この素晴らしい世界にMinecraftを! (どうにでもなれ)
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第一章 クラフターと異世界
プロローグ リスポーン


はじめましての方ははじめまして、そうでない方もはじめまして。どうにでもなれです。今日から不定期投稿するのでよろしくお願いします。


~オーバーワールド~

ここではクラフターやMOBが自由に暮らしている。そんな世界のひとりのクラフターのお話

 

「うん?あ、1000LV到達っと。とりあえず家に…ナニアレ」

 

この日、経験値稼ぎ(意味なし)をしてるとスティーブの数十メートル先に謎のポータルが存在感マシマシで存在していた。

 

「誰だよあんなところに変なのおいたの、撤去し…て、ウワアアァァ」

 

スティーブは謎のポータルに吸い込まれていた。…その後静かに死亡ログが表示された。

 

~天界~

 

「うん?なにー、新しい転生者~?めんどくさいけどエリスは私が手伝わないとなんにもできないからねー…よし!」

 

天界ではアクアが頭の悪いことを言っていた。

 

「なんだここ?」

 

えーと、自分は確かポータルに吸い込まれていって…

 

「スティーブさん、ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先程、不運にも亡くなりました。短い人生でしたが、あなたの生は終わってしまったのです」

 

…うん、話が長い。"あんたは死んだ"だけでじゅうぶんだよ。…まあいい

 

「で?これから自分はどうすればいいの?」

 

「ずいぶん落ち着いてるのね。あと体が四角いのは…」

 

「気にしないで下さい」

 

「……ま、まあいいわ、初めましてスティーブさん。私の名前はアクア。若くして死んだ人間を導く女神よ。…さて、早速だけどあなたには二つの選択肢があります。ひとつは…」

 

話が長すぎるんで聞き流しとくことにした。

 

「ふうん、他の選択肢はないんですか?(わかってない)」

 

と、アクアがニコニコしながらいった。

 

「あなた……。ゲームは好きでしょう」

 

その後のアクアの話をまとめると、異世界いって魔王潰してくれ。とのこと

 

「それで、なんでも持っていってもいいのか?」

 

「ええ、なんでもいいわ」

 

なるほど、…そういやあっちの常識とかは…

 

「アクアさん。異世界の常識とかは書いてあるなんかない?それ読んでから決めるわ」

 

「まあいいわ、えーと、これがそうだったと思うわ」

 

と言うわけで隅っこで読むことにした。

途中、

 

「待って!待って!?」

 

とか

 

「精々俺を楽させてくれよ」

 

とか聞こえたけど無視しといた。

 

その後読み終わって回りを見ると、アクアがいない。代わりに近くの女神に声をかけてみる。

 

「あの、すんません、アクアはどこに?」

 

「アクア様なら先程来た人が転生特典としてつれていっていきましたよ?…ところで体が四角いのは…」

 

「そういう世界の住民なので気にしないでください」

 

「そ、そうですか…それでは改めて初めまして。アクア様の後任になった女神です」

 

なるほど、…まあとりあえず魔王しばくわ

 

「異世界にいくので転生特典としてMOBの能力下さい」

 

「えっ!あっ、はい!ではこの魔方陣の中央からでないようにしてくださいあと体はあっちの世界にあわせておきますね」

 

それはありがたい。

とりあえず言われるがまま魔方陣の中央に入るとテレポートした。…なんか「あっ」手聞こえた気がする。

気がつくと、石造りの街中にいた。

ここから異世界生活が始まるのか。……

 

頑張るとするか!

 

 

 




あとがきってなにかけばいいんだろうね?



訂正箇所
「そ、そうですか…それでは改めて初めまして幸運を司る女神、エリスと申します」

「そ、そうですか…それでは改めて初めまして。アクア様の後任になった女神です」
ににしました。

いやぁ、アクアの後任って、てっきりエリス様かと。



あ、ヤベ。スティーブがガトリング持って襲ってきてる。逃げよう


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#1 レベル

投稿はだいたい一週間に一回ならできそうだわ


前回のあらすじ

このすば世界に到着……それだけだが何か?

 

周囲を見回してみると獣耳やエルフ耳などが見え…いや、そんなことしてる場合じゃないか。とりあえず持ち物確認することに

(えっと、持ち物が減ってることはない、けどインベントリの容量がかなり増えてるが…)

確認を終えたので冒険者ギルドとやらにいくことにする。ミニマップやダメージインディゲーターも消えていないのはいいな。

その後、近くの人に道を訪ねながら進んでようやく到着した

 

ー冒険者ギルドー

 

冒険者をするのはここかららしい。仕事を受けたりするのもこことのこと。

 

とりあえず中に入ってみる。

 

「いらっしゃいませー。お仕事案内なら奥のカウンターへどうぞー!」

 

奥のカウンターは…あそこか。とりあえず一番すいているところへ

 

「すみませーん」

 

「あっ、はい!あ…隣じゃなくていいんですか?」

 

隣がどうしたって…なるほど、美人さんだからか。まあ早い方がいいし

 

「大丈夫です。」

 

「そうですか。では、今日はどうされましたか?」

 

「冒険者になりに来ました」

 

普通に答えたけどこれでいいのか?

 

「そうですか。えっと、では登録手数料がかかりますが大丈夫ですか?」

 

……登録手数料?

金持ってないんだけど……仕方ない

 

「すみません…金が足りないのでツケにしてもらってもいいですか?」

 

「まあ、いいですが…ちゃんと払ってくださいね」

 

よかった、ツケにすることはできるようだ。

 

「では、こちらの書類に身体的特徴等の記入をおねがいします」

 

渡された書類に自分の特徴を書いていく

身長200センチ、体重150キロ、年は13、茶髪に紫目……。

 

「はい、結構です。ではこのカードへ触れてください。それであなた方のステータスがわかりますので。その数値に応じてなりたい職業を選んでください」

 

職業か…クラフター1択だな

 

「はい、ありがとうございます。スティーブさんですね。ええと…………え?はっ⁉はああああっ⁉なんですかこれ⁉全てのステータスが軽くに平均値を越えてますよ⁉特に魔力と器用度が計測不能てっどういうことですか⁉」

 

施設内が騒がしくなってきた。

……女神様やりすぎなのでは?

 

「凄いですよこれ⁉このステータスならなんにでも…あれ?見たことのない職業がありますね……クラフター?なんでしょうかこれ?」

 

……勝ったわこれ

 

「クラフターにします」

 

「えっ!いいんですか!?このステータスなら《クルセイダー》や《アークウィザード》にもなれるのに?」

 

「いや、これにします」

 

「わかりました。ではクラフター……っと。冒険者ギルドへようこそスティーブ様。スタッフ一同、今後の活躍を期待しています!」

 

受付のお姉さんはそう言って、にこやかな笑みを浮かべた。

……何だコレ、急に態度が変わったんだけど。

 

まあなんだろうと。

こうして、異世界で冒険者生活が始まった。

 

2

 

冒険者生活が始まったのでまずはパーティーを作るのが基本かな?

えっと…ダメージインディゲーター改め鑑定眼(こっちのスキルと統合されていた)で良さそうな人を探す。

……と思ったが掲示板のパーティー募集の紙を見てやめた。

そうだな、上級職のみ募集とか強いやつが集まって良さそうだな。……そういえばクラフターって上級職かな?…っと、あそこの人が募集していた人かな。

「上級職募集はここですか」

 

そこにいた人は

片方は日系の人で、もう一人は…

 

「あれ?アクアさんじゃないですか」

 

水の女神さんでした。

 

「えっ?アクアこいつと知り合いなのか?」

 

日系の方が口を開く

 

「うん?だれ?」

 

なんで……あ‼

 

「ほら、四角い人だよ。こっちでは目立つからこの姿にしてもらったんだよ」

 

「ああ!あの四角い人ね!」

 

思い出してもらったのはいいけど四角い人って名前にするなよ

 

「とりあえずこんにちは。自分はスティーブって名前だが、そっちの名前は?」

 

「俺はカズマ、佐藤和真っていうんだ。」

 

なるほど、カズマって名前か

 

「それでパーティーに入りたいのか?」

 

「そのつもり」

 

「そうか…とりあえず戦い方見てみたいし、これからクエストの続きに行くからついてきてくれるか?」

 

「はーい」

 

「じゃあ行くぞアクア」

 

……そういやアクアさんが全然しゃべってない気が……

隣を見ると黙々と唐揚げ食べてる

……自分もアクアと呼び捨てにしようと決めた瞬間だった。

 

 

クエストに来た

 

「カエルを討伐するクエストだからな」

 

カエルかー、たしかにジャイアントトードってカエルだな。

 

まずは普通の身体能力の確認から

 

「おーい、ちなみにカエルには……」

 

殴る‼

 

……やべえ、挽き肉になっちまった。まあいいや

 

「打撃が効きにく…………え?」

 

次に特典の力を使おう。

 

「"エンダーマン"『テレポート』」

 

「「え?」」

 

「"ガスト"『ファイヤーチャージ』」

 

「「は!?」」

 

今度は焼き肉になった

 

「え?おいおいおいおいちょっと待て」

 

? カズマがこっちに来た

 

「どうした?」

 

「どうしたじゃねえ!なんだその能力!」

 

その後転生特典や自分の故郷のことについて話したりした。

ちなみにアクアは途中から話を聞いていなかった。……もしかしてアホなのか?

 

「なるほど……お前って日本から来たんじゃなかったんだ。」

 

どうやらカズマのいたところにはMinecraftがなかったらしい。

 

「ところでお前今何レベルなんだ?」

 

「レベル?0だと思うけど」

 

冒険者カードを見てみると…1000lv何だが。これはさすがに隠そう。

 

「おいカード隠すな。見せろ」

 

「無理」

 

1000lvなんて知られたら今はヤバい気がする。

 

「はぁ…まあ見せたくないならいいけど、いっとくけどこのパーティーはおすすめしないぞ。」

 

「大丈夫、縛りプレイみたいで面白そうだし」

 

「縛りプレイって……まあ似たようなものだしな。あいつがいる限り」

 

あいつ?ああ、アクアのことか

 

「そういえばアクアどこ行った?」

 

たしかにいない。というか

 

「カエルに食われてるぞ」

 

「あ、アクアー!お前また食われてんじゃねえええええ!」

 

またなのかよ。

まあ、そんなこんなで初クエストクリアでいいのかな?




キーボード打つのが遅いのとセーブし忘れがきつかった。


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#2 TNT少女

前回のあらすじ レベル1000だった なんでや!

 

4

 

翌日の冒険者ギルドにて。

 

「……………来ないわね……」

 

「当たり前だろ」

 

求人の張り紙にまた誰か来ないかアクアが半日以上待っている。

「ハードルが高いんだよ」

 

「スティーブの言う通りだぞ。目的は魔王討伐だから仕方ないんだが……。流石に上級職のみ募集してますってのは厳しいだろ」

 

「だってだって……」

 

上級職は普通の人ではそうそう就けない勇者候補なんだから。

当然そんなやつはだいたい前戦で戦いにいっている訳で。

アクアのことだし上級職=つよい、とでも考えているんだろう。

 

「それよりもスティーブお前……」

 

「なに?」

 

「その頭のなに?」

 

「頭の?ああ、アホ毛のことか?」

 

「いや装飾品じゃねーのかよ!というか何でアホ毛が四角いんだよ!」

 

そう、もとの世界の姿が少し残ったのかは知らんけどアホ毛が四角い。ちなみに風呂入ったら出てきた。

まあいいや

 

「そんなことよりもこのままだと誰も来ないぞ。募集のハードル下げてみよう……」

 

カズマがそう言って立ち上がろうとしたときだった。

 

「上級職の冒険者募集を見てきたのですが、ここで良いのでしょうか?」

 

眠そうな赤い瞳に黒い肩口まで届くか届かないくらいの長さの髪。

自分たちに声をかけてきたのは黒いマントにローブ、あとブーツそれに杖を持ち、とんがり帽子をかぶった十代くらいの魔法使いの少女だった。

片目を眼帯で隠した少女が突然ばさっとマントを翻し、

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操るもの……!」

 

「「冷やかしに来たのか?」」

 

「ち、ちがわい!」

 

カズマと声が被った。

というかめぐみんってなんだよ。

ん?まてよ?赤い瞳って……

 

「もしかしてお前、紅魔族か?」

 

その子はこくりと頷き、アクアに冒険者カードを渡す。

 

「いかにも!我は紅魔族随一の魔法の使い手、めぐみん!我が必殺の魔法は山をも崩し、岩をも砕く……!……という訳で、優秀な魔法使いはいかがですか?……そして図々しいお願いなのですが、もう三日も何も食べていないのです。出来れば、面接の前に何か食べさせてくれませんか?」

 

そう言って悲しげな目でじっと見てきた。

……いや、そんなことしなくてもあげるから。だからお腹ならさないでくれ。

 

「ほい、パンやるよ。カズマ渡しといてくれ」

 

「分かった。ところでその眼帯どうした?」

 

「フ。これは我が絶大な魔力を抑えるマジックアイテムであり…… 。もしこれが外されることがあれば……。そのときはこの世に大いなる災厄がもたらされることだろう……」

 

「へえー……封印みたいなものか」

 

「いや、見た感じさっきのは嘘でそれはただのオシャレだが」

 

「大正解です。なぜ分かっ……、あっあっ、ごめんなさい、やめてください引っ張らないでください!」

 

「あっと…カズマに分かりやすく言うと紅魔族は魔法使いのエキスパートになれるけど……」

 

「けど?」

 

「それぞれが変な名前を持っているんだ。」

 

カズマがなるほどとうなずいていると

 

「変な名前とは失礼な。私から見れば街の人のほうが変な名前をしていると思うのです。」

 

「ちなみに両親の名前は?」

 

「母はゆいゆい、父はひょいざぶろー」

 

「とってもいい名前ですね(棒)」

 

「そうですよね!」

 

「「…………………… 」」

 

沈黙するカズマとアクア

 

「……とりあえずこの子の種族は質の良い魔法使いが多いんだな?仲間にしてもいいか?」

 

「おい、私の両親の名前について言いたいことがあるなら聞こうじゃないか」

 

近いよ?

 

「いーんじゃない?冒険者カードは偽造できないし、彼女はアークウィザードに間違いないわ。カードにも高い魔力値が示されてるし、これは期待出来ると思うわ。」

 

「おい、彼女ではなく、私のことは名前で呼んで欲しい」

 

抗議するめぐみんにパンとメニュー表を渡す。

 

「まあ、何か頼むといいよ。俺はカズマ。こいつはアクアで四角いアホ毛はスティーブだ。よろしく、アークウィザード!」

 

四角いアホ毛のことは言うな。

 

5

 

「爆裂魔法は最強……」

 

「ハイハイ、分かったからさっさと撃て撃て。」

 

「この男!」

 

「この男とはなんだ。詠唱時間が長いだけだろ。それよりカズマ、近い方のカエルなんとかしてくれ。」

 

「なっ!なぜ分k」

 

「分かった。おい、行くぞアクア。今度こそリベンジだ。お前、一応元なんたらなんだろ?たまには元なんたらの実力を見せてみろ!」

 

「行ってこい!元なんたら!」

 

「元って何!?ちゃんと現在進行形で女神よ私は!」

 

「ハイハイ行ってこい女神(笑)」

 

「うわああぁ‼」

 

泣き叫びながら首絞めてくる。だが無駄だぞ。

と、めぐみんが不思議そうに。

 

「……女神?」

 

「……を、自称する哀れな奴だから出来るだけそっとしてやってくれ。」

 

その言葉に同情の目でアクアを見るめぐみん。

涙目のアクアが、拳を握り、ヤケクソ気味で近くのカエルに突撃する。

 

「何よ、打撃が効きづらいカエルだけど、今度こそ女神の力を見せてやるわよ!見てなさいよ!今日こそはっ!」

 

そう叫びカエルの体内で足止めをする。

 

あぁ、あいつのことは忘れない俺たちの心の中で行き続ける……これでよし!(よくない)

……うん?なんかピリピリするな。特にめぐみんの周りが。これってmahoutukai modの魔力爆発の杖と同じ感じ?

 

「見ていてください。これが、人類が行える中で最も威力がある攻撃手段……」

 

長いので途中から頭に入らん

めぐみんの杖の先に光が灯った。

かなり眩しい。ム○カが叫んでそう。

 

「『エクスプロージョン』ッ!」

 

一筋の閃光が走る。

そしてカエルに吸い込まれる様に突き刺さり……

その直後、目が眩みそうな光と空気を震わす轟音と共にカエルは爆裂四散した。

爆煙が晴れるとカエルのいたところはクレーターが出来ていた。

 

「……いや、オーバーキルだろこれ」

 

まあすごいことに変わりはないが、TNTと同威力程度かな?

……ん?クレーターからなんか……なんだ、カエルか。

 

「めぐみん!一旦離れて、距離をとってから攻撃を……」

 

カズマが指示出してるけど鑑定眼で結果がわかるんだよな……

めぐみんのいた場所に目を向けると

めぐみんが倒れていた

 

「ふ……。我が奥義である爆裂魔法は、……ちょ、話している途中なのでちょっと……やばいです。食われます。すいません、ちょ、助けt……ひあっ……!?」

 

その後、カエルにとどめを刺し。

何とか、二回目のカエル討伐のクエストを完了した。




スティーブ「なぜ投稿が遅れた?」
うp主「ゲームしてましt……ちょっと待て話し合おう。だからその核爆弾をしまってくれ。」
スティーブ「断る」






その後うp主見たものは誰もいなかったとか何とか………


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#3  スキル

どうもうp主です。
今回は原作のパクリが目立ったり、ちょっとした自己設定が混じっています。そのようなものが嫌いな人は速やかにブラウザバックするようにしてください。

(前書きってこんなのでいいのかな?)


前回のあらすじ TNT が仲間になった

 

6

 

「うっ……うぐっ……。生臭いよう。……」

 

「ほら、水バケツの水で少しはなんとかなるだろ」

 

「うぐっ…… ありがとう……うっ。」

 

さすがに可哀想だったから水を渡す。どうなるかは知らん

 

「カエルの体内って意外と温かいんですね……。あと私にも水を……。」

 

「え?なに?溶岩ほしいの?」

 

「違いますよ!あとどこからそんな危険物出したんですか!?」

 

どこからってポケットからだけど言わないでおこう。

まあとりあえずカエルの粘液まみれのめぐみんをカズマが背負い、大衆浴場へと向かう。

 

「今後、爆裂魔法は緊急のとき以外は禁止だな。これからは、他の魔法で頑張ってくれよ。めぐみん」

 

カズマがそんなこと言ってるがこいつ…

 

「こいつ、爆裂魔法以外使えないけど?」

 

「……は?マジ?めぐみん」

 

「……マジです」

 

「マジだな」

 

カズマとめぐみんが静まり返るなか、今まで顔を洗っていたアクアが会話に参加する。

 

「爆裂魔法以外使えないってどういう事?爆裂魔法を覚えれるほどのスキルポイントがあるなら、他の魔法を習得していない訳がないでしょう?」

 

……スキルポイント……SP?

ギルドの人が確かスキル習得に必要とか言ってたけども

 

「簡単に説明するとドラ○エだな。」

 

「本当に簡単に説明したな……」

カズマに呆れられた…

 

「まあ、そんなところね。ちなみに優秀な者は初期ポイントが多くて、このポイントを振り分けて様々なスキルを習得するの。例えば、超優秀な私なんかは、まず宴会芸スキルを全部習得し、それからアークプリーストの全魔法を習得したわ」

 

「……宴会芸スキルって何に使うものなんだ?」

 

「あー、確かに」

 

アクアは質問を無視して先を続ける。

 

「スキルは、職業や個人によって種類が限られてくるわ。例えば水が苦手な人は氷結や水属性のスキル習得には普通の人より大量のスキルポイントが必要だったりあるいは習得自体ができなかったり……」

 

「質問なんだけど、水が好きな人はどうなるんだ?」

 

「習得に必要なスキルポイントが減ったり、既に習得していたりする……だったかしら?」

 

いや逆は覚えてないんかよ…

 

「それで、爆発系の魔法は複合魔法って言って、火や風系列の魔法の深い知識が必要な魔法なの」

 

「爆裂魔法なんて上位の魔法が使えるのなら、下位の他の魔法が使えない訳がないって事か。」

 

「…で、宴会芸スキルってのはどう使うのか教えろよ」

めぐみんがポツリと呟いた。

 

「……私は爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード。爆発系統の魔法が好きなんじゃないです。爆裂魔法だけが好きなんです」

 

へえ、なかなか面白い性格してるじゃんか。

 

「もちろん他のスキル取れば楽に冒険ができるでしょう。火、水、土、風。この基本属性のスキルを取っておくだけでも違うでしょう……」

 

「まあ、そうだろうな」

 

「……でも、ダメなのです。私は爆裂魔法しか愛せない。たとえ私の魔力では一日一発しか撃てなくても、たとえ魔法を使った後は倒れるとしても。倒れるそれでも私は爆裂魔法しか愛せない!だって私は爆裂魔法を使うためだけに、アークウィザードの道を選んだのですから!」

 

長かった、何この……何?

 

「素晴らしい!素晴らしいわ!その非効率的ながらもロマンを追い求めるその姿に、私は感動したわ!」

 

ああ、こいつらもうダメだろ……というかめぐみんに爆裂魔法教えたの誰なんだ?

 

「まあ、多分茨の道だろうけどがんばれよ。お、そろそろ街が見えてきたな。それじゃあギルドに着いたら今回の報酬は山分けにしよう。うん、まあ、また機会があればどこかで会うこともあるだろ」

 

あ、カズマはめぐみんがダメらしい

 

「おーい、カズマ、めぐみん仲間にしないのか?」

 

「ああ、この強大な力は俺達みたいな弱小パーティーには向いてないだろ?」

 

「ふ……。我が望みは、爆裂魔法を放つ事。報酬などおまけに過ぎず、なんなら食事とお風呂とその他雑貨費を出して貰えるなら、我は無報酬でもいいと考えている」

 

そんなこと言いながらめぐみんの手を緩めようとするカズマと必死に捕まるめぐみん。

ん?周りの視線がなんか……

 

「『行商人』透明化」

 

「ん?どうしたスティー……あれどこいった?」

 

透明だけどココニイルヨ?

と、ようやくカズマも周りの視線に気がついた。変態を見る目に。

めぐみんも気づいてニヤリと笑うと

 

「どんなプレイでも大丈夫ですから!先程の、カエルを使ったヌルヌルプレイだって耐え」

 

「よーし分かった!めぐみん、これからよろしくな!」

 

めぐみんって頭いいんだな

 

       7       

 

 

「はい、確かに。ジャイアントトードを三日以内に五匹討伐。クエストの完了を確認しました。ご苦労様でした」

 

そして規定の報酬をもらう。

カエルの粘液まみれのアクアとめぐみんは生臭いので大衆浴場に送っといた。

にしても、冒険者カードに討伐したモンスターが記録されるってどんな原理なんだ?工業系か魔術系……やっぱ魔術系なのかな?

改めてカードを見てみる。

冒険者レベル1001

 

「「……しかし、本当にモンスターを倒すだけで、強くなれるもんなんだなぁ……」」

 

……被った、いやなんで?

 

で、スキルポイント使ってスキル覚えるんだっけ?

冒険者カードにスキルポイントの欄が、そして横の数字は……

20020

……まあなんとなくレベルで予想つくわ。

覚えれる職業専用スキル全習得していると

 

「……すまない、ちょっといいだろうか………?」

 

ん?後ろ?女の声だったが…

 

「はい何でしょうか?」

 

声の主は……

女騎士

ついでに美人

身長は175くらいか?

そして金髪碧眼……ん?金髪碧眼?貴族か?それかただ髪の色変えただけか?

 

「で?何のようで?」

 

「うむ……。この募集は、あなたのパーティーの募集か?」

 

あーなるほど駆け出し冒険者か?

 

「リーダーはあの人なのでパーティーに入りたいなら黒髪の人にお願いしてください」

 

「ああ、分かった。では」

 

「では」

 

そのままカズマのほうへと向かったのところで頼んでいた唐揚げ(カエル)が来た。

 

「いただきます、っと」

 

カズマの方から聞こえる食欲がなくなりそうな会話は無視して食べる。にしても……

 

「ダスティネスだからダクネスねぇ」

 

もしかしたら懐刀が仲間になるかもな。ドMだけど

 

「おいこらアクア、唐揚げ取んな」

 



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#4 ジョブ

主「はい、遅れました」
ス「理由は?」
主「ゲーム!テスト!」
ス「よし、しばく」
主「よし、逃げる」


前回のあらすじ  なんかやばそうな金髪が出た

 

         8

 

「なあ。聞きたいんだがスキルの習得ってどうやるんだ?」

「そういえば知らないな」

 

カエル討伐の翌日の事。

ギルドの内の酒場で、仲間と遅めの昼食をとっていた。

「めぐみんとアクアって意外と食うな」

「いや、一番食ってるお前が言うな」

クラフターにとって食事は命と同じだから仕方ないんだけど…

しゃべっているとめぐみんが顔を上げると。

「スキルの習得ですか?そんなものカードに出ている、習得可能なスキルってところから……。ああ、カズマは冒険者でしたね。スティーブはクラフター……クラフターは知らないですね」

「知らないのか……とりあえず続けてくれ」

「初級職業と言われている冒険者は、誰かにスキルを教えてもらうのです。まずは目で見て、そしてスキルの使用方法を教えてもらうのです。すると、カードに習得可能スキルという項目が現れるので、ポイントを使って選べば習得完了なのです」

なるほどな。

冒険者カードを見てみると習得可能スキルという項目が……あれ?昨日覚えれるスキル全て覚えたはずだが。

見てみると、初級魔法 中級魔法 上位魔法 爆発魔法 炸裂魔法 爆裂魔法エトセトラエトセトラ………は?…は??

もう一度見ても変化なし。どうなっているかと思って冒険者カードの裏とか表とか見てみるとスキルの横にMOBの名前が小さく書かれている。

もしかしてMOBのスキルだったりする?爆発系統魔法の横にクリーパーの名前あるし。どういう仕様なのかはわからんな。

などと考えている後ろから

「あっはっは!面白いねキミ!」

驚いて後ろを見ると、銀髪の……少女(?)がいた。少年かもしれないが少女だろう

見た感じ小柄で盗賊って見た目だけど鑑定眼を使って見ようとすると鑑定不能だし何かありそうだな。

「ねえ、キミたちがダクネスの入りたがっているパーティーの人?有用なスキルが欲しいんだろ?盗賊スキル何てどうかな?」

……なんだ、昨日の金髪の友達か。

「ねえ、キミもどうせなら一緒にどうかな?」

え?スキル教えてくれるのか。盗賊スキルはあまり持ってないし丁度いいか。

「それじゃあ教えてもらおうよ。お礼にカエル定食奢ろうか?」

「え?いいの?」

「いいよいいよ。すみませーん!カエル定食を一つ!」

 

        9

 

「まずは自己紹介しとこうか。あたしはクリス。見ての通り盗賊だよ。で、こっちの無愛想なのがダクネス。二人とも昨日少し話したんだっけ?この子の職業はクルセイダーだから、キミらに有用そうなスキルは無いと思うよ」

ウス!俺はカズマって言います。でこっちが…」

「スティーブです。クリスさん、よろしくお願いします。」

現在地・冒険者ギルドの裏手の広場

俺、カズマ、クリス、ダクネスは人気の無い広場にいた。

ちなみにアクアとめぐみんは置いてきた。

「では、まずは『敵感知』と『潜伏』をいってみようか。『罠感知』とかは、街中に罠なんてないからまた今度ね。じゃあ……、ダクネス、ちょっと向こう向いてて?」

「……ん?……分かった」

ダクネスが言われたとおりに反対を向く。

クリスは……少し離れたタルの中に入り、上半身だけを出す。

……いや、なにしてんの?

そしてダクネスの後頭部に石を投げつけタルの中に身を隠した。

……いや、なにしてんの?(二回目)

これが潜伏スキルなの?

「……………」

石をぶつけられたダクネスが、無言でタルへ歩いていく。

「敵感知……。敵感知……!ダクネスの怒ってる気配をピリピリかんじるよ!ねえダクネス!?分かってると思うけど、これはスキルを教えるためにやってることだからね!?お手柔らかにああああああああ、やめてええええええええええ!」

タルごと横に倒されて転がされて悲鳴を上げるクリス。

……いや、なにしてんの?(三回目)

 

「さ、さて。それじゃああたしの一押しのスキル、窃盗をやってみようか。これは、対象の持ち物を何でもひとつ奪い取るスキルだよ。」

何でも一つか……インベントリの物やシュルカーボックス、エンダーチェストとかはどうなるんだ?中身が盗られるのか、丸ごと盗られるの……

「じゃあ、キミに使って見るからね?いってみよう!『スティール』ッ!」

「ん?ああつ!」

結果・丸ごと盗られた。

盗られたのは鉱石の類いが入ったシュルカーボックス。しかもレア鉱石のを

「ん?何だろ?こ……」

ちなみに重さは入れた物の総重量なので……

「あああああああ!ダクネス!助けて!」

「大丈夫かクリス!?」

「やっぱこうなったあぁぁ!」

「え!?なに!?どういうこと!?」

 

「『ヒール』!……もう大丈夫か?」

「うん。にしてもどこにあんなもの持ってたのさ」

「なあ、スティーブ。なにがどうなったのか教えてくれないか?」

んーーー。

「クリスが重いものスティールして手が潰れた。」

「……スティール危険じゃね?」

確かにカズマの言う通り、常人だと危険かも…

「これは特殊なの!こんなこと起きるのゴーレムくらいしかなんだよ?」

「へぇ。俺も気を付けないとな。」

ここにもゴーレムいるんだな。無限資源にされてたりして。

「にしてもこの箱かなり重たいが何が入っているんだ?」

「鉱石が詰まっているよ。それよりそろそろ戻ろうか。」

「そうするか」

「そうしよっか」

「そうするとしよう」

 

かなりのトラブルがあったがスキルを覚えてギルドの酒場に戻ろると

「アクア様、もう一度!金なら払うので、どうかもう一度『花鳥風月』を!」

「ばっか野郎、アクアさんには金より食い物だ!ですよね!?アクアさん!奢りますから、ぜひもう一度『花鳥風月』を!」

……いや、なにしてんの?(まさかの四回目)

とりあえず群衆に説教してるアクアを呼ぶ

「おーい、アクア。戻ったぞ」

「あ!やっと戻ってきたわね、あんたのせいでえらい事になってるわよ。」

「いやお前のせいだろ。……ところでめぐみんは?」

「呼びましたか?」

「なんだ下か……」

「ケンカ売っているのですか?もしそうなら買いますが?」

「いや違うから。こっちが高いだけだから」

そんなこと話していると

「私はちょっと稼いでくるからは適当に遊んでいてねダクネス!」

「え?」

急にクリスがそんなこと言いながら冒険者仲間募集の掲示板に行ってしまった。

「……ダクネスはいかないのか?」

いつの間にかテーブルに座っていたダクネスに尋ねる。

「……うむ。私は前衛職だからな。前衛職なんて、どこにでも有り余っている。」

「盗賊は地味だからか、成り手が少ないから需要が高いんだっけ?」

「その通りだ。」

アクアが渡した常識が書いてあるとか言う本が本当なのか調べて見たがあってたようだな。

「それで?カズマは無事にスキルを覚えられたのですか?」

そういえば試してなかったな

「カズマ、とりあえず誰かにスティール試してみたら?」

「んー、じゃあめぐみん、ちょっと試すから見てろ、『スティール』ッ!」

カズマの手には白い布切れ………

 

パンツが握りしめられていた。

 

「……なんですか?レベルが上がってステータスが上がったから、変態にジョブチェンジしたんですか?………あの、パンツ返してください……」

「あれっ!?何で?……ランダムで何かを奪い取るってスキルなのにっ!」

慌ててパンツを返しているが周りのカズマへの女性陣の視線が……終わったな。

突然バンとテーブルを叩かれた。

「どしたダクネス?」

……目が爛々と輝いているのは気のせいか?気のせいであってほs……

「やはり私の目に狂いはなかった!こんな幼気な少女の下着を剥ぎ取るなんて、なんと言う鬼畜………っ!是非とm……」

そこで静かに耳を塞いで聞いてなかったがパーティーにいれて欲しいとかいってたそうだ。




主「捕まった」
ス「捕まえた。後で処刑するとして、予告あるんじゃないのか?」
主「予告というほどではないけどスティーブのステータス書こうと思いまして。あと、別に次回ではないかも」
ス「へえ、終わりか?」
主「終わりだけど?」
ス「じゃあこっちこい。」
主「ちょ、どこ連れてくんだ」
ス「処刑台^^」
主「オワタ\(^o^)/」


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ステータス

こんなのでいいのかな?


年齢 約13歳

職業 クラフター

 

容姿はオッサンではなくスティーブが若くなったような見た目。

身長は変わらず2メートルのまま。

 

レベル……1001

スキルポイント……多すぎてわからん

筋力……1024

生命力…1048574

魔力………2048

器用度…無限

敏捷性…256

知力………512

幸運………64

 

スキル(一部)

『ゾンビ』「死霊系スキル」「アイテム保持」

 

『ドラウンド』「トライデント」

 

『ハスク』「火炎耐性」「空腹攻撃」

 

『ジャイアント』「巨大化」「全ステータス上昇」

 

『スケルトン』「アーチャー系スキル」「追尾矢」

 

『ストレイ』「鈍足攻撃」「氷結無効」

 

『ウィザースケルトン』「衰弱攻撃」

 

『クリーパー』「爆発系統魔法」「爆発系統魔法強化」「帯電化」

 

『クモ』「アサシン系スキル」 「壁登り」

 

『エンダーマン』「テレポート」「ブロック操作」

 

『シルバーフィッシュ』「擬態」

 

『エヴォーカー』「ファング」「ヴェックス召喚」「不死のトーテム」

 

『ヴェックス』「壁抜け」「浮遊」

 

『イリュージョナー』「透明化&分身」

 

『アイアンゴーレム』「クルセイダー系スキル」「HP倍増」「ダメージ10%軽減」「落下ダメージ無効」

 

『スノーゴーレム』「雪玉生成」「氷結無効」

 

『ストライダー』「溶岩歩行」

 

『シュルカー』「遠距離攻撃無効」「殻装備」

 

『ウィッチ』「魔法系スキル」「ポーション複製」「回復魔法」「支援魔法」

 

『ガスト』「空中移動」「ファイヤーチャージ」

 

『ファントム』「幻覚」「アンデット」

 

『ウィンディケーター』「強攻撃」「盾破壊」

 

『スライム』「分裂」「粘着」

 

『ブレイズ』「炎攻撃」「空中浮遊」

 

『ゾンビピッグマン』「バーサーカー系スキル」

 

『村人』「商人系スキル」

 

『行商人』「商人系スキル」「透明化」

 

『ハチ』「毒攻撃」「捨て身」

 

『イルカ』「イルカの好意」「コンジット」

 

『カメ』「ダメージ80%軽減&行動不能」

 

『ウマ』「脚力強化」

 

『エルダーガーディアン』「レーザー(防御力無視)」「棘の鎧」

 

『エンダードラゴン』「ドラゴンブレス」「即時回復」「特徴攻撃無効」「爆発脆弱」「竜鱗装備」

 

『ウィザー』「使用魔力半減」「遠距離攻撃無効」「ウィザースカル」「即時回復」「ウィザースケルトン召喚」「衰弱攻撃」「ビーコン」

 

『ウォーデン』「防御力無視攻撃」「ソニックウェーブ」「状態異常無効」「火炎無効」「暗闇」「音波感知」

 

『クラフター』「クラフト」「採掘」「ゲート作成」「実績達成」



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#5 キャベツの襲撃イベント

やべえ投稿少し開いたからスティーブ来そう。
いや来ないか


前回のあらすじ スキルを入手した

 

10

 

「で?カズマ、こいつパーティーに入れるのか?」

「いらない」

「んんっ……!?く……っ!」

……じゃあどうすればいいの?この変態は。

と、そんなダクネスに興味を持ったアクアとめぐみんが

「ねえカズマ、この人だれ?昨日言ってた、私とめぐみんがお風呂に行ってる間に面接に来たって人?」

「ちょっと、この方クルセイダーではないですか。断る理由なんて無いのではないですか?」

勝手な事を言ってくる。

まあ、どっちでもいいんだが。

「……実はだなダクネス。俺とアクアは、こう見えて、ガチで魔王を倒したいと考えている」

……聞いてないのだが?

まあ、別に本気じゃないだろ。

「丁度いい機会だ、スティーブとめぐみんも聞いてくれ。俺とアクアは、どうあっても魔王を倒したい。そう、そのために冒険者になったんだ。という訳で、俺達の冒険は過酷な物になるだろう。特にダクネス、女騎士のお前なんて、魔王に捕まったりしたら、それはもうとんでもない目に遭わされる役どころだ」

「ああ、全くその通りだ!昔から、魔王にエロいm……」

「黙れ」

「むぐぅ!?」

口にパンを突っ込んで黙らせる。

こういう奴は苦手なんだよなぁ、トラウマが…… 頭痛い

「めぐみんも聞いてくれ。相手は魔王。この世で最強の存在に喧嘩を売ろうってんだよ、俺とアクアは。そんなパーティーに無理して残る必要は……」

途端にめぐみんが、ガタンと蹴って立ち上がる。

そしてマントをバサッとひるがえしながら。

「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法をあやつr……」

「黙れ」

「むぐぅ!?」

もう一回パンを突っ込む。この厨二病は頭がおかしい

というかダメだこいつら、かなり痛い子だ。カズマもなんか絶望してるみたいだし。

「……ねえ、スティーブ……」

「ん?アクアか、どうした?」

「私、カズマの話聞いてたらなんだか腰が引けてきたんですけど。何かこう、楽に魔王討伐できる方法とか無い?」

……関係者じゃないの?

 

……と、その時

 

『緊急クエスト!緊急クエスト!街の中にいる冒険者の各員は、至急冒険者の

ギルドに集まってください!繰り返します 。街の中にいる冒険者の各員は、至急冒険者ギルドに集まってください!』

大音量のアナウンスが響く。

なんだこれ?魔法か?

「なぁ、緊急クエストって何があるんだ?モンスターの襲撃か?」

もしそうなら楽しみなんだが

「……ん、多分キャベツの収穫だろう。もうそろそろ収穫の時期だしな」

……キャベツ

「は?キャベツ?キャベツってモンスターの名前か何かか?」

確かキャベツって……

「キャベツとは、緑色の丸いやつです。食べれるものです」

「噛むとシャキシャキする歯ごたえの、美味しい野菜の事だ」

「そんな事知っとる!じゃあ何か?緊急クエストだの騒いで、冒険者に農家の手伝いさせようってか、このギルドの連中は?」

……カズマってこっちの常識とか聞いてないのか?

まあアクアが教えるだろ。

そんなこと考えながら外に出ると

「うおぉ、かなり多いな」

「今年は豊作なうえに経験値が詰まってるらしいぞ」

空を多い尽くすほどのキャベツに驚いていると、近くの冒険者が教えてくれた。

釣りざおで捕まえれるか?

 

一時間後

 

「おーい、スティーブ」

「ん?あぁ、カズマか。どうした?」

「いや、アクアが『それぞれが手に入れた報酬をそのままに』って言い出してな。」

「へえ、そんなこと言ってるアクアは採れてるのか?」

「意外と採ってたぞ」

……アクアの幸運値だと何かオチがあるだろうな

「で?ダクネスとめぐみんは?」

「ダクネスはキャベツを追って来たモンスターの的に、めぐみんは適当なモンスターに爆裂魔法を撃つとか言ってどっかに」

「そのモンスターが来たけど」

「え?」

数匹のモンスターがこっちに来てる………?こいつら、どっかで見たことあるようn………

「『エクスプロージョン』っ!」

「は?」

……あの馬鹿はモンスターしか見てないのか?仲間いるだろ。

……あっ、そうだ、爆裂魔法の火力実験でもするか。

即座に実行に移し、黒曜石の壁をつくる。

直後、爆裂魔法が着弾した。

 

粉塵が収まったので見てみると黒曜石が少し削れていた。

……火力は青ウィザースカルくらいかな?

ん?カズマどこ行った?

「おーい、カズマー大丈夫か……」

…………気絶してやがる




※作者は現在集中治療室にいるためあとがきはありません


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#6 新装備は唐突に

はい。今回はいつも以上の駄文になりました。隣でスティーブが目を光らせているので何かしらされるんでしょうね(絶望)


 

前回のあらすじ 何でこっちに撃つの?バカなの?

 

11

 

「すまない!大丈夫か!?」

気絶したカズマをペチペチしてると……えーと、ダクネスだっけ、名前

「というかこれ一般人なら死んでるんじゃね?」

「た、確かにそうだな……本当によく無事だったな。」

けどこのくらいの攻撃なら盾とか、ブロック間に挟むとかで防げるし最悪リスポーンでなんとかなるか。

 

あれ?そういえば、何で前の世界ではリスポーンできなかったんだ?

別にハードコアではなかったし……

 

「ウワァァァ!………ってあれ?」

「おぉ、起きたかカズマ」

「何?え?え?」

カズマはかなり驚いてる。まああんなもん飛んできたらだれだってそうなるか。

さーて

「で?何コソコソ逃げようとしてるめぐみん君?」

「ギクゥ!」

逃げようとしてるめぐみんに声をかける。

「えっとその⁉違うんです!さっきのモンスターを見てるとなぜか急に爆裂魔法撃ちたくなって、きっとそのモンスターがそのような能力を持っていたんですよきっと!」

………………。

こっちにそんな敵いるのかよ

「とりあえず戻るぞ」

「「「えっ」」」

カズマとめぐみんとダクネスが驚いた声をあげる。

「どうかした?」

「いやいいのか?爆裂魔法なんてヤバいの撃ってきてるのにあっさり許してるから……。俺は今すぐスティールしたいんだが。」

「やめてください。本当にやめてください。」

「お前それしたらギルド内で言いふらすからな」

「すみませんでした」

変態を黙らせる。

「そんなことよりギルドに帰ってキャベツ食おうか。今年のはかなり美味いらしいし」

「もしかしてまともなの俺だけ……?」

カズマがなんかゲンナリしてる。

 

12

 

「キャベツの野菜炒めが何でこんな美味くなるんだ?」

キャベツの襲撃イベントが終わった街中では、キャベツ料理が振る舞われていた。

しかしキャベツ一玉につき一万エリスになるとは………

五百玉ほど捕まえたしその金は何に使おうか

ってあれ?カズマがテーブルに突っ伏してるけど何かあったのかな?

「では……。名はダクネス。職業はクルセイダーだ。一応両手剣を使っているが、戦力としては期待しないでくれ。なにせ、不器用過ぎて攻撃がほとんど当たらん。だが、壁になるのは大得意だ。よろしく頼む」

…………

「え?パーティーになるの?コレ」

「オイコラ。話聞いとけ」

長い話しは聞かないに限る。(面倒)

「……ふふん、うちのパーティーもなかなか、豪華な顔触れになってきたんじゃない」

「確かにそうだな。アークプリーストのアクア。アークウィザードのめぐみん。クルセイダーのダクネス。五分の三が上級職とかかなりいいよな。字面だけなら」

「でしょー感謝なさいな」

実際は一発屋と壁と馬鹿だけどな。笑えてくる。(なにわろてんねん)

「んく……っ。ああ、先h…むぐぅ⁉」

「言わせるか馬鹿野郎。せめて妄想の中だけにして発言するな」

今度は生のジャガイモを口に入れる

「お前変態には容赦ないな。親でも殺されたんか?」

似たような感じだけどな。

 

結論:ドMが仲間になった。

 

13

 

レベルが1024になった

 

なんで?キャベツ捕まえてキャベツ食っただけですけど。頭痛い

スキルポイントがまた増えた。もう要らないんだが。

とりあえず武器スキルを教えてもらった。

というか『クラフター』って冒険者の上位職じゃないか?

そんなことを武具ショップで考えてる。カズマが装備を買いに行くので着いていったが特に良さそうな防具がなかった。

「おーい。スティーブも何か装備買えよー」

「自前の装備あるからわざわざ買う必要ない………」

なんだあれ?何かショップの隅にボロボロの武具があるな。

「ん?兄ちゃんそれが欲しいのかい?ならやるよ。知り合いの冒険者が拾ってきたんだが、何でできているかさっぱりで修理すらできねえし。欲しけりゃ持っていきな。」

店のオッサンがくれるようだ。

Q:もらいますか?

A:もらうに決まってんだろ。

「じゃあありがたく……」

インベントリに黒色の装備をしまって何製か確認

黒曜石のヘルメット

黒曜石のチェストプレート

黒曜石のレギンス

黒曜石のブーツ

黒曜石のパクセル

「…………はぁ!?」

「うお!?どした急に」

いやいや、硬すぎて加工不能な黒曜石を?精々黒曜石同士をぶつけて簡単な加工しか出来ない黒曜石を?細かい装備に加工?さらに伝説とも言われた万能ツールのパクセル?どれだけ上位のクラフターがいたと言うのだ。是非会ってみたい

「スティーブ?どうかしたの?頭にヒールいる?」

「まずお前にそれは必要だと思うけど?」

「そうだな。で、スティーブその装備がどうかしたのか?」

カズマに言っても分からないと思うし……

「と、とりあえず良い装備だっただけオッサン、これいくらー」

「やるって言ったところだろが」

「あっ」

驚き過ぎて忘れてた。

 

14

 

「……ほう、見違えたではないか」

「おおー。カズマがようやくちゃんとした冒険者みたいに見えます」

カズマがボロカス言われてるような……

まあいい。そんなことより黒曜石装備だ。金床に装備と黒曜石を置くと耐久値が全回復……あれ?足りない。ならこんだけ入れれば……足りない。

八スタックほどで新品になった。耐久値が億単位ってどういうことだよ。

すべての装備を新品にしたらレベルが800くらいになった。

「スティーブ、話きいてたか?」

「え?」

「絶対聞いてなかっただろ。クエストだよ、クエスト」

クエストか。金策の方も何とかしないとな。借金とか嫌だしな。

というかアクアどうした。なんか泣いて…… ないな。

「……何をやっているんですか?……カズマは結構えげつない口撃力がありますから、遠慮なく本音をぶちまけていると大抵の女性は泣きますよ?」

「うむ。ストレスが溜まっているのなら……。アクアの代わりに私を口汚く罵って……んあ⁉」

……つい金床を投げつけてしまった。

なんかハァハァ言ってるけど。あいつの脳は存在してるのか?(言い過ぎ)

「そういえばダクネス、鎧どうした?」

今日のダクネスは鎧を着用していない。

「あぁ、鎧か?この前のキャベツ狩りで傷んでしまってな。今は修理に出している」

なるほど……

作業台を設置し、ダイヤモンドで装備を作りダクネスに渡す。

「ほい、無いならこれつ使え」

「いいのか?高そうな防具だが…」

「いくら自分の実力に自信があっても装備無しは命取りだぞ」

自分の実力見せてやるとか言ってピグリン要塞に裸で突っ込んで死んで行った馬鹿なクラフターみたいにはなるな。

「そうか……ならありがたく貰おう。……… 鎧無しの方が殴られた時、気持ち良いのだが(小声)」

?なんか言った気がするけどろくなことじゃないだろ。

「話を戻すがクエストを受けるなら、アクアのレベル上げができるものにしないか?」

ダクネスがそんなこと言ってきた。

「どういう事だ?そんな都合のいいクエストなんてあるのか?」

確かにそんな都合のいいクエストなんて……ああ、アンデットかな?

「プリーストは一般的にレベル上げが難しい。なにせプリーストには攻撃魔法なんてものが無いからな。戦士のように前に出て敵を倒すわけでもなく、魔法使いのように強力な魔法で殲滅するわけわけでもない。そこで、プリーストが好んで狩るのがアンデット族だ。アンデットは不死という神の理に反したモンスター。彼らには、神の力が全て逆に働く。回復魔法を受けると体が崩れるのだ」

前の世界でも同じようなものだったなぁ

即時回復でダメージ、即時ダメージで回復みたいな。こっちでは即時ダメージで回復するのかな?

「うん、悪くないな。ダクネスの鎧も予備が出来たようだし」

「後はアクアにその気があるかだが…………」

アクアはまだ机に突っ伏している。カズマ話しかけた。

「おい、いつまでもめそめそしてないで会話に参加しろよ、今、お前のレベルの事………」

……こいつ……

「……すかー……」

寝ていやがる!

 

15

 

街から外れた丘の上

そこにはお金の無い人や身寄りの無い人がまとめて埋葬される共同墓地がある。

この世界の埋葬方法は土葬

というか埋葬なんて文化があるんだな。

今回のクエストはここに湧くアンデット討伐らしい

時刻は夕方に差しかかろうとしている。

現在、墓場の近くで夜になるまでキャンプをしていた。

「ちょっとカズマ、その肉は私が目につけていたヤツよ!ほら、こっちの野菜が焼けてるんだからこっち食べなさいよこっち!」

「俺、キャベツ狩り以来どうも野菜が苦手なんだよ、焼いてる最中に飛んだり跳ねたりしないか心配になるから」

「お前らはまともに食事すらできないのか?ほらアクア、肉ならいくらでもあるから騒ぐな。あとカズマは好き嫌いするな。野菜食え、野菜」

にしてもこのテッパンヤキというのは革命だな。一度に大量の食料が焼ける上に焚き火のように周りにドロップするわけでもない。かなり便利だ。

カズマが初級魔法でコーヒーを作っている。真似してみる。マグカップが蒸発した。むぅ、火力調整が難しい。

「初級魔法使うのうまいな」

「そうか?あ、そうそう。『クリエイト・アース』!……なあ、これって何に使う魔法なんだ?」

土属性の魔法か、確か……

「その土を畑などに使用すると良い作物が採れるらしい」

「それだけ?」

「だけ」

その説明を聞いたアクアが吹き出した

「何々、カズマさん畑作るんですか!農家に転職ですか!土も作れるしクリエイト・ウォーターで水も撒ける!カズマさん、天職じゃないですかやだー!プークスクスクス!」

「『ウインドブレス』!」

「ぶあああああっ!ぎゃー!目、目がああああっ!」

自業自得だなぁ

とりあえずクリエイト・ アースを試してみる。アイテム名:鉄の粉

?もう一度クリエイト・ アースを……アイテム名:金の粉

??もう一度……アイテム名:アルミの粉

………何でもありダナーこの世界(脳死)




主「なんかされるんか?」
ス「バルスします」
主「………は?」
ス「バルス(スタングレネード)」
主「目が!目がぁぁぁぁ!」
め「イイッ↑タイ↓メガァァァ↑」
ス「あ……めぐみんいたんだ(やっちまったZE☆)」


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#7 魔王軍幹部…………ハエよりかは強いよな?

ス「なんか投稿、遅れた気がするけど気のせいかな?」
主「いやあ、五月病って凄いね。何のやる気も出ないや。」
ス「他には?」
主「アニメ見てた。」
ス「容赦はないよ?」
主「…………打ち首で………」
ス「よろしい。また来世で会おう」
主「え?ちょっと待って、ガチでやる気n(斬」


 

16

 

「……冷えてきたわね。ねえカズマ、引き受けたクエストってゾンビメーカー討伐よね?私、そんな小物じゃなくて大物のアンデットが出そうな予感がするんだけど。」

時刻は深夜を回った頃

アクアがそんなことをポツリと呟いた。

「……おい、そういった事言うなよ。それがフラグになったらどうすんだ。今日はゾンビメーカーを一体討伐。取り巻きのゾンビも土に還してやる。そしてとっとと帰って馬小屋で寝る。計画外のイレギュラーな事が起こったら即刻帰る。いいな?」

パーティメンバーがこくりと頷く。

カズマが先頭に墓地へ進む。なんかあったらカズマは囮にするつもりだ。(道徳心0)

ん?敵感知に反応が……カズマも同じらしく反応する

「なんだろう、ピリピリ感じる。敵感知に引っ掛かったな。いるぞ、一体、二体、……三体、四体?」

多くないか?せいぜい二、三体って聞いたはずだが?

何だ?墓場の中央に青白い光?魔方陣か?

その魔方陣の横には、黒いローブの人影。その周りにユラユラ蠢く人影……ゾンビかな?

「……あれ?ゾンビメーカー……ではない……気が……するのですが……」

めぐみんが自信なさげに呟いた。

というかあれトワイライトリッチ(黄昏の森)じゃないか?気配がほぼ同じだし……

「突っ込むか?ゾンビメーカーじゃなかったとしても、こんな時間に墓場にいる以上、アンデットに違い無いだろう。なら、アークプリーストのアクアがいれば問題ない」

確かにあいつの盾は回復魔法で破壊できるから大丈夫だろ……

「あーーーーーーーーっ‼」

突如叫んだアクアは、何を思ったか、ローブの人影に向かって走り出す。

「ちょっ!おい待て!スティーブも待て」

アクアを追いかける。何も考えずに戦って勝てる相手ではないからだ。多分

「リッチーがノコノコこんなところに現れるとは不届きなっ!成敗してやる」

やっぱりリッチーか。でも敵対モブではない……中立と友好の間くらいだな。どういうことだよ。

「やめやめ、やめてえええ!誰なの⁉いきなり現れて、なぜ私の魔方陣を壊そうとするの⁉やめて!やめてください!」

「うっさい、黙りなさいアンデット!どうせこの妖しげな魔方陣でろくでもないこと企んでるんでしょ、なによ、こんなもの!こんなもの!」

……こいつなに魔方陣壊しているんだ?アンデット浄化用の魔方陣なのに。

「『ターンアンデット』ー!」

うお、急にダメージが。アクアのあの魔法のせいだな。無差別攻撃系統の攻撃なのか?

アクアの後ろに周り、クワで殴る。

「ッ⁉い、痛、痛いじゃないの!あんた何……痛っ、ちょっとやめなさいよ!何すんのよいきなり!」

アクアが食ってかかる。釣竿で投げてやったところでカズマ達がやってきたのでカズマに任せて周りのアンデットを潰しておく。

話なんて聞かない。後でカズマに聞く(バカ)

 

17

 

墓地からの帰り道

「納得いかないわ!」

アクアが騒いでた。

時刻は、夜明け前くらい。

「しょうがないだろ。あんな良い人討伐する気にはなれないだろうに」

カズマはあのリッチーを見逃すことにしたらしい。

そして、毎日暇を持て余しているアクアが定期的にあの墓地を浄化するということで折り合いがついたらしい。

めぐみんやダクネスもリッチー………ウィズって名前らしい………が人を襲っていなかため見逃すことに同意した。

「しかし、リッチーが街で普通に生活しているとか、この街の警備はどうなってんだ」

カズマの持っている紙はウィズの住んでいる住所の書かれた紙。

ミニマップ(存在感空気)にその住所の場所にマーカーをつけとく。なんでもマジックアイテムの店を営んでいるそうだ。

「でも、穏便に済んで良かったです。いくらアクアがいると言っても、相手はリッチー。もし戦闘になってたら私やカズマは間違いなく死んでましたよ」

………………?

「リッチーってそんな強いものなのか?前戦ったやつは雑魚だったけど?」

「それ本当にリッチーだったんですか?リッチーは強力な魔法防御、そして魔法の掛かった武器意外の攻撃の無効化。相手に触れるだけで様々な状態異常を引き起こし、その魔力や生命力を吸収する伝説級のアンデットモンスターですよ?そう簡単に倒せるわけないじゃないですか。」

………なんだ、前のはリッチーモドキだっただけか。

まあ、今回は特に問題はなかった。

なかった。いいね?

とか考えているとダクネスがぽつりと言った。

「そういえば、ゾンビメーカー討伐のクエストはどうなるのだ?」

「「「あっ」」」

「………………」

忘れてた。

 

18

 

ギルドに併設された酒場の一角

今はネロイドとか言う謎物質を飲んでいた。なんだこのシャワシャワ

何をしているかと言うと情報収集………という盗み聞き。

ギルドにいる連中の話はなかなか面白い。

危険なモンスターが出たからあの辺りには近づかない方がいいとか。

あのモンスターは柑橘系の果物の汁を体に付けると近づいてこないだとか。

この街の近くの古い城に魔王軍の幹部が来ただとか。

いろいろと面白い話が聞ける。

そんなこと考えながら野菜スティックに手を伸ばす。

クイッ。

「………『スティール』」

これでよし!

ん?カズマがこっち見てくる。

「何?」

「何?って話に参加する気はないのかよ」

「無い」

「いや、そんな堂々と言われても困るんだが………。お前らのスキルがどんな感じかって話してたんだよ」

ああ、スキルか……冒険者カードを取りだす。

「耐性だとダメージ10%軽減と状態異常無効とか、攻撃魔法と回復魔法はすべて使える。」

「もうお前一人でいいだろ」

文句あるのか?

「何でこう、まとまりが無いんだよこのパーティーは………。本当に移籍を……」

好きにしとけば?

 

19

 

キャベツの襲撃イベントから数日

その時の報酬が今日支払われた。

「なあ、二人とも見てくれ。報酬が良かったから、修理を頼んでいた鎧を少し強化してみた。……どう思う?」

………見た目はいいけど……

「一言で言うと見た目装備」

「金持ちの貴族のボンボンが着けてる鎧みたい」

「………容赦が一切ないな。私だって素直に褒めて貰いたいときもあるのだが」

知るかそんなもん

「で、どうだ、その杖気に入ったか、めぐみん」

「………………………」

ダメだ放心状態だ。

キャベツイベントの時にめぐみんに何か買いたい物でもあるのか聞いたら杖が欲しいと言っていたから作ってやった。(作ってみたかっただけ)

能力も大量に付け、レッドストーンで魔力消費10%減、マナタイトとか言う金属で魔法威力増加など付けている。

それを説明したきりめぐみんが杖を見たまま動かなくなった。

そんなに感動されると逆に困る。

「なんですってえええええ⁉」

………また何かやらかしたのか?

「何で五万ぽっちなのよ!どれだけキャベツ捕まえたと思ってんの⁉」

胸ぐら掴むな。いちゃもんつけんな。

「そ、それが申し上げ難いのですが……」

なになに?やっぱオチがあるのか?

「……アクアさんの捕まえてきたのは、ほとんどがレタスで……」

RETASU!レタスいたのかよ。

ん?アクアがすげえ怪しい笑顔でこっちに来るんだが

「スティーブさん!今回のクエストの、報酬はおいくら万円?」

いくらだっけな?確か……

「五百十二万」

「「「え?」」」

「五百十二万」

カズマを含むパーティーメンバー全員が絶句している。いや、カズマは百万ちょい持ってるだろ。

「スティーブ様ー!前から思ってたんだけれど、えっとその、アホ毛が良い感じよね!」

「アホは無理すんな。あと渡す気はないからカズマに頼め。」

「わかったわ!」

にしてもこの金どうしようか。魔法武器は王都くらいにしか置いてないらしいし。

まあ後で考えるか。

 

20

 

「カズマ、早速討伐に行きましょう!それも、沢山の雑魚モンスターがいるヤツです!新しい杖の威力を試すのです。」

確かに杖の威力とかみたいし……

「賛成だな。作った杖の威力とか見たいしな。」

「まあ俺も、ゾンビメーカー討伐じゃ、覚えたてのスキル試す暇もなかったしな」

そうだな………スキルの試し撃ちもしてみるか。

「とりあえず、掲示板の依頼を見てから決めようぜ」

何かマトになりそうな敵いないかな?

「…………あれ?依頼がほとんどないじゃないか」

普段は所狭しと大量に貼られている依頼の紙

それが今は数枚しか貼られていない。

おまけに……………

「カズマ!これだ、これにしようではないか!山に出没するブラックファングと呼ばれる巨大熊を……!」

「ちょうどいい的になりそうだ。よし、これにs」

「却下だ却下!おい、何だよこれ!高難易度のクエストしか残ってないぞ!」

うわぁ…………。何だこれ。攻略難易度高くないか?

「ええと………申し訳ありません。最近、魔王の幹部らしき者が街の近くの小城に住み着きまして………」

「ああ、なるほど。それで弱いモンスターは全部隠れたわけか。」

「はい………。来月には国の首都から幹部討伐のための騎士団が派遣されるので、それまでは、そこに残っている高難易度のお仕事しか…………」

「な、なんでよおおおおおっ!?」

文無しアクアが悲鳴を上げるなか……

「幹部ってどんな奴かな?魔女?悪魔?アンデット?まさかの神⁉」

「おい、スティーブ、戦わないからな?戦わないからな⁉」

え?ヤダ




主「フハハハハハ!私は何度でも蘇r(斬」
ス「……………」
主「おいおい、リスキルはダメだr(斬」
ス「……………」
主「ちょっと話そう。人は話し合えr(斬」
ス「……………」
主「無限ループって怖くn(斬」
ス「……………」




何回殺られたかわかんねえ


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#8 スキルと幹部と名前の知らない誰かさん

機種が途中で変わったので変になっているところがあるかもですが、生暖かい視線でも向けといてください。
それと引き換えに投稿ペースが早くなるかもしれません。


 

前回のあらすじ 近所に魔王軍幹部が引っ越して来た

 

21

 

どうもスティーブです。今はスキルの試し撃ちのために、単独でブラックファングという狼の討伐依頼をしに来たんだが………

「ブラックファング瞬殺はおかしいよな」

ウィザー弾の一撃で死にました。何でだよ。

「さすがにコレは封印しとくか」

その後色々とスキルを封印することにした。縛りプレイってやつだ。

 

22

 

『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってください!』

ブラックファング討伐の報酬を貰って数分後なんだが、面白そうだし行って見るか。

街の正門にはすでに冒険者が集まっている。

そして正門にいるのは……デュラハンか?頭が取れてるし。

正門前に立つ漆黒の鎧(カッケェ)を着た騎士は、左脇に抱える首を目の前に差し出した。

「………俺は、つい先日、この近くの城に越してきた魔王軍の幹部だが…………」

喋るんだ。首だけで。

「ままま、毎日毎日毎日毎日っっ!!おおお、俺の城に、毎日欠かさず爆裂魔法撃ち込んでく頭のおかしい大馬鹿は、誰だああああああー!!」

ブチギレじゃないっすか(笑)

 

とりあえず状況確認。ブチギレデュラハンがキレているのは毎日城に爆裂魔法をぶちこまれているから。というか爆裂魔法使えるのって……

めぐみんに目を向けると隣にいた魔法使いの女の子を見る。周りもそれに釣られてその子を見る。

慌てる魔法使いの女の子。

確かに最近爆発音が聞こえると思っていたけど、爆裂魔法だったのか。

やがてため息を吐き、デュラハンの前に出る。

怒り狂うデュラハン。

「………フッ、余裕ぶっていられるのも今の内です。こちらには、対アンデットのスペシャリストがいるのですから!先生、お願いします!」

………おいおい、あいつ丸投げしやがった。

先生呼ばわりされたアクアは満更でもないようだ。

「ほう、これはこれは。プリーストではなくアークプリーストか?この俺は仮にも魔王軍の幹部の一人。こんな街にいる低レベルのアークプリーストに浄化されるほど落ちぶれていないし、アークプリースト対策はできているのだが……。そうだな、ここは一つ、紅魔の娘を苦しませてやろうかっ!」

デュラハンは、アクアが魔法を唱えるより早く、左手の人差し指をめぐみんに………っておい!

「『テレポート』!」

「汝に死の宣告を!お前は一週間後に死ぬだろう‼」

間に合った。めぐみんを庇ったダクネスを庇う形になった。

「なっ⁉スティーブ⁉」

これが死の宣告か。デバフみたいなものか。

「スティーブ、大丈夫......そうだな」

「なんともない。なんとも無さすぎて逆に怖い」

アクアがペタペタ触って来るのがうっとうしいくらいなんだが。

「その呪いは今はなんともない。若干予定が狂ったが、仲間同士の結束が固い貴様ら冒険者にはむしろこの方が応えそうだな。......よいか、紅魔族の娘よ。このままではそいつは一週間後に死ぬ。ククッ、お前の仲間はそれまで死の恐怖に怯え、苦しむのだ......そう、貴様の行いのせいでな!」

いや死の恐怖とかないのだが。

「これに懲りたら俺の城に爆裂魔法を放つのは止めろ!そして、紅魔族の娘よ!そこの呪いを解いて欲しくば、俺の城に来るがいい!」

こいつ............そこの呼ばわりしたなブッコロすぞ!

そんな場違いなキレ方をしているうちに哄笑しながら町の外の首なし馬に乗って去っていった。

その馬よこせ

 

23

 

さて、この死の宣告はどうすればいいんだ?

試しに牛乳を飲んでみたがダメ

ハチミツを飲んでもダメ

あと何かないか......いやちょうどいいのあるじゃん

「『状態異常無効』!っと......おーい、カズマ、死の宣告解除できたぞ......」

「「......えっ」」

なんだよその人を責めるような目は。なんかやらかした?

 

24

 

魔王軍幹部が来てから別に死ぬことなく経った一週間後

ギルドでカエルの唐揚げを食っていたら

「クエストよ!キツくてもいいからクエストを請けましょう!」

とか言ってきた。

にしてもこのパーティーでの高難易度クエストか......

「それなら湖の浄化クエストが一番簡単だな。アクアは確か水の浄化が得意だったな」

「もちろんよ!私を誰だと思っているの?」

「宴会の神様だろ?」

「掃除の神様じゃないの?」

「違うわよ!水よ!この美s...」

「それじゃあ、このクエストでいいよな」

「話を遮らないでよ!あと、邪魔してくるモンスターはどうするのよ!」

「問題ない。いい考えがある」

 

25

 

街の近くにある湖

街の水源となっているこの湖だがすっかり濁りきっている。

浄化できるのかなぁと思いながら湖を眺めていると

「......ねえ......。本当にやるの?」

不安気なアクアの声

問題ない。大丈夫だ。

 

アクアが言う。

「…私、今から売られてく捕まった希少モンスターの気分なんですけど…」

だからどうした。頑丈なブロックの中に身を潜める。クラフターの基本だぞ。

鋼鉄製の檻はギルドから借り、運んでいるところだ。

浄化が済むとモンスターはどこかにいくらしいが念のため鎖に繋いである。

 

「…私、ダシを取られてる紅茶のティーバッグの気分なんですけど…」

安心しろ。完成するのはただの水だ。

 

26

 

二時間経過。モンスターの気配なし

「アクアートイレは行かなくて大丈夫かー」

「トイレはいいわよ!アークプリーストはトイレに行かないから!」

アホか

「ちなみに紅魔族もトイレなんて行きませんから」

「私もクルセイダーだからトイレは......トイレは......うう......」

アホか

「ダクネス、この二人に対抗するな。トイレに行かない二人には日帰りじゃ帰れないクエストを請けて、本当にトイレに行かないのかを確認するから」

鬼畜か

「ちなみにクラフターはトイレに行かないぞ」

「お前も確認してやるからな」

嘘じゃないのに!

「というかなんか来てない?ワニみたいなやつが」

群れで行動するのかこの世界のワニは

 

四時間経過

アクアが一心不乱に浄化魔法を唱えまくっている。

「『ビュフィリケーション』!『ビュフィリケーション』!『ビュフィリケーション』!」

そんなアクアを見ながら

「ズルズルズルズルズルズル」

「いや何呑気うどん食ってんだ。お前らもなんか言えy......」

「「ズルズルズルズルズルズル」」

「お前らも食ってんのかよ!」

一心不乱にうどんをすするダクネスとめぐみん。

「檻が変な音立ててるんですけど!あとそのうどん私にもちょうだい!」

意外と余裕あるな。

とりあえずうどんを渡しとく。

 

七時間経過

浄化が完了し、ワニは何処かへ行ったようだ。

アクアが不自然なほど静かになっている。大丈夫か?

「おーいアクア、無事かー」

返事がない大丈夫か?

「……まま連れてって……」 

と、蚊の鳴き声みたいにアクアが小さく言う。けど聞き取れない。

「なんだって?」

「……オリの外の世界は怖いから、このまま街まで連れてって」 

アクアのトラウマにワニが追加された!

 

27

 

アクセルの街に戻ってきたスティーブ一行。今引きずっているオリの中で、死んだ目のアクアがドナドナを歌っていた。

さて、予想通り何事もなくおわ......

 

「め、女神様じゃないですか!?何をしているのですかそんなところで!」

 

......るわけないか。

そいつはいかにも勇者といった感じの装備の男で、アクアの入ったオリに近寄っていた。近くには仲間の戦士と盗賊の少女がいた。誰だろ

そしてモンスターでも容易に破壊できないオリの鉄格子を素手で捻じ曲げ、中のアクアに手を伸ばし......

「......おい、私の仲間に馴れ馴れしく触るな。貴様、何者だ?知り合いにしては、アクアがお前に反応していないのだが」

にしてもこの男は何者だ?装備は鉄装備程度だが、腰の剣はかなりの性能している。欲しい。

ステータスはHPが約500、他のステータスも常人よりかなり高い。知能は平均以下だが。

とりあえずミツルギにアクアがこの世界ひいてはオリの中にいた経緯を話すと、いきなり胸ぐらを掴んで怒り出した

「なんてとんでもないことをしているんだ!アクア様をこの世界に引き込んで、しかも今回のクエストではオリに閉じ込めた!?許されることじゃないぞ!!」

いい加減警察呼んだ方がいいのでは?

「いい加減その手を離せ。カズマとは初対面のようだが、礼儀知らずにもほどがあるだろう」

背後でめぐみんが爆裂魔法を唱えようとしてたので、口にパンを突っ込んどいた。

「アークウィザードにクルセイダー?それに、随分綺麗な人達だな。悪いことは言わない。こんな男のパーティなんかさっさと抜けて別の人と組んだ方がいいよ。なんなら僕のパーティに入るってのはどうだい?彼とは違って、絶対に苦労はかけさせないよ」

結構自分勝手だなぁ。

パーティーのみんなも殺気だっているし

「とりあえず満場一致で反対らしいです。というわけでサヨウナラ」

 

............。

「邪魔だ。どけ」

なぜか立ちふさがる......なんとかさんに言う。

「それとも何?決闘でもしろって言うのか?」

「............そのとうりだ。決闘だ!1対1で正々堂々戦い、僕が勝ったらアクア様を君のパーティから抜くことだ!君が勝ったら、なんでも1つ言うことを聞こうじゃないか」

「なるほど......なら立会人が必要だな。こっちはダクネスを立会人にするからそっちもさっさと決めてくれ。」

「えっ!?私がか!?」

「わかった。すぐに決めてくる」

そう言って仲間の方へ行く

 

こうしてなんとかさんとの決闘が決まった。




主「修学旅行に期末テスト、その他もろもろあるけどそんなの知らねぇ!」
ス「それにしても投稿期間が空いたよn......って逃げた!?待て!」
主「捕まるものk」ドカーン
ス「地雷畑に突っ込んで行きやがった」


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#9 スティーブがキレた(少し)

なんか知らんけど早く投稿できた。
ちなみに最低で2000字以上になったら投稿しているつもり


 

前回のあらすじ なんとかさんと決闘することになたよ

 

28

 

立会人は戦士風の美少女とダクネスになった。

「試合のルールはどうすんの?」

「そうだな......君と僕の一騎討ち。僕が勝ったならアクア様を譲る。君が勝ったら何でも一つ、言うことを聞く。」

「それさっき聞いた。あと真剣でもいいか?」

その言葉になんとかさんは首を振った

「これは魔剣グラム。そこら辺の剣とはレベルが違うからさすがに使えな......」

「いや、問題ない」

今度は驚いた顔をしたが

「かなりの自信があるようだね。なら、遠慮はいらない。全力でいかせてもらうよ。」

............だいたいこういうこと言うのって負けるよなぁ

「じゃあ『試合開始』の合図で始めるぞ。」

 

「「試合......開始!!」」

 

「はああぁぁ!!」

うわぁ、いきなり突撃ってマジ?しかも単純だから簡単に避けれる。

「フンッ!」

とりあえず横なぎを盾で防ぐ。

「なっ!?」

というかこいつ剣技がゴミだな。魔剣にたより続けているからか?

もういい、とどめでもさすか。

「バーティカルTNTグレネード」

「は?」

直後、縦方向の大爆発が起こった

 

29

 

「「卑怯者!卑怯者卑怯者卑怯者ーっ!」」

なぜかダブルで卑怯者扱いされた。

「なんか卑怯なことした?」

「爆発物使うなんて聞いてない!」

そりゃ言ってないもん。

「爆発物使ってはいけない。なんてルールはないだろ?じゃあカズマ、その魔剣、お前にやるよ。何でも一つ、言うことを聞くらしいし。」

「おっ、いいこと思い付くじゃないか。じゃあ早速貰いますか。」

「な、何言ってんの!その魔剣はキョウヤにしか使えない特別な剣なのよ!」

「そうよ!あんたなんかに使えないわよ!」

「…そうなのかアクア?」

「ええ、魔剣グラムは黒コゲな痛い人専用よ」

ほんとだ......黒コゲだ。

「おーい、みんなちょっとこっち来てくれ」

もう面倒だし帰るか。

「ちょっとあんた待ちなs」

「"エンダーマン"『テレポート』」

 

「あれ、ここは......」

ギルドの前だが?

「いやどうやって帰って......いや、もうなんでもありか」

 

報酬は全てアクアにやるのでクエスト完了報告はアクア達に任せたのだが......

「なんでよおおおおっ!!?」

クエスト報酬を受け取りに行ったアクアは叫んだ

「アクアどうした?」

「クエストに使ってたオリの弁償を求められたってよ。なんでもあのオリ、特別な製法で作ってるらしい」

アクアの質問にカズマが替わりに答えた

やがてアクアはフラフラとカズマたちのテーブルに戻ると、机に突っ伏して泣いた

「……あのオリの弁償で…ひっく…10万エリスもするから…えぐっ…報酬が20万エリスって…ぐすっ……」

「どれだけ悔しかったんだよ」

泣くアクアにカズマは呆れた

「見つけたぞ!佐藤和真!!」

 そんな時、先ほどカズマの決闘に負けて黒コゲ気絶していたなんとかさんが大声を上げてギルドに入ってきた。

後ろには取り巻きの二人がいる。何の話だろうか?

「佐藤和真、君の噂は街の冒険者たちに聞いたよ。仲間をモンスターの群れに放り込む鬼畜だってね。他にも、仲間のパンツを脱がせる鬼畜のクズマだってね!」

「おいちょっと待て!!誰がその噂流したのか詳しく!」

関係ないか。

「アクア様、この男と一緒にいたらあなたまで危険です!ですから、どうか僕のパーティに」

「ゴッドブロオオォォォーッ!!!!相手は死ぬ!」

「ぐばぁ!!!?」

アクアの拳がなんとかさんの頰を捉えた。テーブルを吹き飛ばしながら綺麗な流線を描き地面にベシャリ!と落ちた。

取り巻きたちが悲鳴をあげるがアクアはお構いなしに地面に倒れてるミツルギの胸ぐらを掴む

「あんたよくもあのオリ壊してくれたわね!私が代わりに弁償したのよ!30万よ30万、3倍で返しなさい!!」

「は、はい!」

(さっき10万エリスって言ってなかったか?あとぼったくってる)

「すみませーん!シュワシュワとカエルの唐揚げ2人前くださーい!」

なんとかさんからふんだくった120万エリス(増えた!?)でアクアは嬉しそうにカエルの唐揚げを注文した

「…コ、コホン。佐藤和真、君に話がある」

そう言うと頭を下げてカズマに頼み込む

「頼む、魔剣を返してくれないか!もちろんタダでとは…」

「いいぞ」

「…えっ?いいのかい!?」

「その代わり、もう俺たちに関わらないでくれよ。ほら」

なんとかさんは嬉し涙を流しながら剣を抱きしめ......

「って、銅の剣じゃないか!」

キレた。

「僕が言ってるのは魔剣グラムの方だよ!どうして銅の剣でまかり通ると思ったんだ君は!」

「むしろなんで一瞬まかり通ったんだお前は」

「返すから落ち着け。ほれ」

ん?魔剣持った時に違和感が......

「あ、ありがと」

「これは迷惑料だぁ!」

「ぎゃあああああああああ!!!!!」

外に飛ばされドシャ!と頭から落ちた。

「「キョウヤーーー!!!?」」

そんなミツルギを心配して取り巻きの女の子たちもギルドの外に出た。

「まったく迷惑なやつだったよ。はっきり言って怖い」

「俺はお前が一番怖い」

カズマはスティーブを怒らせないと誓ったとかなんとか




オリジナルクラフト
バーティカルTNTグレネード
直訳して縦のTNT手榴弾。多分
街の被害を考え、縦方向のみに爆発するこれを使った。

銅の剣
ただの銅製の剣
実はネザライト並みの性能
耐久力は4だが。


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#10 ベルディア戦(ネタ切れ)

ヤベエ、今回の後半。カズマ達の出番少ない…………。
次回活躍させるので お許しください!

プロローグを少し編集したので暇でもみないで下さい。

ちなみに現段階でラスボスとか決まってたりする。
コメントで当ててみて


 

前回のあらすじ キレた

 

 

30

 

さてウザイやつを始末したしどうしようか?(ミツラギは生きています)

『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってください!!!』

その時、お馴染みの緊急を告げるアナウンスが辺りに響き渡った

「なんだ、またかよ?」

「これって少ないんだろ?最近多いよな」

テーブルの上でだらけているカズマの愚痴に返しとく

『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってください!!!……特にサトウカズマさんとその一行は、大至急でお願いします!!!!』

「…………えっ」

まさかの名指しにカズマは硬直した

 

31

 

アナウンスに呼び出されたカズマたちを待っていたのは、背後で控えるアンデッドナイトとモンスターの軍集団だった

 

ちなみに今は屋根の上からそれを見ている。

蜘蛛の能力便利だな。

 

そのあまりの大部隊に冒険者一同が怯える中…ベルディアは肩を震わせ叫んだ

「なぜ城に来ないのだ、この人でなしどもがあああ!!!」

ええ?人外からの突然の人でなし発言!?

しょうもないツッコミをしてると冷静なカズマがベルディアに話しかける

「えっと…なんで行かなきゃいけないんだよ?もう爆裂魔法は城に撃ち込んでないぞ」

「爆裂魔法は撃ち込んでないだと!?何を抜かすか白々しい!そこの頭のおかしい紅魔の娘が、あれからも毎日欠かさず通っておるわ!」

「は?」

は?また行ったのか

「お前行ったのか?もう行くなって言ったのにまた行ったってのか!?」

「い、いひゃいでしゅカズマ!…私だってどうするかは迷いましたが、仕方がないのです。そ、その、爆裂魔法を撃つのに、大きくて硬いモノじゃないと満足できなくなってしまって……」

「モジモジしながら言うな!つーかお前爆裂魔法撃ったら動けなくなるから、手伝った共犯者がいるってことだろ!一体誰が」

カズマは仲間たちの方を向く。別方向を向いて口笛を吹き始めるアクア

「お前かああああああ!!!」

「ぎゃあー!」

カズマは逃すことなく、さっきのめぐみんと同じようにアクアのほっぺを引っ張る

なんだこのカオス

「だ、だっひぇ、あいつのせいでクエストなくてロクにお金稼げなかったのよ!だから私、あいつから出ていくようにって嫌がらせしただけなのに!」

「最低な女神だなオイ」

もう降りるか

と、そこでカズマたちの言い争いにベルディアが割り込む

「この俺が真に頭にきてるのは何も爆裂魔法の件だけではない!貴様らをかばって呪いを代わりに受けたあの男を見捨てるなど…!」

ベルディアがそこまで言ったところで降りる。

「よっ!ひさしぶり!」

そんな友人に久しぶりに会ったようなセリフを言う。(なお、主には友人がいないもよう)

「………あ、あれえーーーーーーーーっ!!!?」

「なんで!?」と言った感じの声をベルディアは叫んだ

「なになに、もしかして呪いをすぐ解かれたとも知らず1週間も城の中で待ってたのかしら?」

「あらやだ引きこもりってやつぅ?これだから最近の若い子は、ずーっと引きこもってたら体が大変なことになっちゃうのにねえ?…あ、すでに腐ってたわね、ゾンビだけに」

「うまいんですけど!!ちょーうけるんですけど!!プークスクス!」

ベルディアの勘違いをアクアと共にからかいながら笑う。聞いていたベルディアは体をプルプル震わせるが、少しして落ち着かせると底冷えするほど冷淡な声で言う。

「…貴様ら、どうやら立場が分かっていないようだな。わざわざ俺がアンデッドナイトを大量に連れ、さらに念を入れてこの街にもっとも近い場所から来させた魔王軍の1部隊……分かるか?駆け出しの冒険者しか集まっておらぬお前たちでは万に1つの勝ち目もないと言うことだ!!」

「フン、勝ち目がないのはそっちの方よ!この間は見逃したけど、今回はそうはいかないわよ!」

そう言って浄化魔法を撃とうとするアクアを見てベルディアは嘲笑する

「バカめ、魔王軍幹部の俺がプリースト対策もなしに戦場に立つとでも思っているのか?残念だがここにいる俺とアンデッドナイト軍団には、魔王様の加護により神聖魔法に対して強い抵抗を」

「『ターン・アンデッド』!!!」

「ぎゃああああああああああー!!!!」

そして無防備に食らった『ターン・アンデッド』の痛みにベルディアは地面を転がりまわった。

それを見てアクアが怯む

「ね、ねえカズマ!変よ、効いてないわ!」

「いや、結構効いてたように見えたんだが」

「ぎゃーって言ってたしな」

ベルディアは、よろめきながら。

「ク、ククク......。説明は最後までk」

「"ウィザー"『衰弱攻撃』『狙撃』!」

「ぎゃあああああああああ!!!!!!」

「ダメだ効かねえ!」

「いやどうみても効いてるだろ!」

やっぱ目玉じゃなくて心臓の方が良かったか?

「もういい!…アンデッドナイトよ!この街の連中を皆殺しにせよ!!」

右手を振り下ろすと同時に、アンデッドナイト全員が一斉に襲いかかってきた …アクアに向かって

「わ、わああああーっ!なんで私ばっかり狙われるの!?日頃の行いも良いはずなのに!」

「ああ!ず、ずるい!私は本当に日頃の行いは良いはずなのに!!」

アクアは必死にアンデッドナイトから逃げながら神様っぽくないことを叫び、ダクネスは嬉しそうにどうしようもないことを叫んだ

そして追いかけ回されることでひとかたまりとなったアンデッドナイトの軍団を見て、カズマは何か思い付いたらしい。

「めぐみん!街の外で爆裂魔法の準備をしとけ!」

「ええっ?......りょ、了解です!」

さて、アクアは......アクアは背後にアンデッドナイトの大群を引き連れて助けを求めてきた

「わああああ、スティーブ!スティーブさーん!!」

「何やってんだお前ー!!?近寄るなぁぁ!!!」

必然と、一緒にアンデッドナイトから逃げることになった。

 

街の外へ逃げると案の定、めぐみんが爆裂待機していた。

「なんという絶好のシチュエーション!感謝します、深く感謝しますよ!……我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者!魔王の幹部ベルディアよ!!我が力、見るがいい!」

紅い瞳を輝かせ、めぐみんが放つ!

「『エクスプロージョン』ーーーーー!!!!!」

爆裂魔法が炸裂した。そして爆煙が晴れるとアンデットナイトは............

 

「なぜか残っているのですが、夢でしょうか?」

夢ならばどれ程良かったでしょう。アンデットナイトは1割ほど残っていた。なんで?

「クハハハハハハ!驚いたか?そいつらは魔王様の加護により強力な魔法耐性を持っているのだ!」

いやいや、爆裂魔法を耐える魔法耐性ってなに?

「ハハハハハハ!蹂躙せよ!アンデットナイト達よ!」

うわぁこっちきたぁ!グロいグロい!

封印したスキルもう使わせてもらう!

「"ウィザー"『ウィザーローズ』!」

 

スキルを発動した瞬間、アンデットナイトから、大量の禍々しい黒い薔薇が咲き誇った。

 

「ふわぁぁぁぁぁぁぁ!」

めぐみんが腑抜けた声を上げる。

多分紅魔族の琴線に触れたのだろう。厨二病っぽい技だし

ちなみにこの技は、範囲内のザコに固定8ダメージを与え、再生不能状態にする。

ザコ殲滅くらいにしか使い道ない気がする。

と、不意にベルディアが高笑いする

「クハハハハ!!!面白いぞ!まさか念頭に用意した俺の配下たちを全滅させるとはな!!いいだろう!」

ベルディアは死のオーラを放ちながら

「この俺自ら、貴様らの相手をしてやろう!!!」

大剣を構えて襲いかかってきた!

 

32

 

ベルディアはめぐみんを背負うカズマを最初に狙う

「まずは貴様からだ!!」

「うわあああー!!」

いきなり襲ってきたが、盾で応戦。だが、すぐに壊れた。すぐに新しい盾に持ち帰る。

いや、攻撃力、攻撃速度が異常じゃね?鑑定眼でも使ってみるか......

HP80000!?攻撃力700!?化け物じゃねえか!

「スティーブ!お前は早くここから離れろ!!ここは私が相手をする!」

「ダクネス!助かる!」

「ほう、次はクルセイダーか。仲間のために殿を買って出るとは…その意気や良し!!!」

「くらえ!!!」

ダクネスは剣を持って動かないベルディアに向かって連続攻撃した そして全部空を斬った

「全部外してるだとぉ!?!?」

ダクネスの攻撃はすべて外す、あるいは避けられるで当たらず、やがてベルディアはつまらなさそうに軽く一閃してダクネスを斬った

「さて、次の……相手………は?」

が、剣の一撃はダクネスの鎧に軽く引っかき傷を作る程度だった。傷に気づいたダクネスは距離を取る

「ああ!?わ、私の新調した鎧が!?」

「な、なんだ貴様は…?先ほどのアークプリーストといい、爆裂魔法を放つ紅魔の娘といい……」

ブツブツと呟くベルディア。

それをチャンスと思ったカズマは残ってる魔法職の冒険者たちに呼びかける

「魔法使いのみなさーん!!」

カズマの大声に役割を思い出した冒険者たちは一斉に魔法の詠唱を始めるが、大剣を地に突き刺したベルディアが右手を使い呪いをかけまくる

「お前らまとめて1週間後にィィィ!死にさらせェェ!!」

別のところで固まっていたカズマたちを除いたほとんどの冒険者がベルディアの呪いをその身に受けた。ある者は逃げ、ある者はうろたえる。姑息な手を使いやがって!

 

「よし、今度は本気で試してみようか!」

 

ベルディアが叫ぶと同時に自分の首を空高く放り投げた。

なるほど。上空から見ることで死角をなくし、その状態から放つ両手剣での攻撃。ヤベエな。

それに対し、ダクネスは剣の腹を前に出し、盾にでもするかの様に一歩も退かず、掲げ持つ。

「ほう、潔し!これでどうだっ!?」

魔王幹部の常人離れした無数の斬撃がダクネスに向けて放たれる。

金属を引っ掻く不愉快な音と共に、ダクネスの鎧に無数の刀傷が刻まれる。大丈夫かアイツ

 

………と、何か、生暖かいものが頬にかかる。

 

驚いて手の甲で拭うと………。

「ダクネス、お前怪我してるじゃねえか!一回下がれ!」

よく見ると、ダクネスは鎧の切れ目から血を流していた。

だが、ダクネスは下がらない

「クルセイダーは、背に誰かを庇っている状況では下がれない!こればっかりは絶対に!それにだ!」

なんだよ!はよ下がれ!

「それにっ!こ、このデュラハンはやり手だぞっ!こやつ、先程から私の鎧を少しずつ削り取るのだ……!全裸に剥くのではなく中途半端に一部だけ鎧を残し、私をこの公衆の面前で、裸より扇情的な姿にして辱しめようと………っ!」

ダクネスの発言に引いているベルディア。

「お前はもうしゃべるんじゃねぇド変態が!シャラップ!!」

「クウ………!スティーブがたまに言ってくる罵倒は堪ら…ゴポォ!?」

しゃべるダクネスの口にポーションを叩き込む。もう、こっちの世界では手にはいらないガストの涙を使ったポーションだ。大事に飲めよ。

「ダクネスはもう下がってろ!」

「だが!」

「ここは俺に任せろ………ってこれ死亡フラグじゃないか?」

ダクネスが「?」みたいな顔しているのはほおっておくとして

大丈夫か?下手しなくてもベルディアの死の宣告より怖い。

まあ、行くしかないんだがな

「よっしゃ!ベルディア、一騎討ちだー!」

「の、望むところだ!」

 

もしかしてダクネスのアレ、まだ引きずってる?

 

33

 

さて、意気揚々と出てきたけどこれ終わりある?

ベルディアは剣を振り回して攻撃。時々、頭を投げての両手剣攻撃

こっちは"カメ"の『タートルマスター』と"ウィザー"と"エンドラ"の『即時回復』で防戦一方

………終わらねえ。誰か手伝ってくれねえかなぁ………

「スティーブ!助太刀するよ!」

おお、心読めんのか!?

振り向いてみると………………えと………確か道中でカズマに名前教えてもらった………ミツ………ミツ………

「三矢サ〇ダー!」

「それって僕の名前のこt」

綺麗にぶった斬られた

「………何だったんだ?あれは?」

知らない知らない存じ上げん

おっ魔剣あるじゃーんこれ使お………?

何か違和感が......

エフェクト?魔剣の能力か………。なのがついてんだろ。なになに?

攻撃力増加64 採掘速度上昇64 か………

アホか。いやアホか?

とにかく『タートルマスター』を切って魔剣で殴ると………

かすっただけでベルディアの片腕がもげる。

「「「は?」」」

多分ここにいた全員の声だろう。だって全員口ポカーンてしてるもん。

というか鑑定眼で弱点調べたらよかったな。弱点は………

「アクア、出番だぞ。大量の水を出してくれ」

「わかったわ!ようやく私の出番ね!」

デュラハンってエンダーマンみたいに水弱点だったんだな………?

「この世に在る我が眷属よ………」

うん、こいつに任せたのが間違いだったな。

「水の女神、アクアが命ず………」

だってこの魔力量からすると………

「『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』!」

洪水レベルの水が出るからな!

 

34

 

「ゴポポポポポポポポ」

溺れる溺れる!ヤバイてヤバイて!

『コンジットパワー』!『イルカの好意』!

おわー!めぐみん溺れてる!

「めぐみん、大丈夫か?」

「あぶ………!溺れま………?あれ?息が………」

スキル『コンジットパワー』は自分がコンジットになるとか言う意味わかんねぇスキル。なにこれ

やがて水が引くと、地面にぐったりと倒れ込む冒険者と………

「ちょ………、ちょ………っ、何を考えているのだ貴様………。馬鹿なのか?大馬鹿なのか貴様は………!?」

さて、どうしようか、これ

「『スティール』ッッッ!」

おおい!カズマ!おいしいとこ盗むな!

「あの……………」

というか何を盗んだ………

「あ、あの………。首、返してもらえませんかね…………」

…………頭……?

「おーいお前ら、サッカーしよーぜ!サッカーってのはなああああぁ!!!手を使わず、足だけでボールを扱う遊びだよおおおお!!!」

「やめろおおおおおおお!!!」

すげえことしてんな。

おっ、パスか。

「おらあああ!」

「ぎゃあああああああああ!」

ボールをゴールにシュゥゥゥーッ!!超!エキサイティン!!

これ一度やってみたかった。

さっきの攻撃で鎧が砕け散ったようだな。さすがに攻撃が効くだろ

「"ブレイズ"『インフェルノ』!」

「ぎゃあああああああああ!」

 

実績達成・魔王幹部ベルディア討伐

 

うし、終わり………ってスキル『デュラハン』が追加された?マジか後で見とくか………

 

「スティーブ!危ない!」

どうしたダクネ………

 

 

 

返事をしようとしたら、なぜかそこで意識が途絶えた。




スティーブはどうなってしまったのでしょうか!
そして、スティーブを攻撃した犯人は!?
スティーブ達は突然の第二ラウンドに勝てるのでしょうか!

次回!『スティーブ!死す!』






これやりたかっただけ
あと、元ネタ分かる人同年代だと少ないと思う


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#11 新ボス追加

今回は駄文からいらないとこが消えて駄の状態です。
カズマ視点&自作ストーリーはやらないほうがいいのかな
とりあえずなんでもいいって人以外は即死なので注意してブラウザバックしてください。


 

前回のあらすじ ベルディア討伐!しかし…………

 

35

 

ーーカズマ視点ーー

 

ベルディアを討伐し、一件落着かと思った……

 

スティーブの後ろに『何か』が現れるまでは。

 

「スティーブ!危ない!」

ダクネスが叫ぶが、スティーブは気づかないまま………

 

『何か』に潰された。

 

「へ?」

スティーブがいたところには、血の水溜まりができていた。

 

そいつの見た目はゴツいゾンビにスティーブと同じような服を着ていた。

いや、そんなことよりも

「あいつどこから来た!?あと、スティーブが!」

嘘だろ?あっけないぞ………

「大丈夫よ」

………なんだと?

「どういうことだアクア」

「スティーブはあの程度じゃ死なないわよ」

ほんとうにどういうことだよ。

けどここはアクアの言葉を信じるしかない

と、近くにいためぐみんが

「カズマ、この視界の上にある棒は何ですか?」

「ほんとだ、なんだこれ」

えっと、棒の上に文字が書いてあるな。なんてかいてある…………

 

ミュータントゾンビ

 

もしかしてこいつの名前か?………

「『セイクリッド・ターンアンデット』ー!」

「ヴォォォォォ!」

アクアー!いきなり撃ってんじゃねえええ!

「あんたアンデットね!なにのこのこ来てるのよ!ぶっ潰してやるわ!」

アクアの攻撃が効いているのか首を降っていたミュータントゾンビだったが

いきなり鎧を装備した。

というかあれベルディアの装備じゃなかった?

「もういっちょ『セイクリッド・ターンアンデット』ー!」

またアクアが浄化魔法を放つが………

「なあアクア………効いているのか?」

「………全然効いてないわね」

どうすんだよこれ

「カズマ!アンデットには炎がこうかばつぐんですよ!」

………某モンスターをボールに詰めるゲームのように聞こえたのは気のせいだろうか

「ありがとうめぐみん!というわけで魔法使いのみなさーん!」

俺の呼び掛けに放心状態だった魔法使い達が次々と炎属性の魔法の準備を始める。

そして他の冒険者達はミュータントゾンビを取り囲む。

「ヴォォォォォォォ!!!」

ミュータントゾンビが雄叫びをあげると周りの地面から大量のゾンビが湧き出てくる。

「うお!?なんだこいつらどっから出てきた!」

「誰か聖水を持ってきてくれ!」

ゾンビ達は周りにいた冒険者達に襲いかかった。

そしてミュータントゾンビは………

「ねえカズマ……?あのアンデット、私の方に来てない?」

アクアを狙った。

 

36

 

「『セイクリッド・ターンアンデット』!『セイクリッド・ターンアンデット』!」

アクアが全力で浄化魔法を放つがそれを無視してミュータントゾンビは遅い続ける。

「カズマさんカズマさん助けてーー!」

「無理だって!こんなやつさすがに無理があるって!あとこっち来るなぁ!」

もちろん俺達にできることはなく逃げまわっていた。

「魔法使いの皆さんまだですか!?」

そろそろ限界………

「「「「『ファイヤーボール』!!」」」」

大量の魔法がミュータントゾンビに直撃する。

「ヴォォォォォォォ!?」

かなり効いてるのか炎を消そうと体を振っている。

「やったわカズマ!これでなんとかなるわ!」

もう限界なんだが………って

「アクア後ろ!」

「後ろがどうした………の?」

アクアの後ろにはミュータントゾンビがいた。

「………あのー話し合いって素敵だと思わない?」

「ヴォヴォヴォ」

首を振った。え?

「ヴォォォォ!!」

「わああああああああ!」

「アクアー!」

ミュータントゾンビがアクアを空高く放り投げた。

そしてミュータントゾンビがあとを追うように飛ぼうと………

「『クリエイトウォーター』!『フリーズ』!」

「ヴボォ!?」

足下を凍らせて転ばせた。

というかアクアどうしよ。キャッチできないぞ?

あ、ダクネスがキャッチしてくれた。

「ヴォォ!」

またアクアに襲いかる。

「そうはさせない!『デコイ』!」

「ヴォッ!?」

ダクネスが囮スキルで的になってくれている。

「ぐぅ………!カズマ凄いぞ!一撃一撃が体の芯まで響いて………」

黙ってればいいのに

とはいえこのままだとジリ貧。どうすれば……

「カズマカズマ」

「はいはいカズマですよ」

「爆裂魔法が撃てそうです」

「………………なんつった今」

「爆裂魔法が撃てそうです」

は?

「どういうことだ?爆裂魔法は一日一発しか撃てないんじゃないのか?」

「実はスティーブが作ってくれた杖に『魔力蓄積』の付与魔法が付いていまして、マナタイトの代わりに使えます。」

なるほど

わからん

「いいぞ!めぐみん!詠唱終わったらやっちまえ!」

「詠唱はもう済んでます!『エクスプロージョン』!!」

めぐみん会心の爆裂魔法がミュータントゾンビに炸裂した!

 

37

 

爆裂魔法のクレーターにはミュータントゾンビが倒れていた。

爆裂魔法食らって粉砕されないってどんな耐久性だよ

「やったわカズマ!倒したわ!」

そうこっちに走って来た堕女神に

「フラグ建ててんじゃねえ!」

「アダァ!?」

チョップをおみまいした。

「なによいきなり!ちゃんと魂が天に召されたのも確認してるから復活するのは1%の確率もないわよ!」

こいつまたフラグを………………………

 

ズ ズ ズ

 

「……………カズマさん。今回は私が悪かったわ。でも魂が戻ってくることなんて普通はないのよ?」

「アクアは後で話がある」

「ヒィ!」

俺が振り向くと二本の足でしっかり立っているミュータントゾンビが

「ヴォオオオオオ!」

こちらに走って来ていた。

「お前の相手は私だ!『デコイ』!ハアアアアア!」

ミュータントゾンビにダクネスが斬りかかるが避けられる。

「ヴォォォォ!『天地返し』!!」

え、しゃべっ………………

「だああああああああ!?」

「あああああああああ!?」

「わああああああああ!!」

「ひゃあああああああ!?」

いきなり地面が爆ぜ、俺達は吹き飛ばされた。

「みんな大丈夫!?『セイクリッド・ハイネス・ヒール』!」

「ヴオオオ!?」

アクアの回復魔法で傷は治った。いやそんなことより

「………………アクア、ミュータントゾンビに回復魔法かけてみてくれ」

「ヴォッ!?」

「わかったわ!『セイクリッド・ハイネス・ヒール』」

「ヴォォォォォォォォ!!!」

ミュータントゾンビが断末魔の悲鳴をあげて倒れる。

「………また起き上がらないよな………」

「さすがに今度こそ魂が抜けているわ………あ、戻って来た」

「アクア、やれ」

「『セイクリッド・ハイネス・ヒール』」

「ヴォォォォォォォォ!!!」

また起き上がり、また断末魔の悲鳴をあげて倒れた。

「おっ、体が薄くなっていくぞ」

「さすがにもう起き上がらないわよ」

そうしてミュータントゾンビは消えていった。ハンマーを置いて

 

38

 

………………結局スティーブ戻って来なかったな

短い間だったがいいやつだったな。

そう考えながら血溜まりに合掌する。南無阿弥陀仏

「いいやつだったな」

そう、隣にいたスティーブが言う

「それを自分で言うか普通………………って、え?」

「え?」

「え?」

「え?」

「え?」




というわけでスティーブを攻撃した犯人はミュータントゾンビでした。
誰も感想で予想とかしなかった。当たり前か。
ボスごとに二回戦目を作ろうかと考えている。スティーブ視点でだけど。
感想が増えるように頑張ります。
あとらラスボス予想とかしてみてください。


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#12 ベッドリスポーン

ヘイヘイヘーイ
いつもどうりの駄文だけど読んでくれてありがとうございます。
今回で一巻分のストーリーが終わります。

はんぺん、じゃなくて本編始まります!


 

前回のあらすじ  ボス戦終了

 

39

ーースティーブ視点ーー

 

「いや、なんで生きてんの!?」

失礼だなカズマ。いや普通はそんな反応になるだろうけど。

「説明してくれ。お前がなんで生きてるのか」

「説明ねえ………まあできる限り分かりやすく説明するよ」

 

回想入りまーす

 

「んえ?」

ダクネスが叫んだと思ったらいつの間にか馬小屋にいた。

「なるほど死んで『リスポーン』したのか」

『リスポーン』死んだら最後に寝た場所、または世界に入った際に初めにいた場所にコスト無しに復活できる能力。

こっちに来て入手した能力で"ゾンビ"の『不死』はアイテム保持。"エンドラ"の『経験者』は経験値保持………便利だなあ。

こちらに来た変わった事といえば『リスポーン』にタイムラグがあること。今回は32分のラグが出来た。もう全部終わったかな。

「『テレポート』」

死んだ場所に行ってみるとカズマが合掌していた。

ふざけて隣にしゃがみ、

「いいやつだったな」

そう言ってみる

「それを自分で言うか普通………………って、え?」

「え?」

「え?」

「え?」

「え?」

え?を交互に言うことになっていた。

 

回想おーわり

 

「というわけ」

「ごめんちょっとなに言ってるか分かんない」

まあそうなるか

「そんなこと気にせず宴会しようか!野郎ども!宴会だ!」

「「「オオオオオオオオオオオオ!!」」」

「………頭いたい」

頭ぶつけたのか?

「あっ、そういえば」

「なんだ?何か問題でもあったか?」

「いや、お前のこと殺した奴………ミュータントゾンビって名前だと思うけど、知ってるか?」

「………………………………………」

「いや、黙られると心配になるんだけど」

「………いや、多分知らない」

「そうか。ならいいんだ」

そしてカズマはアクア達のもとへ走って行く

 

ミュータント系 エンティティの突然変異個体。危険度は雑魚でも魔王幹部並み。自然的には全く成ることはない。

そんな奴がなんでここにいるのかは知らないが危険視しといたほうがいいだろう。

「おいこら置いていくなー!」

今後の方針が決まったのでカズマ達を追いかけていった。

 

40

 

ベルディア討伐の翌日

ギルドで報酬が配られていて

「えー。サトウカズマさんのパーティーには、魔王軍幹部ベルディア及び、未確認生物ミュータントゾンビを見事討ち取った功績を称えて………。ここに、金五億エリスを与えます」

「「「「ごっ!?」」」」

ワオ大金だぁ

たちまちギルドがあちこちからの奢れコールで溢れる

カズマはニート宣言してる。

そんな最中、受付の女性が一枚の紙を渡してきた。

「なんだこれ?一十百………五億八千万?」

「………実は、アクアさんの出した水による洪水被害が出ておりまして………さらに爆裂魔法で壁が崩れて………その、幹部を討伐されたと言う事なので、救済費用を全額とは言わないから、………支払ってくれ………と………………」

なるほどなるほど………………

「ちなみに全額だとおいくらエリスなんでしょうか」

「えっと、三十億エリスほど………」

NARUHODO

「全額払えそうです」

そう、笑顔で答えた。

「「「「「は!?」」」」」

凄い顔。特にダクネスが。

「ちょっと待て。払えるのは五億八千万エリスだよな!?」

「カズマ落ち着け。あと、払えるのは三十億エリスだよ」

「!?」

駄目だ落ち着かない

「ほ、本当に払えるのか?」

ダクネスが聞いてくる

「嘘ついてどうすんだよ。得なんてないだろ」

「そ、そうか。いや、払うのは一部でいいんだぞ!?」

全くこいつは………

ちょっとイラッとしたのでダクネスだけに聞こえるように言ってやった

「なんでも一人で抱え込んでんじゃない。そんなことしたら家が潰れるだろ………ダスティネス・フォード・ララティーナ」

「!!!??」

凄いくらい目を見開いてこっちを見てきた。

ばれたくなければ魔法抵抗力を今の五倍にしろ。そうしたら『鑑定眼』が反応しなくなるからな。

次はめぐみんが

「あの、スティーブ?そんなお金どこでてにいれたのですか?」

ああ、それなら

「ベルディア来たとき高難易度のクエスト受けてたんだよ。で、アクセルのめぼしいクエストがなくなったら王都まで行ってクエスト受けてたら二十六億エリスちょい貯まってた」

全部スキルの実験台になってもらったよ

「そ、そうですか……なんというか………規格外過ぎません?」

「しーらね」

別に金を使う気にはならなかったけど

「まあ、私に指示して出来た弁償金だし?スティーブが払うのは当然よね」

………………

「けどガキみたいにお前が加減というものを知らなかったアクアの責任だし、アクアに払って貰おうか」

「ははははは!面白い冗談言うわね………冗談よね?」

そりゃあもちろん

「じゃあ借金返済頑張れよ!」

「わああああああああ!ごめんなさーい!!」

こんなもんでいいか。

「というわけで報酬の五億エリスを含めて三十億エリス。きちんとダスティネス家に渡しといてください」

「は、はい、分かりました………あれ?どうして肩代わりしたのがダスティネス家だと………?」

そんなのこの街の領主の噂聞けば分かるよ。あと貴族のことも

 

41

 

「かんぱーい」

「乾杯」

「完敗」

「乾杯………今変なの混じってなかった?」

「ば、ばれただと!?」

現在、宴会中です。

実は宴会なんて初めてなんだよなあ。祝い事あったら拡散クロスボウでロケット花火飛ばしてた。もはや戦争だったけど。

「ダクネス!私にもお酒飲ませてください!」

「いや、でもめぐみんはちょっと………」

ダクネスがめぐみんに酒を飲ますのを渋っている。

「いいだろ別に、酒は自己責任だし。ほらめぐみん、初心者用の酒だ」

「ありがとうございます!」

「初心者用の酒ってなんだ?」

度数の低いやつ

「どうだっためぐみん。うまいか?」

「………まずいです」

まずいのかーい

「あれ?アクアどこいった?」

「ああ、アクアならあっちで」

カズマが指差した方では

「もう宴会芸の女神名乗れよ」

「だよな」

とてつもない芸を披露していた。いや、真似できないぞ、銅の剣八本ジャグリングなんて。

「あ、そうだ」

「なんだいきなり」

忘れそうになってたわ。

「カズマに渡そうと思っていたのがあるんだった」

「なんだ?何をくれるんだ」

やべ、今持ってないや

「『クラフト』ほい、これだよ」

昔のクラフターは言いました。『ないのなら創れ』と。

「これは………盾」

そうだよ盾だよ

「もしかして何か魔法がかかっているとかか!?」

「いえ、いっさい魔力がこもってないのでそれはないかと」

「正解。グリフィンドールにマイナス二億点」

「グリフィンドールに何の恨みがあるんだよ。で、この盾、何の変哲のないただの盾なのか?」

「そうだよ。も と い た 世 界 で は」

「そうなのか………」

残念そうな顔してるけど

「こっちの世界では防ぐと大半の攻撃を無効化する神具級のアイテムだけどな」

「………嘘だろ」

「嘘ついてどうすんだよ」

あ、カズマが思考を手放した。帰ってこーい

 

一章エピローグ

 

「うあー」

「まずいから酒は飲まないのじゃないのかよ」

めぐみん=酒で意識無し

「Zzz」

「酒初めてなのに結構飲んでたな」

カズマ=酩酊からの寝落ち

「ダクネスはやっぱ状態異常耐性だから酒に強いのか?」

「あ、ああ」

ダクネス=ちょっと顔赤いだけ

アクア?ああ、爆睡してるからバックパックに入れてあるよ

「………なあスティーブ……何故、弁償金を全額払ったのだ?」

何故って言われてもなあ

「お人好しだから?」

「自分で言うものなのか?」

さあ?知らない

「あー終わった話はやめやめ。もっと未来のこと考えようよ」

「未来の話か。例えばどのようなものが………」

「カズマのニート化を防ぐとか。こいつ金あったらニート化確定だもんな」

「ああ、確かにそうだ………フフッ」

少し笑ってくれた。

あ、ダクネスの笑った顔初めてかもしれん。意外といい笑顔じゃん

 

 

よし決めた。いや、前々から決めていたけど

魔王討伐頑張ろう




スティーブの性格は主とはいっさい似ていません。けど何故かこのようなキャラがいつの間にか完成していました。なんでだろうか


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番外編 スティーブと王都

スティーブの王都での生活を書いてみた。

複線が多い.........多分




 

 

どうもスティーブ.........の分身です。

スライムの『粘性生物分裂』というスキルで分身が創れたので。

 

王都に来ています。

王都にはよく伝説武器ねえかなーとかギルドでクエストを受けたり

 

『魔王軍襲撃警報、魔王軍襲撃警報!』

 

魔王軍殲滅をしている。

 

 

 

 

 

 

「"エンドラ"『ドラゴンブレス』」

 

うん。このスキル強いな。雑魚殲滅に使える。

 

『魔王軍による奇襲は鎮圧された模様です..................』

 

 

 

 

 

 

 

「ふう、今回の襲撃は手強かったな。ミュータントの量産に成功したのか?ミュータントスケルトンやらミュータントゾンビやらミュータントクリーパーがいたな......クリーパーシャードでなんか創れるか.........?」

 

そう言いながらレジで団子を食べる。

 

実は密かに和菓子屋を経営していた。分身三人で。

分身は16人までいるからな。

 

「あの、すみません.........」

 

ん?客か......あれ?いない。下か?いた。

 

「いらっしゃいませー。何をお探しですか?」

 

フードをかぶって顔を隠しているが、金髪碧眼の少女がいた。貴族の子か?

 

「えっと、ようかん?という食べ物と、かすてら?とこんぺーとー?を6人分ください」

 

「はい。羊羹とカステラと金平糖ですね」

 

ここの人気トップスリーやぞ。

ところでこの子誰なんだろ?『鑑定眼』

 

『勇者の加護』に防がれた

 

.........あかんやーん。王都の貴族で勇者関連の少女だったら一人しかおらんやーん

 

「お嬢さん。一人?お名前は?」

 

「あ、一人です。名前はア.........いえイリスです」

 

分かりやすーい!本人確定じゃないか!始めに『ア』って言っちゃったし!ついでにバレてないかなって顔でこっちみるなぁ!

 

「12000エリスです」

 

「はい!」

 

元気がいいねえ。だけどね?エリス魔銀貨お支払はおかしいからね?一万二千エリスに百万エリスはあかんやろ。九十八万八千エリスのお返しですってか?多いわ!

 

「.........すみません。もう少し細かいお金はありませんか?」

 

「あ、はいっ!」

 

あるやん。十万エリス紙幣

なんなの?ドッキリ?

 

「八万八千エリスのお返しです」

 

「はい!ありがとうござい「アイ.........イリス様っ!」」

 

誰や今度はなんや。

白いスーツの女性が入ってきた。

 

「何度言えば分かるんですかイリス様っ!心配しましたよ!」

 

「すみませんクレア......いつも私の護衛をしているクレアとレインにプレゼントしたくて......」

 

「イリス様.........!」

 

.........イイハナシダナー

あ、そういえば

 

「あ、そうだ。こちら、二千エリス以上のお買い上げでサービスしているお守りです」

 

「.........お守り?」

 

クレアさん?って人が反応した。

 

「ええ、とくに宗教的な物ではないただのお守りです。クレアさんと、レインさんという人にも渡してあげてはどうでしょうか?」

 

「.........貰っておこう......どこに着ければ?」

 

「よく使う物に着ければいいですよ」

 

そう答えるとクレアさんは腰の剣にお守りを着けた。

ア.........イリス様はブドウのような髪飾りの葉の裏辺りに着けた。そこなんだ。

 

「では、さようなら」

 

「またのご来店をお待ちしています。ありがとうございました!」

 

 





スティーブの和菓子屋

『日角和店』

モットーは『優しさと美味しさと安さと日本』

この世界では無い日本建築。建築したのはスティーブです。

よく日本からの転生者がきて買ってくれるのでかなりの売上。


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第二章 クラフターと中二病
#13 タイトル?ネタが無いから書けない。


Q ラスボスはエンドラに騎乗させましょうw

A ラスボスとは戦わせようかと思います。するかどうかはわからないけ  ど(やる気ないだろ)
 というか騎乗できるのか?


 

1

ここは初心者冒険者の街アクセル。冒険者ギルドと呼ばれる施設でのこと

 

「カズマ、クエストに行け」

「断る」

「行け」

以前この街に、ベルディアと名乗る魔王軍幹部が襲撃してきた事があった

ついでにこの世界ではあり得ないミュータントゾンビも現れた

討伐はしたが、その際弁償金を請求された。もちろん全額払った。

そして残った一億二千エリスを仲間と分けたのだが………

「やっぱりニート化したよ」

カズマがニート化しました(大事なことなので二回言いました………言ったよな?)

「スティーブ、このヒキニートはダメだわ。お金があるかぎり働かないわよ」

「そんなこと言うアクアは渡した金はどうしたのかな?聞いたところによると賭け事に使って全額スッたと聞いたんだが?」

「………………」

「耳を塞いでも現実は変化しないぞ?賭け事するんだったら冒険者カードを見てから考えろよ。いや、考える頭がもとからないのか。アクア、悪いな。無い物ねだりして」

「わああああああああああああ!!」

アクアが泣きながら掴みかかってきた

「ゴメン!ゴメンってば!唐揚げ定食奢るから許せって!」

「ぐすっ………キンキンに冷えたクリムゾンビアーも………」

「ヘイヘイ。意外と余裕そうだけど」

へっ、チョロい

まあさすがに今のは言い過ぎたと思うけど

「全く、朝からなに騒いでいるのだ。皆見て………いないか。ギルドの連中も、お前達に慣れてきたのか」

この声は………

「ダクネスか。てか、そんな騒がしいか?」

騒がしいか(断定)

「スティーブはカズマを説得できましたか?」

「めぐみんか。いや、カズマの説得はまだだよ」

最初はまだ簡単だったのに………

「いや、別に金はあるんだし働かなくていいだろ。それに冬場は危険なモンスターが多いらしいし。」

「確かに冬場はモンスターが強い。だけどその分経験値が豊富だからカズマのレベル上げのクエストなんだよ」

モンスターを戦闘不能にしてとどめを別の人に渡す。紅魔族でいう養殖をする。紅魔族が頭いいのは本当なんだな

「まあ、安全ならいいんだけど………で?どのクエストするんだ?」

へっこいつもチョロい

「この雪精を受ける。一匹十万エリスのクエストだ」

「へえ、結構美味しいクエストじゃないか」

カズマは美しい花には棘があるって言葉知ってるのか?

「雪精か………」

ダクネスは知ってても突っ込むスタイルか

「というかダクネス鎧着ろよ」

「断る。」

「ああ、そういえばダクネスは鉄食べてるから硬いのk………」

その後の記憶がなかったので聞いてみるとダクネスにボコボコにされてたらしい

もうお前、素手で戦えよ

 

2

 

「八匹目っと………おーい、そっちはどうだったー?」

「四匹目の雪精捕ったらー!」

全然討伐出来てない

「めぐみんは爆裂魔法で一掃しちゃってくれ」

「わかりました!」

めぐみんが嬉々として呪文を唱え………

「『エクスプロージョン』ッッッ!」

うんうん。相変わらずの廃威力

「八匹!八匹やりましたよ。レベルもひとつ上がりました!」

フラフラ状態で冒険者カードを見せつけてきた

「クソッ一匹分負けた!」

「どうですか!これが我が力でs………」

 

そいつはいきなり現れた

「………ん、出たな!」

ダクネス嬉しそうだ。しばくぞ

「………………」

勝ち誇っていためぐみんはいきなりぶっ倒れて死んだフリ

アクアとカズマがうるさい

確かこいつの名前は冬将軍だったけ?

「なんだこんなもん」

パクセルで粉砕しておく。

「「「「………は!?」」」」

なんだよ。みんな揃って(゜д゜)みたいな顔して

「ええと、スティーブ?それ、物理攻撃ですよね?何かしらの魔法が乗っていたりは………」

めぐみんが質問してきた

「魔法は乗ってないよ?だけど『採掘』っていうスキルが乗っている」

「いや、精霊には物理攻撃が効かないんですよ?なのになんで粉砕されてるんですか」

いや、知らん。ただ採掘しただけ

「というかスティーブのレベルはどのくらいなんだ?もしかしたらレベルが高いから倒せたんじゃないのか?」

「………高レベルとだけ言っておく」

言えない………2048レベルだなんて言えないよ………

「………いや、前から気になっていたんだよ。いいから見せr………」

「逃げろ!」

「ああっ!待て!」

スティーブはにげだした 0ポイントのけいけんちをかくとく

 

 

あのあとパーティー全員で追われたためDOGEZAしたらなんとかなった。危ないところだった

「ところで、カズマはどのくらいのレベルになったんだ」

「さっきまでDOGEZAしてレベルを隠してた奴の台詞じゃねえ。あと、レベルは21レベルになったぞ!」

前回が18レベルだったから3レベルも上がったのか

「スティーブさんスティーブさん」

アクアが明らかに何かねだろうとしている

「なんだよ」

「あのね、実はお金が無くてね」

「全額スッてたもんな」

「それでね、できればお金恵んで欲しいなーって」

貸してじゃなくて恵んでなのか

「ほら?なんでもするから、ねっ」

ほう、今、なんでもするって言ったな?

それなら………それなら………

「………仕方ないなぁアクアは。願い事はそのうち使うし、今回の雪精討伐の報酬分やるよ」

「やったあ!」

願い事か………なんにしようか

「全く、スティーブは甘いな。あまりアクアを甘やかさないでくれないか?」

ダクネスが文句言って来るが無視無視。

「それより………ほら、スティーブの報酬だ」

と言ってダクネスが大きな袋を渡してくる

「え?ナニコレ?袋に石詰める新手の嫌がらせか?」

「違う!ほら、冬将軍の討伐報酬だ」

冬将軍………ああ!そういえば!

「そういえば冬将軍のドロップアイテム!」

「ど、どろっぷあいてむ?」

何をドロップしたのかな~

「………これか、そいっ」

「「「おおっ!」」」

冬将軍装備に冬将軍の太刀

「でも見た目はいいけど黒曜石装備の方が性能がいいんだよなあ」

装備解除しながら呟く。性能が一桁違う。これでもネザライト越えてるのに

あと装備を外す毎に残念そうな顔してる。

「………ところでこれは?」

報酬袋がなんかデカイんだが

「だから冬将軍の討伐報酬だと言っただろ………」

そういえばそうだった

「………いくらなの?」

「………二億だ」

「「「におくぅ!?」」」

ビックリしたぁ。いきなり大きな声出すなよ

「スティーブさんスティーブさん。その報酬もくれるの?」

「やらんぞ。あとこれ、渡す分の八十万エリス」

一匹十万エリスなので八匹で八十万エリス

「ありがとう!スティーブさん大好き!」

「いや、お前に言われてもなんとも思わないんだけど」

「………………」ガーン

嘘だ。本当は母性がすげえ刺激されている。あれえ?こんな性格だっけ?

「なんというか………二人を見てるとパパ活って言葉が出てk………」

「ゴッドブロー!!」

「あっぶな!盾強いな!」

「"ヴィンディケーター"『強攻撃』!」

「ゴッドブロー!!」

「ギャアアアアア!!!!」

『強攻撃』で盾無効からのゴッドブロー。うん、いい連携だった。

「なんというかこれは………」

「………カズマが悪いと思います」

 

 

数日後

「ごめん。もう一回言ってくれないか?」

今日は一人でクエストを受けようかと思っていたのだが………

「何度だって言ってやるよ。荷物持ちの仕事だと?上級職の揃ったパーティーにいながら、もう少しマシな仕事に挑戦できないのかよ?大方お前が足を引っ張ってるんだろ?なあ、不明職さんよ?」

不明職ってクラフターの事か?もうある程度世間に定着してると思ったのになぁ

さてと

「ごめん。もう一回言ってくれないか?」

「耳にクソでも詰まってんのか!?荷物持ちの仕事だと?上級職の揃ったパーティーにいながら、もう少しマシな仕事に挑戦できないのかよ?大方お前が足を引っ張ってるんだろって言ったんだよ!」

「ごめん。もう一回言ってくれないか?」

「だから!荷物持ちの仕事だ(ry」

「ごめん。もう(ry」

「だから!(ry」

「ごめ(ry」

「だ(ry」

「ごめん。もう」

「何回言わす気だ!!だいたい、どこが聞こえないんだよ!!!」

「『荷物持ちの仕事だと?上級職の揃ったパーティーにいながら、もう少しマシな仕事に挑戦できないのかよ?大方お前が足を引っ張ってるんだよって言ったんだろ!』ってとこまでは聞こえてるんだよなあ」

「聞こえてんじゃねえかよ!!」

「でもあなた、『何度だって言ってやるよ!』って言いましたよね?ですので、何度も言わしてるだけですよ?」

ギルド内に爆笑が巻き起こった

え?チンピラ?怒り狂っているよ(笑)

「テメェいい加減に………」

「どうせなら変わってあげようか?」

「………へっ?」

驚いてる驚いてる

「いやあ、からかっているうちになんだかあんたが哀れに見えてきてね?」

「殴るぞ?」

「ゴメンってば。とりあえず1日変わってみようか。許可貰ってきな」

「お、おう!」

キンピラは仲間達のテーブルに確認を取る。

そしてこちらも確認を取る

 

「俺はいいけど………」

「いやよ」

「嫌です」

「断る」

洗脳…ゲフンゲフン説得が必要なようだ。

カズマ以外をあ集める

「お前ら………これはカズマをこらしめるチャンスだぞ?」

「どういうこと!?どういうこと!?」

よしよし。まずはアクア

「カズマがあっちのパーティーにいくだろ?その間に大きな戦果をあげる。するとどうなる?」

「………?」

「なるほど………カズマがいなくても大丈夫という証明になります!」

「正解」

よしよし。二番目にめぐみん

「そしてカズマに『このパーティーに居たければ言うことを聞け』と命令。カズマは他のパーティーよりこっちの方に来れば」

「鬼畜な事をさせるよう命令すれば………!」

「あ、うん。そういう事だ」

こいつは相変わらずのようだ

「あと、一緒にいるとカズマが『スティーブがいたからだろ』っていちゃもんつけそうだからあっちのパーティーに移動するけどいいか?」

「「「異議なし!」」」

よしよし。全員、洗脳完了♪洗脳であってるかは知らんけど

 

5

 

そのあと、パーティーを交換して自己紹介をした。(カズマの自己紹介までカット)

 

「じゃあ、改めてよろしく。俺はカズマ。クラスは冒険者。で、こっちが………」

「スティーブです。クラスはクラフター。得意な事はクラフトです」

「あ、俺も得意な事とか言った方がいい?」

あ、笑われた

「いや、別にいい。というか、荷物持ちでもしてくれればいいよ。ゴブリン討伐くらい三人でどうとでもなる。心配するな、ちゃんとクエスト報酬は五分割してやるよ」

マジか。楽すぎるだろ

 

「えー?ゴブリン退治ー?そんなのよりこっちのマンティコアとグリフォンの討伐にしましょう!」

「いや、あんたらが実力があるのは分かるが俺の実力が追いつかねえよ。それに塩漬けクエストなんてやる意味が無いんだが………ところであんた、武器も鎧も持っていないが、まさかその格好で行く気なのか?」

「問題ない。硬さには自信があるし、武器もどうせ当たらん」

「当たらん………?いやその………」

「我が魔法で全て粉砕してみせましょう!」

 

6

 

「しっかし、なんでこんな所に住み着くのかなゴブリンは。まあ、おかげでゴブリン討伐なんて滅多にない美味しい仕事が出てきた訳だけどさ!」

ゴブリン一匹で二万エリス。

だいたい十匹くらいいるから二十万エリス。五人パーティーなので一人四万エリス。

………金銭価値がよく分からない。

「ゴブリンが目撃されたのはこの山道を天辺まで登り、やがてちょっと下った所らしい。山道の脇にゴブリンが住みやすそうな洞窟でもあるのかも知れない。ここからはちょっと気を引き締めてくれ」

………これが本物の冒険者ってやつか。仲間が頭おかしいからか、こんなことで感動してしまう。

「ん?敵感知に反応がある。けど一匹だけのようだが」

猫科の猛獣らしい線が見える。ウォーデンの音感知の影響か

「………スティーブ、お前敵感知なんてスキル持っているのか?」

「そんなことより潜伏で隠れるから捕まってくれ。カズマでもいいぞ、カズマも潜伏を持っていたはずだから」

「潜伏まで………」

三人は驚きながらも茂みに隠れた。

さて、状況と形で何が来るのかだいたい分かるが………

 

来た。初心者殺し!

初心者殺しが、さっきまで居た山道の地面をクンクンと嗅いでいる。

リーンがその姿を見て、慌てて自分の口元を押さえた。

悲鳴でも上げそうになったのかも知れない。

三人の手に、緊張の為か力が入る。

初心者殺しは神経質に辺りを嗅ぐと、やがて街へと向かう道へ消えていった。

「……ここここ、怖かったあああっ! 初心者殺し! 初心者殺しだよっ!」

「じ、寿命が縮むかと思った……。危なかった……。あれだ、こんな時期に、ゴブリンが街に近い山道に引っ越してきたのは、初心者殺しが誘導したからだぜ」

「あ、ああ……。しかし、これは面倒なことになった。よりによって俺達の帰り道の方に向かって行ったぞ。これじゃ今すぐ逃げ帰ったら、さっきの奴と感動の再会を果たすことになるな」

三人が口々に騒ぎ出す。というか感動の再会ってww

「なあ、スティーブ。あいつってそんなにヤバイのか?」

なんだ、カズマは知らないのか

「初心者殺し。比較的美味しい部類のモンスターと生活しており、モンスターを狩りに来た初心者冒険者を狩る危険度の高いモンスターだよ。少なくともアクアより頭がいい」

「………アクアに爪の垢煎じて飲ませたい」

それで馬鹿が治るといいね

 

「とりあえず、ゴブリン討伐は済ませよう。初心者殺しは、釣りの餌になるゴブリンを守る習性がある。さっさとゴブリン倒してその場を離脱すれば、俺達を通り過ぎてそちらに向かうかもしれない。近づいてくればカズマの敵感知で分かるだろうし、いつまでもこんなところで待ちぼうけをするのも無駄に過ぎる。目標を討伐して即座に帰還しよう」

 テイラーの提案に賛成し、茂みから出る。

と、リーンが背負っていた荷物の一部を手に取ると、

「もし初心者殺しに会ったら、皆で逃げる時、カズマも身軽な方がいいからね。あたしも持つよ。そ、その代わり、カズマの潜伏と敵感知、頼りにしてるよ?」

自分の分の荷物を持ちながら、おどおどと言ってきた。

別にこれくらいの荷物を背負うくらい、七、八トンは持ちながらでも軽く戦えるけど

だが、そのリーンの言葉にテイラーとキースも俺の背中から荷物を取り、

「「べ、別に、俺達はカズマを頼りきってる訳じゃないからな?」」

何でそこでツンデレになるんだ。男のツンデレは需要………あるのか?ないと思うけど。

ないと信じたい

 




"ヴィンディケーター"『強攻撃』盾を一時的に使用不可にする。

ラスボス予想のコメントを毎投稿頼む者。上のQは頼む前に出てたやつ。なんでや!


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#14 数の暴力 力の暴力

数と力、どっちが強いと思う?


 

前回のあらすじ  ゴブリンのすみかを ぶっ壊す!  (消されんじゃねえぞ………)

 

 

初心者殺しが引き返してくる気配も無く、俺達が山道を登っていると、テイラーの持つ地図の通り、山道が下り坂になる地点に出た。

ゴブリンが目撃されたのはこの辺りらしい。

「……カズマ、スティーブ、どうだ? 敵感知には反応あるか?」

「この山道を下っていった先の角を曲がると、いっぱいいるな。」

「初心者殺しが戻ってくる気配は今の所無いよ」

しかし多いな。

どのくらい多いかというと最終ウェーブの襲撃イベントくらい多い

「いっぱいいるってならゴブリンだな。少なくとも強いモンスターじゃねえ」

こいつは数の暴力を知らないのか?

「いや、俺ゴブリンと戦ったことがないから知らないけど、こんなに多いものなのか? 探知できてる数だけでも把握しきれないくらいに多いんだが」

リーンも不安になったのか、

「ね、ねえ。そんなに居るの? ほ、ほら、カズマがこう言ってるんだし、ちょっとゴブリンの数を軽くでも確認してからの方が…………」

「大丈夫だって! それに、俺達の良いところを見せてやらないとな! よし、行くぜ!」

 叫ぶと同時、ゴブリンが居るであろう下り坂の角から飛び出すキース。

いやなんでアーチャーが前に出るんだ。

アーチャーが近接戦をしようとするんじゃない!

弓を構えて遠くから攻撃しろよ!

脳みそのないスケルトンの方が賢いぞ!?

それを見過ごせなかったのか、続いてテイラーも飛び出して、二人同時に叫んでいた。

「「ちょっ! 多っ!!」」

叫ぶ二人に続き、角を曲がると

そこには、三十やそこらはくだらないゴブリンの群れが居た。

身長は子供程度しかないゴブリンだが、その殆どが武器を持ち、それらの多くのゴブリン達がまっすぐこちらを向いている。

さらに、武器も異様で、全ての武器が蠢いている。

けれど誰も気づいていない

「言ったじゃん! あたし、カズマがこう言ってるんだし、こっそり数を数えた方がいいって言ったじゃん!!」

泣き声を上げるリーンとアーチャーのキースを後ろに庇う形で盾を構えたテイラーが前に出た。

「ゴブリンなんて普通は多くても十匹ぐらいだろ!

ああ、このまま逃げたって初心者殺しと出くわす可能性が高い!やるぞ!」

テイラーが叫び、リーンとキースが決死の覚悟を決めたような顔で攻撃の準備を始めた。

そんなもの待ってられるかとばかりに、ゴブリン達が武器を振りかぶりながら、こちらに向かって山道を駆け上がってくる。

「痛えっ! 畜生、矢を食らった! おいっ! 弓構えてるゴブリンがいるぞ! リーン、風の防御魔法を!」

「リーンが詠唱してるが間に合わねえよおっ! 全員、何とかかわせえっ!」

テイラーとキースが叫ぶ中

「ドアガード!」

「「はァ!?」」

ドアを次々に置いて壁を作る。ついでにレッドストーンも撒いておく。

ドアが盾となり、矢を防ぐ

「スティーブっ! でかしたっ!」

リーンの魔法が完成したらしい。

「『ウインドカーテン』!」

 周りに渦巻く風が現れた。

きっと、矢を逸らすとかなんかしてくれる魔法なんだろう。というか無詠唱で使えるじゃん

「『クリエイト・ウォーター』!」

カズマが水の初級魔法を放ち、

「カズマ!? 一体何やって……」

「『フリーズ』ッ!」

「「「おおっ!!」」」

三人が叫ぶ中、ゴブリンの足元が一面の氷で覆われた。

なるほど、ここは結構な坂だ。足元が凍ってる状態だったら、そう簡単にこちらまで登り切れない。

「テイラー! この足場の悪い状況なら、いくらゴブリンでも上から叩くだけで倒せるぞ! 前は俺達二人で何とかしよう! 上って来ないゴブリンは、遠距離担当の二人に任せた!」

「でっ、でかした! おい、お前らやっちまえ! これならこっちがやりたい放題にできる! 俺達を驚かせてくれたツケを払ってもらおうか!」

「うひゃひゃひゃ! なんだこれ、目を瞑って撃っても当たるじゃねえか! てめえら前衛的なオブジェにしてやんよ!」

「よーし、いくよ! 普段は溜めが長くて使えない強力な魔法、ど真ん中に撃ち込むよおおお!」

みんなが騒ぐなか、装置を組み立てる

「全員、一回下がれー!」

「どうしt………なんだこりゃあ!?」

何ってTNT式散弾装置だよ

「ハッシャァ!!」

「ウヒャアアア!すげえ!」

一撃で残っていたゴブリンが殲滅された。気持ちええ

 

 

ゴブリンの群れを討伐した帰り道。

「……くっくっ、あ、あんな魔法の使い方、聞いた事もねえよ! 何で初級魔法が一番活躍してるんだよ!」

「ほんとだよー! 私、魔法学院で初級魔法なんて、取るだけスキルポイントの無駄だって教わったのに! ふふっ、ふふふっ、そ、それが何あれ! タイムラグなしで発動できるのって便利すぎじゃない!?」

「うひゃひゃひゃ、や、ヤバい、こんな楽なゴブリン退治初めてだぜ! つーかなんだよあの最後のやつ!国でも潰す気か!?」

俺達は山道を街へ向かって帰りながら、先ほどの戦闘を振り返っていた。

口々に先ほどの戦闘の話題で盛り上がる……あ、そうだ。まだ役割があるんだったな。

「おい、戦闘終わったんだから荷物よこせよ。最弱職の冒険者は荷物持ちが基本だろ?」

あっカズマに先に言われた

「ちょっ、悪かった、いやほんとに悪かったよカズマ、謝るよ! これからは冒険者だからってバカにしねえ!」

「ご、ごめんねカズマ! てか、ドアで矢を防ぐってどんな発想してるのよ!」

「おいスティーブ、荷物よこせ!カズマもだ! MVPなんだから、お前らの荷物も持ってやるよ!」

途端に慌てた三人に、カズマは思わず吹き出した。

吹き出したカズマを見て、冗談だと気付いた三人も笑い出す。

いい奴らだな。

なんでこんな素晴らしいパーティなのに、ダストは妬んだんだろうか。

少し贅沢過ぎやしないか?

「つっ……。いてて……」

先ほどの戦闘で矢を受けたテイラーが、刺さったままだった矢を引き抜いた。

怪我してたのか。

「『ディスインフェクタント』『セイクリッド・ハイネス・ヒール』」

「「「は!?」」」

三人が驚く。だいたい驚いてるよなこいつら

「ちょっと待て!セイクリッド・ハイネス・ヒール使ったのか!?」

「回復魔法、それしか使えないからな」

キースが呆然とする

「というか、聞いたことない魔法使わなかった?」

「『ディスインフェクタント』か?消毒ように創った」

「魔法を………創った………?」

リーンも呆然とする

テイラー?さっきの説明で気絶しそう。

「おーい、帰るぞー」パンッ

手を叩いて現実に戻す

その後、山から降り、街へと広がる草原地帯に足を踏み入れる。

この時、頭からは完全にあの脅威の存在を忘れてしまっていた。

そう、ゴブリンなんかよりも、もっと注意を払わなければいけない存在がいた事をな。なんで忘れた。

「あれ? 何か、凄い勢いでこっちに何か向かってきてないか?」

アーチャーだから『千里眼』を使っているんだろう。

キースが何かが接近してくることに気が付く。

そして敵感知と音感知によりようやく把握する。

「初心者殺し!」

カズマの叫びを合図に、四人で一斉に街に向かって駆け出した。

 

 

「はあっ……、はあっ……! くそっ、最後の最後でこれかよ! せっかくいい気分で帰ってたってのに!」

「はあっ、はあっ……。やばいよー、このままじゃ追いつかれちゃうよー!」

後衛職である二人が絶望した声を出す。

しかしどうしようか?

俺達のすぐ後ろにいる初心者殺しを振り切るには、街までの距離が遠すぎる。

これはがなんとかして初心者殺しの注意をよそに向けるなりするべきかと思案していたら、先頭を走っていたテイラーがクルリと振り向き、盾を構えて言い放つ。

「リーン! このままじゃ全員奴らの餌食になる! 俺とキースで何とかこいつを食い止めるから、お前はカズマと一緒に助けを呼んできてくれ! ギルドに報告すればどうにかしてくれるはずだ!」

「……っ! ああ、そうだな! 任せとけや、カズマ!スティーブ!お前らは他所のパーティの人間なのに、一番俺達に貢献してくれたんだ! せめてお前の身代わりくらいにはなってやるさ!」

あかーん!感動のシーンだけど多分それ死亡フラグ!俺を置いて先に行け系の死亡フラグだろぉ!

「わ、分かった! 行くよ!」

リーンが俺に声をかけ手を掴んでくるが、それに従わない。やることは一つ

「突撃ィィィ!!!」

「ちょ!?スティーブ!?ってカズマも!?」

おや!どうやらカズマもきたようだ

「『クリエイトアース』」

なるほど、目潰しコンボか

「おっ、おいカズマ! 危ないぞ、早く逃げろ!」

慌てたキースの声を聞きながら、カズマはそっとテイラーの右後ろに立つ。

じゃあこっちはキースの前に立つ。

「うらあああああっ! かかって来いよ、この毛玉があっ!」

叫ぶテイラーに襲い掛かる初心者殺し。

「『ウインドブレス』ッ!」

「ギャンッ!」

テイラーに飛びかかろうとしていた初心者殺しは、突然横合いから眼球に砂粒の直撃を受け蹲った。

そして、目が見えないながらもこちらに向かって大きな口を開けて威嚇し、

「フシャーッッ!」

「『ボトムレス・スワンプ』!」

目が塞がっているうちに泥沼魔法を掛けて追えないようにする

そして、呆然とするテイラー達に

「逃げるぞー!」

 

街まであと少し

初心者殺しは泥沼魔法で溺れたのか、冒険者カードの討伐モンスターの所に初心者殺しが追加されていた。あとスキルの方にも。なんで?

「ま、撒いたか?」

テイラーが呟く

「はあっ………。はあ………。ま、撒いたみたい?」

リーンが足を止め、何度も後ろを振り返りながら言う。

「……ふっ……。ふふっ……。ふへへへっ……」

唐突にキースが変な笑い声をあげ始めた。

大丈夫か?

恐怖でおかしくなったのか?

頭にヒールはいるか?

だが、キースの笑いにつられた様に。

「くっ……くっ、くっくっくっ……!」

「あはっ……。あはははっ……。あははははははっ!」

あの化け物から逃げ切れたことに、いつの間にか皆が笑っていた。

「ちょ、何だよさっきのアレ! カズマ、何しやがったんだよっ! ぶははははっ!」

テイラーがカズマの背中をバシバシ叩いている

「初級魔法だ初級魔法!俺は冒険者だぞ、スキルポイントが高くて初級魔法ぐらいしか取れねえ!わはははははっ!!」

何がそんなに面白いのだか

「こ、こんな冒険者が居てたまるかよっ! うひゃひゃひゃっ! は、腹いてえっ! 生きてるよ、俺達初心者殺しに出会って生きてるよ!」

「有り得ないよー! この人有り得ないよ、色々とー! 一体どんな知力してんのさ! ねえ二人とも、冒険者カードちょっと見せてよ!」

カズマは言われるままにリーンにカードを差し出した。「あ……、あれっ? 知力は普通だね。他のステータスも……、って、高っ!? この人幸運、超高いっ!!スティーブに至っては全部のステータスが勇者以上じゃない!!!」

リーンの言葉に、二人もどれどれとカードを覗く。

「うおっ、なんじゃこりゃ!」

「お、おい、今回こんなに都合良くクエストが上手くいったのは、カズマの幸運とスティーブのステータスのおかげじゃねえか? おい、お前ら拝んどけ拝んどけ! ご利益があるかもしれねーぞ?」

………………………ナニコレ?

 

 

ギルド前にやって来るころには、すでに夜半を回っていた。

初心者殺しは倒したし、あまり急ぐ必要もないのもあったけど。

「つ、着いたあああああっ! 今日は、なんか大冒険した気分だよ!」

リーンの声を聞きながら、俺達は笑いながらギルドのドアを開け…………

「ぐすっ………。ひぐっ………。あっ………。スティーブううう………………」

そっとドアを閉めた

「おい! ドアを閉めないでくれっ!」

ドアを開け、半泣きで食って掛かってきたのは今朝絡んできたあのキンピラ。

名をダストとか言った、アクア達のパーティの臨時のリーダーだ。

とりあえずこの場をカズマにあずけ「えっ?俺!?」クエスト報酬を貰いにいく。冒険者カードはすでに預かっている。

「………………………挙げ句の果てに………」

「カズマー。のんびり飯でも食って新パーティー結成に乾杯しようか」

「「「「おおおおおおっ!!」」」」

テイラーとキース、リーンの三人が喜びの声を上げてくれた。あとカズマ

「待ってくれ! 謝るから! 土下座でも何でもするから!もうあんな舐めたこと言わないからさ!」

本気で泣くダストに

「頑張れよ。良い女におんぶにだっこで甘い汁をすすらせてもらって、ハーレム気分で苦労もせずに金稼ぎができる、不明職以上の上級職パーティのリーダーさん」

「俺が悪かったからっ!! 今朝の事は謝るから助けてくださいっ!!」




スキル『初心者殺し』 狡猾、高速移動、を習得可能



クラフターなら装置の一つや二つ、創れて当然だよな?


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#15 リッチーとダンジョン。あとリッチー

お気に入り登録が64をいつの間にか突破していた。
なんか番外編でも書こうかな


 

前回のあらすじ  キンピラを成敗

 

 

 

「明日はダンジョンに行きます」

「嫌です」

冬将軍討伐から一週間。

カズマ一行は、今日もギルドの片隅を溜まり場にして集まっていた。

「いいえ、行きます。どうあっても明日はダンジョンに行くぞ」

「嫌です嫌です! ダンジョンなんかに行ったら、私の出番が全くないじゃないですか!」

そんな事はめぐみんを仲間にする時に既に指摘済みだったろ。

その時『荷物持ちでも何でもする』と言ったのだが、言った本人は覚えていないのだろう。馬鹿だから。

「安心しろよ。ダンジョンに入るのは俺一人だけで良い。おまえ等には、ダンジョンまでの道中の護衛を頼みたいんだよ」

あまりにも反対するめぐみんを説得する為か、カズマは今回のダンジョン攻略の説明を始める。

そもそも今回挑戦するダンジョン攻略は、新しいスキルのテストも兼ねているのだとカズマは語った。

罠感知スキルと罠解除スキル、そして以前に仲良くなったアーチャーに千里眼スキルを伝授されたカズマは、以前から覚えていた潜伏スキルや敵感知のスキルも併用し、ダンジョン内を隠密行動でクリアする方法を思いついたのだと言う。

千里眼スキルは遠方を観測する他に、暗所を見通す副次機能がある。真っ暗なダンジョン内で潜伏スキルを行使すれば、モンスターに見つからず安全に探索が出来ると踏んだらしい。

もし上手く行ったのであれば、徐々にダンジョンのランクを上げて一獲千金を目指して行こうと言う。

カズマが珍しく冒険に行くと言ったので早速出発する事となる。

目指すはアクセルの街近郊にある初心者用ダンジョン、通称『キールのダンジョン』と言われる枯れ果てたダンジョン。

距離的には徒歩で半日なので、それなりに離れてはいる事になる。

キールとは大昔に実在した偉大なアークウィザードであり、理由は定かではないが王家に弓を引いた大悪人であったという。

まあ、めぐみんとかみたいにまともじゃない理由で犯罪者になったわけではないだろう

「よし、それじゃあ後は俺だけで行って来るから、お前達は留守番を頼むな。一日経っても戻らなければ、街に戻ってテイラー達に救援を要請してくれ」

暗に『ついて来るな』と言っているなこれ

今日はお試しだからすぐ戻るから心配するなと語り、カズマは軽快な足取りでダンジョンに入って行く。初心者用と言ってもダンジョンなんだけど?

残された側は待つ事しか出来ない。暇だ。

山の麓の岩肌をくり抜く様にしてあるダンジョン入り口の傍には、頑丈な作りのログハウスが存在している。そのログハウスには避難所と言う看板が設置してあり、そこでなら一晩過ごすぐらいは問題無いであろう。

「ん……。とりあえず小屋の中の様子を見て、後は暖を取る為の薪を集めて来ようか」

「ダクネス、大変です。アクアの姿が見えません。恐らく、カズマの話を聞いていなくて、一緒に入って行ったのではないでしょうか」

いざ行動しようと言う段になり、バカの不在に気が付く一行。だが、今更あの自称女神の奇行に慌ててもしょうがないと言うのが、メンバー内の共通認識であった。

「まあカズマが追い返して、すぐに戻ってくるだろう」

「じゃあ焚き火でもして待っとくか」

「なら私は薪を………」

焚き火を設置してマシュマロを焼く

「ダクネスはどこ行こうとしてるんだ?ほれ、マシュマロ焼けたぞ?」

「………一体どこから出しているのか………」

「もう気にしたら敗けですよダクネス。あ、ましゅまろとは何ですか?」

「ここにはマシュマロ無いんだ………。お菓子だよ。食べるか?」

「頂きます。………ダクネス!これ美味しいですよ」

「どれどれ………ッ!?」ビクンビクン

あ、火が付いてるやつ食べて興奮してやがる。

「というか、ログハウスあるんだし、その中でマシュマロパーティーしようか」

 

………………………………………………………………………………………………

 

カズマは日が陰り、夕闇が山間に被さる頃になってから帰ってきた。

ログハウスの外から声を掛けられて、一番にめぐみんが出迎えに外に出る。

その後をダクネスが追いかける。

そこにはカズマの背後でガン泣きする自称女神の姿が確認できた。

「なんとなく予感はしてましたが……、一体何があってアクアは泣いているのですか?」 

出迎えた三人の意見を代表して、質問する。てか予想してたの?

カズマは言い辛そうに頬を掻いていたが、代わりに泣き喚きながらめぐみんに縋りついた駄女神が説明してくれた。

「うあっ、うわああああああ!! ガズマがぁ! ガジュマさんがぁ!!」

訂正、説明しようとしたが言葉になって居ない。

どうしよう、これだとカズマが狼藉を働いた様にしか見えないのだが、カズマは人聞きが悪いとそれを一蹴した。

その後語られた二人の話を総合すると、少年の後に勝手に着いてきた女神は、その体から溢れる聖なるオーラでアンデッドを呼び寄せ散々苦労を掛けてくれたらしい。

他にも、罠には引っかかりそうになるわ、ハンドサインを指芸と勘違いするわ、枚挙にいとまが無い。

そんな事を暴露されても反省の色を見せない女神に、カズマは怒りを爆発させて罵り始めた。

「こいつ全然反省して居やがらねぇ! お前今すぐ戻って、あのリッチーとお嬢様の爪の垢でも探して来い! あの二人の謙虚さをちったぁ見習えよ! この駄女神!」

「女神様にアンデッドを見習えとか言ったあ!? 不敬者! 背信者! ヒキニート!」 

そして取っ組み合いを始める攻略組二人。(馬鹿)

待機組はそれを温かく見守るばかりだが、ふとダクネスが気が付いたキーワードが有った。

「リッチーとお嬢様……?」

誰だよ

「あ? ああ、その事か……。実はダンジョンの一番奥でな……」

ダクネスの疑問を耳にして、カズマは泣き喚くアクアを片手で押し止めながら、ダンジョンの奥で起こった事情を説明してくれた。

ダンジョン最深部で隠し部屋を見つけ、その奥に居たキールと名乗るリッチーに出会った事。

そのリッチーが王家から虐げられていた令嬢を連れだして、逃避行の末にこのダンジョンを作り上げた事。

そして、既に満足した死を迎えた令嬢の元へ、アクアがリッチーを浄化して送り届けた事を、聞かせてくれた。

遠い昔に在ったお伽噺の続き。

誰もが詳細を忘れてしまった物語の結末を、知る事が出来たのだった。

「私は彼女を幸せに出来たのだろうか、なんて言ってたけど、実際お嬢様はどう思っていたんだろうな」

贅沢を知っている貴族の令嬢を荒事の世界に引きずり込み、厳しい逃亡生活を強いてしまった事をリッチーは後悔して居のだろう。

しかし、話によればその令嬢はリッチーのプロポーズを喜んで受け、その死後も未練も無く成仏したとアクアが太鼓判を押している。

リッチーの後悔と心配は、全くの杞憂だろう。

そして、その話を聞いたダクネスが、少し寂しげな笑みを浮かべながら断言する。

「幸せだったに決まっているさ。そのお嬢様は、逃亡生活の間が人生で一番、幸せだったに違いない」

まるで、令嬢と自身の境遇を重ねている様な、そんな言葉だった。

 

10

「いいかアクア?何があっても暴れるなよ?喧嘩するなよ?」

「はぁ?ちょっと何言ってんのよ?私がそんな事する訳ないじゃないの。女神なのよ?カズマは私のことチンピラか何かだと言ってるの?」

そう言っていると思うのだが

「じゃ、入るぞ。」

ドアを開けるとついていた小さな鐘が軽い音を鳴らした。その音を聞きこの店の店主が出てくる。

「いらっしゃ…きゃあ!!」

「出たわね!このクソアンデッド!あんた店なんか経営するなんてリッチーのくせに生意気よ!神の名の元に浄化して、あばっ!?」

こうなると思った。まあ事前にタトに用意していた穴にアクアを埋めて解決したが。

「ようウィズ。約束通り来たぞ。」

「久しぶり」

「は、はい。ありがとうございます…」

つくづく思うがこんな人が本当にキールと同じリッチーなんだろうか。

全然アンデッドって感じがしないんだけど。

「今日はスキルを教えてもらいに来たんだよ。前に教えてくれるって言ってたから」

「!?ちょっとスティーブ!何考えてるのよ!リッチーのスキルなんてろくなものじゃないわよ!それに神の従者がリッチーのスキルを覚えるなんておかしいわよ!」

誰が従者だ

「リッチーのスキルってなんか有用そうだろ?こういうときこそカズマの『冒険者』の強みを活かさないといけないと思うんだよ。あとリッチーのスキルはすでに習得済みだぞ?」

「背信者め!」

殴りかかってきたのでまた埋めといた。蓋もした。

 

11

 

「お茶です」

「お茶出す魔道具店は初めてだよ」

なんだこの魔道具店

店内を見回してみる。鑑定眼をつかうと………うん、頭痛が痛い

 

死亡時に愛する者を守るために愛する者ごと爆発するペンダント

 

カエルの討伐報酬よりも高い使い捨てのカエルスレイヤー

 

通常よりも消費魔力が多い代わりに誰でもスティールが使えるようになる盗賊限定装備

 

………………馬鹿じゃねえの?

手近な物を取ってみる

それは小さなポーションの瓶

「あっ、それは強い衝撃を与えると爆発しますから気をつけてくださいね」

へえ、投げたら強そうだ。

「これは?」

「あっ、それは蓋を開けると爆発するので………」

「これは?」

「水に触れると爆発します」

「KOREHA?」

「暖めると爆発を………」

「爆弾魔?」

「ちち、違いますよ!そこの棚は爆発シリーズが並んでいるだけですよ!」

なんだそうだったのか

 

「そうだウィズ、この爆発系ポーションをいくつか買わせてもらうよ」

「ッ!?。ありがとうございます!これで久しぶりに固形物が食べれます!」

そんなに酷かったのか、ここの経営は

 

12

 

「じゃあ改めてスキルを教えてくれ。」

「えぇぇ…本当にリッチーのスキル覚えるの?女神としてはいろいろ許しがたいんですけど…」

穴から出てきたアクアが文句を言う。また埋めるぞ

「あの…もしかしてアクアさんは本当の女神だったりするのですか?その、前にリッチーである私を『ターンアンデッド』で平然と浄化しようとしましたし…」

ああ、やっぱリッチーとなるとなんとなく分かるものなのか?

でも明かしても大丈夫そうか?

「そうよ。貴方には特別に話してあげる。私こそ女神アクア、アクシズ教で崇められている女神アクアそのものなのよ!」

「ヒィ!」

ウィズが後ろに隠れてくる。

そういえばアクアの信者って………

「そこまで怯えなくても大丈夫だぞウィズ。確かに女神とリッチーというのは相性が悪いかもしれないけどさ。」

カズマは知らないのか?

「いえ…その、アクシズ教徒の方には頭のおかしい人が多く、なるべく関わらない方がいいっていうのが常識なので…」

「なんですって!?」

「ごめんなさいごめんなさい!アクア様を貶してる訳じゃないんです!」

「私のかわいい信者たちを貶すことこそ私を貶す事と同義よ!やっぱ浄化してやる!」

「やめてください!」

「話が進まないんだぜ……」

 

 

アクアが、いちいちウィズに絡むせいで全然話が進まず、仕方ないからアクアを連れて店内を軽く回ることに。仕方がないか………ハア

なんかうさんくさそうな名前の商品を見て回っていると突然アクアが走り出した。

「確保ー!」

「待ってください!アクア様!話を聞いてください!」

何故かアクアがウィズをがっちり、抑え込んで離さないでいた。

話を聞くと、どうやらウィズはベルディアの知り合いでしかも魔王軍幹部なんだとさ。

それを聞くやアクアはなんとしてもウィズを浄化しようとしたらしい。そんな話していたのか

幹部と言っても魔王城の結界を維持するためだけのなんちゃって幹部になっただけなんだとか。

つまり直接的な危害を加える気はないと。

「つまりアンタがいるかぎり魔王城には攻められないってことね!やっぱり浄化してやる!」

「待ってください!私倒してもまだ6人幹部がいるんです!せめて最後にしてください!というかアクア様なら2,3人で維持してる結界なら破れますからぁ!」

その後の説得によってなんとかウィズは浄化されずに済んだ。

「そういえば仮にも魔王軍幹部なんだっけ?ベルディアを倒した事に恨みとかない?」

ウィズに聞いてみると

「いえ、ベルディアさんとは特に仲良くありませんでしたよ。足元に頭を転がしてスカートの中を覗こうとするような人でしたし…幹部の中で仲が良かった方は1人だけです。それに私は…まだ心だけは人間のつもりですし。」

「そうか………」

………………………………。

「それでは私のスキルをお教えしますね。この前見逃してくれたお礼なので遠慮なく覚えていってください。あと私のスキルは相手がいないと発動できなくて…」

「それなら実験台になるぞ?」

カズマはすぐにぶっ倒れそうだしアクアはなんかやらかしそうなので

「じ、じゃあまずは『ドレインタッチ』をしてみましょう。相手から魔力や体力を吸い取るスキルなんです。も、もちろん少ししか吸いませんから!」

「いいぞー」

「失礼します………あら?」

………えっ?

「なんでしょうか………?スティーブさんの魔力なんですが、不思議な魔力を持っていますね」

………えっ?

「ウィ、ウィズ?気分とかは大丈夫なのか?」

カズマが質問する

「ええ、特に問題はないのですが………一度に複数の魔力を吸っているような………?ウプ」

「ヤベエ、ウィズが吐きそうになってる」

ウィズの手から離れる

「大丈夫か?ウィズ」

「ええ、大丈夫です」

「ならいいけど………それでカズマは『ドレインタッチ』を習得できたのか?」

話題を変える

「お、おう。習得できたぞ!」

それならよし!

「ごめんください。ウィズさんはいらっしゃいますか?」

その時、男の人が店に入ってきた。

「実はウィズさんに依頼がありまして、…ウィズさん?大丈夫ですか?具合が悪そうですが…」

「だ、大丈夫ですよ。それで内容は?」

「はぁ。ならいいのですが…それで、実は…」

話によるとこの男の人は不動産屋の仕事をしている人で、最近持っている物件に悪霊が着いているんだと。

冒険者ギルドにも依頼を出して退治してもらったのだが、それでもすぐにまた新しいのが着くらしい。

それでもう家を売るどころじゃなくなってここに来たと。

「ウィズさんは店を構える前は高名な『アークウィザード』でしてね。この商店街の人々は困った事があるとウィズさんに相談するのです。特にアンデッドに関してとても詳しい人なので私もこうして相談しに来たのです。」

リッチーはアンデッドの王だからな。そりゃ詳しくなるよ。この人はウィズがリッチーだとは知らないっぽい。まぁそうだよな。むしろウィズがリッチーであることを知られたら大騒ぎになるだろうし。

「分かりました。街の悪霊をどうにかすればいいんですね。」

「ああいや、別に全ての建物自体の悪霊を祓ってほしい訳ではなくて、例の屋敷だけでいいんですよ。」

「ああ…あそこですか。」

「あの…具合が悪いなら日を改めてまた伺いますから今は休んだ方が…」

「大丈夫ですよ。任せてください!…おっとっと」

ウィズはバランスを崩してよろめいた。

「ああ!やっぱり休んでください!無理はしなくて結構ですから!」

「大丈夫ですよ。ちょっと目眩がしただけで…」

ありゃりゃ。やっちまったか?

「ウィズ。どうせだし悪霊退治ならやってやろうか?」

「えっ?でも………」

「いや、ウィズが悪霊退治に行けなくなった責任もあるから………」

「………わかりました。では、よろしくお願いします!」




オリジナルクラフト
マシュマロ 牛乳と砂糖と卵をクラフトしたらできた。素材の数を変えるとプリンになったのはまた別のお話


アンケートありがとうございます!今のところ正解者が少ないですが!(煽りじゃないよ!)


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#16 幽霊屋敷での昔話

ス「最近殴ってないから殴らせろ」
主「なんでえ!」ドゴォ


 

前回のあらすじ ドレインタッチの件については忘れてくれない?

 

 

13

 

街の郊外にそびえる大きな屋敷。それでも前の世界の拠点よりは小さいけどね。

元々は貴族の別荘だったらしいんだけど、その貴族が別荘を手放し再度売りに出そうとした時に悪霊に着かれてしまったとか。

「悪くないわね!この私が住むのにピッタリじゃない!」

アクアが叫び興奮している。

なんやかんやあってここの屋敷に住むことになった。

ここの屋敷は特に悪霊が多くて幽霊屋敷と言われてるらしい。

そこでここの除霊をしてくれれば報酬として幽霊屋敷の悪評が消えるまでここに住んでいいとのこと。

「突撃ィ!」

「おい、スティーブ!」

カズマが何か言っているが無視する。

内装はあった

無かったら『内装は無いそうです』ができるのに

庭に出てみる

結構広い。広いが雑草だらけ。

………そういえば背の高い草ってダイヤモンドよりレアらしい。村に行くと鍛冶屋はゴミ箱。他は背の高い草まみれだったのに?

そんな恨みを庭の雑草にぶつけるように雑草を刈っていく。雑草に攻撃されたのもあるが。

「ん?」

雑草を刈り終わると文字が刻まれた石があった。

「アンナ………フィランテ………エステロイド?」

墓なのか?

「墓なら掃除してあげないと」

掃除は三十秒で終わった。けど綺麗にしておいた。

「次は………地下室でも創るか」

 

14

 

地下室創りが終わるといつの間にか夜になっていた

「ありゃりゃもうこんな時間か」

ちょっと遊び過ぎたなーと考えていると

「なんだこれ?」

いつの間にか洋風の人形が足元に走りよっていた。

「誰のだろ?」

しかしスティーブには効かなかった。スティーブにはホラー耐性があった。

スティーブは後ろからの『シュー』以外怖いものは無かった

「んん?」

気づくと、女の子がいた。誰?

「………なんだゴーストか」

悪霊ではないからオーケイオーケイ

「おーい」

その子と話をしてみる事にした

「君はなんでここにいるの?」

"………さあ?"

意外な事に話が通じた。

「あ、名前は?」

"アンナ=フィランテ=エステロイド。あなたは?"

「ああ、ゴメン。こういうのは先に名乗るものだよね。ちなみにスティーブっていうんだ」

"へえ、ところで地面に潜って何していたの?"

「地下室創りだよ………あ、そだ。アンナは何か飲み食いしたいものある?」

"お酒"

即答だった

「お酒ね。ココアリキュールしかないけど。これって酒か?」

よくわからないけど多分、酒だろ

"ありがと。………かなり美味しい"

お気に召したようだ

"ねえねえ、何か面白いお話して。例えば………"

『なあああああああああああああ!!!!!』

カズマの叫び声が聞こえる

「………………うちの仲間が五月蝿くてすみません」

"………………まあいいわ。それで………"

『ひゃああああああ!!!!!』

『きゃああああああ!!!!!』

うるせえやつら

『『ああああああああああ!!!!!』』

「………で、何の話をして欲しいのかい?」

"………あれを無視できるなんて……そうね、冒険話とか"

あんたも無視できてるくないか?

「うし。それじゃあ………むかしむかし。とある、最強と言われた二人のクラフターがいました………」

そう、目の前の幽霊といつの間にか集まっていた西洋人形と聞かせるように話始めた

 

………………………………………………………………

 

他にも色んな話をしていたら夜が明けた。

アンナは寝たのかどこかに行き、西洋人形は浄化しておいた。抵抗しなかったので満足して還ったのだろう。

玄関に行くとカズマとアクアが土下座してた。何やらかしたのだか

 

15

 

ついに拠点を手に入れた。

これによって冬の間高い金を払って宿に泊まる必要がなくなり懸念事項がなくなった。

「おいアクア…そろそろそこ変われよ。俺だって暖炉で温まりたいんだが。」

「嫌よ。そんなに寒いなら自分の部屋で布団に包まってきなさいな。」

カズマとアクアが暖炉の前のソファーを取り合っている。そんな寒いのか?

「布団が嫌ならスティーブみたいにすればいいじゃないの」

「お前は俺に暖炉の薪になれと言うのか?」

暖炉の中で暖まらせてもらっています。

「………そんなに暖かくなかった」

「火がついたままで歩くな!火事になる!」

危ない危ない。火事になるところだった

「スティーブスティーブ」

「ん?どうしためぐみん?」

「ちょっとこれやりませんか?」

そう指を指しているのはチェスの様なもの。確か職業ごとに動きや特殊効果がある遊び………

「言っとくが動きとかしか知らないからな」

「ええ、手加減くらいはしてあげますよ?」

そう、怪しい笑みを浮かべた。

これ絶対、全力で叩き潰してマウント取るやつだ

 

十五分後

 

「バカな!」

「めぐみんいい加減負けを認めろ。十分も考えてるぞ?」

五分で詰みにしてやった。爆裂魔法が使えるほどターンは使ってない

「くっ………もう一回!」

 

一時間後

 

「もう一回!」

「………あきらめない事はいいけど十回目だぞ」

全勝無敗でした。

「なんですか!勝ち逃げするんですか!?」

「………いいよ。もう一回ね」

 

……時間目

 

「アハハハハハ」

「めぐみんが壊れた」

百戦零敗でした。

「ただいま………」

カズマが帰ってきたようだ

「カズマ!喜びなさい!今夜はご馳走よ!カニよ!霜降り赤ガニよ!」

「実はな、実家から霜降り赤ガニが送られてきたんだ!」

「この世界の超高級食材よ!しかもたっかいお酒までついてるんだから!」

なんそれ聞いてない!

「霜降り赤ガニ!?」

あっめぐみんが直った!

「霜降り赤ガニってそんなに凄いモノなの?」

「当たり前です!もし私がこのカニを食べる代わりに爆裂魔法を我慢しろと言われたら喜んで我慢して食べた後に爆裂魔法をぶっ放しますよ!」

……結局我慢してないじゃん。

「霜降り赤ガニ…冒険者稼業でこんな高いものが食べられるなんて…私幸せです!」

………そうか。それは良かった。

そして五人で準備を始めた。

やがて夜になり豪華なパーティが始まったんだけど…例の霜降り赤ガニとお酒がめちゃくちゃ美味しかった。なんだこれ

一気に平らげたいのを我慢して少しずつ食べてたんだけどカズマの様子がなんかおかしい。

なんというか我慢しているような、そんな感じ。

「どうしたカズマ?酒は飲まないのか?…まさか……カニが口に合わなかったか!?」

「ああいや…カニは美味しいさ。ただ実は昼間にキース達と飲んできてな…腹一杯なんだ…今日はもういいから明日にするよ。」

「え?いらないならカニ全部食べるぞ?」

こんな美味しいカニを食べないなんてもったいないな。

「そうよ。お酒だって私が一滴残らず飲み干しちゃうからね!」

それを聞きカズマはしばらく葛藤していたけどやがて決意したのか口を開き

「それでも俺はもう寝るよ。皆おやすみ!」

そしてカズマは出ていってしまった。

「カズマ…いったいどうしたんだ?やっぱりカニが口に合わなかったのか?」

「そうなんですか…こんなに美味しいのに…」

「こんな日に昼に腹一杯食べるなんてカズマももったいない事しますね。」

「私達があのヒキニートの分まで騒げばいいのよ!さぁ飲むわよ〜!」

………さすがに可哀想なので一杯だけ隠しといた。もちろんカズマの分だ。 

 

カニを食べたあとすぐに寝ることにした。風呂?クラフターの身体は汚れないからもはや娯楽の一種と成っている。簡単に言うと入る必要がない。

どれくらい寝たのか、誰かの叫び声によって僕は目をさました。

「この声は…アクアか?」

部屋を出て声がする方に向かってみると

「これは…皆どうしたの?」

ダクネス以外の皆がいた。

とは言ってもカズマだけ何故か裸にタオル1枚だし近くに女の子がいる。

カズマがその女の子を庇うようにして女性陣と向き合っていた。何しとんの

「あ!スティーブ!ちょうどいいところに!こいつサキュバスよ!おそらくカズマを狙ってやってきただろうから討伐しようとしたらカズマが立ち塞がって言うこときかないのよ!」

遅れてダクネスも到着してきた。

「アクア!カズマはおそらくそのサキュバスに魅了されて操られてるぞ!先程から設定がどうこうで様子がおかしかったのだ!おのれサキュバスめ!よくも私にあんな辱めを…!ぶっ殺してやる!」

………………いや、別に魅了されていないし敵でもないぞ?鑑定眼ではエフェクトは一切感知されないし敵感知にも反応がない。

そう言いたいがカズマがが睨んでくる。覇気だけなら昔封印した邪神並にはあるぞ?

「カズマ!何狂ったことしてるんですか!可愛くてもそれはモンスター!討伐すべき敵ですよ!」

「どうやら…決着をつけないといけないようね…いいわ!けちょんけちょんにしてやるから覚悟しなさい!」

そして4人がカズマに襲いかかった。それでもなお引かないカズマ。

………お前、なにがあったのか知らないが、格好いいぞ!

 

翌日、カズマがここのところ日課になっていた墓掃除に行こうとしてたところを引き止める。(いつの間に日課になったのかはしらない)

「カズマ…ちょっといいか?」

「え?な、何だ?どうしたスティーブ?」

カズマを屋敷の脇につれていきあの事を聞いてみる事にした。

「昨日さ…カズマはサキュバスに操られたって認識されてるけど…本当は操られてなんかいなかったよな?」

「な、なんの事だ?俺がサキュバスに操られてたって」

「あっそういえば『鑑定眼』っていう視界内の事象を理解できるスキルを持っていたわー。ついでに昨日、それで魅了されていない事はわかっていたわー」

「えっ………………」

カズマはしばらく黙っていたけどやがて口を開いた

「…この街の女性冒険者にはナイショにすると約束してくれ。」

そうして様々な事が分かった。

この街にはサキュバスが経営してる店があるんだけどそのサキュバス達は街の男冒険者から精気を少しだけ吸い取る代わりにエッチい夢を見せている。

これによってサキュバス達は生きることができ男性用冒険者達は性欲を解消できるんだと。

吸い取る精気はほんの少しだから冒険にも支障はナシ。

この店が街の治安維持に大きく関わっているだろうという推論も話してくれた。

そして昨日カズマがサキュバスを庇っていたのは正に今日そのサービスを利用する日であの世話になるサキュバスに危害を加えられる訳にはいかなかったのと女性冒険者達には機密にするという暗黙のルールを破らないようにするためだと。

「もしこの事が知られたら俺は他の男冒険者に殺されちまう…頼むスティーブ!この事は内密に…!」

「いいよいいよ。聞いた感じ特にやましいことなさそうだし」

というかそこまで興味ないし。

「ありがとう!ありがとう!………所でスティーブは男のなのか?女なのか?見たところ男っぽいけど………」

………………えっ?

「男だぞ?見ればわかると思うんだが?」

「いや、スティーブって中性的な見た目と声だし………」

………………嘘!?

「………ちなみに冒険者ギルドではスティーブが男か女で賭けられているぞ。ちなみに女だと思っているやつの方が多い」

「よしカズマ。今すぐ百万エリスくらい賭けてこい。そしたら一月後に『誰が女だ!』って言いに言くから。女に賭けたやつを破産させてやる」

「ワァ(かなりキレてるよ………)」

 

16

 

それはいきなりの事だった。

例の店の話をされたあと、カズマと共に墓の掃除に行き、後から来たダクネスにカズマが昨日の事について話しているところを見学し、カズマがサキュバスに操られていたと言う事にダクネスが疑問を持ち始めたとき

 

『デストロイヤー警報!デストロイヤー警報!冒険者の皆様は直ちに装備を整えて冒険者ギルドへお集まりください!そして住人の皆様は直ちに避難してください!』

 

屋敷に戻ると皆ゴタゴタしていた。

「逃げるのよ!なるべく遠くへ!」

「もうどうにもなりませんよ。住むところを失うならいっそのこと魔王城にカチコミしに行きましょうか…」

「え?ギルドへ行かないの?なんで皆荷造りしてるの?」

3人の逃げ腰っぷりにカズマは啞然としていた。

まあ、デストロイヤーだしな。

「そういえばカズマは知らないんでしたね。今アクセルには最凶最悪の大物賞金首、機動要塞デストロイヤーが近づいてきてるんです!これが通った後にはアクシズ教徒以外残らないと言われるほどの凶悪な存在が来てるんです!そんなのと戦うなんて無謀なんですよ!」

ほほう?人形クァーリーと呼ばれたスティーブ様にただの物質ごときが歯向かおうと?

と、脳内魔王ごっこをしてみる。ちなみに人形クァーリーと呼ばれた事はあるよ?

「ちょっとめぐみん?なんでうちの子たちがそんな恐れられてるの?普通に良い子なのよ?あんまりアクシズ教徒の事を悪く言わないでよ!それにエリスだってなんやかんや美化されてるけど本当はちょっとやんちゃなのよ?悪魔やアンデッド相手だと私以上に容赦がないし、結構自由奔放なとこあるし?案外ヒマを持て余して地上に遊びに来てるかもしれないわ!」

「アクア、日頃女神を自称しているだけじゃ飽き足らず、エリス様の悪口まで言うなんてバチが当たりますよ?」

「自称じゃないわよ!信じてよ!」

こんなの信じるくらいならカタツムリの糞は虹色の方が信じれるよ

いつの間にかダクネスが装備を整えてそこにいた。

しかもいつにもまして気合が入っている。

こいつは最初から行く気だったのだろう。

「よし!行くぞ!機動要塞なんざ、クァーリーで風穴空けてやる!」

「なに言ってんの!?」




オリジナルクラフト
ココアリキュール 砂糖とカカオ豆とかで作れる。分量を間違えるとチョコになる。えっ?発酵?そこはマイクラの不思議ということで


二人の最強のクラフター………誰かわかる人いますかねえ


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#17 へんじがない。ただのしかばねのようだ。

今回はちょっとシリアスかもしれないですね。

あとタイトルのように少しだけ、本当に少しだけドラクエネタを使いました。


 

前回のあらすじ 屋敷と幽霊少女とサキュバスと機動要塞デストロイヤーと………(長い)

 

17

 

「おお!カズマ!お前なら来ると思ってたぜ!スティーブも来たな!」

その台詞に皆がこちらも見る

「スティーブだって!?」

「スティーブが来たぞ!」

「威力がおかしい破壊神だ!これで勝てるぞ!」

………ちょっと待て、なにその二つ名は?あれか、ベルディアの鎧を粉砕したからか

「スティーブさん来ていただきありがとうございます!」

よく見れば来ている冒険者は男性が多いような…ああそういうことか。あの店のおかげか

遠くには……ミツ………ミツビシもいる…あいつこちらを見つめてきてやがる。

対象は十中八九アクアだろう。で、冒険者もある程度集まり…

 

「皆さん!集まっていただきありがとうございます!只今よりデストロイヤー討伐の緊急クエストを開始します!このクエストは全員参加で討伐が無理と判断した場合には街を捨て、逃げていただくことになります!どうかよろしくおねがいします!それでは皆様席についてください!ところでデストロイヤーについて説明が必要な方は手を挙げてください。」

 

その言葉に数人が手を挙げた。

 

「機動要塞デストロイヤーは魔王軍対策兵器として魔導技術大国ノイズで作られた超大型のゴーレムです。莫大な予算を投じられ作られたこの機体は魔法金属製でとても丈夫で巨大で、走れば馬以上の速度が出せます。」

 

この世界ではそれが常識なのでほとんどの人物が知った顔で聞いている。

 

「恐るべきはその巨体と進行速度。この8本の脚で潰されれば大型モンスターであれひき肉と化します。更に強力な魔法結界が張られており魔法攻撃は意味を成しません。」

 

なるほど…アクア達が逃げ出そうとするのも当然だ。それだけ無謀な戦いになるのだから。

 

「魔法が効かない以上物理攻撃するしかないのですが近づけば確実に死にます。遠距離攻撃しようにも魔法金属によるゴーレムであるため弓矢は弾かれ投石機も運用は難しいです。更には空中の敵に備えるため胴体部分には自立型の中型ゴーレムが備え付けられたバリスタで空の敵を撃ち落とし更には戦闘用のゴーレムまで配置されています。」

 

とんでもねぇな。

 

「何故デストロイヤーが暴れまわっているかについてですが開発責任者がデストロイヤーを乗っ取ったらしく現在も要塞の中枢部で指示を出しているとか…速度が速度なので既に荒らされていない土地もほとんど無く、どんな悪路でも踏破してしまいます。これが接近してきた場合、街を捨てて通り過ぎるのを待ってから建て直すしかないという、正に天災として扱われています。現在デストロイヤーは北西方向から真っ直ぐ接近中です。では意見、質問等どうぞ!」

 

その後様々な意見や質問が出たが全て却下された。この兵器を作ったノイズは真っ先に滅び魔王軍は城の強固な結界で被害を退けているらしい。落とし穴を作ったりバリケードを作ったりと様々な案が提案されたがデストロイヤーはそれすらも攻略してしまうという。

「スティーブさん!貴方はどうにかできますか!」

ふむ………

「まず、結界を破壊する」

「結界を破壊するできるんですか!?」

「できる。次に爆裂魔法で両足を破壊する。めぐみん!できるか!?」

「ひゃい!片方だけならできると思いますが………」

「ならもう片方は………今から来る人に任せるか」

「えっ?」

すぐに来るよ

「遅れてすいません!ウィズ魔道具店の店主です。一応冒険者の資格は持ってるのでお手伝いに…」

「店主さんだ!」

「貧乏店主さんが来たぞ!」

「いつも夢で世話になってます!」

ほら、来た。

「ウィズ、お前確か爆裂魔法使えたよな」

「はい。そうですけど………話しましたっけ?」

「じゃあウィズとめぐみんで両足を破壊してくれ。もしできなかった時用のバックアップも用意しておく」

あとは………

「迎撃場所は街から出来るだけ離して………穀倉地帯前でいいか」

こんなものか

「あの………穀倉地帯前って結構離れていると思うのですが………」

「安心しろ。量子もつれ転送機がある」

「???」

あとは………

「ねえねえカズマさん。スティーブってあんなのだっけ?」

「………知らねえよ………………」

 

18

 

量子もつれ転送機には驚かれたが神具と言ったら納得された。

「スティーブ、何してるんだ?」

「ああ、爆裂魔法が効かなかった時用のバックアップ」

そう答えながらTNTキャノンを組み立てる。

ちなみに弾はもちろん核爆弾だよ♪

『冒険者の皆さん!機動要塞デストロイヤーが見えてきました!住人の方々は直ちに街の外へ避難してください!冒険者の皆さんは戦闘準備をお願いします!』

そのアナウンスと共にデストロイヤーが見えてきた。うわ、なにあれ……確かに蜘蛛のような脚でこちらへ向かってくる。大きさの割に結構速い。ホントなにあれ……欲しい(ええ!?)

にしても凄い量の苔が生えてるなあ。デストロイヤーが深緑に見えるくらいには生えてるぞ?

「「「『クリエイト・アースゴーレム』!」」」

『クリエイター』という職業の人達がダクネスの後ろにゴーレムを作り出す。

近づいてくるデストロイヤーに一部の人々はパニックをおこしていた。

先ずは………

「『ブレイクスペル』!!」

結界を粉微塵にする。

「今だ!めぐみん!ウィズ!頼む!」

「「『エクスプロージョン』!!!」」

二人が爆裂魔法を放ち、両足が破壊………………

 

「破壊されてない!」

苔が代わりに吹き飛ばされ、身代わりになっていた。

カズマの叫びと同時にTNTキャノンを作動させる

すぐに起動し、核爆弾が射出され、両足の上で爆発する

さすがに二度目は耐えられなかったのか足が折れる

両足が折れたデストロイヤーが地響きと轟音と共に平原のど真ん中に底部をぶつけ、そのまま滑っていく。

デストロイヤーはダクネスに少し当たって止まった。

さて、これで終わるとは思っていない

とその時。

『この機体は静止いたしました。排熱及びエネルギーの消費が出来なくなっております。登場員は速やかに避難してください。この機体は…』

ほら、なんかヤバそうなコールが………

 

19

 

警報が鳴り出した。なんか地面も揺れてる。

マズイな。そのうち爆発するのではないだろうか。

冒険者達もそれを察知してたらしくデストロイヤーに乗り込む事に。

アーチャー達がフック付きロープを撃ち出して甲板に引っ掛けそこを冒険者達がよじ登っていく。

「めぐみん!お前は待機しておけ!ダクネスはその装備では流石に登れないだろ!行くぞアクア!お前はフラグを立てた張本人だろ!」

「待ってよ!今回本当に私何にも悪くないんですけど!」

さすがにアクアが可哀想だ

 

エリトラで飛んでデストロイヤーの上に乗ると、冒険者達が茫然としていた。

なんだろうと思い、覗き込むと………

「………………うわぁ」

大量の苔に絡まり、潰されている。

冒険者達とゆっくり進んで、扉に入ってみる

どうやら開発者らしき人物らしい。白骨化している。ボロボロで骨かどうか分かりにくいけど。

へんじがない。ただのしかばねのようだ。

「?何かしらこれ?」

アクアが手に取ったのは手記と思われる物。それをアクアが読み上げる。

 

「○月×日 国のお偉いさんが無茶苦茶言い出した。こんな予算で移動要塞を作れなんて無理だ…いろいろ抗議したりヤケになって暴れ狂ったりしたが相手にしてもらえなかった…○月×日 設計図の期限は今日までだ。どうしようまだ白紙なんて言えない…といきなり紙の上に俺の大嫌いな蜘蛛が現れやがった。急いで叩き潰したが…どうしよう。これ上質な紙なんだよな…もういいやどうにでもなれ。このまま出そう。」

 

皆表情が渋い。なんなんだこのなんとも言えない空気は………

 

「○月×日 なんであの設計図好評なんだ?いやいいんだけど。蜘蛛潰しただけでいつの間にか計画は進行してなんか所長になれたからいいんだけど!○月×日 なんかどんどん完成してくんだが…俺いらなかったんじゃねーの?もういいや。後は好きにしろ。動力源はどうしようとか言われたが知るか。伝説の鉱石、コロナタイトでも持ってこいって言ってやった。」

 

アクアが冗談でも言ってるのでは?と考えたがアクアの表情は真剣そのものだ。

 

「○月×日 マジで持ってきやがった…なんか設置し始めてるし。持ってこれないだろうと思って適当に言ったのに!しかもこれで起動に失敗したら死刑!?頼む動いてください!○月×日 明日は起動実験の日だ。だが俺は何もしていない。…動かなかったら死刑だもんな。もういいや今日は飲もう。どうせこの要塞には誰もいないのだからどんちゃん騒ぎしたところで誰も文句は言うまい。」

 

気付けば周りの視線がなんか怖い…そしてオチがなんとなく想像できた気がする…

 

「○月×日 あれ?なんか揺れてる。もしかして起動してるのか?おかしいな…昨日何したっけ?確か酔った勢いでコロナタイトに説教してたような…○月×日 やっべー。完全に暴走してやがる。原因は昨日タバコの火をコロナタイトに焚き付けたこと。絶対俺国家反逆罪とかで死刑になるわ。もう国王も国のお偉いさんも皆クソッタレだ!今日はもう寝ちまおう。」

 

はい。もう完全に読めたオチが!皆もなんかめっちゃイライラしとるし!

 

「○月×日 ヤバイ。とうとう国滅んだんだけど。俺国滅ぼしちゃったんだけど!あー…なんかスカッとしたわ。満足したわ。よし決めた。余生はここで過ごそう。どうせ降りられないし。これ作ったやつ絶対バカだろ。あ、これ作った責任者俺でした!」

「お、終わり…」

 

アクアがおずおずとした感じで言う。

 

「「「舐めんな!」」」

 

アクアとウィズ以外の声が見事にハモった。

 

 

「ま、まだ続きがあったんだけど………」

「………読んでみろ」

アクアが続きを読み始める

「■月□日 何だか下の方で物音がする。え、どうしよう。壊れた落下して死ぬくね?死ななくても死刑だから死ぬくね?死にたくないんだけど?とにかく、明日に修理し………」

 

ん?終わりか?

「どうかした?アクア」

「………………」

アクアは黙って手記を見せてくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腐敗した肉と乾いた血だらけの手記を

 

 

黙る冒険者達

「………………なにがあったんだよ………」

くだけ散った骨に問い掛けるが

 

 

 

 

 

へんじがない。ただのしかばねのようだ。



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#18 反物質爆弾って知ってる?

今回は短め。

えっ?投稿ペースがなんか早い?遅いよりマシだろ?


 

前回のあら………(よごれていてよめなかった)

 

20

 

「これがコロナタイトか…」

「………美味しそう」

「食うなよ?」

そこはデストロイヤーの動力室と思われる部屋。

その中央には鉄格子に囲われた小さな石があった。

その石は赤く発光し続けていた。

ちなみに今ここにいるのはダクネス、めぐみんを除くパーティメンバーとウィズだけだ。

「どうしたものか…これどうやっても取り出せないぞ?」

「こうすれば?『スティール』」

そして俺は難なくコロナタイトを取り出す事に成功した

「………アチい」

「いや熱いで済むわけないだろ」

そりゃ普通はそうだろ。数百度はあるんだから

「マズイですね、時間がないですよ。そろそろボンッていきそうです」

そうなのか。どうすんだよ

「アクア!お前これを封印とかできないのか?女神とかよくそういう事するだろ?」

「そんなのはゲームの中の話でしょ!私はできないって!」

………美味しそう

「いただきます。"シルバーフィッシュ"『虫食い石』」パクッゴクン

「食べたぁ!?おいコラ、吐き出せ!」

「そうよ!拾い食いはよくないわよ!」

アクア、それなんか違う

「大丈夫だよ~」

「………もうこいつだとなんとかなると思ってしまう自分が憎い」

虫食い石 ありとあらゆる物質を喰うことができる。その代わりレア度が高い物質を見ると食べたくなる。

「ん?新しいスキル『デストロイヤー』を覚えた………あとで確認しとくか」

 

 

 

コロナタイトを僕が処理したことによりデストロイヤーは完全停止。デストロイヤーから降りる頃にはすでに戦勝ムードだ。

「そういえば…………スティーブの爆発ってなんだったんだ?」

「核爆弾のこと?周囲が汚染されない高威力の爆薬。まあ、持っている爆薬のなかでは威力は弱めだけど…」

「…もうお前が何しようと俺驚かねぇわ。」

その後カズマは休んでいためぐみんを回収し未だ揺かないダクネスに近寄る

「ダクネス。デストロイヤーの心臓部は止めてきたぞ。もう帰ろうぜ。賞金も出るだろうし。今日はちょっと豪華なメシでも食おう。」

賞金…という事は今日は宴会だ!たくさん食べよう。

しかしダクネスは動かない。

「いや…まだだ。まだ終わってない。私の強敵を引き付ける嗅覚が香ばしい危険の香りを感じ取っている!」

その時だった。デストロイヤーが地面ごと震えだした。

「おい!どうなってんだ!コアは抜いたはずだろ!?」

「おそらく、コアを失った事によって行き場のない内部に残った熱が一気に外へ漏れ出そうとしてるんです!このままじゃ爆裂魔法でできた亀裂から一気にアクセル目掛けて…!」

「え!?どうすりゃいいんだよ!」

異変に気づいた冒険者達もどんどんその場から離れていく。

「ウィズ!なんとかしてよ!!」

「爆裂魔法です!爆裂魔法でなんとか相殺します!でも今の魔力だと撃てないので魔力を分けてください!」

「おいウィズ!こんなところで『ドレインタッチ』でも使う気か!?冒険者達はウィズが『ドレインタッチ』を使えるって知らないだろ!最悪調べられたらリッチーだってバレるぞ!」

カズマがウィズを引き寄せてそう話しかける。

「で、でも!爆裂魔法を使うためにはこうするしか!」

「取りあえず大きな爆発を起こせばいいんだろ?」

クラフトクラフト♪"デストロイヤー"の『要塞結界』と変異した『クリエイトアース』に"ベルディア"の『魔眼』を組み合わせて………あとは詠唱設定を

「よし、あれを破壊できる威力の爆発系魔法を創った」

「………ほほう?それは私への挑戦状ですか?」

………………………………

「そういう事にするよ」

「それでは見せてください!我が爆裂魔法を超えるのか!この目で確かめてあげましょう!」

では

「↸ᒷᓭℸ ̣ ∷⚍ᓵℸ ̣ ╎ リ.Aリリ╎⍑╎ꖎᔑℸ ̣ ╎ リ.C ꖎꖎᔑ!¡ᓭᒷ.ᔑリℸ ̣ ╎ᒲᔑℸ ̣ ℸ ̣ ᒷ∷.」

「えっ?なんですかそれ?」

詠唱だが?

「↸ᒷᓭℸ ̣ ∷⚍ᓵℸ ̣ ╎ リ.Aリリ╎⍑╎ꖎᔑℸ ̣ ╎ リ.C ꖎꖎᔑ!¡ᓭᒷ.ᔑリℸ ̣ ╎ᒲᔑℸ ̣ ℸ ̣ ᒷ∷.↸ᒷᓭℸ ̣ ∷⚍ᓵℸ ̣ ╎ リ.Aリリ╎⍑╎ꖎᔑℸ ̣ ╎ リ.C ꖎꖎᔑ!¡ᓭᒷ.ᔑリℸ ̣ ╎ᒲᔑℸ ̣ ℸ ̣ ᒷ∷.↸ᒷᓭℸ ̣ ∷⚍ᓵℸ ̣ ╎ リ.Aリリ╎⍑╎ꖎᔑℸ ̣ ╎ リ.C ꖎꖎᔑ!¡ᓭᒷ.ᔑリℸ ̣ ╎ᒲᔑℸ ̣ ℸ ̣ ᒷ∷.」

デストロイヤーの周りに結界が張られる

「↸ᒷᓭℸ ̣ ∷⚍ᓵℸ ̣ ╎ リ.Aリリ╎⍑╎ꖎᔑℸ ̣ ╎ リ.C ꖎꖎᔑ!¡ᓭᒷ.ᔑリℸ ̣ ╎ᒲᔑℸ ̣ ℸ ̣ ᒷ∷.」

結界の中に小さな二つの物質を創る

「↸ᒷᓭℸ ̣ ∷⚍ᓵℸ ̣ ╎ リ.Aリリ╎⍑╎ꖎᔑℸ ̣ ╎ リ.C ꖎꖎᔑ!¡ᓭᒷ.ᔑリℸ ̣ ╎ᒲᔑℸ ̣ ℸ ̣ ᒷ∷!」

準備終了

「じゃあめぐみん、見とけよー」

「はい!」

それじゃあ

「『アンチマテルバースト』」

二つの物質をぶつける。ただそれだけで

青い閃光と共にデストロイヤーは消し飛んだ。

「………は?」

そうなるか。ほんのちょっとの魔力でここまでの威力なのだから。

「ハハハハハハハ」

あ、めぐみん壊れた

「ほらめぐみん、壊れてないで宴会すっぞ」

「………もう、お酒飲んで全てを忘れようと思います」

そうしとけ

「さて変えr………」

そのときまで忘れていた。

デストロイヤーに乗っていた屍の死因

デストロイヤーに生えていた深緑の苔

 

「ガハッ!?」

「えっ?」

今、吹き飛ばされたダクネスの後ろにいる、紺色のことを






スティーブの詠唱はそれっぽい言葉を銀河標準語にしたものをループしているだけです。考えるの面倒k((((マジ殴り





次回のボスの予想大会ー(棒)

ヒント1 バケモン








ヒント2 深緑(?)の苔と紺色の身体











ヒント3 ミュータント


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#19 放てば防御貫通 殴れば瀕死 歩く姿は最強の風格

今回はオリジナル能力が多いので注意してください。

バトルシーンは苦手です


 

前回のあらすじ 吹き飛ばされたダクネスと紺色のアイツ

 

21

 

「ダクネス!?」

吹き飛ばされたダクネス

それを即座にキャッチする

「ゴホッ………あぁ、身体の芯まで伝わる衝撃………最高だ………」

思わず投げ捨てる。「アァッ。さらにこんな仕打ちまで!?」って聞こえたようなしないような

それよりも

「よりにもよってアイツがミュータント化するとは………」

「な…な…なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!!」

「なんでよー!まだ何かあるの!?いい加減帰りたいんですけど!」

「なんですかあのモンスターは!めちゃくちゃカッコいいじゃないですか!」

カッコいいか?

「おい!?聞いてないぞ!?あんなのがいるなんて!?デストロイヤー内にいたモンスターは少なくともあの爆発で全て無くなったはずだろ!?というかあれはなんだ!?」

「な、何でしょう?こんなモンスターは私も見たことが…」

というか

「テメエラアアァァァ!!!!一回黙れええぇぇ!!!」

「「「「「はい!」」」」」

こっちにヘイトが向いたのでコインを誰もいない方向に叩きつける

こんどはそちらにヘイトが向き

「ガァァァァ」

衝撃波を放った

「まさかウォーデンがこうなるとはな」

「ウォーデン?それがアイツの名前か?」

ダクネスが冷静に問いかけてくる。

「いや、それの上位種のミュータントウォーデンが名前だ」

「そうか。それといきなり夜になったのだが………」

暗闇デバフか。

「『プロテクションⅣ』『オートリザレクションⅩ』『インスタントヘルスⅠ』『HPブーストⅥ』………ダクネス、騒音出して動いてくれるか?」

「囮になれと言うんだな!分かった!」

そうガシャガシャいわせながら走り去った

「めぐみんめぐみん」

「なんですか?」

「ほれ」

「これは………マナタイトですか?しかも爆裂魔法が打てるレベルの」

正確には魔力を固めただけの魔力結晶だけど

「合図を送ったらアイツに爆裂魔法を叩き込んでやれ」

「………スティーブがやればいいじゃないですか」

あ、拗ねてる

「いや、あの魔法は威力が強すぎてまともに使えない。一発撃ったら一月は使えない」

「ッ!!そうですか!それなら仕方ないですねえ!」

機嫌が治った。

「『属性威力増加』『爆発系魔法威力増加』『爆発無効貫通』」

支援魔法も掛けておく

「アクアクア」

「なんか呼び方おかしくなかった?」

「そんなことよりお前は絶対に動くな喋るな感じるな」

「なんでよー………」

「死にたいのか?」

「わ、わかりました」

うし

「カズマカスマ」

「さらっと罵倒されなかった?」

「『ストロングⅩ』『プロテクションⅣ』『HPブーストⅥ』『オートリザレクション』『インスタントヘルスⅡ』『ナイトビジョンⅠ』『ラッキー255』ラッキーはいらないか?」

「え、何?」

「『ドレインタッチ』」

「アアアアアアアア!」

よし、魔力回復♪

「行ってくる!」

「どっか行け!」

あ、そうだ

「カズマ!お前のタイミングで爆裂魔法を飛ばしてくれ!じゃあ」

「あ、おいっ!」

 

22

 

「『バースト』!」

爆発魔法の爆風で加速する

後ろに回りこもうとするが、衝撃波が飛んでくる

即座に『要塞結界』で防ぐ

さらに追撃しようとするけど避けられる。今度は拳が飛んでくる。

「『緊急回避』!『バースト』!」

緊急回避のあとに爆煙

「"スライム"『粘性生物分裂』!」

「増えた!?」

スライムは自分と同じ存在を創り出す。ちなみにどっちも本体

このまま戦ってもいいけど………。念には念を入れて

「"エンダードラゴン"『竜人化』! 」

紫の煙を出して変形シーンは見せない。皮膚を突き破って鱗が生えるとかいうグロい変形だからな。

「おお!?」

「スティーブがカッコよく成りました!」

今までがカッコ悪いみたいな言い方だな

「"エンドラ"『竜燐装甲』」

守備力驚異の1024増加だ!

殴られるがまったくの無傷。あとは全耐性防御貫通の衝撃波が脅威

と、ミュータントウォーデンがウォーデンを召喚し始めた。

ちょっとピンチかも………

「『カースド・クリスタルプリズム』!」

一瞬で全てのウォーデンが凍りつく

ウィズだ。近くに死にかけのカズマがいるのでカズマが魔力を渡したのだろう

「ありがとう!ウィズ!よし!"デストロイヤー"『機動要塞デストロイヤー』!」

白い煙で隠す。相変わらず肉を突き破っての変形はどうにかならんのか

「ふぁー!なんですかそのメカメカしいのは!」

日本語大丈夫か?

「『バリスタ』!『ゴーレム』!」

当たったけどちょっと火力不足!

「『コロナタイト』!」

「『大自爆』!不死のトーテムで死亡回避!」

「『ドラゴンブレス』!『ウィザースカル』!『衝撃波』!」

それからも色々と試し撃ちしたけども残念ながらまだミュータントウォーデンは倒れない。

なんて丈夫なんだろう…………流石はボスだ。

「だったら!"ファントム"『無制限エリトラ』!」

そのまま飛び立ちミュータントウォーデンに近づく

「『ロケット花火』!」

このロケット花火なめんな。攻撃力八十八やぞ

思い切り爆発を浴びせつつもミュータントウォーデンはとっさにガード。

そのまま突撃してきたのでなんとか躱す。

「『ロケット花火三連』!」

躱された。このままじゃ駄目だな。

「"シュルカー"『浮遊攻撃』!」

ミュータントウォーデンの巨体を浮かす。

「『氷結攻撃』!『鈍足攻撃』!『衰弱攻撃』!『毒攻撃』!『弱体化』!『即時負傷』!」

複数の技を叩き込む

「『アッパーカット』!『クリティカル攻撃』!『防御貫通攻撃』!」

連撃によりガードが甘くなったところに

「"ウィザー"『はじまりの爆発』!」

浮遊が切れたと同時に地面に叩き落とす

「スティーブ離れろ!めぐみんがぶっ放すぞ!」

その時カズマがそう叫んだ。爆発魔法の爆風で離脱

「クラフト!チェーン!『バインド』!」

ミュータントウォーデンを拘束しその場から離れた。そしてある程度離れたとき、

「『エクスプロージョン』!」

めぐみんの叫び声とともに大きな爆音が聞こえた。

その間に僕はカズマのところへ戻る。

皆も爆発があった方を凝視している。

そして煙が晴れた時そこには……

 

ボロボロになりながら動く、ミュータントウォーデンの姿があった

 

23

 

ミュータントウォーデンはあの爆発を受けてもまだ動いていた。

なんとなく予想はついていたけど。

というかこの程度で終わっちゃったらつまらない。せっかく楽しくなってきたところだったのに。(戦闘狂)

「そ、そんな……」

「嘘だろ!?めぐみんの爆裂魔法は今まででも一番威力が高いはずなのに!」

「なんでよ〜!なんでまだ倒れないのよ〜!」

「あわわわわわ!!」

皆が混乱する中冷静だったのはダクネスとウィズだけだった。

「っ!?来るぞ!」

ミュータントウォーデンが衝撃波を放つ。カズマに当たりそうだったので代わりに被弾して防ぐ

「スティーブ!大丈夫か!」

「大丈夫だ。でもあのミュータントウォーデン、想像以上に強いよ…」

「デストロイヤーに使った爆発は使わないのか?」

「……この大陸が消えてもよければ…」

「スティーブ!アクアから魔力をもらって私が爆裂魔法を撃ちこもうと思うのですが…。」

「え!?」

また爆裂魔法か…………もう一発撃ち込めば倒せるかもしれない。

一応あれでも大ダメージはくらった様子だったし。

「じゃあ俺はまた『ドレインタッチ』でアクアからめぐみんに魔力を送る。ウィズは魔法でスティーブの補助をしてくれ。」

「分かりました!」

「じゃあミュータントウォーデンの注意を引いておく」

「分かりました!カズマ頼みますよ!まさかまさかの今日3度目の爆裂魔法なんですから!」

「分かってるよ。ほらアクア!また魔力吸い取るからこっち来い!」

「ちょっと待って!『スピード』『パワード』『ブレッシング』!一応支援魔法かけといたからね!あとカズマは私の事都合のいい魔力タンクだと思ってない?」

「実際そんな役回りになるから仕方ないだろ?後で高級シュワシュワ奢ってやるから!」

アクアに支援魔法をかけてもらった。心なしか力が強くなった気がする。

「行ってくる」

そのままミュータントウォーデンにつっこむ

「『氷結攻撃』『鈍足攻撃』『鈍足ポーション』『弱体化攻撃』『弱体化ポーション』『浮遊攻撃』」

まず足止め

「『暗闇』『盲目』『行動反転』『スペルバインド』『混乱』『感覚鈍化』『魔法耐性低下』」

浮遊が切れた。

「『金床の豪雨』!」

大量の金床を降らして地面に埋める。

そして…。

「『エクスプロージョン』!」

めぐみんが爆裂魔法を放つ。

今日3度目の大爆発が起こる。

エリトラでカズマ達の所へ戻るころには煙は晴れ、そこにはミュータントウォーデンの姿は無かった。

 

その後量子もつれ転送機で帰り、この事をギルドに報告。

謎のモンスターがデストロイヤーから現れたって事でかなりのパニックになってたらしいが倒したと報告したら皆大喜びしてた。

で、パーティにはデストロイヤーの賞金に加えてミュータントウォーデンを倒した臨時報酬も支払われるらしい。

その後は普通に宴会、満足できるまで食べて飲んだ。

いろいろ大変だったけど何とかなって良かった。

 

しかし何故ミュータントウォーデンがこの世界にいたんだ?………………まぁ考えても仕方ないか。




感想が!あまりにも!少ない!

まあこの駄文を読んで貰えてるだけマシか


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第三章 クラフターと貴族さん
#20 超冤罪


気づいたけど今まで書いてきたの全部深夜テンションで書いてるわ。そんなんだから風邪引くんだろ。知るか、命削ってでも書き続けるんだよ。嘘みたいだろ?これ全部独り言なんだぜ。何やってんだよ。


 

前回のあらすじ ミュータントウォーデン討伐

 

1

 

デストロイヤーを討伐しミュータントウォーデンを倒した日から数日後

ついに報酬が支払われるようになり、ギルドに来ていた。

にしても皆いつにもましてテンションが高い。

「カズマ、スティーブ。この街を守ってくれてありがとう。改めて礼を言わせてくれ。」 

ダクネスがそんな事を言ってきた。

「……ああ、そういえばダクネスも討伐に参加してたんだっけ?」

「!?」

「そういえばお前なんかかっこよかったな。ほぼ何もしていないけど。」

「!!??」

「確かにダクネスは何もしてなかったわね!支援魔法だったり魔力タンクだったり大活躍だったけどね!」

「私なんて1日に3回も爆裂魔法を使ったんですよ!これで活躍してないなら何を活躍したというのか!」

 パーティの皆が自分の活躍を語る中ダクネスは固まってた。いや一応ミュータントウォーデンの囮になってたし……それだけか。

「今回はカズマさんも大活躍だったじゃないですか!見事に指揮を取ってくれましたし予想外の事が起こってもちゃんと対応してくれましたし!」

「いや…ウィズだって頑張ったじゃないか。それに…MVPはスティーブだろ?あのミュータントウォーデンとかいうモンスターもスティーブがいなかったら倒せなかっただろうからな。」

「ありがと。でもカズマも活躍したと思う」

「で、何か無駄にカッコつけてたお前の活躍は?」

とうとうダクネスは縮こまり震えだした。

「こ、ここんな辱めは…うわぁぁん!」

そんな感じでいつも通り賑やかなギルドだったが突然音が止んだ。

見れば入口に全身鎧の騎士を2人連れた女の人が立っていた。

もしかしてあの人が賞金を持ってきたのか?

「スティーブ!貴様には国家転覆罪の容疑がかけられている!共に来てもらおうか!」

予想は外れる事になった。

どう考えても報酬をもらえるような空気ではない。というか…

「コッカテンプクザイ?なにそれ素材になるの?」

「あの…どちら様で?俺は報酬を受け取りに来たんだが…」

「国家転覆罪とはその名の通り国家を揺るがすほどの犯罪を犯した者が問われる罪だ。私はセナ、王国検察官です。サトウカズマ、貴様はテロリストか魔王軍関係者の疑いがかけられている。」

「Oh my God」

なんてこった

「………………どういった理由での指名手配?この一週間でやったことと言えば、あの各地の街や人々を脅かし続けてた機動要塞デストロイヤーの討伐くらいしかないのだが?」

セナと名乗った黒髪ロングの女に、呆れた様子を出しながら問いかける。

だって、逮捕される心当たりが全くないんだから。

「そうよ! スティーブが国家転覆罪なんて罪で逮捕される理由なんかないじゃない! むしろ、これまでの魔王軍とかの活躍を称賛されても良いくらいだわ!」

アクアが擁護をし始める。

実際そうだと思う。

なんで魔王軍幹部を倒して、その魔王軍並みに厄介な機動要塞を迎撃し、ついでにこれら以上のヤベエやつらを討伐して、罪人扱いされなくちゃいかんのか。

あれかここの領地を持っている通称クソ領主のせいなのか?そんなやつって噂が堪えないらしいしな

「そうですよ。何より、この男を逮捕したいというのなら、その根拠となる事例を示してくださいよ。まさか、上から言われるままにスティーブを捕まえに来たわけじゃないんでしょう?」

さらに、めぐみんまでもが援護してくる。

けれど、そんな言葉にも眉一つ動かさずに、セナが冷たく言い放つ。

「その男がデストロイヤーの足を破壊するのに使用した爆薬が、外出していた領主殿の周辺地域に着弾しました。領主殿は衝撃で吹き飛ばされただけで、死人や怪我人は出ていなかったのが幸いです」

………なにいってんの?

そこに、めぐみんが。

「だったら怪我人は居ないという訳ですね? なら、いくら何でも国家転覆罪などと言う重い罪には該当しないと思うのですがそのあたりはどうなのですか? そもそも、本当にあのクソ領……失礼、この地の領主様が、爆心地付近にいたというのも怪しいものですけど?」

捲し立てるように、セナに詰め寄る。

その言葉に、ギルド内からもそうだそうだと声が上がり始めた。

こんなやつを見捨てず救おうとしてくれる奴らがいることに感動を覚えていると、またもセナが冷たく言い放つ。

「ちなみに、国家転覆罪は、犯行を行った主犯以外にも適用される場合がある。裁判が終わるまでは自らの振る舞いに注意した方がいいぞ。この男と共に牢獄に入れられたいなら止めないが」

セナの言葉に、ギルド内がシンと静まり返る、だれかーこの人脅迫してくるー。

「望むところよ!スティーブの味方をするのに牢屋に入る必要があるっていうなら、喜んで入ってあげるわ! さあ、私もろとも逮捕なさい!」

と思いきや、更に大声でアクアが捲し立て始めた。

そして、その勢いにつられたのか。

「紅魔族が権力如きに屈するとでも思ってるんですか? いいでしょう、その喧嘩買いましたよ。ただし、私を牢屋で閉じ込められると思わないことですね。最悪の場合、閉じ込める檻ごと消し炭になることを念頭に入れておきなさい」

ヤベーよこれ。セナの目が凶悪犯を見ているかの如しになってきてる。

擁護してくれるのは嬉しいけど、こういうのはちょっと違う!

ギルドの連中も、庇おうとしているのか、それとも見捨てようとしているのか、どよめき始める。

……しゃーない。

「分かった分かった。逮捕もされるし、ちゃんと裁判にも出るよ。ほら、さっさと連れてけ」

仲間から犠牲者が出ないようにするには、素直にセナの言うことに従うしかないか。これも本望だ

「あ、けどこの唐揚げ食べ終わるまで待ってくれ」

「………………ハァ」

 

………………………………………………………………………………

 

「詳しい話は明日聞く。今日はここでゆっくり過ごすがいい」

「へーいへいへいへいへいへいへいへーい」ヘイヘイセミ

「五月蝿い」

セナに促されるままに、牢屋の中に入っていく。

こんなところで抵抗しても無駄だろうし、悪い印象を与えたくもないしな。

………………牢屋に入れられるのに慣れたのもあるけど………

 ……そういや、考えてもなかったけどこの世界の裁判って、法整備はしっかりしてるよな?

それとも、領主に冤罪をかけられてしまったら、そのまま死刑判決が下ったりするんだろうか。

賄賂か?やっぱ賄賂なのか?

そんな余計なことばかり考えていると、遠くから言い争う声が。

「抵抗しねーからもうちょっと丁重に扱えや! お得意様相手になんて態度しやがる!」 

「お得意様になってるからこその扱いだ! とっとと歩け!」

片方の声には滅茶苦茶聞き覚えがある。

……何やったんだよ。

「お、スティーブじゃねーか。何でこんなところにいるんだよ」

目の前には、予想通りの男――ダストが不思議そうな顔をしてこちらを覗いていた。

「ほれ、こいつと話があるから、お前らはさっさと鍵かけて出てけ! ……で、何やらかしたんだよお前。金に困ってたりしてねえんだろ?」

「いやはや、デストロイヤーの足を破壊した爆薬あっただろ?それの着弾地点に領主様がいたんだと。それで国家転覆罪にかけられてる。HAHAHAHA」

「やるじゃねーかよスティーブ!で、それは成功したのか?」

「狙ってないけどクソ領主は生きてるよ。こんどは入念な準備をしてブチコロシテヤル」

「おお、こええ。でもそりゃ本当に残念だ! 今度は確実に息の根を止めろよな! いっそ俺もそれくらいドデカいことをして捕まった方が良かったかね」

「で、ダストはどうして捕まったんだ? また無銭飲食かね?」ワトソンクン

「当たり! 正確にはわざと無銭飲食の罪で捕まって、冬の間はここでやり過ごそうってのが魂胆だけどな!」

クズの考え意外と上手w

 

………………………………

 

 ダストと他愛もない話をしながら一夜を過ごした翌日。

 

「今から取り調べを行う。貴様の言い分次第で、裁判における貴様の立場が不利になる可能性もある。よく考えて発言するように」

「あ、そうですか」

セナ、それと護衛らしき騎士二人と共に取調室らしい部屋の中にいた。

裁判をするのは確定なのね。

まあ、権力のごり押しと賄賂で強引に裁判までもっていかせてるんだろうけどクソが。

結構狭い部屋だなと思いながらも、中央の机の前に座り、それを確認したセナが正面の席に腰掛ける。

小さなベルを取り出した。

「………人ではありません」チリーン

ベルが鳴る。

「嘘発見器か。便利そうだよな、それ」

「知っているなら話は早い。我々を騙し通せるなどとは思わないことだな」

 セナが威圧的に告げてくるが、こういうものがあるとあらかじめ知っていれば、こちらとしてもやりやすい。

嘘をついていないと証明されているなら、疑ってくる検察官を、逆に信用させることもできるはず。

あるもの全てを使い潰せ。それがクラフターの生き方だ

と、セナが机を指で叩きながら。

「スティーブ、年齢は13歳………13なのか?」

「はい」シーン

「………そうか、職業は冒険者、クラスはクラフター……では、出身地と、冒険者になる前は何をしていたのか言ってもらおうか」

「出身地はMINECRAFTで、クラフターでした」シーン

「MINECRAFT……聞き覚えのない地名だな。まあいい、では次に貴様がなぜ冒険者になったのかを述べろ」

「とある者になってみなよと言われて。というかクラフターも冒険者みたいなものですよ」シーン

「では、領主殿に恨みはなかったか?」

「領主なんだからちゃんと自分の仕事しろよと思いましたが、どうでもよかったです」シーン

ホントどうでもよかった

「そんなことを言い出したら、あの領主に好意的な印象を持っている人なんて数えるほどしかいないでしょ。良からぬ噂も聞くし、セナさんこそ、あの領主の事が嫌いなのでは?」

「い、いえ、私は公平な立場から物事を判断する人間なので、領主殿に対して思うところなどありませ――」チリーン

鳴り響くベルの音に、セナが硬直する。

「……失礼しました。正直に申しますと、私も領主殿には良い印象は持っていません」

「気にしなくてもいいです。どうせこの二人の騎士の人も似たようなことを思ってるでしょうしね」

その言葉に、調書をとっている人と真後ろにいる人が同時にビクッとした。

……本当に嫌われてるな、あの領主。当たり前体操か

「というか魔王の手先でもテロリストでもないし、領主があんなとこにいるなんて知らないし、ついでに領主があの爆薬で生きてるほうがおかしいですよ?領主人間なんですか?」シーン

あの爆薬だと爆風でも即死レベルだよ?

「……どうやら自分が間違っていたようですね。あなたには何やら怪しい噂があるもので、……申し訳ありませんでした」

改めて丁寧な口調になったセナが、深々と頭を下げて謝罪してくる。

さっきまでの厳しめの口調は、犯罪者を相手にする時の物なのだろう。

この人も、ある意味ではあの領主の被害者でもあるし、容疑が晴れたからって調子に乗って責め立てたりする気も起きない。カズマだったらありそうだけど

そもそも、そんなことをしたら、裁判の時の印象が悪くなる

「取り調べにお付き合いくださってありがとうございます。後は楽にしてくださって結構ですよ。……あ、お茶でもいかがですか?」

「ください」

その後、俺はセナとお茶を飲みながら、領主への愚痴を気の済むままに言い合っていたのだった。

.........お茶がぬるい









あれ?めぐみん、領主のことクソ領主って言いかけなかった?


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#21 裁判(これが裁判とは認めん)

裁判って実際はどんなのだろうか?
行ったこと無いから分からねえや
もし行く機会があるなら多分、加害者側でしょうねwww


 

前回のあらすじ  痴漢冤罪って怖くね?

 

2

 

ついにやってきた裁判の時。この世界の裁判というのは意外にも単純なもので検察官が集めた証拠に弁護人が反論し、その様子を裁判長が見て判断というもの。弁護士なんてものは存在せず被告人の友人知人が弁護人を引き受ける。つまりは.........

「任せてくださいカズマ。紅魔族は元々知力が高いのです。あんな検察官如きには負けません。」

「いやすでに取り調べの時にあの検察官の人に無罪は証明したから。そんな意気込まなくてもいいから。大人しく黙れ」

いらんことすんじゃねえぞ?

「どうしようもなくなったとしても私がなんとかする。心配する必要はない。」

いつもの変態さはどこへやら、頼もしいダクネス。

「俺は正直こういった類の事には詳しくないからなるべく大人しくしとくわ。」

「ありがとうカズマ」

「なーに。私に任せなさい!『アークプリースト』なんだから言葉にも説得力を持てると思うのよ。」

問題はこいつ、アクアだ。絶対余計な事しかしない。失せろ

幸いなのはセナさんの信用を勝ち取れているということか.........

そして裁判長の発言により裁判が始まる。

「静粛に!これより国家転覆罪に問われている被告人スティーブの裁判を始める!告発人アレクセイ・バーネス・アルダープ!」

太った男が立ち上がる。こいつがおそらく例の領主なのだろう。

.........なぜだか嫌悪感しか感じない。

というかうちのメンバーをめっちゃ見てくるんだが死にたいのか?

「では検察官は前に。この魔道具があるということを肝に銘じて、起訴状を読み上げるように」

裁判長の指の先には、例の嘘発見器の魔道具が。

それを確認したのち、木槌が振り下ろされ、セナが立ち上がる。

「それでは読ませていただきます。被告人は、機動要塞デストロイヤーを他の冒険者と共に討伐する際、爆薬でデストロイヤーの足を破壊。しかし爆薬は被害者の付近へと着弾し爆発。アルダープ殿はそれによって危うく命を落とすところでした。領主という地位の人間の命を脅かしたことは、国家を揺るがしかねない事件です。よって、検察官の立場として、彼に国家転覆罪の適用を求めます」

「異議あり!」

アクアがいきなりそう叫ぶ。いや何か間違ったこと言ってたか?

「弁護人はまだ発言できませんよ。発言したい事があれば許可を得るように。初めての裁判ということで大目に見ましょう。では発言をどうぞ。」

「言いたいセリフが言えたので満足です。」

よし極刑だ。目の前で霜降り赤ガニ喰ってやる

「弁護人は弁護の発言をするように!」

馬鹿がすいません。

「 私からは以上です。」

そう言って席へ戻っていった。若干戸惑ってたけど。

「では弁護人および被告人に発言を許可する。」

んー?

「爆薬が領主に向かったのは完全に事故だし、領主がそこにいることは知らなかったです」シーン

当然ながら魔道具は鳴らない。

「被告人の発言は以上ですね。それでは検察官、証拠の提示を。」

「はい。彼がテロリストもしくは魔王軍関係者である事を証明するために証人を連れてきました。それではこちらへ…」

「あはは…なんか呼ばれちゃった…」

なんとその証人とはクリスを始めとした見知ったメンツだった。

おいおい聞いてないぞ大丈夫?不安そうな顔をしたがセナさんがこちらに向けて「安心してください」とアイコンタクトをしてきた。

 な ら よ し !

「クリスさん。貴方は被告人に手を潰された事がありましたよね?」

ありましたなそんなこと

「はい…それはそうなんだけどもあくまでも私が『スティール』を使ったから手が潰れただけです」

「おい…それは証拠になるのか?」

「手が潰れたという事実は確認できたので大丈夫です。」

アルダープの疑問にも涼しい顔で返すセナさん。意外と図太いですな。

クリスが退場し次に出てきたのはマツ…ミツ...ソード...なんとかの人だ。今回は取り巻きの女子2人もいるな

「ミツルギさん。貴方は被告人に勝負で負けて魔剣を奪われたのですよね。」

「「そうなんです!あの人ミツルギを卑怯な方法で倒して!」」

息ピッタシだな。付き合えば?どっかの国では同性婚がOKらしいよ。

「2人の言うことはもっともですが元はこちらから勝手に仕掛けた勝負ですし魔剣を奪われた、というのも魔剣と同じ価値の物を掛けて勝負をしたため彼に否はありません。ましてや高レベルの『ソードマスター』が勝負を仕掛けたのですから、むしろ僕の方が悪いのではないかとも考えています。」

ソードマスター…こんなにまでいいやつだったとは…いや、アクアが関わっていなければ普通にいい人なんだろうな。

あくまでアクアに大きな幻想を抱いてるだけで。

ほか二人もミツルギの言い分を聞いて引き下がった。むしろ気まずそうにしている。

でアルダープはと言うとセナを若干睨みつけていたがセナはそんな事は知るかと無視をする。

笑ってもいい?あの領主をファーーーwwwって笑ってもいい?

「この男は次の裁判の被告人です。裁判長もご存知であろうよく問題を起こすチンピラです。」

「おいおい!いきなり呼び出されてみれば随分な挨拶だなぁ!そのでけぇ乳揉んでやろうか!」

ダストが下心含めた怒りに回りの人たちは引き気味であったがセナは続ける。

「ダストさん。貴方はスティーブさんと仲がいいと聞きましたが本当ですか?」

「ああ本当だとも!俺たちは正真正銘の親友だ!そうだろうスティーブ!」

「スティーブさん。貴方はこのような素行の悪い輩と仲が良いのですか?」

「誰?そいつ誰?」

「おい!」

魔道具は鳴らなかった。だって知らんもんは知るか

「そうですか。これは失礼しました。犯罪者なら素行が悪い人間と仲がいいかと推測しましたが間違いだったようですね。」

「大丈夫ですよ。そいつが知り合いのようにしてるのが悪いですし」オスシ

疑う理由がめちゃくちゃすぎくね?

「以上の証言から被告人スティーブが手を潰したり魔剣を奪ったりするような人間である事が分かります。また被告人は告発人に少なからず恨みがあります。この事から被告人はデストロイヤー撃破時に近くにいた領主に爆薬を飛ばし、領主殺害を企んだのではないかと思われます。」

なんという無茶苦茶な論述。後半からやる気ない話し方だったもんなぁ。もはや反論しようがしまいが関係ない気がする。協力してくれるってこういう事だったのか。HAHAHAHA

「…では被告人の仲間がアンデッドのスキルの1つ『ドレインタッチ』を使ったという目撃者がいます。魔王軍関係者ではない貴方が何故アンデッドのスキルを使えるのか説明してもらいましょう。」

オーット、ヤベエかも

「そら見たことが!こいつの仲間が魔王軍関係者でなければ使えぬスキルを使ったのだ!否定できないのがその確固たる証拠!やはりこいつは魔王軍関係者だ!だからワシを殺害しようとしたののだろう!やはりこの男は死刑だ!」

あ、そうだ

「違うぞ。魔王軍関係者ではない。確かにデストロイヤーの討伐に貢献したのに逮捕され訴えられたが、それは心底どうでもいい。だが別に領主様を殺害しようとしていなければそもそも領主様がそこにいることは知らなかった。ちなみにこの事は仲間にも言える事だからな?」

...声に抑揚をつけ忘れたわ。ちょっとセナさんがビックリしてる

ちなみに当たり前だが魔道具は鳴らない。

「魔道具が鳴らない事を見るに被告人の言い分は全て真実であるとすると検察官の言い分は証拠不十分である。よって被告人は無罪とし…」

「その男は魔王軍関係者だ。死刑にしろ。」

懲りずにまだそんな事を言うアルダープ。それに関してセナが

「いえ、今回の件は怪我人、死亡者は出ませんでした。仮に有罪だとしても死刑は重すぎるのではないかと。」

ん?これは.........

「いや…死刑は妥当な判断です。そうでしょう裁判長。」

.........少しキレたよ?

「何言ってるんですか検察官!なぜ急に意見を変えたのですか!」

めぐみんが声を張り上げた。セナは何故か口を抑え困惑している。

まあ気づければそんな反応だろう。

「被告人スティーブ。貴方の行ってきた行為は街の治安を乱して来た事を省みるに検察官の訴えは妥当と判断。よって有罪…判決は死刑。」

.........いや少しじゃないな

「おいおいおい!おかしいだろ!何であそこから俺が有罪になるんだよ!ふざけんな!」

カズマも声を荒げる

 

.........それなりにキレたのだが?

 

おっとやべ、深呼吸深呼吸。キレたら仲間に迷惑が掛かる。深呼吸だ。

「今まで言ってなかったけど裁判が始まってからここには邪な空気が漂ってるわ!間違いない!誰かが悪魔の力を行使して不正を行ってるのよ!この世界に1千万人の信者を持つ女神アクアが言うのだから間違いないわ!」チーン

魔道具が鳴ったせいでアクアの発言は嘘とみなされ相手にされない。

やっぱ解決方法ないから暴れよっかな?

その時だった。

「裁判長待ってほしい。」

今まで無言だったダクネスが何かペンダントのような物を取り出し裁判長に見せた。

途端裁判長は目を見開いた。裁判長だけでなく他の関係者達も同様にしていた。

「この裁判は保留にしてほしい。時間をしばらく貰えればその間に必ずあの男の潔白を証明してみせよう。破壊された屋敷も弁償させる。」

「し、しかしいくら貴方様の頼みでも…」

「領主アルダープ。あなたには借りを作る事になる。私にできる事なら何でもしよう。だから判決を待ってほしい。」

その言葉を聞いたアルダープはダクネスをまじまじと見る。手出したら殺して地獄まで行って殺すからな?

そして裁判長が口を開く。

「いいでしょう…貴方に免じてその男の判決は保留とする。」

こうして、裁判は終わり猶予が与えられる事に。

そしてダクネスがアルダープに何でもする代わり課せられたのは魔王軍関係者およびテロリストでない事を証明する事だった。




スティーブはキレても怒り狂う事はありません。
思考が短絡的になりますが。


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#22 帰ってきたダクネス

すいませんでした!
前回の最後の方にアルダープの家が破壊されたように書いていましたがあれは間違いです。
本当にすいませんでした。


 

前回のあらすじ 裁判終了!閉廷!

 

3

ポコポコポコポコ

.........いきなり壁の中から始まるワールドあったなぁ

そんなことを考えながら穴を掘る。

理由は裁判で不利にされたあのよくわからない力

何かをねじ曲げることのできる力のようだったな。

で、それが飛んできた方向に掘っている。

「お?」

空洞に当たった。

「.........薄暗い部屋だな」

どうやら部屋のようだ。

「ヒュー、ヒュー」

「ん?」

なにか、喘息のような音がする

「ヒュー、ヒュー、誰?アルダープかい?」

悪魔のようだ。魔力で分かる

「いや、アルダープではないぞ」

「ヒュー、ヒュー、じゃあ誰?」

「いやあ、穴を掘っていたらこんなとこに着いてね。君は?」

嘘は言ってない

「僕?僕はマクスだよ。よろしくね」

「おう、よろしくな」

マクスか、聞いたことのない悪魔だな。結構高位の悪魔なはずだけど

「そろそろ帰るよ」

「ヒュー、もう帰るの?」

一応ここ、アルダープの屋敷っぽいし。

「また来るから」

「ヒュー、ヒュー、うん、じゃあまたね」

穴を塞いで、よし帰ろう

 

 

 

「ヒュー、ヒュー、なんだか、不思議な人だったなぁ.........ヒュー、」

 

 

 

「なんかスティーブ、悪魔臭くない?」

「んなアホな」

 

 

 

裁判が終わって数日。結局死刑になりかけたものの、ダクネスのおかげで何とか猶予を得ることができた。やったぜ

でもその代わり、ダクネスは領主の要望に答えるため領主に呼び出されずっと屋敷に帰ってきていない。だからどうした

「ああああああああ!!」

「うるさいわよ!このヒキニート!いきなり発狂なんてしないでちょうだい!」

急にカズマが大音声をあげ叫びだした。

「カズマ…とうとうおかしくなったんだな.........」

「違う!違うからスティーブ!そんな哀れな目で俺を見るな!あと叫んだのはお前も関係あるからな!」

「なんですかもう…うるさいですよ。」

その時めぐみんが部屋に入ってきた。

その手には黒猫が抱えられている。

「その猫は?」

「迷惑はかけないと思うのですが…飼っていいですか?」

「いいやろ」

「ところでめぐみん。この猫の名前は?」

「ちょむすけです。」

「「「え?」」」

「ちょむすけね、かわいい名前じゃん」

「「「え?」」」

「出来ればカッコイイと言って欲しかったです」

どした?え?って言って

「ちょむすけって名前が.........かわいい?」

「う、嘘だろ?スティーブが紅魔族に汚染されただと?」

「なんですか?喧嘩なら買おうじゃないか」

いやいやいや

「昔の仲間には(アイアンゴーレムに)『鉄インゴット』とか(村人に)『家畜』とか(自然のピンクの羊に)『ピンクの悪魔』って名前つけてる人いたからなぁ」

「「「えぇ.........」」」

嘘みたいだろ?これでもまだ序の口なんだぜ?

ちょむすけ、腹減ってるっぽいな、生タラ食べるか.........?

 

ボッ

 

おお、自分で谷井田、いや谷井田って誰だよ、正しくは『焼いた』ね?

「なーー」

「そうかうまいかうまいか」

「なーーー」

「え?もうちょい塩味が欲しい?ほれ塩だ、この位でいいか?」

「なーーお」

「はは、食レポか?どっちかというとメシテロだよお腹すいた」

「スティーブが猫としゃべってんだが」

「.........これがスティーブなんでしょうね」

「どんな納得の仕方だよ」

あ、そうだ

「そういえばなんでカズマはいきなり叫んだ?」

「ああそうだった…めぐみんが猫を連れてきたせいで忘れてた。逆に聞くがおまえらはダクネスが心配じゃないのか?」

「心配?何故に?」

「カズマ…いくらあの領主に悪い噂が絶えないからってダクネスは冒険者です。そう簡単には手籠にされたりしませんよ。」

「これだからお子様は…ダクネスのあの変態さ加減を思い出してみろ!今頃とんでもない事をされてるに違いないぞ!それこそ『くっ!私の身体は好きにできても心まで好きにできると思うなよ!』とか言って火照ってるに違いないって!」

.........アホか?

「いいか?ダクネスが帰ってきても普段と変わらず優してやるんだぞ?」

「そうね。ダクネスは大人の階段を登ったのよね…」

そんなわけないだろ。してたら泣いて嫌がる事してやるから

「.........もう寝る」

「早くないか?まだ昼だぞ?」

「昨日は寝てないから昼寝するんだよ」

「何かしていたのですか?」

「装備の修理に武器の修理にエンチャガチャと採掘」

あとマクスに会いに行った。

「おやすみー」

「おう、おやすみ」

.........眠い

 

 

翌日

「おはよう」

ダクネスは.........まだ帰ってきてないのか。

さて、今日の朝食当番は........あ、今日だったのか。朝食当番

「.........なに作ろ」

んー?パンに、ウサギシチューに、金にんじん.........はカズマたち喰えないから...キャベツが美味しいしロールキャベツに、ピザ、おにぎり、味噌スープ、玉子スープ.........ってヤベ、作りすぎた。インベントリに入れとけばいいか

「ふわー、おはよー」

「おはようアクア」

ご飯と味噌スープと千切りキャベツとトンカツでいいや。朝に食うもんじゃねえけど

「ちょっと散歩にでもいってくるよ」

気づいたけどもう9時くらいなんだな

「行ってきまーす」

「いてらー」

いってらっしゃいくらいちゃんといえ

 

 

最近、露天の通りというものが出来たらしい。

「さぁさぁ!挑戦者はいませんか〜!」

「よし!次は俺だ!」

そんな所で、気になる露天を見つけた

そこでは、ムキムキそうな男がハンマーを持ち、ある石に向かって思いっきり振り下ろしていた。だがその石は無傷であった。

「クソ〜無理だったか〜!」

「はい失敗〜!次の賞金は12万5000エリスだ!さぁさぁ皆さん!参加費は1万エリス!誰かが失敗するたびに賞金に5000エリスが上乗せされていきますよ!この石は破壊できれば一流冒険者を名乗れるアダマンタイト!さぁ壊せる者はいないか!魔法を使うのもありですよ〜!」

どうやら、アダマンタイト砕き、というそうだ。

その後も挑戦者はいたものの結局誰もアダマンタイトを壊す事はできなかった。

「さぁ賞金もついに20万の大台に到達!このまま誰もアダマンタイトを壊す事はできないのか!いくらデストロイヤーを撃退したとはいえやはりこの街の住人では無理なのか!」

露店のおっちゃんが煽る煽る。しかし冒険者たちはお前が行けと言わんばかりに急かしあって.........

「真打ち登場!」

あ、冒険者達に抑えられた。

それでも必死に藻掻く姿はまるで網に捕らえられた魚のよう。生きが良い.........

「おい!一言話しただけでこの仕打ちはあんまりじゃないか!」

1人の少女を複数人の男が抑え込む姿はかなり酷たらしい物だがこいつは腐りきっても『アークウィザード』。思ったより力は強いため仕方ない。

「おいおっちゃん!もうここでの商売は止めとけ!こいつは街でも有名な爆裂娘だ!このままじゃこいつは確実にここで爆裂魔法をつかうぞ!」

「は、はいぃぃ!」

その言葉に青ざめた露店のおっちゃんは急いで片付けをしようと.........て、おい。

「ちょっと待て。それやりたいのだが?」

「君が?君には無理だと思うよ?」

まあ、こっちに来たらヒョロイ見た目にはなったけどな?

「いいから。はい1万エリス。」

「あ、ああ。どうぞ。その代わり一度きりね。」

「はい。『採掘速度上昇255』」

255はやっぱりキツい。ものによるけど一個が限界。耐性はⅣが限界

「そおい!」

アダマンタイトを拳で砕く。

「…ははっ…マジかよ……」

おっちゃんは開いた口が塞がらない様子だったが他の冒険者は納得している。

まあ、巷で『破壊神』とか言われてるしな。どっかの王子に破壊されそうなんだが

「おめでとうございます!賞金20万エリス!ほら持ってけ嬢ちゃん!」

「誰が嬢ちゃんがゴラァ!」

「落ち着けえ!」

周りの冒険者に抑えつけられた。

 

 

ダクネスがいなくなって.........何日たったっけ?

そんな朝

「アクアとカズマは相変わらず暖炉の取り合いかあ」

「そう言いながらさらっとこのゲーム最強の陣形作らないでください」

あ、出来てたの?

「にゃにゃーーー」

「そうかそうか、ちょむすけもこれで遊びたいのか。でも難しいぞ?」

「なー」

「あ、それなら美味しいものくれって、食いしん坊だなあ」

「なーー」

「ついでにブラッシング?しょうがないなぁちょむすけは」

「会話を成立させながらチェックメイトはやめてください」

あ、もう終わり?

じゃあユックリするk.........

「か、カズマ!スティーブ!大変だ!大変なんだ!」

いきなり屋敷に金髪のお嬢さん…身なりから推測すると、貴族っぽい人が入ってきた。

でも何故かカズマを知っている。

まあ誰かはすぐ分かるけど。

「…誰ですか?」

「…くぅっ!…カズマ!今はそんな茶番をしている場合じゃない!」

いまの、本気だったぞ?

「わぁぁん!ダクネス!カズマが!カズマが私をソファから引き剥がそうとするの!」

「ダクネスに泣きつくなっての…」

何しとんのホントに

「ダクネス、まずはゆっくりお風呂で心身を清めてきてください。」

めぐみんがどこか哀れんだような目をダクネスに向ける。

ああ、まだアレ続いてたのか

「…お前達は何を言っているのだ?何故私が風呂に…」

するとダクネスに抱きついたアクアは、何かを確認するようにドレスをいじりだした。

「間違いないわ。これ高級品よ!きっと領主の人に貰ったのね…」

自前だろ

「ダクネス、実はカズマ達はな..................」

カズマ達がナニを考えて喋っているのか説明してやった。

「.........バカ!私は領主に何もやましいことはされてない!何を勘違いしているんだ!もしかして、私がしばらく帰ってこなかったのも、そのような事をされていたからだとでも言うのか!それにこのドレスだって自前だ!」

「じ…自前…ダクネス、お前もしかしてコスプレ趣味にでも目覚めたのか?」

「そうじゃない!ってそんな事はどうでもいいんだ。とりあえずこれを見てくれ!」

とダクネスはとある写真を見せてきた。その写真の人物の第一印象はなんとも綺麗な好青年。誰だよ

「…なんだこのイケメン。ムカつく。」ビリッ

あ、破いた

「ああ!なんて事をするんだ!それはとっても大切な写真なんだぞ!」

「あ…ゴメン。なんか気付いたら手が動いてた…」

衝動的な犯行か、

「全く…それにしてもアルダープめ。なんでも聞くとは言った手前、過激な要求は父が一蹴するだろうと思ったのだがまさかあんな要求をしてくるとは…!」

どゆこと?

「おい。一人で悩んでないで俺たちにも分かるよう説明してくれよ。あのイケメンの事とかお前とアルダープの関係とかさ。」

「何一つ分からんから説明はよ」

少しダクネスは黙り、何か迷っていた感じだった。でも決心したらしく話し始める。

「そのお見合い写真の男はバルター、アルダープの息子だ。アルダープは自身とのお見合いは蹴られる事が分かっていたのだろうな。息子のバルターについては父も大きく評価しているから、この結婚に父も乗り気なんだ。何故アルダープが息子に私と結婚させようとするのか分からないのだが…」

「お見合い写真?これそんなに重要だったのか…あ!アクア、これお前なら修復できるだろ?ご飯粒とか使ってさ。」

「はいはーい。任せておきなさい。ちゃちゃっと直しちゃうから。」

金床と紙あるから修復できるけど.........アクアがやるしいいか

そういえば

「お見合いっていつからなんだ?時間があればなんとかなるかもしれんけど」

「その、非常に言いにくいのだが…そのお見合いは今日の昼でな…今まで帰ってこなかったのは何とかしてお見合いを阻止しようとしてたからなのだ。それで…今帰ってきたのは、誰かついてきて私の父を説得してほしいからなのだが…」

ああ、時間がないやつ。

「私の夢はだな…やがてこのまま冒険者としての名を上げる事なのだ。」

いつも場を冷めさせる発言が多いけど、真面目な時はちゃんと真面目なのがダクネス。

「お前無駄に冒険者としての誇りはあるもんなぁ。デストロイヤーの時もそうだったけど。」

「で、冒険者として有名になるだろう?そうすれば魔王軍の幹部や邪悪な魔道士に目をつけられる訳だ。私はその者たちに襲われ抵抗するも、捕らえられてしまうだろう。」

…んえ?なんかおかしい

「そしてとんでもない目にあわされてしまうかもしれない。それこそ!暗い地下牢で身体の自由を奪われあられのない姿にひん剥かれて…くぅ!」

あ...変態だ...やっぱりいつものダクネスだった。湖に叩き込んでキレイなダクネス貰おうかな?

「お前やっぱり冒険者辞めなよ。」

カズマが呆れたように発言する。

本当に冒険者やめろ

「つまりダクネスは、今まではお父さんが勝手に持ってきた見合いだったから断れたけど、今回はなんでも聞くと約束してた領主からの見合い。しかもお父さんまで乗り気だから断れないと。」

「でも…なんで領主はダクネスさんにそこまで執着するんでしょうか?しかも自分の息子にするっていう遠回りな方法で。そもそも、ダクネスさんのお父さんはどうして領主という位が高い人のお誘いを断る事ができるんですか?」

それを聞いたダクネスはまたも思案するように腕を組んでいたけどやがて口を開いた。

「私の本名は…ダスティネス・フォード・ララティーナと言ってな…実は私は貴族の令嬢なんだ…」

「「「ダスティネス!?」」」

「ダスティネスってとんでもない大貴族じゃないですか!王家の懐刀なんて言われてるあのダスティネス家ですよね!?」

「…そうだ。」

「しゃあダクネスの所の子になれば毎日ゴロゴロ贅沢三昧出来るって事!?」

「そ、そうなるかもな…だが当家は養子は必要としてないからな…」

アクアの質問に面食らったダクネスは、戸惑いながらもそう答えた。

「スティーブはずっと前から気づいていたようだったが.........」

「「「嘘!?」」」

ホントだよ

「というかそれより!ダクネス!お前いつも騎士みたいな堅苦しい口調なのに本名がララティーナって!随分可愛い名前してるなオイ!」

「ら、ララティーナって言うなぁ!」

.........この名前広めたら泣いて嫌がるだろうな

だが驚いていた状態から我に返っためぐみんが落ち着いて言った。

「例えダクネスが大貴族の令嬢だとしても、私達にとっては頼れるクルセイダー。その事に変わりはありません。」

「ああ…ありがとう。これからもよろしく頼む。」

ダクネスは嬉しそうに笑みを浮かべた。

そんな中カズマだけは、何かを思案する様子でアクアが今も修復している写真を見つめていた。

やがて修復が終わったのかその写真はカズマの手に戻っていた…いや相変わらずどうでもいい技術が凄い。

「にしても困りましたね…昼から見合いとなると考えてる時間なんてほぼありませんよ。」

「やはりここは何か理由をでっち上げてそれを丁重に説明し父を説得すべきだと思う。そこで、誰かついてきてほしいのだが…」

「着いて行こうか?」

「おお、ありがとうスティーブ.........」

ダクネスがそこまで言った時急にカズマは何を血迷ったのか…

「これだぁぁぁぁぁ!!」ビリビリッ

「「「あああああああ!!」」」

写真破きやがったぁ!




シード値っていろいろあるよね
最速でネザライト装備とか
ピラミッドとかイグルーとかがネザーにあったり
自然生成されたネザーゲートだったり
孤島スタートが一番嫌い

書いてないですがゆんゆんはカズマと会ってはいます。
そうじゃないとどっかの悪魔の言っていた悲惨な未来があるようですし
.........言ってたよね?(自信のない人生)


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#23 寿退社させてぇbyカズマ

今回のはかなり雑ですね。
はっきり言って飛ばしても問題ありません。


 

前回のあらすじ  写真破きやがったぁ!?

 

 

「うう…せっかく修復したのにぃ…」

アクアが落ち込みダクネスがカズマを睨んで他は何してんだ…と言わんばかりに呆れている。ナンダコレ

「お、落ち着けお前ら。その痛い視線を向けないでくれ。いい案があるんだよ。」

「その案が下らない物なら今すぐお前の首の骨をへし折ってやるぞ…」

物騒だな

「ダクネス。仮にこのままずっと見合いを断り続けてもいつか限界が来るだろ?今回の話だって無しにできたとしても、親父さんはまた新しい見合い話を持ってくるはずだ。そこで…一回その見合いを受けてみるんだダクネス。」

「おい!正気か!?私に諦めて結婚しろと!?」

「話は最後まで聞け。肝心なのはその見合いを台無しにしてしまえばいいんだよ。…もちろん、ダスティネス家の名に泥を塗らない程度にだけどな。そうすれば親父さんも、多少は慎重になって見合い話も少なくなると思うぞ?なんなら、俺らがついていってダクネスが相手に嫌われるようフォローするのもいい。」

なるほどな

「それだ!それが成功すれば、もういちいち父を張り倒さなくても済む!」

ダクネスのお父さん苦労してるだろうな

「確かにそれはいいわね!カズマの事だから結婚を利用して、都合よくダクネスをパーティから追い出そうとしてるのかと思ったわ!」

ありえるんだよなあ

「まあ、それならスティーブ1人で十分でしょう。スティーブはこのパーティー全員よりもスペックが高いので」

おお、嬉しい

.........カズマ、なにその『え?』みたいな顔は?

 

 

「ほ、本当に? 本当にいいのかララティーナ! 本当に、見合いを前向きに考えてくれるのか!?」

「本当ですお父様。ララティーナは、此度、このお見合いを受けようかと思いますわ」

.........口調の変化が激しいなぁ

「ララティーナ、この方は?」

「わたくしの冒険仲間です。今回の見合いに、臨時の執事として同伴させようかと」

「ふむ……」

娘に紹介された冒険仲間とやらを眺める親父さんの視線は鋭い。

けどそれは敵意や警戒ではなく、思慮深い親と言う物の視線だった。

結果は見合いへの同伴を認められた。

それどころか、見合いの成功を手伝って欲しいと依頼までされた。

.........やっぱ寿退社させようかなぁ

ダクネスの親父さん、娘の将来を心配しているようだし

その後、執事服に着替えてみた

「どうでしょうかお嬢様。似合いますかね?」

「お嬢様はやめろください。けど、意外にも似合っているぞ」

「ありがとうございます」

「口調も戻せ」

「はい、戻せばいいんだろ」

にしてもダクネス、ドレス似合ってるなあ

「手筈は分かっているな、頼んだぞ?」

はっきり言って親父さんのために寿退社させたい

堂々と先頭を歩みながら言って来るお嬢様(笑)は、二つの意味で見合いに挑む意気込みが違う。

まるで決闘に赴く様に気合を入れていて、余程見合いを破談にさせたいらしい。

玄関ホールの大階段前に当主とその娘が並び、その背後にずらりと使用人達が並ぶ。その使用人にまざってならんでおく

「お前が見合いを受けてくれて、本当に嬉しいよ……。幸せになるんだぞ、ララティーナ」

「いやですわお父様。ララティーナは、見合いを前向きに考えると言っただけです」

「なに……!?」

「うふ……。そして考えた結果、やはり嫁入りなどまだ早いとの結論に達しました」

断固拒否の姿勢かよ

「もう今更遅い! 見合いを受けはしたが、結婚するなどとは言ってはいない! ぶち壊してやる! 見合いなんぞぶち壊してやるぞ!!」

「ら、ララティーナ……」

絶望しちゃったよ。

「はしたない言葉遣いはおやめください。先方に嫌われてしまいますよ」

.........もう寿退社させてやるよ

「貴様裏切るのか!?」

「今の自分は、ダスティネス家の臨時執事。お嬢様の幸せが、自分の望みです」

「スティーブ貴様ぁ!!」

キレるキレる。

「おお、バルター殿……」

「よく来たな、貴様が私の見合い相手か!」

あ、これあかんやつ

「我が名はダスティネス・フォード・ララティーナ!私の事はダスティネス様t.........」

「お嬢様、御足元にお気を付けて!!」

ぶっつけ本番だったけどうまくいった。

『採掘』で床の摩擦を採取できた。

ダクネスは滑って顔面から床に倒れ込んだ。

親父さんも他の使用人も、もちろん見合い相手も愕然と口を開ける程の、見事な顔からの着地であった。

 

お嬢様が 不 幸 に も 転んでしまった為に、その場は一度仕切り直しとなった。いいかい? 不 幸 に も 転んでしまったんだ?いいね?(圧)

ちなみに今は廊下で呼び止められ、一連の裏切りと妨害を問い質されていた。

「手助けをしてくれるのではなかったのか!」

「家の名前に傷をつけないって所を、すっかり忘れてるでしょうが」

忘れるのならば寿退社な?

「悪評が立って嫁の行先が無くなれば、心置きなく冒険者家業が続けられる。勘当されるのも覚悟の上だ!!それでも必死に生きようと無茶なクエストを受け続けた私は、力及ばず魔王軍の手先に捕らえられ、組み伏せられて……私はそんな人生を送りたい!」

「長い、十字でまとめろ」

「魔物に捕まりたい」

まものにつかまりたい.........本当に十字だ。まとまってない気がするけど。

「というか今回の見合い相手は好みではない。私の好みは外見はぱっとせず、体形はひょろくても良いし太っていても良い。私が一途に思っているのに、他の女に言い寄られれば鼻の下を伸ばす意志の弱いのが良いな。年中発情して、スケベそうなのは必須条件だ」

.........なんだろう?そんなやつが知り合いにいた気がする。

カから始まって真ん中がズで最後がマの三文字の.........

「出来るだけ楽に人生送りたいと、人生舐めている駄目な奴が良い。そして働きもせずに酒ばかり飲んで、俺が駄目なのは世間が悪いと文句を言い。空の瓶を私に投げてこう言うのだ、『おい、ダクネス。そのいやらしい身体を使って、ちょっと金を稼いで来い』……にゅふぅん!! ああっ、はあっはあっ! ああ……」

んー。なんだかさらに近づいたような?

 

 

いい加減に見合い相手を待たせておく事も出来なくなり、嫌がるダクネス共々客間へと集められた。

こうして父と娘、付き添いの少年と婚約者それぞれに思惑の異なるお見合いが開始された。こう書くと字面だけは良いんだよな。字面だけは。

まず口火を切ったのは婚約者の青年。まずは無難な所から自己紹介から始める様だ。

「では、自己紹介を。アレクセイ・バーネス・バルターです」

そんな名前なんだ。覚えとこ

「わたくしはダスティネス・フォード・ララティーナ。当家の細かい紹介は省きますわね。成り上がり者の領主の息子でも知っていて当ぜえええええ!?」

返答の最中に当たり前の様に不穏当な事を言い出したお嬢様が、その途中で突然とんでもない奇声を上げた。

当然、みんな驚いている。

「ど、どうしました……?」

「い、いえ……。バルター様のお顔を見ていたら気分が悪くうぅぅ!?」

続けようとしたがまたもや奇声を上げて、失言が食い止められる。ついには顔を赤くして、息も絶え絶えになってしまった。

「お嬢様はバルター様にお会いできて、少々舞い上がっておられるのです」

そう言いながらさっきまでダクネスの背中に入れていた氷袋を隠す。

「そう言えば顔が赤いですね。いやあ、お恥ずかしい……」

.........実はこの人のこと調べて見たのだが、ものすごくいい人だったんだよな。

「お嬢様。失言が多いようでしたら、もっと強め痛い目にあわしますからね?」

「ご、ご褒美だ……」

.........当家のお嬢様は、何時だってぶれないなぁ

「あはははは……、私が居てはお邪魔かな? どうだね、庭の散歩でもしてきては」

唐突にそんな事を言い始める親父さん。

多分フォローしてくれてるんだろう

 

 

ダスティネス家の中庭は、真冬だと言うのに色取り取りの花に溢れていた。手入れもしっかりと行き届いており、大貴族の名に恥じぬ様相を見せている。おっ向日葵だ。いやなんで?

「……ご趣味は?」

「ゴブリン狩りを少々うぐっ」

「お嬢様。もう少し可愛いげのある趣味の方が良いのではないでしょうか?」

そう言いながら肘鉄を食らわす。バルター様には肩を少し強く叩いたようにしか見えないように。

「んっ……。ずいぶんと、仲がよろしいですね」

それを見咎めたバルター様が、流石に距離が近い事に対して疑問を持った様だ。

あからさまにやり過ぎただろうか?

と、ダクネスがフヒッと哂う。フヒッてなんだよフヒッて

「……ええ、この執事とは常に一緒におりますの。食事やお風呂も一緒。も、もちろん夜寝る時も……。んくうぅぅ……」

何言ってんだコイツ?

というかお前の羞恥のラインどこにあるの?

と、もじもじして俯いて居たダクネスは突然大声を上げだす。

「ええい!! こんな事、何時までもやって居られるか!!!」

いい加減に我慢の限界だったのだろうか?

聞き慣れた口調に戻りながら、ダクネスは身に纏っていたドレスのスカートを力任せに引き裂いた。大胆にストッキングに包まれた足を曝け出し、それどころか下半身がほぼ丸出しになってしまう。

バルター様は恥じらいつつも、女騎士のあられもない姿に視線が行ってしまった。

まあ、バルター様も男の子ですしね?

「おい、バルターとか言ったな。今から修練場に付き合ってもらおう。そこでお前の素質を見定めてやる!!」

最早貞淑な令嬢の面などかなぐり捨てて、冷徹な声で告げながらダクネスは見合い相手に指先を突き付ける。

正に脳筋

「お嬢様?」

.........ハァハァ言ってますが?

「ララティーナ様、僕は騎士です。女性に剣を向けるなど……」

おっバルター様、良いこと言いますね。

「なんと言う腑抜けな! ある男はな、自称男女平等主義者で、女相手にドロップキックを喰らわせられると豪語してるぞ!!」

.........カズマに風評被害

「実は……、ここには見合いを断る為に来たんです」

意を決した様な表情のバルター様が、唐突にそんな事を語り始めた。

「でも、貴女を見て気が変わった」

バルター様は更に己の胸中を言葉にして行く。

「豪放にして、それでいて可愛い一面もある。物事をはっきり言える清々しさに、執事に対しても同じ目線で接するその態度」

再び目を見開いた時、バルター様は新たな決意を抱いた様に見えた。

「僕はあなたに興味が沸いた!」

 

 

「もう良いでしょう!? なぜ諦めないんですか、貴女は!?」

狼狽えながら叫んだバルター様の目には、強い困惑の色が浮かんでいた。

「どうした! 遠慮などせずもっとどんどん来い!! 徹底できる強さを見せろ!」

中庭から屋敷の中の修練場に場所を移して、早くも三十分程が過ぎている。部屋の中央では木刀を持ったダクネスとバルター様が向かい合っているのだが、それはもう練習試合とはとても言えない様相を呈していた。

バルター様がダクネスを一方的に攻めて叩き伏せる。

こんな光景が三十分の間に幾度も繰り返されて、ダクネスはその度に嬉しそうに何度も向かって行く。

どんなに実力に差がある事を見せ付けても、お嬢様は諦める事を知らずに顔を赤らめてハアハアと息を荒げて悦んでいた。

「参りました……。技量では勝っていても、心の強さで負けました。これ以上貴方を打つ事は出来ません。……貴女は、とても強い人だ」

ダクネスはまだまだやる気の様だが、バルター様の方はついに木刀を取り落として俯く。

精神での敗北を認め、これ以上の攻撃を振るえぬ自分を恥じる彼は、やはり立派な騎士なのだろう。

最後には、けっして挫けなかったお嬢様を称える様に、青年は朗らかに微笑んで見せた。

一見すれば感動的な場面なのかもしれないが、そんな立派な騎士の相手はただのドMである。

これは微妙な表情以外でどんな表情をすればいいと言うのだ。

「この腑抜けが! 良しスティーブ、お前の容赦の無さと外道さをバルターに教えてやれ!!」

「ちょっと待て!カズマと混ざってる!混ざってるから!」

どうやらこの変態のなかではカズマと同類のようだ。シバき倒すぞ

「僕も見たいな。ララティーナ様が信頼を寄せる君が、どんな戦いをするのか」

.........ああもう!

「どうせ見合いは失敗だ。それならやってやろうじゃないか」

「よし、良いぞスティーブ! 実は一度お前とやり合いたかったのだ! さあ、全力で掛かってくるが良い!」

そう、木刀を投げつけてくる

木刀か、抜刀剣ぶりだな。今でも持っているけど。普通の木刀は作らないからな

「そいっ」

受け取った瞬間に間合いを詰めて横凪ぎ

「ふぐぅ!?」

そのまま横に吹き飛ばされるダクネス。今のはいい一撃だったはず

「.........ってあれ?」

木刀がない。いや、粉砕されている。

「.........脆くないか?」

そういえばこっちの武具は脆いんだった

というかダクネスが起き上がらないのだが?

「ダクネスどうし.........あ、」

嬉しそうな顔で気絶している。なんかハァハァいってるし

「.........というかこの状況なんかヤバくね?」

ドレスは無残にも破かれ、あられもなく肌を晒しながら頬を上気させて倒れ込む。

やっていた事は馬鹿らしいいさかいなのに、事後の姿はまるで襲われた様にしか見えない。いやなんで?

はっきりいってこんな現場、とてもでは無いが親には見せられない。

そんな事を考えていると、訓練場のドアを開け放ち、使用人を伴った親父さんがタイミング良く現れた。現実は非情である。

「ちょっとした飲み物の差し入れに.........」

恐らくは、値段はちょっとしたで済まないだろうワインのボトルが、親父さんの手から滑り落ちて見事に砕け散った。というか差し入れがワインなんだ

その瞳が映すのは、無残な姿の自分の娘と、直ぐ近くに居る二人の男。

多分間違った事を察した親父さんは佇まいを直して、腕を払いながら短く告げた。

「良し、処刑しろ」

「「違うんです! 誤解です!!」」

その間1tickにも満たなかった。そのくらい命の危機を感じた。

命の危機とは無縁のはずなんだがなぁ

 

 

命懸けの説得で事無きを得た後に、再び客間に集められていた。

見合いが完全に失敗した事もあり、その事の謝罪をした後に、バルター様にも自分の正体を明かす。

もっともバルター様は早い段階で、執事ではないと見抜いていたし、親父さんも特に見合いの成否についてはとがめはしなかった。

どうせこうなる事は、最初からある程度覚悟していたのだと言う。

使用人達によって部屋着に着替えさせられたダクネスは、まだ気絶したままでソファーに横たえられていた。

その娘を見ながら、親父さんは語り始める。

その声色は、娘を思いやる深い滋味に溢れていた。

「娘は元々人付き合いが苦手で、クルセイダーになってもいつも一人きりでなぁ。毎日エリス様の教会に通い詰め、冒険仲間が出来ます様にと祈って居たら、ある日『初めて仲間が出来た、盗賊の女の子と友達になった』と喜んで帰って来たよ……」

クリスのことだろう

「うちは家内を早くに亡くして、男手で甘やかしながらも、とにかく自由に育てて来た。それが悪かったんだろうなぁ……」

関係ないような.........

「ララティーナ様は素晴らしい女性だと思いますよ。スティーブ君が居なければ、僕は本気で妻に貰いたいと思っています」

「すいません。爆裂魔法とリザレクションのコンボ攻撃が必要そうですね?」

何だか知らない間にダクネスが恋人みたいな扱いになっているのだが?

「君の方が、ララティーナ様を幸せに出来るだろう……」

「ハハハハハ、『エクスプr」

周りの使用人に取り押さえられた。はなせえ!

「ふっ、ふははは、あははははっ!! カズマ君、これからも娘を宜しく頼むよ」

え?どゆこと?

「これが馬鹿な事をしないよう、見張ってくれ。頼む……」

「うぇ……? あ……、はぁ……」

いらないのだが.........いやそのうち愛着とか出てくるのかなあ

「うっ……、んん……」

「おお、目が覚めたか」

「ん……? この状況は事後なのか……? はっ!? 意識を失っている間にいかがわしい事を!?.........あれ?カズマは?」

「ちょっと待て、どんな夢見てたんだよ。ここにカズマはいねえよ」

なんでカズマの名前が?

「いや.........カズマと決闘をしていて.........そこでカズマが『俺が勝ったらお前が恥ずかしがって泣いて謝る事をしてやる』と言われて.........」

「うん。そこまででいい。あったかもしれない世界線だけどここにはカズマはいないから。いないから。OK?」

なんちゅう夢見てんだよ

「ちなみにダクネス、お見合いは失敗に終わったからな?いらんこと言ってややこしくするなよ」

「失敗したのか!?」

そう、嬉しそうに叫ぶ。それをしばく

「.........父には僕からお断りをしたと言っておきます。その方が都合が良いでしょうから」

ありがてえ

「バルター様、ありがとうございます」

お礼を言っとく

そうして、バルター様はウインクしてから立ち去って行く。

最後まで本当に、貴族では珍しいぐらいの人の好さであった。

その部屋を出て行く背中を見送ってから、心底あの青年にダクネスを押し付けられなかった事を悔やんでしまう。くそう.........

「.........帰るか」

なんか、どうでもよくなった




スティーブは欲があまり無いようです。せいぜい食欲が常人より高いくらいでしょう


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#24 後ろからの『シュー』より恐いものはないbyスティーブ

緑のアイツに家を爆破された人って言うほど多いのだろうか?
ちなみに作者は見事に爆破されました。


 

前回のあらすじ  お見合い失敗!寿退社失敗!

 

10

 

屋敷に帰り、カズマ達に全てを話し、カズマが項垂れていると

「スティーブはいるか?」

セナさんが来た。

「セナさん、どうかしましたか?」

「実は.........最近発生している奇妙なモンスターが、調査の結果キールのダンジョンから溢れている事が分かった。そして、そのダンジョンに最後に入ったのは、記録では貴方達と言う事になって居る」

なるほど.........?

「入ったのはアクアとカズマだよな?何かしたか?」

「特に何もしてないわよ」

「いや、何も」

そうかぁ

「そんな理不尽な事言われてもな。と言うか、今回は全く心当たりがないぞ。お前らも、そうだよな?」

カズマの確認にはコクコクとみんなが頷く。

「私も心当たりはないな。日頃からあまり問題は起こしていない筈だ」

たしかにダクネスはそこまで問題を起こすことはないな。

「私も今回は何もしてないわよ。むしろあのダンジョンに関しては、むしろ私のおかげでモンスターは寄り付かない筈よ!」

.........ん?

「……ちょっとこっち来てくれ」

静かに告げながら、アクアとカズマを連れて女検察官から距離を取る

「……続けてくれ?」

「でねでね、リッチーの居た部屋に作った魔法陣は本気も本気。今でもしっかり残ってて、邪悪な存在が立ち入れない様になって居る筈よ!」

つまり、疑惑をもたれているダンジョンに、アクアお手製の魔方陣が今もしっかりと残っていると。

魔法陣の効果は兎も角として、何か仕掛けを施した証拠がしっかりと残っていると……。

「……今お前なんつった?」

カズマが聞く

「な、何よ急に? 言った通りよ。あそこには私が本気で作った魔法陣が、今もモンスターを寄せ付けない様に.........」

「.........こんの……、馬鹿がああああああああああああああっ!!!!」

このパーティのその後の行動が、確定した瞬間であった。

 

11

 

キールのダンジョン。今はもう枯れ果てた、初心者も近づかない様な寂れたダンジョンである。

「これをどうぞ」

セナが取り出したるは何かの札みたいなもの

「ナニコレ?」

「その札はどんな魔法も封じる事ができます。召喚系の魔法陣の中には、術者を倒しても効果が消えない物もありますので必ずこれを貼ってください。あ、あれは…!」

セナの視線の先には変な仮面をつけた人形。もしかしてあれが自爆するっていうモンスターか。

と、そのモンスターはいきなりダッシュしたかと思うと、その先にはアクアが…

「えっ!?ちょっ!何よこいつ!……見てると何故か無性にムカつくけど、なんかこうして見るとちょっと可愛いかも?…あら?なんか様子が」

次の瞬間人形が爆ぜた。もちろんアクアはその餌食になった訳だが、まぁ女神だし平気だろ。

「という感じで相手を見つけると飛びついて自爆攻撃を行うのです。これにはギルドも対処が難しい状況で…」

「なるほど…」

「ちょっとー!なんでそんなに冷静なわけ!?少しは私を労ってよー!」

さて…どうやら今回は他の冒険者とともに、正面突破する作戦らしい。

「今敵感知スキルで確認してみたけど数え切れないくらいはいるのだが?」

「困りましたね…ただモンスターを封じるだけなら、私が爆裂魔法を撃ってダンジョンの入口を破壊すればいいのですが…」

「そうするとモンスターを召喚してた人物は倒せず『テレポート』とかで逃げられてしまうと.........」

うーん。どうしようか?

とその時またダンジョンからいくつか、例のモンスターが現れた。

そして、何を血迷ったのか、ダクネスがモンスターの爆発を堂々と受けた。

そして、当然のように無傷。流石防御全振り.........

「ふむ、これなら問題ないな。私が先頭に出てモンスターの攻撃を引きつけよう。カズマはその後ろをついてければいい。」

へえ、つよいn

『シュー』

「◎→★○〒&←◎§○▲★○◇!?『インフェルノ』ぉぉぉ!!!!!」

全力の魔法を後ろに叩きつける

「ハァハァハァ、クソが!ビビらせやがって!」

コイツら匠と同じ音して爆発しやがる!

「.........コイツをダンジョンに連れていったら間違いなく人生終わりそうなんだが」

「それはそれで.........んっ!」

「今興奮しただろ」

「してない」

「しただろ」

 

 

 

ダンジョンにはダクネスとカズマが行くことになった。

「ほい、お茶だよ」

「ありがと」

待っている間、お茶を飲んでおくことにした。

「そういえばスティーブ」

「?どうしたアクア」

アクアが何か聞きたいことがあるようだ。

「あんたの貰った能力ってなんなの?」

ああ、そういえばアクアはいなかったな

「もといた世界のモンスターの能力全てだけど」

「ふうん」

そう、お菓子を食べながらお茶をすすった。

.........『アレ』に関してはまだ気づいていないのか?

 

 

「ん?なんか走ってくる」

カズマ達がダンジョンに入ってからから少し経った。

すると何かが走ってくるのが敵感知で見えた。

「なんですって?…確かにどこか吐き気がするような気配を感じるわね。」

「アクアがそう言うって事は、相手はそんなにヤバいやつなんでしょうか…」

「あ!多分そろそろ出てくるわ!多分これは悪魔の類よ!『セイクリッド・エクソシズム』!」

アクアの放った魔法は、ちょうどダンジョンから出てきた何者かに当たった。

「(ああああああああああ!!??)」

なんか仮面着けたダクネスが出てきた。

「ダ、ダクネスー!」

あ、カズマもいた




どうしよう.........バニル戦どうしよう.........


.........息抜きでもするか


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#25 spectator

UA10000 キタ――(゚∀゚)――!!
ノリと勢いと深夜テンションだけ書いてきたこのクソゴミカス中学生のクソゴミカス駄文を本当にありがとうございます!
もう狂喜乱舞です


前回のあら「クリーパー!てめえぜってえ許さねえええ!!!!」

 

12

 

「フ、フフフフ、フハハハハハハハ!フハハハハハハハッ!」

なんか元気に笑っているなー.........じゃねえよ取り憑かれてるよ

「おいこらアクア!ダクネスにいきなり魔法ぶちかますなよ、心臓に悪いだろ!」

「何言ってんの。今の魔法は人間には全く害のないモノよ?」

.........そーなんだね、すごいねー(どうでもいいや)

「おいアクア!ダクネスは今、魔王軍幹部に体を乗っ取られかけている!相手の正体は悪魔だそうだ!お前の得意分野だろ!?」

アクアは女神だし目の敵にしてそうだよなぁ

.........悪魔ってなんか悪いことしたっけ?

「フハハハハ!まずは始めましてだ、忌々しくも悪名高い、水の女神と同じ名前のプリーストよ!我が名はバニル!地獄の公爵にして魔王軍幹部が一人。大悪魔、バニルである!」

地獄の公爵ってマジ?こんなに弱いはずじゃないと思うのだが?

「出会い頭に退魔魔法とわ、また随分な挨拶だな!フハハハハ、これだから悪名高いアクシズ教の者は忌み嫌われるのだ!礼儀というものを知らぬのか?」

「やだー、悪魔相手に礼儀とか何言っちゃってるんですか?神の理に逆らうアンデットにも劣る、人の悪感情がないと存在できない寄生虫じゃないですかー!プークスクス」

喧嘩だー

「『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』」

「甘いわっ!」

あ、避けた。

アクアがダクネスに避けるなっていっているけど無理だろ。操られてるのだし。

「ん?」

あ、バニルさんちっすちっす。なんでこっち向いてんの?

「小僧、その記憶はなんだ?」

誰が小僧だ。

「人間なのに何故そんなに生きているのだ?」

「え?」

カズマが驚いたようにこっちを見てくる。いや、カズマだけじゃないか。

..................見通す悪魔か、これはかなり危険だな

「それに.........」

「おっと、それ以上言わないで欲しいな」

そう言いながら仮面を掴む。間合いはテレポートで詰めた

「なっ!やめろ小僧、これ以上言わないでおこう!だから仮面から手を離せ!」

「よし、契約成立な」

仮面から手を離す。

仮面にはヒビがはいっていたけど。

「ス、スティーブ?バニルの言ってたことって」

「死にたいのカズマ?」

「すみませんでした」

おとなしく引き下がってくれた。

というかだダクネスバニルが暴れ回っているんだが。多分堕女神をしばこうとしてるのかな?

 

「くそっ!あのダクネスが、こんなに手強いだなんて.........」

「当たらねえ!簡単に剣で弾き返されちまう!攻撃も重いし、剣速も恐ろしく速い!」

実況してる場合か。ずいぶん余裕そうだな。

さて、どうするか

「........ぶっとばすか」

何も考えずに突撃することにした

「ほら、カズマも行くぞ」

「ヤメロォ!死にたくなぁい!死にたくなぁい!」

 

13

 

「.........どうした小僧?汝の力では我を倒すことはできぬぞ?」

.........ダクニルって呼ぼうかなコイツ

「来ないのか?ならこちらから!」

バニルが斬りかかってくる

「(スティーブ!避けろ!)」

ダクネスが注意してくるがバニルの攻撃を腕で受ける

そしてそのまま 腕が斬られた

「(ああっ!)」

だが、何も考えていないわけではない

「"洞窟グモ"『極毒生成』」

「な!?」

剣に付着した血を全てを溶かす酸性の毒にする

「まず武器破壊」

一瞬で溶けきった剣を見てそう呟く

「何故だ!見通したはず.........」

「.........ニセモノ」

「なに?」

「ニセモノの見通した結果を見せただけ」

『アレ』を使えば一瞬だった

「フ、フハハ、フハハハハハハハ!そうか、『アレ』を使ったのか!」

よし今!

「カズマ!!」

「おう!」

「!?」

ガサガサっと大きめの音を立ててバニルの後ろから飛び出すカズマ

それに反応して後ろを向き、抵抗しようと魔力を高める

「『スティール』!」

そして放たれる背後からのスティール。完全な不意討ち

「盗った!」

取れたのは、ダクネスの身体にバニルを封じ込めていた札

「オラッ!剥がれろ!」

カズマが剥がそうとするが.........剥がれない

「カズマ!手伝うぞ!」

ダクネスの身体を押さえつつ剥がそうとするが剥がれない。

「まさか…見通す悪魔である吾輩を欺くとはな!」

バニルは最後の悪あがきと言わんばかりに、ダクネスから離れようとしない。

「どうするのよカズマ!もう魔法撃っちゃっていい?」

「ダメだ!ダクネスの中にいる以上あまり通用しないと思う!」

.................あ、ひとつだけ出来ることがあった。できれば使いたくなかったんだけどなあ

「/gamemode spectator」

「え?スティーブはどこにいった」

スペクテイターモード

全てに干渉できないかわりに全てに干渉されない

はっきり行ってデメリットがなかったら最強

「"スペクテイター"『憑依』」

そしてダクネスの精神に入り込んだ。そして、弾き出されるバニル

「くっ!しまった!だがまた乗っ取れば」

「『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』!」

「何っ!?」

アクアの不意打ちを避けた事により、バニルとダクネスの間が大きく開いた。

その隙にダクネスを操ったまま、バニルから離れていく。

「よっしゃめぐみん!やれー!」

「紅き閃光を操りし仮面の大悪魔よ!我が最強の魔法で塵と化すがいい!『エクスプロージョン』!!!」

猛々しい轟音が鳴り響く。煙が晴れた先に、あの悪魔の姿は無かった。






↑            ↑
↑唐突の年齢カミングアウト↑


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#26 コマンドの代償 スティーブの過去

『スティーブ』書いてもらった!だいたいイメージ通り!

【挿絵表示】

ミニキャラの『すていぶ』!

【挿絵表示】

色無い!
画質悪いのは気にするなください!


 

前回のあらすじ

コマンド使用。

 

14

 

「ゲホッゲホゲホッゴポ」

「ちょ!スティーブ!大丈夫か!」

ダクネスの憑依を解除しスペクテイターも切った瞬間、全身に激痛が走った

「ベチャベチャ(血を吐く音)おう!大丈ゴポゴポ」

「絶対大丈夫じゃないだろ!アクア!」

「うわっ!?ぼろぼろじゃないスティーブ!『セイクリッド・ハイネス・ヒール』ッ!」

アクアが最上位の回復魔法をかけてくれるが

「なんで回復しないのよ!『セイクリッド・ハイネス・ヒール』ッ!『セイクリッド・ハイネス・ヒール』ッ!」

効果がない。まあ、『即時負傷』と『回復阻害』のダブルコンボだしな。

「大丈夫、大丈夫だから」ゴポゴポ

「どこがよ!」

おっ、ようやく効果が切れた。『即時回復』

「ほれ、もう大丈夫」

「.........本当に大丈夫なの?」

「おう!もうバッチしだ!」

三途の川まで行ったけどな!なんか大きな鎌もった人が寝てた気がするけど

「うっし、これで一件落着.........てアレ?」

何故か冒険者カードに『バニル』ってスキル追加されてんだけど。討伐したのめぐみんだよな?

 

15

 

昨日、魔王軍幹部であるバニルを討伐した。めぐみんの爆裂魔法によって。

今回は皆が活躍できていたと思う。多分

めぐみんはトドメをさしたし、ダクネスはその性格ゆえに、バニルを翻弄させた。…あの変態さがこんなところで役立つとは思ってなかったけど。アクアは…冒険者達を治療したりしたけど、他に何かしたか?バニルの挑発しかしてなかった気が…まぁいいや。カズマは不意討ちしてくれたし.........そんだけか。

流石に、あそこまで苦労して魔王軍幹部を倒したともなれば、魔王軍関係者としての疑惑は消えるはずだ。消えなかったら戦争だ。武器を持て。敵はアルダープだ!

 

今はギルドにいる。周りでは相変わらず、パーティメンバーが騒いでいる。

アクアは宴会芸を披露してるし、

めぐみんとゆんゆん?て子となんかじゃれてる以外はいつも通り。じゃれてる内容が知りたい。

いや…一人だけいつも通りじゃないな。

「よぅ!ララティーナ!そんな気難しい顔してどうした!」

「ララティーナちゃん!今度服選んであげるよ!どんな服もきっと似合うだろうから!」

「うううう…!!」

お見合いの時にはいろいろと迷惑を被ったからな。

ララティーナの名前を数人に教えてあげた。

結果ギルドのみんなにララティーナを知られることになった。

おっ、そろそろかな。

「スティーブ殿!貴方を魔王軍関係者として疑ってしまったことを謝罪すると共に、魔王軍幹部の討伐に貢献したとして感謝状を送らせていただきます!」

そして感謝状を受け取る。他のパーティメンバーも似た感じで表彰された。

ダクネスは本名で呼ばれてたから、バラさなくてもどのみちギルドに広まっていたのでは…あっダクネスめっちゃ悶てる。あいつが本気で嫌がるってのも新鮮だなぁ。(ニッコリ)

「それでは賞金授与に移ります。サトウカズマ一行はデストロイヤー、及びミュータントウォーデンの討伐、更には魔王軍幹部バニルの討伐にも、多大な貢献をしてくれました。」

あ、ここはやっぱりパーティーリーダーの名前か

「よって、16億エリスを贈呈しここにその功績を称えます!!」

16億!?英語で1.6 billion!?

「ちな、ミュータントウォーデンの報酬はおいくら?」

「ミュータントウォーデンはその危険性から十億エリスにさせてもらいました」

わお、ついでにその賞金は全部このパーティーに入ったようだ。マジ?

 

カズマとダクネスがギルドから出ていった。

モチロンついていく

「どうしたスティーブ?お前まで来なくても…」

「ウィズの所行くんだろ?」

「ああ。そうだぞ、」

『バニル』のスキルで見てみるとどうやらバニルはウィズに会いに来ていたようだ。

更に言えばウィズも幹部の中で一人だけ仲がいい人がいる、と言っていた。それはバニルなのだろう。

つまり『俺たちは冒険者だから仕方ないとはいえ、ウィズの旧友を倒してしまったのだ。その事を謝罪するため、ダクネスとウィズの店に向かっている最中。』と言ったところか。『バニル』使えば一瞬だったけど、これに頼りきる事はない。

「カズマ。例の件については私が話そう。僅かな間ではあるが、体を共有したのだ。なにも抱いてない訳ではない。聖騎士である私がこんな事言っていいのかは解らないが、まぁ悪いやつではなかったよ…そういえば妙にアクアを敵視していたのは何故だろうか.........?」

「あーダクネス?そこまで深刻そうに考える必要はないぞ?心配ないから。」

「そうか…そうだな。ウィズならきっと、丁重に謝罪すれば許してくれるだろうな。」

違う 違う そうじゃ そうじゃ な い♪

まあいいか、ちょっと味わいたいものもあるし。

どこか離愁を感じさせる言い方ではあるが、しれっとバニルと冒険者相手に暴れた事を、いい思い出にしている。

そんなに気に入ったのなら攻撃当たるスキルとか取れよ。

そうしている間に俺たちはウィズの店に到着しドアを開けた。

「いらっしゃいませー!」

 

16

 

カズマがドアを開けて中に入ると、やはりというか予想通りそいつはいた。まぁ2人は鳩が機関銃を食らったような顔してるけど。日本語あってる?

「よく来たな!金をどう使うか悩み引きこもり生活をすれば、四角い小僧に悪いのではと謎の葛藤を密かにしている小僧に、クサい台詞を吐きながらここまでやってきた金髪娘に四角い小僧よ!ところで、まさか吾輩が滅んだとでも思っていたのか?フハハハ!残念ながらピンピンしているぞ!おっと、恥辱の感情美味である」

ふむなるほど

「フハハハハハハハ!そうか、これが悪感情というものの味なのか!美味である!」

「フハハハハ!そうだろう!我が力を自らのものにした小僧よ!」

「え!?バニルが増えた!?」

そう、スキル『バニル』で悪魔に成ると悪感情を味わえるのだが、これほど美味いとは。

ちなみに悪魔に成るとバニル仮面の青色版になる。

「カズマさん!スティーブさん!バニルさんを倒して魔王軍の容疑が晴れたって聞きましたよ!おめでとうございます!」

ウィズの言葉にようやく固まってたカズマも動きを取り戻した。

「ああ、ありがとう。いや…そんなことよりなんで平気なんだ?爆裂魔法は食らっただろ?」

「何、吾輩だってあれほどの魔法を食らえばただでは済まない。だから残機を消費して復活したのだ。今の吾輩は二代目バニルといったところだな。」

バニルは仮面に書かれてるⅡのマークを指差す。

「なめんな。」

「バニルさんは前から幹部を止めたかったらしくて、倒されてからまた復活したんですよ。今は結界の管理もしてませんから危険性はありませんよ。」

少しカズマがキレ気味になりつつもウィズが補足を入れる。

「吾輩の力を手にした四角い小僧なら、分かってたはずだぞ?」

その言葉にカズマがじっと見てくる。

「フハハ。なあに、ただ悪感情を味わって見たかったのだ.........ああっ!ヤメロ!仮面を剥がそうとするでない!」

カズマを弾いて通常化する

「ふう、まあ同じ残機持ちとして分かっていたけど」

「ん?ちょっと待て…スティーブも残機を持ってるのか!?」

「あれ?言ってなかったっけ?前死んだのがそうだよ」

「ああ、『リスポーン』のことか。お前は特典でそんなのもらってたな。アレ?でも他にもなんか使っていたよな.................?」

ああ、どれが特典か分かってなかったのか

「小僧。四角い小僧が住んでいた土地の住人は、残機を無限に持っている。」

「いやどんな化け物が蔓延っているんだよ」

誰が化け物だ失礼な

「じゃあもう帰るよ。美味しいもの食えたし」

そういって屋敷に帰ることにした。

 

「やれやれ、流石は異世界から来た最古のクラフターだ。さて小僧、これから吾輩は汝と関わる事が増えていくようだ。だから悪魔ではなく知人としてのよしみで、1つ教えてやろう。あの四角い小僧は汝が思っている以上にとんでもない功績を上げている。それこそ異世界を含めた世界を救うほどの事を仲間と共に解決している。更には本人はそれを『ゲーム』として楽しんでいる。端的に言えば遊びで世界を救うようなやつなのである。」

「なめんな」

 




スティーブが血ヘド吐いていたのは魔力では足りなかったので
生命力を代用したからです。

エフェクトコマンドも一応デメリットがあるので複数つけると軽く死ねます。これは魔力だけでOK

消費魔力が多いコマンドトップ3
一位 /???
二位 /gamemode
三位 /gave

一位は言わないので予想しといて


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第四章 クラフターと鈍ら四重奏 ~音符ブロックVer~
#27 リザードランナーって食えるの?


マイクラ最弱ってなんだろうね?


 

前回の.........もう書かなくてもいい?(おい)

 

 

バニルを討伐してからというものの、特に何かある訳でもなかった。マジでなんもない。暇だ。

仕方ないのでコタツに潜りこんでおいた。あったけえ

「アクア!いい加減そこから退いてください!」

「嫌よ!まだ外はちらほら雪が降ってるじゃないの!こんな中出かけるとか2人ともバカなの!?寒さで頭壊れちゃったの!?」

そんな会話がコタツの外から聞こえてきた。

「何が頭壊れちゃったですか!むしろ今の状況はアクアの方が頭がおかしく見えますよ!」

「そうだぞ!いくら外が寒くてももうモンスターは活発になってきているんだ!さもなくば」

「「あんな風になりますよ?(なるぞ?)」」

2人の声が見事にハモっている。

多分暖炉の前から動かないアクアを、なんとかして退かそうとしてるのかな?

「確かにああはなりたくないけど。だったら先にそっちを説得してよ!」

「おい。いくら俺でも怒る時は怒るぞ。何ださっきから人の事を散々悪く言いやがって。失礼だな。」

「文句があるならそこから出てから言いなさいよ。」

コタツにはカズマも入っている。コタツムリ状態で。

「カズマ。お願いなので出てきてください。その暖房器具が優秀なのは分かりましたから…」

「嫌だよ。俺は冬の間はずっとここでだらだらするんだよ。」

「その冬ももう終わるんです!クエストだってどんどん張り出されてるんですよ!」

「クエストが出されるという事は、モンスターによって民達は苦しんでいるんだ。モンスターを倒すのは我々冒険者の仕事だ。だからクエストへ行こうカズマ!」

「超断る。」

クエストかぁ…最近ろくにやってなかったなぁ。

「なんでですか!」

「俺はただの冒険者だぞ?できる限り苦労はしたくないんだよ。」

ちなみにこのコタツはカズマと協力して作った物だ。

カズマはあの日、帰った後で、バニルとちょっとした商談をしたそうだ。

その内容はカズマの世界や僕の世界にある便利グッズをこちらで売り出すということ。

このコタツもその過程で作られたんだよなー。

「そんな事言わずに…前みたいに私達を助けてく」

「『フリーズ』」

「ふおおおおお!!!」

コタツの外で何が起こってるか分からないけどなんかめんどくさそうだから出ないでおこ。

「この男反撃してきましたよ!カズマ!いい加減そこから出てきてくださわああああああ!!」

「この俺を甘く見るなよ!今まで魔王軍幹部とも渡り合ってきたカズマさんだぞ!」

渡り合ってきたのはお前じゃねえよ。

「ちょっとカズマ。いい加減コタツから出たら?」

「お前に言われたかねぇよ。いつも暖炉前を独占してるくせに。」

「それもそうね。今カズマさんがコタツから出ちゃったら、私もここから退かないといけなくなるものね。やっぱりさっきの言葉撤回するわ。」

アクアは味方のようだ。

「そういえばスティーブはどこですか!一緒に説得してもらいましょう!」

「スティーブならコタツの中にいるぞ。俺と一緒にぬくぬくしてる。」

何か呼ばれたので顔を出して見ることに

「読んだかー.........ってなにこの状況。実況よべ、実況放送しろ」

ダクネスとめぐみんが何故か倒れて床を転げ回っていた。

よくみればダクネスの手首には霜が…ああそういえば「フリーズ」使ってたっけな。

「あ、スティー.........って誰ですか!」

めぐみんが床で、頭を押さえつつそんなことを言う

「ホントに誰だこのちっこいの」

あ、なるほどね

「どうも、『すていぶ』です!」

スキン変更してちっこくなってたんだっけ

「かわいい」

「かわいいですね」

「かわいいな」

「かわいいわね」

褒めるな褒めるな。照れるだろ。

「で、カズマを冒険に行かせたいのですが」

「任せとけ!」

フフフフフフ。ちょっと化粧して.........よし

「カズにぃ!」

「ブフォ!?」

よしクリティカル

「冒険、行こーよ!」

全力のかわいいアピールだ。自分の容姿を最大限に活かしてやったぜ

「.........しょ、しょうがねえなああ!!」

チョロい

「流石ねスティーブ。冒険に行くのは嫌だけど、カズマのロリコンを利用するのはいい考えだったわ」

「う、うるさい。で、何のクエスト受けるんだよ」

「リザードランナーだ。セナから聞いたんだが、最近リザードランナーが繁殖期に入ったらしくてな」

リザードランナーは名前通りトカゲみたいなモンスターだ。

いつもは特に危険性も何もないんだけどこの時期になるとリザードランナーは凶暴になる。

馬とかを平気で蹴っていくから、馬車とか使っている人にしてみればたまったもんじゃないらしい。

ちなみに昨日そいつに蹴られた。攻撃力20は狂ってる。一回死んだ。

「でもそれ俺必要ないじゃん。スティーブの手にかかればぱぱっと終わるだろ?というか既にギルドにクエストが発注してあるんなら別に俺たちが行かなくても…」

カズマ、RPGの雑魚とのエンカウントより面倒なものはないということが何故わからない?

「何を言ってるんだ!そうやってずっとなまけてるつもりか?」

「仕方ないわダクネス。カズマは私達の中でも一番レベルは低いし一番弱いもの。怖気づくのも仕方のない事なのよ。」

「おいおい。何が一番低レベルだよして。確かにアクアは…アンデッドをたくさん浄化してるし、めぐみんは…爆裂魔法で大物倒してるけど、ダクネス!お前は上がってないだろ?だって攻撃が当らないんだからな!」

ちなみにアクアは43、めぐみんが46くらいあった気がする。いや、ミュータントの経験値多くない?

「そう思うだろう?でも残念だったな!私は前バニルの人形をたくさん討伐したんだ。あれにはかなり経験値が詰まっていたらしくてな、私は今レベル20だ!」

そうして堂々とカードを見せてくる。確かカズマのレベルは18くらいだった気が…

「.........そういえばスティーブのレベルは?低いのか?」

「見せないからn.........」

「『スティール』」

「あ、」

クソッ油断した!

「どれどれ.........は?1,048,576!?」

「「「はぁ!?」」」

.........冒険者カードのレベルって上限無いんだなぁ(現実逃避)

「……お前ら!クエスト行くぞ!」

あ、パーティー最低レベルだったからもうヤケクソじゃん。まあ、助かったけど

「後で説明して貰うからな!」

助かってなかった。

 

 

そういえば最近、『鍛冶』というスキルを手に入れた。

このスキルと『クラフト』を組み合わせると黒曜石装備をクラフトできる事を知った。マジかよ。

あと、『採掘』と組み合わせると岩盤の採取もできた。いや『鍛冶』チートかよ。つついついでに岩盤も素材にちょっとした装備も創れた。チートやチート。

「おーっすおっちゃん。頼んでたやつ出来てる?」

「ああ、鎧とカタナとかいう剣の事か?それなら一応できてるよ。」

そしてカズマは鍛冶士のおっちゃんに鎧とカタナを頼んだそうだ。

「おお!それっぽくできてる!本物より切れ味は劣ってそうだけどまいっか。」

「悪かったな!お前さんの言ってた技術をそれなりに調べてみたけどよく分かんなかったんだよ!とりあえず後は、その札に名前書いて柄に貼れば完成だ。」

名前か.........妖刀化しない?大丈夫か?

「鎧の方は?」

「ああ、これだ。アダマンタイトを使ってるから結構上質なやつだぞ。」

上質.........鉄装備程度の防御力で?

「う、動けない…」

ついでにクソ重いのか。

「名前どうするか。小烏丸…虎徹…村雨…」

刀の名前ね。そんなに深く考える必要はないのでは?

「ちゅんちゅん丸。」

「は?今なんて……」

いつの間にか、めぐみんがカズマの刀を持ってそこに立っていた。

「ちゅんちゅん丸と言いました。この剣の名は、ちゅんちゅん丸です。」

「そんな名前つけられるか!剣がかわいそうだろうが!もっとかっこいい名前を…」

しかし、めぐみんは札にちゅんちゅん丸と書きすぐに柄に貼ってしまった。

「ちょっ!お前何してくれてんだ!俺の相棒になる剣だったのに…」

「カズマがグズグズしてるから悪いのです。むしろ優柔不断なカズマに変わり名前を決めた私を褒めてもらいたい。」

「だとしてもちゅんちゅん丸はないだろ!なんだそのクソダサい名前!もし、俺が魔王討伐を成し遂げたらこの名前が博物館とかに飾られちゃうんだぞ!」

想像してみるとめっちゃシュールだ(笑)

「まあまあカズマ、この刀やるから落ち着け」

「あ、ありがとう。ん?段ボール箱?」

カズマに抜刀剣の入った段ボール箱を渡す

「名前はもう決まっていて、その名も妖刀.........」

カズマワクワクしながらが光輝く抜刀剣を取り出す

「.........ケイコウトウだ!」

「ふざけんなあああ!!」

顔面に投げつけられた。いてえ

「いや、ツッコむとこ多すぎだよ!なんで蛍光灯が刀なのかとか!なんで蛍光灯が妖刀になっているのかとか!」

ははははははは!おもしれえ

 

結局、ちゅんちゅん丸なんていうとんでもない名が刻まれてしまった刀がカズマの剣になった(笑)

 

 

アクアがやっぱり行きたくないっていってたけどどうなったんだろうと思って屋敷に戻ってみると

「いや〜!今日はずっとここにいるの!明日にしましょ!今日はなんだか悪い予感がするのよ!これは女神の勘よ!」

「そんな事言ってサボりたいだけだろう!」

アクアの説得は難航していた。当たり前か。

「ダクネス落ち着け。ここまで嫌がってんだからアクアは留守番させとこうぜ。」

「!!流石カズマさんね!極たまにだけど、いい事言うじゃない!ほらダクネス、さっさと手を離して!」

「お、おいカズマ?本当に置いていくのか?」

「もちろんだ。それより、今日は久しぶりのクエストだろ?報酬貰ったらそのままいい店行って鍋でも食って宴会しようぜ。」

おお、それはいい!

「そうですね。これからのクエストのためにも奮発してもいいかもしれませんね。」

「そうだな。貴族御用達のいい店があるんだ。予約を入れておこう。」

「ちょちょっと?外じゃなくて家で食べない?あっ!皆クエストで疲れてるだろうから、私が全部準備するわ!だから家で食べない?ねぇ?」

アクアがなんか訴えるように何か言ってるが無視する。

「じゃあ行くか!アクア!夜まで留守番頼んだぞ!」

「わぁ待って!私が悪かったから!だから置いてかないでぇ!」

 

 

目の前に広がる平原。ここにリザードランナーが出没するそうだ。

リザードランナーが凶暴なのは繁殖期と呼ばれるこの時期だけで、凶暴化してる原因も、姫様ランナーとそれにつく王様ランナーという個体がいるから。この2体を倒してしまえば危険性は消えるみたいだ。

「皆位置についたな!そんじゃ作戦を説明するぞ!とりあえず、姫様ランナーと王様ランナーさえ倒せれば群れはバラけるから、それを第一目標として俺が姫様ランナーと王様ランナーを狙撃スキルで撃ち抜く。もし失敗してリザードランナーがこちらに近づいてきたら、ダクネスが壁になる。そしてまた俺が王様と姫様を狙撃する。それでも駄目なら、スティーブも迎撃に加わり、最悪めぐみんの爆裂魔法でふっ飛ばす。アクアは全体の援護だ。」

作戦の概要を話すカズマは、木の上にいる。随分長ったらしい

今回はカズマのレベル上げという目的もあるから見守ってればいいか?

「なぁアクア、あのデカいやつが多分姫様だろうが王様はどれだ?」

「そんなの私が分かる訳ないでしょ。王様なんて言うんだから偉そうにしてるやつじゃないの?」

「お前に聞いた俺が馬鹿だった」

うーん、多分あのでかいやつの周りの.........あいつだな

「あっそうだ!引き寄せればいいのよ!こっちに来たのが一番早いやつがきっと王様よ!カズマ!今からモンスターを引き寄せる魔法を使うわ!」

は?え、おい!

「おい待て!なんでそんな危険な事をするんだよ!目星はついたからそんな事しなくても…」

「『フォルスファイア』!ヘブッ!」

カズマの制止も聞かずアクアが魔法を使った。思わずアクアを殴ってしまった。

そしてリザードランナーはと言うと…

「「「ちょっ!速っ!」」」

凄い勢いでこちらに来ていた。なんかアクアって足を引っ張る事については一流だよ。クソが

「お前はどうしていつもそうなんだ!姫様と王様さえ討ち取ればなんとでもなるのに、なんでそれする前に危険を引き寄せるんだ!」

「だってだって!私なりに考えてみたんだもん!この後の展開なんか知ってるわ!どうせ私があいつらに酷い目に合わされるんでしょ!さぁ殺すなら殺せー!」

「おいぃ!寝転がるくらいなら支援なり回復なりしろ!そこで寝てても何も役に立たねぇんだよ!」

もうコイツ、パーティーから追放しようぜ。

そしたらよくある勇者パーティーから追放された系みたく強くなって帰ってくるからさ。

「"ウィザスケ"『ファイヤーショット』!」

炎の矢をまいてリザードランナーを燃やしていく。香ばしい匂いが漂う。お腹すいたわ

途中カズマが王様らしきやつを討ったせいで他のリザードランナーの士気が上がったり、めぐみんが爆裂魔法を不発させたりとアクシデントはあったものの、あらかたリザードランナーは片付いた。

姫様ランナーもやがて倒れ、群れは半ば壊滅状態。残りは数匹程度だったんだけどその内の一匹がカズマの木に迫っていた。

いや正確にはどのリザードランナーもカズマを狙うように木の周りに集まっていたが、だいたい倒せていた。

でもその一匹だけは、奇跡的に生きていた。

その事に気付いたので急いでリザードランナーを仕留めようと、後ろを見るとそこには今にも木の上のカズマに飛びかからんとするリザードランナー

 

に無事矢を命中させていたカズマがいた。…ここで油断したのがいけなかったんだろうなー。これで一安心、と思いきや落命したリザードランナーがそのまま木に激突。

木は大きく揺れ、バランスを崩したカズマはそのまま頭から地面と激突

首をあらぬ方向に曲げて死んでしまった。

死んだんじゃないの~(笑)

さっさとリスポーンしてくれ.........あ、できないんだった。

「やべえ!アクアー!カズマが死んだー!」

なんかちょうどいいスキルない?あったわ

「"エヴォーカー"『不死のトーテム』」

効果はその場でリスポーン。アイテム保持がなかったらアイテムが散らばるが十分チート。

「ちょっとなにコロッと死んでるのよ!『リザレクション』!<カズマ聞こえる?今体に『リザレクション』かけたからすぐにでも帰ってこれるわ!今目の前に女神がいるでしょうからそいつに頼んで開けてもらって!>」

「<カズマー!戻ってこーい!>」

『アクアー!スティーブー!俺一度生き返ってるから天界規定でもう生き返れないんだってよー!』

.........あれ?なんか繋がった

「<ハァ!?誰よそんな事言う女神は!>」

『エリスっていう神様なんだけど…』

「<エリス?国教になったり通貨の単位になったりして調子に乗ってるあのエリス?ちょっとカズマ!その女神がなんか生意気な事言うならその胸パッド取り上げてやりなさい!>」

あーあ、可哀想なエリス様

『.........アクアー!俺やっぱ赤子から人生やり直すわ!魔王討伐はスティーブにでも任せておけばいいだろう?』

「<おいこら何言ってんだテメェ>」

「<確かにそうね。カズマよりスティーブの方が魔王をしばくのにはうってつけね!じゃあリザレクション解除するわね!>」

勝手に決めてんじゃねえぞ、『不死のトーテム』は絶対解除しないからな!

「<ちょっ!みんなどうしたの!そんなに暴れないで!分かった分かったから!リザレクション解除しないから!>」

あ、めぐみんとダクネスに怒られてる。なんだかんだ言ってこいつらも仲間想いだしな。

『おいアクア!どうした!』

「<カズマが転生すると聞いたとたん暴れだしたのよ!あっちょっ待って!ダクネスが戻ってこないなら、顔に落書きするってペン持って言ってるわ!>」

『そんな事で俺が動くと思うか?』

そうかなら

「<スティーブ!?何してるの!?カズマの服に手をかけて……めぐみんも!?どうしたのよ!?>」

『おい、何しようとしてんだよ?もしかして俺の童貞を奪おうとしてるの.........』

「<何理想言ってんのカズマ?.........処女の方だよ>」

『.........わああああ!すんません!俺が悪かった!悪かったかったからやめてくれ!!』

勝った。

「え?スティーブってそういう趣味が.........」

「あるわけねえじゃん何言ってんの脳内ピンクめぐみん」

「誰が脳内ピンクですか!セクハラですか!?脳内ピンクはダクネスですよ!」

「なっ!?私は脳内ピンクでは.........」

「人生振り返ってもう一回言ってみな?」

「.........わ、私は.........の、脳内ピンクでは.........」

ほれ、

「うわああああ!」

あ、起きた

「ス、スティーブ、今のは冗談だよな?」

「そーだよ」

「ふうー、ならよかったー.........え?スティーブさん?顔が怖いですよ?」

そりゃあ、こんな仲間想いの仲間を捨てて、自分は楽に生きようって考えてたしな?

「怒りの右ストレート!」

「ギャアアア!」

一発殴るくらいならいいよなぁ!?




今回のスティーブはなんか変態っぽいな。
これが伏線に.........なるわけねえだろ。


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#28 殺人光線 ー自爆は確定ー

Qスティーブって人間なのか?

A人間だよ。多分.........

ちょっと改行を増やしてみた。


 

前回のあらすじ  「追加の上段蹴り」「ギャアアア!」

 

 

「めぐみん!めぐみんはいるかぁぁぁ!!あとスティーブもだぁぁぁ!!!」

 

「めぐみんとスティーブならそこでボードゲームをおおおお!!??なんて格好をしてるんだお前は!!」

 

カズマが風呂場に行ったと思ったら、血相を変えてこちらに戻ってきた。

あれか、へその下あたりに「エクスカリバー←いや、ちゅんちゅん丸」とか書いてある。

 

「カズマ……その…ね?そういった主張はどうかと思うの…」

 

「違うわ!おいめぐみん!スティーブ!何てことしてくれたんだ!」

 

「フッフッフ…カズマが戻ってこないなんて言うからですよ。むしろその程度で済んで良かったじゃないですか。」

 

「うるさーい!流石の温厚なカズマさんでも、堪忍袋の緒が切れたぞ!今からスティールで身ぐるみひん剥いて、とんでもない目に合わせてやるから覚悟しろ!」

 

「あぁ!?」

 

「スイマセンデシタ」

 

凄んでみたら秒でDOGEZAしはじめたぞ?

 

 

 

翌日、何かしら危険を察知したのか、めぐみんは朝から出かけていった。

ほとぼりが冷めるまで数日ほど留守にするんだと。

 

「あんのロリっ子めぇ!帰ってきたら今度こそ捕まえて俺にしたような事してやる!」

 

カズマは案の定ご立腹な様子。その醜悪な目付きはまるで犯罪者の様。

 

「うるさいぞちゅんちゅん丸」

 

「ちゅんちゅん丸って書いたのお前かよ!字、綺麗だな!」

 

そりゃどういたしまして

 

「落ち着けカズマ…あまり過ぎた事をすれば、拘置所送りだぞ?そんなに腹が立ってるのなら、私に全て当たるがいい!めぐみんがカズマにした事だけなんて言わずにもっとすんごい事を…くぅッ!」

 

「お前今勝手に興奮しただろ。」

 

「してない。」

 

「しただろ。」

 

ダクネスは相変わらず。もはや言うことなどない。口に青くなったジャガイモを詰めようかな?

 

「全く朝っぱらから騒がしいわねー。もっとこの私みたいに落ち着いたらどうかしら?」

 

「お前はただグータラしてただけだろうが!ああクソ!思い返せば思い返すほど、イライラしてきやがる!」

 

「ああ!そのイライラはめぐみんではなく私にぶつけてくれ!」

 

コイツら全員うるせえ。出掛けようかなと外へ出ようとしたその時、コンコンとドアがノックされる音が聞こえた。

 

「あれ?めぐみんもう帰ってきたのか?数日は空けるって聞いたけど…」

 

「こっちにとっちゃ好都合だ!今度こそは逃さん…」

 

カズマの顔がもう凶悪犯罪者のそれだ。外出たら職質確定だな。

 

「フハハハ!ネタ魔法しか使えぬ紅魔族だと思ったか?残念吾輩でした!!」

 

ドアの向こうにいたのはめぐみんではなく元魔王軍幹部の大悪魔だった。いやなんで?

 

 

え?何故バニルがここにいるんだ?とカズマたち総員が一瞬固まる中、

 

「おっと、予想外の人物が出てきて困惑してるようだな。吾輩は商才が絶望的にない貧乏店主に変わり、小僧との商談にやってきたのだ。」

 

「いやアルバイトが商談ってどういう事だよ…」

 

「え?コイツ、バイトだったの?てっきりウィズの代わりに店長になったのかと」

 

ウィズは商品を見る目がないからなぁ…この前行った時も、胃腸薬(超激辛で胃腸がボロボロになる)を仕入れてたしな。どんな意図で創ったんだよその胃腸薬。

 

「ちょっと待って?アンタ…なんでそんなズケズケと入ってこれたのよ?この屋敷には、私が結界を張ってたはずだけど?」

 

そういえばあれのせいで、カズマのサキュバスも見つかったんだよな…

 

「結界!あの半端な物が結界とはな!あまりにも効果がないために、どこぞの駆け出しが張った物かと思っておったわ。どうやら、あの結界は吾輩を拒むにはあまりにも力不足過ぎたようだな。あっという間に壊れてしまったぞ。」

 

「あらあら〜そんな強がり言っちゃって〜体のあちこちが崩れかかってるじゃないですか〜」

 

「なに、この体は所詮は土くれなんでな。この体がいくら傷つこうが、吾輩自体痛くも痒くもないのだよ。」

 

「……」

 

険悪だな。というか

 

「なんで神々は悪魔をこんなに嫌っているんだ?そんな悪いやつじゃないと思うんだけ.................」

 

「『セイクリッド・エクソシズム』!」

 

「華麗に脱皮!」

 

話くらい聞けよバカども

 

「ねぇカズマ!こんなやつと本当に商談なんてするつもりなの!?こんな人に嫌がらせして、悪感情をすすらないと生きていけないような正に人類の寄生虫なんかと関わったって何もいい事ないわ!」

 

それを言うなら人間は地球の寄生虫だけど?(思想が強い)

 

「悪魔は契約にはうるさいんでな!信用してもらって結構である!信じれば幸せになれるだの、何だの言って勝手に金を巻き上げるような連中とは違うのだよ!」

 

たしかに、神に会うまでは神なんぞ、ただそれを自称している生き物だと思ってたもの

会って気づいたが、あれは生物の『せ』の字もなかったな。

え?アクア?あれはただの痛い女だろ

 

「「むむむ……」」

 

再び2人は睨み合う。

 

「おい…2人ともそこまで…」

 

「上等よ!あんたは仮面が本体らしいじゃないの!なら、こんな仮面さっさと叩き割って退治してやるわ!」

 

話聞けよ!

 

「そこまでにし.........」

 

「ふん!例えこの仮面が壊れようと、残機を消費してまた地獄から舞い戻ってくるだけの事!」

 

「やめなさ.........」

 

「言ってくれるじゃない!なら残機が無くなるまで、何度も退治してやるわ!」

 

「いいけげんに.........」

 

「やれるもんならやって…せめてセリフは最後まで言わせろ!仮面を剥がすんじゃない!」

 

.................ブチッ

 

「さっきからうるせえんだよおおお!!!!"バニル"&"エンドラ"&"クラフター"!『クラフター式殺人ブレス』!!!」

 

「「なっ!?」」

 

もちろん2人はそのブレスを避けたが…

 

「「ギャアアア!」」

 

もちろん当たった。ブレスの範囲なめんな

 

 

「やってくれたな四角小僧!まさか吾輩の必殺技『バニル式殺人光線』を使うとは!吾輩とチンピラ女神だったから良かったものの、それ以外の輩に使っていれば死んでいたぞ!」

 

「「「え?」」」

 

「自分の能力だからそのくらい知ってるよ。というか実験してみた」

 

『バニル式殺人光線』名前こそなんかへんちくりんだけども、その威力は大悪魔だけあって当たった相手を絶命させ、当たらなくても絶命させるというとんでもない技。ちなみに絶命させるのはあくまで人間限定。つまり

 

「じゃ、ちとリスポーンしてくるわ」チーン

 

「スティーブ!?」

 

「ただいまー」

 

「はやっ!?」

 

そりゃあ、庭の地下にリスポーンしたからな。

 

「ハァ.................で、話がずれたけど、商談しに来てくれたんだろ?いくつか商品はあるからさ。とりあえず見てくれよ。」

 

 

 

「ふむ、なるほどな。どれもこれもいい商品になりそうだ。さて、これらの商品を売った売上の1割を付与するという契約内容ではあるが、時に小僧、この商品の知的財産権を売る気はないか?今ならこれら全て、4億エリスで買ってやろう。」

 

「「「4億!?」」」

 

うーん。四億か。前にもらった報酬が十六億.........金銭感覚が狂いそう

 

「何、吾輩はどちらでも構わない。利益還元にした場合、月に100万以上は確実だろうな。」

 

「つ、月100万以上…」

 

いきなり大金を見せつけられたからなのか、混乱するカズマ達

そういえば、インベントリ内のアイテム全て売ったらいくらになるんだろ?兆は確実にいきそうだけど.........

 

 

 

「カズマ!この前はその、すいませんでした。流石にあれはやりすぎだったかもしれません。」

 

バニルの商談から1日、朝から屋敷に帰ってきためぐみんは開口一番カズマに謝罪をしていた。おそらくこの前のカズマが死んだ時の事だろう。

 

「ああ、別にいいよ。あんな些細な事もう気にしてないからさ。」

 

「…本当に変わりましたね。前はあんなに執拗になっていたのに。スティーブからだいたい聞いてましたけど、ここまでくるとちょっと気持ち悪いです…まぁそれを利用した私も私なんですが…」

 

たしかに今のカズマはきしょい

 

「カズマさん。お茶が入りましたわよ。」

 

「ありがとうアクア……お湯なんだけど。」

 

「あらあら、私とした事がうっかり浄化してしまいましたわ。」

 

「.................本当に変わったなーきしょい」

 

「そうだな……まるで別人みたいだ。」

 

本人には自覚がないようだけど。

 

「で、スティーブはなにカズマの膝の上でくつろいでいるんですか」

 

「えー?だってカズマって頭撫でるの無駄に上手いもの」

 

すていぶ状態でカズマの膝の上にいます。

その上にちょむすけが乗ってきたので鏡餅みたいな事になった。

 

「ま、まぁいいです。カズマ!クエストに行きましょうか!レベル上げするんでしょう?」

 

「何言ってんの?当分クエストは受けねーよ。というか、ちゃんと万全の対策したはずなのに死んだんだ。俺もう冒険者止めようかなんて考えてる。戦闘関連以外のサポートとして裏方するくらいならいいけど…今はせめて古傷が治るまでゆっくりさせてくれ。」

 

「その傷自体はもう完治してるからあまり激しい動きをしなければ大丈夫だけど、万全とは言えないからクエストなんか受けたら貧血で倒れるかもね。あとカズマさん、魔王倒してくれないと私が困るんですけど。」

 

「何、魔王ならスティーブに任せればいいだろ?もう既に幹部は2人倒してるようなものだし、魔王城になんか撃ち込めばすぐ終わるんじゃないか?」

 

「流石にもう少し魔王軍幹部倒さないとムリっす。というか魔王はまだ世界を支配した訳じゃないでしょ?ましてや、この街には魔王軍の影響なんて殆どないし。それに常に気を張ってたら疲れちゃうぞ☆」

 

魔王?そんなめんどいのは岩盤で魔王城ごと封印してしまえ☆............あれ?これ結構いいのでは?

 

「そういう訳だめぐみん。まぁどっちにしろ俺はまだ病み上がりだからしばらくは家でゴロゴロしてるわ。」

 

「はぁ…分かりましたよ。では、カズマの傷を治すために湯治に行きましょうか。温泉と水の都、アルカンレティアへ!」

 

「おかまいな…ちょっと待て、温泉…だと?」

 

「今、アルカンレティアって言った?いいじゃない!是非行きましょう!」

 

アクアの食いつき凄いな。まあ、あれだしな。うん。いきたくねえ

 

「温泉かー確かにいいかもしれないな。ここしばらくは色々大変だったし、たまには温泉でのんびりするのもいいかもしれないな。」

 

「カズマさん何で棒読みなのかしら?」

 

あー、『バニル』でカズマ見通したけど、ピンクいろでした(脳死)。やめときゃよかった。

 

「あーどうでもいい。温泉とかアルカンレティアとか悪死呪狂とか」

 

「ねぇスティーブ?なんか私の子が凄い呼び方されなかった?なに悪死呪狂って」

 

あー、なにもきこえなーい.........あれ?ガチで聞こえない。ヤベエ鼓膜間違えて破いた。誰かー助けてー





感想&評価&お気に入りを何卒、よろしくお願いいたします。



こんなのよくy○utubeであるよな。
あとそこを○にしてもあんま変わらねえよ。


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#29 不思議な人間のスティーブ

なんだこのサブタイ

八千字もあるぞこれ、質より量で攻めていくスタイル

ただし読者はどんどん減っているようです。
UA#1 約3000→#28 約100      ゑ?

せめてっ!せめて感想増えて欲しいっ!


 

前回のあらすじ アルカンレティアに行くことになった。

 

 

翌日のお昼、アルカンレティアに行くため、馬車の発着場に来ていた。

乗り物は結構乗ってきたけど馬車は始めてだな。

カズマだけはちょっとした用があるという事で、遅れてくるみたい.........あっ来た。.........誰か背負ってる?

 

「カズマ、なんでウィズ背負ってんの?」

 

「ああこれか、バニルの所にしばらく留守にするって連絡してきたんだけど、ウィズがまた売れない商品を仕入れたらしくてさ。バニルが厄介払いついでに連れてってくれって頼まれたんだよ。ああ、旅費は預かってるから心配いらないぞ。」

 

「ふーん。でもその子、何か薄くなってるんですけど。」

 

ホントだ、ウィズが半透明になってる。今にも消えそう。更によく見ればウィズは何か焦げていて、気絶しているし

 

「マジか!これ結構やばくねーか!?回復魔法は逆効果だしどうすれば…あ、そうだダクネス!ちょっと体力貰うぞ!」

 

「旅行なんていつ以来だろうか…ん?カズマどうしたにょぉぉ!?」

 

カズマがダクネスの腕を掴んだ途端、ダクネスが悶だした。それと同時に、薄くなっていたウィズの体が元に戻っていく。ドレインタッチか。

 

「お、おおお前というやつは急に腕を掴んだかと思えばいきなりドレインタッチするな!」

 

「仕方なかったんだよ!回復魔法が使えない以上は、誰かから体力を分けてやるしか思いつかなかったんだよ!この中で一番タフなのはお前だろ!」

 

「ならスティーブでよかったじゃないか!」

 

「しょうがねえだろ!スティーブの魔力はなんかウィズに合わねえし!」

 

「あ、あれ?ここは?私はバニルさんの光線を受けて…」

 

ダクネスがカズマの首を絞める中、ウィズが目覚める

 

「おおウィズ、大丈夫か?」

 

「あ、はい、大丈夫で.........ヒッ!?」

 

怯えたような顔をするウィズ

 

「おい、ウィズ?」

 

「え?あ、あれ?」

 

.........大丈夫か?

 

「すみません。なんだか寝ぼけてたみたいです」

 

.................それなら、いいんだけど

 

 

 

思わぬ同行者が増えた事により、6人という大所帯になった。いや多いな。

 

「カズマさんカズマさん!あれにしましょう!あの高そうなやつ!あれならきっと乗り心地がいいわ!他の客に取られる前に切符買ってきて!ちなみに私は景色がよく見える窓際ね!」

 

舐めたこと言いやがって.........でも6人乗れそうだな。

早速その馬車に乗ろうとしたんだが…

 

「なにこれ?」

 

席の1つになんかトカゲみたいな生き物が入ったカゴがあった。なんか小さいハエ...ゲフンゲフン...エンドラみたい。

 

「お客さん。そりゃレッドドラゴンの赤ちゃんですよ。あっちの馬車に乗ってるお客さんのなんですが、そこの席分のお金は受け取ってるんでね。言いにくいんですが誰か一人、荷台に乗ってくださいな。」

 

「あ〜…他より安いなと思ったらそういうことか…さて、誰が荷台に行く?」

 

「逝ってきまーす」

 

「率先して行くのはいいけどなんか漢字違わなかった?それ絶対死ぬよね?」

 

最終的にはアクアの案でじゃんけんする事になった。で、幸運値が高いカズマと共に勝った所でアクアがゴネりだした。

 

「おいアクア、そんなに言うなら俺とじゃんけんするか?3回勝負で。3回中1回でも勝てたら俺が荷台に行ってやる。」

 

「本当に?カズマさん、確率の計算って知ってる?私がカズマに3回連続で負けるなんてありえないんですけど〜!」

 

結果…アクアが見事3連敗。更に泣きの一回で、自分に魔法をかけて運良くしたのにまた負けた。大草原不可避

 

 

 

馬車に揺られ、どれ程経ったのだろうか?時間に無頓着なのでよくわからない。

まあ、そんなことも、外の見知らぬ景色を眺めているとどうでも良くなってくるけど。

隣ではダクネスが窓に張り付き、めぐみんはドラゴンを眺め、そしてやたらなついているちょむすけを膝に載っけているウィズ。

.........穏やかだなぁ。

 

「ん?なんだあれ…」

 

見ている景色の奥の方に、砂煙が見えた。ちょっと気になったため運転士のおっちゃんに聞いてみると

 

「ああ、砂クジラでもいるんじゃないですかね。もしくは、走り鷹鳶とか。」

 

なんだそのふざけた名前は。

 

「変な名前ですけど、私が名付けた訳じゃないですからね?走り鷹鳶はタカとトンビの交配で生まれたモンスターでして、鳥の癖に飛べないんですがかなりの脚力を持ってて、獲物目掛けて突っ込んでくるんですよ。」

 

なんて物騒な…

 

「大丈夫ですよ。今はリザードランナーと同じで繁殖時期ですが、あいつらは硬いものに一目散に走りぶつかる直前にジャンプして避ける「チキンレース」という求愛行動をとるんです。荷物の中によほど硬いものでも無ければ、キャラバンが襲われる心配はないですよ。」

 

ならよし。なんかこっち来てるように見えるけど気のせい.........

 

「なんかこっち来てるんですけど?」

 

気のせいじゃなかった。

やがて馬車が止まった。どうやらあの走り鷹鳶を迎え撃つようだ。

おっちゃんの話では走り鷹鳶は本能的に硬いもの目掛けて走るらしいので、荷物の中にアダマンタイトみたいな硬い金属を含んだ物でもあるかもしれないと言っていたが…にしてもこの馬車にピンポイントで来てるような…

 

「す、スティーブ!あのモンスター達が私目掛けて特攻してくる気がする!ああ!あんな鋭い視線を向けられるとは!あのまま私はあのモンスターに蹂躪されてしまうかもしれない!」

 

ああ、そういえば横にアダマンマイマイ...ゲフンゲフン...ダクネスがいたんだった

 

「おいダクネス。あのモンスター達の狙いはお前のその割れた腹筋だ。あいつらは硬い物目掛けて突っ込んでいくらしいからな」

 

「スティーブ!?わ、私の腹筋は割れてないぞ!それにあのモンスター達の狙いはこの鎧だろう。この鎧にはアダマンタイトが使われてるからな。だから…その、割れた腹筋とか硬い筋肉等と言わないでくれ…これでも私は乙女のはしくれなのだから…」

 

「あ、なんかすまん」

 

「分かったからさっさと外に出ろ!アクア、めぐみん、スティーブも頼む!ウィズは万が一に備えて待機しておいてくれ」

 

「OKカズマ」

 

「お客さん!駄目ですよ!護衛料も払ってないんてすから!どこかに隠れててください!」

 

いや、これはウチのアダマンタイト...ダクネスのせいなので。

 

 

ダクネスは走り鷹鳶の前に一目散に飛び出した。近くにいた冒険者が制止するのも聞かずに。その様子を見た他の冒険者から勇敢だのなんだのと、称賛の声が上がるが違うんだよな〜。あいつはあんな気高い理由でモンスターと戦ってないんだよ。挙げ句の果てに他の冒険者が援護のために出した「バインド」をくらってわざと縛られる形に…その行為すら周りからは好意的に見られ、もう目も当てられない。

 

「"ウォーデン"『ソニックウェーブ』!」

 

衝撃波で一掃していく。普通の攻撃で倒すと慣性に従って馬車にぶつかるのでノックバックの強い衝撃波で討伐していく。

 

「ってスティーブ!?どうしたそれ!?」

 

何がどうしたと言う...の...だ.........?

 

「は?」

 

カズマの視線を追ってみると.........何故か胸部から腹部が、ウォーデンのようになっていた。

ポッカリと空いた穴には蠢く魂のようなもの。

違うところはウォーデンのような深緑ではなく血のような、真っ赤な色ということか。

戻そうと思うとすぐに戻ったし、その状態でも衝撃波は撃てた。

なんだったんだ.........?

 

その後、衝撃波で全ての走り鷹鳶を討伐した。

 

 

この出来事によって、夜のうちにまた小隊の人達から称賛される事になるが今更ウチのクルセイダーのせいで今回の事が起きたなんて言えなかった。

 

 

 

「ん?なんだこの洞窟?」

 

あれから少しした頃、いつの間にか洞窟に入っていた。結構整備された洞窟のようで、4×4㍍の四角の洞窟だった。

 

「ああ、これですか?いつもはこの山は避けて通ってたんですよ。硬くて穴もあけれない。けれどもいつの間にかこんなに大きな洞窟ができてたんですよ。不思議ですよねぇ」

 

「へー」

 

洞窟の壁には等間隔にレッドストーントーチ.........ではないな。こっちにレッドストーンはないし。多分魔力かなんかでできた松明が等間隔に刺さっていた。

それを何故か、見たことのないはずなのにどこかで見たことがあるように感じた。

 

 

そういえば野宿したが、寝ている間に何かあったようだ。

だけど一度熟睡すると起きない体質なので何があったのがは分からなかったが、どうやらゾンビの襲撃イベントがあったようだ。

まあそんなこんなでアルカンレティアへついた。このパーティのせいであんなことになったからか、カズマは頑なに報酬を受け取らないでいた。でも結局、お礼としてこの街一番の温泉宿に泊まれるチケットを貰った。

 

「ああ…じゃりっぱが行っていまいました…」

 

「…誰?」

 

「あのレッドドラゴンの子供ですよ。飼い主さんからぜひ名前をつけてほしいと頼まれまして。」

 

「ふーん。そっか」

 

「ドラゴンは1度名前をつけられるとそれ以外の名に反応しなくなると聞いたことがあるのだが…」

 

「お前そのネーミングセンスなんとかしろよ。同じ被害にあった身としてその飼い主に同情するわ…」

 

「まあ、ハエとか黒バエとかハエンドラって呼ばれてるドラゴンよりかはマシでしょ」

 

「お前のとこの住民も大概だな。なんでハエにこだわるんだよ」

 

だって、弱いし。

 

「カズマはセンスがないですね。せっかくそんなにかっこいい名前を持ってるというのに。」

 

「ちょっと待て、お前ら紅魔族からすると俺の名前ってかっこいいのか?」

 

「.........なあ?スティーブって名前はどう思う?」

 

「最高にカッコいいですよ?」

 

「.........カズマ、介錯を頼む」

 

「やめろ!腹切ろうとすんじゃねえ!」

 

ザクッ

 

「.........くそう!腹切った程度では死ねねえ!」

 

「お前本当に人間?どう見ても人形モンスターなんだけど」

 

「失礼な、人間だよ」

 

「どうでもいいけど早く入るわよ!水と温泉の都、アルカンレティアへ!」

 

そうしてアルカンレティアへ足を踏み入れた。

あっ、ウィズは昨日アクアがアンデッドを一掃した影響でダウンして、カズマに背負わされてる。

 

水と温泉の都なんて言うとおりとても綺麗な町並みだった。なんか昔創った街みたいだな。

 

「ようこそアルカンレティアへ!今日は何の御用てしょうか!観光ですか?入信ですか?もし仕事を探すのならアクシズ教へどうぞ!今なら勧誘するだけでアクシズ教教徒を名乗れる特典つきですよ!」

 

これがなかったらだけど。

 

「今日は観光に来たんです。それに、こいつは既にアクシズ教なんですよ」

 

「同士でしたか!ではさようなら!あなた方にアクア様の加護があらん事を!」

 

.........毎回こんなのに付き合わされるってマジ?

 

「ああ、疲れた…まだ街に入って一人としか話してないんだけどな…」

 

「それがアクシズ教徒というものですよカズマ。」

 

「お前さては分かってて提案したな!…まぁいいや。温泉があるのは確実そうだし、で、どこに行く?」

 

「あれに乗る」

 

「おもいきり帰るつもりだな」

 

馬車に乗る理由はそれ以外あんのか?帰りたい

 

「とりあえず宿行こうぜ」

 

「なら私は一回アクシズ教団本部へ行ってくるわ!きっと大歓迎されるもの!」

 

「じゃあ、私も行きます。アクアだけだと何してかすか分からないので。」

 

めぐみんがアクアの監視役みたく名乗りだした。頼んだぞ!

 

なんだかんだあって宿に到着。悪死呪狂団がウザい。あ、悪死呪狂団てのはアクシズ教団のことな。

かなり高級そうな宿にチェックインしたあと、これからどうするかの話になった。

 

「ウィズはしばらく起きなさそうだし.........とりあえず夕食まで自由時間にしようか」

 

 

アルカンレティアを散歩しようなんて考えなければよかった。

アクシズが鬱陶しいしうるさいし。

 

「きゃあたすけて!凶悪なエリス教徒が襲いかかってきたの!」

 

「げっへっへ!おい嬢ちゃん!見たところアクシズ教徒じゃないな?アクシズ教徒じゃないやつに、暗黒神エリスの加護を受けた俺を止められると思うなよ!」

 

「ああなんてこと!ここにあるアクシズ教入信書に氏名を書いてくれればこのエリス教徒を追い払えるのに〜!」

 

とかいう茶番があったので憂さ晴らしにエリス狂役のアクシズ狂の男をフルボッコにしてやった。誰が嬢ちゃんだ。

それからというもの、この通りを通った100万人目の人だから〜とか、勝手に学生時代の同級生にされたりとか、挙げ句小さな子供まで利用して入信させようとするからアクシズ教って色々凄い。

 

 

宿に戻って温泉に入ろう!そう思い帰って温泉の出入口まで来たのはいいのだが.........

 

「これ、どっちに入るのが正解なんだろうか.........」

 

この宿には普通にアクシズ狂団の人間がいる。

そしてアクシズ狂の人間は大体性癖が終わっている。

ついでに言うと街ではそこそこのアクシズ狂団がこちらのことを性的な目で見てくる。『バニル』で見通したので間違いない......吐きそう.........

まあ、簡単に言うと男湯に入ると命の危険がある。アクシズ狂団の方が

混浴の方は.........アクシズ狂立ち入り禁止なので命の危険がない。アクシズ狂団の方が

え?自意識過剰だって?『バニル』で見通して確実になりました。アクシズ狂がガン見してくる未来が。時間変えても絶対男湯にアクシズ狂いるのだが。

そんなわけで混浴に入る。

 

「おお、広いな」

 

フハハハハ!残念だったな読者達よ、誰もいないことは確認済みだ!

 

「ああー」

 

体と頭を洗って温泉に浸かる。いくら汚れないといってもマナーは守る。それがクラフターだ。.........いや、関係ないわ

この温泉の効能は.........腰痛や怪我、美容や呪いに効果あり.........呪いに効果あるの?あ、状態異常にも効果ありなんだ。

 

ガラガラッ

 

.........読者達よ、誰かが来るのは確認してなかったぞ。いったいどうしろと。

 

「わぁ、本当に広いんです......ね.........」

 

あ、ウィズか。

 

「ひやああああ!?す、スティーブさん!?なんでここに!?」

 

「いやあ、すまんね。男湯にはアクシズ狂がいるからな」

 

「あ、たしかにその容姿ですし.........御愁傷様です」

 

ウィズは察しがよくて助かるなあ。アクアに爪の垢煎じて飲ませたい。

 

「ほれ、タオルで目隠ししてるから」

 

入ってきた瞬間に目にタオルを叩きつけて目隠しにしていた。

 

「ああ、はい.........見ないんですね.........

 

「え?見て欲しかったの?」

 

「ふぁっ!?いえ!ただ.........スティーブさんの年齢だとそういうのに興味を持つくらいだなーと思いまして」

 

「.................そこは、まあ、そんなやつもおるよってことで」

 

そういえば十三歳なんだったな。

 

「そ、それでは失礼します...........ふう.........」

 

.........あ、なんか眠くなってきた..........................Zzz

 

「あれ、スティーブさん?.........寝ちゃいました.........」

 

..................................

 

「うお!?人か?いつの間に.........」

 

「ずっと前からいたわよ。それに寝てるわよ」

 

「おう、それならいいんだが.........」

 

ん?ねてた?ウィズはもうあがったのか?

 

「忌々しい教団もこれで終わりだ。これで破壊工作は終わった。全てが上手く行けば、後は待てばいい。10年や20年、俺らにとっては大した年月じゃないからな。」

 

.........なんだ。ただの悪巧みか。がんばれー。

 

「ハンス…そんな事いちいち報告しなくていいのよ?私はあくまで湯治に来ているの。それに…そんなに慢心していたら、いつどこで足をすくわれるか分からないわよ。」

 

「おいおいそんな事言うなよウォルバク。正攻法じゃどうにもならん連中を消せるんだぞ?それに仮にこの計画が破綻したとしても、今の俺には秘密兵器がある。連中がどう足掻こうがあのクソ教団は終わる。」

 

ここに聞いてるやついるのにきづかないくらいには油断してるな。

 

ガラガラッ!

 

「「!!」」

 

お、誰か来たようだな。カズマかな?

 

「あの…貴方は旅行者?見た感じ現地の人ではなさそうだけど…」

 

「ええ、まぁここには湯治に来たんですよ。」

 

カズマだな。

 

「奇遇ね。私も湯治に来たのよ。…でも貴方、かなり若そうだけど、そんなに大きい怪我でもしたの?」

 

「いや〜こう見えても自分は冒険者やってまして、まぁ、死闘の末に首に重症を負ったんです。名誉の負傷ってやつです。」

 

「フフ、そうなの。私も半身との戦いで負傷してね。こうして湯治してるのよ。」

 

半身ねえ。めぐみんが聞いたら喜びそうだな。

 

「じゃあ、私はあがるわ。あと、ここの温泉は今後あまり入らないほうがいいかもね?……あの、そんなにジロジロ見ないでくれない?」

 

「お構いなく。」

 

おいこらカズマ

 

「ってスティーブ?お前もこっちにいたのか?」

 

「そーだよ。この容姿だからアクシズの変態どもにカズマみたいにガン見してくるからな」

 

「みみ、見てねーし!」

 

その時、隣から聞き覚えのある声が聞こえてきた。これは…おそらくうちのパーティの面々だな。

 

「いや〜温泉というのもたまにはいいですね〜。本当はカズマを外に引っ張り出す口実が欲しかっただけなのですが。」

 

「まぁまぁ、たまにはいいだろう。だが、あのまま賛成しなければ今頃私達は魔王の城に行ってるのだろうか。」

 

「おっとダクネス!その話はそこまでです。あんなやる気の無いやつに倒されては魔王が可愛そうでしょう!」

 

「というかスティーブに魔王倒せるのー?」

 

「当たり前です!デストロイヤーを破壊した魔法に強すぎる身体能力、防御力も高い上に爆裂魔法を何発でも撃てるほどの魔力に多才な技!.........人間なんですか?」

 

「それは私も思う。いつもはマイペースなやつかと思えば、やる時は容赦なく叩き潰すやつだからな」

 

すげえ言ってくるな。あとめぐみん、人間だよ。

 

「…そういえばカズマはもう風呂から上がったのでしょうか。」

 

「いや、まだいるんじゃないか?…だとすれば今の会話も聞こえてるという事だろうか。」

 

「入る前に何度も風呂に入る事をアピールするくらいなのできっと混浴に入ってるのでしょう。」

 

そんなことしてたんだ。

 

「そうだな。ヘタレなあいつでも、大義名分があれば真っ先に混浴へ行くはずだ。」

 

「スティーブもあがって来てないようですし、カズマと一緒かも知れませんね。呼んでみますか。スティーブいますか!」

 

「え?ああ、いるぞー!カズマもいるぞー!」

 

「ちょ、馬鹿!」

 

「あっ!カズマの声がしました!やっぱり混浴にいたのですねこのスケベが!」

 

「うるさい!今ここには俺たち以外だれもいないしいいだろうが!」

 

「さっきまで入っていた.........ウォルさん?って人ガン見してたがな」

 

「最低ですよこの男!風呂につかっている女性をジロジロ見るなんて!」

 

まあカズマだって健全な思春期の男子なんだから

 

「そうやって誰もいなくなったのをいい事に壁を耳に当てては、ダクネスがどこから洗うのか妄想でもしてハァハァ言ってたんでしょう!」

 

流石にそこまではしないでしょ.........しないよな?

あ、しようとしてる

 

「今です!」

 

「ふん!」

 

「あいた!」

 

おお、すげえなめぐみん。

 

「やっぱりですかこの変態が!」

 

「やはり私の感覚に狂いは無かった!いつもこの男から感じるエロい視線!やはり壁際にいたのか!」

 

ムカついたのか、上からクリエイトウォーターをするカズマ。

お返しと言わんばかりに石鹸や、桶、ちょむすけが投げ込まれた。ってちょむすけー!

 

「めぐみん!ちょむすけ投げるのはダメだろ!」

 

「その子は洗おうとするといつも嫌がるんです!カズマが代わりに洗ってやってください。」

 

.........洗ってあげるか。

 

「うおっ、立派なものをお持ちで.........」

 

「うるせえ黙れ」

 

 

 

その後、カズマと一緒にあがると。

 

「うわぁぁぁん!あんまりよぉぉ!私は女神なのにぃ!!」

 

「アクア様落ち着いてください!その、アクア様の涙に振れると体がピリピリするんです…」

 

部屋に戻れば、そこにはウィズに抱きつくアクアの姿が。先に上がっていたらしい。

話を聞いたところによれば、こいつがその体質でアクシズ教経営の温泉をうっかり浄化。

追い出され、温泉の経営者に「私は女神なの!」なんて事を言ったものの、全く信じてもらえなかったらしい。

 

「仕方ないな。アクアって神様らしくないし。」

 

あ、クルティカルだったようだな。

 

「フッ」

 

「わぁぁぁん!!」

 

はっきり言ってこいつの自業自得なので擁護する理由がないな。





スティーブのイラスト出したけどノーコメントが一番辛いぜ.........



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#30 スライムボールってトラップ作らないとぜんぜん集まらない。

なんだこのサブタイ(二回目)

スライムボールの使い道ってスライムブロックと粘着ピストンとマグマクリームとリード以外で使い道あったっけ?


 

前回のあらすじ 人.........間.........?

 

 

「この街の、危険が危ないみたいなの」

 

「小泉構文はやめなさい」

 

だれーこの世界に小泉進次郎呼んだのー

 

「この街の温泉が汚されてるみたいなのよ!昨日温泉に入ったとき、浄化するのにいつもより時間がかかったからこれは確かよ。」

 

「温泉が汚されるより、お前がお湯に戻してしまう方が大変だと思うんだが?」

 

「なんでよ!あれは体質上仕方のない事で…そうよ!私の浄化能力は凄いのよ!例えば…」

 

アクアは飲もうとしたコーンスープに手を入れたかと思うと一瞬で水に戻した。

 

「ほらね!こんな感じで一瞬で浄化してしまうあ痛っ!」

 

「ほらね、じゃねーよ」

 

ついシバいてしまった。というかそれだったら酒を飲むときも浄化されんだろ。

 

「で、なんの話だっけ?アクアのIQがマイナスって話だっけ?」

 

「この辺りの温泉が汚されてるって話よ!これはきっと魔王軍の工作に違いないわ!」 

 

「いくらアクシズ教徒が魔王軍にとっても厄介な存在とはいえ…そんな回りくどい事しますかね?」

 

「いや、すると思うぞ。これは昨日たまたま聞いた会話なんだけどな…」

 

意外にも、カズマが昨日風呂場で聞いた事を皆に話し始めた。

 

「何でそんな事今まで黙ってたのよ!!」

「お前が泣き喚いてたせいで話す間を失ったからだよ!」

 

「というか正直俺はあの会話聞いたときは、最初は聞かなかった事にしようとしてたんだよ。」

 

「正気ですかカズマ!魔王軍の怪しい会話を無かった事にしようとするなんて!」

 

「だって俺は『冒険者』なんだぞ!相手がしたっぱとかならともかく、こんな天敵の多いところに単騎で来るやつなんざ少なくとも俺より強いに決まってるだろ!それに、俺たちは旅行で来てるんだ。厄介事には巻き込まれたくない。でも、スティーブが聞いちまったし無かった事にするのは無理だと思ったんだよ。」

 

「まぁ、カズマが言わなかったら確かに話しすし。でも、もしあの男の言ってる事が事実だとしたらヤバくね?ここ、普段は魔王軍にあんまり狙われないんだろ?もしここが陥落したら」

 

「ああ、魔王軍が侵攻しやすくなるだろうな。」

 

ダクネスもそう思うか。

 

「じゃあ皆、温泉を汚した犯人探しに協力してくれるのね!」

 

「モチロン!」

 

「魔王軍相手に我が爆裂魔法が火を吹きますよ!」

 

「冒険者として、いや民を導く貴族として魔王軍が蔓延るという状況は放っておけないからな。」

 

「はぁ…しょーがねえなあ!付き合ってやるよ!なんてったって俺のパーティには魔王軍幹部以上の相手にタイマンできる破壊神がいるんだ!相手がどんなやつだろうと返り討ちにしてやろうぜ!」

 

人任せすぎるだろ

あれ?そういえばウィズは?

 

「ああ、ウィズなら昨日私を慰めてくれたときに私の聖なる力に当てられたのか、今は寝込んでるわよ?」

 

.........アンデット用の回復魔法創ってやらないとな

 

という訳で、とりあえず宿に一番近い温泉にやってきた。あんまり人数が多いと目立つから、カズマとめぐみんはウィズの面倒を任されている。

貴族であるダクネスの説得のおかげで、堂々と調査ができる。多分ダクネスが貴族であるって実感したの初めてだと思う。

 

「で、温泉に来たはいいがどうするんだ?」

 

「決まってるでしょ!私がこの温泉に手を入れて浄化を…」

 

「昨日そのせいで怒られたの忘れたのか」

 

さて、ちょうどいい能力は.........

 

「"ウィッチ"『ポーション精製』」

 

ガラス瓶に温泉のお湯を入れて濃縮していくと

 

「うわ、なんだこの猛毒」

 

毒Lv255(永続)ができた。エグい

 

「やっぱりこの温泉に毒が混入してたのね!なら今度こそ私が浄化して…」

 

「温泉がただの風呂になるだろが!学習しろ!脳みそダチョウが!」

 

さて、この毒のみを浄化ね、発酵した蜘蛛の眼で醸造して.........上手いこと反転してくれた。これで変質したらヤバかったけど。

 

「じゃあこれを入れて.........よし」

 

浄化完了っ!

 

「終わったから次に行くぞ」

 

「ん?早くないか?」

 

「解毒したが?」

 

「え?いやいや、神である私ですら少し時間がかかったんだからこんな短時間で解毒できる訳……毒がなくなってるわ!しかもお湯になってない!」

 

神ねえ.........もういっそのこと神を名乗ろうかな(←え?)

 

「とりあえずこうやって温泉を消毒して回ればいいかな?」

 

「.........?確か私達の目的は温泉を汚した犯人探しだったのでは.........」

 

「「あっ」」

 

そうだった。アクアがやたら浄化したがるから忘れてた。

ダクネスが言ってくれなかったらただの温泉巡りになるとこだった…

 

10

 

「敬虔なるアクシズ教徒の皆さん!聞いてください!今この街では、魔王軍によって温泉が汚されています!」

 

どうしてこうなった?

確か温泉を汚した犯人探しだったはず

なのに気づけばこんなスピーチをしていた。

何を言っているのか分からねえと思うが(ry

 

「あっ、カズマにめぐみん、ウィズもいるじゃん」

 

宿に置いてきた三人を発見した。

 

「おい、これはどういうことだ?」

 

とりあえずカズマに全てを話した。

温泉汚しの犯人を捕まえるため、昨日浴場にいた怪しい男の絵を描き、ギルドに提供して依頼を出した。女の方はこの温泉汚染に乗り気じゃなかったので関係はあまりないだろう

ギルドの人は乗り気では無かったが、そこはダクネスの貴族特権でなんとかした。

……だがあの女神はそれだけでは満足しなかったらしい。

今は流石に女神の名は名乗れないので「アクア様の天啓を聞くことができるアクシズ教徒」というように念押しして、街の人達に訴えかけさせている。

.................と、こんな事を説明しといた

 

「この街を陥れようとする魔王軍を倒すため立ち上がるのです!この街のために!アクシズ教のために!アクシズ教をよろしくお願いします!ほら!ダクネスも言って!」

 

「うっ…あ、アクシズ教を…よろしく…お願いします…」

 

.................御愁傷様です。

 

「いや、なんであいつ他宗教の宣伝してんだよ。」

 

 

 

とりあえず、その場を後にして宿屋に帰ってきた。

 

「ふぅ…あんだけ大々的に宣伝してれば大丈夫そうだな。後はこの街のプリースト達に任せてゆっくりしてようぜ。」

 

「何言ってるんですかカズマ。まだこれからでしょう?」

 

これから?これで終わりじゃないのか?

 

「私の爆裂魔法はまだ火を吹いてないんですよ!早く魔王軍相手に打ち込みたいです!」

 

「お前正気か?もし街中でそいつ見つけたらどうすんだよ?勢いに任せて爆裂魔法なんざ使えば、死者でるだろうが。というか爆裂魔法撃つ前に攻撃されて死ぬだろ。」

 

「どんなやつが来ても返り討ちにしてやるって言ったじゃないですか!クエストはまだ終わってないですよ!」

 

「ああそれ、スティーブがいること前提だから。スティーブいなかったら全力で逃げるから」

 

そんなに信用されても困るんだが?

 

「とりあえず今日は休もうか。そろそろアクアたち帰ってくるだろうし…魔王軍探すのは明日でいいだろ」

 

「では私は一足先に失礼しますね。またアクア様にあてられたら弱ってしまうので…」

 

そう言ってウィズは風呂場へ行った。

なのでカズマ、ウィズが戻るまで部屋から出るなよ。

 

「え?」

 

11

 

翌日、怪しい男の捜索が始まった。

だが、目撃証言こそ得られたものの、見つける事はできていない。

アクアが大々的に演説した事もあって、もしかしたらこの街から去ってしまったのかもしれない。

それならそれで、血を流さずに済むからいいだろう。

戦うのはめんどくさいからな。

 

 

更にその次の日に、アルカンレティアの冒険者ギルドに行ってみると

 

「実は…先程この街の全ての温泉から毒素が検出されました…」

 

「え?温泉は全部浄化したはず」

 

「例の男は現れたのですか?」

 

「いえ、それが…温泉に出入りしたという目撃情報は無くて…ある時間帯に温泉宿の宿泊客がほぼ同時に体調不良を訴えられまして、それで調査してみた結果温泉がまた汚されていたのです。」

 

誰にも見られずにこっそり温泉に毒を入れたのか?…だとしてもこの街の全ての温泉に毒を入れられるのか?

.........ひとつだけ方法があったな。

 

「確か…アルカンレティアの温泉は、全て1つの源泉から来てるんだよな?だったら、源泉に毒を入れてしまえばいいのでは?」

 

「おい。だとしたらかなり不味いんじゃねぇか!?」

 

このままだとアクシズ教団が!.........あれ?別にどうでもよくね?

 

「皆!源泉へ行くわよ!温泉を汚染してうちのかわいい信者を困らせてくれたやつをやっつけなきゃ!」

 

アクアがいつにもましてやる気だ。こういう信者を大切にしようとするところは女神らしいんだな。その信者どもはゴミだけどな

 

 

 

 

という訳で源泉へ足を運んだ矢先

 

 

 

 

「ダメです。お引取りください。」

 

「なんでよー!私アクシズ教のアークプリーストなのよ!ほら!この冒険者カード見て!」

 

「いや、関係ないんで。」

 

早速出鼻を挫かれた。今、源泉への道を守る衛兵に行く手を阻まれていた。

そもそも、温泉はこの街の生命線だ。そんな温泉の源泉が1箇所からしか来ないのならば、源泉の警備が厳重になるのも当然の理といえる。

ここを通れるのは、源泉の管理者だけらしい。

 

「敬虔なるアクシズ教徒よ。聞きなさい。これは必要な事なので」

 

「「自分エリス教徒です。」」

 

「なーんーでーよー!お願い!この先に温泉を汚した元凶がいるのよ!」

 

「元凶って…ギルドで貼り出されてた魔王軍だっていうあの色黒の男?…そんな人来てませんよ。」

 

「でも全ての温泉が汚されてるのよ!絶対いるのよ〜!」

 

「無理無理、さっさと帰りなさい。」

 

アクアの必死の熱弁も、全く意味を成さない。こうなればギルド相手にも使ったというこの方法で……

 

「アクア、一回下がって。.........こちらにいらすのはダスティネス・フォード・ララティーナお嬢様でございます!」

 

「!?ダスティネス!?」

 

「あっ…ちょ…スティ」

 

「ええ!かの大貴族、ダスティネス家の令嬢ですよ!そしてこれは緊急の事案であり、貴族命令なのです!」

 

めぐみんが意外にもノッてくれた。助かる。

 

「さあお嬢様!早くペンダントを!」

 

カズマもか、助かる。

 

「うーん......本当はこんな事で権力を振るいたくはないんだが......背に腹は代えられないか.........」

 

そしてダクネスは、かつて裁判のときに出したダスティネス家のペンダントを衛兵に見せた。

ギルドで依頼を出すときも、こんな感じでダクネスがペンダントを見せたから依頼が出せた。

 

「ほ、本物だ!?」

 

「これは失礼しました!今すぐお通しいたします!」

 

貴族特権すげぇ.........

 

そして門は開けられ、先に通してもらえるようになった。

 

「ダスティネス様、実は先にここの管理者が来ていまして、誰も入れるなと言われていたのですが…」

 

「例の男の事ね!」

 

「いや、来てないって言ってただろ。」

 

「ええ、ごく普通の金髪の老人でしたよ。ここの管理も長年に渡ってされていたようで…ダスティネス様。大丈夫だとは存じますが、この先にはモンスターも出ますのでお気をつけください。」

 

「あ、ああ…ありがとう…」

 

12

 

刻々と山を登っていく俺たち。源泉までの道にはモンスターが出没すると聞いていたのだが…

 

「なんか…全然出てこねぇなモンスター。」

 

「そーゆー日もあるんじゃないの?」

 

「それもそうか。」

 

まぁモンスターがいないのはいい事だ。若干1名ほどがっかりしてる奴がいるが…

 

「うう…モンスターがいないではないか…」

 

「いいじゃない!なんでなのかは分からないけど、モンスターがいないのは好都合よ!ちゃっちゃと源泉に向かいましょう!」

 

節子(アクア)それドロップちゃう、フラグや!

 

「ん?なんだあれ?」

 

毛皮が落ちてる。というかこれ.........

 

「こ、これは…初心者殺しじゃないか。」

 

しかもよく見ればそれは1つだけではない…それは道端に無造作に無作為に捨てられてるかのように散乱している。武器や魔法で傷つけられたような跡がない。まるで中身だけ吸い取られたかのような状態だった。

 

「初心者殺しは、中級クラスの冒険者でも少し手を焼くモンスターですよ?それがこんなにたくさん…」

 

今までモンスターに遭遇しなかったのはこういう事だったのか…まさか監理の爺さんが、と思わなくもなかったが、めぐみんの言うとおりただの爺さんがこれほどの初心者殺しを始末できるとは思えない。

 

「山頂になにか居ることは確かだな。皆、気を引き締めていくぞ!」

 

おお、ダクネスが頼もしい。いつもこうならと思うのも、何回目なんだろうか。

 

 

 

 

とにかく、ダクネスの言うとおり警戒して進む。若干休憩を挟みながらも歩いていく先、ようやく頂上が近づいてきたのだが…

 

「あっ!毒よ!この温泉毒が入ってるわ!」

 

源泉と温泉を繋ぐ管、それが一部切られた所から覗くのは、ドス黒い温泉…と思われる物。誰がどう見ても汚染されている。それを見たアクアは間髪入れず、自らの手を温泉に突っ込んだ!

 

「あっつい!!」

 

「何やってんだ!『フリーズ』!」

 

カズマが慌てて「フリーズ」をかけるも、焼け石に水だ。

 

「『フリーズ』!」

 

「『フリーズ』っ!」

 

あ、やり過ぎた。温泉が凍っちまった。

 

「スティーブやり過ぎ!」

 

すまんねアクア、"ブレイズ"で溶かすから。

 

「全く…スティーブが解毒剤を作れるの忘れたんですか?」

 

「あっ、そうだった…」

 

解毒剤を温泉にぶちこんでいく。やり過ぎて温泉に毒完全無効効果が追加されたわ。

そうやっていくつか汚染されていたパイプの温泉を解毒していきながら、ついに源泉が湧き出る場所についた。

 

「ん?誰かいるぞ?ってあいつは!」

 

そこにいたのは衛兵の言う金髪の老人ではなく、浴場で見た色黒の男だった。 

 

「ちょっとあんた!何してるの!ここは管理者以外立ち入り禁止よ!」

 

「なんです?貴方達は?私はここの管理者なのですが…非があるのはそちらのの方では?」

 

嘘だな。管理人は金髪の老人だったはず。こんなゴツそうな見た目の男な訳がない。

 

「とぼけても無駄ですよ。ここへ来る最中、温泉が汚されているのを私達は見ているんですからね。」

 

「いちいち温泉に毒を入れて回るのが面倒くさくなったから源泉にやってきたのか?」

 

ホント雑だな。

 

「私の名はダスティネス・フォード・ララティーナ。貴族権限により同行を願う。そして何をしていたのか話してもらおう。」

 

「ちなみに源泉は全部解毒したぞ」

 

「……何を言ってるのか分かりませんね。私は温泉の管理者としてここに来ただけなのですが…」

 

なおもとぼける謎の男。いい加減にしないと話し合い(物理)するぞ?

やはり話し合い(物理)、話し合い(物理)は全てを解決するっ!

 

「あ〜!!思い出しました!ハンスさん!ハンスさんですよね!私です!リッチーのウィズですよ!」

 

ハンス?どっかで聞いたことのあるような?

 

「え?は、ハンス?誰ですかそれは…私はそんな名前では…」

 

途端に焦りだすハンス。冷や汗ダラダラしてそう

 

「忘れちゃったんですか!?ウィズですよ〜!同じ魔王軍幹部じゃないですか!」

 

うーん?やっぱどっかで?魔王軍幹部でもう心臓の所まで出てきてるのに.........心臓えぐりだそうかな?(狂気)

 

「そういえばハンスさんはデッドリーポイズンスライムの変異種でしたね!」

 

.........思い出せないのならその程度のことなんだろうな(諦めんなよ!諦めんなお前!どうしてそこで諦めるんだよそこで!)

 

「いい加減正体明かしなよハンス…」

 

「もうお前の正体分かってんだぞ。ハンス」

 

「往生際が悪いですよ。ハンス」

 

「…ええい!ハンスハンスうるさいこのクソどもめ!おいウィズ!何故俺の情報をバラした!お前と俺らは互いに不干渉の関係にあるはずだろうが!」

 

「ええ!?私何かハンスさんを困らせる事しましたか!?」

 

「してるわ!」

 

素なのかわざとなのか、ハンスの情報盛大に教えてくれたもんね。

 

「カズマカズマ」

 

「なんだスティーブ」

 

「スライムは雑魚だと思ってるだろ。けどな、スライムはとても強いモンスターだぞ。物理攻撃が効かず、魔法攻撃にも高い耐性をもつ。なんでも食べるし、一度張り付かれたら口を塞がれ窒息死か消化液で溶かされるぞ」

 

「マジかよ」

「マジだよ」

 

「カズマ!しかもやつはデッドリーポイズンスライムです!街中の温泉を汚染できるのですから相当の毒素を含んでますよ!」

 

「擬態ができることからかなり高位のスライムであることは間違いないし、しかも魔王軍幹部で変異種。体に触れたら即死するかも.........」

 

「死んでも私が生き返らせれるけど、体がないとそれも不可能だからね!」

 

お、ようやくできたな。携帯型醸造台、便利だな。そおい

 

「ん?なんだこの容器は熱ぅぅぅ!!なんだこれは!」

 

「おし、効いた!」

 

「おいテメエ!何をしやがった!」

 

「何って、フルオロ酸かけただけだけど?」

 

硫酸の一京倍の酸だぞ。クラフターの技術力なめんなよ。

 

「だけだけど?じゃねぇよ!俺を溶かすたぁどんな酸だ!俺は物を溶かす事はあっても溶かされたことなんざねぇよ!まさか解毒したってのも事実なのか!?何者だ!? 」

 

クラフターだよ

 

「こいつはスティーブだ!聞いて驚くなよ?こんな姿だが、これまで魔王軍幹部を2人討伐してる上にあの機動要塞デストロイヤーだって倒している!あと男だ!」

 

うんカズマありがとう。ついでに最後の何?

 

「なんだと!?こんなひょろそうな小僧が幹部を討伐!?それにこんな弱っちい男が関わってるだと?まさかベルディアとバニルはこいつらにやられたっていうのか!?」

 

そうだぞ。あとバニルは生きてるぞ。

 

「スティーブの目に止まったのが運の尽きだ!さぁスティーブ!やっつけてしまえ!ウィズ!おまえは下がってていいぞ!」

 

「え?いや…確かにあまり戦いたくはないんですが…」

 

「おいお前…あれだけ強気になりながら名乗りもせず、結局そこの小僧に丸投げか?流石にそれは引くぞ…お前にはプライドとかないのか?」

 

ああ、カズマのプライドは樹海に捨ててきたらしいよ.........樹海ってどこ?

 

 

13

 

「あの…ハンスさん。私としてはなるべく穏便に解決したいんですが…」

 

「はっ!まさかお前の口から穏便なんて言葉が出るとはな。冒険者時代は穏便とは真逆の性格だったのにな。」

 

「うっ…それはあのときはまだ青かったから…それにこれはハンスさんの身のことも思ってなんですが…」

 

昔のウィズってどんな性格だったんだろ。魔法使いのバーサーカーみたいな感じ?めぐみんじゃん

 

「俺だって引けないんだよ。ここに潜入して苦節数年。もう源泉はほとんど汚染し終えた。そこのガキはここまで温泉を解毒してきたと言っていたな?だが、お前が道中の解毒をしてる間に俺はほとんどの源泉を汚した。かなりの濃度の毒でな。そしてあと一つ、汚染できればもうこの忌々しい街に用はない。」

 

「ん?そういえばお前ここに来るために擬態してきたって言ったけどさ、管理人の爺さんはどうしたんだ?」

 

あ、確かに。偽物になるのなら当然本物もいるわけで…管理人さんなにしてるんだ?

 

「ああ、あの爺なら食ったぞ。擬態するためにも食う必要があるからな。」

 

「『カースド・クリスタルプリズン』!」

 

「ぎゃああああああああ!!!」

 

ハンスがそう言った瞬間、ウィズが氷結魔法を唱えたかと思えば、巨大な氷の塊がそのままハンスの腕を固めていた。

やった!かき氷食べ放題だ!(マイペース)

 

「私が魔王軍に干渉しない条件は戦わない一般人を殺さない事です。確かに、冒険者や騎士といった職業の方達なら、モンスターに殺されても文句はありません。」

 

ぽつぽつと、だけど一言一言力強くウィズは語る。そこにはいつもドジ踏む店主の姿はない。

完全に、この世界の最強モンスターと言われるリッチーそのものだった。

すげえ、トワイライトリッチー並みの迫力だ。

 

「冒険者はモンスターを殺してる以上、殺られる覚悟も必要ですし、騎士は税をとって人々を守ってるのですから殉職しても仕方ありません。」

 

「ウィズ!俺とやるってのか!お前は穏便に済ませたいと言ってただろうが!」

 

ハンスが叫ぶけどウィズは耳を貸さない。ふと後ろを見ると皆震えている。皆ビビってるんだろうな。

ちなみにこういうのは慣れている。

 

「ですが.........管理人さんは、ただの一般人じゃないですか。」

 

静かに訴えかけるようにウィズは言う。

あんな威圧を見せたけど、ウィズも本当は戦いたくないのか?

 

「さっきも言っただろ!俺はもう後には引けない。あの源泉を汚し、そして俺の毒を無効化できるそこの小僧を殺せば悲願が叶う!そのためには手段なんざ選んでられねぇんだよ!」

 

そう言うとハンスは凍った腕を切り離し、新たな腕を生やした。

 

「そうですか…なら、残念ですが貴方はここで倒します!『カースド・クリスタルプリズン』!」

 

「っく!アイツ相手じゃやっぱり分が悪ぃ…こうなったら秘密兵器を出すしかねぇな!」

 

ウィズがまたハンスを氷漬けにしようとするがハンスは間一髪で避ける。

そしてハンスは見覚えのある(・ ・ ・ ・ ・ ・)クリスタルを取り出した。

 

「え?おいおい、なんでお前がそれを持っているんだよ」

 

その予想は、何処からともなく現れた黒曜石の柱と天に伸びる光、そして中央に発生した岩盤で確信した

そして、ハンスの持つクリスタルが砕け散った瞬間に現れたのは

 

全身が闇のような色に包まれた、紫の眼を持つ

 

「......エンダードラゴン!?」

 

何千、何万と倒して来たので見間違えることはない。

MINECRAFT界のラスボス、エンダードラゴンだった。

 

「ひ、秘密兵器!?そんな物私が魔王城にいたときは聞いたことなんて…!」

 

「お前が出ていってから入ってきたやつだからな」

 

こちらにもエンドラがいるのかと思ったが違うようだ。

 

「俺が源泉を全て汚し終えたら、そこの小僧を始末してやる。さぁやれエンダードラゴン!奴らを足止めしろ!」

 

逃げた!逃げるな卑怯者!責任から逃げるなぁ!

 

「ちょっと待ちなさいハンス!逃げるなんて卑怯よ!」

 

「ちょ、危ない!」

 

アクアがハンスを追おうとしたが、ドラゴンブレスが飛んできていたので慌てて引き戻す。

ドラゴンブレスが当たった場所は紫の霧が発生。地面は溶けていた。

あれ?酸性だったっけ?アルカリ性だったはずなんだけど?

 

「って熱っ!」

 

「痛っ!スティーブ!?大丈夫!?」

 

おもいっきり直撃してたよ。

 

「『カースド・クリスタルプリズン』!」

 

ウィズが羽を氷漬けにしようとするが

 

「効いてない!?」

 

魔法攻撃耐性極大だってよ。爆裂魔法すら効かないって嘘だろ。

 

「まずはあのドラゴンをなんとかして片付けないと…」

 

「そんな事してたら温泉が全部汚染されちゃうわ!そんな事になったらアクシズ教が滅んじゃうわよ! 」

 

「「「「別にいいんじゃない?(ないか?)(ないですか?)」」」」」

 

「良くないわよー!いってたじゃない!魔王軍に攻められやすくなるって!」

 

「だからってどうするんだよ!アレを放っておくわけにはいかないだろ!」

 

未知の敵を前にパーティはパニックに。

エンドラはというと、一応攻撃はしてこない。

「倒す」のではなく「足止め」するという役割をよく分かってるのかもしれない。以外と頭良かったんだな。

 

「任せとけ、エンドラなら何万と倒してきた。だから皆はハンスを倒してこい!」

 

「で、でもスティーブがいないと…」

 

「大丈夫!こいつを倒したらすぐそっちに行く!」

 

さて、このクソバエ、どう料理してくれようか?

 

「"クリーパー"『エクスプロージョン』!」

 

......当たり前のように無効化するのやめてもろて

 

「"ウィザー"&"エンダードラゴン"&"ウォーデン"&"エルダーガーディアン"」

 

ならボスバトルでもしようか!

 

「『スカルク』!」

 

スカルクを大量発生させてエンドラの視界を塞ぐ。

そして同時に、カズマ達は走り出す。

ハンスが行った方へ向かおうとするカズマ達を足止めしようとエンドラは動く。

だけど行かせねーよ。

 

「お前の相手はこっちだエンドラ!徹底してぶちのめしてやる!」

 





エンダードラゴンはスティーブが五歳の時から倒され続けています。


エンダードラゴンは抜刀剣や一部の魔法などMOD系を無効化するヤベエやつ。
スティーブの能力としては『特殊攻撃無効』として扱われている。


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#31 溶ける

意味のあるサブタイ


.........多分!


相変わらずバトルの描写は青石クオリティ

いや青石って誰だよ。全国の青石に靴舐め土下座してこい。


 

前回のあらすじ エンダードラゴン召喚

 

14

 

大量のブレスが降ってくる

即座に見切ってやり過ごす。

ブレスが当たった場所は紫の霧が発生して周囲の地面を溶かしていく。

もしかしてだが、ハンスの毒を使っているのか?

 

「『衰弱攻撃』からの『レーザー』!」

 

.........当たり前だけど状態異常無効かよ

 

 

「『ウィザースカル』連射!」

 

まずはエンドクリスタルを破壊していく。

破壊完了!

 

「『衝撃波』っ!」

 

これは効いている。矢より攻撃力が高いのでこれを使っていこう。

 

と、いきなりエンドラが紫のレーザーを撃ってきた

 

「は!?危なっ!」

 

丸石で壁を作ったがすぐに溶かされた。というかよく見るとエンドラブレスが多段式になっている。

まさかだと思うけど.........

 

「お前、真のクラフターモードのエンドラか!?」

 

マジかよ、ハエじゃねえ。ガチもんのドラゴンだ!(ひどくね?byエンドラ)

 

エンドラはさっきからドラゴンブレスを吐いたりレーザーを放ってきたりしてくるが一向に降りてこない。

 

「"エンドラ"『飛行』.........これで直接シバいたる」

 

背中からエンドラの羽を生やして飛ぶ。人間辞めちまった(人間です)

 

「"エヴォーカー"『不死のトーテム』&"帯電クリーパー"『落雷の爆裂』!」

 

一回蘇生と自爆のコンボ.........128ダメージで十分の一ってマジ?真のクラフターモード越えてるよ?

 

 

 

 

 

 

一方その頃カズマ達は

 

「おい!スティーブに言われて思わず走り出しちまったけどどうんすんだよ!」

 

「どうするも何もあのクソスライムを倒すに決まってるじゃない!うちの信者たちを滅ぼそうとした落とし前をつけてやるわ!」

 

「それにしてもアイツ思ったより速くないか!?」

 

カズマ達はハンスを追っていた。

だけどどうすればいいか全く思いついていないようだ。

とはいえあいつを源泉に近づかせることだけはダメだということは分かる。

 

「とりあえず…『狙撃』!」

 

「フン!そんなのが効くか!返してやる!」

 

カズマが放った狙撃は当たりはしたものの、ハンスは何もダメージを受けていない。

それどころか刺さった矢を抜いてカズマの方へ投げてきた

 

「うわっ!危ねぇ!」

 

「カズマ!奴に物理攻撃は効かないと言っただろう!」

 

「だからってカウンターされるとは思わないだろ!?」

 

そしてふと、カズマは思い出す。

 

「そういえば別の弓持っていたはず」

 

そうして取り出したのは.........ドットで書かれたような弓だった

 

「何よその弓?というか神聖な力を感じるんですけど」

 

「なんか『時代に消された弓』って名前らしいぞ?」

 

実はカズマ、スティーブの部屋からこっそり持ち出していたのだ。

.........多分スティーブが知ったらキレる。

 

「『狙撃』!」

 

「何度やっても無駄.........は?」

 

カズマの矢は、ハンスの腕を 木っ端微塵にした。

 

「って熱ううう!?」

 

さらには矢の貫通した場所から発生した炎にハンスが飲み込まれる。

さて、ここで一つ確認したいことがある。

ハンスはデットリーポイズンスライム。

デットリーポイズンスライムはスライム。

スライムは物理攻撃無効(・ ・ ・ ・ ・ ・)

 

 完 全 無 視

 

というのは冗談で、実際はエンチャントの恩恵だったりする。

パワーⅤフレイム 耐久力Ⅲ 無限と修繕

まあ、時代に消された弓の名前はこ↑こから来てたりする。

 

閑話休題(↑ちょっと待ってお前誰?)

 

 

ここからはカズマ視点

 

 

「チッ、何しやがった!だがな、こんなもんはかすり傷だ!」

 

本人の言う通り、かすり傷のようだ。

 

それからというもの、ハンスを止めようと皆攻撃するがあまり通じない。

ウィズの出す氷魔法は透明な結界のようなもので防がれている。

ダクネスは勿論の事、アクアの浄化も対象に触れないと行使できないので今は戦えない。

俺の狙撃で少し通じるほど。

 

もう最後の源泉も近い.........スティーブがいない中この状況をなんとかするにはあれしかない。

 

「めぐみん!爆裂魔法を準備しろ!」

 

「分かりました!やっとあの汚物の権化に我が爆裂魔法を撃ちこむときが来たのですね!」

 

「な、なに!?爆裂魔法だと!?」

 

めぐみんが爆裂魔法を使える事に驚いてる様子。

まぁそうだよな…とはいえ今、あいつを消し飛ばせるような手段は爆裂魔法くらいしかないだろう。

仮に倒せなかったとしても、大ダメージを与えられるから時間稼ぎはできるはずだ。

 

「ウィズ!足止めを頼む!」

 

「『ボトムレス・スワンプ』!『カースド・クリスタルプリズン』!」

 

「なっ!?グワぁ!!クソッタレが!」

 

下半身を凍らされたハンス。

魔法耐性の強いスライムを凍らせられるってウィズすげぇな…というか、最初からこうしとけば良かったな。

 

しかし、ハンスはまだ諦めていない。

 

「これで俺を捉えたつもりか?だがなぁ…ツメが甘いぞ!俺にはこういう手段だってあるんだからな!」

 

そう言うとハンスは自らの右腕を乱暴にちぎり、源泉へ向かって投げた!

 

「「「あ!」」」

 

放物線を描いて源泉に吸い込まれんとする猛毒の塊。しかし、それが源泉に落ちることはなかった。

 

「『狙撃』!」

 

「な、なんだと!?」

 

そう、俺の狙撃スキルで撃ち抜いたのだ。狙撃スキルの命中率は幸運値、器用さに比例するからな。

 

「チッ…!」

 

苦虫を噛み潰したような顔をしたハンスはそこから自分の体の一部をちぎってはどんどん投げ始めた。

 

「アクア!運上げる魔法を頼む!馬車の座席取りでじゃんけんする時使ったやつ!」

 

「わ、分かったわ!『ブレッシング』!」

 

アクアの魔法により、俺の射撃精度は更に正確になる。

 

「『狙撃』!『狙撃』!『狙撃』!」

 

そのおかげで、ハンスが源泉に向かって投げつける肉片を全て撃ち落とした。

 

たまにこちらにも投げてきたが、撃ち落とすか、ダクネスが対処してくれた。

 

「んな馬鹿な!?そんな命中精度があってたまるか!さっきの俺の毒を無効化した小僧といい、爆裂魔法を扱えるそこの紅魔族といい、その弓といい、なんなんだお前らは!」

 

「この男を甘く見ないことだ。他のステータスは貧弱だが、運だけで言えば最高クラスなのだからな!」

 

「おいダクネス!それは褒めてんのか?」

 

"他のステータスは貧弱"の部分明らかにいらないだろ…

 

「さぁカズマ!アイツの投げる毒片なんて全部落としちゃって!」

 

「ぐぬぬ!クソが!」

 

バカの一つ覚えのように自身の体の一部を源泉へ投げるハンス。

 

「おう!任せろ!」

 

この弓、矢が一本でもあれば何度でも射てるようだし、あとは体力『ガシャンッ!』勝負.........え?

 

「.........弓、壊れた」

 

「「「え?」」」

 

ポチャン

 

「ああああああ!?私の温泉がぁぁぁ!!」

 

「ダメですアクア様!それはハンスさんの体の一部です!毒の濃度が濃すぎます!」

 

急いで源泉に手を入れようとするアクアとそれを止めようとするウィズ。

あー…冷静になって考えてみれば、スティーブに解毒してもらえばいいだけの事なんだよな…必死になってて頭が馬鹿になってたわ…

 

「カズマ!爆裂魔法の準備ができましたよ!」

 

見ればアイツは今にも氷を破ろうとしている。

 

「よし!ウィズ!アクアを連れてそこから離れろ!爆裂魔法をぶっ放すぞ!」

 

ウィズがアクアを連れて離れていく。

流石リッチー…なのかどうかは、知らないが速い。

そうして最高の舞台が出来上がった。

 

「撃たせるか!纏めて食ってやる!」

 

と思ったが、奴は氷の枷を解き放っていた。そしてそのままこちらへと向かってくる。

 

「ちょっ!?カズマ!ハンスがこっちに突撃してきますよ!」

 

「マズい!めぐみん!ぷっ放て!」

 

「い、いきます!『エクスプロージョン』!」

 

 

 

 

(DIO)時は戻りだす.........そしてスティーブ視点へ

 

うん☆死にそう(絶望)

いやいやいや、聞いてない聞いてない。

エンドクリスタル復活とか聞いてない。

     1tickで1回復とか聞いてない。

      爆裂魔法は?効いてない。ってやかましいわ!

 

ガチでどうしよ。『時代に消された弓』でも使って......バックパックにないのだが?

まあ、効いても7ダメージくらいだろうしいいけど。

 

「って、え?」

 

いつの間にかエンドラの頭が三つに分けれ始めていた。

 

「.........は?」

 

さらには体からエンドクリスタルが生えてきて.........っておいおいおい。

エンドラから白い煙が上がり始めてどんどん変化していく

 

「.........ミュータント化し始めたぞ?」

 

昔を思い出す。とあるクラフターが創った薬。

そいつはその薬にケミカルXと名付けた。

そいつは実験として外にいた大量のモンスターにかけた。

その日はモンスターがいつもより多かったなぁ。

そしてケミカルXの効果が発現すると、白い煙が上がり.........

 

モンスターの半分は溶けだし、もう半分はミュータント化した。

 

あのあとは正に大乱闘だったな。

増殖するミュータント。

リスキル祭りからの脱出。

 

まあ、その事件はとっくに解決したが。

 

 

閑話休題

 

 

エンドラのミュータントも何度か見たことあるが、あれは一人では倒せない。

数十名のクラフターが必要だ。

 

そんなやつが召喚されたらどうなる.........

 

グチャア

 

「.........あ」

 

いきなり、ミュータントエンダードラゴンに成りかけていたものが溶けはじめた。

 

「.........見事なほどの失敗例だな」

 

ミュータント化は50%の確率で失敗し、魂の死(・ ・ ・)に繋がる、禁忌の秘術。

 

エンダードラゴンだったものはドロドロの肉塊になっていった.........

 

 

「あ、ヤベ、早くカズマのとこに行かんと」

 

15

 

「カズマ!無事だったか!?」

 

カズマのとこに行く途中で爆発音が聞こえたので全力できた。

 

「ああ!大丈夫だ!」

 

ふう、なら良かった。めぐみん背負っているし、今のはめぐみんの爆裂魔法だったのだろう。

 

「く、クソがぁ…」

 

「ふぁ!?」

 

カズマ、ふぁ!?は無いだろ

てか、ハンスの状態がヤバい。まず右半身が焼けただれている。右腕に至ってはちぎれかかっている。

爆裂魔法を食らってその程度で済んだのがヤバい。

更になにが凄いって…

 

「うぬぬぬぬぬ…」

 

「殺らせねえよ?」

 

あの爆破を受けてなお向かってきていた事だ。

今ハンスは、カズマたちに飛びかかり、振りかざしたほぼ無傷の左手を掴まれている状態だ。状態異常無効が酸にも耐性あって良かった。

 

「スティーブ!大丈夫か!」

 

「大丈夫だダクネス!」

 

だが少しずつ掴んでいる手が溶けはじめた。強すぎんだよ!

 

「カズマさん達下がってください!…『カースド・クリスタルプリズン』!」

 

「ちぃ!ウィズのやつが復帰したか!」

 

「サンキューウィズ!助かった!」

 

「ありがとウィズ!」

 

手がいてえ。

 

「スティーブ!毒のダメージは大丈夫か?」

 

「少し手のひらが溶けたが問題なし!」

 

「進撃○巨人の超大型○人みたいなことになってるな.........」

 

筋繊維丸見えだぞ。見るか?

 

「か、カカカズマ!うしろ!後ろ!」

 

「どうしためぐみん!」

 

めぐみんはカズマの後ろにいる。そしてカズマはめぐみんを見ようと後ろを振り返る。

 

「.........え?」

 

そしてカズマの後ろにいたのは.........

 

 

うちの屋敷よりも大きいのではとも思えるほど巨大な紫色の塊があった。

 

「な…な…なんじゃこりゃぁぁぁあ!!」

 

「す、すごい!凄いぞ!猛毒を持ってなければ連れて帰ってペットにしたいくらいだ! 」

 

ダクネスがなんか寝言言ってるが無視。というかあれをペットとか絶対頭おかしい。ドMだし頭おかしいか。

 

「お、おい!なんなんだよあれは!?」

 

「違います!あれがハンスさんの、スライムとしての真の姿なんです!」

 

「あれが!?人間のときと体積変わりすぎだろ!?」

 

質量保存の法則に謝れ!

 

「わああああ!私の!私の信者たちの温泉がああ!カズマさんなんとかしてぇぇぇ!」

 

「いやいや、無理だろ!?いや…爆裂魔法を撃ち込めば…あるいは…」

 

「あの…あれに爆裂魔法を放ったらハンスさんの弾けた体の一部がそこら中に飛散して大変な事になると思うんですが…」

 

「いや〜!温泉が〜!ウィズ!あんなのちゃちゃっと凍らせちゃって!」

 

「アクア様…流石に無理です。万全の状態ならまだわかりませんが今の状態で凍らせようとすればハンスさんが完全に凍るまでに私の魔力が底をつきます。誰かから魔力をもらわないと…」

 

なるほど?

 

「凍らせればいいんだな?」

 

「スティーブ!出来るか!?」

 

出来るか出来ないじゃねえ。出来て当然なんだよ。それがクラフター。

 

「いくぞ?.........【I AM WINTER.】 『ICE AGE(氷河期)』」

 

一瞬、たった一瞬で、ハンスは氷漬けになった。

 

「よし!あとは.........」

 

「ほらめぐみん!これであの汚物を粉砕してしまえ!」

 

そういって魔力結晶と詠唱破棄のスクロールを渡す。

 

「ありがとうございます!まさか人生で二度も爆裂魔法を連続で撃てる日が来るとは!『エクスプロージョン』!!!」

 

爆裂魔法が炸裂する。

わぁ紫の雹だ.........

砕け散った氷を一つずつ浄化していくアクア。

 

.........温泉の浄化めんどくさいなあ。あと浄化薬がない。ハンスいなくなったし、自力で創るしかないか。

 

 





ケミカルXとかについては完全な独自設定だZOY☆

こっからどうしようか?

温泉のとこ終わった先があんま考えてない。


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#32 アウトロ


ハンスの後始末

今回は短めなのですぐに次話が投稿されるかも


 

前回のあらすじ ケミカルX!

 

16

 

「スティーブ......なにか言いたいことはあるか?」

 

「誠に申し訳ありませんでした」

 

「すげえ丁寧なDOGEZA.........」

 

現在、カズマにDOGEZAしていた。

 

その訳は......おい、アクア。珍しく叱られてないからって、ドヤ顔でアピールするな。

お前には色々と言いたいことがある。とくに部屋から酒を持ち出してたこととかな?

 

 

数時間前

 

 

ハンスをElectroblob's Wizardryの氷系最強呪文で凍らせた。

そしてその欠片を一つずつ浄化するアクア。

 

さて、さっさと解毒薬を創るか.....

 

「あれ?そういえば」

 

『クリエイト・アース』だと鉄の粉とか出たけど『クリエイト・ウォーター』だとどうなんだ?解毒薬できるのか?

 

「......いやできた」

 

すげえ便利。これなら『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』使えば一発だ!

 

「『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』!」

 

魔力量を制御して量を減らす.........

 

 減 ら な い

 

魔力が無制限に持ってかれる。これカズマあたりが使ったら死ぬわ。

 

「ちょ!?スティーブ何してるの!?」

 

「どうしたアクア.........って、え?」

 

そして発動......そのまま流される。

 

「ぶっ…ぐぁ、ぶはぁ…な…にがぁ…どうなって…ゲホッゲホ…」

 

「ちょ…まっ、て…カズマ…うぐっ…」

 

「これは…水攻め…んぐぅ、かぁ…悪く…んん…ない…」

 

「この川、深いッ!ボボボボボボ!!ボハァッ!!ブォーッ!ボホッ!ボホッ! 助けて!流されちゃゥボボボボボ!」

 

そして、アルカンレティアの外壁まで流れ着いた。

 

「うぉ!?ウィズ!めっちゃ薄くなってるじゃねぇか!おいダクネス!ちょっとこっち来い!ウィズをそこの茂みに運ぶぞ!」

 

「ちょっ!カズマ!いきなり起こさないでくれ!まだダメージが…」

 

ウィズが死にかけのようだ。ガチですまねえ......

 

と、ポヨポヨと何かが転がってきた。

 

「.........?」

 

「.........なんだコイツ」

 

敵感知に反応とかしないし敵ではない.........

 

「.........♪」

 

「おお、ひんやりプルプルボディ」

 

撫でてみると気持ちよさそうにしている

よし、『鑑定眼』!

 

 

種族名 ワールドイーター

スキル

『無限進化』『暴飲暴食』『聖魔物理無効』『装備化:シールド』

 

なんだこのバケモン。

種族名からスキルまでバケモン。

まあペットにするけど。(HA?)

 

「名前は.........『プルプル』でいいや」(クラフター特有の感性)

 

「どうしたスティーブ.........な!?スライムか!?.........あとで貸してくれないか?」

 

「.........いっとくけどペットだからな?あと快感覚える前に死ぬよ?」

 

「.........いやまて、そんな化け物をペットにしようと......あっおい待て!」

 

逃げろっ!プルプルがドMに犯されるまえに!

 

17

 

その後はまぁ…ゴタゴタあったが、ハンスはアクアの冒険者カードに名前があり、討伐できたようなのでひとまずアルカンレティアで討伐報告したものの、外壁損傷と街中浸水で多額の賠償が発生し、報酬はほぼチャラになってしまった。

その後、宿に戻るとカズマがアクアを攻めようとしたので事情を説明して.....

 

そして(冒頭)に至る

 

「お前はなんで稀にとんでも無いこと引き起こすんだ…」

 

「申し訳ねえ......けど言い訳するなら一つ。制御不能の魔法があるとは思わないじゃん.........あれ?稀にって過去になんかやらかしたっけ?」

 

「(そういえば今回のがスティーブの始めてのやらかしだな)」

 

「まぁ過ぎた事は仕方ないだろう。」

 

「そうですよ。それに今回は借金だって無かったんですから。許してあげましょうよ。」

 

「お前らが言うかトラブルメーカー2号と3号。」

 

1号はアクアだろう。というか今回の件で4号になっていそう.........

 

「でも確かにそうだな。4億か月100万が消える訳じゃないんだし、今日やらかした分は後々クエストかなんかで活躍してくれればいい。じゃ、反省会はここで終わりだ。今日はのんびりして、明日帰ろうぜ。」

 

そしてそのままその日は解散…と思ったのだが…

 

「失礼。カズマさん御一行はいらっしゃいますか?」

 

アルカンレティアのギルド職員とアルカンレティア温泉協会の人がやってきた。

 

「「「「「温泉が全てただのお湯になった!?」」」」」

 

「はい。先ほど温泉宿のいくつからかそんな報告が寄せられました。もしやと思い他の温泉宿にも確認したところ、全てお湯になっていました。」

 

「おい……」

 

「違う!流石に違うからな!?」

 

解毒能力はあるだろうが、浄化能力は無いぞ?

 

18

 

翌日、テレポートでアクセルへ戻り、ウィズと別れ屋敷へ入ると早速温泉協会の人物が来てから目に見えて動揺していたアクアを問い詰めた。

 

「あのクソスライムを浄化する時に力を出しすぎちゃってね…その…そのまま温泉が一気に浄化されちゃったみたいなのよ…」

 

「やっぱりお前か!道理でウィズが瀕死になる訳だ!」

 

良かった。ウィズはあの水のせいで死にかけたんじゃなかった.........

 

「仕方ないでしょ!カズマがなんか渋い顔するから!それに信者達の仇をとりたいと思って必死になってたらなんか力が爆発しちゃったのよ〜!」

 

せっかく活躍したのに本当に最後はしまらねぇな…

 

「まぁまぁ、結果的に信者達が代わりに払ってくれたんだから良かったんじゃないのか?」

 

「そうですよ。宣伝した甲斐があったというものです」

 

ふう。なら良かった.........

 

 

ちなみにその頃、最高司祭の執務室では

 

「温泉は、出なくなりましたが.........」

 

「ほんの数滴でありとあらゆる状態異常の解除に全身の傷の完全回復.........欠損部位であってもか」

 

「はい、さらには風呂桶一杯分もあれば蘇生すらできると.........アンデットや悪魔にも効果があるのが忌まわしいですが.........」

 

温泉のお湯が化け物じみた液体になっていた。

 

 

 エピローグ

 

 

「お茶が入りました」

 

「お、おうありがとう。スティーブ.........なんか目をつぶっていたからメイドかと思った」

 

「ぶち殺すぞワレ」

 

「おお、スティーブだ」

 

これが帰ってきて数分後の会話です。(嘘やろ。ホンマや)

 

帰ってきたあと、流石に罰が無いのはキツい(主に罪悪感)のでカズマに罰をくれとDOGEZAした。

その時カズマが「え?ドM?」とか言ってきたので流石に殴った。

そしてカズマに「なら罰として執事でもやってくれ」と言われて今に至る。

 

「ズズッ......ガチで旨い......スティーブってホントなんでもできるな」

 

「ええ、私はこの屋敷の執事なので。あと私のことはセバスチャンと読んでください」

 

「意外とノリノリだな!.........と言うか、スティーブの一人称って始めて聞いたかも」

 

「いや?この一人称はキャラ造りのために使っただけだし、本来の一人称ではないぞ?」

 

「キャラ造り言っちゃったよ.........と言うか執事服ってどこで手にいれた?」

 

さて、こののんびりした空間。大体誰かがぶち壊しに来る。

 

「めぐみん!ねえ、めぐみんいる!?そして、カズマさんも!あ!スティーブさんこんにちは!」

 

「キミは確かゆんゆんだっけ?よくギルドの隅にいる」

 

「は、はい!.........というかあれってスティーブさんなのかも.........

 

今何て言った?

 

「どうしたのですかゆんゆん?私になにか用ですか?」

 

めぐみんが立ち上がったが、ゆんゆんは小さく首をふる。

そしてこちらをまっすぐ見てきた。

え?なに?悪い予感がする。

勘はすげえあたるからな?外したこと無い。

 

「私.........!私.........!!スティーブさんの子供が欲しいっ!」

 

カズマが取り乱して紅茶を吹き出す。

 

しかし冷静に考えることが大切だ。

これ、告白か?なら答えは一つ

 

「うん、ヤダ」

 

 




ちょっとした番外編

「カズマカズマ」

「ん?なんだスティーブ」

「『時代に消された弓』って知らない?」

「......し、しししし、しらっ、知らないなぁ?」

「?その弓ならカズマさんが壊してたじゃない?」

「アクアァ!?」

「カズマ......?」

「あ、えっとその.........」

「正座」(ドス黒い声)

「ハイ......ってなんで頭にリンゴ」

「『アンラック255』『狙撃』」

「え?」(耳の真横を通る矢)

「次はアクア。リンゴを狙え」

「え、ええ」

「っておいいいい!?それは流石に死ぬって!」

このあとアクアとスティーブがリンゴに当たるまで交互に打ち続けた

「ハァ......ハァ......羨ましい!私も......今すぐにっ!!」

このあとダクネスはメイド服(かわいいやつ)で街を歩かされた。


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第五章 クラフターと帯電紅魔
#33 抜刀剣


特殊タグを使いこなす者、その名はどうにでもなれ(どうにもならねえ)

お気に入り登録数が100いったぞ!
投稿初期は20あれば御の字と思っていたのだが?

今回はサブタイどおりっすね。というか三分の一が多分抜刀剣




 

前回のあらすじ  ゆんゆん「スティーブさんの子供が欲しいっ!」

 

 

「うん、ヤダ」

 

拒否。断固拒否しよう。

 

「……なあめぐみん……聞き違いか、今ゆんゆんがスティーブの子供が欲しいとか言ったような気がしたんだが耳が悪くなったのか?ついでにスティーブが断ったことも」

 

「奇遇ですね、私にもそう聞こえました。私も耳が悪くなったみたいですね」

 

「お、おーい…アクア、悪いけど俺とめぐみんの耳に回復魔法を掛けてくれないか」

 

俺がそう言うとさっきまで固まっていたアクアがカズマとめぐみん

 

「『セイクリッド・ヒール』!」

 

そして自分の耳にも回復魔法を掛けた

 

「……私にもそう聞こえたから…」

 

「悪いゆんゆん、もっかい言ってくれないか…」

 

カズマがまた言うように催促した

 

「は、はい………私…スティーブさんの子供が欲しいです!!」

 

「うん、ヤダ」

 

「「「.........」」」

 

あれ?ダクネス.........し、死んでる!?

 

 

 

 

 

 

 

「おいどうなっているアクア!今掛けた回復魔法は、最高レベルじゃなかったのか!?」

 

「最高レベルよ!最高レベルを掛けたつもりだけどまだ足りないみたいね!」

 

「わ、私の耳もここまで使い物にならなくなったのですか!?」

 

「み、皆さん!い…一旦落ち着いてください!」

 

「いや、ゆんゆんのせいだからな?」

 

 

《落ち着かせた》

 

 

「で?なんでいきなり子供が欲しいとか言ってきたの?名前覚えてたから?」

 

「あ、い、いいえ!そうではなくてですね…その……スティーブさんの子供を産むことは…世界のためなんですよ!」

 

「へ?…それはどういう事なんですか?」

 

「めぐみん……よく聞いて……このままだと…里が…紅魔の里が……無くなっちゃうの!」

 

「……関連性無さすぎない?バタフライエフェクト働きすぎじゃない?休めよバタフライエフェクト」

 

「……詳しく教えてくれないか?」

 

カズマがそう言うと、ゆんゆんは無言で封筒を出す。

封筒の中には、二枚の手紙があり、その一つを読み上げた。

 

『めぐみん達の故郷……紅魔の里は今、魔王軍幹部率いる魔王軍の侵攻を受けていて、今絶対絶命の状況にある

この手紙の書き主、紅魔族の長でありゆんゆんの父親は長として、この身を捨ててでも幹部と刺し違える覚悟をしている

この手紙が届いている頃には多分自分は居ないだろうが…ゆんゆんが残っている限り血は途絶えないそして族長の座を任せる

この世で最後の紅魔族として…』

 

的なことが書かれていた。

そして二枚目の内容は

 

『里が滅ぼされ、絶望の未来が視えたと同時に希望の光も視えた唯一の生き残りのゆんゆんは駆け出しの街である男と出会う。人類最強だったが、両手両足を欠損した男と出会うが、それが未来の伴侶となる相手であり、後にその彼との間に生まれる子供が一族の仇である魔王軍を倒す者......』

 

的なことが.........ちょっと待て、両手両足を欠損ってどういうことだよ。その程度なら生えてくるぞ(※人間です)

 

カズマは無言で手を顔につけため息をつき

めぐみんはどこか震えていて

アクアは驚きのあまりまた固まっている

ダクネス?死んでるよ。

 

「色々と言いたいことがあるから言わせてもらうけど.........両手両足欠損ってどういうこと?こっちは五体満足だよ?ゆんゆんの目にはなにが見えてるの?」

 

「ち、違います!ただ、街で知っている男の人で一番強そうだったのがスティーブさんだったので.........」

 

「てか、ちゃんと見ろよ。この字をみただけで『どんな感想がくるかな?』ってわかるくらいの字と、一枚目と二枚目の筆跡の差とかを」

 

「え?」

 

さて、さっきから死んでるダクネスを起こすか

 

「おーいおきろーさもなくば泣いていやがることするぞー」

 

「んん、ならもっと寝る......」

 

「よし、ダクネスのメイド服コスプレ街歩きは確定......」

 

「それだけはやめてくれ!」

 

起きた

 

「あの、筆跡がどうしたですか......」

 

「動揺してるのか敬語がおかしい気がするぞめぐみん.........ほら、一枚目と二枚目の筆跡が違うだろ?ついでに『【紅魔族英雄伝 第一章】著者:あるえ』って書いてある」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「『追伸 郵便代が高いので族長に頼んで同封させてもらいました。二章ができたらまた送ります』だとよ」

 

「ああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!」

 

手紙を奪い取るとクシャッと丸めて炎の魔法で燃やし…

 

「わあああああああ!!あんまりよ!あんまりよ!あるえのばかあああああああ!!」

 

床に突っ伏して泣き出したゆんゆん

 

「フハハハハハハハハハハ!!そんな事だろうと思いましたよ!!大方手紙の内容に驚いて最後まで読まなかったんですね!!それにしても無様ですね!あなたの羞恥心と恥をかいた姿、大変美味でしたよ!!」

 

「.........ちょっとバニルよんでくる」

 

「やめろ.........」

 

「呼ばれて出てきたバニルだ!小僧ども、崇めるが」

 

「『エクソシズム』ー!.........ってなんで効いてないの!?」

 

「だってそれ」

 

「分身だからな」(仮面を外しながら)

 

「なんだこの混沌(カオス).........」

 

あ、ダクネスがまた死んでる。

 

 

「「さて、話を戻そうか」」

 

「それならまず分身を解こうか」

 

あ、解除してなかった。

 

「まあ別に紅魔族は無視でいいだろ」

 

「なんでですかスティーブさん!もしかしたら今も魔王軍の進行を.........」

 

「食い止めてるようなやつがあんなふざけた小説を送ってくるか?もしそうなら滅べばいいと思う」

 

「「「あ、」」」

 

どうせカッコつけたくてこんな書き方をしたんだろうがな。

 

「それだと私、何もかも勘違いしてたってこと......?」

 

「うーん?そういうことになるな」

 

「そ…そうですか……そうですよね……私の故郷の皆は強いですから心配は無用ですね……あの…お騒がせしてすみませんでした……私…今から紅魔の里に行ってきます……本当に…お騒がせしました…」

 

そう言ってゆんゆんは出ていこうとした

 

「いや、頼らないの?」

 

「え?……だ、だって……めぐみんはともかく…スティーブさん達は里とは関係ありませんので……里の問題に…巻き込みたくないです……それに……お、お友達を…危険な目に合わせたくないので…」

 

なるほどね。一応筋は通ってるなそして分かってはいたがゆんゆんは優しいな。けど

 

「友達だからこそ困ってたら助けたくなるものだよ?というかそろそろ行き当たりばったりで魔王軍幹部を討伐するんじゃなくてちゃんと準備して討伐したいしな」

 

「い…いいんですか?」

 

「ああ。てか頼れよな?友達だぞ。遠慮はいらない」

 

「……あ、あの…い、一緒に…紅魔の里に行って……戦ってくれませんか?」

 

「いいぞ、前にカエルから助けてもらったし」

 

「いいわよ。私も助けてもらった恩があるし…」

 

「私もだ……友人の助けになりたい」

 

「お断りします」

 

「よし行くぞ!準備しろ!敵は紅魔の里にあり!」

 

「え!?私は反対しました......」

 

「知らん!多数決で決定した!4:1で勝てると思うな!」

 

「なんかキャラ変わってますよ!?私は絶対に」

 

「来ないのなら留守中は爆裂魔法禁止な?」

 

「ぜひ行かせて貰いましょう!」

 

よし!

 

「そういえばスティーブ?なんかこんなの届いていたわよ?」

 

「ん?お、おおお!ようやく研ぎ終わったのか!」

 

 

 

「なんだその木箱は?」

 

「わざわざ王都の研師に頼んで来たんだよ。多分カズマも気に入ると思うよ」

 

カズマが「?」って顔をしている。

 

「取り敢えず開けるか。ゴーマーダーレー!」

 

「リ○ク!?」

 

木箱を開けるとそこには......

 

七本の二メートル弱の刀があった

 

「おお!刀だ!だけどそれなら俺も「なによこれ!?」うお!?」

 

アクアが驚いてる。

 

「これも、これも......この七本全部が!?」

 

「おい、どうしたアクア!?」

 

アクアがソファに腰を下ろす。

 

「この刀......一本一本が神そのもの(・ ・ ・ ・ ・)よ?」

 

「「「「え?」」」」

 

こっち見んな

 

「え?神?これがですか?」

 

「そうよ」

 

「刀の形の神ってどういうことだよ?」

 

「そうね。九十九神って言ったら分かりやすい?」

 

「九十九神.........これが?」

 

.........めぐみんが一本一本じっくり見ている。そんな見ても動かんぞ?

 

「......一本一本にすごい魔力を感じます......神と言われても信じそうなくらいに......」

 

ふうん?まあ、付けれるエンチャントを付けれるだけ付けてるからな。

 

「じゃあ刀の紹介を......左から、枯石の太刀、利刀「無名」紅玉、 魔剣「閻魔」、木刀「鉄刀木」、狐月刀「黒狐」と狐月刀「白狐」そして結月刀「付喪」だ」

 

「おおおおおお!」

 

めぐみんがすげえ興奮している。

 

「この中から好きなのを選ぶといいよ」

 

「え!?もらっていいのですか!?」

 

「貸すだけな?期限は死ぬまでだけど」

 

「おおおおおお!じゃあ私は狐月刀「黒狐」と狐月刀「白狐」で二刀流を!」

 

「あ、おい!ずるいぞ!?じゃあ俺は魔剣「閻魔」!」

 

「じゃあ私は利刀「無名」紅玉ね。赤と青って似合うかしら?」

 

「なら私は......枯石の太刀を」

 

「ゆんゆんは?」

 

「え!?私ですか?な、なら木刀「鉄刀木」を.........」

 

「じゃあ残りの結月刀「付喪」を」

 

よし、ちょうどだな。

 

 カズマ 魔剣「閻魔」

 アクア 利刀「無名」紅玉

めぐみん 狐月刀「黒狐」狐月刀「白狐」

ダクネス 枯石の太刀

ゆんゆん 木刀「鉄刀木」

 

となった。

 

「じゃあ使い方とかを説明な?」

 

「使い方ですか?カズマみたいに腰につけて抜けば.........」

 

そういいながら抜こうとするが

 

「ぬ、抜けない......」

 

「そりゃそうだ」

 

うーん?どう説明すれば?

 

「まずは持ち方だな。左の腰に刀を......そうそう。で、めぐみんはもう一本を背中に」

 

「こうですね」

 

「俺はどうすれば」

 

「MMORPGで手になにかを持たせるイメージしてみ?」

 

「なんだその説明......ってマジできた!」

 

カズマはクラフターになれそう

 

「次に振り方」

 

「え?でもこんなところで振ったら危ないんじゃ」

 

「大丈夫だよ。強い敵意を向けてくる相手にしか当たらないから。ほら、重さないだろ」

 

「あ、確かに......」

 

「で、振り方だけど、手の動きをイメージすれば刀が勝手に動いてくれる......決まった動きしかしないけど。ほら、こんな感じに動くから」

 

「そうなの?結構従順な神なのね......あ、できたわ!」

 

「俺はどうすれば......」

 

「右クリックでもイメージしとけ」

 

「どういうこと!?しかもできたし!」

 

 

「最後に高速移動だな。上手いことやれば空を飛べる」

 

「流石に飛べはしないんじゃ......」

 

「ほれ」

 

「ホントにとんだ!?」

 

飛べるぞ?エリトラと組み合わせたら無限飛行も夢じゃない......夢だわ。エリトラの耐久がもたねえ

 

「そうだな......ダッシュジャンプしながら抜刀するイメージかな?空中で同じことができれば飛べる」

 

「ダッシュジャンプだな.........アイタ!」

 

壁にぶつかったが成功はしている

 

「俺は.........」

 

「Vキーでも押しとけ」

 

「どんどん説明が雑になってる......しかもなんかできたし!」

 

そのあと、夜遅くまで抜刀剣の練習をした。

 

誰一人として飛べなかったが......

 

 

 

 

拝啓、故郷の皆様へ

旅行してもしなくても強敵に終われるような人生を送っておりますが、元気です。

皆様はどうお過ごしでしょうか?

真っ白いあの人は元気ですか?

よく寄生虫を軍事力で駆逐していたあの人は元気ですか?

空で暮らしている声が逆再生の四色kも元気ですか?

 

こちらは今......

 

「「「待ちなさあああああいい!!私達と良いことしましょうよおおおおおおお!!」」」

 

貞操と命の両方の危機を感じております!

 

 

翌朝、アルカンレティアからそのまま紅魔の里に向かって歩き出した。

 

「試し切りしたいわ」

 

順調に進んでいたが、いきなりアクアがそんなことをいい始めた。

 

「気持ちは分かるが、紅魔の里についたら魔王軍にでも切ればいいだろ」

 

「嫌よ、そんなに待つの」

 

道中にはほとんどモンスターがいない(安楽少女というモンスターがいたので斬ったら何故かパーティー全員に引かれた)

 

と、アクアが何やら魔法の詠唱を始めた

 

「お、おいアクア、何勝手にやってんだ、嫌な予感するから辞めてく「『フォルスファイア!』」……遅かったか」

 

アクアが空に打ち上げた青白い炎

 

そしてほんの十数秒後

 

 

 

「カズマー!今こそ新ウェポンのデビュー戦よ!!」

 

「出来るかふざけんなーー!!」

 

あいつあとで剣の錆にしてやる。

 

「"ファントム"『無制限エリトラ飛行』!」

 

「あああああ!スティーブー!助けてグエッ」

 

リードで食われそう(意味深)カズマを回収していく。あとは上から一匹ずつ始末......

 

空飛んでるんですけど

 

飛ばない豚はただの豚だからと言って飛べとは言ってねえよ!なんで羽生えてるんだよふざけんな!

 

ってなんか走馬灯見えてきた。

 

......創った朝食のベーコンをめぐみんに食べられ涙目になってめぐみんを叩くゆんゆんに……そばで落ちついて朝食を食べているダクネスと......カズマの目玉焼きを勝手に食べようとしたから口に醤油をむりやり入れられて地面に転がり落ちるアクアと、それを指差して笑う鬼畜ことカズマ。それを眺めながら素手で食べる.........

 

今朝の記憶やん。

 

「"デットリーポイズンスライム"『猛毒の豪雨』!」

 

いやあああああ!こんな死に方はヤダアアア!せめてミンチにして!

 

「『ボトムレス・スワンプ』!」

 

ゆんゆーん!

 

「"デストロイヤー"『機動要塞デストロイヤー』!」

 

最後に超質量で潰す。

 

 

 

 

「いや〜本当に危なかったわねスティーブ」

 

「ああ、そうだな。危機を感じた」

 

「でもせっかく新武器を試すいい機会だったのに結局しなかったから無駄足になっちゃったわね」

 

「ああ安心しろ、ちょうど試せるものがある」

 

「え?何に新武器を試すの」

 

「なあアクア………思いついたことがあるんだ………別に武器を試す相手」(光のない真っ暗な目で付喪を取り出しながら)

 

 

 

 

 

 

 

 

「モンスターじゃなくてよくね?」

 

「いやあああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 

「あ、あの…カズマさん?スティーブさんが逃げるアクアさんに武器振り回しながら追いかけてますが、放っておいていいんですか?」

 

「ん?あんなのは日常的によくあることだから」

 

「スキルや魔法をぶっ放して追いかけるなんてこともよくありますしね」

 

「この前はスティーブがデストロイヤーに変形してアクアを轢こうとしていたしな。羨ましい!」

 

「……めぐみん達のパーティーって、どういう日常送ってるのか、逆に気になるわ…」

 

 

 

 

「ううぅ…散々な目にあったわ」

 

「いやアレはお前が悪いだろ…」

 

「オーク♀の群れを呼び寄せてスティーブを2つの意味で終わらせかけたのですから。しかもスティーブはリスポーンもできるから捕まったら一生のトラウマになりますよ。むしろあれだけですんで良かったと思いますよ」

 

「本当に斬られかけたわよ!」

 

「だがスキルを使っていなかった分、本気では無かったのではないか?」

 

「いや、斬る時だけは本気で」

 

「誰か助けて!うちのパーティに殺人鬼が!」

 

「……こんな事がこのパーティでは日常的なんだ……」

 

その夜、オーク♀の群れから無事生き残り、アクアに制裁(峰打ち)をくわえた後も、何事もなく歩き続け、日が沈んだので近くにあった岩陰で今晩を過ごすことにした。

 

「……なあスティーブ、本当に寝なくていいのか?確かにスキルの特性上お前が起きてくれる方が良いのだが…」

 

「ああ、寝る必要はあまり無いから」

 

「そういえばカズマやアクア、スティーブはどこに住んでいたんですか?……カズマは見たことも無い商品をよく作りますし、アクアはよくカズマとなにやら自分達の国の話をしてるのを時々聞きますから」

 

「まあとにかく平和だな……後魔法より科学が発展してんな」

 

「へえ〜、そんなところから来たんですね…」

 

「ちなみに冒険者になる前は何をしてたんですか?」

 

「べーつに……学生だったよ…元は」

 

「元は?」

 

「色々あって辞めたんだよ……大した理由じゃねえよ」

 

「私はまあ……言ってみれば、ギルドのルナみたいな仕事してたわね………毎日多くの人に選ばせて、その選んだものに導く事とかをね…」

 

「スティーブはどうなんですか?」

 

.........そうだな

 

「基本的に冒険者.........いや、何でも屋の方が近いか」

 

「何でも屋ですか?」

 

「うん。モンスターの討伐やエンチャント、建築に料理、クラフト、素材集めまで、色々としてたよ」

 

アクアとカズマがそれっぽく言って誤魔化したので同じようにそれっぽく言って誤魔化した。

 

 

 

その後も他愛もない会話をして、見張りをやると言い出しためぐみん以外は眠りにつき

 

めぐみんは月を眺めながら起きていた。

 

「めぐみんは寝ないのか?」

 

「大丈夫ですよ。スティーブ一人に任せる訳にもいきませんし」

 

「.........深夜十二時頃に寝ていると成長ホルモンが分泌されて成長するって聞いたことあるぞ?」

 

「ほ、本当ですか!?いやでも私これでもちゃんといつも寝てますがあまり育たないんですが…」

 

「めぐみんくらいの年齢の人は大体そのくらいの体型なんだけど?ゆんゆんが異常なんだと思う」

 

そういえば誰かと二人きりって状況はこの世界では初めてかも。

 

「スティーブは、国に帰ることはないんですか?」

 

恐る恐るといった感じで訪ねてきた

 

「いや、さっきは何でも屋っていったけど旅人でもあるからなぁ。当分は帰らんよ」

 

どうせ元気にやってるだろうし

 

「……そうですか……私も、今の暮らしが気に入ってるのでこのままでいいです。しょっちゅうピンチになるも、皆と乗り越えていく……そんな今の暮らしが好きです」

 

「そうか......」

 

 

 

 

「ずっとこうやって五人で居られればいいのに…」

 

「......ずっと......こういれるだろ.........」

 

絞り出すように嘘を吐く(・ ・ ・ ・)

 

 

 

「スゥ......スゥ......」

 

睡魔に負けためぐみんに毛布をかける。枕は......これでいいか。

 

「はあー」

 

すこし、思い出したことがある。

こっちに来てからは気にしないようにしていたのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ずっと一緒なんて.........赦されないよなぁ」」



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#34 紅魔の里に到着


相変わらずの駄文の極み

プルプル(なんかヤバイスライム)の出番が少なすぎる.........


 

前回のあらすじ 夜見張りしてめぐみん寝オチ。

 

 

「んん.........」

 

お、ようやくめぐみんが起きた。

 

「おはよう」

 

「......おはようございます......ここは......」

 

周りを見渡すめぐみん

 

周りにはカズマ、アクア、ダクネス、ゆんゆんがいる。

 

「あ、すみません。寝てしまったようで......す.........」

 

ようやく今の状況に気づいたようだ

 

「え?ええええ!?なな、なんで膝枕してるんですかぁ!?」

 

めぐみんの枕がなかった(そもそも持ってきていなかった)ので膝枕していた。

 

「うん、寝た罰としての膝枕だぜ!」

 

「ふざけないで下さい!」

 

めぐみんが叩いてくるが、全くダメージがない。

 

「というか、なんでカズマ達はなんで起こしてくれないんですか!」

 

「いやなぁ。あんな気持ち良さそうな顔で寝てたから......」

 

「プルプルを抱いて寝てたわね」

 

「ーーーー///!」

 

すげえ。人ってこんな赤くなるんだ。いや、紅魔族だから紅く、か。

 

「さて、朝御飯にしよう。何食う?」

 

「このぉ!」

 

 

「ここが…紅魔の里か…」

 

「ゆうて普通の街だな」

 

朝御飯を食べてから数時間ほど歩き、とうとうめぐみんとゆんゆんの…紅魔族の故郷 『紅魔の里』に到着した。

 

到着したけど

 

「里がほぼ荒れてない……ですね…」

 

「……カズマさんの言うとおり………皆実は余裕だったんじゃないよね…?」

 

そう、魔王軍が攻めてきたと書かれていた割には……里は全くと言っていいほど壊れた跡がなく……それどころかちらほら紅魔族が見えるが皆普通の……まるで魔王軍の侵攻が嘘かのような平和な風景を醸し出している

 

「確かにゆんゆんの父親って村長だったよな。なら村長に会いに行こうか」

 

「そ…そうですね……里のこの様子じゃあお父さんも生きていると思いますしね……」

 

こうしてゆんゆんの実家に歩いて行った。ゆんゆんの父親ってどんな人だろ?

 

 

「いやあアレはただの娘に宛てた近況報告の手紙だよ。手紙を書いている間に乗ってきちゃってな。紅魔族の血が、どうしても普通の手紙を書かせてくれなくてな……」

 

「ちょっと何言ってるかわからないのでRPG(Rocket Propelled Grenade)が必要そうですね」

 

とまあゆんゆんの親父さんはちゃんと生きていたがあの手紙は遺言ではなくただの近況報告の手紙だった

 

「えっと……『この手紙が届く頃にはこの世に居ないだろう』っていうのは…」

 

「そんなの紅魔族の時候の挨拶じゃないか。あれ?学校で習わなかったのか?……ああでもお前とめぐみんは優秀だったから卒業も早かったからな…」

 

「ゆんゆん、せめて豆鉄砲でも撃たせてくれ」

 

「いいですよ」

 

「Fire!」

 

「ごはあ!?」

 

一ダメージってことは二十発で一般人は死ぬんだよなあ。

 

 

 

「……ここか?」

 

「はい……ここが私の実家です」

 

そうか。ここがめぐみんの実家か……

こじんまりとした木造の平屋だ。

失礼ながら一般家庭よりも貧乏そうな家家というかこれは

 

「馬小屋みたいね……痛!」

 

めぐみんに杖で叩かれるアクア

うん、今のはアクアが悪い

 

実家に戻ってきて少し緊張気味のめぐみんは、玄関のドアをノックした

すると家の中からドタドタと掛けてくる音が聞こえてきて玄関の扉がそっと開けられた……

中からめぐみんとよく似た小学生低学年ほどの可愛らしい女の子が出てきた。

妹さんかな?

 

「こめっこ…ただ今帰りましたよ。良い子にしてましたか?」

 

そうめぐみんは優しい声で話しかける。こめっこね。いい名前だな(クラフター特有の感性)

 

こめっこは目を大きく見開き、息を吸い込むと

 

「おとうさーん!姉ちゃんが男二人も引っ掛けて帰ってきたー!」

 

「……ああ言ってたがどうすんの?」

 

「こ、こめっこ!ち、違います!戻って説明聞いてください!」

 

 

 

 

めぐみん宅にて、カズマとめぐみんと一緒にちゃぶ台のある居間に座っている

そして座っている場所からちゃぶ台の向こう側に座っているのはめぐみんの父親の『ひょいざぶろー』と母親の『ゆいゆい』だ。

 

「……家の娘が日頃から世話になっている。それについては心から感謝する」

 

そう言ってひょいざぶろーさんは頭を下げた

 

「本当に家の娘が大変お世話になってます」

 

とゆいゆいさんも頭を下げた。

 

「………それで、君は娘とはどのような関係なんだね?」

 

いや何度聞くのそれ?

 

「パーティーメンバーで同じ屋根の下に住んで同じ釜の飯を食った仲だけど?」

 

「なわけあるかー!!」

 

そう言うとひょいざぶろーはちゃぶ台に置いてある湯呑のお茶をぶっかけてきた

 

「.........」

 

「おい、スティーブ.........あ、ダメだ」

 

「あっ……え、ええ!?お、お父さん!急に何するんですか!?何かスティーブが気に触ることでもしたんですか!?」

 

「いや、娘が連れてきた男に『お前なんぞに娘をやるか!』って言うやつみたいなの一度やってみたく『スギューン』…………え?」

 

PGM ヘカートII

 

「ふざけないでくださいね?」ガシャ(目が笑っていない笑顔&再装填)

 

「「ヒィッ.........」」

 

この男には冗談が通じなかったようだ。

 

 

そのあとクソ説教した。

 

ひょいざぶろーの作っている魔道具のこととか

しかもそれが趣味だったこととか

しかもそのせいでこめっこやめぐみんがひもじい思いをしていたこととか

ガチでふざけんじゃねえぞ

 

 

 

 

 

「お母さん!肉!肉!」

 

「母さん!白菜は美容にいいと聞く、肉は任せろ!私は母さんには何時までも美しくいて欲しい!」

 

「あらあらあなた、あなたこそ最近頭髪の方が薄くなって来ましたし、添え物の海藻サラダを召しあがればいいと思います!」

 

「ゆいゆいさん。ひょいざぶろーにはライスペーパーで十分ですよ?」

 

持ってきていた食材で今晩の食事鍋料理を作り、めぐみんの家族に振る舞う

普段まともな食事にありつけてなかったようで、鍋の中の食材を次々に食べていく

こうなると思って、鍋を4つ用意してよかった

3つはひょいざぶろー夫妻とこめっこ 1つはパーティーメンバーで食べる。

 

「すごい勢いで食べるな……」

 

「どれだけ食べてなかったのかしら」

 

「まあ…我が家ではよくあんな感じですよ……」

 

「それにしても………スティーブは料理上手だな」

 

「アクセルの街に来るまではほぼ一人だったからな…………」

 

 

「ゆいゆいさん。何考えてるんですか」

 

居間には不自然な寝方をしてるアクアとめぐみんとダクネスとひょいざぶろーとこめっこ……そして不敵な笑みを浮かべたゆいゆいが立っていた。

 

「何って......もうわかっているでしょう?」

 

「うん。理解したくもなかったよ」

 

どうやらコイツ.........カズマとめぐみんを一緒に寝させて既成事実を作ろうとしてやがる。

 

「フフフフ、『スリープ』.........やっぱり効かないのね?」

 

状態異常無効があるからな。

 

「なら『ライトニング』」

 

「!?『装備化:シールド』ッ!」

 

攻撃魔法ってマジか。そんなに金に困っているのか。

これもひょいざぶろーのせいだ!(風評被害......ではないな)

 

「.........これどういう状況な」

 

「『スリープ』」

 

.........え?なんでカズマを眠らせた?

 

「......もう諦める事にします。」

 

そういいながらめぐみんを運ぶゆいゆいさん。

 

マジ?ならよかった.........

 

「ふわー。なんか疲れた。」

 

「.........」

 

「プルプルもそうおもうか?」

 

全然活躍の場がないプルプル。

 

「にしてもコイツって何者」

 

「『テレポート』」

 

え?

 

「..................やりやがった」

 

いきなり暗い部屋に飛ばされた。そしてその部屋の中央では

 

めぐみんが寝ていた。

 

「ドアは......開かないから壁壊してもいいよな?監禁されてるのだし」

 

というわけでパクセルで壁を破壊.........

 

キャァン

 

結界に阻まれた。

 

どうやらこの結界、外からも中からも攻撃を通さず、数時間もつ結界のようだ。

製作者はひょいざぶろー。ふざけんじゃねえぞ。

 

さて、ここからどうするか。

というか寒い。体温がどんどん奪われていく感じがする。

 

「スティーブ?……ここは……?」

 

あ、めぐみんが起きた。

 

「な、なぜ私は自分の部屋に居るんですか!?そしてなぜスティーブがこの部屋に居るんですか!?ハッ!?」

 

めぐみんは驚くと自分の体をあちこち触る

やがてホッとした表情を浮かべた

 

「いや、人をなんだと思っているんだよ。獣じゃないんだぞ。流石にショック受けた」

 

「あ、すみません。というかなぜスティーブがこの部屋にいるんですか?起きたら異性と二人きりとか、まず疑いますよ」

 

「お前の母親に監禁された」

 

「ああ、なるほど.........すみません」

 

「お前が謝ることはない。謝るのはひょいざぶろーだな」

 

ほんと紅魔族ってやつはふざけている。

 

「じゃあ隅っこで寝とくわ。おやすみ」

 

「あ、はい。おやすみなさい......」

 

......布団が無いと寝れない体質だから朝まで待つしかないか.........

 

 





どうしよこれから先.........


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#35 睡眠欲求


(*ゝω・*)ノ コンニ

  _人人 人人_
  > 突然の死 <
   ̄Y^Y^Y^Y ̄ 



 

前回のあらすじ スティーブ「うん、クソ寒いわ。」

 

 

「スティーブ......どうしたのよ......その顔.........」

 

「ああ、クマができて、顔が真っ青だぞ......」

 

結局寝れなかった。幻覚(ファントム)が見えそう。

 

「硬い地面じゃ寝れない。あと寒かった」

 

「……そういえば昨夜はめぐみんの部屋で一緒にねむったらしいが…いったいめぐみんとナニを…」

 

「変な勘違いしないでくださいよ…」

 

「ああ、なにも間違いはなかった」

 

寒い.........

 

「……せっかく私の故郷に来たのですから、今日は里の観光名所に案内しますよ」

 

「そうか……けどその前に朝食食ってからな」

 

「ご飯!朝からご飯食べられるの!?」

 

「……ウチでは朝ごはんを食べられる機会はたまにしかありませんでした」

 

「今頃グースカ寝ているニート未満の股間を蹴りあげてくるわ」

 

 

 

いなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食を食べ終えたあとはめぐみん主催の紅魔の里巡りに出かけた

 

まあ、この里のことだし、嫌な予感はあった。

 

「.........ぶっ壊してもいいよな?」

 

御神体……どう見ても絶対日本で見るであろう猫耳スク水少女のフィギュアが神社の奥に仰々しく祀られていた。

めぐみん曰く、昔モンスターに襲われながらもこの里に流れてきた旅人を、当時里に住んでいた先祖が助けた際、お礼にくれた物らしい……ちなみにその旅人は、『これは俺の命よりも大切な御神体なんだ』と言ってた為、こうして大切に祀られているようだ。

 

「アクア、あとで説教な」

 

「なんで!?」

 

 

 

他にはどう見ても選ばれし者だけが抜くことができる伝説の剣ぽいのが岩に刺さっている場所にも来た。

 

ちなみにこれは、選ばれし者だけが抜くことが許される伝説の剣……と言う設定で実際は里の鍛冶屋のおじさんが観光目的で作ったものらしい一万人目を迎えればぬけるらしいが、未だに百人程度しか挑戦しておらず、四年前くらいにできたもののようだ。

 

「オラア!」

 

「無理矢理!?」

 

封印を完全無視して引っこ抜いた。

 

 

 

そこから少し歩いた所に『願いの泉』と呼ばれる泉に来た。

斧やコインを泉に入れると金銀を司る女神を召喚する事ができると、誰かが噂をした事がきっかけでここは観光地になったようだ。

さっきの抜いた伝説の剣(設定)を作った鍛冶屋のおじさんがリサイクルとして定期的に泉の底をさらってなければ今頃鉄の山になっているとめぐみんは言った。

 

地面にホッパー付きトロッコを埋めといた。自動回収機構も一緒に。

 

 

 

そして現在、『謎施設』と呼ばれている地下シェルターの様なものの入り口に立っている。

 

ここには『世界を滅ぼしかねない兵器』や『魔術師殺し』などが眠っているらしい。

 

「他にも『邪神が封印された墓』だの『名もなき女神が封印された土地』だのがあったんですが色々あってどちらも封印が解かれたんですよね」

 

「いや警備ガバガバだなおい、なんかヤバそうなのがこの里にはたくさんあるみたいだが、この施設は大丈夫なのか….........」

 

「だ、大丈夫ですよ。この施設には、誰も読めない古代文字で書かれた暗号があって、それを解読しなければ中には入れませんので…」

 

「.........日本語だけど?」

 

古代文字は日本語でした。おわり!

 

 

 

 

 

現在はこの里唯一の喫茶店で休んでます。紅魔の里随一ってそりゃあ他に喫茶店ないからな?

 

「.........お前ら紅魔族は魔法以外ゴミみたいな存在だな」

 

「流石にそれは言い過ぎですよ。それに里の外の方がおかしいんじゃないのですか?」

 

それはない、それはない。というかゆんゆんってこんな里で暮らしてたんだな。

 

「!……スティーブ、喫茶店の外が騒がしいぞ」

 

隣に座っていたダクネスが肩をゴシャアと掴んで窓の方に指さした。

 

.........ゴシャア?まあいいか。

 

「魔王軍の連中だな。それに幹部もいるぞ」

 

「幹部を知っているのか?」

 

「一応調べれるだけ調べた。あいつは......グロウキメラのシルビアだな」

 

キメラか......特典と似てるな。

 

「ちょっと行ってくる」

 

「あ、待って下さいスティーブ!」

 

 

 

 

 

「っと、どうやら先客がいたみたいだな」

 

広場には、魔王軍の連中以外にも、里の紅魔族も複数人ほど集まっていて現在交戦している

 

「これは……私達も行くべきなのかしら…」

 

「行くにきまっているだろう。先陣は私が」

 

「行ってくる!」

 

「あ、おい!」

 

魔王軍と紅魔族の交戦の中に入って行った

 

「ようお前ら…助太刀するぞ」

 

「ア、アンタはめぐみんが連れてきた外の人か…助太刀感謝する」

 

どういたしましてッと

 

「"ドラウンド"『トライデント』!」

 

近くにいた下級悪魔を叩き潰す。

 

「オラア!」

 

トライデントを投げて紅魔族に襲いかかっていたゴブリンの頭を潰す。

 

「今だ!あいつは武器を手放した!今のうちに潰せ!」

 

そう言って俺に飛びかかってきた悪魔

 

「『忠誠心』」

 

「隙だらけだ!死ねぇぇぇぇぇ!…グッ!」

 

飛びかかってきた悪魔は戻ってきたトライデントで貫かれた。

 

「『ファイヤーボール』!」

 

「『装備化:シールド』」

 

魔族か?にしても攻撃完全無効の盾は強い

 

「"クリーパー"『爆発攻撃』『衰弱攻撃』『氷結攻撃』『トライデント乱射』『忠誠心』」

 

飛んでくるトライデントと戻ってきたトライデントの絨毯爆撃。殲滅にはこれがちょうどいい。

 

その光景に魔王軍の連中の中には逃げようとしている奴もいた

 

「ハハハハハ!おいおいオイ?逃げんなよ……お楽しみはこれからだぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか、いつものスティーブと違いすぎませんか?」

 

「......俺もそう思った......別人みたいなんだが.........」

 

 

 

 

「スティーブ……私が転生させた日本人達並に無双してるわね…」

 

「元々人間とは思えない強さでしたのにアレみたら絶対人間と信じてもらえないでしょうね......鱗生えてますし」

 

「なんというか……もうスティーブ一人で良いのではないか?」

 

「「「それな」」」

 

 

仲間が口々に言ってるが敢えて聞かないでいると

 

「やってくれるわね」

 

やってやったぞ。

 

にしても.........このドレスの人?シルビアだな。複数の魔力を感じるし、キメラだからか?

 

「お前は......紅魔の里を襲撃してる魔王軍の司令塔でいいんだよな?」

 

「ええそうよ………我が名はシルビア!魔王軍幹部にして、強化モンスター開発局局長!そして自らの身体に合成と改造を繰り返してきたグロウキメラのシルビアよ!」

 

紅魔族に毒されてる。

 

「にしても.........まさか私の子がこんなところにいたなんてね......もしかして貴方がハンスを倒したの?」

 

「.........私の子?」

 

「その子よ、その子。何者にも敵意を示さない、『聖魔物理無効』持ちのスライム」

 

.........もしかしてプルプルのことか?

 

「いずれ取り込もうかと『ゴシャア』」

 

回し蹴りを顎に叩き込む

 

「魔法の詠唱を早く!」

 

「「!」」

 

絶対コイツらボーッとしてたな。

 

「…………その子を取り戻したいところでもあるけど………今戦うのは分が悪いわね……そういう事だから……ここは逃げさせてもらうわね!」

 

そういうとシルビアは懐から何かを取り出すとそれを地面に叩き付けたその瞬間、強い光が辺りを強く照らす

 

「「「ッ!」」」

 

これは…閃光手榴弾か!

 

辺りを包んでいた光が晴れると、その場にシルビアは居なくなっていた。

 

「消えやがったぞ!逃がすな!追え!」

 

逃げたシルビアを紅魔族が追いかけていく

 

 

10

 

結局あの後、めぐみんの実家に戻った。

今日はめぐみんが久しぶりに実家に住んでいたときのご飯を作ると言ったのでめぐみんに作らせた。

 

「「……」」

 

めぐみんの作った料理を見てアクアとダクネスが無言になる。

 

「めぐみん、本日の晩ご飯の説明を…」

 

「はい、本日の晩ご飯はセミの唐揚げとザリガニのスープ、それとザリガニとアユの塩焼き、それと辛めのソースで作ったエビチリモドキ、それとイナゴの串焼き、そして山菜とキャベツを合わせたサラダです」

 

「「「.........」」」

 

「ウチは見ての通り貧しかったので、ほぼほぼ自給自足の生活をしてました。ですのでこれはウチからすればご馳走です。」

 

「ね…ねえめぐみん、人が作った物にどうこう言いたくないけど……これは私達にはレベルが高いと思うの……」

 

「あ、ああ…私も虫を食べたこと無いから警戒してしまう……流石にスティーブもそう思うだろ?」

 

「ボリボリボリ.........ん?なんかいったか?」

 

「「「もう食ってる!?」」」

 

「昔を思い出すなー。虫だらけの世界でいろんな虫を食べたことを。あ、めぐみん、ムカデは食べないのか?きちんと火を通せば毒があっても食べれるぞ」

 

「なるほど、勉強になります」

 

「「「レベルが高すぎる」」」

 

 

そのあと、三人とも結局食べた。

意外と美味しかったようだ。

 

 

 

 

「ま た か よ !」

 

「ぅんん……またですか……」

 

あ、めぐみんが起きた。

 

また監禁されるだろうと思い、今回はカズマを生け贄にしようかと思ったが、どうやら狙いをカズマからこちらに切り替えたようだ。

 

「すまないがめぐみん.........布団にいれてくれ」

 

「.........そういえば布団じゃないと寝れないんでしたね......」

 

「4日も寝てないと、四分の一の確率で幻覚が見えるようになるからそろそろ寝させて」

 

「必死ですね……はあー、分かりました。入っていいですよ……」

 

「よっしゃあ!!やっと眠れる!」

 

ああ、眠れる事がこんなに嬉しいとは思わなかったぞ

 

「……私の様な美少女と一緒の布団に入れることよりも、眠れる事に喜ぶなんて解せないですよ…」

 

「性欲は食欲に食われました」

 

「あなたの三大欲求はどうなっているんですか」

 

食欲、睡眠欲、食欲の三大欲求です。

 

「てかもう寝よう。多分これ以上眠らなかったら睡眠を邪魔しようものならそいつを排除しそうになる」

 

「ほ、本当に必死ですね。大丈夫です。私もうるさく言いませんのでグッスリ眠れますよ」

 

ふう、ようやく寝れる......

 

だんだんと視界が暗く、暗くなって.........

 

 

 

 

 

 

『魔王軍襲来!魔王軍襲来!!既に魔王軍の一部が、里の内部に侵入した模様!』

 

眠りの底から這い戻った

 

「.........フフフフフフフフ、アハハ、アハハハハハハハッ!」

 

「スティーブ.........お、落ち着いてください.........目に光がありませんよ?.........あ、パクセルを出して何をするってああ!!私の部屋の壁があああ!!」

 

コロシテヤロウデハナイカ

 

※結界はスティーブのの全力の攻撃に耐えられなかった。

 

 

 

家を出てすぐあたりにシルビアはいた。

 

「ハァ……ハァ……あら、部下の陽動に引っかからず、アタシの目的に気が付いて探しに来たってことかしらっ!?」

 

ナニカ喋ってイタようだったが無視して叩きツブス。

 

「ちょっ!ちょっと!いきなり無言で斬り掛かってくるなんて何するの「...........スヨ.......」…へ?」

 

「ウルサイデスヨ?」

 

人は眠いとキレやすくなる。それはスティーブでも例外ではない。

 

「今何時ダト思ッテンダヨ?トイウカコノ旅ハナンダヨ?初日ハオークニオソワレテ?紅魔ノ里二来テミレバ全員フザケテルシ?ナニヨリゼンゼン寝レナインデスケド?フザケルナ」

 

「!?……あ、あんた…昼間と雰囲気が違いすぎじゃないの!?」

 

「ア、アクア……早くスティーブの所に行って落ち着かせて下さい。あのままじゃスティーブ、目につく者全てを殺戮する殺戮マシンになりそうですよ!」

 

「いや今自分が言ったセリフを思い返しなさい!めぐみんが言ったとおりだと私が真っ先に殺戮されるじゃないのよ!なんかもうスティーブから邪神並みの邪悪なオーラが見えてきて怖くてなおさら近づけないわよ!ダクネスが行って!」

 

「い、いやアレは無理だ……普段はたいして恐怖を感じない私だが、アレには恐怖を感じる……生命としての生存本能が働いている.........カズマ、何とかしてくれ.........カズマ?」

 

「..................」(失神)

 

「アハハ、アハハハハ、アハハハハハハハ!テメエライイカゲンニシロヨ?コロしてヤルヨ」

 

そう言って今度は「付喪」で斬り掛かった。

 

「ッ!こんな剣……!?…ッゥゥ……」

 

付喪を直で掴みんだが、シルビアの手は一瞬で焼け落ちた。

 

「ッ……!……その妙な剣は一体何なのかしら、普通の武器ではアタシにかすり傷すら負わすことが出来ないのに……」

 

「オマエ二は関係ナイコトダよ.........ニシテモお前、結構ナ量のモンスターをトリコンデいるな」

 

 

「ええそうよ……アタシはグロウキメラ……あらゆるものを取り込む事で強くなれる……こんなふうにね!」

 

そういうとシルビアの右手が生えてきた

 

右手は、大きな鍵爪に変わった。グリフォンか?

 

「さて……このまま戦うのもいいけど……」

 

シルビアは周りを見た

周りには里の紅魔族が集まっていた

 

「これじゃ昼間とそう変わりがないわね……やむを得ないわね……本当はまだ実験段階だから使いたくわなかったけど…………ここで、この里に来たもう一つの目的を果たすわ…!」

 

そう言うと突然シルビアの背中から金属質なナニカが生えてきた。

 

それはシルビアを覆うように生えていき......見覚えのある形になった。

 

「.........ハービンジャー?」

 

その瞬間、衝撃で吹き飛ばされた

 

「ここでのもう一つの目的。紅魔の里を……紅魔族を……滅ぼす」

 

11

 

「フフフ、少し辛いけど、この万能感!最高だわ!」

 

......ん?ああ。これはヤバイな。

 

「『あの方』が私にくれたのだけど、私のグロウキメラとしての能力とかなり相性がいいわね」

 

「......『あの方』?」

 

「あら?口を滑らしたかしら?まあいいわ。ここで始末してしまえばいいもの♪」

 

次の瞬間、凄まじい速度でシルビアが襲いかかる

 

「「「!」」」

 

「くっ.........!『クリエイト・アースゴーレム』!」

 

ゴーレムでシルビアの勢いを殺し、そのうちにパーティーメンバー全員を避難させる。

 

「あら、避けちゃったの?あなた、昨日もそうだけど、随分強いじゃないの……ねえ、ウチに来なさいな…」

 

「え?いいの?」

 

「「「え?」」」

 

「あなた、なかなか強いし、妙な剣を持ってるでしょ?……あなたがウチに入ればウチの戦力もアップするし、色々使えそうじゃないの……それに…個人的にあなた、アタシの好みのタイプよ?待遇は良くするし、何だったらアタシが色々シテ…あ・げ・る…♪」

 

.........うっわキッッッモ。キモスギィ!

 

「キモいぞオカマ野郎。お前の家にピザ百枚送りつけるぞ」

 

「「「へ?」」」

 

気づかないと思ったかバーカ。

 

「すまんがこっちには『鑑定眼』という性別とか分かるスキルがあるからな」

 

「.........あら。そんな便利そうなスキル.........欲しいわね」

 

それが答えか。

 

「そ、そんな…シルビアが……オカマだったなんて…」

 

「な、なんてことだ……タイプだったのに……こんな事って…」

 

「そんなのありかよ!!」

 

「いや、それはそれでありかもしれない.........」

 

なんか周りの紅魔族(全部男)達がショックを受けている.........おい最後。

 

「残念だわ……せっかく誘ったのに………」

 

「いや、もともと人類を滅ぼそうとしている魔王は気に入らないしな」

 

魔王を倒さないと理想が叶うことはないだろうしな。

 

「そう......それなら.........死んでもらおうかしら!」

 

「それはコッチノセリフダシルビア!安眠ノ邪魔シヤガッテ!ハハハハハ!」

 





マジックカード 死者蘇生を発動!


なんか今回のスティーブはおかしいな.........いつものことか


今回のボスの説明(設定)を

ハービンジャー
古代の遺跡で発見されたウィザー型ロボット。
コアであるネザースターを入れると稼働を始め、破壊と殺戮を始める。


おそらくシルビアがネザースターの変わりなんだろう byスティーブ


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#36 Harbinger


ハービンジャーって強くね?




 

13

 

「『インフェルノ』!」

 

「『カースド・クリスタルプリズン』!」

 

「『トルネード』!」

 

「「「「ライトオブセイバー!!」」」」

 

里の紅魔族達が次々魔法をシルビアに放つが

 

「ハハハハハハハ!!残念だけど…当たらないわ♪」

 

ハービンジャーの高い機動力のせいで当たらない

そしてスティーブはというと.........

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

 

まさにバーサーカー。爆撃で足がもげるがすぐに生え、頭が破壊されても新しい頭が生えてくる。

 

「本当にしつこいわねアナタ.........それとアンタ達紅魔族は……いい加減相手にするのも面倒臭いから……こうするわ」

 

そう言うとシルビアは白いバリアを張った。

 

「「「「ライトオブセイバー!!」」」」

 

紅魔族の魔法を避けることなく直撃。しかし

 

「「効いてない!?」」

 

 

「ハハハハッ、驚いちゃった?今のはハービンジャーの標準装備の『遠距離攻撃耐性結界MARK/Ⅳ』よ………と言っても、この里に眠っている魔道具と比べると劣化版だけどね」

 

「もしかして、『魔術師殺し』を狙っているのですか!?」

 

「ええそうよ……もし見つけたら取り込んで里の紅魔族を滅ぼそうと思ったけど……紅魔族が思った以上に強いのと、アンタ達というイレギュラーの存在が、アタシに奥の手を使わせたのよ……」

 

「.........」

 

ヤバイな。見た感じ遠距離攻撃無効よりかはましだけど99.8%軽減だしな。

 

「『セイクリッド・エクソシズム』!『セイクリッド・ターンアンデット』!」

 

「きゃあああああ!!!」

 

え?

 

「ま、待てよ!?ア、アクアお前…」

 

「……えっと……魔法…効くんですけど……」

 

「「「「えええええええええ!?」」」」

 

あ!エクソシズムとターンアンデット、どっちも遠距離攻撃じゃない!?

 

「ぐぅぅぅ……けど、アタシは悪魔を取り込んでいるだけだからダメージもそんなに無いわ……アンタ達は紅魔族を滅ぼしたあとで始末してあげるわ!」

 

そう言うとシルビアは、里の紅魔族達に向かっていった

ここからどうするか.........そうだ。

 

 

14

 

「ハハハハハハハ!ほらほら、速く逃げないと爆死するわよ♪」

 

「に、逃げろ!!」

 

「今までの仕返しに今度は俺達を殺る気だあああ!!」

 

「ああ!里がどんどん壊されていく!!」

 

「とにかく逃げるわよふにふら!!」

 

「里が……燃える……これは…新しい小説のネタに使える!」

 

「あるえ!こんな時に職業病発揮しないで!」

 

「ハハハハハハハ「シルビア!」ん?」

 

「『エクスプロージョン』!!」

 

「!?」

 

爆裂魔法を叩き込む。いくら効きにくいと言っても動揺させることはできるだろう。

近づいて殴りかかる

 

「あら?忘れたかしら……アタシはどんな物でも取り込めるのよ…」

 

が、腕を剣に変えたシルビアに止められた 

.........こけおどしは効かないか

 

「それと…こんな事もできるのよ『バインド』!」

 

そう言うとシルビアの腕から鎖がまるで意志があるかのように飛んできた。

 

「だからなんだ!"クラフター"『反転クラフト』!」

 

鎖を鉄塊と鉄インゴットにバラす。

 

「あら?まあいいわ」

 

そう言うとウィザースカルを放ってくる。

 

「なら"ウィザー"!」

 

同じようにウィザースカルを放って相殺する。

 

「『トライデント』追加で"ドラウンド"『銅の力』!『忠誠心』!」

 

トライデントを投げる

 

「それは昼に見たわよ!」

 

モチロン全部避けられる。ここまでは予想通り。

そうそう、さっきの忠誠心では、手元に戻すのではなく、シルビアの周りにトライデントを浮かすように使った。

 

「食らえ!『カースドライトニング』!」

 

「え?きゃああああああっ!」

 

シルビアの周りに浮いていたトライデントを伝って雷が飛んでいきシルビアに直撃する。

 

 

『銅の力』

エンチャント系のスキル

このエンチャントが付いた飛び道具には電導性が付与される。

擬似チェインライトニングだな。

さらには遠距離攻撃という枠組みではないのでダメージが入る

 

しかも今のシルビアはハービンジャー。古代の兵器で、機械だ。つまり

 

「か、体が動かない!?」

 

ショート状態だ。

 

「紅魔族ども!魔法をぶち込めえええ!」

 

「『インフェルノ』!」

 

「『カースド・クリスタルプリズン』!」

 

「『トルネード』!」

 

「「「「ライトオブセイバー!!」」」」

 

「きゃああああああ!?」

 

トドメだ

 

「『エクスプロージョン』!」

 

めぐみんの爆裂魔法が叩き込まれた!

 

15

 

「………倒した……のでしょうか?…」

 

「さ、さあ………………」

 

「………警戒は……解かないほうが…」

 

「生きてるよ。敵感知に反応がある」

 

そう言いながら林の中にトライデントを投げつける

 

「はぁ…はぁ…スキを見つけてトドメを刺そうと思って潜んでいたけど……………流石ね……」

 

林の中から……ボロボロのシルビアが出てきた。

 

両腕は無くなり、背中のハービンジャーもボロボロ......あれは使い物にならないな。

 

「こうなったら……目的は失敗……ここはさっさと逃げて魔王に報告しなくちゃね…」

 

そう言って懐からまた何かを出そうとしたが

 

「.........全部壊れちゃったじゃない.....」

 

そう言いながら炭になった閃光弾をすてた。

 

「けどこれだと逃げれないだろ」

 

そう言い、周りを見た

周りには既に、魔法を撃とうとスタンバっていた紅魔族が沢山いた

 

「……これは……万事休すって所かしらね………」

 

シルビアはそう…観念した様子で諦めていた

 

「.........選ばせてやろうか?紅魔族に蜂の巣されるか、クラフターにクビをハネられるか」

 

シルビアは…驚いたような顔をしたがしばらくして……

 

「クラフターはアナタのことね。なら.........お願いするわ」

 

「.........いいのか?」

 

「紅魔族よりもマシね……それと……アンタはアタシのタイプだから……」

 

「オカマにいわれても.........いや女に言われてもだけど」

 

「……ねえ………もしも…生まれ変わった……アタシの男になりなさいな…」

 

「.........誰ともつがいになりたくないんだよなあー......まあ、他にいい男いるだろ」

 

「いないわよ.........次に生まれ変わったらアナタを魅了できるような女になるわ」

 

「.........もういいや。

 

 

 

 

それじゃあ、おやすみ」

 

「ええ、おやすみなさい」

 

そしてシルビアの首をハネた。

 

 

「今夜も徹夜か.........おお、幻覚(ファントム)が燃えている」

 

幻覚(ファントム)の焼ける匂いと、ハービンジャーの油の匂いがする、夜明け日だった。

 

その後、紅魔の里を再建してあげといた

 

16

 

カズマ視点から始まる

 

「………」

 

俺は今は…どうすればいいのか…分からないでいる。

 

「うん?カズマ?…こんな所で何してるの?」

 

俺が部屋の前で立っていると、アクアとめぐみん、ダクネスが来て、話しかけてくる。

 

「いや、スティーブにようがあったんだが.........」

 

「ああ、スティーブなら眠いから寝てくるって言ってたから今頃寝ているはずよ」

 

「ああ、それは知っている。いるのだけどな.........」

 

「って!ここ私の部屋じゃないですか!?何スティーブは勝手に使ってるのでしょうか!?これは起こしに」

 

「いや、辞めたほうがいいと思うぞ……ほら、これを見ろ」

 

ダクネスはそう言って私はめぐみんの部屋の扉に指を指した。

 

そこには書き置きが貼ってあった

 

書き置きの内容は

 

『オ コ シ タ ラ コ ロ ス』

 

「「「「..................」」」」

 

殺意マシマシの血文字だった。

 

「し、仕方ないですから、部屋はカズマに貸すことにしますよ…決して自分の命が惜しくなった訳ではないですよ、ここの所まともに眠れてないスティーブへの労いの意味を兼ねてですね…」

 

「そ、そうね……ここでスティーブを起こして殺人鬼にさせる訳にもいかないしね…」

 

「あ、ああ…私達はこの場を早急に離れたほうがいいな、うん離れよう.........カズマ?」

 

「.........」(失神中)

 

しかしそれから数分後、警告を無視して部屋に入ったひょいざぶろーは全治8年4ヶ月の大怪我を負った。

 

17

 

「おはよー。どのくらい寝てたー?」

 

「やっと起きたのね。丸二日も寝てたわよ」

 

「そんな寝てたのか。ところで寝てる間に誰か入ってきた?部屋が血まみれだったんだが.........」

 

「「「「..................」」」」

 

あ。(察し)

 

 

 

朝御飯を食べたあとは自由に過ごすことになった。

 

めぐみんは学友に会いに行き、ダクネスは観光

 

そしてカズマとアクアと一緒にやって来たのは.........

 

「ねえカズマ、なんで私もここに連れてきたの?」

 

「お前にも関係してそうだからだ……っと、ここだ……」

 

めぐみんが観光巡りで案内した『謎施設』に来ている

 

「アクア……これ見ろ…」

 

カズマは観光巡りの時に見た、謎施設の入口の方に指差す

 

「あれ?これって……日本語よね……それにこれ………タッチパネル?よね…」

 

そこには、古代文字……もとい日本語で書かれたワードとタッチパネルがついていた

 

「……これ、日本では割と有名なゲームメーカーの、裏技コマンド入力しろってことか?」

 

「小並コマンド?」

 

カズマはコマンドを入力をした……すると…

 

「……開いたな」

 

「開いたわね…」

 

「開いちゃった」

 

それまで開くことのなかった謎施設の扉が開いた

 

「……行こう…」

 

こうして謎施設の内部に足を踏み入れた。

 

 

 

「………何なんだここは……」

 

本当になんだよここ

 

「あ!これゲームガール!それにこれは3DAYS(エス)まで!それに沢山のゲームソフトも!カズマ!!ここは宝の山よ!!」

 

ゲームやゲームソフトが散乱していた。

 

「アクアー?ゲームはあとにしろ......聞いてないや」

 

先に進む......か......?

 

「ナンダこりゃあ」

 

巨大な金属質な蛇が落ちていた。『鑑定眼』!

 

魔術師殺し

スキル『魔法無効』

エネルギー量 0/1,099,511,627,776

 

ああ、これがシルビアが地下に眠っていると言っていたやつか.........魔術師殺し......か

 

「"グロウキメラ"『吸収』」

 

魔術師殺しをグロウキメラの能力で吸収する。

 

「"魔術師殺し"『魔法無効』」

 

パッシブスキルね。回復魔法も遮断するのか。改造しよ

 

「カズマ!スティーブ!」

 

さっきまでゲーム機あさりをしていたアクアが寄ってきた

 

手には何かを……手帳の様な物を持っていた

 

「これ………日本語で書かれていたわ」

 

「!………そうか…やっぱりここを作った奴は…」

 

「日本人.........!」

 

床に座りこむ

 

「……じゃあ…読むわね…」

 

手帳を開いた

アクアの横から手帳を覗き込む

 

「――○月✕日。――」

 

アクアは、手にした手帳を読み上げていく―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「.........フー.........フー.........」(全力で怒りを堪えている)

 

「「ガクガクブルブル」」(スティーブが一瞬『とてつもなく恐ろしい存在』に見えた二人)

 

なぜこうなっているのかというと日記のせいだ。

内容は.........思い出したらこの世界滅ぼしかねないくらいキレるからやめよう

 

「そういえば.........アクアがこの世界に日本人を送っているんだったよな.........?」

 

「スティーブさん?そ、そんなゆっくりとこっちに来ないでくれない………」

 

「つまりはこの里が襲撃されたのも……4日間睡眠取れなかったのも………この転生者………そして………それを送った

 

 

オマエノセキニンダナ?」(目に光がない笑みで結月刀「付喪」とヘカートを構えて)

 

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ―――っ!!」

 

ゲンキョウ ハ ヤツザキ 二 スル

 

18

 

安心しろ。峰打ちとゴム弾だ。

だから裂傷と内蔵破裂と全身骨折なだけだ。(安心ってなんだっけ?)

 

「ううううううう.........」

 

「流石にやり過ぎたか」

 

「当たり前よ!イタタ.........」

 

どうやらヒールで直しても痛みは少し残るようだ。サンドバックはやり過ぎたか。

カズマはシュルカーボックスにゲームをいれてそれをエンダーチェストに入れる作業中。

 

「あら?ゆんゆんがいるわよ?」

 

「ホントだ。おーいゆんゆーん!」

 

ゆんゆんがいたので向かってみる.........

 

「痛ただただ!ちょ、ちょっとゆんゆん!痛いから眼帯を引っ張るんじゃないよ!話しなよッ!いぃぃぃ痛ったい目があああ!!」

 

ゆんゆんが喧嘩していた。なぜに?

 

「な、何するんだいゆんゆん!」

 

「何するんだいじゃないわよ!!よくも私に恥かかせたわね!勝手に私の物語書いて!!おかげで恥ずかしい目にあったのよ私は!.........ってあ、スティーブさんにアクアさん.........?」

 

.........あ、そういえばアクアをおんぶしてたんだった。「やり過ぎたと思うのならおぶりなさい」っていわれて。

 

「えっと.........」

 

「すこしいろいろとあってアクアは今歩けないんだよ」

 

と、眼帯を付けた紅魔族が何かに気づいたようだ。

 

「ああ、君達がシルビアを倒した外の人達か……では改めて……我が名はあるえ!紅魔族随一の発育にして、やがて作家を目指す者!」

 

「発育以外で自慢できるとこなかったの?」

 

どうやら例の小説のことについてはなしていたらしい

 

「まあ……紛らわしい事をした事には謝りたいところだが、ちゃんと見ていたら間違えなかったんじゃないかとも思うんだがね私は…」

 

「それに関してはゆんゆんの早とちりだったと思うな」

 

「そ、そんなあ〜…」

 

「とにかく、今後は勝手に知人を使った物語は書くなよ?どうしても書きたいなら本人に許可取ってからにしろ?肖像権侵害だと思うぞ」

 

「ああ、今後はそうする事にするよ……」

 

「あと、小説。返しとくよ。自分で処分するなり、ネタ帳にでも挟むなりしとけ」

 

そう言ってゆんゆんに送っていた小説を返す

 

「ええ!?なんで!?確かに燃やしたはずなのに!?」

 

本人の前で言っちゃうの.........あ、本人が「ゆんゆんが燃やしたっていってたのになぜ?」って言ってるから既に知っていたのだろう。

 

まあこれは『複製』したニセモノなんだけどな。

 

「ねえー。もう帰りましょうよー」

 

「そうだな。昼なに食べたい?」

 

「そうねー。シュワシュワとスルメイカ食べたい」

 

「オッサンスタイル!?」

 

そう、他愛もない事を言いながら帰る。

 

 

 

 

「あ、めぐみん達だ」

 

「ダクネスもいるわね。ちょっといってみましょう」

 

ヨッコイセヨッコイセ

 

「あ、スティーブにアクア.........はなんでスティーブにおぶられているんですか」

 

「いろいろとな.........」

 

「ゆんゆん、あなたも居たのですか……」

 

「ちょっとそこでスティーブさん達に会って……あ、ふにふらさんにどどんこさん!」

 

 ゆんゆんの言うのを聞いて、ふたりもペコペコと会釈する

 

「ああそうか、君達がふにふらとどどんこか…」

 

「わ、私達の事知ってるのですか!」

 

「ああ、ゆんゆんからよく聞くよ」

 

そしてニッコリと笑いながら

 

「ゆんゆんに友達だとか言ってご飯代たかってたり、病気の弟の為にカンパして欲しいとか言ってたみたいだね」

 

「「!?」」

 

そう言うとふたりは驚きを隠せないでいた。

 

「なあなあ、ゆんゆんにたかって食った飯は美味かったか?ゆんゆんの良心に漬け込んでお金を巻き上げて気持ちよかったか?」(真っ黒な目で見つめながら)

 

ビビっているのか、ふたりが後退りした

 

が、肩をつかんで止める

 

「スティーブ.........蔓延の笑みだな.........」

 

「目、以外ですが」

 

「何をどうしたらあんな邪神並みのオーラを出せるのよ.........」

 

あ、分かる?

 

「とりあえず.........二度とゆんゆんにたからないでクダサイ、ネ?」

 

「「ご、ごめんなさい…」」

 

 

 

近くの茶屋にきた。

 

そしてめぐみん達の学生時代の話を聞いていた

 

曰く、めぐみんは実家の貧しさ故にしょっちゅうゆんゆんに弁当をかけて勝負をして弁当をぶん取った

 

曰く、身体検査では発育勝負をして、『コンパクトで世界の環境に優しい女』という内容で勝負を挑み勝った

 

曰く、ポーション造りの授業で、材料となるモンスターを問答無用で殺し、クラスメイトにトラウマを植え付けた

 

「なんだ、平和な学校生活じゃないか」

 

「『「どこが?」』」

 

「昔通ってみた学校があったんだが、生徒のイタズラで学校が消え去ったりしたぞ」

 

「『「ブッ!?」』」

 

「けどゆんゆんが確実に負ける勝負は流石にひどいよ?ちゃんとした勝負ならゆんゆんが勝つだろ」

 

「ほう…そんなに言うなら今からゆんゆんと勝負しますよ。勝負の内容はゆんゆんが決めてください。それなら文句はないですよね?」

 

「言ったわねめぐみん!……でも何で勝負を決めようか…」

 

「何でもいいですよ?私はもう、勝負事に拘るほどに子供でもないですから…」

 

嘘付けよ

 

「そういえば昔、発育勝負をしたわね。子供じゃないなら、もう一回あの勝負してもいいわよ?」

 

そんなゆんゆんの挑発にめぐみんは…

 

「いえ、子供じゃないというのは…別の意味で子供じゃないってことですよ」

 

「?」

 

あ、なに言いたいのか分かった。

 

「だって……私はもう……ここにいるスティーブと一緒に……夜を共にする様な間柄ですから…」

 

「「「「!?」」」」

 

やっぱそれかぁ。

 

「な///ふ///ふたりはもう///大人の階段を登ったのか///」

 

「あわわわ、広めなきゃ。街のみんなに広めなきゃ」

 

なんで広めなきゃなんだよ。まあいいや、乗ってやろう

 

「お前ったら全然寝かせてくれなかったしな…」

 

後悔するまでなぁ!

 

「「「「「!?」」」」」

 

「初日はアレは無いわー『襲わないですか?』って、もう誘ってんのかって話しだよ。据え膳食わねばなんとやらだよ」

 

「アッ///」

 

「ハハハハハ、めぐみんがムッツリだったとはな」

 

その言葉を聞いてダクネスとゆんゆん達紅魔族が大きく反応する

 

「う…嘘よね?……めぐみん…」

 

「あ、あの魔法にしか興味がなかっためぐみんが……う、嘘よね?…」

 

「そそそ、そうよね?……オシャレとかには無頓着だっためぐみんがまさかね……」

 

「スティーブ……ど、どうなんだ?……」

 

「あわわわわわわわ」

 

アハハ、楽しくなってきた

 

「そんなに心配せずとも、親に挨拶したり、一緒の布団でモゾモゾしたり、そんな関係なだけだ……」

 

「「「「「!?」」」」」

 

今ので更に反応した。あれれ?安心させようと思ったのに(すっとぼけ)

 

「あ、そうそう」

 

めぐみんがもう顔を赤くしてやめる様にアイコンタクトを飛ばしてきたが無視無視

 

「真夜中に大声は近所迷惑になるから声は抑えろよ、めぐみん♪」

 

ト ド メ

 

「あ...」

 

「あ...」

 

「あ...」

 

「ああああああああ!!き、今日の所は私の負けにしといてあげるわあああああ!!」

 

「み、認めないわ!!めぐみんが私達よりも早く大人になったことなんて!!」

 

「みとめないからねええええええ!!」

 

ショックを受けた3人は走り去って行った

 

「めぐみん」

 

そう、スティーブは目が笑っていない笑みをめぐみんに向けた

 

そして肩をプルプル震えさせているめぐみんの肩に手を置くと

 

「私1
「僕
 
「俺2
をネタにしたらこうなるからな?」

 

めぐみんは悟った

 

この男には何をしようと勝てないと

 

 

 

 

 

「ちょっと待ってください。いま自分のこと何て言ったんですか」

 

「.........聞かなかったことにしてくれ。1種のコンプレックスだから.........」

 

 

19

 

翌日

 

「で、めぐみん。なんで呼び出したのか教えてもらおう」

 

林の中に入った人気のない場所

 

そこにカズマと一緒にめぐみんに呼ばれていた。

 

「なあ、なんで呼ばれたんだ?二人呼ばれたんだから告白ではないよな?」

 

「告白ってお前ってそんなに自意識過剰なの?」

 

「ちげえよ!実はお前の変わりに昨日めぐみんと寝ることになったんだが......その時好きって言われたんだよ」

 

「嘘だろ」

 

「本当だよ!だけどそれがlikeなのかloveなのか分かんないんだよ.......」

 

と、めぐみんが口を開く

 

「カズマ......スティーブは昨日聞いていないと思いますからもう一度聞きます.........優秀な魔法使いが欲しいですか?」

 

「欲しいか欲しくないで言えば欲しいよ」

 

「まあ、うん」

 

「そうですか.........うん、私も覚悟ができました」

 

どゆこと?

 

「私は、今日から爆裂魔法を封印します」

 

.........はは、そうか......

 

「すいません......二人に凄く酷い事をお願いしてもいいですか?」

 

「自分じゃ押せないから変わりに押してくれって?」

 

カズマの問いにめぐみんがコクリと頷く

 

ハハハ、そうか

 

めぐみんからカードを受け取ったので『上級魔法』を習得させる。

 

「ほれ、押しといたぞ」

 

そう言いながら『上級』という部分まで(・・)見せる。

 

そのカードをバッと胸元に突っ込む。

 

「さて、ではそろそろ皆の下へと帰りましょうか!アクアやダクネスと一緒にアクセルの街に。そうそう、あのシルビアの賞金ですが、結構凄いらしいですよ?」

 

「へえ、マジか!なら、街に帰ったら宴会しようぜ」

 

めぐみんが帰ろうとするが 引き止め

 

「めぐみん。最後に爆裂魔法を見せてくれ」

 

「.........ああ、俺からも頼む」

 

「......あなたと言う人は.........いいでしょう。我が最後の爆裂魔法を見せてあげましょう」

 

言って、大仰に離れた岩に向かって.........

 

「めぐみん、あの山を狙え」

 

そう言って爆裂魔法の射程外の山を指差す

 

「.........当たりませんよ?」

 

「いいからいいから意外と飛ぶよ」

 

「そうですか?それではお見せしましょうか。我が渾身の、爆裂魔法を!」

 

そうして楽しそうに詠唱をはじめ.........

 

「『エクスプロージョン』ッッッ!!」

 

めぐみん渾身の、爆裂魔法が、爆裂魔法の射程外にある山に突き刺さると

 

空気が燃えた

 

そう錯覚しそうなくらいに紅い、そんな爆裂魔法。

 

自らが放った魔法の威力を目の当たりにし、めぐみんは驚きの表情で慌ててカードを取り出し、『上級』の先をみて.........

 

やがて、バサッと自分のマントを翻し、吹っ切れた様に笑みを浮かべて名乗り上げた。

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードにして、『上級爆裂魔法』を操る者!アクセル随一の魔法の使い手にして、いつか爆裂魔法を極める者!!」

 

 





ハービンジャーのレーザーいれたかった
どこに入れるのか思い付かなくて入れれなかったが

感想を求めて逆立ちしとく。


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第六章 クラフターと六花の王女
#37 ケミカルな戦場



いい忘れてたけど番外編は屋敷をゲットする前の話......だいたいベルディア討伐時点の話です。順番変えときます。
あと矛盾点があったりしたので訂正もしときました。
あまり気にならない程度ですが。


 

前回のあらすじ 「我が名はめぐみん!アークウィザードにして上級爆裂魔法を操る者!」

 

 

「ただいまー!」

「ただまー!」

 

ああ、居心地がいい。

もう当分旅に出たくない。また長期間寝なかったらアレが暴走しそうだし。

 

「やっぱり我が家が一番だな!もう当分旅はいいよ!そもそも、引きこもりの俺が旅行するってのが間違ってたんだよ!」

 

めっちゃ同感。

 

「ごめんください、どなたかいらっしゃいませんか?」

 

....................................。

 

「どなたかいらっしゃいませ......。おお、これはこれは。あなたは.........な、何をするか!止め.........っ!?」

 

「テメエ帰りやがれ!どうせ厄介事なんだろうがぁ!おい!カズマ!アクア!手伝え!」

 

「おう!帰れ帰れ!この疫病神が!」

 

「カズマ!ドレインタッチよドレインタッチ!生命力を吸って意識を刈り取るの!」

 

「お前達は何をしている!こらっ、スティーブ!その手を離せ!というか、スティーブは止める側だろう!?」

 

嫌だ!このまま頸動脈を押し続けて意識を刈り取るのだ!

 

「もう面倒ごとに巻き込まれたくないという気持ちは分かりますが、初対面の人間に襲い掛かるのはダメですよ!......抵抗しないでください!」

 

ダクネスとめぐみんに取り押さえられるがステータスの暴力で抵抗する。

 

訪ねてきたのは初老の執事だった。

 

「なんだ、ハーゲンではないか。この屋敷には、緊急の用事以外では顔を出さない様言っておいたはずだろう?お前達に来られては困るという事ではなく、この通り、ここに来るとロクな目に遭わされないかと心配していただけなのだが.........」

 

「お嬢様、私がここに参りましたのは、その緊急の用事でございます。実は.........」

 

「ちょっと私、旅の間放っておいたトイレの汚れが気になるから掃除してくる!」

 

「バインド(物理)」

 

「ヒグゥ!?」

 

「どうした、いったい何事だ?実家に何か起きたのか?」

 

「一大事ですお嬢様!このままでは、お嬢様の唯一の取り柄が失われてしまいます!」

 

そんな聞き捨てならないことをいった。

 

「おいちょっと待て、ダクネスの取り柄がなんだって!?まさか、萎むのか!?このけしからん体が萎むのか!?てかおかしいと思っていたんだよ、その体はエロ過ぎるからな!大方、金と権力に物を言わせて胸をでかくする魔道具を手に入れたんだろ!」

 

「お前は何を言っている!私の取り柄と言えば防御力で.........!ハーゲンも酷いではないか、私にはもっと取り柄があるはずで.........!なあめぐみん、アクア、私にはもっと取り柄があるだろう!」

 

「そんな事よりも胸を大きくする魔道具とやらは、あるのですか?あるのなら、その辺を詳しく.........」

 

「カズマもおじさんも酷いじゃない!ウチのダクネスにはね、たくさん取り柄があるじゃないの!泣いて頼めば大概のお願いは聞いてくれるくらいにチョロいし、適当なことを教え込めば大体はうのみにしちゃうから退屈しないし痛い痛い痛い!ダクネス止めて!頭が割れちゃう!」

 

「違うのです!このままでは当家が貴族の資格を剥奪され、お嬢様が一般人になる可能性が!そうなってしまっては世間知らずなお嬢様のこと、もはやそのいやらしい体を売って生きていくしか道はお嬢様、お嬢様っ!この老体相手にお止め下さい、死んでしまいます!」

 

.........なんだこの状況

 

カズマは驚愕して固まり、めぐみんはダクネスに詰め寄り、ダクネスはアクアとハーゲンをアイアイクロー。

 

と、なにか一通の手紙がヒラリと落ちた。拾ってみる

 

「なにこれ?」

 

「王家から送られて来た手紙です。それを見れば当家の一大事という理由がご理解いただけるかと」

 

開封!

 

「読むぞ?」

 

「あ、おい!」

 

ダクネスが手紙を取ろうとするが身長差約20㎝で取れると思うな。

手紙の内容は.........

『数多の魔王軍幹部を倒し、この国に多大な貢献を行った偉大なる冒険者、サトウカズマ殿。貴殿の華々しいご活躍を耳にし、是非お話を伺いたく。つきましては、お食事などをご一緒できればと思います』

 

「差出人は...........................」(冷や汗ダラダラダラダラ)

 

「なぁ、この話は断ろう。みんなが思っているような楽しいものじゃない。堅苦しいものだ。そんなの嫌だろ。だから……」

 

カズマはめぐみんとアクアに視線をやり、二人と共に頷き合うと

 

「とうとう俺たちの時代が来たか」

 

.........アアアアアア、アイ、アイリス?

 

 

チクチクチクチク

 

「ん?スティーブは何を作っているんだ?」

 

さっきまで妹が欲しいとかで騒いでいたカズマがこっちに来た。

 

「ああ、会食に着ていく服を創っているんだ」

 

「ふうん。あ、それなら俺の分も作ってくれないか?」

 

「いいぞ。どんなのがいい?」

 

「うーん。王女様に強烈な印象を与えるためにHAKAMAとかKIMONOでも.........」

 

「頼む、何でもする!私にできることなら何でもするから、聞いたこともない奇抜な格好をするのは止めてくれ!」

 

「今何でもするっていった?」

 

「KIMONOtoHAKAMAね。いいな。王女様が喜びそうだ」

 

「スティーブもやめてくれ!というか王女様の事をなんだと思っている!?」

 

 

 

翌日

 

「似合っているじゃないか」

 

「うう......屈辱だ......くっ殺せっ!」

 

今のダクネスはメイド服状態だ。

カズマが言うには「王女様一行が来るまでの一週間、スティーブの作ったメイド服」らしい

カズマが五月蝿いほど注文してきたのであえて露出を少な目にしたメイド服を創った。

.........血の涙は初めて見た。

 

「で、何をしようか。とりあえず、スティーブのズボンの股間部分にお茶でもこぼして、それを慌てながら拭けばいいか?」

 

「防水防塵防汚防熱防湿防失不可壊の服だけど?」

 

「.........お前は来ている服まで規格外なのか.........」

 

と、ここでようやく泣き止んだカズマ

 

「まああれだ、適当に掃除でもしてくれ」

 

「.........む。.........分かった.........」

 

そう言いながら辺りを見回すダクネス。そして気づいたようだ。

 

「.........汚れが無いのだが」

 

「えっ?」

 

カズマも辺りを見回す。

 

「ガチで無い。スティーブ。なにか知っているか?」

 

「ん?ああ。帰ってきて少し掃除したよ」

 

「お前かよ.........」

 

そのあと、ダクネスにメイドらしい事をさせようとしまくったカズマだったがお迎え以外は全てスティーブが無意識に防いでいた。

 

 

王女様との会食の日となり、ダクネスの実家、ダスティネス家の屋敷に来ていたのだが

 

「スティーブ、大丈夫か?」

 

「一日位なら大丈夫」

 

徹夜してきた。

 

昨日の事だ。カズマの来ていく服を創ったあと、めぐみんとアクアからも注文が入った。

だけど流石に一から創ると間に合わないのでダクネスの服を改造して創った。

徹夜になったけど。

 

「お前って、本当に器用だよな。冒険者家業なんてやめて衣類関係の仕事について方が良いんじゃないのか?」

 

「それを言うカズマこそ、商人になったほうが良いんじゃないの?前に作ったライターがすごく好評だったよな」

 

「最近、危険な冒険者家業よりそっちの方が良いと思い始めてる」

 

「草www」

 

バニルとの商談でお金が沢山入ることになったし、無理に危険な冒険をする必要がないと思い始めてるカズマ

 

「どうよ二人共、馬子にも衣装でしょう。褒めてもいいのよ」

 

「はいはい綺麗綺麗。そんなことよりお姫様だ。昨日からこの屋敷に泊まってるんだろ?」

 

「……本当に無礼を働くなよ?お前はたまに、素でとんでもない暴言を吐く時があるからな。荒事商売である冒険者ということで大目に見られるかもしれないが!言葉遣い一つで本当に首が飛びかねん」

 

「そこら辺は大丈夫。一通り礼儀作法教えたけど皆特に問題はないし」

 

「スティーブがそういうのなら安心だが、相手は一国の姫君だ。カズマもこの私がメイド服姿で奉仕までしたのだ。これで何かやらかしたらタダでは済まさんぞ」

 

「.........また可愛い系の服つくってあげる」

 

「!?」

 

ハハハハハ!羞恥の悪感情、美味である.........善感情もあるが。

 

「ゴホン.........アクアは過度な宴会芸はやめろ。それとめぐみん、お前だけ身体検査だ」

 

「ちょっと待ってください!何で私だけ!?カズマがいる前でやらないで下さい!?ここぞとばかりにガン見しています!」

 

しばらくしてからめぐみんの胸元から出てきたのはモンスター除けの煙玉と開けると爆発するポーションだった。派手に登場したいんだろうけど流石にこういった場所ではやめた方が良いぞめぐみん

 

 

 

そんなこんなでようやく会食の時間になり、会場へと向かう。一番後ろについていく

会場は高級すぎないほどの晩餐会用の広間で、周りには数人の使用人が控え、テーブルには色とりどりの豪華な料理が並んでいた。

そしてテーブルの奥に座る純白のドレスに身を包んだ少女。

その両隣には白いスーツの女性と黒いドレスの女性がいた。

そして白いスーツの女性がこちらを見て

 

「!?」

 

驚いた顔をする。常連さん(・ ・ ・ ・)

 

口に指を立ててシーというポーズをすると表情を戻して、アイコンタクトで『分かった』と言った。

.........いや、『後で説明しろよ』の方が正しいな。

 

「ん?どうしたスティーブ?」

 

「あ、いや?鼻が痒いだけ」

 

 

 

ダクネスが挨拶を済ませるとアクアの挨拶になったのだが

 

「アークプリーストを務めております。アクアと申します。どうかお見知り置きを。……では、挨拶代わりの一芸披露を……」

 

寸前の所でダクネスはアクアさんの手を掴んだ。

だけどその隙にめぐみんが隠し持っていた黒マントを取り出そうとしたので、『スティール』しとく。

最初からこんな調子で大丈夫か?(大丈夫だ。問題しかない)

 

「お初にお目にかかります。私はスティーブと申し上げます。職業は一年ほど前より表れた新たな職業の一つであるクラフターです。本日はお招きありがとうございます」

 

うーん。やっぱし使い慣れてない一人称は違和感がすごいな。

 

「ここ最近に現れた謎の生命体、ミュータントを討伐してきた方々ですね。と仰せだ」

 

そうですね.........生命体かアレ?

 

「貴方はなにやら特殊な武器を扱えるみたいですが、どのようなものか見せてくださいと仰せだ」

 

「パクセルのことでしょうか?そい!」

 

パクセルをインベントリから取り出す。

 

「かなり大きい武器だな。重たそうだが?」

 

「見た目ほど重くは無いですよ。けれどグレートソード二本ほどの重さです」

 

そう答えると王女様は白スーツに耳打ちをし、

 

「とても力があるんですね......と仰せだ」

 

さて、次はカズマさんの番......

 

「チェンジ」

 

いきなりとんでもない発言をして、ダクネスさんに連れて行かれた。

チェンジって何がチェンジなんだよ。

もしかして思っていた王女様と違ったからか?

普段は違うんだがな。

 

「あなた達が魔剣の勇者ミツルギの話をしていた人ね?さあ、聞かせて、あなたの話を……と仰せだ。私も聞きたいものです、あのミツルギ殿が一目置くというあなたの話を」

 

それからカズマさんはベルディアからシルビアの戦いをやや盛って話しだした。

ときどき口を挟んだりした。

間違ってないし、王女様も嬉しそうだから問題はないな。

と、ミツ......ミツビシの事を話してみると

 

「まさか、魔剣の勇者、ミツルギ殿に勝った事があるとは.........無礼だと思いますが、スティーブ殿の冒険者カードを拝見させてはもらえないでしょうか。スティーブ殿のスキル振りを、後学のため参考にさせて頂ければ.........」

 

.........とんでもないことを言いはじめやがった!

 

いまの冒険者カードはヤベエ事になっている

デュラハンやデストロイヤー、バニル、デットリーポイズンスライム、グロウキメラ、魔術師殺し。

さらにミュータントゾンビ、ミュータントスケルトン、ミュータントクリーパー、ミュータントエンダーマン、ミュータントウォーデンなど、ミュータント系にハービンジャーなど、化け物級のスキル。

さらに特典でもらったスキルなどで溢れかえっている。

この世界のスキルがほぼ無い。

 

「教えられないのならせめて、ミツルギ殿にどうやって勝ったのかを教えていただけませんか?」

 

爆薬で丸焦げにしました。

なんて言えるか馬鹿野郎!

 

「もしかして、ステータスが低くて見せられないのですか?王族である私に嘘をついてるのではないですか?魔剣使いのソードマスターの名は首都においては知れ渡っています。とにかくそんな彼が駆け出しの街の人間に負けるとはとても信じられません。彼はイケメンですし。…と仰せだ。…私もそう思います、彼はイケメンですし」

 

「イケメンイケメン五月蝿いなお前ら」

 

あ、ヤッベ

 

「無礼者!貴様、王族に向かってお前ら呼ばわりとは何事だ!」

 

「申し訳ない、私の仲間が無礼なことを…!何分、礼儀作法も知らない男なので、私に免じ、どうかご容赦を…!」

 

ダクネス!すまねえ!

 

「アイリス様はこう仰せだ。今までこの国に対して多大な功績のある、ダスティネスの名に免じて不問とする。ですが気分を害しました。冒険譚の褒美はちゃんと取らせます。そこの最弱職の嘘つき男はそれを持って立ち去るがいい、と」

 

それを聞いためぐみんがダクネスの三つ編みを思いっきり引っ張った。だけど手を出そうとせず、じっと我慢していた。

 

「申し訳ありませんアイリス様。…先ほどの嘘つき男という言葉を取り消しては頂けませんか?この男は嘘は申しておりません。それに誰よりも頼りになる男です。お願いしますアイリス様。どうか先ほどの言葉を訂正し、彼に謝罪をしては頂けませんか?」

 

「何を言われるダスティネス卿、アイリス様に、一庶民に謝罪せよなどと…!」

 

ダクネスの言葉を聞いていきり立つ白スーツさん、すると王女様は立ち上がり聞こえるようにはっきり言い出した。

 

「……謝りません。嘘ではないと言うのなら、そこの男にどうやってミツルギ様に勝ったのかを説明させなさい。それができないと言うのなら、その男は弱くて口だけの嘘ッ!?」

 

王女様が無言でダクネスに頬を引っ叩かれ、その言葉が遮られてしまっていた。

 

「何をするダスティネス卿っ!」

 

激昂した白スーツさんが抜刀し、ダクネスに切りかかった。

 

「あっ! ダッ、ダメ……!」

 

王女様も慌てて止めようとするが、ダクネスに刃が迫ってきていた.........

 

ザクッ

 

「!?」

 

「おおお?意外と威力高いな」

 

ダクネスが斬られる前に間に入って防ぐ。片腕一本斬れたわ

 

驚いた.........いや、恐怖か?そんな顔をするクレアさん。

 

「というか王女様の前で人を斬るのはどうかと思うんだが.........」

 

王女様のドレス、血で汚れてんじゃん

 

「ヨッコラセ。よし、くっついた」

 

綺麗に斬れていたのでくっついた。

これがノコギリとかだったら新しく生やさないといけないしな。

 

「嘘つき呼ばわりをしたことは今は謝らなくて結構。ですが、まずはその目と耳で真実を確かめるべきかと思います。王女様」

 

そう言っておく。

 

「.........あ、腕くっつくのって普通じゃないんだった」

 

王女様と魔法使い気絶してんじゃん。クレアは腰抜けてる。

 

 

 

 

全員が落ち着きを取り戻し、なんやかんやで会食が終わるのであった。

王女様たちを見送る中、王女様は嘘つきと言ってごめんなさいと謝るのであった。

 

「あの、貴方の冒険譚も聞かせてください」

 

「機会があればですけどね。(和菓子屋とかで)」

 

「それじゃあ、王女様。またいつの日か、俺の冒険話をお聞かせに参りますので」

 

「何を言っているの?」

 

黒いドレスの.........レインさんがテレポートの詠唱を終わらせ、転送されようとした瞬間、王女様は手を掴んでいた。えっ?

そして気がつくと目の前には大きなお城があり、クレアさんとレインさんが驚いた顔をしており、王女様.........イリス様は笑顔で……

 

「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?それに貴方の冒険譚も聞いてません」

 

まさか王都に連れてこられるなんて.........あ、カズマもいる。

 

 

普通ならみんな眠りについているはずの深夜にもかからわず、

 

「「「お帰りなさいませアイリス様!」」」

 

まるで待ち構えていた沢山の侍女たちが王女様を出迎えてくれた。

そして城の上部にある豪奢な部屋に案内された。

 

「あの……」

 

「なんですか?あぁ、私のことはレインと呼んで下さい。貴方様方は王女様の客人としてお招きしたのですから」

 

「よろしくな、レイン」

 

レインさんが言うには王族であるが故に身分が釣り合い、年の近い遊び相手もいないので、アイリスの初めてのわがままに免じて、暫くの間遊び相手になって欲しいとのことだった。まぁ、しばらくしたら迎えも来るだろうし別にいいか。

 

王女様は冒険の話の続きをとカズマにせがんでいたけど、カズマの冒険の話は殆ど話し尽くしてしまったらしい。すると王女様はこちらの方を見た。

 

「えっと、王女様……」

 

「アイリスでいいですよ。それに言葉使いもララティーナと接している時と同じようで構いません」

 

「じゃあ、よろしくな、アイリス!」

 

「お前この状況楽しんでないか?」

 

そうだよ?

 

さて、そうだな、自身の半生を一部隠して話した。

 

「ガッコウ、ですか?」

 

「それの真似事だけどな。よく生徒のいたずらで校舎が消し飛んでいたな」

 

「それはもう学校と言わない」

 

「あとは.........クラフター最強の一人を監禁した牢獄とかか?」

 

「いや、お前でもチートなのにそれより上がいるのか?」

 

「スキル無しだと手も足も出ないよ。スキル使って.........互角だな。そのくらい技術力が高いクラフター」

 

「なにその化け物」

 

「それより牢獄の話を!」

 

「ああ、それで..................で、そのクラフターなんだが、もう一人の最強のクラフターに手伝ってもらい、脱獄できたんだよな...........................」

 

いつの間にか時刻的にはもう深夜を回っていた。そろそろ寝るべきかと思っていると、突然鐘の音が鳴り響いた。

 

『魔王軍襲撃警報!魔王軍襲撃警報!騎士団はすぐさま出撃!冒険者の皆様は、街の治安維持のため、街の中へのモンスター侵入を警戒してください。高レベルの冒険者の皆様はご協力ください!』

 

魔王軍の襲撃の知らせを聞いて、クレアさんが装備を整えた始めた。さて、行ったほうが良いけど、カズマは武器を持ってきてないし……

 

「ちょっと行ってくる。カズマはアイリス様と一緒にいて」

 

「あぁ、分かった」

 

 

 

 

三十分くらいして戦いは終わり、勝利だった。

 

「......そういえば、どうしてここの騎士達はミュータントに太刀打ちできているんだ?」

 

そう簡単に倒せる相手じゃないのだが?

 

「ああ、それはこのポーションのお陰だな。ステータス上昇のポーションだ」

 

「ポーション?」

 

「ああ、隣国から送られているポーションだ。お前も飲むといい。味は......不味いがな」

 

そう言いながら瓶に入ったポーションを渡してきた。

 

側面にXの文字が刻まれたポーションを

 

「!?『鑑定眼』!?今すぐ飲むのをやめろ!!!!!」

 

「なん!?モゴッ!」

 

クレアのポーションを奪い牛乳入り瓶を突っ込む。

近くの騎士達も同じようにしていく。

ヤバイ

ヤバイヤバイヤバババ!

 

「ゲホッゴホッいきなりなにを「ああああ!?」!?」

 

間に合わなかったか。

 

「うわああ!?なんだ!?」

 

数名の騎士達から白い霧が出てくる。

 

そして霧が晴れると

 

「「「ガアアアアアア!!」」」

 

「「「ウワアアアアア!?」」」

 

ミュータントヒューマンとでも言おうか。

霧が出ていた半数の騎士がミュータント化した。

そしてもう半数の騎士は......ドロドロの肉塊となった。

 

「な、なにが起きている!?」

 

ミュータントヒューマンを倒しながら答える

 

「......あのポーションだ」

 

「......なんだと?」

 

「あのポーションは薄かったとはいえ......ケミカルXだ。クラフターにしか見えない特殊な刻印があったから間違いない.........クレア、ポーションは他の所でも使っているのか?」

 

「いや、試験的なことでここでしか使っていない。明日に全線に送る予定だったが、まさか敵の罠だったとは.........スティーブ、アレを治すのは.........」

 

「不可能だ。アレは魂そのものを変質させてしまう。神であろうと治すことは出来ない。あの溶けたやつらもだ。お前もかなり危険な状態だったからな?お守りがなかったらと思うと.........」

 

「お守り?この和菓子屋のか?」

 

「そうだ、色々と加護を......オラッ......つけているからな」

 

状態異常、聖魔物理、魂への干渉への耐性ともう一つある。

 

「そうか、礼を言う。ありがとう」

 

「んなもん和菓子屋の店員に言え。てかサービスだから......ラストォ!」

 

全てのミュータントヒューマンを討伐。疲れた。

 

「...............そのうち隣国に行ってみるか」

 

 

アイリスとカズマの部屋に戻ってきたが話ができるほどの力は残ってない。治療大変だった。牛乳じゃ治らないしな。

 

そろそろ就寝の時間になり、僕らは明日には帰してもらえるような話を聞き、アイリスは名残惜しそうにしていた。

 

「お二人はなんだか昔の頃のお兄様みたいです。私には実の兄がいるんですが、もうこんな風におしゃべりすることができなくて、本当はもう少し残って欲しいんですがこれ以上わがまま言うと………」

 

「今、なんて?」

 

突然カズマが聞き返していた。

 

「…え?あ、あの…本当はまだ残って欲しいですが、と…」

 

「その前になんて言った?俺が何みたいだって?」

 

「ええっと、昔のお兄様みたいだと………」

 

「もう一度言ってくださいお願いします」

 

「お、お兄様みたいです」

 

「できれば砕けた感じで、もう一度…」

 

「お兄ちゃんみたい」

 

突然ガッツポーズをし始めたカズマ、もしかして城に残るとか言い出さないよね?

 

「俺は城に残る」

 

「いや、明日には帰してくれるって……」

 

「お前………今のアイリスの言葉を聞いて何とも思わなかったのか?」

 

「思わんな」

 

「仕方ない。アイリス。ちょっと……」

 

カズマがアイリスに耳打ちをすると、アイリスが僕の袖をきゅっと摘み、上目遣いで…… 

 

「お兄ちゃん、お城に残ってくれないの?」

 

「残らんが?」

 

「コイツ!血も涙もない!」

 

血も涙もないけど?あ、血はあるか。

 

「アイリス、さっきのセリフをもう一回、出来たらお兄ちゃんの部分を変えるんだ。あと16通りある」

 

「16通りですか?」

 

「あぁ、お兄ちゃんの他に兄ちゃまとか……」

 

「分かった。残るからアイリスに変なことを教えるな。さもなくば溶けた肉塊にか人外にしてやる」

 

「なにその究極すぎる二択!?」

 

だれが選べると言った?





ケミカルXって最強の攻撃ポーションだよな。
適正の無いものは爆死
あっても50%で死亡
もう50%で無差別攻撃の強力なモンスターに

.........アレ?ヤバイなスティーブ


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#38 王都とか、義賊とか、どうでもいいや

投稿が遅れてすいませんでした。

ここら辺からどうするか決まってなかったのでこんなに遅れてしまいました。

毎日投稿を心がけますが、流石に無理だと.........


本編どうぞ



 

前回のあらすじ ケミカル

 

 

「知らない天井だ.........いや知ってるけども」

 

寝る前に見たよ

 

「スティーブ様、お目覚めでしょうか?朝のお食事をお持ち致しました」

 

「ん...?ああ、入っても大丈夫だ」

 

「失礼します」

 

入ってきたのはメイドさんでした。男の部屋にメイドって普通なのかな?

 

「本日の朝食はレッサードラゴンのベーコンに目玉焼き、新鮮なアスパラガスをふんだんに使ったサラダでございます。付け合わせのパンはお好みの物をどうぞ。サラダの方は今朝取れたての新鮮な物です。アスパラガスは攻撃力が高いので、反撃を受けないようご注意してください」

 

アスパラガスの反撃ねオケオケ。

目玉焼きから食べようかな?

 

「キュー」

 

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」

 

「キュキュキュキュ」

 

「マタシャベッタァアアァアァァアアァァァアァァ!!!」

 

と、ドアがノックされる。

 

「どうぞー」

 

そっとドアが開けられる

 

「お、おはようございます..................」

 

アイリスだった

 

「おはよう。どうしたアイリス?なんか堅いぞ?」

 

「あ、いえ、何でもありません!」

 

そういって去っていった。

 

 

「なるほど、カズマがパンツ一丁だったからか」

 

「はい.........」

 

あ、カズマがアイリスにチェスに負けた。

 

「スティーブ、かたきを討ってくれ……」

 

「へいへい」

 

そう言いながら王様と冒険者以外を盤外にだす

 

「.........?」

 

「ああ、これはハンデねハンデ」

 

「......王族をなめないでくださいね」

 

「はいはいはい」

 

しばらくアイリスとチェス勝負し、ギリギリの所で勝った。

 

「く、悔しいです......」

 

「いや、アイリス。これはもう人間では勝てないわ。最弱の駒の冒険者だけで完封するとか人間では勝てない」

 

「も、もう一回です!もう一回お願いします!」

 

「もう遅いし、今日は休もう。昨日の疲れがまだ取れてないし」

 

年取ったかなぁ?

 

「では明日お願いします」

 

 

 

 

数日後

 

いつものように城の修練場に来ていた。

 

「あっ!師匠!みんな!師匠が来たぞ!」

 

「本当か!?」

 

「本当だ!!」

 

城に来てから毎日修練場にきていた。ついでに騎士達を鍛えてみた

 

そしたら、命の恩人&鍛え上げてくれる人ということで師匠と呼ばれるようになった。

 

ちなみに型や体の動かしかたなどを教えただけなので強くなれるのは自分次第なのだが......

 

「おりゃあ!」

 

MmmMmmMmmMmmのかかしに表示されたダメージは.........512

 

.........だいたいみんなこんなんだけど?

 

「おっしゃあ!1024突破あ!」

 

「マジかよすげえじゃん!」

 

1024突破したやつ全員には神具級の武器をあげるって言ったのが原因かなあ?

 

「いつも助かっているぞスティーブ」

 

「おお、クレアじゃん」

 

クレアも鍛え上げている。上がり幅が周りの騎士よりくそ高い

 

「クレアもやれよ1024突破で神具級の武器だぞ」

 

「そうか.........とりあえず一回.........」

 

そう言いながら、かかしを斬り倒した

 

「.........え?」

 

レプリカとはいえ4294967296ダメージまで無効なんだが.........

 

「.........壊れてしまったのだが......」

 

「予備はあるけど剣の方も壊れてるな.........よし少し待ってろ」

 

素材はクリーパーシャードとビーコンと岩盤とか

 

「出来た、匠の剣。ほい」

 

「え、いいのか?」

 

そう言ったしな。

 

「あ、さっき突破した人も」

 

ハルクソード。ミュータントゾンビのドロップのハルクハンマーを素材に使っている。

衝撃波が強い。

 

 

「あああああ!折れる折れる折れる!」

 

 

 

カズマの大声が聞こえたので向かってみる

 

「どうしたの………すみません、部屋を間違えました」

 

「どこへ行くんだ?スティーブ、お前が付いていてこんな状況になっているのはどういうことだ?」

 

あばばばば.........あ、こういうの慣れてんだった。

ダクネスの顔がこええけど

 

「うんカズマいること忘れてた」

 

 

晩餐会が行われていた。

どうやらアイリスが帰る前に、とお願いしたそうな。

 

「ねえスティーブ、これすごく美味しいわよ!この天然物の野良メロンに生ハムを乗っけたやつ!」

 

「メロンの青臭さが消えるやつな。でもこれだと青臭くないしいらないぞ」

 

「すてーふ、ほれもおいひいれふよ。…んぐっ。酢飯に乗せた高級プリンにわさび醤油をかけた料理です」

 

「プリンと醤油でウニの風味らしいぞ。ちなみにウニは攻撃力が神具なみにあるらしいぞ」

 

いつもどおりで何よりだ。

 

周りを見てみる.........うん、ダクネスが求婚されまくってる。

どうせダクネスの外面や貴族としての立場だけ見ているんだろう。

てかアルダープもいる暗殺しようかな。

というかなんでいるんだよ。気分悪なっただろ

 

「めぐみん、アクア、部屋で休むことにするよ」

 

ここの料理の半分は食べたし。ああ、種類ではなく量でだけど

 

「うん、おやすみー」

 

「おやすみなさい」

 

晩餐会を途中で抜け出し、部屋に戻るのであった。

しばらく部屋で休んでいるとドアの向こうからノックが聞こえ、ドアを開けるとどうやら訪ねてきたのはアイリスだった。

 

「途中姿が見えないのでカズマお兄様に聞いたら部屋に戻ったって……」

 

「あー、なんか心配かけてゴメンな」

 

「いえ、もしかして気分が優れない中晩餐会に参加してくださったのかなと思って……でも、顔色良さそうですね」

 

「あぁ」

 

.........アルダープがいて気分を害したなんていえるか!

 

「あ、これお菓子......」

 

そう言って苺大福を取り出した。

 

「.........自分が売っている商品渡すのか」

 

「あ、いえ、これは......」

 

「冗談だよ冗談」

 

そう言いながら食べる。うん、我ながら旨い。

洋菓子も売ろうかな?別で店舗構えて。

 

「そういえばカズマと話はしたか?」

 

「はい、寂しくなりますって、それと巷で噂になっている義賊の話をしたり……」

 

「義賊?」

 

「はい、何でも、評判の悪い貴族の家に侵入し、後ろめたい暗い方法で溜め込んだ資産を盗んでいく盗賊がいるらしいのです。そして貴族が被害にあった次の日には、エリス教団の経営する孤児院に多額の寄付金が置かれているらしく…。それでその盗賊は、義賊扱いをされているのです。それを話したらカズマお兄様、急に叫び出して……」

 

「何だか嫌な予感が……」

 

まさかと思うけど義賊を捕まえて、城に住み込もうとしてるのかな?

そういう時のカズマって空回りして失敗しそうな気がするけど……

 

「.........あ」

 

「どうかしま.........」

 

「緑茶売ってない」

 

「え?」

 

ヤベー!和菓子と言えば茶なのに!ジャパニーズ茶なのに!というかよく考えたら日本生まれじゃないやん!スウェーデン生まれだった!

 

「あとで売っとかねーと」

 

「あの、緑茶とは?」

 

「ああ、これのことだよ」

 

そう言いながら緑茶を入れる

 

「はい、出来た」

 

「.........苦いですね......ですが和菓子とあいますね」

 

.........カステラと金平糖、ポルトガルのお菓子じゃん和菓子ってなんだっけ?

 

10

 

晩餐会の次の日、予想通りカズマが義賊を捕まえると言い出し、一番現れそうなアルダープの別邸にて待ち伏せすることになった。

なったのだが

 

「.........ほう。.........ほう!これはこれは、流石ダスティネス様のお仲間、なんとお美しい!」

 

........仲間の事を舐めるように見てくる

 

「"ウォーデン"『暗闇の木霊』」

 

「な、なんだ!?急に暗くなったぞ!?義賊のせいか!」

 

義賊のせいになってるwww

 

 

 

そういえば義賊は単独犯らしい

 

「義賊のやっている事は犯罪であり、誉められたことではない。ないのだが.........。正直言って、噂の義賊を捕らえるというのも気が進まないな.........」

 

「さっさと捕まえてさっさと帰ろうぜ。かなりの間、お墓にお供えしていないからな」

 

そうだな、柿ピーと高級酒でいいか。

 

「じゃあ寝てくる」

 

「流石に早すぎないか?」

 

「夜はずっと起きとかないとアカンから」

 

「ああ、なるほど」

 

おやすみー

 

11

 

一週間昼夜逆転生活をしてみたが.........義賊はこなかった。

 

久し振りに日の出ているうちに一階に来てみたのだが......

 

「ちょっと!水の女神を舐めるんじゃないわよ、お酒に関しては   

「と、そこで私の爆裂魔法が炸裂した訳ですよ!憐れ、魔王軍幹   

「メイドさーん、メイドさーん!いつものマッサージをたのむ    

 

「...........................」

 

なんだこのゴミニートども

 

 

 

現在の時刻、丑三つ時

 

「いたか?」

 

「いや、いなかった」

 

いねーかー

 

そんなことを思いながらキッチンに向かう

 

するとそこには先客がいた。

体型的にめぐみんか?夜更かしして小腹でも空いたのか?

 

「見張りもいないなんて考えすぎだったかな?なんだか嫌な予感がして、ずっとこの屋敷は避けていたんだけど......な.........」

 

「..................こんばんわー」

 

バレたww

 

「『バインド』っ!」

 

すぐさま義賊はワイヤーでバインドをしてきた......

 

パァン

 

「え?」

 

「ふむ、やっぱり脆いな」

 

......が、巻き付いたワイヤーを引きちぎった

 

「ミスリル製か?悪いことしたな」

 

「え、ちょっとまってその声って.........」

 

あ、やっぱり知り合いだった?どおりで聞いたことのある声だと思った。

 

「ちょ、スティーブ!?なんだ今の音は!?って義賊!?」

 

「カズマ、義賊の正体わかった.........お前クリスやんけ」

 

「あはは、やっぱりバレるよね」

 

「え?クリス!?うそ!?どうゆうこと!?」

 

 

 

クリスにここにいる理由を説明する。

 

「この屋敷にダクネスがいるの!?マズイ、マズイよ、こんなことしてるなんてバレたら怒こられるよ!」

 

「安心しろクリス.........できるだけ怒られないようにするから、だから安心して捕まってくれ!」 

 

「嫌だよ!」

 

と、こちらに向かって駆けてくる音がした

 

流石に騒ぎすぎた。主にワイヤーをちぎった音のせいだが。

 

「しょうがない、キミ達には本当の事を話すよ。それにダクネスだって、話せばきっと理解してくれるよ。」

 

ほほう、聞かせてもらおうか。

 

「実は、貴族の家に盗みに入っていたのには訳があるんだよ。というのも「待て、止めろ聞きたくない!っていうか、ダクネスに言わなくてもいい!」

 

.........オイコラ、カズマ

 

「え?で、でも.........」

 

「いいから!ほら、人が来る前にとっとと逃げろ、見逃してやるから!」

 

そう言ってカズマはキッチンにクリスを押しやる。

おーい、面倒事になるからって追い出そうとするな

そう思いながらクリスをキッチンに押しやる。

 

「い、いや、その.........。ねえキミ達、協力して欲しい事が.........」

 

「聞きたくない聞きたくない!っていうか、よく考えろよ!?今からここに来るのは好色で悪名高いあの領主だ!」

 

「女性関係は最悪みたいだし、クリスが見つかったら.........クリス、逃げろ(真顔)」

 

「きょ、今日のところは引き揚げるよ!事情は、また後で.........」

 

「来るな!帰れ!」

 

「あっ、それよりも俺達にバインドをかけてくれ!そうすりゃ、賊に逃げられたって言い訳できるから!」

 

「わ、分かった!『バインド』!」

 

おお、こんな感じに拘束されるのか。

クリスはそのまま窓から夜の闇に消えていった。

 

「カズマ、スティーブ、無事か!?」

 

「おー無事無事、大丈夫ー」

 

ランタンを手にしたダクネスがきた。そのあとに続き、アクアがめぐみんがきた。

 

「バインドを食らったのですか!?浸入してきた賊は!?」

 

「残念ながら、あと一歩のところで逃げられた.........」

 

「いや、適当にあしらわれてただろ。賊はなんか......カボチャ被ったやつだった」

 

え?って顔で見てきた。

 

「いやいや、本当にそうだったよ。ふざけてるよ」ブチブチ

 

ロープを千切りながらそう言う。

 

「ついでに強さもふざけてた。攻撃が効かないってどーゆーことだよ。魔王軍幹部......いや、それ以上だったよ」

 

「そ、そこまでの相手だったのですか!?」

 

ほとんど大嘘。強いていうなら賊の特徴のほとんどが自分を元にしていることだな。

 

「なんか疲れたから寝るわ......おやすみ」

 

「え、ええ。おやすみなさい.........」

 

12

 

翌日。昨日の件を報告しに、城へときた。

 

「なるほど、あれほど自信有り気だった賊の捕縛に失敗したのですか」

 

クレアら辛辣な言葉を投げられるカズマ。

なんか言い訳している。

 

そんなこんなで城から追い出された?よくわからん

 

「ねえ、帰るのなら明日にしない?どうせならお土産を買いたいの。王都には良いお酒があるのよ。ねえ、どうせなら一緒に買い物につきあってよ」

 

ふむ、お土産か、お墓に供える分も買ってあげんとな。

 

「買いたいものあるから.........分かれようか」

 

「おう、じゃあ後でな」

 

お酒に、つまみに、後は......ん?なんかスイカ売ってるや。

 

...........................

 

その日の夜(いや、飛びすぎ)

 

「.........きて.........。ねえ、起きてってば」

 

.........イラァ

 

「グゴゴゴゴ……。 誰だ? わが眠りを さまたげる者は?」

 

「ねえ、変なもの混じってない?なんか魔王並みの邪気があるんだけど」

 

「......クリスか?」

 

眠りを さまたげる者は クリスでした。

 

「どうしたクリス、昨日のことか。昨日のことだなよし聞かせてもらおうか」

 

「話が早くて助かるよ、カズマ君は抵抗するから......で、貴族の家に盗みに入っていたのには、ちゃんとした訳があってね.........」

 

話をまとめると

転生の時に特典として神具ワーイヽ(・∀・)ノ

転生者死亡 チーン

神具どっかいったぁぁぁ!

どっかの貴族が買ってやがる。

よし盗もう

あ、違ったけど黒い金たくさんある盗っちゃえ←今ここ

 

 

ということだ。

 

「んー?まあランダムモンスタースポナーと魂入れかえるヤーツ、見つかったら教えてやるよ」

 

「なによそのネーミング.........流石に一緒に忍び込んでくれるとかは.........」

 

「最終手段な?じゃあおやすみ」

 

「一応手伝ってくれるんだね、うん。それじゃあ、おやすみ」

 

そう言ってクリスは去っていった。

.........くりぬいたカボチャ用意しとかないとな。

 

13

 

『魔王軍襲撃警報!魔王軍襲撃警報!現在魔王軍と見られる集団が王都近辺の平原に展開中!.........』

 

夜明け前にそんなサイレンが鳴り響く

 

そのアナウンスを聞き、行くべきかと思い、出ようとするが、カズマは行くのを渋っていたが、結局行くことになった。どうせ活躍したら城にいられるとかだろう。

 

 

「"エンドラ"『黒曜柱』」

 

うん、便利だな。移動拘束攻撃防御に使える。

そしてなんか言いながら去っていく魔王軍幹部。負け犬の遠吠えだな

 

「『エクスプロージョン』!」

 

え?爆裂魔法?危ないだろ!ドロップアイテムが消える!(そっち!?)

 

.........直撃したが効いてない。これが『魔法無効』の力か......ドロップアイテムは消えた。

 

 

 

「騎士団と冒険者達が凱旋したぞー!!」

 

王都中が歓声に包まれる中、めぐみんを背負っていた。

 

「そう言えばめぐみんはどういう経緯で爆裂魔法を覚えたんだ?」

 

何となく疑問に思ったので聞いてみた

 

「話すと長くなるんですが.........」

 

「ならいいや」

 

「なっ、そっちから聞いておいてそれはないでしょう!」

 

長い話は嫌いです。

 

お城に着くとクレアから今日の夜に祝賀会を開くという話を聞き、参加していた冒険者たちはものすごい歓声を上げていた。

ただ集まっていた貴族の中からカズマに対する誹謗中傷の声が聞こえた。

まあ、自業自得か。

カズマにめぐみんを渡して城をうろつく。

 

主に浸入経路や脱出経路、浸入したさい、アイリスがどこに匿われるのかなどを調べるために。

 

 

カズマの部屋に行ってみる。

 

「あ、スティーブじゃないですか」

 

「スティーブか、なんか用か?」

 

「スティーブさん!」

 

アイリス、めぐみん、カズマがいた。

 

「よお、暇になったから来てみた。何か話してたの?」

 

「はい、王女様の魔道具について......」

 

「魔道具?あ、そのネックレス、魔道具だったのか。どういう魔道具?」

 

「いえ、それが......実は、この魔道具の使い方はまだ解明されていないのです。定められたキーワードを唱えれば、魔道具の力が発動するのではないかといわれていますが.........一応それらしい文字が彫ってあるのですが、城の学者が調べてみても、なかなか解読できないらしく.........」

 

そう言ってネックレスを裏返して見せた。

 

「.........ニホンゴ?えっと『お前のものは俺のもの、俺のものはお前の物。お前になーれ!』.........Gさん?だれか劇場番用意して.........ん?」

 

なんか光ってんすけど。

 

「えっ?ちょ、ちょっとスティーブ、王女様のネックレスが光ってますよ!?」

 

「スティーブさん!?これは、魔道具の力が発動してしまうのでは.........!?」

 

「へえ、ならよかったじゃん。頑張っていた学者達には悪いけど、判らないものが判るのはいいことじゃないか」

 

「なんでそんな他人事みたいに言っているんだよ!さっさとそのネックレス捨てるぞ!.........」

 

ネックレスの宝石が閃光を発する。目が痛い

 

「.........あれっ?何も起こりませんね」

 

.........ワオ

 

「スティーブ?どうしたのですか?そんな驚いた顔をして?もしかして相当危険な魔道具だったんですか!?」

 

へえ、なるほど、これが本来の人の体ね。

脆弱だな。いつも通りにするとすぐにバラバラになる。

スキルやステータスの引き継ぎも出来ないのか。これが神具?(・ ・ ・ ・ ・)

 

「めぐみん、人の体って結構脆いん......ですね」

 

口調は、この体だと違和感が強いからアイリスを真似てみる。

 

「なんですかいきなり、いきなり呼び捨てとは気安いですね王女様。私のほうがお姉ちゃんなんですから.........」

 

「めぐみんお姉ちゃん♪」

 

「.........なんだかこそばゆいですね。で、スティーブはなんでそんな顔を......」

 

「あ、あのう.........私がアイリスなんですが......」

 

 シーーン

 

「「くぁwせdrftgyふじこlp!?」」

 

うるさいうるさい。さわがしい

 

「アイリス様!?先程から悲鳴が聞こえておりますがどうされましたか!?」

 

ほら、お前らがうるさいから。

ドアの前に移動する。んん、こうだったか?いやこうか

 

「クレア、なんでもありません。お兄様達とお話しをしていただけです。心配させてすみません」

 

「そうですか。それならよろしいのですが、あまりその男と長々と話されないように。また良からぬことを吹き込まれますよ?」

 

「大丈夫です。スティーブさんがいますので。引き継ぎ、護衛をよろしくお願いします」

 

こんなもんか?アイリスのマネ

部屋のなかを見ると

 

「えっ?あれ中身スティーブですよね?王女様にしか見えないのですが」

 

「俺もそれ思った。口調とか完璧だし」

 

「私も......私の喋る時の癖も、扉越しで見えないところまでソックリです」

 

「その顔でその口調は......意外とあってますイテッ」

 

「そんなことよりさっさとこの状況について考えるぞ」

 

 

「まずこの魔道具だが、神具だな。魂を入れかえるらしい」

 

「神具ですか......神具!?」

 

「元の持ち主以外が使うと三十分は戻らないな」

 

「そうですか、戦勝パーティーまでには戻りそうですね」

 

そう言うことだな

嫌な予感は気のせい嫌な予感は気のせい嫌な予感は気のせい

 

「スティーブさん!その.........お願いがあります!」

 

「なんぞや。風呂にでも入りたかったのか?諦めろ」

 

「違います!その、一度でいいから、家臣を連れずに城の外へ出てみたいんです.........」

 

「ああ、なるほど......ダメだ」

 

「何故ですか」

 

「アイリス......ほーい!」

 

ちょうど部屋にあったリンゴを投げる

 

「え?」

 

アイリスは咄嗟にキャッチして......リンゴを粉砕する

 

「手加減出来ないだろ。元の体の何倍ものステータスを」

 

「.........分かりました」

 

流石にあれだとなんでも粉砕するからな。

 

「じゃあゲームでもするか.........ゲーム機インベントリやんけ。アイリス、ゲーム機インベントリから出せない?」

 

三十分後

 

「もどんねえ」

 

「そうですね......」

 

「あと十分待ってみるか」

 

十分後

 

「いや戻れよ!」

 

カズマが叫ぶ。

 

「.........しゃあねえ。アイリス、ポケットの冒険者カード出して」

 

アイリスが冒険者カードを出す。スキルの欄を見て驚いていた。

あとで口外しないよう言っておこ

 

「そこの『状態変化解除』押して。そしたら多分戻る」

 

『状態変化解除』まあ、『状態異常無効』の下位互換

 

「押しました......って戻りました!!」

 

「本当か!スティーブ、これがあるならさっさと......スティーブ?」

 

 

 

 

「スティーブさん......。ようこそ死後の世界へ。私は、あなたに新たな道を案内する女神、エリス。この世界でのあなたの人生は終わったのです.....」

 

.........あ、やっぱりこうなった?





スティーブとエリス様会うのなにかとはじめてだな。

こっからどうなるんでしょうかね。


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#39 義賊、始めました


冷やし中華、始めました。


 

前回のあらすじ  スティーブ、天に召される。

 

14

 

「スティーブさん......。ようこそ死後の世界へ。私は、あなたに新たな道を案内する女神、エリス。この世界でのあなたの人生は終わったのです.....」

 

イエイ!天に召されるぜ☆(元気そうだな)

というか

 

「.........クリスやないか」

 

「.........いいえエリスです」

 

いやいやいや、どっからどう見てもクリスやんけ。

 

「......まあいいや。で、この状況どうしましょうかね」

 

神具の事故で死んだっぽい。

多分だけどあれは魂を入れかえる神具でアイリスの魂だけ状態変化解除で戻ったけど自分の魂は戻れずにここまで来たのか?よくわからん

 

「帰ってもいいかな?」

 

「いえ、天界規定によりこれ以上の蘇生は......」

 

「さよーならー」

 

「えっ?」

 

白い門を釣竿で釣り上げる。

 

「一本釣り」

 

「えっ?ちょ、ちょっと」

 

エリス様がなんか言ってるけど無視無視。

 

「ゴリ押し最強だぁ」

 

「はあああ!?」

 

目につく扉は全て粉砕だあ!

 

 

 

「......い......おい!スティーブ」

 

「......ハッ!」

 

飛び起きる。目の前にいたカズマに直撃したが無視。

 

「だ、大丈夫なんですか?息していなかったうえ心臓も動いていませんでしたよ?」

 

「ん?ああ。大丈夫だよ。一回エリス様のとこ行ったけどゴリ押しで戻ってきた」

 

「「「!?」」」

 

すげえ驚いた顔で固まってるや。

 

 

 

その日の夜

 

「やあ、ずいぶん早いお帰りだね?」

 

「まあな」

 

宿にいるとクリスがやって来た。

とりあえず見つけた神具について話しておいた。

 

「効果は短時間だから大丈夫だって護衛の人は言うけど、そんな単純なものなのか?」

 

「ううん、あの神器は入れ替わっている間にもう一人の体が死んじゃったりしたら、もとの肉体には戻れなくなるの」

 

「.........つまりうまく応用すれば永遠の命を得られるのか.........えげつないね」

 

「今夜にでも盗んでくるつもりだよ。祝賀会に浮かれて警備も甘くなってるしね」

 

なるほどなるほど.........

 

「じゃあついていくよエリス様(・ ・ ・ ・)♪」

 

「いいのですか?ありがとうござい.........」

 

.........チョロすぎじゃないか?

 

「.........エリス様じゃないよクリス様だよ」

 

「あらそう、今はそうゆうことにしようか......」

 

あとでちゃんと聞かせてもらうからな。

 

「あ、そうだ。どうせだしカズマも連れていってしまおうか」

 

15

 

「なんで俺がこんなことを.........」

 

「ねえ、それって何?ちょっと格好いいね、いったいどこで手に入れたの?」

 

浸入経路はこっちに......いやこっちには今は騎士がいるから......警備が手薄なのはこっちか。

 

「ところでスティーブ君はどんな呼び名がいい?」

 

そうだな.........これでいいか

 

「カボチャと呼んでくれ.........ん"ん"、声も変えて......一人称どうしよ?我でいいかな?」

 

カボチャを被りながらそう言う。

ちなみに現在の装備は金防具にネザライトで監獄風の鍛治型で装飾したのに、カボチャを被っている

 

「キミ、本当になんでもできるんだね.........」

 

「じゃ、浸入するぞ、主様......あ、主様はクリスのことね。カズマは助手でいいよな」

 

「「アッハイ......」」

 

「"スライム"『粘性生物化』......そい」

 

スライムになった右腕を振って伸ばして壁に張り付ける。

 

 

 

「主様、これを飲んでください。暗視のポショーンです」

 

「ありがと......あ、かなり見やすい......ポショーンってなに?」

 

ええと、こっから先はあちらに進んで.........む、鍵ドアか。

 

「主様、これ開けれるか?」

 

「ここは私の出番だね。解錠スキルが輝くときだね」

 

やがてカチリと音が鳴り、あっさり開く

 

「っと、誰かいるな。敵関知に反応があるな」

 

おお、気づかなかった。さすが助手

 

「ねえ助手君、どうしてそんなにくっつくの?」

 

.........神に向かってもセクハラってぶれねえな我が助手は

 

「主様、こっちこっち。助手に近づくとセクハラ祭ですよ」

 

「.........」

 

助手よ、なんだその目は

 

 

やがて二階への階段が現れた。

 

「ねえカボチャ君、できれば宝物庫に行っておきたいんだ。前に言ったっけ?アルダープって人の屋敷とこの城くらいしか凄いお宝の気配がしなかったんだよね」

 

「オーケイ。少し警備が厳重になってるから気をつけて進むぞ」

 

宝物庫は二階なので階段を登って目的の宝物庫へ

結構強力であろう結界が張ってあったが

 

「なんだこんなもん」

 

脆いので一撃で破壊できた。魔術師殺しの『魔法無効』の応用だ

 

そこらかしこに罠が張ってある。危険地帯とはこの事だ

途中、カズマが漫画を盗もうと(漫画の内容は察してください)しているのを止めていると

 

「ねえ、カボチャ君.........これなにか分かる.........?宝感知が異常なほど反応してるんだけど.........」

 

「なに......が......え?」

 

そこにあったのはもといた世界ではほとんど見ない物。

世界をまるごと改変できる物があった。

それを思わず盗ってしまい.........

 

「カボチャ君!?」

 

 

 

「.........あっちだ!侵入者はあっちに行ったぞ!」

「侵入者は三人だ!目的は分からんが、これ以上先に行かせるな!」

 

この先は行き止まりあそこは二人を抱えて飛べば行ける。

 

「カボチャ君!?なんで盗ったの!?」

 

「ガチですんませんでした主様!」

 

宝物庫にあったのは.........コマンドブロックだった。

クラフターの扱うアイテムの中で最高位の希少価値。

その力は一切のデメリット無しで神の力、コマンドを使用可能と言うもの。

.........いやこんなもん回収するしかないだろ。

 

「『クリエイト・ウォーター』!『フリーズ』!」

 

氷の床か。

 

「『ワイヤートラップ』!」

 

蜘蛛の巣のようなワイヤーを張る主様。

 

「助手君、カボチャ君!今夜はもう引き上げよう!」

 

「いや、待ってくれ!俺敵には今日中に何とかしたい!明日には王都から追い出されるんだよ!」

 

「そ、そう言われても.........」

 

「主様、ワイヤーが切られてます」

 

「助手君!やっぱりここは.........」

 

「お頭、俺......」

 

どうした?

 

「たった今から本気出すわ」

 

「......助手君?」

 

.........助手?

 

 

「ワイヤーが切断できました!賊は......。逃げずに、まだあんな所に残っています!」

 

「曲者共め、この城に入ってきたことを後悔させてやる!」

 

あら、お前は冷静にしないと判断力が鈍るってあれだけ言ったのに。

これが実戦練習ってやつか。

 

「隊長!あの丸腰の仮面を捕まえましょう!」

 

相手が丸腰でも油断するな、弱そうでも油断するなと言っておいた方がよさそうだな。

 

「.........」

 

と、助手が握手をするかのように右手を出した。

 

「お、そうか、投降するのか。よし、そっちの銀髪の坊主も武器を捨てろ!そうすればああああああああああ!」

 

なんで手を握ったあのバカヤロオオオオ

 

「「「「なっ!?」」」」

 

「フハハハハ!絶好調!絶好調!!なんか知らんが絶好調だ!今夜は俺の本気を見せてやる!」

 

おお、どっかの悪魔みたい

 

助手が本気を出したし、こっちも少し本気を出してみようか。

コマンドブロックで、だけどな!

 

「『effect @e[type=knight,r=20] slowness 60 255』!」

 

一分の間、動かなくなれ

 

 

 

 

「次の階段はこっち!助手、氷の床を!」

 

「了解ですぜ!『クリエイト・ウォーター』『フリーズ』!」

 

前方に敵発見!

 

「『effect @e[type=steve] speed 10 125』!主様、助手!捕まれ!」

 

「えっ?なにってキャアアアアアア!」

 

「イヤッッホオオオオオオ!」

 

超高速移動で突っ切る。

 

「ねえさっきからどうなってるの!?」

 

「これがさっき盗んだやつの効果の極々一分だよ主様」

 

全生命体死滅の『kill』や神にもなれる『gamemode』とかもあるから『effect』なんて塵芥だよ。

 

「『give @e[type=steve] chain』ワイヤートラップの改造版、『チェーントラップ』!」

 

鎖の蜘蛛の巣になった。小柄でも通れない

 

「これでだれも通れないから後は」

 

「後は君達を捕らえ、浸入した目的を聞き出すだけだね。.........君達は何者だ?街で噂の義賊なのかい?」

 

わお、すげえ量の騎士とか貴族とかだ。てかミツ.........三井住友銀行じゃないか

 

 

「どうしよう、この数は流石に無理があるよ!」

 

さいですか。

抜刀した騎士達がジリジリと距離を詰めてくる。

そういえばここにいる全員が魔剣の勇者より攻撃力が高い。お前いらない子だな。

 

「クレアさん。あのカボチャの男はかなりの強敵と聞きました。武器はもっていないようですが、追い詰められたら何をするか分かりません。あいつは僕が取り押さえます」

 

.........ハハハ、日本という安心安全なとこから来た小僧が無法地帯からきたやつに勝てるとでも?

 

一階下の階段にちょいとした仕掛けを置く

 

「主様、助手、後ろにいてください。あのナルシスト共々瞬殺してやります。」

 

「ナルシストって僕のことかい?ていうか瞬殺か......。丸腰の相手にずいぶんと......」

 

「いつ丸腰だと言った?」

 

「なに?」

 

魔剣の勇者が腰を落として居合い抜きの構えをとる。

だけどそんなデカイ剣では居合い抜きは至難の技だぞ。まあいいか

 

「『effect @e[type=steve] strength 5 255』『effect @e[type=steve] haste 5 255』」

 

採掘速度と攻撃力を上昇させて

 

地面を殴る

 

もちろん地面は崩れて魔剣の勇者共々落下していく

 

「なあ!?蜘蛛の巣!?」

 

さらに下の階には『fill』で蜘蛛の巣を敷き詰めているので動けない。

完璧だ

 

壁を剥がして橋にする。クラフターの設置した物は重量で壊れることはない。古事記にもそう書いてあった。

 

「『狙撃』!」

 

うお!危ないとこだった。危うく魔法で落とされるとこだった

よしにげろ!

 

 

「『チェーントラップ』......よし開けるぞ」

 

アイリスの部屋のドアを開ける。

 

「よくここまで辿り着いたな侵入者よ。民を守り、国を守り、そして王族を守るのがダスティネス一族の使命。この私がいるからには………」

 

そっとドアを閉めた

 

「閉めるな!貴様らは一体何のためここへ………」

 

こちらを見て動きを止める。まあカボチャ頭が来たらそりゃそうなるわ。

ついでに主様と助手も固まる。なぜなら部屋のなかには.........

 

「どうしたダクネス.........ってお前はあのときの盗賊じゃないか!」

 

迫真の演技を披露するスティーブがいたからだ。

 

16

 

ネタバラシすると、今まで奮闘していたのは全部分身だった。

 

「私たちは王女様が危険なものを持ってると聞きつけてやって来たんだよね!私たちが来なかったら危なかったよね!」

 

説明くさい事を話す主様と助手。

ダクネスが招待に気が付き、体を震わしている。

.........流石にばれないよな?

 

「か、格好いい......」

 

なんかめぐみんがうっとり?してる。

まあいい、拘束していくか

 

「『バインド』」

 

「『スペルブレイク』!」

 

む、アクアもいるのか。ならば

 

「『effect @e[type=dustiness_ford_lalatina] slowness 300 255』!『effect @e[type=steve,rm=1] slowness 300 255』!」

 

「体が動かない!?」

 

「こっちも動かない!」

 

「『セイクリッド・スペルブレイク』!これで......」

 

「「動かない」」

 

「なんでよー!『セイクリッド・スペルブレイク』『セイクリッド・スペルブレイク』『セイクリッド      

 

ムキになって解除しようとしてるがリピートなので無駄です

 

硬直しているダクネスたちの間をすり抜けるようにアイリスがいる部屋に入ると装飾が施されたレイピア右手に下げて、左手をこちらに突き出したアイリスが待ち構えていた。

 

「侵入者よれこの私もら代々勇者の血を受け入れ、その力を揺るぎないものにしてきた王族の一人です!簡単に事が運ぶ…とは…」

 

アイリスはこちらを見て驚いていた。

 

......多分ばれたな。

 

「「スティール」」

 

主様がスティールできたようだ。ならさっさと逃げるか。

 

「こっちだ!」

 

あらかじめ浸入したときにここの窓に糸をつけていたから後は二人を抱えて脱出だ!

 

「今までの流れで、それが狙いだって事は分かったわ! あんた達にそのまま持って行かせたりはしないわよ!『封印』!」

 

ひゃっほう!風が気持ちいいぜ☆

 

17

 

一夜明け、王都では義賊の話で持ちきりだった。

それもそうだ。

何せ、王城に侵入して、多くの冒険者と兵士を退けて王女様から魔道具を盗むという大事件が起きたのだから。

侵入した仮面の男と銀髪の少年、そしてカボチャ頭の三人組は多額の賞金首となっていた。

ちなみにカボチャ盗賊団と呼ばれるようになった。えっ?

 

「スティーブ!ここを開けろ!」

 

カズマとクリスに売られました。

 

「なんで怒ってんだよ!確かに昨日はすぐに行動不能になったけど、ダクネスもじゃないか!」(シラを切る)

 

「その事じゃない!お前が盗賊をやっていたことだ!ここにいるカズマとクリスから聞いたぞ!」

 

そのカズマとクリスはすでに瀕死のようだが?

そう思いながら『クリエイティブ』でダクネスの後ろをうろつく。

 

そう。この会話、扉越しではないのだ。

 

「開けてやらんけど、とりあえず後ろを見ろ」

 

「後ろがどうした......」

 

目と目が合う瞬間♪

 

「......とりあえず正座しろ」

 

「はい。分かりました」

 

そのあと、カズマ達を起こした。

それからカズマ達はダクネスに詳しい話をすると、ダクネスは呆れていた。

 

「全くお前達は………なぜ私に言わなかったのだ。最初からきちんと話せばあんな馬鹿な真似をしなくても私がちゃんと話を付けてやったものを」

 

「そうは言っても、使い方によったら永遠の命すら手に入る代物だ。流石にダクネスだけの権力で神具を回収することはできないし、他のやつは信用できないし。ついでにクリスの正体がバレるとダクネスの立場も危うくなるし」

 

「む......」

 

納得は......まあしてくれたようだ。せめて行くときには言って欲しいそうだが。

 

「ほら、ダクネス、とりあえず城に行くんでしょ。早く行こう」

 

「あ、あぁ、そうだな。クリス、お前はもう王都から出ろ。その髪だと目立ってしょうが無いからな。」

 

「はーい」

 

「.........待て、クリス」

 

「ッ!?な、何かな!?」

 

「私に隠していることはそれだけか?他にはもう、何もないだろうな?」

 

「.........ええっと」

 

他に隠してること.........クリスがエリス様ってことかい?

 

「助手君とカボチャ君が神具の他にもお宝を盗んでました」

 

......?ああ!

 

「コマンドブロックの事か?」

 

「......没収させてもらうからな」

 

「......義賊やるときは返してね」

 

カズマは......あれか

 

「なんか盗んでたっけな.........?」

 

「ハハッ、カズよ。指輪を盗んでなかったかい♪」

 

「某夢の国のネズミ様と某サイコパスyoutuberはやめい。ここにいる全員消し飛ぶ可能性あるから.........指輪?これの事か?」

 

「.........!?ここ、こ、こ.........!?これをアイリス様から盗んだだと!?」

 

そのあとダクネスが喋っていた内容を要約すると

その指輪は王族が伴侶になる者に渡すらしい。

それを持っていることは誰にもバレてはいけないらしく、もしバレたら口封じのために始末されてしまうとのことだった。

カズマって、本当にとんでもないものを盗むなと思いつつ、城へと行くのであった。

 

お城へ行き、謁見の間でアイリスとお別れの挨拶を済ませにやってきた。

アクアはアイリスとクレアに盗まれたネックレスの危険性ともう悪用できないように封印を施したことを伝えていた。

 

いや、本来お前がやるべき仕事をなにドヤ顔で自慢してんだ。

 

 

 

そんなこんなで(メタいこというと原作、一切の変化なし)帰ってきた。なんかずいぶん久しぶりのような......よく考えたら一月くらい家を開けてたからな。

 

「悪かったな。供え物出せなくて。あと掃除も出来なくて」

 

そう、お墓に言う。

すると、少女......アンナが出てきた。ずいぶん久しぶりだなぁ

 

"久しぶりね"

 

「おう、ほれ。酒とつまみ。ついでになんか売ってたスイカも」

 

"季節外れじゃない?.........食べるけど"

 

食うのかい

 

"そうだ、冒険談を聞かせて"

 

「いいぞ。色々増えたからな」

 

丁寧に墓を掃除しながらそう答えた......

 

 

 

 

 

「なあ、アクア。なんかスティーブが虚空に向かってしゃべってんだけど.........なんだその顔」

 

「そうね、愛する我が子を見る母の顔かしら?」

 

「お前が母なら立派は反面教師だな」

 

「ふふっ。ありがと。カズマが誉めるなんてめ珍しいわね」

 

「お前、反面教師の意味知らんだろ」

 




第六章 完!

コマンドブロックは「もうチートや、チーターやろそんなん!」と言われそうなのでダクネスにボッシュートされてもらいます。

次章どうしようか。本来は借金地獄のダクネスがあーれーなんだけど(雑やなおい)借金は所持金ははじめの街でカンストさせるやりこみゲーマーのスティーブのお陰でなんとかなってるしな。

感想に案をか書いてくれ(まさに他力本願)


ところでなんでスイカ書いたんだ?


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第七章 クラフターと変わらぬ世界
#40 ニッパーと内臓


ドラクエ7やってま(殴


今回は二千字ほどかな?

transparentってどういう意味?


 

 

「それでは冒険者サトウカズマさん、スティーブさん。今回お呼び立てした件ですが……」

 

ギルドのカウンターで重い袋を抱いたルナさんが満面の笑みを向け、

 

「今回は賞金が高額なので支払いが遅れましたが、こちら大物賞金首『魔王軍幹部シルビア』の討伐報酬、三億エリスです。これでサトウさんたちが討伐した魔王軍幹部はこれで四人目となります。サトウさんたちはこのアクセル冒険者ギルドのエースです」

 

「うん。ありがとうございます。なのでこの手を離してください。離してください」

 

ギルド職員が名残惜しそうに離してくれない。

 

「.........よし。諦めよう」

 

「いや、諦めんなよ」

 

「じゃあ普段頑張ってくれているギルド職員達に十万ずつ配る」

 

「お前って、たまに眩しくてしょうが無いんだが」

 

「そうか?まあとりあえず家に戻るよ」

 

 

 

「ただいまー!」

 

「お帰りなさい。スティーブだけですか?カズマは?」

 

「まだギルドにいるよ」

 

するとアクアとダクネスが広間に入ってきた。

 

「あら、スティーブ、怒られなかった?」

 

「怒られなかったってあのなあアクア……シルビアの討伐の報酬の受け取りの呼び出しだった」

 

「そうか、私はてっきり例の件がバレて呼び出されたのかと……」

 

「心配すぎだろ」

 

あっ、カズマは夜になってから帰ってきた。べろべろに酔っぱらったアクアを連れて.........あ、ちょ、アクア。そこで吐こうとするな。ちょまて、まt、あ

 

 

アーーーーーーーーーーーー!!!!!(ゲロへの怒り)

 

 

 

「うーん」

 

屋敷の広間でスキル一覧を眺めながら唸っていた。

コレは一体どういうことだ?

 

「一体どうしたんですか?さっきから唸って……」 

 

「何か……ハァ気になることが…ハァあるのか?」

 

布団で簀巻にされているダクネスとこれ見よがしにダクネスの目の前に氷を見せつけているめぐみんが、唸っているのが気になって聞いてきた。

 

「いや、ちょっとスキル一覧を見てて……というかダクネスとめぐみんは何をしてるんだよ。好きでやってそう」

 

「いや、これは別に好きでやっているわけじゃ……」

 

「そうですよ。これはダクネスが我慢大会の練習に付き合ってくれって言われて.........」

 

なるほどね。マグマブロック置いてやるか。

 

「あっ、この肌がチリチリと焼けるような感覚......堪らんっ!」

 

「ちょっとこれを見てくれないか?」

 

習得可能スキル一覧を見せる

 

「何でしょうか?途中の文字が『ト』だと言うことしか分かりませんね」

 

よくわからないスキル『████████ト████』というものがあった。

 

習得スキルポイントも███と言った感じで黒塗りのようになっている。

 

ひとつ分かることと言えば.........

 

「このスキルの派生が全てミュータント系スキルってことか.........」

 

なんか嫌な予感がする

 

 

 

 

 

次の日の朝、ウィズのお店に来ていた。

カズマはバニルに知的財産を売るとの契約をし、その報酬を受け取りに来たのだったが……

 

「ほう、そのドラゴンの卵だと思いこんでいる女神よ。貴様はいい度胸しているな」

 

「あら、ゼル帝は立派なドラゴンになるのよ。鳥になるわけないじゃない」

 

バニルとアクアの二人が喧嘩をしていた。まぁいつもどおり

 

「本物のドラゴンのタマゴというのはあのようなものだぞ」

 

バニルはそう言って抱えていたエンドラのタマゴを指差した

 

「えっ?これ本当にドラゴンのタマゴだったのか?もしかして昔はドラゴン達とたわむれたというのも」

 

「うむ、こやつの故郷にはこの世界を容易く滅することのできる生物が山ほどいるぞ。ドラゴンの卵程度では騒がないほどにはな」

 

「なめんな」

 

誰のことだろ?覚えがありすぎる。(破壊の神とか音を司る古代の生物とか負で全てを飲み込む神とか......自分で考えていてえげつないな)

 

「ところで、そっちの腹筋が割れているクルセイダーよ。貴様には破滅の未来が待っているだろう」

 

「破滅の未来というのは何なんだ?というかその腹筋が割れているというのは……」

 

「筋肉クルセイダーよ。さっさと仲間に話すが吉と出た」

 

「.........いや、これは流石に巻き込む訳にはいかない」

 

あっそう

 

 

バニルがの助言を聞いてから数週間後

昨日、ダクネスがアルダープに呼び出されてから帰ってこない。

アルダープ、今度は何を企んでやがる。

 

「ただいま!スティーブ、賞金首モンスターを狩ろう!?」

 

家に入ったら目の前に人がいたらそうなるか。

 

「お帰り。遅かったな」

 

「......もしかして、昨日の夜から待っていたのか?」

 

「......それで、どんな賞金首モンスターなんだ?」(無視)

 

ダクネスの説明によると賞金首モンスターの名前はクーロンズヒュドラだそうだ。黄昏のヒドラを思い出す。

アクセルの街近くの山の湖に棲む巨大な8本首のヒュドラ。

分類上は下級なドラゴンの亜種にあたるが、その戦闘力は極めて高く、王都の騎士団の力では弱らせて眠りにつかせるのが精一杯。

普段は湖の底で10年単位で眠って大地から魔力を吸収・貯蔵し、充分な魔力を得ると山を出て人里などで暴れ回るらしい。

因みに特徴でもある長い首は、千切れても魔力を使って再生させることができるため、倒すには魔力が尽きるまで攻撃し続ける必要があるとのこと。

 

うん。サンドバック見っけ♪(逃げて!クーロンズヒュドラ超逃げて!)

 

 

 

クーロンズヒュドラが棲む湖に到着!(展開が早い)

全員引きずってでも連れてきた。

 

どうやら湖を綺麗にされると出てくるそうなのでアクアを湖に浸す。

 

「.........なんか水遊びしてるな」

 

はたから見ると痛い子が一人で水遊びしてるようにしか見えない。

 

「.........おいカズマ、アクアのやつ大物賞金首の眠っている湖の真上で昼寝を始めたぞ」

 

ふざけてるのか?

 

 

 

そして待ちながら釣りをしていると

 

「これは.........っ!きました、きましたよ!すごい魔力をビンビン感じます!」

 

おっ来たか。ってアクアいたら爆裂魔法撃てないじゃん。釣ってしまおう。

 

「いたっ、なにy......ひゃあああ!?なにするのよスティーブ!」

 

寝てる方が悪い。

 

「おい、これ聞いていたよりかなりデカイぞ!」

 

「デカイな。屋敷よりデカイとおもう」

 

やがて湖の底から小島のような生物が出てくる

 

「ーーーーッ!ーーーーッッッッ!」

 

「『エクスプロージョン』っ!」

 

おお、いいの決まった。

 

「ーーーーーーっっ!!!」

 

効果があるとは言っていな......?

 

「スティーブー!?スティーブが食われたー!?」

 

「ただいまー」

 

「......心配して損した」

 

食われてすぐに脱出してやった。

さて、どうしてやろうかこのクソトカゲ.........あ、そうだ。少し面白いものがあるんだったな。

 

「このニッパーの謎チカラで......あべし」

 

「なにをしているんだ」

 

なあに、ちょっと中身を開閉してただけ。 

 

ベチッ!

 

と、いきなりそんな大きな音がして

 

クーロンズヒュドラの穴という穴から大量の血が溢れだした

 

「「「「......え?」」」」

 

いきなりの事に頭が追い付かないのかポカーンとしている。

 

なに、ただ体の内臓という内臓を全てこのニッパーでぶんどっただけである。あとで移植しよ(え?)

 

あとこのニッパーは封印決定な

 

 

「こちら大物賞金首『クーロンズヒュドラ』の討伐報酬、十億エリスです......いったいどれだけ大物賞金首を討伐するんですか.........」

 

なんか呆れられた気がする。

 

「とりあえずいるだけ討伐しようかと.........」

 

うん。離してくれ。その手を離してくれ。うん

 

「おいお前ら!宴会しようぜ!」

 

「「「「おおおおおおおおお!!!」」」」

 

また始まったよ。カズマの宴会。大体大金がてに入ったらこうなる。あとちゃんと分けろよそう思いながらシュワシュワを飲んでいるとダクネスが名残惜しそうな顔でギルドから出ていくのが見えた。

 

なんか屋敷に用事でもあるんだろうか?着替えとかか?

 

??????視点

 

 

 

やはり運命は変わらない。

 

 

 

それはまるで人が作った物語のようであり

 

 

 

なにかの複製のようである

 

 

 

そしてそのまま物語は進み

 

 

 

そして宴会が終わった後、ダクネスは屋敷に帰って来ることはなかった。





クーロンズヒュドラは内臓抜き取られて死にました。






終わり!


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#41 ダクネスの家にカチコミすっぞ


へえ、透明タグってこうなるのか。まあ前回使ってたけど(え?)


連日の酷暑ですが、皆様はどうおすごしでしょうか?
私はクーラーガンガンの部屋で引きこもりとなっております。
宿題の言葉で鬱になる今日この頃。


 

前回のあらすじ ??????

 

 

ダクネスが帰ってこなくなってから数日が経った。

屋敷ではカズマが必死に何かを作っているのをめぐみんと眺めていた。

 

「カズマ、それは?」

 

「これはダイナマイトって言ってな。これさえあれば誰でもお手軽に爆裂魔法を……」

 

カズマが言いかけた瞬間、めぐみんがそれを奪い取り壊してしまうのであった。

 

「おい!!何しやがる!」

 

「こんなもので究極魔法がお手軽に再現させるものですか!!それにカズマ!こんなことをしてないでダクネスの所に行きましょう」

 

「こんなことって言ってもな……あいつは手紙でお別れをする薄情なやつなんだよ。もう放っておけ」

 

カズマは作業に戻る中、めぐみんは悔しそうにしていた。

とりあえずダクネスの手紙をまた読みなおすことに

 

『突然こんな事を言い出して、本当にすまない。

 お前達には言えない、込み入った事情ができた。

 貴族としてのやむを得ない事情だ。

 お前達とはもう会えない。

 本当に勝手な事だが、パーティーから抜けさせてほしい。

 どうか、私の代わりの前衛職をパーティーに入れてくれ。

 お前達には感謝している。

 それはどれだけ感謝しても足りないほどで…。

 お前達との冒険は楽しかった。

 私のこれまでの人生の中で、一番楽しい一時だった。

 私は今後、お前達との冒険の日々を絶対に忘れないだろう。

 今までどうもありがとう。

 ダスティネス・フォードララティーナより。

 愛する仲間達へ、深い感謝を』

 

その手紙をゴミ箱に叩き込む。金属製のゴミ箱が少し歪んだ

 

「.........ふぅ、ちょっと出掛けてくる」

 

 

 

催眠幻覚賄賂エトセトラエトセトラで情報収集

 

どうやら最近地震があったようだ。そのせいでいくつかの建物が倒壊し、数十億の損害がでたとか

さらにアルダープがなぜかここの街の住民に十万という少額の賄賂を渡して自分達のパーティーにこの事が伝わらないようにしていた。

五十万と酒でホコリみたいな名前のキンピラから聞いた。

あまりにも不自然なためわざわざ海までいってプレートを確認すると自然では絶対にあり得ない方向にプレートがねじ曲がっていた。

さらにさらにいつの間にかアルダープとダクネスが結婚するという話まであるじゃないか。

大体全てを理解した。

 

まず屋敷に戻り、ダクネスが領主と結婚することをカズマ達に伝えるが、カズマもすでにその話は聞いていたみたいで、事情を聞くべくダクネスのお屋敷に侵入しようという計画を立てていた。

 

で、誰が乗り込むかという話になり

 

「じゃあ俺が「「スティーブで」」アッハイ」

 

ということになった。

 

 

「それじゃあ行ってくるよ」

 

「おう、行ってこい」

 

"クモ"の『壁登り』で二階の窓へ向かう。

窓ガラスはシルクタッチで採掘して入ったらすぐ直す

 

「音なんかしたか?」

 

「いや、気のせいならそれでいいんだけど.........」

 

"行商人"『透明化』"猫"『潜伏移動』"シルバーフィッシュ"『擬態』

 

「ほら、なんともないじゃないか。ノリス、いい加減その小心者なところを直せよ。それより、下の厨房で夜食でも作って貰おうぜ」

 

「す、すまない.........。なにかが割れるような音がして.........」

 

「なに、窓ガラスが割れてないってことは気のせいだ早く行くぞ」

 

.........フム、ノリスか.........あーあーあーオッケイ。ノリスの声を習得した。

 

 

さて、ダクネスの部屋は"ウォーデン"『音感知』......寝息からしてあっちか

 

「.........ここか......おぜうさま、お嬢様」

 

ノックして呼び掛ける。あ、起きたようだな。

ドアの前まで来たところで話を始める。

 

「お嬢様、夜分に失礼します。実は、サトウカズマという者とスティーブという者がお嬢様との面会したいと.........」

 

「......カズマ、アクア、めぐみん、スティーブと名乗る者が来たさいには絶対に取り次ぐなといってあるだろう。全く、こんな時間にあいつは......。まったく......。まったく......!」

 

............................................ハァ

 

「しかしお嬢様、その二人の男がこう言っておりまして.........取り次がなければギルドの皆にララティーナの恥ずかしいこと暴露してやると」

 

扉の向こうで楽しそうな笑い声が聞こえる。なにわろてんねん。

 

「ふふっ、あいつはあ相変わらず.........。二人に好きにしろと言っておけ。どうせ私はもうギルドに顔を出すこともない」

 

物理的に顔出せなくしてやろうか?包帯で

 

「しかしお嬢様、現在その二人が家の者に良からぬことを吹き込んでおりまして.........。お嬢様は腹筋が割れていて、それを気に病んでいるのでタンパク質を控えた食事を提供してくださいだとか」

 

ガタッ!

 

「お嬢様は可愛らしいワンピースを体に合わせてニコニコわらっていただとか」

 

ガタタッ......ドンガラガッシャーン

 

「そそ、そのような噂は全て嘘だ。虚言だ。惑わされるな」

 

「しかし、さらにとんでもない事をいっておりまして......」

 

「......言ってみろ」

 

「.........お嬢様は日夜その熟れた身体を持て余し、処女の癖に夜な夜な.........」

 

ドガーーーン!

......え?爆発音!?

 

「......その先は?」

 

「......その先はご想像にお任せします。とのことです」

 

言い切ると、扉の向こうから鼻で笑ったような音がした。

だが、これで終わりだと思うなよ?

 

「ですが、これはサトウカズマという者の行動でして.........」

 

「......なに?」

 

カタッと音がした。

 

「スティーブという者はですね.........ララティーナお嬢様のメイド服姿を街中にばらまいてやる、と言って庭にこのような写真をばらまいていまして.........」

 

そう言って扉の下からメイド服姿のダクネスを撮った写真を滑り込ませる。

少しするとバンッ!と、窓を叩くおとがして、そのあとズルズルと膝から崩れ落ちる音がした。

なぜかというと、実際に庭に同じような写真をばらまいていたからな!

え?盗撮?いえ念写です。

 

「え?ええ.........な、なんだって!?」

 

まるでそこに誰かがいるような演技をする。

 

「おお、お嬢様!」

 

「ななななな、なんだ!?」

 

「じ、実はついさっきお嬢様の部屋の引き出しの奥にあった妄想がたい、大量に書かれた本を今から緊急放送のスピーカーで声まねして音読してやると.........」

 

ダクネスが顔を真っ赤にして扉から飛び出してきた

 

「!??!!??!!???」

 

確保!!!!

 

 

ダクネスの口元を掴んで持ち上げる。

ダクネスは両手を使って引き剥がそうとしているが取れない。とれるはずもない

 

「人は機械に勝てるはずないんだよな」

 

「!?」

 

機械化した左手でダクネスを持ち上げる。後ろ手で鍵を閉める。

"アイアンゴーレム"『機械化』というスキル。

ダクネスを地面に押し付ける。これで少しは落ち着いてくれるか.........落ち着いてくれた。

 

「おい、ダクネス。手を離すが騒ぐんじゃねえぞ」

 

コクコクと頷く。よし手を離そう。

手を話すとダクネスは顔を横に向ける

 

「その.........。スティーブ、お前も横を向いてくれないか?こんな体勢な上にしかもこの距離だと.........」

 

「ん?ああ。すまない」

 

と、なんの疑問もなく横を向く.........

 

「曲者ムグゥ!?」

 

「とでも思ったか?ふざけた真似すんじゃねえ」

 

こちとらかなりキレてるんだよ。

 

涙目でコクコク頷くダクネス。

 

まあここには防音結界と人払いの結界を張ってあるから問題ないけどな。

 

「.........手を離す前に少しわかったことを言おう

 

 

まず、この街で地震があった。そしてその地震でいくつかの建物が倒壊。そして約八十億エリスの損害がでた。ここは領主であるアルダープが払う.........はずだったがクソ領主はそれを払うことはしなかった。

そこで街の住民はダスティネス家に頼った。洪水の際にも領主の代わりに払ってくれたダスティネス家にな。

だが流石のダスティネス家でも八十億はようい不可能。そこでなにをトチ狂ったのかアルダープに借金をした。

だが、なんらかの理由で借金が返せなくなった。

するとアルダープはその借金をチャラにすると言ってダクネス、お前だ。お前と結婚することになった.........ここまでが表向きで分かったことだ」

 

言い切ったあとに手を離す。

 

「.........フフッ全てお見通しというわけか.........お前を騙すことは出来ないのか.........ん?『表向き』?」

 

「この話には続きがあってだな.........その前にいくつか。

 

まず一つ。街の住民がなぜか少額の賄賂で口封じされていたこと

 

次に、あの地震は人為的な者であること

 

最後に。アルダープの屋敷の地下には、マクスという青年がいることだ」

 

「?話が見えて来ないのだが.........」

 

そうだろうな.........

 

「もう答えをいってしまおうか。答えは......

 

 

『アルダープは地獄の公爵。真実を捻じ曲げる悪魔、マクスウェルを使役している可能性が高い』だ」

 

「な!?」

 

ダクネスが驚愕している。

 

「調べあげるのにいくつ大陸を渡ったことか。おけげで世界地図できたよ」

 

はあ、本当に疲れた。

 

「......とりあえず結婚式まで行ってしまえ!」

 

「え、ええええええ!?」

 

そりゃあ驚くか

 

「ハハハ、すこぉし面白いこと思い付いたんだよ。ついでにいうとさっきのやつ。すぐに出せるような証拠がねえんだよだから少し待ってくれよな」

 

「.........ああ、任せたぞスティーブ!」

 

「おう!」

 

窓から脱出する.........とその前に

 

「ダクネス.........次からちゃんと相談してくれよな」

 

「.........ああ。分かった!」

 

帰ったらカズマ達にも教えないとな。





ダクネスの親父さん?知らんな


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#42 全力で


駄文がひでえよ。

それでも読みますか?


 

前回のあらすじ カチコミじゃああ!

 

 

「.........という感じなの」

 

帰宅後、ダクネスの状況や何故結婚するとかを話した。

 

「......で、お前はなにをするつもりなんだ?」

 

「いーわーない!」

 

「はったおすぞ......まあいい。俺達も出来そうなことはできるだけするつもりだ」

 

「それなら.........ほれ、これを使え」

 

そう言って袋を渡す。

 

「なんだこれ.........重っ!」

 

「テッテレー。ひゃーくーおーくーえーりーすー!」

 

「テッテレーで出してはいけない金額だろ!?.........まあありがたく使わせて貰うぞ!」

 

「カズマさんカズマさん。そのお金私に預けてくれな痛いっ!」

 

拳骨、もう一発いるか?

 

 

翌日

 

「ウィーズー!買い物ついでに来たぞー!」

 

「あ、スティーブさん!お茶用意しますね!」

 

いや、いいのだが

 

「おお、四角い小僧ではないか......なにかおかしなものでも食べたのか?見通せなくなっているのだが?」

 

「知らんな......それよりもウィズ、そこの爆発系ポショーン、あるだけ全部くれ」

 

「え、あ。ありがとうございます!バニルさん!ほら売れましたよ!」

 

「ええい騒がしいわ!」

 

......店を後にする。

 

 

王都とうちゃーく

 

「ん?よお、えーと、ミツ......三井住友カード!」

 

「なんでそうなるんだ!?ミツルギだ!ミツルギ!」

 

そうそうミツルギだ。ミツルギがいた。

 

「なあミツルギ、お前って顔パスで王城に入れたりするのか?」

 

「?入れるが......どうかしたのか?」

 

「いやあ、ちと王女様とかに見せたいものがあってな」

 

そう言って様々な書類を取り出す。

それをミツルギに見せる

 

「......分かった今すぐに王城に入れるようにしよう」

 

へえ、今ので大体分かったのか

 

 

「あ、スティーブさん!」

 

「ようアイリス、先に言っとくけど遊びに来たわけじゃ無いからな。早速だけどクレア、これを」

 

「ん?ああ......ってこれは!?」

 

「ああ、これについてのことだ」

 

今までのことを話すこと数十分

 

「.........そういえばアイリスのあの入れ替わるやつ、もともとアイリスの兄に送られた物だよな?」

 

「え?ああ。そうですよ」

 

「.........さらにいうとアルダープはなぜかアイリスの兄とダクネスが結婚するように勧めてた.........なるほどね。クレア、一週間後にアクセルまで兵士を連れて来てくれるか?」

 

「つまり私達は一週間後の結婚式の際に来ればいいのか?」

 

「そして結婚式場にカチコミしてくれ」

 

「なんだか楽しそうです!」

 

「だろ?」

 

そして来る1週間。結婚式

 

分身を警備員の兵士に変装させた。

 

「(なんかカズマとアクアおる)」

 

俺達に出来そうなことはできるだけするつもりだとは言ってたけど。

ダクネスは不安そうにキョロキョロしてカズマとアクアを見つけてぎょっとしている。

さて、始まるぞ。

「汝ーダクネスは。この熊と豚を足したみたいなおじさんと結婚し、神である私の定めじゃないものに従って、流されるまま夫婦になろうとしています。あなたは、その健やかな時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しき時も、おじさんを愛し、おじさんを敬い、おじさんを慰め、おじさんを助け、その命の限り、堅く節操を守ることを約束しますか?出来ないでしょう?私はこのままダクネスと帰って、カズマの料理をつつきながら、キュッと一杯やりたいなぁ……」

 

その場違いな発言に教会中の皆のギョッとした視線が、一気にアクアに集められた。

笑うな.........まだ笑うな.........!

 

「……お、お前はワシの屋敷に来て散々迷惑をかけて行ったあの女!何を!一体ここで何をしておる!?」

 

流石の領主もダクネスから目を離し、アクアに罵声をとばしていた。

ダクネスはカズマとアクアを見ながら、驚きの表情で口をパクパクさせていた。

カズマは驚いているダクネスさんの腕を掴み、色々と叫んでいた。

 

「バカバカうっせー大バカ女!お前の方こそ勝手にバカなことしやがって!.........」

 

と、領主は我に返ったのか、ダクネスさんを連れて行こうとするなら借金を払えって言ってきた。

するとカズマさんは鞄を掲げると、

 

「しっかり聞いたぞ、約束は守れよおっさん!おら、ダクネスが借りた金、総額八十億エリス!一枚百万のエリス魔銀貨で八千枚だ!これでダクネスはもらっていくぞ!べ、別に大好きなんてことねーよ。仲間だから、そう大切な仲間だからな」

 

「ああ!?なっ、八十億!?ああっ、待てっ、ララティーナを!ワシのララティーナを…ああっ金が!拾ってくれ!おい、拾ってくれっ!」

 

葛藤してる。お前に金もダクネスもいらんだろ

 

「お前は…お前と言う奴は…っ!私は、私は…っ!」

 

「ガタガタガタガタ、いい加減にしろよコラッ!もうお前に拒否権はねーんだよ!これ以上口答えするんじゃねー!もう領主のおっさんからお前を買ったんだよ!お前はもう俺の所有物になったんだ!いいか、これから散々酷使してやる。だから、俺がはたいた金の分、身体で払ってもらうから覚悟しろよ、このど変態クルセイダーがー!!分かったら返事をしろ!!」

 

「ふぁ、ふぁい!」

 

.........もうええかな?

 

ドバーン!

 

「その結婚、ちょっと待ったー!.........なんちゃって」

 

扉?それは開ける物ではない。破壊するものだ。(クラフター古事記 より)

 

「スティーブ!なにやってたんだよ!」

 

「いやぁ。ちょっと特別ゲスト(・ ・ ・ ・ ・)を読んでただけ」

 

そう言いながら。新品の箱からとある魔道具を取り出す。

 

嘘をつくと鳴る魔道具を

 

「それでは特別ゲスト.........」

 

そして現れたとある青年。それを見たアルダープの顔が青ざめる

 

「アルダープという領主に使役されていた地獄の公爵.........」

 

「嘘だ!そいつの言うことは嘘っぱち『チーン』」

 

残念。魔道具があります。

 

「真実を捻じ曲げる悪魔マクスウェル。辻褄合わせのマクスウェル、です!」

 

「ヒュー、ポリポリ、ヒュー。やあアルダープ」

 

.........柿ピー食ってるからいまいちしまらねええええ!!

 

 

ざわつく結婚式場。「悪魔?あれが?」とか「いやまさか」だとか「うほっいい男」だとか.........おい最後。

 

ちなみにマクスウェルは菓子で釣った。いやチョロいな

 

「では質問を。あなたはマクスウェルですか?」

 

「ん、そうだよ」シーン

 

「次にあなたはアルダープと協力しましたか?」

 

「ヒュー、願いを叶えたという意味だとそうかな?......新しいお菓子ちょうだい」シーン

 

はいはい。キャラメルでいいかな?

 

「最後に、あなたはここにいる人に危害を加えますか?」

 

「モグモグ、アルダープが願わなかったら危害を加えないよ。あとそっちから危害を加えなかったら」シーン

 

さて、もうそろそろかな?

 

「アレクセイ・バーネス・アルダープ!貴様には国家転覆罪その他諸々の容疑がある!自分と共に来てもらおうか!」

 

ほい来た......アイリスいるんだが?いやこっち向いてにっこり......じゃねえよ。

 

「.........いや、証拠は?証拠をだせ証拠を!」

 

残念ですね

 

「証拠?証拠ならここに、なんならあなたとそこの悪魔との会話を録音した魔道具もあるぞ?」

 

そう言って書類をピラピラさせるセナさん。そういえば久しぶりだな。たしか功績あげて王都に移動したんだっけ?

あとその書類はこの前王城に行ったときに渡したやつ。

 

「何故だ証拠は消したはず.........貴様の仕業か!?」

 

「どうだろうね?」

 

本気のクラフターを舐めてもらっちゃあ困るよ。ほんの小さな隙があればそこからいくらでもやってみせる。それがクラフターだ

 

「くっ.........貴様ぁぁ!」

 

わお、スッゲエキレてる。そんな怒ると後で心筋梗塞や心臓発作、急性冠症候群を起こす危険性が4.7倍に上昇するぞ?(ガチらしい)

 

と、なぜかいきなりニヤリと笑った。

 

「マクスウェル.........」

 

あ、もしかして

 

「ワシの一生を売る!だからここにいるララティーナ以外を全員殺せぇぇぇ!!!」

 

ああ!!やっちゃったよ。

 

「分かったよアルダープ!ヒュー!」

 

まあ

 

「"ウィッチ"『ポーション乱射』」

 

爆発系ポーションを投げまくる。だけどこれはただの煙幕みたいなもの

 

「"ウォーデン"『剛力腕』と『攻撃力上昇255』」

 

右手がウォーデンの腕になる。これで攻撃力が45。さらに攻撃力上昇255で

 

マクスウェルは一撃で砕け散りました。嘘でしょ。

 

 

「.........へ?」

 

アルダープが口をパクパクさせてる。

 

「悪い魔法使いが来ましたよ!悪い魔法使いの本能に従い、花嫁をさらいに来まし.........ほとんど終わってるじゃないですか!」

 

めぐみんは遅い!(鱗滝風)

 

「あー。とりあえず捕まえてもいいでしょうか?」

 

「どーぞどーぞ」

 

口をパクパクさせてるアルダープは手枷を着られて騎士団に連行された。

 

.........あっけな

 

「.........宴会だああああぁぁぁぁ!!!」

 

「「「「うおおおおおおおおおお!!!」」」」

 

外にいた冒険者達が反応した。もうノリと勢いで全部終わらせてしまえええ!

 

「あの、私達来た意味ありましたか?」

 

安心しろ!ただの保険だ!

 

10

 

次の日、戻ってきたダクネスさんがこの街から逃げ出そうとしていたカズマさん達にあることを話していた。

 

「領主はあの後、裁判が行われたようだ。そして大量の証拠があったため死刑はまぬがれないようだな。そして今回カズマたちがやらかしたことは無罪放免みたいだ」

 

「無罪放免って……また借金返せとかか?」

 

「それすらない。逆にお前が……その、私を買った八十億を返金するという話になっているくらいだ」

 

「ダクネスを買った?一体何の話ですか?」

 

そういえばめぐみんはそこら辺の事知らなかったな。アクアはめぐみんに事の経緯を話す。

 

「ところで一体誰がこれだけの量の証拠を......一人では不可能だぞ?......スティーブ。知っているか?」

 

「ん?ああ、どっかのカボチャ頭が集めてたよ」

 

しらばっくれるとダクネスさんは少し笑っていた。

 

「そうか、それならいい」

 

とりあえずダクネスも戻ってきたことだし、色々と平和になったのかな?あとはこの石は何だろう?モンスターを使役する魔道具......なんだただの神具か。クリスに渡しとこ。

 

11

 

領主の屋敷になんかあった神器を渡すためにクリスに連絡を取った。

クリスに指示された喫茶店に行くと、何故かカズマと笑顔で固まったままのクリスがいた。

 

「こんな所で何やってるんですかエリス様」

 

エリス様ああああ!?ばれちゃってるううう!!

 

「エリス様じゃないよ、クリス様だよ」

 

「いやいや、前からちょっとは気になってたんですよ。その姿の時のエリス様は、先輩であるアクアのことだけさん付けしますよね?ダクネスやめぐみんの事は呼び捨てなのに」

 

「……私は盗ってきたお金を教会を寄付するような、清く正しい義賊だからね。アークプリーストであるアクアさんのことを呼び捨てになんて出来ないんだよ」

 

目を泳がせ、誤魔化すように頬の傷跡をぽりぽりと掻きながら無理のある事を言っていた。

 

「エリス様は困った時にそうやって頬を掻くクセがありますよね」

 

そういえばそんな癖あったな。というか素直に認めればいいのに……クリスは頬を掻くのをやめ、立ち上がると……

 

「………ふふ、さすがですねサトウカズマさん。いいえ、それでこそ私の助手君と言えるのでしょうか。そう、あなたの予想通りです。ある時は冒険者。またある時は義賊の頭領。またある時はダクネスの友人の一人。その正体は………」

 

「クリスはエリスだよ」

 

とりあえずいい加減、盗み聞きしてないで話に参加した方がいいと思い、あっさり正体を明かすとクリスはがっかりしていた。

 

「なんで私が言う前に言っちゃうんですか!?」

 

「スティーブ!?いつの間に……」

 

「少し前から来てたんだけど……」

 

「というかお前、知ってたのか!?クリスがエリス様って!?」

 

「うんそうだよ」

 

「それにしてもせっかく隠していた正体を明かすっていう盛り上がる場面なのに台無しだよ…」

 

「もうすでに嫌な予感しかしないんだけど、まさかまた神器探しに付き合えっていうんじゃないだろうな」

 

「さすが助手君、理解が早いね!えっとね、今回狙ってる神器は聖鎧アイギスって言ってね。聖盾イージスとセットの神器だったんだけど、今回鎧の方」

 

「それ以上言うな!聞きたくない聞きたくない!もう危ない橋は渡りたくないんだよ!最近はなんかめぐみんといい感じだし、ダクネスだってなんか俺を意識してるみたいだし!大金入って働く必要もないしこのままみんなとイチャつきながら退廃的な生活を送りたいんだ!!」

 

神器探しを断ろうとしているカズマだけど、クリスは祈るようなポーズでカズマさを見つめ……

 

「サトウカズマさん、お願いです…。どうかこの世界のために協力してくれませんか…?」

 

カズマさんは黙って頷くのであった。

 

「多分一緒に協力することになりそうだからカボチャ用意しとくよ。前のはパンプキンパイにしたから」

 

「待って、食べたの?」





あっさり終わる結婚式。なんだこれ


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#43 非アクシズ三原則は必須


これ書いているのが8時.........午前の、あとオールした。


そういえばTwitter、Xになるってマジ?(情報が古い)




 

 

クリスに神器集めを頼まれてから数日が経ったある日のことである。

 

「諸君。人というものは会話が成り立つ種族である。我輩と話をしよう」

 

「人以外も会話が成り立つけど、流石にこれはダメだろ。バニル、今その縄ほどくから......アクア邪魔するな」

 

両腕を呪縛ロープで縛られ、広間の中央で正座させられているバニル

 

「だからさっきから言っているけどマクスウェルがダクネスの親父さんに呪いを掛けてたんだって」

 

「なら連帯責任ってことで同じ悪魔のバニルをぶっとばしてもいいわね」

 

「.........じゃあアルダープの悪行も人類連帯責任ということで全員死刑......お前が言っていることはそう言うことだよ。これは悪魔が神を嫌っても仕方ないな」

 

「うぐっ.........」

 

さて、ほどいてやるか.........あれ?ほどけない

 

「ふふふ、残念だったわね!そのロープは私特製の封印が掛けられていて私の許可がないと神ですら」

 

「なんだこんなもん」ブチィ!

 

「ああああああああああああ!!!???」

 

「ふむ、助かった......助かったのだが、汝に貸しを作るのは......」

 

「貸し?ああそれなら適当な物くれたらいいよ」

 

「......汝は」

 

「『セイクリッド・エクソシズム』ー!」

 

「『魔法無効結界』!アクアふざけんじゃねえ!」

 

実力行使とは、こいつはもう堕ちるとこまで堕ちたか。この堕女神め!

 

 

数分後

 

 

「返してよぉぉぉぉぉ!私の可愛いゼル帝を返してぇぇぇ、わああああああああ、返してよぉぉォォ」

 

「フハハハハハ、ざまあみろ寝取られ女神!」

 

「このヒヨコどうしよ?」

 

どうしてこうなった?

 

ただバニルと一緒に堕女神を更正(物理)してただけなのに

更正(物理)中に卵がかえり、ひよこもといゼル帝が生まれた。

そして刷り込みの影響なのかゼル帝に親だと思いこまれている。

 

で、今はバニルとアクアが帰ってきたカズマに事情説明中

カズマはなるほど分からんって顔だけど。

 

「我輩はここで帰らせてもらう」

 

バニルさは一緒に来ていたけど一度も喋ること無くアクアの攻撃の巻き添えで倒れたウィズを担いで帰っていくのであった。まって砂糖水もって行きなさい。

 

 

 

次の日の朝

 

「ねえスティーブ。ゼル帝の目の前で玉子焼き食べるの止めてあげてくれない?なんだかこの子がスティーブのこと見て怯えている気がするの」

 

「それは玉子焼きに興味津々なだけだぞ」

 

なに言ってんだよこの馬鹿は。

そう思いながらゼル帝に小麦の種を食わす。

 

「お邪魔するよー」

 

「邪魔するんだったら帰ってもろて」

 

「お邪魔したよー」

 

「おいまて帰るな」

 

 

「.........そんなわけで。助手くん達にはもうお願いしたんだけど、出来れば皆にも神器回収を手伝ってもらえないかなって」

 

「手伝ってやりたいのはやまやまなのだが…。すまない、クリス。前領主が捕まったため、まだ体調が回復しきってない父に代わり、私が領主の仕事を任されてるのだ。本当にすまない」

 

「いいよ、いいよ、そっちの方が大事なお仕事だし、気持ちだけでも嬉しいよ」

 

ダクネスは申し訳なさそうに謝ると、クリスは笑顔でそういった。

そういえば前領主の息子はお咎めないとのことで今はダクネスの補佐をしているみたいだ。

 

「私は手伝えることがあるのなら手伝いますが。でも、出来ることなんて限られてますよ?その神器とやらが悪人の手に渡ってるなら、私の爆裂魔法が火を噴きますよと脅してあげても構いませんが」

 

「あ、ありがとうめぐみん。めぐみんに頼めるような事があれば、その時はお願いするね。ええと、それで…」

 

クリスさんが期待を込めてアクアさんを見るとゼル帝を愛でていたアクアはきっぱりと告げた。

 

「残念だけど手伝えないわ」

 

思わず右ストレートが出かけた。

 

「お前どうせひよこに餌やってあとはゴロゴロしてるだけだろ?こん中で一番暇を持て余してるんだからちょっとくらい手伝ってやれよ」

 

「神器回収なんて後よ。私には大切なイベントが待ってるのよ」

 

.........この行き場を失った右ストレートはどうてやろうか?

 

「皆は女神エリス感謝祭って知ってるかしら?」

 

知らんな(知ってる)

 

「エリス祭りはここでもやるのですね。私たちの里でもやりましたよ。この日に幸運の女神エリスに仮装すると、次の祭りの年までの一年間を無事に過ごせるようですね」

 

そうなの?(首を振るクリス)違うのか

 

「エリス祭りには当家も毎年関わっているぞ。我がダスティネス家は代々敬虔なエリス教徒だ。祭りの開催にあたっては、毎年多額の寄付をしている」

 

にしても祭.........祭かぁ

 

「.........クラフターの祭と言えば大規模建築かな?」

 

「そういうものなの?」

 

十歳の誕生日の時には結構でかい建物が創られたしなぁ

いやはや、あれを一日でまわるのは不可能だよ。そのくらい大きかった。

金のクリーパーマントは一生の宝だ。

 

と、カズマとアクアが口喧嘩をし始めた。

アクアはエリス祭を中止してアクア祭をやるべきだとかいい始めた。

そんなことしたらエリス教の人たちに何て言われるか.........

よく考えなくてもコイツが女神って頭狂ってんのか?

自己中心的思考に身勝手、サボり癖に馬鹿。崇められてはいけない存在だな

 

「もう皆文句ばっかり言って!?それだったらめぐみんとクリスの三人で何とかしてみせるから!」

 

さらに人を勝手に巻き込む。なんなんだよお前。

 

 

「スティーブ、すみませんが、今日付き合ってもらえないでしょうか?」

 

庭で墓掃除をしていると、いきなりめぐみんにそんなことを言われた。付き合えって買い物か何かか?

 

「荷物持ちか?今日は時間あるしいいけど」

 

「荷物持ち?いいえ、違います。ほら、昨日アクアが言っていたじゃないですか」

 

言っていたことって、お祭りの件か?

そういえば無理やり手伝わせることになったんだっけ?

運がいいのに巻き込まれたクリス.........ご愁傷さまです。(ガッショウ)

 

「お祭りの件で一体何処に行くんだ?祭りやるだけならいいんだけど、爆裂魔法で脅迫とかは却下」

 

「いくら私でもそんなことしません。ただ付き添いがいたほうがいいと思って……」

 

「ん。分かった」

 

その前にお供え物として酒とツマミを.........え?塩辛がいい?しかたないなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

めぐみんの案内で連れてこられたのは、アクセルの街にあるアクシズ教の教会だった。

 

「ゴミみたいな教会だな。ちょっと爆破したいよ」

 

「やめてください.........ゴミみたいなのは同感ですが」

 

わお、辛辣(ブーメラン)

とりあえず中に入ると、長い金髪に碧眼に青い法衣のシスターが退屈そうにしながらいた。

誰だっけ?たまにエリス教会にいた気がする。

 

「あら?あらあら?お久しぶりねめぐみんさん。まさかお姉ちゃんに会いに来てくれたの?それだったら早速私の胸に……」

 

「飛び込みません。今日は少し用がありまして……」

 

「そんな用事なんていいから、ほら、お姉ちゃんに甘えていいのよ」

 

「いきなり抱きつかないでください!!スティーブも見てないでこの人をどうにかしてください」

 

「いや人類には『持たず 作らず 持ち込ませず』の非アクシズ三原則が.........」

 

「なに言っているんですか!」

 

核とアクシズって似たようなものだろ(錯乱)

 

「なっ!?高身長の男勝りの女の子!?これはなかなか……」

 

「男なんだが.........」

 

「.........つまり中性的なイケメン、さらにお金持ちと見た!」

 

半分願望じゃないか。あってるけども。

あと目を光らせながら「既成事実......既成事実......っ!」ってブツブツ言うの止めて。異常なお付き合いも誠実なお付き合いも断らせてもらいます。

 

「あー。とりあえず自己紹介を、スティーブです。どうぞよろしく」

 

自己紹介をしたら目が覚めたようだ。どういう理屈?

 

「改めまして、私はセシリー。このアクセルの街のアクシズ教会の責任者です」

 

「セシリーさんか。今日ここに来たのは……」

 

「あぁ、もっと砕けた感じでいいですよ。セシリーお姉ちゃんと......メス声で」

 

ぶっとばすぞ。

 

「(この子、押しに弱いと見た!)お願い!お願いします!一回だけでいいから!ね?」

 

「.........はぁ、仕方ないなぁ。後でならいいぞ」

 

「(チョロい)」

 

「(チョロいですね)......セシリーお姉さん。今日はちょっとお願いしたいことがあって……」

 

めぐみんが要件を話そうとした瞬間、教会の扉が突然開くといかにも怪しい男が入ってきた。

 

「何だ?他に人がいることは聞いてないぞ」

 

「ごめんなさい。でもこの人達は秘密を守るわ」

 

「まぁあんたは上客だからな。あんたの知り合いも信じてやるよ」

 

何だろう?いかにヤバそうな会話をしてるのは気のせいだろうか?

 

「全くこんな品を扱うのはこれっきりにしてほしいな。バレたらこっちがやばいからな」

 

「大丈夫よ。コレは私が個人的に楽しむものだから。それに扱いに関しては慣れているわ」

 

男がセシリーさんに白い粉が入った袋を渡したけど、あれってかなりやばいものじゃない.........違ったわ。

 

「ならいいけど、気をつけな。そいつで毎年死人が出てるからな」

 

言い方ぁ!

 

「前にも私にくれましたが、それは本当にいいものなんですか?」

 

「おいおい、お嬢ちゃん。これは一件普通の白い粉だが、お湯に溶かしてみると……」

 

「説明を聞くより試してみたほうがいいわ。ほら、めぐみんさんも、一度やれば病みつきに……」

 

だから言いk

 

「そこまでだ邪教徒共!人の仲間に何やってるんだ!ぶっ殺すぞ!」

 

oh、Kazuma ga kita!

 

カズマはセシリーさんが持っている白い粉を奪おうとするが、セシリーさんは抱え込んで奪われないようにしていた。

そんな中、アクアさんが男に近寄り、

 

「ゴッドブロー!!」

 

男の鳩尾に一撃食らわせるのであった。怪しい男ーー!

 

「おい、スティーブ!今すぐ警察に通報しろ」

 

「え?ああ、なるほど.........」

 

 

 

 

 

青年説明中...

 

 

 

 

 

「「ところてんスライム?」」

 

カズマとアクアがハモる。

 

ところてんスライムは食用で、のどごしの良さや食感のぷるぷる感が何とも言えなく、かなり人気商品。

だが、少し前にアルカンレティアで温泉にところてんスライムを混ぜたという事件が起きたらしいが、それをやった犯人が魔王軍みたいで、もしかしたら危険性があるのではないかということでご禁制になったらしい。

 

「ねぇ、カズマ。その犯人って……」

 

「いやいや、そんな微妙な嫌がらせを幹部がするわけ無いだろ」

 

.........なんかゼスタって人のせいとか噂で聞いたような?

 

「アクア様、わざわざこのような場所までご足労を……」

 

「中々出来た信者ね」

 

そういえばアクシズ教の人ってアクアが女神だってわかってるんだっけ?

アクアも嬉しそうな顔をしてるし……

 

「それで聞きそびれたけど、めぐみんは一体どんな用事で来たの?」

 

「そうでした。実は………」

 

めぐみんがちらっとアクアの事を見た。

まぁ要件はお祭りのことだから、本人が言うべきだと思ってのことだろう

 

「近々エリス祭というものが行われるのは知ってるわね」

 

「えぇ、存じ上げています。全くあの忌々しいエリス教め……まさかアクア様!」

 

「今年はエリス祭を取りやめて、アクア祭をやるわよ」

 

「分かりました。そのためなら何だってします」

 

「それじゃあまず私がエリス教会の窓を全部割ってくるから………」

 

「あー.........その事についてなんだが.........実はついさっき話がついたとこなんだよな」

 

「「「「え?」」」」

 

全員がこちらを向いてきた。

じつはさっきまで分身でアクア祭について責任者と相談していて.........

 

「祭りの件だったら同時開催することになった......対決式で」

 

「「「「え?」」」」





ZZZzzZz


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第八章 クラフターと感謝祭
#44 感謝祭!始まり!



誰も気づいているのかいないのかよくわかんね


44って不吉な数字とか言うけど、そんなわけ








 

前回のあらすじ 同時開催、決定!

 

12

 

「というわけでエリス祭とアクア祭の同時開催が決定しました」

 

「何でぇぇぇぇぇ!?何でそんなことになってるの!?絶対無理だと思ってたのにぃぃぃ!?」

 

なあに、ちょっと目先の利益を吊り下げてやっただけだよ

 

「俺らはなにもしてないぞ。ただスティーブがいつの間にか同時開催まで持っていっただけで.........」

 

「君か!?」

 

首謀者が分かり、胸ぐらをつかんでくるクリス。

 

「ところでクリス、手伝い頼まれてるけどそんな嫌なら断ってもいいのでは?」

 

「そ、それはそうなんだけどさ。昔から先輩に何か頼まれると、いつの間にか手伝わされるんだよね。特に蘇生の後始末とか……」

 

ああ.........

 

「それでクリス。神器の行方は分かったの?」

 

「そうだよ。祭りのことなら屋敷でも出来るのに、わざわざここに呼び出したって言うことは見つかったのか?」

 

「うん、アンダインっていう変なものを集めるのが趣味な貴族の屋敷にあるみたいなんだよね」

 

「それだったらダクネスにでも頼めば何とか成るんじゃないのか?同じ貴族同士だから大丈夫だろ」

 

「それは無理だよ。助手くん。アンダインはこの神器を非合法な手段で手に入れたみたいだからね。きっととぼけられるよ。何せ欲しいものはどんな手でも使っても手に入れる貴族だからね。ダクネスに交渉を頼んでも、そんなもの知りませんって言われて終わりだからね」

 

なるほどね。ついでにこういうコレクターは大体隠し部屋があったりするんだよな。

 

「と言うことはアレですか?お頭」

 

「アレだね。助手くん」

 

「.........カボチャ持ってたっけな?」

 

 

 

 

数日後の深夜、侵入するための準備を済ましたのでアンダインの屋敷の前に集まっていた。

クリスは口元をバンダナで隠し、カズマはバニルさんの仮面を付けている。

それを見ながらカボチャを被る。

 

「ねぇ助手君、どうしてこんな時間なの?もう少し早めの方が良かったんじゃない?」

 

「人間、この時間帯の方が深く眠ってるものなんですよ。眠ってすぐだとちょっとした物音で目覚めるものなんですよ。日本で家族と暮らしてたころ、こっそり飯を取りに下りるのはこの時間がベストでしたね。これは俺が日々培ってきた生活の知恵ですよ」

 

「君にはもう何も言わないよ」

 

早速アンダインの屋敷に侵入するが、王城と比べて警備はそこまで厳しくなく、割と簡単に侵入はできた。

 

「そういや気になってたんですが、お頭も女神なんだから、アクアみたいな暗視能力は使えるんですか?」

 

「この体は地上での仮の姿だからね。先輩みたいに直接降りてきちゃったわけじゃないから、悪魔やアンデットの正体を見通す眼もなければ、邪悪な気配を感知することも出来ないよ。その代わり、女神オーラも出ないからアンデットにたかられる心配もないけどね」

 

それはそれで不便......なのか?

 

ほら、お頭、手を握ってくださいね。俺が先導しますから」

 

「助手君、別に手を握らなくても大丈夫だよ。以前王城に行った時もちゃんと付いて行ったじゃないか」

 

「何言ってるんですか。あの時はまだ月明かりがありましたけど今夜は星一つ見えない曇り空です」

 

「佐藤和真さん。私に意図的にセクハラをしたら強烈な天罰を下りますよ?急にお腹を壊した時、トイレに駆け込もうとしたら先客がいるとか。そしてかろうじて間に合ったかと思えば紙がないとか」

 

「調子に乗りましたすいません」

 

セクハラしようとしたのがバレて、天罰が降されるって怒られるカズマ。それにしても恐ろしい天罰だな......いやトイレに行く必要ないから大丈夫か。

 

 

 

 

屋敷の中も特に警備はなく、潜入スキルも使う必要がないくらいだった。途中、主様が宝の前でいちいち止まる以外は順調に進んでいった。

 

しばらく屋敷の中を捜索していると重厚な扉のある部屋に行き着いた。クリスが罠を解除すると

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいお頭!」

 

「どうしたの助手君?」

 

突然中にはいるのを呼び止めようとするカズマ。

何か感知したのかな?でも中を見る限り人影はなく宝の山がたくさんあった。

 

「二人とも見てごらんよ!これなんかかなりの値打ち物だよ!」

 

「あっ、お頭ずるいですよ、それ俺が狙ってたのに!」

 

「ふざけてないでさっさと.........ん?」

 

なんだこれ......黒曜石?いやまてこれは.........

 

「それにしても目的の物が見つからないね」

 

確かに聞いていた鎧がないな。この場合は大方壁とかに.........お!

 

「隠し扉か、やるねえカボチャ君」

 

「宝は隠し部屋に。上級クラフターの基本です」

 

中に入ると部屋の中心には鎖に縛られた鎧があった。これが例の神器なのか?

 

「この鎧、傷だらけだな」

 

「聖鎧アイギス。この鎧は魔王軍相手にずっとご主人様を守り続けた鎧だからね。この鎧の持ち主はどんなに激しい戦でも最後まで誰にも負けなかったんだよ」

 

クリスが傷を一つ一つ確かめるように触っていた。

本当に物凄い鎧なんだなー。

「ご主人様が病気で亡くなる最期までキミはよく頑張ったね…」

 

クリスは鎧に向かって小さく呟きながら触れたその手で優しく撫でた。

 

『おい坊主、気安く触ってんじゃねえよ』

 

シャベッタァァッァァァアア

 

「えっ。ぼ、坊主?それってあたしのこと?!いやなにこれちょっと待って!?今の声ってキミなの!?聖鎧アイギス!?」

 

『おっ、なんだよなんだよ坊主じゃねえのか。それならもうちょっとだけ触ってていいぞ。では改めて、初めましてだな、俺の名は聖鎧アイギス。喋って歌えるハイブリッドな神器。愛称はアイギスさんでよろしく頼むわ』

 

「鎧が喋るって情報なかったから、ちょっと驚いたけど、ねぇ、アイギス」

 

『アイギスさんだって言ってるだろ小僧』

 

「小僧じゃないよ!ていうか神器のクセに何でそんなに態度デカイのさ!」

 

「お頭、夜中に侵入してきてるのに、無機物と喧嘩してる場合じゃないですよ!そんな事より目的を!」

 

鎧と喧嘩を始めるクリス。そんな中カズマは鞄の中から梱包材を取り出した。いつの間に作ったんだ?

 

「そうだった。ねえアイギス…さん。あたしたちがこうして侵入してきたのは、もう一度キミの力を借りたいからなんだよ。あたしが、キミの新しい持ち主を探してあげる。その人は、前のご主人と同じ異世界人。日本ってとこから、この世界を救いにやってくる予定の人だよ!」

 

『あ?なに言ってんだお前、なんで今さらそんなことしなきゃなんねーのよ。俺は嫌だよ?だって俺の力を貸して欲しいってことは、そりゃ鎧として持ち主を守れってことだろ?ばっかじゃねーの?鎧だって叩かれりゃあ痛いし、この格好良いピカピカボディに傷も付くっつーの!大体その持ち主はどんなヤツよ』

 

「その…ハッキリとは断言出来ないけど、正義感と勇気溢れる、とても優しい」

 

『違う違う、中身なんてどうでも良いんだよ!要は外見だよ外見!巨乳か?スレンダー系か?言っとくけどそこのガキみたいな奴はNGだぞ。あ、美人系より可愛い系がいいかな。前のご主人は剣士だったし今回も剣士系がいいな。鎧の下は薄着で頼むわ』

 

ガンッ!

 

「このふざけた鎧は融かして新しくしてやらないとな」ガンガン

 

『え?ちょっと待ってこの子!なんで総オリハルコンの俺の体を拳でへこませてるの!?助けて!誰か助けて!』

 

「落ち着いてカボチャ君!気持ちはわかるけど!」

 

『…つーかちょっと聞きたいんだけどお前ら誰?そういえばさっき『夜中に侵入してきてるのに』って言ってなかったか?』

 

「そうだよ。俺たちは侵入者だ。今からお前を持って帰って、新しい持ち主に渡すんだよ。お前は神器で聖鎧なんだから頑張って働けよ」

 

「日本から送られてくる人って、女の子はあまりいないから、キミの希望に添えるかは難しいんだけどね。でもまあもし女の子がやってきたらそっちを優先してあげるから…」

 

カズマとクリスが説明する中、アイギスは大声で叫び始めた

 

『人さらいーーー!!』

 

「このゴミ野郎が!」ガキャン!

 

13

 

結局成果は無かった......いや、あの黒曜石だけか。誰にも言っていないけど。

なんとなくギルドに行くと、ギルド内はすごく賑わっていた。

辺りを見渡すとカズマさん達の姿を見つけ、駆け寄った。

 

「この騒ぎは何だ?」

 

「スティーブ、来たか。毎年祭りの前はこうやってギルドは賑わうんだ」

 

どうやら、安全にみんなが祭りを楽しめられるように周辺のモンスターを討伐してるらしい。

 

「まぁモンスター討伐はもちろんだとしても、一番は蝉取り業者の人達が困るということだな」

 

蝉取り?何だか嫌な予感がするな?

 

「あのね。スティーブ。こっちの蝉は貴方が知っている蝉よりもかなり煩いのよ」

 

普段だったら煩いと思っているような声があれ以上に煩いのか。それは確かに迷惑かもしれないな

 

「あと蝉は夜も鳴くわ」

 

アクアの言葉を聞いて、周りの冒険者たち………特に男性冒険者たちが物凄くやる気を出している理由が分かった。

すげえなあの店。性犯罪だけじゃなくてこんなとこまで.........やっぱ共存って大切なんだなぁ。

 

 

 

 

街の近くの森の中来ていた。そこには多くの冒険者も集まっている。

 

「では、防御に自信のある前衛職の方は、モンスター寄せのポーションを体に塗ってくださいねー。皆さん、相手は格下の昆虫型のモンスターばかりとはいえ、数が多いので油断はしないようにお願いします!」

 

アナウンスを聞いてポーションを貰う中、ふっとダクネスの方を見ると何故か思いっきりモンスター寄せのポーションを浴びていた。

 

「ダクネス、防御に徹するのはわかるけど、かけすぎ」

 

「何を言う。これでもまだ足りないくらいだぞ。虫にたかられると思うと………興奮してこないか?」

 

「ごめんかなり言っていることが分からない」

 

「冒険者の皆さーん!モンスター第一陣が集まってきましたよ!殺虫剤も大量に用意してあります。ではお願いします!」

 

お、来たか。

パクセルを構える。ちなみにパクセルの持ち方は主に薙刀を持つように構えるといい。

パクセルを振り回しながら周りを見てみる。結構苦戦しているようだな。

 

あ、そうだ。この前見つけた『████████ト████』って言うスキル。習得出来たから使ってみようか。

 

「"████████ト████"『」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??????視点

 

む?なぜ寝ているんだ?

 

「あ、起きたんですね。いきなり倒れるからビックリしましたよ?」

 

なるほど、そういうことか

 

「ああ、めぐみんか。悪かったな。もう大丈夫......じゃない。頭が痛い」

 

「大丈夫ですか?.........とりあえず今日はもう休んでください」

 

そう言って部屋から出ていくめぐみん。

そいうえばここは自室だが、どうやって運んだ?(体重150キロ)

 

14

 

さてついに始まったアクア様&エリス様感謝祭。

頭痛がひどくてあまり手伝えなかった。

まあ、時々祭りの責任者が来てアドバイスを求めてきてそれに対応してたから手伝ったことになるだろう

 

「この日を楽しみにしていたアクセルの皆さん、準備はよろしいですか?今ここに、女神エリス&アクア感謝祭の開催を宣言します!」

 

「「「「うおおおおおおおおおお!!!」」」」

 

そしていきなりだが始まる祭り。

と言っても遊びに来た訳じゃなく、アクシズ教の監視がメインだ。

 

と早速アクシズ教徒と警察の人たちが揉めていた。

 

「何かアクシズ教が問題を起こしたか?」

 

警察官に声をかけると、警察官たちは呆れた顔をしていた。

 

「あぁ、アクシズ教徒たちが金魚釣りって言う店でこんなものを売っていたんですよ」

 

警察官が見せてくれたのは金魚ではなくでかいオタマジャクシだった。

 

「これは......ジャイアントトードの子供では?」

 

「そうなんですよ。こんなもの子供が買ったら、街がえらい騒ぎになりますよ」

 

「殺処分しときますね"デットリーポイズン"『猛毒』」

 

「ああーー!!止めて!集めるの苦労したのに!」

 

たしか......セシリーといったか?そんなことより殺処分殺処分。

 

 

 

 

他にもクソみたいな出店しかしていないアクシズ教。

マーマンと人魚のハーフのただの魚

ただのイカのクラーケン焼き

色をつけただけのトカゲのドラゴンショップ

とりあえず全部潰しといてやった(物理)

まともなのがカズマの出した焼きそばだけ。

 

だけどもその焼きそばだけでほとんどの客はアクシズ教に向かっている。ムムム......

 

「カズマ。少しクリス借りていくぞ。変わりに分身置いておく」

 

「え、あ、ちょっと!?」

 

クリスが仲間になった。

 

「クリス、アクシズ教が焼きそばで無双してるからエリス教の方も無双しよう」

 

「それはいいんだけど.........具体的には何を売るの?」

 

それは......カズマが思い付かず、それでいて何度も買いたくなって、人気が出そうな.........

 

「......『甘味』だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「スティーブ君!飛ぶように売れてる......売れすぎじゃない!?」

 

なんか大行列できておる。

 

主に売ったのは『アイス』だ。

ソフトクリームやカップアイス、チョコとかも売っている

あと鈍器(小豆バー)も。

 

15

 

祭り三日目の深夜、再度アイギスを盗みに行くためにアンダインの屋敷に来ていた。

 

「所でちょっと気になったんだけど、何で助手落ち込んでるのだ?」

 

主様が指定した時間から二時間遅れてやってきた助手だけど、何故か落ち込んでいた。

何があった?

 

「スティーブ、聞いてくれよ。めぐみんに花火大会に誘われたと思ったら、がっかりな花火大会で、しかもめぐみんと一緒に帰ることができなかったし、ダクネスには期待させるだけさせて、がっかりな褒美だったし……くそったれ!!」

 

めんどうそうだな。関わらないでおこう。

 

「ほら、二人共喋ってないで早いところ潜入しよう」

 

「うむ」

 

主様が急かすが、前に比べてアンダインの屋敷の門の前には見張りが二人いる。

さてどうしたものか………

 

「あのそこにいる方々はもしかして……カボチャ盗賊団ですか?」

 

.........なんかシュールな盗賊団名だな。

そう思いながら振り向くとそこにはめぐみんがいた

 

「ははは、初めまして、いえ、初めましてではないですよね。一度王城でお会いした事がありまして、あなた方のファンを自称しております。アークウィザードのめぐみんといいます」

 

めぐみんは緊張しながらもそう告げていた。

 

「いかにも。我らがカボチャ盗賊団だ。なにか用かね?」

 

「なんか、顔がジャックオ・ランタンなのになんなのあの迫力」

 

「お頭、カボチャは技術力はアクアすら越えますぜ」

 

「あ、あの!これ......あなた達がどれだけ格好いいか、どれ程の魅力的かを綴ったファンレターです!」

 

「ふむ、ありがたく読ませてもらおう」

 

「あの、私も何かお手伝いしたいですが、すぐに帰って謝らないといけない人がいるので……すみません」

 

めぐみんはそう言い残してすぐにその場から去っていった。もしかして謝りたい人って………

 

「......いい仲間を持ったじゃねえか」

 

「.........」フイッ

 

顔が赤いぞ?.........さて

 

「"ミュータントスケルトン"『高性能狙撃』と『連射』で、矢は睡眠のポーションつきの矢......そりゃ」

 

 

 

 

 

 

二度目の潜入ということで今回は前回よりもスムーズに目的の宝物庫にたどり着いた。アイギスが眠る隠し扉の前に来たので、結界をかける。

 

『いきなり現れて誰かと思えば、この間のコソ泥じゃねーか!性懲りも無くまた来やがって、者ども出会え出会えーっ!!』

 

アイギスがそんなこと言うが、は無視しながらアイギスの鎖を外す。

 

『おいこら何やってんだよ、そんなことしてる余裕あんのか!?この屋敷の主人はお貴族様よ。捕まったら死罪なんだぞ?あれ……屋敷の中が静かだな。どうなってやがる?』

 

「へっ、そんなもんなんの対策もなしにノコノコやって来るわけないだろ?お前の思念は屋敷の連中に伝わらない。残念だったな!」

 

『いったい何をしやがった!?ちょ、よし、分かった!取引だ、取引をしよう!』

 

「取引か……前に来た時にそれを言うべきだったな。今から行うのは取引じゃなくって、脅しだ。おとなしく言うとおりにしろ」

 

そういいながらツルハシを取り出す。鎧には剣よりこちらの方がいいだろう。

 

『ま、待ってくれ。話を聞こう。出来れば鎖を外してくれれば……』

 

「......分かった」

 

鎖を外してやると同時にアイギスは突然、突き飛ばそうとしてきた。してきたので

 

「フヌッ!」

 

『アベシッ!』

 

手刀で叩き潰した。

......あ、下の階に落ちてしまった。

 

『決めた。俺旅に出る。俺を着られる美女を求めて旅に出るわ。この屋敷でメイドさんに毎日ワックで磨いてもらう生活も悪くなかったが、お前らみたいなヤツがまた来ないとも限らないし。俺、自分のご主人様は自分で探す!』

 

「"ミュータントドラウンド"『高性能釣竿』」

 

大きめの釣竿でアイギスを引っかける。

 

『バーカ、バーカ!そんなんで捕まえれるわけ.........え?』

 

プラーンと目の前で釣り上げられたアイギス。

その状態で殴る

 

『お、お前、何をするつもりだ?残念だがいくら殴っても俺は……』

 

「殴り続けて性癖を変えた方が良いか?」

 

「カボチャ君?もしかしてアイギスの性癖をダクネスみたいにするつもり?」

 

「お前も何だかんだで怖いことやるよな」

 

ガンガン殴り続ける。

 

『俺の性癖を変えるとか何を考えてるんだよ!!悪いけどここで引くわけにはいかないんだ!あとへこむから止めて!』

 

..................しかたないなぁ

 

「なぁ、アイギス。お前の新しい持ち主探し、手伝ってやろうか?」 

 

『何!?』 

 

「ちょ、ちょっと勝手に何を……」 

 

クリスが止めに入ろうとするが、気にせず話を続ける。

 

「無理やり捕まえても駄々こねるだろうし、それなら早く新しい持ち主を探してやろうかと思った。まぁお前が嫌だって言うなら永遠と殴り続けて性癖を変えるしか道はないが……」

 

(物理的に)骨が折れそうだけど

 

『ふむ、殴り続けてやるといった男が急に意見を変えたのは気になるが……ご主人様探しを手伝ってくれるなら、さっき殴ったことを忘れてやろう』

 

「あぁ、と言う訳で助手、何か言い案ないか?」

 

「おい、急に言われてもな………」

 

こういう時カズマはかなり素晴らしい案を出してくれるはずだ。(面倒事は投げつけるタイプ)

カズマは考え込んでいると、フッとクリスの方を見てあることを思いついたみたいだ。

 

「よし、それじゃ任せろ。お前のご主人様探しにピッタリのイベントを開催してやる」

 

ならいい。

とりあえずアイギスを盗み出すために外に出ようとするが、脱出経路が見当たらない。

さてどうしたものかと思った瞬間、突然窓の外から眩い閃光が見えた。

.........爆裂魔法?

 

「もしかして私達のためにやってくれたのかな?」

 

「だろうな。というかめぐみん、また捕まりそうだが……」

 

「今はとりあえずめぐみんに感謝しつつ、逃げ出すぞ」

 

めぐみんが気を引いている内に逃げ出す。

アイギスは新しく取った宿に置いておく事にした。

 





カズマの言うイベント.........なんなんでしょうね(すっとぼけ)

スティーブの言葉使いに違和感......これは伏線か!?(そんなわけ、無いだろ)


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#45 後の祭り after the festival


後の祭り、絶対after the festivalじゃない。まあいいか。


 

前回のあらすじ カズマがなんかイベントおこすようです。

 

16

 

『おい、本当にここで待っていれば俺の持ち主候補が現れるんだな』

 

「知らんよそんなのカズマに聞け」

 

それにしても物凄い人集りだ。まさかミスコンでここまで人が集まるなんて……男性ばっかりじゃねえかよオイ

 

「心配するなって、アイギスが望んでる持ち主はこのイベントできっと見つかるからさ」

 

と言いつつ、カズマはレンタルしてきたらしい魔導カメラと望遠レンズを構えながらそんなことを言っていた。

......斜め45度から殴れば良いかな?

 

「というかスティーブ、お前は無理に付き合うことないんだぞ」

 

「と言っても屋台は大体回ったし、店の経営や祭りの警備は量産型の分身にやらせてるし。第一、まだ頭が痛いんだよ」

 

なかなか治らないんだよ、この頭痛どうなってんだよ。

 

 

そして、ようやくミス女神エリスコンテストが始まった。

始まると同時に物凄い歓声が上がっていた。特に男性陣から……

そして僕の隣にいるカズマとアイギスも……

......ノーコメントでよろしいか?

 

「スレンダー過ぎてちょっとな……顔は好みだけど……」

 

『いやいや、キツめの性格をしていると見た。おまけにあれは着痩せするタイプだ』

 

「きつい性格でスレンダーなら良かったんだけど、着痩せするタイプか……それだったら水着コンテストとか入れといたほうが良かったな」

 

『マジかよ。何でそんな大事な審査を入れないんだよ。バカじゃねぇの!?』

 

「おい、次の子、ナイスバストの持ち主だとよ」

 

『お前、ちゃんとそのカメラで納めろよ。出来上がった写真くれるなら逃げようとしないからな』

 

「お前達、目的を忘れてないか?」

 

「忘れてないぞ。確か......なんだっけアイギス?」

 

『キレーなお姉ちゃんたち見ることじゃないのか?』

 

完全に忘れてやがった!

 

「.........ねぇ、君たち、何をしてるの?」

 

すると冷たい声が聞こえ、声が聞こえた方を見ると飲み物を買ってきたクリスが冷たい視線でカズマらのことを見ていた。

あっ、飲み物ありがと。

 

 

 

 

 

 

「まぁ助手くんとアイギスが似たような趣向しているのはしょうがないか.........」

 

諦めちゃったよ。仕方ないと思うけど。

 

『それにしてももう終わりか。あのララティーナちゃんは良かったな。でも何だか俺の役割が意味の無いようになりそうだな』

 

クリスの話を聞いているときに、ダクネスがステージに上ったのだが、もう色々と大変だった。

カズマもアイギスも悪乗りしてたし、あとダクネスのあとに出てきたサキュバスの店員さんの中にバニルさんが混じって、みんなの悪感情を食べるために参加していたりと、色々と賑わっていた。

 

『さあ、最後の出場者です!』

 

「ん?他に優勝候補になりそうな人いたっけ?」

 

.........ああ、そうだった。忘れてたよ。

 

『職業は前衛職!年齢不明の.........』

 

「イエーイ!スーちゃんだよー!!」

 

茶髪ロング、紫の瞳の身長が高いスレンダーな美人が出てきた。

 

『うおおお!なんだあの美女!あの子タイプかもしれない!』

 

「.........なあスティーブ......どっかで見たことあるような人が出てきたんだけど.........」

 

「へえ、そうなんだー。見たこと無いけどなー(棒)」

 

「あれ、お前だよな......?」

 

「.........やっぱしバレた?よく気づけたな」

 

「気づくわ!毎日顔会わせてるんだぞ!お前女扱いされるの嫌じゃなかったのかよ!」

 

「馴れた」

 

「馴れって怖えよ......」

 

観客共は男だとは思わず騒ぎ立てている。人を見下して愉悦に浸るのはいいものだな(お前は悪魔にでもなったのか?)

 

『それにしてももう終わりか。あのスーちゃんは良かったな。でも何だか俺の役割が意味の無いようになりそうだな』

 

まあ、最近では装備無しでアイギスの防御力越えてるからな。

 

「アイギスが気にいるやつはいなかったか……」

 

「いや、一人だけいるぞカズマ」

 

クリスの方を見て言うと、アイギスは笑っていた。

 

『おいおい、あんなぺったんこで男みたいなやつを俺が気に入るとでも?』

 

「あぁ、なるほどな」

 

カズマも何が言いたいのか理解した。

 

「お願いできるか?エリス様」

 

「………仕方ないですね」

 

 

ミスコンもとうとう優勝者発表の時間になったとき.........

 

『あの……飛び入りですみません』

 

その人がステージに上った瞬間会場中の人々が静まり返っていた。

 

『え、あ…‥へ……いや、』

 

アナウンサーもその人を見て戸惑っていた。

それはそうだ。まさかこのミス女神エリスコンテストにあの人が参加するのだからな

 

『えっと、お名前聞いてもいいですか?』

 

『名はエリスと申します』

 

その瞬間、会場中に歓声が響いた。

熱狂的な叫びを上げる人や恍惚とした表情でエリスを見上げるもの。

手を合わせ深く祈りを捧げるものや、嗚咽し跪いて涙を溢れさせている人。

これが女神パワーか……アクアとは大違い......いや、アクアと比べるのは酷な話だな。

 

『あ、ああああありがとうございます!お答え頂きありがとうございます!あの、実はあと二つほど質問があるのですが…』

 

『その二つは秘密です』

 

イタズラを仕掛けるみたいな表情で片目を瞑り、人差し指をピッと立てた。

その瞬間会場中の空気が震えるような歓声が響くのであった。

そしてアイギスがさっきからうるさいが、そんなことよりも会場がエリス様の登場で偉いことになり始めていた。

 

「おい、やばいぞ」

 

「ああ、ヤバイな……アイギス。エリス様をご主人様だと思っているなら、守ってやれ!」

 

『おう、任せろ!』

 

まずはこの邪魔者達.........の上を通ればいいか

 

「"エンドラ"『黒曜柱』......よし行くぞ!」

 

黒曜石の柱の上を走ってエリス様のとこに到着。なんかカズマとアイギス以外にも渡ってきたやついたからさっさと撤去する。

 

『お待たせしましたご主人様、どうか手早く俺の中に!俺を装着するキーワードは『わたしアイギス君のお嫁さんになる!』です。さん!はい!』

 

「わ、『わたし」

 

「そんなわけないだろ!さっさとしろ!」

 

『しょうがないにゃあ.........。ではいきますよご主人様!合・体!』

 

「ああああ、暑い!暑いです!このままじゃ私、蒸し焼きになります!」

 

ヤッベエ!そりゃ炎天下に放置したらそうなるわ!コイツの弱点それか!

 

「『カースドクリスタルプリズム』!」

 

『しかし魔法は』

 

「あああ、今度は寒いです。さっきより辛くはありませんが.........」

 

『効いちゃった!?』

 

おお、結構本気出さないと効かないのか。

 

「エリス様が消えた!?」

「まさか、天界にお帰りに?」

「いや、ステージの奴らが何かしたんだ!」

 

チッ、コイツら、本当に邪魔だな。

 

「カズマはアイギス達を連れて逃げろ」

 

「あ、ああ。分かった」

 

そう言って逃げるカズマ達。

さて、

 

「お前らは少し頭を冷やすがいい。『クリエイトウォーター』『フリーズ』」

 

「ぎゃああああ!?」

「冷た!やめてくれ!」

 

おっと、少しやり過ぎたかな?溶かしたほ......う...が?

 

......ああ、なるほどね

 

時間切れか(・ ・ ・ ・ ・)。まあ楽しかったかな?」

 

 

 



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第九章 クラフターと宿命
#46 記憶喪失?



記憶喪失ではありません。


 

 

「.........ん?なんで寝てるんだ?」

 

いつの間にか自室にいた。

と、部屋の扉が開いて誰かが入ってきたようだ。

 

「む?起きたのかスティーブ」

 

「ああ、ダクネスか.........ダクネスがここまで運んでくれたのか?」

 

「ああ.........しかし、かなり重たかったぞ」

 

いや、鉱石もあるから重いで済まないはずなんだが

 

「いや、すまんな。わざわざ森から(・ ・ ・)ここまで運んでくれて......」

 

「森から?スティーブはコンテストのところで倒れたんだぞ?」

 

ありゃりゃ?そうだったっけ......

 

「コンテストってなんの事だ?」

 

「え?」

 

 

 

 

 

「スティーブ、私の事は分かりますよね?」

 

「めぐみんだろ」

 

「俺の事は?」

 

「カスマ、クズマ、ゲスマ、ロリマ、カズマだろ?」

 

「ひどくね?」

 

「ねぇ、私の事は?」

 

「不運と暴虐をつかさどる邪神アクアじゃないのか?」

 

「だいたいあってる......あ、おい!服を引っ張るな!伸びるだろ!」

 

「.........それで祭りが終わった事は.........」

 

「祭り終わったって、そんなに寝てたの?」

 

「.........どうやら祭りの間の記憶だけ無いようだな」

 

「え?それじゃあスティーブが女装してたのも」

 

「え?マジ?記憶が無い間そんなことしてたとか最悪なんだが。吐き気がする」

 

なんなんだ?森に入った直後からスッポリ抜けているような.........?

まあなにもかも忘れるよりかはマシと考えとけばいいか。

 

 

 

 

お祭りから数日が経った(と思う)ある日のこと、広間に行くとめぐみんがせっせと何かを作っていた。カズマ達もそれを興味深そうに見ていた。

 

「何してるんだ?」

 

「あぁ、スティーブ。これはお守りですよ」

 

「お守り?」

 

めぐみんが言うには紅魔族に伝わる魔術的なお守りで、お守りの中に強い魔力を持つ者の髪の毛を入れるらしい。めぐみんはカズマの誕生日プレゼントとしてそれを渡すとのこと。

 

「まぁ気休め程度のものですけどね」

 

「なら、こいつも入れといてくれないか?まあ、私の魔力は強くないからあまり効果は期待できないと思うが」

 

そう言ってダクネスが長い金髪を一本引き抜く。

 

「お、それならこれも入れといてくれ」

 

髪の毛を一本ちぎる。

 

めぐみんはそれを受けとると、なんだか嬉しそうにお守りに詰め込む。

やがて、皆の視線はアクアに向かう。

 

「.........?なーに?ひょっとして身の程知らずに恐れ多くとも」

 

「コイツの髪の毛はいいか。馬鹿がうつる」

 

「なんですってー!」

 

襲いかかってくるアクアをいなしながらアクアの髪の毛を回収する。

 

「ほいめぐみん」

 

「......なんだかんだスティーブが一番アクアの扱い方を知ってますね」

 

そういいながらカズマにお守りを渡すめぐみん。

 

「これ持ってる事で、アンデットに好かれたりしないよな」

 

「.........ねえダクネス。前からの約束通り、ゼル帝の小屋を作るのを手伝って?」

 

「おいなんとか言えよ!これ、持っているだけでアンデットにたかられるやつだろ!」

 

アクアはカズマの質問に答えることなくダクネスを連れて出ていった。

.........見に行ってみるか。

 

「なーに?手伝いに来たの?」

 

「まあそんなところだ」

 

どういう小屋にしようか?

 

「ダクネス、これ切ってくれるか?」

 

「あ、ああ」

 

ふんふふふー『バギャッ』ん.........バギャッ?

 

「.........うん、ダクネス」

 

「な、なんだ?」

 

ダクネスの手にある、折れた鉈とダクネスを交互にみたあと

 

「.........アクア、コイツとめぐみんチェンジ!」

 

「はーい!」

 

 

 

 

 

 

「ふう、疲れちゃった。一旦休憩にしましょうか。めぐみん、スティーブ、お疲れ様!」

 

「アクアはゼル帝と遊んでいただけじゃないかぶっ飛ばすぞ.........ん?」

 

.........ダクネスとカズマはどこに?

 

「カズマとダクネスがいませんね。どこに行ったのでしょうか?」

 

「私の曇りなき眼によるとどちらかの部屋でボードゲームをしてるとみたわ」

 

そういうとパタパタと探しに行った。

 

「めぐみんも二階を探しにいきな。一階は探しとくから」

 

「分かりました」

 

アクアを追うように二階に上がるめぐみん

そして二人が見えなくなったところで押し入れを開ける。

 

「「.........」」

 

ロープで縛られたダクネスと上半身裸のカズマ

なにもおきないはずはなく

 

「.........まあ、見つかるんじゃねえぞ」

 

「「.........っ!」」

 

パタンと押し入れの戸を閉める。

お茶でもいれておこう

 

 

「.........なに呑気にお茶を飲んでいるんですか」

 

「全部探したけど?」

 

「ねえスティーブ、お茶頂戴」

 

「あいよ」

 

そうしてウトウトする。押し入れの方から喧嘩しているような音がするのは気のせいだろう。多分

 

「ねえ、なにか物音がしない?」

 

「さあ?それよりそろそろ作業に戻ろうか」

 

そう言ってアクアとめぐみんを連れて外に出る。

 

 

 

 

 

 

 

ゼル帝の小屋が完成し、屋敷に戻ると騒がしい。いや、まだ喧嘩しているのかよ

 

「それじゃあ開けるぞー!」

 

ほら、真後ろにいても気づかない。というか喧嘩か?

 

「一体何を開ける気なんですかあなたは」

 

.........アホらしいのでアイスでも食うか.........あれ?ここにあったアイスどこにいった?

 

「ああ、そこにあったアイスなら食べちゃったわよ」

 

...........................

 

「オレ オマエ コロス」

 

「え、ちょ、いやあああ!たすけてえええ!」

 





たとえ記憶を無くしても根性論でなんとかするのがスティーブ。


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#47 破壊神?つまり「荒らし」って事か?(違う)


夏休みの宿題を消化していました.........物理的に
夏休みの宿題は最後に何とかするまさに無計画。

夏休みが終わって今日は.........8月32日か

.........ん?


 

前回のあらすじ 食べ物の恨みは(ry

 

 

数日後の事

リビングで持っている装備の少しを取り出して手入れしている。

バックパックにシュルカーボックスをいれていたのでかなりの量がある。

 

「冒険者格付けランキング、第三位ミツルギキョウヤ?おい、ふざけんな。何でアイツの名前がこんな上位に載って、俺の名前がないんだよ!」

 

なんだいきなり。

 

「それは王都で活躍している冒険者のランキングだ。この街に引きこもってるカズマがのるわけ無い。ランキング入りしたかったら前線に出て活躍するしかないぞ」

 

「そうですよ。ダクネスの言うとおり有名になりたいというのであれば、共に戦場へ行きましょう。特に魔王軍幹部の所にでも」

 

へえ、そうなんだどれどれ.........

 

「じゃあなんでスティーブはランクインしてんだよ。しかも一位だぞ!」

 

「それは時々前線に出てるからだよ。ほかに面白い記事は......」

 

......なんだこれだけか。ん?そういえばめぐみんの言ってる魔王軍幹部ってこれのことか?

 

「王都周辺の前線基地にて、魔王軍幹部が参戦し、戦況は一変。その魔王軍幹部は邪神・ウォルバク?たしか怠惰と暴虐を司ってくれてるんだっけ?」

 

「ほんとうに迷惑よね。邪神とか勝手に神を自称しちゃって、この女神である私に挨拶くらいあってもいいのに、カズマ、カズマ、ちょっと行ってみない?」

 

アクアが珍しくやる気満々だけど、このウォルバクってれっきとした邪神なのだが

 

「行くわけ無いだろ。今まで魔王軍幹部と戦ってきたのはあくまで偶然みたいなものだったろ。誰が喜んで魔王軍幹部と戦うか」

 

「大丈夫です。魔王軍幹部と出会ったら、私の爆裂魔法で撃破してみせます」

 

その魔王軍幹部を討伐しに行くかどうか話していると、突然屋敷のノックが聞こえ、出てみるとそこにはゆんゆんがちょむすけをだいて、訪ねてきた。

 

「おおゆんゆん。ひさしぶりだな。なにか用か?」

 

「あのこの子を保護したから連れてきたんですが……」

 

 

 

 

ゆんゆんが保護してくれたちょむすけは近所の子供に捕まって、いじめられていたらしい。

 

めぐみんはゆんゆんに新聞に書かれているウォルバクの記事を見せると、ゆんゆんも何故か驚いていた。

 

「め、めぐみんこれって……」

 

「騒がないでください。そこまで大したこと書かれていないじゃないですか」

 

「大したことあるよ。だって、この邪神ウォルバクって元は私達の里で封印されてた……」

 

何だか気になる言葉が聞こえてきたんだけど。

紅魔の里で封印されていた?カズマもどうやらその言葉に気がついていた。

 

「今聞き捨てならないことを聞いたんだけど」

 

「紅魔の里に封印されていた?」

 

「気のせいですよ。カズマ、スティーブ。ゆんゆんはたまに変なこと言うから、里でもハブられていたんです」

 

「変なこと言っていたのはめぐみんですよ。カズマさん、スティーブさん、聞いてください。この邪神ウォルバクは私達の里で封印されていたんですが、何かのはずみで封印が解かれ、めぐみんがみんなに内緒で勝手に使い魔にしたんです」

 

「や、やめろぉ。紅魔族の恥を世間に広めるな!!何も知らないふりして邪神を倒して、知らないふりしてようと思ったのに………」

 

「ダクネス。お前のつてで、ちょっとあの嘘を見抜く魔道具借りてきてくれないか?」

 

「あぁ、これ以上とんでもない事が出てきませんように………」

 

「待ってください。弁護人を!弁護人を要求します!!」

 

 

 

 

数時間後、ダクネスは嘘を見抜く魔道具を持ってきた。めぐみんはバインドで捕まえておいた。

 

「これで包み隠さず話すことになるな。この邪神ウォルバクってのは何なんだ?ゆんゆんが言うには紅魔の里に封印されてたみたいだけど……」

 

「はい、ウォルバク。怠惰と暴虐を司る邪神です」

 

うん、そうだよな。

 

「どうしてその邪神がめぐみんの故郷に封印されていた?」

 

「めぐみん師匠。どうしてその邪神が師匠の故郷に封印されていたんですか?」

 

「それは、我々のご先祖がその昔邪神と激戦を繰り広げた末に、封印に成功しました。それからは紅魔の里で厳重に管理を……」チーン

 

魔道具が反応した。

 

「………誰かが、『何だか邪神が封印されている地ってかっこいいよな』と言い出し、勝手に拉致ってきたんです。おまけにそこを観光スポットに……」

 

「「おい」」

 

紅魔族って人様に迷惑をかけるためだけに生まれてきたのか?

 

それから話を聞くと邪神の封印を解いたのは二人、一人はめぐみんが幼いころに、もう一人はこめっこが封印をといたらしい。

 

「ねぇ、めぐみん。何で姉妹して邪神の封印解いちゃってるの?」

 

ゆんゆんが目を真っ赤に輝かせながら、めぐみんに詰め寄っていた。確かに何で姉妹して封印を解くのだろうか?

 

「まぁ、私の時にはとあるお姉さんと出会ったんですが……ただ……ゆんゆん、あの時こめっこを助けたときの事を覚えていますか?」

 

「あのときのこと?覚えてるよ。私とめぐみんが初めて魔法を覚えたことだよね。それがどうしたんですか?」

 

「いえ、ただ何かを忘れているような………私の記憶違いでしょうか?」

 

.........?どういう事だろ?

 

「カズマ、この邪神ウォルバクが何者なのかすごく気になるんです。それに何だか私が行かなければ行けないような気がして……お願いできませんか?」

 

めぐみんは不安そうにカズマに頼み込んでいた。カズマさはというと少しめんどくさそうにしているが、すぐにこう答えた。

 

「しょうがねぇなー!」

 

 

邪神ウォルバクと戦いに行くため、色々と準備をしていた。

そんな中カズマはダイナマイトを作ったみたいだけど、めぐみんに却下されてしまった。

邪道とかどうのこうの言ってたけど言うほどか?

 

スティーブはこの時、魔法と科学の関係について、まだ理解してなかった......(不吉なナレーションやめい)

 

「そういえばアクア、ゼル帝はどうした?」

 

「私の可愛いゼル帝を危険な所に連れていけるわけないじゃない。ウィズの所に預けてきたわ」

 

「預けてきたっていうか、押し付けてきたんじゃないのか?」

 

にしても、自分から魔王軍幹部に突撃ィするのは初めてかも知れんな。というか勝てるのか?

 

「今回ばかりはこっちに勝率があるから大丈夫だ。チート級の冒険者もいるだろうし、めぐみんの爆裂魔法だってある。更にスティーブがなんか必殺技創ったらしいしな」

 

創ったけど......はっきりいって攻撃系の技じゃ無いからなぁ.........というか多分使わん。

 

「お待たせしました」

 

そんなことを考え込んでいると、ゆんゆんがやってきた。

 

「よお、ゆんゆん......その大荷物持ってやろうか?」

 

「あ、ありがとうございます。じゃあ.........」

 

おお、結構重たいな。何キロあるんだろな

 

「それじゃあ皆揃ったことだし、早速行こうぜ」

 

そして、ゆんゆんが呪文を唱え終わり.........

 

「『テレポート』!」

 

 

王都まで転送し終えると、カズマは門の前にいる兵士たちに話しかけていた。

もしかして砦までの道を教えてもらってるのか?いつにもなくやる気満々だな。

 

『…………幹部の攻撃が……しくて……避難……』

 

「えっ」

 

何だか話が途切れ途切れだけど聞こえてきた。

カズマも兵士たちとの話を聞き終えると、何故か落ち込みながら戻ってきた。

まさか話を聞いて思っていた以上に戦況はまずいことになってるのか? 

 

 

 

 

王都から砦へは、徒歩で向かっていた。

そんな中、ゆんゆんはみんなで旅ができてちょっとはしゃいでいた。

 

「全くゆんゆん、はしゃがないでください。子供みたいですよ」

 

はしゃいでるゆんゆんを注意するめぐみん。

だけどめぐみんも何だか嬉しそうだ。

 

「なぁ、そういえばそいつ連れてきてよかったのか?」

 

カズマはゆんゆんの足元でちょこまかと纏わり付いているちょむすけを見てそう聞いてきた。

確かに今から行く先は戦いの最前線だ。

こんな小動物を連れてきた大丈夫なのか?一瞬で消し炭になってそう

 

「それは現地についてから分かることです。もしかしたらこの子がいるだけで幹部に対して牽制になるかもしれませんし」

 

めぐみんはそれ以上答えようとしなかった。

そういえばちょむすけが邪神とか言ってたけど、それと関係があるのだろうか?

そんなことを考えていると、突然武装した集団が現れた。

そしてそいつらはこちらに向かって……

 

「待ちな。そこの冒険者。ここから先は通さねぇぞ!金と荷物を置きな」

 

山賊!?非合理的な生き方を極めたような激レアモンスターの山賊!?

 

「お前たち山賊だな。だとしたらそれはもう色んなことをやってくれるんだろ。例えば……」

 

とりあえず叩き斬ってしまおう(混乱)

 

「なっ!?何を.........!」

 

とりあえず追い返しといた。できれば殺がゲフンゲフン討伐したいけど、まあいいか。

 

「いや、モンスターが出てきたからつい.........」

 

「ついって.........あとなんかダクネスがすげえ落ち込んでんだが」

 

知らんよそんなこと

 

「逃げ出したが、まだここらへんを探せば……」

 

.........カズマの方を見るとカズマは無言で頷き、ダクネスを縛り上げた。

 

「.........引きずっていこうか」

 

縛られたダクネスを引きずりながら、先へと進むのであった。

 

 

 

 

ダクネスは引きずられながらも抵抗してきたせいで、カズマが今日中に着きたかった中継地点までたどり着かなかった。野営をすることになった。

 

「あの私見張りやりますよ。任せてください」

 

「ゆんゆん、貴方は駄目ですよ。どうせ昨日は楽しみすぎて眠れなかったんでしょう」

 

「え、でも……」

 

「しっかり休める時は休んでください」

 

「まぁ見張りだったら俺がやっとくから安心しろって、夜型の人間にはこういう時は向いてるからな」

 

「じゃあカズマと一緒に見張りをしとくよ。もしもモンスターが襲ってきたときに二人いたほうが都合いいだろうし」

 

「それは助かる」

 

カズマと見張りをすることになった。空は曇り空で星も見えないため、モンスターに見つかる可能性は低いのだが、カズマは急に立ち上がり、皆に触れようとしていた。

 

「.........夜這い?」

 

「違う!!敵感知が反応したから念のため潜伏スキルを使ってるんだよ。というかお前も敵感知を覚えてるだろ!」

 

モンスターが近づいてきているということなら戦闘準備。ちなみに敵感知は範囲が広くなりすぎてる。バグかな?

 

「敵は?」

 

「今こっちにゆっくり近づいてきてる。潜伏スキルを使ってるのに近づいてきてるって言うことはアクアに引き寄せられたアンデットだろ」

 

なるほど、ならアンデット特効が有効だな。ところでここら辺で出てくるアンデットってヤベエのがいたきが『グシャア』.........ん?

 

「す、スティーブ後ろ!」

 

.........わあ、振り替えると腕をくわえたドラゴンゾンビ。あと腕返して。

 

「よーしよしよし.........あ、ちょ、腕もう一本持ってくなよぉ」

 

「そんなほのぼのしてる場合か!アクア起きろおおお!」

 

さて、遊んでないでさっさと討伐しよう......ん?ハート?

 

「カズマカズマ」

 

「なんだよ次は!」

 

「なんかなついた」

 

「え?」

 

カズマが振り替えるとスティーブにすりよるドラゴンゾンビの姿が

カズマは考えることを止めた。

 

 

「『セイクリッド・ハイネス・ターンアンデット』!.........ねえ本当によかったの?」

 

「いいんだよ、現に未練なく成仏してくれただろ」

 

どうやらあのドラゴンは飼い主に会いたくて何百年も成仏出来なかったらしい。

まあ来世ではエリス様が何とかしてくれるでしょ。これぞ、他人任せ

 

「それより今すぐここから逃げるぞ。周辺のモンスターが接近してきやがった」

 

マジかよ逃げよう。

 

まあ一つこの世界のことについて分かったことがある。

 

だいたい何でもペットに出来る。

 

 

 

 

 

 

 

一旦落ち着ける所まで移動している内に、王都と砦の中継地点である宿泊施設にたどり着いた。

その施設の前の看板には『温泉』という文字が刻まれている。

温泉か……前にみんなでアルカンレティアに行ったことを思い出すな……アァッ!アクシズの記憶が濃すぎる!

 

「というかここって混浴なんだ。ああ、大丈夫だ。カズマは見張っておくよ」

 

「え?」

 

 

 

風呂の順番はみんなと話し合った結果、カズマと最後に入ることになった。

 

「所でカズマさん、さっきめぐみんとダクネスと何を話してたんだ?」

 

「ん?あいつら一緒にお風呂に入らないかって言い出してな。全く誂いやがって……」

 

まあそんなこと言っても入ってこないヘタレって信頼されているんだろな。どんな信頼のされ方だよ。

と、突然お風呂の方から鼻歌が聞こえていた。明らかに女の人の声だ。

 

「スティーブ、きっとダクネスかめぐみんが俺たちを誂うために先に入って待ってるんだ。だったら俺だってもう容赦なく……」

 

「そういうときって、一体どうすればいいんだよ」

 

「よし、行くぞ」

 

「オイ」

 

こちら意見を無視し、脱衣所の扉を開けるとそこにはめぐみんもダクネスもいなかった。

まあ出てくるところ見てたから分かっていたけども。

 

ちなみに風呂に入ってるのは見知らぬ赤髪のお姉さんだった。

 

「あら、貴方は確かアルカンレティアで会った………」

 

ん?この声は......

 

「お前を殺す!!」

 

「「!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、いい温泉ですね。と言うかそんなに怖がらないでくださいよ。折角覚悟を決めたのに、ちょっと期待はずれだったというか、仲間が入ってくるもんだと勘違いしてただけですから」

 

「そ、そう?ていうか、初対面に近い相手にいきなり殺害宣言されたら、怖がるのも仕方がないと思うの」

 

さっきのカズマさんの目、かなり本気というか殺気立っていたし、このお姉さんが怖がるのも無理もない。

にしても堂々としてるな。配慮って言葉知らないのか?

 

「そっちの彼みたいに少しは気を使えないのかしら?」

 

「こいつはこの年で枯れているんですよ。そういう店に誘っても興味ないと一蹴されますし」

 

「反論しようかと思ったけど一言一句間違いが無いことに気づいた」

 

「ふふ、あなた達は面白い子達ね。だけどここらへんは怖いモンスターが多いわよ。そっちの彼は何だか強そうに見えるけど、貴方はあまり強そうに見えないわよ」

 

お姉さんは純粋にカズマさんのことを心配していた。いい人だなぁ

 

「大丈夫ですよ。確かに俺は弱いですけど、頼りになる紅魔族がいますし、それにこいつも今巷で噂になっている破壊神ですから」

 

「ちょっと待って、その通り名どこまで広がってるの?」

 

「破壊神………貴方がそうなのね」

 

「ここまで広がってるの!?」

 

なんで!?いままでやっとことの中で破壊に関係することと言えば

 

 

ベルディアの頭を蹴って鎧を破壊

 

デストロイヤーを破壊

 

温泉を真水にして温泉経営崩壊

 

マスクウェルを粉砕

 

.........破壊しかしてねえ!

 

「もしかして貴方がアクセルの街に現れたミュータントを退け、更には魔王軍が操る量産型ミュータントを倒したというクラフターだったりするのかしら?」

 

「そうですけど.........ん?」

 

あれ?

 

「そういえばお姉さんはどうしてここに?」

 

カズマが質問をする。

 

「私は……そうね。日々頑張っている自分へのご褒美として、大好きな温泉をってところかしら?後は簡単に見つからないと思ってるけど、自分のパートナーを探しているのよ。まぁ半分は諦めかけているけど………」

 

パートナー?

 

「なんて言えばいいのかわからないけど、そのパートナーは黒猫でね。ちょっと暴れん坊で封印されていたんだけど、ちょっと様子を見に行ったら誰かに封印は解かれていてその子は誰かに連れさらわれていたわ」

 

封印されていた黒猫って、何だか聞き覚えがある話だな。それもかなり最近に聞いた話だ。

 

「あなた達、出会ったことないかしら?物凄く凶暴で、怠惰な人に懐くと黒猫を?」

 

神(笑)を攻撃しまくる怠惰(カズマ)になつく黒猫なら。

ほかの黒猫は宅急便しか知らん。

 

流石に違うと思い首を横に振るとお姉さんが立ち上がる音が聞こえた。

 

「そう簡単に会えるわけ無いわね。話し相手になってくれてありがとう。ここであったのも縁ね。また会うときも温泉で会えたら良いわね………貴方もそう思うでしょ。クラフターくん」

 

お姉さんはそう言い残して、お風呂場から出ていくのであった。

 

「.........さっきミュータントって言ったよな」

 

なんでミュータントの名前を知っているんだ?





8月32日
......ケテ......タスケテ


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#48 怠惰と暴虐......弱体化と攻撃力上昇か?


夏休みが終わり、学校生活(地獄)が始まりました。宿題(本当の地獄ってやつ)提出物(終わりの始まり)などが多いですね。


何が言いたいかと言うと


学校がめんどくさいんじゃああ!!


 

前回のあらすじ.....特になし!(オイ)

 

 

次の日、宿泊施設から出て、目的地にたどり着いたのは辺りが薄暗くなった頃のことだった。

砦はすごく大きく王城と同じくらいのものだけど、これが陥落寸前なのか?

 

「この砦がたった一人の魔王軍幹部に落とされそうだっていうのか?いくら幹部って言っても無理じゃないのか?」

 

「私もそう思うのだが、魔王軍幹部は一人で都市を破壊できる連中だからな。私達があっさり倒せたのは普通だったらおかしいことだからな」

 

たしかにそうだな。

 

ベルディアは魔法抵抗力も強く、剣の技術が高かった。

ハンスは猛毒を持ち、更には化ける力を持った最強のスライム。

シルビアは色んなモンスターの特性や能力を我が物にし、進化し続けていく生物。

バニルは本人曰く魔王より強いと言われているくらい反則能力をもった悪魔。

ウィズは多種多様の魔法を使え、最強の魔法である爆裂魔法をも扱え、更には普通に戦っても傷をつけることが出来ない肉体。

 

.........バケモンしかいないじゃん。

 

まあかなり前の世界では攻撃無効能力が当たり前な奴らばっかりだったけど。全員討伐したけど(お前が一番のバケモンや)

 

「と、とりあえず中に入ろうぜ」

 

「そうしようか」

 

カズマがそう言い、砦の中に入.........

 

「そこの冒険者。ここは魔王軍を食い止めるための砦だ。一体この地に何用で来た?」

 

まあ入れないよな普通は

 

「俺達はこの国の危機を知り、援軍にやって来た冒険者ですよ。上級職が多いんで役に立つと思いますよ?」

 

「上級職......。なるほど、それはありがたい。だが、身分を証明できるものを拝見させて頂きたい。魔王軍幹部がこの周辺に潜伏している可能性がありまして、どうかご協力を。えっと、まずは......」

 

めぐみんが冒険者カードを渡す。

 

「......め、めぐみん......さん......ですか?」

 

「ああ、めぐみんは紅魔族なんですよ」

 

ああ、と騎士が納得した。

 

「ではそちらの......ゆんゆんさんですね」

 

「はい......ゆんゆんです......」

 

感性が一般人なのに紅魔族に生まれてしまった哀れな子のゆんゆん。ガチで哀れだな。

 

「お次の方は......サトウカズマ......サトウ、カズマ?」

 

「ん?何か問題g......」

 

「サトウカズマ!あの、悪名高いサトウカズマか!王都ではアイリス様に余計なことを吹き込み、クレア様やレイン様に散々迷惑を掛け追い出された、あの凶悪な......」

 

「すっげえ悪評もってんだなオメエ」(←スティーブです)

 

「おい待ってくれ」

 

散々な言われように口調が変わってしまったよ。

 

「申し訳ありません。その、この砦は魔王軍との最前線を守る重要拠点なんです。ですので、知らない人物を中に入れるわけには......」

 

「あんた、俺の名前知ってたじゃないか」

 

一瞬で忘れ去られたんじゃね?

と、それまで後ろで控えていた隊長らしき男が前に出た

 

「貴様があの悪名高いサトウカズマか。冒険者の分際で、なんだその態度は?不審人物としてここで斬って捨ててもいいんだぞ?下賤な低レベルの冒険者風情が、とっとと立ち去るがいい!」

 

隊長は剣の柄に手をかけながら威圧してきた。

っあー!困ります!お客様!そんな事するとうちのパーティーメンバーが!あぁー!めぐみん!杖を握って爆裂魔法を唱えるのはおやめください!ダクネスも険しい顔はおやめください!

 

「なんの真似だ冒険者、我々に歯向かう気か!」

 

おやめください!そちらも剣を構えるのをおやめください!あと人の命とか人権を軽く考えるのはガチでやめろ。

 

「あー、隊長さんや、これをどうぞー」

 

「ん?なんだ、冒険者カード?」

 

隊長に冒険者カードを渡す。

 

「......スティーブ......スティーブ!?」

 

まあ、カズマのこと知っているのなら流石に知っているよな。

 

「で、通ろうとしたら斬って捨てるのか?」

 

「いえいえ、好きなだけ通って下さい!」

 

わあ、すげえ腰が低くなった

 

「というわけで中に入るぞー」

 

 

 

 

 

 

「......スティーブって顔が広すぎないか?」

 

 

皆に個室が与えられ、暇だったので中を見て回ることに

 

「(んー。やっぱり皆イラついてるな。魔王軍の影響か?)」

 

騎士たちは疲れていたり、イライラしていて、砦内は何だかピリピリしていた。

最前線の砦だからだと思うけど、この空気も魔王軍幹部の仕業だとして、めぐみんが関係してくるとなると……外だな

 

 

  ■□■□■□■□

 

 

「ああ、やっぱりか」

 

砦の外に行き外壁を見てみた。

外壁はクラフターから見ても頑丈そうでそう簡単には破壊できそうにない......はずなんだが

 

「これは爆裂魔法以外あり得ないよなあ」

 

一部が砕け散った外壁をみてそう呟いた。

 

 

 

数時間後、作戦会議のため集まっていた。

話を聞くとカズマもあの外壁の破壊痕を見て、相手が爆裂魔法の使い手だと知ったそうだ。

流石は爆裂ソムリエだな。

ついでにめぐみんは相手がライバルが現れたとか騒いでいる。うるさいぞ

 

「で、スティーブ。なにか案はないのか?」

 

「他人任せなカズマの口に腐肉を突っ込む」

 

「頼むからそれだけはやめてくれ。」

 

爆裂魔法の対策ね。ウィザーと同じようなのでいいのか?

 

「まあ、詠唱を終わらせてからどっかに隠れて不意打ち爆撃が一番無難なんじゃない?気づかれたらそこまでだけど」

 

それ以外の方法がないからな。あとは......

 

と、いきなり轟音と共に砦が激しく揺れる。

これは爆裂魔法か?つまり魔王軍幹部が来たのか。

 

「今がチャンスだ、襲撃しに来た幹部を倒しにいく!」

 

「なんでいきなり?」

 

「たった今爆裂魔法を撃ってきたって事は、今日はもう爆裂魔法は使えないってことだろ?」

 

「「「「あっ!」」」」

 

そうだといいけどなぁ......

 

 

 

現場に向かってみたが......やっぱりいない。

 

「まあ、普通に考えたらそうだよな。カズマの予想が正しかったらとっくに討伐されてるだろうし」

 

「ウグッ」

 

どうやら魔王軍幹部は爆裂魔法を撃ってきた後はテレポートで逃げるようだ。

......一体どうしろと?

 

 

■□■□■□■□■□■□■□

 

 

「.........よし。逃げよう」

 

「そうしましょうそうしましょう。アクセルに帰ってゼル帝のベットを作るの」

 

「いや逃げんなよ」

 

逃げたくなる気もわかるけどな。爆裂魔法だと全力でガードしてようやく無効化出来る魔法だし。(無効化出来る事自体おかしい)

 

「.........めぐみんはどうしたい?」

 

「え?」

 

めぐみんにだけ聞こえるように言う。

 

「どうせどっかで会って爆裂魔法でも教えてもらったんでしょ?」

 

めぐみんがなんで分かったんだという目で見てきた。

 

「で、どうしたい?」

 

そんなのは無視して再度問う

 

「あの……私に一度だけチャンスをくれませんか?皆は砦で待っていていいです。何処かに隠れてウォルバクが出てきた瞬間に、先に爆裂魔法を撃ち込んでみせますから」

 

 

次の日、砦の近くに広がる森の中で魔王軍幹部が来るのを待っていた。

しばらく待ち続けているとフードを深くかぶったローブ姿の女性が現れた。

フードのせいで顔は見えないが、あれが魔王軍幹部か?

めぐみんは詠唱を始めようとした瞬間、そいつはこちらの方を見つめていた。

うっそだろバレた!

 

「まずい!?おい、めぐみん。堂々と爆裂魔法の準備をしてろ。ここは俺達が時間を稼ぐ!いくぞスティーブ!」

 

めぐみんを後ろに下がらせながら、そいつの前に現れ武器を構える。

そんな中、ゆんゆんに抱えられていたちょむすけが暴れていた。静かにしろ

 

「.........逃げないのか?」

 

そう告げた瞬間、フードの中から見える口元が何故か驚いているように見えた。

と、魔王軍幹部がフードを取った。

フードの下は赤い短髪に猫のような目をした女性......温泉で一緒になったお姉さんなんだが。

 

「………こんな所で出会いたくなかったわね」

 

「なんだ、ただの風呂好きのお姉さんかと思ったけど、なんだ、ただの魔王軍幹部だったのか」

 

「なんだで済ましちゃうのね......そういえば自己紹介はまだだったわね。私は怠惰と暴虐を司る女神ウォルバクよ。よろしくね、Minecraftのクラフターさん」

 

怠惰と暴虐......邪智暴虐......メロスは激怒した(違う)

 

.........っていまMinecraftのクラフターと言ったよな?

 

「なんでMinecraftの事を知っている?」

 

確かに昔、尋問の際に書いたけどあれは処分してもらったはず。

 

「......口が滑ったわ」

 

どうやら半分無意識でいったようだ。

 

「なぁ、俺はあんたが魔王軍関係者じゃないかって知っていたんですよ。だけどそれでも聞きたかったことがあるんです。あの時普通に話していた時はあんたは悪い人には見えなかった。なのに、どうして魔王軍に?」

 

カズマの問いかけにウォルバクはおかしそうに微笑を浮かべ、

 

「そうね。こういう時はこう言うのがセオリーかしら?それが聞きたいのなら私を倒してからにすることね」

 

戦闘は避けられないようだ。帰っていい?

 

「ねぇ、何か意味深なこと言ってミステリアスな空気を醸し出してるけど、あんたちょっと待ちなさいよ。どうやら一応神格はあるみたいだけど、何よ怠惰と暴虐を司る女神って。物事は正確に伝えないと誇大広告で訴えられるのよ。ちゃんと邪神を名乗りなさいな」

 

さっきまで怯えていたアクアがいきなり真面目な空気をぶち壊した。

ウォルバクもいきなりのことで戸惑ってる。

 

「私は怠惰と暴虐なんていうあまり印象のよくない感情を司っているだけで、元はれっきとした女神なのよ。誇大広告なんてしてないわ」

 

「嘘ついた!ねぇ、カズマ、スティーブ。今この自称女神が嘘ついたわ!この世界で正式に女神として認められてるのは、私とエリスの二人だけでした!」

 

この人間性が終わってる間抜けはどうしようか?誰かー。知能アップの装備品をくれー!

 

「ちなみにウォルバクが邪神とか言われている理由はアクシズ狂らがそう言っているせいだけど」

 

ついでに別に暴虐はともかく怠惰は別に良いと思うんだよなあ。楽をするために大規模畑作ったり全てを自動化したり......あれ?これって怠惰か?

 

などと考えている間に女神(笑)と女神争いが......しょうもない罰の掛け合いまで発展していた。もう寝てもいいか?

ん?アクアがなんか魔法を......ってそれ......

 

「セイクリッド・クリエイト・ウォーター!!」

 

「て、テレポート!!」

 

「この馬鹿の極みが!!」

 

このあとすっげえ流された。流石はトイレの女神様だぜ......

 





(。⊿゜)←壊れた作者


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#49 丸石製造機応用型自動修復壁


土日に大量にストックして一日ごとに投稿出来るか?

出来るか(自己完結。ムリ)


 

川の中に、前回のあらすじが、ある。拾いにいくぉ! アッ この川、深いッッボボボボボボボボッ!

 

10

 

翌日のこと、昨日のアクアが出した大量の水のせいで、崩壊寸前の外壁にトドメを刺したため、アクアは壁の補修作業に参加することになった。

そしてめぐみんは.........

 

「お願いします。今日は大丈夫ですからやらしてください」

 

「いやでも、昨日のお前は本当におかしかったぞ?一体何があったんだ?」

 

「それは……その……」

 

そんなカズマとめぐみんの様子を見ながら茶をシバく。

 

「.........なぁ、スティーブ。ちょっと気になったんだけど、ウォルバクの奴、他の魔王軍幹部みたいになんか持ってないよな?」

 

カズマの言っているのはミュータントやハービンジャーの事だろう。それだと確かに持ってないな。

 

「まぁ、作戦については後で考えようぜ。今はゆっくり……」

 

カズマが何かを言いかけた瞬間、轟音が響いてきて、砦の中が激しく揺れた。

カズマとめぐみんと共に三人で外を見に行くが、すでにウォルバクの姿はなかった。

 

「厄介な手を使ってるな」

 

「えぇ、爆裂魔法を撃って、テレポートで帰還する……本当に厄介です」

 

めぐみんもテレポートが使えたらこうなるんだろなあ.........

 

「あーっ!ちょっと、これはどういう事よ!さっき見たときよりもひどくなってるじゃない!」

 

突然聞き覚えのある声が聞こえてきて、振り向くとそこには作業着姿に頭にタオルを巻いたアクアがいた。

なんだろう?羽衣なんかよりずっとこっちの方が似合ってるような

 

「アクア、随分と懐かしい格好をしてるな」

 

懐かしい?会ったときっていつもの格好だったし、あの作業着姿は見た時ないな。

 

「懐かしいって?」

 

「そういえばお前と会う前だったな。クエストを受ける前とかはバイトで食いつないでいたんだよ。俺の特典ってアクアだからすぐにクエストとかに行けなかったしな」

 

カズマは遠い目をしながらそんな事を言っていた。

本当に色々と大変だったみたいだな。まあこのアクアだからな。

 

「んじゃ、手伝おうかな?」

 

「いいわよ。見せてみなさい。貴方の腕を」

 

クラフターの十八番。それは建築。豆腐だろうがなんだろうが建築はクラフターとは切っても切り離せん。

というわけで強化された深層岩を積み上げていく。

 

「ちょっと、そんなブロックを乗せていくんじゃ......」

 

「アクアよ、クラフターの置いたブロックは空間固定されるんだ」

 

「あ、ほんとだわ......『スペルブレイク』!......あれ?」

 

空間固定(物理)だから意味ないよ。

 

それからというものどんどん外壁を強化していった。

爆裂魔法が強化された深層岩すら破壊すると知ったので今度は黒曜石で即席の壁を作った後、数日掛けて完全オリジナルの自動修復壁を作ったりしていた

 

そんな中、兵士の一人がウォルバクが来たとの声が聞こえてきた

 

 

■□■□■□■□■□■□

 

 

「どういう事なの!?」

 

正門の前に佇み、プルプルと体を震わせているウォルバクがいた。

この中で唯一言葉をかわしたカズマと二人で皆に見守られながら声をかけた。

 

「ど、どういう事とは?」

 

「もしかして外壁のこと?」

 

「そうよ!崩壊寸前まで追い込んだはずなのに、何で私が来る前より頑強になってるのよ!誰がやったのよ!」

 

「私だ!」

 

「あなただったの!?」

 

「あとアクアも以外と手伝ってくれたよ」

 

アクアが自動修復壁の装置の設計案を出してくれた。ついでにうまくいった。なんで?

 

ウォルバクは後ろにいるアクアの事を見ると、アクアは余裕ぶった態度で前に出てきた。

 

「あらあら、誰かと思えば………えっと何とかさんじゃないの」

 

「ウォルバクよ!どうやら貴方とはここで決着を着けないと……ってあれ?」

 

ウォルバクは遅れて出てきたダクネスとちょむすけを抱いためぐみんとゆんゆんに気がつき、動きを止めていた。

と言うよりちょむすけの事を見ていないか?

ちょむすけもウォルバクさんのことをじっと見つめていた。

 

「何でこの子がここに……まさか……私の半身に会えるなんてね……」

 

ウォルバクは懐かしむようにゆっくりと近づこうとするが、後ろにいた冒険者たちが身構えたため、それ以上は近づこうとしなかった。

 

「ちょむすけがあんたの半身?通りで神格が低いと思ったわ。どうやらあんたの力の大半はこの子に持ってかれているみたいね」

 

アクアがウォルバクとちょむすけを交互に見ながらそう告げた。

 

「そこの女神の言うとおりよ。その子は…………ちょっと待って、なんて言った?その子の名前?」

 

「ちょむすけです。素敵格好良い名前です」

 

「えぇ、最初はへんてこな名前だと思ってたんだけど、中々愛着が湧いていい名前よね」

 

「DinnerboneとかGrummとかjeb_とかよりは、いい名前」

 

「何で私の半身がそんな目にあってるのよ!!」

 

ウォルバクが分けわからないと言わんばかりに叫ぶ中、ちょむすけはめぐみんの腕の中から抜け出そうとし、ウォルバクに近寄ろうとしていた。

 

「おい、絶対に渡すんじゃねぇぞ!めぐみん、しっかり抑えとけ」

 

「ちょっと折角の感動の再開を邪魔する気!?」

 

「ちょむすけをどうするつもりかしらないが、なら、俺達と敵対しないと誓えるのか?そしてもうこの砦のことを諦められるのか?そうでなきゃ相手が力を増すようなことは見過ごせるわけ無いだろ。おっと、近づくなよ。こいつを解放してほしければ俺のいうことを聞くと誓うんだ。仮にも邪神ていうのなら、その自分の名前に懸けて、もう敵対しませんと誓ってもらおうか」

 

「「「うわぁ……」」」

 

全員がドン引きしていた。カズマは悪辣な笑みを浮かべていた。

まあ、馴れた光景ですな。

 

「……今日のところは引くけど、あまり調子に乗らないことね。外壁を破壊できないけど、膠着状態に陥っただけ、私たちはこの砦がある限り、これ以上は進行できない。でも、あなた達も森の中に陣取る私達に勝つことは難しいでしょう。こうなった以上、持久戦よ」

 

ウォルバクがそう言って、テレポートで去ろうとしたその時だった。

 

「あ、あの、私のこと覚えていますか?ゆ、ゆんゆんっていうのですけど……」

 

ずっと様子をうかがっていたゆんゆんがそんなことを言い出していた。

もしかしてゆんゆんもウォルバクの事知っていたのか?

 

「……覚えているわ。確か、馬車の中で一緒に旅をしないって誘った子ね。一応聞くけどあなたのその名前もあだ名じゃないのよね」

 

「はい、本名です。あの時のことを私覚えています。たまに日記を読み返したりしているので……」

 

「そ、そう、そんな重く捉えなくていいのだけど……喜んでくれて何よりよ」

 

反応に困るウォルバク。

すると今度はめぐみんが前に出て、

「あの!私の事覚えていますか?めぐみんといって……」

 

「………覚えてないわ」

 

ウォルバクは困ったような微笑を浮かべながら、テレポートで消え去ったのだった。

 

.........よし、ぶっ潰す。

 

 

 

 

 

砦の中に戻り、カズマがある作戦を立てた。それはウォルバクが行ったことをこっちでもやろうということだ。

膠着状態に陥ったのであれば、今反撃するのが絶好のチャンスみたいだ。

とりあえずその作戦参加者は潜伏スキルを扱えるカズマさん、テレポートを使えるゆんゆん、爆裂魔法を使えるめぐみん、その三人の護衛をするために参加することに。

 

 

 

知っているか?クラフターはやられたら何倍にして返すんだぞ。

 



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#0?番外編  昔話

投稿が遅れそうなので番外編を作ってきました。

ただのクソ短い日常ですな。



 

「『むかーしむかし。あるところにとあるクラフターがいました。

 

 

 

そのクラフターは沢山の悪行を繰り返していました。

 

 

 

しかし、数々の悪行を繰り返したクラフターはある日、その姿を見せることはなくなりました。

 

 

 

風の噂ではたくさんのクラフターが協力して、彼をやっつけたのです。

 

 

 

これからは悪いクラフターに怯えることなく。平和に暮らせるのです。』

 

 

 

と、私達は願いました。

 

けれど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりそれはただの夢物語だったのです。

それが叶うことはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......おしまい」

 

「......終わり?」

 

とある昼下がり。横でちょむすけを撫でていたカズマが言う。

カズマに暇だからなんか面白い話をしてくれと言われてパッと思い付いた昔話を聞かせてやった。

 

「うん。終わりだな」

 

「なあスティーブ。その話おかしくないか?」

 

「だよな。文章もそうだけど物語としてもおかしいし」

 

「ついでに言うと終わりかたもなんか不気味だし」

 

「本当になんなんだろな?」

 

「いや知らないのかよ」

 

「ここ、ここまで来てるんだけどなー」

 

「ヘソ......全然じゃねえかよ!」

 

どっかで聞き覚えがあるんだけどなんだったかな?......まあいいか

 

と、こっちを見ていたアクアと目があった。

目と目があう瞬間ー♪君を別に嫌いでもなければ好きでもない。無関心だと気づいたー♪(歌詞音程リズムガン無視)

 

「どうしたアクア?」

 

「......いえ、何でもないわよ」

 

じゃあなんで反応したんだよ。あと......

 

「......本当に、何でもないわよ」

 

いつもは絶対見せないような真剣な顔してるんだよ。ちょっと笑える

 

「......ブフッ」

 

あ、カズマが吹き出して......

 

「なによー!私が珍しく真剣に考え事してたのにー!」

 

「いやでも、その顔は......ブフッ!」

 

あ、また喧嘩が始まったよ。まあこれが日常だしいいか。

 

「今日はどっちが勝つと思いますか?私はカズマで」

 

「私は......アクアにしよう」

 

賭けが行われるくらいには日常だし

 

「『クリエイトウォーター』!」

 

「なに?カズマさん。私が何の女神か忘れたの?清く麗しい水の女神と言えばこの私......」

 

「『クリエイトアース』!」

 

「わああああああ!それだけはやめてえええ!」

 

いつの間にか戦場が外になって泥水を作ったりカズマが勝利した。

 

そんな日常を見ながら......ビン入りの蜂蜜を食べるこの時間が好きだ。

.........言ってみたかっただけ

 

「......ってスティーブ、蜂蜜そんなに食ったら死ぬぞ!?」

 

......やっぱりこの時間が好きだ。

 

やっぱり言ってみたかっただけにしとこう。

......そうさせてくれ






めでたしめでたし.........?


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#50 宿命の爆焔


ハイ、遅れて申し訳ありませんでした。

             ナゼオクレタンダー(スティーブ)

ええハイそれはですね......このすば爆焔を見てい(エクスプロージョン!(メグミン)




 

前回のあらすじ 終わりの始まりDA☆

 

11

 

涼しげな風が吹く森の中。上を見ると、晴天の空と木々が見える。Minecraftでは決して見られないであろう曲線の数々。そんな森の中で.........

 

「エクスプロージョン!!」

 

圧倒的に不釣り合いな爆音が響いた。あと断末魔も

 

「ギャアアアアアア!」

 

「なっ………なあああああああああ」

 

「今のは何だ!?」

 

「敵襲!敵襲だ」

 

慌てふためく魔王軍達。そこにTNTも投げつけといてやる。勿論着火済みだ。

 

砦に戻り、カズマが戦果を報告をしていると、魔王軍が現れた知らせを受けた。

 

「安心しろ…爆薬はまだまだある(安心できねえ)」

 

状態異常矢の遠距離攻撃で戦いに参加した。(いや爆薬使わんのかい)

 

 

 

 

 

 

 

 

防衛戦はこちらの勝利だった(確定された勝利)

 

それから何日もエクスプロージョンを撃っては、魔王軍迎撃を繰り返す内に魔王軍は……

 

「うわああああああ、神様神様!?ウォルバク様ぁ!?」

 

「俺、生まれ変わったら魔族じゃなくって猫になるんだ。それで、毎日に美人のご主人様に餌をもらって可愛がられて……」

 

「これは夢だ。そう目が覚めたらいつもどおり散歩に出かけて、帰ってくる頃には母さんが狩りたてのブラッドファングでステーキを……」

 

「おおおおお、俺は魔王軍準幹部と目されている男だぞ!?俺を生かしてくれれば、きっと魔王さまが身代金を……」

 

「エクスプロージョン!!」

 

泣いて逃げ回るようになっていた。

ついでににめぐみんのテンションも凄すぎて、何だかこっちが魔王軍みたいな感じになってきた。

敵も恐れて隠れてしまい出てこなくなってるし。クソッ、これなら一撃で殲滅するべきだったか?

 

 

「探したわよあなた達、やっと会えたわね」

 

と、そこでここ最近攻めてくることがなかったウォルバクが苦々しい顔をして僕らの前に出てきた。

カズマ達は突然現れたウォルバクと距離を置くために後ろへと下がっていこうとするが、ウォルバクの殺気のこもった目のせいで立ち止まった。

何をそんなにキレてるんだ?ただそっちと同じことをしただけですよ。

 

「あなた達は暴れすぎたわね。これ以上は見過ごすわけにもいかないのよ。言葉を交わした相手とはあまり戦いたくないけれど、仕方ないわね………」

 

「ちょっと待ってくれ。俺もあんたとは戦いたくないんだよ。何せ一緒に温泉に入った仲なんだし」

 

「「えっ!?」」

 

確かに一緒に温泉に入ったな。今言う必要は......時間稼ぎか。

 

「あなた達のことは調べさせてもらったわ。ベルディア、バニル、ハンス、シルビア。その四人の名前に覚えがあるわね。流石はおとぎ話の勇者の末裔と最古のクラフターね」

 

ホント、なんでこの世界に来たことを知ってんだろ。

あとおとぎ話ねぇ......ひとりぼっちの勇者しか知らないんだよなぁ。

 

「おとぎ話ってどの話?」

 

「俺は普通の最弱職の冒険者ですよ。そんなおとぎ話の勇者の末裔なんて……」

 

「知らないみたいね。そのおとぎ話に出てくる勇者の名前は『サトウ』っていうのよ。こんな珍しい名前をしていて、とぼけるなんてね」

 

ニホンで一番多い名字で草

 

「あの私の事、やっぱり思い出せませんか?」

 

杖を構えていためぐみんが頬赤くし、目を紅く輝かせながらそう告げた。

だけどウォルバクはそんなめぐみんを一瞥し、

 

「………何度も言うけど、覚えてないわ。でも大丈夫。これから貴方のことはよく覚えておくわ。数多くの部下を葬った敵対者としてね」

 

そう言うとウォルバク詠唱を始めた。モチロン爆裂魔法だ。

 

「ゆんゆん、テレポート!」

 

「は、はいっ!」

 

エンダーマンのテレポートだと一人しか運べないから多分誰かが犠牲になる。

そしてゆんゆんとウォルバクの詠唱だとウォルバクの方がギリ早い。それなら

 

「"クリーパー"『爆発物生成』からの"ブレイズ"『インフェルノ』!」

 

生成したのはモチロンTNT。それがインフェルノの炎で着火される。

 

「ッ!」

 

避けるウォルバク。避けれたが、そこで詠唱が止まる.........なんて事はない。まあ知ってたけど。やりたかったはできたので良しとしよう。

 

チャンクを跨いで避けてくれて助かるわ。

 

「え?」

 

ウォルバクが間の抜けた声をあげてまるで元から無かったような穴に落ちて行く。

十六メートル四方の四角い大穴に。

 

「チャンクデータを消去したあと地形生成がされないデータに変更して再生成......『チャンクリセット』と名付けよう......いやダッセエ魔法名だな。ゲポッ」

 

「『テレポート』ッ!」

 

 

12

 

 

「ゲポッ......まだ軽い方だがやっぱり世界に干渉するレベルの力だと代償があるんだな。モードもこの時だけハードコア固定だし。普通に危険」

 

「何変なこと言っているのよ。ほら、さっさと傷口を見せなさい」

 

「断る」

 

ゆんゆんのテレポートで帰って来たあと、アクアが吐血しまくってたからか、ヒールを掛けまくってきた。効かないって前話してた......ああ、こいつバカだったわ。

と、その時

 

「おい、あれってウォルバクじゃないのか?」

 

それは誰かの声だった。

その声を聞いた者が窓に張り付く。同じように外を見てみると

 

身体中血まみれな上、左足が曲がっちゃいけない方向に曲がっているウォルバクがいた。

 

いや、よく生きていたな。128mはあるはずなんだけどなぁ。

 

「よし、ちょっと行ってみるか」

 

ウォルバクの元へ向かってみる

 

■□■□■□■□■□

 

到着!

 

「......随分と恐ろしい事をしてくれたわね」

 

「それ以前によく生きていたな。いや本当に」

 

「途中でテレポートを使ったからね。これは落ちているときにぶつけただけよ」

 

だけで済ますな。逆膝カックンなってるから。

 

「おいスティーブ!先に行くなよ......ってウワァ」

 

後から来たカズマがウォルバクの状態を見て情けない声をあげる。

 

「そういえばゲポッ......そういえばなんでここまで来たんだ?別に回復するまで待てばいいのに」

 

そして回復してる間に21億ダメージくらい出す兵器を創るのに。

 

「それは無理な話ね」

 

「?ちょむすけ狙いか?でもちょむすけは家のペットだし......見逃してほしいのだが」

 

「その子を見逃すのも無理な話ね。だってその子の力を貰えないと、このままだと私消えちゃうもの」

 

そういってウォルバクは薄くなった右手を見せてきた。

 

「......アンデットの類いですか?」

 

「失礼ね。酷く力を失ったから、このままだとやがて自分の半身に取り込まれちゃうのよ」

 

へえそうなんだ......ん?

 

「もしかしてだけど、ちょむすけから力を貰う方法って......」

 

「自らの手でその子を消滅させるのよ」

 

あー。やっぱりそうすんだ?

 

と、そこでそれまで何一つ喋ることのなかっためぐみんが

 

「あなたとちょむすけが封印を解かれた時に、近くに女の子がいませんでしたか?5歳か6歳くらいの紅い目をした女の子が」

 

杖を握りしめ、何かを確信したかのように。

 

「覚えてないわね」

 

突き放すようなウォルバクの言葉を聞いても、めぐみんはジッとウォルバクから目を離さない。

 

「......なあ、こんなに話が出来るのに、どうして魔王軍にいるんだ?」

 

そのカズマの問いにウォルバクは辛そうに息を吸い

 

「それが聞きたいのなら、私を倒してからにする事ね」

 

そう、からかう様に言ってきた。

 

「横にいるコイツは、もう知っていると思うが爆裂魔法の使い手だ。つまり、決着が付いた時にはもう、お互い話が出来る状態じゃないんだよ」

 

「......そうね。それなら......」

 

ウォルバクはクスリと小さく微笑を浮かべ。

 

「魔王に聞けば教えてくれるわ」

 

そう告げると一方的に魔法を唱え始めた。

恐らくこの世界で最も聞いたであろう......爆裂魔法の詠唱を。

カズマが顔を真っ青にしているがそんなのは無視してめぐみんの方を見る。

 

「......本当は、私の事、覚えていてくれたんですね?」

 

めぐみんは、小さな声で呟くと、杖を両手で握りしめた

 

「私とゆんゆんに会った時、あなたはあの子の名前を聞いてこう言いました。『......一応聞くけど、あなたのそれ"も"あだ名じゃないのよね?』って」

 

それは確かに気になっていたけど......めぐみんの事だったのか

 

「あなたにずっと言いたかった事と、見せたかったものがあるんです」

 

未だ朗々と魔法を唱え続けるウォルバクに

 

「あなたに教えてもらった爆裂魔法。もはや詠唱がなくても制御が可能なほど、誰よりも極めることが出来ました」

 

そしてありがとうと小さく呟いた

 

「『エクスプロージョン』────────ッッッッ!!」

 

それは始まりの炎であり終わりの炎

 

そして......それはクラフターですら到達できない領域まで極められた

 

 

 

────過去最高の爆裂魔法であった────

 

 



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#51 クラフターの宿命


スティーブとめぐみんの会話に違和感を感じる。文章力、売ってませんかね。

今回は短めです


 

13

 

魔王軍は半壊し、それを率いていた魔王の幹部は敗れた。

本来なら戦勝祝いがあるのだろうがめぐみんの様子がおかしかったので帰還することになった。

そして中継地点にある宿で休むことに。

 

そして、宿の外で酒をチビチビ飲んでいると

 

「......こんなところにいたんですね」

 

「まあ来ると思ったよ。めぐみん」

 

めぐみんが声をかけてきた

 

「で、カズマには言いたいことは言えたのか?」

 

「はい......にしてもスティーブはなんでも見通しますよね。バニルのスキルでも使っているんですか?」

 

「使ってないよ」

 

その答えにでしょうねと言って笑うめぐみん

 

「.........ところで、いったいどこまで知っているか教えてくれませんか?」

 

「分かった。どこから話そうか......まずめぐみんとウォルバクが初めて会ったのはめぐみんが5歳か6歳くらいの頃かな?で、その頃のめぐみんが何らかの方法でウォルバクが封印を解いて、ちょむすけに襲われた......ところをウォルバクに助けられた。その時に爆裂魔法も教えて貰ったのかな?まあここまでが自力で分かったことだが合ってるか?」

 

「.........本来にどこまで知っているんですか」

 

スペックの許す限りかな?

 

「うーん、やっぱし今日は疲れた。めぐみんはこのあとどうする?」

 

「もう寝ることにします。おやすみなさい、スティーブ」

 

「うん、じゃあおやすみな」

 

.........めぐみんは行ったか?......行ったようだな......

 

「ゲホッゲホゲホッ!オエエ」

 

めぐみんが行ったのを確認したあと血を吐き、嘔吐する。

 

「ゲポッ......フウ...うーん。そろそろヤバいかな?」

 

 

 

 

14

 

 

アクセルに帰り、1週間が経ったある日

 

「カズマー。なんかお前に手紙が来てるぞー」

 

郵便受けを確認してみるとカズマ宛の手紙があった。

 

「ドラゴンの卵入荷しましたって手紙でしょ?ゼル帝を買ってから、私宛に毎日の様に手紙がくるわよ?」

 

詐欺被害のあった家には同様の詐欺師がくるらしい。いや、そう簡単と何度も騙されるわけが

 

「もう1つ卵を買おうと思うのだけど」

 

......オイ

 

「お前に手紙という時点で嫌な予感しかしないのだが。どれ、私にも見せてくれ」

 

「ほいよ......ん?そういえばこの封筒、どっかでみたことあるような?」

 

ダクネスに手紙を見せ......

それを見たダクネスが、バッと手紙を奪って胸元にしまい込んだ。

 

「......おい、お前人様宛の手紙に何やってんの?」

 

「......アクアの言った通り、ドラゴンの卵入荷の手紙だった」

 

「ほらね!良かったじゃないカズマ。私のところに来た手紙にはこう書いてあったわよ?『これを送るのは、ドラゴンを持つに相応しい、見込みのある冒険者だけです』って」

 

そんなのに引っ掛かるのはアクア並みの馬鹿だけだろ......なんか炎上って言葉が浮かんだような

 

「おい、手紙見せろ」

 

「断る」

 

ところであの封筒ってどっかで見たことあるような......あ、

 

「それってアイリスからの手紙だったりする?」

 

「なぜ分かる!?い、いや違う、これはだなあああああ!?」

 

カズマが容赦なくダクネスの胸元に手を突っ込んで手紙を奪う

 

「アイリスからの手紙じゃねーか!」

 

やっぱり合ってたか。

 

「なんて書いてあるんだ?」

 

封筒の中の手紙を読んでみると

 

『拝啓、お兄様へ。最近、王都近くの砦において、また活躍なされたと聞きました。相変わらずの様で、心配しています────』

 

ほっこりするその手紙は

 

『つきましては今やこの国において最も高名な冒険者であるお兄様に、ある依頼を出来ないでしょうか?』

 

最後に書かれた一文で。

 

『実は、私の許嫁である隣国の王子と、近いうちに顔合わせがあるのですが、ぜひ、道中の護衛をお願い────』

 

カズマの手によって真っ二つに引き裂かれた。

 

「いや、なにしてんだよ。まだ最後まで読めてないのに」

 



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第十章 クラフターとギャンブル(司書)
#52 水中呼吸のポーションは実質フグ鍋()



遅れてしまって申し訳ない......

体育祭テスト合唱コンと行事が続いたとはいえ、流石に二週間は空けすぎました。

本当に申し訳ない。



本編、どうぞ!


 

「野良デュラハンを捕まえに行こうと思うんだ」

 

「頭どっかにぶつけたか?」

 

手紙をいきなり破り捨てたと思えば異常な事を言い初めて......手遅れか?

 

「俺がデュラハンを探しているのは死の宣告っていうスキルを覚えるためだよ。とある計画のためにどうしてもあのスキルが必要でな。どっかデュラハンが湧いて出るところはないもんかな?」

 

「はー!?リッチースキルのドレインタッチといい、どうしてあんたはそう汚らわしいスキルばかり覚えたがるのよ!ちょっとあんた冒険者カード貸しなさいな、ポイントが許す限り、私の宴会芸スキルを片っ端から習得させてあげるから!」

 

「おいバカやめろ、勝手な事すんなよ!そんなもんよりも回復魔法スキルをとっととよこせ!」

 

まーたいつもの喧嘩だ。

 

「あんな物騒なスキルを覚えようとはどういう事だ?というか、デュラハンはヴァンパイアやリッチーに次ぐ最上位のアンデットだぞ?そうどこにでも湧き出されてたまるものか」

 

リッチーを2体ほど見たことあるような......?前の世界ではわんさかいたような......?

 

「一体どうしたのですか?カズマがそんな強力なスキルを覚えたがるとはかなりの強敵を相手にするということですよね。私では力になれませんか?」

 

うーん。でもなんだかろくでもない事な気がする

 

「いや、そんな事はないよ。ありがとうめぐみん、爆裂魔法は役に立つ。そうだな、無い物ねだりしてもしょうがないか......。よしめぐみん。俺と一緒に隣の国に乗り込むぞ!」

 

......やっぱり協力してみるか

 

「カズマカズマ、協力しようか?」

 

「スティーブも協力してくれるのか?」

 

「モチロン!死の宣告も爆裂魔法も使える。バニルの見通しもあるうえ戦闘能力も充分ある。こんな人材、他にはないよ」

 

「お、おう!スティーブが協力するなんて予想外だったけど、まあ良いだろ!」

 

「よっしゃあ!」

 

その時、このバカ二人はダクネスが不穏な目を向けていることに気づかなかった......

 

 

「わっ、わああああああああああああ!」

 

「いだだだだだだ何すんだやめろ!やめっ!ちぎれるゥ!」

 

「......ナニコレ?」

 

椅子で寝たのだが......起きると椅子にしばられていた。あとカズマのカズマをダクネスがちぎろうとしていた。

いや、ナニコレ?

 

「なに考えてるんだ、危うく性別がクラスチェンジするとこだったぞ!」

 

「......スティーブも起きたのか」

 

「おいこら、無視すんな」

 

......いやだからナニコレ?

 

「これどうゆう状況?」

 

情報が少なすぎる......あ、アクアだ。

 

「おーいアクアー。助けてく......」

 

「あわわわわ、ダクネスが二人を監禁してる......ちょっとギルドの皆に言いふらしてくるわね!」

 

「ま、待ってくれ!」

 

 

■□■□■□■□■□■

 

 

「───ふう。助かったよアクア、危うくこの痴女のおかげで漏らすとこだった。」

 

「うう……。わ、私は痴女では……。」

 

「ダクネスが痴女なのは今に始まった事じゃないからどうでもいいけど、一体何の遊びをしてたの?」

 

「ア、アクア!?」

 

カズマとダクネスの説明をまとめるとダクネスがアイリスからの依頼に反対だったので監禁したんだと。ダクネス曰く、気難しい王子で、無礼を働けば一発で外交問題に発展しかねないからそうだ。

 

アクアもカジノ大国と聞いて、随分と行く気満々だった。

お前って運がないのに運が必要なゲーム好きだよね。

 

 

その日の夕方。ダクネスとアクアと一緒に夕食の準備をしてた。

 

「ふう、こんなもんかな?」

 

「「おおー!」」

 

今日はアクアがフグを大量に持って帰って来たのでフグ料理のフルコース。

そういえばフグって漢字で河豚らしいよ。河......どこが......?

 

「あ、寿司作ってないや。ダクネスとアクアは先にこれ運んどいて」

 

「分かった」「はーい」

 

寿司寿司......酢飯だけ作ってるし。なんで忘れたんだよ。

 

 

「へい寿司だぞ......って先に食べてんのかい」

 

「むぐむぐ...ゴクン...すまない。我慢できなくて」

 

へえ、そんな旨いのか。どれどれ......

 

「おお、旨いな。この世界の海の生き物って旨い傾向にあるのかな?」

 

霜降り赤蟹とかスイカとか。

 

 

■□■□■□フグを食べ始めて数分後■□■□■□

 

 

「ふふふ、ろうらカフマ。わたひふらいになれば、ろくへの耐性もなかなかの......」

 

「こいつ、舌が痺れて呂律が回らなくなってやがる」

 

内蔵系のヤバいとこばっかり食うから......身の方も充分ヤバいけど

ってめぐみんも毒にやられてる

 

「ってアクア!こいふやふぁい......。って、俺もろれふが回らなく......」

 

あれ、アクアはどうした......あ、倒れてる。

ダクネスが慌ててアクアを抱き起こすと......

 

 

 

「すかー」

 

「こいふ、早々に酔いつぶれてるんひゃねへよ!起きろ!おひろってー!」

 

あれ、これ詰み?

 

「そうひゃ!すひーぶ、スティーブは解毒つかへるきゃ!?」

 

カズマのその質問に茶碗蒸しを啜った後に答えた

 

「来世で会おう☆」チーン

 

「すひーぶー!?」

 





キノコ入れてフグ入れて加熱は実質フグ鍋で合ってる(暴論)


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#53 いざ、エルロードへ!......え、まだ?


前編です



投稿が速い理由

投稿していなかった間、前回からエルロード到着まで全てを一話に収めようとしたら7000字とかになったので分けて投稿しているから。


結論:作者は馬鹿


 

前回のあらすじ......? 

 

???「スティーブがやられたようだな......」

???「フグごときにやられるとはクラフターの面汚しよ......」

???「ククク......奴は四天王の中でも最弱......」

 

カズマ「......何しとんの?」

 

スティーブ「「「四天王の真似」」」

 

 

 

 

翌日

 

「なあカズマ、スティーブ。本当にアイリス様の依頼を請けるのか?ハッキリ言うぞ。お前達の無礼な態度がなくとも、私達の実力では護衛依頼を失敗するのが関の山だと思うのだが。」

 

「あれは冒険中の失敗じゃないからノーカンだ。俺達はこの世で最も魔王軍幹部を倒しているアクセル1のパーティーだ。問題無い。」

 

問題しかない。

あのあと、一回リスポーンしたあと解毒魔法を掛けておいた。アクアは流石に命に関わることだったので一晩中逆さ釣りの刑にした。グッスリ寝てた。

 

にしても、アクアがウィズ魔道具店にゼル帝とちょむすけを預けに行ってから大分経つ。喧嘩して......あ、帰ってきた。

 

「あの子達はちゃんと預けてきたわ。性悪仮面がちょむすけを見て、『ほほう、これはまたちょっと目を離した隙に、面白い事になっておるな!フハハハハハ!』とかわけわかんない事を言ってグリグリしてたけど、まあ問題はないでしょう。」

 

ああ......ストレスで死ぬんじゃねえぞ......

 

「よっしゃじゃあテレポートで王都まで行きますか」

 

「ちょっと待て。お前、テレポート使えたのか?」

 

「ウォルバクの時にゆんゆんから教えて貰ったよ」

 

テレポートで王都へと向かう。

王都に来るのは久しぶりだな

 

「止まれ!この先には用のない者は立ち入り禁止だ、冒険者が近づいて良い場所ではない!」

 

入ろうとしたら門番に止められた。解せぬ

 

「すみません。アイリス姫からの依頼を請けたスティーブと佐藤和真です」

 

こんなんでいいのかな?

 

「こ、これは失礼を……!今すぐ上の者をお呼びしますので、少々お待ちを!そちらの封筒を預かってよろしいですか?」

 

「分かりました」

 

封筒を兵士2人に渡した。

封筒の中身の手紙を確認していた兵士が首を傾げた。

 

「あの、手紙が破けてますけど……」

 

「それは、モンスターと戦う冒険者だからですよ」

 

「な、なるほど。でしたら、この待合室でお待ち下さい」

 

咄嗟の誤魔化し上手いな。

 

「あなた方の事は聞いていますよ。知略でウォルバクを追い詰めた佐藤和真さんに、致命傷を負っても敵に立ち向かったスティーブさんですね」

 

「それに、最前線の砦で指揮を執ったダスティネス様に、凄まじい魔力を誇るアークウィザード、そして左官屋を引き連れた凄腕パーティーだとか」

 

「ねえ、麗しいアークプリーストの存在が無かった事にされてるんですけど。」

 

どうやら、王都の中でもかなり有名らしいな。

 

「今の所パーティーメンバーの名前が判明しているのはカズマ殿とダスティネス卿にスティーブ殿だけらしいですが、ひょっとしてそちらの方が爆裂魔法すら操れるとの噂がある、大魔法使い様ですか?活躍の割にはあまり語られない事から、謙虚でミステリアスな人物と噂されていますが……。」

 

「……ほう、私にその様な噂があるのですか?まあ謙虚と言えば謙虚ですね。なにせ私は冒険で得たお金等はすべてカズマに預けている身ですから。」

 

「ねえ、私の名前も無いんですけど。世界的に有名な私の名前が無いんですけど。」

 

うるさいぞ駄女神(いらない子)

 

「す、凄いですね、お金や名声には興味が無いという事ですか!?」

 

「ふ……。我が願いは魔法の真髄を極める事のみ。カズマとスティーブにどうしてもと我が力を乞われた時、私はこう答えたのです。我が欲するは最小限の食費と雑費。そして、我が力を正しく振るえる活躍の場である、と……!」

 

「おおおおお!!」

 

と、その時だった。

 

「ああっ!本当に来た!」

 

そこに居たのは、アイリスの護衛兼教育係のレインだ。

そしてレインはダクネスを連れて何処かに......おーい、どこまでいくねーん。

 

「サトウカズマ!サトウカズマが来ているというのは本当か!」

 

今度はアイリスの護衛役のクレアだった。

クレアはそのままカズマを連れて何処かに......え?一緒に来い?って服を引っ張るな伸びるて

 

「おっ、なんだ白スーツ。あんたも俺が護衛を務めることに反対なのか?」

 

警戒するカズマ。まあ普通は警戒するよな

 

「白スーツ言うな無礼者め。だが今回はよく来てくれた、礼を言うぞ」

 

「ところでなんの用なんだ?何か企んでいるのか?」

 

大体予想はつくけど。

 

「企んでなどいない......いや、企んでいるといえば企んでいるのか。おい、貴様にはこれをやろう」

 

そう言ってクレアは家紋入りのペンダントをってオイオイオイ?

 

「それカズマなんかに渡しちゃっていいのか?家宝みたいな物だろ」

 

「今回ばかりは協力できると思ってな。というのも、今回の顔合わせには色々と政治的な理由があるのだが……。そもそも私は、アイリス様の婚約自体に反対でな。」

 

「よし詳しく聞こう。」

 

あー始まったよ。この二人本当にアイリスが好きだよな。

 

「…………そこで貴様にはこれを預ける」

 

「黒い包み?中身はなんだ?」

 

「それは貴族が政敵を葬る際に使われる、御禁制の劇薬……」

 

パクッ。ゴクッ

 

「飲んだ!?ちょ、吐き出せ!」

 

「こらっ、それを手に入れるのにどれだけの金が……」

 

「先にスティーブの心配しろよ!?」

 

「問題ないから気にするな」

 

ペロッ、これは......青酸カリ!余裕!

 

「暗殺しようとすんなよ。まあ......うんアイリスが好きでもない相手と結婚ってのは反対するよ。別に殺さなくても婚約破棄で充分でしょ」

 

「ああそうだ。今回に限り当家が後ろ盾になってやる。アイリス様をあんな馬の骨などに渡せるか、どうやっても婚約を破棄させてこい」

 

「そういう事なら喜んで。アイリスを不幸な目に遭わせてたまるかよ」

 

うん?なんか視線を感じるな......あ、

 

「三人とも、随分と楽しそうですね」

 

「この二人と同類扱いされてる?」

 

控え室の入り口でそっと顔を覗かしている少女。

王女アイリスがいました。

 

「お久しぶりですお兄様。スティーブさん。お待ちしておりました......!」

 

 

王城の裏へと向かうと、質素ながらも頑丈な馬車があった。

馬ではなく、リザードランナーが引くそうだ。

 

「うーしうしうしうし、かわいいやつやなー」

 

「キュンキュンキュイー!」

 

おっと、頭噛むな。それは食べ物じゃイタタタタタタ!

 

「いやー。油断大敵だ。リザードランナーにここまでやられるとは」

 

「油断大敵で済ますな。致命傷じゃねーか」

 

ところで御者は誰がやる......ダクネスがすんの?まあ貴族だしそのくらい出来るのかな(偏見)

あとなんかアイリスとめぐみんが取っ組み合いを始めてるんだが。スルー推奨かな

 

竜車の中は......二人がけの席が前後に2つ...アクアが御者台に行くのか。

 

「それではアイリス様、あまり無理はされませぬよう、どうかご無事で。良い旅を!」

 

「サトウカズマ、スティーブ、アイリス様を頼んだぞ!………アイリス様ああああ!!」  

 

クレアとレインの2人に見送られて出発した。

ま、のんびりと旅でも楽しみますか。

 



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#54 いざ、エルロードへ!......え、もう出発してる?


中編です


そろそろラスボスの伏線張らないと......

それよりも先にマイクラ要素を出さないと......


......そうだ!


 

前回のあらすじ

 

???「リザードランナーごときにやられるとはクラフターの面汚しよ」

 

カズマ「......まだやってんの?出発するぞ」

 

スティーブ「ッ!?」

 

 

 

 

「わあああああああああカズマさーん!!席替わって欲しいんですけど!怖いんですけど!」

 

「おい、速くないか!速すぎるって、何かあったら即死レベルじゃねーか!」

 

アクアやカズマの言うとおり、速い。速いのだが......

 

「そんな速いか?」

 

「お前はなんで空飛んでんだよおお!」

 

エリトラの方が断然速い。っておお?

 

「ダクネース、モンスターいるから少しスピード落とせー」

 

「む、分かった......出来ればこのまま突っ込みたいが

 

聞こえてんぞー

 

□■□■□■□■□■□■□■

 

「『エクステリオン!』」

 

「おお凄い」

 

アイリスが叫ぶと同時に剣から光輝く斬撃が飛んだ。何あれやってみたい。

 

「なあ、アイリスってなんであんなに強いの?つーか、これ俺達要らないんじゃないの?」

 

確かに要らない気がする。

ちなみに王族は強い勇者の血を取り込んでステータスとか能力を継承させているとか

 

「『バースト』『カースド・ライトニング』......っともう終わりか」

 

モンスターを全て討伐したので素材になりそうな物を拾って竜車に戻る。

 

「どうでしたかお兄様!私、頑張りました!」

 

戻るとカズマに誉めて欲しそうな顔をしているアイリスが。

ほんと、アイリスはカズマの事が好きだよな

 

「流石は俺の妹だ。魔王の幹部を葬ってきた俺ほどじゃあないが、これなら及第点をあげられる強さだ。この調子でどんどん行こう」

 

「お兄様のその自信がどこから来るのか分かりませんが、先鋒はお任せください!先祖代々受け継がれているこの神器で、遅い来るモンスターを薙ぎ払ってご覧にいれます!」

 

カズマ、ちゃんと誉めてあげたらアイリスも喜ぶのに......

 

「ところでその剣って神器だったんだね。どうりで強い訳だ」

 

「ええ。これは、なんとかカリバーという国宝です。所有者をあらゆる状態異常や呪いなどから身を守ってくれる神器らしいですよ?鞘が綺麗なので、お父様にねだったら貰えました」

 

アイリスの親父さん!?国宝ですよ!?

あと多分エクスカリバーだと思うのだが。カズマのカズマの上にめぐみんが書いていた気がする。

 

 

隣国へ向けての旅の初日。

辺りが薄暗くなってきた......そろそろ野宿をすることに

 

「流石はアイリス様です。これだけの強さを身に付けるとは、とても努力なされたのですね」

 

妹の成長を喜ぶ姉のようにダクネスが優しく微笑んだ。

 

ところで王族を野宿にさせてもいいのか?

 

「それでは宿泊の準備をしますので、アイリス様、お下がりください」

 

そう言って四角形の物体を開けた場所に放り投げる。

と、その物体が一瞬光を放つと同時、開けた場所に小さめの貴族の屋敷が建っていた。

 

「これって空間ストレージか?」

 

「空間ストレージ?いやこれは国が保有する最高級の魔道具の一つで、モンスター避けの結界が張られた......」

 

「うん。簡易版空間ストレージだな」

 

ちなみに内装はあるそうです。鉄板ネタがぁ......

 

 

 

あ、その日の夕飯はチャハーンと餃子でした(雑)

 

 

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次の日の夜

 

「今日の夕飯はツナマヨご飯よ」

 

ドヤ顔のアクアがそんな事を......

 

「オイこらアクア......」

 

「す、スティーブさん?顔が怖いんですけど......」

 

一つ言いたい事がある......

 

「ほらアクア、流石に後で偉い人に怒られr「ツナマヨおにぎりにした方が美味しいだろが!」「確かにそうね!」ソッチ!?」

 

二日目の夕飯はおにぎりシリーズになった。

アイリスはツナマヨおにぎりがお気に入りらしい。

 

 

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そのまた次の日

 

「めぐみんが作ったのか?ザリガニ料理だs「ロブスターです」......いやでも紅魔の里で食べたのってザリガn「これはロブスターです(圧)」アッハイ」

 

じゃあダクネスがプルプル震えてるのはロブスターを初めて食べるからなんだねそうなんだね(((

 

 

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そのまたまた次の日

 

竜車に乗って進む。ダクネスによるとエルロードには今日中に着くらしい。

暇なのでモンスターがいないか『千里眼』で周囲の確認を......ん?

 

「ダクネス、この先に森があるけど......様子が変だぞ?」

 

緑がほとんど無いんだが......

 

「森?この先に森なんて無いぞ?」

 

「......んえ?」

 

いやこの先にちゃんと森が......

 

「消えてる」

 

少し目を離しただけなのに何故かさっきまであったはずの森が消えている。

幻覚でも見せられたのか?

 

「......っていきなり暗くなってきたな、雨でも降るの......か......?」

 

「いや、カズマ。これは......」

 

暗くなったので曇って来たのかと顔を外に出したカズマ

そして空を見て絶句する。

 

さっきまで朝だったのがいきなり夜になっていたのだから、そうなるか。

 

「か、カズマ!これは一体全体どうなってるんだ!」

 

「知るかよ!俺の方が聞きてえよ!」

 

「カズマさん、カブトムシ捕まえたわ!」

 

「今それどころじゃねえよ!空気読めこの駄女神!」

 

なんでカブトムシ捕まえてんの?

まあ、これは前に似たようなことがあったからな。

 

「カズマ、お前はとりあえず火属性の攻撃を準備しとけ」

 

「スティーブ、これが何か知っているのか!?」

 

「それは後でアイリス、『エクステリオン』以上の火力は出せるか?」

 

「はい!」

 

「それならその準備をしといてくれ。めぐみんは爆裂魔法の詠唱を」

 

「「分かりました!」」

 

「アクアは今のうちに支援魔法を頼む!」

 

「芸達者になれる魔法は?声真似、木登り、サーカスだってできるわよ」

 

「とてもいい魔法だ、掛けてくれ!」

 

「私だってたまにはいい仕事するでしょ」

 

たまにってとこは自覚......するわけないか。

 

「ダクネス、久しぶりの活躍だ、喜べ」

 

「わ、私だって活躍してるぞ!」

 

「こいつを『デコイ』しながら振り回しとけばいい」

 

「これをか?......かなり重たいな」

 

......あれ?そういえばネザライトの斧って10tはあった気が......深く考えないでおこう。

 

「何か異変があればそこに攻撃を......」

 

あ............いた。

 

「カズマしゃがめ!」

 

「え、なn」

 

「『カースド・ライトニング』ッ!」

 

「ギャアアアア!?」

 

ギリギリで避けてくれたか。

 

「オイこら!危ないだろ!」

 

「ああ、それよりも......」

 

煙が晴れると、そこに立っていたのは......

 

 

焦げた木が一本生えていた。

 

「おい、もしかして木にビックリして撃ったとかじゃ......どうし