やめろ!(アニメ的に)そんなことしちゃいけない! (儚無吹雪)
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設定に関するあれこれ
主人公やデュエルの設定資料集


評価感謝!感想感謝!誤字脱字報告感謝!

主人公に関するあれこれや作中設定を書きます。


○登場人物

 

名前: 遊楽遊代(ゆうらくゆうだい)

 

 

二つ名:DM(デュエル・マスター)絶望神の登場で世間をザワつかせているゲームとの関係性は無い、ないったらない。

 

 

性別:男性

 

 

年齢:21

 

 

顔:皆様の想像にお任せします

 

 

体型:もやしっ子 リアルファイト耐性0

 

 

服装:最初はバイト帰りに着てた作業着だったが、スロットで大量に【デュエルギャング ジャケット】(裏側に小さく「チーム サティスファクション」と刺繍されてる)が当たったが、古着としての値段がつかなかったため仕方なく着ている、下はジーンズ。

LDSに就職してからはスーツを着るようになった。

 

 

装備品:(LDS就職前)

 

 

【スマホ】

現代人の必需品 当然圏外でありこの世界であると最強に便利な遊戯王ニューロンにもアクセス出来ず、マスターデュエルの重課金データは全て消えた、なんなら

充電ももうないし充電もできない。

 

【財布】

所持金306円だったがそもそも遊戯王世界で現代日本のお金が使えるはずもなく、実質無一文、キャッシュカード 免許証 保険証も形態が違うため、ただのプラスチックの板となってる。

 

【KC印のアタッシュケース】

実際に現実でも販売されてるカードが沢山収納できるアタッシュケース、最近は盗難の危険性を考えてデッキはジャケットの内ポケットにしまってる。

 

決闘盤(デュエルディスク)

デュエルに通話に電子マネー(DP) おまけに武器にもなる、最強の装備

 

 

住んでる場所:町外れの廃墟 そこで寝泊りしてる、換金できなかったスロットゲームの景品が沢山ある、朝はネカフェでシャワー。

LDS就職後はLDSの社員寮に住んでいる。

 

 

食事について:スロットゲームで当てた景品を食べて食い繋いでる、主人公はギャンブルに関しては屑運なのでなかなか食べ物が出ない。

LDS就職後は3食きっちり食べれてる。

 

 

大学生で頭の8割を決闘に占領されてる決闘者。

大学生特有の有り余る時間のほぼ全てをバイトと決闘に関することに使ってる。(公認大会 CS リモートデュエル)ついたあだ名は遊んで楽代(らくだい)勝っても負けても楽しく決闘する決闘者だったが、負けられない決闘を強制される世界に転移したため、勝利以外を考えない決闘者になった。

 

 

装備品:(LDS就職後)

 

 

決闘盤(デュエルディスク)

デュエルに通話に電子マネー(DP) おまけに武器にもなる、最強の装備

 

【KC印のアタッシュケース】

実際に現実でも販売されてるカードが沢山収納できるアタッシュケース、中にはたくさんのデッキと、次元移動の際に売っても問題なさそうなカードが収納されている。

 

【財布】

まぁまぁのお金に社長からもらった身分証や身分証を使って発行したクレカLDSの社員証が入ってる。

 

【連絡用のスマートフォン】

社長がオベリスクフォース狩りの時に連絡用として渡されたものを、そのまま貰った。

 

 

○アクションデュエルについて

 

 

アクションフィールドがお互いの場に1枚ずつ設置されて決闘が開始される。

アクションフィールドは共通して以下の効果を持つ

 

 

フィールド魔法

 

このカードの効果は無効化されない。

このカードはフィールドにあるカードとして扱わない

(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、アクションカードを使用できる。

アクションカードは1枚しか手札に加える事ができない。

(2):このカードはカード効果でフィールドゾーンを離れない。

 

 

アニメのテキストをOCG風に書き直した結果このようなテキストになった。

アクションデュエルを規定する役割を持っている。

しかしフィールド魔法の書き換えはなぜかできるという仕様のため、作者が頭を抱えることになった。

 

フィールドにあるカードなのにフィールドにあるとは扱わない。この効果は作者がアニメを見返して、この効果がないと一部カードの発動条件を満たさないと気づいたからである。

 

独自設定として、フィールド魔法は使えるがアクションフィールドが消えるためアクションカードが使えなくなるという設定を追加。アニメでフィールド魔法を張り替える描写がセルゲイを除いて一切なかったためこのような設定になった。(セルゲイのフィールド魔法は何故かアクションデュエル前提のフィールド魔法だった、シンクロ次元には元々アクションデュエルが存在してなかったので何故アクションデュエルを想定したカードを持っていたかは不明)

 

 

 

 

○アクションマジックについて

 

1ターンにおける使用制限は特にないが、基本的に戦闘に関する効果が多い、一部カードには魔法罠に耐性をつけるカードもある。

 

アクションマジックは手札に2枚以上持てないが、フィールドにセットすることは可能。(セットした場合アクションマジックを再取得することも可能)しかしセットしたアクションマジックを発動してる描写がないため、セットしたアクションカードは発動できないという設定があると考え設定に追加。

 

独自設定としてアクションマジックは取得した瞬間自分のカードのように扱うという設定を追加、これはアクションカードが使用後墓地に行くためこの設定があると作者が考え設定に追加。

 

 

 

○リミットレギュレーションについて

 

 

現時点では2014年4月1日の禁止制限を適用、

つまりヤバい

 

 

○リンク召喚または新マスタールールを前提とするカードについて

 

 

現状デュエルディスクの問題でエクストラモンスターゾーンが存在しないため、使おうとしてもエラーを起こして使用できません。

しかし一部カードは効果を一部書き換えてこの先出るかも知れません。

 

例:神碑速攻魔法の②の共通効果

 

修正前: EXデッキから「神碑」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。

 

修正後: 神碑速攻魔法の効果で特殊召喚されてる神碑モンスターが存在しない場合発動できる。EXデッキから「神碑」モンスター1体を特殊召喚する。

 

なお神碑が登場するかは未定です。

 

 

DPについて

 

 

DPはあくまでデュエルポイント、デュエルに関することにしか使えません(スロットはデュエルモンスターズの景品出るのでセーフ)

 

 

○スロットについて

 

 

カードゲームもできるギャルゲーこと遊戯王5Dsタッグフォース6にあるスロットと同じもの、景品は一部違ってるが大体同じアイテムが出る。

 

 

【世間からの評価】

 

 

一般人:みんなのトラウマ、容姿に関してはそこまで噂になってないので主人公とエンカウントを避けられない。 

 

 

遊勝塾:

得体の知れない謎の決闘者系不審者。

 

 

LDS関係者:

生徒はカモにされ教師も一部カモにされて恐れられてる。

社長はかなり警戒してるが1日中スロットをしてたという

報告のせいで、どのように判断するか分からずに、困惑している。

主人公の入社後恐れられていたが、授業内容について意見交換を交わすうちに仲良くなった、しかし最近主人公が受け持った生徒の様子がおかしくなりつつあるのを見て主人公に対してまた恐怖を抱くようになった。

 

 

月影さん:ドン引き、決闘を全くしてないのに、自分自身も融合次元にかなり警戒されていることを不服に思っている

 

 

融合次元: 素良からの報告を受け、とても警戒している、いずれオベリスクフォースを調査に行かせる予定。

調査に行かせたオベリスクフォースの大半が捕虜になり、生き残りも精神を病んでしまった、デュエルのログを見て主人公に対する警戒が天元突破した、が一部の関係者は主人公に対してかなり興味を持った模様。

 

 

スロットゲーム屋の店主: 上客でいいカモ

 

 

 

 

 

 

 




設定が増えたらここに書き足すつもりです。


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主人公使用デッキ設定集

今後を見越して設定資料集から主人公の使用デッキの項目を分けました。
当然ネタバレしかないのでまだ本編を見てない方は本編を見てからの閲覧をお願いします。

本編が更新されるたびこちらも連動して更新されます。
主人公が使ってるデッキの説明や裏話が載ってます、気になった方はよければ見ていってください。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○使用デッキについて

 

 

 

【ラビュリンス】

 

現代遊戯王罠ビート代表、多種多様な罠を自由自在に使い罠の使い回しもできる、得意技はウイルスのばら撒き、姫さまが可愛いがやってることは鬼畜。

じわじわと相手を嬲り殺しにする戦術が得意

 

 

間違ってもアニメで使うデッキじゃ無い。

(【絶対に油断できない】【いや・・・もしかしたら手加減していたのでは?】で使用)

 

 

【トリックスター】

 

アニメ次元最強候補、当時のレギュレーションだとテラフォーミングも無制限のため非常に安定する。

アニメ次元だと純粋にカードパワーが2倍になっており、リンカーネーションも無制限でドロールからの全ハンデスも容易、デュエルを最速で終わらせることができる。

 

アニメテーマだが、間違ってもアニメで使うデッキじゃ無い。

(【ええっ!?決闘を沢山するだけで好きなだけスロットし放題!?】で使用)

 

 

【サイバー・ドラゴン】

 

元祖後手型の代表 ライフが4000のため後手キル系の通りはかなりいい、融合召喚を使った後手プランだけではなくエクシーズを絡めた制圧もできる。打点も高くコンセプトも王道今もなお決闘者に人気のデッキ。

 

アニメテーマでアニメで使うと映える

(【いままでのツケを払う時】で使用)

 

 

【エヴァイユ型ふわんだりぃず】(対オベリスクフォース決戦仕様)

 

使えれば最強クラスに強い《ナンバーズ・エヴァイユ》の発動条件やデメリットをふわんだりぃずであまり気にせずブッパするデッキ、本来はエヴァイユはサブプランだが月影に協力してもらい、エヴァイユを発動した、他にも普通のふわんだりぃずでは見ることのないダークロウや魔封じが入っていたりする。ダークロウはエヴァイユにチェーンして《D.D.クロウ》にマスクチェンジセカンドを使い出した。

 

可愛いが間違ってもアニメで使うデッキじゃない。

(【無法には無法で対抗する、お前らから仕掛けたことだろう?】【勝敗は戦いの前に決する】で使用)

 

 

 

【ふわんだりぃず】

 

オベリスクフォース相手に使用したふわんだりぃずと違い真っ当なふわんだりぃず。

全盛期ふわんだりぃずの最強の添え物《烈風の結界像》が入ってるだけではなく、《テラフォーミング》も無規制のため《謎の地図》を絡めた展開が安定する。入れ替え用のサイドカードとして当然3枚使える《アトラクター》や、当時はまだ無制限だった虚無空間が3枚投入されている。

 

 

可愛いが間違ってもアニメで使うデッキじゃない。

(【閉ザサレシ未来(前編)】【閉ザサレシ未来(後編)】で使用

 

 

 

【魔鍾洞】

 

カード名がデッキタイプになるほどの圧倒的なロック性能を活かした、地雷デッキにしてロックデッキ。

OCGはバーンで勝利する構築が主流だが、アニメ次元では謎のバーンメタカードが多くあるため、デッキアウトを勝ち筋にしている、デッキアウトを勝ち筋にする都合上デッキ枚数が多少膨れ上がってるのも、安定感で打ち消してる。

 

 

間違ってもアニメで使うデッキじゃない(アニメの尺的にも)

(【高速化する決闘のアンチテーゼ】【目的を果たすための翼】で使用

 

 




設定資料として楽しめるように更新していきたいと考えてます。



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主人公以外の使用デッキ設定集&制作裏話

今後を見越して主人公以外の使用デッキの項目を追加します。
当然ネタバレしかないのでまだ本編を見てない方は本編を見てからの閲覧をお願いします。


本編が更新されるたびこちらも連動して更新されます。
主人公が使ってるデッキの説明や裏話が載ってます、気になった方はよければ見ていってください。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○使用デッキについて

 

 

 

【命削り真竜】(使用者:沢渡シンゴ)

 

かつての永続魔法・罠ビート代表格、高い除去力と継戦能力、汎用永続魔法・罠でのメタの押し付け、現在禁止カードの《真竜剣皇マスターP》での制圧が得意なテーマ。

マスターPがとにかく強く、永続魔法・罠で行動を制限されてる状態だと手が付けられない。

 

 

 

沢渡が【masterpiece】【奇術師が描く軌跡】で使用

 

アニメ世界では魔法・罠除去がほとんど飛んでこない上に《拮抗勝負》も《ライトニング・ストーム》も飛んでこないので、アニメ次元での強さは決闘好きでも対戦拒否するレベル、しかしアニメ次元という環境もありLPポイントを払うカードの採用がされてない。榊遊矢との対戦では相手のカードを処理しすぎたせいで《マジシャンズ・カード》の発動を許してしまい敗北した。

 

余談だが沢渡さんが《マジシャンズ・カード》を警戒した立ち回りをすれば、榊遊矢が使う【EM】には負ける方が難しい。

 

【裏話】

 

遊矢VS沢渡の対決では、お互いに全力を出させた上で遊矢に勝たせようと構想を練っていたが、決闘プロットのほとんどで遊矢君が何もできずにボロ負けする結果にしかならずに頭を抱えた(投稿期間が開いたのは大体真竜のせい)沢渡にプレイングミスをさせることも決まっていたが余りにも露骨すぎるミスだと沢渡さんの株を下げることになるのでそこでも頭を抱えた。

 

 

 

 

 

【EM魔術師オッドアイズ】(使用者:榊遊矢)

 

榊遊矢が【masterpiece】【奇術師が描く軌跡】で使用

 

普通ならそこまで強くはないデッキだが【遊楽遊代】に事実上の敗北をしたことでサーチカードやドローカードを大幅に増量した構築となった。(その時に身に覚えのないカードがいつのまにか手持ちにあったような気もしたが気のせいだろう……)

 

【EMモンキーボード】(アニメ効果)や《EMドクロバット・ジョーカー》の安定した基盤に《EMペンデュラム・マジシャン》や《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》での後続確保、主人公特有のドロー力を最大限発揮するための《EMギタートル》(アニメ効果)《EMリザードロー》《EMキャスト・チェンジ》などのドローカード、さまざまな状況を解決するために1枚積みされたピンポイントカード、マスタールール3でのペンデュラム召喚での圧倒的物量、全てにおいて主人公という性質に噛み合っており、主人公特有の理不尽を思う存分振り回す暴力的な構築になっている。

 

ここまでの強さを持っていても沢渡の使う【真竜】との相性差は絶望的、10回やって1回勝つかどうかレベルの差がある。しかし、沢渡のあるプレイングミスにより、ギリギリ勝つことができた。

 

【裏話】

没案としてアニメ版《EMリターンタンタン》とアニメ版《EMギタートル》を使った無限ループドローを使うか考えたが、そうするとリソース勝負で【真竜】に圧勝してしまう上に絵面が酷すぎたため今回はボツに。

 




設定資料として楽しめるように更新していきたいと考えてます。


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スタンダード次元編
絶対に油断できない


自分の需要を満たす作品不足なので自給自足します。






初投稿です。


 

 

突然だが、一度はこう思ったことはないだろうか?

 

 

『カードゲームで全てが決まるような世界に行きたい』

 

 

ホビーアニメを見て、一度はそんな風に考えた人間は少なくないと思う。

ただ問題は本当にホビーアニメの世界に来てしまった場合だ。

 

え?

 

長くなりそうだからとっとと結論を言え? OK

 

一言で説明すると遊☆戯☆王ARC-Vの世界に異世界転移した。以上。

 

 

 

 

 

 

どうでもいいかもしれないが、自己紹介だ

 

自分の名前は遊楽遊代(ゆうらくゆうだい)

至って善良な、遊戯王プレイヤーだ。

 

 

転移してからしばらくは、あれこんな街並みだっけ?

道間違えたかな?

なんて考えでウロウロしてたが、どう見てもオモチャとは思えない決闘盤(デュエルディスク)を付けたいい大人や、ローレベルデッキ塾なんて看板があれば、考えたくもない事実が浮かんでくる。

 

 

あっこれ遊☆戯☆王ARC-Vの世界やん……

 

 

最初は喜んだ

 

 

具体的にはその事実が分かった瞬間

 

 

 

「よっしゃぁぁぁ!!!」

 

 

 

と大音量で喜びを露わにして、道ゆく人に可哀想な人を見る目で見られたくらいだ。

 

 

しかし気づいてしまった。あれ?よくよく考えれば、住む場所ないし、職場もない、異世界だから学歴的にはホイ卒以下、なんなら財布の中には306円しかない、もしかしてこれ……社会的に詰んでる!?

 

 

おまけにこの世界は、次元戦争という下手したら世界が終わる(遊戯王ならよくあること)争いの真っ只中である。

 

 

やっヤバい……下手したら、カードにされて二度と太陽を拝めなくなる。

 

 

とりあえず近場のカードショップで、スリーブに入ってない適当なカードをまとめ売りして決闘盤を買った。

決闘盤なしで遊戯王ワールド探索なんて、現代人がスマホなしで生活するようなものだからね、しょうがないね。

 

 

決闘盤を付けて今夜の宿を探していたら、水色の髪のペロキャン舐めてる可愛いらしいショタに、決闘を申し込まれた。

 

 

あっこいつ【紫雲院 素良】やんけ!可愛いな!おい!

 

 

なんで?って理由を聞いたら、知らない場所から来た観光客に、デュエルを申し込むのが趣味だから決闘してとのこと。

 

 

あれ!?もしかして、これ他次元から来た決闘者だと思われてる!?

 

 

ヤバばばばばばばばばどうする!?どうする!?どうする!?

 

 

断りたいけど、多分断ったら、転移一日目でカードの中に、ボッシュートされてまう……

ということで(誠に不本意)ながら決闘を受けた訳だが、問題は何を使うかだ。

 

 

まず負けるのは論外。

この遊戯王ワールドでの敗北は大体洒落にならない。

次に 融合 シンクロ エクシーズ ペンデュラム を使うデッキも論外。

他次元の決闘者だと思われて、その場は凌げても後々どんなトラブルが起きるかわからない。

 

 

つまりエクストラデッキを使わずなおかつ

素良くんの使用デッキ(デストーイ)

に圧倒的有利が取れるデッキ……ならあれかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

「おにーさん準備はいい?」

 

 

「いつでもどうぞ」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

 自分と素良くんの声が、同時に木霊する。

 

 

 

「僕の先攻だね!」

 

 

 

先攻を取られてしまったか、まぁ相手は後攻で強いデッキタイプだ、さほど問題はなさそ……ん?この手札はもしかして……

 

 

 

「僕は手札から《ファーニマルドッグ》を召喚!効果で《エッジインプ・シザー》を手札に加えるよ!」

 

 

 

おいゴラァ!チェーン確認はどうなってんだ!チェーン確認は!

現代遊戯王によって体に染み付いた確認がないことに困惑しながらも、それに対抗し"こちら"もカードを発動する。

 

 

 

「その処理後に《白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)》の効果を手札の《絶対王 バック・ジャック》をコストに発動します、デッキから《ラビュリンス》魔法・罠カードを1枚セットします、罠カード《ウェルカム・ラビュリンス》をセットします。」

 

 

 

ということで、今回使うのは《ラビュリンス》だ。特徴は可愛すぎる姫さまと、ありとあらゆる通常罠カードを操る対応力の高さだ。そしてこのデッキには、アニメで使うにはあまりにもあんまりなカードが入ってる、あとはそれを持ってこれるか……

 

 

 

「相手ターンに手札からモンスター効果!?でもせっかく罠カードを伏せても、伏せたターンには使えないよ!手札から魔法カード……」

 

 

「待ってください、その前に今墓地に落ちた《絶対王 バック・ジャック》の効果を発動します。デッキの上から3枚を見て……」

 

 

 

さーてデッキトップは〜あっ……(察し)ふーん。

 

 

 

「……好きな順番に入れ替えます。そして墓地の《絶対王 バック・ジャック》を除外して効果を発動、デッキの一番上のカードをめくり、通常罠カードの場合セットします。デッキトップは……当然通常罠カードです。その効果により《次元障壁》をセットします、なおこのカードはセットしたターンでも発動できます」

 

 

「僕の先行1ターン目に発動できる罠カードを伏せるなんて!?でも!さっき伏せた罠ごと、僕自慢の融合モンスターで引き裂いてやる!手札から魔法カード融合を発動!」

 

 

「それにチェーンして罠カード発動……」

 

 

「フィールドの《ファーニマル・ドッグ》と手札の《エッジインプ・シザー》を素材に融合召喚! 現れ出ちゃえ!すべてを引き裂く密林の魔獣!《デストーイ・シザー・タイガー》!ってあれ?なんで何も起きないの!?」

 

 

 

いやほんとごめんね、流石に命の危険がないなら自重するんだけどね。

 

 

 

「……罠カード《次元障壁》の効果、特殊な召喚法を一つ宣言して発動する、発動ターン宣言した召喚法のモンスターの特殊召喚を封じ、さらに宣言した召喚法のフィールドでのモンスター効果は無効になる、自分は融合を宣言していた……」

 

 

 

ちゃんと宣言したけど、相手ノリノリで召喚口上言ってたからな……聞こえてなかったんでしょうね。ということで《次元障壁》を発動した訳だがこのカードは魑魅魍魎蔓延るOCG大会環境の中でも、メタカードとして一定の地位を確立していたカードだ。このカードは特定の召喚法に頼るデッキを事実上1ターン行動停止レベルまで止めることができるパワーカード。単体でも十分に強力なんだけど、このデッキだと……

 

 

 

「ぐっ……なんてカードを!仕方ない、このターンは見逃してあげるよ!カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

 

 

大丈夫?本性出てない?

 

 

 

「エンドフェイズに手札から《ワナビー!》の効果を発動、使用してない相手魔法罠ゾーンの数つまり3つだけカードをめくり、その中から罠カードをセットします。デッキから罠カード《ビッグウェルカム・ラビュリンス》をセットします。」

 

 

「また僕のターンに動いて!ターンの概念がめちゃくちゃじゃないか!今度こそターンエンドだよ!」

 

 

 

いや気持ちはわかるよ?少し遅いとはいえ、相手ターン終了時に罠置くのえげつないし。

 

 

 

「私のターン、ドロー」

 

 

 

と言っても正直、もうここから先はドローカードに頼るまでもない。

 

 

 

「罠カード《ビッグウェルカム・ラビュリンス》を発動。効果でデッキからこのデッキの切り札を呼び寄せる、現れろ……」

 

 

 迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》攻3000

 

 

 

うお……デッッッッッカ!(何がとは言わないが)リアルソリッドビジョンで動く姫さまを見れただけで、幸福指数が上がりこの先なんとかなる気がして来た。

 

 

 

「特殊召喚後自分場のモンスターを1体手札に戻す、《迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》を手札に、しかし《迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》は通常罠カードを発動したターン、手札から守備表示で特殊召喚できる、再び現れよ《迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》」

 

 

 

手札に戻ったと思ったら即出社である、今日も姫の業務はブラックです。

 

 

 

「罠カード1枚から攻撃力3000!?だけどそれだけならまだ……」

 

 

「モンスターが罠カードの効果でフィールドを離れたので、墓地の《白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)》の効果発動、墓地の《白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)》を手札に戻す、そして手札から《白銀の城の竜飾灯》の効果発動、手札から《無限泡影》を捨ててデッキからフィールド魔法《白銀の迷宮城》をセットして発動します」

 

 

「厄介な効果ッ……長期戦になる前に勝負を決めないと」

 

 

 

大丈夫、ちょっとかかるけど長期戦にはならないよ。

 

 

 

「罠カード《ウェルカム・ラビュリンス》を発動、デッキからラビュリンスモンスターを特殊召喚します。(何も……ないな ヨシッ!)それにチェーンして《迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》の効果発動、デッキから《闇のデッキ破壊ウイルス》をセット、そして現れろ……」

 

 

 

《白銀の城のラビュリンス》攻2900

 

 

 

脇が一番ですわ 脇といえばコレですわ 種類いっぱいありますけども 脇ですわ これだけあれば勝ちですわ。

 

 

 

つい思考が脇に支配されてしまった。落ち着こう。

 

 

 

「また……大型モンスター!いくらなんでも展開スピードが早すぎる……」

 

 

「フィールド魔法《白銀の迷宮城》の効果により、《ウェルカム・ラビュリンス》罠カードに追加効果『フィールドのカードを一枚破壊する』が追加されている。よって《ファーニマル・ドッグ》を破壊。さらにモンスターが通常罠カードによってフィールドを離れたので、《白銀の城のラビュリンス》の効果発動、フィールドの素良くんから見て右側の伏せカードを破壊する」

 

 

「《ファーニマル・クレーン》が!これは不味い……!」

 

 

「バトルフェイズに入ります」

 

 

「ッ!」

 

 

「《白銀の城のラビュリンス》で、素良くんにダイレクトアタック」

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!なんてね!罠カードオープン!《びっくり箱》!攻撃を無効にして《迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》を墓地に送り、白銀の城のラビュリンスの攻撃力を3000ダウンさせるよ!」

 

 

 

あー上手くかわされちゃったなー、仕方ないか。

 

 

 

「ふぅー散々好き放題されたけど、これで次のターンに僕の勝ちかな!君の場には攻撃力0のモンスターと伏せカード1枚だけで、ここからの逆転は無理そうだし!」

 

 

は?オイオイ、とんだロマンチストだな。あまりOCG環境を無礼(ナメ)るなよ。

 

 

「メインフェイズ2に移行、《白銀の城のラビュリンス》の効果を発動、墓地の通常罠カードを一枚を対象に取りセットする。対象は《次元障壁》」

 

 

「は?えっ?ちょちょっと!?もしかしてこれ、ずっと次元障壁回収されたら何にもできないじゃん!」

 

 

 

そうこれがあまりにもあんまりなコンボ、障壁ループだ。白銀の城のラビュリンスと次元障壁1枚で、リンク以外の特定の召喚法一つに頼るデッキの息の根を止めることができる。姫さまの効果を止めるか罠を止めない限り、一部デッキを除いて突破できない凶悪なロックだ。こんなフリーデュエルですら嫌われるコンボだが、アニメ環境だとリンクもないからリンクで解決できず。レッドリブートもなく。汎用無効札はそもそも入っているか怪しい。アニメだと発動したら勝つ相手が多すぎる正真正銘のインチキだ。しかし―――

 

 

 

「もしかしてですけど、まさかこの程度で終わりだと思っているんですか?」

 

 

 

「何を……言ってるんだ……?」

 

 

まだ勝利が確定していない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を……言ってるんだ……?」

 

 

買い出しに行く途中見るからに怪しい人間を見つけ、少し見てみれば明らかに他次元のもの特有の動き、話しかけても僕のことを知らないなら味方でもない、そうならば決闘にサクッと勝って相手をカードにして師匠の下に帰るだけ。

 

 

それだけだった、それだけのはずだった。

 

 

蓋を開ければ、自分が先攻を取ったにも関わらず、何もさせてもらえず、攻撃は凌いだものの、次の自分のターンも何もできないことが確定している。

 

 

"普通"ここまで相手の動きを完封できれば、勝ちを確信する、油断する、正直ここから巻き返すのは絶望的だ。

 

 

だけどなぜだ……なぜ

 

 

相手は勝ちを確信しない!?

 

 

 

紫雲院素良は知らなかった、彼がいた世界OCG環境は妨害をいくら構えようが、たった1手を通されたらそれまでの盤面を全て覆されて負ける、そんな光景が"よくあること"で通ってしまう世界、勝ちを確信できる状況は未判明札が1枚もなく全てを捌き切れる状況のみである。

 

 

そして遊戯王アニメシリーズには、アニメオリジナルカードとしてOCG勢ですら把握してないカードプールがある。

 

 

遊楽遊代は、どういったカードがあるのかは知らないが、知らないカードがあるということは知っていた。

 

 

だから油断しない。

 

 

相手の手の内を暴き切るまで、それまでは……微塵も油断しない。

 

 

 

相手の心を折るまで徹底的にやる。

 

 

 

 

それが目の前の悪魔(遊楽 遊代)だ。

 

 




悪魔(OCG勢)には人(原作キャラ)の心はわからない


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いや・・・もしかしたら手加減していたのでは?

感想たくさんありがとう!物書き初心者なので感想や評価をつけていただけると作者のエネルギーになります。


前回よりも短い代わりに今回は素良きゅん視点です。


 

 

「私はこれでターンエンドです、あなたのターンですよ?」

 

 

 

ようやく自分のターンがきた、だけど……何を引いたら勝てる?

 

 

 

「僕のターン、ドロー……」

 

 

 

少なくともこのターンはどうしようもない、融合するための手札は揃ってるのに融合できないなんて、冗談にしても趣味も悪く笑い話にもなりやしない。

 

 

 

だけどこのカードを使えば……次の自分のターンにはまだ……

 

 

 

「そちらのドローフェイズに《次元障壁》を発動します、宣言する召喚法は、当然融合です」

 

 

 

あのカードはどうしようもない……あんなカードがたくさんあったら、次元戦争で不利な戦いを強いられてしまう、流通数が少ないといいんだけど……

 

 

 

「さらに《ラビュリンス》以外の通常罠カードが発動したため《白銀の迷宮城(ラビュリンス・ラビリンス)》の効果を発動、墓地から悪魔族モンスターを特殊召喚する。再び現れろ……」

 

 

 

迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》攻3000

 

 

 

「はっハハハなんだこれ……なんで3000打点のモンスターがおまけ感覚で出るんだ……訳がわからない。」

 

 

 

《ラビュリンス》以外の通常罠を発動する?そんな"条件"とも呼べない条件で、3000打点のモンスターが蘇る? もしかして自分はデュエルモンスターズじゃなくて、別のゲームをうっかり始めたのか?

 

 

 

「そして先ほど伏せた罠カード《闇のデッキ破壊ウイルス》を《迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》をリリースして発動、宣言は魔法カードです、手札 フィールド 素良くんのターンで数えて3ターンまでのドローを全て確認し、魔法カードを全て破壊します。さぁ手札を見せてください。」

 

 

 

手札がソリッドビジョンにより晒される、自分の手の内をこうも見られるのは、酷い不快感を感じる・・・融合使いから魔法カードを奪うのは鳥から翼を捥ぐ行為そのものだ、自分の融合による激しい手札消費を補う《魔玩具補綴》、そして逆転の希望となるはずだった《ブラックホール》が無情にも破壊される、フィールドには何もない、残った手札は《エッジインプ・シザー》のみ……

 

 

だけど対戦相手は、なぜか 意外そうな顔をして何やら考えてる、なんだ?なぜ警戒している?もう自分は《エッジインプ・シザー》を召喚して、攻撃するくらいしか抵抗できないのになぜ?

 

 

 

「《エッジインプ・シザー》を召喚、バトルフェイズ!」

 

 

 

かすかな気力を振り絞って己を奮い立たせる。今相手の場には伏せカードはもう1枚もない!あれだけ派手に動いたんだ、せめて一撃は入れる!

 

 

 

「バトルフェイズ開始時墓地の《ビッグウェルカム・ラビュリンス》を除外して効果を発動します、自分のフィールドの悪魔族1体を対象に取り手札に戻す、ただし自分の場に悪魔族レベル8以上のモンスターが存在する場合手札に戻す対象を代わりに相手のフィールドのカードから選ぶこともできる。《白銀の城のラビュリンス》はレベル8、条件をクリアしているため《エッジインプ・シザー》を選択し手札に戻します。」

 

 

 

は???????????????????????

えっ?墓地から除去のトラップ!?

 

 

 

「処理後《白銀の城のラビュリンス》の効果及び《白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)》の効果、墓地の《ウェルカム・ラビュリンス》の効果を発動、墓地から《ウェルカム・ラビュリンス》をセット、《白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)》を墓地から手札に、素良くんの手札の《エッジインプ・シザー》を破壊します」

 

 

 

何もなくなった……何もかもなくなった。

だというのにこちらが苦しめば苦しむほど、相手の盤面が強固になるのはなんの冗談だろうか?

そもそもデュエルをしていたのか?いやこれは断じてデュエルなんてものじゃないこんなの……虐殺だ。

 

 

 

「は……はははターンエンド」

 

 

 

「では私のターンドロー、そして《ウェルカム・ラビュリンス》を発動、デッキより三度現れよ……」

 

 

 

迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》攻3000

 

 

 

 

もう言葉も出ない

 

 

 

「《白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)》を召喚、バトルフェイズ」

 

 

 

恐怖が迫ってくる

 

 

 

「《白銀の城の竜飾灯(ラビュリンス・シャンドラ)》と《迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)》でダイレクトアタック』

 

 

 

シャンデリアが落下し、姫の剣に切り裂かれ、立体映像(ソリッドビジョン)だとわかっている、立体映像(ソリッドビジョン)のはずなのに、止まることがない恐怖により僕の精神は限界を迎え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分のブレーカーが落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




運を味方にしないと勝てない相手が運を味方にしていた場合
そもそも"勝負"にならない。


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ええっ!?決闘を沢山するだけで好きなだけスロットし放題!?

感想感謝!評価感謝!誤字脱字報告 感謝感謝感謝ァ!

自分の需要を満すための話がここまで読まれてすっごい嬉しいです!
    



追記
今までの話を含めて見やすいように編集しました。


 

 

決闘に勝ったら、素良きゅん突然倒れて寝ちゃった。

 

 

なんで?

 

 

あれれ~?おっかしいぞォ~?

 

 

とりあえずお米様抱っこで公園のベンチに運んで置いた。

しっかし飯代どうしようかなぁ、決闘盤買った金でほぼ無一文やし。

 

 

そんなことを考えてたら決闘盤に通知が来てた。

なんじゃこれ?

 

 

決闘盤の通知にはこう書かれてた。

 

 

【1500DPを入手しました】

 

 

 

あれ?もしかしてこれってなんとかなるのでは?

 

 

 

突然だが説明しよう!

DPとはタッグフォースシリーズ(TF)におけるカードパックを買う時や、特定のアイテムが景品のスロットゲームをやる時に払う専用通貨である。

 

TFを始めたばかりの時は、初期デッキからお目当てのつよつよデッキにするために、ひーこらひーこら言いながら集めるのだが、もう既にデッキがある自分にとってパックを買う必要はない。

 

なので使うのはもう一つの用途、スロットゲームである。

TFは別名カードゲームのできるギャルゲーなどと言われており、キャラクターにプレゼントとして渡せる、好感度を上げるためのアイテムが存在する、それを入手できる唯一の方法がスロットゲームなのだが、色々なものが出る。

 

カードゲームの世界らしくカードプロテクターやカードホルダーは勿論のこと、願った面が出るという、マスターデュエルで全プレイヤーが欲しがるであろうコインや、悪しき心を持つ者が振るとなぜか7が出るサイコロと言ったオカルティックなアイテム、モンスターを忠実に再現しているフィギュア、それだけならまだしも日用品まで入ってるという闇鍋も裸足で逃げ出すラインナップである。

 

 

そして辺りを探したら、DPを使って遊ぶタイプのスロットがあった。

 

 

そしてスロットの景品欄の種類の項目には以下の項目があった・・・。

 

 

 

【食品】

 

 

 

こうして明日を生きるため、スタンダード次元の決闘者狩りをすることになった。

 

 

 

 

 

 

突然だが、このアニメ次元における対人戦を高速周回しつつ勝つデッキ、と言ったら真っ先に何が思い浮かぶだろうか?

 

 

そうバーンデッキである。

 

 

当たり前だ。初期ライフが通常と違い半分ということは、純粋に全てのカードの効果が倍になるようなものだ、弱いわけがない。というか強いを超えてブッ壊れになる。

 

 

ただ流石にアニメ次元の決闘者も馬鹿じゃない。

その対策として、紙のレギュレーションとは違い、よくあるバーンデッキのお馴染みの顔ぶれは大体が禁止、あるいは制限カードにぶち込まれている。

 

 

じゃあバーンデッキは構築不可能なのか?

いやそんなことはない

 

 

遊戯王第10期にはバーンを主体にしたテーマの中でも、無制限だと(第11期)でも環境の一角に食い込む正真正銘の化け物が存在している。

 

 

なので今回はそれを使って決闘していこうと思う。

 

 

 

 

 

「あのーすいません、もしよかったら私と決闘しませんか?」

 

 

「決闘ですか?いいですよ、相手になりましょう!」

 

 

 

適当な人を探して、人の良さそうなサラリーマンに声をかけたら、あっさり決闘を承諾された、流石遊戯王ワールド。

 

 

 

「実は最近運動不足気味で、運動がてらアクションデュエルでもしたいんですが、大丈夫ですか?」

 

 

「アクションデュエルですか、自分は問題ないのでどちらでもどうぞ」

 

 

相手の提案により、アクションデュエルをすることになったが、まぁ今回のデッキはアクションカードがあろうがなかろうが関係ないからどうでもいいけど。

 

 

 

「それでは・・・戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが」

 

 

あっそうだ自分も言わなきゃいけないんだ。はっずかし・・・

 

 

「・・・モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い」

 

 

「フィールド内を駆け巡る!」

 

 

「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形!」

 

 

 

「「アクション…デュエル!」」

 

 

アクションフィールドは F.A.サーキット(どうでもいい)、こちらの先攻だ。

 

 

手札は・・・うん!ちゃんと揃ってる。

 

 

「私の先行《トリックスター・キャンディナ》を召喚、効果により《トリックスター・ライトステージ》をデッキから手札に」

 

 

 

ということで今回のデッキは《トリックスター》、毒のある花とアイドルをモチーフにしたアニメ世界デュエルRTA世界最速デッキである。

このテーマなんとびっくりアニメテーマなのだが、効果がえげつなすぎて本当にアニメで生まれたテーマなのか疑わしいパワーを持っている。

 

 

「へぇ・・・《トリックスター》、初めて見るテーマだけど可愛らしいテーマですね!」

 

 

うん・・・そうだね、効果は全く可愛くないけど。

 

 

「《トリックスター・ライトステージ》を発動、効果によりデッキから《トリックスター・マンジュシカ》を手札に加えます。」

 

 

さぁ行くぞ。

 

 

「手札の《トリックスター・マンジュシカ》の効果をキャンディナを対象に取り発動、このカードを手札から特殊召喚し対象のカードを手札に戻す。それを"3枚"発動します。」

 

 

「現れろ・・・」

 

 

《トリックスター・マンジュシカ》攻1600 

 

 

「一気にモンスターを3体出すとは、なかなかやりますね!だけど攻撃力はそこまで高くない」

 

 

おっ攻撃力至上主義者か?怖いぞ?ただの3000打点より、これくらいの攻撃力を持ったモンスターのほうが。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンドです」

 

 

これで準備完了だ。

 

 

「モンスターを3体も一気に出してきたけど、これくらいならまだまだ!僕のターンドロー!」

 

 

「今ドローしましたね?」

 

 

「えっ?しましたけど・・・」

 

 

「《トリックスター・マンジュシカ》の効果、あなたの手札にカードが加わる度に、加えたカードの数×200ダメージをあなたに与えます、さらに《トリックスター・ライトステージ》の効果、自分フィールドの《トリックスター》モンスターが戦闘・効果であなたにダメージを与える度に、あなたに200ダメージを与える。それが3回ずつで合計1200ダメージを与えます。」

 

 

「なんだって!?ドローするだけで1200ダメージを!?」

 

 

相手にビームの嵐が降り注ぐ、リアルソリッドビジョンだから結構痛そうだ。

 

 

「いたたたた・・・可愛いモンスターだと思ったら、全く可愛くない効果をしていたとはね、すぐにその厄介なモンスターを全滅させてもらうとしよう」

 

 

「処理後罠カードを発動」

 

 

今から発動するのは、トリックスター最大のパワーカード 現在ですら制限カードから復帰できない10期初期環境の魔物、その源。

 

 

 

《トリックスター・リンカーネイション》 

 

 

「効果によりあなたの手札を全て除外し、"その枚数分だけ"あなたはデッキからカードをドローしてください」

 

 

「は?えっ?まって!?ということは、6枚ドローして1200ダメージが3回と200ダメージが3回で合計4200ダメージ!?」

 

 

おっ計算が早いな、暗算早いのは流石遊戯王世界の大人やな

 

 

「と・・・通すわけにはいかない!アクションカード!アクションカードはどこだ!?」

 

 

そう言い終えた相手は、スタートからかなりの速さを出しながら急いで走りだした、はっや!世界陸上出られそうな速さやな。

 

 

「《トリックスター・リンカーネイション》の処理、手札を全て除外しその枚数分だけドローしてください」

 

 

「せっかくの手札が・・・でも、アクションカードは間に合った!アクションマジック《超加速》!このターン受ける効果ダメージを全て0にする!」

 

 

ほえーそんなカードあるんや、でも・・・。

 

 

「なぜだ!なぜ発動しない!アクションカードを無効にするカードを使われたわけでもないのに、なぜだ!?」

 

 

あーなるほどね、まぁそう思うのも無理ないよね。わかりにくいけど実は・・・。

 

 

「《トリックスター・マンジュシカ》のダメージを与える効果は永続効果。永続効果の適用にカードの発動で割り込むことはできない。よってそのアクションカード《超加速》の発動タイミングは存在しない」

 

 

そう言い終えた瞬間、相手プレイヤーに先ほどの何倍ものビームが降り注ぐ。

 

 

 

「そんな・・・そんな馬鹿な・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

【対戦相手】LP2800→LP -1400→-2600

 

 

 

 

You win.

 

 

 

はい!ここでタイマーストップ!記録は1分21秒でした、完走した感想ですが、非常に少ない発動回数で決闘を終わらせることのできるトリックスターは周回に向いており、なおかつサーチカードがどっしりしてて試走時も安定してました、即キルが狙えなくても先攻全ハンデスしたり、純粋な罠ビートとして戦うことができるのいいぞ〜コレ。

 

 

 

【1700DPを入手しました】

 

 

おっ?効果ダメージだけで決着をつけたから通常より多くもらえてますねぇ!普通にやるより1回あたりの稼ぎまで美味しいとは、これは周回するしかないですねぇ!

 

 

「対戦ありがとうございました、良ければまたやりましょう。それでは失礼します」

 

 

マナーは大事、古記事にもそう書いてある。

 

 

 

「なんなんだ・・・一体何が起こったんだ!?一体自分は何をされたんだ?」

 

 

 

あれ反応がないや、まぁ挨拶も済ませたし効率よくサクサク決闘していくとしますかな!

 

 

 

 

 

 

 

数日後・・・

舞網市に都市伝説が生まれる、そのデュエリストに遭遇すれば二分足らずで敗北する。あるものは何もさせてもらえず火力で焼き殺され、またあるものは自分のターンが来た瞬間手札が"消滅"していた、またあるものは対策を積んで挑んだがそれでも負けた、あるものはダンジョンに住まう悪魔の群れに一方的に嬲り殺しにされた。

 

夢だと疑おうにも、確かに戦った証拠(決闘ログ)がある。

そのデュエリストはさまざまな名前で呼ばれた。

 

効果ダメージを主体にする戦術から

ダメージマスター

 

悪魔を主体にする戦術から

デビルマスター

 

ダンジョンを構えあらゆる罠で相手を迎撃する様子から

ダンジョンマスター

 

 

 

 

 

しかし圧倒的な強さと計算され尽くした決闘の戦術、さらに今までの呼び方から最終的にはこう呼ばれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DM(デュエルマスター)と

 

 

 




ただ目の前に拾えるものがあるから拾っただけ。抵抗してるようだが。何も感じない


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閑話  DMの噂

評価感謝!感想感謝!誤字脱字報告感謝!
いつもありがとうございます!今回の話は箸休めです。(デュエルはしません)




皆様の応援により日刊ランキング1位になりました!応援ありがとう!
正直今でもドッキリか疑ってます、これで失踪出来なくなりました。


 

遊勝塾のカリキュラムも終わり皆帰ろうとした矢先に、塾長が最近DMという名の、危ない決闘者が出没してるから気をつけて帰るようにと話題に出したのが始まりだった。

 

 

「DM?聞いたことないーその名前、有名人なの?」

 

 

ウチの塾に通うジュニアクラスの決闘者 アユ がそう反応する、俺も初めて聞いた、危ない決闘者だって?

 

 

「ああ、近所の不審者情報にも載っていた男なんだが、どこからともなく現れて突然デュエルを挑んでくるんだ。」

 

 

「それだけなら問題はないと思うが、何か危険な理由でもあるのか?」

 

 

権現坂も気になるようだ、確かにそれだけならよくあることだと思うけど。

 

 

「ああ・・・問題なのは、そのDMと戦った決闘者の殆どが再起不能にさせられてるという点なんだ」

 

 

「決闘で人を再起不能に!?一体何をしたんだ!?」

 

 

「ああ、再起不能と言っても肉体的な意味じゃなくて、戦った決闘者の殆どがトラウマを抱えて、まともに決闘できなくなったらしいんだ」

 

 

「どうして決闘しただけで、トラウマになってまともに決闘できなくなるのよ!」

 

 

柚子が指摘するが確かにそうだ、決闘は人を笑顔にするのにどうしてトラウマになるんだ?

 

 

「なんでも実際に戦った人の話だと、1分と少しの時間で何もできずに特大のバーンダメージで負けていたという意見がほとんどで、他には自分のターンが始まった瞬間手札が消滅していた、なんて信じられない話が多いな」

 

 

「し・・・信じられないけど、痺れるほど怖いぜ・・・」

 

 

アユと同じくジュニアクラスのフトシは不審者に怖がってるようだ、もしそんな決闘者が本当にいるなら怖くて外を歩けないだろう。

 

 

「僕には到底信じられませんよそんな話、どれもこれも決闘の内容としてあり得ないです」

 

 

つい最近入塾したジュニアクラスの決闘者タツヤは完全に信じてないようだ、確かに決闘でそんなに早く決着がつくなんてとてもじゃないけど信じられない。

 

 

「いやそうは言ってもだな・・・君たちを塾に預かる身として、君たちにもしものことがあったら親御さんに顔向けできん、だから今日は寄り道せずに急いで帰ってほしい」

 

 

塾長が真剣な顔で話してくるが、俺も含めて皆その話をあまり信じてないようだ。

 

 

「その話おそらく本当の話だと思うよ、師匠」

 

 

「なんだって!?知っているのか、素良」

 

 

素良がいつになく真剣な表情で話を始めた、みんなも驚きつつも真剣に話を聞いてる。

 

 

「その噂のデッキとは違うデッキだと思うけど、トラウマを植え付ける決闘に心当たりがあるんだ」

 

 

「心当たり?まさか素良ッお前・・・」

 

 

「ああ・・・僕はおそらくそのDMと戦ったことがある」

 

 

なんだって!?戦ったことがあるだって・・・

 

 

「そ・・・素良は大丈夫なのか?」

 

 

「僕は強いから大丈夫だよ師匠!って言えればよかったんだけど、今でも夢に見るよ、まだ最初の自分のターンなのに罠を発動されて1回も融合できず、魔法も使えず、一方的に蹂躙されるのは・・・」

 

 

えっ・・・なんなんだ、それ? 相手の先攻1ターン目に罠カードを発動?あの素良が1回も融合できず、魔法も使えず蹂躙されたって?

 

 

「そんなことがあり得るのか・・・?」

 

 

「正直師匠でも"アレ"に勝てるビジョンは僕には見えないよ、それくらい圧倒的な差だったけど、特にあの罠カード《次元障壁》は対策してもどうにかなる気がしない」

 

 

「《次元障壁》?聞いたことないカードだな」

 

 

「男、権現坂様々な相手と戦ってきたがそのようなカード初めて聞く、どのようなカードなのだ?」

 

 

「効果は至ってシンプルだよ、通常罠カードでアドバンス召喚以外の召喚法を一つ宣言してそのターン宣言された召喚法のモンスターを特殊召喚できず、フィールドの宣言された召喚法のモンスターは効果が無効になる、そしてその宣言する召喚法の種類に何故か、最近師匠が生み出したペンデュラムのカードも含まれていた」

 

 

「なっ・・・なんだって!?」

 

 

ペンデュラムモンスターをそのターン中完封するカードだって!?そんなもの使われたらどうしようもないじゃないか!

 

 

「正直DMはこの次元の・・・いや普通の決闘者じゃない、もし戦うようなことがあれば素直に大声を出して助けをよんだほうがいい」

 

 

素良の手が震えている、気づいた素良が震える手を押さえる。

 

 

「だからこそ塾長の言うことは聞くべきだ・・・今日は大人しく早めに家に帰ったほうがいい・・・それが最善だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻

 

LDS社長室にて

 

 

「零児さん彼は一体何者なんでしょう・・・」

 

 

「どこの次元の手のものかもわからない、召喚エネルギーの反応もない、にしては彼の目撃情報がまるで"突然現れたかのような"状態、正直言って意味不明です」

 

 

彼がここ数日間決闘者を狩り尽くしたことによりLDSの株価が少しずつ落ちていた、エクストラデッキを使わなくても他を寄せ付けない圧倒的な決闘をDMがすることによって、エクストラデッキを使うカリキュラムがメインのLDSの信用が少しずつ崩れていってるのだ。

 

 

「それに彼が持つ《次元障壁》のカード、あのカードは異質です、なぜ生まれたばかりのペンデュラムですら止めることができるのか・・・」

 

 

彼の一番の謎は《次元障壁》と呼ばれるカードだ、ペンデュラムという召喚法を対策するカードはそもそも存在してなかった、当たり前だ生まれたばかりなのだから、しかしあのカードはペンデュラムだけではなく他の召喚法全てを止めることができる。

 

 

「間違いなくこちらに引き込めばランサーズの大いなる槍となり活躍してくれるであろう」

 

 

「ええ・・・しかし戸籍もなく、目的もわからず、舞網で確認できた経歴以外何もかも不明、怪しすぎます」

 

 

どうしたものか・・・と考えてると扉が空いた。

 

 

「社長、失礼します!」

 

 

「中島か、どうした?」

 

 

「例の決闘者DMに関する情報でご報告したいことがあります」

 

 

「何か分かったのか?」

 

 

「はい!社員からの目撃情報によりますと朝から今の時間まで、ずっとスロットゲームをしています」

 

 

なるほどスロットゲーム、これで少しは彼の目的が・・・

 

 

 

「今なんと言った・・・?」

 

 

余計にわからなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公:よっしゃぁぁぁ!食品の金揃った!
こい!ドローパン!こい!寿司!こい!愛情弁当!
こい!ケーキ!こい!パフェ!

ウァァァァァァァ!

「なんで高級ブランド紅茶なんだよぉ!畜生めぇぇぇ!」


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いままでのツケを払う時

評価感謝!感想感謝!誤字脱字報告感謝!

2日間ほんへを更新しなかったので元気をチャージ
出来ました。その分今回の話は長めです。

失踪しないように頑張ります。


決闘者の朝は早い。

 

 

廃墟の固いベッドから目覚め朝日を浴び、

 

 

着替えを用意してネットカフェへ赴きシャワーを浴びる。

 

 

そして誰に向かって言うわけでもなく、こう呟いた。

 

 

「さて、そろそろスロットの資金が尽きてきたな・・・補充するか!」

 

 

さて・・・今日も稼ぐか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいませんちょっといいですか?」

 

 

決闘をしながら街を散策していると、後ろから肩を叩かれ声をかけられた。

 

 

「はい?なんです・・・・・・か」

 

 

そこに居たのは、市民の頼れる味方青い制服が眩しい警察だった。

 

 

「市民から決闘で人を再起不能にさせてる不審者が居ると通報がありました、話を聞かせてもらっていいですか?」

 

 

不審者・・・黒咲かな?

 

 

「人違いです」

 

 

「目撃証言によると袖が無いまるで満・・・ッ失礼、山賊みたいなジャケットを着てるとの報告が・・・」

 

 

「そういうことなら決闘で決着をつけましょう」

 

 

参ったな・・・これは言い逃れできないぞ・・・

 

 

「いや普通に拘束しますけど」

 

 

しまった!?この警官、リアリストだ!

 

 

「とりあえず身分証出してください、持ってるでしょ?」

 

 

「あー身分証は・・・ですねぇ、知り合いに預けてまして・・・」

 

 

「えっ?ないの?そういうことなら署でゆっくり話を聞こうかな」

 

 

ざんねん!!

わたしの 決闘者生活は これで おわってしまった!!

 

 

「遅れてしまって申し訳ない、預かってたものを返しに来た」

 

 

あっあなたは・・・

 

 

「これはこれは、LDSの赤馬社長殿、このような不審者にどのような用事が?」

 

 

社長(赤馬零児)じゃねーか!えっ自分エクストラ使ってないよね!?なんで自分に接触してきたんだ!?

 

 

「彼の身分証明書を返しに来た、確認してくれ」

 

 

「これはどうも・・・しかしこの男には署で聞かなくてはならないことがあるんですよ、お引き取りください」

 

 

「そうはいかない、私とて彼に用があってきたんだ、解放してやってくれないか?」

 

 

「そうは行きません、こちらも市民の要請を受けてきたんです何もせずに帰るわけには・・・」

 

 

 

そう言う警官に社長は1枚の紙・・・カードを渡した。

 

 

 

「・・・これでなんとかならないか?」

 

 

「おおっこれはレアカード!そういうことなら仕方ありませんね、今回は見逃しましょう」

 

 

「私は職務に忠実な警官は好ましく思えるな」

 

 

「私めも物分かりのいいトップは好感が持てます、では私はこれで」

 

 

 

そういうと警官は去っていった、汚い世界を見てしまった。

 

 

 

「さて・・・ とりあえず DMとでも呼ぶか、DM、話があるんだが、LDSに来てもらえないか?」

 

 

 

いやどす(反射) というかDMってなんだよ、でもここで断るのは得策じゃないな。

 

 

 

「良いですよ、甘い洋菓子を出してくれると嬉しいです」

 

 

 

こうして自分はLDSに連行されることになった。

 

 

 

 

 

 

 

「席についてくれ」

 

 

「失礼します」

 

 

「ケーキの種類はどうする? 8種類ほど用意したんだが・・・」

 

 

「全部で」

 

 

「・・・わかった用意させよう」

 

 

 

やったぜ!貴重なカロリーだ!

 

 

 

「それでは話を始めよう。君のことは調べさせてもらった、部下の話だと、遭遇したら最後、トラウマを植え付けて再起不能にしてくる戦闘狂と聞いている」

 

 

「風評被害です」

 

 

 

誰だそんな根も葉もない噂を流したやつは。

 

 

 

「単刀直入に言おう、君はどこの次元から来た?」

 

 

「失礼します、ケーキをお持ちしました」

 

 

「ありがとうございます、そこに置いといてください」

 

 

 

落ち着けまだ大丈夫かもしれない、

とりあえず貴重なカロリー摂取だ。

 

 

 

「君の足取りを調べさせてもらったが、君がこの舞網市に"突然現れた"という調べはついている」

 

 

「(モグモグモグモグ)」

 

 

「それでいて君がこの街に来た以前の記録、情報が全くない」

 

 

「ふんふん(モゴモゴ)」

 

 

「他の次元の手のものと思いきや、君の決闘ではエクストラを一切使わない、これにより訳がわからなくなった」

 

 

「(モグモグ)」

 

 

「もしかして君は、我々が観測した以外の別の次元から来たのではないのか?」

 

 

「(モグモグ)」

 

 

「正直言って君の行動の訳がわからないんだ。なぜ決闘者をことごとく再起不能にするのかも、スロットをするのも意味がわからないんだ」

 

 

「(モグモグ)」

 

 

「そしてあの《次元障壁》のカード、なぜ最近生まれたばかりの、ペンデュラムに対するカードを持っているのか」

 

 

「(ゴクン) あっケーキのお代わり貰えます?」

 

 

「・・・話が終わってからだ」

 

 

 

チッ誤魔化せないか・・・・

 

 

 

「わかりました話させてもらいます。どこから来たかとあえて定義するなら・・・OCG次元とでも言いましょう私はそこから来ました」

 

 

「ふむ・・・続けたまえ」

 

 

「正直に言うと、気づいたらこの次元に拉致されてました」

 

 

「君の意志でこちらに来たわけではない、そう言うことだな?」

 

 

「はい、デュエルしてたのも、金も身分証もないので、DPを獲得してスロットの景品で食いつなぐ以外の選択肢がなかったからです」

 

 

「そのような理由で・・・君ほどの決闘者なら大会に出て賞金稼ぎにでもなれるだろう?」

 

 

 

あーそれね、最初は考えたんだけど・・・

 

 

 

「ははは、そんなことをしたら人をカードに封印するような組織に目をつけられちゃうじゃないですか」

 

 

「君はどこまで知っている?」

 

 

 

おっ、社長の顔つきが変わったな。

 

 

 

「大体は知ってます、でも関わる気はないです」

 

 

「それで毎日スロットか・・・」

 

 

「普通に働けたらよかったんですけどね、身分証明もないですし普通に働くこともできないんですよ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「つまり自分ただの迷子なんですよ、帰れなくなっただけの毎日を必死に生きている迷子、それが自分です」

 

 

「なるほど、ではあの《次元障壁》のカードは・・・」

 

 

「あっそれは普通に買いました」

 

 

「買った!?君のいた次元では、普通に流通しているのか!?」

 

 

「はい、安ければ3枚で缶コーヒーくらいの値段で買えますよ」

 

 

「このカードが3枚で缶コーヒーと同じ価値・・・どんな魔境だ・・・」

 

 

「良ければいります?さっき助けてもらったお礼とケーキのお礼ということで」

 

 

「良いのか?そこまで強力なカードを」

 

 

「いや、むしろ全然釣り合ってませんよ、はいどうぞ」

 

 

社長の前に次元障壁3枚セットを置く。

仮に敵対しても障壁くらいじゃ正直どうにでもなるし、まぁお礼で渡しても問題ないだろう。

 

 

「そうか感謝する、ケーキのついでだこれも持っていけ」

 

 

そう言うと社長が1枚のカードを投げて渡してきた。

 

こっ・・・これは!

 

 

「身分証明書だ。名前は出鱈目だがこれさえあれば働き口を探すことも出来るだろう」

 

 

 

身分証きた!これで勝つる!

 

 

「良いんですか?」

 

 

「あまりうちの職員や生徒を虐めてほしくないと言うのもあるがな、もしよければここでの仕事を紹介することもできるが・・・」

 

 

「あっそれはノーセンキューです」

 

 

「そうか・・・意志は固いようだな」

 

 

「はい、何から何までお世話になりました。もう会うことはないでしょうが」

 

 

 

こうして自分はLDSを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっふっふっふっふーん♪さようならー浮浪者生活!こんにちは手に職のある生活♪」

 

 

 

LDSからの帰路、鼻歌口ずさむ。幸せだ!これでどこかの決闘塾講師になってのんびり生活できる!

 

 

 

そう思っていた矢先だった。

 

 

「おい!こいつがそうか?」

 

「ああ・・・間違いない、報告にあった男だ」

 

「そうか、ではこいつを倒してアカデミアの戦果にしてやろう」

 

 

 

は・・・?なぜ?何故だ。

 

 

「だが良いのか?勝手に狩りに行って」

 

「問題ない、報告では【関わるな】と書いてあったが所詮はスタンダード、大したことはない」

 

「それもそうだな・・・とっとと終わらせて帰るか!」

 

 

何故オベリスクフォースがここにいる!?

 

 

《オベリスクフォース》

アカデミアの精鋭部隊であり使うデッキはバーン要素が高めの《古代の機械》

一人ではたいして強くないが問題はこいつらが常に三人一組で活動するという点にある。なんなら3人がやられても追加の増援が来ることもある。そして身体能力も上等なため、逃亡することもできない。

 

 

 

いくら現代のガチデッキでもライフ4000で集中狙いの乱戦は敗北の可能性がある。

 

 

 

敗北の可能性があるのだ

 

 

 

だからこそ融合次元に目をつけられないように今まで動いてたんだ、どこで間違った?

 

 

そんなことを考えてるうちに決闘が始まろうとしてた、当然バトルロイヤルモードだ。

 

 

反射的にデッキを取り出す。

 

 

自分の番は一番最後。

 

 

まずい。

 

 

「俺のターン!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を召喚して効果発動600ダメージだ!」

 

 

手札誘発はない、受けるしかない。

 

 

【遊楽】LP4000→LP3400

 

 

ダメージを喰らう。初めてのダメージ、体が痛い。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

ターンがオベリスクフォースの2人目に移る

 

 

「俺のターン!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を召喚!召喚時の効果発動600ダメージだ!」

 

 

古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》攻1000

 

 

 

【遊楽】LP3400→LP2800

 

 

またダメージを喰らう、関節が痛み出した。

 

 

「バトルフェイズ!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》で貴様にダイレクトアタック!」

 

 

なんで何も行動してないプレイヤーに殴り掛かれるんだ、理不尽にも程がある。

 

 

【遊楽】 LP2800→LP1800

 

 

鉄の塊が激突する。吹っ飛ばされたが、なんとか立ち上がる。全身が痛い。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

3人目のターンに移る・・・

頼む・・・生き残らせてくれ。

 

 

「俺のターン!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を召喚!召喚時の効果で600ダメージだ!」

 

 

【遊楽】 LP1800→LP1200

 

 

痛い、さっき食べたケーキを戻してしまいそうになる。

 

 

「バトルフェイズ!《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》でお前にダイレクトアタック! 」

 

 

【遊楽】 LP1200→LP200

 

 

 

また吹っ飛ばされる、平衡感覚が失われていく。

 

最後の力を振り絞って立ち上がる。

 

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド。あっけないな、最後のお前のターンせいぜい足掻くといい」

 

 

ターンが回ってきた。

自分の運は最悪だったが、相手の引きが悪いおかげで助かった。

 

 

 

「最後のターン?ああ……確かにそうだな」

 

 

 

「このターンで決闘は終わりだ」

 

 

 

「なんだと!?今のお前に何ができる!」

 

 

「すぐに終わらせてやる、俺のターンドロー!」

 

 

 

手札は・・・ヨシッ!これなら殺れる!

 

 

 

「相手の場にモンスターが存在し自分の場にモンスターが存在しない場合このカードは手札から特殊召喚できる!こい、《サイバー・ドラゴン》!

 

 

「なっ・・・馬鹿な!?貴様はエクストラを使わない決闘者のはず・・・何故そのカードを使ってる!?」

 

 

そう反応するということはこのカードの恐ろしさは知っているようだ。使ってる理由、そんなの決まってる。

 

 

「隠す必要がなくなったからだ!俺は・・・《サイバー・ドラゴン》と"お前らの場の機械族全て"で融合召喚!現れろ!」

 

 

機巧の竜が古代の機械を喰らい混ざり一つとなっていく

 

 

《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》

攻 4000

 

 

今回使うデッキは《サイバー・ドラゴン》通称サイバー流その特徴は最強クラスの対機械性能と火力、除去力だ。乱戦への備えをしてない自分のデッキの中で今間違いなくこの乱戦に一番適したデッキだ。

 

 

「馬鹿な・・・お前一体何者だ!?」

 

 

「答える義理はない!手札とデッキから、《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》《サイバー・ダーク・クロー》を墓地に送って、魔法カード発動、《サイバネティック・ホライゾン》!効果でデッキから《サイバー・ドラゴン・コア》をサーチしてEXデッキから《サイバー・エタニティ・ドラゴン》を墓地へ、墓地に落ちた《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》の効果でデッキから《サイバー・ドラゴン》をサーチ!」

 

 

まだまだこんなんじゃ終わらない。

 

 

「そして墓地の《サイバー・エタニティ・ドラゴン》を除外して効果を発動してから《サイバー・ドラゴン・コア》召喚!効果で《サイバーダーク・ワールド》サーチ!《サイバーダーク・ワールド》発動、効果で《サイバー・ダーク・キメラ》をサーチ!そのまま召喚!」

 

 

「何が起こっている・・・」

 

 

「手札の魔法・罠カード《強欲で金満な壺》を捨てて、《サイバー・ダーク・キメラ》の効果!《パワー・ボンド》をサーチする!そしてこのターン一度だけ、墓地のモンスターも融合素材にもできる!」

 

 

「融合の範囲を拡大するだと!?」

 

 

 

 

ようやく準備が整った。

 

 

「魔法カード発動・・・《パワーボンド》!効果で場の《サイバー・ドラゴン・コア》墓地の《サイバー・ドラゴン》墓地の《サイバー・ドラゴン・ヘルツ》で融合!現れろ!

 

 

《キメラテック・ランページ・ドラゴン》

攻4200

 

 

《キメラテック・ランページ・ドラゴン》の効果発動!融合召喚成功時に素材の数だけ相手の魔法・罠カードを吹き飛ばす!全て吹き飛ばせ!」

 

 

「ッ罠カード発動!《古代の機械蘇生》墓地の《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を守備表示で特殊召喚する!」

 

 

「関係ない!吹き飛ばせ!ランページ!」

 

 

通ったか・・・これで相手はノーガード

 

 

「攻撃力4000越えが2体か、よくそこまで足掻いた、だが!我らを倒し切ることはできん!そして貴様がターンエンドした瞬間《パワーボンド》により貴様の負けだ!」

 

 

「まぁある意味お前の言ったことは間違ってなかったな、このターンでデュエルが終わりなのは」

 

 

「ただしお前の敗北でな、無様に自滅しろ!」

 

 

なるほどなるほど・・・

まだ自分達が有利だと本気で思っているのか。

 

 

笑わせるな。

 

 

「《キメラテック・ランページ・ドラゴン》の効果発動!デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送りこのターン、墓地に送った枚数分だけ攻撃回数を増やす、俺はデッキから《サイバー・ドラゴン》と《サイバー・ドラゴン・コア》を墓地に落とす」

 

 

「・・・なんだと!?」

 

 

これで打点が揃った(リーサルだ)

 

 

「バトルだ!《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》で《古代の機械猟犬(アンティーク・ギアハウンドドッグ)》を攻撃!」

 

 

「こんなことが・・・」

 

 

「《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!オベリスクフォースを蹴散らせぇ!3連打ァ!」

 

 

「「「うわぁぁぁぁぁ!」」」

 

 

【オベリスクフォースA】LP4000→ -200

 

【オベリスクフォースB】LP4000→ -200

 

【オベリスクフォースC】LP4000→ -200

 

 

よし勝った!急いで拘束を・・・

 

 

 

「ぐっ・・・まさか負けるとは」

 

 

「撤退する、行くぞ!」

 

 

「チッ次会うときは覚悟しろよ!」

 

 

 

まずい!逃げられる!

 

 

 

「待て!逃げるなァァァ!」

 

 

 

そう叫ぶも虚しくオベリスクフォースは逃げて行った。

 

 

 

「ははっ、勝った……勝った、確かに勝った。けど……」

 

 

 

こんなもの全然勝利じゃない。

 

 

乱戦への対策をしてなかったばかりに乱戦用のデッキではなく攻撃性能の高いデッキを使わざるを得なかった。

"運悪く"バトルロイヤルの順番が最後だった。

"運良く"LP200で踏みとどまった。

1人でも融合召喚をしてきたら、何もできずにリンチされた。

 

そして融合次元に目をつけられたということは、

これからも襲ってくる可能性が高いということだ。

 

 

「1人じゃ確実には勝てない……」

 

 

自分にはない身体能力(デュエルマッスル)

 

集団での集中攻撃

 

しかしこちらから攻め込むことはできない

 

今日はたまたま勝てたからよかった

 

しかし次また1対3で攻められたら……そもそも3人だけで常に来てくれる保証はどこにもないのに。

 

 

「原作から逃げないで戦うべきなんだ……」

 

 

 

原作任せにしちゃダメだ。

 

 

「自分がこの物語を終わらせてやる」

 

 

そうと決まれば向かう場所は一つしかない、

自分は帰路から"Uターン"した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LDSにて

 

「まさか別れてから日も跨がずに会うとは思わなかったな。ちょうどよかった、先程の召喚反応で聞きたいことがある」

 

 

「ええ私からも"お願い"があってきました。私の頼みを聞いてくれるのならいくらでも話しましょう」

 

 

「……言ってみろ」

 

 

「では・・・まず、先程は大変失礼な態度を取り申し訳ありませんでした」

 

 

「急にどうしたんだ」

 

 

「単刀直入に言います、私をLDSで雇ってください!」

 

 

社長が固まった。

 

 

「……は?どういうことだ?先程は関わるつもりはないと、ノーセンキューだと言って思うが?」

 

 

「ナマ言ってすいませんでしたァァァ!靴でもなんでも舐めますからァァァ!どうか自分を融合次元から守ってくださいぃぃぃ!」

 

 

 

そう言うと同時に社長の足元に土下座し靴を全力で舐めた。

 

 

 




完璧だと思ってる人間ほど、意外と抜けていたりする。


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無法には無法で対抗する、お前らから仕掛けたことだろう?

評価感謝! 感想感謝! 誤字脱字報告感謝!

作者の想定を超えるくらいの乱戦システムの苦情が多かったです、
やっぱみんなもそう思うよね・・・

ということで、
今回は向こうが集団戦を二度と仕掛けたくなくなるトラウマを植え付けようと思います。
ここで残酷な描写タグさんの出番ですね。

このような決闘(デュエル?)は今回と次回だけです


 

社長の靴を必死でペロペロして、とりあえず話を聞いてもらえることになった。

 

 

 

「まぁ色々言いたいことはあるが聞かせてもらう、

先ほどの召喚反応あれはお前がやったのか?」

 

 

「はい!オベリスクフォースに絡まれて集団リンチされたので使いました!

あのデッキが現時点で一番オベリスクフォースに有効だったので!」

 

 

「オベリスクフォース、この次元に来てたのか・・・元いた次元には融合召喚も当たり前のように流通してたのか?」

 

 

「はい!融合、シンクロ、エクシーズ、なんならペンデュラムも普通に流通してます!デュエリストなら誰でも持ってます!」

 

 

「何だと!?」

 

 

 

リンクのことは言わないでおく、あっても使えないしね。

 

 

 

「にしてもえらい素直だな、前来た時のあの態度はどうした?」

 

 

「いやですねー社長、未来の上司様にあんな失礼な態度をとる訳ないじゃないですかー」

 

 

「・・・そうか」

 

 

 

社長が温度差で風邪引きそうな顔してる。

 

 

 

「ところで社長、一つご提案があるんですが」

 

 

「何だ言ってみろ」

 

 

「オベリスクフォースの人質とか欲しくないですか?」

 

 

「どういうことだ・・・?」

 

 

社長が訳がわからない顔をしてらっしゃる。

説明せねば。

 

 

「今私融合次元に目をつけられてまして、先程オベリスクフォースとデュエルしたんですよ。あまり何回も襲われても嫌なのでここで数人捕まえて、人質を確保しつつ二度と忘れられないトラウマを持ち帰ってもらってもらおうと・・・」

 

 

「話はわかった。ここでその話をするということは何か手伝いが必要、そういうことだな?」

 

 

「YES!御名答です社長!そのためには手の空いてる人でいいので人手を貸して欲しいのですが・・・」

 

 

「オベリスクフォースに戦いを挑むとなると数十人は欲しいが、今LDSにはそのような余裕はないぞ?」

 

 

「あっそんなにいりません、1人でいいです」

 

 

「・・・どういうことだ?」

 

 

「話がわかる人で身体能力が高ければ最高です」

 

 

 

「そういうことじゃない!つまりお前は、たった2人でオベリスクフォースに戦いを挑むというのか!?」

 

 

 

おそらく社長は集団リンチ戦法を知ってるのでそう心配するのだろう、

確かに集団リンチに2人で挑むなんて無謀すぎる、

だけど・・・

 

 

 

「安心してください社長、安心安全リスク0、成功率100%でオベリスクフォースを倒しついでにトラウマをプレゼントする策があるんです」

 

 

 

そして自分は社長にその作戦をプレゼンする。

集団戦におけるOCG民が考える最強戦術。

その作戦を実際に検証して試したところ、問題なく行えることもわかった。

 

 

 

しかしあまりにもあんまりなこの作戦の概要を知った社長は・・・

 

 

 

 

 

 

「ええ・・・(困惑)」

 

 

 

びっくりするくらいドン引きしてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たぞ、オベリスクフォースの反応だ、作戦の準備は順調か?」

 

 

「これは社長!もちろんいつでも大丈夫です!」

 

 

 

22:00場所は拠点にしてた廃墟。

ついに来たか、オベリスクフォース。自分の因縁の相手。

 

 

 

「数は9人、一斉にそちらに向かってる」

 

 

「・・・9人がかりで集団リンチとか頭おかしいだろ」

 

 

 

アニメでもLDSのユース選手が8人がかりでボコられてる描写があったがこれは酷い・・・。

 

 

 

「まぁ大丈夫ですよ!社長!奴らに地獄すら生ぬるい絶望を味わわせてやりますよ!」

 

 

「・・・楽しそうだな」

 

 

「そりゃそうですよ、ハンティングゲームは楽しい。融合次元がそう教えてくれたじゃないですか」

 

 

「・・・せめて意思疎通が出来るくらいで勘弁してやれ」

 

 

「保証はできないけど、了解です!」

 

 

「・・・作戦の成功を期待してる」

 

 

「絶対うまくいきますから、安心して見ててください!」

 

 

 

社長との通話が終わる、さて"アレ"を出しますか・・・。

そうして自分は"スロットゲームの景品"が入ってる箱に手をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「月影さん本日はよろしくお願いします」

 

 

「承知、貴殿を必ずお守り致す」

 

 

 

彼の名前は月影(フルネーム不明)

風魔デュエル塾所属の決闘者にして、風魔一族の忍者である。

社長に兄と共に雇われており、命令を忠実に遂行する頼もしき決闘者である。

デュエルの腕はそこそこだが身体能力は最強クラス。

何とライディングデュエル中バイクを降り、"走って"アクションカードを取りに行き、そのままバイクに飛び乗ったりする(頭おかしい)ほどだ。

 

 

「そろそろ来るようなので準備をお願いします。あとこれを。"例の武器"です」

 

 

「承知、しかしまさかこのような方法で決闘に勝つとは・・・」

 

 

「はっはっは、これは決闘じゃないですよ、決闘とはそもそもその語源から1対1の勝負です、だから今から行うのは"デュエル"であっても"決闘"じゃありません」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「さて、そろそろ来ますね」

 

 

 

待ってろオベリスクフォース。

 

 

 

真の地獄を見せてやる。

 

 

 

 

 

 

 

「おいっ、いたぞ!」

 

「こんな廃墟に隠れていたのか」

 

「今度は確実にカードにしてやる、仲間も沢山連れてきたしな」

 

「こいつか・・・サイバー・ドラゴン使いというのは」

 

「とっとと終わらせて早く帰ろうぜ!」

 

「バーン対策と罠対策はちゃんと持ってきたか?」

 

「もちろんだ!忘れる間抜けはいないさ」

 

 

 

きたかゾロゾロと湧いてきやがって。落ち着け、だ・・・駄目だ、まだ笑うな・・・こらえるんだ・・・し・・・しかし・・・・

 

 

 

自分が笑いを堪えてるとオベリスクフォースの1人が決闘を挑んできた。

 

 

【乱入ペナルティ2000ポイント】

 

 

「ん、故障か?乱入デュエルじゃないのにペナルティが発生した・・・どういうことだ?」

 

2人目のオベリスクフォースが決闘を挑んできた。

 

 

【乱入ペナルティ2000ポイント】

 

 

「ん?どういうことだ?こっちもだ、乱入してないのにペナルティが・・・」

 

 

「おい!?何かがおかしいぞ!?ここはひとまず様子見を・・・」

 

 

オベリスクフォースの隊長格がそういうより早く、

 

 

 

9つの《"デスマッチ用デュエルロープ"》が、オベリスクフォース達の決闘盤に繋がれた。

 

 

 

 

 

《デスマッチ用デュエルロープ》

遊戯王5Ds に登場するアイテムで、満足同盟チーム・サティスファクションが決闘者を狩るときに使っていた道具である。

このアイテムは何とスロットゲームから出るのだが、自分は運動神経0のため使うことも出来ず、そもそも使う機会もない、おまけに換金もできないため持て余してた。

 

 

しかしこのアイテムは捕捉した相手のデュエルディスクに繋いで負けた決闘者の"決闘盤を破壊"できるのだ。

 

 

融合次元にとってはデュエルディスクは次元渡航装置でもあるため、外して捨てるのは論外。つまりこれは相手を決闘から逃さないためのアイテムである。

 

 

「月影さんナイスコントロール」

 

 

「恐悦至極」

 

 

 

「なんだこれ!?外せないぞ!?」

 

「ぐっ・・・無理して外そうとすると電流が流れる仕組みか・・・」

 

「なんだこの忍者!?力が強すぎる!ビクともしないぞ!?」

 

「次元渡航装置は?」

 

「この装置から謎の干渉波が発生して使えない!クソッ!」

 

 

そしてこのデュエルロープには超至近距離でのみ作用する次元移動妨害の装置を社長に頼んで取り付けてもらった。

あくまで密着レベルの至近距離じゃないと使えないため実用性はないが、こういう状況なら最も効果的だ。

 

 

 

「これでお前らは逃げられない、お前らはもう"詰んでいる"」

 

 

「何を馬鹿なことを!見たところこの装置は決闘で勝てば問題なく外れる。俺たち9人に勝たないとこの装置も全く意味ないんだぞ!」

 

 

「そうだな決闘に勝てれば問題ないな、勝てればの話だが、ほらお前らのターンだぞ」

 

 

「くっ、馬鹿にしやがって!俺のターンドロー!俺は・・・どういうことだ!?カードを出そうとすると決闘盤からエラーが出る・・・お前!何をした!」

 

 

「"何をした"か、強いて言うならお前らは"乱入"しただけだ、それだけ」

 

 

「どういう・・・ことだ・・・!?」

 

 

 

「ここまで言ってもわからないなら教えてやる、出てこい俺のモンスター達」

 

 

 

廃墟の天井を破壊し現れる。

 

 

俺の目の前に立つは"3体"のモンスター

 

 

 

 《No.86 H-C ロンゴミアント》

(ORU(オーバーレイユニット)4)

 

ありとあらゆるモンスターを意に介さない絶望の象徴

 

 

 

《ダーク・シムルグ》

 

罠戦略を否定する絶望の象徴

 

 

 

《M・HERO ダーク・ロウ》

 

墓地を利用した戦術を許さない絶望の象徴

 

 

 

そして天井が崩れたことにより上から《魔封じの芳香》の香りがこのフロアに漂う

 

 

 

「お前らは俺と忍者(月影さん)のデュエルに乱入したんだ」

 

 

 

 

さぁ絶望の始まりだ。

 

 

 

 




勝てないとわかっても戦いを挑まないといけないこと、

人はそれを"絶望"という


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勝敗は戦いの前に決する

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昨日はある理由(DC初日)(ターボにクラシック三冠を取らせる)のため更新をサボりました、ごめんね?

前回の話の感想で一番驚いたのは、誰もオベリスクフォース9人をまとめて押さえつけられる忍者の身体能力に突っ込みがなかったことです。



「我々が乱入した・・・だと!?」

 

 

「そういうことだ、お前らが仕掛けてくることがわかってたから忍者と事前に決闘しておいて制圧盤面を作らせてもらった」

 

 

「なっそんなの・・・あり得ない!?」

 

 

 

信じられないのだろう、相手が強く否定する。

 

 

 

「あり得るんだよこのバトルロイヤルのシステム上、乱入してもデュエルが最初からにならない都合上、元々あった盤面は保持されてゲームが始まる。つまり仕掛けてくることがわかれば事前準備し放題だ」

 

 

「そ・・・そんなのインチキじゃないか!?」

 

 

「ああ、正真正銘のインチキだ、複数人でリンチしてくるお前らにはお似合いだろ?」

 

 

「ぐっしかし・・・」

 

 

 

言い返そうとするも言葉が思いつかないようだ。無理もない、向こうは集団リンチだ。

 

 

「ちなみにだがこの盤面わかりやすく説明すると、お前らはモンスターを召喚・特殊召喚できず、魔法を発動できず、カードをセットできず、墓地に行くカードは全て除外ってとこだ」

 

 

「はぁ!?なんだよそれ!何もできないじゃないか!?」

 

 

「当たり前だ、時間があるなら徹底的に布陣を敷いて手も足も出させない。決闘者なら当然だろ?」

 

 

「何を言ってるんだ・・・!?」

 

 

「ここからお前らは何もできずに負けるんだよ。ほらお前らのターンだぞ?何かできるものなら何かしてみろ」

 

 

「で・・・できるわけないだろ!?逆に何ができるんだよ!」

 

 

「そうかお前らは"何も"できないんだな。ほらデュエルを進行しないと強制敗北だぞ?」

 

 

「俺は・・・何もせずターン終了だ」

 

「わっ私のターンドロー・・・何もせずにターンエンドです」

 

「おっ俺のターン・・・」

 

 

 

オベリスクフォースが次々とターンを終了していく、結局誰一人アクションを起こす事なく月影さんにターンが帰ってきた。

 

 

「拙者のターンドロー、ターンエンド、手札調整で1枚捨てる」

 

 

 

さてターンが戻ってきたか。

 

 

 

「俺のターンドロー」

 

 

 

俺はそう言って"残り少ない"デッキからカードを引く。

 

 

【遊代】デッキ枚数2→デッキ枚数1

 

 

 

「・・・ちょっと待て、こいつデッキ枚数1枚しかないぞ!」

 

「よく見たら忍者も残りデッキ1枚だ!」

 

「相手の場にはモンスターが3体だから次の奴のターンの終わりまでには我らを倒し切れん!」

 

「馬鹿め!強い盤面を作ろうとしてやらかしたな!」

 

 

 

先程まで悲観的だったオベリスクフォース達の顔に希望が戻って行く。

 

 

「やらかした?何をだ?」

 

 

「とぼけるな!そのデッキ枚数じゃ我ら9人を倒しきれん!つまりお前らの負けだ!」

 

「そうだ!そうだ!倒せたとしても9人!我らを倒し切ることなくお前らのデッキアウトで負けだ!」

 

 

「そうだな、普通にただ殴るだけじゃ俺らの負けだ」

 

 

「最初は終わったかと思ったが最後の最後に我らの勝ちだ!」

 

 

「俺は《ふわんだりぃず×すとりー》を召喚、効果で墓地の《ふわんだりぃずと旅じたく》を除外する、その後鳥獣族モンスターを召喚する」

 

 

ダメだまだ笑うな・・・

 

 

「《ふわんだりぃず×とっかん》を召喚、効果で今除外した《ふわんだりぃずと旅じたく》を回収して効果で鳥獣族を召喚する」

 

 

「何が出たのかと思ったら、攻撃力1000未満の雑魚モンスターが数匹。そんなんじゃどうしようもないのに今更何を・・・」

 

 

「2体のふわんだりぃずをリリースして《烈風帝ライザー》をアドバンス召喚。召喚時の効果で今リリースされたふわんだりぃず2枚を手札に戻す。そして烈風帝ライザーの効果・・・」

 

 

「上級モンスターが4体!しかしそれでも我らを倒し切るまでには至らないぞ!」

 

 

「フィールドの《烈風帝ライザー》と月影さんの墓地の《黄昏の忍者-シンゲツ》を"デッキトップ"に戻す」

 

【遊代】デッキ枚数1→デッキ枚数2

 

【月影】デッキ枚数1→デッキ枚数2

 

 

 

「・・・はぁ!?」

 

 

「その驚き様、本気で自分達がデッキアウトで負けると思ってたのか?」

 

 

 

相手のオベリスクフォースの顔が再び絶望に染まる。

 

 

 

「希望を与えられ、それを奪われる。その瞬間こそ人間は一番美しい顔をする。俺はそのお前らの顔が見たくてわざわざデッキ枚数を少なくしておいたんだよ!」

 

 

 

そうして自分はこちらの世界に来てから1番の笑顔を相手に見せた。

 

 

 

 

ということで今回のデッキは《ふわんだりぃず》(対オベリスクフォース決戦仕様)元々あったエヴァイユを使ってロンゴミアントを出すふわんだりぃずを改造したものになってる。

 

 

展開方法はふわんだりぃずを回し《ダーク・シムルグ》を出しつつ、未知の風のドローでパーツ集め、月影さんに《機甲忍者ブレードハート》を出してもらって《ナンバーズ・エヴァイユ》を打ちそれにチェーンして《マスク・チェンジ・セカンド》を発動し《D.D.クロウ》を《M・HERO ダーク・ロウ》に変換、エヴァイユで《No.86 H-C ロンゴミアント》を出して《発禁令》でロンゴミアントを宣言して発動、最後に魔封じを置いて完成だ。1ターンでは作れないが思ったより手間はかかってない。あとは待ってる間ライザーでデッキを回復しながら月影さんと待つだけだ。

 

 

「そんな、俺たちが見た勝機はまるで幻・・・存在してなかったのか・・・」

 

 

「そういうことだ、バトルフェイズに入る。ちなみにこのデュエルはアクションデュエルだからモンスターの攻撃は"痛いぞ"」

 

 

「ヒェッ・・・」

 

 

「殺れ」

 

 

 

そういうと俺のモンスターはオベリスクフォースに向かって攻撃を繰り出す。槍に貫かれ、翼に打たれ、HEROのキックが直撃する。

 

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」」」

 

 

【オベリスクフォースA 】LP2000→LP -1000

 

【オベリスクフォースB】LP2000→LP -700

 

【オベリスクフォースC】LP2000→LP -400

 

 

デュエルに負けたのを感知し、オベリスクフォースのデュエルディスクが爆ぜる。爆発を至近距離で受けたオベリスクフォースは倒れ気絶した。

 

 

「じょ・・・冗談じゃない!やってられるか!こんな決闘!」

 

 

「馬鹿ッ!よせ!」

 

 

「あっやば・・・電流が、うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

それを見たオベリスクフォースがデュエルロープを無理やり外そうとしたが、無理に外そうとしたせいで電流が流れてデュエルディスクが壊れる。

 

 

 

「ほらお前らのターンだぞ、まだデュエルは続いてるんだ」

 

 

 

「やめろー!こんなの決闘じゃねぇ!」

 

 

 

おいおい何を言ってるんだ?

 

 

 

「デュエルだ、お前らが勝手に割り込んできただけだ」

 

 

「ふざけるな!こんなものをつけておいて!」

 

 

「そんなことより、いいのか?しばらく行動しないと強制敗北だが」

 

 

「く・・・クソォ!俺のターンドロー!ターンエンド!手札調整で1枚捨てる!」

 

 

 

何もさせない、あとはライザーで戻しながら一方的に殴るだけだ。

 

 

 

「バトルフェイズだ、殺れ」

 

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」」」

 

 

【オベリスクフォースE】LP2000→LP -1000

 

【オベリスクフォースF】LP2000→LP -700

 

【オベリスクフォースG】LP2000→LP−400

 

 

 

「さて・・・お前ら2人運がいいな、お前らの装置は壊さないでおいてやる」

 

 

「ほっ・・・本当か!?」

 

 

「助かった・・・」

 

 

「そのかわり上や仲間に伝えろ。これから先俺やLDSに同じ様なことをしたら、そいつらを再起不能にして送り返してやると」

 

 

 

「わかりました!伝えます!だからどうか!助けてください!」

 

 

「とりあえずお前らも殴っておく、だからとっととターンを回せ」

 

 

「ひっ・・・ヒエッ、わかりました」

 

 

「すっ・・・すぐにターンを渡します」

 

 

 

そう言うと2人はあっという間にターンを終了した。

 

 

 

「さて俺のターンだな、バトルフェイズ」

 

 

「立てる程度には手加減してやる、モンスター2体でダイレクトアタック」

 

 

「「うっうっ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!」」

 

 

【オベリスクフォースH】LP2000→LP -1000

 

【オベリスクフォースK】LP2000→LP -700

 

 

 

「ほらとっとと立て」

 

 

「うっ・・・うう酷い・・・」

 

「立つのがきつい、お互いで支えあって立つぞ・・・」

 

 

「目障りだから早く帰れ。帰らないならまたデュエルすることになるぞ」

 

 

「わかったすぐ帰る・・・だからやめてくれ」

 

 

 

そういうと次元渡航装置を使用して2人は帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「月影さんお疲れ様でした!間違いなく今回の作戦のMVPは貴方です!」

 

 

「・・・よしてくだされ拙者の助力などごくごく僅か」

 

 

いや真面目にこの人じゃないと作戦は機能しなかった。オベリスクフォース9人をフィジカルで抑えられる身体能力なんて、自分には逆立ちしても手に入らない。

 

 

「じゃあ最後の仕事です。外のトラックに社長へのお土産(人質)を運び入れましょうか。月影さんはオベリスクフォースが万が一にでも逃げない様に警戒をお願いします」

 

 

「・・・承知した」

 

 

月影さんマジで頼りになるなー

 

 

 

 

 

 

 

こうして自分とオベリスクフォースの因縁は終わった。

だが融合次元は知らなかった。この犠牲がこの後の犠牲に比べればごくごく僅かだということを。

 




事前準備の段階で戦いは終わってる。


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一つ質問いいかな アドバンス召喚と儀式召喚どこに行った?

感想感謝!評価感謝!誤字脱字報告 感謝感謝感謝ァ!
お久しぶりです。マスターデュエルが地獄なので帰ってきました。



今回は少なめ決闘なしです


オベリスクフォースとの戦いの翌日、自分は社長に呼び出されていた。

 

 

「来たか、そこに座ってくれ」

 

 

「失礼します」

 

 

「無駄話は好きではないのでね。早速だが要件を言おう、君にはこのLDSで講師になってもらう」

 

 

「いきなりですね、自分教員免許なんてありませんよ」

 

 

 

小さい塾ならそういうのいらないと思うけど、流石にこんなでっかい塾で無免許で教えたら責任が怖いんですけど・・・

 

 

 

「それでもだ、君には生徒が潰れない範囲で生徒に決闘を教えてほしいと思っている」

 

 

「・・・社長命令なのでNOとは言いませんが理由をお聞きしても?」

 

 

「ある程度事情を知ってると思うので話すが、融合次元に対抗するためだ。戦力は上げるだけ上げておきたい」

 

 

 

確か原作だと社長お抱えのユースコースがオベリスクフォースに全滅させられたんだっけ?

まぁ戦力があれば出来ることも増えるだろうし、やったことないけどやってみるか。

 

 

 

「・・・そういうことならわかりました、微力ながら力になりましょう」

 

 

「感謝する」

 

 

「ところで社長、自分はどのコースの生徒に教えればいいんです?召喚法はペンデュラム含めて全部教えられますけど」

 

 

「ならペンデュラムを・・・と言いたいが、君から受け取ったペンデュラムカードの解析がまだかかりそうだ、何か希望はあるかね?」

 

 

「そういうことなら総合コースのアドバンス召喚と儀式召喚の講義担当を希望します」

 

 

「ほう・・・何か理由はあるのか?」

 

 

「理由としては複数ありますがLDSで教えてる他の召喚法と違ってパワーが低いからですね」

 

 

 

アークファイブが始まったばかりの2014年初期環境はまだ儀式もアドバンス召喚もテコ入れがされておらず、アドバンス召喚デッキと儀式デッキはそこまで強くなかったりする。

あと相手にとって想定してないタイプの召喚法を使う相手が増えるならこちらに対する対策をバラけさせることもできる。

 

 

「そういうことなので私の持ってるカードを教材として使いたいので、LDSのカード開発部で同じカードを開発してください」

 

 

 

実はLDSは、遊戯王アニメでも珍しいカードを自分達で開発できる企業だったりする。

作中でも新しいテーマの開発やランサーズに配る用のペンデュラムカードまで、結構自由にカードを作ることができたりする。(モンキーボードとヒグルミを産んだ疑惑あり)

 

 

「わかった、そういうことならこちらで用意しておこう」

 

 

「お願いします」

 

 

「一つ聞きたいが、アドバンス召喚の講義で昨日オベリスクフォースに使った《ふわんだりぃず》を教材にするつもりなのか?」

 

 

「そうですよ?それだけだと対策される可能性があるのでアドバンス召喚コースならあともう1テーマほど同じくらいの強さのものを教材に使おうと考えてます」

 

 

 

相手にガンメタされても大丈夫なようにデッキのテーマを散らさないと"もしも"が怖いからね。

 

 

 

「・・・そうか」

 

 

 

あれ?なんか社長の目から光が消えた、なんでだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後LDSの選択科目に新しいコースが追加されるとの発表があった。

 

 

【次世代アドバンス召喚学】

 

【次世代儀式召喚学】

 

 

この二つのコースは成績上位者のみが受講することを許され、履修を終えたものには授業で使用したデッキをLDSからプレゼントとして与える、という案内もあり最初は人がたくさん集まった。

 

 

 

 

しかし・・・

 

 

 

「これ特殊召喚してないけど特殊召喚みたいなもんだろ!しかもなんで使ったカード全部手札に戻ってんだよ・・・」

 

 

「永続魔法、永続罠をリリースしてアドバンス召喚ってどうなってますの!?おまけに事実上の完全耐性に制圧効果持ちがなんでこんなに簡単にポンポン出せるんですの!?」

 

 

「エクストラのカードを素材に儀式召喚ってなんなんですか???おまけに手札から儀式モンスターの効果を発動して動くって意味がわからない・・・」

 

 

「レベルじゃなくて攻撃力を参照しての儀式召喚なんてどういうことデースか!おまけに何度でも儀式モンスターが使いまわせるのおかしいデース!」

 

 

 

デッキの説明をしただけでこのような反応をされて、講義を受けてくれる人数がもう片手で数えられるくらいしか居ません。

 

 

 

ドウシテ・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




自分にとっての当たり前は人にとっての当たり前とは限らない


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アニメ第12話!因縁ヤクザムーブ買収工作編

感想感謝!評価感謝!誤字脱字報告 感謝感謝感謝ァ!
超お久しぶりです生きてます。
主人公がARC-V主人公に使うデッキであーでもないこーでもないと考え続けてたら、気づけば1ヶ月です。
2回連続で非デュエル回ですが次回いよいよVS主人公です、次回は早めに出ると思います。


「うちの生徒が襲撃に遭ったですって?」

 

 

 

ある日の授業終わりの午後、自分は社長に呼ばれ話をしていた。

 

 

 

「そうだ、昨日の夕刻市議会議員のご子息である沢渡シンゴが襲撃に遭った、報告から照らし合わせればおそらくエクシーズ次元の者だろう」

 

 

「犯人についての特定はできたんですか?」

 

 

「犯人についてだが、被害者から「遊勝塾の榊遊矢にやられた!」という証言があっただけではなくその場にいた遊勝塾生徒の柊柚子からも榊遊矢がいたという証言があったそうだ」

 

 

 

あーこれ茄子の襲撃イベントかぁ、よく見れば似てないけど暗がりだと分かりづらいからなぁ・・・

 

 

 

「・・・私は榊遊矢がやったとは思えません」

 

 

「ほぅ・・・それは何故だ?」

 

 

「報告書に書かれている彼のデッキが普段と余りに違いすぎる、彼はデッキを変えるタイプの決闘者ではない以上榊遊矢のそっくりさんだと私は思いますね」

 

 

 

遊戯王アニメではデッキタイプを別テーマに変える決闘者はとても珍しい、それこそこの遊戯王ARC-Vの主要キャラでは今話題に上がった沢渡シンゴくらいしかいないくらいだ。

 

 

 

「私と同じ考えのようだな・・・だがこの状況は使える、この事件を交渉材料にして遊勝塾を買収する」

 

 

「遊勝塾買収して旨味あるんですか?ペンデュラムカードのデータは私のカードを解析してるから問題ないはずですよね?」

 

 

「・・・そうだが気になることもあるのでな、手中に収めておきたい」

 

 

「(ズァーク関係かな?)なるほどわかりました」

 

 

「そこでだ、君にも私と一緒に遊勝塾の買収交渉に参加してもらう」

 

 

「交渉・・・?理事長に任せればいいような案件でなぜ・・・」

 

 

 

あの!その日私休日だったはずなんですけど!休日出勤ですか!?

 

 

 

「当日は塾生3人同士での団体戦になるだろう、そこで榊遊矢の実力を見ておきたい、それに試合が長引き延長戦になった場合私が出て実力を確かめる、まぁ出番があるかもわからないがな」

 

 

あるんだなぁこれが(一勝一敗一分)

 

 

 

「塾生同士の交流戦にプロが混ざるのはどうなんですかね・・・」

 

 

「・・・確かにそれもそうだな、ならお前が出ろ遊楽」

 

 

ファッ!?なんでや!

 

 

 

「新任の教員が交流戦に出るということなら、プロの私が出るよりは問題もないだろう?まさかとは思うが、文句を言っておきながら関わらずに見学できるとでも思ったのか?」

 

 

 

あっこれ目がマジや・・・逃げれないやつですね。

 

 

 

「・・・そんなこと微塵も思っていません喜んで受けさせてもらいます」

 

 

 

社長の命令に逆らえるわけないんだよなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして遊勝塾の買収交渉当日・・・

 

 

 

「まさか本当に引き分けになるとはな、つくづく奇妙な巡り合わせだ」

 

 

 

知ってた(絶望)

 

この状況で素良きゅんと顔合わせとか死ぬほど気まずいんですけど!こんなことならとっととうちの生徒を仕上げておくべきだった・・・

 

 

 

「これは決着をつけるための決闘、引き分けなどありませんわ!」

 

 

「さて、どうやら見てるだけでは終わらないらしい」

 

 

 

マジで行くことになるとは・・・

 

 

 

「延長戦です!お互い一勝あげた者同士の決闘、よろしいわね?」

 

 

「そんな・・・勝手に!」

 

 

「出番だ、行ってこい」

 

 

 

もうどうにでもな~れ☆

 

 

 

「待ってください」

 

 

 

ああ・・・見られてる、精神的にきつい

 

 

 

「決着は私がつけましょう」

 

 

「貴方は総合コースの・・・」

 

 

「(ッッッあいつは!)」

 

 

 

あっ素良くんと目が合った手振っとこ

 

 

 

「(だめだ・・・師匠、そいつと戦っちゃ・・・)」

 

 

 

「これが本当の決勝戦・・・必ず勝って父さんの塾を、決闘を守ってみせる!」

 

 

「ゆっ・・・遊矢」

 

 

「そうだ!遊矢兄ちゃんは絶対勝つ!」

 

「なんてったってこっちにはペンデュラム召喚があるんだ!」

 

「そうよ!ペンデュラムは負けない!」

 

「遊矢兄ちゃんは絶対負けない!遊勝塾は・・・」

 

 

「それはどうかしらねぇ?」

 

 

「っ!」

 

 

「あなたたちうちの新任教師がどれほど強いか・・・」

 

 

「もういいですか?ここから先は私と彼の決闘です」

 

 

「遊矢!笑顔を忘れないで!明るく楽しいエンタメデュエルの塾でしょ!」

 

 

 

あっ遊矢くんに笑顔が戻った

 

 

 

「ありがとう柚子、よーし見せてやる!最高の笑顔と最高の決闘を!」

 

 

 

その笑顔を今から引き攣った笑顔に変えると思うと心がちょっと痛むなぁ

 

 

 

「アクションフィールドはどうする?」

 

 

「どうでもいいのでそちらのご自由にどうぞ」

 

 

 

フィールドは・・・やっぱり【アスレチック・サーカス】か・・・

 

 

 

「遊矢がもっとも得意とするフィールド!塾長!男を・・・」

 

 

「関係ないよ・・・」

 

 

「「「えっ!?」」」

 

 

「あの人はマズイ・・・師匠でもどうしようもないよ・・・」

 

 

「どういうことなの素良?」

 

 

「あの決闘者・・・身なりは綺麗になってるけど前に塾長が話していた決闘で人を再起不能にする決闘者だ」

 

 

「えっ、なんでそんな危険人物がLDSにいるのよ!?」

 

 

「それは僕にもわからない、だけどそんなことより問題は・・・」

 

 

「【次元障壁】のカード・・・遊矢のペンデュラムモンスターを封じ込めるカード、あれはまずい!」

 

 

「(それにオベリスクフォース9人がかりでもどうしようもなく完封され何もできなかった決闘者、師匠どうか無事でいて・・・)

 

 

「遊矢ーーー!相手の決闘者!前塾長が話してたペンデュラムモンスターを封じるカードを使う決闘者よ!気をつけて!」

 

 

「なんだって!?」

 

 

 

えっなんで知ってんの

 

 

 

「・・・安心してください、命の危機があるわけでもないんです、年下相手にピンポイントメタを張って完封なんてそんな酷い真似はしませんよ」

 

 

「相手に有利なカードをわざわざ使わないなんて、なんのつもりか知らないけど期待に応えるのがエンターテイナー!みんなに最高の決闘を見せてやる!」

 

 

「改めて自己紹介を、社長の命令で君と決闘することになったLDS新任総合コース講師の遊楽遊代と申します、以後お見知りおきを」

 

 

「俺は遊勝塾所属榊遊矢!この決闘、父さんが残してくれた塾を守るため絶対に勝ってみせる!」

 

 

 

さて今回は命の危険がないデュエル、途中でマルコ先生への襲撃イベントが起こり決闘が中断されるとはいえ真面目なデッキを使わないのも舐めプと捉えられ社長に何されるかわからない、なら・・・

 

 

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが」

 

「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」

 

「見よ、これぞデュエルの最強進化形!」

 

 

「アクション・・・」

 

 

「「決闘!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと社長に休日出勤させられたストレスを遊矢くんで発散してもいいよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やつあたり
なつき度が低いほど威力が高くなる


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閉ザサレシ未来(前編)

いつも皆さん感想誤字脱字報告ありがとうございます!感想がたくさんで返信する暇がない時でもちゃんと読ませてもらってます!よければ評価つけてもらうと作者の原動力になります。



今回はデュエルパートです、文章にすると長いので前後編に分けることになりました。


さて決闘が始まったが、どうやら先攻は遊矢くんのようだ。

 

 

 

「俺はスケール1の《星読みの魔術師》とスケール8《時読みの魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

 

 

開幕からか・・・、ピン刺しのカードを当たり前のように初手に2枚引き込むとは流石の運命力だ。

 

 

「これで、レベル2から7のモンスターが同時に召喚可能! 揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け光のアーク! ペンデュラム召喚! 来い!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」

 

 

「出たぁ!ペンデュラム召喚!」

 

 

「こんなに早く出すなんて!」

 

 

「痺れるゥ~♡」

 

 

 

なるほど、とりあえず機動力()を確保したか。

 

 

 

この世界でのアクションデュエルの場合、定石の一つとしてアクションカードの取得をサポートするモンスターを出すと言うものがある。アクションカードを取りに行くための機動力、相手のアクションカード取得の妨害、それにより普通のスタンダードデュエルと違って、アクションデュエルにおいてはモンスターのステータスや効果だけではなく移動の際の性能や相手のアクションカードの取得を妨害する力も評価に入る。

 

 

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

相手の動きは、とりあえず足を確保して伏せ1枚だけか・・・

 

 

 

「それでは私のターン、ドローします」

 

 

 

手札は・・・とりあえず壺使うか

 

 

 

「メインフェイズに入り手札から魔法カード《強欲で謙虚な壺》を発動、このターンの特殊召喚を放棄する代わりにデッキの上から3枚見てその内の1枚《ふわんだりぃず×いぐるん》を手札に加えます」

 

 

「特殊召喚を放棄・・・?」

 

「儀式も融合もシンクロもエクシーズもしないなんて・・・」

 

「LDSらしくないカードだなぁ・・・」

 

 

 

うちの生徒から困惑の声が上がる、確かに特殊召喚が多いデッキだと見ないカードだが、このデッキの場合最強クラスの手札補充カードになる大切な安定剤だ。

 

 

 

「私はフィールド魔法《ふわんだりぃずと謎の地図》を発動します」

 

 

 

「アクションデュエルでフィールド魔法だって!?」

 

 

「「「えええええ!?」」」

 

 

 

ただフィールド魔法を発動しただけ、しかしアクションデュエルにおいて普通はしないであろう禁じ手のカードを発動する。なぜ禁じ手なのかと言うと・・・

 

 

 

「確かアクションデュエルでもフィールド魔法は発動できるけど、発動したプレイヤーはアクションカードを使えない、そういうルールだったはずだわ!」

 

 

「ということは・・・アクションデュエルなのにアクション魔法を使わないってこと!?」

 

 

 

どうしてこんなことになっているかというと、アクションデュエルのルールがあくまでフィールド魔法依存という点にある。アクションフィールドは全て共通効果で以下の効果を持っている。

 

 

フィールド魔法

(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、アクションカードを使用できる。アクションカードは1枚しか手札に加える事ができない。

 

 

 

つまるところアクションフィールドがないと、アクションカードを拾えず発動もできなくなってしまう。なのでフィールド魔法は使わずにデッキを組むのがアクションデュエルにおけるデッキ構築のセオリーなのだが・・・

 

 

 

「アクションデュエルなのにアクション魔法を使わないなんて・・・どういうつもりなんだ!」

 

 

「このデッキはフィールド魔法が強いからアクションカード別にいらないなぁと、あと動かなくていいから楽」

 

 

「そんな理由で・・・」

 

 

 

エンタメデュエルの開祖の息子でもある遊矢くんとしては、自分のプレイングが信じられないようだ。

 

 

「続けます《ふわんだりぃずと謎の地図》の効果発動、手札の《ふわんだりぃず×いぐるん》を見せることで、見せたモンスターと異なるカード《ふわんだりぃず×ろびーな》をデッキから除外し見せたモンスターを召喚します」

 

 

「さっきのカードで特殊召喚できないんじゃ・・・」

 

 

「いえ召喚扱いなので問題ないです、召喚された《いぐるん》の効果を発動し、さらに除外されてる《ろびーな》の効果を発動、除外されてる《ろびーな》を手札に加え《いぐるん》の効果でデッキからレベル7以上の鳥獣族モンスター《ふわんだりぃず×えんぺん》を手札に加え、その後鳥獣族モンスター《ろびーな》を1体召喚します」

 

 

 

無効効果はないか、伏せカードは妨害系じゃないのかな?

 

 

 

「さらに召喚された《ろびーな》の効果デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスター1体を手札に加えその後、鳥獣族モンスター1体を召喚できる、《烈風の結界像》を手札に加え・・・」

 

 

 

せっかくの人目が沢山ある決闘だし適当に考えた召喚口上でも言っときますか

 

 

 

「2体のモンスターをリリースしてアドバンス召喚、渡り鳥達の旅路の終着点、最短距離でショートカット!現れろ」

 

 

 

《ふわんだりぃず×えんぺん》

攻2700

 

 

 

「この見た目でオッドアイズより攻撃力が上だって!?」

 

 

「よくあることです、召喚された《えんぺん》の効果とさらに除外されてる《いぐるん》の効果を発動。なお、ふわんだりぃず下級モンスターは共通効果で表側表示でフィールドから離れると除外されます。《いぐるん》を手札に加えて、デッキからふわんだりぃず罠カード《ふわんだりぃずと夢の町》を手札に加え、さらに効果で《烈風の結界像》を召喚します」

 

 

《烈風の結界像》攻1000

 

 

「特殊召喚せずにここまでモンスターを出すなんて・・・」

 

 

「バトルフェイズに入ります」

 

 

「バトルフェイズ開始時、速攻魔法《カバーカーニバル》を発動!カバートークンを3体特殊召喚する!」

 

 

 

それだったか、ヘルテンペストのお供のアニメ基準で考えればまぁまぁの防御札の《カバーカーニバル》だが

 

 

 

「無理です、《烈風の結界像》がいる限りお互い風属性以外のモンスターを特殊召喚できません」

 

 

「なんだって!?」

 

 

「「「ええええぇぇ!?」」」

 

 

 

今は禁じられた、ふわんだりぃずのお手軽制圧札が守りの手を打たせない。

 

 

 

「これは・・・まずいわ!」

 

 

「ペンデュラム召喚は特殊召喚、つまりあのモンスターがいる限り遊矢はペンデュラム召喚を封じられたも同然・・・まずい!」

 

 

 

「《ふわんだりぃず×えんぺん》で《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》に攻撃」

 

 

「特殊召喚が封じられた状況で、オッドアイズを倒されるわけにはいかない!アクションカード!」

 

 

 

遊矢くんが凄まじい身体能力でフィールドを跳躍する。流石主人公だ、あんな激しい動き自分には到底できそうにない

 

 

「あった!アクションマジック!《大脱出》を発動!バトルフェイズを終了する!」

 

 

 

出たなアクションマジック最強候補。アクションマジックは基本的に、戦闘補助多めの低パワーカードが基本だが、流石にバトルフェイズを飛ばされたら強い。このカードのせいで後攻ワンキル系のデッキは、アクションデュエルの場合に少し格が落ちてしまうのだけど・・・

 

 

「それはそれで都合がいいです、バトルフェイズを終了しメインフェイズ2に入ります」

 

 

「都合がいい?どういうことだ・・・」

 

 

「私はまだ通常召喚権を使っていません《えんぺん》をリリースしてアドバンス召喚、このカードはアドバンス召喚されたモンスターをリリースする場合1体のモンスターでアドバンス召喚できる」

 

 

「最上級モンスターをリリースしてアドバンス召喚だって!?」

 

 

「烈風纏いし帝王よ、今こそ真なる領域の力纏いその力で歯向かう全てを吹き荒ばし蹂躙せよ!アドバンス召喚!」

 

 

 

《烈風帝ライザー》

攻2800/守1000

 

 

 

「アドバンス召喚に成功したふわんだりぃず×らいざぁ・・・失礼《烈風帝ライザー》の効果でフィールドのカード1枚と自分または相手の墓地のカード1枚を対象としそのカードを好きな順番で持ち主のデッキの一番上に戻します、対象はそちらの場にある《時読みの魔術師》とそちらの墓地の《大脱出》です」

 

 

「なんだって!?」

 

 

アクションマジックの仕様の一つとして取得した場合、自分のカード扱いとして使用後も残り続けるというものがある。使ったからと言ってゲームから取り除かれるわけではない、この仕様を利用し相手のアクションマジックをデッキトップに仕込むことができれば・・・

 

 

 

「よかったですね、次のターンも攻撃を確実に耐えることができますよ」

 

 

「そんな・・・俺のデッキトップがアクションカードに」

 

 

 

 

 

 

ディステニードローをさせずに相手の未来(ドロー)希望(可能性)を奪うことができる。

 

 

 

 

 

 




その力は未来を奪う


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閉ザサレシ未来(後編)

いつも皆さん感想や誤字脱字報告、ありがとうございます!感想がたくさんで返信する暇がない時でもちゃんと読ませてもらってます!よければ評価つけてもらうと作者の原動力になります。


ということで後半です。


「そんな……遊矢お兄ちゃんのドローカードが。」

 

「アクションマジックをあんな風に利用するの、シビれるくらいに恐ろしいぜ……」

 

「それだけじゃありません、遊矢兄さんは風属性以外の特殊召喚を封じられ伏せカードの《カバーカーニバル》も今は使えず、事実上残された手は使用してない初期手札の1枚のみ。」

 

 

「でも《大脱出》がもう一度使えるから、ドローロックが3回目の遊矢のターンで解除される。まだ決闘はわからないわ!」

 

 

「遊矢ァ!ここが正念場だ、男を見せろぉ!」

 

 

「遊矢!苦しい時こそ笑顔を忘れるな!熱血だぁ!」

 

 

「(流石にこの状況、オベリスクフォースのデュエルログを見た僕にはわかる、この盤面おそらく師匠に勝ち目は……師匠どうか気を強く持って)」

 

 

 

 

「エクシーズコースでも噂になっていたけど、あれが"あの"総合コースの新任講師、そして多数の成績上位者が理解を拒んだ《ふわんだりぃず》、なんてデッキなんだ・・・」

 

「アクションデュエルの利点を放棄し独自のスタイルで戦う異常性、噂通りね。」

 

「それだけじゃなく、アクションカードをデッキトップに仕込んで次のドローも飛ばすたぁえげつない真似しやがる・・・」

 

 

「これは・・・想定以上ですわね、あの榊遊矢がまるで相手になっていない。」

 

「予想できたことです、しかしここまで差を見せつける決闘をするとは・・・」

 

 

「(ここまで非情な決闘、普段の講義ではまだ大人しいはずだが、今日はどこか怒りのようなものを感じる、どういうことだ?)」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「さて私はカードを1枚伏せてターンエンドです。その最後の手札の1枚が何か、楽しみにしてますよ。」

 

 

 

未来は塞いだ。残るは相手の手札1枚次第、相手は主人公だ絶対に気が抜けない。

 

 

 

「遊勝塾のみんなのためにも、この勝負負けられない!俺のターン、ドロー!」

 

 

 

さて問題はここからだ、どうくるか……

 

 

 

「レディースエーンドジェントルメーン! ここからは榊遊矢によるエンターテイメント、華麗なる逆転劇をお見せします!」

 

 

 

は?????逆転できんの!?手札1枚から!?詰め方間違えたか?一体どうやって……

 

 

 

「俺は手札から《EMソード・フィッシュ》を召喚する!」

 

 

「えっ?」

 

 

「《EMソード・フィッシュ》の効果発動!このカードが場に出た時、相手フィールド全てのモンスターの攻撃力を600ダウンする!」

 

 

 

「すごい!これで《烈風の結界像》の攻撃力は400になって……」

 

「攻撃力2500のオッドアイズで攻撃すればダメージは2100!そして……」

 

「オッドアイズの効果でダメージは2倍になるから……」

 

 

「「「遊矢兄ちゃんの勝ちだ!」」」

 

 

「遊矢……!」

 

「いけぇ!」

 

「頼むぞ遊矢!」

 

 

「(ダメだ、これで終わるわけがない、だって相手は……)」

 

 

「よしこのままバト……」

 

 

「その程度ですか・・・?」

 

 

「ッ!?」

 

 

「それでショーのタネも終わりなのですか?」

 

 

 

本当に焦った、負けるかと思った、自分の知らないカードが出てきて盤面が壊滅するかと思った、だが・・・

 

 

「肩透かしにも程がある、《EMソード・フィッシュ》の効果にチェーンして、罠カード《ふわんだりぃずと夢の町》の効果を発動します。」

 

 

「そのカードは、さっき手札に加えた……」

 

 

「効果で手札からふわんだりぃずモンスター1体を召喚する、こい!《ふわんだりぃず×いぐるん》」

 

 

「相手ターンにモンスターを召喚だって!?」

 

 

「召喚成功時いぐるんの効果、それに対して除外されている《ふわんだりぃず×ろびーな》の効果、ろびーなを手札に回収《烈風帝ライザー》をデッキから手札に、そして効果でろびーなを召喚、効果発動。」

 

 

「さっきと同じカード……まさか!?」

 

 

「デッキから《ふわんだりぃず×すとりー》を手札に、そしていぐるんとろびーなを生贄にアドバンス召喚、再び君臨せよ。」

 

 

 

《烈風帝ライザー》

攻2800

 

 

 

「俺のターンにモンスターをアドバンス召喚だって……そんな」

 

 

「召喚されたライザーの効果、いぐるんの効果、そして墓地の夢の街の効果を除外して発動、逆順処理でまずそちらのモンスター全てを裏側守備表示に変更し、いぐるんを回収、そしてライザーの効果でそちらの場の《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》こちらの墓地の強欲で謙虚な壺をデッキトップにそして風属性モンスターを生贄にアドバンス召喚したため追加で自分の場のライザーを手札に戻します。」

 

 

夢の街から放たれる波動がソードフィッシュを眠らせオッドアイズがライザーによる暴風で吹き飛ばされる、そして全ての処理が終わった

 

 

 

「そんな、オッドアイズが……」

 

 

「ふわんだりぃずとは、『ふわふわ』『ワンダー』『ブリーズ』が語源のテーマ。通常召喚の頂点に立つ力、存分に味わい尽くしてもらいましょう」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「いま……遊矢兄ちゃんのターンだよな???」

 

「それで合ってるはず……合ってるはずだけど」

 

「なんであんなに動けるんだ……」

 

 

「そんな……こんなことって」

 

「相手ターンにあそこまで動くとは……」

 

「それだけじゃない、この状況は・・・」

 

 

「師匠……どうしてこんなことに」

 

 

 

 

 

「相手ターンにあそこまでの展開、なんなんだあのテーマは一体!?」

 

「通常召喚しかしてないのにここまでの展開力、しかもあそこまで動いていて全く息切れもしていない、リソースが循環しているわ」

 

「全く息切れしない相手ターンでも好き放題動くテーマか、新設された総合コースの講義内容が魔境だと聞いてはいたが、ここまでえげつないものだと思わなかったぜ」

 

 

 

「まさか……ここまでとは」

 

「彼を敵に回さなくてよかった、他次元の手に渡れば間違いなく計画に致命的な支障が起きただろう」

 

「(このデュエルタクティクス、まるで相手の心を折りに行ってるようだ、榊遊矢の精神が崩壊したら計画に支障が出てしまうかもしれないな……)」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて、まだあなたのターンですよ?まぁ何もできないとは思いますが。」

 

 

「俺は……何もせずにターンエンド。」

 

 

「そうですよね、私のターン、ドロー」

 

 

「フィールド魔法《ふわんだりぃずと謎の地図》の効果で手札の《ふわんだりぃず×すとりー》を見せてデッキから《ふわんだりぃず×とっかん》を除外、そしてすとりーを召喚、すとりーの効果とっかんの効果を発動し、除外されてる、とっかんの効果でとっかんを回収、すとりーの効果でえんぺんを除外してとっかんを召喚、とっかんの効果で除外されてるえんぺんを回収して、すとりー、とっかんを生贄に捧げアドバンス召喚、再び羽ばたけ!」

 

 

 

《ふわんだりぃず×えんぺん》

攻2700

 

 

「なんでそんなに動いてるのに全く勢いが止まらないんだ・・・」

 

 

「そういうものだからです、召喚成功時すとりーの効果で、すとりーを手札に戻しえんぺんの効果で《ふわんだりぃずと未知の風》を手札に、そのままバトルです」

 

 

「ッ!アクションマジック《大脱出》を発動!バトルフェイズを終了する!」

 

 

「問題ないです、さて遊矢くんループ証明をしましょうか。」

 

 

「る、ループ証明???」

 

 

「私の手札には知ってると思いますが《烈風帝ライザー》《ふわんだりぃず×すとりー》、除外されている《ふわんだりぃず×とっかん》があり、君の墓地には大脱出があります。そして私は通常召喚権を使わず、残しています。」

 

 

「つまり……」

 

 

 

 

「なんですって?」

 

 

「「ッ!?」」

 

 

「マルコ先生が!?」

 

「零児さん!」

 

 

 

時間調整ピッタリ。まぁこんなもんか。

 

 

 

「遊楽 緊急事態だ、決闘を中断しLDSに戻るぞ」

 

 

「了解しました、社長」

 

 

「な!ちょっ……ちょっと!」

 

 

「すみませんね遊矢くん緊急事態です、この続きはまた今度に」

 

 

「まっ待って……ループ証明ってなんのことなんだ?何を言おうとしてたんだ!」

 

 

「そうですね、まぁその答えは総合コースの講師らしく遊矢くんへの宿題とします、今度会った時までに考えてくださいね。」

 

 

「ッ!」

 

 

「それではまた」

 

 

 

 

 

 

そうして自分は遊勝塾を後にした。




その引く手には、未来も希望もない。


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高速化する決闘のアンチテーゼ

最近忙しくて長々更新できませんでしたが、私は帰ってきたぞぉ!
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今回決闘の表示を変更してみました、よければ意見感想を聞かせてください。


「さて、例の連続襲撃犯がまた現れたわけだが……」

 

 

 

あの決闘の後、自分達は生徒3人を車で家に送り届けてから、LDSに戻る最中社長と自分は車内で話し合ってた。

 

 

 

「はい、LDS関係者を襲撃してますが融合次元はこの前"威嚇"したので身元はおそらく融合次元以外のもの、それならエクシーズ次元の可能性がかなり高いかと」

 

 

「エクシーズ次元だと?わざわざLDSを襲撃する理由があるのか?」

 

 

「おそらくですけど、社長が赤馬の身内であることが理由だと思います。」

 

 

「そういうことか・・・」

 

 

 

この頃の黒咲は、赤馬社長を融合次元との交渉材料にして妹を取り戻そうと、LDSへ襲撃を繰り返し社長を誘き出させようとしていた時期だったりする。まぁそんなことしてもあのハゲが息子を人質にされた程度じゃ止まらないんですけどね。

 

 

「社長、その不審者の件私に任せてもらえないでしょうか」

 

 

「ほう……どうにかできるアテがあるのか?」

 

 

「生まれは違えど融合次元に立ち向かうと言う志は同じ同志、実力行使に出ずとも交渉でどうにかなると」

 

 

「随分な自信だな、そこまで言うならやってみるがいい」

 

 

「ええ、この私にお任せください」

 

 

 

……本当はそのまま帰って休みたいけど、黒咲さんと言う名の最強のカードを自分の仲間にできるチャンス逃してなるものか!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「ここにいましたか、探しましたよ」

 

 

 

大体1時間半くらいか?それくらいでお目当ての人物を発見することができた、

発見場所はとあるビルの廃墟、どうやらここを拠点にして生活してるらしい。

 

 

 

「……なぜここがわかった」

 

 

「……私も最近あなたと似たような場所に住んでいたからですよ」

 

 

 

ホームレスの気持ちはよくわかる、社長に拾われる前には自分もここに住んでたこともある。廃墟は複数あったが他の廃墟は通る際に監視カメラに映るが、ここを含めた二件は彼の身体能力を考慮すればカメラに移らず移動できる、あとは両方行くだけだ。

 

 

 

「……そうか、貴様は何者だ?」

 

 

「私の名前は遊楽遊代、あなたが会いたがってる赤馬社長の関係者です、貴方のことはよく知ってますよ、黒咲隼、貴方がエクシーズ次元の生き残りということもね」

 

 

 

そう言うと彼は目を見開き、警戒心剥き出しにして決闘盤を構えた。

 

 

 

「ほう……こちらの目的はお見通しというわけか、ならば貴様を、赤馬を攫う際の手土産にするとしよう、決闘だ!」

 

 

「私としては、貴方に仲間になってほしいと考えています。一緒に融合次元を倒しに……いえ、地獄を見せに行きませんか?」

 

 

「ふん、その言葉も信用ならん、LDSが融合次元と繋がってない保証もない、そのような言葉に耳を傾けると思ったか?」

 

 

「そうですか……決闘は受けましょう、ただしそのかわりに決闘中に私の話を聞いてもらいます」

 

 

「……いいだろう!すぐに決闘を終わらせてその減らず口を黙らせてやる!」

 

 

 

よし、乗ってくれた。あとは彼がこちらに興味を持ってくれるような話をするだけだ。

 

 

 

「それでは、始めましょう」

 

 

 

『『決闘!!』』

 

 

 

先攻は……取られたか、相手のデッキは混ぜ物無しの《RR》だからえげつない制圧は無いと信じたいな。

 

 

 

「俺の先攻!俺は手札から《RR-バニシング・レイニアス》を召喚して効果発動!手札から-《RR-ミミクリー・レイニアス》を特殊召喚する!」

 

 

 

手札誘発はない、というかそもそも今回のデッキには入ってない、なので今回は展開を黙って見ることになる。

 

 

 

「俺は《バニシング・レイニアス》と《ミミクリー・レイニアス》でオーバーレイ!」

 

 

 

来るか、《RR》の親の顔!

 

 

 

「冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ!ランク4!《RR-フォース・ストリクス》!」

 

 

 

《RR-フォース・ストリクス》守備力2000

 

 

 

「このカードは1ターンに一度ORUを1つ使いデッキから鳥獣族 闇属性 レベル4のモンスターを手札に加えることができる、俺は《RR-ファジー・レイニアス》を手札に加える!更に俺は墓地の《ミミクリー・レイニアス》を除外して効果発動!デッキから《RR-ネスト》を手札に加える!」

 

 

 

回ってんなー、にしても9期最初期にしては動きがガチすぎる……流石黒咲さん

 

 

 

「自分の場に《RR》モンスターがいる時手札のこのカードを特殊召喚できる、こい!《RR-ファジー・レイニアス》! 更に永続魔法《RR-ネスト》を発動!自分の場に《RR》が2体存在する時デッキから《RR》モンスターを1枚手札に加えることができる、俺はデッキから《RR-シンギング・レイニアス》を手札に加える!」

 

 

 

これでもう一体ランク4確定、《ワイズ・ストリクス》がいないからこれでもかなりマシではあるな。

 

 

「場にエクシーズモンスターが存在する時手札から《RR-シンギング・レイニアス》を特殊召喚する、そして俺は《ファジー・レイニアス》と《RR-シンギング・レイニアス》で再びオーバーレイ!」

 

 

エクシーズ召喚!再び飛来せよ!ランク4!《RR-フォース・ストリクス》!」

 

 

《RR-フォース・ストリクス》ランク4 守備表示 守備力2000→守備力2500

 

 

 

「ORUを1つ使いデッキから2枚目の《バニシング・レイニアス》を手札に加える、更に墓地に送られた《ファジー・レイニアス》の効果で2枚目の《ファジー・レイニアス》を手札に加える!カードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

 

【黒咲隼】

 

LP4000 手札3

 

《RR-フォース・ストリクス》×2

 

伏せ2枚

 

 

【遊楽遊代】

 

LP4000 手札5

 

 

 

さて、ここからはどうやって彼を説得するか考えないとな。

 

 

 

「ふぅ、待ってましたよ私のターン、このターンからゆっくりお話しさせてもらいますね」

 

 

「ふっ、生憎と貴様の話を長々と聞くことはない!次のターンで決着をつけてやる!」

 

 

「いえいえ貴方とは話したいことがたくさんあるんです、そんなこと言わずに話に付き合ってもらいます。私のターンドロー」

 

 

手札5→手札6

 

 

「私は手札からフィールド魔法……」

 

 

 

さて、長い決闘になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「《魔鍾洞(ましょうどう)》を発動します」

 

 




逃げることを許さず、体は動かぬまま時間だけが過ぎていく


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目的を果たすための翼

いつも皆さん感想や誤字脱字報告、ありがとうございます!感想がたくさんで返信する暇がない時でもちゃんと読ませてもらってます!よければ評価つけてもらうと作者の原動力になります。


そのカードが発動された時異変は起こった、デュエルフィールド内で黒咲のモンスターだけがまるで凍りついたようにピクリとも動かなくなった。

 

 

 

「ッ!?何をした!」

 

 

 

まるで時が止まったような異変に、黒咲は驚きの声をあげる。

 

 

 

「フィールド魔法《魔鍾洞》の効果、相手プレイヤーよりもモンスターを多くコントロールしてるプレイヤーは全てのモンスター効果の発動の権利と攻撃の権利を失う、つまりあなたは私のモンスターの数を上回ってる限り何もできません」

 

 

「なん……だと……」

 

 

「あなたと楽しくお話しするためのカードです、すぐに話が終わってはこちらの言いたいことも言い切れませんからね」

 

 

「ぐっ……そういうことか、お前の妙な提案は」

 

 

 

黒咲が苦虫を噛み潰したような顔でこちらを睨んできた。

 

 

 

「さぁカードを5枚セットしてターンエンド、と行きたいとこですが少しお話をしましょう、私たちの仲間になるメリットをプレゼンさせてもらいます」

 

 

「は?……プレゼンだと?」

 

 

「ええ、あなたは私の話を聞いて、私たちと一緒に目的を果たす方がいいと思わせるための色々をアピールしたいと思います」

 

 

「……聴かせられるものなら聴かせてみろ」

 

 

「ありがとうございます、では一旦そちらにターンを返します、ターンエンドです」

 

 

 

【黒咲隼】

 

 

LP4000 手札3

 

 

【モンスター】

 

《RR-フォース・ストリクス》×2

 

 

【魔法・罠】

 

《RR-ネスト》伏せ2枚

 

 

 

【遊楽遊代】

 

 

LP4000 手札0

 

 

【魔法・罠】

 

《魔鍾洞》伏せ5枚

 

 

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

手札3→手札4

 

 

「それでは早速説明させていただきます、LDSには……」

 

 

「その減らず口すぐに黙らせてやる!魔法カード発動!《大嵐》!フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!」

 

 

 

そういえばまだハーピィじゃなくてこっちが現役か、だけど……

 

 

 

「それにチェーンして罠カード《身代わりの闇》を発動、効果によりその破壊効果を無効にします」

 

 

「甘い!罠カードオープン!《ラプターズ・ガスト》!《RR-》が存在する時、相手の魔法・罠を無効にし破壊する!」

 

 

 

魔法・罠無効のカウンター罠を持っていたか、《魔鍾洞》の発動タイミングに合わせず《大嵐》に合わせてくるとは……だが、

 

 

 

「LPポイントを半分支払うことでカウンター罠《神の宣告》を発動、その発動を無効にし破壊します」

 

 

 

【遊楽遊代】

 

 

 LP4000→LP2000

 

 

 

「なんだと!?」

 

 

 

最強の対抗札がその手すらも封じ込める

 

 

 

「その様子だと何もないみたいですね、では逆順処理で《ラプターズ・ガスト》を無効にし《身代わりの闇》の処理でデッキから《悪魔嬢リリス》を墓地に送ります」

 

 

 

なかなか怖いカード持たれてたけど、まぁこのデッキだからそれくらいは案外なんとかなる。

 

 

 

「言ったはずです、ゆっくりお話しさせてもらうと」

 

 

「チッ、防がれるとは……」

 

 

「ああそうそう……1つ、いいことをお教えします」

 

 

「決闘中に……なんのつもりだ?」

 

 

「私のデッキは今発動されてる《魔鍾洞》を持ってくるカードとそれを守るカードでのみ構成されてます、つまり私はあなたのライフを減らす手段を持っていません」

 

 

「なんだと!?」

 

 

 

流石に驚いているようだ、こんなデッキタイプはOCGでもなかなかお目にかかれないし、アニメなら尚更だろう、ここでわざわざ自分のデッキタイプを晒した理由は……まぁ勝利宣言。

 

 

 

「あなたがLDS狩りをしたことであなたのデッキの傾向は特定済みです、あなたのデッキはモンスターやそれをサポートするカードが多い傾向にあり除去や妨害は最低限しかないことも調べはついています」

 

 

「……」

 

 

 

倒されたLDS職員の決闘盤を調べればログが出るのでデッキタイプの特定は比較的容易であり、自分がアニメで黒咲さんを見ていたのもあって、それに合わせたデッキを作るのは簡単だった。

 

 

 

「あなたのデッキに入ってる最低限の除去では私の《魔鍾洞》を除去することは限りなく不可能に近い」

 

 

「……ここまで調べられていたか」

 

 

「さぁ気を取り直して、お話を始めましょう」

 

 

 

こうして長い話が始まった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

赤馬社長の説得でもあのハゲは計画を止めることはない……

 

 

LDSには融合次元の人質が……

 

 

オベリスクフォースの集団が来ても仲間と協力すれば楽々と……

 

 

あなたのような心身共に優れた決闘者が必要……

 

 

Lance Defense Soldiersというチームを……

 

 

エクシーズ次元に復興のための支援を……

 

 

私は個人的に融合次元に恨みが……

 

 

私のことを守ってほしい……

 

 

 

 

 

 

 

長い長い話も終わり、決闘もそろそろ終わりが近づいてきた

 

 

 

「話は大体わかった、手札制限超過のため1枚捨ててターンエンドだ」

 

 

 

【黒咲隼】

 

 

LP2000 手札7→6

 

 

【モンスター】

 

《RR-フォース・ストリクス》

《RR-ブレイズ・ファルコン》

《RR-レヴォリューション・ファルコン》

《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》

《RR-アルティメット・ファルコン》

 

【魔法・罠】

 

《RR-ネスト》伏せ4枚

 

 

(残りデッキ枚数0)

 

 

 

【遊楽遊代】

 

 

LP1000 手札6

 

 

【魔法・罠】

 

《魔鍾洞》伏せ5枚

 

 

(残りデッキ枚数3)

 

 

 

「私のターンドロー、それでどうしますか?」

 

 

「正直貴様は好きにはなれないが、それ以上に俺達へのメリットが大きいと判断した」

 

 

「それはそれはプレゼンした甲斐があるというものです、手札超過のため手札を一枚捨ててターンエンドです」

 

 

 

【遊楽遊代】

 

LP1000 手札7→6

 

(残りデッキ枚数2)

 

 

 

「俺のターン、デッキが尽きたので俺の敗北だ……」

 

 

 

黒咲のデッキが尽き、彼のモンスターが粒子となり消えていく、こうして長い長い決闘が終わった。

 

 

 

「答えを出そう、俺はお前らについて行くことにする」

 

 

「よろしいのですか?」

 

 

「瑠璃を取り戻すため、そして何よりもお前の目的である融合次元に地獄を見せるのはお前だけにやらせるのは勿体無い、俺にも一枚噛ませろ」

 

 

「頼もしい仲間ができて何よりです」

 

 

「俺がこの決闘で味わった苦痛を融合次元の奴らにも味わわせることができるなら悪い取引ではない……これからよろしく頼む」

 

 

 

そう言うと黒咲は微笑み手を差し出してきた

 

 

 

「ええ……これからよろしくお願いします」

 

 

 

差し出した手を取り握りしめた、その瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ものすごい力で握り返された

 

 

 

「いだだだだだだだだ!ギブ!ギブ!ギブ!折れる!折れちゃうぅぅぅぅぅ!」

 




その鳥は羽ばたけずとも己の存在を示した


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舞網チャンピオンシップに向けて……

いつも皆さん感想や誤字脱字報告、ありがとうございます!感想がたくさんで返信する暇がない時でもちゃんと読ませてもらってます!よければ評価つけてもらうと作者の原動力になります。


今回は決闘なし回です
注釈をテストとして付けてみました、よければ意見ください。


「そうか、まさか本当に説得するとは……」

 

 

「はい、今黒咲は榊遊矢に似たエクシーズ使い、ユートにも事情を説明して協力要請をしています」

 

 

 

自分は黒咲との長い説得の後、報告の為一旦黒咲とは別れLDSに戻っていた。

 

 

 

「後は黒咲と関わった者を洗脳*1し黒咲のことを忘れさせれば、LDS教職員の闇討ち事件は解決したと見てよさそうだな」

 

 

 

出た洗脳。赤馬社長サラッと洗脳してくるところ怖いんだよなぁ……そこはハゲ*2の遺伝なんだろうか。

 

 

 

「問題もひと段落ついたようなので私は総合コースの教壇に戻ります、舞網チャンピオンシップも近いので生徒を仕上げないといけないですからね」

 

 

「わかった、また何かあったら連絡する」

 

 

「では、私はこれで失礼します」

 

 

「ところでその手、怪我でもしたのか?包帯が巻かれているが……」

 

 

「名誉の負傷です、失礼します」

 

 

 

社長に一礼し社長室を出る、さて……

 

 

 

「おい!そこのお前!お前に用がある!」

 

 

 

アニメで聞き覚えのある声が背後から聞こえ振り返る、こっ……この声は!

 

 

 

「なんでしょうか?沢渡くん?」

 

 

 

彼は沢渡シンゴ、彼はなんと言ったらいいんだろう?傲慢で我儘だが、愛すべき小物であり、エンターテイナーというべきか?そんな彼がこの時期に自分へ何の用だろうか?

 

 

 

「さっ沢渡さん……本当にやるんですか? 」

 

「あの講師の講義を受けた生徒は精神崩壊するなんて噂も……」

 

「関わらないのが一番ッスよ!」

 

 

 

沢渡の取り巻きがなにか、こちらに聞こえないように話してる。まぁうちのコースはいい噂ないからなぁ……

 

 

 

「お前らは下がってろ!これは俺の問題だ!」

 

 

 

そう言うと彼の取り巻き3人は下がっていった……あっ角から顔を覗かせてこっち見てる……

 

 

 

「話を戻そう、シンプルな要望だ!俺にも【次世代アドバンス召喚学】を受けさせろ!」

 

 

 

…… why?

 

 

 

「沢渡君は講義をよくサボってるので成績がよろしくなく、受講資格がないのですが……」

 

 

「そっ……それは!俺に合う授業がないだけだ!お前がやってる講義なら興味がある!」

 

 

「ここまで興味を持たれているとは……成績上位者でも殆どが耐えきれずに去っていくと、噂として広まってるのに、なぜですか?」

 

 

 

そう言うと彼は今までの態度とは一変し真剣な顔になった。

 

 

 

「お前が榊遊矢に圧勝したと、聞いたからだ……」

 

 

 

あの対抗戦の話どこからか漏れたのか…… 遊勝塾経由か、LDS経由なら……遊勝塾か。

 

 

 

「あの戦いは途中で私が勝負を預けているので、私は勝ってませんよ」

 

「それでもだ!お前はあの榊遊矢を完封し、ペンデュラムを打ち破った!」

 

 

「……偶然ですよ」

 

 

「違う!アレは必然だ!完全に相手を理解してなきゃできないことだ!」

 

 

 

流石に誤魔化せないか……

 

 

 

「今までと同じやり方じゃ次の舞網チャンピオンシップで榊遊矢には勝てねぇ!」

 

 

 

確か今の沢渡さんのデッキって【帝】だからワンチャンもないなんてことはないけど、まぁ沢渡さんだし当たっても負けそうだな……

 

 

「俺はもうあいつに負けたくないんだ!そのためには手段なんて選んでられねぇ!だから頼む!先生の講義を俺にも受けさせてくれ!この通りだ!」

 

 

 

そう言うと彼は頭を下げた。……まさか彼に頭を下げられるとは。

 

 

 

「……まぁいいでしょう、流石に受講人数が少なすぎて頭を抱えてたところです、社長に相談して君にも受講資格を与えるように要請しておきましょう。」

 

 

 

まぁ社長も断らないでしょう……ただでさえ生徒がいないんだ、1人くらい増えても大丈夫でしょ、申請しとこ。

 

 

 

「本当か!?」

 

 

「ええ……本当です、ただし名目なしだと他の生徒に示しがつかないので、君を入れる名目は、ペンデュラムをLDSで初めて使った将来性を考慮して、ということになりますね」

 

 

「ふっ……やはり俺、カードに選ばれすぎぃ!」

 

 

「しかし本当によろしかったのですか?」

 

 

「ん?何がだ?」

 

 

 

アレ?わかってなかったのか?

 

 

 

「今から舞網チャンピオンシップに間に合わせる形だと今の講義ペースでは間に合わないので、沢渡くんの授業のペースをかなり加速させ講義を行う必要があるのですが……」

 

 

 

そう言うと沢渡さんが固まった、わかってなかったやつだ。

 

 

 

「……マジで?ただでさえリタイヤ続出のあの講義を?」

 

 

「あっ社長からの返信が来ました、よかったですね沢渡君、今日から君も【次世代アドバンス召喚学】の生徒です」

 

 

「そうか、俺この後のおやつ買いに……」

 

 

「この5分後、早速授業が始まるのでそこで沢渡君を紹介しましょう、さぁ行きますよ」

 

 

「……ハイ」

 

 

 

こうして自分は沢渡さんを連れて教室に向かった。

 

 

 

「「「さっ……沢渡さーん!」」」

 

 

 

彼の取り巻きが何か叫んでた気もするが、自分には聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

 

そして舞網チャンピオンシップに向けての最後の追い込み授業が始まった。

沢渡だけではなく他の生徒も大会までに完璧に仕上げないといけない。

 

 

 

 

今までの常識は捨てておきなさい。

 

墓地確認は忘れないように、見落としがあれば計算が大きく崩されます。

 

なぜそのカードをこのタイミングで使用したのか理由を説明してみなさい。

 

妨害の切り方が甘いです、そんなんじゃ隙を突かれますよ。

 

 

 

特に沢渡は時間が足りないのもあり放課後の居残り授業や宿題を多くした。

 

 

 

相手の逆転の芽は徹底的に潰しなさい、決して油断しないこと。

 

相手は榊遊矢です、何をしてくるかわからないという意識を常に持ち警戒しなさい。

 

ペンデュラムは片スケールだけ揃っても無意味です、そこを突きなさい。

 

間に合わなければ全て水の泡です、まさかサボったりしませんよね?

 

 

 

ここ数日は講師としての仕事に専念し彼らを鍛え尽くした。

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

「……これで君たちは【次世代アドバンス召喚学】および【次世代儀式召喚学】の講義を全て完了した。その証として君達が授業で使用したデッキを贈呈する」

 

 

 

そう言うと生徒4人はやりきった顔でデッキを受け取って行く、中には泣いている生徒もいる……

 

 

 

「多くの生徒が離脱する中貴方達4人は最後までやりきってくれた、それだけで嬉しいです」

 

 

 

生徒が9割以上離脱し社長に叱られたあの日々が今でも蘇る

 

 

 

「特に沢渡くんは途中からの参加にも関わらず今日この場に立つことが出来たことを講師として嬉しく思います」

 

 

 

彼は本当に頑張った、弱音は吐くが、決して止めることはせず最後まで喰らいついた。

 

 

 

「最後に沢渡君、代表として、一言お願いできますか?」

 

 

「わかった、この俺様に任せておきな!」

 

 

「お願いします」

 

 

「俺たちは!この地獄を終わらせて今までの自分とは違う新しい自分に生まれ変わった!もう今までの俺たちとは言わせねぇ!舞網チャンピオンシップ!勝つのは俺たち、いやこの俺!」

 

 

 

「ネオ・ロード・沢渡だ!」

 

 

「「「沢渡さん! マジ凄すぎっすよ!」」」

 

 

 

そして舞網チャンピオンシップが始まる……

 

 

 

 

*1
原作でも出てきたLDSの謎技術、黒咲に襲われてた生徒が黒咲の事を最初から仲間だという認識に書き換えてた。LDS関係者にしか使ってないのでおそらく授業中に催眠音声でも流したものだと、作者は考えてる。

*2
ある意味遊戯王ARC-Vの全ての元凶、ズァークを封印する際に娘が4つに分割され各次元に転生してしまう、娘復活のために娘の転生体を集めている。ちなみにエクシーズ次元を襲いカード化してるのは娘復活の燃料にするため。娘のためとはいえ倫理観0のやべー男




【おまけ】Qなんで沢渡さん妖仙獣じゃないの?
A主人公のせい

主人公がペンデュラムカードを提供したおかげで研究が進み沢渡にペンデュラムカードのプロトタイプ(妖仙獣)を使わせる必要がなくなった。

なので沢渡だけ元のデッキを強化する形じゃなくて全く別のデッキが与えられた。(沢渡が作中3回デッキを変更しているので変更しても違和感が少ないと判断した)


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皇ここに立つ

最近忙しくて長々更新できませんでしたが、私は帰ってきたぞぉ!(2回目)
いつも皆さん感想や誤字脱字報告、ありがとうございます!感想がたくさんで返信する暇がない時でもちゃんと読ませてもらってます!よければ評価つけてもらうと作者の原動力になります!次回は早めに出そうと思ってます。


帰ってきた理由はMDでマスカレ絵違いを10連で引いた上でUR6枚引きしてやる気が出たからです。


舞網チャンピオンシップ

【ジュニア】【ジュニアユース】【ユース】の3つの部門に分かれたLDS主催の大規模な決闘大会。

自分は参加することはないが、自分が受け持った生徒の試合を見たり、社長からの命令で不審者への対処と、融合次元に対抗する組織【ランサーズ】にふさわしい人材を探すなど、参加しなくてもやることは多い。

 

 

 

「こちら地点Gポイント、問題ありません」

 

「了解、では引き継ぎが終わったら講師としての業務に戻りたまえ」

 

「ありがとうございます、それでは失礼します」

 

 

引き継ぎも終わらせ、自分の生徒たちがいる観客席に向かった。

確か今はジュニア部門の試合だったな……

 

 

「おーい!せんせ!こっちだぜ!」

 

「今向かいますよ、沢渡くん」

 

 

席に向かうとそこには自分の生徒が3人集まってた。

 

 

「ほらほら先生、ここ座って!」

 

「ありがとうございます辰星(しんぼし)さん、隣失礼しますね」

 

「お昼・・・まだだよね?これ、出店で買ったけど買いすぎたからせんせーも食べて」

 

霊影(れいえい)さん・・・お気遣いはありがたいですが、学生なんですからお金は大切にしてください」

 

 

まぁ口ではそういうが体は正直であり、出店で買ったのであろうホットドックを気付けば口に入れていた。

 

 

小鳥遊(たかなし)さんの試合はまだ終わってませんよね?」

 

「ああ!あそこでやってるぜ!」

 

 

 

さて……どうなっているかな

 

 

 

「わっ私のターン!ドローです!そしてドローフェイズに手札から《ディメンション・アトラクター》を墓地に送って効果を発動します!これでまた、発動ターンから2ターン墓地に送られるカードは除外されます!」

 

 

「もうこれで3回目……!いっそ殺せよぉぉぉぉ!」

 

 

そこには沢山の鳥に囲まれているうちの生徒と、顔面ぐしゃぐしゃの可哀想な男の子が抵抗することを諦めて倒れていた。

 

 

何あれ

 

 

「あーあれは、アトラクターが刺さる相手だったから、小鳥遊がアトラクターを《烈風帝ライザー》で何回も使い回し始めたら、対戦相手の子が泣き崩れて・・・相手も耐えてはいるんだが、アトラクターのせいで手も足も出せずにサンドバッグにされてるかんじだな」

 

 

地獄かな?

 

 

「これでとどめです!《ふわんだりぃず×えんぺん》でダイレクトアタック!」

 

 

そう言うと、ペンギンがアクションフィールドを腹滑りし対戦相手の男の子に勢いよく突っ込む。

 

 

「うっ!うわぁぁぁぁぁ!」

 

 

【対戦相手の男の子】LP1200→LP -1500

 

 

「こっ……これで勝負あり!勝者は小鳥遊 水風ちゃんです!」

 

 

解説のお姉さんドン引きじゃねぇか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は自分の担当生徒でジュニアクラスは小鳥遊のみなのでその後は他の試合を観戦したりしながらうちの生徒の出番を待っていた。

 

 

「続きましては本日の第二試合!遊勝塾所属【榊 遊矢】対!LDS所属沢渡シンゴの一戦でこざいまぁす!」

 

 

「ついに始まるか!俺様の英雄譚が!」

 

 

ついに沢渡の番が来た

 

 

「沢渡!調子に乗って負けるんじゃないよ」

 

「シンゴお兄ちゃんなら絶対勝てますよ!」

 

「沢渡、負けないで」

 

「沢渡さん!ここまで頑張ったんです!勝ってきてください!」

 

「沢渡さんの強さを全世界に見せつけてやりましょう!

 

「沢渡さん!今までの雪辱を晴らす時っすよ!」

 

 

「お前ら……!」

 

 

「私からも一つ、沢渡くんあなたは榊遊矢に勝てます、決して間違えぬよう、詰めを見誤るようなことはしないでください」

 

 

「当たり前だ!今日まで頑張ってきたんだ!それじゃあ……」

 

 

「勝ってくるぜ!」

 

 

 

 

 

「あれが噂のペンデュラム使いか〜」

 

「でもペンデュラムなんて本当はないなんて言ってる人もいるわよ?」

 

「まぁストロング石島との決闘もインチキだったって噂もあるからなぁ……」

 

 

榊遊矢が出てきた、いよいよ試合が始まる。

 

 

♪〜♪〜♪♪

 

 

何か音楽聞こえる・・・だけど聞き覚えがある。なんだ?

 

 

♪〜♪〜♪♪

 

 

ハーモニカの音だ随分とハイテンポな曲……なんだ?もう少しで思い出せそうだ。

 

 

♪〜♪〜♪♪

 

 

沢渡がハーモニカを吹きながら出てきた、格好は……吟遊詩人?随分と凝った登場だ

 

 

 

「あっ……わかりました!この音楽はせんせーが鼻歌で歌う曲!確か曲名は……」

 

 

「マスターピース・・・」

 

 

ハーモニカでマスターピースとかいつの間に練習したんだよ……

 

 

 

「英雄譚が今ここに始まる、星降る大いなる地の裂け目から、神の板を持ちて勇者現る……」

 

 

原作だと和装だったがデッキを変えたらこうなるとは……

 

 

「フフッ、俺が誰だかわかるか?」

 

「沢渡だろ?」

 

「違う!ネオ!ロード!沢渡だ!」

 

 

「「「ネオロード沢渡最高〜!」」」

 

 

なんというか……若いなぁ、自分には眩しいよ

 

 

「かっこいいです!」

 

「バッカみたい……」

 

「身内の恥……」

 

 

同世代からはあまり評価はよろしくないみたいだ……

 

 

「榊遊矢!お前には数々の屈辱がある!」

 

「屈辱?」

 

「その1!お前そっくりのエクシーズ使いに怪我を負わされた!屈辱だ!」

 

「俺じゃないし、怪我なんてしてなかったと聞いたけど?」

 

「その2!俺の尊敬するパパを襲って怪我をさせた!屈辱この上ない!」

 

「それ、俺じゃないし」

 

「とにかく!お前に受けた屈辱の数々今こそ何百倍にもして返してやるぜ!」

 

 

「それではお互い準備ができたようです!アクションフィールドオン!」

 

 

「いくぜ!戦いの殿堂に集い決闘者達が!」

 

「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!」

 

「「フィールド内を駆け巡る!」」

 

「見よ!これぞ決闘の最終進化系!アクショ〜〜〜ン」

 

 

「「決闘!」」

 




おまけ

LDS次世代アドバンスコース生徒紹介


小鳥遊 水風(たかなし みずか)
【使用デッキ】ふわんだりぃず

身長139㎝体重34kg
LDSジュニアクラスの生徒
薄緑のロングヘア碧眼の女子小学生

座学の成績は優秀だが人と話すのが苦手
自分が変わるきっかけを作るために次世代アドバンスコースの講義を受けることに、主人公の講義にはついてこれるが、仲の良かった子は皆講義の過酷さにより去っていき寂しい思いをしてた。しかし、沢渡さんが途中参加し、沢渡さんの面倒見の良さに惹かれて沢渡さんになついた。

名前辞典で調べたら水風というふわんだりぃずの属性と完全一致しては名前があったから。苗字はふわんだりぃずのイメージから


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masterpiece

決闘パートでの文字数が多すぎる!現代遊戯王基準で遊戯王小説作るの地獄では?だが!なんとか書き上げたぞ!
いつも皆さん感想や誤字脱字報告、ありがとうございます!感想がたくさんで返信する暇がない時でもちゃんと読ませてもらってます!よければ評価つけてもらうと作者の原動力になります!構成はもう出来てるので次回は早めに出そうと思ってます。


「俺の先行!俺は手札からスケール6の《EMギタートル》と!スケール1の《EMモンキーボード》*1でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

 

 

は!?!?!?モンキーボード!?なぜ過ちがここに……

 

 

 

「いきなりとは景気がいいじゃねぇか!早速ペンデュラムか?」

 

 

「そうだ!最初から飛ばしていくぞ!これでレベル2からレベル5のモンスターが同時に召喚可能!だけどその前に!」

 

 

「ギタートルは対になるペンデュラムゾーンにカードが置かれた時カードを1枚ドローできる!俺はカードを1枚ドロー!さらにペンデュラムゾーンのEMモンキーボードのペンデュラム効果を発動!この効果でデッキからレベル4以下EMモンスター《EMペンデュラムマジシャン》を手札に加える!」

 

 

「ペンデュラム効果でサーチにドローだと!?手札が減ってねぇじゃねぇか!」

 

 

「これが俺の新しい力だ!いくぞ!揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!こい!俺のモンスター達!」

 

 

「《EMペンデュラムマジシャン》!《EMセカンドンキー》!」

 

 

《EMペンデュラムマジジャン》守800

 

《EMセカンドンキー》守2000

 

 

 

あっ遊矢くんがセカンドンキーに乗った、いつもカバに乗ってる君はどこに行ったんだ……

 

 

 

「EMペンデュラムマジジャンの効果とEMセカンドンキーの効果!セカンドンキーは出た時にペンデュラムゾーンにカードが二枚あればデッキからEMの仲間を持ってこれる!さらに!ペンデュラムマジジャンは自分フィールドのカード2枚までを破壊し破壊した枚数だけEMの仲間を持って来れる!俺はデッキから《EMドクロバット・ジョーカー》を手札に加え、さらにペンデュラムゾーンの2枚を選んで破壊することでデッキから2枚目の《EMリザードロー》《EMドラネコ》を手札に!」

 

 

「これがペンデュラムの新しい力……なかなかやるじゃねぇか!」

 

「さらに俺は手札から《EMドクロバット・ジョーカー》を召喚し効果でデッキから《オッドアイズ・ペンデュラムドラゴン》を手札に !」

 

 

《EMドクロバット・ジョーカー》攻1800

 

 

「俺はペンデュラムスケールに《EMリザードロー》と《EMドラネコ》をセット!リザードローの効果!自身をデッキに戻し1ドローする!そして《オッドアイズ・ペンデュラムドラゴン》をセッティング!そしてカード2枚伏せてターンを終了……する時に!ペンデュラムゾーンのオッドアイズの効果で自身を破壊!その効果でデッキから《EMモンキーボード》を手札に!俺はターンエンドだ!

 

 

【榊遊矢】

 

LP4000 手札3

 

【モンスター】

 

《EMペンデュラムマジジャン》

《EMセカンドンキー》

《EMドクロバット・ジョーカー》

 

【ペンデュラムゾーン】

 

《EMドラネコ》

 

【魔法・罠】

 

伏せ2枚

 

 

 

 

 

 

どういうことだ!?原作で見た本来の榊遊矢とコンセプトはおそらく変わってないが、アドの稼ぎ方があまりにもおかしすぎる……

 

 

 

「今までの試合とアドバンテージの獲得の仕方が全然違います……」

 

「これは……沢渡でもイージーウィンとはいかないんじゃない?」

 

「でも大丈夫……沢渡ならやってくれる」

 

 

 

まさか、自分の原作介入を見て榊遊矢に力を与えたのか……?

 

 

 

「想定より相手の動きが強くてもペンデュラムはペンデュラムです、沢渡くんは今までの講義でペンデュラムに対する対応力が身についてます、沢渡くんを信じましょう」

 

 

 

そう簡単に榊遊矢には勝てないと思っていたが、まさかお前が出しゃばってくるとはな、その喧嘩買うぜ…… ズァーク

 

 

 

「随分と待たせやがって!さーて沢渡シンゴ、伝説のリベンジデュエル開幕だ!俺のターンドロー!」

 

 

お前が多少榊遊矢に力を与えたところで……

 

 

「俺は手札からフィールド魔法《ドラゴニックD(ダイアグラム)》を発動!」

 

 

 

相性はそう簡単に覆らない

 

 

 

「なっ!?沢渡もアクションデュエルでフィールド魔法を!」

 

 

「おっと!沢渡選手まさかの、アクションデュエルでフィールド魔法!前例がない一手ですがこれにより沢渡選手はアクションカードを獲得出来なくなりました!」

 

 

「皇は動かずどっしり構えているもの、俺はアクションカードに頼るつもりはない!」

 

 

「その闘い方……お前まさか!」

 

 

「英雄は常識には囚われない!リベンジのために俺は榊遊矢!お前がなにもできなかった相手である遊楽講師に教わり、力をつけてきた!」

 

 

「なんだって!?」

 

 

「俺の地獄の集大成をここでお前に見せてやる!さらに俺はカードを4枚セット、そして俺は手札から《命削りの宝札》を発動!こいつの効果で俺の手札が3枚になるようにドローすることができる、手札は全て伏せたから俺の手札は0、よってカードを3枚ドローする!」

 

 

「カードを3枚もドローだって!?」

 

 

「ただし俺はこのターン特殊召喚もできず、お前にダメージも与えられず、ターンの終わりに手札を全て捨てないといけない……だが!このデッキなら関係ねぇ!」

 

 

「俺は手札から永続魔法《真竜の継承》を発動!そしてそのまま効果を発動する!このカードの効果で真竜モンスター1体をアドバンス召喚できる!」

 

 

「モンスターがいないのにアドバンス召喚!?でもアドバンス召喚のためのコストとなるモンスターがいないじゃないか!」

 

 

「英雄は常識にとらわれない!真竜モンスターはモンスターだけではなくフィールドの永続魔法罠を生贄にアドバンス召喚することもできる!」

 

 

「そんな無茶苦茶な方法でアドバンス召喚だって!?」

 

 

「そうだ!俺はフィールドの永続魔法《真竜の継承》をリリースしアドバンス召喚!」

 

 

 

《真竜導士マジェスティM(メイデン)》攻2300→攻2600

 

 

 

「沢渡選手なんと!魔法罠カードをリリースしてアドバンス召喚を決めたぁ!」

 

 

「これで終わりじゃないぜ!フィールド魔法《ドラゴニックD》の効果で真竜モンスターの攻撃力守備力は300ポイントアップする、さらに!リリースされた真竜の継承の効果!フィールドの魔法罠カード一枚を対象に取り破壊する!」

 

 

「リリースされたカードにもそんな効果が!?だけど……それに対してトラップ発動!《エンタメフラッシュ》!相手のモンスター全てを守備表示にする!」

 

 

「おっと、カードを発動したな!それに対してマジェスティMの効果発動!1ターンに一度、相手がカードの効果を発動した時デッキから真竜モンスターを手札に加える!俺が加えるのは《真竜剣皇マスターP》だ!」

 

 

「俺がカードを発動しただけで手札補充だって!?」

 

 

「強力な防御カードを早々に失って残念だったなぁ!さらに俺は《真竜凰の使徒》を発動!このカードも《真竜の継承》同様に真竜モンスターをアドバンス召喚できる効果を持っている!」

 

 

「さっき通常召喚はしたはずじゃ……」

 

 

「効果による召喚と召喚権は別枠扱いだ!せんせーとの決闘で習わなかったのか?俺は永続魔法の《真竜凰の使徒》と《真竜皇の復活》をリリースしアドバンス召喚!」

 

 

「黙示録の獣に立ち向かいし勇者よ!今こそ力を解放し眼前の獣を打ち果たせ!」

 

《真竜剣皇マスターP(ピース)

攻2950

 

 

「リリースされた使徒と復活の効果!ペンデュラムマジジャンを破壊して!残った伏せカードも破壊する!」

 

 

「またリリースされたカード効果での除去!すまないペンデュラムマジジャン……」

 

 

「まだ俺は通常召喚を行なっていない!マジェスティMをリリースして2体目のマジェスティMをアドバンス召喚するぜ!」

 

 

「せっかくの上級モンスターをリリースして同名モンスターを!?」

 

 

「その通りだ、この《マジェスティM》はエンタメフラッシュの効果を受けていない!バトルだ!」

 

 

「俺は《真竜剣皇マスターP》で《EMセカンドンキー》を攻撃!」

 

 

「そうはさせない!頼むぞセカンドンキー!……よし!俺は手札からアクションマジック《回避》を発動その攻撃を無効化する!」

 

 

「皇にそんな小細工は通用しない!マスターPはアドバンス召喚の際にリリースした同じ種類のカードの効果を受けない!リリースに使ったのは魔法カードと罠カード!よってマスターPに魔法カードである回避は通用しない!」

 

 

「魔法罠カードが効かないだって!?」

 

 

「さらに!お前がカードを発動したことによりマジェスティMの効果発動!デッキから《真竜戦士イグニスH(ヒート)》を手札に加える!」

 

 

「またサーチ効果ッ……」

 

 

「やれ!マスターP!セカンドンキーを切り払え!」

 

 

「セカンドンキー!」

 

 

「せっかくの足もなくなったなぁ!さらにマジェスティMで《EMドクロバット・ジョーカー》に攻撃!」

 

 

「ぐっ……俺のモンスター達が」

 

 

「命削りの効果で戦闘ダメージはない、命拾いしたなぁ!」

 

 

「さらにフィールド魔法ドラゴニックDの効果発動!手札の真竜剣士イグニスHを破壊してデッキから2枚目の《真竜の継承》を手札に加えるぜ!」

 

「さらに俺は手札から《真竜の継承》を発動しそのまま効果発動!このターンフィールドから墓地に送られた真竜カードの意志を受け継ぎその種類だけドローする!俺が墓地に送ったのはモンスター!魔法!罠!の3種類、効果で3枚ドローだ!」

 

 

「また3枚ドローだって!?このために上級モンスターをリリースしたのか……」

 

 

「モンスターだけじゃ終わらねぇ!さらに俺は墓地の永続魔法《真竜の継承》を除外して《真竜剣皇マスターP》の効果発動!EMドラネコを破壊する!」

 

 

「そんな!俺のペンデュラムゾーンのカードまで……」

 

 

「俺はカードを3枚セットしてターンエンド、命削りのデメリットで手札の《真竜拳士ダイナマイトK(ナックル)》を捨てる、次の俺のターンでお前は終わりだ!榊遊矢!最後に足掻いてみせな!」

 

 

 

 

【沢渡シンゴ】

 

LP4000 手札0

 

【モンスター】

 

《真竜導士マジェスティM(メイデン)

《真竜剣皇マスターP(ピース)

 

【魔法・罠】

 

《ドラゴニックD(ダイアグラム)

《真竜の継承》伏せ4枚

 

 

 

 

 

 

ここまで完璧な流れ、流れは完全に沢渡がものにしてる……だけど

 

 

「榊遊矢が使う除去カードはデータによると基本的に魔法罠が大半、さらにペンデュラムゾーンのカードが全て破られているこの状況で巻き返すのは不可能に近い・・・」

 

「おまけにマジェスティMもいるから、シンゴお兄ちゃんの伏せに真竜永続罠カードがあれば2体目のマスターP着地も狙えます……」

 

「あれだけカードを引いてれば万能カウンターは1枚くらい引いていてもおかしくない……」

 

 

「この状況普通に考えれば沢渡くんの勝ちですね」

 

 

 

だけど何故か嫌な予感がする、存在しないはずの決闘者としての本能が、榊遊矢に最大限の警報を鳴らしている。

そんなはずはない、榊遊矢もこの状況は苦しいはず……ッ!?

 

 

 

「笑ってる……?」

 

 

自分はその笑顔の中に榊遊矢の中の悪魔を見た気がした

 

 

 

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

 

 

俺、完全に追い詰められてる、なのに……なんでだろう……今すっごくワクワクしてる!

 

 

 

「お前との因縁!決着をつけるぜ!」

 

 

「決着?馬鹿言うなよ!決闘は始まったばかりだ!」

 

 

「なんだと!?」

 

 

「勝機がないなら探してゲットするまでだよ!」

 

 

「アクションカードを探す気か?まっ、フィールドを焼け野原にされたんじゃ仕方ねぇか!」

 

 

 

こんなに辛い状況でも、あの時の決闘に比べたらまだやれる!ここからが逆転ショーの幕開けだ!

 

 

「お楽しみはこれからだ!」

*1
なおこいつはアニメ版、アニメ効果だとペンデュラム効果の名称ターン1がなく、ペンデュラムスケールの下降デメリットも存在しない。

なんだこいつ




おまけ②

LDS次世代儀式コース生徒紹介

辰星 天子 (しんぼし てんこ)
【使用デッキ】ドライトロン宣告者

身長165㎝ 体重47kg
LDSジュニアユースクラスの女子生徒
黒髪ロングの女子中学生、家の手伝いで教会のシスターをやっている

決闘の成績は優秀、座学は壊滅的ではないが怪しい、コミュ力つよつよ
自分のデッキの強化になるキッカケのために次世代儀式コースを受講、授業にはついてこれたが一緒高め合う仲間、ライバルがいなくなってしまったため、孤独を感じていた。しかし沢渡さんの途中参加により反発しながらも高め合う仲間ができそれ以降は沢渡の不思議なカリスマ性に惹かれ取り巻きになる。

名前は星辰と天使から


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奇術師が描く軌跡

文字数ゥゥゥゥゥ!お陰で徹夜だぞこら!
いつも皆さん感想や誤字脱字報告、ありがとうございます!感想がたくさんで返信する暇がない時でもちゃんと読ませてもらってます!よければ評価つけてもらうと作者の原動力になります!今回は遊矢くん視点です。


燃え尽きたぜ


「俺のターンドロー!」

 

沢渡の伏せは4枚、今の俺の手札じゃ沢渡の妨害を超えることはできない……

 

 

「とにかくアクションカードを探さないと!」

 

 

アクションカードを探してばかりで、何もカードをプレイしないで1分経つと俺の負けになる……なら!カードを使いながらアクションカードを全力で探す!

 

 

「俺は手札から《EMモンキーボード》をペンデュラムスケールにセッティング!」

 

 

沢渡のデッキと俺のデッキの相性を考えたら、もうこれ以上沢渡にターンを渡せない!このターンで決着をつけないと俺の負けだ……

 

 

 

「おっと!またカードを発動したな!《真竜導士マジェスティM(メイデン)》の効果発動!デッキから2枚目の《真竜剣皇マスターP(ピース)》を手札に加える!さらに!《真竜凰の使徒》を除外して《真竜剣皇マスターP(ピース)》の効果発動!モンキーボードを破壊する!そのムカつく笑顔を消し飛ばせ!」

 

 

「ッ!モンキーボード!」

 

 

相手ターンにも効果を使えるなんて……だけどまだ!

 

 

「俺は手札から魔法カード《ペンデュラム・パラドックス》を発動!自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、Pスケールが同じでカード名が異なるモンスター2体を選んで手札に加えることができる!」

 

 

これでギタートルとリザードローを回収すれば効果で2枚ドローできる!これで逆転のキーカードを……

 

 

「そんな危険なカード通すわけねぇだろ!罠カード発動!《真竜の黙示録》!さらに《澱神アポピス》も発動だ!」

 

 

罠カード!?しかも2枚!?

 

 

「アポピスは罠モンスター!自身を攻撃力2000守備力2200のモンスターとして特殊召喚し自分以外の永続罠の数だけ相手の表側のカードを無効にする!俺の場には永続罠カードの《真竜の黙示録》がある!よってアポピスの効果でお前の《ペンデュラム・パラドックス》は無効だ!」

 

 

《澱神アポピス》守2200

 

 

 

そんな、これじゃあせっかく見つけたアクションカードも……

 

 

 

「沢渡選手!榊遊矢選手の逆転の一手をことごとくシャットアウト!これは榊遊矢選手大ピーンチ!」

 

 

「おまけに真竜の黙示録は相手ターンのメインフェイズに真竜モンスターをアドバンス召喚する効果と、このカード以外の場の真竜カードを破壊して相手フィールドのモンスター全ての攻撃力・守備力を半分にする効果もある!お前の戦闘主体のデッキじゃこの効果は致命傷だ!」

 

 

相手ターンに真竜モンスターをアドバンス召喚?

 

 

 

その時榊遊矢に電流走る

 

 

 

もしかして……行けるかもしれない!このターンで決着をつけることが!

 

 

だけど!そのためには沢渡に動いてもらわないといけない……

 

 

ピンチの時でも、悟られないように、苦しい時にこそ不敵な笑みを浮かべ、堂々と!

 

 

 

 

「どうした?色々してた割にはもう終わりか?そこにあるアクションカードでも拾って神にでも祈ったらどうだ?」

 

 

「いやまだ終わらないさ!俺はカードを1枚セットしてターンエンド!」

 

 

 

さぁ!あとは沢渡次第だ!

 

 

 

「何か逆転のカードを伏せたんだろうが、そうはいかない!メインフェイズ終了前に!俺は永続罠《真竜の黙示録》の効果を発動!真竜モンスター1体をアドバンス召喚する!俺は《真竜の継承》と《澱神アポピス》をリリースしてアドバンス召喚!」

 

 

《真竜剣皇マスターP(ピース)

攻2950

 

 

「リリースされた《真竜の継承》の効果発動!お前が今伏せたカードを破壊する!」

 

 

「……」

 

 

「残念だったなぁ!せっかく伏せたカードも無駄に終わったようだ!」

 

 

 

「榊遊矢選手最後の伏せカードが破壊された上に2体目の《真竜剣皇マスターP(ピース)》のアドバンス召喚!これは絶対絶命だぁ〜〜〜!」

 

 

 

いや……無駄じゃない!

 

 

「いや、これでよかったのさ!」

 

 

「伏せられたこのカード、《ななし》*1がフィールドを離れた時、相手フィールド全てのモンスターの名前をななしにする!」

 

 

「何だと!?」

 

 

「罠カードの効果を受けない《真竜剣皇マスターP(ピース)》には効かないけど……マジェスティMは効果を受ける!そして真竜の名前がなくなるということは!」

 

 

「真竜の黙示録のステータス半減効果が使えないッ……!」

 

 

「そして俺は!沢渡がメインフェイズ終了時に動いたから、メインフェイズを続行できる!」

 

 

「ッ!だがお前の手札は1枚!それで何が出来るんだ!」

 

 

「出来るのさ!お前が俺のカードをたくさん破壊してくれたから!」

 

 

「はぁ!?」

 

 

レディースエーンドジェントルメーン!これより榊遊矢による大逆転ショーの幕開けです!ご覧の通り、私のフィールドにはモンスターはおろか伏せカードもなく手札も1枚です!しかしこの手札に残ったカードでのドローが!ステージの全てを賭けたデステニードローとなります!見事引き込めたらご喝采!」

 

 

「このカードは自分フィールドにカードがなく手札がこのカード1枚の時に発動できる!魔法カード《マジシャンズ・カード》*2を発動!相手フィールドと同じ枚数のカードをドローしそのカードを公開します!現在Mr.沢渡のフィールドにあるカードは6枚!よって6枚をドロー!」

 

 

「ここに来て大量ドロー!?」

 

 

「私がドローしたのは《EMディスカバー・ヒッポ》《EMファイア・マフライオ》《EMドラミング・コング》《イリュージョン・バルーン》《EMピンチヘルパー》そして!《ペンデュラム・コール》!」

 

 

「だが俺にはまだ効果を使ってないマスターPがいる!ペンデュラム召喚はさせねえぞ!」

 

 

「ショーの準備に手出しは厳禁!そうはさせません!私は《EMピンチヘルパー》をコストに魔法カード《ペンデュラム・コール》を発動します!効果でデッキから名前の違う魔術師ペンデュラムモンスター2体をデッキから手札に加えます!私が選択するのは、《星読みの魔術師》と《時読みの魔術師》!」

 

 

「ペンデュラムカード2枚を選んで手札に加えるだとぉー!?」

 

 

「さらにこのカードの発動後、自分のペンデュラムゾーンの魔術師カードは効果では破壊されなくなります!」

 

 

「ペンデュラムゾーンのカードに破壊耐性!?これじゃあペンデュラム召喚を妨害出来ねぇ……」

 

 

「俺はスケール1の《星読みの魔術師》とスケール8の《時読みの魔術師》でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!」

 

 

「来るか!ペンデュラム!」

 

 

「揺れろ!魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現れろ!俺のモンスター達!」

 

 

《EMドラミングコング》! 攻1600

 

《EMファイア・マフライオ》! 攻800

 

 

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!

攻2500

 

 

「まさかここまでやったのにペンデュラム召喚してくるとは……驚いたぜ、だが!俺にはまだこいつがいる!《真竜剣皇マスターP(ピース)》の効果発動!墓地の《澱神アポピス》を除外してフィールドのカードを1枚を対象に取って破壊する!対象は《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!これで終わりだ!」

 

 

「マスターPのことはわかっていた!だからこのカードを探していたんだ!アクションマジック《透明》*3!このターン自分のモンスター1体は相手の効果を受けない!かわせ!オッドアイズ!」

 

 

「なんだとぉぉぉ!?」

 

 

「いよいよ大詰めです!バトルフェイズ!私はオッドアイズで《真竜剣皇マスターP(ピース)》に攻撃……」

 

 

「おっと待ちなぁ!バトルフェイズ開始時!俺はこのカードを発動するぜ!罠カードオープン……《帝王の溶撃》!効果でアドバンス召喚してないモンスター全ての効果を無効にする!」

 

 

「なんだって!?」

 

 

「ドラミングコングで攻撃力を上げて俺のマスターPを倒そうと考えていたみたいだが、オッドアイズに効果は効かなくても他のEMには効果が通る!」

 

 

 

まさか最後の伏せカードにそんなカードを隠していたなんて……

 

 

 

「奥の手は最後まで取っておくものだぜ!これで俺の勝ちだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはどうかな?」

 

 

 

 

「なにっ!?」

 

 

 

「私は墓地から罠カード!《ミスディレクションの翼》*4を発動!フィールドの《星読みの魔術師》と《時読みの魔術師》を除外して効果によりオッドアイズペンデュラムドラゴンの攻撃力を800アップします!」

 

 

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》攻2500→3300

 

 

「同時に相手フィールドに存在するモンスター及び 魔法・罠カードの効果とその発動をターン終了時まで無効にする!」

 

 

「なんだとっ!?そんなカードいつの間に墓地に……ッ!まさか!?」

 

 

「このカードは前のターン沢渡の《真竜凰の使徒》で破壊されたカード!奇術師の奥の手は最後まで取っておくものだぜ!」

 

 

「野郎!俺のセリフを!」

 

 

 

「いくぞ、オッドアイズ!バトルだ!《真竜剣皇マスターP(ピース)》に攻撃!攻撃する時にドラミングコングの効果発動!オッドアイズの攻撃力は600アップする!」

 

 

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》攻3300→3900

 

 

「その二色の眼で捉えた全てを焼き払え!螺旋のストライクバースト!」

 

「フィールド魔法を発動した俺はアクションカードは拾えない……」

 

 

「モンスターとバトルする時戦闘ダメージを2倍にする!リアクションフォース!」

 

 

「うぁあぁぁあ!」LP4000→LP2100

 

 

「いよいよフィナーレです!さらにファイアマフライオのモンスター効果発動!自分のペンデュラムモンスターが相手を破壊した時、バトルが終わるまで攻撃力を200ポイントアップし2回目の攻撃をすることができます!」

 

 

《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》攻3900→4100

 

 

「さぁオッドアイズ!翼と炎を纏い!ラストアタックだ!《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで《真竜剣皇マスターP(ピース)》を攻撃!螺旋のストライクバースト!」

 

 

「ぐぁぁあぁぁぁぁぁ!」LP2100→0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついに決着ゥゥゥ!第二試合勝者は榊遊矢選手ゥゥ!」

 

 

 

ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!

 

 

 

「いててて……クソッ!クソッ!」

 

「大丈夫か沢渡、手を貸すぞ」

 

「ふんっ!手は借りねぇ!」

 

 

ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!

 

 

ふたりとも凄かったぞー!

 

2人とも強すぎだろ!

 

あの制圧盤面作る方も突破する方も両方すごかったぞー!

 

 

「……盛り上がったな!」

 

「ケッそうだな!」

 

 

「一旦お前に勝利は譲ってやる!だが!次戦う時は絶対ぇ負けねぇ!」

 

「ああ!楽しみにしてる!」

 

 

 

 

そうだ、これが俺の目指していた決闘なのかもしれない……父さん、俺、少しは父さんに近づけたかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな決闘を見て沢渡の講師、遊楽遊代はというと

 

 

「あ…ありえない…」

 

 

めちゃくちゃ怯えていた。

 

 

 

 

 

 

*1

【アニメオリジナルカード】

永続罠

①:フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、

その対象のカードのカード名は「ななし」として扱う。

また、そのカードがフィールドから離れた場合、このカードを破壊する。

②:魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。 ターン終了時まで、相手フィールドの全ての表側表示モンスターのカード名は「ななし」として扱う

 

原作の沢渡戦(2回目)で登場したカード

原作では沢渡の妖仙獣の名前をななしに変えて妖仙郷の眩暈風の効果を利用して相手のモンスターを全てデッキに戻した

*2

【アニメオリジナルカード】

通常魔法

①:手札がこのカード1枚で、自分フィールドにカードが存在しない場合に発動できる。 相手フィールドのカードの数だけ、自分はデッキからドローする。 その後、手札を相手に見せる。 このターン終了時、自分フィールドの全てのカードを除外する。

 

《ななし》同様原作の沢渡戦2回目で使用

バブルマンと命削りとネビュラネオスを足して割ったようなカード。

相手依存な上かなり限定的な発動条件ではあるが、ネビュラネオス同様引ける枚数がバグってるドローソース

*3
アクション魔法

(1):自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。このターンそのモンスターは相手の効果の対象にならず、効果も受けない。

 

微妙な効果が多いアクションマジックの中では他のアクションカードとは比べることがおこがましいレベルのアタリカード。モンスター1体に相手の効果に対する完全耐性&対象耐性を与えるという明らかに虚無から取得していい強さじゃないぶち壊れカード。

ちなみにこのカードも沢渡戦2回目で使用、原作ではこの最強クラスのパワカをドラミングコングとかいうゴリラに使用していた。モッタイナイ……

*4
【アニメオリジナルカード】

通常罠

自分フィールドのモンスターが1体のみで、 自分の魔法&罠ゾーンにこのカード以外のカードが存在しない場合、 自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップし、 この効果の発動時に相手フィールドに存在したモンスター及び 魔法・罠カードの効果とその発動をターン終了時まで無効にする。

②:墓地のこのカードと、自分フィールドのカード2枚を除外し、 自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップし、 この効果の発動時に相手フィールドに存在したモンスター及び 魔法・罠カードの効果とその発動をターン終了時まで無効にする。

 

墓地から使える全体無効という現代基準でも許されなさそうなぶっ壊れカード。普通に使う場合はモンスター単騎限定なのに、墓地から打つとなぜかその制約無視で打てるようになる。

原作では赤馬零児(2戦目)で使用、ちなみに社長はこのカードを使われてもぶっ壊れ原作効果版カリユガで返り討ちにしてる。 すごいぞ社長!




おまけ②

LDS次世代儀式コース生徒紹介

霊影 衣(れいえい ころも)
【使用デッキ】影霊衣

身長152cm 体重42kg
LDSジュニアユースクラスの生徒
赤い髪のショートの女子中学生

座学の成績は優秀、気遣いが良くできるタイプだが、親が胡散臭いイタコなこともあり人付き合いは皆無。
出来るだけ家に帰らないようにたくさん講義を受けているところに次世代儀式コースの案内が届きせっかくだから受けることに。講義は苦しみながらも誰よりも理解度が早く、途中参加した沢渡にも勉強を教えてた。その過程で沢渡や他の生徒とも仲良くなり、きっかけを作ってくれた沢渡に恩義を感じ取り巻きになる。

名前はまんま影霊衣のアナグラム


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