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主人公とその身内の紹介

今作のオリジナル主人公である大京智也とその身内の紹介をさせていただきます


名前 大京智也

年齢 17

身長 180cm

体重 69kg

チーム METEOR

部活 サッカー部

愛車 インプレッサWRXSTI(GDBF)

カラー プレミアムシルバー・メタリック

装着パーツ ()内はメーカー

リアスポイラー オールカーボンGTウイング(VARIS)

ボンネット クーリングボンネット(VARIS)

ホイール SSR TypeC(SPEEDSTARWHEEL)

ミラー エアロミラー(CHARGESPEED)

 

日本人である伝説のレーサーの大京誠一郎とアメリカのトップモデルであるマリア・クレイスの間に生まれた日本人とアメリカ人のハーフ

体型はアメリカ人の血が入っているせいか日本人の平均より美形で金髪で金眉で眼球の色は青である

走り屋としては自分のチームでMETEORを作っておりチームメンバーには犬飼伊介と寒河江春紀とクラスの学級委員である一ノ瀬晴がいる

犬飼伊介と寒河江春紀とは幼稚園の頃からの幼馴染

走り屋になろうと思ったきっかけは中学生の頃、父・誠一郎に連れられて秋名山のダウンヒルを助手席で経験したからである

部活は元であるがサッカー部で周囲では辞めたことになっているが担任であり、顧問である溝呂木に説得され引き止められ2日に1回は練習に顔を出している

やめそうになった原因は拓海や樹とは別で御木先輩にいじめられていたからという

身を引いていた頃は父・誠一郎のレース必勝法(峠にも対応)を読んで自分の車が納車されるまでの間、伊介や春紀を必勝法に基づいてコーチをしていた

 

走り屋チーム METEOR

ホームエリア 群馬 秋名山・秋名湖

大京智也が立ち上げた走り屋チームで結成されて日や経験は浅いが一人一人が赤城レッドサンズとほぼ互角にレースを出来る力を持っている

総合的エースは大京智也だがダウンヒルエースは犬飼伊介でヒルクライムエースは寒河江春紀、つい最近一ノ瀬晴が入団した。彼女の実力はまだビギナーレベルだが彼女の奥底に眠っている能力がまだ表に出ていないのでこれからの成長がかなり期待される

犬飼、寒河江、大京のトリプルエースで軸が成り立っている

今は池谷先輩が率いているチーム秋名スピードスターズと秋名山最速をめぐって時々レースをしている

 

名前 大京誠一郎

年齢 43

身長 183cm

体重 72kg

チーム 元・東堂塾

愛車 スカイラインGT-R(R34)

智也の父であり伝説のレーサーでありアメリカのトップモデルであるマリア・クレイスの夫

妻でありマリア・クレイスとはスーパーGTの時に出会いそのまま妻に惚れられて結婚

これまでのスーパーGTや東堂塾での経験をもとに峠対応にレース必勝法を作った張本人

東堂塾の館智幸は後輩でしょっちゅう可愛がっていたという

今でも互いに暇なときは飲みに行っている

百合目一とは最速を争ったライバルであり引退した今も時々勝負をふっかけられている

犬飼伊介の親である犬飼恵介とは飲み仲間でありチームメンバー

レーサーを引退したあとはレース番組等に時折出演して解説をしたりカート教室の講師を務めている

 

名前 マリア・クレイス

年齢 38

身長 165cm

体重 50kg

アメリカのトップモデル

夫である京一郎とはあるレースでレースクイーンをしている時に出会いそのまま結婚した

料理の腕は一人前らしい

モデルをやりつつも英語教師の資格を取るために勉強している

 



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第1話 走り屋デビュー

17歳になる誕生日の日、智也は誕生日の祝いの品としてある一台の車を買ってもらえることになっており納車の日である今日、智也は学校が終わるのをかなり楽しみにしていた


一日の授業が終わりHRにて

智也は掃除を終えて、急いで自席に着席してHRが終わるを今か、今かとかなり待っていた

「あ〜、早く終わらねぇかなぁこのクソ長いホームルーム、マジであの先生長すぎるんだよな~」

智也は担任である溝呂木のHRの長さにイラつきを隠せていない

「智也君、そんなにそわそわしてどうしたの?今日はやけにそわそわしているみたいだけど」

隣の席であり学級委員である一ノ瀬晴に心配される智也

「ここだけの話だけど、今日、やっと注文していた車が納車される日なんだ、それを一分でも早く見たいからさ、それでね…」

事情を説明する智也

「そ、そうなんだ…その、私も隠れですけど走り屋やってるんですよね…よかったら初走行も兼ねて夜に秋名湖で一緒に走りませんか?」

一ノ瀬が走りに誘ってくる

「いいよ、隣のクラスの犬飼も一緒に来るけどいいか?」

「いいですよ、じゃあ今日の夜22時に秋名湖に集合ってことで」

集合時間を提案する一ノ瀬

「ああ、分かった」

一ノ瀬と話をしているあいだに担任の長話が終わりようやく放課後となった

「よっしゃ!クソ長いやつがようやく終わった。急いで帰ろっと、じゃあなー拓海~樹~」

「お、おう」

「またね~」

拓海と樹にサヨナラを言うと駆け抜けるように下駄箱まで走って行った

「急げ~♪俺の初号機が待っている~♪」

歌いながら靴を履いている途中、犬飼が話しかけてくる

「智也のところって今日が納車だっけ?伊介様にも新車見せてくれなーい?」

豊満な胸を智也の頭に当てるようにして後ろから抱きついている犬飼

「わ、わぁったからとにかく離れろ!そろそろ納車だから急いで帰るからな!」

顔を赤くするも内心、ちょっと嬉しいと思う智也

靴を履き終わったあと、二人は急いで家に帰った

30分後 大京宅にて

「ただいまー」

「お邪魔しまーす」

智也と犬飼は家に入ると新車が来ているかを確認すべく父、誠一郎がいるガレージへ向かった

「オヤジ~、俺の新車は?」

落ち着かない様子で新車が納車されたかを聞く智也

「マダだっての、後、2~3時間かかるって聞いてるからな…って犬飼んとこの嬢ちゃんじゃねぇか、お前さんも俺の息子の新車を見に来たんだな、新車が来るまでゆっくりしていけよ」

誠一郎は犬飼が来ていることに気づく

「ご無沙汰してまーす」

「おう、ゆっくりしてけよー」

それから智也と犬飼は新車の納車を待っている間、二階の大智の自室に向かった

自室にて

「ここが智也の自室かー、広さは伊介様の部屋と同じくらいかな~、ってあのベッドの下にある本なにかな~?」

自室に入った途端、智也のマル秘コレクションである本を犬飼は見つける

智也はなんとかごまかそうとしたが時すでに遅し、マル秘コレクションである本の中身を既に犬飼に見られていた

「智也って女の子にこんなことされるの趣味だったんだ♪」

ドSな笑みを浮かべ、壁際にいる大智に擦り寄る犬飼

「う、うっせぇ!い、いいだろこれくらい!」

顔が赤くなっている智也

「じゃあ、このページと同じこと、やったげる♪」

そう言うと犬飼は智也をベッドまで引っ張ってベッドの上で押し倒し濃厚なキスをはじめた

その後、納車されるまでの2時間の間、コレクション本の内容をいろいろ実践させられた

2時間後夜、ガレージにて

「俺の愛車初号機がついに納車ってわけかー、どんな車なんだろ…」

どの車が納車されるかをすごい楽しみにしている智也

「智也~、納車したら早速秋名湖行ってテスト走行を伊介様とやらない?」

テスト走行を誘ってくる犬飼

「構わんよ、って来たようだな」

智也の記念すべき初号機が納車される

スバルのエンブレム、そしてカラーリングはピュアホワイトそして、歴戦のラリーカーをも彷彿させる風格、そう、インプレッサWRXSTI(GDBF)が智也の記念すべき初号機として納車された

「インプってことは伊介様と同じ4WDじゃん、じゃぁ早速テスト走行に行くわよ」

「あーわかったわかった、お前も急いで家に戻ってR32取ってこいよ」

犬飼は急いでR32に乗るために家に走って帰るとすぐさま秋名山頂上秋名湖に向かった

秋名湖にて

「一ノ瀬~お待たせ~ちょっと納車が遅れてこの時間に来たんだけどまだ間に合ってる?」

「は、はい、新車ってインプレッサだったのですね。犬飼さんもご一緒で」

「アハハ…来ちゃったよ~、早速だけど軽く走らない?」

犬飼は軽く走ることを提案する

「そ、そうですね。でもちょっと待ってください後二人くらい来るみたいなので」

一ノ瀬が待つように言うとAE86とAE85に乗った二人が駐車場に駐車してこっちに走ってきた

「タクミーあの人影って」

「俺達のクラスの智也と学級委員の一ノ瀬と隣のクラスの犬飼じゃねえか…あいつらも走り屋だったのか…」

「あっ、拓海君に樹君…夕方ぶりです、二人もここで走りに来たのですか?」

走りに来たのかを聞く一ノ瀬

「お、おう、樹に誘われてな…」

「早く始めない?伊介様、すごい待ちくたびれたし」

「そうだな…だれが1本目走る?」

拓海が誰が行くか聞く

「伊介様が行かせてもらうけど、相手は誰?」

伊介が1戦目を走るとアピールする

「じゃあ、俺が行くっすよ。」

樹が相手になるようだ

「そ、それじゃあ二人共車を並べてください。カウントは私が取るので」

犬飼と樹の二人は車をスタートラインに並べた

スタートラインに並んだのを確認すると一ノ瀬がR32とAE85の間に立ちカウントを始める

「カウント5秒前―4、3、2、1、GO!」

一ノ瀬がGOサインを出すと樹がスタートダッシュを成功させる

「お手並み拝見♪」

犬飼は様子見なのだろうか、樹が出たのを追いかけるようにスタートする

レースは2週目の途中までは樹がなんとか前に出ていたが第2コーナーあたりで犬飼がある攻撃を仕掛けた

「そろそろ、アレやるか」

R32のヘッドライトが消え樹の85にくっつくかのように後ろにいる

「あれ?おかしいなーさっきまであのGT―R見えたのによぉ~」

樹がゴールまで逃げ切ろうとした3本目のストレートで突如横にR32が現れ消していたヘッドライトが点灯して樹のAE85を抜きそのまま樹が追いつくことなくゴールした

「伊介様の勝ち~」

勝ったことですごいうれしそうにする犬飼

「拓海ぃ~負けちまったよぉ~」

「しょうがないよ樹…あそこでブラインドアタックを仕掛けられたら俺でも対抗できるかわからなかったからな、それに今日の樹、いつもよりいいテク持ってたよ、じゃあ、俺二戦目行ってくるから、よかったら86の助手席に乗れよ」

2戦目に行く前に助手席に86の助手席に樹を乗せる拓海

2戦目は一ノ瀬が拓海と走ることになっていた

2戦目は一ノ瀬が拓海に僅差で負けた

「す、すげえよ、晴、下手したらもう少しで抜かれるところだった…それくらいすげえビリッときた」

「ま、マジかよ拓海、やっぱ晴ちゃんってそんなにすげえのか?」

「そ、そうでもないですよ」

少し照れ隠しをする一ノ瀬

「おーい、誰かもう一回走ってくれないか?このままだったら俺の相手がおらんのだが」

智也は誰か走る人を探している

「わりぃ、じゃあ、俺もう一回走ってくるよ」

拓海がスタートラインに車を並べる

「じゃあ、カウントは伊介様が取るよ。カウント5秒前!4、3、2、1、…GO!」

犬飼がGOサインを出すと智也と拓海が一斉にスタートダッシュを成功させる

「手始めに拓海の実力でも見させていただきますか」

故意に減速して拓海の後ろにつく

「俺とやろうってのか、おもしれぇ。その挑戦乗ってやる!」

先行している拓海はだんだんとハチロクの速度を上げていく

「見せてもらおうか、拓海、お前のハチロクの凄さをよぉ!」

速度を上げつつもみっちりくっつくようにして走る智也のインプレッサ

「あのインプレッサ、みっちりとくっついてやがる。しかもキレた走りだ」

1週目が終わるまでは拓海が先行状態でリードしていたがエンジンとタイヤの状態を一定に保っていた智也は2週目で仕掛けに入った

「もらった!この勝負!」

ストレートでハチロクの前に出て一気に勝負をかける

「ここで勝負を仕掛けて来るのか、しょうがないあれやるか」

拓海はハチロクのヘッドライトを消して智也のインプレッサにブラインドアタックを仕掛ける

「ハチロクが見えない、このまま突っ切るか!」

インプレッサのペースを上げていく智也

しかしゴール前のストレートでハチロクが一気に並んできた

そのまま均衡状態は続き結果は同着ということになった

「引き分けたか、まぁいい勝負だったよ拓海」

「そうだな、なんか智也も初めてにしちゃあ上出来だったな」

「あの~拓海君、智也君、そろそろ帰らないと危なくない?」

一ノ瀬が時間を伝える

「そうだな、今日は解散ってことで」

「お、おう」

智也達は各自の車で急いで家に帰っていった

「あの二人があの秋名のハチロクと互角な智也さんに一ノ瀬さんっすか、でもウチの敵じゃなさそうっすねぇ。」

金髪で赤眼の少女はタブレットにきちんと一ノ瀬と智也の走行記録が記録されていることを確かめるとインテグラタイプRに乗って家に帰っていった

しかし、拓海達の走りを一人の女子が偵察していたことは彼らは知らなかった

 

 




このあとがきでは毎話ごとに出てくるリドルキャラの今作のオリジナル設定やオリジナルキャラの設定を公開していこうと思います
今回は一ノ瀬晴と犬飼伊介を紹介しようと思います

一ノ瀬晴
愛車 マツダ ロードスター(NA6CE)
チーム METEOR
拓海、樹、智也がいる3年7組の学級委員
明るい性格の天真爛漫な子
走り屋を始めたきっかけは元・走り屋の母親に小さい頃よく峠に連れて行ってもらってその景色が印象に残ったから
アルバイトは生徒会の首藤と同じメイド喫茶でバイトしている
最初は隠れだったがあるとき、智也が伊介のコーチをしている時に走りを見初められてMETEORに入団した
実力はまだまだビギナーだが今後の成長が大きく期待される

犬飼伊介
愛車 日産 GT-R(BNR32) 
チーム METEOR
智也の幼馴染
母親は小さい頃離婚し整備士である『パパ』に男手一つで育てられてきた
中学生の頃にトップレーサーである『ママ』が再婚相手となり、『ママ』のエボⅣを一度、サーキットで運転させてもらったことから走りに目覚める
愛車を手に入れたのは3年前のことである
アルバイトは拓海、樹、智也と同じガソリンスタンドでやっている


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第2話 黒百合侵攻

智也たちが秋名湖で走行会を行っていた頃
妙義では成人女性の走り屋一人に地元のチームであるナイトキッズが敗北するというとんでもないことが起こっていた
百合目vs中里のレース対決の時のイメージBGMは板金王のテーマを推奨します



走行会と同時刻 妙義山にて

妙義のダウンヒル最速である庄司慎吾が成人女性の走り屋に得意とするダウンヒルで圧倒的大差をつけられ敗北したことによりレースを見に来ていたギャラリーは総立ちになっていた

「お、おい…あの妙義ダウンヒル最速の庄司慎吾が負けやがった」

「じょ、冗談じゃねぇよ…しかもあの女、ヒルクライム勝負まで仕掛けてきてやがる」

「俺たちの希望はもう中里さんしか残ってねえ…」

ギャラリーは中里毅がかつことに最後の希望をかけていた

そして、中里が成人女性の走り屋に声をかけた

「おい、アンタ、うちの慎吾を負かしてくれたそうじゃねえか。それに群馬エリアを手中に収めるつもりらしいじゃねえか、俺はナイトキッズの中里毅だ、アンタが群馬エリアを手中に収めようというのなら、今ここで俺が群馬エリアの厳しさを教えてやる!」

強気な姿勢になる中里

「私は百合目一、まぁ、私を愉しませてくれることね」

不気味なオーラを放つ百合

百合と中里は車を並べレースがいつでも開始できる状態になっている

百合(CT9A)

       VS

        中里(BNR32)

妙義の支配権を賭けたバトルが今、始まった

先行したのは中里

第二セクションの時点で中里は百合相手に120m以上の差を開けており周囲はこれで支配されることのなくなるという安堵感に包まれていたがその安堵感もつかの間、

百合目は怒涛の追い上げを見せその差は5mにまで一気に縮まっていた

「な、なめてんじゃねぇよこのアマ!そのまま行かすかよ!」

中里は逆上してフルアクセルで突っ切ろうとするが雨が少し降っていたせいかスピンしやすいコンディションとなっておりR32はスピンしてしまった

「この勝負、私の勝ちのようね」

スピンしてアウトに出るR32を百合のCT9Aは無情に抜き去っていった

勝負は百合目の勝利ということになった

「そこの貴方、ナイトキッズのメンバーよね?」

「は、はい…」

「ステッカーを一枚寄越しなさい。」

ステッカーを渡せと言ってくる百合

百合目はナイトキッズのステッカーを受け取ると3分割に切り裂きリアスポイラーの裏側に貼り付けた

「これで、妙義山はBlackLilyの支配下ね、私たちが妙義山を走るときは潔く道を開けることね」

そう言うと百合目は帰っていった

それから時間が経ち昼

智也達は屋上で昼食をとっていた

「は、はい智也、く、口開けなさいよ…」

「ほ、ほうふぁ?(こ、こうか?)」

智也が口を開けた瞬間、犬飼は弁当の具を智也の口に突っ込んだ

「智也君と犬飼さんって恋人同士なのですね…」

一ノ瀬は犬飼と智也の意表をつく発言をする

その発言を聞いたとき智也は思わぬ事態であまり噛むことができなくて飲み込んでしまい詰まらせてしまう

「と、智也、お、お茶!」

犬飼は自前のお茶を智也に渡し智也はそれを一気に流し込み事なきを得る

「「ち、ちげえよ(ちがう!)」」

「そ、そうなのですか…こういうことってお熱い人がよくやるって聞いたのですが」

「ど、どこ情報よ、それ!」

犬飼がツッコミを入れる

「いいなー智也はそういうことができるなんてくーっ羨ましいぜ!なぁ拓海?」

「そ、そうか樹?俺は別に羨ましいなんて思ってないけど」

羨ましがる樹とそうでもない反応をする拓海

「その、期末試験が終わったら私たちで温泉旅行に行きませんか?」

唐突な提案をする一ノ瀬

その一ノ瀬の提案に早速、樹はのった

「くーっ温泉旅行か!いこうぜ!拓海ィ!」

「い、いいけどバイトどうすんだよ樹…」

バイトの心配をする拓海

「温泉旅行の間だけ休みを貰えばいいんじゃねえか?俺だって拓海達と同じあのガソリンスタンドでバイトしてるんだし」

アイデアを出す智也

「ま、そうだな。それでさ、晴、旅館とかはどうするんだ?」

旅館の心配をする拓海

「生徒会でバイト先も一緒の首藤さんの親戚が旅館を経営しているのでそこに泊まることになりそうですね。」

旅館のことを説明する一ノ瀬

「生徒会の首藤と知り合いなの晴?!」

知り合いということに食いつく犬飼

「は、はい。バイトの先輩ですけどね…」

それから一ノ瀬たちは昼食をとり、教室に戻っていった

 

放課後バイト先のガソリンスタンドにて

学校から直接バイトに向かった拓海と樹と智也は来た途端にある話題が聞こえてきた

その時の健二と池谷先輩の表情は何か少し青くなっていた

「あっ、池谷先輩、顔が青くなっているようですがどうしたんですか?具合でも悪いのですか?」

智也が話しかける

「あぁ、悪いニュースが入ってきたんだ。俺と健二はそのことで話をしていたんだ」

「それでー悪いニュースってなにっすか?」

樹が話の内容を聞いてくる

「いいか、よく聞けよ。」

ゴクリ

拓海、樹、智也は息を呑む

「あの、妙義ナイトキッズがBlackLilyっていうチームに負けて妙義が制圧されたらしい、それで近々俺達秋名スピードスターズに挑戦してくるらしい」

樹と智也はものすごく驚いたが拓海はあまりチームのことを知らないので頭に?が浮かんでいた

「な、なぁ智也、BlackLilyってどんなチームなんだ?」

拓海が相手チームのことについて聞いてくる

「そ、そうか拓海は知らないんだなあのチームのこと、BlackLilyってチームはなチームメンバーの全てが女で固められていてある意味男子禁制のチームなんだが、それのダブルエースの二人がものすごく強くてな、ダウンヒルのエースが赤のインテグラタイプR、ヒルクライムのエースがエボⅨに乗っている」

相手チームのことについて説明する智也

説明を聞いた拓海はそ〜なんだみたい顔をしていた

そのチームの噂をしていた頃、ガソリンスタンドの客としてインテグラタイプRに乗った一人の女子が来た

「いらっしゃいませ~」

智也はいつもの調子で接客をする

「その赤いインテグラ、アンタ、BlackLilyのダウンヒルのエースだな?」

赤のインテグラを見てダウンヒルのエースだとわかる智也

「あちゃー、バレてたっすね…そうっすよ、ウチがBlackLilyのダウンヒルのエース走り鳰っす。以降お見知りおきをっす」

自己紹介をする走り鳰

「俺はチームMETEORのリーダー、大京智也だ。所でお客さん、ガソリンはどうするんだ?」

自己紹介ついでにどのガソリンを注ぐかを聞く

「そうっすねぇ、ハイオク満タンでお願いするっす、あとリーダーからこれを貴方たちに渡すように言われてるっす」

真紅の手紙を2つ渡される智也

1つは智也宛で1つは池谷先輩宛だった

その後智也はインテグラに注文通りハイオク満タンで給油し走り鳰はどこかに行った

「池谷先輩、先輩宛に手紙です」

さっきの真紅の手紙を渡す

「や、やっぱり来たか」

「そ、それで対戦日時はいつっすか?」

樹が池谷先輩に対戦日時を聞く

「明々後日の夜23時秋名のヒルクライムと書かれている」

「俺の方は10日後の、秋名のダウンヒルらしいです」

その後、アルバイトは8時くらいまで続け智也は急いで帰っていった

その裏で、池谷先輩は拓海に代走を頼んで、拓海は渋々それを承諾した

大京宅にて

智也はバイト帰りで急いで汗を流すためにお風呂に直行した

その時、智也が見たのは女子が二人で風呂に入っているというある意味眼福な光景であった

「と、智也、なに伊介様の裸、見てんのよ」

「よっ、久しぶり智也」

風呂に入っていたのは昔から付き合いのある寒河江と犬飼であった

あまりに刺激的だったせいか智也は急いで風呂場を後にした

その後、父である京一郎に訳を聞くと、二人のご両親が長期の海外出張に出るため、しばらくの間、家にホームステイということになったらしいということを聞かされた

 




今回は走り鳰と百合目一と寒河江のオリジナル設定を紹介していこうと思います

走り鳰
愛車 ホンダ インテグラタイプR (DC2)
チーム BlackLily
秋名湖周辺にある神社の巫女
普段は智也たちとは違う高校に通っている
その高校は大学附属のエスカレーター式で百合目一は先輩であり師匠である
チームのダウンヒルエースだが先輩であり師匠である百合目一には全く歯が立たない
実力は群馬のダウンヒル最速の5本指に入るかはいらないかのラインである

百合目一
愛車 三菱 ランサーエボリューションⅨ(CT9A)
チーム BlackLily
走り鳰が通っている学校の大学部の先輩
群馬エリアを走り屋として征服しようと目論んでいた
高橋涼介のライバル
走り鳰は秋名湖で一度バトルした時に光る素質を見初めてスカウトした
時々、走り鳰と夜の営みをしているらしい
実力は涼介でも勝つのが困難なほど
一ノ瀬晴とは親戚

寒河江春紀
愛車 三菱 ランサーエボリューションⅢ(CE9A)
チーム METEOR
犬飼と智也の幼馴染
父親がレーサーで母親がOL
クラスは犬飼と同じで智也の隣のクラス
愛車であるエボⅢは父親がくれたもので父親は今インプレッサに乗り換えてレースに参戦している
弟が一人いる
チームMETEORには智也が創設すると同時に入団
エンペラーの須藤とは同じエボⅢ使いとして話が合うらしい
実力は過去に須藤の指導を受けていたせいか高橋啓介といいレースができるくらいである
須藤曰くまだ荒いところがあるが目を見張る実力があるらしい



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第3話 VS黒百合

BlackLilyの挑戦を受けることになった拓海と智也は
各々の対戦日時に備えていた
そして、1週間おきの2連戦が始まった



拓海SIDE

バイト中に果たし状を渡された池谷先輩の代わりに秋名山のヒルクライム対決をすることになった拓海は2日間、朝の豆腐の配達も兼ねてヒルクライムで走る秋名山の下見をした

そして、対戦当日

拓海はヒルクライムのスタートライン付近の駐車場で対戦相手であるエボⅨの女を待っていた

もちろん、この対決を見るために多くのギャラリーが集っていた

「お、おい、あのダウンヒル最速の秋名のハチロクが今回はヒルクライムで勝負を受けるんだとよ、しかも相手はあのBlacklilyだしなー」

「しかも相手はエボⅨだそうだ、車のスペックからしてハチロクが不利なんじゃねえのか?」

周囲は今回の対決はエボⅨが勝つと予想していた

そして、拓海とは10分遅れでエボⅨに乗った女性が到着した

そして、車から降りると拓海に接近した

「貴方が、池谷さんの代わりの代走の藤原さんね?」

エボⅨのドライバーである女性は拓海に話しかけてくる

「そ、そうだけど、貴方は?」

拓海が誰かと聞き返す

「ごめんなさいね、私は百合目一、貴方も知っていると思うけどBlacklilyのリーダーをやっているわ」

自己紹介をする百合

「お、俺、藤原拓海って言います」

拓海も自己紹介を返す

それから百合はアップで秋名を一往復してきた

それから、勝負を開始するためにAE86とCT9Aはスタートラインに並んだ

「カウント!5、4、3、2、1、GO!」

観客の男性がカウントを取りGOサインを出すと百合のエボⅨがスタートダッシュを成功させ、いきなりリードを付けた

第1セクション、第2セクションと百合は50mの差をつけてリードしていたが第3セクションから拓海が追い上げてきた

「す、すげえ…なんだよあの女、大差をつけてくると思ったらこっちを煽ってやがる、でも、、ブレーキングとコーナリングで抜けない相手じゃないみたいだし、チャンスがあったら仕掛けて追い抜く!」

拓海は50mもあった距離を40m、30m、15m、そして3mにまで縮める

「だんだん追いついてきているのね。それほどまでに勝ちたいのかしら」

百合も少しでも距離をつけようとスピードを上げていく

そしてゴール前の最後のコーナーで拓海は勝負に出た!

「この私を抜くつもりなのね、いいでしょう、抜いてご覧なさい」

先にコーナーに入ったのは百合で拓海はそれのすぐ後にコーナーに突入していった

「この勝負、どうやら私の勝…ま、まさかアウトから抜いてくるなんて」

「曲がってくれ!俺のハチロク!」

インをとっていた百合は慢心していたせいか少しスピードを落としてしまう

その隙を見て拓海はアウトから一気に抜き去って行った

ヒルクライムの対決は藤原拓海の勝利となった

その様子をブロンドヘアーの女子と白髪でポニーテールの女子が見ていた

「どうやらあのハチロクが勝ちましたわね、真夜さん。」

「そうだなぁ英、だがこの真夜様のシルエイティの敵ではなさそうだな」

「そうですわね、いま眠っている真昼さんが昼の最速とするなら真夜さんは夜の最速ですものね」

「そうだな、アタシたちも帰ろうか、もう寝みぃし」

「そうですわね」

真夜と名乗る女性はパープリッシュグレーのシルエイティに

英という女性はウイニングシルバーのFC3Sに乗って帰っていった

 

SIDEチェンジ

智也SIDE

拓海の勝利から1週間が経ち、走り鳰との対決を明日に控えた今日、智也はある人と会う約束をしており赤城山近くの豪邸みたいな家の近くまで来ていた

智也がチャイムを鳴らすと啓介が出てきた

「なんだ、智也か…兄貴から話は聞いている、ここで待たせるのはアレだから上がれよ」

「は、はい」

智也は啓介に連れられてリビングに向かった

「じゃっ、兄貴呼んでくるからゆっくりしていてくれ」

啓介は兄を呼びに行った

「兄貴、智也が来たから、さっさと降りて来い」

「ん…もう来たのか、早いものだな」

涼介は起きると二階から一階のリビングに向かった

「よく来てくれたな智也」

「は、はい。早速ですが、赤のインテグラに乗っている走り鳰の情報を教えてもらえないでしょうか?」

「鳰の情報か、アイツは百合の弟子だからな手ごわいな、それに、あのキレの鋭いドリフトは俺でも対応できるか分からないからな。それにしても藤原はすごいやつだな、俺が勝つのに手間取った百合をたった一日で負かしてしまうのだからな」

「そ、そうですか。それで本題の走り鳰のこれまでの峠の走行タイムなどの情報ですが」

なんとか情報を得ろうとする智也

「俺もいろいろ調べているのだが中々手に入りにくくてな、確か智也、お前の学校の同級生に剣持っているだろ?」

「は、はい。いますけど」

「アイツは俺のチームで情報の収集や記録を行っている。あいつなら走り鳰の詳細なデータを得ることができる。剣持には俺から連絡しておくから明日にでも学校で受け取るといい」

剣持が情報を持っていることを伝える涼介

「わ、分かりました、じゃあこの辺で」

「あぁ、明日のバトル、頑張れよ」

智也を激励する涼介

「は、はい!」

智也は高橋家を出るとインプレッサを飛ばして急いで帰っていった

「俺だ、涼介だ」

智也が帰るのを確認するとすぐに剣持に連絡を取る涼介

「あっ、涼介さん…どうしたんですか?」

「実は、少し頼みがあってな、Black lilyの走り鳰のこれまでのコースレコードと弱点を少し手荒な手段を使っていいから集めて明日の学校で智也に渡しておいてくれないか?」

「わ、分かりましたーやってみます」

「助かるよ、お前にはいつも期待しているからな、今回も頼んだ」

涼介は剣持が収集を始めたのを電話越しに確認すると通話を終了した

「敵チームのメンバーの情報ならこのしえなにお任せ♡」

剣持はお得意のハッキングを駆使して黒百合のデータを集め始めた

翌日 校舎屋上にて

智也は剣持に指定された通りの場所で情報を入手しようと剣持を待っていた

待っていること10分、剣持は屋上にやってきた

「智也君、涼介さんに頼まれた通り走り鳰のデータを持ってきたよ。それにしても手間取ったものだよ、情報を集めている途中に黒百合の方から逆にハッキングされそうになったからねぇ」

データが入っているUSBメモリを智也に渡す剣持

「そ、そうか。ありがとな剣持、放課後なのにここまで来てもらって」

「それと涼介さんから伝言があるの、走り鳰とやるときは先行を相手に取らせろって」

涼介からの伝言を伝える剣持

「そ、そうか、じゃあ俺は車のセットアップとかしなきゃいけないからもう帰るから」

「頑張ってね、智也君。群馬総なめにしようとしているあいつら、ぶっ倒してよね」

変な期待をかけられる智也

「あぁ、分かった」

そう言うと智也は急いで家に帰っていった

家に帰った智也は車の状態を確認するため車庫で車をじーっと見つめていた

車のメンテナンスを軽く行なっている時、犬飼と寒河江が車庫に入ってきた

「おーやってるやってる。智也、今日が確か決戦の日だったよな?」

寒河江が気さくに話しかけてくる

「お、おうそうだが、って犬飼、その手に持ってるものはなんだ?」

「お、お弁当よ、たまには3人で一緒に食べるのも悪くないと思って」

犬飼は自分のお手製のお弁当を持っていたようだ

「おっ伊介様のお手製か~なぁ智也、さっさとメンテナンス切り上げて食っちまおうか」

「そ、そうだな」

早い夕飯として3人は弁当を食べた

 

それから時が経ち夜9時

「よし、犬飼、寒河江、秋名山いくか」

「そうだな」

「えぇ」

3人はダウンヒルのスタート地点に向かった

秋名 ダウンヒルスタート地点にて

「やっぱりきたっすね、ビビって勝負を放棄したかと思ったっす」

いきなり挑発をする走り鳰

「そういうお前こそ4WDとFFのパワーの違いに怖気づいて逃げたかと思ったのだが」

挑発を挑発で返す智也

レース開始前から火花が散っていた

その後、走り鳰は1本アップを済ませるとすぐさまスタートラインに並んだ

「カウントは俺が取る」

啓介がカウントを取るためにインプレッサとインテグラの間に立つ

「カウント5秒前!、4、3、2、1、GOォ!」

走り鳰がスタートダッシュを成功させて先行状態になる

「様子見と行くか」

涼介の支持通りに故意に先行を取らせる

この時、走り鳰は知らなかった、先行であることがどれだけ不利であるかを

第1セクション、第2セクションと大差はついていないが走り鳰がリードしていた

「やっぱりだ、剣持の解析通りコーナリングが甘いところが多々ある、勝負を仕掛けるなら…第3セクションの連続コーナー、そこしかない!」

後追いで走り鳰の弱点を見抜く智也

そして勝負を仕掛ける連続コーナーに突入する

「う、うちの弱点を見抜かれてるっす…こ、このままじゃ抜かれる、ウチが負ける…百合先輩とウチの夢が…」

焦りが出始めている走り鳰

「赤のインテグラとインプレッサがほぼ同時にコーナーに突入した!」

「すげーハイレベルな戦いだ!」

「このバトルは伝説になる!」

ギャラリーたちは騒ぎ立てている

そのギャラリーの中に一ノ瀬もいた

「智也君!いっけええええええ!」

一ノ瀬は智也を鼓舞した

「イチかバチか、いっけー俺のインプレッサ!」

その鼓舞に応えるかのように連続コーナーを抜けてフルアクセルで走り鳰の赤いインテグラを追い抜く

「う、ウチだってま、負けるわけには…」

走り鳰は追いつこうとするが追いつこうとするたびに距離が離される

最終的に最後の最後で智也が追い抜き逃げ切ったことにより勝利となる

ダウンヒルゴール地点にて

「百合先輩…負けちゃいました…」

悔しながらに敗北を報告する走り鳰

「鳰、あなたはよくやったわ、いづれまたリベンジすればいいのよ。だから今日はかえりましょ」

いつも厳格な百合だが今回ばかりは鳰に優しいところを見せた

「は、はい…先輩ぃ…」

涙を流しそうになるもこらえてインテグラに乗る鳰

百合は帰る前に鳰の対戦相手であった智也に話をしに行った

「貴方が、智也君?」

「そ、そうだけど…」

「今回はいい勝負を見させてもらったわ、それに鳰も今回のレースで大きい成長をしたと思う、鳰を成長させてくれて、ありがと。」

智也と話を済ませると百合率いるBlack lilyは帰っていった

各してBlack lilyと秋名スピードスターズ・METEOR連合のレースは

全勝という輝かしい結果に終わった

 




今回は英純恋子と番場真昼(真夜)と剣持しえなのオリジナル設定について紹介します

英純恋子
愛車 マツダ SAVANNARX-7∞Ⅲ(FC3S)
チーム DarkMoon
英コンシェルツンのご令嬢
愛車であるFC3Sは父親が経営する会社のデモカーであり戦闘力はそれなりに高くセッティングされている
番場真昼(真夜)とは親友で一緒に秋名山近くの豪邸に住んでいる
走り屋を始めたきっかけは番場に誘われたから

番場真昼(真夜)
愛車 日産 シルエイティ
チーム DarkMoon
英純恋子の親友であり英を走りの世界に誘った張本人
昼の時は真昼が運転し、夜の時は真夜が運転する
真昼の時はシャープな運転だが真夜の時はインパクトの強い力任せな走りをする

剣持しえな
愛車 ホンダ S2000(AP1)
チーム 赤城レッドサンズ
智也たちと同じ高校にいるメガネをかけた女子
赤城レッドサンズの情報収集や記録を行っている
1軍にいるが記録のためあまり走ることができないためトレーニング終了後にチームメンバーが帰ったあとで練習している
啓介曰く、涼介の他にパソコンをいじっているだけで速くなる奴らしい
ジュニアだがサーキットの経験があり車のタイヤの状態とブレーキの状態を完璧に把握した走りをすることから『ゴッドブレイン』と呼ばれている


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第4話 温泉旅行への余興

智也と拓海の勝利で終わった対BlackLily戦
その対決からさらに1週間が経った終業式
一ノ瀬は温泉旅行が待ち遠しくて浮かれていた



終業式が終わってすぐさまLHRが始まった

「君たちはこれが最後の夏休みになると思うが、この夏休みを有意義に過ごして最高の青春を作って欲しい、僕からの話は以上!」

いつにも珍しく手短に話を済ませる溝呂木先生

「おわったぁ~」

「最後の夏休みか~」

担任の話が終わったと同時に生徒の気が緩む

「夏休みか~今年は温泉旅行とか行くし充実しそうだな~」

気が抜けたかのように外を眺める智也

その智也を見て誰かに伝言を頼まれたのを思い出した溝呂木は智也に声をかけた

「おーい!大京!生徒会の首藤が君を読んでいるから早く行ったほうがいいんじゃないか?」

首藤に呼ぶように伝えられた事を思い出し伝える溝呂木

「あっ、そ、そうだった!今行きます!」

智也は生徒会室に急いで向かった

生徒会室にて

智也は首藤に呼ばれたとおりの時間になんとか生徒会室に滑り込めた

「よくきたの、智也、お前さんが来るのを待っておった」

初対面の割に慣れ慣れしく話しかける首藤

首藤の美麗な容姿に生唾をゴクリと飲み込む智也

「そ…それで、よ、要件は?」

デレデレしているのを隠せないでいる智也

その様子を生徒会室の近くの扉から犬飼と寒河江は盗み見ていた

それに勘づくこともなく、話を進めていた

「温泉旅行に招待する前にちょっとした余興に乗ってもらいたくての…」

「余興?」

余興と聞いて頭をかしげる智也

「そうだの、お主らっていつも夜な夜な峠で車を転がしてるのであろう?」

智也らが峠で走っていることを指摘する首藤

「そ、そうだが、それが余興と何の関係が?」

関係性を問う智也

首藤が答えようとした時、しびれを切らした犬飼は生徒会室に押し入った

「智也~なに、他の女と楽しそうに話ししているわけ?殺しちゃうよ?」

妖しい笑みを浮かべている犬飼

「伊介様~ちょっと無理矢理すぎるじゃない?」

犬飼を追うかのように生徒会室に入る寒河江

「こ、この者たちは?」

いきなり入ってきた二人に驚きを隠せていない首藤

「あー、紹介が遅れたな、俺の後ろで抱きついているのが犬飼伊介、それで俺の右隣にいるのが…」

「寒河江春紀ってんだ、よろしく~」

寒河江は自己紹介をした

紹介が終わると同時に首藤と同じく生徒会の神長が生徒会室にやってきた

「涼、すまない、遅れてしまった。で、こいつらは誰だ?ここは生徒会以外立ち入り禁止だ」

お堅い神長は生徒会でない智也、犬飼、寒河江が来ていることを少し邪険に見ている

「私が招待した客人での、そんなに邪険に扱わないでやってくれるかの」

「わ、分かりましたよ。」

いやいや納得するも、智也に睨みでプレッシャーをかける神長

「話がそれてスマンの、それで余興なのだが、このワシと香子のチームとレースを興じてくれぬか?」

レースの提案をする首藤

「ま、待て!涼!車があるお前はいいかもしれないが私は自分の車じゃないんだ!」

慌てるように車のことを指摘する神長

「だったら、お主の同居人のイレーナから車を借りればいいではないか」

同居人であるイレーナから借りるように言う首藤

「そ、そうだが…」

「じゃったら決まりだの、場所は今日の夜23時、秋名山のダウンヒル二連戦でどうじゃ?」

「いいだろう」

了承する智也

「私は帰る!」

神長は急いで自宅であるマンションに帰っていった

神長は急いでマンションに帰ると今は寝ているイレーナ先輩に車を貸してくれるように頼んだ

「イレーナ先輩!今日の夜、先輩のハチロクを貸してくれ!」

「ん…なに?」

寝ぼけているイレーナ

「だから、イレーナ先輩!今日の夜ハチロクをかしてほしい!」

もう一度ハチロクを貸して欲しいと伝える神長

「いいよ、使いなよ。今日は仕事仲間と飲みだし」

あっさり許可したイレーナ

その後、神長は嬉しそうにバイトに向かった

「コーコも走り屋の本質を見いだせそうだな、あいつのために車、買ってやるか」

イレーナは携帯を取り出すと知り合いの自動車ディーラーに電話を始めた

「あぁ、俺だ、なんだイレーナか。今日はどうかしたのか」

「ちょっと聞いてくれよ花島~あいつもさ本格的に走り屋になるらしくてなぁ、あいつのために走り屋用の車を用意してやりたいんだがな、何かいい車ないか?」

神長が走り屋になることを嬉しいようにディーラーの花島に報告するイレーナ

「へーあの堅物ちゃんがねえ、よし分かった!俺様頑張って最高のマシンを仕入れちゃうよ!」

「ありがとう、花島。駆動形式はFFか4WDで頼むよ」

「りょーかい!FFか4WDね、早速当たってみるよ」

そう言うと花島は通話を終了し、マシンを探し始めた

一ノ瀬のバイト先にて

一ノ瀬と首藤は神長がやけにハイテンションなことにある一種の恐怖を抱いていた

「きょ、今日の神長さん…や、やけに高気分ですね首藤さん…」

「そ、そうだのお。こ、これはなにか災いが起こりそうだのお」

何か悪いことが起こる前触れだと考える二人

「~~~~♪」

ものすごい笑顔で接客する神長

「晴ちゃ~ん、お客様からラブきゅんコールのオーダーがご指名で入ったよ~♪」

「あっ、はい、ただいま~」

一ノ瀬達は神長を少し不気味に思いながらバイトをこなした

時間は経ち夜23時、METEORのメンバーと首藤と神長は待ち合わせ通りに秋名の山頂付近に集っていた

「よぉ来たの、温泉旅行前の余興といこうではないか」

「涼、初戦は私に行かせてくれないか?」

神長が初戦に出たいとアピールする

「かまわんそ゛、それで智也達は誰を出すのかのぉ?」

首藤は神長を出すと宣言し、智也たちの方の選出を待っている

「誰が行くか?」

チームメンバーに誰が出るかを聞く智也

「どーする?伊介様?」

「アタシ?パス~」

「あの…晴が行ってもいいですか?」

一ノ瀬が出ると立候補する

「晴…あんた正気?」

「あのハチロクはバケモノみたいな性能なのよ、それでもってアンタのロードスターは殆んどノーマルの性能に近いじゃない。それで勝機はあるっていうの?」

一ノ瀬のロードスターがまだ初めて走った時のノーマル状態だとまだ思っている二人

「ノーマル?何昔のことを言っているのですか?あのあと、色々チューニングをしてもらってそれなりに速くなりましたよ?」

チューンアップしたことを口で説明する一ノ瀬

「じゃ、じゃあ、どれだけ速くなったか見せてもらおうじゃない!」

「そ、そうだな伊介様」

METEOR側の代表は一ノ瀬に決まった

「か、神長さん、よ、よろしくお願いします!」

「あぁ、互いにいいレースにしよう」

赤の86トレノと白のロードスターがスタートラインに並ぶ

「カウント5秒前!…3、2、1、GO!」

神長の86がスタートダッシュを成功させる

「や、やっぱり神長さんの86、相当いいチューニングしているのですね。でも私のカプチーノでなんとか出来そうです」

「あのロードスター、中々のマシンだな。イレーナ先輩が仕上げたハチロクに食いついているとは」

86が前の状態で第1セクションの急カーブに突入する

プシャア

   ギャアアアアア

         ゴアアアア

ブレーキとアクセルの轟音が鳴り響きドリフトを決める二人

この時、両者の車のタイヤの状態はほぼ同等かと思われたが神長の86の方は一ノ瀬のロードスターより少し消耗していたが神長はこれを知らないでこの消耗が勝負の大きな分岐点になることは神長は気づいていなかった

その後、神長が微妙にリードするもタイヤの消耗はほぼ現時点で少し危ないくらいになっていた

「神長さんの86のタイヤ、少し変ですね、この最後のストレートで大きく勝負を仕掛ければ勝てそうです」

一ノ瀬はストレートで勝負を仕掛けるためにタイヤをキープしている

そして運命のストレートに突入する

「一ノ瀬が追い上げてきている…なっ…お、追い抜いただと…まさかタイヤの状態を見抜かれていたというのか」

一ノ瀬に逆転され追いかけようとするもタイヤの状態が良くないせいか追いつけないで第1戦は一ノ瀬の勝利になった

「どうやら香子が負けたようじゃの、さて次はワシの出番と行くとするか」

「涼、こいつら侮っていたら負ける。」

「分かっておる、だからワシもこの時のために用意しておいた180SXで出るのじゃ」

首藤は180SXに乗り込みスタートラインに車を並べる

「伊介様、智也、ここは春紀に行かせて」

既に春紀はエボ3に乗っておりスタートラインに並べればいつでもスタートできる状態でいる

「負けたら今夜は寝かさないわよ♡、ねっ智也、一ノ瀬」

「お、おう(´Д` )」

「そうですね。負けたら覚悟してくださいね」

乗り気な一ノ瀬と犬飼、それに巻き込まれる智也

「(伊介様と智也の責めは耐えてるからいいけど一ノ瀬の責めは耐えられそうにないしなぁ負けられないよなぁ)じゃっ、行ってくる」

「春紀~頑張ってね~♡」

心ばかりの声援を送る犬飼

そして寒河江と首藤のレースは始まった

「一ノ瀬の責めは意外に怖いからなぁ最初からぶっちぎって行きますか」

序盤からハイペースでエボ3を走らせ首藤とかなり距離を取る

「始めからフルパワーとはやるようじゃのぉ。しかし、後半からボロがでそうだのお」

首藤はフルパワーで行く寒河江のエボ3に180SXで離されないように追跡していく

「食いついてきてるな首藤も、一ノ瀬の責めは噂に聞いてみれば冗談じゃないほどやばいらしいしなぁ一気にトドメを刺しに行くしかないか」

後半地点からペースを上げていき首藤にトドメを指す寒河江

「ワシでもかなわんかったか。でも楽しめたから良しとするかの」

トドメを刺された首藤は寒河江と13秒遅れでゴールした

レース終了後

「伊介様~勝ったよ~」

「えっ、負けると思って既に智也の家の部屋借りたのに♡」

「なんだかもったいないです。じゃあどっちみち責めは確定ですね♪」

「あーあ、見てらんね」

理不尽に寒河江が責められることが確定した

「智也、今日はいいレースができてよかったのじゃ、心ばかりの礼というべきか、同行メンバーの宿泊代金を4割引にしておいてやるからの」

「マジで!?いいのかよ!ラッキー。まぁ今日はいい勝負ができた、一ノ瀬も成長できたと思う。今日はありがとうな」

「あの様子では私もお礼を言えそうにないがお前の口からいい勝負だったと伝えておいてくれ」

伝達を頼む神長

「あぁ、伝えておくよ」

首藤と神長のふたりは帰路についた

その後智也たちも家に戻ったが帰宅後は寒河江がとんでもなくいやらしい責めを受けていたらしい

 




今回はイレーナと神長香子と首藤と花島について紹介します

首藤涼
愛車 日産 180SXTYPE2 (RPS13)
チーム インパクトノワール
ショートカットで昔を生きた人みたいな喋り方をする少女
高校は拓海たちと同じ高校で生徒会で会長職を務めている
香子をインパクトノワールに誘った
副会長である香子とは親友
親戚が旅館を経営している
バイト先は一ノ瀬、神長と同じメイド喫茶

神長香子
愛車  ダイハツ ストーリアX4
チーム インパクトノワール
ツインテールに眼鏡をかけた少女
高校での成績はトップクラスに近い
走り屋を始めたきっかけはイレーナ先輩の走りを近くで見ていて心を惹かれたから
インパクトノワールには首藤に勧誘されて入った
やるからにはなんでも徹底して取り組む真面目で自分の走りを全て記録して修正するべきところをノートにまとめている
バイトはメイド喫茶に勤務している

イレーナ
愛車 トヨタ スプリンタートレノ(AE86)※拓海とは別カラー 区別をつけるためGTウイングを取り付けている
チーム 入っていない
神長の中学生の頃の先輩であり、神長を走り屋の世界に引き入れた色黒の女性
中学を卒業すると神長とは別の高校に進学する
今はセミプロレーサーでそれなりに勝っており稼ぎはある
神長の家が県外なため自分のマンションに下宿させている

花島光輝
愛車 三菱 ランサーエボリューションⅣ (CN9A)
チーム 入ってない
花島チューンを自動車整備士の専門学校のメンバーたちと経営している
値段は結構張るがチューンアップの腕は一品もの
プロレーサーでは犬飼恵介の車をレースや峠で通用する車に仕上げている
最近のお得意さんはイレーナらしい
自分の愛車であるエボ4の仕上がり具合をテストするためによく赤城に出没する


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第5話 蒼猫と赤獅子

インパクトノワールとのレースから1週間が経過したある日
一ノ瀬達は各自の車で集合場所であるサービスエリアに集った



サービスエリアにて

温泉旅行に行く前に当たって一ノ瀬たちは出発式を行うべく各々の車の前に並んでいた

「諸君!今日から温泉旅行行くわけだがふらちな行動は生徒会長である私が許さないからな!」

神長が生徒会長らしい硬派な演説をする

「神長さんって言ってることと今の状態が反比例しているときあるよね…」

「そ、そうだななつき…真面目なこと言ってるけどマジでごちゃごちゃな時あるよな」

神長の言動と衣装が反比例しているのを見て目が点になる拓海となつき

「今のこーこがそんな演説したって説得力の欠片もないのじゃがな」

「何故だ!?」

「香子~今の自分の衣装見てみろって~」

自分の衣装を鏡で見せる寒河江

「なっ…」

「ホント説得力な~い♥」

厳密なセレモニーが一転ゆるすぎる集会に一変した

智也に至っては香子のストーリアX4を眺めていた

「この車いいチューニングが施してある。峠で走らせたらものすごい戦闘力なんじゃないのか?」

「トモヤ~お前見ただけでそれ分かるのかよ~すげーよ」

ボンネットを開けてイツキとチューニング具合を見ていた

「おい!イツキ!智也!何私の車を弄っているんだ!」

「いじってねーよ別にどれだけチューニングが施されているか気になったからさちょっと見せてもらってたんだ」

「そ、それでどうだったのだ、私の車は…」

「すげーいい車だよ。この車をチューンした人と一度話がしたいくらいだ」

「そ、そうか…」

車を褒められて顔が赤くなる神長

その後、埼玉県のある旅館に一行は向かった

 

旅館にて

「さぁ皆の衆ここがワシの親戚が経営している旅館じゃ。オーナーとは話をつけておるから、いい部屋を借りることができた。今から部屋の鍵を渡すから男子と女子の代表は鍵を取りに来てくれぬか」

首藤が鍵を取りにこさせる

男子は藤原が女子は寒河江が鍵を取りに来た

「拓海ぃ~何号室だったんだ?」

「よくわかんないけど303って書かれてある」

「3階か、まぁ景色がいいことを祈るだけだな」

拓海は303号室の鍵を渡された

「春紀~何号室だった♥」

「305号室と304号室だったぜ、伊介様」

「3階で男子たちとは隣か、不意に男子が来なければいいのだが」

「こーこ、警戒している割には楽しみにしとるようじゃの」

「なっ…」

寒河江は305号室の鍵を渡された

このあとすぐ、男子と女子は各々の部屋に行った

 

男子SIDE

303号室に入った智也達は早速周辺の観光地の探索を始めた

温泉街にて

「なんか男子だけってしらけるよな智也~」

「そうだな、俺だっていつもいる犬飼と寒河江がいないと寂しいしな」

「俺もなんかそれわかる」

イツキ、拓海、智也は女子がいない寂しさにすこししょんぼりしていた

その時、水色の髪で小学生くらいの女子に話しかけられた

「と、智也先輩?ひ、久しぶりです。」

「ひ、柩!?お、お前、あの桐ヶ谷柩なのか!?」

「そ、そうですよ。ボクも走り屋を始めたのでちょっとした旅行がてらにここに…」

智也達の後輩である柩も走り屋を始めたようだ

「げっマジかよ智也。お前に後輩がいたなんてな」

「拓海、俺の後輩って事はお前らの後輩なんだぜ」

「マジでこんなに可愛い後輩がいたのかよぉ~」

柩が後輩だという事実に驚かされる拓海とイツキ

「なぁ柩…走り屋をやってんだろ?なら俺たちとバトルやんねーか?」

「いいですよ。確か近くにバトルできる場所ありました?」

「それなら碓氷が近くにあったからそこでやろう。」

碓氷峠と提案する

「そうですね。あっ千足さんと待ち合わせしているんで、また碓氷で…」

柩は待ち合わせている旅館へ向かった

「あの子可愛かったな~しかも後輩だったなんて…」

可愛い女の子を見て少し顔が赤くなる樹

「わりっ拓海、碓氷峠でのバトル、お前が受けてくれないか?」

智也は拓海にバトルを受けるようにお願いする

「い、いいけど…」

「じゃっ決まりだな」

男子陣は温泉街を廻って旅館に戻っていった

男子たちが旅館に戻ると千足らしき女子と一ノ瀬たちが話していた

「先輩たちも走り屋をやっていられるのですね。」

「は、はいっ。その、よかったら晴達の誰かと夜に走りませんか?」

レースに誘う一ノ瀬

「いいだろう。では、夜10時に碓氷でお願いします」

千足は旅館の部屋に戻っていった

「あの、勝負の提案をしたのはいいですけど…だ、誰が相手をします?」

勢いで勝負に乗り誰が相手をするか決めていなかった一ノ瀬

「じゃあ、伊介にやらせてーww」

犬飼が千足の相手をする

「えっ、お、お願いします。伊介さん」

その後、一行は食事などを済ませ10時には碓氷についていた

 

夜10時 碓氷にて

智也たちは柩と千足と走るべくスタート地点付近の駐車場で待っていた

そして黒のRX-8と水色のMRが来るのを確認する

「ようやく来たな。柩」

「は、はい。待たせてごめんなさい…」

「気にすることありませんよ。晴たちも今来ましたから。」

智也は二人の車についている紫色の猫のステッカーを目にする

「あっ、紹介が遅れました。ボク、パープルキャットのリーダーでダウンヒル担当の桐ヶ谷柩です。先輩方、今日はよろしくお願いします。」

礼儀正しくチームを紹介する柩

「同じく、パープルキャットのヒルクライム担当の生田目千足だ。先輩方とレースを出来ることを誇りに思う。」

武人みたいな紹介をする千足

「じゃあ、これから軽くプラクティスをやって、レースの前に軽くタイムトライアルと行こうじゃねえか」

手始めにタイムトライアルを提案する智也

「いいだろう。それでは30分後に」

一同はプラクティスを開始した

30分後

プラクティスを終えた一同はタイムトライアルの準備にとりかかった

「犬飼、お前のR32のタイヤとブレーキの調子はどうだ?」

「万全に決まってる~♥」

「じゃあお前が最初に左回り(ダウンヒル)で走れ。」

犬飼をダウンヒルに指名する

「じゃあ伊介、行ってくる~」

犬飼は左回り2周のタイムトライアルを開始した

「このコース意外にカーブが多くてあまりスピードが上がらない、ちょっとにがてー♥」

カーブの多さであまりスピードが出せないでイライラしている犬飼

しかしコースを攻略しているうちにスピードを出すポイントを完全に把握して2周の周回を終わらせた

タイムは2分55秒だった

「このコース、なかなかスピードが出せなくて伊介ちょっとイラついた♥」

「そ、そうか…、次、春紀、右回り行って来い」

「りょーかい」

寒河江は右回りで碓氷2周を攻略した

タイムは3分ジャストでゴール

「千足さん…先輩たちってす、すごいですね。」

「そうだな、次は柩の番だが大丈夫か?」

「大丈夫です。千足さん、じゃあ行ってきますね」

桐ヶ谷は左回りのタイムトライアルを開始した

タイムは2分56秒と犬飼のタイムに1秒及ばない結果と終わった

「(すげえ、犬飼のタイムは俺でも抜くのには苦労したのに一発で1秒差のタイムをたたき出しやがった…なんかすげえビリっときた)」

桐ヶ谷が出したタイムに驚く大京

その後生田目もタイムトライアルを行い3分2秒という結果に終わった

「タイムトライアルが終わったわけだが、レースは10分後に行うことにしてくれないか?」

「あぁ、分かった」

10分間のインターバルの後、レースは始まろうとした

第1戦 藤原拓海(AE86)

           VS

             桐ヶ谷柩(SW20)

「カウント行くぜ!5、4、3、2、1…GO!!」

寒河江がカウントをするとスタートダッシュに有利な桐ヶ谷のMRが藤原の86の先に出た

桐ヶ谷に離されないように食いついて行くのが精一杯な藤原は2週目の後半まで5m後ろを走らされていた

「まじーな、様子見のつもりで後ろにいたけど追い抜けるかわかんねえぞ。でも、勝てない相手じゃないよな…仕掛けるとすれば次のカーブかその次の最後の急カーブ、行くっきゃねえ!」

「藤原先輩。次のカーブで抜こうとしているみたいですけどそうはさせませんよ。」

桐ヶ谷はインを取る

「だめか…でも、少ししか差は空いてないしな、次のカーブで抜くしかねえ!」

差は5mから1mに縮まり最後の急カーブに突入する

「イチかバチか行くか!」

藤原が一気に追い抜き勝負が決する

「千足さん…負けちゃいました…」

「先輩だからしょうがないな、よし、次は私が行こう」

千足がスタートラインに車を並べる

「この私が行こう」

神長がスタートラインに車を並べる

そしてレースがスタートした

レースは神長のストーリアX4がRX-8に一歩及ばず大接戦という形で終わった

パープルキャットとの勝負は1勝1敗という結果で終わった

その後、智也たちは旅館に戻り後日観光を楽しんで帰っていった

 

 



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第6話 蒼の最恐

碓氷峠の近くに日本の闇といえるアズマの里があった
その里を抜け出した東兎角
彼女の走りは相手を恐怖させるものであった



5年前 

秋名山にて

兎角は空身の双子の妹でありラリーストである真呼と一緒に秋名山の山頂に来ていた

「どう、兎角ちゃん?この秋名山山頂から見る絶景は?」

「うん!すごききれいだよ!」

「お義母さんは兎角ちゃんを訓練して暗殺者にしたいみたいだけど、おばちゃんは兎角ちゃん自身の夢を叶えて欲しいの、ねぇ兎角ちゃん、兎角ちゃんの夢ってなに?」

「ゆめ…?」

「うん、夢…おばちゃんはラリーストになるのが夢でそれを叶えたの。だから兎角ちゃんにも自分の夢を叶えて欲しいの。家のことを継ぐこと以外でね」

「ゆめかぁ…よくわかんないや」

「あまり考えることはないのよ。ゆっくり考えればいいんだから、さっそろそろ時間だしご飯でも食べてホテルに戻りましょうか。」

「うん!」

真呼の愛車であるMR-Sに乗り込む兎角

「さぁ!行くよ兎角ちゃん!しっかり掴まっててね!」

峠を攻め始める真呼

兎角の目には峠を攻める真呼がすごく輝いて見えた

 

それから5年が経過し現在

5年の間に兎角の叔母であり母、空身の双子の妹である真呼は祖母の放った刺客によって殺された

殺されたときはMR-Sを運転している最中で祖母の放った刺客の車によって谷底に落とされたのが原因だった

無論MR-Sは廃車になった

それは真呼が兎角にモンテカルロブルー・パールカラーのNSXをプレゼントした1週間後の話だった

「叔母さん、母さん、私の夢は決まったよ。アズマの里を抜けてプロのレーサーになる。そう決めたんだ」

祖母が寝ている時に墓前で夢を誓うと兎角はNSXに乗り込んで赤城山に向かった

赤城山にて

「なぁ、アニキ、あの蒼髪の女のドライバーは本当に来るのか?」

「あぁ、アイツは今日みたいな満月の夜に峠に出没するみたいだからな。啓介、今日はお前は出るな。」

「な、なんでだよアニキ!レッドサンズのメンバーでもあのNSXに敵うのは俺ぐらいのものだろ!」

「そうだが、俺は今回のレースは剣持に任せようと思う。」

「正気かアニキ!?アイツは実力はあるが走ってはいない!それでもアイツに行かせるというのか!」

「そうだ、剣持、準備は出来ているか?」

「はい、涼介さん。いつでも行けます!」

剣持は兎角が来るのを待っていた

それから数分後、兎角は現れた

「高橋涼介、お前か、私を待っているという走り屋というのは」

いきなりがっついてくる兎角

「そう組み付くな。今回は俺ではなく、剣持がお前の相手をする」

「剣持しえなだ。」

「東…兎角…」

「よし、二人共スタートラインに車を並べてくれ」

啓介が車を並べるように促すと二人はそれぞれの車を並べた

「カウント行くぞォ!5秒前!4、3、2、1…GOォ!」

啓介がGOサインを出すとスタートダッシュに有利な駆動形式の車であるNSXが先行でスタートダッシュをする

「スタートダッシュはあっちが有利ってわけね!でも、FFやMRは消耗が激しい、後半から抜けば絶対に勝てる!」

前輪駆動の弱点を把握している剣持はわざと兎角を先行させる

「あの2000、様子を伺っているな、攻めてくる気配が全くない、こっちがバテるのを待っているのか?それとも戦う気がないのか?戦う気がないのなら全開でぶち抜く!」

剣持をぶっちぎり一気に終わらせようとする兎角

「でも、そうやってられるのも今のうちだよ兎角、アンタは飛ばしすぎた。それが敗因よ!」

「なにっ…タイヤのグリップが…」

第3セクションに突入したあたりから兎角のNSXのタイヤが不安定になり始める

そのあいだに剣持は50mあった差を一気に2mにまで縮めていた

そして第4セクションに突入する

「のぉ香子ちゃん、香子ちゃんはこのレース、どっちが勝つと思うかの?」

「青のNSXだ、タイヤのグリップがなくなってきているが最後に突っ切るだけの余力が残っていると見た。」

「そうかのぉ?ワシはしえなちゃんのS2000が勝つと思うのぉ」

「なぜだ?」

「香子ちゃんが思うほどグリップが残っておらん、それに、まだしえなちゃんは全開じゃないからのぉ」

「なんだと…」

「まぁ、見てみないとわからんの」

神長と首藤はレースの予想をしていた

そして問題の第4セクションの最後のコーナーにかかる

「行くよ!」

コーナーにかかる前に6速にあげ一気に突っ切る剣持のS2000

「まずい!」

アンダーが出てしまい抜かれる兎角

そして勝負は剣持の勝ちということで終わった

「東兎角といったかな…」

勝負後に涼介が近づいてくる

「あぁ、そうだ」

「剣持を全開走行まで追いやった腕前を買ってだが、レッドサンズに来ないか、お前のような原石は俺たちと一緒に活動して更なる高みを目指したほうがいいと俺は思う」

「その話ですが、お断りさせてください」

「なぜだ?」

「私には守るべき人間がいる、そいつも走り屋でチームに入っている、だから私はそこへ行かなくてはならない」

「そうか、そういう事情があるのなら無理は言わない、また戦えたら戦おう。」

「はい、その時は…」

そう言うと兎角は目的地へ向かうべく車を発進させた

そして、兎角と智也たちが合流するとき新しい戦いが幕を開けるのであった

 



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