魔術と科学と幻想と (今月の給料23円)
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第一話 『突然の別れと唐突な転生』

どうもはじめまして、in door派です。今回初めて小説を書くので、上手く出来るかわかりませんが、
頑張っていきます。
それでは第一話、どうぞ


「あぁ~疲れた、もーだめだ」

「何言ってるんですか、まだまだこれからですよ?」

高校からの帰り道、俺、『音無 亜希斗』は友達の緑髪巫女、『東風谷 早苗』に愚痴る

「だってよー、テスト一日目から大失敗だぜ?しかもテスト期間中はずっとマンガ、ゲーム、ラノべ禁止だったから、もう何をする気力も湧いてこねーよ」

「大失敗って、何問くらい?」

「ざっと三問くらい」

「その成績で『大失敗』なんて私の前で二度と言わないでぐたさいね?」

「何故ェ」

「殺意が湧きます」

「えぇぇ…」

こんな感じで他愛のない会話しつつ下校していると、

「あっ、おま、ちょっ、俺のバッグ返せ!」

早苗がいきなり俺のバッグを奪い取った

「土下座して頼んだら返してあげますよ?」

「何でんなことしなきゃならんのだ!」

「ほらほら~、返してほしくないんですかぁ?」

早苗が物凄いニヤけ顔でこっちを見てくる

「うっ…くそう、やりゃいいんだろやりゃ!」

俺は周りに人がいないことを確認し、地面に膝をついて頭を下げる

「バッグ返して下さい!」

という叫び声と共に

「ふふ~ん、よくできました!じゃあ頭上げてください♪」

「うう…くそぅ…」

そう言いながら俺は顔を上げる。するとそこには、満面の笑みをした早苗、

そしてその真後ろにこちらに突っ込んでくる巨大なトラックがあった。

「ッ!?早苗ぇ!!」

「え?きゃっ!!」

俺は早苗を横に突き飛ばし、その直後、視界がブラックアウトした。

 

______________________________________________________________________

 

「んっ、ああ、あ?」

気が付くと俺は、真っ白な空間にいた。

「俺はたしか…早苗に土下座して…そんでもって…ああ、俺死んだのか」

__そのとおり__

いきなり声が聞こえた

「?誰だ?」

すると声の主は姿を現す

「俺か?俺は神だ」

 

やせいの ちゅうにびょうかんじゃ があらわれた!

 

「へぇ、で、その(自称)神様が死んだ俺に一体何のようだ?」

「中二病でも自称じゃねぇよ、れっきとした神だ」

「はいはい、で、そいつが俺に何の用?」

「お前、トラックに跳ねられて死んだじゃん?」

「まあ、そうだな」

「あれさ、本当はまだ死ぬ筈じゃなかったんだわ」

「はあ!?」

いやいやいや!「まだ死ぬ筈じゃなかった」ってどういうことだよ!?

「いやな、ちょっとした俺のミスでお前の運命が変わっちゃったってわけよ」

「ミスすんなよ!」

「いやぁ、めんごめんご」

こいつうぜぇ…

「まあまあそう言うなや。そのかわりに能力持たせて転生させてやる「本当か!?」お、おう…食いつきすげえな…」

そりゃ興奮するだろ!能力だぞ!?転生だぞ!!?

「わかったわかった、じゃあ能力も含めて3つ願いを言え「とある魔術の禁書目録の世界にてんせ」転生先は選べんぞ「えー」転生先以外で言え」

「じゃあ能力は『とある魔術の禁書目録』に出てくる超能力と魔術を全て使える能力にしてくれ。超能力は演算無しで使えるようにしてくれ」

「おk、把握した。じゃああと2つは何だ?」

「不老不死にしてくれ」

「まあこれは予想できてたし大丈夫だな。」

「最後に、早苗とまた逢えるようにしてくれ」

「…わかった。じゃあ転生させるぞ?」

「よろしく頼む、っていきなり落とすんじゃねえぇぇ!!!」

「うるせぇ!今ちょっとシリアス入れやがった罰だ!」

メタい

「あァァァんまりだァァアァ!!!」

こうして俺は転生した

 

______________________________________________________________________

 

ふざけた神に落とされた俺は…

「うわああぁぁぁぁぁぁ!!!」

只今絶賛落下中♪

「ヤバイやばいヤバイ!!マジで死ぬ!!」

どうすればいいんだ!?

__飛べば?__

あの神の声が頭に響く

「どうやって!?」

__能力使えよ__

「そうか!なら、『未元物質(ダークマター)!!」

その瞬間、俺の背中に6枚の純白の翼が生える

「ふぅ、助かった…」

__んじゃ、がんばれよー__

「おいちょっと待てよ!」

__何だよ__

「お前の名前ぐらいおしえろよ!」

__ん、すまん。俺の名前は『伊邪那岐命(いざなぎのみこと)』だ__

「…は?」

__まあ驚くのも無理ないわな。なんせ日本の最高神だし。ま、とにかくがんばれよー__

その言葉を聞いた後、俺は呆然と立ち尽くした。そしてやっと絞り出した言葉は、

「あんなのが最高神でだいじょうぶか?日本」

 

 

to be continued…




誤字、脱字等があれば、感想欄にて伝えて頂けると幸いです。これからも宜しくお願い致します。


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第二話 『永琳との邂逅』

今回から、ー???sideーみたいなものを使っていきます



前回のあらすじ

『あァァァんまりだァァァアァ!!』

 

ー亜希斗 sideー

無事地面に着陸した俺は、

「とりあえず、能力の練習をしよう、そうしよう。」

ということで、練習~

 

~少年能力練習中~

 

さて、この練習でわかったことだが、

・超能力は全てLEVEL5相当

・『魔女狩りの王(イノケンティウス)』等原作では媒体が要る魔術は、媒体が無い状態でもできる

・『空間移動(テレポート)』系統の能力は距離無制限

・『未元物質(ダークマター)』は物体の創造が可能

である。

未元物質チート過ぎんだろ。おそらく原作で創造が出来なかったのは、帝督さんの頭では出来ないような超高度な演算が必要だったんだろう。演算無しで出来るよう頼んどいて良かったよ。

それにしても、なんか動物は居ないのか?せめて食料に「ガアアアアア!!」ん?これは熊か?なら狩りに「きゃああああ!!」!?悲鳴!?襲われてるのか!?

「助けに行かないと!」

ー亜希斗 side outー

 

 

ー永琳 sideー

私は薬草取りに山に来ていた。普段は護身用に弓も持っていくのだが、ここ最近は妖怪の目撃情報も少なく、安全だろうと判断し、弓は置いていった。そのほうが薬草も多く取れるし、荷物も減る。

だが、それが間違いだった。こんなときに限って、妖怪に出くわしてしまったのだ!しかもその妖怪は都市でも有名な熊の大妖怪で、ここ近辺でもっとも強いといわれる妖怪だ。

「ガアアアアア!!」

熊妖怪が雄叫びをあげる

「きゃああああ!!」

今までにあげたことの無いような悲鳴をあげる

熊妖怪が腕を振り上げる

ここで終わってしまうのか…

目を閉じて衝撃が来るのを待つ

だが…

 

衝撃は何時まで経っても訪れない

…?

恐る恐る目を開く するとそこには、

「大丈夫か?」

私に向けて手を伸ばす、茶髪の青年が居た__

ー永琳 side outー

 

 

ー亜希斗 sideー

「こっちか!」

悲鳴の聞こえた方向に向かって、『一方通行(アクセラレータ)』で脚力のベクトルを操り飛び込んでいく

そこには目を閉じてうずくまる銀髪の美女と、彼女に向かって腕を振り上げる巨大な熊が居た

俺は瞬時にこれでは間に合わないと判断し、熊と女性の間に『空間移動(テレポート)』する

そして熊の腕を反射し、『原子崩し(メルトダウナー)』で熊を消し飛ばす

熊が死んだことを確認した後、俺は全ての能力をoffにして、後ろの女性の方に振り返り、彼女と同じ高さまでしゃがんで、手を伸ばしながら

「大丈夫か?」と声を掛けた

ー亜希斗 side outー

 

 

ー永琳 sideー

手を伸ばしている彼の後ろには、もう熊妖怪はいなかった。

目の前にいるのが恐ろしい妖怪ではなく、私を助けてくれた青年だとわかると、私の感情が爆発し、彼の胸に抱きついて泣き出した

「うわああああああん!あぁぁぁぁぁん!!」

彼は私を抱き止めて、優しく撫でてくれる

私の中にあった恐怖が安堵に変わっていくのを感じながら、私は泣き続け、いつの間にか眠りについていた

名前も知らない命の恩人の温もりを感じながら__

ー永琳 side outー

 

 

ー亜希斗 sideー

彼女はゆっくりと目を開くと、いきなり俺に抱きついてきた。俺は一瞬戸惑ったが、彼女が泣きはじめたので、そのまま背中を撫でてやった。

彼女が泣き止んで眠ってしまうまで、俺はずっと背中を撫で続けていた。

______________________________________________________________________

 

「寝ちまったか…やばいな、このままだと俺の足が死ぬ」

今、一人の美女が俺に抱きついたまま寝ている、とだけ聞くと一見理想的なシチュエーションだが、俺は今しゃがんだままの状態なのだ。

正直めっちゃ辛い。だが起こすのも何だしなぁ…なんて考えてると意外と早く起きた

「お、起きたか(た、助かった…)」

「ん…う?」

やばいかわいい

その美女は俺の顔を見ると顔を赤くして、

「ご、ごめんなさい///」

と言いながら俺から離れた

「別にいいよ。それよりお前の名前を教えてくれないか?」

「わ、わかったわ。私の名前は八意 ××。××だと発音しにくいから永琳って呼んで。あなたの名前は?」

「俺の名前は音無 亜希斗だ。よれしくな、永琳(ニコッ)」

「え、ええ、よろしく、亜希斗///」

永琳の顔が赤くなる

「大丈夫か永琳?顔が赤いぞ?熱でもあるんじゃないか?」

「べ、別に何でもないわ、大丈夫よ///」

「ほんとか?まあ本人が言ってるんだから大丈夫か」

「あ、あの、亜希斗?」

「何?」

「命を助けてもらったんだから、そのお礼がしたいの。だから、私の家に一緒に来てくれない?」

「…いいのか?」

「ええ!大歓迎よ!」

「ならお言葉に甘えさせてもらうよ」

「そうと決まったら早く行きましょう!」

そう言うと永琳は俺の腕をつかんで走り出す

「わっ、ちょっ、待って永琳!ひっぱらないで!永琳!えーーーーりーーーーん!!!」

______________________________________________________________________

 

「さあ着いたわよ亜希斗!ここが私の住んでる『都市』よ!ってどうしたの亜希斗?顔が真っ青よ?」

「どうしたもこうしたも、うっぷ、お前が振り回した(そのままの意味)から気持ち悪ぃんだよ」

「あら、ごめんなさい?」

「何で疑問形なんだよ…」

まあ着いたからいいけど

「八意様!?よかった、ご無事だったんですね…」

都市の衛兵さんが来たんだけど

「そちらの男性はどなたですか?見たことの無い顔ですが…」

「彼は私の命の恩人の亜希斗よ。あの熊妖怪に襲われた時に助けてもらったの」

「あの熊妖怪ですか!?どうやって助けたんですか!?」

「どうやってって…普通に殺しただけだけど?ていうかあれって妖怪だったのか!?」

俺にはそっちの方がよっぽど驚きだ

「そんなことはもうどうでもいいから早く私の家に行きましょう」

「どうでもいいってお前な「行くわよ」いぎぎぎぎ!わかった!わかったから襟をひっぱるんじゃないぎぎぎぎ!」

______________________________________________________________________

 

「はい、ここが私の家よ」

「マジか…」

永琳の自宅に到着。『八意様』って呼ばれてたし位が高い家なんだろうなとは思っていたが、まさかここまで豪邸とは…

「さあ、入って。どうせ私達しか居ないんだし、遠慮しなくても大丈夫よ。」

「んじゃ、おじゃましまーす」

「じゃあ、客間で待ってて、お茶菓子持ってくるから」

数分後、永琳が茶と菓子を持って帰ってきた

「亜希斗、いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかしら?」

「別にいいぞ?」

「まず、あの妖怪は、今まで私達が悩まされてきた妖怪で、かなり強いの。それを簡単にあしらったってことは、何か能力があるの?」

「ああ、あるぞ。永琳にも何か能力あるのか?」

「ええ、私の能力は、『あらゆる薬を作る程度の能力』よ。あなたの能力は何なの?」

「俺の能力は、お前と似たような感じで言うと、『多彩な超能力と魔術を使う程度の能力』だな」

「ふーん、じゃあもう一つ質問で、あなた、住むところはあるの?」

「あ…」

考えてもみなかったが、そういや俺今家ないやん

「ない…」

「本当!?」

はいここで疑問発生。人が家がないっつってんのに何で目が輝く?

「ないなら私の家に住む?」

「いいのか?」

「ええ。」

「ならお言葉に甘えてそうさせてもらう」

 

こうして俺は、永琳の家に住むことになったのだった

 

 

to be continued…




第二話でした。台詞多っ!?と自分で思うほど台詞多い。えーりん!えーりん!たすけてえーりん!


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第三話 『月移住計画、そして人妖大戦』

永琳編完結!早ッ


前回のあらすじぃ!

『ここに住め』

『はい』

 

皆さん、おはこんばんちわ。亜希斗です。

只今綿月家で永琳と豊姫と依姫と一緒に桃を貪っております。

というのもメタい話、前回のお話から数年程経っているわけで。

八意家に居候し始めてから、永琳が教育係をしてる輝夜姫と遊んでやったり、永琳が武術指南をしてる綿月依姫と剣の稽古(亜希斗は生前に槍術を習っていたため、槍を使用)をしたり、その姉の豊姫と桃食ったりと中々忙しい毎日を「あ、姉さんそれ私の桃です!」っと桃の取り合いが「いいじゃないの~いっぱいあるんだから~」始まっております。

「姉さんもう桃何個目ですか!?」

桃を取られて依姫若干キレ気味

「七個目よ~」

七個て…

「豊姫…太るぞ?」

「うっ…」

「依姫もそんな怒るんじゃない、俺のやるから」

「いいんですか?」

「いいぞ、ほら」

「ありがとう!」

「なんか毎日このやりとりを繰り返してる気がするわ…」

最後の台詞は永琳な

まあとにかくこの二人は姉妹揃って桃が大好きなのである。特に姉。

だからここに来た時毎回桃が出てくる。

まあ俺も永琳も桃好きだから文句は無いがな。

「ところで亜希斗?」

「何だ豊姫?」

「あなたも月に行くんでしょ~?」

「へっ?月?」

「ほら~月移住計画のことよ~。永琳から聞いてないの~?」

いや初耳だが

「あ、ごめんなさい、伝え忘れてたわ…」

おいしっかりしろ都の頭脳

「月移住計画って何なんだ?」

「月移住計画というのは、最近都に近づいてきた『穢れ』から逃れる為に、姉さんと永琳さんを含む都の上層部が決定した、簡単に言えば『月への逃亡』です」

丁寧な説明をありがとう依姫。ちなみに『穢れ』は寿命の原因らしい。

「どうやって月に行くんだ?」

「都の人間全員を巨大ロケットに乗せて飛ぶのよ」

「来週よ」

「結構早いな」

「最初の質問に戻るけど~、亜希斗も月に行くんでしょ~?」

「まあ皆が行くなら俺も行くよ」

何だか嫌な予感がするが…

 

~~1週間後、ロケット内部~~

 

「いよいよ地球ともお別れね」

「そうだな…」

荷物も全部詰め込んで、皆乗り込んでいるから後は発射するだけなのだが、俺の中の嫌な予感はまだ消えていなかった

(何が起こるってんだ…)

「あきと~?」

「ん、どうした、輝夜?」

「なんかこわい顔してたよ~?」

「…あぁ、何でもないよ」

「??」

とっさに嘘を吐いた。輝夜に心配を掛けたくはない

このまま何も起こらなければいいg「大変です!八意様!!」!?

「どうしたの?」

「ロケットに数万の妖怪の大群が接近中!このままだと発射前にロケットが襲撃されます!!」

「「!?」」

「兵士は何処なの!?」

「全員ロケットに乗ってしまって降りられません!」

「そんな…どうすれば「俺が行く」亜希斗!?正気!?」

「俺なら妖怪を全滅させられる。それに俺ならここに戻ってくることも出来るしな」

「亜希斗…」

「大丈夫だ永琳、わかってるだろ?俺は絶対に死なない」

「…死んだら許さないわよ」

「ああ、わかってる。じゃあ行ってくるよ」

俺は妖怪の大群の目の前に『空間移動』した

 

ー永琳 sideー

「絶対に、死なないでよ、亜希斗…」

あなたが死んだら…私は__

ー永琳 side outー

 

「なんだ!?いきなり人間が出てきたぞ!?」

「関係ねぇ!殺っちまえぇ!!」

「お前らがあのロケットを攻撃すると言うのなら、ここを通すわけにはいかない」

「はっ、テメエなんかに止められるかよ!俺達はあそこの人間達を食い尽くすんだよ!」

「なら、てめェらは全員殺ッちまッても良いッてことだよなァ…」

俺は『一方通行』を発動しながら言う

「お前なんかに殺されるかよ!!やっちまえお前ら!ヒャッハァ!!」

『ヒャッハァァァァ!!!!』

「スクラップの時間だぜェ!糞野郎共がァァァ!!!」

______________________________________________________________________

 

「くそ!なんだこいつ!攻撃が効かねぇ!」

俺妖怪達の攻撃を反射しつつ、手刀で相手の首を掻き切って殺していく

「その程度であのロケットを襲おうとか、あめェんだよォ!!」

「くそ、貫嶬!頼む!」

「いょっしゃあ!殺ったらあ!」

「ハン!誰が来よォが同じ…だ?」 .....

反射される筈の貫嶬とやらの腕が、俺の胸を貫いていた

「カハッ!?」

「驚いたか?俺の能力は、『貫く程度の能力』だ。これを使ってお前の防御ごとお前の胸を貫いたんだ」

「ぐっ…そうか…ははは、くはははははははははははははははははは!!「!?」いやあ、すまない、少し調子に乗りすぎていたよ。『原子崩し』」

俺は原子崩しで腕の胸を貫いている部分のみを焼き消す

「っ、がああっ!?う、腕があ!!」

そして貫嶬の腕の残った部分を掴んで地面に叩きつける

「があっ…!?」

「少し驚いたよ。相手に能力持ちがいたなんてね。だがそんなことはもうどうでも良い。ロケットは発射されたしね。」

「くそっ!せめてこいつだけでも殺してやる!!」

「無理だよ。俺は不老不死だからな」

胸に空いた穴がグチュグチュと気味の悪い音を立てながら再生していく

「くっ、くそがあああ!!!」

「『重力操作(グラビティ)』」

『ぐあっ!?』

その場にいた妖怪全員が倒れ伏す

「さあ、どうしよう…ん?」

上を見上げると、ロケットから何かが落ちてきているのが見えた

「あれは…核爆弾!?」

核爆弾は既に爆発直前だった

「くそっ、やばい!『一方通行』!!」

俺が反射膜を体全体に張った直後

辺りが光に包まれた__

 

ー永琳 sideー

「なっ…!?核爆弾の計画は中止になった筈!?何故あれを!?」

「知りたいのなら教えて差し上げましょう」

「大統領!?」

「あの核爆弾は、都市に残った技術を妖怪共に悪用されないように、残留品を抹消するために造られました」

「でもそれは中止になった筈でしょう!?」

「ええ、ですがもう一つ大きな理由がつい先程できたので、私の独自判断で投下しました」

「その理由って…まさか!?」

「ええ、【危険因子『音無 亜希斗』の抹殺】ですよ」

「亜希斗が危険な訳ないでしょう!?」

「あなた達からしたらそうかもしれませんが、私にとっては危険…いや、『邪魔』なんですよ」

「…?」

「私はね、永琳さん、あなたが好きなんですよ。だからあなたが好意を抱いた彼が邪魔だった。ただ、それだけです」

もう私は言葉を発する余裕もなかった。側に置いてあった弓を目の前の人間のクズに向けて構える

「おや、いいんですか?私にそんなことをすれば、後で苦しむのはあなt「あら、あなたは一体何を言っているの?」!?」

大統領の後ろには、いつの間にか豊姫と依姫が立っていた。だが、豊姫の目は真剣そのもので、声もいつものような間延びした声ではなく、覇気のある声だった。依姫に関しては、無言で刀を構えている

「あなたが死んだところで、誰一人苦しまないし、あなたの言う苦しみが、『人を殺した罪悪感』だと言うのならば、私達も同時にあなたを殺すから何の問題も無いわ。」

「だ、だが「「「五月蝿い、死ね」」」

ザシュッ

ー永琳 side outー

 

 

爆弾の衝撃は凄まじいものだった

爆風、炎、放射線はすべて反射したので、本体には欠片もダメージはないが、反射した分反動も大きく、物凄い勢いで亜希斗は吹き飛ばされていった

「あぁぁぁぁぁぁぁおぉぉぉぉぉぉうぇぇぇぇぇぇぇくぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!」

吹き飛ばされているあいだにうけた凄まじいGによって、亜希斗は気を失った__

 

 

ー??? sideー

~~とある雪国の女妖怪の近く~~

「そろそろ春になるから、家に食料を溜めておかないt『ボフッ』きゃっ!」

「な、何~?」

彼女は自分の近くに落ちてきたものに目をむける

するとそこには

「人間?」

人間が顔面蒼白になって倒れていた

「私、人間は食べないんだけど…ってそうじゃなくて、助けなきゃ!真っ青な顔してるわ!」

彼女はその人間を背負う

「よっ…と、意外と重いわね…まあでも大丈夫でしょ」

こうして、落ちてきた人間、亜希斗はとある女妖怪『レティ・ホワイトロック』の家に連れていかれたのだった

 

 

to be continued…




ここでの輝夜はロリです。もっと長編が書けるようになりたいです。文才が無さすぎて泣けて来ます。あと
さりげなくオリキャラ『貫嶬』登場です。こいつは暫く出番ありませんが、後の方で重要になってきます(ネタバレ)
それでは次回も宜しくお願いしますm(__)m


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第四話 『レティッ! ホワイトロックゥゥウゥゥゥ!!!』

レティねーさんのとーじょーでーす



がたす前回のあらすじィ!

『スクラップの時間だぜェ!糞野郎共がァァァ!!』

 

「…知らない天井だ…」

 

俺が気付くとそこには見たことのない天井があった

天井がある…ということは家の中なのだろうか

ベッドに寝かされているのがわかる

 

…だが俺は核爆弾によって吹き飛ばされた筈。

ということは誰かが助けてくれたのか…?

「あら、起きたのね」

「…?」

 

声のした方向に顔を向ける

するとそこには、白と青のゆったりとした服を着た、白髪の女性が立っていた

 

「あんたが助けてくれたのか…?」

「ええ、そうよ。私が食料を探しているときにあなたが空から降ってきたのよ。ほうっておくことも出来ないし助けたの」

 

なるほど、つまり[親方!空から男の子が!!]状態になっていた訳だな

 

「そうか…ありがとう」

俺は笑いながら礼をする

「え、ええ///どういたしまして///」

 

顔が赤いが…まあこの程度なら…大丈夫か?

 

「顔…赤いぞ?大丈夫か?」

「だっ、大丈夫よ、問題ないわ///」

「それはフラグだぞ。無理するな」

「ほ、ほんとに大丈夫よ(フラグ?)」

ほんとかよ…

 

あ、そういえば

「あんた、名前はなんていうんだ?恩人をいつまでも『あんた』とは呼べないし」

「普通、他人のの名前を聞くときは、自分が先に名乗るのが礼儀じゃない?」

「む…確かにそうだ。悪かった。俺の名前は音無 亜希斗だ。」

「亜希斗、ね。私はレティ。レティ・ホワイトロックよ。」

「レティか…いい名だな」

「フフッ、ありがとう」

 

「そういえば、何で亜希斗はいきなり空から降ってきたの?何か理由があるんでしょう?」

「うん…まあ、そうだな」

「教えてくれないかしら?何があったか」

レティなら…教えても大丈夫か

「ああ、わかったよ。あの時__」

 

俺はあの時のことをベッドの横に座って話し始めた

 

 

少年説明中…

 

 

「そんなことが…」

「ああ。ちなみに俺は永琳と豊姫、依姫は疑ってない」

「どうして?」

レティが不思議そうに聞いてくる

「俺はあいつらを信用してるからな。特に永琳は何年も一緒に過ごしてきた仲だしな」

「そう…」

 

「ねぇ、亜希斗?」

レティが真剣な顔で訪ねてくる

「なんだ?」

「あなた、妖怪と人間の関係って、どう思う?」

 

_一瞬、レティの言っている意味がわからなかったが、すぐに納得して言葉を返す

 

「俺は…妖怪も人間も、同じだと思う」

「…?」

「妖怪も、人間も、生きるためには他の生き物を喰らわなければならない。その対象が、妖怪、一部例外はいるが、にとっては人間、人間にとっては主に豚や牛。ただそれだけの違いだ。人間にとって妖怪は凶悪な存在だと言えるだろう。だがそれと同時に、豚や牛にとって、人間は凶悪な存在と言える。対象が違うだけで、やってることは同じだからな。だから、人間に妖怪を咎めることは出来ないと俺は思う。まあもっとも、咎められないからといって、同族が襲われているのを見過ごせなんてことは言わんがな」

レティは黙っているので、話を続ける

「だが、豚や牛は、自分に危害を加えない人間ならなつくこともある。これと同じように、互いに危害を加えない妖怪と人間なら、仲良く出来ると俺は思う」

「…どういうこと?」

レティが訝しげに聞いてくる

 

「レティは…妖怪だろう?」

「気づいてたのね…」

「ああ。レティは妖怪で、俺は人間。だがレティはいきなり降ってきた俺を助けてくれた優しい妖怪。俺は危ないやつじゃなければ人妖関係無く仲良くしたい。だから…俺の、友達になってくれないか?」

 

「…本気?」

「ああ、本気だ」

「…うっ、ぐすっ」

ええええ!?なんで泣く!?

「そ、そんなに嫌だったか!?なら謝るg「違う…」え?」

「嬉しいのよ…ひぐっ、今まで、一人だった、えぐっ、から…」

「レティ…」

泣きじゃくりながらも言葉を絞り出すレティに、俺はもう一度問いかける

 

「レティ、俺の友達になってくれるか?」

「うんっ…!うんっ…!」

 

レティがいきなり俺に抱きついてくる

「レ、レティ?」

「少し…このままでいさせて」

そんなに寂しかったのか…

「…ああ、わかったよ」

 

 

数分後

 

 

レティがゆっくりと顔を上げる

「気は済んだか?」

「ええ、ありがとう///」

レティの顔は真っ赤になっていた

「大丈夫かレティ?やっぱり熱でもあるんじゃ…」

「だ、大丈夫よ…ちょっと顔が熱いだけだから…」

「そうか?ならいいが…無理はするなよ?」

 

「それより亜希斗?」

「ん?」

「あなた、これからどうするの?家とかも全部燃えちゃったんでしょう?住むところとかあるの?」

ああ、それなら

「大丈夫だ。家も日用品も、俺の能力で作れるから。この家の隣にでも家を建てるよ」

本当は『作る』じゃなくて『変える』だが

「そう…残念ね」

何が残念なんだろう

「さて、いつまでもここにいる訳にもいかないし、家を建てようかな」

そう言いながらレティの家を出る

 

…レティもついてくる

………まあいいや

 

 

少年自宅建設(とは名ばかりの創造)中…

 

 

「はい、我が家(未元物質製)完成~」

「すごいわね…物質の創造なんて」

「うーん、これ厳密には、俺の能力の一つである『未元物質』を通すことで大気中の物質の原子を変えてるだけなんだが…まあいいや」

これでも立派な錬金術である。人外と呼ばれても仕方ないね、うん。

「能力の一つって、他にもあるの?」

「ああ、あるぞ。例えば__

 

 

 

少年能力説明中(手抜きじゃないよ!)…

 

 

「凄い能力ね…」

「ああ、まあな」

するとレティが欠伸をする。気付くとすでに周りは真っ暗になっていた

 

「もうこんな時間か」

「眠いわ…」

「そうだな、じゃあ俺も寝るとするよ。また明日な、レティ」

「ええ、おやすみ亜希斗。ふわ~ぁ」

「ははは、おやすみ」

 

そういうと俺は家に入ろうとする

…レティもついてくる

ファッ!?

「いや、お前の家あっちだろ!?」

「いいじゃない、泊めて頂戴よ」

「いや別にいいけどさ…」

普通その日初めて会った人の家に泊まろうとはしないだろう

「亜希斗だからいいのよ」

「いや理由になってないのとさりげなく心読むな」

「心なんて読んでないわ」

「じゃあなんで考えてる事わかったんだよ」

「焦ったからかは知らないけど、普通に口に出てたわよ?」

「マジか…」

 

なんて言ってる間にレティはZUNZUNと家の中に入っていく

「中々良い家ね。なんか見たことないものが色々あるけど…」

「それらのことは明日話すよ。もう今日は寝よう。いい加減眠い」

「それもそうね」

俺は布団を二枚敷き、片方に入る。そしてもう片方にはレティが入る

 

「じゃあおやすみ」

「おやすみ」

 

 

翌朝起きると俺の布団にレティが侵入していたのは余談である。

 

to be continued…




Q:レティ出すの早すぎじゃね?

A:気にするな!
とまあ、レティにフラグを建てた亜希斗でした

レティの口調…あってるかなぁ…

あと今回本編中で亜希斗が言っていますが、未元物質の物体創造の定義を少し変えました

まあスルーしてください


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第五話 『何これめっちゃ疲れる』

今回は亜希斗の相棒とも言える存在になる武器を作ります

あと、伊邪那岐様が再臨します


前ッ!回ッ!のッ!あらすじィィィイ!!

『建築(とは名ばかりの創造[とは言ったものの実際は錬金術])』

 

 

 

おはこんばんちは、亜希斗ですよ~

前回から一ヶ月程時間が経っております

あれから、俺の家にはほぼ毎日レティがやってきます

いや、我が家に美人さんが来ること本当に嬉しいことだけどさ、たいてい俺の家に来ても何もせずに帰るんだよね

「何しに来たの」って聞くと「亜希斗を見に来たのよ」って返ってくる

俺の何処にそんな毎日見ても飽きないような魅力があるんだよ… ←超鈍感 by作者

 

で、

 

今俺は武器(未元物質製)を作るにあたっての構想を練っている。レティもいる。

と言っても既にほとんど決まっている

その武器は槍で、名前は『熾影槍(しえいそう)』。俺の能力の内、『一方通行』、『超電磁砲』、『原子崩し』、『絶対等速(イコールスピード)』、『光学操作』、『肉体変化(メタモルフォーゼ)』、『火炎放射(ファイアスロワー)』、『風力使い(エアロシューター)』をこの槍に込めて作る。

 

『光学操作』は相手から見えなくするために使い、『肉体変化』は槍の形状をブレスレット等に変えて持ち運びやすいようにする。刀とかにすることも可

 

『原子崩し』を使えば触れた場所を原子まで分解して、あらゆる物を斬ることができるし、『絶対等速』があれば投擲したときに全て貫ける。

 

『一方通行』があれば相手の飛び道具を跳ね返すことも出来るし、『超電磁砲』があればどんなに遠くまで投げてもすぐに磁力で手元に戻すこともできる。

 

『火炎放射』で穂に炎を纏わせることも出来れば、『風力使い』で真空刃を飛ばすことも出来る。『未元物質』製だから壊れても瞬時に修復出来る。壊れるとは思わんが

 

実際に作れたら文句無しの強さだ

そして実際自分はこれを作ることが出来る

まさにチートである

しかし、俺の推測が正しければ…

 

(多分5日くらいは動けんな…)

 

まあこんなチート武器を作るんだから仕方ないだろうが、5日間何も出来ないというのはかなりきつい

 

(レティに頼めば世話してくれるかな…)

 

 

 

「なあレティ」

 

「何?」

 

「今から一つ、武器を作ろうと思うんだ」

 

「うん」

 

「でさあ、それを作ると、5日くらい動けなくなるんだよ」

 

「え!?それって大丈夫なの!?」

 

「ああ、5日したら完治するよ」

 

「そう…(良かった…)」

 

「でもその5日間動けないのは確かだから、その間、俺の世話をしてくれないか?治ったあとにそれなりの礼はする」

 

「もちろんよ!任せなさい!」

 

「ああ、ありがとう(なんかやけに元気になったな…)」

 

 

「じゃあ、作るぞ?」

 

「ええ、もう受け止める準備も出来てるわ」

 

「いくぞ……はあああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!」

 

俺は気合いを込め、熾影槍を創造する

能力を込めながら作るため、単に物質を作るのとは訳が違う

 

「あああああああああああああああぁぁっっっ!!!!!……………ふぅ」

 

完成した。白い柄に黒く輝く穂、そこに混ざる波のような赤い模様。熾影槍だ。

刹那、とてつもない脱力感が体を襲い、力が全く入らなくなる

 

(あぁ~やべぇなこりゃ…)

 

体が後ろに倒れていったが、途中でレティに抱き抱えられる感触を受け、意識がブラックアウトした__

 

 

 

「ん…うあ」

 

「あら、意外と早く起きたわね」

 

「んっ…ん?」

 

体を伸ばそうとしても指一本動かない

 

「あぁ、そうか……あれ?声は出るな」

 

「ほんの数時間寝ただけで首から上が回復するなんて……これなら大分早く全快しそうね(ちょっと残念だけど…)」

 

「能力は…まだ使えんな」

 

「当たり前よ。能力を全力で使って倒れたんだから、まだ使えなくて当然よ」

 

「デスヨネー」

 

「とにかく今は体力回復に専念なさい。私も横で寝てあげるから」

 

と言いながら俺のベッドに入ってくるレティ

 

「いやいや理屈がわからんっていうか体が動かねぇから抵抗できな「すぅ~」寝るの早っ!?」

 

「ほんと、すぐ治りそうだな…」

 

 

 

ー翌日ー

 

「どうかしら?亜希斗」

 

「体のほうは昨日とそんなに変わらんな。でも、能力は復活したぞ」

 

「だんだん回復していってるわね」

 

「能力では治せなかったよ」

 

「当たり前でしょ?能力のせいでこうなってるのに、能力で治るわけないじゃない」

 

「はは、確かにな」

 

他愛のない会話

レティは俺の為に林檎を剥いてくれている

 

二人だけの空間。そこに__

 

コンコン

 

「「…え?」」

 

鳴るはずのないノックの音

 

今まで一ヶ月間客などいなかった

 

こんなタイミングで、一体誰が……

 

「だ、誰…?」

 

亜希斗は客の正体を見極めるべく、復活したばかりの能力、『透視能力(クレアボイアンス)』を使う

 

そして、客の正体を知った亜希斗は……

 

 

……呆れた。

 

 

「……ハァ、入って良いぞ」

 

「え!?大丈夫なの!?」

 

「大丈夫。あいつは…「邪魔するぞー」ハァ…」

 

「誰?」

 

「おっと、では自己紹介を。俺の名は伊邪那岐。亜希斗の知り合いだ」

 

「え…そうなの?」

 

「まあ、一応な。で、何の用だ?」

 

「お前達に一言二言言いに来た」

 

「何をだ?」

 

「まず、お前ら引きこもりすぎだ。特にレティ・ホワイトロック」

 

「え、私!?ていうか私名前言ってないのに…」

 

「そこは気にするな。レティ、お前亜希斗に今まで一人だったなんてことを言ってたみたいだが…」

 

「何で知ってるのよ…「そういうやつだ、気にするな」わかったわ…(ちょっと腑に落ちないけど…)」

 

「ここから一キロぐらい進んだ所に、妖怪の集い場があるの、知ってたか?」

 

「え!?そんなものあったの!?」

 

「初耳だ…」

 

本当に初耳だし見たこともない

 

「だからそこで少しは交流を増やせ。まあ何が起こるかわからんから、完治してからだが」

 

「「ああ(ええ)、わかった(わ)」」

 

「あとは、亜希斗」

 

「俺か」

 

「お前、新しく何か能力作れないか考えてるだろ」

 

「っ!!……まあな」

 

「別にそれが悪いことではないし、出来ないわけでもない。だが、見てるこっちがじれったくなるから、手っ取り早い方法を教えてやる」

 

「本当か!?」

 

「ああ、今の体が全く動かない状態でも出来る」

 

「!!じゃあ早速「ダメ、亜希斗。完治してからよ」うっ…わかったよ。とりあえず方法だけ教えてくれ」

 

「なに、簡単なことさ。『能力追跡(AIMストーカー)』で自分のAIM拡散力場を弄って能力を新しく作るのさ」

 

「なるほど…」

 

その発想は無かった

 

「まあ言いたいことはそれだけだから、とっとと治せよ~」

 

そういうと伊邪那岐はその場から消えてしまった

 

 

「ハァ…いきなり来てとっとと帰っていきやがった…」

 

「ねぇ亜希斗?」

 

「どした?」

 

「妖怪の集い場、行ってみたい」

 

「…俺も行ってみたいし、連れていってやりたいが…もう春になっちまうし…」

 

「あ…そうだった。ごめん、亜希斗………」

 

レティのテンションが目に見えて下がっていく

 

「でも、俺の能力でレティの周りだけ気温を下げればいけるぞ」

 

「本当!?」

 

「ああ、本当だ」

 

「じゃあ行こう!」

 

「ああ、俺の体が治ったら、一緒に行こう」

 

「うん!!」

 

このときレティが見せた笑顔は、今までに無いほど眩しかった

この笑顔を見て、『あぁ、転生して良かったな』と亜希斗は心の底から思った

 

 

 

 

to be continued…



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