天才剣士は皆から無償の愛をもらう (にゃん໒꒱ )
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出会い(1)

神様暇つぶしで山奥にある小屋を3、4年近く見ていた。

今日は10、11歳と思われる黒髪に青い目をした少女が目を覚ました。

「う。ここはどこ?」

「目を覚ましたか」

そして、目覚めたのを確認する、天狗のお面をした男、鱗滝がいる。

「だ。誰?」

「鱗滝左近次だ。お主の名前はなんだ?」

「わからない。」

「なんて呼ばれてたんだ?」

「えーと。ゴミ、糞、もにょ、死神だったけ」

なんてこともなさそうにあげていく少女を見て、どこか悲しそうな雰囲気を出す鱗滝。

「・・・。意味はわかってるのか?」

「うん。でも事実だから。私のせいで母さんは殺されたし、私は誰にも必要とされてない人間だから」

それに対してにっこり笑顔で返す少女。

「人はいらないものじゃないし、死神じゃない。もちろん君もだ」

「・・・。ほんと?私いらない子じゃない?」

それに対して鱗滝は強く頷く。

「そうなんだ。ありがとう。じゃあ私行くね」

「いい。怪我が治るまでここにいなさい」

「でも。迷惑。」

「じゃない。ここにいなさい。」

「・・・。でも、」

「ここにいなさい」

「わかった。ありがとう」

「鱗滝さん!あ、目覚めたんだ」

今、ここに住んでいる真菰と錆兎がきた。

「だ、誰?」

「私は真菰っていうんだ。鱗滝さんに拾われたんだ」

「俺は錆兎だ。真菰と同じで鱗滝さんに拾われた身だ」

「真菰ちゃんと錆兎君。」

「ああ」

「ねえ。君の名前はなんて言うの?」

「・・・・。」

「この子には名前がないらしい」

「じゃあ私たちで決めよ!ね。錆兎?」

「勝手に決めていいものなのか?」

「本当は産み親につけてもらうのが一番いいが。これからのことを考えると決めた方がいい」

「ねえ。好きな物って何?花のとか動物とか」

「猫。チャクロ」

「チャクロってなんだ?」

「猫の名前。茶色と黒色だから」

嬉しそうに喋る少女

「そうか。」

「そういえば、チャクロいない。なんで?逃げるところまでは一緒だったはずなのに・・」

「君が倒れてるところにはいなかったな」

「どうしたんだろ?」

「いつか会えるさ。生きてる限り不可能なんてないんだからな」

「だよね。うん。会える。きっとくる」

「錆兎話が変わってるよ。うーん。猫ね。猫。ねこ。ね。ね。ねぎ?」

「それは野菜だ。真菰。好きな野菜だからって人の名前にするのはどうかと思うよ」

「うーん。ねこ。ね。ね。ねぎとろ?高級感があって上品に」

「ならないだろ。しかも、またネギじゃないか。ネギ以外で考えれないのか」

「そんないうなら錆兎も考えてよ。こ。こ。猫。こ。こ。うーん」

「もう埒が開かないぞ。鱗滝先生。先生が決めてくださ」

「そうだな。今日は天の川が見えるな。天沙(あまさ)はどうだ。青い海のような目に、目ざめた今日の景色からだ」

「・・・。」

「判断が遅い!」

「鱗滝先生。まだ、修行してないんだから。もう口癖だからしょうがないのかもしれないけど」

「すまない。」

「天沙。それにする」

「いや、それしかまともな名前なかったぞ」

「なんかいった?」

「真菰何もいってないぞ」

「ま、いいや。じゃあ改めてよろしくね。天沙ちゃん」

「よろしく頼む」

「よろしく」



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出会い(2)

天沙視点に変わります


「よろしく」

目が覚めると鱗滝さんというお天狗様のお面をした人がいて、その後に錆兎という傷を持った男の子と小柄でネギ好きな真菰という子がきて、名前をつけてもらった。

天沙という名前をもらったところである。

「ねえ。鱗滝先生。天沙に天の川みせちゃだめ?せっかくだから名付けのものを見せてあげたいいんだ」

「天沙立てるか?」

「うん」

手をついて立ち上がる。

「そういえば天沙の誕生日はいつなんだ?身長は真菰とあまり変わらないように見えるが」

「えーと。生まれた年が六年前で、日にちは」

「「え!さっきなんて言ったんだ?(いったの)」」

「え?どのこと?」

二人に一斉に驚かれてたけどどこかおかしかったけ?

「何年前にのところだ」

「六年前だよ」

「ええ!じゃあ6歳ってこと?」

「うん」

「身長大きんだな」

「いいな〜。私が12歳で、錆兎が10歳だもんね。私の半分なのに身長ちょっと小さめっていいな。」

「そうかな?」

「うん。身長は大きい方がいいよ。」

「そうなんだ」

始めて知った

「それで日にちはいつなんだ」

「えーと。何日なんだろ?神様の日なのは知ってるけど詳しくは知らない」

「神様の日とはなんだ。真菰。聞いたことあるか?」

「聞いたことないよ。鱗滝先生は知ってる?」

「聞いたことないな。天沙の故郷周辺だけにあるのかもしれない。その季節はいつなんだ?」

「冬。真冬で雪が降り始めるぐらいだよ」

「それじゃあ特定はできないが、倒れてた位置からしてもとても遠いわけでもないから山じゃなければ2月の中旬だろうな」

「そうなんだ」

特にお祝いされるわけでもわからない。関係ない。

「ねえ。早く天の川見に行こうよ?」

「真菰そう焦るんじゃない」

「はーい。」

3人についっていき、外に出ると天の川というわれる星が広がっていた。

「綺麗」

「そうだな」

あれ。これ。どこかで見覚えがあった。なんだっけ。なんだっけ。何か。何か。願ったはずなのに。なんだっけ。なんだっけ。思い出せない。

「天沙どうだ?」

「うん。綺麗」

「3人とも早く家に戻って寝るぞ。そろそろ米が炊けてるはずだ。」

「「はい!」」

本当にお世話になるみたい。

家に戻と

「天沙ちゃんは囲炉裏に座っといてね」

「うん」

多分だけど料理をしているんだと思う。

そして思う。ここはどこなんだろう。

私はチャクロが捕まって、投げられていた石を周りに投げて、枝で腹をついてチャクロを救出して、後ろにある山に向かって走って、気がつけばここに。ここは山だし、家はこの山の麓かな。けど、戻っても意味もない。いや、チャクロのために戻らないといけないかもしれないけど。

うん?この感じチャクロ?

立ち上がって外に出る。

「チャクロ!」

「・・・」

どこ?いや。いる。どこ?

ここかな。勘で走ろうとすると

「天沙。とまれ」

ピタ

え?後ろを向くと鱗滝さんがいた。

「急に走り出してどうしたんだ」

「チャクロが。いると思う。うんうん。絶対いる」

「そうか。確かに猫の匂いがするな。」

「どこ?」

「ちょっと待て。真菰と錆兎が今くる」

「うん。」

 

「はーはーはー。天沙ちゃん早すぎるよ」

「はーはー。本当に。早いな。男として情けない」

「はー。またでた。」

「二人ともは家に戻りなさい。猫が近くにいるから連れて戻ってくる。ご飯の用意を続けときなさい」

「え?天沙ちゃんは?」

「一緒に探す。猫は警戒心が高い。懐いている人がいないと逃げられる」

「え。でも」

「わかったよ。鱗滝先生が言うんだから戻ろう?」

「そうだな。」

「探すぞ。私についてこい」

「う。うん」

鱗滝さんが走るのについていく。

はやい。私の住んでいたところでは私以上に速い人いなかったのに。でも、追いつけないほどではない。

不思議な人だな。

 




ここで原作では不明な点について
真菰ちゃんの方が錆兎のより年上にしています。
真菰ちゃんが最終戦別の3年前にしています。
そして、この物語での話としての知識
・狭霧山は現在の位置と全く同じ
・まあ、わかると思うんですけど天沙ちゃんはとっても身体能力が高いです。生まれ持った才能に生き抜くためにさらに強くなったて思っていただけたらいいです。あと、6感が異常です。若干伊之助とかぶってるような気はしないことないけど、まあ物語ではこれぐらいしか場所当てしないからいいかなってことで。
・チャネコは伊黒さんでいう鏑丸です。メインの働きについてはおいおい本編でわかると思う

大正コソコソ話
真菰と錆兎は帰ってから
「なんであんなに速いのか?」
って話し合ってたとか。ないとか。


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出会い(2)

「天沙。その呼吸はどこで習った?」

「呼吸?」

「ああ」

なんのことだ?

「?」

「無自覚か。少し長い話になるが聞くか?」

「うん」

「この世界には鬼舞辻無惨という鬼がいる」

鬼・・。昔話で聞いたことある。いや、他にある。聞いたじゃない見た?

「心当たりがあるのか?」

「うーん。なんか見たことあるのかな?でも、覚えてないや」

「そうか。その鬼舞辻無惨の血が入ることで鬼化する。鬼は人を喰って強くなる。そんな、鬼を殺せるのは日光と日輪刀という特別な刀だ。そして、日輪刀を使って鬼を滅する組織が鬼殺隊。その鬼殺隊士を育成するのが私の仕事だ」

「鬼を倒す組織」

「一言で言えばそうだな」

「ねえ。鬼って悪いの?」

「ああ。人を喰らう。人殺しだ」

「人を喰わない鬼はいないの?」

「いない。本能的に逆らえない」

「それを後悔している鬼はいるんじゃないの?」

「いるが大抵嘘だ。鬼は生かしてはだめだ」

「そうなんだ」

大抵ってことは本当にいるんだよね。

「もし、これから先当てがなければ紹介する。もし、鬼殺隊に入りたいなら私が育てよう」

「うん。あ、チャクロだ」

見えた。

「チャクロ。チャクロ。おいで。おいで」

「ニャー(心配した)」

来た。

「ありがとう。倒れたから心配してくれてたんだね。ありがとう」

「ニャー(この人誰?)」

「鱗滝さんっていうんだ。助けてもらった人だよ」

「ニャン」

「会話できるんだな」

「うん。ずっと一緒だったから」

「帰るぞ」

「うん。チャクロ走れる?」

「ニャン」

また、鱗滝さんについていく。

 

「ただいま」

「料理できてるよ」

「ニャー(誰?)」

「男の子が錆兎君で、女の子が真菰ちゃんだよ。」

「ニャン(認める)」

「天沙ちゃんは猫と喋れるんだね」

「うん」

「猫って何食べるんだ?」

「いつもは獲れた魚か、ネズミをあげてるよ。今日はもう食べたの?」

「ニャン(うん)」

「食べたって。」

「明日は魚だな」

「さしぶり。最近はとれた猪ばっかりだったから」

「猪好きだろ?」

「でも、飽きちゃうよ。」

「二人とも。いただきます」

「「いただきます!」」

真似した方がいいかな?

「いただきます」

パク

「美味しい」

「そりゃあ鱗滝さんは獲物を仕留めるのもうまいからな」

「ニャーニャー(分けて)」

「食べたいの?」

「ニャン」

「ほら」

「ニャー」

「美味しいね。」

「ニャン」

「けど、どうやって会話してるの?」

「うーん。なんとなく」

「なんとなくでできるもんなの?」

「さあ」

そのまま会話をしてご飯を食べて、寝た




えーと猪食べて大丈夫っていう話は聞きません。


オリ主最強だっけそのタグをつけてないのはそこまで最強にする気はないです。
レベル的に無一郎君と同じ才能で、経験の結果強いけど最強ではないです。

大正コソコソ話
一時期チャネコに鎹鴉みたいにしゃべらす予定だったけど、なんかどう教えるとかわからないのに教えちゃったとか神すぎないっということで意思疎通ができるまでに落ち着きました


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唯一の呼吸(1)

夕陽に照らされ、鱗滝さんにゆっくりと頭を撫ぜられながらどう話を切り出そうかと思う。

二週間もいて、ここが落ち着く場所になった。

なぜかとても懐かしく思える。もう、手に入るはずがなかったものが今ある気がする。謎の感覚。

真菰ちゃんも錆兎君も鱗滝さんも色んなことを教えてくれた。仕草、言葉遣いなどなど。何か恩を返そうとするれば「いらない」

の返答。愛は有限で有料だと思っていた。

逃げ出した場所では私は生まれてから神と言われてた。でも、私が母を殺した。

その日から、死神だと言われた。育ての親をいくつも転々とした。そこで気づいたのは何かすごいこと(仕事)をしたらお金をもらえて、愛してくれることに。お金が有限ということは愛も有限。そういうもんだと思っていた。

でも、違うと教えてくれた。愛は無償で得れるものって。0円だって。だから、私は。鱗滝さんは鬼は生かしたらだめだという。確かに人を喰べるならだめ。でも、私だって人を殺した。でも、愛ももらえた。人数が違うって言ったら違うかもしれない。ただ、最後だけは無償の愛をあげてもいいのではないかと思うし、罪を償ないたい鬼を助けるのは悪いことなんだろうか?そう思う。

「鱗滝さん。」

「どうしたんだ」

お膝から降りて顔を上げる。

「私を弟子にしてください!」

「・・・。そうか。お前はなぜ鬼殺隊に入る?」

「・・・。私は鬼を助けたい。もし、罪を償いたいのならば償わせてあげたい。どんなに人を殺したとしても、最後は無償の愛をあげていいと思うんです。罰ならきっとあの世でやってくれると思います。」

「そうか。鬼殺隊に入るには優しさだけじゃダメだ。厳しさがないとダメだ。可哀想だと思い隙ができたら待つのは死のみだ。」

「でも、私は鬼を救いたいと思います」

「そうか。それなら、その考えを持つなら、変えるんじゃない。どんなに言われてもだ」

「はい。わかりました。鱗滝先生!」

「・・。ああ。明日からつけよう。今日はよく寝るんだ」

「はい!」

「鱗滝先生!」

「にゃーにゃー」

「うん?チャクロどうしたの?」

「ニャーニャー」

何言ってるのかよくわからない。うーんと。

「ニャー」

「一緒に戦いたいとか?」

「ニャン」

「鱗滝先生。猫って一緒に戦えますか?」

「聞いたことないが。できないことはないかもしれない。それは二人で決めることだ」

「はい」

ガラ

「何話してたの?」

「あ、真菰ちゃん。おかえり。私も弟子になることにしたんだ」

「そっか。じゃあ何かあったら先輩である私に聞いてね」

「うん!じゃあ私お風呂炊いてくるのね?チャクロおいで」

「ニャン」

足元についてくるチャクロ。

「一緒に戦うか。どうしたら一緒に戦えるんだろう。」

火をつける準備をしながら考える。

バチ

「ふーふ」

チャクロは今まで何をサポートしてくれた?

そうだ。人が来るときとか、場所を知らせてくれた。

それを鬼でもしてもらえればいいんだ。

「ふーふ」

これくらいでいいかな。

「真菰ちゃん。お風呂たけたよ!!」

「ありがとう〜」

調節のために見ときながら、チャクロをなでなでする

可愛いなー。




うーん。カナエさんみたいになってる。
ま、少し違うしいいよね。
鬼が可哀想とは全く思ってなくて、でも、あの世にいく瞬間にだけでも愛をあげようという考え。そして、もし罪を償いたいなら拷問してどうにかできないか考えるつもりでいる。
少し設定がまとまって来たので書いときます
名前 天沙
身長 歳にしては大きい(本編にて)
体重 痩せてるって思っていただけばいいです
呼吸 水の派生の  の呼吸(本編にて)
着物 下地はセルリアンブルーで、椿が描かれている。その周りにハナズオウが描かれている(花言葉との関連は本編で)
特徴 ・生まれながらの天才
   ・第6感さえている。勘とも言える。
   ・育手なしに全集中の呼吸を習得(本書にて)
   ・家族との記憶はあんまりない


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唯一の呼吸(2)

ー次の日ー

「錆兎。今日から天沙も訓練に参加するから案内をしてやれ」

「わかりました。鱗滝先生。」

「ほらいくぞ。」

「うん。チャクロおいで」

「ニャン」

「連れていくのか?」

「チャクロと一緒に鬼殺隊に入るの」

「そうか。じゃあまずついてこい。行きながら説明する」

「うん」

「まず、山を登る。今してることだ。そして、山を下る。」

「それだけ?」

「そうだ。でも、山には罠が仕掛けられている。」

「うん。わかった」

 

「高いね」

「ああ。山だからな」

「雲に届きそう!」

「そこまでは高くないな。じゃあ降りるぞ」

「はーい。チャクロついてきてね」

錆兎君についていけばいいかな。

上。下。右。右。

「ニャー(後ろ)」

え?

振り返るとそこには丸太がいた。

ドーン

「わあ」

受け身をとって、下

直感のままに動いていく。

「ニャ(上)」

右に体を逸らす。

バシャン

上から水が降ってきた。

「雨?」

「にゃニャー(太陽)」

「ほんとだ。なんでだ?あ、罠か。うーん。中腹まで降りれたかな」

あと、半分。

そして、定期的に丸太、水から避けたり吹き飛ばされたり、濡れたりしながらもなんとかおわった。

「帰ったよー?」

「・・・・」

「?」

「ニャー(いない)」

「そっか。じゃあお風呂の準備して入ろ。」

火を起こして、調節して。

うーん。まあ、長風呂しなければ大丈夫だよね?

うん。大丈夫。

浴衣を脱いで、ジャッボン

「気持ちい!」

やっぱ水は暖かいのに限るね。

少しつかってから、服を着て火を消す。

「あ、さっきまで夕日がだんだん暗くなてる。綺麗だね」

「ニャン」

「チャクロおいで、水気とってあげるから」

ピョン

布で軽く拭いていく。

「天沙か。お風呂入ったんだな」

「うん。びしゃびしゃで気持ち悪かったんだもん」

「そうか。・・。全集中・常中ができるんだ。おかしなことではない」

「天沙。あの山もう降りたんだよな?」

「うん」

「男として不甲斐なし・・」

「天沙が特別なことだ。錆兎や真菰が普通だ」

「・・」

「天沙にこれをやろう。」

「刀?」

「ああ。抜いてみろ」

シュ

「意外と重い」

「鉄でできてるからな。明日はこれで障害物を切ったりしていい。終われば、ここで素振りだ」

「はい!」

「錆兎は休んどけ。」

「天沙。魚を焼くのを手伝え」

「うん。チャクロはここで寝といて。」

「にゃん」

「盗み食いしに来たら怒るからね。」

少し前に教えてもらったやり方で魚を捌いていく。

「呼吸の話の続きをしよう。鬼は人間離れした身体能力を持つ。それに対抗するために生み出されたのが全集中の呼吸。火・水・風・岩・雷の5系統の流派から派生していろんな種類の呼吸が生まれている。私はその水の呼吸を教えている。しかし、天沙がしている呼吸の匂いは水ではない。ただ、火、風、岩、雷とも違う匂いがする。つまり、派生だろう。私が教えれるのは剣技だけだ。それをどう会得し、活用するかは天沙次第だ。」

「うん。わかった」

「焼くぞ」

「うん」

ふふ。いい匂いがしてきた。



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唯一の呼吸(3)

「鱗滝先生。こっちは焼き終わったよ」

「米も炊けた。真菰が帰ってきたらご飯にしよう」

「ただいま!!」

「真菰ちゃん。おかえり」

「天沙ちゃんもう帰ってたんだ。私より早いんじゃないの最終選別いけるの・・・」

「最終戦別?」

「鬼殺隊になるための試験だよ。鬼が苦手な藤の花で閉じ込められている所に七日間いて、生き残るっていう試練だよ」

「そうなんだ。あ、もうご飯できてるからね」

「はーい。さしぶりの魚。魚」

「いただきます」

「「「いただきます」」」

「ホクホク〜。やっぱお魚最高!」

「ほら。チャクロ」

「ニャー」

「ねえ。鱗滝先生。チャクロって最終戦別一緒に受けれる?」

「無理だな。任務時は一緒にこなしてもいいだろうが、最終戦別は無理だろう」

「そっか」

だめなんだ。じゃあ、七日間離れ離れ・・・。

「その間のチャクロの面倒は偎が見るから安心しろ。」

「はい」

「どんだけ先の話をしてるんだ?」

「それはそうだな。まずは鍛錬だ」

「はーい」

 

それから一年、二年、半年ぐらいもたった。

今まで色んなことがあった。鍛錬なら、真菰に常中を教えたり、水の呼吸の剣技を教えてもらったり、派生で困ってたときに龍大という男の子がアドバイスをしてくれて、天の呼吸を作った。そして、この半年前からこの目の前にある大きな岩を切るという課題を出された。日常なら、私の発言からを誕生日を予測して2月の15日に毎年祝ってもらったり、逆に真菰と錆兎と鱗滝先生のお誕生日を祝ったり、山菜を撮りに行って猪とバトルしたり、天の川が出る日は3人で仲良く過ごせるように願ったりした。けど、一つ不思議だったのは寝起きにたまーに霊的なものを感じたことかな。

そして今、私はさっきの岩の前にいる。ちなみに真菰は私の岩の横にある岩の前にいく。

「今日こ絶対切る!!」

「私も!!」

今日で176日。絶対切る!

しっかりと息こんで思いっきり左足を踏み出す

「天の呼吸 壱の型 天の声」

「水の呼吸 壱の型 水面切り」

パッカン

「「や。やったー。割れた!割れた!鱗滝先生に伝えないと」」

「ニャーニャン(お疲れ)」

「チャクロありがとう」

「天沙早く鱗滝先生に言いにいこ!」

タッタタ

走って家へ向かう。

「「鱗滝先生!岩。割れました〜!」」

「そんなに大声を出さずとも聞こえる。よくやった二人とも」

「てことは。私たちも」

「次の最終戦別に行くんだ。次は二週間後で、ここから藤の山までは二週間弱かかる。急だが明日出発だ」

「「はい!」」

「降りてきた所悪いが、中腹の所で錆兎が素振りをしているだろうから呼んできてくれ。そしたら、お風呂に入って休んどくように」

「「はい!」」

「じゃあどっちが中腹に先に行けるか勝負だよ!」

「もちろん!」

「321、0」

タッタタ

「ふー。引き分けかな?」

「だね。」

「二人とも走ってきてどうしたんだ?」

「ふふ。私たち岩を切ったから明日最終戦別に向かうんだ!」

「あれをか?」

「うん。多分錆兎も切ると思うよ」

「そうだな。それより、おめでとう。」

「ありがとう。で、鱗滝先生に錆兎を連れて帰ってくるように言われてたの」

「そうか。じゃあ降りるか」

「うん」

その後、お風呂に入って真菰と錆兎とお話してたらご飯ができた

「わー。鍋!」

「これを食べて英気を養うんじゃ」

「うん!ありがとう。鱗滝先生」

「偎ができることはそれぐらいだ」

「でも、嬉しいよ。ね。天沙?」

「うん」

 

 

 




はい。天沙の呼吸は天の呼吸です。
派生元は水
型数は今の所漆まであります。
出た順番で解説していきます
壱 天の声 片足で飛んで回転して切る技



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最終選別(1)

これで最後かもしれない朝ごはんを食べて、最後に荷物のチェックをする。

保存食用として猪の干し肉もちゃんとある。

よし。行こう。

「うむ。二人とも。」

「「はい」」

「これは魔除けの効果がある面だ」

鱗滝先生がくれたのは狐のお面。私のところには片耳に星、もう片方には肉球が押されてる。

「この肉球ってチャクロの?」

「ああ。一緒に行けない代わりだ」

「ありがとう鱗滝先生!」

「ありがとう」

「ああ。絶対帰ってくるんだ。錆兎と待っている」

「うん」

「絶対帰るよ」

「「いってきます」」

「「いってらっしゃい」」

 

 

「ついたね」

「うん」

「これ夜からだよね?」

「うん」

「「あせって早く来すぎてしまった」」

最終選別は今日の夜から。

今は10時位だろう。

「体術の鍛錬でもする?」

「怪我したらダメだからこの辺りを散歩する?」

「そうだね」

まだお金の余力はある。少しなら何か買えるかもしれないし。

「自然だね」

「うん」

「本当にどうしよう。暇すぎて死んじゃうよー」

「え?大丈夫?」

「冗談だよ。天沙はもっちょっと冗談をわかるようになるべきだよ」

「そうかな?」

「うん。まあ、それも可愛いポイントなんだけどね〜」

「ありがとう」

「あ、あそこご飯屋さんじゃない?」

「ほんとだ。思ったより降りてたんだね」

「そうだね。ネギあるかな〜」

「鱗滝先生帰ったらネギ祭りになったり」

「それならいいな〜」

「いらっしゃいませ。お二人ですか?」

「はい。」

「こちらが品書きです」

「これネギ乗ってるよ?」

「サラダだね。じゃあそれとこれとかどう?」

焼き魚定食

「いいよ」

「このサラダと焼き魚定食をください」

「はいよ」

「楽しみだね」

「うん」

 

 

「はい。お待ち」

「ありがとうございます。いただきます」

シャキシャキ

「このきゅうり新鮮で美味しい」

「そうだね。でも、藤の山も新鮮な魚とかいるんじゃないのかな?」

「そうだね〜。でも、お魚ってそんな簡単に取れるの?」

「取れるよ。一人の時はとって食べてたし」

「それは心強い!」

「飯は私に任せなさい!」

パチパチ

そして、食べた後少し野原で日向ぼっこをした後藤の山へ向かい直す。

 

 

 

そして、夜になり沢山の人が集まった。そうするととても美しいけど強いような女性が出てきた。

「皆様。今宵は最終選別にお集まりくださって、ありがとうございます。この藤襲山には、鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり、外に出る事は出来ません。山の麓から中腹にかけて、鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます。しかし、ここから先は藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。この中で七日間生き抜く。それが最終選別の条件でございます。」

「では、いってらっしゃいませ」

「行こう」

「うん」

そうして藤の花をくぐった。



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最終選別(2)

「まずは東に行こっか」

ということで東に向けて歩いていく。

「食事だ!食事!」

「俺のだ!」

鬼だ。2体。

「全集中 天の呼吸 壱の型 天の声」

「ギャー」

「全集中 水に呼吸 壱の型 水面切り」

「ぎゃー」

「「石より柔らかい?」」

「柔らかいよね?」

「うん。」

「「鱗滝先生どんだけ厳しかったんだ」」

「けど強くなったからいことじゃないかな?」

「そうかもね〜」

その後しばらく歩くと開けた場所にでた

「ここおかしいよね」

「うん。ここ一体の木がへし折られてたということだよね」

「でも、そんな大きな鬼はいるはずなかったよね」

「うん」

「じゃあ人が?」

「流石にないでしょ」

「そうだよね。」

「でもここよくない?開けているし。」

「そうだね〜。じゃあここを基本としよっか」

「うん。じゃあご飯調達してくるね。」

「じゃあ私は火を炊いて水を作っとくね」

「「じゃあ。くれぐれも鬼に負けないでね!」」

食べれる草、木の皮は覚えている。まあ、あんな木の皮食べたくないけど。

木の皮?あれ?そんなの食べたっけ。ま、いいっか。

「ここらへん豊作豊作」

持ってきていたカゴに入れていく。

攻撃がくる。

地面を蹴って目を凝らす。

どこ?

何これ?手。捕まる。

「全集中 天の呼吸 陸の型 鵲のお迎え」

攻撃範囲の手を切り倒した。

着地する。

本体はどこ?

もういない?

刀を戻して、収穫しなおそう。

 

「真菰ちゃん帰ったよ。」

「おかえり」

「暖かい〜」

「寒いのにはなれてないの?」

「いつもチャクロで暖をとってたから」

「確かにもふもふでふかふか」

「言わないで。欲しくなる・・・。」

「こうしていると年下なんだよな〜」

「?どゆこと?」

「なんでもないよ。それより、早く調理してお腹空く」

「了解。任せなさい!」

真菰ちゃんにも手伝ってもらいながらつくる。

「あとは、これを茹ででばいいでしょ」

「見た目あれじゃない?」

「そう?葉っぱをメインで使うからしょうがないじゃん。芋類見つからなかったからな・・。食べ応えがなさそう」

「確かに」

「でも、栄養はあるからね?」

「まあしょうがないよね。今は最終戦べつなんだから栄養を取れるだけでもありがたいんだから」

「うん。あ、そういえば収穫している時に鬼にあったんだけど本体にはあってないの」

「え?でも、そんな強い鬼なんて」

「そうだよね。一様攻撃方法としては下から緑色の手が生えてきた。血気術は確認してない」

「そっか。警戒しとかないと」

「うん。で、もしかしたらここの木を一面無くしたのも鬼じゃないかなって」

「だとしたら、だいぶな大きさだよね」

「うん。首分厚そう」

「あの岩とどっちが硬いんだろう?」

「さあ?柔らかいことを願っとく。」

「それはそう」

「ほらそろそろできたよ」

「「いただきます」」

「おいしくはないけど、不味くもない」

「普通ってことね。まあ、栄養高いから諦めて」

そんなこんなで1日目終了




まあ、緑の手お分かりでしょう。あいつです。
今回の型は・・・ジャン
全集中 天の呼吸 陸の型 鵲のお迎え
です。
一気に飛んだけど、問題はなし!
説明:空中で体を捻ったりなんやかんや重力をうまく使った技、空中使用で輝ける技。攻撃範囲は天の呼吸では一番広い。攻撃力は天の呼吸では一番低い。


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謝罪

今回は続編ではありません。

題名にある通り謝罪するべきことができました。

本当にごめんなさい。

端的にいうと、ぐだぐだ書いてますが大事なのは新たに一から作り直すということです。改正ではなく、作り直すということです。

この作品の生まれ変わり?を読んでくれる人がわかるようにお伝えするというだけのページです。

一様作この作品と違いを挙げると

・題名が「月のまつえは剣を学ぶ」に変更し

・この「天才剣士は皆から無償の愛をもらう」の設定の追加、削除

・しっかり週2の内1回は投稿すること(こっちに追いつくまではペース早いです。)

・1回あたり2000文字以上を目安としたの長めの投稿を目標としています

そして、こちらが生まれ変わった作品のURLです。

https://syosetu.org/novel/321308//link

みてくれる人は見ていただけると、とーーーっても嬉しいです。

 

 

ここからはそうした理由や経緯をぐだぐだ書いているので読まなくても、読んでくれてもどちらでも構いません。

この小説は同時執筆で書いている方の気分転換用にと思い、書いていたものです。

大まかに設定は作ってたのですが、これからのストーリにて矛盾が総じてしまうことと、主人公の設定のねりが甘すぎて原作キャラ無一郎と似たような状況になっていることからこの作品をうまく作れなくなってしましました。

それによって、投稿も定期的にできなくて、焦って投稿して投稿頻度は遅いくせに短いというふうになってしまってました。

本当にすいません。

そして、考えた結果、どうしても、今の作品に納得がいってないことと、こんな状態で投稿するのはみる方にとって申し訳ないとそんなことからこの作品を一から描き直すことにしました。

最初は改正だけをするつもりでした。もちろん、書き直すだけであって作品を作り変えることもありません。ただ、だいぶ設定を変えようと思っているので本当に最初から書き直すことになります。一から読んでもらわないと?が沢山出ると思いました。自己満で作ったこの小説なんで、それでもいいかなと思いました。でも、こんな作品にお気に入り、しおりしてくれている人がいる時点でそれはダメだと思いました。なので、一からしっかり設定を作って作成しようと思います。だいぶぐだぐだ書きましたがこのような理由から作品を描き直すことになりました。

文字稼ぎのためにちょっと題名を変えた理由について話します

書き直すに至って設定を詰めてたんですよ。

この先のストーリとか?そうすると、なんかただ愛されるのはやめようとなってシリアス性を入れた結果という感じです。



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