六花とタルタロスの話 (ウルトラオタク)
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六花とタルタロスの話 一話

久々のタルタロス勧誘シリーズ……今回は六花のを書いてみました!!ちょいと長めで、だけど戦闘シーンは割愛している手抜き度満載ですが、お楽しみいただければ幸いです!


そいつは………現実と電脳世界の境界すら超えて現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと同じく、グリッドマン同盟のみんなや、ガウマ隊のみんなと遊びに行っていたある日……突然、六花は姿を消した。

 

 

 

 

みんなは、特に恋人がいなくなって取り乱した裕太は必死に探したがどこにもいない。

 

 

 

 

 

見つかるわけがない。

 

 

 

 

なぜなら、“奴により”別の空間へと連れ去られたのだから……

 

 

 

 

タルタロス「宝多六花……だな?」

 

 

 

 

六花「貴方は誰?」

 

 

 

 

タルタロス「私は究極生命体アブソリューティアンの戦士……アブソリュートタルタロス。

 

 

 

 

貴様の友……新条アカネの生まれた現実世界とはまた違う次元から来た存在だ………」

 

 

 

 

 

 

六花「…アレクシスやあの………グリッドマンを利用していた奴と似たような人ってわけ…?」

 

 

 

 

 

タルタロス「マッドオリジンか………あんな生命の出来損ないと一緒にされるとは心外だな……」

 

 

 

 

 

六花「……ところで、ここはどこなの?

 

 

 

なんか周りが金ピカで目がチカチカする……」

 

 

 

 

タルタロス「ここはナラク……我らアブソリューティアンが扱う異空間だ。

 

 

 

 

……貴様との会話の場を設ける為にここを作った。」

 

 

 

 

 

六花「話………?」

 

 

 

 

 

タルタロス「宝多六花………愛するものを守る力を手に入れたくはないか?」

 

 

 

 

 

六花「愛するものを……守る力……」

 

 

 

 

 

タルタロス「この世界に来た時、私はあるものに目をつけた。

 

 

 

 

このコンピューターワールドに存在する多次元宇宙……グリッドマンユニバースの始まりの世界であるこのツツジ台の世界を創った母なる存在……

 

 

 

 

新条アカネに最も近しい存在であるお前をだ……

 

 

 

 

 

 

お前は、この世界を救ったグリッドマンと、その相棒である響裕太の恋人だったな…?

 

 

 

 

 

 

この世界の異変に気づき、共に戦い、自らの存在を受け入れ、そして友を救った………

 

 

 

 

だが、力のないお前はいつもこう思っていた………

 

 

 

 

もう誰にも死んでほしくないから響裕太に戦ってほしい、だが響裕太には戦ってほしくない、そして、響裕太を失いたくないと……」

 

 

 

 

 

六花「…………!!!それは……」

 

 

 

 

 

 

タルタロス「そして、これが貴様の恐れる現実だ…!!」

 

 

 

 

言いながら、タルタロスは黄金の波動を放つ。

 

 

 

 

六花「アァァァァァ!!!」

 

 

 

 

それは未来を見せる力ではない……可能性……裕太が死に、二度と戻ってこなくなった可能性の光景だ。

 

 

 

 

 

アンチとの初戦で敗北し、肉体が崩壊した姿。

 

 

 

アカネに腹を刺されて、二度と目覚めなかった姿。

 

 

 

 

そして、宇宙と一体化したグリッドマンを救えぬまま、ユニバースの中に消えていった姿……

 

 

 

 

 

その全てが、六花を恐怖で蝕んだ。

 

 

 

 

 

六花「.……!!!」

 

 

 

タルタロス「先日のマッドオリジンが引き起こした戦いでお前は思ったはずだ。

 

 

 

 

 

自分は常に待つことしかできない……

 

 

 

 

自分は何もできない無力な存在……

 

 

 

 

奴がいなければ、何もかもを失う……友すら守れない惨めな存在だと……」

 

 

 

 

 

六花「…………」

 

 

 

 

 

タルタロス「苦痛に歪んだ表情………それが貴様の本心だ……

 

 

 

 

お前は恋人が戦う中、何もできずに見守るしかできない弱い存在……

 

 

 

 

常に自らの弱さを心に抱え、苦しんできた……

 

 

 

 

だが、もうお前が苦しむ必要はない……

 

 

 

 

 

奴がグリッドマンから力を与えられたように、私も貴様に力を与えてやろう……」

 

 

 

 

 

六花「貴方の……力を……?」

 

 

 

 

 

 

タルタロス「私の手を取れ……そうすれば、お前に力をやろう…

 

 

 

全ての悪を屈服させ、貴様の恋人を傷つけることなく守れる力……

 

 

 

 

それを手に入れた時、お前は二度と苦しい思いをしなくて済む……

 

 

 

 

この手を掴め……共に、二度とユニバース世界を傷つけるものがいなくなるように戦おうではないか……」

 

 

 

 

 

 

六花(裕太を守れる力………それを手に入れられたら……私は………

 

 

 

 

裕太を……二度と戦わせなくて………済む………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………本当に?

 

 

 

 

タルタロス「どうした?早く手を取れ。お前は力が欲しいのだろう?」

 

 

 

 

 

…………そうやって、強くなって………それで裕太は笑顔でいてくれる……?

 

 

 

 

笑っていられる………?

 

 

 

 

 

タルタロス「貴様は無力な存在のままでいたいのか?

 

 

 

この機を逃せば二度と貴様は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花「………いらない。」

 

 

 

 

 

 

タルタロス「………は?」

 

 

 

 

 

六花「………もし……私に力があるなら……裕太と一緒に戦えるなら……私だって戦いたい……

 

 

 

 

 

でも………貴方から与えられる力だけは……絶対にいらない…!!」

 

 

 

 

 

 

タルタロス「なに………?」

 

 

 

 

 

 

六花「………貴方は……アカネを利用していた時のアレクシスと同じだ……

 

 

 

 

手を差し伸べるようなことを言ってるけど、貴方は裕太やこの世界を守る為の力をくれるんじゃない…!!

 

 

 

 

 

 

自分の思い通りになる人を作る為の力を与える気なんでしょう…!?」

 

 

 

 

 

タルタロス「………」

 

 

 

 

六花「私は弱い………戦闘なんて何もできないし、待つことしかできない……

 

 

 

 

だけど………だからこそ………!!私は………裕太の戦いから目を背けない……絶対に逃げない…!!!

 

 

 

 

 

裕太の帰る場所でいたいから………裕太と……この世界で生きていきたいから!!!」

 

 

 

 

 

 

タルタロス「………怪獣から作られたデータの存在でしかないレプリコンポイドの分際で私の誘いを断ると…?」

 

 

 

 

六花「本物の命じゃなくても構わない…!!

 

 

 

 

私は六花……アカネの友達で……グリッドマン同盟で……裕太の恋人…!!!

 

 

 

 

私は私のできることをして裕太のそばにいる………だから絶対に貴方の手は取らない!!!」

 

 

 

 

 

 

 

パリーン!!!!!

 

 

 

 

 

 

六花の思いにより、電脳世界の中では不完全だったナラクの空間が割れた。

 

 

 

 

そして、彼らが飛び出してきた!!

 

 

 

 

 

内海「六花ー!!!見つけたぁ!!!

 

 

 

こんなところにいたんだな……ってあれはタルタロス!!?」

 

 

 

二代目『サウンドラスに武装して正解でした!!

 

 

 

内海さん、しっかり捕まっててくださいね!!六花さんを助けますよ!!」

 

 

 

 

ナイト『二代目は宝多六花の保護をお願いします!!

 

 

 

 

奴は我々が!!!』

 

 

 

 

レックス『六花、無事だったんだなぁ!!』

 

 

 

蓬『裕太、必死に探してましたよ!!!』

 

 

 

夢芽『私達との絆も忘れてもらっちゃあ困りますよ六花さん!!

 

 

 

こんな奴倒して、約束してた恋バナしましょう!!』

 

 

 

 

暦『なんかすごく強そうだけど………

 

 

 

やるっきゃないよなぁ!!』

 

 

 

 

ちせ『ゴルドバーンも頑張ってー!!!』

 

 

 

 

 

マックス『我々も続くぞ!!』

 

 

 

ボラー『おおよ!!』

 

 

 

ヴィット『うちの大事な友人だしね。』

 

 

 

キャリバー『ま…待たせたな……六花…!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕太『六花………』

 

 

 

 

グリッドマン『君の声、我々にも聞こえたぞ。』

 

 

 

 

六花「裕太…グリッドマン…みんな…来てくれたんだね。」

 

 

 

 

 

裕太『当たり前じゃん……俺は………六花の彼氏なんだから…!!!』

 

 

 

 

グリッドマン「よく、奴の誘惑を打ち払った…!!

 

 

 

 

あの日……裕太の想いが世界を救うきっかけとなったように、君の裕太を想う愛が、我々をここへ呼んでくれた…!!」

 

 

 

 

 

六花「……うん。

 

 

 

 

本当は、手を取っちゃいそうで怖かった。

 

 

 

 

……でも、今までの戦いで色んな人と繋がって、支えられて、そして……裕太を好きになって………

 

 

 

 

だから、強くなれた。みんなから……そして、君から、勇気をもらったんだよ、裕太。」

 

 

 

 

 

 

裕太『そんなの俺もだよ……みんなが支えてくれたから……そして、六花……君が帰る場所でいたから……俺は戦えた…!!!

 

 

 

 

俺は……君を絶対に奪わせない!!

 

 

 

 

こいつに勝って、帰ろう、俺達の世界に!!」

 

 

 

 

六花「うん!!!こんなところで立ち止まってたら、アカネに笑われちゃうしね!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ローグカイゼルグリッドマンとフルパワーグリッドナイト、サウンドラスがタルタロスと激闘を繰り広げ、撤退させることができた。

 

 

 

 

 

凄まじい戦闘力に加えて相手の動きを読む力を持つタルタロスは強力で、総戦力を結集してもなおも圧倒されかけたが、何者かのインスタンスドミネーションにより体の動きを封じられたことからその隙に彼らの攻撃によりユニバース世界の外へと追い出され、現実世界へと戻ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君はとんでもなく強いけど、コンピューターワールドだと私の力が大きく作用したみたいだね。

 

 

 

 

六花の裕太くんの力になりたいって情動を狙ってたみたいだけど残念。

 

 

 

六花は君の手を取らないよ?だって、私に苦しい時は、信じ合える人に助けて貰えばいいって教えてくれた…私の一番の親友だもん。

 

 

 

 

それと裕太くん、六花のこと……よろしくね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花「裕太、内海くん、蓬くん、夢芽ちゃん、アンチくん、みんな……

 

 

 

そしてアカネ………

 

 

 

 

ありがとう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いの後も、彼らのユニバースでの人生は続いていく…

 




もしまた映画をするなら、六花が主人公ぽい感じのをみたいですね!


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