奈緒ちゃんと食べ放題 (Fulikake)
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奈緒ちゃんと食べ放題

 

『はぁ〜お腹すいたわ〜〜』

大袈裟にお腹をさする奈緒ちゃん

 

「収録お疲れ、この後どこか食べに行く?」

『ええんですか?』

わーい!とこれまた大袈裟に手をあげる

 

「ここの近くに食べ放題のお店あるからそこにしようか」

『よっしゃ!食べ尽くすで〜』

 

 

 

 

「お疲れ様!」

『お疲れ様でしたー!』

カンパーイという声とともにグラスを鳴らす

 

向かいに座る奈緒ちゃんの目の前には大きなお皿の上に大量の唐揚げ、チャーハン、ポテトなどがあり、更には大盛りカレーが別皿に盛られていた

 

「なんか茶色いものばっかりだね」

『プロデューサーさんこそサラダばかりやないですか、せっかくの食べ放題なのに!』

信じられない!という表情を見せる

 

「私、撮影してるのを見てただけだからあんまりお腹すいてないんだよね」

奈緒ちゃんは、めちゃくちゃ動き回ってたけどね、と付け加える

 

『ん!ロケどうでした?私結構活躍できたと思うねん!』

うふふっとグラスを片手に微笑む彼女へ口を開く

 

「うん、すごく良かったよ!笑いも取れてたし

まさかのハプニングもあったりして皆盛り上がってたし、放送が楽しみだよ」

『えへへ、そうですか?嬉しいなぁ…』

 

仕事終わりということもあり、収録時の話題から今後の仕事について話に花が咲く

 

 

 

 

『なぁ!プロデューサーさん!みてみて!』

口にレタスを運びながら呼ばれた方へ顔を向けるとそこには歪な形をしたソフトクリームを両手に持った奈緒ちゃんがいた

 

『そこにソフトクリーム作れる機械あってん!!』

「作ってきたの?」

子供のように目を輝かせる表情につい笑顔になってしまう

 

『そうです!めっちゃ楽しかった!!

はい、これプロデューサーさんの分』

「ふふ、ありがとう」

ニッコニコな表情で右手から差し出された1つを受け取った

 

『でもな〜うまく巻かれへんかった...もっとこう、どどーんと目立つような高さにしたかったんやけど...』

「これもいいと思うけどなぁ、美味しいし」

『プロデューサーさんにはちゃんと納得できたやつを渡したかったんです...

よっしゃ、これ食べたらリベンジや!』

 

「奈緒ちゃんが愛情込めて作ってくれたんだからそれだけで充分...形なんて関係ないよ、ありがとう」

 

『プロデューサーさん……』

 

 

『お腹いっぱいなだけやろ』

 

 

「はい、そうです...」

見破られた

 

『ごちそうさんです〜』

「いいえ〜」

会計をしようと出口の方へ歩いていると奈緒ちゃんに袖口を引っ張られた

『なぁ!プロデューサーさんあれ見て!』

ん?と指の方を向くと子供が何やらたくさん集まっていた

 

『クレープも作れるみたいや!』

くっそ〜気付かんかったあぁ〜と頭を抱える奈緒ちゃんをよそに会計を済ませる

 

「お仕事頑張ったらまた来ようね」

『おぉ!なんや、やる気出てきました!

...その時はプロデューサーさん、お腹すかせて来てくださいね!』

「そうだね」

 

家に帰ったらクレープの作り方でも調べてみようかな、と思った

 



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