アサルトリリィ×仮面ライダー story of グランエプレ (リンク芝居人)
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人物紹介Part1

初投稿です。
今回はオリキャラ紹介ですがよろしくお願いします。


桐ヶ谷飛羽真

イメージcv松岡禎丞

レアスキル:縮地

学科:造園

異名:『炎の小説家』

イメージソング:キリト(CV:松岡禎丞)『Sword&Soul』

 

仮面ライダーセイバーに変身する。叶星、高嶺の幼馴染。桐ヶ谷家の養子となっており、桐ヶ谷家では実の子のように賢人とともに可愛がられた。趣味は読書で、小説家としてもやっている。剣士としてはまだまだだと周りには言われるものの身体能力はかなり高い。剣術とWRBの力を使う戦闘スタイルを取る。

最近の悩みは高嶺にいつ想いを伝えるか。

 

『高嶺、無茶するなよ?』

『あの時みたいな辛い思い、誰にもさせたくない。』

『物語の結末は、俺が決める!』

 

尾上晶彦

イメージcv杉田智和

レアスキル:フェイズトランセンデンス

異名:『最強の子育て教師』

イメージソング:オーイシマサヨシ『uni-verse』

 

仮面ライダーバスターに変身する。バスターの装甲と重さを生かした力強い一撃を叩き込む戦闘スタイルを取る。剣士としてかなり長い間戦っているため実力はかなり高い。気さくで冗談も多いが、空気をしっかりと読める人物。主に戦場での司令塔としても動いている。

 

『はははっ!相変わらず飛羽真は面白いなっ!』

『俺は最強の子育て王だ!』

『見舞ってやるぜ…問答無用っ!!』

 

大秦寺慎一

イメージcv江口拓也

レアスキル:天の秤目

異名:『音の刀鍛冶』

イメージソング:オーイシマサヨシ『インパーフェクト』

 

仮面ライダースラッシュに変身する。人見知りであまり話すことはないが、刀鍛冶としても剣士としても優秀だが、好奇心が止まらなくなったり、ブレーメンのロックバンドを使うとハイテンションになる。戦闘スタイルはカウンター主体で的確に連撃を加えるスタイル。

 

『こっちを見るな。私は人見知りなんだ。』

『刀鍛冶としての好奇心が止まらねぇぇぇぇぇぇぇっ!!!』

『私が行こう。』

 

桐ヶ谷賢人

イメージcv島﨑信長

レアスキル:ゼノンパラドキサ

学科:造園

異名:『神速の正義』

イメージソング:LiSA『ADAMAS』

 

先代の雷の剣士で、飛羽真と同じく叶星、高嶺の幼馴染。闇の剣士である桐ヶ谷隼人の実の息子。2年前の戦いで命を落としたと思われていたが……?

2年後、仮面ライダーカリバーとして復活を遂げる…。本人曰く「全ての聖剣を封印する」と言っているが……?

 

『叶星、高嶺……飛羽真を頼んだ……!!』

『全ての聖剣は俺が封印する。』

『ここは僕に任せて、みんなは先へっ!!』

 

ユーリ

イメージcv細谷佳正

レアスキル:なし。(生まれた時代が違うため)

学科:造園

異名:『剣を統べし者』

イメージソング:東京スカパラダイスオーケストラ feat.川上洋平『ALMIGHTY〜仮面の約束 feat.川上洋平〜』

 

仮面ライダー最光であり光の聖剣。

長い間アヴァロンにて光剛剣最光にて眠りについていたのでかなりの世間知らず。そのため本やネットで情報を得ている。眠りにつく前は光と闇の剣を使いこなす剣士であったため実力は確か。本名は兎沢侑利。

 

『最高だなっ!』

『ここはどうするべきなんだ?』

『俺は世界を守る剣、いや剣士だ!』

 

桐ヶ谷隼人

イメージcv子安武人

レアスキル:フェイズトランセンデンス

異名:『真理を求めし暗き闇』

 

仮面ライダーカリバーへ変身する男。飛羽真の義父で賢人の父。2年前突如として裏切り、実の息子に手を掛けた。剣の実力は他の剣士を寄せ付けないほどの強さを誇る。何やらメギドと手を組みあることを目論んでいるが理由は不明。その後デザストによって殺害される。

 

『私は不変の真理へたどり着く。』

『お前達など、私の相手ではないっ!!』

『叶星君、高嶺君、飛羽真を…私の息子を頼む…』

 

篠崎倫太郎

イメージcv村瀬歩

 

先代の水の剣士。2年前の事件でズオスに敗れ、犠牲になってしまう。生前は賢人、飛羽真とも仲が良く、3人の連携は凄まじいものだった。

 

『飛羽真、賢人、一緒に行こう!』

『こ、これは!本でしか見た事がないっ!』

『ごめん……!2人とも…。約束…果たせないや…。』

 

朝田蓮

イメージcv榎木淳弥

 

先代の風の剣士。2年前の事件の際にに現れたメギド、デザストにより命を落とす。賢人に憧れを抱き、ただひたすらに強さを追い求める青年だった。

 

『俺は強くなる!強くなって、賢人君を超えるんだ!』

『強さを果て…そこに俺はたどり着きたいッ!!』

『賢人君……!!俺の代わりに見てよ……強さの…果てを…。』

 

丹羽飛鳥

イメージCV戸松遥

レアスキル:ユーバーザイン

学科:造園

異名:『正義の針』

イメージソング:戸松遥『courage』

 

仮面ライダーデュランダルの変身者。

無口で無愛想で無表情だが、根は優しく、面倒見がいい性格。料理が得意。学年は叶星達と同じく2年。

丹羽灯莉とは姉妹であり、昔は共に過ごす仲だったが、飛鳥が中等部に上がった際、戦火に巻き込まれ、生き別れとなっていた。(そのため飛鳥は灯莉が死んだと思っていた)そのためシスコンの気がある。(無愛想もシスコンも自覚済み)

 

『今忙しいのだけど。』

『灯莉、大丈夫?何かあったら連絡なさい?』

『私を怒らせないでちょうだいっ!!』

 

真田渚

イメージCV代永翼

レアスキル:テスタメント

学科:声楽

異名:『人の音楽を守る戦士』

イメージソング:GYROAXIA『WORLD IS MINE』

 

叶星とは従兄弟であり、優しく真っ直ぐな青年。

高校1年まで御台場所属だったため、実力者でもある。

聖剣に選ばれた剣士では無いが、仮面ライダーとなって戦うことになる。よく謎のコウモリと会話している。

 

『どうする?義兄さん。』

『久しぶりだね。叶星、高嶺。』

『キバット!』

 

衛宮聖児

イメージCV:斉藤壮馬

レアスキル:ヘリオスフィア

学科:絵画

異名:『聖なる守り神』

イメージソング:Aimer『Brave Shine』

 

姫歌達と同級生で丹羽姉妹とは幼馴染で灯莉のことを異性として意識している他、灯莉の絵のモデルになる等灯莉と行動している事が多い。高貴な振る舞いや完璧主義故に無意識に周囲とは一定の距離を保っているが、親しい人達の前ででは意外とノリが良く、要所要所で天然ボケを連発する愉快な一面を見せる。剣士ではないが、仮面ライダーとして戦うことになる。レアスキルで味方を守りながらヒュージに迎撃する戦法をとるが、その気になれば接近戦を厭わない。

 

『あーちゃんは…想い人は俺が守るっ!』

『何してるんですか?なんでも完璧にこなせなければ意味ないですよ。』

『イクサ、爆現!!』

 

真田大牙

イメージCV:小笠原仁

レアスキル:ブレイブ

学科:建築

異名:『鎧を纏いし裁きの王』

イメージソング:GYROAXIA『Breaking the ROCK!!』

 

渚とは異父兄弟であり、叶星の従兄弟。生まれの影響でかつては化け物と罵られ、貶され続けてきたが、実力で黙らせてきた歴戦の戦士。普段はメガネをかけており、両手には手袋をしている。一人称は基本的に『僕』だが、メガネを外すもしくはダークキバに変身時は『俺』となり、口調が荒っぽくなる。叶星達とは違う、生徒会防衛隊に所属しているが、叶星や高嶺、義弟である渚を心配している。渚と同じく謎のコウモリと会話をしている。天空寺ミチルを尊敬している。

 

『何してるんですか。ここは立ち入り禁止です。』

『次来たら、叩き落とすだけだ。』

『落ちろ、どこまでもっ!!』

 

天空寺ミチル

イメージCV:佐久間大介

レアスキル:ファンタズム

学科:建築

異名:『生ける最強の伝説』

イメージソング:MyGO!!!!!『影色舞』

 

仮面ライダーゴーストへ変身する青年。『生ける伝説』と言われる程の実力者であり、その実力は、百合ヶ丘の桃山ソウゴをも上回る実力。桃山ソウゴとは旧知の仲であり、かつて共に切磋琢磨しあったことも。前髪で目が隠れており、あまり口を開かないため、何を考えているか分からないとよく言われる。実はかなり戦うことが大好き。同じ学年の真田大牙に憧れの眼差しを向けられている。

魂の炎を見ることができ、更にはマギで物を操る異能を持っている。その変わり身体への負荷は尋常じゃないほどの負荷がかかっている。(本人も自覚済み。)

 

『僕と戦ってくれるかな?』

『大丈夫……いつもの事だから。』

『命、燃やすよ。』

 

内海イツキ

イメージCV:北村諒

レアスキル:天の秤目(S級)

学科:建築

異名:『サイボーグ戦士』

イメージソング:1Nm8『edN』

 

仮面ライダーマッドローグに変身する青年。高校2年生。

超人的な記憶力を得る代わりに辛く悲しい過去すらも忘れることの出来なくなって感情を封じ込めるようになった。さらに、記憶力が良すぎる上、根に持つ性格になってしまった。

大怪我を負ってG.E.H.E.N.A.の実験を受け、身体の一部がサイボーグとなっている。

同じような境遇を持つ鈴夢を気にかけており、鈴夢からは兄のように慕われている。

 

『笑顔や涙、それに意味はあるのか?』

『感情で物事を語るな。俺たちに必要なのは、確たる結果だ。』

『G.E.H.E.N.A.の悪夢は、俺が断ち切る。』

 

石動憂斗

イメージCV:古川慎

レアスキル:ルナティックトランサー

学科:絵画

異名:『凶悪な人格を持つ看守』

イメージソング:獄Luck『S.W.A.G.』

 

仮面ライダーエボルに変身する青年。高校2年生。

元傭兵のリリィ。

藤乃や同級生達の問題行動によく振り回されているが、度が行き過ぎると裏が出てきて懲罰する。

しかし、藤乃との関係は裏表の性格共に良好であり、

一人称は表が「私」、裏が「俺」。生徒会メンバーやクラスメイトのことは表が苗字に君やさん付け、裏が呼び捨てになる。表は裏の記憶を見ることはできないが、感情は若干残り、逆に裏は表の記憶を見れる。戦闘時は必ず裏が出てくる。

 

『み、みんな、問題は起こさないでね……?』

『あぁ?誰が役たたずだと?……懲罰だ。』

『藤乃、てめぇにだけは手出しさせねぇ。』

 

坂藤奈々

イメージCV:小泉萌香

レアスキル:円環の御手

学科:建築

異名:『冷酷なる白き氷の殺人鬼』

イメージソング:大場なな(CV:小泉萌香)『wi(l)d-screen baroque』

 

仮面ライダーレイに変身する高校2年生の少女。

普段は朗らかで誰でも優しく包み込む母親のような優しさを持つ少女。しかし裏の顔はヒュージや生き残ったファンガイア、メギドを一切の情け容赦なく殺す一面を持ち、巷では『氷の殺人鬼』とも呼ばれている。

料理が得意であり、藤乃とは昔からの戦友である。

突如として転入して生徒会防衛隊に加入。圧倒的な戦闘力を発揮する。

実は人間とレジェンドルガとのハーフであり、時折見せる冷酷な面はレジェンドルガの本能だと言う。それ故に、大牙と渚からは警戒されている。

 

『ふふ、私の料理どう?美味しいでしょ!』

『残念。あなたとは分かり合えると思ったのに。

じゃあ、死んで。』

『ちょっと斬ってくる。』

 

井出崎墨斗

イメージ

CV:内山昂輝

レアスキル:??

学科:声楽

異名:『謎多き怪物』

 

突如神庭に転校してきた謎の青年。

性格は自由奔放で好戦的。表向きは礼儀正しいが、本性だと人への態度は最悪。強化リリィでもないのに再生能力を持つ、熱いラーメンのスープを息も吹きかけずに丸呑みする、などどこかデザストを思わせる人物。

 

『任せてください。』

『最低で最高な匂いがする…!!』

『よぉ剣士共。お前らの剣、貰いに来たぜっ!!!』

 




次回は本編です。
(コチラのページは随時更新予定。)

ソードオブロゴス
ヒュージ災害による被害拡大を防止するために作られた組織。各聖剣、WRBの管理も行う。リリィとの連携をスムーズに行うため、剣士達の所属ガーデンへの伝達を行っている。


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人物紹介Part2

人物紹介Part2ではグランエプレメンバーの紹介になります!


今叶星

CV前田佳織里

使用聖剣:水勢剣流水

レアスキル:レジスタ

学科:造園

 

飛羽真と高嶺、賢人の幼なじみでグランエプレ隊長として戦うリリィ。時には水勢剣流水を使い仮面ライダーブレイズに変身する。

本来は臆病な性格だが、責任感が強く、「世界を守る素養があるから責務を果たすべき」と自分を奮い立たせている。高い戦闘能力とテクニックを持つ。

中等部では御台場女学校にて船田姉妹と同じ部隊に所属していたため船田姉妹はもちろん、川村楪、月岡椛とも知り合いである。

 

宮川高嶺

CV:礒部花凜

使用聖剣:雷鳴剣黄雷

レアスキル:ゼノンパラドキサ

学科:造園

 

飛羽真、賢人、叶星と幼なじみ。

仮面ライダーエスパーダに変身する

思わせぶりな態度や含みのある言動をし、ミステリアスな雰囲気を持たせるような振る舞いをする。

幼なじみが全ての行動原理の中心にあり、人としてもリリィとしても強い愛を持って接している。

中等部は御台場に所属。叶星達と同じ部隊に所属していた

今はパワータイプの戦い方をしているが昔は違っていたとのこと。

どうやら1年生に秘密にしていることがあるらしい。

後に飛羽真とは恋仲となる。

 

土岐紅巴

CV東城咲耶子

使用聖剣:?????→風双剣翠風

レアスキル:テスタメント

学科:声楽

 

レアスキル:おとなしくやさしい照れ屋な性格。

目立つことを好まず、人影に隠れて行動する。かなりの努力家でもある

歌が好きで、声が綺麗なので定盛に対抗心を燃やされている。実は中等部は御台場の工廠科にいた。叶星達の関係を見るために御台場から神庭に転校してきた。

 

丹羽灯莉

CV:進藤あまね

使用聖剣:?????→煙叡剣狼煙

レアスキル:天の秤目

学科:絵画

 

明るく無邪気な言動から憎めない性格で友人が多い。常にハッピーなオーラを発信している。好奇心、想像欲を満たすため好きなことを好きな時に好きなようにやる。

独特な感性を持ち不思議に思ったことは空気を読まず質問や指摘する。

「マギの色」が見える異能持ち。

 

定盛姫歌

CV:富田美憂

使用聖剣:?????→無銘剣虚無

レアスキル:この世の理

学科:声楽

 

グランエプレのサブリーダー。

「世界一可愛いアイドルリリィ」を自称している。

自信家だが理性的でありリリィとしての判断力は高い。

戦術理解には定評があり戦闘中の行動や作戦立案が得意。声が綺麗という理由で土岐紅巴に対抗心を燃やしている。本人は「ひめひめ」と呼んで欲しいらしい。

 

LGグラン・エプレ

神庭女子藝術高校のトップレギオン。

東京では珍しい、先端の戦術理論を取り入れた可変式フォーメーションで戦う。

 

本間秋日

CV:山根綺

レアスキル:ヘリオスフィア

学科:建築

 

神庭中女子等部からの進学者の中で最も有名なリリィ。

強気で前のめり、情が厚く誠実。

悩む生徒には親身に接するが、度が過ぎて自分が悩んでしまうこともある。

万能タイプであり、いぶし銀のポジショニングと負けない戦いを信条とするバトルスタイル(秦祀に似ている)はリリィオタク受けが良い。

元々はエレンスゲ女学園下部組織のマディック隊に籍を置いていた。スキラー数値を補うために強化施術を志願し強化リリィとなり、エレンスゲ女学園中等部に編入。豊島区方面ケイブ討滅作戦(日の出町の惨劇)の時には飯島恋花、初鹿野瑤とともに当時のLGヘルヴォルの中等部特別帯同メンバーであった。犠牲を省みない学園側の方針に嫌気が差して神庭女子中等部に移ってきた。仮面ライダービルドへ変身する。

 

石塚藤乃

CV:伊達さゆり

レアスキル:円環の御手

学科:絵画

 

変わった性格のリリィ。特にデュエル能力に秀で、神庭屈指の実力者である。

(本間秋日いわく)いつ何をしでかすか分からない問題児。神庭の風紀をあやうく崩壊させかけた。

生徒会の人員不足の原因を作った。

幕張奪還戦で大きな功績を上げた。

仮面ライダーグリスに変身する。

 

横田悠夏

CV:船戸ゆり絵

レアスキル:フェイズトランセンデンス

学科:造園

 

明るい性格で喜怒哀楽が分かりやすい。嬉しいことがあると抱き着く癖がある。

両親はアメリカの大学に在籍するヒュージ関係の研究者で、自身もボストンブレイヴァーズガーデンの中等部に所属していた。そこでの仲間たちとともにボストンのネストを沈めてから、高1の途中に神庭女子に転校した。

中等部3年の時、一時帰国して実家にいたタイミングで御台場迎撃戦に巻き込まれ、急遽参戦。一緒に戦った本間秋日から親身なアドバイスを受けたおかげで戦いを乗り切れたといい、それ以来彼女を尊敬している。

仮面ライダーローグに変身する。

 

塩崎鈴夢

CV:石見舞菜香

レアスキル:ルナティックトランサー

学科:建築

 

物静かでおとなしい、少し臆病な性格。

過去の経歴に空白が多い。

強化リリィである。

仮面ライダークローズに変身する。




グランエプレのキャラを書きました。
1年生の聖剣が?なのは本編で明かすのでその時になったらここも更新します。

04/01(生徒会防衛隊メンバー追加。)
05/20(鈴夢と藤乃の変身するライダーを交換。)


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story of グラン・エプレ オリキャラ呼称表

メモ書きも兼ねて公開しておきます。



飛羽真

 

2年には基本的に名前+呼び捨て。例外あり。

1年には基本的に名前+ちゃん付けだが、例外あり。

年上にはさん付け。(これは共通。)

 

 

今叶星→叶星

宮川高嶺→高嶺

定盛姫歌→姫歌ちゃん

丹羽灯莉→灯莉ちゃん

土岐紅巴→紅巴ちゃん

 

本間秋日→秋日

石塚藤乃→藤乃

横田悠夏→悠夏

塩崎鈴夢→鈴夢ちゃん

 

桐ヶ谷賢人→賢人

戸沢侑利→侑利

衛宮聖児→聖児

丹羽飛鳥→飛鳥

 

真田渚→渚

真田大牙→大牙

天空寺ミチル→ミチルさん(同学年だが例外。)

尾上晶彦→尾上さん

大秦寺慎一→大秦寺さん

 

一人称→俺

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

侑利

 

全員に呼び捨て。(本人曰く俺の方が生きてる歴が長いから、との事。)ただし、尾上、大秦寺のみ例外

 

 

今叶星→叶星

宮川高嶺→高嶺

定盛姫歌→姫歌

丹羽灯莉→灯莉

土岐紅巴→紅巴

 

本間秋日→秋日

石塚藤乃→藤乃

横田悠夏→悠夏

塩崎鈴夢→鈴夢

 

桐ヶ谷飛羽真→飛羽真

桐ヶ谷賢人→賢人

衛宮聖児→聖児

丹羽飛鳥→飛鳥

真田渚→渚

真田大牙→大牙

天空寺ミチル→ミチル

 

尾上晶彦→尾上殿

大秦寺慎一→大秦寺殿

 

一人称→俺

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

聖児

 

基本的にさん付け。学年が上なら名前+先輩呼び。ただし、幼馴染は別。基本的敬語。

 

今叶星→叶星先輩

宮川高嶺→高嶺先輩

定盛姫歌→姫歌さん

丹羽灯莉→りーちゃん

土岐紅巴→紅巴さん

 

本間秋日→秋日先輩

石塚藤乃→藤乃先輩

横田悠夏→悠夏さん

塩崎鈴夢→鈴夢さん

 

桐ヶ谷飛羽真→飛羽真先輩

桐ヶ谷賢人→賢人先輩

丹羽飛鳥→あーちゃん

戸沢侑利→侑利さん

 

真田渚→渚先輩(後になぎさん)

真田大牙→大牙先輩

天空寺ミチル→ミチル先輩

 

尾上晶彦→尾上さん

大秦寺慎一→大秦寺さん

 

一人称→俺

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

飛鳥

 

同学年、年下には呼び捨て。年上には敬語。

 

 

今叶星→叶星

宮川高嶺→高嶺

定盛姫歌→姫歌(時折ひめひめ)

丹羽灯莉→灯莉

土岐紅巴→紅巴

 

本間秋日→秋日

石塚藤乃→藤乃

横田悠夏→悠夏

塩崎鈴夢→鈴夢

 

桐ヶ谷飛羽真→飛羽真

戸沢侑利→侑利

桐ヶ谷賢人→賢人

衛宮聖児→聖児

丹羽飛鳥→飛鳥

 

真田渚→渚

真田大牙→大牙

天空寺ミチル→ミチル

 

尾上晶彦→尾上さん

大秦寺慎一→大秦寺さん

 

一人称→私

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

年下はちゃんもしくはくん付け同学年は基本さん付け

 

今叶星→叶星

宮川高嶺→高嶺

定盛姫歌→姫歌ちゃん

丹羽灯莉→灯莉ちゃん

土岐紅巴→紅巴ちゃん

 

本間秋日→秋日さん

石塚藤乃→藤乃さん

横田悠夏→悠夏ちゃん

塩崎鈴夢→鈴夢ちゃん

 

桐ヶ谷飛羽真→飛羽真くん

戸沢侑利→侑利さん

桐ヶ谷賢人→賢人さん

衛宮聖児→聖児くん

丹羽飛鳥→飛鳥さん

 

真田大牙→義兄さん

天空寺ミチル→ミチルさん(同学年だが例外。)

尾上晶彦→尾上さん

大秦寺慎一→大秦寺さん

 

一人称→僕

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

大牙

 

基本的に全員に敬称付け及び敬語だが、本気のスイッチが入った場合は敬称及び敬語が外れる。

(括弧書きはスイッチ切り替え後)

 

今叶星→叶星さん(叶星)

宮川高嶺→高嶺さん(高嶺)

定盛姫歌→姫歌さん(姫歌)

丹羽灯莉→灯莉さん(灯莉)

土岐紅巴→紅巴さん(紅巴)

 

本間秋日→秋日さん(秋日)

石塚藤乃→藤乃さん(藤乃)

横田悠夏→悠夏さん(悠夏)

塩崎鈴夢→鈴夢さん(鈴夢)

 

桐ヶ谷飛羽真→飛羽真さん(飛羽真)

戸沢侑利→侑利さん(侑利)

桐ヶ谷賢人→賢人さん(賢人)

衛宮聖児→聖児さん(聖児)

丹羽飛鳥→飛鳥さん(飛鳥)

 

真田渚→渚

天空寺ミチル→ミチルさん

 

尾上晶彦→尾上さん

大秦寺慎一→大秦寺さん

 

一人称→僕もしくは俺

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

賢人

 

基本的にほぼ飛羽真と同じ。一部例外あり。

 

今叶星→叶星

宮川高嶺→高嶺

定盛姫歌→姫歌ちゃん

丹羽灯莉→灯莉ちゃん

土岐紅巴→紅巴ちゃん

 

本間秋日→秋日さん

石塚藤乃→藤乃さん

横田悠夏→悠夏

塩崎鈴夢→鈴夢ちゃん

 

桐ヶ谷飛羽真→飛羽真

戸沢侑利→侑利さん

衛宮聖児→聖児

丹羽飛鳥→飛鳥

 

真田渚→渚くん

真田大牙→大牙くん

天空寺ミチル→ミチルさん(同学年だが例外。)

尾上晶彦→尾上さん

大秦寺慎一→大秦寺さん

 

一人称→僕

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ミチル

 

基本的には敬称付だが、生徒会メンバーのみ呼び捨て。

 

 

今叶星→叶星ちゃん

宮川高嶺→高嶺ちゃん

定盛姫歌→姫歌ちゃん

丹羽灯莉→灯莉ちゃん

土岐紅巴→紅巴ちゃん

 

本間秋日→秋日

石塚藤乃→藤乃

横田悠夏→悠夏

塩崎鈴夢→鈴夢

 

桐ヶ谷飛羽真→飛羽真くん

戸沢侑利→侑利くん

桐ヶ谷賢人→賢人くん

衛宮聖児→聖児くん

丹羽飛鳥→飛鳥ちゃん

 

真田渚→渚くん

真田大牙→大牙くん

 

尾上晶彦→尾上さん

大秦寺慎一→大秦寺さん

 

一人称→僕




あの、本編でこの表と違う呼び方してたら誤字報告等でお知らせ下さい。

ラスバレ編来たら増えます。


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番外編
ラスバレ2周年記念!!


遅れました。
急で書いてるので雑です。
(恋愛要素あり、及び本編ネタバレあり)
高嶺ちゃんの服はNeige et Carreaux の服(アクスタの時の服)を想像してください。(調べてていい服だなと思って採用)


飛羽真vision

 

俺は高嶺と共に休みを取って出かけていた。

はっきり言うぞこれは『デート』ってやつだ。

事の発端は数日前…

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

高嶺「飛羽真、『2人で』出掛けないかしら。」

飛羽真「いや随分と急だなおい。行くのはいつに?」

高嶺「金曜日よ。」

飛羽真「はぁ?!早くねぇか?!」

高嶺「いいじゃない…私たち、『恋人』でしょう…?」

飛羽真「わかってるよ…わかってるから耳元で囁くな…//」

高嶺「あら、照れてるのかしら?」

飛羽真「照れてないですぅぅ!!」

高嶺「じゃあ顔が赤いのはどうしてかしら?」

飛羽真「そ、それは…」

高嶺「はい。私の勝ちね。」

飛羽真「おい待て。勝ちってなんだ。」

高嶺「相手を照れさせたら勝ち…」

そう言われた瞬間俺は高嶺に壁ドンした。

 

高嶺「何…するのよ…//」

飛羽真「だったら俺の勝ちだな。」

高嶺「ずるいわよ…」

 

俺はとある存在に気づいていた

飛羽真「おーい。いるんだろ?……紅巴ちゃん。」

紅巴「い、いつから…」

高嶺「最初からよ?」

飛羽真「逆に気づいてないとでも?」

紅巴「ヒィィッ!すみませんつい…」

飛羽真「ま、許してやるけど、俺らの『デート』を尾行するなよ?」

紅巴「はいぃ!わかりました…!」

それでよし。

今度高嶺と怖がらせちゃった詫び買っとかないとな。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ってなわけで俺は高嶺とデート中だ。

 

飛羽真「んで、どこ行く?」

高嶺「どこでもいいわよ。2泊3日で休み取ってるもの。」

飛羽真「まぁ用意周到なことで。」

高嶺「あなたもそのつもりだったのでしょう?」

飛羽真「……まぁね。」

 

んー、泊まりの旅館行くのもなぁ…まだ早いんだよな…

 

高嶺「なら私の写真の撮影を手伝ってくれないかしら。」

飛羽真「被写体って事ね。いいよ。」

ってことで夕方まで高嶺の撮影の被写体になってました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〜夕方〜

飛羽真「随分と撮ったな…」

高嶺「そうね。おかげでいい写真が撮れたわ。」

そう言いながら微笑む高嶺。

飛羽真「なら良かった。」

今俺たちは旅館に向かって歩いているところ。

そろそろいい時間だから旅館でゆっくりしていようと思っている。

高嶺「泊まる旅館はどこに?」

飛羽真「ん?すぐ近くだよ。」

高嶺「ならゆっくりする時間はあるわね。」

飛羽真「そうだね。」

そう話しているうちに旅館に到着。

 

飛羽真「着いたわ…」

高嶺「本当に近くだったのね」

飛羽真「じゃ、チェックインしに行くか!」

高嶺「そうね。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

チェックインが終わって俺たちは客室でゆっくりしていた。

飛羽真「あー!羽伸ばせるっていいなぁー!」

高嶺「こんなにいいものなのね…」

飛羽真「明日以降どうする?」

高嶺「そうね…明日はここで『ゆっくり』過ごさないかしら。」

飛羽真「待て待て待て。なんだその含みのある言い方は」

高嶺「いいじゃない。せっかくの休日なのだし…」

 

はぁ…こりゃぁ骨が折れるなぁ…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〜夜〜

女将「お客様、お食事でございます」

飛羽真「あ、ありがとうございます」

女将「ごゆっくりどうぞ」

高嶺「それじゃ頂きましょうか。」

飛羽真「だな。」

2人「「いただきます」」

 

飛羽真「ここの美味しいなこれ」

高嶺「っ…。」

ニンジン見て顔を顰める高嶺。

飛羽真「あーはいはい、ニンジンね。ちょっとは食べれるようになってくれー」

そうだ…いいこと考えた。

飛羽真「高嶺」

高嶺「え?」

飛羽真「はい、あーん」

高嶺「っ!」

高嶺に食べさせた。

飛羽真「どう?」

高嶺「急にやらないで…びっくりするじゃない…//」

飛羽真「はい。俺の勝ち!」

高嶺「もう…はい、あーん」

飛羽真「は?!ちょっ?!」

高嶺「仕返しよ。」

飛羽真「綺麗に返されたな…」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〜入浴中〜

飛羽真「あー、いいなぁこの景色。」

この景色を守れるように強くなんないとな…

ドアの開く音がした。

飛羽真「ん?」

高嶺「来たわよ」

飛羽真「おー、来たか〜」

………。

飛羽真「ってなるかぁぁぁぁ!なんで入ってきた!」

高嶺「ほらほら、たまにはいいじゃない」

飛羽真「やめろ…//自分のスタイル考えろ…//刺激が強すぎる//」

高嶺「照れてるのかしら?なら私の勝ちね?」

飛羽真「え、待って普通に俺と入る気なの?!」

高嶺「えぇ。そのつもりよ。」

飛羽真「………わかった。いいよ。」

 

そう言いながら俺は後ろを向いたんだけど…

高嶺「こっちを見なさい」

腕を引っ張られ…

高嶺「んッ…」

キスされた。

飛羽真「(はぁぁぁぁぁぁ?!)」

高嶺「…?」

飛羽真「待って…急にやるなよ…」

高嶺「ふふっ」

だったら…

高嶺「んむっ!?」

仕返ししてやる…!

高嶺「もう…//」

飛羽真「やられたからな、やり返しただけだ。」

ふぅ…上がるか…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〜夜〜

(明日のために今日は寝るか…)

飛羽真「Zzz…Zzz…」

高嶺「寝てるのね…なら…」

飛羽真「んんっ…?何してんだ…?」

高嶺「○○○しようと思って…」

飛羽真「はぁ…?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く…?




2周年記念って言ってなんつーもん書いてんだ(やりたかったんですぅ…すみません)
続きは裏作で…
(02-09誤字修正)


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ラスバレ2.5周年記念!!

半年ぶりのラスバレの周年記念作品!!
今回のイベントが水着回、しかも1年生組が出張ということで、こっちは裏話的な番外編をお送りします!!


1年生達がプールに行ったタイミング──

飛羽真vision

 

俺は1年生達がプールに出かけて、人が少なくなったレギオンの控え室で嘆いていた。

 

飛羽真「あーつーいー!!!あっちぃ、マジで!!」

 

高嶺「そうね……。」

 

飛羽真「賢人ー、クーラー効いてんのここ?」

 

賢人にクーラーの確認を頼み、俺は嘆き続けている。

 

飛羽真「だいたい、なんなんだよ35度って!!ほぼ人の体温と一緒じゃねえか!」

 

賢人「飛羽真、確認したけど、クーラーは効いてるみたいだよ。」

 

飛羽真「マジか…。」

 

飛鳥「あんたもプール着いていけば良かったのに。」

 

飛羽真「いや、1年生達が行くってのに俺が着いていくのなんか変な感じするじゃん。」

 

大牙「確かに、それは一理ありますね。

けれど、ずっと暑い暑い言われていると、聞いてるこちらまで暑くなりそうですので勘弁してください。」

 

飛羽真「……すまん。」

 

秋日「鈴夢、大丈夫かしら……。悪い人に絡まれてないといいけど……。」

 

渚「秋日さんは鈴夢さんの親か!!」

 

秋日が鈴夢ちゃんをめちゃくちゃ心配しているのを聞いてた渚は思わず秋日に突っ込んでいた。

 

侑利「しっかし、どうにかならんのか…?現代の夏はこんなにも暑いのか……。」

 

叶星「みんな、氷いる?」

 

叶星が俺たちに氷を配るか聞いてくれる。

 

侑利「貰えるなら有難くもらおう。」

 

高嶺「叶星、手伝うわ。」

 

叶星「ありがとう高嶺ちゃん。」

 

高嶺は叶星を手伝い始める。

2人は氷を袋に詰め、俺たちに配っていく。

 

飛羽真「サンキュー!」

 

俺は氷袋を頭に乗せる。

 

飛羽真「あー!生き返る〜。」

 

藤乃「ふふふ、生き返りますね?

しかしこれじゃああまり変わりませんね。薄着に──」

 

秋日 飛鳥「「脱がないで!!(脱ぐな!!)」」

 

藤乃「あら、残念。」

 

渚「あははっ。」

 

大牙「藤乃さん、しっかり仕事してください。いつまで経っても終わりませんよ。」

 

賢人「これだけいたら、やること終わりそうだね。」

 

秋日「…なんだか申し訳ないわ。」

 

と、秋日は呟いた。

 

飛鳥「謝らなくていいわよ。同じ仲間なんだから。」

 

侑利「そうだな。」

 

秋日「そうね。ありがとう、みんな。」

 

飛羽真「うっし!!氷のおかげでやる気満タン!!とっとと片付けるぞ!!」

 

叶星「ふふ、飛羽真くん、すごいやる気ね?」

 

高嶺「そうね、こんな飛羽真は、かなり久しぶりかもしれないわね。ふふ。」

 

藤乃「さぁて、わたくしも終わらせて鈴夢ちゃんの所に──」

 

大牙 秋日「「行かせません。(行かせないわよ。)」」

 

藤乃「…しょうがないですね…。」

 

賢人「というか、まだ行く気だったんだ……。」

 

渚「ここまで行くとただの変態ですよ、全く。」

 

そんな話をしているのを横目に、俺は速攻で作業を終わらせる。

 

飛羽真「しゃー!!!終わったぜ、秋日!」

 

秋日「ありがとう、飛羽真。」

 

飛羽真「じゃ、俺部屋戻って執筆してくるから!」

 

俺が部屋を出ようとすると、高嶺が仕事を終わらせたらしく、俺に聞いてくる。

 

高嶺「私も終わらせたわ、秋日。」

 

秋日「えぇ。ありがとう。」

 

高嶺「飛羽真、一緒に行ってもいいかしら?」

 

飛羽真「ん?別にいいけど、暇だと思うぞ?」

 

高嶺「いいのよ。私は飛羽真が小説を書いてる姿を見るのが好きだから。」

 

飛羽真「……そっか。なら、一緒に行くか。」

 

高嶺「えぇ。」

 

そのまま俺と高嶺は、手を繋いで控え室を出ていった。

 

fin




間に合わなかったー!!

呪術廻戦2期、とんでもないことしてくれたなぁ!!(原作読んでたから展開は知ってたんだけど、まさか今回でここまで来るとは思わなかった……。)


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「聖児と灯莉編」〜2人っきりの海〜

……ふと書きたくなっちゃいました。
灯莉ちゃんの水着はリリティカルサマーの水着です!
R17.9注意!!


聖児vision

俺はりーちゃんを海に誘った。2人っきりで話もしたかったから。そんな時に飛羽真先輩が…

回想ーーー

 

飛羽真「聖児、灯莉ちゃんと海に行ってこいよ。」

聖児「でも…」

飛羽真「休みとかは任せとけ。俺がなんとかしとくからさ。」

飛羽真「想いを伝えてこい。」

聖児「そういう先輩はどうなんですか!」

飛羽真『ん?あぁ、高嶺と付き合ってるぞ。』

聖児「なんかサラッと言われた…」

飛羽真「頑張れ。ほら海の家の招待券。行ってきな。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ってな訳で来たんだけど…

りーちゃんの来る気配がないんだけど。着替えに行ってから帰って来ない。まさか、なんかに襲われてたり…?!だったら探さないと…!イクサナックルはある。これならスタンガン代わりになる!

 

聖児「りーちゃん!どこだー!りーちゃん!」

灯莉「んん?どしたのー?せーくん。」

聖児「はぁっ…よかったぁ無事で。」

……昔見た時より成長してる…いやまぁ、そうなんだけど、特に胸が…っておいおい、何考えてるんだ、衛宮聖児!!

 

 

聖児「りーちゃん、何したい?」

灯莉「せーくんと甘いもの食べたーい☆」

聖児「海の家にある甘いもの全部食べるは無理だよ。」

灯莉「わかってるよー。」

聖児「行こっか。」

灯莉「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

飛鳥「………。」ゴゴゴゴゴ

 

聖児「(なんか後ろからすごい殺意を感じる…。てかなんで付いて来てるの?)」

爆発音が鳴った?!

聖児「?!なんだ?!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

聖児「ヒュージ?!」

灯莉「みたいだね〜☆行こっ、せーくん!」

聖児「あぁっ!」

俺はイクサナックルを、りーちゃんは煙叡剣狼煙とライドブックを取り出した。

『R・E・A・D・Y』

『昆虫大百科』

2人「「変身!!」」

『フィ・ス・ト・オ・ン』

『昆虫・Chu・大百科!』

俺たちは変身し、駆け出す!!

2人「「はぁぁぁ!!」」

イクサ「りーちゃん、そっちは頼むよ!」

サーベラ「任せて〜☆ヒュージのみんな、こっちだよ!」

 

分断させてヒュージの被害を抑える!

俺はイクサカリバーの射撃で注意を向けさせる!

イクサ「おいヒュージ共!こっちだ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

聖児vision

 

イクサ「はぁぁぁぁっ!!」

俺は斬撃を浴びせ続ける。

しかし数が多い…!

イクサ「これじゃあ捌ききれない…っ!ぐわぁぁぁっ!」

どんどん出てくるヒュージの攻撃を喰らう。

セイバー「無事か!聖児!!」

イクサ「飛羽真先輩!!」

セイバー「まだ行けるな!!」

そう言って手を差し出す先輩。

イクサ「もちろんです!!」

手を掴み立ち上がる俺。

セイバー「行くぞ!!」

『エレメンタルドラゴン!!』

『エレメントマシマシ、キズナ、カタメ!』

俺はイクサライザーを取り出した。

『ラ・イ・ジ・ン・グ』

セイバー「はぁぁっ!!」

イクサ「うぉぉぉぉぉ!!」

2人で斬撃を浴びせ続ける

セイバー「これで終わらせるぞ!!」

イクサ「はい!!」

『必殺読破マシマシ!!』

『烈火抜刀!』

「ファイナルライジングブラスト!!」

『エレメンタル合冊斬り!』

セイバー「はぁぁぁぁっ!」

2人の必殺を喰らい爆散するヒュージ。

イクサ「よっし!」

 

セイバー「よくやったな、聖児。」

変身解除し……

聖児「はい!!」

先輩に褒められた!

聖児「……ところでなんでここに?」

飛羽真「…任務。」

聖児「まさか、あーちゃんと一緒についてきた、なんて言いませんよね?先輩?」

飛羽真「そ、そ、そ、そんなことないよ」

聖児「そうなんですね?先輩。」

飛羽真「うす…。すんません…」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

灯莉vision

 

サーベラ「よーし行っくよー!」

『狼煙霧虫!』

『インセクトショット!』

ヒュージ「ピイイイイ!!!」

サーベラ「あわわわわわ!うわぁぁぁぁ!」

デュランダル「灯莉、大丈夫?」

サーベラ「飛鳥お姉ちゃん!」

デュランダル「大丈夫そうね。一気に決めるわよ。」

サーベラ「うん!」

『狼煙霧虫!』

『界時抹消!』

ぼくは霧になって、お姉ちゃんは時間を削る!

 

そして一緒に攻撃!

『煙幕幻想撃!』

『再界時!』

2人「「やぁぁぁぁっ!」」

『必殺時刻』

『超狼煙霧虫!』

『オーシャン三刻突き!』

『昆虫煙舞一閃!』

2人「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

ヒュージは爆散した。

灯莉「やったー☆片付いたー!」

飛鳥「やったね、灯莉。」

灯莉「うん!」

ぼくはお姉ちゃんとハイタッチした!

飛鳥「任務で来たから帰るね。」

灯莉「うん、待ったねー☆」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

聖児vision

 

その後…

 

聖児「あははっ!」

灯莉「えーい!」

お互い水を掛け合う。

聖児「冷たっ!!こんの!!」

灯莉「わわっ!」

ひたすら水かけまくって、楽しみまくりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

 

聖児「ねぇ、りーちゃん。」

俺はりーちゃんを呼び止める。

灯莉「ん〜?」

聖児「俺…さ。りーちゃんのこと……」

 

 

 

 

 

言おうとしたらりーちゃんは被せて言ってきた。

 

 

 

 

 

 

灯莉「ぼく、せーくんのこと、好きだよ?」

聖児「え…?!それはどういう意味で?」

灯莉「もちろん異性としてだよ?だって飛鳥お姉ちゃんと別れてから、ずっとぼくの隣に居てくれた。それにぼくを守ってくれるために、強くなろうとしたんでしょ?」

聖児「そうだよ。りーちゃんを守るためにも、強くなりたかった。それはりーちゃんの事が好きだから!!」

灯莉「知ってるよ、ぼく。だからさ…」

2人「「俺と(ぼくと)付き合ってください。」」

灯莉「うん。いいよ。」

聖児「俺もだよ。」

手を繋いで……

聖児「帰ろっか!」

灯莉「……ぼく、まだせーくんと居たい。」

聖児「え?!」

灯莉「さっき、おねーちゃんから宿のチケット貰ったの。行こーよー!」

りーちゃんの上目遣い…これは断れない…!!

聖児「うん。行こっか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛羽真「良かったな、飛鳥。」

飛鳥「うぅ…あかりぃっ…!!」

飛羽真「めっちゃ泣くやん。」

飛鳥「だっで…あかりがだよ??」

飛羽真「まぁな……」

飛羽真「(ひとまずおめでとう、聖児。)」

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ホテル内

 

 

聖児「ここ…広いね…」

灯莉「そーだね☆ぼくたちで独占だよ☆せーくん!」

聖児「そうだね!」

灯莉「ご飯っご飯っ」

ワクワクしながら待ってるりーちゃん。

聖児「まぁまぁ、待ってな?」

ノックされて夕飯が来た。

女将「こちら夕食でございます。」

聖児「?!ありがとうございます!」

 

 

 

 

聖児「美味いな……」

灯莉「うーん☆美味しー!」

聖児「でもなんか体が熱い……」

なんか変な感じするな。

灯莉「せーく〜ん……」

あれ?りーちゃん顔が赤い…

聖児「りーちゃん、酔ってる?」

灯莉「なに言ってるのー?酔ってないよ〜」

聖児「いや、酔ってるって…」

でもなんで?料理に入ってたのか?

灯莉「えーい☆」

聖児「うわぁぁぁぁっ!」

灯莉「せーくん…!!体が熱いよぉ……」

聖児「!!やっぱり!!お酒入ってたのか!」

俺のズボンをおもむろにいじり始めるりーちゃん。

聖児「ちょっ!何を!?」

灯莉「何って…『イイコト』しよー…?」

聖児「待っ……!!」

 

……To be continued




裏作へ続く……?
本編もよろしくお願いします!

追記:エレメンタルプリミティブドラゴンの必殺待機音間違えてました!!(現在修正済み)


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特別編:グラン・エプレと節分

……節分ですね。
飛羽真くんとユーリによるたかなほへのイタズラが起きます


飛羽真vision

 

叶星「ほんとに着なきゃダメ?」

「「ダメ。」」

 

なんでこんなに叶星が拒否してるかって………

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「節分だなぁ…」

侑利「節分ってなんだ?」

「あぁ…福を呼び寄せるための行事だよ。」

侑利「なるほど……。」

「……高嶺に鬼の恰好させたい。」

侑利「突然だな。…叶星の鬼の恰好……アリだな。」

「だろ?……そういや鬼の恰好……2つあったなぁ……?」

侑利「……やるか。」

「そうだな。やるぞー!」

 

 

 

準備に取り掛かりました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

高嶺「やりましょう?叶星。」

叶星「高嶺ちゃんがやるなら……やるわ…」

 

「「よっしゃ。」」

高嶺「ただし、今回だけよ?」

「……わかったよ」

侑利「もちろんだ……。」

 

「「はぁっ……。」」

叶星「なんで残念そうなの!」

 

 

「早く着てくれ!頼む!」

 

高嶺「わかったわ。着替えるからひとまず出てもらえるかしら。」

 

侑利「おう。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

部屋の前で待ってたら……

呼ばれた。

 

叶星「着替えたよ...///」

高嶺「どうかしら?」

 

鬼の恰好した高嶺と叶星……

 

「うわぁ…エロいなぁ……」

高嶺「飛・羽・真?」ゴゴゴゴゴ

「ごめん、ごめんって!でも事実故に思わず……」

侑利「これは…刺激が強いな。」

叶星「もう!侑利くんったら!……恥ずかしいわ...///」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

控え室

 

聖児「節分ですね!!」

渚「そうだねぇ…豆まき用の豆あったっけ?」

大牙「あるぞ。」

渚「用意周到だね、兄さん」

大牙「飛羽真達がなにか企んでるみたいだしな」

灯莉「かなほせんぱい達まだかなー?」

「……来たぞ。」

 

高嶺「悪い子いねがー!」

叶星「い、いねがー...///」

 

姫歌「…なまはげ…?」

紅巴「鬼の姿なのになまはげ?」

侑利「鬼ってこんなのなのか。」

賢人「いや違うぞ?(つかどこでこの衣装手に入れたんだよ)」

慎一「飛羽真。これはどういうことだ。」

「……おふざけです……」

晶彦「まぁたまにはこんな日があってもいいな。」

 

高嶺「ぐおー!」

叶星「ぐ、ぐおー!」

 

距離をとって、豆を当てないようにして…

「鬼は外ー!福は内ー!」

侑利「お、鬼は外ー福は内ー」

全員「鬼は外ー!福は内ー!」

 

ひたすら当てないように

高嶺「ふふっ…楽しいわね…」

叶星「そうね、ちょっと…恥ずかしいけど...///」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

飛羽真の部屋

 

 

高嶺「飛羽真。」

「ん?何?」

突然呼ばれた。やばいな、多分これ怒ってるんじゃ……

 

高嶺「鬼の私を呼ぶなんて…欲張りさんね………??福は内で鬼も内、ね。」

「そ、それはたまたまで……」

高嶺「ふふふ、さぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『食べてあげるわね?』」

 

「あ、やばい。俺終わった。」

 

こうして俺は朝まで高嶺に食べられました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

侑利vision

同時刻…侑利の部屋

 

叶星「もう!なんてこんな恥ずかしいことさせるのよ!」

「それは…この姿の叶星が可愛いと思ったから…かな。」

叶星「……/////言ってくれたら…2人きりの時にやるね……/////」

 

「……いい……のか?」ドキッ

叶星「いいよ……/////」

 

「(やっぱり叶星可愛い……)」

そう思ってたら……

 

ドサッ

 

「叶星……?なんでベッドに…?!」

そう質問すると……

叶星「今の私は鬼……だから……/////侑利くんを食べるね……?」

 

「食べるって……??」

 

叶星「ふふふ、教えてあげない……!!」

 

 

「(変なスイッチ入ったのかなぁ…)」

叶星「悪い子には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オシオキ』よ?」

 

「(やっぱりぃぃぃ……)」

 

………俺は朝までじっくりオシオキされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

fin………?

 




なんか想像しただけでなんか卑猥ですね。
この後の高嶺鬼に食べられた飛羽真と叶星鬼にオシオキされた侑利見たいですか??見たいって言われたら書きます。(明日にでも書ききります。)
※言われなくても書きましたのでよろしくお願いします。



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バレンタイン特別章1:高嶺と飛羽真の場合

バレンタイン特別編第1弾!高嶺と飛羽真編です!
明日は2本投稿予定!叶星と侑利編、聖児と灯莉編をお送りします!!


飛羽真vision

 

………そういや、今日ってバレンタインやん。

 

「貰わねぇな……。」

紅巴ちゃん情報だと俺かなりファンが付いてるらしいんだけど…

「なんか、高嶺に圧でもかけられてんのかなその子達。」

そう耽っていたら。

聖児「せんぱーい!」

「おう、聖児どうした。」

聖児「今日バレンタインですよね!?」

「お、おう、そうだね。」

聖児「りーちゃんから貰ってない!!です!!」

 

あ、聖児もなのね……

聖児「おかしくないですか?!りーちゃんには俺いるのに?!」

「お、おい、落ち着け?」

聖児「そのテンションだと先輩も貰ってないんすね?!」

「まぁ、俺も貰ってない。」

聖児「あはは…。」

かなり凹んでるね…。

 

「にしたって、グラン・エプレのみんなから貰ってないのはおかしくない?」

侑利「確かに。」

「うおっ?!侑利いつの間に?!」

侑利「今来た。」

「お、おう。」

まさか…

「お前も貰って…」

侑利「ない。でも、叶星が作っているのはチラッと見た。他の子らも作っているのも見たぞ。」

よっしゃ。

「……。勝った。」

聖児「何にです?!」

「貰えるの確定演出。」

侑利「…やったな。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その後…

 

高嶺「ハッピーバレンタイン、飛羽真。これチョコレートよ。」

「…!ありがとう!貰えないかと思った……。」

高嶺「叶星と作ったのよ?」

「今年も変わらずだね。嬉しいよ。」

そう言ったら高嶺が近づき…

高嶺「それにほら…『恋人』がいるじゃない?」

 

耳元でそう言う高嶺。胸が…当たってんだよな…。

「た、高嶺?!」

高嶺「ふふっ…」

 

「た、高嶺?一体何…」

チュッ

「んんっ?!」

口移しか!!

「んんっ…」

高嶺「ぷはぁ…ふふっ…どうかしら。」

「…美味い…。」

高嶺「ありがとう…。飛羽真への『愛』を入れたわ。美味しくないわけないじゃない。」

 

平然と恥ずかしいことを言う高嶺。

「お前なぁ...///」

高嶺「ふふっ…照れてるわね。」

「ち、違っ…!」

高嶺「嬉しいのよね?」

「おう...///」

高嶺「ふふっ…ねぇ、飛羽真?」

「ん?」

高嶺「はい、あーん?」

「?!あーん?」

パクッ

あーんされた後…

チュッ

「んん?!」

高嶺「ふふっ…2個目はそうそうあげないわよ?」

 

「...///このやろ…!」

俺は高嶺を抱きしめ…

チュッ

高嶺「んんんっ?!」

キスし返した。

 

高嶺「もう...///」

「仕返しだ。」

高嶺「ちょっと強引な飛羽真も好きよ…。」

「高嶺。」

ギュッ

俺は再び高嶺を抱き寄せて耳元で囁く。

「愛してる。」

高嶺「...///私もよ…飛羽真。」

そう言って…

チュッ

お互い何も言わずにキスをした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その後。

「高嶺の作ったチョコ美味いな。」

屋上でゆっくりと高嶺のチョコを味わっていると…

リリィ「飛羽真様っ。」

「ん?」

リリィ「これ…どうぞっ。」

チョコを渡してきた。

「ありがとう。今度しっかりとお返しするよ。」

リリィ「ありがとうございます…!」

そう言ってその子は去っていった。

 

高嶺「……………。」ゴゴゴゴゴ

なんか圧を感じる。

「……よし。部屋戻るか。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

部屋への帰り道…

聖児「飛羽真せんぱーい!」

「お、聖児どうした。」

聖児「りーちゃんからチョコもらえましたー!」

「良かったな。俺も高嶺から貰った。」

聖児「部屋戻ったらゆっくり食べます…!ふふふっ!」

 

かなり上機嫌な聖児。よかったな。

 

聖児「じゃあ!お疲れ様です!」

「おう。お疲れ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛羽真の部屋……

 

部屋に戻ったら、メイド服着た高嶺がいた。

「……。なんでいる…高嶺。」

高嶺「ふふっ…お待ちしておりました。ご主人様。」

???てかなんで???

高嶺「ご主人様、私にご命令ください?肩もみでもマッサージでも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとは『とあるもの』の発散とか…。ふふっ。」

 

「ったく…」

ドサッ

高嶺「キャっ?!」

「高嶺…お前自分がどんだけエロいかわかってないだろ。」

高嶺「えっ……?」

 

「今の高嶺はメイドなんだろ?だったら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢山愛してやるよ。」

 

高嶺「...///」

 

メイドって設定の高嶺を沢山愛してやりました。

 

 

fin………??




飛羽真君?なんかSになってないかい君?


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バレンタイン特別章2:叶星と侑利の場合

第2弾。(先に1弾見てから見ることをおすすめします!)
叶星と侑利編です。


侑利vision

 

飛羽真と聖児、俺の3人でチョコの話で盛り上がった後……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

侑利の部屋

 

叶星「ハッピーバレンタイン、侑利君...///」

「お、おうハッピーバレンタイン…?」

 

こういう時どうやって返答するのが正解なのだ…?

叶星「頑張って作ってみたの。…食べてみて?」

「いただくよ。」

パクッ

「うん。美味い…こりゃあ嫁に欲しい…。」

叶星「ふぇっ?!」

 

突然叶星が驚く。

「?どうした叶星。」

叶星「よ、嫁にって…え?!」

「ん?あー、そうだな…叶星の作るものは美味いからな…眠りにつく前までに食べていたものよりも美味いからつい出てしまった。」

叶星「もう...///」

こういう時の叶星はすごく可愛い。

なんだろう。すごく困らせたい。そしてこの顔をもっと見たいと思う時がたまにある。

 

「叶星。」

叶星「ひゃいっ!?」

そうして俺はチョコを口に含み…

チュッ

叶星にキスした。

叶星「んんっ…んっ…ぷはぁっ…」

「どうだ?」

叶星「...///ずるい…。もう…バカ…。」

「バカと言われる筋合いは…ないんだけどなぁ……。」

叶星「……。」プイッ

 

やばい拗ねてしまった。どうしよう。

 

叶星「むぅ…。」プクー

あ、おこ顔だ。可愛い。

叶星「侑利君?」

「えっと…どうしました叶星さん。」

叶星「…。」

ギュゥゥゥ

「?!か、叶星さん?!」

叶星「侑利君ばっかりずるい…。もう…。」

「す、すまん…。」

叶星「私からのチョコきちっと食べてくれなきゃ許さないから…。」プクー

「しっかり食べるさ。だって、可愛い可愛い叶星からのプレゼントだしな。」

叶星「?!もう...///高嶺ちゃんみたいなこと言わないで……。」カァァ-

「ふふっ…。なぁ、叶星。お返しのプレゼントは何がいい?」

叶星「…形に残るものがいいな…。」

 

「わかった。任せろ。」

叶星「ありがとう…侑利君…。」フラッ

 

ん?叶星の様子が……

「?!叶星!!」

ガシッ

「大丈夫か?!叶星!」

叶星「う、うん…。平気…準備してたから夜そんなに寝てなくて……。」

「はぁ…せっかくのバレンタインで体を壊したら元も子もないだろう?俺のベッドで寝てて構わないから、少し寝てろ?」

俺は叶星を自分の布団に寝かせた。

叶星「うん…ありがとう侑利君…。」

そう言って叶星は寝てしまった。

 

「ふぅ…。全く…一時はどうなるかと思った。いつも隊長としても頑張っているのに…俺のために張り切って作ってくれるなんてな…。少しは自分の体も気にしろよ?」

寝てる叶星にそう呟く俺。

 

叶星「んん…『ゆーくん』…今度はこっち行きましょ…?」

「?!叶星っ?!…寝てるだけか…。」

一体どんな夢を見てんだ…。

起きるまでは、叶星の隣にいてあげよう。

「おやすみ。『かなちゃん』。」

 

fin




裏作の時にちょっと呼んだあだ名を使いました!!(2人とも、言うの少し恥ずかしいのかな?)


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バレンタイン特別章3:灯莉と聖児の場合

第3弾は年下コンビ!飛鳥さんも出ます!!


聖児vision

 

昼前に、侑利さんと飛羽真先輩とチョコの話をした後。

 

灯莉「せーくん!」

「ん?りーちゃん?」

灯莉「はい!チョコだよ。かなほせんぱいと一緒に作ったんだー!」

 

叶星先輩…侑利さんの分も作ってるはずだよね?大丈夫かなぁ…

 

「ありがとう、りーちゃん!」

灯莉「たべて、たべてー!」

 

急かされたから一つだけ…

 

「いただきます。」

パクッ

「うん…美味しい。甘さと苦さがちょうどいい感じ…。」

 

これはお返しの時にはこれよりいい物作らなきゃな……。

 

灯莉「えへへ…ありがとー!」

ギュゥゥゥ

「ちょっ…りーちゃん、今食べてるから……。」

 

く、苦しい…。それにむ、胸が……。ってばかばかばか!何考えてるんだ!

 

灯莉「むぅ…。」

「りーちゃんもいる?」

灯莉「ぼくは平気。さっきかなほせんぱいと味見したもん。」

「そっかぁ…。てか、一緒に作ったって言ってたけど…。」

灯莉「かなほせんぱいに教えて貰っただけだよ?ほとんどぼく1人でやったんだー☆」

「すごい…。」

 

飛鳥「せ・い・じ?」

「?!あーちゃん?!」

飛鳥「なーに灯莉とイチャイチャしているのかしら??」ゴゴゴゴゴ

「別にいいでしょ恋人なんだし!なんであーちゃんが圧をかけるのさ!!」

飛鳥「あなたみたいな子にうちの灯莉は渡しません!!」

「親か!」

飛鳥「灯莉の姉よ!!」

 

てかなんであーちゃんまで俺の部屋に…

 

「あーちゃんは何しに来たのさ!」

飛鳥「一応バレンタインだからね。ほら。飛鳥サンタからのプレゼントよ。」

「クリスマス過ぎたからね?!それにまだ10ヶ月以上あるけど?!」

飛鳥「お黙り。じゃあ渡したから帰るわね。一応飛羽真達にも配るつもりだから。」

「う、うん。わかった……ってそっち飛羽真先輩の所行けないよ?!」

 

行っちゃったよ……。

 

灯莉「おねーちゃん、なんか嵐みたいだったねー☆」

「そ、そうだね……。」

灯莉「ねぇねぇせーくん!」ユサユサユサユサ

「ゆ、揺らさないで……。」

 

あ、止めてくれた。

 

「何?りーちゃん…」

灯莉「チョコほとんど1人で頑張ったんだよ?ぼくを褒めてー☆」

「ふふっ…ありがとうりーちゃん。」ナデナデ

灯莉「えへへー☆」

ダダダダダダ

「ん?なになにこの音」

キキーッ

 

飛鳥「リア充2人組!!イチャコラするな!!」

「あーちゃん?!飛羽真先輩の所行ったんじゃないの?!」

飛鳥「部屋行ったらメイド服着た高嶺がいたから戻ってきたの!!(怒)」

 

高嶺先輩何やってんだ……。

 

灯莉「たかにゃんせんぱい、何してたのー?」

「りーちゃんは聞かなくていい話。」

灯莉「えーっ…。」

 

飛鳥「………。そういうあんたらはやってないでしょうね???」ゴゴゴゴゴ

「アッ…ハイ…ヤッテナイデス。」

飛鳥「はぁ…。あんたらもそういうことしないでよ??」

「わかってるって…。そこら辺気をつけてるから……。」

飛鳥「ならよろしい。…先に侑利の部屋行くわ…。あの二人なら平気だろうし。」

「あはは…。」

飛鳥「そういうことで。………あんたら昼間っからおっぱじめるなよ?」ゴゴゴゴゴ

「しないってば!!」

 

はぁ…あのモードの時のあーちゃんはちょっとめんどくさい……。

灯莉「そーいえばせーくん、曲作るーとかって言ってたけどどうなってるのー?」

「ん?あー、絶賛制作中。いい歌詞練ってるからもうちょっと待ってて。」

灯莉「はーい。……それじゃ、一旦ぼく部屋に戻るねー?」

「急だね。どうしたの?」

灯莉「チョコ食べてるせーくん描きたくなったから取りに戻るー!」

「はーい!モデルになるためにちょっと残しておくよー。」

「ふぅ…。飛羽真先輩外かな。」

ちょっと気晴らしに外行くかー!!

 

fin




飛鳥さん、灯莉ちゃんセンサーでも着いてるのかな。
てか高嶺様はどこで手に入れたのそれ。


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番外編:飛羽真の弾き語り

久しぶりのグラン・エプレ更新。

相澤一葉ー!!!待っていたよ、我が友よ!(トレギア風)


飛羽真vision

 

俺は賢人と2人でグラン・エプレの控え室で俺がギターを弾きながら歌っていた。

 

2人「「眠れなくてずっと唄ってた」」

 

飛羽真「世界中の小声探してる」

 

2人「「いつかはこの歌が届くかな?」」

 

飛羽真「遠く 空見上げる君に──

幾千の」

 

賢人「幾万の」

 

飛羽真「星は流れ」

 

賢人「光脈を描いて」

 

飛羽真「光脈を描く」

 

2人「「流星雨 僕らの胸を焦がし続けてる shining shining」」

 

飛羽真「手を伸ばし続ける」

 

2人「「どんな夜も煌めいている はるか遠く霞む未来を そう越えて 越えていくしかないんだ」」

 

俺たちは演奏を辞めた。

 

飛羽真「……なんでグラン・エプレ揃ってんのよ。」

 

高嶺「飛羽真が楽しそうにギター弾きながら歌っているのが聞こえたんだもの。」

 

姫歌「やっぱり、お二人の歌声かっこいいです!」

 

紅巴「はぅぅぅぅ、たまりませんっ…!!」

 

灯莉「すっごいキラキラしてたー☆」

 

叶星「それで、さっきの曲は?」

 

飛羽真「ん?流星雨って曲。新しく作った。」

 

賢人「今までを振り返るじゃないけど、そのまま歌詞に起こしてたら気づいたらこんな歌詞になってたんだってさ。」

 

飛羽真「おい、なんで言うんだよ。」

 

高嶺「それって、私の事も考えてたのかしら?ふふっ。」

 

飛羽真「なっ…///」

 

飛鳥「顔真っ赤ね。」

 

秋日「イチャつくのはいいけど、少しは考えてくれるかしら?」

 

俺たちが話してると生徒会メンバーが来た。

 

侑利「おお、秋日。」

 

藤乃「もちろん、私たちもいますよ?」

 

鈴夢「いい声…でした。」

 

悠夏「飛羽真兄様と賢人兄様かっこよかったです!」

 

聖児「良かったですね、飛羽真先輩。」

 

飛羽真「お、おう。なんか恥ずかしいな…。」

 

渚「と言うより、なんでここでやってたんですか?」

 

大牙「ここでやる必要はないでしょう。」

 

飛羽真「んー、まぁその場の雰囲気?って感じかな。」

 

賢人「またライブしたいな。その時までの秘密にしておきたいしね。」

 

姫歌「サプライズってことですね!」

 

飛羽真「まぁ、端的に言えばそうだな。」

 

渚「飛羽真くん、後でデータをください!編曲します!!」

 

飛羽真「おう、それじゃあ後でデータにして渡すよ。」

 

渚「ありがとうございます!」

 

聖児「あ、飛羽真先輩、これ弾けます?」

 

そう言って聖児は楽譜を飛羽真に渡す。

 

飛羽真「おう、任せとけ。」

 

そして飛羽真はギターを構える。

 

飛羽真「それじゃ、行くか。『栞』。」

 

俺はギターを弾き始める。

 

飛羽真「"普通"とか"あたりまえ"ってなんだろう

今 手にある物差しでは全然上手く測れなくって」

 

そうして歌い始めた。

 

叶星「いい曲……。」

 

聖児「飛羽真先輩に託して正解でしたね……。」

 

飛羽真「ぜんぶ ぜんぶ 僕だから

うじうじ しくしく 僕だから

ぜんぶ ぜんぶ 抱きしめて

少し眠ろう

痛いの痛いの飛んでゆけ

悲しみにすべてを奪われないように

僕は 僕の味方でいようよ

まだまだ⻑い道の途中

ちょっとくらい休憩したって

誰にも叱られはしないから」

 

それから時間は経っていった。

 

飛羽真「どうだった?」

 

飛鳥「相変わらず上手いわね、飛羽真。」

 

侑利「さすが、ロゴスバンドのボーカル。」

 

秋日「音楽って凄いわね。こんなにも元気を貰えるなんて。」

 

飛羽真「おう、すげぇだろ、音楽って!」

 

賢人「良かったね、飛羽真。」

 

飛羽真「そうだなっ!また気が向いたらここでやるつもりだよ。」

 

高嶺「ふふ、楽しみにしてるわ。」

 

灯莉「とーませんぱいの歌また聞きにこよーっと!」

 

姫歌「また楽しみにしてます!」

 

紅巴「つ、次は是非バンドで!お願いしますっ!!」

 

賢人「うん、わかったよ。」




使用楽曲:Argonavis『流星雨』、MyGO!!!!!『栞』


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番外編:新生グラン・エプレの日常

時系列的に圧倒的に先すぎるけど、なんかストーリー見てたら書きたくなっちゃった。(新キャラ、増えてます。)


藤乃「ふふ。さて、もうすぐですね〜。」

 

憂斗がレギオンルームに入ってくると、藤乃が鍋でおでんを作っていた。

 

憂斗「え、藤乃さん、レギオンルームで何してるんですか?」

 

藤乃「何って……おでん作ってるんですよ。」

 

憂斗「あ、いや、それは見たらわかりますよ?けどなんで突然そんな事し始めてるんです?

前は生徒会室でラーメン作ってましたし。」

 

藤乃「最近寒いですよね?

ですからみんなで温まろうと考えた結果、おでん作ろうと……。」

 

憂斗「いや、意味わかんないですよ!?」

 

今度は大牙が部屋に入ってくると、唖然としていた。

 

大牙「……何してるんですか。」

 

藤乃「見ての通り、おでんを……」

 

大牙「見たら分かります。

だからといってここで火を使ったものを使うのは危険では無いですか?」

 

藤乃「大丈夫ですよ。

そこら辺は心配していません。」

 

大牙「どこからそんな自信が……。」

 

藤乃「あっ。いい感じになりました。

お2人とも食べますか?」

 

大牙「……せっかくあるのなら食べない訳にはいかないですね。」

 

憂斗「じゃ、じゃあ……いただきます。」

 

藤乃は器を2つ取り出しておでんを取り始める。

 

大牙「……待て、なぜ器が用意されている。

前のラーメンもそうだがどこで手に入れてどこに保管している。」

 

藤乃「それは……乙女の秘密、ですよ?」

 

大牙「そんな乙女の秘密があるわけないでしょう……。」

 

藤乃「はい、石塚藤乃特製おでんです。

どうぞ召し上がれ?」

 

置かれたおでんを前に、大牙と憂斗は手を合わせて礼をする。

 

2人「「いただきます。」」

 

出来たてのおでんに息を吹きかけて冷まし、そのまま口に入れる。

 

大牙「……美味い。」

 

憂斗「美味しいです。」

 

大牙「これはいい大根ですね。

出汁の味と大根の良さがしっかりとした味を出しています。」

 

藤乃「ふふっ。ありがとうございます。」

 

憂斗「美味いぞ藤乃。

もっと寄越せ。」

 

藤乃「あらあら〜。憂斗さんがいつの間にか裏人格になってしまってますね。」

 

憂斗「いいから早くしろ。

もっと食わせろ。」

 

藤乃「ふふっ、そう焦らないでください。おでんは逃げませんから。

はい、どうぞ。」

 

急かす憂斗を諌めて藤乃はおでんを再び憂斗の器に入れて渡す。

 

憂斗「ありがてぇ。

うん。美味ぇ。」

 

2人がおでんを食べていると、次々に人が増えてきた。

 

飛羽真「お?大牙と憂斗、美味そうなの食ってるじゃん。」

 

憂斗「あぁ?飛羽真か。

これ美味いぞ。食ってみろ。」

 

飛羽真「え?いいのか?」

 

高嶺「藤乃さん、どうしてこんなことを?」

 

藤乃「皆さんに温まって欲しくてですね?試しに作ってみました。高嶺さんと叶星さんもどうぞ?」

 

叶星「ありがとう。それじゃあいただこうかしら? 」

 

高嶺「そうね。いただきます。」

 

飛羽真「俺にもくれ。」

 

3人におでんを渡し、灯莉達1年生と飛鳥も集まってきていた。

 

灯莉「んん〜?美味しそうな匂いがするぞ〜?

あー!おでんだ!」

 

姫歌「藤乃様!?一体何を!?」

 

紅巴「私たちが作業してたらいつの間にかこんなことに……。」

 

聖児「すっごいいい匂いですね…。

藤乃先輩、俺にもください!」

 

飛鳥「随分と美味しそうね。

藤乃、私にもくれないかしら?」

 

悠夏「悠夏にもください!」

 

藤乃「ふふっ。はい、どうぞ?

灯莉ちゃん達も食べてください?」

 

6人分追加で出して、藤乃はおでんを作り続けていた。

渚と賢人、侑利も入ってくると、まずこの光景に驚いていた。

 

渚「え、何これ。儀式?」

 

賢人「そんなわけないでしょ?

でも……なんでおでん?最近寒いから?」

 

侑利「なるほど……今の時代は部屋の中でおでんとやらを作る時代なのか……。」

 

賢人「いや、違うけどね?」

 

藤乃「まだ余裕ありますから、どうぞ?」

 

侑利「おー、これがおでんか!!

とても美味しそうだな。」

 

侑利はそのまま口に含む。

するとめちゃくちゃ熱かったらしく悶絶し始める。

 

侑利「~~~っ!!あふい(熱い)。あふすひる(熱すぎる)。みず、みず。」

 

藤乃「はい。こちらです。」

 

藤乃は冷水を渡して、侑利はすぐさま口に流し込んだ。

この光景を渚は眺めながらツッコミをしていた。

 

渚「いや、熱いってわかってるんだから冷ますなりしなって……。」

 

飛鳥「ごめんなさいね。侑利、こういうところあるから。」

 

藤乃「いえいえ。こういうのも面白いです。」

 

イツキ「面白い……のか?」

 

しばらくすると、鈴夢、秋日、奈々、ミチルが部屋へと入って来た。

 

秋日「藤乃、あなた何してるの!?」

 

藤乃「何って、おでんを作っておりますが?」

 

奈々「いや、見たらわかるよ……。でもなんで?!」

 

鈴夢「寒い……から?」

 

藤乃「ふふっ、正解です。鈴夢ちゃん。」

 

ミチル「藤乃、後で報告書だね。」

 

藤乃「あらあら、残念。」

 

秋日「当たり前でしょ!?」

 

怒りを顕にしながら叫ぶ秋日。

しかしながら作られていたおでんを食べる秋日と鈴夢。

 

秋日「美味しいわね。」

 

鈴夢「美味しいです。」

 

奈々「美味しい♪」

 

藤乃「ありがとうございます。」

 

突然藤乃は何かを思い出したかのように機械を取り出す。

 

藤乃「カラオケ、ありますよ?」

 

全員「なんで!?」

 

あまりにも突然出したため、全員から総ツッコミを食らう藤乃。

 

藤乃「少し歌いたいかなと思いまして……」

 

侑利「にしてはあまりにも突然すぎないか?」

 

大牙「誰か歌いますか?誰もやらないなら僕が歌います。」

 

賢人「なんで慣れてるんですか……。」

 

大牙「この人と共に生徒会やっていたら慣れます。」

 

飛鳥「いいわよ、先に歌って。」

 

大牙「なら、歌わせていただきます。」

 

選曲リスト

大牙『REVOLUTION』

憂斗『STRONGER』

賢人『G△L△XY∞』

飛羽真『Takin' Over』

飛鳥『Resolution』

叶星『Solitude Rain』

高嶺『SHINY DAYS』

渚『未来ステージ』

侑利『明日へのLast Race』

イツキ『BULE BUD』

聖児『Buddy llights』

ミチル『夢浮橋-ユメノウキハシ-』

秋日『燈』

鈴夢『小さな恋のうた』

灯莉『誓いのWingbeat』

悠夏『寄る辺のSunny,Sunny』

姫歌『OveR』

奈々『決意の光』

藤乃『Free Flight』

 

大牙→憂斗→賢人→飛羽真→飛鳥→叶星→高嶺→渚→侑利→イツキ→聖児→ミチル→秋日→鈴夢→灯莉→悠夏→姫歌→奈々→藤乃の順で歌っていき、得点を順に並べると91→90→89→95→93→90→88→87→89→86→88→90→92→85→86→87→89→90→92と高得点を取っていた。

 

高嶺「まさか飛羽真と賢人がヒップホップで来るなんて予想外だわ。」

 

賢人「最近話題の2人組男女ユニットの曲がなかなか好きでさ。なんでも百合ヶ丘の生徒で組んでるんだってさ。」

 

飛羽真「双子の2人組ユニットもなかなかいい曲ばっかだぞ。」

 

灯莉「かなほせんぱい、女優みたいだったー♪」

 

叶星「えっ!?」

 

姫歌「今回は私の勝ちね!」

 

悠夏「たった1点でしょ!?まだ負けてない!!」

 

渚「あっちはあっちで張り合ってるね…。

兄さん、歌上手かったよ?ボーカルやってみれば?」

 

大牙「ちょっと検討してみる。」

 

ミチル「今の僕じゃここら辺が平均だね。」

 

藤乃「なかなかいい点取れて、わたくしは満足です。」

 

新生グラン・エプレは、今日も平和……らしい。




すみません、藤乃様がぶっ飛んだことやるの書きたかったんです笑

こっちも久しぶりに更新しました。
百合ヶ丘のアニメ本編が終わればいよいよラスバレ編を動かしていきます。(同時並行で百合ヶ丘でオリジナル章を書く予定。)

カラオケパートの選曲理由
大牙、憂斗、叶星、渚、侑利、聖児、灯莉、姫歌、奈々、藤乃→中の人ネタ(内、大牙のREVOLUTIONだけ大牙と飛羽真が作って提供という設定にしてます)
賢人、飛羽真→作者のハマってるコンテンツ、Paradox Liveの曲
イツキ、ミチル→タイムリーなひなぴよの曲をかけたかった。
高嶺、秋日、鈴夢→YouTubeにあるカバーの動画(内、石見舞菜香さんが別キャラでやってるため。)
悠夏→カバーの動画上がってなかったから雰囲気にあってる奴。


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プロローグ
第零章page1 はじめに、剣士の後悔あり。


本編開始2年前の話です。(つまり回想です。)
この物語は基本飛羽真視点でお送りします。


…………俺はあの日のことを二度と忘れない………

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

俺はあの時……義父さんに勝てなかった……

ブレイズ「ぐわぁ!!」

倫太郎が……

剣斬「ぐはぁ!!」

蓮が……

カリバー「無駄だ」

と容赦なく義父さんは斬り捨てる…

……なんでこんなことするんだ……義父さん……!!

エスパーダ「飛羽真!!しっかりしろ!!」

飛羽真「……っ!あぁ!!」

俺はクリムゾンドラゴン、賢人はゴールデンアランジーナへ変身して義父さんへ剣を振るった。

だが二人がかりでもだめだった……

俺は義父さんの攻撃をもろに食らい、変身を解除させられてしまった…

賢人は食らいついていたけどそれでも勝てなかった……

倫太郎も蓮もボロボロのまま、メギドと戦い…そして敗れた……

エスパーダ「尾上さん!!俺が撤退まで時間を稼ぎます!!飛羽真と共に撤退してください!!」

尾上さん、大秦寺さんに助けられ、俺は賢人を残し撤退することになった……

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

賢人Vision

尾上さん達に飛羽真を託した。父親の裏切りは息子の俺がケリをつける…!!

エスパーダ「俺が……あんたを止める!!」

カリバー「やれるものならな」

俺は思いっきり駆け出して父さんに向けて剣を振るった

エスパーダ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ガキィンッ!!

俺の剣は父さんには届かなかった。

エスパーダ「なっ…!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

カリバー「お前の剣では私には勝てない…。そして誰にも私は止められない」

『必殺リード』

『ジャアクドラゴン』

カリバー「これで終わりだ。」 

『月闇必殺撃』

『習得一閃』

 

エスパーダ「ぐっ……まだ……まだぁぁ!!」

(ここで絶対に止める…!!飛羽真や尾上さん達に手を煩わせるわけにはいかないんだ…!!)

「俺は…!!俺の思いを貫くッ!!」

俺は立ち上がり、ドライバーに聖剣を刺し

『必殺読破!』

黄雷抜刀!

ケルベロス!ヘッジホッグ!アランジーナ!三冊斬り!!

サ・サ・サ・サンダー!

エスパーダ「トルエノ・デル・ソル!!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

賢人「ぐはぁっ…!!」

俺はもろに攻撃を喰らい、変身が解ける

カリバー「フン…お前の物語もここで終わりだ。」

そうして父さんは闇の中へ消えていった。

 

賢人「はぁっ…はぁっ…」

飛羽真……俺はお前に……何も残せなかったな……

??「賢人っ!!」

??「賢人君っ!!」

賢人「…っ!!叶…星…高…嶺…!!どう…して…」

叶星「無理しないで…!!今助けるから…!!」

賢人「無理だ……闇黒剣に斬られた以上…俺はどのみち助かんない……」

高嶺「そんなこと言わないでちょうだい…!!希望は…」

賢人「ない……だから……最後に…約束を…してほしいんだ……!」

そうして俺は…雷鳴剣とワンダーライドブックの刺さったドライバーを高嶺に渡した。

賢人「高嶺…!この剣を…お前に託す…!!これで飛羽真を……みんなを……この世界を……守ってほしいんだ…!!叶星…!お前にはこれを持っていてほしい…!!」

俺はポケットにあった幼馴染4人で撮った写真を渡した。

賢人「高嶺と飛羽真を……支えてほしいんだ…!俺の代わりに……」

叶星「もう話さないで……傷が開いちゃう……!!」

賢人「俺は飛羽真に何も残してやれなかった……だからこそ……これくらいはしてやりたいんだ…!!頼む……!」

高嶺「えぇ…!!絶対に約束するわ…!!」

賢人「ありがとう……飛羽真を……頼んだ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

そうして俺は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇にのまれて消えていった……。




ブレイズと剣斬がどうなったか
それはまた次回…。

次回「第零章 激戦の末に遺りしもの」
戦いのあとに…残ったものとは……

2023 1/18(タイトル変更)
2023/02/22(大幅修正)


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第零章page2 「激戦の末に遺りしもの」

なんで第零章が続くのか……それはプロローグだから。
前回から時が進みます。


2ヶ月後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は……何もできなかった……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

倫太郎はズオスに敗れ……

蓮はデザストに敗れ……

二人とも戦死……

 

雷鳴剣黄雷とワンダーコンボとなる3冊はこっちに残っている…

今ソードオブロゴスで戦えるのは尾上さん、大秦寺さん

と自分の3人だけとなっていた……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

尾上vision

あれからメギドとの戦いはなく、ヒュージとの戦いがメインとなっていた。だが、俺も大秦寺も、そして飛羽真もあの時に負った大きな傷がまだ残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛羽真は今聖剣を持って戦っていない…。何故ならあいつはあの時を引きづってて、さらに大切な仲間を失ったことのショックによって戦える状況じゃないと俺が判断したからだ。高嶺の嬢ちゃん達も飛羽真の所へ来てはくれてるんだが…

 

飛羽真「っ!来ないで……ください………!」

飛羽真自身が拒絶をしてしまっている。

だからこそ俺達もあまり手を出しにくくなっている。

 

大秦寺曰く、あいつの剣はあの時の戦いでかなり傷ついてて直すには時間がかかるって言ってたから戦線復帰にはまだかかってしまいそうだな……

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大秦寺vision

あの戦いの後尾上と話し合いを行なった。

話の内容はもちろん今後のことについてだ。

飛羽真は呆然自失、倫太郎、蓮、賢人は戦死により剣士が減ってしまった……

私が桐ヶ谷さんの裏切りに気づいてさえいれば………!!

大秦寺「尾上。」

 

尾上「どうした、大秦寺。」

 

大秦寺「私たちはどうするべきだったのだろう……」

 

尾上「そんなもんは俺もわからん。だが、ひとつ言えるのは賢人のあの「最後の判断」は間違ってなかったと、俺は思ってる。」

 

大秦寺「何故だ?」

 

尾上「賢人は下手に飛羽真に責任を追わせたくなかったんだろ。何度か話相手になった時にな、「俺は飛羽真にまだなにも託せてやれてないんです。」ってあいつはいつも言ってた。全然そんなことはねぇんだがな。」

 

大秦寺「託せてやれなかったからこそ、あそこであいつは飛羽真のために自分がケリをつけると思い、私たちに撤退という判断を下したと言うわけか」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

そこから数ヶ月。

飛羽真vision

 

 

 

飛羽真「………っ!はぁっ…はぁっ…」

(ダメだ……剣を……長い間握ってられない……)

飛羽真「なんとか……しないとっ……!!尾上さん達まで……」

賢人やみんなの分まで……俺が……!!みんなを守るんだ……!!

飛羽真「はぁっ…はぁっ…ぐっ…」

限界だったのか、倒れ伏す俺。

(だめか……やっぱり……)

ヒュージ出現のサイレンの音が校内に鳴り響く。

(こんな状態で行けない……)

叶星「飛羽真くん!」

高嶺「飛羽真!」

飛羽真「叶…星…!高…嶺…!なんでここにっ…!」

高嶺「なんでって…出撃するからよ?」

飛羽真「無理だ……剣も握れないし変身も出来ない俺が行ったって足手まといだ……!!」

突然、叶星に頬を叩かれた。

叶星「そんなことないわ!私だって怖いわ…でもやるしかないのよ…!!」

高嶺「そう言って諦めないで頂戴!あなたはできる…!!」

2人「立ちなさい!桐ヶ谷飛羽真!仮面ライダー

セイバー!!」

飛羽真「……あぁ…!!先に行っててくれ!!後から合流する…!!」

(今度こそ……絶対に救う!!)

飛羽真「火炎剣烈火!!もう一度……俺と共に戦ってくれ!!」

そう言って俺は戦場に駆け出していった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

尾上vision

警報が鳴り、俺達は戦場に向かった。

 

尾上「行くぞ!!!大秦寺!!」

玄武神話

 

大秦寺「あぁ。」

ヘンゼルナッツとグレーテル

2人「「変身!!」」

一刀両断!

銃剣撃弾!

 

ぶった斬れ!ドゴッ!ドゴッ!土豪剣激土!!

銃でGOGO!否!剣で行くぞ!音銃剣錫音!!

 

バスター「こっちは俺がやる!!そっちは任せた!!」

スラッシュ「わかった。誘導も私に任せろ。」

俺達は分担して人々を守ることにした。

叶星「尾上さん!」

バスター「叶星の嬢ちゃん!飛羽真は!?」

叶星「あとから合流するそうです!」

バスター「そうか!!!あいつが来るまで、持ちこたえるぞ!!」

叶星「はい!!」

 

飛羽真が来るまで!俺たちが何とかする!!必ず来いよ!!飛羽真!!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

俺は戦場へと走り──

飛羽真「そこをどけぇぇぇぇぇぇぇ!」

ブレイブドラゴン!

ワンダーライドブックをソードライバーへ差した。

烈火抜刀!

飛羽真「………変身!!!」

ブレイブドラゴン!烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!

セイバー「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

走りながらヒュージやシミー達を斬り続ける。

(間に合え……!!今度こそ、絶対に救う!!)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

高嶺vision

私は叶星の指示で大秦寺さんと共に避難経路の確保に当たっていた。

スラッシュ「大怪我した後だろう。無茶は禁物だ。」

高嶺「わかっています…!だからこそできる限りのことをするつもりです…!」

スラッシュ「心得た。ここは私に任せろ。君は尾上達の元へ向かってくれ。」

高嶺「ですが!」

スラッシュ「いいから行け。それに今の君にならこの剣を託せると思う。」

高嶺「これは……!!」

 

 

 




まだ続きます。
次回第零章page3「覚醒の剣士」
(12月09日追記 編集しました。)
(12月29日追記編集しました。)
2023 1/18 飛羽真のセリフを少し変更。
2023/02/22(大幅修正。)


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第零章page3「覚醒の剣士」

新年初投稿です。
始まりの章、完結します。
(お気に入り登録ありがとうございます!感想の方もどしどしお待ちしております!!)


高嶺vision

 

高嶺「この剣は……!」

スラッシュ「持っていけ。今の君ならきっと使いこなせるさ。それに賢人との約束があるんだろ?」

高嶺「はい!!」

そうして私は雷鳴剣黄雷を手に取り……

『雷鳴剣黄雷』

ランプドアランジーナ

黄雷抜刀!

高嶺「変身!!」

ランプドアランジーナ!

ランプの精と雷鳴剣黄雷が交わる時、稲妻の剣が光り輝く!』

スラッシュ「宮川高嶺、今から君が仮面ライダーエスパーダだ。」

エスパーダ「賢人…あなたの力、使わせて貰うわ…!!」

 

そうして私は、叶星と合流することにした。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

セイバー「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

俺は跋扈するシミーを片付けながら進む。

セイバー「大秦寺さん!!」

スラッシュ「飛羽真か!」

セイバー「状況は!?」

スラッシュ「厳しい状況だ…私も尾上達の元へ行きたいがこの状況なのでな…」

セイバー「なら俺もここで!」

スラッシュ「いや、お前も…」

W(翔太郎)「いや!ここは俺らに任せろ!!」

セイバー「オーズ?!ダブル?!」

W(フィリップ)「ここは僕達が始末しておく。」

オーズ「俺達以外にも救援が来ておりますから!」

スラッシュ「助かる。セイバー、行くぞ!」

セイバー「わかりました!オーズ、W!すまない!ここは頼んだ!!」

そうして俺たちは尾上さん達の所へ向かった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

叶星vision

私は尾上さんと一緒に戦っていた。

バスター「叶星の嬢ちゃん!!まだやれるか!」

叶星「はい…!まだやれます!」

バスター「ならいい!今ならこれを託せる気がする!」

叶星「え…?!それは…!!」

バスター「あぁ、倫太郎の水勢剣流水だ…!今の嬢ちゃんならきっとこいつも答えてくれるさ。」

そうしてこの剣を手に取り……

水勢剣流水

ライオン戦記

流水抜刀!

叶星「変身!」

ライオン戦記!

流水一冊!百獣の王と水勢剣流水が交わる時、紺碧の剣が牙を剥く!

ブレイズ「仮面ライダーブレイズ…今叶星、参ります!!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

セイバー「尾上さん!!」

バスター「飛羽真!!やっと帰ってきたか!!」

セイバー「待たせてすみません…!!俺は覚悟を決めてきました!!今度こそ、絶対に守ってみせます!!」

バスター「いい心掛けだな!」

スラッシュ「悠長に話している時間はないぞ!」

セイバー「えぇ!行きましょう!!」

そうして俺達は大群を片付けに行った。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

allvision

メギドの大群を片付ける最中

月闇必殺撃

習得一閃

セイバー「?!」

バスター「なっ?!」

全員「ぐぁぁぁぁぁ!」

不意打ちを喰らい倒れる剣士たち……

セイバー「義父さん…!!」

バスター「桐ケ谷さんか…!!ここで決着つけようじゃねぇか!!」

カリバー「お前たちごときでは私には勝てん!!」

スラッシュ「行くぞっ!!」

駆け出すスラッシュ、バスター、セイバー。

カリバー「無駄なことを……」

必殺リード!ジャアクドラゴン

必殺リード!ジャアクドラゴン

必殺リード!ジャアクドラゴン!

月闇必殺撃!

習得三閃!

バスター「避けろ!!」

スラッシュ「っ!!」

セイバー「はっ…!」

セイバー「ぐぁぁぁぁ!」

攻撃をモロに喰らい、変身解除して倒れる飛羽真。

ブレイズ「飛羽真くん!」

エスパーダ「飛羽真!!」

ブレイズ「飛羽真くん!大丈夫?!」

飛羽真「あぁっ…心配ない…!

……その声…叶星と高嶺…!?お前らなんで…!」

バスター「俺らが嬢ちゃんらに託したんだ!!これはあいつらから言われてた事なんだ!!」

スラッシュ「それに今の彼女達ならお前のサポートもできる。」

ブレイズ「飛羽真くん、これは私達が自分で決めたことなの。」

エスパーダ「それに賢人に貴方のことを託されたのよ。」

飛羽真「2人とも……!!っ…!!」

立ち上がろうとするが倒れる飛羽真。

ブレイズ「ここは任せて!」

エスパーダ「後ろに下がっていて。」

2人「「やぁぁぁぁぁぁぁっ!」」

カリバー「その程度では私には勝てない。」

ブレイズ「うわぁぁっ!」

エスパーダ「ぐぅっ!」

飛羽真「2人とも!!

……俺ももう一度!!変身っ!」

飛羽真はセイバークリムゾンドラゴンへと変身し…

セイバー「はぁぁぁぁぁっ!」

カリバー「何っ!」

セイバーの斬撃により隙が生まれ…

セイバー「はぁぁぁっ!はぁっ!」

セイバーは押し返す。

カリバー「ぐぅ……!」

 

セイバーに押され気味だったカリバーが…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

カリバー「ならば、私も本気で行こう。」

ジャオウドラゴン

邪道を極めた暗闇を纏い、数多の竜が秘めた力を解放する!

セイバー「なんだあれは…!!」

バスター「まだあんなのを隠し持ってたのかっ!」

カリバー「言ったはずだ。今のお前たちでは私には勝てないと。」

ジャオウリード

闇黒剣月闇

Jump out the book. Open it and burst. The fear of the darkness.You make right a just,no matter dark joke.Fury in the dark.

『誰も逃れられない…!!』

セイバー「…っ!!叶星!高嶺!避けろぉぉっ!」

2人「「っ?!うわぁぁぁっ!!」」

バスター「嬢ちゃん達!!」

スラッシュ「飛羽真っ!」

セイバー「はい!!」

2人「「はぁぁぁっ!!」」

カリバー「無駄な足掻きを…」

飛羽真「ぐぁぁぁぁぁっ!」

まずいっ…変身が解けたっ…!!

スラッシュ「ぐはっ!!」

飛羽真「大秦寺さんっ!!」

大秦寺「ぐっ…問題…ない…!」

バスター「まだまだ!!」

カリバー「無駄だと…」

バスター「ぐぁっ!」

カリバー「言っている!!」

バスター「ぐぁぁぁぁぁぁっ!!」

そんな…尾上さんまで!!

尾上「なんだ…あの力は…!!」

叶星「強すぎる…」

俺はまだ…やれるっ…!!

飛羽真「まだ…終われないっ…!あんたは俺が倒す!!」

その時…

謎のワンダーライドブックが俺の元に…!

大秦寺「その本はっ!」

飛羽真「これは…!」

ドラゴニックナイト

尾上「あの本…覚醒したのか!」

飛羽真「っ!」

俺はその本を開き…

『ドデカイ竜をド派手に乗りこなす、ド級の騎士のドラマチックバトル…』

セットして…

飛羽真「はぁぁぁっ!変身!!!」

『Don`t miss it!(The knight appears.When you side,)ドメタリックアーマー!(you have no grief and the flame is bright.)ドハデニックブースター!(Ride on the dragon, fight.)ドハクリョックライダー!(Dragonic knight.)ドラゴニックナイト!すなわち、ド強い!』

セイバー「なんだ…!さっきより…力が出る…!!これなら……行ける!!」

カリバー「姿が変わろうと私には勝てない!!!」

セイバー「いや!勝てるさ!!」

カリバー「はぁぁぁっ!」

斬りかかってくるのを…

セイバー「はぁ!」

手で受け止めて…

セイバー「うぉぉぉぉっ!」

斬る!!

セイバー「?!これ…使ってみるか!!」

ドラゴニックブースター

ワン!リーディング!

ブレイブドラゴン

フレイムスパイシー!

セイバー「はぁぁぁっ!」

カリバー「ぬぁぁぁ!」

セイバー「義父さん!あんたの間違いは…俺が正す!!」

ドラゴニック必殺読破!

烈火抜刀!

ドラゴニック必殺斬り!

セイバー「神火龍破斬!!」

カリバー「お前に負ける私ではない…!!!」

ジャオウ必殺読破

ジャオウ必殺撃

カリバー「はぁぁぁ…!」

セイバー「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

カリバー「はぁぁぁぁ!!」

俺達は必殺をぶつけ合い…

カリバー「ぬぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

俺が勝った…!!

隼人「何故だ…」

叶星、高嶺「「隼人さん…!」」

隼人「私は間違っていたと言うのか…!!!」

飛羽真「義父さん…」

俺は近づき、手を差し伸べる…

隼人「私は…まだ…」

すると突然、義父さんは後ろから刺されてしまう…

隼人「ぐは…」

飛羽真「義父さんっ!!」

尾上「お前は…!!」

大秦寺「デザスト…!」

デザスト「悪いなぁ…俺はこいつに恨みがあってなぁ…」

デザストは義父さんを貫き、アルターブックを手に取った…!!

デザスト「こいつは返してもらうぞ」

飛羽真「待てっ!デザスト!!」

俺は追おうとしたが……

飛羽真「がっ……!!」

まずいっ…さっきまでの戦いの負荷がっ…

デザスト「ふっ…これで…俺は自由だぁぁ!!」

飛羽真「待てぇぇ!!デザストォォォォォ!!」

俺は…デザストに向かって叫ぶしか無かった…

飛羽真「はぁっ…はぁっ…義父さんっ…!」

俺は傷ついた体を押して…義父さんの元に向かい…

飛羽真「義父さん…しっかりしてくれ!」

叶星、高嶺「「隼人さん…!」」

隼人「私は…真理を探したかった…」

飛羽真「どういうことだ…?!」

隼人「私に果たせなかったものを…飛羽真…お前が果たしてくれ…そしてすまなかった…賢人を斬って…」

隼人「叶星君、高嶺君…飛羽真を…私の息子を…頼む…」

飛羽真「義父さん…!!義父さんっ!!」

隼人「闇黒剣月闇を…お前に託す…そうすれば…賢人の事がわかる…」

そうして…義父さんは息を引き取った…っ!!

飛羽真「うぅ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

俺は…泣くしかなかった…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

月日が経ち…

飛羽真「叶星、高嶺…」

叶星「どうしたの?」

飛羽真「2人とも、神庭女子に行くんだろ?」

高嶺「えぇ。そう決めたもの。」

飛羽真「言いづらいんだが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺も神庭に行くことにした。」

叶星「え?!」

飛羽真「正確には、尾上さんと大秦寺さんも一緒だけどね」

高嶺「また一緒に戦えるのね…!」

飛羽真「まだまだ弱い俺だけど…肩を並べて戦ってくれるか…?」

叶星「えぇ!!」

高嶺「当たり前よ。」

飛羽真「じゃあ…またよろしく…!!」

尾上「飛羽真!」

飛羽真「尾上さん?どうしたんです?」

尾上「闇黒剣月闇が消えた!!それに俺達が保管していた風双剣翠風と煙叡剣狼煙、時国剣界時も一緒にだ!!」

飛羽真「えっ!?」

叶星「なんですって?!」

高嶺「まずいですね…」

飛羽真「場所とかはわかるんですか?!」

尾上「今大秦寺が追っている…!!場所は恐らく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神庭女子藝術高校だ」




次から時系列が一気に飛びまして、レギオンストーリーまで話が飛びます。
それに伴い、人物紹介Part2を出してからの投稿となります。ラスバレ2周年までに、絶対人物紹介の続きを出します!!
不定期更新ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

(文章、下手で読みにくくて誠にすみません。感想等でアドバイス頂けたら嬉しいです。)

2023 1/18(追記)

気づいた方もいらっしゃるかな?
実はオーズとダブルがちょっとだけ出てるんですよ!
御台場女学校編もシリーズ書くため、先行出演って形で出しました!
2023/02/22(大幅修正)


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カラフルダイアリー編
第一章第1話page1「結成、グラン・エプレ〜集いし新たな仲間〜」


さて、本編!カラフルダイアリー編へと参ります!
めちゃくちゃ書くの大変でした!

余談ですが、ヘルヴォルの小説も書き始めました。同時進行で参りますのでよろしくお願いします!(百合ヶ丘やルド女、御台場もちゃんと書きます!)


飛羽真vision

 

 

『リリィの戦いは今日が最期かもしれず、命を賭すに値するかはリリィ自身が決めるべき』

 

この教訓を胸に、俺たちは人類の敵であるヒュージに立ち向かう。

俺たちは神庭女子藝術高等学校トップレギオン

――グラン・エプレ────

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

姫歌「ふふん、歌って踊って戦う、アイドルリリィ、ひめかのデビュー戦よ!みんな!あたしに着いてきなさい!」

そう言いながらヒュージに攻撃するこの子は『定盛姫歌』。世界一可愛いアイドルリリィを自称している。

 

灯莉「おお!あのヒュージすごくいいフォルムだねー!もっとこっち向いて!」

ヒュージの攻撃を回避しながらヒュージのフォルムのことを言ってるこの子は『丹羽灯莉』。ちょっと抜けてて時折変な事を言い出すけれど、実力は確か。

 

紅巴「ああー!憧れの叶星様と高嶺様、飛羽真様と同じ戦場で戦えるなんて、と、土岐は幸せ者です!」

 

この子は『土岐紅巴』。俺と叶星、高嶺を追って御台場女学校から追って来たらしい。元々はアーセナルの勉強をしてたからまだ戦い慣れてない。

紅巴「ヒィィ!」

 

 

叶星「あ、ちょっとあなたたち!しっかりと連携を──」

 

灯莉「定盛、あのヒュージ、スケッチするからちょっと抑えててー!」

姫歌「定盛じゃなくてひめひめ!あとこんなところで、スケッチブック広げるな!」

ヒュージ「キィィィィィ!」

姫歌「きゃあ!泥が跳ねてひめかの服が汚れちゃったじゃない!これじゃ、ひめかの魅力がさがっちゃうわ!」

紅巴「あわわわ……。ひゅ、ヒュージが!?」

!?まずい!!

高嶺「紅巴さん、危ないわ!」

飛羽真「危ない!!」

そう言って俺と高嶺はヒュージに斬撃をする。

紅巴「た、高嶺様!?飛羽真様!?はうううう……。」

高嶺「大丈夫、紅巴さん?」

飛羽真「怪我はないか!」

紅巴「高嶺様が、土岐を抱きかかえて、飛羽真様が心配を……。……土岐は、もう思い残すことはありません。」

紅巴ちゃんが突然気絶する。

高嶺「ちょっと、どうしたの?こんなところで、気を失わないで!」

飛羽真「おーい!紅巴ちゃん?!」

なんか紅巴ちゃんが辞世の句みたいなこと言って気を失うし…

灯莉「いいな、いいなー!あのヒュージもいいなー。定盛、今度はあのヒュージを捕まえておいて!」

なんか灯莉ちゃんはスケッチする事考えて戦ってないし…

姫歌「だから、ひめひめだっていってるでしょうが!!あーもう!これじゃ歌えないじゃないのよ!」

姫歌ちゃんはヒュージ相手に歌おうとしてるし…

飛羽真「ほんとに大丈夫なのか…?今回のグランエプレ…」

叶星「…………。これは……ダメね……。」

1年生が自由すぎて叶星も困り果ててるし…

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

遡ること2日前───

紅巴「…………ふぅ。」

(ついにこの日がやってきました……。今日からわたしもこの学び舎で「あの方々」と共に──)

叶星「ごきげんよう。」

飛羽真「ごきげんよう。」

相変わらずこの挨拶は慣れねぇなぁ…。

紅巴「はっ……!?」

高嶺「貴方新入生ね。入学式が行われる講堂はあちらよ。」

紅巴「か、かなほさま……たかねさま……とうまさまも!ととと、ときは……っ!」

 

(とき…?時間はまだ平気だぞ…?緊張してるのかな?)

 

叶星「とき……時間のこと?大丈夫よ、入学式が始まるのはもっと後だから。」

 

(ナイス叶星!)

 

高嶺「もしかして道がよくわからないの?案内してあげましょうか……ほら、手をお出しになって?それとも腕を組むのがお好みかしら?でも歩きにくいのは困ってしまうわね。」

 

(高嶺、それを新入生にするなよ…やるなら俺に…って何考えてんだ俺は!!!)

 

紅巴「はっ、はっ、はぁ、はぁ、は、はぁっ、はっ──」

叶星「あ、あなた、大丈夫?入学式前に保健室に連れていきましょうか?」

 

(この子、病弱だったりするのか…?)

 

紅巴「し、心配無用です、少し持病のシャクが出ただけですので……。わたし、失礼いたします……っ。」

飛羽真「おぉい、君!!」

高嶺「あら…行ってしまったわ。」

飛羽真「持病のシャクって…」

高嶺「なんだか時代劇の登場人物みたいな子だったわね……ふふっ。」

叶星「……高嶺ちゃん、わかって言ってるでしょ?高嶺ちゃんの言動は新入生にとっては刺激が強いんだから。あんまり惑わすようなことをしては駄目よ?」

飛羽真「あと、すぐああいったことやるなよ。あの子ちょっと困ってたぞ」

高嶺「……私だけではないようだけれどね……うふふふ。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

紅巴vision

紅巴「はぁ、はぁ、はぁ……うぅぅっ!こ、声をかけられてしまいました……っ。あの御三方から朝の挨拶をしていただけるなんてっ、嗚呼っ、土岐は幸せ者です……もう悔いはありませんっ!そうだ、忘れないようにこの出来事をメモしなければ……。帰ったら日記に御三方との思い出を書いて……ふふふ……っ。」

灯莉「どうせなら絵日記にしちゃおうよ☆そっちの方がぜーったい楽しいって!」

紅巴「なるほど、それはいいアイディアですね。絵は苦手ですが、叶星様たちのお姿を残すのは確かに──って、ど、どちら様ですか……っ!?」

灯莉「ん?ぼくは灯莉だよ?」

紅巴「え……えーっと……。」

姫歌「こら、灯莉。初対面の子に絡みづらい挨拶するのやめなさいよ。」

 

(し、知らない人が増えました……)

紅巴「……え、えっと、……あなた方は、その……。」

姫歌「あぁ、自己紹介が遅れたわね。あたしは1年生声楽科の……ひめかよ!ひめひめって可愛く呼んでくれて構わないわ!」

紅巴「えっ、声楽科、ですか……?」

姫歌「で、さっき名乗ったけど、こっちは灯莉。って、人が話してるのにどこ行ったのよ!?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

叶星たちと話をしていると…

灯莉「ねぇねぇ、せんぱいたちってアイドルなのー?」

(ん?この子も新入生かな?)

叶星「えっ、ど、どういうこと……?というか、あなた……誰?」

遠くでさっきの子が…

紅巴「ひぇ……っ!?か、叶星様に話しかけ──」

姫歌「ちょっと、灯莉!ひめかが話してるのに勝手に行かないでよ。」

(この子は灯莉ちゃんって言うのか。なんだか不思議な子だな。)

高嶺「貴方たち、ふたりとも1年生ね?」

灯莉「うんっ☆ぼくは丹羽灯莉。」

姫歌「あたしは、ひめかっていいます!親しい友達からはひめひめって呼ばれてますっ♪」

(ピンク髪のあの子は姫歌ちゃんか。)

叶星「ひめひめ……可愛くて素敵なお名前ね。」

姫歌「っ!?ですよね、ですよねっ!ふふふ、叶星様から可愛いって言われちゃった♪」

(この子、なんかチョロいな…大丈夫か?)

灯莉「ぼくは定盛☆って呼んでるよ!」

(さだもり………???)

高嶺「さだもり……?」

姫歌「ちょっ!こら、灯莉!」

飛羽真「新しい愛称なのか?」

姫歌「……え、えーっと、ひめかの苗字が定盛っていって……ひめか的にはちょーっと可愛くないから呼ばれたくなくて……。」

叶星「うん、わかったわ姫歌ちゃんと灯莉ちゃんね、どうぞよろしく。」

姫歌「は、はい……っ♪」

高嶺「……それで。向こうの木陰からじっとこちらを見つめている彼女はお友達?」

飛羽真「あの子、さっきの子だよな」

紅巴「はぅっ!」

姫歌「あー、そういえば。ちょっとお待ちくださいませー。」

そう言って、姫歌ちゃんはさっきの子を木陰から連れてきた。

紅巴「ままままま、まっ、まま──」

姫歌「どしたの?」

飛羽真「ん?どうした?」

紅巴「土岐には刺激が強すぎます……っ!」

叶星「だ、大丈夫?ってあら……さっき会った子ね。姫歌ちゃんたちのお友達だったのね。」

紅巴「え、いえ、先ほどあったばかり──」

灯莉「そうだよ☆ぼくたち、さっき友達になったんだー♪」

紅巴「え──」

飛羽真「そういや、名前聞いてなかったね。名前は?」

紅巴「は、はい……土岐、紅巴と申します……。」

飛羽真「土岐紅巴ちゃんか……」

叶星「よろしくね、紅巴ちゃん。」

紅巴「はぁぁ……っ!」

飛羽真「なんかこの子、俺らが話しかけると幸せそうな顔してるな。俺は桐ヶ谷飛羽真。造園科の2年だ。こっちは学友の今叶星と宮川高嶺。」

紅巴「ぞ、存じております!御三方は神庭でも有名なリリィでいらっしゃいますから……!」

高嶺「あら、そうなの?なんだか恥ずかしいわね、ふふふ。」

飛羽真「まぁ…あんだけ戦ってれば、ちょっとでも知られてるんだろうね」

灯莉「そーそー!せんぱいたちは神庭のアイドルだって定盛が言ってたー☆」

紅巴「あ、アイドル……!」

飛羽真「その部類、俺入ってないよね?」

なんだか不安だなぁ。

姫歌「違うわよ、おふたりにはアイドルリリィとして輝く素質があるって言ったの!」

紅巴(わかる……それ、わかります……!)

叶星「アイドルリリィって何かしら……?高嶺ちゃん、飛羽真くん、知ってる?」

高嶺「いえ、初めて聞いたわ。でも芸能人のような扱いを受けているリリィはいるわね。」

飛羽真「例えば百合ヶ丘の郭神琳さんとかは雑誌のモデルに抜擢されてたし。アイドルリリィって名前だし、歌って踊れて戦える子ってことか?」

姫歌「そう、それです!!神琳はひめかのライバルなの!それをひめかに黙ってモデルになるなんて……アイドルデビューして見返してやるんだから!」

(勝手にライバル認定されてる神琳さんぇ…)

飛羽真「いや、神琳さんも別に黙ってたって訳じゃないだろ…」

叶星「へぇ、姫歌ちゃんは神琳さんとお知り合いなのね。」

そう叶星が言うと…

姫歌「いえ、会ったこともないですけど?」

思わず突っ込んじゃったわ……

飛羽真「え、ないのにライバル認定してたの?!」

高嶺「……ふふ、面白い子ね。」

はぁ…

飛羽真「なんか…突っ込むの疲れてきたわ…」

姫歌「ひめかが目指すのは面白いアイドルではなくて可愛いアイドルリリィなんですっ。」

飛羽真「あ、そここだわるんだ。」

叶星「アイドルリリィ……か。」

叶星がそうつぶやくと、姫歌ちゃんはこう言った。

姫歌「そう、ひめかが目指すのは弱きを救い、戦場で輝き、そして人々に癒しと潤いを与える存在――」

飛羽真「戦う目標、しっかりしてんだね。」

姫歌「そんな究極的にキュートでポップなアイドルリリィになるんです!」

飛羽真「まさかのアイドルリリィとしての目標だったわ」

灯莉「ぼくは芸人の方が合ってると思うんだけどな〜。定盛、面白いんだもん☆」

飛羽真「まぁ、年下の初対面の子にこう言うのまずいと思うけど、灯莉ちゃんの言葉に納得しちゃったよ。」

姫歌「ア・イ・ド・ル、だって言ってるでしょ!飛羽真先輩もそういうこと言わないでください!」

叶星「……そうね、姫歌ちゃんは可愛らしい衣装がお似合いだわ。声だって可愛いし、アイドルを目指すのも納得かな。」

飛羽真「確かに。かなりアイドル向きだね。」

姫歌「っ、叶星様、飛羽真様……♪」

紅巴(あぁ、人を褒めてるおふた方も素敵です……)

高嶺「それで、そのアイドル志望の貴方たちが叶星にどんな用かしら?」

姫歌「いえ、声をかけたのは叶星様だけじゃなく、高嶺様と飛羽真様にもです。」

 

……あ、俺も?!

高嶺「あら、そうなの?」

姫歌「ずばり!御三方にはひめかのアイドルリリィ部に所属してほしいんです!!」

飛羽真「アイドルリリィ……部?そんなのあったっけか」

姫歌「御三方は名門御台場女学校出身のエリートリリィですよねっ。そして叶星様は神庭女子を代表するレギオン、グラン・エプレでリーダーを務めた逸材でいらっしゃいます!」

そう言う姫歌ちゃんに続いて紅巴ちゃんも……

紅巴「そ、そうです!強いだけじゃなく、そのまま美しさ可憐さは他の追随を許さない……!」

飛羽真「(あれ、もしかしなくてもこれ俺も入ってる…?)」

紅巴「そして、何よりも御三方の関係性!幼い頃から共に生き、共に戦い、共に傷ついたその絆は何人たりとも侵すことのできない聖域と呼べますっ!」

飛羽真「(え、そうなの?俺らってそんな扱いだったの?!)」

姫歌「そんな御三方だからこそ、ひめかのアイドルリリィ部に加わっていただきたいんです……!」

叶星「んー、そんな風に言われると照れるわねぇ。それにアイドルリリィ部って……ねぇ、高嶺ちゃん、飛羽真くん?」

高嶺「そうね……確かに叶星は私にとってのアイドルだわ。」

飛羽真「高嶺も叶星と同じく俺のアイドルだけどな。」

叶星「きゅ、急に何言ってるの、高嶺ちゃん、飛羽真くん?」

高嶺「でも叶星には私だけのアイドルでいてほしい。叶星のこと、独り占めにしたいの……ふふふ。」

飛羽真「じゃあ俺は高嶺を独り占めにしたいね。叶星もな。」

そんなこと言ってたら…

紅巴「んは……っ!」

姫歌「飛羽真様、とんでもない爆弾発言……」

 

姫歌ちゃんがそう言ったけど、そんなに驚くことか…?

 

姫歌「ちょ、ちょっと紅巴!急に倒れてどうしたのよっ?」

紅巴「(叶星様……高嶺様……飛羽真様……土岐には尊すぎます……っ)」

灯莉ちゃんが口を開いて…

灯莉「あのね、あのね!ぼくは衣装担当なんだよっ☆」

飛羽真「……いつの間に決まってたんだね。」

姫歌「はい、入学前オリエンテーションで灯莉の作品を見て、そのセンスにビビッときてスカウトしたんです。ひめかがアイドルリリィとしてデビューした暁には、きっと灯莉の美術センスが必要になるんと思うんです……!」

灯莉「ねぇねぇ!せんぱいたちの衣装は角、何本欲しい?ぼく、ユニコーンが好きなんだけど、せんぱいたちはどう?衣装から生やしたら可愛いよねっ☆」

飛羽真「ユ、ユニコーン??(そんなワンダーライドブックはなかったはず…)」

姫歌「角なんか1本もいらないわよ!どこに角の生やしたアイドルがいるのよっ!?」

灯莉「そうだ!角だけじゃなくて尻尾も大事だよね〜♪赤に青にピンク…あっ、レインボーなんかもいいねっ☆」

姫歌「……少しはひめかの話も聞きなさいよ。」

飛羽真「(うん。それは思っちゃった。ごめんね灯莉ちゃん。)」

高嶺「ふふ…個性的な子ね。」

飛羽真「たしかにな。」

姫歌「あ、あのですね!本当にセンスはいいんです!ただ、ちょっとフリーダムなところをなんとかすれば!ほら、紅巴も部員なんだからなんとかしてっ!」

紅巴「へっ?と、土岐もですか!?ご、ご一緒してよろしいのですか……っ?」

灯莉「あはははっ、いっぱいいた方がぜったい楽しいよ!みんな、よろしくね☆」

飛羽真「あはははっ!」

叶星「……ふふっ、今年の1年生は賑やかな子が揃ってるわね。」

高嶺「そうね……こんな子たちと一緒だったら楽しいでしょうね。」

飛羽真「ん?どうした、高嶺?」

高嶺「……いえ、なんでもないわ。それより入学式が始まるわ……行きましょう、叶星、飛羽真。」

そろそろ入学式だから呼びかけておく。

飛羽真「3人とも、入学式に遅れちゃダメだからな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

叶星「お待たせ、高嶺ちゃん、飛羽真くん。」

飛羽真「おう、お疲れ!」

高嶺「お疲れ様、叶星。新入生への挨拶、素晴らしかったわ。」

叶星「ふふっ、ありがとう。少し緊張してしまったけど、変じゃなかった?」

飛羽真「どうかな…いつもの叶星って感じだったぞ」

叶星「そう……だったら良かったわ。」

高嶺「それより、移動しましょうか。これからグラン・エプレの任命式でしょ?」

飛羽真「そうだな。行こうぜ!新しいメンバーと会えるのかー!」

叶星「楽しみねっ」

高嶺「嬉しそうね、叶星、飛羽真。」

飛羽真「そりゃそうだろ!後輩が来るんだぜ?」

叶星「高嶺ちゃんは嬉しくないの?私たちの後輩……新しい仲間に会えるのよ?」

高嶺「ふふっ、そうね。どんな可愛い子が来てくれるのか……楽しみだわ。」

飛羽真「高嶺、新入生を惑わせるようなこと、するなよ?」

高嶺「あら飛羽真、人聞きが悪いわね。私はただ、可愛い子たちと触れ合いたいだけよ。」

飛羽真「そういうのは俺たちだけにしろっての…」ボソリ

高嶺「飛羽真?」

飛羽真「ん?なんでもない。(やべぇつい本音が。)」

叶星「高嶺ちゃんの場合はそれで下級生がメロメロになってしまうんだから……自重してね?」

高嶺「はいはい。」

飛羽真「頼りになる子たちならいいな。そしたら高嶺の負担も──」

高嶺「まだそんなこと言ってるの、飛羽真。私の身体だったら大丈夫だって言ったでしょう?」

そう釘を刺される。

飛羽真「………。」

高嶺「……とにかく、この話は終わりよ。早く校長先生の所へ行きましょう。」

叶星「そうね、グラン・エプレのリーダーが任命式に遅れたら示しがつかないもの」

飛羽真「行こう、叶星、高嶺。」

高嶺「…………。」

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飛鳥vision

飛鳥「叶星達、何を話しているのかしら…」

っ?!あの子は…

飛鳥「灯莉…!?良かった…生きてたのね…!!」

 

でも…今の私にあの子に会う資格なんてないわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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叶星「失礼いたします。」

灯莉「あ、さっきのせんぱいたち!」

飛羽真「ん?あ、灯莉ちゃんたちか。」

姫歌「ぇ……えぇぇ〜っ!?」

紅巴「か、叶星様に高嶺様、それに飛羽真様まで…っ!1日に2度もこんな近くで…あぁあっ。」

高嶺「……どうしたの、貴方たち。」

姫歌「ひめかたち、教導官にここに集まるように言われたんです。詳しい話はそこでするからって……。」

灯莉「入学早々、先生に呼び出しされるとか、定盛は大物だーっ☆」

姫歌「呼ばれたのはあんたもでしょ!」

叶星「……2人とも、これってもしかして……。」

高嶺「……そういうことになるのかしらね。」

飛羽真「そうだね。」

姫歌「えっ、どういうことですか?」

 

あ、校長先生が来た。

 

校長「皆さん、お集まりのようですね。」

叶星「ごきげんよう、校長先生。」

校長「今叶星さん。先ほどは生徒代表としての挨拶、ありがとうございました。」

叶星「もったいないお言葉……ありがとうございます。」

灯莉「はいはーい!丹羽灯莉、さんじょーしました☆」

飛羽真「ちょ、灯莉ちゃん… 」

姫歌「ちょっと、灯莉!校長先生の前で……も、申し訳ありません。」

紅巴「あ、あの、わたしたち、ここにいると邪魔になるのでは……?いったん、退席させていただいて……。」

校長「いえ、貴方たちにはいてもらわなくては困ります。定盛姫歌さん、丹羽灯莉さん、土岐紅巴さん。」

紅巴「え……っ。」

姫歌「ひめかたちを呼んだのは校長先生だったの……?」

校長「……ではレギオンの任命式を行います。今叶星さん。」

叶星「はい。」

校長「貴方には引き続き、グラン・エプレのリーダーをお任せします。トップレギオンとしての誇りを持ち、リリィとしての使命を果たし神庭女子藝術高校の生徒の手本となることを期待します。」

叶星「はい……。そのお言葉、胸にしかと刻みました。」

校長「宮川高嶺さん、貴方も同じくグラン・エプレの一員として、今叶星さんを支えてあげてください。」

高嶺「かしこまりました。」

校長「桐ヶ谷飛羽真さん。貴方もグラン・エプレの一員として仲間たちを引っ張ってあげてください。」

飛羽真「かしこまりました。剣士の誇りに懸けて、その使命、きちんと務めます。」

紅巴「はぁぁ〜っ。トップレギオンの……グラン・エプレの任命式です……!この目で……生で見れるなんて、土岐はもう……っ!」

姫歌「それはすごいけど……なんでひめかたちが立ち会うの?」

飛羽真「それは君らもグラン・エプレの一員になるからだ。」

紅巴「………………………へっ?」

灯莉「えっ、本当にぃ〜?やったー!ぼくもかなほせんぱいたちと同じレギオンだ〜☆」

姫歌「う、ウソ……でしょ。」

高嶺「嘘ではないわ。……ですよね、校長先生。」

校長「えぇ、その通りです。貴方たち3名をグラン・エプレの新しいメンバーに任命します。」

叶星「これからよろしくね、姫歌ちゃん、灯莉ちゃん、紅巴ちゃん。」

紅巴「あは……あははは……っどうも朝から夢のような出来事が目白押しと思ったら……。なるほど、ぜんぶ夢だったんですね……。」

飛羽真「夢じゃないよ、紅巴ちゃん。」

姫歌「ひめかがグラン・エプレ……神庭のトップレギオンに選ばれたの!か、考えてみれば当然のことよね。アイドルリリィを目指すひめかが所属するとしたらグラン・エプレ以外のレギオンはあり得ないものっ!」

灯莉「あははっ☆定盛、足がぷるっぷるしてるよ〜♪」

姫歌「これは武者震いよっ!」

飛羽真「姫歌ちゃん、隠しきれてないよ」

ほんとに面白い子達だなぁ。

叶星「まさか、今朝会ってた子たちがグラン・エプレのメンバーに選ばれてたなんて……運命を感じてしまうわね。」

高嶺「ふふっ、運命の出会いなんて素敵じゃない。……貴方もそう思うわよね、紅巴さん?」

紅巴「……たかね、さま……。えっと、わたし………ほんとうにゆめじゃ……ない……?」

飛羽真「そうだね、俺たちは今から同じレギオンのメンバーだ。期待してるよ、紅巴ちゃん。」

紅巴「…………。」

叶星「紅巴……ちゃん?」

姫歌「ちょっと衝撃が強かったみたいですね……。ほら、紅巴!しっかりしなさいっ!」

校長「では、グラン・エプレの皆さんに最後にひとつだけこの言葉を授けます。」

叶星「……はい。」

校長「『リリィの戦いは今日が最期かもしれず、命を賭すに値するかどうかはリリィ自身が決めるべき』この言葉に我が神庭女子藝術高校の思想と理念が詰まっています。いかなる時もこの言葉を胸に貴方たちの務めを果たしてください。」

叶星「はい……心得ました。……みんな、手を合わせてもらえるかしら。」

飛羽真「あぁ。」

灯莉「うんっ、いいよー☆」

姫歌「ほら、紅巴。いつまでもぼーっとしてないのっ。」

紅巴「は……はい……ぃ。」

高嶺「……準備できたわ、叶星。」

叶星「えぇ……ここに誓いましょう。私たちグラン・エプレは守るべきもののために生命を燃やし、崇高なる意思の元で戦い抜きます……!」

叶星「(今年こそ、この新生グラン・エプレを、神庭の誇れるレギオンにしてみせる!)」

飛羽真「(今度こそ、この5人を、絶対に守って見せる……!!!)」

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次の日──

ヒュージ「ピィィィ!!!」

飛羽真「ヒュージ発見。叶星!戦闘開始の号令を!!」

叶星「うん。みんな、今日はグラン・エプレの記念すべき初実戦。気を引き締めていくわよ!結成したばかりではあるけれど、あなたたちは、神庭のトップレギオンに選ばれた実力者。自信を持って戦いに挑みなさい。」

灯莉「はいはーい!ユニコーンみたいなヒュージがいるといいなー!」

姫歌「ここから、ひめかのアイドルリリィとしての伝説が始まるのよ!」

紅巴「叶星様と、高嶺様と飛羽真様の戦闘をまぢかで見れるなんて……。か、カメラの準備を。」

自由だなぁ…。

飛羽真「大丈夫かなぁ…。」

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桐ヶ谷飛羽真の記録。

グラン・エプレの新メンバー、定盛姫歌、丹羽灯莉、土岐紅巴。この6人でリリィとしての使命を果たす。

賢人…お前の分まで俺は戦うよ…!だから見ててくれ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、高嶺が後輩たちに話しかけられるのを見ているとなんか心がむず痒い感じがする。

なんなんだこれは─────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしたら、俺は宮川高嶺という1人の少女に、恋をしているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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飛鳥vision

 

飛鳥「灯莉…生きててよかった……」

そう呟いてたら…

組織から持ってきた闇黒剣月闇が………光っている……?!突如、闇黒剣から闇が出てきた……?!

 

飛鳥「っ!何?!」

闇黒剣月闇から…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んだはずの桐ヶ谷賢人が……現れた……

賢人「……。」




時系列としては、プロローグ→神庭入学→本編となっているので、飛羽真君も軽口を叩けるようになりましたよ。

次回「第一章page2:1年生との交流」


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第一章第1話page2:「結成、グラン・エプレpart2〜1年生との交流〜」

グラン・エプレの新章、カラフルデイズ・エンドが公開されるから、頑張ってストーリー終わらせます!!

オリジナルシーンもあります!!



飛羽真vision

 

姫歌「ふふん、歌って踊って戦う、アイドルリリィ、ひめかのデビュー戦よ!みんな!あたしに着いてきなさい!」

姫歌ちゃんはそう言いながら銃撃をしていく。

ヒュージも応戦しようと攻撃を仕掛けてくる。

灯莉「おお!あのヒュージすごくいいフォルムだねー!もっとこっち向いて!」

紅巴「ああー!憧れの叶星様と高嶺様、飛羽真様と同じ戦場で戦えるなんて、と、土岐は幸せ者です!……ヒィィ!」

叶星「あ、ちょっとあなたたち!しっかりと連携を──」

灯莉「定盛、あのヒュージ、スケッチするからちょっと抑えててー!」

姫歌「定盛じゃなくてひめひめ!あとこんなところで、スケッチブック広げるな!」

ヒュージが攻撃を仕掛ける。

姫歌「きゃあ!泥が跳ねてひめかの服が汚れちゃったじゃない!これじゃ、ひめかの魅力がさがっちゃうわ!」

紅巴「あわわわ……。ひゅ、ヒュージが!?」

高嶺「紅巴さん、危ないわ!」

飛羽真「危ない!!」

そう言って俺と高嶺はヒュージに斬撃をする。

紅巴「た、高嶺様!?飛羽真様!?はうううう……。」

高嶺「大丈夫、紅巴さん?」

飛羽真「怪我はないか!」

紅巴「高嶺様が、土岐を抱きかかえて、飛羽真様が心配を……。……土岐は、もう思い残すことはありません。」

紅巴ちゃんが気絶した?!

高嶺「ちょっと、どうしたの?こんなところで、気を失わないで!」

飛羽真「おーい!紅巴ちゃん?!」

なんか紅巴ちゃんが辞世の句みたいなこと言って気を失うし…

灯莉「いいな、いいなー!あのヒュージもいいなー。定盛、今度はあのヒュージを捕まえておいて!」

なんか灯莉ちゃんはスケッチする事考えて戦ってないし…

姫歌「だから、ひめひめだっていってるでしょうが!!あーもう!これじゃ歌えないじゃないのよ!」

姫歌ちゃんはヒュージ相手に歌おうとしてるし…

飛羽真「ほんとに大丈夫なのか…?今回のグランエプレ…」

叶星「…………。これは……ダメね……。」

1年生が自由すぎて叶星も困り果ててるし…

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その後…

 

叶星「はぁ…。」

ため息をつく叶星。

飛羽真「グラン・エプレの記念すべき初実戦、どうだった?」

俺は叶星に問いかけた。

叶星「飛羽真くん……。高嶺ちゃん……。」

高嶺「ふふ。そんな落ち込まないで、叶星。一応、無事に任務は達成出来たんだから。」

飛羽真「まぁでも、俺たちはトップレギオンなわけだし、あの戦い方じゃあ先が思いやられるな……。」

高嶺「まだ結成したばかりなのだからしょうがないでしょう。私たちのグラン・エプレがどうなっていくのかはこれからよ。」

叶星「……………。うん、そうね。そうよね!これからよね!そうと決まれば、まずは一年生のみんなと親睦を深めるところからやってみるわ!」

高嶺「ええ。その意気よ。」

飛羽真「そうは言ってもなぁ……。あの子達めちゃくちゃ自由なんだよね……。」

そう言ってたら、大秦寺さんがこっちに来ていた。

慎一「高嶺、きみの方は大丈夫なのか?今回、一年生達をサポートしながらだったんだろう?身体への負担とかは大丈夫だったのか?」

高嶺「……私は大丈夫です、心配しないでください。」

飛羽真「でも、無茶はするなよ?俺も叶星も、高嶺に負担のかからないように頑張るからな。」

叶星「そう、頑張るね…!!」

高嶺「飛羽真も叶星もまだ昔の事を引きずっているのね…」

叶星「だって、私のせいで高嶺ちゃんが─」

言いきろうとした時、高嶺が口を挟む。

高嶺「やめて。あれは私が望んでしたこと。貴方のせいじゃない。飛羽真も同じよ。」

飛羽真「でも…」

高嶺「私は大丈夫だから、気にしないで。」

飛羽真「……わかった。」

慎一「飛羽真。ちょっといいか。」

俺は大秦寺さんに呼ばれた。

飛羽真「はい、なんです??」

そのまま外へ向かった。

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廊下

 

飛羽真「聖剣の在処がわかったんですか?!」

慎一「それはまだわからない…だが、ある程度は掴めている…。」

飛羽真「歯切れが悪いですね……」

慎一「あぁ、まだはっきりと分からない以上、ゲヘナなどに使われてなければいいが。」

飛羽真「ですね…」

慎一「私は尾上と連絡を取りあい、再び捜索にあたってみる。こちらは任せたぞ。」

飛羽真「はい!任せてください!!」

そうして俺は部屋に戻った。

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その後

屋上

 

ふぅ………ん?メール?

飛羽真「悠夏?なになに…『飛羽真兄さま、元気にしてますか?悠夏は元気です。高嶺姉さまも元気ですよね??』なんか圧が強いな…まぁ元気だけどな。『突然なんですけど私、そろそろ日本に戻ろうと思います。いつになるかは分からないけれど、今年中には戻ります!これは誰にも言わないでください!』…わかったよ。……『PS、飛羽真兄さま、そろそろ高嶺姉さまとお付き合いしないんですか?』ブフッ!!はぁっ?!『帰るまでにお付き合いしてくださいね?』」

なんつーこと書いてんだこの子…

飛羽真「やっべ、お茶吹いちまった…」

俺は床を拭いていると……

聖児「どうしたんです?先輩っ?」

急に聖児が呼んできた。

飛羽真「うおっ!なんだ聖児か…」

聖児「なんだってなんですか先輩……今のは?」

飛羽真「うちの知り合い。今海外にいるんだけどそろそろ帰ってくるよって連絡だった。ってお前授業は?」

聖児「あぁ、一瞬で片付けましたよ。あんなの楽勝すぎてつまんなさすぎます。そういう先輩は?」

相変わらず天才で完璧だなぁ。

飛羽真「ん?ただのサボり。正確にはさっきまでずっとトレーニングしてた。」

聖児「いいですね…俺も仮面ライダーの力が欲しい…」

そうつぶやく聖児に俺はとあることを話す。

飛羽真「大秦寺さんが今なんか作ってるらしいけど、出来たら貰えば?」

聖児「そうなんですか?!大秦寺さんだって忙しいのに……」

飛羽真「息抜きの一環なんだろうな。……ところで、聖児って、好きな子とかいるの?」

聖児「えっ…まぁ、いますよ?幼なじみなんですけどね。」

あ、いたんだ。

飛羽真「奇遇だな。俺も同じく。」

聖児「そうなんですね…今その子、グラン・エプレに所属してるらしくて…」

もしかしてと思い、俺は聖児に言った。

飛羽真「ん…?まさか灯莉ちゃんとかと知り合いか?」

聖児「りーちゃんを知ってるんですか?!」

その反応はそういう事ね。

飛羽真「知ってるも何も、同じレギオンだし。」

聖児「それ早く言って欲しかったです!!」

言われてないから言ってないだけなんだよな………。

飛羽真「ふーん、なるほどねぇ、灯莉ちゃんが好きなのか。」

聖児「そういう先輩は、誰なんですか?高嶺先輩ですか?叶星先輩ですか?」

飛羽真「さあな。お前の想像に任せるよ。んじゃ、俺は部屋に行くよ。」

俺は質問に答えず部屋に戻った。

聖児「なんで教えてくれないんですかー!!」

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出撃後

 

姫歌「ふぅ…疲れたー。」

紅巴「そうですね…今日は訓練の最中に出撃がありましたから。」

飛羽真「被害がほぼなくてよかった。」

姫歌「と言っても、ヒュージはほとんど叶星様達が倒したんだけどね。勝手に動こうとする灯莉を止めるのが一番疲れたわ。」

灯莉「んーと、えーと……たしかここんところがこうなってー。」

姫歌「疲れさせた張本人はこんな感じだし。」

のんびりしてたら高嶺と叶星が来た。

飛羽真「……おぉ叶星、高嶺。お疲れ。」

叶星「お疲れ様、みんな。」

紅巴「あ……叶星様!それに高嶺様も!」

高嶺「今日はご苦労だったわね。訓練もあったし疲れたのではなくて?」

姫歌「ぜ、全然ですよ!元気があり余って……これからランニングでもしようかなって!」

飛羽真「さっき疲れたって言ってたよね?」

灯莉「あれぇ〜さっきのヒュージどうなってたっけ?たしか、こう腕がにょろーんってなってたような…」

飛羽真「ふふ…自由だなぁ」

高嶺「さっきのヒュージなら、もう少し下の方から腕が生えていたわね。色ももっとくすんだ灰色をしていたはずだわ。」

高嶺のやついつの間に…。

灯莉「あっ、そうだった☆うんうん、ここがこうなって……こうだよね!」

飛羽真「おぉ、なんか完成したみたいだね」

姫歌「灯莉!叶星様たちがいらっしゃってるんだから絵を描くのはやめて挨拶しなさいよっ。」

姫歌ちゃんが少し怒る。

飛羽真「いいよ姫歌ちゃん。」

叶星「それより灯莉ちゃん。このヒュージの絵、個性的ですごいわね。」

灯莉「んぁーっ、かなほせんぱいとたかにゃんせんぱい!わーい、遊びに来てくれたんだー。」

飛羽真「そもそも寮生で同じレギオン。1年とかと部屋は違うんだけどな。」

姫歌「すみません、相変わらずフリーダムな子で。ヒュージの絵描くのもやめなさいっていってるんですけど……」

飛羽真「ま、いいだろ。敵のこと知っとけば倒すすべは必ずあるはずだからな。」

聖児「りーちゃんの場合、純粋な興味なんですよね。」

声のした方を見ると聖児がいた。

飛羽真「?!聖児?!」

叶星「聖児くん?!」

高嶺「あら、どうしたの?」

聖児「ここに所属になりました、衛宮聖児です。よろしくです。」

あ、こいつ、外行きモードだ。

灯莉「あ、せーくんだ!」

どうやら灯莉ちゃんも気づいたようだ。

ガヤガヤガヤガヤ

飛羽真「仲良くなってんだな…この子ら。」

高嶺「親睦のために歓迎会しようと思ったけど一年生同士はもう十分に仲良しになっているようだわ。」

紅巴「え……っ?」

叶星「でも、私ももっと3人と仲良くなりたいわ。せっかくお茶とお菓子も用意したんだし。」

飛羽真「おっ!!」

よっしゃ。

灯莉「お菓子!やったー、食べるー!」

聖児「お菓子?!マジっすか!食べます食べます!」

紅巴「も、ももも、もしや、お菓子とは叶星様の手作り…!?」

叶星「ええ、調理室を借りて、クッキーを焼いてみたの。お茶は高嶺ちゃんが用意してくれたのよね?」

飛羽真「俺はただつまみ食いしに行っただけ〜」

聖児に突っ込まれた。

聖児「先輩??」

紅巴「叶星様と高嶺様のお茶会…!!そ、そのような神々の集いにわたしのような一般市民が参列するなど許されるでしょうか……っ?」

紅巴ちゃんは相変わらずだなぁ…。

姫歌「いいじゃない!お呼ばれしましょうよっ。」

紅巴「よ、よろしいのですか…?」

聖児「叶星先輩のクッキー、食べてみたいっす!」

叶星「ええ、もちろんよ。」

飛羽真「でも、あの部屋だと狭いよな。ここでやらない?」

俺はそう提案した。

灯莉「いいよー☆」

紅巴「あ、灯莉ちゃん、部屋から極上のクッションを!姫歌さんは雰囲気のいい音楽を用意してくださいっ。私はお寿司の出前を取って参ります!」

聖児「え、そんなに?!まぁもてなしは大切だけれども…」

飛羽真「いやだからお茶会だって…」

高嶺「ふふ…面白い子達ね…。」

叶星「そうね、昨年の私たちに比べたらずっと面白いわ。」

高嶺「あの頃は私達もグラン・エプレも大変だったものね…お茶会をしている余裕なんてなかったわ。」

確かにな……。

飛羽真「今年は楽しめそうだな。あ…てか聖児、お前ほんとに所属のレギオンここになったの?」

聖児「そうっすよ!さっき話したあと校長先生の所行って直談判してきました。」

いつの間に。

飛羽真「あ、そうなのね。俺らなんも聞いてなかったけど?」

聖児「あれ?!叶星先輩に会った時に話しましたよ!」

さっき叶星に聞いたけど言ってなかったな。

飛羽真「そんなこと一言も言ってなかったぞー。」

聖児「自分としたことが、やらかしました☆」

お茶目か。

飛羽真「はぁ…次から気をつけろよ?」

叶星「あの子たちと創る、グラン・エプレ……。一体、どんなレギオンになるのかしらね…ふふふ。」

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お茶会中─

 

灯莉「たかにゃんせんぱい、紅茶おかわりー!」

聖児「俺もお願いしますー!」

姫歌「2人とも何度目のおかわりよ。そんなに飲んだらお腹ちゃぽちゃぽになっちゃうわよ?」

2人の飲みっぷりに姫歌ちゃんが突っ込む。いや確かに飲み過ぎだけどね。

高嶺「ふふ、お気に召したようで何よりだわ。今淹れてあげるわね。」

紅巴「そ、それでしたら、お湯はわたしが沸かしてまいります…!」

紅巴ちゃんがお湯を沸かしに行った。

飛羽真「聖児どんだけ飲んでんだよ。」

聖児「わかんないっす!でも美味いんですもん!」

飛羽真「まぁ、高嶺の紅茶だからな。……うん、美味い。」

叶星「賑やかで楽しいわね。でも、もうこんな時間。」

姫歌「え…あ、本当だ。」

飛羽真「楽しい時間はあっという間って言うけど、早いな…」

紅巴「夢のようなひと時でした……。」

灯莉「えー、これで解散?やだやだ、ぼくもっとかなほせんぱいたちと遊ぶ〜。」

聖児「そんなこと言っても帰る時間だよ、りーちゃん。」

姫歌「そうよ、紅巴からも言ってあげて。」

紅巴「え、えっと……わたしもその、離れ難いと申しますか、灯莉ちゃんの気持ち、すごくよくわかるので……。」

姫歌「紅巴まで…やれやれだわ。」

そうだ……!

飛羽真「だったらこのままみんなで夕食の支度しよう。」

高嶺「夕食を済ませたら、お部屋でお泊まり会とかどうかしら?」

聖児「っ?!高嶺先輩、飛羽真先輩、まじっすか?!」

あ、みんな食いついた。高嶺の影響力すげえな。

灯莉「やるやるー!絶対やるー!」

姫歌「いいんですか??」

叶星「お泊まり会と言っても外泊するわけじゃないしね。」

飛羽真「まぁ、レギオン内なら許されるだろ。」

姫歌「お2人がそう仰るなら……。よーし、だったらとびっきり可愛いパジャマを持っていこうっと♪灯莉、勝負よ!」

聖児「姫歌さん、何張り合おうとしてるの?」

灯莉「ねぇねぇ、夕ご飯なんにするー?ぼくお鍋が食べたいな、お鍋ー☆」

夕飯の提案をする灯莉ちゃん。

飛羽真「鍋かー、みんなで食えるし、調理も楽でいいな。」

姫歌「ちょっと灯莉、無視しないでよっ。この対決、受けてもらうわよ!」

灯莉「ぼく、レモンをお鍋に浮かべるやつ食べたい!」

思わず聖児が……

聖児「りーちゃん、姫歌さんの話聞いたげて…」

紅巴「レモン鍋ですか……オシャレで素敵ですね。」

レモン鍋ねぇ…。

飛羽真「さっぱりしててヘルシーだしな。」

姫歌「紅巴まで!ひめかと可愛い勝負しなさいよーっ!!」

聖児「大丈夫っすよ姫歌さん。多分りーちゃんが勝ちますから。」

姫歌「聖児!!何言い出すのよー!」

叶星「ありがとう、高嶺ちゃん、飛羽真くん。」

突然叶星が感謝を伝えてきた。

高嶺「あら、何が?」

飛羽真「ん?」

叶星「ふたりがこんな提案してくれるなんて嬉しいわ。ちょっと意外だったけれど。」

飛羽真「去年できなかったことをやりたいしな。」

叶星「そうね……昨年は私たちは御台場女子から転入したばっかりで環境に慣れるまで大変だったわね。」

高嶺「その上、トップレギオンに任命されたのだからね。」

飛羽真「結果を出さなきゃならないって重圧はすごかったな。」

高嶺「ガーデンに認めてもらったのは素直に嬉しかったけれど、学生らしい生活やイベントと無縁だったのは寂しかったわ。」

叶星「でも今年こそは、昨年私たちができなかったことを姫歌ちゃんたちと一緒にこなして……仲を深めていきたいわ。」

高嶺「もちろん、私もよ。」

飛羽真「俺と叶星、高嶺、そしてあの子らと手を合わせて進もう。」

叶星「ええ…今年のグラン・エプレはもっと強くなるわ。そしてもっと素敵な時間を過ごすの。」

高嶺「ふふふ…楽しい一年になりそうね……。」

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遡ること数時間前……

聖児vision

 

聖児「大秦寺さん、どうしたんです?」

慎一「聖児、お前に渡すものがある。」

俺は大秦寺さんに呼ばれて、ノーザンベースに来ていた。

慎一「これだ。『イクサシステム』。お前も戦いたい、と言っていたからな。お前用に作った。」

俺はイクサを受け取った。

聖児「…ありがとうございます…!!使わせてもらいます!!」

これで必ず…りーちゃんも、世界も守ってみせる…!!

 

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遡ること数日前。

賢人vision

 

賢人「……。俺はまた戻ってきたのか。」

??「えぇ。そうみたいね。私も驚いたけど。」

俺は謎の女に話しかけられた。

賢人「ここはどこだ。そしてお前の名は?」

俺は問いかけた。

飛鳥「私は丹羽飛鳥。ここは神庭女子藝術高校。今は組織のメンバーはこのガーデンにいるわ。」

神庭女子……か。

賢人「なるほどな。……それで、お前も剣士か。」

飛鳥「えぇ。私は時国剣界時に選ばれたの。ここは神庭の私の隠れ家よ。」

やはり剣士か……

賢人「……ならば、お前を斬る。」

俺はそう呟いた。

飛鳥「なんのつもり?!」

賢人「俺は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての聖剣を封印する。」

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桐ヶ谷飛羽真の記録。

 

俺は、高嶺にこの思いを隠し続けるつもりでいる。あいつに迷惑をかける訳には行かない。それに今俺が変身すれば、いつあの『暴走』を引き起こすか分からない。この『暴走』で灯莉ちゃん達を傷つけたりする訳には…行かない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、この思いは誰かに打ち明けておきたい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……To be continued




タイトル、予告と違いすみません!!それに伴い、予告も変更しました!(カラフルダイアリー編の第1話タイトルも変更してます)

次回『第一章第2話爆誕、サブリーダーpart1〜交流と交換日記〜』
2023/02/22(大幅修正)


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第一章第2話「爆誕、サブリーダーpart1〜交流と交換日記〜」

さてストーリーをどんどん動かします!!
そして謎の男も動き出そうとしている……


謎の場所

桐ヶ谷飛羽真…彼はいずれ、世界を救う存在になる…

そのためにも、最光な俺が導いてやろう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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飛羽真vision

 

昨日俺たちは1年生との交流を深めるために鍋食べてお泊まり会をした。

あ、高嶺起きてきた。

高嶺「……おはよう。朝からいい匂いね。」

紅巴「あっ、高嶺様!おはようございます…っ!」

飛羽真「おう、高嶺。おはよう。」

灯莉「見て見て、たかにゃんせんぱい!ぼくが作ったスクランブルエッグ!」

聖児「卵焼き作るつもりが結果的にこうなりました。りーちゃんに教えてた俺の責任……すみません高嶺先輩!!」

聖児は完璧主義だからな…

飛羽真「土下座するな顔上げろ聖児…」

聖児「うぅ…とうませんぱぁぁい!!」

飛羽真「ちょっ…泣きつくな…」

そうこう言ってたら叶星が来た。

叶星「あら、美味しそうな匂い……。朝食の準備をしてくれていたの?」

灯莉「うんっ、昨日はかなほせんぱいたちにごちそうになったからね☆」

聖児「グスッ…今朝は俺たちがごちそうします!!」

紅巴、飛羽真「「切り替え早…(いですね…)」」

姫歌「はいはい、おまたせしましたー。ひめひめ特製スムージー出来ましたよっ。」

紅巴「あの、わたしの方でパンケーキも焼いてみました……」

飛羽真「おぉ美味そう!」

叶星「朝から幸せな気分になるわ。」

姫歌「まぁ叶星様は昨夜の選手権で優勝でしたから。その副賞ということで。」

飛羽真「2人ともお揃いだったしな〜」

ニヤニヤしながら俺は2人を見る。

聖児「飛羽真先輩、せっかくの顔が台無しっすよ…。」

叶星「い、いつもは違うのよ?昨夜は特別ってことで高嶺ちゃんが…」

俺は性別が違うからなかなかお揃いのがない…ズルい…

って何考えてんだ俺!!

高嶺「ふふっ、備えあれば憂いなしね。こんなこともあろうかと用意しておいてよかったわ。」

姫歌「さすがのひめかもおふたりには負けました。でも第2回ではリベンジしますから!」

紅巴、聖児「「もう2回目の予定が立ってるのか…(のですか…。)」」

飛羽真「楽しみにしとくか。俺もお揃いのなんか用意しとくか…(小声)」

聖児「?飛羽真先輩?」

飛羽真「あ、いやなんでもない。」

まずい、つい本音が…

高嶺「それじゃ、朝食にしましょうか。せっかく作ってくれた料理が冷めてしまうわ。」

灯莉「はーいっ!ではでは…いっただっきまーす☆」

??『セイバー。セイバー。聞こえているか。』

何処からか声が聞こえた。

飛羽真「ん?誰だ…、俺を呼んでいるのは…」

叶星「飛羽真くん?」

飛羽真「なんでもない。」

気のせいか…?

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

姫歌「ふぅー、ごちそうさま。ちょっと食べ過ぎちゃったわ。」

飛羽真「あんまりゆっくりしすぎて、遅刻しては駄目だゾ?このあと授業があるからな。」

聖児「そう言って先輩、もう単位とったんですよね?」

飛羽真「まぁ、うん。って言っても前期だけだけどね。」

姫歌「このまま、お昼までまったりしてたい気分なのに……。」

紅巴「同感です……でも登校の準備はしておきませんと。」

灯莉「あれー?このノート、ぼくのじゃないなー。」

灯莉ちゃんが見知らぬノートを持っていた。

聖児「りーちゃん、それ何?」

姫歌「それって確か紅巴の……」

紅巴ちゃんのノート?

紅巴「へ……?あっ、わたしの日記帳です。いつの間に…灯莉ちゃんの鞄に紛れ込んでたみたいです。」

飛羽真「灯莉ちゃん、それ開けちゃダメだよ?」

聖児「日記はプライバシーの塊なんだからね?!」

灯莉「えーっ?」

飛羽真「ってもう開けちゃってるし…」

紅巴「あはは…別に構いませんよ。人に見せる用ではありませんが、見られて困るものでもないので。」

聖児「そ、そうなの?」

高嶺「だったら私も読ませてもらおうかしら。可愛い後輩の日記…興味あるわよね、叶星?」

叶星「本当にいいの?嫌だったら嫌って言っていいのよ?」

そしたら紅巴ちゃんが…

紅巴「ひ……っ!叶星様と高嶺様がわたしの日記を……!待ってください、今、見られてもいいように書き直しますから!!」

飛羽真「…見られて困るものなの…?」

聖児「いったい何を書いてたんだ…」

聖児がそう言うと灯莉ちゃんが読み始めた。

灯莉「『大ニュースです!今日私の身に信じられないことが起きました!』」

読まないであげて、灯莉ちゃん…ほら紅巴ちゃん困ってるよ。

紅巴「お、音読ですか?!いやさすがにそれは恥ずかしいような…あぅぅっ…」

俺は少しだけ日記を覗いた。

飛羽真「日付見たらこれ灯莉ちゃんたちと会った時のこと書いてる…俺ら3人のことしか書いてないけど…。」

紅巴「次のページには灯莉ちゃんたちも登場しますから!」

聖児、姫歌「「読んで欲しいのか読んで欲しくないのかどっちなの……?」」

叶星「文面から嬉しい気持ちが伝わってくるわね。こんな風に思って貰えたなんて幸せね、高嶺ちゃん、飛羽真くん。」

高嶺「えぇ、ある意味これは私たちに向けたラブレターではなくて?」

飛羽真「高嶺…。…はぁっ…紅巴ちゃん困って…?」

紅巴「らっ、らぶ……!?」

あ、紅巴ちゃんが……

灯莉「ねぇとっきー!ぼくも描きたい!描いていい?」

姫歌「いいわけないでしょ!これは紅巴の日記よ?」

紅巴「構いませんよ。是非是非書いてください!」

聖児「いいんだ……」

飛羽真「見た感じまだページはあるしな。賑やかな方が、紅巴ちゃんも嬉しいだろ。」

姫歌「紅巴って意外とぶっ飛んでるところあるわよね。」

紅巴「はい…?」

灯莉「よし、それじゃー描くぞー☆」

灯莉ちゃんが描き始めた。

飛羽真「これは…絵日記?」

灯莉「うんっ!昨日のパジャマパーティーのこと描くねっ。」

姫歌「だったらひめかのことも描いて!見たまんま、可愛く描くのよ!」

聖児「こういう時のりーちゃん、おふざけしたがるから…」

そう言って、姫歌ちゃんのパジャマを捏造し始めた。

腹巻きとステテコって…中年オヤジかっ。

聖児「ほらやっぱり…」

姫歌「待ってなさい!今パジャマに着替えてくるから!」

飛羽真「おぉい、この後授業だぞ。」

叶星「日記か…最後に書いたのはいつだったかしらね。」

高嶺「あら、小学生の時に交換日記をしてたのを忘れてしまったの?」

飛羽真「いつの間にか飽きてやめたけどね…あはは…」

叶星「あれは飽きたっていうより、毎日一緒にいたから内容が全部わかってしまって意味がなかったからね。」

紅巴「んはっ…御三方が交換日記…新情報です……っ!」

あ、紅巴ちゃんが倒れちゃった…

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時を遡り…

賢人vision

 

飛鳥「聖剣を封印って…何をする気!!」

賢人「世界を救うためだ。」

飛鳥「封印なんて…そんなことさせないっ……!」

『オーシャンヒストリー』

『この群青に沈んだ命が今をも紡ぐ刻まれた歴史。』

 

飛鳥「変身!」

『界時逆回!』

『時は、時は、時は時は時は時は!我なり!オーシャンヒストリー!』

『オーシャンバッシャーン!』(バッシャーン!)

 

賢人「…。変身」

『ジャアクドラゴン』

 

デュランダル「ふっ!!」

カリバー「……。」

互いの剣をぶつけ合う。

デュランダル「何?!」

カリバー「お前に俺は倒せない。お前の剣はここで封印する…」

デュランダル「そんなことさせない!」

『界時抹消』

『再界時』

デュランダル「はぁっ!」

 

カリバー「ぐっ…」

なんだ……?!

『界時抹消』

『再界時』

カリバー「ぐぁっ…」

(瞬間移動か…ならば…)

デュランダル「?!空間を斬った?!」

カリバー「ふっ…!!」

俺は闇に消えた後飛び出し切り裂く。

デュランダル「うわぁっ!」

相手はそのまま変身解除した。

カリバー「…。」

斬った後、変身解除し…

賢人「…今はこれくらいにしておく。覚えておけ。次の時は容赦なく封印すると…」

飛鳥「ぐぅ…!!」

 

…飛羽真達の聖剣を封印するのが先だ…。

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時を戻し…

飛羽真vision

 

叶星「そうだ、もし良かったらなんだけど…私たちで交換日記をつけてみない?」

突然叶星が言い出した。

 

紅巴「えっ……?」

飛羽真「これまた急だなぁ…」

高嶺「それはいい考えね。レギオン内での情報共有に使えそうだし。」

聖児「確かにそうですね…」

叶星「そういう実務的なのもいいけど、みんながどんな風に考えてるのか知りたいなって。直接本人を目の前にして言えないことも日記を通してなら伝えられたりすることもあると思うの。」

(言えないこと…か…この日記なら伝えられたり…するのか?)

灯莉「いいね、それ☆みんなの日記も見てみたーい♪」

飛羽真「だったら別の日記帳用意しとくよ。これは紅巴ちゃんのだし。」

紅巴「い、いえ、ぜひこのノートでお願いします!予備は沢山ありますから!」

聖児「まだあるんだ…」

叶星「紅巴ちゃんがいいのならこれに書かせてもらうわね。」

紅巴「は、はいっ!」(この日記帳に叶星様たちの直筆の文字が…このノート、家宝にしなければ…っ!)

灯莉「おーい、定盛〜。」

灯莉ちゃんが走って姫歌ちゃんの部屋に向かった。

その時…

姫歌「い、いやぁぁぁぁ!着替え中なんだからドア全開にしないでぇー!」

姫歌ちゃんの悲鳴が聞こえた。

聖児「何やってんのりーちゃん……」

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その後…

聖児vision

紅巴「はぁぁ…。」

灯莉「どしたのとっきー。ユニコーン捕まえたらシマウマでした、みたいな顔して。」

聖児「りーちゃん、それ伝わらないよ?」

紅巴「えぇっ!?」

姫歌「どんな顔よ、それ……。でも、ため息なんかついてると幸せが逃げるって言うわよ?」

灯莉「とっきーはハッピーでラッキーでなきゃダメだよ☆」

聖児「あははっ…どこぞのお嬢様みたいなこと言って……」

姫歌「うまいこと韻を踏むんじゃないわよ!」

紅巴「あはは…すみません。でも逆です…幸せ過ぎてため息が出てしまっていたので。」

聖児「幸せすぎて…?」

灯莉「あ、交換日記、次はとっきーの番かー。」

姫歌「もしかして、日記を読んでため息ついてたの?」

紅巴「は、はい…。で、でも見てください!わたしのノートに叶星様と高嶺様の文字が!しかも叶星様の日記に高嶺様が語りかけてるんですよっ!?」

聖児「まぁ交換日記ってそういうものだからね。」

紅巴「あぁ、土岐は果報者です……この思い出があれば、どんな困難だろうと乗り越えられます……!」

(交換日記って、昔あーちゃんとやったくらいか…あーちゃん、生きてたら会いたいな…)

飛羽真「それじゃ、今日の戦闘訓練は思いっきりやれそうだね。」

先輩達が入ってきた。

紅巴「っ!?」

聖児「先輩方!お疲れ様です!!」

叶星「それじゃ、早速だけど今日も戦闘訓練を始めましょうか。」

紅巴「は、はいっ!」

「1個の漏れもなく完璧に…!」

姫歌「それじゃ、1年はあっちでいつもの練習に入りますね。灯莉、紅巴、聖児、行きましょう。」

行こうとしたら…

飛羽真「いいや、今日はみんなにも加わってもらうよ。」

聖児「えっ…?!」

高嶺「さっき言ったでしょう?今日の訓練は思いっきりやれそうって。」

灯莉「じゃぁ、かなほせんぱいたちと練習出来るのー?やったー☆」

叶星「基礎練習は引き続き行なって貰うとして、そろそろレギオンとしての連携を考えた訓練メニューも混ぜないといざと言う時にまともに動けないでしょう?」

飛羽真「まずは聖児抜きの1年生でフォーメーションを組んで欲しい。」

聖児「俺はどうしたら?」

飛羽真「お前は一旦待機。」

そう言われた。

聖児「…了解です。」

姫歌「任せてください!灯莉、紅巴行くわよ!」

灯莉「おう、ばっちこーい☆」

紅巴「ご指導よろしくお願い致します……!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

射撃音が鳴り響く。

姫歌「それ、突撃よー!」

灯莉「うおーっ☆」

紅巴「って灯莉ちゃん!そっちは姫歌ちゃんと逆方向では…っ。」

姫歌「何してるの、紅巴!いつまでも突っ立ってたらヒュージのいい的よ!」

灯莉「定盛、後ろ後ろー!」

姫歌「へ……?」

ダミーヒュージ「ピイイイイ!!」

ダミーヒュージの攻撃をもろに受ける姫歌さん。

姫歌「きゃぁぁぁーっ!?」

紅巴「姫歌ちゃぁぁん!」

飛羽真「はいっ、ご苦労様。リリィ1名重症、残り2名も分断され敗走。」

姫歌「くっ…!」

聖児「……。ああいう時はターゲットにされたリリィのカバーに入る…」

高嶺「いい観察眼ね、聖児。」

灯莉「わー、このヒュージよくできてるなぁ。本物みたい☆」

紅巴「す、すみません、私が足を止めたばかりに…。」

叶星「そうね。今回はみんなに反省点があるわ。」

飛羽真「まずは姫歌ちゃん。声はよく出てたけどもう少し後方にも注意が必要だね。」

高嶺「後続との距離が開き過ぎていたわね。突出してしまったら包囲殲滅されてしまうのがわかったでしょう?」

姫歌「はい…よくわかりました…。」

叶星「灯莉ちゃんは隊全体の動きと連携をもっと意識する必要があるわ。思い切りの強さは武器になるのだけどね。」

飛羽真「勘が鋭い分、動きが直感的になり過ぎてるんだと思う。気になったことは味方にも共有しよう。」

灯莉「うん!今度は定盛たちにもヒュージの面白さ、教えてあげるね!」

聖児「そういうことじゃないよ。りーちゃん。」

叶星「紅巴ちゃんはふたりとは逆に周囲を気にし過ぎね。戦局を把握するのは大切なことだけど、戦闘は常にリアルタイムで動いていることを忘れないようにして。」

高嶺「フォーメーションの中核になるのは貴方のように戦術理解度の高いリリィなのだから、その意識を広げられるように頑張りなさい?」

紅巴「は、はい!ありがとうございますっ。」

飛羽真「まあ、各自の講評はこのくらいにして、具体的な戦術とフォーメーションを考えよう。」

叶星「今のグラン・エプレの要は……紅巴ちゃん、あなたよ。」

紅巴「…………はい?」

聖児「紅巴さん…?なんでそうなんですか??」

姫歌「エースは叶星様じゃないんですか?」

紅巴「そ、そうです!わたしなんかが、その、えっと、何かの間違いでは……!」

高嶺「ここで言うのはフォーメーション、陣形の要という意味よ。リリィ単体としての戦力はまた別の問題。」

紅巴「あ。」

紅巴ちゃんがなにかに気づいた…?

灯莉「なになに、どしたの?とっきー、覚醒して最強になっちゃうの?」

飛羽真「紅巴ちゃんのレアスキルの事だね。」

叶星「そう、紅巴ちゃんのレアスキルは『テスタメント』ね。」

姫歌「え、紅巴あんたテスタメントが使えるの?!」

紅巴「は、はい……そういえばまだお話してませんでしたね。」

灯莉「ねーねー、せーくん、テスタメントってなーに?」

聖児「なんで戦線に立ってるりーちゃんが知らないのさ…テスタメントってのは─」

灯莉「たしか、周りの人達をぐーんと強くするやつだよね!」

聖児「うん。そうだよ。」

灯莉「えへへ、今思い出したんだっ☆定盛が羨ましいって顔してたからさ。」

姫歌「そうよ、テスタメントは極端に使い手が少ないレアスキルなの。」

「姫歌さんがライバルって言ってる、百合ヶ丘の郭神琳さんのレアスキルも同じですね。」

姫歌「はい…!モデルになったり、珍しいレアスキルを持ってたり…さすがはひめかの宿敵ってところですね!」

飛羽真「この世の理も強いんだけどね?」

叶星「でも面識はないのよねぇ…。」

紅巴「た、確かにわたしのレアスキルはテスタメントですけど、上手く扱えずに…宝の持ち腐れです。それにテスタメントは─」

聖児「テスタメントのデメリットは膨大なマギを使うため、防御結界が弱くなってしまう。」

姫歌「レアスキルの展開中に攻撃を受けたら大変じゃないの!」

飛羽真「あぁ。テスタメントは保持者が少ないのに加え、負傷者の多い危険な役どころなんだよ。」

灯莉「そっかー。とっきーは命知らずで危険がデンジャラスなんだね☆」

紅巴「わたしにもっと実力があれば被弾を恐れずにみなさんのお役に立てたのですが……申し訳ありません……。」

聖児「紅巴さん、あなたに必要なのは自信を持つこと。素晴らしい才能を持って生まれたんだから、胸を張って誇ればいい。」

紅巴「聖児くん…」

高嶺「それに貴方のことは私たちが守る。そのためのフォーメーションを一緒に考えていきましょう?」

紅巴「は、はい!よろしくお願いいたします…!」

姫歌「よし、ないものねだりは良くないわね。ひめかはひめか、神琳は神琳よ!こうなったら紅巴、神琳に負けないようなテスタメント使いになるのよ!」

飛羽真「あははっ、めちゃくちゃだなぁ…」

紅巴「ですが、わたしはそんな才能は…」

叶星「紅巴ちゃん。」

紅巴「っ!わかりました!不肖、土岐紅巴!誠心誠意を持ってグラン・エプレに貢献することを誓います!」

高嶺「ふふっ、期待してるわね。」

灯莉「よーし、景気付けにとっきーを胴上げだー!」

聖児「りーちゃん?!」

紅巴「え、えぇぇぇぇぇ!?」

そうしてりーちゃんは胴上げし始めた。

灯莉「わっしょい、わっしょい☆そーれ、お祭りだー♪」

姫歌「なんでそうなるのよ!紅巴をおろしなさーい!」

紅巴「お、おろしてくださいぃぃぃっ!」

飛羽真先輩が助けに入ってくれた。

飛羽真「ほっ!怪我はない?」

紅巴「あ、ありがとうございますっ!」

 

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謎の場所

 

??「さて、そろそろ向かうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外の世界へ。」

 

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飛鳥vision

 

 

飛鳥「あれが、元雷の剣士、桐ヶ谷賢人の実力…正直侮ってたわ…やっぱり…灯莉たちに助けを求めるしか……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛鳥「私も、強くならなきゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……To be continued




連続投稿です!
次回「第一章第2話爆誕、サブリーダーpart2〜サブリーダーは誰?〜」

賢人くん、どうなっちゃうんですかね。
02/07聖児くんのセリフ編集。


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第一章第2話「爆誕、サブリーダーpart2〜サブリーダーは誰?〜」

グラン・エプレ新章公開。
新章公開前までに終わりませんでした。ゆっくり書いていきます。(急いでるってのに番外編なんか書くから……)


飛羽真vision

 

姫歌「さあ、ヒュージはどこ!?ひめかたちが相手してあげるわっ!」

高嶺「随分と気合いが入ってるわね、姫歌さん。」

姫歌「だって、フォーメーションを組んでから初めての出撃ですから!訓練の成果、試してみたいじゃないですかっ。」

飛羽真「(このフォーメーションは…『あの時』の……!)」

紅巴「さ、さすがです、姫歌ちゃん……。わたしはまだ、不安の方が大きくて……。」

灯莉「ぼくもヒュージ早く見たいな☆今日は珍しいのが見れるといいな〜♪」

聖児「来るっ!!」

叶星「噂をすれば、早速現れたようね。」

飛羽真「みんな、戦闘準備!!」

灯莉「っ………ねぇねぇねぇ!見て見て見て!あの大きいヒュージ、まだ見た事ないやつだー☆」

飛羽真「1体だけ違う見た目の奴がいるな。特型……じゃないみたいだな。」

叶星「みんな、油断しないで。どんな力を持っているか分からないわ。」

姫歌「大丈夫ですよ、叶星様。この距離と編成でしたら訓練で何度もやってますから。」

聖児「油断大敵。気を引き締めて、姫歌さん。」

姫歌「というわけで紅巴!いつも通りにアレ、やっちゃって!」

紅巴「は、はい!テスタメントですね!」

晶彦「待て、少し相手の出方を見てから─」

紅巴「テスタメント!」

灯莉「おわぁぁぁっ!?突っ込んできたー!」

飛羽真「…あの巨体なのにかなり速い!!」

高嶺「しかも目標は……紅巴さんっ!」

 

まずい……!!

 

紅巴「あぁ…いやぁぁぁぁっ!!」

飛羽真「……っ!!変身っ!!」

高嶺「……っ!やらせない……っ!」

『ドラゴニックナイト!』

セイバー「はっ!!」

俺は変身して攻撃を防ぐ。

姫歌「高嶺様っ!飛羽真様っ!」

セイバー「変身したくはなかったんだけどな……!!」

高嶺「はぁぁぁぁぁっ!」

セイバー「せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇや!!!!」

灯莉「たかにゃんせんぱい、すっごーい!ヒュージを弾き飛ばしちゃった!」

叶星「はぁ……っ!」

叶星も速攻をかける!

セイバー「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

姫歌「叶星様も飛羽真様も速いっ!あの速度に追いつくなんて……!そうだ、ひめかたちも応戦しなきゃ!あのヒュージは叶星様達に任せて他のヒュージを攻撃するわよ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

聖児vision

 

聖児「……っ!」

『R・E・A・D・Y』

『フィ・ス・ト・オ・ン』

イクサ「あぁ。」

紅巴「かしこまりました!!」

高嶺「紅巴さんは私の後ろについて。テスタメントを維持することに集中してちょうだい。」

紅巴「は、はい!お願いいたします!」

灯莉「ぼく、あっちのヒュージ見てくるねっ☆」

イクサ「ならサポートは俺が入る!!」

姫歌「待ちなさい!」

灯莉「のわ!?なにすんの定盛〜。転びそうになっちゃったじゃん!」

姫歌「あっちは叶星様達に任せるって言ったでしょ?訓練を思い出しなさいよ!」

灯莉「あぁ!連携だね、連携っ。もっちろん、おぼえてるよー☆」

姫歌「わかったのならひめかをカバーしなさいっ。今日のひめかは紅巴を守るナイトよ!」

イクサ「なら俺は高嶺先輩と連携して完全なカバーに入る。」

灯莉「今のとっきーは防御がよわよわでうすうすなんだよねっ。ぼくたちが守ってあげなきゃ!」

紅巴「お、お願いします……!」

高嶺「叶星、頼んだわよ……。」

 

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飛羽真vision

 

セイバー「くっ!速い!!」

叶星「他とは別格ね。だけどっ!」

セイバー「止まれば蜂の巣にしてやる!!」

叶星「っ!!」

叶星は的確に射撃をする。

『ワン!リーディング!』

『フレイムスパイシー!』

俺はドラゴニックブースターにブレイブドラゴンを読み込ませる

セイバー「喰らえっ!」

よし、狙い通り……!!

セイバー「かかった!今だ!高嶺!」

高嶺「ようこそ、ここが貴方の死地よ。」

そう言ってゼノンパラドキサを発動させる高嶺。

高嶺「はぁぁっ!」

高嶺の連続斬り…

イクサ「すごい……!叶星先輩達が追い込んだのか…!」

紅巴「高嶺様もその動きを読んで待ち構えていました……!これが御三方の連携…。」

灯莉「でも、ヒュージまだ動いてるよっ!」

叶星「逃がしはしないわ……。」

セイバー「これで終わりだっ!!」

俺はホリゾンタルスクエアを放つ。

灯莉「やったー!かっこいー!」

紅巴「素晴らしいです……。御三方のコンビネーション、わたし感動しました……っ。」

姫歌「これが叶星様たちの連携なのね。ひめかたちもやるわよ!いつかあんな風に戦えるようになってみせるんだから!」

セイバー「叶星の斬撃を浴びて活動を停止してない…。速いだけじゃないみたいだな……」

叶星「まだ敵の群れは健在よ。フォーメーションを組み直して戦闘を続行しましょう。」

灯莉「おーっ☆」

 

ピピピッピピピッ

聖児の元に通信が……

イクサ「待ってください!付近に要救助者がいる模様です!!」

高嶺「叶星!」

叶星「えぇ。みんな、ヒュージを牽制しつつ後退。グラン・エプレ、要救助者の元へ向かいます。」

「……了解」

姫歌「でも叶星様!まだあのヒュージが!」

聖児「向こうが攻めてこない以上は手出し無用。助けるのが最優先事項だよ。姫歌さん。」

紅巴「要救助者の位置はかなり離れています。他のレギオンも出動しているとは思いますが……。」

「そのレギオンが別の群れに襲われたら?要救助者に重症を負った人がいたら?」

紅巴「そ、それは…」

叶星「ヒュージを倒すだけがリリィではないわ。少なくとも、グラン・エプレはそういうレギオンよ。」

姫歌「わかりました!灯莉、紅巴、聖児!ヒュージを寄せ付けないように撤退するわよ。速やかにこの場を離れるの!」

イクサ「了解。座標は確認済みです。先を急ぎましょう!!」

「どうやらその心配はいらないみたいだな。」

紅巴「向こうから退散してくれるなんてラッキーですねっ。これで真っ直ぐ向かえます!」

叶星「……えぇ、そうね。」

 

どうしたんだ……?

高嶺「どうかしたの、叶星?」

叶星「いいえ…なんでもないわ。それより早く向かいましょう。」

 

 

 

この時は気づけなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュージ「ピイイイイ!!!」

 

 

 

 

 

 

ヒュージが活動し始めたことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

紅巴「はぁぁ…ただいま、戻りました……。」

姫歌「しっかりしなさいよ、紅巴。そんなふらふらで帰還なんてグラン・エプレの名折れよ。」

聖児「でも姫歌さん、膝笑ってますよ。」

姫歌「ち、違うわよ!これはさっきから灯莉が寄りかかってきて─」

灯莉「すー、すー、すー」

聖児「りーちゃん、姫歌さんを枕にしないで。ほら、起きて。」

灯莉「ふぇ〜?ぼく、寝てなんか……ない、よ……?くかー。」

姫歌「こっちに体重を乗せてくるなー!」

高嶺「みんな、お疲れ様。」

紅巴「い、いえ!高嶺様もお疲れ様です!」

飛羽真「ほんとに大変だったな。ヒュージとの戦闘に救助活動。……ハードだったろ?」

聖児「俺、まだまだやれます!!」

「今日はゆっくり休め。休めるうちに休んどかないと戦場で倒れることになるぞ。」

叶星「そうね。でももう少し我慢してくれる?」

姫歌「もちろんですっ。ひめかたちはグラン・エプレの一員ですから!」

叶星「ふふふっ。それじゃ、少し時間をもらってミーティングをするわね。」

飛羽真「灯莉ちゃん、起きて。」

聖児「ほら、りーちゃん!起きてー!」

灯莉ちゃんが起きた。

灯莉「はぁぁーい。」

聖児「ほら、しゃっきりして。」

紅巴ちゃんが疑問と反省をぶつける。

紅巴「ミーティングというのは、今日の出撃に関してでしょうか?わたし、訓練通りに動けなくて……皆さんに迷惑をかけてしまいました……。」

聖児「それは俺たちも同じく。練習では完璧だったのに………。実戦じゃあそれ通りに動けなかった…っ!」

灯莉「かなほせんぱいたちは凄かったよね!ぼくたちもあんな風に戦えたらもっと面白いんだろうなー。」

飛羽真「今日のミーティングは反省会なのか??」

叶星「違うわ。姫歌ちゃんたちはよくやってくれた。」

姫歌「いや、ひめかを甘やかさないでください。甘やかしたくなるくらい可愛いのは分かりますが、それはひめかのためにならないので!」

聖児「誰もそんなこと言ってないよ。」

姫歌「なによっ、聖児!」

聖児「なんでもないっすー。」

紅巴「そっちの自信はたっぷりなんですね……。」

叶星「とにかく、今日のミーティングは反省会じゃないわ。今日はね、グラン・エプレのサブリーダーを決めたいの。」

突然の言葉にみんなは困惑。

紅巴「え…?」

姫歌「サブリーダーって高嶺様か飛羽真様じゃないんですか?」

飛羽真「俺はそんなこと一度も言ってないけれど。」

高嶺「私も、そんな風に名乗った覚えはないわ。」

灯莉「じゃあぼくたちの誰かがサブリーダーになるんだ☆」

聖児「おそらくそうですね。」

姫歌「そんなわけないでしょ、バカねぇ。」

叶星「いえ、その通りよ。グラン・エプレのサブリーダーをあなたに任せたいの。……定盛姫歌さん。」

姫歌「へっ……?」

聖児「おぉ……。」

紅巴「わっ……!」

灯莉「わわっ!すごーい!定盛がサブリーダーなんて大出世だ!」

サブリーダーだと告げられてテンパる姫歌ちゃん。

姫歌「まままま、待ってください!ひめかがサブリーダーって……はぁぁぁぁぁっ!?じょ、冗談ですよね?」

飛羽真「冗談ならこんなこと、叶星は言わないよ。」

叶星「私は本気よ。姫歌ちゃん、あなたにお願いしたいの。」

姫歌「えっ……。待ってください、ちょっと混乱して……」

飛羽真「まぁ急に言われたんだから無理はないか。」

姫歌「さっきも言いましたけど、立場的にも実力的にもひめかよりも高嶺様や飛羽真様の方が適任だと思うんですけどっ。」

飛羽真「別にサブリーダーに立場も実戦も関係ない。」

高嶺「叶星になんかあった時に全権を譲り受けて代表として振る舞えばいいだけよ。」

姫歌「うぐっ…。」

叶星「あんまり脅かさないで、2人とも。」

飛羽真「……ふふっ。悪ぃな。」

高嶺「ふふふっ…。」

飛羽真「そんなに重く受け止めないでいいよ。1年生の中でも姫歌ちゃんがみんなを引っ張ってる。だからこそ、叶星は君に託したいんだと思う。」

叶星「引き受けてくれるかしら……?」

そう言われ……

姫歌「っ……!わかりました!サブリーダー、ひめかがお受けいたします!灯莉、これからはサブリーダーひめひめって呼びなさい!」

聖児「あ、調子乗り始めた。あははっ」

灯莉「わかったよ、定盛☆」

飛羽真「灯莉ちゃんは相変わらずのマイペース…」

紅巴「ですが、その、高嶺様と飛羽真様はよろしいのですか?」

飛羽真「うん。俺は変わらず、叶星と高嶺の隣で戦うさ。」

高嶺「叶星の隣は私たちの特等席よ。私は今日から叶星の専属パートナーってことで。こればっかりは誰にも譲れないわね。」

飛羽真「いいよ。そしたら俺は高嶺の専属パートナーになるから。」

紅巴「ちょっと土岐には刺激が強くて……。でも、幸せです……!」

叶星「もう…高嶺ちゃんってば…」

聖児「ブレないですね。」

叶星「とにかく、姫歌ちゃん中心に1年生同士で助け合って欲しいの。」

飛羽真「(またいつ暴走するかわからないしな。)」

高嶺「時として貴方達だけで戦う覚悟も持って欲しいわ。」

聖児「……もちろんです。」

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叶星「いいのよね、これで。」

飛羽真「あぁ。前のグラン・エプレじゃなし得なかったものをここで手に入れよう。」

高嶺「もう叶星ひとりに背負わせたりしない。私が貴方の側に立って支えるわ。」

飛羽真「俺も支えるよ。それに、これはあの子らのためだ。俺らに頼り過ぎない自分たちの形を創らせる。どうせ、ほっといたら叶星、あの子らを構いすぎるだろ?」

叶星「そうね。構いすぎてしまいそう…。」

高嶺「今はまだ漠然としているでしょうけど、あの子たちにも戦う理由…本当に叶えたい夢があるはずよ。」

飛羽真「それを自分たちの手で見つけ出して欲しい。俺らに頼らずに…ね。」

叶星「でも少し、ほんのちょっとならお手伝いしてもいいわよね?」

高嶺「ふふっ…仕方ないわね。」

飛羽真「言うと思ったよ。」

叶星「お互いを支え合うことで見えてくる未来もあると思うの。楽しい事や辛い事、そんな毎日を共有し合える関係──」

叶星、飛羽真「「家族みたいなレギオン」」

飛羽真「だろ?」

叶星「ええ、私はそんなレギオンを目指すわ。」

飛羽真「俺たち全員で創る、新生グラン・エプレ。」

高嶺「ええ、創りましょう?私たちの手で。」

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夜……

 

飛羽真「……家族みたいなレギオン、か。」

??「なにか悩んでいるようだな。」

声のする方向に俺は剣を向ける。

「っ!誰だ!」

ユーリ「俺の名はユーリ。最高の剣士だ。桐ヶ谷飛羽真、君の力になりに来た。」

こいつ…なんなんだ?

飛羽真「……お前、敵じゃ無さそうだな。」

ユーリ「あぁ。俺は光の剣。そんなことはしないさ。」

この発言に嘘は無さそうだな…。

飛羽真「……信じるぞ。その言葉。」

 

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飛鳥vision

 

飛鳥「くっ……」

大牙「随分とボロボロだな。」

大牙にそう言われた。

飛鳥「してやられたわ……」

大牙「だろうな。父親の使用してた聖剣だからな。適性はかなり高いだろうし。あの実力なら無理もないさ。」

飛鳥「聖剣はまだ手元にある…早く覚醒者を見つけなきゃ……」

 

……To be continued




次回
第一章3話Part1『1年生の戦いpage1〜暴走する炎の剣士〜』
2023/02/22(大幅修正)


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第一章第3話Part1『1年生の戦いpage1〜暴走する炎の剣士〜』

不穏な空気が立ち込める……
聖児含む1年生達がどう成長するか……
ぜひご覧ください。
(新章、御台場舞台と繋がってるじゃん!!)


聖児vision

 

姫歌「紅巴、詰めるのが遅いわよ!」

紅巴「は、はい、申し訳ありません……!」

姫歌「灯莉は逆に早く前に出過ぎ!合図があるまで待ってなさいって言ったでしょ!」

灯莉「だって、あのヒュージ初めて見るやつだもんっ!もっと近くで見るー!」

そう言って行っちゃったりーちゃん。

聖児「待ってりーちゃん!戻って!!」

ほかのレギオンも来たか…

紅巴「わたしたちも続いた方がいいかと……。」

姫歌「あー、もうイヤ!ひめかが活躍するはずだったのにぃぃっ!」

そんなこと言ってもね……

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飛羽真vision

 

姫歌「はぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜。」

飛羽真「どうした姫歌ちゃん。そんなため息ついて。」

姫歌「あ、高嶺様、飛羽真様…。」

高嶺「なにか悩みがあるのだったら聞かせてもらうわよ。私達で良ければ、だけれど。」

そうしたら悩みを打ち明ける姫歌ちゃん。

姫歌「今日ってひめかがサブリーダーになってから初めての出撃だったじゃないですか。」

飛羽真「うん。」

姫歌「つまり、新生グラン・エプレの初陣だったわけですけど……なんていうか、思ってたような成果が上げられなくて。」

なるほど……

高嶺「でも撃退できたでしょう?被害も少なかったし他のレギオンとも連携できたと思うけど。」

姫歌「それは…先輩方が前線で頑張ってくれたからで…それにグラン・エプレはトップレギオンですから、他のレギオンの力を借りなくても任務を完遂できたはずです。うまくやれる自信があった分、なんだか自分が不甲斐なくて…。」

飛羽真「姫歌ちゃんらしくないな。」

姫歌「う…ひめかもそう思います…思いますけど……」

そう言うと…

灯莉「どんまい、どんまい☆元気出しなよ、定盛!」

灯莉ちゃんと聖児がいた。

姫歌「灯莉……あんたいたの。って言うか、あんたの勝手な行動も原因のひとつなんだからね!サブリーダーの命令を聞きなさいよ!」

灯莉「わかった、次から頑張る☆」

聖児「ちゃんと反省してる?」

高嶺が微笑みだした。

高嶺「ふふふ……。」

灯莉「それにしてもやっぱりたかにゃんせんぱいはすごいよね!今日もかなほせんぱいたちと息ぴったりだったよ☆」

聖児「そういえば先輩達に前衛を任せたんだよね?そんなに凄かったの?」

灯莉「そりゃーもう☆定盛達にも見せたかったなー。そうだ!ねぇねぇ、たかにゃんせんぱい!ちょっと、ご質問いーい?」

高嶺「あら、何かしら?」

灯莉「どうやったらあんなにばっちり息が合うの?もしかしてテレパシーで通じあってる?」

姫歌「あんたねぇ……。」

そしたら高嶺が答えた。

高嶺「ふふっ、あながち間違いでは無いかもね。」

飛羽真「そうだな。」

姫歌「えっ……!?」

灯莉「ほんとほんとっ!?すっごーい!エスパーリリィだ☆」

姫歌「そ、そんな…エスパーアイドルリリィなんて属性が渋滞するんですけど……!」

飛羽真「エスパーか……まぁ2人だけに関して言えばそうかもしれないね。」

高嶺「私達の実家が、隣同士だっていうのは教えたかしら?」

聖児「いつだったか紅巴さんが熱く語ってましたね。」

灯莉「それじゃ、3人は幼馴染同士なんだね!」

飛羽真「あぁ。元々は母親同士が親友だった。高嶺と叶星は生まれた時から一緒に過ごしてた。お互い一人っ子だけど姉妹みたいに育った。」

聖児「高嶺先輩と叶星先輩『は』?飛羽真先輩は?」

そうか、聖児は知らないのか…。

飛羽真「……俺は養子になってるから生まれた時からはいない…」

高嶺「きっと、実の家族よりも共に過ごした時間は長いでしょうね。そうやって同じものを分かち合ってきたわ。」

姫歌「なるほど……。そんなに一緒にいると自然と息が合うものなんですね。」

高嶺「えぇ。だから2人のことならなんでもわかるわ。多分、叶星もそうだと思う。」

飛羽真「俺もなんでもわかるよ。」

灯莉「そーいえば、たかにゃんせんぱいとかなほせんぱいたちってマギの色が似てるもんねー。」

飛羽真「マギの色?」

聖児「りーちゃんはマギの色が見えるらしくて… 」

飛羽真「灯莉ちゃんにそんな力が…」

高嶺「でもそんな風に見えてるのだとしたら嬉しいわ。私たちがそれだけ近しい存在ということでしょう?」

姫歌「高嶺様達にそんな絆があるんじゃ、ひめかたちがおふたりのいるステージに到達するのはまだまだ先になりそうね……。」

灯莉「落ち込まないでよ、定盛ぃ!ぼくたちもこれから仲良くなればいいんだよ☆そうだ!たかにゃんせんぱいたちみたいにぼくたちも一緒に過ごして、一緒の物を食べようよ!」

………ん?

聖児「え?」

灯莉「ぼくね、ぼくね!ケーキが食べたい!駅前のスイーツバイキング、行こっ!もちろん、定盛のおごりで☆」

姫歌「はぁぁぁぁっ?どうしてひめかがあんたに奢らなきゃいけないのよ!」

灯莉「えー、だって定盛ってばサブリーダーじゃん。上に立つからにはイゲンを示してもらわないと!ねー、たかにゃんせんぱいっ♪」

高嶺「ふふふ…大変ね、サブリーダーさん。」

姫歌「あー、ちょっと高嶺様まで!」

灯莉「ねぇ、おごっておごっておごっておごってー☆マカロン、ムース、モンブランにガトーショコラ♪」

飛羽真「だったら叶星と紅巴ちゃんも呼んでこなきゃね。」

姫歌「え……。」

灯莉「みんなー!定盛ケーキバイキング奢ってくれるってー☆」

姫歌「待ちなさい!あたしは奢るなんて一言も言ってなーーい!」

高嶺「ふふっ…。(ただ一緒に戦うだけでなく、お互いの弱さをさらけ出しながらぶつかり合い、支えあっていく仲間…私達3人だけではできなかったこと……。それがこのレギオンならできるはずだわ。この調子なら、一年生たちはきっと大丈夫。あとは……わたしたちも変わらないと……昔のことに縛られていては前に進めないわよ。ねぇ、叶星……)」

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ユーリvision

紅巴「はぁ、はぁ、あと5周っ。(苦しいけれど……頑張らないと……!姫歌ちゃんはサブリーダーとして頑張ってるし、灯莉ちゃんもわたしなんかよりずっと活躍してる……聖児くんは鎧を纏って頑張ってる…このままじゃ、わたしだけが足手まといに……!)きゃぁぁぁ!」

叶星「っと……紅巴ちゃん大丈夫?」

ユーリ「大丈夫か、君。」

紅巴「…えっ?」

ユーリ「怪我は無いみたいだな。」

紅巴「か、叶星様……と、どなた…?」

どなた?と聞かれたので名乗ろうと思う。

ユーリ「俺の名はユーリ。光の剣だ。」

叶星「それだと分からないわよ?ユーリさん。」

ユーリ「自己紹介など千年ぶりだからな……やり方を忘れてしまった。」

何故困った顔をする…

叶星「この人はユーリさん。光の剣に選ばれた剣士さんだったの。今は訳あって光の剣と一体化してるらしいけれど…」

ユーリ「…そんなわけだ。よろしく頼む。………ところでダメではないか。CHARMとやらを使った鍛錬ではなくとも誰も見てないところで激しい運動をするんじゃない。危ないだろう。」

俺はそう忠告する。すると…

紅巴「すみません…姫歌ちゃんたちと訓練してたのですが、わたしだけ残らせていただいておりまして。」

叶星「放課後から、今まで?」

紅巴「は、はい…」

ユーリ「ダメだ、そんな鍛錬。……失礼する。」

じっ…と紅巴という名の子を触る俺。

ユーリ「んー、やはり疲労で足が膨らんでいる。水はきちんと飲んでいたのか?」

紅巴「な、なんで触るんですか!!!」

……何故怒られる…

叶星「今日の訓練は終了よ。荷物は私が持つから外に出ましょう。」

紅巴「そ、そんな、自分で支度しますから……っ!足がつって……ひぃぃっ!」

ユーリ「やはりか……」

紅巴「ううぅ…申し訳ありません…。」

 

 

 

叶星「はい、これで処置完了よ。まだ動かすと痛いと思うから少し身体を休めましょう。」

叶星「あ、ありがとうございますっ。」

紅巴「叶星様にこんなことをやらせるなんて……本当に申し訳ありません……。」

ユーリ「謝ることでは無いだろう。」

叶星「でも、ひとりでオーバーワークしたことは反省してもらおうかな。」

紅巴「もういたしませんともっ!この魂に誓って!」

ユーリ「こんなことに命を賭けるな」

叶星「そういうことじゃないのよ?ユーリさん。」

ん?そういう意味では無いのか?

ユーリ「そう…なのか。今の世界は難しいな。」

叶星「どうして、こんなになるまで頑張ったの?紅巴ちゃんが頑張り屋さんだとは思っていたけどこれはやり過ぎよ。」

紅巴「こ、これは……」

 

…おそらくこれは、強くならなければならない、という焦りか。

叶星「話しづらいなら無理しなくていいわ。私は紅巴ちゃんの味方だって覚えておいて。困ったことがあったら相談してくれるの嬉しいな。」

紅巴「っ……。足を引っ張るのが怖いんです。姫歌ちゃんたちと一緒にグラン・エプレに加入させて頂き、何度か出撃も経験しました。御三方のご活躍は当然として、最近では姫歌ちゃんがサブリーダーに任命されたり、灯莉ちゃんも成果を上げています。………わたしだけは力不足のままで。先日は何も役に立てず…」

 

叶星「………。」

紅巴「ですから、わたしが追いつくにはこれくらい無茶しないといけないと…そう思った次第です…」

叶星「気持ちはわかるわ。私と高嶺ちゃんと飛羽真君は中等部までは御台場女学校に在籍していたの。優秀なリリィの集まる場所でね……」

紅巴「存じてます……!」

叶星「え……?」

紅巴「今まで黙っておりましたが、昨年まで御台場女学校に通ってましたから。」

ほぅ…

ユーリ「なるほど。後輩というわけか。」

紅巴「ですから、叶星様たちのことは存じております…!」

叶星「そうだったの…ごめんなさい、今まで気づかなくて。」

紅巴「いいえとんでもない!わたしは目立ちたくない存在なので…」

叶星「御台場女子か…。あの頃の私は未熟だったわ。」

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飛羽真vision

 

飛羽真「はぁ…はぁ…ぐぅぅっ!!あぁぁぁっ!!」

やめろ…!やめてくれ…俺の体を使うな……!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『プリミティブドラゴン』!!!

飛羽真「やめろ…やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

俺の体はプリミティブドラゴンに支配された。

飛羽真「……。」

『プリミティブドラゴン』

『ブレイブドラゴン GET』

飛羽真「……変身。」

『烈火抜刀!』

『バキッボキッボーン!ガキッゴキッボーン!』

『プリミティブ!ドラゴン!』

 

セイバー「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

「……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渚「この状況は…まずいかもね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大牙vision

 

大牙「……聖剣と言えど今のこの剣たちはどうするつもりだ。」

飛鳥「しばらくは私が持つ。」

大牙「わかった。」

 

何だ…?!風双剣翠風が光っただと?

 

飛鳥「……!?風双剣翠風が!!」

 

どこかへ飛び去った…?新たな持ち主の場所へ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……To be continued




思ってたより戦闘なくて暴走書けませんでした。次回は戦闘ありなのでそこで暴れさせようと思います。

(うちの飛羽真君は高嶺様の大怪我をかなり引きづっており、賢人や仲間たちの死も引きづっているため、プリミティブドラゴンの支配を抜け出すことが出来なくなっている。)
次回
第一章3話Part2「1年生の戦いpage2〜暴走とイクサ〜」


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第一章第3話Part2「1年生の戦いpage2〜暴走とイクサ〜」

ラスバレのレギオンメンバー募集中。
入りたい方はご連絡ください!(2人ほど枠があります。22時帯です)

バンドリ11thライブDay2行ってました。くっそ楽しかったです。中島由貴様、進藤あまね様は最高。(キャスト全員最高。)


飛羽真vision

 

セイバー「グゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!グァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

俺は…プリミティブドラゴンに支配されている……

セイバー(プリミティブドラゴン)「『ミンナ……ドコ……?』」

頼む……誰か俺を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助けてくれ……

 

 

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聖児vision

 

紅巴「ふぅ…。」

聖児「どうしたの?紅巴さん。」

紅巴「あ、聖児くん…灯莉ちゃん…」

灯莉「なんだか元気ないみたいだけど、ぼくのデッサン見る?このヒュージなんて可愛く書けたと思うんだけど!」

聖児「りーちゃん、見せられても困ると思うよ……。」

あ、姫歌さん。

姫歌「ひめかはわかるわよ、紅巴が元気ない理由。今日は叶星様と高嶺様がいないからでしょ?」

そういえば……

聖児「……飛羽真先輩はここ数日一切見てないな……」

灯莉「えー?今日せんぱいたちいないのー?」

姫歌「昨日のミーティングで説明されたでしょ?おふたりは防衛構想会議で不在よ。」

灯莉「ぼーえーこーそーかいぎ?」

聖児「防衛構想会議は複数のガーデンとそれに所属するレギオンが定期的に集まる会議のことだよ。」

紅巴「ヒュージの分布や最近の傾向を報告し合うのが主な内容ですね。大きな会合になると防衛地域の割り振りも話し合われるようです。規模によって話し合われる内容も大きく変わるようですが……。」

灯莉「そうなんだー。とっきーとせーくん、物知りなんだね☆」

聖児「まぁ…知り合いから色々聞いてたからね…」

紅巴「興味本位で色んなガーデンのことを調べてまして、その際に詳しくなっただけです…。」

灯莉「お勉強するなんてえらいなー。」

姫歌「ちょっと、待ちなさい!ひめかが何も知らないって言いたいのっ?!」

聖児「…誰も言ってないよ。今は姫歌さんがサブリーダーか。」

姫歌「そうよ、今はひめかがリーダーなの!そしてグラン・エプレはトップレギオン!つまりひめかはトップアイドルと呼んでも過言ではないわ!」

 

??「それは過言じゃないかしら。」

この声は……

聖児「……!あーちゃん……!!」

飛鳥「久しぶりね。聖児。」

灯莉「飛鳥おねーちゃん……!!」

紅巴「おねーちゃん?!」

聖児「りーちゃんとあーちゃんは姉妹…それもしばらく会ってない。」

飛鳥「えぇ。私はかつて戦火に巻き込まれたことで灯莉と聖児と離れてしまった。」

姫歌「そんな……」

飛鳥「今こうして会えたのは運命…なのかもね。」

聖児「あーちゃん、ここ所属になったの?」

飛鳥「えぇ。」

 

ポワーーンポワーーン

そのサイレン…!

聖児「ヒュージ出現…」

飛鳥「…ゆっくり姉妹の再会をさせてはくれないみたいね……」ゴゴゴゴゴ

姫歌「……。」

紅巴「叶星様たちがいないこの状況……。姫歌ちゃん……。」

姫歌「何してるの!早く出撃準備して!」

聖児「……俺はできてる。」

飛鳥「聖児と同じくよ。」

姫歌「グラン・エプレ、行くわよ!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

姫歌「ヒュージはどこっ?」

聖児「まだ作戦地域外…出現地はまだ先みたいだ。」

灯莉「今日は他のレギオンも人が少ないね〜。」

紅巴「わたしたちと同じく、レギオンリーダーが会議に出席してるせいだと思います……。」

飛鳥「ってことはひよっこばっかりって事ね。」

はぁ…。

聖児「あーちゃんストレートに言い過ぎ……」

そう言ってたら……

姫歌「新人だろうと、ひめかはサブリーダーなんだから!叶星様たちがいなくてもやれるわ!」

なんか気合いが空回りしてる姫歌さん。

飛鳥「ほんとにこの子がサブリーダーだなんて……このレギオン、上手くやってけるのかしら。」

リリィ「ちょっといいかな?」

聖児「どうしました?」

リリィ「あなたたち、グラン・エプレよね。トップレギオンの。」

姫歌「そうよ!あたしはグラン・エプレのサブリーダーよ!」

リリィ「やっぱり…よかった。ここからどうすればいいか私たちだけじゃわからなくて……」

 

なるほど……リーダーがいなくて困ってるのか。

紅巴「え……?」

リリィ「出現座標は確認した?あそこって退去が済んでる無人の地域よね?移動経路も町とは真逆の方向に向かってるようだし今の戦力で下手に追撃しない方がいいんじゃないかって……。」

灯莉「えー、ダメだよー。せっかく、ヒュージと会えるチャンスなのにっ☆」

飛鳥「そんなこと言ってる場合じゃないわよ。灯莉。」

姫歌「……。」

聖児「見たところ、あなたがたもフルメンバーでは無いようですね。」

リリィ「ええ。私たちは全員1年よ。それに実践自体、まだ数えるくらいしか経験してないし……。こんな状態でヒュージに挑んでいいものかわからなくて。グラン・エプレの人が指示してくれれば私達も動きやすいって言うか……ねぇ?」

姫歌「ひ、ひめかが決めるの?」

飛鳥「あなたがサブリーダーなんでしょう?あなたが決めなさい。」

聖児「『リリィの戦いは今日が最期かもしれず、命を賭すに値するかはリリィ自身が決めるべき』」

これを聞いてはっとする姫歌さん。

姫歌「っ……!」

紅巴「校長先生から直接頂戴したお言葉です。」

飛鳥「そして、この学校の教えでもあるわね。」

リリィ「出撃するにしてもどういった作戦で臨むか意見が別れてて…いつもならお姉様が方針を決定していたものだから。」

??「それなら真正面から突っ込めばいいだろう。」

どこからか声が聞こえた。

聖児「誰だ!!」

??「警戒するな。俺の名はユーリ。校長先生より直々に任命された新メンバーさ。」

リリィ「それがグラン・エプレの戦術?」

聖児「違いますけどね…」

姫歌「ちょっと待って今考えるから。布陣と陣形……それに各自の能力を踏まえて……。」

爆発音?!

飛鳥「今度は何?」

あのベルトにあの剣…!

聖児「あれは……セイバー?飛羽真先輩?!」

セイバー「グルルルル……グォォォォォォォォォ!」

飛鳥「危ない!!」

襲ってきた?!

飛鳥「ぐっ……!!ふっ…!!」

押し返して攻撃するあーちゃん。

そして…

『オーシャンヒストリー』

飛鳥「変身!」

『界時逆回』

『オーシャンヒストリー!オーシャン バッシャーン!(バッシャーン!)』

デュランダル「ふっ!はっ!」

聖児「俺も!!」

俺はイクサナックルとベルトを取りだし…

『R・E・A・D・Y』

聖児「変身!!」

『フィ・ス・ト・オ・ン』

イクサ「はぁぁぁぁっ!」

俺はイクサになり、セイバーに攻撃を仕掛けるも…

セイバー「グゥゥゥ!ガァァ!!」

イクサ「ぐあっ!」

デュランダル「くっ…!!」

2人がかりでも抑えきれない…!!

イクサ「先輩!俺たちがわかんないんですか!!しっかりしてください!!」

セイバー「グゥゥ!」

止めようと掴みかかるが斬られた。

イクサ「ぐぁぁっ!」

デュランダル「聞く耳持たず…いやまるで獣ね。」

イクサ「先輩!!しっかり!!」

すると突然……

ユーリ「……俺の出番か。」

『光剛剣最光』

『GOLD OR SILVER』

ユーリ「変身!」

『最光発光!』

『Who is the shining sword?』

『最光一章!金銀の力を得た輝く剣!最光!』

最光「俺は世界を守る剣だ!!」

ユーリさんは変身した。

……え、剣?!

最光「行くぞイクサ!」

え?!

イクサ「俺?!は、はい!行きましょう!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

俺は体を支配され動けない状態だけれど……

 

セイバー「『グゥゥゥゥゥゥゥ!!グォォォォォっ!!』」

突然森に意識が飛ばされた。

飛羽真「っ?!」

この少年は一体…!!

飛羽真「君は…?」

 

少年『どこ……?みんなどこにいるの?』

飛羽真「誰か探しているの?なら俺も一緒に…」

そうやって手を差し伸べそうとするも…

少年『人間が僕に触るな!!』

飛羽真「ぐぁぁぁっ!」

そう言って炎を吐かれる……

飛羽真「ぐっ……!」

少年『どこ……?みんなどこにいるの?』

再びその言葉を呟き、奥へと消えていった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

聖児vision

 

イクサ「ぐぁっ!つ、強すぎる……」

デュランダル「感じたことのない圧力……!」

最光「自我がない状態…暴走中というわけだな!!」

そう言って飛羽真先輩のところへ飛んでしまった!

イクサ「あ、ちょっと!!」

セイバー「グゥ…?グォォォッ!」

最光「来い!」

『who is this?』

『最光二章!光から生まれし影!シャドー!』

最光「ふっ!」

イクサ「影?!」

最光「目を覚ますんだ飛羽真!お前はそんな男では無いはずだ!」

姫歌「何が起きてるの……?!」

紅巴「分かりませんけど…わたしたちもなにか出来れば……!!」

音がした方を見ると…

飛鳥「っ?!ヒュージが動き出した!!」

デュランダル「こんな時に……!!」

……突如として風が起こった。

イクサ「っ?!風っ!?」

そしてその風は紅巴さんの周りへ集まり……

『風双剣翠風』『猿飛忍者伝』

デュランダル「風双剣翠風…!その子を選んだと言うの?!」

イクサ「紅巴さん!そのふたつを掴んで!!」

紅巴さんは俺の言葉で聖剣と本を掴む。

紅巴「は、はい!」

掴んだ瞬間、風に包まれ……

『双刀分断!一の手!手裏剣!二の手!二刀流!』

『風双剣翠風!』

『翠風の巻!甲賀風遁の双剣が神速の忍術で敵を討つ!』

変身した。

剣斬「えっ?えっ?」

イクサ「あれが…仮面ライダー剣斬…!」

剣斬「い、行きます!はぁぁっ!」

 

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晶彦vision

 

晶彦「何やってる!ヒュージを討伐するぞ!」

イクサ「尾上さん!」

晶彦「聖児か!!話してる時間はないみたいだぞ!変身!!」

『一刀両断!』

『土豪剣激土!!』

俺は変身し、ヒュージへと攻撃を仕掛ける。

バスター「おらぁぁぁぁぁっ!!

ヒュージが前方へ移動を開始!聖児!飛鳥!飛羽真は任せたぞ!!」

俺は2人に飛羽真を任せる。

イクサ「はいっ!!」

デュランダル「了解です。」

そして周りのリリィに指示をする。

バスター「残りのリリィ達はヒュージを迎撃!!」

灯莉「行こうよ定盛!ぼくたちなら行けるって!」

姫歌「っ!決めたわ!アイドルリリィたるもの、こんなところで怖気付いてられないわ!ひめかたちが先陣を切って目立つのよ!」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

聖児vision

 

デュランダル、剣斬、イクサ「「「はぁぁぁぁぁぁっ!!」」」

3人がかりで足止めする俺たちだが……

 

デュランダル、剣斬、イクサ「「「ぐぁぁぁっ!!」」」

返り討ちにされる…。

最光「無事か3人とも!」

デュランダル「私は問題ない……!!」

イクサ「俺もです……!」

剣斬「私も…です!」

イクサ「先輩は俺が!!」

俺はイクサの最大出力を使う。

イクサ「イクサシステム!!最大出力!!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

その瞬間…

セイバー「グルォォォォォォォッ!!」

襲いかかって来るセイバー。

イクサ「先輩を必ず元に戻す!!」

『イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・ア・ッ・プ』

ベルトにフエッスルを差し込み、ナックルを押し込む。

イクサ「イクサ・ジャッジメントォォォォ!!!!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

俺はイクサ・ジャッジメントを発動!!

セイバー「グルゥゥゥ!」

『グラップ必殺読破!』

セイバー「グォォッ!」

『烈火抜刀!』

『クラッシュ必殺斬り!!』

セイバー「グァァァァァァァァァァ!!」

お互いの技がぶつかり合い……

その刹那、イクサのスーツがバチバチと音が鳴り始める。

イクサ「(システムが限界を迎えてる?!でも…!!絶対に先輩を助けるんだぁぁぁぁっ!)うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

エネルギーのぶつかり合いで爆発が起こり…

聖児「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ベルトが吹き飛び変身解除された。

聖児「っ?!しまった!!!」

今の必殺でベルトが壊れた……!!

でもこれで!!

 

セイバー「グゥゥゥゥッ!!グァァァァァァァァァッ!!」

先輩の変身を解除させれた!!

飛羽真「ぐふっ…!!ぐぁ……」

何とか正気に戻せた……!!

聖児「はぁ………っ!!」

俺はさっきの反動で倒れた………

デュランダル「聖児!!」

剣斬「聖児くん!!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

飛羽真「?!聖…児……!!」

俺のために…!そんな……!

デュランダル「飛羽真、あなた一体なんのつもりよ!!!」

胸ぐらを掴まれた……

飛羽真「……プリミティブドラゴンの影響下にあった。」

デュランダル「…?!あの禁書を?!一体なんで!」

飛羽真「わかんねぇよそんなの!!俺も知らないうちにプリミティブドラゴンが覚醒してたんだよ!!!」

暴走の影響で聖児が……!!

飛羽真「俺のせいで……聖児が………!!!」

聖児「俺の……方は……心配しないでください……!!まだ全然平気ですから…!!」

そう弱々しく喋る聖児。

飛羽真「だけど!!」

聖児「いいんです!!飛羽真先輩とみんなが無事ならそれで!!」

デュランダル「……。まだ終わってないわ……。行くわよ。」

 

飛羽真「……ぐっ……!!」

暴走の影響で体力が……。

聖児「先輩!!!」

飛羽真「悪ぃ……!!頼む……!」

聖児「はい!!」

剣斬「飛羽真様……!」

飛羽真「紅巴ちゃんか……。聖児達を頼むよ」

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晶彦vision

 

姫歌「どうなってるのよこれ!」

バスター「どうやら突如ケイブが出現したようでな!!」

灯莉「それであんなにうじゃうじゃしてるんだ〜。」

スラッシュ「人口密集地に進軍し始めたようだ……!!ぐぁぁっ!」

バスター「大秦寺!!」

スラッシュ「問題…ない…!」

姫歌「そんな…攻撃が裏目に出たっていうの…?」

バスター「足並みが揃わなかったのが原因かもな!戦力が集中してればケイブを一気に叩けて増援も防げたからな……!!」

スラッシュ「後方にケイブ反応…このままだと囲まれる!!!」

姫歌「押し返します!!周囲のレギオンに声をかけて連携を!」

灯莉「もう声が届かないよ〜。」

バスター「俺達もここを支えるだけで精一杯だ!!ぐぅぅぅ!!」

姫歌「こんな時にどう動くか学んでたはずなのに……っ。どうしてうまくいかないの…!!」

バスター「あれはこの間確認されたと言われる高機動ヒュージ……!!」

姫歌「みんな戦闘準備…」

まずい姫歌嬢ちゃんが狙われてる!!

 

灯莉「定盛、あぶなーい!!」

姫歌嬢ちゃんを助けるために動いた灯莉嬢ちゃん!

灯莉「っ…!!」

助けに回る大秦寺。

スラッシュ「っ!!」

姫歌「うそ…灯莉!!」

っ!!この距離は間に合わねぇ…!!

 

姫歌「いやぁぁぁぁっ!!」

 

カリバー?!

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賢人vision

 

カリバー「………。」

姫歌「あなたは……?!」

カリバー「………。」

俺はここから離れた。

 

 

叶星「大丈夫っ、姫歌ちゃん?」

姫歌「叶星…様…?」

高嶺「灯莉さんは無事よ。気を失っているだけね。」

叶星「みんな下がってて、あとは私がやるわ!!」

高嶺「叶星、何を言っているの?」

姫歌「ひめか、まだ戦えます!」

飛羽真「っ…!俺もまだやれる……!」

姫歌「飛羽真様?!」

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飛羽真vision

やるしかない……俺が!!

飛羽真「みんなマギももう……限界なんだろ?これ以上は危険すぎる。」

紅巴「それは叶星様達も同じじゃ……」

叶星「私は大丈夫…高嶺ちゃん、1年生のみんなをお願い!」

高嶺「叶星!!」

叶星「もう誰も犠牲にしたくないの。」

そう言って突撃する叶星……

その姿を見て俺は……忌々しいあの日の出来事を思い出した……

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2年前……

 

叶星『私のせいだわ……!!私が……陣取りを間違えたから!!』

そう言って特攻する叶星……

飛羽真『叶星!!』

叶星『退路を作るために吶喊し、ヒュージを引きつけるわ!!みんなは退いて!!』

そう言い身代わりになろうとする叶星。

純『叶星!!』

賢人『無茶だ!!!』

飛羽真『……っ!!』

高嶺『叶星……無茶よ!!やめて!!』

高嶺や、俺達の静止も聞かない叶星……

叶星『私が……私が!!』

純『叶星!!』

叶星『責任は私が取るわ……高嶺ちゃんも飛羽真くんも賢人くんも退いて!!』

捌ききれてない……!!もうやめてくれ……!!

叶星『うぅっ…!!』

見てられなくなったのか…

高嶺『叶星!!!』

叶星を止めるために突撃する高嶺……その時……

 

高嶺『がはっ……ああっ…ぐぅ……あぁぁぁっ!!』

ヒュージに攻撃された高嶺…。

叶星『どうして……高嶺ちゃん……』

何とか振り切るも大怪我を負った高嶺……。

高嶺『かなほ……ぶじ……?』

叶星『高嶺ちゃん!!高嶺ちゃぁぁぁぁん!!』

その姿を見て……俺は叫ぶことしか出来なかった……。

飛羽真『っ!!叶星ぉぉぉ!!!高嶺ぇぇぇ!!』

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真「はぁ…はぁ…!!あの時のようにはさせない……!!!!俺は叶星を追う!!!飛鳥と紅巴ちゃんはここを頼む!!」

デュランダル「だが……」

紅巴「その体では無茶です!!」

止められたとしても辞める気はない……!!

飛羽真「無茶でもなんでもやんなきゃなんねぇんだ!!2年前のあの日のようなことは絶対に起こしちゃいけねぇんだよ!!!」

高嶺「飛羽真……!!やめて……やめて!!」

高嶺の叫びも俺の耳には入らず……

飛羽真「……っ!!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

俺は無我夢中で叶星を追っていった……

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聖児vision

 

灯莉「いててて…あれ?ここどこ?」

姫歌「灯莉、あなた大丈夫なの?!」

灯莉「ユニコーンの夢を見てたよーな見てなかったよーな……ってあれ何?もしかしてかなほせんぱいととーませんぱい?」

高嶺「…………。」

その背中を見ることしか出来なかった……。

聖児「飛羽真先輩……叶星先輩………」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

ヒュージの攻撃を防ぐ叶星。

叶星「っ!!」

そして呟く……。

叶星「はぁ…はぁ…はぁ…。まだ、やられる訳には行かない!私がみんなを守らないと!この命に代えても!!」

ヒュージの攻撃に被弾する叶星……

 

叶星「くっ!あぁぁぁっ!」

 

 

あの時の高嶺を思い出してしまった………

 

 

高嶺『がはっ……あぁっ……うぅ……あぁぁぁっ!!』

 

 

 

飛羽真「やめろ……やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

この思いに共鳴したのか……

『プリミティブ…ドラゴン!!』

俺は強制的に変身した。

セイバー「ガァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

賢人vision

 

賢人「飛羽真…あの時から変わっていないのか?そんなことしても未来は変わらない……」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━allvision

 

叶星「高嶺ちゃん!?」

 

高嶺「──ゼノンパラドキサ。」

レアスキルを発動し……

高嶺「はぁぁぁぁぁぁっ!」

高速で斬り裂く高嶺。

そして呟く姫歌。

姫歌「なんなのアレ!高嶺様も飛羽真様もどうしちゃったの!?」

 

デュランダル「高嶺のレアスキル、ゼノンパラドキサ。縮地とこの世の理の複合スキル。」

灯莉「すごい!すごい!たかにゃんせんぱい!」

 

暴れつつも味方を襲わないセイバー。

セイバー「ガァァァァァァァッ!グゥゥッ!」

 

そしてヒュージにそのまま攻撃する。

高嶺「そのまま踊り続けなさい!」

一方高嶺はヒュージに射撃を行う

高嶺「はぁ、はぁ、はぁ…。」

叶星「高嶺ちゃん!?無理しないで!」

セイバー「高……嶺……!!」

そして高嶺が口を開く。

高嶺「叶星、貴女、また自分を犠牲にしようとしたわね。」

叶星「………。」

高嶺「貴女がリーダーとして慎重なのは構わないわ。でも、私の……あの過去の出来事を、その理由にしないでちょうだい。飛羽真。あなたもよ。」

セイバー「アァッ…ウゥ…」

高嶺「このままじゃグラン・エプレは強くなれないわよ。」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

飛羽真「君は……!」

 

 

 

少年「また来たの?ねぇぼくの仲間はどこ?ねぇどこなの!!」

 

 

飛羽真「わかんない……!」

 

そう言うしか無かった。

少年「知らないの……?そっか……残念だなぁ……」

でも…俺は…!!

飛羽真「待って!!君のこと……!」

 

少年「ぼくに近づくな!!!」

近づくも、また炎を放たれる。

飛羽真「ぐぁぁぁっ!!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その後………

飛羽真vision

 

飛羽真「……。」

 

 

高嶺『あの時の過去の出来事をその理由にしないでちょうだい。』

 

高嶺のあの言葉が頭を離れない。

飛羽真「無理に決まってんだろ……!!あの時に何できなかった……守れる力があれば……!!きっと高嶺も傷つくこともなかった!!だから……だから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛羽真「俺に力をくれ……!!」

そう弱々しく言うしか無かった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

森の中…

少年『君も、辛いんだね……』

 

飛羽真「君は…あの時の…!!」

少年『ぼくには仲間がいない…でも君は………』

 

そうだ……俺にはグラン・エプレの仲間が………いる……!!

それに……さっき決めたんだろ……この子を……救うんだ……!!

 

 

 

 

 

飛羽真「君の仲間を一緒に探そう……?」

近づくも少年は冷酷にこう言う。

少年『近づくな人間!!ぼくから仲間を奪ったくせに!!』

炎を吐かれ続けても俺は諦めずに進む……

飛羽真「違う!!俺はそんな事しない!!」

 

少年『嘘をつくな!!どうせまた裏切るんだ!!ぼくはもう誰も信じない!!!ぼくの仲間を……友達を返して!!!』

炎の威力が上がってる……!!

飛羽真「ぐぁぁぁっ……!!

いいや…君にも仲間がいるよ…。耳を澄ませてみて。地球の声が聞こえるだろう?君には友達がいる。」

 

少年『………!!!ぼくにはまだ友達がいる……?』

 

飛羽真「そうだよ…!地球は君の仲間だ……!」

 

少年『…………!!!ありがとう……お兄ちゃん……!そしてごめんね……今まで傷つけて……』

 

飛羽真「いいよ。俺は気にしてないよ。………俺と友達になってくれないか?」

 

少年『うん……!!これからはぼくも友達のために一緒に戦うよ!』

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

戻ってきた?!

 

飛羽真「……!!これは……!」

 

『エレメンタルドラゴン』

頭に、少年の声が聞こえる。

少年『使って!ぼくと友達の力を!』

 

ありがとう…。

飛羽真「使わせてもらうよ……この力を!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

聖児vision

 

 

慎一「イクサシステムの修復はもう少しかかる。だが必ず間に合わせる。」

聖児「すみません、壊してしまって。」

慎一「構わん。飛羽真を救うためなんだろ。」

聖児「でも……」

慎一「修復など朝飯前だ。この調子なら明日には修復できそうだ。」

聖児「ありがとうございます……!!」

迷惑かけてすみません…大秦寺さんっ!!

 

……To be continued




賢人くんも少し参戦……
飛鳥、ユーリがグラン・エプレに合流、聖児はイクサを破損、飛羽真は暴走、そして………

などといろいろと情報を詰め込んじゃいました!
舞台3弾ではっきり描写されたたかなほの過去……
それは飛羽真くんにとっても忌々しい記憶として残り続けている……その記憶がプリミティブドラゴンから抜け出せなくなっていたのかもしれない。

次回第一章4話「守りたい笑顔〜ボランティア活動開始〜」

(ストーリー読んでたら4話は戦闘描写はなさそうなので考え中です。)

(02/07:次回予告編集)
2023/02/22(大幅修正)


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第一章第4話「守りたい笑顔〜ボランティア活動開始〜」

タイトル変更しました。
今回戦闘描写は無いです(ただしオリシーンがないとは言っていない)



飛羽真vision

 

灯莉「あっ、たかにゃんせんぱいだー!」

紅巴「えっ!?」

高嶺が帰ってきた。

飛羽真「おかえり。高嶺。」

高嶺「ただいま。みんな、元気だった?」

紅巴「高嶺様…お怪我は?本当にご無事だったのですか!?」

飛羽真「この感じだと…平気そう……だな。」

高嶺「えぇ、しばらく顔を出せなくてごめんなさいね。あの後少し実家の方で用事があったものだから。」

飛羽真「そこら辺は知ってるから平気だけど。」

姫歌「やっぱりお顔が見れなくて心配しましたっ。」

高嶺「ごめんなさいね…でも今日からはまた一緒よ。」

なにもないなら良かった……

紅巴「良かった…嬉しいです。やっぱり叶星様と高嶺様、飛羽真様が揃ってのグラン・エプレですから!」

聖児「ですね。ご無事で何よりです、高嶺先輩。」

叶星が部屋から戻ってきた。

叶星「あ、高嶺ちゃん。部屋に居ないと思ったらこっちにいたのね。」

高嶺「えぇ、久しぶりに可愛い後輩たちの顔が見たくてね。ふふふ……。」

飛鳥「これはいつもの高嶺さんね。」

聖児「やっぱり……」

紅巴「そ、そんな、可愛いだなんて…!」

紅巴ちゃんが困惑してると……

姫歌「じゃあ可愛いの称号はひめかが独占するわね!」

聖児「なんで?!」

姫歌「高嶺様、どうぞ可愛いひめひめを可愛がってくださいませ!」

飛鳥「は?一番可愛いのはうちの灯莉だけど?」

聖児「ちょ、あーちゃん張り合わないの!」

飛羽真「飛鳥ってやつは……」

…いつものグラン・エプレだな…

高嶺「いつも通りで安心したわ。」

叶星「うん、グラン・エプレのメンバーは強いからね。」

姫歌「はい……?」

話してたら灯莉ちゃんが何かを出し始めた。

灯莉「あ、そうだ☆みんな集まったし、ちょっと見せたいものがあるのっ。」

飛鳥「どうしたのよ、灯莉。」

灯莉「はい、これ☆」

ん?これは……

飛羽真「ガーデンからのボランティアの要綱?」

高嶺「見せて、飛羽真。」

飛羽真「どうぞ。」

そう言って高嶺にプリントを渡す。

高嶺「ふむ……なるほど……。」

姫歌「どんなボランティアかは知らないけど、ひめかたちはトップレギオンのグラン・エプレなのよ?ほかのことにかけてる時間なんて─」

聖児「ボランティア先は幼稚園だね。」

聖児の発言に驚く姫歌ちゃん。

 

姫歌「よ、幼稚園?!」

聖児「りーちゃんがよく遊びに行ってるとこだね。」

紅巴「灯莉ちゃん、幼稚園に足を運んでいるのですか……?」

飛鳥「……………。」ゴゴゴ

紅巴「ヒィッ!」

姫歌「灯莉……前々からそうじゃないかって思ってたけど……。あんた幼稚園児だったのね!」

ん?飛鳥の様子が……

飛鳥「灯莉のことを幼稚園児だと?!これ以上は私も手が出るわよ!!!」

あ、キレた。

聖児「ちょ、落ち着いてあーちゃん!!」

飛羽真「お前、馬鹿!!後輩に手を出そうとするなって!!」

妹絡みになるとちょっとめんどくさいんだよな……飛鳥は。

灯莉「ちっちゃい子たちはいいよ〜?お絵描きする時なんかも自由な感じでねー。一緒に遊んだり、お話してると脳にビリビリ☆ってくるんだ!」

叶星「確かに、灯莉ちゃんのセンスは常識に囚われない、自由な発想から生まれてきているものね。」

紅巴「無邪気さ由来の芸術的センス、と言った所でしょうか……。」

高嶺「そのルーツがこんな場所にあったなんて……面白いわ。」

飛羽真「……アイデアに行き詰まったら行ってみてもいいな。」

灯莉「それでね、その幼稚園が今人手不足なんだって。」

聖児「職員さんに何かあったの?」

飛鳥「ヒュージから逃げる際に足を怪我したそうよ。」

飛羽真「いつの間にか冷静になってる。」

飛鳥「何か言ったかしら?」

やべっ。

飛羽真「イイエナニモ。」

上手く逸らすしかねぇ。

飛鳥「そう。」

ふぅ…安心。

紅巴「それは大変ですね……」

灯莉「歩けないって程じゃないけど、怪我したままであのチビ達の相手をするのは無理っぽいんだー☆」

飛羽真「なら行かないとだね。」

話を聞いて、叶星が突然……

叶星「幼稚園の先生か……少し興味あるわ。」

ん?

飛羽真「あれ、叶星、教員目指してたっけ?」

高嶺「初耳ね。」

そう聞くと……

叶星「んー、そういうわけじゃないかな。造園科の授業で公園の設計をすることがあったでしょう?」

……確かに

飛羽真「あー、あったなそういや。」

叶星「その時、子供目線でニーズや安全性への取り組みを実地で学べたらいいなって思っていたの。」

ユーリ「なるほどな。それなら勉強になるな。」

突然ユーリが話し始める。

飛羽真「ユーリ?!どこから!?ってそれ俺の本……」

ユーリ「……喋ってないだけで最初から居たぞ。悪い。面白そうだったから読んでた。」

なら言って欲しかったけどね!(怒り)

紅巴「さすがは叶星様っ。」

灯莉「じゃあみんなでやろうよー!チビたちと遊ぶのすっごく楽しいよー☆」

高嶺「叶星が参加するなら私も当然参加するわ。」

飛羽真「まぁ、ふたりが行くなら俺も行く。」

紅巴「御三方が幼稚園の先生に……!?わ、わたしも参加します!ぜひご一緒させてください!」

飛鳥「……どうしようかしら。」

聖児「一緒に行こうよ、あーちゃん。」

飛鳥「はぁ…、子供を相手するのは苦手なのだけれど……」

姫歌「そんな、本気なの?ひめかはアイドルだから、先生なんて──」

灯莉「今度のお遊戯会で劇をやるんだよっ。ぼく、衣装づくりを手伝うんだー☆」

なんだって?!

飛羽真「?!劇?!」

聖児「先輩?」

飛羽真「本書こうか?!やるぞ全然!!むしろやりたい!!」

興奮のあまり早口になるが……

聖児「先輩落ち着いて……」

飛羽真「いやだって劇だぜ?!小説家の血が……」

聖児「あなたが書くと難しくなるでしょ!!先輩!」

聖児に止められる。

飛羽真「……それもそうだね。でしゃばってすんません……」

はぁ…。

聖児「打たれ弱!?」

姫歌「わかったわ、そういうことならひめかに任せなさい!」

灯莉「え、いいのー?」

飛鳥「あなたに出来そうもないけど……」

姫歌「飛鳥様、なんてこと言うんですか!!ひめかはアイドルリリィとして、いずれ舞台に立つ運命にあるの。歌唱は当然として、ドラマや映画の出演依頼もあるかもだし!」

飛鳥、灯莉「あなた(定盛)はバラエティ向きね。(だと思う〜☆)」

 

直球過ぎだろ2人とも。

聖児「あははは…」

姫歌「とにかく、芸能に関することならひめかの出番よ!その幼稚園をブロードウェイにしてあげる!」

ユーリ「それはダメだろう……」

行くってことかな?

飛羽真「じゃあ決まりかな?」

叶星「このボランティア、グラン・エプレで引き受けましょう。」

飛羽真「じゃあガーデンに報告しに行くか。」

高嶺「騒がしくなりそうね。ふふふ…。」

叶星「高嶺ちゃん、身体の方は平気?」

高嶺「問題ないわ。とは言え、まだ本調子とは言えないわね。だからボランティアはリハビリにちょうどいいかもしれないわ。」

そう聞き…。

飛羽真「………だったら良かった。」

高嶺「2人こそ、大丈夫?植物と違ってお世話するのは大変よ、きっと。」

飛羽真「それと比べるなよ……」

叶星「高嶺ちゃんってば……子供と植物を比べるなんて駄目よ?」

飛羽真「でも、花の世話も子供達の遊び相手になることも大切だな。俺達が守ってる日常を知る意味でもな。」

高嶺「そうね。あの子達にもそれを感じ取ってもらえるといいわね……。」

子供の相手か……もし高嶺との間に産まれたら……

って何考えてんだ俺は。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ボランティア活動中…

姫歌「あぁぁぁぁぁっ!もう無理ぃぃぃぃ!」

そう叫ぶ姫歌ちゃん。

女の子「さだもりまってー!ぴょんぴょんさわりたーい!」

姫歌「これはぴょんぴょんじゃなくてツインテールよ!あと定盛じゃなくてひめひめって呼びなさーい!」

いつものツッコミだ。

飛羽真「あははっ…大変だなぁ…」

男の子「とうまにいちゃん!よみきかせしてー!」

お?

飛羽真「いいよ、やってあげる。何読んで欲しい?」

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女の子「ねぇ、かなほちゃんはどんなシャンプーつかってるの?さらさらのかみ、うらやましー。」

叶星「ふふ。あなたの髪もつやつやで綺麗だわ。」

高嶺「叶星が使っているのは天然素材のオーガニックシャンプーよ。後は寝る前にヘアオイルでのトリートメントを欠かしてないわ。」

女の子「ふむふむ…おーがにっくととりーとめんと、っと」

………。

飛羽真「いやこの会話女子力の高さ凄。」

紅巴「今の若い子は美容意識が高いのですね……」

飛鳥「にしても叶星さんのシャンプーまでわかるなんて高嶺さんちょっと怖いわね。」

聖児「まぁ幼馴染ですし……」

飛鳥「でも知りすぎじゃあないかしら。」

飛羽真「まぁ、俺でもわかる。」

聖児「先輩が言うと事案感すごいです。」

めっちゃ引いた目で見てくる聖児。

飛羽真「おい。引いた目で俺を見るな。」

姫歌「はぁぁ…アイドルリリィとしての自信がなくなっちゃいそう…。」

飛鳥「元からないでしょう。そんなもの。」

姫歌ちゃんの発言に…

男の子「さだもりってアイドルなのー?」

姫歌「定盛じゃなくてひめひめ!まぁ…それはともかく、それはひめひめはアイドルでリリィなの!」

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

飛鳥「『自称』アイドルだけれどね。」

飛羽真「おい。言い過ぎだ。」

飛鳥「……無愛想で悪かったわね。」

飛羽真「誰も言ってないぞ。」

 

女の子「さだもりがアイドルならかなほちゃんはおひめさまだね!」

叶星「え、お姫様?私が?」

男の子「あーわかる。かなほちゃんはプリンセスだ。」

なんだこの子ら…

飛羽真「……見る目あるな。いい子だなお前たち。」

飛鳥「待ちなさい、飛羽真。あなた幼馴染のことになると急に喋るわね。」

飛鳥にそう指摘される。

飛羽真「悪かったな。」

叶星「あら…嬉しいわ、ありがとう。」

姫歌「ちょっと灯莉!アイドルとお姫様ってどっちが上?どっちが可愛いの?」

飛鳥「お姫様、ね。」

灯莉「定盛、白雪姫の毒りんごおばさんみたーい☆」

姫歌「お、おば……!?」

あ、ショック受けてる。まぁそうだよね。

聖児「りーちゃんはいつもの調子にしても、あーちゃんなんで姫歌さんに当たり強いの?」

飛鳥「……なんででしょうね。」

聖児「えぇ……。」

なんだ飛鳥の奴…。

高嶺「良かったわね。叶星。お姫様扱いだなんて光栄でしょう?」

叶星「ふふっ、そうね。」

女の子「たかねおねえさまはおうじさま!」

高嶺「王子様?」

女の子「うん、おひめさまとけっこんするひと!だっておにあいだもん!」

紅巴「……………。」

姫歌「紅巴!声もなく昇天しそうになるのやめて!っていうかなんで高嶺様だけお姉様呼びなの!?」

叶星「高嶺ちゃんが王子様か……。なんだろう、すごくしっくりくるわ。」

飛羽真「なら高嶺の王子になりてぇな……」

飛鳥「何言ってんの、飛羽真。」

あれ、声に出てる?

高嶺「うーん、私としてはプリンセスを守るナイトも捨て難いのだけど。でも叶星と結婚してキングになるのも悪くないわねぇ。」

飛羽真「勘弁してくれ……。」

聖児「飛羽真先輩。感情モロに出てますよ。」

紅巴「ぐふぁ……っ!」

あ、紅巴ちゃんが倒れた。

姫歌「高嶺様、その辺にしてください!紅巴が帰って来れなくなっちゃいます!」

突然ユーリがこう言い放つ。

ユーリ「……飛羽真、叶星って姫様のように美しい女性だな。」

飛羽真「どうしたユーリ。」

ユーリ「いや、ふと思っただけだ。」

 

飛羽真「お、おう。(なんだ?あいつ、叶星に恋でもしてるのか?)」

 

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高嶺「それで私たちがやるべき仕事は具体的にどういうものなの?」

飛羽真「今度のお遊戯会で演劇をやるらしい。」

叶星「ただ、企画を担当していた職員さんが怪我をされた影響でほとんど準備ができてないって状況ね。」

紅巴「他の職員さんも園児たちの面倒を見るので手一杯ですよね……。」

聖児「あの元気の塊みたいな子達の相手しながら準備はさすがにしんどい……」

確かにしんどい…。

灯莉「ぼく、衣装作りやるよー!あとね、背景とか看板も作るー☆」

高嶺「背景……書き割りというものね。」

飛鳥「衣装に書き割りって大変そうだけれど大丈夫?私も手伝おうか?」

灯莉「んー、だいじょうぶ!去年使った衣装をベースに飾りをいくつか作ってリメイクすればいい感じになると思う〜。」

飛鳥「充分大変そうだけど、何かあったら言ってちょうだい。」

灯莉「うん、ありがとー☆」

紅巴「わたしは何をすればよろしいでしょうか……?」

聖児「俺もどうしたら?」

叶星「紅巴ちゃんと姫歌ちゃん、聖児くんには劇で使う曲を選定をお願いするわ。出来れば演奏もお願いしたいところだけど………。」

聖児「楽器は何が?」

ユーリ「オルガンがあるのは見たぞ。」

姫歌「オルガンか……ピアノはやってたけど、そっちは弾いたことはないわね。」

紅巴「あ、わたし弾けます!」

おぉ!紅巴ちゃんやるなぁ!

飛鳥「オルガンなんてどこで?」

紅巴「昔お世話になっていた場所で……。とにかく伴奏でしたらお役に立てると思いますっ。」

聖児「なら俺と姫歌さんは歌を見ておく。」

紅巴「そうしていただけると助かります!」

 

……聖児、完璧求めすぎそうだなぁ…

姫歌「歌のおねえさんか。アイドルとはちょっと違うけどいい経験にはなりそうね!」

聖児「やる仕事は完璧にこなすよ。」

叶星「ふふふ…みんな、ありがとう。期待しているわね。」

飛鳥「わたしは灯莉のために衣装探しするわ。」

高嶺「じゃあ私達はみんなのサポートに回りましょうか。」

ユーリ「雑用でもなんでも言いつけてくれ。」

飛羽真「任せろ。」

紅巴「そんな、雑用でしたら私が!」

姫歌「いいからいいから。劇の内容聞いて、どんな曲にするか相談しましょ。」

紅巴「は、はいっ!」

灯莉「エヘヘ、みんなで面白いお遊戯会にしようね〜☆」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

買い出し中……。

飛羽真「えーと、次は……」

紅巴「次は文房具屋さんですね。飾り道具を買い揃えましょう。」

姫歌「そうだったわね。文房具屋さんに行くわよ。」

定盛、これ買おうよ☆」

なるほど、忍者のなりきりアイテム……

飛羽真「劇を成功させるためのに必須アイテムーー」

姫歌「さっさと戻してきなさいっ!」

飛鳥「やはり姫歌ちゃんは面白いわね。」

姫歌「アイドルリリィを目指してるのに変なスキルばっかり磨かれてしまうわ…」

ん……?

飛羽真「あれその店って…?」

衣装……?

灯莉「コスプレ衣装のお店だね!この忍者セットもあそこのやつ〜。」

姫歌「待って……!あの衣装見たことあるんだけど!」

「何かのアニメの服かな?可愛いな、あれ。」

飛鳥「あら、飛羽真にもそんな感性があったなんてね。」

飛羽真「お前俺の事なんだと思ってるの?」

飛鳥「さぁ。」

飛羽真「……なんだそれ……。」

姫歌ちゃんが突然…。

姫歌「あれミニョン=シフォンの衣装じゃない!? 」

紅巴「ミニョン=シフォン……?」

飛鳥「確か灯莉と私が無理やり見させられたアイドルグループだったわね。」

姫歌「人聞きの悪い言い方しないでくださいよっ!いずれ灯莉にデザインしてもらう時に参考になるかと……」

飛鳥「はいはい。そういう事にしといてあげるわ。」

姫歌「8時間も拘束していたのはごめんなさい……」

 

8時間て……

飛羽真「え、長くね?」

飛鳥「二度と経験したくないわ。」

飛羽真「あはは……。」

まぁ…そりゃそうか。

飛鳥「これは……レプリカね。でもしっかりと作られてるわね。」

灯莉「なるほどー。内側はこういう風になってるのかー。見えないところが見えるのは……うん。うんうん。ほー、ほほーう。」

飛羽真「そろそろ行くぞ。叶星達と幼稚園で落ち合う約束だったろ。」

紅巴「そうですね、早く戻ってお歌のお稽古を……」

ポワーーーン!!

飛羽真「警報!?」

こんな時に……!!

紅巴「今ガーデンからの情報を照会します……。……これは…!」

姫歌「どうしたの、紅巴。」

飛羽真「まさか……」

紅巴「出現したのは大型で機動力が極めて高い個体とのことです。」

姫歌「それってもしかして…」

紅巴「データ照合によりますと、以前接敵したヒュージである可能性が高いです!」

飛鳥「ほんと懲りないわね。また叩き潰してあげるわ。」

姫歌「灯莉や高嶺様に怪我させてあいつね!」

あの時の高機動型……!!

飛羽真「っ……!!どこに現れたんだ、そいつは。」

紅巴「この進行方向は!?」

飛鳥「あの幼稚園……ってことね。」

紅巴「はい……。」

飛羽真「ひとまず合流しよう!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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賢人vision

 

飛羽真たちは討伐に向かったか…

賢人「…………。」

 

 

デザスト「久しぶりだなぁ…雷の剣士。いや、闇の剣士と言うべきか?」

 

賢人「デザストか。なんのつもりだ。」

デザスト「なんにもねぇからな…俺の相手をしてくれよ。」

賢人「断る…お前と戦っている暇は無い。」

デザスト「だったら……無理やり相手してもらうぞ!!」

そう言って、襲ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……To be continued




ケントクン!!ナズェミテルンディス!!オンドゥルルラギッタンディスカー!!

次回第一章第5話。「相生の蕾が芽吹く時〜五大元素とライジング〜」


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第一章第5話「相生の蕾が芽吹く時〜五大元素とライジング〜」

カラフルダイアリー編最終回!!
過去最高文字数です!!ぜひお読みください!!


allvision

 

カリバー「はあっ!!」

 

お互いの剣がぶつかり合う。

 

デザスト「ふっ…。オラァ!!!」

 

デザスト「はははっ!!面白ぇ!」

 

カリバー「消えろ。」

 

『暗闇必殺撃』

『習得一閃』

 

デザスト「んなもん効かねぇよォ!!」

 

賢人の放った攻撃が命中するも…

 

デザスト「はははっ!!俺は不死身なんでな!!」

 

そう言いながら賢人を切りつけるデザスト。

 

デザスト「カラミティストライク。オラァッ!!!」

賢人「くっ……!!!」

 

押され始めるカリバー。

 

カリバー「この距離ならやれる…。」

『暗闇必殺撃』

『習得一閃』

 

デザスト「何っ?!ぐはぁぁぁっ!」

 

カリバー「お前に用はない。」

 

そう言い、立ち去る賢人。

 

デザスト「チッ…逃げられちまった…。まぁいいや。……次会った時は必ず…。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

叶星「集まったわね、みんな。」

 

灯莉「かなほせんぱい!ヒュージの進行方向に幼稚園が!」

 

叶星「わかっているから落ち着きなさい。」

 

飛羽真「現在他のガーデンのレギオンが交戦中。かなりまずいらしいな。」

 

姫歌「敵は、以前逃したあの素早いヒュージなんですよね?」

 

叶星「えぇ。間違いないでしょうね。」

 

飛鳥「報告によれば、確認されたのは2体。」

 

紅巴「あのヒュージが2体!?1体でも厄介でしたのに……。」

 

聖児「それに、別の個体のヒュージも複数いますよね?」

 

高嶺「おそらく、これまで以上に厳しい戦いになるわ。」

 

叶星「今回ばっかりはわたしと高嶺ちゃん、飛羽真くんじゃ、あなた達を護れないかもしれない。」

 

ユーリ「俺もできる限りの事はする。任せておけ。」

 

「『リリィの戦いは今日が最期かもしれず、命を賭すに値するかはリリィ自身が決めるべき』。よく考えて―」

 

言いきろうとした時…

姫歌ちゃんが口を開いた。

 

姫歌「そんなの決まってます!!」

 

叶星「姫歌ちゃん?」

 

姫歌「わたしたちはリリィです!!相手がどんなヒュージだろうと、臆するわけには行きません!!」

 

灯莉「ぼくたちがあの子たちの笑顔を守らないと!」

 

紅巴「はい!ヒュージによって悲しむ人達がいるのなら、戦わない訳には行きません!」

 

聖児「だから!命を賭けるには十分に値する戦いです!!!」

 

4人の言葉を聞き…

 

飛羽真「わかった。もう止めない。一緒に戦おう。」

 

姫歌「はい!」

 

飛鳥「紅巴ちゃん。そこの箱を開けてもらえる?」

 

紅巴「箱…ですか?」

 

紅巴ちゃんは箱を開け……

 

紅巴「これは?!」

 

灯莉「服だ!」

 

姫歌「これってもしかして!?」

 

聖児「レギオン制服…?!」

 

高嶺「えぇ。グラン・エプレのレギオン服よ。」

 

叶星「みんなの意見を踏まえて制作依頼をしておいたの。」

 

灯莉「いい感じのデザインだねー!」

 

姫歌「すごい、可愛い!」

 

紅巴「素敵です!」

 

聖児「……覚悟決めなきゃですね。」

 

飛鳥「えぇ。」

 

叶星「みんな、着替えたら、グラン・エプレ出動よ!」

 

一年生「はい!!」

 

飛鳥、聖児、飛羽真「ラジャー!!」

 

ユーリ「心得た。」

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

出動直前……

飛羽真vision

 

俺は覚悟を決めた。

 

飛羽真「高嶺、この戦いが終わったら大事な話がある。」

 

高嶺「えぇ。わかったわ。そのためにはこの戦い、必ず勝利を納めましょう?」

 

飛羽真「ああっ。もちろんだ。」

 

この新たな力で……絶対に、守ってみせる!!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

時を同じく…

聖児vision

 

慎一「聖児、修復が完了した。」

 

聖児「ありがとうございます!!」

 

慎一「それに、イクサのシステムをアップデートさせた。今ならイクサシステムの真の力を使えるはずだ。だが、その調整までは完了していない。くれぐれも気をつけてくれ。」

 

聖児「はいっ!!!」

 

これで……この戦いを終わらせる!!!

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ユーリvision

 

ユーリ「剣士としての力を取り戻す時が来たか……。」

 

そして俺は『ワンダーワールド物語光剛剣最光』を手に取り……

 

ユーリ「ふっ…………!!!」

 

『エックスソードマン』

 

ユーリ「よし。これで、再び剣士として戦える。」

 

おそらく戦闘中だな……。

 

ユーリ「行くぞ。」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

戦場……

飛羽真vision

 

飛羽真「やっぱりあの時のあいつか!!」

 

高嶺「レストアード………ネストに戻って傷を癒したヒュージね。私たちのことは覚えているかしら。」

 

飛鳥「どちらにしても強敵なのに間違いはないわ。」

 

聖児「必ず仕留めますっ……!!」

 

姫歌ちゃんたちは避難が完了したのか、叶星を呼んだ。

 

灯莉「かなほせんぱーい!!」

 

姫歌「こっちは完了しました!」

 

灯莉「幼稚園のみんな、無事に避難させたよ!」

 

紅巴「皆さんとてもいい子でした!」

 

叶星「みんな、ありがとう。お疲れ様。」

 

灯莉「うん!」

 

ヒュージは今も動き続けており…

 

姫歌「あのヒュージ…!!」

 

紅巴「やはりあの時の…!」

 

灯莉「チビたちのお遊戯会の邪魔はダメだよ〜。」

 

飛鳥「早く片付けて、劇の準備をするわよ。あの子たちが待っているわ。」

 

ヒュージが攻撃を仕掛けてきた!?

 

高嶺「っ………伏せて!!」

 

姫歌「えっ?!」

 

ヒュージの攻撃が飛んでくる。

もう一体も合流か……

 

紅巴「もう1体ヒュージが……。」

 

姫歌「報告にあった2体目ね。」

 

叶星「高嶺ちゃん。」

 

高嶺「えぇ。わかっているわ。」

 

紅巴「もしや、また3人で……?」

 

高嶺「今、あのヒュージの速度に対応出来るのは叶星だけよ。そしてあの速度に呼応して動けるのは私と飛羽真だけ。」

 

姫歌「っ………。」

 

灯莉「気をつけてね、3人とも。」

 

姫歌「他のヒュージたちはあたしたちに任せてください!叶星様たちの邪魔はさせません!」

 

飛羽真「ああっ!任せたよ。サブリーダー!!」

 

俺たちはヒュージの方を向き……

 

叶星「行こう、2人とも。今度こそ確実に仕留めるわ……!」

 

そして……

『ブレイブドラゴン』

『ライオン戦記』

『ランプドアランジーナ』

3人「「「変身!!」」」

『烈火』『流水』『黄雷』『『『抜刀!!』』』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

allvision

 

エスパーダ「叶星、後ろ!」

 

ブレイズ「分かってる……たぁぁっ!」

 

叶星の斬撃は躱される。

 

ブレイズ「く……っ!」

 

セイバー「だったら!!!」

 

飛羽真は剣を振るも躱される。

 

セイバー「くそ…っ!」

 

姫歌「やっぱりかわされた……!」

 

紅巴「あの機動力は厄介です……。それが今回は2体同時になんて……。」

 

聖児「なら俺がサポートに回ります!!」

 

聖児はイクサナックルを手に取り……

 

『R・E・A・D・Y』

 

聖児「変身!!」

 

『フィ・ス・ト・オ・ン』

 

仮面ライダーイクサバーストモードへと変身を遂げる。

 

イクサ「叶星先輩!!」

 

灯莉「あっ、かなほせんぱーい!」

ヒュージの矛先が叶星に向き、そのまま叶星に攻撃を仕掛けていた。

 

ブレイズ「っ!きゃぁぁぁ!?」

 

イクサ「叶星先輩!!」

 

エスパーダ セイバー「「叶星……っ!」」

 

ブレイズ「私は大丈夫……!もう一体から目を離さないでっ。」

 

エスパーダ「わかったわ。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

セイバー「(思ってた以上にきつい……!!片方を追いかけたら死角から狙われる……)」

 

ブレイズ「(なんとかして足を止めないと。あの日高嶺ちゃんがしたように……)はああぁぁぁぁっ!」

 

ライオン戦記を起動し……

 

ブレイズ「ライオン・ワンダー!!」

 

エスパーダ「待って、叶星!それは私が……!」

 

高嶺が行こうとするが……

 

ブレイズ「駄目よ!もう高嶺ちゃんをあんな目には……遭わせないっ!!」

 

1人でヒュージと戦う叶星。

 

ブレイズ「(誰も傷つけさせない……。この身に代えても、私が守るって……)」

 

すると姫歌たちの援護射撃が来る。

 

姫歌「叶星様ぁぁぁ〜〜〜!」

 

セイバー「!?姫歌ちゃん達!?」

 

紅巴「こちらのヒュージはわたしたちにお任せを!わたしたちではあの機動力には対応できません……。ですが、待ち伏せをして食い止めるのでしたら……!」

 

デュランダル「姫歌のレアスキルで軌道を読んでもらって……合図で行くわよ。」

 

灯莉「おっけー☆」

 

紅巴「っ、来ます!」

 

デュランダル「今よ、姫歌!!」

 

姫歌「……この世の理!」

 

レアスキルを発動、そして……

 

姫歌「っ……見えた!今よっ!!」

 

紅巴「たぁぁぁぁーっ!」

 

『風双剣翠風!!』

 

紅巴に攻撃が行き……

 

灯莉「ふ、吹っ飛んじゃいそう……!」

 

姫歌「踏ん張りなさい!ひめかたちはリリィなんだから……!」

 

すると突然、煙と炎が灯莉と姫歌の周りに現れる。

 

姫歌「何?!」

 

灯莉「なにこれ煙ー?」

 

デュランダル「あれは………!!」

 

『煙叡剣狼煙!』

『無銘剣虚無!』

 

灯莉の前に『煙叡剣狼煙』が、姫歌の前に『無銘剣虚無』が現れ……

 

姫歌「これを掴んで戦えと?」

 

灯莉「よし、行っくよー!」

 

2人「「変身!!」」

 

『……抜刀』

『狼煙開戦!!』

『エターナルフェニックス』

『虚無…漆黒の剣が無に帰す…』

『FLYING! SMOG! STING! STEAM!』

『昆虫・Chu・大百科!』

『揺蕩う、切っ先!』

 

ファルシオン「ええっ?!」

 

サーベラ「すっごーい!」

 

3人は攻撃を仕掛ける。

 

剣斬「動きは止めました!これなら届きます!!」

 

ファルシオン「はぁぁぁぁぁっ!ヒュージなんかに負けて……たまるかーっ!」

 

姫歌はヒュージに攻撃を仕掛けた。

 

ブレイズ「姫歌ちゃん……みんな……!ダメ、危険よ!」

 

エスパーダ「叶星、貴女はまだわからないの?」

 

ブレイズ「高嶺ちゃん……っ。」

 

エスパーダ「自分がみんなを守る。そのためには自分が犠牲になってもいい。そんな考えでは、いつまで経っても昔のまま、前に進むことなんてできないわ。」

 

セイバー「あの子たちも負けたくない気持ちは同じ……その思いに聖剣が答えた……!!俺達も変わろう!!変わんなきゃいけないんだ!!」

 

セイバー「この新しいグラン・エプレで、あの子たちと戦い抜くって決めたんだろ?叶星!もう一度灯莉ちゃんたちをを見てやれ!!!」

 

ブレイズ「……え?」

 

ファルシオン「紅巴、そのままそいつの動きを止めておける?」

 

剣斬「任せてください!少しの間であれば、大丈夫です!」

 

ファルシオン「任せたわ!それじゃ灯莉、この隙にひめかたちで左右から一気に攻撃を仕掛けるわよ!」

 

灯莉「まっかせて!」

 

デュランダル「なら私は紅巴ちゃんのサポートに回るわね。」

 

イクサ「俺も!!」

 

『界時抹消!』

 

デュランダル「(あの子らに聖剣が答えたのよ。私も昔を引きづっててはいけない……!!私も変わる!必ず変わるわ!!)」

 

『再界時!』

デュランダル「はぁぁぁっ!」

 

飛鳥は時間削りを使用。

 

デュランダル「紅巴、必ず持ちこたえるわよ!」

 

剣斬「はいっ!!」

 

ヒュージの動きを止める飛鳥と紅巴。

 

ファルシオン「よし、行くわよ!」

 

サーベラ「おおー!」

 

剣斬「わたしたちなら、きっとできます!」

 

『狼煙霧虫!』

『虚無居合!』

『猿飛忍者伝!ニンニン!』

『イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ』

『インセクトショット!』

『黙読一閃!』

『翠風速読撃!ニンニン!』

『一時一閃!』

 

イクサ「ブロウクン・ファング!!」

 

全員が強力な一撃をヒュージにぶつける。

 

ブレイズ「みんな、いつの間に……。」

 

イクサ「今の僕たちが!守らないといけない対象に見えますか!?」

 

そう問いかけられる叶星……

 

ブレイズ「ううん、みんな、すごく強くなってる。少し前までは全然纏まりがなかったのに……。」

 

エスパーダ「ええ、あの子達も必死に成長しようとしているのよ。私たちの声に答えようと。よく考えて、叶星。貴女がすべきことを。」

 

ブレイズ「私たちが……ううん、私が変わらないといけない……。私、自分だけで戦ってる気になってた。高嶺ちゃんや…姫歌ちゃんたちがいるのに。あの子たちは私が守るべき者じゃなく、一緒に肩を並べて戦う仲間なんだよね。」

 

最光「その心意気だ!叶星!」

 

『GET OF COLORS!!エックスソードマン!』

『エピソード1!フルカラーで参上!ババババーン!』

 

セイバー「ユーリ!!」

 

最光「待たせたな、飛羽真。」

 

セイバー「ああっ。…叶星、みんなで戦おう、リリィとして!」

 

ブレイズ「ええ、私たち、みんなで!」

 

そして叶星はキングライオン大戦記を取り出し起動。そしてドライバーに装填した。

 

『流水抜刀!』

『Rhyming! Riding! Rider!獣王来迎!Rising! Lifull!』

『キングライオン大戦記!それすなわち、砲撃の戦士!』

 

ブレイズ「『リリィの戦いは今日が最期かもしれず、命を賭すに値するかはリリィ自身が決めるべき。』私たちの背中には街の人たちが……幼稚園の子供たちがいる。あの子たちを守るための戦い……これは命を賭すに値する戦いよ!!」

 

セイバー「でも、この戦いは最期じゃない。これからもずっとみんなで戦うんだから!!」

 

飛羽真はプリミティブドラゴンとエレメンタルドラゴンを起動させた。

 

『エレメンタルドラゴン!GET!』

 

セイバー「だからこそ、この戦いでこいつを駆逐する!!」

 

『烈火抜刀!!』

『バキッ!ボキッ!ボーン!メラ!メラ!バーン!シェイクハンズ!』

『エレメンタルドラゴン!!』

『エレメントマシマシ!キズナカタメ!』

 

イクサ「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変……俺たちグラン・エプレが!ここにいます!!」

 

『ラ・イ・ジ・ン・グ』

 

イクサ「イクサ!爆現!!」

 

エスパーダ「私は私の思いを貫くわ。」

 

『黄雷抜刀!!』

『ランプの魔人が、真の力を発揮する!』

『ゴールデンアランジーナ!』

『黄雷三冊!稲妻の剣が光り輝き、雷鳴が轟く!』

 

最光は『エックスソードマン』、ブレイズは『キングライオン大戦記』、エスパーダは『ゴールデンアランジーナ』、セイバーは『エレメンタルプリミティブドラゴン』、イクサは『ライジングイクサ』に姿を変える。

 

 

ブレイズ「みんな、行くわよ!この戦いで、私は変わるわ!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夕暮れ……

飛羽真vision

 

ファルシオン、デュランダル「はぁぁぁぁっ!」

 

2人が斬撃を仕掛ける。

 

剣斬「これで……っ!」

 

紅巴も続くが、ヒュージには有効打にならなかった。

 

ファルシオン「まだ倒れないの……!」

 

セイバー「……縮地…最高速度!!!」

 

イクサ「俺も行きます!!」

 

俺は縮地を発動、最高速度で残りのヒュージを片付ける。

 

セイバー「地球の力を!喰らいやがれ!!!」

 

イクサ「イクサ・ジャッジメント!!」

 

俺はエレメンタルドラゴンの力で土と火の力を使い、ヒュージを上からたたっ斬る!

聖児はイクサ・ジャッジメントを放つ!

 

サーベラ「後はあの速いの2つだけだね☆」

 

エスパーダ「やはり、あの2体は別格のようね。」

 

最光「どうするんだ?」

 

ブレイズ「……散開して戦っていてはダメね。ここはフォーメーションを組みましょう。作戦を説明するわ。ただし、戦況に応じてフレシキブルに動くこと。」

 

セイバー「了解!!」

 

作戦を伝える前に……

 

バスター「俺達も嬢ちゃんらの手伝いをさせてくれ!」

 

デュランダル「っ?!尾上さん、大秦寺さん!」

 

スラッシュ「飛鳥か。お前も剣士になれたんだな。」

 

デュランダル「はい。聖剣を持ち出してしまったことは謝罪します。」

 

バスター「別に怒ってねぇさ!無事に剣士が見つかったんだ、それでいいじゃねえか!」

 

デュランダル「……はい…!」

 

スラッシュ「だが、終わったあと始末書は書いてもらうからな。」

 

デュランダル「わかりました。」

 

ブレイズ「尾上さん、大秦寺さん、ありがとうございます。」

 

バスター「礼は後だ!叶星の嬢ちゃん!作戦の概要を!」

 

ブレイズ「はい!!」

 

そうして作戦を伝える叶星。

 

ブレイズ「まず中央には紅巴ちゃんを配置。レアスキルを使って私たちをサポートして!聖児くんと飛鳥ちゃんは万が一のためのカバーに入って!大秦寺さんもここにお願いします!」

 

イクサ、デュランダル「「了解!」」

 

スラッシュ「わかった。」

 

剣斬「レアスキル、テスタメントですねっ。」

 

エスパーダ「私と灯莉さんも一緒に守るわ。」

 

サーベラ「えー、ぼく?」

 

ブレイズ「灯莉ちゃんの観察力は私よりずっと鋭いわ。ふたりなら死角も潰せるし、より堅固な守備が可能になるわ。」

 

サーベラ「任せて、とっきー!」

 

剣斬「はい…頼りにさせていただきます!」

 

ファルシオン「あの、それじゃ、ひめかは何を?」

 

ブレイズ「姫歌ちゃんは前線でヒュージの動きを捉えてちょうだい。飛羽真くんと尾上さん、ユーリくんも一緒にお願いします!」

 

セイバー「わかった!!」

 

バスター「任せろっ!」

 

最光「了解した!」

 

ファルシオン「え……叶星様?」

 

ブレイズ「高嶺ちゃんが紅巴ちゃんの盾になるのなら私はあなたの剣になる。だから私を敵の元へ導いてほしいの。」

 

ファルシオン「わかりました!」

 

すると危機を察知したのか…

 

ヒュージ「ピイイイッ!!」

 

攻撃が来たが灯莉ちゃんが防いでくれた。

 

サーベラ「ヒュージが動き出したよ!」

 

ブレイズ「それでは作戦開始よ。みんな、位置について……。」

 

剣斬「テスタメント、発動します!!」

 

そうして紅巴ちゃんはテスタメントを発動。

 

エスパーダ「灯莉さんと飛鳥は前方を、聖児と私は後方をガードするわ。」

 

サーベラ「りょうかいっ☆」

 

デュランダル「任せたわよ、高嶺。」

 

ブレイズ「姫歌ちゃん、よろしく……!」

 

ファルシオン「わかりました!」

 

姫歌ちゃんはこの世の理を発動……

ファルシオン「っ………。灯莉、上から来るわ!」

 

サーベラ「うぇ…っ?」

 

デュランダル「ふっ!!」

 

飛鳥は攻撃を防いだ。

 

サーベラ「ほんとに来た…!」

 

エスパーダ「ここは通さないわ…っ!」

 

イクサ「絶対に!!」

 

高嶺はゼノンパラドキサを発動し、連撃を仕掛け、聖児は射撃でサポートに回る。

 

剣斬「や、やりました!」

 

イクサ「いや…浅すぎた!」

 

エスパーダ「この程度で倒せる相手ではないのは前回の戦いでわかっているわ。」

 

剣斬「そうでした…。」

─────────────────────────

セイバー「今だ姫歌ちゃん!もう一体を!!」

 

ファルシオン「はい!今度は左、叶星様の背後に回ろうとしてます!」

 

ブレイズ「了解!」

 

サーベラ「わ、かなほせんぱいはやーい!」

 

エスパーダ「まだよ…叶星はその先へ行けるはず…。」

 

ファルシオン「もう一体が戻ってきました!挟み撃ちする気です!」

 

エスパーダ「姫歌さん、守りは任せるわ。」

 

セイバー「叶星の元へは行かせねぇ!!!!」

 

ブレイズ「たぁぁっ!」

 

肩のキャノンの砲撃を喰らわせる叶星。

 

ブレイズ「いつまでも好きにはさせないわ。ここは私たちの暮らす街よ。そうよね、高嶺ちゃん、飛羽真くん!」

 

セイバー「ああっ!!」

 

エスパーダ「ええ……そろそろお引き取り願いましょうか。子供たちが待っているわ。」

 

セイバー「ふっ…!!」

 

俺は斬撃を食らわせる。

 

ブレイズ「紅巴ちゃん、次はわたしへのサポートお願いできるかしら。」

 

剣斬「はい!テスタメントですね!発動します!」

 

スラッシュ「テスタメントで範囲が拡大している!次は君の番だ!」

 

バスター「頼むぜ、叶星の嬢ちゃん!!」

 

ブレイズ「レジスタを使うわ…!」

 

叶星はレジスタを発動させた

 

セイバー「来た……!!この感じ!!」

 

イクサ「みなぎって来た……!!」

 

ブレイズ「いくよ、2人とも!」

 

セイバー「ああっ!あっちは任せろ!!」

 

高嶺と俺は叶星に続く。

 

セイバー「見ろ!これが俺たち…」

 

エスパーダ「グラン・エプレの……力よ!!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

爆発が起こり…

 

ユーリ「よし!」

 

慎一「駆逐完了…だな。」

 

飛羽真「はぁぁぁぁ…。疲れた…」

 

叶星「みんな、お疲れ様。よく頑張ってくれたわね。尾上さんも大秦寺さんもありがとうございます。」

 

晶彦「問題ねぇさ。学園側も少し手こずってたみたいだからな。」

 

慎一「これはグラン・エプレの勝利だ。ありがとう。叶星。」

 

そう言って尾上さん達は学園へ戻って行った。

 

灯莉「よーし!幼稚園に戻ろう!早くみんなを呼び戻して、劇の準備しよー☆」

 

飛鳥「そうね。早くしないと間に合わなくなるわね。」

 

紅巴「もう安心だよって伝えに行きましょう。」

 

姫歌「ひめかたちの活躍もじっくりと教えてあげるわ!」

 

高嶺「っ…。」

 

高嶺は少し倒れそうになる。

 

飛羽真「大丈夫か、高嶺。」

 

高嶺「少し力を使いすぎたわ…。間に合ってよかった…。」

 

俺と叶星は高嶺を支える。

 

叶星「私達につかまって、高嶺ちゃん。」

 

高嶺「叶星……。倒れそうになるなんて…かっこ悪いところを見せてしまったわね。」

 

飛羽真「かっこ悪くなんてないだろ?」

 

叶星「こうして高嶺ちゃんを支えられてちょっとだけ嬉しいんだよ。」

 

高嶺「嬉しい…?」

 

叶星「昔っから高嶺ちゃんは……。私のことを何度も助けてくれたでしょう?だから私が、高嶺ちゃんのためになにかできるのが嬉しいの。」

 

飛羽真「俺も…ずっと高嶺に助けて貰ってばっかだから……。身寄りもなかった俺を、賢人と助けてくれたから…。」

 

高嶺「そんなことないわ。助けられてばかりなのは私の方……。支えないといけないのは私よ……。」

 

叶星「高嶺ちゃん……。……私ね。きっとこれから先、辛くて悲しいことがたくさん起きると思うんだ。その度に泣いちゃうかもしれない。だからね、私のことをずっと支えていて欲しいの。高嶺ちゃんがいてくれるなら、私はどんなことでも乗り越えられるから。」

 

そう呟く叶星。

 

高嶺「叶星……。」

 

叶星「ダメ…かな?」

 

高嶺「ダメなんかじゃないわ。そのための私なのだから。」

 

飛羽真「(いつもの高嶺と叶星だな。)」

 

高嶺「それに…今回のように倒れそうになったら、また手を貸してもらおうかしら。」

 

飛羽真「任せろ。」

 

叶星「高嶺ちゃんのことは私がいつでも支えるからね!」

 

高嶺「ええ。」

 

叶星「高嶺ちゃん、これからもよろしくね。」

 

高嶺「こちらこそ、叶星。」

 

「俺もいる。だから平気だ。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あの戦いの後、予定通りお遊戯会が開かれた。俺たちグラン・エプレメンバーも参加しての『リリィレンジャー』は──

灯莉ちゃんの暴走で途中からハチャメチャになったけど、子供たちには大好評で幕を閉じた。

その後、休んでいた幼稚園の先生の怪我も無事に治り、俺たちのボランティア活動は無事に終了となった。

そして──

 

姫歌「やったわよー!」

 

飛鳥「騒がしいわね、『ひめひめ』。」

 

姫歌「ついにアイドルリリィ部が発足よ!って灯莉たちはどこに行ったのよ……。」

 

飛鳥「私がいるじゃない。」

 

姫歌「飛鳥様だけってちょっと悲しくて……って今ひめかのこと、ひめひめって言いました?!」

 

飛鳥「……言ってないわよ。」

 

姫歌「言ってましたよ!!」

 

飛鳥「言ってないわ。」

 

姫歌「まぁ…それは置いときまして、これを日記に書いておきます。これなら全員が読みますし!えーと、日記日記っと……」

 

─────────────────────────

紅巴の日記

 

アイドルリリィ部の発足、おめでとうございます!姫歌ちゃんはすごいですね……尊敬します……夢が叶うようにお手伝いしますねっ。夢…私にとっての夢ってなんなのでしょうか?

ここに来た理由は憧れの先輩方のお近くにいたかったって理由です。私はその夢を叶えていただきました。今私は本当に幸せです。でもこのままではいけないと思うんです。憧れた先輩方は…大切なお友達は、もっと大きな夢や目標を持って日々を過ごしていらっしゃいます。具体的な目標は見つけられていませんが、追いつくためにわたしは頑張ります。どうか、これからもよろしくお願いいたします。これからも大好きな皆さんの側にいられますように。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

俺たちは、グラン・エプレの日記を読んでいた。

 

叶星「ふふっ…やっぱり交換日記っていいわね。目の前にいないのにまるでみんなと話してるみたい。」

 

高嶺「毎日会っているのになんだか新鮮な感じがするわね。」

 

飛羽真「だな。この日記に綴られたみんなの夢や思いを守っていかなきゃな。」

 

高嶺「私も同感よ。昨年とは違うこのグラン・エプレというレギオン。昔は叶星さえいれば何もいらないと思っていたけれど……。今はあの子たちが居ないグラン・エプレは考えられないわ。このレギオンの一員でいられることは私の誇りよ。」

 

飛羽真「同じくだな…。」

 

叶星「以前の私は自分のことばかり考えていたわ。仲間を守りたい、その気持ちは昔も今も変わらないけれど、今はもっと大きな……想い全てを守りたい。ありがとう。私が本当に守りたいものに気がつくまで一緒にいてくれて。」

 

飛羽真「それだと、別れ話みたいに聞こえるな。」

 

叶星「そんな訳ないよ。高嶺ちゃんはずっと側にいてくれる。これまでもこれからもずっと。そう約束したよね?」

 

飛羽真「俺も…側にいてもいいかな。2人は俺の恩人でもあるしな。」

 

叶星「うん。飛羽真くんも、側にいてくれる?」

 

飛羽真「当たり前だ。」

 

高嶺「改めて聞くと、なんだかプロポーズみたいね?」

 

?!な、な、な…

 

叶星「確かにそうだね。少し恥ずかしいなー……。」

 

高嶺「ふふふふっ…」

 

飛羽真「日記、高嶺から書くか?」

 

高嶺「私は後でいいわ。青臭い、恥ずかしいこと書いたらいじってあげる。」

 

飛羽真「お前なぁ…。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その後…

飛羽真「高嶺…大事な話がある。」

 

そう言い、俺は高嶺を引き止めた。

 

高嶺「どうしたの?飛羽真。」

 

飛羽真「俺は…宮川高嶺さん、貴方が好きだ。俺と恋人になってください……!!」

 

高嶺「えぇ……!喜んで…!!」

 

飛羽真「いい…のか?」

 

高嶺「貴方が言ってきたのでしょう?それとも嫌なのかしら?」

 

飛羽真「そんなことない!!俺は…必ず、高嶺を幸せにしてみせる。約束だ。」

 

高嶺「えぇ。約束よ。破ったらどんなことしてあげようかしら。」

 

こうして………俺と高嶺は恋人となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

グラン・エプレの戦いの後すぐ…

賢人vision

 

賢人「全ての剣士が揃ったか。これで心置き無く、聖剣を封印できる……。」

 

??「そんなこと、させると思う?」

 

賢人「誰だ!!」

 

渚「僕は真田渚。生徒会防衛隊所属の仮面ライダーさ。」

 

この男はそう名乗った。

賢人「お前、仮面ライダーと言ったな。邪魔をするならば斬る。」

 

渚「悪いけど、君の好きなようにはさせないよ、桐ヶ谷賢人くん。『キバット』!!」

 

そう叫ぶと謎のコウモリがその男の元へ行く。

賢人「何……?」

 

『ガブッ!』

渚「変身!!」

 

そうしてこの男は姿を変えた。

キバ「僕はキバ。仮面ライダー…キバ。」

 

賢人「……邪魔をするようだな。」

『ジャアクドラゴン』

『ジャアクリード!』

「変身。」

『ジャアクドラゴン!』

 

キバ「……。はっ!!」

 

カリバー「っ!!」

俺は斬り掛かるも、華麗に避けられ…

 

キバ「はっ!はっ!はっ!はぁっ!!」

連続パンチを食らってしまう。

 

カリバー「ぐぅ…。はぁっ!!」

 

キバ「ぐはぁっ!!」

 

カリバー「お前とは経験の差が違う。」

 

キバ「なるほどね…。流石剣士、ここはこれで!!」

 

青い笛だと…?

 

キバット「ガルルセイバー!」

 

腰のコウモリが笛を咥え、音が鳴ると彫像が飛んできた。

 

カリバー「なんのつもりだ。」

 

キバ「見てなっ!」

 

青いキバだと?

 

キバ「ガルルフォーム……参る!!」

 

カリバー「何?!」

 

俺たちの剣がぶつかり合う。

 

キバ「剣士の君には劣るけど!あんたを止めれるだけの実力はある!!」

 

カリバー「虚勢を張れるのも今のうちだ!!」

 

キバ「っ!!」

 

俺はキバを切りつける。

 

キバ「ぐっ…!!ぐはぁっ!」

 

カリバー「ふん…止めれるだけの実力だと?笑わせる。そんな力で俺は止めれない!!」

 

キバ「……なんてね!はぁっ!!」

 

カリバー「なっ!?ぐはぁっ!!」

 

今度は緑のキバだと?!

 

キバ「バッシャーフォーム…推参。」

 

キバは射撃を俺に喰らわせる……

 

カリバー「くっ!厄介だな!!」

 

キバ「君と違って僕は眷属がいるんでね!」

 

カリバー「だが、色が変わっても無駄なこと!!」

 

『暗闇居合!』

『読後一閃!』

 

カリバー「はぁっ!!!」

 

キバ「くっ!」

 

俺は一撃を喰らわせるが…

 

キバ「まぁ…二度あることは三度あるって言うからね。」

 

紫のキバか……

 

キバ「ドッガフォーム、見参っ。はぁっ!!」

 

ハンマーで俺を攻撃し続ける。

 

カリバー「なっ!!ぐはぁっ!!」

 

……だったら…!!

 

カリバー「こっちも本気で行かせてもらう……。」

『ジャオウドラゴン』

『ジャオウリード!』

カリバー「変身。」

 

『ジャオウドラゴン!誰も逃れられない!』

 

キバ「そっちだよ。僕が戦いたかったのはね!!」

 

『タツロット!』

 

また変わるのか!!

 

タツロット「ピンピューン!今日も!テンションフォルテッシモ!!」

 

小竜?!

 

タツロット「変身!」

 

鎖が消えただと…?!

 

キバ「見せてあげるよ。王の鎧の力をね!」

 

カリバー「舐めた真似を!!はぁっ!!」

 

キバ「ザンバットソード!!はぁっ!!!」

 

カリバー「ふっ…!!はっ!」

 

剣がぶつかり合う。

 

カリバー「先程までより剣筋が違うっ!」

 

キバ「ああっ!さっきまでは鎖がある分制限されてたからね!!!今の僕はフルパワーなんだよ!!」

 

カリバー「ぐぁぁっ!!」

 

キバ「はぁぁぁっ!!」

 

タツロット「ガルルフィーバー!!」

 

カリバー「こっちは負ける訳には行かない!!」

 

『ジャオウ必殺読破!!』

『ジャオウ必殺撃!!』

 

キバ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

カリバー「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

爆発が起こる。

 

渚「ぐあっ!」

 

賢人「ぐっ!!」

 

しまった…変身が…!!

 

渚「…なるほど…。これが君の力か……。」

 

賢人「これ以上邪魔をするな……!!」

 

そして俺は闇に消える。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

渚vision

 

渚「やるなぁ…。」

 

大牙「渚。」

 

渚「義兄さん。あの人、なかなか強かったよ。エンペラーに喰らいついて来たんだもん。」

 

大牙「なるほどな。だが、『真の王の鎧』を使うまでもなさそうだな。」

 

賢人「どうする気?」

 

大牙「次会った時に、叩き落とすだけだ。」

 

賢人「ちょっと、グラン・エプレの方も面白くなって来たみたいだしね。秋日さんに報告しに戻ろう。」

 

大牙「あぁ。」

 

 

 

 

 

カラフルダイアリー

fin




カラフルダイアリー編!完!結!
そして!飛羽真くんと高嶺様を結ばせました!!
ここまでご覧いただきましてありがとうございます!
渚くん、賢人くんと対峙…。


次からはイベントストーリーを書いて行こうと思います。(まだクロスセイバーもタテガミも出てないのでどこで出るかはお楽しみに……。)
また次回もよろしくお願いいたします!!
(ライジングイクサって、常時フルパワーなのでフエッスル使わなくてもイクサジャッジメントが打てるんです!ご存知でしたか?!)


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閑話休題
桐ヶ谷飛羽真の自己紹介


ラスバレで自己紹介のストーリーがあるんでこっちでも書こうと思います。


飛羽真vision

 

 

今日確かインタビュアーさんが来るって言ってたな……

コンコン

「あ、どうぞ。」

 

こうしてインタビュアーさんをグラン・エプレの控え室に招く。

 

「すみません何も準備できてないですけど。」

 

インタビュアー「いえいえそんな…早速始めちゃってもよろしいですか?」

 

 

「あ、はい、いいですよ!」

 

インタビュアー「まずはお名前と所属レギオンなどの基本情報をお願いします。」

 

「桐ヶ谷飛羽真、神庭女子藝術高校の造園科2年、レギオンはグラン・エプレです。」

 

インタビュアー「ありがとうございます。そうしたら補足情報をお願いします。」

 

「火炎剣烈火という聖剣に選ばれ、仮面ライダーセイバーとして戦っています。あとは……。一旦切りましょうか。高嶺、いるんだろ。」

 

高嶺「あら、バレてしまったわ。」

 

「わかるっつーの。何年一緒にいると思ってんだ。」

 

高嶺「ふふっ……。あら、インタビュアーさん、久しぶりね。」

 

インタビュアー「あ、はい!お久しぶりです!」

 

「あ、そっか、高嶺もインタビュー受けてんのか。」

 

高嶺「えぇ。……飛羽真、後でちょっと来て欲しいのだけれど。」

 

「お前の来て欲しいは大抵碌なことがねぇだろ……。まぁ行くけど。」

 

高嶺「ありがとう。終わったら1度部屋に来てちょうだい。」

 

「はぁ…わかったよ。」

 

そうして高嶺は一旦部屋を出てった。

 

「あ、すみません中断してしまって。」

 

インタビュアー「いえいえ、大丈夫です。高嶺様と仲良しなんですね。」

 

「あぁ…。そうですね、叶星と高嶺は俺の幼馴染なんです。元々俺は両親が事故で亡くなってから、しばらく1人だったんです。親戚の家に養子に入ることになって、それから叶星達とは知り合いになりました。」

 

インタビュアー「なるほど……。あの、最近は主に高嶺様と一緒にいるとの噂があるんですが……。」

 

「?!あ、もう噂になってるんですね……。えっと、実は高嶺とは恋人なんです。付き合ってるからなにか変わったかって言われたら普段とそんなに変わらないですけど、花の手入れしたり、休みの日は高嶺の写真の被写体になったりしてますね。」

 

インタビュアー「なるほどなるほど……。休みの日は他に何をしてますか?」

 

「あぁ……。実は小説家としても活動してるので、執筆活動ですかね。あとは聖児と訓練したりですかね。あ、聖児ってのはうちの後輩で、同じグラン・エプレ所属なんです。」

 

インタビュアー「なるほど……。あの、今の夢を聞いてもよろしいですか?」

 

「いいですよ。夢か……。今の夢は今のグラン・エプレメンバーでこれからも共に戦い続けることですね。後輩達見てるとこっちもいい気持ちでいれるんで。」

 

インタビュアー「ありがとうございました!!これでインタビューを終わります!」

 

「はい、ありがとうございました。記事、楽しみにしてますね。」

 

インタビュアー「はい、頑張ります!」

 

そうしてインタビュアーさんは部屋から出ていった。

 

「ふぅ…。高嶺に終わったって報告しに行くか。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

高嶺の部屋の前。

 

コンコン

 

「高嶺ー。インタビュー終わったぞー。」

 

高嶺「あら、早かったわね。もう少しかかると思ってたわ。」

 

「それは俺も同感。どうやら付き合ってるってこと噂になってるみたいだからバラしたけど平気だよな?」

 

高嶺「別に隠すつもりもないし、隠してるつもりもないわ。」

 

「ははっ…高嶺らしいや。んで?要件は?」

 

高嶺「そろそろ花の手入れの時間よ?忘れてると思ってさっき言いに来たの。」

 

「そういうことだったのか…。忘れてないよ、なんせ息抜きの時間だしな。ほら行くぞ!ここからだとちょっとかかるだろ?」

 

そうして高嶺の手を掴み、2人で花のある場所まで向かう。

 

高嶺「ちょっ…飛羽真!……ずるいわ。」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

高嶺「なんでもないわよ。ふふっ…。」

 

 

fin




インタビュアーさん喋らせたけどこれでいいんかね。
次のインタビュー編は聖児くんですかね。


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衛宮聖児の自己紹介

自己紹介第2弾!!聖児くん編です!!
こちら実はフォロワーさんからDMで送られてきた子なので、裏設定があったりしますね!


聖児vision

 

 

俺は射撃場にいた。

 

バン!バン!バン!バン!

「………。」

バン!バン!

 

リリィA「あれ、衛宮さんじゃない?」

リリィB 「そうですわね…あの人、完璧主義で高貴な方なので近寄り難いですわ……。」

 

「……。(何言われてても関係ない……俺はりーちゃんを…想い人を守りたいんだ…!!)」

 

バンバンバンバン!

 

「よし。全弾命中…。」

 

飛鳥「聖児。」

 

「あれ、あーちゃん?どうしたの?」

 

飛鳥「インタビュアーさん来てるわよ。時間過ぎてるわよ。」

 

そう言われ俺は時計を見た。

「……、やばっ!!こんな時間じゃん!!ごめん、助かった!!」

 

飛鳥「はぁ…。これで完璧主義って…少し面白いわね。………私が側を離れてる間、灯莉を守ってくれてありがとう。聖児。」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

グラン・エプレ控え室……

 

「すみません、遅くなりました!!」

 

インタビュアー「全然平気ですよ、ってそんな…土下座までしなくても平気ですから…!!」

 

「誠意ある謝罪はまず土下座からって……」

 

インタビュアー「聞いた事ないです!!顔上げてください!!」

 

「……。すみません…。」

 

インタビュアー「インタビューしても平気ですか?」

 

「あ、はい、お見苦しい姿お見せしました……。平気ですよ。」

 

インタビュアー「ではまず、お名前と学年、所属レギオンを教えてください。」

 

「はい。神庭女子藝術高校、絵画科1年、衛宮聖児です。所属レギオンはグラン・エプレです。」

 

インタビュアー「そうしたら、補足情報をお願いします。」

 

「はい…同じレギオンの丹羽灯莉ちゃんとは幼馴染なんです。今でこそ背中を預けて戦う仲間なんですけど、昔は俺が守んなきゃってくらいな子なんです。今も変わらないですけどね…。」

 

インタビュアー「なるほど……。噂で聞いたのですが、完璧主義で高貴ってとても話題になっていますが、それについてはどう考えてますか?」

 

「あぁ…そんなふうに見えちゃってるんですね。……誰になんて言われようと関係ないですね。っていうのが率直な感想です。俺はただ、りーちゃんを守りたいだけなんで。」

 

インタビュアー「なるほど…。ではここからは日常についても聞いてもよろしいですか?」

 

「え?はい、構いませんよ。」

 

インタビュアー「休日は普段何をしていますか?」

 

「えっと、普段は絵を書いていたり訓練したり……あとはりーちゃんの絵のモデルになったりしてますね。」

 

インタビュアー「なるほど……灯莉さんのことをりーちゃんって呼んでいるのはいつからですか?」

 

「?!それ聞きますか?!えっと、呼び始めたのは……いつからだっけ?あれ、中学の時には呼んでたような……。」

 

飛鳥「小6からでしょ。」

 

「あ、そうだった……ってあーちゃん?!いつから居たのさ!」

 

飛鳥「休日何してるかってところから。」

 

「えぇ……。それ早く言ってよ…。」

 

インタビュアー「ふふっ…。次の質問は、息抜きになることはなんですか?」

 

 

「えっと……りーちゃんの絵のモデルになってる時……ですかね。なんかりーちゃんといると肩の力が抜けて過ごせるんです。」

 

飛鳥「(その物言いは恋してるわね。)」

 

インタビュアー「ありがとうございます。これでインタビューを終わります。お疲れ様でした。」

 

「お疲れ様です。ありがとうございました!」

 

こうしてインタビュアーさんは帰っていった。

 

飛鳥「んで、聖児。聞くけど貴方、灯莉に恋してるわね?」

 

「え?!なんで?!」

 

飛鳥「いやさっきのインタビューでの物言いは恋してる思春期男子って感じだったわよ。」

 

「いやそれはまぁ…。りーちゃんのこと好き…だけどさ……。」

 

飛鳥「灯莉は渡さないわよ。」

 

「あーちゃんになんて言われようと俺はこの気持ち貫くからね?」

 

 

飛鳥「灯莉は絶対渡さないから。」

 

 

fin




聖児くんは、完璧主義で高貴的な振る舞いが多いっていう設定があるんです。(この設定全然活かせてないですが。)
送っていただいたフォロワーさん大変すみません!!今後活かせるよう頑張ります!!


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丹羽飛鳥&ユーリの自己紹介

第3弾!!!飛鳥編!開始!


飛鳥vision

 

「へぇ……飛羽真、いい本書くじゃん。」

 

私はグラン・エプレの控え室で本を読んでた。

 

ユーリ「飛鳥、何を読んでる。」

 

「ん?飛羽真の書いてた本よ。『Rewrite The story』ってタイトルね。」

 

ユーリ「おぉ、新作か!」

 

「あら、読んでないの?見終わったら貸してあげるわ。」

 

コンコン

 

「はーい。」

 

インタビュアー「あのー、インタビューしに来たんですけど……。」

 

「あら、そんな時間なのね。」

 

ユーリ「俺は出ておくぞ。」

 

インタビュアー「いえ、ユーリさんも一緒に受けてもらえませんか?」

 

ユーリ「いいぞ。その方が負担が減るのなら。」

 

インタビュアー「ありがとうございます。では、早速よろしいですか?」

 

「いいわよ。」

 

ユーリ「いいぞ。」

 

インタビュアー「まずお名前、学年、所属レギオンを教えてください。」

 

「丹羽飛鳥、神庭女子藝術高校造園科2年。所属レギオンはグラン・エプレよ。」

 

ユーリ「同じくユーリ。眠りにつく前の名前は確か『兎沢侑利』…だったな。……造園科2年だ。同じくグラン・エプレ所属だ。」

 

インタビュアー「ありがとうございます。ではなにか補足情報をお願いします。」

 

「私は同じレギオン所属の、丹羽灯莉の姉よ。昔生き別れたのだけれど、再会したのよ。」

 

侑利「俺は千年前戦っていたのだが、長い眠りについていた。千年ぶりに目覚めたら、色々と変わっていて驚いている。」

 

インタビュアー「ありがとうございます。では……休日は普段何していますか?」

 

「私は基本的に部屋で本を読んだり、たまに聖児や灯莉とカードゲームしてるわ。」

 

侑利「俺は基本的に今の世界を調べている。あとは飛羽真と訓練していたり、本を読んでるな。」

 

インタビュアー「ありがとうございます。では次に、今の夢はなんですか?」

 

「私は、灯莉の側に居れなかった分の時間を取り戻すために、灯莉と共に日常を過ごす事ね。」

 

侑利「俺は、世の中の人々に平和が訪れることだな。」

 

インタビュアー「ありがとうございます。これでインタビューは終わりになります。ありがとうございました!」

 

「ありがとうございました。」

 

侑利「ありがとう。」

 

インタビュアー「あの……衛宮聖児さんのインタビューをしたいんですけれど、どこにいらっしゃいます?」

 

「あぁ…聖児、今訓練中ね。……私が呼びに行ってくるわ。」

 

侑利「なら俺はここで待っておこう。この後やることないからな……。」

 

叶星「侑利くん!」

 

侑利「どうした叶星。」

 

叶星「どうしたじゃないよ、花の手入れの時間だよ!」

 

侑利「……そうか、もうそんな時間か。すまないインタビュアーさん。1人になってしまうが構わないか?」

 

インタビュアー「全然平気ですよ。」

 

侑利「すまない。」

 

「侑利、私行くわね。早く探してくるわ。」

 

侑利「わかった。叶星、早めに向かっておくか。」

 

叶星「早く行くよ!」

 

こうして私たちは控え室から離れた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

廊下

私は聖児を探しに出ていたのだけれど…

 

「探すとは行ったけれど、聖児どこにいるのよ…。」

 

そうしているうちに高嶺と出会う。

 

高嶺「あら、どうしたの?飛鳥。」

 

「聖児を探しに行くところよ、インタビューの時間だから。高嶺は何してたのよ。」

 

高嶺「あら、そうなの?飛羽真もさっきインタビューが終わって私と一緒に花の手入れをしていたところよ。」

 

「そうなのね。相変わらずお熱いことで。」

 

高嶺「ふふっ…ありがとう、飛鳥。」

 

「……別に。」

 

高嶺「じゃあ、私は戻るわね。」

 

「わかったわ。」

 

そうして高嶺と別れる。

 

「はぁ……。全く…聖児、どこにいるのかしら。」

 

 

fin




飛鳥&侑利編でした!(ユーリの名称が変わったのは、本名を開示したので。)
次はイベントストーリーにするって言いましたが、メモリアストーリーをやろうかと迷ってます。
2023/02/23編集。(設定に齟齬があったため。)


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誕生日記念ストーリー:宮川高嶺の誕生日

本日!!高嶺様の誕生日っ!!!

祝え!!宮川高嶺の誕生日の瞬間を!!(ウォズ風)


飛羽真「明日は高嶺の誕生日。何あげようかな。」

 

1人ショッピングモールを歩く飛羽真。

 

 

飛羽真「うーん…。指輪か?いやでもつけてるしなぁ…。ペンダント?取れたりしてぶっ壊れた時悲しくなるなぁ…。」

 

1人ずっと唸る飛羽真。

 

飛羽真「いや毎年あげてきたけどさすがにネタが尽きたなぁ………。」

 

ふと足を止めると、フィルムカメラの店が目に入る。

 

飛羽真「お?ありだな。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

翌日、高嶺の誕生日……

 

AM:6:30…

早く起きていた飛羽真はプレゼントの袋を前に唸っていた。

すると、賢人が起きてくる。

 

賢人「おはよう、飛羽真。」

 

飛羽真「あー、悪い。起こしちゃったか?」

 

賢人「全然。普通に起きただけだから。」

 

飛羽真「高嶺程じゃないけど朝弱い賢人がこんな時間に起きてくるなんてな。」

 

賢人「そうだね。ところで飛羽真、何してるの?」

 

飛羽真「ん?あー、高嶺に渡すプレゼントなんだけどさ、ちょっと面倒なことがあってな。」

 

賢人「え、それ大丈夫なの?」

 

飛羽真「わかんない。時間かかるって言われたら誕生日パーティーに間に合わないじゃん?」

 

賢人「そう…だね。」

 

飛羽真「あー!!まじでどうしよう。困ったなぁ…。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

パーティーの時……

 

高嶺「あら、飛羽真は?」

 

賢人「うーん、まだ準備してるみたいだよ。(間に合わなかったか……。)」

 

姫歌「と、とりあえず、パーティーやりますか?」

 

叶星「そう…ね。進めましょうか。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

一方……

 

飛羽真「よし……。とりあえず何とかなった…。」

 

ふと時間を見ると。

 

飛羽真「やばっ!?……間に合わなかった…。」

 

少し落ち込みながら走る飛羽真。

 

飛羽真「とりあえず戻るか…。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

そしてレギオン控え室……

 

扉を開く音がした。

 

飛羽真「はぁ…はぁ…。ごめん、遅くなった!!」

 

高嶺「飛羽真…!!」

 

高嶺は飛羽真に駆け寄り、抱きつく。

 

飛羽真「高嶺!?」

 

高嶺「飛羽真、一体どこいってたのよ……!」

 

飛羽真「お前にあげるプレゼントを準備してたんだよ。……まぁちょっと色々な事があったけど。」

 

飛羽真は高嶺にプレゼントと花束を渡す。

 

飛羽真「誕生日おめでとう、高嶺。」

 

高嶺「これは…薔薇?」

 

紅巴「ふごっ!?」

 

賢人「え?紅巴ちゃん?」

 

飛羽真「そう。」

 

そして飛羽真は囁く。

 

飛羽真「愛してる。」

 

そう言って高嶺にキスをした。

 

紅巴「はわわわわわわ!?」

 

姫歌「え!?飛羽真様!?」

 

灯莉「とうませんぱい、だいたーん!」

 

叶星「飛羽真くん!?」

 

侑利「おぉ。」

 

飛鳥「何してんのよ、全く。」

 

賢人「あれ、僕たちがいるの忘れてない?」

 

聖児「あはは…。これは忘れてますね…。」

 

暫く空白の時間が続き……

 

賢人「長くない?」

 

飛鳥「長いわね。何時までキスしてるつもりよ。」

 

そう言って飛鳥は飛羽真を高嶺から引き剥がす。

 

飛羽真「うぉっ!?おめぇ何すんだ!!」

 

飛鳥「長すぎよ。何時まであんたらのイチャイチャを見せられなきゃいけないわけ?」

 

高嶺「……。」

 

高嶺は飛鳥に無言の圧力をかける。

 

飛鳥「……悪かったわ。」

 

高嶺「ふふ。」

 

姫歌「今の高嶺様、怖くなかった?」

 

聖児「確かに…。飛羽真先輩と付き合ってから、異様に圧力かけてる気がする。主にあーちゃんにだけど。」

 

紅巴「……。」

 

灯莉「ねぇねぇ、とっきー倒れてるよ?」

 

紅巴「土岐は…土岐はもう限界ですぅ…!!」

 

侑利「紅巴、大丈夫……じゃないな。」

 

叶星「あはは…。」

 

高嶺「...///」

 

賢人「高嶺、めっちゃ満更でもなさそう顔してる…。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真「うんま。何これ、誰作った?」

 

飛鳥「私だけど。」

 

聖児「あーちゃん、また腕上げた?」

 

飛鳥「まぁね。常にアップデートしてるのよ。」

 

高嶺「……。」

 

賢人「待て待て、高嶺、飛鳥さんに圧力かけながら無言で食べるな。」

 

高嶺「何?賢人。」

 

高嶺の圧力の方向が賢人に向く。

 

賢人「うぐっ…。ごめん。」

 

灯莉「ねぇ、定盛、またとっきーがぶつぶつ言ってる。」

 

紅巴「高嶺様と飛羽真様の空間に割り込む飛鳥様…。そして圧をかける高嶺様の姿はまさに鬼神…………」

 

ぶつぶつひとりで喋る紅巴。

 

姫歌「今まで見た事ないくらいめっちゃ早口で色々言ってるわね…。」

 

飛羽真「高嶺、機嫌直せって。」

 

高嶺「許して欲しかったら隣に来なさい?」

 

飛羽真「……お姫様の仰せのままに。」

 

そう言って飛羽真は高嶺の隣に座る。

 

賢人「あ、律儀に隣に行くんだ。」

 

すると、高嶺は飛羽真にくっつく。

 

飛羽真「た、高嶺?なんか近くないか?」

 

高嶺「あら、嫌なのかしら?」

 

飛羽真「いや別に構わないんだけどさ、みんな見てる。」

 

高嶺「でもさっき、みんなの前でキスしてきたのは誰かしら?」

 

飛羽真「……なんも言い返せない。」

 

侑利「まるで夫婦だな。」

 

叶星「もう!高嶺ちゃん!飛羽真君に迷惑かけないの!」

 

高嶺「あら、叶星はヤキモチを妬いているのかしら、?」

 

叶星「も、もう!」

 

飛鳥「…コーヒー甘いんだけど。誰か砂糖入れた?」

 

賢人「誰もそんなことしてなかったよ。」

 

飛鳥「じゃあ単純に空気が甘いだけか。」

 

侑利「誰か俺に唐揚げ取ってくれ。」

 

聖児「はい、侑利さん。」

 

聖児は侑利に唐揚げの入った皿を渡す。

 

侑利「助かる。」

 

飛羽真「皆ー、今日の主役が、みんなにメッセージだってよ。」

 

高嶺「みんな、ありがとう。おかげでいい時間を過ごせたわ。プレゼント、大切にするわね。」

 

そして高嶺は飛羽真の耳元で囁く。

 

高嶺「夜、この部屋で待ってるわね?」

 

飛羽真「ふぁ!?」

 

そして高嶺は飛羽真の頬にキスをした。

 

紅巴「ぶふっ!?」

 

侑利「また紅巴が鼻血を出して倒れたぞ。」

 

姫歌「紅巴!鼻血出しすぎよ!死ぬわよ!?」

 

飛鳥「2人とも、すぐイチャつくのやめなさい。」

 

叶星「高嶺ちゃん、飛羽真君から一旦離れて!」

 

高嶺「ふふ、いくら私のお姫様の命令でも聞けないわ?」

 

叶星「もう!高嶺ちゃんなんか知らない!」

 

そう言ってそっぽ向く叶星。

 

高嶺「あら、叶星が拗ねてしまったわ。」

 

飛羽真「ほら、何とか機嫌を直してやれって。」

 

賢人「そうだよ。」

 

高嶺「叶星、機嫌を直して?」

 

そう言って高嶺は叶星の後ろからハグをする。

 

叶星「高嶺ちゃん!?」

 

高嶺「これで許してくれるかしら?」

 

叶星「もう…ずるいよ…。」

 

紅巴「ふごっ!?」

 

姫歌「紅巴!?」

 

こうして、時間は過ぎていった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夜……

 

高嶺「遅かったわね、飛羽真。」

 

飛羽真「んな事言ってもなぁ…。」

 

高嶺「私、まだプレゼントを貰ってないわ?」

 

飛羽真「え、渡したじゃん。」

 

高嶺「いや、もうひとつ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛羽真というとびきりのプレゼントをね?」

 

飛羽真「んな!?」

 

そうして2人は、夜の情事に入っていった。




おめでとう高嶺さま!!

ちなみに高嶺様は頭に王冠、肩から『本日の主役』という襷をかけています。


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ハーメルン限定エピソード
限定エピソード:STAND UP!


ハーメルン限定エピソード、始まります!
めちゃくちゃ頑張りました!!


聖児vision

 

飛鳥「ヴァンガードにアタック。」

聖児「あー!!また負けたっ!!」

俺はあーちゃんと、ヴァンガードをやっていた。

聖児「なんかあーちゃん強くない?」

飛鳥「まぁ、あなたの相手をしてたら自ずと強くなるわよ。」

聖児「あはは…。」

側で見てたりーちゃんが突然……

灯莉「せーくん!!ぼくもそれやりたい!!」

聖児「やりたいって言ってもデッキあるの?」

灯莉「ないよ?でもおねーちゃんとせーくんがやってるのみたらぼくもやりたくなったー☆」

飛鳥「はぁ…灯莉。これ、貸してあげるわ。」

そうしてあーちゃんが渡したのは…

聖児「マグノリアのデッキじゃん!!え、待って?強くない?」

灯莉「おねーちゃん、なんかこのデッキ?にシンパシー感じるー☆」

 

(まぁ、灯莉の中の人がやってる役のデッキだからね。by作者。)

飛鳥「聖児、相手してあげて。」

えぇっ?!

聖児「勘弁してよ……。そのデッキ強いんだから……。」

飛鳥「しょうがないでしょ。灯莉、ルール分からないんだから。誰が教えるのよ。」

聖児「俺やれるじゃん。」

これがこう言ったのが気に食わなかったのか…

飛鳥「いいや、ここは姉である私がやる。」

自分が姉だからと強調して言う。

聖児「はぁ…いいよ、俺が相手になる。」

灯莉「わーい☆やろやろー!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

さてと…

飛鳥「まずは、メインデッキを置いて。」

灯莉「ここに?」

飛鳥「そう。さっきどかした4枚はその横に置いて。」

灯莉「はーい☆」

やっぱ飲み込みが早いなぁ。

聖児「準備できた?」

灯莉「うん☆」

聖児「じゃあ、まず手札を5枚引いて…」

灯莉「うんうん。」

聖児「そしたらまずじゃんけんね。」

灯莉「最初はグー!じゃんけんポン!」

俺はパーを、りーちゃんはグーを出した。

聖児「じゃあ俺が先攻ね。そしたら手札を見て、いらないカードをデッキの下に置ける。」

灯莉「えー、どれ戻したらいいかわかんないよぉ…。」

飛鳥「えっとね、これとこれを戻して。」

灯莉「ありがと、おねーちゃん!」

それじゃあ…

聖児「俺は2枚下に戻すよ。」

灯莉「ぼくも2枚!」

飛鳥「そしたら戻したぶん上から引くのよ。」

灯莉「2枚引けるんだねー?」

聖児「そうそう!…よし、いい手札。」

飛鳥「これでファイト前の準備は完了よ。」

聖児「そしたら、『スタンドアップ!ヴァンガード!』の掛け声で真ん中にあるカードを表向きにするよ。」

灯莉「わかったー!」

聖児「あーちゃん、掛け声お願い!」

飛鳥「わかったわ。行くわよ。」

……よしっ!!

飛鳥「『スタンドアップ!ヴァンガード!』」

聖児「『フルバウ』!」

灯莉「『樹角獣ローテ』!」

聖児「俺のターン!!ドロー。手札1枚を捨てて、ライド!『ブラスター・ジャベリン』!」

飛鳥「ドロー後は、手札を1枚捨てて、ライドデッキからライドができるの。それを今行なったのよ。」

聖児「先攻1ターン目はアタックできないから、これで終わり!次、りーちゃんのターンだよ。」

灯莉「ぼくのターン!ドロー!」

悩むりーちゃん。

灯莉「うーん……。これかなぁ…。手札を1枚捨てて、ライド!『樹角獣カリス』!」

灯莉「おねーちゃん、これってアタックできるの?」

飛鳥「えぇ。殴れないのは先攻の1ターン目だけだから、もうアタックできるわよ。」

灯莉「じゃあ、カリスでアタック!」

飛鳥「そしたら、『ドライブチェック』が出来るのよ。」

灯莉「どらいぶちぇっくー??」

ああ、そっか説明してなかったや!

聖児「ドライブチェックは、デッキの上1枚を捲って、手札に加えられるの。」

灯莉「わかったー!ドライブチェック!」

こうして、りーちゃんはドロートリガーを引いた…!!

聖児「ええっ?!引き強!」

飛鳥「これは『ドロートリガー』ね。トリガーってのが出たら、効果が使えるの。これの効果は、1枚ドローして、ユニットにパワーを1万あげることが出来るの。」

灯莉「他のがいないから、カリスにパワー上げるね!」

聖児「そしたら、『ダメージチェック』!」

灯莉「だめーじちえっく?」

聖児「ダメージチェックは、攻撃された時に1番上を捲って、ダメージゾーンに置くの。その時にトリガーが出たらその効果が使える!」

聖児「ノートリガー。」

飛鳥「そしたら、灯莉のターンは終了ね。」

灯莉「はーい、せーくんのターンだよ!」

聖児「OK!俺のターン!!ドロー!手札を捨てて、ライド!!『ブラスター・ダーク』!ブラスター・ジャベリンのスキル!デッキの上から1枚目を捲って、ユニットだったらコールできる!」

よしっ!!

聖児「ユニットなのでコール!さらにブラスター・ダークのスキル!『カウンターブラスト1、リアガードを1枚退却』し、『相手のリアガードを退却』!」

飛鳥「まぁ、いないけれどね。」

灯莉「ねぇねぇ、カウンターブラストって何?」

飛鳥「ダメージゾーンにあるカードを裏向きにして使えるものなの。基本的に1度きりだけれどね。」

灯莉「なるほどー☆」

聖児「そして、ドライブチェックがもう1回できるようになる!」

りーちゃんがびっくりしたようで…

灯莉「えー!ズルだよズルー!」

聖児「こう言う能力だからね……。そしたら、ブラスター・ジャベリンを手札からコール!」

灯莉「おぉー!仲間が増えたー!」

聖児「行くよりーちゃん!ブラスター・ダークで、アタック!」

灯莉「んーと?こういう時はどうしたらいいの?」

飛鳥「ここは攻撃を受けましょう。受けるって宣言は『ノーガード』って言うの。」

灯莉「はーい☆ノーガード!」

聖児「ドライブチェック!1枚目、ノートリガー。2枚目、ゲット!クリティカルトリガー!!ブラスター・ダークのクリティカル+1!ジャベリンにパワー+1万!」

灯莉「えっと、この時は?」

飛鳥「クリティカルっていうのは、相手に与えるダメージ。だから、灯莉はダメージゾーンにカードを2枚置くの。」

灯莉「なるほどー☆1枚目、トリガーなーし!2枚目、えっと、『ヒールトリガー』?」

聖児「うげっ?!」

飛鳥「ヒールトリガーはダメージ1枚をドロップゾーンってところに置けるの。でも、置けるのは、相手よりダメージが同じか、相手より多い時だけ。」

灯莉「同じだから、1枚ドロップゾーンにおけるね!」

聖児「パワーの上がってるジャベリンでアタック!」

灯莉「えっと、これって守れるの?」

飛鳥「えぇ。守れるわよ。」

灯莉「じゃあ、ドロートリガーでガード!」

聖児「防がれたか…。じゃありーちゃんのターンだよ!」

灯莉「ぼくのターン!ドロー!ライド!『樹角獣ラティス』!カリスのスキルで、デッキの上からギュノスラをコール!」

飛鳥「これは…そのままアタック行きましょうか。」

灯莉「はーい☆じゃあラティスでアタック!」

聖児「ノーガード!!」

灯莉「ドライブチェック!ノートリガー☆」

聖児「ダメージチェック!ノートリガー。」

灯莉「そしたら、ギュノスラで横にパーンチ!」

聖児「そっちに来たか……ノーガード!」

そしてジャベリンをドロップに送る。

灯莉「ぼくのターン終わり☆」

聖児「俺のターン!!ドロー!ライド!俺の切り札、『ファントムブラスター・オーバーロード』!!」

灯莉「おおー!かっこいい☆」

聖児「だろっ!じゃあ、ドリリング・エンジェルをコール!!スキル発動!ドロップゾーンから、ファントムブラスター・ドラゴンをソウルに置いて、上から3枚見て、同じ名前を出せる!…何も無いので、戻してデッキをシャッフル。」

灯莉「なんかすごーい☆」

聖児「ファントムブラスター・オーバーロードのスキル!ソウルにファントムブラスター・ドラゴンがあるので、クリティカル+1!」

灯莉「ええっ?!」

飛鳥「このデッキはこれが強いのよね。」

聖児「さらに、クリードゥナをコール!アタック行くよ!クリードゥナでヴァンガードにアタック!」

灯莉「5000あれば止まるんだよね?そしたらガード!」

聖児「いい判断…。ドリリングでヴァンガードにアタック!!」

灯莉「ノーガード!ダメージチェック、やったー☆クリティカルトリガー☆」

聖児「まだまだ行くぜ!オーバーロードでヴァンガードにアタック!!スキル発動!俺のリアガード2枚を退却させ、ソウルかドロップからブラスター・ダークをコールできる!」

飛鳥「来たわね、このデッキの強いムーブ…。」

聖児「クリードゥナ1枚を退却!そしてソウルからブラスター・ダークをコール!そして、ダークとオーバーロードのパワー+1万!」

この動きが強いっ!!!そうしたらりーちゃんが…

灯莉「あれ?でも1枚だけしか置いてないよ?」

こう言ったので、

聖児「クリードゥナは、オーバーロードの能力で退却した時に、2枚分として使える!」

灯莉「えー!ズルだよズルー!」

聖児「あははっ!ズルじゃないんだよ?そしてクリードゥナのスキル!ブラスター・ダークを選び、このターン、ドライブチェックができるようになる!そしてブラスター・ダークのスキル!カウンターブラスト1、ドリリングを退却。ギュノスラを退却させて、ドライブ+1!」

灯莉「えっと……『完全ガード』?」

飛鳥「上手いわね。コストで手札を1枚捨ててね。」

灯莉「はーい☆」

聖児「行くぜ!ツインドライブ!!1枚目!ノートリガー!2枚目、ゲット!ドロートリガー!ダークのパワー+1万、1枚ドロー!」

灯莉「これでダメージなーし☆」

聖児「ダークでアタック!手札1枚捨てて、ドライブチェックができる!」

灯莉「ここ守らなきゃかなっ?!」

飛鳥「ここは受けていいわね。」

灯莉「わかった☆ノーガード☆」

聖児「ドライブチェック!1枚目、ノートリガー。2枚目、これもノートリガー。」

灯莉「ダメージチェック☆うーん、トリガーなしかー。」

聖児「ターン終了!」

現在、灯莉のダメージは3、聖児のダメージは2。

灯莉「ぼくのターン!ドロー!ライド!『樹角獣王マグノリア』!これがぼくの切り札だねー☆さらにお仲間をコール!」

そうして、ギュノスラ、ガボレーグ、エンピックスをコールし…

灯莉「これ使うね!『霊体凝縮』!これってどうしたらいいの?」

飛鳥「これは、マグノリアの下にあるカード1枚をドロップに置いて使えるの。これは使ったらそのままドロップに置いてね。」

灯莉「はーい!これの能力で、ドロップからインレットパルスドラゴン?をコール!」

聖児「この動き強いっ!」

灯莉「せーくん覚悟してねー?☆マグノリアでヴァンガードにアタック!」

聖児「ここは…ノーガード!」

灯莉「ドライブチェック!1枚目!クリティカルトリガー☆マグノリアのクリティカル+1、ギュノスラにパワー+1万!2枚目!やったー☆クリティカルトリガー☆振り方は同じでっ☆」

飛鳥「強いわね…。灯莉、2枚目は違うトリガーよ。」

灯莉「えっと、オーバートリガー?」

聖児「なっ!?」

灯莉「1枚引いて、パワー+1億…この効果はギュノスラにっ!」

飛鳥「追加効果があるわ。1枚ドロー、1枚回復、前列パワー+1万、クリティカル+1ができるわ。そしてオーバートリガーは手札に行かないから注意ね。」

灯莉「じゃあクリティカルはマグノリアにっ!」

聖児「うげっ…3点か……。ダメージチェック!1枚目、ノートリガー。2枚目、これもノートリガー。3枚目、ヒールトリガー!ダメージ1枚回復!」

灯莉「マグノリアのスキルで、ギュノスラがアタックできるようになるよ!まだまだ行くよー!ギュノスラでアタックっ!スキルでパワーを渡せるんだけど…ここは……。」

飛鳥「インレットパルスに渡しましょう。その方が強いわよ。」

灯莉「じゃあインレットパルスにパワーあげる!」

聖児「ちょっ…!これは完全ガード!コストで手札1枚を捨てる!」

灯莉「うーん、ここはガボレーグでアタックっ!」

聖児「(ここは防ぎたいな…。)ガード!」

灯莉「インレットパルスドラゴンでアタックっ!」

聖児「もう1枚完全ガード!!」

灯莉「ちぇー。インレットパルスドラゴンをソウルに入れて1枚引きまーす。ターン終わりー。」

現在、灯莉のダメージは2、聖児は4。

聖児「俺のターン!ドロー!『ペルソナライド』!!1枚引いて、前列のパワー+1万!」

灯莉「それなーに?」

飛鳥「ペルソナライドって言うのは、同じ名前にライドした時にできるの。」

灯莉「へぇー!すっごーい!パワーも上がってるー!」

聖児「(まずいな…4回アタックするには手札が足りない……。)ネヴァンをコール!カウンターブラスト1、手札1枚をソウルに置き、2枚ドロー!オーバーロードでヴァンガードにアタック!!」

灯莉「あれ?スキルは?」

飛鳥「足りないから使えないのよ。…ここは防ぎましょう。」

灯莉「完全ガード!」

聖児「っ!ツインドライブ!1枚目!ノートリガー!2枚目!…ノートリガー。ネヴァンでアタック!」

灯莉「ノーガード☆ダメージチェック!ノートリガー☆」

聖児「攻めきれなかったー!ターン終了!」

灯莉「ぼくのターン!ドロー!ねぇ、おねーちゃん、これなぁに?」

飛鳥「あら、これ引いたのね。これをマグノリアの上に重ねましょう。」

灯莉「ライド!『樹角獣帝マグノリア・エルダー』!」

そのあと、あーちゃんが耳打ちして…

灯莉「ありがとおねーちゃん!残りのところにコール!もう1回霊体凝縮!インレットパルスドラゴンをドロップにおいて、そのままコール!」

聖児「来たっ6回攻撃!!」

灯莉「マグノリアでアタック!」

聖児「くぅ…完全ガード!!」

灯莉「ドライブチェック☆1枚目、ドロートリガー!1枚引いて、パワーはギュノスラに!2枚目、クリティカルトリガー☆ガボレーグにパワー+1万!クリティカル+1!」

飛鳥「灯莉、もう1回できるわよ。」

灯莉「そーなの?!じゃあもう1回!ちぇー。ノートリガー。」

聖児「耐えきれないなぁ…。」

灯莉「ギュノスラでアタック!効果でパワーはガボレーグに!ガボレーグのスキルで、グレード2は手札から使えなくなったよ!」

聖児「くっ……。ノーガード…。ダメージチェック、1枚目、ノートリガー。」

灯莉「じゃあガボレーグでアタック!」

聖児「ノーガード!ダメージチェック、ノートリガー。」

灯莉「わーい!ぼく勝ったー!」

飛鳥「よくやったわ、灯莉。」

そう言ってりーちゃんの頭を撫でるあーちゃん。

聖児「くぅぅぅ…最後のガボレーグがなければ守れたのに…。」

飛鳥「ふふ、これもヴァンガードの魅力ね。灯莉、どう?楽しかったかしら。」

灯莉「うんっ!もっとやりたい!」

飛鳥「ふふっ…。じゃあ、今灯莉が使ったデッキ、そのままあげるわ。」

灯莉「え、いいの?!」

飛鳥「いいのよ。これは私からのプレゼント。受け取って?」

灯莉「うん!大切に使うね!」

聖児「あははっ、りーちゃん嬉しそうだね!」

こうやって話で盛り上がってたら、飛羽真先輩達が来た。

飛羽真「お?灯莉ちゃんたち、ここにいたんだ。」

叶星「ふふっ、なんだか楽しそうね?」

灯莉「あ、みんなやっほー!」

高嶺「どうも、灯莉さん。」

姫歌「相変わらず元気ね、灯莉。」

紅巴「この雰囲気、やっぱり好きです…!」

灯莉「あのねあのね!今ヴァンガードってやつやってたんだー!」

侑利「おぉ。面白そうだ。」

聖児「楽しいですよ!先輩方もどうですか!」

高嶺「あら、私達も混ざっていいのかしら?」

飛鳥「いいわよ。私はデッキは貸し出せるし。みんなでやった方が楽しいわよ。」

姫歌「あ、飛鳥様、ひめかもやりたいです!なんか可愛いやつありませんか!?」

姫歌さんがそう言って、あーちゃんはデッキを取り出し…

飛鳥「あるわよ?どれ使いたいか決まったら言ってちょうだい。」

姫歌「分かりました!」

紅巴「あの、聖児くん、わたしもやりたいのですが…。」

聖児「うん、いいよ!どれ使いたい?」

叶星「ふふっ、ますます賑やかになりそうね!」

高嶺「そうね。うふふっ、私達も混ざりましょう?叶星。」

叶星「うん、行こ!高嶺ちゃん!」

飛羽真「聖児、俺もやりたいんだけど、なんかないか?」

聖児「はい!ありますよ!好きなの選んでください!」

侑利「このデッキ借りてもいいか?」

聖児「はい!いいですよ!」

そのあと、俺たちはヴァンガードを遊び尽くしました!!

 

fin




ハーメルン限定エピソード、一発目はヴァンガードをやる丹羽姉妹と聖児君でした!!

なんでヴァンガードかっていうのは、自分がヴァンガードにのめり込んでるんで、それをそのまま文書化してみました!

他のメンバーのファイトも見たいよー!って方は是非コメントよろしくお願いします!!


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オリジナル章:〜剣士の戦乱〜
プロローグ:闇と剣士と炎の剣士


オリジナル章開幕……。
賢人と飛羽真が出会う時……。
今回、書き方を変えてみたのですが、どうでしょうか?

追記:storyofグラン・エプレ、Pixivでも公開し始めました。他エピソードや、リリィライダーシリーズも公開予定!pixivでしか見れないエピソードも、もしかしたら書くかも?(ハーメルン限定のエピソードも出す予定!)

OP:Argonavis『雨上がりの坂道』


飛羽真vision

 

俺は聖児と共に訓練に励んでいた。

 

飛羽真「はぁぁぁぁっ!!桐ヶ谷流剣術……ヴォーパルストライク!!!」

俺は桐ヶ谷家秘伝の剣術である、『ヴォーパルストライク』を放つ。

聖児「ぐっ……!!!はぁぁぁぁっ!!」

なっ……!?防ぎきった!?

聖児「こっちも…!!せぇぇぇぇや!!」

飛羽真「マジかっ!!桐ヶ谷流剣術!ホリゾンタル!!」

剣術で迎え撃つ!

聖児「ぐぁぁっ!」

 

今回も俺の勝ち…だな。

飛羽真「よし。訓練終わりっ。」

聖児「先輩、大人気ないです。」

飛羽真「いやでもフルパワーでって言ったの聖児だろ?」

聖児「でも秘伝の剣術は流石にダメです!!」

飛羽真「一発目のヴォーパルストライク防ぎきってたじゃん。」

聖児「いやあれはよく使ってくるから流石に見切れますよ…。今度教えてくださいよっ!!」

飛羽真「ま、気が向いたら教えてやるよ。」

聖児「助かります!!!」

 

そうやって話してた時に…

 

飛鳥「飛羽真、聖児、今すぐノーザンベースに来て!!」

飛羽真「どうしたんだよ突然。」

飛鳥「緊急事態よ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリバーが動き始めたわ。」

 

カリバーって……義父さん……?!

飛羽真「……わかった。すぐ行く!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ノーザンベース……

 

飛羽真「大秦寺さん!尾上さん!」

晶彦「来たか!悪ぃがちょっとこれを見てくれ。」

尾上さんに見せられた映像…そこには、見た事のある動きをしたカリバーが映っていた。

飛羽真「この動き………!?まさかっ!」

高嶺「賢人に間違いないわ。」

そんな……!

聖児「でも賢人さんって…」

叶星「えぇ。2年前に戦死したの…。」

 

叶星がそう呟くと、飛鳥が突然…。

飛鳥「……1度、組織を抜けた時に交戦したことがあるの。」

慎一「何…?!」

飛鳥「その時、こう言ったの。『全ての聖剣を封印する』…。」

飛羽真「全ての聖剣を…?!」

慎一「封印だと?」

高嶺「でも気がかりなのは…。」

叶星「えぇ。どうやって復活したのかということだけ…。」

飛鳥「あいつは、闇黒剣暗闇から復活した。」

一同「「えっ?!(何?!)(何だと?!)」」

姫歌「で、でも!普通、剣から復活ってそんな事ありますか?!」

侑利「それはあくまで普通の話でしかない。原初の聖剣である闇黒剣暗闇には、斬った相手を闇に葬る力がある。それを応用して復活したのだろう。」

 

侑利がそう呟く。

灯莉「なんだかおとぎ話みたい☆」

聖児「おとぎ話どころじゃないよりーちゃん。」

紅巴「どうするんですか…?」

晶彦「……手を打つしかない…。」

飛羽真「……俺が行きます。……賢人は俺が止めます!」

慎一「…お前には行かせられない。」

飛羽真「なんでですか!?」

晶彦「お前が賢人と対峙して、正気でいられるとは思えねぇ。悪ぃけど、叶星嬢ちゃん、高嶺嬢ちゃんも行かせらんねぇ。」

高嶺、叶星「「……っ。」」

聖児「聖剣使いじゃない、俺なら…!」

慎一「あぁ…。今回ばっかりは聖児、お前に負担が相当かかる。」

 

すると突然…

??「その話、聞かせてもらった。」

晶彦「…大牙と渚か、どうした?」

大牙「グラン・エプレの戦闘の影で、渚が桐ヶ谷賢人と交戦した。」

慎一「何…?!」

渚「今の賢人は相当強くなってる。今こそ力を集結させるしかないと僕は思います。」

晶彦「そうだな…。渚、大牙、共に戦ってくれるか。」

大牙「もちろん。」

渚「はい!こちらこそ!」

紅巴「わ、わたしたちは…?聖剣を持ってますし、真っ先に狙われそうですけど……?」

飛鳥「聖剣に選ばれたばかりの、姫歌、灯莉、紅巴は守ってみせるわ。」

聖児「そうしましょう…!」

高嶺「そうね、それが1番ベストね。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その後…

渚vision

 

渚「どうするの?義兄さん。僕たちも一応ソードオブロゴスの一員ではあるけど…」

大牙「だからこそ、別行動をする訳には行かないだろう?」

渚「そうだけど、すぐにでも動き出したら─」

大牙「そうなったら、叩き落とすだけだ。」

渚「…わかった。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

飛羽真「賢人……。」

俺は未だに受け入れられていない…。

 

高嶺「飛羽真。」

飛羽真「……高嶺…。」

高嶺「まるで、『あの時』と同じ顔ね。」

2年前のあの日…か…

飛羽真「そりゃそうだろ…。…それも闇黒剣暗闇を携えて敵になるなんて…。」

高嶺「そうね…。でも戦うしかないわ。」

飛羽真「わかってるよ…でも、でも─」

弱音を吐く俺を、高嶺はそっと抱きしめた。

飛羽真「高…嶺…?」

高嶺「私も辛いわ。大切な幼馴染に剣を向けることが…。けれど、私はもう覚悟を決めたわ。それに、賢人にあなたを託されたからこそ、あなたは私が…守ってあげるわ。」

飛羽真「高嶺……。」

高嶺「2年前のあの戦いの時、飛羽真が助けに来てくれたあの時、嬉しかったのよ?剣も思うように振れなくなって、ずっと閉じこもっていた飛羽真が、あの時元に戻った飛羽真の表情を見て、私は…。」

飛羽真「あの時は必死になってた…叶星も高嶺も、それに尾上さん達の想いに答えるために、って…。」

高嶺「大怪我を負って、上手く戦えなくなった私が、こうして戦えて、賢人との約束を果たせているのは、飛羽真のおかげ。だからこそ、あなたはここで止まってはいけない…。今こそ賢人を超える時よ。」

飛羽真「あぁ…。俺も覚悟を決める……。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

数日後……

飛羽真vision

 

俺たち幼馴染4人が初めて会った場所で俺と高嶺、叶星は待っていた。

賢人「やはりここにいたか、飛羽真。」

飛羽真「賢人、俺達は…お前を止める。」

賢人「それがお前達に出来るとでも?」

叶星「あの時までの私達とは違うわ!」

高嶺「覚悟なさい。」

そうして俺たちはワンダーライドブックを取りだし起動させた。

『ブレイブドラゴン』『ライオン戦記』『ランプドアランジーナ』

賢人「なるほどな…。実力行使と言うわけか。」

『ジャアクドラゴン』

3人「「「変身!」」」

賢人「変身。」

『『烈火』『流水』『黄雷』抜刀!』』

『闇黒剣暗闇!』

カリバー「……。」

3人「「「はぁぁぁぁっ!!」」」

 

 

……To be continued




ついに始まる幼馴染4人の哀しき戦い。果たしてどうなるのか。
次回「哀しき戦い、そして封印…。」

ED:Argonavis『Pray』


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第一章:「哀しき戦い、そして封印…。」

グラン・エプレ編!!オリジナル章!

神庭は本編終わったので、オリジナル章をどんどん進めていきます!
OP:Argonavis『雨上がりの坂道』


3人「「「はぁぁぁぁっ!!!」」」

 

 

飛羽真、高嶺、叶星の3人は賢人に突撃する。

 

カリバー「……!!」

 

賢人はそのまま3人を迎え撃つ。

 

セイバー「でぇぇぇぇぇや!!!」

 

飛羽真の渾身の一撃を、闇黒剣月闇一本で受け止める賢人。

 

カリバー「俺に一度も勝ったことないお前が俺に勝てるはずがないっ!!!」

 

そう言い、賢人は飛羽真を切り伏せる。

 

セイバー「がはっ!!」

 

後ろに引き下がる飛羽真。高嶺と叶星が前へ出る。

 

2人目「「やぁぁぁぁっ!!!」」

 

カリバー「はあっ!!」

 

3人は一進一退の攻防を繰り広げる。

 

カリバー「2人の剣の性質は既に理解してるんだ、お前ら2人には負けないッ!!」

 

そのままホリゾンタルスクエアを放つ賢人。

 

エスパーダ「くっ………。」

 

ブレイズ「これが桐ヶ谷流剣術の真骨頂……。」

 

立ち上がった飛羽真は姿を変える。

 

『ドラゴニックナイト!』

 

セイバー「変身!」

 

『烈火抜刀!』

『ドラゴニックナイト!!』

 

飛羽真はドラゴニックナイトに姿を変える。

 

セイバー「せぇぇぇぇぇぇや!!」

 

カリバー「ぐっ……。」

 

徐々に押される賢人。

 

カリバー「こうなったら……!」

 

賢人はジャオウドラゴンブックを取り出し、そのまま姿を変えた。

 

『ジャオウドラゴン!』

『誰も逃れられない!』

 

カリバー「はぁぁぁぁっ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ノーザンベース……

 

息を切らしながら扉を開ける聖児。

 

聖児「大変です!!飛羽真先輩達が、賢人さんと戦闘を開始しました!!」

 

慎一「何!?」

 

晶彦「俺達も行くぞ!!準備しろ、聖児!」

 

聖児「はい!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

『キングライオン大戦記!!』

『ゴールデンアランジーナ!!』

 

カリバー「お前たち3人で、俺を止められるわけがない!」

 

セイバー「やって見なきゃわかんないだろ!!」

 

カリバー「だったら、実力で証明するだけだっ!!」

 

賢人は3人を斬り裂く。

 

セイバー「ぐぁぁぁっ!!」

 

ブレイズ「っ……!!」

 

エスパーダ「くっ……!!」

 

カリバー「これで話は終わりだ。」

 

そう言い、賢人は必殺技を繰り出そうとする。

 

晶彦「待てっ!!賢人!!」

 

カリバー「……尾上さん、大秦寺さん。来たんですね。」

 

慎一「これ以上、好き勝手はさせない。」

 

『玄武神話!』

『ヘンゼルナッツとグレーテル!』

 

2人「「変身!!」」

 

『一刀両断!』

『銃剣撃弾!』

 

バスター「うぉぉぉぉぉ!!!」

 

スラッシュ「はぁぁぁぁぁっ!!!」

 

カリバー「……。」

 

賢人は2人を迎え撃つ。

 

バスター「聖児は飛羽真達を!!」

 

聖児「はい!」

─────────────────────────

 

聖児「先輩方!大丈夫ですか?」

 

セイバー「あぁ…大丈夫……。」

 

ブレイズ「ありがとう、聖児くん。」

 

エスパーダ「…っ!!」

 

飛羽真と叶星は、大丈夫だと答えるが、高嶺はそうは答えなかった。そしてそのまま高嶺の変身は解除されてしまう。

 

聖児「高嶺先輩!?」

 

高嶺「くっ………!!」

 

セイバー「高嶺!?」

 

高嶺の異変に気づき、変身を解除する2人。

 

飛羽真「高嶺っ!無事か!!」

 

高嶺「えぇ……。私は…大丈夫…だから。」

 

叶星「高嶺ちゃん……。」

 

聖児「そんなわけないですよ高嶺先輩!!」

 

聖児はイクサライザーを取り出し、スキャンする。

 

飛羽真「聖児?」

 

聖児「やっぱり……。」

 

スキャンして、何かに気づいた聖児。

 

叶星「どうしたの?聖児くん。」

 

聖児「高嶺先輩、かなりの負のマギを受けてる……。」

 

飛羽真「何だって?!でも闇黒剣月闇にはそんなのなかったはずじゃ……!?」

 

叶星「まさか……。」

 

聖児「闇黒剣月闇で斬られたダメージが大きかったんですかね……。マギが闇黒剣月闇の影響で負のマギになりつつある…」

 

飛羽真「っ………!!」

 

叶星と聖児に高嶺を預け、カリバーの元へ向かおうとする飛羽真。

 

聖児「どこ行く気ですか!?」

 

飛羽真「…賢人を止める。高嶺を傷つけたんだ……俺が倒す……!!」

 

叶星「でも…!!」

 

飛羽真「高嶺が、賢人との約束を守ってくれたように、俺は高嶺や叶星のために…!!俺は賢人に剣を向ける!!」

 

そう言って、走り去る飛羽真。

 

聖児「飛羽真先輩!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

バスター「ぐぁぁぁっ!!」

 

スラッシュ「くっ……!!」

 

カリバー「尾上さん、大秦寺さん。これで終わりです。」

 

『必殺リード!ジャオウドラゴン!』

『月闇必殺撃!習得一閃!』

 

賢人は必殺の一撃を放つ。

 

2人「「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

この一撃を受け、変身が解除される2人。

 

カリバー「まずは……1本目。」

 

『ジャオウ必殺撃!!』

 

賢人は闇黒剣月闇を、音銃剣錫音に突き立て、聖剣を封印した。

 

慎一「なっ………!?」

 

カリバー「次は尾上さん……あなただ。」

 

飛羽真「待てっ!!賢人っ!!!」

 

土豪剣激土を封印するために、近づこうとする賢人に向かって、飛羽真は叫んだ。

 

飛羽真「これ以上、誰も傷つけさせない!!」

 

カリバー「倫太郎達を守れなかったお前が何を言う。」

 

飛羽真「俺は……あの時とは違うっ!!!!」

 

『エレメンタルドラゴン!』

 

飛羽真「変身っ!!!!!」

 

『烈火抜刀!』

『エレメンタルドラゴン!!』

『エレメントマシマシ!キズナ、カタメ!』

 

セイバー「覚悟しろ………!!!」

 

カリバー「来い……お前の剣を封印する……!!!」

 

 

 

……To be continued




幼馴染4人の戦い……。倒れる高嶺。封印された音銃剣錫音。

ED:Argonavis『Pray』
次回、「闇と封印、最悪の未来。」

03/30(ソードスキル修正)


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第二章:「闇と封印、最悪の未来。」

オリジナル章第二章!!

義兄弟の決戦……そして語られる、最悪の未来とは……

OP:Argonavis『雨上がりの坂道』


セイバー「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

カリバー「はぁっ!!」

 

2人は剣を交じえる。

 

セイバー「なんで、聖剣を狙う!!」

 

カリバー「最悪の未来を回避するためだ。」

 

そう言う賢人。

 

セイバー「最悪の未来ってなんだっ!」

 

カリバー「話して分かるわけ……ないだろ!!」

 

そう言い斬りつける賢人。だが、飛羽真はエレメントになって回避する。

 

カリバー「何?!」

 

セイバー「これが俺の新しい力だ!!」

 

カリバー「だが、俺が勝つ!!!」

 

2人「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

叶星「飛羽真くん……。」

 

心配そうに、飛羽真が戦う姿を見る叶星。

 

高嶺「とう……ま……。」

 

弱々しく飛羽真の名前をつぶやく高嶺。

 

聖児「先輩……。」

 

すると侑利と飛鳥、真田兄弟が現れた。

 

侑利「すまない!!遅くなった!!」

 

飛鳥「高嶺、大丈夫?」

 

高嶺「えぇ……心配……ないわ……。」

 

大牙「そんな風には見えないですけど。」

 

渚「侑利さん、何とかできないんですか?」

 

侑利「やって見なきゃ分からないが、できる限りのことはやってみる。」

 

大牙「なら、僕たちは大秦寺さん達を。」

 

飛鳥「私は飛羽真を助けに行くわ。あいつ、今頭に血が上ってるみたいだし。」

 

渚「兄さん、手伝うよ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

セイバー「うぉらぁぁぁぁぁぁ!!」

 

カリバー「くっ………!!!強い…。」

 

セイバー「何がなんでも、最悪の未来とやらを話してもらうっ!!!」

 

カリバー「だから話して分かるわけないって言ってるだろ!!!」

セイバー「がぁぁぁっ!」

 

『界時逆回!!』

 

飛鳥「変身!!」

 

『オーシャンヒストリー!』

『オーシャン!バッシャーン!!』

 

デュランダル「飛羽真っ!!これ以上はやめなさい!」

 

そう言って時国剣界時で飛羽真を取り押さえる飛鳥。

 

セイバー「離せ、飛鳥!!離せぇぇっ!!」

 

デュランダル「暴れない!!今のあんたは危なすぎるのよ!!」

 

セイバー「離せぇぇ!!どけぇぇ!!」

 

なおも暴れる飛羽真。

 

カリバー「戦闘中に余計なことをするなっ!!」

 

そう言い、2人を斬り裂くカリバー。

 

デュランダル「くっ…!!」

 

セイバー「ぐぁぁぁっ!!」

 

カリバー「2人の聖剣をまとめて封印してやる。」

 

そう言って2人に近づく賢人。

 

デュランダル「一旦飛羽真を高嶺たちの元に置いとくしかないか。」

 

『界時抹消!』

 

飛鳥は飛羽真を連れ、一時撤退する。

 

『再界時!』

 

デュランダル「あんたは一旦頭冷やしてなさい!!」

 

そう言って無理やり飛羽真の変身を解除させる。

 

飛羽真「飛鳥、何すんだ!!」

 

デュランダル「今のあんたが危険だからよ!!あいつは私がやるわ。

 

飛羽真「でも…!!」

 

デュランダル「私を怒らせないで!!!」

 

『界時抹消!』

 

飛鳥は再び賢人の元へと向かう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『再界時!』

 

カリバー「……お前と戦うのは時間の無駄だ。今度こそここで封印させてもらう。」

 

デュランダル「前の私じゃないと言うこと…教えてあげるわ。」

 

2人は戦い始める。

 

デュランダル「あの時の私とは違うわ。今の私には大切な仲間がいる!!あんたとは違うわっ!!!」

 

カリバー「俺に仲間など……必要ない!!!」

 

そう言って斬る賢人。

 

デュランダル「…っ!!」

 

『界時抹消!』

 

『再界時!』

 

デュランダル「はぁっ!!」

 

カリバー「その戦い方はもう読めてる!!」

 

そう言い、出てきたデュランダルを斬る賢人。

 

デュランダル「ぐぁぁぁっ!!」

 

転がる飛鳥。

 

デュランダル「やっぱり……今の私じゃあ勝てないのか…?」

 

渚「諦めちゃダメです!!飛鳥さん!!」

 

大牙「僕たちもいるんだ、もっと頼ってください。」

 

『ガブっ!!』

『ガブリ!』

 

2人「「変身!!」」

 

真田兄弟は、仮面ライダーキバとダークキバに変身した。

 

デュランダル「あんた達……。」

 

ダークキバ「覚悟しろ、桐ヶ谷賢人。あんたは、俺が叩き潰す。」

 

キバ「はぁぁぁぁぁ!!」

 

2人はカリバーへ接近。

カリバー「くっ…!!」

 

渚は鎖を上手く使い、賢人を翻弄。大牙は正確に攻撃を加えて苦しめる。

 

カリバー「強い……。」

 

ダークキバ「お前の目的はなんだ?」

 

カリバー「全ての聖剣を封印し、最悪の未来を回避する。それが今の目的だ。」

 

ダークキバ「その未来とはなんだ?」

 

カリバー「それは……。飛羽真と高嶺が消える未来。もしくは全ての聖剣が輝き、力がひとつになる。その力に皆が蹂躙される未来だ。」

 

ダークキバ「何?」

 

カリバー「だから俺が代わりに犠牲になる!!大切な幼馴染を失う訳には行かないんだ!!」

 

叫ぶ賢人。

 

デュランダル「だったらあんたも生きなさいよ!!あんたがまた死んだら、高嶺達が悲しむのはわかってるでしょう?!」

 

カリバー「けど!!聖剣を封印する以外に方法はないんだよっ!!!!邪魔をするなぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

キバ「くっ………。」

 

ダークキバ「仕方ない、撤退だ。」

 

デュランダル「……わかったわ。」

 

『界時抹消!』

 

飛鳥は時国剣界時を操作して飛羽真達と合流。そのまま撤退する。

 

カリバー「……逃げたか。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ノーザンベース内……

 

慎一「音銃剣錫音ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

 

封印された音銃剣錫音を手に、泣く大秦寺。

 

晶彦「大秦寺……。」

 

聖児「やっぱり……どうにかしなくちゃ……ですね。」

 

姫歌「でも……どうやってあの人に勝つんですか?!」

 

紅巴「今の私達じゃ手も足も出ないです……。」

 

灯莉「でも、何とかしないといけないのは確かだよねー。」

 

飛鳥「飛羽真、叶星、高嶺。あんたらもう、あいつと戦うのはやめなさい。」

 

飛羽真「なんで!!」

 

飛鳥「あんたの頭に血が上ってるからよ!!大人しくしてなさいっ!!!」

 

叶星「飛鳥ちゃん……。」

 

高嶺「私ならもう平気よ…。」

 

飛羽真「高嶺…」

 

聖児「流石に、この状態の御三方を戦わせるのにはリスクが大きすぎます。」

 

晶彦「そう……だな。3人は戦わないこと。いいな?」

 

飛羽真「…はい……。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

??「ククククク……聖剣の力を我がものに出来れば………。」

 

ミチル「あなたは一体何者なんだ。」

 

??「別に私が誰でも構わないだろう?ククククク…。」

 

 

 

 

……To be continued




暗雲立ち込めるソードオブロゴス。

そして、ミチルが何者かと接触する……

ED:Argonavis『Pray』

次回、「暗雲、そして、最悪の未来が訪れる……」


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第三章:「暗雲、そして、最悪の未来が訪れる……」

ミチルが接触した謎の人物……そして訪れる最悪の未来……。
OP:Argonavis『雨上がりの坂道』


??「まぁ、名乗ってあげましょうか。」

 

謎の男は、つぶやく。

 

マスターロゴス「私は、マスターロゴス、と呼ばれてますね。あなたには関係ないのでしょうけど。」

 

ミチル「あなたの思惑はわかっている。好きなようにはさせない。」

 

マスターロゴス「いくら伝説の戦士と言えど、私には勝てませんよ。」

 

ミチル「なら、ファイトしよう。それで僕の力がわかるはずだ。」

 

マスターロゴス「まぁいいでしょう。私には………これがあります。」

 

そう言って、マスターロゴスは、謎の大剣を取り出した。ミチルはゴーストアイコンを取り出し、ドライバーに装填する。

 

『アーイ!』

 

ミチル「変身。」

 

『カイガン!オレ!』

『レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

ゴースト「行くよ。」

 

マスターロゴス「えぇ。君は私には勝てませんけど。ククククク…。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大牙「ミチルさんと連絡が取れない…。少し、ミチルさんの所へ行きます。」

 

飛鳥「私も着いていくわ。」

 

大牙「いえ、必要ありません。飛鳥さんは、灯莉さん達を守ってあげてください。」

 

そう言われ、俯く飛鳥。

 

飛鳥「……わかったわ。ただ、何かあったら必ず連絡すること。いいわね?」

 

大牙「わかっています。もちろん、戦闘時はサガークかキバットをこちらに送ります。」

 

晶彦「わかった。頼むぞ、大牙。」

 

大牙はそのままノーザンベースを離れる。

 

渚「聖児くん、僕たちは賢人さんを止めに行こう。聖剣を持たない僕たちの方が戦いやすいでしょ?」

 

聖児「わかった。尾上さん!俺たちに行かせてください!」

 

晶彦「言うと思ったぞ。行ってこい。賢人にガツンと言わせてこい!!」

 

2人「「はいっ!!」」

 

そのまま2人はノーザンベースを離れた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

飛羽真は、布団に寝ている高嶺に向かって話しかける。

 

飛羽真「高嶺……。俺はどうしたらいいんだ……。」

 

そう言い、高嶺の手を握る飛羽真。

 

高嶺「とう……ま…。」

 

目を覚ます高嶺。

 

高嶺「あなたは強い……心配しないで。」

 

飛羽真「そんなわけない……!!高嶺も守れない俺なんかが強いわけないっ!!!」

 

泣きながら叫ぶ飛羽真。その姿を見た高嶺は飛羽真を抱きしめる。

 

高嶺「飛羽真。そんなこと言わないで……。私はあなたを信じてる…。あなたは私よりずっとずっと強い。だってあなたは、私のために賢人と戦ったじゃない。」

 

飛羽真「それはそう……だけど……。」

 

高嶺「あなたが本当に私の恋人で……良かった…。」

 

飛羽真「グラン・エプレのみんなは俺が……絶対守る。」

 

高嶺「私は守ってくれるあなたを守るわ。この約束、忘れないで?」

 

飛羽真「当たり前だろ。……高嶺、もう少し寝てろ?今無茶しようとしたら、俺が許さないからな?」

 

高嶺「……わかったわ。大切な恋人を怒らせる訳にはいかないもの。もう少しだけ寝ておくわ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

叶星「私は……一体どうしたらいいの……?」

 

一人悩む叶星に、侑利は手を差し伸べる。

 

侑利「随分と悩んでいるようだな。叶星。」

 

叶星「それはそうよ…。大事な幼馴染と戦わなきゃ行けないなんて……私は嫌…。」

 

侑利「叶星……。」

 

涙を流す叶星の涙を拭う侑利。

 

叶星「侑利……くん…?」

 

侑利「この状況で…ここで言うのは少し申し訳ないが。俺は君が好きだ。君の隣で俺はこの力を振るうことに決めた。だから……俺と付き合って欲しい。」

 

叶星「はい…。喜んで……!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ゴースト「ぐっ……!!!」

 

ミチルは突如、苦しみ出す。

 

マスターロゴス「さすがの伝説の戦士様もここまでですか……!!」

 

ゴースト「いや……そんなことないさ。まだまだ行くさ。」

 

マスターロゴス「いいえ、あなたはここで終わりですっ!!!」

 

謎の大剣から、巨大な剣が現れ、ミチルを襲う。

 

ゴースト「ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ミチルは大きく吹き飛ばされる。

 

ゴースト「くっ……なんという力だ……。面白い……!!!僕はまだまだ……戦える!!」

 

マスターロゴス「そんなに死にたいのですか……なら、お望み通り、殺して差し上げます!!!」

 

突如、赤いエネルギーの鞭がマスターロゴスを襲う。

 

??「させるかッ!!!」

 

マスターロゴス「なっ………!!!小賢しい真似を……。」

 

サガ「ミチルさん!大丈夫ですか!!」

 

助けに来たのは、大牙だった。

 

ゴースト「あぁ、助かったよ。」

 

サガ「間に合って良かったです。行きましょう、ミチルさん!!」

 

マスターロゴス「2人まとめて、始末して差し上げましょう。」

 

サガ「マスターロゴス……あなたは、正義を重んじるお方だと、聞いていました。そんなあなたが、自ら悪の道に走るとは……一体何を考えているのですか!!」

 

マスターロゴス「ハハハハハハハっ!!!私が正義を?バカを仰いますねぇ!!!私はずっと長い間、世界を見続けてきました。今のこの世界は面白いんですよ!!だって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人々の悲鳴が聞こえるのですから。」

 

悪びれることもなく、平然と言うマスターロゴス。

 

サガ「何?!」

 

 

マスターロゴス「世界を破壊して、私好みの楽しい世界にするのが今の目的ですから!!もう、ソードオブロゴスなど必要ありません……。全て私が壊してしまうのですからっ!!!!!」

 

サガ「ならば……俺がその腐った性根を叩き直す!!キバット!!!」

 

『ガブリ!』

 

サガ「変身!!」

 

大牙は、サガからダークキバへと姿を変えた。

 

ダークキバ「サガーク、尾上さんたちの所へ報告を。」

 

サガーク「~~~。」

 

その命令を聞いたサガークはノーザンベースへと向かう。

 

マスターロゴス「私の性根を直す、ですか。そんなことがあなたに出来ればいいんですがねぇ!!」

 

ダークキバ「出来ればじゃない、やるんだ!!ミチルさんと一緒に!!!」

 

ゴースト「行こうか。大牙くん。」

 

ダークキバ「はいっ!!!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

時を遡り……

 

 

 

飛羽真「尾上さんっ!!」

 

晶彦「飛羽真か。どうした。」

 

飛羽真「俺たちを……賢人の元へ行かせてください!!!」

 

高嶺「私からもお願いします。」

 

晶彦「だが……。」

 

叶星「お願いします!!尾上さん!!!」

 

晶彦「叶星の嬢ちゃん…。しかしそれは……。」

 

侑利「3人を行かせてあげないか?尾上殿。」

 

姫歌「私たちも行かせてください!!」

 

晶彦「侑利……。嬢ちゃん達……。」

 

飛羽真「お願いしますっ!!!」

 

晶彦「………わかった。俺も行く。グラン・エプレのみんな、行くぞ!!!」

 

飛鳥「了解しました。」

 

侑利「わかった。」

 

大秦寺「変身は出来ないが、ヒュージの掃討は任せろ…!」

 

叶星「グラン・エプレ、いえ……ソードオブロゴス、出撃よ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

賢人「……誰だ。」

 

渚「久しぶりですね、賢人さん。」

 

賢人「お前か……。」

 

聖児「先輩たちの剣に手出しはさせない!!」

 

渚「行ける?聖児さん!」

 

聖児「はい!渚先輩!!」

 

『ガブッ!』

『R・E・A・D・Y』

 

2人「「変身!!」」

 

『フィ・ス・ト・オ・ン』

 

聖児はイクサ、渚はキバに変身。

 

賢人「ならば、お前たちを倒して、飛羽真達の剣を封印するだけだ!!」

 

『ジャオウドラゴン!!』

『誰も逃れられない!』

 

聖児はイクサカリバー、キバは素手で、カリバーへ攻撃を仕掛ける。

 

カリバー「くっ……。」

 

キバ「ふっ!!はっ!!たぁっ!!」

 

イクサ「はぁっ!!!せいっ!!」

 

カリバー「(なんだ…こいつら強い…!!)」

 

すると爆発音が響き渡る。

 

キバ「え?!」

 

大牙「ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ミチル「ぐぁぁぁっ!!」

 

マスターロゴス「ハハハハハハハハハハハハハハっ!!!」

 

イクサ「マスターロゴス?!何故ここに!!」

 

マスターロゴス「もう私はマスターロゴスではありません。イザクと呼びなさい!!」

 

戦っていた渚、聖児、賢人は手を止める。そして賢人は視線をマスターロゴスに向ける。

 

カリバー「お前の目的は、闇黒剣月闇の未来予知で知っている。お前はここで排除するっ!!」

 

イザク「……出来損ないの貧弱剣士が、私に勝てるとでも?」

 

カリバー「関係ない!俺はお前を倒すだけだ!!」

 

イザク「ふん……ならば、この手で始末して差し上げましょう。」

 

謎の大剣で切り裂くイザク。

 

カリバー「ぐぁぁぁっ!!」

 

攻撃を受け、大きく吹き飛ばされる賢人。

 

イザク「やはり弱いですね…。あなたの父親はいい駒でした。私がひとつ、嘘を唆しただけで、裏切りを起こしたのですから…。ふふ…。」

 

カリバー「お前……!!!父さんにそんなことをぉぉぉ!!!」

 

イザク「ふふ、無駄ですよ。……行きなさい。『ヒュージ』!!」

 

装置を取り出したイザクは、そこからヒュージを出現させる。

 

カリバー「何?!」

 

イクサ「ヒュージ!?」

 

キバ「まずいね……これは。」

 

??「聖児くん!!渚!!」

 

声の方向を見ると…

 

叶星「遅れてごめんなさい!!」

 

渚「叶星!!グラン・エプレのみんなまで!!」

 

カリバー「叶星…高嶺…。飛羽真まで…。」

 

飛鳥「マスターのご尊顔を拝めると思ったら、まさか敵に回っているとはね。……灯莉達に手は出させない。」

 

尾上「マスター!!一体何を考えてる!!」

 

イザク「ククククク………アハハハハハハハハ!!!!!」

 

大牙「何がおかしい!!」

 

イザク「全て私の計画通り!!ここに全ての聖剣が集まりましたねぇ!!さぁ、絶望しなさい!!そして悲鳴を!!私に聞かせなさい!!!」

 

そう言い、イザクは本を開く。そうすると、聖剣が上へと集まる。

 

賢人「なっ!!変身が…!!」

 

灯莉「えっ?!ぼくたちの剣が!!」

 

紅巴「一体何が…!?」

 

イザク「ハハハハハハ!!!!!これで私は、神になるっ!!!」

 

そうして、イザクの手に、ひとつのワンダーライドブックが現れる。

 

『オムニフォース!!』

 

イザク「ふふふふふふふ……アハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

賢人「来て……しまった………!!未来は……変えられなかった…。」

 

イザクは本を開く。

 

『伝説の聖剣と、選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ!』

 

そのままベルトに装填し、ボタンを押す。

 

イザク「変身。」

 

『OPEN THE OMNIBUS FORCE OF THE GOD!

KAMEN RIDER SOLOMON!』

『FEAR IS COMING SOON!』

 

ソロモン「御覧なさい!!これが私の力です!!!」

 

そう言い、衝撃波を放つ。

 

全員「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 

……To be continued




賢人の見た未来、それは、マスターロゴスが仮面ライダーソロモンとして世界を蹂躙する未来。それを止めるために、飛羽真、高嶺、叶星が消滅する未来。その未来を見続け絶望した賢人は、一つの可能性、3人の代わりに復活した自分がソロモンと相討ちになること。

ソロモンの誕生で劣勢になるソードオブロゴスのメンバー、そしてミチル。

ED:Argonavis『Pray』
次回、「生まれしソロモン、明かされる闇黒剣月闇の力。」


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第四章:「生まれしソロモン、明かされる闇黒剣月闇の力。」

作者です。今日のギーツでとんでもないことが明かされたのもつかの間、キングオージャーでのリタさんのギャップ萌えで推しになりました。リタお姉様最高!!
今日のニチアサの放送順、逆にすべきやったって。



ソロモンが生まれてしまい、最悪の未来へのカウントダウンが始まる。そして賢人の覚悟とは。

OP:Argonavis『雨上がりの坂道』


侑利「マスターロゴス…。」

 

賢人「こうなったら………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺がソロモンと共に闇に消えるっ!!!!」

 

そう叫び、カリバーへ変身した賢人は、ソロモンに向かおうとする。だが、それを止める高嶺。

 

高嶺「賢人!何をするつもり!?」

 

カリバー「今言っただろ!!俺が、こいつを道連れに闇に消えるっ!!!そうすれば最悪の未来は回避できるんだ!!!そこをどけ!!高嶺!!」

 

高嶺「いいえ!!断じてどかないわ!!!」

 

痺れを切らしたソロモンが、斬撃波を放つ。

 

カリバー「!?まずい…!!」

 

飛羽真「させないっ!!」

 

賢人と高嶺の危機を察知した飛羽真は、変身して、その攻撃を受ける。

 

セイバー「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

攻撃を受けた飛羽真は変身が解け、膝から崩れ落ちる。

 

飛羽真「っ……!!」

 

グラン・エプレの全員は飛羽真の所へ駆け寄る。

 

叶星「飛羽真くん…!!」

 

飛羽真「心配……すんな。俺なら平気……。」

 

高嶺「でも!!」

 

飛羽真「いいから……みんなの敵は、あっちだろ?」

 

そう言い、ソロモンの方へ指を指す。そしてそのまま気絶する飛羽真。

 

慎一「飛羽真は私に任せろ。」

 

高嶺「わかりました。飛羽真を頼みます。」

 

慎一「あぁ。」

 

カリバー「っ……!!!」

 

そのままソロモンへと突っ込む賢人。

 

カリバー「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

ソロモン「無駄ですよ。貴方ごとき、神である私の敵ではない!!」

 

イザクは変身前から手にしていた剣、『カラドボルグ』を賢人に振るう。

 

カリバー「ぐぁぁぁっ!!」

 

攻撃を受けた賢人は、そのまま変身が解け、グラン・エプレの元へと転がっていく。

 

賢人「ぐぅ……!!!」

 

紅巴「だ、大丈夫ですか?!」

 

賢人「どけ……!!あいつは……あいつは俺がっ!!!」

 

再変身する賢人。そして、闇黒剣月闇を地面に突き立てる。

 

カリバー「俺と共に消え失せろ!!マスターロゴスッッ!!!!」

 

ソロモン「なんです?!この力は……!!!」

 

カリバー「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

叶星「賢人くん……!!」

 

高嶺「止めるわよ、叶星。」

 

叶星「えぇ!」

 

2人は変身し、叶星は賢人自身を、高嶺はソロモンとカリバーの間に剣を突き立て、闇のエネルギーを止める。

 

カリバー「っ!!やめろ叶星!!離せ!!離してくれ!!!」

 

ブレイズ「嫌よ!!今度こそ、4人で………賢人くんも入れたグラン・エプレで一緒に世界を守りたいの!!だからこの手は離さない!!」

 

エスパーダ「私も同じよ!!あの時のように、闇に消えていくあなたを見たくない!!だから、全力で止めさせてもらうわ!!」

 

2人「「物語の結末は!!私達が決めるわ!!」」

 

 

 

姫歌「叶星様たちが……声を荒らげてる……。」

 

紅巴「こんなお2人…見たことありません……!!」

 

晃彦「それだけ、賢人が大切なんだ。」

 

灯莉「僕たちも何か助けにならなきゃ!」

 

侑利「ここは俺が。」

 

『最光発光!』

 

侑利「変身!」

 

『Who is the shining sword?』

 

侑利は、最光へ変身し、叶星達の加勢に入る。

 

最光「はぁぁぁっ!!」

 

ブレイズ「侑利くん!!」

 

『エックスソードマン!』

 

最光「賢人、借りていくぞ!!」

 

侑利はエックスソードマンに姿を変え、賢人の持っていた闇黒剣月闇を強引に借りる。そのまま光剛剣最光と闇黒剣月闇を光らせる。

 

最光「見よ!!これが光と闇の剣……『始まりの聖剣』の力だ!!」

 

光り輝く2つの聖剣を振るう侑利。すると、ソロモンの後ろでブラックホールのようなものが開く。

 

ソロモン「なんだと…!!!ぐぁぁぁぁぁっ!!」

 

イザクはそのままその穴に吸い込まれる。

 

最光「くっ……!!」

 

侑利の変身は解け、2本の剣を地面に落とす。

 

叶星「侑利くん!!」

 

侑利に駆け寄る叶星。

 

侑利「心配無い……。使った技の威力が高すぎてこっちにも反動が来ただけだ。」

 

賢人「……。」

 

変身を解けていた賢人は、闇黒剣月闇を手に、どこかへ去ろうとする。だが、飛鳥がそれを止める。

 

飛鳥「待ちなさい、賢人。あんたには一回、神庭まで来てもらうわよ。」

 

賢人「ことわ───」

 

飛鳥「拒否権はない。問答無用よ。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

神庭女子藝術高校──

医務室

 

 

飛羽真「あれ……いつの間に……。」

 

??「目が覚めましたか?」

 

飛羽真「あぁ。………って、秋日?!」

 

秋日「そんなに驚くことないでしょう?それよりも私は、あなたが傷だらけの状態で大秦寺先生が運んできた時は驚いたわ。一体何が起きたのよ。」

 

飛羽真「言えない。」

 

秋日「なんで?」

 

飛羽真「なんでも。」

 

秋日「はぁ……。まぁいいわ。高嶺に報告してくるわ。あの子、すごく心配してたから。」

 

飛羽真「お、おう……。」

 

そのまま秋日は医務室を去る。

 

飛羽真「てか、なんであいつ、ここにいたんだ?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ノーザンベース──

 

 

飛鳥「あんたには一度借りがあるの。ここで返させてもらうわ。構えなさいっ!!」

 

そう言い、飛鳥はオーシャンヒストリーを時国剣界時に挿す。

 

『オーシャンヒストリー!』

 

賢人「………。」

 

『ジャアクドラゴン!』

 

『界時逆回!』

 

飛鳥「変身!」

 

『闇黒剣月闇!』

 

賢人「……変身」

 

『オーシャンヒストリー!!オーシャン!バッシャーン!!バッシャーン!!』

 

『ジャアクドラゴン!!』

 

デュランダル「覚悟なさい!!」

 

変身した飛鳥は、そのままカリバーへと攻撃を仕掛ける。だが、賢人は受けるばかりで反撃を一切しない。

 

デュランダル「何を考えているの!!真面目に戦いなさい!!」

 

カリバー「こんなことして何になる。」

 

デュランダル「そうね。今のあなたの目を覚まさせるには十分必要なことよ!!」

 

そう言い、どんどん攻撃を仕掛ける飛鳥。

 

デュランダル「はぁっ!!ふっ!!」

 

カリバー「……。」

 

ひたすら無言で受け続ける賢人。その姿に怒りを見せる飛鳥。

 

デュランダル「いい加減にしなさいっ!!!」

 

そのままカリバーの鎧を掴む。

 

デュランダル「あなたが今どんなことを思っているかは知らないけど、起こってしまった出来事に対してウジウジ考えるんじゃないわよ!!!未来を見なさい!!!もっと先の未来を!!そして、あの子たち3人を信じるのよ!!!」

 

そして、至近距離で斬った。そしてカリバーの変身が解ける。

 

賢人「……お前に何がわかんだよ!!!俺がどれだけ闇黒剣月闇の見せるビジョンを見て絶望したか!!!どんだけ見ても希望なんてなかった!!!どの未来も、幼馴染が消える未来しかなかった!!だったら俺が一人で犠牲になる方がマシだと思ったんだよ!!!」

 

叫んで斬ってを繰り返す賢人。

 

賢人「でも、それをあいつらは邪魔をした!!いずれ自分たちが消えるって分からずに!!お前もそうだ!!グラン・エプレの仲間を引き連れ、俺の邪魔をした!!おかげでお前たちの聖剣を封印し損ねた!!!」

 

その勢いのまま、デュランダルを斬り変身解除させる。

 

飛鳥「………聞いてれば、馬鹿みたいなことばかり喋るわね………!!」

 

賢人「なんだと……?」

 

飛鳥「私には分かるのよ!!!今のあんたは、そんなこと思ってもないってね!!!じゃなきゃ、今のあんたは涙なんて流してないわよ!!」

 

賢人「……!?なんで……。なんで俺は泣いてるんだ……?」

 

飛鳥「そんなの簡単よ。今のあなたがどうしたいか迷っているから。本当は嬉しかったんでしょ?叶星と高嶺が止めてくれたことを。」

 

賢人「そんなこと…………!!」

 

飛鳥「思ってたんでしょ?」

 

図星を突かれた賢人は、泣きながら飛鳥に話す。

 

賢人「そうだよ!!ずっと思ってたよ!!!!2年前のあの日から、俺はずっとずっと暗い闇の中で一人で閉じ込められてた!!その時からずっと、闇黒剣の未来予知を見続けて!!それで……!!それで俺はずっと泣き続けた!!ソロモンが生まれてそのあと、誰も勝てずに剣士たちがみんな死んでく!!尾上さんも!!大秦寺さんもみんな!!残った飛羽真達が戦って!!そのままソロモンを倒した後に3人が消える!!!そんな未来ばっかり見た!!!」

 

飛鳥「それであんな行動を?」

 

賢人「そうだよ!!だから俺は一つの可能性、俺が一人で闇黒剣を使って消えることを選んだんだ!!」

 

飛鳥「へぇ……。」

 

賢人「でも本当は消えたくなんてなかった!!!2年前のあの日からずっと思ってたんだ!!闇黒剣の呪縛から解き放たれたあの時、俺は嬉しかったんだ!!また叶星たちと一緒に戦える、新しい仲間と一緒に戦えるって!!でも、あの未来が頭から離れなかったから、あんな態度を取るしか無かったんだよ!」

 

飛鳥「それで?」

 

賢人「許されないのはわかってる……!!けど……俺は……俺は!!もう一度叶星たちと戦いたい!!みんなの隣で!新しい仲間と一緒に未来を変えたいっ!!!!」

 

飛鳥「ようやく本音を言ったわね。………聞いてたわね?叶星。」

 

叶星「ふふ、飛鳥ちゃんったら悪いことするわね。全く、賢人くんったら、素直に言えばいいのに。」

 

賢人「るっせ!そんなこと言えるわけねえだろ…。」

 

叶星「でも、本音を言ってくれてありがとう。一緒に戦いましょう?賢人くん。」

 

賢人「……いい…のか?俺が…一緒に戦って…。」

 

叶星「誰も拒まないわよ、私を信じて。賢人くん。」

 

賢人「ありがとう、叶星。」

 

すると、どこからか大きな本が叶星の手に収まる。

 

『タテガミ氷獣戦記』

 

叶星「これは……?!」

 

飛鳥「過去の剣士達が……叶星の思いに答えた……?!」

 

賢人「その力……今の叶星ならきっと…使いこなせる。」

 

叶星「私は……この力で絶対に未来を変えるわ!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

医務室──

 

高嶺「飛羽真!!」

 

飛羽真「高嶺……!」

 

高嶺「大丈夫?」

 

飛羽真「問題ねぇ!っ!!」

 

高嶺「全く……本当に無茶ばっかりするんだから。」

 

飛羽真「悪かったな!」

 

高嶺「いいのよ。私はそんな飛羽真を、隣で支えると決めたもの。今頃、叶星が賢人のところにいると思うわ。」

 

飛羽真「賢人が…ここに?」

 

高嶺「えぇ。飛羽真が倒れた後、飛鳥さんが無理やりここに連れてきたの。」

 

飛羽真「そうなのか……。」

 

高嶺は涙を流す飛羽真を抱きしめる。

 

飛羽真「高嶺……く、苦しい…!!」

 

高嶺「離さないわよ、絶対に。」

 

抱きしめながら高嶺はつぶやく。

 

高嶺「良かったわ……また4人で…一緒に戦えるわね。」

 

飛羽真「あぁ。良かった……。」

 

高嶺「今の私たちなら……絶対に未来になんて負けたりしないわ。」

飛羽真「あぁ。絶対に負けない。……高嶺、ブランクのブックが光ってるぞ?」

 

高嶺「私たちの思いに答えてくれてるのね…!!」

 

飛羽真「今度こそ……絶対に!!」

 

高嶺「倒しましょう!!」

 

 

 

 

……To be continued




やべっ、飛羽真よりも先に言わせちゃった笑

グラン・エプレに、賢人が加入!!いざ、決戦へ!!
(1年ズほとんど出番ないのは申し訳ないです!!)

ED:Argonavis『Pray』
次回、「決戦の時!!覚醒と伝説の剣」


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第五章:「決戦の時!!覚醒と伝説の剣」

最終決戦!今こそ決着の時!
OP:Argonavis『雨上がりの坂道』


空には大きな本があり、そこからイザクの声が聞こえる。

 

イザク「ソードオブロゴスに所属する戦士達に告ぐ。今日の18時までに来なければ、この地域一帯を破壊します。嫌ならば来なさい。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ノーザンベース内……

 

慎一「マスターロゴス………!!」

 

晶彦「なんてことしようとしてやがる……!!全員だと……?怪我してるあいつらもつれていくしかないのか。」

 

その時、扉が開く音がした。

 

賢人「尾上さん!!」

 

声の方を見ると、神庭の赤い制服を身にまとった賢人が立っていた。

 

晶彦「賢人!!」

 

賢人「迷惑をおかけしてすみません。」

 

深々と頭を下げる賢人。そして話を続ける。

 

賢人「一緒に戦うことに決めました。飛羽真達を……大切な幼馴染を信じます。」

 

尾上はその言葉を聞き、賢人の背中を叩く。

 

晶彦「やっとわかったかこの頑固小僧っ!」

 

笑いながらそう言い賢人の肩に手を置く。

 

晶彦「頼りにしてるぞ、賢人!」

 

賢人「はい!!」

 

こうして、賢人は再び、ソードオブロゴスのメンバーとして戦うことになった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

市街地………

 

空に浮かんだ大きな本が、街を飲み込んでいた。

 

『ソロモンゾーン!!』

 

ソロモン「消え失せなさい!!ハハハハハハハハ!!!」

 

晶彦「待て!!!」

 

ブックゲートから飛び出したのは、尾上、大秦寺、聖児、渚、大牙、灯莉、姫歌、紅巴、侑利、飛鳥の10人だった。

 

ソロモン「あら、それだけの人数ですか?残りの人間はどうしたんですか?」

 

渚「僕たちだけで充分です!!」

 

ソロモン「いいでしょう。どうせ私には勝てません。」

 

晶彦「それはどうかな!!行くぞみんな!!」

 

全員「「「「「「「「「「はい!!(あぁ!!)」」」」」」」」」」

 

『ガブッ!』

『ガブリ!』

『R・E・A・D・Y』

『エターナルフェニックス』

『オーシャンヒストリー』

『昆虫大百科』

『エックスソードマン』

『猿飛忍者伝』

『ヘンゼルナッツとグレーテル』

『玄武神話』

 

全員「「「「「「「「「「変身!!」」」」」」」」」」

 

『フィ・ス・ト・オ・ン』

『エターナルフェニックス!!』

『オーシャンヒストリー!!』

『昆虫・CHU・大百科!!』

『エックスソードマン!!』

『風双剣翠風!!』

『音銃剣錫音!!』

『土豪剣激土!!』

 

ソロモン「いいでしょう。かかってきなさい!!」

 

変身した全員は、ソロモンに突撃。

 

バスター「はぁ!!」

 

土豪剣激土を振りかぶって攻撃する尾上。しかしその攻撃を避けられるも、その場で回転し、横薙ぎの攻撃に切り替える。その攻撃も避けられるが、侑利はその剣を足場にして上に飛び、上から攻撃を仕掛ける。

 

最光「喰らえっ!!」

 

ソロモン「無駄ですよ。」

 

イザクは、光剛剣最光を掴み、カラドボルグで最光を斬りつける。

 

イクサ「せえぇぇぇや!!」

 

キバ「たぁぁぁ!!」

 

聖児の横薙ぎを回避したイザクはそのまま渚のパンチやキックをも避ける。

 

スラッシュ「みんなで同時に行くぞ!!!」

 

残った大牙、大秦寺、姫歌、灯莉、紅巴、飛鳥の6人は同時にソロモンに攻撃を仕掛ける。だが……

 

ソロモン「効きませんよ。」

 

イザクは攻撃を受けるも、平然としており、そのまま6人に回転斬りを仕掛ける。

 

ソロモン「これで終わりです!!!」

 

『OMNIBUS LOADING!』

 

オムニフォースブックを閉じ、ベルトのボタンを1回押す。

 

『SOLOMON BREAK!』

 

イザクはソロモンブレイクを放ち、10人に攻撃を放つ。

 

全員「「「「「「「「「「ぐぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」」」」」」」」

 

全員の変身が解けてしまう。

 

晶彦「くっ……!なんてパワーだ……!!!」

 

ソロモン「トドメです!!!」

 

『OMNIBUS LOADING!』

 

再びブックを閉じ、ベルトのボタンを2回押す。

 

『SOLOMON STLASH!』

 

飛鳥「なっ………!!!」

 

そのまま巨大なカラドボルグが降ってくるが……

 

飛羽真「させないっ!!!!」

 

来ていなかった幼馴染4人組が巨大なカラドボルグを剣で止める。

 

飛羽真「これ以上手出しはさせない!!」

 

ソロモン「今更来たところで無駄ですよ!!!」

 

賢人「それはどうかな……!!俺たちの覚悟を…思い知れ!!!」

 

高嶺「あなたのくだらないものに……」

 

叶星「私達リリィが負けるわけないっ!!!」

 

4人「「「「物語の結末は、俺達(私達)が決める!!」」」」

 

そう叫んだ4人は、巨大なカラドボルグを弾き飛ばす。

 

ソロモン「何?!」

 

飛羽真「何も無いお前の剣なんて、俺達リリィの剣より軽い!!」

 

ソロモン「何だと……?!」

 

高嶺「叶星、飛羽真、賢人、行くわよ!!」

 

賢人「あぁ!!」

 

叶星「行きましょう!!」

 

飛羽真「絶対倒す!!!」

 

すると、全ての聖剣が光だし、飛羽真の周りに集まる。そして神獣『ブレイブドラゴン』が飛羽真を取り囲むように回る。

 

ソロモン「なんです?!」

 

飛羽真「これは一体……!!!」

 

侑利「1000年前……聞いたことがある…!!」

 

そう呟く侑利に、紅巴は反応する。

 

紅巴「知っているんですか?!」

 

慎一「私も知っている……。先祖代々伝わる伝説の話……!!!」

 

大秦寺もそう呟き、侑利と大秦寺は同時にその伝説を呟く。

 

2人「「『人が鍛えし始まりの剣に、火を灯さんとする者現れしとき、星を結びて力を束ね、物語を終焉へと導く聖剣が生まれる!!』」」

 

姫歌「人が鍛えし始まりの剣って……?」

 

飛鳥「火炎剣烈火…飛羽真の持っている剣ね。」

 

渚「でも、始まりの剣って、光と闇の剣じゃないんですか?」

 

その疑問に、侑利が答える。

 

侑利「確かに、一番最初にできた聖剣は光剛剣最光と闇黒剣月闇。だが、闇黒剣月闇を模して人が作った聖剣は火炎剣烈火なんだ。」

 

聖児「つまり、その伝説にのっとれば、今、飛羽真さんはその火を灯さんとする者、ということになるんですよね?」

 

慎一「あぁ、そうなる。」

 

晶彦「見ろ!聖剣が!?」

 

飛羽真の回りを回っていた11本の聖剣が空へと向かう。

 

ソロモン「今更何をするつもりなのですか!!」

 

そう言い、イザクは飛羽真を殺そうと攻撃するも、ブレイブドラゴンによって弾かれる。

 

灯莉「とーま先輩たちが!!爆発で見えなくなっちゃった!!」

 

飛鳥「いえ、すぐ見えるわ。」

 

爆風が消え去ると、飛羽真の右手には、紺色に輝く1本の聖剣があった。

 

『刃王剣十聖刃!』

 

大牙「あれが、伝説の剣…!!」

 

刃王剣十聖刃が飛羽真の手中に収まった後、残った聖剣は、それぞれの持ち主の手に戻る。

 

慎一「聖剣が帰ってきた…。」

 

侑利「行け!!飛羽真!!」

 

侑利の叫びに、答える飛羽真。

 

飛羽真「あぁ!!」

 

そしてイザクの方を向き……

 

飛羽真「はぁっ!!」

 

刃王剣十聖刃を聖剣ソードライバーに装填。そして飛羽真はブレイブドラゴンを、叶星はタテガミ氷獣戦記を、高嶺はアラビアーナナイトを、賢人はジャオウドラゴンを起動する。

 

『ブレイブドラゴン』

『タテガミ氷獣戦記』

『アラビアーナナイト』

『ジャオウドラゴン』『ジャオウリード!』

 

そして、ベルトに装填する。

 

4人「「「「変身!!」」」」

 

『流水抜刀!タテガミ展開!』

『月光黄雷抜刀!』

『闇黒剣月闇!』

『聖刃抜刀!』

 

『全てを率いし、タテガミ!氷獣戦記!ガオーッ!』

『LONG GET!』

 

『月華が闇を照らし出す!千と一つの物語!アラビアーナナイト!』

『SPARKLE NIGHT!』

 

『Jump out the book.Open it and burst.The fear of the darkness.you make right a just,no matter dark joke.Fury in the dark.

ジャオウドラゴン!』

『誰も逃れられない…』

 

『刃王剣クロスセイバー!創世の十字!煌めく星たちの奇跡とともに!気高き力よ勇気の炎!クロスセイバー!クロスセイバー!クロスセイバー!』

『交わる十本の剣!』

 

クロスセイバー「創造するのは、俺だ!!」

 

灯莉「とーま先輩、ピッカピカだー!!!」

 

 

 

そうして飛羽真は、刃王剣十聖刃を振るい、大きな本に飲み込まれた街を元に戻す。

 

ソロモン「素晴らしい力ですね……!!!その剣を渡しなさい!!!」

 

クロスセイバー「お前に、この剣は渡さない!!」

 

ブレイズ「ここであなたを倒すわ!!!」

 

カリバー「覚悟しろ……!!!」

 

エスパーダ「行くわよ!!」

 

ブレイズ、カリバー、エスパーダはそのまま走ってソロモンへ攻撃。

 

ソロモン「ぐぁぁぁぁぁっ!!なんなんですか!!この強さは!!愚民共めが……神に逆らうなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

叫び散らかすイザクに向かって飛羽真はゆっくり歩を進める。

 

クロスセイバー「お前が神だと?そんなわけないだろ!!お前は!俺の仲間と恋人を傷つけ!!義父さんを騙し!!人の心を弄んだ!!」

 

刃王剣十聖刃でソロモンを斬る。

 

ソロモン「だから何だと言うのですか!!!」

 

クロスセイバー「お前が神なら、俺はそれを裁く剣だ!!!」

 

そしてソロモンを滅多斬りにする。

 

ソロモン「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

クロスセイバー「叶星!高嶺!賢人!『スイッチ』!」

 

カリバー「あぁ!!」

 

飛羽真は3人を呼び、後ろへ下がる。スイッチと叫ぶと、3人は前に出る。

 

ブレイズ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

エスパーダ「たぁぁぁっ!!」

 

カリバー「はぁぁぁ!!」

 

3人同時攻撃に為す術なく攻撃を受け続けるソロモン。

 

ソロモン「この…このこのこのこの、愚民共がぁぁぁぁぁ!!!」

 

クロスセイバー「お前のような悪人に、俺達が負けるわけがないだろ!!!」

 

そして4人は、必殺の構えをとる。

『刃王必殺読破!』

『百大氷獣!』

『アラビアーナナイト必殺読破!』

『ジャオウ必殺読破!』

 

ブレイズ「水勢剣流水に誓うわ!大切な皆は、私が守る!!」

 

エスパーダ「私は……私の想いを貫くわ!!」

 

カリバー「俺はもう迷わない!!!」

 

クロスセイバー「物語の結末は、俺が決める!!!」

 

『タテガミ大氷獣撃!』

 

ブレイズ「レオ・ブリザード・カスケード!!!」

 

『アラビアーナナイト必殺撃!』

 

エスパーダ「アラビアーナ・ディアブロー!!」

 

『ジャオウ必殺撃』

 

カリバー「ジャオウ闇黒撃!!」

 

『刃王必殺撃!セイバー!』

 

クロスセイバー「銀河大爆発!!」

 

4人「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」

 

ソロモン「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!神の私が、負けるなどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

そのままソロモンは爆散。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

グラン・エプレ控え室……

 

飛羽真「終わったな。戦いが。」

 

高嶺「おかえり、賢人。」

 

賢人「ただいま、みんな。」

 

姫歌「これからよろしくお願いします賢人様!!あたしは定盛姫歌って言います!!!あたしのことはひめひめって呼んでください!!」

 

灯莉「よろしくね♪けんけん先輩!」

 

姫歌と灯莉は賢人に詰め寄る。

 

賢人「ちょ、誰か助けてくれ!!」

 

紅巴「はわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!憧れの賢人様とも戦えるだなんて、夢みたいですー!!!」

 

叶星「ふふ、珍しく賢人くんが困ってるわ。」

 

高嶺「そうね、しばらく見てましょうか。」

 

賢人「おい叶星!高嶺!飛羽真も!!見てないで助けてくれぇぇ!!」

 

飛羽真「しょうがないな。……おーい、灯莉ちゃん。一旦離れて。」

 

灯莉「はーい……。」

 

賢人「えっ……と、このレギオンって、こんな感じなのか?」

1年生のテンションについていけなった賢人は、飛羽真に聞く。

 

飛羽真「まぁ、普段からこんな感じだな。」

 

賢人「おう、わかった。……早いうちに慣れないと胃が持たなくなるな。」

 

飛鳥「大丈夫よ。直に慣れるわ。」

 

賢人「えぇ……。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

イザク「……おのれ剣士共……!!!絶対に許さない……!!!許さんぞ…!!」

 

??「あなたがイザクさんですか。」

 

イザク「誰ですっ!!!」

 

魁星「私は最上魁星。GEHENAの職員です。」

 

イザク「その職員が私に何のようです?」

 

魁星「剣士達に恨みを持っていると話していましたので、私達GEHENAが、あなたの力になろうと思いましてね。」

 

イザク「私になんの得が?」

 

魁星「そうですね……今の力よりもさらに強い力をあなたに差し上げます。」

 

イザク「いいでしょう……。あなたたちの援助を受けましょう。」

 

魁星「ただ、ワンダーライドブックとやらの情報を私達にいただけないでしょうか。」

 

イザク「構いませんよっ!私が剣士達を倒せるのでしたらねぇ!!」

 

 

 

fin




オリジナル章完結しました!!ありがとうございました!!エピローグであと1話出しますのでお付き合いください!!感想欄で返信していたんですが、デート回を出して、このオリジナル章は終わりです!!

時系列としては、レギオンストーリー→オリジナル章→メインストーリーやイベントって感じです。
(アラビアーナナイトの技名、自分で付けましたので公式ではありません。)

ED:Argonavis『Pray』
次回、「叶星と侑利、高嶺と飛羽真のダブルデート」


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エピローグ:「叶星と侑利、高嶺と飛羽真のダブルデート」

2本目!体調まずいけど頑張って描きます。

飛羽真くんの服は神山飛羽真(もしくは桐ヶ谷和人)の服をイメージしてください。


高嶺「飛羽真、今度デートしましょう?」

 

突然デートしようと言う高嶺。

 

飛羽真「いいけど急にどうした?」

 

高嶺「いいじゃない。それに、叶星と侑利さんが恋人になったそうだし……ダブルデートにしましょう?」

 

飛羽真「お、そうなのか!!やろうぜ。」

 

高嶺は飛羽真の隣に座る。

 

高嶺「ふふ、なら決まりね…。」

 

飛羽真「おう。……高嶺、近い。腕に柔らかいの当たってるから。」

 

高嶺「あら、期待しているのかしら?」

 

そう。高嶺はわざと飛羽真の腕にしがみついていた。それを隠して、飛羽真が言う事を読み、このような行動をしている。

 

飛羽真「いいや!…別に期待してないし。」

 

高嶺「あら、残念ね。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

侑利「叶星、飛羽真から今度一緒に出かけようと連絡が来たのだが……」

 

叶星「高嶺ちゃんから同じ連絡が来たわ。行きましょ!(初めての私たちのデートだから、少しオシャレにしなくちゃ。)」

 

侑利「……?(叶星、一体何を考えているのだろうか…。)」

 

乙女心があまりわかっていない侑利であった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真の部屋……

 

賢人「飛羽真、何してるの?」

 

飛羽真「ん?高嶺とデートに着ていく服をな。」

 

賢人は飛羽真の発言に疑問を持ったのか、飛羽真に聞く。

 

賢人「ん?高嶺とデート?どういうこと?」

 

飛羽真「あー…そういや伝えてなかったわ…。俺、今高嶺と付き合ってるから。」

 

突然の発言で、しばらく唖然とし……

 

賢人「………えぇぇぇ?!いつの間に!?」

 

2人に少しの無言の間ができ…

 

賢人「2年もいなかったらそりゃそうだよね…。」

 

飛羽真「まぁ…確かに。」

 

賢人「高嶺とデートするんだったらさ、もう少しいい格好しなよ。今持ってる服じゃあ台無しだよ。」

 

飛羽真「そうか?そんなことないと思うんだけどな。」

 

賢人「全然あるよ。一旦服屋行くよ!!」

 

賢人は飛羽真の手を引っ張り、無理やり外へと連れていく。

 

飛羽真「ちょ、賢人、引っ張んないでって……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

服屋……

 

賢人「これとかにしなよ。オシャレなんだし。」

 

飛羽真「えぇ…でもなぁ…。」

 

服の値段を見る飛羽真。

 

飛羽真「高っ!?3000円はさすがに高ぇって。」

 

賢人「飛羽真はいいのか?高嶺に嫌われても。」

 

飛羽真「うげっ!?それは勘弁……。」

 

賢人「だろ?じゃあこれ1個ね。あとは……」

 

飛羽真「は?!お前まだ買うのか?!」

 

賢人「当たり前でしょ?飛羽真のために買いに来てんだからさ!!」

 

飛羽真「……わかった。」

 

そのまましばらく買い物が続いたのであった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

デート当日……

 

飛羽真「ふぅ……。」

 

待ち合わせ場所で1人待つ飛羽真。もちろん賢人と買った服を着ている。

 

高嶺「待たせたわね。……!?」

 

高嶺は、飛羽真の姿を見て驚いている。

 

高嶺「飛羽真…どこでそれを?」

 

飛羽真「あーこれ、賢人が俺の服のセンスねぇからって買ったんだよ。」

 

高嶺「だから……なのね。」

 

飛羽真「そういや、叶星と侑利は?」

 

高嶺「少し遅れるそうよ。」

 

飛羽真「そうか…、わかった。」

 

高嶺「かっこいいわよ、飛羽真。」

 

飛羽真「!?……ありがとう。」

 

顔を弄りながら照れる飛羽真。

 

飛羽真「高嶺もその服似合ってるぞ。大人って感じするよ。」

 

高嶺「あら、そう言って貰えて嬉しいわ。」

 

叶星「高嶺ちゃーん!!飛羽真くーん!!」

 

飛羽真「お、叶星たちも来た。」

 

侑利「悪いな。待たせてしまって。」

 

飛羽真「いいよ全然。」

 

叶星「それじゃあ、行きましょうか!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

叶星「美味しい…!!」

 

侑利「叶星、口にクリームがついてるぞ。」

 

叶星「え?!」

 

侑利は叶星の口についたクリームをとる。

 

叶星「ひゃっ!?ゆ、侑利くんったら……。」

 

侑利「?良くなかったか?」

 

叶星「そんなことないわ!?」

 

侑利と叶星のやり取りを微笑ましく見る飛羽真と高嶺。

 

高嶺「ふふ、困ってる叶星も可愛いわね。」

 

飛羽真「そうだな。……高嶺も口についてるけどな。」

 

高嶺「あら。それを言ったら飛羽真もよ。」

 

飛羽真「んな?!」

 

高嶺「とってあげるわね。ふふ。」

 

そう言い、飛羽真の口についたクリームをとる。

 

飛羽真「ちょっ…!!」

 

高嶺「あら、嫌なの?」

 

飛羽真「お前の口のもとるから大人しくしてろ!」

 

高嶺「ふふ…。」

 

お互いについた口のクリームをとる2人。

 

侑利「変わらずこの2人はラブラブだな。」

 

叶星「私達も…。」

 

小さく呟く叶星。

 

侑利「叶星?」

 

叶星「侑利くん、はい、あーん!」

 

侑利「ん?!叶星!?」

 

叶星は侑利にパフェを食べさせる。

 

侑利「…叶星のも美味いな。」

 

叶星「(や、やっちゃった……!!恥ずかしいわ…。)」

 

隣で見ていた飛羽真は高嶺に言う。

 

飛羽真「あいつ、自分でやって照れてる。」

 

高嶺「ふふ、叶星、顔が赤いわよ?」

 

叶星「もう!高嶺ちゃんってば!」

 

飛羽真「高嶺。ほら。食ってみ?」

 

高嶺「ふふ、頂くわね。」

 

飛羽真は高嶺に自分が食べていたパフェを食べさせる。

 

高嶺「美味しいわね。」

 

そのまま4人は揃ってパフェを食べていた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真「あー!食った食った。」

 

高嶺「全く、飛羽真は変わらずね。」

 

侑利「今の時代はいいものだな。昔にはなかった美味いものがあるからな。」

 

叶星「ふふ、また行こうね、侑利くん!」

 

侑利「あぁ。助かる。」

 

4人は街中を歩いていた。

 

飛羽真「次はどこ行く?」

 

高嶺「そうね…写真映えする所に行きたいわ。4人での写真も撮りたいわ。」

 

飛鳥「………。」

 

飛羽真「……なんかつけられてるよな。誰か後ろにいる気がする。」

 

高嶺「そうね……。いるのでしょう?飛鳥さん。」

 

観念したのか、飛鳥は出てくる。

 

飛鳥「バレたか……。」

 

飛羽真「てかお前何してんだよ。」

 

飛鳥「何よ。たまたま街中歩いてたらあんたらを見かけただけよ。」

 

侑利「でもついてくる必要は無いのでは?」

 

飛鳥「まぁ…そうね。……はぁ。私も恋人が欲しいわ…。」

 

そう言い、飛鳥は帰路につく。

 

高嶺「さて、行きましょうか。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

高嶺「叶星、こっち向いて。」

 

叶星「え?!今撮るの!?」

 

パシャリと音がする。

 

高嶺「ふふ、困り顔の叶星が撮れたわ。侑利さん、叶星の隣に立って?」

 

侑利「こ、これで良いか?」

 

少し不安になりながら侑利は叶星の隣に立つ。

 

高嶺「撮るわね。はい、チーズ。」

 

シャッターを切る高嶺。

 

高嶺「あら、いい写真が撮れたわ。」

 

飛羽真「お?どんなだ?」

 

撮った写真には、侑利の肩に頭を当てている叶星が写っていた。

 

叶星「うぅ……。いざ見ると恥ずかしいわ…。」

 

侑利「そうか?いい写真と思うが。」

 

高嶺「そうね、これもいい思い出だわ。」

 

すると高嶺は飛羽真に向かって言う。

 

高嶺「ねぇ、飛羽真?一緒に映りましょう?」

 

飛羽真「ん?いいけど。」

 

叶星「高嶺ちゃん、私が撮るよ?」

 

そう言われ、高嶺はカメラを叶星に渡す。

 

高嶺「わかったわ。叶星、お願いね?」

 

叶星「撮るよー!はい、チーズ!」

 

飛羽真「!?」

 

侑利「おぉ、大胆。」

 

高嶺「ふふ。」

 

撮った写真には、飛羽真にキスをしている高嶺が映っていた。

 

叶星「はい、高嶺ちゃん!」

 

カメラを叶星から受け取る高嶺。

 

高嶺「ふふ、我ながら大胆な写真ね。」

 

飛羽真「ったく、急に何すんだよ。」

 

高嶺「ふふふ。」

 

侑利「3人が一緒に映ってる写真もいいんじゃないか?」

 

高嶺「なら、お願いしようかしら?」

 

今度はカメラを侑利に渡す。

 

侑利「撮るぞ?はい、チーズ。」

 

シャッターを切る侑利。

 

侑利「……映えるな。この写真。」

 

高嶺「ふふ、そうね。いい写真が映ってるわ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夕方……

 

高嶺「さて、もうそろそろ解散の時間ね……。」

 

飛羽真「帰るか。」

 

高嶺「飛羽真、あなたはまだ私と居てもらうわよ?」

 

飛羽真「あっ……なるほどね…。」

 

侑利「ん?どうしたんだ飛羽真?」

 

飛羽真「あ、いやなんでもない。(覚悟しておくか……。)」

 

叶星「高嶺ちゃん、また明日ね。」

 

高嶺「えぇ。また明日ね。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ホテル街……

 

 

飛羽真「高嶺…どこに連れていくのさ…」

 

高嶺「内緒よ。」

 

飛羽真「(一体どこに行くってんだよ……)」

 

高嶺「ここよ。」

 

飛羽真「(ここって、いわゆるホテル街ってやつじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁ!!)」

 

飛羽真「お、おい!なんでここに?!」

 

高嶺「……行くわよ?」

 

飛羽真「無視かよ……。」

 

続く……?




これにて本当にオリジナル章完結です!!

ラストの飛羽真と高嶺の会話の続きは裏作のpage2をご覧下さい。

ED:Argonavis『雨上がりの坂道』


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アイドルリリィステージ編
第1話:「レッツアイドルリリィ!」


イベントストーリー!アイドルリリィステージ編!開幕!


あたしは──必ず世界一のアイドルリリィになる!

 

だって、こんなに可愛いのよ?

 

しかも神庭のトップレギオン、『グラン・エプレ』のサブリーダーで頭脳明晰!

 

完璧美少女ですもの、周りが放っておくはずないわ!

 

──でも、今ステージに立つのは、かわいいからだけじゃない。

 

ステージに立ちたくても立てなかった人の分も歌いたい!

 

その人たちの想いを継いで、あたしが代わりに歌声を届けたい!!

 

だから、あたしは──

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

叶星「えっと……今、着替える必要あったかしら?」

 

高嶺「ステージに立つのだから当然よ。」

 

姫歌「これで準備万端ですね!」

 

紅巴「ああああああっ、レストアも来ました……!」

 

飛羽真「こんだけ派手に歌えば、来て当然だろ!」

 

姫歌「ま、ひめかの歌声が魅力的すぎるのは言うまでもないけど!」

 

飛鳥「全く、いつまでも変わらないのね。この精神、嫌いじゃないわよ、ひめひめ。」

 

紅巴、聖児「「あ、あはは……。」」

 

灯莉「よーし!じゃあ5人揃ったところで仕切り直そう!次の曲、行くよ〜!ミュージック──」

 

姫歌「早い早い早い!早いってば!いい、よく聞いて?こいつらは所詮、本番のステージを盛り上げる演出に過ぎないわ。 だから、こんな所で燃え尽きちゃダメよ!ここで調子を整えて、文化祭を迎えるんだからっ!」

 

紅巴「はい!がんばりますっ!」

 

聖児「よしっ!!行くぜっ!!」

 

高嶺「ふふっ、ずいぶん頼もしくなったわね。」

 

飛羽真「だなっ!」

 

叶星「無事、みんなで勝利をつかみましょう。」

 

賢人「あぁっ!」

 

灯莉「それじゃあ、今度こそ……。定盛、みんなっ!」

 

全員「グラン・エプレ・オン・ザ・ステージ!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

遡ること数日前──

 

姫歌「お化け屋敷の小道具、クレープ屋の看板──うーん、どれもピンと来ないわねぇ……。」

 

倉庫の中で唸る姫歌。

 

姫歌「ふぅ〜。この倉庫になら、何かあると思ったんだけど……。灯莉ー、そっちは何か見つかった?」

 

灯莉「うん☆使えそうなものいっぱいあったよ。ほら!」

 

と、意気揚々と姫歌に見つけたものを渡す。

 

姫歌「これは……ロウソク、水晶玉、石こうのドクロ、お香、魔法陣、黒い鏡、黒い服、とんがり帽子、ほうき──って、なりきり魔女セットかっ!」

 

灯莉「出てよ、ユニコーン☆」

 

聖児「出てこないよ、りーちゃん……。」

 

と、呆れながら出てくる聖児。

 

姫歌「召喚すんなっ!」

 

姫歌にお叱りを受ける灯莉。

 

飛鳥「全く、文化祭で使えそうなものを探しにわざわざ来たんでしょ?」

 

姫歌「そう、この可愛いひめかの魅力をいっそう引き上げて、文化祭のアイドルにしちゃう──そんなアイテムよ!」

 

飛鳥「そんなのあるかしら?」

 

姫歌「なのに、真っ黒な魔女のコスプレなんて……。それでひめかのキラキラを遮ったら、学校中の植物が光合成できなくなるでしょ?」

 

聖児「太陽かっ!?」

 

飛鳥「何本気になってんのよ、聖児。──でも、意外と似合うと私は思うわよ?」

 

灯莉「ん〜、キラキラしてる服ならいいの?」

 

姫歌「まぁ、多少色合いが地味でもひめかのオーラで何とかできるけど……。」

 

聖児「小○幸子ばりのやつにしない?」

 

飛鳥「無理よ。まずどうあれを再現するのよ。」

 

姫歌「でも、せっかく着るなら、やっぱりカワイイ服がいいわね!」

 

飛鳥「あら、そういうのなら、さっきあったわよ。──確かこの辺に…。」

 

とガサガサと収納ボックスを漁る飛鳥。

 

飛鳥「ほら。」

 

と、見た目でアイドル衣装だとわかる服を持ってくる。

 

姫歌「まぁ!なんて可愛い衣装なの!アイドルリリィのひめかにふさわしいわね!」

 

灯莉「5着あるから、定盛5人までならいけるね!アイドルリリィユニット『定盛ファイブ』だ☆」

 

聖児「何その○ー○ーファイブみたいな名前!?──あーちゃん、この衣装着る?」

 

飛鳥「着ないわよ。私はさっきの魔女とかでいいわ。」

 

姫歌「だから、『定盛』って呼ばないでって言ってるでしょ?そこはせめて、『ひめひめファイブ』にしなさいよねー。」

 

飛鳥「まず分身の術を覚えてからそれやりなさい…。」

 

聖児「いや突っ込むところそこじゃないって……。」

 

姫歌「ん?5着…?──これだわ!」

 

何かを閃いた姫歌はいつの間にか着ていた灯莉から衣装を借りる。

 

姫歌「ねぇ、灯莉。その衣装貸して貰える?状態をよく確認したいんだけど……。」

 

灯莉「…………………。」

 

姫歌「……?何読んでるのよ、灯莉?」

 

灯莉「手紙ー。衣装と一緒にしまってあった。」

 

飛鳥「この衣装の持ち主が書いたものかしら?」

 

4人は手紙を読み始める。

 

『ごきげんよう。神庭の可愛い後輩ちゃん。そして、おめでとう!』

 

姫歌「え?」

 

『この手紙と一緒にしまってあった衣装は、第一発見者であるあなたたちに譲ります!これであなたもアイドルリリィ!いえーい!パンパカパーン☆』

 

飛鳥「随分とテンションが高いわね。」

 

『一応最善は尽くしたけど、保存状態に問題があったらクリーニングよろしく!未使用品じゃないとイヤっていうなら、そこは安心してね。少なくとも、手紙を書いてる今この瞬間は、その衣装、ほぼ新品だから。だって私たち、それを着て一度もステージに立てなかったのよね。あははは……』

 

4人「「「「え……?」」」」

 

『ホント、文化祭の時くらい、ヒュージも空気を読んでほしいものよね。文句を言ってもしょうがないんだけど……。』

 

聖児「愚痴になってない?」

 

『それでも、仲間が戦死したのは……本当に悔しいな……』

 

4人「「「「………………。」」」」

 

『もう私たちは、アイドルリリィ部を続けることなんてできない。亡くなったあの子は、もうステージに立てないんだから。あの子は命を賭して、自分の妹を助けた。だから、私たちはその遺志を継いで──あの子が守りたかったものを守ろうと思う。』

 

4人「「「「……。」」」」

 

『だから、これは先輩からのお願いなんだけど、もしあなたがアイドルリリィに興味があったら、この衣装を着てステージに立ってほしいの。家族に、町の人たちに、神庭の仲間に。5人でみんなに笑顔を届ける──それが私たちの夢だったから。』

 

手紙を読み進めると、一部が滲んで読めなくなっていた。

 

『で■、もう誰か■笑顔にする■ん■で■そ■■ない■な。せめ■、妹■比呂■■ゃん■笑って■ら■■よう■……』

 

聖児「文字が滲んでる……。」

 

飛鳥「……。」

 

姫歌「………。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

姫歌「よし。それじゃあ、アイドルリリィ部、活動開始といきましょうか。」

 

灯莉「おー!」

 

飛鳥「…私もやるのか…。」

 

姫歌「ミッションは、グラン・エプレみんなで文化祭のステージに立つこと!そのためにみんなに参加を呼び掛けて一致団結するわよ!」

 

聖児「あ、ほんとにやるんだね。」

 

姫歌「でもっ!さっきも言ったとおり!叶星様、高嶺様、紅巴、飛羽真様、賢人様、侑利様の6人には、手紙の内容は話さないこと!いいわね、灯莉!!」

 

灯莉「……………なんで話しちゃダメなんだっけ?」

 

姫歌「おい。」

 

聖児「ちゃんと聞いてたの?」

 

飛鳥「とにかく、言ったらダメよ?話したらその日のご飯に梅干し入れるからね?灯莉。」

 

灯莉「えぇーーー!!酷いよおねーちゃん!」

 

飛鳥「言わなかったら、ご褒美にマカロン好きなの買ってあげるわ。」

 

灯莉「わぁーーい☆おっけー!マカロンのためにお口閉じとく!それじゃあ──さっそくマカロン買いに行こーっ!」

 

姫歌「ダメに決まってんでしょ!っていないし!?灯莉、ちょっと待ちなさい!」

 

聖児「待ってりーちゃん!……ってもう見えないし!?」

 

飛鳥「灯莉ーっ!マカロンは全部終わってからよっ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

姫歌「はぁ、はぁ…。」

 

灯莉「みんな大丈夫?ずっとぜぇぜぇしてるけど……。」

 

飛鳥「灯莉が、マカロン、買いに行こうと、するから…!」

 

灯莉「えへへ〜。ごめんねっ☆」

 

飛鳥「くっ……可愛いから許すっ……。」

 

聖児「あはは…。」

 

姫歌「まったく……。まぁいいわよ。手紙のこと言わないでくれるなら。」

 

灯莉「うん、大丈夫!早く文化祭でアイドルリリィやって、定盛にマカロンおごってもらおー☆」

 

姫歌「……本当にわかってるんでしょうね?」

 

聖児「それで、誰から行くんです?紅巴さん?それとも先輩達?」

 

姫歌「そうねー。アイドルリリィ部に入ってるって言っても、みんな本腰を入れてるわけじゃないし、説得の必要はありそうねぇ。紅巴は人前で目立つの嫌がるだろうし……。」

 

悩む姫歌に、飛鳥は意見を出す。

 

飛鳥「なら、先に叶星と高嶺達から誘おう。そしたら紅巴も前向きに考えてくれるはずよ。」

 

姫歌「そうですね!先輩方がいれば、紅巴も前向きに考えてくれるはずよ。灯莉にマカロンが有効だったように──紅巴には先輩たちね!」

 

灯莉「なるほどー!がんばろーっ☆」

 

聖児「ほんとに上手くいくのかなぁ……。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

教室──

 

姫歌「あっ、いたわ!叶星様ー!」

 

灯莉「たかにゃんせんぱーい☆みんなー!」

 

高嶺「あら、いらっしゃい。」

 

飛羽真「ん?」

 

賢人「なになに?」

 

侑利「あの件か?」

 

叶星「どうしたの4人とも。なにか用事かしら?」

 

姫歌「はい!おふたりを誘いに来ました!」

 

高嶺「姫歌さんのお誘い……。なるほど……。アイドルリリィ部の件ね?」

 

高嶺は姫歌の要件を見抜く。

 

灯莉「ピンポンピンポーン☆さすがたかにゃんせんぱい!だいせいかーい!」

 

姫歌「うっ、ひめかの思考が高嶺様に読まれてる……。」

 

聖児「諦めよう、姫歌さん。高嶺先輩には勝てないよ。」

 

高嶺「うふふっ……。」

 

飛羽真「そういや、最近これといった活動してないもんな。」

 

賢人「あれ?僕入った覚えないけど?」

 

侑利「諦めるんだ賢人。グラン・エプレに入ったからには、アイドルリリィ部の仲間入りだ。」

 

賢人「えぇ…。」

 

叶星「やりたいことがあるなら、なんでも言ってもいいわよ。みんなでダンスの練習かしら?」

 

飛鳥「なら、お言葉に甘えて。──ほら姫歌、今がチャンスよ。」

 

姫歌「皆さん!今度の文化祭で、一緒にライブしてください!お願いします!」

 

飛羽真「ラ、ライブ!?」

 

侑利「突然だなぁ…。」

 

灯莉「見てみてー☆ほらっ、すでにライブ用の衣装もあるんだよ!サイズ調整はこれから定盛がするんだってー。」

 

高嶺「ステキなデザインね。叶星に似合いそうだわ……。」

 

叶星「文化祭でライブなんて、急にハードルが上がったわね……。」

 

姫歌「ど、どうでしょうかっ!?」

 

高嶺「叶星と同じステージに立てるなら悪くないわね。そのステージも、他の生徒たちが文化祭で使用したいって言ってたから、用意できると思うし。」

 

叶星「え、えっと……私は……。」

 

飛羽真「俺はやりたい。って言っても衣装はないから俺らでやんなきゃだし、なんかいいもの用意しなきゃだけど。」

 

姫歌「…………………。」

 

つぶらな瞳で叶星を見つめる姫歌。

 

灯莉「どうしたの、定盛?なんかお目目がキラキラしてるけど?」

 

姫歌(いいから、灯莉もひめかと一緒に愛くるしい眼差しを叶星様に向けなさい!もう少しでこっちに引きずり込めそうなんだから!マカロン欲しいんでしょ?揃ったら前払いで少しあげるからっ!……ほらっ!)

 

灯莉「……!」

 

その言葉を聞き、灯莉と姫歌はつぶらな瞳で叶星を見つめる。

 

叶星「う、うーん……そうねぇ、わかったわ。ライブくらいなら……。」

 

賢人「あ、叶星が折れた。」

 

姫歌「ほ、ほんとーですか!?」

 

叶星「で、でも、服は制服でやらせてもらえるとありがたいかも。用意してもらった衣装が可愛すぎて、私じゃとても……。」

 

姫歌「そっ、それはダメですっ!!あの衣装でステージに上がらないと!!」

 

叶星「っ!?」

 

賢人「(なんで衣装着てライブをすることにこだわるんだろう…。)」

 

高嶺、灯莉「「…………。」」

 

叶星「ごっ、ごめんなさい、姫歌ちゃん。衣装そのものを否定するつもりは……。」

 

姫歌「え……あっ、ち、違うんです、叶星様。これは、えーっと……。」

 

理由が思いついていない様子の姫歌。

 

飛鳥「アイドルリリィは衣装を着ないとステージでは歌えない、みたいよ。」

 

叶星「えっと……戦うの?」

 

姫歌「はい、そうです!アイドルリリィにとって、衣装は言わば第二のCHARM。戦況に応じるように、ファンの希望にも応じて衣装を使い分ける必要があります。」

 

侑利「大変そうだな…アイドルリリィとやらも。」

 

姫歌「でも、安心してください!ひめかは衣装をカスタムするの得意ですから!カッコイイ叶星様、かわいい叶星様、はたまたアダルトでセクシーな叶星様まで衣装で再現しちゃいますよ!」

 

侑利「何!?それは本当か!?」

 

と詰め寄ろうとする侑利を止める聖児。

 

聖児「侑利さん!ちょっ、落ち着いてっ。」

 

姫歌「きっと『ワールドリリィグラフィック』も放っておきません。すぐに撮影の依頼が来て、夏には雑誌の表紙を水着の叶星様が──」

 

飛鳥「姫歌もたまに、紅巴と同じようなことするわね……。」

 

叶星「ぜったいムリ!!ごめんなさーーーーい!」

 

叶星は赤面したまま走って行ってしまった。

 

姫歌「あっ、待ってください、叶星様!」

 

聖児「はっや!?」

 

高嶺「ふふっ……またの機会ね、姫歌さん。叶星がその気になるまで、返事は保留にするわ。」

 

姫歌「そ、そんな〜。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

レギオンルーム──

 

姫歌「はぁぁぁーーー。ダメだったー!」

 

飛鳥「そうね。スタートダッシュを決めきれなかったわ。」

 

灯莉「どうするの、メンバー集め。とっきーにも声かけるんでしょー?」

 

姫歌「そうよ、だからこそ叶星様達には早めに参加してもらわないといけない──一度ダメだった位で諦める姫歌じゃないんだからっ!」

 

聖児「(そもそも先輩たちがやるって言っても、紅巴さんがやるとは言ってないんだよな……。)」

 

聖児は思ったことは言わなかった。なぜならこれでやる気を削いでしまったら元も子もないからである。

 

灯莉「よーし、じゃあ今からまたアタックしよー!かなほせんぱい、どんな衣装なら着てくれるかなー?」

 

飛鳥「セクシーとかの路線は抵抗あるようだし、可愛い系に寄せればいいんじゃないかしら?それなら高嶺や侑利が食いつきそうだし。」

 

姫歌「セクシー路線はひめかに任せなさいっ!」

 

場が一瞬止まったように誰も喋らなくなった。

 

灯莉「ぷぷっ──あはっ!あはははははっ!あははっ!あっははははっ☆」

 

飛鳥「笑いすぎよ、灯莉。」

 

聖児「まぁまぁ…。──方向性の話は置いといて、やっぱり叶星先輩と高嶺先輩にはアイドルそのものの魅力を感じてもらうしかないと思う。」

 

飛鳥「飛羽真たちは?」

 

聖児「アイドルっていうより別の方向でステージに立ってもらおうかなと計画してます。」

 

飛鳥「いいじゃない。」

 

飛鳥「それにしてもアイドルの魅力、か。正直ライブとか見たことないからよく分からないのよね。」

 

姫歌「そうねー。だったら実際にライブを見てもらうしか……。」

 

少し考えた姫歌はある結論を出す。

 

姫歌「それだわっ!一度、ひめかの単独ライブを見てもらいましょう!輝くステージ、感動的な歌、キュートなダンス……。アイドルリリィとして完璧なひめかを見れば、おふたりも感情が高ぶってアイドルリリィになりたい衝動が湧いてくるはず!」

 

飛鳥(本当かしら……。)

 

聖児(まぁ、姫歌さんの案やってみるしかないでしょ。)

 

飛鳥(多分そうなるわよね。)

 

姫歌「こんなアイディアが浮かぶなんて、さっすがひめかだわ!頭脳と可愛さで世界中を魅了するのも時間の問題ね!」

 

灯莉「ぷぷっ──」

 

姫歌「笑うところじゃない。」

 

飛鳥「(姫歌のこういうところ、少しだけ紅巴に似てる気がするのは私だけかしら。)」

 

姫歌「さて、そうと決まればまずはステージね!早速用意しましょう。」

 

飛鳥「用意ってどうするのよ。」

 

姫歌「ステージの資材を注文するのよ。予算的に、学校に届いたあとは自分で組み立てるしかないわね。」

 

聖児「そうすれば、そのまま文化祭でも使えるし、学校でライブ出来れば、手紙を書いた人も旧アイドルリリィ部も浮かばれるはず。」

 

姫歌「みんなの記憶に残るステージを作るわよ!」

 

灯莉「おー、いいねそれ!楽しそ〜!デザインはぼくとせーくんにまかせてー☆」

 

姫歌「最初からそのつもりだわ。頼りにさせてもらうわよ、灯莉、聖児。」

 

聖児「うん。絶対にいいステージ作るから。」

 

灯莉「おぉー☆」

 

飛鳥「じゃあ、私は姫歌のサポートするわ。」

 

 

……To be continued




ステージを作るために奮起する4人。果たしてどうなるのやら……

次回第2話、「笑顔が曇る日」


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第2話:「笑顔の曇る日」

第2話。
アイドル衣装をみつけた4人。早速高嶺達を誘うも、答えは保留となってしまう。

それから数日たった頃……


数日後……

 

叶星「ええっと……次に報告があったのはこの辺りね。」

 

高嶺「廃墟、駅前、祭祀施設、そして次は公園。ここもヒュージ反応はなし。のんびりしてるわね。」

 

飛羽真「どうする?未だなんの手掛かりもないし。」

 

叶星「どうしよう高嶺ちゃん……。」

 

賢人「こうしてる間にも、正体不明のヒュージが暴れているかも。」

 

高嶺「落ち着いて、叶星。手掛かりがないならないで、いいこともあるんだから。」

 

叶星「え?」

 

高嶺「このまま手掛かりが見つからなければ、デートを続けることができるでしょう?」

 

叶星「もう……高嶺ちゃんったら。こんな時にまでそんな冗談、言わなくても……。」

 

高嶺「だって、またひとりで背負い込んでいるように見えたから……。周りが見えてないと、大切な手掛かりも見逃してしまうかもしれないわよ?」

 

叶星「あっ……うん……そうだね、高嶺ちゃん。ごめんね、気をつけるよ。」

 

高嶺「謝る必要は無いわ。その時は、私が叶星の目になればいいんだから。」

 

叶星「高嶺ちゃん……。」

 

高嶺「ふふっ……文化祭でアイドルリリィをする件も忘れちゃイヤよ?」

 

叶星「た、高嶺ちゃん……。流石にそれは今、関係ないんじゃ……。」

 

高嶺「あら、関係あるわよ。今後のモチベーションを保つ意味で……。」

 

飛羽真(どうする?賢人、アイドルリリィの件。)

 

賢人(僕らはアイドルって言っていいものなの?別の形で協力したいよね。)

 

飛羽真と賢人は、小声で話をしていた。

 

賢人(例えばほら、バンド…とか?)

 

飛羽真(あー、ありだね。大秦寺さんにも聞いてみよっか。)

 

飛羽真「てか高嶺、お前そう言って叶星のアイドル衣装見たいだけだろ。」

 

高嶺「ふふ、そうかもしれないわね?」

 

賢人「(飛羽真、君も高嶺がアイドル衣装着てる姿見たいって気持ち、隠しきれてないよ。)」

 

内心飛羽真も高嶺の衣装姿を見たいんだな、と察していた賢人。

 

高嶺「私、見たいもの。あの衣装に身を包んだ、可愛い可愛いアイドル叶星を。」

 

賢人「(直球で言ったね!?)」

 

叶星、賢人「「高嶺ちゃん(高嶺)の個人的な希望じゃないの……。(じゃんか……。)」」

 

2人は思わず呆れてしまう。

すると飛羽真は叶星に問いを投げかけた。

 

飛羽真「叶星も気になってんだろ?あの時の姫歌ちゃんの反応。」

 

姫歌『そっ、それはダメですっ!!あの衣装でステージに上がらないと!!』

 

高嶺「必死さが、いつもの比じゃなかった……。」

 

賢人「その後急にいつもの感じに戻ったけど、どこか不自然だった。」

 

叶星「うん……それは……。」

 

するとどこからか歌声が聴こえる。

 

飛羽真「ん?この声……。」

 

叶星「誰かが歌ってるみたいね。向こうの公園から聞こえてくるけど……。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

比呂美「個人練習はもういいわね……。皆さん、次は合唱練習に移りましょう。」

 

ひたむきリリィ「はい、比呂美様。」

 

活発リリィ「わかりました。」

 

比呂美「あなたもいいかしら?土岐紅巴さん。」

 

紅巴「え、あ、はい……。だ、大丈夫です……。」

 

比呂美「そう……。では、いつもの練習曲を。よろしくお願いします、皆さん。」

 

声楽科生徒達「はい!」

 

声楽科の生徒たちは歌い始める。

 

紅巴「(はう〜、合唱は苦手です。わたしの歌声、皆さんにどう聞こえてるのでしょうか……姫歌ちゃんがいてくれれば、歌いやすいのですが……なんで練習に参加してないんでしょう)」

 

紅巴「〜〜〜♪」

 

比呂美は紅巴に話しかける。

 

比呂美「ちょっといいかしら?土岐紅巴さん。」

 

紅巴「は、はい!?」

 

比呂美「いつもより声が出ていないようだけど……体調でも悪い?」

 

紅巴「い、いえ、その……体調は大丈夫です……。」

 

比呂美「そう……。じゃあ、定盛さんが来ていないせいかしら?」

 

紅巴は図星を突かれ、動揺する。

 

紅巴「──っ!?それは……。」

 

比呂美「人前で歌うのが苦手なのはわかるけど、合唱なのだからもっと自信持って参加して欲しいわね。せっかく素敵な歌声を持っているのに……。」

 

紅巴「そ、そんな。私の歌なんて……。」

 

比呂美「……………………。それじゃ、練習を再開しましょう。もう一度、頭から。」

 

声楽科生徒「はい!」

 

比呂美「1、2、3、4!」

 

声楽科の生徒たちはまた歌い始める。

そこに高嶺達4人は見に来ていた。

 

高嶺「こんなところで声楽科の生徒が練習をしていたのね。素敵な歌声……。」

 

叶星「そうね。聞いてるだけで、心が安らぐわ……。」

 

飛羽真「惜しいけど、平和なひとときは終わりって訳か。」

 

叶星「えっ?」

 

声楽科の生徒「きゃぁぁぁぁっ!!」

 

空からヒュージが降りてきていた。

 

ひたむきリリィ「そ、空からヒュージが……!!いつの間にっ!?」

 

活発リリィ「何なの、あのヒュージ!?みんな、CHARM構えて!」

 

比呂美「はぁっ…………!まさか……また現れるなんて……!」

 

比呂美「(あいつもいるんだ……どこかに!)」

 

比呂美「くっ……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……。」

 

紅巴「きゃぁぁぁっ!!」

 

比呂美「紅巴さんっ!?」

 

ヒュージの攻撃を防ぐも押されていく紅巴。

 

紅巴「うぅっ!!」

 

ヒュージに攻撃を仕掛ける紅巴。

 

紅巴「くっ!!」

 

CHARMから弾を放つもヒュージには避けられ、攻撃される。

 

紅巴「はぁっ、はぁっ、はぁ……。」

 

紅巴「(……最悪です。こんなに強いヒュージが相手だなんて……。やっぱり声楽科の練習にはひとりで参加しないほうが良かったのかもしれません……合唱も上手くいかないし、問題が起きてもわたしじゃ解決できないし……姫歌ちゃんがここにいたら、きっと弱音も吐かずに立ち向かって行くんでしょうけど、わたしには……)」

 

そう考えていた時にヒュージからの攻撃に被弾してしまう紅巴。

 

紅巴「きゃぁっ!?うぅ……。」

 

紅巴「(誰か──叶星様、高嶺様、灯莉ちゃん、姫歌ちゃん、飛羽真様、賢人様っ!)」

 

ヒュージに対して、叶星、高嶺、飛羽真、賢人の4人は攻撃を仕掛ける。その攻撃を受け、ヒュージは爆散する。

 

飛羽真「大丈夫、紅巴ちゃん?」

 

紅巴「あぁっ……先輩方!」

 

賢人「怪我はない?」

 

紅巴「は、はい、かすり傷ですから。このくらい平気です。それより、先輩方が駆けつけてくれて、わたしはとても……。」

 

賢人「あれ、紅巴ちゃんのこの感じ……。」

 

紅巴「あぁ、息のあった連撃。先輩方の表情は勝利を確信しています。それは互いを信頼していることの表れであり、その尊い絆が産まれるまで、先輩方は何度も思いをぶつけ合って……。はぁぁぁぁぁ〜!たまりませんっ!!」

 

叶星「良かった。紅巴ちゃんはいつも通りね。」

 

高嶺「安心するにはまだ早いわよ、叶星。」

 

まだ残るヒュージを前に、5人は戦闘態勢に戻る。

 

叶星「──っ!紅巴ちゃん、行くわよ!」

 

紅巴「あ、はいっ!」

 

5人はヒュージへ駆ける。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

紅巴「はぁ、はぁ……なんとかなりましたぁ。」

 

ひたむきリリィ「いえ、何体か逃げられたわ。動ける人はヒュージを追跡しましょう!声楽科の力を見せるのよ!」

 

活発リリィ「街の方に逃げられたら厄介だね。うん、行こう!」

 

紅巴「あ、あの、わたしは……。」

 

ひたむきリリィ「紅巴さんはこの場に残って、引き続き警戒をお願いできるかしら?」

 

活発リリィ「私たちの方は任せて。紅巴さんを見習ってがんばるから!それじゃ!」

 

そう言って、リリィたちは街の方へ駆けていった。

 

紅巴「あ……。」

 

紅巴「(見習うもなにも、わたしは助けてもらっただけで……)」

 

高嶺「………………。」

 

飛羽真「……。」

 

叶星「高嶺ちゃん、飛羽真くん、賢人くん、周辺に被害はないみたいよ。ひとまずお疲れ様。」

 

高嶺「叶星……。」

 

飛羽真「『お疲れ様』……ね。まだまだこれからって顔してっけど?」

 

叶星「うん……。やっぱり2人にはお見通しね。」

 

賢人「今戦ったヒュージについてなんだけど……」

 

高嶺「そうね……。東京にはエリアディフェンスがあるから、ケイブの発生をだいぶ抑えられてはいるけど、上級を飛んで移動してるから、ケイブ反応もなしに突然現れたのでしょうね。」

 

飛羽真「それにココ最近、ヒュージに襲われたリリィが増えていたわけだが………。」

 

賢人「おそらく、その元凶だね。」

 

叶星「ようやく手掛かりが……。」

 

すると、紅巴が話に入ってくる。

 

紅巴「あの、叶星様。」

 

叶星「あ、紅巴ちゃん。私たちのことは気にせず、学校に戻っても平気よ。かすり傷といっても傷跡が残らないようにちゃんとケアした方がいいわ。」

 

紅巴「それは……わかりました。でも、なにかお役に立ちたくて……。」

 

叶星「そんな、無理しなくても……。」

 

高嶺「…………。」

 

飛羽真「叶星。ちゃんと話を聞いてあげな。」

 

高嶺「じゃあ、少しお話を聞かせてもらっていいかしら?」

 

叶星「飛羽真くん、高嶺ちゃん……?」

 

高嶺「いいじゃない、叶星。人の好意は素直に受け取るものよ。じゃないと……バチが当たるんだから……。」

 

叶星「え……なんでそんな含みのある言い方をするの?もう、わかったわよ……。」

 

高嶺「ふふふっ……。」

 

飛羽真(可愛い……。)

 

賢人「(飛羽真、心の声ダダ漏れだよ……。)」

 

叶星「それじゃあ、紅巴ちゃん。紅巴ちゃんはここで声楽科のみんなと歌の練習をしていたのよね?」

 

紅巴「はい……。文化祭の準備期間で、授業が午前中で終わってしまうため、声楽科で希望者を募って歌の練習をしていました。文化祭でなにか出し物をしようと、熱の入っている方もいらっしゃって……。」

 

高嶺「それで、紅巴さんも参加を?」

 

紅巴「あ、いえ……。わたしは、同じ声楽科の子の誘いを断り切れず……。姫歌ちゃんがいるならと思ったんですけど、この練習には参加していないようでして……。」

 

飛羽真「姫歌ちゃんが練習に来ていないのは、叶星との一件が関係あるからか?」

 

叶星「アイドルリリィの件?んー、そんなことはないと思うけど、そうだとしたら、私にも責任があるわね……。ごめんね、紅巴ちゃん。」

 

紅巴「え……?いえ……。」

 

賢人「それじゃあ、ここ含めて、特にヒュージとの関連性はなさそうだね。」

 

飛羽真「偶然なのか?飛んで疲れたから、羽休めのために地上に降りてきただけ…?」

 

高嶺「それなら飛んでゆくところに、なにか決まりがあるはずよ。餌だったり、温暖な気候を求めて移動したり……。」

 

叶星「んー、せめて出現場所になにか共通点があればよかったんだけど……。」

 

カサカサと音が鳴る。

 

高嶺「──あら?」

 

比呂美「はぁっ、はぁ……。」

 

叶星は比呂美に駆け寄る。

 

叶星「あのっ、大丈夫ですか?さっきの戦いでどこか怪我を……。」

 

比呂美「っ……ん……いえ。大丈夫……なんでもないわ……。」

 

紅巴「比呂美様?」

 

比呂美「………………。」

 

叶星「(本当に大丈夫かしら?なんだか様子がおかしい気がするけど……)」

 

通信機が鳴り響く。

 

叶星「きゃっ!?」

 

飛羽真「落ち着け、叶星。電話だ。」

 

叶星は電話を取り、話し始める。

 

叶星「あっ、はい、先生。どうしたんですか?はい……はい……。えっ、姫歌ちゃんが!?わ、わかりました。はい、すぐに戻ります………!」

 

高嶺「姫歌さんに何かあったの?」

 

叶星「詳細は分からないんだけど、姫歌ちゃんと灯莉ちゃんが問題を起こして寮に待機させられてるそうなの。それで、私も来るようにって……。」

 

賢人「2人の身に何が……?」

 

叶星「っ……3人とも!私、行ってくる!」

 

紅巴「あのっ、それでしたらわたしもご一緒させてくださいっ!わたしも姫歌ちゃんたちが心配です!」

 

高嶺「叶星。当然、私も一緒に行かせてもらうわよ。」

 

飛羽真「俺たちも、な?」

 

叶星「でも、ヒュージの件は……。」

 

比呂美が叶星たちの会話に入ってくる。

 

比呂美「それなら私に任せて貰っていいわ。応援ならさっき呼んだから、あとは私たちで周辺を警戒します。」

 

叶星「ありがとうございます!」

 

比呂美「後、逃げたヒュージがどこかに潜んでいるとも限らないわ。帰り道はくれぐれも気をつけて。特に土岐紅巴さん……アナタは……。」

 

紅巴以外「「「「…………。」」」」

 

紅巴「……あっ、はい!わたし1年生ですからね。足を引っ張らないよう気をつけます。」

 

比呂美「グラン・エプレに幸運を……。」

 

そう言って、比呂美は去っていった。

 

叶星「それじゃあ、行きましょう。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

寮……グラン・エプレ控え室

 

叶星「はぁ……はぁ……はぁ……。」

 

叶星達は息を切らしながら控え室に来ていた。

 

叶星「姫歌ちゃん!灯莉ちゃん!」

 

灯莉「あっ、かなほせんぱい!たかにゃんせんぱいととっきー、とーませんぱいに、けんけんせんぱいもいる〜☆」

 

姫歌「皆さん……。」

 

叶星「良かった。その様子だと、2人とも元気そうね。もう、怪我でもしてたらどうしようって心配したんだから……。」

 

灯莉「えへへー。かなほせんぱい、心配してくれてありがとー☆」

 

姫歌「すみません、叶星様……。」

 

姫歌は叶星に謝る。

 

叶星「ふふっ、大丈夫よ。怪我がないのが一番なんだから。」

 

??「では、一度落ち着いたところで本題に入りましょうか。メンバーも全員揃っていますし……。」

 

飛鳥「校長先生……!?」

 

校長「はい、ごきげんよう。」

 

叶星「し、失礼しました。グラン・エプレ隊長、今叶星。ただいま参りました。」

 

校長「いいんですよ、気にしなくても。私がいることは伝えずに連絡したのですから。」

 

すると校長先生は、本題に入ろうとする。

 

校長「本件については私の口から説明します。定盛姫歌さん、丹羽灯莉さん──よろしいですね?」

 

2人「「はい……。(はーい。)」」

 

校長「では……。」

 

そうして本題に入る校長。

 

校長「実は数日前から、2人は学校の許可を得ず、ライブ用のステージを作ろうとしていたんです。それ自体も問題ではあるのですが……。今朝、その作業中にステージが崩壊し、ちょっとした騒ぎになりました。幸い、怪我人は出なかったのですが……。」

 

聖児「それは……。」

 

飛鳥「不味いわね……。」

 

飛鳥「(姫歌、焦りすぎよ……。いくら手紙のことがあるとはいえ……。)」

 

叶星「校長先生。このたびはグラン・エプレのメンバーがご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。グラン・エプレの隊長として、私はいかなる処罰でもお受けいたします。」

 

侑利「叶星……。」

 

姫歌「ど、どうして叶星様が謝るんですか……!ステージを作ったのはあたしです!」

 

灯莉「それならぼくも……一緒につくってた……。」

 

飛鳥「叶星、ごめんなさい。私も止めるべきだったわ。」

 

叶星「原因を作ってしまったのはあなたたちかもしれない。でも、これはそういう問題じゃないの。」

 

高嶺「同じようなことが、戦いでも起きる可能性だってある。リーダーに責任がなければ、レギオンは成り立たないのよ。」

 

飛羽真「だから叶星は謝ってるってことだ。」

 

姫歌「そんな……。だったらひめかをグラン・エプレから除名してください。それで、処罰はあたしひとりに……。」

 

灯莉「定盛だけじゃないよ。ぼくも悪かったから、罰なら一緒にうける……。」

 

飛鳥「止めなかった私にも責任があるわ。私も罰は受けるつもりよ。」

 

聖児「俺もです。俺もしっかり説得しておけばこんなことにはならなかったんです。だから、俺も受けます。」

 

叶星「そんな悲しいこと言わないで、4人とも。みんな私の大切なグラン・エプレの仲間なのよ。みんながすることなら、私は笑顔で受け入れられる。どんなことでも、そこには理由があるって信じられるから……。だから私がこんな事言うのは似合わないかもしれないけど、今日くらいはリーダーらしいことをさせて……ね?」

 

4人「「「「叶星様……。(かなほせんぱい……。)(叶星……。)(叶星先輩……。)」」」」

 

叶星「校長先生。私的な発言、失礼しました。処罰をお願いします。」

 

校長「いいでしょう。それでは、まず今叶星さんですが……日頃の活躍を考慮して、貴方個人を罰することは致しません。当事者のおふたりも反省しているようですしね。」

 

叶星「え……。」

 

姫歌「はい!してます、してます、反省してます!イチゴショートが喉を通らなくなって、頑固なウエストが細くなるぐらい反省してますっ!」

 

灯莉「うん!してる、してる、めっちゃしてる!定盛のこと間違って『ひめか』って呼びそうになるくらい反省してるよっ!」

 

姫歌「正解だけど!?」

 

聖児「2人とも何言い出してるの!?いや反省はしてるみたいだし……。」

 

飛鳥「校長先生。申し訳ありません。上級生でありながら止めずにいました。この場で謝罪申しあげます。」

 

校長「ふふっ、いいのですよ。神庭は個性を育む学校なのですから。」

 

侑利、賢人、飛羽真「「「「(いいのかそれで……。)」」」」

 

叶星「あ、ありがとうございます。」

 

校長「ただステージのほうは、10人で協力して撤去してくださいね。これで本件は終了します。」

 

姫歌「……えっ。」

 

叶星「はい、承知しました。」

 

聖児「ステージ撤去……。」

 

叶星「それじゃあ、みんな。特に用事がなければ今からステージの撤去にむかいたいのだけど……いいかしら?」

 

高嶺「私は構わないけど……。」

 

紅巴「は、はい。でも、その……。」

 

姫歌「…………。」

 

飛羽真「まぁ、2人にとっては辛いよね……。」

 

叶星「えっ……姫歌ちゃん……?」

 

姫歌は手紙を思い返す。

 

『家族に、町の人に、神庭の仲間に。5人でみんなに笑顔を届ける──それが私たちの夢だったから』

 

姫歌「(ステージの撤去?そんなことをしたら、ライブはどうなるの?先輩たちはみんなで神庭のステージに立ちたかったんじゃないの……?)」

 

灯莉「定盛……。」

 

姫歌「(これ以上、叶星様に迷惑はかけたくない。けど、あたしが諦めたら、先輩たちと想いも消えちゃう……。全部、正直に話せば……。でも、それじゃあ……)」

 

姫歌「か、叶星様……あたしは……。」

 

全員「…………。」

 

沈黙が流れる中、高嶺が口を開く。

 

高嶺「校長先生、一つ相談があるのですが……。」

 

校長「なんでしょう?」

 

高嶺「このままステージを作らせていただけませんか?」

 

姫歌「(高嶺様!?)」

 

聖児「高嶺先輩……!?」

 

飛鳥「ちょっ…流石にそれは……!?」

 

校長は渋る。

 

叶星「高嶺ちゃん……。」

 

校長「貴方のことですから、何か考えがあってのことでしょう。どうぞ、話してみてください。」

 

高嶺「ありがとうございます。まぁ、すでに校長先生はご存知かと思いますが──神庭では、迫る文化祭に向けて着々と準備が進んでいます。それと同時に生徒たちからはステージを使用したいという要望が上がってきてまして……。であれば、このままステージを完成させた方が多くの生徒の希望に応えられるのではないでしょうか?」

 

校長「そうですね……。加えて演者と観客、双方にメリットはありますし、ステージがあった方がいいのは間違いないでしょうね……。では、安全面はどうしますか?」

 

高嶺「ステージの使用を希望する生徒を集めて、協力して作成するのがいいと思います。作業を分担させれば各々余裕が生まれ、姫歌さんや灯莉さんのように無茶をして、ステージを倒壊させることもないかと。」

 

飛羽真「(いざとなりゃ刃王剣でなんとかできるし……。)」

 

校長「なるほど……。」

 

姫歌、灯莉「「………。」」

 

高嶺「あとは責任者として私と叶星が現場を監督しますので、ステージ作りの続行をお願い出来ないでしょうか?」

 

校長「それでも何かしらの問題は起きると思いますし、その時は今回のように済みません。姫歌さんはそれでもステージを作りたいのですか?」

 

姫歌「えっ!?えっと、あたしは……その……。」

 

しばらく姫歌は悩み……

 

姫歌「リリィはみんな、死と隣り合わせの中、日々ヒュージと戦っています。だからこそ、文化祭みたいな行事を楽しみにしてる人はいると思いますし、誰だって笑いながら生きたいと思うんです。そんなリリィたちを最高のステージに連れていきたい……。アイドルリリィなら、みんなに笑顔を届けられるんですっ!!つまり、あたしは……えっと……。」

 

校長「十分です。定盛姫歌さん。今ので、貴方の気持ちは伝わりました。……ですのでステージの方は、プロの方々にお願いしましょう。」

 

姫歌「え、それって……。」

 

校長「万が一、何か起きれば責任を取るのは学校側も同じです。ですので、ステージが安全に利用できるよう、しかるべき業者に依頼して文化祭のステージを設営します。」

 

姫歌「い、いいんですかっ!?プロに頼むならひめかたち、すっごく立派なステージに立てそうですけど……。」

 

校長「えぇ、その分費用は掛かりますし、決して安い金額ではないでしょう。ですから文化祭本番は、貴方たち10人でしっかり盛り上げてください。」

 

グラン・エプレ「はい!」

 

叶星、紅巴「……え?」

 

校長「姫歌さんが目指すアイドルリリィ、期待してます。」

 

姫歌「はい!ありがとうございます!!グラン・エプレのみんなで最高のライブにしますっ!校長先生も、見に来てくださいね!」

 

校長「ふふっ、楽しみにしています。さて、私はこれから業者の手配を進めます。貴方たちは気にせず、自分たちがすべきことを成してください。ではここで失礼します。」

 

そう言って校長は控え室から去っていった。

 

姫歌「や……やったわ!校長先生から直々に許可が降りるなんて……!これは、正統派ヒロインのみに許された土壇場の逆転劇ね!高嶺様、叶星様、ありがとうございますっ!」

 

高嶺「ふふっ、いいのよ。これで可愛いアイドル叶星を見られるのだから。」

 

叶星「えっと……この流れだと、やっぱり私も参加なのよね……?」

 

侑利「諦めよう、叶星。」

 

叶星「あはは…。」

 

姫歌「校長先生直々のお願いですからっ!グラン・エプレで最高のライブを届けましょー!」

 

灯莉「届けよ〜☆」

 

賢人「高嶺、こうなることわかってて提案したでしょ?」

 

高嶺「さぁ、どうかしらね?ふふふっ……。」

 

飛羽真「油断も隙もないな……高嶺は。」

 

叶星「でも、信じるって言った以上、私も自分の言葉に責任を持たないとね……。」

 

姫歌「あ、ところで叶星様、衣装の件ですけど、セクシー路線について相談が……。」

 

叶星「(この話にも理由があるのよね、きっと……)」

 

紅巴「……………。」

 

紅巴「(無理ですよ、姫歌ちゃん……人前で歌うなんて……わたしには……)」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

姫歌「さてさてさて!学校の許可も降りたことですし、ここはさっそく──文化祭に向けて練習を始めましょう

!」

 

灯莉「お〜☆」

 

叶星「あっ、そうだわ。私たち、他の先生に報告することがあるから、練習の参加は明日からになるかも。」

 

賢人「そういえば調査任務の途中だったね。一度情報整理しよう。」

 

姫歌「そうですか……。なら仕方ないですね!じゃあ、今日はひめかと灯莉と紅巴、聖児と飛鳥様と侑利様の6人で練習します!」

 

灯莉「りょーかーい☆」

 

紅巴「あ、えっと……。」

 

姫歌「紅巴……?」

 

灯莉「一日で振り付けをマスターして、せんぱいたちをびっくりさせてあげるねっ☆」

 

飛鳥「妹ながら恐ろしいこと言ってるわ……。」

 

灯莉「ほら、見て見て!いち、に、さん、し、くるっと……ターン☆」

 

飛羽真「ステップとターンができてるのか。明日は灯莉ちゃんに教わることになるのかな。」

 

灯莉「えっへん☆ダンスはせんぱいたちのせんぱいだよ!」

 

高嶺「ふふっ、明日の練習が楽しみね。」

 

紅巴「…………。」

 

紅巴の異変に気づいた姫歌は紅巴に話しかける

 

姫歌「ね、ねぇ紅巴……。」

 

紅巴「きゃ……!?」

 

姫歌「ご、ごめん、急に話しかけて……。元気がないみたいだから、気になって……。」

 

紅巴「いえ、それは……。」

 

姫歌「……誘うの遅くなってごめん。紅巴が人前で目立つの苦手だってわかってたからアイドルリリィは嫌がられると思って……。だから紅巴のことは、先輩達に約束を取り付けてから誘うつもりだったの……。ほら、紅巴、先輩達のこと好きだから…。」

 

紅巴「そ、それは、間違いませんけど……。」

 

姫歌「紅巴……改めてお願いするわ。ひめかと一緒にステージに立って!」

 

紅巴「っ……。」

 

姫歌「紅巴はひめかのライバルだから……。紅巴の歌声に負けないよう、ずっと頑張ってきた。紅巴以上に頼もしい人はいない……。だから、隣にいてくれればどんな困難だって乗り越えられる!どんなステージだって凛として前を向けるわ!一緒に、笑顔のあふれる最高のステージを作りましょう!」

 

紅巴「姫歌ちゃん……。」

 

姫歌「あ、ダンスは難しいかもしれないけど安心して!そっちは振り付けの方を調整しましょう。」

 

紅巴「え、えっと……はい……。」

 

賢人「じゃあ、僕たちはこの辺で……。行こう、叶星。」

 

叶星「みんな、頑張ってね。」

 

そう言って4人は先生たちの所へ向かっていった。

 

灯莉「よーし、がんばるぞ〜☆」

 

飛鳥「それで姫歌、ステージで歌う曲は?決めてあるの?」

 

姫歌「それだったら心配いらないわ。これまで姫歌が作詞作曲を手掛けた歌なら、ちゃんとデータで保存してあるから。ライブで使う曲の目処は既についてるけど歌詞はこの機会にブラッシュアップしたいわね。」

 

聖児「姫歌さん、曲作れるんだ……」

 

姫歌「なんか前もどこか同じ反応してなかった……?まぁ、この機会にひめかが作曲できること覚えておいてよね。」

 

灯莉「はーい☆じゃあ早速定盛の寝室に行こー!トレジャーハント開始☆」

 

姫歌「それ、人の寝室をめちゃくちゃにするつもりでしょ!?待ちなさいよ、灯莉!」

 

聖児「あはは……。」

 

飛鳥「変わらずね…。」

 

姫歌「くっ……ごめん、紅巴!一度部屋に寄ってから練習に行くから、先に外で待ってて!必ず行くからっ!灯莉!待ちなさーーーい!!」

 

紅巴「あ、その……。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

紅巴「はぁー……。」

 

紅巴「(このままでは人前に出て、ライブをすることになってしまいます……姫歌ちゃんの気持ちは嬉しいけど、私にアイドルリリィなんて務まるわけありません)」

弱気になっていく紅巴。

 

紅巴「……いったい、どうすれば……。」

 

??「ねぇ、ちょっといいかしら。」

 

紅巴「あ、あなたは…。」

 

比呂美「お話したいことがあって。」

 

紅巴「比呂美様……。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

倒壊したステージ前……

 

墨斗「匂うなぁ……欲望と願いが入り交じる、暗く明るい匂いだ……。」

 

渚「ねぇ君、そこで何をしているのかな?」

 

大牙「ここは立ち入り禁止です。すぐに立ち去って貰いたい。」

 

墨斗は口調を元に戻し……

 

墨斗「そうですか。すぐにどきますよ。」

 

……To be continued




最後の墨斗くん、一体どこのデザストなんだ……。

次回「第3話:復讐の歌」


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生徒会の章
Episode1:攫われた鈴夢〜前編〜


グラン・エプレ更新!

1ヶ月間更新しますね。

OP:MyGO!!!!!『迷星叫』


ビルド「鈴夢!」

 

キバ「鈴夢ちゃんをどうするつもりだっ!!」

 

ダークキバ「くそっ!!待て!!」

 

大牙はジャコーダービュートでターゲットを捕らえようとするも、そいつは上手く躱し、逃げていく。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

遡ること30分前…。

 

秋日「皆、行くわよ。」

 

大牙「えぇ。」

 

悠夏「はい!」

 

鈴夢「行きましょう…!」

 

藤乃「さて、暴れちゃいましょうか?」

 

渚「すぐに終わらせて、書類も終わらせなきゃですね。」

 

『ラビット!』『タンク!』『ベストマッチ!!』

『ウェイクアップ!』『クローズドラゴン!』

『ロボットゼリー!』

『デンジャー!』『クロコダイル!』

『ガブ!』

『ガブリ!』

 

『『Are you ready?』』

 

6人「「「「「「変身!!」」」」」」

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!』

『イエーイ!』

『Wake up burning!get!CROSS-Z DRAGON!』

『YEAH!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!』

『ブラァ!』

『割れる!喰われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!』

『オラァ!』

 

キバ「ふっ!!」

 

サガ「はぁぁっ…!!」

 

秋日はビルド、鈴夢はクローズ、藤乃はグリスに、悠夏はローグに変身。渚と大牙はそれぞれキバとサガに変身を遂げる。

 

スタッグロストスマッシュ「ハハハハハ。」

 

ライオンファンガイア「クククク…!!」

 

キバ「ライオンファンガイア…!?どうして…?!」

 

サガ「生きていたのか…。ならばここで裁きを降すまで!」

 

ビルド「ヒュージでは無いから、少し手こずるかもしれないけれど、油断はせずに行くわよ!」

 

そうして乱戦になる一同。

 

キバ「はっ!!」

 

サガ「はぁっ!!」

 

渚はライオンファンガイアに飛び蹴りを、大牙はジャコーダーロッドで斬る。

 

ライオン「グッ…」

 

サガ「お前、何故まだ悪事を働く?」

 

ライオン「とある目的があるからなぁ。」

 

キバ「目的…!?」

 

ライオン「G.E.H.E.N.A.からの依頼で、とあるリリィを捕まえてこい、との指令が来たんだよ。だからそいつを探してるって訳だ!」

 

そう言って2人を殴るライオンファンガイア。

 

キバ「こいつ…!前より強くなってる…!?」

 

サガ「っく…!!」

 

ライオン「俺はさらなる力を得た!!見せてやろう。これが、俺が手に入れた、『ヒュージ』の力だっ!!」

 

そう言ってヒュージの触手を出し、2人に攻撃するライオンファンガイア。

 

キバ「何っ!?ぐぁぁぁっ!!」

 

サガ「ぐっ…!!」

 

ライオン「ハハハッ!!ヒュージの力を得た今の俺は無敵だ!!」

 

ヒュージの触手を体から生やし、2人に攻撃を仕掛ける。

 

ライオン「オラオラオラオラオラァ!!」

 

キバ「ぐぁっ!!」

 

サガ「くっ…!!!!」

 

次々に放たれる触手に苦しめられる2人。そこに、悠夏が放ったネビュラスチームガンの弾丸がライオンファンガイアに当たる。

 

ライオン「誰だっ!!」

 

ローグ「渚様!大牙様!無事ですか!?」

 

キバ「悠夏ちゃん…!!」

 

サガ「助かる。」

 

ローグ「いえいえ!……行きますよ!!」

 

3人は分散して突撃する。

 

ライオン「分散しても無駄だっ!!!」

 

再び触手が放たれる。

渚はガルルのフェッスルを取り出し、キバットに噛ませる。

 

『ガルルセイバー!』

 

キバ「はぁぁっ!!」

 

渚はガルルフォームに、姿を変える。

 

キバ「ふっ!!」

 

サガ「はぁぁっ!!」

 

渚はガルルセイバーを、大牙はジャコーダーロッドを振るい、ライオンファンガイアに迫る。

 

ライオン「無駄だと…言っただろう!!」

 

キバ「がはっ…!!」

 

サガ「ぐぁっ!」

 

ローグ「うわぁっ!!」

 

苦戦する3人に、突如迫る大量のガーディアン。

 

キバ「こいつら、政府にもあるガーディアンか!?」

 

サガ「だが、顔にGと書いてある…!」

 

ローグ「もう!邪魔しないで!」

 

ライオン「まとめて吹き飛びなっ!!」

 

そのまま触手でガーディアンごと吹き飛ばす。

 

3人「「「ぐぁぁぁぁっ!!(うわぁぁぁっ!!)」」」

 

ライオン「さぁて、目的は達成するか。」

 

キバ「目的…?!」

 

ライオン「俺たちの目的は塩崎鈴夢だけ。お前たちには興味無い。」




続きます。

ED:Argonavis『QUIET DANCE』


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Episode2:攫われた鈴夢〜後編〜

EDにQUIET DANCE使った理由としては、鈴夢ちゃんのイメージソングとしてつけました。

OP:MyGO!!!!!『迷星叫』


一方……

 

ビルド「たぁっ!!」

 

グリス「はぁっ!」

 

秋日と藤乃はスタッグロストスマッシュに連携攻撃をする。

 

スタッグ「俺たちの目的は貴様らではないんだよっ!!」

 

そう言って2人を斬る。

 

ビルド「っぐ…!!」

 

グリス「うぁっ!!」

 

スタッグ「ようやく見つけたぜ…塩崎鈴夢…。」

 

クローズ「狙いは私…!!」

 

ビルド「鈴夢!!」

 

クローズ「に、逃げない…!!私は戦う…!!」

 

スタッグ「おらっ!!!」

 

クローズ「キャッ!!」

 

スタッグロストスマッシュは鈴夢に斬撃を浴びせては蹴り、斬っては蹴りを繰り返し痛めつけるように攻撃する。

 

ビルド「鈴夢……!!!」

 

秋日は鈴夢を助けようと立ち上がる。

 

『オーバーフロー』

『ラビットラビット!』

『ヤベーイ!ハエーイ!』

 

ビルド「はぁっ!!!!」

 

スタッグ「まだ立ち上がるかっ!!邪魔すんじゃねえよっ!!!」

 

向かってくる秋日を2本の剣で斬りさく。

 

ビルド「ぐあぁっ!!」

 

クローズ「秋日様……!!!」

 

スタッグ「そこで大人しくしてろ、本間秋日。塩崎鈴夢、お前に逃げるという選択肢はねぇよ。」

 

クローズ「嫌…!!私は…!!」

 

スタッグ「とっとと大人しくしろよっ!!!」

 

クローズ「うわぁっ!!!」

 

スタッグの一撃で鈴夢の変身が解けてしまう。

 

鈴夢「うぅ…!!」

 

そのまま鈴夢は気絶してしまう。

 

スタッグ「ははは…!!」

 

グリス「鈴夢ちゃんを……返しなさい!」

 

スタッグ「チッ。うざってぇな。」

 

藤乃も鈴夢を守ろうとするがスタッグロストスマッシュは高速移動を駆使して斬撃を浴びせた。

 

グリス「くっ……。」

 

スタッグ「おい、ルーク。目的は果たしたぞ。」

 

ライオン「そうか。てことで、もうお前たちに用はない。」

 

そう言ってスタッグロストスマッシュと合流。そのまま気絶してる鈴夢を担いで逃走を図る。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

生徒会室……

 

渚「逃げられた…!!!」

 

悠夏「手も足も出なかった…!!」

 

秋日「鈴夢をどうするつもりなの……!!」

 

大牙「まさか、再び実験台にするつもりでは?G.E.H.E.N.A.の依頼、と言ってましたので。」

 

すると扉の方から声が聞こえた。

 

ミチル「僕にも手伝わせて欲しいな。」

 

大牙「ミチルさん!来てくれたんですね!!」

 

ミチル「うん。僕も神庭の生徒。仲間が連れ去られたと聞いて、黙っている訳には行かないからね。」

 

藤乃「私がミチルさんに応援を要請しておきました。」

 

渚「助かります…!!」

 

ミチル「事情は藤乃から聞いてみるよ。おそらく、場所はG.E.H.E.N.A.で間違いない。これから僕はそこに1人で乗り込む。」

 

大牙「無茶ですよ!!」

 

ミチル「大丈夫。鈴夢は、僕が必ず連れて帰ってくるさ。」

 

秋日「だったら私も…」

 

ミチル「ダメだ。人が多いとリスクが大きい。それに今の君たちの体では戦闘時大きな弱点になる。それに顔も割れているだろうし。」

 

悠夏「確かに…。」

 

ミチル「だから顔の割れていない僕が1人で乗り込む。そして鈴夢を救出するさ。」

 

藤乃「お願いしますね、ミチルさん。」

 

ミチル「任せてくれ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

G.E.H.E.N.A.の研究所前……

 

ミチル「ここか……。」

 

するとガーディアンが起動した。

 

ミチル「なるほど、侵入者はお断りと。」

 

ガーディアンがミチルに攻撃を仕掛ける。

 

ミチル「っ!!はぁっ!!」

 

ミチルはゴーストドライバーを出し、眼魂を装填した。

 

『アーイ!』

『バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

ミチル「変身。」

 

『カイガン!オレ!』

『レッツゴー!カクゴ!ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

ゴースト「はぁっ!!」

 

ガンガンセイバーの一振りで殲滅するミチル。

 

ゴースト「(気配は上の階層…。おそらく中にはガーディアン達が大勢いるはず。)だとすると外から入るのが得策かもね。」

 

そのままガーディアンを振り払いながら、ミチルは上に浮遊する。

 

ゴースト「(ここか…。)」

 

『ダイカイガン!』

『オレ!オメガドライブ!!』

 

ゴースト「はぁっ!!」

 

ミチルは鈴夢が囚われている部屋の壁に蹴りを放ち中に入る。

 

ゴースト「大丈夫かい?」

 

鈴夢「ミチル……さん…。」

 

ゴースト「ふっ!」

 

鈴夢の手に付いていた鎖を斬り、開けた穴から鈴夢を連れて外へ出ようとする。

 

ゴースト「……これは…?」

 

大きなフルボトルを手に取ったミチル。

 

職員「待てっ!!」

 

ゴースト「もう追手か。随分と早いね。でも遅いさ。」

 

職員「何!?」

 

ミチルは鈴夢を連れて穴から飛ぶ。

 

職員「報告!!外に仮面ライダーが実験体を連れて逃走!!直ちに追え!!」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

研究所前にて……

 

 

墨斗「ほぉう…。悪意と正義が混ざり合い、黒く歪みきった面白い匂いがするぜ。」

 

そう言って墨斗はまだ壊れていなかったガーディアンを数体切り裂き、どこかへ去っていった。

 

 

……To be continued




ED:Argonavis『QUIET DANCE』


(井出崎墨斗の登場に伴い、ラストのシーンを追加。)


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episode3:鈴夢奪還。そして……

攫われた鈴夢を救出したミチルに、追手が迫る。

ミチルがなぜ生ける伝説と言われるか、明らかとなる。


ミチルvision

 

まずいね、鈴夢を助けたはいいが、追手が多すぎる。

 

「……使いたくはなかったが、これを使うか。

鈴夢、僕の制服の中から小さな人形を出してくれ。」

 

お姫様抱っこをしながら僕は鈴夢に頼む。無事に取ってもらった僕は次の指示を出す。

 

「そのまま追手に投げるんだ。

後は僕がやる。」

 

鈴夢「えっ…何を……?!」

 

そのまま僕は人形を遠隔操作する。

もちろん、両手は塞がってるさ。

 

研究員「なっ、なんだこいつらは!?」

 

「鈴夢のこと、調べてたみたいだけど僕のことは調べてなかったみたいだね。

教えてあげるよ。」

 

僕は自分の異能について教える。

 

「僕は普通のリリィよりもマギの保有量が大幅に減る代わりに、マギを自分以外の物に与えて操ることが出来る。

対象がマギを持っていたら使えないけどね。」

 

研究員「なんだと!?」

 

「この力はもちろん、マギを持たない人にも有効さ。

あまり人相手にこの力は使いたくはないけど。」

 

そのまま人形達を差し向け、僕は再び走り出す。

 

「……カモン、ゴーストライカー。」

 

ゴーストライカーを呼び出し、そのまま鈴夢を後ろに乗せ、僕は乗る。

 

「乗るんだ、鈴夢。」

 

鈴夢「は、はい!」

 

研究員「なんとかして追え!!!」

 

「……そのやり口は予想済みさ。

鈴夢、変身してあのドローン達を撃ち落としてくれ。」

 

鈴夢「わかりました…!」

 

そのまま鈴夢はクローズチャージに変身して、ツインブレイカーの射撃で僕の指示通りに落としていく。

 

「うん。いい感じだ。そのまま逃げるよ。」

 

そのままガンガンセイバーをガンモードにし、足元に弾丸を放って煙を発生させて追手を撒く。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

神庭女子藝術高校──

 

「なんとか到着したね。」

 

鈴夢「ミチルさん、ありがとう、ございます。」

 

「大丈夫だ。早く秋日の所へ。」

 

そのまま鈴夢を秋日の元へと向かわせ、僕は再び神庭の外へ向かい、研究員達の相手をする。

 

「ここから先は立ち入り禁止だ。」

 

研究員「生ける伝説、天空寺ミチルと言えど、この2人を相手どれるかな?」

 

スタッグ「ぶった斬ってやるよ。生ける伝説さんよぉ。」

 

ライオン「潰してやる。雑魚が。」

 

「……神庭の近くで騒ぎは起こしたくなかったが、しょうがない。」

 

僕はゴーストドライバーを出現させ、眼魂を取り出す。

 

「この2人を倒せるかって?愚問だね。」

 

眼魂を起動し、ドライバーに装填した。

 

アーイ!

バッチリミナー!バッチリミナー!

 

ドライバーのレバーを引いて腕を回して前に持ってくる。

 

「変身。」

 

そのままレバーを押し込む。

すると、パーカーゴーストが僕の体に覆い被さる。

 

カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!

 

「さぁ、ファイトしようか。」

 

ライオン「おらぁ!!かかれぇ!!!」

 

雑魚たちも来たか。

 

「ふっ!!はぁっ!!」

 

僕はガンガンセイバーを取り出し、迫り来る眼魔コマンド達を躱しながらガンモードで撃ち抜いていく。

 

ライオン「貴様ァ!!」

 

スタッグ「オラァッ!!!」

 

首領格の2人が突撃してくる。

僕はブレードモードに切り替え、居合の構えを取って待ち構える。

 

「……ソードスキル、絶空。」

 

絶空を発動させ、左腰から剣を振り抜く。

 

「はぁっ!!」

 

そのまま2人を斬り、吹き飛ばす。

 

スタッグ「ぐぁぁっ!!」

 

ライオン「ぐぅぅぅ!!」

 

飛羽真くんに教わっておいて正解だったみたいだ。

 

「……この程度かい?」

 

スタッグ「まだまだぁ!!!

……来い!!『ナナシ連中』!!」

 

「何!?」

 

予想外の敵に、僕は驚いた。

けど、どこか負ける気がしない。

 

「……大人数にはこれだ。」

 

アーイ!

 

僕はムサシ眼魂を装填、そのままカバーを閉じる。

そのままレバーを引いて押し込む。

 

カイガン!ムサシ!決闘!ズバッと!超剣豪!

 

「さて、第2ラウンドと行こうか。」

 

僕はガンガンセイバーを二刀流にし、構える。

 

「魂の炎は、消えている。まるで死人のようだ。」

 

ナナシ連中とやらの魂の炎を見ると、魂の炎が見えなかった。

そのまま僕は迫り来るナナシ連中とやらを片付けていく。

あまりの数の多さに、僕は苦戦を強いられる。

 

「くっ………!!数が多い……!!」

 

僕の体力もマギも、そろそろ限界だ……。

すると僕の後ろで、幕が下りる。

 

「……なんだ?」

 

??「見つけたぞ、外道衆。」

 

ライオン「あぁ?てめぇら何もんだ!!」

 

??「行くぞ。」

 

5人「「「「「一筆奏上!」」」」」

 

??「一貫献上!」

 

筆の形になった携帯を持つ5人はそれぞれ、火、水、天、木、土の文字を描き、寿司屋の板前のような見た目の人物は寿司の形をした携帯を前に突き出した。

すると、姿が変わり、顔にその文字が描かれた戦士になった。

……何処と無く、ダンジの変身するジオウのような見た目だな。

そんなことを思っていたら、6人は名乗り始める。

 

レッド「シンケンレッド、志葉丈瑠!」

 

ブルー「同じくブルー、池波流ノ介!」

 

ピンク「同じくピンク、白石茉子!」

 

グリーン「同じくグリーン、谷千明!」

 

イエロー「同じくイエロー、花織ことは!」

 

ゴールド「同じくゴールド、梅盛源太!」

 

レッド「天下御免の侍戦隊!」

 

全員『シンケンジャー、参る!』

 

……To be continued




ミチルのピンチに、シンケンジャーが参戦……!?

このシンケンジャー達は、所謂平行世界のシンケンジャーであるため、我々の知るシンケンジャーとは似てるけども少し違う、シンケンジャーである!!


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episode4:生徒会防衛隊の意地(前編)

シンケンジャー参戦。
どうなる第4話!


ミチルvision

 

ゴールド「大丈夫か、あんた!」

 

「ありがとう、助かる。」

 

レッド「行くぞ。」

 

一同「「「「「はい!(あぁ!)」」」」」

 

そのままナナシ連中に向かう僕たち。

 

「はぁっ!!!」

 

僕はひたすら切りつける。

くっ……。さっきの代償が……。

 

「まずいっ……。」

 

ゴールド「おい、兄ちゃん大丈夫か!?」

 

「大丈夫……と言いたいけれど少しまずい……。」

 

ゴールド「OK、なら俺らに任せて、一旦下がりな!!」

 

「すまない……。ありがとう。」

 

そのまま僕は一時撤退をすることにした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

allvision

 

レッド「彼は大丈夫なのか?」

 

ゴールド「1回撤退させた。あとはこいつら片付けるぞ、たけちゃん!!」

 

レッド「……無論だ。

みんな、行くぞ。」

 

ブルー「はい!!」

 

ピンク「了解。」

 

グリーン「あいよ。」

 

イエロー「はいっ!」

 

シンケンジャー一同はそのままナナシ連中を撃退するために剣を振るう。

 

ブルー「ウォーターアロー!

はぁっ!!!」

 

ピンク「ヘブンファン!

ふっ!!!」

 

グリーン「ウッドスピア!

おらぁっ!!!」

 

イエロー「ランドスライサー!

やぁっ!!!」

 

レッド「烈火大斬刀!

はっ!!!」

 

5人は各々シンケンマルを変化させ、ナナシ連中へと攻撃を仕掛ける。

 

ゴールド「サカナマル!!

おりゃぁっ!!!」

 

次々とナナシ連中が倒れていく。

 

レッド「烈火大斬刀、百火繚乱!!」

 

ブルー「ウォーターアロー、明鏡止水!!」

 

ピンク「ヘブンファン、迫力満天!!」

 

グリーン「ウッドスピア、大木晩成!!」

 

イエロー「ランドスライサー、奮闘土力!!」

 

ゴールド「サカナマル、百枚おろし!!」

 

6人「「「「「「はぁっ!!!!!」」」」」」

 

6人はそれぞれの必殺の一撃を浴びせ、残りのナナシ連中を倒す。

 

スタッグ「逃げるぞ。」

 

ライオン「あぁ。」

 

その爆炎の裏で、スタッグとライオンは撤退。

 

レッド「よし。」

 

ブルー「しかし、呼び出していた奴らは逃げてしまいましたが、どうしますか?」

 

レッド「そこは、彼らに任せよう。

俺たちはただ、ヒュージと生き残りのアヤカシを倒すだけだ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大牙vision

 

「ミチルさん!!」

 

ミチル「すまない、みんな。

まだ敵がいるはず。」

 

悠夏「まだ敵が…!?」

 

藤乃「なら、行きましょうか。」

 

秋日「鈴夢を助けてくれて、ありがとうございます。」

 

ミチル「礼には及ばないさ。しかし、力を使いすぎたみたいだっ……。」

 

渚「ミチルさんはここで休んでてください。

後は僕らが行きます!!」

 

鈴夢「私も、行きます。

ミチルさん、ありがとうございます。」

 

ミチル「あぁ。

頼んだよ、生徒会防衛隊。」

 

「はい。ミチルさんの代わりに、僕らが討ち取ってきます。」

 

そのまま僕たちは外へと向かい、敵の捜索に入る。

 

秋日「全員、敵を見つけ次第直ちに連絡してちょうだい。」

 

一同「はい!!(あぁ。)」

 

それぞれ違う場所を探すことに。

僕はサガークとキバットにも索敵を頼みながら進んでいく。

そこで僕は神庭の制服を着た青年と出会う。

 

墨斗「あんた、ここで何をしてるんだァ?」

 

「そういう君こそ、ここで何をしている?」

 

墨斗「俺はなァ……

敵を倒すためにいるんだよォ。」

 

「見つけたというのか!?」

 

墨斗「いいや…?

敵はお前だぜェ、真田大牙。」

 

「狙いは僕か。」

 

墨斗「行くぜェ……?」

 

彼は突然姿を変え、こちらへ襲いかかる。

 

「っ!!」

 

即座に避け、サガークを呼び出し変身する。

 

「変身!」

 

『HENSHIN』

 

「はぁっ!!」

 

僕は彼に向き合い、問いただす。

 

「あんたがデザストか!!何故僕を狙う!!」

 

デザスト「俺はデザスト、メギドの1人だ。お前を狙った理由なんざねぇよ。

ただ暴れたくなったんでなぁッ!!」

 

奴は剣を振り上げてこっちに振り下ろす。

 

「っ!!」

 

かなりの手練か……。

尾上さんから少し聞いていたけれど、ここまでの実力とは……。

 

デザスト「おいおい、こんな程度かァ?」

 

「舐めるなよ。

俺はファンガイアの王にして、生徒会防衛隊の……真田大牙だ!!」

 

ここまで何も出来なかった……だから!!

 

「ここで、お前に勝つ!!!」

 

デザスト「いいぜぇ、来いよォ!!!」

 

「はぁっ!!!」

 

思い切り駆け、俺はジャコーダーロッドを振るう。

デザストは避けながら剣をぶつけ、鍔迫り合いになる。

 

デザスト「俺の狙いはあくまで聖剣。お前自身には興味ねぇ。

けどなァ、ちょっとお前も面白そうだなぁ!!!」

 

「俺はお前に興味はない。

だが俺の前に立ちはだかるのなら……倒すまでだ!!」

 

デザスト「おらよっ!!!」

 

「っく……!!!」

 

尾上さんや大秦寺さんと互角に戦えるスペックを持ってるとは聞いていたが……ここまでとは……!!

 

「お前は、G.E.H.E.N.A.のやろうとしてることに協力しているのか?」

 

デザスト「G.E.H.E.N.A.……?んなもんに興味ねぇな。

確かに俺含む、現代に蘇ったメギドはG.E.H.E.N.A.って奴らが復元みたいだけど、俺自身アイツらが気に食わねぇ。

退屈な世界になりそうだからな。」

 

「なんだと……?」

 

デザスト「俺はなぁ、今の世界を生きるのが楽しいんだよォ!

こうやって、戦えるってのがなぁ!!俺の飢えを満たせ、真田大牙!!!」

 

「あんたの飢えを満たすつもりは……ない!!!」

 

そのままジャコーダーロッドを振るう。

俺の攻撃を食らって引き下がるデザスト。

続けてジャコーダービュートにして遠くから攻撃する。

その間に他のメンバーに通信する。

 

「秋日、みんな、直ちにこっちに来てくれ!!

敵を確認、現在迎撃中!!

G.E.H.E.N.A.の刺客では無さそうだが、何かしらの情報を持ってるかと思う。」

 

藤乃『了解です。』

 

秋日『わかったわ。』

 

通信を斬り、デザストに再び向き合う。

 

デザスト「お友達との連絡は終わったかぁ?」

 

「あぁ。直に来るぞ。」

 

デザスト「その間に、楽しもうぜぇ!!」

 

「あんたとの戦いを、楽しむつもりはない!!!」

 

デザスト「釣れねぇ事言うなよ。

お前はなんのために戦う?俺と同じように、人間じゃねぇと言うのに。」

 

「俺は俺なりの正義を胸に戦っている。

今までファンガイアが犯してきた罪を、王として生まれた俺が償い、弟や仲間たちと共に平和な世界を作る!!!!」

 

デザスト「へぇ……?」

 

「だからこそ、こんな戦いで、つまづいている暇などないっ!!!」

 

渚「兄さん!!!」

 

距離をとった後、すぐに渚が合流する。

 

渚「変身!!」

 

エンペラーフォームに変身した渚は、俺と肩を並べる。

 

キバ「秋日さん達はすぐに来ると思います!」

 

「わかった。

あいつは、俺たちでやるぞ。」

 

キバ「うん!!

行くよ!!」

 

俺たち2人は互いに武器を持ってデザストに向かう。

 

デザスト「あはははっ、2対1ってか!!おもしれぇ!!」

 

デザストは俺たちの攻撃をひらりひらりと躱し、剣を振るう。

俺はそれを防いで剣を振り返す。

 

デザスト「ハハハハッ!!オラっ!来いよっ!!!」

 

キバ「はぁっ!!!」

 

渚がデザストの背後からザンバットソードを振るい、思い切り背中を切り裂く。

 

デザスト「ぐぁぁぁっ!!(真田大牙だけしか居ねぇと思ったら、こいつ背後に回ってやがったのか……!!)」

 

キバ「義兄さん!!」

 

「あぁっ!!!」

 

俺はジャコーダービュートでデザストを刺し、そのまま必殺の一撃を構える。

 

「……スネーキングデスブレイク。」

 

小さくその名を口に出し、皇帝の紋章を出して飛び上がり、魔皇力を流し込む。

 

「落ちろ、どこまでも。」

 

デザスト「ぐぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

そのままデザストは地面へと叩きつけられる。

 

デザスト「お前、なかなかやるなぁ。

……また遊ぼうぜ。」

 

そのままデザストは撤退していった。

 

「くっ……。結局情報は掴めずじまいか……!!」

 

渚「けど、デザストがG.E.H.E.N.A.側じゃないことはわかった。」

 

「……そうだな。」

 

デザストはさっき、メギドはG.E.H.E.N.A.が復元したと言っていた……。となると、ファンガイアも復元された……?

 

渚「義兄さん?」

 

「悪い、少し考え事をな。」

 

渚「考え事?」

 

「さっきデザストが、メギドはG.E.H.E.N.A.が復元した。って言っててな。」

 

渚「ファンガイアもそれで蘇った、ってこと?」

 

「憶測の域を出ないがな。」

 

ファンガイアのことを話していると、秋日さんから通信が入る。

 

「なんです??」

 

ビルド『緊急事態よ、すぐにこっちに合流して欲しい。

座標は送ってあるから!』

 

「わかりました。」

 

渚「行こう!!」

 

「あぁ。」

 

……To be continued




中編へ続く。


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episode5:生徒会防衛隊の意地(中編)

中編。
新キャラ登場!!


allvision

 

真田兄弟と別行動を取っていた秋日達の前に、スタッグロストスマッシュが現れ戦闘になり、彼女たちは苦戦を強いられていた。

 

秋日「強いっ……。」

 

鈴夢「私が……守るっ……!!」

 

鈴夢は皆を守るように前に出る。

 

藤乃「鈴夢ちゃん!」

 

スタッグ「これで終わりだ、塩崎鈴夢っ!!!」

 

トドメを指すべく、スタッグロストスマッシュが攻撃をする。

しかしこの攻撃が鈴夢に当たることはなかった。

 

秋日「イツキ!憂斗!」

 

マッドローグ「……これ以上鈴夢に近寄るな。」

 

エボル「おい、藤乃達に手出してんじゃねえよ。クソ野郎が。ぶち殺すぞ。」

 

スタッグ「あぁ?なんだお前ら。」

 

マッドローグ「生徒会防衛隊2年、内海イツキ。」

 

エボル「同じく2年、石動憂斗。

てめぇをぶち殺す奴らの名前だ。頭に叩き込んどけゴミ野郎が。」

 

スタッグ「へっ。何が来ようが、ヒュージの力を得た俺に敵うやつなんざ居やしない!!

ここで消えろっ!!」

 

攻撃を仕掛けるスタッグロストスマッシュ。

しかし、その攻撃は2人に効くことはなかった。

 

エボル「あ?なんだ今のぬるい攻撃。

攻撃ってのはこうやんだよっ!!」

 

憂斗はエボルドライバーのレバーを回しながら瞬間移動で近づき、ゼロ距離になったところで必殺技を放つ。

 

READY GO!

エボルテックフィニッシュ!チャオ!

 

エボル「オラァッ!!!」

 

スタッグロストスマッシュを掴んで顔に膝蹴りを放つ。

攻撃を食らって大きく吹き飛ぶスタッグロストスマッシュ。

 

エボル「おい、立てやオラ。

こんなとこでくたばんなよ。てめぇは俺が殺す。」

 

マッドローグ「待て、憂斗。感情的になりすぎだ。」

 

エボル「あぁ?イツキは黙ってろ。こいつは藤乃に手を出した。だから俺が──」

 

マッドローグ「お前だけの敵じゃない。俺の敵でもある。2人でやるぞ。」

 

エボル「チッ。しゃーねぇな。

足引っ張んなよ、サイボーグ!!」

 

マッドローグ「お前もな。」

 

2人はスタッグロストスマッシュが牽制として繰り出した触手をスチームブレードで斬りながらネビュラスチームガンとトランスチームガンで撃ちながら接近、そのままスチームブレードで切りつけてダメージを与えていく。

 

スタッグ「貴様らァァァァァァァァァッ!!」

 

マッドローグ「感情に支配されたか。」

 

エボル「ただの雑魚に成り下がったか。

引導を渡してやるか。」

 

マッドローグ「鈴夢。」

 

鈴夢「は、はい…?」

 

マッドローグ「彼に引導を渡そう。」

 

鈴夢「わかり……ました…!

変身!」

 

Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!

 

スタッグ「ぐっ……!!」

 

クローズ「行きます……!!」

 

レディーゴー!ドラゴニックフィニッシュ!イェーイ!

『『READY GO!』』

エボルテックフィニッシュ!チャオ!

エボルテックアタック!

 

クローズ「やぁぁぁぁぁっ!!」

 

エボル「オラァァァッ!!」

 

マッドローグ「はぁっ!!」

 

ライオン「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

鈴夢のドラゴニックフィニッシュ、憂斗のエボルテックフィニッシュ、イツキのエボルテックアタックを受け、大きく吹き飛ぶスタッグロストスマッシュ。

 

スタッグ「この俺が……!!貴様らなんかにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

そのまま爆発、スタッグロストスマッシュは撃破された。

しかし……

 

ライオン「待ってたぞ、この時を!!」

 

クローズ「きゃぁぁぁっ!!」

 

爆炎を突き抜けて出てきたのはライオンファンガイア。

触手を駆使して鈴夢に攻撃を仕掛ける。

 

悠夏「鈴夢!!」

 

マッドローグ「新手か。」

 

ライオン「スタッグの奴を捨て駒にして戦力を削っておいて正解だったな。」

 

エボル「てめぇもG.E.H.E.N.A.の奴か?」

 

ライオン「ははっ、だとしたらどうする?」

 

エボル「ぶっ殺すまでだ!!!」

 

ダークキバ「待たせてすまない!」

 

キバ「大丈夫ですか!!」

 

マッドローグ「真田兄弟か。」

 

ダークキバ「後はこいつだけか?」

 

エボル「あぁ。こいつぶちのめせば全部解決する!!」

 

キバ「なら、僕たちがやります。」

 

ダークキバ「ファンガイアは、俺達で決着をつける。」

 

ライオン「俺に勝てなかったくせによく言うぜ。

またぶちのめしてやる。」

 

2人「「はぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

2人はライオンファンガイアに突撃するも、ライオンファンガイアは触手を使って2人を阻む。

 

ダークキバ「くっ……触手が邪魔だ!!」

 

キバ「どうすればっ……!!!」

 

マッドローグ「はっ!」

 

触手に苦戦する2人を憂斗とイツキは銃撃で援護する。

 

エボル「触手は俺らがやる!!とっとと突っ込め!!」

 

ダークキバ「助かる!!」

 

ライオン「何っ!?」

 

2人は斬撃を仕掛け、ライオンファンガイアにダメージを与える。しかし、ライオンファンガイアは肉弾戦を仕掛けて大牙からキバットを剥がし、キバットを握ってダメージを与える。

 

大牙「なっ……!?」

 

ライオン「へっ。これで貴様は変身出来まい。」

 

大牙「……サガとダークキバの鎧だけが俺の力だけだと思ったか?

その考えが命取りだ。」

 

キバ「義兄さん、まさか!!」

 

大牙「見せてやる。俺のもう1つの力を。」

 

……To be continued




後編へと続く。


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episode6:生徒会防衛隊の意地(後編)

最終回!!(予定)


大牙「見せてやる、俺のもう1つの力を。」

 

そう言って彼の顔にステンドグラス状の模様が現れる。

そのまま姿が変わり、蝙蝠のような姿をしたファンガイア、『バットファンガイア』へと姿を変える。

 

ライオン「だろうなぁ!!お前はキングとクイーンの息子、ファンガイアの姿を持っていないわけないもんなぁ!!」

 

バット「その減らず口、いつまで持つかな。」

 

ライオン「ほざけぇ!!」

 

そのまま大牙へ突っ込むライオンファンガイア。

しかし大牙はその場から動くことなく紋章を使って動きを止める。

 

ライオン「何っ!?」

 

バット「お前はもう、俺には勝てない。」

 

紋章に貼り付けられたライオンファンガイアをサンドバッグのようにひたすら殴りつける。

 

バット「はぁぁぁぁぁッ!!」

 

ライオン「ぐぁぁぁぁっ!!」

 

紋章を解いた瞬間衝撃波で弾き飛ばし、紋章で壁を作って動きを止め、帰ってきたところに蹴りを入れる。

これを何度も繰り返していく。

 

秋日「容赦無い……わね。」

 

悠夏「あんな戦い方する大牙様、初めて見ました……。」

 

荒々しい戦い方をする大牙を見て、秋日と悠夏は引いていた。

 

キバ「義兄さん!!これを!!」

 

渚はザンバットソードを大牙に投げる。

 

バット「……。」

 

剣を取り、倒れるライオンファンガイアをひたすらに切りつける。

 

ライオン「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

バット「他のファンガイアは、蘇ったのか?」

 

ライオン「さぁな。

……少なくともお前の両親は蘇ったみたいだぜ……?」

 

バット「なんだと……?!」

 

ライオン「オラッ!!」

 

話を聞いて動揺した大牙に蹴りを放って後退させる。

 

バット「ぐっ!!」

 

しかし大牙は紋章で立ち上がらせないようにする。

再び斬撃を浴びせ続ける。

 

藤乃「少し、大牙さんが恐ろしくなってきました……。」

 

鈴夢「(大牙様……。)」

 

バット「お前に、王の判決を言い渡す。

……死だ。」

 

そのまま大牙はザンバットを剣先へと持っていきエネルギーを貯め、下ろす。

 

バット「落ちろ、地獄のどこまでも。」

 

そのままザンバットソードをライオンファンガイアへと突き刺す。

 

ライオン「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」

 

そのままステンドグラス状になり、大牙は蹴りで粉砕する。

ファンガイアの姿を解除すると、大牙は体力を使い果たしたのか、倒れかける。

そこに渚が支えて事なきを得た。

 

大牙「すまん、渚。」

 

渚「大丈夫だよ、義兄さん。」

 

悠夏「でも、これでおわったんですよね!?」

 

秋日「そうなるわね。

ごめんなさい、不甲斐なくて。」

 

大牙「大丈夫……。秋日達は不甲斐なくなんかない。

でも、ちょっと疲れた。」

 

大牙は戦いが終わって安堵の表情を浮かべていた。

その顔を見て全員の表情は安堵の表情だった。

 

その光景を遠くでデザストが見ていた。

 

デザスト「へぇ、やるじゃねえか。

これから面白い風が吹きそうだ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

戦いが終わり、彼らはいつもと変わらず生徒会の仕事をこなしていた。

 

イツキ「憂斗、これお願いできるか?」

 

憂斗「あ、はい!任せてください!」

 

藤乃「あらあら、これだけ人がいれば精が出ますね。」

 

渚「そう言って、サボらないでくださいね。

ただでさえ藤乃さんの影響で人いないんですから。」

 

秋日「ほんとよ。気をつけて欲しいわ。」

 

鈴夢「み、皆さん…ご迷惑おかけしました…。」

 

イツキ「心配ない。

こちらこそすまない。校長先生から依頼された任務で遅れてしまった。」

 

憂斗「皆さんに負担かけてすみませんでした……。」

 

大牙「こうして戦いが終わったのは、皆さんのおかげです。

今回はお互い様でいいのでは?」

 

悠夏「そうですよ!先輩達が居れば、心配ないです!」

 

渚「あはは…。」

 

ミチル「やっぱり、このチームはいいね。

僕も生徒会入ろうかな。」

 

生徒会室に入ってきたミチルが零すと、大牙はミチルに駆け寄って手をとる。

 

大牙「ほんとですか、ミチルさん!!ぜひお願いします!!人手足りないので!!」

 

ミチル「うん。僕も秋日達の力になろうと思う。

これからよろしく頼むよ。」

 

そのまま書類を秋日に渡し、一度扉の前まで戻る。

 

ミチル「少し、身体の具合を診て貰ってくる。

終わったらこっちにまた来るさ。」

 

ミチルはそのまま外へと出て、扉が閉まるとこう言った。

 

ミチル「今の僕にできることはこれくらいしかない。

最後まで命燃やすつもりで戦うことにするさ。」

 

fin



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デート・ア・リリィ編
第1話:引き裂かれた日常〜精霊と剣士の交わり〜


デート・ア・ライブコラボ編!!
作者、実を言うとデアラ大好きで、コラボストーリー終わったあたりから見始めたんですけど、めちゃくちゃ良かったんで、是非。
推しは時崎狂三さんです。


allvision

 

士道「えーと……牛と豚の合い挽き肉にパン粉に牛乳。玉ねぎは一昨日買った残りがあったからいいとして……他に買い忘れはないかな?」

 

青年、五河士道は買い物に出かけていた。

妹や、仲間となった精霊たちのご飯を作るために買い忘れたものがないかを確認していた。

 

士道「ああ、そうだ。琴里がエビフライを食べたいって言ってたな。確か駅向こうのスーパーで海老が特売してたはずだし、そっちも見ておくか。

ハンバーグにエビフライ……なんだかお子様ランチみたいだな。いっその事ワンプレートにして旗でも立ててみるか?

……まぁ、そこまでしたら子供扱いしすぎだって怒られそうだな。とりあえずは駅向こうまでさっさと──」

 

駅向こうのスーパーまで向かおうとした時、地震が起こる。

 

士道「……な、なんだっ?まさか、空間震──」

 

空間震。

発生原因不明、発生時期不定期、被害規模不確定の爆発、振動、消失、その他諸々の広域振動現象の総称であり、空間の地震と称される突発性広域災害。

ただ、この地震は空間震では無いことに、士道は気づいていた。

 

士道「いや、違う!これは空間震じゃないぞ……っ!?」

 

士道の目の前に、ヒュージが現れる。

 

士道「うわぁぁぁぁっ!?

な、なんなんだこいつは……っ!」

 

突然現れたヒュージに理解が追いつかない士道。

今の彼には戦う力がない。そのため、逃げるしか無かった。

 

士道「ば、バケモノ!?

いや、まずは逃げないと……!」

 

??「シドーっ!!」

 

突然声が聞こえ、少女はヒュージに斬撃を放つ。

 

士道「っ、十香……!」

 

夜刀神十香。識別名『プリンセス』。

士道の前に現れた精霊の少女。名前を持たなかったことから、2人が初めて会った日である4月10日から“十香”と命名される。好物はきなこパン。大食いのため、士道の財布は常に空になるらしい。

 

十香「大丈夫か、シドー!怪我はないか!?」

 

士道「あ、あぁ。なんとかな……。

って、それよりもこいつは一体──」

 

??「生憎だけど、それは分からないわ。」

 

士道「琴里っ!お前も来てくれたのか!」

 

五河琴里、識別名『イフリート』。

士道の義理の妹であり、精霊の少女。

普段はラタトスクという組織の司令官を務めている。

妹モードの時は士道のことはおにーちゃんと呼ぶが、司令官モードの時は呼び捨てになる。(ただし、あくまで二重人格という訳では無いため、動揺するとおにーちゃん呼びになる。)

 

琴里「〈ラタトスク〉で異常な反応を検知して来たのよ……。まさか、こんなモンスターとは思ってなかったけどね。

でも、いきなり襲われるなんてなんかしたの?」

 

士道「俺に聞かれても知らねぇよ!

こっちだって突然のことで──」

 

話をしてると、ヒュージが士道へ再び攻撃を仕掛ける。

それに反応した十香が士道を守る。

 

十香「危ない、シドー!」

 

士道「おわぁぁっ!?」

 

十香は攻撃を防ぎ、つぶやく。

 

十香「くっ、効いていなかったか……!」

 

琴里「十香の〈鏖殺公〉(サンダルフォン)でも倒れないなんて……。霊波反応もないし……一体、何なのかしら。」

 

士道は、2人のとあることに気づく。

 

士道「そ、そういえば……2人とも、その格好はどうしたんだ?精霊の力を使ってるみたいだけど……。」

 

琴里「わからないわ……来る途中に、急に精霊の力が戻ったのよ。もしかしたら、この怪物関連かもしれないわね。」

 

十香「シドーの方は何か異変はないか?頭が痛いとか、お腹が痛いとかは!」

 

士道「俺は大丈夫だけど……って、前、前!来てるぞ!」

 

士道が言うと、ヒュージは攻撃を仕掛けるが、3人は避ける。

 

琴里「そうね。今はこいつを何とかするのが先ねっ!

斬り払え──〈灼爛殲鬼〉(カマエル)ッ!」

 

そのまま灼爛殲鬼の一閃でヒュージを斬り払うも、ダメージを負った様子はなかった。

 

琴里「っ………!?私の〈灼爛殲鬼〉にも耐えるなんて……!」

 

十香「琴里、ここは2人で一緒に攻撃するぞ!」

 

琴里「ええ、頼むわ。十香!2人の火力を合わせれば……っ!」

 

ヒュージが士道のいる方向へと突撃する。

 

士道「なっ!?こ、こっちのほうに!?」

 

十香/琴里「「士道っ………!?」」

 

間に合わないかと思われた時、どこからか銃撃が飛んでくる。

 

??「何やら騒がしいと思ってみれば……ふふ、また何かに巻き込まれていますのね、士道さん。」

 

士道「く、狂三っ!!」

 

時崎狂三、識別名「ナイトメア」。

顔の左半分を隠す長い黒髪の16歳くらいの少女の姿をしている。常にやや慇懃無礼ともいえるお嬢様口調で会話し、感情が昂ぶると「〜ですわ、〜ですわ」のように自分の言葉を繰り返す癖がある。分かっているだけでも1万人以上の人間を手にかけている最悪の精霊。

 

狂三「きひひ、ごきげんよう。このまま見学していても良かったのですが……士道さんの力をこんなくだらないことで失う訳にはいきませんものね。」

 

琴里「くっ……ただでさえ面倒な状況なのに、ここで狂三まで現れるなんて……。でも、今は猫の手でも借りたい状況ね。」

 

そう言っていると、ミドル級ヒュージが次々と現れる。

 

十香「琴里!敵がさらに増えてきたぞ!」

 

琴里「とりあえずは、モンスターたちが街にあふれ出る前に無力化するわ!狂三も手伝ってちょうだい!」

 

狂三「あらあら、面倒ごとに巻き込まれてしまいましたわね。とはいえ、まあいいでしょう。わたくしとみなさんの仲ですもの。」

 

狂三はそう言い、〈刻々帝〉(ザフキエル)の能力、〈八の弾〉(ヘット)を使って分身する。

 

狂三(分身体)「では、わたくしが士道さんをお守りいたしますわね。」

 

狂三「ええ、お任せしますわ。」

 

そこから狂三は銃撃を開始。ヒュージを次々と撃破していく。

 

士道「くそっ……!精霊関係じゃなさそうなのに、なんでまた狙われるんだ……。」

 

そう嘆くと、狂三(分身体)が反応する。

 

狂三(分身体)「くすくす……。それが生まれ持った星なのかもしれませんわね。

さぁ、こちらへ……。」

 

士道「あ、ああ……すまない。」

 

突然、前からいたヒュージが、狂三(分身体)と士道に迫る。

 

狂三「くっ……『わたくし』!そちらに怪物が──」

 

士道「えっ──」

 

十香「シドー、逃げろ!」

 

士道「(そんな……やられる……っ!?)」

 

ヒュージの攻撃が士道に迫る──

 

狂三(分身体)「ぐっ、うっ……!はやく、逃げてくださいまし……。」

 

が、狂三(分身体)が士道を庇って、攻撃を受けてしまう。

 

士道「狂三っ……!?まさか、俺を庇って……。」

 

狂三(分身体)「きひひ……お気になさらず。今のわたくしの役目は……。士道さんを守ることですもの……。」

 

そう言って、狂三(分身体)はひずみへと消える。

 

士道「俺を庇って狂三が、ひずみに……!」

 

狂三「……ここであのわたくしを失うわけにはいきませんわね。わたくしもこの空間へ行きますわ。」

 

そう言って、本体である狂三もひずみへと向かう。

 

士道「って、狂三!?いや、どっちも狂三だけど……。

くそっ、俺のせいなんだ。こうなれば俺も助けに──

うわぁぁぁぁっ!?」

 

士道が通ろうとすると、弾かれてしまう。

 

士道「は、弾かれた?さっき狂三は通れたのに……どうなってるんだ?」

 

十香「シドーっ!?大丈夫か!?」

 

士道「っ…………すまない!十香、琴里!頼みがあるんだ!」

 

十香「な、なんだ、シドーっ?」

 

琴里「……言ってみなさい。」

 

士道「この空間は狂三が通れて、俺が通れなかった!それはつまり、精霊なら通れるんじゃないか?」

 

十香「どうなのだ、琴里?」

 

琴里「……確かに、一理あるわね。今の私たちはどういう訳か精霊の力を取り戻してる。その理由は、このひずみの可能性が高いわ。

狂三が通れて、士道が通れないのもそれなら納得がいく。であれば、私たちが狂三を追いかけることはできるはずよ。」

 

士道「……頼む、2人とも!俺の代わりにあいつを……狂三たちを助けてくれ!」

 

十香「シドー……。」

 

士道「お前たちに頼むのは、違うってわかってる……でも、俺のことを庇って助けてくれたんだ!

俺が通れないから、お前たちに頼むしかない……!無責任かもしれないけど──」

 

十香「何を言う。狂三を助けたいのは私たちも同じだ。」

 

士道「……十香!」

 

琴里「そうね。本体まであっちに行ってしまったもの。このまま放っておくわけにはいかないでしょ?」

 

士道「琴里……ありがとう!帰ってきたら、なんでもいうことを聞いてやるからな!」

 

琴里「あら、そんな安請け合いをしていいのかしら?」

 

士道「……ああ!男に二言は無いからな!俺にできる範囲ならなんでもしてやる!」

 

琴里「なら、期待しておくわ。それじゃあ十香、準備はいい?」

 

十香「うむ、大丈夫だ!」

 

琴里「それじゃあ、行ってくるわね。」

 

十香「行ってくるぞシドー!ハンバーグ、楽しみにしてるからな!」

 

そう言って2人はひずみへと飛び込んで行った。

 

士道「……ああ、とびっきりの奴を作ってやるからな!(無事に帰ってきてくれよ、十香、琴里………狂三)

まずは……もしもし、聞こえるか!〈ラタトスク〉の誰か、聞こえてたら返事を──」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

叶星「みんな、周囲の警戒を。ここから先はいつヒュージが現れるか、わからないわ。」

 

姫歌「了解です、叶星様!ひめかが先行しますね!灯莉と紅巴はひめかの背後を守ってちょうだい。なにかに気づいたらすぐに教えるのよ?」

 

灯莉「はーい、まっかせといてー☆」

 

紅巴「はい!わかりました!」

 

飛鳥「私も、着いていくわ。」

 

聖児「俺も、行きます。」

 

「ああ、頼んだ。」

 

高嶺「もし、何かあれば私と叶星がすぐに対処するわね。」

 

侑利「俺達も控えておく。安心しろ。」

 

賢人「頼むよ、姫歌ちゃん達!」

 

叶星の号令で、俺達は動き始める。

 

叶星「それじゃあ……。グラン・エプレ、ヒュージ討伐任務を開始するわ!」

 

灯莉「おーっ☆」

 

灯莉ちゃんは姫歌ちゃんに話しかけ始める。

 

灯莉「ねえ、定盛、定盛〜。この辺で見つかったヒュージってどんなのだろうね?」

 

姫歌「どんなヒュージかを探りにひめかたちが来たんでしょ。あと、定盛じゃなくてひめひめって呼びなさいよ!」

 

聖児「そんなこと言ってる場合じゃないよ。」

 

紅巴「……なんだかこの森、いつもよりも不穏な感じがしますね。ヒュージがいるから、当然なのかもしれませんけど……。」

 

飛鳥「そうね。確かに何か、嫌な予感がするわ。」

 

灯莉「ぼくはむしろワクワクしてるかなー☆いつもと違う雰囲気だから、見たことのないヒュージが出てきそうだし☆」

 

賢人「そんなこと言って、やらかさないでよ?」

 

高嶺「警戒は緩めずに行きましょう。いつ戦闘になってもいいように──」

 

すると近くで戦闘音が鳴った。

 

「戦闘音!?どっかで他のリリィ達が戦ってるかもしれない!」

 

侑利「すぐに音のした方へ向かおう!」

 

叶星「グラン・エプレ、戦闘体勢……!」

 

そして俺たちは戦闘音が鳴った場所まで急いで向かった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

allvision

 

十香「てやあぁぁぁぁぁっ!!」

 

十香はヒュージを倒し、琴里を心配する。

 

十香「よし、こちらは片付いたぞ。琴里の方は──」

 

琴里「っ、こっちはそう簡単にいきそうもないわ。それに、また増援が来てるわね!」

 

琴里は2体のヒュージを薙ぎ払い、撃破していく。

 

十香「なら、そちらを手伝おう!2人なら、この怪物たちも──」

 

??「危ない!」

 

──────────────────────

飛羽真vision

 

高嶺と叶星がヒュージを撃ち抜いていく。

 

十香「っ………!?」

 

賢人「怪我はない?ここから先は、俺たちに任せて!」

 

十香「……シドー?」

 

賢人「えっ、誰のこと?」

 

「人違い、だと思うぞ。」

 

俺はブレイブドラゴンをドライバーにセットし、火炎剣烈火を引き抜く。

 

『烈火抜刀!』

 

「変身!!」

 

『ブレイブドラゴン!』

 

俺は変身し、ヒュージに向かっていく。

攻撃を受けるも、動じずに進んでいく。

 

「この程度、どうってことねぇ!!」

 

俺は縮地を使って、ヒュージを斬っていく。

 

琴里「怪物たちをあんなにもあっさりと!?あの武器か……?」

 

十香「精霊でもなさそうだ……一体何者なのだ?」

 

叶星「私たちは神庭女子藝術高校所属、グラン・エプレです。ヒュージが出現したと聞いて、増援に来ました。」

 

琴里「ヒュージ……それがこいつらの名前……。」

 

「君ら、知らなかったのか?」

 

ヒュージと戦っていたのにヒュージを知らない……?

それにあの姿と武装は一体なんなんだ……?

 

灯莉「わーっ☆きみたち、すっごい面白いかっこー!ねぇねぇ、それなんのアニメのやつー?」

 

イクサ「りーちゃん!今はそれどころじゃないよ!!」

 

デュランダル「ひとまず、ここは共闘と行きましょう。」

 

紅巴「それで、どこのガーデンに所属されているのでしょうか……?珍しいCHARMですけど、記憶になくて……」

 

紅巴ちゃんの疑問に、はてなマークを浮かべる2人。

CHARMも知らない……?なんなんだろうか、この子達は。

 

十香「ちゃーむ……?」

 

叶星「(彼女たちが手にしている武器……CHARMや聖剣とは違うのかしら?でも、他に武装なんてあったかしら──)」

 

高嶺「叶星、次のヒュージが来たわ!集中しないと!」

 

叶星「そ、そうね!ごめんなさい!」

 

琴里「今度は私たちも協力するわ!いいわよね?」

 

姫歌「オッケー!どこのどなたか知らないけど、アイドルリリィひめひめの実力をみせてあげる!」

 

デュランダル「そう言って、ヘマしないでよ?姫歌。」

 

姫歌「しませんよっ!!」

 

最光「助かる。お互いの利害が一致したな。」

 

カリバー「一気に……片をつける!」

 

十香「うむ!助太刀、感謝する!」

 

灯莉「…………。」

 

紅巴「あ、あの、灯莉ちゃん………?戦闘中によそ見するのは危ないですよ……?」

 

灯莉「──なんだろ?あっちからもっと変な感じが──」

 

「灯莉ちゃん……?」

 

灯莉「……わぁ、すっごく面白そうなのがいるーっ☆」

 

そのまま灯莉ちゃんは何かを見つけた方向へと走っていってしまう。

 

姫歌「あっ、ちょっ、灯莉!?」

 

デュランダル「私が行くわ。」

 

イクサ「今日は珍しく大人しく言うこと聞いてるなって思ってたのに……。」

 

姫歌「こらぁぁぁっ、待ちなさーいっ!」

 

そのまま飛鳥、聖児、姫歌ちゃんの3人は灯莉ちゃんを追いかけて行った。

 

紅巴「ひ、姫歌ちゃんに飛鳥様、聖児さんまで!?か、叶星様!どうしましょうか?」

 

叶星「もう。仕方ないわね。紅巴ちゃん、みんなを追いかけて!ここは私たちに任せてくれていいから!」

 

「4人を頼むよ!紅巴ちゃん!!」

 

紅巴「はっ、はい!任されました!では、行ってきますーっ!」

 

紅巴ちゃんを4人の元へと向かわせ、俺たちは再びヒュージに向き合った。

 

最光「紅巴も向かったな。みんなのことが心配だ。急ごう。」

 

カリバー「それに、あの子たちのことも気になるしね。」

 

琴里「十香、準備はいいかしら?」

 

十香「うむ!〈鏖殺公〉も問題なく使える!」

 

「戦いの中で見極めなきゃな。あの子たちがどういう存在か。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

聖児vision

 

俺たちはりーちゃんを追いつく。

 

「やっと追いついた……。りーちゃん、戦闘中に何してるの──」

 

灯莉「………………ど。」

 

姫歌「え………どうしたのよ?そんな呆気にとられた顔して。そんなに珍しいヒュージが……。」

 

灯莉「ドッペルゲンガーだぁぁ〜☆」

 

姫歌「は………はぁぁぁっ!?」

 

飛鳥「何なのかしら、この銃声。一体どこから……。」

 

少し離れた場所で、同じ姿をした人が互いに銃を向けあっていた。

 

狂三「どういうことですの、わたくし!反逆だなんて──」

 

狂三(分身体)「きひひ。どういうことも何も、わたくしこそが本物ですのよ!この力こそ、その証明ですわっ!」

 

こんなところに、ドレス姿の女の子……?

銃を撃ち合ってる……?

 

灯莉「それにしても……あの子、すっごく変なマギの色をしてるね☆もしかしてマギとは違うのかなー?」

 

飛鳥「マギとは違う……?」

 

姫歌「同じ人間が2人いるぅっ!?」

 

姫歌ちゃんの言葉に、ドレス姿の女の子が反応した。

 

狂三(分身体)「っ…………!?」

 

灯莉「定盛、それはドッペルゲンガーっていうんだって!自分にそっくりなもう1人の自分がいて、うっかり見つけちゃうと死んじゃうんだって☆」

 

姫歌「なるほどー。って、それって物理的な方法でっ!?そうじゃないわよねっ!?」

 

飛鳥「どう考えても違うわね。」

 

「姫歌さん、ナイスツッコミ。」

 

狂三(分身体)「……どうやらお客様がやってきたようですわね。ここは仕切り直しといたしますわね。」

 

狂三「あら、逃げますの?『わたくし』。多少、観客がやってきたくらいですわよ?」

 

狂三(分身体)「ええ、ええ。それだけなら問題ありませんわ。ですが、他の邪魔な精霊さんたちがやってきたら話は別ですわ。」

 

わたくし……?同一人物なのは確かだけど……ドッペルゲンガーってわけじゃ……なさそうだな。

 

狂三「………どうやら、そのくらいの理性はあるようですわね。」

 

狂三(分身体)「きひひ、わたくしこそが本物だと認めさせてさしあげますわ。それでは、ごきげんよう──」

 

そう言って、片方の女の子は消えていった。

 

飛鳥「消えた……!?どうなっているの……!?」

 

灯莉「おお!やっぱりドッペルゲンガーだったんだ!?あれ?でも残ってるならどっちが本物?」

 

すると、紅巴さんが遅れてやってくる。

 

紅巴「皆さん!やっと追いついた……。」

 

姫歌「紅巴!ちょっとこっちは大変なのよ!ドッペルゲンガーが……。」

 

そんなこと言っていたら、ヒュージが現れる。

まずい!あの子に襲いかかってる!!

 

飛鳥「っ!!」

 

オーシャンヒストリー

 

飛鳥「変身!」

 

界時逆回!オーシャンヒストリー!

 

R・E・A・D・Y

 

「変身!」

 

フィ・ス・ト・オ・ン

 

俺は変身し、あの子を守ろうとイクサカリバーを構える。

 

姫歌「ああもう!色々と事件が起こりすぎよ!そこの人、危ないから下がってて!事情は後で聞くから!」

 

狂三「……ええ、わかりましたわ。」

 

デュランダル「さっさと、片付けるわよ!!」

 

灯莉「それじゃー、いっくぞー☆」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

飛羽真vision

 

赤髪の女の子が大きな斧を使ってヒュージを倒した。

俺は変身を解除し聖剣とワンダーライドブックをしまう。

 

琴里「ふぅ……これでここにいたのはおしまいね。」

 

やっぱり……あの武器はマギを帯びてない……でもあれでヒュージを倒すなんて、どうなってんだ……?

 

高嶺「おふたりとも、お疲れ様。色々とお話したいことはあるけども、私たちの後輩を先に追いかけても構わないかしら?」

 

高嶺の問いかけに、赤髪の女の子が返答した。

 

琴里「ええ。構わないわ。実は私たちも探してる人がいるの。むしろ、ついて行ってもいいかしら?」

 

叶星「それはもちろん!ヒュージと戦える人が来てくれるなら心強いわ。」

 

十香「そちらの動きも見事だったぞ!ええと──」

 

少し、紫色っぽい髪をした子が困っていたので、叶星が名乗り始める。

 

叶星「私は今叶星です。神庭のグラン・エプレでリーダーをしています。」

 

高嶺「私は宮川高嶺と申します。叶星と同じ、グラン・エプレに所属しているわ。」

 

「俺は桐ヶ谷飛羽真。2人と同じくグラン・エプレに所属してる。」

 

侑利「俺は兎沢侑利。グラン・エプレ所属の剣士だ。」

 

賢人「同じくグラン・エプレ所属の、桐ヶ谷賢人って言います。よろしくお願いします。」

 

十香「私の名前は夜刀神十香だ!よろしく頼むぞ!」

 

琴里「五河琴里よ、よろしく。」

 

俺たちは互いに名前を教え合う。

 

叶星「十香さんに琴里さんね。それじゃあすぐに──」

 

灯莉「あっ、かなほせんぱーいっ!」

 

姫歌「だ、だから灯莉……。1人で、先に行くんじゃないわよ!」

 

叶星「灯莉ちゃん!?みんなも……。そっちは大丈夫だったの?」

 

灯莉「うん、大丈夫だったよ☆

それに、こっちで面白い人を見つけたんだ☆」

 

侑利「面白い人……?」

 

狂三「あら、それはわたくしのことでして?」

 

十香「狂三!そこにいたのか!」

 

狂三「……あらあら、こんなところで奇遇ですわね。十香さんに琴里さん。」

 

琴里「まったく……こっちはあなたを追って、異世界くんだりまでやってきたっていうのに、呑気なものね。」

 

灯莉「異世界っ!?

もしかして……3人は異世界から来た人ってことなのかなっ!

わぁ、ドッペルゲンガーよりも面白そう☆」

 

姫歌「いやいや、異世界だなんてそんなに冗談みたいな話が……。」

 

琴里「そうよ。十香に私に狂三は全員異世界からやってきたの。」

 

姫歌「え……それ、本当なのっ!?」

 

「やっぱりそうか……ならある程度納得がいくな。」

 

灯莉「わーいっ、異世界からのお客様だなんだー!ようこそいらっしゃいませーっ☆」

 

飛鳥「呑気なこと言ってる場合じゃないわよ?」

 

十香「おお!こちらこそ、よろしくなのだ!」

 

聖児「割と馴染むのが早い……。」

 

琴里「馴染むのが早いわね。あなたたち……。

詳しいことを説明したいのだけど……どこかに、安心して話のできる場所はないかしら?」

 

賢人「ありますよ。

みんな、1回向かおう。」

 

そのまま十香さん達を連れて、俺たちは神庭まで戻ってきた。

 

十香「ここが叶星たちの学び舎か。とても綺麗でいい場所だな!」

 

灯莉「でしょー?とってもいい場所なんだっ☆」

 

琴里「……今更だけど、あなたたちってお人好しね。こんな素性の知れない私たちと話をするだけじゃなくて、まさか本拠地に案内するなんて。」

 

叶星「袖振り合うも多生の縁っていうでしょう?困っているときは、お互い様だもの。」

 

高嶺「それに、一緒に戦った仲ですもの。少なくとも信用はできると思っているわ。」

 

十香「袖振り合うも多生の縁か……。うむ!なんともいい言葉だな!」

 

琴里「そうね。本当に助かるわ。

……ところで、私たちが異世界から来たって情報は誰にも伝えていたいのよね?」

 

「あぁ。あまり広めていい情報じゃないと思ったから内緒にしてる。」

 

琴里「それなのに、私たちの格好に対して周囲があんまり反応してないのが不思議だわ。もっと騒ぎになると思ったのだけども。」

 

十香「む、そういえば確かに……。

私たちの世界だと、もっと大騒ぎになるはずだな。」

 

聖児「りーちゃ──灯莉が一緒だからですね。

この子の友達、変な子多くて。コスプレした子の1人や2人、珍しくないですよ。」

 

灯莉「日頃の行いってヤツなのかな☆

それに、『劇団定盛の愉快な仲間たち』って説明したからね〜☆」

 

飛鳥「何余計なことしてるのよ。」

 

姫歌「はぁぁぁっ!?劇団って何よっ!?アイドルグループって訂正してきなさいよっ!」

 

紅巴「あ、訂正するのはそこなんですね……。」

 

賢人「すみません、うちのメンバーが……。」

 

琴里「大丈夫よ。

本当に変わった子たちね。でも、最初に出会ったのがあなたたちでよかったわ。」

 

叶星「ふふ、そう言って貰えて嬉しいわ。

それで、そちらの方は……。」

 

狂三「……あら、わたくしのことでして?うふふ、でしたらお気になさらず。通りすがりの人畜無害な一般人ですわ。」

 

「……とてもそうには見えないけど。」

 

琴里「……はぁ。狂三に関してもあとで話すわ。ちょっと色々と事情が込み入ってるのよ。」

 

侑利「なるほどな。

じゃあ、寮まで案内しよう。そこなら外に会話が漏れる心配は無いはずだ。」

 

十香「こちらの世界の寮か……。どう違うのか、楽しみだな!」

 

琴里「十香、本来の目的を忘れちゃダメよ。」

 

寮に3人を案内し、話を聞いた。

 

「なるほどな。あなたたちは精霊という存在で人と違う力を持っているのか。」

 

賢人「それで、狂三さんの……分身体?が逃げ出したってことだけど、分身体っていうのは?」

 

狂三「わたくしの力で作り出した、わたくし自身ですわ。

本体であるわたくしよりも、過去の時間のわたくし。それが、ヒュージという怪物に襲われてこの世界に落ちたのが発端ですわ。」

 

灯莉「つまり……どういうこと?」

 

狂三「大雑把にいえば……そうですわね、自分を増やす能力だとでも考えてくださいまし。」

 

高嶺「そして、この世界にやってきた狂三さんの分身体を保護するためにこの世界へ追って来た、と。」

 

狂三「ええ、その通りですわ。本来であれば見つけた分身体をわたくしが回収して、それで終わりのはずでしたの。」

 

姫歌「んん……?よくわかんないんだけど……。」

 

飛鳥「どうして私たちが来た時にその分身体と戦っていたのかしら?

自分で作り出した分身体なのでしょう?」

 

狂三「誰でも時間やきっかけがあれば、考え方や行動も変わりますわよね?それと同じで、わたくし自身でも考えまでは制御できませんの。」

 

聖児「つまり、今分身体の方は狂三さんと喧嘩してるってことですよね?」

 

狂三「……まぁ、その認識で構いませんわ。

とはいえ、わたくしの分身体は力が暴走しているようでしたから、何かしらのきっかけがあったのは確かですわね。」

 

灯莉「あーっ☆そういえば、ぼく見たよ☆くるくるの分身体さんが変な色のマギを纏ってたの!」

 

狂三「くるくる……?それはもしかしてわたくしのことですの?」

 

姫歌「そういえば、最初見た時に変な色って言ってたわね。灯莉、説明してちょうだい。」

 

灯莉「うーん、最初はマギだーって思ったけどちょっと違うみたい?

だって、とーかもことりんもくるくるも全然マギの色が見えないんだよねー。」

 

琴里「ことりんっていうのは私のこと……?まぁいいわ。」

 

十香「むぅ……。私もそういう呼び方が欲しいのだが……。」

 

琴里「……それは後で相談してちょうだい。

でも、その色っていうのは何なのかしら?」

 

紅巴「灯莉ちゃんの個性で、私たちの使う力……。マギというものが色で見えるんです。」

 

灯莉「今のことりんたちは、別に色はないんだけど……。くるくるの分身体は、もわーっとした色が混ざってて、なんだかグワーってしてたんだよね!」

 

「何言ってるか全然わかんないよ、灯莉ちゃん。」

 

灯莉ちゃんの話を聞いて、琴里さんはとある仮説を述べる。

 

琴里「……おそらくだけど、霊力……私たちの持つ力の暴走ね。

どうにも、話を聞く限りそのマギが混じったせいみたいね。」

 

侑利「わかるのか?」

 

賢人「ヒュージに襲われてマギが混じったとなると、負のマギに汚染されてかなり危険な状態のはず。」

 

姫歌「賢人様、今の説明で理解できちゃったんですかっ?」

 

灯莉/飛鳥「「定盛(姫歌)、どんまいっ☆(。)」」

 

姫歌「ぐっ、ぐぬぬぬ〜っ!」

 

琴里「……情報は整理出来たわね。

私たちの世界と個人的に通信しているのだけど、あちらでもある程度は情報はまとまったみたい。ただそれでも、これだけでは確証は得られないわね。

ねぇ、この世界には情報を扱う特殊な組織は無いのかしら?なるべく、高度な技術力を持っているような……。」

 

高嶺「……叶星、それだったらあの人は頼れるんじゃないかしら?」

 

叶星「そうね、高嶺ちゃん。私もちょうどそれを考えてたところ。」

 

叶星「琴里さん、その条件に思い当たる人がいるの──」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

賢人vision

 

僕と叶星、高嶺は狂三さん、琴里さんを連れてスイーツ屋に到着。

 

百由「あ、来た来た。こっちこっち!」

 

叶星「ごめんなさい、お待たせしました!」

 

百由「いいのいいの!久しぶり、叶星さんに高嶺さん、賢人さん!いつぶりかしらね〜?」

 

思い当たる人物、百合ヶ丘女学院2年工廠科所属の真島百由さん。

前の戦いで世話になった人だ。

 

高嶺「本当にお久しぶりね。お元気そうで何よりだわ、百由さん。」

 

「それで、連絡させてもらったんですが、今回の件について協力して貰うことは……。」

 

百由「全然問題ないわ!とっても興味深い話だったもの!

それで、異世界からのお客様はそちらよね?」

 

琴里「初めまして、五河琴里です。」

 

狂三「時崎狂三と申しますわ。」

 

高嶺「あともう1人、夜刀神十香さんという方もいるわ。今回は留守番してもらっているけれど。」

 

百由「ほうほうほう……見た目は可愛らしい女の子たちね!着ているものはアニメの世界から飛び出してきたみたいね!」

 

琴里「それをいうなら、そっちも武装の……CHARMだったかしら?あれを手にしている姿はアニメそのものみたいじゃない。」

 

百由「あははっ、確かに〜。

ああ、そうだ!わたしは、百合ヶ丘女学院2年生、真島百由。よろしくねー。」

 

琴里「よろしく。

叶星たちからは頼りになる専門家だって聞いたわ。だから、頼りにさせてもらっていいかしら?」

 

百由「ええ、オッケーよ。異世界に関しては流石に専門外だけど、技術的な話だったら任せてちょうだい!」

 

琴里「それは心強いわ。

それじゃあ、最初から説明していくわね。」

 

それで、百由さんに無事に話が伝わった。

 

百由「ふむふむ。なるほど、ね。」

 

琴里「私たちの世界の組織……〈ラタトスク〉と連絡は取れるわ。でもさすがに世界を超えた状態だと十全には動けない……だから、こちらの世界で同じだけの技術力を持つあなたへ相談に来たの。」

 

百由「なるほど……わかったわ。それじゃあ、私の方からも今わかっていることを──

ここ最近、都内を中心に正体不明の負のマギが検知されたの。状況も合わせて考えると、おそらく琴里さんたちの世界へ行ったヒュージがそれの原因ね。

推察するに、狂三さんの分身体が負のマギで汚染された可能性は高そうね。違う世界から来た方とはいえ、放っておくのはとても危険だと思うわ。」

 

狂三「……なんとかなりませんの?分身体とはいえ、わたくしがどうにかなってしまうのは、ぞっといたしませんわ。」

 

百由「んー、そうねぇ。方法としては……分身体のマギを浄化することかな?」

 

琴里「それは可能なのかしら?」

 

百由「それに関しては、私に考えがあるのよね〜。乞うご期待ってことで。」

 

琴里「……もしよろしければ、考えについてまた共有してもらえるかしら?私の世界の組織で協力出来ることがるかもしれないわ。」

 

百由「……ほほーう?その〈ラタトスク〉っていうのはどういう組織なのかな?」

 

「なんでも情報を扱う秘密結社だそうです。高度な技術力を持っているらしいです。」

 

琴里「物理的な行き来は難しいけれど、データのやり取りは制限付きで可能だという検証結果が出ているわ。あなたも凄腕のエンジニアだと話は聞いているわ力私たち〈ラタトスク〉とあなたとで協力すれば、浄化をして分身体を回収することが──」

 

百由「良い話だけど、それだけだとダメなのよね〜。」

 

狂三「ダメ……というのは?浄化するだけでは足りませんの?」

 

百由「結局、一時的に時間を伸ばしているだけだからね。大本である汚染源……負のマギで汚染したヒュージを倒すことが一番重要かな。」

 

高嶺「根元からの根絶が必要というわけね。」

 

百由「そういうこと〜♪さて、他に何か質問はあるかな?」

 

叶星「汚染されている分身体さんからの影響は無いのかしら?」

 

百由「んー、実際に確認してないから確かなことは言えないけれど、おそらくマギ汚染と同じなら二次感染はないと思われるわね。」

 

琴里「つまり、こちらが汚染される可能性は考えなくてもいいわけね。」

 

百由「とはいえ、まだ未知数だからねー。少なくとも、異世界からやってきた狂三さんと同じ存在である3人は何かの間違いで汚染される可能性は否定できないわ。」

 

「そのリスクはありますね…。

つまり、狂三さんの分身体に関しては僕たちが行動を起こすべきだということですか?」

 

百由「そうね。少なくともわたし達リリィなら、汚染されたとしてもリリィ同士で浄化はできるから。」

 

琴里「……ありがとう、情報感謝するわ。

それじゃあ、百由に連絡を取る時にはどうすればいいかしら?」

 

百由「わたしの連絡先を渡しておくわ。しばらくは、すぐに反応出来ると思うから、気軽に連絡してねー。」

 

琴里「〈ラタトスク〉から送られてきたデータや情報もすぐに共有するわ。

それじゃあ。期待してるわ、よろしくね。」

 

百由「任されたわ!それじゃあ、わたしはそろそろ失礼するわね!」

 

叶星「今日はありがとうございました。百由さん、よろしくお願いします。」

 

高嶺「私からも、ありがとうございました。

ふふ、また会いましょうね。今度は普通のお茶会で。」

 

百由「楽しみにしてるわ!それじゃあ、準備が出来たらまた連絡するわねー!」

 

琴里「──ありがとう。とてもいい人選だったわ。」

 

「本当に運が良かったです。

普段は遠くにいて忙しくしてる百由さんが偶然捕まったんですから。叶星が近々会う予定があったみたいなんでそのおかげで時間が作れたみたいです。」

 

高嶺「あら、私に内緒で会おうとしてたの?何か隠し事かしら?」

 

あっ、まずい。

 

叶星「そ、そういうわけじゃないわよ!?高嶺ちゃんに隠すつもりはなくて──」

 

高嶺「ふふ、わかってるわ。CHARM関連で解析させて欲しいって話でしょう?以前、百由さんは興味を持っていたものね。」

 

「高嶺、からかわないで。」

 

狂三「仲がよろしいのはけっこうなことですが、まずはこれからの事をお話しませんこと?」

 

琴里「そうね。

そういえば、狂三。ここで確認しておきたいのだけれども、分身体を殺して回収するというのは駄目なのかしら?」

 

「なっ、殺すって……!?」

 

高嶺「あまり愉快ではない話ね。狂三さんとしてはそれは取り得る手段なのかしら?」

 

狂三「そうですわね。それも手ではありますが……。ですがあの分身体は、出来ることなら無傷で回収しておきたいですわね。」

 

琴里「その理由は?」

 

狂三「わたくしの力を相当使った優秀な分身体ですもの。むざむざ失うのは惜しいですわ。」

 

叶星「そちらの詳しい事情は分からないけど、穏やかじゃない方法は反対よ。」

 

高嶺「私もそんな解決方法は反対ね。グラン・エプレの他の子もきっとそう言うわ。」

 

琴里「まったく、ここは本当はお人好しだらけね……。まぁ、協力者としては理想的だけど。」

 

狂三「我儘を言ってしまって申し訳ありません。その代わり、わたくしにできることは任せてくださいまし。」

 

「ありがとう。神庭に戻ってちゃんとみんなに説明しよう。それから今後のことを話しましょう。」

 

……To be continued





次回、「第2話:来訪者との共闘〜精霊とリリィの共同作戦〜」


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