【健康美容】年齢不詳のアドバイザーさんは今日も誰かの悩みを聞く【教えましょう】 (紅蓮 蒼華)
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壱:イチゴ鼻を治したい!!

初めまして、紅蓮 紫炎です。

これを読んで美容健康に興味を持ってくれれば幸いです。

簡単に説明すると、
「ゲスト」
『アドバイザーさん』
※ ←筆者

です。


「…え?なにここ」

 

『ご機嫌よう彷徨えるこぶt…子羊よ』

 

「今豚って言いませんでした?」

 

『なにを言ってるのですか、この見るからに慈愛しか感じられない私がそのようなことを言うはずがありません』

 

「すいませんぶっちゃけると光量半端なくて見えません」

 

『おっと失礼…これでどうでしょうか』

 

「おおよく見える…ほんとだ慈愛の塊だ」

 

『わかってもらえて良かったです』

 

「まさに美人の黄金比…ボンキュッボンのナイスミドルかつロリ身長で銀髪で黒ハイソックスでの

 絶対領域までッ…抱いていいですか」

 

『やめてください、処しますよ』

 

「具体的には」

 

『ファラリスの雄牛』

 

※ 古代ギリシャで使用された黄銅で作られた空洞の雄牛の中に犠牲者を押し込め徐々に焼き殺す装置。雄牛の頭部には内部からのもがき苦しむ声を雄牛の唸り声へ変調する仕組みが施してあった。無駄な趣があるネッ

 

「それってギリシャ神話でポセイドンに雄牛に恋をする呪いを掛けられた王妃がモチーフなんでしたっけ」

 

※その王妃とイケメン雄牛から産まれたのがみんなが知ってる牛頭鬼ミノタウロスだ!

 

『よく知ってますね』

 

「ラノベを愛する現代日本人はギリシャ神話は嗜みなんですよ」

 

※個人の意見です

 

「まぁ受けたくないですけどね。それで、貴方は?」

 

『私の事はアドバイザーと呼んでください』

 

「女神じゃないんだ」

 

『女神様は上司ですね』

 

「お、おう」

 

『リピートアフターミー アドバイザーさん』

 

「あ…アドバイザー…さん」

 

『よろしい』

 

「あ、今更なんですけど、ここどこですか?」

 

『ここは転生の間です』

 

「え?まじかラノベじゃん。あといつ僕は死んだ?」

 

『真に受けないでくださいアドバイザージョークです』

 

「は?」

 

『調子に乗らないでください何故貴方のようなぶt…不器用そうな人をわざわざ選んで転生させようとするんですかその食べることしか考えてなさそうな脳味噌では理解不能ですか』

 

「慈愛設定どこ行きました?」

 

※拷問器具ネタ出た時から無いと思います

 

『聞かなかったことにしなさい』

 

「え」

 

『ここは、夢の間、悩みを抱える人等を招待する場所です」

 

「…はぁ」

 

『貴方がここに来たと言う事は、悩みがあると言う事です。さ、お話しなさい』

 

「テンポ早いな…えっと、ないんですが」

 

『ん?』

 

「言うほどの悩みは持ってないんですよ」

 

『では何故ここに?』

 

「拉致られたからでは?」

 

『ナニカイイマシタカ?』

 

「なにも」

 

『そうですか、にしても困りましたね』

 

「と言いますと」

 

『実はこの空間、招待者ゲストの悩みが解決…納得しないと戻れないんですよ』

 

「あーありますね、〇〇するまで帰れま10みたいなの」

 

『そうなんですよね、誰を招待するのかは女神さまが決めているはずなんですが…。まぁいいでしょう。ぶっちゃけ、ちっちゃくてもいいんで悩み話してってください』

 

「ぶっちゃけましたね」

 

『ぶっちゃけと言いました』

 

「それもそっか。でも悩みですか」

 

『私こう見えても忙しいので早くしてくださいね』

 

「慈愛ってなんだっけ」

 

※なんでしょう

 

『早くしないとドラ〇もんの時間が来るんですよ』

 

「ドラえ〇んより僕を優先して欲しかった」

 

『知りませんよ、何も知らない貴方よりも、全てを知っているド〇えもんを優先します』

 

「謎のドラえも〇への愛が重い」

 

『〇ラえもんのように、どんな惨めで見苦しく浅ましい存在でも手を差し伸べる存在に私はなりたい』

 

「それの〇太くんめっちゃ貶してていいこと言ってるように聞こえませんよ」

 

『そこは宮沢賢治のネタだって突っ込んでください』

 

「ツッコミした事ない人に何要求してるんですか。…はぁ、じゃぁアレにしようかな」

 

『どうぞ』

 

「最近いちご鼻に悩んでまして、何かいいのありますか」

 

※いちご鼻は、鼻の角質が黒ずんでいちごの黒い実の部分のように目立った状態のことです

 

『男性でも悩むんですね』

 

「いやぁ昨今の新型何某ウィルスで人に会う時基本マスクしてますから鼻は隠れるんですけど、

 そうなると外食でマスク外すとき気になり出すんですよね」

 

『はぁはぁなるほど。それで綺麗な鼻で女性掴んでアレの卒業したいと』

 

「実はアドバイザーさんの脳内煩悩ばかりだったりして」

 

『それはどうでもいいでしょう』

 

「否定はしないんだ」

 

『煩いですよ。まぁいちご鼻改善について説明しましょうか』

 

「わぁい」

 

『ではまず初手から話しましょうか。いちご鼻といっても主に二種類のいちご鼻があります』

 

「ふんふん」

 

『一つは角栓ができ、それが黒く見えるパターン。もう一つが、毛穴にシミができるパターンです』

 

「詳しく」

 

『角質というのは肌の表面にある細胞のことで、その角質細胞が一つの層のように集まってるのと角質細胞というのですが、古いのが肌の表面に押し出されるはずの角質が溜まることでくすんだり、角栓ができます。角栓はまぁ古いタンパク質の塊と思ってもらっていいかと』

 

「廃棄物…じゃなくてう〇ちみたいに排出されるはずが滞って便秘になるやつですね」

 

『言い換えなくてよかった筈ですが…。角栓ができると毛穴が広がるので汚れが溜まりやすく、ニキビなどの原因にも繋がります』

 

「生活習慣の乱れがだいたいの原因でしたっけ」

 

※ メイクを落とさないまま寝てしまったり、洗顔だけで済ませてしまったりしてる人も心当たりないでしょうか

 

『そういうことですね。最近映画化もした大人気漫画【呪術廻戦】を観てる方はご存知でしょうか。

交流戦前辺りで釘○野薔薇さんが言った《寝不足か?毛穴開いてんぞ》が本当に好きでして……ではそろそろ角質ケアの方法話しましょうか。まぁ大雑把に言うと、肌を労った洗顔と、ホットタオルで顔を温める事ですね』

 

※余談ですが、毛穴が開いていても開いていなくて身、無闇に触らないほうがいいので悪しからず

 

「肌を労った、と言いますと」

 

『肌はかなりデリケートなので、ゴシゴシと擦ってると肌にダメージが残ります。それにより角質層(肌の一番外側にある層)が剥がれたり、水分が失われる事で肌のバリアが弱まってシワができたり、毛穴にダメージがついて開きっぱなしになったりします。どのくらいデリケートかと言うと、シャワーを浴びるだけでもクるそうですよ』

 

「クソザコじゃないですか」

 

『なので、洗顔はたっぷりの泡で優しく丁寧に、すすぎ残しのないようにしましょう。

35°のお湯を両手ですくって洗い流すのがベターですね。鼻やおでこなど皮脂が多く分泌されやすいTゾーンを先に洗い、次にフェイスライン、最後に頬を洗っていきましょう。そして、朝と夜、1日2回を心がけてください。やらなくてもやり過ぎても肌のトラブルが起きますので注意』

 

※筆者は時間に余裕があるときは朝洗顔してます。

 

「僕結構寝坊しがちなので難しいですね」

 

『眠気覚ましでやってください。ホットタオルで肌を温めるのほうですが、ホットタオルを使うと、熱や蒸気によって毛穴が開きやすくなります。すると、毛穴に詰まった汚れが取り除きやすくなるのです。また、肌を温めることで、血行が促進されて肌の調子が整います』

 

「なんかそういうグッズで寝ながらタイプありましたよね」

 

※保湿を保つ顔パックがいいらしいですよ。

 

『洗顔剤については、泥や黒炭を使ったものが最近ドラッ〇ストアで見かけますので、それもいいかもしれません。黒炭で石鹸タイプもありましたが、通常タイプよりはお手頃な価格だった気がします』

 

「アドバイザーさんめっちゃ現世入り浸ってる」

 

『角栓をごっそり抜くパックがありますが、保湿保つ成分が入ってるという宣伝文句があってもあまりお勧めしません』

 

「というと」

 

『強引に抜くと毛穴周りが腫れて開きやすくなるので』

 

※実際はそこに対して力入れてる商品もあるので一概に危ないというわけじゃナイヨッ

 

「まぁ、そういうのって使用回数が少ないのに高いなってやつが多いですもんね」

 

『そういう悩みの人もいますね。あ、言い忘れてましたが、そういうパックでも、利用後に化粧水などでさらに保湿対策するのならオススメです」

 

「するなら最後まで手を抜くなって事ですね」

 

『そういう事です』

 

「因みにアドバイザーさんはどんなパックを使ってますか?」

 

『卵殻膜です』

 

「商品名がそれですか」

 

『いえ、ただの卵殻膜です』

 

※卵を割った時に殻の内側にピラピラしてるやつだよ!卵かけご飯や料理する人は見た事あるかなッ

 

「手作りだった」

 

『いえ、卵白を除いてそのまま三十分くらい貼り付けてるだけです』

 

「お金がない?」

 

『失礼ですね、卵殻膜成分をつかった美容品は確かに高いですが、予約殺到な人気商品なのでなかなか来ないだけですよ』

 

「どんな成分ですか」

 

『卵から雛が孵るまでの一か月にも満たない期間で百億の細胞を作ると言えば分かりやすいでしょうか』

 

「百億ってヤク〇トですか」

 

※いい奴だと1千億の乳酸菌が入ってます。

 

『食事で摂取しにくいアミノ酸おおよそ二十種類が豊富に含まれていますし、その他にも美容健康に役立つ成分が含まれていますよ』

 

※代表例はコラーゲン。胃酸で溶けるから口から取り込んで体に影響を与えてくれるのかみたいな話はありましたね。

 

「でもたしか、アミノ酸て言っても動物ごとで違うって話ありませんでしたっけ」

 

『人の肌と近い組成なので親和性は高いそうですよ』

 

「あーなるほ」

 

『卵殻膜パックは小さいので、シミや角質が気になるところに貼りましょう。

時間が経つと卵殻膜の水分がなくなってパリパリになるので、そうなったら剥がしましょう。

貼り付けた部分は剥がすと周囲と比べて脂がないのかテカリがないので、すぐ化粧水で保湿をしましょう』

 

「了解です」

 

『…おや、そろそろ終わるそうですね』

 

「悩み解決しましたからね。治ってないけど』

 

『何事もすぐ効果あるものには副作用や欠点があるので、気長にやりましょうね』

 

「はい、ありがとうございました…あ、そだアドバイザーさん」

 

『なんでしょう』

 

「記念にアドバイザーさんのたわわな果実を揉ませてもらっても」

 

『肌に悩んでるそうなので、一度その皮を剥いてあげましょう』




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弍:コミュニケーション能力を鍛えよう!

 

「…?…!?」

 

『こんばんは』

 

「ッ!?」

 

『驚かせましたか?すみません。私はアドバイザー、あなたの悩みを解決するために現われました』

 

「………」

 

『あー、そうですよね、初対面でそう言われても疑いますよね。大丈夫です。それが普通ですよ』

 

「…?」

 

『…?あーいえ、すいません黄昏ちゃって。前回あなたと同じようにここに来た方はすぐセクハラ発言をしてきたので』

 

「…」

 

『ええっと…すいません。勝手に舞い上がってましたかね?舞い上がってるつもりないんですけど、温度差が激しいというか』

 

「……」

 

『うぅむ…今回もまた難しいゲストさんが来ましたね』

 

※この仕事始めて2回目です

 

『すいません。できれば貴方とコミュニケーションをしたので…何でもいいから話してもらえるとー、その、

助かるといいますか…』

 

「…ハァ」

 

『おっと最初の一言はため息だった』

 

「…!?(フルフル)」

 

『あ、大丈夫ですよ怒ってない怒ってない』

 

「…(ズーン)」

 

『うーん、喋るのが難しいのでしょうか…。じゃぁちょっと、あなたの悩みを強く思い浮かべてください』

 

「…?」

 

『私実はこう見えて、女神様が上司にいるのでこの空間内なら意外と何でもできます。例えば、そう、思ったことを文字にして照射するとか』

 

「…!」

 

『えぇえぇ、凄いでしょう。なので、強く念じてください。あなたの悩みは?』

 

「………ッ」

 

( いい子になりたいッ )

 

『いや可愛いかよ』

 

「るせぇ合法ロリ」

 

『んなっ』

 

「…あっ」

 

『……』

 

「…えっと」

 

『あー、大丈夫ですよ怒ってない怒ってない(嘘)』

 

「……」

 

『スーハー…うんもう大丈夫。なんとなく分かったので、その悩みの理由。だから喋って大丈夫ですよ』

 

「…すまん」

 

『いえいえ、恐らくですが、どうしても口が悪くなってしまうんですよね』

 

「…そうだ」

 

『そうですねぇ…一概にどういうのが効果的だと実践して見たことは?』

 

「あー…うち、情報端末持ってねぇんで、唯一対等な存在のダチ公…モブ男に聞いてみたんだよ」

 

『なんで言い換えたらモブ男になるんですか』

 

「ん?あー、ほれ、こんな顔なんだけど」

 

『なんでさりげなくここの権限使いこなしてるんですか…本当だモブ顔だ』

 

※モブだなって思っても本人には言わないようにしましょう

 

「んで、そのモブ男にどうすりゃモテるのかって聞いたんだよ」

 

『いい子になりたいから急に俗っぽい欲望になった』

 

「うんにゃ、最初は俺もモブ男にいい子になりたいんだけどどうすりゃいいって聞いたんだよ」

 

『それでどうしてそうなる』

 

「バカだなぁテメェは。いい子ってのはな、相手がこうあって欲しいという期待に答えられるヤツだぜ?

そんなの息苦しいだろうし、そんなの続いたらもう病気になるぜ?実際そんな病気あるらしいがな、ガハハ!だって」

 

『まって今君何歳?』

 

「あ?15…高一だな」

 

『ですよね、なんかそのモブ君の口調が年季の入ったおじさんぽかったので』

 

「あー、おっさんだな」

 

『え?』

 

「俺、この口調はちっちぇえ頃からでよ、まぁ喧嘩売ってるように聞こえちまうんだよ」

 

『え、ええ』

 

「そんでしょっちゅう喧嘩してたらそこら一帯の不良野郎どもの若頭になっちまって」

 

『なにその経歴』

 

「それが小学5年からで、中学時代はなんかめんどくさくなったんで不良狩りしてたんだよ」

 

『なにがめんどくさかったんですかねぇ…』

 

「毎回学校の行きと帰りに襲われてるんで、そこらの野郎もうこっちからしばこうやって」

 

『脳筋解決法』

 

「んでなんかいつのまにかガチヤクザのカシラ部屋前にいたんでカチコミしたんだけど」

 

『いつのまにか』

 

「そのカシラとまぁ痛み分けしてな、それで気に入って貰ったのかそこの若頭になっちまった」

 

『どんな世界線でしょうか』

 

「んでも俺ぁ、普通に学校生活を謳歌したいんで、そこの不良どもの面倒をそのモブ男にやって貰ってるのよ」

 

『ヤクザのカシラがモブ男だった…あと君なんで無自覚無双系小説の主人公やってるの』

 

「しらねぇよ。んでそのモブ男にどう言う事だって聞いたんだが…忘れちまった」

 

『ふんふん。確かに最近はそう言うのが病気と診断されてますよ』

 

「どんなだ?」

 

『いい子症候群 と言います』

 

「可愛い名前っていうか、まんまというか」

 

『でも現実はそう可愛らしい症状じゃないですね。そもこれは現代日本の社会問題と言ってもいいのだとか』

 

「他人から聞いたみたいな話だな」

 

『専門ではないですからね、上司からそんな話を聞いたことがあります』

 

「有能な上司だこって。んで、なんで日本限定なんだ?」

 

『日本人は他国に比べて空気を読むことに特化していますが、それがこの病気が起こしているからんですね』

 

「は?なんで空気読むことが悪いことみたいに言ってるんだ?俺はこの口調だから空気読めねぇみてぇに扱われて誰も近づかねえんだぞ」

 

『悪いとは言ってませんよ?ですが、空気が読める人しかいないっていうことは、決断が出来るリーダーがいないと言うことです』

 

「…ほう?」

 

『 「人の顔色を伺ってしまう」「自分よりも人が喜ぶことを優先してしまう」「自分らしく生きられない」「自分らしさがわからない」「自分の選択に自信が持てず、優柔不断になってしまう」「自分の意思がわからない」「自分の気持ちが表現できない」 これが主ないい子症候群の症状ですが、どう思いますか』

 

「なるほどな、確かに空気は読めそうだが自主性はねぇな」

 

『そういうことですね。まぁ、今回はあなたがそれに該当しないのでいいでしょう。それで、結局はなにも出来なかった感じですかね』

 

「いや…まぁ、礼儀を学んだ方がいいのかなと茶道のワビサビをやってみたんだが効果なかったんで、そうとも言えるな」

 

『うんそれはジャンルが違う気がします』

 

「あとは特にしてねえな」

 

『あー、なるほど、つまりゼロからですか』

 

「そーかも知れねぇ」

 

『ではまずすぐ出来るとこから話しましょう』

 

「おー」

 

『といっても、いい子になりたいっていうのはモブ君の言う通り危ない結果に繋がるので、人間関係の作り方を伝授しましょうか』

 

「それでいいぜ」

 

『心がけることはまず相手の話をしっかり聴いて、それを理解して、尊重することです。 相手の話に耳を傾けることで、相手は「私を受け止めてくれている」と感じてもらうことができ、信頼度や好感度をあげることができます』

 

「なるほどな、話を聞かずに突っ走るやつにゃ誰もついていかねぇからな」

 

『そういうのも確かにあるますね。実際最・低・限・ここまでやれば効果はあるのですが、せっかくここにきてくれたので、円滑なコミュニケーションを取るためのトレーニングをしましょう』

 

「さすがだな」

 

『私が思うに

「声の質を向上する」

「わかりやすい言葉で意味明瞭に話す 」

「相手の話を最後まで聞いてから話す 」

「言葉以外の態度にも気を配っている 」

「相手のことを否定しない 」

「相手の反応を見ながら話す」の六つですね』

 

「詳細求める」

 

『声の質っていうには、聞き取るには十分な声量で、なおかつ明るいトーンで話すことです』

 

「なるほどな。最後までってのは?」

 

『自分から早く話したくて、相手の話を最後まで聞かない人がいますが、これは人に好かれる話し方ではありません。まず相手が話し終わるまで聞いてから、自分の話をするというのは最低限のマナーですが、なかなかできない人が多いのが現実ですね。相手が言いたいことを言い尽くしてからこちらが話したほうが相手はしっかり聞いてくれます』

 

「なるほどなあ。んじゃ否定しないは?」

 

『誰でも自分の意見を否定されたらいい気持ちはしないものです。話すときに「でも」というクセのある人は気をつけたほうがいいですね。この言葉を聞いただけで人は否定されたと思ってしまいます。人に好かれる話し方をしたかったら「そうだね」と肯定の言葉で相手の意見をいったん受け止めてから自分の話をするようにするといいでしょう』

 

「なるほどな、否定ばっかしてたら話が平行線だし、気に食わなく感じるよな」

 

『そういう事ですね。相手の反応を見ながら話すというのは、恐らく学校の総合か道徳でやったと思いますが、相手が理解できていると確認してから話をしていくと、話し手も聞き手も理解が深まり意思疎通もできて満足度が高くなります。そして、自分のことを見てくれてるというのは存外心地がいいものですからね』

 

「そういうもんか」

 

『そういうものですね…おっと、そろそろお時間のようですね』

 

「もうなのか?」

 

『実はここ、見えないですが同じ悩みを抱える人も見るんですが、話が長かったりやる事が多いとやる気を損なったりして意味がないんですよね。なので出来うる限り早く分かりやすくがモットーなんですよ』

 

「世知辛いもんだなぁどこの世の中も…おっと、体が消え始めた」

 

『お時間ですからね』

 

「ゆっくり出来ないもんだな」

 

『また悩みが起きればいずれここに来れますでしょう。そのとこにお茶でも』

 

「そりゃぁいい。あとが楽しくなったな」

 

『おあとがよろしいようでってヤツですかね』

 

「おっと嬢ちゃん、そりゃ使い方が違うぜ。おあとがよろしいようでってのは、場違いだから退散するって意味さ」

 

『じょ、嬢ちゃん…まぁいいでしょう。次に来る時はアドバイザーさんと呼んでくださいね』

 

「悪かったな、んじゃまた…あ」

 

『どうしましたか』

 

「俺の口の悪さはどうすりゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『あ』」

 




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参:二重マブタに俺はなる!

 

「見覚えあるぞここ」

 

『いらっしゃいませ、私は…ってなんでまた来たんですか』

 

※第一話の苺鼻の少年です

 

「なんでってまた拉致られたからでは?それはそうと毎晩夢にアドバイザーさんの巨峰が出てくるんですけどどうしてくれるんですか、揉ませてください」

 

『近づかないでください』

 

「おっと身体がめっちゃ重くなった」

 

『貴方に対する重力のみを五十倍にしました。なんで人の形を崩さないんですか』

 

「アドバイザーさん貴方試合設定どうしたんですか」

 

『変質者に見せる慈愛などありませんが』

 

※仰る通り

 

「変質者とは失礼な、露出狂や出会い厨とかと違って服装を見てるだけでも興奮するだけですよ」

 

『犯罪者予備軍ですか?』

 

※仰る通り

 

「それにしても何もないですよねここ、真っ白すぎません?」

 

『そうですか?仕事部屋の様な部屋なので別段気にしたことがないんですが』

 

「でもほら、なにか装飾品があったりするだけでここに来る人の心持ちは変わりやすかったりしませんか」

 

『それもそうですね、では、これなんかどうでしょうか』

 

「指パッチンで部屋が変わった…てなんで拷問器具だらけなんですか」

 

『趣味ですが』

 

「慈愛の塊と言ってたあの時のアドバイザーさんを一回殴った方が良いのでは?」

 

※仰る通り

 

『でもほら、あなたってドMの気質があるそうなので、これされたらどうなんだろうなって興奮しませんか?』

 

「命に別状なければ興奮するってマゾですよね」

 

『違うんですか?』

 

「違うと思いたい」

 

『でもほら、貴方の言ってた最近のラノベにはアイアンメイデンやら爪剥ぎやら、色んな拷問器具が登場してるので、好きなのかなと』

 

「アイアンメイデンって実際使用されてたのか謎のやつじゃなかったっけ」

 

※諸説ありますが、有名な話ですと《血の伯爵夫人》の異名を持つ、吸血鬼の起源とも言われたエリザベート バートリが発明したとか、異能バトルが好きな方は、最近アニメ化もあって知名度を上げる【終末のワルキューレ】の作者さまが手掛けている【魔女大戦】で知ってるかな?

 

「まぁ、見てる分には好きですけど、受けたくないですよ」

 

『嫌よ嫌よも?』

 

「好きのうちじゃないんですね」

 

『そのまま好きって言ってくれれば早速苦悩のナシを使おうとしたのに』

 

※苦悩のナシは持ち手部分のネジを回すと、ナシに模した本体部分が花の様に開いていきます。

 これによって肛門や口、女性器といった穴を内部から拡張して破壊します。中にはトゲなどがあった物も 

 存在するとか。携帯しやすく、拷問者からは愛用されていたとか

 

「いや、ここまで詳しく説明されても」

 

※それな

 

「まぁ、アドバイザーさんが拷問器具を実践してみたいのは良くわかりました。アドバイザーって何だっけ」

 

『まぁいいでしょう、今夜は寝かせませんから』

 

「言われてみたいセリフTOP3にあるヤツだけど意味絶対違う」

 

『ナニを連想したんでしょうか』

 

「その発言に悪意を感じる…ていうかそもそもこれを見て心安らいだり出来ませんよ。落ち着くっていうのはこういうものです」

 

『勝手にこの部屋の管理者権限利用しないでください。しかも竹内○真の裸体ポスターだらけじゃないですか』

 

「いやですか?」

 

『最高です』

 

※ごめんなさい

 

『では、そろそろお仕事の方に行きましょうか』

 

「あ、やるんですね」

 

『今回はちゃんと聞きたい事はありますよね?』

 

「ええ、実は僕、二重マブタが欲しくて」

 

『苺鼻はどうしたんですか』

 

「保湿さえ気にすれば問題ないのでは」

 

『まぁ究極はそうかもですね』

 

「それで、整形かなって思ったんですけど、高いじゃないですか、病気で困ってるわけでもないのに大金使うのに気が引けちゃって」

 

『了解しました。では、二重マブタに対するアドバイスを始めましょう』

 

「おー」

 

『二重マブタといっても、末広型二重、幅の広い平行型二重、幅の狭い平行型二重の3種類に大きく分類されているそうです』

 

「又聞きですか」

 

『二重マブタに困ったことがないので、毎朝二重ノリをつけてる上司めがみさまから色々聞いたのを紹介します』

 

「絶対女神さまのその様子に失笑してませんか?」

 

『よくお分かりで』

 

「慈愛って知っていますか?」

 

『では、あとはどうぞご自分でお調べになってください。数多あるサイトや書籍で調べ尽くして結局ほとんど無駄に終わるのが目に見えますが』

 

「わぁいアドバイザーさんって実は地母神だったり?」

 

『お世辞にしてはギリギリ及第点としましょう』

 

「ちなみにオススメの二重は?」

 

『末広型ですね。日本人に最も似合うとされている二重の形なのですが、

目頭近くの二重のラインが蒙古ひだの中に収まり、目尻に向かうにつれて二重の幅が広くなる点が特徴です。ナチュラルで好印象を与えられますよ』

 

「蒙古ひだって?」

 

『上まぶたの内側から目頭にかけて覆いかぶさっている皮膚ですね。東洋人モンゴロイドに多く見られるのが名前の由来ですね』

 

「ほぉほぉ」

 

「脱線しますが、蒙古ひだのメリットとしては、

 

優しい印象の目元

目頭の皮膚が分厚いのでクマが出来づらい

目にしわやたるみが出来にくい

 

といいことの様に思えますが、蒙古襞のデメリットはもちろんあり、

 

目と目の間が離れて見える

目が小さく見える

平行型の二重になりにくい

 

となっています。今回は二重マブタが欲しい話なので蒙古ひだについて説明が欲しければ誰かがアンケートをくださることを期待して』

 

「アンケートやってるんですね」

 

『中々集まらないので自ら探さないといけないと上司が嘆いていました』

 

「手伝おうとは思わないので?」

 

『苦しんでる上司の顔って唆るんですよね』

 

「犬畜生かなんかですか」

 

『さて、つづきですね、他に二種類の二重マブタがありましたが、場合によっては切開といった手術が必要なこともあるので、特段なんでもいいから二重にしたい人は末広型でいいかと』

 

※ 幅の広い平行型二重、幅の狭い平行型二重にも違った良いところがあるので、どれがいいか真剣に考える場合は医師と相談しましょう

 

「了解です」

 

『因みにですが、手術といっても幅広く種類があるので、考えてる方は医師に相談したほうが分かりやすそうですね』

 

「個人的には手術に頼りたくないです」

 

『との事なので、セルフでできる二重術をご紹介』

 

「わぁい」

 

『といっても、本当の二重マブタを手に入れるのは至難なので、できれば数万〜の貯金をして手術がはやいですよ。では、セルフでできる二重術は、

 

・二重矯正糸やつまようじ、ヘアピンなどで可能な限り二重の癖付けを行う

 

・アイプチやアイテープを用い二重にしておく

 

・夜はナイトアイボーデなどの二重の癖付け剤を使う

 

・ダイエットしたり、マッサージしたり脂肪を減らして瞼をできるだけ薄くする

 

・目をぱちぱち、強くまばたきするなど眼輪筋を鍛える

 

この五つに絞りましょう。一応結構な種類があるので絞らせてもらいます。』

 

「了解です」

 

『ある程度の金銭は許容範囲であれば、ナイトアイボーデがオススメかと』

 

「なにそれ」

 

『ナイトアイボーテは、寝る前に塗ることで理想の二重を目指せる夜用二重美容液です。なぜオススメかというと、睡眠時は成長ホルモンが分泌されることによって修復機能が働くので、二重癖が元に戻るからですね。

ナイトアイボーデを利用すれば、二重マブタまでの道のりが大幅に時短されます』

 

「なるほど〜」

 

『もちろんそれだけに留まらず、目の周囲の筋肉をほぐしたりするのも大切ですよ。目の周りの皮下脂肪が分厚い事で二重になれないのもありますからね』

 

「めっっちゃいいじゃないですか」

 

『ですが、やりすぎはマブタの皮膚が伸びてしまい逆に狭まる事もあるので、そこも気にしましょう』

 

「そういう意味でも、手術なんですね」

 

『そういう事です』

 

「ちなみに、マッサージとかで気をつけないといけないことは?」

 

『もちろん肌を傷つけない事です。マブタを切れば二重になると勘違いしてカッターで切りつけたりする人もいますが、切ればいいだけなら手術入りません。ちゃんとした専門技術があるのです。他にも目をこすると二重になる人もいますが、こすると茶クマができる原因に繋がるので、基本は無闇に触らない事です。ほぐす様に、優しくやるとしても遣り過ぎてしまえば本末転倒なので注意』

 

「自分で切るって思い切ったことしますね」

 

『その結果凸した傷痕で二重によりなりにくかったりします。最悪失明の可能性があるので、絶対にしないでください』

 

「拷問好きのアドバイザーさんが言ってるので、絶対にしません」

 

『ちょっと違いませんかねそれ』

 

「他に注意点はありますか?」

 

『うーん、特にないですかね、強いて言うなら、眉元の筋肉を無闇に上げ下げしたりしてるとデコのシワができるくらい?』

 

「重要じゃないですか」

 

『前髪で隠せるから問題なし』

 

「応急処置ですらない、、、て、終わりのエフェクトが」

 

『言い忘れるところでしたが、数日数十日でできるのはかなり難しいです。出来たら儲け物ぐらいに考えて、長期的に取り組んでください』

 

「何事も首を長くして待たないとですね。今回もありがとうございます。」

 

『いえいえ、これもお仕事ですので』

 

「なにかお礼ができるといいんですがね…そうだ、女性のダイナマイトなマシュマロってマッサージされるとより大きくなるそうなので、やってあげましょう」

 

『とある極東の国にある拷問の文献を読んで思いついたものがあるので、被験者になってもらいましょう』

 

「え(ガチャ)」

 

『大丈夫、時間は数十分延長したので思い切り感じれますよ。良かったですね』

 

「ま……股ね?」

 

 

 

 

ガチャゴンッ




最後まで読んでいただきありがとうございました。

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今回ちょろっと話した【魔女大戦】【終末のワルキューレ】、愛読してる方も是非


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