何故か、BLEACHの主人公になってしまった。 (クロにくる)
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原作開始前
プロローグ


初めてなんで生暖かい目で見守ってほしいです。


───いったいどうなっているんだ?

 

気付けば体は全く動かせず、目もぼやけてよく見えず、聞こえてくる音もどこかノイズが入ったように聞こえる。もしかしなくてもこれ、ヤバい状況なんじゃないのか。

 

落ち着け、落ち着いてよく考えるんだ。………あれ?

 

────俺はどこの誰で、こうなる前に何してたんだっけ?

 

………いや、おかしいだろ!?目が覚めたら体も五感も不自由で、おまけに記憶喪失ってどんな状況だよ!?何か覚えてることないのかよ!?

 

必死で頭をフル回転させ、ある一つの単語に辿り着く。

 

────BLEACH.........?

 

ジャンプで人気の作品。最近、アニメで千年血戦篇が放送されている。......いや、これでどうしろと?

 

何でこの状況で思い出せるのが漫画のことだけなんだよ!?しかもアニメや漫画に小説とBLEACHに関する内容は事細かに思い出せるし!!

 

馬鹿なのかよ俺は!?もっと違うこと覚えとけよ!何でこんな何の役にも立ちそうにないことしか覚えてねーんだよ!!

 

「一護……」

 

混乱した俺の耳がそんな言葉を拾う。誰だそれ?何て疑問を抱きながら、急に襲って来た眠気に抗えず、俺の意識は闇に落ちた。

 

それから数日経った。俺はどうやら赤ん坊になっており、あの時聞こえた一護という名前は俺のことらしい。何故こうなったかは分からないが、一つはっきりしていることがある。

 

────意識がある状態で赤ん坊の生活を送るの、地獄なんだが。

 

泣き声でしか意思表示が出来ず、一日中寝たきりで下の世話をされる。何て羞恥プレイなのこれ?赤ん坊だから変な気は起きないけど、授乳の時とか気まずくて仕方ないんだが。え、俺しばらくこの生活が続くの?嘘でしょ.........。

 

さらに2年が経ち、俺も自分の意思で動けるようになった。いや、自由って素晴らしいね、うん。ところで、最近知ったが俺のフルネームは"黒崎一護"というらしい。.........思いっきり原作キャラなんだが?

 

俺、将来は空飛んだり、刀から斬撃を出せるようになるのか。オリジナル技作ったり......うん、ロマンだな。

 

まあ、なってしまったものは仕方ないんだが、名前を呼ばれるのだけはどうしても慣れない。名前を呼ばれる度に、俺はそんな名前じゃないという気持ちが湧いてくるのだ。他人の名前で呼ばれる気持ち悪さと、何より、本来あるべき人物を押し退け、そこに俺が居座っている現状に罪悪感を抱いている。息子の中身がこんなんだとは両親には申し訳なさ過ぎてとても言えない。というか両親のことをきちんと親だと思えない。俺の親はこの人達ではないと思ってしまうのだ。だからといって前世?の両親のことは全く覚えていないのだが。

 

それから1年が経っても、俺は自分が"黒崎一護"であることを受け入れられなかった。罪悪感は以前よりも強くなり、名前を呼ばれただけで吐き気がする。正直、気が狂いそうだった。

 

そんな俺を救ってくれたのが、母親である黒崎真咲だった。

 

「一護」

 

母の前でだけは、名前も思い出せない誰かでも、黒崎一護でもなく、ただの子でいられた。

 

この人と妹達を守ろう、そう思った。この人達の為に、俺は強くなる。原作で降り掛かる悪意から、この人や妹達を守れるように。

 

原作通りに母をグランドフィッシャーに殺させて妹達を悲しませるなど有り得ない。

とりあえず修行して強くなるにしてもいきなり死神やら滅却師と言っても信じて貰えずにはぐらかされるだろう。

ならばどうするか。




どうだったでしょう。
良ければ、感想・評価お待ちしています。


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1話:「BLEACHの世界だと確定してしまった」

 

黒崎一護に憑依してからさらに1年経ち4歳になった年の両親の黒崎真咲と黒崎一心の結婚記念日で二人が酒に酔っ払っていたため二人がどう出会い、結婚したのか聞いたのだ。

 

一護「二人はどうして結婚したの?」

 

子供の何気ない質問に思えるかもしれないが誓いを立て覚悟は決めた上に虚らしき存在が見えるが俺はまだこの世界がBLEACHの世界だと確定していないため、情報を確固たる物にしないとこの先、自分がどう動けばいいか決めれないというのはあるが平時に聞いても仕事先で出会ったとかのありふれた返しをされるのが目に見えるため、酒で酔っている所を突けば話すだろうがそれでも結婚記念日以外で酔い潰れる一歩手前ほど酒を飲んでいるところをあまり見ないので結婚記念日で酔っているところ、この質問をしたのだ。

 

一心「おぉ~一護〜パパ達の出会いを知りたいのか〜」

 

普段より酔っているのか猫なで声のウザい口調で言ってくる。

ちなみに父である黒崎一心のことは嫌いではないがことあるごとに抱き着いてヒゲをこすりつけてくるためうざいという感情が勝っているのだ。

 

真咲「良いわよぉ〜あれはねぇ〜」

 

同じく黒崎真咲も酔って猫なで声になっているが一心とは違ってあまり飲み過ぎないか心配している。

 

二人は自分達の出自と出会いについて語り始めた。

 

これでこの先の自分のとるべき行動を定める。

1.BLEACHの世界じゃなかった場合

その時は身体を鍛えながら勉学に励めばいいだけの話だ。

2.BLEACHの世界だった場合

そん時は何が何でも強くなって母達を護るだけの話だ。

        ―――過去回想―――

    ※ここは原作と変わらんので省略します

        ―――回想終了―――

 

二人の出自と出会いについて聞き終わり思ったことはこれだ。

 

         ――最悪だ――

 

何が最悪ってBLEACHの世界だと確定してしまったということだろう。

 

これがよくある原作主人公憑依転生系とかだと大喜びするんだろうけど俺は何も嬉しくない。

ただでさえ原作主人公に憑依、転生したことだとわかりそこから3年間ストレスで死にかけそうになる上何もしなければ9歳の時に恩人の母が自分のせいで死ぬのが決まっているのだ。

これを最悪と言わずになんと言えばいいのだろうか。

とはいえこれで母と父から死神と滅却師、虚について聞くことができた。

明日、酔が醒めた二人にこのことと虚が見えることを伝えれば修行をつけてくれるだろう。

 

とりあえず今やるべきは

 

一心「ぐがー」

真咲「すーすー」

 

酔い潰れて寝ている両親をベッドまで連れていき散乱している酒などを片付けることだ。

 




黒崎遊子、黒崎夏梨は憑依一護(以降ここでは憑一と呼称)が4歳の時に産まれてます(原作の年齢がよく分からなかったので原作開始の一護の年齢が15死神代行消失編が17で二人は中1なんでそこから逆算した結果なんで間違っていたらコメントで教えてください)


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2話:「己を知り相手を知れば百戦危うからずとはいうが...」


すみません、まだ修行段階には入りません。


さて、取り敢えずBLEACHの物語について振り返ろう。

簡単に言うと主人公の黒崎一護が月牙天衝と叫びながら、敵を倒すというものだ。

ざっくりしすぎという人もいるだろうが俺の評価はこんなもんなのだ。

 

そしてこの物語は大まかに5つの章に分けられる。

①死神代行編

②尸魂界篇

③破面篇

④死神代行消失篇

⑤千年血戦篇

 

あとアニオリの斬魄刀異聞篇やら映画の話もあるが基本的にはこの5つに分けられるのだがこの中で危険度が特にやばいのは③⑤だな。

いや、家族に危機が迫る意味では①④も変わらないな。

原作でも月島の完現術によって過去を改変されて敵の術中にはまっていたからな。

危ないな、母と妹達を護ると誓いを立てたのに油断して護る存在に確実に迫る魔の手を見落としかけるとは、でもな①②の自分たちに悪影響を及ぼすフラグを折るのはいいのよ、でも➃のフラグを折り過ぎると⑤でバッハに勝てないんだよな。

あとにもいうけど一護の力だけだとバッハを倒すのは無理なんだよね、原作だと藍染、月島、織姫、石田の力があったからバッハを倒せたんだよね。

二度も弱気な発言しているけどそれほどまでにバッハの能力のチートっぷりと一護の力の相性が悪すぎるんだよ。

 

ここで原作の黒崎一護の力について説明しておこう。

黒崎一護は死神と滅却師、虚、完現者の素養を持ち莫大な総霊圧量を持っているのだが原作だと力を使いこなせずに死にかけているが、これは基本的に修行期間が短すぎるのもあるが上記の素養を持っているものが過去に存在しない(霊王?あれは虚の力を持ってない)ためちゃんとした師匠がいないので基本的に独学で戦う以外になかったというのもある。

 

あと一護は自分の力の使い方というか戦い方が根本的に間違っているのもある。

卍解である天鎖斬月は月牙を莫大な霊圧に物を言わせ遠距離から撃ちまくり敵を制圧するのが強みなのだ。

 

なのに一護は天鎖斬月の形状が刀なためバチバチのインファイトして苦戦もしくは死にかけているんだが。

まぁこれは斬月のおっさんが剣八戦で教えたやり方がなまじ、通用してしまったのとホワイトの教えた戦闘スタイルが一護に伝わらなかった弊害なんだが。

 

以上の通り秘めたる潜在能力は作中トップクラスなんだがバッハや和尚と言った概念系の能力者相手だと勝ち目がないんだよね。

 

己を知り相手を知れば百戦危うからずとはいうが...

原作の一護はよく勝てたな。

 

まぁ、俺は黒崎一護であって(甚だ遺憾だが)原作の黒崎一護ではないんだよね。

それ故に原作準拠の戦い方にこだわる必要はないんだよな。

 

それに原作の破面篇の藍染戦で使った無月は論外なので最後の月牙天衝と無月は修得はしない。

デメリットのない無月に匹敵するなにかは修得するが。

 

あとバッハを倒す方法というか付け入る隙が合ったのでそこにかけるしかない。

できれば浦原喜助や握菱鉄裁に鬼道を夜一からは白打と歩法に瞬閧を修得して万全を期しておきたい。

 

取り敢えず5歳になったら空手の道場に通うことになっているがそこで有沢竜貴と交流を深めようと思っている、最終的に井上織姫とも友人関係を築こうと思っている。先に言っておくが主人公の立場にあやかってヒロインと付き合うようなことはしないからな。

 

あと原作の一護を純粋な人間と言われればそうは思えなくてな死神と純血統滅却師のハーフとか普通の人間と寿命が同じとは限らないしな。




どうだったでしょうか。
良ければ、感想・評価お待ちしております。


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3話:「俺は、ドMではないが必要経費の痛みは許容するんだ。」

ようやく、修行開始です。


翌朝、両親に昨夜言っていたことを聞き、自身が幽霊のような物が視えると伝えた。

二人は眉にしわを寄せながら顔を見合わせると溜め息を吐いた。

 

一心「俺たちの子だから高い霊圧を持っていると思っていたがまさかもう虚が視えるとはな」

 

真咲「えぇ、ホントにびっくりよ」

 

取り敢えず、二人に力の使い方を教えてほしいと伝えるとまた二人は眉にしわを寄せながら顔を見合わせるが俺に、自衛の手段があるといいと思ったのか修行をつけてくれるとい言ってくれた。

よし、まずは第1段階の最重要ポイントを突破!!ここで断られてたら何もかも終わってた。

 

修行が開始した。

まず、簡単にだが理論の時間だ、死神や滅却師に限らず、霊力を持つ全ての魂魄は「鎖結」と「魄睡」という器官を備えている。魄睡が霊力の発生源で要はタンクで鎖結がブースター、つまり霊力の出力を司る器官になっている。

死神と滅却師の戦い方の違いについて

死神と滅却師の違いは霊力の使い方なのだ。

死神は自身の魂魄の生き写しの斬魄刀を介したりして力を使うのに対し滅却師は周囲にある霊子を集めて自分の霊圧でコーティングして戦うのだ。

 

簡単にだが理解できたため、次は霊力の扱いについて教わった。

とは言っても今は死神の力が封印されている父は魂魄の力を引き出す感覚を伝え、俺がその感覚通りに霊圧を引き出し母が出来栄えを確認するといった感じになったのだ。

 

この修行を毎日欠かさずやりながら、筋トレなどもして頑丈な体を作るというプロセスを繰り返して半年が経ち母から動血装と静血装を教わるようになったのだが、もう少しなんとかならなかったのだろうか?

腕にというか血管にいきなり霊圧流し込まれて滅茶苦茶な激痛にのたうち回る羽目になったんだけどそのことを伝えたら母が俺にこう言った。

 

真咲「痛みを知っているのといないのでは咄嗟のとき動けなくなるのよ。」

 

俺はなるほどと思い必要なら痛みも許容しよう。

おい!そこ!俺をドMだと思うなよ、俺は、ドMではないが必要経費の痛みは許容するんだ。

 

そんなこんなで筋トレに霊圧操作に血装の修行を更に続け、半年が経ち5歳になったため、前にも行った通り空手の道場に通い始め、有沢竜貴と知り合ったのだが、滅茶苦茶やばかった。

なんせ、空手の組手をしているのだが油断すると怪我しそうになるので全力で、回避や防御に回らざるを得ないんだよな。

 

そのせいか受けが滅茶苦茶上手くなってしまいそのせいで竜貴の攻めが強くなるという字面だけなら羨ましく感じるんだろうけど実態はただの殴りかかってくる暴力女の攻撃を避けたり防いでるだけなんだよね。

それに関して竜貴は

 

竜貴「一護にだったら全力をぶつけられる!!」

 

とのことちなみにこのことを竜貴に伝えたら殴られた。理不尽...

 




真咲さんの喋り方ってこれであっているっけ?
知っている人がいたら教えてください。


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4話:「何が悲しくて化け物と戦わないと行けないんだ。」


グダグダと修行パートで尺取るのもあれなんで結構すっ飛ばします。



有沢竜貴と知り合って更に4年が経ち9歳になったのだが、実は俺は現在進行系で気が立っているのだ。 

 

何があったんだよと思う方もいるかと思うのでぶっちゃけるがもうすぐ6月17日なのだ、BLEACHを知ってる方々なら判るだろうが原作で母黒崎真咲がバッハの聖別(アウスベーレン)の影響で力を失いグランドフィッシャーに殺される日なのだ。

 

気が立っているのが家族にはバレないようにはしているが、落ち着かないのだ、お前こん時のために修行してたのに何言ってんのと思う奴もいるだろうが飽くまでも俺が使えるのは血装(ブルート)だけなのだ霊子兵装も神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)神聖滅矢も(ハイリッヒ・プファイル)使えないため攻撃手段が皆無なのだ。

 

よってグランドフィッシャーを倒せないのだ、母に五角形の滅却十字(クインシークロス)を強請ったことは何度かあるがその度にはぐらかされたりしたため無理だった。

 

取り敢えず、日課である筋トレと霊圧操作と血装のトレーニングをして不安を誤魔化しているがどうにも拭いきれないでいた。

 

日が経ち運命の6月17日が来てしまった。

この日は雨で憂鬱な気分を更に強めているのだ、

母と一緒に散歩しているが全力の霊圧探知で周囲を警戒している、できる限り虚が出にくいところを歩こうと母を説得しながら散歩しているのだ。

しばらく歩いていると、母が俺に言ってきたのだ。

 

真咲「ねぇ、一護どうしてそんなに怒っているの?」

 

俺は、目を見開いた家族にバレないようにしていたはずなのにすると母がこう言ってきたのだ。

 

真咲「何年、あなたの母やってきたと思っているのよ。さては妹達に構ってばっかで嫉妬しているのね。お兄ちゃんなんだから我慢なさい。」

 

苛ついていたのは確かだがそれは別に妹達に対する嫉妬とかではなく今日、母が死ぬというのを知っているのが自分だけだという誰にも相談できないストレスとグランドフィッシャーの襲撃に備えているために気が立っているだけなのだが、この人相手に嘘はつけないなと改めて理解した。

すると視界に端に嫌なものを見つけたのだ奇妙な姿をした怪物が此方を向いているのだ。

俺は全力で意識をそいつに向けないようにしながら、この場をやり過ごそうとしたのだが、運命がそれを許さなかった。

 

???「小僧、お主儂が見えているな」

 

そう聞こえた瞬間、俺は母の手を引っ張り全力で駆けた。

瞬間先程まで居たところに虚が突っ込んでいた。

 

???「ほう、小僧のくせに中々素早いな。」

 

真咲「...まさかこの距離になるまで虚が近づいているのを気付けないなんてね。」

 

一護「母さん!霊圧が...」

 

どういうわけか母からどんどん霊圧がなくなっているのだ。

おそらくバッハの聖別が開始したのだろう、とりあえず何が何でも母を護らねばならない。

グランドフィッシャーに対して俺は叫んだ。

 

一護「こっちだ!!化け物!!」

 

グランドフィッシャー「化け物ではない!我が名はグランドフィッシャーだ小僧!!」

 

真咲「一護!!」

 

母は悲痛な叫びをあげたが気にしている場合ではない、今はグランドフィッシャーを母に向かわせるわけには行かないのでグランドフィッシャーに突っ込んでいった。

 

とりあえず静血装(ブルート・ヴェーネ)を全身に巡らせ、防御力を底上げした。

グランドフィッシャーと接触する直前で脚の血装を静血装から動血装(ブルート・アルテリエ)に部分的に切り替えた。俺が原作通りの使い方しかしないと思うなよ。修行して瞬間的にだが部分的な切り替えを可能にしたのだ。

 

説明すると静血装と動血装を発動可能状態にしておいて状況に合わせて切り替えて使えるようにして尚且つ部分的にだが他を静血装を展開しておきながら動血装を使えるようになったのだ。

 

とはいえ、弱点が無いわけじゃないのよ。

無理に使っているからなのか部分的な使い方をするともう片方の出力が安定しなくなるんだよね。

 

まぁ血装以外、何も教えてくれなかったので血装をひたすら鍛えてたらできるようになったんだよな。

 

お前、説明する余裕あんの?って思う方たちもいるかもだがそうでなきゃやってらんないのよ、母を救うためとはいえ何が悲しくて化け物と戦わないといけないんだよ。

 

とりあえず上がった脚力でグランドフィッシャーを跳び越える際に再び脚の動血装を静血装に切り替え右腕の静血装を動血装に切り替えつつ霊圧を纏って右腕を強化してグランドフィッシャーをぶん殴ったのだ。

 

グ「ぐぅ!?」

 

少しは効いたのか、やつは驚いたような声を上げた。

 

一護「どうした?まさか子供のパンチに痛がってんのか?」

 

俺は、皮肉たっぷりにそう言いグランドフィッシャーを煽ったのだ。

するとグランドフィッシャーは面白いようにこちらの煽りに乗ってきたのだ。

 

グ「許さんぞ!!小僧!!死ぬがいい!!」

 

グランドフィッシャーは激怒し、俺目掛けて突っ込んできた。

いいぞ、母から離せばあとは時間稼ぎをすればいいだけだ町の何処にあるかは分からないが浦原商店に行けば浦原喜助達の助けを借りれるかもしれないからな。

作戦を決めたところで鬼ごっこが開始される。

 




本来、部分的にとはいえ血装の同時使用はできませんがある理由から憑一は使えてしまいます。理由は後々判ります。


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5話:「さぁ、最終ラウンドだ!!」

今回は、少し長めです。


side???

 

雨の中二人の男が走っている。

 

???「...さて、どこにいるんすかね〜?」

 

片方の男はそう呟きながらも、足を動かしていた。

なぜ、走っているのかについてだがある一人の依頼人に息子を虚から助けてほしいと言われ了承したからだが一つだけ誤算が生じてしまった。

その子供と虚の霊圧が何故か探知できないのだ、それ故にこうして地道な探索になってしまったのだ。

 

???「全く感知できませんね、これはどういうことでしょう?」

 

もう片方の男も疑問に感じたのだ。

普通の虚や人間ならある程度の時間で見つかるはずだが今回はどうもそれとは違うのだ。

 

???「可能性が高いのはその虚が子供を殺して気配を消したか、逆に子供が虚を何らかの方法で倒したか、それ以外にも可能性はありますけどこの2つが有力っすかね〜」

 

???「1つ目は分かりますけど2つ目はそんなことあるのですか?」

 

???「その可能性が0ではないからありえそうなんすよね〜、さて無駄口叩くのはこれくらいにしてそろそろ本腰入れないとまずいですね。」

 

なにせ、男達が依頼を受けてから2時間弱経過しているのだ、生きているにしろ死んでいるにしろ見つけられないじゃ済まされないのだ。

そう思った矢先、異様な霊圧を探知したのだ。

 

???「どうやら、向こうのようっすね!早く急ぎましょう!!」

 

???「ええ!!」

 

この時感じたのが虚に近い霊圧だったので二人は急いでいたのだがこれが勘違いだと気づくのはすぐの話。

 

side一護

 

俺は、現在公園でチョウチンアンコウと格闘している。

何を言っているかわからないだろうけど俺も何言っているかわからない。

 

あの後、足の静血装を動血装に切り替えて街中をマラソンするはめになった。

 

雨で傘もレインコートを着てないためびしょ濡れなのだ。

普通なら虐待を疑われるができる限り人通りが少ない場所を選んだためその必要はないのだがそのせいでおよそ2時間くらい走る羽目になった。

 

飛廉脚があればだいぶ楽なのだが血装以外教えてくれなかったため、自分の足で走っているのだ。

そのせいか全身に動血装と静血装の同時使用が可能になったのだがちっとも嬉しくない。

 

そんなことを思っているとグランドフィッシャーがなんか叫んでいた。

 

グ「ええい、小僧さっさと儂に殺されろ!!」

 

そういうグランドフィッシャーだが身体のあちこちに傷を負っているのだ、対してこちらは無傷である。

 

何があったのかというと逃げながら他の人間を襲わないようにチクチク攻撃してヘイトを自分に向けさせ続けるというのを何度もしたのだが最初の辺りは攻撃が効くぐらいだったのが攻防一体の血装、動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)になった辺りから普通にダメージとして与えられるようになったのと防御力も最初は同時使用をすると不安定になるため、回避を優先していたが動静血装になったら油断して直撃を受けても問題ないレベルの硬さだった。

 

とはいえ変なところに打ち付けて意識を失うとジ・エンドなんで竜貴との組手で培った防御と受け身と受け流しの技術でダメージらしいダメージを受けずにいるがこの硬直状態をなんとかしないといけない、あと一手でなんとかなるがその一手がでてこないのだ。

 

ダメージ与えれるんだからこのまま押し切ればいいかと思うがまず俺はまだ9歳なため身体が小さいので威力を出すには少々工夫がいるのだ、体重も軽いため体重を乗せた攻撃はグランドフィッシャーには効きにくいため本当に困っている。

 

てかいくらなんでも浦原喜助達が遅すぎる、母のことだからもう連絡を入れていると思うしあのバッハが未知数の手段と評する浦原喜助が2時間も探知できないとかあり得るのか?

一番の可能性としては監視している藍染あたりがなんかしたのか?やつもやつで面倒な研究してたから霊圧探知を封じる虚やら道具を作っていても不思議じゃないぞ。

 

もし藍染が関与しているとだいぶやばいぞ、救援無し武器無しでグランドフィッシャーをソロで討伐しなければならない。

 

そう思っているとグランドフィッシャーに妙なことが起こったのだ。

 

グ「ぐぅ!?な、なんだこれは!?...ゔ、ゔおおおおおおぉぉぉぉああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

どういうことかグランドフィッシャーの霊圧が増加したのだ。

先程までよりおよそ10倍くらいの霊圧に増加したのだが突如爆発的に増えた影響か自我が希薄になり暴走状態のような感じになっている。

 

おいまてこれは流石に不味い、あのレベルの霊圧の攻撃はいくら何でも()()()の全力の動静血装でも防ぎきれるか分からないぞ。

 

攻撃の速度も先程までとは比べ物にならない速さだこの体の潜在能力の高さが無かったらとっくにお陀仏だよ。

 

突っ込んでくる巨体を躱しながら全力で蹴りを入れ距離を取るのだが蹴りの感触からダメージを受けていないのを感じるとウンザリした気持ちになった。

ただでさえ攻撃手段が徒手空拳しかないためこれが効かないとなるとまた最初からやり直すことになるからだ

 

そう思っているとグランドフィッシャーの攻撃速度が先程までより更に速くなった。

 

一護「なぁ!?」

 

なんとか全力で防御と受け身と受け流しでダメージを最小限に抑え込んだが威力を殺しそこねたのかぶっ飛ばされたときに壁に打ち付けられた際の当たりどころが悪かったのか意識が朦朧としてきたのだ。

グランドフィッシャーが近づいてきて周囲の時間まで遅く感じ始めていよいよ死が迫る感覚が近づいてきた。

 

一護(...あぁ、俺死ぬのかまぁやるだけやったしもう後悔ないからいいか)

 

意識が朦朧とする中そう感じた後悔が無い様に生きてきたが意識が途切れかけたその時、悲痛な声と表情の母の姿がよぎった。

瞬間、俺は途切れかけた意識を叩き起こした。

 

一護(おい、何やってんだ?原作の家族が死んで絶望した黒崎家を知っているのに俺が死んだら意味ねぇじゃないか)

 

絶望の淵にいた自分を救ってくれた母や大切な妹達、あとついでに父を悲しませると思うと死を認められるか?と自分に問うた、答えはこれだ。

 

一護「認められるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

俺がそう天に向かって吼えると身体からパワーアップしたグランドフィッシャーなんて目じゃないレベルの尋常じゃない霊圧が溢れた。

 

グ「グゥオォォアァァ!?」

 

その霊圧にビビったのかグランドフィッシャーは動きを止めた、いや周りの時間が止まったのだ。

 

そして俺は周りの景色が先程いた公園から上下の感覚が不安定のビルが連なる不思議な世界にいた。

 

一護「いつか、来たいとは思っていたがいくらなんでも早すぎない?ユーハバッハのおっさん」

 

ユ「...そうか私の声がもう聞こえるのか...だがここにお前が来たのは偶然の産物だがな」

 

そこにいたのは原作で、斬月のおっさんと呼ばれた男1000年前のユーハバッハが居たのだ。

 

一護「あんたがあの漏れ出た霊圧の大元を抑えてくれているのか?」

 

ユ「そうだ、お前には、死神と滅却師、虚、完現術の力に先程溢れた霊圧を遥かに超える莫大な霊圧を有するのだ...が今のお前には過ぎたる力なため()()が抑え込んでいる、黒崎一護であって黒崎一護ではないものよ。」

 

流石にユーハバッハには自分が違うことは見抜れていた。

 

一護「ふ~ん、()()ねぇ?流石と言っておけばいいのか?ありがとうおかげで今日まで生きられているよ。」

 

ユ「...世辞はいい私が知りたいのは()()がどうこの力を使うのかだ」

 

ユーハバッハのおっさんはじっと力強い目線でこちらを見てきた。

 

半端な答えは駄目だな、下手な嘘もアウトだ、そんなことをすればユーハバッハのおっさんが見限り俺はこのまま現実に戻りグランドフィッシャーに殺されるだろう。

 

だから俺は真っ直ぐおっさんの目を見て堂々と行った。

 

一護「俺は家族を護りたい!そして自分自身も護るその為にこの力を使う!!」

 

ユーハバッハはほんの少し目を見開いた。

原作でユーハバッハ()の護りたいものと原作の黒崎一護の護りたいものが違っていた、原作の一護は皆を護りたいがユーハバッハ()は一護を護りたいだ。

 

この違いが原作でのすれ違いを発生させていたが俺は違う、大事なものを護りたいのは同じだがそれは自分が無事だからできるのであって死にかけていたりしたら意味がないのだ。

だから俺はどんな戦い方もするし使えるものは全部使うつもりだ。

 

ユ「...護るべきものの中に自分が入っているのか」

 

一護「これが満足する答えか?」

 

ユ「...あぁ、わかった力を貸そう」

 

ユーハバッハのおっさんがそう言った。

よし、これであとは

 

一護「というわけだどこかで観ているホワイトさんも手を貸してくれよ。」

 

ホ「...チッ、あんまり俺たちを失望させるなよ一護ォ」

 

そう言うと俺の色を白黒反転させた男ホワイトさんが出てきた。

 

一護「ありゃもう出てくんの?」

 

俺が疑問に思ったことを言う。

 

ホ「いや、今お前現実で絶賛ピンチなの忘れてんのか?」

 

あ、ヤベなんか滅茶苦茶パワーアップしたグランドフィッシャーのことスッカリ忘れてた。

 

一護「忘れてはいないけどあいつ倒す手段がない」

 

ユ「それに関しては問題ない」

 

ユーハバッハは断言した、おいそう言われても滅却師の力は血装の強化のみで打撃は通用しないしさっき放出した霊圧を使っても倒しきれないのだ。

 

ホ「どうもここら一帯に妙な結界が張られていてな俺の虚の力の封印がほんの少しだが緩んでいて僅かだが虚化できるぜ」

ホワイトさんがそう言ってきた、マジでというか結界ってことはやっぱ藍染のやつがなんかしたな。

とりあえずそれは置いておいて俺はホワイトさんに聞いた。

 

一護「それはどのくらいの時間使えてどの範囲までの力を使える?」

 

俺がそう言うとホワイトさんが極悪な笑みを浮かべた。

 

ホ「理解が早くて良いじゃねーか、虚化に時間制限は無ねぇ、鋼皮(イエロ)は使えるが響転(ソニード)は使えねぇ、強化は封印の影響で全体の3%くらいで結界が壊れるとスグに封印が発生し虚化が解除される。

虚閃(セロ)を撃つと結界が一発で壊れる、虚弾(バラ)を撃つ分には特に問題はないが威力が本来の3割位だ。

あと超速再生だがそれも本来の再生力、再生速度と比べれば微々たるものだ、傷の治りが多少速くなる程度の認識でいい。」

 

一護「十分だ」

 

先程までに比べれば火力のある状況となり十分と感じてしまう。

 

ユ「...私をノケモノにしないでもらいたい。」

 

あ、ユーハバッハのおっさん、忘れてた。

そうだ今ここでアレについて聞いておこう。

 

一護「おっさん、俺に飛廉脚を教えてくれ」

 

ユ「...分かった、ここで飛廉脚を少しでも使えるようになってもらう。」

とりあえず高速移動技を使えるようになったためガッツポーズした、だが一つ疑問に思ったことがあるので聞いてみた。

 

一護「虚化どうすんの?俺やり方わかんないぞ」

 

ホ「それは俺が勝手にやるから心配すんな、体も乗っ取ったりしねぇからよぉ」

 

それを聞いて安心したため、ユーハバッハのおっさんに飛廉脚を教えてもらう。

 

ユ「...飛廉脚は足元に作った霊子の流れに乗って高速移動する滅却師の高等歩法。

死神の瞬歩、虚の響転に値する技だ。」

 

そう言いながらおっさんは流れるように霊子の足場に乗って空中を移動してみせた。。

 

今の俺には、真似できないレベルの霊子操作能力を見せられたがいずれは死神、滅却師、虚、完現術の全てを使いこなさないといけないため、ここで最上の霊子操作能力を見れることはむしろ俺にとっては+であった。

 

ユ「...とりあえずやってみろ」

 

おっさんはそう言ってきたため、俺は見様見真似でやってみた、動静血装の会得のおかげで少し上昇した霊子操作能力でおっさんの真似をしたがおっさん程上手くは無いが飛廉脚としては及第点に達するレベルだった。

 

ユ「ギリギリ及第点とはいえ1回で修得するとは...」

 

一護「まぁ、まだまだだけどね。」

 

ユ「当たり前だ、だが最初でこのレベルならあの虚も問題ないだろ、...そろそろ時間だ」

おっさんがそう言うと周りの景色が白くなり始めた。

とりあえず現実に戻るまでに二人に言った。

 

一護「おっさん、ホワイトこれから長い付き合いになるよろしくな」

ユ「...あぁ」

ホ「俺の力使って負けたら、ただじゃおかねえぜぇ!!」

一護「分かっている」

 

そして俺は現実に戻ると戻る前まではしていなかったはずの()()をしていた。

 

グ「グゥおおおおぉぉぉぉああああああァァァァァァァ!!!!!!!!!」

虚の仮面を被りパワーアップしグランドフィッシャーだったものに意識を向けた。

 

一護「さぁ、最終ラウンドだ!!」




次回、決着です。
ちなみに一護が気絶仕掛けて精神世界にいったのは鬼ごっこが開始して1時間50分くらいです。


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6話:「とりあえず藍染もバッハ同様ぶっ飛ばす」

今回も結構長いです。


side一護

俺は虚化してパワーアップしたのだがグランドフィッシャーだったものが突如変態し始めた。

 

グ?「うおおおおおおぁぁぁぁぁぁっぁxddfjちぇぎえおd!!!!!!!!!!!!!」

 

先ほどまでは四足歩行のチョウチンアンコウみたいな姿だったが今は仮面が剥がれ人にチョウチンアンコウの要素持った姿になったのだ。

 

まるで破面(アランカル)のようだが自我が気薄な上に言語も滅茶苦茶になっている、更に先ほどよりも霊圧が上がっているのだ、具体的に言うと3倍くらいだそれでも虚化した俺を超えるほどじゃないがこの上昇値は異常だ。

 

え?俺?いやいや、俺のは眠っている力を引き出しているだけだから違うよ。

これあの破面もどきに崩玉の失敗作でも放り込んだか?それならあのパワーアップも納得だそもそも原作のグランドフィッシャーにこんな異常な成長能力はなかった、だからこそ藍染の関与が決定的になった。

とりあえず藍染もバッハ同様ぶっ飛ばすが、ひと先ず藍染はおいておいてささっとあの破面もどきを倒すか。

 

相手の攻撃を捌きながら俺は今使える技や能力を整理する。

え?そんな悠長なことしてていいの?というが自分の現状を知らずに突っ込んで死にかけるのが原作の黒崎一護なのだ。知っているのに同じ轍を踏むわけにはいかない。

 

まず、防御に関して

鋼皮(イエロ)動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)である。

鋼皮に関しては虚化状態の動静血装に匹敵するので重ね掛けしてれば十分な強度になるし微々たるほどだが再生能力もあるためよほどの攻撃でもない限り大丈夫だろう、よって防御力に関してはさほど心配はしていない。

 

問題は攻撃面なのだ。

現状使える攻撃手段は虚化で更に上がった動静血装で強化した徒手空拳に虚閃(セロ)虚弾(バラ)なのだが虚閃は使うと結界が壊れて虚化が解除されるのでとどめまでは使えない、徒手空拳は上がった防御力がそのまま攻撃力に追加されるためこれをメインの攻撃にしつつ隙あらば虚弾を放ちまくるという感じになりそうだな。

で何が問題かって言うと虚閃の威力なのだ。

 

本来の3割の威力しかないと言われてもその本来の威力が不明なために虚閃を信用しきれていないのだ、まぁこれに関してはなんとかすればいいか。

 

次に速度だが飛廉脚があるため心配はしてない、先ほど吹き飛ばされた要因だった速度だがこれで並んだため問題ない。

 

あと破面もどきになったことで人型に近い体型のため受け流しが先ほどまでよりしやすいのだ。

 

グ?「ghぅghffンvh供奉イオdbvkdkンvlfl議Ⅽに!!!!!!!!!!!!!」

 

もはや何を言っているのかわからないのでさっさと倒して楽にしてやる。

 

一護「行くぞ!!」

 

俺は、そういいながら飛廉脚で空中を含めた3次元高速移動して虚を攪乱しながら虚化と虚化によって強化された動静血装で強化された剛拳のラッシュを叩き込んだ。

 

グ?「んtぐrp5fchbt8hggh;おhhふぉ;gっふぐふぃg!!!!!!!!!!!!!!!」

 

言語にできない叫び声をあげながら破面もどきはぶっ飛んだためすぐに追撃の無限装弾虚弾(バラ・メトラジェッタ)(無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)の下位互換)を叩き込んだ。

尋常じゃない数の紅い弾幕が破面もどきに直撃するかと思ったが直前で本能的に爆発的な霊圧を鎧のごとく纏って防いで見せたのだ。

まじかよ、いくら下位互換だからってこの技の元の使い手って破面の中で一番殺傷能力があるやつが使っていたやつなんですけど...

とは言え、今の攻撃でだいぶ霊圧を消耗させることができた油断せず一気に決める!

その時、また先ほどと同じことが起きたのだ。

 

グ?「ht;おjgfこtfgjfvgydy4hけsrthg!!!!!!!!!!!!!」

 

破面もどきの霊圧が倍近く増えダメージも全快してしまったのだ。

 

もういい加減にしてほしいんだがと思ったのだが無理にパワーアップしている影響か身体が崩壊し始めている、このまま時間稼ぎすれば勝てるだろうがそれでは俺の気が済まないのでこのまま倒す。

 

また回復されても困るので威力がわからないが虚閃を頼ることにしたのだ。

 

これで倒せなかったらそん時は飛廉脚で逃げればいい、方針を決めたところで決着をつけるために飛廉脚を発動し突っ込んだ。

 

グ?「ykgんmdcgmrgmつt6fcryじgjどおrpでwws!!!!!!!!!!」

 

破面もどきの攻撃を受け流しながら肉薄し懐に再び拳を叩き込んだがその時に拳から無限装弾虚弾を拳から連なるように放った、要は疑似鐵拳断風(てっけんたちかぜ)だ!

 

グ?「よfgtぇpwdgちえddふぉ5lwwfk!!!!!!!!!!」

 

破面もどきを再びぶっ飛ばしたがこれでは先ほどと同じなため俺はとどめを刺しにかかる。

俺はすぐ右手の人差し指を破面もどきに向け放った。

 

一護「虚閃(セロ)

 

人差し指から紅い極太のレーザーが発射され破面もどきを飲み込み結界を余波で吹っ飛ばしたのだ。

...ホワイトさん、あんた3割って言ってましたよね?3割でこれって本来の威力だとどれほどなんだよ...

と俺は黄昏ていると妙な霊圧を探知した。

 

???「いや~アタシの予想通りというかそれ以上のことが起きていましたよ。」

 

???「そんなことを言っている場合ではないですよ。」

 

胡散臭い恰好をしたおっさん2人組が近づいてきた。

 

一護「誰?おじさん達?」

 

???「おっと失礼、初めましてっすね黒崎一護さん、自分は浦原喜助と申します。でこちらは助手の」

 

???「握菱鉄裁といいます、すみませんねいきなり」

 

浦原喜助と握菱鉄裁がそう言ってきた、さてここはとぼけながら弟子入りまでもっていきますか。

 

一護「浦原喜助?...ああ父さんが言っていた死神?」

 

浦原「おや?一心さんからもう聞いていたんすか?」

 

一護「母さんと酒に酔ってたら言ってた」

簡潔に答えると浦原喜助は言ってきた。

 

浦原「...あんまりこちらの情報を話さないでくれると助かるんですけど」

浦原喜助がそう言ってきたんで俺は二人にお願いをした。

 

一護「しゃべらないからあんたら()()に弟子入りさせてくれ」

 

浦原喜助は瞬間眉をひそめた。

浦原喜助(()()ではなく()()っすかどうも()()()()()()も知っているようっすね。)

 

浦原喜助は考えた、この子供が自分たちの弟子になったメリットとデメリットをだが。

浦原喜助(先ほど感じた莫大な霊圧に死神と純血統滅却師のハーフそれに真咲さんの虚も受け継いでいて、そして完現術(フルブリング)も使える可能性もあるかもしれないっすね~。そんな行きつく果てがわからない存在を身近に置いとくメリットなんて...)

 

1つ先に浦原喜助について簡単に説明しておく。

一言で言うと好奇心一つで倫理も常識も良心も投げ捨ててヤバいものを作るヤバい奴である。

そんな男が誰も見たこともない領域に至る可能性が自ら弟子入りにくるこの状況をわざわざどぶに捨てるだろうか?

答えは否である。

 

浦原「いいっすよ。」

 

鉄裁「ちょっと!?そんな簡単に決めないでくださいよ!?」

 

浦原「いや〜面白そうじゃないですか。」

 

鉄裁「面白いかどうかじゃないんですよ!?あと私達は仕事でここに来たってこと忘れてるんですか!?」

 

浦原「...あ、そういえばそうでしたっすね」

 

鉄裁「忘れないでくださいよ!?」

 

鉄裁はそう言うが浦原はどこ吹く風だ。

 

浦原「そういうことで一護さん、今から真咲さんのところに連れて行くんで自分たちに着いてきてください。」

俺は頷くと歩き始めた二人に着いていった。

しばらく歩くと浦原商店と書かれた駄菓子屋が見えた。

 

浦原「ただいま戻りましたっすよ〜、いや〜、やっと見つかりましたよ。」

 

真咲「一護!!」

母は叫び勢いよく俺に突っ込んできて抱きついたのだ。

真咲「馬鹿!!何危険なことしているの!!」

母はそう言っているがああでもしなかったら二人又は片方のどちらか死んでいたのだ。仕方がなかったと母に言った。

真咲「結果的に無事だったから良かったけれど次から上手く生き残れるとは限らないのよ!!だからもっと慎重になって考えなさい!!」

母にそう言われたため心の中でさらなる高みに至らなければならないと誓った。

それはそうと

一護「母さん、霊圧が...」

母から霊圧が僅かにも残っていないのだ。

真咲「ええ、どういうわけか力がなくなってしまったのよ。」

浦原「こちらで調べられるなら調べておきますよ。」

浦原がそう言うと母もお願いしていた。

 

一護「とりあえず今度修行しに来ますね。」

俺がそう言うと母が言ってきた。

真咲「一護!?貴方また、危険な状況に首突っ込むの!?」

一護「違う!今日みたいなことが無いように強くなりたいだけ!」

俺がそう言うと、母が何か考え始めた。暫く考えていると覚悟を決めたのか母が言ってきた。

真咲「頑固なところは私やあの人譲りかぁ、良いわよ、元々はいつか貴方に受け継いでほしいと思っていたけど」

すると母は首にかけていたネックレスを外し俺に渡した。

それは五芒星の形の首飾りだった。

五角形の滅却十字(クインシークロス)俺がずっと欲しがってねだり続けた物だ。

真咲「貴方にこれを渡したら貴方がどこか遠い場所に行ってしまうんじゃないんかって不安になって今まで渡せなかったのよ。」

母はそういったが俺は生憎霊王になったりとかしないしなる気も無い。

俺は五角形の滅却十字を受け取り首にかけた。

とりあえずこのしみったれた空気を何とかするため俺は母に言った。

一護「とりあえず今日は帰ろう?」

真咲「ええ、そうね、あと力を失った件に関しては彼の助けを借りるかしら?」

一護「誰?」

真咲「ママの()許嫁よ。」

どうやら修行の前にまた一悶着があるようだ。

 

 

side???

ある世界にある部屋の一室で彼は高らかに笑っていた。

 

???「ふははははははは!!素晴らしいぞ!黒崎一護!まさか()()()()()()()()()()()()()()()()破って虚の力を引き出すとは!!」

 

本来、黒崎一護の死神の力は外部の死神の霊圧を直接注がれなければ解除されないのだ、そして虚の力は死神の力を得てから鍛え上げ実践経験を積みうちに眠る虚を引き釣り出さなければいけないのだ、それを家族のために死ねない(実は一護は自分が死んで家族を悲しませたいのか?という問いを口に出していました)という思い一つで打ち破って虚化してみせたのだ。

 

とこの黒幕(イッタイ何染なんだぁ)はそう解釈しているが実態は自分が張った霊圧と魂魄関連の情報を遮断する結界が原因で虚化できたことなどこの黒幕は知らないのだが。

 

???「それにしても黒崎一護、君の潜在能力には敬意を表すよ、まさかまだ少年でしかない君があのレベルの虚を倒して見せるとは...」

 

本来、狂化虚は霊圧だけなら並みの隊長格五人分もの霊圧を有するのだ、それを軽々超えるレベルの霊圧を引き出して見せた、これからのさらなる成長に期待をしているが、一つ誤算を上げるなら今回、虚の力を引き出してしまったことだろう。

 

今の黒崎一護は虚の因子への耐性があまりない状態と言えるため、虚に浸食される可能性があるのだが黒幕はたいして気にしていないようだ。

 

???「...まさか、あの時ホワイトに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がそれが功をそうしたようだ。」

 

少し前に黒幕は志波一心を黒崎真咲と引き合わせるための戦いの前に自分が使うのとは別で今までに作った試作品で一番出来の良かった崩玉をホワイトに埋め込んだのだ。

 

詳しくは省くが自分の作った崩玉は蒲原喜助のやつとは違って対象に埋め込まなければ作用しないのと埋め込んだ対象にしか効果を及ぼさないが効果自体はちゃんと発揮するのだ。

おそらくそれが死神と滅却師の境界が曖昧になり虚の耐性がついていたのだろう。

何はともあれ、黒崎一護の経過観察は順調といっていいだろう、とりあえず次に彼にぶつける虚を決めなければならない。

 

???「...そうだ、昔作った失敗作をぶつけてみるか。あれなら成長した彼にはちょうどいい敵になりそうだ」

 

黒幕はそういいその虚の名を言った。

 

???「出番だよ、メタスタシア」

 

それは本来ある死神に絶望を与えるはずの虚だった。




崩玉+一護というヤバイ代物が爆誕した。
ただでさえ現状、数百年間異常な生態系で生き残り続けた虚の技の下位互換を使う、数百年間修行して磨き上げたエリート死神の卍解を擬似再現する神をも凌ぐ才能を持っている9歳児(文字通り)に崩玉なんてヤバイもの仕込むバカ野郎がいるらしい、そして崩玉なんてヤバイものを好奇心一つで作るさらなるバカ野郎がいるらしい。


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7話:「中の連中が増えるとは思わなかった。」

今回も結構長いです。
あと必要に迫られたんでオリキャラ召喚します。



あの後、帰宅し父に今日起きたことを伝えると眉をひそめ思い詰めた顔をするが、すぐに何処かへ電話を繋いだ。おそらく、母の知り合いだろうが今の父は母が自分の知らないところで死にかけたということに自分の無力感があるのだろうからそっとしておいたほうがいいな、俺が父の立場ならそうしてくれたほうが良いだろう。

電話を終えた父がこっちに来た。

一心「一週間後だったら問題ないらしい。」

 

ということなんで今日はゆっくり休むことになった。

その夜、自分の精神世界に入った、最初は偶然だったけどどうやら上手く行ったようだ。

再び周りの景色が上下の感覚が不安定のビルが連なる不思議な世界にいた。

でホワイトとおっさんの二人がいたのだが...ついでになんか見たこともない美女がいた、髪が紫銀の腰まで届く長髪で紫の瞳、身長が165cmくらいでスタイルがネリエルくらいの女がいる、あとなんか生えていないのに犬の尻尾をブンブン振り回している幻覚が見える。

一護「...誰?そいつ?」

???「酷くないですか!?ご主人!?」

いやそう言われても原作のメゾンドチャン一はおっさんとホワイト以外に居ないのだ。

あと俺の力の素養で人の形に具現化してないのは死神と完現術の力か?いや死神の力はホワイトだし完現術もホワイトの中にある霊王の爪のおかげだから違うか、じゃあこの女はなんの力が具現化した存在だ?

???「...うぅ、酷いですよぉいつもご主人の望みを叶えているのに存在を認識すらされていないなんてぇ。」

女はなんか聞き捨てならない事を言った。

一護「...望みを叶える?そいつはなんの力が具現化した存在だ?おっさんからは死神、滅却師、虚、完現術の力が備わっていると聞いたが、お前はそれらのいずれにも該当しないんだが。」

???「ちょっと!おじさん!私のことも紹介しといてくださいよ!!」

ユ「...お前の力が(不完全に)発現すると(他人が)完現術を使えるようになるからな一緒にしても然程問題はなかった。」

そうおっさんは言うが、具現化するほどの力を伝えられてないと流石に困る。

一護「そういうのはちゃんと言ってくれよおっさん。」

ユ「...次からは善処する。」

それ言わないやつじゃん。

一護「...で、結局の所そいつナニ?」

ホ「ソいつはお前の中に眠る崩玉の力が具現化した存在ダ。」

と今まで黙っていたホワイトがとんでもないことを言った。

???「ちょっとホワイト、それ私が言いたかった!!」

などと女はホワイトに抗議しているが俺はそれどころじゃ無かった。

一護(崩玉だと!?原作の一護にはないはずだ!?藍染がホワイトに仕込んでいたのか!?)

俺は内心で大慌てしていた、それ程までに崩玉とは凄まじい力を有しているのだ。

ここで崩玉について説明しておこう。

簡単に言うと願いを叶える龍球である。

ざっくりしているがこれ以上的確な表現がないのである。

 

だが何故そんなものが俺の中にあるのかさっぱりわからないが、気にはするがひとまず置いておこう。

とりあえずこいつが俺の願いを叶えているのは事実だろう、なんせ原作では同時使用ができないとされている二つの血装の融合、破面もどきに通用した動静血装の出力、技の疑似再現と思い当たる節があり過ぎる。

だが何故この女は俺に力を素直に貸しているのだろう?普通、願いを叶える能力のような強大な力が意思を持つと宿主を乗っ取るのが鉄板なのだがこの女はそのような素振りが一切ないのだ。

故に俺は、今だぎゃあぎゃあホワイトに抗議しているこの女に聞いてみた。

一護「おい、お前はなんで俺に無条件で力を貸してくれるんだ?」

???「...え!?そんなの決まっているじゃないですか!私がご主人のことが大好きだからですよ!!」

ドン!という擬音語がつくほど胸を張る女だが俺は内心でええ...となった。

一護(こいつもメゾンドチャン一の仲間か~)

心配して損したというか肩に力を入れ過ぎていたというか心配し過ぎていたのか...全部だな。

何はともあれ、こいつは味方の認識でとりあえずいいかな。

あとはこいつが俺に願いを叶える以外で何をもたらすのか聞いておくか。

一護「お前って願いを叶える以外で何か俺に教えることってあるのか?」

すると女は元気よく答えた。

???「はい!私はご主人に完現術(フルブリング)を教えるために出てきました。」

まじか、完現術は結構便利なものが多いため早めに習得したかったが死神代行消失編まで修業ができそうにないと思っていたがこれは嬉しいな。

一護「それはありがたい、完現術は基本便利なものばかりだから早期に習得したかったんだ。」

俺はそう言ったら女は喜んで抱き着いてきた。

???「わ~い!ご主人大好きです~!!」

抱きつくのはいいが今は俺のほうが背が低いため胸に頭が埋め込んでいる状態のため窒息しかけているのだ。

見かねたおっさんが助け舟を出した。

ユ「...いい加減その辺にしたらどうだ。」

???「いや〜ご主人に頼られてるって思うとつい、気持ちが舞い上がっちゃいました。」

俺は息を整えて3人に向いた。

一護「とりあえず滅却師と虚の技に完現術について教えてくんね?」

「「「分かった(ぜ)(りました)」」」

あともう一つのことも聞いとかないと

一護「女、お前の名前何?」

???「今更ですか!?ご主人!?」

だって色々あって聞きそびれたんだもん。

女は元気よく名乗った。

???「私の名前はギョクと言います!末永く一緒にいます、よろしくお願いいたします!!」

一護「ああ、こちらこそよろしくな。」

まさかの中の連中が増えるとは思わなかった。

 

ギョクがメゾンドチャン一に増えたところで俺はギョクにある質問をした。

一護「お前の願いを叶える力って現実だとどれくらいの範囲でどれくらいの影響を及ぼせるんだ?」

ギョク「今はご主人の素養がすべて解除されてないんで及ぼせるのはそう広くはないんですよ。」

一護「あれまぁ、じゃあお前の力で解除できないのか?」

ギョク「...誠にそれはできなくてですね。すみません。」

ギョクはシュンとしているがまぁ、今はそれでいいため特にこまってはいない。

とりあえず置いておいて、最初にギョクから完現術について学ぶ。

 

ギョク「いいですかご主人、完現術(フルブリング)というのはですね。

物質に宿った魂を引き出し、使役する能力の総称のことで完現術を持つ人間は完現術者(フルブリンガー)と呼ばれます。」

 

ギョクは簡単にだが完現術と完現術者について説明した。

次にこの世界の魂魄と完現術について説明した。

ギョク「この世界はどのような物にも魂が宿るとされます。そして、使い慣れた道具を使用するときいつもの自分より高い能力を発揮することができると感じるのは、その道具に宿る魂を理解したということです。

物質に宿る魂には元来「使い手を補助する性質」というのがあり、それを自らの魂で大きな力と化し、それを用いることで物質を操ったり、身の回りの物を補助として使うことで自らの身体機能以上の能力を発揮することができるのです。

例えば、「アスファルトの魂」の助けを受けて高速移動をしたり、「酒の魂」の助けを受けてグラスから口に飛び込ませたり、足元を支えさせて水面に立つこともできます。

使い慣れたもの、愛着のあるものであれば物質の形や性質そのものを変化させ、武器にすることができたり、それを媒体に固有能力を発揮することがあります。どちらかといえば固有能力を指して完現術と呼ぶことの方が多いかも知れませんね。」

 

ギョクがわかりやすい説明をしてくれたが、判りにくい方もいるのでざっくり噛み砕いて言うと様々な付喪神を操って色々できるよねってこと。

ギョクが理屈を説明し終わったために、実際に完現術を体得するために物質に宿った魂魄を感じ取る訓練に入った。

とはいっても悪霊である虚と正面から対峙した経験があるため、そんなに時間が経たずに精神世界のコンクリートの魂を感じることができたのだ

それを自らの魂魄の力で強化して走ったのだ。完現術特有の完現光(ブリンガーライト)が発生し俺は9歳の体では決して出ないような速度で走ったのだ。ちなみに霊力による身体強化や動静血装などは一切使ってないのだ。 

これは凄い...内心で俺が思ったのはこれだ、原作だとしょぼい能力のような描写をされていたが霊圧を消費することなく高速移動技や空中移動が可能になるなど破格もいいところなんじゃないか?...まぁ原作の完現術者が戦ったのが全員隊長格としか相手していなかったのもあるだろうが人間が死神に勝てるのはそれこそ原作の一護のような存在でもない限り無理なのだが。

ちなみに俺は完現術でどれくらいの速さで走ったかとギョクに聞いたら100mを9秒で走ったとのこと。

そして同じ要領で空中をかけたり空中で静止したりした。

俺、完現術と相性がいいのだろうか?まぁいろんな種族の力が使えるがベースはあくまで人間だからだろう。

そんなことを思っているとギョクが話しかけてきた。

ギョク「今は基本的なことしか教えられませんが、1年くらい経てば愛着のあるものを変形したり媒体にして固有能力を使えるようになりますので今は現実で完現術を馴染ませておいてほしいです。」

と言われたので俺は元々そのつもりだったので了承した。

 

次におっさんと滅却師の修行を開始した。

ユ「...お前は母から五角形の滅却十字(クインシークロス)を継承した。そして滅却師はこれを媒体にして武器を形成、矢を放ち戦うのだが矢と言ったが飛び道具を飛ばせるものであれば極論剣でも良い。」

そう言いおっさんは千年血戦篇で使ってた霊子兵装の羽根のような形状の鍔がついた片刃の大剣を生成した。

相変わらずの霊子操作能力に尊敬すら湧くよ。...まぁ、本体はいずれ殺すが。

俺も五角形の滅却十字を媒体にして武器の生成に入るがおっさんのように実体化した剣ではなくどちらかと言えば霊子を刀の形に押し固めた感じになったのだ。

まぁ、初めだしこんなもんかと思いつつ俺とおっさんは飛廉脚で空中で対峙した。

あと先に言っておくべきだったから言うが、修行中は修行している力以外の力を使ってはダメと3人から言われた。

まぁ、全部使ったら修行にならないから俺も分かっているため素直に了承したが。

そして俺はおっさんと切り合いを始めた。

俺は飛廉脚で空中を加速しながら動静血装で上がった腕力で真っ直ぐ刀を振るったがおっさんは大剣で受け止めたり受け流しをしてなかなか当たらない。

くそ、まだまだ剣の扱いが慣れていないからおっさんのような戦闘の達人と比べると100歩以上遅れを取っている。

俺がそう感じているとおっさんが俺に言ってきた。

ユ「...そろそろこちらから行くぞ。」

この言葉を皮切りにおっさんが大剣をものすごい速度で振るってきた。

なんとかギリギリで刀で受け止めたが動静血装で上がった膂力と防御力が無かったら今ので戦闘不能になっていた。

てか、大剣を片手で振るってたのに出せる速度と威力じゃないでしょ、あれ。

俺はのんきにそんなことを思いながら必死になって大剣を受け止めたり受け流したりしているがこのままだとジリ貧なんでなんとかしたい。

ちなみに大剣をよくある力押しの武器と勘違いしている人が多いので訂正するが大剣は破壊力、重量、範囲、取り回しの良さと結構バランスの整った武器なんで技量に優れているものが使うとこうして受けに回るので精一杯なんだよ。

ともかくこの状況を打開するため俺は冷静におっさんを観察し、突破口を見出しながらおっさんの剣術を自身にトレースしつつ自分の動きに合わせておっさんの剣と撃ち合い始める。

始めこそ、おっさんに押されていたが10分も打ち合っていたりだいぶおっさんの剣についていくことができるようになった。

するとおっさんが、急に待ったをかけた。

ユ「...今日はここまでだ」

一護「どうしたんだ?急に」

ユ「これ以上時間を使うとあいつが乱入してくる。」

おっさんがそう言い指を指した。指の先には今にも飛び出してきそうなホワイトさんがいた。

一護「...あ〜なるほどそういうことならわかりましたよ。」

ユ「...理解が早くて助かる。」

とりあえず二人のところに降りていった。

ホ「オイ!さっさと俺にも修行つけさせろ!!」

降りてきてそうそうホワイトがそう叫んだが俺はホワイトに少し待ってほしいと頼んだ。

一護「ごめんちょっと休憩させて」

ホ「あぁ!?お前の体力ならまだまだ余裕あんだろ!!」

一護「いや、体力じゃなくて精神的に疲れたから少しでいいから休ませて」

俺は初めて完現術を使ったり精神世界で長時間活動をしたことがなかったため精神的に疲れが生じていた。

ホワイトも言葉の意味が伝わったのか、それ以上は追求してこなかった。

ホ「...チッ30分だけだぞ」

一護「ありがとう」

とりあえず30分で効率よく回復するため瞑想をした、精神世界で瞑想とはおかしな話だがまぁ精神を回復させる方法は昔から瞑想と相場が決まっているのだ。

〜30分後〜

一護「よし、問題ないな!」

俺は体を動かし状態を確認しているとホワイトが笑いながら近づいてきた。

ホ「ようやくか!待ちくたびれたぜ!!」

 

ホワイトと虚の力の修行を開始した。

ホ「お前にはまず、響転(ソニード)を使えるようになってもらうぜ!」

ホワイトはそう言ってきたがその前に前々から気になっていたことがあったので聞いてみた。

一護「響転と他の高速移動技の違いってなにかあるの?」

ホ「...ん?あぁ、それはな」

するとホワイトは判りやすく説明を始めた。

ホ「瞬歩は死神が使う高速移動技で足に溜めた霊圧を使うことで超加速するのが技の理屈だ。瞬発力こそ4つの力で一番だが燃費が悪く足に負担がかかりやすい。上位の死神なら特に気にせずにポンポン使えるがそれは一握りだけだから頭の片隅に留めておけばいい。

飛廉脚は長距離を移動したり足に負担がかかっているときに使うのがおすすめで燃費も4つの力で二番目に良いんだ。

響転は逆に短距離で最も効果を発揮する歩法と言えるものだ。霊圧探知などを掻い潜れるため白兵戦で使ったり追跡から逃れるために使うのが効果的だ。

完現術の高速移動は最高速度こそ他の3つに劣るが霊圧を使わないので燃費が4つの力で一番いい。」

俺には燃費なんて特に問題ないがそれでもそれぞれの特徴がよくわかった。

一護「なるほどよく分かったよ。」

俺がそう言うとホワイトが怒鳴りながら言ってきた。

ホ「んなコト別にインだよ!手本見せてやっから一発で真似してみろ!」

そう言いながらホワイトが響転で一瞬で移動した。

響転で移動する際に一瞬で霊圧が消えたため、探知がしにくいが、理屈は理解できた。

足に力と霊圧を込めて加速する際に霊圧に()()()を加えることで霊圧探知を誤認させているのだ。

理屈が分かったため、あとは真似をするだけだ。

俺がホワイトがやっていたとおりに響転を使ったがやはり自分の力を理解しているホワイト達程上手くはいかないようだ。

まぁ初めて使う技を一発で使える分まだマシなのか?

そんなことを思っているとホワイトが俺の響転について言ってきた。

ホ「まぁまぁだが、初めてにしてはやるじゃねえか!響転が使えるようになったら実戦形式で殺るぞ!!」

物騒だが一つ疑問が出てきた。

一護「虚化して殴り合うの?」

ホ「違うわ!バカが!!死神の力も使って修行すんだよ!!」

どうもホワイト曰くここ(精神世界)なら死神と虚化の力が使えるようなので自分に死覇装と斬魄刀を持ってるイメージをした。すると俺の衣服が死覇装に変わり腰に斬魄刀が帯刀されている。

ちなみに斬魄刀の形状だが原作の一護が死神の力に覚醒した際に携帯していた大太刀を通常の浅打と同サイズで柄についてた紐がないものと思ってほしい。

一護「なるほどこれが...俺の斬魄刀かぁ」

俺はどうしょうもない気持ちになった。

転生した当初からある罪悪感が今だあり申し訳ない気持ちが強くありながらも斬魄刀を手に持つという嬉しい気持ちもあり言い表しようのない気持ちが内心を支配していたがホワイトが怒鳴ってきたためすぐに気持ちを切り替えた。

ホ「おい!何ボケっとしている!早く準備しろ!」

一護「分かったからいちいち怒鳴るな。」

俺はそう言いながらアニメとかで、一護が仮面を出している時の動作をして仮面を被った。

...あれ?初めて仮面を出したときはホワイトが勝手にやってたけど今回はそうではない、ここだと簡単に出せるのだろうか?まぁ死覇装と斬魄刀を出しているし今更か。

自分の霊圧を足場にする死神方式で空中に立ってホワイトと対峙する。

俺達は斬魄刀を抜刀し構える。

俺は刀を正眼の構えでホワイトは無造作に構えている。

俺は鋼皮(イエロ)で防御力を極限まで上げつつ集中し、ホワイトの動きにいつでも動ける準備を済ませた。

戦いの火蓋は突然切られた。

ホワイトは予備動作なく響転で接近し刀を振り上げていた。

響転から振り上げるまでの動作に無駄がないため、一瞬反応が遅れたがなんとか初撃を受け止めれたためそのまま鍔迫り合いに持っていった。

ホ「はっ!ボケっと準備してる割にはいい反応すんじゃねえか!!」

一護「そりゃどうも!!」

俺は軽口を叩いたがホワイトは腹に蹴りを放ってきたためすぐに距離を取った。

距離ができた瞬間に俺は虚弾(バラ)を2、3発放ったがホワイトも虚弾で相殺した。

ただ待っているとさっきと同じだけなんで俺も響転を使って接近するが向こうもそれが分かっているのか、虚閃(セロ)を連射してきた。

俺はできる限り回避を優先して避けきれないものは虚閃を刀に纏わせて受け止めたがやはり、向こうは自分の力の使い方を理解しているようでこちらが押されているけど、ここで闇雲に突っ込んでも意味がない。

なにか突破口を見つけないとやられるだけだ。

そういえばさっき虚閃を刀に纏わせて受け止めたな、もしかしたら今の状態で月牙天衝撃てんじゃね?

俺は試しにさっきと同じように虚閃を刀に纏わせてそのまま振るったその際に虚弾を放つ感覚で纏わせた虚閃を放った。

紅い斬撃がホワイトに迫るがホワイトは落ち着いて同じように白い斬撃を放ち相殺した。

ホ「...ヘェ、もう虚閃の応用をしてきたか。」

ホワイトは今の一撃で何を感じ取ったのか、刀を納刀した。

ホ「今日はもう終わりにするぜ。」

一護「マジでか早すぎじゃね?」

俺はホワイトにそういうとホワイトがこう答えた。

ホ「いやそもそもお前って雑魚とはいえガチの殺し合いで精神的な疲れがあるからこれ以上はやめたほうがいいんだ。」

ホワイトの答えに確かに疲れが溜まっているからな、休むことも大事だろう。

俺は素直に現実に戻ることにする。

とりあえず俺は戻る前に3人に言った。

一護「また明日来るな。」

3人「「「無理はするな(すんじねぇ!!)(しないでください!!)」」」

俺は現実に帰ってくると時間を確認した。

時間は11時を回っていた。精神世界に行ったのはおよそ8時頃だったのでおっさんの能力で時間をずらして修行時間を確保したようだな。

とりあえず今日はもう寝よう。

俺はベッドに入ったらすぐに意識が落ちた、まぁあれだけの体験をして体に負担がないなんて嘘だからな。




完現術の修行のためにオリキャラの崩玉のギョクちゃんを召喚しました。
ちなみに顔は可愛いよりの美女です。
あと翌日から1週間の出来事はざっくり説明します。
現実だと人目のつかないところで精神世界で教わったことの反復訓練(死神と虚の力は除く)、夜は精神世界(現実だと3時間)で修行の繰り返しを行っていました。
次回は石田家関連の話をします。


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8話:「相棒ができたようだ。」

石田家関連をやります
今回からオリジナル設定結構出てきます。


おっさんたちと修行して一週間後、俺は母と父に連れられて空座総合病院に来ていた。

受付を済ませ時間が来るまで待っていると一人の男が近づいてきた。

男は父を見ると心底嫌だと言うような顔をしながらこちらに来た。

一心「よぉ、ヤブ医者元気そうでなによりだ。」

???「黙れ、ここには本物の医者しかいない、ヤブ医者はお前のほうだ。」

父は男と嫌みを言いあってはいるが嫌悪感は互いにないため二人の仲は劣悪というよりは悪友との再開に近いのだろう。

石田竜弦、純血統滅却師で母の元許嫁と聞いてはいたがこの人強くね?

とりあえず母の診察を任せて俺は病院内を他の人に迷惑にならない範囲で探索する。

すると滅却師特有の霊圧を感じた。

近くにある結構いい病室にある入院患者の名前を見て数回のノックをして入った。

 

その名前は片桐叶絵、石田竜弦の妻で原作では故人だった人だ。

一護「初めまして、こんにちは」

叶絵「こんにちは...あら?あなたもしかして真咲さんのところの子かしら?」

一護「よくわかったね?」

叶絵「あの人の髪色によく似ているし顔も真咲さんと一心さんの顔の面影があるからね。」

母と似ていると言われるのはいいがあの髭面親父に似ていると言われてもあまり嬉しくない。

叶絵「それにしても私あまり知り合いが真咲さん以外でいないから話し相手も息子以外で話すのは久しぶりなのよ。」

一護「息子?」

叶絵「ええ、あなたと同じくらいの多分もうそろそろ来る頃よ。」

ちょうどその時、部屋の扉がノックされた。

???「失礼します、母様」

扉が開くと俺と同じくらいのメガネをかけた男子がいた。

叶絵「雨竜、今日は師範と稽古はいいの?」

雨竜「はい、今日の稽古を終えてから来ましたけど、母様この人は...」

叶絵「この子は親戚の子であなたのはとこよ。」

雨竜「はとこ?」

はとこと知ると怪訝そうな顔をしているが俺はとりあえず挨拶と自己紹介をした

一護「初めまして、俺の名前は黒崎一護だ。お前と同じで滅却師の血を引いている。」

俺がそう自己紹介をすると雨竜は驚いた。

まさか自分以外でしかも同い年の滅却師と会うとは思わなかったようだ。

一護「...で?お前の名前何?」

俺はそう問うと雨竜は自分のことを言ってきた。

雨竜「僕の名前は石田雨竜だというかなんでそんな偉そうなんだよ!!」

一護「だって滅却師としての実力は俺のほうが上だもん。」

実際に感じ取れる霊圧で大体の実力は測れるためその評価は間違ってないだろう。

あとどちらかといえば雨竜をからかってツッコミ役としての実力を上げる意味合いのほうが強いためこうして煽っているのだ。

雨竜「よし、表に出て僕と戦え。」

キレた雨竜は滅却師十字(クインシークロス)を掴み臨戦態勢に入っていた。

イヤ、いくらなんでもキレやすくない?

一護「どうどう、そんなにカッカすんなってハゲるぞ。」

雨竜「僕は馬か!それにお前のせいで怒っているんだよ!あとハゲるつもりもない!!」

一護「よく息継ぎせずに突っ込みきったな。」

雨竜「まだ言うか!」

叶絵「あらあら、もう仲良くなったのはいいけどうるさくしすぎるのは他の部屋の人に迷惑をかけるわ。」

雨竜「...はい、すみません母様。」

まぁ確かにこれ以上うるさくすると他の部屋に迷惑をかけるため雨竜をからかうのはこれくらいにしておくか。

一護「すみませんでした、雨竜をからかうのが楽しくて」

雨竜「お前反省していないのか、あと呼び捨てにされるいわれはない。」

叶絵「でも雨竜って学校とかでも仲のいい友達とかの話ってあまり聞かないから心配してたけど大丈夫そうね。」

雨竜「母様!こいつは違いますよ!」

と母子の仲の良い一幕を見ていたらなんか妙な気配と結界が張られるのを感じた。

すると外から悲鳴が聞こえてきた。

一護「...ん?なんだ。」

俺は窓の外を見るとこの前の破面もどきとは違うが人型の虚が暴れていた。

一護「...はあ!?」

俺は驚いていた。なんせ原作でもあんな人型の虚が暴れるなんて知らないからだ。

...イヤ待てよ、この前の破面もどきの戦いのときもそうだったが今回も藍染が仕組んだ可能性が高いな。

しかもどういうわけか普通の人間にも見えているっぽいのだ。

このままだと死者が出そうなため俺は戦闘準備に入ったのだが何故か雨竜も戦闘準備に入った。

一護「...お前も戦う気なの?」

雨竜「当たり前だ!!あれ()を倒せるのは僕たちしかいないからな!」

雨竜はそう言っているが叶絵さんが雨竜を止めていた。

叶絵「雨竜!やめなさい!今のあなただと危険よ!」

雨竜「しかし、母様!このままだと母様が危険です!」

叶絵さんは必死に雨竜を説得しているが雨竜の言っていることも間違ってはいないため平行線になっている。

俺は二人を置いて窓から飛廉脚を使い飛んだ。

飛びながら俺は五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒体にして銀色のデザートイーグル型の銃を生成した。

ちなみに普通の弓型の霊子兵装も作れるが片手が空いてたほうが何かと都合がいいため、銃型にしたのだ。

銃から刀の形をした神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を生成し右手に刀を左手に霊子兵装の銃を構えた。

俺は動静血装で肉体を強化し完現術の高速移動(長いしなんか名前があったほうがいいと思うのでこれからは完現術:加速(アクセル)と呼称しよう)と飛廉脚を合わせた移動技を使い破面もどきと距離を詰めながら通常のエネルギー弾型の神聖滅矢を連射しながら斬り掛かった。

おっさんやホワイトとの戦いで単純な剣術の腕が上がり剣術と射撃術を融合した変速戦法もだいぶ慣れてきた。

ちなみにこの人型の虚はこの前のと比べると霊圧が半分以下しかないためそう苦戦することはないと思っていたがそれはすぐに覆させられた。

莫大な霊圧と霊子でできた弾丸を軽く腕で打ち払ったのだ、瞬間的に俺は真上に跳躍し空中で静止した。

俺は人型の虚を観察し敵の能力の分析に入った。

一護(あの連射した神聖滅矢一発の威力はあの虚を一撃で倒せるように霊圧を込めたのだそれを軽々打ち払うとなると鋼皮(イエロ)が硬すぎるのか、そういう能力を持っているのかはたまたその両方なのか。

だが突破口がないわけではなさそうだ。

神聖滅矢を弾いだ際に大きく霊圧を消耗したのだ、おそらくそう何回も使えるものではないようだ。できてもう2、3回くらいだろう。)

そこが勝負の分かれ目だ、俺は再び神聖滅矢を連射したが向こうもそれを分かってるようで回避を優先している。

一発でも直撃したら勝ちなため油断せずに神聖滅矢を放ちまくっている。

痺れを切らしたのか人型の虚は回避しながら空中を突っ切ってきた。

虚は腕を某ゴム人間のように腕を伸ばしてきたが俺はそれを危なげなく躱しながら神聖滅矢を放とうとしたが虚は伸ばした腕を鞭のように撓らせ薙ぎ払ってきた。

俺はすぐに、跳躍することで回避し距離を離した。

今の一連の攻防であの虚の能力は肉体の強化と操作の類と判明した。

特異な能力があるならもうとっくに使っているはずだからな。

でもあの藍染がこんな雑魚を寄越すのだろうか?念のために霊圧探知をこの病院の敷地内に限定した。

するとこの虚以外の虚の反応があった。

一護「マジかよ、他にもいんのか!」

これは早いとこ決着をつけないとまずいな。ただでさえ被害が出ていないのが奇跡なのだから。

...と思ったらその虚が向かってきているのだ。

すると虚は地上に降り立ったのだ、どういうことかと思ったら現れた虚が原因だった。

一護「...刀?」

虚の反応的にあれであっている。刀の形をしているのが気にはなってはいるが刀の正体というか宿っている力を感じてそんなことはどうでもいいくらい冷や汗が出てきたのだ。

なんせあの刀型の虚から崩玉の気配に近いものを感じ取れるのだ。

まさかの外付け崩玉虚刀とかいうやばい代物が出てきたのだ。

てか崩玉の能力のこと考えるとまるで斬魄刀みたいだな。

虚は崩玉虚刀を手に取ろうとするが俺はすかさず神聖滅矢を放ち虚の強化を阻止にかかる。

物語とかだと禁じ手中の禁じ手だがこっちはそんなこと言ってらんないのだ。

神聖滅矢が崩玉虚刀に吸い込まれるように迫るが虚は瞬間移動と見紛う速度で崩玉虚刀をかばったのだがその代償に霊圧がほんの僅かにしか残っていないのだが虚が崩玉虚刀を手に取ると消耗なんてなかったと言わんばかりの霊圧が溢れた上にダメージが全快したのだ。

霊圧の上昇幅は元のおよそ10倍くらいだ、比較対象が俺くらいしかいないせいで高いのか低いのかがわからない。

ちなみに俺と比べた場合は10分の1しかないのだがこれは俺の霊圧量がおかしいだけだからマジで比較ができない。

虚「うがあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

先ほどまでうめき声一つ上げなかった虚は咆哮を上げ崩玉虚刀を乱雑に振って霊圧を飛ばしてきた。

俺は余裕で躱しながら神聖滅矢を放ち攻撃したが上がった霊圧にものを言わせた肉体強化で防いだ。

一護「...これはちょっと面倒だな。」

この前のより霊圧こそ低いが暴走していない分こっちの方が強い。

虚「グルああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

叫びながら刀で袈裟切りを力任せに放ってきたが今の俺がどこまで力が通用するか真っ向勝負した。

互いに片手で刀を振るったが衝突の際に発生する余波で周りを破壊しないようにしながら戦ってはいるがそのおかげで決定打がない、霊圧にものを言わせた神聖滅矢なら何とかなるがそれをやると病院を巻き込んで消し飛ばしてしまうためできずにいる。

せめてあの崩玉虚刀を何とかできればいいがそれをやろうにも向こうも刀を弾かれない様にしながら戦うためどうしようかと考えていると病院から雨竜が出てきた。

俺はすぐさま虚に蹴りを入れぶっ飛ばすと雨竜の所まで移動した。

一護「雨竜!いいところに来た。よく叶絵さんを説得できたな!」

雨竜「母様は何とか説得できたが別にお前を助けに来たわけじゃないからな!僕はあの虚を倒しに来ただけだ!」

とか言っているけどホントは俺を心配しているのは分かっているからな。

一護「素直じゃねぇな、お前」

雨竜「虚の前にお前を倒すぞ?」

一護「ごめんごめん、雨竜あの刀があの虚の弱点だから俺が囮になるからお前があの刀を何とかしてくれ」

雨竜「君に命令されるいわれはないがわかった、死なれると夢見が悪くなるから死ぬなよ。」

一護「俺も死ぬ気はないから安心しろ。」

俺たちは軽口をたたきながらも吹っ飛ばした虚から意識を外してはいない。

虚は霊圧をさらに上昇させている。

下手に突っ込んで怪我をするのもバカらしいので放置していたがこれは短期決戦で片を付けた方がよさそうだ。

一護「雨竜、短期決戦でけりを付けるぞ!」

雨竜「君に取り仕切られる覚えはないがその方がよさそうだ。」

一護「そんじゃ、行くぞ!!」

俺はその言葉を皮切りに虚に突っ込んだ、速度に関しては俺の方が虚より速いため速度で翻弄したり神聖滅矢や月牙天衝もどきで攻撃し雨竜のために隙を作る、雨竜も合わせるためか神聖滅矢を放ちタイミングの調整をしていた。

2、3分ほどこのやり取りを繰り返すとタイミングが大体だが分かったため雨竜に目で合図した。

雨竜も今の合図でこちらの意図を察したのか、矢をつがえたまま虚に狙いを定めている。

俺は先ほどと同じように速度で翻弄し神聖滅矢や月牙天衝もどきで攻撃することで注意をこちらに向かせ雨竜の攻撃に対応することができないようにし攻撃を続けた。

攻撃を捌き続けていた虚だがさすがにあれだけの霊圧を受け続けて動きが鈍っていたようだ、動きが一瞬だけ止まった瞬間雨竜の神聖滅矢が崩玉虚刀を弾き飛ばした。

今の雨竜の神聖滅矢で弾けるか不安だったが何とかなったようだ。

そしてこの時を待っていた、崩玉虚刀を手放したせいで今まで上昇した力が根こそぎ抜け落ちたこれなら加減して倒せるので俺は、神聖滅矢を放ちとどめを刺した。

虚を屠ったのはいいがあの崩玉虚刀は回収または破壊しといたほうがいいだろうと崩玉虚刀を探したが何故か見つからないのだ霊圧探知を半径10㎞圏内に拡大したのに見つからないということは藍染が回収したな。

とりあえず俺はそのことを置いて雨竜の所に向かった。

一護「ナイスショット」

雨竜「...ふん、君に褒められても嬉しくない。」

と雨竜は言ってはいるが気恥ずかしさを隠しているのがバレバレである、俺はそれ以上は何も言わないが雨竜を見てニヤニヤした。

雨竜「おい、なんだそのニヤケ面は。」

一護「え?お前をどうやっておちょくってやるか考えているだけだよ。」

雨竜「やっぱりか!!お前ここで倒す!!」

雨竜は滅却十字を媒体に弓を生成し俺に神聖滅矢を放ってきた。

一護「ちょ!?暴力反対!!」

雨竜「問答無用!!」

やれやれ困った相棒ができたようだ。

 

side???

 

???「ふむ、実験は成功か...」

男は先の戦闘でのデータを見ながらそう呟いた。

???「元々、メタスタシアをぶつけるつもりだったが前回の破面くずれを見て思いついたがなかなかいいものができた、メタスタシアは彼が死神の力を得る時まで残しておこう。」




はい、結構えげつない要素作ったバカです。
ちなみにあの後雨竜と憑一は両親ズに滅茶苦茶怒られました。
あと叶絵さんも原作通りに聖別で力を失いましたが憑一の無意識の叶絵さんに死んでほしくないと願ったため崩玉が叶絵さんの体を一般人くらいに頑丈にしたため力を失った際に多少寝込みましたが生存しました。

崩玉虚刀
虚専用装備
所持すると成長促進能力、超速再生、具現化の力が使える。
成長促進能力は一護や藍染のそれとは違って限界があります。
具現化は所持者の心を取り込みその願いに沿った能力を使用可能ただし一人につき一つまでしか能力は発現しない。
手から離れたりすると上がった分の力がなくなる。
ちなみにこれは未完成品です。


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9話:「なん...だと...」

大事な修行パートですが私と浦原喜助は全世界の夜一ファンに夜道で二撃決殺される覚悟をしなければならないようだ。
あと今回から他作品の技や能力を憑一は再現したりします。


あの後、雨竜とは悪友のような関係となったため俺は浦原商店に雨竜と来ていた。

雨竜「おい、ホントにここでいいのか?」

一護「大丈夫、大丈夫ここにいるのは実際に来て会っているし雨竜も会ったら分かるから。」

実は俺が死神と滅却師のハーフだと知り雨竜から敵視されたが叶絵さんから諭されて敵意もなくなったが俺が普段どんな修行しているのか興味があったようでそのこと(おっさん関連はぼやかしつつ)を伝え死神の修業を付けてもらいに行くと言ったらついてきたのだ。

一護「浦原さん、来ましたよ。」

俺は挨拶をし蒲原喜助を呼んだのだが

???「お~、来たようじゃの~」

なぜか初めて聞くのによく聞き知った女性の声が聞こえた。

すると奥から女性が出てきた。

???「お主か喜助が言っておった小童か。」

奥から出てきたのは褐色の美女だった、名は四楓院夜一なのだが何故か黒猫姿ではなかった。

俺は疑問に思ったため質問した。

一護「...誰?」

夜一「なんじゃ、喜助から聞いておらんのか?なら自己紹介といこうか。」

夜一はそういい自己紹介したのだが俺は転生して以来の衝撃を受けた。

夜一「儂の名は()()夜一、()()()()の妻じゃ。」

誰もが驚いていると思うので皆の気持ちを代弁しよう。

なん...だと...

俺は虚との戦いでも失わなかった冷静さが失うレベルの衝撃を今受けている。

俺がフリーズしていると雨竜が夜一に質問していた。

雨竜「あなたが一護に死神の修業をつけると約束していた死神ですか。」

夜一「そうじゃ、なんじゃおぬしも同じか?」

雨竜「僕は滅却師ですが一護の使う滅却師の技について聞きたかったんですけど死神の修業があるからそこで見せると言われたんでついてきたんです。...おい!君はいつまで固まっているんだ!!」

雨竜が俺に怒鳴ったおかげでようやく現実を受け入れたが驚天動地過ぎてまだマジで!?と思っている。

落ち着け、冷静になれと自分の感情を制御し落ち着いて夜一に質問した。

一護「浦原さんたちはまだ帰ってこないんですか?」

夜一「うむ、もう少ししたら帰ってくると思うが先に儂らだけで修業を始めるかのう。」

夜一がそう提案したため、俺も頷いたため夜一は俺たちを店の地下にある勉強部屋に連れて行った。

地下とは思えない広さの部屋に俺は唖然としたがすぐに気持ちを切り替え夜一に言った。

一護「あなたは俺になんの修行をつけてくれるんですか?」

分かってはいるが念のために聞いておく。

夜一「儂はおぬしに死神の戦闘方法の斬拳走鬼の内拳と走を教える。まぁ鬼道も得意ではあるがそれは儂以上の鬼道の使い手がいるのでな、其奴に任せるつもりだ。其奴から鬼道を教えてもらったなら儂が白打の極地を伝授する。」

一護「分かりました。」

雨竜「君の授業内容は分かった。その場合僕に滅却師の技を見せるという約束はどうなっている?」

一護「安心しろ、合間合間で見せるから。」

俺達は準備運動をしながら内容を聞き準備を終えた。

夜一「さて、おぬしは滅却師の歩法を使えるらしいが儂等の修行ではそれは禁止とする。」

一護「そういうってことは死神の歩法を先ずは覚えろと?」

夜一「理解が早くて助かる。そうじゃ死神の歩法は瞬歩という、霊圧を使った高速移動じゃ。」

瞬歩はホワイトから理屈は教えてもらってはいるが直接見せてもらったのは響転(ソニード)だけだったからようやく全ての歩法を習得できる、そうすればBLEACH小説の産絹彦禰が使った歩法全部乗せができるようになる(ただし斬魄刀と虚の力は封印中なんで修練は精神世界でな)ので早急に習得せねば。

夜一「まぁ、理屈としては脚部に霊圧を溜めて踏み込み駆ける瞬間一気に開放することで超加速するのが瞬歩じゃ。瞬発力はあるが慣れとらんと疲れやすいからの、まずは手本として儂が見せる。」

そう言い、夜一は軽くステップを数回刻んでその場から消えた。だが俺の霊圧感知にはしっかりと捉えており原理は理解した、正直言って響転を捉える方が難しかったため身構えていたがどちらかと言えば原理が難しい方を先に習得していたから簡単に思えてしまうのだろう。

夜一「どうやら、一発で理屈と原理は覚えたようじゃの。」

夜一は俺の様子を見てそう判断した、そういう俺も理解しているため後は再現するだけだ。

俺は脚部に霊圧を溜め踏み込み駆ける瞬間一気に開放した、すると景色を一気に置き去りにして夜一と雨竜が遥か後ろにいるのだが俺は瞬歩の反動で足に負担がかかってその痛みに耐えている、他の歩法は足に負担がかかることが無かったので油断していた、なるほどこれは確かに慣れがいるな。

俺はそう判断し飛廉脚で二人の元まで戻った、二人は俺の飛廉脚を見て質問をしてきた。

雨竜「それが滅却師の歩法か?」

一護「あぁ、そうだ飛廉脚って言って滅却師が使う歩法だ。」

夜一「見た感じでは瞬歩の方が速そうじゃがそれはどちらかと言えば長距離高速移動に優れているようじゃの。」

夜一が少ししか見せていないのに飛廉脚の利点を見破って見せた。瞬神の異名は伊達ではないな、歩法に関して右に出る者はいないのでは?

雨竜「それはどんな原理で移動しているんだ?」

雨竜が飛廉脚の原理について聞いてきたんでおっさんから習ったやり方を雨竜に伝えた。

一護「飛廉脚は足元に作った霊子の流れに乗って高速移動する滅却師の歩法だ、要は霊子の足場に乗ってその足場を動かして移動するんだ。」

雨竜は俺の説明を聞いてすぐに飛廉脚の修練に入った、俺も足の痛みが消えるまで飛廉脚の熟練度でも上げようかと思ったが夜一が待ったをかける。

夜一「待て、おぬしは儂と白打の修練じゃ」

だがまだ瞬歩の痛みが残っているので修業にならないといったが夜一は俺の足に手をかざすと特殊な霊圧を放った、すると足の痛みが引いたのだ。

おそらく回道だと思うが念のため聞いておく。

一護「なにそれ?」

夜一「これは回道と言ってな、早い話が回復用の鬼道じゃ。まぁ儂のは簡単なことしかできんじゃがの。」

やはりか、俺の場合はこれを使えるようになると崩玉と超速再生と合わせた聖文字(シュリフト)The Zombie顔負けの不死身戦法が可能になるのだ。

そんなことを思っているのだが夜一に質問をした。

一護「それ、俺も使えるのか?」

夜一「回道は鬼道の派生じゃおぬしが鬼道をマスターすれば体得できるのやもしれん。」

要は俺次第って事か、そう俺は結論を出しその日は夜一に白打の修練をつけてもらった。

 

次の日

 

喜助「いや~昨日はいなくてすみませんね。」

浦原喜助は笑いながら謝罪する気あんの?の態度で言ってきたが変なこと言ってこっちに火種が飛んでくるのは目に見えているため黙って謝罪になっていない謝罪を受け取る。

喜助「さてあたしは一護さんに教えるのは剣術っすね、鬼道は鉄裁さんに教えてもらうので。」

剣術はおっさんとホワイトのおかげでそれなりにできるが浦原喜助の剣術は二人のとは違ってテクニカルな方面なため二人とは違った戦術が求められるのだろう。

俺は浦原喜助と剣術の修練、雨竜は飛廉脚の完成度を上げつつ逃げる夜一に神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を命中させるといった感じだ。

俺は浦原喜助と対峙して準備を始める、五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒体に精神世界で使ってた斬魄刀の形状の霊子兵装を生成した。

浦原喜助も仕込み杖を抜き構えたのだが。

喜助「起きろ『紅姫』」

まさかの斬魄刀を解放した。

これにはさすがの俺でも

一護「マジ?」

呆けたようなことをつぶやいてしまった。

喜助「一護さん相手に生半可な修業は意味をなさないからっす。」

さいですか。まぁ手を抜かれたら抜かれたで釈然としないからいいか。

喜助「そんじゃ、行くっすよ。」

そういい浦原喜助は瞬歩で距離を詰め斬撃を放ってきた、俺は落ち着きながら刀で防ぎながら浦原喜助の剣術を観察、自身にトレースを始める。

5分くらい打ち合いはじめそろそろ修業は次の段階に移行する。

喜助「いや~なかなかやるっすね。」

一護「そりゃどうも。」

浦原喜助の世事に軽く返す。

喜助「そろそろ準備運動も終わったところですし少し力の度合いを上げますよ。」

浦原喜助は瞬歩で距離を開ける。

喜助「啼け紅姫」

浦原喜助はそう言い斬魄刀を振るうと刀から紅い斬撃がこちらに迫ってきた。

俺はすぐさま刀に霊圧を纏わせ刀を強化し受け止めたが思いっきり吹っ飛ばされた。

一護「っ!?」

斬撃が内包している霊圧的に問題なく防げるはずが空中に投げ出されたため、飛廉脚で空中で体勢を立て直した。

ちなみにまだ瞬歩は負担の問題で死神式の空中に立つ方法は封印中で使えないため飛廉脚は例外的に使用が許可された。

一護(さて、情報を整理するかあの一撃を防ぎきれなかった理由は動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)の身体強化が無いのと体重が軽いことだな。)

前者は修業中の禁止事項と後者はこれから補えばいい。

一護(よし原因がわかったところであそこ(精神世界)で練習してた技をやってみますか。)

俺は刀を構え技を出した。

一護「降り月・連面(くだりづき れんめん)

刀を振りかぶり前方に振るい、蒲原喜助の頭上から降り注ぐような軌道の複雑かつ無数の三日月の形の刃の神聖滅矢を放つ。

喜助「っ!?血霞の盾」

浦原喜助は自身の頭上に赤い盾を展開して降り月・連面を防いだ。

まぁ、防がれるのは予測はしていたが威力はなかなかあるようで血霞の盾の表面がボロボロになっていた。

喜助「...いや~今のは焦りましたよ。」

一護「割と余裕で防いで何言ってんだか。」

俺はそう返し再び刀を構えた。

喜助(...今のは滅却師の神聖滅矢を応用したものっすね。というかあの技一護さん的には特に大技という認識ではないらしいっすね。血霞の盾で感じた霊圧の密度は並の隊長格クラスにも関わらずあの様子ってことは一護さんの霊圧量はあたしたちでは理解できる範疇を超えてますね。まぁだからこそ見てみたいんすけど。)

紅姫を構え、目の前にいる、自身が望んだ誰も見たことのない物を作るという望みを叶えてくれる存在に向けた。

 

~1時間後~

喜助「今日はここまでっすね。」

互いに肩で息をしているがあの後俺は闇月・宵の宮(やみづき よいのみや)珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)厭忌月・銷り(えんきづき つがり)月魄災渦(げっぱくさいか)常世孤月・無間(とこよこげつ むけん)厄鏡・月映え(やっきょう つきばえ)月龍輪尾(げつりゅうりんび)穿面斬・蘿月(せんめんざん らげつ)兇変・天満繊月(きょうへん てんまんせんげつ)月虹・片割れ月(げっこう かたわれづき)を使い浦原喜助を追い詰めたが流石に未知数の手段と評される圧倒的な手数でこちらの技をあの手この手で防ぎまくり1時間も粘られて時間切れとなってしまった。

一護「めっちゃ頑張って技を覚えたのにまだまだだな、流石長い年月生きている死神だな。」

喜助「いや~それ程でもないっすよ。」

浦原喜助は謙遜してたが俺としてはいつも霊圧のごり押しで(ホロウ)と戦っていたからこういう技巧派な戦いは初めてで新鮮だった。

喜助「さて、あと今日は鉄裁さんから鬼道を教えてもらうだけっすね。」

一護「いやだけって鬼道って覚えんのめっちゃ大変じゃないの?」

喜助「いや~それは人それぞれっすけど一護さんは問題ないっすよ。」

浦原喜助はそう断言したが内心疑いをかけている。まぁ今更か。

そう思っていると神聖滅矢と何かが高速で飛んできた。

一護「うお!?」喜助「なんすか!?」

夜一「こらー!!おぬしら!貴様らは加減というものを知らんのか!!」

雨竜「まったくだ!おかげでこっちにも来たから修業を中断する羽目になったじゃないか!!」

一護「いややるからには全力でやらないと意味ないじゃん!!」

喜助「そうっすよ、ちょ~と熱中しただけじゃないっすか。」

夜一「あれのどこがちょっとじゃたわけー!!」

雨竜「全力でやるにしろ周りに気を遣えー!!」

その後俺たちは1時間ほど鬼ごっこをする羽目になった。

 

鉄裁「ではこれから鬼道について教えます。」

あの後、俺は基本的に鬼道を重点的に修業してから他を鍛えるという形になりその間は雨竜を二人が鍛えるという形に落ち着いた。

そして俺は今鉄裁さんから鬼道を教わっている。

鉄裁「死神が自身の霊力や霊圧を用いて使う霊術(呪術)の1つ。

決められた言霊を詠唱した後、術名を言う事によって発動します。

 

大きく分けて、相手を直接攻撃する「破道(はどう)」と、防御・束縛・伝達等を行う「縛道(ばくどう)」の2種類があります。

それぞれ一番から九十九番にまで及ぶ様々な効果を持った術が多数存在し、数字が大きいもの程に高位かつ強力なものになる。また、高位の縛道の中には束縛だけではなく、その状態からそのまま攻撃に移る事のできる「封殺型」という物も存在します。

死神の戦闘技術では斬魄刀を用いた剣術・戦法に次ぐ重要なものです。」

俺は講師陣が恵まれており基本的に説明がわかりやすいのだ。

鉄裁「今ので分からない所はありましたか?」

一護「いいえ、特にはありません。」

俺がそう言うと鉄裁さんは軽く頷き続きを言った。

鉄裁「次は詠唱技術についてです。

鬼道の詠唱に関する技術がいくつか存在します。

詠唱破棄

詠唱を唱えずに術名だけで鬼道を放つことができます。

即時攻撃が可能となりますが、威力を維持する事が難しくまた高位の鬼道になる程に難易度は上がります。

後述詠唱

詠唱破棄で鬼道を放った後に、詠唱を追加して術の強化することができます。

二重詠唱

二種類の鬼道の詠唱を並行して行うことで、鬼道の連発を可能とします。

ただし高等技術である為に容易に扱えるものではありません。

ついてきていますか?」

一護「はい、大丈夫です」

俺からすると強くなるのに必要な要素を習得できないなんてあってはならないので日々の勉学で鍛えた集中力を存分に発揮している。

鉄裁「わかりました、では実際に鬼道を見せます、そのあとに使う方法を教えましょう。」

いよいよ、鬼道を習得できる。

とりあえず、俺たちは地下に行き的のようなものがあったのでそれに向けてやるようだ。

ちなみに雨竜は夜一におちょくられながら飛廉脚で追いながら神聖滅矢を放って追っていた。

鉄裁「ではまず破道の基礎から、『破道の一 衝』」

鉄裁の指から小さな衝撃波が真っすぐ飛んだ。

的に当たった衝撃波が的を粉々にした。

簡素だが極めるとこれくらいはできるということなのだろう。

鉄裁「というわけで今日から君には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

...うん?今この人なんつった?

一護「え?今なんて言ったんですか?」

鉄裁「全ての鬼道を詠唱破棄で覚えてもらうと言ったんです。」

なるほど、どうやら聞き間違いではなかったようだ。

一護「できるわけ無いだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

俺は思いっきりそう叫んだ。

鉄裁「いや、喜助さんにそうしてほしいと言われたんです。」

一護「じゃあ浦原喜助と戦争してきます。...野郎ぶっ殺してやらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

今の俺の心情はやつへの殺意しかない。

鉄裁「...やはりこうなりましたか、『縛道の一 塞』」

俺の腕は何らかの力で拘束された。

一護「HA☆NA☆SE!!」

俺はそう抗議したら鉄裁さんが魅力的な提案をしてきた。

鉄裁「そういうと思いましたならなおのこと鬼道をマスターして喜助さんを実験体にしたらよいでしょう。」

一護「さて鉄裁さんどうすればいいんですか?」

俺はすぐさま手のひらを返し鉄裁さんに教えを受けた。

鬼道の修業を開始して1時間が経ち破道と縛道を20番台までなら使えるようになった。

鉄裁さんも俺の習得速度は異常らしく滅茶苦茶驚いていた。

そんなこんなで修行を続けて2年が経ち俺と雨竜は11歳になった。

 

俺は今精神世界に来ている。まぁ2年間欠かさずに夜の修行で来ているが今回はギョクの方から来てほしいと呼び出された。理由は()()だろう。

ギョク「ご主人、今のあなたなら五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒体にして完現術(フルブリング)の固有能力を発現できます!」

俺は待ちに望んだ完現術の本格的な修行を始める。

ギョク「いつも通りに完現術を五角形の滅却十字に対して使うんです。」

俺はギョクの言う通りに五角形の滅却十字に完現術を行使した。すると五角形の滅却十字から青白い十字の霊子の塊が出現した。

おそらく原作の死神代行消失編の一護が完現術の修行で代行証を媒体とした完現術第一段階の黒い卍のやつに当たるやつだろう。

とりあえず俺はこれを操作して飛び道具として色々使ってみる。

結論、このままでは鬼道や滅却師の能力以下でしかないため、さらなる鍛錬を続ける。

1週間が経過し完現術の修行をしていると能力に変化が見られた。

原作の完現術第二段階の霊子でできた死覇装と右手が黒い刀と融合している状態に当たるものに変化したのだが俺のは色が白でそれに加え霊子でできた白い弓が左手とも融合している。

一護「...これはなんか、ホワイトっぽいな。」

それがそんなことを口にしたら

ギョク「なんで完現術でもあんたの要素が出てくんの!?」

ホ「知るかよ、なんだ俺の要素が出てきて嫉妬でもしてんのか?」

ギョク「そうよ!」

ホ「よく堂々といえんな。」

ユ「...覚悟はいいな。ホワイト」

ホ「なんで、おめーがそっち側なんだよ!?一護が基本的に使っている力は滅却師のなんだから嫉妬される謂れはないんだからな!?」

という風にメゾンドチャン一内で戦争が勃発しました。

なんとか戦争を納めて修行を再開した。

その後更に2週間が経過して能力にさらなる変化が発生した。

死覇装と腕の刀と弓が変化しブレソルの滅却師装備(クインシースタイル)になったのだがなぜだか霊子の弓ではなく死神代行消失編の一護が完現術の修行で代行証を媒体とした完現術の完成形で使ってた片刃の剣なのだが違いとしては剣の鍔が代行証から五角形の滅却十字に変化しているくらいだ。あと右腰に鞘がついてる。

これで何ができるか、ギョクに聞くととんでもないことが発覚した。

ギョク「その完現術の名は五芒星の外套剣(ソード・オブ・ペンタグラム)です。まず、剣には今の小剣から長剣に自在に変化できます。」

そう言われ俺は、剣を長剣にするイメージを持ち剣を変化させる。

すると刃が30cmくらいだったのが60cmに伸び柄も両手で握れるくらいに伸びたのだ。

ギョク「更にその完現術は()()()()()()()()()()()()()()使()()()()のと滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()能力です。」

一護「...は?」

俺はギョクが何言ってんのか理解ができなかった。

とりあえず落ち着いてギョクが言ったことを飲み込んだ。

要はアレだろ俺の完現術は身体強化の黒装備一式に小剣と長剣に変化可能の片刃の剣に聖文字全部使えるのと滅却師完聖体を自分と他の滅却師が使えるよねってことか。

はぁ〜ヤバいな。

いや、人間っていざ最強の力を得ると意外と飲み込めないな。

冗談抜きで俺はどこを目指してんだろう?

とりあえずは目先の目標は原作のボスたちをなんとかすることだろう。

 

そしてさらに完成した完現術を鍛え上げ使い熟せるように鍛錬を重ねた。

そしてさらに2年の月日が流れ俺達は13歳になった。

 

 

 

一護「雨竜!そっち行ったぞ!」

俺は逃走した(ホロウ)を追いながら()()に言った。

雨竜「いちいちうるさいよ!()()!!」




はい、技・能力再現第1弾は鬼滅の刃の月の呼吸です。
呼吸による身体強化はできませんが滅却師の能力応用して技は再現しました。
再現した理由は斬月だから月で切る技が欲しかったのと霊圧をバカスカ放出するタイプの能力なら中の人たち的にも安心するため。。
ところでなんか後ろから妙な気配が
???「尽敵螫殺(じんてきじゃくせつ)雀蜂(すずめばち)』二撃決殺!」
ぐわああぁぁ!!!

 
以下ネタバレを含む心してから見るべし。


















現時点での憑一の能力一覧
黒崎一護(憑依)
死神(斬魄刀封印中)、虚(封印中)、滅却師(聖文字、滅却師完聖体取得済み)、完現術者(五芒星の外套剣)

身体能力
軽く現世最強クラスで完現術をマスターしているため()()でこいつと身体能力で互角なのはこの作品のチャドくらい。
現時点で使える能力
死神の力
斬拳走鬼の内封印中の斬魄刀以外の能力は並の隊長格より遥かに上です。
禁術も含めた鬼道を鉄裁から教わっており、よほどのことがない限りは使用を禁じられております。
基本は詠唱破棄で鬼道を使うがそうしないと威力が高すぎて被害がとんでもないことになるため。
回道も夜一から基礎を教わり独学で、相当なレベルになっています。
白打は夜一から免許皆伝を言い渡されております。瞬閧も体得しており更に自分の得意とする属性の瞬閧を覚醒させており属性は光、名は月閃瞬閧(げっせんしゅんこう)といいパワー、スピード、破壊力を極限まで高めることができる。
歩法も精神世界で全ての歩法の全部乗せを作るため全ての歩法を徹底的に鍛え上げたためとんでもないレベルに達している。
剣術もおっさんやホワイト、浦原喜助と撃ち合い続けているのと日々の鍛錬でこれも上記3つに劣らないレベル。
滅却師の力
基本能力は幼少期から鍛え上げているため割愛。
聖文字は完現術完成に伴い完現術を使わなくとも聖文字をすべて行使可能、複数同時使用も可能。
滅却師完聖体も完現術を使わずに使用可能でき黒い霊子でできたカラスのような黒翼が出現するだけ。光輪は出現しないが聖隷(スクラヴェライ)は使用可能。

完現術の力
五芒星の外套剣
これは聖文字と滅却師完聖体の性能を極限まで引き出すことが可能。あと付随して滅茶苦茶よく切れる剣もついてくる。

あとおまけで銀城の完現術略奪やバッハの能力略奪が効かない。
あと雨竜も聖文字と滅却師完聖体も習得済みです。


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10話:「お生憎様俺の中には俺のことが好きすぎる望みを叶える女神さまがいるから。」

今回も結構長いです。
さらにバグが増えてどうすればいいかと頭を抱えてます。


13歳中学一年になった俺だが今何しているかというと

一護「くたばりやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!浦原喜助ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

喜助「いや~これも一護さんのためを思って」

俺は現在進行形で浦原喜助と殺し合いをしている。

いやなんでだよと思っている方もいるので説明しよう。

浦原商店には夜一さん、鉄裁さん、そして目の前の浦原喜助の他に2人の従業員?と言っていいのかわからないが2人の子供がいる。

名は紬屋雨(つむぎやうるる)と花刈ジン太というのだがこの二人は浦原喜助が作った被造魂魄のようなものらしい。

この二人は修業でよくここにくる俺と雨竜とよく遊んだりしていたのでそれなりに懐いてはいるのだが浦原喜助は何をトチ狂ったのか俺の両親と相談して紬屋雨を俺の許嫁にしたのだ。

なんで殺し合いをしているのか理解してくれたかな。これ何を俺が怒っているって俺に特に何の相談もなく勝手に親父達が決めたことなんよ。

いやまぁ親父達は雨竜や竜貴以外に親しい友人があまりいないどころか毎日毎日修業ばっかの俺の将来を案じて俺の力のことを知っていてなおかつ嫌悪しないどころか懐いている女の子がいるんだから許嫁にしない理由はないんだよね。

一応文句を行ったが親父達が『そんなに嫌なら彼女を連れてこい(きなさい)!!』とのこと。

喜助「いやホントに一護さんのためと思って。」

一護「そんなこと言って本当は俺と被造魂魄の間に生まれた子供がどんな存在になるか見てみたいとかじゃないだろうな?」

喜助「ギクッ」

一護「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」

俺は浦原喜助に飛竜撃賊震天雷砲(ひりゅうげきぞくしんてんらいほう)黒棺(くろひつぎ)千手皎天汰炮(せんじゅこうてんたいほう)五龍転滅(ごりゅうてんめつ)を叩き込んだ。

 

喜助「いや~死ぬかと思いましたよ。」

一護「なんか日に日に手数増えてない?」

喜助「気のせいっすよ~」

嘘だな、真面目にこいつ(浦原喜助)をぶっ飛ばすために能力を鍛えたり原作で出てきた聖文字以外で新しいのを作ったり複数の聖文字を融合したりしているのにあっさり防いだりしているので俺の知らない所でいろいろしているのだろう。

 

そんなこんなで修業をしているある日の出来事

俺はいつものように浦原商店に行こうと完現術:加速(アクセル)で走っていると

一護「...うん?」

俺の耳に妙な騒々しさを捉えた。

???「おうおう、俺たちのシマで暴れておいて生きて帰れると思ってんのか!」

そこに行くと絵にかいたような不良と学ランを着た朝黒い肌の2mくらいの大男がいた。

不良の方は知らないが大男の方は知っている。

茶渡泰虎、原作でもいた黒崎一護の友人で「チャドの霊圧が…消えた…?」でおなじみのチャドだ、あの程度ならチャドは問題ないけどチャドは自分のために拳は振るわないという誓いがあるため助太刀するか。

一護「よっと」

俺は名も知らない不良を一人瞬時に気絶させると続けざまにもう一人気絶させる。

不良「て、てめぇ!何しやがる!?」

一護「無抵抗の一人を複数人でボコろうとしているみっともない奴らをボコって何が悪い?」

俺がそう挑発すると不良どもがいっせいに襲ってくるが日々の虚退治や修業の相手と比べれば雑魚もいいところだ。

俺はなるべく大怪我を負わせないように手早く一撃で意識を刈り取り、一人残らず倒した。

制圧し終えるととりあえず他の人の邪魔にならないところにおいて放置した。

そして俺はチャドに話しかけた。

 

一護「大丈夫か?」

チャド「...あ、あぁ大丈夫だ。」

とりあえず俺たちは落ち着いた場所で話そうと公園に来た。

一護「俺は黒崎一護だよろしく頼むよ。それでお前は?」

チャド「俺は茶渡泰虎だよろしくな。」

俺たちは互いに自己紹介を済ませ本題に入る。

チャド「なぁ、なんで黒崎は俺を助けた?」

一護「特に理由はないけど強いて言うなら俺がお前を助けたかったから?」

原作のキャラだから助けるというのは虫が良すぎているが俺は実際にチャドを見て助けたいという気持ちが強かったので助けた。

チャド「なんで助けたいと思ったんだ?」

一護「勘かな?」

俺はとぼけた感じでそう言った。

チャド「そうか。」

一護「あとなんとなくシンパシーを感じてな、俺さ生まれつきこの髪色でな、そのせいで学校の連中の大半から不良扱いされていてな結構苦労してんのよ。まぁ人付き合いを頑張ったりしてそういったデマは少なくなったけども。」

チャド「...俺もだな、俺もこの見た目と背のデカさが相まって周りから孤立する羽目になってな。いつもあぁいう連中に絡まれて大変なんだよ。」

一護「なら返り討ちにすればいいじゃん。茶渡なら余裕だろ?」

チャド「いや、それはしない。俺は自分のために拳を振るわないって決めているんだ。」

一護「なるほどなそういうことなら無理強いはしない。」

チャド「意外だな、普通なら正当防衛なら大丈夫とかいうのに。」

一護「本人が決めている信念を無理やり曲げさせることは俺はしないんだ。」

チャド「そうか黒崎は優しいんだな。」

一護「よせやい、俺はああいう奴らに暴力をふるうことに躊躇が無い屑の類だよ。」

チャド「だがそれは俺のせいでそうなったんだろ?普段はしていないんだろ。」

一護「...まぁ、結果的にそうなっただけで普段もそう大差ないぜ。」

チャド「そうか、それは悪いことをしたな。」

一護「...はぁ、それじゃあ今度から互いが互いを()()()ために拳を振るうってのはどうだ?」

チャド「なるほどな、それなら助けてくれた恩を返せるな。」

チャドはそう言った。

するとここ3、4年感じなかった気配と結界が張られた。

一護「ッ!()()()!」

俺はチャドが怪我しない程度の力で突き飛ばしながら後ろに跳躍した。

チャド「黒崎!?」

チャドは驚いたような声を上げたがそれに気をつかう余裕はない。

なんせ次の瞬間先ほどまで俺達がいた場所が切り裂かれた。

一護「ここ数年、歯ごたえのある(ホロウ)と会えないと嘆いていたが今この時ではないと思うんだよ。」

俺の目の前には崩玉虚刀を携えた人型の虚だった。

かつて、雨竜と共闘したのとは違う個体のようだが最初から全力できているようだ。

そしてなによりだ、纏っている雰囲気が幾戦もの修羅場を潜り抜けた剣豪のものだ。生半可な覚悟で戦うと殺られるな、それにチャドがいるため大規模な術や能力が使えないが、まぁなんとかするか。

チャド「く、黒崎...な、なんだ...あ、あれは」

チャドは震えた声でそう言った。

...まぁ無理もない普通虚と会ったら()()()()()()()()だ、むしろ初めてグランドフィッシャーに会った時に躊躇なく突っ込んで尚且つ殺し合いをできた俺が()()()()のだ。

あとなんかチャドにもこの虚が見えているようだ。

一護「あれは虚、簡単に言うと悪霊だ。」

俺はチャドに簡潔にだが虚について教えた。

チャド「あ、悪霊!?なんで悪霊が黒崎を襲うんだ!?」

一護「まぁ、ガキの頃から霊感というものが強すぎてね。いつもああいうものを引き寄せてしまうんだよな。」

俺はそう言いながらも虚から視線と意識を外さなかったいや()()()()と言ったほうがいいか。

あの虚はかつて戦った破面もどきと虚刀装備の虚より何十倍も強いのだ、今の制限がある俺では倒しきれそうにないんだよね。そういう訳で雨竜に連絡を入れる。

 

一護「『縛道の七十七 天挺空羅(てんていくうら)』」

ちなみに俺の天挺空羅の連絡はこの謎結界の妨害をすり抜けれるんだよね。

すぐに雨竜に繋がり

雨竜『一護か、なんだ虚でも出たのか?』

一護「あぁ、しかもあの()()()()持ちだ。」

俺の一言で雨竜の雰囲気が変わった。

雨竜『場所はどこだ?すぐに行く。』

一護「いつも(うるる)とジン太と遊んでいる公園だ。」

雨竜『わかった。死ぬなよ、一護。』

一護「わかっている。」

雨竜との連絡を終えると俺は虚に突っ込んだ。まずはチャドをこいつから離す。

 

まず俺は修業以外で40番台以上の破道の使用を禁じられている、理由はまだ細かな制御ができないので制御ができる30番台の破道しか使用できない。なので俺の使う破道は自然と決定される。

一護「『破道の四 白雷(びゃくらい)、破道の三十一 赤火砲(しゃっかほう)、破道の三十二 黄火閃(おうかせん)、破道の三十三蒼火墜(そうかつい)』」

俺は右手を向け、人差し指から貫通力のある光線を放ち、親指からは火の玉を、中指から黄色の閃光の霊圧を放ち薬指から蒼い炎を浴びせる。

どれも一撃必殺の威力があるのだが虚は霊圧を込めた崩玉虚刀でひとつ残らず切り裂いた。

マジかよと思いつつも攻撃を物理に切り替えた。

さて、新しく作った聖文字(シュリフト)肉体(the body)の肉体操作による身体強化とその応用力を見せてやる。

俺は両腕から鋭い刀を展開した、お気づきの方もいるのでぶっちゃけるが輝採骨刀である。

俺は瞬歩、完現術:加速(アクセル)、飛廉脚を融合した未完成の歩法で一足で距離を詰め動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で全身を強化しこの虚を輝採骨刀で切り裂く、だがこの虚はタダでやられようとせず霊圧を込めた崩玉虚刀で受け止めてみせさらに何度も切りつけたがすべて凌いで見せた。まさか俺の霊圧を込めた輝採骨刀を真っ向から受け止められるとは思わなかった。

一護(どうやら、筋力がこの状態(the bodyの強化と動静血装あり)の俺より上らしいそれに剣術も今ので大体のレベルを把握した、俺と並ぶかちょい上くらいかな?霊圧は浦原喜助たちと並ぶかちょい下くらいだ...いやあの刀の特性を考えると実質上か?)

判明した情報だけでもうんざりする、これ雨竜が来ても倒しきれるかわからないぞ、少なくとも()()()()()()()()()()()()()()()がいないと話にならないな。

まぁ、普通に考えたらそんなご都合主義みたいなこと起こるわけないけれどお生憎様()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がいるから。

とりあえず雨竜がくるまで時間を稼ぐか。

一護「『縛道の六十一 六杖光牢(りくじょうこうろう)』」

俺が普段の虚退治で好んで使う拘束技だ、六つの光の帯状の霊圧で動きを封じるというシンプルな技なんだが使いやすいのだ。ただこれだとあの虚は簡単に筋力で破壊してくるだろう、故にさらなる縛道で拘束力を底上げする。

一護「『縛道の六十二 百歩欄干(ひゃっぽらんかん)、縛道の六十三 鎖条鎖縛(さじょうさばく)、縛道の七十九 九曜縛(くようしばり)、縛道の七十三 倒山晶(とうざんしょう)』」

真上から棒状の霊圧が降り注ぎ虚を捕らえ、太い鎖を巻きつかせ体の自由を奪い、9つの黒い球で相手を縛りそのうえで逆四角錐状の結界を出現させ虚を閉じ込める。

拘束力を最大限効果を発揮する縛道の組み合わせで虚を閉じ込めたが虚は霊圧で強引に破壊しようとする。

そうはさせまいと俺も全力で抗う、体感時間だと数時間くらいたったと錯覚したが実際は4~6分くらいのようだがだいぶ拘束がボロボロになってしまった。

だがその甲斐があって待ちに望んだ()()()()()が来た。

雨竜「『光の雨(リヒト・レーゲン)!』」

神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)の雨がボロボロの拘束もろとも虚を飲み込んだ。

一護「遅かったな、なんかあったのか?」

雨竜「ここに貼られている結界をこじ開けるのに時間がかかっただけだ。」

どうやら、結界の強度は俺の想定よりかなりのレベルのようだ。

一護「まぁ、なんにせよ雨竜が来てくれたおかげで少しは何とかなりそうかな?」

雨竜「なんで疑問形なんだ。そもそもあの程度の霊圧の虚なら君ならなんとでもなるだろ。」

一護「いやね、倒せないことはないんだけど強引に倒すとここ一体ぶっ飛ばしかねないのよ。」

そもそも倒すだけならさっさと飛竜撃賊震天雷砲(ひりゅうげきぞくしんてんらいほう)黒棺(くろひつぎ)千手皎天汰炮(せんじゅこうてんたいほう)五龍転滅(ごりゅうてんめつ)などの強力な破道なり全知全能(the Almighty)などの概念系の即死能力で潰すなりといろいろやりようがあるんだが前者は出力の調整がまだ細かくできないから被害を拡大してしまうため、後者はこの状況を見ている藍染に概念系能力をあまり見せたくないから。

一護「...さて泣き言を言ってる暇があるなら最後まで足掻いて無理そうなら強引に倒しますか、そして()()()も準備が終わったらしいし」

俺のその言葉を皮切りに先ほど攻撃を受けたとは思えないほど全快している虚はさっきより霊圧を3倍近くにまで跳ね上げて刀を構えた。

さて俺もそろそろ真面目にやりますか、俺も五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒体に刀を生成し構える。

雨竜も左に霊子兵装銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)、右に魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)に薬指と小指に1本銀筒(ぎんとう)を挟み準備を完了した。

一護「さて、まずはあいさつ代わりといこうか、『牙突・不知火一閃』!」

長年の研鑽で編み出した技の1つで霹靂一閃と不知火の踏み込みを瞬歩、完現術:加速(アクセル)、飛廉脚を融合した未完成の歩法で行い聖文字雷霆(the thunderbolt)暴風(the cyclone)による風と雷で自身と突きの速度を極限まで上げ刀に聖文字灼熱(the Heat)で生成した炎を纏わせ雷霆(the thunderbolt)暴風(the cyclone)の風と雷で火力を底上げしその刀も聖文字(the fang)闘士(the metal)で強度を最大限まで強化し肉体も聖文字闘士(the metal)暴力(the violence)切り札(the joker)で強化してこの際に使った聖文字を極限(the xtreme)を使い最大まで高め刺突を放つ大技である。

風と雷と炎を纏った刀が神速に迫る速さで虚に刺突が迫るのだが虚は霊圧で強化した崩玉虚刀を構え無機質な声で技を放った。

虚「『跋弧跳梁(ばっこちょうりょう)』」

異常な数の血の斬撃で迎撃してきた、技の発動する時間が俺の技に即応するほど速く技の威力と速度を減衰した瞬間真横に跳躍して回避しようとする、俺が使った技が突進系なため横に跳躍して回避というのは当然の対応の仕方だが俺は一人で戦っているわけではない。

雨竜「逃がすか!」

虚が回避しようとした瞬間察知した雨竜が神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を10発ほど放った。

俺の攻撃に対応、回避に全力を注いでいた虚はこの攻撃を食らい技が解除されたため俺の『牙突・不知火一閃』が直撃した。

だが技の威力が落ちていたのと回避しようとして変な体勢になったことで抉った場所が致命傷にならなかったのだ。

すぐに虚は肉体を再生して切りかかってきた。

俺は刀で受け止めたと同時に足に三日月の形の刃の神聖滅矢を纏わせた足刀を放ち虚を切り裂き抉ったのだがやはり即座に再生して埒が明かないな。

即座に俺は作戦会議の時間確保のために俺は拘束力が最高の縛道を使う。

一護「『縛道の九十九 (きん)』!」

虚をベルトと鋲で拘束するがすぐに破壊しようと藻掻くが俺の使う『禁』はそう簡単には壊すことはできない、あの感じだと3分もあれば抜け出すが3分もあれば十分なため問題ない。

 

一護「いや強いな」

雨竜「敵を称賛している場合か?この状況を何とかする策はあるんだろうな、ないなら滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ)で強引に倒すよ。」

一護「有るんだけどこの状況を打開するには俺に並ぶ防御力の盾持ちのタンクが必要なんだよね。」

雨竜「おい、それどう足掻いても無理な奴だろ、一護と並ぶ防御力とか()()()()()()でもそんな都合のいい奴ここに呼び出せるわけないだろ。」

 

そんなことを言っていると()()()()()()()()とでもいえばいいのか、俺たち以外で()()()()()()()()()()()()()()()の霊圧を感知した。

 

俺と雨竜そして虚までもがそちらに意識を向けた。

そこには()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を装着したチャドの姿があった。

チャド「...巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)

()()、この力で()()()()を護る。」

 

sideチャド

 

その日は俺の一生忘れられない日となった。

いつもみたいに不良に絡まれたがこの日は違った、オレンジ色の髪をした男が不良どもを一網打尽にしてしまった。

そいつはそのあと不良たちを他の人が迷惑にならないように移動させたあと俺に話しかけてきた。

一護「大丈夫か?」

チャド「...あ、あぁ大丈夫だ。」

そう言ってきた男は俺と落ち着いた場所で話そうと言ってきたため近くの公園に来た。

一護「俺は黒崎一護だよろしく頼むよ。それでお前は?」

チャド「俺は茶渡泰虎だよろしくな。」

俺たちは互いに自己紹介を済ませ本題に入る。

チャド「なぁ、なんで黒崎は俺を助けた?」

俺は率直な質問をした。

一護「特に理由はないけど強いて言うなら俺がお前を助けたかったから?」

その答えに疑問を持ったので素直に聞いた。

チャド「なんで助けたいと思ったんだ?」

一護「勘かな?」

黒崎はとぼけた感じでそう言った。

チャド「そうか。」

一護「あとなんとなくシンパシーを感じてな、俺さ生まれつきこの髪色でな、そのせいで学校の連中の大半から不良扱いされていてな結構苦労してんのよ。まぁ人付き合いを頑張ったりしてそういったデマは少なくなったけども。」

俺も覚えがあるので共感した。

チャド「...俺もだな、俺もこの見た目と背のデカさが相まって周りから孤立する羽目になってな。いつもあぁいう連中に絡まれて大変なんだよ。」

一護「なら返り討ちにすればいいじゃん。茶渡なら余裕だろ?」

そう言ってきたが俺はそれをしない理由があるから断った。

チャド「いや、それはしない。俺は自分のために拳を振るわないって決めているんだ。」

一護「なるほどなそういうことなら無理強いはしない。」

意外な返しに俺は驚いた。

チャド「意外だな、普通なら正当防衛なら大丈夫とかいうのに。」

一護「本人が決めている信念を無理やり曲げさせることは俺はしないんだ。」

その返しに俺は少しだけだが黒崎の性格を理解できた気がした。

チャド「そうか黒崎は優しいんだな。」

一護「よせやい、俺はああいう奴らに暴力をふるうことに躊躇が無い屑の類だよ。」

屑の類と自虐したが俺はそうは思わない。

チャド「だがそれは俺のせいでそうなったんだろ?普段はしていないんだろ。」

一護「...まぁ、結果的にそうなっただけで普段もそう大差ないぜ。」

チャド「そうか、それは悪いことをしたな。」

一護「...はぁ、それじゃあ今度から互いが互いを助けるために拳を振るうってのはどうだ?」

一護がそう俺と約束してきた。

俺は黒崎とその約束を交わした。

チャド「なるほどな、それなら助けてくれた恩を返せるな。」

一護「ッ!()()()!」

黒崎は俺を怪我しない程度の力で突き飛ばしながら後ろに跳躍した。

チャド「黒崎!?」

俺は驚いたような声を上げたが黒崎は気をつかう余裕はない。

なんせ次の瞬間先ほどまで俺達がいた場所が切り裂かれた。

一護「ここ数年、歯ごたえのある(ホロウ)と会えないと嘆いていたが今この時ではないと思うんだよ。」

黒崎は目の前にいる刀を携えた化け物に対してそう呟いた。

チャド「く、黒崎...な、なんだ...あ、あれは」

俺は震えた声でそう言った。

なんせ死を感じさせる存在に恐怖を感じない方がおかしいが黒崎はそんな風には見えないため何か知っていると思われ恐怖を押し殺して何とか黒崎に聞いた。

一護「あれは虚、簡単に言うと悪霊だ。」

黒崎は簡潔にだが化け物について教えてくれた。

チャド「あ、悪霊!?なんで悪霊が黒崎を襲うんだ!?」

俺は驚いたがそれ以上に悪霊が黒崎に襲い掛かる理由がわからなかった。

一護「まぁ、ガキの頃から霊感というものが強すぎてね。いつもああいうものを引き寄せてしまうんだよな。」

黒崎は飄々と言っているが俺はそんなこと言っている暇はないはずと思っていると一護が妙なことをし始めた。

一護「『縛道の七十七 天挺空羅(てんていくうら)』」

一護が何やら呟いた。

一護「あぁ、しかもあの()()()()持ちだ。」

一護「いつも(うるる)とジン太と遊んでいる公園だ。」

一護「わかっている。」

まるで知り合いに連絡をしているかのようだが携帯電話を持っていないのだ。

電話?が終わったと思うと黒崎が化け物に向かって右手を向けた。

一護「『破道の四 白雷(びゃくらい)、破道の三十一 赤火砲(しゃっかほう)、破道の三十二 黄火閃(おうかせん)、破道の三十三 蒼火墜(そうかつい)』」

 

黒崎は右手を向けなにかを呟くと、人差し指から貫通力のある光線を放ち、親指からは火の玉を、中指から黄色の閃光の霊圧を放ち薬指から蒼い炎を化け物に浴びせる。

だが化け物は刀でひとつ残らず切り裂いてみせた。

それを見た黒崎は両腕から刀を展開して異常な速度で接近した。

俺には理解できない速度で振るわれた両腕の刀の連撃を化け物は簡単にさばいて見せた。

一護「『縛道の六十一 六杖光牢(りくじょうこうろう)』」

黒崎はまた何やら呟くと、六つの帯状の光が化け物の動きを封じたが黒崎はこれでは駄目だと思ったのか更なる追撃をかける。

一護「『縛道の六十二 百歩欄干(ひゃっぽらんかん)、縛道の六十三 鎖条鎖縛(さじょうさばく)、縛道の七十九 九曜縛(くようしばり)、縛道の七十三 倒山晶(とうざんしょう)』」

拘束された化け物の真上から大量の棒が降り注ぎ化け物を捕らえ、太い光の鎖を巻きつかせ体の自由を奪い、9つの黒い球で相手を縛りそのうえで逆四角錐状の結界を出現させ化け物を閉じ込めた。

化け物はその拘束を力で破壊しようとしたが黒崎は全力で抗った、ほんの僅かな時間で拘束がボロボロにされてしまったが黒崎に悲壮感はなかった。理由は明白だった。

雨竜「『光の雨(リヒト・レーゲン)!』」

いきなり現れた眼鏡をかけた男が光の矢の雨を放ち拘束もろとも化け物を消し飛ばした。

一護「遅かったな、なんかあったのか?」

雨竜「ここに貼られている結界をこじ開けるのに時間がかかっただけだ。」

どうやら、黒崎の知り合いのようだ。

一護「まぁ、なんにせよ雨竜が来てくれたおかげで少しは何とかなりそうかな?」

雨竜「なんで疑問形なんだ。そもそもあの程度の霊圧の虚なら君ならなんとでもなるだろ。」

一護「いやね、倒せないことはないんだけど強引に倒すとここ一帯ぶっ飛ばしかねないのよ。」

一護「...さて泣き言を言ってる暇があるなら最後まで足掻いて無理そうなら強引に倒しますか、そして()()()も準備が終わったらしいし」

そしてあの光の矢の雨を受けてなお無傷にいる化け物に俺は無力感を感じた。

チャド(俺はなんでこんなに弱いんだ...さっき約束したのにその約束すらはたせないのか?)

俺は自分の無力さを呪った。

すると俺の耳に奇妙な声が聞こえ周りの時間が止まった。

???『力が欲しいですか?』

チャド「な、なんだ!?」

俺は空耳かと思って聞き返した。

???『力が欲しいですかと聞いているんです。』

聞き間違えではないとばかりに女性の声が聞こえてきた。

チャド「あぁ、欲しい黒崎を助ける力を約束をはたすための力が欲しい!!」

俺は今望んでいるものを声に出した。

???「ですがあなたは力を得ると途方もない試練が立ちふさがり続けるでしょう。それでもなお力を望みますか?」

謎の声が俺を心配しているが俺はもう決めている。

チャド「それがどうした!俺は一護を助ける、そう約束したんだ!!」

???「わかりました、では覚醒に必要な修行をしてもらいます。心配はいりません修行しているときは現実では数分しか経ちませんから」

謎の声がそういうと俺は上下の感覚が不安定のビルが連なる不思議な世界にいた。

???「さてでは修行を開始しましょう。」

先ほどの女性の声が聞こえた。

そこには天上の美とはこういうことかと言えるほどの美しい女性がいた。

???「聞いていますか!」

チャド「...ッ!すみません奇妙なことが起こり過ぎて呆けていました。」

???「まぁ、無理もないと思いますよ。■■■(ご主人)みたいな人そうそういませんからね。」

チャド「■■■?」

女性の言ったことは発音自体は理解できるがなんて言っているのかわからんかった。

???「すみません、私にとって不都合なことは聞こえなくさせていただきます。」

チャド「そ、そうですか。」

???「さて、私は力が欲しいかと問いましたがあなたはすでに力を既に持っています。私はそれを引き出すお手伝いをするだけです。」

突然、女性は俺にすでに力が宿っていると言ってきた。

チャド「お、俺にすでに力が!?でも今までそんなことなかったぞ。」

???「まぁ、その力に関してあなたは何も知らないから無理もないですよ。」

???「とりあえずここでは師匠と呼んでください。茶渡。」

チャド「分かりました、師匠。」

こうして俺は強くなるための修行を開始した。

師匠はまず俺の力について説明を始めた。

???「あなたに眠る力は完現術(フルブリング)と言わせるものでその力を持つ人間は完現術者(フルブリンガー)と呼ばれます。」

チャド「...完現術、完現術者」

俺は師匠に言われた自分に眠る力と自分のような存在がどのような呼称で呼ばれているか知った。

???「あなたが助けたいと願ったく、黒崎一護も完現術者で、ですよ...」

何故か黒崎のことを呼ぶのに歯を食いしばって言った。

チャド「黒崎が俺と同じ存在だとわかりましたが何故そんなに歯を食いしばっているんです?」

???「...いえお気になさらず(だって必要とは言えご主人のこと呼び捨てにしないととか嫌ですよ!!)」

チャド「そ、そうですか。」

???「脱線したんで説明の続きといきます。完現術は物質に宿った魂を引き出し、使役する能力です。」

師匠は簡単にかつ分かりやすい説明を始めた。

???「この世界はどのような物にも魂が宿るとされます。そして、使い慣れた道具を使用するときいつもの自分より高い能力を発揮することができると感じるのは、その道具に宿る魂を理解したということです。

物質に宿る魂には元来「使い手を補助する性質」というのがあり、それを自らの魂で大きな力と化し、それを用いることで物質を操ったり、身の回りの物を補助として使うことで自らの身体機能以上の能力を発揮することができるのです。

例えば、「アスファルトの魂」の助けを受けて高速移動をしたり、「酒の魂」の助けを受けてグラスから口に飛び込ませたり、足元を支えさせて水面に立つこともできます。

使い慣れたもの、愛着のあるものであれば物質の形や性質そのものを変化させ、武器にすることができたり、それを媒体に固有能力を発揮することがあります。どちらかといえば固有能力を指して完現術と呼ぶことの方が多いかも知れませんね。」

師匠がわかりやすく説明をしてくれたが俺はあまり理解できなかった。

チャド「すみません、説明はわかりやすかったんですけどうまく理解できないんです。」

???「...まぁ、普通魂がどうとか言われてすぐに完現術を使えるのなんて■■■(ご主人)くらいですから。」

師匠も理解してくれたがまたも謎の単語を言った。

???「まぁ、習うより慣れよって言いますからね。実践で覚えてもらうとしますね、まず魂を感じ取るのですがあなたは先ほど(ホロウ)と会ったのでその時の感覚を基に魂を感じてもらいます。」

女性は何もない虚空から水の入ったグラスを出した。

チャド「これも完現術ですか?」

???「いえこれは私の固有能力ですよ。」

チャド「何かを生み出す能力か?」

???「いえそれとは別の能力です。」

チャド「そうですか。」

???「四の五の言ってないでさっさと始めてください!!」

チャド「は、はい!」

俺はグラスに意識を向けさっきの化け物から感じた気配をグラスから感じ取ろうと精神を研ぎ澄ませた。

 

 

修業を開始して1か月が経過した。

この不思議な世界にきて1か月が経過した、外の世界はまだ1~2分しか経過していないらしい。

修行の経過だがようやく周りの魂を感じ取れるようになり干渉することができるようになった。

???「ようやく及第点に到達しましたか。これで次に進めますね。...■■■(ご主人)は聞いてすぐに覚えたため油断していましたよ。」

チャド「わかりましたよ師匠。」

師匠は何か呟いたがようやく次に進める。

???「次は完現術の高速移動技の完現術:加速(アクセル)と飛行を行うための完現術:飛行(フライ)を覚えてもらいます。」

チャド「わかりました。」

???「完現術:加速(アクセル)完現術:飛行(フライ)の二つは完現術の説明の時に言った「アスファルトの魂」の助けを受けて高速移動をしたり、足元を支えさせて水面に立つことを発展させてありとあらゆるものを足場にしたりその足場を利用して高速移動するのが第2段階の修行です。」

チャド「わかりました。」

俺はこの1か月で体得した完現術の基礎で足元の魂に干渉して自らの力としてより大きな力として走ったが上手くいかなかった。

走った瞬間に爆発的な力を感じたがすぐに霧散してしまった。

チャド「ッ!!」

???「どうやら今日はここまでですね。」

師匠はいきなりそう言ってきた。

チャド「ま、待ってくれ師匠!俺はまだやれる!!」

俺は師匠にそう言ったが

???「いいえ、今のあなたは覚醒させた完現術の使用で魂を大きく疲弊しています。これ以上疲弊させると魂が崩壊して廃人になりますよ?」

師匠がそう言ってきたため俺は素直に聞かざるを得なかった。

チャド「...はい、分かりました。」

???「素直でよろしい、ここなら時間はたっぷりあるんで焦らないでください。」

師匠は優しくそう言ったため俺は冷静に休むことにした。

 

修行を開始してさらに2か月が経過した。

俺は完現術の基礎を徹底的に鍛えなおすことで完現術を使う際の感覚を魂に馴染ませることで魂にかかる負担を軽減する修行を行えと師匠に言われたことで完現術:加速(アクセル)完現術:飛行(フライ)の二つを体得することができた。

???「ようやく、最低限のスタートラインに立つ資格を得られるようになりましたね。」

チャド「ありがとうございます!師匠!!」

???「油断しないでください、あなたはまだあの虚から最低限逃げれるようになっただけです。今回からあなたの固有能力を発現するための修行に入ります!」

俺は待ちに望んだ修行に入る。

チャド「はい!師匠!!」

???「まず固有能力が使えるようになるためには完現術の基礎を徹底的に鍛えないといけません。何故だかわかりますか?」

チャド「はい!力を完全に引き出すには魂の力を最大限引き出さないといけないためそして強大な魂の力に耐えるためです!」

???「その通りです。何事も基礎がしっかりしていないと積み上げたものが簡単に崩れ去ってしまいますからね。これからもこの魂の錬成はしっかり続けるのですよ。」

チャド「はい!」

???「おっと、話がそれましたね、通常の完現術と固有能力を行使する完現術の違いは完現術を使う対象が自身の思い入れがあるものかそうでないかの違いです。自身が思い入れのあるものや愛着があるものであれがあるほど自身と永くあった物ほど自身の力に馴染むのでその人固有の能力が発現するのです。」

チャド「なるほど、なら俺はこの肌に思い入れがあるので自分の肌に完現術を使うと?」

???「Yes、その通りです。理解できたなら修業を開始してください。」

師匠がそう言ったため俺は早速修行を開始した。

自身の誇りでもある浅黒い肌に対して完現術を使うと肌が変化したのだがすぐに元の状態に戻ってしまった。

チャド(うまくいかないが何事も最初は失敗していまうのが世の常だ※、なら根気よく行くしかない。)

※どこぞのバグは理屈と原理がわかると秒で習得しますがあれは基本的に例外です。

俺は更に鍛錬を重ねることで2か月後に右腕の完全な変化を維持できた。

チャド「やりました!師匠!」

???「よく右腕の変化を維持できるようになりましたね。あとはその変化を呼吸をするように無意識で変化させ、意識せずに維持できれば合格ですがそれではまだ足りません。」

チャド「それはどういうことですか、師匠。」

???「それは簡単です。肌は全身にあるのですから」

師匠の言葉に俺は納得しそして己を恥じた、師匠は今の俺をあの化け物から逃げる力しかないと言っていたのに最低限の力を使えるようになっただけで調子に乗っていたのだ。

チャド(まったくこれでよく約束をはたすと言えたもんだな。)

俺は内心で自虐したがそれを見抜いた師匠が言ってきた。

???「そう自分を卑下にしないでください。逆転の発想です、まだまだ成長を残していると思えば鍛錬のし甲斐があるってものです。」

師匠にそう諭され俺は更に鍛錬を重ねた。

更に鍛錬を重ねて俺は右腕の黒腕の力を引き出した。

???「その状態が巨人の黒腕(ブラソ・ネグロ・ヒガンテ)といい守護の力が使えます。」

師匠に言われたそ発現できるように右腕に対して発現できるように鍛錬を重ねた。次は左腕に対して発現できるように鍛錬を重ねた。

右腕の覚醒が完了したことで左腕の発現もそう時間は経たなかったのだが

チャド「あの師匠これ...」

???「あ~これですかこれはあなたの完現術の力ですよ。これは逆に攻撃の力が宿っているのですよ。」

そう左腕の変化は完了したのだが右腕とは違って白い上に悪魔のような禍々しさがあるのだ。

???「この白い腕の名は悪魔の白腕(ブラソ・ブランコ・デル・ディアブロ)と言います。」

チャド(白の色合いで悪魔の腕とは皮肉が効いているな。)

俺は鍛錬を重ね右半身が黒い鎧で左半身を白い鎧に変化し鎧と同じ右と左で色が分けた悪魔の要素を加えた騎士のヘルムと仮面発現できるようになった。

???「ようやく全身に発現できるようになりましたね。では次が最後の修行です。その力を右左自由に入れ替えれるようになりましょう。そうすれば最後の試練に挑めます。」

師匠の言葉に俺は気を引き締める、最後の修行と試練を乗り越えれば一護と一護の知り合いの助けになれるのだ。

チャド(待っていてくれ一護!)

俺は鍛錬を重ねる傍らでこの力を最大限生かす戦い方を模索していた。

チャド(師匠と体術の訓練もしているがその中で()()()()()()()()が俺と相性が良かった)

基本的にはボクシングの戦い方をメインに空手の戦い方を融合して霊圧をそこに取り入れることが俺の目指す戦闘方法になりそうだ。)

俺は集中して気づいていなかったが師匠がその時俺を見て微笑んでいた。

???(何というかご主人や彼はすぐに何でもできるようになってしまいますから弟子を鍛えるってこんな感じになるのでしょう。)

 

この世界にきて3年が経ちようやく力を細かく入れ替えることができるようになった。

チャド「ようやく、師匠が出した修行内容を完遂しました!本当にありがとうございました!」

???「えぇ、よく辛く厳しい修行に耐えきり乗り越えました。少なくともここに来た時の情けないあなたとは見違えるような面構えですよ。」

チャド「ありがとうございます。」

???「ただしここでの最後の試練は生半可な覚悟では突破できません。あなたには最後の試練を乗り越える覚悟はありますか?」

チャド「あります!そのためにここに来たんです!!」

???「...いいでしょう。なら最後の試練を始めます、試練の内容は彼と戦って彼を()()()()()ことです。」

チャド「...認めさせる?」

師匠が妙な言い方をしたが試練の相手を見てそんなことはぶっ飛んだ。

???「出番ですよ、()()()()

???『ようやくか待ちくたびれたぜ。』

チャド「なっ!?」

ホワイトと呼ばれたものが現れたがその姿を見て驚愕した。

なんせその姿は()()()()()()()()()()()なのだった。

ホワイト「よぉ、てめぇか俺と戦うってのは?」

チャド「...なんで一護の姿をしているんだ()

ホワイト「へぇ一発でワかんのか、少しはできるっぽいな。」

チャド「...俺の質問に答えろ。」

俺の声に怒気が混じっているがそれはいたしかないだろう。

ホワイト「それに関してはギョクに聞けよ。」

チャド「ギョク?」

聞きなれない名に俺は虚に返した。

ホワイト「そこにいる女の名だよ。」

チャド「師匠の?」

俺は師匠のほうを向いた。

???→ギョク「...なんでいうのよホワイト。」

すると師匠は俺と接していた時とは打って変わったしゃべり方をする。

ギョク「簡単よご...く、黒崎一護と同じ姿なのは彼が暴走したときにその拳で止められるかどうか知るために彼の姿の虚にしたのよ。」

チャド「なっ!?俺が一護に拳を振るう!?師匠は何を言ってんだ!?」

ギョク「...彼があなたに交わした約束にはそれも含まれているからよ。」

チャド「ッ!?」

ホワイト「ようやく理解したようだな、よくそんな覚悟で約束をはたすなんて言えたな。」

虚が呆れ果てた様な声で俺にそう言った。

チャド(一護は俺に自分を止めてくれると信じてあの約束をしたのか。なのに俺は...ッ!!)

俺は何度も不甲斐ないと思ったことは1度や2度ではないがそれでも友との約束を吐き違えていたなんて情けない。

だがここで一つ疑問に思ったことが出てきた。

チャド「なぁ、師匠に虚なんで俺たちが交わした約束や一護の約束に含まれていることを理解しているんだ?」

ホワイト「簡単なことだ俺たちがあいつ(一護)の中に()()()()()()()だからだよ。」

ギョク「ホワイト!!」

チャド「秘める力の一部?一護は完現術者だと聞いているが。」

俺は師匠からそう聞かされたが。

ホワイト「...ギョク必要なことはちゃんと言っとけって」

虚が疲れ果てた様な声で師匠にそう言った。

ギョク「...いやだって()()()のこと知って嫌悪や悪意を抱かれるのは嫌なんですよ。」

師匠が一護のことを妙な言い方をした。

チャド「...ご主人?一護のことか?」

俺は師匠にそう聞いた。

ギョク「...えぇ、そうですよ。黒崎一護は私達のご主人なんですよ。」

師匠はため息を吐いて観念して言った。

ギョク「先に言っておきますけどご主人は私たちの力を全て使えます。」

チャド「師匠たちの力?」

ギョク「えぇ、そもそも私たちはご主人に宿った力が具現化した存在なんでどちらかと言えばご主人の力の一部を私たちが使えるといった方が正しいのでしょうか。

まずご主人の力については他言は無用ですよ。」

チャド「分かりました。師匠。」

俺は頷くと師匠は一護の力について説明した。

ギョク「まず、ご主人には死神、滅却師(クインシー)(ホロウ)完現術(フルブリング)の力が宿っています。これらの力を全て使えるのは過去から今に至るまでご主人以外に存在しません。」

チャド「死神に滅却師(クインシー)?」

俺は聞きなれない単語に疑問符を浮かべた。

ギョク「死神については後で説明しますので先に滅却師について説明します。」

師匠はそう言い滅却師についてわかりやすく簡単に説明した。

ギョク「滅却師とは虚と闘うために集まった霊力を持つ人間の集団のことをいいます。ある事情で200年前にその数を大きく減らして滅却師の血を引いているのはご主人とご主人の母と妹方にご主人のはとこの石田家しかいないのですよ。」

すると先ほどの一護の知り合いと思わしき眼鏡をかけた男を映した。

なるほど一護と同じような存在なのか。

ギョク「どうやら理解したようですね。次に死神と私の力について説明します。

死神とはこの世界の天国に当たる「尸魂界(ソウル・ソサエティ)」に存在している生命体です。

死神の役割は「整」(プラス)(所謂普通の幽霊)の回収やその後始末が仕事で虚とはそんな頻度で戦っているわけではないんです。

もちろん戦闘に秀でた死神もいますがそんなに数は多くありません。

さて死神について簡単に説明しました。

次に私の力について説明します。よろしいですか?」

師匠は死神の説明を終えると纏っている気配を変えた。

その気配はこれから説明したことで俺の感情次第で()()()()()()()()()()()()()()()()()()とでもいうべき気配に変えた。

ギョク「どうやら理解できたようなので説明します。」

俺は気を引き締めた。

ギョク「私が秘める力それは()()()()()()()()()()()()()()()()です。」

チャド「ッ!?」

俺はそれを聞いた瞬間電流が走った。

チャド(そんな強大な力がもし周りに知られたら碌なことにならないのは日の目を見るより明らかだ。)

俺はその力がもたらす不幸がすぐに分かった。

そしてそれは師匠に丸わかりだった。

ギョク「分かりましたか?私とご主人の力を理解しましたか?これであなたがご主人に不幸をもたらそうとするのなら私はあなたからここでの体験とご主人に関する記録を消去しなければなりません。」

師匠は冷たく無機質に俺に宣告した。

チャド「...師匠あなたの懸念は理解できますけどあなたは少し俺のことを見くびり過ぎますよ。」

ギョク「なんですか?」

今だ冷たい感情を解かない師匠に俺は堂々と言う

チャド「俺は何が何でも友の心を傷つけることは決してしない!!」

俺ははっきりとそう言い切った。

心を読んだであろう師匠もようやく先ほどまでの師匠に戻った。

ギョク「...はぁ、よかった~これでご主人に悪意が向いたらどうしようかと思いましたよ~。」

どうやらなれないことをしていたようだ。

ギョク「さてこれで試練は終了ですよ。」

師匠はいきなりそう言った。

チャド「え!?でも俺はあの虚と戦っていませんよ。」

ギョク「いえ、ホワイトとこうなるようにと事前に打ち合わせしていたんですよ。」

チャド「そ、そうだったんですか。」

ギョク「さて、無駄話はこれくらいにして茶渡これからあなたを現実に戻らせますのでその力でご主人の盾となり助けになってください。」

師匠にそう言われ俺は言った。

チャド「師匠、俺は約束をはたすためにあなたの期待に必ず応えて見せます。」

ギョク「えぇ、では行ってきなさい。」

チャド「はい!」

俺は奇妙な感覚になり意識が曖昧になったと思うと先ほどまでいた公園にいた。

 

一護「『縛道の九十九 (きん)』!」

 

一護が虚を拘束している。先ほど使った拘束のコンボ技ではなく単体で上回っているようだ。

一護「いや強いな」

雨竜「敵を称賛している場合か?この状況を何とかする策はあるんだろうな、ないなら滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ)で強引に倒すよ。」

一護「有るんだけどこの状況を打開するには俺に並ぶ防御力の盾持ちのタンクが必要なんだよね。」

雨竜「おい、それどう足掻いても無理な奴だろ、一護と並ぶ防御力とか()()()()()()でもそんな都合のいい奴ここに呼び出せるわけないだろ。」

 

どうやらこの状況を打開するには俺の力がいるようだ。

俺はすぐに全身に完現術を発動する。爆発的な霊圧が俺から放たれ一護たちが俺に意識を向けた。

チャド「...巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)

()()、この力で()()()()を護る。」

 

sideギョク

ギョク「行きましたか、頑張ってください茶渡、あなたは雨竜のようにご主人を孤独にしない可能性があるのですよ。」

ホワイト「えらく気に入っているんだな。」

するとホワイトがこちらに来た。

ギョク「それはそうよ、ご主人に同性の自分を理解してくれる友達ができる機会を捨てるわけにはいかないわよ。」

ホワイトはなに言っているのかと思っていたが次言ったセリフにキレた。

ホワイト「そうかよ、てっきりあの茶渡ってやつに惚れたのかと思ったぜ、修行中も熱い視線を送っていたし」

ギョク「...はぁ?ホワイトあんた何言っているの?いくら何でも言っていいことと悪いことがあるでしょ?私が愛しているのはご主人だけよ。」

殺気を隠すことなくホワイトにそう言った。だがホワイトはどこ吹く風だ。

ホワイト「オぉ、怖い怖い。という訳で俺は撤収させてもらうぜ」

ホワイトはそう言いどこかへ消えていった。

ギョク「...はぁ、今度ご主人が来た時に思いっきりあまえしょう!!」

私はそう心に決める。

 

side一護

 

チャド「...巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)

()()、この力で()()()()を護る。」

右半身が黒い鎧で左半身を白い鎧に変化し鎧と同じ右と左で色が分けた悪魔の要素を加えたヘルムと仮面を装着したチャドはそう言った。

 

チャドの完現術を見て俺が思ったのはこれだ

なんか仮面ライダーWみたいだな。

というわけだ、いや何言ってんの?と思うが実際見てカッコいいんだもん!!

俺がそんな阿呆なこと考えていると雨竜が警戒しながら聞いてきた。

雨竜「...なんだあれは?」

一護「あいつは茶渡泰虎さっきできた俺の友達だ。」

雨竜「大丈夫か?」

雨竜が疑惑の眼差しをチャドに向けるがそれに関しては心配はいらない。

一護「大丈夫、大丈夫さっきまでギョクが相手していたから。」

雨竜「なるほどなギョクさんの試練に乗り越えるのなら心配はいらないな。」

チャド「一護と石田、俺にも手伝わせてくれ。」

チャドは覚悟を決めた声で俺たちに言ってきた。

一護「分かった。お前の完成した完現術の力を存分に奮ってくれ。」

雨竜「一応言っておくが一護は人使いが荒いから少しでも死の危険を感じ取ったら逃げるんだよ。」

チャド「分かった、任せてくれ。石田、俺は死ぬ気はないから安心しろ。」

一護「さてまだ拘束が残っている間に作戦を決めておくか、チャドお前があの虚を抑え込んでいる間に俺と雨竜が火力のある技で仕留めるのはどうかな。」

チャド「まだ俺は虚との戦闘のセオリーは理解していないからそれでいい。」

雨竜「言って早々人使いが荒いが茶渡が良いなら僕は何も言わないよ。」

一護「さて向こうも終わったところだし始めますか。」

俺のその言葉を皮切りに虚は拘束を破った。

一護「チャド!雨竜!手筈通りにいくぞ!」

チャド「おう!」雨竜「分かっている!」

チャドは完現術:加速(アクセル)で虚に接近し右の巨人の黒腕(ブラソ・ネグロ・ヒガンテ)の盾を構え、左の悪魔の白腕(ブラソ・ブランコ・デル・ディアブロ)で超高速のジャブを何十発と叩き込んだ。

虚は刀で最小限の動作でその超高速のジャブを捌き切った。

だが俺はチャドの胴体をブラインドにして瞬時に虚の背後を取った。

すぐに刀を構え俺は瞬時に技を繰り出す。

一護「『牙突零式・絶空』!」

上半身のバネのみで放つ牙突に刀に万物貫通(the X-axis)で強化した牙突で虚を貫くが危機を察知されギリギリで回避した、だがそのおかげで刀を持った腕を吹っ飛ばしたのだが何故か虚の霊圧が減少しないのだ。

一護(おそらくこの崩玉虚刀は完成またはそれに近いのだろう。だから弱体化しないのだろう。だがこれで技は出せないし再生もしないだろう。)「雨竜!チャド!今ならやつは再生しない!畳みかけるぞ!」

雨竜「分かった!」チャド「おう!」

すぐさま俺は刀を振るい三日月の形の刃の神聖滅矢を飛ばし雨竜は

雨竜「絶対貫通の矢(ペネタチオン・ファイル)光の雨(リヒト・レーゲン)!」

万物貫通(the X-axis)を付与した神聖滅矢の雨を虚に叩き込んだ。

虚に直撃し息も絶え絶えの虚に()()()()()()()()

一護「行け!チャド!」

チャド「任せろ!!」

チャドは完現術:加速(アクセル)で距離を詰め右腕を悪魔の白腕(ブラソ・ブランコ・デル・ディアブロ)に切り替え霊圧を溜めた。

そしてその拳を虚に叩き込んだ。

チャド「『魔人の一撃(ラ・ムエルテ)』」

シンプルな一撃だが確実に虚を倒したようだ。

そして例の如く刀は消失している。

だが今日はこれ以上は何もいらないだろう。

一護「ラストアタックを決めた感想はどうだ?」

チャド「それは一護が譲ってくれたんだろう?ホントは一護がとどめを刺せたんだろ?」

一護「ばれた?」

雨竜「それはそうだろ、君の力を知っているのならわざとだと分かるからな。」

チャド「一護は俺に自信をつけさせてくれたんだろ。ありがとう」

一護「そいつはよかったよ。今日はもう疲れたから浦原商店で(うるる)とジン太の相手をしよう。」

雨竜「まぁ、チャドも加わればジン太の相手は問題ないだろう。雨は一護が相手すればいいからね。」

一護「雨竜、お前わかってて言ってるよな。」

チャド「誰だそれ?」

雨竜「雨は一護の許嫁なんだ。」

チャド「許嫁!?」

一護「俺は認めてないんだよな~。」

俺たちはそう言いあいながら浦原商店に行った。

 

 

 

 

 

 

side???

???「...うむ今回も実験は成功だ、虚刀も完成し安定的に量産可能までに到達した。」

???「嬉しそうやな~隊長。」

???「ようやく虚刀の量産まで入ったんだ、嬉しくもなるさ。」

そう虚刀完成までに多くの失敗と挫折があったがそれを乗り越えようやく完成品ができそれを量産可能にまでこぎつけたのだ。

 

???「これほどの結果を出せるようになった、()()にはいずれ礼をしなければならないね。」

 

黒幕たちは笑みを浮かべその時を待つ。




超長くてクッソ疲れた。
京都弁がわからないけどこんな感じなのかな?

この憑一の相手を年単位でしてきているため夜一さん達も原作より強いです。
あとチャドは3年間精神世界で修業しましたが普通はそれであのバグどもの領域に足を踏み入れられません。なんだかんだチャドもソッチ側(バグ)です。
というより3バグそろってようやく何とかなる崩玉虚刀装備の改造虚がおかしいのか?

以下ネタバレ注意












チャドの現在のステータス

身体能力
完現術をマスターしたため原作以上のそれこそバグ(憑一)と互角の身体能力を持つ。

完現術(巨人の黒鎧、悪魔の白鎧)

巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)
守護の力
腕についてる盾に霊圧または完現術を使うと範囲結界を展開し生半可な攻撃を防ぐ。
...がこれは本来の力の一端でしかない。

未解禁の能力
巨人の黒鎧の真の力は接触した力の無効化で特殊能力の類は一切チャドには効きません。(全知全能(the Almighty)をも無効にできる。)
ただし純粋なエネルギー攻撃は完全には無効化できない。
また完現術を使用していなくても『ブック・オブ・ジ・エンド』や『銀城の完現術略奪』クラスの力を無効化可能。

悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)
攻撃の力
拳に霊圧または完現術を使うと破壊力が上昇する。(具体的に憑一の手加減した攻撃を相殺するくらいの破壊力しかない。)
...これもまた本来の力の一端でしかない。

未解禁の能力
悪魔の白鎧の真の力は接触した物の真実の上書きです(要はジョジョのオーバーヘブン)。
ただし霊圧に大きな差があると無効化される。

石田雨竜の現在のステータス

身体能力
チャドと憑一と比べれば劣ってしまうがそれでもプロの格闘家より身体能力がある。

滅却師の能力

霊子兵装
銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)
五角形の滅却十字(クインシークロス)ではなく滅却師十字(クインシークロス)ではあるが鍛錬によって原作で使っていたものと遜色ないレベル。
形状は原作と同じ。

銀筒(ぎんとう)
原作と変わらないが基本的に神聖滅矢の補助として使う。
聖噬(ハイゼン)緑杯(ヴォルコール)五架縛(グリッツ)を主に使う。

飛廉脚(ひれんきゃく)
憑一と一緒に夜一と鬼ごっこしていたため二人に速度負けしないレベル。

神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)
威力はそこそこある(手加減した防御の憑一にダメージを与える程度しかない。)
破芒陣(シュプレンガー)庫滅陣(ゲルトシュランク)を使用可能。
本来魂を切り裂くもので行うが鍛錬の末神聖滅矢で発動を可能にした。

乱装天傀(らんそうてんがい)
原作と変わらないが鍛錬の果て他人にも使用可能になったが霊圧に差があると無効化される。

聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)
滅却師の攻防一体の極大防御呪法。
光の柱に囲まれた結界を張り巡らせ、入った者を神の光によって斬り裂く。
憑一と一緒に習得したがあまり使わない。

動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)
憑一が使っているのを見て教わり厳しい修行の末体得した。

聖文字(シュリフト)
完全反立(Antithesis)
原作と同じで力を願ったため雨竜も精神世界でギョクが師匠しました。
ギョク曰く憑一同様すぐに吞み込むため師匠した感じがしないらしい。

万物貫通(the X-axis)
灼熱(the Heat)
雷霆(the Thunderbolt)
この3つは憑一の防御をぶち抜きたいと願った雨竜の願いにギョクさんが大盤振る舞いしたため。
(灼熱と雷霆を選んだ理由は中の人ネタ)

魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)
原作だと矢としての使い方が多いがこの作品だと憑一に魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を矢として放っても効果が全くないためそれなら近接武器として使った方が良いと行きつき剣術も憑一の相手をしてきたため剣士名乗れるくらいには剣の腕がある。
主に刺突技が得意で聖文字万物貫通(the X-axis)で貫通力を上げ雷霆(the Thunderbolt)で自身の動きを雷速にまで上げてフェンシングのように刺突を連続で放つのが基本スタイル。(ただしいつも憑一と虚退治しているためあまり使わない。)

滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)
滅却師最終形態(クインシー・レツトシュティール)が両翼になったもの。
光輪はないが聖隷(スクラヴェライ)は使用可能、聖文字(シュリフト)を強化するが名称の変化はない(というより二人は技の名前は結構凝ったりする方ですが能力名はシンプルで分かりやすいものを好んでいるため。)

あとオマケでバッハの聖別(アウスベーレン)が憑一同様効かない。
ちなみにチャドと雨竜は基本的に憑一を普通の強さの基準にしちゃってます。(目を覚ませ!そいつはバグ筆頭だぞ。あと君たち二人も大概バグだからね!)


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11話:「準備は終わったか?」

今回は箸休め的な感じです。



俺たちは浦原商店に行く途中で互いについて話し合いながら向かっていた。

雨竜「なるほど、君の力はまだ完全には目覚め切ってないんだね。」

チャド「あぁ、師匠曰く『実戦経験を積んでいけばいずれ目覚める力なのでこれからも鍛錬は欠かさずに』とのことだ。」

一護「まっ!今は心強い盾が出来たんだ。現状はそれでいいだろう、あともうじき着くぞ。」

そうこう言っているうちに浦原商店が見えてきた、俺らのような特殊な事情が無い限りは子供くらいしかいないが今日は俺らと同じくらいの年の女が客としてきているようだ。

チャド「あそこか?」

一護「そうそう、あの店。」

雨竜「そうだよ、あの店で僕たちは修行とかしているんだ。」

チャドと一緒に俺たちは浦原商店に来ている。

チャド「なるほどな、あの店番をしている()()()()()()()()()()()の女の子が一護の許嫁なのか。」

一護・雨竜「「...うん?同じくらいの年の店番??」」

俺と雨竜は顔を見合わせると女の子はこちらに向いた。

???「...あ!一護さん!」

女は俺の存在に気が付くとこちらに走ってきた。

一護「...誰?」

俺は素直にそう言った。

???「...え」

女はショックを受けたように固まった。

とりあえず俺は女の容姿を観察し記憶にある知り合いの女に照らし合わせる。

一護(肩より長めの黒髪でこの女の顔立ちでこの声は...(うるる)か?)

だが雨はもっと幼いはずなのだがとりあえず恐る恐るといった感じで聞いてみるか。

一護「...雨か?」

俺がそう言うと雨?がパァッとした表情で俺に抱き着いてきた。

雨?「一護さん、やっぱり覚えていたんじゃないですか。」

一護(あぁ、こんな感じで抱き着いてくるのは雨だな。)

俺は抱き着いてきた感覚と感触で雨と断定すると雨を引きはがして

一護「雨落ち着け、とりあえず店で話をしよう。新しい仲間とかの話もしたいし。」

雨「...はい、分かりました。」

雨はシュンとしているがこんな往来のある場所で女に抱き着かれるとか羞恥以外の何物でもないのだ。

 

俺たちは店に入って最初にしたことそれは

喜助「...あの~なんでアタシは正座させられているのでしょうか。」

一護「...あ?なんか言ったか?」

喜助「ヴェッ、マリモ!」

俺は浦原喜助のみに殺気をぶつけて正座させていた。いやいきなりだなと思うが雨が異常成長する要因なんてこの馬鹿が何かした以外に存在しないのだ。

一護「...で何か言い残すことはあるか?」

喜助「ちょっと!弁解の余地すらないすんか!?」

一護「じゃあ、聞くが何の理由で雨を成長させた?」

喜助「え!そんなの一護さんの学校に同い年で雨を編入させていちゃらぶ学校生活させるつもりで...あ。」

一護「判決を言い渡す...死だ。」

喜助「ウワァァァァァァァァァァ!!」

とりあえずこの馬鹿をシバき終わると俺は雨の相手をしチャドと雨竜は互いの能力を共有している。

雨竜「ということは茶渡の能力は近距離パワー型になるということか。」

チャド「そういう石田は遠距離で最も力を発揮するのか。」

雨竜「あぁ、近距離で戦えなくはないが茶渡や一護と比べると劣っていると自覚しているよ。」

チャド「まぁ、基本この三人でのチーム戦で戦うから咄嗟の時に近接戦ができるだけで十分だと思うが。」

雨竜「まぁ、それもそうだがもう少し剣術や剣技も鍛えるか。」

二人がそう分析していたので俺も混ざる。

一護「あと、ここに防御や回復技持ちのサポーターと法術を得意とする奴がいるとバランスがさらに良くなるんだよな。」

雨竜「あぁ、確かに一護は縛道に回道、僕も滅却師の回復術や霊術があるがやはり専門的に回復や補助ができる人がいると心強いし鬼道や霊術使いがいるとなおいいね。」

チャド「俺の防御結界は強力だが広範囲かつ自分を中心に発動するタイプだから細かく防御できる奴がいるのはいいな。」

とりあえず方針を決めたところで仲間集めは後々やればいいのでこのあとどうするか話し合う。

一護「このあとどうする?」

雨竜「君は雨とデートすればいいと思うが?」

一護「ぶっ飛ばすぞ?」

雨「一護さんは私とデートは嫌なんですか?(涙目ウルウル)」

一護「いや...そういう訳ではないよ。」

チャド「俺としては現実で完現術を使うのはさっきの戦いが最初だから現実で馴染ませておきたいんだが...」

喜助「それだったら此処の地下室でやればいいっすよ~。」

いつの間にか復活していた阿呆がそう言った。

一護「そこの阿呆(喜助)の言う通り此処の地下室でなら被害を気にする必要ないからな案内するよ。」

雨がぷく~と頬を膨らませるが俺は逃げるようにチャドを地下室に案内した。

俺たちは地下室に来てそれを見たチャドは

チャド「...すごいな。」

一護「まぁ、ここなら広いし広範囲の技を使っても特に問題ないし修行時間も時玉(ときだま)で時間延ばせばいいし。」

チャド「時玉?」

チャドは俺が言った時玉のことを聞いてきた。

話を聞いていた喜助が

喜助「時玉というのはですね、私と一護さんの合作の品でしてね、この地下空間と外界の時間をずらして修行時間を確保できる優れもので、それでいて外に出るときにここに入る前までの状態に戻りますけど修行で得た力や研鑽や記憶などは失われない安心設計なんですよ。」

と嬉々として時玉の説明をした。

まぁ、この男は好奇心でとんでもないことをやらかすが基本的に科学者としては優秀なんで物作りを教わったりしたりこうした合作を作ったりするのだ。

他にも夜一さんの専用装備を作ったり俺と雨竜の戦闘用の服や装備を調整したりするのに知恵も借りたりもあるのでシバくにしてもある程度は手加減している。

チャド「それはすごいな、ちなみにどれくらいのズレなんだ?」

喜助「外で1時間経過すると時玉の空間だと1日過ぎるんすよ~。」

チャド「なるほどな。」

チャドが説明を聞き終えたのを確認すると

一護「よしチャドの慣らしがてらに俺と模擬戦といこう!」

俺はそう言った。

雨竜・喜助「「ッ!?」」

チャド「わかtt『待てっ!!』一護「どうした二人とも?」

雨竜「一護それは僕たちも参加確定なのか?」

喜助「あたしたちは参加する理由はないですよ?」

二人は何言ってんだ?

一護「何言ってんだ二人とも?チャドはまだ戦闘に慣れてないんだから二人が補助すんのは当たり前だろ?」

雨竜・喜助「「........」」

二人は何かを悟ったような顔をして互いに顔を見合わせた。

チャド「ど、どうしたんだ二人とも?」

雨竜・喜助「「いやちょっと覚悟を決めただけだ(です)。」」

チャド「そ、そうか」

一護「何やってんだ?早く準備しろ。」

俺は準備運動を始めながら3人に言った。

雨竜「...やるしかないか。」喜助「...ですね。」チャド「そ、そんなに覚悟を決めるほどのことか?」

チャドは困惑しながら二人に聞いた。

雨竜「...そうか君は知らないんだな、一護は模擬戦だと制限がないから容赦なく僕たちを潰しに来るから。」

喜助「...えぇ、ちょっとでも気を抜いたり油断しますと一瞬で地獄が見えますよ?」

チャド「制限?地獄?二人は何言っているんだ?」

雨竜「あぁ、一護は普段の虚退治で一定以上の火力の技や能力の使用を禁止されているんだ。」

喜助「そうしないと彼の強大な力で周りの被害が甚大なことになりますからね。」

チャド「一護の力が強大なのは知っているが何故地獄を見るんだ?」

喜助「簡単なことです、模擬戦はここで行われるんです。被害が出ることなんて滅多に無いんで彼も制限なく暴れられてしまうんです。」

チャド「そ、そうなのか。」

雨竜「さてこうなった以上何が何でも生き残らないといけないな。君も一護との模擬戦の最中は自分の命を守ることのみに集中しろ。一護との戦いに他人を庇う余裕も暇も無いからね。」

チャド「一護って魔王か何かなのか?」

喜助「魔王ですか、言いえて妙っすね。」

一護「準備は終わったか?」

俺は完現術のブレソル滅却師の黒装備一式を身に纏った。片手には五角形の滅却十字(クインシークロス)の鍔の片刃の長剣が握られている。

雨竜「さて、死にに行く準備はできたか?」

雨竜は左に銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)、右に魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を持ち構えた。

喜助「さっきと言ってること逆ですけど気持ちはわかります。」

浦原喜助も紅姫を開放し構える。

チャド「...二人は何度も一護と戦っているからそのヤバさを知っているが俺はまだわからない。だが逃げるつもりはない!」

チャドも全身の浅黒い皮膚に完現術を行使し全身を鎧に変化させた。

巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)

チャドが精神世界で死に物狂いで手に入れた力だ。

一護「準備はいいようだな、じゃあ開戦といこうか?『破道の九十九 五龍転滅(ごりゅうてんめつ)』!」

大地の霊脈から霊圧を引き出し巨大な龍を複数出現させて攻撃するのが本来の五龍転滅だが俺の場合は自身の霊圧で代用可能なのだ。

巨大な龍が3人を飲み込むが雨竜は聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)で範囲を絞ることで他2人を巻き込まないようにして防ぎ、喜助は血霞の盾を全方位に貼ることで防いだ、かつてよりも強度が桁外れになっており、俺の()()()()()五龍転滅クラスでも突破は困難なのだ。チャドも巨人の黒鎧の範囲結界を展開し防ごうとするが結界が数秒間持ち堪えたが破壊され飲み込まれたが鎧の防御力と持ち前の耐久力で耐えて見せた。

一護「さすがだな。」

雨竜「普通は嫌味になるけど君の場合は素直な賞賛だから余計腹が立つんだけど。」

一護「賞賛は素直に受け取るべきだぞ?」

喜助「あたしたちには受け取る余裕はないんですよね。」

チャド「...はぁ、はぁ、ふ、二人が言ってたことをようやく理解したよ。」

俺は素直に賞賛したが何故か2人はそんなことを言う、あとチャドは何を言っている?

一護「さて、次は接近戦といこうか?」

俺はそう言った瞬間、動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で強化し瞬歩、完現術:加速(アクセル)、飛廉脚を融合した未完成の歩法で雨竜に接近し、長剣で切りかかる。

雨竜も聖文字(シュリフト)雷霆(the Thunderbolt)で神経の電気信号を雷で出力することで動体視力と反応速度を極限まで上昇させて魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)で防ぎ、銀嶺弧雀から神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を放ってきたが俺も聖文字雷霆で上げた動体視力と反応速度で瞬時に神聖滅矢への対応をした。俺は動静血装に聖文字闘士(the metal)暴力(the violence)切り札(the joker)を融合して肉体を強化し暴風(the cyclone)の風の鎧で防いだが浦原喜助が瞬歩で俺の背後を取り血の刃を纏った紅姫で袈裟切りを放ってきたが俺は完全反立(Antithesis)でチャドと入れ替えて回避した。

チャド「ッ!?」

チャドは一瞬驚愕したが即座に巨人の黒腕(ブラソ・ネグロ・ヒガンテ)の盾に霊圧を込めて紅姫を受け止めた。浦原喜助とチャドの動きが止まった瞬間に俺は技を放った。

一護「『常世孤月・無間・絶(とこよこげつ むけん ぜつ)』」

一振りで縦方向に無数の斬撃を乱れ撃ちして敵を細切れにする絶技。それに聖文字絶対切断(the absolute end)による絶対切断を付与した防御不能の広範囲技だ。

この攻撃は防げないと理解している浦原喜助と雨竜は即座に瞬歩と飛廉脚で回避しているがチャドは咄嗟に防御してしまっている。

無数の斬撃がチャドを飲み込む瞬間に雨竜が

雨竜「『完全反立(Antithesis)』!!」

俺が先ほどやったチャドと自分を入れ替えて相手を同士討ちさせる使い方を応用して俺とチャドを入れ替えたのだ。

だが俺は入れ替わった瞬間に空間転移で自分を転移させて回避した。

距離ができたため互いに言葉を発した。

開幕一番に雨竜が

雨竜「おい!一護いくら何でもまだ君の技や能力を知らない茶渡に『常世孤月・無間・絶』はやり過ぎだ!!」

一護「...え?そうか?」

喜助「そうですよ!この模擬戦はあくまでもチャドさんが戦闘に慣れてもらうという趣旨でやってるんですから!!」

一護「...あ、忘れてた。」

雨竜・喜助「「おい!!」」

一護「ごめんチャドもう少しレベル落とすわ。」

チャド「...いや、今のレベルで頼む。」

二人「「!!?」」

一護「うん?いいの?」

チャド「少なくともこの状態の一護相手に戦えるレベルにならなければ話にならないからな。」

一護「いや、俺は別にいいんだけど二人はそれでいいの?」

雨竜「...はぁ、なんだかんだ言って君も一護の仲間ってことか。」

おい雨竜、それどういう意味だ?

喜助「こうなったらあたしたちも満足いくまでやらないといけないじゃないですか。」

浦原喜助もそういい構えた。

なら決まりだな。

そういう訳で今日は気が済むまで模擬戦を続けた後に解散となった。

ちなみに何故か雨が俺の家に泊まりに来た。




憑一は基本的に完現術で防具を召喚できるうえに武器も付随していたり滅却師の能力で武器生成できますが念のために予備の武装も用意してあります。
ちなみに危険を察知した夜一さん、鉄裁さんはジン太を連れてどこかに出かけてます。雨は一護がくるのを察知して残りました。


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12話:「無理です」

最初胸糞描写あり。
今回はヒロインの性格が若干変わります。


side織姫

 

お兄ちゃんが死んだ。

 

いじめっ子1「アハハ!何その髪色キモっ!その髪短くすれば少しはマシになるんじゃない?」

いじめっ子2「それいいじゃん!サッサと切ってやるからおとなしくしな!」

 

髪の色が理由で私はいじめられ髪をざっくり切られてしまった。お兄ちゃんがきれいって言ってくれた髪なのに...

 

昊「織姫、どうしたんだ?その髪?」

織姫「ええっと...イメチェン?」

昊「本当に大丈夫か?」

織姫「大丈夫だから!!」

 

お兄ちゃんに心配されないように髪を切りそろえたのだがお兄ちゃんはおかしいと分かって心配しているのは分かっていたけど私は反発してしまった。

その日、私はお兄ちゃんとケンカしてしまいすれ違いを起こしてしまい仲直りをすることもできないまま帰らない人になってしまった。

私はまだお兄ちゃんが死んだということを飲み込めないまま生活をしていた。

 

意気消沈しながら生活しているある日

 

織姫「きゃあ!!」

私は川に突き飛ばされてしまった。

いじめっ子1「アハハ!あんたどんくさかったから突き飛ばしちゃったけどごめんね~?」

いじめっ子2「うわ!何その胸デカすぎっ!」

不良1「おいおいお前らが言ってた女ってこいつか?ずいぶんいい女じゃねえか!」

不良2「あの野郎にボコられて以来鬱憤が溜まって仕方なかったんだよな!」

私をいじめる人達以外にも不良らしき人達もいる。醜い欲望を隠そうともせずに私の体を舐め回すように見てくる。

どうしようもない状況だけど私はせめてもの抵抗で最後までにらみつける。

不良1「...おい!なんだその目は!このじょ ???『何見っともねぇことしているんだ?』ぶべら!!」

私に手を出そうとした不良の人はオレンジ色の髪の人に殴り飛ばされました。

 

side一護

 

今日は腐れ縁(雨竜)阿呆(浦原喜助)の陰謀で(うるる)とデートする羽目になったので待ち合わせの場所まで行こうとしていたが俺の耳にムカつく笑い声が聞こえてきた。

とりあえず、そこへ目で見える範囲まで行くと複数の女と男が派手な髪の女(...いや俺も人のことは言えないけど)を囲んで苛めていた。苛められている女はどこかで見たことあるような感じだったが俺はとりあえず不良どもをぶちのめすことにした。

不良1「...おい!なんだその目は!このじょ」 一護「何見っともねぇことしているんだ?」不良1「ぶべら!!」

「「「「「しげちー!?」」」」」

しげちーと呼ばれた男を見たがこいつこの前チャドと会った時にぶちのめした不良の一人じゃね?

不良2「て、てめぇはあの時の!?」女の不良「っ!?こいつが!?」

一護「なんだ?俺にボコられたから女を襲うとかみっともなさの極致だな?お前ら?」

俺が盛大に煽ると不良どもは面白いように煽りにのった。

不良2「だ、だまれぇぇぇぇぇ!!!お前らやっちまえ!!!」

不良ども「「「「「「「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」」」」」」」

不良どもが一斉に襲い掛かってくるが結局はこの前の焼き直しにしかならず不良どもの意識を一撃で刈り取り気絶させた。

さてあとはこの女達だな。

俺は拳をポキポキ鳴らしながら歩いていくと女達はみっともなく命乞いを始めた。

女不良1「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!わ、私たちは関係ないじゃない!」

女不良2「そ、そうよ。それにあんたにその女助ける理由ないじゃない!!!」

と言ってきたので理由を作る。...俺の見た目的にこの理由が一番違和感がないのでは?この女には申し訳ないが後で弁解するか。

一護「理由?俺の女に手を出しといて何言っているんだ?」

苛められている女「え!?」

苛められている女は驚いた声を上げる、すまないこの状況だとこの理由が一番違和感がないんだ。

女不良達は女の驚いている声に気づいていない、なんせ恐怖に縛られてそれどころの話じゃない。

女不良1「ヒィィィ!?」

女不良2「お、お願い許してっ!?」

俺は少しお灸をすえる意味で殺気を手加減して不良女達にぶつけた。

一護「もう二度とこんなことをしないと誓え、そうすれば許してやる。」

俺は少し冷たく低音の声で淡々とそう言った。すると女不良達は泣いて許しを乞うた。

女不良1「ごめんなさい!!もう二度としません!!!!」

女不良2「許してください!!お願いします!!」

一護「俺ではなく女に謝れよ?」

俺がそう言うと女不良達は先ほどまで苛めてた女に命乞いするレベルで謝っていた。

女は自分をいじめてた女達の謝罪を受け取って許していた。

俺はその間男の不良達を他人の迷惑にならないように端っこに移動させていた。

移動し終わり女不良達はもうどこかに行ったので苛められてた女に先ほどの弁解をする。

一護「先ほどは俺の女に手を出してとか言ってすま...な...いぃ!?」

俺は今更ながら女の格好がとんでもないことに気づいた。

女「気にしないでくださ...え!?」

俺は上着を女に被せた。

一護「女がそんな恰好のままでいるな、はしたない。」

なんせ、女の服が水で透けて胸に張り付いてブラが見えているのだ。

俺は阿呆(浦原喜助)のやらかしで(うるる)のこういう恰好を見慣れているのですぐに対応できたがこれは劇物が過ぎる。

女「え?あ、あ、あ、あ、あ(ぷしゅー)」

女は処理落ちして頭から煙を出した。

俺は問題が発生したため今日は行けないことを雨に天挺空羅(てんていくうら)で連絡した。

1~2分後、女はようやく落ち着いたので互いに自己紹介した。

一護「ようやく自己紹介できるな、俺は黒崎一護だよろしくな。」

女「は、はい私は井上織姫って言いますよろしくお願いします。」

女の名前を聞いて俺は目を見開いた。

一護(...え?井上織姫?それってヒロインの?もしそうならなにヒロインの好感度上げイベントこなしてんの俺?)

元々異物である俺がハーレムを作るとかあってはならないので俺としては雨とも付き合う機など毛頭ないため何が何でもこれ以上のフラグを立てる気はないが女をびしょ濡れのまま放置するのもどうかと思うので家に電話して連れていく。

一護「とりあえず、そのままだと風邪をひくから家でシャワー浴びていけ。」

織姫「え!?いや良いですよ、これくらいなら大丈夫ですよ。...ハックシュン」

一護「ほら見ろ、早く体温めないと風邪ひくから俺んちに行くぞ。」

俺は井上の手を強引に引っ張って家に連れていく。

俺は家に井上を連れて行ってシャワーを浴びてもらっている間、母と妹たちに正座させられている。

いやなんでと思ったが、母達に聞くと

真咲「だって(うるる)ちゃんって許嫁がいるのに他の女の子を家に連れ込むバカ息子を叱って何が悪いのかしら?」

一護「許嫁の件に関しては俺は認めてませんからね。」

花梨「一にぃ、そろそろ往生際が悪いよ?早く雨ねぇのこと認めた方がいいよ?」

遊子「そうだよ!早く雨お姉ちゃんのこと認めてよ!!」

一護「無理です。」

俺達はいつもの平行線のやり取りをした。

真咲「でもあの子を連れてきたってことは彼女って事?」

一護「違います、ずぶ濡れだったんで連れてきただけです。」

俺は聖文字感情(the emotions)の感情操作で感情を荒立てないようにしながら淡々と答える。

花梨「じゃあ体が目的って事?...一にぃサイテー」

遊子「お兄ちゃん!不純だよ!!」

一護「どうしてそう話が飛躍する?」

何故か花梨は俺が井上の体目的で連れてきたと思い込んで冷ややかな視線を向けてきて遊子は何を思ったのか顔を真っ赤にしながら俺に抗議した。

織姫「お風呂ありがとうございます。...え!?黒崎君が正座させられている!?」

真咲「それはよかったわ。正座に関してはちょ~とお説教していただけだから。」

織姫「そ、そうですか。」

俺としては理不尽なのだがと思ったが

ぐうぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~

と誰かの腹の虫が盛大に鳴った。

織姫「す、すみません。まだご飯食べていなくて。」

真咲「いいのよ、それよりご家族に連絡を入れないと」

一護(あっ!母さん、井上にその話題は禁句だ!)

俺は内心でそう思ったが時既に遅かった。

井上は涙を流してしまった。

真咲「ど、どうしたの!?一護にここに来るまでに何かされていたの!?」

一護「いや、どう見ても母さんの言ったことが原因でしょ。」

俺は冷静に突っ込んだ。

織姫「す、すみません。家族が...兄しかいな...くてそ...の兄が死んでしま...って一人..暮らしを...してい...て...それ...で..」

井上は泣きながらとぎれとぎれで言葉を紡いだ。

真咲「ごめんね!織姫ちゃん!!知らなかったとはいえ織姫ちゃんの触れちゃいけないことに触れてしまって!!」

母さんはそう言い井上に謝罪しながら井上を抱きしめた。

織姫が泣き止むまで母は織姫を抱きしめていた。

 

~30分後~

 

織姫「す、すみません!みっともないところをお見せして。」

真咲「良いのよ、私が織姫ちゃんのことよく知らずに地雷を踏んじゃったのがいけなかったんだから。」

母は織姫にそう言いながら織姫の頭を撫でていた。

一護「そろそろ腹減ってきたから飯にしようぜ。」

しんみりとした空気をぶち壊すべく俺は食事することを提案する。

花梨「一にぃ空気読んで...って空気読んだから言ったのか。」

遊子「お兄ちゃんって空気読むの得意だよね。」

一護(おい、妹たちよそれどういう意味だ。)

俺は妹たちの言葉にそう思ったが口には出さない。

真咲「そうねそろそろご飯にしましょう。織姫ちゃんも食べていきなさい。」

織姫「え!いいんですか?」

一護「井上、お前まだ服乾いてないんだから食ってけよ。」

そもそも井上は衣類の問題で家に戻るに戻れないのだ。

織姫「...あっ、じゃあお言葉に甘えさせてもらいます。」

そうして俺たちは昼飯を食うことにした。

ちなみに昼飯は豚の生姜焼きと味噌汁とサラダと白飯だった。

 

~午後6時頃~

織姫「きょ、今日はどうもありがとうございます!」

真咲「いいのよ、またいつでも家に来なさい。」

花梨「姫ねぇ、また遊びに来て!!」

遊子「姫お姉ちゃん、いつでもきて!!」

妹たちは井上に数時間しかいなかったが雨と同じくらい懐いていた。

真咲「一護、織姫ちゃんを家まで送っていきなさい。」

一護「分かったよ。井上、家まで送ってくから場所を教えてくれ。」

織姫「う、うんわかったよ。」

俺は井上の案内に沿って送っていく。

送っていく道中俺と井上は黙って歩いているが正直言って気まずいのだ。

一護(なんか話した方がいいと思うが何しゃべればいいかわからない。)

雨とは真逆と言っていい井上相手だと何の話題が良いのかがわからないのだ。

とりあえず、いきなり家に連れて行ったことは詫びよう。

一護「ごめんな、いきなり家に連れてって。」

織姫「...え!?大丈夫だよ、おかげで風邪を引かずに済んだし」

一護「そうか、母さんたちの言ってた通り偶にでいいから家に来て妹たちの相手をしてやってくれ。」

織姫「う、うんわかったよ。」

井上は顔を赤らめて言った。

織姫「ね、ねぇ黒崎君は普段何しているの?」

一護「普段?」

井上は奇妙なことを聞いてきた。

織姫「え、え~と黒崎君のことは噂でよく聞いているんだけどよく分からないことが多くてどれが真実かわからないんだよね。」

噂ね~、気になったので詳しく聞いてみた。

一護「噂って何なん?」

織姫「え~とね、なんかね黒崎君が刀と銃で化け物を倒したりとかクノイチととんでもない速度で追いかけっこしたりとか」

一護「......」

俺は内心で思ったことはこれだ。

一護(それ全部真実じゃん。どこで情報が流出したのかは知らんがどうしよう。)

俺はどう誤魔化そうか考えているとよく知った結界を感知した。

一護(ッ!?今この瞬間ではないだろ!!)

俺は悪態をつきながらも普段は抑え込んでいる戦闘用の感覚に切り替える。

五感の内味覚以外が異常に上昇し感覚が鋭くなる。

一護(くそっ!この感じがイヤだから抑え込んでいるってゆうのに)

俺はそんなことを思いながらも雨竜たちに連絡を入れる。

一護「『縛道の七十七 天挺空羅(てんていくうら)』(ボソッ)」

天挺空羅を井上に聞かれると面倒になるので小声で使った。

すぐに雨竜・チャド・()に繋がった。ちなみに俺の使う天挺空羅の連絡はチャドの時の反省を生かし思念通話方式で連絡できるようにした。

雨竜(一護かこんな時間にってことは虚退治か?)

一護(あぁ、しかもあの結界が張られた。)

チャド(わかったすぐに行く。)

雨(場所はどこですか?)

一護(あぁ、場所はな。)

俺は3人に場所を伝えると天挺空羅を解除した。

敵の奇襲に対応するために極限まで感覚を研ぎ澄ます。

敵は現れたのだが今回のはどうもいつものとは違って4足歩行だったのだがいつもの崩玉虚刀の気配を体内から観測できる。

一護(クソッ!!これじゃいつもの手が使えない!)

いつも俺たちがやっている虚刀を離してから瞬殺する手段が使えない。

織姫「く、黒...崎...君」

井上は恐怖でとぎれとぎれで俺の名を呼ぶ。

さて、このまま放置するわけにはいかないというよりも結界で3人がくるまで時間は少なく見積もっても15分くらいなので俺、一人で仕留めないといけないのだ。

さて覚悟を決めるか、ここで女一人守れないようでは底が知れているな。

俺は井上を左腕のみでお姫様抱っこして右手に五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒体にして銀色のデザートイーグル型の銃を生成し完現術でブレソル滅却師の黒装備を身に纏った。

織姫「え!?」

井上は驚いた声を上げるがそんなことに気を遣う余裕はない。

俺は完現術:飛行(フライ)完現術:加速(アクセル)で一気に上空へ跳躍した。

織姫「え!?く、黒崎...君!」

一護「舌嚙むから黙ってろ!!」

乱暴な口調になってしまったが緊急時なため許してほしい。

織姫もわかったのか黙って頷いた。

俺は結界内で開けた場所へ瞬間移動と見まがうスピードでそこへ移動したのだが何故かまたあの公園だった。

一護(またかよ!もう運命的な何かを感じるぞ!!)

内心で愚痴を入れるが結界を張ってそこに織姫を降ろす。

織姫「く、黒崎君あ、あれ何!?どうして黒崎君の姿が変わって銃までもって空を飛んだり瞬間移動までできるの!?」

織姫は切羽詰まった声で俺に聞いてくる。

一護「あれは虚、簡単に言うと悪霊であいつらは俺を狙っている。」

俺は簡潔に虚のこととあいつらの狙いを言った。

織姫「あ、悪霊!?なんで黒崎君を狙うの!?」

チャドと同じことを言っているが普通はそれが当たり前の反応だからな。

一護「俺はガキの頃から霊感というものが強すぎてね、いつもああいう連中や事件に巻き込まれていてな。」

そう言った瞬間に狼虚が来た。

一護「...はぁ、戦るか。」

俺はため息をつきながら戦闘態勢に入るが井上がコートの裾を掴んでいる。

一護「ごめん、すぐに戻るから離してくれ。」

織姫「く、黒崎君...」

俺は井上にそっと優しく言いながら離させる。

狼虚と対峙した俺は右に刀の神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を左手に銃を構えた。

その瞬間俺の背後から虚や石田たちと比べると7割ほどの霊圧を感知した。

とりあえず刀から三日月型の神聖滅矢を銃から普通のエネルギー弾型の神聖滅矢を各10発ずつ放って狼虚を牽制しながら背後を確認した。

すると、背後には6人の精霊が井上の周りに出現していた。

織姫「()()()、私も戦うよ。」

井上は自信に満ちた表情と声でそう言った。

 

side織姫

 

その日のことを私は一生忘れないだろう。

苛められた私を助けてくれた黒崎君を最初怖い人と思っていたけど話してみるとそんなに悪い人だはないと分かったんだけど

織姫(ブラ見られちゃったよ、は、恥ずかしいよ~(顔真っ赤))

私は恥ずかしさのあまり少し間固まってしまった、落ち着いた私を黒崎君は風邪引くから家に来てシャワーを浴びて行けと言われたんだけど流石にそこまでしてもらう訳にはいかないと断ったんだけど体が冷えていたためくしゃみが出てしまい黒崎君は私の手をつかんで強引に家まで連れて行った。

黒崎君の家で黒崎君のご家族の方に事情を説明してお風呂をお借りしてシャワーを浴びてお風呂から出てリビングで私が見た光景は黒崎君が正座させられている光景だった。

黒崎君のお母さんは説教しているだけだからと言っていたけども...

そんなこと吹っ飛ぶくらいに私のお腹が鳴ったため恥ずかしいと思ったのだが黒崎君のお母さんが私の家族に連絡するといったのを聞いた瞬間に私はどうしようもなく泣いてしまい黒崎君のお母さんが聞いてきた私は何とか答えると黒崎君のお母さんが謝りながら抱きしめて慰めてくれた。

 

30分くらい泣いたあとようやく涙が止まり私はみっともないところを見せてしまったけど黒崎くんのお母さんは私の頭を撫でながら許してくれた。

しんみりとした空気になってしまったけど黒崎君がお昼ごはんにしようと提案してくれたおかげでしんみりとした空気を壊してくれたんだけど私まで一緒と言ってきたから断ろうかと思っていたんだけど黒崎君が一緒に食べようと言って私もお昼ごはんを食べた。

久しぶりと思える誰かと一緒にご飯を食べたためまた泣いてしまい黒崎君達が慰めてくれた。

 

その日は夕方まで黒崎君家にいて花梨ちゃんと遊子ちゃん達と遊んだりしてようやく服も乾き、帰宅しようとしたんだけど黒崎君のお母さんが黒崎君を家まで送って言ってほしいと言っていた。そして私は黒崎君と一緒に私の家まで一緒に来ることになった。

 

途中まで黙って歩いているのだがすごい気まずいのだ、だって生まれて今まで交流のある異性の中で兄以外ここまで関わったことはないので何を話したらいいのかわからないのだ。

どうしようかと思っていたのだが黒崎君がいきなり自分を家に連れてったことを謝罪してきた。

今更ながらホントに強引だったけどそのおかげで家族のぬくもりを味わさせてくれたから全然気にしていないのでそんなことはないって黒崎君に言った。

そして黒崎君が

一護「そうか、母さんたちの言ってた通り偶にでいいから家に来て妹たちの相手をしてやってくれ。」

黒崎君は意識せずに微笑みながらそう言った。

その言葉を聞いて私は黒崎君に抱いている感情を理解した。

織姫(あぁ、私黒崎君に恋しているんだ。助けてもらって、家の人たちに少し優しくしてもらったくらいで恋するなんて私ってちょろいな~。)

そう思っても恋をしてしまったんだから仕方ない、むしろ心地いいくらいなのだ。

とりあえず私は黒崎君の言ったことに関して不自然にならないように答えたあと、黒崎君のことを聞いた。

織姫「え、え~と黒崎君のことは噂でよく聞いているんだけどよく分からないことが多くてどれが真実かわからないんだよね。」

私は噂でいろいろ聞いているんだけどどれも信憑性に欠けるんだよね。

曰く鎧の巨人と格闘したとか曰く狂気のマッドサイエンティストの陰謀と戦っているとか曰く親戚の子が闇落ちしてマッドサイエンティストと結託してその陰謀に巻き込まれているとか。

一護「噂って何なん?」

黒崎君が聞いてきたので先ほど以外ので自分が聞いたのを言った。

織姫「え~とね、なんかね黒崎君が刀と銃で化け物を倒したりとかクノイチととんでもない速度で追いかけっこしたりとか」

私がそう言うとなぜか黒崎君は思案顔になった。

え、ホントにって思ったけどいきなり仮面を付けた狼のような存在が現れたら死を錯覚するような気配が体を包んで異常に震え始めたと思ったら黒崎君は平然としていたのでなんとか声を出し黒崎君の名を呼んだ。

そうしたら震えが止まった、理由は黒崎君が私を抱きかかえたのでしがみつく様に抱き着いた。

そしたら黒崎君がいきなり拳銃を構え着ていた服が黒いコートに変化した。

私は驚いたけど黒崎君はそんなことを気にすることなく空中に飛んで静止した、また私は驚いたて声を上げたんだけど声を荒げて黙れって言ってきたんで素直に黙ったけどすぐに公園に瞬間移動してさらに魔法の結界の出現までして私はどう表現したらいいかどうしたらいいのかわからなくなってしまった。

黒崎君に色々聞いたんだけど

一護「あれは虚、簡単に言うと悪霊であいつらは俺を狙っている。」

彼が言ったことが理解できなかった。

織姫「あ、悪霊!?なんで黒崎君を狙うの!?」

私は理解できずに叫んでしまった。

一護「俺はガキの頃から霊感というものが強すぎてね、いつもああいう連中や事件に巻き込まれていてな。」

黒崎君がそう言った瞬間にあのお化けが来た。

一護「...はぁ、戦るか。」

黒崎君はため息をつきながら行こうとしたので私はコートの裾を掴んだ。

一護「ごめん、すぐに戻るから離してくれ。」

織姫「く、黒崎君...」

黒崎君は優しくそう言い手を離させて青白い光でできた刀を右手に先ほどから持ってる銃を左に構えた。

その光景を私はただ結界の中で黙って観ているだけだった。

織姫(なん...で私はまた...何もできな...いの?)

心の中で悲鳴を上げても己の無力を何も変えられないと思ったのだけど何故か黒崎君とお化けが止まった。

織姫(...え!?な、何これ?)

???(力が、欲しいですか?)

織姫(え!?今度は何!?)

いきなりここにはいない声が聞こえて聞き返してしまった。

???(力が欲しいかと聞いているんです!!)

何故か怒鳴られた。

織姫(は、はい黒崎君の助けになる力が欲しいです。)

???(私としてはあなたの力を覚醒させるのは業腹ですか他ならぬ■■■(ご主人)のためですので勘違いしないでください。)

織姫(あ、はい)

???(とはいえただそのまま力を覚醒させても意味はないので特典をいくつかあげますね。)

織姫(わ、わかりました。)

すると私の中に温かいものが流れ込んできた。

そしたらお兄ちゃんから貰った大切な髪飾りが光り始めた。

織姫(え、え、お兄ちゃんから貰った髪飾りが!!)

光が収まると髪飾りが6人の精霊みたい姿になってしまった。

???(初めまして、僕は舜桜!君の力盾舜六花(しゅんしゅんりっか)の一部さ)

オレンジ色の服に長い金髪を後ろでまとめた恰好をした男の子がそう言った。

???(女!俺の名は椿鬼!下手に使ったらただじゃ置かねぇぞ!!)

黒髪にオールバックで布を口元に巻いた男の子が偉そうな口調で言ってきた。

???(儂は梅厳と申します。よろしく頼みます。)

口には花模様のマスクをつけているカーキ色の服を着ていて髪を三つ編みにしてひとくくりにしていて姿はおじさんのようで一番大きい身体をしていました。

???(私は火無菊と言います!織姫さんよろしくお願いします!!)

スキンヘッドに全身紫色のタイツのようで左目はスコープがついた姿で性格はテンションが高く明るい方です。

???(あたしはリリィよ!よろしく!!)

ピンクの髪色で頭にお団子3つついた髪型で黄色いサングラスに青いノースリーブのような派手な格好の女の子が元気いっぱいに言ってきた。

???(私はあやめと申します。よろしくお願いします。)

黒髪に前髪ぱっつんの髪型でピンク色の服と頭に大きな赤い頭巾を被っているような外見が特徴的な女の子がおしとやかな口調で挨拶してきた。

舜桜(さて盾舜六花の力について説明するよ。盾舜六花の力は事象の拒絶と言って攻撃も防御も回復もこなせる万能の力なんだよ。)

私は目覚めた盾舜六花の力と使い方を聞き理解できたんだけど最初の謎の声が戦いに対する覚悟を聞いてきた。

???(さて最後にあなたに聞きます、あなたはこれから戦いという無限に続く地獄を生き抜いて大事なものを護り抜く覚悟はありますか?)

謎の声はそう問うてきたけど私はもう覚悟を決めている。

織姫(もう失う絶望はしたくないもうごめんなさいも行ってらっしゃいも言えないようなことが無いように私は大事なものを護るために戦う!!)

私は謎の声にそう答える。

???(ならいいでしょう、さっさと行ってきてください。)

織姫(さっきから私に対して淡白過ぎないですか?)

???(気のせいです。)

織姫(そ、そうですか。)

私は釈然としないと思いつつも戦闘に介入する。

盾舜六花を展開してエネルギーのようなものを纏うと()()()と狼のお化けが動き出した。

一護君は私が纏っているエネルギーを感知して三日月と青白いエネルギーをお化けに放ってお化けを離して後ろに視線を向けた。

私は自信に満ちた表情と声で黒崎君に言う。

織姫「()()()、私も戦うよ。」

 

side一護

いきなり霊圧を感知して後ろを向くと織姫が力を覚醒させていたがギョクが精神世界で修業をつけた様子もないのに石田たちと比べたら7割程しかしないが十分にあの虚の霊圧に耐えるくらいにはある。

とりあえず聖文字(シュリフト)加速(the Accel)で思考を1000倍に加速させた。

一護(ちょっとギョクさん?力覚醒させる修行するなら俺に連絡くらいよこして?)

ギョク(ご主人、私は彼女に修行はつけてませんよ?)

一護(ちょっと!?なにしてんの!?修行しないとまともに戦えないぞ!?)

ギョク(いえ、それに関しては大丈夫なんで今度私を甘やかしてください。)

一護(...分かったよ。(今度雨竜とチャドに井上も連れて精神世界に行こう。))

俺はギョクに悟られないようにしてそう思った。

ギョク(ちょっとご主人!今よからぬことを考えてたでしょう!?)

一護(いえ、何にも)

そんなやり取りをしたがさっさと虚を倒すかと意識を切り替え思考加速を切った。

一護「井上、お前はとりあえず自分の身だけを守ることだけを考えろ。」

井上は虚との戦闘はこれが初めてなんでできるだけ安全策を練る。

織姫「分かったよ、でも私も手伝えそうなら手伝うよ?」

井上はそう言っているが一般人とそう大差ない状態と言えるため戦闘に巻き込むわけには行かないので早期決着で片を付けますか。

一護「そうか、じゃあ手伝えたら手伝ってくれ。」

織姫「うん。」

井上は満面の笑みを浮かべたがそんなことに気にしてる場合ではない。

なんせ吹っ飛ばした狼虚がもう戻ってきた、先ほど与えたダメージは超速再生で完治しているため制限を外してでもさっさと倒す。

一護「さてさっさと終わらせるか『金剛爆(こんごうばく)』『氷牙征嵐(ひょうがせいらん)』『牙気烈光(がきれっこう)』!!」

俺は銃から蒼火墜と赤火砲を足した着弾すると大爆発する火の球を、闐嵐を上回る嵐を巻き起こし、大量の氷を相手にぶつけ、緑の波紋の円から複数の緑の閃光を叩き込む、どれも九十番台の破道に匹敵する大技だ。

全て直撃したがギリギリで倒しきれずに再生が始まっているがこれ以上時間をかけるわけには行かないのでとどめを刺す。

一護「『破道の九十・改 黒棺・奈落(くろひつぎ・ならく)』 」

通常の黒棺で相手を取り囲んだらその重力の力場を()()することで圧縮した対象を破壊するのだが詠唱破棄でも完全詠唱したレベルの威力の黒棺と同等になり被害が拡大することなく敵を倒せるので数少ない俺が普段使いで使用が許可されている九十番台の破道なのだ。

狼虚はすぐにパワーアップして脱出しようとしたが其れよりも速く奈落で圧殺された。

織姫「え、え~とわ、私の出番は?」

一護「す、すまん、まともに戦闘の修行や訓練を受けていない井上に戦わせるわけにはいかなかったからすぐに終わらせないと思って...」

織姫「う、うんそれはわかったけどこれどうしようか...」

井上がそう言って先ほどの戦闘の破壊痕をどうするか言ってきたがこういう時のために何とかする聖文字を開発してあるから早速使ってみようとするが

織姫「あっ!でもこういうことなら私に任せて!『双天帰盾』《私は拒絶する》」

すると井上は盾舜六花で破壊した個所を修復したためせっかくの聖文字の出番がなくなってしまった...まぁ俺も人のことは言えないか。

一護「すごいな井上(本当は知っているけどここは褒めておきますか)」

織姫「...織姫」

一護「え?」

織姫「織姫って呼んで私も一護君て呼ぶから。」

そういえばずっと名字で呼んでたけどまぁ名前で呼んでいいならいいか。

一護「分かったよ、織姫」

名前で読んだところでそういえば結界が消えてから雨竜たちの到着が遅い気がするけど帰ったかと思ったがあの腐れ縁(雨竜)がタダで帰るとは思えないので掴趾追雀で探索した。

するともう近くに3つの反応が迫っていた、霊圧探知で観測できなかった所を見ると俺をおちょくるために気配と霊圧を消していたと見える。

俺がそんなことを考えていると織姫が

織姫「一護君、ちょっといい?」

一護「...うん?なんだ?」

織姫「うんとね」

そう言うと織姫は俺に抱き着いて唇を顔に近づけてきた。

一護(ちょおい!?さすがにこれ以上フラグ立てたつもりもないしいきなりキスするほど織姫って積極的だったか!?)

俺は内心大慌てだったが織姫の唇が俺の唇に当たる瞬間殺気を感じて織姫が怪我しないレベルの力で突き飛ばして後ろに跳躍した。

織姫「...えっ!?」

織姫は悲しそうな顔をしながら驚愕したが相手してらんない。なんせ攻撃してきたのが雨だったからだ。

あと何故か雨の瞳に光が灯ってない。

一護「雨、いったい何のつもりだ?」

雨「何って敵を攻撃しただけですけど?」

一護「敵って虚はもういないだろう?」

雨「いるじゃないですか敵」

雨はそう言い織姫に銃を向ける。

織姫「あなた何?なんで邪魔するの?」

織姫も盾舜六花を展開して臨戦態勢に入っている。あと織姫も瞳に光が灯ってない。

雨「邪魔?何言っているんですか?あなたが()()()()()()を取ろうとする敵だからですよ。」

織姫「ナニイッテイルノカナ?一護君は私のだよ?」

一護「おい、二人ともここで喧嘩すんな。」

織姫・雨「「一護君(さん)はこの女のことをどう思っているんですか!!」」

俺は止めようとしたがいきなり二人がすごい剣幕で言ってきた。

一護「...どう思うも雨は喜助の所で相手している幼馴染で織姫は今日知り合った女って感じだが?」

雨「...今日?もしかして私とのデートに来られなかったのってこのオンナノセイナンデスカ?」

俺の発言で雨が更に殺気を強めた。

織姫「へぇ~てことはあなたなんかとデートするより私を助けることを選んでくれたってことは一護君は私の方が好きってことだよね?」

雨「...はぁ?あなた何言っているんですか?一護さんは可哀そうだからあなたを助けただけで好意なんてないんですよ?勘違いするのもいい加減にしてくださいよ?」

雨がそう言っているがそろそろいい加減にしてほしいので強硬手段に出る。

一護「いい加減にしろ!!」

おれは周囲に防音の結界を張り聖文字咆哮(the Roar)で声量を上げ恐怖(the Terror)恐怖の覇気(フィアーオーラ)で二人を威圧した。

織姫・雨「「ヒィィ!?」」

二人は咄嗟に互いを抱きしめたため両者の胸がぶつかってむにゅぅっと変形したが俺は気にせずに二人に言った。

一護「はぁ、お前らさ喧嘩すんのはいいんだけど殺し合いに発展すんのはやめてくれ。」

すると威圧し過ぎたのか二人は涙目になりながらすごい勢いで頷いている。

一護「本当にわかってんの?」

織姫・雨「「分かっているよ(います)!!?」」

一護「それならいいがあとそろそろお前らも出て来いよ。」

俺は恐怖の覇気を解除して隠れている二人に言った。

雨竜「やれやれ、雨がいきなり殺気全快で突っ込んでいったと思ったら君はどうしてこうも面倒な状況に巻き込まれるんだ?」

チャド「一護、お前は本当に面白い奴だな。」

一護「二人とも見てたんなら止めてくれよ、あとチャドそれどういう意味だ。」

さてこれでは織姫を家に送り届けれそうにないな、どうしよう?

一護「さて無事に虚を倒せたから帰ります?」

雨竜「そうだな、彼女のことはまた後日聞くから今日は帰るとしよう。」

チャド「ああ、俺も異存はない。」

雨「分かりました、一護さん先ほどはすみません。」

一護「あぁ、それはいいそれと織姫お前は今日俺んちに泊まりな。」

俺は何気なく織姫にそう言った。

織姫・雨「「えっ!?」」

雨竜「一護どうしてそうなる?」

一護「だって織姫力に覚醒させたばっかだし制御もできてない状況で一人にするよりは俺が近くにいた方が対処しやすいだろ?」

チャド「確かに万が一その子の力が暴走しても一護なら対処できるしな。」

雨「ちょ、ちょっと待ってください。別に一護さんの家に泊まらなくても私の家に泊まらせればいいじゃないですか!!」

雨は必死に言っているが

一護「いやだって織姫は浦原商店の場所知らないしこんな暗いと道覚えられないしそれなら俺んちのほうが都合がいい。それよりも織姫もそれでいいか?」

織姫「うん、いいよ。」

織姫が即答したため今日はこのまま解散になるかと思えば

雨「...なら私も泊まります!!」

織姫「!?」

一護「うん?別にいいがどうした?」

雨「一護さんの家にこんな淫乱を上げたまま放置できませんから。」

織姫「わ、私は淫乱なんかじゃないもん!!」

一護「はいはい、分かったからこれ以上うるさくするな。さっさと俺んちに行くぞ。」

織姫・雨「「待ってよ~(ください)!!」」

家に事情を説明してその日は織姫と雨が止まることになって妹たちは大喜びした。

 

 

 

side???

???「ふむ、まさか虚刀を取り込んだ虚をああも容易く倒すとは」

謎の男達のリーダー各は一護が虚を軽く倒した鬼道を見て思案顔になっている。

???「おぉ~怖い怖い末恐ろしい子やな~」

京都弁で話す男は一護の力を見てそう評した。

???「まさか実験中とはいえこうも容易く倒されるとはまだまだ改良の余地があるということか。」

最後のバイザーのようなものを付けた男は実験の結果から改良できるところを考察している。

???「さて彼はいつも我々の想像の上をいく結果を出し続けている、これからも彼の動向や成長を見続けその情報を我々の力の糧にさせてもらおう。」

男たちは頷き自分たちの目的を成し遂げるために暗躍する。




この作品の織姫はまだ竜貴とは会っていません、最終的には原作同様親友になりますが。
あと盾舜六花の六精霊たちは今後喋らせません、理由はめんどいので。
ちなみに憑一の五感は高山地帯の原住民族より高いのですが普段は聖文字(シュリフト)肉体(the body)の肉体操作である程度まで抑えています。(憑一曰く見えすぎたり聞こえすぎたりにおいを感じまくったり肌の感覚が鋭敏になり過ぎたり味を事細かく感じるため気持ち悪いから)
ちなみに今更ですが憑一の天挺空羅は電話みたいに連絡先の相手としゃべれるように改造してあります。
















そして一体何時からヒロインたちがバグにならないと錯覚していた?
以下ネタバレ注意
























現時点の紬屋雨・井上織姫のステータス

紬屋雨(つむぎやうるる)のステータス
被造魂魄
13歳
身長
154cm
体重
45kg
スリーサイズ
B87
W67
H84

髪型
原作の中学生の時の髪型になっている。

ちなみにまだ憑一の学校に転入していません。

性格
クール系微ヤンデレ
基本憑一の言うことなんでも聞くが憑一に嫌われることはしない。

身体能力
雨竜と互角または少し劣る。

白打
夜一から免許皆伝を言い渡されるほどの実力があり瞬閧を体得している。

鬼道
流石にどこかのバグと違って八十八~九十番台の鬼道は詠唱ありでなければ使えない。

瞬歩
バグたちと追いかけっこしているので滅茶苦茶速い。

武器術
後述の装備品との兼ね合いでどの武器を使っても高い技量を誇る。

武装
防具
夜一の刑戦装束とそんなに変わらないが流石に憑一が待ったをかけミニスカ等を追加している。
下着は現世の物で刑戦装束に合わせられているためとんでもないことになっている。
霊圧を込めると動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)が発動することができて全身を強化するようになっている。

武装の腕輪(アームズリング)
腕輪型の特殊霊具
周囲の霊子または自身の霊圧を基に様々な霊子兵装を生成できる。
実はこれ憑一が聖文字付与(the Enchant)創造(the Creation)を使っておしゃれで頑丈な腕輪に聖文字武装(the Arms)を付与して作成したもの。

護符
状態異常用に憑一が作成したもので通常の状態異常を無効にできるだけでなく過去改変クラスの洗脳をも無効化可能。

井上織姫
完現術者(フルブリンガー)
13歳
身長
155cm
体重
45kg
スリーサイズ
B89
W70
H87

髪型
肩に届くくらいの髪になっている。

性格
原作の性格に積極性と微ヤンデレが加わったが雨同様憑一に嫌われることはしない。

身体能力
完現術をマスターしきっていないので一般人と大差ない。(ギョクが織姫のことをライバル認定しているので覚醒こそさせましたけど師匠はしていない。)

完現術(フルブリング)
盾舜六花(しゅんしゅんりっか)
6人の精霊のような姿で現れ、彼らを使役し、言霊に乗せて技名を唱えることで技を発動させる事ができる。

メンバー
椿鬼、舜桜、あやめ、火無菊、梅厳、リリィ


孤天斬盾(椿鬼)
命中した対象の内側に盾を発生させ、その結合を拒絶し、切断する能力。

双天帰盾(舜桜・あやめ)
覆った対象を、破壊前の状態に戻す能力。その本質は単なる回復・復元能力ではなく、対象に起こった事象を元からなかった(起こらなかった)ことにする能力

三天結盾(火無菊・梅厳・リリィ)
敵との間に盾を張り、攻撃を拒絶する能力。防御だけでなく、高所から落下した際の軟着地にも利用できる。

四天抗盾
三角錐状に張った盾に攻撃を受けると盾を爆発させて相手からの攻撃の威力を拡散し、カウンターで相手を攻撃する能力。

メモリーオブ・ジ・エンド(未解禁)
見た目はブックオブジ・エンドの柄と鍔についている紐と柄にあるラインがオレンジになったもの
自身の過去の記憶を媒介に具現化できる。
刀としてのスペックは軽く振るだけで鋼鉄の扉をぶった切れる。霊圧込めると切れ味が上がる。
能力は過去改変で基本制約なしで切りつけたものの過去を改変できる。
また完現術を使わなくとも自身に悪影響を及ぼす時間干渉系の力の無効化。
早い話、ブックオブジ・エンドの上位互換
マインドオブバリア(未解禁)
自身の心を媒介に使う常時発動型の完現術
能力は時間系能力以外のデバフ系能力の無効化


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13話:「全力で抗ってやる!!」

今回の長いです。
第一回正妻戦争開幕で~す。
結構今回暴言ならなんやらあります。


次の休日、俺たちは浦原商店に来ていた。メンバーは俺、雨竜、チャド、織姫の4人だ。

一護「さてここが基本的に俺達が拠点としている場所だ。」

雨竜「またの名を地獄への入り口だ。」

織姫「えっ!?じ、地獄!!?」

織姫は驚いて俺の腕にしがみつく、腕に胸が当たっているのを気にしないように意識を向けないようにする。

一護「いや雨竜何言ってんの?」

チャド「いやまぁあながち間違いではないだろう。」

一護「チャドまで...」

雨竜「...いや君の相手をするんだから地獄以外の何物でもないと思うけど」

チャド「あぁ、あれと比べたら普通の地獄と呼ばれる状況が生温く感じるからな。」

織姫「そ、そうなんだ...」

一護「何が地獄なのか置いておくとしてさっさと入ろうか...」

俺達は無駄口叩きながら浦原商店に入った。

雨「一護さん、チャドさん、雨竜さんいらっしゃいませ!...どうして淫乱は一護さんの腕にしがみついているんですか?」

織姫「え~?別に私は()()()()()()なんだからいいでしょ~?」

雨「はぁ~?何言っているんですか?貴方ごときが一護さんの彼女なわけないでしょ?戯言もいい加減にしてくださいよ?」

一護(またこれかよ、この嫌悪感のぶつけ合いはやめてもらいたいんだが...)

俺は二人にのみ殺気をぶつけた。

織姫・雨「「ヒィィ!!?」」

一護「いい加減にしろ」

俺は感情を乗せずに冷淡に言った。

織姫・雨「「ご、ごめんなさい(涙目ウルウル)」」

一護「一々言わせないでくれ」

俺はそう言いながら織姫を離した。

雨竜「一護、彼女たちのは喧嘩するほど仲がいいというやつなんだから放っておけばいいんだよ。」

一護「雨竜、親しき中にも礼儀ありという言葉を知らんのか?」

チャド「一護、それお前にも言えることなんだからそう言うもんじゃないぞ。」

一護「まぁそうだけども...とりあえず二人ともあまり喧嘩すんなよ。」

織姫・雨「「は、はい(ショボン)」」

俺たちは軽口を言いながら店の奥に行った。

 

一護「さて、これから織姫は力についてさらに理解を深めるために俺たち全員、()()()()に行くぞ。」

雨竜「なるほど、そこで彼女のことをいろいろ聞くことができるな。」

雨竜は即座に俺の意図を理解した。

それもあるがギョクのこの前の修行をつけなかったことに対する罰もあるがな。

チャド「俺と同系統の能力ということは()()()も関係しているのか。」

織姫・雨「「あの世界?あの人?(頭に大量の?)」」

一護「うん?あぁ二人は知らないのか。あの世界っていうのは俺の精神世界のことだ。」

織姫・雨「「一護君(さん)の精神世界!!?(両者グイッ)」」

一護「二人とも落ち着け」

俺は二人を落ち着かせた。

雨竜「そしてあの人というのは僕や茶渡の力を覚醒してくれたり新たな力をくれた師匠のような存在だ。」

チャド「あぁ、井上もなんか謎の声が聞こえて力に目覚めなかったか?」

織姫「うん、なんかノイズの入った声で冷たいことを言ってきたよ。」

雨竜・チャド「「うん?ノイズ?」」

今度は雨竜とチャドが頭に大量の?を浮かべた。

織姫「...え?違うの」

雨竜「...まぁ、あの人の能力を考えれば声にノイズを入れるなんて造作もないな。」

チャド「...ノイズを入れて冷たい言葉を言った理由はなんとなく察しはつくがな。」

チャドはすぐにノイズを入れた理由を察した。

織姫「二人は何言っているのかわからないけどそこに行けば私は本当の意味で一護君の隣に立てれるんだね。」

雨「そこの淫乱に後れを取るわけにはいかないので私も行きます。」

雨竜・チャド((あの人の性別と容姿を知ったら戦争になるんだろうな。))

二人が内心思っていることを察して頭が痛くなってきた。

一護「さてそろそろ行くぞ。準備はいいな?」

4人「「「「もちろん!」」」」

そういうことで聖文字(シュリフト)精神(the Mind)の精神操作で俺たちの精神を繋ぎ俺の深層世界に移動させる。

俺たち5人は上下の感覚が不安定のビルが連なる不思議な世界にいた。

一護「到っ着!!」

雨竜「相変わらずの不思議な世界だな。」

チャド「さてあの人はどこにいるんだ?」

織姫「こ、ここが一護君の精神世界...」

雨「さて、雨竜さんとチャドさんの師匠はどこでしょう?」

???「...奴は今引きこもっているぞ。」

一護と織姫以外「「「っ!!?」」」

するとおっさんが来た。

雨竜「何者だ?」

雨竜は銀嶺弧雀を構えた。

チャド「あの人が引きこもっているとはどういうことだ?」

チャドも巨人の黒鎧、悪魔の白鎧を展開して構え警戒している。

雨「何者ですか?一護さんの世界になに土足で踏み込んでいるんですか?」

(うるる)武装の腕輪(アームズリング)で二本の忍者刀を生成し逆手で構える。

一護「お前ら落ち着けそのおっさんは俺の滅却師(クインシー)の力が具現化した存在だから敵じゃないぞ?」

雨竜「...そうなのか?」

一護「あぁ、おっさんちょっと滅却師の技を見せてやってくれ。」

ユ「...わかった。」

おっさんはそう言い飛廉脚、動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)、範囲を絞った聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)を使った。

それらの技を見て3人は警戒を解いた。

雨竜「すみませんホワイトと()()()()()以外で見たことなかったのでつい武器を向けてしまいました。すいません。」

チャド「すみません、俺もいきなり現れたため気が立ってしまいました。でもあの人が引きこもっているってどういうことですか?」

雨「あなたが敵ではないことは分かりましたけど雨竜さんが言ってたギョクってダレデスカ?」

ユ「...奴は今ホワイトが引きずり出しているからそろそろ来ると思うぞ?」

おっさんがそう言うとぎゃあぎゃあと騒ぎが聞こえてきた。

???「お前、今回は10割お前が原因だからナ!!」

???「だって女としてライバルに塩を送るとか嫌ですよ!!?」

織姫・雨「「はあああぁぁぁ!!?」」

雨と織姫は二重の意味で驚愕した。

なんせ片方の男は白黒反転させた俺でもう片方の女は同性の織姫たちですら見惚れる程の美貌とスタイルを持っているのだから。

ホワイト「...よぉ、なんとか引きずり出してきたぜ。」

ホワイトは若干疲れた声でそう言った。

ギョク「......(ムスー)」

ギョクはムスッと顔をした顔をしている。

一護「さて全員出揃ったところで早速初めm織姫・雨「「ちょっと待ってよ(ください)!一護君(さん)!!」」なんだよ二人とも」

織姫・雨「「コノフタリナンデスカ?」」

二人はホワイトとギョクを指した。

ホワイト「俺か?俺は一護に眠る虚の力だが?」

織姫・雨「「...えっ?」」

一護「さらっと言っているがこいつは俺に秘める死神の力と虚の力が混ざってできた存在だから仲良くしてやってくれ。」

織姫・雨「「わ、分かったよ(りました)。でもこの女は何(ですか)!!?」」

一護「そいつはギョクって言ってそいつも俺の力が具現化した存在だ。」

ギョク「...ギョクと言います。(プイッ)」

一護「...ギョク、この前のことと言い今回のことと言い()()()()()()?」

俺はギョクの態度を見て恐怖の覇気(フィアーオーラ)でギョクを威圧した。

ギョク「...ご主人ごめんなさい。(シュン)」

織姫・雨((ご主人!!?))

一護「反省しているなら織姫と雨の二人を現段階で鍛えれる最大限まで鍛えろ、そうすれば許してやる。」

ギョク「(パァっと満面の笑み)分かりました!全力で頑張ります!!」

一護「本当にな。」

俺は内心で心配している。

雨竜「さて話が纏まった所で修行を始めますか。」

チャド「あぁ、ここなら時間を気にする必要はないからな。」

一護「俺たち3人はホワイトとおっさんが修行相手になってもらうとしてギョク、雨、織姫!お前たち3人で修行してもらうけど喧嘩すんなよ!!」

ギョク・織姫・雨「「「分かってます(いるよ)(います)!!」」」

一護「そんじゃ修行開始っ!!」

 

side織姫

私はあの日一護君の家に泊まった後の次の休日に浦原商店と言われる駄菓子屋に来た。

いきなり石田君と茶渡君が地獄の入り口と言ったので一護君に抱き着いちゃった。

抱き着いて幸せだった気分は泥棒猫の雨ちゃんが来るまでだったけど。

それにしてもいつも思うけど淫乱って何よ、私淫乱なんかじゃないもん。

また口喧嘩していたんだけど一護君にまた怒られてしまった。

正直一護君って怒るとすごい怖い。

なんとか一護君の怒りが静まると全員でお店の奥に行って話を始める。

開幕一番に一護君があの世界に行こうとか言っているけどあの世界って何だろう?

一護君が詳しく言うと一護君の精神世界って聞いて雨ちゃんと一緒に声を上げる。

一護君が落ち着かせてきて私たちはなんとか落ち着いた。

そして茶渡君は私が力を得るときに聞こえた声のことを知っているみたいと思ったけど茶渡君も同じだったみたいだけど私の時とは違ってノイズのような声ではないらしい。

それよりなんかノイズの入った理由を知っているっぽいけどそれよりも私は一護君の隣に立てるようになれる場所に行くことだけはわかった。

あと雨ちゃんも行くつもりらしい。

一護「さてそろそろ行くぞ。準備はいいな?」

4人「「「「もちろん!」」」」

一護君の合図に全員が即応する。

するといつの間にか私たちは上下の感覚が不安定のビルが連なる不思議な世界にいた。

ここが一護君の精神世界...

周りを見渡しているといきなり声が聞こえたと思ったらサングラスをかけた黒づくめのおじさんがいつの間にか現れました。

すると私と一護君以外が武器を構えて警戒している。でも一護君が警戒していないから敵ではないのかな?

一護君がおじさんに滅却師?の技を見せてあげてくれって言っておじさんがいきなり青白い光が足の裏に集まるとすごい速度で空中を移動したり全身の血管が光ったりおじさんを中心に光の柱の領域が展開された。

それで3人はなんか納得したらしくて武器と構えを解いた。

雨竜「すみませんホワイトと()()()()()以外で見たことなかったのでつい武器を向けてしまいました。すいません。」

ギョク?ギョクってダァレ?なんか新しい泥棒猫が現れたんだけどドコノドイツ?

ユ「...奴は今ホワイトが引きずり出しているからそろそろ来ると思うぞ?」

おじさんがそう言うとぎゃあぎゃあと騒ぎが聞こえてきた。

???「お前、今回は10割お前が原因だからナ!!」

???「だって女としてライバルに塩を送るとか嫌ですよ!!?」

織姫・雨「「はあああぁぁぁ!!?」」

私と雨ちゃんは二重の意味で驚愕した。

だって片方の男は白黒反転させた一護君でもう片方の女は同性の私達ですら見惚れる程の美貌とスタイルを持っているんだから。

ホワイト「...よぉ、なんとか引きずり出してきたぜ。」

白一護君は若干疲れた声でそう言った。

ギョク「......(ムスー)」

ギョクと呼ばれる女はムスッと顔をした顔をしている。

一護「さて全員出揃ったところで早速初めm織姫・雨「「ちょっと待ってよ(ください)!一護君(さん)!!」」なんだよ二人とも」

織姫・雨「「コノフタリナンデスカ?」」

私達は白一護君と女を指した。

ホワイト「俺か?俺は一護に眠る虚の力だが?」

織姫・雨「「...えっ?」」

ホロウ?虚が一護君の中にいるの?ダトシタラ...ホロボサナイト...

一護「さらっと言っているがこいつは俺に秘める死神の力と虚の力が混ざってできた存在だから仲良くしてやってくれ。」

一護君が仲良くしてやってくれって言ってきたから敵ではないの...かな?

織姫・雨「「わ、分かったよ(りました)。でもこの女は何(ですか)!!?」」

とりあえず白一護君のことは何とか飲み込んだけどこの女のことははっきりさせないと!!

一護「そいつはギョクって言ってそいつも俺の力が具現化した存在だ。」

ギョク「...ギョクと言います。(プイッ)」

ギョクと呼ばれた女は不貞腐れた態度で私たちに挨拶した。

一護「...ギョク、この前のことと言い今回のことと言い()()()()()()()?」

一護君は私たちを怒るときみたいに怖い気配になって叱っている。

ギョク「...ご主人ごめんなさい。(シュン)」

織姫・雨((ご主人!!?))

私と雨ちゃんはギョクさんの一護君に対する呼び方に内心で悲鳴を上げた。

ご主人!?ご主人ってなに!?もしかして一護君ってそういう趣味があるの!?

一護「反省しているなら織姫と雨の二人を現段階で鍛えれる最大限まで鍛えろ、そうすれば許してやる。」

ギョク「(パァっと満面の笑み)分かりました!全力で頑張ります!!」

一護「本当にな。」

え!?私この人の弟子になるの!?嫌だよ!?普通に一護君に手取り足取り教えてもらいたいよ!?

雨ちゃんも凄い嫌そうな顔してるよ。

あと一護君に許してあげるって言われたら何女の顔をしてるのこの女!?

雨竜「さて話が纏まった所で修行を始めますか。」

チャド「あぁ、ここなら時間を気にする必要はないからな。」

一護「俺たち3人はホワイトとおっさんが修行相手になってもらうとしてギョク、雨、織姫!お前たち3人で修行してもらうけど喧嘩すんなよ!!」

ギョク・織姫・雨「「「分かってます(いるよ)(います)!!」」」

私たちは一護君に嫌われたくないから全員で声を合わせる。

一護「そんじゃ修行開始っ!!」

一護君の合図で男女で別れ修行が開始された。

 

ギョク「さてイヤイヤですが他ならぬご主人の好感度を取り戻すためです。修行を始めましょう。」

コノオンナはいきなり偉そうな態度で言ってきた。

雨「あなた何様のつもりですか?一護さんとはどういう関係ですか?」

雨ちゃんは私が聞きたいこと言ってくれた。

ギョク「私とご主人の関係ですか?嫁と旦那様ですが?」

織姫・雨「「...はぁあ?ナニフザケタコトイッテイルノ(デスカ)?」」

私たちは殺気を隠すことなくこの女にぶつける。

ギョク「負け犬の遠吠えとはこういうことを言うのですか、ある意味心地いいですね。」

織姫・雨「「コロス」」

私は盾舜六花を展開しようとしてなぜか展開できなかった。

織姫「えっ!?」

雨「なっ!?」

そして雨ちゃんも武器を出せないでいた。

ギョク「何を驚いているんですか?ここはご主人の世界そしてご主人の力の具現化である私たちが住まう領域で余所者のあなた達が好き放題力が使えるとお思いで?」

織姫・雨「「...ッ!!(プルプル)」」

私たちは何も言い返せずに体を震わせてキッと睨みつけることしかできなかった。

ギョク「あと井上織姫あなたのその力は元々はあなた自身の物ですが覚醒させたのは私です。自力で使えるようになれなくては話になりませんよ?」

織姫「ッ!!」

私はもうすでにこの女の手を借りていた事実を改めて突き付けられた。

ギョク「あぁ、そして紬屋雨あなたの武装も私の力込みで作られたものなんであなたも私に借りがあるのですよ?」

雨「ッ!!?」

雨ちゃんのあの恥ずかしい恰好も含めてこの女が関与している事実を知って驚愕して歯を食いしばっている。

ギョク「さてあまりこういうことをしているとご主人に本気で嫌われてしまうので修行を開始しましょう。」

女はやれやれと頭を横に振って修業を始めると言ってきたので私たちは内心嫌だがこの女を超えないと一護君の隣に立てないと理解したため渋々言うことを聞いた。

ギョク「先ずはここに加速結界を張ってこの結界内と外の時間をずらしておきます。そうしないとご主人達とあなた達の距離は一向に縮まりませんからね。」

女はいきなり極彩色の結界を張るとそう私たちに宣言してきた。

織姫「...先ず私達は何をすればいいんですか。」

私はこの性格の悪い女のことだから無理難題言ってまともな修行をつける気はないと思っていたが

ギョク「井上織姫、あなた私のことを見くびり過ぎでしょ。」

織姫「ッ!?(心を読まれた!!?)」

ギョク「心を読むなんて私の力をもってすれば朝飯前ですよ...ってまた話が脱線しましたよ。今から私があなたに教えるのは完現術(フルブリング)です。」

織姫「ふ、完現術(フルブリング)?」

ギョク「ご主人や茶渡そしてあなたに宿っている力の事です。ご主人は黒コート、茶渡は黒と白の鎧、あなたは盾舜六花と私が与えた特典ですね。」

そういえば一護君があの時に纏った黒コート、そして先ほど茶渡君が鎧を纏っていたが完現術なのだと理解した。

ギョク「完現術と言ってもご主人達のように身に纏ったり、茶渡のように肉体を変化させるタイプばかりではないですけどね。あなたの盾舜六花のようなものが大半を占めますよ。」

織姫「そ、そうなんですか。」

私は女の説明が予想以上にわかりやすかったためとても驚いた。

雨「...()()の修行は理解しましたけど私は何をすればいいんですか。」

織姫「...えっ!?」

雨ちゃんが私を淫乱じゃなくて名前で呼んでくれた。

雨「勘違いしないでください、あくまであの女を倒すためです。(プイッ)」

雨ちゃんはそう言いそっぽを向いた。

織姫「()()()()...」

ギョク「...紬屋雨、あなたはご主人の使う月閃瞬閧(げっせんしゅんこう)を体得してもらいます。」

雨「えっ!?一護さんの!?」

ギョク「正直、嫌ですがあなたの適正属性がご主人と同じなので教えざるを得ないのですよ。」

女は嫌そうな顔をしているが一護君との約束を守るためにちゃんと修行をつけてくれている。

ギョク「さて月閃瞬閧の理屈は瞬閧の発展であり真逆の理論でもあります。通常の瞬閧とその発展型は高濃度に圧縮した鬼道を両肩と背に纏い、それを炸裂させる事で鬼道を己の手足に叩き込んで戦闘を行いますが月閃瞬閧は練った鬼道を体内で循環することで常に瞬閧の最大戦闘能力を維持したまま戦うことができ打撃が当たった瞬間炸裂させて攻撃するのです。」

雨「...なぜか一護さんが頑なに教えてくれなかった理由が分かりました。」

どうも一護君は教えてあげていなかったようだけど雨ちゃんの反応的に習得が大変らしい。

ギョク「さてこのままだと二人の質問で修行が進まないので()()()()()()()()。」

織姫・雨「「えっ(なぁっ)!!」」

私たちが声を上げるのも無理はないと思うよだってあの女が二人に文字通り増えたんだもん。

ギョク「「これで問題ないですね。」」

二人に増えたり心を読んだりこの女の能力って何なの?

ギョク「私の能力は今は関係ありません。さて完現術に関しての修行を始めましょう。」

織姫「わ、分かりました。」

すると女は私と雨ちゃんを虹色の壁で分断した。

一人になっちゃったけど私はこの女から貰った力も含めて全部使えるようになって一護君の隣に立つんだ!!

ギョク「さてご主人と茶渡の時と同じ説明をしますが完現術は物質に宿った魂を引き出し、使役する能力です。」

今回で3回目だからか説明に淀みがない。

ギョク「この世界はどのような物にも魂が宿るとされます。そして、使い慣れた道具を使用するときいつもの自分より高い能力を発揮することができると感じるのは、その道具に宿る魂を理解したということです。

物質に宿る魂には元来「使い手を補助する性質」というのがあり、それを自らの魂で大きな力と化し、それを用いることで物質を操ったり、身の回りの物を補助として使うことで自らの身体機能以上の能力を発揮することができるのです。

例えば、「アスファルトの魂」の助けを受けて高速移動をしたり、「酒の魂」の助けを受けてグラスから口に飛び込ませたり、足元を支えさせて水面に立つこともできます。

使い慣れたもの、愛着のあるものであれば物質の形や性質そのものを変化させ、武器にすることができたり、それを媒体に固有能力を発揮することがあります。どちらかといえば固有能力を指して完現術と呼ぶことの方が多いかも知れませんね。」

説明はとても分かりやすいんだけどよくわからない。

ギョク「茶渡の時もそうですが普通はそう言う反応をするので大丈夫です。」

織姫「ち、ちなみに一護君は完現術をどのくらいの速度で覚えたんですか?」

ギョク「...聞いてすぐです。」

織姫「...え?」

ギョク「聞いてすぐに高速移動したり空中に立ったりしていました。」

織姫「え、え~と」

それを聞いた私は一護君に追いつけるか不安になった。

ギョク「大丈夫です。」

織姫「え?何がですか?」

ギョク「あなたは元々持ってた力だけでご主人の助けができるんですから不安がる必要はないのですよ。というよりあなたにそんな自信なさげでは勝った気がしないんですよ。」

織姫「...ハッ!そ、そんな風に優しくしたって簡単に堕ちるほど私はチョロくないですよ!!」

ギョク「そういう風に優しくされてご主人に恋したチョロインが何言っているんですか?」

織姫「ッ~~~~(顔真っ赤)」

私は恥ずかしさのあまり顔を覆った。

ギョク「さてこれからビシッ!バシッ!行きますよ!()()。」

織姫「うん!わかったよ、()()()!!」

この結界で1ヶ月経過して私は魂というものを感じ取れるようになった。

私は虚と盾舜六花の精霊達の存在で感じ取りやすかったんだけどギョクが

ギョク「茶渡は感じ取った魂が虚の存在だけで同じ月日で感じ取れるようになっていましたよ。」

って言っていたからもっと頑張らないとって思った。

魂を感じ取れるようになったら完現術:加速(アクセル)完現術:飛行(フライ)っていう完現術者の基本的な技能を覚えてもらうって言ってきたため完現術を使おうとしたんだけど何故か力が入らない。

ギョク「ここでは精神だけで存在しているのでダイレクトで魂がつかれているので休むことはとても重要なのよ。」

ギョクはそう言ってきたから休もうとするけどギョクがいきなり

ギョク「魂をより効率的な回復できるように作った魂魄温泉に浸かりましょう!」

織姫「魂魄温泉?」

私はよくわからず首をかしげる。名前からして温泉だと思うけど...

ギョク「はい!茶渡の時の反省を生かして短期間で全快させられるように作成しました。」

すると、私と雨ちゃんを分断してた壁が消えて雨ちゃんの姿が見えるようになったんだけど滅茶苦茶ボロボロになっていた。

ただでさえ恥ずかしい恰好だったのに顔を手で覆い隠すくらいの布切れ程度しかない。

雨「はぁ...はぁ...お、織姫あなた大丈夫ですか?」

織姫「(うるる)ちゃんにだけは言われたくないよ!!」

ギョク「とりあえず、同性の私達でも恥ずかしいと思える恰好はやめてくれませんか?」

雨「あなたがこんな格好にしたんでしょう!!」

ギョクちゃんは文句言っているけど嫌悪感がこもっていないから悪友?っていう関係っていうのかな?

ギョク「さて、ほぼ全裸の痴女の戯言は放置して温泉に入りましょう!」

雨「誰が痴女ですか!!」

するといつの間にか温泉が出現している。

ギョク「さてと織姫、(うるる)温泉で女同士の裸の付き合いでもしましょう。」

織姫「うん!」

雨「私としては一護さんと入りたかったですがあなた達で我慢してあげましょう。」

ギョクが私たちの服をいきなり消してビックリしたけどここには私達しかいないから特に恥ずかしくは無かったけどいきなりはやめてほしいんだよね。

雨ちゃんやギョクの裸見てどっちもきれいだな~と思ったけど雨ちゃんがいきなり私とギョクをジッと見てきた。

織姫「ど、どうしたの?」

雨「ズルいです。」

ギョク「何がですか?痴女さん?」

雨「この場にいる全員全裸なんですからあなたも同類ですよ。」

織姫「お、落ち着いてよ雨ちゃん何がズルいの?」

雨「...胸」

ギョク・織姫「「...うん?」」

雨「胸です!!」

ギョク・織姫「「...はい?」」

雨「あなた達の胸なんでそんなに大きいんですか!!」

織姫「え...っと雨ちゃんも結構大きいと思うよ?」

ギョク「そうですよ、そんな僻むほど小さいですか?」

雨「だって私は喜助さんに体の成長とかを弄ってもらってこの体型になったのにあなた達そんなことしていないでしょ!!」

織姫「え~とそんなこと言われても私は普通の生活していたけどそんな特別なことしていないよ?」

ギョク「私は生まれた時からこの体型だったので参考になりませんよ?」

雨「それがズルいって言ってんですよ!!」

雨ちゃんは地団太を踏んで怒っている。

これどうしよう?

ギョク「放っておけばいいでしょ?負け犬の僻みなんて?」

雨「誰が負け犬ですか!!」

ギョク「さてそろそろ魂が完全に回復したでしょう、修行を再開します。」

織姫「...え?あっ!ホントだ疲れが取れてる!!」

雨「疲れは取れているのに何故か疲れているんですけど...」

ギョク「「さて再び分身して始めましょう。」」

ギョクは再び二人に増えて私たちに服を着せた。雨ちゃんの服もボロボロだったけど修行する前の状態に戻っている。

織姫「いつでもいいよ。」

雨「泣き面かかせてやります!!」

ギョク「あと先に言っておくべきだったんですけども」

織姫「なに?」

雨「なんですか?」

ギョク「先ほどの温泉も含めてご主人に全部筒抜けですよ?」

織姫・雨「「...え?」」

ギョク「ここはご主人の世界なんでここでの事象はすべて手に取るようにそれこそ意識しなくても分かるんですよ?」

...え...っと一護君に裸見られていたの?全部見られ...たの?

織姫「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああああああああああああ(ぷしゅー)」

雨「え、え、え、え、え、え、えいいいいイイいいちちちちごごごさささんんんににににみみみみららられれれれれれれれれれ(ぷしゅー)」

ギョク「はぁ~こうなりましたか別にご主人に将来結局見せるんですから今更でしょうに?」

 

~1日後~

 

ギョク「落ち着きましたか?」

織姫「...はい(まだ顔真っ赤)」

雨「...えぇ(同じく顔真っ赤)」

ギョク「まったく落ち着いたら思い出してフリーズの繰り返しで1日も繰り返すなんて情けない。」

織姫「だ、だって!!」

雨「あなた一護さんに裸見られて平気なんですか!?」

ギョク「別に普通にご主人に欲情したりしますけどご主人に裸見られるなんてご主人が子供のころから見せているんで恥ずかしくなんてないですよ?多分あなた達の裸見たけどご主人たいして反応もせずに修行していると思いますよ?」

織姫・雨「「.......」」

私と雨ちゃんは顔を見合わせた。

ギョク「...?どうしたのですか?」

織姫・雨「「やっぱりあなた敵だよ(です)!!」」

私達は戦意を漲らせた。

 

再び壁で私たちは分断されて修業が再開された。

今度は完現術者の基本的な技能完現術:加速(アクセル)完現術:飛行(フライ)を習得するんだけどそれのために完現術の基礎を徹底的に鍛える必要があるから3週間みっちり訓練して完現術:加速(アクセル)完現術:飛行(フライ)を修得することができた。

織姫「できたよ!!」

ギョク「よくできましたねちなみに茶渡は2か月で体得しましたけど茶渡でも早いほうなんですけどあなたもご主人ほどでは無いにしろ中々呑み込みが早いですね。」

織姫「そうなんだ?」

ギョク「えぇ、基本的に完現術者は自分の固有能力の完現術を先に発現させてそれを鍛える方が先なので私達がやっているのは順序が逆なんですよ。」

織姫「へぇ~」

ギョク「さてそろそろあなたの元々の固有能力の盾舜六花と私があなたにあげた追加特典の2つの完現術の発現ですね。」

織姫「うんわかった。」

ギョク「では先になにに完現術を使うか言っておきます。あなたの過去の記憶の中で最も印象に残っている事と心です。」

織姫「ッ!!」

あなたの過去の記憶の中で最も印象に残っている事って言われたら一つしかない。

でも、

ギョク「別にそれではなくてもご主人の記憶を媒介にすればいいじゃないですか。」

織姫「...え!?」

ギョク「ご主人の記憶を媒介にとは言いましたが別にそれで記憶が消えたりするわけではないですからね。」

織姫「そういうことは先に行って!!」

私はつい声を荒げてしまったが仕方ないことだろう。

ひと先ず片方はわかったがもう一つの心って何だろう?

ギョク「それはあなたが思う心と定義できるものであれば何でもいいですよ。」

ギョクはそう言ったが私が思う心か、ぱっと思いつくのは心臓だけどこれでいいのかな?

ギョク「大丈夫ですよ、その完現術は別に形状が変わったりすることは無いんで内臓を媒介にしても問題ないですよ。」

織姫「そ、そう分かったよ。」

私は早速心臓に完現術を使ったんだけど心臓から全身にかけて力が充実した。

ギョク「その完現術は常時発動型の完現術でしてね、一度発動するともう止められません。」

織姫「え!?と、止められないの!!?だ、大丈夫なの!!?」

ギョク「大丈夫です、その完現術は状態異常を無効化するものであって力が爆発的に上がるとかそういったことはないので問題ないですよ。」

織姫「そ、そうなんだ...」

毒とか効かなくなるだけか~びっくりした。

それじゃあもう一つの完現術を使えるようになろう。

一護君の記憶に完現術を使うと緑色の完現光(ブリンガーライト)が発生しその中からオレンジ色のエネルギーの刀のようなものが出現した。

織姫「これがそれ?」

ギョク「これはどちらかと言えばまだ不完全ですね。盾舜六花を先に使えるようになってからにしましょう。」

織姫「うんわかったよ。」

更に訓練して盾舜六花が再び使えるようになったところでギョクがまた3人で温泉に入ろうと言ってきたんでけどまた一護君に裸見られたくないって言ったんだけど

ギョク「結局未来で見せるんだから問題ないですよ。四の五の言ってないでさっさと温泉浸かって休んでください!!」

織姫・雨「「いやだよーーー(ですよーーー)!!」」

またギョクの横暴に勝てず一護君に裸を見せることになりました。

 

 

結界内で修行を始めて1年が経過した。

ようやく、私は完現術を完成させて一人前の完現術者としてギョクに認められた。

織姫「やった!!ようやく一人前になれた!!」

ギョク「よく頑張りましたがここで織姫に課した修行を超える修行を3年かけて乗り越えた茶渡はあなたより遥かに強いですよ」

織姫「そ、そうなんだ。」

私は茶渡君に内心ギョクのきつい修行を乗り越えるなんて凄いと思った。

ギョク「さて、この結界内での最後の試験ですね。これを合格できないようでご主人の隣に立つとかいう戯言は達成できませんよ?」

ギョクはそう挑発してきたけどその顔には微塵も綿地と雨ちゃんをバカにしている表情ではなかった。

私たちは覚悟を決めギョクに宣言した。

織姫「望むところだよ!!」

雨「覚悟はできていますか?」

ギョク「よろしいです。では最後の試練である私と戦ってもらいます。」

ギョクはそう言い霊圧を高めて臨戦態勢に入った。

ギョクの右手に緑色の完現光が発生した

ギョク「来なさい、()()()()()()()()()()()()

ギョクが名を呼ぶとその手に一振りの刀が握られる。

それは私が手に入れた最後の完現術とよく似た刀だった。

ギョク「何を驚いているのですか?あなたのその力はこの力の見た目と名を変えただけで中身は同じ物ですよ?」

織姫「...え?そうなの?」

ギョク「そうですよ元々この力はご主人が使うはずだったんですけどある理由から私が使うことになったんですよ。」

織姫「ある理由?」

ギョク「それは今は関係ないんでさっさと構えてください。」

織姫「う、うんわかった。」

雨「早くしてくださいよ。」

雨ちゃんはそう言っている間に正六角形の赤い網状のラインの入っている黒い刃のついた赤いラインの入った黒い銃と白い刃のついた白いラインの入った黒い銃を生成し構えている。

それを見て私も完現術を使う。

髪飾りと手に緑色の完現光が発生したので完現術の名を呼ぶ。

織姫「来て盾舜六花、メモリーオブ・ジ・エンド」

髪飾りが6人の精霊となり私の手に刀が出現した。

ギョク「準備はできたようですね?では行きますよ。」

ギョクがそう宣告すると完現術:加速(アクセル)で猛スピードで突っ込んできた。

私は三天結盾を展開しながら孤天斬盾を3つ飛ばし雨ちゃんは二丁拳銃からエネルギー弾を放って迎撃した。

ギョク「...フッ!!」

ギョクは刀ですべて弾き飛ばして少しも減速せずに真っすぐ最短距離で接近してくる。

私は刀を雨ちゃんは二本の銃剣を構えギョクを迎え撃った。

雨「はぁっ!!」

雨ちゃんは銃剣からエネルギー弾を放ちながら切りかかった。

ギョクも足を止めて弾丸を切り払いながら二本の銃剣と打ち合っている。

織姫「はぁあ!!」

私は後ろから刀を振るいギョクの隙をついたんだけど

ギョク「狙いは悪くないですけどまだまだです!」

ギョクは雨ちゃんの攻撃を弾くための斬撃の際の回転で蹴りを放ち刀を側面から叩いて攻撃を弾いた。

すぐに私と雨ちゃんはギョクと距離をとった。

ギョク「今の流れはいいですよ。」

織姫「まだまだだよ!」

雨「...あなたに褒められても嬉しくないですよ。」

雨ちゃんは嬉しくなさそうなこと言っているけど内心では嬉しそうにしている。

ギョク「...フッ私が心読めるのを知っているのに素直じゃないこと言うなんてツンデレですか?」

雨「誰がツンデレですか!!?」

雨ちゃんは怒りながら青白い弾丸を放ちまくった。

ギョクはやれやれと首を振りながらガラスの様な障壁で防いだ。

ギョク「まぁ、今はこれくらい戦えるようになったから十分でしょう、試験は終了です。」

ギョクはそう言い自分も含めた私たちの武装を強制解除した。

織姫「いいの?」

ギョク「そもそもあなた達と私とでは天と地ほどの力の差があるのですから、全力を出したりしたら試験にならないじゃないですか。」

雨「喧嘩売っているんですか?」

ギョク「事実ですから」

ギョクはそう言って挑発してきたけど怒ってもギョクが喜ぶだけだから何も反応を返さないのが正解なんだと私は学んだ。

ギョク「さて1年ぶりにご主人に甘えましょう。」(指パッチン)

すると今まで私達を覆っていた極彩色の結界が解除された。

 

side一護

なんか最初ギスギスした感じだったけど修行は始まってからはちゃんと修行つけてたから問題なさそうだな。

途中3人で温泉はいるために3人全裸になったときは驚いたけどギョクの裸を昔から見ているから反応の使用が無いから淡々と修行をしている。あとなんか3人とも仲が良くなってくれたから良いかな。

 

ギョク達が修行している間俺達も修行して基礎能力を大幅に上げている。

けれど俺は霊圧以外は軒並み成長しているが魄睡を鍛えようとしても霊圧がそもそも莫大過ぎて空っぽにできないせいで総量を鍛えることができないのだ。

ちなみに今だ元々持っている霊圧でおっさんが抑え込んでいる霊圧はいまだ制御できない状態なので霊子操作と霊圧の制御をメインに鍛錬している。

織姫・雨((いやだよーーー(ですよーーー)!!))

二人の叫び声が聞こえると思ったらま~た温泉に入っているよ。

しばらく鍛錬したり雨竜と技や滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ)の名称をおっさんと一緒になって考えたりしたりチャドとホワイトと模擬戦したりして時間を潰していると女子3人の修行が終わったようで結界が解除された。

 

ギョク「ご主人~~!!」

ギョクが完現術:加速(アクセル)で猛スピードで突っ込んできたが普通に俺は受け止める。

一護「お~よく頑張ったな。」(ギョクの頭なでなで)

ギョク「えへへ~」

俺はギョクを撫ででいたら

織姫「ちょっと!ギョクズルいよ~一護君私も頑張ったから撫でてよ~」

雨「そうよ!!なんであなただけなのよ!一護さん私もお願いします!!」

一護「メンドイから無理」(ギョクの頭なでなでしながら言う)

織姫「なんで!」

雨「そうですよ!!その牛女だけとか不公平ですよ!!」

一護「だってそろそろ現実世界に戻ろうとしていたから...」

織姫・雨「「どうして!!?」」

一護「そもそもここに来た理由って織姫が最低限の戦闘能力を得るために来たんだから目的は達成したんだから帰るだろう。」

織姫・雨「「そ、そんな~」」

雨竜「いや、撫でるくらいいいだろ減るものでもないし。」

外野にいた雨竜が女性陣に援護射撃を出した。

チャド「そもそも戻ってから撫でるのでは駄目なのか?」

一護「...」(スーと目線を逸らす)

織姫・雨「「一護君(さん)!!」」

一護「戻るぞ!!」

俺は聖文字(シュリフト)精神(the Mind)の精神操作で強制的に現実に戻した。

そしてその日は女性陣からの強襲をひたすら回避し続けた。

 

~1年後~

一護「いや~多いな。」

俺は数が120くらいの虚の大群を見て暢気に呟いた。

雨竜「暢気に言っている場合ではないと思うけど。」

雨竜は俺に注意してくる。

チャド「さてどう殲滅するか」

チャドは俺たちの漫才をスルーしながら虚の大群を殲滅する方法を考えている。

織姫「まぁまぁみんな万が一怪我しても私が拒絶して治してあげるから」

織姫は1年たって言っていることが物騒だ。

雨「さてささっと倒して一護さんデートしましょう!!」

雨と織姫は1年たってますます女性としての魅力が増しているが俺は抵抗し続けるぞ!!

一護「さぁって!行くぞ!!」

4人「「「「ああ(おう)(うん)(えぇ)!!」」」」

俺の合図で一斉に虚の大群に突っ込んだ。

チャド「『魔人の一撃(ラ・ムエルテ)』」

チャドは悪魔の白腕(ブラソ・ブランコ・デル・ディアブロ)で放てる技の中でシンプルだが一番の得意技を放って30の虚を粉砕した。

雨竜「滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)天使の王(ミカエル)!!『絶対貫通の矢(ペネタチオン・ファイル)光の雨(リヒト・レーゲン)極大(マキシマイル)』!!」

雨竜が滅却師完聖体を発動して聖隷(スクラヴェライ)で小型の虚を分解吸収(ちなみにギョクに頼んで虚を吸収しても異形化しないようにしてもらってあります)して大型の虚を30体を極大の矢の雨を放って殲滅した。

織姫「やぁ!はぁ!とぉう!!そこ!孤天斬盾・六連!!」

織姫は完現術:加速(アクセル)で高速移動しながらメモリーオブ・ジ・エンドの刀で小型の虚を切り裂いて数で押してきた集団に防御不可の孤天斬盾を6発放って10体倒していた。

雨「月閃瞬閧!!天光天照(てんこうあまてらす)!!」

月閃瞬閧で強化した拳を虚に叩き込んだ瞬間炸裂させる鬼道を極太のレーザーとして放って虚を10体倒した。

残る虚は俺が担当する40体だけだ。

完現術の黒装備を身に纏い霊子兵装の刀を右手で持ち1匹ずつ切りながら片手で『破道の四 白雷(びゃくらい)』を放って確実に敵を減らしたが残り15体になったことで敵さん達が融合したため『破道の五十八 闐嵐(てんらん)』を使い竜巻を放って竜巻のミキサーで融合虚を叩き潰した。

一護「いっちょ上がり!!」

雨竜「まぁ、僕たちならこんなものだよ」

チャド「全員無事で何よりだな。」

織姫「一応双天帰盾で回復するよ。」

雨「さぁ終わったんで一護さんデートしましょ!!」

一護「さて!帰るか!!」

俺は一目散で逃げた。

織姫・雨「「待ってよ~(ください~)!!」」

俺たちは14歳になった。原作まで残り2年全力で抗ってやる!!




最終的に3嫁達は仲が良くなりました。
あと雨の銃剣は干将莫邪です。
あと結構ギョクの口調が最初と比べてブレてきたけどこのままでいこうと思います。

あとバグ一を除くバグ一のゆかいな仲間たちの4バグの戦闘能力の現在の序列
1.雨竜(バグ一の相手を一番してきたから)
2.チャド(ギョクの最大レベルの修行メニューを突破した猛者)
3.雨(ギョクのチート能力補正等がないため上二人には勝てない)
4.織姫(雨には戦闘経験や自身を強化する力が無いなどの問題で勝てない)














以下ネタバレ注意
まぁ察しのいい方ならわかっていると思いますけどバグ一の中の人たちがバグじゃないなんてあるわけないじゃないですか。















メゾンドチャン一のステータス

滅却師(クインシー)のおっさん(1000年前の姿のユーハバッハ)
担当能力(滅却師)
身体能力
メゾンドチャン一内だと2位

滅却師の能力
基本技能はバグ一と互角

聖文字(シュリフト)
全知全能(the Almighty)
基本的には原作と同じだがバグ一と同じように()()()聖文字を生み出し複数同時に使用可能。

滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ)
バグ一と同じで光輪のない黒い蝙蝠のような霊子の両翼が展開する。聖隷(スクラヴェライ)は使用可能、聖文字を強化する名称は悪魔の王(サタン)

戦闘能力
あらゆる聖文字と滅却師の能力に大剣を使った戦闘スタイル。
他二人と違って特筆すべきところはないが能力のバランスが3人の中で一番良い。



ホワイト
担当能力(死神+虚)

身体能力
メゾンドチャン一内だと1位

死神としての固有能力
無限の霊力
霊圧をどれだけ使ってもなくならない。

死神の能力

斬術
斬魄刀
始解
斬月
見た目
原作と同じ
能力
原作の能力に三日月型の月輪を生成し自在に操作する。
卍解
天鎖斬月
見た目
原作と同じ
能力
原作の能力に三日月型の月輪を生成し自在に操作する。(始解より生成量と月輪の切れ味が大幅に上昇。)

白打
メゾンドチャン一内だとぶっちぎり
バグ一と同じ月閃瞬閧の使い手

歩法
瞬歩
響転(ソニード)
めっちゃ速い。
二つの歩法を融合して使用できる。
速度はメゾンドチャン一内だと1位

鬼道
バグ一と同レベル
回道も使える。

虚の能力
鋼皮(イエロ)
くっそ硬い最低でも卍解や滅却師完聖体クラスの霊圧でないと突破できない。

虚閃(セロ)
体からならどこからでも放てる。
威力は原作でウルキオラの黒虚閃(セロ・オスキュラス)を消し飛ばしたそれの倍以上。

虚弾(バラ)
虚閃の2割程度だが発射速度が異常。

超速再生
腕が切られようが首チョンパされようが大穴空けられようがすぐに生え変わったり再生し完治する。

帰刃(レスレクシオン)
天鎖斬月
卍解の刀はそのままで虚の時の仮面が装着されて戦闘能力が数十倍になる。
また虚としての固有能力が強化される。
この状態だと特殊な能力が効かず物理攻撃か純粋なエネルギー攻撃で無ければ通用しない。
生半可な力では戦いにならない。

虚としての固有能力

破壊
読んで字の如く物理、エネルギー攻撃に破壊能力を付与することができる。破壊力は霊圧の籠っていない鋼鉄の塊なら軽く小突くだけで木っ端微塵にできる。
斬撃、刺突、打撃と言ったものから鬼道や縛道にも付与することができる。
帰刃すると絶対破壊に強化される。この状態だと概念系の力も問答無用で破壊可能。

戦闘スタイル
無限の霊力での無尽蔵とも言える長時間の戦闘を可能にする持久力と斬魄刀、白打、鬼道に虚弾と虚閃そして固有能力を駆使してどんな距離どんな状況でも対応可能なオールラウンダー
真っ向勝負で戦うとメゾンドチャン一内最強、尚他二人はチート能力で対抗してくるのであの手この手で対策している。

ギョク(見た目SAOのユウキを大人にしたような姿)

担当能力(完現術)

崩玉が具現化した存在

13歳(明確に今の姿になって自我が生まれたのがバグ一が生まれたときなんでこの歳)

身長
165cm
体重
53kg
スリーサイズ(成長させようとすれば成長できます)
B98
W60
H92

髪型
腰まで届くロングのストレートの黒に近い紫の髪

性格
忠犬みたいな性格
基本憑一の言うことなんでも聞く。

身体能力
メゾンドチャン一内だと3位

白打
ホワイトたちに遅れは取らないレベル。


完現術:加速(アクセル)
速度はメゾンドチャン一内だと3位

能力
崩玉
なんでも願いを叶える能力()
原作で藍染が使っていた物より遥かに高性能。
基本何でもできる。

生み出した能力

ブック・オブ・ジ・エンド
織姫に与えたメモリーオブ・ジ・エンドと同じもの
見た目はブックオブジ・エンドの柄と鍔についている紐と柄にあるラインが紫になったもの
元々はバグ一が心から意識していたから欲しい能力と思い改造して覚醒させるつもりだったがバグ一が敵が使う力で一番嫌っている能力だと分かったため封印して自分が使うようになった。
刀のスペックとしてはそこらの業物以上の切れ味を誇る。

七美徳
七美徳の名を関する7つの力それぞれだいぶイッテル性能

正義
あらゆるものを支配する力
基本的に自身を支配して力の制御を行う。副産物として洗脳の類が効かない。

知識
全てを知る力
望んだ知識を即座に知ることができる。

希望
不屈の力
あきらめない限り死ぬことや状態異常にならない。

純潔
全てを消し去る光と混ざり合ったものを分解し分離する。

救恤
分け合う力。
自身の力を他者に貸すことができる。
また他者の力を増幅できる。

忍耐
停止の力
あらゆるものを停止・固定する力


誓約
管理の力
空間を支配してその空間内の事象を事細かく把握・操作する。

七大罪
七大罪の名を関する7つの力こちらもだいぶイッテル性能

傲慢
認識した完現術やそれに類する力の完全模倣(コピー)。複数同時に使用可能。欠点として能力の結果が視認できなければコピーできない。(例:炎などを出すといったものはコピーできるが思考を加速や解析系の能力はコピーできない。)

憤怒
怒りで魂魄と肉体のリミッターを外し限界を超えて力を発揮することはできる。力の上昇倍率は10~100倍ほど。
ただし最大稼働時間が3分程で一度使うと再使用には3日程のインターバルが必要。

暴食
あらゆるものを喰らい分解し力に変える能力
空間系の能力と組み合わせると4次元ポケットに吸収し力に変換できる。
ただしギョクの技量を超えるものは吸収できない。

怠惰
精神を堕落させ無力化する能力
ただし効果が表れるのに時間がかかる。
時間はかかるが効果は絶大。

色欲
生命力を操る力
回復から蘇生に魂魄修復そして生命力と霊力略奪と言った、およそ命に関することなら何でもできる。
欠点として簒奪の力はそれほど多くは奪えない(せいぜい月牙1発分くらい...それでも十分か)

強欲
あらゆるものを奪う力
奪う対象が自身の技量を超えるものだと奪えない。

嫉妬
あらゆるものを弱体化させ弱体化した分を吸収して自身を強化する。
欠点はあまりに弱すぎるものには通用しない。

戦闘スタイル
崩玉とそれで生み出した七美徳と七大罪そして白打とブック・オブ・ジ・エンドの刀を使った接近戦と万能型。
能力スペックはメゾンドチャン一内最強だが他二人はその力の対策をするので勝率はあまり高くない。

基本的にはメゾンドチャン一は争いませんがバグ一が知らない所で修行をつけれるように3人で修行したり模擬戦などもしています。

メゾンドチャン一内の模擬戦の勝率
1.ホワイト(1位の理由:チート能力使われようが関係ない基本スペックと弾幕と能力のごり押しで押し切っている。)
2.おっさん(2位の理由:ホワイトが開幕最大威力と速度の攻撃で速攻で決めにくるから全知全能を使う暇がないのと基本的なスペックで負けているため。あと使えて改変に成功しても攻撃の多彩さがえげつないので改変しきれない。)
3.ギョク(低い理由:上位2名がガチガチに対策してくるのと安定した強化形態が無いため)

ちなみにこれらの力は中の人たちがバグ一に教えることができます。(もうどうすんのこいつ?)


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14話:「無駄にカッコイイな。」

今回も原作改変要素があります。


14歳になりに日々の修行をしながら中学に通いながらも休日は虚退治などもして休んでいないと思われそうなんでオフの日の話をしよう。

 

俺は日課の運動で外を走りながら本屋や食い物屋巡りをしながら虚を破道でぶっ飛ばすや(プラス)を破道を応用して作成した苦痛なく成仏させる破道「魂葬」で成仏させる。

そうしていたら

???「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

一護「何だ?」

急に叫び声が聞こえてきたら前から切羽詰まった叫び声をあげながら走ってくる男がいる。

一護「あんたどうしたんだ?」

男「お、お前...い、いやそんなことはいいんだ!!早く逃げないとお前もあの化け物に()()()()()()()()!!」

一護「()()()()()()()()()()()?そいつはどこにいる?」

男「あ、あっちだ...お、お前まさかあの化け物に会いに行く気か!!?や、やめとけ死ぬぞ!!?」

一護「大丈夫だよ、それより情報感謝するよ。」

男にそう言うと俺は教えてもらったところに走っていった。

俺は化け物について走りながら化け物について推察する。

一護(閉じ込める虚か何かか?でも虚の場合例外はいるが基本閉じ込める必要はないからな。じゃあなんだ?)

俺は考えが纏まらない間に霊圧を感じたが極めて僅かにしか感じない。

一護(あいつか?)

後ろ姿が見えたがピンク髪のツインテールで、ゴスロリ風の服を着ているということしかわからない。

その後ろ姿を見て俺は納得した。

一護(なるほどな~、一般人からしたらこの女の能力程度でも十分化け物だよな~)

一護「おいお前か?化け物って言われた女ってのは?」

???「...ッ!!なによ!あんた!!」

一護「そう怒んなよ、俺もお前と同じようなもんだから」

???「...え?」

女は驚いた顔をしたが目を細めて俺の顔を見る。

一護「お前もしかして近眼か?」

???「えぇ、そうよなんか文句ある!!」

一護「いいや別にないが。」

???「そう」

女はそう言いながら近づいて俺を見る。

???「...好き」

一護「...え?」

???「好き!!あたしあなたのことが大好き!!」

女は俺に好きと言いながらハートマークを飛ばしてきた。

特に危険を感じなかったせいでハートマークが当たってしまったが特に何かが起こるわけでもなかったのだが周りの景色がぬいぐるみなどの可愛いものがたくさんあるファンシーな部屋になった。

一護(これが毒ヶ峰リルカの完現術『ドールハウス』か中々の強制力だな。)

俺にこの手の特殊能力は効かないがおそらく能力の性質が織姫の盾舜六花の『拒絶』と対をなす『許可』だからだろうから俺に影響を及ぼしたのだろう。若しくは俺に危害を加えるようなことが無いから受け付けたのだろう。

しばらく時間が経過したら女が来た。

???「ここならゆっくりと話ができるわね」

そう言って女が入ってきた。

???「自己紹介といきましょうかあたしは毒ヶ峰リルカよ。よろしく。」

一護「俺は黒崎一護だよろしくな女」

リルカ「リルカでいいわ。それよりあなたのこともっと教えて」

リルカはぐいぐい体を押し付けながら顔を近づけてくる。あとなんか目にハートマークが浮かんでいるように見える。

一護「はいはい、落ち着け」(リルカの肩を掴んでグイっと離す。)

リルカ「...え?」

一護「うん?どうした?」

俺が不思議に思うと

リルカ「お願い!なんでもするから!!あなたの言うことなんだって聞くから!!一人にしないで!!」

そう叫びながら瞳から光がなくなったリルカは錯乱して服を脱ぎ始めた。

一護「おぉい!落ち着け!?一人にはしないから!!服を脱ごうとするな!!?」

俺は必死になって止めようとする。

リルカ「...ホント?ホントに一人にしない?」

一護「あぁ一人にしn」雨「一護さん今助けますから!!」(入れ物ガシャン!)一護「あぁ面倒なことになりそうだな...」

俺はファンシーな部屋からどこかの部屋に移動した。

そこには織姫と雨がいた。

一護「織姫に(うるる)かお前らなんでここに?」

雨「一護さんをデートに誘おうと思って一護さん家に行ったら一護さんがどこかへ出かけていると言われたので探していたんです。そしたら織姫も同じ理由で一護さんを探していたんで一緒に探していたら一護さんがあの女によって箱に閉じ込められたところを目撃して一護さんを解放するために後を追跡したんです。」

織姫「一護君、大丈夫?」

一護「俺は大丈夫だけどあいつは大丈夫ではなさそうなんだよね。」

織姫・雨「「あいつ?」」

俺が指で指すと二人がそちらに向いた。

リルカ「...ひぐっ、うぐっ、一人にしないでよ。」

織姫・雨「「......」」

二人は顔を見合わせてリルカに近づいた。

二人はリルカと何か話し始めた。

女3人の会話を盗み聞くのはマナーが悪いので耳を塞いで背を向けた。

しばらくすると肩が叩かれて俺は女性陣に向いた。

一護「話は終わったか?」

織姫・雨・リルカ「「「うん(ええ)(そうよ)!!」」」

喧嘩が起きずにホッとしていたら

織姫「そういうことだからギョクにリルカちゃんを会わせたいんだけど良い?」

一護「うん?なんで?」

意味が分からずに聞き返す。

織姫「だってリルカちゃんも私達と同じなんだものギョクに合わせるのは当たり前でしょ?」

...え?噓でしょ?リルカもソッチ側なの?...いや原作でも好意を持っていたから当たり前かぁ、どうしよう?死ぬまで逃げ切れるかなぁ?まぁ、頑張りますか。

一護「分かったよ。できる限り早くしてくれよ。」

織姫・雨・リルカ「「「うん(わかってます)(わかっているわ)!!」」」

3人はその場に座ると目を閉じた。

2~3秒経つと3人は目を開ける、3人とも霊圧が増えている。

リルカも織姫と雨に並ぶ霊圧を獲得したようだ。あとなんかギョクが力を与えていたしそれに関してはいいけどことあるごとにギョクが水着やらなんやらのファッションショーを開催してきて俺に女性陣の色んな恰好を見せてくるがそれも別にいいよ?でも相当な頻度で温泉に入って全裸見せてくるのはやめてほしいんだけど?

ギョク(嬉しいですよね?)

一護(嬉しくないんだけど?)

ギョクがそんなことを言ってくるので否定した。

いやまぁ俺も男だから美少女達の裸を見られることに関して嬉しくないと言えば噓になるけど。

前世で死んだのか死んでないとかそうでないにしろズルして2度目のそれも主人公に憑依転生した以上俺はどこまでいっても異物でしかないのだからハーレムを作るとかあってはならない。

故に最終的に一人で死ぬことになるだろうけど別にそれはいい。

彼女たちには悪いとは思うが俺は彼女たちの気持ちには答えない。

織姫「リルカちゃんって普段どこに住んでいるの?」

リルカ「...一人暮らしよ最近バイトをやめることになって親からの仕送りも少なくなってきているから今住んでいるところから引っ越さないといけないけど。」

織姫「じゃあ私の家に引っ越さない?」

リルカ「...いいの?」

織姫「うん!」

雨「じゃあ家でアルバイトでもしますか?喜助さんも完現術者(フルブリンガー)の人がバイトするって聞けば喜んでOK出しますよ?」

リルカ「...わかったわよ」

俺が再度覚悟を決めている間になんか女性陣は話をまとめていた。

 

それから数日が経って学校での出来事...おいそこ俺が能力使って学校サボっていると勘違いしてただろ!!さすがにそんなことはしていないわ、ただ授業中にギョクに色々勉強見てもらっていただけだわ。

担任「はあ~いみんな席に付けよ~ホームルームを始めるぞ~」

担任教師の一言で朝の喧騒のうるささがゆっくりとだが小さくなった。

担任「さて今日はおまえらに嬉しいニュースがあるぞ~聞きたい奴いるか~」

男子1「はいは~い聞きたいで~す」

男子2「俺も俺も!!」

女子1「何ですか?先生?」

担任「フフフ、それはな~なんとこのクラスに2人も転校生がくるぞ、男子どもは喜べよなんと両方美少女だぞ!!」

一護を除く男子共『うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』

女子達『うるさいわよ!!野郎共!!』

女子1「てか黒崎は騒いでないわね?」

女子2「まぁ、()()井上織姫に目をつけられているからね。」

女子1がそんなことを言うと野郎どもが

男子1「その話はやめろ!女子達よ!!」

男子2「そうだ!昼休みに巨乳美少女とのイチャイチャを見せつけられる俺たちの身にもなってくれ!!」

モテない野郎どもの怨嗟の声と嫉妬の視線が俺に向いたが無視する。

男子3「だが俺たちは毎週5日間は地獄の日々を過ごしていたが!!」

男子4「そうだ!それも今日で終わりを告げる俺たちは転校生と仲良くなり念願のいちゃらぶ学校生活を謳歌するのだ!!」

女子達『なんてみっともない...』

一護を除く男子共『やかましい!!今まで乾いた学校生活を送り続けた俺達の苦痛を知らないのに憐れんだ目で見るんじゃない』

女子1「それはそうと黒崎って井上さんと付き合わないの?結構いい感じなのに?」

一護「いやまぁそれはちょっと面倒な状況に巻き込まれていてね付き合えないんだよ。」

女子2「面倒な状況?もしかして他に好きな人がいてその子と井上さんが喧嘩しているとか?」

一護「いやそういうんじゃないんだよ。」

男子1「そうだぜ、いくら黒崎でもそんな()()()()()()()()()()()()起こるわけないだろ?」

一護「...ッ」

俺は男子生徒の何気ない言葉で内心を渦巻いた複雑な感情を悟らせないようにした。

担任「おいおいお前ら嬉しいからって騒ぎ過ぎだぞ、それに早く美少女転校生たちと会いたいだろう?さぁ入ってくれ。」

 

ガラガラ

担任の合図で俺がよく知る二人の女子生徒が入ってきた。

俺の学校に二人を転入させるために阿呆(浦原喜助)が手続きを終わらせるのが大変だったと愚痴っていた。

 

一護除く野郎共『うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』

女子1「...綺麗で可愛い」女子2「...二人とも胸デカ!」女子3「...井上さんと互角な女子ってこの世にいるんだね。」

担任「うるさいぞ一旦静かにしろ!!さて自己紹介を頼むぞ二人とも」

雨・リルカ「「はい、分かりました。」」

二人はそう返事をし雨から自己紹介した。

雨「私の名前は紬屋雨(つむぎやうるる)と言います。どうぞよろしくお願いします。」

雨の自己紹介を終えるとリルカが自己紹介をした。

リルカ「あたしの名前は毒ヶ峰リルカよよろしく頼むわ。」

少し生意気な感じになったがリルカも自己紹介を終えた。

担任「自己紹介どうも二人の席はちょうど黒崎の右隣りと前の席が空いているな、頼むぞ黒崎。」

野郎共(黒崎どうして貴様はいつも我々の野望を阻むのだ!!?)

女子達(やっぱりみっともない。)

担任「さて席に着く前に転校生に何か質問のあるやつらはいるか?」

野郎共『はい!!彼氏はいますか!!』

女子『切実過ぎでしょ!!』

担任が質問を許可すると野郎どもが同時に阿吽の呼吸で同じ質問をした。

それを女子達が突っ込んだ。

雨「彼氏はいませんよ」

リルカ「あたしもよ」

野郎共『うううううおおおおおおおっっっっっっっっししししししししししゃゃゃゃゃあああああああ!!!!!!!(キャミ)は俺たちに味方した!!!』

野郎どもは歓喜の雄たけびを上げたが二人の次の言葉によって絶望のどん底に叩き落された。

雨・リルカ「「彼氏はいません(いないけど)許嫁ならいますよ(いるわよ)。」」

野郎共『...燃え尽きたぜ...真っ白にな...』

一瞬で真っ白な灰のような粉になる幻が見えるくらいの絶望が男子生徒全員に襲い掛かった。

女子1「まぁ、あれだけ綺麗だといいとこのお嬢様たちだし家の繋がりを作るために許嫁がいるのが普通よね。」

女子2「そもそも黒崎や石田君クラスの顔とスペックがあるくらいじゃないとあの二人と釣り合う訳ないのに何夢見てんのよ。」

野郎共『やめて!!俺達の心のライフポイントはもうマイナスだ!!』

野郎共は意気消沈したので女子達が質問をした。

女子1「はいは~い!その許嫁ってどんな人ですか~?」

一護(どうしてそう男子達にとどめを刺しにかかるんだ?)

野郎共(いっそとことんやってくれそうすれば俺たちは踏ん張りがついて現実を見ることができる...)

男たちは悟った、俺たちは現実を見て前を向いて歩きだすんだといつまでも夢幻を掴もうとしようとする幼い自分たちを卒業するんだと彼女達のこの質問の答えで未練を断ち切るんだと理解した。

だが現実は非常だった、質問の答えはより残酷な現実に直面するだけだった。

雨・リルカ「「許嫁はそこにいる黒崎一護さんです(よ)」」

野郎共『くううぅぅぅぅぅぅぅぅろろろろおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉさささささあああぁぁぁぁきききいいぃぃぃぃぃイイいいいぃぃぃぃちちちちちちちちちちぃぃぃぃぃぃぃぃゴゴゴゴゴゴおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』

男子達はまるで虚のような怨嗟の塊のような存在になり下がった。

一護「うるさいぞお前ら...」

野郎共『黙れぇぇぇぇぇぇぇ!!お前は井上さんという人類の至宝たる巨乳美少女とのいちゃらぶ学校生活という神より与えられし宝がありながら二人の美少女許嫁までいるとかふざけてんのか!!?』

一護「...いやそんなこと言われても許嫁の件は俺認めていないからね?」

ブチッ!!

何かが切れた音がした。

野郎共『そうかそうかどうやら貴様は全男子を敵にまわしたいようだなぁ...』

女子1「みっともないわよ男子共。というかそれで井上さんと付き合えない面倒ごとって親が決めた許嫁がいるからか。」

女子2「というか井上さんはそのこと知っているの?」

一護「知ってる、てか知って二人と手を組んでいる。」

女子達『なんで!?』

一護「昼休みの時に聞けばいいんじゃない?」

 

~昼休み~

女子1「やっとまとまった時間が来たわね。さて今朝の質問の続きだけどなんで毒ヶ峰さんと紬屋さんは井上さんと手を組んでいるの?」

雨「それは一護さんが私達どちらかと結婚したがらないので織姫とも停戦協定を結んで一護さんにふり向いてから決着をつけようと思ったからです。」

リルカ「えぇ、頑張って3人でアプローチしているけど成果があまり出ないのよ。」

女子2「黒崎って女に興味ないのかな?」

雨「そういう訳ではないのは理解していますけど何故か教えてくれないんですよね。」

リルカ「まあ、それで諦めるつもりは毛頭ないけどね。」

女子3「そ、そうなんだ。」

雨「それはいいんですけど一護さんはどこにいるんですか?」

女子「黒崎なら阿保男子共と戦争しているんじゃない?」

雨・リルカ「「戦争?」」

 

~体育館~

野郎共『くたばりやがれええええぇぇぇぇぇぇぇ黒崎一護おおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!』

一護「しつこいぞ!!」

怒りと嫉妬と憎しみを身に纏っているような感じになっている男子共の攻撃を捌きながら一撃で意識を刈り取るのだがすぐに立ち上がり殴り掛かってくるのでウンザリしているところだ。

心臓、首、股間部分と言った急所を狙って攻撃してくるため静血装(ブルート・ヴェーネ)で防御している。

おい大人げないとか言うなよ。向こうは数のごり押しできているからできる限り怪我したくないんだからこれくらい許してくれや。

一護「てか後輩と同学のやつらなら分かるがなんで先輩方まで参加しているんですか!!?」

野郎1「話は同胞達から聞いたぞ!黒崎一護!貴様は巨乳美少女とイチャイチャ学校生活という大罪を犯しておきながらさらに二人の美少女許嫁の嫁もいるとか言う大罪を重ねる愚かさを罰する!!」

一護「そんなことを言われても知らないですよ...」

野郎2「くっそ...なぜ神は黒崎という顔も身長も筋肉も才能も美人な嫁も全部揃った完璧なものを作ってしまったんだ!!」

野郎3「神は錯乱している!!今日黒崎というすべてを手に入れて思い上がった傲慢な悪魔の王を打ち滅ぼすことで神の目を覚ますのだ!!人間の真の力を見せてやるのだ!!」

一護「思い上がった覚えもないですし悪魔でも何でもないですよ俺は...」

割と好き放題言われているが客観的に見て俺の状況を見るとそうなるなと思うが迷惑極まりないな。

というか空座町が重霊地だから霊的な力が働いて理性の制御ができていないのか?

もしそうならここで一回完全に心圧し折っておく必要があるのか?

俺は覚悟を決め拳を固める。

そう思ってたら

???『待て(待ちなさい)!!』

一護含む全員『誰だ!!?』

全員で入口を見る。

雨竜、チャド、織姫、雨、リルカが居た。

助けに来てくれたのはいいのだが一つ言っていいか。

一護「お前らなんでそんな変な格好とポーズ取ってんの?」

そう、何故か5人は滅却師の白の装束をベースとした衣類と各個人のパーソナルカラーの仮面を身に纏って戦隊もののポーズをとっているのだ。

カッコイイっちゃカッコイイんだけど男2人に対し女3人という異色の戦隊だがな。

野郎1「き、貴様らは...!!」

一護「...え?知ってんの?」

俺は思わず阿呆共に聞いてしまった。

雨竜「僕たちは滅却戦隊クインブリンガーだ!!」

一護「無駄にカッコイイな。」

俺は思わず突っ込んでしまった。

野郎1「やつらは半年前から現れた4人組の集団だった、俺達がお前を闇討ちしようと計画し襲撃一歩手前で表れては妨害してくる恐るべき連中だ...!!」

一護「お前ら全員何しているの?」

阿保共の闇討ち計画もそうだが雨竜たちも雨竜達で何しているの?

雨竜「罪なき人を集団でよってかかって暴力を振るおうとする悪逆の徒よ我々が今ここに滅却しよう!!」

一護「雨竜お前は何しているの?」

雨竜「黒崎君、僕の名は雨竜ではないクインホワイトだ。」

一護「そうっすか...」

俺は雨竜の反応にげんなりして返す。

チャド「さてそろそろ覚悟はいいな?」

一護「チャドお前も何をやっているんだ?」

チャド「俺の名はクインブラウンだチャドではない。」

一護「お前着ている服の色白なのに名前茶色とかそれどうなの?」

俺は皮肉としか言いようしかないのに突っ込まざるを得なかったので突っ込んだ。

織姫「モテないからってみっともないことをしている男子達を浄化してお仕置きだよ!!」

一護「織姫お前もこんなことをするタイプではないだろ?」

織姫「黒崎君、私の名前はクインオランジェだよ決して井上織姫ではないよ!!」

一護「なんでお前は追加戦士っぽい名前なんだよ。」

織姫の追加戦士っぽい名前に突っ込んでしまった。

雨「さてモテない悲しい男達、私が浄化してあなたたちを救いましょう。」

一護「雨なんで君もこの馬鹿騒動に参加しているの?」

雨「黒崎一護、私の名前はクインブラオです。(うるる)ではありません。」

一護「...そうですか。」

ツッコむ気力がだんだんなくなってきたがあと一人だ。

リルカ「みっともない豚ども、浄化して僕に加えてやるわ光栄に思いなさい!!」

一護「リルカも君はなんで参加しているの?」

リルカ「あたしの名はクインローザよ二度と間違わないで!!」

一護「さっきから女性陣の名前のカラー部分がドイツ語なのなんで?」

俺は思ったことで突っ込んだ。

滅却戦隊『5人揃って滅却戦隊クインブリンガー!!』ドドーン!!

ヤロー将軍「クインブリンガー!我らの悲願を邪魔はさせない!!」

雨竜「お目たちの目的!なにがなんでも食い止めて見せる!!」

一護「なんでスポコン物の殴り合いしていたのに戦隊ものになっているのだろう?」

あと気づいたのはさっきだけど俺の中に居る人たちがなんかしているんだけど

加速結界は張っているわ、場所が校庭に移動しているわ、野郎共に強化のバフをかけているわ、復活のバフと巨大化の能力を付与しているわ、やりたい放題が過ぎるぞ。あと連中や空座町全体に洗脳をかけているせいで最終的に暴れた跡がなくなるので騒ぎの心配もないのだ。あと藍染の監視ができないようにもなっているので至れり尽くせりだがこれだけは言わせてくれ、お前らふざけ過ぎだ...。

 

雨竜「行くよ!!」

雨竜の宣言で5人は阿呆共と戦い始めた。

俺は邪魔にならない屋上に飛廉脚で避難した。

先陣を切った雨竜は動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で強化して飛廉脚で高速移動して戦闘員と化している阿呆に肉薄して魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)で切り裂くが瞬時に再生した。

雨竜「何!?」

雨竜は驚愕し何度も切りつけるがそのたびに再生した。

他の4人も似たような感じになっているそして戦闘員が鉄の鎖のようなもので5人の手足に巻き付け四肢を拘束した。

ヤロー将軍「フハハハハハハハ!残念だったなクインブリンガーよ!貴様等との戦闘データを基に我々は木っ端の戦闘員ですら肉体改造を施し超速再生などを獲得したのだ!!貴様らの最大火力である滅却極大滅光矢(クインシーマキシマイルリヒトファイル)でも死ぬことはない!!そして動きさえ止めてしまえばこちらの物よ!!」

雨竜「くっ、だがそれで僕たちが諦めると思ったか!!」

チャド「そうだ!!俺たちは絶対あきらめない!!」

織姫「そんなことで私達が諦めるなんて思わないことね!!」

雨「ホントですよ、今まであなた達は私達の何を見ていたのですか?」

リルカ「そうよ!あんた達ってホントに馬鹿ね!!」

リルカって最近知り合ったのに何でだいぶ戦った反応なのって加速結界内での出来事だからこのやり取りはだいぶやっているのだろう。

というかこの感じ戦隊ものでよくある追加戦士のエピソードに近いが...

ギョク(その通りですご主人!!)

一護(...)

そう思ってたら今回の元凶(ギョク)が思念を飛ばしてきた。

一護(...おい、ギョクお前何こんな阿呆なことしているの?)

ギョク(いえ雨竜と茶渡はご主人との模擬戦で強くなれるんですけど雨と織姫とリルカはそうはいかないんで代用処置でこうなりました。)

一護(それはわかった、だが雨竜たちならあの程度の敵なら問題なく倒せるはずだ。あとチャド達が滅却師(クインシー)の力を使っているのは何故だ?)

ギョク(雨竜と茶渡たちの能力を制限してあります、この手の物にありがちな徐々に力が覚醒するパターンのやつです。)

一護(そうか、だが追加戦士は誰がやるんだ?...まさかと思うが俺か?)

ギョク(そうですよ。)

一護(断る。)ギョク(ダメです♡)

一護(しばらく口きかないぞ?)

ギョク(それだけはやめてください!!)

一護(なんで俺までこの馬鹿騒動に巻き込まれなきゃならないんだよ!)

ギョク(そろそろ、追加戦士を出さないとって思っていたのとそろそろ雨竜達の覚醒イベントやりたかったんですけどご主人が追加戦士になるといろいろ都合がいいんですよ。)

一護(...俺の力を制限しないのと変な口調で話さないのであればいいが。)

ギョク(分かっています。先ずは変身して敵を無言で殲滅してください。)

するとホワイトの黒い完全虚化(ホロウか)の仮面が現れたが見た目だけの物のようだ。

一護(やるべきことはわかったけどその感じだと俺しばらくの間他メンバーに誤解されるやつじゃん。)

ギョク(大丈夫ですよ!)

一護(不安だ...)

俺は内心で不安しかないがやらないと話が進みそうにない。

俺は仮面を被り完現術を発動してブレソルの滅却師の黒装備を身に纏った。

五角形の滅却十字(クインシークロス)の鍔の剣を媒介に黒い霊子の弓を形成して光の雨(リヒト・レーゲン)で5人を拘束しているやつも含めた戦闘員を一掃した。

ヤロー将軍「ッ!!何者だ!!」

一護「......」

俺はとりあえず黙って5人のほうに視線を向ける。

雨竜「あれは誰だ?」

チャド「何故俺達を...」

織姫「どうして?」

雨「あなたは一体?」

リルカ「何あいつ?」

一護「......」(なんかあいつら俺に気づいていないけど黒コートを知っているはずだけど?)

ギョク(今の雨竜たちは今のご主人のことはご主人と認識できないので注意してください。)

一護(そういうことは先に行ってくれ)

俺は内心でギョクのやりたい放題ぶりにげんなりした。

ヤロー将軍「何者だが知らんがその力はクインブリンガーと同じもの!!なら負ける道理はどこにもない!!」

中ボスとかした阿呆が剣を構えて切りかかってきたが動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で肉体を強化し黒い霊子の弓を五角形の滅却十字(クインシークロス)の鍔の剣に戻し受け止めた。

受け止めた衝撃で周りが吹き飛んだが特に微動だすることが無かった。

将軍「なん...だと...」

何故か阿呆は驚愕している。

一護(何故驚愕している?ただ受け止めただけなのに?)

ギョク(ちなみにご主人が今戦っている将軍は今の状態の雨竜達では最大威力の技を直撃させる以外でダメージが通らないんですので真っ向勝負でご主人が微動だにしないので驚いているんですよ。)

一護(設定ミスり過ぎでしょ?何やってんの?)

受け止められた阿呆はすぐに距離をとり叫んだ。

将軍「くっ!?どんなトリックを使ったのかは知らんがこれで終わりだ!!」

すると阿呆将軍が何やら呟き始めた、...うん?これは...あれだな。

将軍「千手の涯 届かざる闇の御手 映らざる天の射手

光を落とす道 火種を煽る風

集いて惑うな 我が指を見よ

光弾・八身・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔

弓引く彼方 皎皎として消ゆ 『破道の九十一 千手皎天汰炮(せんじゅこうてんたいほう)』!!」

詠唱が完了し、無数の光線が対象へ降り注ぐ鬼道、破道の中で九十一番に序列される大技だ。

ギョクさんいくら何でもやり過ぎだよ。

とりあえず、飛んでくる光線と切り落とそうと思い剣を構えるとギョクが指令を出してきた。

ギョク(ご主人、ここで滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)を使い聖隷(スクラヴェライ)で千手皎天汰炮を吸収してください!!)

滅却師完聖体でぶっ飛ばせと言ってきてそういや完聖体を使って戦うのなんて雨竜たち以外で無かったな。

そう思うと使いたい欲求が出てきたので要望通り滅却師完聖体を発動すると同時に聖隷を使い千手皎天汰炮を吸収した。

将軍「な、なんだその姿は...」

一護「...」(久しぶりに使ったけど相変わらずカラスのような霊子の翼だな。)

俺がそんなことを思っていたらギョクが

ギョク(さあ!ご主人、一撃で決めてください!!)

一護(分かったけど今度からこういうバカ騒ぎの時は俺に許可を取ってからにしてくれよ?)

ギョク(わっかりました!!)

一護(頼むよホント...)

一護「...月牙天衝」

俺は両翼を展開し空へ飛び聖隷を使い翼に周りの霊子を収束させ腕の包帯みたいに巻き付いている布が十字に展開され卍型に変形しそこに黒い霊圧が収束し一直線の光線が阿呆に向かって放たれ断末魔を言わせる事なく消し飛ばした。

...消し飛ばしちゃったけど大丈夫だよね?

ギョク(大丈夫ですよ~だってここ夢の世界ですので。)

一護(いつの間に?てっきり現実の世界に大規模な幻術でもかけたと思ったんだけど。)

ギョク(いえいえいくら私の力でも今はそこまでのことはできませんのでこの程度が精一杯ですよ。)

俺達がそんなやり取りをしていると

将軍「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!許さんぞ!ゴミムシがあああぁぁぁぁ!!!!!!」

いや確かに戦隊だと倒されると巨大化復活は定石だけどどうすんのこれ?

ギョク(ご主人ここは夢の世界なんでご主人の望む様々なことができるのですよ。)

一護(()()()()、じゃああれでも使ってみるか)「...こい『黒縄天譴明王』」

俺がそう望むと巨大な鎧武者、明王を召喚した。

俺は空を飛んで明王の胸部分で制止すると明王に吸い込まれた。

そこは何もない銀の台座のようなものがある以外何もなかった。

俺は銀の台座に乗って剣を構えた。

その動作に合わせて明王も剣を構えた。

将軍「ゴミムシがあああぁぁぁぁ!!!!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

阿呆が剣を振るってくるがこれなら剣で受け止める必要はないな俺は構えを解いて剣を素手で受け止めた。

将軍「そ、そんな馬鹿な。」

一護(この阿呆なバカ騒ぎを終わらせますか。)

一護「...残火の太刀・東:旭日刃(きょくじつじん)

俺の一言で明王の刀に膨大な熱を刃先の一筋だけに極限まで集約させて阿呆を切り裂いた。

将軍「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

今のでも死なないとは夢の世界は何でもありだなでももう終わらせる。

一護「...残火の太刀・北:天地灰尽(てんちかいじん)

明王の刀を横薙ぎに一閃させ、旭日刃を飛ばしその延長上にあるものを消し飛ばした。

一護(終わり?)

ギョク(終わりですよ~)

一護(そうかそうかじゃあ今すぐに俺の精神世界へ行こうか~)

ギョク(ご、ご主人...も、もしかしてお、怒っています?)

一護(おうとも)

ギョク(ご、ご主人話し合いましょう!!)

一護(こんなになるまで黙っていたやつと何を話し合えと?)

ギョク(いいいいいややややああああああああああああ!!!!!!)

俺は精神世界に行ってギョクを思いっきり叱ってその日はそれ以上のことは何も起こらなかったので安心した。




はい、4人目の嫁の毒ヶ峰リルカさんがバグ一達の仲間入りしました。
修行シーンは4回目なんですっ飛ばします。
あと後半は完全にふざけました。
あとこのバグ一の覚悟を簡単には崩せそうにないのでヒロイン増やせたら増やします。バグ一「おいクソ作者ふざんけんなよ?覚悟はいいな?」作者「そんなもんあるわけ無いじゃないですか~」バグ一「そうかそうか、じゃあ死ね。月牙っ天衝ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」作者「ぎゃあああああああああああ!!!!!」






















ネタバレ注意
リルカさんもバグになってもらいます。












毒ヶ峰リルカ

完現術者(フルブリンガー)
14歳
身長
153cm 
体重
43kg 
スリーサイズ
B83
W61
H80

髪型
ピンク髪のツインテール。

性格
原作のメンヘラな性格に微ヤンデレが加わったが基本バグ一に嫌われることはしないし自分と同じでバグ一のことが心から好きな人とは協力してバグ一をおとすために共闘する。

身体能力
完現術をマスターしたので織姫と互角。

格闘術
織姫と雨と互角

状態異常耐性
ギョクの手で強化されている
普通の状態異常から改変系の能力が効かない。

完現術(フルブリング)
ドールハウス
「許可」を司る能力。
ギョクの手によって強化されている。
基本的な使い方は対象の能力の使用を不許可にして封印したりすることができる。
原作同様の使い方もできる。
その場合は対象者の体にハートマークが付けられ、これが物へ出入りする時の通行証となるが対象が自ら自由に出入りはできない。
出る時はリルカが許可するか、容れ物を破壊することで外に出ることができる。
他人を封印するだけでなく、自分自身を封印することもできる。
ちなみに能力封印はバグ一には効かない。


ドール・フェスティバル。
ギョクが作った完現術で人形を生成、操作したりしたりまた操作に関しては生成しなくてもすでにある人形でも問題ない。
人形の大きさもある程度まで変えられる。
また操作する人形によってその人形の能力が変化する。(例:ドラゴンの人形だと火を吹いたり空を飛んだりでき簡単には壊れないし首の部分を切られないと再生する。他だと飛行系の動物だと風を発生したりとその人形の特徴の能力が使える。)
また人形を身に纏ってその力を使うことができる。


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15話:「みんなの力を借りたいんだけど良いか?」

これ以上グダグダさせるのもあれ何で一気に行きます。
あと今回も原作改変されてます。


あの馬鹿騒動から1年経った7月頃、俺たちは中学3年生になり今は高校受験の真っ最中だ。

今日は俺・雨竜・チャド・織姫・雨・リルカ・たつきの7人で雨竜の家で勉強会をしている。

一護「さていったん休憩にしようぜ。」

雨竜「全くどうして僕んちで勉強会をしようとか言い出すんだ。」

一護「だって俺んちでやろうにも織姫たちが花梨と遊子の相手で勉強会にならないし他で7人以上入る部屋がある家なんて雨竜の家しかないんだから。」

チャド「すまないな雨竜。でもおかげで集中して勉強ができる。」

雨竜「そうかい?なら良かったよ、この無駄に広い家でも役に立つんだな。」

一護「お前、相変わらず父親の事嫌いだよな母親のことは好きなのに。」

雨竜「あんな不愛想な分からず屋の父親を好きになれるわけないだろあと母さんのことはいいだろ!!」

雨竜はそんなことを言っているが雨竜も負けず劣らずの不愛想な分からず屋だが。

織姫「でも好きではないけど嫌ってはいないんだよね?本当に嫌いだったらとっくに家を出ているんだし。」

雨竜「......」

織姫「あ、あれ?雨竜君どうしたの?」

チャド「織姫、真正面から正論言われると恥ずかしいと思う人もいるんだ。」

織姫「そ、そうなんだごめんね雨竜君...」

雨竜「謝られると僕の方が困るからやめてくれ織姫さん。」

雨「雨竜、ここはどうすればいいですか?」

雨竜「あぁ、ここはこのページの公式を使うと解けるよ(うるる)。」

リルカ「それにしても一護と雨竜とたつきは特に心配はないけど私たちは全員受かるかしら?」

一護「リルカ、最初から諦めるような奴に奇跡は起こらないぞ。最後まであきらめずに足掻いたものに奇跡は起こるんだよ。」

リルカ「分かっているわよ。愚痴くらい言ったって良いじゃない。」

たつき「それにしてもなんで私までこんなに勉強しているんだ?」

一護「お前、オリンピックの候補生に推薦されて内定しているんだから外国語の習熟は必須なんだよ。だから真面目にやれ。」

たつき「...分かったよ。」

俺たちは勉強しながら思念通話をしてたつきにバレない様にしながらたつきを除いた時の俺達の会話をする。

一護(あー、あー、こちら一護オーバー?)

雨竜(一護。ふざけているのか?ちゃんと繋がっているから安心しろ。)

チャド(俺も問題ない。)

織姫(私も問題ないよ。)

雨(私も問題ないですよ。)

リルカ(あたしもよ。)

繋がっていることを確認すると俺は話を切り出した。

一護(分かった。じゃあ始めるが俺の未来視で自分に降りかかる運命が見えたんだけど俺一人だけだとどうにもなりそうにないからみんなの力を借りたいんだけど良いか?)

見えた運命に俺はうんざりしたがみんなの協力があれば乗り越えれるのは事実なのであとはみんなの意見だけだ。

雨竜(...君がそんな風に言うってことはそれだけの厄介ごとだけど、僕は手伝わせてもらうよ。)

チャド(俺もだ。)

織姫(一護君私達を見くびり過ぎだよ、もちろん手伝うよ!)

雨(えぇ、一護さんの役に立てるならどこまでも。)

リルカ(そうよ!一人で抱え込むようなことしないでね!ちゃんとあたし達を頼りなさいよ!!)

みんなの言葉を聞いて俺はしっかりと言葉を伝えた。

一護(みんなありがとう。じゃあ何が何でも強くなってそれを乗り越えてみんなで笑おうぜ。)

雨竜・チャド・織姫・雨・リルカ(((((「ああ」「おう」「うん」「ええ」「そうね」!!))))))

ちなみにこの念話をしながらも手は動かし続けてしっかりと勉強をしている。

 

side尸魂界(ソウルソサエティ)

 

浮竹「ルキア、第3席に昇進おめでとう...ゴホッゴホッ」

ルキア「浮竹殿!!大丈夫ですか!!?隊長職をやめて裏方に回ったのに無理をなさるから。」

浮竹「大丈夫だよ、これでも今日はまだましな方だから。」

ルキア「ならなおのこと休んでください!!」

???「...おっ!いたいたルキア!それに浮竹さんも!」

ルキア「()()殿()!!聞いてください!!浮竹殿がまた無理を!! 」

海燕「その人が無理をするのは昔からだから何言っても無理だぞ。それより上からの指示で半年後に長期の現世での仕事がお前に入ったから伝えに来たぞ。13番隊第3席朽木ルキア!現13番隊隊長志波海燕より現令、現世の重霊地の空座町に配属することになった重霊地での職務内容は虚及び(プラス)の処理などを行ってもらう。」

ルキア「分かりました。13番隊第3席朽木ルキアその指令お受けします!!」

海燕「それと現世に行くとしばらく帰ってこられないから今のうちに知り合いに会っておくといいぞ。」

ルキア「分かりましたでは失礼します。...ところで先ほどから浮竹殿が静かですが」

海燕「うん?そういえばそうだな、勝手にいなくなる人でもないしどうしたんだ?」

二人が浮竹がいたところを見てみると

浮竹「......」(吐血して仰向けで倒れている)

ルキア・海燕「「浮竹殿(さん)-------!!!!!」」

 

~30分後~

 

卯ノ花「何とか一命は取り留めたので大丈夫ですよ。」

ルキア「良かった...」

海燕「あの人...そろそろ自分の体のこと分かって行動してほしいですよ。」

ルキア「そうですね...」

???「...あら?ルキア」

ルキア「()()()!!」

声が聞こえるとルキアと瓜二つな容姿の女性がこちらに向かって歩いてきた。

女の名は朽木緋真(くちきひさな)、朽木家の現当主朽木白夜の妻だ。

緋真「白夜様から出張の話を聞いて会いに行こうとしたらルキアが来ていたのでちょうど良かったです。」

ルキア「姉さま、会いに来てくれたのは嬉しいのですがお体は大丈夫なのですか?」

緋真「はい、先ほど診察を終えたんですけど体に異常はないと言われたんで大丈夫ですよ。」

ルキア「そ、そうですか良かったです。...兄さまは何と言っていたんですか。」

緋真「『...そうか』としか言っていませんでしたけどあの人内心では心配していると思いますので安心して出張頑張ってください。」

ルキア「はい!!」

 

~~~~~~~

 

恋次「失礼します!!」

白夜「...恋次か入れ」

恋次「はい!」

白夜「...して何用で来た。」

恋次「報告書の作成が終わったんで渡しに来ました。」

白夜「...分かった。そこにおいておけ。」

恋次「わかりました、では失礼します。」

白夜「待て恋次、(けい)に伝えておくことがある。ルキアが重霊地に出張することになった、(けい)は今のうちに会っておけ。」

恋次「...今の俺に会う資格はないっすよ。」

白夜「...そうか、(けい)がそれでいいなら良いが後悔はするな。」

 

~~~~~~~

 

side現世

7か月後、2月前半、俺たちは高校の合否を貰い全員で確認するところだ。

一護「さて全員で行くぞわかっているな?」

雨竜「わかっているよ。」

チャド「...さていくぞ。」

織姫「全員で一緒に高校生活を送ろうね。」

雨「そうですね。」

リルカ「あたしも合格しているといいけど...」

たつき「四の五の言ってないでいくぞ!!」

一護「じゃあいくぞ?せ~の!!」

バッ!!

全員で一斉に封筒から書類を引き抜いて合否の部分を見た。

全員の書類に合格のに文字が書いてあった。

一護・雨竜・チャド「「「よしっ!!」」」

織姫・雨・リルカ・たつき「「「「やった(りました)(わ)(よっしゃああ)!!!」」」」

全員合格だと分かり喜びの声を上げた。

一護「さて、全員が同じ高校に入学することが分かったため何処かで打ち上げとかする?」

6人「「「「「「異議なし!!!」」」」」」

 

~~~~~~~

 

~2か月後~

 

4月それは新たな始まりの月、進学したり社会人となって会社に出勤することに緊張を覚えたりと色々な始まりを告げる月の1つの話をしよう。

 

水色「...はぁ、それで君はどうしてそんなにビビっているんだい?」

僕の名前は小島水色、どこにでもいる普通の16歳の学生だ。

女性の好みは年上の女性だ。

今日から空座第一高等学校に通う高校一年だ。

啓吾「それは俺達の通う空座第一高等学校には伝説の7人組も入学するからなんだよ!!」

彼の名は浅野啓吾、中学の時からの付き合いの友人で見ての通り性格も正反対なのだが何故か気が合って今に至るまでの付き合いになった。

水色「伝説の7人組なんだいそれは?」

啓吾の戯言はいつものことだから好きに話させながらクラス分けを見ようとする。

啓吾「それはな、空座第一中学校に居た男女計7人の集団でな一人一人がヤバい噂のあるやつらしかいなくてだな。」

水色「ヤバい噂があるけど僕たちのほうから関わらなければ済む話だろ?」

啓吾「それはそうだけど話は聞いておいて損はないだろ!?まず噂筆頭の黒崎一護この男はな生まれつき髪の色がオレンジ色の生粋の不良で気に入らないと思ったやつはたとえ女でもボコるっていう男でしかも何人もの女を侍らしている全男子の怨敵なんだ。」

水色「女にも暴力ってさすがにそんな人を入学させるか普通?」

啓吾「次に石田雨竜、こいつは黒崎一護の舎弟って言われてていつも裁縫道具を持ち歩いていて逆らったやつらをその裁縫の針で突いて拷問して楽しむとかいう奴なんだ。」

水色「それもどこまでが真実かわからないやつだけど大丈夫?」

啓吾「そして茶渡泰虎!こいつは外国人の血が入っている男でなんでもトラックの激突を受け止めたとか何十本の鉄骨を受け止めたとかいう化け物なんだ!!」

水色「なんか胡散臭い話過ぎない?」

僕は友人がその情報をどこで仕入れてきたのか心配になってきた。

水色「その噂ってどこまでを信じたらいいかわからないから反応に困るんだけど。あとその3人だけどどうやら僕たちと同じクラスのようだけど...」

啓吾「...え?」

僕が指をさすと啓吾が言った3人の名前が確認できた。

啓吾「...終わった。」

啓吾は燃え尽きたような感じになった。

水色「落ち着いたかい?」

啓吾「な、何とか復活したぜ。」

僕たちはクラスに来てクラスの席を確認して啓吾が復活するのを待った。

水色「そういえばまだ残りの4人のこと聞けていなかったな。」

啓吾「分かったよ、残りの4人の噂について説明するぜ、最初は有沢竜貴でこいつもイカレテいてな女子空手界の破壊神とか言われていてオリンピックの選手の候補生として目をつけられているらしい。」

水色「それさっきの3人と比べてどこがヤバいんだい?破壊神とかは物騒だけど」

啓吾「それはあの黒崎一護と良くつるんでいるらしいんだよ。なんか暇なときに黒崎一護と一緒に不良をボコボコにしているらしいんだよ。」

水色「そんな噂になっていたら候補生として目をつけられないと思うけど。」

啓吾「毒ヶ峰リルカさんって言ってツインテールが特徴の性格ツンデレ美少女で可愛いものが好きらしい。」

水色「どうしてその子のことはそんなに詳細何だい?」

啓吾「残り3人は割と詳細に情報が精査されているらしくてな空座第一中学校を調べればすぐに出てくる。」

水色「そ、そうかい...」

啓吾「なんで噂になっているのかは黒崎一護が侍らしている女の一人なんだよ。」

水色「てことはその女性も暴力的な噂があるのかい?」

啓吾「いや、そういうわけじゃなくてななんでも黒崎一護がその子を監禁したとか調教したとかの噂があってそれで噂が立ったてのが理由だな。」

水色「何度も言うけどそんな噂が立っているのに入学できてる時点で嘘なんじゃないの?」

啓吾「それで次に紬屋雨(つむぎやうるる)さんで黒髪の知的な巨乳美少女で性格はクーデレで優しい二大女神の片方なんだよ。」

水色「...もしかしてその人も黒崎一護に脅されているとか言わないよね?」

啓吾「その通りなんだよ!!なんでも雨さんの実家を脅しているとかで逆らえないらしいんだよ。」

水色「なんかどんどんと噂に尾ひれついてるけど大丈夫?」

啓吾「最後に井上織姫さんでこの人も雨さんと同じで二大女神と言われている人で、巨乳で才色兼備で性格も女神のように優しくて完璧な女性なんだよ。」

水色「その人は別に黒崎一護と関係なさそうだけど...」

啓吾「いや、なんでも黒崎一護に目をつけられているらしくてな、織姫さんに近づいた男どもを片っ端からボコられているらしいんだよ。」

一護「あんたらか?俺らの話をしているのは?」

するといつの間にか僕らの近くにオレンジ色の髪の男を筆頭とした7人組の男女が来ていた。

啓吾「ぎ、ぎぃぃぃぃやややややぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

side一護

俺達は登校して自分たちのクラスを確認して全員同じクラスだったので大喜びしクラスまで行ったんだがその途中で結構大きな声で途切れ途切れだが会話が聞こえてきた

???「...で...黒崎一護...らしく...茶渡泰虎...らしいんだよ。」

その内容に俺たちは足を止めた。

一護「うん?なんか俺達の話をしているやつでもいるのか?」

雨竜「そうみたいだね。意外と物好きな奴がいるようだね。」

チャド「まぁ俺と一護は中学でも目立っていたから噂でも聞いたんじゃないか?」

織姫「そういえば私も一護君の噂を聞いたことあったけど真実を知らないと突拍子もない感じになっているんだよね。」

雨「まぁ噂なんて私達には関係ないですし早くいきましょう。」

リルカ「それにしても噂になるなんて何かしたの?」

一護・チャド「「いや何も?」」

俺とチャドが同時に言った。噂もなにも俺たち不良をボコったくらいだ。

たつき「一護と泰虎は犯罪行為をするような奴でもないし単に噂だろ。」

竜樹はそう言って歩き出そうとして

???「有...竜貴...イカレ...破壊神...毒...峰リ...カ...ツインテール...ツンデレ美...女で...らしい...紬...雨...巨乳...で性格は...デレで...女神...井上...姫...雨...同じで...女神...巨乳...なんだよ。」

織姫・雨・リルカ・「「「「ちょっと息の根止めちゃおうか(ましょう)(てくるわ)(るわ)?」」」」

一護・雨竜・チャド『やめんか!!』

俺たちは女性陣の怒りを急いで鎮火しにかかる。

一護「落ち着けお前ら」

織姫「これが落ち着いていられないよ!!」

雨「自分の身体情報を他人がべらべら話されるのがどれだけ気持ち悪いかわからないんですか!!?」

リルカ「というかなんで性格の情報まで出回っているの!!?」

たつき「3人はまだいいでしょ!!私なんてイカレ破壊神とか言われているんだよ!!?」

雨竜「とりあえず事実確認を取りに行こう。」

チャド「そうだまだ慌てるときじゃない。」

俺達は女性陣の怒りを鎮めるために情報の出どころの所に急いで向かった。

どうも情報の出所は俺達のクラスらしく俺達の事を言ってたやつらも確認できたため話しかける。

一護「あんたらか?俺らの話をしているのは?」

すると話しかけた男の片割れが俺達を認識すると

啓吾「ぎ、ぎぃぃぃぃやややややぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

何故か叫び声を上げて気絶した。

一同『...え?』

俺たちは全員で呆けた反応をしてしまった。

水色「え、え~とあなた達は?」

一護「俺は黒崎一護だが?お前は?」

水色「僕は小島水色でそこで気絶しているのは友人の浅野啓吾です。」

一護「そ、そうかでちょっといいか?さっき俺達の話をしていたと思うけど何を話していたんだ?俺たちは接点がなかったと思うが?」

水色「え~と啓吾がどこからかわからないんですけどあなた達の噂を聞いていて僕がそれを聞いていたんですけど基本ぶっ飛んでいて信憑性に欠ける物ばかりだったんですけどそこへあなた達が来て噂を信じていた啓吾が気絶してしまったって感じです。」

一護「そ、そうかそれで噂ってどんな感じなんだ?」

水色「えっとそれはですね。」

俺は小島水色から聞いた噂について聞いた。

一同『...』

全員は呆れたというかなんとも言えない顔をした。

水色「えっと...その反応的に真実だったりします?」

一護「女性陣はそれで合ってるけど俺達のは思いっきりデマだからな?」

織姫・雨・リルカ・たつき『一護君(さん)(呼び捨て×2)』

水色「そ、そうですよね。いくら何でも犯罪している人を入学させるなんてありえないですよね。」

まだ半信半疑っぽいのでちゃんと説明して誤解をしっかり解いた。

水色「そうだったんですか、噂って怖いですね。」

一護「誤解が解けてなりよりだ。」

なんとか誤解は解けたって思ったのに

たつき「誤解は解け切ってないわ!!私が破壊神とかの下りは解けてないだろ!!」

一護「...え?お前破壊神だろ?」

たつき「...よし、一護久々に手合わせしようじゃないか?」

一護「遠慮しておきます。」

俺達がコントしていると気絶していた浅野啓吾が目を覚ました。

啓吾「...( ゚д゚)ハッ! 夢か!」

水色「夢じゃなくて現実だよ。」

啓吾「み、水色~...:(;゙゚'ω゚'):ハッ!」

目を覚ました浅野啓吾は俺達に気が付いた。

啓吾「ヒッ、ヒイイィィィィ」

一護「殴らないから落ち着いて俺達の話を聞いてくれない?」

啓吾「わ、分かりました」

俺達は小島水色に話した内容を再び話して浅野啓吾の誤解も解いた。

 

~~~~~~~~

 

sideルキア

ルキア(ここが重霊地の空座町か確かにありえないくらいの霊力や虚の気配を感じ取れるな。)

現世の出張に来た私は感じ取れる気配に僅かばかり緊張しているが己に課せられた命令を思い出し己に気合を入れた。

そして自身の中にある霊圧を使い水を空中を己の足場にし虚の気配がある場所に急行した。

 

だがこの時朽木ルキアは知らなかった、この街には並の隊長格どころか総隊長を凌ぐ霊圧を有する化け物を超えたバグが存在していることをそしてそのバグに匹敵する化け物集団がいることを自身はその者たちが中心となる物語に巻き込まれることなどこの時は思いもしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斯くて刃は振り下ろされる。

 

 

 




ルキアの喋り方わかんねぇ、これでいいのか?
主人公の中学が調べてもわからなかったのでこの作品ではこれでいきます。
しばらくの間U-NEXTでBLEACHを見て復習してくるので更新が遅れます。


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現状の主人公たちのステータス

原作開始前までのバク一御一行のステータス


現時点でのバグ一の能力一覧

15歳

黒崎一護(憑依)

死神(斬魄刀封印中)、(ホロウ)(封印中)、滅却師(クインシー)完現術者(フルブリンガー)

 

身体能力

軽く現世最強クラスで完現術をマスターしているため()()でこいつと身体能力で互角なのはこの作品のチャドくらい。

 

現時点で使える能力

死神の力

斬拳走鬼の内封印中の斬魄刀以外の能力は並の隊長格より遥かに上です。

禁術も含めた鬼道を鉄裁から教わっており、よほどのことがない限りは使用を禁じられております。

基本は詠唱破棄で鬼道を使うがそうしないと威力が高すぎて被害がとんでもないことになるため。

回道も夜一から基礎を教わり独学で、相当なレベルになっています。

独学で、オリジナルの鬼道を作ったりしています。

 

白打は夜一から免許皆伝を言い渡されております。瞬閧も体得しており更に自分の得意とする属性の瞬閧を覚醒させており属性は光、名は月閃瞬閧(げっせんしゅんこう)といいパワー、スピード、破壊力を極限まで高めることができる。

 

歩法も精神世界で全ての歩法の全部乗せを作るため全ての歩法を徹底的に鍛え上げたためとんでもないレベルに達している。

 

剣術もおっさんやホワイト、浦原喜助と撃ち合い続けているのと日々の鍛錬でこれも上記3つに劣らないレベル。

 

滅却師の力

基本能力は幼少期から鍛え上げているため割愛。

 

聖文字は完現術完成に伴い完現術を使わなくとも聖文字(シュリフト)をすべて行使可能、複数同時使用も可能。

 

滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)も完現術を使わずに使用可能でき黒い霊子でできたカラスのような黒翼が出現するだけ。光輪は出現しないが聖隷(スクラヴェライ)は使用可能。

名称は悪魔の傲慢(ルシファー)

 

完現術(フルブリング)の力

 

完現術の基本能力はカンスト済みです。

 

五芒星の外套剣(ソード・オブ・ペンタグラム)

これは聖文字と滅却師完聖体の性能を極限まで引き出すことが可能。あと付随して滅茶苦茶よく切れる剣もついてくる。

 

あとおまけで銀城の完現術略奪やバッハの能力略奪が効かない。

 

石田雨竜の現在のステータス

滅却師

15歳

 

身体能力

チャドと憑一と比べれば劣ってしまうがそれでもプロの格闘家より身体能力がある。

 

滅却師の能力

 

霊子兵装

銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)

五角形の滅却十字(クインシークロス)ではなく滅却師十字(クインシークロス)ではあるが鍛錬によって原作で使っていたものと遜色ないレベル。

形状は原作と同じ。

 

銀筒(ぎんとう)

原作と変わらないが基本的に神聖滅矢の補助として使う。

聖噬(ハイゼン)緑杯(ヴォルコール)五架縛(グリッツ)を主に使う。

 

飛廉脚(ひれんきゃく)

憑一と一緒に夜一と鬼ごっこしていたため二人に速度負けしないレベル。

 

神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)

威力はそこそこある(手加減した防御の憑一にダメージを与える程度しかない。)

破芒陣(シュプレンガー)庫滅陣(ゲルトシュランク)を使用可能。

本来魂を切り裂くもので行うが鍛錬の末神聖滅矢で発動を可能にした。

 

乱装天傀(らんそうてんがい)

原作と変わらないが鍛錬の果て他人にも使用可能になったが霊圧に差があると無効化される。

 

聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)

滅却師の攻防一体の極大防御呪法。

光の柱に囲まれた結界を張り巡らせ、入った者を神の光によって斬り裂く。

憑一と一緒に習得したがあまり使わない。

 

動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)

憑一が使っているのを見て教わり厳しい修行の末体得した。

かなりの出力がある。

 

聖文字

完全反立(Antithesis)

原作と同じで力を願ったため雨竜も精神世界でギョクが師匠しました。

ギョク曰く憑一同様すぐに吞み込むため師匠した感じがしないらしい。

 

万物貫通(the X-axis)

灼熱(the Heat)

雷霆(the Thunderbolt)

この3つは憑一の防御をぶち抜きたいと願った雨竜の願いにギョクさんが大盤振る舞いしたため。

(灼熱と雷霆を選んだ理由は中の人ネタ)

 

魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)

原作だと矢としての使い方が多いがこの作品だと憑一に魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を矢として放っても効果が全くないためそれなら近接武器として使った方が良いと行きつき剣術も憑一の相手をしてきたため剣士名乗れるくらいには剣の腕がある。

主に刺突技が得意で聖文字万物貫通(the X-axis)で貫通力を上げ雷霆(the Thunderbolt)で自身の動きを雷速にまで上げてフェンシングのように刺突を連続で放つのが基本スタイル。(ただしいつも憑一と虚退治しているためあまり使わない。)

 

滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)

滅却師最終形態(クインシー・レツトシュティール)が両翼になったもの。

光輪はないが聖隷(スクラヴェライ)は使用可能、聖文字(シュリフト)を強化する。

名称は天使の王(ミカエル)

 

あとオマケでバッハの聖別(アウスベーレン)が憑一同様効かない。

 

 

チャドの現在のステータス

完現術者

 

身体能力

完現術をマスターしたため原作以上のそれこそバグ(憑一)と互角の身体能力を持つ。

 

完現術

 

完現術:加速(アクセル)

バグ達と追いかけっこしているので速度は結構速い。

 

 

巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)

守護の力

腕についてる盾に霊圧または完現術を使うと範囲結界を展開し生半可な攻撃を防ぐ。

巨人の黒鎧の本来の力は接触した力の無効化で特殊能力の類は一切チャドには効きません。(全知全能(the Almighty)をも無効にできる。)

ただし純粋なエネルギー攻撃は完全には無効化できない。

また完現術を使用していなくても『ブック・オブ・ジ・エンド』や『銀城の完現術略奪』クラスの力を無効化可能。

 

悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)

攻撃の力

拳に霊圧または完現術を使うと破壊力が上昇する。(具体的に憑一の手加減した攻撃を相殺するくらいの破壊力しかない。)

悪魔の白鎧の本来の力は接触した物の真実の上書きです(要はジョジョのオーバーヘブン)。

ただし霊圧に大きな差があると無効化される。

 

紬屋雨(つむぎやうるる)のステータス

被造魂魄

15歳

身長

154cm

体重

46kg

スリーサイズ

B89

W64

H86

 

髪型

原作の中学生の時の髪型になっている。

 

性格

クール系微ヤンデレ

基本憑一の言うことなんでも聞くが憑一に嫌われることはしない。

 

身体能力

雨竜と互角または少し劣る。

 

白打

夜一から免許皆伝を言い渡されるほどの実力があり瞬閧を体得している。

精神世界でバグ一が習得した月閃瞬閧を色んな意味で地獄だった修行を乗り越えて体得した

 

鬼道

流石にどこかのバグと違って八十八~九十番台の鬼道は詠唱ありでなければ使えない。

 

瞬歩

バグたちと追いかけっこしているので滅茶苦茶速い。

 

武器術

後述の装備品との兼ね合いでどの武器を使っても高い技量を誇る。

 

武装

防具

夜一の刑戦装束とそんなに変わらないが流石に憑一が待ったをかけミニスカ等を追加している。

下着は現世の物で刑戦装束に合わせられているためとんでもないことになっている。

霊圧を込めると動静血装ブルート・ヴィーネアルテリエが発動することができて全身を強化するようになっている。

 

武装の腕輪(アームズリング)

腕輪型の特殊霊具

周囲の霊子または自身の霊圧を基に様々な霊子兵装を生成できる。

実はこれ憑一が聖文字付与(the Enchant)創造(the Creation)を使っておしゃれで頑丈な腕輪に聖文字武装(the Arms)を付与して作成したもの。

 

護符

状態異常用に憑一が作成したもので通常の状態異常を無効にできるだけでなく過去改変クラスの洗脳をも無効化可能。

 

井上織姫

完現術者

15歳

身長

155cm

体重

46kg

スリーサイズ

B92

W63

H90

 

髪型

原作と同じ長さに髪になっている。

 

性格

原作の性格に積極性と微ヤンデレが加わったが雨同様憑一に嫌われることはしない。

 

身体能力

完現術をマスターしきっていないので一般人と大差ない。(ギョクが織姫のことをライバル認定しているので覚醒こそさせましたけど師匠はしていない。)

 

完現術:加速(アクセル)

バグ達と追いかけっこしているので速度は結構速い。

 

完現術

盾舜六花(しゅんしゅんりっか)

6人の精霊のような姿で現れ、彼らを使役し、言霊に乗せて技名を唱えることで技を発動させる事ができる。

 

メンバー

椿鬼、舜桜、あやめ、火無菊、梅厳、リリィ

 

孤天斬盾(椿鬼)

命中した対象の内側に盾を発生させ、その結合を拒絶し、切断する能力。

 

双天帰盾(舜桜・あやめ)

覆った対象を、破壊前の状態に戻す能力。その本質は単なる回復・復元能力ではなく、対象に起こった事象を元からなかった(起こらなかった)ことにする能力

 

三天結盾(火無菊・梅厳・リリィ)

敵との間に盾を張り、攻撃を拒絶する能力。防御だけでなく、高所から落下した際の軟着地にも利用できる。

 

四天抗盾

三角錐状に張った盾に攻撃を受けると盾を爆発させて相手からの攻撃の威力を拡散し、カウンターで相手を攻撃する能力。

 

メモリーオブ・ジ・エンド

見た目はブックオブジ・エンドの柄と鍔についている紐と柄にあるラインがオレンジになったもの

自身の過去の記憶を媒介に具現化できる。

刀としてのスペックは軽く振るだけで鋼鉄の扉をぶった切れる。霊圧込めると切れ味が上がる。

能力は過去改変で基本制約なしで切りつけたものの過去を改変できる。

また完現術を使わなくとも自身に悪影響を及ぼす時間干渉系の力の無効化。

早い話、ブックオブジ・エンドの上位互換

 

マインドオブバリア

自身の心を媒介に使う常時発動型の完現術

能力は時間系能力以外のデバフ系能力の無効化

 

毒ヶ峰リルカ

 

完現術者

15歳

身長

154cm 

体重

44kg 

スリーサイズ

B86

W62

H83

 

髪型

ピンク髪のツインテール。

 

性格

原作のメンヘラな性格に微ヤンデレが加わったが基本バグ一に嫌われることはしないし自分と同じでバグ一のことが心から好きな人とは協力してバグ一をおとすために共闘する。

 

身体能力

完現術をマスターしたので織姫と互角。

 

格闘術

織姫と雨と互角

 

状態異常耐性

ギョクの手で強化されている

普通の状態異常から改変系の能力が効かない。

 

完現術:加速(アクセル)

バグ達と追いかけっこしているので速度は結構速い。

 

 

完現術

ドールハウス

「許可」を司る能力。

ギョクの手によって強化されている。

基本的な使い方は対象の能力の使用を不許可にして封印したりすることができる。

原作同様の使い方もできる。

その場合は対象者の体にハートマークが付けられ、これが物へ出入りする時の通行証となるが対象が自ら自由に出入りはできない。

出る時はリルカが許可するか、容れ物を破壊することで外に出ることができる。

他人を封印するだけでなく、自分自身を封印することもできる。

ちなみに能力封印はバグ一には効かない。

 

 

ドール・フェスティバル。

ギョクが作った完現術で人形を生成、操作したりしたりまた操作に関しては生成しなくてもすでにある人形でも問題ない。

人形の大きさもある程度まで変えられる。

また操作する人形によってその人形の能力が変化する。(例:ドラゴンの人形だと火を吹いたり空を飛んだりでき簡単には壊れないし首の部分を切られないと再生する。他だと飛行系の動物だと風を発生したりとその人形の特徴の能力が使える。)

また人形を身に纏ってその力を使うことができる。

 

 

メゾンドチャン一のステータス

 

滅却師クインシーのおっさん(1000年前の姿のユーハバッハ)

担当能力(滅却師)

身体能力

メゾンドチャン一内だと2位

 

滅却師の能力

基本技能はバグ一と互角

 

聖文字

全知全能(the Almighty)

基本的には原作と同じだがバグ一と同じように()()()聖文字を生み出し複数同時に使用可能。

 

滅却師完聖体

バグ一と同じで光輪のない黒い蝙蝠のような霊子の両翼が展開する。聖隷は使用可能、聖文字を強化する。

名称は悪魔の王(サタン)

 

戦闘能力

あらゆる聖文字と滅却師の能力に大剣を使った戦闘スタイル。

他二人と違って特筆すべきところはないが能力のバランスが3人の中で一番良い。

 

 

 

ホワイト

担当能力(死神+虚)

 

身体能力

メゾンドチャン一内だと1位

 

死神としての固有能力

無限の霊力

霊圧をどれだけ使ってもなくならない。

 

死神の能力

 

斬術

斬魄刀

始解

斬月

見た目

原作と同じ

能力

原作の能力に三日月型の月輪を生成し自在に操作する。

卍解

天鎖斬月

見た目

原作と同じ

能力

原作の能力に三日月型の月輪を生成し自在に操作する。(始解より生成量と月輪の切れ味が大幅に上昇。)

 

白打

メゾンドチャン一内だとぶっちぎり

バグ一と同じ月閃瞬閧の使い手

 

歩法

瞬歩

響転(ソニード)

めっちゃ速い。

二つの歩法を融合して使用できる。

速度はメゾンドチャン一内だと1位

 

鬼道

バグ一と同レベル

回道も使える。

 

虚の能力

鋼皮(イエロ)

くっそ硬い最低でも卍解や滅却師完聖体クラスの霊圧でないと突破できない。

 

虚閃(セロ)

体からならどこからでも放てる。

威力は原作でウルキオラの黒虚閃(セロ・オスキュラス)を消し飛ばしたそれの倍以上。

 

虚弾(バラ)

虚閃の2割程度だが発射速度が異常。

 

超速再生

腕が切られようが首チョンパされようが大穴空けられようがすぐに生え変わったり再生し完治する。

 

帰刃(レスレクシオン)

天鎖斬月

卍解の刀はそのままで虚の時の仮面が装着されて戦闘能力が数十倍になる。

また虚としての固有能力が強化される。

この状態だと特殊な能力が効かず物理攻撃か純粋なエネルギー攻撃で無ければ通用しない。

生半可な力では戦いにならない。

 

虚としての固有能力

 

破壊

読んで字の如く物理、エネルギー攻撃に破壊能力を付与することができる。破壊力は霊圧の籠っていない鋼鉄の塊なら軽く小突くだけで木っ端微塵にできる。

斬撃、刺突、打撃と言ったものから鬼道や縛道にも付与することができる。

帰刃すると絶対破壊に強化される。この状態だと概念系の力も問答無用で破壊可能。

 

戦闘スタイル

無限の霊力での無尽蔵とも言える長時間の戦闘を可能にする持久力と斬魄刀、白打、鬼道に虚弾と虚閃そして固有能力を駆使してどんな距離どんな状況でも対応可能なオールラウンダー

真っ向勝負で戦うとメゾンドチャン一内最強、尚他二人はチート能力で対抗してくるのであの手この手で対策している。

 

ギョク(見た目SAOのユウキを大人にしたような姿)

 

担当能力(完現術)

 

崩玉が具現化した存在

 

15歳

 

身長

165cm

体重

53kg

スリーサイズ(成長させようとすれば成長できます)

B98

W60

H92

 

髪型

腰まで届くロングのストレートの黒に近い紫の髪

 

性格

忠犬みたいな性格

基本バグ一の言うことなんでも聞くまたバグ一の望みを何でもかんでも叶える駄目女

 

身体能力

メゾンドチャン一内だと3位

 

白打

ホワイトたちに遅れは取らないレベル。

 

完現術:加速(アクセル)

速度はメゾンドチャン一内だと3位

 

能力

崩玉

なんでも願いを叶える能力()

原作で藍染が使っていた物より遥かに高性能。

基本何でもできる。

 

生み出した能力

 

ブック・オブ・ジ・エンド

織姫に与えたメモリーオブ・ジ・エンドと同じもの

見た目はブックオブジ・エンドの柄と鍔についている紐と柄にあるラインが紫になったもの

元々はバグ一が心から意識していたから欲しい能力と思い改造して覚醒させるつもりだったがバグ一が敵が使う力で一番嫌っている能力だと分かったため封印して自分が使うようになった。

刀のスペックとしてはそこらの業物以上の切れ味を誇る。

 

七美徳

七美徳の名を関する7つの力それぞれだいぶイッテル性能

 

正義

あらゆるものを支配する力

基本的に自身を支配して力の制御を行う。副産物として洗脳の類が効かない。

 

知識

全てを知る力

望んだ知識を即座に知ることができる。

 

希望

不屈の力

あきらめない限り死ぬことや状態異常にならない。

 

純潔

全てを消し去る光と混ざり合ったものを分解し分離する。

 

救恤

分け合う力。

自身の力を他者に貸すことができる。

また他者の力を増幅できる。

 

忍耐

停止の力

あらゆるものを停止・固定する力

 

 

誓約

管理の力

空間を支配してその空間内の事象を事細かく把握・操作する。

 

七大罪

七大罪の名を関する7つの力こちらもだいぶイッテル性能

 

傲慢

認識した完現術やそれに類する力の完全模倣コピー。複数同時に使用可能。欠点として能力の結果が視認できなければコピーできない。(例:炎などを出すといったものはコピーできるが思考を加速や解析系の能力はコピーできない。)

 

憤怒

怒りで魂魄と肉体のリミッターを外し限界を超えて力を発揮することはできる。力の上昇倍率は10~100倍ほど。

ただし最大稼働時間が3分程で一度使うと再使用には3日程のインターバルが必要。

 

暴食

あらゆるものを喰らい分解し力に変える能力

空間系の能力と組み合わせると4次元ポケットに吸収し力に変換できる。

ただしギョクの技量を超えるものは吸収できない。

 

怠惰

精神を堕落させ無力化する能力

ただし効果が表れるのに時間がかかる。

時間はかかるが効果は絶大。

 

色欲

生命力を操る力

回復から蘇生に魂魄修復そして生命力と霊力略奪と言った、およそ命に関することなら何でもできる。

欠点として簒奪の力はそれほど多くは奪えない(せいぜい月牙1発分くらい...それでも十分か)

 

強欲

あらゆるものを奪う力

奪う対象が自身の技量を超えるものだと奪えない。

 

嫉妬

あらゆるものを弱体化させ弱体化した分を吸収して自身を強化する。

欠点はあまりに弱すぎるものには通用しない。

 

戦闘スタイル

崩玉とそれで生み出した七美徳と七大罪そして白打とブック・オブ・ジ・エンドの刀を使った接近戦と万能型。

能力スペックはメゾンドチャン一内最強だが他二人はその力の対策をするので勝率はあまり高くない。



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死神同行編
16話:「力を貸せ!死神!!」


そう言えば虚刀の見た目について言及していませんでしたね。
浅打の刀身が紫色で鍔の形状は長方形で色は銀色で柄糸が黒の打ち刀です。
さとグダるのを避けるためにサクサク行きます。


入学式の日に多大な誤解をされていた浅野啓吾と小島水色の誤解を解いた俺達は気が合ったのか普通に仲のいい友人となり1ヵ月が経つ頃には割と互いに踏み込み過ぎない程度には軽口を叩きあう関係になった。

ちなみに俺は入学式以来毎晩夕食を食べ終わったら街に出て虚を退治したり(プラス)の処理をしているが一番の目的は朽木ルキアの捜索をしている。

なんで探しているのかについては言うまでもないだろう。

原作の時間軸だと尸魂界(ソウルソサエティ)に行ったのが夏休みを利用していたと思うのでおそらくは死神代行編は早くても4月後半から5月前半に始まるものと予測がつくのでこうして毎晩、聖文字(シュリフト) 透明(The Invisible)を使い姿を消し空を飛んでいるのだ。

そして俺が今向かっているのはここ数年では探知したことのないタイプの霊圧だった。...いや近しい霊圧なら身近で感じたことがあるな、阿呆(喜助)と夜一さんと鉄裁さんとよく似た死神の霊圧を感知した。

周りには結構な数の(ホロウ)の気配がするがそこまでの苦戦している気配ではなかったが近くに虚刀の気配を感じ取ったため急いで急行した。

 

sideルキア

私はその日いつものように業務に取り掛かっていたが今日の虚の数は普段の数倍はいたため少し手間取ってしまった。

 

ルキア「縛道の四 這縄(はいなわ)! 破道の四 白雷(びゃくらい)!」

私は虚の一体を縄状の霊子で拘束し指先から貫通力のある光線を放って倒し後ろから奇襲してきた虚を素早く斬魄刀で切り裂き倒しできる限り囲まれて退路を断たれない様にしながら立ち回り着実に虚の数を減らしていった。

この調子ならもうじき終わるなと私が思ったその時奇妙な気配を感じたと同時にここら一帯に結界が張られた。

なんぞ?と思うのも無理はないがその思いは()()が現れるまでの事だった。

ルキア「な、なんだ?この虚は一体?」

その虚は異質だった。

人間や死神同様の二足歩行で顔には虚特有の仮面を身に付けているが徐々に微々が入り剥がれ始めている。

背からは赤い触手が大量に生えている、何よりその手には斬魄刀のような気配を放っている刀が握られている。

明らかに普通の虚ではないがどうもここらに貼られた結界のせいで外部への救援要請を送ることができないでいた。

私がやらなければなるまいと覚悟を決めた瞬間、上空から異質で異様な霊圧を感じたと思ったら緑色の霊圧の光線の雨が降り注いだ。

ルキア「な、なんだ!?」

???「よぉ?無事か?死神?」

いつの間にか私の目の前にはオレンジ色の髪の男が立っていた。

その男は黒のコートを身に纏い右腰に小剣を差している、髪は橙色で背は4尺8寸くらいで歳は16ほどだ、だが一番の特徴は()()()だ、なにせ海燕殿と瓜二つなのだ。

ルキア「何者だ?」

???「俺?俺は黒崎一護だ?死神」

ルキア「死神を知っている?...いや私が見えているのと先ほどの霊圧なら不思議ではないな。」

一護「手を貸せあいつはどうも()()()だと倒せねぇんだよな。」

ルキア「何を言っている?あれほどの霊圧の攻撃なら倒せているはずだ。」

そう思っていた私だが男、黒崎一護は指を指すと先ほどの虚は攻撃を受けていなかったとばかりに無傷だった。

ルキア「なっ!?あの攻撃を受けて無傷だと!?」

あの攻撃は九十番台の破道と変わらないレベルなのだそれで無傷とはあの虚は何なのだ!?

一護「どうも今の一撃であの虚がお前の持っている刀じゃないとダメージが通らないってことがわかったんだよ。」

そう言い男は私の持つ斬魄刀を指さした。

ルキア「...なるほど、あの虚は斬魄刀以外の攻撃を受けない特性があるのか、厄介だな。」

一護「あと、あの刀の特性で超速再生と成長促進能力で急成長するから気をつけろよ。」

ルキア「なぜお前はそんなに落ち着いていられる?それだけの虚を目の前にしているのに?」

一護「俺、あの刀持ちの虚と何度も戦っているから今更なんだよ...」

ルキア「そ、そうなのか。」

目の前の男、黒崎一護は私よりあの虚と戦っている事実に少し引いた感じに言った。

一護「さて、敵さんも俺達の無駄話に付き合ってくれたがそろそろ来るぞ?」

ルキア「ッ!!」

私が構えると同時に虚は超スピードで私に突っ込んできた。

一護「まぁ、自分を殺せる方を優先して攻撃するのは当然の選択だけど俺が無視する道理はないよな? 縛道の九 崩輪(ほうりん)!」

一護は黄色い縄状の霊子を放って敵を捉える初級縛道で虚の動きを止めたのだが。

ルキア「お主!どこで鬼道を習った!?」

一護「知り合いの死神」

一護はさらっと言ったが死神が人間に鬼道を教えようにも人間が習得できる類のものではないのだ。

一護「それは後でいいから今はこいつを倒すことを優先してくれ」

ルキア「分かった、だがあとで話を聞かせてもらうぞ!!」

私はそう言いながら拘束された虚を斬魄刀で切り裂いたのだがすぐに再生した。

ルキア「...くっ、やはりこの程度の斬撃では再生するか。」

一護「なぁ?お前って卍解って使えんの?」

ルキア「...お主卍解も知っているのか。だが私は使えんぞ。」

一護「そうかなら始解はできるか?」

ルキア「そちらならできる。」

一護「ならさっさとしろ、手を抜いて倒せるほどあいつは弱くないぞ?」

ルキア「わかっておるわ!たわけぇ!!」

一護「そうかいなら縛道の九 崩輪」

一護はそう言い再び黄色い縄状の霊子を放って敵を捉える初級縛道で虚を拘束した。

一護「今だ!!」

ルキア「舞え『袖白雪(そでのしらゆき)』」

私が解号と名を呼ぶことで斬魄刀は刃も柄も鍔も純白で柄から伸びる帯も白の刀に変化した。

一護「こんな時に言うのもなんだけど綺麗な刀だな」

ルキア「お主見る目があるな、この袖白雪は現在尸魂界で最も美しいと言われている斬魄刀だ。」

一護「現在尸魂界で最も美しいか納得の美しさだな。」

一護は私の袖白雪を見て綺麗な刀と評したが自分の愛刀である斬魄刀を褒められて私は大変気分がいい。

一護「嬉しいのは分かるが集中してくれ」

おっと嬉しくて有頂天になったがこの虚を倒さねばと私は意識を切り替えて袖白雪の刀身に冷気を纏わせて拘束もろとも切り裂いた。

虚は再生しようとしたが切り裂かれた箇所は凍り付いているので再生が始まらないのだ。

一護「冷気操作の類の刀か?」

ルキア「一回見ただけで袖白雪の能力を見切ったのか。さすがだな。」

この男の洞察力には呆れてきたが今はその洞察力は頼りになる。

一護「あとあの虚は簡単には倒されないから油断するなよ。今も凍った傷を自ら抉って再生しているぞ。」

一護の言う通り虚は凍った傷を抉って乱暴なやり方で傷を回復していた。

虚「グルルルルあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

そして虚は咆哮を上げると肉体を変質を始めた。

より虚から人間の姿に近くになり背の触手がどんどん小さくなり腰の部分に何か刀?のようなものが出て来ているのと仮面が半分近く剥がれ落ちている。

ルキア「なんだ?」

一護「あの刀には成長促進能力があるって言ったよなその能力で進化しているんだ。」

ルキア「再生して進化とは厄介な...」

一護「分かるよ、これのせいで戦いが長引くんだよ...」

ルキア「そんな気概でよく勝てているな。」

私はそうツッコんだがそれでもあの虚の同類に勝ち続けていると言うのは本当だろう。

でなければとっくに私たちは死んでいるのだから。

虚「グルルルルあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

虚は叫びながら先ほどより速度を増して突っ込んできた。

一護「ッ!?まずい!!避けろ!!」

一護の声で避けようとしたが何とか致命傷を避けることしかできなかった。

ルキア「ぐあぁぁぁぁ!!!」

私は脇腹を抉られて近くの壁に叩きつけられた。

一護「『縛道の一 (さい)、縛道の九十九 (きん)、縛道の四 這縄(はいなわ)、縛道の九 崩輪(ほうりん)、縛道の六十一 六杖光牢(りくじょうこうろう)、縛道の六十二 百歩欄干(ひゃっぽらんかん)、縛道の六十三 鎖条鎖縛(さじょうさばく)、縛道の七十九 九曜縛(くようしばり)、縛道の七十三 倒山晶(とうざんしょう)』!!」

一護は拘束系の縛道の重ね掛けで虚の動きを止めた。

一護「大丈夫か!!?」

ルキア「大丈夫に決まっておろうたわけが...」

一護「今傷を治す!!」

すると一護は回道を使い抉れた傷を再生させた。

一護「これで大丈夫だ。」

ルキア「...そ、そうかなら早くあの虚を倒さねば」

一護「いやお前は休んでいろ。」

ルキア「だがあの虚は斬魄刀で無ければ攻撃が効かない以上私がやらねばなるまい。」

一護「いやどうしようがおまえじゃあいつは倒せないんだ、なら俺がやる。」

ルキア「攻撃が効かないのにどうする?」

一護「いやあるだろこの状況を切り抜ける方法が」

すると一護は私の斬魄刀を指を指した。

一護「力を貸せ死神」

力を貸す...もしや死神の力の譲渡か?だがそれは尸魂界では禁止されていることだ...だがこの状況を切り抜けるにはそれしかない。

ルキア「分かった、だがあくまで譲渡するのは半分だ。」

一護「十分だ」

ルキア「では始めるとしよう、私の斬魄刀をお前の胸に突き刺すことで譲渡が完了する。」

一護「わかった、じゃあ力を貸せ!死神!!」

ルキア「死神ではない!私の名は朽木ルキアだ!!」

そして半分の力が譲渡され一護に死覇装と斬魄刀が出現したが

ルキア(な、なんだと?ざ、斬魄刀が()()!?)

そう一護の腰に帯刀されている斬魄刀が二本あるのだ。どういうことかと考えていると一護が

一護「あとは任せろ。」

ルキア「あぁ、任せた。」

私は一護の戦いを見届ける。

 

side一護

ルキアと虚刀虚と戦闘したんだけど初撃で斬魄刀以外の攻撃無効化の能力があることがわかってこの虚がメタスタシアを改造したものだとわかりウンザリした。

ルキアのサポートに徹していたがルキアが不意打ちで戦闘不能にされてしまったため原作通りのやり取りをして死神の力を譲渡されルキアが言った通り半分の力が渡されると魂の奥底の封印が外されて死神の力が解放されて死覇装と斬魄刀が出現したのだが

一護(...なんで斬魄刀が二本もあるの?)

俺は場違いなことを考えていると

ホワイト(お前!!ことあるごとに俺に突っかかってきてんのにこんな時でもしゃしゃり出てくんな!!)

ギョク(いいでしょ!!あんたと私の作りって似たようなものでしょ!!)

中の人たちがギャアギャアうるさいのだが理由は分かった。

一護(要はあれだな。ギョクの元となった崩玉がホワイトと同じ作りだったから斬魄刀がもう一本出現したんだな。)

ギョク(それにご主人が死神の力に目覚めると私達出番なくなるじゃない!!最近の戦闘で使っているのって鬼道での戦闘ばっかで完現術はよっぽどのことが無い限り使わないのに死神の力まで使えるようになったら私の存在価値無いじゃない!!)

ホワイト(...ギョク、お前いつもことある毎に一護の願い叶えているのに何言ってんだ?)

ギョク(それはそれこれはこれ)

ホワイト(我儘過ぎるだろ)

一護(中の人達がうるさいのでさっさと終わらせますか。)

俺はルキアに一言言ってから戦闘を始める。

一護「あとは任せろ。」

ルキア「あぁ、任せた。」

ルキアはそう言ってきたので俺は虚へ意識を切り替える。

一護「さて、あまり時間は描けていられないんで速攻で終わらせてもらうぜ?」

俺は腰に帯刀されている斬魄刀を二本抜刀した。

ちなみに右には精神世界で使ってた打刀型の斬魄刀で左にはもう一本の斬魄刀で右と同じ形状の鍔で黒紫色の柄糸の脇差しだ。

一護「いくぜ?『不知火』!!」

肉体を強化して爆炎を思わせる踏み込みから瞬歩、完現術:加速(アクセル)、飛廉脚を融合した未完成の歩法で突っ込んで右の刀で袈裟切りを放った。

虚「グルルルルあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

虚は虚刀で刺突を連続で放って不知火を防いだが一気に距離を詰めて虚刀を振るえない距離にまで踏み込んで左の脇差を振るい虚の首を浅く切り裂いたが切り裂かれながら拳を振るってきたのですぐさま距離をとった。

一護(今ので斬魄刀の攻撃以外の無効化以外は純粋な基礎能力が高いぐらいか?)

そう分析しているとまた進化が始まって完全な破面(アランカル)みたいな存在になったが言語能力はやはり改造故にないと思われたが。

虚「グルる...わ...我が...名は...メ、メタス...タシア...」

一護(っ!?こいつ知能も獲得したのか?)

メタスタシア「あ、合わされ『同化の触手(テンタクロ・デ・アシミラシオン)』」

するとメタスタシアは腰の破面の斬魄刀を抜刀し解号と名を呼び帰刃(レスレクシオン)した。

斬魄刀が体に突き立て斬魄刀を吸収すると背中や腕から触手がウジャウジャ生えてきた。

一護(見た感じの能力は触手の自在操作と元々変化する前まで持っていた斬魄刀破壊の能力と融合同化能力か?)

俺は改造メタスの能力を予想して触手に触れないようにしながらルキアを護ってこいつを倒す方にシフトしたのだが。

改造メタス「『超越せよ』」

すると改造メタスは虚刀を構えると解号を唱えその力を解放した。

虚刀をも取り込んでさらなる力を得て進化した。

改造メタス「超越の(テンタクロ・デ)同化の(・アシミラシオン・)触手(テラセネンチア)

全身の触手はタコやイカのようなぶっといものから刃物と口がついた細い管のような形状に変化した。

虚刀を取り込んで帰刃を超えた何か別の領域の力を得た改造メタスはその触手を高速で振るってきた。

俺は結界を張って攻撃を防いで敵の能力の解析に入った。

一護(管についている口と刃と管の振り回しによる物理攻撃と管についている口の吸息により、強烈な吸い込みを伴う風の渦の発生と息を高圧で吐き出して攻撃する空気弾の主に3つあるのか特殊能力はまだわからんがとりあえず厄介な能力は使わせずに倒すのが吉か。)

俺はこの状態で斬魄刀以外の能力が通用するか確認した。

一護「破道の六十三 雷吼炮(らいこうほう)

俺は雷を帯びたエネルギー弾を放って結果の確認した。

すると虚は回避しようとして避け損ねて軽く体を焼く結果になった。

一護(攻撃が効いた!?てことは最初の特性が消えて元の能力に戻っているのか?なら斬魄刀を使った接近戦は危険だな。)

俺は即座にルキアの結界を数百の断層にして二振りの斬魄刀を納刀した。

そしてすぐさま五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒体にして銀色のデザートイーグル型の銃を生成し右手に構えた。

俺は青白い弾丸型の神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を放ちながら左で鬼道を打ちまくってダメージを蓄積させた。

改造メタスも超速再生で回復するが徐々に回復が追い付かなくなっている。

これ以上時間をかけるとルキアがヤバいので早く片をつける。

一護「破道の九十・改 黒棺・奈落(くろひつぎ・ならく)!」

通常の黒棺で相手を取り囲んだらその重力の力場を圧縮することで圧縮した対象を破壊する大技で改造メタスを取り込み圧殺した。

俺は霊圧探知を最大限発揮しながら警戒を解かずに周りを探索したがそれらしい反応はなくなったので警戒を緩めた。

結界を解いてルキアの怪我をちゃんと治療しようと思ったがいつの間にかいなくなっているが

一護(...なるほどあの人が連れて行ったのかなら問題はなさそうだな。)

俺は誰が連れて行ったのか理解して俺は家に帰宅した。

 

side???

 

???「フハハハハハハハ、ようやく彼の死神の力を覚醒に成功した!!」

???「えらくご機嫌がいいですね~隊長」

???「だが帰刃して虚刀を取り込んだ結果我々が最初に改造した能力に戻ってしまったことは改良しなければだな」

眼鏡をかけた男はハイテンションになって笑い糸目の男は眼鏡の男の反応を見て暢気な反応をしバイザーのようなものをつけた男は虚の改良案を考えていた。

 




ようやく死神の力に覚醒してしまったバグ一この先こいつマジでどうしよう?


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17話:「使い慣れているから困ることはないな。」

今回もやはり長いです。
早過ぎる地獄編の開始です。


次の日学校に登校した俺はいつメン(雨竜、チャド、雨、織姫、リルカ)に死神の力を得たことを伝える。

一護(オーバーオーバーこちらエージェント一護)

雨竜(毎度ふざけないと気が済まないのか?君は)

一護(ギョクのおふざけに付き合っているお前らに言われる筋合いはないぞ。)

チャド(まあ、あの人には恩があるから付き合うのは構わないだろ?)

一護(まぁそれはそうなんだけど俺に一言もなくやるのはやめてくれ。)

織姫(ごめんね一護君。)

一護(謝られると困るのは俺なんだよね。)

雨(でもなれると楽しいですよ?)

一護(慣れたくないですよ俺は)

リルカ(楽しいわよ?)

一護(楽しくないよ、俺は?)

雨竜(...で君が有沢さんを抜いた僕たち5人を呼んだってことはこっち絡みか?)

一護(あぁ、それに関してはちょっといいか。)

俺はそう言った瞬間に加速世界を展開した。

この技は一言で言うとアクセル・ワールドのバースト・リンクだ。

俺ら6人の周囲の空間が青い空間に変わり思考を1000倍の超加速による疑似時間加速と精神世界の一部を現実に引っ張り出すことで特殊空間を生成する。こういう時には便利な術だ。ちなみにこの状態だと普通にしゃべっても問題ない。

一護「よしこれでいいな?」

雨竜「君が加速世界を使うとはよほどの事らしいようだね。」

一護「あぁ、とりあえずここだと時間が無限にあるがさっさと言うけど俺の中にある死神の力が覚醒した。」

雨竜「...ホントに重要な話のようだね。」

チャド「これで一護の中に眠る力を全て使えるようになったのか?」

一護「あぁ、だが虚の力は出し方がわからんから今は死神、滅却師、完現術者の力しか使えないんだよ」

雨竜「しか使えないの使い方が間違っているぞ一護今までも2つの力が使えているし十分だろ?」

一護「それに関しては否定させてもらう。死神の力が無かったらあの虚は()()()()()()からな。」

5人『倒せなかった!?』

雨竜「どういうことだ一護!?」

一護「その虚は死神が使う斬魄刀と言われる刀以外の攻撃を無効化する厄介な性質を持っていた、今後あの結界内での虚刀装備の虚はなんかしらの無効化能力を備えている可能性が高いんだ。」

雨竜「そう言うことか。」

雨竜は俺の言いたいことを理解してくれた。

チャド「厄介な特性だな、俺の力でも無理なのか?」

一護「いや、チャドの力なら無効化はできるけど敵もただでは無効化されないから注意する必要はある。」

織姫「厄介だね。」

一護「一応織姫の刀でも切ることはできるみたいだ。」

織姫「そうなんだ分かったよ。」

雨「ということは私やリルカが相手ではどうしようもないですね。」

一護「いや、リルカは封印することはできるからどうしようもなくはないぞ?」

リルカ「そうなの?」

一護「あぁ、でも雨竜と雨は敵が何を無効化するによるけど二人だと相性次第でやられかねないから放課後、精神世界で修行するぞ。」

雨竜「分かった、久しぶりに現れたと思ったら面倒な特性を引っ提げてくるとは思わなかったよ。」

一護「全くだ、もしこの虚を造っているやつらがいたら顔面が変形するまで殴ろうぜ。」

雨竜「それは名案だな。」

俺は確信に近いレベルの予想はできているが雨竜たちに言っても理解されないと思われるので言わないでいる。

チャド「二人とも落ち着け物騒だぞ。」

一護「いやでもねぇ~?」

雨竜「僕たちはその虚たちのせいで親を襲われかけたから恨みの度合いが違うんだ。」

織姫「二人が戦う理由は昔からなんだね。」

一護「まぁそのおかげで相棒ができたから悪いことばかりではないけど。」

雨竜「恥ずかしいからやめろ!!一護!!」

雨「いいな~私も生涯の相棒(パートナー)になりたいです。」

一護「それに関してはノーコメントで...」

リルカ「心配ないわよ!どうせあたしたちの誰かを選ぶことになるんだから!!」

一護「...何が何でも逃げ切らないとな(ボソッ)」

チャド「一護何か言ったか?」

一護「いや何も?」

雨竜「報告はそれだけか?」

一護「それともう一つこの街に死神が来ている。」

雨竜「...なに?」

チャド「それって浦原さん達みたいな感じなのか?」

一護「それについてはまだわからない一応虚刀虚との戦いでは共闘できたがそいつだけ温厚なのかはわからないんだ。」

織姫「分かったよ警戒はしとけってことだね。」

一護「あぁ、でも近いうちに何らかの形で俺に接触してくるはずだ。」

雨「それはどうしてですか?」

一護「それはこれを見ればわかる。」

俺は死神化して死覇装と二本の斬魄刀を出現させた。

雨「え?二本ですか!?」

リルカ「二本あることがそんなに驚くことなの?」

雨「...はい、本来死神が持つ斬魄刀は一本しかないんです。二刀一対の斬魄刀は死神の世界にも2本しかないんです。」

リルカ「そうなんだでもなんでそんなこと知ってんの?」

一護・雨「「喜助(さん)に聞いた(きました)。」」

リルカ「そ、そう。」

雨竜「だがその死神がいつ来るかわからない以上僕たちは僕たちで準備をする必要があるようだね。」

俺達は情報の共有が終了したので加速世界に入る前の共有した情報などはそのままの状態に戻して解除した。

 

担任「お前ら席につけ~朝のホームルームを始めるぞ~」

担任の教師が教室に入ってきて朝のホームルームが始まる。

担任「まず最初にみんなに新しい仲間ができるぞ。転校生を紹介する。」

クラス中(たつき除く一護たちは別)『おぉ~!!』

一護(お前ら良いか?)

雨竜(あぁ、入学から1ヵ月で転入生はおかしい上にしかも昨日一護が死神に会った次の日なんて疑ってくれって言っているもんだ。)

チャド(どうする?)

一護(とりあえず様子見で)

織姫(分かったよ)

雨(敵なら結界頼みますよ一護さん。)

一護(わかっているって)

リルカ(別にアタシの能力で許可すればいいじゃない)

一護(わかったもし敵対したら俺が結界張ってリルカが封印という作戦でいこうか。)

一同((((((異議なし!!))))))

俺は思念通話を切った。

でも俺は内心で敵対することはないだろうと思っている。

担任「では入ってきてくれ。」

 

ガラガラ

 

???「失礼します。」

クラス中(たつき除く一護たちは別)『おぉ~!!』

担任「では自己紹介してくれ。」

???「はい、私は朽木ルキアと言います、よろしくお願いします。」

担任「じゃあ、席は黒崎の隣が空いているからそこに座ってくれ。」

ルキア「はい、分かりました。」

朽木ルキアはそう言い自分の席に座った。

一護「...よぉ、1日ぶりだな。」

ルキア「...おぬしには聞きたいことが山ほどあるからな。」

一護「...じゃあ、放課後に浦原商店ってところで話をしようじゃないか。」

ルキア「...いいだろう。」

 

~放課後~

 

一護「では今朝の約束通り行こうか?」

ルキア「あぁ、だが一ついいか?」

一護「なんだ?」

ルキア「そいつらは何だ?」

一護「俺の仲間だが?」

ルキア「そいつらは大丈夫なのか?」

一護「...あの刀持ちと戦ったことのあるって言えばいいか?」

ルキア「...なるほど、分かった。」

 

俺達は浦原商店に行った。

 

一護「さてここならゆっくりと話せるな。」

ルキア「そうだな、では最初にお主は何者だ?」

一護「その質問はどこまでの範囲だ?」

ルキア「...なるほどそう言われると答えるのは大変だったなでは言い方を変えよう何故お主は死神の力を使える?」

一護「分かった、その質問の答えは俺の親が死神だから使えるんだ。」

ルキア「...そうかでは次の質問だ昨日の戦いで最後のほうは銃を使っていたがあれは何だ?あんな力は死神にはない。」

俺は雨竜に目配せして確認をとった。

雨竜(こくり)

一護「分かったがこの質問の答えは他人に言わないって言うなら言う。」

ルキア「わかった、他言はしない。」

一護「OK、あれは滅却師(クインシー)の力だ。」

ルキア「滅却師?」

一護「霊力を持つ人間の一族だ。」

ルキア「そういうことかではなぜお前は二つの種族の力が使える?」

一護「それは俺の父が死神、母が滅却師だからで俺は二人の間に一番最初に生まれたから。」

ルキア「そうだったのか。では質問は以上だ。」

一護「そうかじゃあ今度はこっちが質問をしていいか?」

ルキア「こちらしか話さないというのは不公平だから良いぞ。」

俺はそう聞いてルキアが返答を聞いて雨竜が質問をした。

雨竜「まず君は何故この街に来た?」

ルキア「上からの指令でこの重霊地での虚退治と(プラス)の処理でこの街に配属された。」

雨竜はその返答で納得したためチャドに目線を向けた。

チャド「では次は俺が質問をする、あんたは一護のことをどうするつもりだ?」

ルキア「...正直に言うとその男を監視もなしに放置するには危険というのが私の個人的な意見だ、だが危害を加えるというのは助けてもらった身として絶対ないと誓おう。」

チャド「わかった。」

織姫「じゃあ次は私だねあなたは一護君のことはどう思っているの?」

ルキア「...それはどういう意味だ?」

織姫「その反応で分かったよ。」

ルキア「ホントにどういう意味だ!?」

リルカ「それは今はいいでしょちなみにあたしは質問はないから。」

ルキア「そ、そうか。」

雨「では次は私ですね。あなたはこのあとどうするんですか?」

ルキア「あの謎の刀を持った虚について情報を集めながら業務を務めるだけだ。」

雨「なるほど、そういうことなら私達と共同戦線を張りませんか?」

ルキア「...なに?」

雨「あなたは日々の業務をこなしながら虚刀(ホロウ)の情報を集めるとなると時間がかかり過ぎます。そして私達も虚刀(ホロウ)のことは放置しておくわけにはいきませんが私達だけでは情報を集めても精査に時間がかかりますそこであなたに手伝ってもらいたいのです。」

一護「そして俺達がこの街で一番あの虚刀(ホロウ)と戦っているからな、お前が情報を集めるのにこれ以上の情報源はないぞ?」 

ルキア「...確かにあの厄介な虚は私一人では手に余る手を貸してくれないか。」

一護「いいぜ?てか元からそのつもりだったし。」

ルキア「...元から?お主は最初から私に協力するつもりだったと?」

一護「まぁ、ただでとはいかない、俺に始解のやり方を教えてくれないか?」

ルキア「ちゃっかりしておるなお主は。だがあの虚の相手となるとできることを増やすのは当たり前か。」

一護「お前に教われないとなると不本意ながらあの阿呆(喜助)に教わる羽目になりそうだから。」

ルキア「お主はどうしてあの男を嫌っておる?あの男の死神としての実力は十分あるだろう?」

一護「...いきなり鬼道の修行で全部詠唱破棄で覚えろとかの無茶振りしてくるのに何言ってんの?」

ルキア「...おぬし苦労しておるの。」

雨竜「騙されないでくれ、一護は普段から喜助さんを振り回しているからどっちも一緒だよ。」

一護「それはいうなよ。」

ルキア「そうか?そしておぬしらはこれから何をするつもりだ?」

6人『修行』

俺たちは全員で言った。

ルキア「...一応聞くがどこで修行をする気だ。」

一護「ここの地下室が結構な広さでさ修行にはお誂え向きなんだよ。」

ルキア「そうか、なら私も参加して良いか?」

一護「良いけどまたどうして?」

ルキア「先の戦いで不覚を取ってしまった自身の不甲斐なさを払拭したくてな、それとおぬしの強さを観ておぬしの修行に興味が出てきてな。」

一護「いいぜ、始解の具体的なやり方も教えてもらいたいし。」

雨竜「君が参加したいならいいが後悔はするなよ。」

チャド「あぁ、俺達は慣れているから良いが危険を感じたらすぐにやめるんだぞ。」

ルキア「...普段おぬしらは一体どんな修行をしているのだ?」

織姫「アハハ...それは修行しているうちに嫌でもわかるよ。」

リルカ「特に一護との模擬戦がキツイってレベルじゃないのよ。」

雨「正直言って虚刀虚との戦いのほうがマシってレベルですからね。」

3人がどこか悟りを開いているような感じだった。

ルキア「...想像以上のキツさなのだな。」

俺達はそうして地下の修行部屋に来た。

一護「真時玉(まときだま)も起動したしこれで時間を気にせずに修行できる。」

ルキア「真時玉?」

一護「...うん?あぁそれは俺達が作った道具でね、修行時間を大幅に獲得できるようにするためのものだよ。」

俺は真時玉の機能を説明した。

ルキア「それは便利なものだな。尸魂界(ソウルソサエティ)に持って帰りたいくらいだ。」

一護「やめてくれ、これ作んのにも修理するのにも結構手間と材料と時間がかかんだよ。」

ルキア「そうか、残念だ。」

説明を終えたため修行に入るための準備運動を開始した。

 

sideルキア

あの日謎の虚との戦いで負傷した私だが浦原喜助に助けられ治療を終えた私だがあの謎の男の事と虚の事の情報を探るためあの男が通っている学院へ転入した。

一護「...よぉ、1日ぶりだな。」

一護は昨日の事を小声で言ってきた。

ルキア「...おぬしには聞きたいことが山ほどあるからな。」

私もこの男にしか聞こえない声量で言った。

一護「...じゃあ、放課後に浦原商店ってところで話をしようじゃないか。」

ルキア「...いいだろう。」

どうやらこやつもあの店に行っているようだ。

とりあえず私たちは学院での生活を問題なく送った。

 

放課後私は校門前で一護と待った。

一護「では今朝の約束通り行こうか?」

一護は約束通りに来たのだが

ルキア「あぁ、だが一ついいか?」

一護「なんだ?」

ルキア「そいつらは何だ?」

そう一護以外にも5人ほど2人が男で3人女を連れてきた。私たちはこれから普通の人間が立ち入る話をしに行くというのに何を考えておる。

一護「俺の仲間だが?」

ルキア「そいつらは大丈夫なのか?」

仲間と言われても大丈夫かと私は問うたが

一護「...あの刀持ちと戦ったことのあるって言えばいいか?」

ルキア「...なるほど、分かった。」

なるほどあの刀持ちの虚と交戦経験があるのならば大丈夫であろう。

 

私達は浦原商店と呼ばれる表向きは駄菓子屋で裏では現世にいる死神に対して霊的商品などを売っているのが実態の店だ。

私達は向かい合い先に私が聞きたかったことを言い向こうそれを答えると今度は向こうの質問に答える。途中理解できない質問もあったが何故か向こうは勝手に納得していた。

すると雨と呼ばれた女は今後私が何をするのか聞いてきた

雨「では次は私ですね。あなたはこのあとどうするんですか?」

ルキア「あの謎の刀を持った虚について情報を集めながら業務を務めるだけだ。」

と私は答えたのだが

雨「なるほど、そういうことなら私達と共同戦線を張りませんか?」

ルキア「...なに?」

いきなり手を組めと言ってきた。

雨「あなたは日々の業務をこなしながら虚刀(ホロウ)の情報を集めるとなると時間がかかり過ぎます。そして私達も虚刀(ホロウ)のことは放置しておくわけにはいきませんが私達だけでは情報を集めても精査に時間がかかりますそこであなたに手伝ってもらいたいのです。」

一護「そして俺達がこの街で一番あの虚刀(ホロウ)と戦っているからな、お前が情報を集めるのにこれ以上の情報源はないぞ?」 

それを聞き確かにあの虚に関しては私一人の手に余るしかし上に報告しようにも情報が足りなさすぎるのでこの提案に乗る。

ルキア「...確かにあの厄介な虚は私一人では手に余る手を貸してくれないか。」

一護「いいぜ?てか元からそのつもりだったし。」

ルキア「...元から?お主は最初から私に協力するつもりだったと?」

一護「まぁ、ただでとはいかない、俺に始解のやり方を教えてくれないか?」

この男はあれほどの霊圧をもってあれだけの鬼道を使えておきながらまだ強くなるのかと思ったのだが

ルキア「ちゃっかりしておるなお主は。だがあの虚の相手となるとできることを増やすのは当たり前か。」

私は一護の意図を理解した。あの虚刀虚と呼ばれる虚は生半可な強さは意味をなさない、自分の持ちうる力全てを鍛えるのは当然といえよう。

一護「お前に教われないとなると不本意ながらあの阿呆(喜助)に教わる羽目になりそうだから。」

ルキア「お主はどうしてあの男を嫌っておる?あの男の死神としての実力は十分あるだろう?」

あの男は尸魂界では大罪人として追放されたがそれでも元隊長になっている実力者だ、私よりも適任であろうよ。

一護「...いきなり鬼道の修行で全部詠唱破棄で覚えろとかの無茶振りしてくるのに何言ってんの?」

ルキア「...おぬし苦労しておるの。」

高位の鬼道を全て詠唱破棄で覚えろとは無茶振りにも限度があると思うが。

雨竜「騙されないでくれ、一護は普段から喜助さんを振り回しているからどっちも一緒だよ。」

一護「それはいうなよ。」

ルキア「そうか?そしておぬしらはこれから何をするつもりだ?」

6人『修行』

一護たちは全員で言った。

ルキア「...一応聞くがどこで修行をする気だ。」

一護「ここの地下室が結構な広さでさ修行にはお誂え向きなんだよ。」

ルキア「そうか、なら私も参加して良いか?」

一護「良いけどまたどうして?」

ルキア「先の戦いで不覚を取ってしまった自身の不甲斐なさを払拭したくてな、それとおぬしの強さを観ておぬしの修行に興味が出てきてな。」

これは事実だ、私は自分の弱さと不甲斐なさを嫌でも見せつけられたのでここで一度初心に戻り己を業務に支障がない限り鍛えなおそうと思う。

一護「いいぜ、始解の具体的なやり方も教えてもらいたいし。」

雨竜「君が参加したいならいいが後悔はするなよ。」

チャド「あぁ、俺達は慣れているから良いが危険を感じたらすぐにやめるんだぞ。」

ルキア「...普段おぬしらは一体どんな修行をしているのだ?」

二人の物騒な言葉に思わず返してしまった。

織姫「アハハ...それは修行しているうちに嫌でもわかるよ。」

リルカ「特に一護との模擬戦がキツイってレベルじゃないのよ。」

雨「正直言って虚刀虚との戦いのほうがマシってレベルですからね。」

3人がどこか悟りを開いているような感じだった。

ルキア「...想像以上のキツさなのだな。」

私達はそうして地下の修行部屋に来た。

一護「真時玉(まときだま)も起動したしこれで時間を気にせずに修行できる。」

ルキア「真時玉?」

一護が言った謎の言葉につい聞いてしまった。

一護「...うん?あぁそれは俺達が作った道具でね、修行時間を大幅に獲得できるようにするためのものだよ。」

一護は真時玉の機能を説明した。

ルキア「それは便利なものだな。尸魂界(ソウルソサエティ)に持って帰りたいくらいだ。」

私は素直にそう賞賛してしまった、それほどまでに素晴らしい物なのだから。

一護「やめてくれ、これ作んのにも修理するのにも結構手間と材料と時間がかかんだよ。」

ルキア「そうか、残念だ。」

そういう理由なら引くしかないようだ。

説明を終えたため修行に入るための準備運動を開始した。

 

~準備運動後~

 

ルキア「してまずは何をするのか?」

一護「それはほかのやつから聞いてくれ。俺は始解をまず獲得したいから」

ルキア「分かったがそう簡単には修得はできぬぞ?」

卍解もそうだが始解も会得には結構な歳月がかかる、それを斬魄刀を得て1日で始解を獲得できるとは思えない。

一護「大丈夫だって、やるだけやっておきたいのよ。」

ルキア「では説明させてもらうとしよう

始解はそれぞれの解号と「仮の名前」を呼ぶ事で斬魄刀解放の第1段階のことを指す。

その会得条件は自身の精神世界に存在する斬魄刀の本体との対話と同調によって斬魄刀の「仮の名」を知ることだ。」

私は一護に始解の概要と会得条件、刀の対話のやり方を教えると

一護「わかったよじゃあ、俺は邪魔にならない所で対話をしてくるよ。」

そう言い瞬歩で何処かへ行ってしまった。

雨竜「よし一護が個人的な修行が終わるまで僕たちは僕たちの修行をしよう。」

ルキア「してどのような修行をするのだ?」

チャド「まず俺達は霊圧の総量と制御能力を鍛える訓練をしているんだ。先ずそれからやるんだ。」

ルキア「なるほどでは具体的な修行内容を説明してくれぬか。」

今茶渡殿が言った霊圧の総量と制御能力向上の修行は死神の基礎能力を大幅に底上げすることができる。

まずは基礎的な部分を鍛えることで他の訓練に耐えれる基礎能力を底上げするのが最初の修行の目的のようだ。

雨「分かりました。ではあそこへ行きましょう。」

ルキア「あそこ?」

織姫「うん、一護君と喜助さんが一緒になって作ってたやつだよ。」

ルキア「何を造っとったのだあの二人は?」

リルカ「行けば分かるわよ。」

ルキア「そうか」

私達は少し歩くとやたらデカい構造物が目に入った。

ルキア「これは何だ?」

中にはツルツルに磨き上げられている油のような霊圧が流れ続けている巨大な石の柱があった。

雨竜「これは地獄昇柱と呼ばれるもので肉体と魂魄を鍛え上げるためのものだ。」

ルキア「してこれでどんな修行をするのだ?」

雨竜「そr」喜助「そこからはあっしが機能とともに説明しますよ。」

ルキア「おぬしいつの間に」

私はいつの間にか来ていた浦原喜助の登場に驚いた。

喜助「まぁそれはいいでしょう、それより地獄昇柱の説明をしますね。」

そう言い浦原喜助が説明をした。

喜助「さてこの地獄昇柱は一護さんが古事記に記された「竜門」と呼ばれる急流を登りきった鯉は、竜に変身するというものから発想を得た代物でしてね、これで修行を行うための物を作成しようという話になりましてあっしと一護さんは滅茶苦茶苦労してこれを完成させたんですよ。

それでこれの機能なんですけども高さ24m、最大円周7m20cmの巨大な石柱と、特殊な油のような霊圧によって、「循環する特殊な霊的な力場」を作り出しているんですよ、そしてこの流れに逆らって柱を登る修行者の肉体と魂魄は、特殊な霊圧で不純物を強力に洗い流され、しかる後に不足物を霊圧で補われた結果、修行者は基礎能力を大幅に底上げされるんですよ。

そしてこの柱に挑んでいる者は一時的に食事・排泄・睡眠を必要としなくなるんですよ。

これは永久機関のように循環する力場の中で、修行者の肉体が霊的に洗浄・補完されるためなんですよ。ぶっちゃけこの機能の作成が一番大変でしたよ、おかげであっしと一護さんが数日間徹夜しましたからね。」

ルキア「なるほど、だがこれはどうやって登るんだ見たところ道具のようなものが見当たらないが?」

喜助「それは手に霊圧を溜めてくっついて登るんですよ。」

ルキア「くっつく?」

喜助「えぇ、普段あたし達が霊圧を使って空中を浮いたり水の上に立ったりすることの応用です。」

ルキア「あぁそういうことか、しかしこの修行内容はわかったがこれは1回きりの物なのか?」

喜助「いいえ、これは何度も使って魂魄の限界を安全に超えるために使うための物ですので」

ルキア「毎度思うが真時玉といいすごいな。」

喜助「それもあたしと一護さんの合作の品ですよ。」

ルキア「そうかでは早速やってみるか。」

喜助「あぁそれとこの地獄昇柱には色んな仕掛けがあるのと攻略すればするほど難易度が自動的にその人に合わせられます。」

ルキア「分かった。」

私は浦原の忠告を受け取り早速始める。

雨竜達も準備を完了させている。

先ず右手に霊圧を溜めて壁に触れると油に滑らずにピタッとくっつくが徐々に滑り始める。

ルキア(なるほど適量の霊圧で無ければ滑ってしまうのか。)

多すぎても少な過ぎてもダメでその場所にあった量で無ければあっという間に霊圧が底をついてしまうようだ。

私は試行錯誤をしつつゆっくりと壁を登り始める。

 

1時間後

 

私はあれから壁を3mほど登っているが霊圧が7割近くまで減ってしまった、このままでは登りきる前に霊圧が底をついてしまう。

そういえば他の者たちはどのようにして登り切っているのだろう?

私は集中を切らない様にしつつ他の者たちを見たがどうやら霊圧を指先にのみに集中させているようだ。

私はそれを見て真似してみたが思ったよりも難しく場所によっては指先にためた霊圧が暴走しそうにもなったがそれでも更に5時間経ったころには18mに到達した。

霊圧も4割まで減ってしまっているがこの調子なら登り切れるだろう。

ルキア「...うん?この溝は」

私は小さな溝を見つけたおそらく、小休憩をするためのものと思い手をかけたが

ガコッ!!

嫌な音が辺りに響いた。

一同『え?』

すると上からの油の量が大幅に増えて流れ落ちてきた。

雨竜「ちょお!?朽木さん!!なにしてくれてんの!!?」

ルキア「す、すまぬ!!てっきり休憩するための溝と思ったのでつい...」

チャド「初めてだからしかたないかもしれないが次からは溝とか見つけたら俺達に一言言ってくれ。」

ルキア「わ、分かった。」

織姫「次からでいいから気を付けてね、一護君と喜助さんってこういうことになると意地悪だから」

雨「そうですね、こういうことだとあの二人は結構はっちゃけますから」

リルカ「そうねそれで色んな目にあっているから。」

ルキア「おぬしたち結構余裕じゃな!!?」

私は叫びながらも量の増えた油のような霊圧に流されない様に残りの霊圧で耐え登れるように細かく制御して微々たる速度で登り進める。

更に2時間が経ち残り2mの所まで登ったが霊圧が残り僅かで少しでも霊圧の配分を間違うと落ちてしまうためさらに細かく制御する。

そしてようやく

ルキア「やったぞおおぉぉぉぉ!!!!」

私は登り切ったのだがここまでの達成感は久方ぶりで年甲斐もなくはしゃいでしまった。

雨竜「その気持ちはよくわかるよ、この地獄昇柱を始めてクリアした時僕たちも似たような感じだったから。」

ルキア「そうだったのか...っ!?」

その時にだが私は自分に起こっている異変に今気づいた。

ルキア「な、なんだこの霊圧は!?」

自分の内包している霊圧量が異常に増えているのだ、具体的に言うと元の数倍に増えているのだ。

チャド「分かったか?まぁ最初だから異常に増えたようだけど最初以降の地獄昇柱での修業で霊圧の増え方はゆっくりになるから注意してくれ。」

ルキア「なるほどそれは注意しておく。」

霊圧は増えはするけど最初の異常な増え方はしないから気を付けておけと言われた私だがさらに気づいたことがあった。

ルキア「それにしてもここを登る前よりも霊圧制御能力が各段に上がっている。」

今までも霊圧制御能力で不満に思ったことが無かったが今の制御能力と比べると物足りないと感じてしまった。

織姫「ホントここでの修行効果ってすごいよね~その分大変だけど」

織姫はそうゆったりと言うが確かにきついがここまでの高い効果を感じる修行は初めてだ。

雨「まぁ一護さんからするときついのに効果が薄い修行は意味がないってことでしょう。」

雨はそう評したがまぁそれは私も思う。

リルカ「いいじゃない?これで()()()()()()が出来たんだし。」

ルキア「うん?()()()()()()?」

私はリルカが言ったことも意味がよくわからなかった。

雨竜「なぜこの柱が地獄昇柱と名付けられているのか言っていなかったね。」

雨竜はそう言い理由を言った。

雨竜「それはこの柱を登り切ったものはこれよりきつい修行をそれこそ地獄と言えるくらいのキツさの修行をすることになるからそう名付けられたんだよ。」

ルキア「...要はこの柱は前座のようなものか?」

一同『そうだけど。』

ルキア「...」

私は思いっきり絶句してしまった。

一護「地獄昇柱はクリアしたようだな。」

私が絶句していると一護が戻ってきていた。

ルキア「...一護か始解は獲得できたか?」

まぁ、無理だと分かっているが一応聞いておく。

一護「フッ、よく聞いた今見せてやる。」

ルキア「...え?」

一護がそう言い少し離れると

一護「切り裂け『斬月』!写せ『万華鏡』!」

解号と名を言うと打刀が巨大な出刃包丁のような形状に脇差が刀身から色が抜け落ち透明な刃に変化した。

ルキア「...はぁああああああ!!?」

今日私は何度目かわからない驚愕の声を上げた。

 

side一護

俺はルキアに始解の概要と斬魄刀との対話のやり方を教わり瞬歩で一人で集中できるところに移動した。

一護「よっし!!じゃあやりますか。」

俺は胡坐をかいて座り組んだ足に二本の斬魄刀を乗せ刀に意識を集中した。

そんで何時もの精神世界に来たが

ユ「...これでどうだ?」

ホワイト「いやこっちもいいだろ!!」

ギョク「いやこれ以外ないでしょ!!」

なんか中の人達がなんかやってる。

一護「...なにやってんの?」

ギョク「あっ!ご主人聞いてくださいよ~ホワイトとおじさんが分からず屋なんですよ!!」

ユ「...なにを言っている、分からず屋はおまえだろ。」

ホワイト「そうだぜこんなの認めるわけないだろ!!」

一護「いやホントどゆこと?」

本当によくわからなかったがホワイトが

ホワイト「いやな、ホントは斬魄刀のデザインと能力はもうとっくの前に決まっていたのにギョクがしゃしゃり出てきたせいで増えたもう一本のデザインと能力を考えていたんだけどよ~ギョクが駄々こねるせいで決まらねぇんだよ。」

ギョク「良いじゃない!!私だってご主人に自分が考えた能力と武器を使ってほしいのよ!!」

ホ・ユ「「それはいつもの事だろ!!!」」

ギョク「うわ~ん!、ご主人助けてください~!!」

一護「...ちなみにどんな感じなんだ?」

ホ・ユ・ギ「「これだ(こんなのだ)(これです!!ドヤァ)」」」

一護「どれどれ...ギョク」

ギョク「なんですか!ご主人(オメメキラキラ)」

一護「これはない」

ギョク「」(ドサッ)膝から崩れ落ちる音

ホワイト「ほら見ろ」

ユ「...このような見た目一護が気に入るわけ無いだろ?」

いやまぁ、カッコいいんだけどこれあれだよね?SAOの女神アスナの細剣(レイピア)をギョクの色合いにしただけだよね?俺には似合わないだろ?

一護「あと能力はどんな感じ?」

ホ「そr」ギョク「それは私が言う!!ガバッ(復活)」ホ「復活はえぇなおい!」

一護「ギョク、能力はどんな感じにしたんだ?」

ギョク「はい!知った斬魄刀の力を自在に模倣する能力です!!」

一護「...」

それを聞いて思ったことはこれだ

一護(それ艶羅鏡典(えんらきょうてん)じゃんか。)

こう思ったがこれに関しては誰でも思うことだと思う。

ギョク「ちょっと待ってくださいよ!いくらなんでもあんな妖刀ごときと一緒にしないでくださいよ!!」

一護(斬魄刀の中でも屈指の性能の艶羅鏡典を妖刀ごときって言いやがった。)

ギョク「あんな妖刀と違って再現する火力や効果範囲や模倣する際にどこまで模倣するか自由に決められる上に主の命を吸うこともないのですよ、完全に私の方が上です!!」

一護「分かったよ、それと名前はどうすんの?」

ギョク「それは決まっています!!『万華鏡』です!!」

一護「なるほどあとは見た目だけか。」

ホントにどうすんの?これこれ以上長引くようなら世界を加速させる羽目になりそうなんだけど

ホワイト「もういっそのことその妖刀と一緒で刀身なくしゃあいいじゃん。」

ギョク「ホワイトあんたふざけてんの?」

ギョクはそう言いながらブック・オブ・ジ・エンドを呼び出し構えた。

ホワイト「へッ!力づくってか?いいぜ!もうこうなったら勝った方の意見を採用ってこt」一護「あ、それじゃん」ホワイト「一護どうした?」一護「万華鏡の見た目だよ。」ギョク「ご主人まで何言っているんですか!?イヤですよ!!あんな妖刀とおんなじ見た目なんて!!」

一護「いや別に同じ見た目にするってわけじゃないから。」

ギョク「...じゃあどうするんですか?」

一護「刀身をガラスみたいに透明にするんだよ。」

ギョク「それいいですね!!」

ホワイト「こいつさっきまであれだけ駄々こねてたのに一護が一言言やぁこれだよ。」

ギョク「うるさいわよ!!ホワイト!」

一護「じゃあこれでいいな?」

ギョク「はい!!」

一護「あと今更になったんだけどホワイトのはどんな感じなんだ?」

ギョク「一言で言うとセンスが無いです!!」

ホ・ユ「「お前が言うな!!!」」

一護「一応見せてくんね?」

ホワイト「名前は『斬月』、能力がよく斬れる月輪の発生と操作で見た目はこれだ」

そう言ってホワイトは見慣れた包帯のついた出刃包丁のような大刀を出した。

一護「カッコイイなそれ」

ホ・ユ「「よしっ!!!」」

ギョク「そ、そんな~」

ホワイト「お前ホントに一護のこと分かってんのか?」

ユ「...フッ、無駄にごちゃごちゃしたものよりこういうシンプルな見た目のほうが一護は好むことを知っていたはずだが。」

カチンッ

ギョク「ホワイト、おじさん?覚悟はいい?」

ホ・ユ「「僻むな、みっともない?」」

ギョク「死になさい、今ここで」(目のハイライトオフ)

一護「はいっ!そこまで~」

俺は怒りが臨界点まで達したギョクを抱きしめて頭をなででギョクの怒りを鎮める。

ギョク「ご、ご主人~ちょっと待ってくださいよ~。」

とりあえずできる限り撫でてギョクを落ち着かせる。

ギョク「えへへ~ご主人の手のひら暖かいです~」

落ち着いたことがわかると俺はギョクを離す。

ギョク「...もう少ししてほしかったです。」

一護「とりあえず戻るけどこれで始解を使えるようになったのか?」

ホ・ユ・ギ「「あぁ(そうだ)(できますよ)」」」

一護「解号どうすんの?」

ホ・ユ・ギ「「......」」」

一護「考えてなったのかよ...俺が考えたやつでいいか?」

ホ・ユ・ギ「「いいぜ(よかろう)(バッチコイです!!)」」」

一護「『斬月』は切り裂け、『万華鏡』は写せでどうだ?」

ホ・ユ・ギ「「問題ねぇ(ない)(ないです!!)」」」

一護「了解、じゃあ戻るわ。」

俺はそうして現実世界に戻った。

 

~現実~

 

一護「さて実際にできるか確認といきますか。切り裂け『斬月』」

俺は刀を抜刀して解号と名を呼んだ。

すると刀が出刃包丁のような大刀になった。

一護「おぉ~俺があの斬月を振るっているのか。」

俺はそう言いながら斬月を振るって手ごたえを確認した。

大刀に変化しているがおっさんが片手で大剣を振るっていたからその剣術を斬月に合わせればいいのか。

5分ほど振るって感触を確認し終えると次は万華鏡のほうだ。

一護「写せ『万華鏡』」

斬月を浅打...いや俺のは刀神作の浅打ではないから斬魄刀無銘とでもいうべき代物だから無銘に戻した。

そしてもう一本の脇差の無銘を抜いて解号と名を呼んだ。

そして今度は脇差の刀身から色が抜け落ちガラスのような刀身に変化した。

一護「よっ!とっ!はっ!」

俺は万華鏡を振るって斬月との感覚の違いを馴染ませる。

一護「次は模倣能力だな、まずは斬月」

すると先ほども見た出刃包丁に変化した。

この感じだと斬月がタイマン、万華鏡が乱戦用に用途を分けるか?

でもどっちも使って戦いたいから二刀流でやってみるか?

一護「切り裂け『斬月』」

俺は模倣した斬月を左に持ち長刀の無銘を抜き解号と名を呼んで解放した。

二本の大刀を構えるが慣れるまではやらない方がよさそうだ。

...あ、待てよこれ柄の包帯を結んで出刃ヌンチャクみたいにできるんじゃね?

俺は包帯を操作して二本を結んで出刃ヌンチャクにして振り回したりしたが扱いづらいので使いこなせるようになるまで封印だな、味方を巻き込みかねないしあぶねぇ。

一護「さてそう言やなんか斬月の能力が違っているっぽいから確認しておくか。」

おれは万華鏡を元に戻し納刀して、斬月を構える。

一護「ようやく本当の意味で放てるな、いくぜ『月牙天衝』!!」

俺は斬月を振るってその斬撃は青白い三日月のような形状となって真っすぐ飛んだ。

一護「これ俺がよく使ってる三日月型の神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)じゃん?それを能力化したのか?」

まぁ使い勝手がいいというか使い慣れているから困ることはないな。

その能力を使って今まで使ってた月の剣技を使えるのか確認したが普通に使えるようだ。

一護(あと原作のように刀に霊圧を溜めて斬撃の威力を上げられないかやってみるか。)

俺は斬月の刃先に霊圧を溜めてみるのだがこれは簡単にできた。

一護「なるほどなるほど、できるっぽいな。」

向こうはどうやら地獄昇柱をやっているようなので終わるまで俺は万華鏡も含めて色々やって待っているか。

 

9時間後

 

どうやらルキアも含めて終わったようだな。

完現術:加速(アクセル)でみんながいるところに移動した。

一護「地獄昇柱はクリアしたようだな。」

ルキア「...一護か始解は獲得できたか?」

ルキアがやつれた声で聞いてきたが俺は自信満々に言った。

一護「フッ、よく聞いた今見せてやる。」

ルキア「...え?」

俺はそう言い少し離れると

一護「切り裂け『斬月』!写せ『万華鏡』!」

解号と名を言うと打刀が巨大な出刃包丁のような形状に脇差が刀身から色が抜け落ち透明な刃に変化させた。

ルキア「...はぁああああああ!!?」

ルキアが驚愕の声を上げた。

一護「うるさいぞ、叫ぶことはないだろ。」

ルキア「これを見て叫ばぬ死神はいないわ!!たわけ!!」

雨竜「雨以外の僕たちは死神の常識は知らないから反応に困るんだけど二本の形状が違うことがそんな叫ぶことなのか?」

ルキア「そうかでは説明させてもらうが死神の斬魄刀の能力は直接攻撃系と鬼道系の二つに分けられ原則どちらか1つしか発現しないのだ。」

雨竜「でも二刀一対の斬魄刀が2本あるって雨から聞いたけどその斬魄刀は別々の能力が発現するのでは?」

ルキア「いやその二本は能力も形状も一緒だ、だから一護の斬魄刀を見て叫んだのだ。」

雨竜「一護、君はまたやらかしたのか...」

一護「違うぞ、これは()()()が原因だ。」

ルキア除く5人『あぁ、納得した。』

ルキア「それでなぜ納得できる!!?」

一護「気にするな、こっちの話だ。」

ルキア「気になるわ!!」

一護「さてそんなことより次の修行に入っていてくれ、俺も地獄昇柱やってくるから。」

ルキア「...気にはするがおぬしもこれをするのか結構な時間かかるぞ?」

一護「だいじょぶだいじょぶ、俺これ1時間もあればクリアできるから。」

ルキア「1時間!?」

一護「だってこれ作ったの俺と阿呆(喜助)だぜ?ギミックとかいろいろ分かっているんだぞ?」

ルキア「あぁ、そういえばそうだったな。」

ルキアは納得と悟りの間に立っているような反応をした。

一護「んじゃ、終わったら俺も参加するな。」

雨竜「分かった、じゃあ朽木さんはこっちに来てくれ。」

ルキア「了解した。」

 

俺はそう言い地獄昇柱を登るために一旦下に降りた。

 

~1時間後~

 

一護「よしっ!終わり!!」

俺はさっさと地獄昇柱をクリアしたのだがあの阿呆(喜助)がいくつか俺の知らないギミックを追加してたからビックリしたが速攻対処して攻略した。

こういう突発的なことにも対応する修行にもなるからあいつとの合作は面白いんだよな。

一護「さてあいつらは何の修行をしているんだ?」

俺は霊圧を探知したがどうやら()()と戦っているようだ。

一護「あ~あれの所か、じゃあ行きますか。」

俺は飛廉脚で移動した。

 

一護「よぉ、()っているようだな」

雨竜「一護、そういうなら君も参加してあげたらどうだ?。」

雨竜はそう言うが俺まで参加したら意味が無いじゃないか。

そう思い俺は目の前で起こっている状況に目を向けた。

ルキア、チャド、織姫、リルカが()()()()()()()()()()()()()と戦っている。

 

sideルキア

一護が地獄昇柱を登るために降りていった後私達は移動してまたも別の構造物に入った。

ルキア「ここでは何をするのだ?」

喜助「ここでは虚像と戦っていただきます。」

ルキア「虚像?」

私はこの男が突如現れることにも慣れたため気になることを聞いた。

喜助「えぇ、一護さん達が戦った虚刀虚のデータなどがインプットされていましてね、それを実態ある幻影として召喚して戦うことができるんですよ、もちろん能力などは強化などがされているので注意してください。」

ルキア「なるほど」

私はこいつらの技術力にもう驚くことはなくむしろこれほどの修行環境を作り上げて見せたことに感心すら覚えてきた。

雨竜「今回朽木さんは初めてだから一護が最初に戦ったやつでいいか?」

ルキア「分かったがすまぬな」

雨竜「いいさ、適切な修行をしないと意味がないからね。」

ルキア「かたじけない。」

チャド「メンツはどうする?」

雨竜「朽木さん、茶渡、織姫さん、リルカの4人ならちょうどいいと思う。」

チャド「了解だ。」

織姫「回復等は任せて!!」

リルカ「足は引っ張らないわよ。」

ルキア「よろしく頼む。」

茶渡たちの力はまだよくわかっていないが地獄昇柱の際に少しばかりその実力の片鱗が見えた。

雨竜「さて今回の虚像は一護曰く虚刀の試作品らしい。」

ルキア「試作品?」

雨竜「ああ、一護が最初に戦った虚で途中で異常に強化されたらしくてそれが虚刀虚と似た現象だったらしいから試作品と言う見方を一護はしている。」

ルキア「つまりそやつの幻影に勝てなければ今後の虚刀虚には勝てぬということか。」

雨竜「そういうことになるね、ちなみに僕と茶渡はその幻影虚を単独撃破している。」

織姫「私と雨ちゃんとリルカちゃんは相性的に無理なんだ。」

ルキア「...それはどういうことだ?」

織姫「私たち3人は再生を上回る攻撃力が無くて倒しきれないんだ。ルキアさんなら鍛えれば倒せるようになるよ。」

ルキア「そうか!」

私は織姫のあの虚刀虚と呼ばれる虚を鍛え方次第で倒せるという言葉でやる気が漲った。

雨竜「一護に聞いていたんだけど朽木さんの斬魄刀は冷気系と聞いていたから鍛え方次第であの虚を瞬間冷凍することで瞬殺できるよ。」

ルキア「そうか!なら早速始めよう!」

雨竜「わかった、キツそうなら僕と雨を呼んでくれ。」

雨竜と雨は2階部分のガラスで1階を見れる管制室のような場所に移動して椅子に座り私達の状況を見て修行状況を確認する準備をしている。

そうしている間に私達も準備を終える。

雨竜『じゃあ始めるよ。』

雨竜はそう言い何らかの機械を操作した。

すると私達の目の前に仮面を付けている人型の虚が現れた。

私は斬魄刀を抜刀し構えて、茶渡は右が黒く、左が白い鎧に変化して、織姫は6匹の精霊?のようなものと刀を召喚し構え、リルカは頭にウサギの耳のようなものと腕や足にウサギのぬいぐるみのような装甲を纏っている。

虚「......」

虚の様子を見ているがいきなり予備動作なく目の前に高速移動して拳で殴り掛かってきた。

チャド「...フッ!!」

茶渡はそれに反応して足に緑の光を纏って高速移動して右の黒い腕に盾を展開して虚の攻撃を防いだ。

リルカ「やぁあ!!」

動きを止めた虚の背後にリルカが高速移動して無数の蹴りを叩き込んだ。

虚「......」

だが虚は振り向くこともなく高速移動でその場から消え回避した。

虚「......」

虚はいきなり野太刀のような刀身が幅広い大刀を手に握っている。

虚は両手で構え茶渡に切りかかって来た。

茶渡はその攻撃を受け止めたので私は鬼道で補助する。

ルキア「君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 心理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ 破道の三十三 蒼火墜(そうかつい)

私は得意の破道で攻撃したがいつも使っているはずの蒼火墜の威力と範囲が桁外れに増加している。

青い炎が幻影虚に直撃して効果は発揮したがすぐに再生されてしまったので斬魄刀を解放した。

ルキア「舞え『袖白雪(そでのしらゆき)』」

解放した袖白雪に冷気を纏わせて構え瞬歩で加速して虚を切り裂いた、傷口が凍って再生できないようにしてすぐに距離をとった、この前の戦いで常に回避できるようにしておくことの重要性を骨身に叩き込まれたので不必要に接近戦はしかけないようにする。

織姫「孤天斬盾」

織姫は飛ぶ斬撃のようなものを飛ばして片腕を飛ばしたが再生されてしまう。

ルキア(なるほど、織姫は攻撃技はあるがあのような再生力が高すぎる相手だときつすぎるのだな。)

話は聞いていたがここまでの差があるとは。

リルカも攻め急いでいるが再生力の高さに攻め切れていない。

幻影虚は大刀を振るって茶渡を懐に入れさせない様にしながら足技も加えて攻撃してくる。

私は回避しながら如何に最大威力の攻撃をするか考える。

ルキア(私の今できる最大威力の次の舞 白漣(つぎのまい はくれん)は準備で半歩の遅れが生じてしまう、これを何とかしなければあやつは倒せない。)

私は幻影虚を観察して隙を伺いながら切り裂き傷を増やすがこれでは意味がないのでどこかで一気に勝負をつけなければじり貧になる。

ルキア「茶渡、リルカ、私の最大威力の技で仕留めにかかるから何とか隙を作ってくれ。」

チャド「分かった」

リルカ「了解よ」

二人は突っ込んで幻影虚の注意を私に向けさせないようにした。

私はその間に刀で地面を四ヶ所を突き、虚に狙いを定める。

ルキア「二人とも離れるのだ!!次の舞 白漣(つぎのまい はくれん)!!」

そして巨大な凍気を一斉に雪崩のように放出して敵を凍らせる技を放って幻影虚を飲み込んだ。

技が終わったころには虚はもうすでに消えている。

ルキア「た、倒したのか?」

私はまだ実感が湧かなかったが。

チャド「最後の攻撃は見事だったぞ。」

茶渡のの言葉で私はようやく呑み込めて

ルキア「やったぞおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」

一護「おめでとさん」

どうやらいつの間にか一護か来ていたがそれはどうでもいい。

ルキア「一護、ありがとうお前のおかげで私は強くなれた。」

一護「油断すんなよ、さっき倒したのはあくまでも前座に過ぎないけどまぁ今回はこれで勘弁してやる。」

ルキア「わかっておるよ、またここを貸してくれぬか。」

一護「いいぞ、むしろ相手が増えるのは大歓迎だからな。」

ルキア「そうか」

5人『...』

ルキア「...ん?どうしたおぬしら」

5人『...いや別に?』

ルキア「?」

俺達はその後は家に帰ったのだが公園で(プラス)を襲う虚を『白雷』で仕留め、整を『魂葬』で浄化して帰ってその日はそれ以上のことは起こらなかった。 




真時玉は時玉の改良型で性能が1時間で10日ずらせます。それ以外の部分も強化されています。


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18話:「そんで何をすればいいのだろうか」

結構前倒しでいくぞ!!


ルキアが俺達と一緒に修行するようになって通常の時間軸で10日経過したが俺はルキアに自分の知っている斬魄刀の始解や卍解を教えてくれないかと聞いたがルキアは普通に教えてくれたので万華鏡で始解を模倣した。(おそらく万華鏡の卍解で卍解も模倣可能と思われる。)

そして俺とルキアは卍解について阿呆(喜助)から俺は嫌々ながら聞いていた。

喜助「「斬魄刀」の能力は、通常であれば精神世界で斬魄刀の本体と信頼関係を築き、名前を知る「対話と同調」を済ませて習得できる「始解」だけで引き出すことができます。しかし斬魄刀の解放にはさらなる形態があります。それが卍解です。

会得条件は精神世界にいる本体をこちらの世界に呼び出す「具象化」、そして戦って勝ち自分の力を認めてもらう「屈服」が必要となります。

このうち難しいのは具象化のほうであり、これが会得難易度を大幅に引き上げているんです。

ここからは始解との違いについてです。

能力は「単純に始解の上位互換」「始解とは真逆」「関連性はあるが全く違う」のどれかに大別されますが、一般的には戦闘能力が5~10倍になるとも言われるため、始解しか習得していない死神や並みの虚であれば瞬殺できるレベルの力が手に入ります。

また、始解が「刀の形状が個性的になる」もしくは「刀から全く別の武器に変化する」程度の変化だったのに対し、卍解の方は「ミサイルや戦車レベルの兵器に変化」したり、「周囲の気候変動を起こす」など、もはや刀の概念を超えているものであることが多いんですよ。

発動時には「卍解」というワードと「真の名前」を呼ぶことです。

会得することで始解時に解号などを唱えなくてもよくなるため、卍解時に唱える場合もあります。また、始解と違う解号を唱えることで更に違う能力が発動する場合もあります。

また卍解を維持するのは膨大な霊力が必要とされ、熟練者でももって数十分が限界と言われています。また、所有者の意思に反した卍解の解除は所有者が死の危機に瀕していることを意味します。」

相変わらずうちの講師陣は教え方はうまいのに実戦形式になると無茶をさせるのは何故だろう。

喜助「さてここからはお二人さんに卍解を習得してもらいます。

卍解の「具象化と屈服」を、この転神体を用いて行いますのでご心配なく。」

すると喜助はどこからともなく取り出した白い板状の人形を取り出した。

ルキア「それを使って卍解の修行をするのか?」

喜助「ええ、本来ならあなたが卍解を修得するにはまだまだ先の話なんですけどここでの修行で卍解を修得可能にするほどの成長したんでこの際に一護さんと一緒にしてしまえばと思いましてね。」

ルキア「そうかでは始めるとしよう。」

俺達は地下の修行部屋に来た。

他のメンツは各自の予定や修業をしている。

喜助「では始めますよ。準備はいいですね?」

一護「問題ない。」

ルキア「こちらもだ。」

喜助「では行きますよ。」

喜助は転神体を起動した、ルキアのほうは斬魄刀異聞編の時の雪女が現れたそして俺のなんだが

一護「何で若返ったおっさんまでいんの?」

ユ「私も参加したいからホワイトに相談した結果こうなった。」

ホ「いきなり来て自分だけ除け者にされたくないから何とか卍解に組み込んだ。」

ギョク「女々しいですね~おじさん」

ホ・ユ「「お前だけには言われたくないわ!!」」

どうもおっさんの我儘で3人も出現する羽目になったようだ。

喜助「...なんか非常に興味のそそられる事態になっているんすけどさっさとしてくださいね。」

一護「わかったよ、じゃあ向こうに行こうか。」

3人『わかった』

俺達は岩場に移動した、ちなみにルキアはとっくに別の場所に移動して屈服作業に入っている。

一護「そんで何をすればいいのだろうか俺らは?」

ホ「つっても俺達はもうとっくにお前のこと認めているしな。」

ユ「そうだな、屈服も何もあったもんじゃないぞ」

ギョク「そうですよ、私は最初からご主人に屈服してますから!!」

一護「ギョク、それ誤解を招くからやめて?とりあえず適当に時間潰すか~。」

ホ「だな」ユ「そうだな」ギョク「ですね。」

一護「...あ!適当に時間潰すとか言ったが卍解について1個提案があるんだけどさ。」

ホ・ユ・ギョク「「「なんだ(どうした)(なんですか)?」」」

一護「実はな~ゴニョゴニョ」

俺は卍解の追加アイディアを伝えると

ホ・ユ・ギョク「「「それいいな(いいぞ)(素晴らしいです)!!」」」

3名に好評だったようだ。

 

sideルキア

修行が開始して1時間近く経過した。

私と袖白雪は幾度となく刃を交えている。

ルキア「はぁああああ!!」

私は袖白雪で袖白雪に切りかかる。

袖白雪「まだまだです。」

だが袖白雪はひらりとその身を翻し躱して見せる。

袖白雪「初の舞 月白(そめのまい つきしろ)

刀で地面に円を描き、その場所の天地全てを凍らせる技で私の周りに円を描き離れた距離から技を放った。

ルキア「くっ!破道の三十三 蒼火墜(そうかつい)!!」

私は地面に暴発覚悟の蒼火墜を放って月白を相殺した。

袖白雪「やりますね、ですがこれはどうですか?」

袖白雪は刀で地面を四ヶ所を突き始めた、それを見た私は

ルキア「血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ

蒼火の壁に双蓮を刻む

大火の淵を遠天にて待つ」

私は高位の鬼道の詠唱をした。

袖白雪「次の舞 白漣(つぎのまい はくれん)

巨大な凍気を一斉に雪崩のように放出して敵を凍らせる技を袖白雪は放った、そして私は

ルキア「破道の七十三 双蓮蒼火墜(そうれんそうかつい)!!」

蒼火墜の強化版で両手の平を上下に突き出し、眩い閃光と青い炎と共に爆発を繰り出した。

白漣と双蓮蒼火墜が激突して大爆発を起こした、私と袖白雪は爆発に巻き込まれて互いに大ダメージを受けた。

煙で何も見えない中私は必死に立ち上がるために全身に力を籠める。

ルキア「くうぅぅ...ッ!!」

四肢に力を入れるが生まれたばかりの小鹿のように震えている。

袖白雪『見事でしたよ』

ルキア「袖白雪...」

袖白雪『あなたの力を認めました、私の名は「白霞罸(はっかのとがめ)」これから先も精進しなさい。』

ルキア「袖白雪...いや白霞罸よ私はさらに強くなる。」

 

side一護

一護「...うん?どうやらルキアのほうは終わったっぽいぞ。」

ホ「そうらしいな、じゃあこっちも名前言って戻るか。」

ユ「そうだなあまり長居をして我々の存在を知られ過ぎるのは避けたい。」

ギョク「そうですね、では私から言いますね、卍解名は『万華鏡 千変万華(まんげきょう せんべんばんか)』です!!」

一護「分かった、で二人のは?」

ホ「俺の力のほうは『天鎖斬月』だ。」

ユ「私の力のほうは『天鎖穿月(てんさせんげつ)』だ。」

一護「了解。」

そう言って3人は俺の中に戻っていった。

一護「さてじゃあいったんルキアと合流しますか。」

 

~合流中~

 

一護「よぉ、終わったか。」

ルキア「一護、あぁ何とか卍解を修得できた。そっちはどうだ?」

一護「修得できたな。」

ルキア「相も変わらずだな貴様は。」

一護「別にいいだろ?とりあえず卍解の修練をしようぜ。」

ルキア「あぁ、そうだな。」

一護「とりあえず、ルキアのやつからやろう。」

ルキア「いいのか?」

一護「いや、俺のは2つあるからそれより一個のルキアからやった方が早く終わるから。」

ルキア「そうかでは行くぞ!卍解『白霞罸』」

俺はルキアの霊圧の上昇する際に瞬歩で避難した。

卍解の発動と同時にルキアは髪まで純白になり、斬魄刀を手にして白い装束を纏い、頭に氷の結晶を思わせる髪飾りが付いている。...さっき見た雪女みたいだな。

一護「それにしてもすごいな」

俺はルキアが卍解の発動した際の霊圧の影響を見た。

なんせルキアの周り半径500m以内の物が瞬間冷凍されているのだから、もしこの卍解を使いこなすとなると背筋がゾクッとする。

ルキア「い、一護少しいいか?」

一護「うん?どした?」

ルキア「じ、実はなこの卍解解除に少し加減を間違えると私は粉微塵になってしまうんだ。」

一護「...」

俺は即座に織姫に連絡を取って来てもらいルキアの卍解解除する際に砕けたら回復のループをして解除した。

一護「ルキア、お前慣れるまで卍解禁止だな。」

ルキア「無論だ。」

織姫にはすまないと言って戻ってもらった。

 

一護「さて次は俺だな、まずはこっちだな卍!解!『万華鏡 千変万華』!」

俺は脇差しを抜刀して万華鏡に変化させた後卍解のワードと真の名を呼んだが見た目などに変化はなかった。

ルキア「失敗か?」

一護「いや成功だ、とりあえず見た目だけ再現してみるか。」

ルキア「見た目だけ?」

一護「こういうことだ。」

すると髪は純白になり、白い死覇装に変化し、頭に氷の結晶を思わせる髪留めが付いている。

一護「うん、卍解は修得しているな。」

ルキア「私のあの卍解で確認するな!たわけぇ!!」

一護「悪い悪い、じゃあ今度はこっちだな卍解『天鎖斬月』!」

俺は脇差しを納刀すると今度は打刀を抜刀して斬月を解放し卍解のワードと真の名を呼んだ。

死覇装は黒のロングコートに斬魄刀は出刃包丁のような見た目の大刀から通常の日本刀型で卍型の鍔に柄頭に黒い鎖の付いた黒刀に変化した。

一護「ルキアのと色が違うが似た感じだな。」

ルキア「その状態で動けるのか?」

一護「やってみる」

俺はそう言いながら瞬歩で爆速で移動してみた。

一護「どうやらだいじょぶそうだ。」

ルキア「私のとは真逆だな。」

一護「俺のは汎用性抜群でルキアのは切り札って感じになるな。」

ルキア「全くだな、おぬしの場合始解を卍解に間違われそうになるな。」

一護「アハハ、ありそうだな」

俺は笑っているがここで一つ思い出したことがあった。

一護「そう言えばおっさんのやつが言ってたっけ。」

ルキア「おっさん?」

一護「それはこっちの話だから気にするな。そんでもってやってみるか『天鎖穿月』」

俺がその名を呼ぶと天鎖斬月の形状が変化して黒い霊子の弓になった。

弦は黒い鎖のような形状をしている。

一護「滅却師の力が斬魄刀に混じったのか?」

俺はルキアの手前そう予測した風に言った。

ルキア「ホントおぬしは常識を壊すのが得意だな。」

一護「それほどでも」

ルキア「褒めとらんわ!!たわけぇ!!」

俺達は何気ない会話で大笑いしていた。




ちなみに浦原商店でルキアは通常の時間軸で3時間、真時玉の時間加速で計30日間の修行して10日間、合計300日の地獄の修行しています。


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19話:「落ち着け気持ちは分かるが落ち着け」

今回も楽しんでください。


俺とルキアが卍解を修得して通常の時間軸で3日経ったのだが

一護「そういや俺って死神化する際に肉体が出現しないな。」

ルキア「そういえばそうだな、どういうことだ?」

一護「じゃあ検証してみるか、よっと!」

俺は死神の力を増幅して死覇装を斬魄刀を出現させて霊体化したが

一護「やっぱり出現しないな肉体。」

ルキア「おぬしは器子を霊子に変換しているのではないのか?」

ルキアが予想を言ってきた。

一護「あ~そういうこと?それはありそうだな、まぁそれで今はいいか。」

俺達は検証を終えたが

ピリリリ、ピリリリ、ピリリリ

一護「...うん?俺か、わるい連絡が入った。」

確認すると織姫からだ

ルキア「そうか」

俺はルキアに一言いって電話に出たが織姫から特に何か急ぎの用事はなかったが

一護「よぉ、織姫どうs」織姫『一護君!()()()()()を助けて!!』一護「...わかった」

どうやら一波乱起きそうだ。

 

side織姫

今日はたつきちゃんと雨ちゃんとリルカちゃんと一緒に買い物に出かけています。

織姫「あっ!これ可愛いね!たつきちゃんに似合いそう」

竜貴「...いやこれはないと思うんだけどな織姫」

織姫「え?そうかな?」

雨「そうですよ、織姫これはたつきには似合いませんよ。」

リルカ「なんで戦車のキーホルダーをかわいいって言えるのよあんた。」

織姫「え~可愛いと思うよ私は」

そう言いながらお店を出た私達は何気ない会話をして別のお店に行くために道を歩いていると、虚の気配を感じたんだ。

織姫「っ!二人ともたつきちゃんは!!」

雨「安心して下さい、既に気絶させてあります。」

リルカ「ついでに周りに人払いの結界を張ったから他の人にバレることもないわ。」

織姫「さすがだね、二人とも」

そうしている間に虚が現れたんだけどその虚は私達より数倍の大きさで下半身が蛇みたいま姿の虚だったんだけど

なぜか私はその虚を見て懐かしいと感じたんだ、虚に知り合いはいなかったと思うんだけど。

虚「う...あぁ...お...お、織....ひ...」

織姫「...え?私?」

虚は私の名を読んで手を伸ばしてきた。

リルカ「私の友達に手出さないでくれない!!この変態虚!!」

リルカちゃんは完現術でラビットアーマー(一護君命名)を身に纏って顔に蹴りを何発も叩き込んで仮面を左顔が見えるまで破壊したんだけど

虚「ぐあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

織姫「...え」

私はその顔を見て言葉を失った。

リルカ「大した事ないわね、でもこれで終わりよ!!」

リルカちゃんはとどめを刺そうと足に完現光を纏わせたので待ったをかける。

織姫「待ってリルカちゃん!!」

リルカ「織姫!どうして止めるの!!こいつ虚なのよ!!?」

織姫「その虚!私のお兄ちゃんなの!!」

リルカ「え!?でもならなおのこと倒さないと!!」

織姫「分かっているけどお兄ちゃんを苦しませて倒したくないの!」

リルカ「じゃあどうしろっていうのよ!!?」

リルカちゃんはそう言っているけど私はお兄ちゃんが苦しませることはしたくないの。

雨「一護さんなら苦しませずに成仏させれますよ。」

織姫・リルカ「「えっ!!?」」

雨「一護さんの使う鬼道で『魂葬』と言うものがあります。これは対象が虚でも問題ないです。一護さんはよほどのことが無い限り虚に使ったことはないらしいですが。」

雨ちゃんがそう言った瞬間一護君に連絡を取った。

一護『よぉ、織姫どうs』

織姫「一護君!()()()()()を助けて!!」

一護『...わかった』

私は一護君に少し乱暴気味で言ってしまったけど一護君は私の気持ちを理解してくれてすぐに切った。

(そら)「ぐわああああぁぁぁぁぁ!!!!!」

織姫「お兄ちゃん!!」

私達が話している間にお兄ちゃんは黒い渦のようなものの中に消えてしまった。

一護「一足遅かったか。」

その直後に一護君が来たけどもうお兄ちゃんはいなくなってしまった。

織姫「一護君...」

一護「さて、どうやって『魂葬』打ち込めばいいかな、あれ本人の了承が無いと最大限効果発揮しないんだが。」

すぐに一護君はお兄ちゃんを助ける策を考え始めたので私も覚悟を決めた。

織姫「一護君、お兄ちゃんを少しでも正気にできて成仏させるために未練を無くせばいいんだね。」

一護「織姫...ああそうだがどうやら覚悟は決めているんだな。」

織姫「うん!」

一護「しょうがない、説得頼むぜ。」

織姫「分かったよ。」

雨「ちょっと何良い雰囲気作っているんですか!!」

リルカ「そうよ!抜け駆け無しっていっているでしょ!!」

一護「今は緊急事態だから落ち着け、あと竜貴を送ってから作戦決行だ。」

3人『了解』

 

~夜~

 

side一護

 

竜貴を家に送って織姫の家に来ているが、いつ来るかわからないので泊りがけでチャンスを待たないといけないためとはいえ女の家に泊まるってすげぇソワソワすんのだが。あとルキアは別件の仕事が入っていない。

織姫「えへへ~、こんな状況じゃなきゃ一護君がうちに泊まっているって興奮するねぇ~」

リルカ「そうね、襲ってもいいのよ?」

雨「バッチコイですよ。」

一護「勘弁してくれ。」

俺は能力を使えば衣服とか肉体の洗浄などはどうとでもなるので問題ないがことある毎に俺を風呂に入れようとすんのはやめてほしい。

一護「というかもし織姫の兄貴が妹とその女友達が知らない男に襲われているところを見ることになったらどう思うよ?」

織姫「多分問題ないと思うよ?」

リルカ「そうね?」

雨「どこに問題が?」

一護「ダメだこいつら...早く、なんとかしないと」

俺は頭痛が痛い状態になっているが女性達は何ともないらしい。

一護「まあ無駄話している暇があったら警戒してくれよな。」

3人『は~い』

俺達がそんなこんな話しながら作戦を固めていると虚の気配が感じ、空間に()()が生じた。

一護「来たか!!」(パチンッ!!)

俺は指を鳴らすことで詠唱と技の名称発声を無視して結界を張った。

昊虚「ぐあぁ...うあぁ...お、織...ひ、姫...」

織姫「お兄ちゃん!すぐに助けるよ!!」

織姫兄の意識がまだ少し残っているので間に合うのでまずは意識を叩き起こす!!

一護「精神強化(マインドアップ)!!」

俺は織姫兄の意識が回復しやすい様に聖文字(シュリフト)精神(the Mind)の精神操作を応用して織姫兄の精神に干渉して意識を増幅して織姫兄の意識を引っ張り出す。

昊虚「うあぁ...お、織ひ...織姫」

織姫「お兄ちゃん!!私のことがわかるの!!」

昊「ああ、今まで暗い深海のようなところにいた気がしたのにいきなり引っ張りあげられてびっくりしたよ。」

織姫「それは一護君のおかげだよ。」

昊「一護?」

一護「それは俺のことだ織姫のお兄さん。」

昊「君が...ありがとうおかげで妹と話すことができるよ。」

一護「それはいいんだけどまず織姫と話すことを話してからにしてくれ。」

昊「そうだね、織姫元気そうでよかった。」

織姫「うん!お兄ちゃんごめんね、あの時キツイ言い方しちゃって」

昊「いいよ、もう過ぎた話なんだしそれよりも今も織姫が僕のあげた髪飾りを大事にしてくれてそれだけでうれしいよ。」

織姫「お兄ちゃんがくれた思い出の物だからね、いつまでも持っているよ。」

昊「そうかいありがとう、それともう時間らしいんだ、一護君、早く僕の意識が残っているうちに僕を楽にしてくれ」

織姫兄は話したいことを話し終えると俺に浄化してくれと言ってきたので『魂葬』を使おうとしたが

昊「最後に君に言いたいことがあるんだけど良いかな。」

一護「うん?何ですか?」

昊「織姫のことを頼むよ。」

どうしようもない質問が来たのでなんとか答える。

一護「...ハイイモウトサンヲマカセテクダサイオニイサン。」

めっちゃ片言になってしまったが許してくれ。

昊「そうか良かったよ。」

俺は『魂葬』を使って織姫兄を成仏させた。

昊「じゃあね織姫元気で幸せに過ごすんだよ。」

織姫「うん!お兄ちゃん私幸せになるよ!!」

兄妹の感動の再開と別れにリルカと雨は泣いているのだがなんか別の意味で感情を押し殺して見えるのは俺の気のせいか?

それはそうとして

一護(どうすっかねぇ~)

俺は織姫兄に言われた言葉をどうするか深く考える。

一護(織姫を幸せにって俺にできるわけないだろ...原作の黒崎一護なら可能でも俺は自分勝手なのは自覚しているんだからそんな男よりほかにいい奴なんていっぱいいるだろ。)

俺なんかの卑怯者より他のいい男を見つけるくらいは手伝って上げれるのに俺に任せないでくれよな織姫兄。

一護(気が重くなってきた。)

俺はまだ見ぬ先の未来について考えていると体に柔らかいものが当たった。

一護「...うん?」

なにかと思って見てみると

織姫「えへへ~、一護君今日は私と寝よう~」

一護「織姫、頼むから離れてくれないか?」

織姫「どうして離れないといけないの?お兄ちゃんと約束してくれたでしょ私を幸せにするって。」

一護「いやでもな...」

俺はどうするか考えているとその状況を見ていた残りの二人が乱入してきた。

雨・リルカ「「ちょっと待ってください(待ちなさい)!!」」

二人は俺達の間に割り込んできた。

織姫「ちょっと‼二人とも邪魔しないでよ!!」

雨「邪魔しますよ!!こんなやり方で抜け駆けしようとか卑怯ですよ!!」

リルカ「そうよ!!ギョクと一緒になって決めた約束にこういう第三者との約束を盾に迫るやり方は禁止って言ったでしょ!!」

織姫「ワタシソンナヤクソクシラナイ」

雨「白々しいこと言わないでください!!」

リルカ「そうよ!!というかこの家のベッドで一緒に寝るスペースがどこにあるのよ!!」

織姫「え?そこは一護君の能力でチョチョイって広くできないかな~って」

一護「頼むから俺を巻き込まないでくれ。」

織姫「一護君、どうして私達の気持ちに答えてくれないの?」

一護「...」

雨「そうですよ、私達になにか不満があるなら言ってくださいよ直しますから」

リルカ「そうよ、もしかして一人選ぶと他が悲しむとかって理由?ならギョクに頼んで法律を変えるとかできるでしょ。」

一護「...いやそんな理由じゃなくてだな。」

3人『じゃあなんで?』

一護「...俺が俺を好きになれないからだ。」

織姫「...どういうこと?」

一護「...俺は周りから完璧な男とかチート野郎とかって石田やチャドといった知り合い以外の男たちから陰口言われててさどうも自分のことが好きになれなくてさそれであまり女に群がられたくないし彼女とかも作りたくないんだよ。」

俺はそれっぽい理由を言って彼女達を誤魔化した。

織姫「それがどうしたの?」

一護「...」

雨「そうですよ、陰口が何だっていうんです。そんなのただの嫉妬でしょ?」

リルカ「そうよ!第一私達は一護以外の男と付き合うなんてまっぴらごめんよ!!」

織姫「そうだよ、もし一護君が自分を好きになれないなら私達が一護君が周りになんて言われようが関係ないくらい幸せにするよ、私達で足りないならもっと増やすから。」

一護「...え?増やす?増やすって何やるの?」

3人『え?新しく一護君を好きになった女の子を調ky...説得して一護君(さん)(呼び捨て)のお嫁さんになってもらうけど。』

一護「待って!?今なんて言った!?」

3人は不穏なことを言っているが俺は何とか今日を乗り越えるために説得して何とか妥協案でリビングで全員で寝ることになった。

まぁしばらくは大きなことも起きないし一安心だな。

 

と思っていたが

 

一護「てめぇ!待ちやがれぇ!!」

ルキア?「誰が待つか!!」

ルキア「くっ!一護、挟み撃ちで捕まえるぞ!!」

俺とルキアはルキアの義骸と鬼ごっこをしているがなんでこんなことになっているのかそれは2時間ほど遡る。

 

~2時間前~

 

俺は休日いつも通り浦原商店に来ている。

今は修行の合間に浦原商店の手伝いをしているのだが

一護「何だこれ?」

俺は倉庫にある新品を描かれた箱を見て首をかしげる。

とりあえずこういうのは喜助に聞くのが手っ取り早いので持って行った。

喜助「それっすか、それは義魂丸っス」

義魂丸とは死神が現世で義骸から霊体になった際に用いられるもので霊体になって魂の抜けた義骸に仮初の魂を入れるためのものだ。

一護「あ~なるほどね、俺には必要のない物だから忘れてたわ。」

喜助「まぁ一護さんのようなケースは例外なんで基本は需要はあるんっす。」

一護「だろうな。」

俺達は世間話をしていると

ルキア「一護かお前も修行しに来たのか?」

一護「そういうルキアもか?」

ルキア「ああ、あそこの修行はやるだけ効果があるからな。いつまたあの虚が来てもいいように備えておいて損はない。」

一護「違いねぇ。」

ルキア「ところで一護その箱は何だ?」

一護「最近入荷した義魂丸らしいぜ。」

ルキア「そうかそれはちょうど良い。」

一護「何がだ?」

ルキア「実はな、元々持ってきていた義魂丸がなくなってしまったのだ。」

一護「それ大丈夫なのか?」

ルキア「実は現世に派遣される死神の義魂丸は所有者から離れると一定時間経過すると消滅するように作られているのでな、多分もう消えてしまっている。」

一護「そうなのか、まぁ安全装置とか付けとかなきゃ尸魂界の技術が現世に流出するわな。」

ルキア「まぁ欠点を上げると再支給されるまで時間がかかることくらいか。」

一護「贅沢過ぎるだろそれ」

ルキア「という訳で店主この義魂丸を買うぞ。」

喜助「毎度ありっす。」

ルキアは喜助に頼んで購入の手続きをしていたので俺は箱を開けておいた。

喜助「ほいっす。」

ルキア「これでいいな。」

そうこうしているうちにルキアが喜助に代金を支払っていた。

一護「そういや俺、義骸から霊体が抜けるところ見たことがねぇや。」

ルキア「そうかでは試しにこれでやってみるのでな見ているといい。」

そういい、ルキアが丸薬を飲んで義骸から霊体が出てきた。

一護「お~こんな感じなのか、そういやその義魂丸ってどんな性格のやつなんだ。」

喜助「え~と、たしか」

俺達は性格の確認のために箱を確認しようとしたらルキアの義骸が動き出した。

義骸「フフフ、ようやく自由に動けるぞ。」

一護「...()()お前は」

義骸「名前はない。ではさらばだ!!」

そう言い義骸は店を出て異常な跳躍して建物を跳んで行ってしまった。

喜助「ッ!?どうやらあの義魂丸はまずいっスよ。」

確認した喜助は少し焦った声で言った。

一護「どうやらそうっぽいなルキア回収するぞ!!」

ルキア「承知した!!」

俺は即座に死神化して霊体になりルキアとともに義骸の追跡に入った。

 

俺は、瞬歩、完現術:加速(アクセル)、飛廉脚の合わせ技でルキアは瞬歩で速度は十分なので手分けして探したんだが

一護「いねぇ!!何処だぁぁぁぁぁぁ!!」

ルキア「1時間近く探したのに見つからぬとはいったいどこに隠れておるのだ?」

俺は見つからいことに苛立ち思いっきり叫びルキアは思案しているがあの義骸がなんかやらかさないか不安だ。

雨竜「あれ?一護に朽木さんどうしてこんなところに?」

一護「雨竜か今実は面倒な探し物をしててだな...待てなんでルキアを見てこんなところって言った。」

雨竜「...いや実はさっき朽木さんが織姫や雨とリルカにセクハラしててさ。」

一護・ルキア「「それを先に言え!!何処だ!!」」

雨竜「多分今も公園で3人にセクハラしているんじゃないか?」

ルキア「何故おぬしは止めぬ!?」

雨竜「いや女の子同士の絡みかなって学校でも織姫さんと雨とリルカが女子生徒の一人にセクハラされているし」

ルキア「私にそんな趣味ないわ!!たわけぇ!!」

一護「いいから義骸の暴挙を止めるぞ!!」

ルキア「ああ!!」

俺達は怒りを胸に抱いて現場に急行した。

現場に到着した俺達が目撃した光景は

織姫「ん...あんっ...ルキアさんやめてよぉ」

雨「あん...そうですよぉ...」

リルカ「そ、そう...よ...や、やめなさい...」

ル義「そういうなって全員柔らかいな~」

ルキアの義骸で3人にセクハラしている義魂丸の光景だった。

ルキア「...卍k」一護「落ち着け気持ちは分かるが落ち着け」ルキア「ふふふ、人の義骸でこんな暴挙をしているのに落ち着けるわけ無かろう?たわけが」

一護「とりあえず義骸もろとも破壊するのは構わないから3人を離してからね。」

ルキア「承知した。」

俺はとりあえず義魂丸の意識をこちらに向けさせる。

一護「おいっ!!ようやく見つけたぞ!!」

ル義「...うん?げぇ!!?見つかった!!」

義魂丸は即座に逃亡した。

一護「逃がすかぁ!!」

ルキア「イキテカエレルトオモウナヨタワケガァ。」

ヤバい、ルキアの言葉が片言になっている。早く捕まえないとルキアの卍解で辺り一帯が凍り付いて事後処理が大変なことになる。

そして俺達は鬼ごっこを1時間くらいする羽目になり

一護「てめぇ!待ちやがれぇ!!」

ル義「誰が待つか!!」

ルキア「くっ!一護、挟み撃ちで捕まえるぞ!!」

先ほど言ったこの状況になっている。

一護「縛道の一 (さい)!」

俺は最初級の縛道の手足の動きを封じる縛道で止めようとするが

ル義「無駄だぁ!!」

義魂丸は俺の霊圧の流れを読んで縛道を回避した。

一護(面倒だな、ただでさえルキアの義骸で基礎スペックが高いのに入っている義魂が改造魂魄(モッド・ソウル)だから戦闘特化の義魂ゆえこういった複雑な動きもできるのか。)

俺は状況と改造魂魄の動きを観察した結果捕まえるのは困難と言うのが現状の答えだ。

ルキア「くぅ、あんな下種な義魂のせいで織姫たちに私が同性愛者の類と誤解されてしまうではないか!覚悟せい!!」

ル義「いいじゃんか!!別に減るもんじゃないんだし!!」

一護「お前セクハラ発言や行動に関してはいい加減にしろよ?」

俺は義魂の言い分に呆れ果てた返しをしたがいい加減にこの状況を何とかするべくある能力を解禁する。

俺は聖文字(シュリフト)雷霆(the Thunderbolt)の雷速移動で義魂を追い詰める。

 

~10分後~

 

ル義「わぁ~!離せぇぇぇぇぇ!!」

義魂を『禁』と凍結で拘束して何とか捕獲に成功した。

一護(こいつヤバいだろ俺が雷霆を使う羽目になるなんて)

俺は内心で改造魂魄のスペックに戦慄していると

ルキア「覚悟はいいな?卍解『白霞』」一護「あ、ちょっと待って」ルキア「なんだ一護?邪魔をするな。」

ルキアは肉体の温度を下げているのか言葉が冷ややかだ。

一護「どうせならこの義魂を別の物に移して織姫たちと一緒にボコったら?」

ルキア「それもそうか」

ル義「この外道!!」

一護「原因はお前だからな、文句を言われる筋合いはないぞ。あとなんでお前は逃げたんだよ。」

ル義「...」

一護「よし、言えば少しは減刑してやる。」

ル義「...俺はな改造魂魄(モッド・ソウル)なんだよ」

義魂はそう言い自分のことを話した。

 

~ここは原作と変わらないのでカットします。~

 

ル義「と言うことなんだよ」

ルキア「...そうだったのか。」

一護「そういうことなら俺達が文句は言えないな、でも織姫たちにルキアの義骸でセクハラした件については許さんからやっぱボコられろ。」

俺はそう言いながら精神(the Mind)の精神操作で拳でルキアの義骸を貫いて義魂を取り出した。

貫いた際に奇妙な手ごたえがあったがまぁ問題ないだろ。

ルキア「おぬし義骸を貫くな。」

一護「今回はこっちに非があるからな、修理が終わるまでこっちで予備の義骸を貸すよ。」

ルキア「そうか、しかし新しい義魂はどうすればいいか...」

一護「こいつにセクハラ防止用のストッパー付けるからそれでいい?」

ルキア「う、う~んまぁそれならいいか。」

ルキアの了承を得て浦原商店に戻り喜助と一緒に義骸の修理をしながらライオンのぬいぐるみに入ったコンは女性陣のサンドバックになっていた。

 

side尸魂界(ソウルソサエティ)

 

指令書

第6、第13隊隊長、副隊長に現令、70日後現世で行方が消失した裏切りの容疑が浮上した第13番隊第3席朽木ルキアの捜索、発見次第拘束及び連行せよ。

 

海燕「ふざけんなよ!!」

白哉「落ち着け、感情に身を任せるのは(けい)の悪い癖だ。怒った所で指令が変わるわけもなし。」

海燕「お前!こんなふざけたこと言われて怒らないのか!!?」

白哉「思うところが無いわけではないルキアを信じているのは事実だ、だが私達はルキアの現状を知らない。真実を知るためにもこの指令は受けるべきだ。」

海燕「...そうだな。」

 

~~~~~~~~~~~~

6番隊隊舎

 

恋次「隊長!!」

白哉「...恋次、指令で現世で行方が消えたルキアを捜索、拘束及び連行することが決定した。」

恋次「ッ!?冗談じゃないんですか!?」

白哉「冗談でこんなことは言わぬ、理由はわからぬがルキアの義骸の反応が消えたことは12番隊の報告で明らかだ。」

恋次「...」

白哉「だがまだ問題ない、有罪だと決まったわけではない早急にルキアを発見し無罪の証拠を発見すれば済むことだ。」

恋次「...そうっすね分かりました。」

 

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13番隊隊舎

 

海燕「くそっ!!どうしてこんなことになっちまったんだ!!」

都「落ち着いて、海燕まだルキアが有罪と決まったわけではないわよ。」

海燕「そうだけどよ...」

都「あなたは隊長よ、部下であるルキアを信じてあげなくてどうするのよ。」

海燕「...そうだな、よしっ!なにがなんでも部下の無実を証明してやる!!」

 

二人の隊長はこの事件の発端が極めて阿呆な興味から始まったことを知らない。

そしてその原因はと言うと

 

side現世

 

一護「ここをこうで...そこがそうで」

喜助「一護さん、そこのパーツ取ってくれませんか。」

一護「ほいっ、それにしてもこの変なよくわからない受信機と発信機みたいなの何なんだろうな~正直邪魔なんだよな。」

喜助「おそらく、尸魂界からルキアさんの位置を把握するための物だと思いますよ。」

一護「マジかならさっさとこれも修理しないとな。でもこの壊れ方だと1ヵ月はかかるぞ。まあ急ぎじゃないしこれは後でもいいか。」

喜助「そうっすね~。」

一護「とりあえずこれを除く義骸を元の状態に戻すか」

喜助「ですね。」

原因は暢気に義骸修理をしていた。




リルカは井上兄を写真では見ていても実際に会ったことは無いんで気づけませんでした。


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20話:「面倒だが仕方がない」

まだ、尸魂界編はまだ行きません。


コンがルキア預かりとなって更に10日経ち6月になったが特に変わりなく真時玉で時間加速で義骸を高速修理したが受信機と発信機に使われる素材が不足していてとりあえずそれ以外は修理し終わったのでルキアに渡した。

一護「すまん、組み込まれている機能の基本的な部分は修理できたんだけどそれ以外の追加機能の一部の修理が材料不足で終わって無くてな材料が届いたらまたちゃんと修理させてくれ。」

ルキア「分かった、そういうことなら仕方がないだが基本的な運用に問題ないのだろう?」

一護「それは問題ない。」

ルキア「ならば問題ない。」

ルキアに義骸を返却し終え今日は家で日課の筋トレをやった後ダラダラしている。

偶には休まないと体を壊すからなと誰に言っているかわからない言い訳をしていたら喉が渇いたのでリビングに行って飲み物を取りに行くと

???『ボハハハハハー!!!』

一護「うん?なんだ?」

奇妙な笑い声が聞こえたのでリビングのほうを見てみるとテレビでやたら派手な奇抜な格好をしたサングラスをかけたおっさんが映っていた。

一護「何だその番組?」

俺は疑問に思ったので見ている遊子に聞いた。

遊子「これ?これはねぇ~「ぶらり霊場 突撃の旅」って番組だよ。でこの人はドン・観音寺って人だよ。」

一護「そうかじゃあ俺は部屋に戻るわ。」

遊子「お兄ちゃんってこういうものに興味ないよね。」

一護「幽霊とかは信じるけどこういう番組は信じねぇんだよ。」

遊子「変わっているよねぇ~」

一護「ほっとけ」

そうしている間にテレビから

ドン『スピリッツ・アー・オールウェイズ・ウィズ・ユー!!!』

と派手なおっさんはそう高らかに叫んでいた。

一護「そういえば観音寺のおっさんと会うイベントがそろそろあったけか。」

俺はあのおっさんが意外なキーパーソンになるのは知っているのでできるのなら会って親交を深めておきたい。

俺はそのイベントについてギョクに聞いておいた。

 

~2週間後~

 

休日、遊子が親父に強請って観音寺のイベントに家族全員で参加した。

一護「なんで俺まで参加しなきゃならないんだよ。」

一心「だっはっはっは!!いいじゃないか一護!家族全員でなんかできる時間は限られているんだからな。」

真咲「そうよ、遊子と花梨と一緒にこういうことに参加できるなんていつかできなくなるんだから。」

花梨「あたしもこういうのは好きじゃないのに...」

遊子「お兄ちゃんも花梨ちゃんもなんでそんなこと言うの!!」

そんな家族との一幕がありながらもイベントが開始したが俺は親父達に一言言ってその場を離れた。

ドン『ボハハハハハー!!!』

観音寺の笑い声が聞こえたのでイベントが始まったのだろう。

そんなことより俺は観音寺が除霊する廃病院の入り口で死神化して霊体となり待った。

そしたら予想した通りルキアが来た。

ルキア「一護か、おぬしも来たのか。」

一護「ルキアか俺は少し違うがお前は仕事か?」

ルキア「まあ、そうだな少し最近おかしな現れ方をする虚の調査と浄化をしている。」

一護「うん?おかしな虚?」

ルキア「うむ、本来は虚になることのない成仏寸前の整が強引な方法で虚にされている形跡があったのだ。」

一護「...多分だけど俺がここにいる理由がそれと関係しているかも。」

ルキア「どういうことだ?」

一護「実はな...」

俺は観音寺のことを話した。

ルキア「...善意でやっているのは分かったが中途半端にしかない知識で他人に迷惑をかけないでもらいたい。」

一護「悪い奴ではないんだけどな~」

俺達はそう言い廃病院に入った。

一護「ここに虚が出るデータでも入ったのか?」

ルキア「まぁ、そうだな。通信機にそのデータが来た。」

一護「それで尸魂界に連絡とかできないのか?」

ルキア「流石にまだ別世界との連絡は出来ぬよ。そうしたい場合、大きめの連絡装置を使わぬといけないのでな。」

一護「そうか、分かったよ。」

俺達は雑談しながら周囲を警戒していると霊圧を感じ取った。

一護・ルキア「「来たか!」」

俺達は斬魄刀に手をかけたが

ドン「へぇ~い!ユ~達がここに彷徨う霊だな!!」

一護・ルキア「「...」」

ドン「さぁ、私が君たちを安らかに成仏させてあげよう!!」

そう言いながら観音寺は手に持つステッキを突き出してきた。

とりあえず俺達はそれを避けた。

ドン「何故!避ける!!?」

一護・ルキア「「むしろなぜ避けないと思った?」」

俺達は同時に突っ込んだ。

ドン「君たちのような彷徨える霊を成仏させるのが私の仕事だよ、ボーイ&ガール。」

一護「そもそも俺達、死んでないし」

ルキア「そうだな」

ドン「ワッツ!!?君たちは何を言っているんだい!?君たちから感じる気配は霊特有のものだぞ!!」

一護「俺はそう言う霊的能力があってそれの影響だ。」

ルキア「私は最初からそういう存在だからな。死んでから霊になった存在ではないのでな。」

ドン「そ、そうかではなぜ君たちはここへ」

一護「虚の気配がしたのとあんたの除霊が一部間違っていたからそれを言いに来た。」

ルキア「私は仕事で虚を退治しに来た。」

ドン「ガールのほうはいいとしてボーイ君のいう私の除霊のどこが間違っているというのだ。」

一護「えっとそれはだな...」

俺は観音寺の整の除霊の仕方のミスと正しいやり方を教えた。

ドン「つ、つまり私は必要が無かったのに霊を苦しめていたのか...」

観音寺は自分のやり方が間違っていたことにショックを受けていたが

ドン「ならば次からは正しいやり方で霊を成仏させ今までの間違ったやり方で苦しめてしまった霊の分も頑張らなければなるまい!!」

一護「立ち直るのはえぇしポジティブだなあんた。」

さすがあの藍染に一目置かれる精神を持つ男だ。

それと同時に結界と二つの虚の気配がした。

一護「タイミングがいいのか悪いのかどっちなんだよ...」

俺はため息を吐きながら斬魄刀を抜いた。

ルキア「この気配...あの虚か!!」

一護「とりあえず、石田たちに連絡入れといたぞ。」

ルキア「かたじけない。」

ドン「ボーイ&ガール!私も手を貸そう。」

一護「何言ってんだおっさん?」

ルキア「ここから先は私達の仕事だ、いくら霊的力があるとはいえただの人間を巻き込むわけにはいかない。」

ドン「普通はそうだろう、だが私は今見ている子供たちの前で逃げるわけにはいかぬのだよ。」

ルキア「そう言ってもd」一護「分かったよおっさん」ルキア「一護!!」

一護「とはいっても片方は俺達でなきゃ倒せないからもう片方を倒すのはあんたでいいな?」

ドン「分かった。」

ルキア「いいのか一護?」

一護「元々、俺達が倒す虚がこのおっさんが倒すってだけだからな、それにあの虚を相手をする以上邪魔が無いほうがいい。」

ルキア「それはそうだが」

一護「四の五の言ってたら敵さんのお出ましだな。」

一体は原作で出てきたやつで片方は俺達がよく知る虚刀虚だ。

一護「おっさん、人型刀持ちは俺達でやるからあっちのデカ物はあんたに任せる。」

ドン「分かったぞ、それと君たちに一つ言っておく」

一護・ルキア「「なんだ。」」

ドン「死ぬな」

一護・ルキア「「分かってる(おる)」」

俺達はその言葉を皮切りに戦闘を開始した。

 

虚「グルうあああああ!!!」

大型の虚は俺達のほうに来たため動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で強化した蹴りを放ってぶっ飛ばした。その際に肉体能力の弱体化と特殊攻撃耐性の大幅な弱体化の呪いをかけておく。これくらいすれば観音寺でも倒せるだろう。

ドン「ではあのデカ物は私に任しておきたまえ!!」

そう言い観音寺はデカ物虚を追っかけて行った。

ルキア「これで心置きなく戦えるな。」

一護「そうだな。」

虚刀虚「...」

こいつはいつものやつと違って黙ってうめき声さえ発さないので不気味だ。

まぁそんなこと言っている場合ではないので両手に持った二本の斬魄刀を構えていつでも行けるようにする。

ルキア「舞え『袖白雪(そでのしらゆき)』」

ルキアも斬魄刀を解放した。

一護「じゃあ行きますか『不知火』!」

俺はお気に入りの剣技で先陣を切った。

右の刀で袈裟切りを放ったが虚は虚刀で防いで返す刀で切り返してきたが俺は脇差しで防いだ。

ルキア「はぁあ!!」

ルキアは背後に回り込み冷気を纏った袖白雪で切りかかった。

虚刀虚「...」

虚は響転(ソニード)でルキアの攻撃を回避した。

一護「破道の三十三 蒼火墜(そうかつい)

俺は青い炎を放つ鬼道で攻撃したが虚刀虚は回避したが左腕を焼かれ吹っ飛んだが再生した。

この一連の攻防が終わった俺は言葉を出す。

一護「これは俺も解放した方がいいな。」

ルキア「いややめておけ敵の固有能力が不明な状況でこちらが先に手札を切るのはまずい。」

一護「敵の基本能力はわかったけど一連の攻防で加減している余裕はないと思うが」

一連の攻防の流れで物理特殊の能力無効化は無いが身体能力が現在の俺と同等クラスあり霊圧もルキアの数倍もあってなかなか厄介と言える。

え?全知全能(the Almighty)とか使えばいいってそんなことしたら藍染にバレて対策されるに決まってるだろう。

一護「しょうがない固有能力を使うくらいには粘りますか。」

ルキア「それ以外にはなさそうだな。」

虚刀虚「...」

そう思った俺達だが虚は刀を構えてその刀身から雷撃を部屋全体に放ってきた。

一護「チッ!」

俺は舌打ちをしながらその雷撃を切り払いつつ回避した。

ルキアも氷の壁で防御した。

ルキア「あの虚は雷撃能力があるのか?」

一護「...いやまだ隠している力があると思うからそれを引き出してからだ。出し切らせてから不意打ち喰らって大けがするわけにはいかないからな。」

ルキア「それはそうだが」

一護「それにしても俺の知る限り虚刀虚はこんな単純な相手ではないんだがな...」

ルキア「確かにこの前のと比べたら能力が単純だな。」

俺達は虚から意識を外さずに互いの意見を言い合う、今までは鍛錬不足や能力の相性上不利な相手ばかりだったから警戒度が自然と上がってしまう。

一護「そういえばさっきの蒼火墜が直撃して再生したのに霊圧が上がらなかったな。」

ルキア「そういえばそうだったなどういうことだ。」

何時もだったら必ずと言っていい現象が起こらなかったことから逆に不自然に感じる俺達。

これではまるで

一護「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。」

ルキア「それが一番の有力のようだな。」

俺達は一番の可能性が面倒以外の何物でもないのでうんざりしたが倒さねば被害が拡大してしまうので倒さざるを得ないのだ。

一護「しょうがないやるぞ。」

ルキア「ああ」

俺達は刀を構えて虚に切りかかろうとしたときに

 

ドゴーン!!

 

病室の壁をぶっ壊してさっきのデカ物虚が飛んできた。

一護・ルキア「「...え?」」

ドン「スピリッツ・アー・オールウェイズ・ウィズ・ユー!!!」

なんか観音寺がやたらハイテンションでぶち抜いた壁から来た。

一護「どうした観音寺?」

ドン「うん?おうボーイではないか!と言うことはここに戻ってきてしまったんだね。その悪霊が変な黒い穴に入って消えての繰り返しで何とかここまで追い詰めたのだよ。」

一護「そ、そうかじゃあさっさとそいつ倒して外にいる連中に報告して帰ってくんね?」

ドン「しかしその悪霊はまだ除霊しきってないのだ、私も参加する。」

一護「イヤいいからてかこいつを下手に倒すと碌なことにならないから。」

ドン「う~む、では仕方がないではこの悪霊を我が奥義で倒そうではないか、ボーイ&ガール我が奥義しかとその目に焼き付けるがいい!!

観音寺流最終奥義!! 観音寺弾(キャノンボール)!!」

観音寺はそう叫びステッキから霊力によるピンポン玉並の大きさの弾を放った。

威力は弱体化している虚を消し飛ばすくらいはできたようで頭部をぶっ飛ばして成仏させた。

...それにしてもこの能力ってなんだ?俺の持つ4つの素養にいづれも該当しないんだが?

ギョク(では解析と作成しておきますね。)

今なんかギョクの声が聞こえた気がするが気のせいだろう。

ドン「ではボーイ&ガールさらばだ!!」

そう観音寺はハイテンションで去っていった。

一護・ルキア「「...」」

虚「...」ダッ!!

一護・ルキア「「...ハッ!」」

俺達が一瞬呆けた瞬間に虚刀虚は切りかかってきたので気持ちを瞬時に切り替えて戦闘を再開した。

一護「もうこうなったら仕方がない!倒すぞ!!」

ルキア「そうだな!では行くぞ!!」

俺は聖文字(シュリフト)暴風(the cyclone)による風操作で生成した風の鎧と風を刀に纏わせて高速戦闘を開始した。

一護「『空刃十字衝(くうばじゅうじしょう)』」

俺は脇差しを右から左に一閃、その後刀を上から下に振り下ろし真空の刃を十字に飛ばす技で破壊力は月牙十字衝より劣るが真空の刃であるために視認できず切れ味はエゲツナイレベルなのでこういう室内では重宝する技だ。

虚刀虚は一太刀目の真空刃を雷を放って防ぎ、二太刀目は虚刀で防いだがルキアはすでに虚刀虚の背後をとった。

ルキア「『初の舞 月白(そめのまい つきしろ)』」

刀で地面に円を描き、その場所の天地全てを凍らせる技。

範囲を狭めて放ったがその分威力が上がっていたのだが虚刀虚は雷を鎧として身に纏い氷を電磁分離させて氷を水素と酸素に分離させて雷の熱に反応した。

一護「...ッ!まずい!?」

雷の熱に反応して一気に熱が膨張して大爆発が起こりかけたため俺は即座に防音と爆風と耐衝撃・閃光結界を張った。

 

ドガガガガーン!!!!!!

 

激しい閃光と爆撃が発生したが俺の張った結界で防いだので事なきを得たが虚は死んでおらず、受けたダメージを再生した。

 

一護「『縛道の九十九 禁』 しばらくはこれでいいとして面倒だな、やっぱ俺も解放した方がいいか?」

ルキア「もうその方がいい気がしてきたな」

俺は『禁』で虚刀虚を拘束するとそう言った。

ルキアも賛成したが正直言ってここが室内じゃないなら鬼道のごり押しで倒せるのだがあまり建物を破壊しまくって敵を倒すのは俺の趣味ではないからな。

一護「...あ!待てよ、別に斬魄刀を解放する必要ないじゃんか。」

ルキア「...うん?どういうことだ。」

一護「こういうことだ」

俺は完現術を使って死覇装を黒コートに変化させた。

ルキア「確か、茶渡や織姫それにリルカが使う完現術(ふるぶりんぐ)だったか?」

一護「そうだけど」

ルキア「おぬしいったいどれだけの力を持っておるのだ?」

一護「ここだけの話だけど俺、虚の力も持っているから。」

ルキア「...それ言ってもよい奴なのかそれは」

一護「お前が悪いように吹聴する奴ではないと分かっているからな。」

ルキア「何と言うか照れ臭いな。」

一護「惚れちゃった?」

ルキア「人を揶揄うな!!たわけぇ!!!」

怒られたがこの状態だと聖文字に斬魄刀と同じく虚の浄化能力がつくので虚を滅却する必要が無いので問題ないということで聖文字大地(The Ground)に含まれる重力操作で虚を取り込み圧殺した。

一護「いっちょ上がりかな?」

ルキア「何故疑問形なのだと言いたいがホントにこれで終わりなのかの。あまりにもあっさり過ぎる。」

ルキアの言う通り今までで一番手ごたえのない虚刀虚だった。

するとドタドタという足音が聞こえてきた。

ドン「へいッ!ボーイ&ガール!!」

一護「いきなりなんだ観音寺」

ルキア「また何か用か?」

ドン「その通り、実は空座町に悪霊の大群が迫っているんだ!」

ルキア「はぁあ!!?」

一護「どういうことだ?」

観音寺の言葉で俺はちょっと霊圧探知の範囲を50㎞に上げて調べると確かに空座町に尋常じゃない数の虚が迫っている。

しかも虚刀虚の気配も結構感知できる。

ルキア「まずいぞ!!この数は急いで戻らねば犠牲者が出る!!」

一護「ありがとう観音寺!俺達はすぐに迎撃に行くから!いつかまたどこかで会おう。」

ドン「そうかい、でも私も少ししたら援軍に行くので、待っていたまえ我が戦友(とも)達よ!!」

一護・ルキア「「そうですねー」」

俺達は軽く返して空座町に急行した。

一護「『縛道の七十七 天挺空羅(てんていくうら)』」

俺はルキア含む全員に繋いだ、ルキアにも繋いだのはあいつらの報告をルキアにいちいち伝えなくて済むからだ。

一護『こちら一護、そっちはどんな状況だ。』

雨竜『一護か、こっちは少し厄介な状況だ、虚の数が尋常じゃない。』

チャド『それに虚刀虚の気配の相当あるぞ。』

ルキア『やはりか、どうもこちらで倒した虚刀虚がその大量発生の原因になっておったようだ』

雨竜『どうも虚刀虚を生み出した原因はこっちの性格を熟知してこの状況を作ったようだね』

織姫『でも全部倒すにしてもみんなにバレたらそのあと少し面倒だよ。』

雨『喜助さんにその手の物を作ってもらうにしても時間が足りませんよ。』

リルカ『もうこうなったらばれるの覚悟でやるしかないわ!!』

織姫は竜貴たちにバレることを懸念していて雨は喜助に打開用の道具を作れるが時間がないことを理解していてリルカは過去のトラウマを振り切ってでも事態の収拾に入ろうとする。

一護『こうなったら面倒だが仕方がない、俺と喜助が合同で作った特殊義骸を併用して日常の連中にはバレない様にして虚を一掃するぞ』

一同『了解!!』

全員の返事を聞いて俺はこの世界に転生?して以来初めての全力を出す時が来たようだ。




ドン・観音寺についてはこれじゃないって人については申し訳ございません。
そして次回はバクたちが大暴れします。


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21話:「早く終わらせない理由にならないよな。」

今回は前編です。


とりあえず、俺とルキアは空間転移で空座町それも浦原商店に直行して全員を集合させた。

全員揃ったところで加速世界を発動した。

一護「とりあえず、今日から虚を一掃するために特殊義骸と義魂丸であいつらを誤魔化しながら徹夜をしてでもやるぞ!」

雨竜「そうなりそうだね、この数は昼夜問わず戦いになりそうだ。」

雨竜の言う通り通常の大きさ問わずの虚は5000近くいるし虚刀虚に至っては200体は超えているしどんだけの数を用意したんだよ。気分が萎える。

織姫「徹夜かぁ~長丁場になるから携帯食料とかを私と雨ちゃんとリルカちゃんたちで作ってくるよ。」

一護「出来る限り早めにしてくれ。」

織姫「分かったよ。」

雨「では作っている間に作戦を固めておいてください。」

一護「了解」

リルカ「最っ高に美味しいものにしておくわね!!」

一護「楽しみにしているよ。」

織姫、雨、リルカはそう言って料理をしに行った。

ちなみに加速世界では思考だけでなく肉体も動かせるのでこの状態でも動いて移動したり物に触れて動かすこともできるのでこういう状況だと重宝する。

チャド「さてできる限りバランスよくメンバーを割り振らないとキツイな。」

一護「そうなんだよね、俺と雨竜とチャドは単独でも特に問題ないけどルキアも大丈夫だけど耐久力がな~。」

ルキア「私も大丈夫だと言ってくれるのは嬉しいがやはり耐久力が問題か...」

そう、ルキアの虚刀虚相手なら単独でも問題なのだが連戦前提だと俺や雨竜は動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)、チャドは鎧とカンストした完現術による圧倒的な身体能力とタフネスがあるので問題ないがルキアはそう言った防御力上昇系の能力がないのでルキアは3人娘たちとで構成することになりそうだ。

3人娘は能力は通用するが攻撃力が足りないといった問題があるのでそこにルキアを組み込めば攻撃力不足問題は解決するのでそのことを、雨竜、チャド、ルキアに伝える。

雨竜「それがよさそうだね。」

チャド「確かにそれが一番リスクが少なそうだな。」

ルキア「仕方あるまい。それで行こう。」

3人は納得したようだ。

一護「とりあえず、特殊霊具を全員に配布するからちょっと待っててくれ」

そう言い即座に家にある、4次元箱を取ってきた。

雨竜「それに入っているのか?」

一護「そっ、リルカの完現術を見て思いついたから自作した。ただし、物はいれられても生き物は入れらない。」

ルキア「またおぬしはまだそんなものを隠し持っていたのか?」

一護「隠していたわけじゃない、これにはこういう時用の道具を入れてあるだけだ。」

俺はそう言いながら、腰に付けるポーチやルキア以外の装備などを出した。

一護「とりあえず、雨竜達の装備は完成したから渡しておくぞ。」

雨竜「流石だな、いい出来栄えだ。」

ちなみに、各個人の装備には霊圧等を流し込むと動静血装が展開できる代物でこれで攻防の能力の強化と衣類が壊れにくくなる。ちなみに俺と雨竜は同時に使用可能だ。

どういうことかと言うと肉体と衣類にそれぞれ発動するからだ。

一護「これらのポーチは4次元箱ほどじゃないがそれなりにものを入れられるから回復用の霊薬類を入れておいてくれ。あと出したい時はいれてある物の中から望んだものを取り出せるからな。」

俺は4次元箱から薬品を取り出していく。ちなみに霊薬の種類は肉体再生薬、状態異常回復薬、血止薬、etc...

ルキア「どれだけ作っとったのだおぬしは」

一護「喜助と一緒になって色んな薬品を作ってたからまだ相当な数の名種類の薬品類があるぞ?」

雨竜「これは二人の戦闘に対する考え方が戦いに備えてあらゆる事態に対応するためにできることをできるだけするっていうのが関係してこれだけの手段が出来たんだよ。」

チャド「そのおかげで一護はこういう状況になっても慌てることもないんだよな。」

一護「常日頃から準備をしていると余裕ができるからな。」

俺はそう言いながら自分と3人娘のポーチに薬品類を入れていく。

雨竜達も自分たちのポーチに薬品類を入れていく。

一護「あとは霊圧を込めると数秒後に爆発するリングや戦闘用万能ナイフetc...必要があるものも持って行けよな。」

ルキア「ホントにどれだけのことを想定しておるのだ!?」

一護「だって、ルキアと会った時の無効化能力持ちがうざかったから準備しておいたのよ。」

俺は喜助にそのことを伝えたら喜助から浮ついた感じが消えて互いが持てる知識と技術を総動員して色んなものを作成しまくってその過程で発見したことを発展させた代物を作成したりと色々作ってたらこれだけの数の道具を作っていた。

一護「チャド、要望通りの武具とそれを保管・召喚する腕輪を造っといたぞ、少し慣らしておけ。」

チャド「悪いな一護、ありがとうな。少し試してくる。」

チャドは受け取って装着して試しがてらに地下室で確認しに行った。

一護「え~とあとは霊剣、霊槍、霊槌、etc...一応斬魄刀以外の武器も用意しておいたけどこれは基本俺持ちかな~。でも多分使わないと思うけど一応持っていくか。」

俺は完現術、滅却師、死神の各能力で武器には困らないけど何らかの方法で武器を封じられた時のために用意しておいた代物たちだ。

俺はそれらを武装用のポーチにしまった。

ルキア「はぁ~全く用意周到と褒めておけばよいのか」

一護「それほどでも」

雨竜「それはそうとして誰がどこを担当にするか決めておこうか。」

一護「あっ!ちょっと待ってこれも忘れてた、ほいっ!」

俺はさらに4次元箱から黒のチョーカーとネックレスを取り出した。

ルキア「今度のは何だ?」

一護「これは同じものを持っている人以外が効いた声が自分が知らないやつの声になるチョーカーと同じく自分の姿を同じ装備をつけているやつ以外に別の姿に認識させるネックレスだ。これで少しでもバレる可能性を排除しておきたい。」

ルキア「了解した。」

雨竜「では改めて誰がどこを担当する?」

一護「俺は虚刀虚が一番多い場所を担当するよ。雨竜は数が密集しているところを頼むよ、お前の矢なら一番の適所だろ」

雨竜「わかったよ、まったく相変わらず人の能力をよく観ているな。」

一護「観察力が俺の武器だからな。」

ルキア「私達はどうすればいい?」

一護「それはチャド達が来たらにしよう。」

 

~加速世界内で2時間後~

 

一護「チャド、確認は済んだか」

チャド「あぁ、おかげさまでな、いい出来栄えだ。」

一護「それはどうも、織姫たちも携帯食料の作成ありがとな。」

織姫「えへへ~いっぱい作ったからたくさん食べてね。」

雨「そうですね、これで万が一にでも長丁場になっての問題ないですよ。」

リルカ「残したら承知しないわよ。」

一護「...今回の虚殲滅が終わったら携帯用食料の殲滅になりそうだな。」

雨竜・チャド・ルキア「「「そうだね(な)(だろうな)」」」

織姫「それにしても私達の戦闘服って可愛いね。」

雨「私とリルカは同じですが戦闘する分には特に問題なさそうですね。」

リルカ「良いじゃない別に可愛いんだから。」

織姫達は俺が作った服を見てそう言った、なんせ見た目は完全に私服と間違うデザインだから。

一護「気に入って何よりだ。それで織姫達はルキアと一緒に小型の虚とかの殲滅を頼む。」

織姫「私達だと虚刀虚が来てもきついしルキアさんがいても連戦はきついもんね。」

一護「俺達みたいにバカみたいなスタミナや殲滅力があるわけじゃないからそこは仕方がない。」

俺達は配置を決め終えたためポーチに携帯食料を詰めていく。

一護「全員、装備や道具の最終確認は済んだか?」

雨竜「ああ」

チャド「問題ない」

織姫「大丈夫だよ」

雨「問題なしですよ」

リルカ「大丈夫よ!」

ルキア「私もだ。」

俺は全員の言葉を聞いて最後に一言

一護「よし、何が何でもこの騒動を鎮火して虚刀虚の出どころには何が何でも礼をしにいくぞ!」

雨竜・チャド「「ああ(おう)!!」」

織姫・雨・リルカ「「「うん(ええ)(そうね)!!」」」

ルキア「私はおぬしたちとは理由が異なるがこのようなことをしでかす輩がいる以上、尸魂界にもいずれ手を伸ばす可能性があるので私も戦うぞ!」

一護「じゃあ行くぞ!」

一同『おう!!』

俺は加速世界を解除して外套を全員が身に纏い出撃した。

ちなみに特殊義骸に特殊義魂丸を起動して学校連中や俺の妹たちに面倒な疑問や心配かけないようにしておいた。

 

side雨竜

僕らは装備と担当箇所を割り振った後、僕は一番虚の数が多い場所に飛廉脚で急行した。

雨竜「さて、ここには通常の虚が1500、虚刀虚は30体か...」

僕は数が多いがやるしかないと思い滅却師十字(クインシークロス)を媒体に銀嶺弧雀を生成して左手に持ち右手に魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を持ち、全身と衣服の機能を起動して動静血装を発動して攻防の能力を底上げして聖文字(シュリフト)雷霆(the Thunderbolt)で全身の神経に雷を通し動体視力、反射神経を底上げした。

雨竜「光の雨(リヒト・レーゲン)

銀嶺弧雀から神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を1200発放って虚を10体ほど倒したが妙な手ごたえを感じた。

雨竜(なんだ?今のは普通の虚だったら今ので100近くは倒せるはずだ。)

どういうことかと思ったが奥にいる虚刀虚達の虚刀から奇妙な霊圧から放たれている。

それが通常の虚達に纏わりついている。

雨竜(なるほどね、どうやら奥にいる連中の特性かその固有能力、虚刀の能力のどれかかもしくはそのすべてか。)

予想をつけたが奥の虚刀虚を倒そうとすると、通常の強化された虚に邪魔されて通常の強化された虚を倒そうとすると虚刀虚に邪魔されてと面倒な状況だが

雨竜(だが敵の能力による強化と妨害は絶対という訳ではなさそうだ。)

先ほどの攻撃ですべての能力を無効化できていれば1体も倒せてなかったのでどこかに付け入るスキはあるということだ。

まだまだ先になりそうだがやるしかない。

飛廉脚を発動して高速移動しながら敵の能力を分析に入った。

 

sideチャド

俺は浦原商店に集合して装備の確認と作戦を決めて解散した後俺は持ち場の位置に完現術:加速(アクセル)で空中を高速移動して持ち場に到着した。

チャド「到着したが結構な数がいるな、探知できる数だと、通常の虚が1000、虚刀虚が20くらいか?多いが倒しきらないと被害が出るからな、恨みはないが殲滅させてもらう。」

俺は完現術を発動してその身を巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)に変化させた。

チャド「行くぞ!『巨人の一撃(エル・ディレクト)』!!」

俺の黒鎧には自身に干渉する悪意や害意のある特殊能力や触れた相手の特性と特殊能力を無効化する能力があるので敵がどのような能力を持とうが関係ない。

霊圧を広範囲に拡散させて虚を直撃したが敵が5体ほどしか倒せなかった。

チャド(どういうことだ?敵の無効化系能力はもれなく俺の巨人の黒鎧の力でかき消せるはずだが?)

俺は今起こった不可解な現象に考える。

その間に虚は突進してきたりしたので空中に避難しながら敵の攻撃を防いだりして分析する。

チャド(なるほど、奥の虚刀虚達のやつらが自身の固有能力と刀の特殊能力どちらかまたは両方の力で他の虚を強化しているんだな。おそらく能力の系統は防御力強化系と再生系だな。)

俺はそう考えをまとめると虚空から無骨な大剣が出現した。

チャド(一護に作っておいてもらった武器が早速役に立ちそうだ。)

俺は一護に作ってもらった武器の1つ『バスターソード』に完現術を行使すると自らの鎧と同じ感じの半分が白、もう半分が黒の両刃の大剣に変化した。

チャド(黒百の大剣(シエンネグロス・グランデ・プチゲリーヤ)とでも名付けておくか。)

俺は剣を構え虚の一体を切り裂くと再生できずにすぐに消失した。

チャド(時間はかかるが一体一体確実に仕留めるか。)

俺は完現術:加速(アクセル)で高速移動しながら虚に突っ込んだ。

 

side織姫

いきなり町に虚がたくさん来たから一護君に浦原商店に強制集合の指示が来て急いで集まったんだけどそこで装備と配置場所が決まって私は雨ちゃんとリルカちゃんとルキアさんと一緒に指定した場所に来たんだけど

織姫「多いねぇ~」

雨「一護さんとかと比べたら少ないほうですよ?織姫。」

リルカ「てか織姫あんた暢気にもほどがあるわよ。」

ルキア「ざっと分かる範囲だと通常の虚が500、虚刀虚が15くらいか?」

織姫「多い時でも100体以上だったよね?」

雨「そうですね、昔戦った中で一番多かったのは確かそれくらいでしたね。」

リルカ「あたしその時はいなかったけどそん時の奴らってそんなに強いの?」

織姫「う~んそうでもなかったよ。」

雨「確かその時は通常の虚の大群だったのでそこまで苦戦しませんでしたよ。」

ルキア「...通常でもそれだけの大群を5人で殲滅するのは普通にすごいことなのだが。」

ルキアさんはそう言っているけど一護君の相手しているからそう苦戦することもないんだよね。

織姫「さ~て早く虚達を片付けよう。」

私は完現術を使いメモリー・オブ・ジ・エンドと盾舜六花を展開した。

雨「ですね、無駄口は終わってからいくらでも叩けるのですから『ジャッカル』、『カスールカスタム』」

雨ちゃんは武器の名を呼ぶと右手に黒、左手に白銀のリボルバーが1丁ずつ握られた。

リルカ「とりあえず、こんな騒動引き起こしてくれたやつにはいつかお仕置きしないとね。」

リルカちゃんもそう言って『ラビットアーマー』を身に纏った。

ルキア「全くだ余計な仕事を増やしおって、舞え『袖白雪(そでのしらゆき)』」

ルキアさんも斬魄刀を解放して準備を完了した。

虚の大群『ぐおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!』

虚達は叫び声をあげて突撃してきた。

織姫「『四天抗盾』」

私は長方形の壁を展開して虚達にぶつけて吹っ飛ばした。

バンッ!バンッ!

雨ちゃんの放った銃声が聞こえたら虚達は撃ち抜かれたんだけどすぐに再生した。

織姫「なんか私の能力みたい?」

再生の仕方が私の能力に近いと感じた。

雨「どうも、後ろにいる虚刀虚の能力で回復系がいるようですね。」

リルカ「うっざいわね。」

リルカちゃんの言う通り攻撃してもすぐ回復されると私達だと有効打が少なくどうしようもないんだよね。

ルキア「それを補うために私がいるのであろう。『初の舞 月白(そめのまい つきしろ)』」

ルキアさんが冷気を飛ばしてそれで円を描きその天地を凍結する技で虚を5体以上を凍結して粉砕した。

ルキア「数が多いな、仕方がないここはこれを使ってみるか『参の舞 凍牙白刀(さんのまい とうがしらふね)』」

ルキアさんは純白の刀を一閃すると冷気の斬撃を飛ばして虚を切り裂くと切り裂いたところから凍り付いて砕け散った。

ルキア「ふむ、中々良い仕上がりになったな。」

織姫「...え、え~とその技一護君の使う『月牙天衝』って技に似ているんだけど。」

私はすごくその技に見覚えがあったのでルキアさんに聞いてみると

ルキア「そうだな、この技は一護の技を見て一護にその技について聞いて袖白雪で似たような技を作ったのだ。」

雨「羨ましいです。」

リルカ「そうね」

ルキア「今は非常事態だぞ!?何を言っておるのだ!!?」

ルキアさんはそう言っているけど私達はどう足掻いても一護君とそういうやり取りができないから羨ましいと感じてしまうんだよね。

ルキア「それにしても敵の数が多い上に能力が厄介だな。」

雨「ですね、被害が出ること覚悟ならランチャー系の武器を生成したりできますけどやる意味がないですし...」

リルカ「そんなことしたら一護に嫌われるわよ。」

雨「分かっているからしないんですよ。」

織姫「もう長期戦覚悟でやるしかないね、分かってたけど。」

ルキア「だな、では行くぞ!!」

織姫・雨・リルカ「「「うん(ええ)(そうね)!!」」」

私達は陣形を組んで虚達を迎え撃った。

 

side一護

準備を終えて解散した後虚刀虚の数が多い場所に来たが

一護「なんで!俺が一番数が多いんだよ!!」

俺は叫んでしまったが仕方がないことだろう。

本来なら通常の虚が一番多いところに雨竜をぶつける予定だったのに虚刀虚の気配が一番多いところに俺が来たら通常虚も一番多いとかふざけんなよ!!

一護「もう愚痴るのはやめにして敵戦力の能力分析に入りますか『解析の霊眼』」

俺は聖文字(The Eyes)の能力で視認した対象のあらゆることを把握・理解することができる。...まあこれだけではないのだが今はこれだけで十分なのだがな。

一護「え~と、通常の虚は数だけは多いからそこだけを注意しといて虚刀虚の能力が回復系と補助系で固まっているな。あと虚刀虚は改造されているから特性で物理と霊圧単体を除くエネルギー攻撃以外の攻撃無効化能力が備わっているな。」

虚刀虚は霊圧単体のみの攻撃では通用しないから月牙天衝は使えないな、逆に霊圧を使ったものでも炎や雷撃の類は通用すると。

一護「とりあえず、まずは通常の虚を殲滅しますか。切り裂け『斬月』!」

俺は斬魄刀を一本抜いて解放した。

一護「先ずは『穿面斬・蘿月(せんめんざん らげつ)』!!」

回転鋸のような形状の巨大な二連の月輪の刃を横に地面を削りながら複数並べて放ち、敵をすり潰す大技を放った。

今ので通常の虚を200近く倒したがまだ通常の虚は1800程残っているのでまだまだ終わるまでまだ先になりそうだな。けど

一護「でも、早く終わらせない理由にならないよな。」

俺は斬月を構えて虚に切りかかっていく。

 

side???

???「彼はすでに始解を会得しているようだね。」

???「ホンマ、彼には驚かされっぱなしですわ~」

???「だがもう片方の斬魄刀は変化していない...もしや彼の二本の斬魄刀には別々の能力が宿っているのか?」

この事件の元凶達は霊圧遮断の外套を身に纏い現世に来て彼らの戦闘を直接見ていた。

リーダー格の男は一護の力に高い興味を示し京都弁の男は一護の潜在能力に驚き、バイザーをつけた男は一護の斬魄刀の能力を極めて高いレベルで予測した。




各個人のニュー戦闘服は女性陣は仮面ライダギーツのツムリの白黒服をベースに動静血装が展開の基本能力に各個人の能力に合わせたものになっていて細部が個人で異なっています。
織姫は見た目はあまり変わっておらず若干戦闘用に動きやすいものになっており、雨とリルカのは腕がブカついておらずスカート部分はミニスカで中にハーフパンツになっております。雨のはそれに加えて瞬鬨を使っても両肩と背中の布が吹き飛ばないようになっております。(流石に女の子だからいくら戦闘用でもオシャレしたいよねっていうバグ一の気遣いです。)
男性陣のは雨竜は破面編で着ていた白い衣装で動静血装が展開が可能になっていて衣服の耐久力が高まっていて自身の攻撃力をさらに上乗せされます。
一護とチャドのは仮面ライダギーツのデザグラ参加者がゲーム開始する際の衣服が各個人で色違いになったものでこちらも動静血装が展開が可能になっていて衣服の耐久力が高まっていて自身の攻撃力をさらに上乗せされます。
色は一護が黒、チャドが迷彩色です。
一護は死神化してもこれらの衣服の能力はなくならずに上乗せされます。
あとチャドは鎧を身に纏っていても装備の能力はなくなりませんむしろ相乗効果が発生します。
ちなみに喜助が作った霊圧遮断の外套も標準装備しています。

あとバグ一がチャドに作った武具はそれぞれに固有能力がありそれに完現術を使うとチャドの鎧の特殊能力が付与され形状と色合いが鎧に似るようになります。


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22話:「あの二人なら別にいいか」

中編です。


side雨竜

あれから4日経ったがようやく通常の虚を1000体くらい倒すことができた。

そしてどうやらこの虚達は普通の人間にも見えているようで町中大騒ぎで大変なことになっているうえに虚も人に襲い掛かるのでそのたびにそちらに行かなければならないので思うように戦うことができないので疲労が知らずにたまってしまう。一護の作った疲労回復薬のおかげで何とかなっているが少しスタミナの配分をミスると一気に物量で押しつぶされてしまう。しかしその甲斐あって敵の能力の分析が完了した。

僕は合間の時間を作っては水分補給と携帯食料を食べて栄養補給をやりながら戦いを続けているが

雨竜(虚刀虚の能力は大体だが分析できた、30体中20体が補助に特化している。それも強化系、防御系、搦手系の3種類、そして残りの10体が回復能力に特化している、自分も他者も等しく超回復可能これのせいで思うようにダメージを与えられない。)

僕は4日戦い続けた結果判明した情報を整理する。

虚刀虚を何とかしないと通常の虚は倒すのが困難だが通常の虚を放置していると虚刀虚を倒すのが困難と言う面倒な状況だ...またこんなまとめ方しているがそういう表現しかできそうにないなこれは。

雨竜「しょうがない、一護の技を使うのは癪だがそうも言ってられないな。『天照・滅』」

僕は聖文字(シュリフト)灼熱(the Heat)で生成した黒炎に万物貫通(the X-axis)の万物貫通を付与した広範囲に放つ技で敵の特殊効果を無視して通常の虚を200体ほど消失させた。

雨竜(まだあと通常の虚だけで300体程残っている。とりあえず、一護から貰った道具のおかげで犠牲者が出ていないと分かっているが早く片付けないと犠牲者が出てしまう。)

なりふり構っていられないのでできる限り周りに気を使いつつその上で可及的に速やかに敵を殲滅する。

僕はそう覚悟を決め聖文字も同時起動しようとした瞬間に視界に茶髪のショートヘアでヘアピンをつけた女の子が目に入った。

息を切らせながら走って虚から逃げている。

雨竜(今回もそうだけど、元凶にはキッチリとお礼をしないといけないね。)

僕は銀嶺弧雀から聖文字(シュリフト)万物貫通(the X-axis)を付与した神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を放って女の子を襲った虚を消し飛ばした。

???「え!?」

雨竜『え...っと君は(あれこの子って一護の妹の)』(変声チョーカー装備中)

遊子「う、うん...(ぽけー)」

雨竜『どうしたんだいどこか怪我でもしているのかな?』

僕は怯えさせないようにしないように言った。

遊子「え、え~とわ、わたしは大丈夫ですから!」

雨竜『そうかあ安全な所に送っていこう、親はどこにいるのかわかるのかい?』

遊子「えっと、急いで逃げてきたから妹とはぐれてしまって...」

雨竜『そうか、少し待ってくれ』

俺は一護が用意してくれた特殊アイテムの霊府に霊圧を込めて起動ワードを言った。

雨竜『発動「鏡門(きょうもん)」』

俺は女の子の周囲に結界を張って安全を確保した。

遊子「え!?」

雨竜『その中でジッとしていてくれ。』

俺はできる限り優しく言った。

遊子「は、はい分かりました。」

僕は一護の妹の安全を確保したので即座に通常の虚を殲滅を再開した。

 

sideチャド

あれから4日経ったがようやく通常の虚を900体くらい倒すことができた。

あとどうやらこの虚達は普通の人間にも見えているようで町中大騒ぎで大変なことになっているうえに虚も人に襲い掛かるのでそのたびにそちらに行かなければならないので思うように戦うことができないので疲労が知らずにたまってしまう。

チャド(俺の能力がこの手の敵に対して効果を最大限発揮するおかげで比較的に疲れを溜めることなく戦えているがそれでも4日も徹夜することになるとは...)

一護の作った疲労回復薬とかのおかげで疲れがたまることなく戦えるが少しスタミナの配分をミスると一気に物量で押しつぶされてしまう。そして腹が減ったりするので隙を見て食事する時間を作らないと腹が減って集中力が減ってしまうから大変だ。

それに食事ができても、すぐに食って飲み込まねば戦いの最中に喉を詰ませてしまうから食事するだけでも大変だ。

チャド(...うん?)

俺は視界に黒髪のショートヘアの女の子が目に入った。

どうも道に迷ったのか急いで走っている。

???「はっ!はっ!」

虚「うがあああああぁぁぁぁ!!!!!!!」

女の子に虚が襲い掛かっていた。

チャド(今回の元凶には何が何でも1発殴らないとな。)

俺は完現術:加速(アクセル)で高速移動して虚を黒百の大剣(シエンネグロス・グランデ・プチゲリーヤ)で叩き切った。

???「えっ!?」

チャド『大丈夫か?(この子確か一護の妹だよな)』(変声チョーカー装備中)

夏梨「う、うん...(ぽけー)」

チャド『どうしたんだどこか怪我でもしているのか?』

夏梨「え、え~とあ、あたしは大丈夫だから!」

チャド『そうかじゃあ安全な所に送っていくな、親はどこにいるのかわからないんかい?』

夏梨「えっと、急いで逃げてきたからはぐれちゃって...」

チャド『そうか、少し待ってくれ』

俺は一護が用意してくれた特殊アイテムの霊府に霊圧を込めて起動ワードを言った。

チャド『発動「鏡門(きょうもん)」』

俺は女の子の周囲に結界を張って安全を確保した。

夏梨「え!?」

チャド『その中でジッとしていてくれ。』

俺はできる限り優しく言った。

夏梨「う、うんわかった。」

チャド(よしこれで一護の妹の安全は確保できたからしばらくは大丈夫そうだ。)

俺は残っている通常の虚に突っ込んだ。

 

side織姫

あれから4日経ったがようやく通常の虚を400体くらい倒すことができた。

あとこの虚達は普通の人間にも見えているようで町中大騒ぎで大変なことになっているうえに虚も人に襲い掛かるのでそのたびにそちらに行かなければならないので思うように戦うことができないので疲労が知らずにたまっちゃんだよね。

織姫「こうも数が多い上に4日も徹夜すると疲れるね。」

私はそう言いながら孤天斬盾を飛ばして鳥型の虚を切断してメモリー・オブ・ジ・エンドで迫ってくる虚を切り裂いている。

定期的に食事や水分補給はしているけどそれでも睡眠無しはきついんだよね。

(うるる)「無駄口をたたくのは終わった後にしてって言いましたよね」ドパンッ!ドパンッ!

そういう雨ちゃんは2丁拳銃を打ちながら射撃術に組み込んだ白打で虚を倒している。

リルカ「いやまぁ、織姫の言うことも理解出来るからあまりそういうこと言わないで上げなさいよ。」

リルカちゃんも話しながら蹴り技を多用して虚の数を減らしている。

ルキア「『氷牙征嵐』、これほどの数の虚を相手に数日間戦える体力のおぬしらが疲れるとは何を言っておるのだ?」

ルキアさんも一護君から教わった氷結系の鬼道で虚を凍らせていた。

織姫「そんなこと言っても私達からするとこれくらい普通だし。」

雨「昔から長期の休みがあると合宿していましたし」

リルカ「あたしは途中からだから2人程じゃないけど体力はそれなりにあるわよ。」

ルキア「リルカよ、おぬしらの体力のそれはそれなりではない。」

ルキアさんはそう言って...ハッ!!!

織姫・雨・リルカ「「「今将来の義妹たちに将来の夫ができた気がする!!」」」

ルキア「この非常事態にいきなりどうしたのだ!!?」

いやだって、遊子ちゃんと夏梨ちゃんが恋したんだよ!未来の姉としてその男の子がどんな子か見極めないともし最低な人ならカコカイヘンシナイト...

ルキア「ぬうぅぅ!!さ、3人から虚刀虚を凌駕するほどの圧倒的負のオーラがしかもそのオーラにもろに当たっている虚達が足を竦ませているではないか!?」

ルキアさんがなんか言ってるけど大事な義妹(いもうと)達に危害が加わるって可能性があるのならゼンリョクデハイジョシナイト...

 

雨竜・チャド((なんだ!?この悪寒は!!?体の震えが止まらない!!?))

別の場所で戦っている二人は正体不明の悪寒に襲われていた。

 

side一護

一護「待てぇぇぇぇぇぇぇ!!逃げるなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

俺は戦いが始まって4日経って通常の虚の殲滅が終わったのだが虚刀虚がある程度のグループに分かれて逃げようとしたのでバラバラに逃げられないようにしながら斬月片手に町中を爆走している。

一護「うおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!...うん?」

今、雨竜とチャドが異常な身体の震えをしているが敵の能力か?でもあの二人にその手の能力は通用しないし...うん?夏梨と遊子をそれぞれ守っているがなんか夏梨と遊子の二人を見る目がおかしくない?これ雨竜とチャドに恋してる目のようだがってマジらしいですね。まぁあの二人なら別にいいか。

それよりもなんか織姫達のほうから凄まじい気配を感じるんだが具体的に言うと虚刀虚なんて目じゃないレベルの気配なんだが...って織姫達かよ!紛らわしいな!!

俺は意識を切り替えて戦闘を再開する。

一護「『金剛爆』!」

俺は着弾すると大爆発する炎弾で広範囲に爆炎を放ち虚刀虚を3体焼き殺して前に出て斬月で1体斬首して首をその後完全に破壊した、そうすると残った体も消滅した。

一護「次!『破道の九十・改 第二番 黒棺・奈落・滅(くろひつぎ・ならく・めつ)』!!」

俺は黒棺の改良版の奈落に万物貫通(the X-axis)の万物貫通を付与した特殊能力を無視する大技を複数同時に放つ。1つの対象しか破壊できなかった奈落を複数破壊可能にした対虚刀虚軍団破道だ!!ちなみに今ので虚刀虚50体は倒せた。

それでもまだ100体近くいるし下手に大技ぶっぱは被害がでてしまう。

今大技を使えたのは人がいなかったのと周りに建物があまりないというのもある。

でもさっさと残りを倒して雨竜たちのサポートをしに行きますかね。




ちなみに雨竜はタキシード仮面と同じようなマスクをしていてチャドの鎧に鎧と同じデザインのローブ型の装甲が追加されていますこの装甲はチャドの意思で出したり消えたりできます。
あと遊子と夏梨が違う場所にいるのははぐれた上にバグ一たちと虚の霊圧で空座町区域の空間が少しおかしなことになっているからでちょっと走っている内に知らない場所に出てしまったからです。


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23話:「俺はこれ以上やりたくないがな」

後編です。
そしてまた面倒な起爆剤を投下します。


side雨竜

 

あれから2日経ち通常の虚を殲滅できたが虚刀虚の軍勢を相手しているが通常の虚達と違って陣形を組んで能力を的確に使ってくるのでやり難いったらないよ。

雨竜「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

僕は聖文字(シュリフト)万物貫通(the X-axis)を付与した神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を打ちまくり頭部を貫通しまくるが即座に回復能力の虚刀虚が回復させてくる。

雨竜「くっ!やっぱりこの程度じゃ無理か!」

単体攻撃では即座に修復してしまう、やつらの再生力を上回る火力でぶっ飛ばすしかないのだが

雨竜(それだと一護の妹を巻き込んでしまう...)

流石にそんなことをしてまで勝つわけにはいかないが今の僕の能力だとどうしようもないな。

仕方がないので一護から借りた武具を使うかと考えていたら()()()()()()()()()()

雨竜(ッ!?これは!!)

ギョク(大変そうですね、雨竜。)

雨竜(ギョクさん、どうして出てきたんです?)

ギョク(言ったでしょう、大変そうですから手を貸しに来たんですよ。)

雨竜(しかし手を貸すと言っても一護はあなたを表に出す気が無いんですが...)

ギョク(大丈夫です、今回出てきたのはあなたに新たな聖文字を与えに出てきたんです。)

雨竜(新たな聖文字?いったいどんな能力の聖文字を?)

ギョク(聖文字閃光(The Lightning)という光を操作・生成の能力を与えますね。これなら加減すれば被害を気にせずに破壊力のある技を打てますよね。)

雨竜(すみません、手間を取らせてしまいまして)

ギョク(大丈夫です、と言うよりも大事なご主人の妹たちであり将来の義妹(いもうと)たちをこんな状況に巻き込まれて私怒っているので手伝わせてもらいますよ。)

雨竜(そうですか、あと少しだけ新しい聖文字を試させてください。)

ギョク(いいですよ~)

僕は時間が加速している精神世界で新たな聖文字を鍛錬をして現実世界に戻った。

 

雨竜(さて散々気が済むまでやったんだ実戦で早速溜めさせてもらうよ。)

現実に戻った僕は早速新技を放った。

雨竜「『極光の雨(オーロラ・レーゲン)』」

万物貫通(the X-axis)を付与した神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)の雨に周囲に展開した光球から光線の雨を虚刀虚に浴びせて半数近く消し飛ばした。

雨竜(うん、中々良い威力だな)

僕は技の結果を見てそう評した。

雨竜(さて残りもさっさと仕留めるよ。)

弓を構えると虚刀虚達はそそくさと逃げ出した。

雨竜(ッ!この状態で逃げられると一護の妹を放置する羽目になる。)

僕はそう思っていると

???「遊子!」

雨竜(うん?)

僕は声のする方に顔を向けると一人の女性が走ってきていた。

遊子「お母さん!!」たッ

遊子ちゃんは母との再会で涙を流しながら走っていった。

真咲「大丈夫だった!?」

遊子「うん!お兄さんが助けてくれたあから平気だよ!!」

真咲「お兄さん?」

遊子「あの人だよ!!」

雨竜(ちょぉい!!僕にふらないでよぉ!)

遊子ちゃんは僕のほうに指を向けたので真咲さんはこちらに気が付いてしまった。

真咲「あなたが...あら?あなたってもしかして...」

雨竜『では私は残りの敵を倒しに行くので失礼する!!』(変声チョーカー装備中)

僕はバレる前に飛廉脚を発動して高速移動して虚刀虚の追跡に入った。

 

side真咲

真咲「あらあらせっかちなヒーローさんだこと」

遊子「お母さん!あの人にもう一度会えないかな!!」

真咲「そうね案外近くにいるかもよ?」

遊子「うん!私、大人になったらお母さんみたいにあのヒーローさんの素敵なお嫁さんになるね!!」

真咲「あらあら、それは素敵な夢ね~(ふふっ雨竜君、私の可愛い娘を泣かせたら許さないわよ。)」

 

雨竜(なんかすっごい嫌なことが起こった気がするけど気のせいであってくれ。)

 

sideチャド

 

チャド「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

俺は通常の虚を倒し終わったので虚刀虚と戦っているが搦手系能力の虚刀虚の能力の性質が俺の能力でも無効化できないタイプの能力なため戦いが長引いてしまった。

チャド(仕方がないな一護から借りている武装の1つを使うか。)

俺は両腕に銀の手甲を装着して完現術を行使した。

すると右が黒にエメラルドのラインが左に白にエメラルドのラインが入ったガントレットに変化した。

チャド(この手甲には風を操る能力を付与したと一護は言っていたがとりあえず暴風の手甲(ストーム・ハンドリクン)と呼称するか。)

俺は両腕と拳に風を纏わせて虚刀虚に殴り掛かる、俺は風邪で加速させたジャブを数十発叩き込んだ。

虚刀虚「......『壁衝(へきしょう)』」

虚刀虚は壁のように展開した衝撃波を俺にぶつけてきた。

チャド「はぁあッ!!」

俺は拳に纏わせた風を衝撃波のように飛ばして攻撃を相殺した。

だがそろそろ数の差を覆すべく俺はとある技を放つ。

チャド「闘技『神砂嵐(かみずなあらし)』!!」

俺の両腕から二つの竜巻が発生し右腕の竜巻が左回転して左の竜巻が右回転した。

一つの竜巻でさえ尋常じゃない破壊力のある竜巻だがこの技は二つの竜巻で複数の敵を破壊するがその本質はその間に生成される真空の破壊空間によるその間に入った物質を磨り潰す大技だ。

この技は一護が使っていた物でその原理を聞いていたためこの装備で再現したのだ。

竜巻とその間の真空空間による破壊で虚刀虚を15体倒すことに成功したが残り5体が逃走したので追いかけたかったが一護の妹を放置しておくわけにはいかないが

???「夏梨~!遊子~!母さ~ん!何処だぁー!!」

チャド『...うん?』(変声チョーカー装備中)

そう思ってたら男の声が聞こえてきた。

夏梨「あ、父さん。」

一心「ん?夏梨~!!!!」ドドドドドド

一護の父親がものすごい勢いで走ってきたのだが

夏梨「キモイ!!」

一心「ぐはぁ!!」

一護の妹に思いっきり蹴られてぶっ飛んだ。

チャド(...大丈夫か?)

一心「ひどいよ夏梨!ただでさえ遊子がどっか行っちゃって母さんともはぐれたのにお父さんを一人にしないで!!」

夏梨「うっさいわ!それでも抱き着いてくることはないでしょ!!人前なんだよ!!」

一心「人前?」

そしてようやく俺の存在に気が付いた一護の父親は

一心「君は何者だ!夏梨を誘拐した不審者か!?」

チャド(まぁこんな恰好した俺を不審者と間違うのは仕方がないな)

なんせ今の俺の恰好は黒い外套を羽織っている上にその下は顔を隠したごついヘルムと鎧を装着しているのだから勘違いするのも無理はないがそういえば一護の父親は完現術者のことを知らないんだっけか?

夏梨「違うわぁ!失礼にもほどがあるでしょ!!この髭親父ぃ!!」

また一護の妹が父親に蹴っ飛ばした。

一心「ごふぅ!!」

今度は少し良いところに当たったのか腹を抱えて蹲っている。

夏梨「私達の事はいいからあの化け物を追って」

チャド『分かった、早く安全な所に行けよな。』

夏梨「分かってる」(ぷいっ!)

一護の妹は顔を赤らめながらそっぽを向いた。

チャド『あぁ、そうさせてもらう』

俺は完現術:加速(アクセル)で逃げた虚刀虚の追跡に入った。

 

side一心

 

一心「も~夏梨ってば何も二回も蹴ることはないでしょう。」

夏梨「父さんがキモイ言動で叫びながら走ってきた上に助けてくれた人を不審者扱いしたらそうなるわ。」

一心「でも、父さんが心配するのは当然だからな、あの人が善人だったから良かったけどこんな状況で夏梨みたいな可愛い娘を攫う悪い奴がいるんだから父さん心配しちゃうからね~」

俺はそう言いながら夏梨に抱き着いて頬を擦ろうとすると

夏梨「キモイっていうのはそういうところだからね、()()()みたいに落ち着くってこと覚えなさいよ!この髭親父!!」

また夏梨に蹴られたが内心では彼について考えていた。

一心(全く、()()()か...うちの可愛い娘を泣かせたら一発殴らないとな、覚悟しろよ茶渡君。)

 

 

チャド(...うん?何か俺の知らない所で厄介なことが起きた気がするが気のせいか?)

 

 

side織姫

 

通常の虚を倒し終わった私達は早急に虚刀虚を倒して一護君に夏梨ちゃんと遊子ちゃんを誑かした男を聞かないと

織姫「これでどう!徒の芍薬(あだのしゃくやく)!!」

私は一護君が教えてくれた剣技で前方の敵に対して最大で九連続の上下左右から敵を取り囲む様に放つ剣技。技の特性上回避するのは困難である大技だ。

虚刀虚に九つの斬撃の内3つまでは防いだんだけど残り6つは防ぎきれずに直撃した。

虚刀虚「ぐああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

虚刀虚は叫んで周囲から虚刀虚が3体切りかかってきたので

織姫「甘いよ!渦桃(うずもも)!!」

空中で体を大きく捻り、反転しながら斬り付ける剣技を応用して防御した。

虚刀虚達は即座に距離をとった。その間に私は周りの様子を確認した。

雨「月閃瞬閧(げっせんしゅんこう)!」

雨ちゃんは切り札を切って3体の虚刀虚の頭部を二丁のリボルバーで撃ち抜いたり肘うちや蹴りで破壊して倒している。

リルカ「ラビットドラゴン!!」

リルカちゃんもウサギと龍を足したぬいぐるみのような装甲と衣類を身に纏った。

リルカ「新しく完成した新技あんた達で試させてもらうわ!!『悪魔風脚(ディアブルジャンブ)』!!」

リルカちゃんは龍の力で足に炎を纏わせて完現術:加速(アクセル)で加速した。

リルカ「終わりなさい!『フレアシュート』!!」

リルカちゃんは虚刀虚の頭部に高熱を纏った蹴りを叩き込んで虚刀虚の頭部を炎で焼き尽くして倒した。

うぅ...二人はいいな、私だけ虚刀虚を倒せずに互角の戦いしかできないなんて。

...そういえばルキアさんはどうだろうか?

私はそちらに意識を向けると

ルキア「卍解『白霞罸(はっかのとがめ)』」

ルキアさんは卍解して範囲を調整して私達を巻き込まないようにして自身の周囲にいた7体を凍結粉砕した。

やっぱり私ってこういう属性攻撃ができないせいで攻撃力が足りないから倒しきれないのかな。

ルキア「さて残りはその4体だけか」

雨「では織姫後ろで回復と防御を頼みますよ。」

織姫「う、うん」

私は頷くことしかできなかったがリルカちゃんが

リルカ「織姫、あんた自分のこと卑下にしないでよね。」

織姫「えっ!そんなことないよリルカちゃん。」

リルカ「嘘よ、あんた自分だけあいつら一人も倒せないことを気にしているでしょ。」

織姫「ッ!」

リルカ「先に言っておくけどあたしからすると織姫の能力のほうが羨ましいわよ!!」

織姫「え?」

リルカ「あたしが元々持ってた力じゃあいつらを倒すどころか戦うことさえできなかったでも織姫は元々持ってた能力()だけでも一護の力になれるんだから自分を卑下にされたらムカつくのよ!だから胸を張りなさい!!」

リルカちゃんの言葉で私は目を覚ました。

織姫(そうだよね、昔ギョクが言ってたよね、『あなたにそんな自信なさげでは勝った気がしないんですよ』ってなんでこんなことで悩んでいたんだろ?自分にできることを精いっぱいやって一護君の隣に立てばいいのに。)

そう考えた私は自分の能力をよく考えた、盾舜六花の事象の拒絶とメモリー・オブ・ジ・エンドの切りつけた対象の過去改変そしてマインドオブバリアによる状態異常無効化の力だけどそういえば一護君は自分の力を複合して使ったりしてたけど私でもできないかな?

織姫「一体だけでいいから私に倒させてくれないかな?」

雨「何か策があるのですね?」

織姫「うん!!」

リルカ「目が覚めたようね。行ってきなさい!」

ルキア「良い顔になったようだな。」

織姫「じゃあ行ってくるね。」

私はさっき切り裂いた虚刀虚と対峙した。向こうも一対一で相手してくれるようで残りの虚刀虚も手を出そうとしない。

私は完現術:加速(アクセル)で加速すると向こうも響転(ソニード)で加速して斬りあいを開始した。

速度はこっちのほうが速いんだけど向こうの響転(ソニード)の特性で探知しにくいので先読みしにくいんだよね。

虚刀虚「...徒の芍薬(あだのしゃくやく)

織姫「え!?」

虚刀虚は私がさっき見せた前方の敵に対して最大で九連続の上下左右から敵を取り囲む様に斬撃を放つ剣技を使った。一護君から教わる際に何度も喰らっているので回避するのは困難であるのは理解しているんだけど一護君とは異なる体型の虚の斬撃を回避しきれずに数発掠ってしまった。

私はすぐに距離をとって双天帰盾で回復したんだけど下手に技を見せるとすぐに真似をされてしまうので試そうとした技を使うため完現術:加速(アクセル)で一気に距離を詰める、向こうも速度負けしないために響転(ソニード)を使って加速した。

刀と虚刀が何度も打ち合って火花が散っているけどお互いに決定的な隙を作れないので、若干ではあるが膠着状態になってしまった。

織姫(焦らないで、落ち着け私...焦ったら負ける)

私は焦る心を落ち着かせながら剣技で虚等を弾いて隙を作ろうとするが向こうもこちらの刀を弾いてくる。

数分間打ち合って、私は漸く隙を作れたので今自分ができる最大の技を放つ。

織姫「記憶の終絶(メモリー・エンド)

私の刀には盾舜六花の髪飾りと組み合わせることで刀を媒介として事象の拒絶を過去改変と組み合わせて使用ができるようになったので切りつけた対象の過去全てを拒絶することで存在を抹消する技。今できる私の最強技なんだけど、近距離でなきゃ効果を全くと言っていいほど効果が無いんだよね、孤天斬盾みたいに飛ばせたらいいのに。

そう思ってたら残った虚刀虚は急いで逃げだしたのでみんなと追おうとしたら

織姫「みんな!早く追うよ!」

と言っているんだけどみんなは何故かヒソヒソ話をしていた。

織姫「え...っとみんなどうしたの?」

雨・リルカ・ルキア「「「いや、ただ織姫を怒らせないようにしようって話していただけです(よ)(だな)!!」」」

織姫「そ、そう?じゃあ虚刀虚を追跡しようか。」

雨・リルカ・ルキア「「「そうですね(ね)(だな)」」」

私達は急いで虚刀虚を追った。

あ、ちなみにルキアさんは卍解を解除してあるからね。

 

side一護

 

あれから2日も鬼ごっこする羽目になったが

一護「よっしゃ、残り10体!」

なんか無双ゲームの主人公になった感じで斬月と鬼道と滅却師の力と完現術でフルボッコしてたらいつの間にか10体まで数を減らしていた。

そういえばみんなは大丈夫かな?と思い感知能力で確認するとどうもみんなも残りわずかになった所で敵が逃亡するため追跡する羽目になったっぽいので町中を爆走しているようだ。

そして残っている虚刀虚は俺のを合わせると33くらいか?になったのでいよいよ大詰めになりそうだな。

俺は残っている虚刀虚を追いかけているとまたも全員が同じ場所にしかもまたあの公園に虚刀虚もろとも集まった。

一護「またかよ!これで何度目だ!!」

雨竜「もう運命としか言いようがないね...」

チャド「ホントだな。」

織姫「そんなことはいいから一護君!!後で聞きたいことがあるから急いであいつら倒そうよ!!」

一護「聞きたいこと?」

雨「それは終わってからでいいので」

リルカ「そうよ話すと長くなるのはわかっているんだから!」

ルキア「私は3人の態度の変化に疲れたぞ...」

一護「ルキア、お疲れ」

ルキア「ああ」

俺達は軽口をたたきながらも意識を虚刀虚から離すことなく全員武器を構える。

すると空間に歪みを感じた。

一護除く一同『ッ!!?』

一護「なんだ?」

俺は疑問に思ったがそういや原作だとこの辺りで出てきたな。

俺がそう思っていると空間を引き裂いて巨大な虚が現れた。

カオナシを巨大にして顔の白い仮面がキノッピオのように鼻の長い仮面が付いた巨大な虚が現れた。

ルキア「馬鹿な...大虚...だと!?あれは王族特務の案件だ...」

大虚(メノスグランデ)その中の最下級大虚(ギリアン)と呼ばれる破面の進化のツリーの一番下だが感じる霊圧は虚刀虚と大差ないな。

まぁ俺からすると雑魚もいいが...それにしてもこんな雑魚が零番隊案件とは...ってどちらかと言えば最下級大虚は自我が薄いからこいつを使って斬魄刀を作成しているのか?それなら納得だな。

そんなことを思っていたら大虚が残っていた改造虚と虚刀を一本残して喰らってしまった。

最下級大虚は喰らった虚刀と改造虚の内包している魂魄と霊圧で爆発的に進化した。

進化した際に発生した濁流のごとき霊圧に俺達は踏ん張って耐えた。

数分間続いた霊圧の濁流が収まるとそこには一人の破面(アランカル)の女がいた。

破面の女「...」

女は自分の進化を確認しているようで軽く動いて人型に慣れる動作をしているが一つ言っていいか?

一護「おいっ!女、お前服着ろ。」

なんせ女は全裸なので他のメンツもフリーズしてしまっている。ちなみに雨竜もチャドも目をそらしているが固まっている。女性陣は女の美貌に目を奪われている。なんせ俺でもこんな美人は転生してから見た限りだとギョク位なものだ。

破面の女「...?」

破面の女は俺の言葉で俺の存在に気付いたようでこちらを向いた。

破面の女「...なにあなた?いきなり人に命令するなんて失礼だよ?」

一護「人前で全裸のやつに失礼とか言われたくない。」

破面の女「...」

俺の言葉で下を向くと自分の状態にようやく気付いたのか顔を真っ赤にした。

破面の女「...変態」

そう言い女は胸と股を手で隠した。

一護「全裸になったのはお前だろ、いいから服を着ろ。」

破面の女「...」

そう言って俺は自分の羽織っている外套を貸そうとしたら破面の女が辺りをキョロキョロして3人娘を見て霊圧が纏うと織姫の着ている衣服が出現して破面の女も着た。

一護(物質創造能力か?厄介だな...)

俺がそう考察していると破面の女が近くにある自分の斬魄刀と一本だけ残った虚刀を回収して腰に虚刀分の鞘を生み出して斬魄刀を帯刀して虚刀の鞘は腰に差したが虚刀は抜刀したままだ。

そしてそのまま虚刀で俺に斬りかかってきた。

一護「ッ!」ガキンッ!!

俺は咄嗟に斬月で防いで鍔迫り合いになったが色んな能力で強化した俺が筋力で押し負ける事態になっている。

破面の女「私の攻撃を凌ぐなんて変態にしてはなかなかやるわね。」

一護「全裸はお前が原因だろ!!俺のせいにする...なッ!」

俺は強引に押しこんで距離をとったが状況を分析すると真っ向勝負すると押し負けるな。

ここは斬月の能力で中・遠距離戦闘で戦った方がいいな。

一護「月牙天衝!」

俺は斬月を一閃して青白い三日月の斬撃を飛ばした。

破面の女「無意味なこと...」

女はそう言って腕を無造作に振るうと月牙天衝を砕いた。

一護(マジか~俺の攻撃を児戯扱いするなんてこいつ多分進化する際に最上級大虚(ヴァストローデ)に進化してから破面になっただけじゃなくて虚刀も30本くらい喰っていたっけか。これは大真面目にやった方がよさそうだ。)

俺は斬月に霊圧をありったけ込めて強化して自身も可能な限り強化した。

溢れる霊圧にさすがの破面の女も顔から驕りが消えた。

破面の女「...さっきの変態発言は撤回するわ、あなた名前なに?」

一護「黒崎一護、女お前の名前は何だ?」

破面の女→ロア「ロア...ロア・ベリアルよ、一護一ついい?」

一護「なんだ?」

ロア「私が勝ったらあなたの(つがい)にして」

一護「...え?なんて?」

ロア「雌に何度も言わせないでよ、(つがい)になってって言ったのよ、それともあなたが勝ったらの話?それでもいいわよ。」

一護「そういう話じゃねぇよ!!どうしてそうなる!!」

ロア「気に入った上で強い雄の番になりたいなんて当たり前でしょう?何言っているのかしら。」

一護「お前のそのなに当たり前の常識みたいな態度がすげぇ腹立つんだがいいわけないだろ!!」

俺は起こってそう返したがロアはどこ吹く風だ。

ロア「ふふっ、なら力づくであなたに認めさせてあげる...っわ!!」

その言葉を皮切りにロアが響転(ソニード)で加速した。

俺も瞬歩、完現術:加速(アクセル)、飛廉脚の合わせ技で対抗した。

一護「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

ロア「はあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

俺達は一呼吸する間に百、二百の斬撃や蹴りと打撃を放った。

俺達は双方の攻撃を切り払い打ち払いを繰り返したが徐々に互いに傷が出来たがロアは虚刀の基本機能とどうやら再生能力を失わずに進化したようで超速再生も併用して回復したそれで俺は回道を使って回復した。

一護「喰らえっ!『月龍輪尾・絶(げつりゅうりんび・ぜつ)』」

俺は聖文字絶対切断(the absolute end)による絶対切断を付与した強烈な力で素早く繰り出す抉り斬るような横薙ぎの一閃の大技を放った。

ロア「アハハッ!!そう来なくちゃ!そうじゃなきゃ番にするなんて言わないわよ!!『閃光の愚者一突(フラッシング・ペネトレイター)』!!!!」

ロアは虚刀と自身に虚閃(セロ)を纏ったまま刀と体全体で響転(ソニード)で加速してツッコんで月輪の中を突っ切ってきた。

一護(嘘だろっ!?絶対切断を付与した月輪の渦を力任せに突っ切ってきやがったこの女!!?)

俺は即座に斬月を強化してそのデカい刀身を盾にして全身から力を極限まで抜いて脱力した。

ドガガガガガガァァァァァァァァァン!!!!!!!!

衝突してすさまじい衝撃が体を襲ったが脱力して当たった直後に体を後ろに跳んだおかげでダメージは最小限となった。

ロア「アッハハ!!あれを喰らってその程度に済んでいるなんてますます番になりたいじゃない!!さぁ続きといきましょう!!」

一護「チッ!俺はこれ以上やりたくないがな。」

ロア「つれないこと言わないでよ、一護...」『ガキンッ!』ロア「...なにあなた達いきなり何するの?」

ロアの背後から無言の不意打ちをした3人娘だったがあっさりロアに防がれた。

織姫「私達の一護君を勝手に番にするとか言わないでこの淫乱女!!」

雨「そうですよ、それに強ければいいなんて虚圏(ウェコムンド)で探せばいいでしょ!!」

リルカ「そうよ!それで見つからなかったらまた一護に当たればいいでしょ!!」

ロア「...分かったわ、そこまで言うなら探してくるけど一護より強い雄が見つからなかったら今度こそ一護を番にするからね!!その時は覚悟しなさい!!」

ロアは少し考えると虚刀を納刀して戦意が消えたそして3人娘を挑発して3人の戦意を漲らせた。

3人娘『望むところだよ!!』

そして、ロアは黒腔(ガルガンタ)を開いて虚圏(ウェコムンド)に帰っていったが絶対にまたロアと一悶着あるんだろうな~と思いこの後の展開に頭を抱えることになった。

とりあえず今はこの騒動を犠牲者を0で止められたことを安心すればいいかな。

そして俺達が次にすることは

織姫「次あの女が来たら倒せるように修行だね!!」

雨「ええ!そうですね、あんなぽっと出のそれも借り物の力で一護さんを自分の物にしようとかいう女を完膚なきまでに叩き潰しましょう!!」

リルカ「でもあの女、一護と互角の戦いをして見せた上にどっちも全力で戦っていないから実力は本物よね。」

ルキア「私は理由は違うがあんな虚を放置しておくわけにはいかぬのでな、修行を手伝わせてくれ。」

3人娘『うんっ!いいよ!!』

雨竜「さてとりあえず一件落着ってことで言いのかな?」

チャド「まだなんか忘れていることがある気がするが...まぁ、一先ずそれでいいんじゃないか?」

一護「とりあえず、明日からは全食携帯食料になるけどね~」

雨竜・チャド「「あぁ...そういえばそうだったな。」」

俺達はワイワイしながら浦原商店に移動した。

 

 

 

 

sideロア

 

ロア「~♪~♪~♪」

私は鼻歌を歌いながら黒腔を通って虚圏に戻るとすぐにいろんな場所に行って一護より強い雄を探そうとするけど多分無駄になるでしょうね、だってそもそも私が自分を獲得する前の自我が気薄だった頃に現世に行ったのはすごい霊圧に惹かれて行ったら質のいい同族すら比にならないほどの力をしかもそれも一護は惹かれた力そのものだったから多分そんな力を持った雄がこっちに居たらすぐにわかると思うわ、今だって()()()()()()()()3つの力も私や一護に劣るもの。

ロア「こんにちは、私に何の用かしら。」

私は現世に行った際に同族が持ってた斬魄刀に酷似した虚刀を抜刀して姿()()()()()()()()()に斬りかかった。

ガキンッ!!

???「これは驚いた...まさかこの状態で見つかるとはね。」

ロア「そうかしら?それ一護も着ていたけどそれで姿や霊圧を隠せると思っているのかしら?」

私はそう言ったけどこの雄に対する警戒度は上げた方がよさそうね。

???「()()()()()()()...か。いい情報を貰ったよ、だから彼の霊圧を感じなかったのか。そして君はこの外套の機能を意味をなさないほどの力を持っているのか。」

ロア「あんた達何が目的なの?」

???「そうだね、あまり時間をかけるわけにはいかないから単刀直入に言おう。僕の部下になってもらいたい。」

ロア「...全く何を言うかと思えば私、自分より弱い雄の言うこと聞くのが一番嫌なn」???「無論、君にもメリットがある。」ロア「...なによ」

???「私についてくれば選定に選定を重ねた強者(つわもの)の破面に出会えるだろう、それで君のお眼鏡に叶う男がいない場合、黒崎一護と一対一で戦う舞台を用意しよう。...どうかな君に悪い条件ではないと思うが」

雄は意地の悪い笑みを浮かべるが私からするとよい条件なため素直に頷くが

ロア「いいわよ、交渉成立ね。でもあんたの指図は不必要に受けないわよ。」

???「構わないさ、必要な時に手を貸してくれればそれでいい。」

ロア「そお?ならいいわ。」

早く一護の番になりたいけど多分次に一護と戦うときは一護ももっと強くやっていると思うからそれまで修行して強くなっておかないとね。...待っててね、私の愛しき番♡

 

一護「...ッ!!?」(ゾクゥゥゥゥゥゥ)

俺は正体不明の悪寒が襲った。

 




ちなみにチャドの手甲は装着中、鎧を纏っているところならどこからでも風を発生可能で大気中の風も自在に操作可能です。これはチャドの実力が高いから可能であって雑魚が使っても同じようにはいかないです。
ちなみに霊圧遮断の外套は戦闘用に改良されていて動きやすくなっています。

ちなみに新オリキャラのロアさんは進化する際に喰らった虚刀に秘めた崩玉の力を手に入れており性能はバグ一と遜色ないレベルです。


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24話:「元凶に一発殴る理由が一つ増えたよね」

ロアさんの容姿なんですがリーファの容姿になっております。
アスナモチーフのキャラはまた別で出す予定です。


あの日から2日後、俺達は特殊義骸を停止して特殊義魂丸の追加機能でコピー元の者がその義魂丸を食うとその義魂が特殊義骸の中で活動していた間の記憶などが元となった存在に還元される機能を使って俺達が虚退治していた6日間のことがわかったが、まぁ案の定とんでもないことになっていた。

なんか町中に突如現れた怪物の集団にその怪物の集団と戦う黒の外套を身に纏う謎の集団が現れたなど面倒な噂が流れている。幸い、俺達の正体は特殊義骸などでバレることはないから良かったが。

放課後、いつも通りに浦原商店に集合したが何故か、雨竜とチャドは頭を抱えている。

一護「どした二人とも?」

チャド「一護...すまん」

一護「いや何が?」

雨竜「どうも母さんが真咲さんと相談して遊子ちゃんと僕と婚約させようとしているんだ。ちなみに遊子ちゃんにはまだ言ってないらしい。」

チャド「ちなみに俺は一護の父親が夏梨ちゃんの方を許嫁にしようと連絡してくるんだが...ちなみに夏梨ちゃんには言っていないらしいんだ。」

一護「母さんは仕方が無いにしても髭親父はまたかよ!!」

以前俺と(うるる)を許嫁にした時と一緒じゃねぇか!後で一発殴る!

雨竜「ちなみに父さんは既に知ってこのことに関しては苦い顔をしているんだよね。」

一護「だろうな。」

あの髭親父が結婚した経緯を知ってる身としては大事な息子を許嫁をNTRした(おとこ)の実子の(むすめ)と結婚なんてさせたくないわな。

雨竜・チャド「「どうしたらいい?」」

一護「チャドに関してはすまんなとしか言えないが雨竜、お前が感じているそれは俺がかつてから感じているものだからざまぁとしか言いようがないぞ。」

雨竜「同じ立場になって分かったよ、ホントごめん。」

一護「分かればいいよ。...ホントこの件に関してはどうしようか?」

互いにこの件に関して和解できたが解決策が見つからない案件ほど面倒な物はない。

雨竜「くっどうしてこんなことになってしまったんだ!?」

一護「そりゃあ、この前の虚軍団襲撃が原因なんだから...あっ」

チャド「...どうした一護、何か解決策を思いついたのか?」

一護「いや、解決策ではないがこの前の騒ぎを起こした元凶に一発殴る理由が一つ増えたよねってことを思いついただけだから。」

二人『...いいなそれ。』

二人の目が獲物に狙いを定めた。

一護「ちゃんとした解決策はまだ先になりそうだけど、とりあえず目先の目標が定まった所でこの前のロアに対抗するために修行をしますかね。」

チャド「だな」雨竜「ああ」

俺達3人は地下室に移動した。

 

~地下室~

 

ドカーン!! ドッゴーン!!

 

地下室では女性陣が真時玉の効果で10日間修行していた。この前のロア・ベリアルに不意打ちしたのに軽く止められたことを結構気にしていたからルキアも巻き込んで夜一さんと修行している。

一護「いや~やってんね~」

雨竜「君はなんでそんな暢気なんだい?」

チャド「まぁいいじゃないか、とりあえず俺はいつものやつからやってくる。」

一護「了解じゃあ俺は筋力向上の修行してくるわ。」

雨竜「そうかい、なら僕は接近戦の鍛錬をしてくるよ。」

一護「そうかじゃあまた後でな。」

雨竜「ああ」

俺達はそう言うと各自高速移動技で修練場に移動した。

 

~移動中~

一護「到着っと!」

俺が来たのは他の修練場と同じ外見の白い壁のビル型の建物だ。

一護「さて、今回は2000倍でやるか。『過重空間』起動!」

起動すると俺の体に通常の2000倍の重力が発生した。

この施設は一言で言うと某龍玉集めの戦闘漫画に出てくる重力トレーニングルームの改良版だ。個々人の指定した重力に変化してさらに個人で別々の重力に自動で調整されるので渋滞などが発生しないようにしてある。

体が滅茶苦茶重くなった俺は斬魄刀を解放して斬月で素振りを一振り一振りミリ単位で修正を繰り返す素振りをまず30分行った。

一護「はっ!ふっ!」

俺は素振りをしながら切るべき敵の顔を思い出しながら斬月を振るう。

仮想敵を想像しながら振ることで素振りがいい加減になることなく集中して素振りができる。

そして素振りがいい加減にならないようにしながらあの破面...ロア・ベリアルについて考える。

一護(あの女の強さは生半可じゃないな、今の俺が卍解したり全ての力を引き出して戦った場合勝てるかわからない敵とか崩玉藍染や霊王吸収ユーハバッハくらいかと思っていたけど慢心していたな。...まぁ普通俺くらいの力があると無意識の油断や慢心が出来てしまうのは必然なのかな?...まぁそれが致命的な隙になる前に気づけて良かったとみるべきかな。)

俺は素振りしながら色々考えていたら当初の30分が過ぎ去って1時間以上素振りをしていた。

そして次に型稽古を行う、これも高重力下の中行い技の精度を底上げするために行う。

先ず、いつも斬月で使っている月の剣技の精度を上げながら、自身の能力を整理する。

一護(まず、俺の能力の死神、滅却師、完現術は基礎の力が最高クラスで急激な上昇はできないがまだ虚の力の鍛錬は終わっていないのでまずは虚の力の引き出し方を修練しないといけないがやり方がマジでわからんな。仮面の軍勢(ヴァイザード)の場所も知らないし、下手に喜助に言ってもはぐらかされるだろうし...)

そして、俺は3時間近く型稽古を終えるとウォームアップ最後のシャドースパーリングを行う。

俺はイメージでロアの仮想敵を作り出し斬月で打ち合いを行う。

それを1時間行って10分の小休憩をした。

俺は瞑想して効率よく回復しようとしたが

ギョク(ちょっと、ご主人!!)

瞑想しようとしたらギョクがなんか叫んできた。

一護(なんだギョク俺今から休憩するところだったんだけど...なんか用か?)

ギョク(用も何もいつになったら『万華鏡』を使ってくれるんですか!!)

ギョクの叫びを聞き俺は...あぁってなった。

一護(使うも何も使うタイミングが無かった。)

ギョク(この前の虚殲滅で使えましたよね!?)

一護(いやだって、黒幕が監視しているのに模倣能力の斬魄刀を使うわけないだろ?)

ギョク(で、ですけど私の力使ってればあの破面の女倒せたじゃないですか!)

一護(いや、それに関してなんだけどさあの時点の俺でも全開で戦ったら町に被害を出しかねないから全力で戦えないんだよね。)

ギョク(ゔぅ~~、あんなぽっと出のそれも()()()()()()()()の女とかキャラ被りもいいところですよ)

...さらっとギョクが聞き捨てならないことを言った。

一護(...は?ちょっと待てギョクあの女が何だって?)

ギョク(え?キャラ被りもいいところって言ったんです。)

一護(その前だ!)

ギョク(う~んと私と同じ能力持ちですかね~)

一護(最悪だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)

まさかの藍染も含めて崩玉持ちと2回も戦わないといけないことが判明しやがった!

ギョク(ですが大丈夫ですよ、あの女が能力に慣れる前に倒してしまえばいいんですから。)

一護(簡単に言ってくれるなよ!?ただでさえ手加減していたのに自力負けしてたのにそんなこと言うなよな!!?)

俺はギョクの暢気な言い分に叫んで返す。

ギョク(...はい、すみませんご主人)

ギョクはシュンッとしたので俺も落ち着く。

一護(まぁ、起こってしまったことは仕方がないとしてあの女に対する切り札的な何かを考えるか...)

ギョク(じゃあ、()()()()()()()()でも作りますか?)

一護(あぁ~あれかぁ~じゃあどんな感じにするかはそっちでとりあえずいくつか考えといてくれないか?)

俺はギョクの発言でとりあえず、見た目とかのことを中の人達に任せることにした。

ギョク(分かりました~またホワイト達と考えてきますね。)

ギョクはそう言って精神世界に戻っていった。

一護(さて休憩を再開するか。)

俺はギョクのせいで中断した休憩をして修行を再開した。

 

 

side尸魂界(ソウルソサエティ)

 

海燕「...はぁ~気が重い任務が近づいてきてしまった。」

白哉「言うな、私も同じ気持ちなのだから」

恋次「今回は合同任務よろしくお願いします。」

都「えぇ、よろしくお願いしますね、阿散井副隊長。」

隊長同士が自分たちの愚痴を言い合い副隊長同士が合同任務に対する挨拶をしている。

恋次「まぁ、あいつが裏切るとかしないのは俺達がよく知っているんですから変に気を張る方が疲れますよ、隊長。」

都「そうよ海燕、ルキアのことを誰よりも接してきたのはあなたなのだから気に病まずにルキアの無実を証明すればいいのだから。」

白哉「...それはそうだがそれとこれとは別の問題だ。」

海燕「そうだぜ、大事な部下が言われもない裏切りの容疑を掛けられてそれを自分の手で連行するとか気が重くもなるよ。」

隊長二人は片方は自分の手で大事な義妹であり妻の妹を捕らえなければならないという事実にストレスが溜まっておりもう片方は自分が気にかけていた大事な部下を疑われて自分の手で捕まえなければならないんでこちらもストレスが溜まっていた。

 

ちなみに件のルキアはと言うと

 

sideルキア

 

あの事件を終えた後あの破面と呼ばれる虚に対抗するために私は皆と更なる鍛錬に励んでいた。

今は夜一殿と追いかけっこしている。

何故かと言うと瞬歩の鍛錬に最適なので優先的にやっておるのだ。

あのロアの速度は今の私の速度ではどうしようもないので瞬歩の練度を上げるために優先的にやっている。

夜一「フッその程度では儂は捉えれんぞ、白哉坊の妹よ。」

ルキア「まだまだです!」

織姫「そうですよ!!」

ちなみに私と織姫以外は組み手をやっており結構派手にやっておるのか先ほどから爆発音がこっちまで聞こえてくる。

夜一「それにしても白哉坊の妹はともかく織姫おぬしは何故その破面のおなごを敵視しておる。別に数が一人増えたところで今までと変わらぬであろう?」

夜一殿が走りながら織姫に疑問をぶつける。

織姫「...一護君を笑わせれていたからです。」

ルキア「笑う?何を言っておる、一護は普段から笑っておったではないか?」

普段から些細なことで笑いあっておるので織姫の言葉の意味が分からない。

織姫「ルキアさんは会ってから日が浅いから分からないからだけど一護君って理由はわからないんだけど何か隠していてしかも凄く辛そうで笑っていても心から笑ったことが無いんだよね。」

織姫の言葉は愛した者が心から笑顔を見せてもらえぬことに対する悲しみだった。

そして織姫は「だけど...」と続ける。

織姫「だけど、あの女は進化した直後でしかも会って間もないのに一護君が心から笑っていたのが許せなかったの!!」

織姫の悲痛な叫びにそう言えばあの時一護は大技を力任せに突破された時驚愕の表情ではなく笑みを浮かべていたなと私は思った。

夜一「なろほどのぉ、要は好いた男が違うおなごに心からの笑みを浮かべているこの状況を変えたいということか。」

織姫「はいっ!その通りです。」

俺姫は元気に返事をしながらさらに加速した。私も負けじと速度を上げた。

 

side一護

とりあえず、外で1時間ここだと10日間が経過したので自身の力を把握したがまだ足りないということが分かったので新能力や技を作っているがまだ足りない、まだ決定的に何かが足りないのだがその足りない物が分からないので困っている。

とりあえず、高重力下で天鎖斬月の上昇したスピードと瞬歩、完現術:加速(アクセル)、飛廉脚の合わせ技で動いてスピードをさらに上げれるようにしているが内心では転生してからグランドフィッシャーとの戦いまでに近いレベルの焦りを感じている。

一護「月牙天衝!!」

俺は黒い斬撃を飛ばした。

喜助「おわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

一護「ん?何か喜助の断末魔が聞こえた気がするが...」

喜助「危ないじゃないですか!!?いきなりなんですか!!」

一護「すまんすまん、...で?何のよう?」

喜助「いや~一護さんがこの前の破面について対策したいと言っていたのでいくつか対策用のアイテムを作れたので一護さんに見てもらいたいので来てくれませんか?」

一護「いいぜ、俺も休憩しようと思っていたからちょうど良かったよ。」

俺は喜助と作ってもらったアイテムを見て改良点とかを茶をすすりながら話し合った。

 

sideロア

 

運命の番に出会ってから2日経ったが今だ一護のことを思うとすぐに現世に突撃して一護と子供を作りたいと本能が昂っているが何とかなけなしの理性で抑え込んで修行をしている。

一護みたいな特殊な能力を作れないか私は自身の能力を理解するところから始めて自身の力を知ると一護と同じことができると分かって一護に対する感情が増している。

ロア(落ち着きなさい私ぃ、何れは一護と番になるんだから今は力を磨き上げて力と一護の番になる雌を蓄えておくのよ!)

私は逸り昂っている感情を何とか抑え込むと最近知り合った、雌の最上級大虚(ヴァストローデ)とその仲間たちと()()中級大虚(アジューカス)に会いに行くために響転(ソニード)を使って移動した。

ロア「ヤッホ~、元気にしてるっ!ハリベルちゃん!スンスンちゃん!アパッチちゃん!ミラ・ローズちゃん!()()()()()()()()()()()()!」

響転で移動し終わると洞窟らしきものが見つかったので入っていった先に6体の雌の同族が居たので名前を呼んで挨拶する。

ハリベル「ロア、2日前に来たと思えばまた来たのか。」

この子の名前はティア・ハリベルって言ってなんて言うか、破面になる前の最上級大虚(ヴァストローデ)と言った感じで人に鮫を模したスーツのような装甲の皮を身に纏って腕に大剣が融合している見た目でマスクで顔が半分以上隠れているけど顔が見える部分からかなりの美人だから一護の(つがい)候補なんだよ。

ロア「いいでしょ、雌の同族って数が少ないんだから定期的に会いに来ても問題ないでしょう。」

ハリベル「それはそうだが」

ロア「ところでハリベルちゃんは一護の番にならないの?」

ハリベル「またそれか!?初めて会った時から言っているが私は関係ないだろ!!?」

ロア「え~ハリベルちゃん美人なんだからきっと一護も番として気に入るよ~」

ハリベル「私の意志は介在しないのか!!?」

ロア「大丈夫大丈夫、きっとハリベルちゃんも一護のこと好きになるから」

ハリベル「会ったこともない雄のことなど気にいるか!!」

ロア「それなら大丈夫だよ、私の能力()で見せるから。」

ハリベル「それのどこが大丈夫なのか...それにお前の口ぶりからそいつは雄の同族ではないのだろう?」

ロア「う~ん?それがそうとも言い切れないんだよね、一護って人間なのに私達と同じで虚の気配と力も持っていたから。」

ハリベル「...それは人間なのか?」

ロア「大部分は人間をベースにしていると思うよ、それに人の姿がベースなら私やハリベルちゃんも似たようなものだと思うよ?」

ハリベル「...それを言われると反論できないのだが」

ロア「でしょう?という訳で一護の姿と声を見せて聞こえさせてあげるからそのあと実際に会って決めればいいから。」

ハリベル「う、う~ん...」

ハリベルちゃんは私の説得に考えているが一護の力と姿や声を見て聞こえて感じ取ればきっとハリベルちゃんも理解して一護の番になる決心がつくよとそう思ってたら。

アパッチ「おいっ!ロア!!お前、黙って聞いていればハリベル様を勝手にどこの馬の骨の雄の(つがい)にしようとすんな!!」

ミラ・ローズ「そうだぜ!その雄がハリベル様にふさわしいか先ず私達が見てやる!!」

スンスン「そうですわね、そこの乱暴者の二人と同意見なのは癪ですがその雄がハリベル様にふさわしいか見極めさせていただきますわ。」

スンスンちゃん、ミラ・ローズちゃん、アパッチちゃんが私がせっかく説得したのに横からしゃしゃり出てきた。

ちなみにスンスンちゃんがでっかい蛇のような姿をしていて、ミラ・ローズちゃんがライオンのような姿でアパッチちゃんがへ、ヘラジカ?だったかなの姿の雌の虚だよ。この3人も破面(アランカル)になったらきっと美人になりそうだから一緒に勧誘しよう!

ロア「え~そんなに言うなら3人も一護の番になろう~」

アパッチ「あたしたちまで巻き込むんじゃねぇぇぇぇ!!!」

ミラ・ローズ「そうだぜ!アパッチとスンスンだけならいいがハリベル様と私を巻き込むな!!」

スンスン「聞き捨てなりませんわね、そこのケダモノ二匹を差し出すなら兎も角私やハリベル様を巻き込まないでくださる?」

アパッチ「スンスン!てめぇあたしたちを売るなよな!!」

ミラ・ローズ「ホントだ!!その雄の前にてめぇをぶっ飛ばすぞ!!」

スンスン「あらあら野蛮なケダモノは嫌ですわね~」

ア・ミ「「誰が野蛮なケダモノだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」

3人はワチャワチャ漫才をしていると残りの二人の雌の中級大虚(アジューカス)が話しかけてきた。

シルス「あの、ロア様はどうしてそこまでハリベル様や私達をその雄の番にしようとなさるんですか。」

この子はシルスちゃんって言って青い毛並みの猫型の姿の雌の虚で中級大虚の中でも珍しい白い装甲のような皮じゃなくて青い毛皮なんで他の雑魚の雄どもから集団で襲われていたから助けてあげたら懐いたのでこの子も一護の番候補なんだ。

ロア「え?そんなの優れた雄が優れた雌をたくさん番にするのは当然だよね?」

シルス「そ、そうですか...」

レスト「でも私たちその雄のことよく知らないのに番になれって言われても困りますよ。」

この子はレストちゃんで闘牛のような姿の雌の中級大虚でこっちも雑魚の雄の集団に襲われていたところを助けたら懐いて部下になった子だ。

ロア「大丈夫だから、一護ってちょっと釣れないところがあるけど私と同じかそれ以上に強いし雌が嫌がることは絶対しないって確信しているから。」

レスト「えっ!?ロア様の誘惑が効かない雄なんですかそいつは!!」

ロア「そういう訳じゃないよ?どちらかと言えばあの時他の雄が居たから私に恥をかかせないようにした感じだったから。」

レスト「そ、そうだったんですかでもなおの事私達を番にする必要ないじゃないですか?」

レストちゃんはそう言っているけど、あの時不意打ちしてきた人間の雌たちも結構な美人たちだったからこっちも同族の雌をたくさん用意してあの3人に負けないようにしないと。

ロア「まぁ二人も会えば絶対番になりたいって思えるから一護からはそういう私たちを引き寄せる何かを持っているから。」

レスト「は、はぁ」

ロア「さ~て、何れ来る一護との決戦に備えて修行の続きしてくるね。」

ハリベル「...来ていきなり色々言っては帰るってそれはどうなんだ?」

ロア「いいじゃん、同格の話し相手がいるってだけで気が楽になるのよ?」

ハリベル「...それはそうだがいきなり見知らぬ雄の番になれとかすぐに受け入れられないことを言われても困るというのが私の意見なんだが...」

ロア「ハリベルちゃん、その話はもう終わったのまた蒸し返すのは無しだよ、それに一護に会ってから決めればいいわ。それにハリベルちゃんって自分を犠牲にするとか平気でやりそうだから自分を守ってくれる雄が番になってくれればハリベルちゃんは幸せになれるんだから文句は言わない。」

ハリベル「...はぁ、わかった。その雄に会ってから決めるがそれはいつになるんだ?」

ロア「早くても数か月後だからそれまでに一護の事否定したかったら強くなったらいいんじゃないの?私は番として一護に認めさせるために強くなるのが理由だけど。」

3獣神(トレスベスティア)『そうか(だな)(ですわ)!』

私がそう言ったらア・ミ・ス(アパッチ、ミラローズ・スンスンの略)ちゃん達は私の意見に思いっきり賛同した。

アパッチ「強くなってあたしたちがそいつぶっ倒したらハリベル様がそいつの番にならずに済むな!!」

ミラ・ローズ「あぁ!今回ばかりは喧嘩している暇はねぇな!!」

スンスン「あなた達と同意見は甚だ遺憾ですがその通りですね。」

ロア(アパッチ・ミラローズ・スンスンちゃん達はそう言っているけど多分一護には勝てないと思うな~私相手に何もできなかったのに一護は私と手加減しながら互角以上に戦っていたのに次会うときはもっと強くやっているのに無駄とは言わないけど多分手加減されて軽くあしらわれるんだろうな~)

私は内心でそう思っただって初めて会った時にハリベルちゃんに(つがい)云々言ったら3人が攻撃してきたから軽くあしらったから一護もそういう感じになるだろうと思った。

シルス「あの...私達も一緒に修行させてもらえませんか?」

ロア「うん?別にいいけどシルスちゃん達はなんで?」

シルス「...私達もロア様の役に立ちたいのです。ロア様が口を開いたら一護と番になるとかしか言わないので私達もロア様の役に立ちたいのです。」

ロア「あはは...だって一護がそれだけ魅力がある雄なんだもん。」

レスト「だから私達も強くなってロア様に助けていただいた恩をお返ししたいのです!!」

ロア「そうなの?でも私はハリベルちゃんみたいな人型の戦いしか知らないから参考にできるかわからないわよ?」

シルス・レスト「「自力で何とかします!!」」

ロア「そう?なら修行を開始しよう!!」

私は来る日に備えてハリベルちゃん達と修行をした。

ロア(フフフッ♪たくさん美人な番たちを集めたから楽しみに待っていてね一護♡) 

 

side一護

 

一護「...ッ!!?またこのイヤな悪寒が体を走るんだけど何なんだこれ?」

喜助「その破面が一護さんに求愛していたんすからそれを受信したんじゃないっすか?」

一護「ぶっちゃけあいつのことはそこまで嫌いじゃないんだけど放置しておくわけにはいかないし下手に倒すと三界の魂魄のバランスを崩しかねないしで結構面倒なんだよね。」

喜助「もういっそのことその破面も一護さんが娶ったらどうですか?」

一護「それは世界のためか?それとも虚刀の影響を受けて進化した破面の女と俺との間に生まれた子供がどんな存在になるとかの好奇心によるものか?どっちだ?」

喜助「...ぜ、前者に決まっているじゃあナイデスカーナニイッテイルンデスカー」(目逸らし)

一護「...よろしい、ならば戦争だ、地下へといくぞ。」(喜助の首根っこ掴んで連れて行く)

喜助「ちょ、ちょっと、く、首絞まっているんですけど!?ちょっと無言で連れて行かないでぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

喜助の叫びが地下室から響いた。

 




ちなみにバグ一がロアさんの相手していた時無意識に笑っていました理由は自分と同じ本来存在しない存在に美人な上に告られて無意識に惹かれている上に自分と互角以上の力を持っているので自分を受け止めてくれる女性なためなので結構3人娘ピンチな状況です。...ちなみにバグ一はまだロアに惹かれていることを自覚していませんが結構意識しています。

シルスは破面になるとGGOシノンの姿になります。レストは破面になるとストレアの姿になります。
体型などは作者の気まぐれで変わります。

ロアさんは破面サイドのバグ一ポジなので滅茶苦茶暴走します。
それとこの作品のハリベルさんはロアさんに振り回される係です。


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死神同行編終了時の主人公たちのステータス

死神同行編終了時のバグ一たちのステータス
基本的に追加したものだけを記載するあらかじめ注意してください。


黒崎一護

追加能力

解放された斬魄刀

二本の斬魄刀

無銘

一護のは刀神作の浅打ではないので通常の刀としての名称。

虚と死神の力が混じって滅却師の力で作られた打刀と死神と完現術の力が混ざって崩玉の力で作られた脇差しの二振りある。

この状態の戦闘スタイル。

基本的な戦いは刀で切りかかって脇差しは刀の間合いより近い時に脇差を振るって攻撃する。

また二刀だけでなく刀または脇差し一本でも戦うことが可能。

また勿論刀がなくとも白打だけでも滅茶強い。

 

始解

刀のほう

名称『斬月』

解号『切り裂け』

見た目

解放すると原作同様出刃包丁のような見た目の大刀

デカい刀身を使って高い攻撃力を誇り盾のように使って防御もできるので使いやすい。

能力

自身の霊圧を喰らって斬撃を巨大化する

原作でもあった能力

滅茶苦茶よく斬れる月輪を発生、操作する能力。

滅却師の力で使ってたものを能力した物。

 

卍解

天鎖斬月

見た目

原作同様に卍の柄の黒刀

能力原作同様に身体強化に始解の能力を大幅に強化した物。

月輪も切れ味と生成量が大幅に向上している。

 

天鎖穿月

見た目

ブレソルの滅却師の黒弓

能力

身体強化と霊圧を喰らって矢の貫通力と速度を喰らわせた分だけ上げる。

こちらでも月輪の生成、操作する能力も使用可能。

 

脇差しのほう

始解

名称『万華鏡』

解号『写せ』

見た目

解放すると刀身から色が抜け落ちたガラスのような刀身になる。

能力

知っている斬魄刀の始解を自由自在に模倣が可能。

複数同時に模倣して組み合わせも可能。

早い話艶羅鏡典の上位互換。

たぶん、尸魂界(ソウルソサエティ)編で使うであろう(ボンバカ能力使うと怪しまれるのでバグ一が自制しているのでルキアから聞いた)能力

捩花(ルキアがバグ一に話した。)

土鯰(同じ隊所属なので知っていたのでバグ一に話した。)

氷輪丸(海燕が見たものをルキアが聞いてそれをバグ一に話した。)

紅姫(呆れるほど見た。)

斬月(自前)

花天狂骨(浮竹から聞いたルキアがバグ一に話した。)

双魚理(ルキアが浮竹から聞いたのをバグ一に話した。)

千本桜(白哉が使っているのをルキアから聞いた)

袖白雪(実際に見た)

流刃若火(ルキアが浮竹から聞いたものをバグ一が聞いた。)

雀蜂(夜一から聞いた)

 

万華鏡の卍解

名称『万華鏡 千変万華』

見た目

始解と全く変わらない。

能力始解の拡張

始解では始解までしか模倣できないが卍解すると卍解も模倣可能

模倣した能力

残火の太刀(浮竹に聞いたルキアがバグ一に話した)

白霞罸(実際に見た)

■■■■(捩花の卍解)(ネタバレ防止のため名を一文字で塗り潰されている。)(海燕に聞いたルキアがバグ一に話した)

■■■■(双魚理の卍解)(ネタバレ防止のため名を一文字で塗り潰されている。)(浮竹に聞いたルキアがバグ一に話した)

天鎖斬月

天鎖穿月(どっちも自前)

花天狂骨枯松心中(浮竹から聞いたルキアがバグ一に話した。)

千本桜景厳(白哉が緋真に言ったのをルキアが聞いてそれをバグ一に話した。)

観音開紅姫改メ(模擬戦で引き出させたため実際に見て体験している。)

 

石田雨竜

追加聖文字

名称『閃光(The Lightning)

能力

光を操作・生成

早い話ピカピカの実の流動能力がない能力

 

新技

極光の雨(オーロラ・レーゲン)

万物貫通(the X-axis)を付与した神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)の雨に周囲に展開した光球から光線の雨を浴びせて広範囲の敵を殲滅する技。

 

茶渡泰虎

追加した能力は特にないがバグ一が作成して使った武装

バスターソード

チャドの完現術に特化した大剣

見た目は

クラウドのでっかい剣

素の能力で霊圧を飛ばす能力がある。

完現術を使って

黒百の大剣(シエンネグロス・グランデ・プチゲリーヤ)にすると黒鎧と白鎧の能力を剣に上乗せ融合して使用可能。

暴風の手甲(ストーム・ハンドリクン)

通常時でさえ竜巻をも発生可能の手甲、完現術を使用すると黒百の大剣同様の鎧の能力を風に上乗せできる。

この状態だと神砂嵐(かみずなあらし)を使用可能。

 

織姫

特に追加項目は無いが新技が一つできたため記載する。

記憶の終絶(メモリー・エンド)

刀には盾舜六花の髪飾りと組み合わせる(銀城の完現術の大剣に代行証をつける感じのやつ)ことで刀を媒介として事象の拒絶を過去改変と組み合わせて使用ができるようになったので切りつけた対象の過去全てを拒絶することで存在を抹消する技。

 

既に能力が完成しているので追加項目なし。

 

リルカ

新しい力

『ラビットドラゴン』

ドール・フェスティバルで生成したウサギと竜のぬいぐるみを融合して身に纏った力

うさ耳に竜の翼が背中についていて腕が原作の能力を身に纏った時の手足の装甲に竜の爪がついている感じです。

この状態だとウサギの反射神経と脚力、竜の膂力と飛行能力、再生力、特殊能力が使用可能。

悪魔風脚(ディアブルジャンブ)

竜の能力で生成した炎を操作して足に纏わせて脚撃の威力を底上げする。ちなみに他の属性も使用可能。

『フレアシュート』

悪魔風脚で纏わせた状態で対象を蹴り抜き纏った属性を炸裂させて破壊する。

 

朽木ルキア

霊圧

義兄と互角か少し下くらい

身体能力

バグ一ブートキャンプの結果隊長格に匹敵するレベル(流石にパワーファイタータイプは無理だがバランスタイプの隊長なら互角以上)

斬拳走鬼の能力

斬術

純粋な剣術はバグ一の相手や虚刀虚との打ち合いで相当なレベルに達した。

白打

夜一に鍛えられたため白打も相当な領域へと至った。(たぶん隠密部隊からヘッドハンティングがくるレベル)

歩法

瞬歩も夜一に鍛えられているのと隠密歩法も体得している上に一護が独自に作った歩法を応用した技もいくつか習いました。

鬼道

九十九番までの鬼道すべてを修得しました。(勿論バグ一に倣ってすべて詠唱破棄で使用可能。)

一護が使っていた『氷牙征嵐』等も習得しています。

斬魄刀

始解

解号『舞え』

名称『袖白雪(そでのしらゆき)

氷雪系に分類される斬魄刀。刃も柄も鍔も純白。現在尸魂界で最も美しいと言われている。

真の能力は刀に触れた者の体温を零度以下まで低下させる。

斬魄刀ではなく斬魄刀に触れたものに能力が作用されるために、所有者であるルキアにその力が及ぶ。このため周囲の気温だけでなく、地面を通して氷震(地中の水分が凍結し、収縮・破壊によって発生する地震)を起こすこともできる。

弱点等もバグ一との鍛錬である程度まで克服した。

袖白雪の技

初の舞、次の舞は原作とそんなに変わらないしいて言うなら効果範囲と威力が上がっている。

参の舞 凍牙白刀(さんのまい とうがしらふね)

バグ一の月牙天衝を元に作られた冷気版月牙天衝、冷気を刀にためて冷気刀のようにもできる。

卍解

名称『白霞罸(はっかのとがめ)

卍解すると斬魄刀には変化はないが使用者に変化がある発動と同時にルキアは髪まで純白になり、斬魄刀を手にして白い装束を纏い、頭に氷の結晶を思わせる髪飾りが付く。

技は今のところはない冷気を爆発的に指向性を持たせて放つといった単純なことしかしていない。

 

NEWヒロイン

ロア・ベリアル

本来原作で一護に斬られた最下級大虚(ギリアン)が虚刀と改造虚を大量に喰らったことでは破面(アランカル)へと進化した存在。

見た目はSAOのリーファで髪の色は黒で髪はまとめていません。

身長

170cm

体重

55kg

スリーサイズ

B100

W64

H94

身体能力

バグ一と互角

霊圧

バグ一と互角

固有能力

崩玉

願いを叶える能力()バグ一の持ってるものと遜色ないレベル。

剣術

天賦の才能を持っている。進化した直後でありながらあのバグ一と互角の打ち合いができる。

格闘術

こちらもバグ一と互角

鋼皮(イエロ)

硬度が異常、バグ一の月牙天衝を児戯扱いができるレベル。

響転(ソニード)

バグ一が響転を除く3つの歩法を融合してやっと拮抗するレベルの速度。

虚閃(セロ)

威力がバグ一の概念攻撃を力任せに突破可能の威力

虚弾(バラ)

速度がバグ一レベルの反射神経と動体視力が無いと回避防御不能レベル。

虚としての固有能力

■■■■(ネタバレ防止のため名を一文字で塗り潰されている。)

帰刃(レスレクシオン)

■■■■(ネタバレ防止のため名を一文字で塗り潰されている。)

???

■■■■(ネタバレ防止のため名を一文字で塗り潰されている。)

 



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尸魂界編
25話:「帰っていいですか?」


尸魂界(ソウルソサエティ)編は結構原作から乖離するかも


sideルキア

 

あの虚刀虚軍団の襲撃から2週間が経過した。

私は何時もの修行が終わり業務である、虚退治をしている。

ルキア「はっ!ふっ!」

小型の虚が数体居たが危なげなく倒した。

今までは中級の鬼道なり斬魄刀の解放をしなければならなかったが一護たちと出会い修行したことで斬魄刀の解放をするまで追い詰められることなく単純な斬術、白打、初級鬼道で虚を浄化できるようになった。

戦いが開始して数分で虚を倒し終わりいつも通りに帰路に就こうとすると

一護「おっ!いたいた、ルキア~!」

一護が死神化して空から降りてきた。

ルキア「一護か、どうした?何か用か」

私は一護に問うと一護は

一護「そうそう、義骸の完全修理ができたから渡しに来た。」

どうやら義骸に取り付けられていた追加機能の修理が終わったので態々渡しに来てくれたようだ。

ルキア「そうか、わざわざ済まぬな。」

私は一護に渡された義骸を受け取った。

一護「さて、渡し終わったので帰りまs」???「見つけだぜ」一護「...今度はなんだ?」

一護が帰ろうとした直後に男の声が辺りに響いた。今の声は...

私と一護は声の聞こえた方に顔を向けるとそこには3人の男と1人の女性がいた。

一護「...ルキアと同じ死神か?」

???「そうだぜ、俺達はルキアと同じ死神...え?」

ゴーグルをかけた男、阿散井恋次は一護の疑問に答えようとしたらなぜか固まった。...まぁ理由は一護の顔だろうな。

一護「...おい、どうした?」

???「...海燕隊長って分身能力でもあるんすか?」

???「...貴様、いつの間にそんな力を身に付けた」

???「...海燕帰ったらその力について話をしましょう。」

???「俺にそんな力ないわっ!!どういうこと!?なんで俺と同じ顔!」

...うんまぁ案の定と言った感じのやり取りをしている

一護「あのさぁ、漫才するのはいいがあんたら何しに来たんだ?」

???『漫才などしていない!!』

一斉に一護にツッコんだ。

一護「あっそ、で?なにしに来たんだ?」

???「そうそう、実はそこにいる、朽木ルキアに用があってきたんだよ。」

ルキア「私に?私は別に隊立違反とかを犯した覚えはないが?」

強いて言うなら一護に霊圧を譲渡したことだが一護は死神の血を引いているので違反ではなかったが。

恋次「いやなぁ、なんかお前の義骸の反応が消えたから裏切ったとかの疑惑がかけられたから連行して来いって上からの指令でな。」

なっ!そんなことになっていたのか!?

一護「あ~そういえばルキアの壊れた義骸修理する際に一番壊れていたところが受信機と発信機だったからそれのせいか?」

一護が思い当たる節があることを口にすると

???「...つまり義骸が壊れたところが運悪く義骸の受信部分だったから反応が消えたとそう兄は言いたいのだな。...志波海燕の分身」

一護「そうそう...って俺は分身じゃないから後志波?それって親父の旧姓だよな?」

???「...はぁ!?ちょっと待てお前叔父の行方知っているのか!!?てか親父!?あの人結婚したのか!!?てことはお前は俺のいとこになるのか!!?」

???「海燕落ち着いて!!任務と関係ないとこで感情を暴走させたら行けないわ!!」

海燕「でもよ!都!行方不明の叔父が見つかった上にいとこが出来たんだぞ!!嬉しくないわけがないだろ!!」

都「それはそうだけど、今は落ち着いて!」

???「...まったく兄は隊長としての自覚はないのか?」

海燕「おっ?いとことかと遊んだりすることができないからって僻むなよ白哉?」

白哉「...そうか、どうやら兄はここでくたばりたいと見える。」

兄さまは海燕殿の煽りに刀に手をかけた、ちょ、ちょっと待って下さいこんなところで二人が戦ったら被害がとんでもないことになってしまわれますから。

そう思っていたら結界が周囲に貼られた。こ、この結界は...!?

恋次「何だこの結界は?」

白哉「...どうやら私達を出す気はないらしいな。そしてルキアとそこの男が張ったわけではなさそうだな。」

都「どうやらここで私達を始末したいかそんな感じでしょうか?」

海燕「さて、任務で来たらなんか嬉しい朗報がいくつも重ね掛けで有頂天になっていたのに水を差すなよ。」

白哉「水の能力の兄が言うのか?」

海燕「うるせぇ!!」

一護「...うわ~面倒なことが起こったと思ったらさらにメンドイことが重ね掛けされたな。」

ルキア「...そうだな。...来るぞ。」

私と一護はすでに斬魄刀を抜刀して軽口を叩きながら周囲を警戒した。

???「うふふ、この前ぶりね、一護♡」

一護「帰っていいですか?」

ルキア「あやつはどう足掻いてもおぬしを返す気はないようだが」

私と一護は聞こえてきた声にうんざりした。

声が聞こえた方に体と顔を向けると破面(アランカル)の女、ロア・ベリアルと3体の虚刀虚がいた。

一護「...お前、何の用?」

ロア「あら、あなたに会いに来たいって理由じゃダメなの?」

一護「お前が現世に来ると面倒なんだよ!!それに後ろにいるやつらを連れてきているのにそんな理由じゃないだろ?」

ロア「あははっ流石一護ちょっと今あるやつの部下になっているんだけどそいつからの指令でこいつらの実験のために現世に行けって言われたから仕方がなく来たのよ。」

どうも、虚刀虚を作った存在はあの破面を従えたというより協力関係を築いたようだな。

一護「そうかよ、で?俺と戦うのか?」

ロア「そうね、それもいいk」白哉「破道の三十三 蒼火墜(そうかつい)」ロア「...いきなり何よあんた」

兄さまは蒼火墜でロア・ベリアルを不意打ちしたがロア・ベリアルにとっては何ともない感じだった。そして一護と気分よく話していたところを邪魔されて不機嫌になって兄さまに文句を言った。

白哉「...なに、と言われても虚を死神である我らが放置すると思っていたのか?」

ロア「...はぁ、このままだと一護と満足に話もできないわね、仕方がないわ、あんたたちそこの一護の近くにいる雌と上の連中の相手をしてきて。」

虚刀虚『はい、ロア様』

虚刀虚の一体は私に残りの二体は兄さまと海燕殿たちに襲い掛かった。

ルキア「一護こ奴らは任せておけッ!!」

一護「了解、死ぬなよ。」

ルキア「分かっておる。」

私と兄さまたちは一旦結界内で一番開けた場所に移動した。

ルキア「ここなら被害を少なく戦えそうだ。」

海燕「ルキア!こいつら何なんだ!?普通の虚じゃねぇ!!」

海燕殿は虚刀虚を知らないため私に聞いてきた。

ルキア「私も詳しくは知り切れていませんがどうも何者かによって改造されているらしく特にあの刀の力で大幅に強化されています!!」

海燕「どこのバカが作ったんだよこいつら!!」

海燕殿は虚を改造している存在に悪態をついた、まぁ私もそう思います。

都「それにしてもルキア、あなたどうしてそんなに冷静なんです?あれほどの虚を前にして?」

都殿は虚刀虚を前にして冷静な私に視線等を外さずに聞いてきた。

ルキア「...私が現世の任務をこなし始めて1ヵ月が経ったときにあの虚と相対して一護...先ほどいた橙色の髪の男と出会ったんですけどその時にあの虚の同類と戦って死にかけまして...」

白哉「...待て死にかけた?あの虚に殺されかけたのか?」

ルキア「いえ、その虚は一護が倒したのであれは似て非なる同類の虚です。ちなみに私やあれと戦いなれている者たちはあの虚を虚刀虚と呼んでおります。」

白哉「...そうか」

海燕「...てことは後であのいとこには部下を助けてくれた恩を隊長としてなんかしてやんないとな。」

海燕殿たちは斬魄刀を抜いて構えている。

恋次「...今、言うことではないと思うんだがルキアお前一体いつの間にそんだけの霊圧を手に入れた?」

恋次が私の上がった霊圧について聞いてきた。

ルキア「あぁ、これか?その虚刀虚に殺されかけた後、一護に色々聞いた後あやつの修行に混ざったらここまでの強さを獲得しての、おかげで虚刀虚と相対しても一方的にやられることもなくなったのだ。」

恋次「...そうか」

虚刀虚1「無駄話は終わったか?」

ルキア「っ!(こやつら知性があるのか!!)」

今までは知性などがなくただ本能のままに戦ってきた虚刀虚達だがどうも連中も進化しておるようだ。

虚刀虚1「ではそこの少女の相手をさせてもらうぞ」

そういい虚刀虚の1体は一足に私と距離を詰めて上段から虚刀を振るってきたが私は驚くことなく刀で受け止めた。

だが体が小さいのと体重が軽いせいで兄さまたちと距離を離されてしまった。

虚刀虚1「やるな、流石にロア様に警戒されている女だな。」

ルキア「...?、私は別にあの女に警戒されるようなことをした覚えはないが?」

いきなりそんなことを言われて思わず返してしまった。

虚刀虚1「気にするな、こちらの話だ。」

ルキア「そうかっ!」

私は肘に霊圧を溜めて小さい体を生かして距離を詰めて肘うちを見舞った。

虚刀虚1「させるか!」ガキンッ!

虚刀虚は虚刀をすぐに巧みに操ってほぼゼロ距離から放たれた肘うちを防いだ。

向こうも唯々力に任せた戦いをしてくるという訳ではなさそうだな。

虚刀虚1「...この状態では些か私に分が悪いな。では少し力の桁を上げるとするか。」

虚刀虚は虚等に霊圧を込めると爆発的に霊圧を上昇した。

霊圧が収まるとそこには白い死覇装を身に纏い腰に斬魄刀を帯刀した破面の男がいる。

虚刀虚1→レン「さて女、名を名乗るのを忘れていたので名乗るとしよう。私の名は『レン』だ。」

破面の男は礼儀正しく私に名を名乗った。

ルキア「レンよ、おぬしは何故私と戦うのだ?改造されてもそれほどの精神力を保っておるというのに?」

私は疑問に思ったことを聞いたが

レン「簡単なことだ、私がロア様の従者だからだよ。」

ルキア「だがあの女は一護にご執心だが?」

あの女が一護に向ける愛情は並々ならぬものだがレンは何言っているんだ的な態度で私に言った。

レン「主の力を理解しているからこそ、その主が愛している者に嫉妬や敵意を向けるなぞ従者の風上にも置けぬ行為だよ、レディ」

ルキア「そうか、それは済まぬことを聞いた。」

レン「そして、私の他にあのお方の身の回りの世話をする従者がいるのでな私は雑用担当ではあるがそのことに誇りを持っている。」

ルキア「雑用であることが誇りとは...」

私はレンの言っていることが理解できないでいた。

レン「何簡単なことだ、あの御方の役に一番立てれる雑用の立場は我々の中でも一番の人気ポジションでね、それを勝ち取った我ら3人は他の連中に闇討ちまでされる始末なのだよ。」

ルキア「そ、そうか」

どうもあの女の雑用係は思いのほか人気の立場だったようだ。

レン「さて他の二人はどうも苦戦しているらしいようだ、あまり時間をかけすぎるとロア様に失望されてしまいますんでねぇ。」

レンの言葉に私は周囲の様子を確認すると確かに海燕殿と兄さまが都殿と恋次の補助で二体の虚刀破面を虚刀と斬魄刀を解放させている。

レン「ではそろそろ真面目にやりましょうか」

レンはそう言い虚刀の鞘を生成して虚刀を納刀した。

そして己の斬魄刀を抜刀した。

レン「吹き荒れろ『疾風騎士(ナイトウイング)』!」

斬魄刀の解号を唱えると斬魄刀が消失しレンの霊圧が異常に上昇した。

レンの全身が漆黒のスーツに変化しその身に銀の甲冑とヘルムを身に纏い黒いマントを羽織り斬魄刀が黒い騎槍(ランス)細剣(レイピア)に変化した。

レン「これが我々、破面(アランカル)の刀剣解放です。いかがでしょう?」

ルキア「...凄まじいな。」

およその戦力差は卍解してもきついな、むしろ卍解したらやられるのは私のほうだな。

そう思っていたら騎槍(ランス)を消して細剣(レイピア)を右手に持ち構えた。

ルキア「...何の真似だ?」

レン「単純な話です、小柄のあなたでは騎槍の力を最大限発揮できないのでね、小回りの利く細剣を使った方が勝率が高いのですよ。」

ルキア「なるほど、理のある判断だな。舞え『袖白雪(そでのしらゆき)』」

私は斬魄刀を解放した。

レン「では行きますよ。」

その言葉を皮切りに私は瞬歩、レンは響転(ソニード)で加速して激突した。

 

side海燕

 

俺は斬魄刀を構えて目の前の虚刀虚と呼ばれる、改造虚から視線等を外さず集中力を極限まで高めている。

ルキアの連行の任務だが早々に誤解だと判明して気が楽になったら近くにいた俺にそっくりの男が叔父の子だと分かり自分にいとこが出来て気分が最高潮になったのにそれに冷水ぶっかけられた気分になったがそんなの気にする余裕のないほどの虚にルキアは落ち着いていたので話を聞くとどうも改造虚とか言うふざけた代物らしい。

それはそうと、ルキアのやつの霊圧が俺と白哉とそんなに差がないんだが?マジで何があった?...え?いとこと修行したら強くなった?マジであいつどんな修行したんだ!!?

虚刀虚2「ではそろそろ、行くゾ。」

そう内心で思っていたら虚刀虚の一体が斬りかかってきた。

海燕「悪いが真面目にやってられないぜ、『縛道の六十一 六杖光牢(りくじょうこうろう)』!」

俺は六つの光の帯で拘束する縛道で虚を縛ろうとするが

虚刀虚2「効かぬぅぅッ!!」

虚はまるで効いていないとばかりに帯が()()して突っ込んできた。

都「私を忘れないでもらえないかしら?」

都が虚の背後から不意打ちしたが

虚刀虚2「忘れてはいないぞ女」

虚は手に持つ刀で都の不意打ちを防いだ。

白哉「破道の三十一 赤火砲(しゃっかほう)

白哉は一瞬の隙をついて火の玉を放って虚に直撃したが

虚刀虚2「効かぬと言っただろう!!」

虚はそんなもの効かぬとばかりに声を上げたがそう言えばさっきの六杖光牢が消失してたよな。てことはこいつに鬼道系は一切効かないのか!?

海燕「おい、白哉こいつ鬼道系が一切効かないぞ」

白哉「兄も理解していたか。ならこいつの相手は私と恋次でする。」

俺と都の斬魄刀が鬼道系なためここは白哉たちに任せて俺と都は残った一体に突っ込んだ。

俺は斬魄刀で切りかかって斬撃を命中させたが虚は何かしたと言わんばかりに無反応だった。

虚刀虚3「無駄だよ」

虚はそう言い黄緑色の霊圧の玉を高速で放ってきた。

至近距離で放ってきたため回避が遅れたが何とか致命傷を免れたが相当なダメージを受けてしまった。

海燕「くそっ!さっきのやつは鬼道系の攻撃無効でお前は物理攻撃が効かないとかふざけてんのか!!」

虚刀虚3「ふざけてはいないさ僕らはこういう存在なんだから。」

虚でありながら人間や死神のような口調で話しかけてくる虚

海燕「...なぁ、お前って改造されているが普通の虚じゃねぇだろ?」

虚刀虚3「まぁ、僕らは元々は退化して進化できなくなった最下級大虚(ギリアン)だったからね。」

海燕「...へぇ、元々は最下級大虚(ギリアン)ねぇ」

なら元々の強さは折り紙付きか、それにこいつが物理攻撃無効でもやりようがある。

海燕「そうかい、そしてお前のその面倒な耐性もこの技なら関係ないだろ?」

俺は瞬歩で突っ込んで距離を詰めると

虚刀虚3「無駄だっていっていr」海燕「それはこいつを喰らってからにしな!!『月牙天衝』!!」

斬魄刀に霊圧を纏わせて渾身の力で対象を叩き切る志波家に代々伝わる技だ。

やっていることは物理攻撃に見えるかもしれないが霊圧を纏わせているので鬼道系の性質も持った技だ。

虚刀虚3「くっ!」

予想通りに虚を切り裂いてダメージを与えることに成功した。

虚刀虚3「その技は危険だけど要は近距離でしか発揮しないでしょ?」

虚はそう言うと傷が再生した。

海燕「くそっ!虚特有の超速再生にしては速すぎるぞ!!」

俺は虚の再生力の速度がおかしいことに文句を言うと

虚刀虚3「それは僕らの持つ刀の機能でね、再生力が大幅に上がっているんだよ。」

海燕「面倒な刀だな!!」

俺は刀の機能に文句を言ったが

虚刀虚3「そういうなって。」

虚はそう言っているが十分虚が油断したところで都が大技の破道を放った。

都「破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲(ひりゅうげきぞくしんてんらいほう)!!」

都は虚の死角から気づかれないように詠唱して八十八番の高位破道を放った。

雷撃を圧縮した極大の光線が虚を飲み込んだ。

虚刀虚3「あっぶないな~もお~」

虚は暢気な声が聞こえてきた。

煙が張れるとそこには白い死覇装を身に纏って腰に斬魄刀を帯刀した160㎝くらいの男?がいた。

海燕「...誰だ?」

虚刀虚3→トリス「誰って君が今戦っていたやつじゃないか?そういえば名乗っていなかったね。僕は『トリス』よろしくね。」

トリスと名乗った虚は刀を構えて切りかかってきた。

都「破道の三十一 赤火砲(しゃっかほう)!」

都も鬼道で補助しているが霊圧差があって攻撃が通らないでいた。

海燕「ちっ!しょうがない。水天逆巻け『捩花』!」

俺は斬撃を受け止めた瞬間にトリスの腹を蹴って距離を作り斬魄刀を解放した。

解放された捩花は三又の槍に変化して水が噴出した。

トリス「鬼道系の斬魄刀だね!!じゃあ僕もはばたけ『翼撃王(グリフォン)』!!」

トリスが斬魄刀を解放すると全身が金色の大鷲と獅子を足した鎧を身に纏った。

トリス「はっはー!」

トリスは鉤爪のついた手甲による徒手空拳で攻撃してくる、腰にあるもう一本を使ってこない。

海燕(舐めているのか?なら嫌でも全力を引き出させてやる!!)

俺は手首の回転を軸にした槍術で獣のごとき連撃を捌きながら水流で攻撃していく。

トリス「やるね!じゃあこれはどうかな!『超越せよ』!」

トリスはもう一本の刀を抜いて解き放った。

トリス「『超越の翼撃王(グリフォン・テラセネンチア)』!!」

爆発的に上昇した霊圧だが見た目に変化は特に見られない。

トリス「あははっ!これくらいやれば卍解ってやつも使うよね?」

海燕「へっ!ぬかしやがれ!!何も戦いは一人でやるもんじゃねぇぞ!都!」

都「沈め『影縫い』」

都は斬魄刀を解放した。

解放した影縫いの見た目は黒い刀身の小太刀だ。

都「はぁ!」

都は影縫いの能力の影を操る能力でトリスの影を縛るとトリスの動きが止まる。

トリス「え!?」

海燕「これでどうだ!!」

俺は動きが止まった瞬間に水を纏った捩花で刺突を見舞った。

 

side白哉

 

気の乗らぬ任務だったが早々にルキアの誤解が分かり安堵したが海燕の煽りで刀を抜きかけた時奇妙な結界が張られ謎の虚達が出現し襲い掛かってきたがどうもルキアはこの奇妙な虚達と戦ったことがあるらしく海燕のいとこに助けられなければ死んでいたという。そしてルキアを鍛え上げて今の自分と海燕に並ぶ猛者に成長させたという。

白哉(...いつか礼はしなければなるまいな。)

しかし、あの男の趣味嗜好が分からぬので何を礼に出せばいいのかわからぬので正直気が乗らぬが海燕に相談するしかないな。

そして目の前のガタイの良い虚はどうも鬼道系の攻撃が効かない特性を持っているようだが私と恋次には問題ない。

白哉「恋次、最初から飛ばしていくぞ。」

恋次「分かっています。」

こやつの特性は厄介だがそれ以上に素の力が我らでも油断すると一撃で戦闘不能になりかねないので斬魄刀を解放して注意深く構える。

白哉「散れ『千本桜』」

私は斬魄刀を解放すると刀身がバラバラに分割されて光の花びらのような状態になった。見た目的に鬼道系に見えるが細かくした刀身で攻撃するので直接攻撃系の斬魄刀に分類されるのがこの千本桜だ。

恋次「吠えろ!『蛇尾丸』!!」

恋次も斬魄刀を解放した蛇尾丸は幅広の片刃剣で分割された刃節を鋼線で繋いだ蛇腹剣だ。

これで敵の特性は意味をなさないので千本桜で切りかかる。

虚刀虚2「ぬううぅぅ!!こ、これは鬼道系の斬魄刀に見えて直接攻撃系か!」

白哉「一目で我が千本桜の性質を見切ったか。」

どうやら敵は頭が悪いように見えて随分と頭が切れると見える。

恋次「うおおぉぉぉぉぉ!!!」

恋次が刀身を伸ばして攻撃して傷をつけるが即座に再生した。

白哉「...ただの超速再生ではないな。」

超速再生なら若干の時間差があるが再生速度が異常に速すぎる。

虚刀虚2「フッ!我らが持つ刀は常に超速再生と自前の再生力を強化する力があるのだ!!」

虚は自分の力に自信があるのかスラスラと自身の力を喋った。

白哉(これは卍解を使わねばならぬか?)

今の千本桜の刃の数では再生速度を上回ることが出来ぬがそう言えば先ほど刀の機能といったな。

白哉「恋次、やつの動きを止めよ。」

恋次「ッ!分かりました!吠えろ!蛇尾丸!!」

恋次は私の言葉にすかさず蛇尾丸でやつの動きを止めた。そこに千本桜で腕を切り飛ばしにかかる。

虚刀虚2「ぬうぅ!そういうことか!させるかぁ!!」

虚は霊圧を爆発的に上昇させた、やつの姿が見えると白の死覇装を身に纏い腰に斬魄刀を差している大男がいた。

虚刀虚2→凍夜「そういえば、まだ名乗っていなかったな俺の名は凍夜、今より貴様らに全力をもって相手させてもらう!!凍てつけ!!『凍結の蟲王(コキュートス)』!!」

雪の結晶のような刃の握り懐剣型の二本の斬魄刀を解放した。

冷気のような冷たい霊圧が解放され虚の肉体に青白い甲虫のような鎧を身に纏った。

凍夜「では行くぞ!『術式展開(じゅつしきてんかい)』!」

そういうとやつは武の構えをとり、足元に自らを中心とした雪の結晶を模した陣を出現させる。

恋次「そんな見掛け倒しで俺達を倒せると思うなよ!」

恋次は瞬歩で背後に周り蛇尾丸で切りかかったが()()()()()に目があるかと見まがう精度で恋次の攻撃を捌き切った。

白哉(なるほど、やつの足元の雪の結晶のようなものは闘気か何か気配のようなものを察知しているのか。そして奴の技量の高さが恋次の連撃を捌いているのか。)

白哉「貴様、全力を出すと言いながら腰に差している刀は何だ?」

凍夜「...ん?おお!そういえばこれもあったな!!『超越せよ』!!」

私はやつの言ったことの矛盾を指摘するとやつは忘れていたとばかりに刀を抜いて解放した。

凍夜「『破壊殺・猗窩座(はかいさつ・あかざ)』」

奴は解放前のものに戻ったが霊圧等が異常に上昇しており姿も死人の様な肌の色に紅梅色の短髪、どこか幼さも残る顔立ち、細身ながらも筋肉質な体格の若者といった外見であり、顔を含めた全身に藍色の線状の文様が入っており、足と手の指は同じ色で染まっていて、爪に至っては全て髪と同じ色である。

目はアーモンドのような釣り目で、白目部分は水色でひび割れのような模様が浮かんている。

服装は、上は素肌に直接袖のない羽織、下は砂色のズボン状の道着と両足首に数珠のようなものを着けているだけの軽装となった。

凍夜「さぁ!これでもう俺は全力だぞ!!お前も卍解を使うがいい!!」

...奴の言う通り、奴に鬼道が通用しない特性がある以上奴の挑発に乗らざるを得ない。

白哉「...いいだろう、しかとその目に焼き付けるがいい我が卍解を。」

私は刀を逆手持ちにし手を離した。

白哉「『卍解』」

すると周囲が暗くなり、私の左右から1000本の巨大な日本刀の刀身が桜並木のように立ち並び、それが一斉に桜の花びらのように姿を変える。

白哉「『千本桜景厳(せんぼんざくらかげよし)』」

始解時を遥かに上回る数の刃と化すそれが我が卍解、千本桜景厳だ。

凍夜「凄い!凄いぞ!!さぁ俺と最高の戦いをしよう!!」

奴は瞬歩のようなもので高速移動してきたので私も千本桜景厳でやつの移動先に飛ばして動きを制限しながら残りの千本桜の刃で切り刻む。

凍夜「『破壊殺・空式(はかいさつ・くうしき)』!」

奴は拳で空を殴り衝撃波を飛ばしまくることで千本桜の刃を叩き落とした。

白哉「...これならどうだ『吭景・千本桜景厳(ごうけい・せんぼんざくらかげよし)』」

相手の周りに千本桜の花びらで囲み、全方位から一斉攻撃する。

凍夜「甘い!『破壊殺(はかいさつ)終式(しゅうしき)青銀乱残光(あおぎんらんざんこう)』!」

全方向に通常より速度と威力をさらに高めた百発の乱れ打ちをほぼ同時に放ち千本桜の刃を吹き飛ばした。その余波で私と恋次は大きくダメージを受けてしまった。

白哉「ぐぅぅ!」恋次「があぁぁぁ!!」

凍夜「はぁ、はぁ...やるな今ので結構霊圧と体力を使ってしまったな...まだまだ鍛錬不足か。」

奴は何か言っているが今はそんなことを気にしている余裕はない。

白哉「恋次...立てるか?」

恋次「当たり前っすよ!隊長こそへばってんすか?」

白哉「(けい)も言うようになったではないか。」

私達は傷の深い体に鞭を打って立ち上がり千本桜を操作する。

白哉「恋次良いな、兄が何が何でも奴の隙を作れ私がその隙に全力の一撃で奴を倒す、」

恋次「分かりました。」

恋次はそう言って奴に突撃した。

恋次「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

恋次が蛇尾丸で切りかかり続けるが奴は凄まじい技量で捌き続ける。

凍夜「ふはは!お前はまだまだ強くなるな!今ここで殺すのは惜しいな!!」

恋次「そりゃ、どうも!!」

凍夜「だがロア様の命令だここで死ね。『鈴割(すずわり)』」

奴は蛇尾丸を振り下ろされる刃を側面から拳で打ち叩き、粉々に砕いた。

恋次「ッ!?」

凍夜「済まぬな、死ね」

白哉「恋次避けろ!!」

恋次は私の合図で瞬歩で回避した。

白哉「終景・白帝剣(しゅうけいはくていけん)

千本桜の全てを自身の体に集約させ、桜の翼と剣を作り出す、千本桜全てを纏って相手を攻撃する私の持つ最大威力技だ。

凍夜「ほう!それが貴様の切り札か相手になろう!!『破壊殺・滅式(はかいさつ・めっしき)』」

やつは両の拳に霊圧を極限まで集中させた。おそらく両手で同時に正拳突きを放つ技だと推察する。

白哉「...行くぞ!」

凍夜「ああ、終わらせよう!!」

私達はほぼ同時に突進した。

凍夜「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

白哉「今だ!恋次」

凍夜「ッ!!?」

恋次「『狒牙絶咬(ひがぜっこう)』!!」

恋次はやつに破壊された刀身を遠隔で操って奴に突撃させた。

凍夜「ぐああぁぁ!!」

不意打ちを喰らったやつは技が解除された。

白哉「...終わりだ!」

奴の頭部に白帝剣が突き刺さろうとした。

 

sideルキア

 

ルキア「はああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

私は袖白雪の刀身に冷気を纏わせて瞬歩で高速移動しながら斬撃を繰り出し続ける。

レン「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

レンは響転(ソニード)で高速移動しながら細剣を高速で振るいまたは刺突を繰り出し続ける。

レン「『超音波(ナスティ)』」

レンは至近距離から超音波を放ってきた。

私はそれを至近距離故回避し損ね喰らってしまった。

ルキア「ぐああぁぁぁ!!」

ダメージ自体はそこまでではないが頭を揺さぶられて三半規管もやられてしまい気持ちが悪い。

ルキア「う...っあぁぁ...」

レン「隙だらけですよ、『カドラプル・ペイン』」

レンは細剣に虚閃(セロ)を纏わせて高速の4連撃の刺突を放った。

ルキア「ッ!!はあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

私は自傷覚悟で袖白雪から冷気を放った。

レン「なっ!!?」

レンは私が放った冷気でダメージを受けたが即座に飛んで範囲から脱して再生した。

レン「遊び過ぎましたね『超越せよ』」

レンは虚刀を抜き解放した。

レン「『生存騎士(ナイトサバイブ)』」

胸の鎧部分が青地に金縁の寄りに変化しバイザー部分も金の装飾が追加している。

武装も蝙蝠を模した金の装飾の剣と盾に変化している。

レンは剣を抜いて構える。

レン「終わらせましょう『暴風旋風(ブラスト)』!!」

レンは周囲に風が渦巻いて竜巻を放った。

私も準備をすぐに整える。

ルキア「『次の舞 白漣《つぎのまい はくれん》』!『破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲』!『破道の九十一 千手皎天汰炮(せんじゅこうてんたいほう)』!『氷牙征嵐(ひょうがせいらん)』!」

私は袖白雪から冷気の雪流れを放ち、雷撃を圧縮した光線を放ち、無数の光の矢を浴びせ、吹雪と暴風を放った。

両者が放った技は激突して私の放った技のほうが押していきレンを飲み込んだ。

 

その瞬間

 

ロア「はぁ~い、そこまでだよ~」

今この場で起こっていた全ての戦闘行動が()()()()()()()()()()

 

sideロア

 

邪魔な奴らも雑用連中をぶつけて一護と二人っきりに成れたから話をする。

ロア「一護、ようやく二人で話をできるね。」

一護「そうだな、俺も正直言ってお前と話すのは嫌いではないな。」

一護の言葉を聞いて私は本能が昂って今すぐに一護と子作りしたいって思ったけどなけなしの理性で抑え込んで話をした。

ロア「一護、あなたのために美人な番をいっぱい用意したよ。」

一護「前言撤回、やっぱお前と関わりたくねぇな。」

む~、やっぱり一護は手強いな~でもだからこそ、一護の番になりたいんだよ!

一護と色々話をして10分くらいしていたけど探査回路(ペスキス)で雑用たちの様子を確認してたけどどうも全員押されているから手助けしに行こうかな。

ロア「ごめんね、一護どうも雑用たちが死にそうだから助けてくるね。」

一護「そうかい、じゃあ俺も行こうかね。」

一緒に行きたいけど一護と一緒にいて他の連中にいらない心配させたくないから私は瞬間移動で移動してまずは一護と会った時にいた雌が持ってた能力を組み合わせてこの場で起こった今と過去の戦闘行為のみ()()した。

ロア「はぁ~い、そこまでだよ~」

 

一同『ッ!!?』

 

レン「ロ、ロア様ご命令を果たせずに申し訳ございません!!」

凍夜「ど、どのような罰でもお与えください!!」

トリス「僕たちはどんな罰でも問題ありません!!」

3人は私の前に来て跪いてそう言ってきた。

う~ん、雑用たちって色々やってくれるのはいいけどこういう態度とかが面倒くさいんだよね。それに別に私は命令とか特に言ってないけど...あっ!もしかして

ロア「ごめんね、あれ一護との話を邪魔されたくなかったから他のやつらを適当にあしらっておいてって意味だったから。勘違いさせてごめんね。」

3人『いえ、滅相もございません!!』

ロア「そうじゃあ帰ろうか。」

私は黒腔(ガルガンタ)を開こうとすると

白哉「逃がさん、『破道の七十三 双蓮蒼火墜(そうれんそうかつい)』」

さっき一護との会話を邪魔してきた雄がなんか青い炎を放ってきたけどそういえばさっきそこの雌二人が使ってた術でも使ってみようかな?

ロア「え...っと確か『飛竜撃賊震天雷砲』だったかな?」

私は掌を前に出して掌から雷を圧縮した極大のビームを出した。

白哉「なっ!!?」

私の放った術が雄の貧弱な術を破って雄を消し飛ばそうとするが

一護「『飛竜撃賊震天雷砲』」

一護が瞬間移動して私と雑魚共の間に割って入って同じ術で加減して相殺した。

ロア「流石一護!この程度は簡単だもんね♪」

一護「ロア、このまま帰ってくんね?」

一護にそう言われたらおとなしく帰った方がいいね。

ロア「分かったよ、じゃあ、また今度会ったら今度こそ雌雄を決しようね、あとそこにいる雑魚共も少しは強くなった方がいいからね、()()()()()()の相手にはならないから。」

一護除く一同『...ッ!』

雑魚共は歯を食いしばっているから多分強くなるね。

ロア「じゃあね~」

私は黒腔(ガルガンタ)を開いて雑用たちと一緒に虚圏(ウェコムンド)に帰っていった。

 

side一護

ロアのやつが白哉たちに『飛竜撃賊震天雷砲』を躊躇なくぶっ放したから俺もそれと同等な上に反転させたものをぶつけて相殺して説得して帰ってくれたが

一護「全員大丈夫...ってわけじゃなさそうだな。」

どうも白哉たちのダメージとかは拒絶していなかったらしくダメージは残っているようだ。

白哉「す、済まぬな兄を巻き込んでしまって...」

一護「それに関してはどちらかといえば俺達の問題にあんたらを巻き込んだって方が正しいからとりあえずルキアともども俺達が使っている拠点に行くぞ、とりあえず怪我の治療とかもしないとな。」

俺は怪我人全員連れて浦原商店の地下に直行した。

ちなみに喜助たちにはもう連絡した。




オリキャラのレンさんの見た目はオーバーロードのデミウルゴスでしっぽが無いです。帰刃(レスレクシオン)はガードベント使用時の仮面ライダーナイトです。
トリスの見た目はFGOのアストルフォさんです。帰刃の見た目は幻獣王リオです。
凍夜さんの見た目は鬼滅の泊治で帰刃の見た目はオバロのコキュートスの色合いのゴ・ガドル・バです。
ちなみにレンさんはロアの雑用3従者の中で一番強いです。
ちなみに白哉と恋次が苦戦していた理由が鬼道系が使えなかったのが原因でそれがあればもっと楽に戦えていました。


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26話:「だから言っただろう?面倒な状況だって」

今回は戦闘はないです。


side一護

 

ロアの雑用達の戦闘でダメージを受けた白哉たちを浦原商店の地下に瞬間移動で直行した。

一護「とりあえず、まずは回復だな。」

俺は結界で怪我人を囲んで回道を結界に上乗せした。 

全員の怪我の治療が終わって全員に調子を聞いた。

一護「とりあえず、けがは治癒したけど体力は回復しきっていないから休んでおいてくれ。」

白哉「...済まぬな、何から何まで」

一護「いや、怪我人放置しておく方が罪悪感があるから良いよ。とりあえず、体力が戻ったらルキアの件を穏便に終わらせたいから俺らも無罪を立証する立会人になれないかな?」

白哉「...分かった、それにあの虚の情報を(けい)達は一番理解しているからな。通行証を渡しておく。」

一護「ありがとうな。あと俺の従兄妹たちは髭親父に会っておくか?」

海燕「おっ、そうだなあの人にはちょっと話をしておかないといけないからな。」

都「すみませんね、色々してもらって」

一護「良いって、友人の知り合いが死にかけているのに見捨てる真似したら明日の俺はすっごい後悔するしな。」

海燕「...やっぱお前、叔父の子だな。」

一護「よしてくれ、あんな俺や妹たちにウザ絡みしてくる奴と同じなんて。」

海燕「...なにっ!?妹もいるのか!!?」

一護「ん?そうだけど。」

海燕「よし!今すぐ行こう!!」

一護「分かったけどあんたらまだ体力が戻ってないからもう少ししたらな。」

海燕「おう!いや~俺にもとうとう可愛い従兄妹が出来たのか~どんな子たちなんだろ。」

都「あらあら、私にも妹のようなものができましたね。」

白哉「...まったく、兄たちははしゃぎ過ぎだ。」

海燕「はっはは、僻みにしか聞こえないな白哉。」

白哉「...よし今すぐ刀を抜け相手をしてやる。」

一護「あんたら、一応怪我人ってこと忘れてない?」

俺は全員を落ち着かせて白哉と恋次はルキアと一緒にルキアの拠点で休み、海燕と都さんは俺の家に移動した。

 

~黒崎家~

 

一護「ここだぞ」

海燕「病院やっているのかあの人?」

一護「なんか学院で役に立てるのが医療関係だったから病院開いたらしいぜ。」

都「そうだったんですか。」

とりあえず、入り口を開けたが即座に真横へ回避する。

海燕「おい、なんで避けr」一心「おっかえっりぃぃぃぃぃいっち護ぉぉぉぉぉぉ!!!!!」海燕「ぐほあああぁぁぁ!!!」都「海燕!」一護「...はぁ、やっぱりこうなったか」

疑問に思った海燕だが髭親父が飛び蹴りしてきてぶっ飛ばされ都さんがそれに驚いてそれを見た俺はため息をつきながら目の前の状況に呆れ果てている。

一護「おい、親父。客人になにやってんの?」

一心「あれ?一護に当たったと思ったのに違った?それに客人?」

海燕「叔~父~貴~」

一心「...はっ!」

都「叔父様?何をやっておられるのですか?」

一心「...さらば!!」ガシッ!

一護「はいはい、母さんと海燕達に怒られてきなさい。」

俺は逃げようとする髭親父の首根っこを掴んで逃げられないようにする。

一心「お願い一護!離して!!」

一護「とりあえず、積もる話は中で話してくれ。」

海燕「そんじゃじゃまさせてもらうぜ。」

都「おじゃましますね」

二人と一緒に俺は親父を引っ張りながら家に入った。

夏梨「一兄(いちにい)おかえり...ってなんか一兄が髪を黒く染めてる!!」

遊子「ほんとだお兄ちゃん黒髪も似合っているよ!!」

妹たちは顔がそっくりな海燕を俺と勘違いしているが

真咲「あら、お客さんかしら?」

海燕「あなたが叔父のお袋さんですね、初めまして志波海燕と申します。」

海燕は母さんに挨拶した。

都「初めまして海燕の妻の(みやこ)です。」

都さんも丁寧に挨拶した。

真咲「あらあの人の親戚の方でしたか、あの人はどこに?」

一護「髭親父はこっちだぞ」

一心「む~!む~!」

俺は親父が逃げられないように簀巻き状態にしておいた。

海燕「よしっ!よくやった!!」

都「では少し、向こうで話をしましょう。」

真咲「じゃあ私も参加してもいいかしら?」

海燕・都「「いいっすよ(ですよ)」」

海燕と都さんは母さんと一緒に簀巻きにされた親父を引きずってリビングへ説教しにいった。

夏梨「ねぇ、あの人って誰?一兄の知り合い?」

一護「あの俺と似た人は俺達の従兄妹(いとこ)だ、であの女の人は従兄妹の海燕の妻だ。」

遊子「そうなの!お父さんのお説教が終わったらお話してもいいかな?」

一護「いいんじゃねえの?海燕達もお前らと会いたがっていたし。」

夏梨「そう?じゃあ私も」

とりあえず、説教が終わるまで俺達は夕食の支度を終わらせた。

 

~説教が終わるまでキングクリムゾン!~

 

海燕「いや~君たちが俺の従兄妹達か~可愛いな~」

都「そうですね~私たちも子供が出来たらこんな感じなのかしら。」

髭親父の説教が終わると妹たちを海燕と都さんは盛大に構い倒していた。

夏梨「え、えっと都さん一ついいですか?」

都「何かしら夏梨ちゃん?」

夏梨「えっと...素敵な女性になるにはどうすればいいですか?」

都「え...っとどうしてそんなことを聞くのかしら?」

夏梨「...別に」

夏梨はそっぽを向いて言おうとしなかったが

一心「夏梨!お父さん認めないからね!!あの男のお嫁さんになりたいなんて!!」

夏梨「言うな!クソ親父ぃ!!」

一心「ぐはぁ!」

海燕「叔父さんそいつはどこのどいつだ!俺の可愛い従妹(いとこ)を誑かした奴はどこのどいつだ!!」

夏梨は親父がばらしたことで顔を赤くしながら親父を蹴っ飛ばし海燕が倒れた親父を抱きかかえてチャドのことを聞こうと親父を揺さぶっている。

都「そういうことね、そうねまずは運動したり色々勉強して知識を蓄えて他者との協調性を高めたりすることかしら。」

遊子「都さん、王子様みたいな人と結婚するにはどうすればいいですか?」

海燕「叔父さん、もう一人の従妹を誑かしたそいつはどこのどいつなんだ!!」

遊子の言葉に再び海燕は暴走した。

一心「か、夏梨のほうは黒と白の鎧を身に纏って黒の外套を羽織っていたからな。か、顔はわからなかった。遊子のほうは白い服で光の弓を装備していた、マスクと同じ黒の外套を羽織っていて顔とかが分からなかった。」

海燕「くそぉぉ!!」

一護「カオス過ぎるだろこの状況。」

真面目に収拾がつかなくなってきたこの状況をどうしたらいいか考えていると

 

ピンポーン

 

一護「うん?誰だこんな時間に?」

別に知り合いを呼んだ覚えはなかったが...まさかロアのやつが来たとかだったら面倒なことにしかならないがそんな気配はしていないが慎重にいこう。

俺は慎重に入り口を開けると

織姫「こんばんわ~一護君!」

(うるる)「こんばんわです、一護さん」

リルカ「こんばんわ一護」

チャド「こんな時間に済まないな。」

雨竜「お邪魔するよ。」

一護「お前らか、ちょっと今面倒なことになっているけど俺の部屋に行ってくれ。」

一同『?』

雨竜達は何言ってんだ状態になっているが、まぁそうなるよな。

全員が家に入って俺の部屋に移動したんだけど、リビングを通って

海燕「叔父さーん!!頼む言ってくれ!ホントは知っているんだろ!!どこのどいつなんだ!!そいつは」

親父を揺さぶって叫んでいる海燕、それを見ながらのほほんと話をしている都さんと母さんと妹たち。

一同『何この状況?』

一護「だから言っただろう?面倒な状況だって」

とりあえず、俺の部屋に移動した。

一護「とりあえず、まず話すべきことはあの二人は死神で従兄妹だ」

雨竜「従兄妹?」

一護「そうそう、俺に似た男は親父の親戚で女のほうは従兄妹の妻なんだ。」

織姫「そうなんだ。てことは私達もいずれあの二人の親戚になる日がくるのか~」

雨「いいですね。」

リルカ「そうね」

一護「...ノーコメントで」

雨竜「全く何を言っているのか」

チャド「とりあえずあの二人がいるってことはただの親戚に会いに来たとかじゃないんだろ?」

一護「その通りだけどお前らも花梨と遊子と結婚するんだから未来の親戚だぞ?」

雨竜・チャド「「ノーコメントで」」

一護「実はこの前のルキアの義骸破損が原因でルキアが尸魂界で裏切りの容疑がかけられているからそれの無罪を証明するために尸魂界に夏休みを利用して行こうかなって思っているんだけどどう思う?」

一同『わかった。同行すればいいんだな(ね)。』

一護「いいのか?」

雨竜「朽木さんは一緒に虚刀虚を倒すために死に物狂いの修行を一緒に乗り越えた戦友だからね。」

チャド「同じ苦しみを知っている者が疑われているならそれを晴らすのが仲間だからな。」

織姫「そうだね、私も手伝うよ。」

雨「そうですね、ルキアさんを助けましょう。」

リルカ「そうね、私も同意見よ!」

全員の合意が取れた所でその日は休んだ。

 

sideルキア

 

ルキア「すみません、兄さま、恋次ご迷惑をお掛けして」

白哉「ルキア、お前が謝る必要はない。」

恋次「そうだぜ、誤解だってわかった上に厄介な脅威の情報を集めてくれたんだから問題ねぇって。」

ルキア「そ、そうかそれともうじき私が使っている寝床につきます。」

白哉「そうか」

私は使ってる宿についたのだがそう言えばあいつがいたような...

???「ね~え~さ~ん!!」

ルキア「...せいっ!!」

???「ぐはぁ!!」

私は義魂丸が入ったぬいぐるみのコンが突っ込んできたので上段蹴りを叩き込んでぶっ飛ばした。

白哉「...何だ今のは?」

コン「ひどいっすよ!姉さん!!」

ルキア「やかましいぞ、そして今回の原因はおぬしだからな」

コン「何の話っすか!?」

白哉「...今の話を統合するとそこの義魂丸が何かしらやらかして義骸に攻撃したらこちらでの反応が消えたと...そういうことか?」

ルキア「...その通りです、兄さま」

白哉「...そうか、散れ『千本桜』」

ルキア「落ち着いてください!!兄さま!!コンをシバくのはあとでいいので落ち着いてください。」

白哉「...わかったが貴様、覚悟をしておけ」

コン「ヒィィィィィィィィ!!!」

ルキア「取り合えず休みましょう、恋次、兄さま」

白哉「...迷惑をかける。」

恋次「すまねぇ」

私達はとりあえずその日は休んで夜を明ける。

 

side一護

 

とりあえず朝になってルキア達と合流した。

一護「ごめんな、ルキア必ず無罪は証明するからよ。」

ルキア「気にするな、それに無罪の証拠はたくさんあるのでな、おそらく大丈夫だろう。」

白哉「...これが向こうで使う通行証だ、向こうの門番などに見せれば通してくれるだろう。」

一護「ありがとうな、とりあえず俺達はそっちに行く準備を整えるから少し遅れるけど間に合うようにするな。」

白哉「...そうかできるだけ早くすませておけ」

一護「分かっている。」

海燕「一護!また今度、夏梨ちゃんと遊子ちゃんと遊ばせてくれよ!!」

一護「しつこいぞ!!別にいいけど!」

都「すみませんね、でも私も構いたいですね。」

一護「まぁ、都さんは特にやかましくないしいいですけど。」

そう言えばさっきから阿散井恋次が黙って俺を見ているけどどうしたんだろ?

まぁそれは後でいいか。

白哉「...では尸魂界で待っているぞ黒崎一護。」

一護「あぁ、分かっている。」

白哉たちは障子のような門、穿界門(せんかいもん)が出現して通って行った。

最後に恋次が通れば閉まるんだけど

恋次「...なぁ!あんた!ちょっといいか。」

一護「うん?なに?」

恋次「あんたはルキアをあれだけ強くした修行場所や道具を作ったって言っていたけどホントか!」

一護「そうだけど?なにまた現世に来たら使いたいとかそんなの?」

恋次「...あぁ、俺は強くなりてぇこの前の虚にルキアは一人でも戦えてた。俺はただ朽木隊長の補助しかできなかった。そんな不甲斐ない自分を変えてぇんだ!!」

恋次のその言葉を聞いて思ったことは

一護「なんかルキアと似たようなこと言ってんな。」

恋次「ルキアと?」

一護「そうそう、ルキアも虚刀虚にやられかけたことを気にしていたから死に物狂いで修行してたからな~」

恋次「そうだったのか...」

一護「あぁ、それにお前は強くなれるよ。」

恋次「...そうだな、お前はあの人間型の虚の女の攻撃を簡単に相殺してたからなそいつが強くなれるっていうんだ、自信にさせてもらうよ。()()

一護「あぁ、そうだな。てか早くいけよ、()()

恋次「そうだな、じゃあまたな。」

恋次は急いで穿界門(せんかいもん)を通って白哉たちについていった。

さて俺達も準備を済ませますか。

 

sideロア

 

一護にまた会えて雑用達の実験が終わったから虚圏(ウェコムンド)に帰ってきて虚夜宮(ラスノーチェス)の自室に入った。

元々ここは仲間のおじーちゃんが使ってた住処だったんだけどあの雄に負けて部下になってからはこんな建物になったんだよね。

シルス・レスト「「おかえりなさいませ!!ロア様!!」」

ロア「うん、ただいまシルスちゃん、レストちゃん。」

出迎えてくれた二人の雌の破面(アランカル)で付き合いが長い部下で一護の番達だよ!

シルス「ところで雑用達はちゃんと役に立ったんですか?」

レスト「ロア様についていけるなんて羨ましかったんですからちゃんと役に立ったんですよね?」

二人は雑用3人に殺気をぶつけている。

レン・凍夜・トリス『...』

3人は跪いて体を小さく震わせている。

ロア「あはは、大丈夫だよ二人とも。その3人はちゃんと雑用としての役割を果たしているから大丈夫だよ。」

シルス・レスト『チッ!!』

ロア「...二人って雑用達嫌いなの何で?」

シルス・レスト『お気になさらず』

ロア「あ、うんわかったよ。」

とりあえず、私達はハリベルちゃん達を巻き込んで修行をして来る日に一護との決戦に備えて力を蓄えることにした。




ちなみに、偶に男の十刃(スターク、ウルキオラ、ヤミー、グリムジョー)も巻き込んで修行しています。
あと時系列が変と思われる方もいると思いますがこの作品ではこれでいきます。


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27話:「じゃ、すぐ行くから待ってろよ~」

結構すっ飛ばしながら生きます。あと色々今回も原作改変します。


side一護

 

俺達は尸魂界(ソウルソサエティ)に行くためにこの前の徹夜セットを用意して携帯食料なども大量に準備して万が一に備えて準備した。

一護「よし、取り合えず荷物の最終チェックするぞ~」

一同『了解~』

全員は荷物のチェックをした。

大量の武器、霊具、水と食料、キャンプ用特殊霊具、薬品類、医療器具、着替え、2番隊隊長買収用の夜一さんの写真集、etc...

よし、問題ないな。

夜一「...なんか嫌な予感がしたのじゃが気のせいかのう?」

夜一さんは何か言っているけど気のせいだな。

一護「とりあえず、夜一さんも姿を猫になってついてきてくんね?」

夜一「まぁ、白哉坊の妹が無罪なのはわかっておるが上の連中は頭が固い連中が多いからのう~。いいじゃろう儂も手を貸してやろう。」

一護「ありがとうございます。じゃあ夜一さんの荷物は女性陣が持って行ってくれ。」

織姫「わかったよ。」

夜一さんの荷物をポーチに入れて、ポーチと同じタイプの4次元リュックサックに入れている。

一護「よ~し、準備ができたし、喜助も準備はいいか?」

喜助「あっしは尸魂界にはいけないんで皆さんよろしくお願いしますよ。」

一同『了解!!』

俺達は喜助の開いた穿界門(せんかいもん)を開いて俺達はそれを通って尸魂界に到着した。

 

一護「さて、まずは門を通って朽木邸に行けばいいのか?」

俺は通行証があるのでまずは瀞霊廷まで各自高速移動技で移動した。

10分程度でデカい門番がいるところに到着した。

???「おめぇら何者だべ?」

一護「え~と、俺達は許可証があるから門を開いてくれないか?」

俺は白哉から貰った許可証を門番に見せた。

???「なるほど~許可証があるならオデから文句はねぇ、今門を開けるからちょっと離れて待っててくれ。」

門番がそう言ってきたので俺達は少し離れたところに移動した。

デカい門番はその腕力で門を力任せに上げて開いた。

俺達は入ろうとしたら

???「おんや~、なんで門が開くんや?」

一護「あ?なにいってんだちゃんと許可証を見せて正式な方法で入ろうとしているのに文句は言われる筋合いはないぞ?」

???「あぁ、そうなんか~でも今は瀞霊廷には誰も入れるなって言われてるさかいね~悪いけど力づくで出てもらうで。」

京都弁で狐の印象を受ける白い羽織を着ている男、市丸ギンは脇差しのような斬魄刀を構えた。

 

一護「お前ら!今すぐ門より後ろに下がれ!!俺が()るっ!!」

一同『わかった!』

全員が即座に門の外に出た。

ギン「ええのか全員で戦わんで?」

一護「全員で戦ったら賊と勘違いされるだろ?お前はそれが目的だろ?」

ギン「あれま、ばれてもうたか。じゃ戦おか」

一護「そうかよ、切り裂け『斬月』!」

俺は斬魄刀を解放して出刃包丁のような大刀を構えた。

俺は地を蹴って斬月を振りかぶり上段から振り下ろして斬りかかった。

一護「はぁっ!」ガキンッ!

ギンは脇差しで難なく受け止めた。

ギン「この威力...一発でも当たったら終わりやな」

一護「そうかい、でもその短い脇差しじゃ俺に当てるより前にお前を切り裂けるぜ?」

俺はやつの能力を知っているがどちらかというと実際に見ておきたいというのが本音だ。

ギン「そう思てるんならそら君の勘違いやで」

ギンはそう言って距離をとった。俺は斬月を盾にしながら突っ込んだ。

ギン「そんじゃ、出てってもらうで。射殺せ『神槍』」

ギンは構えた脇差しのような斬魄刀を解放して刀身が滅茶苦茶高速で伸びて斬月を持った俺を門番もろともぶっ飛ばした。

俺は門番がクッションになってくれてノーダメージで済んだが門番が気絶してしまった。

ギン「バイバ~イ」

そのままギンは手を振りながら煽ってきたのでいつか一回殴る。

 

とりあえず、騒ぎを広めるわけにはいかないから手加減しながら戦ったけどこれは原作同様強硬手段で侵入するか?

一護「加減して戦ったけどこれは強硬手段でいくか?」

雨竜「その方がよさそうだね。まさか用意したものが役に立つとは思わなかったけど。」

チャド「仕方がないな、俺の力で壁を破壊して織姫の力で直すでいいか?」

一護「それが一番よさそうだな。」

夜一「いやそれよりももっといい方法があるぞ。」

猫状態の夜一さんがそう言ってきたのでおそらくは花火に乗って突撃するのだと思うので俺達はそれに乗る。

という訳で俺達は流魂街(るこんがい)で奇妙なオブジェを探し始めた。

一護「おっ!あれかな?」

夜一「そうじゃ、あれがお前の従兄妹。志波海燕の生家、志波家の花火屋だ。」

一護「一応、貴族なんだよね?」

夜一「まぁ、自由は志波家の家風なんじゃよ。」

一護「それは家風で済ませていいのか?」

とりあえず、俺達は家の前まで行った。

金彦(こがねひこ)「おや?海燕様、今日は確か瀞霊廷で仕事があるはずでしたが?」

一護「いや、俺は海燕じゃないから」

夜一「久いのぅ、金彦そ奴は海燕の甥従兄妹じゃ通してくれんかのぅ」

金彦「これはこれは夜一様お久しゅうございます。この者が海燕様の従兄妹とはどういうことでしょうか?」

夜一「それは中で話さんか?色々と永いんでの」

金彦「分かりました、では空鶴(くうかく)様は今大事な客人たちとお話ししておりまして少し別室で待ってもらうことになりますがよろしいでしょうか?」

一護「まだ時間には余裕はありそうだし少しばかりはいいか。みんなもいいか?」

一同『問題ない(よ)(です)』

 

俺達は屋敷に入って別室に案内されたが

???「どうやら来たようじゃの~」

???「そうじゃーん!ようやくご対面Da・Yo!」

一護「...うん?」

なんかとんでもない大物の声が聞こえてきた気がするが気のせいだよな。

空鶴「そうだな、おいっ!金彦!今来た連中をこっちによこせっ!」

金彦「は、はいっ!という訳で皆様を空鶴様たちがいる部屋に案内しますね。」

一同『わかりました。』

俺達は一際大きめの部屋に案内された。

空鶴「よぉ、お前が俺達の従兄妹だな。」

一同『...』

俺達は志波空鶴を見て思ったことはこれだ

一同『竜貴(ちゃん)(さん)?』

空鶴「誰だよっそいつ!!」

空鶴はそう言っているがそう言うほど竜貴にそっくりなんだもん。

 

あともう一つ言っていいか?

一護「そっちの二人は...」

???→和尚「儂か?儂の名は兵主部一兵衛じゃ気軽に和尚と呼んでくれ、よろしくのぅ」

ダルマのような外見をした巨漢で、坊主頭に顎ヒゲと大きく丸い赤目の瞳など愛嬌のある顔立ち。特徴として巨大な赤色の数珠を首にかけている。「まなこ和尚」の二つ名を持ち特記戦力の一人であり零番隊の頭目が何故?後もう一人、ここにいるのがおかしいのは

???→王悦「ちゃんボクはアイアムアザンパクトークリエイラァー。十・九・八・七・六・五枚、終い(四枚)に三枚、二枚屋Oh-Etsu!シクヨロでェ————ス」

ハイテンションでラップ口調でいきなりそんな自己紹介をしてきたド派手な男。全ての斬魄刀の生みの親であり刀神の二つ名を持つ二枚屋王悦なんでこんな大物二人がここにという疑問があるんだけど...

和尚「友人に会いに来ることがそんなに不思議な事かの?黒崎一護」

一護「ナチュラルに心読まないで?」

王悦「チャンボクはチャン一の斬魄刀とある刀に興味があって来たNoSa」

一護「なんで?」

俺はこの二人がそんな理由でいるわけないと分かっているので自然と警戒度が上がってしまう。

和尚「安心せい、そもそもおぬしが()()()()()()のは儂が原因じゃしの~」

一護「...あ?」

俺はその言葉を聞いて俺は自然と自分に閉まってある霊圧が漏れ出た。

和尚と王悦を除く一同『ッ!!?』

和尚「これはこれはもうすでにここまで道を開いているとはのぉ~」

王悦「ちゃんボクも彼の斬魄刀が彼に愛されていることをこの霊圧で分かったYo」

二人は暢気なことを言っているがそんなことはどうでもいい。

一護「とりあえず、俺達3人で話をしようか。」パチンッ!

俺は指を鳴らして和尚と王悦の3人以外は入ることも出ることもできない結界を張った。ちなみに外部から視認不可、防音を完備した結界だ。

一護「これでゆっくりと話ができるな。...で?俺をこの世界のそれもこの体と元々あった魂魄に融合した理由を言ってもらおうか?」

和尚「そう、カッカするな。じゃがおぬしの気持ちを考えたら話をしといてもよさそうじゃの。おぬしをその体とその魂魄を融合した理由はの霊王の意志じゃよ。」

一護「理由になっているようで理由になってないな。」

和尚「まぁとりあえず今はこれでいいじゃろう。残りは霊王宮におぬしが来た時にでも話そうかのぅ」

和尚は笑ってそう言ってきたのでこれ以上は言っても意味はないだろう。

 

一護「はぁ、それはわかったけどそっちの鍛冶師さんは何の用で来たの?」

王悦「言ったJaN、ちゃんボクはチャン一の斬魄刀とある刀に用があって来たって。」

一護「ある刀...あぁ虚刀かぁ。」

俺は思い当たる刀を言うと

王悦「SoU、虚・刀!ちゃんボクの作った斬魄刀のパチモンでありながら斬魄刀の上位互換みたいな扱いしてるから訂正しに来たNoSa」

一護「まぁあれは虚専用装備みたいなものだしそれに斬魄刀の力も底上げできる機能があるんだけど...」

王悦「そういうことじゃないYO、素の刀でちゃんボクの斬魄刀を上回っていることが気に食わないんだYOこのままだと斬魄刀が悲しむんDaYo」

一護「でも喜助のやつが斬魄刀を使った卍解とは異なる強化システム作っていたけど...」

王悦「ヒアウィーゴーレッツパーリータイム!!」

一護「...は?どうした?」

王悦「それなら全然問題な~いYoてことでちゃんボクの話はこれで終了DaYo」

王悦は話を終えたので結界を解除しようとすると

和尚「そういえばおぬしにこれを授けておこう。」

すると和尚は1冊の本を渡してきた。

一護「何これ?」

和尚「それはおぬしが望んだ斬魄刀や術の情報が記される本じゃおぬしはすでに知っておろうけどそれがあれば怪しむ者もいなくなるじゃろう。」

一護「ふ~ん、まぁありがたく貰っておくよ。」

俺は素直に受け取った。

とりあえず、鑑定の霊眼で変な呪いがかかっていないか確認してかかっていてもいなくても解呪しておこう。

そして俺は結界を解除した。

 

空鶴「...話は終わったか。」

一護「望んだ情報は得られなかったけど必要最低限の情報を得られたから今はこれでいいよ。」

和尚「そりゃよかったわい、戦いになったら尸魂界は滅んでいるところだったわい。」

一護「流石にそんなレベルで暴れたりしないって」

俺はため息を吐きながら和尚の冗談に突っ込んだ。

一同『...』

一護「...うん?あぁお前らごめんな。」

一同『大丈夫だ(だよ)(ですよ)(よ)』

全員は落ち着いてくれたところで本題に入った。

一護「(事情説明中)...ということで瀞霊廷に突撃したいからあんたらの花火を使わせてくれね?」

空鶴「そういうことかいいぜド派手に打ち上げてやるよ!!」

一護「いつ打ち上げられる?」

空鶴「ちょっと岩鷲が今出ているから少ししたら帰ってくるから待っててくれ」

和尚「では儂らは戻るから打ち上げてくれるかの」

空鶴「あいよ、じゃあ裏庭に行ってくれ。」

和尚「わかった」

和尚たちは空鶴は外に移動した。

一護「とりあえず、ここで待っているか~」

雨竜「そうだね、なんかどっと疲れたよ。」

チャド「...そうだな」

織姫「...ねぇ、さっきのおじさんが言ってた一護君がここにいるのは自分のせいってどういうこと?」

雨「...お願いします一護さん話してください。」

リルカ「そうよ!話しなさい!!」

俺は和尚のせいで墓場まで持っていくつもりだった隠し事がバレてしまいどうこの状況を誤魔化し乗り切れるかを考えていると

雨竜「一護、君は今この状況をどう誤魔化して乗り切ろうかと考えているね。」

一護「...」

雨竜「沈黙は肯定と取らせてもらうよ。」

雨竜相手に隠し事は無理そうだなでも、多少は誤魔化しますか。

一護「...加速世界」

俺は観念して加速世界を使った。

一護「今から言うのは俺の根幹とでもいうべきことだから他言は無用だぞ。」

一同『わかった(よ)(りました)(わ)』

それを聞いて原作とか漫画の世界とかは未来を見たとかそんな感じに誤魔化して自分が転生者の類のことを話した。

一護「ということだから俺は織姫達の気持ちに答えようとしなかったんだ。」

雨竜「そういうことだったのか。君が偶につらそうな顔をしていたのはそういうことだったのか。」

チャド「まぁ、普通に自分は転生者とか言っても信用されないもんな。そういうことなら仕方がないな。」

一護「...お前らは俺を卑怯者とか言わないのか?」

俺は若干卑屈になりながらそう言った。

 

雨竜「別にむしろどうしてそんなことを言わないといけないんだ?」

チャド「そうだな、俺達は死後の世界を知っている上に魂は転生するって知っているんだから他にも似たようなことはあるだろ?」

二人は特にそういった悪感情はなく俺を認めてくれた。...けど女性陣はそうはいかないだろう、なんせそういう目的で近づいたと思われているんだろうな。

織姫「...ねぇ一護君、私達がそんなことで裏切るって思っているの?」

一護「...え?」

雨「そうですよ、本来の一護さんが何ですか!!私達が好きになったのはあなたなんですよ!!」

リルカ「そうよ!私達の愛を舐めるんじゃないわよ!!あたしはあんたに救われたから好きになったんでしょう!!!」

一護「...」

織姫達はそう言ってくれるが元の自分がどんな存在だったか知らない上に借り物の力で好き放題しているやつをこれ以上好きになってもいいことなんて何一つとして存在しないだろう。

織姫「一護君、あなたが自分を信じることができないのならいつか自分を信じれるように私達があなたを一人にしないから絶対にあなたを孤独にはさせないからそして一護君には感謝しているんだよ?」

一護「...え?なんで?」

織姫「だって記憶を無くさずに同じ人を好きな気持ちを失わずに済むってことが分かったんだよ?こんなうれしいことを好きになった人が実践しているんだよ?感謝しないなんてありえないでしょ?だって私は5回生まれ変わったら5回同じ人を好きになるって決めていたからこれでその誓いを果たせるよ。」

雨「私も同じですよ。」

リルカ「あたしもよ。」

一護「...いい...のか...な?こん...な元の自...分も知らな...い卑怯者の俺...がみん...なと一...緒にいて...もいい...のか...な?」

一同『いいよ!!』

一護「う...ぐぁ...うわあああぁぁぁぁん!!!!」

俺はこの世界に転生してから泣くことを頑張って耐えていたがみんなの言葉で感情の防壁が壊れて年甲斐もなく大泣きしてしまった。

織姫「いいよ、泣いて今は泣いて我慢し続けた涙を流して。」

雨「あなたは頑張り過ぎていたんですから少しは自分の本心を私たちに言ってもいいのですよ。」

リルカ「あんたはどうしてこう一人で我慢し続けるのよ。少しはあたしたちにも背負わせなさいよ。」

俺は織姫、雨。リルカの3人に抱きしめられて涙が止まるまで3人に頭を撫でられていた。

 

~5分後~

 

一護「...すまん情けない所を見せて」

俺は落ち着いたら見っともないところを見せて恥ずかしくて不貞腐れている。

雨竜「いいさ、むしろ君が抱えていた問題を知れてようやく長年の疑問がはれたよ。」

チャド「正直、俺達にもっと早く言ってくれればいいと思っていたけどこんな話すぐには信じれないからな。仕方がないさ。」

織姫「私達はこれでようやく本当の意味で一護君を私達に意識を向けさせるスタートラインに立ててうれしいよ。」

雨「これであの女と大きく差をつけました!もう偉そうな態度で言われることもありません。」

リルカ「そうよ!今度盛大に煽ってやるわ!!」

リルカ達に言葉で俺はロアのことについてしっかり考えた。

一護(...あぁ、だから俺あいつのこと変に意識していたのか。好きじゃなかったらあんなに意識してないわな。)

俺はロアに感じていた感情を理解してロアが好きということが分かったがこれを3人娘に言っても面倒なことにしかならないので言わないでおこう。

一護(...はぁ、もうこの際開き直ってハーレムでもなんでもやってやるか薬も毒も等しく喰らえって某世界最強の生物が言っていたからな。)

俺は覚悟を決めた。もうとことんこの世界を楽しみますか。

一護「みんな!こんな俺でも今後とも仲間でいてくれるか?」

俺はみんなの目を見ながらしっかり言った。

一同『ああ(うん)(ええ)!!』

みんなの言葉を聞いて次に行ったことは

一護「とりあえず、ルキアの無罪を証明しに行こうか?」

一同『あっ』

仲間たちはまさかの目的を忘れていたらしい。

 

sideルキア

 

被告人:朽木ルキア

極刑に処す

 

私は中央四十六室の判断で処刑が決定された。

兄さまもこの判断に納得がいかず、朽木家の権力を使って無罪を主張しているがそれでも状況があまり変わらないらしい。

ルキア(済まぬな一護このままでは私は処刑されるだろう。)

私は友の顔を思い出していると

一護(オーバーオーバーこちら黒崎一護ルキア隊員応答願います。)

...この状況で何をふざけておるのだおぬしは?

一護(おーい反応してくれない?さすがに無反応は困るよ?)

ルキア(聞こえとるわ!このたわけがぁ!!)

私は一護の暢気な言葉に苛立ちながら返した。

一護(ごめんごめん。で、そっちの状況はどう?)

ルキア(四十六室の決定で私は極刑になった。)

一護(なるほど、わかった俺達で処刑を止める。)

ルキア(...はぁあ!?おぬし何を言っておる!!そんなことをすればおぬしたちは旅禍として尸魂界を敵に回すのだぞ!!)

一護(元々、無罪を証明しに来たんだからどっちも一緒だろ?)

ルキア(そういうことd)一護(じゃ、すぐ行くから待ってろよ~)

一護は私が言い切る前に思念通話を切ってしまった。

ルキア「...バカ...者が...たわけが」

私は擦れた声で言った。




はい、バグ一さんが転生させた存在の発覚とバグ一さんが覚悟を決めました。(もう駄目だおしまいだぁ)


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28話:「茶でもすすって朗報を待っていろ!!」

瀞霊廷カチコミ開始です。


side一護

 

俺は天挺空羅(てんていくうら)でルキアに連絡してどうも極刑になったようなので強硬手段に出ることにした。

一護「という訳でルキアの処刑をど派手に阻止しよう。」

雨竜「何がという訳でなのか分からないけど処刑を阻止するのは賛成だ。」

チャド「なら早くしないとな。」

織姫「じゃあ着替えようか。」

(うるる)「ですね、謎の黒外套ヒーロー再びです!」

一護「...それ気に入ったのか?雨」

リルカ「そうらしいわよ、雨って案外そういう趣味あるのよね。」

一護「そ、そうかじゃあ俺の知ってるヒーロー系作品今回の騒動が終わったら見るか?」

雨「是非!」

雨に俺の前世?の特撮作品を能力で見せる約束をして俺達は装備を整えた。

各自外套の下に着る戦闘用の衣類を着てその上に黒外套を羽織った。

俺はガスマスクを思わせる特殊霊具の黒のマスクにゴーグルと変声チョーカーを装着し、

雨竜はマスクとチョーカーと首飾りを装備し、

チャドも無骨なデザインの首飾りとチョーカーを装備した。

3人娘も女怪盗を彷彿とされるマスクとチョーカーと首飾りを装着して

そしてリュックサックを背負って腰にポーチを二つ装備して準備を終えた。

一護「よ~し、準備が終わったから後は空鶴の準備が終わるまで待っていようぜ」

一同『了解』

俺達は空鶴の準備を待っていると

???「姉ちゃ~ん!帰ったぜ~」

入り口から野太い声が聞こえてきた。

???「お?誰だ!お前ら!!」

ガタイのいい筋肉質の大男は俺達を見ると拳を構えた。

一護(...まぁこんな格好の連中を見たらそうやるわな)「勘違いさせてしまいすまない、俺達は客人だ。」

俺はそう言ってゴーグル等を外した。

???「?なんだよ!兄ちゃんじゃねえか!!びっくりさせんなよ!」

一護「お生憎俺はあんたの兄ちゃんではないよ、従兄妹の岩鷲。」

岩鷲「従兄妹?何言ってんだ?姉ちゃんも兄ちゃんも子供いねえぜ?」

空鶴「...へぇ岩鷲お前、俺の前でよくそんなこと言えんな?」

岩鷲「...はっ!」

岩鷲は空鶴の女性としての部分を刺激してしまいシバかれた。

岩鷲「と、ところでお前俺のことを従兄妹って言ってたけどなんでだ?」

一護「あぁ、それはな」

岩鷲の腫れた顔面を回道を使って治癒していると岩鷲がさっきの疑問を聞いてきたので答えようとすると空鶴が割って入った。

空鶴「岩鷲、そいつは叔父貴の子だ。」

岩鷲「叔父貴の!?なるほどそりゃ兄ちゃんと顔がそっくりだわな。」

一護「すっげぇ、いやな納得のされ方された。」

俺達は親睦を深め終わると脱線していた本題へと戻す。

一護「それで準備は終わった?」

空鶴「俺を誰だと思ってんだ?キッチリ準備は終わらせたに決まってんだろ?あとは岩鷲も乗せて行けば完了だ!」

岩鷲「何だ姉ちゃん?また花火を打ち上げるのか?さっき和尚さんが帰ったのに?」

一護「...え?和尚のおっさんって定期的にここに遊びに来ているのか?」

岩鷲「おう、そうだぜ!つっても来る日はいつも適当なんだよな。」

マジかよ...フリーダム過ぎない?あのおっさん。と俺が思うのも無理はない。

一護「まぁ、今はそれはどうでもいいからさっさと瀞霊廷にカチコミしに行きますか!」

岩鷲「おう!そうだな!...え?」

空鶴「んじゃさっさと行くぞ!裏庭にこい!!」

岩鷲「ちょ、ちょっと待ってくれよ。姉ちゃん~!」

岩鷲が叫び声をあげたが俺達はガン無視して裏庭に移動した。

 

~裏庭~

 

空鶴「そんじゃ、飛ばすから準備はいいな。」

一同『大丈夫だ、問題ない。』

俺達は空鶴の言葉にそう返した。

岩鷲「ちょっと待てよ!なんで瀞霊廷に突撃するとかなってんだよ!!」

一護「そりゃ、友達が無罪なのに処刑されようとしているからな。」

雨竜「止めるに決まっているだろう?」

チャド「こればっかりはあんたを巻き込んでしまってすまない。」

織姫「瀞霊廷の結界?みたいなものを通り過ぎたら一護君に転移でここに移動させるから安心してね。」

雨「流石に無関係なあなたを巻き込むわけにはいきませんからね。」

リルカ「あんたのことは絶対に向こうの連中にバレない様にするから安心しなさい!」

岩鷲「そういうことじゃねえよ!花火で絶対に俺達が関与していることがバレて兄ちゃんに迷惑がかかるだろう!!」

一護「それに関してはさっき思念通話で海燕にこのこと伝えて許可出たから問題ない。」

岩鷲「兄ちゃーん!!!!」

岩鷲は悲鳴を上げたがすぐに開き直って

岩鷲「そういうことなら俺も協力させてもらうぜ!!」

一同『いやいいよ、向こうの結界通り抜けるまででいいから。』

岩鷲「おいっ!そりゃないだろ!!」

俺達はわちゃあちゃしながらでっかい柱に乗った。

空鶴「そんじゃいくぜ!

彼方!赤銅色の強欲が36度の支配を欲している!!72対の幻、13対の角笛、猿の右手が星を掴む、 25輪の太陽に抱かれて砂の揺篭は血を流す『花鶴射法二番・拘咲(かかくしゃほうにばん・かぎざき)』!」

空鶴の右腕に巻き付いた手ぬぐいが燃え上がりそれを勢いよく地面に叩き込むと炎が円状に燃え広がり砲弾の俺らは一気に上空に吹っ飛ばされた。

一同『うおおおおぃいいい!!!!!シートベルトとかない(のか)(の)(ですか)!!?』

岩鷲「ははは!なにかは知らないがこれにそんなものあるわけないだろ!」

一同『うおおおおおおぉぉぉぉい!!!!』

俺達は乗り心地に対して文句を言うと岩鷲は笑いながらそう返した。

しばらくぶっ飛んでいるとようやく軌道が安定したのか横側になって飛んでいるので柱の上で結界を張って作戦等を立てる。

一護「これでよしっと!」

雨竜「...うっぷ、ま、まさかこんな荒っぽい突撃するとは思わなかったよ。」

チャド「...あぁ、俺もまだ少し気持ちが悪い。」

織姫「...い、一護君が酔い止め薬を作っておいてくれてなかったらヤバかったね。」

雨「そ、そうですね。さすがにこれはきついです。」

リルカ「...あやうく、胃がシェイクされて吐くところだったわ。」

雨竜達は酔い止め薬を飲んでいる。

俺はこの程度の重力に振り回されたくらいじゃ酔うこともないので飲む必要はないが一応飲んでおく。

一護「さてとりあえず俺達がやることはルキアの奪還と処刑の中止この二つだな。」

雨竜「十中八九、死神たちが邪魔してくるのは目に見えているね。」

一護「あぁ、だがあくまでも向こうにあまり俺らが悪印象を持たれるのはできる限り避けたい。基本的に不殺を心がけようか。」

チャド「まぁ、そうなるか。...が俺は異論はない。」

織姫「私もよ。」

雨「私もです。」

リルカ「あたしもよ。」

一護「よし、じゃあ二人一組で別れて行動しよう。」

雨竜「それはまたどうして?...あぁ一か所に集中していると全戦力を向けられるからか。」

一護「そういうことだ。てことで組み分けするぜ。俺とリルカ、雨竜と(うるる)、チャドと織姫だ。」

織姫と雨「「異議あり!!」」

リルカ「良いじゃない、どこに問題があるの?」

織姫と雨「「リルカちゃんが羨ましい!!」」

織姫と雨の私情全開の異議に俺は答える。

一護「いやね?俺と雨と織姫は高度の回復術があるから一応雨竜も回復術は使えるけど俺らほどじゃないからこの3人は一緒にするわけにはいかないんだよ。」

織姫と雨「「うぅ~でも~」」

一護「なら夜一さんも俺とリルカと一緒に来るってのはどうだ?」

夜一「儂を巻き込むのはやめてもらってよいか!?」

あんた今まで昼寝していた癖になにを言っているの?

織姫と雨「「それならいいよ(です)」」

チャド「この事件の原因が分かったらそいつを殴る理由が女性陣にもできたな」

雨竜「だね」

織姫「そいつは絶対に拒絶して上げるね」

雨「ですね顔面がはれるまで殴ります。」

一護「こわっ!」

俺は女性二人の怒りのオーラに僅かに怯んだ。

岩鷲「あんたら、少しいいか?」

一護「ん?どうした岩鷲」

俺は岩鷲に呼ばれたので意識をそっちに向ける。

岩鷲「そろそろ継ぎ足さないと落ちるから術式を使うからな。」

一同『わかった(りました)(ったわ)』

岩鷲「それじゃいくぜ!

花鶴射法二番・継の口上(かかくしゃほうにばん・つぎのこうじょう) 三雀の縁 四竜の縁 五方塞がりて六里還らず、天風・猩々・匙・楡の杖、千灰千智白雲の計、太陰に寄りて緋の影を踏まず(...以下略)」

岩鷲が継の口上を詠唱を終えて花火を加速させて瀞霊廷の瀞霊壁(せいれいへき)や、霊力を遮断する殺気石(せっきせき)を超え、その上に張られているの遮魂膜(しゃこんまく)を貫通した瞬間

一護「という訳で岩鷲、あんたの役目はここで終了だ、家に帰ってくれ。」

岩鷲「おい!ここまで来て帰らせるなよな!!」

一護「これ以上は俺達の領分だ!戻って茶でもすすって朗報を待っていろ!!『空間転移』」

俺は転移術で岩鷲を志波家の屋敷に転移して地面との衝突の衝撃に備える。

 

どっごおおぉぉぉぉぉん!!!!!!

 

一護「さて、暴れますか」

一護一行『おうっ!』

俺達は顔を隠し二人一組+猫一匹で瀞霊廷を突っ走った。

 

side死神

 

総隊長も含めた隊長、副隊長が揃う中総隊長は十三番隊隊長志波海燕に言った。

山本「さて、志波海燕何か申し開きはあるかの?」

海燕「はて、何のことでしょうか?」

志波海燕は白々しくとぼけた。

山本「たわけぇ!おぬしの所の花火のせいで瀞霊廷に侵入者を入れよって!どう責任を取るつもりだ!!」

海燕「そもそもそいつらが侵入者って誰が決めたんですか?空鶴がまたノリで作った花火が暴発したとかそんなのでしょう?」

山本「...全く、口だけは達者じゃの...仕方がない護廷十三隊の全名に告げる今すぐ瀞霊廷に侵入した連中を排除せよ!」

6・13以外の隊長『了解!!』

6・13番隊以外の隊長たちは瞬歩でその場から消えた。

白哉「総隊長、私はこの処刑には反対ですので失礼します。」

山本「よい、流石にこの処刑がおかしいのは儂でもわかっておる。おそらくその侵入者も今回の不可解な事件の影響でこのような強引な方法で侵入せざるを得なかったのであろう。ギリギリまでは儂も時間を稼ぐのでな。おぬし達も立場を悪くせぬ程度にその侵入者に手を貸してやれ。」

白哉「...了解しました。失礼します。」

海燕「そんじゃ俺も手伝ってきますよ。」

二人もまた、瞬歩でその場を後にした。

山本「...さて此度の事件の首謀者の目的はどのようなものであれ尸魂界に危害を加えるのであれば容赦はせぬぞ。」

護廷十三隊を統べる最強の死神は悠然とその身に秘める霊圧を放ち姿を見せぬ首謀者に威圧する。



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29話:「少しはマシになったようだな。」

さ~てバグ一御一行無双が開始されます。


side一護

 

瀞霊廷への突撃に成功した俺達は手筈通りに二人一組になって各方向からルキア奪還に向かった。

突入した俺とリルカと夜一さんは高速移動技で高速で屋根の上を走っている。

一護(とりあえず今の所は順調だな。)

リルカ(そうね、でも少なくとも簡単には通してくれないと思うわ。)

夜一(慎重に進むぞ。)

一護(了解、じゃ加速していくぞ!!)

リルカ・夜一((いや、聞きなさい!!))

俺は速度を上げようとしたら

???「見~つ~けった~」

一護・リルカ・夜一『...うん?』

俺達は何事かと思い建物の下を見ると

???「つい!つつつい!ついつい!つつつい!てるーん!」

一護・リルカ・夜一『......』

なんか変な踊りしているつるっぱげがいた。

一護「何だそのダサい踊りは?」

???「おい!この俺のツキツキの舞のどこがダサいっていうんだ!!」

一護・リルカ「「全部」」

???「よ~し、じゃあ覚悟しやがれ。今すぐ構えろ!」

そう言いつるっぱげは刀を抜刀して構える。

一護(こうなったら仕方がないな、リルカもう片方のおかっぱの相手を頼む。)

リルカ(分かったわ。一護も怪我しないでね。)

一護(分かっている、隊長でもないのに怪我はしないって。)

リルカにそういうとリルカは完現術:加速(アクセル)で加速しておかっぱに蹴りを叩き込んで俺たちと距離を離した。。

おかっぱ「ッ!?」

一護『...これで仲間の助けは借りれないな』(変声チョーカー起動中)

???「へっ!むしろ好都合ってもんよ!てめぇ名は何だ?」

一護「俺が敵対組織に正体を明かすとかそんな間抜けに見えるか?」

???→一角「そうかいならお前は名乗らなくていい、てめぇは俺の名だけ覚えておけばいい。俺は更木隊第三席斑目一角だ!てめぇを殺す男の名だ!」

つるっぱげの男、一角はそう言いこちらに駆けて鞘で殴り掛かってきたので血装(ブルート)で強化した四肢で受け止めた。鞘を受け止めた瞬間に即座に刀で攻撃してきたがそちらは左手で防いだ。

一角「へっ!やたらとかてぇじゃねぇか。」

受け止められた瞬間に一角は距離をとって俺にそう言ってきた。

一護「俺が固いのではなくてお前の斬撃が貧弱なだけだろ?」

俺は煽って向こうの戦意を上げさせる。

一角「へっ!言うじゃねえか。だがこの俺の力を見誤るなよ!!延びろ!『鬼灯丸』!!」

一角はそう言って刀の柄と鞘を合わせて斬魄刀を解放した。

解放された鬼灯丸は長い木の棒に刃物が付いた槍といった形状でその実態は槍と三節棍が融合した武器なのだが全始解で最弱の称号を預かっている斬魄刀だ。

理由はあまりにも脆すぎるということが挙げられている、なんせ原作でも修業期間10日の一護に掴まれるだけでひびを入れられていたので俺が掴むと多分破壊できるんじゃなかろうか?

一角「はっはぁ!」

一角は槍を突き出してくるがゴーグルの機能で一角の卍解の最大威力の攻撃でもない限り俺の衣類さえ切り裂くことができないと出ているのでさっさとルキアを助けるため軽く拳に力を込めて鬼灯丸の刃に合わせて軽めのジャブを放って刃を砕いた。

一角「なッ!」

一護「...なんだ?お前、まだ力を隠しているのか?なら使った方がいいぞお前のその貧相な槍では俺にかすり傷すらつかないぞ?」

一角「...へっ俺が力を隠しているだぁ、何言っていやがる。寝言は寝てから言え!」

一護「それはこちらのセリフだ、俺は心を読むことができてな、それでお前はまだ力を隠していることはわかっている。」

...まぁ嘘は言っていないな。能力を応用すれば心を読むことなんて朝飯前だし。

一角「...もしお前の言ってることが本当でも俺は使う気はないぜ?」

一護「そうか、だがそんなくだらないものは早々に捨てた方がいいぞ、お前の仕事は俺達の排除。なのに与えられた仕事も満足にこなせないやつが意地を張る資格はないからな。」

一角「...ッ!」

一護「意地を張るってことはそれ相応に能力があるやつだから許されるんだよ。能無しの意地ほど無意味なものはない。」

一角「俺が能無しって言いたいのか!!」

一護「実際そうだろ?隊長格の実力があるなら兎も角、お前は第三席という中途半端な立場...まぁ第三席でも隊長格クラスの力があると言われれば文句はないがお前にそんな力がないのは今の一連の攻防で分かったからな。...少なくとも俺の言葉で怒りを覚えるのなら全力で職務を全うして強くなってからにしてもらおうか。幸いと言っていいのかわからないが今この瞬間は()()()()()()()からな。」

一角「ッ!!まさかてめぇ!?」

一護「使えよ、()()。お前の意地も何もかも打ち砕いて理解させてやるよ。お前のそれは意地ではなくて単なる思い上がりだということを。」

俺は思いっきり悪役のごとき挑発をしたがこの後の破面との全面戦争のことを考えると十三隊の中でも虚刀破面に対抗できる奴って結構数が絞られるんだよね。少しでも戦力が増やせるなら俺は悪役でも何でもやってやるよ。

あと一角の斬魄刀がやたら弱いのは一角が死にたがりの精神性をしているのが原因の一つだと思われえるんだよな。斬魄刀は心を映す鏡、一角の死にたがりな内面が写し取られてあんな脆い感じになってしまったんだと思われる。だから叛骨精神でもなんでもいいから生きる理由を作ってやれば少しはましになるだろう。

一護「どうした?ビビッて使わないのか?それならほかのマシな奴と戦った方がよさそうだな。これならあのおかっぱのほうがマシだったな。」

俺はもうお前には興味ありませんよ的な態度で一角を煽って立ち去ろうとすると

一角「...待てよ、どこ行こうとしていやがる。」

一護「どこってあのおかっぱと戦いに行こうとしているだけだが?お前のような何もかも中途半端な雑魚を倒してもつまらんからな。」

一角「...いいぜ、お望み通り全力で戦ってやるよ、そんで誰にも言うんじゃねぇぞぉ!」

一護「...ほぉ、そうかそうかじゃあ見せてくれよ。その卍解ってやつをよ。」

一角「卍っ解!!」

一角は刃のない棒っきれを構えてその解号(ワード)を言った。

霊圧が爆発的に上がったが虚刀虚の進化する際の霊圧など比べたら1割にも届かないな。

霊圧が収まるとそこには異なる形状の斧が3つ鎖でつながれている斬魄刀を持った一角の姿があった。

一角「『龍紋鬼灯丸』!!」

一護「少しはマシになったようだな。」

観れば龍の掘り込みが最初からMAXになっている。

一角「はっ!敵の言葉で目を覚まされるたぁ、情けねぇ話だなぁ。いいぜ、意地貫くためにもどこまでも強くなってやるよぉ!!」

先ほどまでの情けない男の中にあった女々しさはなくなり今は灼熱のごとき熱が宿っている。

一護(これは少し、真面目に相手した方がよさそうだな。)

俺は全身に動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で強化して受けの構えを取った。

俺のゴーグルから出た解析結果は通常の血装だと砕けないと出たので上位の融合血装を使った。

一角「いくぜぇ!!」

一角は左の大剣型の斧で切りかかって来た。

一護「...フッ!」

俺はジャブを放って迎撃して大剣を砕いたがすぐに再生した。

一護(なっ!?再生能力!!?そんなのこの卍解にはなかったはずだ!!)

一角「すげぇだろ!!俺の龍紋鬼灯丸はな、砕かれても即座に修復して修復すればするだけ霊圧と硬度と破壊力が上がっていくのさ!!」

一護(そういうことか、おしゃべりな奴で助かった。)

能力が分かったので俺は一角の懐に入り一撃で意識を刈り取った。

一角「ぐほぁぁぁ!」

俺は一角の意識が消える前に一言

一護「お前がまだ悔しいって思っているんならそれを糧に這い上がってこい。次戦うときはもっと強くなってから()ろうか。」

一角「い...い...ぜ」

そう言って一角は意識を失った。

リルカ「随分と遊んだわね、今は非常事態なのよ?」

一護「リルカ、そっちも終わったのか?」

リルカ「問題ないわ、最初は藤孔雀っていう斬魄刀が4枚刃になるだけかと思ったけど途中で瑠璃色孔雀って能力使われてヒヤッとしたくらいよ。」

リルカからその戦いについて聞き終わると俺達はルキア奪還のために中央の建物に移動を再開した。

 

side死神

 

山本「それで侵入者の旅禍たちはどうなっておる?」

隊員1「はっ!そ、それが十一番隊第三席並びに第五席が意識を失って戦闘不能になっており現在回復中との事」

山本「そうか、おぬしは下がってよい」

隊員1「はっ!失礼します。」

総隊長は報告した隊員を下がらせると思案顔になった。

山本(ふ~む、朽木白夜並びに志波海燕この両名が揃って認める者たちは相応の実力があるのか。)

隊員の話を聞く限りでは隊長クラスで無ければ戦うことさえできないだろう、他の平隊員ではまともに戦うことさえできないことは想像に容易い。

現に第3、5席と戦ったもの以外の者たちが遭遇した平隊員たちは一撃で戦いではなく作業のようなものだったという。

???「山本総隊長」

山本「うん?藍染惣右介、おぬしどうした。」

藍染「いえ、このままでは瀞霊廷の治安に異常をきたしてしまいます。ここは狛村第七隊隊長と東仙第九隊隊長をその席次を倒した者たちにぶつけたらどうでしょう?」

山本「そうかわかったではその二人に連絡を入れてくれ」

隊員2「了解しました。」

連絡に行く隊員は瞬歩で即座に移動した。

藍染「では私も行ってきます。総隊長」

山本「そうかいって来い。」

 

 

side一角

 

一角「...ハッ!そうか俺負けたのか...」

俺は青空ではなく医務室の天井を見ているということは俺は負けたのだろう。

一角「...くそぉ、...悔しいなぁ」

俺は口から情けない言葉が出てしまったがそれほどまでに言い訳のしようもないほど完膚なきまでに敗北を植え付けられた。

こっちはすべてを出し切ったのに向こうは手加減も手加減、こっちを殺さないようにしながら戦うまでに余裕があった。

一角「...一体いつ以来だ。こんなに悔しいって思ったのは?」

俺は記憶をずっと昔まで遡って悔しいと思ったことを探したが見つからなかった。

更木隊長に出会った時でさえ初めて負けたというのに憧れという感情はあれども悔しいとは思えなかった。

一角「...負けねぇ、あいつを倒すのはこの俺だ!」

俺は更木隊長の元で戦い続ける思いは変わらねぇ、だがあいつの全力の状態に最初に勝つのは隊長じゃねぇ、この俺だ!!

???「...よぉ、こっぴどくやられたようじゃねぇか。」

???「つるりん、お見舞いに来たよ~」

いきなり声が聞こえると入り口に大柄な右目に眼帯をつけた大男と小柄な幼女、十一番隊隊長、更木剣八と副隊長草鹿やちるの二名がいた。

一角「...ッ!隊長!すみません負けました。」

更木「それはいい、それよりお前を倒した奴はつえぇのか?」

一角「...はい、俺が卍解しても奴は全力とは遠くそれどころか俺を殺さないように手加減するほどでした。」

更木「そうか、お前の卍解とも()り合ってみてぇが今はそいつだな。」

一角「隊長、あんたがあの時言った約束を果たすために俺は強くなりますよ。」

俺は隊長にそう言った。

更木「へっ!いい面じゃねえか!そん時を楽しみにしているぜ!!」

隊長はそう言って副隊長と一緒に部屋を出て行った。

そして俺は体を休めるために今一度眠りに入った。

 

 

side更木

 

更木「...ふっ、あの一角があそこまで追い詰めておきながら手加減するほどの敵かぁどんな奴か楽しみだな。」

やちる「楽しそうだね剣ちゃん」

更木「あぁ、久々に最高の斬りあいが出来そうだな。」

やちる「...はやく私を使ってよね」(ボソッ)

更木「ん?なんか言ったかやちる」

やちる「な~んにも言ってないよ、剣ちゃんそれよりも早くいかないとその相手違う人が取っちゃうよ!」

更木「それもそうだな急ぐぞ!やちる!!」

やちる「うん!!」

この時更木剣八は思いもよらなかった。その相手が生涯にわたって自身の最高の好敵手(ライバル)になることをまだ知らない。

 




まさかの一角強化イベントが突如発生しました。


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30話:「俺には関係ない」

side雨竜

 

僕と(うるる)は襲い来る雑魚共を純粋な格闘術のみで一撃で意識を刈り取りまくりながら進んでいるがここまで順調だと逆に不安だ。

???「見つけたヨ、旅禍どモ」

雨竜・雨「「っ!!?」」

僕たちは声がした方から即座に距離をとった。

???「ふむ、中々の反応だヨ、少しこちらも警戒度を上げた方がよさそうだネ」

奇妙な格好をした男と女性の死神がいるが...?何か雨と似た気配を感じるが、似たような存在か?

???「初めまして私は護廷十三隊十二番隊隊長涅マユリと言うよ。よろs」

雨竜「『光の雨(リヒト・レーゲン)』」雨「『天光天照(てんこうあまてらす)』」

僕は神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)の雨を(うるる)は極太のレーザーを放った。

マユリ「ちょ」

隊長を名乗っていた男は僕らの放った技に飲み込まれた。

凄まじい衝撃が発生してそれが収まった光景は

マユリ「お、お前らふ、ふざけるなよ。」

胴体部分に大穴が空きあちこちに小さな穴が開きまくって息も絶え絶えでボロボロな男がそこにいた。

雨竜「ふざけるも何もノコノコ挨拶している敵に攻撃するのは当たり前じゃないか。」

雨「そうですね、よくそれで()()()()()()()を出来ますね。」

マユリ「...なに?今そっちのやつは何といった?」

雨「...?、何がですか?」

マユリ「い、今お前はわ、私がこの世で一番気に入らないやつの後釜とかい、言ったはずだヨ」

雨竜「僕から言うのもなんだが戻って休んだ方がいいと思うが」

雨「ですね。」

マユリ「ボロボロにしたやつらが言うんじゃないヨ!!」

???「マユリ様今すぐにお戻りしてください。それ以上は命にかかわります。」

マユリ「お前が私に指図するんじゃない!!ネム!」

雨「うわぁ、こういうのをDV親父っていうのでしょうか?喜助さんとは大違いですね。」

マユリ「...!!やはりあの男を知っているのか!!貴様は一体あの男の何なんだ!!」

雨「う~ん?娘でしょうか?...いえどちらかと言えばそちらにいる方と似た存在ですかね?」

ネム「私とですか?」

雨はネムと言われた女性と自分が似たような存在と言ったのでやはりさっき感じたのは間違いではないようだ。

マユリ「...ゴハッ!ま、また、またお前は私の先にいるのか浦原喜助!!」

男は何故か血反吐を吐いて地面を叩きつけているがさっきから思ったけどそいつ頑丈過ぎない?

マユリ「...ごふっ!く、業腹だがこれ以上はホントに命にかかわるのでネ、その女は何れ解剖しよう!」

雨竜「悪いが逃がさないよ!」

こいつは危険と判断した僕は矢を放ってとどめを刺しにかかる。

マユリ「ごふっ!では御機嫌よう。」

男は液体のようなものになって高速移動して逃げて行った。

雨竜「...なんだったんだ一体?」

雨「さぁ?とりあえず先に進みましょう。」

ネム「あの少しよろしいでしょうか?」

雨「...なんですか。」

ネムと呼ばれた女性は雨に話しかけてきた。

ネム「あなたは被造魂魄と言っていましたけど本当ですか?」

雨「まぁ、大まかな定義はそれで合っていると思いますよ。私もジン太も。」

ネム「ジン太?」

雨「まぁ弟みたいなやつですね。」

ネム「私と似たような方が二人も...ありがとうございます。」

雨「そうですか、じゃあ私達は先を急ぎますね。」

雨はそう言って先に進むので僕も先に進んだ。

 

side一護

 

一護(なんだ?なんか今出落ちが起こった気がするが?)

リルカ(何言っているの一護?)

一護(こっちの話だ気にするな。)

俺、リルカ、夜一さんは屋根の上を突っ走って移動しているがまだ付きそうにない。

とりあえず、近くにある高台のようなものに移動すると

 

リイィィィィィィィィィ

 

夜聞く虫の羽音が聞こえた。

一護「なんだ?」

リルカ「何かしら?」

夜一「何じゃ?」

???「見つけたぞ賊ども!!」

虚無僧のような鉄笠や手甲を着用し、顔や手を隠している大男がいる、そしてそれに追随して3人の男が付いてきた。

???「狛村、先走るな。こいつらは生半可に突っ込んでも返り討ちに会うぞ。」

???→狛村「東仙しかしこの者たちはいきなり瀞霊廷を襲撃するような奴らだぞ!」

???「隊長!落ち着いてくだせぇ、下手に感情を乱すと敵の思うつぼですよ。」

狛村「鉄左衛門...すまんなどうやら儂は少し焦っていたようだ。」

なんか話がこんでるし不意打ちできるならそうしたほうがいいよね?

一護「賊って俺達は元々正式に許可を出されてきたから来たのにそっちが力尽くで追い返したから強硬手段を取ったんじゃないか。」

俺は貰った許可証を見せた。

狛村「ぬ、ぬうぅ!た、確かにそれは通行証ではあるがなぜあんなことをした!!」

一護「一体何の話?」

???「とぼけんじゃねぇよ!!お前らの仲間のせいでこっちは隊長一人が死んだんだぞ!!」

一護「...は?マジで何の話?」

いきなりそんなこと言われたけど何の話...ってまさか

一護(オーバーこちら一護、雨竜隊員オーバー)

雨竜(なんだ一護、なんか問題発生か?)

一護(なぁお前のほうで変な格好をした隊長を名乗ったやつぶっ飛ばした?)

雨竜(あぁ、涅とか名乗っていたがそれがどうしたのか?)

一護(...そいつは死んだのか?)

雨竜(いや死んではいないが?)

一護(分かった、切るな)

俺は雨竜との通話を切ったが疑問が出来たので向こうに質問した。

一護「...なぁ、それはどこで起きた?」

狛村「...何を言っている?五番隊隊舎だが」

一護「ならそれは俺等とは無関係だぞ。俺らはそっちには誰一人として行っていないからな。」

???「何ふざけたことい...」東仙「よせっ!檜佐木!」檜佐木「ですが隊長!」

東仙「この者たちが藍染隊長殺害とは関係がない以上その話を蒸し返すのは逆に問題だ。だが理由がどうあれこのまま我々が帰るのはそれはそれで問題だ。すまないが我々と少し付き合ってもらおう。」

一護「...話ができるやつがいてくれて嬉しいよ。いいよ、戦おうか?」

リルカ(じゃあ私は取り巻きの相手するから一護は隊長二人お願いね。)

一護(了解)

俺とリルカはそうやり取りするとリルカは完現術:加速(アクセル)で移動した。

狛村「鉄左衛門、任せるぞ。」東仙「檜佐木、相手をしてこい。」

射場「分かりました隊長!」檜佐木「...分かりました。」

取り巻き二人も瞬歩で移動した。

一護「じゃ、始めようか?」

俺は動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で全身と強化した。

狛村「...貴公は武器を持たぬのか?」

一護「別に武器があろうがなかろうが俺強いよ?」

東仙「だろうな、お前が倒した席次はおまえは無手で戦っていたと聞いている。」

一護「無駄話はこれくらいにしていくぞ!」

俺はその言葉を皮切りに地を蹴って東仙要にジャブを放つ。

東仙「ッ!?」

東仙は驚愕しながらも刀で受け止める。

狛村「はぁあ!!」

狛村左陣は受け止めた隙に斬りかかってくる。それを俺は後ろに蹴りを放って刀を止めた。

東仙「厄介だな、鳴け『鈴虫』」

斬魄刀を解放して超音波を発してきたが俺にはその手の攻撃は効かないので殴り掛かる。

東仙「()()()()()()()()か、ならば『清虫弐式(すずむしにしき)紅飛蝗(べにひこう)』」

東仙要は大量の刃の雨を降らす技を使って攻撃してくるが一つ気になることを言った。

一護(やはり通用しない、かどうやらこれは確定だな。)

俺は降り注いでくる刃の雨を強化した拳のラッシュで破壊した。

東仙「ッ!?何という力技だ。」

狛村「まさか、東仙の技を力押しで破るとは...」

隊長二人は俺の技の突破の仕方に怯んでいる。

一護「どうした?隊長の力はこんなものか?」

俺はそう煽ると

東仙「仕方がない、狛村、私がやる。」

狛村「...わかった、東仙」

狛村はそう言って大きく距離をとった。

東仙「卍解」

その言葉で刀の鍔の輪を10個に増やし、展開して九相図の漢字が1字ずつ書かれている巨大なドーム状の空間を作り出す。

東仙「『清虫終式・閻魔蟋蟀(すずむしついしき・えんまこおろぎ)』」

この卍解は空間内にいる者は、視覚、嗅覚、聴覚、霊圧感知能力を完全に遮断され、無明の地獄へと突き落とされる。

一護(面倒な卍解だな...だが俺には関係ない『空間識覚(くうかんしきかく)』)

俺は聖文字(シュリフト)肉体(the Body)の肉体操作の応用で失った感覚のリソースを触覚に回してそれをさらに研ぎ澄まし、大気の微細振動を捉える事で、幻惑の術の類を無視して広範囲の索敵を行う。周囲の直接触れていないものの姿を捉える事も可能である索敵系の技だがこういうものにはとても有効だ。

一護(これで問題ないな。じゃあ行きますか。)

俺は走って東仙に殴り掛かる。

東仙「なにっ!?」

一護「フッ!」

東仙が驚愕の声を上げるが俺は構わず殴り続ける。

東仙「ぐおぉぉ!」

一護「先ず一人」

俺は右ストレートを叩き込んで気絶させた。

気絶させたことで卍解は解除させたのでもう一人に向けた。

一護「よし残りはあんた一人だけだよ。()()()

狛村「...貴公は儂の秘密を知っているのか。」

一護「...おっ?予想したことを言ってみたけど俺の推理力も捨てたもんじゃないね。」

俺はすでに知っているけど、それっぽく振舞ってみる。

狛村「...そうか、だが貴公は儂のことをそんなに気味悪がっているようには見えないが」

一護「外見(それ)が何か関係あるのか?結局のところ性格が最悪なら意味がないだろう?」

狛村「...そうか、だが貴公が今は儂らの敵としている以上儂も全力で相手をしよう!卍解!!」

狛村左陣は霊圧を高めて解放した。

狛村「『黒縄天譴明王(こくじょうてんげんみょうおう)』」

狛村左陣の卍解、自身と連動する巨大な鎧武者、明王を召喚する能力

一護「いいね、そういう分かりやすい力は嫌いじゃねぇな!」

狛村「いくぞ!黒ずくめの者よ!」

一護「うおりゃぁぁぁ!!!」

明王の大刀を振りかぶり攻撃してきたのでそれを拳で迎え撃った。

 

~10分後~

 

俺は久しぶりに満足な真っ向勝負が出来て楽しかった。

俺の目の前には気絶した狛村左陣が倒れている、頭のヘルムが壊れて犬の頭部が見えているがそれは俺には関係ない。

リルカ「終わったかしら?」

一護「あぁ、久しぶりに満足がいく真っ向勝負ができた。」

リルカ「それはよかったわ。」

一護「よ~し、今度こそ進もうk」???「ようやく見つけたぜぇ」一護「...最悪だ」

俺は今聞こえてきた声にうんざりした。

俺は声の聞こえた方を向くと眼帯をつけた大男がいた。

一護「...今度は何だよ。」

???「そんなのは簡単だ、てめぇと()りに来たんだよ!!」

面倒だが逆に考えればここでこいつを倒せばもう俺達を阻む障害はもうないと言っていいのではないのだろうか。ならば目的遂行のためにもここでこいつを倒す。

一護「いいぜ、相手してやるよ、だけど場所を移すぞ。ここには怪我人がいるからな。」

俺はそう言って気絶している二人を指した。

???「...ちっ!しょうがねぇな逃げたら承知しねぇぞ!!」

一護「分かっているさ更木剣八」

更木「そうかよ、ならいい」

俺達は迷惑にならない所に移動した。

 

sideチャド

 

俺と織姫は襲い掛かってくる死神たちを不殺を心がけながら蹴散らして前に進む。

チャド「まだまだ先になりそうだがこのままなら数時間もあれば着きそうだな。」

織姫「そうだね。」

とりあえず、建物を突っ切っていこうとして結構広めの場所に出た。

織姫「とりあえずどこかで休んでおこうか。水分補給とかしておきたいし。」

チャド「あぁその方がよさそうだな。」

???「やぁ~やぁ~ようやく見つけたよ。」

???「全く緊急事態だからと言って俺も駆り出すな。」

チャド・織姫「「ッ!!」」

俺達は即座に戦闘態勢に入った。

???「まぁまぁ落ち着きなさいって僕たちは味方だから。」

???「すまないね、でも海燕からルキアの処刑を止めたいと言っているから手伝わせてくれないかな?」

チャド「...海燕さんから?分かりましたけど簡単に俺達に手を貸して大丈夫なんですか?」

???「今回のに関しては明らかに不自然以外の何物でもないからね。裏で手を引いている黒幕を見つけるためにも君たちの力を借りるのが一番だからね。」

???「そういう訳だから、手を貸してくれないかな?」

二人はそう言い協力を申し込んできたので

チャド「...分かりました。俺達もルキアを助けたいので協力してください。」

織姫「そういうことなら手を貸してください。」

???→京楽「こちらこそ僕の名は京楽春水よろしくね。」

???→浮竹「こちらこそよろしくね、俺の名前は浮竹十四郎だ。」

チャド「俺の名前は茶渡泰虎ですよろしくお願いします。」

織姫「わ、私は井上織姫です。」

俺達はルキアの処刑を食い止めるために京楽さん、浮竹さんと一緒に共闘関係になった。




まさかのマユリ様が出落ちしました。ですがマユリ様が雨の存在を早々に把握しました。


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31話:「そういうなよ、戦い方なんて人それぞれなんだから」

sideチャド

 

俺達は浮竹さん達と協力関係になったので水分補給などができる場所に移動して色々互いに情報共有した。

浮竹「...なるほど、この事件の発端はそっちで起こった事故が原因だったのか。」

とりあえず、水分補給などをしながら浮竹さん達に俺達の情報を話した。

京楽「そして、こっちだと四十六室が謎の判断をしてね、僕たちは疑問しかない上に君たちがこのような強硬手段にならざる事態が起こっているということになっている以上四十六室が何らかの事態になっていると僕は予想しているよ。」

チャド「なるほど、洗脳か何かをされているということですか?」

京楽「断定はできないけど、それが一番可能性がありそうだね。」

俺達はお互いの情報を合わせて精査した結果四十六室と呼ばれる行政機関が洗脳の類をされているという結論に至った。

織姫「うん、...うん、わかったよ、とりあえず後で集合場所を連絡するよ。」

織姫は雨竜達に連絡は終わったようだ。

浮竹「仲間たちへの連絡は終わったかい?」

織姫「いえ、もう一組いるんですけどとりあえず片方とは合流しようって連絡しました。」

浮竹「わかった、それじゃ合流場所に関してだけど...」

次に雨竜達との合流場所に関して話をする。

織姫「...わかりました、じゃあすぐに連絡しますね。」

浮竹「ああ、早めに合流してこの事件を解決しよう。」

チャド「えぇ」織姫「はい」

合流場所が決まり雨竜達に連絡を入れて移動した。

 

~20分後~

 

雨竜「チャド、織姫さん無事のようだね。」

チャド「あぁ、そっちも平気そうだな。」

雨「途中、隊長を名乗る変な格好したDV野郎をぶっ飛ばしましたけど。」

京楽「...変な格好?あぁ涅隊長か、大方暢気に喋っているところを一気に攻撃されて倒されたとかそんな感じかな。」

雨竜・雨「「そうですね、大体そんな感じです。」」

浮竹「凄いなキミたち、それで残りの仲間には連絡出来たかい?」

織姫「それがなぜか連絡がつかないんですよ...なんか電波だが霊波が滅茶苦茶乱れている感じでつながらないんですよ。」

京楽「...捕まったとかそんな感じかな?」

一同『一護達に限ってそれはないので大丈夫です。』

浮竹・京楽「「そ、そうかい」」

俺達は即答したので浮竹さんが少し引いた感じになってしまったがそれほどまでにあり得ない可能性だった。

すると

ザー...ザー...ザザザァァァ

織姫「...あれ、リルカちゃんからの回線がつながっている?」

リルカ『...姫......織...姫...織姫!!』

織姫「リルカちゃん良かった!漸く繋がったよ!!」

リルカ「ごめ」ドゴーン「くたばりやがれぇぇぇぇぇ」「はっ!すげぇな!だがお前の力はそんなもんじゃねぇだろ!!!」ズバーン「まだまだ上げるぞついてこい!!」「誰に物言ってやがる!!」リルカ「ちょっとあんた達あたしたちまで巻き込まないで!!」

...なんか連絡機から場違いな会話が聞こえてくる。

織姫「え、え~とリルカちゃん今どうなっているの?」

リルカ「聞いての通り、一護の加速結界で一護と()()()()ってやつが戦闘中なのよ。」

京楽・浮竹「「何!?」」

リルカの連絡で浮竹さん達が驚いた声を上げる。

チャド「どうしたんですか?そんなに驚いて?」

浮竹「...更木はな、超が付くほどの戦闘狂なんだ」

京楽「...この非常時に彼はまたなのか。」

チャド「でも加速結界使っているっぽいからそんなに時間が経たずに終わりますよ?」

雨竜「そうですね、向こうから連絡が来るまでこっちでいろいろ調べ物をしましょうか。」

京楽「君たちが良いならそれでいいけどホントにいいのかい?」

一同『大丈夫です。』

浮竹「わかった、じゃあ時間が惜しいしすぐにでも行こうか。」

一同『了解です。』

俺達は一護を待つのは時間がないので向こうから連絡が来るまでの間に調べものなどをするために中央の建物に急いだ。

 

side一護

 

移動して人の迷惑にならない所に移動した俺達は互いに対峙している。

更木「...その僅かな動作でてめぇの強さがよ~くわかるぜ、最初から全力でいった方がいいな。」

更木はそう言って眼帯を外した。すると爆発的な霊圧が放たれた。

...すげぇな感じる圧がこの時点で()()と同じくらいあるなんてな。単純な戦闘力は俺達の領域に迫っているな。

一護「そうかい、じゃあ存分に楽しんでくれよな」パチンッ!!

俺はそう言って加速結界を張って外套などを外した。

更木「...へぇ、正体を明かすってことは全力で戦うってことか?」

一護「だって、お前の相手は全力を出す可能性があるっていうのに外套類が邪魔なんだもん。それに問答はこれくらいにしようぜ。」

俺はそう言って全身を強化して死覇装と二本の斬魄刀を出現させて抜刀した。

更木「それもそうだな、それじゃ始めようぜ!」

更木はそう言って刀を抜いて爆速で切りかかってきた。

俺はそれを脇差しで受け止める。

そしてすぐさま刀で切りかかるが更木は即座に刀を引いて斬撃を受け止める。

更木「オラァ!!」

更木は手刀も織り交ぜて一撃必殺を体現するかの如く急所を狙ってくるので焦らずに俺も更木の攻撃に対処する。

更木「ハッ!はぁ!やっぱり俺の予想通りてめぇは最高だな!!」

一護「奇遇だな、俺もだ!」

今度は俺のほうから斬りかかる、いつもの3歩法合わせ技で加速して刀と脇差しの二刀を使い攻撃する。

脇差しをメインとした手数で更木の隙を作り隙が出来た瞬間に即座に刀で切りかかるが更木もそれを本能で理解しているのか明確な隙を作らないでいた。

一護(そうだよな、普通はこうなるのが自然だよな。...ホント俺ってぶっ飛んだ力を持っていたんだな。)

今までは力のごり押しばっかで格下を蹴散らすしかなかったがロア然り更木然り同格との戦いっていうのはこうも己を成長させてくれるもんだと理解した。

一護(...さて、加速結界のおかげで時間は特に気にする必要はないがさっさと倒すことには変わりないので遊ばずに倒すか。)

一護「『重撃白雷』」

俺は刀で攻撃しながら脇差しから赤い光線を放つ。

更木「チッ!めんどくせぇな」

一護「そういうなよ、戦い方なんて人それぞれなんだから。」

更木「まぁ、それはその通りだな。」

更木は更に剣速を上げながら首に攻撃したが俺は刀で防ぎながら脇差しで刺突を繰り出す。

更木は俺の手を掴んで投げるが俺はすぐさま受け身を取って着地して地面に『赤火砲』を放って更木の体勢が崩れて掴んでいた手が緩んだので即座に脱した。

一護「...今のはヒヤッとしたな。」

更木「俺もここまで戦いが長くできる相手がいることが最高だぜ。」

一護「そうかい、そうかい。ならもっと楽しもうか!!」

更木「当たり前だ!!」

俺達は再び激突した。

 

~加速結界内で2日後~

 

まさかの2日間も戦いになるとは思わなかったが特に疲れるということもなくあまりにも同格との戦いが楽しいあまり互いが互いの長所を取り込んでお互いが現在進行形で強くなっているのでここぞというタイミングで一気に勝負を仕掛けないといけないというのが互いが今考えていることだ。

一護「流石だな、剣八!」

更木「あぁ、そうだなところでお前の名前は何だ?」

一護「一護、黒崎一護だ。更木剣八!」

更木「そうか一護!さぁもっと戦おうぜ!!」

一護「あぁ!」

俺達はそう言って再び地を蹴ったが更木はこの2日間の戦闘で俺の瞬歩を見て()()()()()()()()()()()()ので俺と高速戦闘にシフトした。

まるで某戦闘民族漫画じみた高速戦闘になっているがまぁそれはどうでもいいでろう。

剣筋も元々の獣じみた太刀筋だったのが元の面影がしっかり残りつつも俺の剣術を取り入れて剣八らしくも流麗な剣術に昇華されている。

かくいう俺も剣八の戦い方を取り入れて俺の戦い方がメインでありながら獣じみた戦い方が組み込まれたので油断したところで一撃必殺の攻撃を叩き込むといった感じになっている。

一護「随分と戦い方が変わったな!!」

更木「人のこと言えんのか!!」

俺達は軽口を叩きながら剣速を加速した。

俺は鬼道を剣術、剣技、白打の攻撃に織り交ぜながら剣八にダメージを蓄積させる。

剣八も俺の剣技等を自分に合わせて放ってきてダメージを与えるが聖文字(シュリフト)と回道の組み合わせたゾンビ戦法でじわじわと剣八が徐々に押され始めた。

一護「どうした!もうへばったか!!」

更木「抜かせ!」

剣八はそう吼え剣速を加速してくるが今の剣八の攻撃力ではダメージを与えられない。

一護(よし!!このまま押し切る。)

俺はこのゾンビ戦法で明確にダメージを蓄積していく。

 

side剣八

 

俺は一角を倒した奴を見つけて戦おうとしたが向こうは怪我人を巻き込みたくないとか言って場所を移したが俺の予想通り戦いが始まるとあいつは俺の想像を上回る強さで戦いをしてきたので今まで眠らせていた力も引き出して戦いが長引いたが向こうはダメージを与えても与えてもすぐに治ってくるので徐々に俺が押され始めてたので今まで感じたことのない焦りを覚えた。

更木(クソッ!このままだと負けちまうな、ふざけんなよ!まだ戦い足りねぇっての!!こんな()()()以来の戦いをこんな簡単に終わってたまるかってんだ!!)

俺は今まで無意識に抑え込んでいる力を引きずり出して戦って少しでもこの戦いを長引かせようとしたときに奇妙な声が聞こえた。

???(...剣八...更木の剣八)

更木「誰だ!邪魔すんじゃねぇ!」

俺は最高の戦いを邪魔してくる声に文句を言った。

???(...ようやく届いたのですね、私の声が、お前を、誰よりも長く、誰よりも近くで、ずっと見てきた 私の声が、初めまして 更木剣八)

更木「おいっ!今すぐ出て来い!!」

???(出てくるも何も私はもうあなたが握っているではないですか。)

更木「あぁ!!握っているだぁ!!」

俺は自分の手を見てみるとそこには斬魄刀があるだけだ...まさか

更木「てめぇ、まさか俺の斬魄刀か?」

???(えぇ、ようやく私の声が届けることができたので伝えましょう私の名を)

更木「名前?たしか始解っつうやつか?それがあれば奴とまだまだ戦えるのか?」

???(私の力を引き出すのはあなたですよ。更木剣八、では伝えましょう。私の名は『野晒(のざらし)』です。さぁその力を存分に発揮しなさい。)

そう言ってその声は聞こえなくなったが俺は笑みを浮かべた。

更木(はっ!今の声がなんだっていい。これであいつとまだ戦える!)

俺は今聞こえた声が言った名を言う

更木「呑め(のめ)『野晒』!」

俺は斬魄刀を解放した。

 

side一護

 

剣八が急に霊圧をさらに引き上げると突然

更木「呑め『野晒』!」

解号を言い名を言うことで斬魄刀を解放して超巨大な戦斧になった。

更木「これでまだまだ楽しめるな!一護ぉ!」

一護「ふふふ、まさかこの土壇場でその力を引き出したか、いいぜこれは俺も全力で戦ってやるよ!『斬月』『万華鏡』!」

俺は笑みが零れながらも全力で相手をするため二刀の斬魄刀を解放して二刀を構える。

一護「いくぜ!『月牙十字衝』!」

俺は斬月の力を模倣した万華鏡を横に一閃してその後、斬月を一閃して十字の斬撃を飛ばした。

超巨大な斬撃が剣八を襲うが

更木「あめぇよぉ!!」

剣八は戦斧で力任せに破壊した。

一護「分かっているよ!」

俺は月牙十字衝をブラインドにすることで野晒の力が最大限発揮しきれない距離に踏み込んで二刀を振ろうとしたが

更木「あめぇって言っただろぉ!!」

剣八はそう言いながら戦斧の刀身を掴んで間合いを調整した。

一護「チッ!」

俺は即座に二刀を使い防御した。

一護「はっ!中々、味な真似すんじゃねぇか!そんな力任せな方法でその戦斧の弱点を埋めてくるとはな!」

更木「まぁこいつはデカさと硬さが売りだからな、だがこのデカさをどう使うかを考えたらこうなったのさ!!」

剣八はそう言って戦斧を横薙ぎに振るってきたが俺は跳んで回避して斬月を振るって斬撃を飛ばした。

剣八は一瞬戦斧を手放して身軽になり斬撃を回避してすぐさま戦斧を掴んで斬りかかってくる。

俺は即座に戦斧の側面を蹴って斬撃を逸らしたが剣八は筋力に任せて薙ぎ払って俺をぶっ飛ばした。

一護「ぐぅっ!!?」

更木「ようやくまともに攻撃が通ったな!!」

だが俺は即座に肉体を再生して剣八に切りかかる!

一護「『炎虎』!!」

俺は万華鏡で流刃若火を再現して炎の虎を飛ばして、俺はその後ろから斬月を大きく振りかぶり剣八に咬みつくかのように斬りつける。

更木「そうこなくちゃな!!おらぁ!」

剣八はそう言って戦斧を振るい、炎虎を薙ぎ払って筋力にものを言わせて強引に切り返してきた。

 

ドッガガガァァァァァァァァァ!!!!!

 

斬月と戦斧の衝突で凄まじい衝撃が両者に襲い掛かった。

剣八「うおぉ!!」

一護「ぐおぉ!!」

俺達は壁にたたきつけられるかのようにぶっ飛んだ。

一護「痛ってぇ...」

更木「くはは!ここまで楽しいのは今までで初めてだ!さぁまだまだ()ろうぜ!!」

剣八はそう言っているが肉体はもう限界に達している。...が気力で戦斧を構える。

一護「フッ!分かっている!...が次で決めさせてもらう!!」

俺は万華鏡を無銘に戻し鞘に納刀して斬月を両手で握り霊圧を高める。

更木「そうこなくちゃな!!いくぜぇ!!」

そう言って剣八で空中に跳んで戦斧を両手で持ち大きく振りかぶり霊圧を極限まで研ぎ澄ました。

一護(空中からの落下の威力を上乗せした戦斧を使った剣八の両断か、これは全身全霊で相手をした方がいいな。)

俺もまた両手で構えた斬月に霊圧を極限まで食わせて振るう。

一護「月牙ッ!天衝ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

俺が斬月を振るって極大の斬撃を放った。

更木「うおおおおおおぉぉぉぉ!!!!」

一護「はああああああぁぁぁぁ!!!!」

 

ズッッッッッガッアアアアアアアアァァァァァンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

俺達の攻撃がぶつかり合い凄まじい衝撃が発生した。

衝撃が収まると俺はギリギリで立っていて剣八は地面に倒れている。

一護「はぁ...はぁ...俺の勝ちだ!」

俺は剣八にそう勝利宣言をした。

更木「...く...っそ...俺...の...負け...かぁ...」

剣八は話すのも困難なレベルのダメージなので俺は剣八に回道で最低限の治癒をした。

更木「...なんで回復させた?」

一護「これじゃあまともに会話もできないと思ってな。」

更木「...っは!そうかよ。...お前卍解使えただろ。」

一護「...バレたか、でも最後のあの一撃は正真正銘の本気の一撃だったよ。」

更木「抜かせっ、次は全力を出させてやるよ。」

一護「じゃあ今度は卍解を使いこなして来いよ。」

更木「あぁ、次は俺が勝つ。」

一護「それこそ抜かしなよ、今度も俺が勝つ。」

俺はそう言って立ち去ろうとすると

???「剣ちゃ~ん!」リルカ「一護~!」

一護「どうやらお互い迎えが来たから俺は行くぜ。」

俺はそう言ってリルカとルキア奪還のため移動を再開した。

 

side剣八

 

やちる「剣ちゃん大丈夫?」

更木「大丈夫なわけねぇだろうがぁ。」

体がおもてぇが俺は久々に忘れていた物を思い出していた。

更木「次は負けねぇ、今度は絶対俺が勝つ!」

そして俺はあいつに勝つという明確な目標が出来た。

やちる「良かったね、剣ちゃん!」

更木「何言ってんだ、お前も一緒にだろ?」

やちる「え?」

更木「お前、俺の斬魄刀だろ?やちる。」

やちる「...あはは、バレちゃった?」

更木「野晒を使っていて何故かいつも使い慣れた感がしたんだがお前と一緒にいるのと同じだったんだよ。」

やちる「...そうだよ、私が剣ちゃんの卍解だよ。でも剣ちゃんが私を使うと私はまた刀に戻っちゃうけど。」

更木「そんなの、技術開発局のやつらにつくらせりゃいいだろ。いいか、今度は俺たち二人であいつを倒すぞ!やちるぅ!!」

やちる「うん!!」

 

 




剣八が超強化されました。


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32話:「謝罪なんて言うなよ」

今回、死神sideの強化システムが出ます。


side一護

 

俺は剣八との最高の戦いの余熱を走りながら取り除き目的の場所に到着した。

一護「えっと、ここでいいんだっけ?」

俺は織姫達から聞いた場所に来たが肝心の織姫達がいない。

リルカ「さっき連絡が来たんだけど、どうも移動したらしいわよ、あと面倒なことに処刑時刻が早まったらしくてもう残りの隊長が双極の丘って所に移動したって。」

一護「待て待ていくらなんでも早すぎる!!」

明らかにいろんなことがすっ飛ばしているじゃねぇか!!

リルカ「とりあえず、京楽さんと白哉さんと海燕さんは向こうで時間をできるだけ稼いでいるらしいわ。で浮竹さんと織姫達は原因を探しているからあたしたちは処刑を急いで止めにいくわよ!」

リルカの言葉で俺は意識を切り替える

一護「あぁ、だがこのままだと間に合いそうにないな...空間転移しようにも俺行ったことない場所はさすがに無理だぞ。」

夜一「それならいい方法があるぞ。」

と今まで完全に空気だった夜一さんが人間の姿でそう言ってきた。

一護「なに?ここからすぐにその処刑場がある丘まで行ける方法あんの?」

確か原作だと、天賜兵装だったかなを使い行っていたがこの場所からだと取りに行くのに時間がかかってしまうと思っていたが

夜一「一護、おぬしの能力で儂と一緒に天賜兵装を取りに行くぞ。」

一護「俺を雑用に使うのやめてくれませんか?」

まさかの俺頼りかよ、まぁ今は緊急事態だから別にいいけど。

一護「了解です、じゃあ行きますよ。」

夜一「うむ」

俺は夜一さんの記憶を読み取って夜一さんの実家が管理している天賜兵装のある場所まで直行した。

 

~天賜兵装倉庫~

 

夜一「ここじゃ、相変わらず便利な男よな。」

一護「俺は便利道具じゃないですよ。」

リルカ「まぁ良いじゃない、でどれを持っていくの?」

夜一「名は忘れてしもおたが能力は覚えておるぞ、そこの外套とそこの紐のついた盾のような物じゃ」

一護「これか?」

夜一「そうじゃ」

確かこのマントの名前は天踏絢っていって空を飛ぶ力があるやつだ。

こっちは双極の機能を停止するやつだったはずだ。

一護「さ~て早速黒幕の野望を打ち砕くか。」

俺はマントを羽織り...元々黒外套着ていたのにさらにマントを着るとかどうなんだろうか?...まぁいいか。

一護「夜一さん、双極の丘ってどっちだっけ?」

夜一「それはの...」

俺は夜一さんから場所を聞いて俺が先行した。

 

sideルキア

 

結局処刑の時間が急遽早まり私は処刑間際までにやってしまった。

兄様たちは私の無罪を主張しているが総隊長は上の指示が変わらぬ以上処刑しなければならないと言っているのでこのままだと私は死ぬだろう。

ルキア(済まぬな一護...)

私は友に心で謝罪を言ったが

一護「謝罪なんて言うなよ、お前は悪いこと一つもしていないんだし。」

ルキア「...え?」

私は聞き覚えのある声が聞こえると三日月の雨が降り注いだ。

隊長たち『ッ!?』

私を拘束していたところのみ破壊して残りは威嚇目的に放ったようだ。

一護「よっ!来たぜ!」

ルキア「遅いわ!たわけぇ!!」

一護はあの時着ていた黒い外套を羽織っていたが口調ですぐに分かった。

...だが一ついいか?

ルキア「...一護よ、何故おぬしは外套の上に外套を着ている?」

一護「霊圧遮断の外套と併用した結果こうなっただけだ。気にするな。」

ルキア「そ、そうか」

私はなにか釈然としないが一護はなぜか私を振りかぶった。...え?

一護「()()!!!」

何と一護は躊躇なく私を恋次に投げ飛ばした。

ルキア「おおおおぉぉぉおぉわあああぁぁぁああぁぁぁ!!!!!!」

恋次「おおいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!お、お前何してんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

恋次はそう叫びながら私を受け止めたが恋次は一護に文句を言っている...うん、私もそう思う。

一護「恋次、早くルキア連れて逃げろ!!死んでも離すんじゃねぇよ!!」

恋次「!分かったぜ!!」

恋次はそう言いながら私を抱いてその場から逃げた。

 

side一護

 

どうやら処刑前に間に合ったらしく俺は斬月の能力の三日月の刃でルキアの拘束具のみを破壊して残りは他のやつらに当たらないようにして威嚇した。

そしてルキアと少し話をして恋次にルキアを投げつけた。

一護「()()!!!」

ルキア「おおおおぉぉぉおぉわあああぁぁぁああぁぁぁ!!!!!!」

恋次「おおいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!お、お前何してんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

恋次は文句を言っているが俺はそんなことを気にせずにあの言葉を言う。

一護「恋次、早くルキア連れて逃げろ!!死んでも離すんじゃねぇよ!!」

恋次「!分かったぜ!!」

恋次はそう言いながらルキアを抱いてその場から逃げた。

???「逃がすな!追え!!」

なんかやたら小柄な女が指示を出している。させるかってんだ。

俺は瞬歩で恋次たちと追手の副隊長達の間に入った。

そして俺は斬魄刀を地面に差した。

???「穿て『厳霊丸』」

銀髪の老人は斬魄刀を解放して刀から細剣に変化して刀身から雷を帯電させている。

???「ぶっ潰せ!『五形頭』!」

結構大柄な男は刀の刀身がモーニングスターに変化させた。

???「面を上げろ『侘助』!」

片目が髪で隠れている男は刀身が7の字に変化した。

???「奔れ!『凍雲』」

背の高い女は刀身が3つに増えた。

???「弾け!『飛梅』!」

シニョンの髪型の女は刀身を所謂七支刀の様な形状に変化した。

え...っと、追手にいる副隊長は1、2,3,4、5番隊だな。

...あれ?3,5番隊の副隊長って謹慎中じゃなかったっけ?

まぁ、こいつらなら強化した徒手空拳で十分に気絶できるだろう。

そう思ってたら

ユ(いかん、あのレイピアとデカい女は不味い。今すぐに一護の秘めた力を解放する。)

ホワイト(大丈夫なのか!!?今の一護でも解放度5%でもきついんだぞ!?)

ギョク(そうですよ!!それにあの二人のどこが危険なんですか!!)

ユ(レイピア持ちは死体に紛れて背後から不意打ちしてくるほどのキチガイだ、デカい女はというよりあの女の上司はさっき一護が戦った剣八の名を作った女の部下だから危険じゃないはずがない。)

ホ・ギョ((なるほど、じゃあ解放しよう!!))

なんか中の人達がやらかしそうな気配がするが気にする必要はないな。

俺は瞬歩で距離を詰めて大柄な男をモーニングスターを破壊して気絶させた。

即座にレイピア持ちを顎を蹴り上げて気絶させた。

片目が隠れた男は俺の動きが止まった瞬間に切りつけたが特に何ともなかったので腹に掌底を叩き込んで気絶させた。...?なんか威力が倍な気がするが気のせいか。...まぁ、死んではいないから良いが。

???「そ、そんな斬魄刀も使わずに...」

デカ女はなんか言っているがこちらも距離を即座に詰めて気絶させた。

さて残りは一人だな、あとはこの女を気絶させて終いだな。

???「...たし...が...ない...」

一護「...?何だ、よく聞こえないが?」

俺は小声で良く聞こえなかったから聞き返した。

???「何...言っているんですか?藍染隊長を殺しておいて!!」

一護「...はぁ?何言ってんだお前。俺は隊長どころか隊員の一人も殺していないが」

???「嘘よ...藍染隊長にさっきあなたが放った三日月の刃が刺さっていたんだもん...」

女は泣きながら震える手で刀を握りながらそう言った。

一護(あ~この前の虚刀虚軍団襲撃で斬月の能力を見せたからな。それを利用されたか。)

藍染のアドリブ能力は厄介だな、柔軟な対応と言えばいいのか?

一護「悪いが俺は無関係だから倒させてもらうよ。」

???「信じられない!、あなたをここd」一護「おやすみ」

俺は背後に回って首に手刀を打ち込む。

上手く威力を調整して気絶させた。

一護(...どうやら夜一さんがあの小柄な女の相手をしてくれているようだな。)

俺は感知能力で夜一さん達の状態を確認した。

 

side夜一

 

儂は先行した一護の後を弟子の一人のリルカと一緒に追った。

リルカ「あ~もぉ~一護、速過ぎよ!」

夜一「そういうな、リルカよ。一護の使っているのは天賜兵装じゃからの。」

リルカ「さっきから思ったんだけど天賜兵装ってなんなの?」

夜一「なんでも、世界を作った神から賜った物らしいぞ。」

リルカ「ふ~んそうなんだ、でも一護だったら作れそうね。」

夜一「ハハハ、いくら何でもあやつでもそんなことできぬよ。」

いくら一護の才能が飛びぬけても人間が神を超えることはないからの。

儂らは軽口を叩きながらも速度を上げて双極の丘が見えると小柄な少女が一護に敵意を向けておるので捕まえて別の場所まで連れて行った。

夜一「久しぶりじゃの、砕蜂」

儂は元部下だったものに言った。

砕蜂「...四楓院夜一、貴様よくもノコノコ顔を見せれたものだな。」

...今の儂は四楓院ではないのじゃがまぁそれをわざわざ言うことでもないしの、このまま話を進めるかの

夜一「まぁ積もる話もあるじゃろうが今はこの馬鹿騒動を終わらせてからにするかのう。」

儂はそう言って砕蜂をここで足止めをするのが一番じゃろう、下手に隊長格と戦って怪我人を出すよりそれが最善の選択のはずじゃと判断した。

砕蜂「ふざけたことを旅禍に肩入れをするなど言語道断だぞ!今ここで倒す!!」

砕蜂がそう言って腰に吊るしてある斬魄刀を抜刀した、すると私とリルカの周りに隠密機動の隊員たちに囲まれた。

砕蜂「貴様は知っているはずだ、刑軍軍団長の抜刀は処刑演武の開始を表す。」

砕蜂がそう言ったが

夜一「リルカ」

リルカ「分かったわ」

儂が一言そう言うとリルカも儂の言いたいことを理解して即座に周りにいた隊員たちを瞬時に気絶させた。

砕蜂「なっ!?」

リルカ「こんなものかしらね」

リルカが即時に隊員たちを制圧したことでさすがの砕蜂も驚愕した。

夜一「流石じゃの」

リルカ「流石にこんな雑魚たちに苦戦してたら虚刀虚の相手なんてできないわよ。」

リルカはそう言っておるがまぁこれはこやつらが経験してきた事態が異常なだけじゃの。

砕蜂「...」ギリッ

砕蜂は儂らを見て死覇装の腕部分を引きちぎり始めた。

そして隊長羽織を脱ぐと懐かしい出で立ちになった。

夜一「刑軍統括軍団長刑戦装束か、懐かしい姿じゃのう。」

砕蜂「貴様と私、どちらが優れた戦士であるか理解(わか)らせてやる!!」

そう言い、砕蜂が瞬歩で加速したが一護と出会う前の錆がついていたころの儂では少し苦戦したかもしれぬが儂はそう思いながらも瞬歩で砕蜂の背後を取った。

夜一「遅いのぅ」

砕蜂「なっ!?」

砕蜂は驚愕の顔をしたが即座に儂と距離をとった。

砕蜂「馬鹿な、貴様は100年余り実践から離れていた、なのにどういうことだ。」

夜一「まぁ、儂の鍛えた弟子たちに簡単に負けるにはいかぬのでな。死に物狂いで鍛え直したにすぎぬ。」

偶に喜助の実験に付き合ったりして新しい力を手に入れたりしたが基本的には己の得意分野を伸ばしたりしたな。

砕蜂「...ふざけるな...そんなことは認めない!!尽敵螫殺『雀蜂』!!」

砕蜂はそう言って斬魄刀を解放して瞬閧を使ったがまだ瞬閧のほうは未完成のようじゃのう。

砕蜂「どうだ!これが私の奥の手だ!鬼道と白打の融合した物だ、まだ名前は無いがな!!」

夜一「砕蜂、それは瞬閧と言った物での、高密度に練った鬼道を背中と両肩に纏わせて打撃の瞬間に炸裂することで打撃の威力を上げる隠密機動に伝わる奥義だ。そしてその軍団長の刑戦装束はその技を使うことを前提とした作りになっておるのじゃ。」

儂はそう言って瞬閧を使った。

砕蜂「ッ!!」

夜一「折角じゃ、斬魄刀のさらなる使い方を見せてやろう。」

儂は斬魄刀を抜刀しその力を使うための解号を唱える。...喜助のやつがこれを作ったことで斬魄刀を宥めずに済んだことは感謝しておる。

夜一「『魂は更なる高みへ』」

その言葉を合図に斬魄刀の霊圧が解き放たれ斬魄刀が儂に吸い込まれた。

そして儂の中にある天賜兵装番四楓院家の血の役割を解き放ちその身に纏った。

夜一「『心装(しんそう)天賜戦姫(てんようせんき)』『 瞬閧(しゅんこう)雷神戦形(らいじんせんけい)天の羽衣(あまのはごろも)』!!」

儂の身に五大貴族の姫君だった頃としての衣装を彷彿とさせる姿でその手に天賜兵装の剣が出現しており儂の瞬閧の属性は雷の属性を引き出した形態をこの姿に合わせた形態に変化させて雷でできた天の羽衣のような形状になった。

砕蜂「あっ...あっ...」

砕蜂はどうも今の儂の姿に昔の思い出が重なっておるようじゃの。

夜一「...どうやらもう戦意はない様じゃの」

儂はそう言って心装を解除した。

砕蜂「...どうして」

夜一「...ん?なんじゃ」

砕蜂「...どうして、私をあの時連れて行って下さらなかったのですか...」

砕蜂が泣きながらそう言った。




ブレソルで出てきたやつになんか適当に名前つけたやつです、能力はいずれ。


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33話:「...なにも今じゃなくてもいいじゃん。」

side一護

 

どうやらあの女を夜一さんは何とかしたようだな。だけど、心装を使うのはやめてくれよ。あれ対藍染たちとの戦いでの切り札なのに...

俺はそう思いながらも斬月を地面から抜いて無銘に戻して納刀した。

山本「...おぬしか、今瀞霊廷で暴れている旅禍の集団の纏め役は」

一護「そう言ったらどうするってんだ?」

俺は嫌な予感がするが聞き返した。

山本「何、部下が世話になったのでなちぃと礼をさせてもらおうと思ってな。」

そう言って総隊長のじいさんは杖から刀を出現させた。

一護「...あんたさぁ、そういう建前を言うのは構わないけど、本音の顔のニヤケ笑いは抑え込んでくれない?」

言葉の内容と顔のニヤケ笑いが一致しないので俺はそうツッコんだ。

山本「...ふっ、この歳になっても面白いことには体は正直なものよな。」

総隊長はそう言っているがこの場には気絶させた副隊長がいるので俺は瞬歩で移動した。

 

side山本

 

旅禍のというよりは本来は客人と呼ぶべきものたちの頭領の立場にいる者は気絶した副隊長を巻き込むわけはいかないので瞬歩で誰もいない開けた場所に移動した。

山本「どうやらこの老骨の我儘に付き合ってくれるということか。」

京楽「山じいこの緊急時に何言ってるのさ。」

春水はそう言っておるが今まで儂を超える死神は1000年いなかったのでな、これほどの血の昂りを止めろという方が無理な物よ。

卯ノ花「総隊長、私もご一緒してもよろしいでしょうか?」

山本「うむ、よかろう」

春水「卯ノ花隊長も何言ってんのさ。」

烈は見た目に反して儂と1000年近くの付き合いなので何を考えているかある程度分かる。おそらくあの男と斬り合いたいのじゃろうて。

山本「春水、理由がどうあろうと護挺十三隊の総隊長の儂があの男と戦わなかったというのは色々不味いのでのう、悪いが行ってくるぞ。」

京楽「...全くこういう時の山じいは本当に止まらないんだから。」

山本「それに此度の黒幕はどうもあの男と儂が潰し合うのを待っているようじゃしの。尻尾を掴むためにもここは戦う以外にないのじゃ。」

京楽「それっぽい理由なのがまた山じいらしいね。...でもそれなら僕からはもう何も言わないよ。」

山本「そういう訳で烈、行くぞ!」

卯ノ花「はい、総隊長」

儂らは瞬歩であの男のいる場所に移動した。

 

side一護

 

俺は開けた場所に移動して外套類をしまって死覇装と斬魄刀を呼び出して準備万端で総隊長のじいさんが来るのを待った。

山本「待たせて済まぬな。」

一護「...総隊長の爺さんの相手をするのはいいけど、そっちの女死神はなんで来たの?」

卯ノ花「それは私もあなたと戦うために来たんですよ。」

ユ(ヤバい、山本重國とあの女と戦ったら今の一護でも危険だ!!)

ホワイト(おいっ!どうすんだよ!!一護も謎の不殺するつもりだから全力を出さないしよ!!)

ギョク(もうこうなったら仕方がないです。いざって時はホワイト!あんたが表に出るのよ!!)

ホワイト(そういうことなら分かったぜ!)

なんか中の人達がうるさいけど、俺としては剣八との戦いの余韻がまだ残っているのか剣八とは異なる強さの二人とは一度剣などを交えておきたかった。

卯ノ花「そして一つ聞いておきたいんですがあなたは十一番隊の更木剣八という死神をご存じですか?」

一護「知っているも何も俺が倒したけど?」

卯ノ花「...そうですか」

なんか悲しそうな表情をほんの一瞬したがすぐに戻した。そして俺は続けてこう言った。

一護「あいつはここに来て戦ったやつの中で一番強かったよ。途中で始解を解放した後の戦いは特に楽しかったよ。」

俺がそう言うと

卯ノ花「...えっ!?」

山本「...なんじゃと?あの者が始解を戦いで会得したのか?」

一護「そうそう、それに俺さ、ちょっと特殊な術が使えてね、結界を張ってその結界内と外の時間をずらして時間を大幅に確保できる術を使っててさ、剣八との戦いはあんたらの視点では一瞬で終わったって認識でも俺達は数日徹夜で戦っていてな。」

俺は自分の能力でバラしても問題ない物を伝えると

卯ノ花「...そうですか、それは素晴らしい力ですね。」

卯ノ花烈は素敵な獲物を見つけた顔をして

山本「なるほどのう、それはよい力じゃのう。ではちとこの老骨と死合おうか。」

総隊長の爺さんもやる気に漲った表情をして上裸になった。

...もしかして俺、やっちまった?

一護「...なんかすっげぇ気が重たくなったけど()るか。」

俺は腰の二本の斬魄刀を抜刀して構えた。

山本「...最後に戦う前に一ついいかのう?」

一護「何?先に戦いたいって言ったのはそっちだろう?」

山本「いや、それはわかっておるがおぬしは志波家に所縁のある者かのう?志波海燕と驚くほど似ておるのでな。」

そういえば全力で戦うために外套とかを外していたんだったな。まぁ答えても問題ないな。

一護「俺は確かに志波家と所縁はあるよ、あんたらの所の志波海燕は俺の従兄妹だからな。」

山本「なるほどのう、そういうことか。...じゃが何故おぬしから滅却師(クインシー)の気配を感じるのじゃ」

すると爺さんの気配が一瞬で変わった。

一護(...これ変に誤魔化すと戦争になりそうだから正直に答えた方が良いかな。)

俺はそう思って爺さんに話す。

一護「俺の父志波一心が純血統滅却師(エヒト・クインシー)の俺の母である黒崎真咲と結婚したからな俺は死神と滅却師の混血児になるんだよ。」

俺は隠すことなくそう言った。

山本「...なぜそのようなことをしたのか聞いておるのか?」

一護「何でも、虚と戦っていた父が自分を助けてくれた母がその虚の影響で死にかけたから恩人を死なさないために助けた結果、結婚して俺が誕生した。」

俺がそう言うと

山本「はぁ...相も変わらず志波家の者はこう義理堅いのじゃな。そういうことなら儂がとやかく言う筋合いはないが元部下だった十番隊の日番谷冬獅郎と松本乱菊には謝罪しに来るように言っておいてくれ。」

一護「あいよ」

俺はそう言うと今まで黙っていた卯ノ花烈は斬魄刀を抜刀した状態で話しかけてくる。

卯ノ花「お話も済みましたし早速始めましょうか。」

なんか嫉妬の気配もするが大部分は自分にとって久方ぶりの最高の斬り合いができるという感情が多いな。

一護「...でどっちから()る?」

卯ノ花・山本「「私です/儂じゃ」」

両方同時に言った。

 

ビキッ

 

一護(なんか変な音が鳴ったな。)

俺がそう思っていると

卯ノ花「あらあら、総隊長ここは普通に部下から戦うのが自然でしょう?」

山本「何を言っておる、おぬしは回道が使えるのでのう。それならわしが先に戦うのが道理じゃろうて。」

なんか二人で言い合いになっている。

とりあえず不毛な言い争いでしかないので俺が割って入る。

一護「元々は爺さんの相手するためにここに移動したんだから総隊長から始めようか。」

山本「そうかそうか、では始めようかのう、烈!ちぃと離れておるのじゃ」

卯ノ花「はいはい、わかりましたよ。...ですが次は私ですよ。」

卯ノ花烈はそう言ってある程度距離をとったがその気配は絶対に負けるなよという意思を俺にぶつけてきた。

一護(...まぁ、あの人とは純粋な斬り合いしてみたいし勝ちますか。)

俺は今回加速世界は使わずに戦いを行う。

俺は動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で全身を強化して両方の斬魄刀を解放した。

山本「...二本の斬魄刀にそれぞれ別の能力か、ますます楽しみじゃわい。」

一護(...この人ってこんなに戦闘狂だっけ?)

俺は内心でそう思った。

そう思っていると爺さんは抜刀して構える。

山本「最初から儂も全力で相手をしよう。万象一切灰燼と為せ『流刃若火』!」

解号と名を言い斬魄刀を解放すると刀身から爆炎が噴き出る。

近くで見ると凄まじいな、さすが炎熱系最強最古の斬魄刀だな。

一護(ここは『捩花』や『氷輪丸』とかを使って戦った方がいいな。)

俺はそう判断をして万華鏡から水と冷気を放った。

山本「...水と冷気じゃと?斬魄刀に二つの能力はないはずじゃが...」

一護「とりあえずこの馬鹿騒動を起こした黒幕を何とかしたいから協力したいので俺の斬魄刀の能力を言うけどこっちの大刀は斬月で能力は切れ味の良い月輪の発生と操作でこっちのガラスのような刀身の脇差しは万華鏡って言って能力は自分が知った斬魄刀の始解を模倣できるんだよ。」

山本「便利な能力じゃな、しかしどこでその力を知った?」

一護「ここに突入する前に志波家に行ったんだけどそこで和尚って死神に全斬魄刀に関する書物を貰ったんだ。」

俺はそう言って本来の理由を誤魔化す。

山本「...なるほどのう、あやつは時々霊王宮を離れておるが何故そんなことをしたのか。」

一護「まぁそれは後にしようぜ。」

山本「じゃな、では行くぞ!」

そう言って爺さんは爆炎と瞬歩を組み合わせて爆速で切りかかってきた。

刀には炎を纏わせてきているので俺は冷気を纏った万華鏡で受け止めた。

 

ゴオォ!

 

熱を冷気がぶつかってその際に発生する熱の膨張によって俺と爺さんは軽く吹っ飛ぶ。

一護「『氷龍』!」

俺は氷輪丸の能力を模倣して氷の龍を放った。

山本「はぁっ!」

爺さんは炎をぶつけることで相殺したがその際に水蒸気が発生したので俺はそれを目くらましに使って斬月で斬撃を飛ばしながら3歩法融合して一気に死角に回りこむが

山本「甘いわぁ!!」

爺さんは俺が水蒸気を利用することを予測していたのか炎を圧縮した地雷を設置していたが俺は剣八との戦いで開花した超直感で回避して斬月で切りかかる。

一護「はぁあ!!」

山本「しゃあっ!」

斬月と炎を纏った流刃若火はぶつかり合って凄まじい衝撃が発生するが俺はそのまま脇差しで刺突を放つが即座に爺さんは体捌きで回避して左拳で殴り掛かってくるが俺も蹴りを放って即座に距離を開ける。

山本「やるのぉ!久方ぶりの感覚じゃぞ!!」

一護「俺もだ!あんたみたいな歴戦の老戦士と戦える機会はそうはねぇからな。」

山本「言うのうっ!小童が!!」

俺達はそう軽口を叩きながらも再び歩法で加速して激突した。

 

side雨竜

 

雨竜「...うん?何だこの強大な霊圧は?」

僕たちは四十六室の謎を探るために浮竹さんと一緒に四十六室のいる場所に移動していたら突如異常な霊圧を感知して足を止める。

浮竹「これは...元柳斎先生の霊圧か!どうしてあの人が戦っているんだ?」

どうも浮竹さんの知り合いらしいがこれほどの霊圧の大きさは僕たちが知る限りでも一護以外で感じたことはないな。

...いや敵も含めるとあのロア・ベリアルも一緒か。

チャド「世界は広いんだな、まさか一護に近い霊圧を持つ者がいるなんて。」

浮竹「まてまて、その一護というのは君たちと歳はそう変わらないんだよな?」

一同『そうだけど』

浮竹「...まさか元柳斎先生と互角かそれ以上の霊圧を既に持っているとはな。」

雨竜「今はそんなことを気にしている場合ではないですね。僕たちは僕たちのやるべきことを優先しましょう。」

浮竹「...そうだな、よしっ!急ごう!!」

浮竹さんがそう言って僕たちは移動する速度を上げる。

 

~5分後~

 

僕たちは四十六室がいる部屋まで来た。

浮竹「ここだ、まだこの時間ならいるはずだ。」

僕たちはそう言って部屋に入ったんだけど中は想像を超える悲惨な事態になっていた。

雨竜「ッ!!」

チャド「...これは!?」

織姫「っ!」

雨「...ひどいですね」

そう部屋には死体がたくさんあったのだ。

浮竹「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

一同『...え』

何故か浮竹さんはこの状況で()()()()()()を言った。

雨竜「何...言ってるんですか!!?こんなに死体があるのに」

チャド「そうですよ!!ここに生きている人はもういないのに!!」

織姫「何を言っているんですか!!?」

雨「そうですよ!いくら何でも不謹慎です!!」

浮竹「死体?何を言っているんだ君たちは?ここに死体なんて無いじゃないか?」

浮竹さんはまるで現実が見えてないかと思うような発言をしているが当の浮竹さんはまるで()()()()()()かのごとき反応だった。

雨竜(...ッ!まさか!!)「チャド!!浮竹さんに!!」

チャド「ッ!そういうことかわかった、すみません浮竹さん!!」

僕の言葉で即座にチャドは右腕を黒腕に変化して浮竹さんの頭を掴んだ。

浮竹「茶渡君!?いきなり何を!!」

チャド「大丈夫です、もう終わりましたから。」

チャドはすぐに手を離すと浮竹さんは僕たちの言っていたことを理解した。

浮竹「これは!?そういうことか!四十六室が洗脳されていたのではなくて俺達が幻を見せられていたのか!!?」

浮竹さんの反応と僕らの反応でおかしいと感じた時、すぐに浮竹さんの認識がおかしくされたことを理解した僕はチャドの能力で浮竹さんの弄られた感覚を戻した。

浮竹「ありがとう、君たちのおかげで根本的な間違いに気づけたよ!」

雨竜「いや、これはどうしようもないですよ。いつの間にか幻覚を見せられていたんですから。」

僕はそう言ってくる浮竹さんにフォローした。

チャド「問題が今回の黒幕の目的がいまだ不明ということだな。」

浮竹「あぁ、ルキアを処刑することがそいつらの目的なら一体それになんの意味があるというのか...」

織姫「でも、その黒幕たちがどこにいるのかが分からないですよね、これだけの騒ぎが起きてるのに誰も気づかないなんて」

雨「ですね、()()()()()()()()()()に隠れているのか、それともその者たちの能力で何処かに潜伏しているのでしょうか?」

僕たちは走りながら各々が意見を出しているいるが、今だ敵の目的どころかその姿を見ることさえできていない。

浮竹「待て、(うるる)ちゃん。君は今なんて言った?」

雨「え?能力で潜伏ですか?」

浮竹「その前だ!」

雨「誰も普段はいかない所ですかね?」

浮竹「それだ!!」

雨竜「浮竹さん、何か心当たりでも」

浮竹「あぁ、瀞霊廷でも限られたものしか立ち入ることのできない場所があってね、あそこなら姿を隠しておくには最適だ。」

浮竹さんは心当たりのある場所があるらしく僕たちは急いでそこに向かった。

 

~10分後~

 

僕たちは目的地に到着したが

浮竹「ゴホッゴホッ」

浮竹さんが持病の咳をしているので僕たちは持ってきていた薬を渡した。

浮竹「ごくっ!ごくっ!ぷはぁ!ありがとうおかげで苦しくなくなったよ。」

薬を飲んだ浮竹さんは僕たちに礼を言ってくるが

織姫「いえいえ、御礼なら一護君に行ってくださいよ。それは一護君が作った物なんで。」

浮竹「その子はすごいんだな。」

雨「えぇ、私達の自慢の男性です!!」

浮竹「そうか、では俺達も頑張らないとな、早く行こう!」

一同『はいっ!』

僕たちは目的の建物に入って奥へと進んでいくと

???「おや、もう来たのか?ずいぶんと速い到着だね。」

???「おやおや、えらいここに来るのが早いな~結構時間を稼げた思たのに」

奥に進んでいくと眼鏡と掛けた優男と僕達を追い出した狐のような男がいた。

浮竹「藍染、市丸まさかお前たちが...」

藍染「...ふむ、この様子はどうも鏡花水月が解除されているね、彼の報告通り彼らには幻覚系は通用しないし解除も容易いのか。」

ギン「めんどいな彼らには真っ向勝負しか勝ち目ぇあらへんのか」

二人は暢気にそんなことを話している。

浮竹「鏡花水月だと?それは確か別の能力だったはずだ!」

藍染「...ふむ、彼らには通用しないならバラしても大して問題ないな、それなら話しておこうか。僕の斬魄刀鏡花水月、有する能力は完全催眠だ。始解の解放の瞬間を一度でも見た相手の五感・霊感等を支配し、以降解放の度に何度でも相手を支配していくことが出来るというものでね。」

浮竹「ッ!そうかあの時にすでにお前の術中に嵌っていたのか!!」

藍染「そういうことだ。ではそろそろ行かせてもらうよ、今は彼と総隊長が戦闘中のようだからね。このような絶好の機会を捨てるわけにはいかないからね。」

藍染はそう言って市丸が何かしようとするが

チャド「させるか!!」

チャドは完現術を行使して鎧を纏い殴り掛かる。

藍染「では少し遊んでからにしよう。『破道の九十・改 黒棺(くろひつぎ)奈落(ならく)』」

男はチャドを黒い箱に閉じ込めてそれを圧縮することでチャドを一撃で戦闘不能にした。

チャド「ごはぁ!」

一同『チャド(君)!!』

浮竹「茶渡君!!」

僕たちは驚愕した。チャドを一撃で戦闘不能にしたのもそうだが問題なのは男が使った鬼道のほうだ。

雨竜「今のは一護の...」

藍染「彼は非常に興味がそそられる存在だ。特に彼の使ったりした破道はね。だが今は我々の目的を遂行しよう。では諸君、御機嫌よう。」

そう言って狐男の市丸ギンは白い布を広げると藍染と一緒にどこかへ転移した。

浮竹「不味いぞ!早く奴を追いたいが茶渡君の手当てを...」

織姫「大丈夫です!もう終わりました!!」

チャド「すみません!先走ってしまって...」

浮竹「そ、そうか、だがこれで急げるな、早く奴の企みを阻止しよう!!」

一同『はいっ!!』

僕たちは急いで奴らの追跡に入った。

 

side一護

 

俺はバーニング爺と絶賛打ち合いをしている。

一護「はああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

山本「でりゃあああああああ!!!」

俺達は咆哮を上げながら刀を振るう。

一護「『紅蓮氷龍剣』!『月虹・片割れ月(げっこう かたわれづき)』!」

俺は万華鏡から紅い氷の龍を放ちながら斬月を振るって相手の位置を的確に狙い定めた上で、上から地面に三日月を縦に突き刺す様な斬撃を複数放つ月の剣技を放った。

山本「そう来なくてわのぉ!!『破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲』!『城郭壁(じょうかくへき)炎上(えんじょう)』!!」

爺さんは左手から雷撃を圧縮した光線を放ち、流刃若火の炎を自身の上で壁として展開して防御した。

一護「まだまだ!」

俺はそう言ってあの力を解放する。

一護「卍解!『天鎖斬月』!『万華鏡 千変万華』!」

俺の死覇装が黒いコートのような形状に変化して斬月が鍔が卍の形状に変化した黒刀になった。

万華鏡のほうは変化なしだ。

山本「それがおぬしの卍解か!来いっ!!」

一護「行くぜ!」

俺達が加速しようとした時

浮竹『こちら浮竹十四郎より伝令!!今回の事件の主犯は藍染惣右介、市丸ギン、東仙要と判明!今すぐに奴らの追跡を頼みます!!こちらもすぐに向かいますので!!』

浮竹さんの言葉で折角の楽しい時間に水を差された。

一護「...なにも今じゃなくてもいいじゃん。」

俺は不貞腐れた感じの言葉を吐いたのだがそれは許してくれ。

山本「おのれぇ、ここからが良いところじゃったのに」

爺さんも拳を握り締めている。

卯ノ花「...私に至っては戦うこともできなかったのに文句を言わないでくださいよ。」

卯ノ花さんに至っては文句を言いつつも戦い自体が出来なくて原因に対して目が笑っていない。

一護「...とりあえず、追跡行きましょうか。」

山本「そうじゃのう」卯ノ花「ですね」

俺経ち3人はそのまま瞬歩で移動した。

ちなみに俺は卍解を維持したまま移動した。

 

side恋次

 

俺はルキアを抱き抱えたまま平野を走り追手から逃げている。

恋次「はっ!はっ!」

ルキア「れ、恋次」

ルキアがなんか言っているが俺はあいつとの約束を守る!

???「どうやらちょうど良いタイミングのようだな。」

いきなり前から声がすると空間から白い布が出てきて市丸隊長と死んだはずの藍染隊長が出てきた。

恋次「なっ!」

俺は驚いたがすぐに刀を抜いた。

恋次「吠えろぉ!『蛇尾丸』!!」

俺は斬魄刀を構えるが

藍染「ふむ、いい構えだが前しか見ないのはよくないよ?」

恋次「何?」

俺は藍染隊長の言葉に疑問を浮かんだが背後から切られてしまった。

恋次「ぐあぁぁ!!」

ルキア「恋次!!」

幸いにルキアの声でなんとか意識をつないで倒れることはなかったが予想以上の傷に意識が残っている方が奇跡なくらいだ。

藍染「よくやった要」

東仙「いえ、私は任務を果たしただけです。」

隊長3名が裏切った事実が判明してこのことを早く伝えたいが立つのもやっとの状態だ。

藍染「さて、早くしないと彼が来てしまうな。」

そう言って藍染隊長は手袋のようなものをしてルキアの鎖結と魄睡を貫いたが何故が黒い穴のようなものが出現して中から紫色の玉が出てきた。

藍染「...ふむ、魂魄に異常なしか、素晴らしいな彼の作り出したものは。さてこれで君の役目は終わりだ。」

そう言って、藍染は刀でルキアを切ろうと抜刀し振り上げた。

恋次(クソッ!動けよ!俺の体!!)

俺は傷だらけの体を動かそうとするがそれより早く刀が振り下ろされた。

 

ガキィン!!

 

ルキアに振り下ろされた音とは思えない音が辺りに響いた。

藍染「...ほう、なかなか来るのが速かったじゃないか。黒崎一護」

一護「...ようやく会えたな、虚刀虚を生み出した元凶がぁ」

一護が黒い刀で藍染の刀を受け止めていた。

藍染「一体どうやってここまで来た?あの場所からここまで相当な距離があるはずだよ?」

一護「俺の融合歩法を舐めんじゃねぇよ!」

一護はそう言ったが先ほど感じた場所からここまで相当な距離があるにもかかわらずほんの短時間できて見せたという。

藍染「...ふむ、想定外ではあるが目的は達成したから良いとしようか。」

一護「目的?何のことだ?」

藍染「おや?浦原喜助から聞いていないのかい?」

一護「...なんでそこであの阿呆(喜助)が出てくんだ?俺達はルキアの無実証明のために来ただけだが?」

藍染「...ほぉそうか、では教えておこうか彼女の中にはこの崩玉というのがあってね私はこれを手にするためにこの事件を起こしたんだよ。」

一護「なんとなく理解した。要はあの馬鹿がそれをルキアに入れたことが原因ということか後であいつをシバいておこう。」

藍染「理解が速くて助かるよ。」

藍染はそう言って崩玉を懐にしまうと

藍染「では私達はそろそろ行かせてもr」夜一「させると思ったのかの」藍染「これはこれはお早い到着だ」

藍染たちの周りには既に砕蜂隊長と隠密機動の面々と隊長たちが取り囲んでいた。

だがあの男は逆に笑みを浮かべた。

夜一「...何が可笑しい?」

藍染「いやなにあの時彼女をこちらに引き入れられた自分の幸運に感謝していたとこだ。」

恋次(...まさか!?)

この状況を文字通りひっくり返せることのできる存在が一人いた!!

???「全く、ここまでやって追いつめられるって情けないわね。」

その声がする同時に囲んでいた面々は全員が俺の後ろにいた。

一同『っ!!?』

藍染「そうは言っても彼らの実力が我々の想定を軽く超えたに過ぎない。」

ロア「まぁ、そうなんだけどね、久しぶりね一護♡」

黒髪の破面女がそこにいた。

一護「...はぁ、ロアかよ。面倒くさいな、今出てくることもないと思うが?」

ロア「仕方ないでしょ?この雄との約束なんだから。」

一護とロアと呼ばれた女は旧知の知り合いとでもいうべき気安い会話をしている。

一護「...しょうがないな、あまりこれ以上の戦闘行為はしたくないがお前らに一泡吹かせずに帰られるのも癪だ」

一護はそう言って顔に手を当てると()の霊圧を発して顔に虚のような仮面を出現させた。

一同『なっ!!?』

隊長たちは驚愕の声を上げた。...だが奴らは驚くどころか笑みさえ浮かべていた。

一護『さて、ロア少し俺と遊ぼうか。』

 

side一護

 

俺は最高速度で藍染たちがいるところに急行したがルキアがちょうど切られそうになっているので天鎖斬月で受け止めて色々聞いた後夜一さん達が捕獲しようとするがロアの登場でそれも上手くいかなくて悔しいがどうしよう?

ホワイト(おいっ!今なら俺のほうから仮面を出すことができるぞ!!)

一護(マジかなら頼む!!)

ホワイト(任せろ!!)

ホワイトからの朗報に俺はOKサインを出す。

とりあえず俺はロアと少し話すと

一護「...しょうがないな、あまりこれ以上の戦闘行為はしたくないがお前らに一泡吹かせずに帰られるのも癪だ」

一俺はそう言って顔に手を当てると虚の霊圧を発して顔に虚のような仮面を出現させた。

一同『なっ!!?』

周りは驚いているが今はこいつらに一泡吹かせたいので無視する。

一護『さて、ロア少し俺と遊ぼうか。』

ロア「いいよ、一護!私も鍛錬じゃなくて同格の存在と戦いたかったんだ!!」

ロアはそう言って腰の虚刀を抜刀した。

一護『いくぜ!』

俺は虚化の状態が解放されたことで素の状態でも響転(ソニード)鋼皮(イエロ)を使用可能になったので俺は鋼皮と動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)を融合して全身を強化して響転を含めた4歩法を融合して加速した。

一護『はぁあ!!』

俺は卍解した二振りを振るい黒い斬撃を飛ばした。

ロア「アハハ!」

ロアも笑いながら虚閃(セロ)を放ったが容易く破壊してロアに直撃した。

ロア「凄いよ!やっぱり一護は最高だよ!じゃあ私も全力で!吹き抜けなさい!!『風霊聖剣(シルフィード)』!!」

ロアは虚刀を納刀して自身の斬魄刀を抜刀して刀剣解放を行った。

黒髪が金髪に変化してポニーテールに纏められ服がALO編のリーファの服に変化していて手には直刀が握られている。

一護『いくぞぉロアァァァァァ!!!』

ロア「うん!!一護ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」

俺達は加速して剣を打ち合った。

一護『「輝彩(きさい)天満繊月(てんまんせんげつ)(ぜつ)」!!』

俺は腕から輝彩骨刀の刃を生やしそこからも三日月を飛ばして天満繊月の隙間が生じる弱点を埋めそれに聖文字絶対切断(the absolute end)を付与した。

ロア「アハハ!じゃあ私は!『霊嵐の剣舞(ストーム・ソード)』!」

ロアは回転しながら巨大な竜巻を生成して俺の月輪を相殺した。

一護『これならどうだ!!』

俺は天鎖斬月を天鎖穿月に変えて万物貫通(the X-axis)を付与した一点集中の矢を光の雨(リヒト・レーゲン)で放った。

ロア「次は弓ね!次から次へと楽しいわね『空刃(くうば)五月雨(さみだれ)』!!」

ロアは真空刃を雨を放ち俺の矢を相殺した。

一護『まだだ!「紅蓮爆龍剣」!!』

俺は万華鏡から加速(the Accel)を付与した黒炎の龍を飛ばした。

ロア「『虚閃龍(セロコンテヌラ)』!!」

ロアも龍型の虚閃を放ってこれまた相殺した。

一護(さっきから俺の攻撃を簡単に相殺しているけどロアのやつも崩玉の力を限界まで引き出しているから滅茶苦茶無理しているな!)

はたから見ていると簡単にロアは相殺しているが俺からすると相当の無茶をしている。

一護(当然か、俺は生まれてから自分の力を理解して鍛錬を積み戦闘経験を積み上げてきたのに対してロアは力は得たがそれを最大限発揮できるくらいに同格の存在や格下でも厄介や敵とは戦えなかったからどれくらいの配分で戦えばいいかわからないんだな。)

俺はそう分析するとロアを追い詰めるために再び技を放とうとすると突如空間から光が降り注ぎロアと藍染たちを包み込んだ。

一護「...?何だこれ?」

山本「それは『反膜(ネガシオン)』大虚が同族を助ける際に使用する光線。光の中は隔絶された異空間となり攻撃など外部からの干渉を受け付けないのじゃ。」

一護『そうか』

俺は爺さんの説明を聞いてそんなものあったなと思った。

とりあえず俺は戦闘が終了したので仮面を外した。

藍染「では死神たちよさよならだ。」

藍染は偉そうに俺たちに言ってきた。

浮竹「...地に堕ちたな、藍染」

藍染「驕りが過ぎるぞ、浮竹。誰も天に立ってなどいないさ、君も私も神さえも...だがそんな耐えがたき天の空白ももう終わる。」

そう言って藍染は眼鏡をはずして

藍染「私が天に立つ!」

左手で髪をオールバックにして右手に持ってた眼鏡が砕け散りながらそう言った。

ロア「一護!!今度は私が勝つからね!!」

一護「お前の場合勝っても負けてもお前が勝つようになってるから良いじゃねぇか!!」

ロア「それはそれこれはこれ、負けっぱなしは好きじゃないの!!」

一護「じゃあ次も俺が勝つ!」

俺はロアにそう言い切った。

そして、ロアたちは消えて行った。

一護「はぁ...疲れたぁ」

俺はくたびれたようにそう言うと

山本「済まぬな此度はこちらの者が迷惑をかけて」

一護「いいって俺らもあいつらには散々な目に合わされたからいっぺん殴らないと気が済まないから。」

山本「そうか、では手を貸してくれぬか」

一護「いいぜ、俺らも手を貸すからあんたらも手を貸してくれ」

山本「よかろう」

俺達は共闘関係の握手をしてルキアの処刑騒動はひとまず終わりを告げた。



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34話:「見てて楽しいですね。」

side一護

 

とりあえず、俺達は外套などを外して仕舞って正体を明かして自己紹介しておく。

一護「初めまして、俺は黒崎一護だ。よろしく」

雨竜「僕は石田雨竜と言います。」

チャド「俺は茶渡泰虎だ。よろしくお願いします。」

織姫「私は井上織姫と言います。よろしくお願いします。」

雨「私は紬屋(うるる)といいます。よろしくお願いします。」

リルカ「あたしは毒が峰リルカよ、よろしくね。」

俺達は全員それぞれの自己紹介を終えた。

 

山本「では今こちらで自己紹介できるものからしておこうかのう。儂はこの護挺十三隊総隊長、山本元柳斎重國じゃ。」

砕蜂「私は二番隊隊長の砕蜂だ。」

卯ノ花「私は四番隊隊長の卯ノ花烈と申します。」

白哉「私は六番隊隊長朽木白夜だ。」

京楽「僕は八番隊隊長の京楽春水だよ。」

日番谷「俺は十番隊隊長の日番谷冬獅郎だ。」

海燕「俺はこの中だと唯一知っていると思うが一応言っておく十三番隊隊長志波海燕だ。」

とりあえず俺達は気絶していない隊長たちと親睦を深めることにした。

 

日番谷「あんた、海燕隊長と良く似ているが知り合いか何かか?」

一護「...俺、あんたの元上司の実子なんだよ。ごめんな、あの馬鹿が迷惑かけて」

日番谷「いや、あの人に何か事情があったんだろ?なら俺からは何も言わないでおくさ。」

一護「なら後であの馬鹿親父に謝らせに行くわ。」

日番谷「そうか、そういえばあんたは...」

一護「一護でいいよ。変な言い方されても困るし」

日番谷「なら俺も冬獅郎でいいさ。」

一護「そうか、よろしくな冬獅郎!」

日番谷「ああ、一護!」

俺は冬獅郎と仲を深めた。

 

砕蜂「...貴様、夜一様とはどういう関係だ?」

一護「いきなりどうした?」

砕蜂「夜一様が貴様のことをよく話すが貴様にただならぬ感情を夜一様が抱いていると見える。」

一護「誤解だぞ?とりあえず親睦を深めるためにこちらをどうぞ。」

俺は砕蜂に夜一写真集を手渡した。

砕蜂「ふんっ!このような紙切れでこの私を買収できると思うなよ!...よしっ!一護っ!貴様とは趣味が合うな!」

予想通りに砕蜂が釣れたのでこちらとも親睦を深めておけたが

砕蜂「はぁ~この夜一様もよいな!...は?何だこれは?」

一護「...どうした?」

砕蜂「...一護、これは何だ?」

砕蜂が見せて来た写真には夜一さんが瞬閧・雷獣戦形「瞬霳黒猫戦姫(しゅんりゅうこくびょうせんき)

の状態で喜助に甘えている写真だった。

一護「あ~、それかぁ。でも別に何処か問題あるか?」

砕蜂「問題しかないわぁ!夜一様があの男にいかがわしいことをされているのだぞ!!」

一護「いかがわしいって夜一さん、喜助と結婚しているぞ?夜一さんから聞いていないのか?」

砕蜂「...は?ナニイッテイルノダオマエハ?」

一護「夜一さ~ん、ちょっといい~」

夜一「何じゃ一護儂になんか用かのう?」

一護「砕蜂に喜助と結婚したこと言ってないのか?」

夜一「別にいうほどの事でもないしのぉ」

一護「いや言っておいてくれませんか!?見てくださいよ!砕蜂が無言で刀研ぎ始めているじゃないですか!!」

砕蜂「ヨルイチサマガキスケトケッコン、ヨルイチサマガキスケトケッコン...」

一護・夜一「「こわっ!!」」

俺達は砕蜂を説得して何とか正気に戻した。

 

一護「落ち着いたか?」

砕蜂「...許さんぞぉ!浦原喜助ぇ!!」

一護「俺、戻ったら喜助シバくから参加するか?」

砕蜂・マユリ「「是非参加させてくれ/もらおうか!!」」

一護「...なにお前?」

マユリ「これは自己紹介をさせてもらおうか。十二番隊隊長の涅マユリだ。」

一護「あぁ、雨が言ってた確か喜助の後釜だっけ?」

マユリ「それは不愉快だからやめてもらおうか。」

一護「それはすまんな、ところでこちらにこんなものが」

俺は昔作った物の研究データをマユリに見せた。

マユリ「何だね?(紙をペラペラ)...素晴らしい!」

マユリは俺が見せた研究データを見てそう叫んだ。

マユリ「なんてことだ、これにはまだこんな応用の仕方があるのか!それにこっちはこんな発展の仕方があるのか!おい!まだないのか!」

一護「ふっふっふ、まだまだありまっせ、マユリの旦那ぁ」

俺はポーチから研究データの紙束を出した。

マユリ「はっはっはっはっは!!ではとことん語ろうではないか!」

俺達は気が済むまで科学者トークに熱が入った。

マユリ「...ふぅ、年甲斐もなくはしゃいでしまったようだネ、だが久々に自分の知識が更なる高みに至れた予感がするよ。」

一護「あぁ、俺もだ。あんたは喜助とは違う方向で素晴らしい科学者だよ。どちらが上とか優劣が付けれないほどにね。」

マユリ「はっはっは、嬉しいことを言ってくれるじゃないか科学仲間()よ!」

俺はマユリと語り合っている中で自分の秘める素養をうっかり洩らしてしまって一悶着あったがとても仲が良くなった。

マユリ「...奴の真似をするのは癪だが科学者としての興味に逆らうことはできないネ、おいっ!ネム!」

一護「...うん?真似?...まさか!?」

俺は嫌な予感がしたが俺は嫌な予想が当たってしまった。

 

ネム「はい、なんでしょうか、マユリ様。」

マユリ「ネム、お前はこいつと結婚するんだヨ。」

一護「あぁ、やっぱりか、まぁ今更か。」

俺は運命として受け入れる。

ネム「はい、分かりました。...よろしくお願いします。」

ネムは行儀良くお辞儀してくるのだが

織姫「ネムさん、ちょっとこっちきて!」

織姫はネムを強制的に連れて行った。

マユリ「頼むヨ。」

一護「...分かったよ。」

俺はマユリと仲良くなり嫁?が増えた。

 

一護「白哉、恋次色々あったが何とか終わったな。」

白哉「あぁ、何とかルキアの処刑を食い止めることができた感謝する。」

恋次「ありがとう!お前が間に合わなかったらルキアが切られていた!!」

一護「いいって、それにまだ終わってない。」

白哉「...そうだな、裏切り者の藍染を倒さねばならないがあの女がいる以上更なる鍛錬をしなければなるまい。」

恋次「あぁ、もう見ている事しか出来ねぇのは嫌だ!」

一護「おう!とりあえず、瀞霊廷の立て直しが終わったら現世にある俺達が使っている修練場を使う?恋次は使う約束してたけど。」

白哉「よいのか?」

一護「あぁ、そもそも強くなってもらわないと俺達の負担がヤバい。」

恋次「分かったぜ、何が何でも強くなってやる。」

一護「あぁ、頼む」

白哉「それにあの破面には借りがあるからな。」

俺達は気が済むまで話し合った。

 

京楽「初めまして君が一護くんだね。」

一護「京楽さん初めましてちゃんと話すのはまだでしたね。」

京楽「そう気を張ることはないよ。」

一護「いや~喜助然り馬鹿親父然りで碌な奴がいないんでね、まともな大人相手だとこんな感じなんですよね。」

京楽「いや~まいったね、そう言われちゃ僕もあまり言えないねぇ」

浮竹「一護君、初めまして俺は浮竹十四郎だよろしくね。それにしてもホントに海燕とよく似ているね。」

一護「初めまして浮竹さん、仲間たちの引率ありがとうございます。」

浮竹「それはこっちのセリフだよ。君の仲間たちのおかげで奴らの力を突破出来たんだから。それに君が作った薬のおかげで結構楽になったんだよ。感謝しているよ。」

一護「それは良かったです。」

京楽「それにしても、あの虚は尋常じゃない強さだね。山じいクラスでようやく相手になるのかい?」

一護「ええ、あいつは白哉たちでも苦戦した奴らを雑用と言う奴ですので。」

京楽「これは生半可な強さじゃ歯が立たないねぇ、僕らも鍛え直すしかなさそうだね。」

浮竹「そうなりそうだな。」

一護「それなら、俺達が使ってる修練場を使いますか?」

京楽「いいのかい?」

一護「ええ、強い人たちがいると俺達の負担が少なくなりますからね。」

京楽「君もちゃっかりしてるね~~」

浮竹「そういうことなら遠慮なく使わせてもらうよ。」

一護「ええ」

俺は京楽さんと浮竹さんと仲が良くなった。

 

一護「さ~てと次は...うん?」

俺は次に誰と話そうかと考えていると何か始解している阿呆の海燕(従兄妹)と武器を展開しているチャドと雨竜がいる。

一護「...なにしているの?」

海燕「一護!良いところに来た!従妹(いとこ)達を誑かしたこの二人を倒すぞ!」

雨竜「一護!この人止めてくれ!」

チャド「話を聞いてくれないんだ!」

一護「...あぁ、そういえば親父がお前らのこと言ってたな。」

海燕「そうだ!こいつらの力が叔父が言ってた特徴に合致するんだ!さぁ一緒に倒すz」一護「別にその二人なら俺は認めているからいいんだが、それにこの二人を妹たちの旦那にするって言ったのは親父達なんだが...」

海燕「叔父ィィィィィィィィィィ!!!!!!」

海燕は地面を思いっきり叩いて嘆きの叫びをあげた。

一護「よし、何も見なかったことにしよう。」

俺はその場を離れた。

 

卯ノ花「一護さん、お話をよろしいでしょうか。」

一護「いいですよ、なんですか?」

卯ノ花「更木剣八について何ですけど戦ってどんな感じですか?」

一護「そうですね、あいつと戦っていて俺はあいつの戦い方を取り入れたりしましたし逆にあいつも俺の戦い方も取り込んでいましたからね。今のあいつは理性と技を持つ暴力の獣と言った感じですかね。」

俺は剣八と戦った感想を言った。

卯ノ花「...そうですか、羨ましいですね、私では彼の力についていけませんので少しあなたに嫉妬しているんですよ。」

一護「なら俺達が普段使っている修練場を使いますか?あそこなら大幅に力を底上げできますよ。それに俺達が使っている剣術や剣技をまとめたノートがあるから見ますか?」

卯ノ花「...よろしいのですか?」

一護「いいですよ、女性の初恋の手伝いをするのは嫌いではないですから。」

卯ノ花「ッ~!い、一護さん!!か、揶揄わないでください!」

俺がそう言ったら卯ノ花さんが恥ずかしがって顔を手で隠した。

一護「自分の気持ちに正直になるのは駄目じゃないですよ。別に藍染みたいなものでもないですしね。」

卯ノ花「...で、ではお手伝いしてくださいね。」

一護「いいですよ、あの脳筋は簡単には気づきそうにないんで俺に手伝えることであれば問題ないですよ。」

卯ノ花「ありがとうございます。」

俺は卯ノ花さんと仲が良くなり彼女の恋の手伝いをすることになった。

 

一護「爺さん、今の隊長たちの実力だと言っちゃ悪いがキツイ。」

山本「じゃろうな、あの破面の女は厄介以外に称することが出来ぬしな。」

一護「現状、対抗できるのは俺、爺さん、剣八の3人だ。」

山本「そうじゃろうな、じゃが儂らがあの女に構っていると他の主力が一気に殲滅してくると」

一護「だから俺達が使っている薬品類の資料を四番隊に渡してあるし修練器具がこっちでも使えるようにマユリに設計図を渡しておいたけど、まだ量産までは時間が掛かるから俺達が使っている現世の修練場を使うことになるけど良いかな。少なくとも後方支援に関しては問題なくなったかな。」

山本「それがよさそうじゃの。おぬしらのおかげで死人が少なくなりそうじゃわい。」

一護「それはどうも」

俺は爺さんと現状の問題点等を話し合い結論を出した。

 

その後俺達は瀞霊廷で多少破損した場所の修理に手伝った。

山本「良いのか?おぬしも参加して」

と爺さんが言ってきたので

一護「理由はどうあれ戦闘して破壊したのは俺だしな。」

俺はこう言って仕事を手伝った。

狛村「すまないな、一護殿。貴公は本来はこのようなことをさせるわけにはいかないのだが。」

一護「いいって、早く修理とか終えて修練しに行きたいんでしょ?」

狛村「...気づいていたか」

一護「俺があんたらに会った時仲良さそうだったからね、焦っていると思ったからな。」

狛村「...あぁ儂は東仙の友であると思っていたのだが友の心を何一つ理解していなかったその結果東仙を裏切らせてしまった。」

一護「まぁ、心を全部理解することはできないしな。それにそういうのは本人が言わないと解決しないしな。」

俺は狛村さんの言葉に俺は自分なりの言葉をかける。

狛村「そうだな、儂が全てを理解するというのは傲慢だろうな。だがそれでも友の苦しみを理解していなかったのは儂にとっては耐え難い!!」

一護「なら今度は間違わないようにすればいいじゃん。」

狛村「...!」

一護「強くなって友達の目を覚まして友達が苦しみを吐露出来るくらい安心できる何かをあんた自身が手に入れればいいじゃん。」

俺は自身の経験から狛村さんにアドバイスをする。

狛村「一護殿、かたじけない。儂は今度こそ東仙の友を名乗れるくらいに強くなる!!」

一護「応援しているよ、さっ!話の続きは仕事が終わってからにしよう。」

狛村「うむ!!」

俺は狛村さんと仲が良くなった。

 

俺は瀞霊廷を歩いていると後ろから視線を感じた。

一護(この視線の感じは...女か?)

視線の様子からどうも行くか引くか迷っている感じがするな。

一護(少しカマをかけるか。)

俺は少し早足になって速度を上げるとついて来ている気配も同じくらい速度を上げた。

人目が付かない所に移動すると瞬歩で背後を取った。

一護「お前、なんで俺をつけてきたんだ?」

???「ひっ!」

後姿を見るとどうもシニョンの髪型の女らしい...あれ?こいつって

一護「お前って確か丘で気絶させた...」

???「あ、...あの私は雛森桃...って言います。...あなたによ、用があ、あってですね。」

一護「声が小さくてよく聞こえねぇ」

雛森桃は名前以外がぼそぼそ小声で話すのでイライラして少し強めの言葉をぶつけてしまった。

雛森「ひっ!ご、ごめんなさい」

一護「...で?何の用?」

雛森「あ、あの時疑ってしまってすみません。」

一護「あの時?...あぁ丘で俺に言いがかり付けてきたやつか?あれは結局藍染の策略だったんだから気にするな。」

俺は別にこいつから被害を被った訳ではないのでそう言って雛森を安心させるが

雛森「で、でも藍染()()が裏切ったのは副隊長の私がしっかりしていなかったから...」

一護「雛森桃、先に言っておくがあの男はもう隊長ではないし副隊長だからとかそんな義務間で行動するな、行動するなら自分でしっかり考えてその上で行動しろ。副隊長だからとかで頑張っても誰も幸せにならないしお前も単に辛いだけだ。今のお前は何がしたい?何を叶えたい?」

雛森「わ、私は...あれ、私って何がしたかったんだろう?」

雛森は俺の言葉を聞いて自分の言葉を言おうとしたら何故か答えられず涙を流しながら地面にへたり込んでしまった。

一護(...藍染の洗脳に近いほどのカリスマ性は厄介だな。この女は元から心が強かったのにそれがこんなになるほどか...仕方がないな俺がこいつが立ち直るまで俺が話し相手になるかぁ。)

俺は加速世界を使って、俺はへたり込んだ雛森に視線を合わせるために座った。

一護「よしっ!じゃあお前が何をしたいかはわからないのなら俺と話をしよう。」

雛森「...え?い...いんで...すか、こん...な何も...ない空...っぽの私な...んかに構っ...ていてい...いんで...すか?」

一護「...無価値とか空っぽとか言うなよ、自分を信じてやれないこと言うのは一番虚しいんだからな。」

...俺は恥ずかしいがあの時の俺が救われたやり方で助ける。

俺は雛森を抱きしめて頭を撫でる。

雛森「...え?」

一護「いい子...いい子」

俺はゆっくり優しく撫でて優しい言葉をかけると

雛森「う...ぐぁ...うわあああぁぁぁぁん!!!!」

雛森は思いっきり泣いた。...防音結界を張っているので叫び声をあげても問題ない様にしている。

 

~5分後~

 

雛森「お見苦しいところをお見せして申し訳ございません...」

一護「大丈夫だからいいぞ。それよりスッキリして心の整理がついたか。」

雛森「...はい、整理できましたけどまだ何をやりたいとかは見つかりませんが一つだけ今行動する理由はあります。」

一護「...うん?なにかな。」

雛森「一護さんに助けられた恩を返すことです。」

一護「...そうか」

俺は一瞬返すのに間が出来てしまったがなんせ雛森の目に浮かんでいる感情は彼女本人は気が付いていないが恋慕の感情だ。この子の状態で恋の類は依存とか下手をすると病んでしまうので早めに何とかしないといけないが

雛森「だから一護さんのことをもっと色々教えてください。」(目のハイライトオフ)

一護(まずいなもうすでに精神が病んでいる(浸食)しているな。どうするか。)

俺があーだこーだ考えていると

???『任せて!!』

一護「誰だよ!!この状況で!!」

織姫「雛森ちゃん!!こっちに来れば一護君のことをもっと知れるよ!」

雨「あなたもこっち側に来れば一護さんの役に立てますよ!!」

リルカ「そうよ!一人にはならないわ!!」

ネム「雛森様、あなたもこちら側に来てもらいます。」

一護「ここにきて一番役に立たねぇ!!加速世界を使っているのに何で来れた!!」

3人娘『ギョク』

一護「ちっくしょおおおおおお!!!!!あいつのこと忘れてたぁぁあぁぁぁ!!!!!」

俺はギョクと言う特級の危険人物のことを忘れていた。

雛森「...え、えっとあなた達は」

織姫「いいからこっち来て!!」

雨「そうですよ!!」

リルカ「早くしなさいよ!!」

ネム「こちらへ」

雛森「え、ちょ、ちょっと待ってくださいィィィィ!!!」

雛森は嫁ーズに連れ去られていった。

少ししてあいつらがいるところを見たが滅茶苦茶仲良くなっているが冬獅郎から「雛森を頼む」って言ってきたからまた増えたのかと頭を抱えた。

 

爺さんから三、九番隊の副隊長の精神治療を頼むと言ってきたので話をする。

いくら協力者でも外部の人間に任せもよいのか?と爺さんに言うと

山本「逆に外部のおぬしの言葉のほうがあやつらも耳を傾けるじゃろうて」

とのことだったので俺も戦力を増やすためにもこの仕事を受けた。

一護「え~と、吉良イヅルさんと檜佐木修兵さんと松本乱菊さんですね。ようこそ出張!黒崎クリニックへ。」

イヅル「ふざけているのですか?」

一護「真面目にやっているさ、あんたらの場合は多少ふざけて場の空気を変えないとまともに話をしないでしょう。特に今のあんたらだと」

檜佐木「お気遣いありがとうございます。」

檜佐木はそう言って礼をしてくる。

松本「私はなんで?」

一護「あんたも話し合いしておかないとって思ってね。先ずはイヅルさんから部屋に入ってください。」

イヅル「はい、分かりました。」

俺とイヅルさんは借りた部屋に入って向かい合った。

一護「では今あなたが抱えている悩みを言ってください。」

俺は真面目な口調で言った。

イヅル「...僕は今副隊長でいていいのか悩んでいます。隊長の補佐をすることが仕事ですけど隊長の暗躍に気づけなかった自分が副隊長を続けてていいのかわからなくて。」

一護「なるほど、あなたの悩みは理解しましたが副隊長を辞めるということはしない方がいいですよ。」

イヅル「...それはまたどうして?」

一護「理由はいくつかありますがまず、今の三番隊は隊長がいません、そこで副隊長もいなくなると三番隊の隊員たちの不安を増加させてしまいかねません。それにあなたはやめたいとは思っていてもどちらかと言えば辞める気がないほうが強いらしいというのが二つ目ですかね。それに今あなたが抜けるとあなたは裏切り者たちと通じている内通者ということになってしまうということが3つ目の理由です。」

俺は聖文字(The Eyes)精神(the Mind)を組み合わせて心を読んでイヅルに適切な助言を言っていく。

イヅル「そうですね、確かにその2つ目の理由は僕が感じていることですしその通りなんですけど、やっぱり僕が副隊長でいい資格はないですよ。」

イヅルはそう言って自分を卑下にするが

一護「今更何を言っているんですか?資格も何もあなたは周りに認められたから副隊長にいるのでしょう?なら死ぬまでその責務から逃げないでください。」

イヅル「...」

一護「あなたが自分を卑下にするのは別に構いませんがあなたが背負っている副隊長の役職はあなたがふさわしいと認められて就いたんですから自分勝手な理由で辞めるのは困ります。」

イヅル「...分かりました。ですがまだ答えは出せていませんが気持ちの整理はつきました。ありがとうございます。」

イヅルはそう言ってお辞儀して退室しようとするので

一護「では次の檜佐木さんに入ってくるように言ってもらえませんか。」

イヅル「分かりました。...檜佐木さん、順番です。」

 

一護「では檜佐木さん、あなたの悩みを聞かせてもらえませんか。」

檜佐木「...俺は東仙隊長に多大な恩がある。戦いに恐怖を感じて体が震えてた俺に色々教えてくれた恩人なんだ、だけどその隊長が裏切ってしまって俺はどうすればいいかわからなくて。」

檜佐木さんがそう俺に今感じていた悩みを吐露した。

一護「なるほど、狛村さんとは別の意味で東仙さんに関する悩みですか...こればかりはあなた次第としか言えませんが、強いて言うならあなたが東仙さんにどうしたいかを考えるといいですよ。」

檜佐木「...俺が東仙隊長にどうしたいのか?」

一護「えぇ、あなたは今東仙さんにどんな感情を抱いていますか?憎しみとかですか、それとも怒りですか?」

檜佐木「違う!俺は東仙隊長にそんな感情抱いてねぇ!!」

檜佐木さんは俺の言葉に怒鳴ってくるが

一護「ならあなたはもう大丈夫ですね。」

俺は檜佐木さんに自分はもう大丈夫だと言う。

檜佐木「え?」

一護「憎しみや怒りを抱いていないのならあなたがとるべき行動は自ずとわかりますよ。自分が今なんで悩んでいるのかを理解すれば答えはわかりますよ。」

檜佐木「...俺の悩み...東仙隊長...裏切り...感謝している」

一護「焦らず、落ち着いて、一つ一つの要素をゆっくりでいいからまとめてください。」

俺は檜佐木さんにそう助言すると。

檜佐木「ありがとうございます、俺は東仙隊長を説得して見せます!」

一護「悩みが目標に代わって良かったです。」

檜佐木「ありがとうございます、失礼します!」

一護「では、檜佐木さん。松本さんに入室するように言ってください。」

檜佐木「分かりました。乱菊さん、入ってください。」

 

一護「では松本さんあなたの悩みを言ってください。」

松本「...別に私に悩みはないですよ、強いて言うなら最近肩がこったr」一護「市丸ギンさんの事ですね?」松本「!!?」

一護「これは他言無用でお願いしてもらいたいんですけど私は心を読む能力がありましてそれであなたが市丸ギンのことで悩んでいることを理解したので今回追加して呼んだんです。」

俺は自分の能力の1つを開示してそちらに自分のことを言うようにさせる。

松本「...そうよ、ギンとは幼馴染なのよ。」

予想通り乱菊さんが俺にギンに関する悩みを言った。

一護「なるほど、つまり要約するとあなたはギンさんのことが大好きであると」

松本「どうしてそんな話が飛躍するんですか!!」

一護「いや、だって話を聞いているとギンさんの事好きとしか言っていませんよ?」

松本「~~~ッ!!」

乱菊さんは恥ずかしさのあまり顔を手で覆った。

一護「私から言えることは自分の好きという気持ちには多少なりとも素直になることですかね。私も似たような経験がありますから言いますが気持ちを押し込んで素直にならないと取り返しのつかないことになりますからね?」

松本「...分かりました。私、ギンと話をして説得して見せます!」

一護「それは良かったです、やはり恋する女性の顔というのは見てて楽しいですね。」

松本「恥ずかしいので誰にも言わないでくださいね!!」

一護「分かりました。」

俺は乱菊さんからそう言われたのでそう約束した。




親睦回その1でした。


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35話:「縁が繋がった結果だよ。」

親睦回第2回目です。


side一護

 

俺は八番隊副隊長の伊勢七緒さんと四番隊副隊長の虎徹勇音さんと一番隊副隊長の雀部長次郎と七番隊副隊長の射場鉄左衛門さんと親睦を深めている。

一護「まだ皆さんとは話をしっかりできていませんでしたね、黒崎一護と言います。よろしくお願いしますね。」

伊勢「こちらこそ、私は伊勢七緒と申します。今回の事件であなたを巻き込んでしまってすみませんね。」

一護「あなたに謝られるようなことはされていませんので気にしないでください。」

伊勢「そうは言っても...今回のに関しては我々に落ち度がありますし...」

一護「それはあの男の能力が面倒なのが原因ですし発動条件的にもうどうしようもなかったんですから仕方ないですよ。」

伊勢「ですが...」

一護「起こってしまったことをいちいち蒸し返すよりこれからどうするかを考えた方がいいですよ。少なくとも俺はそう思いますから。」

伊勢「そうですね、ではご協力お願いします。」

一護「えぇ、こちらこそよろしくお願いします。」

俺は伊勢さんと仲が良くなった。

 

一護「虎徹さん、丘ではすみませんでしたね。」

勇音「いえいえ、私もあの時はすいませんでした!あなたは旅禍でもなんでもなかったんですから。」

一護「そうですか、良かったです。恨みとかをかってなくて。」

勇音「恨んでなんていませんよ。それに一護さんって私のことをデカい女とか言ってきませんし。」

一護「?、背が高いことのどこが悪いんですか?」

勇音「...私普通の女より背が高すぎるのでそのことで揶揄されることが多いんですよ。」

一護「そうですか、でも俺からすると長所だと思いますよ、女性しか入れない場所とかで背の高さが必要とする場面とかありますしね。そうやって負の側面しか見ないのはやめた方がいいですよ。」

俺は勇音さんが自分のコンプレックスを言って卑下にしたのでポジティブなアドバイスを言う。

勇音「...そうですか、私にしかできない場面があるのならいろいろ探してみますね!」

一護「悩みの種が少しでも減ってよかったです。」

勇音「はいっ!」

俺は勇音さんと仲が良くなった。

 

一護「雀部さん、破面と藍染との戦いではよろしくお願いしますね。今度の戦いではあなたの力が必要です。」

雀部「黒崎殿、私も元柳斎殿から言われましたからな、此度の戦いでは私も全力を出すとしましょう。」

一護「よろしくお願いしますね。俺達も全力で手伝いますから。」

雀部「ところで黒崎殿は洋風の趣味はおありですかな?」

一護「洋風の趣味?フェンシングとかなら修行の一環で嗜んだりしていますが...」

俺は洋風の趣味と聞かれたのでフェンシングとかをやったりしたとかを言うと

雀部「そうですか!私も特技がフェンシングですので色々趣味が合う方と話したいんですよ!」

一護「それなら、雨竜とかのほうが話が合うと思いますよ。あいつの家って洋風の屋敷であいつ自身フェンシングが得意ですし紅茶とか好きですので。」

雀部「おぉ!!そうですか。では石田殿と話してきますので黒崎殿ありがとうございますね!」

一護「趣味の合う奴と会えてよかったですね。」

雀部「ええ!では石田殿と話してまいりますので失礼させていただきます。」

俺は雀部さんと仲が良くなり、雀部さんは雨竜と話し合い趣味の合う友人が出来た。

 

一護「射場さん、黒外套の時に俺は知っていましたけど改めて黒崎一護です、よろしくお願いします。」

射場「こちらこそ、黒崎さんのおかげで隊長との確執が無くなったので感謝してますよ。」

一護「それは良かったです。隊との信頼関係が良いのはいいことですので」

射場「それに東仙隊長のことで隊長が落ち込んでいたのを何とかしてくださってくれてありがとうございます。

一護「いえいえ、俺はただ自分の経験からの言葉を伝えたら偶々狛村さんの問題を解決できただけですので。」

射場「それでも隊長を元気にしてくれたことを副隊長の儂からすれば礼の1つもしないなんて恥さらしもいいところですから。」

一護「わかりましたよ。」

俺は射場さんと仲が良くなった。

 

俺は瀞霊廷を散歩していると

???「頼む!待ってくれ!!」

一護「うん?この声は恋次か?」

俺は恋次の声がする方へ行くと一角と何やら話していた。

一角「だから他を当たれって言ってんだろ!」

恋次「だけど、今は隊長が3名もいなくなったんだ!卍解を使えるあんたが隊長になってくれれば隊員たちの士気も上がる!頼む!一角さん!!」

一角「無理だな俺は隊長になる資格がねぇ。」

恋次「なんでですか!?」

一角「今の俺は卍解が使える程度でしかねぇ、卍解を使いこなして隊長になっているやつらと比べたら俺なんてまだまだ隊長なんて呼ばれる実力なんてないしな、俺はあいつとの戦いでそれを嫌というほどわからされた。」

恋次「あいつ?」

一角「黒い外套を被っていて顔とか分からなかったし声も道具を使って変えていたから誰かわからなかった。」

恋次「そうっすか...うん?黒い外套?もしかして一護達の中の誰かかもしれないっすよ。」

一角「一護?」

恋次「今、瀞霊廷に客人として来ている連中です。次の戦いの敵のやつらと戦い慣れている凄腕の集団のリーダーです。」

一角「そうか、そりゃ鍛錬するのに不足ねぇな。」

一護「お呼びかい?」

俺はタイミングを見て恋次たちの会話に入った。

恋次「一護か。何だよ、いるなら出て来いよな。」

一護「すまんすまん、なんか立て込んだ話っぽかったからな、少し様子見させてもらったよ。」

一角「てめぇか手練れの集団のリーダーってのは、俺と手合わせしてくれねぇか?」

一護「いいよ、俺も少し運動したいと思っていたし。場所を移そうか。」

恋次「俺もその立ち合いを見てもいいか?」

一護「別にいいよ、特に観られても困るようなもんじゃないし。」

一角「俺もだな。」

そう言って俺達は誰にも迷惑にならない場所に移動した。

俺は肉体を強化して徒手空拳の構えを取る、一角も刀を抜いて鞘と一緒に構える、疑似二刀流の構えを取る。

一角「その構え...お前か!」

一護「アタリかな?」

俺がそう言うと一角が

一角「へっ!そうか!なら遠慮なくいかせてもらうぜ!」

一角はそう言って一気に距離を詰めて刀を振るってくるが冷静に素手で受け止めジャブを放つが鞘で受け流しながら衝撃を体捌きで軽減して即座に距離をとった。

一護「この3日で随分と戦い方が変わったな。」

一角「あたぼうよ!お前に言われた通り強くなるために自分に合った戦い方を模索したんだよ!!」

一護「それはいいことだな。」

以前の一角は技巧派の戦いに見えて真っ向勝負をしてきたが今は攻撃が効かず力で負けたとみるや即座に距離をとって勝ち筋を冷静に見極めるクレバーな戦い方に変わっている。

恋次「すげぇ...」

恋次も今のたった一回の攻防の中にある内容を即座に理解してそう呟いた。

一角「下手に近距離に詰められるとこの前と変わらねぇな!延びろ!『鬼灯丸』!」

一角は即座に斬魄刀を解放した。

それを見た俺は刀を抜いた。

一角「ようやく斬魄刀を抜いたか!」

一護「今のあんたに無手で戦うのは失礼だからな...いや俺は刀とかなくとも強いがそれでも成長したあんたに失礼だと思ったから斬魄刀(こいつ)で相手をしてあげるよ。」

一角「そりゃありがてぇな!」

一角はそう言っているがすり足で冷静に間合いを調整して槍を構えて待ちの姿勢に入った。

一護(いやホントに戦い方が変わったな、これは下手にツッコんだらこっちが一泡吹かせられるな。)

俺は刀一本の一刀流で相手をするので刀を両手で握って構える。

一護「行くぜ?」

一角「こいっ!」

俺は瞬歩で加速して距離を一瞬で詰めようとするが一角も瞬歩で距離を開けようとするが速度は俺の方が圧倒的に速いのですぐにやりが意味をなさない距離に詰めたが

一角「裂けろ!『鬼灯丸』!」

一角は槍から三節棍に変えて白打と織り交ぜて変幻自在な戦いをしようとしてくるが俺も刀と白打を組み合わせた真っ向勝負で相手をする。

 

~1分後~

 

一角「はぁ...はぁ...くそっ!やっぱ...遠いな!」

一護「凄いな、たったの3日で俺相手に1分も持つなんて死に物狂いで鍛え直したんだな。」

俺は5秒もあれば倒せると思ったのにここまで持つとは思わず、賞賛の言葉を一角に言う。

一角「そりゃありがてぇな!だがこのままやられるのは俺の矜持が許さねぇ!」

一護「じゃあ次の一撃で終わらせようか?」

一角「いいぜ」

俺は刀を構えて剣気を漲らせる。

一角「へっ!そう来なくちゃな!」

俺達はそれ以上言葉を言わずに最後の激突をした。

一護「『九頭龍閃』」

俺は一瞬九斬の大技を放った。対する一角は

一角「『流星一烈(りゅうせいいちれつ)』!」

一角は自信の持てる全ての槍術の技術と体捌きを組み合わせて自身の渾身の力と最高速度の刺突のカウンターを放った。

技が激突したが俺の刺突が容易く一角の技を破り残りの八発の斬撃が一角を襲った。

一角「くそっ!や...っぱ、遠...い...な」

俺は即座に回道で回復させた。

一角「てめぇ、いきなり回復すんなよ!気絶と意識の覚醒を同時に体験したわ!」

一護「貴重な体験じゃんか。」

一角「そうことじゃねぇ!」

恋次「一護!一角さん!」

一護「恋次どうだった?俺らの戦い?」

一角「まっ!戦いというより一方的な蹂躙に近かったがな。」

恋次「そんなことないっすよ!凄かったです。」

一護「俺も油断していたし...鍛え直すか(ボソッ)」

一角「なんか言ったか一護?」

一護「いや何も?」

俺は小声で言ったことを一角が聞いてきたが俺は知らないふりをした。

一角「かぁ~~!それにしてもお前って本当につえぇな!」

一護「そりゃ俺の師匠が夜一さんと喜助と鉄裁さんだし。」

恋次「改めて聞くとホントにすげぇな師匠のメンツ。」

一護「縁が繋がった結果だよ。」

俺はそう言った。

一角「一護、俺はいつかお前の全力を引き出してお前に勝つぜ!」

一護「そうか、まぁ俺も全力を出せる相手がいるのは大歓迎だからな。」

恋次「一護、俺もだ!お前には恩があるが男として負けたくねぇからな!」

一護「いいz」???「ほう。俺を抜きで面白れぇこと言ってんじゃねぇか。」一護「あぁ、ヤバい奴が来ちまった。」

俺達は振り向くと剣八とやちるがいた。

一角「た、隊長!?」

恋次「更木隊長なんでここに!!」

更木「なんでって、面白い戦いの気配を感じてきてみれば一護が居たからな、俺も混ぜてもらおうと思ってな。そしたら俺を抜きで一護に勝つとか抜かしてやがったからな、いいか!一護と全力で戦って勝つのはこの俺だ!」

一角「へっ!いくら隊長でもそれは出来ねぇ相談だ!一護に勝つのはこの俺だ!」

恋次「そうっすよ!いくら更木隊長でも抜け駆けはなしっすよ!」

更木「なら、まずは俺を倒してからだな!」

一護「とりあえず、剣八とも打ち合いしたいんだけど...」

更木「じぁあ、早速()ろうじゃねぇか一護ぉ!」

俺は剣八とルールを決めて剣の打ち合いをした結果、瀞霊廷の一部を吹き飛ばして剣八と俺は爺さんに滅茶苦茶怒られた。

その結果、瀞霊廷で俺は剣八と互角の戦いができることが知れ渡った。ただしヤバい奴認定されてしまった。

 

 



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尸魂界編終了時の各自ステータス

今回は尸魂界編のステータスです。


バグ一side

 

バグ一以外は特に追加項目は無いんでバグ一のみ

 

黒崎一護

この作品屈指のバグ、作者もこいつがここまでオカシクなるとは思わなかった。覚悟を決めたのでハーレムになることへの抵抗は特にないがヤンデレや喧嘩に関しては滅茶苦茶怒る。

 

追加された新能力

 

虚化

まだ自在に使うことはできないがアンロックされたために追記する。

この力の目覚めで素の状態で鋼皮(イエロ)響転(ソニード)を使用可能になった。

 

神通脚(しんつうきゃく)

現状4歩法を使えるバグ一のみ使用可能な歩法の極致、まだ完成したばっかなので修練を優先する気満々。

 

戦闘狂

精神性を強化。

バグ一にとって今までは戦闘というのは格下を処理するという側面が強かったが剣八との戦いで同格と競い合う楽しさを知ったことで目覚めた。

基本的に他人に迷惑をかけないのであれば戦いも吝かではなくなった。

 

超直感

同じく剣八戦で覚醒させた能力()

今までは頭で考えてから動いていたので半歩の遅れがあったが超直感の獲得のおかげで考えと行動がほぼほぼタイムラグなく行動できるようになった。

 

野生の戦闘スタイル

これも剣八との戦いで会得した物

今までの詰将棋じみた戦いに野生の隙が出来たら一撃必殺の戦い方が組み込まれた。

 

死神side

 

山本元柳斎重國

総隊長

この作品においてバグ一の出現でかつての戦闘狂時代の感覚が蘇った。ただし、他人の命も大事に扱うといったチョコラテは残っている。

能力は原作とそう変わりないが既に完成しているのでそう問題ない。

 

雀部長次郎

この作品の虚刀虚の出現で全力を発揮できるようになった人。バグ一とは友人を紹介してくれたのと本人が自身の特技と一緒にやれるので仲が良い。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

砕蜂

バグ一とは定期的に夜一の写真を送ってもらうように色々手配するくらい仲が良い。

夜一の教えを砕蜂にアドバイスとして色々伝えたら同士認定された。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

吉良イヅル

ギンの裏切りでいろいろ悩んでいたらバグ一クリニックで心の整理が付けた。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

卯ノ花烈

バグ一とは戦いが出来なかったので修業の際に手合わせを約束している。

あとバグ一には剣八をおとすために協力してもらっている。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

虎徹勇音

自分のコンプレックスに関してアドバイスした結果多少は自分の背の高さに関しては気にしなくなった。

回道に関しての話が盛り上がった。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

朽木白夜

バグ一への恩義が天元突破している人。

ルキアの命の恩人でありルキアを滅茶苦茶強くしてくれてルキアの無実証明のために旅禍の汚名を背負ってまでルキアを助けてくれたのでどうやって恩を返せるか緋真と海燕(こっちは嫌々)に相談している。

能力は原作と大差ないがバグ一ブートキャンプで超強化する予定。

 

阿散井恋次

ルキアの恩があるがバグ一の強さに憧憬のようなものを感じていつか勝ちたいと思っている。この作品でバグ一の友人でありライバルの一人

能力は原作と大差ないがバグ一ブートキャンプで超強化する予定。

 

狛村左陣

東仙の裏切りを知って心に溜まった泥を抜き取ってくれた恩人。バグ一からするとちょっと御節介を焼いた程度でしかないが本人からすると大恩に報いたいと思っている。

能力は原作と大差ないがバグ一ブートキャンプで超強化する予定。

 

射場鉄左衛門

隊長との確執等を取り除いてくれた恩人。バグ一もこういう人は嫌いではないと思っているくらい仲がいい。

能力が分からないのでこの人は基本裏方に回す予定。

 

京楽春水

基本的にバグ一の周りの大人が自由奔放な夜一、やらかしの喜助、くそうぜぇ一心の三強のせいでまともな大人だと敬語等を使うのでこの人は緩いんだけどやるべきことはやる大人なので基本敬語でしゃべるほどの常識人。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

伊勢七緒

今回の件で巻き込んでしまったことを謝罪していたがバグ一からするとなにもされてないのに謝られても困るので話をして折り合いをつけた。鬼道に関する話で盛り上がった。

 

檜佐木修兵

東仙に関して悩んでいたところバグ一クリニックの相談で悩みを東仙を説得して戻ってきてもらう。という目標に変えてくれた恩人。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

日番谷冬獅郎

雛森に関して元気づけしてくれたためバグ一に雛森を任せました。バグ一とは友人と呼べるほどに仲がいい。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

松本乱菊

ギンのことで悩んでいたところをバグ一にバレて強制的にバグ一クリニックのお悩み相談に参加したらバグ一に色々揶揄われた。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

更木剣八

死神sideのバグ一ポジこいつは素の力でバグ一と真っ向勝負ができるオカシイヤツ。

バグ一もこいつも互いを好敵手(ライバル)と認識している。

能力

剣術

元々の獣じみた太刀筋にバグ一の剣術を取り込んだ結果、剣八らしさが残ったまま流麗で力強い剣術に昇華された。バグ一と互角

体術

こちらも剣術同様なため省かせてもらいます。

歩法

瞬歩

バグ一が使っているのを見て無意識に模倣した。

バグ一に速度負けしない速さ。

始解

野晒

超巨大な戦斧、剣八の力に耐える頑強さとバグ一にも通じる重量がある。

剣八はこれを軽々振るいかつ刀身を掴んで筋力に任せて間合いを調整して戦うのでバグ一も結構苦戦した。

卍解

まだ解放されていない。

???

 

斑目一角

黒外套を着ていた一護に色々言われた結果、卍解が使えることを隠すこともなくなり死にたがりな性格が改善されてバグ一を倒すことを目標になった男。

戦い方も死に急ぎに近い戦い方から冷静に戦局を分析して勝ちを選ぶほどにクレバーな戦い方に変わった。

戦闘スタイル

原作同様に刀と鞘を使った疑似二刀流で戦うが技巧派な戦いになったことで単純に見えて厄介な戦い方に変わった。

始解

鬼灯丸

最弱の始解と周知の事実だったかこの作品だと脆くなくなって一角の戦い方にとても合う始解になった。

基本的には槍をメインで使うが槍での戦闘に不向きと判断したら三節棍を使って戦う。

白打も得意で武器と組み合わせた変幻自在な戦いが得意。

卍解

龍紋鬼灯丸

言わずと知れた最弱卍解だがこの作品では再生機能と修復時に強度が上がる能力がある。ちなみにまだこの卍解にはとある力がある。

 

涅マユリ

バグ一とは同じ化学トークで大いに盛り上がりバグ一の素養を知って娘のネムをバグ一と結婚するように言った。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

志波海燕

原作では故人、この作品では姪に駄々あまなダメ従兄妹。

バグ一も一心を彷彿とさせるウザさのため基本的には雑な扱いになる。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

志波都

原作では故人、海燕の妻、この作品では姪を可愛がる才色兼備の良妻。

能力はこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

始解

影縫い

見た目は刀身が黒い小太刀

影を操る能力がある。

白打も鬼道も得意。

 

浮竹十四郎

この作品では隊長職をやめたが十三隊に席自体はおいていて基本的には裏方に回っている。バグ一たちとは藍染の策略阻止のために一緒に行動したので仲がいい。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 

 

new嫁ーズ

 

涅ネム

身長

167㎝

体重

52㎏

スリーサイズ

B90

W60

H87

マユリの科学者としての興味によって強制的にバグ一のハーレムに投入されたがバグ一はもうこれは運命と受け入れてネムと色々話したりしている。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプ等で大幅強化します。

 

雛森桃

身長

151㎝

体重

42kg

スリーサイズ

B80

W59

H78

この作品では藍染に刺されていないのと藍染の偽造死体に三日月の刃が刺さりまくっていたので丘でバグ一と相対したときに勘違いで殺意をぶつけたがバグ一からは特に何ともなく即座に気絶させられた、その後自身の勘違いだと知ると謝りに行ったがその時にバグ一に色々言われて自身が何を望んでいるのかわからずに自身のアイデンティティが無いことに精神崩壊しそうになるのをバグ一に救われて即座に堕ちてヤンデレになりそうだったが嫁ーズの介入でヤンデレになることもなくバグ一のハーレムの仲間入りした。

能力は原作と大差ないがこちらもバグ一ブートキャンプで大幅強化します。

 



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破面篇までの修行篇
36話:「準備をしておくからな。」


修行編開始です。


side一護

 

俺達は瀞霊廷に来て1週間が経って立て直しも終わり現世に戻って準備等を済ませておくと爺さんに伝えた。

一護「というわけで爺さん、俺らは戻って修練場とかの準備をしておくからな。そっちも終わったらルキアから場所を聞いて来てくれよな。」

山本「うむ、分かったぞ。此度の戦いを早急に終わりにせねばなるまいからな。こちらも準備をすぐに終わらせるので現世で待っておれ。」

一護「了解。じゃあ戻るぞ。」

バグ一パーティ『了解!』

俺達は穿界門(せんかいもん)を通って現世に戻った。

そして俺達が最初にやることは...

 

~浦原商店~

 

喜助「あ、あのなんでアタシは逆さまで宙吊り状態になっているんですか?」

一護「だって今回の事件の元凶だからな?何を言っているんだ?」

雨竜「ホントだよ、いくら何でも今回は擁護できませんからね?」

チャド「すみません、おとなしく一護にシバかれてください。」

織姫「そうですよ!何とかルキアさんを助けられたから良かったもののどうしてくれるんですか!!」

(うるる)「今回ばかりはおとなしくしてくださいよ?」

リルカ「そうよ、非常識すぎるわ!!」

俺達はこの事件の元凶の一人(喜助)に文句を言っている最中だ。

一護「とりあえず俺に殴られるのは確定として喜助、俺と同じ虚の力を持つ者たちの居場所ってわかる?」

喜助「...! 分かりましたでは彼らに連絡を入れときますが彼らは死神達の事を嫌っているのでここでは修行できませんよ。」

一護「わかっている。という訳でいっぺん死ねやぁぁァァァァァ!!!」

俺は話すべきことを話すとある程度の力で喜助をぶん殴った。

喜助「ぐはあぁ!!」

喜助はぶっ飛んで気絶した。

 

~喜助回復中~

 

喜助「いや~、酷い目に合いましたよ。」

一護「おっ?まだ殴られたいか?」

喜助「すみません、何でもないです。」

喜助はそういって土下座してきた。

一護「とりあえず、死神sideの受け入れをしておけよな。」

喜助「わかりました、とりあえず彼らにも連絡しておきますね。」

一護「わかった、雨竜お前らはみんなが来た時に案内等を頼む、俺は虚の力の修行をしてくる。」

雨竜「分かったよ。」

チャド「わかった、一護も修行頑張ってこい。」

織姫「頑張ってね、一護君!」

雨「私達も手伝えたら手伝いに行きますよ。」

リルカ「怪我しないでね。」

一護「分かっている。」

喜助「彼らに連絡したんですけど一護さん一人であることが条件なんすけど大丈夫ですか?」

一護「問題ない元よりそのつもりだ。」

喜助「そうですか、ならこの日時にこの場所に来てほしいらしいです。」

俺は喜助に紙を受け取ると指定日時が記されていた。

一護「了解、さてこれで最後の素養の覚醒と鍛錬ができるな。」

俺はそう言って修行の準備に入った。

 

side尸魂界(ソウルソサエティ)

 

山本「それでは、現世に修行しに行く者たちの第1陣の者たちを決めようではないか。」

総隊長の言葉に隊長たちは気を引き締める。

山本「皆の者たちもすでに知っているが来るべき戦いの敵は今までとは比にならぬ強さじゃ、故にかの者たちが使っている修練場を借り、己の強さを高めることを命じる!」

隊長たち『了解!』

隊長たちはそう返事をしたが

山本「じゃが、だからと言って瀞霊廷の警備を疎かにするわけにはいかぬそこでまず第一陣の選抜者達決めたいと思う。」

 

ピシッ!

 

一瞬で会議室の空気が変わった。

山本「儂は少し離れてもおぬしたちだったら特に警備に支障はないのでな。儂は現世に行かせてもらうぞ。」

卯ノ花「総隊長?あなたは今瀞霊廷の実権を持っているのですから、今いなくなられるのは困ります。それに四番隊の実力が上がれば戦場で即座に回復できるのですから我ら四番隊を派遣するべきです。」

抜け駆けする総隊長を卯ノ花が阻止する。

白哉「私達はもとより使う約束をしていたので問題はないな。」

白哉は既に使用を約束していると言っている。

更木「おい!それはずりぃだろ一護とはまだ戦いたりねぇんだからよぉ!」

更木は白哉に文句を言う。

マユリ「私は作るのに忙しいからね、外しても構わんよ。」

マユリは修練器具と修練場の作成に取り掛かっているため外してくれと言っている。

海燕「ルキアがいるから俺らも行くのが自然っすよね?」

海燕も部下を理由にして参加権を獲得しようとしていた。

狛村「我々も修練したいが瀞霊廷の警備を疎かにするわけにはいかぬが...」

京楽「僕らも参加しないとまずいんだよね~何とかならないかな?」

狛村は参加はしたいが警備を緩めるわけにはいかないと唸っている。

京楽も何とかならないかと考えている。

山本「...致し方ないのう、こうなったら運試しといこうかのう。」

隊長『運試し?』

山本「うむ、前に黒崎一護達が遊びでやっていた物じゃがそれで恨みっこなく決めてたのじゃ。」

卯ノ花「して内容は?」

山本「数字のついた棒を箱に入れそれを抜いておったぞ、それを今回は参加できるものとできないものに分けてやれば問題ない。一二番隊は参加しないとのことで抜いた十二隊で行おうと思うのじゃがどうじゃろう?」

隊長『問題ない』

隊長たちの同意を得て箱に参加の赤と参加できない何もついてない棒が半分ずつ入った箱が用意された。

山本「では同時に行くぞそれで文句はなしじゃ」

総隊長の言葉で一斉に抜いた。

赤:4、6、7、10、11、13

赤のメンツ『よしっ!』

参戦不可のメンツ『くうぅ!』

山本「仕方がないのう、次に持ち越しじゃな。次の抽選まではこちらで鍛錬をするとしよう。」

総隊長の言葉で今回はお開きになったが次が早く来ないか全員がうずうずしている。

 

 

side一護

 

あれから二日後、俺はある集団に呼び出された日時の場所に修行道具等を持ってきていた。

一護「...そろそろか」

俺は町はずれに倉庫が大量にある場所の一角に来ていた。

???「時間通りやな、見た目と違うて真面目やな。」

一護「そういうあんたもそんな胡散臭そうな態度で時間通りだな。」

俺は声がした方に視線等を向けると金髪のおかっぱの大阪弁で話す男がいた。

???「ほな、行こか。ここじゃまだ話がでけへんしな」

一護「ああ」

俺は返事をして男についていった。

少し歩くと一つの倉庫が目に入った。

一護「あそこか?」

???「そうや、あそこで話をしよか。」

男はそう言って倉庫に入っていったので俺も一緒に入る。

中に入ると一緒に入った男も含めて8人の男女がいた。

???「連れてきたで~」

???「おっそいな阿保真子!!ちんたらし過ぎや!」

真子「やかましいなひよ里!ちゃんと時間通りに連れてきたやろ!」

男はなんかうるさくてムカつく女に文句を言っている。

???「で、そいつか?俺達と同じ虚の力を持つ奴っていうのは?」

タンクトップの男が俺を見てそう言ってきたので挨拶をしておく。

一護「初めまして俺は黒崎一護と言います。よろしくお願いします。」

俺は挨拶をしたが

ひよ里「なに礼儀正しゅう挨拶してんねんムカつかんといて!なんであたいたちがこんな奴に稽古つけなあかんのや!」

()()がなんか言っているが無視して金髪の男に聞く。

一護「え~と、真子さん?どうしたら虚の力を制御して仮面を呼び出せるんですか?」

ひよ里「無視すんな!!」

平子「ハハハ!ひよ里を無視するのはなかなか骨のある男やな!ほなちょいだけテストしよか。それと真子でええ」

一護「分かったぜ。それとテスト?何をすればいいんだ?」

平子「簡単や、俺と少し打ち合いをするそれだけや。」

一護「分かったぜ、真子」

俺は即座に死神化した。

平子「自分、ごっつ便利やな、そんじゃやろか。」

俺は虚化獲得のテストが開始された。



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37話:「お前をぶっ飛ばせば文句はないよな?」

修行開始です。


side浦原商店

 

雨竜「そろそろか。」

チャド「そうだな、準備は出来てるが一護がいないからまとめられるか心配だが...」

織姫「大丈夫だよ、それに何時も一護君に頼ってばかりなのは駄目だと思うんだよ。」

雨「そうですよ、それに一護さんは私達を信じているから任せてくれたんですよ!ならその信用に答えないと。」

リルカ「そうよ!私達は一護の仲間なんだからこれくらいやらないと」

チャド「...そうだな、よし!何が何でも一護が信じて託したミッション必ず成し遂げて見せる!」

雨竜「ああ、そうだね!」

ルキア「来たぞ。」

雨竜達が話し合っているとルキア達が店に入ってきた。

入ってきたメンツは朽木ルキア、志波海燕、志波都、浮竹十四郎、朽木白夜、阿散井恋次、卯ノ花烈、虎徹勇音、山田花太郎、狛村左陣、射場鉄左衛門、更木剣八、草鹿やちる、班目一角、綾瀬川弓親、日番谷冬獅郎、松本乱菊の17名なのでとりあえず地下室に移動した。

 

~地下室~

 

雨竜「ここが僕たちが使っている修練場です。」

卯ノ花「なるほど、ここが...ところで黒崎さんはどこにいるのでしょうか?」

チャド「すみません、一護はある力の制御の修行でここにはいません。」

更木「なんだよぉ、一護の奴いねぇのかよぉ。」

リルカ「大丈夫よ、ここには戦闘訓練用に無限組手ができる道具があるからそこで鍛錬して一護が来た時に強くやっておけばいいじゃない。」

剣八は一護がいないことにの文句を言うがすかさずリルカがフォローする。

更木「ほぉ、そりゃ良いな!じゃあ今はそれで我慢してやる。」

やちる「リルリル、久しぶり~」

リルカ「やちるじゃない、あなたも元気そうね。」

やちるはリルカとは一護が剣八との戦いで話していたので仲がいい。

雨竜「とりあえず、地獄昇柱からやりましょうか、こっちに来てください。」

雨竜達は全員で巨大な建造物に移動した。

 

~地獄昇柱~

 

雨竜「ここが最初にやる試練の地獄昇柱です。」

卯ノ花「ここでは何をするのでしょうか?」

雨竜「それh」喜助「そこからはあっしの仕事ですよ、雨竜さん!」雨竜「はいはい、では任せますよ。喜助さん」

喜助「ええ、では説明させていただきますね。」

 

(~喜助説明中~)

 

喜助「という訳ですが分からない所はありますか?」

卯ノ花「いえ、特にはございませんよ。」

更木「ごちゃごちゃ言っているが要はこれを登れって事だろ?簡単じゃねぇか。」

白哉「そう簡単に行けるとは兄は相変わらずだな。」

更木「あぁ!なんだと!!」

織姫「落ち着いてくださいよ~」

雨「ここで不用意な喧嘩をする場合出てってもらいますからね?」

喧嘩しかけた二人だが雨の出禁発言で流石に矛を収める。

雨竜「さて、真時玉で時間は確保されていますので存分に始めてください。」

雨竜の言葉で最初の修行が始まった。

 

side一護

 

一護「さて、じゃあ始めますか。」

俺は二刀を抜いて構える。

平子「ほな俺もやりまっか。」

真子も刀を抜いて構える。

俺達はほぼ同時に走った。

一護「はぁっ!」

俺は刀を振るって袈裟切りを放って脇差しで刺突を見舞う。

平子「シッ!」

真子も刀を振るって俺の袈裟切りを受け流して刺突を体捌きで回避してすぐに距離をとった。

平子「自分、強すぎでは?まだ16やろ?」

一護「ちょっとした道具で修行時間を大幅に確保したからな、それで死に物狂いで鍛えたんだよ!」

真子はたった1回の攻防で俺の強さを認識したらしく愚痴ってきたが俺は普通に返す。

平子「...こないに強いのに虚の力まで必要なのか?」

一護「むしろ制御しないと暴発するじゃん、暴走したらどうするよ?」

平子「それもそうやな。」

真子はそう言って刀を納刀したが

ひよ里「阿呆真子!もう言いうちがやる!」

チビがなんか言って仮面を出現させて真子を蹴飛ばしていた。

平子「何すんだ、ひよ里!」

ひよ里「何すんだってたった一回しか打ち合うてへんのに何修行つける気になってんねん!!うちはまだ認めてへんさかいな!」

そう言って仮面を被って刀を抜いて構える。

一護「面倒くさいがここでお前をぶっ飛ばせば文句はないよな?」

俺はチビにそう言うと

ひよ里「はっ!うちがそんな簡単にいてこませる思わんといてや!」

チビがそう言って斬りかかるが剣八とかの剣速と比べたら欠伸が出るほどのノロさだったので少し遊んでやろうかと刀を構えるが

ギョク(おい...ホワイト、()れ)

ホワイト(殺しはしねぇが少し脅してやろうか。)

ユ(そうだな。)

一護「...え?」

なんか中の人達の殺気がすごいけど...そう思ったら

ホワイト『おい?黙って聞いていれば随分と舐めた態度をとるじゃねえか?』

仮面の軍勢『ッ!?』

ホワイトは俺の体を乗っ取ると仮面が出現して神速の速さでチビの首を絞めて壁に叩きつけブロリーがベジータを岩盤にラリオットをかました感じのへこみを作ってしまいチビを気絶させた。

そして俺は原作の一護同様に全員に取り押さえられた。

平子「合格や、虚の押さえ方魂の芯まで叩き込んだる。」

平子は取り押さえられた俺に言ってくる。

一護「とりあえず、あのチビの手当てしなくていいのか?」

平子「せやったら問題あれへん、これでひよ里も少しは懲りるやろ。」

真子はそう言っているが後でこっそり治療するつもりだろ。

一護「とりあえず、何からすればいいんだ?」

平子「自分はもう既に死神の力はある意味で完成してるさかいな。これなら最初から虚の制御に入っても問題あれへんやろ。なんしか、ひよ里が起きるまで休んどってくれ」

そう言って俺は取り押さえられた状態から解放された。

 

side死神

 

修行が始まって4時間が経過した。

地獄昇柱に挑んでる選抜メンバーの死神たちはバグ一と喜助が作った合作のその洗礼を味わっていた。...というよりも

やちる「あっはは!また溝があるよ!」ガコッ!

一角「おいっ!またk」どごっ!一角「ぐはぁ!」綾瀬川「一角ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」恋次「一角さアアアアアアアアん!!!!」射場「一角ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」花太郎「大丈夫ですか!!?」

十一番隊副隊長の草鹿やちるが罠である溝やボタンをボンバカ起動するので初回のはずなのにバグ一が鍛錬するレベルの難易度に変化してしまっている。

ちなみに隊長格とルキアとバグ一メンバーは初めて2時間でクリアしている。

白哉「...凄まじい修行効果だ。」

白哉はその効果を驚いている。

海燕「そうだな、こんなに効果のある修行は初めてだな。」

海燕もまたその高さに驚いている。

卯ノ花「そうですね」

卯ノ花も内心で成長の実感を感じてワクワクしている。

ちなみに更木はリルカから聞いた虚像との無限組手ができる場所に行っている。

日番谷「それにしてもお前らはここでこんな修行をいつもしているのか?」

雨竜「いや、これに一護との模擬戦が偶にあるんだ。」

卯ノ花「それは羨ましいですね。」

織姫「そうは言っても私達の今の実力だときついんですからね。」

狛村「ところでこの後はどうすればよいのだ?」

狛村は雨竜に質問した。

雨竜「それはこの後は各自が好きな修行をすればいいですがそれはあれに聞けばいいですよ。」

隊長『あれ?』

隊長たちは雨竜の言葉に疑問符を浮かべると

???『皆さまこの地下修練場上位鍛錬場所へようこそ』

謎の宙へ動く機械がこちらに来て話してかけてきた。

雨竜「これはこの施設の各施設にあるものだけどこれは移動タイプで同中に設置してあるやつなんですよ。ちなみに名前は『MI(エムアイ)』です。」

MI「『MI』と申します、私の仕事は皆さまに各施設への案内と施設の使い方と説明です。」

隊長『なるほど』

そして各隊長は各々やりたい修行を行える施設を確認すると各自移動した。

 

side白哉

 

白哉「...ここか。」

私は地獄昇柱と呼ばれる試練を突破して肉体と霊圧を底上げした後、絡繰りの案内である施設に来た。

MI「ここは歩法訓練施設です。ここでは歩法での回避力と精密動作上昇を目的に作られました。」

MIと名乗る絡繰りの説明を聞いて私は装置を起動した。

すると私の周りが足場の悪い岩場に変化した。

白哉「なるほど、足場が悪い状況で如何に速度を落とさずにかつ精密な動きを鍛えるということか。」

私が内容を理解すると

MI「では修業を開始します。」

私の周りから空に浮く謎の絡繰りが現れると光線が飛んできたので瞬歩で回避を始める。

 

side狛村

 

狛村「ここか」

儂はあの後、案内された施設で耐久力と筋力強化の鍛錬ができる施設に来ている。

MI「ここでは重力を増加して高重力下の中素振りをしてもらい、その後に耐久力強化のため四方八方からくる攻撃の雨を耐えてもらいます。ご安心を過剰に攻撃することはありませんので。」

狛村「かたじけない」

儂はそう言ってどれくらいの重力下で修行するかを決めるが

狛村「そういえばここでの現状の最高重力下で修行した者は誰なのだ?」

ふと疑問に思ったことを聞いたが

MI「はい、それは黒崎一護様で普段は2000倍での修行で現状の最高は10000倍です。」

狛村「...」

儂はその狂気ともいえる鍛錬に絶句してしまったがそれほどの鍛錬を乗り越えて当たり前にしたからこそあれほどの実力を獲得したのだろう。

狛村「だが儂もそれくらい強くならなければ東仙の目を覚ますことなどできぬぅ!さぁ!始めてくれ!!」

MI「分かりました、では重力トレーニング10倍スタートです。」

修行の開始が宣言されると儂の体が異常に重くなったが

狛村「この程度...!耐えきらねば話にならぬ!」

儂は気合で素振りを開始した。

 

side卯ノ花

 

卯ノ花「ここですか?」

MI「はい、ここが武術等の鍛錬とそれらに関する書物がある施設です。」

私は各々が鍛錬のために解散して移動した施設に来ていた。

MI「では求める情報が書かれた本をお求めになられたら私に言ってください。」

卯ノ花「分かりました。」

私はそう言って近くにある本を手に取った。

卯ノ花「...これはなるほど、一護さんが良く使っている剣技などがまとめられているのですか。」

私が手に取ったのは一護さんが使っている剣術と剣技に関する本だった。

卯ノ花「ふむふむ、このようなものもあるのですか...そしてこちらは...なるほど織姫さん達が使っている女性が使うことを前提にした剣技をまとめたものですか。」

私は気が済むまで本を読んだ後知識のままの剣技を自分のものとするべくその施設内にある鍛錬場に移動した。

MI「ここでは物理攻撃を受けると即座に再生する自動人形を相手に剣技の鍛錬が出来ます。」

卯ノ花「分かりました。では早速始めてくれませんか?」

MI「分かりました、では始めます。」

開始の宣言がなされると甲冑を纏った太刀を持った人形が現れて構える。

卯ノ花「ふふふ、人形ですがなかなかの気配ですね。誰を模したのでしょうか?」

私はついこぼした言葉に

MI「それは一護様を模していますが本人程の力はございません。あくまで剣技等を僅かに再現した物です。」

卯ノ花「それはそれはこれで僅かとは、いつか本人とも撃ち合いたいですね。」

私はMIさんの言葉につい笑みを浮かべてしまったが人形が斬りかかってきたので意識を切り替えて私も斬りかかる。

 

side剣八

 

更木「はっはあぁ!」

俺は今女から聞いた場所で刀を持った虚と戦いまくっている。

とりあえず100体以上を倒したがまだまだできるらしく一護はこんな楽しいものを使っていたのをズルいと思いつつも楽しいからどうでもいいと思い戦いに集中した。

 

side浮竹・海燕

 

浮竹「いや~あの地獄昇柱の効果凄いね!全く苦しくなくなるなんて!!」

海燕「良かったすね、浮竹さん」

生まれつき重い病気を患っていた浮竹だが地獄昇柱の鍛錬効果で病気の元となった不純物が洗い流されてそれを純度の高い霊圧で補われた結果健康体になったのだ。

浮竹「これはどうすれば彼に恩を返せるのだろうか?」

海燕「そうっすね~後で叔父貴に聞きますかね?」

そうこう言っていると目的の施設についた。

MI「ようこそ、海燕様に浮竹様ここでは鬼道の鍛錬をする施設となっております。」

海燕「それにしても俺の甥って冷静に考えなくてもヤバくね?合同とは言えそんなすげぇ施設を作るなんて。」

浮竹「それはそうだけど、そのおかげでいろいろな恩恵が受けれるんだから。」

海燕「そうっすけど。」

MI「ここでは鬼道に関する書物と鍛錬するための鍛錬場の二つで構成されている施設です。」

俺達は説明等を聞いて鍛錬を始める。

 

side日番谷

 

俺は卍解の鍛錬のためにある施設に来ている。

日番谷「ここか?」

MI「はい、ここは斬魄刀の鍛錬を行うために作られた施設です。」

俺は基本的な見た目は他と大差ない見た目の施設に入ると斬魄刀を解放した。

日番谷「霜天に坐せ!『氷輪丸』!」

俺は斬魄刀を解放すると氷と水を支配する氷雪系最強を関する斬魄刀、氷輪丸を解放した。

更に俺は

日番谷「卍解『大紅蓮氷輪丸』!」

卍解すると俺の背に氷で出来た竜の翼が展開し右腕に氷の竜の手甲が装着された。

MI「では卍解修業コースを開始します。」

日番谷「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

俺は咆哮を上げてを上げて周囲からくる攻撃に対処した。

 

sideルキア

 

隊長の方々が各々が鍛錬をしているが私達は私達で鍛錬に励んでいた。

ルキア「はぁっ!」

私が袖白雪を振るうが織姫も刀で受け止める。

そこに雨竜が矢を放ってくるが雨が銃弾を放って破壊した。

周りを見るとリルカと茶渡が組み手をしている。

ルキア「それにしても恋次たちは大丈夫であろうか?」

織姫「大丈夫だと思うよ?私達は私達で修行を頑張らないと」

ルキア「それもそうだな。」

私は気持ちを切り替えて修行に集中する。

 

side地獄昇柱組

 

隊長たちが訓練している傍らで今だ柱に足止めを喰らっているメンツはというと

一角「いいな!絶対に押すなよ!絶対に押すなよ!」

やちる「も~わかっているよ~つるりんは心配性だな~」

一角「このやり取り何回目だと思ってんだ!!」

やちる「え~3回?」

一角「389回目だ!バカやろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

やちる「も~つるりんって細かいな~」ドゴッ!『あっ』

一角とやちるが漫才やっているとまたやちるが罠を押してしまい全員が構えると霊圧が全快まで回復した。

やちると一角除く全員『ナイスっ!!』

やちる「やったぁ!どぉ?つるりん!(ドヤァ)」

一角「腹たt...ちょっと待て」

やちる「うん?どうしたのつるりn」ドドドドドドドドドドドドド『え?』

霊圧が回復して喜んでいると上から油のような霊圧が雪崩のごとく落ちてきた。

男『うおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

やちる「わああああい!!」

女性陣『きゃああああああああ!!!!』

また振り出しに戻っていた。




ちなみに白哉の鍛錬ででてきたビットですが殺傷力は全くありませんが当たると痛いと感じるようになっております。


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38話:「勝者が敗者に指図される謂れはない。」

side狛村

 

高重力下で素振りをし始めて2時間が経過した。

狛村「998!999!1000!はぁ...はぁ...」

儂は10倍の重力下で素振りをやり切った。

MI「狛村様、素振り、お疲れ様です。では少し休みましょうか。」

MI殿がそう言って重力が元の状態に戻った。

狛村「はぁ...はぁ...これは確かに辛いが確実に儂の糧になるな。」

儂はただの素振りでさえ、成長を感じる修行にますます熱が入りそうになるが今は冷静に体を休める。

MI「では狛村様飲み物です。お飲みください。」

狛村「かたじけない。」

儂は渡された飲み物を飲んだが程よい冷たさで飲みやすい。

狛村「ごくっ!...ごくっ!...ぷはぁ!」

MI「狛村様、10分ほど休んだのちに耐久力強化の修行に入ります。」

狛村「うむ、わかった。」

儂は10分休憩したのち修行を再開した。

 

side白哉

 

修行を始めて2時間が経過した

白哉「ふっ!はっ!」

私は瞬歩での高速移動での精密回避のキレが増している事が手に取るように分かった。

白哉(この数百年間の鍛錬が無駄ではないがこれほどの刺激ある鍛錬は初めてのことだ。)

すると、攻撃の速度が緩まり

MI「白夜様、まだ続けますか?」

と言ってきたので

白哉「...問題ない。続けてくれ。」

MI「分かりました。」

再び先ほどの速度に戻ったので集中を戻した。

 

side海燕・浮竹

 

海燕「『氷牙征嵐』!『生々流転』!」

俺は吹雪を放つ氷雪系の鬼道と水の龍を放つ流水系の鬼道を斬魄刀で再現して放ちそれらが合わさり吹雪を纏う氷の龍になった。

的に直撃したが頑丈過ぎる上に壊れても即座に再生するので跡形もなく壊すレベルじゃないとあいつは倒せないので十分鍛錬に熱が入る。

浮竹「『牙気烈光』!」

浮竹さんも緑の波紋の円から複数の緑の閃光の放つ破道を放った。

浮竹「これ良いな!」

海燕「俺等だと、火力の出る破道は重宝しますからね。」

俺の斬魄刀の性質上直接的な攻撃力が鬼道系でも中間くらいで浮竹さんに至っては自分で火力を出すには少々工夫がいるのでこういった鬼道はありがたい。

浮竹「次のやつも試してみよう!」

海燕「そうっすね」

長年の病気がなくなってテンションが高くなって休憩せずに次を試そうとするので

海燕「試すのはいいですけど少し休憩しましょう、流石に2時間もぶっとうしで鍛錬はやり過ぎですよ。」

浮竹「そ、そうか体が軽いものだからつい熱が入ってしまったよ。」

海燕「少し休憩したら続きをしましょう。」

MI「ではこちらで休憩してください」

すると、近くに休憩用の椅子と机が出てきて机に茶と茶菓子が出ていた。

海燕「いいのか?」

MI「はい、こういうのは案外頭も疲れるので甘いものを少し摂取するのが良いので。」

海燕「さっきから思ったけどお前ってただの機械なのか?」

MI「まぁ、私は被造魂魄の技術を一部応用して作られていますから。」

浮竹「そうか、じゃあ遠慮なく頂かせてもらうよ。」

MI「どうぞ、ごゆっくり」

俺達は茶と茶菓子に舌鼓を打ちながら鬼道の話をした。

 

side卯ノ花

 

卯ノ花「あはは、素晴らしいですね!これほど気持ちの高ぶりは久々です!」

私は機械仕掛けの人形とは言え同格の存在と久々の斬り合いに興奮している。

卯ノ花「次はこれですね、『龍巣閃(りゅうそうせん)(がらみ)』!」

全身の急所を攻撃する高速乱撃を一部のみを狙い集中攻撃する剣技を放った。

小柄な私の体格を生かした高速剣を最大限生かす剣技の中でも私が気に入った技の1つである。

人形「『盛炎(せいえん)のうねり』」

人形は自身を中心にして渦巻く炎のように前方広範囲を薙ぎ払う前面を覆う障壁としても機能する剣技で防ぐが一点集中の攻撃を凌ぎきれずに太刀が圧し折れてしまった。。

MI「終了です。」

卯ノ花「楽しいですね。」

MI「タオルです。」

卯ノ花「ありがとうございます。」

私は貰った手ぬぐいで汗をぬぐっていると今の戦いの感触を思い出していた。

卯ノ花(中々良い戦いでした。いつか彼や一護さんとも互角の斬り合いをしてみたいですね。)

さっきの人形の強さですら一護の強さをわずかしか再現できていないと聞いているので鍛錬を重ね彼らと互角の斬り合いをしたい欲求が増加したので少し休憩したらまた()ろうと思った。

 

side日番谷

 

日番谷「はあぁ!『竜霰架(りゅうせんか)』!!」

俺は向かってくる()に氷の十字架を放ったが()()()()()に凍らせることは出来たが即座に溶けたので氷の障壁を展開して防ぎながら回避した。

日番谷「はぁ...はぁ...」

俺は乱れた息を整えながらも構えと集中を崩さない。

MI「日番谷様、少しご休憩した方がよろしいですよ。」

日番谷「いや、まだだ...」

俺はMIにそう言ったが

MI「いえ日番谷様、修行というのは休憩も含めて修行ですのでただやみくもに自分を苛め抜けばいいというものではございませんよ。」

日番谷「...分かった。」

MI「焦らずとも、ここでは外と時間の流れが異なりますので十分な修行が出来ますよ。」

日番谷「...そうだったな、それじゃあ休ませてもらうぜ。」

MI「ええ、ごゆっくり。」

 

sideルキア

 

私は雨竜達と打ち合いを終えて休憩している。

ルキア「それにしても私達がクリアしてから更に4時間が経過したのにまだ恋次たちは登り切っておらぬのか?」

雨竜「流石に遅すぎないか?副隊長なら遅くても3、4時間もあればクリアできるはずなんだけど...」

私達はあまりの遅さに首を傾げていると

喜助「いや~いまちょっと面倒なことが地獄昇柱で起こっていましてそれで恋次さん達が攻略できていないのですよ。」

一同『面倒なこと?』

私達は喜助の発言に疑問符を浮かべた。

喜助「ええ、どういう訳か罠がドンバカ起動しまくるせいで()()()()が鍛錬するレベルの難易度に変化してしまっているんですよ。」

一同『......』

私達は事の深刻さに絶句してしまった。

喜助「ちょっと修理してきますね。」

一同『そうしてくれ』

私達は全く同時に言った。

喜助「あとルキアさん、一護さんから言われてた代物の試作品が出来たので後で試してくれませんか?」

ルキア「?分かった。」

喜助はそう言って修理に行った。

 

side地獄昇柱

 

一角「いいか!俺達がまずクリアするからお前はそのあとクリアしろよ!!」

やちる「え~その間退屈じゃん~」

一角「おっ?今までさんざん罠を起動してたのに文句を言う口はこれかぁ~?」

やちる「いひゃい、いひゃいよ~ふるいん」

一角は罠を起動しまくるやちるにキレて頬を伸ばしている。

喜助「皆さ~ん、ちょっといいですか~」

恋次「あんたどうした?」

喜助「いえ、ちょっとですね、罠が起動しまくるせいで3時間ほど前から難易度が今の皆さんには荷が重すぎる難易度になっていましてね。」

やちる除く一同『...』

足止め組はやちるに視線を集中させた。

喜助「ですので少しだけ待っていてくださいね。」

喜助はそう言ってメンテナンスに入った。

一角「よ~し少し休憩するとしてちょっと話をしようか副隊長?」

やちる「え~どうしたの?つるりん?」

都「やちるさん?ちょっと向こうでお話をしましょうか?」

やちる「え、なんかミヤミヤ怖いよ?」

やちるはとりあえずこっぴどく怒られた。

 

~1時間後~

 

喜助「終わりましたよ~」

喜助が修理を終えたというと

一角「わかったぜ。」

恋次「面倒かけてすまないな。」

射場「これで一気に行こうかぁ」

山田「そうですね」

綾瀬川「僕も早くこんな油のような感触はうんざりだからね。」

男性陣はそう言って気力を高めた。

都「いいですね、今回からは不用意に行動しないでくださいね。」

やちる「え~」

都「い・い・で・す・ね?」

やちる「わ、分かったよ...」

やちるは都に叱られていて

勇音「早く終わらせて隊長たちと同じ修行に参加しないと。」

乱菊「そうね、早く終わらせないと。」

女性陣もやる気を漲らせた。

一角「行くぞ!!」

一同「了解!」

やちる「はぁ~い」

全員は再び柱に突撃した。

 

sideルキア

 

1時間ほど経過して喜助が戻って来た。

喜助「終わりましたよ~」

ルキア「そうか、そして試作品とは?」

私は戻ってきた試作品について聞くと

喜助「それは向こうに行きましょうか。」

私達はこの地下にあるラボと呼ばれる工房に移動した。

喜助「これですね。」

ルキア「これは...手甲や袴、腰に付けるポーチとベルト...それにブーツ?か?」

喜助「そうですね、死覇装のカスタムパーツですね。」

喜助は男性と女性の下着類と腰の部分が改良してある袴とブーツと腕に装着する手甲それに一護が使っているポーチのデザインが違うのとそれを止めるベルトが机に置かれた。

喜助「この手甲には霊圧を込めると腕力が上昇できます。同じくブーツには脚力を上昇できますね。下着類は着心地が良く量産し易い物が作れました。ポーチも結構な量を収納できますよ。」

喜助がそう言って説明してくるが相変わらずの技術力だな。

喜助「ちなみに尸魂界でもマユリさんが作っているので向こうでも普及していますよ。」

ルキア「そうか。」

私はそう言って奥の部屋に移動して受け取った、試作品を装備したが中々の着心地だな。

ルキア「着たぞ」

喜助「どうっすか?」

ルキア「特に変ということはないぞ?」

織姫「似合っているよ!」

雨「良いですよ。」

リルカ「良いじゃない!」

ルキア「そ、そうか」

織姫達に似合っていると言われて照れくさい気持ちになってしまった。

喜助「ではその状態で修行をしてくださいね。装備の効果を発揮しておかしかったりしたら言ってくださいね。」

ルキア「分かった。では修行を再開するために戻ろうか。」

織姫達『うん!』

私達は修行に戻る。

 

side一護

 

俺はチビが起きるまでの間に他のメンツと仲を深めていた。

羅武「やっぱこの作品良いよな~」

一護「そうっすね、俺も術とかのインスピレーションを貰うために創作物を読んだりしてますからね。結構色んな作品読んでますよ。」

羅武「そうか!お前ってあんまりこういうの読まなそうって思ったけど話が合うな!」

一護「そうですか、それは良かったです。」

ローズ「一護、君もなかなかいい音色を響かせるね。」

一護「まぁ、能力でいろいろ試行錯誤してたら音楽でいろいろできる能力を見つけたんでギターとかをやっていたら自然とうまくなっていたんですよ。ローズさん」

ローズ「偶にでいいから僕と一緒に演奏してくれないか?あとローズでいいよ。」

一護「分かったよ、ローズ」

羅武とは漫画関連でローズとは音楽関連で仲が良くなった。

ハッチ「その術はそんな感じですよ、一護さん。」

一護「むずいな、俺も結構術の理解が深くなったと思ったがまだまだだな。」

俺はハッチさんから五養蓋(ごようがい)匣遺(はこおくり)六方風陣(ろっぽうふうじん)八爻双崖(はちぎょうそうがい)を習っているが4つの内3つは直ぐにできたが4つ目の八爻双崖がやたらとむずく少し手こずっている。

ハッチ「一護さんは呑み込みが早いですね~」

一護「伊達に喜助のスパルタ鬼道修行を乗り越えてきてないですよ。」

ハッチ「まぁ、あの人は隠し事は多いですけど根は悪人ではないのですがね。」

一護「善悪を簡単にほっぽり捨てる好奇心を少しは抑えてほしいがな。」

ハッチ「そうですね。」

俺とハッチさんは術に関する話題で仲が良くなった。

リサ「それで一護こらどうか?」

一護「...リサさん、俺は男ですけど、こういうものを読んだこと知るとあいつらが切れるのでやめてもらえませんか?」

リサ「リサで言い、なんや女おるんか?せっかく趣味が合いそうなのに」

一護「興味があるのはいいけど、他人が嫌がるならすぐに引いた方がいいよ、変な誤解が発生するから。」

リサ「そうかい、せやけどうち諦めへんさかいな。何が何でもすすめたるさかい。」

一護「へいへい、頑張れよな。」

俺はリサと変な友情が芽生えた。

六車「一護、お前の格闘技ってどんなのを使うんだ?」

一護「それはだな拳西...って感じで」

六車「そうか!俺は白打が得意だからな、あとで手合わせしてくれないか。」

一護「いいよ。」

俺は拳西と格闘技の話題で仲が良くなった。

(ましろ)「ねぇねぇベリたんはさ~どのヒーローが好き?」

一護「俺はベリたんではないですよ、でもそうですねこの中だとこれが好きですかね。」

白「わぁ~いべリたんと同じだ~!」

白が抱き着いてくるが着ている服が体にぴっちりくっついているライダースーツなので体の感触をもろに感じ取れるが織姫達に抱き着かれるのに慣れているので妹たちの相手をする感覚に近いのだが...

ギョク(おいっ!お前ぇ、なにご主人に抱き着いているんですか!!そんな貧相な身体でご主人が興奮すると思っているんですか!!てかそこ変われ!)

ホワイト(普段修行時に事ある毎に抱き着いているやつが何言ってんだか?)

ギョク(それはそれ、これはこれ)

ユ(物は言いようだな。)

ギョク(おじさんは黙って!)

中の人達が漫才やっててうるさい。

とりあえず、白とも仲が良く?なった。

一護「真子、あのチビ起きた?」

平子「まだだ一護、少し灸をすえすぎてな」

一護「わりぃな」

平子「気にすんなよ、あれはひよ里が突っかかったのが悪いんやさかい」

真子はそう言っているがあれはどちらかと言えば中の人達が暴走した結果なので俺としては悪いことをしてしまった認識なのだがそれは今はおいて置き

一護「真子、お前らが良ければだが藍染との戦いを手伝ってくれないか?」

平子「なんや?俺達の力が無うても尸魂界のやつらがおるやろ?」

一護「それはそうなんだけど、どうしても敵戦力とこちらの主戦力の数が合わないんだよ。」

俺は自分たちの数とおおよその数を予想して真子に伝える。

平子「なるほどな、せやけど俺達は戦いに参加する理由はあれへんしな。」

一護「別に死神たちに協力しろとは言わない、そっちが参加するかは好きにしたらでいいから。でも何もせずに藍染に一発かます機会を捨てるのは真子たち次第だからな。」

平子「...そうかぁ、それありかもな。(ボソッ)」

一護「なんか言った?」

平子「いや、なんも」

俺と真子は軽口をその後叩きあった。

 

~30分後~

 

ひよ里「ふあ~、なんか気ぃ失うとったけどうちはまだ認めてへん!!...は?」

チビの声が聞こえてきたけどそんなことはどうでもいい

一護「よしっ!上がり!」

平子「しもうた!!そこでそらあれへんやろ!」

羅武「真子!お前何やってんのぉ!?お前じゃなきゃ一護止められなかったんだぞ!!?」

ローズ「流石だね、そこでそんな奇策に来るとは」

ハッチ「はいまた一護さんが一番です。」

一護「よしっ!一番だし景品貰うぞ!」

リサ「ちょ、ちょい待ってや、あんたに情けはあれへんの!!?」

一護「勝者が敗者に指図される謂れはない。」

リサ「ぐはぁ!」

六車「もっかいだ!負けっぱなしは性に合わねぇ!」

白「そうだ!そうだ!」

一護「いいぜ!」

ひよ里「...なにやってんねん?」

一同『ボドゲ』

ハッチ「ひよ里さんが目を覚まさないので一護さんが持ってきていたボードゲームをしようとなりまして現状一護さんが一位を独走していましてね。」

ひよ里「そんなんを聞いてへん!なんでこいつとゲームなんてやってんねんって聞いてるんや!!」

平子「ひよ里、自分はホンマにやかましいな、そんなんこいつと仲良うなったさかいやってるんやろ。ちゅうか自分も参加してこいつの独走止めるの手伝えや。」

ひよ里「はぁ!?なんでウチまでやらなあかんの嫌やで!あんた達だけでやっとったらええやんか!!?」

平子「そうか、ほな自分はそこでおとなしゅうしとってくれや、この一回やったらこいつの修行に入るさかいな。」

ひよ里「え...」

一護「とりあえず、話は終わったんなら最後の一回やって修行を終わらせてからまたやろうか。」

ハッチ除く一同『そうだな』

ハッチ「そうですね。」

ひよ里「ちょ、ちょ...とまって!」

一護「...なに?お前も参加したいの?」

ひよ里「う...うぅ...うちも...うちもやる!!」

チビも参加したボドゲをなって親睦を深め終わったため修行を開始した。

え?勝負の結果どうなったって?それはおまえらが好きにしたらいい。




死覇装のカスタムパーツ類は双星の陰陽師の陰陽師の狩衣のプロテクター類です。


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39話:「初めからそう言え」

side死神

 

真時玉の効果で1日経過した。

修行を終えた者たちはたまった汗を流すために修練場にある温泉施設に来ていた。

狛村「ふう、僅か1日でこれほどの鍛錬ができるとは思わなかった。」

白哉「同意する。これなら外で5日後に戻るがそれでも十分な量の鍛錬ができる。」

日番谷「おかげで卍解などを大幅に鍛えられた。」

海燕「戻ったら戻ったでそれに合わせた鍛錬になりそうだな。」

浮竹「ああ、そうだね。」

恋次「くそう、はやく俺達も早く参加したいっすよ。」

一角「羨ましいっすね、俺達は副隊長のせいで滅茶苦茶足止め喰らってたので何とか柱を登り切ったってのにそんなの聞かされたら早くやりたくなるじゃないっすかぁ。」

綾瀬川「全くだね、僕も近距離の対応力を磨いておきたいからね。」

一角「お前の斬魄刀は不意打ちが強みだからなあの状態で戦えないときついからな。」

綾瀬川「ああ、そうだね。」

実はリルカが綾瀬川の斬魄刀を一角たちに言ってしまったのだが特に嫌悪とか言わずに普通に良い能力などと言った言葉をかけてくれたので関りが変化することもなく、今まで通りの関係を維持している。

射場「縛道を鍛えられたら隊長の補助が出来そうやな。」

山田「それにしてもどうして僕がここにいるのでしょうか?いまさらですが...」

他のメンツが隊長格しかいないので山田は効いてくるが

狛村「何でも一護殿の斬魄刀の能力で他の斬魄刀の能力を模倣できるらしいのだがその中でも良い能力と総隊長殿に言っておったのだ。」

山田「そ、そうだったんですか...」

男性陣たちは各々が修行で得たものを共有して話が盛り上がっていた。...ちなみに剣八がなぜいないのかは皆さんはたぶん察せるだろう。

 

~女湯~

 

織姫「はぁ~生き返るね~」

雨「きつい修行の後はやはりこれですね~」

リルカ「そうね~」

勇音「私達はまだ修行に入れていませんけどこの温泉はいいですね~」

乱菊「すごいわね~ここ温泉以外にも娯楽施設が色々あるのね~」

織姫「一護君と喜助さんがハイテンションで作ってましたからね~」

雨「ここの作成に二人は力を込めていましたからね~」

リルカ「でもそのおかげでこうして極楽気分になれるのよね~」

温泉に浸かっている面々はその効能で張り詰めた気持ちが緩んでだらけていた。

やちる「うい~」

やちるもまたその効能で滅茶苦茶くつろいでいた。

都「いいですね~」

卯ノ花「ですね~」

都と卯ノ花はサウナでくつろいでいた。

都「それにしても、柱に上り切った後の修練はそれほどにきついのですか?」

卯ノ花「そうですねですが効果は確かにありますよ、私も素晴らしい剣技を習得できましたから。」

都「そうなんですか、私も早くやりたいですね。」

都は知らなかった卯ノ花が習得した剣技はバグ一も愛用する最強の神速の殺人剣だということを。

織姫「それにしても乱菊さんって綺麗ですね~」

乱菊「そういう織姫達も綺麗じゃない。」

雨「私は勇音さんの背の高さが羨ましいですね。」

虎徹「そ、そうですか?私は少しは気にならなくなりましたけどそれでもこんなに大きいのはどうかと思いますよ。」

雨「だって一護さんの背が高いのでキスとかしにくいんですもん。」

リルカ「そうね~少しくらい分けてくれない?」

虎徹「せ、接吻!?」

勇音は雨たちの積極性に顔を赤らめた。

乱菊「恋って良いわね~」

乱菊はそんなことを言うが

織姫「え?乱菊さんも好きな人をいるのに何言っているんですか?」

乱菊「ゴホッ!ゴホッ!な、何言ってるのかしら!!?」

雨「だって私達と同じ恋する人の気配をしているんですもん。」

リルカ「恋する乙女の感覚舐めないでねそれと恋している者の表情しているじゃない。」

乱菊「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?ち、近づいてこないでよ!!」

3人娘『誰!誰!誰なの!?』

乱菊「い、いぃやあああああああ!!!!」

ルキア「全く騒々しいな」

結局乱菊は3人娘の圧に負け自分の恋に関する話をする羽目になった、それを見ていたルキアは静かに一人で温泉を楽しんでいた。

 

side海燕・浮竹・弓親・射場・虎徹。山田

 

射場「ここですか?」

海燕「そうだぜ、ここで鬼道の鍛錬ができる。とりあえず、破道は出来れば色々使えたら便利だからな。」

浮竹「俺達からすると攻撃力を補える破道はあって損はないからね」

弓親「どんなのがあるんですか?」

海燕「全部はまだ知らないけど破道だけでもいろいろあったぜ。」

弓親「なるほど」

虎徹「回道の本もあると良いですけど」

山田「僕も破道は苦手なんで回道に関する知識を深めたいですね。」

6人は入って鬼道関連の修行に入る。

 

~2時間後~

 

弓親「ふむ、なら僕はこれかな?『八尺瓊勾玉』」

弓親は高熱の光の玉を機関銃(ガトリング)の如く打ちまくる破道を放った。

1発の威力は20番台だがそれを100発放つので威力は十分ある。

直撃した的は大きく抉れた。

弓親「いいね」

弓親はこの技の美しさを気に入った。

 

射場「どりやああ!『岩鉄壁』!」

射場は地面から鉄の硬さを持つ石壁を出現させた。

射場「はぁ...はぁ...なんて霊圧消費の術や...」

ちなみにこの技は喜助が作ったのだが対バグ一用に作った術の1つなので霊圧消費が馬鹿にならないレベルで並みの霊圧の持ち主が使うとすぐに枯渇するレベルの消費量なのだ。

したがって射場が肩で息をするのも当然なのだ。

 

勇音「え...っとこの術式だとより回復速度が上がりやすくなるけど消耗度が増えて...」

山田「副隊長、こっちにも病気の治療に効果のある回道の本がありますよ!」

勇音「そうですか、ではそちらも後でいいので貸してくれませんか?」

山田「はい!」

勇音と山田も回道の本を読んで己の腕を磨いている。

海燕「いや~みんなやっているね」

浮竹「それにしても偶に消費の激しすぎるのがあるのはなんでだ?」

MI「それは一護さんが作ったものと喜助さんが作った術が混合しているからです。」

MIは浮竹の疑問に分かりやすく説明した。

 

side卯ノ花・一角・日番谷・都

 

卯ノ花「ここが昨日から私が鍛錬している修行場ですよ。」

日番谷「なるほどな、卍解の鍛錬が一段落が付いたから剣術の修練に来たが色々あるな。」

MI「ここは一護さんと喜助さん達が実践で使えると判断した武術の本しか存在しませんのでお好きな本をお読みください。」

一角「そうかい、ちなみに槍と三節棍の本はあるか?」

MI「はい、こちらにあります。」

一角はMIの指示に従って本を取りに行った。

都「小太刀術の本はあるのかしら?」

MI「それはこちらです。」

都「ありがとう。」

MIはちょうど元に戻そうとしていた小太刀術の本を渡した。

 

日番谷「でりゃあああああ!!!!」

日番谷は高速の刺突を連続で放った。

卯ノ花「甘いですよ、『龍巻閃(りゅうかんせん)』」

卯ノ花は体を回転させて相手の攻撃を躱しながら背後に回り込み、遠心力を加えた一撃を背中や後頭部に食らわせる返し技として使って最も威力を発揮する剣技で迎え撃った。

日番谷「ぐはぁあ!」

MI「勝負ありです。」

日番谷「くうぅ」

いくら殺傷力が低い木刀とは言え首に超高速且つ回転を加えた一撃なため動けずにいる。

MI「回復します。」

MIはそう言って治療した。

日番谷「すまねぇな」

MI「これが私の仕事ですので」

卯ノ花「ではもう一度行きましょうか?」

日番谷「お願いします。」

日番谷は再び構えて卯ノ花に斬りかかっていった。

 

side恋次・白哉・剣八・やちる

 

更木「昨日はつい楽しくて斬りまくったがそろそろ卍解の修行もしねぇとな。」

白哉「兄はそもそも始解すら会得していないのに何を言っておる。」

更木「これを見てもそう言えるのか?呑め『野晒』」

剣八は白哉の煽りに対して始解を見せることで黙らせた。

白哉「...いつ会得した?」

更木「尸魂界で一護と戦った時だな、あの戦いはとても楽しかったぜぇ。」

やちる「次は勝つもんね!剣ちゃん!」

白哉「貴様は貴様でなぜやる気なのだ?」

恋次「俺も早く卍解を修得しねぇとな。」

MI「では皆さん、各々に会った修練場所を作成するので少しお待ちを」

MIがそう言うと即座に修練場所が作成され複数のMIが出てきた。

MI『では皆さんこちらです。』

各自がMIの指示に従って移動した。

 

更木「で?俺は何をするんだ?」

MI「剣八様は既に斬魄刀の具象化はしているので後は卍解の名を聞けばいいだけですよ。」

更木「だとよ」

やちる「うん、卍解の名前はね『廼曝(のざらし)』だよ!」

やちるは技術開発局が作った特殊な護符で斬魄刀に回帰することなく剣八に力を貸せるようになっているので元気よく名を教えた。

剣八「そうか!じゃあ行くぜ!卍解『廼曝』!!」

卍解と名を言うと野晒の形状は始解時より劣化し、半分に折られた斧の形となる。一方で、剣八の肌は赤く染まり、角が生えて鬼のような形相になった。

剣八「...すげぇな、力が沸き上がってきやがる。...少しでも制御をミスると体をぶっ壊しちまうほどに。」

剣八は荒れ狂う力に意識を持っていかれそうになるが何とか卍解を解除した。

更木「はぁ、はぁ、この俺が疲れるとはな...だがあの力をものにすれば一護と更に楽しい戦いができるな!」

MI「では制御ができるまで心装の習得でもしますか?」

更木「...なんだそりゃ?」

MI「喜助様が開発した斬魄刀での新たな戦い方ですね。こちらは卍解程消耗等が少ないので長く戦えますよ。」

更木「...ほう、そりゃ良いな。でどうすんだ?」

MI「ではやちる様、あなたの力を解放してください。」

やちる「私はもう剣ちゃんに力を貸しているよ?」

MI「いえ、斬魄刀の力ではなくてあなたが持つ死神の力ですよ。」

やちる「ああ!そっちか!分かったよ、出ておいで『三歩剣獣』」

やちるは刀を抜いてそれを呼ぶと毛に覆われた動物のような前獣、黒い布をまとった骸骨のような後獣という二体の獣が現れる。

更木「ほう、中々強そうじゃねぇか。」

MI「あなたの心装はこの二匹の獣を身に纏うことで身体能力が上昇して二本の剣での戦闘が出来ますよ。あと剣八様の場合は卍解とも併用できますが慣れないうちはしないほうがいいですよ、冗談抜きで体を壊しますので。」

更木「そりゃ良いな、てか戦いが楽しめなくなるから無茶はしねぇよ。」

MI「そうですか、では体得の仕方を教えしますね。」

更木「おう」

MIは剣八に心装のレクチャーをした。

 

MI「では白夜様、斬魄刀修練を開始します。」

白哉「頼むぞ」

MI「今回は始解の状態で卍解並みの刃の数にまで増やすでよろしいですね。」

白哉「そうだ。」

MI「ではこの的を始解で粉々にしてください。」

白哉の前に巨大な大岩が5つほど出現した。

MI「これは同時に粉々にしないと即再生しますので頑張ってくださいね。」

白哉「わかった、散れ『千本桜』」

白哉は始解を解放して大岩を破壊しにかかった。

 

MI「では恋次様斬術修行を開始しますね。」

恋次「俺は卍解を会得したいんすっけど...」

MI「今のあなただと、斬魄刀に完全には認めてもらえていませんので完全な卍解は修得できませんよ?」

恋次「マジか!てかなんであんたがそんなことまでわかるんだ!!」

MI「私にはそう言った機能が多数搭載されていますからね。その機能の1つで分かるんですよ。」

恋次「そ、そうかじゃあ他で鍛えてくるしかないか...」

MI「問題ないですよ、私単体でも専用施設で無くてもある程度はここでも鍛えられますから。」

恋次「そうかじゃあ頼む。」

MI「了解しました。ではまずは剣術から」

MIは竹刀を出現させた。

恋次「竹刀でいいのか?」

MI「問題ないです。これは特注で作られていますので真剣とも撃ち合えますから。」

恋次「わかったぜ!吠えろ!『蛇尾丸』!」

恋次は斬魄刀を解放して蛇腹剣に変化させた。

MI「では行きますよ。」

恋次「行くぜ!!」

恋次は蛇腹剣を伸ばして攻撃したがMIには足がないので移動の流れが予測できない上に動きで滑らかに移動して回避し竹刀で切りかかってくる。

恋次「くっ!」

恋次はすぐさま受け止めるがMIの斬撃は想像以上に重く受け止めただけで足腰に負担がかかる。

MI「まだまだ行きますよ?」

MIがそう言うと竹刀を滝に打たれるが如く連続で上段からの斬り下ろしが降り注ぐ。

恋次「うおおぉぉぉぉ!!!!」

恋次は必死に受け止めるが耐えきれずにぶっ飛んだ。

恋次「く、くそぉぉ...」

MI「今のを最低限受け止められなければ強くなれませんよ。」

恋次「もう一回だ...」

MI「ではこれを受け止めるために剣術、体術、鬼道、筋トレ、体幹トレーニングをしましょうか。それをクリアできれば先ほどのように吹き飛ばされずに済み尚且つ卍解も習得できますよ。」

恋次「...分かったお願いします。」

恋次はそう言って頭を下げた。

MI「ええ、まずは怪我の治療と腹ごしらえですね。」

MIはそう言って食事などを出した。

MI「けがの治療をしながらこれを食べてください。この後の鍛錬がきついので」

恋次「分かりました。いただきます。」

恋次は素直に出された食事を食べ始めた、それを見たMIは恋次を治療し始めた。

 

sideルキア・乱菊

 

乱菊「これ良いわね、着心地とかが特に」

織姫「似合っていますよ。乱菊さん」

雨「...それにしても乱菊さん然り、織姫然り、リルカ然り胸が大きくて羨ましいですね。」

織姫「前にも言ったけど雨ちゃんも十分大きいよね?」

リルカ「むしろなんで僻んでいるのよ。」

雨「だって、私の場合喜助さんに成長を弄ってようやくこのサイズなのに特にそういったことしてないのに大きい人たちに言われても困ります!!」

雨はそう言っているが

乱菊「大丈夫よ、だってほら」

乱菊はそう言ってルキアを指す。

ルキア「な、なんだ?」

乱菊「何もしていないのに小さい子だっているんだからあんたはまだましなほうよ。」

雨「...それもそうですね。」

ルキア「雨よ、何故そこで私に憐みの視線を向ける!?」

 

side狛村

 

狛村「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

狛村は20倍という高重力下で四方からくる円状のビットの攻撃を捌いている。

だが高重力下での動きは想像以上の負担がかかるので基本は急所への攻撃を刀で防ぎそれ以外は気合で耐えるといった感じの防御でやり過ごしている。

MI「時間です。」

MIの宣言で攻撃が止み重力が解除された。

狛村「はぁ...はぁ...」

MI「飲み物とタオルです。」

狛村「かた...じけない...」

狛村は汗を拭いて飲み物を飲み干す。

MI「順調に成長していますね、これなら心装の習得ももうじきできるかもしれませんね。」

MIは気になることを言った。

狛村「心装?」

MI「ええ、喜助さんが開発した卍解とは別の斬魄刀を使った戦闘方法ですよ。ものによっては卍解よりも多用するかもですよ。狛村様の場合は卍解をその身に纏うといった感じになるのでしょうか?」

狛村「なんと明王を我が身に纏うだと」

MI殿の言葉に儂は喜びを隠せないでいた。なにせ儂の卍解黒縄天譴明王は大型の敵にはとてつもなく有効だが小さい敵が相手ではどうしても捕えきれないでいる。それに儂が戦うであろう東仙もまた長年一緒に戦っていたため弱点も熟知しているために新たな力を得られるのは非常にいい朗報だった。

狛村「それは何か禁術のほうなものを使うのか?」

MI「いえ、あくまで使うのは斬魄刀だけですよ。」

狛村「それを聞いて安心した。」

儂としては禁術に頼ってまで力を得たくはなかったが使うのは斬魄刀だけと聞いて安心した。

MI「では休憩が終わったら心装の習得に入りますか?」

狛村「頼む!」

MI「分かりました。」

MI殿がそう言ったので儂は体を休めた。

 

side一護

 

俺達は地下に来ると平子は

平子「そんじゃ、一護自分の意識を精神世界へ送るわ。そこで自分は内なる虚と戦うて屈服さすんや。」

一護「了解」

平子の修行内容はもうとっくに終わっているんだけど...あっ!そうだ!虚修行の最中で平子達が俺と戦うから修行つけよう。

平子「ほな、行くねん」

平子はそう言って俺の顔面に手をかざすと意識が落ちた。

そして俺はいつもの精神世界に来ていた。

...だけど

ギョク「いいわね!あの女の時は私がやるからね!!」

ホワイト「分かってるから黙ってろ!」

ユ「全く、静かにやれんのか」

一護「...なにやってんの?」

ギョク「え?それっぽくホワイトが暴れてるように見えるために操作しているんですが?」

ホワイト「だな」

ユ「私は今回不参加だからどうしようかと考えている。」

一護「ふ~ん、そういえば例の件はどうなっているんだ?」

ユ「それに関してはこんな感じだ...」

一護「ふむふむ、どれもいいな。まぁまだ時間あるしとりあえず保留にしようか。」

ユ「そうか」

俺はおっさんと心装のデザイン決めをしている間にホワイト達は平子達をボコっていた。

 

side仮面の軍勢(ヴァイザード)

 

平子「ハッチ、結界を十重で頼む」

ハッチ「分かりました。」

横になった一護を囲むように結界が10個重ね掛けで展開される。

すると

一護?『グルああぁぁぁぁぁ!!!!!』

仮面が装着された一護が跳び起きた。

そして刀を抜くと出刃包丁に変化させた。

平子「てことで拳西、まずはおまえから頼むで。」

六車「分かった」

六車はコンバットナイフを構えて虚一護を迎え撃とうとするが

瞬きと反応する間もなく距離を詰められ大刀で切りかかっていた。

六車「っ!?」

六車は反射で大刀を防いだが

六車(なんだ!この威力は!!?)

その異常な攻撃力に六車は怯んだが虚一護は容赦なく攻撃を加える。

一護?『グルああぁぁぁぁぁ!!!!!』

虚一護は叫びながら大刀を小枝か何かを振り回すかのごとき連撃を放った。六車は何とかさばいているが

六車(くそっ!このままじゃじり貧だ!)「断風!」

刀身を炸裂させ虚一護と距離をとった。

六車「く、クソッ!なんて強さだ...」

六車は虚一護の強さに僅かな時間で息を切らしている。

一護「ぐるぅぅ」

虚一護はうめき声を上げるが何故か追撃をしてこなかった。

六車「?何で攻撃してこないんだ?」

その状況に不思議がっていると

ひよ里「もうええ次や!ハッチ!拳西を出さんかい!!」

ひよ里はそう言って結界内に入っていった六車も強制的に出された。。

六車「おいっ!いくらなんでも早すぎるだろっ!」

平子「阿保か、さすがに消耗が激しい奴を戦わせ続けたら自分のインターバルが増えるやろ。他のやつの負担を考えんかい。」

六車「くっ」

ひよ里「さあ~て次はうちのb」虚一護「グルああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ひよ里が入ってくるのを確認すると虚一護が有無を言わさずに斬りかかってくる。

ひよ里「くっ!なんでウチが入ってきたら滅茶苦茶な勢いで来るん!!?」

...まぁ今の一護の精神世界内では

ギョク(おらぁ!ぶっ殺してやるぅぅぅぅぅ!!!)

一護(殺すなよ!絶対に殺すなよ!!)

ギョク(止めないでください!!ご主人あいつはコロス)

一護(殺したら二度とお前の力は借りないぞ)

ギョク(そ、そんな~分かりましたよぉ殺しはしませんけど甚振るくらいはいいですよね?)

一護(それもダメ)

ギョク(うぅ~分かりましたよぉ一撃で戦闘不能にするならいいですよね)

一護(初めからそう言え。)

ギョク(えへへ~後でデートしてくださいね)

一護(暴れているからプラマイゼロな)

ギョク(グハッ)

漫才をやっている。

虚一護は大刀を振るって三日月を飛ばした。

三日月は地面を切り裂きながらひよ里に迫る。

ひよ里「くっ!」

ひよ里は間一髪で避ける。

虚一護「グルああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

虚一護は三日月ではなく斬撃を巨大化させて放ってきた。

ひよ里「うわあぁぁ!!!」

ひよ里は斬撃の余波でぶっ飛んだ。

間一髪で外れた斬撃は近くの岩山を吹き飛ばした。

平子「交代や、次はリサか」

リサ「任しときな」

リサが結界に入ると虚一護はひよ里からリサに標的に変更した。

虚一護「グルああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

虚一護は両腕から刀を生やして大刀と手刀と一緒に連撃を放ってきた。

リサ(こいつ!うち達が最も得意とする戦い方に合わしてきてる!?)

リサと外から見てる平子は虚一護が直感で自分たちの戦い方に合わせていることを理解した。

リサ「...なめんな!!」

リサは体捌きを洗練して致命傷を回避しながら虚一護に切りかかるが

 

ガキィン!!

 

虚一護は動静血装(ブルート・ヴェーネアルテリエ)鋼皮(イエロ)の合わせ技とその他諸々の強化能力で防御能力が異常の域に達しているので刃が通じないのだ。

リサ「無茶苦茶だ...!」

そう呟くのも仕方がないだろう。

虚一護「グルああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

虚一護が咆哮すると全身から刀身を生やしてそこから月輪を放ちまくった。

リサ「くっ...!」

リサはすべて回避しようとするが避けきれずに左腕を切り裂かれてしまった。

リサ「があぁ!!」

平子「くっ!交代や!」

平子は急いでリサを交代させて羅武(ラブ)が結界に入った。

羅武「おいおい、まだ3分も経ってないぜ?」

虚一護「ぐるるぅ?」

虚一護が羅武の言葉に首を傾げる。

羅武「虚のお前に言ってもわからないが行くぜ!」

羅武は瞬歩で加速したが虚一護は神通脚でその速度を軽く上回った。

羅武「なっ!?」

羅武は驚愕したが虚一護がその隙を見過ごすはずもなく腕の光る刀で切りかかる。

羅武「打ち砕け『天狗丸(てんぐまる)』!」

斬魄刀を解放して刀が巨大なトゲ付き棍棒に変化したが光る刀で両断された。

羅武「ぐっ!」

重量が変化した隙に虚一護が蹴りを入れてぶっ飛ばされた。

平子「次や!」

流石に虚一護の強さに平子も焦り始めた。

ローズ「一護、君にそんな姿は似合わないよ。」

ローズはそう言って刀を抜いたが

虚一護「グルああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

虚一護が大刀を黒刀に変化させて霊圧がさらに増加した。

ローズ「流石にこれは冗談では済まないよ...」

通常の刀剣の重量に変化したのか連続で振るって黒い斬撃を飛ばしまくる

ローズ「奏でろ『金沙羅』!」

ローズは斬魄刀を解放して金色の鞭に変化させた。

鞭を振るって斬撃を逸らし必死に回避するが虚一護はそんなのお構いなしに斬撃の隙と回避する先に黒い斬撃を放ってくる。

ローズ「金沙羅(きんしゃら)奏曲(そうきょく)第十一番(だいじゅういちばん)“十六夜薔薇”(“いざよいばら”)!」

先端の薔薇を対象に刺し、ムチを指で演奏するように奏でる事で、その薔薇から楕円形の爆発を連続で起こす技を連続で奏でることで黒い斬撃を凌ごうとするが

虚一護「ぐららああぁぁぁぁぁ!!!」

虚一護は咆哮を上げると瞬時に鞭を掴んでぶん回し岩場に叩きつけた。

ローズ「ぐはあ!!」

平子「くっ!俺が行く!!」

ローズが戦闘不能になり平子が出撃した。

平子は刀を抜いて瞬歩で加速しながら特殊な歩法で対象を幻惑しようとするが

虚一護「ぐああ!」

虚一護は超速の斬撃を放つが切り裂いたはずの平子は霞のように消え本物の平子が斬撃を放つがやはり効かない。

平子「くっ!『破道の六十三 雷吼炮(らいこうほう)』!」

雷を帯びたエネルギー波を放つがうっとしいとしか思ってない虚一護は

虚一護「ぐるるるるるるるるああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

大声を上げて相殺した。

平子「ぐあああああ!!!!」

余波でぶっ飛ばされて平子が壁に叩きつけられた。

白「ようやく白の出番だね、任せてよ!!」

平子「し、白...さ、最初からほ、本気でいけや」

白「わかった!へ~んし~ん!」

白は仮面を被って響転(ソニード)と瞬歩の融合歩法を使ってくるが一護の使うのと比べたら不完全なためすぐに追いついて殴るが南白は小柄さを生かして回避して距離を離すが黒刀を振るい黒い斬撃を放った。

白「(ましろ)パンチ!」

霊圧を込めたパンチを放つが威力が雲泥の差なので容易くぶっ飛ばされて右腕がボロボロになってしまった。

虚一護「ぐああああ!!!」

虚一護はすぐさま跳躍して白の頭上から上段から落下と重力を上乗せした月牙を纏わせた上段切りを見舞った。

白「くうぅ!まだだよ!」

白は融合歩法で回避した、虚一護の斬撃が大地を両断したが白は虚一護の真上に居た。

白「白きぃぃぃぃぃく!!!!」

全力の跳び蹴りを放った...が軽く掌で受け止めた。

虚一護「ぐるうぅぅ?」

虚一護はなんでそんな威力の技に大層な名前つけているんだ?という態度で白をヌンチャクのようにぶん回して地面にたたきつけまくってぶん投げた。

白「がはっ!!」

白は死にこそしなかったがそれでも戦闘不能判定のダメージを受けた。

虚一護「ぐああああああああああ!!!!!!!!!!」

平子「こりゃきっついな。」

平子達は泣き言を言いながらも暴走する一護を止めるために再び立ち上がった。

 



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40話:「おかげさまでね。」

だらだらすんのもあれなので飛ばし飛ばしでいきます。


side一護・仮面の軍勢(ヴァイザード)

 

虚一護「ぐああああああああああ!!!!!!!」

虚一護と戦い始めて20分が経過した。

 

平子「冗談にしてももう少しジョークがあってもええやろ...」

羅武「はぁ...はぁ...残ったのは俺とローズと真子、それに拳西だけか...」

ローズ「はぁ...このままだとまずいよ...」

拳西「おいっ!ハッチは結界の維持で戦闘できないしよ!このままだとじり貧だぞ!!」

平子「しゃあない、俺のは状況的に無理でも自分らのは問題あれへんさかいな、自分ら!卍解つこて一護を止めんかい!!」

平子は自分のは使えないから虚化して拳西たちに卍解を使えと言った。

 

羅武「それしかないか...」

ローズ「仕方がないね、やるよ!」

拳西「こうなりゃ。出たとこ勝負だ!!」

3人も腹をくくって霊圧を高める。

 

3人『卍解!!』

三人は同時に斬魄刀を解放した。

 

羅武「『酒呑童子(しゅてんどうじ)』!!」

羅武の卍解は始解とそんなに変化はしていないが斬魄刀の質量を最大100倍にまで上げることができる能力がある。

 

ローズ「『金沙羅舞踏団(きんしゃらぶとうだん)』」

ローズの卍解は空中に指揮棒を持つ右手と空の左手、数十人の顔に金沙羅の先端部分がついた人形を召喚する。

能力は音楽を操り幻覚を見せる事、幻覚であっても実際にダメージが入る強力な技だが音が聞こえない相手には効果がなくなってしまう弱点がある。

 

拳西「『鐵拳断風(てっけんたちかぜ)』!!」

能力解放と共に両腕が風神の羽衣のような装甲に覆われ、斬魄刀がメリケンサックのような形状に変化する。

炸裂の威力が拳にこめられており、刃が触れている間無限に炸裂し続ける能力。

 

3人の卍解の凄まじい霊圧を浴びても虚一護はどこ吹く風だ。

 

平子「行くで...!!」

3人『おうっ!!』

平子の合図で一斉に突撃した。

 

羅武「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

羅武は最初から最大質量にした状態で虚一護を攻撃したが神通脚(しんつうきゃく)で背後をとった。

ローズ「『第一の演目【海流(シー・ドリフト)】』」

人形が回転し、水流の壁に閉じ込める。

虚一護「ぐるうう!!?」

平子の斬魄刀『逆撫』は通用しなかったがこれは()()()()()した。

平子「ローズのは効いてる!?ならいける!!」

拳西「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

拳西はメリケンサックを虚一護に押し付けると無限炸裂を叩き込んだ。

虚一護「グおっ!」

だが軽く吹っ飛んだがあまりダメージが効いているようには見えない。

平子「虚閃(セロ)

平子は刀を水平にして虚閃を放つ

ローズ「『第二の演目【火山の使者(プロメテウス)』!」

人形の作った火を相手にぶつける技を放ったが

虚一護「ぐああああああああああ!!!」

大声を放ってかき消し虚閃を黒い斬撃で防いだ。

 

ローズ「不味いねぇ今ので完全に金沙羅舞踏団を攻略された。」

平子「この状況で一番の有効打が使われへんくなるのはきついなぁ」

拳西「何とか声を上げさせなくさせれば行けるか?」

羅武「とりあえず、俺と拳西と真子で何とかしないとな。」

4人は作戦を決め、再び突撃した。

 

一護(そろそろ終わらせようか。)

ギョク(ですね)

ホワイト(あの金髪の能力が効いたのは焦ったが結局それだけだったしなぁ)

ユ(油断し過ぎだ)

俺達は真子たちとの蹂躙劇という名の修行をしたが流石にこれ以上は意味のないものになりそうだから終わらせよう。

一護(ホワイト~殺すなよな。)

ホワイト(分かっているわ!!)

ホワイトはそう言って最後の仕上げに入った。

 

平子「はああああ!!!」

平子は虚化によって響転(ソニード)が使えるようになったので瞬歩との併用するが歩法の極致である神通脚で即座に平子を上回り黒刀で切り裂いて蹴り飛ばした。

平子「ぐああああ!!!」

結界に叩きつけられ平子は気絶した。

 

羅武「うおおぉぉぉぉ!!!!」

羅武は再び最大威力の攻撃をしたが虚一護はただの筋力で受け止めて卍の鍔でぶん殴った。

羅武「ぐはぁ!!!」

羅武は地面に叩きつけられて気絶した。

 

拳西「どりやああああああ!!!!!」

拳西は雄たけびを上げながら殴り掛かってくるが

殴った虚一護は蜃気楼のように消えた。

拳西「なっ!!?」

虚一護は隠密歩法『空蝉』を応用して作った『蜃気楼』という歩法技を使った。高速移動と急激な緩急をつけた足捌きで残像を生み出し、敵を幻惑する。非常に使い勝手が良い技で一護もお気に入りの技の1つ。

拳西の動きが止まった瞬間に無防備な腹部に打撃を叩き込んで岩場に叩きつけた。

拳西「がはぁ!」

 

ローズ「くっ!『第三の演目!【魔王殺し(デモンスレイヤー)】』!」

人形が周り光の剣を持つ勇者が現れたが虚一護は地面を黒刀で叩きつけて爆音を発生させて音をかき消し地面を叩いて巻き上げた土砂を飛ばして攻撃した。

ローズ「うおぉぉ!!」

演奏が止まった一瞬で神通脚で距離を詰めて顔面を殴って気絶させた。

 

虚一護「グルああぁぁぁぁぁ!!!!...ぐるうう!!?」

虚一護は蹂躙劇を終えて勝利の雄たけびを上げるが突如苦しんで元の一護の姿に戻った。

 

 

~30分後~

 

 

仮面の軍勢『う...ゔぅぅぅぅん...』

仮面の軍勢は意識を取り戻した。

一護「目は覚めたか?」

ハッチ「そんなに怪我が酷くなくて良かったです。」

平子「一護、ハッチ...てことはなんとか虚を抑え込んだんやな。」

一護「おかげさまでね。あとは使用方法と制御さえできれば完璧だよ。」

平子「はっ!そらよかったわ...一護、自分なんか修行用の道具やらあるか?」

一護「あるけど...使いたいの?」

平子「まあな、あの虚の強さにボコボコにやられたさかいな。鍛え直したいや。」

一護「いいよ、俺もなんか御礼したかったし。」

平子「そうか。」

俺達はそう言って少し休憩した。

 

 

side死神

 

一護が修行を開始して1時間が経過したのでこちらでは10日が経過した。

隊長格たちは順調に実力を伸ばしている。

今は剣八を除いた隊長格がバグ一メンバーと模擬戦をしている。

 

白哉「はぁっ!」

白哉は10日間で数を大幅に増やした千本桜の刃で斬りかかる。

雨竜「はぁ!」

雨竜も矢を放って刃を叩き落とす。

チャド「『巨人の一撃(エル・ディレクト)』!」

霊圧を纏った打撃で海燕を攻撃したが

海燕「それならもう攻略済みだ!『雫波紋突き・曲』!」

海燕は水流を纏った捩花を斜め上から弧を描く様に突き下ろす事で、敵の攻撃の威力を相殺する突き技で相殺した。

卯ノ花「はぁ!!」

卯ノ花は神速に近い速度の斬撃を放つ。

リルカ「てりゃああああ!!!!」

リルカも連続で蹴りを放って斬撃を相殺した。

浮竹「『金剛爆』!!」

浮竹は大爆発する火の玉を放つが

雨「はぁああ!!」

二丁拳銃から青白い弾丸を放って相殺した。

狛村「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

狛村は重力トレーニングの成果で上がった筋力で高威力の剛剣を振るってくるが

織姫「フッ!!」

織姫は刀で受け流して距離をとる。

 

白哉「...まさか10日でここまでの強さに至れるとは」

雨竜「まぁでもまだ時間はありますからとことんやって強くなっておいた方がいいですよ。」

白哉「無論だ」

海燕「ふぅ、今回はこれくらいにしとくか?」

チャド「ですね」

卯ノ花「楽しいですね、今度は誰と戦いましょうか?」

リルカ「...さっきから思ったけど卯ノ花さんって戦闘狂か何かですか?」

卯ノ花「それはどうでしょうか?」

浮竹「いや~いい汗かいたよ!」

雨「そうですね、私もいい鍛錬が出来ました。」

狛村「手合わせ感謝する。」

織姫「いえいえ、私もですよ。」

隊長たちと雨竜たちは中を深めていた。

 

side剣八

 

更木「はっはぁ!!」

剣八の体に右にもこもこを模した衣装が左にホネホネを模した装甲が装着されている。そして両の手に右には野晒を片手剣サイズになった物と左に白骨の片刃剣が握られている。

剣八は剣を振るってその力を馴染ませていた。

 

MI「剣八様もう少しで心装を3分維持できますよ。」

更木「そうか!!」

やちる「頑張れ!剣ちゃん!!」

やちるも体を動かしながらも剣八を応援している。

 

side一角・都

 

一角はいまMIと打ち合いをしている。

一角は槍で巧みにMIの攻撃を捌いているがMIはこの10日間で一角の戦闘スタイルをインプットしたので相性の良い正面突破のごり押し戦法に押されている。

MI「甘いです。」

MIは大上段からの攻撃を仕掛ける

一角「させねぇ!『三連星』!!」

一角は反射に至るほどの槍捌きで3つの突きをほぼ同時に放った。

上段の攻撃に3つの突きが当たるかと思ったがそれはフェイントで上段から下段の斬撃に変化した。

一角「なっ!?ぐはぁ!!」

一角はフェイントに気づかずに攻撃を喰らってしまった。

MI「勝負ありです。」

一角「く、くそぉ!もっかいだ!!」

MI「分かりました。」

MIは再び竹刀を構える、一角もまた槍を構えた。

 

都「ふっ!!」

都は小太刀を連続で振るいMIに攻撃させないようにする。

MI「中々の身のこなしになってきましたね。」

MIはそう言って小太刀を受け流して竹刀で突きを放った。

都「ゴほっ!」

竹刀の突きが喉に当たり都は息を詰めらせてしまい、過呼吸になってしまった。

MI「すみません、やり過ぎました。」

MIは謝罪しながら回復させた。

都「だ、大丈夫です。」

MI「少し休憩にしましょうか。」

MIはそう言って都を休憩させた。

 

side弓親・射場

 

弓親「ふぅ、大分鬼道の類の手数が増えたな...今度は近接だな」

弓親は鬼道の鍛錬を切り上げて近接の訓練をしに行った。

 

射場「うおおおりゃあああああああ!!!!」

射場は重力訓練場で筋トレをした後耐久上昇訓練で縛道で攻撃を凌いでいる。

 

side勇音・山田

 

MI「この術式はここを改変すると効率は良くなりますけど霊力の消耗が高まってしまいますがこっちだと...」

勇音「なるほど...MIさんの説明はわかりやすいですね!」

MI「ありがとうございます。」

山田「すみません、ここはどうすればいいですか?」

MI「それはですね...」

勇音と山田はMIの分かりやすい説明で回道を鍛えている。

 

side恋次

 

恋次「997、998、999、1000!!」

恋次は10倍重力下の中素振りをし終わった。

MI「水です。」

MIは水を出してきた。

恋次「ありがとな」

ごくっ!ごくっ!と水を飲んで体を休める。

恋次「ぷはぁ!とりあえず、俺の今の力はどれくらいだ?」

MI「断定はできませんがここに来る前よりは確実に成長していますよ。」

恋次「そうか、とりあえず次のやつを頼む。」

MI「分かりました。次は白打の訓練です。拳を構えてください。」

恋次「おう!」

恋次は拳を構えた。

 

~1時間後~

 

恋次「はぁ...はぁ...」

MI「恋次様、白打の訓練終了です。」

恋次はMIにボコボコにされて地面に大の字になっている。

恋次「く、くそっ!なんでこんなに強いんだ?」

MI「私は一護様の戦闘力をベースに戦闘アルゴリズムが構築されていますから。まぁ、完全とはいきませんが。」

MIは自分の元となった存在を言ったので恋次にさらなるやる気が漲った。

恋次「なるほどな!よしっならあんたに勝てないと一護に勝てないってことだな!」

MI「では次は剣術です。構えてください。」

MIは再び竹刀を構える。

恋次「おう!吠えろ!『蛇尾丸』!!」

恋次は蛇尾丸を構えてMIに突撃した。

 

side一護・仮面の軍勢(ヴァイザード)

 

あの後一護は持ってきていた鍛錬器具を出して仮面の軍勢は一護と一緒に鍛錬をし始めた。

理由はこのままだとまた一護がしごき(暴走)したら今度こそ死ぬかもしれないと思ったからだ。

一護「あ~真時玉があればもっと効率よく修行できるのに~」

一護は愚痴を言いながらも体を動かす。

平子「そんな便利な物あるのに何で持ってこーへんかってん?」

一護「あれ、基本的に設置型だから外すと再設置に時間が掛かるし持ち運ぶのにも時間が掛かるから結構不便なのよ。」

平子「そうか、せやったらしゃあないな。」

そう言いながらも平子も破道の修練をしている。

これは平子の斬魄刀の性質が藍染と似ていると言って藍染のほうが強いと感じた理由の高火力の破道をボンバカ撃ってきて厄介と言ったので平子も破道の修練を優先しているがそれ以外もきっちり修行している。

一護「とりあえず、仮面の出し方はわかったのはいいけど俺って今どれくらいの時間使えるんだ?」

平子「そら俺達が強なってから確認や。」

一護「それもそうか」

俺はそう言いながら特殊道具で筋トレをした。

 

それから4日は変わりなく寝泊まりでトレーニングをした。

 

side死神

 

通常の時間軸で4日で一日5時間の鍛錬で50日計200日の鍛錬をして第一陣の死神たちは5日目で尸魂界に戻る日の最後の鍛錬をしている。ちなみに綾瀬川、山田、そして副隊長の勇音、射場、乱菊は先に戻って残りの隊長たちに連絡を入れに行った。恋次と一角は出来る限り自分を鍛えたいので残っている。

 

白哉「...とりあえず、我らは今日の鍛錬が終わったら尸魂界に戻り残りの隊長、副隊長がくることになっているのでな。すまないがまた任せてしまう。」

雨竜「問題ないですよ。」

雨竜達はそう言って最終日の鍛錬を開始した。

 

side白哉・卯ノ花・更木・狛村・日番谷

 

白哉「...では始めようか。」

この5人は現状十三隊の中でも心装を実践で使えるレベルで修得している。

更木「ちょうど俺もてめぇらとあんたでこの力を使って戦いたいと思ってたところだ。」

卯ノ花「ふふふ、私も鍛え直した剣技とこの力を強敵で試したいところでしたよ。」

狛村「ようやく手にした新たなる力、貴公たちで試させてもらう。」

日番谷「俺もこの力を試す相手が欲しかったところだ。」

白哉「...では行くぞ!」

更木「あぁ!!」

卯ノ花「えぇ」

狛村「うむ!」

日番谷「あぁ!」

5人は斬魄刀を抜いて霊圧を高め心装を解放するための解号を言う。

 

5人『魂は更なる高みへ』

 

5人の霊圧が高まりその身を変化させた。

 

白哉「『心装 始景(しけい)千本桜景義(せんぼんざくらかげよし)』」

心装を解放した白哉は姿こそ終景・白帝剣のそれと大差ないように見えるが、白哉の身に隊長羽織に似た白い衣装を纏い、周りに六本の白い刀が浮かんでいる。

 

更木「『心装 野晒・(くら)(よろこ)び』!」

心装を解放した剣八は右に始解の野晒が片手剣サイズになった物を持ち、左に白骨の剣を握り左に骨の装甲が右に獣の毛皮のような衣類を身に纏った。

 

卯ノ花「『心装 皆尽(みなづき)永久(とこしえ)(よく)』」

心装を解放した卯ノ花の身に纏っていた死覇装がまるで始解である肉雫唼(みなづき)と合わさったかのような形状へと変わっていき、背に浮かぶ球体は肉雫唼の目を思わせる形に変わっていた。

そして、その目から血のような液体が卯ノ花の手に注がれていくようにして集まり、やがてそれは歪な形の血の刀へと変化していった。

 

狛村「『心装 黒縄天譴明王(こくじょうてんけんみょうおう)繋縛(けいばく)真神(まかみ)』!」

心装を解放した狛村は上裸になりそこに明王の鎧が纏わり体毛が真っ赤に変化して手には明王の刀が出現した。

 

日番谷「『心装 大紅蓮氷輪丸・揺籃開花(ようらんかいか)』」

心装を解放した日番谷の姿は氷の角が二本頭部に現れ背の翼は四枚に増えて卍解より生物感が増してスマートになり、両手両足も氷の甲殻に包まれている。そして、背後に浮かぶ氷の結晶が赤く染まっており、蒼い甲冑と隊長羽織と首元から天の羽衣を思わせる装飾が追加されている。手には卍解状態の鍔と始解の鎖鎌が付いた状態を精巧に再現した氷の刀を握った。

 

5人は心装を解放すると即座に地を蹴って加速して5名は激突した。

 

side海燕・浮竹・一角

 

海燕「おっ?この感じはあの5人がぶつかり合ったな」

海燕は心装を解放して5人がぶつかり合ったことを感知した。

浮竹「心装か...早く俺も習得しないとな。」

海燕「まぁそうですね、俺も習得は出来ましたけど、まだ使用時間が30秒しか維持できていませんからね。」

海燕の力が形が決まっていない水というものである以上その身に纏い定着させるというのは困難を極めるので実践に投入はまだまだ先である。

一角「俺に至ってはMIにまだ一本も取れてねぇから先ず一本とらないとな。」

一角もまた愚痴を言いながらもMIと手合わせしており打ち合いをしている。

MI「浮竹様の場合はそもそも斬魄刀の力が浮竹様の中にある者のせいで斬魄刀の力を身に纏えませんので別の物を代用しないといけませんので...」

浮竹「いや、おかげで自分が使えない理由がわかったから大丈夫だよ。」

MIは申し訳なさそうにそういうので浮竹がフォローする。

 

side恋次

 

MI「恋次様、今回の50日でラストですのでできる限り仕上げていきましょう。」

恋次「分かりました。師匠」

MI「私はサポートAIですので師匠と呼ばれることはしていませんよ。」

恋次はMIが付きっきりで鍛えていたので師弟関係になっていた。

 

MI「まぁ、とりあえず始めましょうか。」

恋次「分かりました。」

恋次とMIは始解と竹刀を構えて激突した。

 

恋次「うおおおおぉぉぉぉ!!!」

恋次は瞬歩で加速して蛇尾丸を振るって斬りかかる。

対するMIは両手で竹刀を握り受けに回って冷静に攻撃を捌く。

恋次「まだまだ!『蛇咬(へびがみ)』!」

恋次は手首の返しで蛇尾丸で二連撃を放った。

MI「では私も『稲魂(いなだま)』」

自身を中心として半円を描くように刃を振るって繰り出す高速五連撃で恋次の二撃を防いで残りの三撃を恋次に迫る。

恋次「くっ!」

恋次は瞬歩で即座に距離をとる。

 

恋次「こうなったら仕方がねぇ...卍解!」

恋次は霊圧を爆発的に高めた。

 

恋次「『狒狒王蛇尾丸(ひひおうざびまる)』!」

解放された卍解は巨大な大蛇の骨格のようなデザインに変化した。

 

恋次「はぁ!!」

恋次は蛇尾丸を振るってMIを叩き潰しに来るがMIは回避しながら跳躍して蛇尾丸に乗って恋次に接近したが恋次は狒狒王の連結を解除した...がMIは空中を足場にして跳躍して恋次と距離を詰めた。

恋次「『狒牙絶咬(ひがぜっこう)』!」

分離した刃節を操作してMIにぶつけてくるがMIは空中で見事な体捌きで回避した。

恋次「まだまだぁ!!『破道の三十一 赤火砲(しゃっかほう)』!」

恋次は破道の制御が苦手だったがMIの指導により制御に難がなくなった。

恋次は左手から火の玉を連続で放つがMIは竹刀で切り払いながら距離を詰める。

恋次は刃節を操作してMIの背後から攻撃するが上空へ即座に跳躍して回避する。

 

恋次「はぁ...はぁ...やっぱり強えぇ」

MI「お互いまだ、全力ではないのですからその評価はまだ早いですよ。」

MIの強さに恋次はそう言うがMIはまだ互いに全力を出していないのにその評価は早いという。

恋次「そうでしたね、卍解!『双王蛇尾丸』!」

恋次は真の卍解の名を言い右腕には大蛇の骨を纏い直刀を生やした「オロチ王」、左肩には強い腕力を持った巨大な狒狒の腕「狒狒王」を装着する。この卍解は現状、狛村左陣、班目一角と同じく自動修復機能を持つ卍解だ。

 

恋次「行くぜ!『オロチ王』!」

刀の刃の形状を枝刃に変化させてMIに斬りかかる。

MIは距離をとって斬撃を受けないようにして距離を離そうとする。

恋次「逃がさねぇ!『狒狒王』!」

恋次は左の手を巨大化させてMIを掴みにかかる。

MI「『氷河征嵐』『生生流転』」

吹雪と嵐で攻撃する破道と水の龍で攻撃する破道を組み合わせて迎撃した。

 

ドガァァァァァァァァん!!!!!!!!!

 

巨大な拳と氷の龍が激突して凄まじい轟音と衝撃が発生した。

恋次「ぐっそぉ!これでもか!」

MI「いえ恋次様は十分私よりも強くなってますよ。次で終わらせましょうか。」

MIはそう言って凄まじい霊圧を発した。

恋次「!分かりました!!」

恋次もまたすさまじい霊圧を発した。

 

恋次「行くぜ!『蛇骨大砲(じゃこつたいほう)』!!」

オロチ丸を突き出しレーザーの様な霊圧の光弾を発射した。

MI「『破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲』」

MIは雷撃を圧縮したレーザーを放った。

 

ズガガガガァァァァァァァァァァァン!!!!!!!

 

両者の技は激突して先ほどよりも凄まじい轟音と衝撃が発生して両者を吹き飛ばした。

 

恋次「ぐわあああああああ!!!!!!」

壁に激突した恋次は卍解が解除されるほどのダメージを受けてしまった。

 

恋次「ぐっ!おぉぉぉぉぉぉ!!!」

恋次は何とか気合で立ち上がったが今にも倒れそうなくらいフラフラだ。

MI「これにて終了です。」

MIもまたボロボロだったがすぐに修理場所に戻されて自動修理されて戻されたので新品同様の状態に戻った。

MI「実戦形式の訓練はこれで終了ですね。あとはひたすら基礎能力を底上げすれば今回の修行は終了ですよ。」

MIは回復させながら恋次にそう言った。

恋次「わ、分かりました。」

恋次もまた返事をして一旦体を休めた。

 

side白哉・剣八・卯ノ花・狛村・日番谷

 

白哉「ふっ!」

白哉は白い刀を飛ばして攻撃した。

自在に飛来する刀で中・遠距離を支配する白哉の心装は今までの延長線上なため長時間の戦闘を可能にする心装とは相性が良かったが白哉が相対している者たちがこの程度で簡単に終わる相手ではないことを知っている。

 

更木「ひゃっはぁ!!」

剣八の二刀流という手数で戦う戦闘スタイルと心装で上がった身体能力の組み合わせは鬼に金棒なので圧倒的な力の剛剣の連撃で白哉の白い刀を叩き落とすが

 

卯ノ花「フフフ、私を無視しないでください♡」

卯ノ花は血の刀で剣八に切りかかる。

更木「はっ!ようやくあの時の続きができるな!!」

剣八もまた卯ノ花と戦うために残りの3人から離れる。

 

狛村「はぁああああああ!!!!!」

狛村は鍛え上げた膂力に明王の力が上乗せされている状態の振るった刀から発せられる剣圧は空気を切り裂き飛ぶ斬撃と化している。

白哉「っ!」

白哉は即座に白い刀を操作して斬撃を防ぐが直撃こそ凌いだがあまりの威力に体が吹っ飛んだ。

 

日番谷「『氷槍乱舞』」

日番谷もまた氷の造形創造で多種多様な氷の武器で攻撃する。

日番谷のもまた始解と卍解は大差ないが卍解にはあらゆる概念凍結というとてつもない権能に進化したが味方も巻き込みかねないが心装は造形に特化しているので掃討や普段は広範囲の始解で戦い異常な敵には卍解、強敵には心装という感じに落ち着いた。

 

白哉「はっ!」

白哉は白い刀を手に持って氷の槍を叩き落とし

狛村「ぜりゃああ!!」

狛村は口から炎を吐いて氷の槍を溶かし刀と拳で叩き壊す。

 

更木「おらああああ!!!」

剣八は両の剣で力強くも流麗でそれでいて獣じみた太刀筋の連撃で卯ノ花に切り刻みにかかる。

卯ノ花「はあ!」

卯ノ花もまた血の刀を振るい高速の連撃で二刀流の手数を上回る。

剣八「最高だぜ!この感じはよぉ!一護とはまた違った楽しさだぜ!!」

卯ノ花「えぇ!私もですよ!!」

二人は笑顔でこの斬り合いを楽しんでいる。

 

更木「おらぁぁぁぁ!!」

両の刀の速度をさらに上げて卯ノ花の速度を超えようとするが卯ノ花は更木の動きを先読みしながら身のこなしの速さなどを洗練させて回避して血の刀で斬りかかる。

卯ノ花「『龍巣閃(りゅうそうせん)』!」

相手の全身を高速で連続攻撃する乱撃技を放った。

更木「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!」

更木もまた両の剣で卯ノ花の剣技を相殺した。

卯ノ花「あははははははは!!!!!!!そう来なくては!困りますよ!!」

更木「俺もだ!!」

二人の戦いはさらに激化する。

 

白哉「はぁ!」

白哉は白い刀を前方に雨の如く射出しまくる。

狛村「まだだ!『流星群』!!」

狛村は刀を高速で振るい白い刀の雨を捌き切る。

日番谷「『郡鳥氷柱(ぐんちょうつらら)』『氷龍の咆哮(ひょうりゅうのほうこう)』」

日番谷もまた無数を氷柱が群鳥のように敵に飛ばしそれを冷気の濁流で加速させた。

 

白哉「...流石だ。」

白哉は一言そう言う。

狛村「貴公たちもさすがの強さだ。」

狛村もまた白哉と日番谷に言う。

日番谷「あんまり模擬戦にだらだら時間を使うわけにもいかないし大技で終わらせようぜ。」

日番谷がそう言うと3人は無言で霊圧を高めた。文字通り次で終わらせるつもりだろう。

3人の霊圧が現時点で高めれる最大値に達した瞬間

 

白哉「『望景(ぼうけい)矜雅白帝剣(きょうがはくていけん)』」

白哉は浮遊していた刀を白い羽を展開した一振りに集約すると超加速して狛村と日番谷をこの一太刀で倒す意思を込めて斬りかかる。

 

狛村「『大威徳雷鳴八卦(だいいとくらいめいはっけ)』!!」

狛村は刀に「破道の十一 綴雷電(つづりらいでん)」を最大限纏わせそれに自身の炎を纏わせ肉体を相手に最大限効果を発揮するサイズに巨大化させて瞬歩で最速にまで加速して全力のフルスイングした。

 

日番谷「『霊氷(れいひょう)零ノ太刀(ゼロノタチ)』!」

日番谷もまた刀に冷気を纏わせて瞬歩で加速して全力の一閃を放つ。

 

3人『うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!』

 

3人は雄たけびを上げながら3名は激突した。

 

ズガガガガガアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!

 

技の激突で凄まじい衝撃と轟音が響き渡り3名を吹き飛ばした。

 

MI「そこまで終了です。」

MIのアナウンスで終了されて3名は治療された。

 

狛村「中々良い戦いが出来た。感謝する。」

白哉「気にするな。」

日番谷「ああ俺もいい手ごたえを感じた。」

3名は互いにたたえ合いながらも模擬戦で互いの動きについて話し合った。

 

 

更木「ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」

卯ノ花「あはははははははははは!!!!!!!!!!」

更木と卯ノ花は未だに打ち合いをしている。

それは当然だろう。片方はずっと憬れた存在との全力との打ち合い、もう片方はかつて自身のせいで全力を封じさせてしまった心残りを今度は互いが全力を出して戦うという最高のシチュレーションという互いの精神的コンディションは最高潮に達しているのでこれに割って入れるのはどこぞのバグただ一人だけだろうがそのバグもこの状況を見たら止めようとしないだろうが。

 

更木「はっはぁ!!」

更木が超速の連撃を放てば

卯ノ花「はっ!!」

卯ノ花もまた神速の斬撃で連撃を一太刀で防ぐ。

その逆もまた然りとこの戦いに収拾がつかなくなり始めた。

 

更木「はっはぁ!最高だ!もっと続けようぜ!!」

卯ノ花「えぇ!!さらにもっと!!」

戦いが長引けば互いに強くなり被害が出始めたので流石にやり過ぎだと判断した雨竜が一護に連絡を入れた。

 

 

side一護

 

ppp...ppp...ppp

一護の携帯に着信が入った。

一護「...うん?俺か?」

平子「なんや?電話か?」

一護「そうらしいちょっと待っててくれ」

 

俺は電話に出ると雨竜の声が聞こえてきた。

雨竜『一護か?ちょっといいか?』

一護「何だ雨竜?問題発生か?」

雨竜『ああ、卯ノ花さんと剣八がぶつかり合って被害が出そうだからこっちに来て二人を止めてくれないか?』

何か想像以上に大事になっているんですけど

一護「むしろなんでそんな事態になってんの?」

雨竜『心装を使った模擬戦で狛村さん、日番谷、朽木さん、剣八、卯ノ花さんが戦ったんだけど後者二人以外はある程度戦ったら大技で決着したけど残りの二人が純粋な斬り合いで戦うから決着がつかなくて余波に巻き込まれそうだから一護が止めてくれないか。』

一護「...分かったよ。」

流石にそんな状況になっているなら俺としては止めたくないけど被害が出始めかけているなら止めないとな。

 

一護「ごめん、ちょっと問題が発生したからちょっと戻るな。道具は使っていていいから後で戻ってくる。」

平子「俺達の事言えへんなら別にええで。」

平子達がそう言ったので俺は頷いて浦原商店に急いで戻った。

 



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41話:「危なかった。」

これ以上はグダグダになりそうなんで一気にいきます。


side一護

 

俺は浦原商店に到着して地下室に移動した。

一護「雨竜、状況は?」

雨竜「一護、二人は地下の一画で戦闘中だ。」

一護「なるほど、じゃあ行ってくるな。卍解『天鎖斬月』『万華鏡 千変万華』」

俺は卍解して神通脚で現場に急行して二人が見えると月牙天衝を放った。

 

更木「誰だ!!」卯ノ花「どなたですか?」

二人は邪魔されて不機嫌なのは明白なので殺気をぶつけてくるのは当たり前だが

一護「お二人さん、楽しんで戦うのはいいけど周りのことも気にしてくれよな。危うく被害が出るところだよ。」

俺がそう言うと二人も理解してくれたが折角の戦いが中断されて不機嫌なので俺はこうも言った。

 

一護「という訳で特殊結界張ってそこで俺も含めた3人で乱戦しない?」

更木・卯ノ花「「するぞ/しましょう!!」」

二人は満面の笑みで了承した。

一護「という訳でルール決めてさっきみたいなことにならないようにしてからしよう。」

俺らはルールを決めて3人は向かい合った。

 

一護「はぁっ!!」

俺は挨拶代わりに黒い斬撃を放つ。

更木「へっ!」

剣八は右の鉈のような斧で切り裂き

卯ノ花「はっ!」

卯ノ花は体のひねりを入れ威力を上げた斬撃を放って防いだ。

さらに爆炎を放ってブラインドにして神速で背後を取りに行く。

更木「どりゃあああ!!!」

剣八は独楽のように大回転して竜巻を起こし爆炎を防ぐとともに背後をとらせないようにする。

卯ノ花「『血装(ちそう) 血帯乱撃(けったいらんげき)』」

卯ノ花さんも血を帯のようにしてそれらを高速で振るい爆炎をかき消しつつ俺を近寄らせないようにする。

 

一護「相も変わらず、中々やるな。前に戦った時よりだいぶ強くなってないか?」

更木「当たり前だ!あのMIのやつから心装やら剣技やら習得したからな。まぁ、欲を言えば卍解も制御できるまで行けたらよかったが。」

卯ノ花「おかげさまでより良い修行が出来ました。」

一護「それはよかった。」

俺達は軽口をたたき合うと再び激突した。

 

一護「月龍輪尾(げつりゅうりんび)!」

俺は天鎖斬月を振るい強烈な力で素早く繰り出す抉り斬るような横薙ぎの一閃の技を放つ。

更木「はっはぁあああ!!!!」

剣八は月輪を切り裂きながら突っ込んでくる。

卯ノ花さんも月輪を体捌きで回避しながら血の刀で斬りかかってくる。

俺は二刀を使い3つの剣撃を捌く。

 

更木「おいっ!一護ぉ!!お前まだ全力じゃないだろ!」

剣八は野生の直感でそう言ってくるので誤魔化すことなくに使う。

一護「分かっているよ!少しくらい準備運動したって良いじゃないか。卍解!『万華鏡・天鎖斬月』!」

俺は二本の卍解を一つにまとめた。

見た目は天鎖斬月と大差ないが刀身が今まで光を吸収するようなマッドブラックだったのが万華鏡のガラスの要素を取り込んで真っ黒な刀身でありながら光を反射するような感じの刀身に変化した。

この状態だと今まで並行してやれなかったことが同時にできる。

とりあえず、柄の鎖に始解時の氷輪丸の月輪みたいな刃を再現した。

 

更木「そう来なくちゃな!」

卯ノ花「行きますよ?」

一護「ああ」

俺は加速して二人の斬撃を受け止める。

 

剣八は二本の剣の連撃で一護に攻撃するが一護は氷の障壁で防いで黒い斬撃を即座に打ち込む...が卯ノ花が血の斬撃で相殺するので二人の得意の斬り合いに持ち込む。

卯ノ花「『龍槌閃』」

卯ノ花は上空から落ちて落下の加速を加えた斬撃を放とうとするが

一護「『牙突・参式』!」

一護は対空の牙突で迎撃した。構えから跳躍しつつ斜め上へ突き上げる技で卯ノ花を撃墜しようとする。

卯ノ花「っ!」

一瞬息を詰めらせたが即座に別の技に変えようとするが一護の速度が上回ったので刺突が肩に突き立った。

卯ノ花「ぐっ!」

一護はそのまま剣八に投げ飛ばした。

更木「うおぉっ!!?」

流石の剣八も卯ノ花を受け止めらざるをえなかったので受け止めた。

卯ノ花「す、すみません...」

卯ノ花は動揺した態度で剣八にそう言うが

更木「気にすんな」

何とも思ってない態度にさすがの一護も

一護(鈍感ってこうもムカつくんだな~)

明らかに自分を好いてくれている女性に対してその態度はないだろ?と自分を棚に上げて一護は思う。

とりあえず、一護と卯ノ花は意識を切り替えて再びぶつかり合う。

 

一護「はあぁ!!」

俺は黒い斬撃と炎の斬撃を飛ばした。

卯ノ花「はああ!」

卯ノ花もまた血の斬撃で迎撃した。

更木「ひゃっはぁあ!!」

剣八も斬撃を飛ばしながら接近してくる。

俺は斬撃を引き打ちしながら距離を離しながら穿月で矢を飛ばしまくる。

そして氷輪丸と捩花で水を広範囲に放ってそれを凍らして動きを封じてそこに 黄煌厳霊離宮と流刃若火の雷と炎を月牙に纏わせて放った。

更に念のために灰猫と千本桜景義も使って波状攻撃をする。

卯ノ花「くっ!」

更木「ちっ!」

一護「これで終わり!」

波状攻撃から風死の鎖を放って拘束した。

 

一護「いや~危なかった。」

俺はそう言うと

更木「嘘つけッ!お前あれでも結構余裕あったじゃねぇかぁ!もっかいだ!!」

剣八は俺が加減してたのを分かっているのか文句を言ってくるが

一護「無理言うな!そもそも俺が来たのはお前と卯ノ花さんが被害気にせずに暴れたからじゃねぇか!!」

卯ノ花「それはすいませんが次は全力を出させますからね。」

卯ノ花さんも気配を変えて言ってくる。...早急に俺も更なる高みに至らなければ。

 

とりあえず俺は二人の戦いを止めれたので自身の修行に戻ると雨竜に行って仮面の軍勢(ヴァイザード)がいる場所に戻った。

 

その後にはそれ以上の騒ぎは起こらなくて安心した。

 

side尸魂界(ソウルソサエティ)

 

あの後白哉たちが尸魂界に戻って隊長と副隊長達が集まって情報を共有した。

 

白哉「...が以上に我々が修練の果てに体得した物です。」

山本「...ほう、卍解とは異なる力か、中々強力ではあるな。」

狛村「ですが瞬間的な破壊力などは卍解が上です。」

雀部「なるほど、今まで始解では対応できなかったが卍解では被害が出てしまう状況などで使えるのですな。」

日番谷「概ね、そんな感じです。」

涅「グヌヌ...浦原めぇ、黒崎一護達を先に解析してそんなものを作っているとは...」

マユリはまた喜助に先を越されて悔しそうだがすぐにその力を解析して自分はどう発展等させるか考え始めた。

隊員1「すみません、皆様会議中に!」

山本「どうした?」

隊員1「はっ!瀞霊廷に謎の侵入者が入り込んでおり隊員たちに怪我人が多数出ております!現状死人は出ていませんが...」

山本「なるほどのぅこの状況で賊が出よったか。全名に次ぐ即この事態を収拾せよ!!」

隊長たち『了解!』

即座に瞬歩で賊の捕縛に向かった。

 

その後、バウントと呼ばれる賊は2時間足らずで制圧された。なお生け捕りで十二番隊の手に渡されたのでその特性とドールと呼ばれる能力を解析出来てマユリは大喜びした。

 

そして残りの第二陣の隊長たちが現世に遠征を行った。

 

side死神

 

砕蜂「...ここか」

不機嫌なのを隠そうともせずに砕蜂が言った。

ちなみにメンツは雀部、砕蜂、大前田、イヅル、雛森、京楽、伊勢、檜佐木、ネムと言ったメンバーだ。

大前田「なんでそんなに不機嫌なんです?、隊長」

砕蜂「そんなのここが奴の根城に決まっているからだろ!!」

砕蜂からすると夜一を奪った男の住処で修行というのは嫌以外の何物でもないだろう。

雨竜「皆さん、お待ちしていました。」

雨竜は全員を出迎えた。

そして、全員を地下室に案内した。

 

雨竜「ここです。とりあえず、あるところでまずは最初の試練をクリアしてください。」

雨竜はそう言って全員を地獄昇柱に案内した。

 

~地獄昇柱~

 

雨竜「ここで基礎能力を向上してもらいます。」

雀部「報告にあったやつですな。」

地獄昇柱の詳細は第一陣のメンバーから聞いているので早速始める。

 

その後、雀部、砕蜂、京楽は2時間ちょっとで、副隊長達も3時間ちょっとでクリアした。

 

そして各々が必要な修行のためMIの指示のもと移動した。

 

side砕蜂

 

MI「では砕蜂様、今日から私と特別講師も交えた修行頑張りましょう。」

砕蜂「特別講師?」

夜一「儂じゃよ、砕蜂」

砕蜂「よ、夜一様!」

自分の敬愛する夜一の登場に砕蜂は大慌てになる。

夜一「そう慌てるでない、とりあえず修行を開始するぞ。」

MI「補助は任せてください。」

砕蜂「はいっ!」

砕蜂は元気よく返事をして修行を開始した。

 

side京楽

 

MI「では京楽様、修行の補助をさせてもらいます。MIと申します。」

京楽「そうかしこまらなくていいよ~」

MI「いえ、私はこういう風にできていますのでお気になさらずにでは早速心装含めた修行を開始します。」

京楽「分かったよ。」

京楽はそう言って修行を開始した。

 

side大前田・伊勢・イヅル

 

MI「では皆様の修行の補助をさせていただきますMIと申します。よろしくお願いします。」

伊勢「よろしくお願いします。」

イヅル「お願いします。」

大前田「おうっ!」

三人は三者三葉の挨拶した。

MI「では皆様には鬼道の習熟をしてもらいます。とりあえず大前田様は中級の鬼道を使い塾せるようになってもらいます。」

大前田「お、おうっ!わかったぜ!」

イヅル「僕たちは?」

MI「吉良様と伊勢様は十分に鬼道を使えますのでここにある術でお好きなものを修得していただければいいですよ。分からないことがあれば他の私が補助に入ります。」

伊勢「他の私?」

MI「ええ、私は特殊な被造魂魄で特殊な機械に繋いでこれらの端末類を操作しているのですよ。」

MIは自分がどういった存在なのか言った。

伊勢「...しかしそれでは」

MI「あっ!ご心配なく定期的に外に出させていただいて自由にさせてもらっていますので。」

MIは決して自分は奴隷の類ではないと言ったので伊勢もそれ以上は何も言わなかった。

イヅル「では僕はあっちで色々見てきますね。」

MI「どうぞ」

イヅルたちはそう言って修行を開始した。

 

side雀部

 

雀部「はぁ!!」

雀部はレイピアから雷撃を放ってMIを攻撃する。

MIは竹刀で雷撃を切り払って防ぐ。

雀部は即座に瞬歩で距離を詰めて連続の刺突を見舞う。

MIも竹刀で巧みに防ぐ。

雀部は雷撃も組み合わせて竹刀で防ぎきれないようにする。

3分ほど打ち合いをして雀部はMIの竹刀を弾き飛ばした。

MI「終了ですね。」

雀部「こちらもよい打ち合いが出来ました。」

MI「それでは休憩が終えたら心装の習得並びに基礎能力の強化ですね。」

雀部「ええ」

雀部はMIの構築した修行メニューを開始した。

 

sideネム・雛森・三人娘

 

MI「初めましてネムさん、MIと言います。」

ネム「はい、MIさんネムと言います。」

二人は被造魂魄同士なのですぐに仲が良くなった。

ジン太「へぇ~あんたが俺や雨にMIと同じ被造魂魄の姉ちゃんかぁ」

ジン太も今回は同類が来るというので店番をしていた。

ネム「あなたがジン太ですね。」

ネムは何故かジン太のことは呼び捨てで呼ぶ。

 

雛森「そうですか、一護さんは今はいないんですか...」

雨「そうですね、今はある力の修行をしているのでいないですね。」

織姫「とりあえず、私達は私達で修行しようよ!」

リルカ「そうね、一護の隣に立ち続けるには強くなるしかないしね。」

雛森は一護がいないことに落ち込むが織姫達の言葉にやる気を漲らせる。

 

MI「それでは修行を開始しましょうか」

雛森「そういえば、MIさんは男性でしょうか?それとも女性ですか?」

雛森は疑問に思ったことをMIに言った。

MI「本体の私は女ですよ。」

MIは自分は女と言った。

雛森「...へぇ、もしかしてあなたも一護さんのことぉ好きなんですかぁ?」

雛森は一応は嫁ーズのおかげで完全には病んでいないがそれでも一護に纏わりつく女にはいい思いをしていないのは事実だ。

MI「そうですね、私も一護様のことは好きですよ。でも私だけでは一護様のことを幸せにはできないので雛森様たちの力が必要ですよ。」

雛森「...分かりましたよ。でも一番は私ですからね!」

MI「望むところですよ。」

織姫「ちょっと!一番は私だからね!!」

雨「そうですよ!ぽっと出たちは出しゃばらないでくださいね!!」

リルカ「ちょっと雨!それは禁止って昔から言ってるじゃない!!」

ネム「私もマユリ様の指示で一護様と添い遂げろと言われているので負けませんよ。」

6人はそう言いながらも修行をした。

 

 

side檜佐木

 

檜佐木「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

檜佐木は回転させた風死(かぜしに)を放った。

MIは竹刀で弾く。

即座にMIは距離を詰めて刺突を見舞う。

檜佐木「ぐあぁ!」

一瞬で肺の空気を1㏄残らず吐き出したのですぐに呼吸をしている。

檜佐木「はぁっ!はぁっ!...」

MI「檜佐木様、いったん休憩しましょうか。」

MIは休憩するように言ったので体を休める。

檜佐木「MIさん、俺の斬魄刀が二刀の鎌じゃなくて鎖って本当ですか?」

MI「えぇ、檜佐木様のは鎖が本体で鎌はただのオマケにすぎません。」

檜佐木は修行開始前にMIから自身の斬魄刀について聞かされたので再び聞いた。

MI「鎖が本体ということは檜佐木様は縛道系が得意ということになりますからこの後の鬼道の修行は縛道を中心にやっていきましょうか。」

檜佐木「はいっ!!」

檜佐木は返事をして己の恩師の目を覚ますために地獄の如き修行を行う。

 

 

~現実も地下も見どころがないので現実で5日後~

 

 

side砕蜂

 

砕蜂「『無窮瞬閧(むきゅうしゅんこう)』!」

砕蜂は風を纏う瞬閧を夜一の感覚的な指導とMIの理論的な説明で完成させたが今はMIと夜一のタッグを相手に技を磨いている。

夜一「はっ!」

夜一もまた瞬閧・雷神戦形で雷速で動いて手刀を放ってくるが風で雷を逸らして手刀を止める。

夜一は更に蹴りを放ってくるので砕蜂は体捌きで回避して距離を離すが

MI「『縛道の六十二 百歩欄干(ひゃっぽらんかん)』」

MIは棒状の霊圧を投げつけ相手を捕らえる術で砕蜂の動きを止めにかかる。

砕蜂「くっ!」

砕蜂は何とか強引に回避したが無理をしたので体力を大幅に削ってしまう。

 

砕蜂「はぁっ...はぁっ...」

夜一「砕蜂よ、おぬしどうして心装を併用して戦わぬ、折角おぬしのは儂のと違って瞬閧とも同時に使えるタイプなのじゃから。」

MI「そうですね、使いこなすための修行なのに使わなかったら修行になりませんよ。」

砕蜂「...」

MI「おそらくですが喜助様が作った心装を使いたくないのですか?」

夜一「何じゃそんなことかあやつが作った物が何じゃ次の戦いでそんなことを言っておれるほど敵は弱くないぞ」

砕蜂「...魂は更なる高みへ」

流石の砕蜂も夜一にそう言われたら使わざるを得ないので心装を展開した。

心装を解放した砕蜂の姿は右腕全体が巨大化した雀蜂が覆っていて全身が黒のスーツに黄色の装甲がついている。

背中には蜂紋華(ほうもんか)の形状の翼があり高速飛行が可能で卍解で顔を覆っていた盾が背中に浮遊している。

砕蜂「...『心装 雀蜂雷公鞭(じゃくほうらいこうべん)欣幸(きんこう)(いた)り』」

本人は嫌々ながらも心装を展開して夜一たちとぶつかり合う。

 

side雀部

 

MIと雀部は最後の仕上げに入っている。

雀部「『心装 黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)武雷神(ぶらいしん)』!!」

心装を解放した雀部の姿は白い鎧を身に纏い首周りには雲のような装飾と雷でできた天の羽衣がついていて背には雷でできた雷神の太鼓のようなものが浮かんでいる。

この状態の雀部は始解よりも強力な雷を放てより高精密な操作が可能になり肉体も雨雲と雷に変化させることも可能になったが卍解よりは攻撃範囲と威力は及ばない。

 

雀部「『雷神刀』」

雀部は右手に雷を圧縮した刀を生成した。

すぐさま超速戦闘に入る。MIもまた高速移動するが速度対決では分が悪いと判断したMIは受けに回った。

雀部「『電轟雷轟(でんごうらいごう)』」

周囲にギザギザした雷のような無数の斬撃を繰り出し、敵の全身を切り刻む技を放つ。

MI「『御影梅(みかげうめ)渦桃(うずもも)』」

MIは自分を中心とした周囲に向けて連続して無数の連撃を放つ技と体を大きく捻り、反転しながら斬り付ける技を組み合わせて雷速の剣撃を凌ぎきるが

雀部「『火雷神(ほのいかづちのかみ)』」

本来は全力の踏み込みからの神速の一閃の突進系の抜刀術の完成形の1つだが雀部の場合は己の体を雨雲に変化させてそれに雷を溜めて巨大化させて雷の龍に形状を変えて突撃する技になっている。

流石のMIもこの一撃で端末の1つが跡形もなく消し飛んでしまった。

 

MI「いや~まさか端末をここまで消し炭にされるとは思いませんでしたよ。」

雀部「私も更なる高みへ至れましたよ。」

二人はそう言って技について話し合った。

 

side檜佐木

 

檜佐木「ふっ!」

檜佐木は素振りや攻撃回避、それに防御などの修練を優先している。

檜佐木は一護とのカウンセリングとMIの助言などで己がやるべきことを理解してひたすら防御や縛道、回道を鍛え上げ自身にとって望んだ力を有する卍解を会得できた。

MI「そこまでです。」

MIの言葉で檜佐木は素振りを止めた。

MI「檜佐木様、これにて私からのメニューは終了です。残りはあなたが自身の手で磨き上げてください。勿論分からない所があったら遠慮せずに相談してください。」

檜佐木「分かりました、ありがとうございました。先生」

MI「阿散井様にも言いましたが私は皆さまをサポートするために生み出されたので先生と呼ばれる存在ではありませんよ。」

MIは檜佐木にそう言うが檜佐木はお辞儀してまだ足りないと思ったところを鍛えるために歩き出した。

 

side砕蜂

 

砕蜂「はぁ!」

砕蜂は飛行能力と風と爆風を使って加速して右の針で刺突を放つ。

夜一も黙って受けるようなこともせずに雷を放って攻撃を相殺した。

MI「『破道の七十八 斬華輪(ざんげりん) 』」

MIは竹刀を振るって飛ぶ斬撃を放った。

砕蜂は赤いハニカム構造のバリアを展開して防いで盾をMIにぶつけるが

夜一「ここまでじゃな」

夜一は動きが止まった一瞬で砕蜂との距離を詰めていた。

砕蜂「...参りました。」

砕蜂は降参した。

 

side京楽

 

京楽「『魂は更なる高みへ』」

京楽は霊圧を高め新たな力を解放した。

 

京楽「『心装 花天狂骨・花魁道中(おいらんどうちゅう)いろは(うた)』」

心装を解放した京楽の姿は死覇装に自身の斬魄刀が実体化した「花天」の髪飾りやピンクの帯など、華やかな印象な装飾が追加させた見た目になった。

その後はMIと打ち合いをしたりして力の確認を完全に終えた。

 

残りの面々もまた己を鍛え上げて基礎能力を大幅に強化した。

そして時間が来たので全員、尸魂界に戻っていった。

 

side尸魂界

 

修行を終え隊長達が終結してその結果を話し合う。

山本「では全員が心装を会得したのだな。」

総隊長やマユリもまた尸魂界に残っていたが心装を会得した者達から聞いたやり方で心装を修得していた。

山本「...しかし敵はどうも黒崎一護達を狙っているようじゃ、これ以上あの者達を巻き込むわけにはいかぬ!各自その日が来るまで刃を研ぎ澄ませておけ!!」

隊長たち『了解!!』

隊長たちは返事をして解散した。

 

side???

 

空座町のとある場所

 

突如霊子が集まり人の形を形成した。

 

???「う...う~ん」




さらっと、MIさんが嫁に入りました。本体はいずれ出します。

雀部さんの心装はウェザードーパントがモチーフです。


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修行編終了時の各自ステータス

バグ一サイドはこの章はバグ一以外に新たな力は得ていないので判明した能力を紹介する。

 

バグ一

 

万華鏡・天鎖斬月

 

二つの卍解を一つにまとめた姿

基本的に天鎖斬月の姿だが刀身が光を吸収して鉄の輝きが無かったが万華鏡と融合して光を吸収して輝かないのに光を反射するという矛盾の刀身になっている。

能力は二つをまとめたもの。

 

死神サイド

 

こちらも追加された者のみ

 

雀部

 

心装

黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)武雷神(ぶらいしん)

 

心装を解放した雀部の姿は白い鎧を身に纏い首周りには雲のような装飾と雷でできた天の羽衣がついていて背には雷でできた雷神の太鼓のようなものが浮かんでいる。

 

この状態の雀部は始解よりも強力な雷を放てより高精密な操作が可能になり肉体も雨雲と雷に変化させることも可能になったが卍解よりは攻撃範囲と威力は及ばない。

 

砕蜂

 

無窮瞬閧

風の属性の瞬閧の完成形の1つ

風を使った高速戦闘が可能。

 

心装

雀蜂雷公鞭(じゃくほうらいこうべん)欣幸(きんこう)(いた)

右腕全体が巨大化した雀蜂が覆っていて全身が黒のスーツに黄色の装甲がついている。

 

背中には蜂紋華ほうもんかの形状の翼があり高速飛行が可能で卍解で顔を覆っていた盾が背中に浮遊している。

 

始解の能力と卍解の能力を足したようなものと毒と麻痺の力が使える。あとバリアを張れる。

 

卯ノ花 烈

 

心装

皆尽(みなづき)永久(とこしえ)(よく)

 

解放すると死覇装がまるで始解である肉雫唼(みなづき)と合わさったかのような形状へと変わっていき、背に浮かぶ球体は肉雫唼の目を思わせる形に変わっていた。

 

血を操る能力と敵の生命力を吸い取る力がある。

 

朽木白夜

 

心装

始景(しけい)千本桜景義(せんぼんざくらかげよし)

 

解放した姿は終景・白帝剣のそれと大差ないように見えるが、白哉の身に隊長羽織に似た白い衣装を纏い、周りに六本の白い刀が浮かんでいる。

 

阿散井恋次

 

卍解

 

狒狒王蛇尾丸(ひひおうざびまる)

これは修行途中で恋次が勝手にやった結果修得した物。

MIは呆れたがそれはそれで使える場面があるので状況に応じて真の卍解と使い分ける。

 

双王蛇尾丸(そうおうざびまる)

真の卍解タイマン特化型で真っ向勝負の時にこの形態で戦う。

これには再生能力があるので壊れても修復される。

 

狛村左陣

 

心装

黒縄天譴明王(こくじょうてんけんみょうおう)繋縛(けいばく)真神(まかみ)

 

解放すると上裸になりそこに明王の鎧が纏わり体毛が真っ赤に変化して手には明王の刀が出現する。

 

京楽春水

 

心装

 

花天狂骨・花魁道中(おいらんどうちゅう)いろは(うた)

解放すると死覇装に自身の斬魄刀が実体化した「花天」の髪飾りやピンクの帯など、華やかな印象な装飾が追加させた見た目になる。

能力は始解の能力を自身が好きに決められかつ身体能力が若干上がる。

始解のランダムでトリッキーな戦いとは別の強みが出来た姿である。

 

檜佐木

 

恩師を正気に戻すためにMIの特訓メニューを行い続けて縛道と回道を鍛え上げた。

斬術と白打の訓練も行っているので守る戦いが得意になった。MIの助言の元自身の斬魄刀との対話して屈服に成功した。

 

卍解

 

風死絞縄(ふしのこうじょう)

能力を一言で言うなら自身と対象を鎖で繋いで互いに相打ちになるまで霊圧を消耗させて不死身にする能力

 

日番谷冬獅郎

 

心装

 

大紅蓮氷輪丸・揺籃開花(ようらんかいか)

解放した姿は氷の角が二本頭部に現れ背の翼は四枚に増えて卍解より生物感が増してスマートになり、両手両足も氷の甲殻に包まれている。そして、背後に浮かぶ氷の結晶が赤く染まっており、蒼い甲冑と隊長羽織と首元から天の羽衣を思わせる装飾が追加されている。

 

能力は始解の能力の拡張で造形に特化した力。

 

更木剣八

 

卍解

 

廼曝(のざらし)

解放すると野晒の形状は始解時より劣化し、半分に折られた斧の形となる。一方で、剣八の肌は赤く染まり、角が生えて鬼のような形相になる。

 

能力は身体強化に特化した力

 

心装

 

野晒・(くら)(よろこび)

解放すると右に始解の野晒が片手剣サイズになった物を持ち、左に白骨の剣を握り左に骨の装甲が右に獣の毛皮のような衣類を身に纏った。

 

 

そのほかの者たちも基本能力が大幅に上がっているがここでは割愛する。

 

new嫁ーズ

 

MI

一護と喜助が作ったサポート型の被造魂魄。一護は定期的に本体を連れて外の世界を案内している。他の嫁ーズは羨ましがっているが仕方がないと割り切っている。

基本的な戦闘能力は一護の力をベースに作られているためめっちゃ強い。

詳細は本体が出たときに。

 



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MEMORIES OF NOBODY
42話:「何だったけ?」


今回から映画の話になりますがすぐに終わる予定です。


side一護

 

真子達とトレーニングが終わり街を歩いていると、公園で虚に襲われている少女の(プラス)がいたので

一護「『破道の四 白雷(びゃくらい)

俺は人差し指から白い光線状の雷を放って虚を倒した。

少女「お、お兄ちゃん...」

一護「大丈夫か?今お前を成仏させてやる。」

少女「え?でも...」

一護「このままだとまたさっきみたいにあの化け物に襲われるだけだからな。」

少女「う、うん...分かったよお兄ちゃん」

整の承諾を受けて『魂葬』を使って成仏させた。

 

一護「さて、なんか見たことあるやり取りだけど何だったけ?」

俺は前世?の記憶にあるBLEACHの記録を掘り返そうとすると突如謎の霊圧を感知したので死神化して急行した。

 

現場に行くと変な白い魂魄が広場に溢れかえっていた。

一護(これって確か映画の...なるほどな。)

俺はこの状況を理解した。

この白い魂魄のようなものは欠魂(ブランク)と呼ばれるもので謂わば記憶の抜け殻のようなものだ。その抜け落ちた記憶は何処に行ったのかというと

 

???「はっ!」

黄色のリボンをポニテにしている、死覇装を着ている黒髪の女が欠魂を倒している。

???「夕闇(ゆうやみ)(いざな)え『弥勒丸(みろくまる)』」

女は斬魄刀を解放すると先端に小さな刃がついた錫杖に変形した。解放後は先端から発生させた竜巻を自在に操る能力を持ち、複数の敵を一掃することができる。

???「はっ!」

女は竜巻を操って内側に雷が発生して竜巻と一緒に欠魂を一掃した。

 

???「よしっ!!いい感じ!」

一護「ちょっといいか?女」

俺は女に話しかける。

???「何?あんた」

一護「俺は黒崎一護と言う。あんた死神だろ?なんでここにいる?」

???→茜雫(せんな)「あたしは茜雫(せんな)!ねぇ一護、あたしを案内してよ!」

一護「いいけど」

俺は茜雫とデートすることになった。

 

side浦原商店

 

女性死神で一護の嫁達は3人娘とMIと一緒に話している。

ちなみに雨竜とチャドはいつもの雑用だ。

楽しく話していたら不意に何かを受信した。

 

3人娘『はっ!一護(君)(さん)に変な女がくっついている気がする!』

MI「私も感知しました。」

雛森「私もです!」

ネム「これが直感ってやつですね。」

雨竜「何言ってんの?」

チャド「ホントだな、一護が織姫達がいるのにそういうことすると思っているのか?」

女性陣『女の勘を舐めないでよね!!』

雨竜・チャド「「ご、ごめん/す、すまん」」

二人は謝りながら一護に思念を送った。

二人(頼むから問題を起こさないでよ(こすなよ)!)

二人の思いははたして一護に届くのだろうか。

 

side尸魂界

 

一角「へっ!行くぜ射場さん!」

槍を構える一角に射場は不思議な形状の刀を構える。

射場「おう!」

射場は高台で一角を見下ろしながら戦闘を開始しようとするが

一角「...ん?何だ?ありゃぁ」

一角は見上げていたため射場よりも早く異変に気づけた。

空に現世が映し出された。

 

side一護

 

茜雫「あははっ!あんなのあるんだ!」

俺と茜雫は遊園地に遊びに来ていた。

一護「おいっ!はしゃぐのはいいがはぐれるなよ!」

俺は茜雫にそう言うがこいつの正体を知っているだけにそう言わざるを得ないんだ。

この女の正体はさっき大量に現れた欠魂の記憶の集合体『思念珠』だからだ。

映画では茜雫を狙った敵が現れてその野望を食い止めるために茜雫は消滅してしまうというものだ。

とりあえず、今は茜雫の相手をして彼女を一人にしないことだな。

 

俺達は遊園地で遊ぶことになったが茜雫は金を持っていないので俺の自腹だが特に問題なくバイト以外にも株やら投資やらやって金なら結構余裕がある。

茜雫「あはは!どれから乗る、一護!」

一護「そうだなぁ、あれから乗るか。」

俺はそう言って茜雫とアトラクションに乗るために列に並んだ。

 

side浦原商店

 

冬獅郎「...と言うことがあってな、一護にもこのことを伝えておいてくれ」

雨竜「分かった、とりあえず、一護に電話するよ。」

冬獅郎と乱菊が尸魂界で起きたことを現世の浦原商店にいる者達に伝えに来ていた。

織姫「それにしても一護君がこんな状況になるまで気が付かないなんてあるのかな?」

雨「ですね、いつもならこのようなことが起こっているとすぐに解決に向かいそうなのに」

リルカ「一護って偶に何考えているかわからないときあるからね。」

雛森「でもこの事件とは関係なく嫌な胸騒ぎが起きているんですが...」

ネム「先ほど感じたものですね。」

MI「とりあえず、私の機能で一護様の携帯にアクセスしましょう。」

雨竜「いつの間にそんな機能がMIに搭載されたの?」

MI「この端末には一護様に内緒で喜助様がいくつかの機能を追加していまして。」

チャド「とりあえず、喜助さんは後で一回一護に殴られた方がいいと思う。」

 

MIは一護の携帯にアクセスして一護の声が聞こえてきたと思うと

一護『おい!()()!楽しいのはわかったけどあまり俺から離れるな!』

茜雫『あはは!良いじゃない、ねぇ一護!次どれに乗ろうか?』

この緊急時に何故か問題解決可能な男は自分たちが知らない女とデートしていた。

嫁ーズ『......』

一護の状況を知った嫁ーズの瞳から光が消えた。...ネムとMIは普通だが二人は感情の起伏が少ないのとそもそも嫉妬をするということがあまりないのでこの二人はいたって冷静ではあるが

織姫「フフフ、ドコノダレダロウ?イチゴクントデートスルナンテワタシタチデモマダナノニ」

雨「ソウデスヨ、ワタシタチガサキノハズナノニナニポットデノブンザイデイチゴサンとデートシテンダ、ゴラ」

リルカ「スコシオシオキシナイトイケナイカシラソノオンナ」

雛森「ソウデスネ、ハヤクソノオンナヲミツケダシテシマツシナイト」

MI「私としては一護さん相手にデートまで持ち込めたその方も加えてしまえばいいと思うんですけど...」

ネム「そうですね、争うだけ一護さんに怒られるだけかと」

6人中、4人が暴走しかけていたが

 

コン「お~い!来たぞ~!!」

ルキア「日番谷隊長、すみません話の最中に」

日番谷「...いや、大丈夫だむしろいいタイミングできてくれた。」

ルキアとコンがきた、その理由は

コン「俺さ白い変な奴らの中に甲冑着た奴を見たんだ!」

実はルキアが担当していた場所でも欠魂が確認されコンが謎の甲冑を着た男を目撃していた。

喜助「...ほう、それはどんな姿でしたか?」

コン「え~と...確かぁ~」

コンは思い出そうとするが強制的に義魂丸に戻されて解析するために鉄裁に持っていかれた。

喜助「とりあえず、首謀者とその目的がよくわからない以上ここは一護さんが一緒にいる女性が今回の事件のカギになるでしょう。あの人はそう言う巨大な悪意などには何よりも敏感に反応しますからね。」

嫁ーズ『じゃあ一護(君)(さん)(様)を追跡しましょう!!』

ここぞとばかりに嫁ーズは堂々と一護をストーキングしようと言ってきたが

雨竜「それ、バレたら一護に怒られるからやめた方がいいと思うよ?」

チャド「そうだな、俺もそう思うぞ。」

雨竜とチャドがそう言って止めようとするが6人はそんなことお構いなしに行こうとして

喜助「MI、君は今出て行くのはなしですよ。」

MI「え?何故ですか?」

喜助「いやだってその姿で外を出歩かれるのは困りますから」

MI「あっ...」

MIの姿は修行時に使っている端末の1つなので人型でない以上外に出すわけにはいかないので喜助が止めに入る。

MI「じゃあ本体でいくのは構いませんよね?」

喜助「その場合は再接続等で一護さんに迷惑が掛かりますがいいですか?」

MI「...今回はさすがにおとなしくしています。」

他の嫁ーズ『あとは任せてねMI!』

MI「皆さん、任せますよ。」

MIの無念を果たすために嫁ーズは一護追跡に入った。

雨竜「とりあえず、問題を起こさないか僕たちも行こうか」

チャド「...そうだな」

男二人もまた嫁ーズの暴走を止めるために監視役のためについていく。

 

side一護

 

茜雫とのデートを始めて3時間ちょっと経過したが茜雫を狙う連中の気配はしないが警戒は緩めないようにしつつも楽しんでいる。

俺達は今遊園地にあるショッピングエリアで昼飯を食いに来ている。

茜雫「どれにしようかな~」

一護「そうだな」

俺はメニューを見ながらある視線に対して呆れている。...なぜかと言うと

 

嫁ーズ『......』(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)

織姫達の凄まじい視線がささっているので食事に集中できないでいる。

一護(...お前ら、一応聞いておくけど何の用?)

ネム除く嫁ーズ(その女何!?)

一護(...う~ん?ちょっとメンドイ状況に巻き込まれているやつ?)

俺は間違ってないことを言うと

嫁ーズ(...)

一護(とりあえず俺の邪魔とかしないでね?)

嫁ーズ(...分かった(ました))

とりあえず女性陣はいいとして

一護(大丈夫か?お前ら)

雨竜(君はどうしてこんな状況を簡単に起こせる?)

チャド(おかげで少し織姫達が暴走していたからな。)

一護(それに関してはすまんな。)

俺は雨竜達にそう言って茜雫との食事を楽しんだ。

 

茜雫「う~ん、一護!これ欲しい!」

一護「...赤いリボンかいいぞ」

俺は茜雫の要望の赤いリボンを購入して茜雫に渡した。

一護「ほらよ」

茜雫「えへへ、ありがと」

俺達はそのあとアトラクションをいくつか遊んだ後夕方になっておりもうじき日が沈みそうになったので

茜雫「ねぇ、一護最後に観覧車に乗りたい!」

一護「いいぞ、早くしないと時間かかるぞ」

茜雫「そうだね、早く行くよ!」

俺達は走って観覧車に急いだ。

 

side嫁ーズ&雨竜・チャド

 

謎の女とのデートを邪魔するなって一護と言われたその後は地獄のような光景で嫁ーズはストレスがマッハに溜まっていった。

ネムですら無意識の嫉妬を覚えるほどストレスが溜まっている。

それほどまでに甘酸っぱい空気になっているからだ。

織姫「う、うぅぅ何あれぇ私達もあんな風な空気のデートしたいよぉ」

雨「お、おかしいですね。私が本来最初にああ言うデートをするはずでしたのに...」

リルカ「...ずるいわ私達が先なのにぃ」

雛森「イチゴサンガジャマヲスルナッテイッテイタイチゴサンガジャマヲスルナッテイッテイタ」

ネム「何でしょうかこれは?とてつもなく胸が苦しいです。」

それを見ている男性陣は

雨竜「頼むからこれ以上女性陣にストレスを溜めないでくれよな僕たちの胃が壊れる。」

チャド「...雨竜、薬だ」

雨竜「ありがとう。」

雨竜はチャドから胃薬を貰った。

 

しばらくその後一護達の甘酸っぱいデートを唯々見せられて嫁ーズの顔から感情が消え失せかけていた状態で小物売りの店から茜雫と一護が出てくると文字通りの無表情になった。

茜雫の髪留めに使われていたリボンが黄色から赤に変わっているのだから。

織姫「え?私達一護君からそんなプレゼント貰った覚えないんだけど?」

雨「おかしいですね、私達はなんでこんな苦しみを味わっているのでしょうか?」

リルカ「そうよね、なんでかしら?」

雛森「アハハァ...一護さんにぃ纏わりついているぅあの女ぁ...焼き払ってもぉいいですよねぇ?」

ネム「...あとでMIとも相談しましょう。この胸の苦しみが何なのかを。」

雨竜「そもそも、君たちが一護をストーキングしようとか言い出したんだから自業自得だろ?」

チャド「そうだな、俺達からはなんも言わんぞ。」

意気消沈状態の4人に男性陣は呆れて言った。

そして観覧車に乗ろうと移動する二人に行きたくはないがここまで来たら最後まで見ようと重い足を動かしてついていった。

 

side一護

 

さてなんかついて来ている雨竜達は放っておいて俺と茜雫は観覧車に乗っている。

夕日がバックになっているからすげぇ綺麗なんだよな。...景色が

茜雫「うわぁ、綺麗...」

一護「高いところ好きなのか?」

茜雫「そうだよ!なんでかは知らないけどね」

一護「...そうか」

俺は一言間が空いてしまいながらも茜雫の言葉に返答した。

一護「この後、お前はどうする?」

茜雫「う~ん、墓参りかな?」

一護「そういうことじゃ無くてな。この後の寝泊まりはどうすかって聞いているんだ。」

茜雫「そっちかぁ、う~ん特に考えてないかな~」

まぁ、わかってちゃいたがこうなったら仕方がないな。

一護「じゃあ、俺の家に泊まっていけ」

茜雫「え?いいの?」

一護「身元不明の女を放置するわけにはいかないからな。」

茜雫「ありがとう、結構いいところあんじゃん」

一護「一言多いわ。」

俺達は何気ない会話をしながら遊園地を後にすると茜雫が墓参りしておきたいと言っていたので先に済ませるためにその墓に言ったのでが

???「ふふふ、ようy」一護「墓で武器を振り回すな」???「ぶべらっ!!」

なんか変な男が墓で暴れようとしたので白打でシバいて気絶させる。

一護「おいっ!雨竜!こいつは任せるぞ!」

雨竜「分かったよ。どうも現在発生している問題に関連しているようだしね。」

俺は雨竜に謎の男を引き渡すと茜雫に墓参りは問題が終わってからにしようと言って家に戻った。



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43話:「ここまでくれば問題ないだろう。」

side一護

 

謎の襲撃者から茜雫を護るために家に連れてきたのだがいつぞやのときみたいに正座されていた。

一護「ねぇ、またなんで俺は正座されているんですか?」

真咲「うちのバカ息子がまた女の子をひっかけてくるからに決まっているからでしょう?」

一護「いや、あいつは面倒な状況に巻き込まれているから保護しただけだから」

俺はまた母と妹たちに責められているので弁解する。

夏梨「でも一兄ぃって休み中にエム姉ぇと桃姉ぇにネム姉ぇって数増やしてたのにまだ増やすの?」

一護「俺は好きで増やしているわけではないのですが」

遊子「お兄ちゃん、不純だよ!」

一護「遊子、またかい先に言っておくけど俺は誰にも手を出していないからな。」

真咲「...嘘は言ってないわね。良かったわ、既に手を出しておいて女の子を増やしていたら殴ってたわ。」

一護「そんなことするわけないでしょ、俺を何だと思ってんの?」

真咲「バカ息子?」

夏梨「(たら)し兄ぃ」

遊子「チャラ()兄ちゃん」

一護「不名誉過ぎる...」

とりあえず俺は母と妹たちを説得し終えて茜雫を寝かせる部屋に案内して俺は自室で寝た。

 

~次の日~

 

俺は茜雫と一緒に街を歩いている。

茜雫「ねぇ、どこに行くの?」

一護「適当に散歩でもしようぜ。」

俺はそう言って茜雫と散歩を始める。

 

~2時間後~

 

俺と茜雫は他愛ない会話をしながら町を回っていると

少年の(プラス)がいたので魂葬で成仏させようとすると

茜雫「その子のお父さんを探そう。」

茜雫はそう言って少年の手を取って歩き出した。

俺も茜雫に周囲の索敵を疎かにしないようにしながらついていく。

 

一護「なぁ、別にそいつを連れて行かなくても俺の力でどうとでもなるだろ?」

茜雫「そういうのは無粋だよ、この子はお父さんに会いたいって言ってるんだから」

そう言って茜雫は少年の手を引きながら周りの霊に案内してもらって祭りをやっている神社に来た。

 

少年「お父さん!!」

少年は父親を呼びながら走っていった。

茜雫「ほらね、こっちのほうがいいじゃん」

茜雫はドヤって俺に言ってきた。

一護「そうかい、それでこのあとどうする?」

茜雫「そうだね、あの親子を見てると私も...わた...しも」

そう言って茜雫は言葉を詰まらせた。

茜雫「あ...れ...私...」

一護「落ち着け」

俺は茜雫に冷静になるように茜雫に言った。

茜雫に落ち着かせていると右から光が発生したらそこに穿界門(せんかいもん)が出現した。

中から恋次、乱菊さん、ルキア、冬獅郎、浮竹さん、砕蜂、隠密機動の面々が出てきた。

 

浮竹「一護君、すまないがその子を渡してくれないか?」

一護「このタイミングってことはこいつの正体に気づいたって事か?」

浮竹「あぁ、欠魂(ブランク)の思念珠である彼女を利用とするのが君が捕縛した奴らから聞いたため彼女を保護させてもらいたい。」

一護「俺としてはそうしたいけど敵さんも()()()()()()()()()()()()?」

俺の一言で周りに大量の欠魂が出現し上空に昨日捕まえたやつらと同じ甲冑を着た連中が現れた。

一護「茜雫、俺から離れるなよ?」

茜雫「う、うん...」

なんか茜雫が自身の正体を知って落ち込んでいるのを見て俺は可愛いと思ってしまったのは仕方がないだろう。

 

一護「とりあえず逃げますか!」

俺は茜雫の手を握って走ると

???「そのむすm」一護「『縛道の九十九 禁』!」???「ちょ!?」

俺は甲冑の男を禁で縛り上げた後、茜雫を連れて橋の下まで来た。

一護「とりあえず、ここまでくれば問題ないだろう。」

俺は茜雫にそう言うと

茜雫「い、一護...わ、私」

茜雫は震える声で俺に何か言おうとしている。

とりあえず俺は死神化してそっと茜雫を抱きしめて言う。

茜雫「え?」

一護「茜雫、お前の正体がどうであれ俺は『茜雫』と言う死神を否定したりしないから心配するな。」

俺は茜雫の自分じゃない記憶等を持ってしまったことへの苦しみは理解できる。

だから否定の言葉を掛けずにそっと優しく抱きしめて言って彼女の心に届くように言う。

茜雫「い、一ぃ護ぉ...うわあああああん!!」

茜雫は会った時からの勝気な雰囲気が消えて俺を抱きしめて大泣きした。

???「貴様ぁあああああああ!!!!!!」

結構いい雰囲気の状態をぶち壊したさっき拘束した男は俺に剣を複数投擲してきたので茜雫を連れて近くにある亜空間への扉に飛び込んだ。

 

???「ノコノコと叫谷に入りおってむしろ我らが悲願を叶えてくr」一護「くだらねぇ」???「...なに?」

一護「お前らの狙いが何であれ自分たちの力で成し遂げるならいざ知らず無関係の女を巻き込んでまで叶えるなんてみっともないな。矜持とやらはないのか?あんた?まぁ、所詮負け犬の矜持なんてたかが知れているがな。」

俺はほとほと呆れて甲冑の男にそう言った。

???「...我らが負け犬だと?ふざけるなあああああ!!」

男は両刃の剣を片手に激高しながら斬りかかってくるが俺は二本の刀を抜刀して男の剣撃を捌いて切り返す。

2、3回の打ち合いでこの男の底が分かったので俺は自分に聖文字(シュリフト)英雄(The Hero)を使って肉体性能(スペック)を底上げして男を剣もろとも袈裟懸けに両断した。

???「ごはぁ...ば、馬鹿な...」

俺は回道で傷を死なない程度に回復して浮竹さん達の所に転移させた。

 

謎の男を斬り伏せて残る問題は

一護「茜雫、帰るぞ」

茜雫「...え?でも私...」

一護「お前が存在しなかったけどこれから『茜雫』として生きていけばいいだろ?」

俺は自分の経験からくる言葉を言うと

茜雫「でも、やっぱり無理だよ...私は思念珠だから一護と同じくらい生きていけないから。」

一護「なんだ、そんなことかよ。ほれっ!」

俺は聖文字奇跡(the Miracle)(これはジェラルドのものとは別物)の奇跡を起こす力に全知全能(the Almighty)による未来改変と永遠(the Eternal)の対象に永遠を付与する力にギョクから教わった特殊能力の忍耐の固定能力を組み合わせることで茜雫が普通の死神になるという奇跡が起こる未来を作りそれを未来改変で確定させてその状態が通常の状態に固定してそれを永遠化させることで茜雫を思念珠からの呪縛から解き放った。

茜雫「え?...あ...あ、あ、あ、あ」

茜雫は言葉にもならない状態になっていたので

一護「これでいいだろ?行くぞ」

俺はそう言ってを帰ろうとすると

茜雫「ちょ、ちょっと待ってよ!一護!!」

茜雫もまた叫びながら走ってくる。

 

とりあえずこの馬鹿騒動も終了かな?

 

~数日後~

 

とりあえず茜雫を尸魂界に預けておいたので数日は問題なかったが...

一護「で?なんでお前はうちにいるんだ?()()?」

茜雫「いいでしょ、私は一護と一緒に生活したいんだから一護の押し入れで生活するね。」

茜雫はそう言って俺の押し入れを改造し始めた。

一護「別にそれに関してはいいんだけどな、俺の押し入れで生活はやめてくれ。あいつらがうるさくなるから。」

茜雫「あいつら?」

一護「まぁ面倒な奴らだ」

俺がそう言うと

 

ドドドドドド

 

廊下から複数の足音が聞こえてきた。

一護「噂をすればッてか?」

茜雫「だからなにが?」

 

ガチャ!

 

嫁ーズ『一護(君)(さん)(様)!』

扉が開いて織姫、(うるる)、リルカ、桃、ネムが入って来た。MIがいないのは換装ならなんやらが時間を喰うからだろう。

茜雫「何よあんた達?」

茜雫が織姫たちに言うと

嫁ーズ『一護(君)(さん)(様)のお嫁さん!』

茜雫「はぁ?何言ってんのあんた達?一護の嫁は私だよ?」

茜雫が病みそうだったので

一護「喧嘩すんなよな?」

俺は殺気等をこいつらの身に集中させて放つ。

嫁ーズ『ご、ごめんなさい...』

とりあえず、一触即発の事態は収まったな。

一護「で?とりあえず何の用?」

織姫「桃ちゃんとネムちゃんから聞いたよ!その子を一護君預かりになったって聞いたんだけど私達は認めないよ!」

一護「どの部分が?」

嫁ーズ『一護(君)(さん)(様)預かりな所が』

一護「それは死神の上層部に言ってくれ」

俺はそう言って女性陣の意見をばっさり切り捨てた。

織姫「うぅ...ただでさえ出遅れてるのに同棲までされたら勝ち目がないよぉ。」

雨「くぅぅ、なんですかヒロインとして完璧すぎませんか?」

リルカ「あたしたちのほうが先なのになんで簡単に距離を縮められるの?」

桃「お、おかしいなぁ...私が一番出遅れてます。」

ネム「こ、これが嫉妬をしているというのですか?」

なんか女性陣が戦慄等をしているが

一護「とりあえず、茜雫は俺の家で預かるからそんなに心配なら毎日家に来ればいいじゃん」

3人娘『そうだね!!』

桃「わ、私は職務とかあるのでたまには来ますね!!」

ネム「私も来れるときに来ますね。」

茜雫「チッ!分かったけど一護の一番は私だからね!」

茜雫は舌打ちしたがすぐに女性陣に俺の一番宣言をした。

嫁ーズ『望むところ!!』

女性陣もまた啖呵を切るが俺はど~せすぐに仲良くなると断言できるのだがそれは言わないでおこうか。

 

この平穏を少しでも早く長く続けれるように藍染たちを倒さないとな。



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童話竜篇
44話:「関わることもないしな。」


今回はちょっと設定上同一の世界線の物語を投入します。


side???

 

バグ一たちが夏休みを満喫している間のある場所

 

???「入り給え」

???「失礼します。」

???「失礼するわ」

男は部屋に二人の少女を入れる。

???「上官、今回はどのような件で私達を」

???「うむ、それはだな()()()が確認されたのだよ。」

少女たち『ッ!?』

男の発した単語に少女たちの体に緊張が走る。

???「しかも問題は童話竜が2体、東の日本で確認されたことだ。あそこはドラゴンが表に居ても問答無用で討伐するからな。そして童話竜が暴れたら表に甚大な被害が出てしまう。それ故にお前たちには魔力が膨大に発生している地点に派遣するから童話竜を裏に留めてくれ。」

少女「分かりましたが、私は表で学生をしていますが...」

男「それに関しては問題ない、表向きに日本に留学することにしておくので問題ない。」

少女「分かりました。」

少女2「とりあえず、派遣場所にいるやつらとはどうすればいいわけ?」

男「それに関しては向こうが話を聞いてくれるかわからないので接触してもなるべく喧嘩腰になるんじゃないぞ」

少女たち『わかりました』

そう言って部屋を出ていき少女たちは任務のために準備をする。

 

sideロア

 

死神たちがバグ一達が作った修行道具等で修行している間に破面(アランカル)の一部もまたロアの力で生成された空間で修行している。

 

ロア「はぁ!」

ロアは帰刃(レスレクシオン)状態で風を操り直刀を振るった。

レスト「わわっ!」

シルス「ロア様!やり過ぎです!」

従属官(フラシオン)の二人もロアの基礎能力の高さに押されて白旗を上げているが

ロア「ちょっと!二人がすぐ降参するせいで修行にならないでしょ!今はハリベルちゃん達はいないんだから!!」

レスト「無理です!流石にハリベル様やグリムジョーとかと比べないでくださいよ!」

シルス「そうです!私達はウルキオラとスターク様とあとついでにヤミーと一緒にしないでくださいよ!」

従属官の二人は自身より強くて主のしごきについていける者達の名を出してロアに抗議するが

ロア「二人とも!そんな泣き言ばかり言ってたら一護の番になれないよ!」

レスト・シルス「「だから、私たちはその雄の番になんてなりたくないですよ!!」」

何時ものやり取りをしているがロアはどこ吹く風で

ロア「このままだと一護にまた負けちゃう!負けっぱなしは性に合わないの!!」

ロアは前回の戦いで一護に手加減されて撤退する羽目になったことを思い出していた。

レスト・シルス「「ロア様が負けた!!?」」

二人は驚愕の声を上げるがそれは仕方がないことだろう。

ロア「うん、全力は出し切れなかったけど結果だけ見れば私の負けだからね。」

ロアは事実を言うとさすがの二人も覚悟を決めたようで構えた。

ロア「やっと真面目に戦う気になったんだね!!」

ロアは嬉々として直刀を構えて二人に斬りかかる。

 

side現世

 

一護達は茜雫と一緒に修行したり夏休みの課題なども終わらせて仲間たちと一緒に地下空間の一画に作ったプールで遊んだりして夏休みを終えて学校に登校した。

 

一護「いや~中々に濃い夏休みだったな~」

雨竜「普通はこんな夏休みは過ごさないからね。」

チャド「とりあえずは何事もなさそうでいいな。」

一護「いや、現在進行形で問題が発生しているからな?」

実は少し前に尸魂界側が俺の監視をしないといけないとかの話が出てきて流石に監視するのはどうかという意見がぶつかって折衷案として俺と仲が良かったネムと桃を俺の家に住み込みにさせるという話になって俺の家に来てしばらく世話になりますと言ってきたときは妹達は大喜びし母も笑いながらOKを出してしまったので頭を抱える事態になった。

 

一護「ただでさえ今日から茜雫が俺らの学校に転入するっていうのに」

雨竜「それに関しては僕らは知らないからね?」

チャド「すまん、一護」

一護「いいって別に」

とりあえず今日は女性陣が先に行っていたので男3人組で登校しているのでぎゃあぎゃあ騒がしくないのでゆっくりと歩いて学校まで行った。

 

学校に到着して教室でHRになるまで俺達が世間話などしていると

浅野「一護、雨竜、チャド!おはよう!元気してるな!」

一護「啓吾か、元気そうだな。」

雨竜「啓吾、久しぶりだね。」

チャド「久しぶりだな、そっちも元気そうだな」

水色「おはよう、なんか疲れてない?」

一護「水色も相変わらずだな、まぁ疲れている原因についてはノーコメントで」

啓吾と水色とも話して時間を潰していると

担任「お~い、お前ら~席に付け~」

担任が来たので俺達は自分たちの席に戻る。

担任「今日はお前らに朗報だぞ~なんとこのクラスに転入性と留学生がくるぞ~」

バグ一パーティ以外『おぉ~!』

俺達は誰がくるのかを知っているので特に驚くことはなく担任は転入生を紹介する。

 

担任「じゃあ早速入ってきてくれよな~」

???『はい』

バグ一パーティ(((((((うん?)))))))

聞こえた3つの声の内一つは自分たちがよく知る声だがもう2つは知らなかった。

???『失礼します。』

そう言って3人の女が入ってきたが一人は茜雫だが残りの2人は俺には見覚えがある。

一護(BURNTHEWITCHの新橋のえるとニニー・スパンコールじゃねぇか!!どうなってんだ!!?)

流石の俺でも想定外すぎる人物達の登場に軽く混乱するが即座に警戒度を限界まで上げる。

一護(考えられるのは一つしかないおそらくだが童話竜関連か?)

俺は考えをまとめるが頭が痛くなってきた。

 

担任「じゃあ自己紹介してくれ」

???→のえる「初めまして私は新橋のえると言います。よろしくお願いします。」

黒髪のスタイルのいい女、新橋のえるが礼儀正しく挨拶をしてくる。

???→ニニー「初めまして私はニニー・スパンコールよ、よろしく。」

金髪の女、ニニー・スパンコールは勝気な態度が分かる挨拶をする。

茜雫「初めまして、私は望月(もちづき)茜雫って言います。よろしくね。」

茜雫の名字が本人が月に関する言葉が良いというので調べた中で本人が気に入ったやつを名字にした。

担任「じゃあ、3人は茜雫とのえるが黒崎の両隣でニニーが井上の隣だな。」

担任の教師がそう言って3人の席を言うと3人はそれぞれの席に来たのだが

一護(...うん?何かこの女若干だが俺に怯えてないか?)

新橋ノエルは人が恐怖を感じてそれを表に出さないようにする際に見られる動作を周りに悟らせないようにしている、同じくニニー・スパンコールもだ。

一護(まぁ、いいか正直童話竜との戦い以外で関わることもないしな。)

俺はそう高を括ったがこの時の俺は予測すらしなかった。まさかあんなことになるとは...

 

sideのえる・ニニー

 

私とニニーは指令で来た地点の町のある高校に留学で来たのだが

校長「では、君たちにはこのクラスに編入して貰います。」

のえる「分かりました。」

ニニー「わかったわ」

校長「それと君たち以外にもそのクラスに別で転入生がくるからその子と少し話しておくといいよ。」

この学校の校長はそう言っているのでその子と少し話そうとするが

茜雫「初めまして、私は望月茜雫よろしくね!」

ポニーテールをした女茜雫は握手してこようとしてくるが

のえる(え?この女から感じる魔力が童話竜のシンデレラの7割くらいあるんだけど)

ニニー(この女ってもしかしてこっちの?)

ノエル(おそらくそうなんだろうけど多分トップクラスの精鋭だと思うわよ?)

私とニニーは目配せで互いの考えていることを共有したんだけどこの子と敵対した場合決死の覚悟でも二人じゃやられることは明白なのよね。

 

どうしましょうと考えている間に教室に来た。教師の声に私たちは入ったけど茜雫とは比べ物にならないレベル且つ異質な魔力を感じて体が震えることさえできない状態になった。

のえる(な...に?あ、...あれ?)

ニニー(な...な、なん...なのあいつ?)

何の変哲もないはずの教室の一画にいるオレンジ色の髪の男から異質な魔力が放たれていた。

漏れ出ている魔力はほんの僅かのはずなのにシンデレラと相対した時感じた魔力の質を軽く上回りその魔力からはドラゴン特有の魔力と魔法使い(ウィザード)の魔力の他に感じたことのないタイプの魔力が混ざっていながらドラゴン憑き特有の歪な混ざり方ではなく最初からそう設計されてたかのような美しくまとまった魔力だった。

担任「では自己紹介してくれ」

教師はそう言ってくるが私達は今すぐここから帰りたい気持ちでいっぱいだった。

のえる(帰りたいです)

ニニー(同じく、あんな化け物がいるなんて聞いてない。)

ニニーと私はほぼ同じタイミングでそう思った。

とりあえず、私たちは何とか自己紹介を済ませたが

担任「じゃあ、3人は茜雫とのえるが黒崎の両隣でニニーが井上の隣だな。」

正直、この教師のことを殴りたいと思ってしまったのは仕方がないと思います。よりによってなんであの怪物の隣何ですか!?

ニニー(ニーハ...ご愁傷様。)

のえる(ニニーちゃん!見捨てないでください!!)

私は頑張って隣の席まで行きましたが男はこっちを少し顔を向けて

一護「よろしくな」

と言ってすぐに前に向いてくれましたが

のえる(なんか先輩の言動のせいで見た目から女好きと思いましたけどこの人は違うんですね。)

自分のよく知る男はことある毎に下着を見ようとするので困りますがこれなら問題ないですね。

...とりあえず、この方がどのような存在なのか理解してからでないと童話竜とか言ってられませんが正直関わりたくないですが任務である以上何とかしませんと。

 

先ずは今日の授業を乗り越えないとってニニーちゃん?あなたは私が怯えている間に隣の方と随分と仲が良くなっていますね?

とりあえず、放課後までに少しでもこの人に気づかれないように情報を集めましょう。

 

side一護

 

とりあえず、放課後になり俺は少し遅れると言って雨竜たちと別れると少し人通りの少ないところに移動した。

一護「とりあえず、なんで俺の事を監視なんてしてんだ?」

俺は死神化しながらそう言った。

のえる「...やはり簡単に気づきますか」

ニニー「そうね、こうなったら直接聞いた方が速いかしら。」

そう言って新橋のえるとニニー・スパンコールは出てくるが俺への警戒心が最大限出ている態度だ。

のえる「単刀直入に言います、あなたは何者ですか?」

一護「それはどう答えたらお前たちは納得する?」

俺は質問の意図が理解できないのでそう聞き返す。

のえる「...なるほど、では言い方を変えます。どうしてあなたはドラゴンの魔力を持っているのですか?」

一護「ドラゴン?魔力?何のことを言っているんだ。俺はそんなもんは持っていないぞ?霊力ならあるが?」

俺は知っているがこいつら視点だとそんなこと知らないと思うし少しとぼけた感じで言った。

ニニー「霊力?何言ってんのよ、あんたから確かに魔力を感じるし魔力からドラゴン特有の魔力を感じるのよ!」

ニニー・スパンコールはそう言ってくるが俺はこう答える。

一護「...もしかしてだけどこっちとそっちで用語に関して名称が違うんじゃないか?ほらあるだろ地域ごとに名前は一緒だけど意味が違ったり名称は違っても意味は一緒みたいなやつ。」

俺は二人にそう言うと

のえる「なるほど、確かにそう言われたらこちらでの名称などは知りませんでしたし会話が成り立たないのも納得ですね。」

 

とりあえず俺達はお互いの情報を共有しようとすると

虚「ぐああああああああああ!!!!」

巨大虚(ヒュージ・ホロウ)が出現して俺達に攻撃してくるので俺は人払いの結界を張って空中に退避した。

一護「あぶねぇなぁ」

のえる「日本のドラゴンはだいぶ数を減らしていると聞いていましたが」

一護「ああ、ドラゴンって(ホロウ)のことなのか。数を減らしているも何も魂を浄化させて成仏させるのは当たり前だろ?」

ニニー「成仏?なにいってんの?ドラゴンは保護するものでしょ?」

一護「お前は何を言ってんだ?あれは人間の魂が変質して生まれた悪霊なんだぞ?ならさっさと浄化しないと無意味だ。そして保護とかもっての外だ。」

のえる「...悪霊?あれは霊的な存在なのですか?」

一護「まぁ進化しきれば人間と遜色ない姿形にはなるし人間と同じくらいの知性があるが本質的には全然違うがな。」

俺は虚についてある程度のことを伝える。

 

ニニー「...じゃあドラゴン憑きがドラゴンを集めるのはドラゴンがそもそも共食いする種族だから同族の気配がする場所に集まろうとするのね。」

一護「おそらく、そっちでは虚が混じった人間が霊圧を抑えようとしないせいで駄々洩れの霊圧を感知してそいつに集まってんだろうな。本来なら虚は共食いされないように霊圧遮断能力があるからな。」

俺は向こうの虚が混ざった人間に虚が集まる理由を考察して二人に伝える。

のえる「ではこちらではドラゴンを討伐する以外に方法はないのですね。」

一護「保護なんて知ったら爺さんたちにどやされるわ。という訳であいつは俺が倒すな。」

ニニー「今更なんだけどここってこんなに人がいなかったかしら?」

のえる「そうですね時間的にももう少し人がいてもおかしくないのですが...」

一護「それは俺が人払いの結界を張っているからな。ここから1㎞以内に人が来ないようにした。」

ニニー「え~なにそれぇ...」

のえる「そんな魔法知らないんですけど...」

一護「普通こんな簡単な意識を逸らす術は普通のはずだけどな~」

俺は暢気にそう言っていると虚は思いっきり跳んだ。

一護「シビレを切らして強硬手段にでたようだが『破道の三十二 黄火閃(おうかせん)』」

黄色の霊圧の光線を放つ破道で虚を一撃で倒した。

二人『なっ!?』

一護「こんなものか所詮あの程度の雑魚じゃ話にならんな。」

二人『...』

二人は俺が虚を瞬殺するところを見て二人は涙目で抱き合って怯えている。

 

一護「なんだ?お前らどうした。」

のえる「い、いえ...お気になさらずに」

ニニー「そ、そうよ。なんでもないわ」

一護「いや、なんかある態度それ」

俺は呆れてそう言うが

一護「...うん?なんだあいつら?」

俺は町に二人の男女がいるがまだ人払いの結界を張っているのだが...

一護「おいっ!あいつらはお前らの仲間かなんかか?」

ニニー「え?知らないわ、そもそも私達は童話竜ってやつらを討伐するためにそいつらを探すために来たんだから。」

一護「じゃああの2人組は何だ?」

のえる「え?...まさか!」

のえるは何かに気づいたような反応するが二人組は突如姿を竜に変えた。

一護「...ほう、中々の霊圧だ。だが俺には及ばない。」

片方は上半身が赤い竜で口から炎を吐いておりかつ体から酸のような霧を纏っている。

もう片方はリヴァイアサンを思わせる魚の要素を持ち泡と水を纏った竜だ。

両者凄まじい霊圧を放っているが俺からすると雑魚と変わらない。

 

のえる「ど、童話竜『レッドドレス』、『バブルズ』!まさか二体同時に現れるなんて!」

一護「あれ倒してもいいよな?どのみち倒すんだから」

ニニー「な、何言っているの!!あいつはさっきのやつとは比べ物にならないのよ!!」

一護「いや、あいつらよりも強い虚となら戦い慣れているから問題ない」

俺は刀を抜いて二体の龍と相対した。




ニニー達の年齢が分からないけどルキアも転入していたんで気にしないでください。


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45話:「はい何でしょうか?」

まだもうちょっと続きます。


sideロア

 

私はシルスちゃんとレストちゃんとの模擬戦などの修行を終えて自室に向かおうとすると

ロア「あれ?おじいちゃん珍しいね。おじいちゃんがこんなところにいるなんて」

私は立場上あの雄の部下になったことになってるけどこのお爺ちゃんも似たようなものだよ。ちなみに私達は十一刃(エスパーダ)って名称なんだけど私は第0十一刃(セロエスパーダ)でお爺ちゃんが第2十一刃(セグンダエスパーダ)だよ。

 

バラガン「ロアか、なにちと昔の知り合いの気配を感じただけのことだ。」

ロア「昔の知り合い?」

私は自我を持ったのは数か月前だからそれより前のことはよく知らないんだよね。

バラガン「うむ、折角だから話しておこうか。あやつらとは昔まだ虚圏の黎明期からの付き合いでな、とは言っても儂も奴らも敵同士ではあるがな、何しろ奴らは面倒な性質を持っていてな。」

ロア「面倒な性質?それってお爺ちゃんの能力でもどうにもならないの?」

おじいちゃんの能力は時間干渉系だからよほどの能力でもない限り面倒な性質なんて言わないけど...

バラガン「奴らは他の虚や人間に寄生などして生き延びる能力を持っていてな。しかも寄生し直すと失った進化能力を取り戻すので何度も成長し直しては戦うといった感じになったので奴らとは互いに関わらないといった暗黙の了解になって奴らは住処を遥か西に移したのだよ。」

おじいちゃんはそう言ってるけど一つ疑問が出てきた。

 

ロア「そうなんだ...あれ?でもそれじゃあなんでその子達の気配が感じるの?」

バラガン「どうも好みの餌の気配(霊圧の匂い)に釣られてこちらの領土に隣接している現世の地点に来ているようだ。たしか空座町と言ったか?」

 

side一護

 

俺は刀を構えて神通脚で加速と圧倒的な踏み込みで不知火を放ってバブルズと呼ばれた方の青い竜を切り裂いた。

バブルス「グおおぉぉぉ!!?」

一護「なんだ?切り裂かれることがそんなにおかしいか?」

煽ったことにキレたのか竜は大量の泡を放ってきた。

一護「『破道の三十三 蒼火墜(そうかつい)』」

俺は蒼い炎を放って泡を消し飛ばした。

レッドドレス「ぐおおおぉぉぉ!!!」

赤い竜...レッドドレスは酸を放ってくるので

一護「『破道の五十八 闐嵐(てんらん)』」

竜巻を放って酸を吹っ飛ばしながらレッドドレスを吹き飛ばした。

 

のえる「す、すごい...!」

ニニー「あの童話竜を2体も相手してるのにここまで一方的になるなんて...」

一護「おい!お前らも見てないで戦え!!何のために来たんだよ!!」

俺は半場外野化している二人に言った。

のえる「す、すみません!」

ニニー「ご、ごめん」

二人はそう言って戦闘態勢に入る。

のえるは笛と銃と足したような武器を構える。

そういえばさっきからずっと気になったことを聞いてみるか

一護「お前らがさっきから乗ってる竜みたいな虚何?」

俺はBURN THE WITCHのことは知っていても詳しい用語とかは直ぐには思い出せないから二人に聞く。

のえる「これは魔女(ウィッチ)魔法使い(ウィザード)が騎乗するドラゴンです。」

ニニー「あんた見たいに空を飛ぶ魔法はないからこうでもしないと空中に逃げるダークドラゴンを追跡できないのよ。」

 

一護「一応言っておくが俺の知り合いは大体空を跳べるからな?」

ニニー「東の魔女(ウィッチ)魔法使い(ウィザード)ってすごいわね。」

一護「俺は基本別扱いだけど霊体の存在である知り合いたちは死神だぞ?」

のえる・ニニー「え?死神?」

一護「とは言っても生きてるものを何でもかんでも殺す奴らじゃなくて虚を浄化したりとか虚になる前の普通の幽霊を尸魂界に送って魂の循環を行う者達の事を指すんだけどね。」

俺は死神について簡単に説明した。

のえる「ソウル...なるほど裏に送ったりするのですか」

一護「まぁ、積もる話は終わってからにしようか。」

俺の言葉を皮切りに2体の竜がこっちに突っ込んできた。

一護「俺が前衛で突っ込むから後方支援よろしく!」

ニニー「さっきから私に指図するんじゃないわよ!『マジック#4 スタンボール』!」

ニニー・スパンコールは指先から電気を圧縮したボールを放ってバブルスに攻撃した。

バブルス「ぐああ!!」

バブルスも水流を放って攻撃を相殺したが俺は即座に距離を詰めて二刀の斬撃を見舞った。

バブルス「ごおお!!」

バブルスは即座に大量の泡を放って俺を攻撃してくるがすぐに神通脚で距離を離した。

 

レッドドレス「ごああああ!!!」

レッドドレスは炎を吐きながらスパンコールと新橋に酸をぶつけようとするが

ニニー・のえる「「『マジック#31 ブルー・スパーク』」」

ニニーとのえるは青い光弾を放って酸を吹き飛ばしたが威力が足りなかったらしくて炎と酸が二人に迫っていたので即座に2人の前に移動して炎と酸を剣技で切り払った。

一護「こいつらなんでこんなに強いんだ?この程度の霊圧なら初撃で決着がついたのに?」

俺は疑問に思ったことを呟くと

のえる「童話竜をこの程度ってあなたは何者なのですか?」

一護「う~ん?ガバと陰謀で生まれた神を超える試作品?」

ニニー「こんな状況でよくふざけられるわね。」

嘘は言ってないんだけどな~。まぁ今はいいや。

 

流石に面倒になったので

一護「卍解『万華鏡・天鎖斬月』」

俺は卍解をして更に二刀を一つにして瞬殺に入る。

のえる「...まるで先輩みたいな能力ですね。」

一護「誰だ?そいつこれは俺の知り合いなら斬魄刀解放は出来ることだぞ?」

俺は記憶を掘り返そうとするが今は戦闘中なんで後回しにする。

俺は再び距離を詰めると黒刀を一閃してレッドドレスの翼を切り裂いて墜落させる。

レッドドレス「ごああああ!!!!」

すぐに俺はバブルスとの距離を詰めて思いついたことを試してみる。

一護「模倣(コピー)『一文字』」

俺は黒刀から墨を放ってバブルスを塗り潰した。

■■■■「ごああ?」

これでバブルスは力を失ったな、後は

一護「模倣(コピー)『白筆一文字』今日からお前は魔海竜(リヴァイアサン)だ!そして『武器化(リクリエイトウエポン)』!」

俺は聖文字(シュリフト)武器(The Arms)の武器に関する情報に改造(The modification)による万物改造を組み合わせて対象を武器に限定する代わりに凄まじい改造速度を誇り目の前の竜を一振りの剣に改造した。

因みに見た目はFF14のリヴァイアサンにした。

こいつの自意識も改造した際に無くしたので特に問題なく水を操る魔剣になった。

レッドドレス「ぐあああああ!!?」

仲間が武器になるところを見て流石のレッドドレスも怯えて逃げる気なのか俺に酸と爆炎を放ってきたが

一護「折角だからこいつの力を試してみますか。」

俺は霊圧を込めて魔剣から水を放って酸と爆炎を消し飛ばした。

俺は黒刀と二刀流の構えをとって一足に距離を詰めるとレッドドレスを切り裂いたがレッドドレスは捨て身で切り裂かれた瞬間に酸を俺に放って()()()()()のほうに突っ込んでいった。

俺は神通脚で距離をとったが神通脚で再び距離を詰め直すには止まって加速の一拍が必要になるのでこのままだと二人がやられるので速度に優れた白雷を放つがレッドドレスは胴体が貫かれようが速度を落とすことなく突っ込む。

のえる「えっ!!?」

ニニー「くっ!『マジック#75 ガトリングクラウン』!!」

スパンコールは光の刃を王冠上に形成し、王冠を発射して攻撃する破道?がレッドドレスに直撃するがレッドドレスは意を介さずに魂魄だけの状態になると新橋のえるに()()した。

のえる「あがあああ!!」

体と魂魄に突如異物が入り込んで拒絶反応を起こし新橋のえるは大暴れする。

ニニー「ニーハ!!?どうして魔女(ウィッチ)がドラゴン憑きになることなんてありえないのに!!?」

一護「これは...寄生能力か」

ニニー「なにそれ!!?」

一護「虚の中でも極稀にある別の対象に取り付いてそいつの魂と肉体を乗っ取る能力のことを言うんだ。」

ニニー「ニーハはどうなるの!」

一護「流石に分からないけど最悪人格ごと乗っ取られるとは思う。」

ニニー「そんなのどうすればいいってんのよ!!」

スパンコールは涙を流しながら自分の無力を呪った。

一護「さて、という訳でこいつを助けるか。」

俺は軽くそう言う。

ニニー「...え?」

一護「とりあえず、まずは魂魄のほうからだな。精神潜航(マインドダイブ)を使えば行けると思うしあとはさっきみたいにバブルスを海竜の魔剣(リヴァイアサン)にした時と同じ感じにすれば問題ないかな。」

俺は作戦を立て終わってさっそく実行に移そうとすると

ニニー「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」

なんかスパンコールが待ったをかけてきた。

 

一護「はい何でしょうか?」

ニニー「あんた!さっき人格を乗っ取られるとか悲壮感漂うこと言っておいて何軽く助けるとか言ってんのよ!!?」

一護「だってお前が質問してきたからそれに答えただけで別に助けられないなんて一言も言ってないもん。」

俺は記憶を掘り返してもスパンコールは疑問を叫んでいたので俺はそれに答えたはしたけど助けれないとは一言も言っていないな。

ニニー「確かにあんたは助けれないとは一言も言ってなかったわね。でもこの状況だとそう聞こえるから次からそう言うことないようにしてね!!」

一護「へいへい、と言う訳でちょっと行ってくるな。」

俺は新橋に黒刀の刀身を当てると聖文字精神(The Mind)の精神操作を応用した精神潜航(マインドダイブ)でこの女の精神世界に入り込む。

 

sideのえる

 

熱い、暑い、あつい、アツイ...

炎が自分を焼き続けているようなそんな状況で目の前にレッドドレスが現れ私を塗り潰そうとしてくる。

のえる「誰...か...助けて...」

こんな状況で言うのもなんですけどそんな都合のいいこと起こりはしn

一護「来たぞ」

のえる「え?」

いきなり声が聞こえてくると私の身を焦がしていた炎が消え去った。

一護「無事か?...ってその状態だと違うかぁ」

黒崎一護はそう言いながら視線をなぜか外すので視線を落とすと今自分は何も着ていなかった。

のえる「ッ~~~~~!!?」

私は恥ずかしさのあまり胸と股に手を当てて隠しますがこの人には全部見られたのかと思うと恥ずかしすぎます。

一護「文句は俺じゃなくて()()()に言ってくれよな」

黒崎一護は黒い剣を向けるとレッドドレスがいた。

レッドドレス「ぐあああああ!!?」

一護「いるはずのない俺がいることに恐怖しているのか?だが悪いがお前はここで終わり(the end)だ。」

この人は伝説の童話竜であろうことの状況さえ楽しんでいるこの人はホントに何者でしょうか?

一護「さてあまり長引かせると現実のこいつの肉体が滅んじまうのでね、悪いが瞬殺コースだ。」

すると気配が変わり体が震えるほどの殺気を放った。

レッドドレス「グ...あ...あ...ぁぁぁ」

伝説の童話竜が声も出せないほどの殺気なのに何故か私は()()してしまった。

 

一護「模倣(コピー)『一文字』」

黒い剣からインクのようなものを飛ばしてレッドドレスを塗り潰した。

のえる「この状況でなぜインクで遊んでいるのですか!!?」

一護「うん?ああこれ?これには塗り潰した対象の力を根こそぎ封印する力があるんだよ。」

黒崎一護は何ともないことのようにとんでもないことを言った。

一護「あとはこいつに新たな名を刻んで封印するか、下手にこいつを倒すと3界の魂魄バランスが偏って達磨のおっさんがうるさいしな。」

黒崎()()は何故か愚痴を言いながら次の工程に入った。

一護「模倣(コピー)『白筆一文字』今日からお前は炎妃罪竜(レーヴァテイン)だ!」

今度は白いインクで黒くなったレッドドレスに文字を書いた。

のえる「黒崎さん、これは?」

一護「これか?これは新たな名を刻んで別の力を与えるんだよ。」

のえる「何しているんですか!?」

一護さんの言うことが本当ならレッドドレスは更なる強さを手に入れたことになります。ですが一護さんは

一護「大丈夫だって元々持っていた能力とはまるで別物の力を制御するのにどれくらいの時間が必要だと思っているの?あとこいつは黒く塗り潰された時点で元々持ってた力は使えなくなっているよ。」

のえる「そ、そうですか。」

()()()()は何故か何言ってんだこいつみたいな態度で言ってくる。

一護「さて、最後の仕上げだ。『武器化(リクリエイトウエポン)』!」

一護さんはレッドドレスを一本の金色の長剣(ロングソード)にしてしまった。

一護「ミッションコンプリート」

のえる「あ、あの一護さん一ついいですか?」

一護「なんだ?」

私は一護さんにある疑問をぶつける。

のえる「あのレッドドレスの剣はどうなるのですか?」

私がそう聞くと一護さんはこう言った。

一護「そりゃ、お前の中に封印されている状態だな。ここであいつを倒すと半ば融合していたお前の魂魄もろとも消すことになっていたからな。これが俺にできる最良の手段だな、あとしばらくは暴走しないように俺と霊圧回路(パス)を繋いでおいたからあんまり俺と離れることはできないぞ。」

のえる「...え?私の魂と融合?私の中に封印?一護さんとしばらく離れられない?...え?」

一護さんの言うことは私はドラゴン憑きと同じかそれ以上に面倒な状況になってしまった。

一護「確か、そっちではお前の今の状況はドラゴン憑きってやつになっているんだよな。なら早いとこ()()の制御できるようになれば処刑はされないんじゃないか?」

一護さんはレッドドレスの剣を差してそう言うので私は

のえる「そうですね、一護さんの言う通りもうどうすることもできないならば童話竜の力を制御して見せます!!」

一護さんにそう啖呵を切った。

一護「おう、そうだな。ところで早いとこ俺出ていくな。流石に素っ裸の女を見続けるのは無理だから。また現実で会おうな。」

そう言って一護さんが言って去っていった。

のえる「すっかり忘れてました――!!?」

私は顔を覆ってそう叫んだ。




色々、バグ一がやらかしましたが生暖かい目で見守ってください。


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46話:「くたばれっ!世界!!」

side一護

 

あの後即座にいつメンに連絡を入れて浦原商店に急行した俺達だが今、俺は面倒な状況に巻き込まれている。

それは...

 

一護「なにこれ?」

俺のこの言葉しか出てこないのは仕方がないことだろう。

女性陣はのえると何故か爆速で仲が良くなり握手までしてなんか歴戦の戦友(とも)と再会したようなやり取りをしたと思うとどういう訳か女性陣は背中にはのえるが抱き着いておりそれ以外には時間経過で女性陣が入れ替わりで抱き着いているのだ。

一護「皆さん、どうして抱き着いているのでしょうか?」

嫁ーズ『イチゴニウムを補給しているだけだよ!』

一護「そんな物質は存在しないしそれはただの変態がやる行為だよ。」

とりあえず俺は問答無用で全員を聖文字超能力(the psychic)の力で念力(サイコキネシス)を使って引きはがした。

嫁ーズ『も、もう少しだけ~』

一護「ダメだから」

とりあえず、俺はのえる達と遭遇した事件について全員に話した。

 

一護「と言うことがあってしばらくの間だがのえるは俺と一緒に行動することになった、異論はないな。」

のえる除く嫁ーズ『異議ありッ!』

一護「...一応聞いておこうか、どこに不満があるんだ?」

嫁ーズ『一護(君)(さん)(様)と一緒に行動のところ!!』

一護「それに関しては俺が近くにいないと封印した炎竜の力で肉体が焼けてしまうから仕方がないんだよ。」

俺は一度説明したのにも関わらず駄々をこねる女性陣にそう言う。

織姫「そ、それはそうだけど~」

雨「まだそんなにアピールチャンスをものにできていないのに~」

リルカ「これじゃあ、ロア達が来たらもっとヤバいっていうのに」

雛森「うぅ、私も早く何かしら印象残さないと...」

ネム「...これは夜這いと言うものをしなければならないのでしょうか?」

MI「ネム、それは最終手段ですよ。」

茜雫「私は一護の部屋に同棲しているからいつでも監視できるから問題ない!」

ギョク(ふふふ、ご主人綺麗で可愛いお嫁さんをいっぱい用意しますよ!!)

オカシイな、どうしてこんなことになったんだろう?

あとギョクさん?あなたってそんなロアみたいなこと言う人でしたっけ?

のえる「一護さん、不束者ですがよろしくお願いしますね。」

一護「違う、そうじゃない」

とりあえず、俺はこの場の空気を何とかするためにテレビをつける。

キャスター『ニュース速報です。たった今、日本とイギリスと言った各国は結婚制度を一夫多妻制と多夫一妻制に変更が決定され可決されm』一護「くたばれっ!世界!!」ガシャーン!!

俺は防音結界を展開してテレビを破壊した。

一護「ハッ!!?」

嫁ーズ『一護(君)(さん)(様)』(オメメキラキラ)

一護「...もうどうにでもなれ。」

俺は運命として受け入れた。

 

とりあえず、ぶっ壊したテレビは修復(+改造して)地下室に移動した。例の如く真時玉は起動してある。

一護「とりあえずはのえるお前の斬魄刀を使いこなせるように修行しようか。あとお前は今日から俺の管理下になるってスパンコールが言っていたけど大丈夫なのか?」

のえる「それ(管理下)は大丈夫ですよ。」

一護「そうか、なら始めようか。」

のえるは俺の合図で封印した後生成された斬魄刀を抜刀したが普通の日本刀ではなくリリカルなのはのシグナムのシュベルトフォルムの形状だ。

一護「じゃあ俺は今回はこっちかな」

俺は五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒体に約束された勝利の剣(エクスカリバー)の形の霊子兵装を生成した。

一護「行くぞ。」

のえる「分かりました」

俺とのえるは地を蹴って加速して互いに剣をぶつけ合う。

 

sideニニー・スパンコール

 

私は連絡期で裏ロンドンにある本部に連絡を取った。

ニニー「という訳で新橋のえるがドラゴン憑きになり現在、童話竜の力を日本にいる魔法使い(ウィザード)イチゴ・クロサキの力で抑え込んでいる状態です。」

トロンボーン「分かったよ、とりあえず他の方にも伝えておくから。のえるにはよろしくと伝えておいてね。」

ニニー「...分かりましたが彼にはどう伝えれば」

トロンボーン「どうもこうもないでしょ、伝えとかなきゃいけないんだから。」

私はニーハに好意を寄せる男に申し訳が無かったがそれでも伝えておいた方がいいとあとで彼に連絡を入れられるようにしておいてもらった。

 

私は連絡を終えると、のえる達がいるという店に来た。

ニニー「あのー少しいいですか。」

喜助「その恰好は...あぁ一護さんと一緒にいた方の連れですね。今彼らは地下室に居ますのであそこから降りていけばいいですよ。」

ハットを被った男はそう言って指を指したのでその先に行くと確かに地下への入り口があったので階段を下りて行った。

入り口から入ると

一護「のえる!そこはもっと踏み込みを強くして振れ!」

のえる「はいっ!一護さん!」

のえるは封印した後に出現した剣を振るってイチゴと剣の修行をしていた。

 

一護「...うん?スパンコールか連絡は終わったか?」

ニニー「ニニーでいいわ、イチゴ少しいいかしら?」

一護「別にいいがなんだ?」

のえる「ニニーちゃんあなたまさか...」

ニニー「ニーハが思うことじゃないから安心してイチゴ、あなたの持つ海竜の魔剣(リヴァイアサン)を譲ってほしいのよ。」

私はイチゴの目を見て要求した、いくらなんでもこんな要求は普通飲まないけれど私は要求せざるを得なかった。

あの時、私が手負いのレッドドレスを倒せてればニーハがドラゴン憑きにならずに済んだ。だから無茶でもイチゴの持つ童話竜が封印された魔剣を手に入れたい。

一護「何だそんなことか、ほら。」

イチゴは特に躊躇がなく私に海竜の魔剣(リヴァイアサン)を渡した。

ニニー「はぁ!?イチゴあんた正気!?」

信じられないことにイチゴは私に魔剣を手渡してきたので驚きの声を上げた。

一護「なんで驚いているんだ?あぁ、のえるみたいに封印状態にしておけって事かちょっと待ってろ。」

イチゴはなんか納得して魔剣に魔力を纏わせていくと魔剣が通常の剣に変化して圧倒的な気配が収まった。

一護「これでいいんだろ?」

さっきまで片刃の剣だったのがシンプルな刀身でライトグリーンの鍔の細剣に変化したのを手渡してきたが

ニニー「イチゴ!あんた何考えているの!?童話竜が封印された魔剣をポンッと手渡してんのよ!!」

一護「いや、俺は武器は自前で結構持っているし使え慣れてない武器を死蔵するよりこれを求めているやつに渡した方がいいだろ。それにお前がこれを求めているのは何も世界を滅ぼしたいとかみたいな願望ではないだろ?」

一護は何とも私の心を見透かしたかのようなことを言ってきた。

 

一護「ほら、お前は欲しいって言って俺がやるって言ってんだ。素直に受け取れ。」

ニニー「...分かったわ、でもいつか御礼はさせてもらうわ。」

一護「すぐじゃなくていいからな。」

私はそう言って細剣を受け取った。

 

side一護

 

俺はニニーに剣を渡すともう一つやるべきことをする。

一護「ちょっと待ってろよ。今、鞘を作ってやるからな。」

俺は自分の斬魄刀の鞘を解析してニニーの細剣の鞘を作成する。

 

~10分後~

 

一護「ほれ、できたぞ」

俺は赤い色の鞘を完成させニニーに渡した。

ニニー「ありがと」

俺は一緒に鞘の留め具も一緒に渡した。

ニニーは腰に留め具を付けて細剣を差した。

一護「さて、とりあえず二人は魔力などの基礎能力の強化、剣術などの武術の体得、術の強化。大まかにこの3つを重点的にやろうか。MI!二人の修行の相手を任せるぞ!!」

MI「かしこまりました、一護様。」

俺は修行をMIに丸投げした後、のえるについていった。

 

sideニニー

 

あたしは変な柱をニーハと一緒に数時間かけてクリアした後

MIっていう機械が相手になってくれるのだけれど滅茶苦茶強かった。

私も魔力が大幅に上がったんだけど向こうはそれ以上の魔力と剣術と体術と魔法を組み合わせて戦ってくるから魔法が主体の私では手も足も出なかった。

MI「ニニー様、まずは基本から鍛え直してその剣の力を引き出すことを優先した方がよろしいですよ。」

ニニー「そうね、童話竜の力を必ず引き出して見せるわ!」

私はそう意気込んで自分の手にある海竜の魔剣(リヴァイアサン)に視線を向けた。

 

sideのえる

 

私はMIさんと一緒に一護さんに見られながら修行をしています。

のえる「はあ!」

私は踏み込んでMIさんに剣を一閃しますがMIさんは竹刀で防いで反撃に耐えられずに竹刀を突き付けられた。

MI「ここまでですね。」

のえる「はい」

私は剣を白い鞘に納刀した。

 

MI「とりあえず、今は一護さんの補助を無くす方がいいですね。」

のえる「私としては補助がある方がいいですけど制御しないと話にならないのでしますね。」

一護「そうだな、俺と100m以上離れられないとか不便以外の何物でもないからな。」

一護さんがそう言っていますが私は一護さんとあまり離れたくないです。

 

side一護

 

俺はのえる達の修行を手伝う傍らに俺達も来るべき破面(アランカル)との戦いのために力を蓄える。

とりあえず、地下で10日間の修行を終えた後のえるを連れて家に帰ったがいつもの如く母と妹たちに正座させられていた。

 

一護「またですか?」

真咲「また女の子を誑してきたバカ息子だからよ。」

夏梨「また誑し兄ぃしてきたからね。」

遊子「またチャラ男兄ちゃんしてきたからね。」

一心「父さんは悲しい!息子がこんな女遊びをするようになってしまったことが悲しい!!」

一護「髭親父、元を糺せば親父が(うるる)を俺に許可なく許嫁にしたのが原因だと思うけど」

 

何時もの如く母と妹たちに責められるのは仕方がないが諸悪の根源である髭親父がハイテンションで俺を攻めてくることにイラッとくる。

一心「だって、昔はあんまり仲のいい友達が少なかったから親の親切心で雨ちゃんを許嫁にしたのに一護がちょ~と目を離したら色んな女の子を家に連れてくるんだもん。」

一護「それでも親父が俺を攻める筋合いはないからな?」

真咲「ところで一護、あの子って()()()()()()()()()()()?」

一護「流石に気づくか、うん()()()()()()()()

似たような経験をしている母さんは即座にのえるが家に来た理由を察した。

真咲「はぁ~、仕方がないわねぇ。なんかニュースでもなんか結婚制度が変わったって言ってたし。」

一護「それに関しては俺は知りませんからね、政府に文句を言ってください。」

俺は母から文句を言われながらもあとでのえると話をするつもりだ。

因みに妹達はのえるやネムと桃と茜雫と遊んでいた。

 

sideニニー

 

とりあえず、私はバルゴに連絡を入れる。

ニニー「と言うことでニーハは日本にいる魔法使い(ウィザード)イチゴ・クロサキの管理下になったわ。バルゴ」

バルゴ「そんな...のえるちゃんが?」

バルゴは信じられない声を出すが事実を下手に捻じ曲げると碌でもないことになるのは明白だから素直に伝えないといけない。

ニニー「とりあえず、私はそっちに戻って童話竜の力を封印した剣を持っていくけどニーハの場合はイチゴの近くから離れられないから私だけ戻ることになるわ。」

バルゴ「...はい。」

バルゴはそう言ったのを聞いて連絡を終える。

ニニー「...はぁ、しんどいわね。」

とりあえず、イチゴを何時かリバース・ロンドンに連れてこないといけないわね。そうしないと説明に時間が掛かるわ。




ニニーの海竜の魔剣(リヴァイアサン)の封印時の見た目はSAOのウインドフルーレです。
あとニニーがバグ一のことを魔法使い(ウィザード)扱いしているのは一護が人間なのでそう扱っているだけです。


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童話竜篇終了時のステータス

sideバグ一

 

望月茜雫

身長

154㎝

 

体重

43㎏

 

スリーサイズ

B81

W59

H80

 

MEMORIES OF NOBODY篇のヒロイン、元は思念珠だったが例の如くバグ一がバグ能力で普通の死神にしてしまった。イレギュラー中のイレギュラーなのでバグ一預かりになった。寝床がバグ一の部屋の押し入れになってバグ一が作った空間拡張霊具で広くして改造している。

 

能力

 

身体能力

女性陣の中では下から数えた方が速いが普通基準だと結構高いほう。

 

霊圧

隊長格相当

 

斬拳走鬼

バグ一と一緒に修行してバランスよく鍛えた。

 

斬術

剣術

バグ一の相手ができるレベル

 

斬魄刀

名前『弥勒丸』

解号「夕闇に誘え」

見た目

解放すると先端に小さな刃がついた錫杖に変形した。

能力

解放後は先端から発生させた竜巻を自在に操る能力を持ち、複数の敵を一掃することができる。

 

卍解

厳しい修行の末修得しているがここでは伏せさせてもらう。

 

白打

夜一監修の元、無窮瞬閧まで修得した。

 

歩法

瞬歩

夜一を師範としたので相当早い。

 

鬼道

回道も含めて相当なレベルに達したがバグ一達ほど突出していない。

 

 

 

side BURNTHEWITCH

 

ニニー・スパンコール

 

BURNTHEWITCHのW主人公の片方

童話竜が二体が日本に目撃され相棒の新橋のえると一緒に日本へ行くがバグ一と遭遇する羽目になり会った当初は得体が知れなさ過ぎて内心ビビっていたが二体の童話竜との戦いでお互いに壁がなくなったがその戦いでのえるが童話竜『レッドドレス』の力で寄生されてドラゴン憑きになってしまい何もできずに無力を感じバグ一が作った童話竜『バブルス』を封印した海竜の魔剣(リヴァイアサン)を譲ってもらった。

 

魔剣

 

所謂斬魄刀だがロンドンsideはそんなの知らないので魔剣と言う名称になった。

当然始解と卍解はあるが名称が違う。

封印時はSAOのウインドフルーレ

 

第1解放(リリース・ワン)

始解状態にあたる第1解放と言い名称を言うと解放される。

 

海竜の魔剣(リヴァイアサン)

バグ一がバブルスの名と力を封印して上書きした力

見た目はFF14のリヴァイアサン

 

能力

水を自在に生成・操作する能力

刀身に水を纏わせれば切れ味が落ちることなく切れ味を大幅に強化できる。

 

竜力解放(リリース・オブ・ドラゴン)

所謂卍解に当たるもの

解放すると剣の形状が封印時のものに戻る。

 

童話竜・人魚姫(バブルス)

バグ一に封印された本来の力を解放するもの。

解放されても特に制御に難があるだけで封印からバブルスが解き放たれることはない。

 

能力

 

泡を生成・操作する

第1解放と比べれば地味だが生成した泡は結構頑丈でクッションのように使えたりと結構万能。

また、高速で放って相手にぶつけたりと攻撃にも使える。形もある程度変えられる。

 

備考

とりあえず、バグ一が修行メニューを一冊の本に纏めたものを持ってリバース・ロンドンに戻りました。

 

new嫁ーズ

 

新橋のえる

 

身長

165㎝

 

体重

54㎏

 

スリーサイズ

B90

W62

H87

 

BURNTHEWITCHのW主人公の片方

童話竜が二体が日本に目撃され相棒のニニー・スパンコールと一緒に日本へ行くがバグ一と遭遇する羽目になり会った当初は得体が知れなさ過ぎて内心ビビっていたが二体の童話竜との戦いでお互いに壁がなくなったがその戦いで自分は童話竜『レッドドレス』の力で寄生されて精神世界でバグ一に助けてもらった。その際にその状況の影響で惚れた。レッドドレスは封印できたがそのせいでドラゴン憑きになってしまいバグ一の管理下になってしまったが本人は嬉しいようだ。

 

魔剣

封印時はリリカルなのはのシグナムが持つレヴァンテインのシュベルトフォルム

 

第1解放(リリース・ワン)

 

炎妃罪竜(レーヴァテイン)

バグ一がレッドドレスの名と力を封印して上書きした力

見た目は落第騎士の英雄譚の妃竜の罪剣(レーヴァテイン)

 

能力

竜に関する力を自在に行使する能力

大雑把だが所謂ドラゴンにできることなら何でもできる。あらゆる属性の魔法も使えるし再生力が付く。身体能力も大幅に上がるがスタミナの消費が激しい。

 

竜力解放(リリース・オブ・ドラゴン)

解放すると剣の形状は封印時に戻る。

 

童話竜・赤頭巾(レッドドレス)

バグ一に封印された本来の力を解放するもの。だがのえるの魂魄と融合した影響で能力が変質している。

解放されても特に制御に難があるだけで封印からレッドドレスが解き放たれることはない。

 

能力

 

第1解放の拡張

第1拡張でできたことに+あらゆる竜の伝承を再現できる。

具体的には能力に関係ない竜は金目のものを集めるといった感じのことをその状況に合わせた感じになる。

例:金目のものを集める→金稼ぎが得意になるといった感じ

 

またニニーと違って魔剣の力が自身に融合して封印してあるので完全ではないがある程度童話竜・赤頭巾(レッドドレス)の力が使える。

 

響転(ソニード)

虚である童話竜と魂魄が融合しているなら使えるのでは?とバグ一が思ったので練習させたらできたがまだまだな程度。

同じく虚弾(バラ)虚閃(セロ)探査回路(ぺスキス)も使用可能と言ったことが発覚した。



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破面篇
47話:「意外に平和は簡単に崩れるもんだな。」


破面(アランカル)編開始です。


side一護

 

俺達はのえる追加というイレギュラーに見舞われたがそれ以外は特に何も起こらなかった。

強いて言うなら尸魂界側で映画の内容の事件が2件ほど起こったけど特に俺が出張ることなくすぐに解決したから良いけど。

そして尸魂界篇から数か月が経過した。

 

一護「あぁ~平和だな~」

雨竜「君は暢気だな」

俺と雨竜は買い出しに出ている。

チャドとは別行動をしている。

雨竜「今日は女性陣がやたら張り切っているね。」

一護「もうじき12月だからな~」

俺達はクリスマス用に色々準備のためにデパートとかに行こうとすると凄まじい霊圧を感知した。

 

一護「意外に平和は簡単に崩れるもんだな。行くぞ雨竜!」

雨竜「あぁ!!一護!」

近くにチャドがいるので心配はしていないが急いだほうがいいだろ。

俺達はいつもの公園に周りに気を使いながら急行した。

 

sideチャド

 

チャド「くっ!?なんて強さだ...!」

俺は突如感じたすさまじい霊圧を感じ取ったため普段の虚退治用に用意してある人払いの結界を展開する霊具を使って人を離した。

そして目の前の浅黒い大男と拳を打ち合うが互いに力が拮抗して膠着状態になっている。

能力こそ使っていないが後ろにいる男と()()()が加勢したら負けてしまう。

 

???「くそっ...!ごみの分際でいい加減やられやがれ!!」

俺と戦っている男は俺がやられないことにイラついて叫ぶ。

 

???「俺達を認識したら即座に無力な奴らを離すか...中々判断までの速度が早い上にヤミーの攻撃にも耐えきる耐久力、弾き返す膂力、速度も申し分ないな。藍染様が警戒している者たちの一人か?」

色白の男が俺の戦い方を観察している。一護と似た敵の能力を解析してから叩き潰すタイプか?

 

???「それはいいからあの男を探しに行ってもいいわよね?ウルキオラ」

???「そうよ、私たちは現世に来れるからついてきたんだから別に単独行動してもいいわよね。」

ウルキオラ「お前らは、馬鹿なのか?見知らぬ場所での単独行動をするとかどうかしている。」

靑毛の女と薄い紫色の髪の女はそう言って何処かへ行こうとする。くっ!このままだと町に被害が出てしまう。

 

織姫「『孤天斬盾 二連!』」ドパンッ!ドパンッ!

すると織姫と雨が来て何処かへ行こうとする女二人に攻撃した。

???「ちょっ!?」

???「なに!?」

二人の女は即座に回避した。

織姫「チャド君!大丈夫!」

チャド「織姫!大丈夫だ、特に怪我らしいものは貰っていない。」

雨「今日は()()()()と楽しい時間を過ごすはずだったのに許しません。」

???「「一護ですって!!」」

二人の女は何故か一護の名前に反応した。

織姫「えっと、あなた達は一護君に用があるの?その前に名前は何?」

この状況で織姫は女たちの名前を聞く

???→レスト「私はレスト、一護ってやつに用があるのよ。」

???→シルス「私はシルス、同じく一護ってやつに用があるの」

雨「女の破面(アランカル)...あぁロアの使いかなにかですか。」

雨は即座にあの破面の手先だと断定した。

シルス「ちょっとあんた!ロア様の事呼び捨てにしないで!!」

レスト「そうよ!そうよ!」

雨「やかましいですよ、あんな女に敬語を使う気はないです!!」

シルスとレストは雨に抗議するが即座に切り捨てられた。

 

???「この俺を無視すんじゃねぇ!!」

大男は怒りながら虚弾(バラ)を連射してきたため俺は右腕を巨人の黒腕(ブラソ・ネグロ・ヒガンテ)に変化させて結界を展開して受け止める。

???「くそがぁぁぁぁ!!」

男はキレながら殴り掛かってきたので俺は前に出て男の拳を受け止める。

 

ウルキオラ「おいヤミー、せめて虚刀くらいは抜いたほうがいいんじゃないか?その男は舐めてかかっていいほど弱いわけじゃない。」

ヤミー「うるせぇぞ!ウルキオラ!」

ウルキオラの助言を無視してヤミーと呼ばれた男は拳に虚弾(バラ)を纏わせて殴りかかってくる。

俺は黒腕の盾で受け止めて左で殴るが特にダメージが入っている感触がしない。

少し時間はかかるが被害を出さずに戦うにはこれが一番だろうな。

 

side女性陣

 

女性陣は各々対峙している。

レスト「だからっ!早く一護を出しなさいよ!」

織姫「嫌だからね!一護君のことをよく知らない女に渡す気はないからね!」

シルス「一護を倒してロア様の目を覚ましたいだけなのよ!だから早く出しなさいよ!!」

雨「それは魅力的な提案ですがお生憎様一護さんはあなた達程度では勝てませんからね?」

女性陣はあーだこーだと騒いでいる。

 

side3人称視点

 

感情のままに暴れるヤミー、自分本位に行動するシルスとレストを見ているウルキオラは

ウルキオラ「全く、これでは何のために来たかわからないな。」

一護「同意するぜ」

雨竜「全くだね」

ウルキオラ「お前たちはいつからいた?」

一護・雨竜「「ついさっきだな。」」

一護と雨竜がついさっき到着したが状況がよくわからないので敵であるはずのウルキオラに話を聞こうとして話しかけた。

ウルキオラ「そうか、だが敵である俺に話しかけてくるのは理解できないが」

一護「嫌だって状況を聞こうにもお前以外にまともに会話できそうなのがいないんだもん。」

そう言って一護はヤミーの相手しているチャドや女子同士の話をしている女性陣を指す。

ウルキオラ「...なるほどな。」

流石のウルキオラも理論的な言い分に反論できないでいた。

 

一護「で?お前らはなんで来たんだ?理由次第では争わずに済むが」

ウルキオラ「藍染様の命令でな、お前たちと接触して来いと言われたから来た。」

雨竜「そういうことか...ってなんで僕らは敵とこんな穏やかに会話しているんだ?」

雨竜は疑問が生じたが仕方がないだろう。

一護「とりあえず、あいつらの会話を聞くと俺に用があるらしいから相手してくるわ。」

一護はそう言って女性陣の相手をしに行った。

 

side一護

 

一護「なんか呼ばれたけど何しているんだお前ら?」

織姫・雨「「一護君(さん)!!」」

レスト・シルス「「ッ!?お前が!!くたばれぇぇぇぇぇぇ!!!」」

いきなり二人の女破面は虚刀を抜いて斬りかかってきたので静動血装(ブルート・ヴェーネアルテリエ)で全身を強化して白打で相手をする。

レスト「はぁ!!」

薄紫髪の女は上段から虚刀を振り下ろしてきたので刀の側面のそっと拳で受け流して体勢を崩して懐に掌底を叩き込んでぶっ飛ばした。

レスト「がふっ!」

シルス「っ!?はああああ!!」

靑毛の女は鋭い刺突を繰り出しいてくるが雨竜の刺突よりは遅いし鋭くもないから軽く避けて首に軽く手刀を打ち込んで気絶させた。

シルス「こふっ!」

 

一護「とりあえず、制圧したけどどうしよう?」

俺はそう思ったら

ウルキオラ「いや、十分だ。」

バグ一パーティ『っ!』

俺は気を緩めた一瞬でウルキオラが女二人を回収していた。

ウルキオラ「お前たちの力の一端を確かに見させてもらったぞ。あとこいつらの心配とかはするな。どうせあの女が何とかするだろうからな。帰るぞ、ヤミー」

ヤミー「チッ!今日の所はここまでにしてやる!おいっ!!ごみ野郎!お前は俺がぶっ殺してやるから次に会うまで死ぬんじゃねぇぞぉ!!」

ヤミーはチャドにそう言ってウルキオラと一緒に黒腔(ガルガンタ)を開いて虚圏(ウェコムンド)に帰っていった。

一護「とりあえず、危機は去ったか。今すぐ、全員に連絡して浦原商店に急ぐぞ。」

雨竜・チャド・織姫・(うるる)『わかった!!』

4人の返事で即座に行動を開始した。

 

side破面(アランカル)

 

ロア「♪~♪~そういえばシルスちゃんとレストちゃんがウルキオラとヤミーと一緒に現世に行ったんだよね。いいな~私も現世に行って一護と戦いたいな~」

破面最強の女第0十一刃(セロエスパーダ)ロア・ベリアルは現世に行った部下を思いながら物騒なことを言った。

ハリベル「お前が行ったら被害がとんでもないことになるだろ。」

褐色の美女破面、第3十一刃(トレスエスパーダ)ティア・ハリベルは呆れて言う。

ちなみにハリベルの従属官(フラシオン)はギリギリまで鍛錬しているのでお茶会には不参加である。

今日は女性破面のお茶会を開いている。

ロア「そういえば、昔ハリベルちゃんの前の第3(トレス)女性()だったんだけど今どこにいるかな~見つけたら一護の番候補にしようっと!」

ハリベル「お前はまだ増やそうとするのか...」

いつものロアの願望駄々洩れっぷりにハリベルは呆れている。

 

ロア「いや~ハリベルちゃん達も強くなったねぇ~昔と比べたら比にならないよ!」

ハリベル「お前に言われても嫌味にしか聞こえないがまぁお前ほどの実力を持ってる者からの評価はありがたいが。」

ロアは力の成長速度はぶっ飛んでおり今なお霊圧や身体能力が自動で強化されるという頭のオカシイ能力を有している。

それだけならまだ対策のしようがあるがロアは武術も含めてあらゆる戦闘能力を鍛え上げている上に瞬時に対象の力を見通す洞察力も有している上にその能力が再現可能なら簡単に真似ることもできる。

 

レン「ロア様、お茶の御代わりは?」

ロア「うん!お願いね。」

ロアの従者レンがお茶の追加を入れる。

リリネット「おいっ!来たぞ!!」

ロア「あっ!リリネットちゃん!ようこそ私のお茶会へ!」

入ってきたのは黄緑色の髪で露出度の多い恰好をした少女、十一刃(エスパーダ)の中でロアに次ぐ実力者の第1十一刃(プリメーラエスパーダ)コヨーテ・スタークの従属官(フラシオン)リリネット・ジンジャーバックである。

レン「リリネット様、こちらでございます。」

レンはリリネットを席に案内した。

リリネット「ありがとよ。」

リリネットは案内された席に座った。

レンはお茶を入れた後リリネットは飲みながらハリベルたちと他愛ない会話をした。

リリネット「ありがとな、あん時私とスタークを拾ってくれて」

リリネットは二人しかいなかった時に自分達にワイワイできる仲間を紹介してくれたロアに礼を言う。

ロア「いや~あの時に凄い霊圧を感じて行ったら二人が居たから来るって言ったら二人が付いてきただけだから別に良いって」

ロアはのほほんとしながらそう言う。

 

ロカ「ロア様お茶会の所すみませんが少しよろしいでしょうか?」

ロア「ロカちゃん?いいよ~」

入って来た女の破面(アランカル)ロカ・パラミア、本来なら第8十一刃(オクターバエスパーダ)ザエルアポロ・グランツの従属官(フラシオン)のはずがロアがロカを気に入ったためザエルアポロを半殺しにして力ずくで自身の従属官(フラシオン)にしてしまった。

ロア「どうしたの?何かあったの?」

ロカ「はい、先ほどウルキオラ様とヤミー様が帰ってきましてシルス様とレスト様が戦闘不能状態でウルキオラ様に担がれていまして...」

ロア「それ気絶?」

ロアが二人の状態を聞いてきたのでロカは答える。

ロカ「はい、外傷はほとんどなくほぼ一撃で気絶させられています。」

ロア「あ~なるほどね~多分二人は一護と戦ってやられたんだね~」

二人の戦闘能力を知っているロアは誰が二人と戦ったのかを即座に把握した。

 

ロカ「それと東仙様が時期に十一刃(エスパーダ)全員を招集するようです。」

ロア「え~しかたないな~もう~」

ロカの招集命令の伝達に憂鬱な気分になった。

ハリベル「仕方がないだろう?私達は組織に属しているのだからこれくらいは許容しろ。」

ロア「はぁ~い、はぁ早く一護の番になって子作りして育児したい。」

ハリベル「いい加減にしろ、準備をしておけ」

会話を済ませたロアとハリベルはお茶と茶菓子を食べきる。




とりあえず、破面(アランカル)開幕篇いかがでしたでしょう。よろしければ感想、高評価お待ちしております。


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48話:「ただの俺の我儘だから気にするな。」

side浦原商店

 

一護達は破面(アランカル)の襲撃を退けた後、すぐに残りの仲間に連絡を入れ浦原商店に急行して尸魂界側に喜助に連絡を入れた。

 

山本『そうか、奴らが襲撃してきたか。』

山本重國は一護の報告を聞いてそう言った。

一護「犠牲者が一人も出なかったのが幸いなんだよな。」

一護はこういう時用に作った人払いの結界を張れる霊具を作っておいてよかったという。

山本『じゃが、今回の件で向こうが我らと戦争がしたいという意思表示をしてきた以上我らも総力を挙げて向かい撃たなければなるまいな。』

一護「破面はともかく元より藍染はぶっ飛ばすのは決定事項だからな。」

俺は破面で話ができるやつのことを思い出しており流石に話が通じるやつを殺したくないのであくまでも倒す敵は裏切りの藍染一派と総隊長に言う。

 

山本『まぁ、おぬしの言わんとすることも理解はできるがそれができるかはその時になってからじゃな。』

一護「それはただの俺の我儘だから気にするな。それで?これからどうする。敵の狙いが俺らとそれ以外にあるとして準備が終わっても俺等より総戦力の質はまだ向こうの方が上な気がするが?」

一護はヤミーが虚刀を使わずにチャドと互角に戦っているところを見て敵戦力を分析した。

山本『それに関してじゃが、こちらから援軍を向けるのでな。そ奴らと一緒に次の襲撃に備えてくれ。』

一護「あいよ。」

一護はそう言って連絡を終えた。

 

一護「...ということだ。尸魂界(ソウルソサエティ)からの援軍が来るまで俺達は修行して力を蓄えておこうか。

雨竜「だね、気を一瞬緩ませたとは言え一護が認識できないレベルの響転(ソニード)を使う奴は厄介だからね。」

雨竜はウルキオラの響転(ソニード)のレベルで敵の強さを理解したので修行には特に不満はない。

チャド「俺もあのヤミーってやつが俺を目の敵にしているからな。」

チャドもまたヤミーのタフさにさらなる強さを求めるために闘志を燃やしていた。

織姫「私達はロアの刺客から一護君を護るために強くなる!」

雨「そうですね!」

リルカ「あんな奴らには負けない!」

雛森「そうですね!早くこの騒動を終わらせて一護さんといちゃらぶします!」

ネム「私もマユリ様の指令を果たします。」

MI「私としてはその方たちと仲良くしたいのですがね。」

茜雫「私はそいつらは話しか聞いてないから分からないけど同じ一護のことが好きなら別にいいと思うけど...けどまぁ、一護の敵なら倒すしかないよね♪」

のえる「私はその方達の事をよく知りませんが一護さんの敵なら斬るまでです。」

女性陣は相も変わらずといった様子だ。

一護「という訳で修行を開始だ!」

バグ一パーティ『了解!』

一護の合図で各々が修行を開始した。

 

side尸魂界(ソウルソサエティ)

 

山本「全員集まったようじゃな。ではこれより藍染一派に関する会議を開始する。」

総隊長は一護の報告を聞いて即座に隊長たちを招集した。

山本「先ほど、現世にいる黒崎一護より破面の襲撃を受けたとのこと!それにより敵の狙いが黒崎一護達にあると推察されこれを阻止する!」

総隊長の言葉に全員が気を引き締めた。

山本「という訳で現世に彼らの護衛...彼らの実力で護衛はおかしな話じゃがまぁそこはいいじゃろ。という訳で日番谷冬獅郎、松本乱菊、班目一角、綾瀬川弓親、阿散井恋次、朽木ルキア、志波海燕、志波都を選抜隊として現世への派遣を命じる。」

総隊長は比較的に問題を起こしにくいメンバーを選出した。

名を呼ばれた者達は静かに頷いた。

その後会議は進まり

山本「という訳で本日は解散」

総隊長の言葉で会議は終わった。

 

side破面(アランカル)

 

広い空間に柱のような足場がある部屋に破面は集結している。

 

0と書かれた場所には長めの黒髪の色白の美女で最強の破面、第0十一刃(セロ・エスパーダ)のロア・ベリアルが座っており後ろに従属官(フラシオン)のロカ・パラミアとロアの雑用のレン、凍夜、トリスが整列している。

 

1の前には下顎骨のような仮面の名残を首飾りのように着けた黒髪の中年の男。第1十一刃(プリメーラ・エスパーダ)のコヨーテ・スターク、隣に従属官(フラシオン)リリネット・ジンジャーバックがいる。

 

2の場所には仮面の名残である頭部の王冠状の飾りをつけた隻眼の老人。第2十一刃(セグンダ・エスパーダ)のバラガン・ルイゼンバーン、彼の従属官(フラシオン)シャルロッテ・クールホーン、アビラマ・レッダー、フィンドール・キャリアス、チーノン・ポウ、ジオ=ヴェガ、ニルゲ・パルドゥックが控えている。

 

3の場所には金髪で褐色の肌をしており、白の過激な衣装が特徴的である美女。第3十一刃(トレス・エスパーダ)のティア・ハリベル背後にエミルー・アパッチ、フランチェスカ・ミラ・ローズ、シィアン・スンスンの通称3獣神(トレスベスティア)の3人娘、その背後に彼女たちのペットのアヨンが控えている。

 

4の場所には誰もおらず

 

5の場所には黒髪の長髪の左に眼帯を付けた細い男。第5十一刃(クイント・エスパーダ)のノイトラ・ジルガ、その背後に従属官(フラシオン)テスラ・リンドクルツが控えている。

 

6の場所には右顎を象った仮面を着けた、端正な顔立ちに水浅葱色の髪の男。第6十一刃(セスタ・エスパーダ)のグリムジョー・ジャガージャック、その背後に従属官(フラシオン)シャウロン・クーファン、エドラド・リオネス、ナキーム・グリンディーナ、イールフォルト・グランツ、ディ・ロイ・リンカーが控えている。

 

7の場所には坊主で頭部には棘のような仮面の名残があり、首には首飾り、耳には仮面が変化した髑髏のピアスをしている黒人風の男。第7十一刃(セプティマ・エスパーダ)のゾマリ・ルルーがいる。

 

8の場所には眼鏡のような形状の仮面を付けた桃色髪の男。第8十一刃(オクターバ・エスパーダ)のザエルアポロ・グランツがおり、その後ろに従属官(フラシオン)メダゼピ、ルミーナ、ベローナ他多数と従属官の数は十一刃の中で最多を誇る。

 

9の場所には四対ののぞき穴が開いた縦長の仮面で頭部全体を覆い、フリルの襟飾りが付いた死覇装を着用している男。第9十一刃(ヌベーノ・エスパーダ)のアーロニーロ・アルルエリがいる。

 

10も場所には第10十一刃(ディエス・エスパーダ)従属官(フラシオン)の子犬の(ホロウ)クッカプーロが座っている。

 

ロア「あ~もうこれホントに堅苦しいな~この空気~」

ロアは集まって早々口を開くが集会特有の堅苦しい空気に文句を言う。

バラガン「ロアよ、そう文句を言うな。つまらん報告会なぞ、さっさと終わらせればよいこと。」

破面の中でも最年長のバラガンはロアを窘める。

藍染「やあ、破面(アランカル)の諸君、全員集まっているようだね。」

白い死覇装に変えた、藍染惣右介、市丸ギン、東仙要の3人が入ってきてその後ろにルドボーン・チェルートと2人の女破面(アランカル)のロリ・アイヴァーン、メノリ・マリアがついている。

 

ロア「遅いよ!あんたが呼んだのに一番遅いって舐めてんの!!」

ロアは遅れてきた藍染に抗議する。この中で唯一藍染を倒せる存在なため流石の藍染でも慎重にロアを対処する。

藍染「それは済まない、だが舐めているわけではない。」

ロア「それならいいよ。...で?何でいきなり全員を集めるの?別に報告なら雑用や従属官(フラシオン)経由でも問題ないよね?」

ロアは文句を言うのはやめ自分たちを呼び出した理由を聞いた。

藍染「ウルキオラの能力は知っているはずだ。その関係で全員に一度にまとめて共有しておきたかった。」

藍染はロアにそういうと流石のロアも納得した。

ロア「そういうことなら別にいいわよ。」

ロアはそう言ってウルキオラが来るまで待った。

 

ウルキオラ「失礼します。」

第4十一刃(クアトロ・エスパーダ)ウルキオラ・シファーと第10十一刃(ディエス・エスパーダ)ヤミー・リエルゴが入って来た。

藍染「ウルキオラ、来て早々に悪いが君が見たものを全員に見せてくれないか?」

ウルキオラ「分かりました。」

ウルキオラは藍染の指示で自身の目玉をくり抜いて握りつぶした。

共眼界(ソリタ・ヴィスタ)と言う自身が見たものを他者に共有するもので十一刃内でも使えるのは素で超速再生を有するウルキオラとロアだけだ。

 

共眼界(ソリタ・ヴィスタ)で一護達の情報が十一刃(エスパーダ)に共有された。

ウルキオラ「以上です。奴らは相応の実力を持っています。」

藍染「ありがとう、ウルキオラおかげで今の彼らの実力を測れそうだ。」

藍染はウルキオラにそう言うがそれに文句がある者が言う。

グリムジョー「おいっ!あんなカスども倒せずに何おめおめ逃げ帰ってきてんだぁ!あぁ!!」

ウルキオラ「うるさいぞ、あいつらの強さは探査回路(ぺスキス)で確認済みだ。あの場で戦っても互いに不利益だったからな。」

グリムジョーがウルキオラに吠えるがウルキオラは理論然とした態度で反論する。

ロア「はいはい、グリムジョー...()()()()()()()()?」

二人の醜い言い合いにロアは殺気と霊圧で無理やり黙らせた。

グリムジョー「ッ!?チッ!!分かったよ。」

流石のグリムジョーもロアを怒らせるわけにはいかないのでおとなしくなった。

 

藍染「全く、グリムジョーそんなに彼らと戦いたいなら君が現世に行って戦えばいいじゃないか。従属官(フラシオン)も何人か連れて行っても構わない。」

藍染は尸魂界(ソウルソサエティ)の強化度合いを知りたいのでグリムジョーの部下を使い捨てる気満々だがグリムジョーはそんなこと露知らずに獣じみた笑みを浮かべて藍染に言う。

グリムジョー「分かりましたよ、奴らを叩き潰してきます。」

ロア「はぁ...それなら、私の雑用も貸すよ?いざってときは強制的に連れ帰ってきてもらうね?」

流石のロアもグリムジョーが心配で自身の雑用3人を連れて行くように言う。

ロア「というわけで頼むよ。レン、凍夜、トリス」

雑用『わかりました!ロア様!!』

雑用達は膝をついて主に言った。

 

グリムジョー「余計なことすんじゃねぇよ!!」

グリムジョーは抗議してくるがロアにはそんなこと関係ない。

ロア「他者の優しさは素直に受け取るべきだよ?」

ロアは笑顔で優しく言った。

グリムジョー「チッ!分かったよ...」

グリムジョーも渋々了承した。

 

side現世

 

一護達は真時玉を起動した地下で修行中で仮面の軍勢(ヴァイザード)の面々にも一護が連絡を入れてありいつでも行けるようにはしておけと言う感じのことを言ってある。

そして通常の時間軸で2日経過した。

 

喜助「皆さん、客人ですよ。」

バグ一除くバグ一メンバー『客人?』

一護は知っているので驚いていないがそれ以外は?マークを浮かべている。

そして中に入ってきたメンツを見て納得する。

恋次「来たぜ、お前ら」

ルキア「久しぶりだな。おぬしら」

日番谷冬獅郎「暫くこっちに居ることになった。」

松本乱菊「よろしく。」

班目一角「一護ぉ!久しぶりに手合わせしろやぁ!!」

綾瀬川弓親「よろしく頼むよ」

志波海燕「よぉ!一護しばらくお前んちで世話になるぜ」

志波都「一護、また姪達と遊ばせてもらいますね。」

一護は比較的に問題を起こしにくいメンツが揃っているので安心だ。と内心で思っている。

 

一護「とりあえず、全員は現世での寝床...叔父と叔母以外で決まっているの?」

恋次「おう!此処の宿泊施設を使えるようにしてもらっておいた。」

一護「あぁ、あそこか。俺と喜助が遊び半分の気持ちとその場のノリで作ったやつか。」

実は地下の修行施設には結構でかめの宿泊施設があり客室が宿泊者の好みの内装に自動で変わる優れものだ。

一角「俺達はとりあえず、町とかで探して見つからなかった場合はここにするつもりだ。」

弓親「僕も同じだ。」

一護「そうか」

一角・弓親コンビは違うらしい。

乱菊「私は織姫の家に泊めてもらうつもりだからよろしくね。」

織姫「分かりましたよ、乱菊さん」

リルカ「ちゃんと家事は手伝いなさいよ。」

冬獅郎「俺もここを使うつもりだ。」

冬獅郎もまた此処の施設を使うつもりのようだ。

 

とりあえず、今日はいったん解散した。

一護達はネム、雛森、茜雫、のえる、海燕、都の6人で黒崎家への帰路についている。

海燕「俺は悲しい!従兄(いとこ)がこんな女遊びをする奴になっているなんて!!」

一護「親父と同じこと言ってるけど原因は親父だからな?」

都「はぁ...海燕あまり一護君を困らせるのはやめてあげなさい。」

海燕のウザ絡みに一護はジト目で抗議して都は呆れて海燕に言う。

全員が歩いていると虚の気配と霊圧を感じたので全員が救援に向かった。

 

場所は近くなのでそんなに時間が経たずに着くとアフロ頭の男が鈴が付いた円月輪型の斬魄刀を手に終始圧倒して無傷で虚を倒していた。

海燕「うん?あいつは車谷(くるまだに)か?」

一護「誰だよ?」

一護は知っているが一応念のために海燕に聞いた。

海燕「あいつは十三番隊第6席だよ、元々優秀だったけどお前が瀞霊廷の修行設備を整えてそこで修練したら滅茶苦茶強くなってな、書類仕事も真面目だしそれで俺が上に掛け合ったら昇級したんだよ。ちなみに俺や日番谷に総隊長みたいに地水火風に属する斬魄刀なため上の連中もかなり期待しているんだよ。」

一護「マジかよ。」

一護は車谷ことイモ山さんを知っていただけにかなりのギャップを感じている。

イモ山「うん?海燕隊長に都副隊長!!ご無沙汰しております!!」

イモ山は自分の上司に気が付いて急いでこちらに来て頭を下げている。

海燕「おう!車谷、仕事は順調そうだな。」

イモ山「いえいえ、自分なんてまだまだですよ。」

イモ山は謙遜しながら言うが一護の目から見ても中々の実力があるのでは?と言うレベルだった。先の戦いでも自分の能力に有利な場所に被害を出さずに虚を誘導しながらも自分は無傷に立ち回っていたので強くなきゃできない芸当だ。

 

イモ山「ところで自分の目が可笑しくなければ海燕隊長が2人いるように見えるのですが...」

イモ山は一護と海燕を交互に見ている。

海燕「はっはは!こいつは俺の従兄妹だよ。」

イモ山「海燕隊長の!?よろしくお願いします!」

イモ山は上司の血縁者に頭を下げる。

一護「いきなり頭を下げないでくれ俺は海燕と血縁関係者ではあるけど頭を下げさせるようなことはしていないって」

海燕「いや十分しているだろ?何言ってんだ?」

海燕は瀞霊廷での事件解決、さらに死神全体のレベルアップなどのことをしておいて何を言っているだという態度だ。

 

その後一同はイモ山と別れて黒崎家に向かった。

一護「ただいま~帰ったぞ~」

一護は自分の帰りを告げ家に入っていった。

夏梨「一兄ぃおかえり~義姉(ねえ)達も?」

遊子「お兄ちゃんおかえり!お義姉ちゃん達も?」

一護「そうだな、あと海燕と都さんも来ているぞ」

夏梨「ホント!!」遊子「やったぁ!!」

海燕「夏梨と遊子!!来たぞぉ~」

都「夏梨に遊子、元気にしていましたか?」

海燕と都が姿を現すと花梨と遊子は一目散に突撃した。

 

一護は自室に戻ると茜雫、のえる、ネム、雛森、海燕、都も一護の部屋に入る。

一護は盗聴などができないように結界を張った。

一護「とりあえず、これでゆっくり話ができるな」

海燕「そうだな、とりあえず敵は一護達を狙う以外に目的があると思うから瀞霊廷で調査を進めているな。」

海燕は尸魂界の状況を一護に伝える。

一護「こっちは4体の破面(アランカル)の襲撃を喰らった。1体は俺の一瞬の隙で俺の背後にいた2体の破面を回収して見せる実力がありもう1体はチャドと互角の殴り合いができるレベルだ。」

一護は自分たちが相対した破面(アランカル)の情報を海燕と都に伝える。

海燕「なるほどな、とりあえず、敵の上位の実力を持つ奴を知れて良かった。」

都「ですね、少しでも情報があると作戦の立てようがありますからね。」

二人は納得して情報交換を続ける。

 

~場所は変わって~

 

ここはある建物の屋上一角と弓親はコンビニの袋を持っている。

一角「おい、弓親妙だと思わないか?」

弓親「なにがだい?一角」

一角は何やら思案顔で自分の手に持つものを見て弓親に言う。

一角「これだ、『手握りおむすび』こんな複雑な袋にこれほどの握り飯をそこらの店にずらりと並んでいやがる。しかも店番をしている女はとてもこれを握ったようには見えなかった。これは裏で誰かが糸を引いてるとみるぜ俺は。」

弓親「奇遇だね、僕も今ちょうどそう思ったところさ。」

一角と弓親はコンビニおにぎりを見て何らかの陰謀が渦巻いていると勘違いしているが只の量産品でしかないので何の陰謀もないのだが悲しいことにツッコみ役のバグ一たちがいないので二人の勘違いはまだ続く。

 

side破面(アランカル)

 

グリムジョー「早速行くぞ、お前ら」

グリムジョーは従属官(フラシオン)を連れて現世に行こうとする。

レン「よろしいのですか?あなた達もご一緒で?」

アパッチ「いいだろ!レストとシルスの敵討ちに行って悪いかよ!」

トリス「別にあの二人は死んではいないんだけどね~」

ミラ・ローズ「まぁ、ようやく戦えたのに何もできずに手加減されたのは悔しいからな。」

凍夜「それは一護と言う男が強かっただけだろう?」

スンスン「そう言うことではないのですよ。」

エミルー・アパッチ、フランチェスカ・ミラ・ローズ、シィアン・スンスンの3獣神(トレスベスティア)の3人娘とペットのアヨンも一緒についてくるようだ。

レン「まぁ、我々は黒崎一護に対する囮のようなものといざという時の緊急離脱が仕事ですから。」

そうこう言いながらも破面(アランカル)達は黒腔(ガルガンタ)を開いてその中を最速で突っ切っていった。

 

現世に到着するとグリムジョーは全員に言った。

グリムジョー「おいっ!全員で探査回路(ぺスキス)で霊圧を持った奴を根こそぎ探し出せ!!」

グリムジョーの従属官(フラシオン)『わかった』

3獣神(トレスベスティア)『わかった(りました)』

3獣神(トレスベスティア)娘たちも不本意ながらも探知に入った。

レン「では我々も」

凍夜「だな」トリス「うん!」

ロアの雑用三銃士も探査回路を最大にした。

感じ取れる霊圧は2()0()()

トリス「あれ?これって前に戦った二人の死神の霊圧だよね?」

凍夜「俺も感じたぞ、片方しかいないがそれでも十分だな。」

レン「私もあの時に戦った女の死神の霊圧を感知しましたよ。どうやら私達は運が良いようですね。」

雑用三銃士はあの時に戦った死神たちと決着をつけられると知り喜ぶ。

グリムジョー「数が多いな、尸魂界から援軍を呼んだな。お前らさっさと殺しに行くぞ。」

グリンジョーの言葉に全員が散会した。

 

side現世側

 

情報交換していた一護達は破面(アランカル)の霊圧を感知した。

一護「ッ!?もう再襲撃か!?いくら何でも早すぎるだろ!」

一護はグリムジョー達の襲撃は知っているがそれにしては数が多いのに疑問符を浮かべたが即座に迎撃の準備を済ませる。

海燕たちも準備を済ませ、即座に一護と茜雫とのえる以外が技術開発局の新しく改造された義魂丸を飲んだ。

一護も死神化して即座に外に出て空中を駆ける。

一護「全員死ぬなよ!!」

ネム・雛森・茜雫・のえる『わかってる(います)!!』

海燕「分かっているってそれにあいつも来ているしよ!!急ぐぞ!都!」

都「勿論です!」

海燕と都はかつて苦汁を舐めさせられた破面(アランカル)トリスの場所に急ぐ。

ネム、雛森、茜雫、のえるもまた一護と一緒に行動する。

恋次とルキアもまた凍夜とレンの霊圧を感じその場所へと急ぐ。

それ以外は運で決定される。




3獣神(トレスベスティア)の左腕は虚刀の再生でどうにでもなるのとロアの助言でアヨンを制御できるようになりました。


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49話:「お前は何者だ?」

戦闘開始です。


side一角・弓親

 

一角たちは凄まじい霊圧を感じると技術開発局が一護から貰った改良型義魂丸の設計図を基に改造した義魂丸を飲み霊体になると即座に移動を開始した。

 

少し移動すると白い死覇装を身に纏った鼻の上にアイマスクのような仮面の名残を着けた、左半分坊主・右半分が赤の長髪という物凄い髪型をしている巨漢の男と髪は金色の長髪で左前頭骨に仮面の名残を着けた伊達男がいた。

 

???「ふん、どうやら貴様らが俺達に殺される死神のようだな。」

一角「どうやら、お前らが相手してくれるようだな。」

一角は油断せずに刀と鞘を構えて慎重に敵の動きに対応できるようにしている。

一角「弓親ぁ!そっちの金髪の相手は任せる!」

弓親「分かっているよ、一角」

弓親もまた刀を抜いている。

???「ふん、こんなゴミ共が俺の相手が務まるとでも思っているのか?」

金髪の男は一角たちを見下しているようだがこの二人はかつての実力とは大きく成長している。

一角「御託はいいぜ?さっさと()ろうぜ!」

一角は瞬歩で巨漢の男に突っ込んだ。

???「ぬぅぅっ!」

巨漢の男は虚刀を抜いて応戦した。本来破面(アランカル)には鋼皮(イエロ)という常時皮膚が最低でも鋼の硬度に達しているのだが一角からすると三下程度の硬さなど鼻から眼中になく自身が超えたいと思う最強の男の硬さを斬るべく日々鍛錬しているのでどんな斬り方と踏み込みで斬れるかわかるほどまでに観察眼が鍛えられていた。

 

一角「へっ!どうやらお前はこの斬り方と踏み込みが有効のようだな。」

???「...どうやらお前は雑魚と一方的に見下せるような相手ではないらしいな。」

巨漢の男は一角の実力を理解して雰囲気が変わった。

即座に虚刀を構えて響転(ソニード)で高速戦闘を開始する。

一角「へっ!そう来なくちゃな!俺は更木隊第3席班目一角だ!てめぇを殺す男の名だ!」

一角は名乗りを上げて瞬歩で加速した。

 

弓親「どうやら、一角達は始めたようだね。でも流石にこれを使ってから初めてよね。展開『戦闘用異空間:街中(異空戦場)』」

弓親は懐からルービックキューブのような立方体を取り出すと自信と金髪の男と一角と一角の相手をしている巨漢の男を特殊空間に取り込んだ。

 

???「ぬうぅ!これは!?」

???「チッ!面倒な」

破面の二人はこの空間の面倒さに気づいた。先ほどまでと同じ場所に見えて特殊な異空間であるここでは黒腔(ガルガンタ)を強引に開かなければこの空間から出ることができないようだ。

一角「弓親、すまねぇな。」

弓親「気にしないでくれ、こういうのは僕の仕事だ。」

弓親はそう言って金髪のほうに斬りかかる。

???「チッ!」

金髪は舌打ちしながら虚刀を抜いて応戦する。

 

一角「さ~てこれで思う存分に斬りあえるな!」

???「斬り合いを楽しむとはな...まぁいい、どのみちお前はここで死ぬだけだからな。」

一角と巨漢の男もまた超高速の斬り合いを再開した。

 

side海燕・都

 

海燕と都も一護達と離れて目的の場所に行くと可憐な少女と見まがうほどの顔をした少年の破面(アランカル)がいた。

トリス「あっはは、探査回路(ぺスキス)で感知したけどあの夜の決着をつけられるね!」

海燕「へっ!それはこっちのセリフだぜ!今日は逃がさないぜ!」

海燕は刀を抜いて構えるとトリスもまた虚刀を抜いた。

都「展開『戦闘用異空間:荒野(異空戦場)』」

都は弓親と同じ霊具を起動して異空間を生成すると一角達が戦っている空間の荒野の場所に移動された。

トリス「へぇ、面白い道具だね。じゃあ行くよ!!」

トリスは虚刀を構えて響転(ソニード)で加速した、それと同時に海燕と都も瞬歩で加速して激突した。

 

side恋次・ルキア

 

恋次とルキアはレンと凍夜と相対している。

凍夜「久しいな、あの桜の卍解を使う男はいないようだな?」

恋次「済まねぇが隊長はいねぇんだ。だがお前をがっかりさせるようなことはねぇから心配すんな。」

凍夜は白哉がいないことに少し残念そうにするが恋次はすかさず訂正する。

凍夜「分かっている、貴様が纏う気配はあの夜あの男の補助しかできなかった弱者ではなく俺らと対等の強者の気配だ。」

凍夜は虚刀を抜いて片手で構えると恋次も刀を抜いて正眼に構える。

両者は無言で加速して激突した。

 

レン「お久しぶりですね。では早速始めましょうか。」

ルキア「久しいな、レンよ。展開『戦闘用異空間:平野(異空戦場)』」

二人は少し言葉を交わすとルキアは霊具を起動して戦闘を開始した恋次と凍夜も巻き込んで異空間の平野に転移した。

そして刀と虚刀を抜いて斬り合いを開始した。

 

side日番谷・乱菊

 

冬獅郎と乱菊もまた二人の破面(アランカル)と対峙していた。

片方の細い男が不意で乱菊に虚刀で斬りかかるが冬獅郎が間に入ってその刃を止める。

日番谷「どうやらてめぇが相手してくれるようだな。俺は十番隊隊長日番谷冬獅郎だ。」

???→シャウロン「初めまして私は破面(アランカル)No.11(ウンデシーモ)シャウロン・クーファンと申します。隊長...どうやら私はアタリのようですね。」

日番谷「残念だがお前は外れだ。」

乱菊「展開『戦闘用異空間:都市(異空戦場)』」

乱菊は霊具を起動して自身と冬獅郎と敵二人を異空間の都市に転移した。

 

sideイモ山

 

イモ山は普段と同じように任務を行って帰宅途中だったが突如強大な霊圧を感知して刀に手を掛けている。

イモ山「な、なんだ!!?この馬鹿でけぇ霊圧は!!」

???「見~付けたぁ」

イモ山は声のする方に目を向けると半月状の仮面の名残を被った男がいた。

???→ディ・ロイ「なんか、パッとしないやつがいるな。まぁいい、俺は破面(アランカル)No.16(ディエシセイス)ディ・ロイ・リンカーだ!という訳でさっさと死ねや!!」

ディ・ロイは虚刀を抜いて斬りかかるがイモ山もまた斬魄刀を抜刀してディ・ロイの斬撃を受け止める。

ディ・ロイ「なあ!?」

ディ・ロイはイモ山が自身の斬撃を受け止めたことを驚愕した。

イモ山「くっ!なんておもてぇ攻撃だ。だが受け止められねぇほどじゃねぇな。」

このイモ山はあの一護をして中々強くね?と思わせる実力を有している。舐め切ったままで戦って勝てるほど弱くはない。

ちなみにイモ山は霊具『異空戦場』を持っていないので通常の空間で戦っている。

 

side嫁ーズ

 

バグ一嫁ーズは途中で合流すると霊圧を感じた方へ移動した。

そこには3人組の女破面(アランカル)と奇妙なデカい虚のようなものがいた。

???「ちっ!()()のやつは居ないのかよ。」

???「うるさいぞ、アパッチそれならこいつらを人質にしておびき出せばいい。」

???「あら?そこのうるさい品性のない女より冷静ですね?ケダモノ」

アパッチ「誰が品性のない女だ!!スンスン!!」

???「誰がケダモノだ!!いい加減にしろよスンスン!」

スンスン「嫌ですわね~こういう品性のない言葉使いの女達といると私まで品が無い様に見られてしまいますわ~」

何故か仲間内で言い争いをしていた。

嫁ーズは思った『こいつら、あの女(ロア)からの刺客だと』そう認識した瞬間に霊具『異空戦場』を起動して山岳地帯の草原場所に転移した。

アパッチ「なっ!?スンスン!てめぇのせいで変な場所に飛ばされたじゃなねぇか!!どうすんだよ!」

スンスン「知らないですわよ、そんなことそれより早くこの者たちを倒して一護と言う男をおびき出しましょう。」

???「そうだな、さっさと倒すぞ。アヨン!死なない程度に叩き潰しな!!」

アヨン「グおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

アヨンと呼ばれた怪物は褐色の女の言葉に反応して織姫達に襲い掛かる。

織姫達は武具を展開して回避行動に移っていた。

ネム「茜雫さん、のえるさん、リルカさんあの3人はあなた達に任せます。この虚は私達が倒しますので」

織姫・のえる・リルカ『わかった(りました)(わ)』

ネムの言葉に3人はアパッチたちに向かった。

 

茜雫「はぁ!」

茜雫は刀をスンスンに振り下ろす。

スンスンは軽やかに避けると袖から釵を突き出した。

 

ガキィン!

 

金属のぶつかり合いが起こり周囲に音を響かせた。

スンスン「なかなかやりますね。ですがやられてもらいますね?」

茜雫「そっちこそ、一護は渡さないよ!!」

スンスン「何を言っているのかはわかりませんがさっさと終わらせます。」

スンスンは釵を左に持つと右に虚刀を抜いて構える。

両者は地を蹴って加速して刀を振るった。

 

リルカ「りゃあ!!」

リルカは装甲を纏った蹴撃を連発で放つがアパッチは鋼皮(イエロ)で強化された四肢で迎え撃つ。

アパッチ「あめぇんだよ!!」

響転(ソニード)完現術:加速(アクセル)で超高速戦闘で瞬時に10、20の拳撃と足刀が放たれる。

アパッチ「おいっ!さっさとやられろよ!」

リルカ「ふざけたこと言わないで!負けたら一護を誘い出して口には言えないことする気でしょ!」

アパッチ「お前は何言ってんだ!!そんなことするわけないだろ!!」

リルカ「あんたみたいな女は力ずくで奪おうとするって相場が決まってんのよ!!」

アパッチ「勝手に決めつけてんじゃねぇ!!!」

アパッチは叫びながら円の一部が欠けた形状のチャクラムを投擲しながら響転(ソニード)で距離を詰めてきて虚刀を抜いて斬りかかってくる。

リルカはその攻撃を対処しながらアパッチの攻撃を予測した。

 

???「ったく、スンスンもアパッチもがむしゃらに戦いやがって」

のえる「初めまして、私はのえると言います。あなたは?」

???→ミラ・ローズ「あぁ?あたしはフランチェスカ・ミラ・ローズだ、あいつらやあの人達からはミラ・ローズって呼ばれてる。」

のえるは言葉の通じる人型ドラゴン...破面(アランカル)相手に対話で時間稼ぎができないか試みる。

のえる「本日はどのような件でこちらに来たのですか?」

ミラ・ローズ「そりゃ、知り合いの敵討ちだな。あいつら悔しそうにしていたからな。」

のえるはミラ・ローズと会話しながらも油断なくいつでも行けるようにはしている。

のえる「ではこのまま帰っていただけませんか?」

ミラ・ローズ「無理だな、それにこのまま私だけ戦わずに帰ったらアパッチとスンスンがうるさいからな。」

ミラ・ローズはそう言って虚刀を抜いた。

のえる「はぁ...どうやら交渉決裂ですね。」

のえるも覚悟を決めて白鞘に収まった解放前の魔剣を抜いた。

両者は響転(ソニード)で加速して刃を交えた。

 

一方その頃ネム、(うるる)、雛森、織姫、本体のMIの5人はアヨンと戦闘中だ。

 

アヨン「ゴおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

アヨンは仮面の左右から以上に大きい瞳を展開して仮面の下から巨大な口を開いた本気モードで叫びながら織姫達に殴り掛かってくる。

織姫「『三天結盾』!」

織姫はバリアを張ってアヨンの攻撃を防いだ。

ネム「これで!」

(うるる)「どうですか!!」

ネムはマユリ特製の特殊霊具の重火器を取り出して霊圧を弾丸上にして打ちまくる。

同じく雨も武装の腕輪(アームズ・リング)で重火器を生成してボンバカ撃ちまくる。

 

ドガガガガガガガガガガガ!!!!

 

轟音を響かせながらアヨンの肉体を抉ったが超速再生を有しているのか虚刀を取り込んだ個体なのか肉体が逆再生して復元した。

MI「はぁ!!」

MIも今回の事を想定して端末ではなく本体できている。

全身を黒を基調としたドレスアーマーを身に纏っていて黒色で前髪ぱっつんでポニーテール、花の髪飾りを頭部の左前に付けている。体型は織姫達と比べても対等レベルのスタイルの良さを誇っており顔つきも幼さを残すがそれでも10人中10人美人と呼べる顔つきである。

手には漆黒の意匠が施された片刃の大剣。銘は『暴虐之王(ナヘマー)』が握られている。

この大剣は一護の斬月をベースに一護が作成したものでMIは持ってる武器の中で一番愛着がある代物だ。

 

MI「はぁ!」

MIは大剣を振ると黒い霊圧の斬撃が飛んでアヨンを切り裂くがアヨンは意にも介さずに肉体を再生して方向を上げながらMIに殴り掛かる。

雛森「弾け!『飛梅』!!」

雛森は七支刀から巨大な火の玉を飛ばしてアヨンに隙を作る。

MIはアヨンに隙できた瞬間に即座に瞬歩で距離をとった。

 

MI「強いですね、何ですか?この生物は?」

雛森「そうですね、もうすぐ罠は張り終わりますけどそれでも倒せるかわかりませんね。」

雛森はアヨンは知能が低いという弱点を把握し、即座に鬼道で罠を張ることでアヨンを倒そうとするがMIの斬撃を意を介さない所を見ると罠が通用するかわからないようだ。

5人は長期戦覚悟でアヨンに向かった。

 

side一護

 

一護は莫大な霊圧を感知してその中でも一番高い奴の場所に急行した。

一護「ここか?」

一護は到着した場所に到着したが破面(アランカル)は居なかったが剣八戦で体得した超直感で認識外からの虚刀の一撃を回避した。

???「チッ!外したか。」

ショートジャケット風の破面死覇装を着た、端正な顔立ちに水色のリーゼント風の髪をした不良風の男性破面が虚刀を振り抜いた態勢でいた。

一護「お前か?今回の騒動の主犯は?」

???「あ"ぁ゛、んなこと知ってどうすんだよ?」

一護「別に俺は黒崎一護、お前は何者だ?」

一護は目の前の男を既に知っているがそんなことは相手は知らないので一応形式上聞いておく。

???→グリムジョー「そうかい、俺は第6十刃(セスタ・エスパーダ)グリムジョー・ジャガージャック。てめぇを殺しに来たぜ。」

グリムジョーは名乗り終わると虚刀で連続で斬りかかってくるので一護は結界を張って肉体を鋼皮(イエロ)静動血装(ブルート・ヴェーネアルテリエ)とその他諸々の強化能力で強化し二刀を抜いて応戦した。




異空戦場は様々なギミックのある同じ空間に移動して現世に被害を出さないように作られた代物で元ネタは仮面ライダーエグゼイドのステージセレクトみたいなやつです。

MIの本体はSAOとAWがコラボした作品に出てくるペルソナ・ヴァベルです。
MIの武器の大剣はデアラの大剣『暴虐公(ナヘマー)』です。


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50話:「次はちゃんと決着をつけようか」

side一角・弓親

 

巨漢の男と一角は現在進行形で斬り合いをしている。

一角は巨漢の男の体格から自身のほうが力が劣っていると認識した瞬間に敵の能力を引き出させるためにわざと隙のある戦闘方法で相手をしている。

 

一角「はぁっ!」

一角は右の鞘で殴りつけると巨漢の男は空いている左手で防御して左の刀の斬撃を虚刀で防ぐ。

???(この男、戦い方は荒いが腕は確かだ。挑発するだけのことはある。右の鞘で防御し、左の刀で攻撃する実に単純...だがこの男どちらかと言えばこの俺の手の内を出させるためにわざとこの戦い方をしているようにも見える。言動こそ戦い好きのバカのそれだが実際にそうだろうが身のこなしの端々に冷静に戦況を見極めようとする行動が見え隠れしている。油断して踏み込み過ぎれば切られるな。)

巨漢の男は刀の打ち合いの中、先の言動から一角の戦い方を分析している。

???「はぁっ!」

巨漢の男は掌に霊圧を溜めると一角に強烈な掌底を叩き込んだ。

手甲掌(パルマ・プランチャ)というシンプルな技だがこの男のように体格と膂力に優れたものが使うと必殺の一撃に昇華される。

一角はその攻撃を刀と鞘を十字に構え(クロス)させて後ろに跳躍して攻撃を受けきるが一角はあまりの攻撃の衝撃にダメージを受けてしまった。

一角「がはぁ!」

一角は血を吐きながら体がよろめく。

 

???「驚いたな、この一撃は十一刃(エスパーダ)の中で最強の破面(アランカル)従属官(フラシオン)からも認める威力はあるというのにお前はその程度にすんでいるとは。」

巨漢の男は一角のダメージを逃がす技術に驚嘆する。

十一刃(エスパーダ)最強その称号を預かる者の従者が生半可な実力で務まることはない、かの女を慕う者たちの中から従属官(フラシオン)と雑用の二つがあり選ばれるが従属官のほうは実力が多少劣ろうとロアが気に入れば従属官にはなれるがそれでも相応の実力を持てるようにロアがある程度になるまで鍛えるが雑用のほうは完全なる実力主義で負けたら強制的に役割を交代させられる仕組みなため現在まで雑用の立場にいるあの3人は未だその座を保っている、ロアがいなければ十一刃(エスパーダ)に名を連ねていてもおかしくないほどに。

一角「へっ!いくら最強の破面の従者からお墨付きをもらおうがそいつらは只の腰巾着だろ。延びろ!『鬼灯丸』!」

一角は刀の柄と鞘を合わせて斬魄刀を解放して霊圧を高める。

 

???「そうか、それがお前の斬魄刀か。どうやら俺も解放して戦った方がよさそうだな。」

巨漢の男は一角の開放に伴って自分も解放すると言った。

一角「俺の力を認めるってか?」

???「いや、お前のような奴は生半可な力で戦っても埒が明かねぇ。なら圧倒的な力でねじ伏せた方が速いからな。」

そう言い男は虚刀を一旦納刀して己自身の斬魄刀を抜刀した。

???「()きろ『火山獣(ボルカニカ)』」

男は解号を言い刀剣解放を行った。

解放した男の姿が変化して鼻の仮面が消え、両耳の付近に仮面のようなものが形成され肩の関節から両腕にかけての部分が巨大化し、見た目は鎧のような形状となった。

???→エドラド「これが破面(アランカル)の刀剣解放、帰刃(レスレクシオン)!...そういえばさっきお前は俺に名を名乗っていたな。俺は破面(アランカル)No.13(トレッセ)エドラド・リオネスだ!!」

エドラドは名を名乗ると右腕を突き出し右拳から凄まじい火炎を放ってきた。

一角「くっ!?」

一角は即座に避けるが余波だけでも凄まじい火力に一瞬怯む。

一角が一瞬怯んだ瞬間エドラドは瞬時に響転(ソニード)で距離を詰めて全力でぶん殴った。

エドラド「ぜりゃああああああ!!!!!!!!」

鋼皮(イエロ)で強化された剛拳が一角に直撃して思いっきりぶっ飛んだ。

一角「ぐああああああ!!!」

一角はなんとか空中で体勢を元に戻すがエドラドは距離を詰めて火炎を放って一角を地面に叩き落した。

一角「ゴハッ!」

 

エドラド「終わりだな、戦士にとって諦めは時に美徳だぞ。俺はお前を粉々になるまではしたくねぇ。」

エドラドは一角にそう言うが一角はボロボロの体で何とか立とうとする。

一角「くっ...う」

エドラド「そうか、残念だ。」

エドラドは一角にとどめを刺そうと火炎を纏った拳を振り下ろした。

 

ドゴーン!!

 

凄まじい衝撃が起こり振り下ろされた地面が陥没したが一角は何とか受けきった。

エドラド「ん?」

一角「くっそぉ、まさかここまで力の差があるとはな。こうなったらあれで()ってみるかな。」

一角は何やらぶつぶつと言い始めそして

一角「『卍解』!」

凄まじい霊圧を発し卍解を発動した。

エドラド「なんだと、卍解...だと」

エドラドは藍染やロアから卍解は一握りの強者の死神しか修得していないと聞かされていたがまさか自分が戦ってボロボロにされていた男が習得しているとは思わなかったようだ。

一角「卍解、『龍紋鬼灯丸』!!」

一角は鎖でつながれた3つの形状の異なる斧の卍解を構えるとさらに

一角「延びろ!!『龍紋鬼灯丸』!!」

一角の言葉で卍解の形状が変化して3つを組み合わせた巨大な斧槍(ハルバード)に合体変化した。

エドラド「...スゲェじゃねぇか。なら俺も全力で相手をしてやる。『超越せよ』」

エドラドもまた一角の霊圧の高まりに自身の全力で粉砕する覚悟を決め虚刀を再び抜いて解放した。

エドラド「超越刃(オーバーブレイド)超越の火山獣(ボルカニカ・テラセネンチア)』」

超越刃(オーバーブレイド)(ロア命名)を解放したエドラドの姿は通常の刀剣解放する前とさほど変わらないが解放して変化した腕を通常サイズまで圧縮しているような姿に変化した。

 

全ての力を見せた二人は

一角「世辞はいい、スゲェかどうかは...」

一角とエドラドは霊圧と気配を強める。

一角「死んでから決めろぉ!!」

一角のその言葉を合図に空中に跳躍した。

一角「はっはぁ!!」

一角は斧槍を振るってエドラドの強化された鋼皮(イエロ)を切り裂くがすぐさま再生した。

一角(くそっ!この再生さえ無きゃ押し切れるってのによぉ!!)

一角は鬼道がとてつもなく適性がないのでMIも鬼道より武術を磨けと言うほどなのでひたすら己の得意を磨いたがエドラドのようなタイプだと相性が悪すぎるのだ。

斧槍(ハルバード)を振るい刺突を放つがエドラドは肩から火炎を噴射して回避する。

 

一方のエドラドも一角の初撃を受けてその性質を理解した。

エドラド(なるほどな、先の貧相な槍のようなものは本来の変幻自在の戦闘で敵と戦うものならこの卍解は俺のような力を得意とする者との戦闘に使うものなのか。しかもただ力に頼った代物ではなく斧槍(ハルバード)と3つの形状の異なる斧を巧みに使い分けると言ったこともできる...他にも能力があるかも知れない...だがこの男の性格を考えると性根の曲がった能力ではないだろう。ならば力と力の真っ向勝負で叩き潰す!!)

エドラドはこの僅かな時間の戦闘で一角の性格を理解して幻覚系や複雑な概念系の能力ではないと辺りをつけていた。そして自身の能力を最大限生かした真っ向勝負でケリをつけようとする。

莫大な霊圧がエドラドから放たれ高められていく。

 

一角もまた真っ向勝負で一撃で仕留めないといけないと理解しているので限界まで霊圧を龍紋鬼灯丸に込めていく。

一角「行くぜ?」

エドラド「ああ」

霊圧がお互いに最大まで高まると互いに最速で突っ込み攻撃が交差した。

 

ドガァァァァァぁン!!!!!!

 

お互いに攻撃が直撃して一角の卍解は粉々にぶっ壊れたが能力のおかげで直ぐに修復したが一角は力尽きて地面に落下した。

エドラド「はぁ...はぁ...虚刀のおかげで命拾いしたぜ。」

エドラドもまた肉体を大きく抉られたが虚刀の再生でダメージは回復しつつあった。

エドラド「班目一角か...おそらくあのダメージ量では生きていないだろうが見事だったぞ。」

エドラドは肉体の再生とダメージの大きさから一時戦闘から外れることにしたため黒腔(ガルガンタ)を開いて元の空間に戻っていった。

 

一角「はぁ...はぁ...くそっ!何とか生き残ったが...不味いな。」

一角はギリギリで生き残ったが無事とは言えずにいた。

今も体を這いずって移動している。

一角「く...く...そ」

一角はそのまま気を失った。

 

side弓親

 

弓親もまた目の前の金髪の男と斬り合いをしている。

弓親「ふっ!」

刀で袈裟切りを放てば男もまた虚刀で防いで切り返してきてそれを弓親は体捌きで軽く躱す。

???「チッ!雑魚の分際でうっとしい!!」

男は苛立ちながらも虚刀の剣速を上げるが弓親は慌てずに男の斬撃を受け流しながら

弓親「『破道の五十四 廃炎(はいえん)』」

弓親は円盤状の炎を放ち焼きつくす破道を使って金髪の男に直撃させた。

???「ぐはぁ!!く、くそ!!雑魚の分際で調子に乗るな!!突き砕け『蒼角王子(デルトロ)』!!」

頭に血が上った男は虚刀を納刀して自身の斬魄刀を抜刀して刀剣解放した。

解放した男の姿は、上半身が牛のような巨大な姿(牛のような顔の内部にはイールフォルトの顔がある)に変化した。

???→イールフォルト「俺の名はイールフォルト!覚悟しろ!!死神ぃ!!」

弓親「やれやれ、そんなに激高して叫び続けるなんて美しくないね。咲け『藤孔雀』」

弓親も斬魄刀を解放した。解放すると刀身が4枚刃のショーテルのような形状に変化した。

 

弓親とイールフォルトは何度もぶつかり合いをした。

イールフォルトはパワーで弓親を押そうとするが弓親は受け流しや巧みな足捌きでイールフォルトは思うように攻撃できないでいる。

隙ができると弓親の鋭い斬撃でイールフォルトの角が切り落とされた。

イールフォルト「くっ!?『超越せよ』!!」

流石のイールフォルトも虚刀を解放した。

イールフォルト「超越刃(オーバーブレイド)超越の蒼角王子(デルトロ・テラセネンチア)』!!」

虚刀を取り込んで進化したイールフォルトの姿は赤い闘牛の鎧を身に纏ったような形状をしている。

弓親「なるほど、これが例の...だけど僕の敵じゃない。」

イールフォルト「調子に乗るなよ!!」

イールフォルトは弓親の煽りに激高しながら突撃するが

イールフォルト「うぉ!な、なんだ!?これは!!」

イールフォルトはいつの間にか霊子の網にとらわれていた。

弓親「簡単な罠だよ。さてあまり長話をする気はないね。裂き狂え『瑠璃色孔雀』」

弓親は藤孔雀の本来の名を呼んで斬魄刀を解放した。

解放と共に蔦でイールフォルトを縛り、その霊圧を吸収するというもの。そして吸い上げると蔦についている蕾が開花し、その花をくわえることで自身の霊圧にすることが出来る。

弓親「さぁ、チェックメイトだ。」

弓親は処刑宣言をした。

 

イールフォルト「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

イールフォルトは叫ぶが弓親からすれば関係のない話だ

如何に虚刀の力で強化できると言ってもその根本的な部分である霊圧を吸収されてしまえば話は別だ。霊圧が減少する度に強化されるが瑠璃色孔雀がそれ以上の速度で霊圧を吸収し根こそぎ吸収しきりイールフォルトは絶命した。

弓親「さてとりあえず、急いで一角を救護に向かわなければ」

弓親は急いで一角の元に急いだ。

その後一角は弓親のおかげで一命をとどめた。

 

sideイモ山

 

イモ山はディ・ロイと戦闘中だが場所が悪いので煽りながら場所を変えて岩の多い山側に移動していた。

イモ山(よしッ!ここなら俺の力を最大限生かしながら町への被害を減らせる。)

ディ・ロイ「ようやく、追い詰めたぞ!良くも人を馬鹿にしながら逃げられたものだな!!」

ディ・ロイはキレながら虚刀で斬りかかってくるがイモ山は特に焦ることなく冷静だ。

イモ山「お早う『土鯰』!!」

そしてイモ山は斬魄刀を解放した。

解放した斬魄刀は鈴が付いた円月輪に変型した。有する能力は大地操作と言う強力な能力を有している。

イモ山は地面を殴ってディ・ロイの通過する場所の地面から巨大な土の槍を発生させつつ周りの大岩を操作した。ディ・ロイに大岩を直撃させて土の槍で貫いて上半身をぶっ飛ばして即死させた。

イモ山「ふぅ、こいつが焦って直線的な攻撃してくれて助かったぜ。」

一応、ちゃんと死んだか確認したがちゃんと仕留められたようだ。

 

side恋次

 

あれから10分近く打ち合っているがこれではらちが明かないので互いに力を解放した。

 

凍夜「凍てつけ『凍結の蟲王(コキュートス)』!」

凍夜は刀剣解放(レスレクシオン)してその身に青白い甲虫のような鎧を身に纏った。

恋次「吠えろ!『蛇尾丸』!!」

恋次もまた斬魄刀を解放して蛇腹剣に変化させた。

凍夜「『術式展開(じゅつしきてんかい)』はぁ!!」

凍夜は武の構えをとり、足元に自らを中心とした雪の結晶を模した陣を出現させ恋次に殴り掛かる。

恋次「ふっ!」

恋次もまた蛇尾丸を伸ばしながら四肢を死覇装のカスタムパーツの機能で強化して凍夜に殴り掛かる。

凍夜は蛇尾丸を手甲で弾くと距離をさらに詰めた。

恋次は弾かれた蛇尾丸を元に戻すと刀と白打を合わせた戦法で凍夜の最も得意とするクロスレンジでの戦闘を開始した。

 

凍夜「はぁぁぁぁ!!!!」

恋次「うおおぉぉぉ!!!」

拳と拳、拳と刀が打ち合う。

一瞬で10,20の攻撃が交差し終わると一旦距離を取った。

凍夜「やるな!やはりあの時の俺の予感は正しかったな!!」

凍夜は恋次の成長に歓喜の声を上げる。

恋次「そりゃどうも、てことで終わろうぜ!!卍解!『狒狒王蛇尾丸(ひひおうざびまる)』!!」

恋次は卍解を使用して巨大な骨の大蛇に変形させた。

恋次は解放した狒狒王蛇尾丸を振るって凍夜を叩き潰そうとするが凍夜は虚刀を抜いていた。

凍夜「『超越せよ』!」

凍夜の霊圧が爆発的に高まった。

凍夜「超越刃(オーバーブレイド)破壊殺・猗窩座(はかいさつ・あかざ)

姿が解放前のものに戻ったが霊圧等が異常に上昇しており姿も死人の様な肌の色に紅梅色の短髪、どこか幼さも残る顔立ち、細身ながらも筋肉質な体格の若者といった外見であり、顔を含めた全身に藍色の線状の文様が入っており、足と手の指は同じ色で染まっていて、爪に至っては全て髪と同じ色である。

振り下ろされた狒狒王蛇尾丸を拳でぶっ飛ばした。

恋次「くっ!?狒狒王蛇尾丸を素手でぶん殴って勝つとはな。」

凍夜「おい!俺は全力を出したぞ!!お前も全力で来い!!」

凍夜は狒狒王蛇尾丸を殴った際に感じた違和感を感じ取って恋次はまだ全力で無いことを見抜いた。

 

恋次「チッ!やっぱりバレるかしょうがねぇな。卍解!『双王蛇尾丸』」

恋次は卍解の真の名を言って解放した。

解放された双王蛇尾丸は右腕には大蛇の骨を纏い枝刃を生やした刀「オロチ王」、左肩には強い腕力を持った巨大な狒狒の腕「狒狒王」を装着された。

凍夜「それがお前の全力か!さぁ存分に戦おうか!!」

互いに霊圧を高め激突した。

恋次「『オロチ丸』!」

恋次は名を呼んで右の直刀を枝刃を生やした刀に変化させ斬りかかる。

凍夜も恋次の双王蛇尾丸の力を理解しているのか、下手に距離を詰めずに虚閃(セロ)を連発した。

恋次「くっ!」

恋次は双王蛇尾丸の刀と腕を振るって虚閃(セロ)を弾く。

凍夜「『破壊殺(はかいさつ)乱式(らんしき)

凍夜は拳打による連携・乱打を放って恋次を迎え撃った。

拳打の乱打に対して恋次がとった行動は

恋次「『狒狒王』!『狒骨握撃』!!」

恋次は一瞬で来た凍夜の隙をついて狒狒王を巨大化させ霊圧を込めて対象を握り潰す大技を放った。

凍夜「グ...うぅぅ!!?」

 

メキ...メキメキ

 

圧倒的な握力で凍夜を握り潰そうとする。

レン「超音波(ナスティ)

恋次「ぐわっ!!」

凍夜を握りつぶしかけた時、横から超音波を喰らってダメージを受けてしまい握っていた力が緩んでしまい凍夜が抜け出してしまった。

 

凍夜「はぁ...はぁ...危なかった。感謝すればいいのか、レン。」

レン「えぇ、すみませんね。あまり自分のことを優先するとロア様からのご命令を無視するわけにはいきませんのでここで引かせていただきます。あなたの連れの女性死神にはまたいづれ決着をつけましょうと言っておいてください。」

レンはそう言って凍夜を連れてもう一人の場所まで撤退した。

恋次「っ!ルキア!!」

恋次は直ぐにルキアの場所に急いだ。

到着した恋次はルキアの状態を見て安堵した。

ルキア「れ、恋次か...すまんな。情けない姿を見せて...しまって」

ルキアは大怪我していたが回道で傷を回復していたので死んではいないが息が荒くかなりのダメージを受けていた。

恋次「何があったんだ?お前がここまで追い詰められるなんて」

ルキア「レンのやつがこの前戦った時よりはるかに強くなっていてかつ私の卍解の性質上あやつの超音波(ナスティ)という技のせいで使うことが出来なかったのでな。そのせいでこの有様だ。」

恋次「そうか、とりあえず早く安全な所に移動しよう。」

恋次はルキアを抱き抱えて急いで移動するが

ルキア「おいっ!恋次!!別に抱き抱える必要はないだろ!」

恋次「いいだろ!別にこれが一番楽なんだから!!」

恋次は腕の中でぎゃあぎゃあ騒ぐルキアに文句を言いながらも速度を強めた。

 

side海燕・都

 

海燕は刀に霊圧を込めて渾身の力で振り下ろした。

海燕「喰らえ!『月牙天衝』!!」

トリスはこの技を知っているので虚刀に虚閃(セロ)を纏わせて防御した。

トリス「波斬り(コロタ・ラ・オーラ)!」

虚刀から虚閃(セロ)が激流のように放出され虚刀を振り抜く。この技は本来は第3十一刃(トレス・エスパーダ)ティア・ハリベルの技だが彼女を師事して修得した物だ。

都「させない!『縛道の三十九 円閘扇(えんこうせん)』」

円形の盾を出して(あやつ)りトリスの斬撃を防いだ。

トリス「これは全力で相手した方がいいね。はばたけ『翼撃王(グリフォン)』」

トリスは海燕たちの実力を把握すると解放すると全身が金色の大鷲と獅子を足した鎧を身に纏った。

海燕「ここからが本番だ!水天逆巻け『捩花』!」

海燕もまた斬魄刀を解放して三又の槍に変化した。

海燕は槍に流水を纏わせて手首の回転を軸にした修練の末パワーアップした槍術で対応する。

トリスもまた鉤爪の付いた徒手空拳で相手をする。

都「沈め『影縫い』」

都も斬魄刀を解放してトリスの動きを見過ごさないようにする。

トリスもまた虚刀を抜いていつでも都と海燕の両方の相手ができるようにしている。

刀と槍、鉤爪の付いた拳と槍が激突して金属音が辺りに響く。

 

海燕は距離を取って即座に激流を発生させて手首の回転で生成した波濤でトリスを叩き潰そうとする。

トリス「『剛勇吼波(ごうゆうこうは)』!」

トリスは激流の波濤にグリフォン型の霊圧の気弾を放って相殺した。

海燕「ちっ!こうなりゃこれを使うか!卍っ解!『天逆鉾(あまのさかほこ)』!」

海燕の卍解は日番谷とかと同じで始解と卍解の差がほとんどない、強いて言うなら卍解すると霊圧にブーストがかかるくらいだ。

トリス「あはは、ようやく卍解を使ったね。じゃあ僕も『超越せよ』!」

トリスもまた虚刀を取り込んで帰刃(レスレクシオン)を超えた力を発揮した。

トリス「超越刃(オーバーブレイド)超越の翼撃王(グリフォン・テラセネンチア)』!」

両者全力の状態だがトリスは先ほどからあの女が静かなことに疑問を抱いている。

トリス(おそらく、斬魄刀の能力で陰に潜んでいて油断した直後に不意打ちしてくると見た。)

トリスはこの前の不覚を取った時のことを思い出し、探査回路(ぺスキス)で周囲の探索を怠らずに海燕の動きも注意深く見ている。

両者は僅かな時間、静止したような時間だったがすぐさま加速して激突した。

 

霊圧を圧縮した鉤爪の付いた拳は掠るだけで生半可な実力しかない者を消滅させるだけの力が込められているが海燕もまた激流を纏った槍で迎え撃つ。

数分の激突の果てに決着をつけまいと二人は大技を放つ。

トリス「『剛勇吼弾(ごうゆうこうだん)』!!」

トリスは先ほど放った技を弾丸上にまで圧縮してそれに自身の血を混ぜて放つ最強の虚閃(セロ)王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)を混ぜることで威力を飛躍的に上げるトリス最大の技だ。

禍々しい黒紫色の弾丸が発射され海燕に迫る。

海燕「へっ!そう来なくちゃなぁ!!都!準備はいいな。『生生流転(せいせいるてん)』!『氷河征嵐』!『根源(こんげん)波動(はどう)』!!」

海燕もまた水の龍を放つして破道と氷と嵐を発生させて攻撃する破道を組み合わせて氷の龍でトリスの技の威力を削ぐがそれでもまだ威力を殺しきれずに海燕に直撃して十分なダメージが入るがそんなことお構いなしに海燕は周囲にある水の球体から水の柱を生み出し、相手にぶつける大技を放った。

トリス「まだだよ!『雷剛弾』!」

虚閃(セロ)の気弾を連射して海燕の根源の波動を相殺して響転(ソニード)で距離を詰める。

トリス「『剛勇衝打(ごうゆうしょうだ)』!!」

霊圧を収束させ、強力な突きを放った、それに対してダメージを受けて動けない海燕は

海燕「前にも言ったが戦いは何も一人でやるもんじゃねぇぞ!都!!」

都「卍解『嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)』」

都は地下修練場の修行でMIの指導の元卍解を修得に成功した。

都の卍解も始解の拡張で解放すると自身の影を拡大させてその影を自在に操作するというものだ。

トリスの足元から巨大な影の刃が出現してトリスを串刺しにした。

トリス「ごはぁ!!」

トリスは不意に攻撃を喰らって吐血して再生しようにも刃が腹に刺さって再生できないでいる。

 

海燕「これで終わらせてやる。『波濤激流波(はとうげきりゅうは)』!」

先ほどの根源の波動のように水球を発生させるがそれを一つに圧縮して一直線に放って直線状の物体を破壊する海燕の持つ技の中で破壊力が一番高い技だ。

圧縮された水の柱の激流がトリスを吹き飛ばしたがトリスは霊圧を直撃する場所に集中させて防いでいた。

しかし、トリスのダメージ量も相当なもので再生してパワーアップしようとするが目に見えて再生が遅く都は止めをさしに影の濁流を発生させてトリスに迫らせるが

凍夜「させん!」ガキィン!

凍夜が割って入り鬼道系である影の濁流を自身の特性で無効化した。

トリス「な、何しに来たのさ...」

トリスは邪魔されてイラついた感じに凍夜ともう一人に言う。

レン「何しに来たと言われましてもロア様の命令を忘れて死にかけていたから助けただけですが?」

レンからしても二人の醜態に呆れて言葉も出ない様子だ。

レン「残っている方を連れて戻りますよ。」

レンはそう言って凍夜にトリスを担がせて残りの破面(アランカル)の場所に向かおうとする。

都も逃がさないという意思で向かおうとするが

レン「追ってくるのは構いませんがそちらの隊長は諦めた方がいいですよ?」

レンは海燕を指さしながらそう言った。

流石の都も海燕を置き去りにできないので黙って3人を見逃した。

3人はそのまま響転(ソニード)で移動した。

 

side日番谷・乱菊

 

乱菊は目の前のおかっぱ頭の破面(アランカル)と相対している。

刀と虚刀がぶつかり合うが未だに一太刀入れることができないでいる。

乱菊は鬼道を織り交ぜて攻撃を仕掛ける。

乱菊「『金剛爆』」

乱菊は距離を取ると着弾時に大爆発して広範囲を焼く破道を放った。

???「ちっ!」

破面は虚刀を斬るが切った瞬間に爆発して肉体を焼く。

乱菊「(うな)れ『灰猫』!」

乱菊は解放して刀身が灰と化して操作する。

乱菊「はぁ!」

乱菊は柄を振るって灰を男の周囲に檻のように展開した。

乱菊「『金剛爆(こんごうばく)烈火灰燼(れっかかいじん)』!」

灰を男が浴びた状態で爆炎の弾を放つことで炎弾の熱が灰に干渉して粉塵爆発を起こして男を木っ端微塵に破壊した。

乱菊「ふぅ、少し疲れたわね。一旦みんなと合流した方がいいわね。」

乱菊は織姫達の場所に瞬歩で移動した。

 

一方の日番谷はシャウロンと打ち合いをしている。

日番谷「はぁ!」

日番谷は氷の龍を飛ばして攻撃するがシャウロンもまたNo.11(ウンデシーモ)も番号を背負っている身としてそれ相応の実力を有しているので虚刀に霊圧を纏わせて切り裂いた。

日番谷は氷柱を雨の如く降らせて攻撃するがシャウロンは虚弾(バラ)を放って数を減らして体捌きで躱しきると虚刀で斬りかかる。

日番谷は刀で受け止めて柄から伸びている龍の尾を模した刃物がついた鎖鎌で腕を拘束した。

シャウロン「ぬ!?」

日番谷「これで終わりだ。『凍結時間』」

この技は卍解状態で使うのだが始解でも至近距離なら特に問題なく使えるようになった。

瞬時にシャウロンの全身が凍り付いて砕け散ると思われたが

シャウロン「()て『五鋏蟲(ティヘレタ)』」

解放したシャウロンの姿は昆虫の外皮を思わせる鎧の姿に変化し、辮髪はハサミムシの尾のような装甲で覆われ、顔の仮面の領域が顔の左半分から顎まで広がり、右に伸びていた突起が後ろへと伸びた形状に変形する。両腕には鋭く伸びた爪を装備している。

解放した瞬間の霊圧で全身の氷を破壊した。

シャウロン「ここからですよ。」

シャウロンは両腕についている爪で高速の連撃を放ってくるが日番谷もまた刀で捌いていく。

何度も打ち合うながら場所を移しているが日番谷はこの状態を待っていた。

日番谷は落ち着いて霊圧を高めた。

 

日番谷「卍解『大紅蓮氷輪丸』!」

解放と共に、刀を持った腕から連なる巨大な翼を持つ西洋風の氷の龍を日番谷自身が纏い、背後に三つの巨大な花のような氷の結晶が浮かぶ。このとき刀身の鍔が微妙に変化し、元々の鍔に少しずらした鍔が重なっているような形状となっている。

日番谷は瞬歩で即座に味方を巻き込まないように範囲を絞って瞬歩で4回地面を踏んだ。

日番谷「『四界氷結(しかいひょうけつ)』」

四歩のうちに踏みしめた空間の地水火風と言った概念系全てを凍結するが今だ未完成なためシャウロンの帰刃(レスレクシオン)の力だけしか封じられなかった。

シャウロン「っ!?『超越せよ』!」

シャウロンは日番谷のこの技の危険度を理解して即座に虚刀を解放した。

シャウロン「超越刃(オーバーブレイド)超越の五鋏蟲(ティヘレタ・テラセネンチア)』!!」

装甲が全身にまで及び腕の太さも増しており、両の爪の人差し指以外は縮まっているが鋭さはそのままで人差し指はより長く鋭くなった。背に会った尾は腰に移動していた。

シャウロンは爪から斬撃を飛ばしてきたが氷柱で攻撃して相殺した。

日番谷「『氷竜旋尾(ひょうりゅうせんび)』!」

氷で形成された斬撃を敵に向けて放つ。

シャウロンもまた虚閃(セロ)を放って相殺した。

互いに膠着状態ではあるが日番谷はまだ余力を残した状態だが下手に全力を出すと味方にまで被害を出しかねない。

 

レン「そこまでにしていただきましょうか。」

日番谷「ッ!?」

レンの出現で日番谷の警戒度は最大限まで高めた。

レン「そう、気張らないでください。シャウロン、一旦引きますよ。これ以上無駄に犠牲を出すわけにはいきませんので。」

シャウロン「...分かりましたよ。」

シャウロンは帰刃と超越刃を解除した。

日番谷「逃がすと思っているのか?」

日番谷は刀を構えるが

レン「別にこのまま戦うのはそちらの勝手ですがあなた方もこれ以上戦うのは不利益だと理解しているはずです。」

レンの言葉で流石に警戒したまま刀を降ろす。

レン「話が速くて助かりますね。では行きますよ。」

レンはそう言ってシャウロンを連れて残りの破面の元に移動した。

 

side嫁ーズ

 

スンスンと茜雫は斬魄刀を解放して戦闘をしている。

スンスンの帰刃(レスレクシオン)は『白蛇姫(アナコンダ)』と言うもので解放するとナーガを思わせる半人半蛇の姿に変わる。頭の仮面が首の後ろまで伸びた形状に変わり、左頬に右頬と同じ仮面紋が現れる。袖の下には腕が変化した大蛇が隠れている。

能力は純粋な身体能力強化と蛇特融の柔軟性を持つ。

スンスン「はぁ!」

スンスンは蛇の体で薙ぎ払ってくるが茜雫もまた始解の能力で竜巻を放ってスンスンをぶっ飛ばした。

スンスン「さっさとやられてくれませんか?」

茜雫「好き好んで負けたいなんて思わないわよ!」

茜雫は『弥勒丸(みろくまる)』を鍛え上げて風を自在に操る斬魄刀に昇華させたので竜巻以外にも風を使った様々な事象を発現できるようなった。

茜雫は小さな刃がついた錫杖を振るって真空の刃を飛ばした。

スンスン「うっとしいですね」

スンスンは虚刀を振るい真空刃を弾いて響転(ソニード)で加速して虚刀を振るうが茜雫はその一撃を防いだ。

茜雫「くぅぅ」

アパッチ「いい加減やられて一護をおびき出す人質になってくれませんか?」

茜雫「なる...わけ...ないでしょ!!」

茜雫は突風を起こしてスンスンをぶっ飛ばした。

スンスン「はぁ、諦めの悪いことですね~。」

茜雫「うっさい!諦めの悪いのは一護譲りよ!卍解!『風天(ふうてん)志那都比古(しなつひこ)』!!」

茜雫は卍解を解放して霊圧が爆発的に増加した。

茜雫の卍解は両端に金刃がついた薙刀に変化して能力も始解の拡張だ。

 

スンスン「それがあなたの卍解ですか?ではこちらも『超越せよ』」

スンスンもまた虚刀をさらに解放した。

スンスン「超越刃(オーバーブレイド)天荒竜の白蛇姫(アナコンダ・メデューサ)』」

虚刀でパワーアップしたスンスンの姿は頭部は眼にあたる部分がゴーグルの様な形状で、蛇の頭髪が生えている。

全体もマゼンタのラインの入った黒を基調とした蛇のようなスーツに変化しており肩には蛇の頭部を模した金のアーマーが装着している。

スンスン「ではいきますよ?」

スンスンは金の蛇が巻き付いた錫杖を構えて響転(ソニード)で茜雫との距離を詰めた。

茜雫「そっちこそ!」

茜雫も薙刀を振るい風を放った。

スンスンは風を錫杖を振るって防御して姿を消した。

茜雫「っ!?どこ!!」

茜雫は霊圧探知と視界から消えたスンスンを探そうと辺りをキョロキョロする。

茜雫(...いや、一護だったら多分こうする。)

茜雫は風の結界を張った。

すると、背後からガキィという音が響いた。

茜雫「そこぉ!」

茜雫は薙刀を後ろに突き出した。

スンスン「ちっ!」

スンスンは舌打ちしながら回避して距離を取る。

 

茜雫「まどろっこしいわね、もっと直球で来なさいよ!」

スンスン「嫌ですわよ、そんな面倒くさいこと。」

茜雫「そんな陰湿なことのほうが面倒くさいわよ!」

茜雫はスンスンの戦い方から性格を予測したが当の本人は面倒くさいと一蹴した。

スンスン「それにしても一護っていう男は薄情ですわね。自分の番が襲われているのに助けに来ないなんて。随分と臆病者ですのね?」

茜雫「あ”?」

スンスンはここに居ない一護のことを罵倒したので茜雫の逆鱗に触れた。

茜雫「『縛道の六十一 六杖光牢』『破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲』」

茜雫は6つの光の帯でスンスンを拘束しようとしてスンスンは即座に避けたが回避先に極大の光線を放っていた。

スンスンは響転(ソニード)で加速することでギリギリで回避したが避けきれずに足が焼き払われた。

スンスン「ぐぅぅ!」

スンスンは足を即座に再生したが致命的な隙が出来てしまった。

茜雫「覚悟はいい?」

茜雫は目の光が消え失せ薙刀を構え技を放つ。

茜雫「『黒縄大龍巻(こくじょうおおたつまき)』」

茜雫は真空の刃が付与された巨大な竜巻を放った。

スンスン「きゃあああああああ!!」

流石のスンスンもこの攻撃をまともに受けてぶっ飛んだ。

スンスン「う、うぅぅ...」

スンスンは真空の刃の竜巻で服がボロボロになってしまいとてもではないが恥ずかしすぎる格好になってしまった。

茜雫「覚悟はいい?」

茜雫はゆっくりと薙刀を振り上げた。

そしてスンスンに振り下ろされかけたその時

 

アヨン「うおおおぉぉぉ!!!」

 

生みの親の一人のスンスンのピンチを察知したアヨンが5人を振り切ってここまで来た。

茜雫「はぁ!?あの5人振り切って来たの!!」

アヨンは叫びながら茜雫に殴り掛かってくるが茜雫は風の防壁で拳を受け止めて止まった一瞬で瞬歩で距離を取った。

そしてアヨンの相手をしていた5人が来た。

MI「すみません、あの謎の生物がどこかへ走っていくので追っていったんですけど大丈夫ですか?」

茜雫「大丈夫なわけないでしょ?おかげで一護を馬鹿にした女に止めさせなかったじゃない。」

雨「その話詳しく」

織姫「なになに?どんなこと言ったの?」

ネム「とりあえず、あれを倒してからにしましょうか。」

雛森「ですね」

雨、織姫、雛森は目から光が消え失せた。

スンスンはアヨンのおかげで肉体を再生しきった後トリスが迎えに来たのが幸いし予備に持ってきていた死覇装を受け取った。

 

アパッチ「おらぁ!!」

アパッチは斬魄刀を解放してリルカの相手をしていた。

アパッチの刀剣解放(レスレクシオン)は『碧鹿闘女(シエルバ)』と言い、解放するとヘラジカのような角が形成され、鋭い爪を持ち、首から下が毛皮のような服で覆われる。仮面紋が右目にも現れ、眼の色も左右で同じになる。

能力はシンプルな身体強化で特に脚力が大幅に上昇している。

アパッチは蹴りを連続で放ってくる、リルカもまた蹴りを放って応戦する。

アパッチ「さっさとやられろ!」

アパッチは上段蹴りを放ってリルカを吹っ飛ばしたがリルカは体勢を立て直してすぐに跳び蹴りをアパッチに叩き込んだ。

アパッチ「がはっ!」

アパッチは後ろにぶっ飛んだがすぐにアパッチも体勢を立て直して再びリルカに突撃した。

リルカもまたアパッチとの距離を詰めた。

そこから先は泥臭い殴り合いが始まった。

 

派手な技を使わない純粋な殴り合いが始まり蹴りと拳による乱撃戦が始まった。

アパッチ「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」

リルカ「はああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

互いが一歩も引かずに殴り合っており何故か笑顔で殴ると同じ場所に殴り返しての繰り返しをしておりスポコン漫画のようなやり取りになっていた。

数分間の殴り合いを終え一旦距離を離すと

アパッチ「はぁ...はぁ...やるじゃねぇか...」

リルカ「そっちこそ、はぁ...やるじゃない...はぁ」

アパッチは今の殴り合いでリルカのことを少しは理解できた気がした。

アパッチ(こいつは最初ふざけたことをいう奴だと思ってたけど中々気の合うやつだな。そんでこいつが好きな一護ってやつはそんなにあたしたちが思うほど腑抜けた奴って訳ではなさそうだな。)

あの会議で見たオレンジ色の髪の男の姿しか見てなかったがリルカとの殴り合いでリルカのことが少し理解できた範囲では一護はそんなに悪い奴ではないということだ。

 

アパッチ「てめぇ、名前は何だよ?あたしはアパッチ。」

リルカ「あたしはリルカよ。」

アパッチ「そうかよ、それじゃそろそろ本気で()るぞ。『超越せよ』」

アパッチは虚刀を取り込んでパワーアップした。

アパッチ「超越刃(オーバーブレイド)『『王鹿碧鹿闘女(シエルバ・シエルボレイ)』!!」

超越刃をしたアパッチの姿だが先ほどあまり変化はせず、ヘラジカのような角の色が濃い青に水色のラインの模様が入り、鋭い爪を持ち、首から下の毛皮のような服の色が白に青のラインが入った。仮面紋が右目にも現れ、眼の色も左右で赤くなった。

リルカ「ならあたしも!『ラビットドラゴン』!!」

リルカも最強の力を身に纏った。

互いにこれ以上の言葉を言わずに霊圧を高めた。

アパッチ「『鹿王蹴撃(パタダ・デ・ベナボ)』!」

アパッチは足に霊圧と雷を纏わせて跳びながら回転して全力の踵落としを放った。

リルカ「『悪魔風脚(ディアブルジャンブ)・フレアブレイク』!!」

リルカもまた炎を纏った全力の跳び蹴りを放った。

 

ドガァァァァァァァァン!!!

 

両者の激突で凄まじい衝撃が起こり、アパッチとリルカはぶっ飛んだ。

アパッチは右足が吹き飛んだが即座に再生したがリルカは左脚が拭き飛んでしまった。

リルカ「うぐっ...あぁぁぁ...」

リルカは激痛のあまり声も出なかった。

アパッチは肉体こそ無事ではあるが体力を大幅に削られていて且つ気絶していて立つことができないでいた。

凍夜「どうやら、無事そうだな。」

凍夜はリルカに手を出さずに気を失っているアパッチを連れて撤退した。

 

ミラ・ローズとのえるは剣と剣をぶつけ合っていた。

ミラ・ローズ「はぁ!」

のえる「ふっ!」

のえるは戦闘技術こそ一護から免許皆伝と言えるくらいは鍛えられているが戦闘経験とかの部分でまだまだ未熟でしかないので己の力を過信せずに踏み込み過ぎないようにしろよと言われているのでできる限りダメージを受けないようにしながら戦っている。

のえる「第1解放(リリース・ワン)炎妃罪竜(レーヴァテイン)

のえるは金色の魔剣を解放して炎を纏わせてミラ・ローズに斬りかかる。

ミラ・ローズもまた虚刀に虚閃(セロ)を纏わせて炎を纏った金色の剣と打ち合う。

ミラ・ローズ「ちっ!スンスンとアパッチのやつ大口叩いといてやられんなよ。仕方がない、さっさと終わらせないと不味いな。喰い散らせ『金獅子将(レオーナ)』!!」

仲間二人がやられたのを察知したミラ・ローズは刀剣解放した。

解放すると帰刃前よりも巨大な大剣を装備し、ライオンを思わせるビキニアーマーを纏った姿に変わる。頭の仮面が兜のような形状に変わり、眉間に仮面紋が現れ、頭髪もたてがみを思わせるほどに増量する。

のえる「これが...あなた方の解放ですか。」

のえるは魔剣の力で肉体を強化してミラ・ローズの剛剣と打ち合いを始めた。

数分間、打ち合いのえるは少しずつではあるが押され始めた。

理由は今まで剣を使って実戦で戦ったことが無かったためミラ・ローズのような接近戦のノウハウを知っているものとでは天と地ほどの差があるため押され始めている。それでも徐々に押されているとはいえむしろその程度で済んでいる時点でバグ一が作った魔剣とブートキャンプ効果が異常か理解できるだろう。

 

のえる「くっ!竜力解放(リリース・オブ・ドラゴン)!『童話竜・赤頭巾(レッドドレス)』!」

のえるは卍解(のえるの場合名称は違う)して能力を強化した。

ミラ・ローズ「なんだそれ?卍解ってやつか?」

のえる「一護さんのとは名称が異なりますが概ねそうですね。」

ミラ・ローズ「そうかい!」

ミラローズは大剣を振るってのえるの剣と打ち合いを再開した。

先ほどまではのえるが押されていたが今度はミラ・ローズのほうが押され始めた。

これは簡単な話、どう足掻いたら現実では百獣の王と呼ばれる獅子でも幻獣最強の竜に勝てる道理はない。

同じ力押しを得意とする者たちがぶつかり合った場合より強い力が勝つのは明白だ。

ミラ・ローズ「ちっ!力でアタシが負けるとはな!」

ミラ・ローズは力で負けていることを理解した瞬間、受け流しなどの技術(わざ)で対処する。

ミラ・ローズ「はぁ!」

ミラ・ローズは大剣を振る際に腰のひねりと体重を斬撃に上乗せしてのえるの剣戟の威力を上回った。その一撃でのえるは剣を弾き飛ばされそうになったので吹っ飛ばされないように踏ん張ったが致命的な隙が出来てしまった。

ミラ・ローズ「『獅子王斬(コロテ・デル・レイ・レオン)』!」

ミラ・ローズは大剣に虚閃(セロ)を纏わせて全力で大上段からの振り下ろす大技を放った。

のえる「がふっ!」

ギリギリで後ろに跳んだことが幸いして致命傷にはならなかったので竜の生命力を再現して傷を治療したがそれでも剣での斬り合いの痛みはのえるにとってはあまり馴染みがない(普通はそうだろうけど)ので内心でビビってしまっている。

のえる(ッ...これが剣に斬られる感覚ですか...痛いですね。ですが一護さんはこんな痛みを受けても戦い続けているのですから私が弱音を吐くわけにはいきません。)

のえるは恐怖を抑え、戦意を高め剣を構えて一護から本当の本当に最後の切り札として使えよ?と言われた切り札(カード)を切った。

のえる「竜神憑依(ドラゴンスピリット)

竜の力を最大限発揮する状態だが一護からすると制限時間以内に仕留めなければ反動が異常の欠陥技でしかないと言っているのでここぞという時やもうどうしようもない以外はつかうなと念押しするくらい反動がキツイ。

 

ミラ・ローズ「ちっ!このまま大人しくやられてくれれば良かったが仕方がない。『超越せよ』」

ミラ・ローズも全力で戦うべく虚刀の力を解放した。

ミラ・ローズ「超越刃(オーバーブレイド)灼熱金獅子将(レオーナ・カローナブラサドール)』」

超越刃を使ったミラ・ローズの姿は髪は解放前の長さに戻って頭部に金の獅子を象った兜を被っておりビキニアーマーだったものが白いスーツに変わりその上に金の鎧を身に纏い手足には金の装飾が追加されている。

手に持つ大剣は柄が追加されており刀身の先が錨のような形状に変化した。

 

のえる「『妃竜の息吹(ドラゴンブレス)』!」

のえるは自身の魔力を摂氏3,000度の高熱火炎に変えて放出した。

ミラ・ローズ「おらぁ!」

ミラ・ローズもまた高熱を帯びた光を剣に纏わせて火炎を切り裂いていく。

火炎を切り裂いて距離を詰めたミラ・ローズはのえると剛剣の打ち合いを始めた。

ミラ・ローズ「おらああああああ!!!!!!!」

のえる「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

二人の高速の剣の打ち合いで発生した衝撃で大地が陥没しているがお構いなしに打ち合った。

3分ほど打ち合った後互いに内心でその力を認め合っていた。

ミラ・ローズ(やるじゃねぇか、あたしとここまで対等な力比べができる奴のなんてロアやハリベル様みたいな規格外を除いていなかったからな。)

ミラ・ローズと力比べができる同格がいなかったため、のえるのことを好敵手(ライバル)として認めた。

のえる(初めてですね、一護さんやチャドさんみたいなパワー型の男性ならまだわかるんですけど竜の膂力に獅子の力で対抗してくるなんて...)

のえるもまた自身の力にここまで拮抗する存在は一護達ぐらい(比較対象がオカシイ)しかいなかったので驚いている。ちなみに嫁ーズの中で腕力だけならのえるは一番。

ミラ・ローズ「へっ!あんまり時間かけるわけにはいかないからこれで終わらせるぜ。」

ミラ・ローズはそう言って霊圧を高めた。

のえるも言葉を発さずに魔力を高める。

ミラ・ローズ「『超獅子王斬(コロテ・デル・レイ・レオン・ヒーペ)』!」

ミラ・ローズは大剣に虚閃(セロ)を高熱の光と混ぜたものを纏わせて全力で大上段からの振り下ろし飛ばす大技を放った。

のえる「天壌焼却焦熱竜神之焔(カルサリティオ・サラマンドラ)!!」

刀身に最大出力の爆炎を高密度収束させ、特大の熱線放つのえる最大の大技を放った。

 

ドガガガァァァァァァァァァ!!!!!!

 

両者の技が激突して凄まじい衝撃が発生して両者はその熱で体を大きく焼いてしまうが互いに再生したが体力を大きく削ってしまった。

ミラ・ローズ「はぁ...はぁ...どうやら今日はここまでみたいだな。」

ミラ・ローズはそう言って撤退しようとする。

のえる「はぁ...はぁ...次は...負けませんから。」

のえるも息を整えながらミラ・ローズにそう言う。

ミラ・ローズも獰猛な笑みを浮かべながら撤退した、途中レンと合流してアヨンも呼び戻して元の現世に戻って先に戻っていたエドラド達と合流した。

 

side一護

 

一護はグリムジョーと戦闘中だ。

グリムジョー「おらぁ!!」

グリムジョーは虚刀を振るって一護を切り裂こうとするが

一護「はぁ!」

一護は刀を振るって虚刀を弾いて脇差しで刺突を放つ。

グリムジョーは刺突を交わして左手で手刀を放ってくる。

一護は体捌きで躱して距離を離して赤火砲を放ちまくるがグリムジョーもまた虚弾(バラ)を連射することで攻撃を相殺する。

両者互いに余力を残したまま様子見をしている。

一護はわかり切っているがグリムジョーが一護相手にここまで戦えている理由はロアとの修行で実力を大幅に上げているからである。

グリムジョー(チッ!めんどくせぇ、あの女と同格かよ!)

グリムジョーは刀の打ち合いで一護の実力がロアクラスの実力と把握した。

一護(なんか予想以上にグリムジョー強くない?今のこいつの実力だとそこそこ力を出さないといけないんだけど?)

互いに解放するかという状況で第三者が声をかけてくる。

レン「グリムジョー戻りますよ。」

レンがグリムジョーに声を掛けてくる。

グリムジョー「あ”ぁ‴何言ってんだ!!まだやれるってんだ!」

グリムジョーは邪魔してきたレンに文句を言うが

レン「こちらに被害が出ていますから戻らないとロア様になにを言われても知りませんよ?」

レンはロアの名を出した。

グリムジョー「ちっ!仕方がねぇ...」

さすがのグリムジョーもロアを怒らせるのは不味いと思い渋々刀を納めた。

一護も二刀を納めた。

一護「次はちゃんと決着をつけようか。」

グリムジョーはその言葉を聞いて獰猛な笑みを浮かべ

グリムジョー「いいぜ!てめぇは俺が倒す!」

グリムジョーは一護に宣戦布告した。

その後、破面(アランカル)達は黒腔(ガルガンタ)を開いて虚圏(ウェコムンド)に帰っていった。

とりあえず一護は即座に浦原商店に移動して怪我人達の治療を開始した。




茜雫の卍解の形状は仮面ライダーアギトのストームハルバードを参考にしました。
スンスンの超越刃(オーバーブレイド)は仮面ライダーウィザードのメデューサファントムです。
アパッチの超越刃はデジモンのムースモンをベースにしました。
ミラ・ローズの超越刃は仮面ライダーアギトの地のエルをベースにしました。


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51話:「君らはなんでそんなに怒っているの?」

side破面(アランカル)

 

グリムジョー達は虚圏(ウェコムンド)に戻って虚夜宮(ラスノーチェス)に帰還した。

全員がそれぞれの場所に戻った。

 

レン「失礼します。ロア様。」

ロア「入っていいよ~」

レンはロアの合図で凍夜とトリスを連れてロアの自室に入った。

ロアはベットでぐで~としている。

ロア「どうだった?」

ロアがレンに質問してきたのでレンが答えた。

レン「私は特に問題ありませんが凍夜とトリスが命令を無視して死にかけてしまいまして」

凍夜・トリス「「っ...」」

レンは二人の失態を誇張などは抜きにして事実のみを言った。

ロア「あぁ~別にいいよ、死んでないから特に説教とかしないから心配しないであと今の立場を変えるとかしないから3人以外で雑用できる子たち居なかったから。」

ロアからすると替えのきかない3人なので即刻解雇などはしない。

レン「なんと寛大なお言葉、ありがとうございます。」

ロア「それはいいから、早くお茶入れて~ハリベルちゃん達も呼んでお茶会しよっか!」

レン達は深々と頭を下げるがロアからするとそれはいいからお茶を入れてと言った。

 

ハリベルたちが来たのでお茶と茶菓子を食べながら女子会が開催された。

ロア「それでさぁリリネットちゃんはスタークとどこまで行ったの?」

リリネット「はぁ!?何言ってんだよ!!スタークとはそんな関係じゃねぇよ!!」

ロア「え~、でもどっちが元とはいえそうでなきゃいつも一緒に居ないでしょ。」

ロアはリリネットの今までの境遇を教えてもらっているので二人の関係性を把握している。

ハリベル「ロア、あまりそう言ってやるな。リリネットも困っているだろう。」

ハリベルはロアの暴走を戒める発言をした。

ロア「ところでスタークって普段何やってるんだろう?リリネットちゃんといつもいるときは一緒に寝てるところしか見てないし...」

リリネット「ちょっと待て!なんでそのこと知ってんだ!」

リリネットはロアが自分たちが一緒にいるときのことを知っているのか聞いてみると

ロア「あのギンって(やつ)がみんなの普段を録画したものを見せてくれたよ。」

ハリベル「すまんな、ロアちょっと急用ができた。」

ハリベルは自分のプライベートを覗かれていた事実を知ってギンたちを始末しようと斬魄刀と虚刀を持って部屋を出ようとする。

ロア「あぁ、大丈夫だよ。ボコボコにしてデータとかは私が回収しといたから。」

ハリベル「...そうか」

ロア「これを一護に見せてハリベルちゃん達の事よく知ってもらうからね!!(ドヤァ)」

ロアはそのバカでかい胸を張ってどや顔でそう言った。

 

ハリベル「...ロア、流石にそんな真似は許さないぞ。」

流石のハリベルも自分のプライベートを流出する真似は許さないと霊圧と殺気を放ちながら虚刀をゆっくり抜いている。

ロア「え~ハリベルちゃんってなんで一護の事嫌うのよ。会ってもいないのに毛嫌いするのは悪いことだよ。」

ハリベル「私の意見をガン無視しているからだ!」

ロアはハリベルにそう言うがハリベルはロアの発言に文句を言った。

ロカ「あ...あの~ロア様、一ついいですか。」

ロア「ん?どうしたのロカちゃん。」

今まで黙っていたロカはロアに言った。

ロカ「その、一護って方は本当に大丈夫なのでしょうか。私とハリベル様は姿しか知りませんので。」

ロカは自分を救ってくれた今の主が怪しい男に騙されていないか心配の言葉を言う。

ロア「大丈夫だよ、一護は誰かを不幸にするようなことはしないから。」

ロアはそう断言した、流石にそう言われたらロカもそれ以上は言わなかった。

ロア「さて、お茶会の続きしようか!後現世の情報を収集して現世の服とか作ったからみんなで着ようよ!」

ロアは強制的に話題を変えた。

ハリベル「はぁ...相変わらず変わらないなお前は。」

ハリベルはそれ以上言わずに椅子に座って茶を啜った。

ロカ「ところでロア様、現世の服とは?」

疑問に思ったロカはロアに聞いた。自分達には今着ている死覇装があるので特に問題はないはずなのだがそれに対してロアはこう言った。

ロア「ロカちゃん!私達は(メス)なんだから見た目には気を遣わないといけないんだよ!」

ロアはロカの洒落っ気のなさに今度こんなになるまでにしたザエルアポロをボコボコにしようかと思った。

レスト「ロア様~」シルス「来ましたよ!」

ようやく一護に舐めプされた心の傷が癒えた二人がロアの部屋に来た。

ロア「良かった~二人とも()()と戦って以来元気なかったよね~」

レスト・シルス「「っ!!」」

二人は一護の名前を聞いて頬を赤らめた。

ロア「う~~ん?もしかして二人とも一護のこと好きになったんだね!!」

ロアは能力を使って二人の心を読むと一護の私以上の圧倒的な力を感じた上に怪我無く意識のみを刈り取られたことで昔から暑苦しい(オス)ばかりに襲われてしかいなかったから一護のことが好きになったんだね!!

シルス・レスト「「ち、違いますから!!」」

ロア「そんな恥ずかしがらずにさ~私の力を知っているんだからそんな嫌々してても一護のこと好きって気持ちは隠せないよ!」

ロアは二人の弁論など許さないと言わんばかりに自身の力を証拠に上げるとさすがの二人も観念した。

ロア(良かった、これで後はハリベルちゃんだけでもいいから一護の番にしないとね!)

欲を言えばスンスンちゃん達も番にしたいけど無理そうだしいいや。

アパッチ・ミラ・ローズ・スンスン『失礼します。』

ハリベルの従属官(フラシオン)の3人娘達も入って来た。

 

ロア「よ~し揃ったところでファッションショー開始だよ!!」

3獣神(トレスベスティア)『いきなりどうしたんですか?』

入って早々いきなりそんなことを言われた3人は突っ込んだ。

ロア「いや、だって3人だって美人なんだから服くらい色々着た方がいいじゃん!」

ロアはそう言って色々な服を取り出した。

ちなみ男性たちは退出済みだ。

 

アパッチ「まぁ、服位なら別にいいか。」

ミラ・ローズ「それもそうだな。」

スンスン「変に番とか言われないマシですね。」

3人は納得してロアの出した衣類を手に取った。

因みにロアが出した衣服は普通の服の他にメイド服、巫女服、チャイナ服、ナース服、学生服(セーラー、ブレザー)、ミニスカ女性警官服、水着(スク水タイプからetc...)、アニメキャラの服と言ったコスプレでよくあるものばかりなのはロアが望んだ情報を得られる能力で現世の情報を収集したのはいいが男が好きそうな恰好で調べた結果オタク趣味の情報ばかりヒットしてしまったのが原因だ。

スンスン「私はこれにしますわ。」

スンスンは腕や脚や背中が露出したチャイナドレスを着た。

アパッチ「じゃああたしはこれするぜ。」

アパッチはジャージを着た。

ミラ・ローズ「それじゃあたしはこれだな。」

ミラ・ローズは女性用スポーツウェアを着用した。

ハリベル「では私はこれにしよう。」

ハリベルはやたら露出の多い水着を選んだ。

ロカ「で、では私はこれで...」

ロカは緑のセーターをベースにしたシンプルではあるが清楚な格好になった。

シルス「じゃあ私はこれね。」

シルスはGGOのシノンの服を着た。

レスト「じゃああたしはこれ!!」

レストは巫女服を着た。

リリネット「そんじゃアタシはこれだな!」

リリネットは初等部の学生服を着た。

ロア「じゃあ私はこれかな~」

ロアはホットパンツにチューブトップを着た。

ロア「いや~みんなに似合っているね。...シルスちゃんのはなんか異常にしっくりするんだよね」

ロアはみんなを見てそう評価した。

とりあえず、みんなが色々服をとっかえひっかえしながら時間が経過した。

 

side藍染

 

藍染「...ふむ『異空戦場』とは中々に面白いものを作るじゃないか。」

藍染は戦死した破面の虚刀を回収して虚刀に蓄積されたデータから異空戦場の事を知ると興味深そうな顔をする。

ギン「それにしても敵はんもだいぶ強なってますな~」

ギンは破面を瞬殺した乱菊を見て安心そうな顔でそう言った。

東仙「敵もだいぶ強くなっているようですしこちらも何か手を打ちましょうか?」

東仙は敵の戦力を分析して何か策を打とうと藍染に進言する。

藍染「そうだね...そういえば黒崎一護には()()()()がいたはずだね。」

藍染はいいことを思いついたので二人に言った。

 

sideグリムジョー・ヤミー

 

ヤミー「うおりゃあああああああ!!!!!!!!」

グリムジョー「当たるか!!」

ヤミーの剛腕が迫ってくるがグリムジョーは避けると拳が地を砕いた。

この二人は片やチャドを片や一護を打倒するために互いをサンドバックに修行している。

グリムジョー「おらぁ!!」

グリムジョーは虚刀でヤミーに斬りかかるがヤミーは鋼皮(イエロ)で強化された拳に霊圧を込めると虚刀と打ち合いを開始した。

グリムジョーとヤミーは思う存分に戦いをしていたが流石に解放まで行って互いがズタボロになって超越刃(オーバーブレイド)まで解放しかけたのだが被害が虚夜宮(ラスノーチェス)にまで出始めてロアが二人をシバいてロカに治療させた。

 

side現世

 

一護達は破面(アランカル)の襲撃を何とか撃退したが怪我人が多数出たので浦原商店で治療している最中だ。

 

一護「こっぴどくやられたな、リルカ」

リルカ「うっさいわよ、一護。次は勝つわ。」

破面との戦いで吹き飛んだ足は織姫の力で治っているが消耗した体力や霊圧は回復できないので安静状態だ。

一護「俺からすると初めての破面との戦いで五体満足で生き残ったのえるは凄いな。」

一護はのえるを見てそう評価した。

のえる「ありがとうございます。」(わ~い!一護さんに褒められましたぁ~!!)

のえるは一護にそう返すが内心ではハイテンションだ。

一護「君らはなんでそんなに怒っているの?」

一護は眼の光が消えている茜雫、雛森、織姫、(うるる)にそう言った。

茜雫「だってその破面(アランカル)の女が一護の事臆病者って言ったんだもん!!」

一護「別にいいだろ、俺はその時グリムジョーと戦っていたんだから。」

一護は別に多少馬鹿にされようがどうでもいいと言うので流石の嫁ーズも渋々黙った。

 

MI「恋次様、リベンジおめでとうございます。」

恋次「え...っとどちら様で?」

MIは因縁の相手にリベンジを成功させたことを言ったら見知らぬ女性に祝福されて困惑している。

MI「そういえば本体でお会いするのは初めてでしたね。私はMIですよ、恋次様。」

恋次「えっ!?師匠ですか!!?ご無沙汰しています!!おかげであいつと戦って撤退まで追い込めました。」

恋次は目の前の女性が自分を鍛えてくれた師匠のMIだと分かり頭を下げる。

MI「だから師匠ではないのですが...まぁもういいでしょう。」

MIも師匠呼びに対してもう何も言うまいといった態度になった。

 

MI「それにしても一角様はこっぴどくやられましたね。」

MIはズタボロで体中包帯でミイラ状態の一角に言う。

一角「くそっ!そう言われても仕方がねぇくらいの有様だから文句は言えねぇ。」

一角はエドラドにボロボロにされたので寝ながら愚痴を言った。

 

海燕「ぐえっ!キッちいなぁ」

海燕もまたトリスから受けた傷を治療を終えてベットで横になって安静している。

都「大丈夫、海燕?」

都は心配して海燕に言う。

海燕「問題ねぇな、あの野郎次会った時は必ず倒す。」

海燕はトリスとの再戦に戦意を漲らせた。

 

日番谷「...以上です。」

日番谷と乱菊は破面の襲撃を総隊長に連絡を入れていた。

山本「そうか、では引き続き警戒しておけ。」

乱菊「了解です。」

 

一護「ではとりあえず、今日は一旦帰って休息しよう。」

一護は全員にそう言ってお開きになった。

海燕達も傷自体は回復しきっているので家に戻って休むことになった。



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52話:「勝負ありだ」

side現世

 

破面(アランカル)襲撃から何日か経過したが特に何か起こった訳でもなく死神組が現世を満喫しているだけだった。

 

海燕「はぁ~やっぱうちの従妹達は可愛いなぁ~」

都「そうですね~早く私達も親になりたいですね~」

従兄とその妻(海燕と都)は妹たちに構っており二人も海燕と都に甘えていた。

夏梨「海燕さんって都さんとどうやって知り合って結婚したの?」

夏梨は海燕に都さんとの出会いを聞いた。

海燕「う~ん?実は昔、志波家が大変だった時に俺達は頑張って立て直したりしてそん時から知り合って都がグイグイ来て結婚したって感じかな~」

海燕は重要な所は省きながらもしっかりと要点だけは夏梨たちに伝えた。

遊子「そうなんだぁ!!」

遊子はキラキラした目で都を見た。

都「は、恥ずかしいですねぇ」

一護「安心してくれ都さんよ、俺なんか酒に酔っ払った状態の二人に惚気た結婚話を聞かされたから。」

俺は恥ずかしがってる都さんに親父達から結婚秘話についての状況を言った。

都「あらあら」

 

俺達は他愛ない会話をしながらも時間を見つけては浦原商店で修行をして実力を高めていく。

 

side破面(アランカル)

 

藍染「...というわけでウルキオラ、君に任せるよ。」

ウルキオラ「了解しました、藍染様。」

ロア「へぇ~そうなんだ。でも酷いことはしないでよね?」

ウルキオラは藍染から指令を受けロアはそれを聞いて楽しそうにし、藍染の後ろにいるロリ達に殺気をぶつける。

ロリ達はロアの殺気に体を震わせる。

藍染「そう、彼女たちを怖がらせないで上げてくれ。」

藍染はロアに殺気を抑え込むように言う。

ロア「はいはい、分かったわ。で?誰が行くの?」

ロアは仕方ないわねと言うような態度で殺気を抑え込んだ。

藍染「この作戦上、必ず彼が邪魔してくるのは明白だからね。君と何人か連れて行くといい。」

ロア「気前が良いじゃない、分かったわ。じゃあそうね、ハリベルちゃんとロカちゃんとグリムジョーと...」

ロアはとりあえず、今行けるメンツで最大限問題ないメンバーを選出した。

作戦決行は1週間後となった。

 

side現世

 

現世では一護達はもうじき冬休みに入るので終業式までもうじきなのだが尸魂界から貴族のお嬢様が来たが謎の刺客たちに襲撃され戦闘中だった。

 

一護「なにお前ら?いきなりなんだし。」

一護は謎の斬魄刀や虚刀以外の刀を使ってきた男を滅却師(クインシー)の力や完現術(フルブリング)で対処した。

???「ば、馬鹿な、何故...獏爻刀(ばっこうとう)の力が通用しない!?」

刺客が刀の名称を洩らした。

一護「獏爻刀?確かそれって...」

一護はその名に聞き覚えがあるのでとりあえず、襲撃してきた連中の精神に干渉して記憶を読み取ったのち今回の主犯連中の情報を手に入れておいて尸魂界に送りに行った。

 

一護「...という訳だ。貴族のじゃじゃ馬娘の相手をしてたら襲われたんだけど奇妙な刀を使ってくるから注意してくれよな、爺さん。」

山本「全く、この緊急事態の時に仕事を増やさないでおいてほしいものだな。してその刀は?」

一護「安心しろ、マユリのやつに渡しておいた。」

一護は襲撃者を預けた後技術開発局に行ってマユリに獏爻刀を渡しておいた。

一護はラボの奥からなんか悲鳴が聞こえてきたけど何も聞かなかったことにしておく。

山本「なるほどのぅ、じゃがおぬしは少しゆっくりしておれ、最近三番隊に新しい隊長が加わったのでな。時期にこの事件も解決するであろう。」

一護「...そうだといいけどな。」

一護はもう既に主犯の存在を知っているがそれを言っても簡単に信用されるどころか厄介な問題を起こすだけなので言葉を濁した。

 

瑠璃千代は現世で夜一から貰った情報で実家に戻っていたがいきなり背後から何者かが瑠璃千代目と口を押えて連れ去ってしまった。

一護「...うん?どうやらちょっと面倒なことになったようだな。」

山本「どうした?」

一護は念のために瑠璃千代に仕掛けておいた追跡用の術式に反応が変わったことを察知してそれを山本重國に伝えた。

山本「承知した、では二番隊隊長にこのことを伝えておこう。」

一護「いざという時は俺も出られるようにしておくからな。」

一護は死神化して二本の斬魄刀と死覇装を出現させた。

 

とりあえず、瑠璃千代を攫った下手人は二番隊に即座に捕らえられたようで今は瑠璃千代は一護が借りている部屋で護衛している。

一護「お前、戻って早々誘拐されかけるって俺が追跡用の術式を仕込んでなかったら終わってたぞ。」

瑠璃千代「うるさいわ!わらわもこんなことになるとは思わなかったのじゃ!」

一護「何事も最悪は予測しておくものだぞ。特に貴族や上に立つものとして危機管理能力は必須技能だぞ。」

一護は文句を言う瑠璃千代に貴族に必要な技能の1つを教えていた。

一護「いいか、上に立つ者は常に自分の立場を理解してその特権や不利益になることを理解してそれに対し対応出来なきゃいけないぞ。」

瑠璃千代「うぅ~じゃがな~」

???「失礼してもよろしいですか。」

突如入り口が数回ノックされまだ幼い少年の声が聞こえてきた。

一護「ん?誰だ?」

瑠璃千代「ん?この声は...(しゅう)か?」

一護「誰だ?」

瑠璃千代「わらわの許嫁じゃ」

一護「そうか、じゃあ入れるか」

一護は瑠璃千代の言葉を聞いて警戒しつつも客人を部屋に入れた。

 

愁「瑠璃ちゃん!大丈夫だった!」

瑠璃千代「おぉ!やはり愁か!わらわは無事ぞ!一護のおかげで事なきを得たわ!」

愁「あ、あなたが...ありがとうございます。瑠璃ちゃんを助けてくださって」

一護「いいって、このくそ忙しい時期に面倒ごと起こしてくれた連中に1発殴らないと気が済まないんでね。」

俺達はそれから2日間の間1番隊舎で蹴鞠などして時間を潰していた。

十三隊はその間に吉良イヅルが貴船理を倒して獏爻刀を回収、俺が渡した分も合わせて証拠が集まり今回の事件を起こした霞大路家にガさ入れが開始され雲井尭覚を捕縛するらしい。

一護「さて、とりあえずこの馬鹿騒動が終わったらお前らは家の立て直しになるけど頑張れよな。」

瑠璃千代「うむ!」愁「はい!!」

一護は二人に激励を送ったその直後

 

ドゴーン!!

 

一護「...なんだ?」瑠璃千代「なんじゃ!!」愁「なんですか!!」

犬龍 「瑠璃千代様!大丈夫ですか!!」

いきなり起こった爆発に一護は咄嗟に結界を張って衝撃などをシャットアウトした。

そして瑠璃千代の護衛の犬龍、猿龍が急いで部屋に入って来た。

一護「安心しろ、結界を張っておいたから被害はねぇよ。」

犬龍「そ、そうか感謝する。」

一護「とりあえず、俺は爆発の原因を何とかしてくる。」

一護は装備を確認して爆発の発生地点に急行した。

 

一護は入って総隊長の隊長部屋に入ると部屋がズタボロになっていた。

部屋の中央には総隊長と鍛え上げられた中年の男が立っていた。

一護「おい...爺さん、そいつが今回の事件の主犯か?」

山本「...そういうことになるのかのう」

一護「いや、なんでそんなに自信なさげなんだ?」

???「貴様が黒崎一護か。俺の計画をことごとく邪魔をしおって」

一護は総隊長に男のことを聞くと何故か総隊長は自信なさげに言うと男が一護に怒気の籠ったセリフを言った。

一護「邪魔も何もそっちが襲ってきたから迎撃しただけだが?」

一護からしたらそっちが襲ってきたのに邪魔も何もあった物じゃない。

一護「ところで爺さん、なんでさっさと制圧しないんだ?あんたならすぐに反撃できるだろ?」

???「しないんじゃなくて出来ないんだ、黒崎。俺の獏爻刀は死神の霊圧、力を打ち消すんだ。」

一護は総隊長の無反撃状態に知ってはいたが聞いておかないと不自然になるので聞いておくと敵はペラペラとしゃべってくれた。

一護「なるほどな、じゃあ俺なら特に問題ないな。『五芒星の外套剣(ソード・オブ・ペンタグラム)』」

一護は五角形の滅却十字(クインシークロス)完現術(フルブリング)を行使して五角形の滅却十字(クインシークロス)から完現光(ブリンガーライト)が発生し一護の体に纏わりつき白いシャツに黒のズボンに黒のブーツそして白いファーが首についた黒コートがその身に出現して五角形の滅却十字(クインシークロス)が小剣に変化した。

ギョク(久々に完現術(フルブリング)主体の出番きたァァァァァぁぁ!!!!!)

中のギョクも久々の完現術(フルブリング)主体の戦闘でテンションMAXのようだ。

 

???「なんだ?それは?」

男は一護の力を知らないので完現術(フルブリング)を死神の力と勘違いしているようだ。

一護は瞬歩を除く歩法を組み合わせて加速して斬りかかる。

???「くっ!」

男は貝殻のような盾はついた大剣を振るって防いだが純粋な膂力だけで押し込まれた。

一護は小剣から長剣に変化して青白い斬撃を飛ばしぶっ飛ばした。

一護「おい、あんたはなんでこんなことをしでかしたんだ?」

一護は男にこの事件を起こした理由を聞いた。

???「くっ...黒崎...何故、貴様はそんなことを聞いてくる。」

男は一護が自分にそんなことを聞いてくるか返してくる。

一護「俺からするとあんたがそんなに悪い奴だと思えなくてね、なら相応の理由があると思ってね。」

一護は剣を打ち込んだ感触から男の性格を理解していた、確かに復讐心はあるのだろうがそれだけではないというのもわかっている。

???「...お前にはわからないだろうな、身内を理不尽に奪われた気持ちなど」

男は一護に総隊長に自分の父を殺されたことを伝えると一護は男にあることを言う。

一護「...なぁ、今の話を聞いていると親父さんはなんで爺さん殺されたんだ?別に法律に違反したとかそんなことしてないんだろ?」

???「何を言っている!山本重國にとって不都合だから斬られた!!それ以外にないだろう!!」

一護は疑問に思ったことを言うと男は激昂した。

一護「だとよ爺さん、その男ってなんか直近で任務についていたりしていなかったのか?」

一護は山本総隊長に疑問を伝えるとこう答えた。

山本「...如月秦戉はな獏爻刀の秘密を探るために霞大路家に潜入していたのじゃ。」

山本は一護の疑問を答えたことで一護は男に自分の推理を言った。

一護「...これは俺の推測だから全部を真に受けなくていいが聞いてくれないか?」

???「...いいだろう、言ってみろ。」

一護は男の父が潜入中に雲井尭覚に捕まって獏爻刀の実験体にされて総隊長はやむを得ず殺さざるを得なかったのだろうという推理を男に伝えた。

???「...っ!?だがそんなことをいきなり信じれるわけないだろう!!」

男はその信憑性の高い推理に動揺するが直ぐに振り払って武器を構える。

一護「だろうな、なら力尽くで止めされてもらうぜ。そういや、まだ名前を聞いていなかったなあんた名前は何だ。」

???→天貝繍助「俺は天貝繍助だ黒崎!」

一護は名前を聞いた後長剣を構えて融合歩法で加速して長剣を連続で振るう。

 

男は左の解の盾で防ぎながら炎を噴射してきたが一護は聖文字(シュリフト)で生成して冷気で相殺する。

一護「『赫灼(かくしゃく)灼熱両断(ブレイジング・エンド)』!」

一護は刀身の刃先に灼熱(The Heat)で生成した炎を圧縮してそれを斬撃として飛ばした。

天貝「ぐうぅぅ!!」

天貝は斬撃を受け止めたがあまりの威力に吹っ飛んだ。

一護(さっさとあの獏爻刀を破壊しないとな。)

一護は即座に距離を詰めて霊圧を込めた斬撃で右の龍の形状の鎧を攻撃しまくる。

天貝「ぐうぅう!!させるか!『業炎龍牙(ごうえんりゅうが)』!!」

天貝は自爆覚悟で地面から無数の熱線を放ってきたが一護はもう既に全知全能(the Almighty)で結末まで知っているのだから。

一護は熱線を無視して獏爻刀に剣を力任せに叩きつけて破壊した。

天貝「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

叩き割った衝撃で腕を壊してしまったがそれでも一護は油断せずに剣を首元に突き付けた。

一護「勝負ありだ。」

天貝「...ここまでか。」

流石の天貝も勝機がないと悟った。

そして残りの隊長たちも来ると夜一が一護の推理とほぼ同じ言うと狼狽してそしてケジメをつけるために自害しようとしたので一護は止めようとしたが京楽が一護に待ったをかけて天貝はそのまま一護が知るように炎で自害した。

結局のこの事件の影響で一護の名は瀞霊廷にさらに広がることになったが当の本人はあまりいい思いはしていなかった。

一護(なんか、すっげぇ後味が悪いな。)

内心で苦虫を噛んだような感情が残っているのだった。



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53話:「一方的に来て勝手に帰っていったし...」

side破面(アランカル)

 

作戦が決まって1週間が経過したので破面sideは現世に移動していた。

ロア「さあ!行くよみんな!!」

ロアの号令でロカ、レスト、シルス、スターク、リリネット、ハリベル、グリムジョー、新しくグリムジョーの従属官(フラシオン)になったルピ、ヤミーを連れて現世に到着した。

ロア「とりあえず、ウルキオラが保護し終わるまで時間稼ぎをしようか。」

スターク「全く、俺まで駆り出さないでくれよな~まぁあんたの頼みなら仕方がないけどよ。」

スタークは気だるげに言うが恩人の頼みなので断るわけにもいかず時間稼ぎなら特に文句はなさそうだ。

ロア「まぁ十中八九一護と戦うから本気で戦わないと死ぬよ?」

スタークの発現にロアは釘を刺した。

そうこう言っているうちに全員は現世に到着した。

 

side現世

 

一護達は破面の霊圧を捉えた。

一護「またかよ!それにこの数の霊圧この前の二人に匹敵する奴らのほうが多くないか?」

チャド「この前の霊圧も感じ取れるな、そいつとは俺が相手をする。」

一護は十一刃(エスパーダ)の霊圧を感知して何故か疑問を浮かべた。

チャドはヤミーの霊圧を感知して自分が相手をすると言った。

尸魂界sideも破面の霊圧を感知して戦闘態勢に入った。

海燕「一護!いけるか!!」

一護「問題ない、さっさと追い返すぞ!」

全員は即座に移動しようとして一護は雨竜に俺の家で待機してくれと言ってきた。

雨竜「何故だい?」

一護「なんか嫌な予感がするから妹たちの護衛にしといてくれないか?」

一護の第六感が警鐘を鳴らしていたので雨竜に残ってくれと言った。

雨竜「分かった、杞憂であればいいといいけどね。」

雨竜は俺の家に急行して俺達は破面のいる場所に移動した。

 

町はずれの森林に現れた破面(アランカル)達だがグリムジョーだがすぐに独断専行で一護の元に移動した。

ロア「あ~もう~また~グリムジョーは相変わらずだな~。...ってう~ん?」

ロアは不意に後ろから気配を感じたので振り向くと黒腔(ガルガンタ)を開いてワンダーワイスが出てきた。

ワ「あ~ゔぅ~あ”~」

ロア「相変わらず何言っているかわからないね~ワイちゃん。」

ロアはワンダーワイスを撫でながらそう言う。

ヤミー「なぁ!俺もあいつをぶちのめしに行っていいか!!」

ロア「それはいいけど多分、もうすぐ来るから少し待っていればいいと思うよ~」

ロアがそう言うと一護を除く死神と人間の混成チームが到着した。

ヤミー「へっ!ようやくてめぇをぶちのめせるじゃねぇか!!」

ヤミーは拳を構えてチャドに殴り掛かる。

チャドも腕を変化させて戦闘を開始した。

とりあえず、混成チームは異空戦場を起動した。

ロア「おぉ~これが話に聞いていたやつだね。」

ロアはどこか嬉しそうにしている。

ハリベル「ロア、何故そんなに嬉しそうにしているんだ?」

ハリベルは友人の反応に呆れている。

ロア達ははしゃいでいると火球やら弾丸の一斉掃射やらなんやらの攻撃が飛んできたのでロカが対処した。

ロカ「流動操糸(ヒーロツリー)

ロカは自身の反膜(ネガシオン)の糸に霊圧を込めて強度を底上げして操作して攻撃を全て逸らした。

 

ロア「あれ~?一護と一緒にいた雌たちだよね?数増やしたの?」

ロアは攻撃してきたメンツを見て一護の番達だと認識したが前よりも数が多いので嫁ーズに聞いた。

雨「今日こそ、あなたを倒します!!」

雨は嫁ーズの中でも過激派連中代表としてロアの言葉を無視して宣戦布告した。

ロア「え~別にみんなも一護の番なんでしょ?なら別に争う必要はないよね?」

ロアからすると一護の番なら別に戦う必要がないので少しでも仲良くなろうと話をする。

雛森「やかましいですよ、ただでさえ一護さんは魅力的なのにどんどん増えるのにこれ以上増えてたまるものですか。」

ロア「それはあなたが雌としての魅力がないだけなんじゃないの?」

ロアは雛森を頭のてっぺんから足のつま先まで見てそう言った。

 

ブチッ!

それを聞いて一部の嫁ーズの地雷を踏み抜いた。

 

茜雫「...そうねぇ、あんたみたいに恵まれたプロポーション持ってる女にはこの苦しみは理解できないでしょうねぇ?」

雛森「敵です、あなたは敵です。敵は排除しないとですよ。」

茜雫と雛森は眼の光を消してロアに殺意をぶつける。

この二人は風呂とかに入ると嫌でもその戦力差を見せつけられるのでロアのこの発言で今まで溜まっていた鬱憤が爆発した。

ロア「これは戦うしかないかな~」

ロアも諦めて虚刀を抜いた。

ロカもシルスもレストにハリベルも虚刀を構える。

 

スターク「蹴散らせ『群狼(ロス・ロボス)』」

スタークはリリネットを取り込んで帰刃(レスレクシオン)して左目に眼帯をはめ、首の周りや腕、足に毛皮を巻いたような姿となって腰に二本の虚刀が差されている。

スターク「行くぜ?リリネット」

スタークは銃になったリリネットに話しかけるが

リリネット『......』

リリネットはスタークを無視したのでスタークに銃の撃鉄部分をグリグリされた。

リリネット『痛い!痛い!そこお尻!!』

スターク「うるさいぞ!お前が協力しないからじゃねぇか!」

スターク達は漫才しているが日番谷と海燕は既に斬魄刀を開放しているのだが油断が出来ないほどスタークの霊圧に蹴落とされている。

スターク「全く...わりぃな、隊長さんたち。俺はあんたらに恨みとか特にないがロアさんがまだこっちに居る以上相手させてもらうぜ。」

スタークはそう言って銃を構えると

スターク「『無限装弾虚弾(バラ・メトラジェッタ)』」

スタークは虚弾(バラ)を秒間100000発撃ち込む技を放ってきた。

日番谷「なっ!」海燕「嘘だろ!!」

二人は弾速の速さとその弾数に驚愕しつつも何とか回避しながら防いだりしているがそれでも虚閃(セロ)より威力は劣るとはいえ速度はその20倍はある虚弾(バラ)を瞬間100000発放ってくる以上1発でも受けたらそこから連鎖的に喰らい続けて終わる(The End)なので必死に避けている。

海燕「くそっ!」

海燕は手首の回転を加えて波濤に叩きつけて津波をスタークに放ったが

スターク「反膜の障壁(バリア・ネガシオン)

スタークは反膜(ネガシオン)を攻撃がくる方向にのみ展開して海燕の攻撃を打ち消した。

 

海燕「なに!?」

海燕は明らかに破面の帰刃の能力と言うよりは自分たち死神が使う鬼道のような技に驚愕した。

スターク「なんだ?自分達と似たようなことを虚である俺達が使うことがそんなに変か?」

スタークは気だるげにそう言ってきた。

日番谷「これならどうだ!『郡鳥氷柱(ぐんちょうつらら)』!!」

日番谷はスタークの背後に移動して巨大な氷柱を無数に放ってくるがスタークは響転(ソニード)で移動して虚弾(バラ)を連射してくる。

二人は明らかに手を抜いていることを理解しているので何が何でも全力を出させるべく全力を出す。

海燕「卍解!『天逆鉾(あまのさかほこ)』!」

日番谷「魂は更なる高みへ『心装 大紅蓮氷輪丸・揺籃開花(ようらんかいか)』!」

海燕は卍解、日番谷は心装を解放してスタークと相対する。

スターク「...?そっちの水を使う隊長さんのは卍解なのは分かるがそっちの氷の隊長さんのは何だ?」

スタークは卍解のことは聞いていたが心装のことは初見なので知らなかった。

日番谷「簡単なことだ、俺達だって進化しているんだ。」

スターク「そうかい、まぁ手の内を簡単には話しちゃあくれないか。」

スタークはげんなりしながらも銃を構えて虚弾(バラ)を正確に連射してくる。

 

ヤミー「おらぁ!」

ヤミーは四肢を霊圧で強化して殴り掛かる。

チャド「ふっ!」

チャドも全身を鎧に変化して殴り合いを開始した。

数十発の打撃の応酬をして取っ組み合いになった瞬間

ヤミー「喰らいやがれ!!」

ヤミーは口から虚閃(セロ)を放った。

チャド「ぐあぁ!!」

チャドも至近距離での虚閃(セロ)が直撃した。

ヤミー「おらぁ!『虚術(アピューツ)豪炎波(リアマポテローサ)』!!」

ヤミーは霊圧を豪炎の波に変えてチャドを追撃する。

チャドも黙ってそれを受けるつもりもなく暴風の手甲(ストーム・ハンドリクン)を装備して炎を風の防壁で打ち消した。

チャド「...なんだ?今のは...」

チャドは今の攻撃が死神の使う鬼道に近いものであると感じ取った。

ヤミー「面白れぇだろ!、今のは虚術(アピューツ)って言ってな、色々できんだよ!!」

ヤミーは自分の能力をペラペラ話した。

喜助「それはそれは面白いっすね。チャドさん、加勢しますよ。」

喜助も今回は加勢するために準備を終わらせて来た。

チャド「すみません、喜助さん」

チャドも今の炎の術を連発で喰らうと無視できないダメージなのでこの加勢はありがたいと認識している。

ヤミー「けっ!雑魚は群れないと戦えないのは仕方がねぇからよ、俺様は優しいから別にいいぜ。」

ヤミーは傲慢な発言をしながら霊圧を高めた。

チャド「喜助さん、あいつの技はヤバい。」

喜助「でしょうね、なので最初から飛ばしていきます。『魂は更なる高みへ』」

喜助も手段こそ大量に持ってきたが敵の正体不明の術に心装を解放した。

喜助「『心装 絡繰紅姫(からくりべにひめ)』」

心装を解放した喜助の背後に円盤に5本の機械仕掛けの刃の爪がついた指が展開され手には始解の紅姫が握られている。

 

ヤミー「なんだ、卍解ってやつか?まぁいいや、じゃっ!さっさと死ねや!『虚術(アピューツ)火星(マルチ)』!!」

ヤミーは上空から巨大な火球を落とす術を使ってきた。

喜助とチャドはそれを見て目配せで合図を送りあった。

喜助は赤い斬撃を放って空間に亀裂を作ってそこからヤミーの背後に移動した。

チャドも上空の火球を『神砂嵐』で相殺した。

ヤミー「なに!?ッ!後ろか!!」

ヤミーは即座に背後に移動した喜助に裏拳を放った。

喜助「っ!」

喜助は自身の血管に霊圧を取り込んで強化できるように改造して皮膚を硬化させた。

ヤミーの裏拳で吹っ飛ばされたが大したダメージは受けていなかった。

常日頃から一護の鉄拳を受け続けてきたのでダメージの殺し方は熟知している。

喜助「これは少しメンドイっすね。」

喜助は持久戦になるのは明白なので霊具を取り出してチャドと連携を取ってヤミーとの戦闘を続行した。

 

ルピ「縊れ『蔦嬢(トレパドーラ)』」

ルピは解放して背中から8本の触手が生やして残ったメンツの相手をする。

触手の変幻自在な動きをしながらルピ本体は虚閃(セロ)虚弾(バラ)を連射してくる。

恋次「くそっ!!」

恋次達は触手だけなら問題ないがそこに虚閃(セロ)虚弾(バラ)も加わるので距離を詰めにくい。

なんとか距離を詰めるべく鬼道も放っているが攻撃の威力自体は向こうが上なので中々距離を詰められない。

ルピ「『虚術(アピューツ)毒付与(エンベネナミエント)』」

ルピは対象に猛毒を付与する虚術を使って更に追い詰めにかかる。

恋次「くっ!卍解!」一角「卍解!!」都「卍解!」

卍解を使える者達は卍解して戦況の打開を図る。

恋次「『狒狒王蛇尾丸』」一角「『龍紋鬼灯丸』!!」都「『嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)』!」

乱菊「なら私達も。唸れ!『灰猫』!」弓親「咲け『藤孔雀』」

乱菊と弓親もまた斬魄刀を解放した。

 

side一護

 

一護はグリムジョーが強襲してきたので即座に人気などがない場所に移動して結界を張った。

一護「...いきなりだな、悪いが時間かけてられないぜ」

グリムジョー「抜かせ!!さっさとおっぱじめるぞ!軋れ!『豹王(パンテラ)』!!」

グリムジョーは開幕早々刀剣解放(レスレクシオン)して体は甲殻に覆われ髪は鬣のように伸び、毛に覆われて尖った耳、尖った手足の爪、鋭い牙に耳は水色、手足は黒色になるなど半獣人を思わせる外見となった。

一護「そうかい!卍解『万華鏡・天鎖斬月』!!」

一護も最初から二本の卍解を合わせた状態でグリムジョーの相手をする。

一護は黒い月牙天衝を連射しまくってグリムジョーを接近させないようにしながら氷柱や獄炎の槍、霊子兵装から神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を空中に生成して飛ばしまくった。

グリムジョー「 『豹鉤(ガラ・デ・ラ・パンテラ)』!」

肘の装甲の隙間から放つ棘爪を発射しまくって一護の攻撃を相殺した。

グリムジョー「『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』!!」

グリムジョーは自身の血を混ぜて威力を上げた虚閃(セロ)を放ってさらに追撃の技もほぼ同時に放った。

グリムジョー「『豹王の爪(デスガロン)』!」

グリムジョーは両手の爪から10本の霊圧の刃を形成しそれを飛ばして一護を切り裂こうとする。

王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)豹王の爪(デスガロン)が途中で融合して一護に迫ってくるのでこれには一護も虚化という手札の1つを切った。

一護「『穿面斬・蘿月(せんめんざん らげつ)』!!」

虚化して強化された黒い回転鋸のような形状の巨大な二連の刃を横に地面を削りながら複数並べて放ち、敵をすり潰す技を放った。

 

ドガァァァァァァァァ!!!!!!!

 

両者の技がぶつかり合い結界内で凄まじい衝撃と爆音が発生した。

グリムジョー「チッ!」

一護「...」

この結果を見てグリムジョーは舌打ちして一護は思案顔になっていた。

一護(グリムジョーの技の威力...俺の虚化状態の月の剣技を相殺するだと?ロアと修行などをしていたのか?)

一護はグリムジョーの異常な成長速度を感じ取りもう少し力を解放して戦ったほうがいいと判断して抑え込まれている霊圧を()()()()()に解放した。

グリムジョー(なっ!?こいつまだ上がるのか!!)

グリムジョーは一護の霊圧の上昇を野生の勘で感じ取ったがより好戦的な笑みを浮かべる。

両者がぶつかり合おうとすると横から雷撃のエネルギー波が飛んできたので思いっきり跳んで距離を取った。

グリムジョー「誰だ!!」

グリムジョーは邪魔をしてきた乱入者に文句を言う。

平子「誰言われてもそんなんお前に言う筋合いはあれへん思うけど」

乱入者の平子はグリムジョーの文句にそう返した。

一護「真子、援軍に来てくれたのはいいけど何もこっちじゃなくていいんだよ?」

平子「まぁ、ええやん。そんなんよりこいつをちゃっちゃと撃退する方が先や。」

平子はそう言って虚化した。

グリムジョー「なに!?それは黒崎の!!」

グリムジョーは驚愕するがそれが隙となってしまった。

平子「『黒虚閃(セロ・オスキュラス)』『破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲』」

平子は刀を水平にして黒い虚閃(セロ)と極大の光線を融合して放ちグリムジョーをぶっ飛ばした。

グリムジョー「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

グリムジョーはダメージを即座に虚刀の機能で再生しているがそれでも撤退せざるを得ないダメージだった。

グリムジョー「く、くそっ!まだだ!!」

一護「まだ()る気なのか...」

平子「ホンマにしぶといな~」

グリムジョーは諦めずに虚刀を解放して一護と戦おうとするので一護も呆れながら『万華鏡・天鎖斬月』を構える。

 

プルルッ...プルルッ!

 

突如、携帯の着信音のようなものが鳴った。

するとグリムジョーはポケットに手を入れ連絡機のようなものを取り出すと

グリムジョー「何だ!ウルキオラ!!あ゛ぁ“作戦は成功したから帰還しろだぁ!ふざけんじゃねぇぞ!」

どうもウルキオラから一方的な帰還命令にキレて怒鳴っている。

ロア「はいはい、そんなに一護と決着付けたいなら虚圏(ウェコムンド)でつけたらいいじゃない。どうせ一護は来ないといけないんだから。」

すると黒腔(ガルガンタ)を開いてロアが現れてグリムジョーを説得していた。

グリムジョー「...ちっ!仕方がねぇ、おいっ!!黒崎!決着は虚圏(ウェコムンド)でつけるぞ!!」

渋々ではあるが納得して黒腔(ガルガンタ)を開いてグリムジョーは虚圏(ウェコムンド)に帰っていった。

ロア「ふふふっ♪一護、今度虚圏(ウェコムンド)で約束をはたしてよね。さっき奇妙な空間で戦った他の(つがい)達にも言っておいてね。」

そして黒腔(ガルガンタ)を開いてズタボロの状態のルピ、ヤミー、無傷のスターク、ハリベル、ロアの従属官(フラシオン)、ワンダーワイスが出てきた。

一護「...」平子「こらちょいハードすぎひんか?」

一護は集中力を極限まで高める、平子も仮面を被り直した。

ロア「...うん?そっちの雄も一護の似たようなものなのかな?まぁ、いいや。じゃあね一護~」

ロアはそう言って黒腔(ガルガンタ)を開いて全員虚圏(ウェコムンド)に戻っていった。

最後にロアとハリベルがこちらを向いて一言言ってきた。

ロア「そうだ!一護~この子がこの前言っていた番候補の一人のハリベルちゃんだよ~」

ハリベル「おいっ!ロア!毎度思うが勝手に決めるな!まぁ良い一護、お前がどのような存在か虚圏(ウェコムンド)で見極めてやる。」

そう言って破面たちは帰っていった。

 

一護「一方的に来て勝手に帰っていったし...まぁ今は被害確認だ。」

平子「そんじゃ、俺は一旦戻って今回の事あいつらに伝えとくわ。」

一護「分かった。またな。」

平子「そんじゃまたな~、一護。」

一護は連絡を取ろうと連絡機を取り出し平子も仮面の軍勢(ヴァイザード)の面々に伝えるため戻った。

一護「おいっ!そっちはどんな状況だ!!」

織姫「一護君!こっちは怪我人はでたけど死人は出てないから心配しないで!」

海燕「おうっ!一護こっちは全員無事だ!チャドがあのヤミーってやつとの戦闘で大怪我負ったくらいでそれ以外は概ね問題なねぇ!」

織姫と海燕の言葉で安堵しかけた一護だがここで一つ疑問が生じた。

一護(グリムジョーはウルキオラが作戦成功したから戻れと言ってきた。じゃあ...()()()()()()()したんだ?)

一護は原作の記憶からここではウルキオラが織姫を攫うというものだが織姫は攫われてはいない...てことは何をなすために来た?

一護「...まぁ、考えても仕方がないな。とりあえず、雨竜にも連絡を入れておくか。」

一護は雨竜に連絡を入れた。

雨竜「い、一...護。ご、ごめん。遊子...ちゃん達を...あのウルキ...オラって破面(アランカル)に連れ...去られた。」

連絡機からズタボロの雨竜の声が聞こえてきた。

一護「...あ”?」

連絡機から返って来た内容に一護は過去最大限にキレた。




虚術(アピューツ):ロアが死神の鬼道から発想を得たものでザエルアポロを巻き込んで作った物。
基本的には属性系魔法の類が多いですが便利な縛道系もあります。


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54話:「何のために準備をしてたと思ってんの?準備万端だ!」

前回のあらすじ!!
破面たちが再び襲撃してきたので死神、完現術者(フルブリンガー)魔女(ウィッチ)の混成連合が迎え撃つ。破面(アランカル)もグリムジョーが独断専行で一護に襲撃したが平子が乱入したことでグリムジョーはダメージを負うがそれでも戦闘を続行しようとするがロアの説得で撤退したがそれは夏梨と遊子をウルキオラが連れ去るまでの囮に過ぎなかった!一護がこれを知ってガチギレしてしまった!はたしてどうなる!!


side現世

 

破面(アランカル)を退けた連合軍だが夏梨と遊子が連れ去られたことを知って即座に黒崎邸に急行してズタボロの雨竜を回収して浦原商店に移動した。

そして雨竜は織姫に傷を霊圧を回道で治療した。

 

一護「よ~し...雨竜、連れ去られた時のことを説明しろ?」

一護は怒気と殺気を放ちながら雨竜にその時のことを言えと言う。

雨竜「分かったから殺気を抑えてくれないか?」

雨竜は『はぁ...』と息を吐くと連れ去られた時のことを話し始めた。

 

~~~回想~~~

 

雨竜は一護から妹たちの護衛のため黒崎邸に移動した。

雨竜「こんにちは、真咲さん一護は居ますか?」

真咲「あら?雨竜君じゃない、一護は今はいないわ。」

雨竜「知っています、実は今日は()()()の要件で来ましたので。」

雨竜は事情を知っている真咲と遊子と夏梨の二人に不信感を出さないためにこのようなやり取りをする。

真咲「()()()()、分かったわ。それならちょうど良かったわ、今買い物に行こうとしたんだけど雨竜君、ちょっとでいいから遊子と夏梨の相手してくれないかしら?」

真咲は雨竜に娘の相手をしてあげてくれと頼んだ。

雨竜「分かりました。」

雨竜は了承して家に上がった。

 

雨竜「お邪魔させてもらうよ。」

遊子「あっ!雨竜お兄ちゃん!こんにちは!!」

夏梨「雨竜兄ぃ、どうしたの?今、一兄ぃはいないよ?」

雨竜「大丈夫、さっき一護に連絡してすぐ帰るから家で寛いでくれって言ってたから。」

雨竜は黒崎家の裏の事情をあまり知らない二人に不審がられないようにしながら話を合わせる。

しばらく話をしている突如、よく知る破面(アランカル)の霊圧を感知した。

雨竜(ッ!!来たか!!)

雨竜は防御を固めつつ周囲を警戒していると

ウルキオラ「『虚術(アピューツ)睡眠雲(ノベス・デ・スミェーノ)』」

ウルキオラの声が聞こえたと思ったら部屋に雲のようなものが出現すると夏梨と遊子は突如糸が切れたかのように眠ってしまった。

雨竜「なっ!?これは!!」

雨竜もまさかこのような術を使ってくるとは思わず声を上げてしまったが即座に霊子兵装を展開した。

 

ウルキオラ「ほぉ、既に俺が来ることを感知して護衛を配置していたか、抜け目がないな。」

角が生えた仮面の名残を左頭部に被った、黒髪に白い肌を持つ痩身の男、ウルキオラ・シファーがいきなり部屋に現れた。

雨竜「悪いけど、この二人は渡さないよ。」

雨竜はそう言って『異空戦場』を発動した。展開された異空間の場所は遮蔽物が多い森林とそれに隣接する山岳地帯のフィールドだ。

ウルキオラ「...ふむ、こうなった以上は仕方がないな。力尽くで貰っていくぞ。」

ウルキオラは虚刀を抜いた。既に雨竜は飛廉脚(ひれんきゃく)で距離を取っている。

ウルキオラは探査回路(ぺスキス)で雨竜の居場所を感知すると即座に響転(ソニード)で距離を詰め虚刀を振り下ろした。

雨竜「っ!?」

雨竜はその速度に驚愕しつつも動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で全身を強化して魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を抜いて虚刀を受け止める。

即座に斬撃の応酬が始まり高速移動しながら山岳地帯に移動した二人は距離を離す。

雨竜(くっ!なんて奴だ、これでも剣の腕はそこそこあると思っていたがまだまだだね、僕も...)

雨竜は内心で己に自虐しているがそれでも冷静に戦況を把握している。

雨竜は魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)だけでは無理と判断して聖文字(シュリフト)で炎を生成して魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)に纏わせ炎の長剣(フランベルジュ)にした。

ウルキオラ「なるほどな、炎...それが貴様の能力の一端か。」

ウルキオラは即座に虚刀に虚閃(セロ)を纏わせて斬りかかると雨竜もまた加速して炎の長剣(フランベルジュ)を振るった。

 

数度の打ち合いで互いに譲らない攻防をしているがウルキオラは霊圧を高める。

ウルキオラ「あまり、お前の時間稼ぎに付き合うつもりはない。

虚術(アピューツ)雷帝の鉄槌(エンペラードル・トルエノ・マルティーノ)』」

ウルキオラは上空から無数の雷の雨を落としてきた。

雨竜「くっ!『外殻動静(ブルート・ヴェーネアルテリエ)血装(・アンハーベン)』!!」

雨竜は「動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)」を体外まで拡張させ、円形のドームの防御壁を作り出してウルキオラの落雷を防御した。

ウルキオラ「これも防ぐか...仕方がない。(とざ)せ『黒翼大魔(ムルシエラゴ)』」

ウルキオラは雨竜の実力の高さに帰刃(レスレクシオン)してさっさと倒そうという結論に出た。

刀剣解放したウルキオラの姿は背中に黒い翼の生え死覇装も全身を包むロングコートのような姿になった。

ウルキオラは虚刀を構え、響転(ソニード)で距離を詰めるが先ほどまでとは桁の違う速度で距離を詰めた。

そして、雨竜はウルキオラに袈裟懸けに斬られた。

雨竜「ぐあぁぁ!!!」

雨竜は数m程後ろに飛ばされた。

雨竜「ぐぅぅ!!(なんて速度だ!!そして動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)を使っている状態の僕を簡単に切り裂くなんて!)」

雨竜は滅却師(クインシー)の回復術で傷を治すと雷霆(the Thunderbolt)で動体視力と反応速度を極限まで上げた。

そして雨竜もまた全力で相手をする。

雨竜「いくぞ!『滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ) 天使の王(ミカエル)』!!」

雨竜は滅却十字(クインシークロス)を媒体に完聖体(フォルシュテンディッヒ)を発動し、背に霊子の両翼が展開され滅却師(クインシー)の全能力を大幅に強化した。

雨竜は尸魂界篇の弓を展開するが今までのと違って弓の上下のリム部分が刃になっている。

 

両者は空中で凄まじい速度で移動しながら互いに武器を振るう。

雨竜は炎の長剣(フランベルジュ)となった魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)刃弓(弧雀)の疑似二刀流を振るいながら空中から神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を生成してウルキオラに放つ。

ウルキオラもまた冷静に虚刀を振るい雨竜の二刀の斬撃を捌きながら矢を羽で撃ち落とす。

ウルキオラ「『虚術(アピューツ)雷帝(エンペラードル・トルエノ・)剣雨(リュービア・エスパーダ)』」

ウルキオラもまた大量の雷の剣を雨の如く射出してきた。

雨竜「ぐっ!」

流石の雨竜も捌ききれずにダメージを負ってしまい墜落しかけたが即座に体勢を変えて地面との激突を回避する。

ウルキオラはさらに追撃を仕掛ける。

ウルキオラ「『黒虚閃(セロ・オスキュラス)』」

黒い虚閃(セロ)を放って止めをさしにかかるが雨竜も聖隷(スクラヴェライ)で周囲の物質を霊子に分解して極大の矢を生成して万物貫通(the X-axis)を付与して放つがかつてロアが一護の絶対切断を付与した攻撃を力任せに破壊した時と同じように雨竜の攻撃を押し切り黒い虚閃(セロ)が雨竜に直撃した。

雨竜「ぐぅほぁ!!」

雨竜はなんとか、『外殻動静(ブルート・ヴェーネアルテリエ)血装(・アンハーベン)』を展開してさらに動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で全身を強化することで何とか死なずに済んだ。

雨竜「はぁ...はぁ...くそっ!完聖体(フォルシュテンディッヒ)でも圧されるか!」

雨竜は息をするだけでも精一杯なのに何とか立ち上がろうと四肢に力を込める。

ウルキオラ「もういい、十分だろ?諦めて大人しくしているがいい。」

ウルキオラは雨竜に諦めろと言い、黒腔(ガルガンタ)を開いて夏梨と遊子の回収に戻ろうとするが霊子の矢が飛んできたので避ける。

雨竜「諦めるだって?冗談言わないでくれ。もし諦めたら僕は一護に殺されるっての。悪いが死んでも君を止める。」

雨竜は乱装天傀(らんそうてんがい)を発動し全身を操り人形のようにして無理やり立ち上がってその身と武器に雷と炎を纏い、万物貫通(the X-axis)を発動して炎の長剣(フランベルジュ)と矢に万物貫通を付与した。

 

ウルキオラ「そうか、なら知るがいいこれが真の絶望の姿だ。」

ウルキオラは雨竜の諦めの悪さに完全に止めをさそうと霊圧を更に高めるがその霊圧の変化に雨竜は眉を顰める。

ウルキオラ「『刀剣解放第二階層(レスレクシオンセグンダエターパ)』」

ウルキオラはその姿を完全な悪魔を思わせる姿へと変えた。

雨竜「な、なに...」

雨竜もこれには言葉を失った。何せ、話に聞いていた『超越刃(オーバーブレイド)』を使うものとばかり思っていたので予想もしなかった力の登場に硬直してしまった。

ウルキオラ「これは藍染様にもお見せしたことのないものだが...まぁいい、覚悟はできているな。」

ウルキオラはそう言い虚刀に霊子の刃をコーティングして響転(ソニード)帰刃(レスレクシオン)の時より遥かに超える速度で距離を詰めて虚刀で斬りかかるが雨竜もまた極限まで力を高めているので何とかウルキオラの動きを捉え攻撃を捌いている。

ウルキオラ(ほぉ、この姿となった俺の動きについてくるのか、中々やるな。だがあまり悠長に時間を使う訳にもいかない。さっさと終わらせよう。)

ウルキオラは内心で雨竜の実力を評価したが時間をかけるわけにもいかないのでとっとと終わらせるために最大火力の技の連発で放ち終わらせにかかる。

ウルキオラ「『王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)』『フラゴール』『虚術(アピューツ)雷帝(エンペラードル・トルエノ・)剣雨(リュービア・エスパーダ)』『虚術(アピューツ)雷帝の鉄槌(エンペラードル・トルエノ・マルティーノ)』」

ウルキオラは自身の血を混ぜ強化した黒い虚閃(セロ)を放ち、虚刀に纏わせた霊子の刃の斬撃を極大に拡張させ飛ばし、雷の剣を雨の如く飛ばし、雷の雨を鉄槌の如く落とす。

 

雨竜「くっ!?『極光の雨(オーロラ・レーゲン)』」

雨竜もまた自身の技の中で最も広範囲を殲滅可能な技でウルキオラの放った技を相殺しようとするが向こうのほうが一発の威力が上なのか雨竜の攻撃が押され雨竜は攻撃に飲み込まれた。

ウルキオラ「...死んだか」

ウルキオラはその一言だけを言い残して黒腔(ガルガンタ)を開いて現世にいる寝ている夏梨と遊子を回収して虚圏(ウェコムンド)に戻っていった。

 

雨竜「はぁっ!...はぁっ!何と...か生...き残れ...たが...流...石にも...う無...理だ。」

雨竜はボロボロだが何とか煙幕が発生した瞬間に自身に万物貫通(the X-axis)を発動して攻撃を貫通させたがそれまでに喰らった攻撃のダメージと今までの無理が反動としてきてもう指一本も動かせないでいた。

そうして瀕死の状態でいると連絡機が鳴ったので何とか連絡機を起動して一護に現状の緊急事態を伝える。

雨竜「い、一...護。ご、ごめん。遊子...ちゃん達を...あのウルキ...オラって破面(アランカル)に連れ...去られた。」

何とか言葉を紡いだ。

一護「...あ”?」

今まで聞いたことのないレベルの一護のキレた声が返ってきた。

 

~~~回想終了~~~

 

雨竜「...と言うことがあったんだよ。」

雨竜はウルキオラと抗戦して敗北した事実を伝える。

一護「マジかよ、そんなに強いのかよ。」

一護はウルキオラの強さは知っていたがそれでも雨竜とそこまでの差があったとは思わなかった。

(うるる)「情けないですよ!雨竜が負けたせいで夏梨ちゃんと遊子ちゃんが攫われてしまったじゃないですか!!」

織姫「そうだよ!何をやっているの!雨竜君!!」

リルカ「そうよ!そうよ!これで二人が怪我したりしたとかだったら許さないわよ!!」

3人娘は嫁ーズの中でも遊子と夏梨と付き合いが長いので雨竜に文句を言いまくった。

一護「お前ら、落ち着けここで雨竜を責めるのは違うだろう。そもそもの原因は藍染だからあいつの顔面を殴ろう。」

一護は怒れる嫁ーズのうちの3人娘を落ち着かせている。

ちなみに一護は冷静に見えて目のハイライトが消えるレベルでキレている。

 

海燕「はぁっ!?帰還命令ってどういうことですか!!」

海燕達死神たちは尸魂界(ソウルソサエティ)に今回の件を報告すると今すぐに帰還しろと言われた。

山本「それは藍染惣右介の目的が重霊地『空座町』の破壊であることが判明した。」

山本は藍染の目的を解明するべく隠密機動を総動員した結果大霊書回廊(だいれいしょかいろう)で霊圧の痕跡が発見されその目的である王鍵の創造であると分かり即座に現世にいる死神たちを尸魂界へ帰還させ襲撃に備えると言った。

海燕「ふっざけんじゃないですよ!!こちとら可愛い姪二人攫われているのにノコノコ帰るわけにはいかないでしょ!!」

海燕と都の従兄妹夫婦と死神の嫁ーズは怒り心頭で総隊長に文句を言う。

都「お願いします!総隊長!夏梨と遊子の救出に行かせてください!」

ネム「お願いします、救出に行かせてください。」

茜雫「そうよ!行かせてよ!」

雛森「お願いします!総隊長!!」

山本「ダメじゃ、今不用意に戦力を減らすわけにはいかぬ。今すぐに帰還せい。」

そしていきなり穿界門(せんかいもん)が開くと更木剣八と朽木白夜が出てきた。

更木「つ~わけだ、帰るぞ。」

白哉「悪いが暴れるようであるのなら力尽くでも連れて帰らせてもらう。」

海燕「...ちっ!」

海燕は舌打ちしながらもその命令を受け帰還した。

 

一護「多分だけど、尸魂界の援護は今回は受けられないから俺達で勝手に救助しに行くぞ。突入は2日後、各自準備を済ませておけ。」

チャド「分かった。」

雨竜「今回の件は僕に責任がある、何が何でも二人を助け出す。」

チャドは一言だけだが覚悟を決めており雨竜は自身に責任があるのでこちらもまた覚悟を決めている。

織姫「フフフ...ただでさえ虚の大群をけしかけただけじゃなく遊子ちゃんと夏梨ちゃんを攫うとかどうしてあげようかな?」

(うるる)「ですです、武器類は完全にメンテしてありますので跡形もなく消してやりますよ。」

リルカ「そうね、顔面が変形するまで蹴り抜いて上げるわ。」

3人娘は目のハイライトを消して藍染に殺意をぶつけている。

MI「全く、私達だけならいざ知らず遊子と夏梨に手を出したこと後悔させてあげます。」

MIもまた今回の件に関してはキレているので容赦する気はないらしい。

のえる「私も二人とはまだ日が浅いとはいえ未来の義妹たちを助けて見せます!」

のえるも気合十分のようだ。

一護「とりあえず、準備を行うがその間に学校連中に心配かけないために特殊義骸と義魂丸であの時見たく誤魔化すぞ。」

一護は虚刀虚軍団襲撃時に使った手を使い再び学校連中を誤魔化すとそれぞれ一旦解散して準備に入る。

 

~1日経過~

 

雨竜「...」

雨竜は今回の一件で自分の弱さを呪い、より強くなるために真時玉で修行していた。

一護「雨竜、ちょっといいか?」

修行中の雨竜に一護が声をかける。

雨竜「一護かすまないけど後でいいか」

一護「いや、叶絵さんが来ているんだけど」

一護は雨竜の母である叶絵が来ているというとさすがの雨竜でも一旦修行を止まざるを得なかったので手を止めて叶絵の元へ向かう。

雨竜「母さん、何の用ですか?」

叶絵「雨竜、あなたに渡すものがあるので来たんですよ。」

叶絵は真剣な表情で綺麗な小箱を雨竜に差し出した。

雨竜「これは?」

雨竜は受け取りながら首を傾げる。

叶絵「それはあなたが最も必要になったときに渡してくださいとお義父様の遺言でしてね、今がその時だと。」

雨竜「っ!?師範の!!」

雨竜は焦る気持ちを抑えながらも小箱を開けた、中には錆びついた五角形のペンダントが入っていた。それには雨竜には見覚えがある。

雨竜「これは一護が使う...」

一護「そっ、五角形の滅却十字(クインシー・クロス)これが本来の滅却師(クインシー)が使うものさ。」

すると話を聞いていた一護が話に参加してきた。

雨竜「そうか、でも君も純血統滅却師(エヒト・クインシー)ではないだろう?」

一護「それは母さんが力を失ったから仕方なく母さんが俺に譲ってくれたからなんだよ。」

一護は五角形の滅却十字(クインシークロス)を継承した時のことを話した。

雨竜「そうか、とりあえず僕はこれを使った修行を限界までしてくるよ。」

一護「おう、頼むぜ。」

雨竜はそう言って修行に戻り一護もまた準備を済ませるべく歩き出すと

叶絵「一護君、私はあなたが雨竜の知り合いで嬉しいですよ。」

叶絵は一護に礼を言ってきたので一護は一旦止まると

一護「叶絵さん、俺も最高の相棒ができて嬉しいのでお相子ですよ。」

一護も礼を言うと今度こそ準備を済ませるために歩き出した。

 

side破面(アランカル)

 

遊子と夏梨と言う一護を誘き出すための餌を回収し終わりその二人はをロアが預かることになった。

ロア「♪~♪~」

ロアは二人が起きるまでの間鼻歌を歌いながらお茶を飲んでいた。

遊子「う~ん...」夏梨「う、う~ん...」

二人にかかっていた対象を眠らせる虚術(アピューツ)の効果が切れて二人は起き始める。

遊子「...あれ?ここ何処?ねぇ夏梨ちゃん起きて?」

遊子は夏梨より早く目が覚めて周囲を見て自分の家ではない所に居たので横で寝ている夏梨を起こす。

夏梨「遊子~なに~...え?ここ何処?」

夏梨を寝ぼけていたが意識がはっきりすると遊子と同じ反応をした。

ロア「お早う、グッスリ寝れた?」

ロアはそんな二人に優しく接する。

遊子「え...っとどちら様ですか?」夏梨「誰!あんた!!」

二人はロアを警戒している。

ロア「そんなに怖がる必要はないよ、私、一護の(つがい)だから~」

ロアは二人の兄の名を出しながら自身は一護の嫁と言って警戒を下げさせようとする。

遊子「...え?またお兄ちゃん増やしたの?」

夏梨「あの(たら)し兄ぃ、またかよ。」

この二人の反応はいつもの反応をした。

レン「ロア様、ハリベル様がお見えです。」

ロア「わかったよ、入らせて」

ロアはハリベルを部屋に入れさせた。

ハリベル「入るぞ」

ハリベルは一言言って入ってきた。

夏梨「...誰?」遊子「こっちも綺麗な人...」

夏梨はハリベルを警戒しているが遊子はハリベルの美貌を見てロアを見た時と同じ感想を洩らした。

ハリベル「まずは自己紹介をしよう。私はティア・ハリベルだ。よろしくな。」

ハリベルはこう見えて子供が好きなので花梨と遊子の相手をしに来た。

ロア「ハリベルちゃんも一護の番なんだよ~」

ハリベル「おいっ!ロア!いい加減にs」

遊子「そうなんですか!」

遊子はキラキラした目で二人を見る。

夏梨「ホントに(たら)し兄ぃだな。」

夏梨も呆れながらも二人をちらちら見る。

ハリベル「ち、違っ...」

ハリベルは訂正しようとしたが遊子の態度に訂正しようにもできずにいた。

 

side現世

 

事件発生してから2日経過して準備を完了させ今回の事件のそもそもの元凶である喜助を顔面がボコボコになるまで殴った後虚圏(ウェコムンド)に行くための黒腔(ガルガンタ)を開く繋界儀(けいかいぎ)がある場所に移動しながら作戦を決めている。

一護「基本的には尸魂界の時と同じツーマンセルで行くぞ。」

雨竜「分かった、メンバーはどう分ける。」

一護「俺とのえる、雨竜と雨、チャドと織姫、リルカとMIだ。」

チャド「分かった」

MI「了解です。」

3人娘『異議ありッ!』

チャドとMIは了承したがいつも通り3人娘は文句を言ってくる。

一護「いつも通り聞こうか?どこに不満がある?」

3人娘『のえるちゃんが一護(君)(さん)と一緒の所!!』

一護「リルカはこの前一緒だったから文句を言われる筋合いないし、のえるを選んだのはまだ実力が俺達に追いついていないから万が一が無い様に俺と組んているだけだ。」

一護は反論できないように理由をしっかり言うと渋々ながら諦めた。

喜助「では皆さん。準備が出来たので早速行きますけど問題ないっすか?」

一護「何のために準備をしてたと思ってんの?準備万端だ!」

一護の言葉に全員が頷く。

その言葉を聞いて喜助は繋界儀を起動する。

喜助「では行きますよ。『我が右手に界鏡を繋ぐ石、我が左手に実存を縛る刃、黒髪の羊飼い、縛り首の椅子、叢雲来たりて、我・鴇を打つ!』」

喜助は詠唱を完成させると空中に黒腔(ガルガンタ)が開かれたのでバグ一御一行はその中に突入した。

 

喜助「...ふぅ、行きましたか...そろそろ出てきたらどうですか?」

喜助は一護達を見送ると背後にいる者達に言葉をかける。

啓吾「あはは、ちなみに何時頃から?」

すると岩陰から啓吾、水色、たつきが出てきて啓吾が喜助に聞くと

喜助「そんなもん、ここに来る前からですよ。一護さん達は助けに行くことだけ考えていたので気づいていませんでしたけど。」

一護達は今回の誘拐騒動で普段とは考えられないほど冷静さを失っていたので啓吾たちの追跡に気づいていなかった。

喜助「全く、一護さんも詰めが甘いんですよ、義骸で彼らを欺けるほど生半可な絆を紡いでいないでしょうに...」

喜助は虚空に消えた一護にそう言った。




啓吾たちの原作の描写を見ると多分気づくんじゃないかと思いました。

ちなみに茜雫ですが一応は死神なので尸魂界の命令は受けることになっています。


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54話:「なんというか、オーソドックスだな。」

sideバグ一達

 

バグ一達は黒腔(ガルガンタ)内を爆走している。

ちなみに無駄に霊力を消費するわけにはいかないので滅却師(クインシー)の力で黒腔(ガルガンタ)内の霊子を操作して足場を作れる一護と雨竜が先行して後ろに残りのメンバーが追尾している。

一護「たくっ!藍染の奴も随分と面倒なことをしてくれたものだな。」

一護は足場を作りながら愚痴を言う。

雨竜「一護、文句を言う暇があるなら霊子と足を動かせ。」

一護「へいへい」

チャド「それにしても足場を作るだけなら俺達もできるが」

チャドの言う通り完現術者たちは霊力を消耗することなく足場を作れるがそれに関して一護が言う。

一護「いや、できる限りお前らの負担はなくしておきたい。向こうで何が起きるかわからない以上タンクとヒーラーたちの消耗はないほうがいい。」

一護の意見に残りも納得して無言になって走る速度を上げた。

そうしてバグ一パーティは爆走して虚圏(ウェコムンド)に到着して目の前の壁を蹴り壊した。

 

side破面(アランカル)

 

遊子と夏梨は連れ去られて2日経過したがその間にロアとハリベル、その従属官(フラシオン)の女破面(アランカル)と仲良くなっていた。

遊子「ねぇ、ロアお姉ちゃん達はお兄ちゃんとはいつ結婚するの?」

夏梨「遊子、ティア姉ぇやロア姉ぇに迷惑かけること言うなよ。...私も気になるけど。」

...滅茶苦茶懐いている。

お菓子を食べながら話をしていると突如凄まじい圧力が発生した。

遊子「な、なに...!?」

夏梨「な、なんだよ!!」

遊子と夏梨は抱き合って震えを誤魔化す。

ロア「あ~もう来たんだ~」

ハリベル「この感覚、相当に怒っているようだな。」

二人はこの圧力を放っている男の気配を感じ取った。

トリス「ロア様、ハリベル様、藍染様より集合のご命令が入りました。」

するとトリスが二人に集合の連絡を入れた。

ロア「はぁ~い、夏梨ちゃん、遊子ちゃんちょっと待ってね。」

遊子「うん!」夏梨「分かった」

二人は返事すると部屋から出て行った。

 

1つのテーブルに12の椅子がある会議室に11人の破面(アランカル)が入ってきた。

スターク「ったく、もう来たのかよ。準備早すぎだろ。」

スタークは欠伸をしながら侵入者に文句を言う。

バラガン「そう言うな、向こうからしたら至極当然ではある。」

バラガンはスタークの文句にそう言った。

ウルキオラ「...ふっ、どうでもいいがな。」

ウルキオラは興味がない用だ。

ノイトラ「ははは!面白そうでいいじゃねぇか!!」

ノイトラは面白そうに言った。

グリムジョー「けっ、俺としては鍛錬の邪魔されてうぜぇとしか思わないがな。」

ヤミー「俺もだな」

グリムジョーとヤミーは敵と定めた男を倒すために修行をしていたのに邪魔されて苛立っている。

ザエルアポロ「僕としても新しい実験で作った試作品類を試せるから別にいいけど。」

科学者であるザエルアポロはロアの存在でインスピレーションを得て作った試作品を試せる相手に興味が出ている。

ゾマリとアーロニーロは黙って席に座る。

ロア「まぁ、誰が来たかはもうわかっているとは思うのに何で私たちを呼んだんだろ?」

ハリベル「仕方ないと思うが組織としてこういうのは必要だ。」

ロアとハリベルは仲良く話し合いしながら席に座った。

 

そして少しすると藍染が入って来た。

藍染「やあ、十一刃(エスパーダ)諸君、元気そうで何よりだ。そして襲撃だ、まずは紅茶を入れようか。」

ロア「何カッコつけてんのよ。」

 

sideバグ一パーティ

 

壁をぶち破って着地した一護達はヒーラーを真ん中にして円形の陣を展開して各々武器をいつでも取り出せるようにしている。

一護「...暗いな、地下か?」

雨竜「...どうやら、そのようだね。」

一護達は自分たちが出た場所が地下であると理解したので警戒しつつも着実に歩を進めた。

一護「...とりあえず、上の階に続く場所を目指すか。」

雨竜「そうだな、下手に固まったままこんな狭い場所で戦闘をするわけにはいかないからな。」

チャド「...それでここから出た後はどうするんだ。」

一護「一応、キャンプ道具などは持ってきたから数週間は問題ないようにしてある。とりあえず、敵の本拠地を見つけるのが先だな。」

チャド「分かった。」

一護、雨竜、チャドの3名の修羅場を潜り抜けた者達は周囲を警戒しながらも作戦を小声で決めている。

織姫「それでどっちに進めばいいかな。」

織姫はやみくもに進むわけにもいかないので意見を出した。

一護「そうなんだよな、ここの構造が入り組んでいるから困ってんだよね。」

流石の一護も初見の場所では勘頼りになってしまっている。

一護はとりあえず全知全能(the Almighty)で未来視を使いその道順を辿る。

一護「次は...左か」

一護の的確な判断で道なりに進んでいくが

 

ガコッ!

 

何かスイッチを踏んだ音が響いた。

一同『......』

全員がその音に止まってしまった。

一護「...誰だ?」

一護の言葉に全員が足元に視線を向けるとのえるの所だけ少し沈んでいた。

のえる「...ごめんなさい。」

すると前方から大岩が転がってきたが一護の鉄拳で粉々にした。

一護「なんというか、オーソドックスだな。進むぞ。」

一護達にとっては罠にもならないので問題なく、対処したので歩みを進めようとすると背後から巨大な手が伸びてきた。

一護「っ!走れ!!」

一護の言葉で全員が一斉に走り始めた。

しばらく走っていると明かりが見えてきたので広間に出たがそこで異形の破面(アランカル)がこちらに弾丸上の霊子を連発してくる。

全員は即座に散開して攻撃を回避した。

一護は即座に『白雷』を放って頭部を貫いて倒した。

背後から来たのも『雷吼炮』で消し飛ばした。

一護「ったく、手間取らせんなよな。」

一護は愚痴を言いながら処理を終えたが突如建物が振動を始めた。

一護「...今度は何だよ。」

雨竜「一護!早く出るぞ!」

一護「分かっているよ!」

一護達はすぐに近くの階段から上階へと昇って行った。

そして階段を上り切ると砂の大地と月光の光が降り注ぐ夜の砂漠だった。

 

一護「...何と言うか、何にもないな。」

一同『同じく』

全員は揃って同じことを言った。

 

一護達はとりあえず、キャンプセットを取り出して一旦休息をとっている。

一護「とりあえず、これからの方針を決めようか。」

一護は水分補給をしながらここから遠くに見えるデカい建造物を見ながら言う。

雨竜「デカいな、ここからでも全容が見えるということは相当遠くにあるなこれは。」

雨竜は建物と自身たちの場所の位置を逆算して距離を割り出した。

MI「では私の持つ長距離移動用の端末で移動しましょうか。虚圏(ここ)なら霊子の供給に問題ないですから」

MIは鞄から巨大なキャンピングカーを取り出した。

一護「いや、移動は休憩を終えてからだ。下手に体力が全快してない状態で敵と遭遇するわけにはいかないからな。」

方針を決め終わると一護達は食事を取り腹を満たすと少しの間交代で仮眠を取ったあと一同はキャンピングカーに乗って砂漠を進む。

MI「とりあえず、あの建造物を目指しましょう。」

MIは建造物に向かうように自動操縦モードに切り替えた。

一護「とりあえず、全員武具の状態の最終確認だ。万が一不備があるわけにはいかない。」

一護の指示に自身の武具の状態とその他道具類をチェックをした。

一護「...問題はなさそうだな。...ん?MI、ちょっと止めろ。」

MI「はい、分かりました。」

MIは一護の言葉にキャンピングカーを停止させた。

雨竜「どうした?一護。」

一護「...いや、なんか見えて...ほら。」

一護が指を指すとその先には

???「あはははははは!!」

???「ふはははっははは!!」

???「どっははははははは!!」

???「ばわわわわわわわわ!!」

一同『...』

なんか泣いている幼女を追いかけている不審者二人と謎生物がいる。

一護「...とりあえず、助けるか。」

一同『...了解。』

一護達は救出メンバーと待機メンバーに分けた。

一護「んじゃ、行ってくるな。」

救出メンバーには一護、チャド、雨竜の3名になったので女性陣は待機した。

3名は各々の高速移動技を使い一護は幼女を優しく抱き抱え保護し、雨竜とチャドは不審者二名と謎生物を鎮圧した。

 

一護達は不審者たちを制圧し終えると正座させた。

一護「で?お前らなんでこんな事案にしか見えないようなことしてたんだ?」

???→ネル「ほんと~に申し訳ござらねぁでした。ネルだぢの無限追跡鬼ごっこがそんた誤解を生んでだなんて。」

ネル達は土下座をしながら謝罪した。

一護「無限」チャド「追跡」雨竜「鬼ごっこ...」

一護達は狂気じみた遊びに絶句してた。

ネル「如何せん、虚圏(ウェコムンド)には娯楽っつう物がねぇもので、はぁ~」

ネルは頭を押さえながらそう言う。

一護「いや、遊んでたのはいいけど君、ちょっと泣いてたよね?」

一護は泣いてた理由を聞いてみると

ネル「はぁ”~い、ネルはドMなもんでちょっとくらいきつくねぇと楽しくねぇんす。」

一護「子供になんて言葉を教えているんだ!!」

一護は不審者二人を鉄拳制裁した。

雨竜「そのネルっていうのが君の名前なのかい?」

ネル「そうですぅ、ネルは破面(アランカル)のネル・トゥと申します。」

ネルは自己紹介した。

ネル「ちなみにこっちは」

ネルは残り二人に手を伸ばすと

???→ペッシェ「ネルの兄のペッシェです。」

???→ドンドチャッカ「兄のドンドチャッカでやんす。」

ネル「そんで後ろのでっけぇのはペットのバワバワっす!」

一護「そ、そうか」

流石の一護も引いていた。

チャド「...それにしても現世に来た破面(アランカル)と相当雰囲気が違うな。」

チャドはヤミー達とネル達を見比べた。

ネル「それはそうっすよ!現世に行ったのは数字持ち(ヌメロス)の人達っすもん。」

雨竜「数字持ち(ヌメロス)?」

雨竜はネルの言った単語に疑問を持った。

ネル「数字持ち(ヌメロス)っていうのは大虚(メノスグランデ)以上で破面(アランカル)化した人達の事っす、そんで二桁の数字を名乗れて十刃(エスパーダ)の人達に直接支配してもらえるっす。」ペッシェ「いいよな~」ドンドチャッカ「羨ましいでやんす~」ネル「1()0()()十刃(エスパーダ)数字持ち(ヌメロス)の中でも戦闘のエキスパート!ネル達のようなゴミ虫とは天と地ほどの差があるっす。」

ネル達は説明してくれたが一つ気になることを言った。

チャド「...10人?十一刃(エスパーダ)第0十一刃(セロ・エスパーダ)から第10十一刃(ディエノ・エスパーダ)の11人じゃないのか?」

チャドはヤミーと戦っていた時にヤミーが言っていたこととネルの言っていることに矛盾を感じていた。

ネル「...?、何言ってんすか?ネルの知っているのは10人っすよ?」

どうもネルの知る限りでは十一刃(エスパーダ)は10人らしい。

一護「多分だけど、この子が知っているのは昔の情報で今は11人に変わったぽいな。」

ネル「つ~か、そんなこと言ったら、あんたらのほうが破面(アランカル)っぽくねぇっすか。」

ネルは一護達に指を指しながらそう言うので一護は神速で虚化の仮面の一部を右頭部に呼び出した。

ネル「真ん中の人は恰好こそ黒い着物着ているっすけど面の名残はあるっす。けど他の人達はそんなのねぇじゃねっすか。まるでに...」

ドンドチャッカ「まるで人間みたいでやんす」

ペッシェ「人間みたいだ。」

 

ビギっ!

 

三人から何か致命的に壊れた音がした。

 

ぴゅ~

 

場の空気が凍って沈黙だけが発生した。

ネル「あ、あの~あんたらのそのご職業は~...」

ネルは冷や汗を流しながら自分達の種族について聞いてきた。

一護「黒崎一護、破面?なのかな。」

雨竜「石田雨竜、滅却師(クインシー)だ。」

チャド「俺は茶渡泰虎、完現術者(フルブリンガー)...まぁ異能を持った人間だ。」

ネル「だぁ~!!」ペッシェ「えぇぇぇぇ!!」ドンドチャッカ「どえぇぇぇぇ!!」

ネル「滅却師(クインシー)!!」ペッシェ「完現術者(フルブリンガー)だとぉ!」ドンドチャッカ「人間でやんす~!」

3人『二人合わせて悪者だぁ~』

3人は雨竜とチャドを指さして悪者呼びした。

一護「君ら、この二人のことよく理解してなかったのか...」

雨竜「一護、虚化して自分にだけ被害が来ないようにするのはやめてもらおうか。」

雨竜は虚化して逃げた一護に非難の眼差しを向ける。

ネル「だって!何なのかじゃないっすか!!」ペッシェ「やはり悪者か!」ドンドチャッカ「悪者だったかでやんす~」

雨竜「調子が狂うな。」

チャド「こんな破面(アランカル)もいるんだな。」

雨竜は3人のノリについていけずチャドは呆れている。

 

そして3人は少し距離を開けるとなにやらヒソヒソと話し始めた。

 

ネル「ど、どうするっすか!」ペッシェ「う~ん」ドンドチャッカ「ピンチでやんす~」

ネル「やっぱネルはあの不思議な格好の破面(アランカル)の人を悪者から助けるべきだと思うっす。」

ペッシェ「だがあの二人に勝てる気がせんな~」

ネル「それでも同族は助けるっす」

ドンドチャッカ「そうだ!あの破面(アランカル)も悪者も一緒に無限追跡鬼ごっこに誘って遊んでいるふりをしながら悪者二人をやっつけるってのはどうでやんすか~」

ネル「グッドアイディアっす」

ペッシェ「それなら、勝てるかもしれんな」

3人は作戦会議をしているようだが一護達には全部筒抜けだ。

そして3人は一護達のほうに向くと悪い笑みを浮かべた。

ネル「悪者さんと同族さん、一緒に遊んでくれっす。」

一護「...いや、あの」

一護は断ろうとしたら

ネル「行くっすよ~」

ネルは開始の宣言をして一護に走っていくと腰の斬魄刀の内脇差しのほうを抜き取っていった。

一護「おいっ!返せよ!!」

一護はネルを追いかける。

ギョク(おいっ!こら!小娘!!それを手に取っていいのは私とご主人だけですよ!!今すぐに手放せぇぇぇ!!)

流石のギョクも主以外で握られたためご立腹だ。

ペッシェ「ふははは!!行くぞ~」ドンドチャッカ「待つ出やんす~」

ペッシェとドンドチャッカも一護を後ろから追尾する。

雨竜「まったく、敵意がないからって油断し過ぎだ。」

雨竜は呆れている。

バワバワ「ばわわわわ」

バワバワが体を動かし始めると雨竜とチャドに襲い掛かっていく。

チャド「なっ!?」雨竜「ちょっ!」

二人も無限追跡鬼ごっこに強制参加させられた。

雨竜「なんで僕らまでこんなことに時間を使っている場合ではないんだけど...」

チャド「こっちが聞きたい。」

二人は現状に突っ込んだ。

ドンドチャッカ「おわ~新手が3人も増えたでやんす~」

ペッシェ「これぞ!無限追跡鬼ごっこの神髄!数が増えるほど楽しさが増す!その奥深さまるでジャンケンの如し!」

一護「いや、ジャンケンは別に数が多くても楽しくはないだろ!!」

一護はネルを追いながらペッシェに突っ込みをいれた。

ネル「あははははは!!...あっ!」

ネルは泣きながら笑って走っていたが気に躓いてしまって転んでしまった。

一護「っ!」

一護は即座にネルを抱き抱えると横に跳躍した。

そしてペッシェとドンドチャッカはネルと同じようにこけたので二人を踏み台にして思いっきり跳躍した。

そしてバワバワがペッシェとドンドチャッカに突っ込んだ。

一護「大丈夫か?」

一護はネルに聞くと

ネル「はいっす...」

ネルは答えた。

 

一護はネルから脇差しを取り返し腰に差すと虚夜宮(ラスノーチェス)へ行くためにキャンピングカーに戻ろうとすると

ネル「ま、待つっす!このまま逃げる気っすか!!」

ネルは一護を挑発してきた。

一護「いや、元々は虚夜宮(あれ)に用があって来たんだよ。お前らのは予期してなかった、ついでだよ。」

一護はネルの挑発に返答したが

ネル「うわ~!ひどいっす!弄ばれたっす!こんなことなら殺されたほうがマシっス~!」

一護「いや、なんでだよ...」

一護は呆れながらそう言う。

???「ならば、我が殺してくれよう!!」

MI『一護様、急いでください。』

流石のMIも遊び過ぎている一護達に文句を言ってきた。

一護『わかっているよ。』

一護は強烈な霊圧も柳の如く受け流しながら砂の巨人を無視している。

ネル「白砂の番人ルヌガンガ様~!!」

ネルは驚きの声を上げながら砂の巨人の名を言う。

ルヌガンダ「今s」一護「『氷河征嵐』」

砂の巨人がなんか言う前に一護が氷雪系の鬼道で氷漬けにして『衝』で粉砕した。

一護「雨竜、チャド。流石にMIからさっさと戻って来いと言われたから急ぐぞ。」

雨竜「了解」チャド「分かった」

3人はどこ吹く風で戻っていくと

ネル「ま、待つっす~!いつご~!」

一護「なんだよ、悪いけど俺達はこれ以上時間を使うわけにはいかないんだ。」

ネル「違うっす!ネル達もついていくっす!」

一護「はぁ!?いいのかよ!」

ネル「だって、一護達と一緒に居たのをルヌガンダ様に見られた以上、ネル達も侵入者扱いされちまったじゃねぇっすか~!」

ネルは泣きながらそう言ってきたので一護も頭を掻きながらネル達も連れていくことにした。

一護「とりあえず、ドンドチャッカはバワバワに乗ってついて来てくれ、流石にお前のような巨体が入るように設計されてねぇ。」

ドンドチャッカ「ガーんでやんす。」

ドンドチャッカはショックを受けながらバワバワに乗った。

 

砂漠を猛烈な速度で移動する浮遊する乗り物とそれに追従する奇妙な生物がいる。

一護「はぐはぐ...とりあえず、急ぎでいかないとな。」

一護はネル達との相手をした際に使った体力分を補給している。

ネル「うめぇ~す」

ネルは一護を椅子代わりにして菓子類を食べている。

ペッシェ「これはなかなか...いいな!」

ペッシェもおにぎりを頬張っている。

ドンドチャッカ「うまいでやんす~」

流石に一人は可哀そうなんで空間操作で部屋とドンドチャッカの前の空間を繋いでドンドチャッカが除け者にならないように配慮した。

 

嫁ーズ『いいなぁ...』

嫁ーズは一護の上に座っているネルを見て羨ましそうにしている。

雨竜「いや、(うるる)は似たようなこと昔していただろ?」

雨の幼少期時代を知っている雨竜は雨にツッコんだ。

ちなみに雨竜とチャドも栄養補給をしている。

 

side破面(アランカル)

 

監視用霊具を起動してルヌガンダの相対した相手が映し出された。

そこには一護、雨竜、チャドの姿が映っていた。

ウルキオラ「ほぅ...」

ウルキオラはあの状況から生き残った雨竜を評価していた。

一護とチャドを見たヤミーとグリムジョーは今すぐに突撃しに行こうとするのでロアと藍染が霊圧で強引に止めた。

藍染「さて、侵入者だが無意味に戦力を削る必要はない。向こうもできるだけ戦いは避けるだろうからね。」

ロア「そもそも、一護がここに来てるのはあんたの作戦のせいだけどね~」

藍染の提案にロアが突っ込んだ。

その後、話し合いを終えて全員が各自の部屋に戻っていった。

 

sideバグ一達

 

一護達は流石に暇なんでトランプなどの娯楽用に持っていていた遊び道具で遊んでいた。

一護「ほいっ!」

また一護が1位上がりした。

ネル「また負けたっすぅ~!」

雨竜「くっ!またか!?」

全員が一護の独走を止めるべく結託までしてるのにそれでも1位を維持している一護に文句の1つも出る。

一護「さて、とりあえずゲームをやってたけどそろそろ真面目に虚夜宮(あれ)に突入した後のことを考えようか。」

一護は流石に遊び過ぎたから大真面目な態度になって作戦を決めようと言ってきた。

雨竜「...それもそうだね。」

流石の雨竜も真剣な表情になった。

センサーアナウンス『高レベルの霊圧を検知しました。対処します。』

期待に搭載されている探知機に反応があったので搭載されている武装が展開され攻撃を開始した。

一護「いや~楽でいいな。」

雨竜「まぁ、有象無象に襲われることが無くて助かるのは事実だ。」

一同はのほほんと話をしているが外の爆音がどんどん大きくなってきた。

一護「...なんかさ音、近づいてない?」

一同『...』

ドンドチャッカ「あの~でやんすけどなんか死神みたいな格好した連中が鬼の形相でこっちに来てるでやんすけど...」

ドンドチャッカは申し訳なさそうに言ってきた。

一護一行『...えっ?』

一護達はそれを聞いて攻撃を止めた。

 

海燕「ぐおらぁぁぁぁ!!!一護ぉぉ!!いきなり何すんだぁぁぁ!!!」

ボロボロになった海燕はキャンピングカーに入れると開幕一番に怒鳴ってきた。

一護「いや~すまんすまん、まさか来れるとは思わなかったから。」

海燕の怒りなどどこ知らずの態度で一護は言ってきた。

ちなみにこっちに来たメンツは海燕、都、恋次、ルキアの4名だ。

一護「ちなみに茜雫たちは?」

一護は絶対来るであろうメンツがいないので海燕に聞いた。

海燕「あ~そのなんだ、あいつらの場合絶対に突撃するのはわかり切っているから監視を大量につけられて動けずにいんだよ。」

一護「納得。」

海燕の情報を聞いた一護は納得した。

恋次「とりあえず、俺達は戻った後隊長の手引きで浦原さんの所からこっちに来たんだよ。」

恋次は飯を食いながらここに来た経緯を言った。

 

side尸魂界(ソウルソサエティ)

 

隠密隊員「総隊長!6番隊副隊長阿散井恋次、13番隊隊長志波海燕、同隊副隊長志波都、同隊3席朽木ルキアの反応が尸魂界から消えておりました。」

隊員の報告を聞いて山本総隊長はため息を吐いた。

山本「はぁ、あやつら...」

 

sideバグ一達

 

一護「てかいいのかよ。」

海燕「るっせぇ!従妹達も助けられないのに隊長なんてやってられっか。」

一護は命令違反して大丈夫なのか?と海燕に聞くと海燕はふんっと鼻を鳴らしながらそう言いながら飯を食っている。

ネル「あの~一護?ちょっといいっすかぁ?」

一護「うん?どしたネル」

ネルは先ほどから感じている違和感を聞こうとする。

ネル「その死神、一護とよく似てるっすけどなんでっすか?」

一護「あ~そのなんだ?」

一護はどう話そうか考えていると

海燕「そいつは俺の従兄だぞ。」

海燕が簡単にカミングアウトした。

ネル「え?えぇ~!!てことは一護も死神ぃ~!!で、でも気配は破面の気配にそっくりで面の名残もあるっすよ!!」

一護「あ~俺の場合は色々特殊だから一応は破面って事にもなるんじゃね?」

一護はネル達に自身の素養を話した。

ネル「はえ~。一護っておかしいんだな。」

一護「悪かったな。おかしくて」

ネルの言葉に一護はツッコミをいれた。



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55話:「...そんじゃ、行くぞ!」

sideバグ一達

 

海燕達と合流した一護達は砂漠を爆走して途中、二体目の砂の巨人に襲われ砂嵐で少し吹っ飛ばされたが目的地である虚夜宮(ラスノーチェス)の一画に到着した。

 

一護「とりあえず、ここから中に入るか。」

一護は刀を抜いて構える。

恋次「そうだな、それが分かりやすいな。」

恋次も同じく刀を抜く。

海燕「へっ!そういう分かりやすいのは嫌いじゃねぇな一護!」

海燕も刀を構える。

3人は刀に霊圧を込めると同時に振り下ろして壁を粉砕した。

 

一護「なんか、建物にしてはボロボロだな。古い建物か?」

雨竜「確かにこの老朽の仕方は時間経過によるものだから一護の考えはその通りかもしれない。」

雨竜も一護の考えに賛同した。

一同は道なりに進むと空気の流れる音が聞こえてきたのでそちらに行くと壊れた梯子の付いた大穴があるので一行はその穴に飛び降りた。ちなみにネルは一護が抱えて降りた。

 

一護「暗いな、『破道の三十一 赤火砲』」

一護は火の玉を生成、制御すると通路全体を照らした。

海燕「相変わらずの制御能力だな~」

海燕は一護の制御能力をみてそう言う。

一護「当たり前だよ、ただでさえ今も生まれつき持っていた霊力の大半が無意識に抑え込まないと自滅しかねないほどあったから制御能力をひたすら鍛えたりしたんだよ。」

海燕「...え?一護ってこれでも生まれつき持ってた霊力だけの内抑え込んでいる霊力だけで戦っていたの?」

一護「そうだけど」

一護のまさかの発言に海燕達死神たちは絶句していた。

道なりに進んでいくと分かれ道があったので右の道に行った。

その道を進んでいくと周囲の壁とは異なる材質の壁が見えてきた。

一護「おっ!ビンゴかな。」

雨竜「なるほど、ここからは新しく増築した物か、つまりここからは現在でも使用されている建物って所だね。皆、気を引き締めていこう。」

雨竜は壁を触りながら予想を言う。

一護「まぁ、とりあえず俺がこの壁をぶち抜くけど準備はいいな?」

一護は全員を見ながら準備はいいなと言うと全員が頷いたので雨竜を下がらせた。

そして一護は刀を抜刀して壁を破壊した。

そしてぶち抜いた壁の先に階段があるので全員が上っていくがその先にも壁があるので破壊しながら進んだ。

数回同じことをするとまともな場所に出た。

 

一護「ようやく、それらしい場所に出たな。」

そこは5つの分かれ道がある部屋だった。

雨竜「5つか、これは虱潰しになりそうだね。」

雨竜は流石に敵本拠地での戦力分散は避けるべく1本ずつ調べようと提案する。

ルキア「いや、複数人に分けて5つの道別々に行こう。」

ここでルキアがぶっ飛んだことを言い出した。

海燕「おい、ルキアそれは愚策ってもんだぜ。流石にそれは認められないっての。」

海燕も隊長としてルキアを制止した。

都「そうよ、ルキア少し落ち着きなさい。」

都もルキアのこの提案を認めるわけにもいかずに止める。

(うるる)「私としては早く義妹(いもうと)達を救出したいんでそれもありかと思いますけど。」

雨もルキアのぶっ飛んだ案を支持する。

MI「私としては敵地で戦力の分散は不味いのでやめていただきたいんですけども...」

MIは論理的にこの案を却下していこうとする。

とりあえず、分散派と纏まって行動派の2グループに分かれた。

一護「とりあえず、各々の主張はわかった。とりあえず、折衷案としてこの場所を記録したから連絡機で取り合って転移用霊具を使ってヤバそうならここに戻れるようにしたからひとまず、複数人のチームに分けて進もう。」

一護達は元々決めていた振り分けになった。

一護とのえる、雨竜と(うるる)、チャドと織姫、リルカとMI、ルキアと恋次と海燕と都の振り分けだ。

一護「ほいっ、これがここに戻る用の転移霊具な使い方は...」

一護は各自に転移道具を渡し、使い方を伝えた。

一護「...そんじゃ、行くぞ!」

一護の言葉で一斉に各自の道に進んだ。

 

side破面(アランカル)

 

東仙は監視室で一護達の動向をチェックしていた。

ギン「なんや、東仙さん覗きって趣味悪いんとちゃいますか?」

ギンが部屋の入口にいた。

東仙「ギン、心外だなキミも奴らの動きが気になるからきたのだろう市丸。」

ギン「いややなぁ~冗談じゃないですか、そないな怖い顔せんといてくれませんかね。」

ギンはそう言って部屋に入ろうとして足が何者かに捕まれて止まった。

ワンダーワイスがギンの足の裾を掴んでいた。

ギン「東仙さ~ん、この子何とかして~」

東仙「ワンダーワイス」

東仙の言葉にワンダーワイスも渋々話したが怪訝そうな目をギンに向けながら爪を噛んでいる。

ギン「なんやあの気難しいあの子は東仙さんやロアにはえらく懐いているな。」

ギンはワンダーワイスの東仙やロアにはえらく懐いていることを不思議がっている。

東仙「純粋なものはそれ自体が惹かれ合う、その子が何に純粋かは計りかねるがな。」

東仙は自分の考察を言う。

ギン「なるほどな、だから僕とは仲ようしてくれへんはずやね。」

東仙「まともな者ならだれでも君に警戒心は抱くさ。そんなことより見ろメンバーを編成して5つの道に分かれて行動しているようだぞ。」

東仙は一護達の様子を確認しながらギンに言う。

ギン「あら、まぁ彼らの実力なら固まるより別れた方が色々動きやすそうやね~」

ギンはそれを見て納得する。

東仙「それに奴ら面白いところを通っているようだ。」

東仙は一護達が今いる場所について言及した。

ギン「あぁ、3桁(トレス・シフラス)の巣兼選別の間(グランテ・ラ・クラシフィカシオン)やね。」

ワンダーワイス「トレス?グラン?」

ワンダーワイスはギンの発した単語に反応した。

東仙「あぁ、そういえばお前はここに来たのは最近だからな知らないのも無理はない。3桁の数字は剝奪の証、通称十一刃落ち(プリバロン・エスパーダ)、そして選別の間(グランテ・ラ・クラシフィカシオン)と言うのはロアの雑用決めのための場所でもある。彼女の所にいる、レンに凍夜、トリスはそこにいた。」

 

side一護・のえる

 

一護とのえるは通路をまっすぐ走っていた。

一護「...囲まれているな。」

のえる「そうですね」

一護達は大量の視線を浴びているのを肌で感じ取っていた。

二人は周囲を警戒していると

ネル「いつご~の”え”る”~」

ネルが泣きながら走ってきた。

一護「ネル!なんで来た!!」

ネル「超加速!」

ネルの頭の仮面が光ると凄まじい速度で突っ込んできた。

一護は難なく受け止めた。

ネル「いつご、ぐすっ、いつごぉ...」

一護「おい、ペッシェとドンドチャッカはどうした。」

ネル「ぐすっ...ドンドチャッカとペッシェならネルの後ろ...」

ネルはそう言って後ろを振り向くが誰もいなかった。

だが一護は一際強い気配を3つ感じ取った。

一護「のえる」

一護はネルを抱き抱えると腰の刀を抜いた。

のえる「わかっています」

のえるもまた待機状態の魔剣を抜いた。

そして上から何かが下りて...否()()()()()

???『どわぁぁぁぁぁ!!!!』

 

どがぁぁん!!

 

派手に床を破壊して土煙が上がった。

一護・のえる・ネル『......』

流石にこの3名でも黙ってしまった。

そして砂埃から

???「るるるるるる」

???「はははははは」

???「うふふふふふ」

ふざけた感じの声が聞こえてきた。

砂埃が消えると

???「へいっ!」

???「はぁっ!」

???「うっふ~ん!」

ラテン系ダンサーは変なポーズを取っており細身のマッチョの男はカッコつけたポーズを取りスタイルの良い女はお色気ポーズを取っている。

一護達は一護はドン引きした表情を取りネルはドン引きして変顔をしておりのえるも無表情で引いている。

???「なんっだ!その顔は!この吾輩たちの華麗なる登場の仕方にそのようなリアクションは何だ!!」

???「そうだ!この俺のカッコイイ登場を見てその表情は何だ!!」

???「そうよ!この私の姿を見てその態度は何なのよ!!」

謎の3人組は一護達のリアクションに文句を言ってきた。

一護「いや、だって華麗なる登場と言われても君ら落ちてきたじゃん。」

一護は冷静にツッコんだ。

???「そのような平静を装うな!!」

一護「装ってないよ。ガチで平静なんだよ。」

一護はラテン系ダンサーのツッコミに冷静に返す。

???→ドルドーニ「まぁいいそこは吾輩と貴様のセンスの差と言うもの。そして今から倒される敵にとやかく言うのは無粋と言うもの。覚悟しろ!この破面(アランカル)No.103(センテシーモ)ドルドーニ様が貴様を叩き潰してくれよう!!」

???→アスタ「俺は選別者(グラシビカロ)のアスタ!貴様らを倒しロア様のご寵愛を賜る者!!」

頬にペイントのような仮面の名残をつけた黒い髪をポニテにした細マッチョの男アスタ。

???→メイ「私は選別者(グラシビカロ)のメイ!あなた方を打ち倒しロアお姉さまのご寵愛を受け賜る者!!」

頭部に鹿の角の様な装飾の付いたカチューシャのような形状の仮面の名残をつけてメイド服型の死覇装を着ている金髪爆乳ツインテールの女メイ。

一護「...103、選別者?なんだそれ?」

一護は十一刃落ち(プリバロン・エスパーダ)は知っていても選別者のことは全く知らなかった。

ドルドーニ「...いいだろう、坊や(ニーニョ)、そこの嬢ちゃん(ベベ)達に吾輩たちのことを教えておこう。吾輩は十一刃落ち(プリバロン・エスパーダ)と言われるものだ。十一刃(エスパーダ)落ちと言う、吾輩の他に何人かここにいる。そしてこっちの者達は選別者...我が師であるロア・ベリアル様の僕...否雑用係になりたいと願うかわり者達だな。」

アスタ「誰が変わり者だ!!」メイ「そうよそうよ!!」

ドルドーニが自分達の事を話すとアスタたちの説明があまりにも雑なもので当人たちが苦情を入れている。

 

アスタ「まぁ、このおっさんの説明が雑なので俺達が代わりに説明しよう。選別者(グラシビカロ)とはロア様のご寵愛を賜るべく日夜研鑽を行っている者達の事だ。」

メイ「そしてロア様直々に認められた者達は見事ロアお姉さまのご命令を受けてロア様のために働ける者達を名誉ある雑用係(プラセウス・プレモ)となれるのですよ。」

アスタとメイは丁寧に選別者(グラシビカロ)の説明をしたが一護は気になったことを聞いた。

一護「あれ?でもその立場って()()からすると単なる雑用って認識だったと思うけど...」

一護がそう言うとアスタとメイは猛反発した。

アスタ「貴様!ロア様を呼び捨てにするとは何様のつもりだ!!」

メイ「そうですよ!ロアお姉さまを呼び捨てにするなんて許されることではないですよ!!」

一護「そうか?俺何時もあいつを呼び捨てにしてるけど特に気にしてなかったぞ?」

二人と周りの怒気に一護は軽く流しながらそう言った。

一護の態度にアスタは何か気が付いた。

アスタ「...貴様、まさか黒崎一護と言う人間か。」

一護「うん?そうだけど」

一護は自分の名前を聞かれたので素直に答えると

メイ「そう...そうですか、なら死になさい!!」

メイはその肯定の言葉に虚刀を抜いて斬りかかってくる。

アスタも周囲にいる者達も虚刀を持って一護に斬りかかってくるので肩に移動していたネルを優しく抱き抱えながら刀で応戦を開始した。

 

ドルドーニ「では吾輩の相手は君になるのかい、嬢ちゃん(ベベ)。」

ドルドーニは不思議な構えをとりのえるに言う。

のえる「ッ...」

のえるもまた魔剣を抜いて炎妃罪竜(レーヴァテイン)を解放した。

のえるは炎を鎧のようにして剣にも白い光を放つほどの熱を収束した。

ドルドーニ「準備はいいようだな。では行くぞ!!」

ドルドーニは地面を蹴り抜いてのえるに蹴りかかった。

 

side雨竜・(うるる)

 

雨竜と雨も道なり沿って走っていくと途中後ろからペッシェが来たので合流して3人で移動した。

雨竜「全く、どうして君たちはそうおかしなことになるんだ。」

ペッシェ「いや~すまん、一護。ネルがどっかいってしまってなぁ」

雨竜「僕は石田だ!」

雨竜は名前を間違えるペッシェに苛立ちながら突っ込んだ。

雨「次、間違えたら殺しますよ?」

流石の雨も好きな男の名を間違われて使われることにはキレてペッシェに殺気を放つ。

そして道なりに進むと大量の円柱がある部屋に出た。

そこには二人の男女がいる。

???→チルッチ「よく来たわね。私は破面(アランカル)No.105(センテシンコ)チルッチ・サンダーウィッチ、覚悟しなさい!」

左頭部に小型の飾りのような形をした仮面の名残があるゴスロリ風の服を着ている女性、チルッチは虚刀を既に抜いて臨戦態勢に入っている。

雨竜「なるほど、()る気満々のようだね。」

雨竜も滅却十字(クインシークロス)を媒体に弧雀を生成し魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を抜いて構える。

???→ギル「さて女、先に名乗っておこうか。俺は選別者(グラシビカロ)のギルだ。」

厳つい雰囲気の右目に眼帯のような仮面の名残が付いた禿頭の男ギルは名乗りながら虚刀を抜刀した。

雨「そうですか、ですが私にとっては単なる障害でしかないです。」

雨は両手に銃剣干将・莫邪を呼び出してガン=カタの構えを取る。

ペッシェも自身の武器である究極(ウルティマ)を取り出した。

ペッシェ「おぉ!黒崎の剣と私の究極(ウルティマ)はよく似ているな!」

雨竜「僕は石田だと言っているだろう!あとよく似てない!!」

ペッシェのボケに雨竜は苛立ちながらツッコんだ。

 

sideチャド・織姫

 

チャドと織姫もまた途中で合流したドンドチャッカと一緒に道なりに進んでいた。

チャド「全く、どうしてそうなるんだ。」

チャドは呆れながらドンドチャッカに言った。

ドンドチャッカ「面目ないでやんす~」

織姫「まぁまぁ」

そしてしばらく走っていると広間に出た。

そこには二人の男女がいる。

???→ガンデンバイン「おうおう、俺は破面(アランカル)No.107(セントシーテ)ガンテンバイン・モスケーダだ!神の名にかけてフェアな戦いをしようじゃねェか。」

アフロ頭の男、ガンデンバインはそう言いながら虚刀を抜いた。

チャドも無言で拳を構える。

???→ゴーシュ「私はロア様にお仕えする(予定)選別者(グラシビカロ)のゴーシュよ。」

黒髪の女、ゴーシュは名乗ると虚刀を抜いて構える。

織姫「そうですか。」

織姫は一言言って刀を出現させた。

ドンドチャッカも口から棍棒を取り出した。

 

sideMI・リルカ

 

MIとリルカも道なりに走っていくと前方から金属がぶつかり合う音が聞こえてきたので急ぐとそれなりの広間に出た。そこではロアの雑用と名乗ったレンが10人の破面に囲まれていた。

レン「...おや?どうも侵入者が来たようですよ。」

選別者(グラシビカロ)達『そんなの知るか!!てめぇをぶっ飛ばしてロア様の雑用係になるのだぁ!!』

レン「ですが彼女たちを倒せたのならば私からロア様に進言しますがどうでしょうか?」

選別者たち『くたばれぇぇぇ女ァァァァァ!!!』

あっさり手のひら返ししてきた破面たちは躊躇なくMI達に斬りかかってくる。

MI「仕方ないですね。」

MIは竹刀に霊圧をある回路に込めて真剣にしてリルカもラビットアーマーを身に纏って破面たちの対処をする。

 

side海燕・都・恋次・ルキア

 

4名もまた道なりに沿って走っていた。

そしてこちらもまた広間に出ると破面がいる。

???「ん?なんだよ、俺の所に来たのかよ。メンドクセネェナ。」

四対ののぞき穴が開いた縦長の仮面で頭部全体を覆い、フリルの襟飾りが付いた死覇装を着用している。

海燕「...何もんだてめぇ」

海燕は刀に手を掛けながら破面に聞く。

すると海燕に見覚えがあるのか破面は嬉しそうな声を上げる。

???→アーロニーロ「お前はスタークと戦った隊長だな。なら俺は当たりだな。俺達は第9十刃(ヌベーノ・エスパーダ)アーロニーロ・アルルエリだ!」

まさかの十一刃(エスパーダ)の登場に即座に斬魄刀を抜いて臨戦態勢に入った。

アーロニーロ「サテ、腹ヲスコシ満タストスルカ。」

アーロニーロもまた虚刀を抜いた。




アスタの容姿はワンパンマンのソニックを少し筋肉質にした感じです。
メイの容姿は小林さんちのメイドラゴンのトールです。
ギルの容姿はSAOのエギルです。
ゴーシュの容姿は魔法科高校の劣等生の司波深雪です。
ちなみにメイ、ゴーシュは性格はレズでロア大好き破面(アランカル)なのでバグ一のことは目の敵にしているのでハーレムには入れません。


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56話:「んなことできるかよ!!」

side一護・のえる

 

一護はアスタとメイ以外の選別者(グラシビカロ)を制圧し終わると近くにある虚刀を数本程回収した。

一護「...鬱陶しい。」

ハッキリ言ってネルを抱き抱えていなければとっくに制圧は済んでいるのだが流石に子供を放置して戦闘するわけにはいかないので慎重に対処している。

アスタ「チッ!不甲斐ない奴らだな。」

アスタは制圧されたメンツを見て舌打ちした。

メイ「そうよ!お姉さまの雑用係(プラセウス・プレモ)になると言って厳しい修行を乗り越えたのに不甲斐ない...」

メイもやられたメンツを見て呆れている。

アスタ「だが奴の実力が本物だ、舐めてかかる訳にはいかない。跳ばせ『疾風忍者(ハヤテ)』!」

アスタは斬魄刀を解放した。

見た目は黒のアンダースーツに緑の装甲をつけて頭部に狐のような仮面を付けている。

手にはナックルガードにも刃の付いた緑の刀を握っている。

メイ「仕方ないですね、()き尽くせ『龍帝王(エンペラー・ドル・ドラゴン)』!」

斬魄刀を解放したメイの姿は全身を黒い鎧を身に纏い顔に黒龍のマスクを装着し右腕が黒龍の頭部を模した手甲に変化して左に刀身が幅広い黒い柳葉刀を持っている。

 

一護「...『万華鏡』」

一護も流石にこの霊圧の敵にネルを庇いながら加減しながら戦うのはきついと判断したのか脇差しのほうを解放した。

一護は風を操作して自身とネルに風の鎧を身に纏って融合歩法で加速して刀身に纏わせた風の刃で攻撃する。

アスタ「くっ!?」メイ「くうぅ!」

二人は一護の攻撃が苛烈となり二人は容易く追い詰められている。

アスタ「くっ!?このままやられるわけにはいかない!?『超越せよ』!!」

メイ「お姉さまのご寵愛を賜るチャンスを捨てるわけにはいかないわ!!『超越せよ』!!」

二人は虚刀を解放してさらなる力を解放した。

アスタ「超越刃(オーバーブレイド)破壊人狼(ディザスター)』」

超越刃(オーバーブレイド)を解放したアスタの姿は赤いマフラーの様な物をなびかせて髑髏と昆虫を組み合わせた様な顔、両肩に配置された狼の顎の様な意匠や漆黒のボディなど不気味な容姿、その手には柄の上に同じ形状の装飾がついて赤いどくろの意匠が付いた直剣を持っている。

メイ「超越刃(オーバーブレイド)無間龍(エイテルノ・ドラゴン)』!!」

超越刃(オーバーブレイド)を解放したメイの姿は金色の装甲を纏う戦士となり、そしてその装甲にはたくさんの竜のレリーフの付いた物だ。

一護「ちっ!」

一護もネルを庇ったままではそれなりに苦戦するかもしれない霊圧を放っているため舌打ちした。

ネル「い、いつご...ネルを離してけろ」

一護「はぁ!?何言ってんだ!!?んなことできるかよ!!」

流石にネルのこの提案を飲むわけにはいかずにネルに怒鳴ってしまった。そしてこの致命的な隙を逃さずにアスタとメイは同時に攻撃を仕掛ける。

アスタ「『双児響転(ヘメロス・ソニード)十影(ディノス)』!『疾走剣舞』!!」

アスタは響転(ソニード)に特殊なステップを加えて残像を発生する技を使い10個の分身を生み出しその手に持つ刀に虚閃(セロ)を纏わせて連続斬りを放ってくる。

メイ「『虚閃(セロ)』!『竜雷崩撃(トルエノ・ドラゴン・ボンバルディノ)』!!」

メイは自身が放てる最大威力の虚閃と竜の形状をした雷撃を飛ばしてきた。

その射線上にどうしてもネルが入っていたので一護は攻撃に対して背を向けて自身を壁にしてネルを庇った。

一護「ごはぁっ!」

一護は連続の斬撃と虚閃、そして圧縮雷撃を喰らってぶっ飛ばされてネルが怪我しないように自身が壁に激突してネルに怪我をさせないようにした。

ネル「いつご!!」

ネルは自身を二度も庇った一護に悲痛な声を上げた。

一護は即座に傷を回復させて破けた死覇装も修復した。

一護「痛ってて...大丈夫か?ネル?」

一護は激突して崩壊した壁の中でネルに怪我がないか聞いてくる。

ネル「ネルよりも一護のほうが心配っす!!なんでネルを庇ったんすか!!」

ネルは自分を庇った一護に悲痛な叫びをあげるが

一護「怪我がなければ大丈夫だよ。さてあいつらボコしに行くか。」

一護は結界をネルの周囲に張ってネルの安全を確保すると一護は壁から出ようとすると

ネル「いつご...いつご...」

ネルは泣きながら一護の名前を呼んでいる。

一護はその間に両手に二本の斬魄刀を手に持つと歩みを進めていたが突如背後から爆発的な霊圧を感知した。

一護「は?」

流石に間抜け声を上げながら一護は振り向く。

ネル?「一護、私も戦う。」

そこには長身爆乳美女がいた。

一護「...え?どした?」

流石に一護もこの時にネルがこの姿になることは想定外のようだがすぐに高速で頭を働かせて原因を理解した。

一護(ギョクさん?またですか?)

ギョク(別にいいじゃないですかご主人)

一護はギョクに思念通話で会話しているとネル?は露出度がえげつないことになっているボロ布のまま自身に抱き着いてきた。

ネル「一護~♡」

一護「おい!とりあえず、今は戦闘中だから離れてくれないか!ネル!」

ネル「うん!分かった!だから私も戦うね!」

ネルは刀を抜こうとするが一護はそれに待ったをかけた。

一護「そっちじゃなくてこっちを使えよ、さっき何本か回収してたからな。」

そう言ってポーチに仕舞っていた虚刀をネルに手渡した。

ネル「ありがとう!一護!じゃあ行ってくるね。」

一護「お前、その状態病み上がりだろ!無茶すんなよな!」

一護も二本の斬魄刀を手に取って再びアスタとメイに向かっていく。

 

一護「ネル!調子を取り戻すまでは無理すんな!すぐにこいつを制圧するからそれまで耐えろよ!」

ネル「分かった!」

ネルも虚刀を片手にメイに斬りかかる。

アスタ「くっ!今度こそ貴様を倒す!!」

アスタは再び感知できない分新技で翻弄しようとしてくるが一護にとってはもはや一度見た技なので直感で本体を見抜いて肉体を強化した一撃で斬り伏せた。

アスタ「ごはぁ!!」

アスタは一撃でダメージ過多で超越刃(オーバーブレイド)が解除された。

一護はアスタを回復させると斬魄刀と虚刀を少し距離の離した場所に置いて対(ホロウ)用の拘束具で拘束した。

 

ネル「はぁ!」

ネルは響転(ソニード)で翻弄しながら虚刀で切りかかっていく。

メイ「はぁ!!」

メイは小細工抜きの真っ向勝負で殴り掛かっていく。

ネル(くっ!まだこの姿に戻ったばかりだからキツイ...!)

ネルは今までのブランク込みなので超越刃を使っているメイ相手だと苦戦は必至だ。

よってネルは一護が戻ってくるまで時間稼ぎに徹している。

メイ「そらそら!どうしたんですか!あの男がいなければ何も出来ないんですか!!」

メイはネルを煽りながら殴り掛かってくる。

するとネル以外の周囲の時間が止まった。

ネル(え!?何これ!)

ギョク(はぁ...不甲斐ないですね。そんなんではご主人に振り向いてはくれませんよ?)

ネル(っ!?誰!!)

ネルは謎の声に叫んだ。

ギョク(まぁまぁ、とりあえずあなたには超越刃を修得等をしてもらいたいので声をかけたのですよ。)

ギョクはそう言ってネルに修行をつけた。

ちなみにこの間数分間の出来事だ。

 

そして修行を終わったので時は動き出した。

メイ「っ!?何なのよ!!あなたの霊圧!さっきまではそんなになかったでしょう!!いくら虚刀で強化できるって言っても限度ってものがあるでしょう!!」

メイは急激に上昇したネルの霊圧に叫んだ。

ネル「あなたにそれを言う理由はあるのかしら?」

ネルはバッサリ切り捨てて虚刀に虚閃(セロ)を纏わせて袈裟切りにメイを切り裂く。

メイ「があぁぁ!!」

メイは肉体を再生させたがまさかの超越刃を使っているにもかかわらず、向こうは斬魄刀を解放すらしてないのにも関わらずに虚刀のみで今の自分と互角以上に戦っている事実に動揺している。

一護「これ以上はやり過ぎだから終わらせるぞ。」

一護はメイの動揺した一瞬を突いて一撃で気絶させて超越刃を解除させた。

そしてアスタたち同様に拘束して拘束した連中を一か所に纏めた。

一護「さてネル、行くぞ。のえるが待ってる。」

ネル「うん♡分かった!」

ネルは一護に甘えながらついてくる。

 

一護「ところでその露出の多過ぎる恰好何とかならない?」

ネル「服今これ以外持ってないから無理。」

 

のえるもまたドンパニーニ...ドルドーニと戦闘中だ。

ドルドーニ「そらそら、どうした嬢ちゃん(ベベ)

ドルドーニは鋼皮(イエロ)に霊圧を込めて強化して蹴り技を主体にのえるの解放した魔剣と打ち合っている。

のえる「くっ!はぁ!」

のえるは距離を離すために魔剣から爆炎を放つ。

ドルドーニ「ふっ!」

その爆炎を響転(ソニード)で難なく回避する。

そしてのえるの動きが一瞬止まった瞬間に高速の跳び蹴りを放つ。

のえる「くっ!」

のえるはその跳び蹴りを剣で受け止めたが即座に後ろの壁にぶっ飛ばされてその壁を砕いてその先の部屋にまで飛ばされた。

のえる「『マジック#44 フラッシュ・バンパー』」

のえるは光の網を張り、衝撃を抑えながら敵を捉える魔法で衝撃を殺して体勢を整える。

のえる「妃竜の炎翼(ドラゴンウィング)

のえるは背中に炎の翼を生成して空中戦にも対応できるようにした。

ドルドーニ「ふっ!即座に足場がないのを理解して翼を生成したか。中々の対応の速さではないか。」

ドルドーニは虚刀を抜いて蹴り技と組み合わせた戦いを開始する。

のえるは単純な剣術と体術を組み合わせつつ魔法と能力を組み合わせてドルドーニの攻撃に対応している。

のえる「竜力解放(リリース・オブ・ドラゴン)童話竜・赤頭巾(レッドドレス)』!!」

魔剣は解放する前の形状に戻ったがその魔力は解放前とは比べ物にならないレベルにまで上昇した。

ドルドーニもまたその霊圧を感じ取って本気で相手をすることにした。

ドルドーニ「ふっ!その霊圧に敬意を表して吾輩もまた力を出そうではないか。(まわ)れ『暴風男爵(ヒラルダ)』」

ドルドーニは刀を僅かに抜いて刀剣解放(レスレクシオン)をした。

帰刃(レスレクシオン)をしたドルドーニの姿は脚部に竜巻を模った鎧と、肩の部分に猛獣の角のような鎧が形成され変化した。

 

のえる「行きます!『妃竜の大顎(ドラゴンファング)』!」

のえるは解放したドルドーニに炎の龍を飛ばす技を放った。

ドルドーニ「行くぞ!嬢ちゃん(ベベ)、『男爵蹴脚術(バロン・プンタピエス)』」

それに対しドルドーニは相手の攻撃を蹴りで御する技。上段・中断・下段の三種があり、高さによって使い分ける技を放ち対処した。

のえるは得意の炎の技でドルドーニを攻撃するがドルドーニは蹴り技にのみで対処した。

のえる「それなら!『妃竜の羽衣(エンプレスドレス)』!!」

のえるは膠着状態を打開するために炎のドレスを展開させることによって相手の攻撃を防ぐ鎧とし炎の火力をアップさせ、発する燐光を周囲に飛ばすことによってレーダーのような役割を 果たすことも可能の技を使う。

のえる「喰らってください!『マジック#68 スパーナル・ジェイル』『妃竜の巣(ドラゴンズネスト)』!!」

のえるは上空より光の槍を無数にふらし、敵の動きを封じる魔法を放ってドルドーニを拘束し魔剣を地面に突き刺すことによって 地面に無数の亀裂を生み出して、その亀裂部分から紅蓮の炎を噴出させフィールドをマグマの海へと変化させる大技を放った。

ドルドーニ「ぬうぅ!!?『単鳥嘴脚(エル・ウノ・ピコテアル)』!!」

ドルドーニは鳥の嘴を模した風を発生させ、それを纏った蹴りを繰り出す技を放って拘束を強引に破壊して空中に躍り出た。

 

のえるも炎翼で空中に浮遊した。

のえる「はぁ...はぁ...これで終わらせます!『竜神憑依(ドラゴンスピリット)』!!」

自身に竜の力を憑依、強化する大技を使って肉体を数十倍にまで大幅に強化した。

未だに反動があるので最大稼働時間が5分程しかないがそれでもこの状態はあの一護に有効打が与えられるレベルの魔力を持っている。

ドルドーニ「...どうやらそれが嬢ちゃん(ベベ)の本気のようだね。」

ドルドーニはその霊圧を感じ取って足からより強大な竜巻を放ってくる。

のえるは竜巻を炎を纏っていない拳で破壊した。

ドルドーニ「なに!?」

ドルドーニもまさかこんな力業で防がれるとは思っておらず動揺して隙が出来た瞬間にのえるは爆炎を拳に纏わせて超高速でドルドーニとの距離を詰めた。

のえる「『妃竜の炎拳(ドラゴンフィスト)』!」

炎を纏った単純な打撃だが今ののえるの腕力はチャドや一護と並ぶのでドルドーニ程度であれば大ダメージになるのは必須だ。

ドルドーニ「ごはぁ!!」

ドルドーニは大ダメージを受けたが虚刀の機能で即座に再生した。

のえる(...やはり一撃で気絶させるか、消し炭にするかの二択しかないのでしょうか?)

のえるはなんとか殺さずにドルドーニを制圧できないか考えをまとめようとしている。

ドルドーニ「...そうか嬢ちゃん(べべ)。『超越せよ』」

ドルドーニはのえるの考えていることを理解すると超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

ドルドーニ「超越刃(オーバーブレイド)隼王暴風男爵(ヒラルダ・プレイヤブサ)』」

超越刃を解放したドルドーニの姿は白い隼を模したスーツに白い鎧を身に纏った。

そしてドルドーニは油断したのえるに超高速の一撃を叩き込んで壁に叩きつけた。

のえる「がはぁ!」

ドルドーニ「そのようなチョコラテのような甘さは戦場では捨てるのだよ。嬢ちゃん(べべ)

ドルドーニはのえるの内心にある甘さを捨てるように言って止めをさそうとすると背後から黒い斬撃が飛んできた。

ドルドーニは即座に蹴り壊した、

一護「悪いな、こいつは殺させないぜ。」

天鎖斬月を解放した一護がのえるをお姫様抱っこして庇っている。

ドルドーニ「次は坊や(ニーニョ)が吾輩の相手をしてくれるのかね?」

ドルドーニは不敵な笑みを浮かべながら構えを取るが一護は

一護「悪いが一撃で終わらせてもらうぜ。」

一護は虚化して月牙天衝を放って一撃でドルドーニを斬り伏せた。

ドルドーニ「...見事」

ドルドーニはその一言だけを言い意識を落とした。

 

ドルドーニ「...なぜ吾輩を治した。坊や(ニーニョ)

一護「いやだって、別に俺達はあんたらを殲滅するために来たわけではないからな。」

一護は意識を取り戻し何故傷を治したのかと問うドルドーニにそう返した。

ドルドーニはその後原作でも言っていたことを言うと一護に斬りかかってきたので一護もまた無言でドルドーニの攻撃を受け流しドルドーニを切った。

その後気絶したのえるを抱えてネルと合流し直して先に進んだ。

 

不意打ちして斬られたドルドーニだが今来ている連中に自分が一護と仲がよさそうな所を見られるわけにはいかないので敢えて邪険に扱うようにすると到着した葬討部隊(エクセキアス)の足止めをする。

ルドボーン「ほう、まさかその傷で我々の相手をするつもりか?」

ドルドーニ「ふっ!言うじゃないか小僧共(ホベンスエロ)

ドルドーニは超越刃どころか帰刃すらできない状態でありながら二刀を抜いて葬討部隊(エクセキアス)に向かっていった。その際にドルドーニは内心で先ほど刃を交えた二人に忠告をした。

ドルドーニ(坊や(ニーニョ)嬢ちゃん(べべ)。君たちの中にあるチョコラテはここに置いていけ、心を鬼にするのだ。)

二人にそう言ったドルドーニは葬討部隊(エクセキアス)との戦闘に集中した。




アスタの帰刃(レスレクシオン)はニンジャフォームのギーツを模しています。
超越刃(オーバーブレイド)の容姿はデザストです。
メイの帰刃(レスレクシオン)の容姿はアナザーリュウガです。
超越刃(オーバーブレイド)の容姿はは四幻将ロンです。
ドルドーニの超越刃はイナイレのデュークの化身アームドの色違いを模した物です。


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57話:「これでいいのか?」

sideバグ一

 

ドルドーニたちとの戦いを終えた一護達は今、本来の姿に戻ったネルの衣服を作成している。

一護「ったく、面倒な奴もいたもんだな。」

一護はネルの昔の話を聞いて愚痴を言いながらのえるが測って聞いたネルの体格などから衣類を作成している。

ネル「ねぇねぇ、一護♡その妹達ってどこにいるの早く会いたいよ~」

ネルもネルで一護から妹の話を聞いて会いたがっている。

のえる「...」

のえるはネルをジッと見て何か考えている。

一護「...どうしたのえる?」

一護が疑問に思ったので聞くとのえるは

のえる「...いえ、何もございません。」

一護「いや、それなんかあるやつの反応だよね?」

一護はそう言うがのえるは黙秘を続ける。

のえる(うぅぅぅぅ!何ですか!幼女の時に好感度稼ぎまくってそこから大人モードで強襲掛けるとか反則じゃないですか!!)

のえるは内心でネルに対して嫉妬していた。

ちなみにネルの意図せずやったことだが(うるる)と全く一緒なのだがネルが成功したのは色々状況が重なったのもある。

一護「とりあえず、もうすぐできるけどこれでいいのか?」

一護はネルの装備ができると言うと普通に喜んでくれた。ちなみに見た目は千年決戦篇の奴と十刃(エスパーダ)時代の死覇装を合わせたような感じのやつだ。

ネル「うん!これでいいよ。」

のえる「ネルちゃん、あなた元々そんなに露出の多い服ではなかったのにあんなに露出の多い恰好になって恥ずかしくないのですか?」

ネル「?特にそんなことないけど」

のえる「そうですか...」

のえるはネルにあんな露出の多い恰好して恥ずかしくないのかと問うとネルは特に気にしてないような反応をするのでのえるは呆れている。

 

side雨竜・雨・ペッシェ

 

雨竜達も戦闘中である。

雨竜「はぁ!『灼熱雷霆滅矢(ゼングンドヒッズ・ゲフェッタ・プファイル)』!!」

雨竜は聖文字(シュリフト)灼熱(the Heat)の炎を纏わせ雷霆(the Thunderbolt)の雷で雷速にまで加速させた神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を連射しまくるがチルッチは冷静に虚刀と先端に円盤がついたムチで防御した。

チルッチ「くっ!?」

チルッチは防ぎ切ったのはいいがその攻撃力の高さに顔を歪める。

雨竜「悪いけど君如きにこれ以上時間を使っている暇はないんだよ。」

雨竜は少し苛立ちながらチルッチに上から目線な態度をとる。

チルッチ「馬鹿にして...!掻っ切れ『車輪鉄燕(ゴロンドリーナ)』!!」

雨竜の態度にキレたチルッチは刀剣解放(レスレクシオン)した。

解放したチルッチは刃の羽が付いた翼、鳥の脚のような長い腕、長い尻尾が形成される。

雨竜「その程度なら僕には届かないよ?」

雨竜は前に戦ったウルキオラの帰刃(レスレクシオン)の重圧と気配を比べてそう言った。

雨竜は魂魄の弱点である「鎖結」と「魄睡」を矢を放って攻撃するが

チルッチ「甘いわよ!『断翼(アラ・コルタドーラ)』!」

チルッチは翼の刃で直接切りつける技で矢を撃ち落とした。

雨竜「大気の戦陣を(レンゼ・フォルメル・ヴェント・)杯に受けよ(イ・グラール)聖噬(ハイゼン)』」

雨竜はチルッチの周囲に霊子の球体を生成しドイツ語の詠唱をするとその霊子の球体が弾けて空間を瞬時に削り消滅させる術を行使した。

チルッチ「ごはぁ!!」

チルッチはこの術をまともに受けてしまい大ダメージを受けてしまったが即座に虚刀で再生した。

雨竜「終わりだ。」

雨竜は再び「鎖結」と「魄睡」を矢を放った。

チルッチ「させないわ!『超越せよ』!!」

チルッチは虚刀を解放した。

その際に放たれた霊圧で矢を消し飛ばした。

チルッチ「超越刃(オーバーブレイド)!『超越の車輪鉄燕(ゴロンドリーナ・テラセネンチア)』!」

超越刃を使ったチルッチの姿は帰刃の鳥を思わせる鎧と仮面を装着した姿だ。

チルッチ「...よくもこの姿にしてくれたわね!覚悟しなさい!!」

雨竜「悪いけど、そんな覚悟はしないね。」

チルッチは激昂するが雨竜には関係ない。

チルッチ「喰らいなさい!!『断翼(アラ・コルタドーラ) “散”(ディスペルシオン)』!!」

チルッチは翼から刃を飛ばして攻撃する技を放った。

雨竜「無駄だって」

雨竜は矢を連射して攻撃を相殺して飛廉脚で距離を詰めて魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)で刺突を放とうとする。

チルッチ「させないわ!『断人(ラ・コルタドーラ) “大斧”(アチャドール)』」

チルッチは羽から刃を射出一つに集め扇形の刃を形成する

それを距離を詰めてきた雨竜に落としてきた。

雨竜「ちっ!」

雨竜は舌打ちしながら距離を離した。

チルッチ「私を馬鹿にしたこと後悔させてやるわ!『断人(ラ・コルタドーラ) “剣士”(グラディアトール”)』!!」

チルッチは大声を出しながら霊圧の大剣を形成して飛ばしてくる。。

雨竜「...仕方がないね、『完全反立(Antithesis)』」

雨竜は自身とチルッチの大剣を入れ替えて刺突を二度放った。

チルッチ「あ...がっ...!」

チルッチは「鎖結」と「魄睡」を破壊され地に伏せた。

雨竜「悪いけど、殺しはしないから安心してくれ。」

雨竜は一言チルッチにそう言って先に進んだ。

 

(うるる)「くっ!」

雨は銃剣から弾丸を放ちながら距離を取る。

ギル「ふっ!」

ギルは片刃の大斧型の斬魄刀を盾代わりにしながら防いで虚刀で切りかかってくる。

弾丸は防御をすり抜けて辺りはするも鋼皮(イエロ)の強度もそれなりにあるのかダメージが入っていない。

雨「くっ!(やはり私の攻撃力では突破が難しいですね、これを何とかしないと勝てない!?)」

雨は実は結構焦っていた、最近新参者たちに追い越されていることに.

茜雫やネム、雛森は自身の斬魄刀や鬼道などで火力は十分確保されているので虚刀の再生と鋼皮(イエロ)の防御力を持つ破面(アランカル)相手でも勝つことができるが雨の場合、鬼道で火力を補えるがそれを放つまでの時間が稼げないので決定打に欠ける状態が続いていた。

同期である織姫やリルカも攻撃力は特に困っていないので問題ないので焦りに拍車がかかっていた。

そして最近になって表れたのえるは一護と肩を並べる程の力を有しているのでこのまま自身だけ置いてけぼりになるのを恐れていた。

 

ペッシェ「喰らうがいい!!私の究極(ウルティマ)の威力を特と味わうがいい!!」

雨が内心で焦っている間にペッシェが霊子の刃の剣『究極(ウルティマ)』を振るってギルに斬りかかっていく。

ギル「ふっ!」

ギルは虚刀を納刀して斧を巧みに操り攻撃を防いでいく。

ペッシェ「隙あり!!『無限の滑走(インフィナイト・スリック)』!!」

ペッシェはギル目掛けて触れた物をヌルヌルにする液体を口から放出した。

ギル「ぬうぅ!?」

ギルは踏ん張ろうとしたがヌルヌルしているために武器や足元が安定しないでいる。

ペッシェ「はぁ!!」

ペッシェはその隙を見逃さずに斬撃を放った。

ギル「ぐぅ!」

ギルは袈裟懸けに斬られたが即座に再生する。

ペッシェ「ええい!うっとしいぞ!!」

ギル「それはこっちのセリフだ!粉砕せよ!『地重物の鋼王(ガメル)』!」

ギルは戦況が不利になったことを察知すると刀剣解放(レスレクシオン)した。

解放したギルの姿は顔にはサイの角やゾウの鼻・牙などありサイやゴリラを彷彿させる屈強な上半身になり、腕もゴリラのような形状になり、腰にも象を思わせる鎧が出現する。また左腕に2連装の大砲が装備されている。

解放したギルは能力で重力を操作して自身の体勢を安定させた。

ギルはそのままペッシェを殴りかかっていくが足元に何かが転がってきた。

雨「ペッシェ!今すぐ離れて目と耳を防いでください!!」

ペッシェ「心得た!『超加速』!!」

ペッシェは高速移動して言われた通りに目と耳を塞ぐと

 

キーーーーーーン!!

凄まじい閃光と音が鳴り響いた。

 

ギル「ぐおぉぉ!!?」

これを真正面から喰らったギルは三半規管と視力と聴覚が一時的にマヒしてしまった。

雨「一気に決めます!!」

ペッシェ「承知!」

二人は一瞬出来た隙を逃さずに攻撃を叩き込みにかかる。

ギル「ぐぅぅぅ!!『超越せよ』!!」

流石にここまで追い込まれてしまった以上超越刃を解放した。

ギル「超越刃(オーバーブレイド)!『玄武の王(サンヨ)』!」

超越刃を解放したギルの姿は全身を亀の甲羅を思わせる金色の鎧で覆った、古代中国の武将を彷彿とさせる重厚で厳つい外見をしている。

ギル「喰らえ!」

ギルは再生の力で失った視力と聴覚を取り戻し酔いも回復した。

そして重力を拳に収束して響転(ソニード)で高速移動した。

雨とペッシェも高速移動して攻撃するがゲルの攻撃力と防御力に攻めあぐねている。

雨(早く決着をつけないと...!!)

雨は時間が経つたびに焦りを募らせている。

雨竜「いつまで時間を使っているんだ。」

流石に見かねた雨竜がギルを背後から狙撃した。

ギル「ぐおぉ!!?」

背後から不意打ちを喰らってギルは勢い余って壁に激突した。

雨「...すみません、雨竜」

雨は雨竜に礼を言った。

ペッシェ「助かったぞ!黒崎!!」

雨竜「僕は石田だと何度言ったらわかる?」

二人はまた漫才をしている。

雨竜「とりあえず、さっさとケリをつけるよ。」

雨竜はそう言って魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)弧雀(こじゃく)につがえた。

雨「...雨竜、ここは私にやらせてください。」

雨は雨竜に待ったをかけた。

雨竜「無理だね、今回僕たちがここに来たのは遊子ちゃんと夏梨ちゃんの救出だ。君の我儘を聞くために来たわけじゃない。」

雨竜は正論で雨を納得させる。

雨「...はい、分かりました。」

雨は渋々、雨竜の手を借りる。

雨竜「ペッシェ、君と雨が前に出てくれ。」

ペッシェ「わかった」雨「分かりました。」

二人は納得して前に出た。

 

そして、雨とペッシェは前に出ながら弾丸と虚弾(バラ)を連射しながら距離を詰める。

ギルも反重力の壁でそれらの攻撃を防ぎつつペッシェの『無限の滑走(インフィナイト・スリック)』を警戒した。

今の状態で一瞬とは言え動きを鈍らされると雨竜の攻撃を凌げないのはわかり切っているので今注意すべきペッシェと雨竜のみだ。

雨竜は魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を矢として放ちながら空中から雷を落とした。

ギル「くっ!」

ギルもこれほどの攻撃力の攻撃を防ぎきることが出来ずに再生を超えたダメージが蓄積していた。

雨「『瞬閧』!!」

雨は高濃度に圧縮した鬼道を己の手足へと纏い、打撃が当たった瞬間炸裂させる鬼道と白打を融合させた奥義を使った。

雨は強化された打撃を放ってギルの硬い装甲を破壊しながらダメージを更に蓄積させた。

雨「これでどうです!『月閃瞬閧』!『天光天照』!!」

雨は更に瞬閧に属性を持たせて強化して拳から極太の光線を放った。

ギル「ぐぅうおぉぉぉぉぉ!!!!!『反重力鎧(アンティグラビディド)』!!」

ギルは攻撃を受けながら雨の光線を重力操作で反射した。

雨「きゃあああああ!!!」

雨はその反射された攻撃をまともに受けてしまい壁に激突した。

ギル「はぁ...はぁ...危なかった...」

ギルは肩で息をしながらそう言ったが

雨竜「いや、これで終わりだよ。『破芒陣(シュプレンガー)』」

雨竜は先ほどから魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を放て描いた滅却印(クインシー・ツァイヒェン)の陣にギルを閉じ込めていた。

雨竜「チェックメイトだ。」

雨竜はそう言って銀筒に集めた霊子をゼーレシュナイダーに流し込むことで陣内で爆発を起こした。

ギル「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ギルはその爆発のダメージで超越刃が解除された。

 

爆発の後には超越刃が解除されたギルが気絶している。

雨竜達はギルを簀巻き状態にして部屋の端に寝転がして先に進んだ。

 

sideチャド・織姫・ドンドチャッカ

 

ガンデンバイン「『龍拳(ドラグラ)』!」

ガンデンバインは刀剣解放を行った。

解放したガンデンバインは巨大なダンゴムシやアルマジロのような装甲が両腕に装着された。

ガンデンバインは両拳に虚弾(バラ)を纏わせて殴り掛かる。

チャドは霊圧を込め完現術で強化した拳で迎え撃つ。

拳の乱打で互いに拳が直撃するが特にダメージを受けているような感じはない。

数分間打ち合いを終え距離を離した。

ガンデンバイン「...『超越せよ』」

ガンデンバインはダメージがないことを理解すると虚刀を解放した。

ガンデンバイン「超越刃(オーバーブレイド)超越の龍拳(ドラグラ・テラセネンチア)』」

超越刃を解放したガンデンバイン両腕に龍を模した装甲が装着された。

チャド「...『巨人の黒鎧(アルマドラ・ネグラ・ヒガンテ)』『悪魔の白鎧(アルマドラ・ブランカ・デル・ディアブロ)』」

チャドは皮膚に完現術(フルブリング)を行使して白と黒の鎧を展開した。

再び拳の乱撃戦が起こった。

ガンデンバイン「はぁ!」

ガンデンバインは至近距離から虚閃(セロ)を放ったがチャドは体捌きでその奇襲を回避した。

ガンデンバイン「なに!?」

チャド「悪いな、その奇襲はもう喰らったことがあるんでな。『巨人の一撃(エル・ディレクト)』」

チャドは黒腕に霊圧を纏い強烈な打撃をガンデンバインに見舞った。

ガンデンバイン「ごはぁ!!」

ガンデンバインはぶっ飛ばされて壁に激突した。

チャド「...降参してくれないか?決着の付いた奴にこれ以上の追撃はしたかねぇ」

チャドはガンデンバインに降参するように言う。

ガンデンバイン「...ごふっ!連れねぇこと言ってんじゃねぇよ。まだまだ勝負はこれからだ。『主よ我等を許し給え(ディオス・ルエゴ・ノス・ペルドーネ)』!!」

ガンデンバインは傷を再生しながら両腕に霊圧を溜めてそれをチャドに向かって解き放った。

チャド「...そうか、『魔人の一撃(ラ・ムエルテ)』」

チャドは白腕に霊圧を込めて真実の上書きを使い解き放たれたエネルギーを無力化しガンデンバインを殴り倒した。

ガンデンバイン「ぐはぁ!!」

ガンデンバインは壁に叩きつけられ壁にどくろの形状のへこみを作り超越刃が解除された。

チャド「...俺の勝ちだ。」

チャドはその一言だけを残し織姫とドンドチャッカに加勢に行く。

 

織姫「はぁ!!」

織姫は孤天斬盾を放ちつつ完現術:加速(アクセル)で加速しながら刀で切りかかっていく。

ドンドチャッカも棍棒を振りかぶりながら織姫の後ろから追撃を掛けようとする。

ゴーシュ「『粉氷(ヒエロ・エン・ボルポ)』」

ゴーシュは冷気を放出して二人を凍り付かせつつ、飛ぶ斬撃も響転(ソニード)で回避した。

織姫「『双天帰盾』」

織姫はドンドチャッカと自身の氷を拒絶で消して今度はドンドチャッカを前に織姫がカバーするフォーメーションで戦おうとする。

織姫「ドンドチャッカさん、いけますか?」

ドンドチャッカ「問題ないでやんす~」

ドンドチャッカは棍棒を振り回しつつ暢気な声で言った。

ゴーシュ「舐められたものですね、ではこちらもそれなりの力で相手させていただきますね。凍てつきなさい『薄氷の女王(デルガード・ヒエロ・レイナ)』」

刀剣解放を行いゴーシュの体に白い純白のドレスに変化して顔に頭部全体を覆う仮面が装着された。

ゴーシュ「今度は確実に体の芯まで凍らせてあげます。『粉氷(ヒエロ・エン・ボルポ)』」

ゴーシュは先ほどとは比べ物にならない程の冷気が二人を襲おうとするが

チャド「させん!」

加勢に入ったチャドの張った結界で防がれた。

織姫「チャド君!」ドンドチャッカ「助かったでやんす~」

チャド「ここからは俺も加勢する。」

二人は頼もしい味方の参戦に士気が上がる。

ゴーシュ「...仕方ないですね。『超越せよ』」

ゴーシュもチャドの結界の強度に超越刃を解禁する。

ゴーシュ「超越刃(オーバーブレイド)絶氷の女王(プロンテ・ヒエロ・レイナ)』」

超越刃を解放したゴーシュはその身の純白のドレスを青白い物へと変え頭部についていた仮面は消失しており代わりに行きの結晶の形をした髪飾りを付けている。

ゴーシェ「行きます!『氷姫の剣(コリーメ・プチーヤ)』」

その手に氷の剣を二本生成して斬りかかっていく。

ゴーシュの二本の氷の剣による攻撃はチャドの防御を打ち破ることが出来ず、逆にチャド達の攻撃もゴーシュの体捌きによる回避で当てることが出来ずにいる。

チャド達は連携なども一流なのだが広範囲攻撃などはほとんど持ち合わせておらずできるにしても僅かな準備が必要なので決定打を打てずにいる。

 

ゴーシュ「いい加減にやられなさい!!『氷姫の斬嵐(コリーメ・コーテ・ストーム)』」

ゴーシュは吹雪と氷の刃が入り乱れる竜巻を放った。

チャド「させるか!『神砂嵐』!!」

チャドは暴風の手甲(ストーム・ハンドリクン)を装備して量の手甲から竜巻を放って氷の竜巻を相殺した。

ゴーシュ「っ...!しかしこの程度で」チャド「何を言っている。まだ気が付かないのか?」ゴーシュ「え?」

ゴーシュはチャドの言った言葉に一瞬硬直すると真上から影が発生した。

ドンドチャッカ「『ドンドチャッカプレス』でやんす~」

ゴーシュ「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ドンドチャッカは飛びかかってゴーシュを押しつぶした。

ドンドチャッカは少しの間そのままでいて少ししてから退くと超越刃が解除されて泡を吹いて気絶したゴーシュがいた。

ゴーシュ「きゅ、きゅうぅぅ...」

チャド「何と言うか、戦っていて感じたんだが思っていた通りの性格をしていたな。」

織姫「...うん、そうだね。」

ドンドチャッカ「大丈夫でやんすかね~」

3人は暢気に言いながらも縛って部屋の端において先に進んだ。




ギルの帰刃の外見は仮面ライダーオーズのガメル完全体です
超越刃は獣拳戦隊ゲキレンジャーのサンヨです。


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58話:「ちょっとまずい?」

sideリルカ・MI

 

MIとリルカは強襲してきた破面(アランカル)を制圧し終わると先に進んでいた。

チャド「MI!リルカ!無事か!」

雨竜「そっちは無事そうだね」

チャド達と雨竜達と合流した。

MI「チャド様、雨竜様そちらも無事で何よりです。」

リルカ「大丈夫そうね、一護は?」

MIは雨竜達の無事を確認しリルカは一護のことを聞いてくる。

織姫「それが一護君達とはまだ合流できていないんだよね。」

(うるる)「そうなんですよね。」

織姫と雨は一護達とは合流していないことを言う。

ペッシェ「ネルの奴は無事だといいんだがな~」

ドンドチャッカ「そうでやんすね~」

ペッシェとドンドチャッカはネルの安否を心配している。

...が肝心のネルがかつての姿とかつて以上の力を得ているとは夢にも思っていなかった。

雨竜「ネルが一護の所に行っているなら心配はないが早めに残りも合流しよう。」

雨竜達は歩みを進める。

 

side海燕達

 

一方その頃十一刃(エスパーダ)の一人第9十一刃(ヌベーノ・エスパーダ)のアーロニーロ・アルルエリと戦闘中の海燕達はと言うと

 

海燕「喰らいやがれ!『破道の五十四 廃炎』!」

海燕はアーロニーロに円盤状の炎を放ち焼きつくす破道を放った。

アーロニーロ「甘いな『反膜の障壁(バリア・ネガシオン)』」

アーロニーロは攻撃の方向のみに反膜(ネガシオン)を張ることで攻撃を遮断した。

恋次「吠えろ!『蛇尾丸』!!」

恋次は中距離から蛇尾丸を伸ばしてアーロニーロに攻撃した。

アーロニーロは無言で虚刀を使って蛇尾丸を打ち払った。

アーロニーロ「うっとしいな『虚術(アピューツ)魔水の死槍(アグア・マギーア・ランサ・デル・アモルテ)』」

アーロニーロは海燕以外を一掃するべく即死クラスの激毒が混ざった水の槍を複数飛ばす術を行使した。

恋次「チッ!『破道の三十一 赤火砲』!」

恋次は火球を連射することで自身の攻撃を相殺する。

都「『破道の六十三 雷吼炮』!」

都は雷のエネルギー波を放つ破道で相殺した。

ルキア「『次の舞 白漣(はくれん)』!」

ルキアも巨大な凍気を一斉に雪崩のように放出して水の槍を一掃した。

アーロニーロ「中々やるな、ではこれならどうだ。『虚術:滅殺の嵐(エクステル・ストーム)』『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』」

アーロニーロは触れた対象を粉々にする竜巻を恋次たちに自身の血で強化した虚閃(セロ)を海燕に放った。

恋次「にゃろう...!『金剛爆』!卍解!『狒狒王蛇尾丸』!『狒骨大砲(ひこつたいほう)』!!」

恋次は竜巻に高威力の火球と卍解して竜巻に自身の霊圧を解放し、蛇尾丸の口からレーザーの様な霊圧の光弾を発射する技を放つ。

都「『破道の七十三 双蓮蒼火墜(そうれんそうかつい)』!卍解『嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)』『影帝滅壊(えいていめっかい)』!」

都は青い炎を放つ上級破道と卍解して影の濁流を竜巻に放った。

ルキア「『破道の九十一 千手皎天汰炮(せんじゅこうてんたいほう)』『参の舞(さんのまい)凍牙白刀(とうがしらふね)』『次の舞 白漣(はくれん)』!!」

ルキアも竜巻に無数の光の矢を浴びせ冷気の斬撃を飛ばし冷気の雪崩を浴びせることで都、恋次の攻撃と合わさり竜巻を相殺した。

海燕「水天逆巻け『捩花』!『波濤絶海(はとうぜっかい)』!『雫波紋突き』!」

海燕もまた王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)を何とかするべく始解して手首の回転で激流の波を発生して王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)の勢いを緩めてそこに水流を纏った突きを放って相殺した。

 

アーロニーロ「ウ~ム、コレハ術デナントカデキソウニナイナ。喰い尽くせ『喰虚(グロトネリア)』!」

アーロニーロは余りにも粘る海燕達に刀剣解放(レスレクシオン)した。

下半身から巨大な蛸のような怪物が生えてきた。

海燕「ここからが本領発揮ってか?」

海燕達は気を引き締める。

アーロニーロ「さて、さっさと倒すか。『喰虚再現(グロトネリア・リプロドクシオン)』」

アーロニーロは下半身の蛸から炎や雷、触手と言った様々な攻撃を放ってきた。

海燕達はその多種多様な攻撃に徐々に押され始めた。

海燕「くそっ!なんだこの攻撃の数は!」

海燕はその攻撃の種類の多さに叫ぶ。

アーロニーロ「当たり前だ、俺の能力は喰らった虚の力を使えるのだからな、そして俺が今まで喰った虚の数は33650体だ、果たしてこの数の虚の軍勢を相手をお前らにできるかな?」

アーロニーロは自身の能力を海燕達に明かしさらに攻撃を強める。

恋次「く、くそっ!これならどうだ!!」

恋次は狒狒王蛇尾丸を薙ぎ払ってアーロニーロを叩き潰そうとする。

アーロニーロ「『反膜の障壁(バリア・ネガシオン)』」

アーロニーロはその攻撃を防いだ。

都「『影刃断演』」

都は斬魄刀を影に差してアーロニーロの影から無数の影の刃を生やして攻撃する。

アーロニーロ「ぐっ!やるな。だが所詮は直線的な攻撃、その程度なら再生できる。」 

即座にアーロニーロは虚刀の機能で再生した。

そして再び圧倒的な物量の攻撃を行った。

海燕「こうなったら...!卍解『天逆鉾』!」

海燕は卍解して流水をアーロニーロの攻撃にぶつけると攻撃が()()()

アーロニーロ「なに!?」

アーロニーロは困惑した。なにせ攻撃を相殺とかが起こるわけではなく消滅したということでアーロニーロは驚愕した。

海燕「おっ?なんか驚いているがドンドン行くぜ!!」

海燕はしてやったりの顔をすると流水を纏った三叉槍で攻撃を行っていく。

都、恋次、ルキアは遠距離から鬼道で補助する。

 

アーロニーロ「...『超越せよ』」

アーロニーロは海燕の卍解を危険と判断して虚刀を解放した。

アーロニーロ「超越刃(オーバーブレイド)肥沃な喰虚(グロトネリア・フェルテ)』!」

アーロニーロは超越刃をしてその姿を異形のものへと変化させた。

頭部は二つあり帰刃時の色合いの衣類?のようなものを身に纏っており下半身には蛸の触手が付いたローブのようなものがあり口の付いた触手が腰のあたりに装着している。

両足は裸足だが足の部分が手の付いた不気味なものだ。

ハッキリ言って今まで見てきたどの超越刃を上回る気味の悪いものだ。

アーロニーロ「「さぁ、覚悟シロ」」

二つの頭部から同時に言って再び波状攻撃を行った。

海燕「くっ!」

海燕は流水の結界を張って攻撃をかき消していく。

アーロニーロ「...なるほどな、お前のその水には虚の力や存在を問答無用で浄化ができるようだが自分以上の力を持つ虚を浄化するには時間がいるか効きにくいと見た。」

アーロニーロは海燕の防御行動を見てその能力の本質を理解して浄化できない量の物量作戦に出た。

海燕「うおぉぉぉぉぉ!!!」

恋次「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

都「やあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ルキア「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

4人は死に物狂いで波状攻撃を抗った。

アーロニーロ「これで終いだ。『強欲の暴食(グロトネリア・コリューシア)』」

アーロニーロはピンク色の液体を洪水のようにぶちまける技を放った。

4人『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

余りの物量攻撃にとうとう4人は飲み込まれてしまった。

アーロニーロ「死んだか、とりあえず同胞たちに知らせるか。『認識同期』」

アーロニーロは倒れ伏した海燕達の情報を十一刃(エスパーダ)()()同胞たちに共有してしまった。

 

sideロア

 

一方、ロアは夏梨と遊子を相手にお茶を楽しんでいた。

ロア「それで、一護のこともっと知りたいんだ~」

夏梨「えっと、一兄ぃはよく出かけたりしてて家にいる時間は基本少ないんだ。」

遊子「そうなんだよね、偶に家族でイベントに遊びに行く時以外で私たちの相手ってホントに小さい時くらいだよね。」

二人はロアの質問に素直に答えている。

遊子「あっ!でも最近は従兄妹の海燕さん達が遊んでくれるんだ!」

ロア「従兄妹?誰それ?」

夏梨「えっと、馬鹿親父側の家の人達で都さんっていう綺麗な人と結婚していて色々話したり遊んでくれて楽しいんですよ。あっ!そういえば遊子が写真をペンダントにしていたっけ。」

ロア「そうなの?見せてよ。」

ロアが遊子に見せてほしいと言うと遊子は素直に見せてくれた。

遊子「うん!これがそうだよ。」

遊子は首にかけていたペンダントの写真を見せた。

ロア「どれどれ...え?」

ロアは写真を見るとその写真にかつて雑用にボロボロにされていた海燕達の姿が映っておりロアは硬直してしまった。

ロア(えっ?えっ?嘘でしょ?この二人ってあの時の雄と雌だよね?てことはちょっとまずい?)

もし海燕達をノリで殺しかけたことがバレると嫌われてしまうと感じたロアが雑用達に殺気を飛ばしながらこのことを思念で伝えた。

ロア(分かっているね?)

トリス・凍夜((勿論でございます!!))

二人は内心で敬礼した。

 

夏梨「そう言えば、なんか遠くで凄い音が鳴っているけど大丈夫なの?」

夏梨は先ほどから遠くで鳴っているアーロニーロと海燕達の戦闘音について聞いてくる。

ロア「だ、大丈夫だよ!偶に知り合いの実験で建物の一画がぶっとんだりしているけどここは基本平気だよ!!」

ロアは内心で焦りながらなんとか誤魔化そうとするが

アーロニーロの『認識同期』で海燕達がボロボロになって倒れ伏している情報が頭に入ってきてロアはこう思った。

ロア(おいコラ、馬鹿ニーロ何してくれてんの?)

ロアは内心でアーロニーロをどうシバこうか考えていると花梨と遊子が突如泣き始めた。

ロア「えっ?えっ?なに!どうしたの!?」

ロアは急いで二人を泣きやまそうとすると二人は泣いている理由を言った。

遊子「だって...だって...海燕さんたちが...」

夏梨「なんか死にかけている場面が頭に流れ込んでくるんだよぉ...」

アーロニーロの認識同期で二人も同胞認定されておりそれで情報が共有されてしまっていた。

ロア(...よしアーロニーロの奴をぶっ飛ばしてこよっと。)ゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!

ロアは尋常じゃない殺気と霊圧を花梨と遊子に悪影響を与えないようにしながら放っている。

トリス・凍夜((いやホント何やってんですかぁぁぁぁ!!!!))

雑用二人はアーロニーロのやらかしに内心で冷や汗を流しまくっていた。

ロア「大丈夫だよ、二人の従兄妹の人達は死んでないから安心してね!お義姉(ねえ)ちゃんが助けてくるから心配しないでね!!」

夏梨「ぐすっ...!ホント?ロア姉ぇ...」

遊子「約束だよ?ロアお姉ちゃん...」

ロアは二人をあやしながら準備を即終え急いでいこうとする。

ハリベル「ロア、そんなに急いでどうしたんだ?」

ロア「ちょっと、馬鹿ニーロのせいで二人が泣いちゃったからシバいてくるね。」

ロアは部屋に入って来たハリベルの質問に対しすぐに返答して出て行った。

ハリベル「...もしや、アーロニーロの共有にあの二人も入っていたのか?もしそうなら後で私も参加するか。」

ハリベルはまだ多少ぐずっている二人をあやしてあげた。

 

side海燕達

 

海燕「ぐぅぅぅ!!く、くそっ!お、お前ら...無事か?」

なんとか死なずに立とうとする海燕は恋次たちに言う、

恋次「な、なんとか無事っす。か、海燕隊長。」

恋次もまた立ち上がろうとする。

都「も...問題ないわ、早く姪達を助けに行かないと。」

都も必死に立ち上がろうとする。

ルキア「はぁ...はぁ...私も問題ないです。」

ルキアも袖白雪を杖代わりにして立ち上がろうとする。

アーロニーロ「...うん?なんだまだ生きていたのか?存外しぶといな。まぁいいか、さっさと倒してしまえば済むことだ。」

アーロニーロは再び波状攻撃を仕掛けようと霊圧を高める。

海燕(く、くそっ!このままじゃ...死ぬ!)

海燕は明確に死を予感するレベルまでに追い詰められていた。

少しでもなんとかしようと根性で瞬歩を使い恋次たちの前まで移動して結界を張って耐えようとする。

アーロニーロ「フフフ、ナンダ」「悪あがきか?まぁいい死ね『強欲の暴食(グロトネリア・コリューシア)』」

アーロニーロは再びピンク色の液体を洪水のようにぶちまける技を放った。

海燕・都((っ!ごめん(なさい)遊子、夏梨))

海燕と都の二人は姪二人に内心で謝った。

ロア「ちょ~と、馬鹿ニーロ~覚悟はいいかしら?」

アーロ―ニーロの攻撃はロアの力でかき消された。

アーロニーロ「はぁ!!お前いきなりなんだ!!なんで邪魔をする!!」

アーロニーロはロアが邪魔してくる理由が分からずに文句を言う。

ロア「邪魔するに決まってるでしょ!!あんたがその二人を死なせかけたせいで義妹(いもうと)達が泣いちゃったでしょ何してくれんのよ!!」

ロアはアーロニーロが海燕と都を死なせかけたせいで花梨と遊子が泣いたことを言った。

海燕「おいっ!てめぇ言うに事欠いて俺達の可愛い従妹達がお前の妹だと!冗談も大概にしやがれ!」

海燕はボロボロの状態だろうがお構いなしにロアに文句を言った。

ロア「だって一護の番になるから間違っていないもん。」

ロアは何言ってんだこいつと言った感じで海燕の文句に返した。

ルキア「海燕殿!叫ばないでください!治療が遅れます。」

ルキアは結界が張られた瞬間から海燕達に回道を施していたが中々時間が足りずにいたがロアの出現で時間が少なからずに確保されたので治療が一気に進んだ。

海燕「よしっ!これであいつをぶっ飛ばせる!」

ロア「え~?あんたさっきまでボロボロにされていたのに大丈夫~?」

海燕「るっさいわ!!お前の手を借りるつもりは毛頭ない!」

ロア「じゃあ私の好きに戦わせてもらうね。」

アーロニーロ「好きに戦わせてもらうじゃねぇだろ!!お前はこっち側だろ!!?」

アーロニーロはロアの死神sideにつく発言にツッコミを入れた。

ロア「大丈夫大丈夫、殺しはしないから。ただちょっと再起不能にするだけだから。」

ロアは輝く笑顔で物騒なことを言う。

アーロニーロ「それのどこが大丈夫なんだよ!?」

アーロニーロはこの状況を脱するために死に物狂いになった。

 

ロア「さぁ!覚悟しなさい!」

アーロ「んな、覚悟」「ハナイ!!」

ロアは虚刀を抜いて響転(ソニード)で加速して距離を詰めて斬りかかっていく。

アーロ「ぐっ!」

アーロニーロは切り裂かれてダメージを負うが即座に再生した。

海燕「卍解!『天逆鉾』!」

海燕は解除された卍解を再度解放して浄水を纏わせて刺突を見舞っていく。

アーロ「くっそ!ロアがそっちにいるせいでやり難い!!」

ロア「ちょっと!あんたに呼び捨てにされるのなんか嫌なんだけど!!」

ロアは呼び捨てにされて斬撃の嵐を見舞った。

海燕「喰らえ!『波濤螺旋撃』!!」

海燕はドリルのように回転する水を纏わせて瞬歩で距離を詰めて刺突を見舞った。

アーロ「ごはぁ!!」

アーロニーロはぶっ飛ばされ壁に叩きつけられた。

傷は再生し、アーロニーロは何とか立ち上がった。

 

アーロ「ぜはぁ...ぜはぁ...なんで俺こんなに追い詰められているんだ?」

ロア「それはあんたが義妹(いもうと)達を泣かせたからよ。」

アーロニーロは現実逃避をするがロアがバッサリ切り捨てた。

海燕「だからあの二人は俺達の従妹であってお前の妹じゃねぇんだよ!」

海燕はロアのセリフにツッコんだ。

ロア「はいはい、それは後でね。『虚術(アピューツ)拘束(プレステクシオン)』」

ロアは虚術でアーロニーロを縛ると転移でどっかに行った。

海燕「おいこら!逃げるじゃねぇ!!」

海燕は激昂しているがもうすでにロア達は居ない。

都「海燕、いったん連絡を取って回復を優先しましょう。」

都は海燕を落ち着かせて合流を提案する。

海燕「...仕方がねぇか。」

海燕も渋々納得して連絡を取った。

 

sideロア・ハリベル

 

アーロニーロを連れ戻ったロアは花梨と遊子の相手を従属官(フラシオン)と雑用達に任せてアーロニーロをハリベルと一緒にシバいている。

ハリベル「...『波蒼砲(オーラ・アズール)』」

ハリベルは斬魄刀に霊圧を溜めてそれを打ち出す技をアーロニーロに放った。

アーロ「ごふぅ!...ちょ、ちょっと待て!?ロアはまだ...わかりたくないが分かるがなぜお前まで!!?」

アーロニーロはなんでお前まで!?と言う反応をするのでハリベルが答える。

ハリベル「...お前のやらかしであの子たちを泣かせたからだ。」

アーロ「お前もかよ!?」

ハリベルの返答に再びアーロニーロが突っ込んだ。

ロア「さぁ~馬鹿ニーロ、覚悟しなさい!!」

ロアはそう言って霊圧を高め文字通りとれる攻撃手段全てをアーロニーロに叩き込んで3日程アーロニーロは寝たきりの状態になった。



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59話:「...いや違うか。」

side雨竜達

 

雨竜達は連絡機から海燕達の連絡を受信して一旦そちらへ合流した。

 

雨竜「大丈夫でしたか?」

雨竜は海燕達にそう言った。

海燕「...おう、気にくわないがな。」

海燕は不機嫌な態度でそう言う。

チャド「...どうして、そんなに不機嫌なんですか?」

チャドは不機嫌な理由を聞く。

都「それはあのロアって破面(アランカル)が夏梨と遊子達の事を義妹(いもうと)呼びしていたせいかと」

3人娘『詳しく』

都の言った理由に3人娘が食いついた。

都はそのことを言うと

織姫「フフフ、あの女言うに事欠いてナニイッテイルノカナ?」

雨「そうですよ、私たちのほうが長く二人をキズナを紡いできたんです。そんなぽっと出程度じゃこの時間の長さは超えられません。」

リルカ「随分と調子に乗ってるじゃない、覚悟していなさいよ。」

3人娘は目からハイライトを消しており殺気を高めている。

MI「はいはい、3人とも落ち着いてください。とりあえず食事をして休息を取りましょう。」

MIは3人娘を落ち着かせてキャンプセットを設置していた。

雨竜「そう言えば一護とはまだ合流できていなかったな。早めに合流しておきたいな。」

雨竜はそう言って連絡機を取り出した。

一護『おう、雨竜か?無事のようだな。』

一護の声が聞こえてきた。

雨竜「まぁ、君なら無事なのはわかっていたが今どこだ?」

雨竜は何処にいるか聞いた。

一護「う~ん?どこだここ?」

雨竜「こっちが聞いているんだよ。」

一護の暢気な発言に雨竜は若干切れ気味に言った。

一護「冗談だから冗談、実は俺達は先に進んでいてそっちには行けそうにないから後で合流しようか。」

雨竜「そうか、分かった。」

雨竜はそう言って連絡を終えて体力の回復を優先した。

 

side一護・のえる・ネル

 

一護は雨竜との連絡を終えると結界を張りその中でキャンプセットで休憩を取っていた。

一護「雨竜との連絡終わったぞ~」

一護は暢気な声を上げてネルとのえるに言う。

のえる「一護さん、もうじきカレーが出来ますよ。」

のえるは時短調理器具を使ってカレーを煮込んでいる。

ネル「美味しそうだね~」

ネルはカレーの匂いを嗅いでいる。

一護「とりあえず、どこ行けばいいんだ?」

一護はここの構造を全く知らないので結構その場しのぎでいいていた。

ネル「私の知ってる範囲でいいなら案内できるよ?」

一護「おっ!それはありがたいな!頼むよネル」

一護はネルに微笑みながら頼んだ。

ネル「わぁ~い!一護に頼られたぁ~」

ネルは大喜びして一護に抱き着いた。

のえる「ネルちゃん!一護さんに抱き着くのはやめてください!」

ネルが一護に抱き着いたことにのえるは抗議するが

一護「?別にネルだしいいだろ?」

一護からすると子供のころからギョクに抱き着かれ続けたので慣れていたのとネルにそう言った思惑がないので突き放す必要を感じないのだ。

のえる「うぅぅぅぅぅ!!!!」

のえるは呻き声をあげた。

一護「おっ!もうすぐ煮込み終わりそうだな。」

一護は鍋を見てもうすぐできると分かったので皿などをテーブルに置いていった。

そしてカレーなどをよそって食事を用意し終わった。

一護「そんじゃ食うか」

ネル・のえる「「はい(うん!)」」

一護達はそう言って食事を始めた。

 

side破面(アランカル)

 

ロア「二人とも~終わったよ~!」

ロアはアーロニーロをハリベルと一緒にシバキ終わると夏梨と遊子の相手に戻った。

ロア「そろそろご飯にする?」

夏梨「ロア姉ぇ...うん」

遊子「ロアお姉ちゃん...うん、わかった。」

二人はロアの言葉に一緒に食事を取る。

レン「ではこちらが本日のメニューとなります。」

レンはそう言ってテーブルに食事を乗せていく。

女性陣『いただきます。』

全員が食事を開始して虚圏(ウェコムンド)は一時落ち着いた。

 

side雨竜達

 

雨竜達は食事を終えるとすぐさま道を進んだ。

雨竜「さて、全員が全開とはいかないけど7,8割ほど回復できたようだね。」

チャド「まぁ、俺と雨竜はダメージらしいダメージを貰っていないから平気ではあるが海燕さん達がな。」

チャドも海燕達のダメージの状態を確認して現状を把握している。

海燕「...すまねぇ、あの十一刃(エスパーダ)の攻撃が想定以上に受けちまってまだ回復しきれてねぇんだわ。一応、回復しきれないダメージ量ではないんだけどな。」

海燕はチャドの発言に返答した。

織姫「すみません、私の能力だと傷とかは何でも回復できるんですけど霊圧までは回復に時間が掛かりんです。」

織姫は自身の能力の欠点を言って謝っている。

都「いえ、大丈夫です、むしろ回道では治らない欠損レベルの怪我さえ直してしまう織姫さんの能力は凄いですね。」

都は織姫の謝罪に対して大丈夫だと言いむしろその能力を称賛した。

恋次「とりあえず、連れ去られた一護の妹さんたちの所に急ごうぜ。」

恋次は先を急ごうと言う。

ルキア「だが急ごうにもどこにおる?」

ルキアは場所の予測をしようにもここの構造がよく分からないので困っている。

MI「そう言えばペッシェさん達は何か隠し事をしている動作をしていましたけどどうしたんです?」

ぺっしぇ・ドンドチャッカ「「ギクッ!」」

ペッシェ達、二人の破面(アランカル)はMIの言葉にバレバレの反応した。

雨竜「...よしっ!今すぐ言え」

チャド「大人しく白状した方が身のためだと思うぞ?」

雨竜は弓をチャドは黒腕と白腕を展開して二人に制圧して脅した。

ペッシェ「待て待て!私たちが何を隠しているというんだ!!」

ドンドチャッカ「そうでやんす~おいらたちは何も隠してないでやんす~」

二人は急いで弁解している。

MI「では何故隠し事をしている者の動作を先ほどからしているのですか?」

MIは理論然とした態度でペッシェに言う。

ペッシェ「い、いや~いったい何のことでしょうか...」

ペッシェは未だに誤魔化そうとするので雨竜は神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を生成し弓につがえる。

雨竜「...言え、今すぐに」

痺れを切らした雨竜は殺気を放つ。

ペッシェ「了解です!」

ペッシェは観念して自分たちの過去を言う。

 

~過去話中~

 

ペッシェ「...と言うことでして今は子供になってしまったネリエル様をお守りするのが今の我々の使命ですので連中とは無関係です。そしてここの構造はそれなりに知っていますので多少は案内できます。」

ペッシェは話し終わると雨竜達は揃って頭を抱えた。

雨竜「...だからネルだけちゃんとした人型の破面(アランカル)だったのか。」

雨竜はネルの容姿が普通の人間だった理由が分かったのだがそれはそれとしてこいつらの扱いをどうすればいいかわからなかった。

チャド「...とりあえず、こいつらは最初から敵ではなかったんだから別に処断とかは必要はないんじゃないか?」

チャドはペッシェ達の扱いは今まで通りにすればいいと言った。

織姫「...後でネルちゃんを思いっきり構ってあげようか。」

(うるる)「ですね」リルカ「そうね」MI「えぇ」

織姫の言葉に嫁ーズは同意しているが肝心のネルが元の姿に戻って一護に甘えているなど露にも思っていない。

雨竜「まぁ、それで第0十一刃(セロ・エスパーダ)の場所は何処かわかるかい?」

ペッシェ「それが、私たちが居た頃はあのロアって破面(アランカル)は居なかったので場所はわからなくてですね...」

ペッシェは申し訳なさそうに言った。

雨竜「じゃあ、あの黒髪の破面(アランカル)...ウルキオラの場所に行けば分かるかもしれないが...」

雨竜はウルキオラがをロアに次ぐ実力を保持していると考えそいつを倒せたらロアが出てくると考えている。

チャド「...そもそもあの女は一護にベッタリだからな。時間が経過すればどの道二人は保護できるのでは?」

一同『...』

チャドの発言に全員が黙った。

 

???「やぁやぁ、侵入者の諸君ごきげんよう。」

突如前方から男の声が聞こえてくる。

雨竜「...何者だ?」

ペッシェ「む?奴は確か破面(アランカル)で科学者をやっている変わり者の...ウロボロス!」

???→ザエルアポロ「僕は第8十刃(オクターバ・エスパーダ)のザエルアポロだよ。あといきなり他者の名前を間違える上に君のほうがよっぽど変わった姿をしているじゃないか。」

眼鏡のような形状の仮面の名残を付けた優男、ザエルアポロはペッシェの発言に返す。

ペッシェ「この姿になったのは貴様のせいだろ!」

ドンドチャッカ「そうでやんす~!」

ザエルアポロ「は?...あぁ、そういうことか。貴様らはあの時の...あの小娘は一緒ではないのか?せっかくあの現象に興味があったから来ているのなら被検体(モルモット)になってもらおうかと思ってね。」

ザエルアポロは本性であるマッドサイエンティストの部分を隠すことなく出た発言をしている。

織姫「うわぁ...ロリコンなんだあの破面(アランカル)...」

雨「最低ですね...」

リルカ「変態ね...」

MI「倫理的に許されない方ですね...」

ザエルアポロ「なぜ、そんな風に言われないといけないんだ?」

ザエルアポロは嫁ーズのボロカスに言ってくるので疑問に思う。

ザエルアポロ「まぁ、いい君たちを倒して被検体(モルモット)になってもらおうか。」

ザエルアポロはそう言って虚刀を抜いた。

海燕「理由はなんであれ、あいつを倒して姪達を救助するぞ。」

海燕達は武器を展開して戦闘を開始した。

 

side一護

 

一護達はネルの案内で道を進んでいると雨竜達の霊圧の高まりを感知した。

一護「...うん?雨竜達は戦闘中のようだな。この霊圧の高さは相手は十一刃(エスパーダ)...いや違うか。」

一護が相対した十一刃はロア、ウルキオラ、ヤミー、グリムジョー、ハリベル、スタークと言った十一刃の中でもトップクラスの実力者のみとしか会っていなかったので雨竜達の戦っている相手が十一刃ではないと即座に把握した。

すると、前方から覚えのある霊圧を感じた。

一護「...のえる、ネル少し離れてろ。」

ネル・のえる『わかった(りました)』

二人は素直に一護から離れた。

グリムジョー「よぉ、ようやく決着を付けられるな。」

水色の髪の男の破面(アランカル)、グリムジョー・ジャガージャックが現れた。

一護「...あぁ、そうだな。」

一護は二刀を抜いて構える。

グリムジョーもまた虚刀を構える。

両者は歩法を使って加速して激突した。

 

side雨竜達

 

雨竜達は武器を展開してザエルアポロと戦闘を開始したがものの5分ほどで制圧が完了した。

雨竜「...十一刃(エスパーダ)を名乗ったのに弱すぎる?」

雨竜は簡単に制圧できたことに疑問を浮かべる。

チャド「...もしやこいつは影武者か何かなのではないか?」

チャドもヤミーと抗戦した経験からこのザエルアポロは偽物と断定した。

MI「とりあえず、注意しながら進みましょう。」

MIは注意して進もうと言うと全員が頷いて進んだ。

 

???「...やれやれ、少しでも情報を引き出そうとしたのに存外やるじゃないか。」

物陰に隠れていた本物のザエルアポロは雨竜達が進んだのを確認すると出てきてそう呟いた。



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60話:「逃がすか!」

side雨竜達

 

雨竜達は影武者アポロを制圧し終え先に進むと前方から異常な霊圧を感知して雨竜達は即座に回避した。

そして避けると何かが高速で飛んできて後方で大爆発した。

 

雨竜「なんだ!?」

雨竜は今しがた起こった爆発の発生源に向かって叫ぶ。

???「よぉ、ようやくてめぇをぶっ潰せるな。」

すると前方からよく知った男の声が聞こえてきた。

チャド「...ヤミーか。」

そこには第10十一刃(ディエノ・エスパーダ)ヤミー・リエルゴがいた。

ヤミー「おいっ!てめぇ!さっさとこの俺を戦えや!」

ヤミーはそう言って響転(ソニード)で距離を詰めチャドに殴り掛かって壁をぶっ壊しながら外に出た。

雨竜「...っ!織姫さん!リルカ!チャドの援護を!」

織姫・リルカ『了解!』

織姫とリルカは雨竜の指示でチャドの援護に向かった。

 

雨竜達はチャドのことをリルカ達に任せ先に進んだ。

先に進んでいくと再びザエルアポロが現れた。

雨竜「...やっぱりか。」

雨竜は弓を展開して構える。

海燕「雨竜、ここは俺達に任せてくれ。」

海燕はそう言って刀を抜いて先に行けと言う。

雨竜「...分かりました。(うるる)、MI行くよ。」

雨「分かりました、MI」

MI「了解しました。」

雨竜は雨とMIを連れて先に進んだ。

海燕「いいのか?お前ら?」

ペッシェ「問題ない、奴には借りがあるからな。」

ペッシェはそう言いながら究極(ウルティマ)を抜いた。

ドンドチャッカ「そうでやんす~」

ドンドチャッカも棍棒を口から出した。

 

雨竜達は道を進んでいくと覚えのある気配を感じた。

雨竜「...この気配は。」

雨竜は弓を展開して魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)を抜いた。

ウルキオラ「...まさか生きていたとはな。そしてその殺気、俺を倒す気でいるな。まぁ貴様からするとそれが正しいか。」

ウルキオラはそう言って虚刀を抜いた。

雨竜「雨、MI!サポートを頼む!!」

雨「分かりました!」MI「了解です。」

雨は拳に手甲を装着し、MIは刀を抜いて構え雨竜は飛廉脚で距離を詰めて魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)でウルキオラに斬りかかりウルキオラもまた虚刀で受け止める。

受け止めた際の余波で周囲が吹き飛ぶ。

 

 

sideチャド達

 

ヤミー「オラオラ!!」

ヤミーは鋼皮(イエロ)で強化された拳のラッシュを放った。

チャド「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

チャドもまた霊圧を纏わせて強化した拳で迎え撃つ。

 

ドカンッ!ドカンッ!ドカンッ!ドガガガガガガ!!!!

 

高速移動しながら某戦闘民族漫画みたいな殴り合いが発生した。

そして数分間の殴り合いを終え両者少し距離を取った。

ヤミー「はぁ...はぁ...やるじゃねえか、この俺様が認めた男はお前の他にもう一人しかいねぇっていうのによぉ。」

チャド「はぁ...はぁ...それはありがたいな。」

互いに息を切らせながらヤミーはチャドを認めるような発言をする。

ヤミー「...いいぜ、てめぇにはこいつで相手してやるよ。ブチ切れろ『憤獣(イーラ)』!!」

ヤミーは斬魄刀を抜いて刀剣解放を行った。

解号を言うと刃が、爆発して赤いオーラを出しながら肥大化していく。

帰刃が完了するとその姿は象に似た複数の足と長い尾を生やした、百足と蠍が混ざったような下半身の巨人の姿となる。この際、下半身に赤い前掛けをしている。尻尾の先端はハンマーのようになっており、肘や背中から黒い杭のようなものを生やしている。頭の突起は黒くなり、つながったように並んでいる。

ヤミー「行くぜ!!」

ヤミーは叫びながら赤黒い虚閃(セロ)を連射していく。

チャド「くっ!」

チャドはその身に鎧を展開して虚閃(セロ)を防御していく。

リルカ「はぁ!」

リルカはラビットアーマーを身に纏って完現術:加速(アクセル)で急いで追いついてきてヤミーに蹴りこむ。

ヤミーはその蹴りを鋼皮(イエロ)のみで受けきる。

ヤミー「てめぇ!!折角の決着を邪魔すんじゃねぇ!!」

ヤミーは怒りながらさらに力を上げながらリルカとチャドを同時に攻撃する。

チャド「させるか!」

チャドは完現術:加速(アクセル)でリルカの前に移動して結界を張って防いだが攻撃の衝撃が想像以上に高かったため二人は遠くまでぶっ飛ばされた。

チャド「うおっ!」リルカ「きゃぁ!」

チャドとリルカは空中で体勢を立て直して着地した。

チャド「くっ!なんてパワーだ。」

リルカ「ホントよ!織姫の回復があるけど織姫の速度って私たちの中でも下から数えた方が速いからそれまで生き残らないといけないのは面倒よ。」

リルカは愚痴を言いながらその身に纏っている鎧をラビットドラゴンに変化させた。

ヤミー「へぇ、そっちの奴はまだ理解できるがお前も中々頑丈じゃねぇか。」

ヤミーは高速でノシノシと移動してきた。

織姫「『孤天斬盾・6連』!」

織姫は防御不可の跳ぶ斬撃を6つ飛ばしてヤミーの右腕を切り裂いた。

ヤミー「ぐはぁ!てめぇやるじゃねえか!だけどなあめぇんだよ!『虚術(アピューツ)豪炎波(リアマポテローサ)』!!」

ヤミーは足元から豪炎の波を発生してチャド達に放った。

チャドは結界を張りリルカと織姫もその結界の中に入り豪炎の波を防いだ。

ヤミー「おらぁ!!『虚術(アピューツ)火星(マルチ)』!!」

ヤミーはかつて使った火星(マルチ)を超える規模の大火球を落としてきた。

チャド「これは...マズイ!」

リルカ「ちょっ!流石にこの規模は一護や雨竜並みの破壊力が必要じゃない!!」 

織姫「『双天帰盾』!『三天結盾』!」

織姫は回復用に結界と防御用の結界を張りチャドもまた結界を張り耐えきる構えを取った。

 

ドガァァァァァァァァ!!!

 

火星が落ち凄まじい衝撃が発生した。

 

side海燕達

 

海燕達はザエルアポロと戦闘を行っている。

ペッシェ「ドンドチャッカ!最初から飛ばしていくぞ!アレをやる!」

ドンドチャッカ「アレでやんすね、分かったでやんす!」

ペッシェとドンドチャッカは合図を出しペッシェがドンドチャッカに乗りペッシェが究極(ウルティマ)を構えてドンドチャッカは口から砲台のようなものを発生させた。

ペッシェ・ドンドチャッカ『「融合虚閃(セロ・シンクレティコ)」』

二人は虚閃(セロ)を同時に放ち、二つの虚閃(セロ)を融合させてより威力を高めてザエルアポロを攻撃した。

ザエルアポロ「っ!」

 

ドガァァァン!!

 

着弾して凄まじい衝撃が走り大爆発を起こした。

 

side一護達

 

一護はグリムジョーと戦闘中だ。

 

グリムジョー「おらぁ!!」

グリムジョーは黒く変色した爪で貫手を放っていく。

一護もまた冷静に二刀を操り攻撃を捌いていく。

一護「はぁ!」

一護は刀を一閃して剣圧を飛ばした。

グリムジョー「喰らうか!」

グリムジョーは響転(ソニード)で回避した。

一護「逃がすか!」

一護もまた神通脚(しんつうきゃく)で距離を詰めて切り裂く。

グリムジョー「ぐっ!」

ダメージは切り傷程度なら即座に再生する。

グリムジョー「喰らいな!『虚閃(セロ)』」

グリムジョーは虚閃(セロ)を連射する。

一護「『縛道の三十九 円閘扇(えんこうせん)』」

一護は円型の盾を展開して虚閃(セロ)を防いだ。

グリムジョー「チッ!軋れ!『豹王(パンテラ)』!!」

グリムジョーは舌打ちしながら帰刃(レスレクシオン)した。

一護「はぁ...卍解『万華鏡・天鎖斬月』」

一護もまたため息を吐きながら二刀を合わせ卍解した。

両者は高速移動しながら斬撃を飛ばしながら牽制する。

一護は千本桜景義と灰猫の波状攻撃で動きを止める。

一護「『月牙天衝・追影』」

一護はグリムジョーの動きを止めると月牙天衝を放ってそれに月牙天衝をぶつけて威力を底上げした技を使う。

グリムジョー「くっ!『黒虚閃(セロ・オスキュラス)』」

グリムジョーは黒い虚閃(セロ)を連射しまくり一護の攻撃を相殺した。

一護「まだまだ!」

一護は顔をかきむしる動作をしながら虚の霊圧を溜めると虚化した。

更に速度を上げグリムジョーの周囲に分身を作りながら翻弄しながら黒虚閃(セロ・オスキュラス)を連射しまくる。

グリムジョー「くっそ!?『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』!」

グリムジョーは血を混ぜて強化した虚閃(セロ)を360度回転しながら放って一護の攻撃を何とか相殺する。

一護は更に穿月に変化させて周囲に黒い神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を生成、属性を付与してして一斉掃射した。

一護「『苦悶の環(クヴァール・クライス)』」

更にグリムジョーの周囲を取り囲むように無数の神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)を生成。全方位から神聖滅矢を連射し集中砲火を叩き込む技を使い何が何でも仕留める勢いで攻撃する。。

グリムジョーもまた『豹王の爪(デスガロン)』を周囲に放ちまくり矢を一掃した。

グリムジョー「はぁ...はぁ...畜生ぉ...こうなりゃ『超越せよ』!」

虚刀を抜いて超越刃(オーバーブレイド)を発動した。

グリムジョー「超越刃(オーバーブレイド)破壊豹王(パンテラ・デストロクシオン)』!!」

超越刃を解放したグリムジョーの姿は帰刃(レスレクシオン)の時の姿から髪の毛が白くなり、脚が豹らしくなり、尾が二股・上半身裸と、野性味が増した姿になった。

グリムジョー「『豹王の爪(デスガロン)』」

グリムジョーは同じ技を放つが先ほどまでてゃ比べ物にならないほどの威力の斬撃を飛ばしてきた。

一護「ちっ!」

一護も月牙天衝を連射して相殺を試みるが威力が足りずに斬撃がこちらに迫ってくる。

一護は静動血装(ブルート・ヴェーネアルテリエ)鋼皮(イエロ)にその他諸々の強化能力で全身強化して攻撃を受けてぶっ飛ばされるがダメージはないのですぐさま体勢を整えてすぐに距離を詰め直した。

グリムジョー「ちっ!『王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)』」

血を混ぜた黒い虚閃(セロ)を一護に放った。

一護「『不知火』」

一護は炎を纏わせた斬撃を放って相殺した。

グリムジョー「まだまだぁ!!」

爪に霊圧を纏わせて格闘戦を仕掛けていく。

一護「かかって来い!気が済むまで相手してやる!!」

一護もまた剣術で対処した。

 

一護とグリムジョーの戦いが激化していたころ

第6十一刃(セスタ・エスパーダ)従属官(フラシオン)ルピ・アンテノールは藍染の指示で名ばかりの警備をしていると突如凄まじい霊圧を感じた。

ルピ「なんだよ、また侵入者かよ...」

ルピは呆れながら虚刀を抜こうとしたがいきなり上半身が吹き飛んだ。

ルピ「...え?」

ルピは自分が死んだことに気が付かずに絶命した。

実は一護とグリムジョーが戦っていた時に一護がグリムジョーの相殺した攻撃の内の1つが相殺しきれずに弾き飛ばされてルピに直撃してしまった。

 

そして少しすると何人かの人影が来た、

剣八「なんだよ、少しは他ごたえのあるやつがいると思ったら只の死体じゃねぇか。」

剣八は面白そうな相手だと思っていたのに単なる死体にがっかりした。

マユリ「私としては歓迎以外の何物でもないヨ。回収しておけネム、欠片も残さずにネ。」

ネム「了解しました、マユリ様。」

相も変わらずマユリは喜んでおりネムに回収するように言いネムもマユリの指示を受諾して回収作業を行っている。

烈「とりあえず、先に進みましょうか。総隊長のご命令ですので。」

卯ノ花烈は総隊長からの指令を実行するために問題児二人を纏め役として先に進むように言い。

茜雫「待っててね!夏梨、遊子!」

茜雫に至っては私情全開だ。

3人の隊長と副隊長そして異分子(イレギュラー)の死神と後ろで蠢く謎の影が虚夜宮(ラスノーチェス)に向かって進軍する。



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61話:「今!戦闘中!!」

side茜雫たち

 

茜雫達は虚夜宮(ラスノーチェス)に向かって爆走していた。

 

茜雫「あ~もぉ~遠い!!マユリ~距離どのくらい?」

茜雫は走りながらマユリに距離を聞いている。

マユリ「やかましいヨ、あの建造物との距離はまだまだあるヨ、そうだねぇ最低でも100㎞以上はあるかナ。瞬歩の連続使用でも半刻以上はかかるヨ。」

マユリは茜雫に嫌味を言いつつもきちんと虚夜宮までの距離を言う。

剣八「チッ!どうやらお楽しみはまだまだ先のようだな。」

剣八は舌打ちしながら文句を言った。

卯ノ花「では急ぎましょうか。」

この中でまともそうに見える烈ではあるが内心では早く破面(アランカル)を切りたいと思っている。

ちなみにこのメンツだけなのは他は後ろで準備を整えて虚圏(ウェコムンド)拠点周りを整備しているからだ。

 

side海燕達

 

融合虚閃(セロ・シンクレティコ)で起こった爆発は少しすると収まった。

そこにはその姿を変化させたザエルアポロがいた。

ザエル「啜れ『邪淫妃(フォルニカラス)』」

帰刃(レスレクシオン)したザエルは首から下が触手に覆われてドレスのような服に変化し、背中に四本の羽が生える。眼鏡が飾りに変化し、道化師のメイクのような仮面紋が現れた姿になった。

ザエル「全く、危ないじゃないか。それをまともに受けていたら木っ端微塵になっていたね。」

ザエルは暢気に技の威力を計っている。

海燕「よそ見してんじゃねぇぞ!」

海燕は始解してザエルに刺突を放っていく。

ザエル「よそ見はしてないさ。」

ザエルはそう言って普段は服の中に収納してある巨人2体を操って海燕の相手をさせる。

海燕「チッ!面倒くせぇな!」

海燕は巨人の攻撃を槍で打ち払いながらザエルにどう攻め込むか考えている。

 

恋次「喰らえ!『破道の三十一 赤火砲』!吠えろ!『蛇尾丸』!!」

恋次は火の玉を放ちながら蛇腹剣を伸ばして攻撃した。

ザエル「ふっ!」

ザエルは虚刀で受け流しながら火の玉を虚閃(セロ)で相殺した。

ルキア「『破道の三十三 蒼火墜』!」

ルキアは遠距離から鬼道で補助した。

ザエル「『蒼火墜』」

ザエルはルキアの放った破道をそのまま放って相殺した。

ルキア「なに!?」

恋次「...伊達に十一刃(エスパーダ)ってか?あの女と同じようなことしやがって。」

恋次はかつてロアが『飛竜撃賊震天雷砲』を見よう見真似で使ったことを思い出していた。

ザエル「僕を彼女と同じように扱ってくれるのは嬉しいけど彼女のとはちょっと違うかな。」

ザエルは大仰な役者のような動作をしながらそう言う。

ザエル「先に言っておくよ。僕の力を模倣などのちゃっちいものと一緒にしないでくれ。」

ザエルはそう言って響転(ソニード)で距離を詰めて計算したような角度から虚刀と触手を振るう。

恋次「ちっ!なんだ!俺達の動きに合わせたような感じは!!?」

恋次は明らかに自分たちの回避しようとする先や防御をすり抜けるような機動で虚刀と触手が振るわれることに驚愕している。

ルキア・都『「破道の七十三 双蓮蒼火墜」!』

ルキアと都は蒼火墜上位版を放って恋次をザエルから離そうとする。

ザエル「『虚術(アピューツ)豪炎波(リアマポテローサ)』」

ザエルはヤミーに匹敵するほどの炎の術を行使した。

ルキアと都の二人の放った蒼炎をかき消した。

海燕「おらぁぁぁぁ!!!!」

海燕は力ずくで巨人を打倒した。

ザエル「おや?もう倒したのかい?流石は隊長だ。」

ザエルは素直に海燕の実力を称賛した。

海燕「お前に褒められても嬉しくねぇよ!」

海燕はそう言って流水で攻撃する。

ザエル「やれやれ、うるさいね。『黒虚閃(セロ・オスキュラス)』」

触手から黒い虚閃(セロ)を放って海燕の攻撃を相殺して海燕に攻撃が迫る。

海燕は瞬歩で回避した。

 

恋次「卍解!『狒狒王蛇尾丸』!『狒骨大砲(ひこつたいほう)』!!」

都「卍解『嵌合暗翳庭』『影刃断演』」

恋次と都は卍解して恋次は高威力の大技で都は恋次の放った技の隙を補うように技を放った。

ザエル「やれやれ、次から次へと...」

ザエルは虚閃(セロ)を連射して恋次たちの攻撃を相殺する。

ルキア「舞え『袖白雪』『参の舞 凍牙白刀(とうがしらふね)』」

ルキアは冷気でできた三日月の斬撃を飛ばした。

ザエル「だから無駄だって」

ザエルはそう言うとルキアの攻撃が霧散した。

ルキア「ッ!?」

ルキアはその光景に驚愕したがすぐに意識を切り替えて鬼道の詠唱に入った。

 

side一護

 

一護はグリムジョーと凄まじい攻防を繰り広げている。

グリムジョー「おらぁぁぁぁぁ!!!」

グリムジョーは霊圧を込めた爪を用いた格闘戦で一護に迫るが一護は砂を土鯰の能力で操作してグリムジョーの動きを阻害しながら砂の武器を飛ばしながら距離を詰めさせないようにしている。

一護「『煉獄』」

一護は『流刃若火』の炎を龍の形状に変形させて自身に纏わせ神通脚で加速して斬り伏せにかかる。

グリムジョー「うおりゃあああああ!!!!『破壊豹王の爪(デスガロン・デストロクシオン)』!!」

グリムジョーは豹王の爪(デスガロン)王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)を混ぜることで威力を超強化した黒い10本の爪を飛ばして一護を迎撃した。

 

チュッガァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!

 

二人の技が激突して凄まじい衝撃と爆音と砂塵が発生した。

少しすると砂塵などが収まった。

一護「...チッ!」

一護は軽く舌打ちした。

なんせ仕留める気で放った技を相殺されたのだが肝心のグリムジョーは相殺した物の無傷とはいかずに相当なダメージを受けていた。

グリム「はぁ...はぁ...ちきしょうぅ...」

グリムジョーは肩で息をしながらそう呟いた。

一護「...これで終わりだ。」

一護は決着をつけるべく距離を詰めて斬ろうとすると真横から二つの三日月を合わせた鎌がグリムジョーに突きを喰らわせた。

グリム「な...に...!?」

グリムジョーはそう言って吹っ飛ばされた。

一護「...今度はなんだ?」

一護は横やりを入れてきた乱入者に視線を向けた。

???「俺か?そうだな、別にこれから殺す奴に名前なんて名乗るだけ無駄だろ?」

黒い長髪で大鎌型の斬魄刀を腰に虚刀を携えた長身の男がいた。

一護は男のことを知っていた。

第5十一刃(クイント・エスパーダ)ノイトラ・ジルガ、ネルからも聞いている男だ。

一護は無言で黒刀を振るって黒い斬撃を飛ばした。

ノイトラは斬魄刀を振るってその攻撃を弾いた。

ノイトラ「オラァ!!」

ノイトラは鎌を連続で振るってきた。

一護もまた黒刀で防ぎながら虚閃(セロ)を放ってノイトラを攻撃するが鋼皮(イエロ)の強度が予想以上に硬く受けきった。

ノイトラ「ちっ!うっとしい!!」

ノイトラはそう言いながら鎌を振るった。

一護は直ぐに後ろに跳躍して回避した。

一護はどうやって制圧するか考えている。

ノイトラ「なに...よそ見してやがる!!」

ノイトラはそう言って響転(ソニード)で距離を詰めて鎌を振るった。

 

ガキンッ!

 

ノイトラの鎌はネルの刀で受け止められた。

ノイトラ「なっ!?ネリエル...てめぇ...なんでその姿に!?」

ネル「一護のおかげで戻れたのよ。それよりノイトラ覚悟はいい?」

ネルはそのままノイトラの鋼皮(イエロ)を切り裂いた。

ノイトラ「ぐっ!」

ノイトラは再生しながら即座に距離を取ると虚弾(バラ)で牽制した。

ネルはそれを切り払うと響転(ソニード)で距離を詰め斬りかかる。

ノイトラ「喰らうかぁ!!」

ノイトラは連続で鎌を振るってネルを攻撃する。

ネル「フッ!」

ネルはすぐさま、体捌きで回避すると刀を振るって切り裂く。

ノイトラ「ちっ!くそがぁ!!」

ノイトラは激昂しながら舌から虚閃(セロ)を放った。

ネル「...」

ネルは虚閃(セロ)を前に黙って突っ立っていると虚閃(セロ)を掴んで飲み込んだ。

ノイトラ「...!しまった!!」

ノイトラは驚愕の顔をするとネルは飲み込んだ虚閃(セロ)に自身の虚閃(セロ)を上乗せして放った。

ネル「がぁ!!」

ネルのカウンター技『重奏虚閃(セロ・ドーブル)』が見事に決まりノイトラに直撃した。

その光景を見たネルは一護の方を振り向いて突撃した。

ネル「一護~♥」

一護「ネル!?今!戦闘中!!」

一護は慌ててネルを離す。

 

ドゴーン!!

 

するとノイトラがいた方から轟音が鳴った。

ノイトラ「ちっ!忘れてたぜ、『重奏虚閃(セロ・ドーブル)』はお前だけの固有技だったな、ネリエル」

ノイトラは被っていた帽子の一部が吹き飛んでいたがほぼ無傷であった。

ネル「...もう少しだけ待ってて一護」

ノイトラ「...ムカつくぜ、ネリエル。お前の実力が今の十一刃(エスパーダ)に通用すると思ってんのか!!」

ノイトラは先ほどより霊圧を爆発的に上昇して響転(ソニード)の速度が比にならない程に上がってネルとの距離を詰めて振り下ろした。

 

ガゴンっ!!

 

先ほどよりも圧倒的な重厚な音が響いた。

ネル「ぐっ!」

ネルは斬魄刀を抑えながら苦悶の声を洩らした。

ノイトラ「そらそらそらそら!!」

ノイトラは連続で鎌を振るってネルを攻撃してついには吹っ飛ばした。

ネル「はぁ...はぁ...しょうがない。まだ体が馴染み切ってないけど...(うた)え『羚騎士(ガミューサ)』」

ネルは斬魄刀を解放して帰刃(レスレクシオン)した。

解放すると上半身が人、下半身が羚羊という半人半獣のケンタウロスを連想させるような姿となり斬魄刀は、大型の両刃のランスに変化した。

ネル「...行くよ!」

ネルはその言葉を合図に4足で地を蹴り加速した。

ノイトラ「ッ!」

ノイトラも鎌を振るって迎撃するがそれよりも早くランスがノイトラを貫いてぶっ飛ばした。

ノイトラ「ごはぁ!!...やるじゃねえか、だけどな!!」

ノイトラは吠えると肉体が再生して霊圧もまた先ほどよりも上がった。

ノイトラ「もういい、さっさとくたばりやがれ!!ネリエルぅ!!祈れ!!『聖哭螳蜋(サンタテレサ)』!!」

ノイトラは叫びながら刀剣解放(レスレクシオン)した。

解放したノイトラは頭部には三日月のような角が生え、仮面の名残の歯は牙のように尖り、腕は昆虫のような外骨格に覆われ4本(最大で6本)に増え斬魂刀はオーソドックスな形状の大鎌に変わり、全ての腕に所持した。

ノイトラ「オラオラオラァ!!!!!!」

ノイトラは6倍になった手数の暴力でネルに斬りかかる。

ネル「くっ!」

ネルはランスで捌きながら虚閃(セロ)を放つが強度が底上げされたノイトラの鋼皮(イエロ)を貫けずダメージを与えられずにいる。

ノイトラ「ぜりゃあああああ!!!!」

ノイトラの6つの鎌がネルを切り裂いて吹っ飛ばされた。

ネル「はっ...はっ...こうなったら実践では初めてだけど仕方ないよね。」

ネルは再生しながらそう言い虚刀を抜いた、それを見たノイトラは驚愕した。

ノイトラ「なんでてめぇがそれを持ってんだ!!それはてめぇがいなくなった後に作られたものだぞ!!」

ノイトラはネルが虚刀を持っていることに怒り叫んだ。

ネル「そんなの一護が回収したのを私に渡してくれたからよ。それよりも『超越せよ』」

ネルはノイトラの叫びに冷たく返し超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

爆発的な霊圧がネルを包むとその身と力を更なる高みに至らせた。

ネル「超越刃(オーバーブレイド)羚羊の光槍(ランサ・デ・ルソ・ガミューサ)』」

ネルは超越刃の姿は帰刃(レスレクシオン)時の姿の色を全体的に濃い色へ変化。馬上槍(ランス)もドリルのように回転している霊子の槍になった。

ネルは先ほどよりも爆発的な霊圧と速度で距離を詰めてランスを突き出す。

ノイトラ「チッ!!」

ノイトラもまた6本の鎌を巧みに操りネルの攻撃を捌き続けてその隙に斬るがネルは再生で意に介さずに刺突を繰り出しまくる。

ノイトラ「チッ!オラァ!!」

ノイトラは力任せにランスを弾くと鎌で力任せのごり押しでネリエルを切り裂きまくり消耗させまくった。

ネル「がぁ!!」

そしてネルは元の姿を取り戻しかつて以上の力を得たが短期間では流石のギョクの力をもってしても馴染むことが出来ずに超越刃(オーバーブレイド)が解除されてしまった。

ノイトラ「...漸く、てめぇを斬れる時が来たなぁ...ネリエルゥ!!」

ノイトラは帰刃(レスレクシオン)を解除して元の三日月を二つ重ねた鎌型の斬魄刀を振り上げ降ろしたが一護が済んでのところでネルを助けた。

ノイトラ「...てめぇ、邪魔すんじゃねぇ!!」

邪魔をされたノイトラは一護に吠えるが

一護「悪いな、ネルを殺させる気はないから続きは()()()と楽しんでくれ。」

一護はネルをお姫様抱っこしながら冷静にノイトラに言った。

ノイトラ「あ”ぁ゛なんのことだ!!」

ノイトラは咆哮しながら探査経路(ぺスキス)で周囲を探索すると凄まじい霊圧を感じ取りそちらに意識を割くことになった。

 

ちゅっどぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!!

 

凄まじい衝撃と轟音を響かせて何かが落ちてきた。

剣八「よぉ、一護。なんか面白そうなやつと戦っているじゃねぇか。」

茜雫「一護!来たわよ!私が来たからにはもう夏梨と遊子は一安心よ!!...って!何よその女!!?」

剣八と茜雫は風の板のようなものに乗って天蓋の上に来て天蓋をぶち破って来て少し離れた所に落ちたので風の板に乗りながらここに来たようだ。

剣八はノイトラを見ながら凶悪な笑みを浮かべ茜雫は一護に御姫様抱っこされているネルを見て叫ぶ。

海燕達のほうにもマユリとネム、そして卯ノ花の霊圧を感じた一護はネルを抱えたまま、のえると合流することにした。



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62話:「後でちゃんと話すから」

side茜雫達

 

茜雫達が虚夜宮(ラスノーチェス)に10分もかからずにこれたのには理由があった。

それは虚夜宮(ラスノーチェス)に突入する前まで遡る。

 

茜雫「あ~もぉ~遠い~よぉ~!!」

余りの遠さに叫ぶ茜雫

マユリ「やかましいと言っているじゃないカ、今回持ってきた中には高速移動用のものはないのだから走る以外に方法は無いヨ。」

マユリは茜雫の叫びに嫌味を言いつつも冷静に言う。

茜雫「...こうなったら、卍解『風天(ふうてん)志那都比古(しなつひこ)』!!」

茜雫は突然金の両刃の付いた薙刀の卍解を解放した。

マユリ「一つ聞こうか?君が何をやろうとしているのか想像はつくが何をしようとしているのかネ?」

マユリは予想はついているが当たってほしくないのだが一応聞いた。

茜雫「そんなの決まっているでしょう?風でぶっ飛んでいくに決まっているでしょう?」

茜雫は何言ってんだ?的な態度でマユリに言う。

マユリ「馬鹿かネ?貴様やそこの蛮族なら兎も角、私はそんなに頑丈ではないのだヨ。」

マユリは茜雫の方法に文句を言う。

茜雫「大丈夫、大丈夫...別に風でぶっ飛ぶとは言ったけどそんな荒っぽい方法じゃないから。『風の箱舟』」

茜雫は風を操作して直方体の形状に操作して二つ生成した。

マユリ「ほう?中々、面白いじゃないか。そういうことなら問題はなさそうだね。」

マユリは茜雫のやろうとすることに納得して中に入っていった。

剣八たちも中に入ろうとすると

茜雫「あっ!剣八、あんたこっちね、私は一護のほうに一気に行きたいから。一護のほうならあんたのお気に召す相手と会えるかもよ。」

茜雫は剣八にこっちに乗れば強敵に会えると言うと

剣八「なるほどなぁ、分かったぜ。」

剣八は納得して箱型の船に乗ると空中に浮遊して急速に速度を上げ一気に虚夜宮(ラスノーチェス)までとの距離を減らして5分ちょっとで天蓋の上に到着した。

 

茜雫「え~と、一護の霊圧は...うん?あっちに海燕さん達の霊圧を感じるからマユリ達はあっちね。」

茜雫はマユリ達が乗ってる方の箱舟を移動させて降ろした。

剣八「おっ!あっちから面白そうな奴の気配を感じるな!!おいっ!あっちに行け!!」

剣八はその方角を指すと確かに一護の霊圧を感じ取った。

茜雫「あんたって霊圧感知がダメダメな癖にこう大六感に優れているの羨ましいわね。」

茜雫は箱舟を移動させて天蓋の上まで来ると天蓋を壊すべく風の砲弾を放った。

茜雫「あら?少し場所がズレたかしら?」

剣八「おい...何やってんだよ。」

剣八は呆れた。

やちる「あはは!セナセナってばおっちょこちょいだね!!」

茜雫「やちる!なんであんたここにいるのよ!」

するとここには先ほどまでいなかったやちるがいた。

やちる「だってこれのおかげで剣ちゃんの所にならいつでも行けるんだよ。」

やちるはどや顔で護符を見せるがこれはやちるが元々は斬魄刀の一部だからできることである。

茜雫「はぁ...とりあえず、この先にのえるがいるっぽいから先に合流しちゃおうか。」

茜雫はそう言って風の板を生成すると3人はそれに乗ってのえるの場所まで行った。

茜雫「あっ!いたいた...うん?あいつって」

茜雫達はのえるを見つけたが何者かと戦闘中だった。

猪のようなマッチョな巨人の姿の破面(アランカル)とのえるが戦闘している。

やちる「あっ!えるえるだ!じゃああたしが楽しんでいい?剣ちゃん!」

やちるは剣八にそう言うと

剣八「おう、いいぜ。俺は一護のほうにいる奴と楽しむからよぉ。」

剣八がOKを出すとやちるは躊躇なく下りた。

茜雫「ちょ!?ここ結構高さあるんですけどぉ!!」

茜雫は叫びながらも板の速度を上げて一護達の真上に到着すると板を解除して落ちて地面に着地した。

剣八「よぉ、一護。なんか面白そうなやつと戦っているじゃねぇか。」

茜雫「一護!来たわよ!私が来たからにはもう夏梨と遊子は一安心よ!!...って!何よその女!!?」

剣八はノイトラを見て笑みを浮かべ茜雫は漸く一護と再会できたのに見知らぬ女が一言抱き抱えられている光景に叫ぶ。

 

...とここまでが一護と合流する前までの茜雫達の様子だ。

 

side海燕達

 

正体不明の技か能力か道具のいずれかに苦戦している海燕達だが突如天井が破壊され何かが落ちてきた。

海燕「くそっ!?ここで新手かよ!!」

海燕は苦々しい顔をしながら文句を言ったが返ってきた声に聞き覚えがあった。

マユリ「全く、独断専行した身で助けに来て上げた味方にそれはないのでは無いかネ?」

卯ノ花「まぁまぁ、今はそこの破面(アランカル)の対処が優先ですよ涅隊長。」

恋次「涅隊長!卯ノ花隊長!なんでここに!!」

まさかの援軍に恋次が驚愕の顔をして声を上げる。

マユリ「あの一護の好いている者達とネム(阿呆共)のワガママと総隊長の指令でネ、援軍としてきたって訳ダ。」

卯ノ花「ちなみに総隊長は呆れていましたが戻られたら拳骨を受ける覚悟をしといてくださいね?」

卯ノ花はそう言って大怪我を回道で無理やり動かしている恋次たちの治療に入った。

海燕「...うっす」

海燕は総隊長の拳骨を受ける場面を想像して軽く震えた。

ルキア「それはそうと後ろにあるそれは何でしょうか?」

ルキアはマユリ達の後ろにあるガシャガシャと音を立てている布切れを被った物を指を指して聞くとマユリは答える。

マユリ「それはそこの実験素材(破面)に試験運用する際に見せるから措いといてくれたまエ。」

ザエル「...僕を前に随分と余裕じゃないか。」

ザエルはそう言いながら虚閃(セロ)を連射しながら触手を振るってきた。

マユリ「全く、躾のなっとらん事だネ、『鏡門』...さて出番だヨ『改造霊導自動人形(ドール)零号』共」

マユリは結界を張ると先ほどから布を被って蠢いていた者達の布が吹き飛んでその姿が露になった。

無骨なマネキンを思わせる形状をした者達に様々な形状の武器を所持した者達ばかりだ。

マユリは何やら色付きの片目の眼鏡のような霊具を取り出し左耳に装着した。

海燕「あ?そういえばバウントって連中が似たようなものを使ってたな。手前ぇ、あいつらを実験して改造したな?」

海燕はこれらに見覚えがあったので率直に聞くとマユリは普通に答えた。

マユリ「それがどうかしたのかネ?尸魂界(ソウルソサエティ)に侵略した賊共も私達の発展の糧になれたのだから喜ぶべきじゃないのかネ?」

海燕「いけしゃあしゃあと言うなよ...」

マユリは罪悪感のかけらもなく言うので海燕は呆れた。

 

二人が暢気に話していると一体の人形がザエルに向かって剣から炎を放った。

ザエル「ちっ!鬱陶しいね」

ザエルは舌打ちしながら攻撃を打ち消してドールのコピー軍を生成した。

マユリ「...ほう?」

マユリはコピーを一瞬で生成した能力と攻撃をかき消したことに興味を示しながらも左目の装置で情報を収集しながら鬼道で多角方向から攻撃を開始する。

マユリ「さて、実験を開始しようじゃないカ。『破道の三十二 黄火閃』()(むし)れ『疋殺地蔵(あしそぎじぞう)』」

マユリは左手から黄色い閃光のような物を放つ破道を使いながら右手に持った斬魄刀を解放してうねった三本の刀身の根元に赤子が浮かび上がったような不気味な姿になった。

マユリ「ではまずはこれだネ。『記録入力(インストール)「捩花」』」

マユリは三叉槍の描かれたプラスチックの板を赤子の口に噛ませると刀身から水が発生してそれを鞭のようにしならせてザエルを攻撃した。

海燕「おいっ!それ俺の『捩花』じゃねぇか!!なんでお前が使えんだ!!」

海燕は自身の斬魄刀の能力を使われたことにご立腹だ。

マユリ「うるさいネ、それを言うなら黒崎一護の斬魄刀『万華鏡』だって似たような物じゃないかネ?まぁ彼の斬魄刀の能力を解析して私の斬魄刀を改造したがネ。」

海燕の文句にマユリはあっさりと返した。

海燕「お前!一護の斬魄刀も解析してたのかよ!!」

マユリ「まぁネ、卯ノ花隊長とあの更木剣八(蛮族)が戦っていた時の情報を手に入れられたのは僥倖だったヨ。」

マユリは喜びながら疋殺地蔵に『氷輪丸』を記録入力(インストール)して『捩花』の水を氷輪丸で凍らせ槍の形状にしてザエルに飛ばした。

ザエル「ちっ!『虚術(アピューツ)豪炎波(リアマポテローサ)』」

ザエルは豪炎の波を放って相殺した。

ザエルはマユリを警戒しているが周りに居た人形たちは空間操作の力でザエルの背後に回っていた。

人形たちは炎や風の連携攻撃でザエルを攻撃した。

ザエル「ぐっ!鬱陶しいぞ!!」

ザエルは触手を振るって人形たちを弾き飛ばしながら人形のクローンを大量に作って人形にけしかける。

マユリ「ふむ、まだまだ耐久力に難ありか...『雷吼炮』」

マユリは人形の損傷具合から攻撃の威力を収集しつつ左手から雷のエネルギー波を放った。

ザエル「『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』」

ザエルはマユリの攻撃をバリアを張って防御して血を混ぜて強化した虚閃(セロ)を放った。

マユリは足に装着した飛廉脚を発動させる霊具を起動して高速移動した。

海燕達は瞬歩を使って回避した。

マユリ「ふむ、これは予想以上の仕上がりになったが霊力の使用量が多いな...改良が必要だネ。」

マユリは装置の結果から改良する場所を考察していた。

ザエル「...あまりこれ以上、侵入者に時間を使うわけにはいかないなぁ。『超越せよ』」

ザエルは超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

ザエル「超越刃(オーバーブレイド)邪淫妃の嬌抱(フォルニカラス・コノングリット)』」

肌は病的にまで白くなり下半身はまるで鳥の足のように変化し、無数の触手は桃色に染まってより毒々しい色合いになっていた。

また、尻尾の先の穴には薄紫の球体が浮遊しており、尻尾の先からは薄紫色の霊子が噴き出して空中へと消えていく。

 

マユリ「これが報告にあったやつだネ、ではこちらも少し実験器具のランクを上げた方がよさそうだね。『魂は更なる高みへ』」

マユリはザエルの超越刃(オーバーブレイド)から計測された霊圧量などから始解では無理そうという判断をして心装を解放した。

マユリ「心装『金色疋殺地蔵・改輪手腕』」

マユリの両腕に刃物のように鋭い5本の紫のネイルのようなものが付いた金色の手甲と背後に木製の輪っかに中心の疋殺地蔵の顔が付いており輪っかからはメスや注射などの化学で使う実験器具のようなものが付いたものだ。

 

sideチャド達

 

チャド達はヤミーの巨大火球を防御技の重ね掛けで受け止め切れたのだが想像以上の威力にそれなりの距離、吹っ飛ばされた。

チャド「はぁ...はぁ...ヤミーの奴ここまでの破壊力があるとは...」

チャド達は織姫の双天帰盾で回復中だった。

リルカ「どうすんの?私たちの攻撃力じゃあ、あいつの巨体をどうこうできないわよ?」

織姫「そうなんだよねぇ、一護君や雨竜君みたいに破壊規模の大きい攻撃はできないしね。」

リルカはヤミーを倒そうにも攻撃力の不足を言い織姫はこの場に居ない最強コンビのことを考えていた。

チャド「...だがあいつを何とかしないとどの道、進みようがないからな。やるしかない!」

チャドは覚悟を決めヤミーの場所まで三人は完現術:加速(アクセル)で移動した。

ヤミー「ほう...あれを喰らって生き残るたぁやるじゃねか。だけどなぁ!!」

ヤミーはその巨体からは想像できない速度で移動しながら拳を振り上げ地面に叩きつけて大地を震動した。

チャド「『神砂嵐』!!」

チャドは両腕から竜巻を放ってその拳を破壊した。

ヤミー「ぐあぁぁぁぁぁ!!!この野郎!!」

ヤミーは破壊された拳を再生してその怒りでその姿を変化させ下半身は赤い毛に覆われ、怪獣のようなヒレを持った尻尾も生えている。上半身は普通のデブのようになっているが、顔の目より上が、後ろに突き出した4本の角に覆われていて、下顎も鋭いキバをいくつも生やしている。更に背中からも2本の巨大な角を生やした状態になった。

ヤミー「おらぁ!!」

ヤミーは更に威力が上がった虚弾(バラ)を連射しまくった。

3人は体捌きで虚弾(バラ)を回避しながら距離を詰めて攻撃をするがチャド以外の攻撃は硬度がさらに上がった鋼皮(イエロ)で受け止められて通らない。

チャド「『風王連拳』!!」

チャドは巨大な風圧の拳を大量にヤミーに放ちまくって攻撃しまくり大ダメージを与えた。

ヤミー「くそがぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ヤミーは怒りを更に高めてその身を変化させた。

二本足に戻っており、巨大な尻尾が生え、下半身の足以外が全て毛皮で覆われてる形態になった。

ヤミー「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」

ヤミーは響転(ソニード)で高速移動を開始してチャド達も完現術:加速(アクセル)で加速して攻撃に対応できるようにした。

 

side雨竜達

 

雨竜は魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)に炎を纏わせて炎の長剣(フランベルジュ)にして飛廉脚で加速して斬りかかるがウルキオラもまた響転(ソニード)で加速して虚刀を振るう。

(うるる)「はぁ!!」

雨は瞬歩でウルキオラの背後を取り手甲を纏った拳を叩き込んだがウルキオラは鋼皮(イエロ)で強化された拳で受け止めた。

MI「はぁ!!」

MIは動きを止めたウルキオラに斬りかかるがウルキオラの鋼皮(イエロ)の強度が想定以上で刃が通らない。

雨竜「くっ!」

雨竜は空中に光の矢と神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を生成してウルキオラに打ち込んだ。

ウルキオラ「『虚術(アピューツ)雷帝(エンペラードル・トルエノ・)剣雨(リュービア・エスパーダ)』」

ウルキオラもまた雷の剣を雨の如く射出して相殺した。

ウルキオラ「『虚閃(セロ)』」

ウルキオラは三人を弾くと左人差し指を雨竜に向け光線を放った。

雨「『月閃瞬閧』!」

雨は瞬閧を使いウルキオラに殴るがウルキオラは虚刀を巧みに操って連続で刺突を放って雨を壁に叩きつけた。

雨「ゴフッ!!」

雨は血を吐いて崩れ落ちたが何とか立とうとする。

ウルキオラ「やめておけ、その傷では貴様は戦うどころか立つことさえままならないだろう、諦めろ。」

ウルキオラは淡々とやめろと雨に言った。

雨竜「MI!雨を頼む!!」

MI「分かりました!」

雨竜は肉体を動静血装(ブルート・ヴィーネアルテリエ)で強化すると飛廉脚で距離を詰めてウルキオラを吹っ飛ばしながら壁を破壊しながら外へ出た。

ウルキオラ「...ほう?この前よりも成長しているようだな。」

雨竜「当たり前だ!!」

雨竜は炎の長剣(フランベルジュ)を振るって、ウルキオラに斬りかかるが虚刀で受け止め受け流しながら刺突を放ってくるので雨竜は冷静に捌きながらどう倒すか考えている。

そしてしばらく打ち合いなどをしていると突然、ウルキオラと雨竜は互いに知っている者の気配を感じ取った。

 

ヤミー「おらあああああ!!!!!!!!」

ヤミーはその拳を振り下ろしてチャドを攻撃するがチャドもまた白腕で迎え撃った。

 

どごぉぉぉぉん!!!!

 

凄まじい轟音を響かせた。

ヤミー「はぁ...はぁ...とっととくたばりやがれ!!...ん?ウルキオラじゃねえかなんでここに居んだ?」

ヤミーはウルキオラに気づいて疑問を言った。

ウルキオラ「ヤミー...お前は天蓋の下での刀剣解放は禁じられているだろう?なのになんで解放している?」

ウルキオラはヤミーの性格を知ってはいるが一応聞いた。

ヤミー「んなもん、こいつをぶっ潰すためだろうが!!」

ヤミーはそう言ってチャドに殴り掛かる。

チャド「くっ!」

チャドも迎撃する。

ウルキオラ「はぁ...ヤミーの奴は相変わらずだな。」

ウルキオラはそう言って雨竜が無言で放った矢を打ち払った。

雨竜「ふっ!」

雨竜は炎の長剣(フランベルジュ)、刃弓弧雀の疑似二刀流を振るい連続で攻撃を仕掛ける。

 

戦いは更に激化する。

 

side一護

 

一護はネルを抱き抱えたまま茜雫を連れのえると合流するために急いで移動しているのだが

茜雫「ねぇ...一護、その女何?やっぱり胸?胸なの?大きいのが良いの?」

茜雫の瞳から光が消失して面倒くさいことを言っている。

一護「ネルのことは後でちゃんと話すから今はのえると合流だ。」

一護は躊躇なく会話をぶった切り速度を上げた。

茜雫「うぅ...ようやく会えたのになんかまた増えてるしぃ...」

茜雫は歯を食いしばりながらも速度を上げた。

一護達はのえるがいるところに到着するとそこにはボロボロの破面(アランカル)がいてのえるとやちるはのほほんと話していた。

やちる「それでね、えるえる」

のえる「えっと、えるえるとは私の事ですか?やちるちゃん。」

やちる「うん!のえるだからえるえる!!」

やちるは自信満々にそう言う。

のえる「は、はぁ...」

一護「お~い、のえる~」

一護が声を上げながら二人に話しかける。

やちる「あっ!イッチー!セナセナ!剣ちゃんは?」

一護「剣八なら向こうで斬り合いを楽しんでいるよ。とりあえず、ネルが起きるまで休憩でもしているか。のえる頼む。」

のえる「分かりました。」

一護はのえるにキャンプセットを開くように言うとのえるもわかったと言いキャンプセットを展開してネルを横にした。

茜雫「ちょっと!のえるあの女何!?一体何時会ったのよ!!」

茜雫はのえるにネルのことを聞くと

のえる「あ~...何といえばいいでしょうか。とりあえず食事をしながら話しましょうか。」

一護とのえるは携帯食料を取り出して食べながら茜雫にネルのことを話した。

 



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63話:「見つけた。」

side一護

 

一護達は茜雫にネルのことを伝えると茜雫はジト目で一護を見る。

茜雫「...相変わらず、なんですぐ女に懐かれるのよ。」

茜雫は一護にそう言う。

一護「一応、言っておくが俺はモテたくて頑張っているわけではないからな?」

一護はそう弁解していると

ネル「ん...んぅ...」

ネルの傷が完全に癒えたのか目を覚まし始めた。

ネル「ふわぁ...あ♥一護~♥」

ネルは寝起き早々一護に抱き着いた。

一護「おいっ!起きて早々これかよ!!ネル!」

ネル「えへへ~」

一護はネルのことを力尽くで引き剝がそうとすればできるが一護のよく知るネルはネルトゥの時が大半を占めているのであまり力を込めるわけにもいかずにいる。

茜雫「こら~!一護が困っているじゃない!!離れなさい!!」

...まぁ、そんなこと知らんと言わんばかりに茜雫がネルを離そうとする。

ネル「ちょっと!?私の細やかな幸せを邪魔しないで!!」

茜雫「これのどこが細やかな幸せよ!!いいから離れなさい!」

茜雫は力ずくでネルを一護から引き剥がしたがネルはムスッとした。

ネル「む~」

一護「さて、ネルも完治したということで夏梨と遊子の所に行きますか。」

一護はそう言ってある技を使う。

一護「『エコーロケーション 反響マップ』」

一護は聖文字(シュリフト)音響(The sound)による音を自在に操る能力で超音波の反響により物体の距離を把握する技を使った。

一護は聴覚を最大限まで高め虚夜宮(ラスノーチェス)の構造を把握しようとする。

ちなみに最初からこれを使わなかった理由は単純にネルの相手やペッシェ達のキャラの濃さに忘れていたからだ。

一護「————————————見つけた。」

一護は少しの間、喉から超音波を放出していたので結構喉を酷使させたので飲み物を飲みながら突入する際のことを考えた。

 

茜雫「なんで行かないの?場所はわかったんでしょう?」

茜雫は考えている一護に聞く。

一護「いやぁ、だってロアの部屋に行くってことは女の部屋に突入するって事じゃん。なんかそういうのはね?外聞的に。」

一護はロアの部屋に突入する際に手順を間違えると起こることを考えていたためにあまり力ずくの作戦が通用しないのだ。

ネル「じゃあ私達が先に入ればいいんだよ!一護。」

とネルが案を出してくれたので一護はその案でいこうとする。

一護「OK、とりあえず、それで行こう。」

一護達は先に進むためにキャンプセットなどをしまい先に進もうとするが一つ気になったことがあった。

茜雫「そういえばやちるはこれからどうするの?」

茜雫は進む理由のないやちるにどうするのか聞くと

やちる「私?私は剣ちゃんの所に行くよ。」

そう言ってやちるは護符を使って剣八の所に転移した。

一護「よし、これで問題はなくなったな。行くか。」

一護達は高速移動技を使い虚夜宮(ラスノーチェス)の内部に戻った。

 

side海燕達

 

海燕達は虚夜宮(ラスノーチェス)の壁をぶち抜いて天蓋の下の青空の下、戦闘をしている。

マユリは多種多様な化学器具を用いてザエルアポロを追い詰めている。

ザエル「ぜはぁ...ぜはぁ...これは虚にのみ有効の毒でも撒いてるのか...」

ザエルは先ほどから感じていた体の異常にすぐさま気づいた。

マユリ「ほう、まさか三下風情がこれに気づくとは君の評価を少しは上げた方がいいネ。」

マユリはザエルの勘の良さを評価した。

ザエル「...ムカつくね、ではこれはどうかな?」

ザエルはそう言うと触手を腕の形状に変化させそこから刃を生やしまくり超高速回転させて削岩機のようにしてマユリに向けて放った。

マユリ「ふむ、記録入力(インストール)『氷輪丸』『袖白雪』」

マユリは疋殺地蔵に2種類の氷雪系の斬魄刀をデータをインストールすると周囲に氷の防壁を作成して削岩機が接触した瞬間にその触手が瞬間冷凍され粉々に砕け散った。

海燕「おらぁ!」

ザエルに隙が出来た瞬間に海燕が横から槍で攻撃を見舞った。

ザエルは響転(ソニード)で回避すると触手を海燕に突き刺した。

海燕「ぐっ!」

マユリ「全く、何をやっているのかネ?」

海燕「う、うるせぇ!てかなんだ?なんであの程度のダメージで済んだんだ?」

マユリ「おや?熱くなっていたのに存外に冷静だネ?」

海燕のダメージの少なさに疑問を浮かべそれに嫌味を言うマユリ、海燕の疑問の答えはザエルの手に持つ物を見たことで発覚した。

海燕「...人形?」

ザエル「...ふむ、これは胃か。」

ザエルは人形を開けて何かを取り出してそれを砕いた。

海燕「ごはぁ!!な、なんだ...いきなり内臓が砕け散った感覚が...」

海燕はいきなりのダメージに吐血しながら倒れかけたがなんとか倒れずに膝をつく程度で済んだ。

マユリ「...なるほど、あの人形はダメージを共有することができるのか。面倒だね。」

マユリは海燕をスキャンしてその現象を即座に把握した。

恋次「海燕隊長!大丈夫ですか!!」

すると、回復した恋次とルキア、都と烈、ペッシェとドンドチャッカと改造霊導自動人形(ドール)零号達が来た。

海燕「す、すまねぇ...あいつの人形を作成する...技のせいで内臓をやられち...まった。」

海燕は内臓のダメージで言葉を紡ぐのも大変だが何とかザエルの情報を恋次たちに伝えた。

烈「では、こちらで治療を開始しますね。」

烈は投擲用の短剣をザエルの人形を持つ手に目掛け高速で飛ばし人形を弾き飛ばしてキャッチした。

ザエル「ちっ!」

マユリ「貸したまエ、それを安全に消す方法を見つけようじゃないカ。」

海燕「ふざけんなよ!お前に渡したら碌な目に合ったもんじゃねえぞ。」

海燕は頑固として人形を離さずにいる。

マユリ「そのまま力を込め続けたら君にダメージが入るがいいのかネ?」

マユリは一応忠告した。

海燕「お前に持たせるよりはマシじゃ!」

海燕はそう言って治療に入った。

ザエル「僕を無視しないでほしいなぁ」

ザエルはそう言って竜巻を飛ばしてきた。

マユリ「しつこいじゃないか。記録入力(インストール)『弥勒丸』」

マユリは茜雫の斬魄刀を疋殺地蔵に記録入力して竜巻を相殺した。

マユリ「...ふむ、これは帰刃(レスレクシオン)の能力を再現...いや生物の特徴などを再現する特性の副次的な物だネ。」

マユリはここまでの攻防で収集した情報を元にザエルの能力を把握した。

マユリ「まぁ、いいネこれ以上は面白みのある情報はなさそうだネ。」

マユリはそう言って周囲に注射型の霊子の矢のような物を生成した。

滅却師(クインシー)神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を解析して自身の作った薬品を打ち込んだ対象に注入できるように改造したものだ。

マユリは躊躇なく注射を一斉掃射した。

ザエル「ぐっ!」

ザエルは防御術などで攻撃を打ち消したりしているがこの矢には虚の霊圧を分解する性質があるので無効化できずに薬品を打ち込まれた。

マユリ「まぁ、この薬品に名をつけるなら『超人薬』と言ったところかナ?まぁ、今の君に言っても意味のないものだがネ。」

マユリはザエルに打ち込んだ薬品は「時間感覚の延長を、強制的に引き起こすこと」という効果を発揮するものだ。

今のザエルは感覚だけが引き延ばされた状態で動かすことが出来ずにいる。

マユリ「では、100年先まで御機嫌よう。」

マユリは対破面(アランカル)用に作った心肺停止薬をザエルに投与して心肺を停止して決着した。

 

マユリ「全く、準備もなしに突撃したうえで死にかけるとは情けないネ、少しは君の甥の黒崎一護を見習った方がいいと思うヨ。」

マユリはザエルを倒し終わりその死体を回収すると海燕に嫌味の雨を言った。

海燕「ぜ...はぁ...うるせぇ」

海燕は治療は終わったがまだ内臓破壊の影響で話すのが困難な状況だ。

マユリ「ところで、そこにいる虚は何かネ?ぜひとも研究材料にしたいネ。」

ペッシェ「逃げるぞ!ドンドチャッカ!!」

ドンドチャッカ「はいでやんす!!」

マユリはペッシェ達を見てそう言うとペッシェ達は身の危険を感じ逃げようとする。

マユリ「まぁ、いい。さっさとあの男の事件室に行こうかね。面白い実験器具などがありそうダ。」

マユリはペッシェ達のことを放っておいてザエルの部屋に行こうとしていたが内心で奇妙な感覚があった。

マユリ(それにしても、あの破面(アランカル)...妙にあっさりやられたネ。まだ何か隠してたような気がするがネ。)

マユリはその予感を頭の片隅に止めて置く程度にして回収作業に入るためにザエルの部屋に行った。

 

 

ザエル「ぜはぁ...ぜはぁ...あの狂気科学者(マッドサイエンティスト)め!よりにもよってあんなえげつない薬品を僕に打ち込みやがって!!」

ザエルは超越刃(オーバーブレイド)の状態で復活した。

何故ザエルが復活できたのは『受胎告知(ガブリエール)』という本来は他人に自分を孕ませて復活すると言う転生術なのだが嘗てロアにボコボコにされ彼女に使おうとしたがロアは直感というか女の勘というか一護以外の男にそんな目に合いかけたロアに完膚なきまでにボコボコにされたために更に改良を重ね、周囲に自身の情報のバックアップを取りそこから復活ができるようになるものに改良し直した。

これは元々はザエルの従属官(フラシオン)だったロカ・パラミアの能力ではあったのだがその能力を取り入れることで更に復活の場所を選べるようになりこの技を露見するリスクを減らせるようになったが

ザエル「...やはり、霊圧は全快までとはいかないね。もう少し改良した方がよさそうだね。とりあえずは回復を優先した方がいいね。」

ザエルは今の状態ではマユリにまた返り討ちにされることを理解しているので一旦身を隠した。

 

side剣八

 

一護達がのえると合流するために移動した後互いに名を名乗った後剣八はノイトラと斬り合いをしている。

剣八は刀で切りかかるとノイトラもまた大鎌ではなく虚刀で迎え撃つ。

剣八「はっはぁ!!」

剣八は笑いながらノイトラに斬りかかる。

ノイトラ「ちっ!うぜんだよぉ!!」

ノイトラは鋼皮(イエロ)で強化された四肢で手刀と足刀の追撃を掛けるが剣八はその身に莫大な霊圧を纏って攻撃が効きにくい。

ノイトラ「ちっ!」

ノイトラは虚刀をしまって大鎌を構える。

ノイトラ「ぜりゃあああああ!!!!」

ノイトラは大鎌で剣八を叩き潰そうと連続で殴打する。

剣八はそれを打ち払いながら懐に刃を滑り込ませて切り裂くが再生する。

剣八は再生することに意を介さずにむしろ長く斬り合いができると内心で悦び剣速を上げた。

ノイトラ「うぜんだよぉ!!祈れ!『聖哭螳蜋(サンタテレサ)』!!」

ノイトラは刀剣解放(レスレクシオン)して6刀の鎌で斬りかかる。

剣八「そう来なくちゃな!!」

剣八は更に喜びつつも刀を持つ手の力をさらに強めて斬りかかる。

それから何十発も刀を鎌を打ち合い互いに切り裂かれるがノイトラは再生し、剣八も技術開発局が改良した死覇装に追加された回道が自動発動して流石に大ダメージを完治させるほどではないがそれでも大半の刀傷程度なら回復できるようになったので意にも介さずに互いは斬撃の嵐の応酬を繰り返す。

 

ノイトラ「喰らえぇぇ!!」

ノイトラは響転(ソニード)で距離を離すと黒虚閃(セロ・オスキュラス)を放った。

剣八「おらぁ!!」

剣八は刀を一閃して黒の虚閃(セロ)を切り裂いた。

そして瞬歩で距離を詰めて刀で切り裂く。

ノイトラは6本の鎌で手数の暴力で切り裂こうと響転(ソニード)で距離を詰めて切り裂こうとするが剣八は両手で刀を握り振り下ろしてノイトラを切り裂いた。

 

ノイトラ「ごはぁ!!...いい加減にくたばりやがれぇ!!『超越せよ』!!」

ノイトラは剣八に切り裂かれたことでぶち切れ超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

ノイトラ「超越刃(オーバーブレイド)絶望の聖哭螳蜋(サンタテレサ・ディセスシオン)』!!」

超越刃を解放したノイトラの姿は体中が黒い甲殻に覆われ、六本に増えていた腕も二本へと戻り、二本の角には黄色い霊子が電撃のように纏われていく。

肩や腰のあたりからは四本の黒い霊子の刃が展開していき、黄色い霊子で縁取られてギザギザとした形状に変わっていた。

更には前腕部にも鎌のような刃が二本追加され、合計で六本の刃が展開した姿になった。

剣八「ははははは!!そう来なくちゃ面白くねぇなぁ!!」

剣八は喜びながら斬りかかる。

ノイトラ「ふざけんじゃねぇぞ!!」

ノイトラは霊子の刃を伸ばしながら両腕の刃で斬りかかるが剣八は6本の刃の斬撃を刀を瞬時に6連撃を繰り出して切り払う。

剣八「はっはぁ!!いくら刀が6本合ってもそれを同時に斬れば問題ねぇな!!」

などと剣八は脳筋発言でノイトラの連撃を凌ぐがそれができるのが剣八か一護くらいしかいないのである。

ノイトラ「ふざけんじゃねぇ!!」

ノイトラは怒号を上げながら斬撃の速度を上げるがやはり先ほどと同じ結果になった。

ノイトラ「ならこれでどうだぁ!!『王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)』!!」

ノイトラは血を混ぜた黒い虚閃(セロ)を放った。

だが剣八は瞬歩で距離を詰めながら刀で一刀両断して余波でノイトラをぶっ飛ばした。

ノイトラ「ぐはぁ!!この野郎!!『聖哭螳蜋の断鎌(サンタテレサ・グアダーニャ)』!!」

ノイトラは霊子の刃と両腕の鎌に王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)を纏わせて霊子の刃で剣八を突き刺そうと高速で伸ばしながら両腕の鎌で渾身の力で切り裂こうとする。

剣八はノイトラの気迫に笑みを浮かべながら刀を大上段で構えながら一つの名を呟いた。

剣八「いいな...呑め『野晒』」

剣八は斬魄刀を解放して思いっきり振り下ろした。

剣八の斬撃はノイトラの刃を全て粉砕してノイトラを切り裂いた。

ノイトラ「ごはっ!!」

ノイトラは一撃で超越刃(オーバーブレイド)を解除するレベルの大ダメージを受けてしまい倒れた。

剣八「ふぅ~、中々楽しかったぜ、ノイトラ。」

剣八はノイトラに礼を言って立ち去ろうとする。

やちる「剣ちゃん、楽しかった?」

やちるはそう言って剣八の肩に乗った。

剣八「おうっ!」

剣八は笑みを浮かべながら虚夜宮(ラスノーチェス)に向かって走り出した。

 

 

ところ変わってノイトラの死体がある場所

ノイトラ「う...うぅ...」

ノイトラはギリギリで死んではいなかったがそれでも放っておけば死に至るレベルのダメージである。

 

ざっ!ざっ!

 

すると何者かが砂漠を歩いてくる音が聞こえてきた。

ノイトラ「だ...れ......だ...」

ノイトラは掠れた声で歩いてきたものに言った。

ネム「...」

歩いてきたのはマユリに剣八が戦っている破面(アランカル)の死体を回収して来いと言う命令を実行するべく、回収能力に特化した改造霊導自動人形(ドール)零号を連れてきたのだ。

そしてネムはノイトラを瞬間冷凍し氷漬けにしてマユリ達と合流するために移動した。



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64話:「最っ高だぜ!」

sideチャド達

 

チャド達はヤミーと苛烈な戦闘を続けていた。

 

ヤミー「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」

ヤミーは只の咆哮のみで周囲を吹き飛ばした。

チャド「くっ!なんて声量だ。」

チャドは拳から霊圧を放ったがヤミーの鋼皮(イエロ)は想定以上の硬度であまり効果がない。

ヤミー「喰らいやがれ!!」

ヤミーはそう言って高威力の虚弾(バラ)を連射しまくりチャドは盾と結界を展開して防ぐがあまりの威力に吹っ飛ばされた。

リルカ「はぁ!!」

リルカは両足に悪魔風脚(ディアブルジャンブ)を超える蒼炎を纏う魔神風脚(イフリートジャンブ)を使ってヤミーを蹴るが多少表面が焦げ付いただけで特にダメージにならないでいる。

織姫「『孤天斬盾』!」

織姫は防御不可の斬撃を放つが今のヤミーの霊圧の防壁を突破できずにいる。

チャド「っ!やはり俺達では攻撃力が足りないか!」

チャドは現状を分析するがやはり範囲攻撃などに限っては自分達では無理と判断して時間稼ぎに移行した。

 

ヤミー「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」

ヤミーは叫び声を上げながら突進してきてチャドをぶん殴ってぶっ飛ばした。

 

side雨竜

 

雨竜はウルキオラと天蓋の上の空中で超高速戦闘をしている。

既に雨竜は完聖体(フォルシュテンディッヒ)天使の王(ミカエル)』を使って超高速飛行している。

ウルキオラもまた帰刃(レスレクシオン)して虚刀に雷を纏わせている。

雨竜は聖隷(スクラヴェライ)を使い周囲の霊子を吸収し雷を追加して炎の長剣(フランベルジュ)を強化して斬りかかる。

ウルキオラもまた虚刀に虚閃(セロ)を纏わせ打ち合いを開始した。

何十回と打ち合いながら互いに高速移動しながら有効打を叩きこもうとしている。

雨竜(...やはりこの状態(完聖体)なら問題なく帰刃(レスレクシオン)に対抗できる...問題は第2段階の姿と超越刃(オーバーブレイド)の二つに対抗できるかどうかだ。)

雨竜は()()完聖体(フォルシュテンディッヒ)で第二段階に対抗できるかそれがウルキオラに勝てるかの分かれ道だ。

雨竜「『灼熱雷霆の(ゼングンドヒッズ・ゲフェッタ・)苦悶の環(クヴァール・クライス)』!」

雨竜は『苦悶の環(クヴァール・クライス)』に炎を付与して雷で加速させて大量に射出しまくった。

ウルキオラ「『虚術(アピューツ)雷帝(エンペラードル・トルエノ・)剣雨(リュービア・エスパーダ)』『虚術(アピューツ)雷帝の鉄槌(エンペラードル・トルエノ・マルティーノ)』」

ウルキオラは雷の剣を雨の如く射出しつつ上空から無数の雷の雨を落として迎撃した。

 

ドガァァァァァァァァン!

 

互いの技が激突して凄まじい衝撃と轟音が発生した。

ウルキオラは技の激突で発生した閃光をブラインドにして響転(ソニード)で雨竜の背後を取り思い切り蹴り飛ばした。

雨竜「ぐわぁぁぁ!!!」

雨竜は凄まじい速度で吹っ飛びながら天蓋を突き破り虚夜宮(ラスノーチェス)の一画に激突した。

雨竜「ぐ、ぐうぅぅ...」

チャド「う、うおぉ...」

何故かチャドもそこに居た。

雨竜「...ちゃ、チャド...なぜ君も?」

チャド「う、雨竜...お前もか。」

雨竜はチャドがなぜ自分と同じ場所に吹っ飛ばされていることに疑問を言うとチャドも似たような反応を返した。

雨竜「僕はウルキオラにぶっ飛ばされてここにそういう君は?」

チャド「俺もヤミーにぶっ飛ばされてここに」

互いにぶっ飛ばされた理由を言うと周囲を確認すると臨戦態勢に入っているロア達と一護達が居た。

雨竜・チャド『...』

二人は顔を見合わせながら状況を把握した。

 

時は少し遡る。

 

side一護

 

一護、のえる、ネル、茜雫は走りながらマップの情報を逐一確認しながら走っている。

一護「えっと...次はこっちか。」

一護はマップの情報を頼りに進んでいくと目的の部屋の扉が見えてきた。

一護「あそこだな。」

茜雫「わかったわ!!突撃ィィィィ!!!!」

一護「おいっ!話が違うぞ!!」

茜雫は目的の場所だと分かるや否や風を纏い扉に突っ込んだ。

 

どごぉぉぉぉん!!

 

遊子「えっ!?えっ!?今度は何!!?」

夏梨「っ!!」

遊子は困惑して夏梨は構えている。

茜雫「遊子!夏梨!来たわよ!!」

遊子「えっ!?茜雫お姉ちゃん?」

夏梨「茜雫義姉(ねえ)ぇ、なんでここにいるの?」

茜雫「そんなの二人を助けに来たに決まっているでしょう!!」

遊子と夏梨は茜雫がいることに疑問を浮かべていると茜雫は理由を言った。

遊子「助けに?でもここにいるのってお義姉(ねえ)ちゃんしかいないよ?」

夏梨「そうだよ、茜雫義姉(ねえ)ぇ、ここにはロア義姉(ねえ)ぇとティア義姉(ねえ)ぇ達しかいないよ?」

シスターズはここ数日でロア達を敵ではなくて家族と言う認識でいた。

茜雫「ちょおぉ!!そいつら誘拐犯たちなんですけどぉ!!目を覚まして二人ともぉ!!」

茜雫は二人の認識に対して叫び声をあげる。

一護「入るぞ~」

一護は軽い口調で部屋に入る。

ロア「あっ!一護来たのね。こっちに来てお茶でも飲みましょう♪」

ロアは一護が入ってくると椅子に座ってお茶をしようと言ってくる。

そしてのえるとネルが入ってくるのを見た夏梨たちは

夏梨「誑し(にい)ぃ、ロア義姉(ねえ)ぇとティア義姉(ねえ)ぇ達だけじゃ飽き足らずにまた増やしたの?あと何その恰好?」

遊子「チャラ男兄ちゃん、また美人な人をお義姉(ねえ)ちゃん増やしたの!」

夏梨はネルを見て一護にジト目を向け遊子はネルを見て目をキラキラしている。

一護「あの夏梨さん、遊子さん。これには深い訳がありましてね。」

一護は夏梨たちに事情説明している。

ロア「あなたがネリエルちゃんね♪あなたも一護の番なのね♪」

ネル「うん♪そうだよ♪」

ネルとロアはあって早々意気投合した。

茜雫「ネル!なんで仲がいいのよ!!そいつは夏梨たちを誘拐した連中なのよ!!あとこいつには借りがあるのよ!!」

ネル「う~ん?私的には同族だから戦う理由とか特にないし二人の無事だから恨みとか特にないし。」

茜雫「もぉぉぉぉぉ!なんでよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

ネルの裏切りに茜雫は叫び声をあげる。

ロア「ねぇねぇ!一護!この前の借りを返したいから戦いましょう!!」

夏梨・遊子「「えっ!?」」

一護「別にいいが?というかこちとらストレスが溜まって仕方がなかったからお前に全力をぶつけるな?」

ロア「うん♪いいよ♪」

二人はそう言って刀を抜いた。

ハリベル「全く、ここで戦うな。二人を巻き込む。」

ハリベルは念のために水のバリアを花梨と遊子に張っている。

遊子「待って!なんでお兄ちゃんとロアお義姉(ねえ)ちゃんが戦うの!!?」

夏梨「そうだよ!なんで!!」

二人は状況がよくわからず、叫んだ。

一護「う~ん?なんでかな?因縁の始まりはロアが斬りかかってきたからかな?」

ロア「そうだね~あの時は結構内心だと焦ってたからね~」

一護とロアは会った時のことを思い出していた。

すると二人の耳に異音を感知した。

一護・ロア「「ん?なんだ(なに)?」」

二人は頭に疑問符を浮かべているが念のために夏梨と遊子にロアは風を一護は音の鎧を纏わせた。

 

ドガァァァァァァァァン!

 

突如、部屋に何かが激突して壁がぶっ壊れた。

ロア「私の部屋ぁぁぁぁぁ!!!!」

ロアは突如、自分の部屋が壊されて叫び声を上げる。

土煙が上がりながら聞き覚えのある声が聞こえてきた。

雨竜「ぐ、ぐうぅぅ...」

チャド「う、うおぉ...」

雨竜「...チャ、チャド...なぜ君も?」

チャド「う、雨竜...お前もか。」

雨竜「僕はウルキオラにぶっ飛ばされてここにそういう君は?」

チャド「俺もヤミーにぶっ飛ばされてここに」

雨竜・チャド『...』

状況を把握した二人は固まった。

一護「...よぉ、元気そうだな、そっちの状況は分かったわ。」

一護は二人に声をかけた。

ロア「ふふふ、あんた達よくも人の部屋を壊してくれたわね。」

一方、ロアは部屋を壊されてご立腹である。

雨竜「それに関してはウルキオラに言ってくれ。」

チャド「同じく、ヤミーに言ってくれ。」

二人はウルキオラとヤミーに罪の所在を擦り付けた。

夏梨・遊子「「えっ!?嘘!!?」」

妹二人は雨竜とチャドの恰好を見てあの時助けてくれた初恋の人達が身近にいたことに驚いている。

雨竜「と言う訳で僕たちはウルキオラと戦ってくるね。」

チャド「俺もヤミーと」

二人はそう言って高速移動して消えていった。

ロア「...後でウルキオラとヤミーはシバこう。」

ロアは知人二人をシバく気満々だ。

一護「とりあえず、直しておくか。」

一護はそう言って破壊された壁を修復した。

ロア「一護!とりあえず、天蓋の上で戦うよ!」

一護「う~い。」

一護とロアは転移で天蓋の上に移動した。

 

夏梨「ねぇ!茜雫義姉(ねえ)ぇ!何が起こっているの!!お兄ぃのさっきの何!!」

遊子「そうだよ!説明して!!」

遊子と夏梨は茜雫に事情説明を求める。

茜雫「え、え~とそれはね。」

茜雫はなんとか二人に説明した。

 

~天蓋の上~

 

一護「んじゃ、始めようか。」

一護はそう言って『万華鏡・天鎖斬月』、『虚化』を使い更に持ちうる全ての強化能力を使って肉体を強化し霊圧を鎧の如く身に纏い準備を完了した。

ロア「うんうん、一護も全力で戦ってくれるんだね!じゃあ私も!吹き抜けなさい!!『風霊聖剣(シルフィード)』!!」

ロアも刀剣解放した。

ロア「まだまだ!!」

ロアはそう言って霊圧を高めた。

その霊圧は異質なものに変化した。

一護(...これは!?)

一護はロアが何をするか理解した。

ロア「『刀剣解放第二階層(レスレクシオンセグンダエターパ)』!!」

ロアの姿はそこまで大きく乖離した姿ではなく衣服の緑の部分が黒くなったくらいだがその気配は先ほどとは比べ物にならないくらい上がっており()()()()よりも霊圧が上だ。

一護はこの事実に笑みがこぼれ出た。

一護「最っ高だぜ!ロアァァァァァ!!!」

一護は神通脚で加速して黒刀を振り上げた。

ロア「うん!私もだよ!一護ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

ロアもまた咆哮を上げながら響転(ソニード)で加速して直刀がさらなる解放に変化して黒い両刃の大剣に変化した。

ロアは大剣を振り上げ斬撃を放つ。

二人の斬撃が衝突して天蓋が消し飛んだ。

 

side雨竜

 

一護とロアの衝突を検知した雨竜とウルキオラは頭を抱えた。

雨竜「...一護の奴、何をやっているんだ。」

ウルキオラ「全く、天蓋を吹き飛ばすとは何をやっている。」

二人は呆れながらさらに攻防は激化する。

 

ウルキオラ「『刀剣解放第二階層(レスレクシオンセグンダエターパ)』」

ウルキオラは第2解放した。

雨竜(来た!!)

雨竜はウルキオラのさらなる解放を見てさらに気を引き締める。

ウルキオラ「...行くぞ。」

ウルキオラは虚刀を構え響転(ソニード)で加速し袈裟切りに切り裂こうとするが雨竜はこの前よりも流れるように対応した。

ウルキオラ(...ほう。)

ウルキオラは雨竜の成長具合に興味を示した。

雨竜もまた刃弓と炎の長剣(フランベルジュ)の疑似二刀流で斬撃の嵐を見舞う。

ウルキオラ「『黒虚閃(セロ・オスキュラス)』」

ウルキオラは黒い虚閃(セロ)を至近距離で放った。

雨竜「くっ!『外殻動静(ブルート・ヴェーネアルテリエ)血装(・アンハーベン)』!」

雨竜はバリアを張って吹っ飛ばされながらもダメージはない。

ウルキオラは重力加速を加えながら虚刀で刺突を放つ。

雨竜もまた周囲の霊子を吸収して極大の矢を放った。

 

どごぉぉぉぉん!!!

 

激突して凄まじい轟音を響かせた。

ウルキオラは大ダメージを受けたが肉体は虚刀と素の超速再生で完治した。

ウルキオラ「あまり、これ以上不毛に戦いを長引かせるつもりはない。『超越せよ』」

ウルキオラはそう言って超越刃を解放した。

ウルキオラ「超越刃(オーバーブレイド)無還の黒翼大魔(ムルシエラゴ・ボビラナーダ)』」

超越刃を解放したウルキオラの姿は髪の毛と肌が白くなり、第二階層から翼が1対増え、より悪魔らしくなったというよりは堕天使に近い容姿になった。

ウルキオラ「『雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)』」

ウルキオラは霊子で出来た槍を生成した。

ウルキオラは先ほどとは比べ物にならない速度で距離を詰めて槍で刺突を繰り出した。

雨竜「くっ!」

雨竜はその刺突を搔い潜りながら炎の斬撃を繰り出しながら空中から矢を生成、射出する。

ウルキオラは雨竜に虚閃(セロ)を放ちながら雷撃を落としまくる。

雨竜もまた何とかウルキオラの攻撃を捌きながらダメージを与えるが超速再生が瞬間再生に変化しているので即座に修復されダメージが全く入らない。

雨竜「うおぉぉぉぉ!!!!」

雨竜は咆哮を上げ炎の斬撃を飛ばした。

ウルキオラは冷静に槍を投擲した。

 

チュッどおぉぉぉぉん!!!

 

雨竜「ぐわああああああ!!!」

雨竜は攻撃の衝突で発生した余波で大ダメージを受けてしまったが何とか生きておるが墜落した。

一方ウルキオラも余波でダメージを受けたが即座に再生した。

雨竜「ぐっ!うぅ...」

雨竜は何とか立ち上がろうとして『乱装天傀』を使った。

ウルキオラ「またその技か。相も変わらず諦めの悪いことだ。」

雨竜「お生憎僕たちは諦めの悪いことでね。」

雨竜はそう言って五角形の滅却十字(クインシークロス)を取り出した。

ウルキオラ「?」

ウルキオラは雨竜の取り出したものに疑問符を浮かべた。

雨竜「これが僕の全力だ...」

雨竜はそう言って五角形の滅却十字(クインシークロス)を媒介に完聖体を上乗せした。

爆発的にその霊圧を上昇させた。

雨竜「そうだな...この姿に名をつけるなら『滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ)第二階層(・サイト・シュリッツ)』!!」

雨竜は新たな力を発動すると身に纏っていた装束が変化して神父と牧師の服を足したような白に青いラインの入った服になりその背には翼のようにも見える光の帯が四本現れた。その根元には鎧のような装甲が形成されており、それは片や手や腰の部分にも現れた物になった。

ウルキオラ「...まだ戦う気か。」

ウルキオラは槍を再び生成して構える。

雨竜は十字架を象った霊子の長剣を形成した。

両者加速して激突した。

 

sideチャド

 

チャドも戻った後ヤミーと激闘を繰り広げていた。

ヤミー「でりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ヤミーの破壊の拳がチャドに向かって放たれるがチャドもまた風を纏った剛拳を放って応戦している。

 

ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!

 

両者の拳が大地を砕きながら霊圧をお互いに高めている。

織姫とリルカはチャドの援護に回っている。

織姫はヤミーの攻撃に対しては四天抗盾で攻撃を弾き飛ばしたりする。

するとヤミーの意識外から攻撃が飛んできた。

ヤミー「うおぉ!!」

海燕「大丈夫か!!」

恋次「助けに来たぜ!!」

ルキア「無事か!!」

都「援護に来ました。」

烈「大丈夫ですか?」

織姫「海燕さん達来たんですね!」

リルカ「そっちも無事で良かったわ。」

織姫とリルカは援軍の登場に喜んだ。

 

ヤミー「なんだぁ?雑魚がぞろぞろと湧き上がって来やがって、折角の決着に水を差しやがってムカつくぜ!『超越せよ』!!」

ヤミーはチャドとの戦いを邪魔されたことにキレて超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

ヤミー「超越刃(オーバーブレイド)憤獣の巨人(エル・ギガンテ・デ・ラ・イーラ)』!!!!」

全体が禍々しくなり全体に薄紫色の岩のような装甲が付き背から4つの尾のような突起物が出てきており腰から炎のような刺々しい尾が生えている。

胸の穴は赤い霊圧で埋まり背には赤い宝玉のようなものが浮いている。

両手足には鋭い爪の付いた黒い手に赤いひび割れのようなものに変化した。鋭い牙が生えており顔には赤黒い霊圧が仮面のように纏わりついている。

ヤミー「喰らいやがれぇぇぇぇ!!!!!」

ヤミーは拳から禍々しい爆炎を放った。

海燕「『卍解!『天逆鉾(あまのさかほこ)』!」

海燕は卍解して波濤を放ちヤミーの業火を相殺する。

恋次「卍解『狒狒王蛇尾丸』!!」

恋次もさすがに巨体に対応するために狒狒王のほうを解放した。

恋次「うおぉぉぉ!!『狒骨大砲』!!」

恋次は大技を放つがヤミーは虚閃(セロ)を放って恋次の攻撃を消し飛ばして恋次たちを吹き飛ばした。

海燕達『うおぉぉぉぉ!!!!』

海燕達は空中で体勢を立て直した。

チャド「うおぉぉぉぉ!!!!!!」

チャドはその手に大剣を取り出して変化させ巨大な霊圧の斬撃を見舞った。

ヤミー「ぐうぅぅぅぅ!!!!」

ヤミーはその斬撃を喰らいながら受け止めた。

ヤミー「ぜはぁ!!やるじゃねえか!!」

ヤミーは霊圧を強めながら加速して殴りかかっていく。

チャド「うおぉぉぉぉ!!!!!!」

チャドもまた加速して斬りかかる。



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65話:「何言ってんだ?」

side一護

 

一護「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

一護は千本桜景義の桜吹雪の刃と灰猫の灰の波状攻撃でロアの周囲を囲みそこから鎖を放ってロアを拘束した。

ロア「っ!はぁ!!」

ロアは一瞬硬直したが純粋な膂力で破壊して竜巻で波状攻撃を吹き飛ばした。

一護は黒い斬撃と爆炎を放ち竜巻で爆炎の威力を上げて上空より雷を撃ち落としまくる。

ロア「さすが一護そうこなくちゃ♪」

ロアは楽しそうに一護の攻撃を相殺する。

一護「これでどうだ!!」

一護は刀に月輪に千本桜の刃を高速回転させながら王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)聖文字(シュリフト)加速(the Accel)を付与した黒炎雷を纏わせそれに聖文字絶対切断(the absolute end)音響(The sound)による斬撃で触れたものに音の振動による振動破壊を付与して斬りかかる。

この世全ての万物を跡形もなく破壊する黒の月輪と桜の刃の花びらを纏った漆黒の刀を神速の速さで振り抜かれる。

ロア「でりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ロアもまた大剣に竜巻と雷に王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)を纏わせて全力最速で振るった。

 

チュガガガガガガガァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!!

 

両者の攻撃の衝突で虚夜宮(ラスノーチェス)がぶっ壊れそうになるほどの衝撃が発生しているが一護とロアが虚夜宮(ラスノーチェス)にバリアを纏わせているので破壊される心配はない。

 

一護「はははははは!!!!!」

ロア「アハハハハハ!!!!!」

二人はこの世界で自己を獲得して以来感じたことのない喜びに大笑いしている。

両者は少しの間笑うとすぐさま空を蹴り加速した。

黒の刀と大剣が激突する度に凄まじい轟音を響かせた。

ロア「喰らいなさい!!」

ロアは空中から黒虚閃(セロ・オスキュラス)の雨を一護に集中させて落とした。

一護「そうこなくちゃな!!『音響流星群(ボイスメテオレイン)』!!」

一護は空中に飛ばしていた音の積乱雲から音の塊をロア目掛けて流星の雨の如く降り注いだ。

両者の放った破壊の奔流が激突して大爆発を起こした。

一護は神通脚で距離を詰めて空いている左手に音の振動を乗せている。

一護「『ビートパンチ』!!」

一護は左腕に強化能力を集中して音の振動と超音波を乗せてロアを全力でぶん殴った。

ロア「ごふっ!」

ロアは血反吐を吐きながら砂漠に叩きつけた。

ロアはすぐさま再生して一護に向かっていった。

一護「『黒虚閃(セロ・オスキュラス)』」

一護は仮面から黒い虚閃を放った。

ロア「『風霊の鎧(ストーム・アーマー)』!!」

ロアは風を鎧のように纏い一護の攻撃を防いで大剣を振るって一護を切り裂いた。

一護「ぐうぅっ!」

一護は切り裂かれて出血しかけたがすぐに傷口を聖文字(シュリフト)肉体(the body)の肉体操作で凝固して出血を防いだ。

一護は両腕から輝彩滑刀を展開して光輝かせて黒刀を神殺槍(かみしにのやり)で伸ばして片手で薙ぎ払う。

ロアは大剣で防ぎなが距離を詰めて鋼皮(イエロ)で強化された手刀を放つ。

一護も左腕の刀で迎え撃つ。

 

ガギィン!!

 

金属で作られたものでもないのに異質な音を響かせた。

二人は距離を離し遠距離戦を開始した。

一護「『月牙天衝・追影』『赫灼(かくしゃく)噴炎熱線波(バーナーブラスター)』『音響爆裂波(ボイス・バースト)』『輝彩・天満繊月(きさい・てんまんせんげつ)』『王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)』『苦悶の環(クヴァール・クライス)』『連鎖爆裂(チェインエクスプロージョン)』『破道の八十八 飛竜撃賊震天雷砲』『破道の九十一 千手皎天汰炮』!」

一護は月牙天衝を連続で放ちぶつけ加速させ、圧縮した青黒い蒼炎の熱線を放ち爆音の震動波を放ち両腕の刀と黒刀から周囲を埋め尽くす量の渦状の月輪を折り重ねて放つ波状攻撃を放ち、血を混ぜた黒い虚閃(セロ)を放ち空中から巨大な神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を放ちまくり聖文字(シュリフト)次元(The Dimension)の一部である空間操作と爆裂(the Explode)を組み合わせた亜空間に込めた爆発を霊圧を圧縮して一気に解放することで任意の空間に連続で爆発を起こす技を使い雷を圧縮した光線と無数の光の矢を浴びせる破道を使った。

普通の敵なら明らかな過剰攻撃ではあるがお生憎様今一護の目の前の敵は普通ではない。

ロア「『空刃(くうば)五月雨(さみだれ)』『突風風拳(ジェットウィンド)』『天雷衝撃波(サンダー・バースト)』『霊嵐の剣舞(ストーム・ソード)』『王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)』『拡散型天嵐爆裂波(ストーム・バースト)』『連鎖轟雷(チェインライトニング)』『飛竜撃賊震天雷砲』『霊嵐の矢雨(トルネード・アロー)』!」

ロアもまた真空の刃をぶつけて加速させ風を圧縮した物を拳から放ち雷のエネルギー波を放ち真空の刃を纏った竜巻を放ち血を混ぜた黒い虚閃(セロ)を放ち広範囲に炸裂するように風を爆発させ連続した落雷を放ち一護と同じ雷を圧縮した光線を放って風を纏った虚閃(セロ)の矢を放った。

 

ちゅどおぉぉぉぉぉぉん!!両者の技が激突し凄まじい衝撃が発生して一護とロアは大ダメージを負った。

一護「ぐうぅぅぅぅ!!!!」

ロア「っ~~~~~~!!!!」

両者は歯を食いしばりながら墜落していく。

 

どおぉぉぉぉん!!

 

凄まじい轟音を響かせながら地面に叩きつけられた。

一護「はぁ...はぁ...」

ロア「はぁ...はぁ...」

二人は肩で息をしながら瞬時に肉体と衣類を再生した。

一護「...前よりも遙かに強くなっているじゃん。」

ロア「...そっちもね。」

お互いに嫌味なく賞賛しあい両者は更に力を階層を上げる。

一護「行くぜ!『悪魔の傲慢(ルシファー)』『黒白の虚(ホワイト)』!!」

一護は滅却師完聖体(クインシーフォルシュテンディッヒ)を発動してカラスのような黒翼を展開して虚化の仮面が変化して右目から右頭部に掛けて角のついた仮面を被り、全身が白くなり手足の指先には白い甲殻に覆われており爪は黒く鋭くなり草履も爪の部分がとび出ている、仮面紋もつき、髪も長くなり卍解のコートの首回りと手首と足首部分に赤いファーのような物がついている。

ロア「『超越せよ』!」

ロアもまた超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

ロア「超越刃(オーバーブレイド)生命の地母神(テラリア)』!!」

解放したロアは緑色に金のラインの入ったドレスアーマーになりその手に薄緑の両刃に金の柄の長剣を握っている。

一護「行くぜ!これが今の俺の全力だ!!ロアァァァァァァァァ!!!!!!!」

一護はまだ心装が残っているがまだどんな見た目にするか迷っているために使えないのだ。

ロア「なんかまだ残っているような感じがあるけど行くよ!一護ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

黒の刀と緑の長剣がぶつかり凄まじい衝撃が発生した。

 

二人は高速移動しながら激しい攻撃を繰り出しまくる。

一護「はぁ!!」

一護が腕の刀と黒刀の斬撃を瞬時に2,30発ずつ繰り出すと

ロア「でりゃ!!」

ロアもまた風の刃と長剣を振るって一護の攻撃を相殺しまくる。

一護「喰らえ!!」

一護は黒い月牙天衝を放った。

ロア「甘いよ!」

ロアもまた黒虚閃(セロ・オスキュラス)を剣に纏わせそれを斬撃として飛ばした。

 

どがぁぁぁん!!

 

二つの黒い斬撃が衝突して轟音を響かせた。

一護はその際に発生した煙幕をブラインドにして背後を取った。

一護「『バーナーフィスト』」

圧縮した蒼黒い炎を左拳に纏い全力でぶん殴る。

ロア「『閃光蹴撃(ライトニング・シュート)』」

ロアは背後の一護の拳に真下から半円を描きながら高熱を纏った左足で光速の蹴りを上に蹴り抜いた。

 

どおぉぉぉん!!

 

一護「ぐっ!」

ロア「きゃっ!」

二人はぶっ飛びながら体勢を立て直した。

一護「ちっ!左拳がイカレちまった。」

一護は大火傷して蹴りでボロボロになった拳をだらんと垂らしながらそう言った。

ロア「痛いなぁ...もぉ」

ロアもまた大火傷した左足を抑えながら再生を開始する。

両者はダメージを回復しながら気軽に話し始めた。

一護「ったく、こんだけ攻撃を浴びせてもダウン一つとれないって自信無くすんだが。」

ロア「それはこっちもよ。頑張って鍛錬とか頑張ったのにこれじゃあ一護に認めてもらえないじゃない...」

ロアは口を尖らせながら言う。

一護「...あ?何言ってんだ?俺はあれに関しては別にもうとっくに認めているんだが...」

一護は右手で頬をかきながらそう言うとロアは頬を赤くしながら足のダメージや傷を無視しながら一護に抱き着いた。

ロア「一護~♥だーい好き♥」

ロアは一護に好きと言いながらキスした。

一護「んむぅっ!」

一護はなすがままにキスを受け入れた。

ロア「ぷはぁっ!という訳で子作りしましょう!」

一護「いや、それは無理。」

ロア「え~~~」

一護はロアの子作り発言はさらっと断った。

 

side雨竜

 

第二階層(サイト・シュリッツ)を解放した雨竜と超越刃(オーバーブレイド)を解放したウルキオラはこちらもロアと一護に負けず劣らずの激闘を繰り広げていた。

雨竜は霊子の長剣を振るってウルキオラに斬りかかった。

ウルキオラは霊子の槍で攻撃を受け止めるが空中から矢を発射する。

ウルキオラもまた虚閃(セロ)で迎撃した。

両者は空中で激突を繰り返し剣と槍が激しく火花を散らした。

雨竜「『極光の雨(オーロラ・レーゲン)』!」

雨竜は万物貫通(the X-axis)を付与した神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)の雨に周囲に展開した光球から光線の雨をウルキオラに放った。

ウルキオラ「『虚術(アピューツ)雷帝(エンペラードル・トルエノ・)剣雨(リュービア・エスパーダ)』」

ウルキオラは雨竜よりも霊圧があるので万物貫通を無効化して攻撃を相殺した。

雨竜「はぁ!!」

雨竜は空中から光線の雨を放った。

ウルキオラは巧みに飛行することで攻撃を回避した。

雨竜は加速して刀身に炎と雷を纏わせて万物貫通を付与して刺突と斬撃を織り交ぜて攻撃する。

ウルキオラも無言で霊子の槍で迎撃する。

雨竜「うおぉぉぉぉ!!!!!!」

ウルキオラ「......」

雨竜は咆哮を上げウルキオラは無言で攻撃を苛烈になる。

 

そしてさらに攻防を繰り広げること数分間、両者目に見えるくらいに疲弊している。

雨竜「はぁ...はぁ...このままだと、ジリ貧もいいところだな。」

ウルキオラ「ふぅ...まさかここまで粘るとはな。」

雨竜とウルキオラは一言言うと霊圧を爆発的に上げ次の一撃で決めると言わんばかりに高めた。

雨竜「『蒼空の剣矢(ラワーヘヌン・シュティアーツファイル)』!!」

雨竜の腰に装着されていた装甲が分離して合体して巨大な弓を形成して長剣に万物貫通と青炎と青雷を付与して霊子を供給しまくって巨大化させてウルキオラに向けてぶっ放した。

ウルキオラ「これで終いだ。『蝙蝠の虚無嵐(トルメンタ・デ・ムルシエラゴ)』」

ウルキオラはすべてを無に還す漆黒の大竜巻を放った。

 

ドゴオォォォォォォォォン!!!!!!

 

技の激突で凄まじい衝撃と轟音が響き一護とロアが虚夜宮(ラスノーチェス)にバリアを張っていたおかげで消滅することはなかった。

二人は技の衝突に発生した際の衝撃で大ダメージを受けて互いに元の姿に戻った。

雨竜「ぐうぅぅ...」

ウルキオラ「...」

両者指一本動かすことが出来ずにいた。

ウルキオラ「...不思議ものだな、どういう訳か清々しいと思っている自分がいる。」

雨竜「...奇遇だね、僕もだよ。」

二人は激戦の後とは思えない気軽に会話をする。

雨竜「最初は君に負けたことが原因であの二人を連れていかれてしまったから何が何でも君を倒さないと思ったけど戦っている最中からそんなこと忘れていたよ。ただ君を倒したいっていう感情のほうが強くなっていてね。」

雨竜はウルキオラに自身の内心で思っていたことを言う。

ウルキオラ「...そうか、俺もお前があの状況から生き残ったことを知った時から何故か興味を持ったのを疑問に思っていたからな。」

ウルキオラもまたそう言った。

 

一護「よぉ、終わったか?」

ロア「ウルキオラ?あんた、よくも人の部屋を壊してくれたわね?」

すると戦いが終わるまで待っていた一護とロアが来た。

ウルキオラ「...そんなことを俺に言われても困る。」

ロア「あんたさぁ、吹っ飛ばす場所くらい予測して攻撃しなさいよ!!!」

ウルキオラはロアの文句にそう言うがロアは怒り心頭だ。

一護「とりあえず、回復しようか_」

一護はそう言って雨竜の治療に入った。

ロアもウルキオラの回復させた。

 

sideチャド

 

ヤミー「でりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

超越刃(オーバーブレイド)を解放して禍々しい拳を振り上げてチャドに殴り掛かる。

チャドは完現術:加速(アクセル)で回避する。

 

どごぉぉぉぉん!!!

 

轟音を響かせ大地を砕いた。

チャド「はぁ!!」

チャドは黒白の大剣で斬りかかる。

ヤミーの皮膚を切り裂くがすぐに再生した。

チャド(くっ!これでは埒が明かない!!!)

チャドは内心で焦りながらもヤミーの攻撃を的確に回避したりする。

すると海燕達は全力でヤミーに攻撃する。

海燕「喰らえ!『根源の波動』!」

恋次「『狒骨大砲』!」

都「卍解『嵌合暗翳庭』『影帝滅壊』!」

都も卍解して影の濁流を放った。

ルキア「舞え『袖白雪』『参の舞 凍牙白刀』!」

ルキアもまた凍気の斬撃を飛ばした。

ヤミー「てめぇら!邪魔すんじゃねぇぞぉ!!

ヤミーは怒りながら霊圧を強めながら虚閃(セロ)を放って海燕達の攻撃をぶっ飛ばした。

海燕達は瞬歩で回避した。

卯ノ花「『魂は更なる高みへ』『心装 皆尽・永久の慾』」

卯ノ花は心装を解放して血の刀を手に持ってヤミーに斬りかかる。

ヤミー「ぐっ!てめぇもか!!」

ヤミーは卯ノ花に殴り掛かるが回避した。

そして何やら凄まじい速度で何かが走ってくるとヤミーの左手を切り落とした。

ヤミー「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

剣八「はっはぁ!!面白そうな奴がいるじゃねぇか!!」

剣八は野生の勘でヤミーの強さを感じ取って急いでこちらに走ってきてぶった切ったのだ。

ヤミー「てんめぇ...許さねぇぞぉ!!」

ヤミーは手を切られた怒りで霊圧が相乗効果で異常なほどにまで膨れ上がる。

ヤミー「くたばりやがれぇぇぇぇぇ!!!!!『怒獣の噴火(ペルシオン・イーラ)』!!!」

ヤミーは地面を殴りつけると地震が起こり大地がひび割れ凄まじい勢いでマグマが噴き出た。

チャド「ぐおぉぉ!!」

剣八「ちっ!」

卯ノ花「ふっ!」

海燕達『っ!』

全員は空中へ逃げることで何とか回避したがそれでも少なくないダメージを受けてしまった。

ヤミー「ぜはぁ...ぜはぁ...どうだ!!」

ヤミーの力は凄まじいが怒りと言うのは短時間でなら凄まじい効果を見込めるが長時間持続させるには肉体と精神に多大な負荷をかけ続ける。

ヤミーは租の性格故に長時間使えるがここまで長時間戦闘することが今までなかったためにどれほどの負荷がかかっているのかは本人を以てしてもわからなかったのだ。

チャド「...すみませんがここからは俺一人でやらせてください。元々は俺が買った喧嘩なんで。」

チャドはそう言って降りていく。

海燕達はチャドの覚悟を理解して見守ることにした。

 

チャド「待たせたな、決着をつけようか。」

チャドはそう言って拳を構える。

ヤミー「はぁ...いいぜ、終わらせようぜ!」

ヤミーもそう言ってありったけの霊圧を拳に込めた。

チャドも右腕を白腕に変えこちらも霊圧をありったけ込めた。

チャド「『魔人の一撃(ラ・ムエルテ)』!」

チャドは白腕の力を最大限発揮してこの一撃で戦いを終える意思を込め全力で殴り掛かる。

ヤミー「『憤獣の一撃(イーラ・エクスプローダ)』!!」

怒りで生産した力を全て、森羅万象を灰燼に帰す紅蓮の炎に変えて全力で殴る。

 

ちゅどおぉぉぉぉぉぉん!!

 

技の激突でチャドとヤミーを巻き込んでぶっ飛ばした。

チャド「ぐおぉぉぉぉぉ!!!」

ヤミー「うおぉぉぉぉぉ!!!」

二人は衝突の際に起こった衝撃をもろに受けて元の姿に戻った。

チャド「ぜはぁ...ぜはぁ...もう駄目だ。」

ヤミー「はぁ...はぁ...」

二人はほぼほぼ瀕死の状態になっている。

剣八「けっ!もうここに面白そうなやつは居なさそうだな。」

剣八は勘でこれ以上面白いと思える相手がいないのを感じたので刀を肩で担いでそう言う。

ロア「はいは~い、ヤミーはこっちで預かるからじゃ~ね~」

ロアはいきなり現れヤミーを担いでいくとどこかに消えた。

織姫「あの女~いきなり来て何なの!!?『双天帰盾』!」

織姫はロアに怒りながらもチャドを回復させた。

 

そして、いきなり声が響いた。

藍染「やぁ、死神そして黒崎一護とその仲間達諸君よ。私の計画に乗ってくれてありがとうと言った方がいいのか。」

今回の事件の主犯、藍染は東仙に天挺空羅を発動させ自身の声を虚圏(ウェコムンド)にいる一護達に届けさせた。

藍染「これで要注意となる者達は虚圏(ウェコムンド)に幽閉することができた。...ついでに隊長格をさらに3名を幽閉できるとは思わなかったが。」

藍染がそう言った瞬間、黒腔(ガルガンタ)が閉じてしまった。

虎徹「隊長~大変です!!私たちが通って来た黒腔(ガルガンタ)すべて封鎖されました!!」

転移の布で転移してきた勇音は緊急で伝えることを伝えに来た。

卯ノ花「...やられましたね。」

リルカ「こっちから開くことは出来ないんですか!!」

リルカが再び開けないか叫ぶと

マユリ「無理だネ。」

マユリがザエルの研究室をあさり終わりついでに新たな実験素材を手に入れてここに来てリルカの言葉にそう言った。

マユリ「現時点で黒腔(ガルガンタ)の構造を把握しているのは浦原喜助ただ一人だ。こちらから連絡する手段のない我々ではどうすることもできない。...癪な話だがネ。」

マユリは歯を軽く食いしばりながらそう言う。

 

卯ノ花「ですが、我々隊長格に課せられた指令は二つ、黒崎一護一行に手を貸すことと空座町での隊長格たちの戦闘可能にすることの二つ。」

織姫「えっ!!?隊長さん達が空座町で戦ったら跡形もなく消えてしまいますよ!!」

織姫は卯ノ花が言ったことに驚きながら言う。

マユリ「それに関しては一つ補足しておこう。ただそのまま隊長格たちを配置することを戦闘可能にするとは言わないヨ。浦原喜助が転界結柱という空座町を4点のポイントで囲むことで囲んだ街を尸魂界(ソウルソサエティ)流魂街(るこんがい)の外れに作った偽の空座町と入れ替えることで隊長格たちが町をいくら壊そうが問題ないようにしたんだヨ。...まったく、ただでさえ心躍る新技術の可能性の分析などをしているというのに余計な仕事を増やしてくれたもんだヨ。おかげで十二番隊の隊員たちの殆どが過労で使い物にならなくなってしまったじゃないカ。」

ぼそっと何ならとんでもないことを呟いたことをリルカの耳は聞き逃さなかったがリルカはスルーした。

 

side偽の空座町

 

偽の空座町ではいくつもの影が高速で移動している。

一番隊、二番隊、六番隊、八番隊、十番隊、十三番隊が空中に立っている。

そして空中に黒腔(ガルガンタ)が開きそこから藍染、東仙、市丸が出てくる。

山本「どうやら、間に合ったようじゃのう。」

藍染「間に合ったか...一体何がだい?そこにあるのは偽の空座町だと言うのはわかっている。本物の空座町は尸魂界にあるのだろう?それならば何も問題はない、君たちを倒して尸魂界に行き王建を創生すればいいことだ。...スターク、バラガン、ハリベル、ゾマリ、来るんだ。」

藍染がそう言うと黒腔(ガルガンタ)が4つ開きそこから4組の破面(アランカル)達が出てきた。

 



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66話:「それだけは勘弁して下さい。」

side偽の空座町

 

隊長格たちは敵には聞こえない程度の声量で互いに情報を共有する。

そして十三隊の隊長たちと藍染たちが相対している中真っ先に総隊長が刀を抜刀して解放した。

 

山本「万象一切灰燼と為せ『流刃若火』!『城郭炎上(じょうかくえんじょう)』!!」

総隊長は炎での塊で押し包み身動きを封じる技を使い藍染、市丸、東仙を包み込み動きを封じた。

山本「さて、ゆるりと潰していこうかのう。」

 

ギン「アツイ、アツイ、総隊長さんもヤンチャが過ぎますねぇ。」

ギンが炎の壁の熱に暑がりながらそう言うと藍染が言う。

藍染「今はまだ我々が動く時ではない。今は様子を見ようじゃないか。」

藍染は状況を見ようと言う。

 

バラガン「さて、どうするか...敵は山ほど。ボスはあのザマ。」パチンッ!

バラガンはそう言いながら指を鳴らすと従属官(フラシオン)が丸めている絨毯を広げてその中にある大量の骨が出てきて玉座の形になった。

ハリベル「バラガン、藍染様に対して口の聞き方がなってないな。」

ハリベルは夏梨たちと話せなくなって内心で苛立っている。

バラガン「お前こそ儂への口の聞き方がなっていないぞ、ハリベル。...さて、ロアがいない上にボスがあのザマだからな、代わりに儂が指揮をとらせてもらうぞ。」

 

ミラ・ローズ「何だと...」

ハリベル「よせ、ミラ・ローズ」

ミラ・ローズはバラガンに噛みつこうとするがハリベルが止める。

スターク「まぁ...いんじゃねぇの?」

スタークは気だるげに言う。

リリネット「...ふんっ!!」

リリネットはスタークの態度に思いっきり腰を蹴る。

スターク「痛って!なにすんだ!!」

リリネット「るっさい!!もうちょっとシャキッとしろよ!」

ミラ・ローズ「何やってんだ...」

ミラ・ローズはスターク達のやり取りに呆れた。

ゾマリ「私も特にないですよ。」

ゾマリも特に何も言わずに受け入れた。

 

バラガン「さて、話はこうだったな。足元の重霊地の空座町は偽物だと、ボスは尸魂界(ソウルソサエティ)に行き本物を潰せばいいと言うが果たしてそんな面倒をするか。先ほどの話からするに柱で取り囲んでその力で偽の空座町を入れ替えているのだろう。その柱がなくなればどうなる?...フィンドール!」

フィンドール「了解しました。陛下」

バラガンは自身の従属官(フラシオン)フィンドールに合図を出すとフィンドールは腕についている刃で笛を吹いた。

 

そしてその合図で黒腔(ガルガンタ)が四方に開きそこから大型の(ホロウ)が大量に出現した。

バラガン「柱を置くのは四方に置くと相場が決まっているからのう。」

バラガンがそう言うと虚が攻撃した所から柱が出現した。

 

大前田「どっ!どうすんすか!!柱の位置がバレちまってるじゃないっすか!!このままじゃ本物の空座町が元通りになっちまうじゃないっすか!!」

大前田はバラガンがあっさりと柱の位置などを看破して攻撃を開始させた事態に大声を上げながら騒いでいる。

砕蜂「うるさいぞ、大前田。」

そんな大前田を見た上司の砕蜂や他の隊長たちは比較的に落ち着いている。

山本「さよう、何も重要な柱に何もつけていないと思うてか?」

総隊長がそう言うとバラガンは一言言う。

バラガン「...ほう?」

バラガンは不敵な笑みを浮かべながら状況を見ている。

 

柱を攻撃していた大型の虚達は突如出現した人影に斬られた。

班目「延びろ!『鬼灯丸』!」

班目は解放した槍を振り下ろし

弓親「咲け『藤孔雀』」

4枚刃になった刀を振り虚の頭部の一部を4枚に切り下し

吉良「面を上げろ『侘助』!」

イヅルは7の字型になった刃を振り下ろし虚の頭部を粉砕し

檜佐木「...」

檜佐木は無言で刀を抜刀し一閃して虚を切り裂いた。

山本「ちゃんと、腕利きを護衛させておる。」

 

大前田「...って!隊長たちは知ってたんですか!!」

砕蜂「当たり前だろ、門に集合した時に伝えたはずだ。大方、油煎餅でも食べていて話を聞いていなかったんだろう。」

砕蜂がそう言うと大前田は何やら勘違いをしていたことを大声で言うと乱菊に揶揄われている。

 

大型の虚を瞬殺した死神たちを見たバラガンは思案顔になった。

バラガン「ふ~む...クールホーン、アビラマ、フィンドール、ポウよ。」

呼ばれた4人『はっ!どのようなご命令でしょうか!陛下!』

バラガン「ちと、あの4人の死神達と()()()()()()()()。ついでに柱を破壊できるならそれでよい。」

呼ばれた4人『了解いたしました!』

バラガンの命令を聞いた従属官(フラシオン)達は高速で飛行するような姿勢で四方に移動する。

バラガン「さて、死神達よ。...ちと遊ぼうではないか。」

バラガンは威厳のある声でそう言った。

 

班目「...来たか!」

班目は近づいてくる巨大な霊圧を感じ取り身構える。

 

ズドォォォン!!

 

巨大な何かが衝突し陥没した。

一角「...デカいな。」

チーノン「私は陛下の従属官(フラシオン)チーノン・ポウだ。さて死神少し私と遊んでもらおうか。」

そう言って握り拳を作った

一角「ほう?斬魄刀も虚刀も抜かなくていいのか?」

ポウ「安心しろ、これが私の武器だ。」

一角「まっ!てめぇらの硬さは知ってからよぉ。だがあいつほどじゃねぇ。」

一角はそう言って最初から飛ばしていく。

一角「『卍解』!『竜紋鬼灯丸』!!」

一角は卍解を解放して3つの巨大な形状の異なる斧へ変化した。

一角「行くぜ!!」

一角はそう言って瞬歩で加速して斧を振るった。

 

アビラマ「うおぉぉぉぉ!!!!やってやる!やってやる!やってやる!やってやる!やってやるうぅぅぅぅ!!!」

アビラマはイヅルの前に到着するなりいきなり叫び始めた。

イヅル「...何をやっているんだい?」

イヅルはアビラマのその行動を理解できておらず敵であるのにもかかわらず普通に聞いてしまった。

アビラマ「あぁ?んなもん、戦士が己を鼓舞する儀式をするのは当然じゃねえか。てめぇもやれよ。」

イヅル「嫌だね、そんな絶叫ごっこ。」

アビラマ「あぁそうかよ。ノリのねぇ野郎だな。つか、てめぇ名前はなんだ。俺は陛下の従属官(フラシオン)アビラマ・レッダーだ。」

アビラマはそう言って名乗った。

イヅル「...三番隊副隊長、吉良イヅル。」

イヅルが名乗った。

アビラマ「三番隊?...あぁ、市丸ギンが尸魂界(ソウルソサエティ)に置いてきたっていう部下かよ。」

イヅル「ッ!!」

アビラマ「なるほど、確かにそんなシラケた面の奴おいてくるに決まってるわな。」

アビラマがそう言うと何かが通り過ぎた。見るとアビラマの仮面の名残の左側が切られ出血している。

イヅル「...あまり、僕を怒らせないように、君も傷の浅いうちに死にたいだろう?」

イヅルは殺気を放ちながら怒りの感情の乗った表情をしている。

アビラマ「...なんだよ、できるんじゃねぇか。そういう顔。」

アビラマはそう言って虚刀を抜いた。

 

フィンドール「初めまして、私はフィンドール。バラガン陛下の従属官(フライオン)だ。君は?」

檜佐木「...九番隊副隊長、檜佐木修兵だ。」

互いに名乗り合った。

フィンドール「さて、陛下の命令だ。少しの間、私たちと遊んでもらおうか。」

フィンドールはそう言って虚刀を抜いて斬りかかる。

檜佐木も斬魄刀を抜いて応戦した。

 

弓親もまた従属官(フラシオン)の霊圧を感じ取り納刀した刀に手を掛けながら構えを取っている。

そして、気配が近づいてきたので勢いよく振り向いた。

クールホーン「はいはいは~い!注目(ちゅ~う~も~く)!!はぁい!!バラガン陛下の第1の従属官(フラシオン)、シャルロッテ・クールホーンちゃんの登場よ!」

空中から手を叩きながら降りてきてやたらハイテンションで名乗りを上げた筋肉モリモリマッチョマンのオカマがいた。

弓親は何故か目を閉じていた。

クールホーン「あら?なんで目を閉じているのよ?」

クールホーンは不思議がって弓親の周りをまわりながら聞くと弓親はこういった。

弓親「僕は醜いものは見ない主義でね。」

 

パァンッ!

 

弓親がそう言った瞬間クールホーンはビンタをかました。

弓親「痛ってぇ!何んだてめぇこの野郎!!」

クールホーン「何すんだって人の顔見るなり醜いって!いい?本当に醜いっていうのはねぇあなたのように他人を見た目で判断する人のことを言うのよ...ああ、今の私の言葉って深いわねぇ。」

弓親「やかましい!てか!そんなに深いこと言ってないだろ!!」

弓親はそう言って刀で斬りかかる。

クールホーン「嫌ねぇ、そうやって余裕のなくギャアギャア騒がしい男は嫌われるわよぉ、この私やロア様、ハリベル様のように冷静で気高く美しくなくてはならなくてよ!」

クールホーンはそう言いながら虚刀で弓親の斬撃を流麗に捌き続ける。

弓親「うっさいわ!この不細工!」

クールホーン「ふっ、挑発しても無駄よ。真に美しきものは相手が何を言おうと冷静に自分を貫く者よ。」

本来の世界戦のクールホーンだったら弓親の挑発に乗っていたがここのクールホーンはロアの美しさに一方的なライバル視をして果敢に挑んでは軽くあしらわれボコボコにやられては何度もリベンジしに行くのだがその都度ボコボコにされ自信を失いかけたがロアが助言をしてそれを受け入れたことでクールホーンは精神的に更なる高みに至れたことでロアのことを認めている。それ故に元々の性格に加え生半可な挑発は意味をなさないのだ。

弓親「知るかぁ!君の存在は僕からすると許容できるか!!」

クールホーン「ふっ!甘いわね。」

クールホーンと弓親の互いの信念を掛けた戦いは激化する。

 

side虚夜宮(ラスノーチェス)

 

一方、黒腔(ガルガンタ)を閉じられ幽閉中の一護達だがそんなことをさておき現在、一護は別の意味で窮地に陥っていた。

 

一護「あの...夏梨さん、遊子さん話を聞いてくれませんか?」

夏梨「...私たちに隠し事してた一兄ぃなんて知らない。」プイッ

遊子「そうそう、雨竜お兄ちゃんたちのあの姿の事知ってたのに教えてくれなかったお兄ちゃんなんて知らないもん」プイッ

おそらく、三界における最強の男は今、妹達のご機嫌取りの最中だった。

茜雫「夏梨、遊子。一護の話を聞いて上げて一護やお義父さんとお義母さんは二人にいらない心配を掛けないように話さなかったんだよ?」

のえる「そうですよ、心配だから安心して暮らせるように一護さんは頑張っていたんですよ。」

茜雫とのえるは一護の補助に入っている。

夏梨「...じゃあ、今度、私と遊子にも一兄ぃ達が使っている不思議な力を教えて。」

一護「え、えぇ~、俺としては二人に危ないこと教えたくないんだけど...」

遊子「もう、お兄ちゃんとは口きかないもん!」

一護「分かりました、教えますからそれだけは勘弁して下さい。」

一護は即座に折れて土下座した。

ロア「こぉ~ら!一護をあんまり困らせないでね。夏梨、遊子!」

それを見ていたロアは二人を叱る。

夏梨「ロア義姉(ねえ)ぇ、でもぉ...」

遊子「ロアお義姉(ねえ)ちゃん、だってぇ...」

ロア「でもでもだってもないじゃないでしょ!兄である一護が妹である二人を心配して頑張ったのにその態度はないでしょ!!いくら二人が一護に傷ついてほしくないからってそれはないでしょ!!」

夏梨・遊子「「...はい」」

流石に二人もシュンとしている。

一護「...すまん、ロア助かった。」

一護はロアに礼を言う。

ロア「やったぁ~一護に褒められたぁ~」

ロアは喜びながら一護に抱き着いた。

一護「うおぉい!!」

茜雫・のえる「「ちょおい!なにやってんのぉ(ですかぁ)!!」」

茜雫とのえるは大声を上げながらロアを離そうとする。

ネル「なんか騒がしいなぁ...あぁ~ロアちゃんズルい!私も一護に抱き着く~!」

ネルは先ほどまで昔よく話していたロカと話していてなんか騒がしくなってきたのでこちらに来たのだ。

一護「とりあえず、放してくれ!!ロア、ネル!ちょっと教えてほしいことがあるんだけど良いか?」

ロア・ネル「「うん?な~に?一護?」」

二人は不思議ながら一護に聞くと

一護「ちょっと黒腔(ガルガンタ)の開き方教えてくんね?藍染の馬鹿をシバきに行かないと空座町がやべぇんだよ。」

ロア「いいよ、それに私もあいつを殴らないと気が済まないんだよねぇ~」

ロアは藍染(あの馬鹿)のせいで義妹たちが泣いてしまったのでシバきたいのである。

ネル「じゃあ開き方教えてあげるね。」

ネルがそう言って一護は黒腔(ガルガンタ)の開き方の修行に入った。

その光景を見ていた茜雫とのえるはと言うと

茜雫・のえる「「むぅ~~~~」」

頬を膨らましながら嫉妬していた。



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67話:「別に問題ないんだがなぁ。」

最近、投稿した作品読み直して描写が途中から激変していたことに気づいたんですけどとりあえず、このままいきます。


side偽・空座町

 

戦闘が開始され数分が経過した。

イヅルは刀を構えて待ちの姿勢でアビラマを迎え撃つ。

アビラマ「おらぁ!!」

アビラマは虚刀に霊圧を込めて斬りかかる。

イヅルは冷静に避けて距離を離す。

アビラマ「逃げんじゃねぇぞ!!」

アビラマは虚閃(セロ)を連射した。

イヅル「『破道の五十七 大地転踊(だいちてんよう)』」

イヅルは周囲の破棄されたコンクリを操って虚閃を防御した。

そしてアビラマの攻撃を凌ぐと隙を見つけるために距離をとった。

アビラマ「てめぇ...!頂を削れ『空戦鷲(アギラ)』!!」

そんなイヅルの行動を見たアビラマはキレて刀剣解放した。

刀剣解放したアビラマは翼が生え、ガルーダを思わせる鳥人の姿に変わった。

アビラマはその翼で飛翔し翼から鋼鉄の硬度を持つ翼を射出しまくる。

イヅルはその攻撃を縛道で凌ぐ。

 

フィンドールと檜佐木は互いに全開で戦っている。

フィンドールは仮面を9割近くまで破壊し帰刃(レスレクシオン)である『蟄刀流断(ピンサグーダ)』を解放して右の巨大なシオマネキの様な白いハサミと左手に持つ虚刀と小型のハサミで攻撃する。檜佐木も始解である『風死(かぜしに)』を解放して戦闘をしている。

檜佐木が回転を乗せた風死で攻撃する。

フィンドールもまたハサミから高圧水流を放って迎撃した。

風死が高圧水流を切り裂くが響転(ソニード)で回避する。

フィンドールは虚刀から水の斬撃を放って攻撃するが檜佐木は縛道の『円閘扇(えんこうせん)』で防御した。

フィンドール「流石だ、副隊長を任せられるだけはあるということか。」

檜佐木「敵に褒められても嬉しくねえよ。」

檜佐木はフィンドールの言葉を受け流しながら鎖鎌を巧みに操って攻撃する。

檜佐木「『蛇紋斬・双極(じゃもんがん・そうきょく)』」

檜佐木は二本の鎌の両方を高速回転させつつ同時に敵へ放つ技を使った。

フィンドール「『断頭の蟹鋏(ディヘラセ・ガ・グレホ・デカピタシオン)』」

フィンドールは大鋏に霊圧を込めて鎌を打ち払った。

 

一角とポウもまた全力で戦っている。

一角は斧槍(ハルバード)に変形させた『龍紋鬼灯丸』を振るいポウの帰刃(レスレクシオン)巨腕鯨(カルデロン)』の能力で巨大化したクジラ人間のような肉体に攻撃する。

ポウもまた巨大化した豪腕を振るって迎え撃つ。

 

どがぁぁん!!

 

二人の攻撃が激突し凄まじい衝撃を発生させた。

一角「硬えなぁ!!おらぁ!!」

一角は斧槍(ハルバード)に霊圧を込めて斬りかかる。

ポウ「無駄だ。」

ポウもまた拳に霊圧を込めて打突を放った。

両者の攻撃は激しさを増した。

 

クールホーン「でりゃあああああ!!!!」

クールホーンは大声を上げながらすさまじい気迫の顔で弓親に斬りかかる。

弓親「くっ!」

弓親もまたかつてのように真名の解放に躊躇いはなくなったがやはり癖のような物だろう。

だがその性質上、ここぞという時以外は『藤孔雀』で対応するようにしている。

クールホーン「必殺ぅ!!『ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン's・ミラクル・スウィート・ウルトラ・ファンキー・ファンタスティック・ドラマティック・ロマンティック・サディスティック・エロティック・エキゾチック・アスレチック・ギロチン・アタック』!!!!!」

クールホーンは空中でで回転して勢いをつけ、虚刀を相手の頭上に向かって振り下ろした。

弓親「ちっ!」

弓親もまた斬魄刀で受け止めたのだが...

 

メキッ...バキッ...ボキィ...

 

体からなってはいけない音を響かせ弓親をぶっ飛ばし地面に叩きつけた。

クールホーン「あら?私ったら美しさのあまり弱い者いじめをしてしまったかしら?でも仕方ないことよね...真に美しきものは他を寄せ付けぬ者のことを言うのだから!!」

クールホーンは体を抱きしめながらくねらせる。

っして土煙から高速で弓親が出てきて斬りかかる。

弓親「キモイわぁ!咲け『藤孔雀』!!」

弓親は叫びながら斬魄刀を解放して刀身を4枚刃にして斬りかかる。

クールホーン「それがあなたの斬魄刀?頂点に近い美しさにを持つ私からすると大したことはないけどもあなたのもいいと思うわよ?」

クールホーンはそう言って虚刀で受け止め弓親に蹴りを入れた。

クールホーン「解放して戦うあなたの美しさに敬意を表して私も本気で戦わなければ美しくないわ!煌めけ!!『宮廷薔薇園ノ美女王(レイナ・デ・ロサス)』!!」

クールホーンはそう言って自身の斬魄刀を抜いて刀剣解放(レスレクシオン)をおこなった。

解放するとバレリーナのような格好になったクールホーン。

弓親「...ぷっ!はははははは!!!!!なん...だっ!それ!!あはははははははははは!!!!!!」

弓親は腹を抱えて大笑いしている。

クールホーン「ふぅ...相手の姿を見るなり笑うなんて美しくないわねぇ...とうっ!」

クールホーンは弓親の隙を見逃すに跳躍した。

クールホーン「喰らいなさい!!必殺(ひっさぁつ)ぅ!!『ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン’s・ラブリー・キューティ・ミラクル・スウィート・ウルトラ・ファンキー・ファンタスティック・ドラマティック・ロマンティック・サディスティック・エロティック・エキゾチック・アスレチック・パラディック・アクアティック・ダイナミック・ダメンティック・ロマンティック・ギロチン・サンダー・パンチ』!!!!」

クールホーンは長ったらしい技名を言いながら回転と重力加速度を付けた両手を真上で組んで振り下ろす技を放った。

弓親「さっきから思ったんだけど...長いわぁ!!」

弓親はなんとか精神を戻すと藤孔雀に霊圧を込めて受け止めるなりなんなりしようとする。

 

ズドォォォン!!!!

 

ふざけた技名からは想像もつかない轟音を響かせ弓親は再び地面に叩きつけられた。

弓親「ごはぁ!!」

弓親はあまりの威力に血反吐を吐きながら倒れたが傷は死覇装に搭載された回道で治癒が始まった。

弓親「く...くそっ!あの野郎...!ふざけてるけど実力は本物だ...!」

弓親は何とか立ち上がりながらクールホーンを倒すために策を練り上げる。

クールホーン「ふっ!ボロボロになりながらも立ち上がり勝つために見っともなくとも足掻く...懐かしくも美しいわねぇ...いいわ!あなたのすべての美しさを掛けて私にかかって来なさい!!」

クールホーンは大仰なポーズをしながら弓親に挑発した。

 

side虚夜宮(ラスノーチェス)

 

現在一護達は虚圏(ウェコムンド)から脱出するべく(ホロウ)の力を持つ破面(アランカル)と大差ない一護がロアとネルから黒腔(ガルガンタ)の開き方を教わっている。

一護「ちっ!あの馬鹿(藍染のやつ)がロア達の黒腔(ガルガンタ)を封じてなけりゃロア達ので行けたのに!」

現在、虚圏(ウェコムンド)にいる破面(アランカル)黒腔(ガルガンタ)は現世に居るのと一体を除いて開くことができないようになっている。

故に一護は完全虚化...否ロアが言うには帰刃(レスレクシオン)状態になり黒腔(ガルガンタ)を開く修行をしている。

ロア「それにしてもなんで一護は私たちと同じなのかな?」

ロアは疑問に思ったので聞いてみると

ネル「小さい時の私の記憶に一護って生まれつき死神と虚の力を持って生まれたらしいんだぁ。」

ネリエルがネルトゥの時に聞いたことを伝える。

一護「まぁ、それは後でいいだろ。」

一護はそう言っている間に空間に黒い線のような物が発生する。

ロア「おぉ~もう空間に穴を開けるところまで行くんだぁ~早いねぇ~。」

ロアは暢気に言いながら次のステップを教える。

 

夏梨「うぎぎ...難しい...!」

現在、夏梨は雨竜と茜雫に魂魄から霊圧を引き出す感覚を教えてもらいつつ周囲の霊子を集め方を教わっている。

遊子「むぅ~~~~」

遊子は頬をむくれながら不貞腐れている。

のえる「ゆ、遊子ちゃん元気出してくださいよぉ。」

のえるは遊子を慰めている。なんでこんなことになっているのかについてだが一護が約束したように力の使い方を教えようとしたのだが一護が夏梨と遊子の素養を調べたら夏梨には完現術(フルブリング)滅却師(クインシー)の素養があると伝えたが遊子には何の素養がないことを伝えたことでこの状況になってしまった。

一護「俺としては危ないことしなくていいんだから別に問題ないんだがなぁ。」

一護からすると夏梨も力が無かったらどれだけ良かったことかと内心で思いながらも黒腔(ガルガンタ)を開くまでにはいけたがまだ完全には使いこなせていないので修行を続けている。

遊子「...お兄ちゃんと夏梨ちゃんだけズルい。」

一護「一応、親父も力を持っているし母さんは力を()()()()()()()()?」

遊子は不貞腐れているのを見て一護がフォローしようとするが効果がないので溜息を吐きながら時間が解決することを祈ろうと一護は内心で思った。

 

雨竜「うん、少しは霊子を集められているね。完現術(フルブリング)はチャドに教えて貰おう。」

夏梨「...うん」

雨竜が滅却師の基本技能である霊子の収束をできるようになったが完現術は一護かチャドか織姫、リルカの4人しかいない上に一護は修行中、他の3人は別の場所にいるために教えることができないでいる、夏梨がチャドの名前を聞くと顔を赤くしている。

一護(はぁ...早く平穏を手に入れて二人の恋が実るといいなぁ...)

などとシスコン全開で妹二人の未来の幸せを願いを考えている一護は黒腔(ガルガンタ)の修行に集中した。




マジで技がないキャラで戦闘描写するといろいろ短くなって大変です。
あとナルシストキャラってこんな感じなのでしょうか?


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68話:「何でもいいから早く習得してこの騒動を終わらせますか。」

すみません、最近リアルで予定などが立て込んでしまい執筆が遅れてしまいました。


side偽・空座町

 

偽の空座町では転界結柱をめぐって激しい戦闘が繰り広げられている。

 

アビラマはイヅルの逃げる戦法にイラつきながらも鋼の翼を弾丸として打ちまくっている。

イヅル「『破道の五十八 闐嵐(てんらん)』!」

イヅルは竜巻を放つ軌道でアビラマの翼の弾丸を相殺すると建物の中に非難した。

アビラマ「ちっ!逃げるとは卑怯な奴めっ!!」

アビラマはイヅルのことを馬鹿にはしながらもイヅルの攻撃などには神経を集中して対応できるようにしている。

 

イヅル「さて、どうするか...あの翼や羽の飛び道具が厄介だ。鬼道で対応しているけどやはりここはどうにかして距離を詰めないと僕の斬魄刀は効果を発揮できない...ここはわざと隙をさらしてみるか?『破道の三十一 赤火砲』」

イヅルは左側にある壁に火の玉を放って破壊した。

アビラマ「ちっ!そんな見え見えの誘いに誰が乗るかっての。」

アビラマはその罠は無視して建物に翼の弾丸を放ちまくって破壊しにかかる。

イヅル「...面を上げろ『侘助』!」

そしてがいきなりイヅルが現れると斬魄刀を解放して4つの翼を瞬時に10回ずつ切りつけた。

そして計40回斬られたことにより侘助の能力での重量が増加され地に堕ちることになった。

アビラマ「ごあっ!!な、なんだぁ...」

アビラマは翼が異常に重くなったことに困惑している。

イヅル「悪いけど全力を出してない君に能力をペラペラしゃべるほど僕の口は軽くないよ。」

イヅルは油断なくその刃を首に掛けようとしたのでアビラマは虚刀に手を掛けた。

アビラマ「くそっ!『超越せよ』!!」

命の危機にアビラマは超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

霊圧が爆発的に上昇し侘助の力を打ち消してその姿を変貌させた。

その霊圧を感じ取りイヅルは瞬歩で距離を取った。

アビラマ「超越刃(オーバーブレイド)!『翼竜の空戦鷲(アギラ・ケツァルコアトルス)』!!」

解放したアビラマの姿は帰刃(レスレクシオン)の姿から二回り以上肉体が肥大化し姿がケツァルコアトルスを思わせる翼竜人のような姿に変化した。

 

イヅル(...来たね、この状態ではどんな能力に変化しているのか?先ほどまで翼を武器にしていたからな、注意しながら間合いを詰めなければ。)

イヅルは注意をしながらどう距離を詰めるか考えながら死覇装の追加オプションの手甲に追加された腕力増加の術式に霊圧を込めて起動して強化し油断なく構える。

アビラマ「喰らいな!!」

アビラマは翼を羽ばたかせると翼から羽の弾丸と熱風が同時に発射された。

イヅル(熱風!?くっ!)

イヅルは瞬歩で熱風の範囲から逃れたが熱風による熱で建物が融解し羽の弾丸で粉々になった。

アビラマ「さっさとやられやがれッ!」

アビラマは叫びながらも油断なく翼から羽を飛ばしまくる。

 

フィンドール「ふっ!」

フィンドールは右のハサミから巨大な水流のカッターを左の小さなハサミから小型の水流のカッターを大型のカッターに付随して放ってくる。

檜佐木は風死を回転させて大型のカッターを切り裂いて瞬歩で小型のカッターを回避した。

檜佐木「いい加減に止まりやがれ!『縛道の三十 嘴突三閃』!!」

敵の両腕と腰部分を壁に固定させる鬼道を放ちフィンドールを拘束しにかかる。

フィンドールも響転(ソニード)で回避して両者は向かい合いの状態になり無言で相手の出方を見る。

フィンドール(...彼の力で厄介なのはあの鎌の切れ味ではなく拘束の術と彼自身の立ち回り方のようだね、これはこちらが全力で相手をした方が良いかな?)

フィンドールはこれまでの攻防で檜佐木の戦い方を理解して内心で考え方をまとめる。

檜佐木(くそっ!カッターの威力は問題ないが向こうの手数と速度が厄介だ、身体能力でも負けてるし何とか動きを止めねぇとな...)

檜佐木もまた戦況を把握し鎌を回転させながら霊圧を練り上げる。

 

フィンドール「こうなれば仕方がないね。『超越せよ』」

フィンドールは左に持つ虚刀を解放し超越刃を発動した。

フィンドール「超越刃(オーバーブレイド)戦車の蟄刀流断(ピンサグーダ・キャンサー)』」

フィンドールの身体が棘付きの赤い甲羅で覆われており、右腕が巨大な鋏になっていて左は棘の付いた甲羅で覆われた鋭い五指を備えた指に変化している、蟹の要素がある割には意外とスマートな体格をしていた。

フィンドール「さぁ、ここからが本当の勝負ですよ。」

フィンドールは先ほどまでとは比べ物にならない速度の響転(ソニード)で距離を詰めてくる。

檜佐木「くっ!『縛道の六十二 百歩欄干』『縛道の六十一 六杖光牢』!!」

檜佐木は瞬歩で距離を開けながらフィンドールに棒状の霊圧を飛ばして動きを止める縛道と6つの光の帯で拘束する縛道を放った。

フィンドールは迫ってくる縛道を鋏と鋭い5指で打ち払いながら大バサミを振るってくるが檜佐木は鎌で打ち払いながら距離を取ろうと『破道の三十一 赤火砲』を放つ。

 

一角「オラオラ!どした!!まさかもう疲れたとか言わねぇよな!!」

一角は神経を研ぎ澄ませポウの巨体との激突や攻撃を受け流しながら霊圧を高めて攻撃して目に見えてポウの息が上がってきているのを確認したが相当集中して攻撃を対処しているので一角も相当疲弊している。

ポウ「ふんっ!ほざけ!!」

ポウも霊圧を高めてはいるが傷は再生しても疲れが消えるわけではないので大ダメージを受け続けるわけにはいかない。

一角「おらぁ!!」

一角は斧槍(ハルバード)に霊圧を込めてポウの攻撃を瞬歩で回避しながら斬撃と刺突を瞬時に5発ずつ叩き込んだ。

ポウ「ぬうぅ...!『超越せよ』!!」

一角のちょこまかした動きに痺れを切らして超越刃を解放した。

ポウ「超越刃(オーバーブレイド)超越の巨腕鯨(カルデロン・テラセネンチア)』!」

超越刃を解放したポウの姿は帰刃(レスレクシオン)の時よりは縮んだがよりガッシリしていて逞しい体格になりクジラのような装甲が追加された。

ポウは先ほどよりも小回りの利いた拳を振り上げて一角に攻撃する。

 

クールホーン「そらそらっ!どうしたのかしら!このアタシの美しさの前に手も足も出ないのかしら?」

クールホーンは虚刀と体術を組み合わせた変幻自在の攻撃で弓親に雨霰の如き攻撃を加える。

弓親「喧しいよ!!」

弓親は叫びながらもクールホーンの攻撃を藤孔雀で受け流しながら拳と足技で反撃しているがクールホーンの攻撃力が桁違い過ぎて受け流してもそれを上回る衝撃が弓親にダメージを蓄積させている。

ただでさえ真っ向から名前はあれだがクールホーンの強烈な攻撃を受けていたのだから立っている方が不思議なくらいのダメージを蓄積している。

クールホーン「...あなたのその根性は褒めてあげるけどこれ以上はただの弱い者いじめにしかならないからせめてもの情けに苦痛なくされども残酷な技で終わらせてあげるわ。『白薔薇ノ刑(ロサ・ブランカ)』」

クールホーンが技の名を言うと黒い茨で自分と相手を闇で覆い尽くし黒い茨は弓親を拘束した。

弓親「ぐっ!なんだ...これは!?」

弓親は黒い茨を振り払うべく必死に藻掻くが体から霊圧がどんどん抜けていき力が入らないでいる。

クールホーン「この技は誰にも認識されずに死を迎える美しくも残酷な技よ。」

弓親「そうかい...元よりタイミングよく使うつもりではいたけどこれで心置きなく使えそうだよ。裂き狂え『瑠璃色孔雀』!」

クールホーンの言葉を聞いた弓親は藤孔雀の真名を言い蔦がクールホーンに巻き付いて霊圧を吸い取り始める。

クールホーン「ぬぅっ!これは私の『白薔薇ノ刑(ロサ・ブランカ)』と同じ!?...なるほど根競べってやつね、いいわ!どちらの美しさが上か勝負といきましょうか!!『超越せよ』!!」

クールホーンは虚刀を抜いて超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

クールホーン「超越刃(オーバーブレイド)超越の宮廷薔薇園ノ美女王(レイナ・デ・ロサス・テラセネンチア)』!!」

超越刃を解放したクールホーンだが霊圧が大幅に上昇しただけで見た目の変化は一切なかった。

弓親「どうしたんだい?その力は見た目が大幅に変化するものだと思っていたんだが?」

弓親は疑問に思ったのでクールホーンに聞いた。

クールホーン「ふっ!そんな当たり前のことを聞くなんてナッシングね!!この私の美しさは既に完成されているの!!これ以上の変化は逆に醜くなるのよ。だからこれがあたしの超越刃(オーバーブレイド)よ!!」

クールホーンは堂々と胸を張りながらそう宣言する。

弓親「そうかい」

弓親はそう一言そう言うと藤孔雀の状態に戻っているため互いに外部が自身の状況を把握できない状態でお互いに相手の出方を窺っている。

クールホーンは響転(ソニード)で弓親は瞬歩で加速してクールホーンは真正面から弓親はあらゆる角度から攻撃を仕掛けていく。

 

 

バラガン「...ふむ、頃合いかのう。そろそろ儂らも暴れるとしよう。」

戦況を見ていたバラガンはスターク、ハリベル、ゾマリに戦闘開始の合図をした。

ハリベル「いいのか?まだ貴様の部下が戦っているぞ?」

ハリベルは部下のことを放置しているバラガンに非難のまなざしを向けながらそう言うとバラガンは

バラガン「問題ない、むしろ儂の力を最大限発揮できるのでな。このまま戦わせておけばよい。」

ジオ「バ、バラガン様!!?戦うのでしたら我々が行いますのでどうかご再考を!!」

ニルゲ「その通りです!!陛下!!」

バラガン「喧しいぞ!!儂が決めたことに文句を言うでない!!貴様らは下がっていろ!!」

バラガンはそう言って骨の玉座をを破壊してその中にあるバスターアックス型の斬魄刀を手に取った。

ジオ・ニルゲ「「...御意」」

二人はそう言って響転(ソニード)で大きく距離を取った。

スターク「...はぁ、仕方がねぇな。」

スタークはため息をつきながら戦闘態勢に入った。

ハリベル「仕方がない、アパッチ、スンスン、ミラ・ローズ...構えろ。」

3獣神(トレスベスティア)『了解です(わ)!』

ハリベルと3人の従属官(フラシオン)も戦闘態勢に入った。

ゾマリ「了解しました、死神達に我が愛を与えましょう。」

ゾマリは虚刀を抜きながらそう言った。

 

山本「ふむ、では各自!破面(アランカル)達を一掃せよ!!」

敵の様子を見た総隊長の一言で隊長達は瞬歩で各自の相手の所に移動した。

 

side虚圏(ウェコムンド)

 

現世の偽・空座町で激戦を繰り広げている中、一護達はと言うと

 

マユリ「とりあえず、あのザエルアポロ(自称・科学者)の研究室にあった資料を基に黒腔(ガルガンタ)を開くことができそうだ、もう少し時間がいるが問題ないだろう。」

チャド「すみません、お手数おかけしてしまって。」

マユリ「礼なんて言われることではない、私は黒腔(ガルガンタ)の解析ができるのだから。」

チャドは礼を言うがマユリにとってはどうでもいいと切り捨てて作成に取り掛かっている。

 

一護もまた同時進行で黒腔(ガルガンタ)を開く修行をしているが中々進まないでいる。

何故かと言うと

一護「...おい、こいつらどうにかしてくれない?ロア...」

一護がそう言うとロアは

ロア「え~、二人ともっと仲が良くなってほしんだから良いでしょ~?」

一護「それは後からでもいいだろ!!」

一護は叫びながらも黒腔(ガルガンタ)の修行に集中しているが抱き着いているロアの従属官、シルスとレストに怪我をさせないようにしているためあまり思いっきり力を込められないでいる。

シルス「...いいでしょ、別に」

シルスはツンツンしながらも抱き着いている。

レスト「えへへ~」

レストは好意を隠そうとせずにデレデレオーラ全開で一護に抱き着いている。

一護(...いや、ホントになんでこんなに好かれてるんだ?意味が分からない。)

一護はなぜこんなにモテているかわからずに内心で滅茶苦茶に困惑している。

茜雫「...あんたたちぃ~!一護から離れなさい!!」

茜雫がシルスとレストを引き離すべく斬魄刀を抜こうとするがロアが拘束の術を使い動きを止めた。

一護(はぁ...もう何でもいいから早く習得してこの騒動を終わらせますか。)

一護は修行に集中した。



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69話:「気色の悪いことを言うな」

すみません、リアルがやたら忙しすぎたのとモチベーションが上がらずに投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
ぼちぼち更新していきますので気長にお待ちください。


side偽・空座町

 

空座町の四方の転界結柱を破壊すべく死神達と抗戦していたバラガンの従属官(フラシオン)達は己が仕える王の霊圧の高まりを感じ取った。

 

クールホーン「あら?」アビラマ「ッ!?」ポウ「ぬっ!」フィン「何っ!?」

 

4人はそれぞれ異なる反応を取った物のすぐさまその意図を汲み取り戦線離脱しようとする。

 

一角「おいっ!てめぇいきなり戦いはやめるは!逃げようとするわぁ!どうゆうことだぁ!!」

一角はポウがいきなり元に戻り逃げようとするので声を荒げる。

 

ポウ「何、我らが王の御意思だ。あのお方が全力を発揮されては私たちなど、塵一つ残らんのでな。」

ポウ達バラガンの従属官達はバラガンの能力を知っているのでバラガンの戦闘が開始するので避難しなければ死以外存在しないのだ。

ポウはそう言って響転(ソニード)でその場を後にした。

 

一角「ちっ!どうやら奴らの言葉はハッタリって訳でもなさそうだな。」

一角はバラガンたちの放つ霊圧を感じ取りながらも己に与えられた柱防衛の役割を全うすべく卍解を解除して柱で待機した。

 

クールホーン「あらぁ?バラガン様自らがお戦いになられるのならこれ以上ここに居たら危険ね...あなた!このアタシの美しさに遣られなかったことを不運に思いなさい!!バラガン様のお力の前には万物全ての美しさが破壊されるのだから!!」

クールホーンはそう言って響転でその場を後にした。

 

弓親「くっ...くそっ!あの野郎...好き放題言って勝ち逃げしやがって...!!」

弓親はクールホーンの攻撃でボロボロになった体に鞭を打って柱に戻って待機した。

 

アビラマ「ちっ!バラガン様が戦うとなると俺じゃあどうしようもねぇな!おいっ!!勝負は預けさせてもらうぜ!!」

アビラマもバラガンの霊圧の高まりを感じ取りイヅルとの戦いを中断し響転でその場から退避した。

 

イヅル「...何とか、向こうが撤退してくれてありがたいかな...だけど」

イヅルはバラガンの霊圧を感じ取って冷や汗が流れているが己の任務を全うすべく柱で待機した。

 

フィン「むっ!これはいけないね。バラガン様がやる気になされている。副隊長君、すまないけど勝負はここで終了だ。」

フィンドールもまた他の3人同様にバラガンの霊圧を感じ取り響転でその場から退避した。

 

檜佐木「くそっ!あの野郎、暴れるだけ暴れやがって...」

檜佐木は悪態をつきながらもバラガンの霊圧を感じ取って柱で状況を静観した。

 

sideバラガン戦

 

バラガン「ほう?貴様らが儂の相手をしてくれるのかのう?」

バラガンは自身の目の前に立ち向かってきた二人の死神に対して言葉を放つ。

 

砕蜂「ふん!そちらこそ、部下に任せなくてよかったのか?」

砕蜂は不敵にバラガンを挑発した。

 

大前田「隊長!あんま、そんなこと言わないでくださいよぉ!!」

大前田は目の前にいるバラガンの放つ霊圧にビビっているため砕蜂のバラガンに対する挑発にビクビクしている。

 

バラガン「なぁに、あやつらの力がなくとも問題ないのでな。さてそんなことよりも貴様らの力はそんなものか?簡単に背を取られる程度で隊長とやらになれるものかの?」

バラガンはそう言いながら砕蜂の背後を取りながら左肩に手を置いた。

 

砕蜂・大前田「「っ!?」」

砕蜂と大前田はその言葉を聞いた瞬間に驚愕しながらも即座に瞬歩で距離を取ったが砕蜂は左腕に違和感を感じ取った。

砕蜂(...なんだ?左腕が動かないが...なっ!?)

砕蜂は一瞬だけ左腕を見たら腕が骨折しているかのようにだらんと垂れており全く動かせないでいた。

砕蜂(馬鹿な...私は攻撃は受けていないぞ!?...まさかさっき触れられた時に何かされたのか?)

砕蜂はバラガンに触れられた時以外で何かされた形跡が無かったので触れられた時に何かされたのだと予想したがバラガンの得体のしれない能力を見破るまではできてない。

 

大前田(...嘘だろ!?砕蜂隊長は護挺十三隊の中でも最速の死神だってのに簡単に背後を取られちまった...つうことは誰もあの破面(アランカル)から逃げられないって事かよ!!)

大前田は普段砕蜂から雑な扱いを受けているがそれでも副隊長として砕蜂の実力を知っているがためにバラガンの身体能力の高さを瞬時に把握した。

 

バラガン「それっ!できる限りこのわしを楽しませてそして死ね。」

バラガンはバスターアックス型の斬魄刀を片腕で異常な速度で振るって攻撃してきた。

 

砕蜂「ちっ!尽敵螫殺『雀蜂』!!」大前田「くそぉ!!こうなったらとことんやってやらぁ!打っ潰せ!『五形頭(げげつぶり)』!!」

砕蜂と大前田は瞬歩でバラガンの攻撃を回避しながら斬魄刀を解放して油断なく構えた。

特に砕蜂は自身の左腕を使いものにならなくしたバラガンの能力を警戒レベルを最大にしながらアーマーリング型に変化した始解を構える。

大前田(やべぇ...すんげぇ逃げてぇけど隊長ほっぽり出すわけにもいかねぇし...)

大前田も大口を叩いてはいたが内心では弱音を吐いており脂汗をだらだら流しながらも鎖で繋がった棘付き鉄球(モーニングスター)型の斬魄刀の鎖をぶんぶん振り回して何時でも攻撃ができるようにしている。

 

バラガンは二人のその様子をじっくり見ながら手を砕蜂たちに向けちょいちょいと無言でかかって来いと挑発のハンドサインをした。

 

砕蜂「...舐めるな!!」

砕蜂はバラガンの挑発に内心でイラつきながらも最速でバラガンの背後を取り雀蜂で刺突を放った。

限りなく完璧に近い背後からの攻撃だったがバラガンに攻撃が当たる寸前に砕蜂は奇妙な違和感を抱きながらその攻撃はバラガンに簡単に回避された。

砕蜂「っ!」

砕蜂は先ほどの違和感を感じ取りつつもバラガンに触れられるわけにはいかないので全力で距離を取った。

 

バラガン「ほう?先ほどよりも素早いな...ぬんっ!」

バラガンは砕蜂を見ながらも大前田の攻撃を見ずに片手で受け止めた。

 

大前田「喰らえっ!『破道の十一 綴雷電(つづりらいでん)』!!」

大前田は鉄球に繋がった鎖に雷を伝わせバラガンに電撃を流そうとするがバラガンに接触する直前で何故か雷が急速に消えてしまう。

大前田「ッ!くそっ!!」

大前田は即座に斬魄刀を元の浅打に戻して再度解放した。

 

バラガン「ほう?中々の反応速度だな。...ふむ、これならちと少しばかり本気で相手をした方がよさそうだな。朽ちろ 『髑髏大帝(アロガンテ)』」

バラガンは二人の反応の速さから刀剣解放(レスレクシオン)した。

バラガンの解号とともに中央に赤い目が存在する、巨大な戦斧から発せられた黒い炎に包まれる事で、王冠と金の装飾と黒いマントを纏った骸骨という西洋の死神を思わせる姿に変化した。

 

解放とともに凄まじい霊圧が砕蜂、大前田に圧し掛かった。

砕蜂「ッ!魂は更なる高みへ『心装 雀蜂雷公鞭(じゃくほうらいこうべん)欣幸(きんこう)(いた)り』!!」

バラガンの帰刃(レスレクシオン)を見た砕蜂は感じ取った危険度から即座に心装を展開した。

大前田もまた消耗などを考えずに死覇装のオプションパーツの機能を全開で発動した。

 

バラガン「さて、少しばかり本気で相手するが簡単に朽ちてくれるなよ?『死の息吹(レスピラ)』」

バラガンは漆黒の霊圧を高速で放った。

その速度は距離的に近くに居た砕蜂ですら即座に退避を選択させる速度だった、大前田は既に距離を取っている。

 

砕蜂「くっ...」

砕蜂は瞬歩と飛行能力を組み合わせて何とかバラガンの攻撃から逃れようとするがバラガンの攻撃速度が想定以上だったがために使い物にならなくなっている左手に掠ってしまった。

砕蜂「ぐあぁぁぁぁぁ!!!!」

そしてその左手に触れた箇所から即座に崩壊が始まった。

砕蜂「ぐおぉぉ!!大前田!!ぼさっと見てないで早く私の腕を切り落とせ!!」

大前田「た、隊長!?」

砕蜂「早くしろ!!」

大前田は砕蜂の指示に一瞬たじろいでしまったが砕蜂の怒号ですぐさま砕蜂の左腕を切断した。

砕蜂「ぐっ!...はぁ...はぁ...」

砕蜂は汗を誑しながらもすぐさま大前田に止血剤を打たせた。

 

バラガン「ほう、躊躇うことなく自身の腕を切らせたか。見事な胆力と判断の速さだ。」

バラガンは二人の様子を見ながら、次はどのように攻撃するが思案した。

 

 

sideハリベル戦

 

ハリベル達は憂鬱な気分になりながらもそれを表に出さずに戦闘準備を完了させて戦闘準備を完了させていた。

そして目の前にいる死神達を見据えている。

 

ハリベル「...名を聞こう。」

ハリベルは目の前にいる死神にそう問うた。

 

日番谷「十番隊隊長、日番谷冬獅郎。十一刃(エスパーダ)

日番谷は返答しながら斬魄刀を抜いて油断なく構える。

 

その構えから日番谷の実力を感じ取り虚刀を抜いて構えた。

ハリベル「アパッチ、ミラ・ローズ、スンスン、この男の相手は私がする。お前たちは後ろのいる者()の相手をしてくれ。」

3獣神(トレスベスティア)「「「分かりました、ハリベル様!」」」

3人はそう言ってアヨンと一緒に残りの死神を相手するために移動した。

 

ハリベル「...さて」日番谷「...ああ」

二人はその僅かな単語を合図に高速の斬撃の応酬を開始した。

 

アパッチ「あぁ、てめぇがあたしたちの相手ってことでいいんだよな?」

アパッチは目の前にいる金髪の女死神に対して聞いた。

 

乱菊「えぇ、そうよ十番隊副隊長、松本乱菊よ。よろしくね。」

乱菊は既に斬魄刀を抜いて構えている。

 

ミラ・ローズ「...おい、まさかお前ひとりであたし達3人とアヨンの相手をするってんじゃねぇよな?」

ミラ・ローズは目の前にいる死神が相手の実力を測れないようなことはないと理解しているので何か策があるのだろうと警戒しながら乱菊に問う。

 

乱菊「あら?ゴリラみたいな見た目している割にはそっちの雌猿よりは知能は少なからずあるみたいじゃない。」

ミラ・ローズ「あんだとっ!だぁれがゴリラじゃ!!」

アパッチ「ちょっと待て!雌猿ってあたしの事かよ!!バカにしてんじゃねぇ!!」

乱菊の煽りにアパッチとミラ・ローズはブちぎれて怒号を言う。

 

スンスン「二人とも、おやめなさい。あなた達がそんなですと私まで低く見られてしまうのでやめてもらえます?見っともない。」

アパッチ「おいっ!スンスン、てめぇ!!どっちの味方だ!」

ミラ・ローズ「そうだぞ!!」

スンスンの見方に対する煽りにこれまた二人は抗議した。

スンスン「それに、ハリベル様もおっしゃっていたじゃない?あの副隊長さん()の相手をして来いって大方私と似たようなかくれんぼが得意なのでしょう。」

スンスンはハリベルの言葉の違和感を理解し探査経路(ぺスキス)を全開にしていたが隠密が上手いのか知らないが探知に未だ引っかからないでいるので警戒度を最大にまで引き上げている。

ミラ・ローズ「ちっ!そう言うことかよ。熱くなりすぎるとボンってか?見た目に違わずヤラシイ女だな。」

ミラ・ローズは愚痴りながら斬魄刀を抜いた。

アパッチ「こりゃ、最初からある程度の力で相手した方がいいか?」

スンスン「まぁ、力は温存しつつも3人の利点で攻めた方が疲れにくくていいじゃありませんか?幸いそこのゴリラ女を盾にすればいいですし。」

ミラ・ローズ「おいっ!スンスン!お前後でホントに覚悟しろよな!!」

三人は喧嘩しながらも乱菊を取り囲むべく響転で高速移動したが乱菊を取り囲んだ瞬間に体が動かなくなった。

 

3獣神「「「っ!?」」」

3人の動きが止まった瞬間に声が聞こえた。

???「弾け...『飛梅』!」

瞬間、大爆発が起こった。

 

乱菊「ナイス!雛森。」

乱菊はいつの間にか居た雛森に賛辞を言った。

雛森「ありがとうございます。乱菊さん、乱菊さんが時間を稼いでくれたおかげでこうして罠を張るのを完了させることが出来ました。」

雛森は縛道の『曲光』で姿を消しつつ乱菊の周囲に『破道の十二 伏火』に『破道の三十一 赤火砲』と『破道の三十三 蒼火墜』を混ぜて規模と威力を底上げしてトラップを張った。ちなみにスンスンの探査経路をすり抜けられたのは霊圧探知を阻害する護符を結界術と組み合わせることで探査をすり抜けていた。

 

爆炎が収まり煙が起こっていた中急激な霊圧の高まりを感じ取った

アパッチ「突き上げろ!『碧鹿闘女(シエルバ)』!!」ミラ・ローズ「喰い散らせ!『金獅子将《レオーナ》』!!」スンスン「絞め殺せ『白蛇姫(アナコンダ)』!」

3人は爆発のダメージを再生ではなく帰刃の際の回復で瞬時に治癒した。

アパッチ「てんめぇ...やってくれたじゃねぇか!おいっ!アヨン!!」

アヨン「ぐおぉぉぉぉ!!!」

アパッチは不意を喰らって頭に血が上りアヨンに指示した。

 

乱菊・雛森「「っ!」」

二人は身構えたがその場にさらなる乱入者が現れた。

狛村「松本副隊長、雛森副隊長よ。あの者は私が相手をする。二人はあの3人の破面の相手をお願いする。」

七番隊隊長の狛村左陣は後方で状況に合わせて動く予定ではあったがアヨンの異様な気配に瞬歩で駆け付けた。

乱菊「狛村隊長!分かりましたお願いしますね。」

狛村は乱菊の言葉を聞いて無言で頷くと即座に瞬歩でアヨンとの距離を詰めるとアヨンと剛剣と剛拳の打ち合いを開始した。

 

ミラ・ローズ「さぁ~て油断した分はキッチリお返ししないとな!」

ミラ・ローズは響転(ソニード)で距離を詰めて大剣を振るった。

雛森「っ!『縛道の八 斥』!」

雛森は間一髪で反応して物理攻撃を弾く縛道でミラ・ローズの攻撃を弾いた。

アパッチ「おらぁ!」

アパッチも高速で突っ込んで蹴りを放った。

乱菊「唸れ!『灰猫』!!『灰燼壁』!!」

乱菊もまた斬魄刀を解放して刀身が大量の灰に変化してそれらを障壁のようにして防御した。

スンスンは虚刀を構えて不意打ちをするために二人の消耗を待っている。

 

ハリベル「討て『皇鮫后(ティブロン)』」

ハリベルは日番谷との斬り合いながら隙が出来た時即座に距離を取って刀剣解放した。

 

日番谷「魂は更なる高みへ『心装 大紅蓮氷輪丸・揺籃開花(ようらんかいか)』!」

日番谷もまた心装を解放し氷の刀を手に取った。

 

ハリベル「『激流波斬(コロタ・ラ・オーラ)』」

ハリベルは右手に持つ白い大剣から高圧水流でできた長大の水流の刃を纏わせ日番谷を真っ二つにするべく振り抜く。

 

日番谷「『氷竜破斬』!!」

日番谷もまた刀から巨大な氷刃を刀身に纏わせハリベルの攻撃を迎え撃つ。

 

     ドゴォォォォォォォンッッッ!!!!

 

両者の技の激突で大気を揺らし二人は距離を離す。

 

 

sideスターク戦

 

一方、第1十一刃(プリメーラ・エスパーダ)コヨーテ・スタークは正直やる気がまるでないのであるがロアから死なない程度であしらっておけと言われているので嫌々ながらも戦闘を行っていた。

 

スターク「蹴散らせ『群狼(ロス・ロボス)』」

スタークは初手でリリネットを取り込んで刀剣解放した。

 

京楽「これはこれは、いきなり飛ばして大丈夫かい?」

京楽は初手でいきなり刀剣解放してくるとは思っていなかったので軽口を言いつつも油断せずに始解した。

 

スターク「あ~別の隊長さんにはもうこれ見せてんでね、それに少しは真面目に戦っているフリだけでもしていないと面倒なんでね。」

スタークは炎の檻のほうに視線だけ向けつつ言う。

 

京楽「そうかい、ならぼちぼちダラダラとやりますかね。」

京楽はお気楽に言いつつも瞬歩で間合いを潰した。

 

スターク「ッ!」

京楽「『押し鬼』」

京楽が能力を発動させると京楽を中心に半径3mの円が出現した。

 

スタークはすぐさま響転(ソニード)で円から出るが

京楽「『重撃白雷』」

京楽は二刀から赤い光線を放ちスタークの肩をかすめた。

 

スターク「グっ!?(なんだ!?かすめただけでこのダメージはおかしい...あの円に能力があるわけじゃなくて俺が円から出たからこのダメージなのか?)」

スタークは肩を掠めただけにしては異常な痛みとダメージを負ったことに対して即座に予測を立てるが情報不足なので今度は自分から京楽に突っ込んだ。

 

スタークは銃に霊子の刃を付与して虚弾(バラ)を連射しながら斬りかかる。

京楽「ぐっ!」

京楽は円から出ないようにしながらなんとか体捌きで虚弾(バラ)を回避しながらスタークの斬撃を防ごうとしたがスタークは即座に虚閃(セロ)を足に纏わせ蹴りを放ってきたので能力を解除しながら瞬歩で大きく距離を離した。

 

スターク「...なるほどな、やっぱあの円から離れるとダメージが増えるとみてよさそうだな。」

京楽「あらら、もう僕の『押し鬼』が見破られちゃったかぁ...そうだよ、円から離れれば離れるほどダメージが増加するって遊びさ。」

スタークはその言葉を聞いてうんざりしながら銃を構える。

 

sideゾマリ戦

 

ゾマリと白哉との戦いだがいきなりクライマックスに突入している。

ゾマリ「鎮まれ『呪眼僧伽(ブルへリア)』超越せよ『深化呪眼僧伽(ブルへリア・ゴーベルナンテ)』」

ゾマリは白哉の霊圧の高さに自身の術の確実性を上げるために超越刃(オーバーブレイド)を解放した。

全身のいたるところに白めの部分が黄色くなった瞳、阿修羅のような多腕、坐禅を組んだ下半身、開いた球体は蓮の花、と僧のイメージする姿に変化した。

周囲には黄色い眼球と黒い紫の瞳の付いた不気味な物体が浮遊している。

ゾマリは術の行使の際の詠唱を多腕のメリットを生かし印を結ぶことで詠唱を肩代わりさせるという方法を取っている。

ゾマリ「さぁさぁ、我が(アモール)を受けてもらいましょうか。」

ゾマリは気色の悪いことを言いながら術を発動させようとする。

 

白哉「気色の悪いことを言うな、十一刃(エスパーダ)。私が愛を誓ったのは後にも先にもただ一人だけだ。魂は更なる高みへ『心装 始景・千本桜景義』」

白夜は内心でキレそうになりつつも冷静なを保ちつつも心装を解放した。

白哉「散れ『千本桜』」

更に白哉は心装を維持したまま始解である『千本桜』を周囲に浮く刀を5本をばらすことで解放した。

残り一振り残し圧倒的な数の花弁の刃をゾマリに向けて放つ。

 

ゾマリ「むっ!『虚閃無幕(セロ・シンコルティナ)』」

ゾマリは周囲の君の悪いビットから虚閃の弾幕を放つ技を使い千本桜を吹き飛ばした。

 

白哉「まだだ、『破道の四 白雷』」

白哉は吹き飛ばされた桜の刃を起点に『白雷』を放った。

これは一護が自身の千本桜から鎖を放っていたとこから着想を得て修練し体得していた。

全方位からの絶え間ない光線の雨にゾマリは結界を張り光線の雨を耐え凌ぐ。

 

ゾマリ「むうぅ...これはこれはよく抗いますねぇ、ですがこれで終わりです!!『呪眼僧伽支配(ブルヘリア・マギア)』!!」

ゾマリは首を左真横になるまで倒したのち背後と足元から目の模様の付いた法陣を展開しそこから王虚の黒閃光(グラン・レイ・セロ・オスキュラス)に自身の(アモール)を上乗せした光線の雨を放つゾマリ最大の技だ。これは直撃した対象に全身支配の効果が付与されているので仮に光線に耐えたところで体を支配するという二段構えのまさに必殺と言える技だが白哉は瞬時に対応して見せた。

 

白哉「舐められたものだな...卍解『千本桜景義』」

白哉は残しておいた一本を起点に卍解を解放した。

嘗ての卍解の時とは比較にならないほどの量となった刃の濁流によりゾマリの攻撃と法陣を消し飛ばした。

 

ゾマリ「ば、馬鹿なァァァ!!」

ゾマリは信じられないものを見たように声を荒げた。

白哉「貴殿の敗因は己の力に己惚れたことだ。『吭景・千本桜景厳』」

相手の周りに千本桜の花びらで囲み、全方位から一斉攻撃する技を用いてゾマリを切り刻んだ。

 

切り刻まれたゾマリは空中から地面に叩きつけられ超越刃が解除された。




ゾマリさん、あっさりと退場しましたが変に伸ばしても地味なだけなのでサクッと退場してもらいました。


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