遊戯王GX 精霊が見える男 (105ダガー)
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入学試験

この小説はアニメ放送時のレギュレーションに乗っ取って書いています


『受験番号42番、B コートに来てください』

 

『玲二、頑張って下さい』

 

「あいよ」

 

42番か、あんまり高くないけど300人受けたらしいし充分かな。応援してくれたアイツの為にも頑張らないとな。

 

等と考えていたらBコートについた。関係ない話だが試験官の人って何でグラサンスーツなんだろ?

 

「42番、坂城玲二君だね」

 

「はい」

 

「緊張しているのかい?この試験で負けても不合格にはしないのでリラックスするとイイ」

 

「ありがとうございます。大丈夫です」

 

「そうかい?……では、始めよう」

 

「「デュエル!!」」

 

玲二LP4000

手札5

場0

魔法罠0

 

試験官LP4000

手札5

場0

魔法罠0

 

「先行は受験者からだ」

 

「分かりました。俺のターン、ドロー」

手札5→6

 

「手札から苦渋の選択を発動します。デッキから5枚選択し相手に見せその中から相手は1枚選びます。選ばれたカードは手札に加え残りは墓地に捨てます。俺はワイト3枚とワイト夫人2枚を選択します」

 

「わ、ワイト?」

 

試験官は聞き返し、周りのギャラリーも何故こんな弱小カードを使っているんだ?という感じにざわついた。中には馬鹿なのかと嘲笑するものもいる

 

「…私はワイトを選択する」

 

「ではワイトを手札に加え残りを墓地へ。さらに闇の誘惑を発動、デッキから2枚ドローしその後手札から闇属性モンスターを除外します。ワイトを除外。手札からワイトメアの効果発動。ワイトメアは手札から捨てることで2つの効果の内1つを選んで発動します。除外されているワイト又はワイトメアを1枚墓地へ送ります」

手札5→5

 

「手札からモンスターをセット、さらに1枚セットして漆黒のトバリを発動、ターンエンド」

 

玲二LP4000

手札5→2

場 裏1

魔法罠裏1漆黒1

 

「私のターン!ドロー!」

手札5→6

 

「私はブラッドヴォルスを召喚して閃光の双剣トライスとデーモンの斧を発動!トライスは攻撃力を500ポイント下げる事で2回攻撃でき、デーモンの斧の効果で1000ポイントアップ!これによりブラッドヴォルスは2回攻撃でき攻撃力500ポイントアップ!」

 

ブラッドヴォルス攻1900→1400→2400

 

試験官が装備魔法を発動してモンスターを強化した途端にギャラリーから、アイツ終わったなという声がちらほら聞こえてきた

 

「バトル!ブラッドヴォルス(攻2400)でセットモンスターを攻撃!」

 

「セットしていたのはピラミッドタートルです。ピラミッドタートルが戦闘破壊された為守備力2000以下のモンスターを1体特殊召喚できます。ワイトメアを守備で特殊召喚」

 

「またそのワイトモドキか。ブラッドヴォルス(攻2400)でワイトメア(守200)を攻撃!私はこれでターンエンドだ」

 

試験官LP4000

手札6→3

場ブラッドヴォルス

魔法罠トライス、デーモンの斧

 

「俺のターン、ドロー。」

手札2→3

 

「この瞬間漆黒のトバリの効果発動。ドローしたカードが闇属性モンスターだった場合そのカードを相手に見せ墓地へ送ります。その後1枚ドローできる。ドローしたのはワイト夫人、よってこのカードを墓地へ送りドロー」

 

「またワイトモドキか。ドローするのは上手いがそれだけでは勝てないぞ」

 

「分かっています。このターンで終わります」

 

試験官が何?と怪訝そうな顔をしているが気にせず続ける

 

「手札からワイトキングを召喚します」

 

ワイトキング星1

アンデット族

攻?守0

 

「攻撃力が?か?」

 

「ワイトキングは墓地のワイトまたはワイトキングの数×1000ポイントアップしてワイトメアとワイト夫人は墓地に存在する限りワイトとして扱います。よって墓地のワイトは8体。ワイトキングの攻撃力は8000になります」

 

ワイトキング

攻?→8000

 

「攻撃力8000だと!!?」

 

試験官だけでなくギャラリーも騒然となっている。何故なら弱小モンスターの代名詞と言っても良いワイトが最強と名高い神のカードの攻撃力を軽々と超えたのだ

 

「バトル。ワイトキング(8000)でブラッドヴォルス(2400)に攻撃」

 

攻8000-攻2400=5600ダメージ

 

試験官

LP4000-5600ダメージ=LP-1600

 

「わ、ワンターンキル……」

 

試験官は少しの間呆然となっていた。格下だと思っていた受験者に滅多に起きないワンターンキルされたからだろう。しかし今自分が居るところを思い出し玲二に向かい

 

「素晴らしい!!合否は後日自宅に配送されるが合格は確実だろう!」

 

「ありがとうございます」

 

この後二言三言言葉を交わし玲二はもといた席に戻った

 

『お疲れ様です、玲二』

 

席に戻った玲二を出迎えたのは美しい女性であったが何故か翼が生えていた

 

「ありがと、テテュス」

 

玲二は彼女ーー自身のカードの精霊に周りに聞こえない様に小声で答えた

 

『見事でしたよ、私のいるデッキでないのは不満ですが』

 

少し拗ねた様に言うが口元が笑っているため冗談だろうと判断して

 

「そう言うなって。機会があればちゃんと使うから」

 

『はい♪楽しみにしてますね』

 

と談笑していると

 

「やあ、少しイイかな」

 

「君は?(ヤバい聞かれたか?それとも同じなのか?)」

 

「俺は三沢大地だ。さっきのデュエルは凄かったな。まさかワイトを使って攻撃力を8000まで上げるとは」

 

「ありがと、でもワイトのテキストに書いてあるだろう?沢山集まると強い、みたいなこと。それの通りに組んだだけだよ。…ああ悪い、坂城玲二だよろしく」

 

「ああよろしく。しかし成る程な、そう構築したのか。所で」

 

三沢はニヤリと笑い

 

「まだ攻撃力上がっただろう?」

 

「そりゃキングとメアを墓地に「プリンス」なっ?」

 

玲二はぎょっとした後苦笑いしながら

 

「何だ知っていたのか」

 

「ああ、と言っても他のカードを持っていないから使えないが」

 

「成る程な、所で三沢は結果どうだった?」

 

「いや、俺はまだ呼ばれていな『受験番号1番、Aコートに来て下さい』…呼ばれたな」

 

「頑張れよ」

 

「ああ」

 

 

 

 

「罠カード発動!破壊輪!」

 

『彼勝ちましたね』

 

「ああ、中々堅実なプレイングだったな」

 

『しかしパーミッションされたらどうするのでしょうか?』

 

「もう1枚伏せてあったろう?多分神の宣告だろうな」

 

『成る程』

 

等と話していると三沢がこっちに向かって来たので話を中断する

 

「お疲れ、勝ったな」

 

「ありがとう。狙い通りの展開になってくれて助かった」

 

「所で残りの伏せてあったの神の宣告か?」

 

「ああ、良くわ『ちょっと待ってくれ!!!!』何だ?」

 

声がした方を見ると同年代の少年が息を切らしながら紙を試験官達に渡していた

 

「ああ、そう言えば人身事故かなんかで電車遅れていたな」

 

「それでか……ん?アイツデュエルできるみたいだけど相手誰だ?」

 

「あの人はクロノス先生だな。実技担当の最高責任者だ」

 

「へぇ、と来ると中々面白そうだ」

 

 

 

 

 

「フレイムウィングマンの効果で3000ポイントのダメージだ!」

 

「マンマミーヤ!!?」

 

 

「勝ったな」

 

「ああ、しかしあの状況からよく逆転したな」

 

「俺としてはあのドロー力が怖いけどな。……さて、そろそろ帰るよ」

 

「そうか、じゃあな。次はアカデミアで、だな」

 

「ああ」

 

思ったより楽しい3年間になりそうだが

 

『いいです。家に帰れば沢山お話も出来ます、デュエルも出来ます。別にいいです』

 

取り敢えず拗ねたテテュス宥めるか。家に着くまで機嫌治ればいいけど



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船上の絆

※タイトルは関係ありません
デュエルなしです


試験結果は合格だった。今俺は黄色の制服を着て船に乗っている。デュエルアカデミアに行くのに船かヘリでないと行けないからだ。ヘリの方が人気だったが船に乗った事がなかったのでこっちにしてみたのだが

 

『大丈夫ですか?気分良くなりましたか?』

 

「まだ気持ち悪いけど、さっきよりかはましだな」

 

知らなかった、俺船弱かったんだ

 

『というか、ばらつき有りますよね。車とか電車は平気なのに、バスだと乗って1分で気分悪くなりますよね』

 

「何でだろな?」

 

 

 

 

 

 

や、やっと着いた……

 

『お疲れ様です。何とかもちましたね』

 

「後10分長かったら粗相するところだったな」

 

マジでヤバかった

 

この後講堂に行き恒例の長いお話を聞き今は自由時間…と言っても振り分けられた寮に行き荷物整理しなきゃならないので実質そんな無いが

 

「む、坂城か」

 

「三沢か。なんかお久し」

 

「試験日から1週間経っているからな」

 

「やっぱりラーイエローだったか」

 

「やはり坂城もだっ『おーい、三沢ー!』…アイツか」

 

「アイツ?」

 

声の方を見てみると手を振っている奴とメガネの小柄の奴が近づいて来た。…って

 

「アイツ、クロノス先生倒した奴か?」

 

「ああ、よく分かったな」

 

「よー、三沢。お前は制服赤じゃ無いんだな。っとお前は?」

 

「十代、彼はさっき話したワイトデッキを使っていた奴だ」

 

「おおっ!お前がか~、なあデュエルしようぜ!」

 

元気な奴だな

 

「悪い、船に酔ったみたいでまだ気分良くないんだ。明日か明後日なら喜んで受けるよ」

 

「そっか、残念だな。でも明日絶対やろうな!」

 

「ああ。……後一個、訂正すると俺はワイト使いでないからな」

 

「え、そうなのか?」

 

話を聞いていた3人はとても驚いていた。デッキを複数個持つタイプはかなり珍しいからだ

 

「ああ、他のカードも使ってやりたいしな(使ってやらないと少し五月蝿いし)ワイトデッキがいいならやるとき持っておくが」

 

「いや、イイ。他のデッキも見てみたいしな。く~今から楽しみだ!」

 

その後少し話してから別れた。翔(メガネ君)は見てないから知らないが十代はラーイエローでも大丈夫だと思うんだがな

 

 

 

 

 

「ふぅ………こんなもんだろ」

 

『お疲れ様です』

 

「テテュスもありがとうな。手伝ってくれて」

 

『他の子だと少し狭いでしょうしね』

 

「マリだと物壊しそうだな」

 

『ふふっ、言ってはかわいそうですよ』

 

「いや、お前も笑ってるだろ」

 

『それより彼ら後1ヶ月半で戻って来れるそうですよ』

 

「誤魔化さない。…そっか、ならちょっと手加えるか」

 

しばらくテテュスと意見を交わしながら調整していたらドアをノックする音が聞こえた。なんだろ?

 

「はい?……三沢か。どうした?」

 

「何、そろそろ時間だからな」

 

「?あ、歓迎会か」

 

「忘れていたのか」

 

少し呆れ顔された

 

「デッキ調整してたらすっかりとな」

 

「気持ちは分かるがな」

 

二人で食堂に行った。歓迎会は寮長達の手料理でかなり旨かった。カレー率がやや高かったが。

 

明日のデュエル、楽しみだ




次のデュエル何にしようかな


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主人公(複数使い)VS主人公(HERO)

こんな感じで


「なあ、デュエルしようぜ!」

 

放課後いきなり目の前で叫ばれた。…いや、いきなりではないか。約束していた訳だし

 

「分かった、先に行ってくれ。軽く準備してたい」

 

「分かった!じゃあ第三スタジアムでな!」

 

そう言って走り去って行く十代。…ちょっと落ち着け

 

まあ、いいや。荷物をカバンに入れて、このデュエルで使用するデッキを確認してっと

 

第三スタジアムに移動しているとテテュスが出てきて

 

『誰のデッキですか?』

 

「ウィちゃんのやつ」

 

『ああ、あのデッキですか』

 

「最近使ってなかったしな。このデュエルの結果でお前のデッキを使うか決めようと思ってる」

 

『ほんとですか!?』

 

「ああ。楽しみにしてな」

 

『はい♪』

 

 

 

 

「お待たせ、ギャラリーとかちょっと多いけど初めようか」

 

「おおっ!待ちくたびれたぜ!」

 

「「デュエル!!」」

 

玲二

LP4000

手札5

場無

魔法罠無

 

十代

LP4000

手札5

場無

魔法罠無

 

玲二のデュエルディスクに先攻の文字が光った

 

「俺からか。ドロー」

手札5→6

 

「俺は手札から苦渋の選択を発動、デッキからカードを5枚選択してそのカードを相手に見せ相手は1枚選択する。選択されたカードを手札に加え残りのカードを墓地に捨てる。俺が選択するのは幻獣サンダーぺガス3枚と幻獣クロスウィング2枚だ」

 

「「「「ワイトデッキじゃない!?」」」」

 

望み通りの反応、ありがとうございます

 

「おおっ、早速見たことないカードだ!俺は幻獣サンダーぺガスを選択する!」

 

「分かった、サンダーぺガスを手札に加え残りを墓地へ。手札段殺を発動。お互いに手札を2枚捨て2枚ドロー」

 

…?気のせいか?とにかくこのまま行くか

 

「永続魔法、炎舞ー天キを発動。このカードが発動時、デッキからレベル4以下の獣戦士族を1枚手札に加える。俺は漆黒の戦士 ワーウルフを手札に加える。幻獣ワイルドホーンを通常召喚」

 

幻獣ワイルドホーン星4

獣戦士族

1700/0→2700/0

 

「攻撃力2700!?」

 

「炎舞ー天キはフィールドに存在する限り獣戦士族の攻撃力を100上げる。さらに幻獣クロスウィングは墓地に存在する時フィールドの幻獣と名の付くモンスターは攻撃力を300上げる×3だ」

 

クロスウィングの効果の説明が終わった瞬間俺の左側に半透明に透けている金色の羽毛を持つ鳥が現れた

 

『お久しぶりです、若!久しぶりの活躍、頑張らせて頂きます!』

 

「頼りにしているよ、ウィちゃん」

 

『はい!おまかせ下さい!』

 

隣の半透明の鳥ーークロスウィングのウィちゃんに周りに聞こえない様に小声で答えると嬉しそうに返してくれた

 

「スゲーな!玲二!」

 

「ありがと。2枚伏せてターンエンドだ」

 

玲二

LP4000

手札6→2           

場ワイルドホーン

魔法罠セット2枚天キ

 

「俺のターンだ!ドロー!」

手札5→6

 

「へへっ、いくぜ?俺は手札から融合を発動!手札のフェザーマンとバーストレディを墓地に送りマイフェイバリットカード、フレイムウィングマンを融合召喚!」

 

E HERO フレイムウィングマン星6

戦士族

攻撃力2100守備力1200

 

「もう、来たか…。しかしこのままだと倒せないぞ」

 

「慌てんなって。HEROにはHEROが戦うに相応しい舞台がある!俺は手札からフィールド魔法、摩天楼ースカイスクレイパーーを発動!」

 

ッ!試験の時、古代機械の巨人を倒したやつか!

 

「E HEROが攻撃する時、相手モンスターの攻撃力の方が高かった場合攻撃力を1000ポイント、ダメージ計算時アップする!バトル!フレイムウィングマン(2100→3100)ワイルドホーン(2700)に攻撃!フレイムシュート!」

 

「この瞬間罠カードオープン、幻獣の角。このカードは発動後獣族か獣戦士族の装備カードとなり装備したモンスターの攻撃力を800上げる。迎撃しろ、ワイルドホーン(2700→3500)」

 

攻2100→3100-攻2700→3500=-400ダメージ

 

十代

LP4000-400ダメージ=3600

 

「更に幻獣の角を装備したモンスターが相手モンスターを破壊した時1枚ドローできる」

手札2→3

 

「やるな玲二!俺はクレイマンを守備表示で召喚してカードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

E HERO クレイマン 星4

戦士族

攻撃力800守備力2000

 

十代

LP3600

手札6→0

場クレイマン(守備表示)

魔法罠セット2枚スカイスクレイパー

 

「俺のターン、ドロー。」

手札3→4

 

「漆黒の戦士 ワーウルフを召喚」

 

漆黒の戦士 ワーウルフ 星4

獣戦士族

攻撃力1600→1700守備力

 

「バトル、ワイルドホーン(攻3500)でクレイマン(守2000)を攻撃」

 

「この瞬間罠カード発「ワーウルフの効果、相手はバトルフェイズ中罠カードを発動できない」何ィ!?」

 

「後、言い忘れたがワイルドホーンは貫通持ちだ」

 

守2000-攻3500=-1500ダメージ

 

十代

LP3600-1500ダメージ=2100

 

「ワーウルフ、追撃だ」

 

「なら速攻魔法クリボーを呼ぶ笛!デッキからクリボーまたはハネクリボーを一体特殊召喚する!現れろハネクリボー!」

 

『クリクリ~』

 

ハネクリボー 星4

天使族

攻300守200

 

ッ!やっぱり精霊のカードか!

 

「バトル続行、ワーウルフ(攻1700)、ハネクリボー(守200)を攻撃してカードを1枚セット、ターンエンド」

 

玲二

LP4000

手札4→2

場ワイルドホーン、ワーウルフ

魔法罠幻獣の角セット2枚

 

「俺のターン!ドロー!」

手札0→1

 

「俺は手札から天よりの宝札を発動!お互いに手札が6枚になる様にドローする!俺は6枚ドロー!」

手札0→6

 

「此処でそのカードを引くか………俺は4枚ドローだ」

手札2→6

 

「俺は手札から融合を発動!手札のスパークマンとエッジマンを墓地に送りプラズマヴァイスマンを融合召喚!」

 

E HERO プラズマヴァイスマン 星8

戦士族

攻2600守2300

 

あ、ヤバい、どうしよ

 

「プラズマヴァイスマンはメインフェイズ時手札を1枚捨てる事で相手フィールド上に攻撃表示で存在するモンスターを1体選択して破壊する!俺はこの効果を二回使いワイルドホーンとワーウルフを破壊する!プラズマヴァイスマン!プラズマブレイク!」

 

あえて、流してみるか…?

 

「プラズマヴァイスマン(攻2600)でダイレクトアタック!ヴァイスボルト!」

 

「罠カード発動、ガードブロック。戦闘ダメージを0にし1枚ドローする」

手札6→7

 

「あ~、駄目だったか。このままターンエンドだ」

 

十代

LP2100

手札6→1

場プラズマヴァイスマン

魔法罠セット1枚スカイスクレイパー

 

「俺のターン、ドロー」

手札7→8

 

…おや?……勝ったかもしれない

 

「俺は速攻魔法サイクロンを発動、フィールドの魔法、罠カードを1枚破壊する。その伏カードを選択」

 

「な!?マジックシリンダーが!」

 

「更に幻獣王ガゼルを召喚」

 

幻獣王ガゼル 星4

獣族

攻1500→2400守1200

 

「永続魔法炎舞ー天キを発動。効果を使いビビッド騎士を手札に加える。更に永続魔法炎舞ー揺光を発動、このカードは発動時相手フィールドの表側表示カードを1枚選択してその後手札から獣戦士族モンスターを一体捨てる事で選択カードを破壊する。プラズマヴァイスマンを選択して手札のビビッド騎士を捨て破壊」

 

「マジかよ!?」

 

「追加だ。永続魔法炎舞ー天枢を発動、このカードが存在する限りメインフェイズに1度獣戦士族のみ通常召喚に加えもう一体召喚できる。この効果を使いガゼルを生け贄に幻獣ロックリザードを生け贄召喚。ロックリザードは幻獣と名のつくモンスターを一体生け贄にする事で召喚できる」

 

幻獣ロックリザード 星7

獣戦士族

攻2200→3400守2000

 

「言い忘れてたが揺光と天枢も獣戦士族の攻撃力を100上げる。俺は魔法カード魂の解放を発動。お互いの墓地から合計5枚までのカードを除外する。除外されたカードはこのデュエル中使用できない。墓地を見せてもらうぞ」

 

「分かった」

 

さて気のせい……じゃあないか

 

「俺はフェザーマン、プラズマヴァイスマン、フレイムウィングマン、ネクロガードナー、ネクロダークマンを選択」

 

「なら俺はチェーンしてネクロガードナーの効果を「カウンター罠、天罰を発動。手札を1枚捨て効果モンスターの効果を無効にし破壊する」なあ!?マジかよ!?」

 

「あ~、負けちまったか……。こい!玲二!」

 

「ああ、ロックリザード、ダイレクトアタック!」

 

十代

LP2100-3400ダメージ=-1300

 

「ガッチャ。負けたけど楽しいデュエルだったぜ!」

 

「俺も楽しかったよ、またやろう」

 

「応!またやろうな!」

 

再戦の約束をしていると翔達が駆け寄ってきた

 

「凄いッス!玲二君、アニキに勝っちゃうなんて!」

 

「二人共良いデュエルだったぞ」

 

「?三沢君何時から居たッスか?」

 

「何言ってんだ翔。天からの宝札を発動した辺りから居たじゃないか」

 

「いや、俺がワーウルフを出した辺りからだろ?」

 

「デュエルが始まった時から居たぞ!」

 

あ、あれ?



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弱者の逆襲

前話でデュエルの流れにご指摘を受けまして修正していたら違う所にミスを見つけまして更に修正しました。自分の未熟さに恥じるばかりです。


『はぁ、……』

 

「どうした?…この間のデュエルか?」

 

『はい。まさか十代がウィちゃんのデッキで負けるだなんて』

 

「そう言うな。あの時天罰がなければどうなったかわからなかった」

 

『ですが…』

 

「まぁ、要観察って辺りかね?とにかく明日のテストだよ」

 

『玲二なら問題ないですよ』

 

「ありがと」

 

テテュスと話していたらコンコンとドアをノックする音が聞こえた

 

「ハイ?……神楽坂じゃないか、どうした?」

 

「少し相談に乗って欲しいんだ」

 

「別に構わないが……取り敢えず部屋入りなよ」

 

部屋の中に入れ適当な所に座らせ飲み物を用意する

 

「コーヒー、紅茶どっちがいい?」

 

「ああ、すまない。コーヒーをもらう」

 

「ほら……しかしどうした?勉強の事じゃあないだろ?お前俺より頭良いし」

 

「実はデッキの事なんだ。前に言っただろ?気づいたらコピーデッキになってしまうんだ」

 

「その事か。別に問題ないだろ」

 

「え?」

 

神楽坂は意外だったのかキョトンとした顔した

 

「俺だって最初はコピーからだったよ。そこから俺好みにカードを入れ替えて今のデッキなんだ。そんなもんで良いんだよ」

 

「そうか……そうだな。そうだよな」

 

「ま、あえて言うなら愛着は持てよ。負けたからって崩さずカードの入れ替えで終わっとけ」

 

「成る程、そうか。ありがとう、参考になったよ」

 

「悪いな、このぐらいしか言えないで」

 

「いや、そんな事ないさ。大分助かったよ」

 

「なら良かった。明日頑張ろうや」

 

「ああ、もしぶつかったら全力を出そう」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

ー翌日ー

 

『初めて下さい』

 

あ~あ、十代間に合わなかったか。仕方ない自己責任か。気にせず問題解くか

 

解答欄を全て埋め見直しがちょうど終わった頃十代が入って来た。が問題用紙をささっと書いた瞬間寝やがった。……おいおい

 

十代の行動に思わず呆れているとチャイムがなりテストが終了した。あ~あ、やりやがった

 

実技試験に向け一応デッキ調整していると十代達がやって来た

 

「なあ、玲二。今レアカードパック購買で売っているらしいぜ!」

 

「へえ」

 

「へえって…買いに行かなくてイイんすか?」

 

「問題ないよ。使い勝手の分からないものを入れる方が心配だし」

 

「そっか、じゃあ俺と翔は購買に行って来る!」

 

そう言って十代は走って行った。……翔を置いて

 

「待ってくださいッスよ~!アニキ~!」

 

何やってるんだよ……

 

「相変わらずだな十代は」

 

「だな」

 

この後時間になるまで三沢とテストの答え合わせをしたりした

 

 

 

 

「えーと?」

 

あれ、間違えた?というのが今の心境だ。実技試験は同じ寮の生徒同士で行うのだが何故か目の前にいるのはオベリスクブルーの生徒、つまり一つ格上の相手なのだ

 

「すまない。実技試験の対戦表に不具合が発生してしまってね。悪いがブルーの生徒と戦ってくれ。もし負けても減点は少なくなるよう配慮するから」

 

「はぁ、分かりました」

 

実際の所わかりたくないが。

 

「おい、早くやるぞ!どうせ結果は決まっているんだ。とっとと終わらせるぞ!」

 

相手のブルーの生徒はかなり上から言ってくる

 

『皆が嫌いなブルー生徒の特徴を凝縮したみたいな人ですね』

 

まったくだ、と同意する意味でため息をつく。しかし相手には諦めた様に見えたのかどや顔している…ほんと気が進まない

 

「「デュエル!!」」

 

ブルー生徒

LP4000

手札5

場無

魔法罠無

 

玲二

LP4000

手札5

場無

魔法罠無

 

「俺のターン、ドロー!」

手札5→6

 

あ、勝手に初めやがった

 

「俺は神獣王バルバロスを妥協召喚!」

 

神獣王バルバロス 星8

獣戦士族

攻3000→1900守1200

 

「更に二重召喚を発動!このターンもう一度通常召喚できる!俺は可変機獣 ガンナードラゴンを妥協召喚!カードを2枚セットしてターンエンドだ!」

 

可変機獣 ガンナードラゴン 星7

機械族

攻2800→1400守2000→1000

 

ブルー生徒

LP4000

手札6→1

場バルバロス、ガンナードラゴン

魔法罠セット2枚

 

「俺のターン、ドロー」

手札5→6

 

「この瞬間罠カード発動!スキルドレイン!更にチェーン!最終突撃命令!このカードが存在する限り表側表示モンスターは全て攻撃表示となり、変更できない!スキルドレインの効果でLPを1000払うがフィールドのモンスターの効果は無効となる!」

 

ブルー生徒

LP4000→3000

 

バルバロス

攻1900→3000

 

ガンナードラゴン

攻14000→2800守1000→2000

 

「どうだ!イエローの半端野郎!これが選ばれたエリートのデュエルだ!」

 

うざったいレベルでどや顔してきたが……まあ、だから?それで?

 

「……終わった?」

 

「あ?」

 

怪訝そうな顔をしているブルー生徒に向かって小馬鹿にした表情を作り

 

「だから、御託は終わった?って聞いているのだけど」

 

「なん「俺はカードを3枚伏せて」おい!?聞けよ!?」

 

「ヘルバウンドを召喚」

 

ヘルバウンド 星1

アンデット族

攻500守200

 

ヘルバウンドを召喚した瞬間会場が嘲笑い(笑い)に包まれた

 

「ギャハハははははッ!!!おいおい半端野郎!何んな雑魚モンスター使ってやがる!?あれか?負けるからって諦めたのか?ならサレンダーしろ!」

 

「負けていないし、負ける気もない。ヘルバウンドに下克上の首飾りを装備。バトル、ヘルバウンド(攻500)でバルバロス(攻3000)を攻撃」

 

「何を馬「この瞬間下克上の首飾りの効果発動。装備モンスターよりレベルの高いモンスターとの戦闘時、ダメージ計算時レベル差×500上がる。レベル差は7。よってヘルバウンドの攻撃力は4000だ」な、何だと!?」

 

攻500→4000-攻3000=1000ダメージ

 

ブルー生徒

LP3000-1000ダメージ=2000

 

「う、嘘だろ」

 

「俺はターンエンドだ」

 

玲二

LP4000

手札6→1

場ヘルバウンド

魔法罠下克上、伏三枚

 

「俺のターン、ドロー」

手札1→2

 

「ッ!ハ、ハハハハ!俺はサイクロンを発動!その忌々しい首飾りを破壊だ!」

 

「なあ!?」

 

ヤバい、どうする!?

 

俺が動揺するのを見てさっきまで意気消沈していたブルー生徒の顔に活気が戻った

 

「俺はゴブリン突撃部隊を召喚!」

 

ゴブリン突撃部隊 星4

戦士族

攻2300守0

 

「ゴブリン突撃部隊(攻2300)でその雑魚(攻500)を攻撃!」

 

……アハッ。調子に乗りすぎだ

 

「なんてな。罠カード発動。ジャスティブレイク。自分フィールド上の通常モンスターを対象とした相手モンスターの攻撃宣言時、発動する。攻撃表示の通常モンスター以外モンスターを全て破壊する」

 

「はぁ!?なんだそのインチキ効果!?」

 

カードから放たれた雷が相手モンスターを貫き破壊する

 

「くそッ!ターンエンドだ」

 

まあそれしか出来ないよね

 

「俺のターン、ドロー」

手札1→2

 

「魔の試着部屋を発動。800LPを支払いデッキから4枚めくり、その中からレベル3以下の通常モンスターを自分フィールド上に特殊召喚しそれ以外のカードはデッキに戻しシャッフルする」

 

1枚目トワイライトゾーン、2枚目凡骨の意地、3枚目人海戦術、4枚目……

 

「ッ!俺はヴォルカニック・ラットを特殊召喚する!」

 

ヴォルカニック・ラット 星1

炎族

攻500守500

 

『キュー』

 

ああ、かわいい…………

 

『駄目ですよ。デュエル中のラットちゃんに触ったら火傷を通り越して炭化します』

 

……わかってるよ

 

「罠カード発動、同姓同名同盟。俺の場のレベル2以下の通常モンスター1体選択し発動。デッキから選択したカードと同盟カードを可能な限り特殊召喚する」

 

「あ、ああ……」

 

「実感しろ、これがお前が雑魚と馬鹿にしたモンスター達の力だ。4体のモンスター(500×4)でダイレクトアタック」

 

LP2000-(500×4=2000)=0

 

「嘘だろ…………そん…な」

 

ブルー生徒はこの結果が信じられないのかガクッと膝をついた

 

「………」

 

俺は少しだけそれを見て観客席に戻らずそのまま自室に戻った

 

後で聞いた話だかブルートップランクの万丈目と十代が戦って十代が逆転勝利、ラーイエローに昇格話が出たが十代自身が蹴ったらしい。この話を聞いて思ったのは

 

 

クロノス先生、あんた十代倒そうとして失敗したな?

 

 

ぐらいだった



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