もしブルアカがノベルゲーで、バッドエンド好き転生者が混入していたら。 (産業革命)
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本編
もしブルアカがノベルゲーで、バッドエンド好き転生者が混入していたら。


 人という光は、絶望と言う闇の中でこそ、その美しい輝きを魅せるモノだ。

 

 

 

 そうは思いませんか?先生。

_____________________

 

 

 学園都市キヴォトス――それは生徒達の楽園にして、最後の神秘が残る場所。

 

 普通の学園都市と大きく違うのは、そこの生徒達は人間とは比べ物にならないような耐久性を誇るが故に発生する銃火器による銃撃戦、あるいはそれ以上の兵器による抗争が絶えない魔境であることだった。

 

 そんなキヴォトスだったが、都市に存在する数多の学園を統括する組織である『連邦生徒会』によって、これまで平穏(?)を維持してきた……。

 

 

 

 

 

 ドカーン!!(シャーレへの襲撃音)

 

 しかし突然、その組織の長である連邦生徒会長が失踪。管理者が居なくなった生徒会は大混乱に陥り、行政機能や都市機能は麻痺。

 

 それに加えてキヴォトス特有のヒャッハー!な連中による騒動も合わさって収拾は困難を極める状況に。

 

 もうダメだ…おしまいだぁ……

 

 

 

 

 

 ところがどっこい、後々の救世主ともなる御方『先生』が登場!!

 

 この混乱を収拾させる鍵を求めてシャーレへ急行、そこで暴れまわる不良達をあっという間に一網打尽!

 

 その後、失踪したという連邦生徒会長から託されたという謎のマシン『シッテムの箱』によって行政権も回復し、一時的ですが日常を取り戻したのです。

 

 

 

 

 

 ……え?さっきからブルアカのプロローグの内容を語ってるオマエは誰かって?

 

 あぁ、これは失礼しました。では、自己紹介を。

 

 私、連邦生徒会副会長を務めさせております、『鬼灯 アザミ』と申します。

 

 

 

 …はい?原作に連邦生徒会副会長という役職はないし、そんな生徒も存在していなかった?

 

 簡単に言えば、何の因果か転生したら大好きなブルアカ世界にいて、折角なので原作キャラとお近づきになろうと頑張った結果ですよ。

 

 その過程も簡単に纏めると、連邦生徒会に入る為に学業と射撃技術を努力して、入ってからもコミュニケーションと事務仕事で有能さをアピールして、副会長という存在しなかったポストを会長から用意されるほどに信頼と実績を得てきました。これだけです。

 

 鍛錬や事務仕事は辛かったけど、なんだかんだで各学園の上層部や生徒達とは仲良くなれたのでOKです。

 

 

 

 まぁそんなことはどうでもいいんですよ。本当に。

 

 大事な事は私が転生者で、愉悦部で、連邦生徒会副会長で生徒達と友好関係があるという事です。この要素だけ覚えれば問題ありません。

 

 これまで散々我慢してきましたが、先生がやってきた今こそ、我が野望は動き出す…。

 

 

 

 …はい、ここまで言えば皆さんもうお分かりですよね。

 

 

 

 

 

 そうだね。絶望だね!!

 

 私、前世でブルアカをやってた時からずっと思っていたんです。生徒達が魅せてくれるバッドエンドの極上な絶望顔がもっと見たいって。(早口)

 

 あの生徒達の希望や望みが潰えた時の甘美な絶叫も、先生の責務や大人の責任を果たせなかった時の素晴らしい表情、そのすべてがふつくしい…。

 

 

 

 因みに今は先生がシャーレにやってきたばかり。即ちプロローグを終えたばかりで、これからが本当のブルーアーカイブの始まりです。

 

 そう、全ての始まりです。キヴォトスにおける全ての友情も、青春も、物語も、陰謀も、結末も。そして私が望む未来(バッドエンド)も。

 

 嗚呼、やっと、やっと私の願いが叶う時が来たのです!この時の為だけに今まで生きてきたと言っても過言ではありません。

 

 副会長という権力と何処かの防衛室長の謀略を利用して、表と裏の戦力のパワーバランス調整をしたので内乱準備もOK。

 

 行政面も私が死んだら崩壊する程度の仕事量があり、尚且つ都市機能の権限は私が完全に握っているので崩壊までの期間は問題なし。

 

 関係者への遺言も残しているので、仕込みも万全です。

 

 あとは対策委員会編で絶望させてもいいし、アリスを巡るミレニアムの騒動でも、エデン条約でも、SRTの事件でも、完璧なハッピーエンドで終わった始発点でも……。

 

 

 

 

 

 私という存在を心に刻み付けるような、永遠に記憶に残る死に方をしなくては。

 

 先生の信念と決意が揺らぐ程の死に様を、この時の為だけに仲良くしていた生徒達の泣き叫ぶ様な終幕を飾りましょう。

 

 自殺、焼死、毒死、暗殺死、圧死、刺殺、銃殺、拷問死、廃人、反転……どれもこれも素敵で選び難いですね。

 

 

 

 

 

 だから先生、皆さん。申し訳ないですが…

 

 その絶望した顔を私に魅せてください♡

 

_____________________

 

○鬼灯 アザミ

 

「先生、何でも仰ってくださいね。」

 

・プロフィール

 

学園連邦生徒会
役職連邦生徒会副会長
学年3年
年齢17歳
趣味人助け

 

・人物

 

 行方不明となった連邦生徒会長に代わり、会長代行を務めている人物。名前の基となった鬼灯を思わせるような赤髪が特徴的。

 

 初登場はプロローグからであり、何と副会長であるにも関わらずシャーレ奪還戦(チュートリアル)に参加するという武闘派。又、プロフィールによるとキヴォトスでもトップクラスの戦闘能力の持ち主であるらしく、その戦力は連邦生徒会が誇る保有戦力であるSRT特殊学園2個中隊に匹敵する程なのだとか。

 

 キヴォトス全体を統括する連邦生徒会の副会長という肩書通り各学園とのパイプが太く、本人自身の実力と交友関係からキヴォトス屈指の有名人であり権力者である。現在ではそれに加えて会長代行という立場から常に忙しそうにしているが、何かと先生の書類仕事の手伝いをしているらしい。

 

 ストーリーでは対策委員会編から連邦生徒会代表として登場し、アビドスとゲヘナの仲介役として、及びカイザーコーポレーションに対する調査への協力を依頼しにアビドスへ来たりと出番が多い。そしてその度に何かと先生を気に掛けるような態度と行動を見せており、先生に対しては何処かの算術使い生徒並みに友好的。

 

 

 

 

 

 そして、多くの先生が真っ先に失うであろう生徒の筆頭であり、物語における数々のバッドエンドの引き金となっている生徒である。

 

・武器

 

 使用武器はウェブリーMkⅣリボルバーをモチーフとする『The future』と連邦生徒会の徽章入りの大楯を使用。大楯は折り畳み式ではなく非常に嵩張りそうで持ち運びにくそうだが、彼女は特に気にしていないようだ。

 

・性能

 

 「副会長として…!」

 

 

初期レアリティ攻撃防御役割ポジションクラス武器種
☆☆☆神秘重装甲STRIKERFRONTタンクHG

 

 プロフィールの性能とは異なり、そのステータスはHPと防御値に全振りした防御特化型で、EXスキルは一定時間に受けたダメージを3倍にして敵一体に反撃するカウンター技。

 

 地形特性も全て平均的であり、この時点でも既に優秀と言わざる負えないのだが、彼女で特に優秀なのが通常スキルであり、防御バフ、ヘイト取、自己回復とタンク役に求められる全ての技能を所持していること。これによってスキルやレベルを全てマックスにすれば、誇張や冗談抜きで無敵要塞と化す。

 

 タンクとしては最高クラスの性能を誇る生徒であるが、唯一の欠点として回転式拳銃ゆえの弾切れとワーストクラスの低い攻撃値がある。

 

・余談

 

 ご存知の通り、このゲームは主人公たる『先生』の決断や行動によって話が展開する戦闘要素をプラスしたノベルゲームである。それ故にその時々の選択によって結末が変化していくのだが、その選択によって生徒が死んだり廃人化してしまうとバッドエンドとなってしまう。

 

 このバッドエンドはストーリー選択によるバッドエンドと戦闘中の死亡によるバッドエンドの2種類が存在するのだが、何と彼女が死んだ場合は問答無用でキヴォトス崩壊バッドエンド直行となる。

 

 通常の生徒の場合なら余程の重要キャラでない限りは戦闘によるバッドエンドが殆どなのだが、戦闘においてはその完璧ともいえる防御性能で彼女が死ぬことはまずない。

 

 因みに戦力が揃っていない序盤のアビドス編では彼女で如何にアビドス生徒を守れるかが鍵となるのだが、彼女抜きでの攻略はほぼ不可能。カイザー謹製の戦車と戦闘ヘリとオートマタの群れがスチームローラーしてくる。

 

 彼女の場合問題となるのは、ストーリー選択における死亡率の高さである。特にカイザーグループ関連と生徒会関連、各学園の重要キャラ関係の選択は鬼門。

 

 簡単に言えば、彼女の周囲の関係や背景を知らない先生の選択によって、数多くの陰謀が彼女と先生に襲い掛かる。

 

 先生や生徒を庇って死亡したりするのは序の口で、カイザーグループに拉致されての拷問死や暗殺死、連邦生徒会で不信任決議されてからの有罪判決で処刑、ゲマトリアによって実験動物にされる、果てには先生からも自身の存在を否定されて自殺…等々、死亡シーンに事欠かさない生徒である。

 

 長々と書いたが、彼女を失う最大の原因は、戦闘での死亡ではなく敬愛する先生の決断が原因だったりする。

 




誰か続き書いてくれませんか…?


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【目指せ】ブルアカ攻略スレVol.1.1【ハッピーエンド】

初めて掲示板というものを書いてみました。

こんなの感じでいいのかな?


1:名無しの先生

このスレは初めて生徒達を導く先生向けのスレッドです。

余りのバッドエンドの多さに先生の心が折れないことを祈りましょう。

 

2:名無しの先生

おっ、始まったか。

 

3:名無しの先生

さて、今回は何処で詰むのか今から楽しみでしょうがない。

 

4:名無しの先生

やっぱり今回も彼女なのかな…?

 

5:名無しの先生

確実に、自信をもって、彼女だと断言できる。

だって副会長だよ?現状の生徒代表だよ?

 

6:名無しの先生

先生のバッドエンドチュートリアル担当だから仕方がない。

実際、生徒の中で一番先生からの初めて(のバッドエンド)を受け取ってるしな。

 

7:名無しの先生

何でや!戦闘パートだとほぼ死ななくて無敵に近いやろ!

 

8:名無しの先生

ストーリーパートではどうなりましたか…?

 

9:名無しの先生

陰謀と抗争が渦巻くキヴォトスだからね。しょうがないね。

 

10:名無しの先生

正直、心折れるような結末が多すぎるのは否めない。

それでも、ゲームのキャッチコピーである『透き通るような世界観で送る学園ノベルゲーム』は決して間違っていないという…。

 

11:名無しの先生

その謳い文句、初めてプレイした時は絶対詐欺だろ!

…って思ったけど、本編の間に挟まれる間章や普段の生徒との交流パート、配信される大半のイベントとかでは確かにその通りなんだよな…。

 

12:名無しの先生

まあ、その感動も全ては本編あってこそなんですけどね。

特に、副会長は。

 

13:名無しの先生

(数多くのバッドエンドを思い返しながら)本当に、本当にその通り過ぎて笑えない…。

 

14:名無しの先生

戦闘ではとても頼りになるのに、何故彼女はこんなにも運命に愛されていないのか…。

 

15:名無しの先生

コレガワカラナイ。

 

16:名無しの先生

わからんのか、このたわけが!

 

17:名無しの先生

……あの、すいません。

 

18:名無しの先生

ムッ!何奴!?

 

19:名無しの先生

者共!出会え、出会え~!

 

20:名無しの先生

何者だ!名を名乗れ!

 

21:名無しの先生

ええっと、その…すいません。

掲示板を利用するのは初めてなものでして…。

 

22:名無しの先生

コラッ!いい加減にしなさい!

初心者さんが困ってるでしょ!

 

23:名無しの先生

正直、すまなかった。

 

24:名無しの先生

ごめんな。

 

25:名無しの先生

本当に、申し訳ない。

 

26:名無しの先生

いえ、こちらこそすいません。

ノリに付き合えず。

 

27:名無しの先生

そうだ。忘れるところだった。

できればでかなわないが、名前を変えてくれると助かる。

その方が判別がつくので、我々にとってありがたい。

 

28:成り立て先生

これでいいですか?

 

29:名無しの先生

OKだ!次に進め!(教官ボイス)

 

30:成り立て先生

アッハイ。

 

31:名無しの先生

ウウン…!

それで、先生は一体何を訊きたいのかな?

 

32:名無しの先生

応えられる範囲でなら何でも答えよう。

 

33:成り立て先生

そうでした。

ええっと、私、このゲームは友人に勧められて始めてみたんです。

 

 

 

けれども、その……一つだけ皆さんにお尋ねしたいことがありまして…。

 

34:名無しの先生

(内容に察しはつきますが)何でしょうか。

 

35:名無しの先生

(大体想像がつくが)一応聞こう。

 

36:名無しの先生

(何となく訊きたい事はわかるが)さあ、話したまえ。

 

37:成り立て先生

このゲームって、ずっとこの調子で続くんですか?

 

38:名無しの先生

…ん?

 

39:名無しの先生

…つまり?

 

40:名無しの先生

…先生、すまない。

何となく質問内容に見当はついているだが、誤解がないようにハッキリと言葉にしてくれないか。

 

41:成り立て先生

あっ、すいません。確かにそうですよね。

では…

 

 

 

 

このゲームって、こんなにポンポンと生徒が死んでいくゲームなんですか?

 

 

 

42:名無しの先生

そうだよ。(無慈悲)

 

43:名無しの先生

是非もなし。

 

44:名無しの先生

此の地の運命。

 

45:名無しの先生

まぁ、初めての方はそう思うよね…。

 

46:成り立て先生

そう…ですか…。

 

エッ、本当にこれが仕様なんですか?生徒が簡単に死んでいくのが?

透き通るような世界観は?途中までの青春要素はどこ…?

 

もしかして、少しでも選択をミスるとポックリってなるんですか?

 

47:名無しの先生

(ブルアカのシステムを)よくわかってるじゃないか。

 

48:名無しの先生

因みに先生、今どこら辺までストーリー進めた?

 

49:成り立て先生

今ですか?ええっと…

 

手紙を貰ったので、偶々来ていた副会長とアビドスっていう学校に出張

噂どうり遭難したけど、狼耳の少女に連れられて無事到着

ナントカヘルメット(?)団の襲撃

戦闘で勝利

勝って油断したところでヘルメット団の悪足掻きの特攻

先生を庇って副会長が死亡←今ココ

 

 

50:名無しの先生

流石、様式美。

 

51:名無しの先生

また副会長が死んでおられるぞ!

 

52:名無しの先生

副会長が死んだ!

 

53:名無しの先生

この人でなし!

 

54:名無しの先生

慢心、ダメ、絶対。

ハッキリわかんだね。

 

55:名無しの先生

これでもまだいい方の死に方よ。

この程度でゲーム止める奴は先生に成れないよ。

 

56:成り立て先生

また!?そんな頻繁に死ぬんですかこの副会長!?

っていうか、これ以上の死に方があるんですか!?

 

いや、確かに、確かに戦闘前にバッドエンドの説明がありましたけど…!

 

 

 

戦闘直後にバッドエンドの選択肢なんて急すぎですよ!

心の準備もできてないし、もっとこう…やっていい状況があるでしょう!

 

57:名無しの先生

でも、とても良かったでしょ?

死亡シーン。

 

58:名無しの先生

バッドエンド画面の背景で燃える生徒達の写真も良い味を出してたでしょ?

その後に流れるキヴォトスが崩壊していくムービーも最高だったでしょ?

 

59:名無しの先生

序でに、何が何でも生徒を幸せにしなきゃって思っただろ?

ハッピーエンドを目指したくなっただろ?

 

 

 

 

60:成り立て先生

それは………はい。

 

 

_____________________

 

 

 砂漠化によって陸の孤島と化したアビドス高等学校を訪れた私と先生は、襲撃してきたカタカタ(ガタガタ?)ヘルメット団と名乗る武装組織と交戦し、特に何事もなくこれを撃退しました。

 

 アビドスの生徒達は無邪気に勝利を喜んでいるし、指揮をしていた先生も何処かほっとした嬉しそうな表情をしている気がします。

 

 それにしても…ふむ、やっぱりこの程度のチンピラでは駄目ですか。アビドス、意外と出来ますね。

 

 これはもうちょっとだけカイザーの戦力増やした方が良かったですかね?帰ったら戦車や自走砲の供給量増やしましょうか…。いや、流石にこれ以上増やすと私でも今の立場が危うくなりますし……。

 

 

 

 …ん?先生、倒れたヘルメット団に近づいて何を………

 

 あっ、先生が話し掛けたヘルメット団員が手に持っている装置、確か私が裏社会に流させた完全無人型自走榴弾砲の指揮装置だった気がします。

 

 

 

 

 

〈ポチッ〉

 

 ………この音、私の出番ですか!(満面の笑み)

 

_____________________  

          

”襲撃してきた不良生徒に、襲撃の目的を問い質す。”

 

”この場から早く去る様に通告する。”

 

_____________________

 

 

 

 

 

”襲撃してきた不良生徒に、襲撃の目的を問い質す。”

 

 その為に倒れている不良に近づこうとしたその時、突如としてその不良が立ち上がった。

 

……お前のせいか。…よくも…よくもウチらの邪魔してくれたなあ!!」

 

 銃撃戦でボロボロに成りながらも、割れたヘルメットの隙間から私を睨みつける不良のリーダー。その鋭い目は血走っており、漂わせる雰囲気と合わせて明らかに正常な状態ではない。

 

 このキヴォトスに来てから初めて向けられた気迫に、私は思わず体が固まった。その物言いから、諦め悪くまた襲撃するのかと身構える。

 

 

 

「オイッ、お前ら起きろっ!死にたくない奴は撤収だ!」

 

 リーダーのその言葉に呼応して次々に起きた不良達。だが、すぐさま武器を投げ捨ててリーダー共々逃げ去っていった。

 

 その余りの逃げ足の速さとに、こちら側の誰もが唖然としていた。先程の一瞬の緊迫した雰囲気が嘘だったかのような状況と後ろ姿に、思わず笑いがこみ上げてくる。勿論、私もだ。

 

 

 

 戦闘は終わった。さあ帰ろう。皆がそう思ってアビドスの校舎へ歩き出す。

 

 

 

 

 

 ただこの時、私は既に選択を失敗していた。

 

 当然だ。敵を前にして気を抜くなど論外でしかない。

 

 

 

 

 

『これだけは使いたくなかったんだが、しょうがねえ…。』

 

 去り際に不良リーダーがそう言っていたが、負け惜しみとも感じられるその言葉を真の意味で理解したのは僅か十数秒後の事だった。

 

 空から甲高い音が聞こえたと思った直後、大きな轟音を鳴らして近くの地面が爆発した。その爆炎と衝撃波によって生まれた熱と砂塵、構造物の破片が私達に目掛けて襲ってくる。

 

 クソッ、砲撃を受けた。手元のアロナと自身の勘がそう告げている。

 

 慌てて近くに障害物がないか確かめるが、どれも先程の戦闘と砲撃で悉く吹き飛んでいる。一番近い障害物でも20mはあり、この砲火の中で無事に辿り着けるとは思えない。

 

 

 

 一抹の希望を賭けて障害物へ進むが、その途中でやはり至近弾によって私は吹き飛ばされてしまった。

 

「先生ッ!」

 

 私が死を覚悟するのと同時に、襲い掛かってきた衝撃波によって目的の障害物である壁の残骸に叩きつけられた。そしてその時に頭を強く打ったのか、直ぐに気を失ってしまう。

 

 

 

 

 

 気絶する前に見た最後の光景は、動けない私を庇って多くの爆炎と破片をその身体で受け、ヘイローが砕け散って斃れる副会長の姿だった。

 

 

_____________________

 

 

 

 その後のことは、断片的にしか覚えていない。

 

 私を庇った結果、まるで王冠の様に立派だったヘイローが消え、身体中に突き刺さった破片からの出血や爆風により破れて真っ赤に染まった制服になり、砲弾の直撃を受けたのか身体のあちこちに風穴が空き、宝石の様に輝いていたとは思えないほどにその瞳から生気を失った副会長の遺体。

 

 私の力及ばず、戦車や戦闘ヘリ、機械人形の群れに巻き込まれて更地と化したアビドス高等学校。

 

 目の前で燃えていく私の所為で犠牲となった生徒達の写真。

 

 そして、茜色に照らされた崩壊していくキヴォトスの景色。

 

 

 

 

 

 なあ、誰でもいい。

 

 お願いだから教えてくれ。

 

 

 

 

 

 私は、一体どこで間違えた…?

 

 [BAD END No.1]『Security is a great enemy』

 

 

 




因みに、今回の場合は”この場から早く去る様に通告する。”が正解。
この場合だと三下の悪役台詞を吐いて去っていきます。引いた場合は何もしない、という姿勢を見せる事が重要だったり。

”襲撃してきた不良生徒に、襲撃の目的を問い質す。”の場合、見知らぬ大人且つ男性が近付いてくるという未知への脅威と、折角の作戦を邪魔されたという怒りの感情、そしてバックにいる人物(?)への恐怖から強硬手段を取りました。





…とかいう設定でどうですか?


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【本番は】ブルアカ攻略スレVol.1.2【これからだ】

書けば書くだけ気力が失せていく。


384:名無しの先生

長かった…。

実に長く苦しい戦いだった…。

 

385:名無しの先生

遂に後半戦か…。

ここまで来るのにいったい何人の先生が終わったのか…。

 

386:名無しの先生

そして何人の副会長と生徒達が散っていったのか…。

 

387:名無しの先生

爆殺*1、行方不明*2、逮捕*3、薬漬け*4、リンチ*5、廃人*6、etc…どうしてこうなった。

 

388:名無しの先生

まあ、本番はこれからなんですけどね。初見さん。

 

389:名無しの先生

ところで、さっきから先生の反応が無いんだけど。

大丈夫?息してる?脈ある?

 

390:名無しの先生

オイ、先生。生きてるか?

生きてたら返事をしてくれ!

 

 

 

 

 

391:成り立て先生

私が…私が悪いんだ…。

 

運や環境の所為じゃなくて…私が悪いんだよ。

これまで沢山の生徒達が死んだりしたのは私の選択の所為だ!!

 

392:名無しの先生

(長時間見続けたバッドエンドの所為で精神が)病んでやがる…(休憩するのが)遅すぎたんだ。

 

393:名無しの先生

(ちょっと休まないと)駄目みたいですね…。

 

394:名無しの先生

おお先生よ、病んでしまうとはなにごとだ!

 

 

 

 

 

435:成り立て先生

わたしは しょうきに もどった!

 

先程は大変失礼しました。

少し寝たおかげでゲームをプレイできる程度には精神が回復しました。

 

436:名無しの先生

その科白だと正気に戻ってないんですがそれは…。

まあ、先生が復活したようで何よりです。

 

437:名無しの先生

まったく、心配させやがって…!

今度からは気をつけろよ!

 

438:名無しの先生

一応確認するが、本当に大丈夫なんだな?

 

言っておくが、ここから先も地獄だぞ?

 

439:名無しの先生

「先生の責務」を全うする。

「大人としての役目」も果たす。

 

「両方」やらなきゃいけないってのが、「先生」のつらいところだな。

 

440:名無しの先生

覚悟はいいか?オレはできてる。

 

441:成り立て先生

大丈夫だ、問題ない。

 

442:名無しの先生

その意気やよし!

 

443:名無しの先生

地獄へ、いざ往かん!

 

444:名無しの先生

イクゾー!

 

445:名無しの先生

デッデッデデデデ!

 

446:名無しの先生

カーン

 

447:名無しの先生

デデデデ!

 

448:名無しの先生

カーンが入っているので良し!

 

449:名無しの先生

頑張れよ!先生!

いよいよアビドス編の後半だぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

489:成り立て先生

アッ…ヤベ。

選択ミスった。

 

490:名無しの先生

何やってんだよ…先生!

さっきの覚悟はどこ行った!

 

491:名無しの先生

先生、またか…。

今度はどこら辺でミスった?

 

492:成り立て先生

ホシノおじさん行方不明

おじさんと知り合いらしい黒服に交渉しに行く。

黒服はアビドス残す代わりにホシノおじさんが欲しい

拒否

副会長が黒服と話したいらしいので残して帰る。

おじさんが帰還

拘束されてるハイライトが死んだ副会長(バッドエンド)

 

493:名無しの先生

今回は明らかに分かっただろ!?

絶対に残しちゃあかんって!

 

494:成り立て先生

いや、でも…副会長なら大丈夫かなって…。

本人も話すだけだから大丈夫って言ってたし…。

 

495:名無しの先生

ああ…そっか。

そういえば先生はまだ始めたばかりだったな。

 

496:名無しの先生

因みに先生、今どこまで副会長について知っている?

 

497:成り立て先生

副会長についてですか?

 

連邦生徒会の副会長で、会長代行で、とっても死にやすいけど頼りになる生徒?で、常に大丈夫って言ってるような気がすることくらいですかね。

 

498:名無しの先生

…では先生、一つだけ忠告しよう。

 

 

 

 

 

 

 

『副会長の大丈夫』=『全然大丈夫ではない』っていうフラグだぞ。

 

 

 

499:名無しの先生

いいか、大事な事だからもう一度言うぞ。

 

彼女の『大丈夫』と『約束』は信用するな。

でないと、また…。

 

_____________________

 

 

 黒服との交渉時、彼女は私と別れる直前にこう言っていた。

 

「大丈夫ですよ、先生。約束は守ります。」

 

「…何故なら、私は副会長ですからね!」

 

「この天冠(ヘイロー)と生徒会長に誓います。」

 

 彼女はそう言って私に微笑んだ。今でもよく覚えている。

 

 …正直ヘイローに誓うというのはよく分からないが、生徒会長に誓うという意味は何となくわかった。

 多分だが、絶対に約束を守る、という意味の誓いをしてくれたのだ。

 

 彼女のその言葉に安心し、私は小鳥遊ホシノを救う打開策を仕込む為にその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 約束の対象が、私ではないという事に気付かずに。

 

_____________________

 

 

 先生の去った個室で暫く無言で向かい合う二人(?)だったが、最初に口を開いたのは意外にも黒服の方からだった。

 

「鬼灯 アザミ――ええ、ええ……貴方の事はよく知っていますよ。」

 

 罅割れから僅かに覗く怪しい光をより輝かせながら、黒服がそう私に告げてくる。

 

「連邦生徒会の副会長にして、あの連邦生徒会長から会長代行を任されるほどの人物……。」

 

 そして――

 

「――このキヴォトス最高の神秘を有する生徒。クックックッ…まさか、貴方の方から私の前に来るとは。」

 

 人生何があるかわかりませんね、と続ける黒服。心なしか、口の様に見える亀裂が更に広がり、まるで笑っているかのように見える。

 

 

 

 

 

「…と、これは失礼。私が一方的に話すだけで、貴方の要件を聞いていませんでしたね。」

 

 暫く不気味な一人笑いをしていた黒服が、改めて私に要件を尋ねてきた。ゲマトリア特有の相変わらずのよくわからない表情と変わらない声音から何も察する事は出来ない。

 

 ……とはいえ、演ることは変わらない。

 

 アビドスの現状、ホシノおじさんの覚悟、ゲマトリアの目的。これらを知った今、切り捨てるという選択肢は存在しない。

 

「私の目的なら、既に知っているでしょう?」

 

「…そうでしたね。貴方はやはり噂通りの方だ。」

 

 そう言って、黒服は一枚の契約書を私に渡す。何の変哲もない、社会一般的な只の契約書だ。念のために確認した書類の内容も概ね私の想像通りだった。

 

 

 

 

 

 そして、躊躇う事無く契約書にサインと押印をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい、先生。」

 

「貴方との約束は守れませんでした。」

 

[BAD END No.11]『会長との約束』

 

*1
便利屋イベント

*2
セリカ誘拐イベント

*3
銀行強盗イベント

*4
ブラックマーケットイベント

*5
ブラックマーケット(re)

*6
ブラック(re)




(死後、先生や知り合いの絶望顔見て)
副会長「リセットして皆の絶望顔をコンプしなきゃ…。」
とか考えてる筈。

____________________

因みに、先生との約束は「必ず無事に帰ってくる事」。

会長との約束は『キヴォトスの人々を守る事』みたいな。

書いてる最中に思ったけど、多分この主人公なら第二の王女とかクロコさん枠に成れる。

……まぁ、嘘なんですけどね。よくわからないし、そこらへん。


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《間章》せんせいラジオ!(part1:アビドス編)

間章です。

頭を空っぽにしてお読みください。
参考にしたのは、某生徒会ラジオです。


 時系列でいえば、アビドスでの問題が片付いた頃の事だ。

 

 通常の仕事も終わって暫しの休息を得ていた『先生』である私は、突如シャーレに来訪した連邦生徒会の副会長である生徒『鬼灯アザミ』と対面しているのだが……。

 

 

 

 

 

”……ラジオ放送?”

 

「えぇ、是非とも先生に出演していただければ、と思いまして。」

 

 常備して置いた来賓用の茶菓子とコーヒーを片手に、嬉しそうな笑顔で開口一番にそう告げてくる副会長。一瞬聞き間違えたかと思って聞き返してみたが、どうやら残念なことに聞こえた言葉は間違っていなかったようだ。

 

”……何故?”

 

「ええっと、その…実は……」

 

 唐突にラジオをしてほしいという御願いに対しての私の単純な疑問に、副会長は私から目を逸らしつつ、その理由をやけに言いにくそうながらも説明してくれた。

 

 曰く、怪しい大人が女子生徒をシャーレに連れ込んでいる。

 曰く、先生は生徒の臭いを嗅ぐ変態である。

 曰く、生徒の脚に拘りがあり、舐めようとしてくる。

 曰く…

 

 

 

「…等々、先生に対する根拠無き誹謗中傷が余りにも多く、そのイメージ払拭と噂の否定の為に……って、先生?聞いていますか?」

 

 不味い、どうしよう…最初の噂以外は否定しようがない事実ばかりだった。

 いくらあの時の私が極度の疲労から冷静ではなかったとはいえ、これ以上の噂の拡大を防がないと社会的に終わってしまう。

 

「あの…先生?顔色が少し青くなっているような…?」

 

”……気のせいだよ?”

 

「何故疑問形何ですか…?」

 

 何としてでもこれ以上のイメージ悪化は避けなければならない。でなければ、シャーレの先生という立場が危うくなってしまう。

 これでもある程度の生徒の(性癖の)見極めは付けているし、私にとっても生徒にとってもストレス解消になるからやってしまったのだ。

 これからも生徒を導く為に、大人としての責務を果たす為にも、この大切な立場と機会を失うわけにはいかない。

 

 そのために、この企画は絶対に成功させなければ…!

 

 

 

”…副会長!”

 

「は、ハイッ!何でしょうか、先生!?」

 

 

 

”私の秘書もラジオに参加出来たりする?”

 

_____________________

 

 

 ON AIR

 

 

 

《連邦捜査部シャーレの『せんせいラジオ!』ッ!!》(voice:アロナ)

 

   ♪~Step by Step~♪

 

アザミ「…という訳で始まりました。連邦捜査部シャーレの特設スタジオからお送りしております、『せんせいラジオ!』の御時間です。」

 

アザミ「この番組は、先生の給金からの提供でお送りします。」

先生「待って、私の給金ってどういう事!?」

アザミ「…さて、この番組では皆さんにとって身近な存在であるシャーレの先生が、キヴォトス各地の生徒や市民の様々なお便りにお応えしたり、市民の皆様がシャーレに親しみを持っていただけるような企画をしていく番組です。」

先生「もしもし副会長、聞いてる!?ラジオなのに言葉のキャッチボール拒否!?」

アロナ「先生、連邦生徒会からメールが届いています。内容は…クロノスからの放送機材レンタルの料金請求書です!因みにレンタル代は……○億円!?」

先生「ファッ!?」

アザミ「フフフ…大丈夫ですよ、先生。ちゃんと分割払いでもローンでの支払いでもOKにしておきましたから!」

先生「うん、全く嬉しくない情報ありがとう。機材のレンタルでローン払いができるとは思えないけど。金額的にも。」

アザミ「ほら、見てくださいよ先生!この放送機材凄いでしょう?折角なので、ミレニアムの一番高いモデルを借りてみました!」

先生「人のお金だからって…」

アロナ「もう、さっきからゴチャゴチャうるさいですよ先生!ラジオやる気あるんですか!?」

先生「アロナはそっちの味方なの!?」

アザミ「そうですよ先生、ちょっとは進行に貢献してください。あと、私達のギャラ代が掛かっていないだけ感謝してくださいね!」

先生「あ、ありがとう…?……あれ、これ私が悪いのか…?」

 

 ・ ・ ・

 

アザミ「誰かのせいで少し遅れましたが…まずはこの記念すべき第1回放送のパーソナリティを紹介しましょうか。」

先生「私の…私の給与が…超合金と宇宙戦艦が…。」

アザミ「…そこまでですか、先生。ハァ…あとで金払いの良い御仕事を紹介しますから、その報酬を返済に充ててください。」

アロナ「一応、私の方でも一番効率的な返済プランを作成しておきますね。」

先生「…グスッ…ありがとう…?ありがとう、かな…?いや、やっぱりおかしくない…?」

 

アザミ「では気を取り直して…今回の『せんせいラジオ!』のパーソナリティは…」

アザミ「私こと連邦生徒会副会長『鬼灯アザミ』と…」

先生「シャーレ顧問の『先生』と…」

アロナ「『先生』の秘書である『シッテムの箱』のメインOS、『アロナ』の3名(?)でお送りします!」

 

(何処からか湧き上がる謎の歓声と拍手)

 

先生「(特にスイッチとかを押していない筈なのに、この効果音は一体何処から…?)」

アザミ「(…詳しい事はミレニアムで御聞きください。)」

アロナ「(…だそうです!)」

先生「(…ッ!?直接脳内に…!?)」

 

 ・ ・ ・

 

アザミ「さて、ラジオと言えば恒例の『お便りのコーナー』の時間です。このコーナーでは、先生がこの番組へ寄せられた数々のお便りにお応えしていきます。」

アロナ「どんどんパフパフ~!」

先生「セルフで言うんだ…。」

アロナ「もう先生、ノリが悪いですよ。折角のラジオなのに!」

先生「…それもそうだね。…でも、私は悪くないと思う。」(チラ見)

アザミ「……何か?」(目が笑っていない笑顔)

先生「…イイエ、ナンデモナイデス。」

 

アザミ「では早速、記念すべき一通目のお便りを読んでみましょうか。」

アザミ「え~ラジオネーム『砂漠の狼』さんからのお便りです。」

 

アザミ「『パーソナリティの皆、先生、コンバンハロー。』はい、コンバンハロー!」

先生「えぇ…何なの、その恥ずかしい挨拶…」

アロナ「コンバンハロー!」

先生「私以外の共通認識の挨拶…だと…!?」

 

アザミ「『《せんせいラジオ!》何時も楽しく聴いている。』ご愛聴、ありがとうございます。」

先生「嘘だ!第一回放送の筈なのに!?」

アロナ「先生、知らないんですか?この放送機材はエンジニア部の作品ですよ。多少の時空差何て無意味です。」

アザミ「流石はミレニアムが誇るエンジニア部ですね。エンジニア部クオリティ様様です。」

先生「まさか本当に時空をも超えたのか!?そんな馬鹿な…!」

 

アザミ「…まあ生放送もしているので、それを聴いているだけだと思いますけどね。」

先生「…だと思ったよ。驚いて損した…。」

 

アザミ「では続きを…『ん…一つ困っている事がある。催促や利息が減ったとはいえ、学校の借金の返済が遅々として進まなくて…。だから手頃な銀行を襲いたいけど、最近は私達のせいで何処の銀行も警備が厳しいから、比較的簡単に襲える銀行の場所と警備システム、あと集金予定表を貰ってきて欲しい。後は金庫破り用の…』って、何ですかこれ?新手の迷惑メールですか?」

 

アロナ「ア、アハハハハ……。」

先生「(言えない…迷惑メールではなく、本人は本気で襲う気だって言えない…!)」(冷や汗ダラダラ)

 

アザミ「まったく…初回のお便りから迷惑メールとか、先が思いやられますね…。」

先生「ソ、ソウダネー。」

 

 ・ ・ ・

 

アザミ「ラジオネーム『アウトロー求道者』さんからのお便りです。」

先生「(スゴイ分かり易いラジオネームだな…。)」

 

アザミ「『パーソナリティの皆さん、コンバンハロー!』コンバンハロー!」

先生「(挨拶には、流石にもうツッコめない…。)」

 

アザミ「『私、真のアウトローに成りたいのですが…(中略)…先生、どの様な行動をすればアウトローに成れると思いますか?やはり銀行強盗でもした方が良いと思いますか?それとも、もう一度ラーメン屋を爆破した方が良いですか?…なんちゃって、アルちゃんなら書かないかな?』…アウトローに成りたいだなんて、変わった方ですね…って、貴方もですか!?今のキヴォトスでは銀行強盗がトレンド何ですか!?というより、最後の文章では明らかに成りすましされてませんか、大丈夫ですかアルちゃんさん!?」

 

先生「…言いたいことは色々あるけど、私はそのままの君でいいと思うな。」

 

 ・ ・ ・

 

アロナ「続いては、ラジオネーム『黒シャツ』さんからのお便りです。」

先生「(特徴的すぎる葉書だな…。)」

 

アロナ「『クックックッ…お久し振りです、先生。私は前に言ったように、貴方を仲間として迎え入れる事を諦めた訳ではありません。しかし先生も大人、故に貴方個人に何らかのメリットがないと交渉に成らない。その説得の為に今度シャーレに赴きたいのですが、先生はどのような食べ物が好みでしょうか?是非とも菓子折りの参考にしたいのです。』…だそうです。」

 

先生「…梅干し味なら何でも。というか来ないでくれ。ネタとかではないから!」

 

 ・ ・ ・

 

アザミ「ラジオネーム『砂漠の狼』さん…は、無しとして、『アウトロー求道者』さん、『黒シャツ』さん、『ペロロ様大好き』さん*1、『舐められた悪魔』さん*2、『理事失脚』さん*3、初回へのお便りをありがとうございました!」

先生「(一番まともなラジオらしいお便りが、まさか『黒服』からのだとは…。)」

アロナ「これからも奮ってご応募下さい!貴方からのお便り、お待ちしています!」

先生「(次回があるか分からないけど、既に嫌な予感しかしない…。)」

 

アザミ「届いているお便りも全て読み終わったので、次は『楽曲のコーナー』でもしましょうか。」

先生「何か…実に普通のラジオっぽいね。」

アザミ「はい、ネタ切れですからね。」

先生「それ言っちゃうんだ…。」

 

アザミ「それでは、これまた記念すべき一曲目、行きましょう!ではアロナさん、よろしく!」

アロナ「はいっ!それではお聴きください。覆面水着団で『銀行強盗のすゝめ』です!」

先生「それはラジオ放送で流していいの!?というかそのグループ名は駄目でしょ!」

 

   ♪~『銀行強盗のすゝめ』(フル再生)~♪

 

アロナ「聴いていただきました曲は、覆面水着団で『銀行強盗のすゝめ』でした。」

先生「満遍なく歌詞が歌声と合わない曲だった…。」

アザミ「良い子の皆さんは、決して銀行強盗をしないようにお願いしますね!」

 

 ・ ・ ・

 

アザミ「さて、次の曲を……としたいところですが、そろそろ終了のお時間です。」

先生「時間的には短いのに、此処まで疲れるとは思わなかった…。」

アロナ「え~それでは皆さん……せーのっ!」

 

全員『また来週~!』

 

 

_____________________

 

 

 さて、ラジオ放送もやったし、そろそろ次の予定へ行かなければ。次の依頼はどうも面倒くさそうな気がする。

 副会長が機材を片付けている間に、急いで外出の準備をした。

 

「…先生、片づけ終わりましたよ…って、何処かへお出かけですか?」

 

「ああ、ちょっと出かけてくるよ。この後……」

 

*1
Q.『先生にもペロロ様の素晴らしさを知ってほしくてメールしました。あっ、ペロロ様と言うのはモモフレンズというキャラクターの…(長すぎるので中略)…これで先生もペロロ様やモモフレンズの虜になりましたよね!』

A.「一方的に紹介されるだけのお便りとは…?」

*2
Q.『先生は変態だと思う。実際に私の足舐めてきたし、側溝に潜ってまで私の脚を観察してたし、他にも…』

A.「このお便りは飛ばそう。さあ次読もう、次!」

*3
Q.『この前まで会社の理事としてブイブイ言わせていたのに、今では誰もが…(見苦しいので中略)…先生、私だって頑張ったのに…!アビドスを潰せるまであと一歩だったのに…殺してやるぞ便利屋68!』

A.「恨むのそっちですか。…でも自業自得ですよね。」



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オマケ
先生の苦労と『夢』


※今回の話は本編と全く関係がありません。


 私は『先生』である。

 

 名前は…別にいいか。大体私の名前を呼ぶのはアロナしかいないし、皆からは『先生』と言えば私くらいには認知されているようだしね。

 

 

 

 そんな私ことシャーレの『先生』――より正確には連邦捜査部の顧問――としての仕事は多岐に渡る。

 

 連邦生徒会や各学園の視察、各学園や企業からの依頼、某戦隊モドキや使途モドキAIによって頻発する騒動の鎮圧、捜査部の運営に関わる事務処理や財務処理、生徒からの私個人の宛てに届く連絡や御願い、キヴォトス全体を巻き込む様な異常事態の解決、更には何故か運営を任されているシャーレ併設のカフェの経営、etc……。

 

 

 

 ……改めて思うのだが、先生の仕事とはいったい……?

 

 連邦生徒会や学園の依頼については(時々変なのがあるけど)まだ理解できる。

 この部活動の創設目的からして彼等からの依頼をこなす事が前提であり、逆にやらなかったら行方不明だと言う生徒会長、ひいては連邦生徒会の沽券にも関わるのだから問題どころではなくなってしまう。

 

 企業や生徒からの依頼についても十分先生の仕事の範疇ではある。

 企業は文字通りのスポンサーとしての依頼、生徒からは所属している学園や連邦生徒会には話せない様な内容についてであり、これもシャーレの活動として必要な事だろう……多分、きっと、メイビー。

 

 

 

 …えっ?生徒と個人的に連絡を取ったり予定に付き合ったり、私個人宛への御願いを遂行するのは先生として如何なものかって?

 

 ……ノーコメント。

 

 と言いたいけど、うん。本来なら正直やってはいけないとは思うけど、何故かキヴォトスには教育委員会もPTAも無いからね。言われないなら問題ない。

 というか、私の大半の休日はこれに充てている。流石に公務中に生徒一人に集中するのは駄目だからね。先生としても、大人としても宜しくないし。

 

 

 

 …って、私が言いたいのはそういう事ではない。

 

 いや、確かにちょっと「それ私に頼むことかな?」と思うような依頼は沢山あったけど、何だかんだ巡り廻って生徒の為になるから良いのだ。少なくとも依頼者の為にはなったから気にはしない。

 

 でも……

 

 

 

 

 

 先生の仕事に戦闘指揮があるのはおかしくない?

 

 『先生』って言葉の意味*1知ってる?決して言葉の意味合い的には間違っていないけど、少なくとも私が想像するような『先生』ではない。

 

 ……もしかしなくても、これがキヴォトスの一般教師像なのだろうか?住人(というより大人)がほぼロボか獣人だからか?キヴォトス人とは摩訶不思議なり。

 

 私、銃弾一発でも死んでしまうようなか弱い人間ぞ?いくら後方にいるとはいえ流れ弾の可能性はゼロではない以上、常に死の危険と隣り合わせなわけで……

 

 

 

(以下、延々と仕事に関する疑問が続いている。)

 

 

 

 ……後、ついでとか言われてカフェの経営も行うとか、控えめに言って職務を逸脱していないか?生徒達がよく来るから仕方なしにやっているけど、これは兼業に引っかかるのでは?先生は公務員だと思うのだが…。

 

 後は労基法を守ってほしい。本当に割と真剣に切実な願いである。今週だけで何時間徹夜で残業したか。

 

 最近を鏡を見る度にただでさえ前線が後退し始めた(薄くなったともいう)のが気になるのだ。これ以上になると真面目にストレス源を処理するか薬に頼むしかなくなる。

 

 もしそうなった時は…

 

 私自ら、関係各所の方々の口に……

 

 

 

 

 

 書類とエナドリをぶち込みますよっ!?(物理的処理)

 

 

 

 

 

 失礼、取り乱した(閑話休題)

 

 ここ最近の仕事に対する疲れとストレスから錯乱していた。私は『先生』だからギリギリで耐えられたけど、只の『大人』だったら我慢できなかった*2

 

 いや、まあ…嘘ですけどね。

 

 寝室だからまだ良かったが、誰もいない部屋で独り言をブツブツと呟き続ける私の姿なんて生徒に見られたら、また心配と迷惑をかけてしまう。

 

 特に医療関係や過保護関係の生徒には注意しなければならない。

 以前過労で倒れた際の話だが、目が覚めた時には病院の寝台に文字通りの意味で縛り付けられていた。それも精神患者用の拘束付きベッドでだ。

 

 その時の生徒たちの笑っていない笑顔がガガガガガガ…!?(ハイライトオフになった生徒達の笑顔のフラッシュバック)

 

 

 

 暫く(強制的に)休めたおかげで、もう本当に大丈夫だから!自分の世話は自分でできるから!だからその手に掴んでる物を放そう?そしてそんな何処か満足したような(お世話できて幸せの)表情で来ないでくれ!

 

 ああ…頼む!頼むから、その注射器を置いてくれ!どうせ君も危ない薬を私に打つ気だろう!?私が今動けないからって興奮するお薬(狐面の嗜み)素直になるお薬(へっぽこ社長チョイス)を持ってきた生徒達みたいに!

 

 ゲフ…!?誰か!御願いだから、今私の口にねじ込んだゲテモノを吐き出させてくれ!ロールケーキとかは耐えられたけど、魔界の生物(某給食部の成果)匂いからして駄目な物質(美食(?)の極致)は無理だから!

 

 やめろ!やめてくれ…!

 

 

 

 アッ…アアアアアアアああああああ!?

 

 

 

 

 

 私は、思い出すのを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 夢を見ている。

 

 夢だとはっきり認識しているので、明晰夢というものなのだろう。

 

 

 

 星空を映し出す大海原にポツンと浮かぶ、本来はなら艦橋がある代わりに何故か学校の校舎がある一つの船。

 

 一部が損壊して中身を覗かせる校舎と水平線の彼方まで延々と広がる水面、そして満点の星々が輝く夜空という独特の雰囲気と景色が広がる空間。

 見覚えなど無いはずなのに、私は何故か強い既視感と心地よい安心感を感じている。

 

 船上に建つ校舎という訳が分からない組み合わせ。これが本当の学園艦というやつなのだろうか?だったら戦車乗らなきゃ…。

 

 そんな船の甲板らしき場所に私は気が付くと一人立っていて、何処からか聞こえるチャイムの音色に合わせて身体が勝手に校内へ進んでいく。

 

 これが私の夢だからなのか、通り過ぎていく際に教室の扉から覗く景色はキヴォトスの各学園の光景だった。

 

 

 

 身を任せた先に辿り着いたのは外から見て損壊していた教室らしき扉の前だった。

 教室の銘板には『ノベルゲーム部』と書かれている。ミレニアムに存在するゲーム開発部とは活動内容が違うのだろうか?

 

 扉から漏れ出る黒いオーラに恐怖と悪寒を感じるが、数回の深呼吸の後に覚悟を決めて扉を開けた。

 

 

 

 そして、私の視界の先に映っていたのは……

 

 

*1
1.学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。

 

2.教師・師匠・医師・代議士など学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞的に、また人名に付けて敬称としても用いる。

 

3.親しみやからかいの意を含めて他人をよぶこと。

 

4.自分より先に生まれた人。年長者。

 

~デジタル大辞泉(小学館)より~

*2
※耐えられてないし、我慢もできてません。




因みに先生はモテモテ設定。

もしギャルゲーなら誠になれるくらいには愛されてる。


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『キヴォトスクエスト』RTA【1分8秒26】

ちょっと遅め…?いや、かなり遅め…?のエイプリルフール企画。

RTA風なんて初めて書いたので、怪しい点についてはご勘弁を。



(ミレニアムクエストやったなら)書くしかねえだろ!


 ハイ、ヨ~イスタート!(一押し生徒の合成音声)

 

 現在ブルアカユーザーの間で話題となっているゲームのRTA、は~じま~ります。

 

 一体何のゲームのRTAかと言いますと、なんと!今回は普段の皆さまの要望にお応えして!!あの超大作ノベルゲーである『ブルーアーカイブ』の数あるエンディングの中でも最も到達率が低い大団円√のRTA……

 

 ……では無く、多分皆さんは既にプレイしているであろうゲーム、『キヴォトスクエスト』のRTAをプレイしていきます。

 

 

 

 …え?さっき迄は散々やるとか言ってた原作の大団円√RTAはどうしたのかって?

 いや、その……試しに何回か原作の方を試走はしてみたんです。本当ですよ?証拠の動画もありますし。

 ですが、撮っている最中に、その……

 

 途中で…具体的にはエデン条約あたりで、私の心が折れちゃいましてね……。(37564敗)

 

 ウウン…!まあ、それに関しては後日アップロードする予定なので許してください!何でもはしないけど…。

 

 

 

 …兎に角、気を取り直して、ゲームを初めて行きましょう。

 

 今回プレイするゲームは『キヴォトスクエスト』。どこかで聞いたことがある名前ですね。

 ああ、因みに撮影している日の日付は4月1日です。ここまで言えば、皆さんお解かりでしょう。

 

 察しがいい人はタイトルの時点で既に気付いているかと思いますが、このゲームはその名の通りブルーアーカイブの舞台である、学園都市キヴォトスをモチーフとした本格RPGゲーム……ではなく、あの伝説(?)のエイプリルフールネタである『ミレニアムクエスト』の続編です。

 

 ええっとですね。公式の解説文によりますと…

 

キヴォトスにおいて伝説のクソゲーとまで云われた『テイルズ・サガ・クロニクル』や前作の『ミレニアムクエスト』を製作したゲーム開発部、渾身の新作。その出来は如何に!?

 

 …といっても、(原作の設定上の)開発元が開発元だし、実際エイプリルフールネタですからね。内容に関しては攻略タイム的にもお察しの通りです。

 とはいえ、前作に比べて某竜クエ2の様に対峙するモンスターの数が複数体になったという進化点があったり、前作同様の釣りのやり込み要素や裏ダンジョンもあるので、やり込みたい人はやって、どうぞ。

 

 というか、エイプリルフールネタの続編を作ってしまうと、それは最早嘘ではなくなってしまうのでは…?ボブは訝しんだ。

 

 …まあいっか。運営は遊べて、私達は楽しめる。どちらも損をしないWin-Winの関係だし。

 

 

 

 

 

 さて、雑談もいい加減にして、そろそろ本当に始めましょうかね。

 タイムの計測はスタートボタンを押してからラスボスを倒すまでなので――はい、計測開始!

 

 お、やはり前作同様に玉座の間で偉い人から話を聞かされてますね。

 ただし今回はアリス一人ではなくモモイ、ミドリ、ユズというゲーム部メンバー総出です。ドット絵班はいい仕事をする!

 この立ち止まっている筈なのに延々と歩き続けるFC仕様のドット絵が(丁度その世代である私にとっては)とてもいい味出してますね。今回はRTAなので立ち止まる事はありませんけど。

 

 さて、今は会話中なので、ここいらで簡単なあらすじを紹介しましょう。

 

 魔王ユウカを打倒しゲーム部王国を救った勇者アリス。勇者アリスはその後も旅を続け、道中ゲームを愛する同士であるモモイとミドリ、ユズを仲間に加える。そんな多くの地を救った勇者アリス一行が辿り着いたのは、邪神の脅威に脅かされるキヴォトス連邦だった。勇者アリスの新たな冒険が幕を開ける!(超絶早口)

 

 …解説疲れました。何というか、すごく雑なバックストーリーですね。

 

だいじんアザミ:

おお そなたがなだかき ゆうしゃアリスと そのなかまたちですか。

いま このキヴォトスれんぽうは じゃしんのまのてによって ききにひんしています。

どうかその ゆうしゃたちのちからで じゃしんをたおしてください!

 

 はい、今回の『おうじょ』枠は原作プレイ勢の皆さん御馴染の副会長――改め、このゲームの舞台の国『キヴォトス連邦』の宰相である『鬼灯アザミ』さんですね。

 原作では(いろいろな意味で)非常に有名な彼女ですが、このゲームでも一躍有名になりましたね。(個人の主観)

 

 だって原作では最後……って、ネタバレは駄目ですね。

 

 結末が気になる未プレイ勢は今すぐブルアカをやろう!大丈夫、ちょっとだけ(私の場合は三日間)鬱になるかもしれないだけだからさ!

 

 さて、そんなことを言っている間にもう御城の外にまで来ました。目指すは山奥に位置する魔の神殿です。

 

 それでは早速…イクゾー!デッデデデデ(カーン)デデデデ!

 

 

 

 と行きたいところですが、その前にやるべきことがあります。

 

 まず初めに最短で海沿いまで移動しましょう。

 

 ええ、そうです。前作同様の仕様にして、RTAにおいて最大の敵である釣りです。

 今回はRTAなのでここでは最速で長靴を吊り上げる必要があります。勿論それ以外はリセットです。(44敗)

 特に今回では仲間分……は要りませんが、2人分必要になります。

 

 因みに、有志の検証によると長靴が釣れる確率は500回釣って7回だったらしいです。これを確立に直すと、なんと1.4%。これが2連続なので、単純計算にして0.0196%を引く必要があります。

 

乱数「やってみせろよ、釣り竿!」

 

釣り竿「何とでもなるはずだ!」

 

海「長靴だと!?」

 

 ……覚悟はできた。俺のターン!ドロー!

 

 1回目…長靴。ヨシ!(某猫感)

 

 2回目は…

 

 

 

 ……キターーーーーー!長靴です!いや~ほら、やっぱり確率は収束するってハッキリわかんだね。数多の屍(リセット)を繰り返してきただけの事はあった…!

 

 最初にして最大の難所を突破した私に、恐れるものはあんまりない!というわけで、手に入れたばかりの長靴を使用したらさっさと神殿まで行きましょう。おら、あくしろよ。

 

 

 

 道中に出てくる雑魚は全て逃げ、特に何事もなく神殿まで来れましたね。

 神殿から入って左に進むと原作では連邦生徒会の防衛室長だった中ボス『不知火カヤ』がおり、右に進むと前作でもお世話になったラストエリクシャーが入った宝箱があります。迷うことなく左に進みましょう。

(レベル99なので)回復など、フヨウラ!

 

 中ボスである『不知火カヤ』戦についてですが、彼女と同時に敵として出現する彼女の部下含めても、此方にはレベル99が二人もいるので余裕です。というか初期レベルでも勝てるレベルですしね。

 

 

 

 そのまま奥に進むと、いかにも怪しげな魔法陣が描かれた部屋に着きました。そしてそのままノンストップで魔法陣の真ん中へ進みます。すると、画面を覆うグルグルとした光が出現。何の光!?

 

 光が収まると、なんと勇者達は最初の玉座の間にいました。そして大臣だというアザミが話し掛けてきます。

 

だいじんアザミ:

おお ゆうしゃたちよ。

おもどりになられたのですね。

わたしはこのときを ずっとまっていましたよ。

そう……

 

 

 

じゃしんアザミ:

あなたたちが ぜつぼうする このしゅんかんをね!

 

 そう、邪神の正体は大臣であるアザミでした。

 彼女は自身が強くなるために必要なモノである人間が絶望したときに溢れる人間のエナジーというかパワーというか、力?オーラ?的なのを求めるのが目的だったのです。

 

 というわけでラスボス『邪神アザミ』戦ですが…特に言う事はありません。長靴でレベル99にした味方が二人いれば1ターンで倒せます。この時の為の長靴だったんですね。

 

 因みに0長靴、つまり初期レベルだと撃破まで8ターン。1長靴だと撃破まで4ターンもかかります。

 

 

 

 はい、ラスボスを撃破したので計測終了です。タイムは……1分8秒26です。自己ベスト更新です。

 

 え~完走した感想ですが、惜しかったですね。

 現状の世界記録は1分6秒58なので、途中の雑魚敵エンカウントさえなければ世界記録を更新できてたと思います。

 

 長靴運はついていたんですがね…。長靴運ってなんだよ。

 

 とはいえ、今回走った表√RTA以外にも裏√RTAとかもあるので、何時かやってみたいですね。

 

 

 

 では皆さん、次のRTAでお会いしましょう!

 

 




続きません。


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