龍帝と呼ばれる男 (紅蓮 蒼華)
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高専への誘い

 

「…あ〜……だるっ」

 

 

こつ かちゃ こつ かちゃ………

 

 

炎天下な気温が続く中、ただの足音にしては違和感のある音を立てて、少年は太陽で熱されたコンクリートの上を歩く。

 

「あちぃ…だりぃ」

 

度々「だるい」を口癖のように声に出す少年はいかにもといった学生服を着ている。

白くシワのついた半袖のワイシャツに夏用の薄い黒ズボン、これだけ聞けばただの学生だと思うだろう。

 

だが、この少年はそこらの有象無象(めっちゃ失礼)とは違っていた。

 

「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…………」

「ドドドドドドココココイイイイショニカエリマショショショショショ…………」

 

「え、だるっ」

 

少年の目には二体の怪物が見えていた。

一体は腐ったような紫色のトマトに人の顔を貼り付けたようなナニカ。

もう一体はクリオネが人間サイズにまで大きくなって、両腕が人間の、一つしかないはずの肘が三つのなってるナニカ。

 

今どきのUMAの本に載ってるような得体の知れぬ異物に対し、少年が放った言葉はやはりその言葉だった。

 

「んー……遊びたいのはよくわかんだけど…ごめんな、今日はご機嫌じゃねぇんだわ」

 

そう少年が声に出すが、お構いなしと二体の怪物が焦点の合わないような目つきで少年へと襲いかかる。

怪物の開ききった口元からは大量のヨダレのような液体が垂れており、少年をどのように見ているのかが分かる。

 

「…はぁ、やっぱ俺の言ってること認識できてねぇのかな。犬猫よりでかいくせに脳味噌クソザコとかただのデコイだろうに」

 

 

ーーーー桜花ーーーー

 

ズボンのポケットに突っ込んでいた右腕を持ち上げ、その掌をその怪物に向けながら、誰かの名前を呟く。

すると、少年のその掌の手前に一つの火の玉が出てきた。

 

「…チビブレス」

 

その瞬間、その火の玉から怪物に向かって紅い炎が放たれる。

それはあたかも、ドラゴンのブレスを再現しているかのように。

 

紅い炎が迸ったあとには、あの二体の怪物はただの哀れな炭となっていた。

 

「あー、マズったかな、ただでさえあちぃのに余計暑くなってる気がする……今日はハーゲンでも買おうかね?」

 

火の玉を出していた右腕を再びズボンに仕舞い、再び少年は歩き出した。

 

それは、先程の歩きよりも幾分か早かった。少年は早くハーゲンが食べたかったのだ。

 

しかし、その歩みは、数十歩で終わってしまった。

 

なぜならその先に、不審者らしき男が立っていたから。

 

真夏の炎天下なのに長袖長ズボンで全身黒の服を着ている。それだけで不審者の匂いがするのに、白い目隠しの布を巻いている。

 

(えーだる)

 

目線は白い布で詳しくは分からないが、少なくとも顔は、その少年の方に向いていた。

 

「こんにちは!もしかしてここらの地域の呪霊を祓っていたのは君かな?」

 

 

「…あんた誰?」

 

「東京都立呪術高等専門学校の一年担当五条悟!ここらの地域が急に呪霊発生が減ったって窓がいうからちょっとあそ…調査に来たんだ」

 

(胡散臭)

 

おそらく五条と名乗る男は強いんだろうなっていうのは肌から感じているし、目隠しで確信できないがイケメンだろうなとも少年は思っている。さらに言えば高身長でスタイルもいい。殺してもいいですか?と恐らくこの男を目にした男性諸君はそう思うのではないだろうか(ただし、雰囲気は超絶胡散臭い)

 

「…もしかしてっすけど、あの気色悪いUMAがあんたの言う呪霊すか」

 

「正解!いやぁ理解が早くて助かるよ」

 

「は?」

 

気がついたらその男は少年の後ろに立っていた。

 

「……すんません、今めっちゃご機嫌じゃないんで言いたいこと簡潔にしてくれませんか」

 

動揺したのが気に食わない少年は、仏頂面で五条に言い放つ(そも少年は早くハーゲンが食べたいのであって決して不審なイケメンと炎天下の路上で会話を楽しむ余裕など持ち合わせていない)

 

しかし五条は、その少年の態度に一切反応せずに言い放つ。

 

「オッケー!実は僕もまだるっこしいの苦手だからそういうの超助かる。

 君さ、ウチ来ない?因みに拒否権はないと思ってくれていいよ」

 

ウチというのは多分、自己紹介の時に名乗った高校の事だろう。

自分の力の正体を知る為にも入る価値はあるのかもしれない。

 

 

 ……知れないが、大事な事が一つある。

 

 

「そこ入ったら、将来お金稼げる?」

 

「大丈夫!呪術師って結構お金稼げるから!」

 

そう言いながら五条は白い布を少し持ち上げて片目を晒す。(イケメン確実)

 

「…うんうん、呪力量は僕より多いのかな?でも万が一暴走しても僕が抑えられるから大丈夫だね!

 ついでに言うけど、その力バンバン使ってもらうよ!」

 

なにか五条から自慢が出ているが、少年は気付いていない。何せあまり人と話すことがないから、そう言う機敏には疎いのだ(悲しいヤツ)

 

 

「なら、手続きとか親の説得をそっちに丸投げして良いなら入る。」

 

「いいよー!(伊地知に丸投げしーよっと)

 因みにだけど、君何歳?」

 

「…16ですけど?」

 

「…え?まじ!?すげー見えない!!」

 

「勧誘しながら喧嘩売るっていい度胸じゃないすか?」

 

「えーだってこのしんty『ア”?』…やだーお兄さん傷ついちゃう!」

 

「やだ、余計絡みたくなくなったんすけど」

 

 

「そういえば名前何て言うの?」

 

「今すぐアンタを焼肉の隅っこにくっついてる炭に変えても…あー、そういや言ってなかったすね」

 

 そう言うと、少年はポケットに突っ込んでいた右腕を取り出し、五条に向かって伸ばす。

ただ、これは攻撃を向ける為ではない。

 

「龍史 渉」

 

それは

 

「よろしく」

 

握手の為だった。

 




余談ですが、これ以上五条センセの茶化しにつきあくのは怠い越して死んじゃうと判断して突っ込むのは辞めてます(賢明だな



最後まで読んでいただきありがとうございました。

宜しければ高評価&応援をよろしくお願いします。

とある知り合いに読んで頂いたのですが、お前らしい書き方やとお褒め(?)のお言葉を頂きました。
そんなに他作と違いますかね?


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入学前

 五条先生と遭遇した翌日、伊知地と名乗る呪術高専の関係者が家にやって来た(なぜもう先生呼びかだと?ハーゲン箱買いしてくれたからだよまじ神様イケメン死ね思ってごめんなさい)。

 

 冴えない…ブラック企業かなんかに揉まれて疲労困憊そうなサラリーマンという第一印象のせいか、両親は詐欺師かそれに類する人という認識から可哀想な人に変わっていた(ドンマイ)。

 

 そんな彼は俺と両親に、高専についての先に呪術や呪いについて語った。

 

一に曰く、恨みや後悔、恥辱など、人間の身体から流れた負の感情が具現し意思をもった異形の存在。

呪いであるため(一部を除き)コミュニケーションは不可能で、総じて人間を容赦なく殺しに来る。

 

二に曰く、日本国内での怪死者・行方不明者は年平均1万人を超えており、その殆どが呪霊による被害とされている。

 

三に曰く、学校や病院のような大勢の思い出に残る場所は負の感情の受け皿となり、呪霊が発生しやすい。

 

そして、

 

「呪力のない一般人には見ること・触れることも出来ない。そのため呪霊を視認し呪術を使う才能を持つ呪術師が呪霊を祓うために飛び回っている……こういうことですか?」

 

「ええ、概ねそれで大丈夫だとおもいます。そして、その呪術師を育てるための機関が、私が所属している高専になっています」

 

 ここまでの説明を受け、尚且つ俺にその才能があると言われた両親、さぞ詐欺でも受けているのではと思っているだろうと思ったが、親父が「やはりか…」と俺たち全員にギリギリ聞こえるくらいの声を絞り出したかのように出してしきりに頷いており、母親に至っては「よかったじゃない、あんたにゃ一片たりとも才能のさの字もないとばかり思ってたんだから」とストレートに息子を傷つける発言を笑顔でする始末(ぜってぇ親父は知ったかぶりだろ)。

 

 まあ、お陰で俺の呪術高専行きは上手く言った(俺の尊厳を引き換えに)。

余談だが、学費は無料で寮完備、それとお給料くれるらしいやったね(泣)。

 

「で、では此方にサインをお願いします(ここまで円滑なのは久しぶりですね)。

 寮の手配が出来次第、入寮となるので宜しくお願いします。

 渉くんは八月からの入学(転校)なので五条さんが呪術に関することについて教わってもらいますね」

 

 はい五条先生と2人きりとか人生勝ち組(イケメン死ねと思ってた人?ダレソレボクワカンナイ)!!

 

 数日が経ち、入学予定の高校への入学辞退やら荷物の準備をしていると、入寮の準備が出来たと連絡があった。迎えが来るとの事で待っているとインターホンが鳴り、玄関を開けると五条先生がいた。

 

「やっほー。僕がわざわざお迎えに来たよ。

 んじゃー荷物は伊地知に任せて乗って乗って。

 僕はちょっと君の両親に挨拶してくるから。」

 

 そう言うと荷物をさっと奪われ、恐らく運転をしてる伊地知さんに投げ渡したと思ったら勝手に家に入っていった。(社会人としてそれどうなんだろ)

 

「はは…五条さんはマイペースですので」

 

「すんませんマイペースってオブラートに包みきれてないですよ」

 

あれ絶対我を通すタイプだ。しんどっ(掌クルックル)。

 

 そうして車内で伊知地さん(苦労人なのが伝わったので好物そうな羊羹買ったりして労ろうと思う)と話してると、両親を伴って五条先生が現れた。高専に行ったらしばらく顔出しできないらしいから申し訳ないなという気持ちがあったが、母親の五条先生を見る目つきを見て失せた……親父可哀そうって言う気持ちが現れるとは、数瞬前の俺は信じられなかっただろう(ガチ)

 

 「さっ時間は有限だしさっさと行こっか。伊知地出して!」

 

 そう言うとすぐ様五条先生は助手席に乗る…いやダッシュボードに足乗せるって何様なんだろう。あと足長いとやっぱそういうの似合うんだへーよしぶち殺す(情緒不安定)

 そう殺意を滾らせてると不意に五条先生が俺に顔を向ける…ナンデモナイデス(ヘタレ)

 

「取り敢えず今後の予定だけど、基本的にウチに入る生徒って代々呪術師の家の子供とかだったりするから最低限の呪力コントロールと自分の術式の把握は出来てるんだよね。一般枠でうちに来るのは珍しいわけじゃないけどやっぱ少ないから、怖気つくかもだけど仲良くね」

 

「了解です」

 

「渉くんは呪力コントロールはおぼろげでも出来ているから、そこら辺について僕と一緒に理解を深めるところからやろっか。ちなみになんだけど今質問あるかい?」

 

態度が悪いし社会性持ってなさそうだけど、そこはちゃんと先生なんだなって思った。

 

「呪力と術式ってなんですか」

 

「呪力はゲームでいうMPでいいよ。ただし、感情の揺れに影響が及ぶ感じかな。

 術式は固有能力だね、遺伝で受け継がれるのもあるけどそういう認識でいいかも。

 呪力を持つ人間は体に術式が刻まれていて術式に呪力流すと術式が発動するんだよ」

 

「呪力単体で出来る事って何ですか。」

 

「色々あるよ、力の塊みたいな物だからね。

 体を強くしたりとか、投げつけたりとか。

 でも効率悪いからおすすめしない。」

 

「了解です」

 

まぁここまで聞いといてだけどあんま俺自身の…術式?理解してないんだよな。

 

「あ、そうそう。

 着いたら先ず学長と面談だから。

 因みに面談に落ちると入学取り消しね⭐︎」

 

 まって軽いノリでとんでも情報来たんですが(恐怖)

ここまでいって取り消しとか親にどんな顔見せればいいんだろう(戦慄)

 

「…まさかそれ言ってなかったんですか、五条さん」

 

「ごっめーんわすれてたー!」

 

……伊知地さんが苦労人な理由が改めて分かったわ。

 

「まー大丈夫大丈夫!君なら大丈夫だって!ほらほら落ち着いて、呪力漏れてるぞ⭐︎」

 

「へーこれが呪力なんすねぇ一回この感触確かめるために殴ってもよろしくて?」

 

「渉くん、気持ちは胃に穴が開くほど分かりますが落ち着いてくださいぃ……っ!!」

 

 五条先生への殺意を高めながら到着を待つ(元よりあったかもイケメンだしね)

てか運転席の伊地知さんが震えているけどどうでもいいな!悪いの先生だし!!

 

 

 

 

 

「ん、着いたね。んじゃあここからは僕一人で君を案内するから、さーさー降りた降りた!」

 

 イライラパラメーターが二周まわりながらも深呼吸して気持ちを鎮めていると、目的地に着いたらしい。

学校…というよりも大きなお寺?への印象は、山々の中に無理矢理詰め込んだ感じ。あと空気美味しい東京のくせに(偏見)。

 

「こっからは歩いて向かうから。」

 

 五条先生に付いていき、内部を進む。

砂利の敷地を進み石畳みを歩くと、神社らしき所に辿り着いた。(呪術とか言ってるしやっぱ宗教とか大事にしてるのかな)その神社の手前に座っているのは図体にデカいグラサンヤンキー、急に神聖さ消えたな。

 

「あそこにいるのが学長だね。がくちょー!!転入生連れてきましたー!」

 

 そう声を上げながら手を振って近づく五条先生、そしてその声に顔を上げるグラサンヤンキー、

もとい学長。すみませんその手の持ってるのは人形さんすか、キモカワっすね(ほっこり)。

 

「…遅い、五分の遅刻だ悟」

 

「だって」

 

「五条先生、学長はあなたの名前を呼びましたよ?(あと声渋いな)」

 

「…さて、君が龍史渉か…  俺はここ、都立呪術高専の学長夜蛾正道という。

 さて、さっそくだが質問をさせて貰おう。君は何しに呪術高専に来た?」

 

グラサン越しにこちらを見る夜娥学長。もう面接は始まってるらしい。

てっきり室内でやるもんだと思ってたわ(普通はそうだと思います)。

 

「そっすね……この力がなんなのか、知りたいからです」

 

「…本当だろうが上辺だけだな」

 

なんでバレてんの?あれか?グラサン効果か?(顔に出てるだけ)

 

「……俺ってめんどくさがりなんですよ」

 

この際言おうと思う。

 

「続けてみろ」

 

「んっと、ぶっちゃけ面倒ごとに関わりたくないし、ぐーたらな生活したいし、なんならヒモになりたいって考えてるんですよね。でも、そういうのが出来るのって、一部の限られた金持ちの縁者か、将来を見据えてない、後で人の倍以上苦労する人なんですよね。俺は今じゃなくて、将来楽に自堕落に生きれるように今頑張りたいんです。まぁ今から堕落できるならしますがね」

 

「…努力したくないから努力すると言ってるようなものか。

 それでよく命落とすようなとこに入る決意をしたな… だが他人や正義を理由にしない点は気に入った。

 それに充分イかれていそうだ」

 

 

 

 

             ーーーーー合格だ ようこそ呪術高専へーーーーー

 

 

 

え、こんなんでいいの?

 

「合格おめでとう!じゃー次は寮に案内するからついておいで。荷物は伊地知に届けさせるから」

 

そう言うと颯爽と歩き始める五条先生、てかあの人足長いんじゃなくて長すぎるから小走りしないと追いつけねぇ(悔)。

 

「面接ってアレだけって大丈夫なんですか?というか、あの回答で合格って思ってたより緩いというか」

 

「呪術師って万年人手不足ってのもあるけど、僕の推薦だから落ちることはないんだよね」

 

「おいなんて言った」

 

 落ちるかもって言ってて緊張したあの時の俺の背汗返しやがれ。

そう思ってると、五条先生が俺に顔を向けた。

 

「一応言うけど、君が呪詛師…呪術を違法に使う犯罪者なんだけど、それになっても僕がいるから、せいぜい道を間違えないように」

 

この時の五条先生は、いつもの陽気というか、能天気そうな雰囲気に一瞬陰りを含めていた。

 

「随分、先生は自信があるみたいですね。」

 

「あるよ?

 

 

    だって僕最強だから」

 

 

 

……最強、ねぇ。

 

「なんなら、寮に案内する前に君の術式の把握も兼ねて少し遊んであげるよ。

 大丈夫、手加減するから!」

 

 懐疑的な顔をしていたからなのか、面白そうな顔をして言っている五条先生(パッパラパーな背景音がよく似合う)。

別に俺は最強とかそういう称号に興味はないし、年金頼らずの優遊満喫した生活がしたいだけだ。

…けど、さっきの面接といい色々とイラっと来てる訳なんで、ここらでこの人の面に一発ぶちこめれば、

さぞスッキリするだろうね。

 

「是非、宜しくお願いします。」

 



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術式判明!

「それじゃ、どこからでもかかっておいで!」

 

寮に向かう前に、俺と五条先生は学校のグラウンドで向かい合っていた。

 

「これって、あくまで術式の確認っすよね…なんで日差しの強い中外でやるんですかだりぃ」

 

「まーまーそんなこと言わないで!仮に渉くんの術式が暴走しても僕が抑えられるって言ったけど、

 仮にそうなったら武道場じゃ狭すぎてね、ここなら壊れるものは何もないんだからさ!」

 

 でもくそあちぃんですよねぇ…てか皆さん知ってましたか?呪術高専ってみんな大好き春夏冬の長期休みがないらしいですよ(今更だけどなんで秋はないんだ?)。

なんでも学生でも呪霊を祓う任務に駆り出されるのだとか、人手不足すぎね?笑うわ。

 

「…で、どう言うのやればいいんですか?」

 

「それは君に任せるよ?あの時の君が出した術式はただ炎を出しているってわけじゃないだろうし、僕の目…六眼ていうんだけど、ある程度の術式は分かってもあくまで*ある程度*なんだよね」

 

「充分にチートじゃないですかねぇ…んじゃ、逝きます」

 

 

ーーーーーーー桜花ーーーーーーー

 

ポケットに入れてた右手を出し、五条先生に向ける。すると、あの時のように、掌の先に火の玉が現れる。

 

「…チビブレス、火傷しないでくださいよ?」

 

「大丈夫!だって君、()()弱いもん」

 

 

ーーfire

 

 火の玉から放出された炎の光線が五条先生に向かう。

そして、五条先生に当たる僅かギリギリで何かに止められる。

 

「えどゆこと…バリア?あーなんか違う気が…」

 

「僕の術式は後で教えてあげるから、今は君の攻撃は僕には届かないって思っていいよ!!」

 

「やっぱチートだああ!!?」

 

ーーーーーーー翡翠ーーーーーーー

 

 

火の玉を握って掻き消し、開いた先にあったのは球状に凝縮された台風のようなもの。

 

「んじゃあ、《ククルカンの風》…不可視っぽいのならどうすか!」

 

その台風から幾多の風のブレードが、五条先生に向かって飛び出す。

 

しかし、

 

 

「うんうん、いい攻撃だけど、六眼だと呪力が見えちゃうから不可視にはならないんだよね」

 

これも効かなかった。

 

「んーじゃ、死角からならどっすか!」

 

 

ーーーーーーー富嶽ーーーーーーー

 

 

火の玉の時と同様に丸い台風を掻き消し、今度は右脚ー義足ーを上げ、地面を踏みつける。

 

「なんか歩き方に違和感あるなって思ってたけど、義足だったんだね!天与呪縛かな?」

 

「てんよ…?よくわかりませんが、生まれつきですよ!《地割れ》!」

 

すると、五条先生の足元を中心に地面にヒビが入り……が、その先は起こらなかった。

 

「止まった!?」

 

「僕の目で見た限りだと、あと一個かな?」

 

「………おっしゃる通りで!」

 

 

ーーーーーーー蒼華ーーーーーーー

 

「……せめてこれは効いてほしいですねぇ…主にモチベーションの都合上!《水牢》!」

 

 

一矢だけでも報いたいと、気合をいれて技を放つ。両手で中のものを押さえ込むようにグラップして。

 

 

…それでも、

 

 

「うん、悪くないと思うよ?術式が発動してないように見えるけど、これは僕の術式が阻害しちゃってるだけだから。これだけ多様性がある術式も珍しいし、ぶっちゃけあの四つでも一級なら渡り合えると思うよ!」

 

 

やはり、五条先生には届かなかった。

 

 

「うぇぇ…どうなってるんすか」

 

「まぁ相性が悪すぎたと思って!あと、受けた感じでなんとなく、君の術式が分かったから、それをもとに名前付けよっか!」

 

ねぇみんなきいた?俺の全力(今の)受けて術式考察出来るくらいの余裕あったってさ!クソッタレ!(悔)

 

 

「…まぁ僕最強だから気にしない気にしない!

 それで、君の術式なんだけど、強力な四体の式神を操ってるんだよね。

 形からして龍かな?かっこいいじゃん!…でもやっぱ呪霊操術じゃないし、やっぱ新規だね。

 今渉くんは呪術について毛が生えたレベルにすら達してないからその子たちを扱えきってないんだね。

 さっきの技は、あくまでその子たちの…搾りカスかな?」

 

「思ってたより俺ツエエエでしたね!?」

 

てかさっきの技で一級とやりあえるって言ってたのが搾りカスって…。

 

「そういえば一級…どんくらいの強さですか?」

 

「うーん、通常は兵器って呪霊に効かないんだけど、仮に有効だとしても、戦車ですら心許ないくらい?

 あと、準一級から特級までは術式を扱ってくるからそこも注意だね」

 

「俺術式出来るようになれば特級じゃないすかね…呪術師にもそういうランクは?」

 

「勿論あるし、特級は現状確認された中だったら僕含めて三人かな?そして、渉くんには特級になれる才能は勿論あるよ」

 

「えーすっごいすね、実感湧きませんけど… 特級なれるくらいになったら五条先生殴り飛ばせます?」

 

「無理だね!

 昔の僕ならイケルかもしれないけど、今の僕を殴り飛ばせる存在なんてこの世にいないんじゃない?」

 

(もはや魔王!!いや、裏ボス!!)

 

「先ずだけど、今の渉くんの課題は二つ。

 一つは呪力コントロール。

 無駄が今は多すぎるからそれ無くそうか。

 もう一つは術式への理解を深める。

 君の術式は君の思っている以上に奥が深いからね。

 あとは体術とかあるけど、それはまた後でかな」

 

「…うーん、めんどいんすけど、まぁやってやりましょうか」

 

「その意気だよ!んで、初手としては術式に名前、つけよっか」

 

「あー、イメージですか」

 

「うんうん!名前を決める事で術式の輪郭がはっきりするんだよ。

 それに、術式の名前や効果を他人に教える事は縛りになって術式の効果が増すのもあるね」

 

「ネーミングセンス無いっすよ?」

 

「まーこういうのは直感でなんとかしよ!」

 

 

「…先生がつけてくれたり」

 

「僕がつけていいの?怒らないならいいけど」

 

そう言ってめっちゃニヤけるこの人、がちで悪だなって思うのは俺だけでしょうか()

 

 

「…龍を使役してるんですよね、要するに俺の術式は」

 

「ざっくりするとそうなるね」

 

 

「んじゃぁ…至龍術で」

 

 

「んー目標とかも含めてっぽいけど、案外いいんじゃない?

 それじゃ、渉くんの術式は《至龍術》で決まり!!」




《至龍術》は、いずれ龍を完全調伏するという意味を込めました。

そして今更ながら技紹介

(チビブレス) 火龍の息吹(ブレス)のダウングレード版。成長余地あり。

(ククルカンの風) 俗に言うカマイタチ、エアースラッシュ。成長余地あり。

(地割れ) 対象者の足元の地面を文字通り割って閉ざす(潰す)。成長余地あり。

(水牢) 渦巻ナルトの水牢の術まんま。現在単体発動のみ。成長余地あり。


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秤金次、生粋のギャンブラー

お気に入りに登録してくれる人が多くいらっしゃるのに感想ゼロってどうなんだろうと思いましたがおそらく言うことが無いくらい特に何もないのでしょう。もしくはめんどくさい()


「それじゃあ今から訓練メニューとか任務について早速やろうと思うから別れたいんだけど、どうしよっか?」

 

「何も知らん人に何聞いてるんですか」

 

 俺の術式に名前が付き、さぁようやく寮に行けるぞ(ていうかちょい暴れた気がするから寝たい)って思ってたらこの人俺をおいてこうとしてる事を知った。だがさすがに土地勘がない俺をボッチ(強調)にするのもどうかという良心はあったらしい。

 

……あるよね?(恐怖

 

 

 もしかしてもすかするとやっぱこの先生だしなと胃が痛くなりそうになった時、何かを感じたのか、五条先生はグラウンドの出入り階段の方に顔を向ける。

それにつられて俺も顔を向けると、そこには一人の、細目と口髭の剃り残しが特徴的な老け顔で強面の男がいた。強面多くね?(偏見)

 

 

「お、金次くんじゃん!やっほー!」

 

「五条さんすか、珍しくすねこの昼間にいるなんて。任務またすっぽかしたんすか?」

 

「いや、今回は金次くんの同学年になる転入生の案内なんでけど…そだっ!」

 

 

 何か閃いたらしい五条先生は金次くんの側まで瞬間移動(は?)して、これまた元のところに金次くん連れて戻ってきた(は?)。

 

「渉くん、この強面な兄ちゃんが君の同級生になる二人の片割れになる秤 金次くんです!」

 

「え、ど、どうも?」

 

「そして金次くん、この見るからに生気のなさそうな顔してる子が龍史 渉くん!僕の予想だけど、金次くん並みかそれ以上に、僕に並ぶ術師になるかもしれない金の卵だよ」

 

「へぇ?」

 

「そこでなんだけど金次くん!僕には今からやらなくちゃいけないことができたから、渉くんの案内お願いしてもいいよね?」

 

「え、あ、了解です(拒否権ねえだろうなこれ)」

 

「待ってください五条先生、そこでなんだけどって一体『んじゃあとは頼んだよ!喧嘩しないようにね!』………消えたよ」

 

 

「んじゃあ寮でいいんだよな?」

 

「あ、お願いします(金次さんが動じてないって事はこれが普通なんだな呆)」

 

 

 というわけでグラウンドを出て金次さんと二人で寮へと向かっていった。

てか学生にこういうのやらせていいんでしょうか。まぁ本人に聞いたら「ぼきゅさいきょーだからだいじょぶひっ!」ていうんだろうな←(精神的にまいってる時の思考回路)

五条先生への評価や自分の術式の可能性、呪力、自主訓練について等、今日学んだことを自分の中で整理しながら歩いていると前を歩いていた金次さんが話しかけてきた。

 

 

「五条さんから言われたが、改めて自己紹介するぜ。

 俺は秤金次、熱を愛する男だ」

 

「えっと、龍史渉です。…モットーは苦労する前に苦労するですかね?」

 

「んだそれ、超つまんなそうだな?」

 

 

 

そのまま寮に着くまでの間、同級生(もう一人は星 綺羅羅って言うらしい、こんな名前だけど男性らしい)や先輩の話、自分の術式について、そして転入の経緯のついて話した(ただし金次は少しつまらなそうな顔をしてた。呼び捨てにしろキモい言われたのは響いたってのはここだけの話)。

さっき二人って聞いて疑問に思ったけど、一学年にいる生徒は5人を超えることすら‘超’珍しいらしい。

 

 

「ここにくる前に聞いたと思うけど、学生でも呪霊祓とかそんな任務やらせれんだけど、それで殉死するのも珍しくないんだよな(上層の連中が気に食わねぇやつに身に余る任務課すこともあるけど、今はいいよな)」

 

 

「え、じゃあ俺らの学年は」

 

 

「そこは俺らはツエエからな、死んでる奴はいねえよ。まーでも二年三年の人らとなると幾人か凸ってるらしいけどな」

 

 

そんな感じの話があったり

 

 

 

「すまん、金次の術式もう一回教えてくれる?」

 

「ああ?だから、《賭博呪法》っていって、出てきたサイコロの目の数で強化が掛かるんだよ」

 

「ドユコト」

 

 

 ギャンブル性半端なさすぎないかそれと思うような術式公開されたりした。

 

 

「渉の術式って四属性の龍を使役するってかんじでいいのか?」

 

「それであってるはずだよ」

 

「つまんねぇヤツなのに中々どうして熱い術式じゃねえか!」

 

「まーついさっき知ったばかりだからあんまり分かってないんだよね」

 

「まだ実際の搾りかす程度しか出せてないんだって?想像力たりてないんじゃねえの?」

 

「するための基盤すらできてないんだが…?」

 

けど最終的には、その龍を召喚サモンしたり、その力を降ろしてみたりそんな願望あるんだよね(聖闘○星矢みたいとか言わないで)。

でも、術式は想像しだいでできるって言ってたし、感覚的にもできそうではあるんだよな。

でも確か縛り?しないと発動出来なかったり出力不足だったりもあるっていうしなー。

 

 

「おい、着いたぜ」

 

 

先頭を歩いていた金次が足を止める。

をの先には大きめのアパートぽい建物があった(ありふれた寮だな)。

 

 

「俺はここに住んでるから、困ったら教えろ、携帯はもう電話番号登録したから」

 

 

  ほらよっ といつの間にか盗まれていた俺の携帯を金次が投げ渡してくる。まってどんな手品?

 

 

「んじゃ、俺はこれからパチンコ行くからまた今度な」

 

 

「あ、はい」

 

 

 

そう言って金次は寮から去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の携帯盗んだことに対する謝罪はせずに(ビキビキッ

 

 

 

 




秤金次の術式、領域展開しかわからないので勝手に創りましたけど、まぁ二次創作ですし(汗

これから秤金次の領域展開の説明入れなきゃいけない時が来ると思うと手が止まってしまいます(定期テスト本日終わった人)


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星 綺羅羅  少し濃いキャラな気がするのは私だけだろうか

 

 やってきました早朝です。

いやぁやはり真夏でもお日様が昇り始めたごろになると涼しく感じますね。

昨日の秤と別れた後はそのまま自分の部屋に入って荷物整理をしてました。

初めての寮生活に胸が裂けそうです。ええ。

そして、なぜ私が敬語でしゃべっているのかと申しますと...

 

「いやぁやっぱり親御さんとしばらく離れるのはキツイ?」

 

「そうかもしれませんね...」

 

「そっかーあたしは結構親に束縛されてきちゃってて、ここに来たときはむしろあいつらに会わなくて済むから清々する!て思ったたなぁ」

 

「なるほど...」

 

 私は今、昨日秤に教えてもらった綺羅羅さんなんですが、女性です(確信

昨日は男って言ってなかったっけ?と思いましたが、雰囲気が地雷系ギャルです。どういうことでしょうか。

わかりません(現実逃避now)

 

 

...あ、そろーっと現実見ないと、綺羅羅さんが不振がりそう(怯え

 

 

「あーっとですね、綺羅羅さんって男性ですか?」

 

 

「?...あー金ちゃんから聞かれされた口?」

 

「そですね、こんな名前だけど男だからってだけ教わって」

 

「説明少なすぎだね。まぁ肉体面は元々男だったよ」

 

「というと?」

 

「カウカクシカジカ」

 

「うへぇ」

 

 

 どうやらこの人、性同一性障害で身体は男で心は女性だったらしい。

その性別の違いに悩んでたある日(といっても先週のこと)、二級呪霊4体の除霊任務に何某準一級術師先輩と向かったら、そこにいたのはまさかの特級呪霊で、撤退しようとしても領域展開?されて逃げ道を塞がれたので泣く泣く攻撃し続けていて、疲労困憊ながらも何とか先輩ともに生き残って祓えたんだけど、悪あがきの一撃が当たって、こりゃしんだなーと思ったら身体が女性になってたらしい。祓った後は普通呪術は解けるはずがそうはならなかったのでこれ幸い(?)にと今現在のようなメイクやらピアスやらをしてるのだとか。

 

「情報量多い」

 

「それは思った」

 

 そうケラケラと笑う綺羅羅さんの様子を見て、本当にこれ喜んでるなとは思った。

余談だが、綺羅羅さんのご両親はその性同一性障害のことを知って、それでも普通の生活を送れるようになってほしいからと普通以上の勉強をやらせたりしてたらしい。気持ちはわかるぞご両親。そして喜べ、ある意味解決した。そなたらの子は美しい(号泣)

 

「あと、呪霊のランクとか領域展開よく知らないのですが」

 

「あー、そっか君昨日来たばかりだもんね」

 

そう言ってまだ行くには時間あるからねって丁寧に教えてくれた綺羅羅さん、まじ可愛い(語彙力

それを簡略化したのがこちら(

 

4級 木製バットで余裕

 

3級 拳銃があれば安心

 

2級

(準2級) 散弾銃でギリギリ

 

1級

(準1級) 戦車でも心細い

 

特級 クラスター弾での絨毯爆撃でトントン

 

 

綺羅羅さんよく生きてましたね(白目

 

「ちなみにだけど、呪力のこもってない武器はいくら当てても効かないから」

 

「まぁ俺の術式は攻撃手段が豊富だから大丈夫そうですね...呪力切れなければ」

 

「呪力のこもった物は呪物といって、まぁ五条センセに言えば貸し出してくれるよ」

 

「その呪物って」

 

「もち、ランクあるよ」

 

「ですよねー」

 

ちなみにお値段は、、、と聞こうとしたけど、それはやめた。

呪物を語る綺羅羅さんの目が少し濁りを見せていた。

 

 

これは察するしかねぇや(泣き目

 

「私ね、持ってる術式の都合上呪物...武器のほうは呪具っていうんだけど、大量にあったほうがよくて」

 

 あ、自ら語るんすね、とは思ったけど顔には出さない。俺は紳士だしね ※五条と比べたら

そして顔を下に向けながらぽつぽつと語る。

 

「五条センセって、国内に確認されている三人の特級術師で、エリート家系の御三家のうちの一家で、さらにその当主なんだよ。だから呪具も大量に持ってるかなって思って貸し出してもらおうと頼んだんだよ。そしたらなんていったと思う?」

 

「...僕と違って弱いからね、そういうのに頼りたくなるよねって煽るとか?」

 

「一括じゃなくていいけど、2千億ちょーだい♡って」

 

「ぼったくり?」

 

「二級呪具50って言ったらその数倍かかるって」

 

「...マジすか」

 

 

今ふと思ったんだが、確かにあの日(不審者五条にあった日)、お金稼げるといってたし、恐らくもんげぇ稼げるだろう。うん、稼げるだろう。その分命を張るのかなとは思ってたけど、準備費もえらく掛かるんすね...手元に残るのはどれくらいだ?(青白い顔

 

「かわいい生徒の頼みで何とか200億にしてって頼んだんだけど」

 

「逆に200ならいけるんすね、ヒナショック」

 

「?これくらいなら何とか年内に行けるんだけど、あのセンセ...『これでも一括って言わないあたり譲歩してるぜ?惚れろ??』って」

 

「あくどすぎてもう草が枯れそう」

 

 

なんかもう本当に五条は五条だった(自分的にはこれ格言だと思ってるコレ)。

 

そうこう話していると、高校に行く時間になった。

すでに食べ終わっていた朝食(和食旨かった)を片付けて、綺羅羅と一緒に外に出ると(さん付けやめい言われた)、金次が出てきた様子が見えたので声を掛ける。

 

「おい金次、性別間違ってたぞ」

 

「あ、忘れてた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチンコで頭いっぱいだったわスマンスマンと言ってくる老け顔野郎を殴らなかった俺は偉いと思う。

 




皆さんお久しぶりです。

いまだ受験が終わっていませんががストレスの都合上、手を出してしまいました。
一人だけ評価をしてくれた方が取り消したことが未だに心をえぐってきます(前々気にしてません。その程度なのですから。

綺羅羅なのですが、自分の想像でいろいろとやらかした気はしますが、後悔はないので。
...たぶん(小心者

お気に入り登録と高評価、お待ちしております。

余談ですが、ヒロインを綺羅羅にしようか家入硝子にしようか悩んでいます。
ハーレムにしたろか()

今度こそ、受験期が過ぎたら受験期が過ぎた投稿するので、それまでお楽しみに!



デュエルスタンバイ!(言いたいだけ)


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