転生したらスライムだった件〜迷い込んだ風の魔装機神〜 (立花オルガ)
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邂逅!魔装機神とスライム

久しぶりの投稿なので、少し新しい作品を投稿してみました。
スパロボXと30しかマサキの参戦しているスパロボした事ないので、マサキやクロ、シロの口調が合っているのか心配…
もし間違えてるようでしたら、誤字脱字での報告でお願いします。


「…サキ、マサキ起きるニャ!」

 

はっ!ここは…どこだ?

 

「よかった、気づいたニャ」

「もう、大変だったニャ。ドライクロイツの皆と別れてからリュウセイ達と帰ろうと元の世界へのゲートへと飛び込んだ後、一緒に入った皆とはぐれた上に、時空の乱れに巻き込まれるなんてニャ」

「何とか、乱れからは出れたけどその後ずっとサイバスターのコックピットで気を失ってたから大変だったニャ」

「そうか…それで結局ここはどこなんだ?元の世界でもなけりゃ、ラ・ギアスでもねぇし…(ドゴオォォ!)何だ、今の音は!」

 

そうやって音が聞こえた後、俺たちの目の前に現れたのは、でっかい蜘蛛だった…蜘蛛⁈

 

「お、おい!蜘蛛ってあんなにデカかったか⁈」

「多分、私たちの知っている蜘蛛とは絶対に違うニャ!」

「とにかくこのサイバスターでやるしかねぇ!」

「大丈夫なのかニャ?乱れに巻き込まれた影響でまたおかしくなってないのかニャ?」

一応、サイバスターを起動させてみたが、やっぱり技を撃つ為の機関は少し不調か…だが、何故か精霊に近いものは感じられる…!

「大技は使えねぇけど、とりあえずは動く!やるぞ、サイバスター!」

 

サイバスターの剣、ディスカッターを抜き、押し寄せてくる蜘蛛の群れを切り伏せていった。

「魔法剣エーテルちゃぶ台返し!」

「そういう事いう余裕はあるのニャね…」

「うるせぇ!いつものノリで言ってしまうんだよ!」

 

とは言いつつも、明らかに数が多すぎた。

「流石にこの量は捌ききれねぇか!こんな状態のサイバスターでサイフラッシュを撃つのも危険すぎるし、どうすれば…」

 

そう思っていた矢先、何かがサイバスターを横切り、

「水刃!」

どこからか出した水の刃が蜘蛛達を切り裂き、あっという間に全滅させた。

「す、すげぇ。あれだけの蜘蛛を一瞬で…!」

「それにあの水の刃、魔法みたいだったニャ」

「水の刃…?それじゃあ、この世界は魔法騎士(マジックナイト)達の世界なのか?」

「どうやら、違う見たいニャ」

 

そうシロが言うので、魔法が放たれた先を見てみると、液体状の何かが動いていた。

「何だありゃ?スライムか?」

そう思っているとその方向から声が聞こえた。

『おーい、中に誰かいるのか?』

「うわっ、しゃ、喋った⁉︎」

「いや、私たちみたいな動物が喋っているのに今更だニャ…」

「と、とりあえず、会話をしてみたらどうかニャ。敵意も感じられニャいし」

 

「そ、それもそうか『おい、そこのえーと…スライム。俺はこのサイバスターのパイロットだ。お前は?』」

『おぉ、やっぱりロボットだったか!この世界でまさか動くロボットを見られるとはな!』

『ん?ロボット?ここには他にロボットがあるのか?』

『いや、初めて見るが?』

ロボットを初めて見るのに、ロボットを知っている?

『…なあ、お前。もしかして別世界から来たのか?』

『ギク!何でバレたんだ?』

『いや、そんなのロボットがないのにロボットを知ってるなんておかしいだろ』

『あ、そうか。てことはお前も異世界人なのか?」

『あぁ、元いた世界とは別の世界に飛ばされていて、そこから帰ろうとしたら、ここに迷い込んだんだよ』

『そうか…ちなみに俺は別世界から来たといっても魂だけ、いわゆる転生だな、とりあえずずっと機体越しもあれだし降りて話そうか』

 

*****

 

そこから、俺は機体を降りて喋っているスライム(名前はリムル・テンペストっていうらしい。)がどうやってこの世界に来たのかや自分の能力今まで起こった出来事やリムルが分かる範囲でのこの世界の事、そして俺の事情や機体の事もある程度の情報は伏せて共有した。この世界の情報を得るためだ。仕方ねぇ。

後、シロやクロが喋っている事にはあまり気にされなかった。リムル曰く、「うちにも喋る狼がいるから慣れてる」とのことだ。

「そうか、この世界には俺の元の世界の物語にあるようなゴブリンやドワーフ、エルフなんかが生きているのか」

「ラ・ギアスも物語の話に出てきそうな感じの世界ニャけども、この世界はもっと物語に出てきそうなファンタジーな世界だニャ」

「で、よかったらマサキ達も俺達の村に来るか?あまり、良いおもてなしは出来なさそうだけど」

「行く宛もねぇし、とりあえずはリムルのとこで世話になるか。」

「それがいいニャ」

「リムルなら元人間だし、村のみんなからも信頼されてるし、信じてもいかもニャね。でも…」

「でも何だ?クロ」

「私達のことはまだ説明できるニャけど、こんなロボットの無い世界でどうサイバスター(あれ)を説明するかだニャ…」

「「あっ。」」

俺とリムルの声が一致した初めての声がそれであった。




一応、マサキ達は30終了後の時系列、つまりαシリーズのマサキになっています。OGシリーズのマサキではないです。
一応転スラ側の時系列として、ドワルゴンへの滞在とシズさんとの出会いの間になっています。
次は村の紹介をかけたらいいな…


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魔物の村

とりあえず、書けました…
今回は顔合わせ回です。
ちなみに転スラはアニメ版しか見た事ないので一応、そちら準拠になってくると思います。
キャラの口調などで「こいつの口調違くね?」とかがあれば教えてください。
4月1日 コメントでプラーナに関する訂正があった為、最後の部分を大幅修正しました。


結局、あの後サイバスターは今のところ、リムルの村の近くの森に隠しておく事にした。

リムルが言うに「俺の村に一応当てがある」って言っていた。

一応、有事の時は動かせるような距離には置いているが…

 

「着いたぞ、ここが俺たちの村だ」

「へぇ、いい村じゃねぇか。」

「リムル様、お帰りなられましたか!…おや?その隣の方は?」

そういって村から出てきたのは、筋肉ムキムキのゴブリンだった。

 

「紹介するよ、この人はマサキ、そして使い魔のシロとクロ。森で迷っていて行く宛がないからここで預かる事にした。」

「そうでしたか!人間の御客人は初めてなので、驚きましたぞ。私はリグルド。ささ、この村でゆっくりしていくといいですぞ」

 

そのまま、村の中に案内された俺は道中リムルに聞いてみた。

「な、なあ、リムル。ゴブリンってこんなにムキムキの魔物だったか?」

「安心しろ、俺も最初そんな感じだった。元々はよぼよぼのおじいちゃんみたいだったが、なんか俺が名付けた事で進化してこんな感じになったんだ。村のみんなも同じような感じだ。この事を俺はリグルドショックって呼んでる」

「この世界の魔物って、名付けによって進化するのかニャ?」

「そうである場合とそうでない場合があるらしいぞ」

「そ、そうか」

確かにこの村のゴブリン達を見ても、よく見るゴブリンのような姿のやつもいるし、人間に近いやつもいる。「リムル様ーー!」(ドタドタ)

「おっ、ランガ。偵察ご苦労様」

「むっ、横の者共は誰です?」

「あぁ、こいつはマサキ、村の近くで迷っていて行く宛がないからこの村で客人という扱いで住まわせる事になった。丁重に扱うように!」

「ははっ、主の仰せのままに!」

「なんか、喋る狼だとテュッティとこのフレキとゲリを思い出すな」

「性格は真逆そうニャけどね」

「む、そちらの魔物も喋るのか」

「私達は魔物じゃないニャ、マサキの使い魔のクロだニャ」

「で私がシロニャ」

「そうか、では私達はこれで!」

 

そういうとランガ達はどこかに行ってしまった。

「そういえば、マサキさっき言ってたテュッティっていうのは?」

「ああ、ラ・ギアスで一緒に戦ってた同じ魔装機神乗りで…」

そんな感じで話してると

 

「お、リムル様じゃないっすか、横の人はお客さんっすか?」

「ああ、そうだよ。森で行く宛が無くて迷っていたから、この村に住まわせる事にしたんだ。名前はマサキって言うんだ」

「へぇ、そうだったんすか。俺はゴブタ、よろしくっす!」

「よろしくな、ゴブタ!」

 

ゴブタと別れた後、気になる事が一つあったんで、リムルに聞いてみた。

「ところで、他のゴブリンって何て名前のがいるんだ?」

「ええと、ゴブゾウとかゴブイチ、後は…」

「待て待て、ほとんど、ゴブ〇〇って感じじゃねぇか!ネーミングセンスを疑うぜ…」

「私達にシロクロって名付けたマサキが言えた話じゃないニャ…」

「ほんとだニャ…」

「い、一応、女のゴブリンにはハルナとかって名付けたぞ」

 

そんな話をしていると、ある工房の前に着いた。

「着いたぞ、ここがその当てになる場所だ」

「この工房がか?」

「ああ、この工房にはドワーフがいて、彼らはものづくりのプロがいるからな!」

「なるほど、その人にサイバスターを隠せる場所を作れるか頼んでみるニャね」

「そう、そういうわけで邪魔するぞ、カイジン」

 

そこにはおっさん4人組がいた。

「おお、リムルの旦那、とその横は…」

「俺はマサキ、訳あってここに住む事になった一応人間だ」

「訳あって…?」

「ああ、その事でお前達に頼みたい事があるんだが、聞いてくれるか?」

「いいぞ、リムルの旦那の頼みなら優先させるぞ」

「あ、いや。今の仕事がひと段落してからでもいいし…

「そんな事は気にしなくていいぞ、リムルの旦那」

「そうだ」「俺達は旦那に拾ってもらったからな」「……(コク)」

いや、最後のやつは喋んねぇのかよ!

 

***

 

 

そこから俺たちはサイバスターの事を話し、サイバスターを隠してある場所に来てもらった。

「ほぉ、こいつはすげぇ。これだけ大きな人形を動かすなんてマサキの旦那もすげぇな」

「いや、すげぇのはこれを作ったあいつ(ウェンディ)だからよ…」

「で、こいつを隠せる小屋を作って欲しいとな」

「あ、うん。そうそうこのサイバスターを簡単に言えばしまえる小屋的なものが欲しいんだが、いけるのか?」

「おう!なんせ、このミルドの建築技術はトップクラスだからな」

「……(コク)」

「分かった、いい小屋を作ってくれ」

「…じゃあ頼んだよ」

「良かったニャ、これでとりあえずサイバスターの問題は解決できたニャんね」

 

こうして、サイバスターの置き場所問題は一応解決した。っと、その前に…

「リムル、そういえばお前物を解析するスキルがあるんだよな。それでちょっとサイバスター調べてくれないか?俺じゃあ、この機体のどこが悪りぃのか分からねぇんだ」

「分かった。大賢者、あの機体を解析にかけてくれ」

『了』

どうやら、大賢者っていうのがリムルが持っているスキルらしい。

 

数分後…

『告。解析が完了しました。物体名:サイバスターは現在プラーナコンバーターと呼ばれる操縦者から放出されるプラーナを動力に変える物が不調をきたしています。これにより、コスモノヴァと呼ばれる技は打てない模様。また、サイバスターの中に上位精霊の存在を確認しました。』

「ええ!サイバスターの中って精霊がいるのか⁈と、とにかく、コンバーターの不調によるエネルギー問題を解決する方法は?」

『単純にプラーナコンバーターを直せる者、が必要になるか、自然回復を待つしかありません』

「そうか…今は少し無理だな」

「どうだった?リムル。サイバスターのどこが悪かったんだ?」

「あぁ、元のエネルギーを変換するプラーナコンバーターが故障していて、動いたり、ある程度の技を放つのは問題ないらしいが、コスモノヴァ?って言う技は撃てないらしいんだ。これを解決するにはプラーナコンバーターを直せる人か時間経過で直るのを待つしかないらしいんだ、後、サイバスターの中に精霊がいるらしいぞ」

「そうか…サイバスターを直せるっていうと、ウェンディ(あいつ)しかいねぇぞ…まあ、一応、サイフラッシュとか使えるみてぇだし、後その精霊ってのはサイフィスの事だな。それなら当分は大丈夫だな」

「そっか、とりあえず今日はもう暗いし、帰るか」

「おう、といってもどこで泊まりゃいいんだ?」

「い、一応。俺の住んでる家だけど…」

「じゃあ、案内してくれよ」

「お、おう」

 

その後、案内されてリムルが渋っていた理由が判明した。まさか雑魚寝だったなんて。

リムル曰く、「急だったから仕方なかった」

後日、ちゃんとしたベッドのあるおもてなし用の家が何軒か作られた。

 




はい、サイバスターはよくゲスト出演する時みたいにコスモノヴァは使えません。その代わりアカシックバスターやサイフラッシュは使えます。
後、前回のコメント欄で「αシリーズ設定だから精霊憑依は使えますか?」と聞かれましたが、私自体αシリーズをプレイした事がない為、現状手探りで精霊の事は書きますが、一応、使えるとだけ言っておきます。


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もう1人の異世界人

ちょっとリアルが忙しくて投稿出来ていませんでした。
みなさんに聞きたいのですが、30で使えなくてαでは使えない武装とかって出してもいいと思いますか?
一応試験的に入れてみましたが、今後入れていくかを考えたいので、アンケート設置します。投票どうぞ!
それではどうぞ!


リムル達の村に来てから数日が経った。

 

村のみんなには良くしてもらってるし、ゴブリン達の手伝いもしている。

シロとクロもランガたちと仲良くやってるみてぇだ。

たまにサイバスターも動かして、周辺の見回りを行っている。

 

ちなみに村の皆にもサイバスターのことは伝えた。いずれは伝えねぇといけねぇからな。

一応、サイバスターは俺が持っている力で呼び出されたものだと思っているらしいが…

 

で、今はその見回り中だが…

「ん?近くで魔物の反応があるな、それに人の反応もだ」

「どうする?行ってみるかニャ?」

「あぁ」

 

その方向へ行ってみると、巨大な蟻に襲われている4人組がいた。

1人は炎の剣で応戦しているようだが、かなりジリ貧の様子だった。

「よし、行くぜ!」

俺はディスカッターを抜き、戦闘を開始する

「ディスカッター、乱舞の太刀!」

元いた世界にいたビルバインの技を参考に作り出した技を使って、蟻達を細切れにしていった。

 

「お前達、大丈夫か?」

「あ、はい!大丈夫です…あ、後ろ!」

「なっ!しまった!」

4人の安否確認に気を取られて、一体逃していた事に気づかなかった。その時

 

「黒稲妻!」

黒い稲妻が蟻に直撃し、かなりの衝撃波を伴って蟻を黒焦げにした。

「助かったけどよ、その技はちょっと強力すぎないか?」

「…うん、今俺も流石に強すぎたから封印しようと決めたとこだよ」

 

「でっけぇ魔物と…スライム?」

「スライムで悪いか?」

「俺は魔物じゃねぇ!ちゃんとした人間だ!」

そういって俺はサイバスターから降りた

「うわ、魔物の中から人が!」

「こいつは魔物じゃねぇ、俺の…人形型の魔道具みたいなもんだ」

「やっぱり、サイバスターの説明には苦労するニャんね…」

「そ、そっか。すまなかったな。でも猫はともかくスライムが喋ってるなんてよ…」

「大丈夫?怪我してない?ほら、これ、落としたよ。」

そういって、リムルは自分の上に落ちた仮面を元の持ち主に渡した。

そういやさっき魔物と戦ってたのもこいつだったな。でも…どこか見覚えのあるような顔だな…

「ありがとう。そっちのパイロットさんもありがとう」

「!!」

仮面の女の人の発言も気になるが、とりあえずは保護だな…

その後4人を村へ招待した。

 

招待してすぐ、みんな腹が減ってたみたいで、リグルドが飯を振舞ってくれている。

すると、リグルドが

「くつろいでおられますかな?お客人達、改めて紹介しよう!我らが主、リムル様である!」

「主ってスライムが⁈」

「主がスライムで悪かったな」

主がスライムって事を聞いて、仮面の人以外は驚いていた。まあ、気持ちは分からなくもねぇか。

「改めまして、俺はスライムのリムル!悪いスライムじゃないよ!」

おい、それって俺でも知ってるような元の世界にあるゲームで出てくるスライムが言うセリフじゃねぇか…こんなのが受けるわけ…「ふふっ」

か、仮面の人には受けてるみてぇだ。さっきのパイロット発言といい、やっぱり…

 

「隣の人は…?」

「俺はマサキ、少し前からここで世話になってる人間だ。で、こっちが使い魔(ファミリア)の…」

「シロニャ」

「クロだニャ」

((((そ、そのまんまだ))))

 

なんか4人全員に同じツッコミをされた気がするが…

「で、お前らはなんて言うんだ?」

「俺はこのパーティのリーダー、カバルだ。さっきは危ないところを助けていただきありがとうございます。」

「エレンでーす♪」

「ギドと言います」

「そして、行く道が一緒だったんで臨時でパーティーに入ってくれた…」

「…シズ」

そして、この周辺にきた目的も聞かせてくれた。

どうやら、リムルが食ったって言ってたヴェルドラは突然消えた扱いになっていて、それも含めてブルムンドっていう国のギルドマスターが調査を依頼したらしい。

 

「で、この村が出来ることはそのギルドにとっちゃ悪いことなのか?」

「いや、全然大丈夫だと思うよ」

「そうか、なら今日はみんな泊まっていきなよ。疲れが溜まってるだろし、ゆっくり休んでくれ」

「「「ありがとうございます!」」」

 

そうやって、4人が泊まることとなったが…

「なあ、マサキ。シズさんって…」

「あぁ、おそらく日本人だろうな」

「一回、聞いてみるか」

「おう」

シズに聞くことがリムルと俺はあった為、一緒にシズのところに向かった。

 

「なあ、聞きたいことがあるんだが…

「その…シズさんって…」

「スライムさん、さっきの台詞ってゲームだよね?『悪いスライムじゃない』って。マサキさんもあれ魔道具って言ってたけど、ロボットだよね?」

やっぱりな…

 

「私はやった事ないし、見た事ないけど同郷の子からゲームとかアニメとかの事聞いた事あるんだ、あなた達日本人だよね?」

「まあ、住んでた世界は違うが、同じ日本から来たのは合ってるな」

 

「そっか、会えて嬉しいよ!スライムさん、マサキさん君たちはどうしてここに」

「あぁ、俺の場合刺されて死んでしまってこのスライムに生まれ変わったんだ」

「そっか、スライムさんは転生者なんだね。じゃあ、マサキさんは?」

「まあ、俺は元いた世界から異世界に召喚されて、それでまた元の世界に戻った後、また違う世界に飛ばされてその帰る途中でこの世界に来たんだ」

「へぇ…、それじゃあマサキさんは私と似ているんだね」

「似ている…?って事は」

「そう…私は……召喚者なんだ」

という事は俺がラ・ギアスに召喚されたみたいにシズはこの世界に召喚されたのか。でも、俺からの経験上、召喚者は…

そんな事を思っているとリムルが質問した。

 

「シズさんはいつ頃召喚されたんだ?」

「………昔、街が燃えて炎に包まれて、空から爆弾が降ってきて、お母さんと逃げている時に召喚されたんだ」

 

……そういや聞いた事があるな、まだ機動兵器も無かった頃戦闘機や化学兵器で戦争していた時代があったって。そんな時代から召喚されたのか…

「一緒に逃げていたお母さんはどうしたんだ?」

「……………」

「すまん、申し訳ない事を聞いたな…」

「ううん、大丈夫」

少し重い雰囲気になってしまった…

すると、リムルがある光景を見せてくれた。

よくみる現代的な作りの部屋だ。あらかた今の日本を見せて、シズを元気付けようとしてくれるんだろうな。

そう思っていると、部屋にあるパソコンに写っているものが見えた…っておい!ちょっとエッチなゲーム画面じゃないか!

「…エルフさん?」

「うわぁぁぁ!違う!違う!」

「良かったよ?」

「ほんとに見せたいものはこれじゃない!こっち!こっち!」

…なんてもん見せやがるんだ。

「…忘れそうになるけど、リムルって元人間だったニャんね」

「そりゃ、人並みの感性も持ってるニャね…」

「ほんとに違うからな!クロ、シロ!」

 

その後、しっかりとした。日本の平和な景色をリムルはシズに見せてやっていた。

そうしていると、シズが急に胸を押さえて苦しみ出した。

「くっ……!」

「お、おい、大丈夫か!」

「大丈夫だよ、マサキさん」

「……………」

 

そういって仮面をつけて、話の続きをしようとしたがカイジンがやってきた。

「リムルの旦那にマサキの旦那、ちょっといいか」

どうやら、サイバスターの格納庫について話したい事があるらしい。

 

「そういう事だから、また明日!」

「ありがとな、俺も同郷のやつと会えて嬉しかったぜ」

「うん…、また明日」

 

そして、格納庫について話した後、自分の泊まっている部屋に戻って、シズと話している時に気になった事をクロとシロと話した。

「なあ、シズってやつの中から何か精霊のようなものを感じなかったか?」

「私も感じたニャ」

「特に強く感じたのは苦しみ出した時だったニャ」

「あの感じ、どちらかっていうとヤンロンの精霊の感じに似ていた…もしかして、シズには炎の精霊が宿っているのか?それもとてつもなく強力な…」

「そんなもの1人で押さえ込んでるとなるととても危険だと思うニャ!」

「あぁ、近いうちにその精霊暴れ出すかもしれねぇな」

「マサキ、その時は…」

「分かってる…」

俺はシズに不安を抱きつつ、眠りについた。




いかがでしたでしょうか。
次はイフリート戦最後まで行きたいと思います。できれば…


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