バカとテストと召喚獣 ~少し人間不信な少年の物語~ (漆黒)
しおりを挟む

プロローグ

とりあえず、はじめまして、漆黒です
それではどうぞ


人は、矛盾した生き物だ

自分のためなら、他の人のことを平気で傷つける

しかし、上っ面では他人のことを思いやりましょうという

でも、そんな僕がグレず、悪の道に落ちなかったのは、今の家族のおかげかもしれない

いや、どっちかというと、彼女の影響が多いかな

僕は、親からの虐待を受けて、幼少時代をすごした

そのときの両親は、他の人の前だと、いい人ぶり他の人からは

「いい両親だね~」

といってもらっていた

実際にはこんなにも僕をいじめていたというのに

他の子を家に招いたら、友達の前にいると、いい人を演じていた

そして、友達が帰ると決まって痛い目にあわされた

もう、いやだ

こんなとこ、もう居たくない!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!!」

ちゅんちゅん

「夢か…それにしてもいやな夢だった…」

僕はベットから降りる

制服に着替えて、朝ごはんを食べる

少し早いけど、今日は始業式だ

靴を履いて、家をでた

僕の名前?

僕の名前は――――吉井明久さ



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第1話 登校

人は何故傷つけあうのだろうか?

 

その理由は、やっぱり自分のためなのか

 

自分の利益しか考えないから争いが起きる

 

他を思えというのは無理な話かもしれない

 

だけど、同じ人なのに傷つけあうのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……く……

…あ……ん

 

「明久くん!!」

「うわぁ!?」

「もう、ボケっとしてどうしたんですか?」

 

今、僕を呼びかけたのは瑞希ちゃん

僕の数少ないまともにしゃべれる子

小学校からの付き合いである

 

「ごめん、ちょっと考え事をしていて…」

「もう、彼女を放っておく彼氏がどこにいるんですか?」

「ほんとに、ごめん」

「もう…」

 

この通り、僕と彼女は付き合っている

確か、僕があの状態に陥って、助けてくれたときだったけな?

 

――――あなたのことが好きなんです!!

 

あの言葉のおかげで、今があるんだから、感謝しなくちゃね

その前に、

 

「全く、アキ君って…」

 

ムスッてしてる彼女の機嫌を直さないとね…

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

校門に行くと、肌黒い筋肉隆々の男がたっていた

西村 宗一先生だ

ここはあえて…

 

「おはようございます、鉄人先生」

「おはようございます、西鉄先生」

「ああ、おはよう、って吉井、その呼び方はやめんか、そして、姫路その呼び方にすごい悪意がこもってるぞ…」

「気のせいですよ、先生♪」

「だといいのだが…」

 

今の先生が、西村先生。確か、趣味がトライアスロンという、ありえない先生で、さらに鉄拳指導という現代じゃありえない指導をしていて、他の生徒から恐れられている。だけど、とても生徒思いで、何か困っている生徒がいたら助けてくれるという現代じゃやっぱりあまり見ない先生だ。僕の数少ない、完全に心を開ける相手でもあるのだ。あの時はすごかったな。正面からぶつかり合う先生と今まであったことなかったから…

そして、僕の意識は先生の声で現実に戻された

 

「コレが、お前らの今年のクラスだ」

 

先生から封筒が渡される

 

「まさか、コレを全員分やるんですか?」

「まあな」

「何故このようなめんどくさいことを?」

「ストレートにいったな、姫路…」

「えへへっ」

「瑞希ちゃん、今そこは笑うところじゃないんだけど…」

「コホン、簡単に説明してやるなら、学園長がやれといったからな」

「すごく、シンプルで逆に分かりやすすぎました」

「ということだ、ほいと」

「いいえ、先生、僕達はもうどこ行くか分かっていますから…」

「ダメだ、一応コレも俺の仕事だからな」

「マジメですね」

「こうじゃないと、生徒と正面から向き合えんからな」

「それでは、僕達は行きます」

「おう、気をつけろよ」

 

そうして、僕達は教室に向かう

クラスが書いてある封筒を持って

 

吉井 明久   Fクラス

姫路 瑞希   Fクラス




次は更新未定です
それでは、今度ともよろしくお願いします


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話 教室到着

それではどうぞ


~現在~

 

僕と瑞希ちゃんが3階に上がると、Aクラスの教室が見えた

少し、興味がわいたから覗いてみると、そこには、リクライニングシート、ノートパソコンとか、もう説明したくないほどすごかった

 

「ここ、教室なんですか!?」

「みたいだねー、アハハ…」

 

あまりにすごすぎて、苦笑してしまった

教室には朝早いのに、生徒がちらほら見える

どのくらいいるかなと、数えていたら腕のすそを引っ張られた

誰かと思ったら瑞希ちゃんだった

 

「私達も早く教室に行きませんか?」

「そうだね、ここに長居して邪魔になったらいけないからね…」

 

そうして、僕達は教室に向かった

 

 

 

 

 

 

 

~Fクラス教室前~

 

「何、なんでしょうか、ここは?」

 

冷や汗をかきながら言ったのは、瑞希ちゃんだ

しかも、教室前に来て5分たってからのコメントである

ちなみに僕は一言も喋れなかった

なぜならば、Fクラスの教室はどこをどう見ても廃屋にしかみえないのである

絶句するのは無理もないのは当たり前だと思う

 

「本当に教室なのかな?」

「現実逃避はよくないですよ、アキ君…」

「そういう、瑞希ちゃんだって…」

「だ、だって…」

「ま、ここで突っ立ても意味ないし、教室に入ろうか?」

 

ガラ

 

「遅かったな、蛆虫野郎」

 

ガラ、ピシャ

 

見なかったことにしよう

 

「何があったんですか?」

「いやちょっと変な幻覚を見たような気がして…」

「昨日しっかり寝ましたか?」

「そのはず…」

 

仕方ない、もう一度試してみよう

 

ガラ

 

「どうした、ごm――」

 

ガラ、ピシャ

 

ガラ

 

「いい加減は入れや!!」

 

やっぱり、疲れているのだろう

こんなところにゴリラがいるわけがない

 

「テメェ、人をゴリラ扱いするとは…」

「先に、僕のことを蛆虫呼ばわりした人に言われたくないよ」

 

しばらく、にらみ合う

 

「まさか、アキ君そっちの気が…」

「「ないよ(ねぇよ)!!」」

「いや、見つめ合っていたので…」

 

開いた口がふさがらねぇぜ

嘘だけど…

 

「ま、とりあえず、入っておけ」

「それではお言葉に甘えて…」

 

中に入ると見に入るのは、畳とちゃぶ台、割れた窓、天井には蜘蛛の巣

 

「ごめん、やっぱいいや」

「諦めろ、これが現実ってやつだ…」

 

ひどすぎる、いや、こうなのは最初から知ってたけど、実際に見るとね…

 

「そういえば、席はどうなってるんですか?」

「そこは自由だ」

「とりあえず、席を確保しよう」

 

僕と瑞希ちゃんは席を確保する

場所は日陰で風通しが良い場所

冬だったらきついかもしれないけど、今はどうでもいいしね

そのとき一つの疑問が浮かんだので質問してみる

 

「そういや、雄二はなんで教卓に立っていたの?」

 

そういや紹介が遅れた

この赤髪ツンツンゴリr「ゴリラじゃねぇ!!」地の文までツッこまないでよ…

とりあえず、こいつは坂本雄二

僕の悪友である

紹介以上、そのほかについては別の機会に…

 

とりあえず質問にもどろう

 

「ああそれはな…」

 

溜める雄二

 

「――俺が暇だったからだ…」

「ふざけんじゃねぇぞ、コラ!!」

「冗談だ」

「冗談かよ!!」

 

やばい、ちょっとキャラが崩れたじゃないか…

 

「本当の理由は俺がこのFクラスの代表だからだ」

 

瑞樹ちゃんは驚いたけど、僕は別に驚かなかった

だって知ってるからね

 

 

――頼む、Fクラスになってくれ

――Aクラスに勝って―――

 

「お~い、明久?」

「うわぁ!?」

「何驚いてんだ?」

「そりゃ誰でもゴリラが目の前に来たら驚くと思うよ?」

「テメェ…」

「とりあえず、先生くるまで待ってようか、瑞樹ちゃん?」

「ハイ!!」

 

そうして僕たちは先生が来るまで待つことにした




人間不信むつかしい

感想・批評・アドバイスetcetc…

お待ちしています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話 自己紹介

バカテスト 国語

問 以下の意味を持つことわざを答えなさい

『(1)得意なことでも失敗してしまうこと』
『(2)悪いことがあった上にさらに悪いことが起こる喩え』


姫路瑞樹の答え

『(1)弘法も筆の誤り』
『(2)泣きっ面に蜂』

教師のコメント
正解です。他にも(1)ならば『河童の川流れ』や『猿も木から落ちる』、(2)なら『踏んだり蹴ったり』や『弱り目に祟り目』などがありますね

土屋康太の答え
『(1)弘法の川流れ』

教師のコメント
「シュールな光景ですね」

吉井明久の答え
『(1)弘法も木から流れる』
『(2)弱り目に蜂』

教師のコメント
「彼に一体何があったのでしょうか…」


先生が来るまで僕はとりあえず瑞樹ちゃんと雄二で駄弁る

 

ガラ

 

「今からHRを始めます」

 

どうやら先生が来たようだ

 

「おはようございます。今日からFクラス担任の福原 慎です。よろしくお願いします」

 

黒板に文字も書かず挨拶する

まさかと思うけどチョークがないなんてことはないよね?

早速不安になってきた

 

「皆さん全員に卓袱台と座布団は支給されてますね?不備があれば申し出てください」

 

とてもありまくりなんだけど…

 

「せんせー、俺の座布団に綿があまりありませんー」

「我慢してください」

 

ハイ?

 

「先生、ガラスがわれてちょっと寒いです」

「我慢してください」

 

ゑ?

 

「センセー、俺の卓袱台の脚が折れましたー」

「我慢してください」

 

ん?

 

「せんせー、蜘蛛が目の前にいるんですが…」

「我慢してください。ちなみにその蜘蛛毒もっています」

「ぎゃー!!!???!」

「先生、このキノコ食っていいですか?」

『やめろー!!!!!!』

「図鑑で調べてからにしてください」

 

ヤベェ、なんだここは…

まさか、ここが現代に存在する地獄だとでも言うのだろうか…!?

さらに雄二も質問する

 

「バカがたくさんいるんですがどうすればいいですか?」

「我慢してください」

 

我慢どうこうってレベルじゃないよ!!

しかも何気にひどいよ、それ

 

「先生、せめて卓袱台とガラスは支給してあげてください。そして蜘蛛の子には解毒剤を」

「わかりました、手配しておきます」

 

なんか、こう、ね、疲れたよ…

 

「それでは、廊下側から自己紹介してください」

 

自己紹介か…

どうすっかな…

 

「木下秀吉じゃ、演劇部に属しておる」

 

ん?この独特の爺言葉は…

 

「ちなみにわしは男じゃ、そこんとこはまちがえぬようよろしくたのむぞい」

 

秀吉か、パッと見ると美少女にみえるが実際の性別は男

実際に何百回も男子から告白されてる

最近そのことが悩みだそうだ

ちなみに僕も最初あったときは間違えた

 

「………土屋康太」

 

おっと、次も知り合いか

相変わらず口数がすくないな

小柄だけど体は引き締まっていて運動神経がいい

ただそれは残念なことで使われているけど…

 

「―――――です。海外で育ちなので、日本語の会話はできますが、読み書きは苦手です」

 

おお、こんなむさ苦しいところに女子が…

 

「ああ、ですが英語もちょっぴり苦手です。育ちはドイツなので…。趣味は―――」

 

ん?ドイツ?ま、まさか…

 

「吉井明久を愛でることです」

 

そして、優しい笑みをこっちにむける

背筋に悪寒が走る

笑みをこっちに向けるのは…

 

「…あぅ。し、島田さん…」

「ちょっと、美波って呼んでっていったじゃん、アキ」

 

周りの男子の殺気が痛いです

 

「次お願いします」

 

そうして、次々と自己紹介が進む

そして、僕の番がくる

 

「吉井 明久です。どうか一年よろしくお願いします」

 

無難におわらせ、次は瑞樹ちゃんの番

 

「え~と、姫路 瑞樹です。」

 

やっぱり普通に終わるか

 

「そこのアキ君の彼女です」

 

やべぇ、本格的に殺気がやべぇ

今まで殺気をかんじたことはなかったのに…!!

しかも、よく見るとどこからか名状しがたいバールのようなものが…

そして、瑞樹ちゃんは赤くなってないでこの状況どうにかして!!

 

「ちなみにアキ君に危害を加えた場合その方を無視しますので、そこのところよろしくお願いします」

 

一気に殺気がやんだ!?

何このクラス!?

ちょっと怖すぎるんだけど…

そうして、自己紹介は続いていき、最後雄二の番となった

 

「たしか坂本君はFクラス代表でしたよね?」

 

他のクラスの代表ならまだしもFクラス代表はバカの集まりの代表なので自慢どころか恥になりかねない

だけどやつは違う

自信満々の表情で教壇に上がる

 

「Fクラス代表の坂本 雄二だ。俺のことは代表や坂本とか好きに呼んでくれてかまわない」

 

よしなら…

 

「ゴr――なんでもないです」

 

カッターナイフってあんなに速く飛んでくるもんなんだね

 

「さて、みんなに一つ聞きたい」

 

こりゃ慣れてるね

間の取り方がうまくて、全員聞き入っちゃてるよ

そして雄二は教室の各所に動く

 

かび臭い教室

 

古く汚れた座布団

 

薄汚れた卓袱台

 

つられて他の人も雄二の視線を追う

 

「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが…」

 

一呼吸おいて、静かに告げる

 

「――――不満はないか?」

 

『大ありじゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

クラスの心が一つになったね

 

「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」

『そうだそうだ』

「みんなの意見はもっともだそこで」

 

雄二の顔が自信に溢れた不敵の笑みを受かべる

 

「これは代表としての提案だが―――」

 

全員の顔を見ながらその『提案』を告げる

 

 

「――――FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」

 

Fクラス代表、坂本雄二が試召戦争の引き金を引いた瞬間である




バカテストは暇があったらやろうと思います

コメント・感想・批評・評価etcetc…

お待ちしています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話 根拠

バカテスト 英語

問 以下の英文を訳しなさい

[This is the bookshelf that my grandmother had used regularly.]

姫路瑞希の答え
[これは私の祖母が愛用していた本棚です。]

教師のコメント
正解です。きちんと勉強していますね。

土屋康太の答え
[これは                ]

教師のコメント
訳せたのThisはだけですか

吉井明久の答え
[それは私の祖母が愛用していた本棚です。]

教師のコメント
非常に惜しいです。


~教室~

 

FクラスがAクラスに宣戦布告

あまりにも現実味がない

 

『そんな無茶な』

『かてるわけがねぇ』

『これ以上設備を落とされるなんて嫌だ』

『姫路さんがいればそれでいい』

 

そんな悲鳴が上がる

あと誰だ?

うちの瑞希ちゃんにラブコールしたの?

まぁいうこともわかる

簡単に言うならテストの点数が召喚獣というこの戦争でつかわれるやつの力となるわけだ

要するに大げさに言うならLv1のスライムにLvカンストの勇者が対抗してくるもんだ

だけど雄二はそんなこと言われても笑みを絶やさない

 

「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせてみせる」

 

自信満々でそう言い放つ

だけど、みんなの反応は変わらない

 

『何を馬鹿なことを』

『できるわけがない』

『なんの根拠があってそんなことを』

 

確かに根拠がなかったら信用できないだろう

 

「根拠ならあるさ。このクラスには試験召喚戦争でかつことのできる要素が揃っている」

 

この雄二の言葉受けてクラスのみんなが更にざわめく

根拠ね…

 

「それを今から説明してやるよ」

 

不敵な笑みをまた浮かべ、壇上から僕たちを見下ろす

 

「おい、康太。畳に顔をつけて女子陣のスカートを覗いてないで前に来い」

「………!!(ブンブン)」

「は、はわっ」

 

おい、なにやってんの?

人の彼女のスカートのなか覗くとはいい度胸してんじゃないか?

 

「土屋康太。こいつがあの有名な、寡黙なる性識者(ムッツリーニ)だ」

「………!!(ブンブン)」

 

土屋康太という名前は対して有名じゃない

でもムッツリーニという名は別だ

その名は男子からは畏怖と畏敬を、女子からは軽蔑をもってあげられる

 

『ムッツリーニだと…!?』

『馬鹿な!!やつがそうだというのか!?』

 

まぁ、ただのむっつりスケベなわけなんだけど…

 

「次に姫路だ。説明はしなくてもいいだろう」

「えっ、わ、私ですかっ?」

「ああ、貴重な戦力だ」

 

そこでクラスから手が上がる

 

「そういえばなぜ、姫路さんがここに?」

 

そりゃそうだろう

だってAクラス級の人がFクラスにいるのだから

 

「えと、試験中に熱で…」

『へ~』

「続けるぞ、そして頼むぞ姫路」

『そうだ、俺たちには姫路さんが付いてるんだ』

『彼女ならAクラスにも引けはとらない』

『ああ、彼女さえいればなにもいらないな』

 

いい加減キレるよ?

 

「木下秀吉だっている」

 

秀吉は学力ではあまり名前は聞かないけど、ほかの事では有名だ

演劇とかAクラスにいるお姉さんの双子とか…

 

『おお……!』

『確か木下優子の…』

「当然俺も全力を尽くす」

『確かになんだかやってくれそうな奴だ』

『坂本って確か神童と呼ばれてなかったか?』

『ということはAクラスレベルが二人も?』

 

教室中の士気が上がる

そして、雄二はとどめといわんばかりに言い放つ

 

「そして、吉井明久だっている」

 

シーン――――

 

静まり返る教室

一気に士気が下がったね

 

『誰だ、吉井明久って?』

『確か、全非リア充の敵じゃねぇ?』

「みんな、落ち着いて。で、雄二、僕の名前を呼んだ理由は?」

 

雄二に聞く

まぁ、どうせアノことなんだろうけど…

 

「そうか、知らないなら、教えてやる。こいつの肩書きは 『観察処分者』だ」




この後の展開どうしよう?

コメント・評価・アドバイス・批評etcetc…

お待ちしています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話 観察処分者

なんか後半がグダグダだけど気にしないでほしいです…


~教室~

 

「それって、バカの代名詞じゃなかったけ?」

 

クラスの誰かがそんなことを口にする

 

「ああ、確かにバカの代名詞だ」

「そこはせめて否定の姿勢を見せろ、即答すんな」

 

いけない、キャラが…

観察処分者

簡単にいうなら、学校の問題児につけられる不名誉な処分

勉強が出来ない奴とか、やばいぐらいの問題を起こしたりするとつけられる

僕はちょっとした問題でつけられてしまった

 

「そういえば、それってなんなの?」

 

島田さん…

よく知っておこうぜ、それぐらい…

 

「具体的には教師の雑用だな。力仕事とかいそういう類の雑用を、召喚獣で特例としてこなす」

「私たちは無理なの?」

「お前は、1年の時に言われただろ?」

 

そう、普通の召喚獣じゃモノには触れれない

学校には特殊な工夫を凝らしてるみたいだけど

でも、僕はみんなと違いモノにも触れれる

 

「それって、意外にすごくない?」

「残念たけど、当然デメリットもある」

 

楽じゃないかと思えばそうだけど実際には逆

召喚獣は基本教師の監視下でし呼び出せない

自分勝手に呼び出すことはできないということ

もう一つは、フィードバックだ

召喚獣の負担が何割か僕に帰ってくる

簡単に言うなら、召喚獣がダメージを負ったら、その何割かが僕に帰ってくるってこと

自分のためには使えないし、疲労や負担が何割か戻ってくる

これはある意味『罰』に等しい

これが『観察処分者』という本質

これのせいで、バカの代名詞とも呼ばれる

たとえ本当にバカでもなくても…

 

「なぁ、それって試召戦争で召喚獣がやられると本人も苦しいってことだろ?」

「だよな、それじゃ簡単に召喚できず戦力が減るくないか?」

 

まぁ端的にいえばそうなるんだろうね

 

「いや、よく考えてみろ。教師の雑用をこなしているということは、それだけ召喚獣を操作しているということ。そしてこなすには操作技術が必要になる。ここまでいえばわかるだろう?」

『???????』

「お前ら、本当にバカばっかだろ…いいか、要するに、操作技術なら学園内で明久の右に出るやつはいないんだよ。点数の差なら操作技術でこいつは埋めれるんだよ」

「それって、すげぇことなんじゃねぇか?」

 

教室の士気がさらに上がっていく

 

「みんな、この境遇は大いに不満だろう?」

『当然だ!!』

「ならば全員(ペン)()れ!出陣の準備だ!」

『おおーー!』

「俺たちに必要なのは卓袱台ではない!Aクラスのシズテムデスクだ!」

『うおおーー!!』

「おー」

 

いや、瑞希ちゃん無理に真似なくていいからね

 

「ということで、まずDクラスを落とす」

「だったら使者は俺に任せろ!!」

 

あれは、交渉に関しては相当評判のある須川君じゃないか

実際は知らないケド

 

「ああ、須川死者を頼む。無事逝って来い」

「坂本、今字面がおかしくなかったか?」

「気のせいだ、逝って来い」

 

須川くん、気のせいじゃないと思うよ

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

~屋上~

 

あの後、須川くんが命からがら帰還し、屋上でミーティングを行うことになった

 

「須川、宣戦布告はしてきたか?」

「ああ、今日の午後に開戦予定と伝えてきた」

「ということだ、先に飯にすんぞ」

「それじゃ、瑞希ちゃんこれ」

「ありがとうございます」

 

僕は瑞希ちゃんにお弁当を渡す

 

「今日は明久か。どれ俺にも分けてくれよ」

「仕方ないねぇ、んじゃその豚の生姜焼きを」

「オッケー、トレードだ」

「いいなぁ、アキのご飯って美味しいのよね」

「それじゃ、みんなで一品ずつ作って食べるってのはどうかな?」

「それでいいんじゃね?」

 

そこで須川くんが口を挟む

 

「で、いつミーティングをはじめるんだ?」

「おっと、明久の弁当をみて忘れちまったぜ」

「そこまで吉井のってうまいのか?」

「ああ、例えて言うならこれを食べたら、三つ星の料理ですら食べられなくなるほど」

「そこまで、すごいのか…」

 

雄二は意識を元に戻すかのように鋭い目つきになる

そこで秀吉が質問をする

 

「雄二、そういえば一つ気になっていたんじゃが、どうしてDクラスなんじゃ?段階を踏むならEクラス、勝負に出るならAクラスじゃろう?」

「それには僕が答えておくよ。簡単に言うなら、まず戦うまでもない相手なんだ」

「でも、クラスはわしらよりうえじゃぞい?

「周りのメンツをよく見てみて?」

「代表一人、少女が2人、観察処分者にバカとむっつり」

「て、的確だね…これを見て気がついた事は?」

「よくわからんのじゃが?」

「要するにこのメンバーに問題が無かったらEクラスと正面から戦っても勝てるんだよ。そこで無駄に戦っても無意味なだけ。Dクラスの場合、確実に勝てる保証はないんだ」

「じゃが、別にDクラスじゃなくても良いような気がするんじゃが…」

「そこなんだ。もしもの話、格下が格上の敵を倒したらどうなる?」

「調子にのる」

「まぁ、正解なんだけど…士気が確実に上がる。上を倒したことによりみんなのやる気を引き出すんだ、ね、雄二?」

「だいたいそういうこった」

 

そこで瑞希ちゃんが訊く

 

「Dクラスに負けたら意味がなくありませんか?」

「負けるわけがない」

 

自信満々に雄二は言い放つ

 

「お前らが俺に協力してくれるなら勝てる」

「いいか、お前ら。うちのクラスは―――最強だ」

 

なんの根拠もない言葉

なのになぜかその気になってくる

雄二にはそういう能力が備わってるのだろうか

 

「いいわね、面白そうじゃない」

「そうじゃな、Aクラスの連中を引きずり落としてやるかの」

「………(グッ)」

「が、がんばります!」

「燃えてきたぜ」

 

打倒Aクラス

荒唐無稽な夢かもしれない

実現不可能な絵空事なのかもしれない

でも、みんなといるとそうは思えない

 

「…なにかを成し遂げるのもいいかもね」

「なんか言ったか、明久?」

「別に」

「そうか、それじゃ、作戦を説明しよう」

 

涼しい風がそよぐ屋上

そこには、楽しそうな男女がいた

一人を除いて―――

 

「ふ~ん、案外楽しそうにしてんじゃない?」

 




次回は、Dクラス戦となります

前後半には分かれることはないと思います

コメント・評価・アドバイス・批評etcetc…

よろしくお願いします


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6話 Dクラス戦 前半

どうしてこうなった…


~回復試験会場~ 明久side

 

今現在僕と瑞希ちゃんは回復試験を受けている

理由は至って簡単

僕と瑞希ちゃんは点数がない(・・)、つまり振り分け試験を受けてないということ

まぁ、正確には途中退席で点数がないだけなんだけど…

ただ、雄二は今回の戦争では僕を使わないつもりらしい

そしたら、何のためにしているのがわからなくなるけど、まあそこは暇つぶしということで

となりを見ると瑞希ちゃんがものすごい速さで問題をといていた

そうだね…僕も真面目(・・・)に解こうかな…

そう僕が鉛筆を握り直した時に、不意に扉が開いた

視線を向けると秀吉だった

僕はまた視線を問題用紙に戻す

やっぱり、ゆっくり解くとしよう…

 

~廊下~ 須川side

 

「須川、木下たちがDクラスの連中と渡り廊下で交戦状態に入ったわよ!」

「わかった」

 

今はDクラスとの交戦

慎重にいかないと押し切られたら終わりだ

この作戦の一番のポイントは姫路さんがやってくるまでの時間稼ぎ

とりあえず、前線の戦況を把握しておくか…

 

『さぁ来い!この負け犬が!』

『て、鉄人!?嫌だ!補習室は嫌なんだ!』

『黙れ!捕虜は全員この戦闘が終わるまで補習室で特別講義だ!終戦まで何時間かかるかわからんが、たっぷりとしどうしてやるからな』

『た、頼む!見逃してくれ!あんな拷問耐えれる気がしない!』

『拷問?そんなことはしない。これは立派な教育だ。補習が終わる頃には趣味が勉強、尊敬するのは二宮金次郎、といった理想的な生徒に仕立て上げてやろう』

『お、鬼だ!誰か、助けっ――――いやぁぁぁ…』

 

カオスだった…

やばいな、これは、いや使える

 

「おい、寺島」

「なんだ?」

「中堅に伝えろ、総員突撃とな」

「しかし…」

「手柄には最高の聖典(エロ本)が」

「分かりました!!」

 

ちょっと、チョロすぎやしないか?

とりあえず、Dクラスはあれをみてそれなりに士気は落ちている

そこにぶつければ

 

『こいつら補習が怖くないのか!?』

『く、くるなぁぁぁ!!』

 

予想通りだ

そしたら前方から木下がやってきた

 

「木下どう?」

「もうかなりヘロヘロじゃな。これ以上は無理じゃ…」

「だったら、回復試験を受けたらどうだ?」

「そうさせてもらうのじゃ」

 

とりあえず、隊長たちがだべってるのはダメだし、俺らも行くとしよう

って、あれって五十嵐と布施か!?

 

「島田、化学に自信は?」

「ない、60点常連」

「だったら、あの二人に近づかず、学年主任まで行くぞ」

「高橋先生ね?」

 

隅を移動する

まあ、それは怪しく思われるだけで…

 

「あっ、そこにいるのはFクラスの美波お姉様!!五十嵐先生、こっちに来てください!」

「やべぇ、みつかった!!」

 

こうなったら…

 

「島田、ここは任せた!!」

「普通は逆じゃない!?」

「現実はそう簡単じゃないってことさ」

「お姉さま!逃がしませんわよ!!」

「くっ、美春!やるしかないのね…」

 

相手は既に召喚獣を出している

 

『―――試験召喚(サモン)っ!』

 

『Fクラス 島田美波 vs Dクラス 清水美春

 化学    53点  vs      94点 』

 

さらっと嘘つきましたねー、島田さん…

どこが常連なんだよ…

まあ点数がものをいうこの戦争

流石にここで死なれたら大変だから加勢すっか

 

「サモンっ!!」

『Fクラス 須川亮

 化学   156点』

 

「えっと清水だっけ?ごめん、邪魔なので死んでくれ」

 

さくっと胴体と頭を分ける

これはこれでそれなりにグロイな…

 

『戦死者は補習』

「お姉さま!美春は諦めませんから!このまま無事で卒業できるとは思わないで下さいね!」

 

その発言は色々アウトだ、清水さん

ここ、ホント変なの多いよね…

気を取り直して進むか




一応、須川は…なんなんだろう?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7話 Dクラス戦 後半

あっれ~?なんでこうなった?


~回復試験会場~ 明久side

 

うーん、やっぱ暇だな…

正直いって暇だ

なんか解く気力がでない…

二人を見てみる

瑞希ちゃんは…あれ?もう終わり?

採点を終わらして、教室を出て行った

秀吉も、少しだけといていっていってしまった(なんかややこしいや)

要するに、今ここには僕一人ってことか

もういいか、どうせ今回は何も出来ないし

そうして、僕は一つ以外すべて空白(・・・・・)の答案用紙を提出した

 

~廊下~ 須川side

 

正直いって劣勢だ

状況的には、な

あっちは多分基本力技でつぶしに来るはず

しかし、今回吉井がでてこないなんてな

やはりなんか(・・・)があるのかね

 

「須川隊長!横溝がやられた!これで布施先生側は残り二人だ!」

「五十嵐先生側の通路だが、現在俺しかいねぇ!援軍を頼む!」

「藤堂の召喚獣がやられそうだ!助けてやってくれ!俺は今動けない!」

 

本軍に要請したいところだがこの作戦の本質は時間稼ぎだ

戦力はあまり割けれない…

ここは俺らで持ちこたえるしかない

吉井だったなら…

 

「布施んとこは召喚獣を防御に、五十嵐は総合学科の人と交代しながら効率良く勝負、藤堂は野田が援護しろ」

 

こういうのだろうかな

 

『了解!!』

 

みんな俺の指示通りに動く

一応隊長として扱ってくれるようだ

 

「Fクラス、まさか時間稼ぎが目的か!?」

「何を待っているんだ!?」

 

クソ、気づかれちまったか!!

流石はDクラスってとこか…

 

「おい、奴は?」

「準備できました」

「大変だ!斥候からFクラスが世界史の田中を呼び出したと報告が!」

「せ、世界史の田中だと!?」

「やつら、長期戦が目的か!!」

「隊長、Dクラスは数学の木内を連れ出したみたいだ」

 

やつらはこちらと逆、短期決戦が狙いか…

後、少し、もうちょっとだ

 

「斎藤、偽情報を流せ」

「対象は?」

「先生たちに流す、ほかのところに向かうように」

「なるほど、内容は?」

「お前に任す。なんとかしろよ」

「わかった」

 

そういって走り出す

なんだか嫌な予感がするのは気のせいだな

 

「一対一じゃ、勝てねぇ。コンビネーションを重視しろ」

 

 

 

~教室~ 明久side

 

暇なので教室に戻ってきた

まぁ、どうせこの後試験受けることになるし、問題無い

点数なんて別にどうでもいいから

教室には雄二と、斎藤君だっけ?がいた

 

「よう、明久、テストは?」

「それなりに」

「んでどうしたんだ?」

「何をしているのかと思って」

「実はこれを流してもらおうとしてな」

 

どれどれ、内容は…

これはひどい

 

「これはダメじゃない?」

「いいじゃないか、確実に士気は上がると思うが…」

「じゃあ、いいんじゃない?」

「ってことだ、斎藤頼んだぞ」

「わかった」

 

そうして、走り去る斎藤君

そして、僕と雄二だけが取り残される

二人だけの世界ってなんかいい響きだけど、野郎二人じゃアレだね

 

「最近どうだ、明久?」

 

雄二が話を振ってくる

 

「別に、代わり映えしないよ、少なくともは」

「そうかそれは良かった」

「心配されることはないんだけど…」

「気にすんな。少なくともお前は気にしなくてもいい」

「そうだね、だってまず…」

 

ガラッ

 

「Dクラスここにいる全員が数学でFクラス――「Fクラス吉井明久がすべて受けるよ」

「お客さんを出迎えなきゃね」

 

 

~廊下~ 須川side

 

『塚本、このままじゃ埓があかない!』

『もう少し待て!今数学の船越を読んでいる!』

 

拮抗状態を伝えると、俺らには好ましくない会話が聞こえてくる

俺も参加するかと考えていると

 

ピンポンパンポーン 《連絡致します》

 

キタ、これでいける

ナイスだ、斎藤

 

《船越先生、船越先生》

 

しかも、ちょうどいいぞ

 

《須川亮君が体育館裏で待っています》

 

…おい、おかしくないか?

 

《生徒と教師の垣根をこえた、男と女の大事な話があるそうです》

 

バカ野郎!!なんてことをしてくれたんだ

相手は船越だぞ!?俺にBBA趣味はねぇ!!

婚期のがして、単位を使って交際を迫る、船越だぞ!?

斎藤、後で殺す、FFF団使って殺るぜ…

 

「須川、あんた顔が怖いわよ…」

 

知るか!!あんなん流したら確かにいくな

だけど、俺の貞操がやべぇよ、こんちくしょう!!

 

「隊長………アンタぁ男だよ!」

「ああ。感動したよ。まさかクラスのためにそこまでやってくれるなんてよ」

 

不本意だけど士気が上がった

 

『聞いたか今の放送』

『ああ。Fクラスの連中、本気で勝ちにきているぞ』

「あんな確固たる意志を持ってる奴らに勝てるのか……?』

 

更に不本意だが相手の士気が下がった

全くどうにでもなりやがれ!!

 

~Fクラス教室~ 明久side

 

「あなた一人ってDクラスを馬鹿にしてるの?」

「いや、別に。代表やられちゃやばいから」

「まぁいいわ、時間が少しだけかかるだけだし、行くわよ」

試験召喚(サモン)

試験召喚(サモン)っと」

 

『Dクラス 11人 

数学  平均135点』

『Fクラス 吉井明久

 数学    2点 』

 

『2点!?』

「ちょっと、その点数は何!?」

「ん?これが僕の点数だけど?」

「くっ、舐めてかかってるわね、みんな行くよ」

 

いや、まさかやることには思わなかった

これならもうちょっと解くべきだったかも

ちなみに僕の装備は学ランに木刀といういかにもチンピラって感じだ

まぁ多分今回だけだろう

次はまともにとけば変化してるはずだから

 

「せいやっ!!」

 

一人目が正面から切りかかる

僕はそれを左によけて足払い

うまいこと持ってた剣が喉に刺さる

続けてくる、二人目を飛んで交わし、そこに飛んでくる三人目の攻撃をつかみ二人目に叩きつける

これで三人戦死っと

 

「えっ?ナニコレ?」

「ありえない、強すぎる…」

「どうするの?」

「こんなのマグレよ!!みんな言っちゃいなさい」

 

その娘以外全員飛びかかってくる(もちろん召喚獣ね)

一人目は攻撃を左にいなし、さっきの人の武器で頭を飛ばす

二人目は突っ込んでくる

あれはランスか、めんどくさい

そのまま上に飛びがら空きになってる頭を木刀で叩き込む

三人目は近接格闘家か…

右のパンチを左手ではらう右のキックをしゃがんでよけつつ、軸足をける

空中に浮いてるとこを心臓らへんを狙い、掌底を繰り出す

四、五人目は二人がかりからの攻撃

交互に攻撃を繰り出してくる

うん、実にうまいと思う、もっと召喚獣の扱いがうまかったらね

四人目のしたからくる攻撃を右によけ左からくる攻撃を掴み取る

 

「えっ!?」

 

それをそのまま四人目に叩きつけ、そこに落ちていた剣で二人まとめて串刺しにする

 

「どうしたの?ほらおいでよ…」

「く、クソがァァ」

 

直線的攻撃

そして目をつぶってる

相手はすごい速さで迫る

スピードに乗っている突き攻撃を紙一重で交わし、木刀の剣先を相手の召喚獣の心臓らへんに向ける

そして

ザクッ――

刺さり、倒れる

 

「う、うわぁぁぁぁ!!」

「もうどうにでもなれ!!」

 

二人一緒に突っ込んでくる

――全く学習しないなぁ…

二人はそのまま脚をもつらせ、そのままぶつかりそのまま自滅した

 

「それで、君が最後みたいだけど?」

「ひ、ひぃ…」

「これでもやるの?」

 

相手は完全に怯えきっている

 

「僕に弱者をいたぶる趣味はないよ、君がここから引くのであれば僕は追わない」

「……」

 

どうやら、びっくりしすぎて答えることもできないようだ

まぁ、あんだけ点数差があったのにあんなことされたらねぇ?

 

「…ゎ…ぅ」

「え?」

「私は、弱者じゃない!!試験召喚《サモン》!!」

 

『Dクラス 岩崎理緒

 数学   356点 』

 

これはこれは実に大変すごい点数で…

勝てる気があんましないや…

 

「はぁ!!」

 

とてつもない気迫

これは剣道かな?

動きがそれっぽい感じがする

だけど所詮は剣道

それは技という型をかけるに過ぎない

要するに攻撃の起動は修正できない

そんな技がない限り…

 

「な、なんで!?」

「何が?」

「なんど当たらないの!?」

 

僕はしばらくの間、攻撃をせず、交わし続けていた

正直言って疲れてきた

仕方ない、これ以上疲れたくないし、反撃しようか

その前に手を見る

もう完全に怯えきっている

あれは絶望してるね

どうしよう、あんまりやりすぎると…

その時だった

 

『勝者Fクラス』

 

「どうやら、僕たちが勝ったみたいだね、ごめん」

「な、なんで謝るの?」

「怖い思いさせちゃったみたいだし…ホントにごめんね?」

「別にいいわよ…これは戦争なんだし…」

「だとしても、ごめん…」

「ああ、もう別にいいっていってるじゃない!!」

「あのぅ…そのぅ…うう…」

 

やっぱ、こういうのは苦手だ…

どうすればいいんだろ…

 

「ああ、もう煮え切らないわね…」

「ごめんね?」

「じゃあ、今度会ったときにでもいいわ、何か奢りなさい。それでいいわ」

「わ、わかった」

「じゃあね」

 

やっぱ、知らない人と話すのはあまりなれない

とにかく、今後も気を付けよう

 

「おい明久、戦後対談にいくぞ」

「わかった」

 

こうして、僕と雄二はDクラス教室に向かった

 

~廊下~ 須川side

 

時間は放課後

そして、俺たちは今人ごみに紛れているっ!!

なら、討ち取るには今がチャンス!!

 

「向井先生!!Fクラス須川が――「Dクラス玉野美紀 試験召喚(サモン)

「なぁ!?」

「残念だったね、船越先生の彼氏クン?」

「平賀ァ…」

 

くそ、ちょっとイラつくんだが…

いっそのこと本気で殺ったろうか?

おい落ち着け俺

ここで、切れたら作戦が…

 

「ちっ!!あと少しだっていうのによ…」

「何を言うかと思えば、彼氏クン。いくら人ごみに紛れて隠れようとしても、流石にFクラスの人間が近づいたら部隊がくるに決まってるじゃないか?ま、いなくても、きみじゃ無理だろうけど?」

 

やっべ、マジできれそうだわ

まぁ、要するにFクラスだけしか警戒してないってことだ、今の発言は

ってことで、精一杯の爽やかな笑顔を平賀に向けてやる

 

「確かにそうだな。俺じゃ無理そうだ。だからな―――」

 

少しもったいぶる

 

「姫路さん、あとは頼んだ」

「は?」

 

『何を言ってるんだ、この馬鹿は?』と言いった顔してるんだが全員…

まぁ、Fクラスにいるとはふつう思わないしな

 

「あ、あの……」

「え?あ、姫路さん。どうしたの?Aクラスはこの廊下は通らなかったと思うけど」

「いえ、そうではなく……」

 

もじもじする姫路さん

クソ、吉井が羨ましいぜ

 

「Fクラスの姫路瑞希です。えっと、よろしくお願いします」

「お、こちらこそ」

「その……Dクラス平賀くんに現代国語勝負を申込みます」

「……はぁ、どうも」

「あの、えっと……さ、試験召喚(サモン)です」

 

『Fクラス 姫路瑞希   vs  Dクラス 平賀源二

 現代国語 339点    vs  129点      』

 

「ごめんなさいっ」

 

一撃で、仕留め、この戦いは終わった

 

『勝者Fクラス』

 

 

 

 

 

 




なんか、ミスった気が…
この後の展開どうしよう…

ちなみに次は「Dクラス戦 戦後対談」となります
お楽しみに…してくれると嬉しいです

コメント・評価・アドバイス・批評etcetc…

よろしくお願いします

※キャラ紹介は原作一巻が終わったらしようと思います
 当分先になりますので少々お待ちください


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8話 Dクラス 戦後対談

長い間が空いてしまいましたが次です
それではご覧あれ
(今回は短いです)


~Dクラス教室~ 

 

今、僕たちはDクラスの教室にいる

なんでって?そりゃ、 Dクラスに勝ったからね、戦後対談のために来てるんだよ

 

「あ、その、さっきはすみません……」

「いや、謝ることはない。全てはFクラスを甘く見ていた僕たちが悪かったんだ」

 

これも戦争だ

騙し討ちって感じだけど、謝る理由にはならない

 

「ルールに則ってクラスを明け渡そう。ただ、今日はこんな時間だから、作業は明日で良いか?」

 

敗残の将か

やっぱりなんか可哀想に見えてしまう

負けたクラスは3ヶ月間、試召戦争を行使できる権利を剥奪される

勝てば、英雄として扱われ、負ければ戦犯として扱われる、それが代表

もし、違う僕だったら明日にしようと提案するだろう

だけど、今回は必要ない

 

「いや、その必要はない」

「なんでだ?それは情けのつもりか?」

「違うな、俺たちはDクラスを奪う気はないからだ」

 

 

うわ、ニュアンスの違いで逆に見下してる感がでてるよ…

 

「雄二、それはどういうことじゃ?」

「忘れたのか?俺たちの目標はAクラスのはずだろう?」

 

既に眼中にも無い的な発言

Dクラスの人が聞いたら絶対キレるね

須川君が聞く

 

「じゃあ、なんで標的をAクラスにしないんだ?おかしいだろう?」

「少しはそんなんだからお前は義妹に『バカな子』って言われるんだろ?」

「微妙な嘘をつかないでくれ…」

「おっとすまない、従妹たちからだったか」

「……人違いでありたいです」

「まさか、本当に呼ばれてるのか…?」

 

須川くん…キミって奴は…

それにしても義妹か…

 

――――お兄ちゃん!!

 

――――なんで、お兄ちゃんはこんなに…

 

――――ちょっと…

 

――――た、助け…

 

――――あり、…が…

 

えっ?これはナニ?イッタイコレハナンナンダ?

コンナモノボクハ…ボクハ…ボクハ………

 

 

「アキ君!!」

「えっ?ここは?」

「保健室ですよ、アキ君」

「なんで、僕がここに…」

「覚えてないんですか?あのあといきなり苦しみだして、倒れたんですよ」

 

苦しみだしたって…なんでなんだろう?

 

「本当に何も覚えてないんですか?」

「ごめん、全然覚えてない…」

 

なんか空気が重いから話題転換をする

 

「そういや、あのあとどうなったの?」

「あしたBクラスと戦争することになりました」

 

確か、Bクラス代表は根本ってやつだったはず

警戒したほうが良さそうだな…

 

「アキ君、帰りませんか?」

「別にいいよ、もう大丈夫だし」

「それでは行きましょう」

「そうだね」

 

そうして、僕と瑞希ちゃんは帰ることにした

 

 

――――後から誰かが付けているのも知らず…

 

「みぃーつけた、キャハハ、もう逃さないよ…ねぇ?」

 

 

 

お に い ち ゃ ん

 

 

 

 

 




えー、今回はちょっと伏線を敷いてみました
自分で書いといてアレですが、怖いです、最後…
そして、すごくグダグダに…
次回は気をつけます
ということで次回は
Bクラス戦 ~その前にお弁当~をお送りします
次こそは早く最新話を届けます(予定)

コメント・感想・批評・評価etcetc…

お待ちしています
お楽しみに~


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。