バカと僕と召喚獣 (藤崎海斗)
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キャラ設定オリキャラ&原作キャラ

キャラ設定を書きたいと思います!
あれ雄二の成績が?
最強さんはじめての感想です!!ありがとうございました。


北山智也(きたやまともや)

 

容姿俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔しているの甘草奏

 

性格 ボーっとしているような感じだがしっかりと考えていて頭が雄二並にきれる。優しい。怒ることはないといっても過言ではない。でも怒ると静かに言葉で責め立ててくる。雄二とある約束をした。

 

成績

国語社会系、生物が得意

 

現代国語480~580

古典・漢文450~540

日本史460~570

世界史450~550

地理460~560

英語 380~450

英語W390~480

数学340~380

化学330~370

物理320~360

生物400~480

保健体育400~450

総合点数4860~6350の間ぐらい

 

吉井明久

容姿、性格、成績

原作通り

 

土屋康太

容姿、性格、成績

原作通り

 

木下秀吉

容姿、性格、成績

原作通り

 

島田美波

容姿、性格、成績

原作通り

 

姫路瑞希

容姿、性格、成績

原作通り

 

坂本雄二

容姿、性格

原作通り

成績

現代国語300~350

古典・漢文320~370

日本史370~430

世界史340~390

地理380~430

英語350~390

英語W350~390

数学400~480

化学350~400

物理360~390

生物320~370

保健体育360~410

総合点数4200~4800の間ぐらい

 

霧島翔子

容姿、成績

原作通り

性格

雄二にたいしてかなり優しくなる

その他原作通り

 

工藤愛子

容姿、性格、成績

原作通り

 

久保利光

容姿、性格、成績

原作通り

 

木下優子

容姿、性格、成績

原作通り

 

その後のちのち皆の成績が上がっていきます

 

科目は、現代国語、古典・漢文、日本史、世界史、地理、英語、英語W、数学、化学、物理、生物、保健体育の12科目にします。

 

書くことがなくなった.....

でも1000字越えないと投稿できないし.

作者こと藤崎海人のバカテスが好きになった理由っ!!!!

バカテスは友達に進められて読んでみたら面白くてはまってしまいました。

明久は相変わらずバカですね

雄二も明久に対して鬼畜

でも僕は雄二が個人的にお気に入りキャラです。いつもは明久をからかっているのに試験召喚戦争になると超真剣!!このギャップも好きな理由の1つです。

あと何だかんだ言って明久を信頼している、じゃないとBクラス戦や9巻のCクラス戦だって勝てなかったんじゃないかと思ったりもします。

あと、何故この小説がアンチなしかというと作者が単純にアンチがあまり好きではないからです。

美波と瑞希にだっていいところはたくさんあるのに...と思ってたり。

あっ知らない間に1000字越えてるやった!!

 

 

忘れてた.....

召喚獣設定っ!(変更のある人だけ)

 

北山智也

服装 忍者(康太のよりいい感じ)

武器 太刀

腕輪 『クリエイト』

能力 名前の通り創造してものを作り出す(武器、腕輪も可)

小刀→20点

弓→40点

銃→60点て感じです。

行動中に武器の変更可能

 

坂本雄二

 

腕輪『クラッシュ』

能力 点数消費をした分だけ一発一発の攻撃力が上がる。




雄二の成績はFクラスになったときにすぐに試験を受けたということになっています。
智也と雄二の約束はいづれ紹介しようと思います。たいしたことではないですが


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試召戦争
プロローグ&第一問


どーも、今回初めて投稿させて貰った藤崎海人です。作者は文才がなく読みにくいと思いますが精一杯書いていくのでよろしくお願いします!!


 

僕らが文月学園に入学してから二度目の春が訪れた。

校舎へと続く坂道の両脇には新入生を迎える為の桜が咲き誇っている。

花を愛でている雅な人間でなくとも、その眺めには一瞬目を奪われる。でも、それは一瞬のことなぜなら

 

明久「遅刻だあ~~~~!!」

 

智也「どうしてこういう日まで寝坊できるの?1種の才能?」

 

明久「なにその言い方! あっ学校着いたよ!!」

 

西村「吉井、北山遅刻だぞ」

 

明久「あ、鉄じーーじゃなくて、西村先生。おはようございます。」

 

智也「色々あって遅刻しました、すいませんした」

 

西村「吉井今鉄人って言わなかったか?」

 

明久「気のせいじゃないですか?」

 

西村「そうか、まあいいほら受けとれ」

 

智也「どうしてこんな面倒なやり方でクラスを発表するんすか?」

 

西村「普通はそうなんだがな。ウチは世界的にも注目されている最先端システムを導入した試験校だからな」

 

智也「ふーん。そういうもんなんですか」

 

だからわざわざ1枚1枚封筒に入れてるのか でもクラスなんて見なくても分かってるんだけどな

 

西村「吉井、今だから言うがな」

 

明久「はい、なんですか?」

 

西村「俺は、お前を一年間見て、『もしかすると、吉井はバカなんじゃないか?』なんて疑いを抱いてだんだ」

 

智也「西村先生もですか? 実は自分もなんです。」

 

明久「智也まで、そんな誤解をしているようじゃ、さらに『節穴』なんて渾名つけられちゃいますよ?」

 

西村「ああ。振り分け試験の結果を見て、自分の間違いに気づかされたよ」

 

智也「僕もお前に勉強を教えてきて間違いに気づいたよ」

 

西村、智也「喜べ、吉井(明久)。お前への疑いはなくなった」

 

『吉井明久......Fクラス』

 

西村、智也「お前はバカだ」

 

西村「そういえば北山、あの結果はなんだ?」

 

智也「振り分け試験ですか?ちょっとした約束をしたんですよ 後悔はしませんから」

 

西村「そうか。お前がいいならいいが、だが惜しいなお前ならAクラス

は確実だったのに」

 

智也「いいんですよこれで」

 

『北山智也....Fクラス』

 

こうして僕たちの最低クラスの生活が幕を開けた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

明久「・・・なんだろう、このばかデカイ教室は」

 

智也「これがAクラスか、凄いな」

 

高橋「皆さん進級おめでとうございます。私はこの二年Aクラス担任、高橋洋子です。宜しくお願いします」

 

彼女が告げると、黒板ではなく壁全体を覆う程の大きさのプラズマディスプレイに教師の名前が表示された。あれ、いったいいくらするだろ?

 

高橋「まずは設備の確認をします。ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシートその他の設備に不備のある人はいますか?」

 

・・・「いないようですね、では、はじめにクラス代表を紹介します。霧島翔子さん。前に来てください」

 

霧島「・・・・はい、霧島翔子です。よろしくお願いします」

 

高橋「Aクラスの皆さん?これから1年間、霧島さんを代表として協力し合い、研鑽を重ねてください。これから始まる『戦争』で、どこにも負けないように」

 

智也「明久、そろそろ行くよ」

 

明久「うん、分かった」

 

Fクラスについたーー

 

智也「ここって教室?」

 

明久「言いたいことは分かるけど入ろう」

 

智也「お、おーけー」

 

何故こんなに動揺しているかと言うとFクラスは見た感じだともはや廃墟という言葉がしっくりくるような教室だ。 隣を見ると明久がなにか考えていた。そして明久が教室に入っていった

 

明久「すいません、ちょっと遅れちゃいましたっ♪」

 

雄二「早く座れ、このウジ虫野郎」

 

明久「えっちょっとひどくない?」

 

智也「よっ雄二」

 

雄二「おっ智也きてくれたか」

 

智也「約束は守れてる?」

 

雄二「当たり前だ」

 

智也「そっか、なら良かった」

 

明久「無視されてるっ!? そういえば雄二、何やってんの?」

 

智也「そんなことも分かんないのか? 雄二が代表だからに決まっているだろうが」

 

雄二「よく分かったな」

 

明久「それにしても流石はFクラスだね」

 

皆ごろごろしてたりとかゲームをしていたりとか様々だ。

 

福原「ちょっと通してもらえますか?」

 

雄二達「あ、すいません」

 

福原「それではHRを始めます。。二年Fクラス担任の福原慎です。宜しくお願いします。 皆さん全員に卓袱台と座布団は支給されていますか?不備があれば申し出てください。」

 

明久「せんせー、座布団に綿がほとんど入ってないです」

 

福原「あー、はい。我慢してください」

 

智也「先生、僕の卓袱台の脚が折れています」

 

福原「木工ボンドが支給されているので、後で自分で直してください 必要なものがあれば極力自分で調達するようにしてください。

では、自己紹介でも始めましょうか。廊下側の人からお願いします」

 

秀吉「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる、今年一年よろしく頼むぞい」

 

康太「・・・・土屋康太」

 

美波「海外育ちで、日本語は出来るけど読み書きが苦手です。

あ、でも英語は苦手です。育ちはドイツだったので。趣味はーー趣味は吉井明久を殴ることです☆」

 

明久「誰だっ!?恐ろしくピンポイントかつ危険な趣味を持つ奴は!」

 

美波「はろはろー吉井、今年もよろしくね」

 

明久「あぅ。し、島田さん」

 

ん、もう僕の番だ

明久「コホン。えーっと、吉井明久です。気軽に『ダーリン』って呼んでくださいね♪」

 

Fクラス《ダァァーーリィーーン!!》

 

明久「失礼。忘れてください。とにかくよろしくお願いします。」

 

あっ僕の番だ、てか明久なんてもん聴かせてくれるんだよ

 

智也「北山智也です。これから1年間よろしく」

 

そして自己紹介の途中不意にガラリと教室のドアが開き、息を切らせて立っている女子生徒が現れた。

 

瑞希「あの、遅れて、すいま、せん・・・・」

 

F「えっ?」

 

福原「丁度良かったです。今自己紹介をしているところなので姫路さんもお願いします」

 

瑞希「は、はい!あの、姫路瑞希といいます。よろしくお願いします」

 

F「はいっ!質問です!どうしてここにいるんですか?」

 

聞きようによっては失礼な質問が浴びせられる。でも、これはクラスにいる全員の疑問のはずだ。彼女の可憐な容姿は人目を引くし、なによりその成績が凄い。入学して最初のテストで学年二位を記録し、その後も上位一桁以内に常に名前を残しているほどだった。

 

瑞希「そ、その、・・・・振り分け試験の最中、高熱を出してしまいまして・・・」

 

Fクラス「ああ、なるほど」

 

試験途中での退席は零点扱いになる。彼女は昨年度行われた振り分け試験を最後まで受けることができず、結果としてFクラスに振り分けられてしまったという訳だ。

 

Fクラス

「そう言えば、俺も熱(の問題)がでたせいでFクラスに」

「ああ、化学だろ?アレは難しかったな」

「俺は弟が事故に遭ったと聞いて実力を出しきれなくて」

「黙れ一人っ子」

「前の晩、彼女が寝かせてくれなくて」

「今年一番の大嘘をありがとう」

 

これは想像以上にバカばっかりだ。

 

瑞希「で、ではっ、1年間よろしくお願いしますっ!

き、緊張しましたぁ~・・・」

 

明久「あのさ、姫

 

雄二「姫路」

 

瑞希「は、はいっ何ですか?えーっと・・・・」

 

雄二「坂本だ。坂本雄二。よろしく頼む。」

 

智也「じゃあついでに北山智也です。よろしくね」

 

瑞希「あ、姫路です。よろしくお願いします」

 

雄二「ところで、姫路の体調は未だに悪いのか?」

 

明久「あ、それは僕も気になる」

 

瑞希「よ、吉井君!?」

 

雄二「姫路。明久がブサイクですまん」

 

智也「ほんとごめんね」

 

瑞希「そ、そんな!目もパッチリしてるし、顔のラインも細くて綺麗だし、全然ブサイクなんかじゃないですよ!その、むしろ・・・・」

 

雄二「そう言われると、確かに見てくれは悪くない顔をしているかもしれないな。俺の知人にも明久に興味を持っている奴がいたような気がするし」

 

明久「え?それは誰ーー」

 

瑞希「それって誰ですか?っ!?」

 

雄二「確か、久保ーー利光だったかな」

 

久保利光 ♂(性別/オス)

 

明久「・・・・・・・・・」

 

雄二「おい明久。声を殺してさめざめと泣くな」

 

福原「はいはい。そこの人たち、静かにしてくださいね。」

 

明久達「あ、すいませー」

 

バキィッバラバラバラ.......

突如、先生の前で教卓がゴミ屑とかす。

 

福原「えー・・・替えを用意してきます。少し待っていたください」

 

明久「・・・・雄二、智也ちょっといい?」

 

雄二、智也「別に構わんが(いいよ)」

 

明久「この教室についてなんだけど・・・」

 

雄二「Fクラスか。想像以上にひどいもんだな」

 

明久「やっぱりそう思うよね

そこで僕からの提案。折角二年生になったんだし、『試召戦争』をやってみない?」

 

智也「何が目的なの?」

 

明久「あまりにも酷い設備だから」

 

雄二「嘘をつくな。勉強に興味のないお前が、今更勉強用の設備なんかのために戦争を起こすなんて、あり得ないだろうか」

 

智也「もしかして、姫路さんのためかな?」

 

明久「どうしてそれを!?」

 

雄二「やはり、そうか

まあいい俺自身Aクラス相手に試召戦争をやろうと思っていたところだ

理由は世の中学力が全てじゃないって、証明してみたくてな

それにAクラスに勝つ方法も思い付いたしーーおっと、先生が戻ってきた。教室に入るぞ。」

 

明久、智也「はーい」

 

福原「坂本君、君が最後の一人ですよ」

 

雄二「了解。」

 

福原「坂本君はFクラス代表でしたよね?」

 

雄二「ああ、 Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことは代表でも坂本でも、好きなように呼んでくれ

さて、皆に1つ聞きたい

かび臭い教室

古く汚れた座布団

薄汚れた卓袱台

Aクラスは冷房完備の上、座席がリクライニングシートらしいがーー

不満はないか?」

 

Fクラス「大有りじゃあーーーーーっ!!!!」

「いくら学費が安いからといって、この設備は、あんまりだ!改善を要求する!」

「そもそもAクラスだって同じ学費だろ?あまりにも差がありすぎる!」

 

雄二「みんなの意見はもっともだ。そこで FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けてみようと思う」

 

こうして戦争の引き金を引いた

 

 




次回は続きを書きます。
これからよろしくお願いします。


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第二問~勝利への布石~

今回は前回の続きです。
特に報告はないのでどうぞっ!!!


雄二「ーーFクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」

 

F「勝てるわけがない」

「これ以上設備が落とされるなんて嫌だ」

「姫路さんがいたら何もいらない」

 

確かに誰が見てもAクラスとFクラスの差は圧倒的だ。

文月学園は点数に上限がないテストが採用されてから四年がたった。

このテストには一時間という制限時間と無制限の問題数が用意されている。学力低下が嘆かれる昨今に生徒の勉強に対するモチベーションを高めるために提案された先進的な試み。その中心にあるのが、召喚獣を用いたクラス単位の戦争ーー試験召喚戦争と呼ばれる戦いだ。

要するにテストの点数=召喚獣の力ということになるのでAクラスは最高クラスFクラスは最低クラスということになる。つまりAクラスとFクラスは雲泥の差なのだが目の前で立っている雄二はこう宣言した。

 

雄二「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせてみせる」

 

この自信はどこから出てくるのだろう?

 

F「何を馬鹿なことを」

「できるわけないだろう」

「なんの根拠があってそんなことを」

 

雄二「根拠ならあるさ。このクラスには試験召喚戦争で勝つことのできる要素が揃っている。 それを今から説明してやる。

まず、おい康太。畳に顔をつけて姫路のスカートを覗いてないで前にこい。」

 

康太「・・・・・!!(ブンブン)」

 

姫路「は、はわっ」

 

智也「さすが康太、恥という言葉を知らないんだな」

 

康太「・・・・・!!(ブンブン)」

 

雄二「土屋康太。こいつがあの有名な、寡黙なる性識者(ムッツリーニ)だ」

 

康太「・・・・・!!(ブンブン)」

 

F「ムッツリーニだと・・・?」

「馬鹿な、ヤツがそうだというのか・・・・?」

「だが、見ろ。あそこまで明らかな覗きの証拠を未だに隠そうとしているぞ・・・・・」

「ああ。ムッツリの名に恥じない姿だ・・・・」

 

明らかな証拠というのは畳の跡だったりする。

 

雄二「姫路と智也は説明するまでもないだろう。皆だってその力はよく知っているはずだ」

 

瑞希「えっ?わ、私ですかっ?」

 

智也「おっやっと呼ばれた」

 

雄二「ああ。ウチの主戦力だ。期待している」

 

F「そうだ。俺たちには姫路さんがいるんだった」

「彼女ならAクラスにも引けをとらない」

智也「僕も紹介されたのにっ!!酷いよ!!」

 

雄二「木下秀吉だっている」

 

智也「まさかの無視、もういいよ( ノД`)…」

 

F「おお・・・・・!」

「ああ。アイツ確か、木下優子の・・・・・」

 

雄二「当然俺も全力を尽くす」

 

F「確かになんだかやってくれそうな奴だ」

「坂本って、小学生の頃は神童とか呼ばれてなかったか?」

「それじゃあ、振り分け試験の時は姫路さんと同じく体調不良だったのか」

「実力はAクラスレベルが三人もいるってことだよな!」

 

智也「名前は知らないけどありがとう!!」

 

気づけばクラスの士気は確実に上がっていた。

 

雄二「それに、吉井明久だっている。」

 

・・・・・・シンーーー

 

智也「いえーい明久~~~~♪」

 

明久「智也ありがとう!! とにかく雄二!僕の名前を呼ぶ必要なんてあったの!?」

 

F「誰だよ、吉井明久って」

「聞いたことないぞ」

 

明久「ホラ!折角上がりかけて士気に翳りが見えてるし!僕は雄二たちと違って普通の人間なんだから普通の扱いをーーって何で僕を睨むの?士気が下がったのは僕のせいじゃないでしょう!」

 

智也「いや、意外と明久のせいかも」

 

雄二「知らないなら、教えてやる。こいつの肩書きは『観察処分者』だ」

 

F「・・・・それってバカの代名詞じゃなかったけ?」

 

明久「ち、違うよっ!ちょっとお茶目な16歳につけられる愛称で」

 

雄二「そうだ。バカの代名詞だ」

 

明久「肯定するな、バカ雄二!」

 

瑞希「あの、それってどのようなものなんですか?」

 

雄二「具体的には教師の雑用係だな。力仕事とかそういった類の雑用を、特例として物に触れるようになった試験召喚獣でこなすといった具合だ」

 

瑞希「そうなんですか?それって凄いですね。試験召喚獣って見た目と違って力持ちって聞きましたから、そんなことが出来たら便利ですよね。」

 

智也「実際はそんなもんじゃないらしいよ」

 

明久「教師の立ち会いがないと召喚出来ないから全然いいことないよ」

 

智也「しかもフィードバックが返ってくるらしいしな」

 

F「おいおい。『観察処分者』ってことは試召戦争で召喚獣がやられると本人も苦しいってことだよな」

「だよな。それならおいそれと召喚できないヤツが一人いるってことになるよな」

 

雄二「気にするな、どうせいてもいなくても変わらない雑魚だ」

 

明久「雄二、そこは僕をフォローする台詞を言うべきところだよね?」

 

智也「そうだよ雄二、いくら明久が勉強が出来ないバカだからってそんな言い方良くないと思うよ」

 

明久「ちょっ智也まで」

 

雄二「とにかくだ。俺達の力の証明として、まずはDクラスを征服してみようと思う

皆、この境遇には大いに不満だろう?」

 

Fクラス「当然だ!!」

 

雄二「ならば全員筆(ペン)を執れ!出陣の準備だ!」

 

Fクラス「おおーーっ!!」

 

雄二「俺達に必要なのは卓袱台ではない!Aクラスのシステムデスクだ!」

 

Fクラス「うおおーっ!!」

 

瑞希「お、おー・・・・」

 

智也「いぇぇ~~!!」

 

雄二「明久にはDクラスへの宣戦布告の使者になってもらう。無事大役を果たせ!」

 

智也「果たせ!!」

 

明久「・・・・・下位勢力の宣戦布告の使者ってたいてい酷い目に遭うよね?」

 

雄二「大丈夫だ。やつらがお前に危害を加えることはない。騙されたと思っていってみろ」

 

明久「本当に?」

 

雄二「もちろんだ俺を誰だと思っている 大丈夫、俺を信じろ。俺は友人を騙すような真似はしない」

 

明久「わかったよ。それなら使者は僕がやるよ」

 

雄二「ああ、頼んだぞ」

 

明久は毅然とした態度でDクラスに向かって歩いていった

 

智也「雄二、明久生きて帰ってこれるかな?」

 

雄二「まあ大丈夫だろ」

 

智也「うん、そうだね」

 

そして数十分後

 

明久「騙されたぁっ!」

 

雄二「やはりそうきたか」

 

明久「やはりってなんだよ!やっぱり使者への暴行は予想通りだったんじゃないか!」

 

雄二「当然だ。そんなことも予想出来ないで代表が務まるか」

 

明久「少しは悪びれろよ!」

 

瑞希「吉井君、大丈夫ですか?」

 

明久「あ、うん。大丈夫。ほとんどかすり傷」

 

美波「吉井、本当に大丈夫?」

 

明久「平気だよ。心配してくれてありがとう」

 

美波「そう、良かった・・・。ウチが殴る余地はまだあるんだ・・・」

 

明久「ああっ!もうダメ!死にそう!」

 

智也「島田さんは末恐ろしい人だな」

 

雄二「そんなことより今からミーティングを行うぞ」

 

瑞希「あの、痛かったら言って下さいね?」

 

秀吉「大変じゃったの」

 

秀吉が僕の肩を叩いて廊下に出る

 

智也「じゃあ明久ちゃんとこいよ」

 

~屋上にて~

 

雄二「明久。宣戦布告はしてきたな?」

 

明久「一応今日の午後に開戦予定と告げてきたけど」

 

美波「それじゃ、先にお昼ご飯ってことね?」

 

雄二「そうだな。明久、今日の昼ぐらいはまともなものを食べろよ?」

 

明久「そう思うならパンでも奢ってくれると嬉しいんだけど」

 

智也「そいつは無理な相談だなぁ明久」

 

瑞希「えっ?吉井君ってお昼食べない人なんですか?」

 

明久「いや。一応食べてるよ」

 

雄二「・・・・・あれは食べてると言えるのか?」

 

智也「ほんとだよね僕は生きていけないよ」

 

明久「失礼だな、何が言いたいのさ」

 

雄二、智也「だってお前の主食って水と塩だろう(でしょ)?」

 

明久「砂糖だって食べているさ!」

 

瑞希「あの、吉井君。水と塩と砂糖って、食べるとは言いませんよ・・・・」

 

秀吉「舐める、が表現としては正解じゃろうな」

 

雄二「ま、飯代まで遊びに使い込むお前が、悪いよな」

 

明久「仕送りが少ないんだよ!」

 

瑞希「・・・・・あの、良かったら私がお弁当を作ってきましょうか?」

 

明久「ゑ?本当にいいの?僕、塩と砂糖以外のものを食べるなんて久しぶりだよ!」

 

智也「どんな生活送ってんの?」

 

瑞希「はい。明日のお昼でよければ」

 

雄二「良かったじゃないか明久。手作り弁当だぞ?」

 

明久「うん!」

 

美波「・・・・・ふーん瑞希って随分優しいのね。吉井にだけ作ってくるなんて」

 

瑞希「あ、いえ!その皆さんにも・・・・」

 

雄二「俺達にも?いいのか?」

 

瑞希「はい。嫌じゃなかったら」

 

秀吉「それは楽しみじゃのう」

 

康太「・・・・・(コクコク)」

 

智也「助かるよ」

 

美波「・・・お手並み拝見ね」

 

瑞希「分かりました。それじゃ、皆に作ってきますね」

 

明久「姫路さんって優しいね 実は僕、初めて会う前から君のこと好きーー」

 

雄二「おい明久。今振られると弁当の話なくなるぞ」

 

智也「そして明久はこのまま何も食べれずに餓死して逝くことになるよ?」

 

明久「ーーにしたいと思ってました。」

 

秀吉「明久。それでは欲望をカミングアウトした、ただの変態じゃぞ」

 

雄二「明久。お前はたまに俺の想像を越えた人間になるときがあるな」

 

智也「もう格が違うよね」

 

明久「だって・・・お弁当が・・」

 

雄二「さて、話が逸れたな。試召戦争に戻ろう」

 

秀吉「雄二。1つ気になっていたんじゃが、どうしてDクラスなんじゃ?段階を踏んでいくならEクラスじゃろうし、勝負に出るならAクラスじゃろう?」

 

智也「そんなの簡単なことだよ。Eクラスを攻めないのは戦うまでもない相手だからだよ」

 

明久「え?でも、僕らよりはクラスが上だよ?」

 

雄二「ま、振り分け試験の時点では、な。でも実際の所は違う。オマエの周りにいる面子をよく見てみろ」

 

明久「えーっと・・・美少女二人と馬鹿が三人とムッツリが一人いるね」

 

雄二「誰が美少女だと!?」

 

康太「・・・・(ポッ)」

 

明久「雄二とムッツリーニが美少女に反応するの!?僕だけじゃツッコミ切れない!」

 

秀吉「まぁまぁ。落ち着くのじゃ、代表にムッツリーニ」

 

雄二「そ、そうだな ま、要するにだ 姫路と智也に問題のない今、正面からやりあってもEクラスには勝てる。Aクラスが目標である以上、Eクラスと戦っても意味がないってことだ」

 

明久「?それならDクラスとは正面からぶつかると厳しいの?」

 

智也「そうだね、確実とはいえないと思うよ」

 

明久「だったら、最初から目標のAクラスに挑もうよ」

 

雄二「初陣だからな。派手にやって景気づけしたいだろ?それに、打倒Aクラスの作戦に必要なプロセスだからな」

 

瑞希「あ、あの!」

 

智也「どうしたの姫路さん」

 

瑞希「えっと、その。吉井君と坂本君と北山君は、前から試召戦争について話し合っていたんですか?」

 

雄二「ああ、それか。それはついさっき、姫路の為にって明久に相談されてーー」

 

明久「それはそうと! さっきの話、Dクラスに勝てなかったら意味がないよ」

 

雄二「負けるわけがないさ お前らが俺に協力してくれるなら勝てる

いいかお前ら。ウチのクラスはーー最強だ」

 

美波「いいわね。面白そうじゃない!」

 

秀吉「そうじゃな。Aクラスの連中を引きずり落としてやるかの」

 

康太「・・・・・(グっ)」

 

瑞希「が、頑張りますっ」

 

智也「面白いこといってくれるじゃん」

 

雄二「そうか。それじゃ、作戦を説明しよう」

 

涼しい風がそよぐ屋上で、僕らは勝利の為の作戦に耳を傾けた。

 




遂に遂に次回から試験召喚戦争が始まります!!
いえーい
のりのりーーさん蒼龍さん
感想ありがとうございました。


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第三問~Dクラス戦開始!!~

遂に遂にDクラス戦です!
蒼龍さん感想ありがとうごさいます

まあとにかくどうぞっ!!!!

あ、初めは原作多目です


智也side

 

智也「皆が戦争してるのに僕は何をしてるんだ~」

 

先生「北山君、試験中です。静かにしてください。」

 

智也「くっあの日明久を待たず勝手に行っていれば良かった。こうなったらさっさと試験終わらせてやる!!」

 

雄二「おい、智也しっかりと試験受けろよ」

 

智也「今回僕、戦えるのかな?」

 

 

明久side

 

美波「吉井!木下達がDクラスの連中と渡り廊下で交戦状態に入ったわよ!」

 

今現在前線にいるのは秀吉率いる先行部隊でそことFクラスの中間辺りに僕がいる中堅部隊が配置されている。知らない間に部隊長になっていた。だけど部隊長になってる以上部隊の皆を導く義務がある。

まずは戦場の雰囲気を感じよう。

前線部隊の戦闘の様子を聞き取るんだ。

 

西村「さぁ来い!この負け犬が」

 

F「て、鉄人!?嫌だ!補習室は嫌なんだっ!」

 

西村「黙れ!捕虜は全員この戦闘が終わるまで補習室で特別講義だ!終戦まで何時間かかるか分からんが、たっぷりと指導してやるからな」

 

F「た、頼む!見逃してくれ!あんなあんな拷問耐えきれる気がしない!」

 

西村「拷問?そんなことはしない。

これは立派な教育だ。補習が終わる頃には趣味が勉強、尊敬するのは

二宮金次郎、といった理想的な生徒に仕立てあげてやろう」

 

F「お、鬼だ!誰か、助けっーーイヤァァーー(バタン、ガチャ)

 

なるほど。

 

明久「島田さん、中堅部隊全員に通達」

 

美波「ん、なに?作戦?何て伝えんの?」

 

さっきの会話を聞いて僕が考えた作戦はただ1つ

 

明久「総員退避と」

 

美波「この意気地無し!」

 

殴られた、チョキで

 

明久「目が、目がぁっ!」

 

美波「目を覚ましなさい、この馬鹿!あんたは部隊長でしょう!しっかりしなさい!」

 

その覚ますべき目を潰した後の言葉じゃない

 

美波「いい、吉井?ウチらの役割は

木下の前線部隊の援護でしょう?

アイツらが戦闘で消耗した点数を補給する間、ウチらが前線を維持する。その重要な役割を担っているウチらが逃げ出したら、アイツらが補給出来ないじゃない!」

 

明久「ごめん。僕が間違ってたよ。

補習室を恐れずこの戦闘に勝利することだけ考えよう」

 

美波「それにこれは戦争なんだから多対一で戦えばいいのよ」

 

明久「そうだね。よし、やるぞ」

 

美波「うん。その意気よ、吉井!」

 

F「島田、前線部隊が後退を開始したぞ!」

 

美波「総員退避よ 吉井、総員退避で問題ないわね?」

 

明久「よし逃げよう。僕らには荷が重すぎた」

 

美波「そうね、ウチらは精一杯努力したわ ん?横田じゃない。どうしたの?」

 

横田「代表より伝令があります。

『逃げたらコロス』」

 

明久「全員突撃しろぉーッ!」

 

僕は補習よりも命が惜しいんだ!

 

秀吉「明久、援護に来てくれたんじゃな!」

 

明久「秀吉、大丈夫?」

 

秀吉「うむ。戦死は免れておる。

じゃが、点数はかなり厳しいところまで削られてしまったわい」

 

明久「そっか。それなら早く戻ってテストを受け直してこないと」

 

~戦闘場所~

 

美波「吉井、見て! 五十嵐先生と

布施先生よ!Dクラスの奴ら、科学教師を引っ張ってきたわね!」

 

明久「島田さん、化学に自信は?」

 

美波「全くなし。60点台常連よ」

 

明久「よし、それなら五十嵐先生と布施先生に近付かないように注意しながら学年主任のところに行こう」

 

美波「高橋先生のところね?了解!」

 

美春「あっ、そこにいるのはもしや、美波お姉さま!五十嵐先生、こっちに来てください!」

 

美波「くっ!ぬかったわ!」

 

明久「よし。島田さん、ここは君に任せて僕は先を急ぐよ!」

 

美波「ちょっ・・・・!普通逆じゃない!?『ここは僕に任せて先を急げ!』じゃないの!?」

 

明久「そんな台詞、現実世界じゃ通用しない!」

 

美波「よ、吉井!このゲス野郎!」

 

美春「お姉さま!逃がしません!」

 

美波「くっ、美春!やるしかないってことね・・・・!」

サモン

美春、美波「ーー試獣召喚っ!」

 

美春「お姉さまに捨てられて以来、美春はこの日を一日千秋の想いで待っていました・・・・」

 

美波「ちょっとっ!いい加減ウチのことは諦めてよ!」

 

美春「嫌です!お姉さまはいつまでも美春のお姉さまなんです!」

 

美波「来ないで!ウチは普通に男が好きなの!」

 

美春「嘘です!お姉さまは美春のことを愛しているはずです!」

 

美波「このわからずや!」

 

美春「行きます、お姉さま!」

 

二人の召喚獣の距離が詰まる。いよいよ戦闘開始だ。

 

美波「はあぁぁっ!」

 

美春「やあぁぁっ!」

 

それぞれの召喚獣が武器を構えて正面からぶつかり合い、力比べが始まった。

 

美波「こーーのっ!」

 

美春「負けません!」

 

見ている方まで力が入りそうな鍔迫り合いを繰り広げる二人の召喚獣

 

明久「島田さん!向こうの方が点数が高いんだよ!、真正面からぶつかったら不利だよ!」

 

美波「そんなこと言われなくてもわかってるけど、細かい動作は出来ないのっ!!」

 

美春「ここまでです」

 

美波「くぅっ!」

 

Fクラス 島田美波

化学 53点

VS

Dクラス 清水美春

94点

 

島田さん、サバ読んでたな。本当は60点にすら届いてないじゃないか

 

美春「さ、お姉さま。勝負はつきましたね?」

 

美波「い、嫌ぁっ!補習室は嫌ぁっ!」

 

美春「補習室?・・・・ふふっ

お姉さま、この時間ならベッドは空いていますからね」

 

美波「よ、吉井、早くフォローを!

今のウチの状況は補習室送りよりも危険な状況にいる気がするの!」

 

美春「殺します・・・・。美春とお姉さまの邪魔をする人は、全員殺します・・・・」

 

明久「島田さん、君のことは忘れない!」

 

美波「ああっ!吉井!なんで戦う前から別れの言葉を!?」

 

少し前智也side

 

智也「先生後何が残ってる?」

 

先生「今ので全部終りましたよ」

 

智也「えっマジですか、よっしゃじゃあ雄二行ってくるよ」

 

雄二「おう、思う存分に暴れてこい!!」

 

智也「了解!!」

 

そして明久side

 

美春「邪魔物は殺します!」

 

今度は敵がこっちにやって来た!ヤバイって

 

須川「吉井、危ない!ーーサモンっ」

 

Fクラス 須川亮

化学 76点

VS

Dクラス 清水美春

41点

須川君の召喚獣が敵を斬り倒す

 

須川「島田、大丈夫か?」

 

美波「助かったわ須川」

 

美春「お、お姉さま!美春は諦めませんから!このまま無事に卒業できるなんて思わないで下さいね!」

 

とても危険な捨て台詞を残し、清水さんは補習室へと連行されていった。色々な意味で危ない戦いだった。

 

美波「吉井」

 

明久「島田さん、お疲れ。とりあえず一度戻って化学のテストを受けてくるといいよ」

 

美波「吉井」

 

明久「さ、須川君、行こう。戦争はまだまだこれからだ」

 

美波「吉井ぃっ!」

 

明久「は、はいっ」

 

美波「・・・・ウチを見捨てたわね?」

 

明久「記憶にございません」

 

美波、明久「・・・・・・・・・」

 

美波「死になさい、吉井明久!サモーー」

 

明久「誰か!島田さんが錯乱した!

本隊に連行してくれ!」

 

須川「島田、落ち着け!吉井隊長は見方だぞ!」

 

美波「違うわ!こいつは敵!ウチの最大の敵なの!」

 

明久「す、須川君、よろしく」

 

須川「了解」

 

美波「こら、早く放しなさい須川!

吉井!絶対に許さないからね!」

 

明久「は、早く連れて行って!なんかその禍々しい視線だけで殺されそうだ!」

 

美波「ちょっと、放しーー殺してやるんだからーっ!」

 

僕が身の安全が確保できてほっとしていると

 

智也「明久、さっき島田さんが吉井!絶対殺してやるーーって叫んでたけど今度は何をやったんだ?」

 

明久「まぁ、色々とそれより智也はやくない?」

 

智也「ああ、その事ね。実は全教科受けないといけないだけど戦争には参加したいっ!!ということで全部のテスト適当に受けてきました!」

 

明久「え?」

 

智也「まあ雄二に言われていた本当の点数で戦うなって言われてたから一石二鳥って感じ? とりあえずはやく戦いにいこー」

 

明久「あ、うん! とにかく秀吉達が補給をーー」

 

智也「明久隊長!もう戦っちゃいましょうよう 僕らの役割は姫路さんが補充する時間を稼ぐ事なんだから戦ってもなんの問題もないはず!」

 

明久「えっでもーー」

 

智也「よし、中堅部隊の皆っ!!僕らの役割は言うならば時間稼ぎだ!

時間さえ稼げればいいんだ!だから今から中堅部隊は攻めに転じる!敵も倒せて時間も稼げるなら一石二鳥!さあ一気に行くよ!!」

 

中堅部隊「よっしゃぁぁーー!!」

 

智也「と言うわけで明久部隊長後はよろしく♪」

 

明久「えっちょっあーもう!分かったよ!よし皆一気に攻めるよ」

 

智也side

 

智也「Fクラス北山智也、 Dクラス鈴木君に化学勝負を申込みます!

サモンっ!!」

 

鈴木「くっサモンっ!!」

 

Fクラス 北山智也

化学 140点

VS

Dクラス 鈴木一郎

98点

 

鈴木「くっお前ほんとにFクラスか」

 

智也「さぁ勝負っ!!」

 

僕は点数の差を利用していっきに敵との間合いをつめ

 

「シュタッ」

 

鈴木「は?」

 

Fクラス 北山智也 化学 140点

VS

Dクラス 鈴木一郎

DEAD

 

体を思いっきり切断した。

 

智也「くく、なにこれちょー楽しいんですけど」

 

意外と戦うのが好きな智也だった。

 

明久side

 

明久「くっこのままじゃ時間が足りない! そうだ!須川君!」

 

須川「なんだ?」

 

明久「偽情報を流してほしいんだ」

 

須川「偽情報?すぐにばれるんじゃないか?Dクラスで指揮をとってる塚本は声が大きいから、すぐにその場を収められてしまうぞ」

 

明久「でも大丈夫。対象はDクラスじゃないから」

 

須川「と、言うと?」

 

明久「先生達に流すんだよ。他の場所に向かってくれるように」

 

須川「・・・・なるほど。それは確かに効果的だな」

 

明久「でしょう?」

 

須川「ああ。流す嘘情報の内容は任せてくれ。確実に騙してみせよう」

 

明久「うん、よろしく 」

 

D「塚本、このままじゃ埒があかない!」

 

塚本「もう少し待っていろ!今数学の船越先生も呼んでいる」

 

くっこれは不味い、これ以上戦線が拡大されると実力差がはっきり表にでてしまう さてどうしよう・・・

 

ピンポンパンポーン

『連絡致します 船越先生、船越先生 吉井明久君が体育館裏で待っています 生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです』

 

えっ?須川君?何てことを言ってるのだってあの船越先生だよ

婚期を逃して、生徒達に単位を盾に交際を迫るようになった、船越先生だよ。

 

F「吉井隊長・・・・あんたぁ男だよ」

「ああ、クラスのためにそこまでやるなんて」

 

D「おい、聞いたか今の放送?」

「Fクラスの奴ら本気で勝つに来てるぞ」

「あんな意志を持っているFクラスに本当に勝てるのか?」

F「皆、吉井隊長の死を邪魔するな!」

「絶対に勝つぞ」

 

盛り上がった士気で戦うことしばし

戦力差の影響が現れ始め、次々と悪い報告が聞こえてた

だかただ一人この状況を楽しんでいる人がいた

 

智也「ははは、そんな攻撃無駄だよ

これで終わりぃ!!」

 

Fクラス 北山智也

化学 90点

VS

Dクラス ×5人

DEAD

 

塚本「くそっ!ここは退くぞ!全員遅れるな」

 

智也「あ、もう終わり?」

 

それから少したったところで雄二がやって来た

 

雄二「よくやってくれた明久、智也

とりあえず明久達を回収したら一旦戻るぞ」

 

僕らは、部隊を立て直す為、荒れに荒れた戦場を後にした




実はそのまま書いてたら智也の出番ないんじゃない?と思ったので急遽テストを適当に受けたと言うことにしました
良かったです出番があって


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第四問~Dクラス戦終結&戦後対談!!~

今回も前回の続きです。
蒼龍さん感想ありがとうございます。


雄二「良くやった」

 

教室に戻ってからまたもや雄二らしくもない言葉を口にした。僕を素直に誉めるなんてどういう風のふきまわしだろう疑問に思いながらその顔を見る。

めちゃくちゃ晴れやかな笑顔だった

それはもうムカつくくらいに

さてはこの男ーー

 

明久「校内放送、聞こえてた?」

 

雄二「ああ。ばっちりな」

 

明久「そんなことより須川君がどこにいるか知らない?」

 

智也「もうすぐ戻ってくるんじゃない?」

 

明久「やれる、僕なら殺れる」

 

雄二「殺るなっての」

 

智也「あ、そういえば明久」

 

明久「なに?」

 

智也「あの放送指示したの雄二だと思うよ?」

 

明久「死ねぇぇぇっ!!」

 

雄二「おい!落ち着けそれは智也の推測だろ?俺がやったとは限らないだろ」

 

明久「あ、それもそっか」

 

雄二「まぁ俺が指示したんだがな」

 

明久「やっぱりかぁぁーっ!」

 

雄二「あ、船越先生」

 

智也「流石の明久も自分の身を大事にするか」

 

雄二「さて、馬鹿は放っておいて、そろそろ決着つけるか」

 

秀吉「そうじゃな。ちらほらと下校しておる生徒の姿も見え始めたし、頃合いじゃろう」

 

康太「・・・・・(コクコク)」

 

智也「そーだねー」

 

雄二「おっしゃ!Dクラス代表の首級を獲りに行くぞ!」

 

F「おう!」

 

雄二「あー、明久 船越先生が来たってのは嘘だ」

 

え、嘘?誰もいない...

 

明久「逃がすか、雄二ぃっ!」

 

~戦闘場所~

 

雄二「下校している連中に溶け込め!取り囲んで多対一の状況を作るんだ!」

 

明久「雄二!どこだぁ!首を洗ってーー」

 

平賀「援護にきたぞ!もう大丈夫だ!皆、落ち着いて取り囲まれないように周囲を見て動け!」

 

F「Dクラスの本隊だ!遂に動き出したぞ!」

 

平賀「本隊の半分はFクラス代表坂本雄二を獲りに行け!他のメンバーは囲まれている奴を助けるんだ!」

 

D「おおー!」

 

雄二「Fクラスは全員一度撤退しろ!人混みに紛れて攪乱するんだ!」

 

平賀「逃がすな!個人同士の戦いになれば敗けはない!追い詰めて討ち取るんだ!」

 

こそこそ逃げ回っている僕の視界に平賀君の姿が入った。もう間に邪魔な近衛部隊がいないほどに防備が薄くなっている。

 

明久「チャンスっ! 向井先生!Fクラス吉井がーー」

 

玉野「Dクラス玉野美紀、サモン」

 

明久「なっ!近衛部隊!?」

 

平賀「残念だったな、船越先生の彼氏クン?」

 

明久「ち、違う!アレは雄二が勝手に」

 

平賀「そんなに照れなくてもいいじゃないか。さ、玉野さん。彼に祝福を」

 

玉野「分かりました。」

 

明久「ちくしょう!あと一歩でDクラスを僕の手で落とせるのに!」

 

平賀「何を言うかと思えば、彼氏クン。いくら防御が薄く見えても、流石にFクラスの人が近づいたら近衛部隊が来るに決まっているだろう?

ま、近衛部隊がいなくてもお前じゃ無理だろうけど」

 

明久「それは同感。確かに僕には無理だろうね。だからーー

姫路さんよろしくね」

 

平賀「は?」

 

瑞希「あ、あの・・・・」

 

平賀「え?あ、姫路さん。どうしたの?Aクラスはこの廊下は通らなかったと思うけど」

 

瑞希「いえ、そうじゃなくて・・・

Fクラスの姫路瑞希です。よろしくお願いします。」

 

平賀「あ、こちらこそ」

 

瑞希「その・・・・Dクラス平賀君に現代国語勝負を申し込みます」

 

平賀「・・・・はぁ。どうも」

 

瑞希「あの、えっと・・・・・さ、サモンです」

 

Fクラス 姫路瑞希

現代国語 339点

VS

Dクラス 平賀源二

129点

 

平賀「え?あ、あれ?」

 

瑞希「ご、ごめんなさいっ」

 

相手の反撃も許さず、一撃Dクラス代表を下して、この戦いの決着となった。

 

Dクラス代表 平賀源二 討死

 

Fクラス「うぉぉーーっ!」

 

F「凄ぇよ!本当にDクラスに勝てるなんて!」

「これで畳や卓袱台ともおさらばだな!」

「ああ。あれはDクラスの連中のものになるからな」

「坂本雄二サマサマだな」

「やっぱりあいつは凄いやつだったんだよ」

「坂本万歳!」

「姫路さん愛してます!」

 

雄二「あー、まぁなんだ。そう手放しで褒められるとなんつーか」

 

F「坂本!握手してくれ!」

「俺も!」

 

明久「雄二!」

 

雄二「ん?明久か」

 

明久「僕も雄二と握手を! ぬぉぉっ! 雄二・・・どうして握手なのに手首を押さえるのかな・・!」

 

雄二「押さえるに・・・決まっているだろうが・・・!フンッ!」

 

明久「ぐあっ!」

 

智也「えっどこに包丁が入ってたの? え?やばくね」

 

雄二「・・・・」

 

明久「雄二、皆で何かをやり遂げるって、素晴らしいね」

 

雄二「・・・・」

 

明久「僕、仲間との達成感がこんなにいいものだなんて、今まで知らな関節が折れるように痛いぃっ!」

 

雄二「今、何をしようとした」

 

明久「も、もちろん、喜びを分かち合うための握手を手首がほどに痛いぃっ!」

 

雄二「おーい。誰かペンチを持ってきてくれー」

 

明久「す、ストップ!僕が悪かった」

 

雄二「・・・・チッ・・・・ブツブツ・・・・」

 

智也「雄二何いってんの?」

 

雄二「・・・生爪・・・」

 

智也「えっ怖っ!」

 

平賀「まさか姫路さんがFクラスだなんて・・・信じられん」

 

瑞希「あ、その、さっきはすみません」

 

平賀「いや、謝ることはない。全てはFクラスを甘く見ていた俺達が悪いんだ ルールに則ってクラスを明け渡そう。ただ、今日はこんな時間だから、作業は明日でいいか?」

 

明久「もちろん明日でいいよね、雄二?」

 

智也「はぁ何いってんの?明久」

 

雄二「そうだぞ明久 クラス交換はしない」

 

明久「え?何で?」

 

智也「Dクラスを奪う気はないから」

 

明久「雄二、それはどういう事?折角普通の設備を手にいれることが出来たのに」

 

雄二「忘れたのか?俺達の目標はあくまでもAクラスのはずだろう?」

 

明久「でもそれなら、何で標的をAクラスにしないのさ。おかしいじゃないか」

 

雄二「少しは自分で考えろ。そんなんだから、お前は近所の中学生に『馬鹿なお兄ちゃん』なんて愛称をつけられるんだ」

 

智也「雄二、中学生じゃないよ、小学生だよ」

 

雄二「そうだったかすまなかったな明久」

 

明久「・・・・人違いです」

 

雄二「まさか・・・本当に言われたことがあるのか・・・・?」

 

智也「・・・・ごめん」

 

雄二「と、とにかくだな。Dクラスの設備には一切手を出すつもりはない」

 

平賀「それは俺達にはありがたいが・・・。それでいいのか?」

 

雄二「もちろん、条件がある」

 

平賀「一応聞かせてもらおうか」

 

智也「そんな大したことじゃないよ。僕らが指示を出したらあれを動かなくしてほしいんだ」

 

平賀「Bクラスの室外機か」

 

智也「設備を壊すと教師に睨まれる可能性あると思うけど悪い話じゃないでしょう」

 

平賀「それはこちらとしては願ってもない提案だが、なぜそんなことを?」

 

雄二「次のBクラス戦に必要なんでな」

 

智也「それともう1つ同盟をくんでほしいな。例えば意図的に勝負を挑むとかさ」

 

平賀「・・・・そうか。ではこちらはありがたくその提案を呑ませておう」

 

 

雄二「タイミングについては後日詳しく話す。今日はもういっていいぞ」

 

平賀「ああ。ありがとう。お前らが勝てるよう願っているよ」

 

雄二「ははっ。無理するなよ。勝てっこないと思っているだろ?」

 

平賀「それはそうだ。AクラスにFクラスが勝てるわけない。ま、社交辞令だな」

 

智也「くくっ。ずいぶんといってくれるじゃん」

 

雄二「さて皆!今日はご苦労だった!明日は消費した点数の補給を行うから、今日のところは帰ってゆっくり休んでくれ!解散!」

 

明久「雄二、智也。僕らも帰ろうか」

 

雄二、智也「そうだな(ね)」

 

瑞希「あ、あのっ、坂本君っ」

 

雄二「ん? お、姫路。どうした?」

 

瑞希「実は、坂本君に聞きたいことがあるんです」

 

雄二「おう。分かった」

 

智也「じゃあ先行ってるよ雄二」

 

雄二「おう」

 

明久「あっ待ってよ智也」

 

帰り道ーー

 

明久「それにしてもさ」

 

雄二「ん?」

 

明久「Dクラスとの勝負って本当に必要だったの?別にエアコンくらいなら他の方法でも壊せたと思うけど」

 

雄二「ああ、そのことか 理由は他にもある。クラスの皆を試召戦争に慣れさせる為だとか、他のプレッシャーを与えるためだとか、自信をつけて士気を上げるためだとかな」

 

明久「ふーん。それじゃ、Dクラスの設備をてにいれなかったのは?」

 

智也「それはDクラスの設備を手に入れて一部の奴らが満足して反発するかもしれないじゃん。だからそれの予防と不満と言うモチベーション維持のためだよ」

 

明久「Aクラスに勝てるかな?」

 

雄二「無論だ。俺に任せておけ」

 

明久「・・・・ありがとう。僕のわがままの為に」

 

雄二「別にそんな訳じゃない。試召戦争は俺がこの学校に来た目的そのものだからな」

 

智也「そーそー僕も面白そうだと思ってやってんやから」

 

雄二「目的のためにも、明久にだってきっちり協力してもらうからな。

とりあえず明日の補給テストで」

 

明久「・・・ぐぅ」

 

智也「ゲームばかりしてないで、寝る前くらいに少しくらい勉強も

なよ」

 

明久「はいはい。教科書くらいは読んで・・・・ん?

あ!教科書、卓袱台の下に置いたままだった!」

 

雄二「・・・・あほ。さっさととってこい」

 

明久「んじゃ、先に帰っていいよ」

 

雄二「もちろんだ。待っているわけがないだろう」

 

智也「そーそー」

 

明久「わかっていたけど、薄情もの、チビ!」

 

智也「いいお節介だこのやろう」

 

雄二「仕方ないだろ事実なんだから」

 

智也「お前がでかいんだよ!」

 

雄二「確かにそれは認めるが、お前も十分小さいだろうなんcmだよ」

 

智也「・・・・160」

 

雄二「ほらちいせいじゃねえか」

 

智也「くっ!いつか勝ってやるからな!」

 

雄二「そんなことあるわけないだろ」

 

そんなことを話ながら僕たちは帰った。




実は智也は背が低いです。
どうでもいいですね
明久と瑞希の手紙のくだりは書きません。
次回は楽しいお弁当が地獄とかす!?と言う感じです知ってる人は知ってますね
それではまた次回


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第五問~Dクラス戦後&楽しいお弁当!!~

今回は楽しい楽しいお弁当です!!
Dクラス戦が終わって一段落と思ったらこんなところに伏兵が!!
蒼龍さんガンガンさん感想ありがとうございます。

それではどうぞっ!!!


明久「おはよー」

 

雄二「おう。明久。時間ギリギリだな」

 

智也「おはよー」

 

明久「ん、おはよう雄二、智也

皆には何も言われなかったの?」

 

雄二「ん?何がだ?」

 

明久「Dクラスの設備のこと」

 

智也「もち、皆にもちゃんと説明したから。」

 

明久「ふーん」

 

雄二「それよりお前はいいのか?」

 

明久「何が?」

 

雄二「昨日の後始末だ」

 

明久「うん。いくら僕でも、生爪を剥がされると分かっていながら行動するなんてありえないよ」

 

智也「雄二の始末じゃなくて」

 

明久「いったい何が言いたいーー」

 

美波「吉井っ!」

 

明久「ごぶぁっ!」

 

智也「うわ、痛そ」

 

明久「し、島田さん、おはよう・・・」

 

美波「おはようじゃないわよっ!

アンタ、昨日はうちを見捨てただけじゃ飽きたらず、消火器のいたずらと窓を割った件の犯人に仕立てあげたわね・・・・!

おかげで彼女にしたくな女子ランキングがあがっちゃったじゃない!ーーと、本来は掴みかかってるんだけど」

 

智也「もう殴ってるのにね」

 

秀吉「じゃな」

 

美波「アンタにはもう充分罰が与えられているようだし、許してあげる」

 

明久「うん。さっきから鼻血が止まらないんだ」

 

美波「いや。そうじゃなくてね」

 

明久「ん?それじゃなに?」

 

美波「一時間目の数学のテストだけど監督の先生、船越先生だって」

 

智也「明久ーー、テストは教室でやるんだから逃げても無駄だよー」

 

昼放課ーー

 

明久「うあー・・・・づがれだー」

 

智也「明久は特にだよね」

 

明久「ほんとだよ、船越先生には近所のお兄さんを紹介したけど」

 

智也「その人大丈夫?」

 

明久「まあなんとかなるんじゃない?それより疲れたね」

 

秀吉「うむ。疲れたのう」

 

康太「・・・・・(コクコク)」

 

雄二「よし、昼飯食いにいくぞ!今日はラーメンとカツ丼と炒飯とカレーにすっかな」

 

智也「えっそんな食うの?僕はオムライスにしようかな~」

 

美波「ん?吉井達は食堂に行くの?だったら一緒していい?」

 

雄二「ああ、島田か。別に構わないぞ」

 

美波「それじゃ、混ぜてもらうわね」

 

康太「・・・・・(コクコク)」

 

明久「じゃ、僕も今日は贅沢にソルトウォーターあたりをーー」

 

瑞希「あ、あの。皆さん・・・・」

 

明久「うん?あ、姫路さん。一緒に学食行く?」

 

瑞希「あ、いえ。え、えっと・・・、お、お昼なんですけど、その、昨日の約束の・・・・」

 

秀吉「おお、もしや弁当かの?」

 

瑞希「は、はいっ。迷惑じゃなかったらどうぞっ」

 

明久「迷惑なもんか!ね、雄二!」

 

雄二「ああ、そうだな。ありがたい」

 

瑞希「そうですか?よかったぁ~」

 

美波「むー・・・・っ。瑞希って、

意外と積極的なのね・・・」

 

秀吉「それでは、折角のご馳走じゃし、こんな教室ではなくて屋上でもいくかのう」

 

智也「そうやね」

 

雄二「そうか。それならお前らは先に行っててくれ」

 

明久「ん?雄二はどこか行くの?」

 

雄二「飲み物でも買ってくる。昨日頑張ってくれた礼も兼ねてな」

 

美波「あ、それならウチも行く!一人じゃ持ちきれないでしょ?」

 

雄二「悪いな。それじゃ頼む」

 

美波「おっけー」

 

雄二「きちんと俺達の分をとっておけよ」

 

智也「OK。遅いと分からんけどね」

 

雄二「そう遅くはならないはずだ。じゃ、行ってくる」

 

明久「僕らも行こうか」

 

瑞希「そうですね」

 

屋上ーー

 

秀吉「天気が良くてなによりじゃ」

 

瑞希「そうですねー あ、シートもあるんですよ」

 

明久「気持ちいいねー」

 

智也「うん」

 

康太「・・・・(コクコク)」

 

瑞希「あの、あんまり自信はないんですけど・・・・」

 

皆「おおっ!」

 

明久「それじゃ、雄二には悪いけど、先にーー」

 

康太「・・・・(ヒョイ)」

 

明久「あっ、ずるいぞムッツリーニっ」

 

ムッツリーニはエビフライをつまみ取り、流れるように口に運び

 

康太「・・・・(パク)」

 

バタン ガタガタガタガタ

 

豪快に顔から倒れ、小刻みに震えだした。

 

明久、智也、秀吉「・・・・・・」

 

瑞希「わわっ、土屋君!?」

 

康太「・・・・(ムクリ、 グッ)」

 

瑞希「あ、お口に合いましたか?良かったですっ 良かったらどんどん食べてくださいね」

 

あんな顔を見たら美味しくなくても食べてやろうと思うけどムッツリーニの姿が忘れられない

 

明久(・・・ねえ、あれどう思う?)

 

秀吉(・・・どう考えても演技には見えん)

 

智也(だいたい演技する必要ないでしょ)

 

明久(だよね。やばいよね)

 

秀吉(お主ら、身体は頑丈か?)

 

明久(正直胃袋には自信はないよ。食事の回数が少なすぎて退化してるから)

 

智也(僕もたまに食べない日あるからね、やばいかもしんない)

 

秀吉(ならば、ここはワシに任せて貰おう)

 

明久(そんな、危ないよ)

 

智也(そうだ!やめた方がいい)

 

秀吉(大丈夫じゃ。ワシは存外頑丈な胃袋をしていてな。ジャガイモの芽程度なら食ってもびくともせんのじゃ)

 

智也(それはすごいな)

 

明久(でも・・・・)

 

秀吉(安心せい。ワシの鉄の胃袋を信じてーー)

 

雄二「おう、待たせたな!へー、こりゃ旨そうじゃないか。どれどれ?」

 

智也「雄二っ待て」

 

パク バタンーーガシャガシャン、ガタガタガタガタ

 

ジュースの缶をぶちまけて倒れた。

 

美波「さ、坂本!?ちょっと、どうしたの!?」

 

雄二が一口でだと・・・!

 

倒れた雄二は目でこう訴えてきた

 

雄二『毒を盛ったな』 と

 

明久『毒じゃないよ、姫路さんの実力だよ』

 

僕も目で返事をする。こういうときはすごく便利だ。

 

雄二「あ、足が・・・つってな・・・」

 

明久「あはは、ダッシュで階段の昇り降りしたからじゃないかな」

 

秀吉「うむ、そうじゃな」

 

智也「うんうん」

 

美波「そうなの?坂本ってこれ以上ないくらい鍛えられてると思うけど」

 

明久「とこでさ島田さん。その手をついている辺りにさ」

 

美波「ん?何?」

 

明久「さっきまで虫の死骸があったよ」

 

嘘だけど

 

美波「えぇっ!?早く言ってよ!」

 

明久「ごめんごめん。とにかく手を洗ってきた方がいいよ」

 

美波「そうね。ちょっと行ってくる」

 

秀吉「島田はなかなか食事にありつけずにおるのう」

 

智也「ほんとだね」

 

雄二(明久、今度はお前がいけ!)

 

明久(む、無理だよ!僕だったらきっと死んじゃう!)

 

秀吉(流石にワシもさっきの姿を見ては決意が鈍る・・・)

 

智也(と、とにかくどうしようか)

 

明久(雄二がいきなよ!姫路さんは雄二に食べてもらいたいはずだよ!)

 

秀吉(そうかのう?姫路は明久に食べてもらいたそうじゃが)

 

智也(秀吉のいうとおりだよ。明久がいきなよ)

 

明久(そんなことないよ!乙女心を分かってないね!)

 

雄二(いや、分かってないのはどちらかと言うとお前のことだとーー)

 

明久(ええい、往生際が悪い!)

 

明久「あっ!姫路さん、あれはなんだ!?」

 

瑞希「えっ?なんですか?」

 

明久(おらぁっ!)

 

雄二(もごぁぁっ!?)

 

明久「ふぅ、これでよし」

 

秀吉「・・・お主、存外鬼畜じゃな」

 

智也「悪魔に見えたよ」

 

明久「ごめん、見間違いだったよ」

 

瑞希「あ、そうだったんですか」

 

明久「お弁当美味しかったよ。ご馳走様」

 

秀吉「うむ、大変いい腕じゃ」

 

智也「すっごい美味しかったよ」

 

瑞希「あ、早いですね。もう食べちゃったんですか?」

 

明久「うん。特に雄二が『美味しい美味しい』って凄い勢いで」

 

瑞希「そうですかー。嬉しいですっ」

 

明久「いやいや、こちらこそありがとう。ね、雄二?」

 

雄二「う・・・うぅ・・・。あ、ありがとうな、姫路・・・」

 

智也(大丈夫?雄二)

 

雄二(ああ、なんとかな)

 

明久「そういえば、美味しいと言えば駅前に新しい喫茶店がーー」

 

秀吉「ああ、あの店じゃな。確かに評判がいいのう」

 

智也「美味しいらしいよね」

 

瑞希「え?そんなお店があるんですか?」

 

明久「うん。今度今日のお礼に雄二が奢ってくれるってさ」

 

雄二「てめ、勝手なこと言うなっての」

 

瑞希「あ、そうでした」

 

明久「ん?どうしたの?」

 

瑞希「実はですねーー デザートもあるんです」

 

明久「ああっ!姫路さんあれはなんだ!?」

 

雄二「明久!次は俺でもきっと死ぬ!」

 

雄二(明久!俺を殺す気か!?)

 

明久(仕方がないんだよ!こんな任務は雄二にしかできない!ここは任せたぜっ)

 

雄二(馬鹿を言うな!そんな少年漫画みたいな笑顔で言われてもできんものはできん!)

 

明久(この意気地無しっ!)

 

雄二(そこまで言うならお前にやらせてやる!)

 

明久(なっ!その構えは何!?僕をどうする気!?)

 

雄二(拳をキサマの鳩尾に打ち込んだあとで存分に詰め込んでくれる!歯を食いしばれ!)

 

明久(いやぁー!殺人鬼ーー!)

 

秀吉(・・・ワシがいこう)

 

明久(秀吉!?無茶だよ、死んじゃうよ!)

 

雄二(俺のことは率先して犠牲にしたよな!?)

 

秀吉(大丈夫じゃ。ワシの胃袋はかなりの強度を誇る。せいぜい消化不良程度じゃろう)

 

智也(一つはきついでしょ。半分は僕がいく!)

 

瑞希「どうかしましたか?」

 

明久「あ、いや!なんでもない!」

 

瑞希「あ、もしかして・・・・・

ごめんなさいっ。スプーンを教室に忘れちゃいましたっ 取ってきますね」

 

智也「秀吉、頂こうか」

 

秀吉「うむ、そうじゃな」

 

雄二「・・・すまん。恩に着る」

 

明久「ごめん。ありがとう」

 

智也「別にいいよ」

 

秀吉「そうじゃ。別に死ぬわけではあるまい。そう気にするでない」

 

明久「そ、それもそうだね!」

 

雄二「ああ!お前ら頼んだぞ!」

 

智也、秀吉「おう(うむ)。頂きます」

 

智也「もぐもぐ。意外と普通じゃーー」

 

秀吉「むぐむぐ。なんじゃ、意外と普通じゃとーー」

 

智也、秀吉「ゴばぁっ!」

 

明久「・・・雄二」

 

雄二「・・・なんだ?」

 

明久「・・・さっきは無理矢理食べさせてゴメン」

 

雄二「・・・わかってもらえたならいい」

 

自称『鉄の胃袋』と我がクラスの『小さな軍師』は白目で泡を吹いていた。




明久は雄二に無理矢理食べさせるなんて酷いですね。それにしても瑞希の料理を食べて気絶しない雄二って・・・・スゴいですね
次回はBクラス戦です。
それではまた次回!!


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第六問~Bクラス戦開幕!!~

今回はBクラス戦開幕です。
ガンガンさん、蒼龍さん、雷神さん、料理好きなやっこさん感想ありがとうごさいます。

それではどうぞっ!!!!


美波「そういえば坂本、次の目標だけど」

 

雄二「ん?試召戦争のか?」

 

美波「うん 相手はBクラスなの?」

 

雄二「ああ。そうだ」

 

美波「どうしてBクラスなの?目標はAクラスなんでしょう?」

 

智也「うん、確かに目標はAクラスだけど正直にいうとね...」

 

明久「え?どういうこと?」

 

雄二「どんな作戦でも、うちの戦力じゃAクラスには勝てやしない」

 

智也「あはは、」

 

実はAクラスは格が違うのだ。

50人のうち40人はまだBクラスより少々点数が上の普通の生徒だ。

でも残り10人がやばい。特に代表をやっている霧島翔子さん。彼女の力は想像を絶する。奇襲が成功して彼女一人を取り囲んだとしても恐らく返り討ちに遭ってしまうかもしまう。どんな作戦を練ろうとも、代表を討ち取れない限りこちらに勝ちはない。

 

美波「それじゃ、ウチらの最終目的はBクラスに変更ってこと?」

 

雄二「いいや、そんなことはない」

 

明久「雄二、さっきと言ってることが違うじゃないか」

 

智也「要するにクラス単位では勝てないということ。だから少数の対決をするんじゃないかな」

 

雄二「ああ。一騎討ちに持ち込むつもりだ」

 

明久「一騎討ちに?どうやって?」

 

雄二「Bクラスを使う 試召戦争で下位クラスが負けた場合の設備はどうなるか知っているな?」

 

知らない。

 

瑞希(吉井君、下位クラスは負けたら設備のランクを1つ落とされるんですよ)

 

明久「設備のランクを落とされるんだよ」

 

雄二「・・・まあいい。つまり、BクラスならCクラスの設備に落とされるわけだ では、上位クラスが負けた場合は?」

 

明久「悔しい」

 

雄二「ムッツリーニ、ペンチ」

 

明久「ややっ。僕を爪切り要らずの身体にする動きがっ」

 

智也「えっその程度ですむの?」

 

瑞希「相手クラスと設備か入れ換えられちゃうんですよ」

 

明久「つまり、うちに負けたクラスは最低の設備と入れ替えられるわけだね」

 

雄二「ああ。そのシステムを利用して、交渉をする」

 

瑞希「交渉、ですか?」

 

智也「そ、交渉。まぁ選択肢なんてないけどね」

 

雄二「Bクラスをやったら、設備を入れ替えない代わりにAクラスへと攻め込むよう交渉する。設備を入れ替えたらFクラスだが、Aクラスに負けるだけならCクラス設備ですむからな。うまくいくだろう」

 

明久「ふんふん。それで?」

 

雄二「それをネタにAクラスと交渉する。『Bクラスとの勝負直後に攻め込むぞ』といった具合でな」

 

明久「なるほどねー」

 

秀吉「じゃが、それでも問題はあるじゃろう。体力としては辛いし面倒じゃが、Aクラスとしては一騎討ちよりも試召戦争の方が確実であるのは確かじゃからな。それにーー」

 

明久「それに?」

 

秀吉「そもそも一騎討ちで勝てるじゃろうか?こちらに姫路がいるということは既に知れ渡っていることじゃろう?」

 

雄二「そのへんに関しては考えがある。心配するな とにかくBクラスをやるぞ。細かいことはその後に教えてやる」

 

明久「ふーん。ま、考えがあるならいいけど」

 

雄二「で、明久」

 

明久「ん?」

 

雄二「今日のテストが終わったら、Bクラスに行って宣戦布告してこい」

 

明久「断る。雄二が行けばいいじゃないか」

 

雄二「やれやれ。それならジャンケンで決めないか。」

 

明久「ジャンケン? OK。乗った。」

 

雄二「よし。負けた方が行く、で良いな? ただのジャンケンでもつまらないし、心理戦ありでいこう」

 

智也「何々?面白そうな予感」

 

明久「わかった。それなら、僕はグーを出すよ」

 

雄二「そうか。それなら俺はーーお前がグーを出さなかったらブチ殺す

行くぞ、ジャンケン」

 

智也「やばっ」

 

明久「わぁぁっ!」

 

パー (雄二)

 

グー (明久)

 

雄二「決まりだ。行ってこい」

 

明久「絶対に嫌だ!」

 

雄二「Dクラスの時みたいに殴られるのを心配しているのか?」

 

明久「それもある!」

 

雄二「それなら今度こそ大丈夫だ。保証する なぜならBクラスは

美少年好きが多いらしい」

 

明久「そっか。それなら確かに大丈夫だねっ」

 

雄二「でも、お前不細工だしな・・・」

 

明久「失礼な!365度どこからどう見ても美少年じゃないか!」

 

雄二「5度多いぞ」

 

秀吉「実質5度じゃな」

 

智也「だな」

 

明久「3人なんて嫌いだっ」

 

智也「とにかく、頼んだよー!」

 

放課後ーー

 

明久「・・・言い訳を聞こうか」

 

雄二「予想通りだ」

 

明久「くきぃー!殺す!殺しきるーっ!」

 

雄二「落ち着け」

 

明久「ぐふぁっ!」

 

智也「うわ、今のは入りましたね、解説の秀吉さん」

 

秀吉「そうじゃな。今のは鳩尾におもっいっきり入っていたからのう」

 

智也「クリーンヒットといったところでしょうか」

 

雄二「先に帰ってるぞ。明日も午前中はテストなんだから、あんまり寝てるんじゃないぞ」

 

明久「うぅ・・・腹が・・・」

 

智也「じゃあまた明日ー」

 

次の日ーー

 

雄二「さて皆、総合科目テストご苦労だった 午後はBクラスとの試召戦争に突入する予定だが、殺る気充分か?」

 

F「おおーっ」

 

雄二「今回の戦闘は敵を教室に押し込むことが重要になる。その為、開戦直後の渡り廊下戦は絶対に負けるわけにはいかない」

 

F「おおーっ」

 

雄二「そこで、前線部隊は姫路瑞希に指揮を取ってもらう 野郎共、きっちり死んでこい」

 

瑞希「が、頑張ります」

 

F「うおおーっ!」

 

キーンコーンカーンコーン

 

雄二「よし、行ってこい!目指すはシステムデスクだ!」

 

F「サー、イエッサー!」

 

戦闘場所ーー

 

F「いたぞ、Bクラスだ!」

「高橋先生を連れているぞ」

「生かして帰すなーっ!」

 

智也「世の中物騒になったもんだね」

 

明久「今はそんなこといってる暇ないよ」

 

Bクラス 野中長男

総合 1943点

VS

Fクラス 近藤吉宗

764点

 

智也「これはまさに桁が違う!!」

 

明久「遊んでないではやくしてよ」

 

Bクラス 金田一裕子

数学 159点

VS

Fクラス 武藤啓太

69点

 

Bクラス 里井真由子

物理 152点

VS

Fクラス 君島博

77点

 

瑞希「お、遅れ、まし、た・・・。

ごめ、んな、さい・・・」

 

B「来たぞ!姫路瑞希だ!」

 

明久「姫路さん、来たばかりで悪いんだけど・・・」

 

瑞希「は、はい。行って、きます」

 

智也「んじゃ、僕もいってくる」

 

B「あ、長谷川先生。Bクラス岩下律子です。Fクラス姫路瑞希さんに数学勝負を申し込みます!」

 

瑞希「あ、長谷川先生。姫路瑞希です。よろしくお願いします」

 

智也「長谷川先生、北山をうけます」

 

B「律子、私も手伝う!」

 

『サモン』

 

B「あれ?姫路さんの召喚獣ってアクセサリーなんてしてるんだね?」

 

瑞希「あ、はい。数学は結構解けたので・・・」

 

智也「じゃあ今回点数負けてるじゃんショック」

 

B「?結構解けると、アクセサリーをしてるの?」

「そ、それって!?」

「私たちで勝てるわけないじゃない」

 

瑞希「じゃ、いきましょう」

 

智也「おう」

 

B「ちょっと待ってよ!?」

「律子!とにかく避けないと」

 

姫路さんの召喚獣の腕輪が光を発した キュポッ!

 

B「きゃあぁぁーっ!」

「り、律子」

 

左腕から光線がほとばしったかと思った瞬間、逃げ遅れた敵の召喚獣の一体が炎に包まれる。

 

 

Fクラス 姫路瑞希&北山智也

数学 412点&360点

VS

Bクラス 岩下律子&菊入真由美

189点&151点

 

 

智也「勝負中に余所見とは余裕だね」

 

B「えっ!?」

 

智也「よいしょっ!」

 

B「い、岩下と菊入が戦死したぞ!」

「なっ!そんな馬鹿な!?」

「姫路瑞希、噂以上に危険な相手だ」

「それに北山とかいう奴も点数が高かったぞ」

 

瑞希 「み、皆さん、頑張って下さい!」

 

F「やったるでぇー」

「姫路さんサイコーッ!」

 

信者急増中

 

明久「姫路さん、とりあえず下がって」

 

瑞希「あ、はい」

 

B「中堅部隊と入れ替わりながら後退!戦死だけはするな!」

 

秀吉「明久、ワシらは教室に戻るぞ」

 

明久「ん?なんで?」

 

秀吉「Bクラスの代表じゃが・・・」

 

明久「うん」

 

秀吉「あの根本らしい」

 

明久「根本って、根本恭二?」

 

秀吉「うむ」

 

明久「なるほど。戻っておいた方がよさそうだね」

 

秀吉「雄二に何かがあるとは思えんが、念のためにの」

 

智也「僕も戻っとこうかな」

 

教室ーー

 

明久「・・・うわ、こりゃ酷い」

 

秀吉「まさかこうくるとはのう」

 

智也「なんか器小さいね」

 

教室に引き返してみると穴だらけになった卓袱台とへし折られたシャープや消しゴムだった

 

明久「酷いね。これじゃ補給がままならない」

 

秀吉「うむ。地味じゃが、点数に影響の出る嫌がらせじゃな」

 

智也「まあ少しはでるよね」

 

雄二「あまり気にするな。修復に時間はかかるが、作戦に大きな支障はない」

 

明久「雄二がそう言うならいいけど

それはそうと、どうして雄二は教室がこんなになっているのに気づかなかったの?」

 

雄二「協定を結びたいという申し出があってな。調印の為に教室を空にしていた」

 

秀吉「協定じゃと?」

 

雄二「ああ。四時までに決着がつかなかったら戦況をそのままにして続きは明日午前九時に持ち越し。その間は試召戦争に関わる一切の行為を禁止する。ってな」

 

智也「成る程ね 」

 

明久「それ、承諾したの?」

 

雄二「そうだ」

 

明久「でも、体力勝負に持ち込んだ方がウチらとしては有利なんじゃないの?」

 

雄二「姫路以外は、な あいつ等を教室に押し込んだら今日の戦闘は終了になるだろう。そうすると、作戦の本番は明日ということになる」

 

明久「そうだね。この調子だと本丸は落とせそうにないね」

 

雄二「その時はクラス全体の戦闘力より姫路や智也個人の戦闘力の方が重要になる」

 

明久「だから受けたの?姫路さんが万全の態勢で勝負できるように」

 

雄二「そういうのとだ。この協定は俺たちにとってかなり都合がよい」

 

智也「・・・・」

 

秀吉「明久。智也。とりあえずワシら前線に戻るぞい。向こうでも何かされてるかもしれん」

 

明久「ん。雄二、あとよろしく」

 

智也「了解」

 

雄二「おう。シャープや消しゴムの手配をしておこう」

 

明久「なんか、まだまだ色々やってきそうだな」

 

秀吉「そうじゃな。この程度で終わるとは思えん。気を引き締めた方がよさそうじゃ」

 

智也「だな」

 

秀吉「では、くれぐれも用心するんじゃぞ!」

 

明久「秀吉もね!」

 

智也「じゃあな」

 

須川「吉井!戻ってきたか」

 

明久「待たせたね!戦況は?」

 

須川「かなり不味いことになっている」

 

明久「え!?どうして!?」

 

須川「島田が人質にとられた」

 

明久「なっ!?」

 

智也「とりあえず状況をみてみよう」

 

須川「それなら前にいこう。そこで敵は道を塞いでいる」

 

明久「島田さん!」

 

美波「よ、吉井!」

 

B「そこで止まれ!それ以上近づくなら、この女を補習室送りにするぞ!」

 

明久「総員突撃用意ぃーっ!」

 

F「隊長それでいいのか!?」

 

B「ま、待て、吉井!」

「こいつがどうして俺達に捕まったと思っている?」

 

明久「馬鹿だから」

 

美波「殺すわよ」

 

B「こいつ、お前が怪我したって偽情報流したら、部隊を離れて一人で保健室に向かったんだよ」

 

明久「島田さん・・・」

 

美波「な、なによ」

 

明久「怪我をした僕に止めを刺しに行くなんて、あんたは鬼か!」

 

美波「違うわよ! ウチがあんたの様子を見に行っちゃ悪いっての!?これでも心配したんだからね!」

 

明久「島田さん。それ、本当?」

 

美波「そ、そうよ。悪い?」

 

智也「そろそろやるか サモン」

 

B「へっ。やっとわかったか。それじゃ、おとなしくーー」

 

パアン!パアン!

乾いた音が戦場に響き渡った

 

Bクラス 吉田卓夫 & 工藤信二

英語W DEAD

VS

Fクラス 北山智也

420点→380点

『えっ?』

 

智也「良かった上手くいった」

 

明久「何したの?智也」

 

智也「ああ、腕輪の能力を使って武器を銃に変えて気づかれないように相手に撃ち込んだんだよ」

 

美波「ありがと、北山」

 

智也「どういたしまして、堅苦しいから智也でいいよ」

 

美波「そっか、ウチも美波でいいわよ、智也」

 

智也「そっか。」

 

明久「上手くいって良かったね」

 

美波「そんなことより吉井、見捨てうとしたわよね?」

 

明久「何を言ってるの?実はね最初から本物の島田さんだって分かっていたんだよ」

 

美波「そう じゃあさよなら」

 

明久「え、なにするーー」

 

殺されかけた

 

教室ーー

 

明久「・・・ここはどこ?」

 

瑞希「あ、気が付きましたか?

心配しましたよ?吉井君ってば、まるで誰かにさんざん殴られた後に頭から廊下に叩きつけられたような怪我をして倒れていたんですから」

 

秀吉「いくら試召『戦争』じゃからといって、本当に怪我をする必要はないんじゃぞ?」

 

明久「ちょっと色々あってね。それで試召戦争はどうなったの?」

 

秀吉「今は協定通り休戦中じゃ。続きは明日になる」

 

明久「戦況は?」

 

雄二「一応計画通り教室前に攻め込んだ。もっとも、こちらの被害も少なくはないがな」

 

明久「ハプニングはあったけど、今のところ順調って訳だね」

 

雄二「まぁな」

 

康太「・・・・・(トントン)」

 

雄二「お、ムッツリーニか。何か変わったことはあったか?

ん?Cクラスの様子が怪しいだと?」

 

康太「・・・・・(コクリ)」

 

雄二「漁夫の利を狙うつもりか。嫌らしい連中だな」

 

明久「雄二どうするの?」

 

雄二「んー、そうだなー Cクラスと協定でも結ぶか。Dクラス使って攻め込ませるぞ、とかいって脅してやれば俺達に攻めこむ気もなくなるだろ」

 

明久「それに、僕らが勝つなんて思ってもいないだろうしね」

 

雄二「よし。それじゃ今から行ってくるか」

 

明久「そうだね」

 

雄二「秀吉は念のためここに残ってくれ」

 

秀吉「ん?なんじゃ?ワシは行かなくて良いのか?」

 

雄二「お前の顔を見せると、万が一の場合にやろうとしている作戦に支障があるんでな」

 

秀吉「よくわからんが、雄二がそう言うのであれば従おう」

 

明久「じゃ、行こうか。ちゃっと人数少なくて不安だけど」

 

僕たちはCクラスと協定を結ぶためにCクラスへと向かった。




次回はCクラスと協定を結ぶところからです。
あと活動報告を書いたのでお願いします。


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第七問~Bクラス戦終結&戦後対談~

今回は前回の続きです。
戦闘少なめです。
蒼龍さん感想ありがとうございます。
それではどうぞっ!!


移動中

 

美波「吉井。あんたの返り血こびりついて洗うの大変だったんだけど。どうしてくれんのよ」

 

須川「それって吉井が悪いのか?」

 

智也「そうだよ美波」

 

明久「あ、島田さん達。ちょうど良かった。Cクラスまで付き合ってよ」

 

美波「んー、別にいいけど」

 

須川「ああ。俺も大丈夫だ」

 

智也「なら、僕も行こうかな」

 

秀吉「急がんとCクラスの代表が帰ってしまうぞい」

 

明久「うん。急ごう」

 

Cクラスーー

 

雄二「Fクラス代表の坂本雄二だ。このクラスの代表は?」

 

小山「私だけど、何か用かしら?」

 

雄二「Fクラス代表としてクラス間交渉に来た。時間はあるか?」

 

小山「クラス間交渉?ふぅん・・・」

 

雄二「ああ。不可侵条約を結びたい」

 

小山「不可侵条約ねぇ・・・・どうしようかしらね、根本くん?」

 

根本「当然却下。だって、必要ないだろ?」

 

明久「なっ!?根本君!Bクラスの君がどうしてこんなところに!」

 

智也「(チッやっぱいたか まあそんなのどうでもいいやどうにかしんとな)」

 

根本「酷いじゃないかFクラスの皆さん。協定を破るなんて。試召戦争に関する行為を一切禁止したよな」

 

明久「何を言ってーー」

 

根本「先に協定を破ったのはそっちだからな?これはお互い様、だよな!」

 

B「長谷川先生!Bクラス芳野が召喚をーー」

 

須川「させるか!Fクラス須川が受けてたつ!サモン!」

 

明久「僕らは協定違反なんてしていない!これはCクラスとFクラスのーー」

 

智也「そんなん無駄!あいつは『試召戦争に関する一切の行為』を盾にしらを切るに決まってるでしょ!」

 

根本「ま、そゆこと♪」

 

明久「屁理屈だ!」

 

根本「屁理屈も立派な理屈の内ってな」

 

雄二「明久、ここは逃げるぞ」

 

明久「くそっ!」

 

Bクラス 芳野孝之

数学 161点

VS

Fクラス 須川亮

41点

 

B「逃がすな!坂本を討ち取れ!」

 

瑞希「はぁ、ふぅ・・・・」

 

雄二「姫路、大丈夫か?」

 

瑞希「あ、あの、さ、先に・・・行って、ください・・・」

 

明久「雄二!」

 

雄二「なんだ明久!」

 

明久「ここは僕が引き受ける!雄二は姫路さんを連れて逃げてくれ!」

 

瑞希「よ、吉井君、私のことは、気に、しないで」

 

雄二「・・・分かった。ここはお前に任せる」

 

康太「・・・・(ピタッ)」

 

明久「いや、ムッツリーニも逃げてほしい。たぶん明日はムッツリーニが戦争の鍵を握るから」

 

美波「んじゃ、ウチは残ってもいいのかしら。隊長どの?」

 

明久「・・・頼めるかな?」

 

美波「はーいはい。お任せあれっと」

 

康太「・・・・(グッ)」

 

智也「頼むぞ。明久、美波!」

 

瑞希「坂本君、吉井君は、大丈夫なんですか・・・・?」

 

雄二「もちろんだ。他の奴ならともかく、明久ならなんとかなる」

 

瑞希「でも・・・・」

 

智也「大丈夫だって絶対に」

 

瑞希「そ、それは、どういう・・・・?」

 

雄二「あのバカも、伊達に『観察処分者』なんて呼ばれてないってことだ」

 

智也「さ、はやく教室戻ろ?」

 

瑞希「そうですね・・・・」

 

教室に戻って数十分後

 

明久「あー、疲れたー」

 

瑞希「よ、吉井君!無事だったんですね!」

 

明久「うん。このくらいなんともいだぁっ!」

 

美波「ふんっ」

 

明久「し、島田さん。僕が何か悪いことでも」

 

美波「(キッ!)」

 

明久「あ。い、いや。美波」

 

智也「随分仲良くなったみたいだな?(不機嫌)」

 

明久「え?これで?ていうか何かあった?」

 

智也「べつになんも」

 

雄二「ほう、あの智也がなぁ」

 

秀吉「じゃな」

 

智也「そこうるさい!」

 

雄二「まあとにかく、こうなった以上、Cクラスも敵だ。同盟がない以上連戦という形になるだろうが、正直Bクラス戦の直後にCクラス戦はきつい」

 

明久「それならどうしようか?このままじゃ勝ってもCクラスの餌食だよ?」

 

秀吉「そうじゃな・・・」

 

雄二「心配するな 向こうがそうくるなら、こっちにだって考えがある」

 

明久「考え?」

 

雄二「ああ。明日の朝に実行する。目には目を、だ」

 

次の日ーー

 

雄二「昨日言っていた作戦を実行する」

 

明久「作戦?でも、開戦時刻はまだだよ?」

 

雄二「Bクラス相手じゃない。Cクラスの方だ」

 

明久「あ、なるほど。それで何をすんの?」

 

雄二「秀吉にこいつを着てもらう」

 

智也「それってウチの制服だよね?どうやって手に入れたの?」

 

秀吉「それは別に構わんが、ワシが女装してどうするんじゃ?」

 

雄二「秀吉には木下優子として、Aクラスの使者を装ってもらう

と、いうわけで秀吉。用意してくれ」

 

秀吉「う、うむ・・・」

 

隣を見ると明久が悶えていた

 

前を見ると康太が

 

康太「・・・・!!(パシャパシャパシャパシャ!)」

 

全力でカメラのシャッターを切っている

 

秀吉「よし、着替え終わったぞい。ん?皆どうした?」

 

雄二「さぁな?俺にも良くわからん」

 

智也「僕は分からんこともないけどね」

 

秀吉「おかしな連中じゃのう」

 

雄二「んじゃ、Cクラスに行くぞ」

 

秀吉「うむ」

 

智也「はーい」

 

明久「あ、僕も行くよ」

 

Cクラス前ーー

 

雄二「さて、ここからは済まないが一人で頼むぞ、秀吉」

 

秀吉「気が進まんのう・・・」

 

雄二「そこを何とか頼む」

 

秀吉「むぅ・・・。仕方ないのう・・・」

 

雄二「悪いな。とにかくあいつらを挑発して、Aクラスに敵意を抱くよう仕向けてくれ。お前なら出来る筈だ」

 

秀吉「はぁ・・・。あまり期待せんでくれよ・・・」

 

明久「雄二、秀吉は大丈夫なの?別の作戦を考えておいた方が・・・」

 

雄二「多分大丈夫だろう」

 

智也「演劇部のホープだしな」

 

明久「心配だなぁ・・・」

 

雄二「シッ。秀吉が教室に入るぞ」

 

ガラガラガラ

 

秀吉『静かにしなさい、この薄汚い豚ども!』

 

雄二「流石だな、秀吉」

 

明久「うん。これ以上ない挑発だね」

 

智也「めっちゃストレス溜まりそう」

 

小山『な、何よアンタ!』

 

秀吉『話しかけないで!豚臭いわ』

 

小山『アンタ、Aクラスの木下ね?ちょっと点数いいからっていい気になってるんじゃないわよ!何の用よ!』

 

秀吉『私はね、こんな臭くて醜い教室が同じ校舎内にあるなんて我慢ならないの!貴女達なんて豚小屋で充分だわ!』

 

小山『なっ!言うに事欠いて私達にはFクラスがお似合いですって!?』

 

秀吉『手が穢れてしまうから本当は嫌だけど、特別に今回は貴女達を相応しい教室に送ってあげようかと思うの ちょうど試召戦争の準備もしているようだし、覚悟しておきなさい。近いうちに私達が薄汚い貴女達を始末してあげるから!』

 

秀吉「これで良かったかのう?」

 

雄二「ああ。素晴らしい仕事だった」

 

智也「うんうん」

 

小山『Fクラスなんて相手にしてられないわ!Aクラス戦の準備を始めるわよ!』

 

雄二「作戦も上手くいったことだし、俺達もBクラス戦の準備を始めるぞ」

 

明久「あ、うん」

 

智也「うーす」

 

戦闘開始ーー

 

秀吉「ドアと壁をうまく使うんじゃ!戦線を拡大させるでないぞ!

勝負は極力単教科で挑むのじゃ!補給も念入りに行え!」

 

F「左側出入り口、押し戻されています!」

「古典の戦力が足りない!援軍を頼む!」

 

明久「姫路さん、左側に援護を!」

 

瑞希「あ、そ、そのっ・・・!」

 

明久「だぁぁっ! ・・・ヅラ、ずれてますよ」

 

竹中先生「っ!!少々席を外します」

 

智也「ナイス明久!点数が残ってる人は左側へ、消耗した人は補充しにいって」

 

明久「姫路さん、どうかしたの?」

 

瑞希「そ、その、なんでもないですっ」

 

智也「そうは見えんよ。何があったか話してくれん?それ次第で作戦が変わるから」

 

瑞希「ほ、本当に何でもないんです!」

 

F「右側出入り口、教科が現国に変更されました!」

 

智也「(次から次へと)数学教師は!?」

 

F「Bクラス内に拉致された模様!」

 

智也「拉致られた?そんなんありかよ」

 

瑞希「私が行きますっ! あっ・・・」

 

明久「っ!!」

 

智也「なんだあの手紙?」

 

明久「・・・・なるほどね。そういうことか 姫路さん」

 

瑞希「は、はい・・・?」

 

明久「具合が悪そうだからあまり戦線には加わらないように。試召戦争はこれで終わりじゃないんだから、体調管理には気を付けてもらわないと」

 

瑞希「・・・・はい」

 

明久「じゃ、僕は用があるから行くね」

 

瑞希「あ・・・・!」

 

智也「おい!明久! まあいいや。大体事情は分かったし。 そんなことより姫路さん」

 

瑞希「はい」

 

智也「あいつの事好きになるの少し分かったかもしんないわ」

 

瑞希「ふぇ!?な、何を言ってるんですか!?」

 

智也「まあまあそれと僕はあっちの趣味は無いから安心してね」

 

瑞希「そんなこと分かってます!そういう北山くんだってどうなんですか?」

 

智也「うん?なにが?」

 

瑞希「美波ちゃんの事です」

 

智也「何が言いたいのかな?」

 

瑞希「だから要するに北山くんは美波ちゃんの事どう思ってるんですか?」

 

智也「あっ!そういえば今は戦争中だったね。はやく指示しないと じゃあねっ!」

 

瑞希「あれではぐらかしたつもりなんでしょうか」

 

数十分後ーー

 

智也「ん?雄二、どうしているの?」

 

雄二「ちょっと戦力が足りないみたいだからな本隊を連れてきた」

 

智也「ふーん、それで明久は?」

 

雄二「あーあいつか?あいつなら今頃壁を壊そうとしてるんじゃないか?」

 

智也「えっマジで?」

 

雄二「多分なさっきから音が聞こえるだろ」

 

智也「そうだね」

 

雄二「じゃあ俺はやることがあるんでな」

 

智也「了解」

 

根本『お前らいい加減諦めろよな。昨日から教室の出入り口に人が集まりやがって暑苦しいことこの上ないっての』

 

雄二『どうした?軟弱なBクラス代表サマはそろそろギブアップか?』

 

根本『はぁ?ギブアップするのはそっちだろ?』

 

雄二『無用な心配だな』

 

根本『そうか?頼みの綱の姫路さんも調子が悪そうだぜ?』

 

雄二「・・・お前ら相手じゃ役不足だからな。休ませておくさ』

 

根本『けっ!口だけは達者だな。負け組代表さんよぉ』

 

雄二『負け組?それがFクラスのことなら、もうすぐお前が負け組代表だな』

 

根本『・・・さっきからドンドンと、壁がうるせぇな。何かやっているのか?』

 

雄二『さぁな。人望のないお前にたいしての嫌がらせじゃないのか?』

 

根本『けっ。いってろ。どうせもうすぐ決着だ。お前ら、一気に押し出せ!』

 

雄二『・・・態勢を立て直す!一旦下がるぞ!』

 

根本『どうした、散々ふかしておきながら逃げるのか!』

 

雄二『あとは任せたぞ、明久』

 

明久『だぁぁーーしゃぁーっ!!』

 

智也「うん?」

 

ドゴォッ

 

智也「嘘!!マジで壊しちゃったよ」

 

根本「ンなっ!?」

 

明久「くたばれ根本恭二ぃーっ!」

 

美波「遠藤先生!Fクラス島田がーー」

 

B「Bクラス山本が受けます!サモン!」

 

明久「くっ!近衛部隊か!」

 

根本「は、ははっ!驚かせやがって!残念だったな!お前らの奇襲は失敗だ」

 

智也「いいや、成功だ」

 

根本「なに?」

 

ダン、ダンッ!

 

康太「・・・Fクラス、土屋康太」

 

根本「き、キサマ・・・!」

 

康太「・・・Bクラス根本恭二に保健体育勝負を申し込む」

 

根本「ムッツリィーニィーーッ!」

 

康太「サモン」

 

Fクラス 土屋康太

保健体育 441点

VS

Bクラス 根本恭二

203点

 

康太の召喚獣は手にした小太刀を一閃し、一撃で敵を切り捨てる。

 

今ここに、Bクラス戦は終結した。

 

 

秀吉「明久、随分と思いきった行動にでたのう」

 

智也「まさか、本当にやるとは思ってなかったよ」

 

明久「うぅ・・・。痛いよう、痛いよう・・・」

 

秀吉「なんとも・・・お主らしい作戦じゃったな」

 

明久「で、でしょ?もっとほめてもいいと思うよ?」

 

秀吉「後の事を何も考えず、自分の立場を追い詰める、男気溢れる素晴らしい作戦じゃな」

 

智也「そうだね」

 

明久「・・・遠回しに馬鹿って言ってない?」

 

雄二「ま、それが明久の強みだからな さて、それじゃ嬉し恥ずかし戦後対談といくか。な、負け組代表?」

 

智也「そうだね、根本君」

 

根本「・・・・」

 

雄二「本来なら設備を明け渡してもらい、お前らには素敵な卓袱台をプレゼントするところだが、特別に免除してやらんでもない」

 

ざわざわ

 

智也「落ち着いて、皆。僕たちの目標はAクラスだよ。ここはゴールじゃないよ」

 

F「たしかに」

 

雄二「ここはあくまで通過点だ。だから、Bクラスが条件を呑めば解放してやろうかと思う」

 

根本「・・・条件はなんだ」

 

雄二「条件?それはお前だよ、負け組代表さん」

 

根本「俺、だと?」

 

雄二「ああ。お前には散々好き勝ってやってもらったし、正直去年から目障りだったんだよな」

 

智也「うんうん」

 

雄二「そこで、お前らBクラスに特別チャンスだ Aクラスに行って、試召戦争の準備ができていると宣言してこい。そうすれば今回は設備については見逃してやってもいい。ただし、宣戦布告はするな。すると戦争は避けられないからな。あくまでも戦争の意思と準備があるとだけ伝えるんだ」

 

智也「うんうん」

 

根本「・・・それだけでいいのか?」

 

雄二「ああ。Bクラス代表がこれを着ていった通りに行動してくれたら見逃そう」

 

そういって取り出したのは秀吉が着ていた女子の制服

 

智也「うんうん うん?何故に?」

 

雄二「明久が根本の制服が欲しいらしいんだ」

 

智也「ついにそっちの趣味にも」

 

明久「ついにってなに!?ついにって!」

 

根本「ば、馬鹿なこと言うな!この俺がそんなふざけたことを・・・」

 

B「Bクラス生徒全員で必ず実行させよう!」

「任せて!必ずやらせるから」

「それだけで教室を守れるなら、やらない手はないな!」

 

雄二「んじゃ、決定だな」

 

根本「くっ!よ、寄るな!変態ぐふぅっ!」

 

B「とりあえず黙らせました」

 

雄二「お、おう。ありがとう」

 

智也「着付けよろしく」

 

明久「了解っ」

 

根本「う、うぅ・・・・」

 

明久「てぃっ!」

 

根本「がふっ!」

 

明久「うーん・・・。これ、どうするんだろう?」

 

B「私がやってあげるよ」

 

明久「そう?悪いね。それじゃ、折角だし可愛くしてあげて」

 

B「それは無理。土台が腐ってるから」

 

智也「おー言うねぇー」

 

明久「じゃ、よろしく ・・・・あったあった それじゃちょっと行ってくるね」

 

雄二「おう、行ってこい」

 

着付け終了

 

智也「ゆ、雄二」

 

雄二「わかっている」

 

智也、雄二「気持ち悪すぎない(か)」

 

根本「お前らがやらせたんだろ!

それにしても、この服やけにスカートが短いぞ!」

 

雄二「いいからキリキリ歩け」

 

根本「キサマ、よくも俺にこんなことをーー」

 

F「無駄口を叩くな!これから撮影会もあるから時間がないんだぞ!」

 

根本「き、聞いてないぞ!」

 

撮影会終了後

 

智也「は、吐くかと思った」

 

雄二「大丈夫か智也」

 

智也「な、なんとか」

 

雄二「よし、お前ら!明日はAクラス戦だ!帰るぞ」

 

智也「ういーす」

 

というわけで僕達は帰った。




Bクラス戦終結です。
次回はAクラス戦です
次回も頑張ります!!


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第八問~Aクラス戦 交渉&戦闘開始~

今回はAクラス戦です。
一回戦?を書きます。
蒼龍さん感想ありがとうございます。
それではどうぞっ!!


補充テストを終えた二日後の朝

 

雄二「まずは皆に礼を言いたい。回りの連中には不可能だと言われていたにも関わらずにここまで来れたのは、他でもない皆の協力あっての事だ。感謝している」

 

智也「あの人は誰だろう?」

 

明久「ゆ、雄二、どうしたのさ。らしくないよ?」

 

雄二「ああ。自分でもそう思う。だが、これは偽らざる俺の気持ちだ。

ここまで来た以上、絶対にAクラスにも勝ちたい。勝って、生き残るには勉強すれば良いってもんじゃないという現実を、教師どもに突きつけるんだ!」

 

F「おおーっ!」

「そうだーっ!」

「勉強だけじゃねぇんだーっ!」

 

智也「今更だけど、勉強も大事だよね・・・」

 

美波「そうよね・・・」

 

雄二「皆ありがとう。そして残るAクラス戦だが、これは一騎討ちで決着をつけたいと考えている」

 

F「どういうことだ?」

「誰と誰が一騎討ちをするんだ?」

「それで本当に勝てるのか?」

 

雄二「落ち着いてくれ。それを今から説明する やるのは当然、俺と翔子だ」

 

明久「馬鹿の雄二が勝てるわけなぁぁっ!?」

 

智也「普通カッター投げるか!?」

 

雄二「次は耳だ」

 

智也「しかも予告してるし、明久から離れた方が良いかもしれない」

 

明久「智也!見捨てないで」

 

智也「僕はこんなところでは死ねないんだ」

 

明久「そんなの僕だって同じだよ」

 

雄二「おい、そこ五月蝿いぞ。まぁ、明久の言うとおり確かに翔子は強い。まともにやりあえば勝ち目はないかもしれない。

だが、それはDクラス戦もBクラス戦も同じだっただろう?まともにやりあえば俺たちに勝ち目はなかった。

今回だって同じだ。俺は翔子に勝ち、FクラスはAクラスを手に入れる。俺たちの勝ちは揺るがない。

俺を信じて任せてくれ。過去に神童とまで言われた力を、今皆に見せてやる」

 

Fクラス「おおぉーーーっ!!」

 

雄二「さて、具体的なやり方だが・・・・一騎討ちではフィールドを限定するつもりだ」

 

秀吉「フィールド?何の教科でやるつもりじゃ?」

 

雄二「日本史だ 。 ただし、内容は限定する。レベルは小学生程度、方式は百点満点の上限あり、召喚獣勝負ではなく純粋な点数勝負とする」

 

明久「でも、同点だったら、きっと延長戦だよ?そうなったら問題のレベルも上げられちゃうだろうし、ブランクのある雄二には厳しくない?」

 

秀吉「確かに明久の言うとおりじゃ」

 

雄二「おいおい、あまり俺を舐めるなよ?いくらなんでも、そこまで運に頼りきったやり方を作戦などと言うものか」

 

明久「??それなら、霧島さんの集中を乱す方法を知っているとか?」

 

雄二「いいや。あいつなら集中なんてしてなくとも、小学生レベルのテスト程度なら何の問題もないだろう」

 

秀吉「雄二。あまりもったいぶるでない。そろそろタネを明かしても良いじゃろう」

 

雄二「ああ、すまない。つい前置きが長くなった。俺がこのやり方をとった理由は一つ。ある問題が出れば、あいつは確実に間違えると知っているからだ。 その問題はーー『大化の改新』」

 

明久「大化の改新?誰が何をしたのか説明しろ、とか?そんなの小学生レベルの問題で出てくるかな?」

 

雄二「いや、そんな掘り下げた問題じゃない。もっと単純な問いだ」

 

秀吉「単純というとーー何年に起きた、とかかのう?」

 

雄二「おっ。ビンゴだ秀吉。お前の言うとおり、その年号を問う問題が出たら、俺たちの勝ちだ。

大化の改新が起きたのは、645年。

こんな簡単な問題は明久ですら間違えない」

 

智也「んむ?明久、どうしたの?」

 

明久「な、何でもないよ」

 

智也「ふーん」

 

雄二「だが、翔子は間違える。これは確実だ。そうしたら俺達の勝ち。

晴れてこの教室とおさらばって寸法だ」

 

智也「んー?」

 

雄二「どうした智也」

 

智也「いや、別に」

 

瑞希「あの、坂本君」

 

雄二「どうした、姫路」

 

瑞希「霧島さんとは、その・・・仲が良いんですか?」

 

雄二「ああ。あいつとは幼馴染みだ」

 

明久「総員、狙えぇっ!」

 

雄二「なっ!?なぜ明久の号令で皆が急に上履きを構える!?」

 

明久「黙れ、男の敵!Aクラスの前にキサマを殺す!」

 

雄二「俺が一体何をしたと!?」

 

智也「相変わらずうるさいね、美波」

 

美波「そうね、相変わらず馬鹿ばっかりね」

 

明久「遺言はそれだけか?・・・待つんだ須川君。靴下はまだ早い。それは押さえつけた後で口に押し込むものだ」

 

須川「了解です隊長」

 

瑞希「あの、吉井君」

 

明久「ん?なに、姫路さん」

 

瑞希「吉井君は霧島さんが好みなんですか?」

 

明久「そりゃ、まあ。美人だし」

 

瑞希「・・・・・」

 

明久「え?なんで姫路さんは僕に向かって攻撃態勢を取るの!?」

 

智也「美波はいかないの?」

 

美波「うん、ウチは他に気になる人ができたから」

 

智也「そうなんだ」

 

秀吉「まぁまぁ。落ち着くんじゃ皆の衆」

 

明久「む。秀吉は憎くないの?」

 

秀吉「冷静になって考えてみるが良い。相手はあの霧島翔子じゃぞ?

男である雄二に興味があるとは思えんじゃろうが。 むしろ、興味があるとすれば・・・」

 

明久「・・・そうだね」

 

瑞希「な、なんですか?もしかして私、何かしましたか?」

 

雄二「とにかく、俺と翔子は幼馴染みで、小さな頃に間違えて嘘を教えていたんだ」

 

智也「成る程ね」

 

雄二「あいつは一度覚えたことは忘れない。だから今、学年トップの座にいる。俺はそれを利用してあいつに勝つ。そうしたら俺達の机はーー」

 

Fクラス「システムデスクだ!!」

 

Aクラスーー

 

優子「一騎討ち?」

 

雄二「ああ。Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に一騎討ちを申し込む」

 

優子「うーん、何が目的なの」

 

智也「もち、僕達Fクラスの勝利だよ」

 

優子「面倒な試召戦争を手軽に終わらせることができるのはありがたいけどね、だからと言ってわざわざリスクを冒す必要も無いかな」

 

雄二「賢明だな ところでCクラスの連中との試召戦争はどうだった?」

 

優子「時間はとられたけど、それだけだったよ?何の問題もなし」

 

雄二「Bクラスとやりあう気はあるか?」

 

優子「Bクラスって・・・、昨日来ていた『あの』・・・」

 

智也「そう。あれが代表をやっているクラスだよ。宣戦布告はされてないみたいだけど、どうなるかね」

 

優子「でも、BクラスはFクラスと戦争したから、三ヶ月の準備期間を取らない限り試召戦争はできないはずだよね?」

 

雄二「知っているだろ?実情はどうあれ、対外的にはあの戦争は『和平交渉にて終結』ってなっているってことを。規約には何の問題もない。・・・Bクラスだけじゃなくて、Dクラスもな」

 

優子「・・・・それって脅迫?」

 

雄二「人聞きが悪い。ただのお願いだよ」

 

優子「うーん・・・わかったよ。何を企んでいるか知らないけど、代表が負けるなんてありえないからね。その提案受けるよ」

 

明久「え?本当?」

 

優子「だって、あんな格好した代表のいるクラスと戦争なんて嫌だもん・・・」

 

智也「ん?思わぬ収穫じゃん」

 

優子「でも、こちらからも提案。代表同士の一騎討ちじゃなくて、そうだね、お互い五人ずつ選んで、一騎討ち五回で三回勝った方の勝ち、っていうのなら受けてもいいよ」

 

雄二「なるほど。こっちから姫路が出てくる可能性を警戒しているんだな?」

 

優子「うん。多分大丈夫だと思うけど、代表が調子悪くて姫路さんが絶好調だったら、問題次第では万が一があるかもしれないし」

 

雄二「安心してくれ。うちからは俺が出る」

 

優子「無理だよ。その言葉を鵜呑みには出来ないよ」

 

智也「(別に受けてもいいんじゃない?)」

 

雄二「そうか。それなら、その条件を呑んでも良い」

 

優子「ホント!?嬉しいな♪」

 

雄二「けど、勝負する内容はこちらで決めさせて貰う。そのくらいのハンデはあっても良いはずだ」

 

優子「え?うーん・・・」

 

翔子「・・・受けてもいい」

 

明久「ぅわっ!」

 

翔子「・・・雄二の提案を受けてもいい」

 

優子「あれ?代表。いいの?」

 

翔子「・・・その代わり、条件がある」

 

智也「条件?」

 

翔子「・・・うん、一試合ごとと全体の負けた方は何でも一つ言うことを聞く」

 

康太「・・・・(カチャカチャ)」

 

優子「じゃ、こうしよう?勝負内容は五つの内三つはそっちに決めさせてあげる。二つはうちで決めさせて?」

 

智也「(まあいいんじゃないかな?)」

 

雄二「(そうか、なら) 交渉成立だな」

 

明久「ゆ、雄二!何を勝手に!まだ姫路さんが了承してないじゃないか!」

 

雄二「心配すんな。絶対に迷惑はかけない」

 

翔子「・・・・勝負はいつ?」

 

雄二「そうだな。十時からでいいか?」

 

翔子「・・・・わかった」

 

雄二「よし。交渉は成立だ。一旦教室に戻るぞ」

 

明久「そうだね。皆にも報告しなくちゃいけないからね」

 

智也「そーだな」

 

十時ーーin Aクラス

 

高橋「では、両名共準備は良いですか?」

 

雄二「ああ」

 

翔子「・・・・問題ない」

 

高橋「それでは一人目の方、どうぞ」

 

優子「アタシから行くよっ」

 

秀吉「ワシがやろう」

 

優子「ところでさ、秀吉」

 

秀吉「なんじゃ?姉上」

 

優子「Cクラスの小山さんって知ってる?」

 

秀吉「はて、誰じゃ?」

 

優子「じゃーいいや。その代わり、ちょっとこっちに来てくれる?」

 

秀吉「うん?ワシを廊下に連れ出してどうするんじゃ姉上?」

 

秀吉『姉上、勝負はーーどうしてワシの腕を掴む?」

 

優子『アンタ、Cクラスで何してくれたのかしら?どうしてアタシがCクラスの人達を豚呼ばわりしていることになっているのかなぁ?」

 

秀吉『はっはっはっ。それはじゃな、姉上の本性をワシなりに推測してーーあ、姉上っ!ちがっ・・・!

その関節はそっちには曲がらなっ・・・!』

 

ガラガラガラ

 

優子「秀吉は急用ができたから帰るってさっ。代わりの人を出してくれる?」

 

雄二「い、いや・・・・。ウチのーー」

 

智也「僕がいく」

 

雄二「そうか、分かった」

 

優子「ふーん、君名前は?」

 

智也「北山智也」

 

優子「まあここに来た威勢だけは褒めてあげるよ。」

 

智也「そりゃどーも」

 

優子「初戦だし派手にいきたいよね。高橋先生総合科目でお願いします」

 

高橋「わかりました。」

 

明久「ねぇ雄二、智也大丈夫なの?」

 

雄二「当たり前だろ、あいつを誰だと思っている」

 

智也、優子「サモン!!」

 

Aクラス 木下優子

総合科目 3383点

VS

Fクラス 北山智也

5826点

 

明久「えっ!?智也ってあんな頭良かったの!?」

 

智也「お前馬鹿にしてんのか」

 

雄二「智也は学年主席候補だぞ」

 

智也「ごめんね木下さん。これも勝負だから」

 

優子「点数で負けてても!!」

 

智也「いや、もう終わってるんだ」

 

優子「えっ!?」

 

Aクラス 木下優子

総合科目 dead

VS

Fクラス 北山智也

5437点

 

優子「な、何をしたの?」

 

智也「腕輪の能力で武器を小刀にして、今出せる最高のスピードで間合いを詰めて渾身の一撃を叩き込んだんだ。だから、僕の点数も減ってるしね」

 

優子「召喚獣の動きが見えなかった・・・・」

 

智也「実は僕の腕輪は他の人の腕輪の能力も使えるんだ。その分点数の消費も多いけど、今回は康太の腕輪の能力を借りたんだ。とにかくこの勝負は僕達の勝ちだね」

 

高橋「まずは、Fクラスが一勝と」

 

Fクラス「しゃあぁーーっ!!」

 

智也「雄二、勝ってきたよ」

 

雄二「おう」

 

波乱のAクラス戦はまずFクラスの一勝で幕を上げた。




原作通りじゃ面白くないので少し変えてみました。あと智也の腕輪の能力も変えました。
次回はAクラス戦続きです。
次回も頑張ります!!


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第九問~Aクラス戦終結&戦後対談~

今回は前回の続きです
蒼龍さん感想ありがとうございます
それではどうぞっ!!


高橋「では、次の方どうぞ」

 

佐藤「私が出ます。科目は物理でお願いします」

 

雄二「よし。頼んだぞ、明久」

 

明久「え!?僕!?」

 

雄二「大丈夫だ。俺はお前を信じている」

 

明久「ふぅ・・・・。やれやれ、僕に本気を出せってこと?」

 

雄二「ああ。もう隠さなくてもいいだろう。この場にいる全員に、お前の本気を見せてやれ」

 

智也「皆に本気を見せてあげなよ」

 

F「おい、吉井って実は凄いヤツなのか?」

「いや、そんな話は聞いたことがない」

「いつものジョークだろ?」

 

佐藤「吉井君、でしたか?あなた、まさか・・・」

 

明久「あれ、気付いた?ご名答。今までの僕は全然本気なんて出しちゃいない」

 

佐藤「それじゃ、あなたは・・・」

 

明久「そうさ。君の想像通りだよ。今まで隠してきたけれど、実は僕ーーー左利きなんだ」

 

Aクラス 佐藤美穂

物理 389点

VS

Fクラス 吉井明久

62点

 

智也「うわっ佐藤さんにも点数負けてる」

 

雄二「お前、文系だし仕方ないんじゃないか?」

 

智也「そうなのかな?まあそれでいいや」

 

智也、雄二「よし。勝負はここからだ」

 

明久「ちょっと待って二人共!アンタら僕を全然信頼してなかったでしょう!」

 

智也「えっ?ごめん。何て言ったか分からなかったのでもう一度お願いします」

 

雄二「信頼?何ソレ?食えんの?」

 

高橋「では、三人目の方どうぞ」

 

康太「・・・・(スック)」

 

愛子「じゃ、僕が行こうかな」

 

智也「ん?あれ誰?」

 

 

雄二「転校生じゃないか?」

 

愛子「一年の終わりに転入してきた工藤愛子です。よろしくね」

 

智也「転入してきたんだって」

 

雄二「聞いていたから知ってるぞ」

 

高橋「教科は何にしますか?」

 

康太「・・・・保健体育」

 

愛子「土屋くんだっけ?随分と保健体育が得意みたいだね? でも、ボクだってかなり得意なんだよ?・・・・キミとは違って、実技で、ね♪」

 

康太「・・・・じ、実技だと!(ブッシャァァァ)」

 

智也「うわっ!大丈夫か!」

 

康太「・・・・も、問題ない」

 

高橋「そろそろ召喚を開始してください」

 

愛子「はーい。サモンっと」

 

康太「・・・・くっ、サモン」

 

F「なんだあの巨大な斧は!?」

 

愛子「実践派と理論派、どっちが強いか見せてあげるよ。それじゃ、バイバイ。ムッツリーニくん」

 

智也「まぁ問題ないだろうな」

 

明久「えっ?それってどういう?」

 

康太「・・・・加速」

 

愛子「・・・・え?」

 

康太「・・・・加速、終了」

 

Aクラス 工藤愛子

保健体育 446点

VS

Fクラス 土屋康太

572点

 

雄二「Bクラス戦の時は出来がイマイチだったらしいからな」

 

智也「それにあの腕輪の能力やばかったしな」

 

愛子「そ、そんな・・・!この、ボクが・・・!」

 

高橋「これで二対一ですね。次の方は?」

 

瑞希「あ、は、はいっ。私ですっ」

 

久保「それなら、僕が相手しよう」

 

雄二「やはり来たな、学年次席」

 

智也「当たり前だわな」

 

雄二「ここが一番の心配どころだ」

 

高橋「科目はどうしますか?」

 

瑞希「総合科目でお願いします」

 

智也「いいの?」

 

瑞希「ええ、私には特別得意教科がないので」

 

智也「そっか」

 

久保、瑞希「サモン!!」

 

Aクラス 久保利光

総合科目 3997点

VS

Fクラス 姫路瑞希

4409点

 

A「マ、マジか!?」

「いつの間にこんな実力を!?」

「この点数、霧島翔子に匹敵するぞ・・・!」

 

久保「ぐっ・・・!姫路さん、どうやってそんなに強くなったんだ・・・?」

 

瑞希「・・・私、このクラスの皆が好きなんです。人のために一生懸命な皆のいる、Fクラス」

 

久保「Fクラスが好き?」

 

瑞希「はい。だから、頑張れるんです」

 

久保「だが、負けるわけにはいかない!」

 

瑞希「やぁぁぁーーっ!」

 

久保「はぁぁぁーーっ!」

 

久保くんの召喚獣の鎌が姫路さんの召喚獣の首を狩りにいくと

それを予測していた姫路さんはそれを避け腕輪の能力を使った

 

瑞希「熱線っ!」

 

久保「こうなったら」

 

久保くんの召喚獣の腕輪が光った

見たところ久保くんの召喚獣の腕輪の能力は鎌鼬のようだ

そして姫路さんの熱線が久保くんの召喚獣に当たった瞬間に久保くんの鎌鼬が姫路さんの召喚獣の身体を切り裂いた

 

Aクラス 久保利光

総合科目 dead

VS

Fクラス 姫路瑞希

dead

 

高橋「二対一対一分けです」

 

瑞希「すいません」

 

雄二「気にするな。負けないだけましだ」

 

智也「そうだよ、落ち込まないで」

 

瑞希「ありがとうこざいます」

 

高橋「最後の一人、どうぞ」

 

翔子「・・・・はい」

 

雄二「俺の出番だな」

 

高橋「教科はどうしますか?」

 

雄二「教科は日本史、内容は小学生レベルで方式は百点満点の上限ありだ!」

 

ざわ・・・・!

 

A「上限ありだって?」

「しかも小学生レベル。満点確実じゃないか」

「注意力と集中力の勝負になるぞ・・・」

 

高橋「わかりました。そうなると問題を用意しなくてはいけませんね。少しこのまま待っていてください」

 

明久「雄二、あとは任せたよ」

 

雄二「ああ。任された」

 

康太「・・・・・(ビッ)」

 

雄二「お前の力には随分助けられた。感謝している」

 

康太「・・・・・(フッ)」

 

瑞希「坂本君、あのこと、教えてくれてありがとうございました」

 

雄二「ああ。明久のことか。気にするな。あとは頑張れよ」

 

瑞希「はいっ」

 

智也「まあ結果はどうであれと構わんからね」

 

雄二「それを聞いて安心した」

 

高橋「では、最後の勝負、日本史を行います。参加者の霧島さんと坂本君は視聴覚室に向かってください」

 

翔子「・・・・はい」

 

雄二「じゃ、行ってくるか」

 

瑞希「はい。行ってらっしゃい。坂本君」

 

雄二「ああ。」

 

高橋「皆さんはここでモニターを見ていてください。

『では、問題を配ります。制限時間は五十分。満点は100点です。

不正行為等は即失格になります。いいですか?』

 

翔子『・・・・はい』

 

雄二『わかっているさ』

 

高橋『では、始めてください』

 

瑞希「吉井君、いよいよですね・・・・」

 

明久「そうだね。いよいよだね」

 

瑞希「これであの問題がなかったら坂本君は・・・・」

 

明久「集中力や注意力に劣る以上、延長戦で負けるだろうね。でも」

 

瑞希「はい。もし出ていたら」

 

明久「うん」

 

《次の( )に正しい年号を記入しなさい》

 

( )年 平城京に遷都

( )年 平安京に遷都

( )年 鎌倉幕府設立

( )年 大化の改新

 

明久「あ・・・・!」

 

瑞希「よ、吉井君っ」

 

明久「うん」

 

瑞希「これで、私たちっ・・・!」

 

明久「うん!これで僕達の卓袱台が」

 

Fクラス「システムデスクに!」

 

明久「最下位層に位置した僕らの、歴史的な勝利だ!」

 

Fクラス「うぉぉぉぉぉっ!」

 

《日本史勝負 限定テスト 100点満点》

 

Aクラス 霧島翔子 97点

VS

Fクラス 坂本雄二 0点

※無記名の為零点

 

高橋「二対二対一分けで同点です

ちなみに、無記名じゃなかった場合は百点でした」

 

智也「よーし、とりあえず戦った人同士で集まってお願いしよーかー」

 

智也side

 

智也「ねえねえ木下さん」

 

優子「なによ」

 

智也「お願いのことなんだけど」

 

優子「何をお願いするの」

 

智也「木下だとさー秀吉と被っちゃうからさー。優子でもいいかな?」

 

優子「あーそんなこと全然いいわよ」

 

智也「なら、僕の事も智也って呼んでよ優子」

 

優子「そう?じゃあよろしくね智也」

 

明久side

 

佐藤「あの、お願いのことなんですが・・・」

 

明久「うん、何かな」

 

佐藤「特別ないので・・・そうですね勉強を頑張ってください」

 

明久「う・・・分かったよ」

 

康太side

 

愛子「どんなお願いでもボクは構わないよ、ムッツリーニくん?」

 

康太「・・・・俺の事を名前でよんでほしい」

 

愛子「ならボクの事も名前で呼んでくれないと無理だよ」

 

康太「・・・・分かった。愛子」

 

愛子「・・・・(///∇///)」

 

康太「・・・・どうしたんだ?」

 

愛子「あっううん何でもないよ、康太!」

 

康太「・・・・そうか」

 

雄二side

 

翔子「・・・・雄二、私と付き合って」

 

雄二「もう少し待ってくれ、俺の方で答えを出したいんだ」

 

翔子「・・・・わかった」

 

皆集合

 

雄二「良し、終わったか皆」

 

明久達「うん」

 

雄二「よし、じゃあーー」

 

西村「さて、Fクラスの皆。お遊びの時間は終わりだ」

 

智也「ん?西村先生。何か用ですか?」

 

西村「ああ。今から我がFクラスに補習についての説明をしようと思ってな」

 

智也「は?」

 

西村「確かにお前らはよくやった。だが『学力』は人生を渡っていく上では大切な武器だ。そこで、学園長に頼んで福原先生から俺に担任を変わってもらった。これから一年間、死に物狂いで勉強できるぞ」

 

Fクラス「なにぃっ!?」

 

西村「吉井。お前と坂本と北山は特に念入りに監視してやる。なにせ、開校以来初の『観察処分者』とA級戦犯だからな」

 

智也「僕はどうして!?」

 

西村「お前の力はAクラス上位並みだと思っていた。それがまさか学年主席レベルだったとはな。つまり実力を隠していたということだよな?」

 

智也「まあそうともいいますね・・・」

 

明久「そうはいきませんよ!なんとしても監視の目をかいくぐって、今まで通りの楽しい学園生活をすごしてみせます!」

 

智也「そーだそーだ!!」

 

西村「・・・・お前らには悔いを改めるという発想はないのか

とりあえず明日から授業とは別に補習の時間を二時間設けてやろう」

 

智也「明日からか・・・・美波」

 

美波「ん?なに智也?」

 

智也「今日これからちょっと遊ばない?」

 

美波「うーん、いいわよ」

 

智也「ほんと!?ありがとう」

 

こうして僕達、Aクラス戦は終わった。




次回は前から言っていた閑話休題を書きます。最後にあった智也と美波の話も書けたらいいと思います。


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閑話休題
僕と雄二の約束&王様ゲーム


始めに言っておきます。
短いです!そして面白いか分かりません。始めの話はへぇーそうなんだって感じだと思います。
閑話休題は2000字位が目安だと思ってください。
二本立てです。
てゆーか書くの難しすぎです
蒼龍さん感想ありがとうございます

それではどうぞっ!!


それは振り分け試験三ヶ月前のことだった。

 

雄二「智也、ちょっといいか?」

 

智也「別にいいよ~」

 

雄二「ここじゃなんだし屋上にでも行かないか?」

 

智也「りょー」

 

屋上ーー

 

智也「それで話ってなに?」

 

雄二「俺は二年になったらFクラス代表になってAクラスに下克上をしたいんだ」

 

智也「ん?どうして?」

 

雄二「世の中学力全てじゃないって証明したくてな」

 

智也「ふーん、そんで?」

 

雄二「その下克上、お前も参加してみないか?」

 

智也「うーん、それって勝てる勝負なの?」

 

雄二「お前がいてくれたら勝てる」

 

智也「頼られるってのは悪い気はしないし、下克上ってのは面白そうだけど」

 

雄二「けど?」

 

智也「こちらからも条件があるよ」

 

雄二「・・・・なんだ」

 

智也「それは・・・雄二の成績をAクラス上位並みにしてほしいんだよね」

 

雄二「どうしてだ?」

 

智也「確か試召戦争って代表が負けたら終わりだったよね?」

 

雄二「ああ」

 

智也「戦ってる途中に負けましたって嫌だからね」

 

雄二「ははっお前らしいな。分かったその条件をのもう」

 

智也「まあ勉強なら教えてあげるし」

 

雄二「ありがとう」

 

智也「あーあともう一つ。霧島さんと仲良くしてね」

 

雄二「お、お前何を言って」

 

智也「照れちゃってどこにも需要はないよ」

 

雄二「そんなん分かってるわ!!」

 

智也「まあ、とにかく頼むよ」

 

雄二「仕方ないな。分かったよ」

 

智也「交渉成立だね。それじゃあ」

 

雄二「ああ。またな」

 

回想終了

 

まさかFクラスにきて下克上をやることになるなんて思ってもなかった。でも、こんな面白いことに誘ってくれた雄二には感謝しないとな。

 

雄二「おーい、智也Aクラス戦いくぞ」

 

智也「はーい」

 

さてと、Aクラス戦頑張りますか

 

 

ここからは王様ゲームです。

やっているのは

雄二

明久

智也

秀吉

康太

美波

瑞希

愛子

翔子にします。

 

雄二、智也「王様ゲーームっ!!」

 

明久達「いえーーっ!!」

 

雄二「さぁ智也ルール説明をしてくれ」

 

智也「はーい、ルールは簡単。ここに1~8と書かれた紙と『王様』と書かれたカードがあります。

そしてその王様になった人は1~8番の人を選択して命令をすることができます。そしてその王様の命令はーー」

 

明久達「絶対っ!!」

 

雄二「良し、それでは始めよう 皆、紙を持ったな? 良し、せーの」

 

全員「王様だーれだ!!」

 

秀吉「んむ、ワシじゃな そうじゃのう二番が七番にほっぺにキスをするのじゃ!!」

 

智也「嘘だろっ!秀吉!『七番』」

 

美波「そうよ!木下!『二番』」

 

雄二「おいおい、お前ら王様の命令はなんだったっけ?(ニヤニヤ)」

 

明久「そうだよ、智也、美波(ニヤニヤ)」

 

智也、美波「くっ!」

 

美波「そ、それじゃあ智也行くね」

 

智也「お、おう」

 

チュッ

 

智也、美波「・・・・(///ω///)」

 

雄二「どうしたんだ、二人共?(ニヤニヤ)」

 

智也「ぜ、絶対復讐してやろうな。美波」

 

美波「そ、そうねやり返してやりましょう」

 

智也「良し!次いくよ!せーの」

 

全員「王様だーれだ!!」

 

雄二「ふっ俺だな。 そうだな、五番と三番は船越女史に告ってこい」

 

明久「ふざけるなっ!雄二ぃぃーっ!!『五番』」

 

康太「・・・・万死に値する『三番』」

 

智也「何言ってるんだろうね、美波」

 

美波「そうね、だって王様の命令は・・・」

 

明久、康太「・・・・絶対!! うわぁぁーー」

 

数十分後

 

明久、康太「はぁはぁ」

 

明久「危ないところだった・・・」

 

智也「無事だったのか」

 

明久「く、くそ。いくよ!せーの」

 

全員「王様だーれだ!!」

 

愛子「んふふ、ボクだねー それじゃ

一番は六番に抱きつく!」

 

智也「一番だれ?」

 

翔子「・・・・一番は私」

 

雄二 「・・・・(シュタッ)」

 

明久、康太、智也「逃がすかぁー!」

 

雄二「は、離せ!」

 

智也「ささ、霧島さんどうぞ」

 

翔子「・・・・ありがとう」

 

ギュッ

 

智也「良し、そのままいくよー、せーの」

 

全員「王様だーれだ!!」

 

瑞希「わ、私です。そうですね、八番と五番の人に私お手製のクッキーをあげちゃいますっ」

 

明久、秀吉「な、なんだと(じゃと)」

 

瑞希「吉井君と木下君ですかっはい、どうぞっ」

 

明久「あ、ありがとう・・・後で食べるよ」

 

秀吉「わ、ワシもそうしようかの」

 

愛子「じゃあ次いくよ!せーの」

 

全員「王様だーれだ!!」

 

智也「きたー!! 良し、それじゃ二番が四番の手にキスで!確か明久は四番で雄二が二番の筈だ!これで社会的に抹殺だ!」

 

明久「う、嘘でしょ!」

 

智也「くくっざまあみろ」

 

雄二「なぁ智也」

 

智也「何、雄二命令は変更しないよ」

 

雄二「いや、それがな俺三番なんだ」

 

智也「えっ!?じゃあ二番って」

 

瑞希「わ、私です!」

 

智也「まじか、僕としたことが」

 

瑞希「そ、それじゃいきますね。吉井君」

 

明久「う、うん」

 

チュッ

 

明久、瑞希「・・・・(///∇///)」

 

智也「なに照れてんだよー」

 

美波「そうよ!ウチらはほっぺだったんだからね!」

 

秀吉「そろそろ、時間も時間じゃし次で最後にしようかの」

 

明久「そうだね、せーの」

 

全員「王様だーれだ!!」

 

美波「あっウチだ、そうねー智也が復讐してくれたし。そうねここにいる人達は名前で呼び合うってのはどう?」

 

雄二「別にいいんじゃないか?それと翔子、いい加減離れてくれ」

 

翔子「・・・・わかった」

 

智也「良し、じゃあ名前で呼びあおっか」

 

雄二「つーわけでこれで今日はお開きだ、よし帰るぞ」

 

全員「はーい」

 

 




ねっ、短いでしょ?
次は智也と美波のデートの話かな。
正直かける気しません、ですが頑張るのでこれからもよろしくお願いします!!


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僕と美波の初デート?

今回も短編です
きっと面白い要素は0でしょう。
蒼龍さん感想ありがとうございます

それではどうぞっ!!


智也side

 

今日はAクラス戦後に約束した美波とのデート?の日~。めっちゃ楽しみ。今回でどうにか距離を縮めたい。今日の予定は・・・とあの噴水の前で集合してからぶらぶらするんだよね。もう予定かどうか分かんないけど・・・そろそろ時間だ、じゃあいくか。

 

智也「行ってきまーす」

 

噴水前ーー

 

美波「待った?」

 

智也「ううん、今着いたとこ」

 

美波「そっか、へぇ結構似合ってるじゃん」

 

智也「そりゃどうも。美波も似合っとるよ」

 

今日の服はデニムに良くある英語がかいてあるTシャツです。ファッションに興味がないから何時間も悩んだというのは、裏話です。

そして美波の格好はミニスカートにTシャツっていう普通の格好だけどもとが良いのでとても可愛い。

 

美波「ありがと それで今日はどうするの?」

 

智也「そうだねー どうしよっか、美波は何か行きたいとこある?」

 

美波「ウチ?ウチはね~映画見たいし、スイーツも食べたいかな」

 

智也「じゃあそれいこっか」

 

美波「そう?」

 

智也「うん そうと決まれば はいっ」

 

美波「えっ!?」

 

智也「はいっ」

 

美波「う、うん」

 

智也「じゃあいこっか」

 

美波「うん」

 

どさくさに紛れて手握っちゃったけど少し照れるかな

 

智也「じゃあまずは映画行く?」

 

美波「そうね」

 

映画館ーー

 

智也「どれ見る?」

 

美波「うーんあれとかどう?」

 

美波が指したのは恋愛もの?えっと題名は『○をかける少女』?

 

智也「あれ、まだやってたんだね」

 

美波「うん、久しぶりに見たくて」

 

智也「じゃああれにしよっかっ」

 

美波「うん、大人一人いくら?」

 

智也「いいよいいよ、僕が払うって」

 

美波「いいわよ、そんなの悪いから」

 

智也「こっちから誘ってるんだから良いって、それに普段からお金使うのって購買ぐらいだから」

 

美波「そう?じゃあお願いしようかな」

 

智也「了解ですっじゃあ行ってくるね えっとこれを大人二枚分お願いしますっ」

 

店員「はい、大人二枚分ですね?3000円です。」

 

智也「どうぞ」

 

店員「席はどこら辺にしますか?」

 

智也「中央の席ありますか?」

 

店員「はい、ありますよ ちなみに今日は彼女さんと来てるんですか?」

 

智也「見てたんですか?まだ彼女じゃないです これから頑張る予定です」

 

店員「そうですか、頑張ってくださいね」

 

智也「ありがとうございます

買ってきたよー」

 

美波「ありがと」

 

智也「良いってば、中央の席にしたけど良かった?」

 

美波「うん、良いよ」

 

智也「そりゃ良かった。ポップコーンとか食べる?」

 

美波「うーん食べようかな」

 

智也「なに味が良い?ちなみに僕はキャラメル派です」

 

美波「ウチは苺派かな」

 

智也「じゃあこうしよう ハーフ&ハーフでキャラメルと苺を頼もう」

 

美波「そうね 今度はウチが払うわよ」

 

智也「良いってその代わり手繋いでな」

 

美波「う、うん」

 

映画見終わったーー

 

智也「面白かったねー」

 

美波「そうね でもアンタちゃんと見てた?」

 

智也「見てたよ 特にガー○ットが良かったよね」

 

美波「それ、歌ね」

 

智也「そうともいえますね」

 

美波「そうしかいえないわ」

 

智也「まあまあ じゃあスイーツを食べにいきましょう どこかいいお店知ってる?」

 

美波「うーん、ラ・ペディスとかどう?」

 

智也「あー文月学園生徒御用達のお店だっけ?評判良いしそこでいいんじゃない?」

 

美波「じゃあそこにしましょうか」

 

智也「うんっ」

 

ラ・ペディスーー

 

カランカラン

 

店員「いらっしゃいませ~何名様ですか?

 

智也「二名ですけど空いてますか?」

 

店員「はい、二名様ですね。こちらへどうぞっ」

 

智也「なんか、元気一杯の店員さんだったね」

 

美波「そうね」

 

智也「何にする?」

 

美波「うーん、どれにしようかな~

智也はどれにするの?」

 

智也「僕は勿論シュークリームです」

 

美波「そっか、じゃあウチはこのチョコバナナクレープにしようかな」

 

智也「おっけー すいませーん」

 

店員「はい、ご注文はお決まりでしょうか?」

 

智也「はい、このシュークリームとチョコバナナクレープを一つずつお願いします」

 

店員「はい、畏まりました それでは少々お待ちください」

 

美波「そういえばアンタあんなに頭良かったのね」

 

智也「まぁ、一応ね 美波だって問題さえ読めれば点数取れるんだから」

 

美波「それが読めないから困ってるのよ」

 

智也「なら、僕が教えてあげるよ。

国語系とか得意だし」

 

美波「じゃあお願いしようかな」

 

智也「必ず三桁にさせてみせましょう」

 

美波「頼りにしてるわよ、先生」

 

智也「おう」

 

店員「お待たせしました、シュークリームとチョコバナナクレープです」

 

智也「ありがとうございます

良し、じゃあ食べよっか」

 

美波「そうね」

 

智也、美波「(パクッ モグモグ)」

 

智也「さすが評判良いだけあって美味しいね」

 

美波「そうね、甘過ぎない所もいいわね」

 

智也「そうだね、甘さ控えめで食べ易いし」

 

美波「一口食べる?」

 

智也「良いの?ありがとっ」

 

美波「はい、あーん」

 

智也「えっ」

 

美波「いらないの?」

 

智也「ううん、貰うよ あーん(モグモグ) ほんとだね甘過ぎないしちょうどいい感じかも」

 

美波「でしょ?」

 

智也「んっ」

 

美波「うん?」

 

智也「お返しです。はい、あーん」

 

美波「あ、あーん(モグモグ) うんっ美味しい」

 

智也「(ニコニコ)」

 

美波「なによ?人の顔見て笑って」

 

智也「ごめんごめん、ただ可愛いなと思ってさ」

 

美波「っっ!」

 

智也「どうしたの?」

 

美波「何でもないわ」

 

智也「そっか ちなみにだけどさこれってデート?」

 

美波「えっ!?なによいきなり」

 

智也「いや、ふと思ったからさ」

 

美波「うーんそうねー」

 

智也「ちなみに僕はデートだと思ってるよ」

 

美波「アンタって意外と大胆ね」

 

智也「そう?」

 

美波「そうよ、ふと思ってもそんなこという?」

 

智也「そうなのかなー」

 

美波「そうよ」

 

智也「それで答えは?」

 

美波「教えてあーげないっ」

 

智也「むぅ、意地悪」

 

美波「ふふっ、じゃあお会計しましょうか」

 

智也「はーい」

 

店員「1500円です」

 

美波「はーい、これでちょうどかな」

 

店員「はい、ちょうど1500円ありますね」

 

智也「あっ!知らない間に払われてた」

 

美波「いいのいいの」

 

智也「ごちそうさまです」

 

美波「いえいえ」

 

智也「もう、こんな時間かそろそろ帰る?」

 

美波「そうね、帰りましょうか」

 

智也「送ってこっか?」

 

美波「大丈夫よ 今日は楽しかったわ

ありがとう」

 

智也「こちらこそ、楽しかったです

またいこうねっ」

 

美波「そうね、それじゃあ」

 

智也「うん、ばいばい」

 

帰ろっと

 

美波「智也!」

 

智也「うん?」

 

美波「今日は本当にありがとう」

 

そういった時の美波の笑顔は本当に綺麗だった

 

智也「おう」

 

今日は本当に楽しかったな

僕にしては頑張ったし、これからも頑張ってかないと

それにしてもあの笑顔本当に綺麗だったな ますます好きになったかもしれない




余談ですが作者は○をかける少女は知りません!
ですがガー○ットは知ってます

次回はどうしよう?
希望があればいってください!
次も頑張ります!!


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清涼祭
第十問~準備中 清涼祭①~


今回から清涼祭編です。
閑話の王様ゲームの美波の提案の名前で呼び会うってのは本編にも関連してます。
蒼龍さん感想ありがとうございます

それではどうぞっ!!


雄二「さて。そろそろ春の学園祭、『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期が来たんだがーー

とりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた」

 

瑞希「明久君。雄二君って学園祭はあまり好きじゃないんですか?」

 

明久「直接聞いたわけじゃないから分からないけど、楽しみにしているってことはなさそうだね。興味があるのならもっと率先して動いているはずだから」

 

瑞希「そうなんですか・・・。寂しいです・・・・明久君も興味がないですか?」

 

明久「う~ん、どうだろ?別にそこまで何かをやりたいってわけでもないしなぁ」

 

瑞希「私は・・・明久君と一緒に、学園祭で思い出を作りたいです」

 

明久「ほぇ?」

 

瑞希「その、明久君は知ってますか・・・?うちの学園祭ではとっても幸せなカップルが出来やすいって噂がーーケホケホッ」

 

明久「大丈夫?」

 

瑞希「は、はい。すいません・・・」

 

明久「そのうち、なんとかしないとなぁ・・・」

 

雄二「んじゃ、学園祭実行委員は美波ということでいいか?」

 

美波「え?ウチがやるの?う~ん、・・・、ウチは召喚大会に出るから、ちょっと困るかな」

 

明久「雄二。実行委員なら、美波より瑞希ちゃんの方が適任なんじゃないの?」

 

瑞希「え?私ですか?」

 

智也「瑞希には無理でしょう。きっと全員の意見を丁寧に聞いているうちにタイムアップになっちゃうと思うんだよね」

 

美波「それにね、アキ。瑞希も召喚大会に出るのよ」

 

明久「え?そうなの?」

 

瑞希「はい。美波ちゃんと組んで出場するつもりなんです」

 

智也「僕もでようかなー」

 

明久「学校の宣伝みたいな行事なのに。三人とも物好きだなぁ」

 

美波「ウチは瑞希に誘われてなんだけどね。瑞希ってば、お父さんを見返したいっていってきかないんだから」

 

明久「お父さんを見返す?」

 

美波「うん。家で色々言われたんだって。『Fクラスのことをバカにされたんです!許せません!』って怒ってるの」

 

智也「珍しいやん、怒るなんて」

 

瑞希「だって、皆のこと何もわかっていないくせに、Fクラスっていう理由だけでバカにするんですよ?許せませんっ」

 

明久「・・・・」

 

美波「だからFクラスのウチと組んで、召喚大会で優勝してお父さんの鼻をあかそうってワケ」

 

雄二「四人とも。こっちの話を続けて良いか?」

 

明久「あ、ゴメン雄二。美波が実行委員になる話だったよね?」

 

美波「だからウチは召喚大会に出るって言ってるのに」

 

雄二「なら、サポートとして副実行委員を選出しよう。それなら良いだろ?」

 

美波「んー・・・。そうね、その副実行委員次第でやっても良いけど・・・」

 

雄二「そうか。では、まず皆に副実行委員の候補を挙げてもらう。その中から美波が二人を選んで決選投票をしたらいいだろう」

 

F「吉井が適任だと思う」

「やはり坂本がやるべきじゃないか?」

「北山にやってもらおう」

「ここは須川にやってもらった方が」

 

秀吉「ワシは明久が適任じゃと思うがの」

 

智也「僕もそう思うかな」

 

明久「秀吉に智也。僕もそういう面倒な役は、できればパスしたいな~なんて」

 

智也「そんなの誰だって同じだよ」

 

秀吉「ならば適任の者にやってもらった方が良いじゃろう?」

 

明久「むぅ・・・・。それはそうだけど・・・・」

 

雄二「よし。じゃあ美波。今挙がった連中から二人を選んでくれ」

 

美波「そうねー。それじゃ・・・」

 

『候補①・・・吉井』

『候補②・・・明久』

 

雄二「さて。この二人のどちらが良いか、選んでくれ」

 

智也「明久がやるのか。なら僕は少し寝るよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

秀吉「ーーのじゃ、ーーるのじゃ、

起きるのじゃ」

 

智也「んむ、ああおはよう秀吉 どうしたの?」

 

秀吉「おはようじゃ。今出し物が決まったところじゃ」

 

智也「何になったの?」

 

秀吉「中華喫茶『ヨーロピアン』じゃ」

 

智也「中華喫茶なんだよね?」

 

秀吉「うむ」

 

須川「それなら、お茶と飲茶は俺が引き受けるよ」

 

康太「・・・・(スクッ)」

 

明久「康太、料理なんてできるの?」

 

康太「・・・・紳士のたしなみ」

 

美波「まずは厨房班とホール班に分かれてもらうからね。厨房班は須川と土屋のところ、ホール班はアキのところに集まって!」

 

瑞希「それじゃ、私は厨房班にーー」

 

明久「ダメだ瑞希ちゃん!キミはホール班じゃないと!」

 

智也『ナイスプレイ』

 

秀吉『明久、グッジョブじゃ』

 

康太『・・・・!(コクコク!)』

 

瑞希「え?明久君、どうして私はホールじゃないとダメなんですか?」

 

明久「あ、えーっと、ほら、瑞希ちゃんは可愛いから。ホールでお客さんに接した方がお店として利益がねっ」

 

瑞希「か、可愛いだなんて・・・。

明久君がそう言うなら、ホールでも頑張りますねっ♪」

 

智也「美波はどうするの?」

 

美波「ウチ?ウチはねホールにしようかな」

 

智也「じゃあ僕もホールにしよ」

 

帰りのHR後

 

美波「ねえ、皆ちょっといい?」

 

智也「いいよ」

 

美波「あのね、皆に相談なんだけど」

 

明久「僕で良ければ聞かせてもらうよ」

 

美波「うん。ありがと。多分、アキ達に言うのが一番だと思うんだけどーーそのやっぱり雄二をなんとか学園祭に引っ張り出せないかな?」

 

智也「難しいと思うよ。あいつは興味ないことは徹底的に無関心だからね」

 

美波「でも、アキが頼めばきっと働いてくれるよね?」

 

明久「え?別に僕が頼んだからって、アイツの返事は変わらないと思うけど」

 

美波「ううん、そんなことない。きっとアキの頼みなら引き受けてくれるはず。だってーー」

 

明久「そりゃ確かに、よくつるんでいるけど、だからといって別に」

 

美波「だってアンタ達、愛し合ってるんでしよう?」

 

明久「もう僕お婿にいけないっ!」

 

智也「呼ばれなくて良かった本当に」

 

明久「誰が雄二なんかと!だったら僕は、断然秀吉の方がいいよ!」

 

秀吉「・・・あ、明久? そ、その、

お主の気持ちは嬉しいが、そんなことを言われても、ワシらには色々と障害があると思うのじゃ。その、ホラ。歳の差とか・・・」

 

明久「ひ、秀吉!違うんだ!ものすごい誤解だよ!さっきのはただの言葉のアヤで!それと、僕らの間にある障害は決して歳の差じゃないと思う!」

 

美波「それじゃ、雄二は動いてくれないってこと?」

 

明久「え?あ、うん。そういうことになるかな」

 

美波「なんとかできないの?このままじゃ喫茶店が失敗に終わるような・・・」

 

秀吉「ところで、お主らは何の話をしておるのじゃ?そんなに思い詰めた顔をするとは、随分と深刻な話のようじゃが」

 

明久「深刻って程じゃないんだけど、喫茶店の経営とクラスの設備の話でーー」

 

美波「アキ、そうじゃないの。本当に深刻な話なのよ・・・」

 

明久「え?どういうこと?」

 

美波「本人には誰にも言わないで欲しいって言われてたんだけど、事情が事情だし・・・。けど、一応秘密の話だからね?」

 

明久「う、うん。わかった」

 

美波「実は、瑞希なんだけど」

 

明久「瑞希ちゃん?瑞希ちゃんがどうかしたの?」

 

美波「あの子、転校するかもしれないの」

 

明久「ほぇ?」

 

智也「なるほどね」

 

秀吉「む。マズイ。明久が処理落ちしかけとるぞ」

 

美波「このバカ!不測の事態に弱いんだから!」

 

智也「おーいっ」

 

秀吉「明久、目を覚ますのじゃ!」

 

明久「秀吉・・・、モヒカンになった僕でも、好きでいてくれるかい・・・?」

 

美波「・・・どういう処理をしたら、瑞希の転校からこういう反応が得られるのかしら」

 

秀吉「ある意味、稀有な才能かもしれんのう」

 

明久「美波!瑞希ちゃんが転校って、どういうことさ!」

 

美波「どうもこうも、そのままの意味。このままだと瑞希は転校しちゃうかもしれないの」

 

秀吉「美波よ。その瑞希の転校と、さっきの話が全然繋がらんのじゃが」

 

智也「いや、そうでもないと思う。

きっと理由が『Fクラスの環境』だと思うから」

 

明久「そうなの美波?」

 

美波「うん」

 

明久「ってことは、転校は両親の仕事の都合とかじゃなくてーー」

 

美波「そうね。純粋に設備の問題ってことになるわ それに瑞希は、身体も弱いから・・・」

 

明久「そうだよね。それが一番マズイよね・・・」

 

秀吉「なるほどのう。じゃから喫茶店を成功させ、設備を向上させたいのじゃな」

 

美波「うん。瑞希も抵抗して『召喚大会で優勝して両親にFクラスを見直してもらおう』とか考えているみたいなんだけど、やっぱり設備をどうにかしないと」

 

智也「そういうことなら手伝ってあげたいんだけど・・・」

 

明久「けど?」

 

智也「あの集団をまとめる能力は僕にはないと思うんだよね・・・だからやっぱ雄二をよばないとね」

 

美波「そっか・・・」

 

明久「なら、雄二と連絡を取らないとね」

 

智也「僕がかけるよ。確か雄二はAクラスにいると思うし明久がかけると何かしらめんどいことになるからね」

 

美波「そうね」

 

Prrrrr

 

雄二『ーーもしもし』

 

智也「雄二?話があるから来てくんない?」

 

雄二『別に構わないが何があったんだ?』

 

智也「それはこっちで話した方が楽だから」

 

雄二『分かった。今から向かおう』

 

智也「はーい。お願いしまーす」

 

プー、プー

 

美波「雄二はなんて言ってた?」

 

智也「来てくれるってさ」

 

美波「じゃあちょっと待ちましょうか」

 

数分後ーー

 

雄二「智也話ってなんだ?」

 

智也「実はーー」

 

説明中ーー

 

智也「ーーってことなんだ」

 

雄二「そうか。瑞希の転校か・・・

そうなると、喫茶店の成功だけでは不十分だな」

 

智也「そうなんだよね」

 

明久「不十分?どうして?」

 

雄二「瑞希の父親が転校を勧めた要因は恐らく二つ 一つ目は、老朽化した教室。これは健康に害のある学習環境という面だ」

 

智也「これは教室全体が問題という意味ね」

 

雄二「喫茶店の利益程度じゃ改善は難しい。教室自体の改修ともなると、学校側の協力が不可欠だ」

 

智也「そんで二つ目はレベルの低いクラスメイト。要するに瑞希の成長を促すことのできない学習環境ってこと そしてもし、三つ目をあげるなら卓袱台に座布団という貧相な設備 普通の高校生活じゃ出会えないものだからね」

 

明久「参ったね。随分と問題だらけだ」

 

秀吉「そうじゃな。三つ目ならともかく、一つ目と二つ目は難しいのう」

 

雄二「そうでもないさ。二つ目の方は既に瑞希と美波で対策を練っているんだろう?」

 

美波「この前、瑞希に頼まれちゃったからね。『どうしても転校したくないから協力して下さい』って。召喚大会なんて見世物にされるだけみたいで嫌だったけど、あそこまで必死に頼まれたら、ね?」

 

雄二「翔子が参加するようだと優勝は厳しいが、アイツはこういった行事には無関心だしな。瑞希と美波の優勝は充分ありえるだろう」

 

明久「そうだね。二人ならきっとなんとかなるよ」

 

秀吉「瑞希と美波が優勝したら、喫茶店の宣伝にもなるじゃろうし、一石二鳥じゃな」

 

美波「で、雄二。それはそうと、一つ目の問題はどうするの?」

 

雄二「どうするも何も、学園長に直訴したらいいだけだろ?」

 

明久「それだけ?僕らが学園長に言ったくらいで何とかしてくれるかな?」

 

雄二「あのな。ここは曲りなりにも教育機関だぞ?いくら方針とは言え、生徒の健康に害を及ぼすような状態であるから、改善要求は当然の権利だ」

 

智也「明久、雄二行ってらっしゃい」

 

明久「智也は行かないの?」

 

智也「僕はそういうの得意じゃないから」

 

雄二「そうか。ならお前らは学園祭の準備計画でも考えておいてくれ。それと、鉄人を見かけたら俺たちは帰ったといっておいてくれ」

 

秀吉「うむ。了解じゃ」

 

美波「アキ、しっかりやってきなさいよ」

 

明久「オッケー。任せといてよ」

 

雄二と明久は学園長室を目指して教室を後にした。

 

智也「なあなあ秀吉」

 

秀吉「なんじゃ?」

 

智也「召喚大会出ない?」

 

秀吉「別に構わんがどうしたのじゃ?」

 

智也「もとから出ようと思っててさ

それに瑞希が転校するかもしれないならFクラスとして出ときたいじゃん」

 

秀吉「分かったのじゃ」

 

智也「ありがと それじゃ雄二達が帰ってくるまで学園祭の準備計画練ろうか」

 

美波「そうね」

 

僕達は雄二達が帰ってくるまで学園祭の準備計画を練ることにした。

 

 




次回は続きを書きます
何か名前呼びにすると少し違和感を感じますがいつか馴れると思います。
これからも頑張ります!!


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第十一問~準備中 清涼祭②~

今回は前回の続きです。
蒼龍さん感想ありがとうございます

それではどうぞっ!!


『・・・賞品の・・・として隠し・・・』

 

『・・・こそ・・・勝手に・・・如月ハイランドに・・・』

 

雄二「どうした、明久」

 

明久「いや、中で何か話をしているみたいなんだけど」

 

雄二「そうか。つまり中には学園長がいるというわけだな。無駄足にならなくて何よりだ。さっさと中に入るぞ」

 

明久、雄二「失礼しまーす!」

 

藤堂「本当に失礼なガキどもだねぇ。普通は返事を待つもんだよ」

 

竹原「やれやれ。取り込み中だというのに、とんだ来客ですね。これでは話を続けることもできません。・・・まさか、貴女の差し金ですか?」

 

藤堂「馬鹿を言わないでおくれ。どうしてこのアタシがそんなセコい手を使わなきゃいけないのさ。負い目があるというわけでもないのに」

 

竹原「それはどうだか。学園長は隠し事がお得意のようですから」

 

藤堂「さっきから言っているように隠し事なんて無いね。アンタの見当違いだよ」

 

竹原「・・・そうですか。そこまで否定されるならこの場はそういうことにしておきましょう それでは、この場は失礼させて頂きます」

 

藤堂「んで、ガキども。アンタらは何の用だい?」

 

雄二「今日は学園長にお話があってきました」

 

藤堂「私は今それどころじゃないんでね。学園の経営に関することなら教頭の竹原に言いな。それと、まずは名前を名乗るのが社会の礼儀ってもんだ。覚えておきな」

 

雄二「失礼しました。俺は二年Fクラス代表の坂本雄二。それでこっちがーー二年生を代表するバカです」

 

藤堂「ほぅ・・・・。そうかい。アンタ達がFクラスの坂本と吉井かい」

 

明久「ちょっと待って学園長!僕はまだ名前を言ってませんよね!?」

 

藤堂「気が変わったよ。話を聞いてやろうじゃないか、その代わり北山を呼びな」

 

明久「えっ智也を?」

 

雄二「分かりました」

 

Prrrrr

 

智也『もしもし』

 

雄二「智也か、学園長室に来てくれ」

 

智也『えっ何で?』

 

雄二「学園長にお前を呼べって言われてな」

 

智也『ふーん、分かった。今から行くわ』

 

プー、プー

 

明久「なんて?」

 

雄二「今から来るってさ」

 

数分後

 

コンコン

 

藤堂「入りな」

 

智也「はい」

 

ガチャ

 

雄二「来たか」

 

智也「それでなに?」

 

雄二「これで良いですか?学園長」

 

藤堂「ああ。さっさと話しな、ウスノロ」

 

雄二「Fクラスの設備について改善を要求しにきました」

 

藤堂「そうかい。それは暇そうで羨ましいことだね」

 

雄二「今のFクラスの教室は、まるで学園長の脳みそのように穴だらけで、隙間風が吹き込んでくるような酷い状態です」

 

智也「(ちょっと!言葉がおかしいよ!)」

 

雄二「学園長のように戦国時代から生きている老いぼれならともかく、今の普通の高校生にこの状態は危険です。健康に害を及ぼす可能性が非常に高いと思われます」

 

智也「(人の話聞いてましたか!)」

 

雄二「要するに、隙間風の吹き込むような教室のせいで体調を崩す生徒が出てくるから、さっさと直せクソババァ、というワケです」

 

智也「最悪だぁーーっ!!」

 

明久「あの、学園長・・・?」

 

藤堂「(・・・ふむ、丁度良いタイミングさね・・・)よしよし。お前達の言いたいことはよくわかった」

 

明久「え?それじゃ、直してもらえるんですね!」

 

藤堂「却下だね」

 

智也「ですよね」

 

明久「雄二、このババァをコンクリ詰めて捨ててこよう」

 

雄二「・・・明久。もう少し態度に気を遣え」

 

智也「あの・・・よろしければ理由を聞かせて貰えますか・・・?」

 

雄二「まったく、このバカが失礼しました。どうか理由をお聞かせ願えますか、ババァ」

 

明久「そうですね。教えてください、ババァ」

 

智也「ほんと、やめてほしいな・・・」

 

藤堂「・・・お前たち、本当に聞かせてもらいたいと思っているのかい?」

 

智也「すいません」

 

藤堂「理由も何も、設備に差をつけるのはこの学園の教育方針だからね。ガタガタ抜かすんじゃないよ、なまっちろいガキども」

 

明久「それは困ります!そうなると、僕らはともかく身体の弱い子倒れて」

 

藤堂「ーーと、いつもなら言っているんだけどね 可愛い生徒の頼みだ。こちらの頼みも聞くなら、相談に乗ってやろうじゃないか」

 

雄二「・・・・・・」

 

智也「へぇ」

 

明久「その条件って何ですか?」

 

藤堂「清涼祭で行われる召喚大会は知ってるかい?」

 

明久「え?優勝商品?」

 

藤堂「学校から贈られる正賞には、賞状とトロフィーと『白金の腕輪』、副賞には『如月ハイランド プレオープンプレミアムペアチケット』が用意してあるのさ」

 

明久「はぁ・・・。それと交渉条件に何の関係が」

 

藤堂「話は最後まで聞きな。慌てるなんとかは貰いが少ないって言葉を知らないのかい? この副賞のペアチケットなんだけど、ちょっと良からぬ噂を聞いてね。できれば回収したいのさ」

 

明久「回収?それなら、賞品に出さなければいいじゃないですか」

 

藤堂「そうできるならしているさ。けどね、この話は教頭が進めたとは言え、文月学園として如月グループと行った正式な契約だ。今更覆すわけにはいかないんだよ」

 

智也「契約する前に気づかなかった理由があるんですか?」

 

藤堂「ああ。白金の腕輪の開発で手一杯だったんだよ。それに、悪い噂を聞いたのはつい最近だしね」

 

智也「悪い噂ってのは何ですか?」

 

藤堂「如月グループは如月ハイランドに一つのジンクスを作ろうとしているのさ。『ここを訪れたカップルは幸せになれる』っていうジンクスをね」

 

明久「?それのどこが悪い噂なんです?良い話じゃないですか」

 

藤堂「そのジンクスを作るために、プレミアムチケットを使ってやって来たカップルを結婚までコーディネートするつもりらしい。企業として、多少強引な手段を用いてもね」

 

智也「ほう」

 

雄二「な、なんだと!?」

 

明久「どうしたのさ、雄二。そんなに慌てて」

 

雄二「慌てるに決まっているだろう!今ババアが言ったことは、『プレオープンプレミアムペアチケットでやってきたカップルを如月グループの力で強引に結婚させる』ってことだぞ!?」

 

明久「う、うん。言い直さなくてもわかってるけど」

 

藤堂「そのカップルを出す候補が、我が文月学園ってわけさ」

 

雄二「くそっ。うちの学校は何故か美人揃いだし、試験召喚システムという話題性もたっぷりだからな。学生から結婚までいけばジンクスとしては申し分ないし、如月グループが目をつけるのも当然ってことか」

 

智也「まあそういうことだねー」

 

藤堂「ふむ。流石は神童と呼ばれていただけはあるね。頭の回転はまずまずじゃないか」

 

明久「雄二、とりあえず落ち着きなよ。如月グループの計画は別にそこまで悪いことでもないし、第一僕らはその話を知っているんだから、行かなければ済む話じゃないか」

 

智也「他の人だったらね」

 

明久「え?どういうこと?」

 

雄二「・・・絶対にアイツは参加して、優勝を狙ってくる・・・。行けば結婚、行かなくても『約束を破ったから』と結婚・・・。俺の、将来は・・・!」

 

藤堂「ま、そんなワケで、本人の意思を無視して、うちの可愛い生徒の将来を決定しようって計画が気に入らないのさ」

 

智也「じゃあ交換条件ってのはーー」

 

藤堂「そうさね。『召喚大会の賞品』と交換。それができるなら、教室の改修くらいしてやろうじゃないか 無論、優勝者から強奪なんて真似はするんじゃないよ。譲ってもらうのも不可だ。私はお前達に召喚大会で優勝しろ、と言ってるんだからね」

 

智也「あの・・・」

 

藤堂「なんさね?」

 

智也「僕も出るんですけど良いですか?」

 

藤堂「もちろん。協力者は多い方がいいさね」

 

智也「ありがとうございます」

 

明久「・・・僕たちが優勝したら、教室の改修と設備の向上を約束してくれるんですね?」

 

藤堂「何をいってるんだい。やってやるのは教室の改修だけ。設備についてはうちの教育方針だ。変える気はないよ ただし、清涼祭で得た利益で何とかしようっていうなら話は別だよ。特別に今回だけは勝手に設備を変更することに目を瞑ってやってもいい」

 

智也「ありがとうごさいます。その話引き受けます」

 

藤堂「そうかい。それなら交渉成立だね」

 

雄二「ただし、こちらからも提案がある」

 

藤堂「なんだい?言ってみな」

 

雄二「召喚大会は二対二のタッグマッチ。形式はトーナメント制で、

一回戦が数学だと二回戦は化学、といった具合に進めていくと聞いている」

 

藤堂「それがどうかしたかい?」

 

雄二「対戦表が決まったら、その科目の指定を俺にやらせてもらいたい」

 

藤堂「ふむ・・・。いいだろう。点数の水増しとかだったら一蹴していたけど、それくらいなら協力しようじゃないか」

 

雄二「・・・ありがとうございます」

 

藤堂「さて。そこまで協力するんだ。当然召喚大会で、優勝できるんだろうね?」

 

雄二「無論だ。俺たちを誰だと思っている?」

 

明久「絶対に優勝して見せます。そっちこそ、約束を忘れないように!」

 

智也「おいおい、調子乗んなっての」

 

雄二「それはどうだかな」

 

藤堂「それじゃ、ボウズども。任せたよ」

 

明久、雄二「おうよっ!」

 

智也「はーい」

 

こうして僕たちの清涼祭が始まった




次回から清涼祭です。
智也は目上の人には礼儀正しいです
権力というものを少し恐れています

次回も頑張ります!!


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第十二問~清涼祭開始!!~

今回から清涼祭です。
蒼龍さん感想ありがとうございます

それではどうぞっ!!


美波「いつもはただのバカに見えるけど、雄二の統率力は凄いわね」

 

明久「ホント、いつもはただのバカなのにね」

 

智也「あの集団をまとめあげるなんて凄いよ」

 

清涼祭初日の朝

僕らの教室はいつもの小汚ない様相を一新して、中華風の喫茶店に姿を変えていた

 

明久「このテーブルなんて、パット見は本物と区別がつかないよ」

 

瑞希「あ、それは秀吉君が作ってくれたんですよ。どこからか綺麗なクロスを持ってきて、こう手際よくテキパキと」

 

秀吉「ま、見かけはそれなりのものになったがの。その分、クロスを捲るとこの通りじゃ」

 

美波「これを見られたら店の評判はガタ落ちね」

 

智也「そうだね。見られたとしてもきっと胸の内にしまっといてくれるよ」

 

瑞希「そうですね。わざわざクロスを剥がしてアピールするような人は来ませんよ、きっと」

 

明久「室内の装飾も綺麗だし、これならうまくいくよね?」

 

智也「いったらいいけどねー」

 

康太「・・・・飲茶も完璧」

 

明久「おわっ 康太、厨房の方もオーケー?」

 

康太「・・・・味見用」

 

瑞希「わぁ・・・。美味しそう・・・」

 

美波「康太、これウチらが食べちゃっていいの?」

 

智也「美味しそー」

 

康太「・・・・(コクリ)」

 

秀吉「では、遠慮なく頂こうかの」

 

パクッ

 

瑞希「お、美味しいです!!」

 

美波「本当!表面はカリカリで中はモチモチで食感も良いし!」

 

秀吉「甘すぎないところも良いのう」

 

智也「うん!うん!」

 

瑞希「お茶も美味しいです。幸せ・・・」

 

美波「本当ね~・・・」

 

明久「それじゃ、僕も貰おうかな」

 

康太「・・・・(コクコク)」

 

明久「ふむふむ。表面はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいがとってもーーんゴパッ」

 

智也「大丈夫!?」

 

秀吉「あ、それはさっき瑞希が作ったものじゃな」

 

康太「・・・・!!(グイグイ!)」

 

明久「こ、康太!どうしてそんなに怯えた様子で胡麻団子を僕の口に押し込もうとするの!?無理だよ!食べられないよ!」

 

智也「お、恐ろしい・・・」

 

雄二「うーっす。戻ってきたぞー」

 

明久「あ、雄二。おかえり」

 

雄二「ん?なんだ、美味そうじゃないか。どれどれ?」

 

智也「ま、また被害者が増えた・・・」

 

秀吉「・・・たいした男じゃ」

 

明久「雄二。キミは今、最高に輝いているよ」

 

雄二「?お前らが何を言ってるのかわからんが・・・・。ふむふむ。表面はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいがとってもーーんゴパッ」

 

明久「あー、雄二。とっても美味しかったよね?」

 

雄二「ふっ。何の問題もない あの川を渡ればいいんだろう?」

 

智也「正気に戻って!その川は駄目だ!渡ったら戻れなくなっちゃう!」

 

瑞希「え?あれ?雄二君はどうかしたんですか?」

 

美波「あ、ホントだ。雄二、大丈夫?」

 

明久「大丈夫だよ、ちょっと足がつっただけみたいだから。おーい、ゆーじー、おきろー」

 

雄二「六万だと?バカを言え。普通渡し賃は六文と相場が決まってーーはっ!?」

 

智也「良かった・・・」

 

明久「雄二、足がつったんだよね?」

 

雄二「足がつった?バカを言うな!あれは明らかにあの団子のーー」

 

明久「(・・・もう一つ食わせるぞ)」

 

雄二「足がつったんだ。運動不足だからな」

 

雄二「(・・・明久、いつかキサマを殺す)」

 

明久「(・・・上等だ。殺られる前に殺ってやる)」

 

智也「そういえばどこに行ってたの?」

 

雄二「ああ、ちょっと話し合いにな」

 

瑞希「そうですかー。それはお疲れ様でした」

 

雄二「いやいや、気にするな。それより、喫茶店はいつでもいけるな?」

 

秀吉「バッチリじゃ」

 

康太「・・・・お茶と飲茶も大丈夫」

 

雄二「よし。少しの間喫茶店は須川と康太に任せる。俺は明久と召喚大会の一回戦を済ませてくるからな」

 

美波「あれ?アンタたちも召喚大会に出るの?」

 

智也「僕らも出るよー」

 

明久「え?あ、うん。色々あってね」

 

智也「秀吉いくよー」

 

秀吉「了解じゃ」

 

移動中ーー

 

先生「えー。それでは、試験召喚大会一回戦を始めます。三回戦までは一般公開もありませんので、リラックスして全力を出してください」

 

智也「たしか地理だったよね」

 

秀吉「そうじゃの」

 

先生「では、召喚してください」

 

全員「サモンっ!」

 

2-D 香川希

地理 97点

&

2-D 山田美香

102点

VS

2-F 木下秀吉

76点

&

2-F 北山智也

523点

 

D「嘘!なにその点数!」

 

智也「教科が地理だったのを恨むんだね よっ」

 

瞬きすら出来ないようなスピードで斬りつけたと思いきや

 

D「きゃあ!」

 

智也「そんでもう片方は腕輪の能力だよねー。熱線!」

 

キュポッ

 

腕輪の能力を使い一瞬で敵を蹴散らした

 

D「そんな!」

 

2-D 香川希

地理 dead

&

2-D 山田美香

dead

VS

2-F 木下秀吉

76点

&

2-F 北山智也

473点

 

先生「勝者、北山・木下ペア」

 

秀吉「何もしてないのじゃ」

 

智也「次から頼むって」

 

秀吉「分かったのじゃ」

 

廊下ーー

 

智也「うーす」

 

雄二「その様子だと勝ったみたいだな」

 

智也「もちろん。 雄二達も勝った?」

 

雄二「俺らを誰だと思ってる」

 

智也「いうねー」

 

須川「お前ら。急いで教室に戻ってきてくれ」

 

明久「あれ?喫茶店で何かあったの?」

 

須川「ああ。少し面倒な客が来ててな 話は歩きながらで頼む」

 

智也「営業妨害?」

 

明久「あはは、まさか。学園祭の出店程度で営業妨害なんて出てこないんじゃない?そんな真似をしたところで何のメリットもないと思うよ」

 

須川「いや、それが北山の言った通りなんだ」

 

雄二「そうか。相手はどこのどいつだ?」

 

須川「うちの学校の三年だ」

 

明久「ま、そういうトラブルなら雄二にお任せだね。チンピラにはチンピラを充てるのが一番だよ」

 

雄二「それが人にものを頼む態度か?・・・・まぁいい。喫茶店がうまくいかなければ、明久の大好きな瑞希が転校してしまうからな。協力してやろう」

 

明久「べっ!別にそんなことは一言も・・・!」

 

雄二「あー。わかったわかった」

 

明久「その態度は全然わかってない!」

 

秀吉「む。あの連中じゃな」

 

雄二「じゃ、ちょっくら始末してくるか」

 

?「マジできったねぇ机だな!これで食い物扱っていいのかよ!」

 

智也「絵に描いたようなチンピラだねー」

 

明久「そうだね」

 

客「うわ・・・確かに酷いな・・・」

「クロスで誤魔化していたみたいね」

「学園祭とは言っても、一応食べ物のお店なのに・・・」

 

明久「雄二、早くなんとかしないと経営に響くよ」

 

雄二「そうだな・・・。秀吉、ちょっと来てくれ」

 

秀吉「?なんじゃ?」

 

雄二「至急用意してきて欲しいものがあるんだ」

 

秀吉「一応用意はできるが・・・。

あっても二つ程度じゃぞ?」

 

雄二「それで充分だ。その後はまた他から調達してくるさ」

 

秀吉「了解じゃ。すぐに戻る」

 

雄二「お前らあの小悪党どもの特徴を覚えておけ」

 

智也「りょーかい」

 

明久「?良く分かんないけど、了解」

 

?「まったく、責任者はいないのか!このクラスの代表ゴペッ!」

 

雄二「私が代表の坂本雄二です。何かご不満な点でも御座いましたか?」

 

智也「殴り飛ばしてなければね・・・」

 

?「不満も何も、今連れが殴り飛ばされたんだが・・・」

 

雄二「それは私のモットーの『パンチから始まる交渉術』に対する暴涜ですか?」

 

?「ふ、ふざけんなよこの野郎・・・!なにが交渉術ふぎゃあっ!」

 

雄二「そして『キックでつなぐ交渉術』です。最後には『プロレス技で締める交渉術』が待っていますので」

 

?「わ、わかった!こちらはこの夏川を交渉にだそう!俺はなにもしないから交渉は不要だぞ!」

 

夏川「ちょ、ちょっと待てや常村!

お前、俺を売ろうと言うのか!?」

 

雄二「それで常夏コンビとやら。まだ交渉を続けるのか?」

 

常村「い、いや、もう充分だ。退散してもらう」

 

雄二「そうか。それならーー」

 

夏川「おいっ!俺もうなにもしてないよな!?どうしてそんな大技をげぶるぁっ!」

 

雄二「ーーこれにて交渉は終了だ」

 

常村「お、覚えてろよっ!」

 

客「流石にこれじゃ、食っていく気がしないな」

「折角美味しそうだったんだけどね」

「食ったら腹壊しそうだからなぁ」

 

智也「まあそうだよね」

 

明久「うん」

 

客「店、かえるか」

「そうしようか」

 

明久「あ、お客さん!」

 

雄二「失礼しました。こちらの手違いでテーブルの到着が遅れていたので、暫定的にこのような物を使ってしまいました。ですが、たった今本物のテーブルが届きましたのでご安心ください」

 

美波「あれ?テーブルを入れ替えてるの?」

 

明久「あ、おかえり。美波に瑞希ちゃん。一回戦はどうだった?」

 

瑞希「はいっ。何とか勝てました」

 

美波「そんなことより、テーブルを入れ替えちゃってもいいの?演劇部にあるテーブルなんて、そこまで多くはないはずでしょう?」

 

雄二「それでは、他のテーブルも届き次第順次入れ替えさせて頂きますので、ご利用中のお客様はひとまずこちらのテーブルにお移りの上、ごゆっくりとおくつろぎ下さい

 

ふう。こんなところか」

 

智也「お疲れさん」

 

明久「お疲れ、雄二」

 

瑞希「お疲れ様です」

 

雄二「おう。瑞希に美波か。その様子だと勝ったみたいだな」

 

美波「一応ね。それより、喫茶店は大丈夫なの?」

 

智也「このまま妨害がなければ大丈夫」

 

瑞希「あの、持ってくるテーブルは足りるんですか?」

 

雄二「ああ、それか。そうだな・・・。明久、二回戦まではあとどのくらい時間がある?」

 

明久「小一時間ってところかな」

 

雄二「そうか。あまり時間がないな・・・。ちゃっちゃと行くか。明久、ついてこい」

 

美波「ウチらは手伝わなくていいの?」

 

雄二「お前らは喫茶店でウェイトレスをやっていてくれ。落ちた評判を取り戻すために、笑顔で愛想良く、な」

 

瑞希「はいっ!頑張りますっ!」

 

智也「いってらっしゃーい」

 

雄二「おい明久。行くぞ」

 

明久「あ、うん。でもどこに行くのさ?」

 

雄二「テーブル調達だ」

 

智也「良し、はやく仕事するよー」

 

皆「おうっ!」

 

50分後ーー

 

智也「秀吉、そろそろ二回戦の時間だよ」

 

秀吉「そうじゃな、ではいくとするかの」

 

僕たちは二回戦へと向かった。

 

 




次回は二回戦からです。

ここで重要な発表があります。
僕も中三ということで受験勉強をしなくてはいけません。
なので近々勉強期間にはいるので当分投稿できなくなると思います。
詳しい日時は決まってから言いたいと思います。すいません。


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