Dr.クロのスピンオフ集! (Dr.クロ)
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龍の始祖VS怪人の始祖!

様々な異変を解決し終えた中でのひと時にあった事である。

注意・このお話にはネタバレがあります。そう言うのを見たくないと言う人はブラウザバックしてください。


鬼矢「は?美鈴と本気でバトルしてくれないかだと?」

 

紫「えぇ。どうかしら?」

 

とある日の事、紅魔館でお茶会をしてた鬼矢へ来た紫がそう言う。

 

鬼矢「いやに決まってんだろ…」

 

美鈴「ええ~良いじゃないですかしましょうよ~」

 

めんどくさそうに断る鬼矢へ美鈴が目を輝かせて言う。

 

鬼矢「テメェ…自分がドンだけチートか分かってんのかよ」

 

魔理沙「私的には見てみたいぜ」

 

チルノ「あたいも~サイキョーを見てみたい!」

 

呆れて言う鬼矢へ魔理沙とチルノが興味深そうに言う。

 

鬼矢「でもな~」

 

美鈴「しましょうよ~!」

 

幽香「(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」

 

まだ渋る鬼矢へ美鈴はゆさゆさして参加してた幽香が嫉妬も交えて鬼矢を威圧してる。

 

鬼矢「ん~じゃあ始祖の能力使用禁止なら別にいいぜ?」

 

美鈴「おお!久々ですからやる気満々ですよ!」

 

誰からの見たいと言う目から折れて受ける鬼矢に美鈴は嬉しそうにシャドーボクシングしてる

 

鬼矢「はぁ…」

 

紫「決まりね。ちなみにちゃんと無人で生命がいない世界の星を見つけたからそこでやってね」

 

溜息を吐いてる鬼矢をスルーして紫はそう言う。

 

美鈴「了解です!」

 

鬼矢「了解…」

 

早苗『返事が対極ですね』

 

小傘「かたややる気満々でかたや疲れ半分だね」

 

元気溌剌でそう言う美鈴と疲れた声で返す鬼矢を見て早苗はフリップで見せて小傘がそう言う。

 

美鈴「も~何溜息付いてるんですか~?」

 

鬼矢「あのなぁ美鈴、お前自分がどれだけやばいか分かってるのかよ」

 

しばらくしてまだ溜息を付く鬼矢へ緑色のインナースーツを着用した美鈴が聞いてそう返される。

 

美鈴「鬼矢さん、膨れ上がった奴は抜かないと爆発するから適度に抜きませんとね~」

 

鬼矢「…おいちょっと待てそれって…」

 

ほんわか言う美鈴に鬼矢は顔をヒクヒクさせる。

 

美鈴「例えですよ例え~ですが久々に本気を出せるのは良いですよね~」

 

鬼矢「はぁ…ま、久々に本気出して闘うか…」

 

良い笑顔で言う美鈴に鬼矢は脱力した後にオリジンになる

 

美鈴「待ってました♪」

 

嬉しそうに言った後に美鈴は龍人形態になる

 

オリジン「おい純!ちょっと剣貸してくれ」

 

純「分かった…んじゃあこれかな」

 

ストレッチする美鈴を見た後に純に頼むオリジンへ純は少し考えた後にロード・バロンの長剣、グロンバリャムを出してオリジンへ投げ渡す

 

オリジン「お、サンキューな」

 

美鈴「それ硬度とか大丈夫ですか?」

 

受け取るオリジンの後に美鈴がそう言う。

 

純「大丈夫、美鈴のに耐えられる様に強度は数十倍にあげてあるから」

 

オリジン「数十倍でも心配なんだが…;」

 

そう言う純にオリジンは冷や汗掻いて言う。

 

純「と、とにかく折れる事はないから…きっと、たぶん、うん、大丈夫」

 

オリジン「せめてオリハルコンより頑丈にしてくれ;」

 

魔理沙「オリハルコンでも不安なのかよ!?」

 

自分に言う感じにそう言う純にオリジンはそう言い、魔理沙は驚いて言う。

 

オリジン「前にコイツ、それを普通にへし曲げてたからなぁ…」

 

チルノ「すげぇ~」

 

純「そう言うと思ってやってるけどそんなに不安なら避ければ良いじゃないか!」

 

思い出してかそう言うオリジンにチルノは感嘆の声をあげて純はそう言う。

 

オリジン「まぁそうだが…一応な」

 

美鈴「なかなかの業物ですね。こちらも気を付けないといけませんね」

 

グロンバリャムの調子を確かめる様に振るうオリジンを見ながら美鈴はそう言う。

 

オリジン「んじゃ行くか」

 

美鈴「ええ、楽しいバトルをしましょうね♪」

 

そう交わした後にふたりは紫が見つけた無人世界へ

 

美鈴「ふふふ!もう楽しみですよ!!」

 

オリジン「んじゃ、とっとと始めるか」

 

美鈴「はい!行きますよ!!」

 

剣で肩をトントンするオリジンに美鈴はそう言うと同時に脚を振るうと三日月状の気弾が放たれる。

 

それをオリジンはしゃがんで避けると…後ろにあった複数の木が気弾で根本を斬られた後に地面に落ち、気弾が着弾すると着弾場所が爆発して木が複数中を舞う。

 

魔理沙&咲夜『……うそーん;』

 

オリジン「よっと」

 

それに見ていたメンバーは唖然とする中でオリジンは空高くジャンプした後に斬撃を放つ。

 

向かって来る斬撃に美鈴は避けると斬撃は地面を砕きながら突き進んで最終的に海を割ってしまう。

 

美鈴「いやはや、過去にやった手合せを思い出しますね~」

 

オリジン「あの時は確か世界を数個は破壊したっけ?」

 

その光景を見て言う美鈴にオリジンは聞く。

 

美鈴「いやはや、あの時夢中になり過ぎちゃいましたよね…鬼矢さん知らないだろうけど私後で注意されましたし;」

 

鬼矢「そうなのか。んじゃ今回はそこまで被害出さないように抑えてやるか」

 

あははと苦笑いする美鈴にオリジンはそう言って駆け出して剣を振るう。

 

それに美鈴は避けてパンチを放ってオリジンも避けてお互いスレスレで避け合い攻撃を仕掛けて行く。

 

お互いに放たれる攻撃はクレーターを作り出したり地割れを起こしたり沢山の木が倒れる。

 

魔理沙「うおう…なんか本人達ダメージ受けてないのに周りが凄い事になってるな;」

 

早苗『しかも先ほどの言動から壊さない程度に本気出してこれですよね;』

 

その光景に魔理沙は呟き、早苗も見せて冷や汗を掻く。

 

純「しかもあれどっちも能力使ってないんだよ;」

 

レミリア「流石は始祖同士と言えば良いのだろうな」

 

顔をヒクヒクさせて言う純の隣で紅茶を飲んでからレミリアは言う。

 

乃亞「あの二人でアレならもし始祖全員がバトルしたら…」

 

小傘「わー、色々と想像したくないな;」

 

腕を組んでそう言う乃亞に小傘は顔を青くして言う。

 

オリジン「おっと」

 

美鈴「はいはいはいはい!」

 

戻してオリジンは美鈴の連続蹴りを避けていた。

 

オリジン「よっ」

 

美鈴「おおっと」

 

剣を振り下ろすオリジンに美鈴はバックステップした後に飛び上り、それにオリジンは斬撃を放つと美鈴は身を反らしてかわす。

 

すると美鈴が避けた斬撃はそのまま宇宙へと飛んで行き、月を真っ二つにした。

 

フラン「月が綺麗に真っ二つになった!?」

 

小悪魔「こあー凄いですね;」

 

美鈴「はぁ!」

 

続けて起こった事に誰もが目を見開く中で美鈴は急降下飛び蹴りをし、オリジンは横に飛び退ると直撃した所がどデカいクレーターへと成り果てる。

 

美鈴「いやはや、楽しいですね。ホントにワクワクしますね~滾りますよ~」

 

オリジン「全く…お前はホントに戦闘バカだな」

 

笑顔で言う美鈴にオリジンは呆れて言う。

 

美鈴「だから強者バカですよ~ただ戦うのではなく、鬼矢さんの様な強者と戦う事が良いんですよ~」

 

オリジン「ふーん、そうなのか」

 

そんなオリジンのを訂正する美鈴にオリジンは頭を掻きながら言う。

 

美鈴「そうですよ~私だって無差別な事しませんよちょっと龍権差別ですよ~」

 

オリジン「龍に権利とかあるのかよっと」

 

ぶーぶー言う美鈴に呆れながらオリジンは剣を振るい、美鈴は避けて再びスレスレの攻撃を繰り広げる。

 

その間も地表はボロボロになって行く。

 

無人世界~火山地帯~

 

オリジン「おらぁ!」

 

美鈴「ええい!!」

 

そのまま火山がある地帯に突入した2人は火山弾やマグマを避けながらぶつかり合い、それにより火山の噴火やマグマが噴き出すが2人は避ける。

 

美鈴「熱いですね~もう汗でじっとり付いちゃって大変ですね~」

 

避けながら攻撃しつつにこやかに言う美鈴に何言ってんだかとオリジンは呆れながら同じ様に避けて攻撃しつつ言う。

 

オリジン「よっと」

 

美鈴「ぴょんと」

 

ぶつかり合いながらマグマを飛び越えた2人は火山地帯を抜けて雪山へと向かって行く。

 

魔理沙「うへぇ…すげぇなあいつ等」

 

チルノ「ホントだね」

 

先ほどまでの火山での戦いを見ながら魔理沙はそう洩らし、チルノも頷く。

 

乃亞「もうあいつ等だけでいいんじゃないかこの先…」

 

霊夢『……いえ、だからこそ私、頑張ります』

 

思わずそう言う乃亞へ霊夢がそう書いて見せる。

 

霊夢『私は頼ってばかりはいやです。共に異変を解決する事意味があります』

 

魔理沙「…へっ、その通りだな霊夢。異変で付いて行くだけで観客でいるなんて私の性に合わないんだぜ」

 

強い目ではっきり言う霊夢に魔理沙は笑って言う。

 

乃亞「ならその為にも力が必要だな」

 

咲夜「そうね」

 

チルノ「アタイも頑張る!」

 

フッと笑って言う乃亞に咲夜も同意してチルノもふんすとガッツポーズする。

 

それに紫は微笑む。

 

純「あ、雪崩起きた」

 

見ていた純がそう言うと他のメンバーも見ると雪崩から逃げながら攻撃しあう美鈴とオリジンが映っていた。

 

美鈴「いやー予想してましたが起きましたね雪崩」

 

オリジン「まぁこんだけ暴れたら起きるだろ」

 

走りながら言う美鈴に並走したオリジンがそう返した後にお互いに横に飛び退って雪崩を回避する。

 

美鈴「今度は温かい物でも食べたいですね~」

 

オリジン「鍋とかか?」

 

そう返すオリジンに美鈴は肯定する。

 

美鈴「そうそう、アツアツの辛いのを食べてハフハフは良いですよね~」

 

オリジン「あぁ、確かにな」

 

感慨深げに言う美鈴にオリジンは同意した後に無人ビル郡へ入る。

 

魔理沙「なあ、こーりんの所で見た事ある建物があるが無人なんだよな」

 

紫「ああ、あれ雰囲気出す為に似せて作ったのよ」

 

思わずそう洩らす魔理沙に紫はそう答える。

 

オリジン「よっと」

 

美鈴「こらしょ!」

 

ビル群を駆け巡りながら2人はお互いを攻撃しあうと避けられた攻撃がビルに命中し、ビルを崩して行く。

 

オリジン「はっ、よっ」

 

美鈴「おおっと、お返しです」

 

そんな崩れたビルの瓦礫をオリジンは美鈴に向けて蹴り飛ばし、美鈴は避けた後に同じ様に瓦礫を蹴り飛ばす。

 

オリジン「うおっと」

 

同じ様に避けた後にオリジンは板を見つけてそれで坂道を滑り、美鈴も同じ様に板で滑って追いかける。

 

魔理沙&咲夜「飛べよ!」」

 

霊夢&早苗『たのしそうです~』

 

小傘「うわ~反応さまざま」

 

それに思わず咲夜と魔理沙はツッコミを入れ、目を輝かせる霊夢と早苗を見て小傘は呆れる。

 

オリジン「オラッ!」

 

美鈴「はいやー!!」

 

剣を振るうオリジンのを器用に避けながら美鈴は攻撃を仕掛けてオリジンも器用に避ける。

 

そして坂道が終わった後にお互い走り出す。

その方向には…遊園地があった。

 

魔理沙&咲夜「「いやいらんでしょあれ!?」」

 

紫「いや~つい」

 

思わずツッコミを入れる2人に張本人はてへっと笑う。

 

オリジン「よっ」

 

遊園地に入ったオリジンは観覧車の方に走ると観覧車の中心部の付け根を壊す。

 

それにより観覧車が外れて転がって行く。

 

美鈴「おおおおお!!!」

 

それに美鈴はジャンプして着地すると器用に観覧車の上を走る。

 

オリジン「オラァ!」

 

そんな美鈴目がけて剣を振り下ろして観覧車を真っ二つに叩ききるが美鈴はジェットコースターの線路上に着地する。

 

美鈴「いやー、なかなか面白かったですね~」

 

オリジン「チッ、やっぱアレぐらいじゃ無理か」

 

からから笑う美鈴にオリジンは舌打ちする。

 

流石にこう長く戦って来たのも初めてな分、それだけで美鈴の厄介さを改めて認識する事も出来る。

 

オリジン「(まっ、あの能力たちを使って闘うよりは数倍マシか)」

 

美鈴「さあさあ!まだまだ行けますよ!」

 

そして改めて能力ありでの厄介さも認識した後にクイクイっと手を動かす美鈴にやれやれとオリジンは剣を構える。

 

美鈴「いきますよ!」

 

飛び上ってからの急降下キックにオリジンは避けると美鈴の蹴りが炸裂した地面が陥没する。

 

それに受けたくないなと観客一同は思った。

 

ブシュ

 

オリジン「ん?」

 

美鈴「なんです?」

 

すると、何か噴き出す音がするのにオリジンと美鈴は気づいて音がした方を見る。

 

ドゴォォォォン!!

 

オリジン「うぉ?!」

 

美鈴「熱湯出たぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

すると美鈴の足もとから熱湯が吹き出し、それにオリジンは驚いた後にその隣に熱湯で飛んだ美鈴が着地する。

 

オリジン「でもなんで熱湯が…」

 

美鈴「偶然掘り当てちゃったんでしょうかね?」

 

紫「まぁ、流石にこれ以上は無理かもね」

 

思わず呟くオリジンと首を傾げる美鈴の後に紫が現れてそう言う。

 

オリジン「あ?どういう事だ?」

 

紫「いやあなた達、自分達が戦って来た後を見なさいよ」

 

そう言われて2人は自分達が戦って来た方を見る。

 

そこではボロボロとなったビルやら壊れた観覧車にデコボコとなった地面に遠くではマグマが噴き出して雪山では雪崩が起きまくり、空にある月が真っ二つになっていると言う光景であった。

 

紫「流石にこれ以上やり過ぎるとこの星が壊れちゃうから此処までにしてくれないかしら;」

 

美鈴「うーん、流石に説教はいやですからね…」

 

冷や汗流して言う紫に美鈴も前回のもあって了承する。

 

オリジン「ま、美鈴がいいなら俺も別にいいぜ」

 

紫「んじゃあ決まりね。後、この熱湯どうしようかしら?」

 

美鈴を見てからオリジンも了承した後に紫は噴き出す熱湯を見て呟く。

 

鬼矢「温泉にでも変えたらどうだ?境変えればなんとかなるだろ」

 

紫「まぁ、そうよね…さて、場所も考えないと…」

 

オリジンから戻って提案する鬼矢に紫もそう返した後に考える。

 

その後、掘り出された熱湯は博麗神社近くに温泉にし、様々な人が入るのであった。



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聖夜のクリスマスパーティ・Dr.クロ編

注意、この小説ではpixivで連載してる鳴神 ソラさんの小説のネタバレを含んでます。

そう言うのを見たくない人はブラウザバックしてください。

また、この小説はコラボでの前編になります。






ミッドチルダにて銀時達はクリスマスパーティを開いていた。

他にも数人誘われて来ている。

 

銀時「おらお前等!たっぷり楽しむぞ!」

 

神楽「たっぷり食べてやるアル!」

 

新八「いやあんた等、トリコさん達もいるんだから取り過ぎるなよ!」

 

ショウ「これがクリスマスなのか?」

 

ヒカル「まぁ、色々と無礼講な感じになってるけどそうだな」

 

はしゃぐ銀時達を見て聞くショウにヒカルは苦笑して答える。

 

凶夏「おいおい、お前らあまり食いすぎるなよ」

 

セイバー「大丈夫ですよマスター」

 

黒セイバー「ちゃんと腹八分目にする」

 

新八「と言いつつお前等も沢山食べてるじゃねえか!!」

 

注意する狂夏にダブルセイバーはそう言うがトリコたちと同じペースで食べて新八がツッコミを入れる。

 

小松「い、色々と忙しいです!!」

 

明久「ホントですね;」

 

それに料理してるメンバーもあたふたと大量に作っている。

 

狂冶「て、手伝いましょうか?」

 

ウィザードZS「おう、色々と頼む。コピーでやってるが大食い共でまだまだ足りないんだよ」

 

それを見て言う狂冶にゼアルスタイルになってコピーを使用して料理を作ってる雄二がそう言う。

 

狂冶「了解デス!」

 

ヒカル「それなら俺も手伝う」

 

狂冶とヒカルも加わるのを見ながらピットはホント大変だなと考える。

 

ヴィヴィオ「ジングルベールジングルベール♪」

 

ヒロ「あ、オーディン、これをお願いします」

 

カイゼルオーディン「(グッ)」

 

ココ「うん、綺麗になって来たね」

 

サニー「うーん、クリスマスツリーが美しい!」

 

こっちはこっちでクリスマスツリーのにはしゃいでいた。

 

ヴィヴィオ「…ん?」

 

ヒロ「どうしましたヴィヴィオ?」

 

すると上を見上げるヴィヴィオにヒロも聞きながら見上げると落ちて来る少女が見えた。

 

ココ「キッス!」

 

同じ様に気づいたココがそう言うと彼の相棒のキッスがすぐさま少女を助ける。

 

トリコ「どうした!?」

 

狂夏「ン?」

 

ヴィヴィオ「女の子が落ちて来たの!」

 

セイン「マジで?」

 

それに気づいた他のメンバーがすぐさま集まるとキッスが降りて来て、ココは少女を下ろすと誰もが少女の顔を見て驚く。

 

リイン「ふぇ~!?私ですか!?」

 

はやて「うーん、微妙に違うけどまさか同じ顔を見る事になるとはな…」

狂夏「…なぁ、コイツの服装…何かに似てないか?」

 

代表で言うリインと唸るはやての後に顔以外を見ていた狂夏がそう言う。

 

それに誰もが彼女の服を見る。

全体的に赤で縁が白くされた服に頭に帽子をかぶっているのを見てゾロリが叫ぶ。

 

ゾロリ「これ、サンタクロースの服装じゃねえか!?」

 

アラタ「それじゃあこの子はサンタクロースか!?」

 

銀時「待て待て、少し違うんじゃないか?もしくはサンタクロースのお手伝いさんとかじゃねえの?」

 

少女「うぅ…」

 

狂冶「あ、起きたようデス」

 

口々に言う中で少女が声を出したのに気付いて狂冶が言った後に少女は目を開け…

 

ゼブラ「あ?」

 

少女「きゅう…」

 

ゼブラを見てまた気絶した。

 

トリコ「おいゼブラ、お前離れとけ、絶対に話しにならねえから」

 

ゼブラ「ああん?俺に指図するなよ」

 

小松「今回はお願いしますゼブラさん;」

 

そんな訳で少しして起きた少女に小松はスープを差し出す。

 

小松「これをどうぞ」

 

少女「あ、ありがとう」

 

バン「えっと…君の名前は?」

 

受け取ってスープを飲む少女にバンは名前を聞く。

 

スープを飲んでホッとした少女は口を開く。

 

イブ「わ、私はイブって言います!」

 

スバル「イブちゃんだね」

 

レイトン「君はどうして空から降って来たのか教えてくれないかな?」

 

そう聞くレイトンにイヴははいと言った後に答える。

 

イブ「実は私…サンタ見習いで」

 

ルーク「サンタ見習いですか?」

 

きり丸「なんじゃそりゃあ?」

 

ニケ「文字通り受け取るならサンタの見習いだよな」

 

ゼブラ「ちなみにそいつは嘘は付いてないな」

 

モジモジしながら言うイヴの言葉に誰もが顔を見合わせた後にゼブラが言う。

 

トリコ「ゼブラが言うんならホントだろうな」

 

翔太「それでレイトンさんの質問に関してはどうなんだ?」

 

ショウ「確かにそうだな」

 

腕を組んで言うトリコの後に翔太は再度確認する。

 

イブ「んで今日合格試験でこの町にプレゼントを届けに来たんです。それが…」

 

カズ「それが?」

 

ティアナ「何かあったの?」

 

言葉を切るイヴにティアナは聞く。

 

イブ「変なロボットにプレゼント取られて…」

 

ヒカル「変なロボット?」

 

土井「それよりもプレゼントを取られたって…」

 

山田「それはやばいのではないか?」

 

小松「確かにやばいですよ!」

 

困った顔で言うイブにヒカルが呟いた後に土井と山田が言う。

 

イブ「うぅ…このままじゃ試験に失格になっちゃう…」

 

顔を伏せてそう言うイブに誰もが顔を見合わせ…

 

トリコ「なら簡単じゃねえか、そのロボットからプレゼントを取り戻す!」

 

サニー「確かにつくしくねえし、俺も同感」

 

ヒロ「皆が楽しみにしてるのを奪おうとするなんて許せませんね」

 

ゾロリ「まぁ、女の子が困ってるしな」

 

ヒカル「そうだな!ぶっ飛ばしてクリスマスプレゼントを取り戻そうぜ!」

 

誰もがそう言うのにイヴは驚いて顔を上げる。

 

イブ「手伝ってくれるの?」

 

狂夏「まぁ、こうして知り合った縁だからな」

 

ピット「その通り!聖夜なのに悪事を働く奴いるならばほっておけないしね!」

 

狂冶「デスデス」

 

銀時「しゃあねえ万屋銀ちゃんとして手伝ってやるよ」

 

聞くイブに狂夏は頭を掻きながら言ってピットの後に狂冶も頷いて銀時がそう締め括る。

 

イブ「あ、ありがとう!」

 

ジン「それはプレゼントを取り戻してからだよ」

 

ユウヤ「そうだね」

 

ショウ「しかしそのロボットをどう探すんだ?」

 

セイン「探すより誘き寄せれば良いんじゃないかな」

 

しんべヱ「どうやって?」

 

礼を言うイブにジンとユウヤが言った後にそう言うショウへセインが言った事にしんべヱが聞く。

 

庄左ヱ門「相手がサンタさんのプレゼントを狙うならこちらはそのサンタさんに変装してロボットが狙って来た所を捕縛かイブさんの運んでいたプレゼントを取り戻せば良いと言う事ですね」

 

ヒカル「成程な!」

 

きり丸「流石、庄左ヱ門!」

 

狂夏「んじゃあ誰がサンタさんに変装するンだ?」

 

セインの言った事を理解して説明する庄左ヱ門にヒカルは納得してきり丸が賞賛した後に狂夏がそう言う。

 

狂冶「じゃんけんで決めますカ?」

 

ウェンディ「ならサンタさんに変装する人で…3人位で良いッスかね?」

 

ピット「まぁ、妥当だと思うけど後はトナカイ役だね」

 

美波「あ、確かに必要ね」

 

ラン「それじゃあ恨みっこなしでジャンケン!!」

 

提案する狂冶にウェンディとピットがつけ加えた後にランの号令でそれぞれジャンケンする。

 

結果

 

サンタ役:明久、秀吉、狂夏

 

トナカイ役:雄二&ウィザードラゴン

 

となった。

 

他のメンバーは狂冶が用意したある物から出て来る様にしてるので待機である。

 

狂夏「で衣装はどうするンだ?」

 

イブ「そ、それならこの早着替え銃で」

 

銀時「(何その某猫型ロボットみたいな道具;)」

 

聞く狂夏にイブはそう言って取り出した銃で3人目がけてトリガーを引くと3人は光に包まれ…

 

土方「は?」

 

山崎「はい?」

 

狂夏「ン?」

 

ただ、光が収まった後、サンタ服に変わった狂夏はまだ良い、まだ良いが…

 

明久&秀吉「なんじゃこりゃあ!?」

 

隣にいた明久と秀吉が問題だった。

服が狂夏とほぼ同じだが2人の体型とかが女性になっててさらに言うと明久は瑞希と同じ位に髪が伸びていた。

 

瑞希「あ、明久君が女の子になっちゃいました!!」

 

優子「と言うか秀吉まで!?」

 

イブ「あ、間違えて女の子用にしたままだった」

 

新八「いやどんなドジだよぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

それに誰もが驚く中でイブの言葉に新八はツッコミを入れる。

それにあたらなくて良かったと一部の男性陣とロボットと動物で除外されたトランスフォーマー3人とトムとジェリーは思った。

ちなみに美波は女性になった明久のスタイルの良さに落ち込んでいた。

 

ピット「何と言うか;」

 

狂冶「ドンマイデス;」

 

頬をポリポリ掻いて言うピットの隣で狂冶が言う。

 

ココ「ま、まぁ、女の子だけなら相手も油断するだろうし結果オーライじゃないかな;」

 

サニー「後はトナカイ役をどうするかだな」

 

雄二「まぁ、そうだな」

 

それにフォローする様に言う此処の後にサニーが次のに移して雄二が呟く。

 

狂夏「それならピット、頼む」

 

ピット「ん?…ああ、これだね」

 

カメンライド!ディケイド!!

 

そう言って狂夏はピットにカードを投げ渡し、受け取ったピットはカードを見てディケイドに変身する。

 

ランド!プリーズ!!

 

ドッドッ!ド・ド・ド・ドンッドンッ!ドッドッドン!!

 

変身したディケイドを見て雄二はやれやれと思いながらウィザードに変身する。

 

 

少しして2匹のトナカイに牽かれたソリに乗った明久、秀吉、狂夏が空を進んでいた。

 

明久「来ますかね…」

 

狂夏「さァ、どうだろうな」

 

一応周りを警戒しながら聞く明久に狂夏はそう返す。

秀吉は秀吉で今の格好を恥ずかしがっているが…

 

すると…

 

狂夏「ン?」

 

明久「狂夏さん、もしかして…」

 

何かに気付く狂夏に明久は話しかけて、ああと返され…

 

狂夏「来たぞ」

 

????「ブンッドリー!」

 

その言葉と共に3人の前に巨大ロボットが現れる。

 

秀吉「なんじゃこのアイスだだんだんに似た様なロボットは!?」

 

明久「もしかしてこいつが!」

 

???「もしかしてと聞かれたら」

 

???「答えてあげるのが世の情け」

 

驚く秀吉と明久の後にロボットの顔部分が開いた後に2人の男女が現れる。

 

女性「世界のプレゼント奪う為」

 

男性「世界の夢を掴む為」

 

女性「愛と真実の悪を貫く」

 

男性「ラブリー・チャーミーな敵役」

 

女性→マッスヒ「マッスヒ!」

 

男性→オキズロ「オキズロ!」

 

マッスヒ「銀河をかける盗賊団のふたりには!」

 

オキズロ「ホワイトホール!白い明日が待ってるぜ!」

 

???「にゃーんてな」

 

締め括ると共に二足歩行の猫が現れる。

 

狂夏「…パクリか?」

 

秀吉「うむ、見た目もワシ等が知ってるのと似とるな」

 

明久「だね」

 

現れた人物達に思わず3人はそうコメントする。

ちなみに見ていたタケシ、シゲル、デントもなんだこの既視感ある3人組と思ってたりする。

 

マッスヒ「誰がパクリよ!」

 

猫「そうでにゃー!にゃー達がどこがパクリにゃー!」

 

オキズロ「まあまあ、マッスヒにヤースンも落ち着いて;」

 

それに起こるマッスヒとヤースンと呼ばれた猫をオキズロが宥める。

 

狂夏「でオマエラ何者なンだ?」

 

マッスヒ「私達は盗賊団!」

 

オキズロ「しかもサンタさんが運ぶプレゼントを盗む事を専門したな」

 

ヤースン「さっきもサンタから盗んでやったのにゃ」

 

明久「!それって」

 

答える3人の言った事に明久は反応する。

 

イブ「あ~さっきプレゼント盗んだロボット!」

 

それと共に袋からイブが現れてマッスヒ達三人が乗ってるロボットを指す。

 

秀吉「ビンゴの様じゃの」

 

狂夏「だな」

 

マッスヒ「あ、あんたさっきのじゃない」

 

ヤースン「またにゃー達に取られに来るなんて馬鹿にゃー」

 

その反応からそう言う2人の後にマッスヒとヤースンがニヤニヤ笑って言う。

 

イブ「う~!馬鹿っていうほうが馬鹿なんだよ!」

 

明久「彼女から奪ったプレゼントを返すんだ!」

 

それにイブが怒鳴る中で明久がそう言う。

 

マッスヒ「やーだよ」

 

トナカイ?「ならお前等がやった事で返してもらうぜ」

 

アッカンベーするマッスヒにトナカイが口を開くと外側のを壊して姿を現す。

 

トナカイだった者、ドラゴンウィザードはウィザードに戻ると指輪をバックルに翳す。

 

バトルフィールド!プリーズ!!

 

音声の後にウィザードを中心に周囲を包み込む魔法陣が展開された後に雪平原へと変わる。

 

マッスヒ「な、何?!」

 

明久「皆!出番だよ!」

 

ライダーラーイブ!仮面ライダーギンガ!!

 

それにマッスヒ達が驚いている間に明久が袋に呼びかけると袋から仮面ライダーギンガを筆頭に他のメンバーが一斉に現れてロボットを囲む。

 

ウルトラマンビクトリー「作戦は成功だな」

 

仮面ライダーギンガ「盗賊団!プレゼントは返して貰うぜ!」

 

マッスヒ「ゲゲ?!これちょっとまずくない?」

 

ヤースン「慌てるでにゃーい。にゃー達にはこれがあるにゃ」

 

自分達を囲むメンバーを見て言うマッスヒにヤースンはそう言うとボタンを押す。

それによりロボットのお腹がガラス状になると大量のプレゼントが見えた。

 

ヤースン「もし攻撃でもしたらプレゼントも木端微塵になるけどそれでも攻撃出来るかにゃ~?」

 

グレートバーンガーン「うわ、すっげぇ定番のをやって来やがった」

 

ティアナ「確かにやりづらいわね」

 

そう言うヤースンにグレートバーンガーンになったニケはそう洩らし、ティアナは顔を顰める。

 

狂夏「…アイツ等バカだろ」

 

ディメンション!マキシマムドライブ!

 

それに狂夏が呆れて呟くと見ていたZEROゼロゴッドに変身してた狂冶がディメンションメモリのマキシマムを発動するがプレゼントは消えなかった。

 

ヤースン「ほいほい見せびらかすバカかと思ったかにゃ?残念ながらこのロボットの体内は次元移動などの転送系をどんなんだろうと受け付けない様にしてるのにゃ!だから人を転送で侵入なんて出来ないのにゃ!」

 

ウィザード「そこら辺はしっかりってか」

 

ニヤニヤ笑って言うヤースンにウィザードは呆れる。

 

ヤスッヒ「そりゃあ財団Xに高い金払って注文したからな」

 

それにあらー…と明久達は思わずZEROZGを見る。

関係ないだろうけどZEROZGは財団Xに所属してるから本人もあららと困った顔してる。

 

銀時「え、何?お宅の所が厄介さ上げさせちゃった訳?」

 

ZEROZG「…そうみたいデスね」

 

思わず聞く銀時に狂冶は頬をポリポリ掻いて返す。

 

オキズロ「これであいつ等は手を出せないな!」

 

マッスヒ「そうね!やっちゃいましょう!」

 

その言葉と共に3人はロボットの口を閉じた後に攻撃を仕掛けるに入り、最初は頭に付いていた氷の棘を飛ばして来る。

 

ファイヤージェイデッカー「むん!」

 

ノーヴェ「この!」

 

向かって来たのにそれぞれが撃ち落として行く。

 

ブンドッリ「ブンドーリ!」冷凍ビーム

 

次に口から冷凍ビームを出してメンバーは慌てて離れる。

 

ウルトラマンビクトリー「この!ビクトリウム…」

 

仮面ライダーギンガ「待てショウ!プレゼントがある!攻撃したらプレゼントも壊れちまう!」

 

それに攻撃しようとしたウルトラマンビクトリーを仮面ライダーギンガが止める。

 

ウルトラマンビクトリー「だがどうすれば!」

 

レイトン「それなら安心したまえ、今は時間を稼いでくれ」

 

食い掛かるウルトラマンビクトリーにレイトンがそう言う。

 

ZEROZG「了解デス!」

 

ヤスッヒ「あぁ、もうちょろちょろウザイわね!」

 

ヤースン「これで全員吸い込んでやるにゃ」

 

そう言ってボタンを押すと掃除機が現れて全員を吸い込もうとする。

 

明久「わとと!」

 

グレートバーンガーン「まったく、色々とやりたい放題だな!」

 

それに誰もが吸い込まれない様に踏ん張る。

同じ様に踏ん張っていたレイトンは遠くで一筋の光が見えるのに気付く。

 

レイトン「今だミスターショウ!」

 

ウルトラマンビクトリー「!ビクトリウムエスペシャリー!!」

 

レイトンの合図と共にウルトラマンビクトリーは全身のクリスタルからエネルギー弾を連射し、掃除機を破壊してブンドッリもいきなりの攻撃に命中して倒れる。

 

盗賊団「「「「うぉぉぉ?!」」」

 

ブンドッリの中で衝撃に3人は揺らされた後に目を回しながらヤースンが叫ぶ。

 

ヤースン「おみゃーにゃ!こっちにはプレゼントがあるのを忘れたのかにゃ!」

 

レイトン「なら君達の目で見てみたまえ!」

 

言われて3人は見て…目を見開く。

なんと、自分達が盗んだ筈のプレゼントが丸ごと消えているのだ。

 

オキズロ「えええぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

ヤースン「にゃんですと!?」

 

イブ「え?なんで!?」

 

それに3人組は目を見開いて驚きの叫びをあげてイブも何が起きたのか分からないので目を丸くしてる。

 

レイトン「なに、転移が出来ないのなら別のプランを使っただけだよ」

 

仮面ライダーギンガ「これで心置きなく出来るって訳だ!」

 

涼しく言うレイトンの後に仮面ライダーギンガが言うとディケイドのライドブッカーから1枚のカードが飛び出す。

 

ディケイド「これは…狂夏、クリスマスっぽく変身して見るかい?」

 

狂夏「え?」

 

いきなり言われた事に狂夏が呆気に取られてる間にディケイドは出て来たカードを装填する。

 

トランスライド!キュアサンタ!

 

音声の後に狂夏の体が光に包まれる。

 

そして光が晴れると狂夏の髪は月から照らす光の様に輝く白銀に染まり、その頭の上にサンタ帽をかぶる。

 

服は先ほど来ていたのとは違いドレスをサンタ服の様な感じにして胸元にベルを模したアクセサリーが付いた感じになっていた。

 

狂夏→キュアサンタ「聖なる夜に輝く光、キュアサンタ!」

 

そして名乗り上げる。

 

キュアサンタ「…ってなンじゃこりゃァ!?」

 

神楽「プリキュアあるあるの初変身して名乗りしてから驚く奴アルな」

 

その後に自分の姿に叫ぶキュアサンタを見て神楽は言う。

 

ウィザード「なら俺達もあれをやるぞ」

 

秀吉「あ、あれか!」

 

ドライブ「イッツ!ジングルターイム!!」

 

それを見てある指輪を取り出して言うウィザードに秀吉もロックシードを取り出して何時の間にか来ていたドライブに変身したデントがシフトカーを取り出す。

 

セイントオレンジ!

 

秀吉「変身!」

 

ロックオン!ソイヤ!

 

セイントオレンジアームズ!聖夜・オンステージ!!

 

クリスマス!プリーズ!

 

ジングルベールジングルベール!!

 

ドライブ!タイプホーリー!!

 

それぞれ音声の後にウィザードは顔はフレイムで体がハリケーンなクリスマススタイル、秀吉は白いオレンジアームズを纏った鎧武・セイントオレンジアームズ、ドライブは白い姿へとなったタイプホーリーになる。

 

キュアサンタ「…ピット、あとでテメェの翼、もぐ」

 

ディケイド「それは止めて!!」

 

ウィザードCS「まぁ、とにかくあいつ等を退治してからだ」

 

3人が変身完了した後にそう言うキュアサンタにノーと手を振るディケイドをスルーしてウィザードCSがキュアサンタの肩を叩いてそう言う。

 

キュアサンタ「そうだなァ」

 

マッスヒ「ちょ、これやばいんじゃない!」

 

ヤースン「こ、こうにゃったらこっちも奥の手を使うのにゃ!」

 

構えるメンバーを見て言うマッスヒにヤースンは慌てて奥の手と書かれたボタンを押す。

それと共にブンドッリに変化が起こる。

ブンドッリが明久達が知るジャイアントだだんだんぐらいの大きさになる

そして右腕がビーム砲になり、左腕に鉄球が現れる。

 

ダ・ガーンX「大きくなった!?」

 

ファイバード「気を付けるんだ!」

 

それにダ・ガーンXとなったバンが驚いた後にファイバードとなったジンが叫んだ後に飛んで来たビームを避ける。

 

オキズロ「流石ヤースン!」

 

ヤースン「ニャーハッハッハ!奥の手は最後の最後に使うものにゃのにゃ!」

 

ベルトさん「確かに奥の手とは最後の最後に使うものだね」

 

ドライブTH「だからこそ僕達も奥の手を使わして貰ったよ盗賊団!」

 

褒めるオキズロの後に高笑いするヤースンのを聞いてそう言うベルトさんの後にドライブTHがそう言う。

 

ヤースン「にゃんだと?!」

 

ドライブTH「イッツ!ダンシングタイム!!」

 

ヤースンが驚いた後にドライブTHがそう言うとブンドッリが突如ドジョウすくいを踊り出す。

 

オキズロ「ちょ、どうしたんだよヤースン!」

 

ヤースン「操縦不能でにゃー!!!」

 

キュアサンタ「なンだこりゃ?」

 

いきなり踊り出したブンドッリにキュアサンタは少し驚いて聞く。

 

ドライブTH「レイトンさんに頼まれた奴のついでにちょっとした事をしただけだよ」

 

ウィザードCS「とにかくこれで決めてやろうじゃねえか!」

 

鎧武SOA「うむ!」

 

答えたドライブTHの後にウィザードCSがそう言い、鎧武SOAも同意してキュアサンタもそうだなと頷いて必殺技の体制に入る。

 

チョーイイネ!キックストライク!サイコー!!

 

ソイヤッ!セイントオレンジスパーキング!!

 

フルスロットル!ホーリー!!

 

キュアサンタ「プリキュア…」

 

音声の後に3人は飛び上り、キュアサンタも光を集め…

 

ウィザードCS「デヤァァァァァァァァ!!!!」

 

鎧武SOA「セイハーーーーーーーーー!!!!」

 

ドライブTH「ハァァァァァァァァァァ!!!!」

 

キュアサンタ「サンタ・ビッグバン!」

 

ドカ―ーーーーーーン!!!!!

 

ZEROZG「……………え?」

 

キュアサンタが技名を宣言した瞬間に爆発が起こった事に思わずZEROZGは呆然となる。

と言うか他のメンバーも同じであった。

 

盗賊団「「「やなかんじ~~~~~~!?」」」

 

明久「あ、ありのままに今起こった事を話すぜ。3人が必殺技を決めたと思った瞬間に狂夏さんが光の爆発を起こして相手が吹き飛んだ。な、何を言ってるのか分からないだろうけどこっちも分からない。クリスマス関連に近い技が出ると思ってたら爆発だった事に驚きを隠せない」

 

レイトン「確かにそうだね;」

 

銀時「おいピッつぅん。流石にこれはないんじゃない?」

 

ディケイド「いや僕に言われても困るんだけど!?僕だって普通に驚いてるんだからさ!」

 

盗賊団が吹き飛んでキラリとなってる間に思わずそう言う明久にレイトンも冷や汗掻いて同意する隣で呆れた顔でそう言う銀時にディケイドはそう返す。

 

キュアサンタ「…さて、ピット…」

 

そして爆発が収まった後に笑顔でディケイドを見るキュアサンタがいる。

しかも後ろで自分怒ってますと言わんばかりに示すオーラやら邪神やらが見える。

 

ディケイド「OK落ち着こう。こっちはホントに名前だけで全然知らなかったので」

 

キュアサンタ「遺言はそれでいいかァ?」

 

落ち着かせようとするディケイドだがまだ笑顔のキュアサンタの言葉にダッシュしてキュアサンタも追いかける。

 

兄者「兄者です。なんかあったのかと思って来たら美少女と仮面ライダーが追いかけっこしてました。リア充爆発しろ」

 

弟者「落ち着け兄者、あれはキャッハウフフな展開じゃない。殺伐とした追いかけっこだ;」

 

セイン「何これ?」

 

そこに大きな袋を抱えた流石兄弟とセインが来て必死に逃げるディケイドと追いかけるキュアサンタを見てそう述べる。

 

レイトン「まあ色々とあったんだよ。それでイブ君」

 

ZEROZG「あれ?イブさん居ませんヨ?」

 

3人にそう言った後にイブを呼ぼうとしてZEROZGがいない事に気付く。

 

明久「もしかしてさっきの爆発で飛ばされた;」

 

仮面ライダーギンガ「それってやばいんじゃ!?」

 

ネクサス「…………問題ない」

 

ウルトラマンビクトリー「うお!?」

 

それに明久は冷や汗掻いて呟き、仮面ライダーギンガが慌てるとネクサスが現れて言い、いきなりのにウルトラマンビクトリーは驚いて飛び退る。

 

ネクサスの背中には目を回してるイブがいた。

 

Gバーンガーン「まぁ、これは機動六課に戻った方が良いな」

 

ティアナ「確かにそうね」

 

そう言うGバーンガーンの言葉にティアナは同意した後になんとかキュアサンタを宥めた後に機動六課に戻った。

 



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コラボ忘年会

忘年会のお話です。

今回も鳴神 ソラさんとのコラボです。

東方怪人録のネタバレを含んでますので注意してください。



今回、鬼矢達は忘年会の準備をして始めようとした所でひょんな事で別世界の幻想郷の住人が来たので盛り上がっていた。

 

霊夢『お~』

 

S霊夢「凄く食いついてるわね」

 

目の前の料理を見て目を輝かせて嬉しがっている霊夢にS霊夢はそう言う。

 

S魔理沙「食いしん坊だなそっちの霊夢は」

 

魔理沙「まぁこっちの霊夢は幻想郷でも一二を争うほどの大食いだからな」

 

S魔理沙「おーそうなのか」

 

見て呟くS魔理沙に答えた魔理沙にS魔理沙は思わず感心する。

 

魔理沙「そういえばそっちの私って前に本を盗んだって聞いてるけど」

 

S魔理沙「おいバカ止めろ、その話は早くも終了ですね。後、最近は盗んでませんはい」

 

パチュリー「…それホント?」

 

ふと思い出して言う魔理沙にS魔理沙はそう言うとパチュリーがメダルを持ちながら聞く。

 

S魔理沙「本当でありますサー」

 

Sパチュリー「安心して、盗んだ場合は…うふふ」

 

Sアリス「そうね…うふふ」

 

それにガタガタ震えるS魔理沙にSパチュリーとSアリスがそう言う。

 

パチュリー「…映姫からちょっと鏡借りてくる…」

 

S魔理沙「…私は信じられてない」

 

S映姫「今までの行いですね。ホント」

 

そう言って自分の所の映姫の元へ向かうパチュリーを見送って言うS魔理沙にS映姫はそう言う。

 

レミリア「そりゃぁ前にヨーグインビシブルメモリで盗みに行った前科があるからな。信じられてないんだろ」

 

S魔理沙「止めろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!それについては2人に凄い事されたから止めてくれ!」

 

ズバッと言うレミリアにS魔理沙は絶叫する。

 

Sレミリア「うー;」

 

レミリア「ん?どうしたそっちの私」

 

ふと自分を見ているSレミリアにレミリアは聞く。

 

レミリアもSレミリアが自分より身長が大人サイズで胸も大きいから最初はまさか別世界の自分だとは気付かなかったのは些細である。

 

Sレミリア「か、カリスマがあり過ぎる」

 

Sフラン「胸は大きくあるのにね~」

 

呻くSレミリアにSフランはそう言う。

 

レミリア「確かにそっちはカリスマがほとんど感じられんな」

 

Sレミリア「しゃくやぁぁぁぁぁぁ!!あっちの私が気にしてる事を言う!!」

 

S咲夜「良し良し(涙目お嬢様はあはあ)」

 

残酷なまでに正論を言われてSレミリアはS咲夜に抱き付き、S咲夜は慰めながら鼻から忠誠心が流れていた。

 

レミリア「?」

 

美鈴「お嬢様流石にさっきのはひどすぎます;」

 

それに首を傾げるレミリアに美鈴は言う。

 

S美鈴「」

 

S鈴仙「美鈴さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

S椛「わうーーーー!!?酒臭いです!!」

 

S妖夢「ど、どんだけ飲まされたのでしょう;」

 

少し離れた場所では犯人、別世界の…と書いて倒れてるS美鈴にS鈴仙やS椛、S妖夢が慌てて介抱する。

 

咲夜「母さん、やりすぎ;」

 

美鈴「ん?アルコール度50度は高すぎましたか?」

 

S魔理沙「いやいやいや、高すぎるんだぜ;」

 

Sアリス「そりゃあ倒れるわね;」

 

S霊夢「…そっちの美鈴は凄い酒豪ね」

 

鬼矢「アイツにとっちゃあ酒は水みたいなもんだからな」

 

それに気づいた咲夜の注意に美鈴は首を傾げて聞いてS魔理沙がツッコミを入れ、SアリスとS霊夢が言うと鬼矢がそう言う。

 

S大妖精「」

 

Sチルノ「あれ!?大ちゃんどうしたの?」

 

Sミスティア「うわ酒ぐさっ!」

 

Sリグル「あんまり酒を飲まない大ちゃんがどうして…」

 

こっちでは犯人、性格と書いて倒れたS大妖精がおり、Sチルノは首を傾げ、Sミスティアは嗅いで鼻を抑え、Sリグルは首を傾げてある方を見る。

 

大妖精「もっと酒よこせ!」

 

チルノ「大ちゃん、飲みすぎだって!」

 

そこには酒をじゃんじゃん飲む大妖精とそれを止めるチルノがいた。

 

Sミスティア「うわ何あの大ちゃん」

 

Sリグル「凄く…酔っ払いです」

 

Sルーミア「ホントにね」

 

それにSミスティアとSリグルは冷や汗を掻き、Sルーミアは関心する様に呟く。

 

幽々子「ふぅ…美味しいわね」

 

S幽々子「あら~そっちの私何飲んでるの~」

 

それを尻目にのんびりとヘルへイムの果実で出来たお酒を飲んでる幽々子にS幽々子が話しかける。

 

幽々子「果実酒よ。良かったら飲む?」

 

S幽々子「それじゃあ~」

 

S紫「ちょっと待って幽々子!それはあっちのあなただから飲めるお酒よ!!」

 

そう言って差し出す幽々子にS幽々子は手を伸ばそうとしてS紫が慌てて止める。

 

幽々子「あら分かっちゃった?これヘルヘイムの果実で作ったお酒よ」

 

S幽々子「何それ?」

 

S紫「普通の存在が食べたら怪物になっちゃう奴よ;」

 

純「姉さん、別世界の自分にそれあげちゃ駄目でしょ;」

 

うふふと笑って何の果実酒か答える幽々子の言葉に首を傾げるS幽々子へS紫は簡単に言い、純も注意する。

 

S幽々子「うーん、残念…それにしても…良い子ね~あなたのお婿さんにピッタリね~」

 

純「頼むから冗談でもそれを言わないでくださいお願いします」

 

微笑ましく言うS幽々子に純は本気で土下座して言う。

 

S幽々子「あらあら~面白い子ね~」

 

S紫「本人は必死だろうけどね。思いっきりあっちの幽々子が野獣の目線で捉えてるし」

 

くすくす笑うS幽々子にS紫はS幽々子のを聞いて純に狙いを定めて野獣の笑みを浮かべてる幽々子を見て言う。

 

妖夢「む~」

 

S妖夢「そっちも幽々子様に苦労してるんですね;」

 

それに羨ましそうに見てる妖夢へS妖夢がそう声をかける。

 

妖夢「えぇそうなんですよ。…他にもありますけどね」

 

S妖夢「?ああ、色々と大変そうですね」

 

答えた後にぼそりと言う妖夢にS妖夢は首を傾げた後にそう言う。

 

乃亞「おいフラン、あまりアルコール高い酒は飲むなよ」

 

Sフラン「そっちの私と乃亞さんって仲良いね~」

 

フラン「うん、そうだよ!」

 

注意する乃亞を見てそう言うSフランにフランは嬉しそうに言う。

 

Sフラン「私も不動と仲よしなんだよね~」

 

フラン「不動ってそこにいるお姉ちゃんのこと?」

 

笑うSフランにフランはあっちの幻想郷から来て持って来たビールを飲むマグナハートを見て聞く。

 

Sフラン「そうだよ~んでフランとお空の旦那様(ポッ)」

 

マグナハート「ぶっ!!」

 

乃亞「うぉ汚ねぇ!?」

 

頬を赤く染めて爆弾発言するSフランにマグナハートは吹き、乃亞が注意する。

 

マグナハート「フラァァァァァァン」

 

Sレミリア「合ってるんだし良いじゃない」

 

Sさとり「ですね」

 

乃亞「なんか、苦労してるな;」

 

叫ぶマグナハートに立ち直ったSレミリアとSさとりがそう言い、それに乃亞がそう言う。

 

マグナハート「ああ…キスされまくったり吸血されまくったりな…」

 

乃亞「まぁとりあえずがんばれ」

 

ふうと息を吐くマグナハートに乃亞は同情してそう言う。

 

一方S豊姫とS依姫は目の前の状況に戸惑っていた。

 

陽月姉妹「「」」

 

自分達を見た陽月姉妹が月の姉妹に土下座しているのだ。

 

S豊姫「豊姫です。あっちの住人と思われる姉妹の2人にいきなり土下座されてます」

 

S依姫「えっと…どうしたのかしら;」

 

思わずそう言うS豊姫の隣でS依姫が土下座してる陽月姉妹に聞く。

 

闇奈「あの時はホントやりすぎました;」

 

美陽「あとこれお返しします」

 

土下座したまま闇奈が謝り、美陽がそう言って扇子を差し出す。

 

S豊姫「いやそれ、そっちの世界の私達にやるべきでは;」

 

S依姫「ですよね;」

 

闇奈「ハッ、すみません。つい条件反射で」

 

尤もな事を教えるS豊姫と同意するS依姫の言葉に闇奈は我に返って謝る。

 

S豊姫「それだけ申し訳なかったのね;」

 

S依姫「なんでしょうね;」

 

鬼矢「まぁ流石にあれはやりすぎたからな」

 

マグナハート「何やったんだよ」

 

顔を見合わせるS綿月姉妹に鬼矢は言い、マグナハートは呆れながらもう1回ビールを飲もうとする。

 

鬼矢「えっと…月の都市の半分を機能麻痺にしたんだっけ?」

 

乃亞「いや、月の主要場所を全滅させたんじゃ」

 

純「あれ?都市に小さな太陽を沢山落としたんじゃなかった?」

 

マグナハート「(ぶほっ!)」

 

だが、3人から出て来た言葉にまたも吹いてマグナハートは咳き込む。

 

S豊姫「それはまた;」

 

S依姫「何をやったらそうなるんですか!?」

 

鬼矢「えっと相手がいきなりレーザー銃やらミサイルやらで攻撃してきたから3倍返しで返しただけなんだが」

 

冷や汗を掻くS豊姫の後のS依姫の問いに鬼矢がその時のを思い出して言う。

 

S輝夜「それ、過剰防衛になってない;」

 

乃亞「今思えばあれはやりすぎたな…」

 

ルビー「普通にやり過ぎだね」

 

パール「だな;」

 

思った事を言うS輝夜に乃亞は呟き、それにうんうんと頷く4人にルビーはツッコミを入れてパールも頷く。

 

鈴仙「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」

 

S鈴仙「そっちの私ぃぃぃぃぃぃ!!」

 

陽月双子「「ホント、ごめんなさい!」」

 

するとがたぶると震えだす鈴仙にS鈴仙は叫び、それに闇奈と美陽は頭を下げる。

 

Sてゐ「凄い怯え様だね;」

 

乃亞「そりゃぁトラウマだからなあれは」

 

S妖夢「(何があったんだろうあっちの鈴仙さん;)」

 

うわ…と漏らすSてゐへ答える乃亞へS妖夢は心底気になったが怖かったので聞かなかった。

 

妹紅「そっちの私はずいぶんとモテモテだな」

 

S妹紅「そうか?」

 

少し離れた場所でそう切り出す妹紅にS妹紅はそう返す。

 

妹紅「後ろ見てみろ後ろ」

 

S輝夜「おお、妹紅が2人」

 

S慧音「どちらとも…良い!」

 

S影狼「わふぅ」

 

そう言って後ろを指す妹紅にS妹紅は振り返ると鼻を押さえてるS輝夜とS慧音がいてS影狼がS妹紅の背中に張り付いてた。

 

輝夜「へ~ずいぶんモテモテね」

 

S妹紅「こっちはこっちでそっちの輝夜に驚きだな。鈴仙の変わりに薬売りをやってるそうじゃないか」

 

それを見てくすくす笑う輝夜にS妹紅はそう言う。

 

輝夜「ま~暇だしね。何かしないと退屈だし」

 

S妹紅「…ある意味そっちの永琳心配してそうだな…なんかそっちの慧音を弄りまくってるけど」

 

肩を竦めて言う輝夜にS妹紅はお酒を飲みつつ慧音を弄っている永琳を見ながらそう呟く。

 

輝夜「あぁ、あれね。いつものことだから大丈夫よ」

 

S妹紅「まぁ、こっちの永琳も大概だけどな」

 

笑って言う輝夜にS妹紅は何時も通り色々あって超絶美人になってるSリグル+鬼矢側のリグルに飛びかかろうとしてS幽香に吹き飛ばされてるS永琳を見て呟く。

 

輝夜「そっちの永琳もこっちに負けず劣らずね」

 

S妹紅「まぁ、好きな奴に対して変態なのは同じだな」

 

輝夜「そうね。それに…(ガシッ)…へ?」

 

同意して呟くS妹紅に続けて何か言おうとして輝夜は掴まれる。

 

S妹紅「ん?」

 

S輝夜「はい?」

 

それに2人は首を傾げるとS妹紅も誰かに捕まれる。

 

永琳「姫様、先ほどからの言動についてちょっと…」

 

S永琳「同じく、聞きたいわね妹紅」

 

S妹紅「なん…だと…!?」

 

それは2人の永琳で片方は黒焦げだがお互いに笑顔でいたが目が笑っていなかった。

 

妹紅「あ~…二人とも、がんばれ;」

 

S輝夜「えいりーん、優しく、優しくね」

 

永琳「ええ…やさしーーーーーーく、しますわ」

 

激励する妹紅と懇願するS輝夜にそう答えた後に2人の永琳は輝夜とS妹紅を引きずって人気のない所に向かう。

 

S妹紅「おいおいおいおい!待て待てよ!」

 

お互いにジタバタするが放されず、しばらくして…

 

輝夜&S妹紅「「ア―――――――――!!!」」

 

Sパチュリー「ムチャシヤガッテ」

 

聞こえて来た悲鳴にSパチュリーはそう呟く。

 

妹紅「南無」

 

S輝夜「妹紅大丈夫かな…」

 

S慧音「祈るしかないな;」

 

S影狼「わう;」

 

手を合わせる妹紅の隣でS妹紅LOVEズは冷や汗を流す。

 

鬼矢「さてともう少し酒買ってくるか」

 

S霊夢「ああ、手伝うわよ」

 

S萃香「こっちも手伝うぞー」

 

しばらくして酒が足りなくなったのでそう言う鬼矢にS霊夢が言い、S萃香も名乗り出る。

 

鬼矢「お、すまねぇな」

 

霊夢『わ、私も行きます』

 

それに礼を言う鬼矢の後に霊夢も名乗り出る。

 

S霊夢「んじゃあ行くわよ」

 

S萃香「よっしゃあ荷物持ちは任せろ~」

 

そんな訳で4人で酒のついでに食糧調達に向かった。

 

人里

 

鬼矢「人里はやっぱ全然変わらないな」

 

S霊夢「そりゃあね」

 

S萃香「いやーそれはそれでたっぷり持たせるね」

 

歩きながら人々の様子を見てそう言う鬼矢へ霊夢と見分けが付く様に軽く髪型を変えたり伊達眼鏡をかけたS霊夢が言う隣で結構たっぷり背負ってるS萃香がそう言う。

 

鬼矢「荷物持ちは任せろって自分で言ったんだろ」

 

S萃香「ははは、これは一本取られたね~」

 

ズバッと返す鬼矢にS萃香はまいったまいったと呟く。

 

????「見つけたぜ博麗霊夢!」

 

S霊夢「は?何者?」

 

いきなりの名指しにS霊夢は振り返ると2体の怪人がいた。

 

鬼矢「ん?ありゃぁレギオンとバハムートか」

 

S萃香「何?そっちの知り合い?」

 

それに気づいて名前を言う鬼矢にS萃香が聞く。

 

鬼矢「なに、どうせ前霊夢を狙ったドレイクの仲間だろ」

 

レギオン「そのとおり!亡きドレイクの遺志を継ぎ、われわれが貴様を本当のファントムへとしてやろう!」

 

呆れて言う鬼矢のを肯定する様に叫んだレギオンが霊夢を指して言う。

 

S霊夢「うわぁ…なんかめんどくさい相手ね」

 

霊夢『ぜ、絶対なりませんよ!』

 

呆れた顔でぼやくS霊夢の隣で霊夢がそう見せる。

 

S霊夢「だ、そうだから…大人しく退治されなさい」

 

バハムート「ふん、我等二人で貴様らを相手にすると思ったか?」

 

そう言うS霊夢へバハムートはそう言うと周囲に沢山のカーバンクルが現れる。

 

S萃香「こりゃまた…」

 

S霊夢「量で来たわね」

 

鬼矢「チッ、めんどくせぇなぁ」

 

ふへぇと漏らすS萃香の後にS霊夢と鬼矢はめんどくさそうに漏らす。

 

霊夢『…じゅるり』

 

S霊夢「じゅるり?」

 

思わずそう書く霊夢をS霊夢は訝しげに見る。

 

霊夢『はっ!な、なんでもありません!』

 

S萃香「この後帰ったらたっぷり食べれば良いじゃない」

 

慌ててそう書き直す霊夢へS萃香はそう言う。

 

霊夢『は、はい!』

 

S霊夢「んじゃあ決まった所だし…任せたわよあんた達」

 

ジャック「あいよ!」

 

エース「やれやれですね」

 

タロウ「確かに」

 

ゾフィー「!」

 

頭を掻いてそう言ったS霊夢の後にウルトラ6兄弟の内4人を元にしたウルトラ系ライダーに変身した4人、S天子、S依姫、S霖之助、Sキスメが現れてカーバンクル達と戦って行く。

 

他にも周りで怪人少女に変身したメンバーも協力してカーバンクルを撃退して行く。

 

鬼矢「さてと久しぶりに喰らうか」

 

それを見た後に鬼矢はオーガファントムに変身する。

 

S霊夢「あいつ等食べて腹を壊さないようにね」

 

S萃香「だね~」

 

バハムート「オラァ!」

 

そうかわした後に4人へバハムートは攻撃を仕掛ける。

 

S霊夢「おっと」

 

S萃香「おりゃあ!」

 

それに4人は避けた後にS萃香が腕だけ巨大化させて殴りかかる。

 

バハムート「ふん!」

 

向かって来たS萃香の攻撃をバハムートは受け止めて背負い投げしようとする。

 

S萃香「おおっと」

 

投げられる直前にS萃香は霧となって避けてすぐさま戻って踵落としする。

 

レギオン「ふん!」

 

向かって来るS萃香へレギオンが前に出て裂け目作り、S萃香をそのまま中へ落とす

 

S萃香「まったくなんかめんどくさい相手だね」

 

落とされる前にS萃香は霧となった後に別の場所に現れてレギオンとバハムートを見てぼやく

 

バハムート「我等タッグは最強なの…」

 

霊夢「ギャブ」

 

そんなS萃香にバハムートは自信満々に言おうとしたが怪人少女となった霊夢が頭に噛み付く。

 

バハムート「ギャァァァ?!」

 

S霊夢「あら?」

 

ジャック「おお、見事な噛み付きね」

 

鬼矢「あぁ、そういえば霊夢の奴、萃香にファントムの美味しさ聞いていたんだっけ」

 

それに絶叫するバハムートを見て思わず呟くS霊夢と感心するジャックに向かって来たカーバンクルを食べながらオーガファントムが言う。

 

S萃香「ああ、つまりあっちの霊夢にしたら美味しい匂いをむんむん放つまさに肉だったんだね~」

 

バハムート「ダニィ?!」

 

話を聞いてそう結論づけるS萃香にバハムートは思わず某サイヤ皇子の様に驚く。

 

S霊夢「ふむ…つまり、あんた達はいわゆる飛んで火にいる夏の虫って訳ね。季節違うけど」

 

レギオン「えぇい、こうなったら出でよわが切り札!」

 

呆れて言うS霊夢にレギオンは叫ぶ。

すると霊夢たちの真後ろから口を大きく開けたウロボロスが現れる。

 

S霊夢「また…」

 

アグル「ショワッ!!」

 

食べようとしたウロボロスだったがその前にウルトラマンアグルに変身したS妹紅がウロボロスを掴んで投げ飛ばした後にフォトンスクリューで撃破する。

 

レギオン「んな?!一撃で…」

 

霊夢「ギャブ」

 

レギオン「ぎゃァァァ?!」

 

それにレギオンは驚いた後に霊夢に噛み付かれる。

 

噛み付かれたレギオンを横目にバハムートは齧られていた部分を抑えながらたじろく。

まさか自分達が絶望させようとした輩が自分達を食べようとする存在だったのに驚いたからだ。

 

鬼矢「どうやら年貢の納め時のようだな」

 

キョウリュウレッド「観念するんだね」

 

そう言うオーガファントムの後にS勇儀が変身したキョウリュウレッドが来て言う。

 

?????「全く、君たちは駄目駄目だねぇ」

 

するとそう言って1人のファントムが現れる。

 

それはグレムリンであった。

 

S萃香「あっちのお仲間さんかね?」

 

純「……」

 

鬼矢「ん?どうした純」

 

また厄介なとオーガファントムが思ってるとグレムリンを見てうわーとなっている純に気付く。

 

グレムリン「あ、純じゃん久しぶりだね」

 

S霊夢「何?あいつ友達?」

 

純「…昔の悪友だよ。黒歴史時のね…」

 

気軽に声をかけるグレムリンを見て聞くS霊夢に純はそう答える。

その言葉にオーガファントムはあーと漏らす。

 

グレムリン「まさか君が此処にいるとはね。面白い偶然だね」

 

純「君こそ賢者の石探していたんじゃないの?」

 

グレムリン「そうなんだけどね…おじゃんになったんだよね…んで今は暇つぶし的な感じだよ」

 

聞く純にグレムリンは肩を竦めて答える。

 

純「それは残念だったね;」

 

グレムリン「んでま、暇つぶしの一環で来たけど、そっちは楽しくしてるじゃん」

 

そう返す純にグレムリンはそう言う。

 

純「まぁね。そっちはどう?」

 

グレムリン「ボチボチだね。風の噂じゃあ家族が戻ったみたいじゃないか」

 

周りが戦闘中の中でそう聞く純にグレムリンはそう言う。

 

純「うん、そうだよ」

 

グレムリン「それはおめでとさん。色んな意味で羨ましいねホント」

 

肯定する純にグレムリンは心底羨ましそうにそう洩らす。

 

純「で君はどうするの?」

 

グレムリン「まぁ、暇つぶしで付き合っただけだし、知り合いの顔も見れたからおいとまさせて貰うよ。チャオ」

 

再び聞く純にグレムリンはそう言った後に足早にその場を去る。

 

S霊夢「変わった奴ね」

 

純「ま、それが彼らしいところだからね」

 

そう感想を漏らすS霊夢に純はそう言う。

 

その一方でバハムートとレギオンは焦っていた。

まさか頼りにしていたのが何もせずに帰ったのだから…

そして目の前に立つオーガファントムを見てオワタ\(^o^)/となった。

 

鬼矢「んじゃいただきます」

 

その言葉と共に2人は捕食され、放たれたカーバンクル達も殲滅されたのであった。

 

S妹紅「あー疲れた…忘年会でも戦いって逆に疲れますだろ」

 

鬼矢「確かにな」

 

変身を解いてぼやくS妹紅に鬼矢も同意する。

 

確かに忘年会をやってたのにいきなり戦いが始まったとなるとうんざりするのは仕方ないだろう。

 

乃亞「これからどうする?」

 

S霊夢「そんなの決まってるじゃない」

 

S萃香「だよね」

 

聞く乃亞に何を言ってるとばかりにS霊夢とS萃香は言う。

 

S霊夢&S萃香「「後片付けの後に忘年会の続きに決まってるじゃない」」

 

鬼矢「そうだな。んじゃとっととやるとするか」

 

一同「おお!」

 

異口同音で答えられた事に鬼矢は笑って号令をかけた後にそれぞれが動く。

その後、後片付けが終わった後はそれぞれ飲んで騒いで朝には賢者によってS霊夢達は元の幻想郷に帰ったのであった。



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ソラさんとのコラボクリスマス2015!前編

鬼矢「今回は毎年恒例のソラさんとのクリスマスコラボだ」

霊夢『ネタバレもあるので気を付けてくださいね』


今日はクリスマス。

 

様々な場所でワイワイ騒いで寝てる中で夜に訪れし者達がいた。

 

マリオ「どうも毎度おなじみサンタマリオです」

 

ルイージ「ツリールイージです」

 

ジーノ「ツリージーノです」

 

クッパ「サンタクッパなのだ」

 

ヨッシー「トナカイヨッシーでございます」

 

鬼矢「……なんだこれ?」

 

何時も通り挨拶する面々にサンタ服を着せられた鬼矢はそう呟く。

 

マリオ「挨拶は大事だからな。んで今回は怪人少女の幻想郷でそのゲストとして織神鬼矢さんに参加して貰ってます」

 

鬼矢「いつもこんなことしてるのか?」

 

ルイージ「うん、そうなんだよね」

 

クッパ「毎年やっているのだ」

 

説明口調なマリオのを聞きながら問う鬼矢にルイージは苦笑して言い、クッパも続いて言う。

 

マリオ「なお、プレゼントのは事前にこちらの紫や年長メンバーに頼んで欲しいのを紙に書いて貰いました」

 

鬼矢「準備良いなおい;」

 

紙の束を出しながら言うマリオに鬼矢はそう言う。

 

マリオ「んでまぁ、早速見て見よう。最初は…」

 

慧音のヌイグルミ 永琳

 

マリオ「あ、年長者の紛れ込んでたけどこれなら良いな」

 

ルイージ「(ねえ、鬼矢君。ヌイグルミと書いてるけどヌードと書こうとして消してる痕跡が見えたのは気のせい;)」

 

鬼矢「(じゃないだろうな。あとで慧音に報告するか)」

 

内容のを見て言うマリオの隣でチラリと見て小声で聞くルイージに鬼矢は返した後に呆れた顔でそう決める。

 

マリオ「次はチルノのだな」

 

大きくて溶け難い氷 チルノ

 

ジーノ「これはまた」

 

鬼矢「あいつらしいもんだな」

 

クッパ「次もまた本人らしいのだ」

 

欲しい物に微笑ましく笑っているとクッパがそう言って見せる。

 

お酒 萃香

 

ルイージ「ドストレート!?」

 

鬼矢「簡単でいいな」

 

書かれていたのにルイージは叫んだ後に鬼矢はそう言う。

 

マリオ「んじゃま、太陽酒(サマーウイスキー)にしとくとして…次は…」

 

妖夢の絵が描かれた抱き枕 鈴仙

 

悪戯道具 てゐ

 

ジーノ「はは、この2人もらしいと言えばらしいかな?」

 

鬼矢「ん?こっちは幽々子のか」

 

ヨッシー「きっと食べ物じゃないんでしょうかね?」

 

次の2人のを見てジーノはそう言った後に鬼矢は紙の束の中から見つけたのにヨッシーも見る。

 

純くんの××(ピー)

 

ヨッシー「食べ物じゃなかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

ルイージ「これ普通にあかん奴だよぉぉぉぉぉぉ!!」

 

鬼矢「今頃、食われてるな純」

 

それに2人は思わず叫んで鬼矢は黙祷した。

 

マリオ「?お、パチュリーは見た事ない本か…彼女の持っていない奴で良いな」

 

鬼矢「こっちは美鈴……」

 

次に見たのを見て言うマリオの後に鬼矢は内容を見て言葉が途切れた。

 

マリオ「ん?どうした?」

 

鬼矢「マリオ……頑張れよ」

 

マリオ「え?」

 

そんな鬼矢に話しかけたマリオは言われた事に首を傾げる中で鬼矢は見せる。

 

美鈴 強いやつ!!

 

マリオ「ああ~成程ってこれ物じゃない!者だ!物だよ物!!」

 

ルイージ「うん。言いたい事は分かるけど、読みだけで分からないツッコミ止めようね兄さん;」

 

鬼矢「まぁ、死なない程度に頑張ってこい」

 

納得しかけてツッコミを入れるマリオにルイージもツッコミを入れる中で鬼矢はそう言う。

 

マリオ「いやまぁ、それは良いけど、美鈴は…一番好きなのは「酒」んじゃあ萃香のとは違うお酒を用意するか」

 

ジーノ「次は橙ちゃんのだね」

 

プレゼントを決めた後にジーノは次のを見る。

 

ポヨ師匠の人形 橙

 

ヨッシー「ポヨ?」

 

鬼矢「これだ」

 

首を傾げるヨッシーに鬼矢はポヨの写真を見せる。

 

ジーノ「へぇ~丸っこい猫だね」

 

ルイージ「いるんだねこんな猫;」

 

マリオ「まぁ、世の中にゃあ丸っこい兎がいるからな…」

 

鬼矢「妖怪にも勝ったことがある強い猫だ」

 

クッパ「う~む、それはなかなかやるのだ」

 

関心して言うジーノの隣で言ったルイージのにマリオはそう言った後に鬼矢のにクッパは唸って関心する。

 

霊夢 藍

 

マリオ「また者だよ;」

 

鬼矢「あの九尾の奴は……」

 

次に見たのにマリオは冷や汗を掻き、鬼矢はレイコン狐に顔を抑える。

 

超級怪人のパワーにも耐えるトレーニング用具 幽香

 

ルイージ「これは…まだマシだね」

 

ジーノ「確かに」

 

鬼矢「さっきのと比べたらな」

 

次のを見てそう言うルイージにジーノと鬼矢は同意する。

 

珍しい外の物 霖之助

 

マリオ「これは…この世界の霖之助が持ってないので良いな」

 

鬼矢「じゃあパソコンとかか?」

 

見て言うマリオに鬼矢は思い出しながら提案する。

 

マリオ「んじゃあそれで…次は…」

 

人形用の材料 アリス

 

ルイージ「こっちもらしいね」

 

鬼矢「こっちはルーミアか」

 

微笑ましく言うルイージの後に鬼矢が次のを見る。

 

キラキラ光る物 ルーミア

 

マリオ「キラキラか…星のかけらが良いか?」

 

クッパ「キラキラ光る物とは光っているのが好きなのだなこの幻想郷のルーミアは」

 

鬼矢「…………;」

 

プレゼントのを見て言うマリオの隣でそう呟いたクッパはなぜか冷や汗掻いてる鬼矢に気付く。

 

クッパ「どうしたのだ鬼矢、何かプレゼント要望のにあったのか?」

 

鬼矢「これ……」

 

ライダーを倒せる武器! 大妖精

 

ルイージ&ヨッシー「「ぶっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」

 

マリオ「これはあれか?怪人のでのか?」

 

見せられたのに2人は叫んでマリオは目を点にして言う。

 

鬼矢「大首領だからなあいつ……」

 

クッパ「あ、一応、普通の時に書いたのがあったのだ;」

 

綺麗な髪飾り 大妖精

 

腕を組んでそう言う鬼矢の後に紙の束の中で探したクッパが上のを見せる。

 

マリオ「まぁ、彼女にはそっちを渡すと言う事で」

 

ジーノ&ルイージ「「異議なし」」

 

鬼矢「同意」

 

そう言うマリオのに誰もが同意して次のに移る。

 

ヨッシー「次は…」

 

鬼矢「お、純のだな」

 

姉さん対策の道具 純

 

ルイージ「……なんだろう。なんだか涙が出て来る」

 

クッパ「うむ、哀愁が漂って来るのだ;」

 

鬼矢「……お札でも送るか」

 

ジーノ「それだけで止まらなさそうな気がするな;」

 

書かれていたのにルイージは思わず涙ぐみ、クッパとジーノは冷や汗を流す。

 

あいつも苦労してるよな…と鬼矢は次のを見る。

 

鬼矢「お、これは妖夢のか」

 

砥石 妖夢

 

ルイージ「し、渋いで良いのかな?」

 

ジーノ「じゃないかな?;」

 

鬼矢「こっちはあの四妖精のか」

 

ローラースケート! サニー

 

本 ルナ

 

豊満に良いトレーニング方法 スター

 

カメラ シュガー

 

ルイージ「スターちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

クッパ「なんと言えば良いか…」

 

鬼矢「……誰か良いのを教えてやれ」

 

4人の中でスターのにルイージは叫び、クッパは目を抑える隣で鬼矢がそう言う。

 

マリオ「えっと豊満トレーニング本……お、あった」

 

鬼矢「次はプリズムリバーか」

 

袋を探って取り出すマリオのにあるんかいと鬼矢は思った後に次のを見る。

 

楽器を整備する道具 ルナサ

 

高級メイク道具 メルラン

 

ゲーム機 リリカ

 

ルイージ「長女だけ音楽関連だね」

 

クッパ「うむ」

 

鬼矢「あの二人……自分の職業忘れてんのか?」

 

ヨッシー「年頃の女の子って事ですよ」

 

次女と三女のに鬼矢は思わずそう呟いてヨッシーにそう言われる。

 

鬼矢「次は小悪魔か」

 

ヘルメット 小悪魔

 

ルイージ&ジーノ&ヨッシー「なんでヘルメット?」

 

鬼矢「ハリセン対策か」

 

プレゼントの内容に思わず3人はツッコミを入れると鬼矢は次々と見る。

 

鬼矢「お、霧雨一家のか」

 

鬼矢のヌイグルミ 魔理沙

 

湯呑 亜理紗

 

道具の修理材料 源蔵

 

ルイージ「お父さんらしい人って道具を大事にしてるんだね」

 

マリオ「修理材料って書いてるからにはそれだけ大切にしてるんだな」

 

鬼矢「俺のぬいぐるみ?」

 

クッパ「ああ、察したのだ」

 

ジーノ「だね」

 

兄弟揃って頷く中で魔理沙のプレゼント要望に首を傾げる鬼矢にクッパとジーノは微笑ましそうに見る。

 

鬼矢「?」

 

マリオ「?」

 

それに鬼矢は何で微笑ましそうに見てんだこいつ等?と思い、マリオも首を傾げる中で次を見る。

 

蒲焼を何個も焼ける金網 ミスティア

 

マリオ「ほうほう、成程な」

 

鬼矢「商売道具か」

 

用意するマリオを見ながら流石は女将と呼ばれてると関心する。

 

ヨッシー「次はなんでしょうかね?」

 

ジーノ「確かに微笑ましいのからツッコミ所満載なのあるしね」

 

鬼矢「次はフランのだ」

 

楽しさ半分ドキドキ半分なヨッシーにジーノはうんうん頷くと鬼矢がそう言って見せる。

 

お姉さま達皆と遊べるゲーム フラン

 

マリオ「愛されてるなレミリア」

 

ルイージ「そうだね」

 

鬼矢「どんなゲームにするか……」

 

クッパ「ふうむ、双六か、それとも別のパーティゲームのにするか」

 

それを見て微笑ましそうに見る2人に鬼矢はそう言い、クッパはこれは何にしようと考える。

 

鬼矢「お前らのでいいんじゃね?」

 

ルイージ「ア、ハイ」

 

マリオ「んじゃあマリパシリーズ全部とゲーム機だな」

 

クッパ「(それだと様々なゲーム機が多めに付くと思うのだが;)」

 

そう言う鬼矢にマリオは決めてクッパは内心そう思った。

 

鬼矢「あと最新作のメーカーも入れとけ」

 

マリオ「OK」

 

クッパ「(うーん、なんだかフランのが豪華になったのだ;)」

 

つけ加える鬼矢のにクッパはそう思いつつ次のを見る。

 

割れない2つのワイングラス レミリア

 

ルイージ「2つのワイングラス?」

 

鬼矢「自分とパチュリー用だな」

 

欲しい物に首を傾げるルイージだったが鬼矢のに納得する。

 

マリオ「さてさて、このまま次のをいくぞ」

 

鬼矢「次は乃亞のだな」

 

そう言って誰もが欲しいのを見る。

 

対小悪魔用ハリセン 乃亞

 

ルイージ&ジーノ「「対抗してる;」」

 

鬼矢「いたちごっこだろ。これじゃあ」

 

書かれていたのに冷や汗を掻く二人の後に鬼矢は呆れる。

 

長年調理道具を手入れ出来る道具 咲夜

 

マリオ「ああ、料理関係のか」

 

鬼矢「こっちは妖精メイドたちのだな」

 

ルイージ「わぁ、それは個別で大変だね」

 

納得するマリオの後にそう言う鬼矢のにルイージはそう言って見て…

 

お尻を守れる防具 メイド妖精一同

 

ルイージ「お尻に何されてるのぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

鬼矢「噛まれてる」

 

クッパ「反応的に毎日なのか!?;」

 

欲しい物に叫んで、鬼矢の返答にクッパは冷や汗を掻く。

 

鬼矢「サボってんのが悪い」

 

ジーノ「成程ね」

 

マリオ「んじゃあ一日1回だけ守ってくれる奴で良いかな?」

 

そう言う鬼矢のにジーノは納得してマリオはそう言って次のを見る。

 

鬼矢「次は……あの双子のか」

 

ルイージ「双子?と言うと秋姉妹の?」

 

そう言った鬼矢のに聞いたルイージは違う違うと返される。

 

鬼矢「俺の仲間の双子だ」

 

ルイージ「成程~」

 

ジーノ「えっと…欲しい物は…」

 

帰されたのにルイージは納得した後にジーノは欲しい物を見る。

 

太陽に関連した物 美陽

 

月に関連した物 月奈

 

マリオ「ふむ、それなら色んな世界の月や太陽に関連したのを用意すれば良いか?」

 

鬼矢「マリオのとこなら色々あるだろ?」

 

それを見てそう言うマリオに鬼矢はそう言う。

 

マリオ「そうだな。俺の所のを中心にすれば良いか」

 

鬼矢「最後は霊夢たちか」

 

そう言って誰もが欲しい物を見る。

 

鬼矢「えっと霊夢は……」

 

そう言って鬼矢は霊夢の欲しい物を見る。

 

マリオ「欲しいのは何だ?」

 

鬼矢「……自分の声?」

 

書かれていたのに誰もが顔を見合わせる。

 

マリオ「鬼矢、この世界の霊夢は障害があるのか?」

 

鬼矢「あぁ、あるぜ。喋ることが出来ないっていうのがな」

 

聞くマリオに鬼矢は肯定する。

 

それにマリオは厳しい顔で顎に手を当てる。

 

マリオ「難しいな…それは心に負ったトラウマか?それとも体的にか?」

 

鬼矢「トラウマなんだけどその元凶は霊夢自身がすでに倒しているんだがな……」

 

続けて問うマリオに鬼矢は答える。

 

マリオ「そうなると厳しいな。怪我とかによる障害ならなんとかなったが心に負ったのでそれでまだとなると…」

 

ジーノ「確かにそうだね」

 

鬼矢「どうする?」

 

腕を組んでそう言うマリオにジーノが同意した後に鬼矢は聞く。

 

マリオ「……一時的だが今日から明日の夜まで喋れる様には出来る」

 

鬼矢「……なに?」

 

告げられた事に鬼矢が驚く中でマリオは言う。

 

マリオ「今夜は聖夜で星も輝く星夜だ。星に一時的に願うのさ」

 

鬼矢「は?」

 

何言ってるんだこいつ?と言う鬼矢にさて、準備しないと…とジーノに頼んでジーノは頷いた後にドレイクゼクターを使って仮面ライダードレイクライダーフォームになるとクロックアップでどこかへ高速移動する。

 

ドレイク「ただいま」

 

マリオ「お帰り」

 

鬼矢「何処行ってたんだ?」

 

少ししてから帰って来たドレイクにそう返すマリオへ鬼矢は聞く。

 

マリオ「ちょっと許可を貰ってある物を借りて来て貰った」

 

鬼矢「ある物?」

 

ドレイクに頼んでいたのを受け取りながら返したマリオのに鬼矢は首を傾げる中でマリオは借りて来た物…杖を掲げる。

 

マリオ「スターの杖よ!我が願いを叶えたまえ!!」

 

その言葉と共に先端の星が輝いた後に光の球が博麗神社へと飛んで行く。

 

マリオ「これで良しっ…と悪いなジーノ」

 

ドレイク「いやいや、チョール様もそれ位はやっても良いって言ってくれたよ」

 

鬼矢「おい待て、一体何やったんだ?」

 

礼を言うマリオと返すドレイクに鬼矢は聞く。

 

マリオ「さっき言った通り、星に願いをして貰った。と言う訳でちゃちゃと他のもやって効いてるかどうか見に行きますか」

 

鬼矢「今の時間、霊夢寝てるぞ?」

 

そう言うマリオに鬼矢はそう言う。

 

マリオ「んじゃあ、朝にそちらで確かめてくれ」

 

ルイージ「次の人のを見ようか」

 

鬼矢「次は……霊破だな」

 

そう言った後に次のを見る。

 

練習グッズ 霊破

 

ジーノ「名前からして霊夢の家族かい?」

 

鬼矢「母親だ」

 

ルイージ「成程」

 

聞くジーノに鬼矢は答えた後に次のを見る。

次はどうやら蓮子たちの様だ。

 

鬼矢「まず蓮子のだ」

 

探偵小説本 蓮子

 

マリオ「探偵小説か」

 

ルイージ「探偵が好きなんだね」

 

鬼矢「こっちはメリーのだ」

 

蓮子の欲しい物にルイージは微笑ましく言った後に鬼矢が次のを見せる。

 

蓮子のヌイグルミ メリー

 

ヨッシー&クッパ「「(´ー`)」」

 

ルイージ「2人共、ドラえもんの温かい目になってるよ!!」

 

ジーノ「それはこっちではネスとゼフィランサスの持ちネタだよ」

 

鬼矢「次は……輝夜か」

 

微笑ましいのに思わずしたヨッシーとクッパにルイージとジーノがツッコミしてるのをスルーして鬼矢は次を見る。

 

永琳お仕置きセット 輝夜

 

ルイージ「お、おう…;」

 

鬼矢「自業自得だな」

 

書かれていたのに冷や汗を流すルイージに鬼矢は呆れて言う。

 

クッパ「こっちでも変態であったか…」

 

鬼矢「そういえばそっちもそうだったな……」

 

呆れるクッパのに鬼矢は思い出して顔を抑える。

 

ジーノ「まぁ、とにかく次のを見ようか」

 

鬼矢「次はミュードか」

 

そう提案するジーノに鬼矢は頷いた後に次のを見てそう言う。

 

新しい掃除用具 ミュード

 

マリオ「掃除用具か、それだったら長く使えるのが良いな」

 

鬼矢「あと残りはどれくらいだ?」

 

そう呟くマリオの後に鬼矢が聞く。

 

ルイージ「えっと…後もう少しかな?」

 

鬼矢「じゃあもう一気に見るか」

 

クッパ「賛成なのだ」

 

そう言って全員一斉に残りのを見る。

 

超貴重な本 小鈴

 

新しい筆 阿求

 

新しい手帳 文

 

新しい服 妹紅

 

永琳警報道具 慧音

 

外の世界の絵本 梅霖&朱鷺子

 

割れない手鏡 麟

 

望遠鏡 夢美

 

教授止め用パイプいす ちゆみ

 

割れないお酒入れ用壺 コンガラ

 

外の世界の仙人集 華扇

 

珍しい魔法道具 エレン

 

マリオ「色々とあるな」

 

ルイージ「そうだね」

 

鬼矢「んじゃ準備するか」

 

纏めて見てそれぞれのプレゼントの準備に入る。

 

マリオ「さて、今回も頑張りますか」

 

ヨッシー&クッパ「「おー(白目)」」

 

鬼矢「ちょっと待て、なんで白目なんだよ;」

 

ルイージ「ウチはね…うん」

 

ジーノ「ねぼけて攻撃があったりするからね」

 

そう言うマリオのに白目で手を上げる2匹に鬼矢はツッコミを入れるとルイージは苦笑し、ジーノはそう言う。

 

鬼矢「は?」

 

マリオ「まぁ、こっちの世界でそんな事ないだろうし大丈夫大丈夫」

 

ヨッシー「そうだったらまたボロボロですもんね私等」

 

まさかの発言に鬼矢は呆気に取られる中でマリオ達は準備に取り掛かる。

 

鬼矢「まずは何処からにする?」

 

マリオ「んー…博麗神社からやって人里、永遠亭、紅魔館、白玉楼のルートで行こうかと思う」

 

聞く鬼矢にマリオはそう返す。

 

鬼矢「んじゃあまずは博麗神社からか」

 

ルイージ「良し行こう!」

 

元気よく言った後にマリオ達は博麗神社へとソリを飛ばす。




ソラさんが投稿する後半へと続く……

こちらから行けます
http://novel.syosetu.org/71205/


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お正月だよ!双六大会2016!!

え~皆さん、明けましておめでとうございます!!
今回は2016年新年初投稿としてお正月によくある遊び、双六を大会にしたお話です!

ぜひご覧ください!!

※ネタバレもあるので注意してくださいね


文「はいは~い!始まりました第1回!ライダーが進むすごろく大会!司会は私、清く正しい射命丸文と!」

 

はたて「姫海棠はたてが務めるわ!ちなみに解説とツッコミは仮面ライダーWよ!」

 

WJ「おい!ツッコミって俺の方か!?」

 

WC「落ち着きたまえ翔太郎、とにかくチームを紹介に移ろう」

 

元気溌剌に言う文の後のはたてのにツッコミを入れるジョーカーサイドにサイクロンサイドが宥めてそう言う。

 

文「はいは~い!先ずは異変解決チーム!メンバーは鬼矢さんに霊夢さん、チルノちゃん、魔理沙さん!そんなメンバーの双六を進む役は仮面ライダーフォーゼ!」

 

鬼矢「やれやれ……」

 

チルノ「あたい頑張る!」

 

魔理沙「いや頑張るのフォーゼだからな;」

 

霊夢『よ、よろしくお願いします(ぺこり)』

 

フォーゼ「双六キターーーーーー!!」

 

最初に紹介された鬼矢達に観客はわーと叫ぶ。

 

はたて「続いては紅魔館チーム!メンバーは乃亞さん、フランちゃん、レミリアさん、パチュリーさん!そんなメンバーの双六を進む役は仮面ライダーオーズ タジャドルコンボ!」

 

乃亞「頑張ろうな、フラン」

 

フラン「うん!」

 

レミリア「ふふ、頑張るぞパチェ」

 

パチュリー「うん」

 

タジャドル「頑張ります!」

 

続いて紹介された乃亞達にまた歓声が上がる。

 

WC「3番目は白玉楼チーム、メンバーは白麟黄 純、西行寺幽々子、魂魄妖夢に数合わせで十六夜咲夜の4人。双六で進む役は展開的なので明かされてなかった西行寺幽々子の持つゴーストイマジンの力と関連した仮面ライダー幽汽 スカルフォームだよ」

 

WJ「おい、なんかメタい説明しなかったか!?」

 

純「えっと……まぁよろしくね;」

 

咲夜「はい;」

 

幽々子「頑張るわよ~」

 

妖夢「はい!」

 

幽汽「うわぁ~俺の場違い感パネェ」

 

サイクロンサイドの説明にツッコミを入れるジョーカーサイドのを聞きながらそう言う純に咲夜も返す隣で幽々子はやる気満々であった。

 

文「最後!永遠亭チームで輝夜さん、妹紅さん、美陽さん、月奈さんです!進む役は仮面ライダーBLACK RX!」

 

美陽「優勝目指して頑張るわよ!」

 

月奈「はい、美陽姉!」

 

輝夜「やるわよ妹紅!」

 

妹紅「おう!」

 

RX「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!!」

 

最後に紹介されたメンバーもやる気満々で盛り上がる中で文が説明を始める。

 

文「それでは双六の説明を始めます!ゴールまでにあるマスは青、赤、緑、黒とあります。青はライダー、赤はそのライダーのチーム、緑はライダーとチーム全員、黒は罰ゲームとなってます!」

 

はたて「踏んだマスによって様々なイベントが起こるわよ。出て来たのには必ず従ってね!」

 

WC「んじゃまずは順番を決めてもらおうか」

 

説明する2人の後にサイクロンサイドが手元にあったスイッチを押すと画面が展開されて、そこに4チームのチーム名が出て来た後にシャッフルされる。

 

少ししてシャッフルが終わり、順番が決まった。

 

フラン「あ、フラン達が最初だ!」

 

魔理沙「私等が2番目か」

 

咲夜「後は紹介された順ね」

 

妹紅「そうだな」

 

文「それでは順番が決まったので双六大会~~~~~スタート!!」

 

表示されたのに嬉しそうに言うフランの後にそれぞれ述べた後に文が宣言する。

 

タジャドル「それじゃあ頼むよ!」

 

フラン「うん!えい!!」

 

そう言ってフランは勢いよく振る!

 

出た目は4でタジャドルは出た目の分進むとマスの色は青だった。

 

乃亞「青マスってことはタジャドルへの指令か」

 

止まったマスを見て言う乃亞の後にタジャドルへのイベントが表示される。

 

タジャドル「えっと…自分のチームの番が来るまで縄跳びをやり続けろ…か」

 

乃亞「大丈夫かタジャドル?」

 

イベントの内容を言うタジャドルに乃亞は問う。

 

タジャドル「大丈夫だよ!頑張ってやるよ!」

 

フラン「頑張れタジャドル!」

 

グッとガッツポーズした後に用意された縄跳びを早速やる。

 

文「それじゃあ次は異変解決チーム!」

 

霊夢『私達ですね』

 

鬼矢「んじゃ霊夢、サイコロを投げてくれ」

 

自分達の番になったので気合を入れる霊夢に鬼矢は言って、霊夢は頷いてサイコロを振る。

出た目は3で…マスの色は緑であった。

 

フォーゼ「緑マスキター!」

 

鬼矢「緑ってことは俺たちにへのイベントって事か。面倒だな……」

 

止まったマスを見てそうぼやいた鬼矢の後にイベントのが表示される。

 

フォーゼ「えっと…漢字しりとり?」

 

鬼矢「は?」

 

文「漢字しりとりとはなんでしょうか?解説のWさん」

 

なんじゃそりゃあ?と出て来たのに文はWに聞く。

 

WC「漢字しりとりとは文字通り漢字を使ったしりとりだよ。通常のしりとりと違うのは最後に付いた漢字の読みである事なんだ。例えば漢字なら字で読みはじだからじで始まる漢字で単語を言う。続けて行くなら耳痛→通常→浄化→火災→再開…とこんな感じだよ。読みが合っていれば僕がやった様に別の漢字でも良いんだ。ちなみに君達でやる場合はフォーゼを最後にして彼に最後の漢字の読みがんになる漢字を書いて貰う様にしりとりをすれば良い。もし間違えたら1つ戻る事になる」

 

説明しながらボードに書いて実戦してサイクロンサイドは締め括る。

 

魔理沙「マジかー」

 

鬼矢「で始める文字はなんだ?」

 

はたて「最初に始めるのは…これ!」

 

鬼矢の問いにはたてはそう言ってから表示する。

 

出て来たのは……しゃであった。

 

WJ「しゃで始まる漢字か」

 

文「ちなみに順番は鬼矢さん、霊夢さん、魔理沙さん、チルノちゃん、フォーゼの順よ!頑張ってね!」

 

ジョーカーサイドが呟いた後に文が言うとスタッフ役のチェイサーが鬼矢にボードを渡す。

 

鬼矢「しゃか……んじゃ『社会』」

 

霊夢『え、えっと…『怪物』』

 

魔理沙「んじゃあ『仏像』」

 

最初に鬼矢はそう書いて、霊夢と魔理沙も続く。

 

チルノ「うー、何が良いかな…」

 

ただ、チルノが凄く悩んでいた。

 

鬼矢「『雑巾』とかあるだろ」

 

デデーン!!

 

そう鬼矢が言った瞬間、そんな音が響き渡った後…

 

鬼矢、Out!

 

鬼矢「は?」

 

文「言い忘れてましたがヒントはともかく直接教えるのは基本的になしですので」

 

告げられた事に呆気に取られる鬼矢に文がそう言った後にハリセンを持ったドライブが来て…

 

パシーーーーン!!!

 

鬼矢のお尻を叩いて去って行く。

 

鬼矢「……てめぇ、文。後でその羽、全部むしるぞ」

 

文「あややややや!?」

 

WC「まぁ、彼女を弁護させて貰うなら君達ならヒントに留めると思っていたからだと思うよ」

 

はたて「それについては伝え忘れてすいませんでした」

 

お尻を抑えながら怒気を纏って言う鬼矢にサイクロンサイドがそう言い、はたても頭を下げる。

 

WJ「ってかよ鬼矢。雑巾だとチルノで終わってフォーゼに行かないと思うぞ?」

 

その後のWJのに観客もあっとなる。

 

しりとりと言うのは言えなくなったり、最後に『ん』が付いたら負けが良くあるのである。

 

これの場合は最後の人、フォーゼでんにならないといけないから鬼矢の言った雑巾だと指摘された通りチルノで終わってしまう。

 

鬼矢「は?行くだろ?雑巾のきんから金塊とか金銭とか」

 

文「鬼矢さん……言った傍から…」

 

デデーン!

 

鬼矢!Out!!

 

何言ってんだお前等?と言う鬼矢のに文は顔を抑えるとドライブがまた来て…

 

パシーン!!

 

鬼矢のお尻を叩いてまた去る。

 

WJ「さっき言われたろ?教えたらいけねえって…お前単独ならともかく書くのチルノとフォーゼなんだぜ…」

 

文「えー、チルノちゃんとフォーゼ。鬼矢さんが言ったの以外でお願いします」

 

チルノ「お、おう;」

 

フォーゼ「マジか!」

 

あちゃーなジョーカーサイドの後にそう言う文のにチルノとフォーゼは冷や汗掻いた後に唸る。

 

チルノ「えーとえーと…そうだ!『増資』!」

 

フォーゼ「おお!それなら分かるぜ!『資産』だ!」

 

考えた後にチルノはそう書いて、フォーゼも慎重に書いて見せる。

その後に判定係であろう慧音が来て5人が書いたのを見る。

 

慧音「うむ!全員漢字が合っていて最後が『ん』だ!イベントクリアだ」

 

魔理沙「やったぜ!」

 

鬼矢「おい、待て司会者共」

 

そう言う慧音の後のに鬼矢は叫ぶ。

 

文「いやさっきのはこちらの不手際ですが2回目は鬼矢さんのミスでしょう;」

 

WC「そりゃあ言うだけで漢字がどんなのか分からないだろうが知ってる者だった場合はすぐ書けてしまうだろう?」

 

鬼矢「二回目のはルール違反じゃねぇだろうが……」

 

文「まぁ、教えてなかった事もあるのでこちらの不手際と言う事でお詫びとクリアしたと言う褒美で1マス進んでください」

 

フォーゼ「分かった!」

 

そう言ってフォーゼは1マス進んで紅魔館チームと並ぶ。

 

はたて「それじゃあ気を取り直して白玉楼チーム」

 

純「よっと」

 

言われて純が代表で振ると出目は5で幽汽は5マス進む。

 

止まったマスは赤であった。

 

幽汽「えっと…『チームの内の1人を指名する』…んじゃあ純の兄貴」

 

純「ちょっ!?」

 

デデーン!

 

純、タイキック!!

 

イベントのを見てすぐさま指名する幽汽に純が驚くとその音声が流れる。

 

カブト「我慢しろ。一発で済ませる」

 

純「いや、まっ!?」

 

そしてすぐさま現れたカブトに純は慌てる中で聞かれず…

 

カブト「ライダーキック(普通バージョン)」

 

バシーン!!

 

純「ぎゃああああああ?!」

 

ズドォォォォン!!(演出)

 

転がった後に演出の為か爆発が起きて収まると尻を抑えた純が悶えていた。

 

幽々子「まぁ、大変純くん、あっちでお姉ちゃんがじっくり手当を…」

 

純「!?」

 

うっとりとそう言う幽々子のに純はびん!と起き上がる。

 

文「えー、それは終わった後でお願いします。んで、永遠亭チームお願いします」

 

輝夜「了解、誰が振る?」

 

美陽「私が振る!」

 

文のアナウンスに輝夜は3人に聞いて美陽が手を上げる。

 

美陽「行くわよ~えい!!」

 

そして手に持ったサイコロを振るうとサイコロは最高の6を出す。

 

月奈「6ですね」

 

RX「6だな!」

 

出た出目にRXは進む。

 

進むと……黒であった。

 

妹紅「あ……」

 

輝夜「黒ってことは……」

 

文「はい!罰ゲーム!!」

 

それを見た瞬間、誰もが声を漏らす中で文が高らかに言う。

 

ルーレットの様なのが現れた後に止まると…

ゲームが終わるまでチームの1人が猫耳を付ける。

 

そう言うのが出た後に次は輝夜たちの顔が出て来て回転する。

 

WC「と言う訳で罰ゲーム、ルーレットで誰が受けるか決める。誰かが代表でストップと言いたまえ」

 

月奈「では私が……ストップ!!」

 

サイクロンサイドのに月奈が名乗り上げて言うとルーレットが遅くなって最終的に…

 

ピタっ!

 

止まって決まったのは…妹紅であった。

 

妹紅「私か!?」」

 

美陽「案外似合うかもしれないわね。その組み合わせは」

 

驚く妹紅に美陽がそう洩らした後に妹紅の頭に猫耳が付けられる。

 

輝夜「やーんカワイイ♪」

 

月奈「似合ってますよ妹紅さん♪」

 

妹紅「お、おい///」

 

それに輝夜は抱き付き、月奈もそう言うと妹紅は顔を赤くして照れる。

 

文「それでは戻って紅魔館チーム!」

 

タジャドル「あ、回って来たの、ふー動いたな~」

 

レミリア「次は私が振ろう」

 

乃亞「能力使うなよ」

 

縄跳びを止めて一息を付くタジャドルを見た後にそう言うレミリアに乃亞が釘を指す。

使いはせんよと言ってレミリアはサイコロを振るう。

 

出た目は…1であった。

 

フラン「あれ?この出目だと…」

 

レミリア「……あ」

 

出目と今までのを思い出して言うフランにレミリアは声を漏らした後にタジャドルはRXと同じマスに止まる。

 

文「はい!今度は紅魔館チームの罰ゲーム!」

 

その言葉の後に永遠亭チームと同じルーレットが現れて回転した後に少しして止まる。

チームの1人がコスプレする。

 

そう出た後に今度はチームのメンバーの顔が出る。

 

乃亞「何のコスプレだ?」

 

はたて「それは止めてからのお楽しみよ。それで誰が止めるの?」

 

コスプレだけと言うので聞く乃亞にはたては聞く。

 

乃亞「俺がやろう……おりゃあ!!」

文「いや、掛け声はストップですからね!?」

 

気合を入れて叫ぶ乃亞に文がツッコミを入れるがルーレットの回転が遅くなっているのでそれでも止まるのかよ!?とジョーカーサイドがツッコミを入れてる間にルーレットは止まる。

 

コスプレをさせられるのは…パチュリーであった。

 

パチュリー「むきゅ!?」

 

レミリア「!」

 

その後にパチュリーは煙に包まれて収まると…アイドルが着る様なロリータファッションを着たパチュリーが現れる。

 

パチュリー「むきゅ!?」

 

フラン「わあ~パチュリーカワイイ!」

 

カシャカシャ!!

 

驚くパチュリーの後にフランがそう言うと何時の間にかカメラを構えたレミリアが写真を撮っていた。

 

パチュリー「れ、レミィ、恥かしい…」

 

レミリア「はっ!?」

 

恥かしそうに顔を赤らめて言うパチュリーにレミリアは我に返る。

 

文「嫁の可愛さに取らずにはいられなかったもようです」

 

はたて「ちなみにコスプレだけだったのは当たった人によってランダムに選ばれるからです」

 

WC「その理由は男が女物に当たってもいやだろう?」

 

WJ「そう言う事かよ」

 

文の後に補足する2人にジョーカーサイドはまぁ、確かに嫌だよなと同意する。

 

幽々子「純君には良いと思うだけどなぁ」

 

純「止めてください、羞恥心でいっぱいです;」

 

ゆゆーんと残念そうな幽々子に純は顔を青ざめて言う。

 

鬼矢「次は俺らか」

 

チルノ「頑張ろう!」

 

気合を入れてサイコロを握るチルノに次はどこに止まるのやら…と鬼矢はそう呟く。

 

チルノ「えい!」

 

……6

 

出た出目は最高値の6で進むと…赤であった。

 

フォーゼ「えっと…次の番になるまで冷たい物を食べ続けろ?」

 

霊夢『!』

 

出て来たのに霊夢がすぐさま反応すると霊夢達の前にアイスクリームやかき氷以外に冷やし中華、ざるそば、ざるうどんなどの冷たい料理が運ばれて来る。

 

並ばれたのにすぐさま魔理沙と鬼矢は次の行動を決めた。

 

魔理沙&鬼矢「「頼んだぞ/ぜ。霊夢!!」」

 

霊夢「♪」

 

同時に発されたGOサインに霊夢は意気揚々と運ばれて来た料理を食べて始める。

 

どんどん運ばれて来るのに霊夢は嬉しそうに食べて行く。

 

幽々子「(だらーーーーーーーーー)」

 

純「姉さん;」

 

妖夢「幽々子様;」

 

そんな嬉しそうに食べる霊夢を見てよだれをだばーと流す幽々子に2人は冷や汗を流す。

 

咲夜「それなら止まれる様に出せば良いじゃない…」

 

幽々子「あ、そっか!」

 

溜息吐いてそう言う咲夜に幽々子は手をパンとさせた後にサイコロを持つ。

 

幽々子「えい!」

 

勢いよく投げて幽々子は5出ろ!5出ろ!と祈る。

 

出た目は……4であった。

 

文「ああっと!まさかの思い届かず!妖怪いち足りないが出た!」

 

WJ「いやそれ双六じゃなくて別のじゃねえ!?いや、サイコロを使ってのは同じだけどよ!?」

 

幽々子「むー!」

 

それに文が叫んだのにWJがツッコミを入れてる間に幽汽は進む。

 

ちなみに止まったマスは赤色であった。

 

どうやら連続してるのもあるんだと観客の面々は知る。

 

幽汽「えっと…自分達の番が来るまで…わんこそばを名乗り上げた奴「はい!私が!!」……以外が食べる」

 

幽々子「」

 

純「姉さん……ドンマイ;」

 

幽々子「……ちょっと司会者ども舞台裏来なさい(怒)」

 

幽汽の言ってる途中ですぐさま名乗り上げたけど内容のに固まった後に幽々子は黒い笑顔で言う。

 

文「いや、これは幽々子さんの自業自得かと;」

 

WC「ちゃんと最後まで聞いていたら良かっただけだと思うよ」

 

幽々子「オ・ノーレ…」

 

それに対してそう返す文と呆れた口調で指摘するサイクロンサイドに幽々子は崩れ落ちて純に慰められる。

 

咲夜「苦労してるわね;」

 

妖夢「えぇ;」

 

それを見てそう言う咲夜に妖夢は頷く。

運ばれて来たわんこそばを幽々子の恨めしい視線を受けながら純達は食べる。

 

文「えーそれでは永遠亭チーム。始めてください」

 

輝夜「猫耳妹紅、振ってみたら?」

 

妹紅「猫耳付けるな、まぁ、やるけど」

 

自分達の番になったので誰か振るかで輝夜が妹紅を指名してそう言って妹紅はサイコロを持つ。

 

妹紅「よっと」

 

勢いよく投げたサイコロは転がった後に止まり、出た出目は3であった。

そしてマスの色は緑で出たのは…

 

RX「チーム全員で1ジョッキに入ったお酒を飲んで1回休み?」

 

輝夜「え?」

 

出て来たのを言ったRXのに輝夜は目を丸くした後に用意される。

 

お酒を飲んでいる輝夜と妹紅にはその量に思わず目を点にする。

 

妹紅「多く注がれてるな」

 

輝夜「えぇ……」

 

目の前に置かれたジョッキになみなみ注がれたのを2人はこれを飲むのか…と思う。

 

ちまみに酒豪陣営は外はたっぷり飲める面々を羨ましそうに見ていた。

 

輝夜「と言うか、RXも飲むのね」

 

RX「そ、そうみたいだ」

 

美陽「でもなんで一回休み?」

 

月奈「度数が強いから酔いつぶれるとか?」

 

お互いにそこら辺気になるので文達を見る。

 

文「え、そりゃあ動くのは仮面〝ライダー”ですから飲酒運転は控えないと」

 

WJ「そう言う理由か!?いやそりゃあ酒が完全に抜け切ってないと危ないけどよ!」

 

鬼矢「つまんねぇ理由だなおい」

 

ウィンクして言う文のにジョーカーサイドはツッコミを入れて食べてる霊夢を横目に見ながら鬼矢は呆れる。

 

とにかくしょうがないのでお酒を楽しもうと輝夜と妹紅はジョッキを持って酒を飲む。

 

輝夜「ん、これは凄いわね」

 

妹紅「こりゃあ…良い酒で美味いな」

 

文「はい、そこら辺はとある伝手で最高級のお酒を仕入れましたので~」

 

月奈「そうですか;」

 

美陽「…ヒック」

 

飲んで賞賛する輝夜と妹紅にそう説明する文にどこで仕入れたんだろうと月奈は思った後に隣の美陽の声にん?となって見る。

 

顔を向けると頬を赤らめた美陽が映る。

 

月奈「美陽姉?」

 

大丈夫かと聞こうとしたがそれより前に美陽が月奈に抱き付いて…キスする。

 

月奈「うむーーーーーーー!!!!?」

 

妹紅「ホア!?」

 

輝夜「ちょ!美陽!!」

 

ぶちゅーーーーーー!と言う音が聞こえる程吸い付く美陽のに月奈は悶え、妹紅と輝夜は慌てて引き剥がす。

 

美鈴「あの~私が紫さんに頼んでいた度数高いお酒使いました?」

 

WJ「キスの原因それか!?」

 

バシュ!ドスッ!

 

文「あや!?」

 

ミステルス「この鴉が!変なもの姉に飲ますな!!」

 

そこに美鈴が訪ねて来て内容のにジョーカーサイドがツッコミを入れると文にミステルスの矢が飛んで来る。

 

文「事故です!事故なんです!!」

 

はたて「えー次の紅魔館組さっさとやって」

 

必死にギリギリ体を逸らしてる文を横目にはたては進行する。

 

パチュリー「……えい」

 

モジモジしながらパチュリーはサイコロを振るうと出た目は4で白玉楼チームと同じマスに止まり、同じイベントのが出る。

 

フラン「これどうする?」

 

パチュリー「……私で……そこまで強くない」

 

レミリア「確かにそうだな」

 

WC「それじゃあパチュリー以外の人はわんこそばを食べてくれたまえ、次は異変解決チーム」

 

霊夢「(けぷ)」

 

魔理沙&鬼矢「「霊夢が全部食べたぜ/ぞ」」

 

そう申し出るパチュリーにレミリア達は賛成して次は霊夢達ので満足げな霊夢を見た後にそう言う。

 

魔理沙「んじゃあこの調子で行くんだぜ!」

 

……1

 

そう言って勢いよく転がした結果…1であった。

 

チルノ「魔理沙ー…」

 

鬼矢「何やってんだよ……」

 

しかも良く見ると黒であるので…

 

はたて「罰ゲーム!」

 

熱湯風呂

 

その言葉の後にルーレットが現れて上記の様に出た後に顔が出る。

 

鬼矢「魔理沙でストップ!」

 

魔理沙「ちょ?!」

 

思いっきり叫んだ鬼矢のに魔理沙はぎょっとなった後に思いが届いたのか魔理沙に止まる。

 

魔理沙「オーマイガー」

 

鬼矢「自業自得だ」

 

頭を抱える魔理沙に鬼矢はそう言う。

 

その後にせっせと椛やドライブにより熱湯風呂がされた。

 

魔理沙「あ、あっちぃ…」

 

怪人少女の姿(水着着用)で入らされた魔理沙は熱さに汗を流す。

 

文「と、と言う訳で観客サービス的な後に白玉楼チームの出番です」

 

咲夜「えい」

 

ボロボロな状態でそう言う文に咲夜がサイコロを振ると1が出た。

 

幽々子「おお……神よ感謝します」

 

純「 良かったね、姉さん」

 

念願のマスに止まれた事に幽々子は嬉しそうにお祈りして純は疲れた顔で言う。

先ほどだって恨めしい顔で見られていたのだ。

 

文「では料理を……え?在庫切れ?」

 

幽々子「(さらさらー)」

 

妖夢「あまりのショックに砂の様に!?」

 

純「姉さーん!?」

 

まさかの告げられた事に幽々子は真白になって砂の様になったの妖夢と純は叫ぶ。

 

幽々子「燃え尽きたわ…ホントに燃え尽きたわー(ずーーーーん)」

 

文「我々も霊夢さんの胃袋を舐めてました」

 

WC「流石は博麗の巫女だね」

 

WJ「いや関係ねえだろ;」

 

どこどのボクサーの様に真白になっている幽々子に純達は冷や汗を流す。

 

幽々子「……代わりに鴉の焼き鳥でも食べようかしら」

 

文「お願いですからそれは止めてください!?」

 

紫「そうよ落ち着きなさい幽々子」

 

ぼそりとそう呟く幽々子に文はそう言い、紫が現れてボソボソと幽々子に何かを伝える。

 

それと共に幽々子の顔がうっとりしていく。

 

純は悟った。

あれは捕食者(自分限定)になった顔だと…

 

幽々子「ふふ…凄く楽しみだわ♪」

 

純「(逃げないと食われる?!)」

 

うふふふうふふふふと笑う幽々子に純は終わった瞬間に逃げようと考える。

 

永遠亭チームが休みなので紅魔館チームになる。

 

フラン「えい!」

 

フランが元気よく振った出目は6で進むと青マスだった。

 

タジャドル「えっと…次の番になるまで鉄棒にぶら下がれか」

 

乃亞「さっきのみたいな指令だな」

 

縄跳びを思い出して言う乃亞の後にタジャドルの前に鉄棒が用意されてタジャドルは鉄棒にぶら下がる。

 

魔理沙「うひーきつかったんだぜ」

 

霊夢『大丈夫?』

 

自分達の番になったので熱湯風呂から解放されて渡されたタオルで自分の体を吹きつつ冷えた牛乳を飲みながら来る。

ちなみに胸を気にしてる面々が魔理沙の胸を見てぐぬぬとなっていた。

 

文「それでは魔理沙さんはそのままの姿でサイコロをやってください」

 

魔理沙「…………は?」

 

告げられた事に魔理沙は呆気に取られる。

すぐさま水着の状態で進行すると言うのに魔理沙は慌てる。

 

魔理沙「ええええええぇぇぇぇぇぇ!?」

 

鬼矢「おい、そこのエロ鴉、いい加減にしろよな(怒)」

 

文「あ、ちょ、すいません。ジョークジョークアー!」

 

WC「まぁ、文の暴走だから普通に着替えて置いてくれたまえ」

 

何時の間にか後ろに回り込んでいた鬼矢のアイアンクローを受けてるのを尻目にサイクロンサイドがそう言い、魔理沙はいそいそと着替えに行く。

 

文「(ちーん)」

 

はたて「ノリに乗り過ぎるのも抑える事ね」

 

沈んだ文を見ながら呆れて言うはたての後に着替え終えた魔理沙がサイコロを振る。

出た目は2であって、マスの色は赤であった。

 

フォーゼ「えっと、サイコロをもう1回振って出た出目の飲み物を飲む…か」

 

そうフォーゼが言った後に表が出る。

 

1・ゲキニガジュース

 

2・オレンジジュース

 

3・ゲキスッパジュース

 

4・ぶどうジュース

 

5・コーラ

 

6・ラムネ

 

鬼矢「ヤバイのは1と3だな」

 

魔理沙「名前通りのだろうし確かに当てたくないな」

 

霊夢『が、頑張ります』

 

表を見てそう言う鬼矢に魔理沙はうへぇと漏らし、霊夢がサイコロを持つ。

 

霊夢『えい!』

 

……6

 

結果は6のラムネになった。

 

魔理沙「ようし!」

 

鬼矢「なんとか回避できたな」

 

外れを引かなかったので喜ぶ面々は運ばれて来たラムネを飲む。

 

チルノ「うめー」

 

鬼矢「夏だったらもっと良いんだけどな」

 

文「では次行きましょう~」

 

WJ「はえーなおい」

 

ご機嫌でラムネを飲んでる鬼矢達を羨ましそうに見ながら幽々子はサイコロを持つ。

 

幽々子「罰ゲームでもなんでも良いから食べさせて!!」

 

純「姉さん;」

 

……1

 

出た出目は1で進むと星が描かれたマスであった。

 

文「おお!なんと言う幸運!幽々子さんの食べたいと言う思いが導いたのでしょう!お願いマスです!!」

 

WC「解説するとチームの1人の願いを叶えてくれるマスだよ。ゴールへ行かせてと言うの以外ならなんでもOKなラッキーマスだよ」

 

幽々子「!?美味しい物大盛り百人前!!」

 

興奮して言う文の後のWCの解説に幽々子は思いっきり叫ぶと…

 

ドーーーーーーーーン!!!!

 

幽々子達の前に文字通り100人前とも言える様々な料理が並べられる。

 

幽々子「おおーヘブンはそこにあったのね…」

 

咲夜「これは…;」

 

純「ん?なんか落ちてる。えっと……『注文書、美味しい物大盛り百人前……請求は射命丸文さん』にだって」

 

文「あややややや!?なんですかそれは!?」

 

鬼矢「色々と不備があるからその責任じゃねぇの」

 

目を輝かせている幽々子に咲夜と妖夢が冷や汗を掻いてる隣で紙を拾って言う純に文は驚愕して鬼矢がそう言う。

 

文「あれれれ、確か私が事前に聞いてたのだとそう言うのが起こらないと聞いた筈なんですけどね…;」

 

はたて「まぁ、諦めて貯め込んでるので払っておきなさいな」

 

頭を抱えておう、ジーザスと嘆いている文にはたてはそう言う。

 

美陽「んん…あれ?私いつの間に寝てたんだろう?なんか月奈とキスした嬉しい夢見たんだけど…」

 

輝夜「夢じゃなくて現実よ」

 

すると酒で酔っ払った後に眠っていた美陽が起きて輝夜のにえ?となった後…

 

美陽「う(たらー)」

 

妹紅「こいつ…思い出して鼻血流してる」

 

顔を赤くして鼻を抑える美陽に妹紅は呆れる。

 

鬼矢「手を出したら嫌われるぞ」

 

美陽「わ、解ってるわよ!」

 

呆れて注意する鬼矢に美陽はティッシュを詰めながら返す。

月奈は月奈で顔を赤くしながらサイコロを持つ。

 

……5

 

そして止まるマスは……緑色だった。

 

RX「ふむ、大縄跳びを次の出番が来るまでやれか」

 

月奈「お、大縄跳び?」

 

イベントのをRXが読み上げた後に月奈達はRXと同じ場所に移動させられる。

その後に大縄を持ったドライブとチェイサーが来る。

 

文「ちなみに引っかかっても戻るとかはないですが…失敗した回数分、デコピンを受けますので」

 

輝夜「え~それは痛いわね」

 

月奈「じゃあちょっと練習させてください」

 

はたて「良いわよ。3回までね」

 

注意する文に輝夜はそう呟いた隣で月奈がお願いしてはたてが了承する。

 

ドライブ「んじゃあ回すぞ」

 

チェイサー「安心しろ。そこまで早くはしない」

 

そう言って2人は回す。

 

チェイサーの言う通り、ちゃんと飛べば引っかからない速さであった。

 

月奈「それじゃあ誰から行きますか?」

 

輝夜「んじゃあ私から行くわ。まぁ、動きやすい様に怪人少女のでやらないといけないけど」

 

美陽「た、確かに;」

 

誰から入るかについて聞く月奈に輝夜はそう言って怪人少女の姿になってタイミングよく入ってジャンプする。

 

妹紅「んじゃあ次は私で良いか?」

 

美陽「良いわよ」

 

その次に妹紅が行き、彼女も無事に入るとRX、月奈と続く。

 

月奈「後は美陽姉だけ!」

 

美陽「よっしゃあ!行くわよ!」

 

気合を入れて美陽は入ろうと駆け出す。

 

ぱしっ!

 

美陽「あ」

 

月奈「え?」

 

丁度彼女が入った所で縄が彼女の足の下に来て、美陽は踏んでしまう。

 

妹紅「あー…」

 

輝夜「まだお酒のが微妙に残ってるのかしらね;」

 

美陽「ふぇ?」

まだ引っかかったのが自分だと言うのに気付いてない美陽を見ながら4人はなんとも言えない顔で見る。

 

はたて「まぁ、そんな訳でやっている間どんどん行くわよ!」

 

練習も含めて飛ぶ永遠亭チームを見た後にはたては進行を進める。

 

その後、4チームは様々なイベントや罰ゲームを受けながら進んで行き、最終的に全チームがゴールまで後6マスと言う所まで並ぶ。

 

文「いやー色々なイベントや罰ゲームがありましたがきしくもどのチームも後6マスと言う所まで来ましたね」

 

はたて「永遠亭チームも大縄跳びのは3回失敗してデコピンを3発受けてたわね」

 

WC「さて、どのチームも6を出せばゴールだけどその前には…緑マスが並んでいるね」

 

WJ「つまり、どこに止まってもチームでやれって事か」

 

そう言う文とはたて達のを聞きながら狐耳&尻尾のを付けたレミリアは不敵に笑う。

 

レミリア「ふふ、勝つのは私達だ。頑張って行くぞ」

 

霊夢『私達だって負けませんよ!』

 

幽々子「うふふ、ゴールして純くんと…」

 

純「(逃げる準備はできた…。あとは終わったら逃げるだけ!!)」

 

輝夜「やってやるわよ!」

 

妹紅「おう!」

 

それぞれが意気込む中で紅魔館チームから始まる。

 

レミリア「はぁ!!」

 

元気よくサイコロを振るわれ、出た目は……2であった。

 

レミリア「小さい出目がでてしまったか」

 

レミリアがそう呟いた後に進むと…髑髏マークのマスであった。

 

タジャドル「え?」

 

文「ああっとふんじゃった!!」

 

乃亞「なにを!?」

 

それに誰もが驚いた後に出たのは…

 

タジャドル「スタート地点に戻れ?うわ!?」

 

読み上げた後にタジャドルの足場が飛び上るとタジャドルは驚きながら着地する。

 

乃亞「なんだ?!」

 

文「文字通りスタートに戻されたと言う事です」

 

フラン「つまりフラン達実質的にビリケツ;」

 

同じ様に驚く乃亞達に文が告げられた事にマジかとなる。

 

魔理沙「これ絶対に避けるべきだな」

 

チルノ「えい!」

 

……5

 

魔理沙が言ってる間にチルノがサイコロを振って出た出目に進むと緑マスに止まる。

 

フォーゼ「えっと…次に出て来るクイズにチーム全員が答えられたらゴールに直進出来る。ただし、間違えたら間違えた人にタイキック。さらに次の時はサイコロを振らずにゴールへ向かえるクイズに挑戦する…お、これラッキーだな!」

 

鬼矢「どんなクイズだ?」

 

文「はい!問題はこれです!」

 

聞く鬼矢に文は答えると表示される。

 

夏の大三角形の3つの星を答えよ

 

チルノ「お、やっりぃ!簡単問題じゃん!」

 

鬼矢「おい待て、確かフォーゼって……」

 

フォーゼ「…………(汗)」

 

それにチルノは喜ぶ中でフォーゼは冷や汗をだらだら流す。

 

魔理沙「いやお前ならいける!お前宇宙キターなんだから行けるはずだ!」

 

フォーゼ「や、やってやるぜ!」

 

文「ではフリップオープン!!」

 

そう言って書いたのを全員出す。

 

魔理沙除いた4人の回答

 

ベガ、アルタイル、デネブ

 

魔理沙の回答

 

ベガ、アルタイル、オデブ

 

チルノ「………………」

 

鬼矢「……魔理沙」

 

魔理沙「ヤッチマッタダー」

 

文「はい!魔理沙さん凡ミスで失敗!それと同時に魔理沙さんに!」

 

デデーン!

 

魔理沙、タイキック!

 

発破掛けて置きながらまさかの自分が間違えると言う失態をしてしまった魔理沙に誰もが呆れると共にお仕置きが告げられる。

 

ガタック「大丈夫。すぐに済むから」

 

魔理沙「ちょっ!?」

 

現れたガタックに魔理沙は純のを見ているのでなんとか避けたかったが出来ず…

 

ガタック「ライダーキック!(手加減バージョン)」

 

魔理沙「ギャアアアアアアアアアア!?」

 

手加減はされてるが振るわれた蹴りに魔理沙は吹き飛んだ後に純の時の様に尻を抑えて悶える。

 

チルノ「これは痛い」

 

幽々子「決めるわよ純くん!」

 

……4

 

悶える魔理沙を見て言うチルノの後に幽々子がそう言ってサイコロを振るうが出た目は4で緑色であった。

 

幽汽「えっと…あ、こっちも異変解決チームと同じみたいですお嬢」

 

幽々子「あらそうなの?」

 

イベントのを読みあげようとして霊夢達のと同じだと気付いてそう言う幽汽に幽々子は呟いた後に出た。

 

平成主人公仮面ライダーで平成の怪人と名前がかぶっているライダーは誰?全員答えよ

 

純「名前が被ってる?」

 

問題のに誰もが首を傾げた後に名前を書く。

 

全員の回答

 

ゴースト

 

これ以外にいるのかと思ったがブッブーの音声がなる。

 

WC「確かにゴーストは合っているが実はと言うとアギトもそうなんだ」

 

咲夜「だから全員って書いたのね;」

 

なぜと誰もが思った後にサイクロンサイドの解説に誰もがあーとなる。

 

文「まぁ、そんな訳で」

 

デデーン!

 

白玉楼チーム、タイキック!

 

カブト「多いな」

 

ガタック「だな」

 

1号「まぁ、だから我々もいるんだがな」

 

2号「だな」

 

3号「やれやれだな」

 

音声の後に蹴るライダーズが現れる。

 

純「ちょ!?その三人はアウトでしょ!?マジ死ぬから?!」

 

1号「安心したまえ、笑ってはいけないに出る人物と同じ位に力を落とすのを付けている!」

 

2号「まぁ、力を落としても俺と黒井は男性陣確定だな」

 

3号「そうなるな」

 

幽汽&純「「\(^o^)/」」

 

慌てて言う純に1号はそう言い、2号と3号のに男性陣は頭を抱える。

 

なお、タイキックを受けた2人は後に語る。

例え力を落としてても、痛いもんは痛いby純&幽汽

 

文「はい、次は永遠亭チーム」

 

妹紅「ぜ、絶対に当てたいな」

 

美陽「えい!」

 

……3

 

悶絶してる白玉楼チームを見なが妹紅は冷や汗を流してる間に美陽がサイコロを振るう。

 

出た目は緑色で前の2チームと同じのであったが全員ではなく1人でも分かれば良いらしい。

 

以下のあるなしを見てどう言う法則で出来てるか答えよ

 

 

ある

 

アポロガイスト

 

センチピードオルフェノク

 

パラドキサアンデッド

 

ペガサスゾディアーツ

 

 

なし

 

イカデビル

 

ドラゴンオルフェノク

 

ジャガーアンデッド

 

ヴァルゴゾディアーツ

 

 

美陽「な、なにこれ?」

 

並べられたクイズのに輝夜たちは戸惑う。

他のチームや観客もどう言う感じに並んでいるのか考える。

 

鬼矢「(……あ、これってもしかして)」

その中で鬼矢は成程と理解する。

 

パッと見分からないがじっくり考えるとどう言う法則で出来てるか分かったからだ。

 

輝夜「うーん、これってどう言う法則なのよ…」

 

妹紅「外見のイメージ的なの…じゃないよな」

 

月奈「あ、分かった!」

 

文「分かった人は立っている1号に耳元で答えてあげてください」

 

悩む2人の中で月奈が手をパンとさせて、それを見た文が指示を出す。

 

月奈「ある方の法則は濁点と半濁点の両方が名前にある」

 

回答のに1号はしばらく無言になり、月奈も息を飲んで見守り…

 

1号「………正解!」

 

妹紅「おお!」

 

輝夜「やった!」

 

告げられた事に3人は喜び合う。

 

文「はいと言う訳で正解したので…永遠亭チーム1番にゴール!!」

 

美陽「やったーーー!!」

 

告げられた事に美陽は輝夜と妹紅と抱き合って喜び、他のメンバーは残念がったり、悔しがったり、逃げたり、追いかけたりと反応する。

 

文「いや~白熱とした双六大会、永遠亭チームの勝利でしたね」

 

はたて「ホントね」

 

鬼矢「色々とトラブルがあったりしたけどな」

 

感慨深く言う文にはたては同意した後に鬼矢がそう呟く。

 

WC「とにかく優勝した永遠亭チームには商品のお年玉をプレゼントだ」

 

妹紅「お、サンキュー」

 

月奈「やったりましたね美陽姉」

 

美陽「そうね月奈!」

 

喜び合った後にそれぞれ1号から商品のお年玉が入った封筒を渡される。

 

ちなみに中身は紫が揃えたのか外の世界のお金であった。

 

ざっと10万は入っている。

 

月奈「じゅ、十万円?!」

 

妹紅「え?そんなにあるのか?」

 

紫「外の世界で複数の人から貰ったら大体それ位かなと思って」

 

驚く月奈のに妹紅も驚くと紫がそう言う。

 

美陽「お、多すぎだと思うけど;」

 

紫「まぁ、良いじゃない。お姉さんからのサービスって事で」

 

そう言う美陽に紫はウィンクして言う。

 

乃亞「お姉さん?」

 

ゴーン!

 

そんな紫のに首を傾げた乃亞の頭に金盥が命中する。

 

紫「まぁ、そんな訳で好きな時に呼んで頂戴。外のお買い物に連れて行ってあげるから」

 

月奈「ありがとうございます」

 

痛がっている乃亞を尻目にそう言う紫に月奈と美陽は頭を下げる。

 

妹紅「外ってどんな感じなんだろうな?」

 

輝夜「そうね~これはワクワクするわね~」

 

ワイワイしながら妹紅達は使い道を話しあう。

 

その後、月奈達は紫にお願いして外の世界でお買い物を満喫した後に観光したりして楽しんだのであった。

皆さん、良いお年を



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過去なる夢

20歳の誕生日記念に書きました。

霊夢が体験した夢、それは一体誰の過去なのか……


とある日の事……

 

霊夢「?」

 

吐き掃除を終えた霊夢は箒を片付けてお茶を飲もうとして寝ている鬼矢に気づく。

 

起こそうと思ったが気持ちよく寝ている所を見て起こすのは止めようかなと考える。

 

その後にキョロキョロ周りを見た後に顔を赤くして鬼矢の隣に座って寄り添う。

 

心地よさに霊夢はふにゃりとなった後に気持ちいい風と日差しに眠くなり、そのまま寝てしまう。

 

???

 

霊夢「(……あれ?)」

 

寝ていた霊夢は少しの浮遊感とさっきまで感じていた鬼矢のが無くなったのに気づいて目を開けると…知らない光景が目に入る。

 

霊夢「(ど、何処ですか此処!?)」

 

いきなりの状況で慌てる中で霊夢の耳に楽しげな声が耳に入る。

 

???「父さ~ん!母さ~ん!早く早くぅ!」

 

???2「へいへい分かってるよ■■」

 

???3「ふふふっ、急がなくても原っぱは逃げないわよ」

 

霊夢「!」

 

声をした方を霊夢は向くとそこには三人の人物が居た。

一人は男性、一人は綺麗な女性。そして二人の子供なのだろうか一人の幼い少年が居たのだ。

 

霊夢「(……あれ?)」

 

その子供見て霊夢はふとなにかを感じた。

顔は見えないがその子供が自分の知っている誰かに似ている……そう感じたのだ。

 

霊夢「(んー、誰に似ているんでしょうか?)」

 

そう霊夢が考えていると三人の親子が遠くに行こうとする。

 

霊夢「(あ、待って!)」

 

と霊夢がその親子を追おうとすると……

 

ジジジジジジ……

 

霊夢「!?」

 

突如霊夢の周りの景色がテレビのノイズのように乱れると辺り一体が何もなく、暗い場所にへと変わってしまう。

 

霊夢「(こ、これは……)」

 

この出来事に霊夢が驚いていると何かの声がして慌てて声がした方へと向かう。

 

男性「」

 

霊夢「?!」

 

そこには先ほど見た男性が倒れ、口から血が出ており、見るからに重傷なのが明らかに分かる。

 

霊夢「(だ、大丈夫ですか?!)」

 

慌てて霊夢はその男性に近寄り、肩を揺するが男性は返事をしなかった……。

 

霊夢「(一体何が……!?)」

 

突如、悪寒が迸り、霊夢は感じた方へと顔を向ける。

 

???「…………」

 

そこにいたのは蛇の怪人ような姿をした者であった。

 

霊夢「(蛇の……怪人……?)」

 

ジジジジジジ……

 

そしてまた周りの景色などが今度は荒れ果てた街のようなところに変わる。

 

霊夢「また変わった……!?」

 

ズドォオオオン!

 

それに霊夢は驚いていると向こうから

 

そこには剣を持った青年と黒い服を着ていて武器を何を持っていない中学生ぐらいの少年が居た。

二人は戦っているようだが少年の方はほとんど無傷に対し青年の方はボロボロの状態になっていた。

 

青年「クッ、強い……」

 

目の前に少年に対して青年は呻くが剣を握りしめる。

 

少年「…………」

 

青年「だが負けられるか……俺たちの世界を守るためにも負けられないんだ!」

 

そう青年は叫ぶと少年にへと攻撃を行おうとするが……

 

シュッン!バキュッ!

 

青年「」

 

霊夢「(……え?)」

 

その前に少年が一瞬のうちに青年の頭をもぎ取ったのだ。

 

(……くだらない……)

 

霊夢「(え?)」

 

青年が殺されたのに驚いていると突然霊夢の頭にへと誰かの声が聞こえ始める……

 

(世界を守るため……強くなるため……正義のため……どうしてそんなくだらないことでこいつらは俺に戦いを挑む……)

 

霊夢「(これって……もしかしてあの子の声?)」

 

頭に響く声に霊夢は目の前の少年を見る。

 

(くだらないことで俺の平穏を……こいつらは壊すのか……)

 

ジジジジジジジ……

 

すると再び光景が変わる。

 

ゴォオオオオオッ……

 

霊夢「(こ、これは……)」

 

建物が崩れ、そこら変に死体が転がっていた。

それぞれの死亡原因は様々で両断されたり、頭を潰されていたり、胸を貫かれてたりとあった。

 

霊夢「(一体なにが……)」

 

ズドォオオオオオオン!

 

それに霊夢は戦慄してると爆発音が耳に入る。

 

霊夢「(!あっちから爆発音が!)」

 

爆発音の先へと走ると先ほどの少年と怯えた男性がいた。

 

??「ひっ、ま、待て■■!なぜこんな事をするんだ!?」

 

少年「簡単なことだ。テメェらが俺の平穏を邪魔する……ならテメェらを滅ぼして俺の平穏を守るだけだ」

 

怯えた様に問う男性、服装からしてボスと思われる人物に少年はそう言う。

 

ボス「まっ、まっ……」

 

ザシュッ!

 

ボス「」

 

ボスのような男が言うのも終わらずに青年は男の首を手刀で切り落とす。

 

少年「…………」

 

物言わない死体となった男を見たあと少年はその場を去っていくのであった……。

 

霊夢「(…………)」

 

声が出ない霊夢をおいて光景は変わって行く。

 

その後、去っていった少年は幾つもの世界を巡り……拒絶され……そして滅ぼしていった。

 

ザシュッ!バキュッ!グシャッ!

 

永い永い間……少年は滅ぼし続けた。己の平穏を邪魔する者を、世界を……

 

そして少年はある世界で出会った。

己と同じ存在の者と……

 

少年を見ていた霊夢は少年の進む先にいた人物に驚く。

 

霊夢「(あれは……美鈴さん?!)」

 

少年「……誰だテメェは」

 

美鈴「貴方が■■さんですね……様々な世界を滅ぼし歩いているという」

 

それに霊夢が驚いている間、殺気を放つ少年へ美鈴は殺気をもろともせずにそう言う。

 

ただ、霊夢の耳に少年の名前と思われる部分がノイズが走って聞こえなかった。

 

今まで見ていたがなぜか少年の名前にノイズが走って聞き取れない。

 

少年「あぁ?なんで俺の名前知っているんだ?」

 

美鈴「ちょっとある人から頼まれましてね……貴方を止めてほしいと」

 

そう聞く少年に美鈴は構えて返す。

 

少年は苛立ちげに殺気を膨らませる。

 

少年「アァ?俺を……止めるだとぉ?」

 

美鈴「はい、これ以上の殺戮をやめさせるためにもね」

 

そう言って構える美鈴に少年はあ、そ…と言った後…

 

シュン!ガシッ!

 

突き出した手刀を美鈴に受け止められる。

 

少年「!?」

 

美鈴「ふむ、なかなか速い手刀ですね。これなら大抵の人なら瞬殺できますね」

 

止められた事に驚く少年は慌てて美鈴から離れて警戒する。

 

少年「(なんだこいつ……俺の手刀を止めるなんて……)」

 

美鈴「?」

 

見た目的に今まで出会った者達と違う美鈴に少年は警戒度を上げる。

 

少年「(なら、これなら……)」

 

シュン!

 

そう考えると少年は一瞬で美鈴の懐にへと入り込み、そのまま掌底で彼女の頭を吹き飛ばそうとするが……

 

ガシッ!ブンッ!

 

少年「なっ!?」

 

振るわれた腕を握られたと思ったら投げ飛ばされ、少年は背中から地面に叩き付けられる。

 

ドゴッ!

 

少年「ぐっ?!」

 

美鈴「いやはや、確かにホント、私位の猛者しか止められませんねこれは」

 

呻く少年を見て美鈴は呟きながら警戒する。

 

少年「(こいつ、強い……)」

 

美鈴「今度はこちらからいきますよ~」

 

シュン!ビュッ!

 

そう宣言すると美鈴は瞬時に少年に近づいて蹴りを繰り出す。

 

少年「っ!」

 

その蹴りを少年は伏せて避けると美鈴の軸足を払う。

 

美鈴「うぉっと」

 

それにより美鈴はバランスを崩すがすぐさま体を回転させて手を地面につけつつ、勢いをつけて飛び上がり、体制を立て直す。

 

少年「チッ、駄目か」

 

ガッ、ビュッ!

 

そう少年は舌うちするとそのまま駆け出し、ぶつかり合いに持ち込もうとしているのに見ていた霊夢や美鈴も気づき、美鈴は獰猛な笑みを浮かばせる。

 

美鈴「良いですよ……かかってきなさい!」

 

ズドォオオオン!ガガガガガガガガガガッ!!

 

その言葉と共に少年と美鈴はぶつかり合い、激しい攻防へと移る。

何度もぶつかり合い、霊夢には互角と思ったが少しずつ美鈴が押しているのに気づく。

 

少年「グッ……」

 

美鈴「どうしました?この程度ですか!!」

 

少年「舐めるな!」

 

そう言うと少年は正面から美鈴にへと殴りかかろうとし美鈴がそれをカウンターで返そうとするが…

 

シュン!

 

美鈴「っ!?」

 

目の前に居た少年がいつの間にか美鈴の後ろに移動し彼女の頭にへと回し蹴りを放つ。

 

少年「オラァ!」

 

ズドッ!

 

美鈴「グッ!?」

 

少年「ハァア!」

 

そして蹴りをまともに喰らって吹っ飛ぶ美鈴にへと追撃の拳を頭にへと放つ。

 

ズドォオオオオオオンッ!グシャッ!

 

美鈴「」

 

少年「…………」

 

マトモに受けた美鈴は頭が潰されて地面を転がる。

終ったと感じてその場を去ろうとした少年はもう一度見て、驚愕する。

 

少年「?!」

 

殺した筈の美鈴が起き上がり、その顔は再生したのだ。

 

少年「な、なんだと?!」

 

まさか殺したと思った存在が生きててしかも元に戻ったのだ。

 

美鈴「ふぅ、危ない危ない。危うく死ぬところでした」

 

少年「テメェ……一体何者だ?」

 

軽く言う美鈴に少年は警戒度を上げながら問うと美鈴は笑う。

 

美鈴「私は紅美鈴。貴方と同じ始祖の一人です」

 

少年「始祖……だと?」

 

名乗る美鈴の言った単語に少年は訝しげになる中で美鈴は首をコキコキ鳴らして言う。

 

美鈴「はい、そうです。始まりの世界で生まれ永遠に生きる者達、それが私達始祖なんです」

 

少年「ハッ、なら俺は違うぜ。俺はお前の言う始祖とかじゃねえ。俺は始まりの世界とか言うのじゃなく母さんから生まれたんだからな」

 

美鈴のに少年は鼻で笑って返すと美鈴はあーと声を漏らしてから頬をポリポリ掻いて言う。

 

美鈴「それなんですけど実は最近分かった事なんですが……始祖の子供が始祖になることが判明したんですよ」

 

少年「……え?」

 

告げられた事に少年が目を丸くする中で美鈴は続ける。

 

美鈴「んで貴方の母親ですが……■■■さんではないでしょうか?」

 

少年「っ!」

 

美鈴が少年の母親と思われる名前を言うが少年の名前と同じ様に霊夢の耳にはその部分だけノイズが迸るが少年は驚きを隠せず顔に出しており、それに美鈴は確信した様子であった。

 

美鈴「……やはりそうですか。彼女は……」

 

言おうとした美鈴に少年は駆け出す。

 

少年「うぉおおおおおおっ!!」

 

美鈴「…………」

 

振るわれた右腕によるパンチを美鈴は左手で受け止める。

 

右腕を抑え付けられたまま少年は苦しく言う。

 

少年「なんだよそれ……俺が始祖っていう奴だから……こんな力があるのか?」

 

美鈴「……それは……」

 

そう問う少年に先ほどまではっきり答えていた美鈴は言葉を濁す。

 

少年「この始祖の力のせいで……俺の平穏は壊されたっていうのか……ふざけんなァ!」

 

体を震わせて叫ぶ少年に霊夢は胸を痛める。

 

それだけ少年と親である夫婦の日常は眩しかったのだ。

 

美鈴「…………」

 

少年「ふざけんな……なんなんだよ始祖って……一体何なんだよぉ!!」

 

まだ黙る美鈴に少年は心の底からの疑問を吐き出す。

 

美鈴「……それは……」

 

少年「?!」

 

言葉と共に美鈴により投げられ、無防備になった少年に美鈴は接近し…

 

ドシュッ!

 

少年「ガッ?!」

 

放たれた突きにより少年は心臓を貫かれる

 

美鈴「……誰にもわかりません。そう私もあの人でさえも……わからないことなのです」

 

崩れ落ちるそんな少年へと美鈴は霊夢が見てきた中で見た事もない深く悲しい顔をして言う。

 

ジジジジジジジジジ………

 

すると周りの光景が乱れて行き…霊夢は目を覚まし、ガバッと体を起こす。

 

はあはあと息を漏らし、汗が流れているのに気づく。

 

魔理沙「大丈夫か霊夢?汗びっしょりだぞ」

 

霊夢『ま、魔理沙……』

 

その後に起こそうとしていたのかビックリした顔で聞く魔理沙に霊夢は見せた後にふうと息を吐く。

 

霊夢『少し怖い夢を見まして……』

 

魔理沙「怖い夢?一体どんなのだったんだ?」

 

霊夢『それは…』

 

そう言って霊夢は思い出せる範囲ので話す中、鬼矢をちらりと見る。

 

夢の中の少年の面影を感じて、まさかと感じながら空を見上げる。

霊夢が見た夢、あれは……



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ソラさんとのクリスマスコラボ2016!

ソラさんと共同で執筆しました。
色々とネタバレがあるので注意してください。


雪が降るクリスマスの夜、はちぽちでは貸し切りで別の世界で会った明久達とクリスマスパーティが行われていた。

 

明久「ご招待ありがとう伊御」

 

伊御「こっちこそ来てくれてありがとう明久」

 

代表で礼を言う明久に伊御もそう返す。

 

明久「そう言えばあのディアーチェに似た人は一体?」

 

その後に明久はバディアを指して聞く。

 

伊御「彼女はバディア。対転生者用の転生者なんだって」

 

明久「へぇ~先生から聞いてはいたけど、初めて会うよ」

 

そう説明する伊御に明久はそう呟く。

 

エミヤ「マスターに伊御、話すのは良いが料理の腕も止めずにやってくれよ」

 

明久「あ、ごめん」

 

伊御「つい話こんでたよ」

 

料理をしながらそうぼやくアーチャーに伊御と明久は謝って料理作りを再開する。

 

何分大食漢や大食いの面々が多いので結構大変である。

 

ちなみに女性陣はある事で騒いでいた。

 

ジャンヌオルタ・リリィ「(ぷるぷるぷるぷる)」

 

ブリュンヒルデ「はあはあ、可愛いですわお姉さま…♪」

 

姫「あわわわわわわ!!」

 

真宵「もしもし、警察ですか!幼女を襲うとしている変態が!!」

 

子ギルが出した薬で幼女化したジャンヌオルタもといジャンヌオルタ・リリィにブリュンヒルデが鼻血を流して、それに真宵が叫んでいた。

 

ジャンヌ「よしよし、怖いですよね」

 

ジャンヌオルタ・リリィ「うう…子ギルのバカ」

 

ブリュンヒルデ「放してください皆さん!お姉さまを!小さくなったお姉さまを撮りたいのです!!」

 

信長「いや落ち着けい!」

 

佳奈「それ以上やったら犯罪だよ!」

 

咲「気持ちは分かるけどそれ以上はやめなさい;」

 

アルテミスに取り押さえられているブリュンヒルデを京谷はホントすげぇな…と呆れる。

 

金時「なんでああしたんだ?」

 

子ギル「流行に乗りましたw」

 

京谷「そんな理由で;」

 

みいこ「あらあら、子ギル君ったら……」

 

気になって聞く金時に笑顔で答えたサンタガールな恰好をした子ギルに京谷は脱力してるとみいこがニコニコ笑って言う。

 

ジャンヌオルタ・リリィ「うう、ホントいきなりよ…と言うか放しなさいよオリジナル!」

 

ジャンヌ「こら、お姉さんと呼んでください」

 

ジャンヌオルタ・リリィ「なんで!?」

 

つみき「……可愛い」なでなで

 

姫「そうですねぇ♪」

 

抱き締められているのでそう言うジャンヌオルタリリィだが何やら母性がくすぐられたのかそう言うジャンヌに驚き、つみきと姫に頭をなでなでされる。

 

みいこ「ねえ、これはどうかしら」

 

そう言ってみいこは見せたのは丁度ジャンヌオルタリリィと同じサイズのサンタ服であった。

 

ジャンヌ「まぁ、可愛いですね」

 

ジャンヌオルタ・リリィ「ちょっと待って!?着せる気!?私にそれを着せる気!?」

 

みいこ「ええ、折角のクリスマスだからね」

 

真宵「い、いつの間に……」

 

笑顔で言うみいこに真宵は恐ろしい人と戦慄する。

 

しばらくして…

 

ジャンヌオルタ・サンタ・リリィ「…………」

 

ブリュンヒルデ「……ヴァルハラはここにあったのですね(パタン)」

 

着替えさせられたジャンヌオルタ・サンタ・リリィを見てブリュンヒルデは静かに鼻血を流して倒れた。

 

真宵&榊「ジャンヌオルタサンタリリィの可愛さに倒れたぁ!?」

 

バディア「姫を見てるみたいだな」

 

姫「ふぇ!?」

 

咲「あー確かにね;」

 

その光景を見て言うバディアに姫は驚き、咲も同意する。

 

ジャンヌ「何と言うか、妹がいると良いですね」

 

ジャンヌオルタ・サンタ・リリィ「スリスリしすぎ!!」

 

雄二「……なっげぇな名前」

 

嬉しそうにスリスリするジャンヌから逃げようとするジャンヌオルタ・サンタ・リリィを横目に雄二はそう呟く。

 

何がと京谷は雄二の手元にある遊戯王カードが目に入り、横から見て、あ、確かに長いなとカード名を見てそう思った。

 

ちなみにカード名はこうであった。

 

新人サンタ・J・A・S・L(ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィ)

 

榊「……略されているな;」

 

京谷「今までの中で一番なげぇんじゃねぇか;」

 

雄二「と言うか、サンタも入ってるとか…詰め込み過ぎだろ」

 

冷や汗を掻く2人に雄二は呆れてそう述べる。

 

確かに色々と詰め込み過ぎだな…と榊と京谷は同意する。

 

バーサーカー「Auuuuusaaaa」

 

オリオン「おい、なんかクリスマスツリーなコスプレをしてるぞこいつ」

 

アルテミス「けど綺麗ねダーリン」

 

葉月「凄いです~」

 

佳奈「凄いね~!」

 

こっちではクリスマスツリーなコスプレをしたランスロットに佳奈や針妙丸にちびっ子メンバーはワイワイする。

 

秀吉「賑やかじゃな」

 

正邪「そうだな」

 

それを見て言う秀吉に正邪もジュースを飲みながら同意する。

 

ムッツリーニ「…………あの服の作り…出来る」

 

みいこ「あらあら、褒めてくれるなんて嬉しいわ」

 

ジャンヌオルタサンタリリィの服を見てそう評価するムッツリーニにみいこはそう言う。

 

ムッツリーニ「…………服作りを趣味としている者として勉強になる」

 

みいこ「あらあら、なら今度一緒に作らない?」

 

榊「あ、みいこ姉その台詞は……」

 

そう言うムッツリーニにみいこはそうお誘いするのに榊は止めようとする。

 

ムッツリーニ「…………それは良い。こちらの服作りの参考になる」

 

佳奈「あれ?」

 

雄二「言っとくが、ウチのムッツリーニは初心だがそれは肌の露出が多い奴とか普通にエロイ事を言う人のであってそう言う普通なのは大丈夫だぞ」

 

榊「そ、そうなのか?」

 

平然としているムッツリーニに戸惑う佳奈へと雄二はそう言い、榊はそうなのかーと感心する。

 

玲「ふふ、楽しいですね」

 

キクヱ「そうでしゅねぇ」

 

それに保護者な玲は微笑み、隣でいつの間にかお酒を飲んだキクヱが同意する。

 

雄二「おい船長」

 

ドレイク「いやいや、今回は持って来てないよ」

 

アン「あらそうなの?」

 

榊「じゃあ普通の酒で酔ってるのか先生」

 

そんなキクヱを見てからドレイクへと問う雄二に本人は否定し、榊がそう言うと…

 

玲「何やらワインを飲んだらこうなりました」

 

メアリー「あ、それ僕が持ち込んだのだ」

 

正邪「お前のせいか?!」

 

玲が言った奴の持ち主であったメアリーのに正邪は叫ぶ。

 

メアリー「苦労して手に入れたのに…」

 

アン「ちなみに私が買いました。メアリーだと普通に職質されるから」

 

姫「あー確かに;」

 

真宵「成人には全然見えないんじゃよ;」

 

しょんぼりするメアリーの隣でそう言うアンに姫と真宵は納得する。

 

茨木「むぐむぐ、どれもこれも美味しいな」

 

針妙丸「そうですね!」

 

一方で茨木は作られて並ばれた料理をモキュモキュと食べており、針妙丸も食べながら頷く。

 

キャス狐「しかし何度も言いますが…こう殿方が作られていると複雑な気分でもありますわね」

 

つみき「……確かに」

 

姫「なんだか女として負けた気がしますよね……」

 

料理してる3人を見て言うキャス狐に女性陣は落ち込む。

 

秀吉「女性陣は落ち込んでおるのう」

 

金時「そんだけ料理が上手い事は良い事じゃねえか」

 

頼光「金時、女とはそう言う事ですよ。母だって金時に上手くなられたら落ち込むわ」

 

榊「そう言うもんなのか?」

 

信長「そう言うもんなんじゃよ」

 

わっかんねえと呟く金時に頼光はそう言い、榊のに信長がそう言う。

 

エリザベート「はいは~い!サンタエリちゃんよ!」

 

沖田「は、恥ずかしいですね」

 

そこに何時の間にかサンタ服を着たエリザベートと同じ様に着て恥ずかしそうな沖田が来る。

 

みいこ「あらあら、また増えたのかしら?」

 

ムッツリーニ「…………作って欲しいと言われたので作って上げた。ちなみに沖田はノッブにきょ、げふん。頼まれて作った」

 

正邪「(脅迫って言おうとしたな……)」

 

バディア「(脅迫したのか……)」

 

それに対して途中言葉を濁して言ったムッツリーニのにバディアと正邪は信長を見る。

 

見られてる信長は口笛を吹いて誤魔化している。

 

明久「お待たせ~ターキー以外にペンキダックならぬチキンで作ったぺチキンに豚ので作ったペキンポークお待ちどー」

 

エミヤ「たっぷり作ったな」

 

伊御「……作りすぎたかな?」

 

そう言って料理を運んで行く明久とエミヤに続いた伊御は作った量を見てそう呟く。

 

明久「いやいや、そうでもないよ。結構大食漢な人いるし」

 

エミヤ「それにこういうパーティだと結構多めに食べたりするものさ、多めに作っておくに越したことはないさ」

 

伊御「それもそうか」

 

そんな伊御のに明久とエミヤはそう言い、伊御もそれで納得する。

 

雄二「クリスマスはこうじゃないとな」

 

榊「そうそう。んじゃもっと盛り上げねぇか?」

 

美波「何かゲームをするの?」

 

食べて言う雄二の後にそう言った榊に美波は聞く。

 

榊「こういう時にはやっぱり王様ゲームだろ!」

 

ドドーンと出て来た言葉にいえーいと真宵もはしゃぐ。

 

エミヤ「嫌な予感しかしないな」

 

伊御「そうだな;」

 

それにエミヤはそう言い、伊御も同意する。

 

愛子「おお!楽しそうだね!」

 

マタ・ハリ「そうね~色々とマスターを…」

 

ムッツリーニ「…………辞退は無理なのか!?」

 

榊「できると思うか?」

 

咲「残念!できないわよ!」

 

誰もが盛り上がる中でそう言うムッツリーニに榊と咲は言う。

 

ムッツリーニ「…………そうなると俺と春野が鼻血を噴く可能性が高い!」

 

姫「ふぇ!?」

 

いきなり言われて驚く姫に誰もがあー…となる。

 

メアリー「確かに姫はムッツリーニと違って結構ズキュンと来るのとか可愛いのを見ると鼻血を噴き出すよね」

 

佳奈「確かにそれでいつも鼻血まみれになるね!」

 

姫「そ、そんなことは……」

 

そう言うメアリーと佳奈に姫は否定しようとする。

 

ジャンヌ「見てください!猫耳付けたら可愛さ上がりました!」

 

ジャンヌオルタ・サンタ・リリィ「…………」にゃーん

 

そこにジャンヌにより猫耳を付けられたジャンヌオルタ・サンタ・リリィがプルプル震えながら連れて来られる。

 

姫「はぅー」

 

その瞬間、姫は鼻血を噴き出した。

 

ムッツリーニ「…………やはりこうなったか」

 

明久「春野さん;」

 

佳奈「はーい、お約束の輸血だよー」

 

バディア「やれやれ……」

 

その後に代表で数回で6人で入れ替わってやる事になった。

 

1回目

 

伊御、つみき、バディア、姫路、島田、明久

 

明久「最初か~」

 

伊御「それじゃあ始めるぞ……」

 

伊御、つみき、バディア、姫路、島田、明久「王様だ~れだ!」

 

一斉に引いてバッと自分の引いたのを見る。

 

バディア「……1番か」

 

呟いた後に誰が王様だろうかとバディアは周りを見る。

 

明久と伊御は反応からして王様ではない様だ。

 

つみき「……あ」

 

するとつみきが声を上げる。

 

それに誰もがつみきが王様かと考える。

 

伊御「お、つみきが王様か」

 

明久「なるべく優しいのをお願いします」

 

そう言う明久のにつみきはんー…と考え…

 

つみき「……一番が王様を撫でる」

 

そう指示する。

 

それにバディアが自分だと見せる。

 

つみき「……よろしく」

 

バディア「えっと……こうでいいか?」

 

そう言ってバディアは頭を撫でる。

 

つみき「ん……中々上手いわね」

 

バディア「む?そうか。にしても撫で心地が良いなこの頭」

 

伊御「そうだね。つみきの頭ってつい撫でてしまいたくなるんだ」

 

そう評するつみきのを聞きながらバディアに伊御がそう言うとつみきは顔を赤くする。

 

それに姫は鼻血を流す。

 

真宵「な、なんだかこっちまで顔が赤くなるんじゃよ///」

 

愛子「褒めるのがホント上手いよね音無くん」

 

葉月「です~」

 

それを見てそう言う真宵に愛子と葉月はそう褒める。

 

 

2回目

 

榊、真宵、正邪、雄二、霧島、ウィザードラゴン

 

雄二「逃げたい!」

 

霧島「……ダメよ」

 

榊「逃がさねぇぜ雄二」

 

メンバーを見てそう言う雄二に霧島と榊はそう言う。

 

ウィザードラゴン「雄二、我としては楽しみだぞ」

 

雄二「気楽だなお前…」

 

真宵「んじゃ始めるんじゃよ!」

 

榊、真宵、正邪、雄二、霧島、ウィザードラゴン「王様だーれだ!」

 

同時に引くと雄二は翔子じゃない様にと祈る。

 

ウィザードラゴン「王様は我だ」

 

榊「まさかのドラゴンキング!?」

 

真宵「さあ、王様!ご命令を!」

 

そう言って王冠マークを見せるウィザードラゴンに真宵と榊は言う。

 

ウィザードラゴン「では…1番と4番が2番と5番にデコピンだ」

 

雄二「俺1番」

 

正邪「私が4番だな」

 

霧島「………私は3番」

 

真宵「うぇ!?ってことは……」

 

指示された事に2人はおうとなった後に雄二と正邪にデコピンされたのであった。

 

3回目

 

葉月、佳奈、ジャック、JASL、みいこ、アーチャー

 

ジャンヌオルタ・サンタ・リリィ「なんか略された!?」

 

アーチャー「……男1人なだけで不安な気がするのだが?」

 

咲「女難の相があるから仕方ないわねうん;」

 

そう呟くアーチャーに咲は困った顔をした後に気を取り直す。

 

葉月、佳奈、ジャック、JOSR、みいこ、アーチャー「王様だーれだ!」

 

同時に引いた後に葉月とジャックは残念がり、アーチャーは王様ではなかったか…と呟く。

 

みいこ「あら、私ね」

 

みいこのに誰もがどう言うのが出るのだろうかとドキドキする。

 

みいこ「そうねぇ……じゃあ1番から6番までの全員が私の作った服を着る事」

 

アーチャー「全員巻き込み系…だと…!?」

 

佳奈「さ、流石はみいこさん……」

 

榊「みいこ姉、俺らより一枚二枚上を行く人だぜぇ……」

 

出て来た命令のに佳奈と榊は冷や汗を掻く。

 

ちなみにそれぞれ着せられたのは…

 

アーチャー「……なんだこれは?」タキシード

 

葉月「弓のお兄ちゃんカッコいいです~」フィーの着ぐるみ

 

ジャンヌオルタサンタリリィ「私は私で変わらないわね」そのまんま+猫尻尾

 

着せられたのを見て聞くアーチャーに葉月はそう言い、ジャンヌオルタリリィは尻尾をフリフリさせる。

 

佳奈「え、えっと……」ドレス

 

ジャック「かなは綺麗だね~」ナース服

 

明久「えっと…どういうチョイスで選びました?」

 

恥ずかしそうにモジモジする佳奈にジャックが褒める中で明久は聞く。

 

みいこ「うふふふ、私がその人に以外と似合いそうなって感じのチョイスよ」

 

アーチャー「だからか…」

 

佳奈「わ、私に似合っているのこれ……///」

 

呆れるアーチャーの隣で佳奈はモジモジしながら聞く。

 

明久「うん、似合っているよいつもとはまた違う感じが良いと僕は思うよ」

 

伊御「うん、そうだな。いつもと違うけど可愛いと思う」

 

そう言われて佳奈はえへへと顔を赤くする。

 

姫&つみき「(ちーん)」

 

ムッツリーニ「…………そして春野と御庭は沈む」

 

美波「姫ぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

真宵「つみきさぁぁぁん!?」

 

そして伊御の言葉にノックダウンした2人に誰もが介抱に入る。

 

4回目!

 

姫、京谷、針妙丸、ジャンヌ、茨木、式

 

式「俺もやるのかよ」

 

茨木「ふはは、やってやるぞ!」

 

針妙丸「ま、負けません!」

 

京谷「勝ち負けないだろこれ;」

 

各々に言う面々で針妙丸のに京谷がツッコミを入れた後に棒を握る。

 

姫、京谷、針妙丸、ジャンヌ、茨木、式「王様だーれだ!!」

 

勢いよく引く。

 

茨木「むう、王ではないか…」

 

姫「私も違いますね」

 

京谷「俺も違うな」

 

その後に他の3人を見る。

 

式「あー…俺みたいだな」

 

針妙丸「式さんでしたか」

 

真宵「一体どんな命令を?」

 

2人に言われんーーーーー…と式は唸った後に…

 

式「んじゃあ、1が3を、5が2をくすぐり」

 

茨木「3と言うと…吾か!?」

 

ジャンヌ「5番です」

 

京谷「俺は1だな」

 

姫「私が2ですってええ!?」

 

指示にそれぞれ番号を言って針妙丸は当たらなくて良かったとホッとする。

 

茨木「くすぐり側をやりたかった」

 

京谷「女子をくすぐるのか……また崎守に弄られそうだな……」

 

姫「え、えっと……お、お手柔らかに……」

 

その言葉の後にくすぐりは行われる。

 

なお、茨木は速攻でくすぐられて爆笑した。

 

茨木「(ちーん)」

 

酒呑「もう早すぎやで茨木」

 

金時「確かに姫より早かったぞ」

 

咲「京谷~、女の子をくすぐった感触はどうだった?」

 

京谷「う、うるせいぞ崎守!」

 

床に倒れてる茨木に酒呑と金時が言う隣で早速からかう咲に京谷は顔を赤くして怒鳴る。

 

5回目

 

金時、酒呑、頼光、キクヱ、つみき、佳奈

 

金時「…さっきの雄二じゃないが肩身せめぇ!」

 

頼光「うふふ、金時に…」

 

酒呑「うふふ」

 

つみき「……大変ね;」

 

佳奈「次こそ王様引くよー!」

 

メンバーのにそう言う金時につみきは慰め、佳奈は元気よく言う。

 

金時、酒呑、頼光、キクヱ、つみき、佳奈「王様だーれだ!」

 

一斉に引く。

 

酒呑「あちゃあ、ウチやない」

 

頼光「残念です」

 

キクヱ「……あ」

 

するとまだ酔っているキクヱが反応し、それに誰もがまさかと考える。

 

キクヱ「私が王様でしゅぅ~!」

 

つみき「……厄介なのが王様になったわね」

 

佳奈「だね;」

 

どういう命令が出るか誰もが冷や冷やして待つ。

 

キクヱ「しょうですゅねぇ……んじゃあ1番と3番がアツアツのキスをするで!」

 

頼光「え”?」

 

酒呑「え”?」

 

次の瞬間、キクヱの命令に酒呑と頼光は固まる。

 

金時「え、まさか…」

 

つみき「……二人が?」

 

その反応に誰もが唖然とする中で酒呑と頼光は見せる。

 

1と3であった。

 

酒呑「いやや!こんな奴と接吻する位なら小僧とする!!」

 

頼光「それはこちらのセリフです!それとさりげなく狙おうとするのではありません!するのは母の務めです!」

 

金時「オレッチやっぱ巻き込まれた!?」

 

秀吉「やっぱこうなるのじゃな;」

 

伊御「だな。だが二人がどう拒否しようが、王様の命令は……」

 

金時を除いた全員「絶対!」

 

それに拒否する2人に金時を除いた全員がそう言う。

 

酒呑「うう……ホントにせんとあかんの」

 

頼光「こればかりは同意です」

 

雄二「金時、後で頭を撫でてやれ」

 

金時「そんなのでやってくれる「くっ、仕方あらへん」「本来なら撫でるのは母の役目ですが息子に撫でられるのも良いですね」…か…?」

 

つみき「……やってくれるようになったわね」

 

ふうと息を吐いてそう言う雄二に金時はえ?それで良いの?と2人の反応に思った。

 

ちなみに金時には見ない様に目隠しをして貰い、お互いに目を瞑ってやりました。

 

金時「あー、よしよし」

 

頼光&酒呑「*.・+*。.+ (`ーωー´)*.・+*。.+」

 

秀吉「おお、凄く満足そうにほにゃりとしとる」

 

榊「今まで見たことのないほにゃりだ」

 

そして終わった後に2人は金時になでなでして貰い気分直し&ヘブン状態になったのであった。

 

 

6回目

 

バディア、榊、咲、メドゥーサ、ジャック、ランスロット

 

ランスロット「Arrrrrrr!!!」

 

バディア「うるさい!」

 

ベゴッ!?

 

榊「甲冑が凹んだ!?」

 

続いて選ばれたメンバーでランスロットのにバディアはランスロットの体を殴って凹ませたのに榊は驚く。

 

ランスロット「(´・ω・`)」

 

ジャック「大丈夫?」

 

咲「どんだけバカ力なの;」

 

落ち込むランスロットにジャックが慰め、咲は冷や汗を掻く。

 

バディア、榊、咲、メドゥーサ、ジャック「王様だーれだ!」

 

気を取り直してくじを引く。

 

ランスロット「Ar」

 

ジャック「あ、ランスロットが王様だ!」

 

榊「ちょっと待て、ランスロットは喋れないんじゃねぇか?」

 

バディア「それでは命令が言えぬな」

 

王様のマークを見せるランスロットに榊はツッコミを入れてバディアが言うとランスロットは子ギルからスケッチブックを渡して貰い、ペンで書いて見せる。

 

『1と3番がクロスカウンターと見せかけてE.Tをする』

 

榊「はぁ!?」

 

バディア「おい待てなんだその命令!?」

 

突拍子もない命令に榊とバディアはツッコミを入れる。

 

葉月「E.Tを知らないのですか?」

 

伊御「いや、そうじゃなくて。なんでランスロットがそんな命令かってこと」

 

首を傾げる葉月に伊御はそう言う。

 

ステンノ「ああ、前にランスロットが葉月やジャックと一緒にイーティーだったけ?それを見ていたわね」

 

エウリュアレ「それじゃないかしら?」

 

榊「見てたのかよあれを;」

 

真宵「だから知ってたんじゃね;」

 

なぜ出したかにゴルゴン姉妹の長女と次女が思い出して言い、榊と真宵は見てる光景を想像してシュールと思った。

 

明久「痛くないんだから別に良いんじゃない?」

 

アーチャー「そうだな。それで1と3は誰なのかね?」

 

ジャック「私じゃないよ」

 

バディア「我でもないぞ」

 

アーチャーのにジャックとバディアは自分達の番号を見せて言い、榊と咲、メドゥーサを見る。

 

メドゥーサ「えっと…1です」

 

榊「4だ」

 

咲「私は……3ね」

 

と言う訳でメドゥーサと咲がやる事になり、クロスカウンターからE.Tをやってエウリュアレとステンノの視線にメドゥーサは顔を赤くする。

 

メドゥーサ「色々と恥ずかしかった」

 

咲「た、確かに;」

 

顔を抑えるメドゥーサに咲も困った顔で言う。

 

その後、色々と交代でやって行く。

 

雄二「そろそろ10時か」

 

葉月「ふみゅー…」

 

美波「葉月もそろそろ眠たそうね」

 

伊御「それじゃあ子供たちはそろそろ寝かせようか」

 

眠たそうな葉月やジャックを見て言う美波の後に伊御はそう言う。

 

雄二「それ言ったら俺らもギリ子供だけどな」

 

榊「まあそうだけどな;」

 

姫路「これでお開きでしょうかね?」

 

明久「そうだね」

 

そう言う雄二のに榊は冷や汗を掻く中で姫路のに明久はそう言う。

 

正邪「楽しいパーティーだったな」

 

お互いに笑い合った後に外を見た佳奈があっ、と声を上げる。

 

誰もが外を見ると雪が降っていた。

 

明久「雪だ」

 

伊御「ホワイトクリスマスだな」

 

それに誰もが笑ってみる。

 

こうして、明久達と伊御達は楽しいクリスマスを過ごせたのであった。

 

そして真夜中

 

マリオ「はいこんばんわ。定番となりましたサンタマリオです」

 

ルイージ「ツリールイージです」

 

ジーノ「ツリージーノです」

 

ヨッシー「トナカイヨッシーでございます!」

 

ジュウオウホエール「王者の中の王者!ジュウオウホエール!」

 

サンタオルタ「待たせたな良い子よ!サンタオルタだ!」

 

鬼矢「サンタにされたサンタ鬼矢だ」

 

それぞれ挨拶した後に来たねとこの時期とマリオが言う。

 

マリオ「んでお久」

 

サンタオルタ「うむ、久しぶりだな。今年もお互いに頑張る前の共同作業だな」

 

鬼矢「なんで俺まで……」

 

挨拶しあう2人を見ながらそう言う鬼矢へとサンタオルタは言う。

 

サンタオルタ「お前な理由は…この世界に丁度良い大人のメインキャラがいないからだ!」

 

鬼矢「……は?」

 

ジュウオウホエール「メタいのだ」

 

ドドーンと言う効果音と共に理由を言ったサンタオルタに鬼矢は唖然となり、ジュウオウホエールがツッコミを入れる。

 

ジュウオウホエール「と言うか鬼矢も鬼矢で吾輩に対してツッコミないのだな」

 

鬼矢「ん?その声ってまさか……」

 

その後にそう言うジュウオウホエールに鬼矢は気づく。

 

マリオ「はい、丁度赤いのでその姿で今後参加して貰う事になったクッパです」

 

クッパ「ちなみに変身出来る様になるのは不定期更新な超クロス戦記ギャラクシーでなのだ」

 

鬼矢「メタいなオイ;」

 

紹介の仕方にツッコミを入れる鬼矢にクリスマスだからなとサンタオルタは返す。

 

サンタオルタ「さて、ちゃちゃっとクリスマスプレゼントを運びに行くぞ!」

 

マリオ「だな」

 

鬼矢「とっとと終わらせるか……」

 

と言う訳で早速プレゼント配りに向かう。

 

伊御とつみきに姫に佳奈などは普通に配れたが、その次の真宵が厄介だった。

 

ヨッシー「あひゃひゃひゃひゃ!?」

 

マリオ「んー…まさかここにも罠があるとは」

 

番犬の様なのに尻尾を噛み付かれて飛び上がるヨッシーを見てマリオは呟く。

 

鬼矢「一体どんな奴なんだよ……」

 

サンタオルタ「技術力がそちらの河童と同じ位あると言えば分かるか?」

 

そう呟く鬼矢へと答えるサンタオルタにマジかーと鬼矢は呆れる。

 

鬼矢「そいつ、人間か?」

 

サンタオルタ「一応人間だ」

 

ルイージ「一応扱い!?」

 

呆れて聞く鬼矢へとそう返したサンタオルタのにルイージはツッコミを入れる。

 

バシュッ!バシュッ!

 

そんなメンバーへとゴム弾が飛んで来る。

 

ジーノ「あぶなっ」

 

鬼矢「警備システムか」

 

マリオ「とにかく、プレゼントを置きに行くに変わりない!」

 

サンタオルタ「その通りだ渡す為に我らは行く!」

 

避けた後にそう言う鬼矢にマリオとサンタオルタは言う。

 

鬼矢「まあ、そうだな」

 

頷いた後にそれぞれ走る。

 

色々と罠があったが目的の場所へと近づいた。

 

鬼矢「この部屋か」

 

ヨッシー「慎重に行きましょう」

 

ジュウオウホエール「うむ」

 

目の前のドアを見て言う鬼矢の後にヨッシーがそう言ってドアノブへと手を付ける。

 

バチバチバチ!

 

ヨッシー「あばばばばばばばば」

 

ジーノ「防衛用に電気を流してる;」

 

鬼矢「用心深いな」

 

それに鬼矢は呆れた後にギンガマンに出たドレッドレッダーに姿を変えると電撃を吸収する。

 

サンタオルタ「ふむ、流石だな」

 

鬼矢「ほら、開けたぞ」

 

電撃が無くなったので入った後にこっそりプレゼント置いて外に出ようとする。

 

サンタオルタ「これでミッション完了だな」

 

鬼矢「一体何を置いたんだ?」

 

その途中でサンタオルタへと鬼矢は聞く。

 

サンタオルタ「勿論本人が喜ぶのを置いといた」

 

鬼矢「喜ぶものだと?」

 

そう言うサンタオルタに鬼矢は何を置いたんだ?と思った。

 

サンタオルタ「知りたいのか?片瀬真宵は発明が好きらしいからな…それで活用できるのをプレゼントに置いた」

 

鬼矢「?」

 

ホントなんだ?と思うがささっと出るかと考えて外に出る。

 

マリオ「さて、後は普通にいけるな」

 

ヨッシー「真宵ちゃんだけなんですね警備システムとかそう言うのは」

 

鬼矢「他の奴らはそんなのないのか」

 

確認する様に聞く鬼矢にサンタオルタは顎に手を当て…

 

サンタオルタ「そうだな…1つ、ありえそうな所が1つ」

 

ヨッシー「マジで(白い目)」

 

鬼矢「あるのかよ!?」

 

どこなのかを思い出してサンタオルタは言う。

 

サンタオルタ「確か、バディア・D・グモンロラだな」

 

マリオ「ああ。あの自分中心だと言う様な転生者を倒す為に選ばれた転生者か」

 

鬼矢「対転生者用転生者ってことか」

 

名前を言うサンタオルタにマリオはそう言い、鬼矢は呟く。

 

サンタオルタ「警戒をするだろうから置くのが大変だろうな」

 

鬼矢「取り敢えず行ってみようぜ」

 

とにもかくにも一同はバディアの住む所に向かう。

 

ヨッシー「と言うかバディアさんってどう言う所に住んでるんでしょうね?」

 

ジーノ「あ、確かに」

 

鬼矢「ん?知らないのか?」

 

サンタオルタ「住所は手に入れているが実物はまだ見てないと言うだけだ」

 

ふとそう呟くヨッシーのに同意したジーノに鬼矢は聞くとサンタオルタがそう言う。

 

鬼矢「んじゃ取り敢えずはその住所のとこに行ってみるか」

 

だなと鬼矢のに同意した後に一同は配りながら目指す。

 

サンタオルタ「ここだな」

 

ルイージ「ここが…」

 

鬼矢「……なんだこれ?」

 

目的の場所に辿り着き、その建物を見て鬼矢は思わず呟く。

 

その建物は…

 

鬼矢「城ぉおおおおお!?」

 

禍々しさを感じさせる城で誰もがえーとなる。

 

サンタオルタ「ふむ、なぜ山の中だと思ったらこう言う事だったのか」

 

鬼矢「こっから学校に通ってるのかよ……」

 

納得するサンタオルタの隣で鬼矢は呆れて言う。

 

マリオ「さて、どう入る?」

 

ルイージ「普通に入るにしてもね…」

 

鬼矢「どっから入るんだ?」

 

会議する中でサンタオルタはあっさりと正門を開けた。

 

ジュウオウホエール「普通に開けるのだな!?」

 

サンタオルタ「あんまり時間をかけない方が良いからな」

 

鬼矢「強引だなオイ;」

 

しれっと言うサンタオルタに鬼矢は呆れた後に考えすぎて時間潰すよりかマシかと考えて中へと入る。

 

ヨッシー「ひっろいですね」

 

鬼矢「こんなところに一人で住んでるのかそいつは」

 

歩きながら各々に呟いた後に部屋はどこなのかと探す。

 

ヨッシー「どこでしょうね」

 

鬼矢「なかなか見つからないな」

 

何分広いのと部屋が多いので大変だ。

 

サンタオルタ「しょうがない。あれを使うか」

 

鬼矢「あれ?」

 

ごそごそと袋の中を探るサンタオルタに鬼矢は首を傾げる。

 

サンタオルタ「あった。尋ね人ステッキ」

 

ルイージ&ジーノ&ジュウオウホエール&鬼矢「作品ちがわくない!?」

 

取り出されたのに思わずメンバーは叫ぶ。

 

サンタオルタ「何を言う。探し人を探すには丁度良いではないか」

 

鬼矢「……色々と滅茶苦茶だなテメェ……」

 

真顔で言うサンタオルタに鬼矢は呆れる。

 

サンタオルタ「見つからずにプレゼントを贈る事が遅れてしまうよりかはマシであろう」

 

ルイージ「いやまぁ、そうですけど」

 

鬼矢「だからと言って有名作品のアイテム使うなよ;そこは俺がダミーで探すのが得意な奴に変身するとか他に方法あっただろ」

 

そう言うサンタオルタは鬼矢のにそれがあったかと言う顔をする。

 

ヨッシー「考えてなかったんですね」

 

マリオ「仕方ないさ、サンタオルタは1人で頑張る凄いサンタさんだからな」

 

鬼矢「確か二代目が居るんじゃないか?」

 

それにそう言うヨッシーにマリオが言った事に鬼矢は聞く。

 

マリオ「確かにいるのはいるがまだ修業中の見習いだそうだから来てないんだよな」

 

サンタオルタ「そうだな。まだ教わり中だ。と言うか真面目過ぎる所が困っている点にもなっているがな」

 

鬼矢「真面目すぎる所だと?」

 

移動しながら困った様に言うサンタオルタに鬼矢はなぜ?と思う。

 

サンタオルタ「本来サンタとは人に喜びを与える者なのだが…あいつはまだ子供だからどうも世の中の親の考え的な感じでテストの時に勉強も大事とかで子供が望むのではなく勉強道具とかを置こうとしたりするから他のサンタ仲間もそれはいかんだろうと指摘してるのだがな」

 

鬼矢「プレゼントに勉強道具って嫌だなそれは」

 

説明されて想像した鬼矢は嫌な顔をする。

 

サンタオルタ「だから1人でやっているのだ。色々とそう言う所が治せるまでは1人前とは言えん」

 

鬼矢「なるほどな……。お、着いたぞ」

 

ふうと息を吐くサンタオルタに苦労してるなと思いながら話しつつダミードーパントでナズーリンになっていた鬼矢は目的の部屋を見つける。

 

ジュウオウホエール「んでまぁ、どうする?」

 

マリオ「うむ、気配を察するのは出来るだろうしな」

 

鬼矢「んじゃスキマで置くか?」

 

それが良いなと誰もが同意した後に鬼矢は紫になってスキマを開けてプレゼントを置く。

 

ジーノ「しかし本当に便利だね全ての怪人に慣れるって言うのは」

 

サンタオルタ「確かにクリスマス運びに色々と役に立つ」

 

鬼矢「まあ確かに便利だよなこれ」

 

そう言われて鬼矢は呟く。

 

マリオ「んじゃあ行くか」

 

鬼矢「次は何処だ?」

 

サンタオルタ「それならここで最後だから少し離れた場所で解散とする」

 

聞く鬼矢にサンタオルタはメモをチェックしてそう言う。

 

ヨッシー「おお、終わりでしたか~」

 

ジーノ「まぁ、山の中だもんね」

 

鬼矢「やれやれ終わったか」

 

ふうと息を吐く面々は城を出る。

 

サンタオルタ「さて、手伝いは本当に感謝するぞ」

 

マリオ「お互いに仕事出来た事を嬉しい限りだったぜサンタオルタ」

 

鬼矢「また来年も呼ぶならいきなりじゃなくて前もって呼べよ」

 

礼を言うサンタオルタにマリオもそう返す中で鬼矢がそう言う。

 

サンタオルタ「安心しろ。ちゃんと保護者や幻想郷の管理人に許可を貰って呼んでいるからな今回は」

 

ルイージ「いやそれ本人に言ってませんよね;」

 

鬼矢「つか保護者って……」

 

出て来た言葉にルイージがツッコミを入れる隣で鬼矢は誰の事を言ってるんだと思った。

 

サンタオルタ「とにかく感謝する。鬼矢はそのまま私が次の所に行くついでに送ろう」

 

鬼矢「お、悪いな」

 

マリオ「鬼矢…1つ言っておくことがある」

 

そう言うサンタオルタに礼を言う鬼矢へとマリオは真剣な顔で言う。

 

鬼矢「ん?」

 

マリオ「………ジェットコースターみたいだからちゃんと掴まっておけよ」

 

そう鬼矢の肩をポンと手を置いて言う。

 

鬼矢「……は?」

 

どういうこっちゃ?と鬼矢は思ったがサンタオルタに送られた際にマリオの言った事を理解する。

 

確かにこりゃあジェットコースターだわ…と

 

翌日、疲れた感じな鬼矢に霊夢達は首を傾げるのであった。




それでは皆さん、メリークリスマス!


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始祖たちだらけのクリスマス!!

今年のクリスマスは戦姫絶唱シンフォギア~未来へと響くは始まりの音楽~でのクリスマスです
時期はGの後のお話なので色々とネタバレがありますのでそれが嫌な人はバックでお願いします!

それでもOKな人はどうぞご覧ください


世間はクリスマス

 

それは二課の方でも同じで仮設本部の潜水艦の中ではクリスマスパーティが行われていた。

 

まぁ、主催したのは関係ない人物だが…

 

エル「んじゃこれより、始祖だらけのクリスマスパーティを開催するわよー!」

 

美鈴&AN&星&リーデン「イエェェェェェェェイ!!」

 

鬼矢&ジェノス「こらこらこら」

 

掲げて言うエルに乗っかった面々へと思わず鬼矢とジェノスが待ったをかける。

 

それにエルは不満そうに2人を見る。

 

エル「えーなによ二人とも」

 

ジェノス「いやよ。クリスマスパーティしようと言うのは分かったけどよ…まさか怪物が来るとはと驚き顔のここの面々を置いて行くな!」

 

鬼矢「つか人間態なれよジェノス」

 

ビシッ!と端にいた藤尭などの二課の面々を指さすジェノスに鬼矢がそう言う。

 

えーとジェノスは嫌な顔をした後に分かったとポンと言う音と共に人間の姿になる。

 

ジェノス「あんま好きじゃないんだけどなこの姿…んでクリスマスパーティする位なら普通じゃない奴も来るって教えろよ女神の始祖さんよ!」

 

エル「いやー忘れてた」

 

エブラ「忘れてたって貴女ねぇ…」

 

ジェル「すまないな。うちの上司が…」

 

ぼやいた後にそう注意するジェノスのにあっけらかんに返したエルのにエブラは呆れ、ジェルも心底めんどくさい顔で謝る。

 

それで見ていたクリスが恐る恐る話しかける。

 

クリス「お、おい。こいつら全員始祖なのかよ響」

 

響「う、うん…私達も初めて見る人もいるけど;」

 

エル「まぁ、連れも何人かいるけどね~と言う訳で自己紹介よろ~」

 

ジェノス「うわ、適当、マジこいつオフの時適当」

 

鬼矢「でお前らが新しい音楽の始祖か」

 

レミリア「ふむ、初めて見るが私と似た感じか」

 

恐る恐る聞くクリスに響が答えた後にエルがそう言って、ジェノスが呆れる中で鬼矢は響と未来を見る。

 

響「え、えっと新しい音楽の始祖の立花響と」

 

未来「小日向未来です。よ、よろしくお願いします」

 

鬼矢「俺は怪人の始祖織神鬼矢。まあよろしくな」

 

レミリア「私はレミリア・スカーレット。吸血鬼の始祖だ」

 

響「きゅ、吸血鬼!?」

 

うぇ!?と驚く響に満足そうに頷く。

 

美鈴「ふふ、驚いてくれて嬉しそうですねお嬢様」

 

咲夜「それは良いのだけど、母さん飲み過ぎないでね」

 

そんなレミリアのにお酒を飲んで目を細める美鈴へと咲夜はそう注意する。

 

ファナ「あのお二人はもしかして東方の美鈴さんと咲夜さんっすか?」

 

美鈴「ええ。私は龍の始祖の紅美鈴でこっちは私の娘の咲夜ちゃんです」

 

咲夜「貴女は?」

 

恐る恐る聞いたファナのに美鈴は頷く中で咲夜は問う。

 

エル「ああ、その子は私の義理の娘」

 

ファナ「転生者のファナ・アインツベルンっす!あ、ちなみに良い転生者なのでよろしくっす!」

 

リグル「へー転生者なんだ。私はリグル・ナイトバグ。蟲の始祖だよ」

 

蟲と聞いて響側の女性陣はどう反応すれば良いか分からなかった。

 

チルノ「ちなみにリグルは蛍だよ~」

 

奏「へー、蛍なのか。蛍は綺麗だよな」

 

リグル「フォローありがとうチルノ、彼女は友達のチルノで氷の妖精だよ」

 

藤尭「妖精!?」

 

友里「吸血鬼に妖精に色々といるのね」

 

あやか「私はあやか。怪物の始祖で」

 

鬼矢「親バカな俺の母親」

 

驚く藤尭と感嘆する友里の後にあやかが自己紹介して鬼矢が付け加える。

 

響「……親バカ?」

 

魔理沙「子のために全世界滅ぼそうとするほどの親バカ。鬼矢にブッ飛ばされて多少マトモになったけどな」

 

クリス「親バカレベル高いなおい!?」

 

首を傾げた響のに料理を食べたそうな霊夢を抑えながら魔理沙が答えてクリスが絶叫する。

 

魔理沙「まああの事件はホント大変だったよなー」

 

霊夢『そうですねー。あ、これ美味しい』

 

翼「む?喋れないのか?後、名前は?」

 

思い出してげんなりする魔理沙の手をすり抜けて1つ食べてそう書く霊夢に翼は聞く。

 

魔理沙「こいつは霊夢。私の親友で怪人と人間の間、怪間の始祖だぜ。ちなみに私は普通の魔法使い、霧雨魔理沙だよろしくだぜ!」

 

霊夢『博麗霊夢でふ~』

 

翼「そ、そうか、宜しくな霧雨、博麗」

 

自己紹介する魔理沙と肉を頬ぼった霊夢に翼はそう返す。

 

ジェノス「我は魔王の始祖、ジェノスだ」

 

リーデン「私はジェノスの恋人で勇者の始祖のリーデンです」

 

おいおいいきなり止めろよと抱き着いたリーデンの言葉にジェノスは頬を赤くする。

 

未来「ら、ラブラブだね」

 

クリス「ったく、そう言うのは家でやれよな」

 

リーデン「あら、貴女達三人もラブラブってミューチェから聞いたけど違うの?」

 

悪態付いたクリスはリーデンの唐突な言葉にブッ!と噴き出す。

 

未来と響は口笛を吹くミューチェを見る。

 

響「ミューチェさーん!?」

 

未来「何私達のこと、他の始祖の皆さんに話してんですか!?」

 

ミューチェ「だって、面白話に出来るでしょ?」

 

てへっと舌ペロするミューチェはもーと響と未来は顔を赤くする。

 

美鈴「初々しいですね~」

 

ジェノス「爆弾発言しよって…そう言えばバルギルスはどうした?あんたのペットだけどあいつも始祖なんだからよ」

 

あやか「今回はお留守番させたわ」

 

鬼矢「流石に魔獣の始祖はここに出せねえだろ」

 

しみじみと言う美鈴のにジェノスは呆れた後に思い出して聞き、あやかは困った顔をして、鬼矢はおいて行かれた様な目で見ていたバルギルスを思い出しながら言う。

 

星「ナズー、良いチーズがありましたよ」

 

ナズーリン「ホントかご主人!」

 

わーいと喜ぶナズーリンに星もうんうんと満足そうに笑う。

 

美鈴「はん。知らない人もいるからって聖人ぶってますねホント」

 

星「アァン?喧嘩売ってるんですか酒乱龍」

 

ぼそりと呟いた事に反応した星はギラリと目を鋭くさせて美鈴を睨む。

 

クリス「なんだあの二人?仲悪いのか?」

 

ナズーリン「すまないなうちのご主人が」

 

咲夜「ごめんなさい。うちの母さんが」

 

バチバチと火花を散らす美鈴と星にたじろくクリスにナズーリンと咲夜は恥ずかしそうに謝る。

 

そんな2人の間に弦十郎が入る。

 

弦十郎「あー、すまないがここでの喧嘩は止めて貰えると嬉しいのだが」

 

美鈴「なんですか貴方は…」

 

星「邪魔をするな」

 

そう言ってお互いに腕を振るおうとし…弦十郎はしゃがんで避けた後に立ち上がってから2人の顔の前に瞬時に拳を付き出す。

 

弦十郎「流石に俺も一司令として過激な客には大人しくしてほしいと思っている。それにそんなに勝負したいなら別ので済ませればいいじゃないか」

 

そう言ってニッコリと笑う。

 

ナズーリン「なっ……」

 

咲夜「母さんのを避けた」

 

それにはナズーリンと咲夜は絶句する。

 

魔理沙「なんだよあいつ…人外かよ」

 

緒川「いえ、あれがうちの司令です」

 

藤尭「一応人間です」

 

了子「二課最強の人よ。人以上人外未満だけど」

 

引く魔理沙に二課を代表して3人がそう言う。

 

弦十郎「おいおい皆、酷いじゃないか、俺は人間だぞ」

 

クリス&響&奏「装者より強い人間が」

 

翼&未来「そう言われても仕方ないかと思います」

 

ファナ「っす!」

 

それに悲しい顔をする弦十郎に奏者メンバー+αがそう返す。

 

ただ、美鈴は嬉しそうに笑い、星はがるると唸る。

 

美鈴「へえ、そんなに強いのですか」

 

星「それは一度戦ってみたいな…」

 

レミリア「止めろ」

 

聖「こーら星、今日はパーティなのですから止めましょうね。あ、聖白蓮と言います。この子、寅丸星とナズーリンの上司です」

 

そう言ってお互いに引っ張って行くのを見た後にANはコホンと咳払いする。

 

AN「やれやれ、大変でしたね弦十郎さん」

 

シオニー「お、お疲れ様です」

 

弦十郎「いやいや、ノイズを相手するよりはマシですよ」

 

奏「確かに旦那でもノイズは無理だよなぁ」

 

クリス「(防衛策出来たら戦えるって言うのがすげぇけどな)」

 

そう返した弦十郎のにそう言う奏のを聞いてクリスはそう思った。

 

AN「でも弦十郎さんなら始祖相手でも良い戦いできそうですよねー」

 

ジェノス「あーアイツみたいにな」

 

俺のオヤジの事を言ってるのかよと鬼矢が呟く中でエブラは響と未来を見る。

 

エブラ「貴女達、仲が良いのね」

 

響「はい!」

 

未来「小さい頃からの付き合いだもんね」

 

そう言って笑い合う2人にエブラもそうと微笑ましそうに笑う。

 

クリス「響~こっち向け」

 

響「へ?なにクリスちゃん」

 

呼ばれて響は振り返ると共に…口の中に何かを放り込まれ、んぐ!?となった後…

 

ポフン!!

 

響は煙に包まれ、煙が消えると…小さくなり犬耳と尻尾を付けたわんこ響となった。

 

クリス「おー可愛いな♪」

 

わんこ響「なにこれ!?クリスちゃん何飲ませたの!?」

 

抱き上げて頬ずりするクリスにわんこ響は驚いて聞く。

 

クリス「そこのロボットさんから貰った薬でな」

 

AN「ブイ」

 

ファナ「ANさん、なに渡しているんっすか!?」

 

驚く中でファナは未来を見る。

 

未来は…顔を赤くして鼻血を流し、綺麗な笑顔で沈んでいた。

 

翼「小日向ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

未来「ワンコ響、最高……」チーン

 

魔理沙「(なんだろう。どっかで見た様な光景だな…)」

 

それに翼は絶叫し、笑顔でな未来のに魔理沙はそう思った。

 

クリス「ほらアーン」

 

わんこ響「あむ」

 

未来「クリスずるい!ほら響、あーん」

 

エル「おお~蘇ったわね」

 

ジェル「めんどくさい感じになりましたねホント」

 

そのままわんこ響にチキンを差し出して食べさせるクリスに未来はガバッと起き上がって慌てて別のを差し出す。

 

ジェノス「おい、どうするんだよこれ」

 

リーデン「良いではないですか楽しいのですし、はいあーん♥」

 

それにジェノスは呆れる中でリーデンが同じ様にチキンを差し出す。

 

あやか「き、鬼矢。私にもあーんを……」

 

鬼矢「子供にあーんされるなんて親のメンツねえぞ」

 

ドキドキしながらお願いしようとしたあやかは蹴られてガーンとなる。

 

弦十郎「なかなか賑やかになったもんだ」

 

リウナス「賑やかすぎじゃない?」

 

リグル「この人平常運転過ぎる;」

 

藤尭「了子さん、そろそろあれやりませんか」

 

了子「あーあれね」

 

あれ?と注目が集まる中で了子はジャーンと取り出す。

 

了子「王様ゲ~~~~ム」

 

美鈴&リーデン&AN「イェェェェェェェェェェイ!!」

 

鬼矢&ジェノス「嫌な予感しかしねぇ…」

 

再びテンション上げる面々に鬼矢とジェノスはそう思った。

 

了子「ルールは簡単!割り箸を引いて王様のマークが書いてあったのを引いたらその人が王様。王様になった人は他の人に命令することができるの」

 

わんこ響「わわわ、どうなるんだろう…」

 

クリス「(響に出来る事でやってやる!)」

 

未来「(今の響に出来る事で…はぶぅ)」

 

ドキドキするわんこ響を見てクリスは笑みを浮かばせ、未来は鼻血を抑えながら絶対に王になると気合を入れる。

 

ジェノス「おい、なんか企んでるぞあそこ」

 

鬼矢「こっちに来なければ良いだろう」

 

了子「んじゃいくわよー」

 

いやーな顔をするジェノスに鬼矢はそう返した後に了子がそう言って全員が棒を選んで持ち…

 

「王様だーれだ!」

 

一斉に引き…王様だったのは奏だった。

 

奏「お、最初の王様はあたしか」

 

どうしようかと考えてやはり最初だけにあんまりぶっ飛んだのは駄目そうだし男もいるから絵面が酷くなるのはこっちもごめんこうむりたいので…

 

奏「んじゃ7番の人がモノマネをする!」

 

無難なのを指示して誰なのか見守り…

 

ファナ「あ、自分っすか」

 

番号を見せてからんーーーーーーーとファナは唸ってから考えてこれで行くっす!と元気よく言った後…

 

ファナ「あなたが、コンティニューできないのさ!」

 

出て来たモノマネに響達はん?となるが鬼矢達はあーと納得する。

 

鬼矢「なるほど、フランのモノマネか」

 

魔理沙「そう言えばフランと声そっくりだぜ」

 

レミリア「確かに見えない状態で同時に言われたら迷いそうだ…」

 

それには知ってるメンバーは凄いと唸る。

 

ファナ「やったっす!」

 

了子「それじゃあ2回目行くわよ~戻して戻して~」

 

それにファナは喜んだ後に了子の言葉で棒を戻して蓋をしてじゃらじゃらとよく混ぜてから蓋を開けて…

 

皆「王様だ~れだ!」

 

2回目の王様は……

 

了子「あら私ね」

 

それには誰もが思わず警戒する。

 

彼女は色々と面白がってやりそうな可能性があるので知らない面々も警戒する。

 

了子「ん~そうね…ようし!1番は3番と9番にくすぐられなさい♪」

 

わんこ響「えっ!?」1番

 

魔理沙「あ、この反応は響か」

 

ジェノス「と言う事は…(チラッ)」

 

未来&クリス「ひ・び・き♪」

 

驚くわんこ響にジェノスは視線を向けると了子が言った数字が書かれたのを持っている未来とクリスがおり…

 

わんこ響「や、優しくして…(キュゥゥゥン)」

 

クリス&未来「ブハッ!?」

 

上目づかいでそう懇願したわんこ響のにクリスと未来は鼻血を噴き出してノックアウトされた。

 

魔理沙「(ホント、見た事ある光景を見てるみたいだ…)」

 

了子「あらやだ~なら別の番号に変えた方が良いかしら~」

 

チルノ「おーい、大丈夫か~?」

 

リグル「ああ、これ綺麗な顔で気絶してるね;」

 

それに了子は面白そうに笑い、ペシペシ叩くチルノの隣で満足そうな2人の顔を見てリグルは呟いた。

 

ちなみに2番のファナと8番の奏にわんこ響はくすぐられたのであった。

 

わんこ響「うぅ~」

 

未来&クリス「くっ、見逃すなんて…」

 

心底残念そうに恥ずかしそうに顔を赤らめているわんこ響を見て未来とクリスは落ち込む。

 

AN「大丈夫、撮っておきましたよ」

 

シオニー「ANさん!?」

 

グッとサムズアップするANにほわっ!?とシオニーが驚く中でクリスと未来は後でお願いしますと頭を下げる。

 

了子「それじゃあ3回目を気にせずやるわよ~」

 

鬼矢&ジェノス「気にしろよ!」

 

そう言った了子のに鬼矢とジェノスが代表でツッコミを入れる中でレミリアが待ったをかける。

 

レミリア「ちょっとこの二人借りていくぞ」

 

わんこ響&奏「え?」

 

クリス「あ、興味あるんであたしも」

 

未来「私も」

 

なんだろうと4人とレミリアは輪から離れる。

 

奏「なんだよ突然」

 

レミリア「貴様らにちょっと聞きたいことがあってな」

 

わんこ響「私達に?」

 

ああと頷いた後にレミリアは赤い槍を出す。

 

レミリア「貴様ら、ガングニールとか言うものを使うそうだな」

 

未来「響と奏さんはそうですね」

 

奏「それがどうしたんだ?」

 

確認する様に聞くレミリアのに未来が頷いた後に奏は聞く。

 

レミリア「少し興味をもってな。私が使う武器と同じ名前の武器を使うと言うのを先ほど聞いたからな」

 

同じと聞いて響達は驚く。

 

わんこ響「同じ武器って……」

 

奏「まさかその槍は!」

 

レミリア「この槍の名はグングニル。お前たちのガングニールと同じ槍だ」

 

了子「あー、確かにグングニルとガングニールは同じと言う諸説があるわね」

 

驚く4人にそう言ったレミリアの後に了子がそう補足する。

 

奏「グングニル…」

 

レミリア「話を聞いて知り合いのに調べて貰って知ってな…それで少し話をしたかった」

 

わんこ響「そ、そうだったんですか…」

 

クリス「おい、ちょっとまずいんじゃないか響」

 

納得したわんこ響にクリスは小声で話しかける。

 

わんこ響「何が?」

 

クリス「いや、お前の、槍じゃなくて拳になってるじゃねえか」

 

そう言われてわんこ響はあっとなる。

 

未来「一応槍の先端に変形はしてたけど…あれじゃあ槍って言えないからね」

 

奏「あー、あたしはともかく、響はどうなんだろうな;」

 

レミリア「?」

 

同じ様に小声で話す2人にレミリアは首を傾げるが了子のそろそろ戻って来たら?と言う声にこれ位で良いかとレミリアはそう言い、わんこ響達も戻る。

 

ちなみに王様はANで受けたのはシオニーの様でバニーガールの恰好にさせられて顔を恥ずかしさで赤くしていた。

 

了子「それじゃあ次行くわよー!」

 

王様だーれだ!と引き、次に王様になったのは…

 

わんこ響「あ、私だ!」

 

次に当たったのはわんこ響でどういう命令が出るのか誰もが見る中でわんこ響はんー、んーと唸って考える。

 

クリス&未来「(考える響が可愛いな…)」

 

わんこ響「7番の人が王様に料理を一つ作る!」

 

それにクリスと未来はほんわかしてるとわんこ響がそう指示する。

 

誰が7番なのか…

 

翼「む、私か」

 

それにわんこ響達はギョッとなる。

 

奏「つ、翼だと……!?」

 

未来「え、えっと…大丈夫ですか?;」

 

翼「2人ともその反応は酷くないか!?私だって2人には劣るがちゃんと出来るぞ!!」

 

ファナ「(それが心配なんっすよね……)」

 

魔理沙「まあまあ、王様ゲームなんだし決まったもんは仕方ねえんだからやらせようぜ」

 

不安げな奏と未来に反論した翼にファナも心配する中で魔理沙がそう言う。

 

翼「任せろ!防人として全力で立花に美味しい料理を出す!」

 

ジェノス&鬼矢「(あ、フラグ建ったな)」

 

そう言って気合を入れる翼にジェノスと鬼矢はそう思った。

 

30分後

 

翼「できたぞ!防人特製の焼おにぎりだ!」

 

わんこ響「わ、わーい」

 

そう言って指し出された焼きおにぎりをわんこ響はいただきますとパクリと食べる。

 

わんこ響「ん、んーーーー美味いけど、翼さん、塗る醤油の量が少し足りなかったかな?」

 

翼「む、そうか…もう少し多目が良かったか」

 

リーデン「まあまあ、ガンバですよ。それでは次行きましょうか~」

 

そう返したわんこ響のに翼は残念そうに呟いた後にリーデンの言葉と共に王様だーれだとやる。

 

次になったのは…

 

霊夢『あ、私ですね』

 

王様マークを見せながら霊夢は嬉しそうに笑う。

 

クリス「(なんか響と同じような気配を感じるな…大食いの気配を)」

 

ファナ「(一体どういう命令が出るんっすか?)」

 

そんな霊夢を見てクリスはそう思い、ファナはドキドキすると考えていた霊夢はさらさらっと書いて見せる。

 

霊夢『9番の人がデカ盛り料理を作る!』

 

弦十郎「ああ、俺だな」

 

デカ盛り!?と誰もが驚く中で弦十郎が番号を見せて言う。

 

ファナ「弦十郎さんの料理っすか…」

 

奏「旦那の料理か…大丈夫か?」

 

弦十郎「凄い料理は作れないがチャーハン位は出来るさ!」

 

そう言って弦十郎は料理をしに行く。

 

数分後

 

弦十郎「出来たぞ!デカ盛りチャーハン!プラス肉乗せ!」

 

ドーーン!

 

魔理沙「デカッ!?」

 

霊夢「♥」

 

そう言って出された上手く高く盛られた肉が乗せられたチャーハンに魔理沙や他の面々が驚く中で霊夢は意気揚々と食べ始める。

 

そしてうっとりとする。

 

弦十郎「はっはっはっ!その様子なら気に言って貰えたようで何よりだ」

 

クリス「おー、すげぇな旦那。先輩と違うな」

 

未来「色んな意味で凄い…」

 

満足そうに笑う弦十郎に感嘆するクリスに未来もうんうん頷く。

 

ちなみに翼は凹んでシオニーやチルノに慰められていた。

 

チルノ「お姉さん、元気出して」

 

シオニー「そ、そうですよ!」

 

翼「す、すまない2人とも;」

 

気を取り直して次の王様は…

 

美鈴「お、私ですね!」

 

レミリア「美鈴。バトルはなしだからな」

 

嬉しそうな美鈴にレミリアは釘を刺す。

 

美鈴「えー」

 

咲夜「(やっぱり考えてたのね母さん;)」

 

不満そうな美鈴に咲夜はもーと顔を抑える。

 

美鈴「むぅ……それでは1番から9番までの人がこのロシアン饅頭を食べるで」

 

そう言って9個の饅頭を取り出す。

 

奏「誰が食べるんだ?ちなみにあたしじゃない」

 

美鈴「えっと……」

 

クリス「あたしだ」

 

魔理沙「私だぜ」

 

翼「私か…」

 

レミリア「私もだ」

 

緒川「あ、僕もですね」

 

チルノ「あたい!」

 

AN「私ですね」

 

エル「あ、指名された」

 

玉藻「ですね」

 

ファナ「だ、大丈夫っすか;」

 

確認しようとした美鈴にそれぞれ名乗り上げる。

 

美鈴「では私お手製のロシアン饅頭をどうぞ!あ、ちなみに当たりは死ぬほど辛いので」

 

そう言って9人に渡しつつ、あ、ちなみに当たり以外は肉まんなので~と付け加える。

 

クリス「死ぬほど辛いか…」

 

ファナ「想像出来ないっす;」

 

とにかく全員行き渡ったのでせーのの合図で9人同時に食べる。

 

結果は…

 

エル「ごはっ!?」

 

当たったのはエルでバタリと倒れる。

 

ジェル「ああ、どうやらバチが当たったんですな」

 

玉藻「あらあら、大丈夫ですかエルさん」

 

鬼矢「凄い痙攣してるな」

 

ビクンビクンとなっているエルにジェルは十字を切り、玉藻は水を飲ませる中で鬼矢はどんだけだよと呆れる。

 

美鈴「おや、辛くしすぎましたかね?」

 

クリス「いやこれ、辛くし過ぎた超えてね;」

 

わんこ響「た、確かに……」

 

ファナ「だ、大丈夫っすかお義母さん;」

 

エル「だ、だいじょぶじゃない……み、みず……」

 

奏「飲んでるのにまだ欲するって…こえぇな;」

 

緒川「当たらなくて良かったですね;」

 

AN「ロボットだろうと普通にオーバーヒートしてたでしょうね」

 

クリス「と言うか普通の人が食べていたらヤバかったんじゃねえか;」

 

ミューチェ「ホントにね。私幽霊状態で含まれてなくて良かった…」

 

悶えるエルのを見て顔を青くする奏に緒川も頷く中でクリスはそう言う。

 

美鈴「いやいや大丈夫ですよ。一回三途の川に行く程度ですので」

 

咲夜「いや、普通に安心出来ないわよ母さん!?」

 

友里「普通に死ぬわ!?」

 

わんこ響「死んじゃいますよ!?」

 

美鈴が言ったのに誰もが顔を青くする。

 

 

美鈴「」←私、危ない物を出しましたと言う看板をぶら下げて正座している。

 

了子「それじゃあ次行くわよ~」

 

王様だーれだ!と次の王様は…

 

ジェル「お、俺か」

 

ジェルで、どういう命令が出るんだろうかと誰もがドキドキする。

 

ジェル「んじゃ6番の人は今すぐ溜まっている仕事すること」

 

エル「」←6番

 

その言葉に口を押さえていたエルはえ?となる。

 

そのままジェルはエルの服を掴んで引きずる。

 

ファナ「あー義母さん頑張ってくださいっす」

 

玉藻「ファイトですよエルさん!」

 

エル「裏切りも~~~~ん!」

 

引き摺られて行くエルを見送って狙ってたのかなとわんこ響は思った。

 

了子「エルちゃん脱落っと…」

 

ジェノス「あいつ…仕事をほっぽってたのかよ…」

 

鬼矢「あいつ、開くなら終わらせておけよ」

 

連れて行かれたエルにジェノスと鬼矢は呆れる中でまだまだやりましょうか!と了子は言う。

 

王様だーれだ!と次に来たのは…

 

クリス「よっしゃあああああああ!!」

 

クリスでわんこ響はだ、大丈夫かな…とドキドキする。

 

クリス「んじゃ9番はあたしとキス!」

 

来たか!…と未来は思ったがわんこ響はクリスちゃん…ごめんね…と言って…8番のを見せる。

 

え?とクリスは思った後に肩をポンとされ…

 

翼「すまない。立花じゃなくてすまない」

 

そう言って9番のを見せる。

 

クリス「なん……だと……」

 

それにクリスは驚愕する中で翼は顔を赤くしたまま顔を近づけ…

 

 

一方

 

マリア「(ガタッ)」

 

切歌「どうしたんデスかマリア」

 

調「いきなり立ち上がって…」

 

いきなり立ち上がったマリアに切歌と調は驚いて聞く。

 

マリア「いえ…ちょっと立花響を嫁と言うクリスを無性に殴りたくなったわ」

 

切歌「デェス!?」

 

調「なんでいきなり!?」

 

グッ!と手を握り締めてそう言ったマリアに2人は驚く。

 

 

翼「///」

 

奏「顔真っ赤だぞ翼」

 

クリス「くっ、当てたと思ったんだけどな」

 

顔を真っ赤にする翼を奏が茶化す間に次の王様が決まる。

 

未来「わ、私だ!」

 

あ、なんかオチが読めたなと誰もが思う中で未来は言う。

 

未来「な、七番とキスで!」

 

ごめん、未来と命令を聞いたわんこ響が3番を見せてガーンとなった後にガシッと肩を掴まれて振り返る。

 

クリス「ふふ、あの時出来なかったのを出来そうだな」

 

そう言って野獣な笑みをしたクリスが7番を見せる。

 

未来「あ……」

 

その後未来はクリスにキスされた。

 

未来「うぅ~響~」

 

わんこ響「よしよし」

 

涙目でくっ付く未来にわんこ響は慰める。

 

ジェノス「そろそろ終わるか?」

 

鬼矢「そうだな。そろそろプレゼントビンゴするか」

 

プレゼントと聞いてわんこ響はわんこ耳をピンとさせる。

 

わんこ響「ぷ、プレゼント…」

 

クリス&未来「(あ、可愛い)」

 

鬼矢「んじゃ、始めるぞ」

 

各々に手渡されたビンゴシートを持ったのを確認して鬼矢は始める。

 

鬼矢「まずは……4番」

 

そう言って鬼矢は出てきたボールを読み上げて行く。

 

そして…

 

鬼矢「66番」

 

わんこ響「あ、ビンゴ!」

 

最初にビンゴしたわんこ響のにおめっとさんと鬼矢は称賛する。

 

鬼矢「ほら、一番目のプレゼントだ」

 

わんこ響「わぁい♪」

 

そう言って鬼矢はプレゼントの入った箱を渡す。

 

その後もビンゴが出て行き、ビンゴは終了した。

 

クリス「未来は何GETしたんだ?」

 

未来「私は…あ、新しい髪留め、それも犬だ」

 

私は猫だなとクリスは笑う。

 

んで、響は何を貰っただろうかと2人はわんこ響を見る。

 

わんこ響「これって…指輪?それも2つで1組が2組」

 

未来&クリス「(指輪!?)」

 

ミューチェ「(あ、なんか展開が読めた)」

 

ピクッと反応する2人にミューチェはすぐさま予想した。

 

未来「ね、ねえ響…」

 

クリス「そ、その指輪の片方をあたし達にくれないか?」

 

モジモジしながら2人はそうお願いする。

 

わんこ響「良いよ~2人とも似合うと思うし」

 

そう言ってわんこ響は2人に片方を渡し、2人は嬉しそうに指に填める。

 

さりげなく左手薬指に填めている。

 

わんこ響「それにしてもクリスマス、マリアさん達も参加できたら良かったのにな~」

 

未来「あー、けどまだ入ってないといけないしね…」

 

その後に少し寂しそうに言うわんこ響に未来は困った顔をする。

 

AN「ああ、それなら大丈夫ですよ。この世界に来る途中、あの人と出会いましたのでおそらくマリアさん達の所に行っていると思いますよ」

 

わんこ響「あの人?」

 

誰だろう?と顔を見合わせる2人にANはクスリと笑う。

 

 

一方、マリアを落ち着かせていた調と切歌の元にある人物が訪れていた。

 

ミセスS「メリークリスマス!切ちゃん!調ちゃん!マリア!」

 

切歌「Sちゃん!?」

 

マリア「ミセスS!?」

 

お腹と肩を出したサンタ服を身に纏って現れたミセスSに3人は驚く。

 

調は調で声を出さなかったが切歌に抱き着いて警戒している。

 

調「……何しに来たの」

 

警戒されてる様子にミセスSはありゃりゃとなりつつも袋を置く。

 

ミセスS「何ってクリスマスのお祝いを一緒にしに来たんじゃけど」

 

切歌「お祝いデスか!!」

 

マリア「しかし、どうやって此処に?」

 

目を輝かせる切歌の隣でマリアは聞く。

 

確かに彼女は自分達と共謀したのもあって普通に来れるかなど分からない。

 

ミセスS「んー?ちょーっとここ以外の部屋にオヤスミ音波流して他の奴ら眠らせて、カメラも普通通りに流れる様に細工したのじゃよ」

 

切歌「相変わらず凄い技術デスね」

 

調「切ちゃん。感心しない」

 

むふんと胸を張るミセスSに切歌は感心するのに調は叱る。

 

マリア「それで、プレゼントと言うのは?」

 

ミセスS「ああ、それはこれじゃ!」

 

そう言って取り出したのを3人に手渡す。

 

切歌「おおおおお、Sちゃんが使ってるのと同じ眼帯デス!」

 

調「……ヨーヨー?」

 

マリア「これは……ペンダント?」

 

それぞれプレゼントされた中のでマリアに首にかけてみそとに言い、言われた通りにかけ、横見てみいと言われて…驚いた。

 

なんとセレナの姿が見えるのだ。

 

セレナ「あ、あれ…姉さんどうしたの?」

 

マリア「せ、セレナァァァァァァアアアアアアアアアアア!?」

 

絶叫したマリアにセレナ含めてギョッとする中でほっほっほっとミセスSは笑う。

 

ミセスS「それは幽霊が見えるようになるペンダントじゃよ」

 

切歌「幽霊が見えるようになるペンダントデス!?」

 

思わず調に抱き着く切歌にあ、そう言えば幽霊関係苦手だったけ…とミセスSはそう考える中で嬉しそうにセレナに抱き着こうとしてすり抜けて床にキスしてるマリアにほっほっほっと笑ってからセレナに顔を向けてほいと指輪を投げ渡す。

 

セレナ「えっとこれは…」

 

ミセスS「付けてみたらすぐ分かるぞ」

 

言われた通りに付けると浮遊感が無くなった後にセレナはキャッ!?と尻もちを付く。

 

その後に切歌と調の驚きの声が耳に入る。

 

調「ええ!?」

 

切歌「デェス!?」

 

驚いた様子の2人にセレナはどうしたのと思う中でミセスSがほっほっほっと笑う。

 

切歌「私にもセレナが見えるデス!?」

 

セレナ「ええ!?」

 

調「さっきの指輪の影響?」

 

ミセスS「うむ。その指輪を付けている間、実体化できるのじゃ」

 

切歌の驚きの声のにセレナは驚く中で調の問いにミセスSは肯定する。

 

マリア「またこうしてセレナに会えるなんて…そしてこうやってまた抱き締められるとは思いもしなかったわ…」

 

セレナ「姉さん…私もこうやって姉さんと話せるのが嬉しい」

 

そう言ってお互いに涙を流すのに切歌は涙をダバダバ流し、調が横から拭いてあげる。

 

姉妹の喜びにミセスSは微笑ましそうに笑う。

 

ミセスS「うむうむ、やっぱりこっちの方が良いのう」

 

満足そうに笑ったミセスSはでは、ワシはそろそろ出るかのうと言う。

 

切歌「Sちゃん。また会えるデスか?」

 

ミセスS「もちろんじゃ。今やってること終わったら直ぐ戻るからのう」

 

今やっている事?と疑問詞を浮かべる切歌の頭を撫でてからミセスSは背を向ける。

 

切歌「頑張ってくださいデス」

 

ミセスS「んじゃ行ってくる。あ、ちなみにもしもの時は……助けてやるからな。切ちゃん」

 

そう優しく微笑んでミセスSはその場を去る。

 

切歌「Sちゃん……」

 

調「(むぅ…)」

 

それに頬を赤くする切歌に調は脇をツンツンしまくる。

 

切歌「なんデスか?調」

 

調「(ツンツンツンツンツン)」

 

それに問う切歌だが調は答えずにさらに強くツンツンする。

 

切歌「し、調…?」

 

調「(ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン)」

 

あ、これ嫉妬してるな…と無言でツンツンする調にマリアと見られたらいけないので指輪を外したセレナはすぐさま察する。

 

セレナ「ふふ、これから一緒に頑張ろうね姉さん」

 

マリア「ええ、セレナ。これから一緒に」

 

微笑み合った後にお返しデースとくすぐり始めた切歌とくすぐられてる調を見るのであった。




それでは皆さん、メリークリスマス!!


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怪盗クイーンキッド キャラ設定

これは怪盗クイーンキッドに出て来るヨーグ達の設定集です。
見るのが嫌な人はバックでお願いします。
OKな人はどうぞご覧ください


ヨーグ

外見:魔理沙と似ているが髪が黒色になっている。服装は怪盗キッドみたいに白いタキシードを身にまとっていて右目にはモノクルを頭には白いシルクハットを付けている

性格:面白がりでいろんなものに興味深い性格

概要

WEXの技を受けたヨーグインビシブルメモリを核に生まれた付喪神みたいな存在

あの事件の後では異世界中を騒がしている大怪盗クイーンキッドとして活動している

本拠地として映画『ゴーカイジャーVSゴーバスターズ』に出てきた黒いゴーカイガレオン(別世界の財団Xからモバイレーツとレンジャーキーを一緒に盗んだ)、通称『ブラックゴーカイガレオン』を使用している

様々な人物に化ける程度の能力、ありとあらゆるものを盗む程度の能力、消える程度の能力の三つの能力を持っている

戦隊少女ゴーカイレッドとライダー少女ディエンドに変身する

身体能力がとても高く、手先が器用でもある

彼女のマークは怪盗キッドのマークを女風にして海賊マークにした感じのマーク

僕口調でしゃべる

 

ライダー少女ディエンド

外見:セイントテールの服装をシアンに染めた感じで頭の上にディエンドの仮面を模したシルクハットをかぶってる。

概要

ヨーグが変身したライダー少女

原典とはそこまで変わりはないがコンプリートフォームにはスカルに変わり、エターナルが入り、ネガ電王、ポセイドン、イカロス、ソーサラー、武神鎧武が入っている。

 

 

フォトン

外見:シグナムの髪を髪を下ろした感じにし髪色を銀色にした感じ。目は黄色。服装は男性の和服

性格:武士道を重んじている性格

概要

ヨーグの仲間でライダー少女斬月と戦隊少女ゴーカイブルーに変身する

フォトンブレイドメモリを核に生まれたヨーグと同じく付喪神みたいな存在

剣士でありとあらゆるものを斬れる程度の能力と光を操る程度の能力を持っている

武士道精神を重んじており、そのため武士口調でしゃべる

和食が好きで特に刺身が好き

趣味は釣り

同性だけど着替え中or露出した服装or水着を着た女性を見ると顔を赤らめたり慌てまくる

一人称は『拙者』、慌てると『自分』になる

 

ライダー少女斬月

外見:額に三日月の髪飾りを付け、サラシの上からメロンアームズを模したアーマーを付け、横側にスリットが入った袴を付けている。

概要

フォトンが変身したライダー少女

原典とそんなに変わりないが光をメロンディフェンダーに纏わせて巨大な壁を作り上げる事が出来る。

 

 

ディバイト

外見:リリなのの髪を下ろしたティアナ・ランスター。髪色は蒼色になっている。服装は次元大介の服装を女の子風にした感じのを着ている

性格:クールで物静かな性格

概要

ヨーグの仲間で仮面ライダー&ライダー少女スナイパーと戦隊少女ゴーカイイエローに変身する

ディバイトトリガーメモリを核に生まれたヨーグと同じく付喪神みたいな存在

銃使いで銃火器を使いこなす程度の能力と分裂させる程度の能力を持っている

どんな的でも当てる百発百中の銃の腕の持ち主

銃を集めるのが好きでもある

お酒も好きで特に外国のお酒が好き

メモリのころからヨーグのことを知っている

一人称は俺

彼女が変身するゴーカイイエローは原作と違い二丁拳銃スタイルを基本にして戦う

 

 

仮面ライダースナイパー

外見:顔の方は黄色の複眼に片目がロックオンの時の模様が浮かんでいて対象を狙い撃つ時はそれが対象をロックオンする。顔の形状はジョーカーのようにシンプルで顔の真ん中の線は無い、黒いアメリカンハットをかぶっているボディはスカルの身体の銀色の部分が黒ずんだ銀色にした感じで腰のところにハンドガンを入れるホルスターがある。

概要

ディバイトがスナイパードライバーを使い変身した姿

スナイパードライバーとハンドガンのスナイガンナーの二丁拳銃で戦う

様々なカードをスナイパードライバーに読み込ませドライバーを様々な銃に変形させたり、属性を変えたりできる

スナイプ:ドライバーを一撃必殺の狙撃に特化したスナイプモードに変形させる。

ガトリング:ドライバーを物量と攻撃力で攻めるのに特化したガトリングモードに変形させる。

マシンガン:ドライバーを早撃ちと連射によって相手のペースを乱すのに特化したマシンガンモードに変形させる。

チェンジ:変身するのに使う

ブラスター:ドライバーをチャージショットと連射ができるブラスターモードに変形させる

フレイム:発射する弾丸を炎の弾丸にする

ウォーター:発射する弾丸を聖水の弾丸にする

アイス:発射する弾丸を冷凍の弾丸にする

プラズマ:発射する弾丸を雷の弾丸にする

ウィンド:発射する弾丸を風の弾丸にする

シルバー:発射する弾丸を銀の弾丸にする

ファイナルアタックライド:必殺技を放つ

必殺技はブラスターモードで発動する技、最大限までチャージしてできた巨大なエネルギー弾を放つブラスターバーストとスナイプモードで発動する技、相手の急所に狙いを定めて強力な一撃を放つスナイプショット

変身方法はディエンド、変身する流れはキョウリュウジャーみたいな感じ

 

スナイパードライバー

外見:ディエンドドライバーの青いところを黒っぽい銀色にした感じ

概要

仮面ライダースナイパーに変身する為の変身アイテム

カードを読み込み、様々なモードに変形したり、弾丸を変えたりできる

それぞれの音声は

スナイパーなどの変形カードを使うときは『ウェポンライド』

フレイムなどの属性カードを使うときは『エレメントライド』

変身するときは『チェンジ!スナイパー!』

 

 

ナチュラル

外見:らき☆すたのみゆきさんの眼鏡無しにし、髪色を緑にした感じ。シャツとかの上にいつも白衣を着てる

性格:知的だが少しドジなところもある性格

概要

ヨーグの仲間でライダー少女G3-Xと戦隊少女ゴーカイグリーンに変身する

ナチュラルヒーリングメモリを核に生まれたヨーグと同じく付喪神みたいな存在

メンバーの中での家事や機械の調整担当

自然を操る程度の能力と癒しを司る程度の能力を持っている

メンバーの変身アイテムを調整したりしている

だた、たまにドジしてしまうこともある

洋菓子と紅茶が好き

一人称は私

 

ライダー少女G3-X

外見:ゼノサーガのKOS-MOSVer.4のコスチュームをG3-Xを模した感じに変えた感じ

概要

ナチュラルが変身するライダー少女

原典と違い、G3-Xリングと言う2つのボタンが付いたリング型リモコンを使い変身する。

右のボタンで装着、左のボタンで変身解除となっている。

音声入力で武器を手元に転送出来る様にしている。

 

 

アーサー

容姿:髪を下ろしたFateのセイバーで目の色も金色になっている。服装はFate/Staynightの時の普段のセイバーの服装

性格:騎士道精神にあふれているが天然なところがある性格

概要

ヨーグの仲間でライダー少女サガと戦隊少女ゴーカイピンクに変身する

キングアーサーメモリを核に生まれたヨーグと同じく付喪神みたいな存在

剣術を使える程度の能力と宝具を召還できる程度の能力を持っている

騎士道精神にあふれていて困っている人を助けたりしている

すごい大食いでもある

聖剣の種類や王国のマナーとかには詳しい

実は怒るとメンバーの中でとてつもなく怖い

一人称は私

彼女が変身するゴーカイピンクは原作と違い二刀流を基本にして戦う

 

ライダー少女サガ

外見:仮面ライダーサガを模したインナースーツとガーターベルトを付け、頭にサガの仮面を模した王冠をかぶっている

概要

アーサーが変身したライダー少女

原典と変わらないが必殺技にFateのセイバーの宝具、エクスカリバーと同じ斬撃を放つのが追加されている。

 

 

ヴィジョン

外見:らき☆すたの黒井ななこの髪を下ろし、妖艶なライダースーツを着ている。

性格:黒井ななこと峰不二子を混ぜた様な性格

概要

ヨーグ達のある時は敵であり、味方であるライダー少女ディケイドに変身する女性。

ヴィジョンクリーチャーメモリを核に生まれたヨーグと同じく付喪神みたいな存在

実態のある幻影を作る程度の能力と様々な物質から怪物を作る程度の能力を持つ。

前者の能力で様々な姿に変装して様々な場所に潜り込んでいる。

普段は関西弁を喋るが変装してる際は敬語で喋る。

外見が180cmもある妖艶な女性だが男らしくさばさばしている所があるが金と宝石を好み、目的のためなら相手を裏切ることも簡単に行う。

ただ本人はヨーグが大好きなのでヨーグの敵になる時はちゃっかり潜り込んでる側に気づかれない様にアシストしている。

一人称ウチ(潜入してる際は私)

 

ライダー少女ディケイド

外見:マジシャンを感じさせる服装で頭にディケイドの仮面を模したシルクハットをかぶっている。

概要

ヴィジョンが変身したライダー少女

原典と違い、こちらはW以降のライダー少女に変身する事が出来る。

 

 

名前:銭形 幸華/ぜにがた こうか

 

容姿:名探偵コナンの佐藤刑事を16歳ぐらいにし、髪を茶髪のセミロングに目を薄紫色にした感じ

 

性格:ルパン三世の銭形警部の性格に少し天然なところを加えた感じ

 

プリキュア名:キュアポリス

 

プリキュア時容姿:ミニスカポリスの服装を元に袖を無くし、両手にフィンガーグローブを装着して、両足はスポーツブーツを履き、ネクタイの所をリボンにしてスカートにスリットを入れて下にスパッツを履いている。髪が腰まで伸び、色も白く染まっており、頭にディメンションポリスのマークが付いた帽子をかぶっている。

 

名乗り:悪事を裁く法の警部

 

変身アイテム:ポリスライセンス(勇者警察ジェイデッカーの勇者警察手帳のマークを中央のBPの所をDPにして、名前が彫られてる所もディメンションポリスのに変えた感じ)

 

武器

ポリスガン:プリキュアのエネルギーを相手を麻痺させるスタンタイプに変換して放つ防衛用の銃、形はデカレンジャーのデカレッドのディーマグナム01

サイレンワッパー:キュアポリスのメイン武器でブーメランの様に使ったり、エネルギー状の紐を使って投げ縄の様に使って相手を掴ませた後に振り回したりする事も出来る。ちなみにどこに仕舞っているのか分からない数持っている。大抵の奴なら破壊出来ない。

 

決まり台詞:ポリス「ホールドアップ!ディメンションポリスのキュアポリスだ!お前達を逮捕する!」

 

概要

ディメンションポリスに所属する女性警部

正義感が強く、ヨーグ達もとい怪盗クイーンキッド捕縛で追いかけているが追いかけてる最中で悪事を見つけた際は見逃さずに解決しようと動く。

ヨーグたちからは《姐さん》と呼ばれている。

プリキュアとなる事で視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚がずば抜けて高くなる。

ちなみに五感の調整は出来るので超人から普通並みに変えられる。

普段から身体がとても丈夫で麻酔や毒とかが全然効かないし高いところから落ちても平気だったりとにかくとても身体が丈夫

また柔道や空手などの格闘技をマスターしていて変身していなくても強く、また身体能力もかなり高い

銃の腕前は一流のレベルでとても小さな的にでも正確に当てることができる

逮捕したと決めたと思った瞬間に油断がしてしまう欠点がある

好物はお茶とお饅頭と煎餅

 

 

変身する流れ:右手にポリスライセンスを持ってプリキュア!ポリスチェンジ!と叫んでポリスライセンスを掲げ、ポリスライセンスのサイレンが光り、開いて現れたマークが光り輝いた後に全身を光が包んだ後にまず上半身の光が弾けてシャツとなってその上にジャケットが追加され、続いて胸にリボンが付いた後に腕にフィンガーグローブが装着し、次にスパッツ、スカートが装着された後にスポーツブーツが装着され、最後に髪を撫でると共に髪が白く染まると同時に伸びて頭に光が集まって帽子になると変身完了となる。

 

必殺技は両手に光を集めた後に銃の様に構えて狙いを定めた後にエネルギー弾を放つ『プリキュア・ジャッジメントスナイプ』

 

ポリスバイク

外見:勇者警察ジェイデッカーの白バイ刑事ガンバックスのガンバイクのブレイブポリスのマークをディメンションポリスのに変えた感じ

概要

キュアポリスこと銭形 幸華が乗る移動用バイク

次元渡る機能が付いてる他、武装を展開したり、飛行用になる変形機能も付いている。

ポリスライセンスを展開して音声入力で呼ぶ事でキュアポリスの元に駆けつける。

 



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怪盗クイーンキッド~フォーリング・マーメイド・ブラッド~ パート1

某所

 

???「クイーンキッド、よく来てくれたね」

 

ヨーグ「よく言うねぇ。背中に銃突きつけて無理やり連れてきたくせに」

 

暗い部屋の中、ただ照らされた椅子に座ったヨーグは目の前にいる後ろに女性を控えさせた着物を着た妙齢の女性にそう皮肉げに返す。

 

???「自己紹介の必要あるかい?」

 

ヨーグ「藤堂昌江、熊殺しのお昌の異名を持つ日本裏社会の顔役だよね」

 

着物の女性の問いにヨーグはスラスラとその女性の名前を出す。

 

??→昌江「流石、怪盗クイーンキッド。よく知ってるねぇ」

 

ヨーグ「でそんな君が僕に何の用だい?」

 

タバコを取り出して後ろに控えさせていた女性に火を付けて貰い、吸って煙を吐いた後に関心する昌江にヨーグは用件を聞く。

 

昌江「三日後に開催されるとあるオークションで出る品で飛鳥時代から伝わる幻の宝玉『人魚の鱗』を手に入れてほしいんだよ」

 

ヨーグ「人魚の鱗ねぇ…もし断れば?」

 

出されたのを聞いてそう問うヨーグに昌江は顔を右へ向け、それにヨーグも釣られて見る。

 

すると別の場所を明かりが照らす。

 

照らされた所にはヴィジョンが縛られ、口を布でを塞がれていた。

 

その傍らに控えていた男が銃の銃身をヴィジョンの顎に当てる。

 

ヨーグ「ヴィジョン!」

 

昌江「どうするね?」

 

それに聞く昌江にヨーグはちらりとヴィジョンを見てから昌江へ戻す。

 

ヨーグ「わかんないねぇ。オークションなら競り落とせばいい話じゃないか」

 

それにヨーグは大げさに手を広げた後に正当な手段を言う。

 

彼女ならそれ位の事が出来る財力を持ってると分かってるからだ。

 

昌江「はん、どう転ぶか分からないオークションよりどんなものでも盗めるクイーンキッドに任せたほうが確実に手に入れることができるじゃないか」

 

ヨーグ「なるほどね…」

 

それに対して鼻で笑って返された昌江のヨーグもといクイーンキッドを脅迫する理由にヨーグは納得する。

 

確かにオークションとは思いもよらない事が起こるのをヨーグは色々と見ていたりするので彼女の言い分も分かる。

 

ヨーグ「でも僕だって失敗することはあるよ?それでもいいのかい?」

 

昌江「はん、クイーンキッドの言葉とは到底思えないね。女がどうなってもいいのかい?」

 

そう問うヨーグへ鼻で笑ってから問い返す昌江の後に男が銃をヴィジョンに強く突き付ける。

 

断った瞬間に撃つと言わんばかりに分かり易い様に音も立てている。

 

ヨーグ「分かったよ。確か三日後だったよね」

 

それにヨーグはやれやれと肩を竦めた後に立ち上がって昌江をみつえる。

 

昌江「そうだよ」

 

ヨーグ「あ、最後に一つだけ聞きたい、その人魚の鱗を一体なんでそこまで欲しがるんだい?」

 

昌江「私は骨董品に目がなくてねぇ」

 

興味があったので聞くヨーグに昌江は軽く返す。

 

これ絶対裏あるなと思いながらもそれを聞かずに仕舞っておく。

 

こう言う相手はそう簡単に明かすなどないからだ。

 

ヨーグ「んじゃ待っててねヴィジョン」

 

そう言ってヴィジョンを見た後にヨーグは背を向けて部屋をでる。

 

閉まった扉を見続けながら昌江は口を開く。

 

昌江「あんなのでホント大丈夫なのかい?」

 

それを止めた後にヴィジョンへ顔を向けて昌江は聞く。

 

するとヴィジョンは体を震わせると縄が落ちてその後に口を押えていた布を取る。

 

ヴィジョン「大丈夫やで彼奴はどんな獲物でも必ず盗る。そういう奴や、怪盗クイーンキッドはな」

 

昌江にそう言った後に内心ごめんやでヨーグと謝る。

 

 

ブラックゴーカイガレオン

 

 

ディバイト「んで、その胡散臭いばーさんのを受けたと?」

 

戻って来たヨーグからメンバーへと伝わった話の内容にスナイパードライバーを整備&点検していたディバイトは呆れ顔で聞く。

 

ヨーグ「そういうこと」

 

ナチュラルの用意した紅茶を飲みながらヨーグは肯定する。

 

今までのを聞いてディバイトは次の言葉に自分の心境を込めた。

 

ディバイト「お前アホだろ?それ完全に損じゃねえか」

 

それにフォトンとアーサーもうんうんと頷き、ナチュラルはどう反応すれば良いかで苦笑している。

 

ヨーグ「ん?何処が?」

 

ディバイト「いやお前、色々と嵌められてるだろ確実に…」

 

フォトン「あのヴィジョンがそんな捕まるミスをするとは思えん」

 

アーサー「私も同じです」

 

こてんと可愛く首を傾げるヨーグにディバイトは呆れて言い、フォトンとアーサーもディバイトに続いて同意する。

 

ヨーグ「あぁ、それなら知ってるよ。それを承知でやるんだよ♪」

 

その言葉に3人は脱力し、ナチュラルはあらあらと苦笑する。

 

ディバイト「お前はホントにあいつに甘過ぎだろう…」

 

ヨーグ「ん?そう?」

 

再びこてんと可愛く首を傾げるヨーグにディバイトははぁ~と溜息を洩らした後に頭をガシガシ掻いてからわ~たよと答え…

 

ディバイト「けどそれが終わったら外国のお酒を買って貰うのに付き合って貰うぞ。勿論お前のお金で超高いのだ」

 

ヨーグ「わかった。他のみんなはどうする?」

 

ビシッと指さして要求するディバイトにヨーグは了承して聞く。

 

フォトン「こちらは特に異論はない。だが、釣り道具を買って貰うぞ」

 

ナチュラル「あ、でしたらお茶菓子お願いします」

 

アーサー「私も奢って貰う事にしましょう」

 

他の3人も異論がないが各々のリクエストを伝える。

 

ヨーグ「ははは…了解;」

 

苦笑いしながらヨーグは了承する。

 

ディバイト「んじゃあ人魚の鱗を盗む計画を立てるか」

 

ヨーグ「だね」

 

パンと手を叩いて言うディバイトにヨーグは頷いた後に開催されるオークションの情報を集めてどう盗むかを話しあう。

 

 

 

 

そして3日後

 

オーディションが行われる博物館内をボディガード3人と秘書の女性を連れて昌江が歩いていた。

 

係員が挨拶したのを尻目にエレベーターに乗り込み、開催場所である会場に着く。

 

昌江「さて、あいつはちゃんと仕事してくれるかねぇ」

 

ワイングラスを貰ってステーキを注文した後に昌江は誰にも聞こえない小声で呟いた後に歩き出す。

 

それにコックの女性は帽子を持って軽く会釈する。

 

そんな昌江を見ている者がいた。

 

ヨーグ達を追いかけているディメンションポリスの女性警部、銭形 幸華である。

 

隣には眼鏡をかけた女性刑事がいる。

 

女性刑事「警部、ほんとにクイーンキッドはここに来るんでしょうか?」

 

疑問そうに言う女性刑事に来るわと自信満々に幸華は言う。

 

幸華「あいつは来るわ。昨日、クイーンキッドが博物館に下見に来ていたわ。狙うとすれば今行われている闇のオークションしかないわ」

 

そう言った後に警察手帳の様なアイテム、ポリスライセンスを取り出す。

 

幸華「こちら銭形、いつでも突入出来る様に準備しておきなさい」

 

隊員『了解』

 

それを聞いて幸華は待ってなさいクイーンキッドと燃える。

 

女性刑事「それにしてもいろんな人が来てますね」

 

幸華「騒がないの。クイーンキッドが現れるまで待機よ」

 

客達を見てそう述べる女性刑事へ注意してると次にヨーグ達が狙う人魚の鱗が出される。

 

あれが目的の奴か…と華華は目を鋭くさせる。

 

開始の合図が出されると次々と値段が出されていく。

 

それを出品者である男が頬杖付いて見ている。

 

女性刑事「警部、あの人は?」

 

幸華「確か名前は氷室。若くして医療機器メーカー社長という表の顔を持つけど、裏の顔は兵器売買を行う死の商人、目的の為には一切手段を選ばず、裏で非道な人体実験も行う冷酷で残忍な男だそうよ」

 

男を見て聞く女性刑事に幸華は調べ上げた事を言う。

 

決まりそうになってる頃にコックがコック帽を脱ぐと別の帽子をかぶる。

 

司会「では人魚の鱗を…ってえぇ?!」

 

そして落札されそうになった時、突如人魚の鱗が浮かび上がってどこかに飛んで行く。

 

いきなりの事に誰もが驚く中で人魚の鱗は…幸華と一緒にいた女性刑事の手に収まる。

 

何時の間にか右手に釣竿を持っていた。

 

幸華「なっ!?あなた!」

 

女性刑事「はっ!悪者の手に渡る前に回収しました♪」

 

警部殿と言って女性刑事はメガネを外してその顔を元に戻してウィンクする。

 

現れた顔に幸華は叫ぶ。

 

幸華「クイーンキッド!」

 

その言葉に会場がざわめく。

 

だが、その中で昌江が笑うのは分かるが氷室はまったく焦りを見せておらず、余裕の表情を浮かべていた。

 

幸華「この!」

 

それに幸華は飛びつくがそれより前にヨーグは服だけ残して飛び上り、そのまま幸華は地面に倒れる。

 

幸華「あいつ…ぐえ!?」

 

起き上がろうとしてその背中にヨーグが着地してその衝撃に思わず女性らしくない悲鳴を漏らす。

 

ヨーグ「じゃあね姐さん♪」

 

背中を抑えてる幸華へそう言ってヨーグはディエンドライバーを取り出してシャンデリアを次々と落とす。

 

幸華「ぐぅ…突撃!直ちに会場にいる者達を捕まえなさい!」

 

なんとか起き上がった後に幸華はポリスライセンスを通して待機していた隊員に指示を飛ばす。

 

走るヨーグをマシンガンを持ったウェイターが攻撃を仕掛ける。

 

ヨーグ「頼むよ、みんな♪」

 

カメンライド・ミラーライダーズ!

 

それにヨーグは龍騎達13ライダーズとアビスを呼び出す。

 

驚いて攻撃しようとしたウェイターは別方向からの銃撃にマシンガンを弾き飛ばされる。

 

それを行ったコックこそディバイトはコック服を脱ぎ捨てる。

 

怯んだウェイター達を龍騎達は手刀や武器で気絶させて行く。

 

幸華「プリキュア!ポリスチェンジ!」

 

それを見て幸華はポリスライセンスを掲げ、ポリスライセンスのサイレンが点灯し、開いて現れたマークが光り輝いた後に幸華の全身を光が包み、まず上半身の光が弾けてシャツとなってその上にジャケットが追加され、続いて胸にリボンが付いた後に腕にフィンガーグローブが装着され、次にスパッツ、スカートが装着された後にスポーツブーツが装着され、最後に髪を撫でると共に髪が白く染まってから伸びて頭に光が集まって帽子になる

 

幸華→キュアポリス「悪事を裁く法の警部!キュアポリス!ホールドアップ!ディメンションポリスのキュアポリスだ!お前達を逮捕する!」

 

名乗り上げた後にキュアポリスはヨーグを追う。

 

掩護したディバイトを上からガードマンが攻撃し、それにディバイトは走りながら避ける。

 

チャキ

 

ガードマン「!」

 

後ろからの音にガードマンは振り返る。

 

フォトン「デヤッ!!」

 

気合の一閃と共にマシンガンは両断されると共にガードマン達がいた場所も両断され、それを見届けてからフォトンは下に降りる。

 

ヨーグ「うわ~凄い騒ぎになっているね」

 

それにヨーグはそう呟きながら笑って取り出したスイッチを押す。

 

すると様々な場所が爆発する。

 

その間にヨーグはディバイトとフォトンと合流してステージ裏から脱出する。

 

それと入れ替わりに警察の隊員が流れ込んで次々と客を捕縛して行く。

 

昌江は案内の元その場から離れ、氷室もそれを見て移動を開始する。

 

キュアポリス「どこ行ったのあいつ等」

 

攻撃して来たウェイターを気絶させてからキュアポリスはぼやいた後にクイーンキッドを追ってると言う報告を受けて走る。

 

ヨーグ「お~沢山来たね♪」

 

ディバイト「ホント楽しそうだな」

 

フォトン「だな。これは割増だな」

 

後ろを見て楽しげに言うヨーグにディバイトは言いながらをスナイパードライバーで展示品の化石を吊り上げている紐を打ち抜いて落としたので足止め、フォトンも同じ様に刀で展示品の紐を斬って足止めをしていく。

 

ヨーグ「さて次はこの子達だ」

 

カメンライド・クウガ!アギト!

 

音声と共にクウガとアギトが3人の前を走る様に現れて5人はそのまま外に出る。

 

外では少女がポップコーンを販売しており、ポップコーンを親子連れに売った後にヨーグ達に気付く。

 

少女「あの人たちは…」

 

ヨーグ「二人とも頼むよ!」

 

横を通り過ぎたヨーグ達に呟いている少女を知らずにヨーグはカードを装填する。

 

ファイナル!フォームライド!ク・ク・ク・クウガ!ア・ア・ア・アギト!!

 

クウガ「超変身!!」

 

アギト「トランスフォーム!!」

 

音声の後に打ち抜くとクウガとアギトはそれぞれクウガゴウラムとアギトトルネイダーになる。

 

ただ、ディバイトはアギトの掛け声におかしくね?と呆れていたが…

 

ヨーグ「よっと」

 

横に来たアギトトルネイダーにディバイトと共に乗り込み、フォトンはクウガゴウラムに乗る。

 

ヨーグ「んじゃ行くよ!」

 

その言葉と共にクウガゴウラムとアギトトルネイダーは浮かび上がり、その場を離れる。

 

ふと、ディバイトは振り返ると自分達の後ろから戦闘ヘリが追いかけていた。

 

ディバイト「どうやら一筋縄じゃ終わらないらしいぞ」

 

ヨーグ「そうだねっと」

 

そう返してディエンドライバーでヘリのプロペラのシャフトを撃ち抜き、ヘリを撃ち落す。

 

フォトン「まだまだいるみたいだな」

 

前を見て言うフォトンに2人も見ると10機の武装ヘリが飛んでいた。

 

ヨーグ「あ~じゃあこいつ等に頼もうか」

 

カメンライド・オーズ!フォーゼ!ウィザード!

 

それを見たヨーグはディエンドライバーを使ってオーズタジャドルコンボ、フォーゼロケットステイツ、ウィザードハリケーンドラゴンを呼び出す。

 

フォーゼRS「助太刀キターーーーーーーーーーーー!!!」

 

その言葉と共に3人のライダーは戦闘ヘリを落として行く。

 

それに満足げに頷きながらヨーグはその場を離れて地面にディバイトとフォトンと共に着地する。

 

役目を終えたクウガゴウラムとアギトトルネイダーは消える。

 

キュアポリス「クイーンキッド!逮捕よぉぉぉぉ!!」

 

その言葉と共に3人は振り返ると隊員達を従えたキュアポリスが走っていた。

 

ヨーグ「もう姐さんしつこいな~」

 

やれやれと肩を竦めながら3人は駆け出す。

 

その後をキュアポリスが追いかける。

 

フォトン「別れるぞ」

 

ディバイト「だな」

 

後ろを見てまだ追いかけて来るキュアポリス達にフォトンは提案してディバイトも同意した後に2人は左右に分かれ…

 

キュアポリス「他の2人は無視よ!クイーンキッドを捕まえるのよ!!」

 

ヨーグ「ちょ、姐さん?!」

 

ほとんど真っ直ぐに自分へ向かうのにヨーグは驚く。

 

キュアポリス「私の第一はクイーンキッドあなたなのよ!観念して捕まりなさい!!」

 

ヨーグ「えー?!」

 

断言するキュアポリスにヨーグは驚いた後にポップコーンの機械を横に置いて鳩にポップコーンをあげている少女を見つける。

 

それを見てヨーグはピーンと思い付く。

 

ヨーグ「ちょっとそこの君?!」

 

少女「は、はい!?」

 

いきなり呼ばれた事で驚く少女にヨーグは矢継ぎ早に言う。

 

ヨーグ「そのポップコーンワゴンごとくれないかな?お金は後で払うから!」

 

少女「あ、はい」

 

ありがとう!とお礼を言ってからヨーグはすぐさまワゴンの押す取手部分を掴んで少女から離れた後にキュアポリス達へ狙いを定める。

 

ヨーグ「せーの!」

 

後ろに下がった後に勢い良くワゴンを押し飛ばす。

 

キュアポリス「ちょま!?」

 

それにキュアポリス達は慌てて下がる。

 

坂道だった為にワゴンはそのまま突き進んでいたが途中で水が流れる奴にぶつかって跳ねた後にポップコーンを作る部分が取れて出来ていたポップコーンが飛び出る。

 

キュアポリス「ええええええ!?」

 

あふれ出た大量のポップコーンはキュアポリス達に降り注いで埋もれさせる。

 

埋もれたキュアポリス達の所に鳩が降りてポップコーンをついばむ。

 

ヨーグ「鳩と戯れる警察官は人気になるよ姐さん」

 

そんじゃあね~とヨーグは手を振って去って行く。

 

キュアポリス「あんの色んな奴惹き付ける雌猫~(ドカーン)っ!?」

 

少女「あっ!?」

 

それにキュアポリスは憤慨して叫んだ途端、後ろから爆発が起こる。

 

慌てて振り返ると先ほどまでいた博物館から煙が起こっていた。

 

キュアポリス「博物館が!?何があったの!?……目標変更!すぐさま原因突き止めと同時にあの爆発でもしも怪我人がいた場合の救助よ!」

 

隊員達「「「「了解!」」」」

 

それに驚いていたが指示を出すとすぐさまキュアポリス達は戻る。

 

少女も驚きの表情で博物館を見る。

 

一方の待機していたナチュラルとアーサーと合流していた3人も見ていた。

 

ディバイト「どう言う事だいこりゃあ?」

 

フォトン「あの爆発、まさかお主が」

 

ヨーグ「バカ言わないでよ。その必要が何処にあるんだい?」

 

驚きの声を漏らすディバイトの後に聞くフォトンへヨーグはそう返す。

 

アーサー「藤堂昌江に頼まれてお宝を盗んだ…それだけの事ではなかったのですか?」

 

ナチュラル「まさか別の人が!?」

 

ヨーグ「これ見なよ」

 

聞くアーサーの隣でナチュラルも聞くとヨーグが盗んだ人魚の鱗をアーサーに投げ渡す。

 

ヨーグ「本物の人魚の鱗なら光に透かして見ると鱗のような模様が出て来るんだよ」

 

言われてアーサーは光に透かして見るが、先ほどヨーグが言った模様が出て来ない。

 

アーサー「偽物だったのですね」

 

ヨーグ「そういうこと」

 

フォトン「これを出品したのは確か…氷室とか言ったな」

 

見ているアーサーにそう言うヨーグへフォトンは思い出しながら出品者の名を呟く。

 

ヨーグ「あぁ、その氷室って男が何か企んでいるようだね」

 

ディバイト「んでまぁ、分かってるがどうする?」

 

帽子をかぶり直しながら聞くディバイトにヨーグは笑う。

 

ヨーグ「もちろん邪魔するに決まっているじゃないか」

 

不敵な笑みを浮かべるヨーグに4人はやはりと思った後…

 

ディバイト「まぁ、それはそれで約束のを覚悟しとけよ」

 

フォトン「こちらは釣り道具をどんな大物に引っ張られても頑丈な奴を頼む」

 

ナチュラル「高級お茶菓子お願いします」

 

アーサー「私は高級の奴のバイキングを楽しみにしておりますので」

 

ヨーグ「アハハハハ;」

 

続けざまに言われた事にこの4人も大概だなと思い苦笑いする。

 



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怪盗クイーンキッド~フォーリング・マーメイド・ブラッド~ パート2

翌日

 

博物館跡

 

そこでは幸華は爆発後を厳しい顔で見ていた。

 

刑事「クイーンキッドの奴、許せませんね」

 

幸華「あの子じゃないわ」

 

刑事「は?」

 

隣にいた刑事のに幸華はそう言って続ける。

 

幸華「あの子は爆弾で人を殺す事はしないわ」

 

人以外を除いてね…と内心呟くと別の刑事が書類を持ってくる。

 

刑事2「爆死した被害者の検死結果です」

 

幸華「貸しなさい」

 

持って来たのに目を通して幸華は指示を出す。

 

幸華「昨夜此処にいた全員の名前を洗い出しなさい!オークションの関係者に観客を徹底的によ!」

 

刑事「「はっ!」」

 

指示を出し終えた後にポリスライセンスに通信が入る。

 

幸華「こちら銭形」

 

通信に出た後に報告された事に顔を顰める。

 

 

 

 

一方外ではポップコーンを売っていた少女が憮然とした表情で博物館から離れていた。

 

入りたかった様だが立っていた刑事に断られてしまったのだ。

 

どうしようか…と少女は考える中…

 

ヨーグ「やぁ君」

 

声をかけられて少女は顔を上げるとそこにはヨーグがいた。

 

少女「あ、昨日の」

 

ヨーグ「昨日はお店を壊しちゃってごめんね。これ代金」

 

そう言って厚みのある封筒を少女に差し出す。

 

少女「こんなに!?」

 

受け取った封筒の厚みに驚いている少女にじゃ頑張ってねと述べてからヨーグは手を上げて去ろうとする。

 

少女「待って!」

 

ヨーグ「ん?」

 

いきなり呼び止められてヨーグは振り返る。

 

しばしの静寂が流れ…

 

少女「怪盗でしょ」

 

口を開いたと思ったらヨーグを指さす。

 

ヨーグ「へ?」

 

いきなり言われてヨーグは周りを見ると歩いていた通行人はチラリと見ただけですぐさま歩き出す。

 

ヨーグ「えっと…」

 

少女「ニュースで見ました。昨日、博物館の地下から宝玉が盗まれたって盗んだのはクイーンキッドだって、クイーンキッドって名前は聞いた事あるし、って言うか昨日警官に追われてたし、それに先頭の可愛い洋服を着た人がクイーンキッドって呼んでたし」

 

頭を掻くヨーグに少女は矢継ぎ早に言う。

 

ヨーグ「ははは…;」

 

流石にこれ以上いるとどこからともなく幸華が来てもおかしくないなと考えてヨーグは離れた方が良いと思い歩き出す。

 

少女「あっ待って!」

 

それに少女も追いかけるがヨーグは足幅を早める。

 

少女「もう待ってください!」

 

それでも少女は付いて来てヨーグのマントを引っ張る。

 

なぜ少女が自分に執着して来るのか分からないがこのままだと氷室と戦うのに邪魔になってしまうので振り払おうとし…

 

ヨーグ「よっ、じゃあね!」

 

少女「待ってください!クイーンキッド先生!!」

 

マントを外して走り去ろうとしたヨーグは少女の口から出て来た言葉に思わずつんのめった後に体勢を立て直す。

 

ヨーグ「せ、先生?」

 

少女「はい!それとお願いします!弟子にさせてください!怪盗になりたいんです!」

 

目をパチパチさせるヨーグにマントを持ったまま少女は頭を下げる。

 

ヨーグ「で、弟子に?」

 

頭を下げている少女にヨーグは思わず呆気に取られる。

 

自分に付きまとう理由は分かったが、まさか怪盗になりたいと直球でぶつけるとは思いもしなかったのだ。

 

ヨーグ「(ど、どうしよう)」

 

まさかの展開にヨーグは戸惑う。

 

ほとんどのを余裕で過ごす彼女だが、まさかいきなり弟子入りを頼み込まれるなど全然ないから慌ててしまう。

 

もし知り合いの探偵が今の彼女を見たらなかなか新鮮だなと思っているだろう。

 

ヨーグ「ね、ねぇ君」

 

少女「麻紀です!」

 

声をかけるヨーグに少女は自分の名前を名乗る。

 

ヨーグ「麻紀ちゃん、君はなんで怪盗になりたいの?」

 

麻紀「盗みたいからです。自分のかけがえのない人を」

 

聞くヨーグに麻紀は強い意思を込めて言う。

 

ヨーグ「!へ~…」

 

それにヨーグは彼女の瞳から本気だと言うのが分かった。

 

本気でその人を盗みたい!…そう言う気持ちが…

 

ヨーグ「でも思いだけじゃ怪盗はできないよ。なにか技術がないと」

 

そう言った瞬間、彼女の前にバイクがあった。

 

もう一度言おう。

 

彼女が()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ヨーグ「…え?」

 

麻紀「(ふんす)」

 

いきなりの出来事に呆気に取られるヨーグの前で何時の間にか工具を持って胸を張る麻紀の姿があった。

 

ヨーグ「え、これ君が?」

 

そう言って再びバイクを見ると…サイドカーが付いていた。

 

くどいだろうがもう一度言おう。

 

目を反らしていたら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ヨーグ「…」

 

麻紀「私だってそれ位分かってます。だけど、技術だけではその人を救えない所にいます。だからお願いです!弟子にしてください!」

 

え?何時の間に付いてたの?と驚きながらサイドカーを触るヨーグに 麻紀はそう言う。

 

ヨーグ「えっ、えっと、僕は弟子とか取った事ないし弟子を取る気もないんだ。他を当たってくれないかな」

 

驚きながらもヨーグはそう言って慌てて歩き去る。

 

それに麻紀も後ろに続く。

 

ヨーグ「(追ってくるな…よしこうなったら)」

 

それを見てヨーグは透明になって逃げようとするが麻紀はメガネをかけるとそのままヨーグが見えてるかの様に後ろに続いている。

 

ヨーグ「?!ちょ、あの子ほんとにただの少女!?」

 

驚きながらヨーグは思わず自分の知りうる限りのメカに詳しいと言うか規則外レベルの科学者メンバーを思い浮かべながら必死に走る。

 

その際、噂されたメンバーがくしゃみしたのは些細である。

 

 

 

 

ディバイト「どうした?銭形の姐さんにでも追われたのか?」

 

しばらくして息を荒げて隠れ家に来たヨーグにディバイトは聞く。

 

ヨーグ「それより100倍は厄介な女の子に追われたよ」

 

ふうと溜息を付いて返すヨーグに誰もが首を傾げるがディバイトが先ほど得た情報を伝える。

 

ディバイト「それより、どうやら博物館から藤堂昌江の死体が発見されたらしい」

 

フォトン「これから察するに裏で糸を引いていたのは…」

 

ヨーグ「あの氷室って奴に決定だね」

 

フォトンのを引き継いで息を整えたヨーグが言う。

 

ナチュラル「あんなに精巧な物を作れると言う事は本物の人魚の鱗を持ってると考えられますね」

 

アーサー「彼の狙いは一体…」

 

???「奴の狙いは八尾比丘尼の財宝やで」

 

ナチュラルの後の腕を組んで呟いたアーサーに答えたのは、何時の間にかカウンターに背を預けたヴィジョンであった。

 

ヨーグ「あ、ヴィジョン。やっぱり無事だったんだ」

 

ヴィジョン「うぅ、反応軽すぎるでヨーグ、此処はぎゅ~とする場面やろ」

 

軽く言うヨーグにヴィジョンはちょびっと落ち込む。

 

ディバイト「で八尾比丘尼の財宝ってのはなんなんだ?」

 

それをスルーしてディバイトは彼女が言った事を聞く。

 

はいはいとヴィジョンは説明を始める。

 

ヴィジョン「知っとるやろうけど八尾比丘尼は八百年も生きたとされる伝説の女性でな…その美貌から数多くの男どもが妻にしたくて言いよって財宝を貢いだちゅう訳や。んで男は年老いて死んで行く中で女は若い美しい美貌のまま、そんな女へ次の男が来る。そんな事が繰り返された中で数百年経ったのちに女は仏門に入って尼になったんや。んでその女が何で長く生きられたのは人魚の肉を食べたからや」

 

ヨーグ「へ~、蓬莱の薬以外にそんなのがあったんだね」

 

ナチュラル「つまり、氷室の狙いはその八百比丘尼が築いた財宝なんでしょうか?」

 

アーサー「しかし、伝説なのでは?本当にあるんですか?」

 

説明を聞いて関心して言うヨーグの後にナチュラルとアーサーは首を傾げる。

 

ヴィジョン「その財宝のある場所に行くのには二つの宝玉が必要なんや。一つは人魚の鱗、もうひとつが…」

 

フォトン「もう1つは?」

 

前置きするヴィジョンにフォトンは聞く。

 

ヴィジョン「龍鱗石ちゅう宝玉や」

 

それを聞いてヨーグは不敵に笑う。

 

???「(龍鱗石…)」

 

ただ、それを聞かれている事をヨーグ達は知らなかった。

 

 

 

 

しばらくして必要と言われている龍鱗石を幸華率いる警官達が警備していた。

 

幸華「クイーンキッドめ…」

 

手に持った予告状を握りしめて幸華は気合を入れる。

 

ディバイト「おいおい良いのか?」

 

ヨーグ「なにが?」

 

そんな幸華を見ていたヨーグにディバイトは話しかける。

 

ディバイト「姐さんが持ってるのはヴィジョンが出したのだぞ?付き合う義理はないと思うぞ」

 

ヨーグ「ところがそうはいかないんだよ」

 

そう言うディバイトにヨーグは肩を竦めて答える。

 

ヨーグ「僕はクイーンキッドだからね」

 

そう答えてディバイトにラジコンとかに使われる送信機を渡して不敵に笑うのにディバイトはやれやれと肩を竦める。

 

幸華「もうすぐね…」

 

何時でも動ける様に身構える。

 

??「(が、がんばろ)」

 

誰もがクイーンキッドが来ても良い様に警戒していた時だった。

 

《ワハハハハハ!!》

 

突如響き渡るヨーグの笑い声に幸華は慌てて周りを見る。

 

すると何かに驚いて後退っている警官数名がいる事に気づいた後に…出て来たのに絶句する。

 

なんと、出て来たのはヨーグとディバイトの巨大人型バルーンであった。

 

誰もが驚く中で風船を動かしているディバイトは不敵に微笑みながら動かす。

 

《予告どおり、宝石を頂き参りました!》

 

幸華「く、クイーンキッド!?」

 

誰もが驚いている間に風船は急速に膨らみ続ける。

 

幸華「!警戒しなさい!」

 

それに幸華はすぐさま警告した後にどう来るかに身構える。

 

膨らみ続けていた風船だったがヨーグのバルーンが道路の脇にある街灯の先端が突き刺さり…

 

バン!!!

 

破裂する。

 

バン!バン!バン!!

 

それを皮切りに風船は強大な音を立てて破裂して行き…

 

ピカーーーーーン!!!

 

強烈な光を放つ

 

幸華「っ!」

 

それに幸華や警官たちは慌てて目を隠す。

 

隠れていた存在も慌てて遮光ゴーグルを付ける。

 

ヨーグ「よっと!」

 

そんな大混乱の中でマンホールからヨーグが蓋を吹っ飛ばして出て来て先ほどので耳も聞こえ辛くなってるので気付いてない警官や幸華の横を通り抜けてすぐさま龍鱗石の置かれている場所へ近づいて右手に装着した小型熱断機でガラスを円形にくり抜き、くり抜いたガラスを押してすぐさま龍鱗石を取ってマンホールへ走ろうとし…

 

ひゅばっ!!

 

横からの何かに手に持っていた龍鱗石を掠め取られる。

 

ヨーグ「え?!」

 

いきなりの事にヨーグは驚いていたがすぐさま目くらましの時間切れが来てるのに気付いた後に慌てて自分が出て来たマンホールに飛び込む。

 

幸華「っ~~~…あっ!?やられた!!」

 

その後に目くらましの光が収まり、幸華は盗まれたのに気付いて悔しがる。

 

慌ただしく動く中で隠れていた人物はそれを見た後に急いでその場を離れる。

 

一方でマンホールから逃げたヨーグは地下鉄を利用して離れ、すぐさま地上に出てディバイトと合流する。

 

ディバイト「目当てのは?」

 

ヨーグ「誰かに盗られた」

 

意気揚々に聞くディバイトだったが出て来た言葉にはっ?と呆気に取られたがすぐさま詰め寄って聞く。

 

ディバイト「誰に!?」

 

ヨーグ「それがわかれば苦労はしないよ;」

 

その様子からああもうとディバイトは頭をガシガシ掻いてぼやいた後にとにかく戻るぞと言い、ヨーグも頷いて2人は隠れ家に戻る。

 

それを1人の人物が静かに、だが見失わないスピードで追いかける。

 

 

 

 

しばらくして隠れ家に戻った2人の報告に4人は驚き、ヴィジョンは驚きながらちょいと用事あるでと出て行った。

 

フォトン「珍しいな」

 

ナチュラル「確かにそうですね」

 

ヨーグ「いやほんとに一瞬だったよ…」

 

心底珍しそうに述べるフォトンとナチュラルに頭を掻いた後にヨーグは気を取り直して今後の事へ切り替える。

 

ヨーグ「とりあえずコレからどうする?」

 

ディバイト「此処は人魚の鱗をもう1回取りに行くべきだろうな」

 

フォトン「龍鱗石ももしかしたら氷室の手先が盗んだ可能性もありうるな」

 

そう上げるディバイトの後にフォトンがそうつけ加える。

 

ヨーグ「んじゃ早速今夜行こう」

 

ディバイト「なら、俺とフォトンは氷室の自宅へ向かう」

 

フォトン「承知」

 

ナチュラル「なら私達はオフィスと言う事になりますね」

 

アーサー「そうなりますね」

 

提案するヨーグにディバイトはそう言い、ナチュラルとアーサーも続く。

 

ディバイト「それと…調べて分かったが影浦と言う奴には気を付けろ。氷室の護衛を務める凄腕の殺し屋だそうだ」

 

ヨーグ「了解。んじゃ行こう…!」

 

かと言いかけて行動を開始しようとした5人は戦闘態勢に入る。

 

まずナチュラルが電気を消し、入り口へフォトンとディバイトが各々の武器を持って構えてから見合った後に頷いた後にディバイトが扉の取手を掴んで一気に開ける。

 

麻紀「きゃっ?!」

 

なんといたのは麻紀で自分の前に着き出されたディバイトの銃とフォトンの刀に驚く。

 

ディバイト「なんだこいつは?」

 

フォトン「子供?」

 

ヨーグ「麻紀ちゃん?!」

 

麻紀を見て芽をパチパチさせてから武器を仕舞う2人の後にナチュラルが電気を付け、それが知ってる人物だったので驚いたヨーグが話しかける。

 

麻紀「クイーンキッド先生!」

 

アーサー「え?」

 

ナチュラル「先生?ヨーグさん何時の間に?」

 

ヨーグ「あー、ちょっとね。でもどうしてここに?」

 

麻紀の発した事に4人はヨーグを見て本人は頭を掻いた後にそう聞く。

 

麻紀「そこの人と一緒にいたのを追いかけて来たんです」

 

ディバイト「マジか?」

 

その問いにディバイトを指して言った事にディバイトは驚く。

 

ヨーグ「で何しに来たの」

 

麻紀「話は全部聞きました!氷室って人の会社に忍び込むんですよね?」

 

話しかけて出て来た言葉に参ったなと顔を抑える。

 

麻紀「私も付いて行って良いですか?」

 

ヨーグ「駄目だよ。危ないだろ」

 

そう聞く麻紀にヨーグはそう返してほら帰ると言う。

 

麻紀「怪盗の修行がしたいんです!付いて行きます!」

 

ヨーグ「あのねぇ…死ぬかもしれないんだよ?」

 

麻紀「死ぬのは怖いです…ですが何もできずにただ失うのはもっと怖いからそれが出来る怪盗になりたいんです!!」

 

そう忠告するヨーグに麻紀は強く答える。

 

するとナチュラルがおずおずと申し上げる。

 

ナチュラル「あの…でしたら戦う力をあげるのはどうでしょうか?」

 

ヨーグ「というとライダーの力をかい?」

 

そう聞くヨーグに作れればですけどとそう言ってナチュラルは持って来ていたパソコンの画面にそれを展開する。

 

展開された画面に映し出されたのはシステムの設計図であった。

 

隅っこにファイズギアセットと書かれている。

 

フォトン「これは前に盗み出した奴にあったファイズの設計図か?」

 

ナチュラル「はい」

 

ディバイト「おまっ、作るのに時間がかかるのをチョイス…」

 

フォトンの問いに頷くナチュラルへディバイトはするなよと言いかけてテーブルに目を向けて固まる。

 

すると、そこには映し出されていたファイズギア一セット置かれていた。

 

もう一度言おう。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーサー・ディバイト・フォトン・ナチュラル「「「「え?」」」」

 

ヨーグ「あ、ちなみに言い忘れてたけどこの子凄い技術力持ってるから」

 

呆気に取られる4人にヨーグはそう言う。

 

驚きから覚めたフォトンが試しにベルトを付けてファイズフォンを操作する。

 

5・5・5!

 

Standing by!

 

そのままファイズフォンをフォンコネクターに突き立て左側に倒す

 

Complete!

 

音声の後にベルトからラインが伸びて強く発光してからフォトンは仮面ライダーファイズになる。

 

ファイズ「なんと…ちゃんと変身出来る」

 

驚いて手を見た後に続けてファイズアクセルを装着するとアクセルメモリーを抜いてファイズフォンのメモリースロットに装填する。

 

Complete!

 

音声の後に胸部アーマーのフルメタルラングが展開して肩の定位置に収まり、アルティメットファインダーの色は赤、エネルギー流動経路は銀色のシルバーストリームに変化する

 

Start Up!

 

続けてファイズアクセルのスタータースイッチを押してアクセルモードになり…

 

3・2・1…Time Out!Reformation

 

音声と共に通常に戻る。

 

ファイズ「なんと言う事だ…話に聞いていた負担が全然ない。と言うかほとんどそのまま戦えそうだ」

 

麻紀「色々と改良も加えましたしね」

 

ディバイト「おいおい、短時間、いや、短分もの間に出来たのかよ」

 

驚きながらそう言うファイズへ麻紀は笑ってディバイトは呆れる。

 

アーサー「ならば私はディバイト達と向かいましょう。丁度3・3になります」

 

ヨーグ「それがいいね」

 

アーサーの言葉にヨーグは頷く。

 

そんな訳で麻紀を含めて6人はそれぞれ別れた。

 

会社に忍び込む際、ヨーグは別ルートで突入し、麻紀とナチュラルは清掃員に化けて入る事にした。

 

待ってろよ~とヨーグは笑う。



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怪盗クイーンキッド~フォーリング・マーメイド・ブラッド~ パート3

 

氷室「で警部さん、なんのようですか?」

 

時間が経って、氷室の会社の建物の壁を登ってから内部に忍び込む事に成功したヨーグは通路を駆ける中で話し声が聞こえて素早く身を隠してこっそり見ると幸華が氷室と対面していた。

 

幸華「人魚の鱗について聞きたい事があって面会に来ました」

 

氷室「と言いますと?」

 

問う氷室に幸華は答える。

 

幸華「あなたが出品した人魚の鱗なのですが、調べた所、あれも盗品だったんですよ」

 

氷室「おやそうなんですか」

 

言われた事に驚いたと様子を見せる氷室に幸華は内心顰めながら続ける。

 

幸華「では、あなたは人魚の鱗は盗品だと知らなかったと?」

 

氷室「えぇ、あれは友人から貰ったものでね」

 

幸華の問いに氷室は後ろを向いて窓から見える景色を見ながらそう答える。

 

氷室「いやはや、クイーンキッドに盗んで貰ってかえって安心しましたよ」

 

ヨーグ「まさか姐さんも来てるとはね」

 

氷室と話してる幸華を見てヨーグは小声で呟く。

 

幸華「とにかく氷室さん、もう少し詳しい話を」

 

氷室「それには及びません」

 

続けて聞こうとする幸華だが氷室は断る。

 

氷室「これでも忙しいんでね。とにかくお引き取り下さい」

 

幸華「いえ、そう言われましても、クイーンキッドは…待ってください氷室さん」

 

歩いて来る2人にヨーグは素早く身を隠す。

 

幸華「あの子を甘く見ては行けません」

 

声や足音から2人が遠ざかった後にヨーグは社長室に来て指紋が付かない様にグローブを嵌めて扉のロックを解除した後…

 

ヨーグ「!」

 

誰かが来るのを感じて素早く隠れる。

 

そして来た人物達にフッと笑って降りる。

 

ナチュラル「あ、ヨーグさん」

 

麻紀「先生も着いてたんですね」

 

それは清掃員に化けたナチュラルと麻紀であった。

 

ヨーグ「二人もちゃんと潜入できたんだね」

 

麻紀「はい」

 

ナチュラル「急いで探しましょう。人が来る前に人魚の鱗を手に入れませんと」

 

その言葉にヨーグは頷いた後に3人は氷室のオフィスに入って捜索を開始する。

 

 

 

 

同時刻

 

ディバイトはフォトンとアーサーと共に氷室の自宅に潜入を開始していた。

 

そこに番犬3匹現れて3人に襲い掛かる。

 

フォトン「はあっ!」

 

向かって来たのを刀の柄尻で犬のお腹を殴り、ディバイトはパンチを叩き込み、アーサーも剣の柄尻で殴る。

 

それにより番犬達は気絶し、3人はそのまま茂みに隠れこむ。

 

ディバイト「さて、どこから探すか…」

 

フォトン「ディバイト、アーサー」

 

隠れた後にそう呟くディバイトに同じく見ていたフォトンが何かを見つけて呼ぶ。

 

2人はフォトンの見ている方を見ると池の中央にある小島に出来た建物を発見する。

 

アーサー「怪しいですね」

 

ディバイト「確かに離れ小島に建物ってな」

 

それに3人は警戒しつつ池に近づく。

 

ドパーーーーーン!!

 

すると池からワニが出て来て3人は慌てて離れる。

 

収まった後に3人は恐る恐る池を覗くと池の底には沢山のワニがいた。

 

フォトン「どうする?これでは行けぬぞ」

 

アーサー「……良い方法を見つけました」

 

聞くフォトンに周りを見ていたアーサーがそう言う。

 

アーサーの見てる方へ顔を向けると長く太い木を見つける。

 

それにフォトンは意図を理解してその木の根元に近い部分を横に斬る。

 

斬られた木は3人に押された事で倒れて小島までの橋になる。

 

3人は早速木を渡って屋敷に忍び込むと警戒しながら障子を開けて覗き込む。

 

中には誰もいないかを確認してから3人は用心して見えたふすまの前まで行くと罠がない事を確認してふすまを開ける。

 

すると開けた先の部屋に1人の女性がいた。

 

女性「あ、あなたたちは?」

 

ディバイト「怪盗さ」

 

女性「怪盗?」

 

アーサー「いきなりですが宝玉について知ってる事を教えてくれませんか?」

 

フォトン「(しかし、なぜ此処に女性が?氷室の身内…だが、守るにしても厳重過ぎる気もするが…)」

 

ディバイトの答えた事に呟く女性へアーサーが膝を付いて聞く中でフォトンは疑問を感じる。

 

すると、近づいた事で見えた女性の顔にディバイトはん?と違和感を感じる。

 

知らない筈なのにどこかで見た様なのを感じる。

 

女性「もしかして、クイーンキッドと言う人の仲間ですか?」

 

アーサー「え?」

 

聞かれた事にアーサーは呆気に取られ、ディバイトは顔を顰める。

 

 

 

 

一方ヨーグ達は氷室の社長室をくまなく調べ回っていた。

 

麻紀「先生、この本棚とかの後ろにはありませんかね?」

 

ヨーグ「うーん、そこはありきたり過ぎてないんじゃないかな?ボク的にこの辺りに隠し金庫がありそうなんだよね」

 

仮面ライダー鎧武ジンバーピーチアームズを監視員にして人魚の鱗を探す3人で本棚から本を落としながら聞く麻紀に2つの水槽の間の絵の下を叩いて探っていたヨーグがそう返す。

 

本を落としていた麻紀だったが数冊本が落とせないのに気付く。

 

ナチュラル「どうしました?」

 

麻紀「この本が落とせなくて…もしかして…」

 

それに気づいて声をかけるナチュラルに麻紀はそう答えた後に試しに押して見る。

 

なんと落とせなかった数冊の本はすんなりと動き、カチッと音が響く。

 

すると水槽がノイズが走った様に乱れ始める。

 

ヨーグ「ん?」

 

ナチュラル「お魚が…」

 

それに誰もが驚くと水槽だった壁がせり上がり…数々の品物が現れた。

 

ヨーグ「これは…」

 

麻紀「あっ!あれって」

 

驚いて現れた品々を見ていたヨーグだったが麻紀の言葉に麻紀やナチュラルが見てる方へ顔を向ける。

 

そこには、人魚の象の手に飾られた人魚の鱗がスポットライトの光に照らされて輝いていた。

 

ヨーグ「おぉ、これは本物の人魚の鱗だね」

 

麻紀「やりましたね先生!早速盗みましょう!」

 

照らされた事で浮かぶ模様に呟くヨーグへ麻紀は喜んで人魚の鱗に手を伸ばす。

 

ヨーグ「ちょっと待っ」

 

ナチュラル「こう言うのには大抵!」

 

慌てて止めようとするヨーグとナチュラルだったがひと足遅く、麻紀が人魚の鱗を取って像から離した瞬間

 

~~~~~!~~~~~~!

 

2人の予想通り警報が鳴り響く。

 

それは遠くにいた幸華達の耳にも入る。

 

幸華「何かしら?」

 

呟く幸華の後に氷室はまさかと言う慌てた表情で駆け出し、幸華も追いかける。

 

ヨーグ「まずい!逃げるよ!」

 

ナチュラル「はい!」

 

鎧武GPの動きから誰かが来ている事に気付いたヨーグは鎧武を消した後にその場を去ろうとするがそれよりも前に幸華と氷室が来る。

 

幸華「!クイーンキッド!」

 

ヨーグ「氷室、本物の人魚の鱗は頂いて行くよ」

 

そう言って氷室に向けてヨーグは懐から人魚の鱗を見せつける。

 

幸華「本物の?」

 

その言葉に幸華は氷室を横目で見ると氷室は目を見開いていたが幸華の視線に気付いて目を逸らす。

 

やはり裏を持ってたわねと幸華は内心顔を顰める。

 

ヨーグ「んじゃ僕たちは忙しいからコレで」

 

麻紀&ナチュラル「ええい!」

 

それを合図に麻紀とナチュラルは清掃道具の入ったワゴンを持って勢い良く駆け出す。

 

幸華「うええ!?」

 

それにより氷室は横に避けるが幸華は勢いよく上に吹き飛んで床に背中をぶつける。

 

幸華「あいたた」

 

背中を摩る幸華を尻目にヨーグも2人に続く。

 

ヨーグ「じゃあね~姐さん!」

 

麻紀「じゃあね姐さん!」

 

そんな幸華に2人は走りながら顔を向けて言う。

 

ナチュラル「ちゃんと前見てください!」

 

麻紀「はいは~い!」

 

その後にナチュラルに注意されてそのまま走り去る。

 

幸華「いつつ!後で詳しい話を聞かせて貰うわよ!!待ちなさいクイーンキッド!」

 

背中を摩った後に氷室に厳しく言った後に追いかける。

 

見送った後に氷室はスマホを取り出してどこかに連絡を取る。

 

氷室「クイーンキッドだ。分かってるな?」

 

そう言い終えた後に通話を終えると氷室は憎々しげに3人が逃げた方を見る。

 

逃げていたヨーグとナチュラルは麻紀に止められる。

 

麻紀「先生、ちょっと待ってくださいね」

 

そう言ってワゴンを開くと沢山の部品を取り出す。

 

幸華「待ちなさいクイーンキッド!!」

 

ナチュラル「早くしないと姐さってえぇ?!」

 

迫る幸華にナチュラルは言おうと麻紀に振り返って驚く。

 

麻紀「2人共乗ってください!」

 

そこには麻紀がヨーグに見せたサイドカー付のバイクであった。

 

しかもサイドカーは2人乗り出来る様にされていて作った本人である麻紀はサイドカーにもう乗り込んでどこから取り出したのか分からないヘルメットを付けている。

 

幸華「(あ、ありのままに思った事を心に残すわ。私がクイーンキッドに迫っていたら女の子の手が見えない動きを見せたと思ったらバイクがあった。な、何を言ってるのか私にも分からないけどとんでもない物を見たのは確かよ)」

 

ヨーグ「ナイスだよ麻紀ちゃん!」

 

走ったまま驚く幸華を尻目にヨーグはすぐさまバイクに乗りこみ、ナチュラルも驚きから覚めて慌ててサイドカーに乗ってヘルメットをかぶる。

 

そしてヨーグはすぐさまバイクを走らせる。

 

幸華「ま、待ちなさいあいつつ…クイーンキッドよ!クイーンキッドが出たわ!非常線を張りなさい!!」

 

走りながら腰を摩った後にポリスライセンスを取り出して連絡する。

 

バイクで逃げていたヨーグ達は階段を下っている途中で上から銃撃が襲い掛かる。

 

それにナチュラルは上を見るとサングラスを付けたスーツの男達がマシンガンで攻撃していた。

 

ナチュラル「厄介ですね!」

 

それを見てナチュラルはゴーカイガンでスーツの男達の銃を落として行く。

 

階段を降りた後にそのまま人がいる通路を通り、フロアに出る。

 

麻紀「先生、その赤いボタン押してください!」

 

ヨーグ「これかい?」

 

言われた通り赤いボタンを押すとサイドカーがバイクの前に来て合体した後に2人を覆う様にキャノピーが出て来た後にバイクの両側から翼が出ると同時にそのままエスカレーターのを飛び越えて空を飛ぶ。

 

ナチュラル「す、凄い…」

 

ヨーグ「…君ほんとに中学生?」

 

麻紀「そうですよ?」

 

呆気に取られるナチュラルの後にヨーグは運転しながら思わず聞いて麻紀は首を傾げる。

 

ある意味自分の創造主並みに規則外だなと思った後にヨーグはバイクを操作してガラスをぶち破って脱出する。

 

あっちはどうしてるかな?と考えながらヨーグは降りる場所を探す。

 

 

 

 

時間遡ってディバイト達に戻る。

 

女性を見ていたディバイトは思い出した。

 

目の前の女性はオークションの時、オークション会場で昌江に付き添っていた秘書だと…

 

ディバイト「あんたは確か、オークション会場で…藤堂の一味か?」

 

女性「あっ貴方はあの時の」

 

ディバイトの言葉に女性もディバイトがあの時のコックだと気付いた途端…

 

パタン!

 

ふすまが開く音と共に銃撃が飛んで来る。

 

ディバイト「伏せろ!」

 

メロン!

 

フォトン「!変身!」

 

それにディバイトは女性と共に近くにあった屏風の裏に隠れ、フォトンは銃弾を斬りながら予め装着していた戦極ドライバーにメロンロックシードを嵌め込んでカッティングブレードを下ろす。

 

ロック・オン!

 

ソイヤッ!

 

メロンアームズ!天下御免!

 

フォトン「ディバイト!」

 

音声の後に額に三日月の髪飾りを付け、サラシの上からメロンアームズを模したアーマーを付け、横側にスリットが入った袴を履いたライダー少女斬月となった後にメロンディフェンダーをディバイトへ投げ渡して刀で防いでいく。

 

男たち「チッ!」

 

マスカレイド!

 

それを見た男達はガイアメモリを取り出すとマスカレイドドーパントとなる。

 

アーサー「やるしかないようですね!変身!」

 

ディバイト「だな!変身!」

 

チェンジ!スナイパー!

 

それを見たアーサーはすぐさま飛んで来てベルトになったサガークにジャコーダーを挿し込み、仮面ライダーサガを模したインナースーツとガーターベルトを付け、頭にサガの仮面を模した王冠をかぶっているライダー少女サガへと変わり、ディバイトも持っていたスナイパードライバーにカードを挿し込んだ後にスナイパードライバーから大きいエネルギー弾を放つとマスカレイドドーパントに当たってディバイトに向けて跳ね返ってディバイトにぶつかるとボディはスカルの身体の銀色の部分を黒ずんだ銀色にした感じで腰のところにハンドガンを入れるホルスターがある仮面ライダースナイパーになる。

 

女性「す、姿が変わった?!」

 

ガトリング!

 

姿の変わった面々に女性が驚いている間にスナイパーはメロンディフェンダーで自分と女性を守りながらカードを装填すると先端がガトリングガンへと変わり、それでマスカレイド達を吹き飛ばす。

 

横から来たのに斬月は畳を勢いよく叩いて畳み返しをして防ぎ、サガがジャコーダービュートを振るい、横の敵を一掃する。

 

斬月「ディバイト!アーサー!」

 

その後に斬月が2人を呼びかけて別のふすまを蹴り飛ばし、女性の腕を引いてスナイパーが通り、スナイパーから渡されたメロンディフェンダーを持ったサガが出た後に追いかけて来たマスカレイドドーパントを斬月と共に迎え撃つ。

 

マスカレイドドーパント「クソッ、このまま逃げられたら俺たちが商品にされちまう!」

 

斬月「(?商品だと?)」

 

相手のスナイパーたちの強さに思わず漏らした事に斬月は疑問を感じる。

 

その間にスナイパーは女性を守りながら迎撃していたが…

 

スナイパー「!?」

 

自分の後ろにあったふすまから飛び出た何かにスナイパードライバーが弾き飛ばされる。

 

それに慌ててふすまから離れると弾き飛ばした何か、刃はふすまを3角形を描く様に切り裂いた後にその持ち手がふすまを蹴飛ばして現れる。

 

その男にスナイパーは氷室の護衛を務める凄腕の殺し屋の影浦だと気付く。

 

スナイパー「コイツが影浦か!」

 

影浦「へへへ!!」

 

驚くスナイパーへ現れた影浦は笑った後に両手に持った2つの鞭の様に歪曲する特殊な日本刀を使い攻撃を仕掛けて行く。

 

それにスナイパーは女性を慌てて横に突き飛ばした後にその攻撃を避けて行く。

 

スナイパー「クソッ、厄介だな!」

 

それに悪態付いた後に転がり込んで避けた事で壁を背にしてしまう。

 

影浦「うりゃあ!」

 

膝を付いた体勢のスナイパーへ影浦は日本刀を振り下ろすが…

 

斬月「むん!」

 

それより前に斬月が受け止める。

 

そのまま睨み合った後にお互いの刀のぶつかり合いをして外に出る。

 

斬月「お主やるな!」

 

ぶつかり合ってなかなかの実力者だと斬月は分かった後に飛んで来たナイフを弾く。

 

飛ばして来たのは倒れていたマスカレイドドーパントだと分かったがさらに気付く。

 

自分が弾いたナイフが運悪くスナイパードライバーを取りに言っていたスナイパーに飛んで行ってる事に…

 

しかもそれがスナイパーの首へと向かっている。

 

斬月「スナイパー!」

 

スナイパー「しまっ!?」

 

呼びかけに気付いたスナイパーが気付いた頃には回避が出来ない。

 

誰もが思った時…

 

女性「っ!」

 

スナイパーの前に飛びだした女性がナイフによる一閃を首に受けて血をまき散らす。

 

サガ&斬月&スナイパー「!?」

 

いきなりの事に3人は目を見開いて驚いている間に女性に当たった事で軌道が逸れたナイフが壁に突き刺さると共に女性は倒れる。

 

影浦「チッ」

 

斬月「!くっ!」

 

突き出された影浦のを斬月は避けた後にそのまま離れ、影浦も後を追う。

 

サガ「この!」

 

ナイフを投げたマスカレイドドーパントをサガが倒す。

 

その間にスナイパーは女性を抱き上げる。

 

スナイパー「おい!俺を庇ったのか…なぜ?」

 

女性「うっ…」

 

問うスナイパーに女性は呻いた後に息絶え絶えに言う。

 

女性「此処には…宝玉は…ありません………あ、あの人は…氷室は恐ろしい人…宝玉を渡さないで…逃げて!」

 

そう最後に残すとスナイパーを突き飛ばして崩れ落ちる。

 

スナイパー「ちっ…アーサー!」

 

サガ「っ!了解です!」

 

それにスナイパーは手を握りしめた後にスナイパードライバーを拾って現れたマスカレイドドーパントを撃ちながらサガに声をかけ、サガも苦い顔をしながらスナイパーとその場を離れる。

 

そして2人は塀へ飛び乗った後に振り返ると信じられない光景が目に入る。

 

離れ小島の屋敷にて死んだと思われていた女性が何事もなく立ってスナイパーとサガを追いかけるマスカレイドドーパントを見ていた。

 

サガ「彼女は一体…」

 

思わず呟いた後に次の光景にまたも驚く。

 

彼女が首元の血を拭うと出来ていた筈の傷がなかったのだ。

 

そのまま女性は奥へと消えて行く。

 

見ていた2人だったが銃撃に我に返ると慌てて退散する。

 

斬月「くっ!」

 

影浦「どうした?剣が迷っているぞ?」

 

一方でぶつかり合っていた斬月は押されており、影浦の言葉に顔を顰める。

 

影浦「同じ女を傷つけたことで動揺したか?くくく、未熟未熟未熟!」

 

斬月「黙れ!」

 

振り切る様に斬月は突撃してぶつかり合った後に後ろに跳び退る。

 

斬月「っう!」

 

着地すると同時に斬月は膝を付いて脇腹を抑える。

 

すると脇腹から血がにじみ出る。

 

先ほどのぶつかり合いので受けた様である。

 

影浦「さて…」

 

そんな苦痛で顔を歪める斬月へ影浦は笑いながら刀の切っ先を斬月の胸へ向けた後にゆっくりと上げて顔へと向ける。

 

影浦「決めた。その綺麗な顔を切り刻んでやる」

 

リッパー!

 

そう宣言して刀を仕舞うとガイアメモリを取り出して首にあるコネクトに挿し込む。

 

その姿を狼の様な顔で腕が巨大な刃となったリッパードーパントとなり、接近して刃となった腕を振り下ろそうとし…

 

パカーーーーーン!!

 

壁をぶち破って車が現れ、車はリッパードーパントと斬月の間を通り過ぎて停車する。

 

ディバイト「乗れフォトン!」

 

アーサー「早く!」

 

斬月「っ、わかった!」

 

乗っていたディバイトとアーサーの言葉に斬月は了承してすぐさま乗り込むとディバイトは急発進させてその場から逃げる。

 

それにリッパードーパントは舌打ちする。

 

 

 

 

一方、ヨーグ達は地面に降りた後に警察の追跡から逃げていた。

 

ヨーグ「(どうも妙だね。必死に奪い返す様子が見れない。あまりにも無防備過ぎる。何時でも取り返せる自信があるのかいや、2つの宝玉以外に…)」

 

そんな中で氷室の追手がない事に疑問を感じる中でヴィジョンの言っていた事を思い出す。

 

ヨーグ「不老不死…財宝…」

 

呟いた後にもう1つ気付く。

 

ヨーグ「人魚…そうか」

 

今までのが脳裏を過ぎた後に頭に浮かんだのに納得した後にまずは警察を振り切る事にし…

 

ヨーグ「しっかり捕まっているんだよ2人共」

 

ナチュラル&麻紀「はい!」

 

そう言ってスピードを上げて警察の封鎖のスキマを通り、そのまま後ろからパトカーがぶつかる音を聞きながら遠ざかる。

 

しばらくして発電所などが見える場所で一息つく。

 

ヨーグ「さてそろそろかな」

 

麻紀「?何がです?」

 

持たれながらそう洩らすヨーグに麻紀は聞く。

 

ここが待ち合わせですよとナチュラルの言葉に成程と麻紀は納得する。

 

ヨーグ「お、来た来た」

 

しばらくして近付いて来る人影にヨーグはそう呟く。

 

ヨーグ「三人ともそっちはどうだった?」

 

現れたディバイト、フォトン、アーサーにヨーグは話しかける。

 

ディバイト「その事だが…ちょいと驚きのを見た」

 

アーサー「此処で話すより隠れ家で話しましょう」

 

フォトン「………」

 

そう言う2人と無言のフォトンに分かったと言ってヨーグ達は隠れ家に向かい、途中でヴィジョンとも合流、隠れ家に着いた後にディバイトとアーサーは自分達が見て来たのを伝える。

 

ヨーグ「なるほどね…」

 

ナチュラル「死傷を受けた筈なのに生きててケガが消えてる女性がいるなんて…」

 

ヴィジョン「私等の様な特殊な存在以外に人でおるなんて驚きやな」

 

納得するヨーグの後にナチュラルは驚きでそう洩らし、ヴィジョンも壁に背を付けながら同意する。

 

すると考え込んでる麻紀にヨーグは気づく。

 

ヨーグ「どうしたの麻紀ちゃん?」

 

麻紀「先生……もしかしたらその女の人は美沙お姉ちゃんかもしれません」

 

気づいて声をかけるヨーグに麻紀はそう言う。

 

ヨーグ「美沙お姉ちゃん?」

 

ナチュラル「お姉さんがいたんですか?」

 

麻紀「本当の姉じゃないですけどね」

 

目をパチクリさせる2人にそう言って麻紀は語る。

 

麻紀は幼少期に父の蒸発で行き場を無くして養護施設に預けられた。

 

馴染めずにいた彼女へ接してくれたのが幼い頃に両親が事故で亡くなって養護施設で暮らしていた美沙だった。

 

彼女はどんな怪我をしてもすぐに治癒してしまう生来の特異体質を持っており、それにより死傷でもなんだろうと治ってしまうとの事。

 

ディバイト「だからか」

 

アーサー「信じられませんが、我々2人は見てますからね」

 

それを聞いてディバイトとアーサーは思い出して納得する。

 

ヨーグ「じゃあ君のその技術は?」

 

麻紀「あ、あれは養護施設の園長の知り合いに教えて貰ったんです。二人の女の人が時たま来ては私達を可愛がってくれたんです。その内の1人が見せてくれた機械作りを見ていたら教えてくれてなりました!まぁ、あの人より劣りますけどね」

 

気になったので聞くヨーグに麻紀は笑顔で答える。

 

その言葉にどれだけ凄かったのその人と…教えて貰ったヴィジョン含めて6人は思った。

 

ヨーグ「…もしかして君が盗みたいのって」

 

ヴィジョン「しっかし、話を聞くからになんであの婆ちゃんの秘書なんかやってたんや?」

 

先ほどまでの話を聞いて予想が付いて問うヨーグに麻紀が頷く隣でヴィジョンがそう洩らすと麻紀はその理由も話す。

 

藤堂昌江は美沙や麻紀が暮らしていた養護施設に金を貸しており、借金の肩代わりとして美沙が施設の負債を肩代わりする形で藤堂の秘書として連れて行かれたらしい。

 

美沙と実の姉妹とも思える程仲が良かった麻紀は取り戻したくて彼女を取り返そうと藤堂を見張っている中で人魚の鱗を盗むヨーグ達に遭遇し、彼女に怪盗について教えて貰えば出来ると考えて弟子入りをお願いしたとの事だ。

 

ナチュラル「そうだったんですか…」

 

ヴィジョン「泣かせる話やな…良し!ならウチがちょいと行って来るわ!それで出来るならそのお嬢さんを連れて来る!と言う訳でヨーグ待っててな!!」

 

それにナチュラルは納得した後にヴィジョンはそう言って出て行く。

 

ディバイト「あいつ、やっぱ氷室と組んでたか」

 

フォトン「まぁ、あれなら大丈夫だろ。それに連れて来れるなら御の字だな…それに残りの龍鱗石を氷室から奪わないとな…」

 

それを見てディバイトは呆れ、フォトンがそう言うとあ…と麻紀は呟いた後に懐を探る。

 

そして…龍鱗石を取り出す。

 

ヨーグ「え、それって?!」

 

ディバイト「龍鱗石!?何でお前が!?」

 

麻紀「えっとその…実はと言うとあの時私もいて先生が盗んだ所をこれでひゅばっ…と盗ったんです。これで先生に弟子入りを認めて貰おうと思ってたらあの話を聞いて…」

 

驚く面々に麻紀は申し訳ない顔でなぜ持っているかの理由をとても小さいマジックハンドを見せながら言う。

 

ヨーグ「あー確かに良い方法だね」

 

それにヨーグは腕を組んで頷く。

 

自分から盗み出すなんて前に知り合った海賊戦隊のリーダー以外いなかったのだから普通に資格はある。

 

麻紀「そう言えば先生を見て思い出した事があるんです」

 

ヨーグ「ん?」

 

するとヨーグを見て何かを思い出した麻紀の言葉にヨーグは気になったので聞こうとし…

 

ヴィジョン「遅かった!!」

 

慌てた様子のヴィジョンが来る。

 

ナチュラル「ど、どうしたんですか?」

 

ヴィジョン「氷室の奴らの本拠地向かったけどもぬけの空やった!」

 

ディバイト「先手を打たれたか…」

 

ナチュラルの問いにヴィジョンは答え、ディバイトはそう呟く。

 

フォトン「ならば奴らはどこに…」

 

ヴィジョン「そういえば本拠地にこれが置いてあったわ」

 

そう言って1つの地図を取り出す。

 

その中で中心に描かれた島にヨーグはもしやと呟く。

 

ヨーグ「ここに財宝があるんじゃないかな?」

 

ディバイト「!八百比丘尼の財宝か!」

 

ヴィジョン「けれどあの子を連れて行くって事は…まさか彼女も財宝の為の鍵なんか?」

 

呟いた事にディバイトは呟き、ヴィジョンが思った事を呟く。

 

ヨーグ「恐らくなにか利用方法があるんだろうね」

 

アーサー「しかし、2つの宝玉と共にどう使う気なんでしょう?」

 

それに誰もがうーんと唸る中でヨーグは手をパンパンさせて注目を集める。

 

ヨーグ「さぁね。とりあえず行って見ないと」

 

その言葉に6人は頷き、ひとまず眠りについて朝一にその島の近くの海岸まで行く事になった。

 

 

 

 

一方、氷室の研究所を証拠を掴んで幸華達が乗り込んでいたがヴィジョンの言う通りもぬけの空であった。

 

幸華「く、もう逃げていたか…氷室はどこに…」

 

刑事「警部。来てください!妙な物を発見しました」

 

捜索を見る中で幸華が呟いているとデータ関連を調べていた刑事が何かを発見したらしく、幸華は向かうと刑事がパソコンを前に立っており、幸華も起動されたパソコンの画面を見るとそこにはヨーグ達が見てたのがあった。

 

幸華「これは…地図?まさか氷室達は此処に…」

 

そう呟いた後にすぐさまどこなのかを調べる様に指示を出して地図に描かれた島を睨む。

 



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怪盗クイーンキッド~フォーリング・マーメイド・ブラッド~ パート4

翌日、ヨーグ達は準備を済ませた後に地図に描かれた島を見つけてその近くの海岸に夕方着き、翌朝に島へ上陸する事にして一晩過ごす事にした。

 

麻紀的にはすぐに向かいたいだろうが氷室達にしたら美沙はお宝への大事な存在だからなんらかの拍子で特異体質でも治せない傷を負わせる事はないだろうとヨーグ的に考えてである。

 

ナチュラル「出来ましたよ~麻紀ちゃんのお蔭で出来た魚焼き器で簡単調理しました~」

 

ヴィジョン「いや~良い匂いやな~こりゃあごっつ美味そうやで~」

 

そんな訳で一同は海岸で食事を取っていた。

 

美沙が心配で食べてない麻紀へディバイトは魚を差し出す。

 

ディバイト「ほらお前のだ」

 

麻紀「あ、ありがとうございます」

 

食べてないと出来ないと言うのを感じてお礼を言い魚を受け取って麻紀が食べるのを見ながらディバイトも食べる。

 

誰もが寝静まった中、ヨーグは外で星空を見ながら寝転がり、隣でディバイトがスナイパードライバーを磨いていた。

 

ディバイト「それで?」

 

ヨーグ「ん?なんだい?」

 

声をかけるディバイトにヨーグは顔をディバイトに向ける。

 

ディバイト「今朝、八百比丘尼の財宝や2つの宝玉を調べていた時になんか驚いていたが…何を見たんだ?」

 

その言葉にヨーグは視線を外して夜空を見る。

 

ヨーグ「ねぇ、大盗賊シーフって知っている?」

 

ディバイト「何?」

 

出て来た言葉にディバイトは目を開く。

 

 

 

 

一方、幸華は氷室がいる建物を見張っていた。

 

幸華「奴を追っていればクイーンキッドを見つけられるわ。一瞬たりとも見逃さないわよ」

 

刑事「警部。過去に一度だけ、人魚の鱗と龍鱗石…2つの宝玉が盗まれた事があります」

 

双眼鏡で見張っていた幸華はパソコンで宝玉について調べていた刑事がそう報告する。

 

幸華「それはホント?それで盗んだのは誰?」

 

刑事「大怪盗シーフです」

 

出て来た名に幸華は驚く。

 

幸華「大怪盗シーフ…ですって!?」

 

 

 

 

戻ってヨーグ達

 

ディバイト「大怪盗シーフって全次元世界で有名な大盗賊で盗めない物はあんまりないで有名とも言われて…」

 

ヨーグ「そして僕のモデルとなった人物の一人だ」

 

自分の知る限りのシーフの経歴を言うディバイトの言葉を引き継いでヨーグは言う。

 

ディバイト「つまりシーフは八百比丘尼の財宝を狙った事があるって事か…」

 

ヨーグ「でもそのシーフが盗むのを諦めた…」

 

続けて出て来た言葉にディバイトは驚く。

 

ディバイト「諦めた?マジかそれ?」

 

長い付き合いだからこればかりは嘘ではないだろうが思わずディバイトは聞いてしまう。

 

ヨーグ「あぁ、本当だよ」

 

ディバイト「つまり、俺達はあの大怪盗が盗めなかったお宝に挑むも同然って訳か」

 

頷くヨーグを見た後にディバイトはそう洩らす。

 

ヨーグ「そういう事だね…」

 

ディバイト「なら、見て見ようぜ。大怪盗シーフが諦めたと言うお宝をな」

 

それを聞いて笑みを浮かばせて言うディバイトにヨーグもそうだねと笑う。

 

大怪盗が諦めたと言う宝がどんなのかを考えながらヨーグは夜を過ごした。

 

そして次の日

 

ヨーグ「ん~よく寝た!」

 

とヨーグは背伸びした後に6人へ顔を向けて笑顔で言う。

 

ヨーグ「んじゃ行こうか」

 

ブラックゴーカイガレオン!!

 

そう宣言してモバイレーツを操作してブラックゴーカイガレオンを呼び出す。

 

呼び出されたのに麻紀はうわぁ…と声を漏らし、行くよと声をかけられて7人はブラックゴーカイガレオンへと乗り込んで氷室達が向かった財宝の眠る島、海鳴島へ向かう。

 

海鳴島

 

氷室「さて此処か」

 

一足先に着いていた氷室は島を見渡してから後ろにいる美沙を見て不気味に笑った後に歩き出し、美沙も俯きながら続く。

 

しばらく歩いて大きい穴を見つけた氷室は歩ける道があるのに気づいてそれで下へ降りる。

 

氷室「ここが死の洞窟か」

 

底に着いてあった洞窟を見て呟いてから氷室は笑った後に振り返っておいと影浦を呼び、それに影浦は頷いて後ろにいた部下に顎で指示し、部下もそれに同意した後に別に連れて来た1人の男へ入る様に銃で脅す。

 

氷室「あの岩の間の道を歩いて行け。行かなければこの場で殺す」

 

怯える男へそう脅すと男は命が惜しいので恐る恐る入って行く。

 

男は怯えながら洞窟を進む中で何かの音が響く。

 

男「な、なんだ?」

 

それに男も気付いた後に奥に何かが見えたと思った瞬間…

 

ザシュ!!!

 

洞窟から複数の大きい矢が飛んで来て壁に突き刺さる。

 

その後に血を流しながら男が現れて呻きながら倒れてそのまま死に絶える。

 

氷室「なるほど、これが死の罠か」

 

倒れた男を見て笑う氷室だが、その額からは冷や汗が出ている。

 

どうするかを氷室は考えていた時…

 

「な、なんだあれ?!」

 

上を見上げて驚きの声をあげる部下の声に氷室も上を見上げると黒いガレオン船が飛んでいた。

 

それに氷室は驚いているとガレオン船、ブラックゴーカイガレオンからヨーグが飛び出してくる。

 

ヨーグ「やぁ氷室、昨日ぶりだね」

 

氷室「これはこれは、1人で来るなんて無謀な事をするじゃないか怪盗クイーンキッド」

 

銃を向けられる中で着地して挨拶するヨーグへ氷室は言う。

 

そんな中でもヨーグは涼しい顔をしたままで懐から人魚の鱗と龍鱗石を取り出して見せる。

 

ヨーグ「取引だ。僕があの洞窟に入って罠を止める。あの槍が女性に刺さるシーンはあんまり見たくなくてね。ただし断った場合と止めた後で必要じゃない時に彼女を傷つけるなら2つの宝玉を壊す」

 

氷室「バカめ、貴様に何が出来る。死ぬだけだぞ?それにそんなのお前をころ(ガシャーン)!?」

 

出された事に冷笑した後に蹴ろうとした氷室は目の前でヨーグが宝玉を壊した事に目を見開く。

 

驚いている氷室を見た後にヨーグは壊した筈の宝玉2つを取り出す。

 

ヨーグ「今のは偽物、殺そうとするならそれより前に割る。これは本気だよ」

 

氷室「わ、わかった、要求を飲もう」

 

勢いよく宝玉を持った腕を上げるヨーグに氷室は慌てて了承し、部下達にも殺すなと念押しの指示をしてそれぞれ離させる。

 

それにヨーグは満足そうに頷いた後に美沙に近づいてちゃんと助けるからねと小声で伝えて洞窟の前に立つ。

 

ヨーグ「……」

 

静かに暗闇を見た後にこの穴をシーフが潜り抜けたのなら負けられないと心の中で呟いた後に洞窟へ入る。

 

慎重に進んで行くと音が聞こえて来る。

 

ヨーグ「(勝負は一瞬、ギリギリまで引きつける…)」

 

聞きながらヨーグは進む。

 

緊張感で汗が出る中で一際大きいのが聞こえた後…

 

シュン!

 

ヨーグ「!」

 

飛んで来た槍にヨーグは氷室の会社に忍び込む際に使用していた電磁石で飛んで来た槍を防いだ後に投げ捨ててもう片方を槍を飛ばしていた機械の歯車と歯車の間に挟んで抑え込む。

 

しばらくして機械は停止し、それにヨーグはふうと息を吐く。

 

ヨーグ「よっと」

 

機械から離れた後に完全に止まってるのを確認して入口の方へ止めたのを伝える為に叫ぶ。

 

ヨーグ「おーい、罠解除したよー」

 

氷室「ようし、あんな取引をしたからには妙な真似はするなよ」

 

それを聞いて僕はしないけどね~と内心悪戯っ気な事を呟くと氷室と美沙が来る。

 

どうやら他の部下は外で待機させる様だ。

 

ヨーグ「(外は任せたよ皆)」

 

そう心の中で呟いた後に先頭で奥に進む。

 

一方残った影浦とその部下はブラックゴーカイガレオンを見る。

 

すると、ディバイトとフォトン、ナチュラルにアーサー、ヴィジョンに仮面ライダーファイズが縄を使って降りて来る。

 

それに影浦は笑った後にメモリを取り出す。

 

リッパー!

 

マスカレイド!

 

挿し込んでリッパードーパントとなると共に他の部下もマスカレイドドーパントとなると同時に6人は降り立つ。

 

ヴィジョン「さぁて、暴れまくるぜ!」

 

ディバイト「麻紀、お前は戦闘には慣れてないから援護するだけで良いからな」

 

ファイズ「は、はい!」

 

手の骨を鳴らして言うヴィジョンの後にディバイトが変身していたファイズへ声をかけてファイズは頷く。

 

それを見た後にそれぞれ変身アイテムを取り出す。

 

ヴィジョンはディケイドライバーを付けて、ナチュラルは右腕に付けた2つのボタンが付いたリング型リモコン『G3-Xリング』を、フォトンはゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードを取り出す。

 

メロンエナジー!

 

ディバイトはゲネシスドライバーを装着してメロンエナジーを解錠した後にゲネシスドライバーに装填する。

 

ロック・オン!

 

ディバイト&フォトン&ナチュラル&アーサー&ヴィジョン「変身!」

 

カメンライド!

 

チェンジ・スナイパーガール!

 

ソーダ!

 

ディケイド!

 

メロンエナジーアームズ!

 

それぞれカードを装填したり、トリガーを引いたり、ボタンを押したり、右側のハンドル・シーボルコンプレッサーを握り押し込んだりして変身する。

 

ディバイトはティアナ・ランスターのバリアジャケットのノースリーブの夏服の黒い所を黒ずんだ銀色にして半袖のジャケットとミニスカートの白い所を黄色に染めているのを纏ったライダー少女スナイパー

 

ナチュラルはゼノサーガのKOS-MOSVer.4のコスチュームをG3-Xを模した感じに変えた感じのライダー少女G3-X

 

ヴィジョンはマジシャンを感じさせる服装で頭にディケイドの仮面を模したシルクハットをかぶっているライダー少女ディケイドになる。

 

そしてフォトンは額に三日月の髪飾りを付け、サラシの上からメロンエナジーアームズを模したアーマーを付け、腕に篭手のアーマーを付けて横側にスリットが入って膝まである袴を付けているライダー少女斬月・真へと変身した。

 

それを見た後にリッパードーパントは笑った後に斬月・真へと斬りかかる。

 

 

 

 

一方、洞窟を進んでいたヨーグ達は小部屋の様な空間にたどり着き、中央に社があり、社にはハスの花を模した何かを置く台座が2つあった。

 

ヨーグ「なんだあれ?」

 

氷室「その社の2つの台座に2つの宝玉を置け」

 

社を見て呟くヨーグへ氷室は指示する。

 

ヨーグ「分かったよ」

 

言われた通りにヨーグはやれやれと思いながら人魚の鱗と龍鱗石を取り出すと左の台座に人魚の鱗、右の台座に龍鱗石を置く。

 

置いた後にヨーグは離れると2つの宝玉が置かれた台座が社の中に入って行くと社の下が開いて何かが現れる。

 

氷室「美沙、そこに手をおけ、早く!」

 

言われた美沙は恐る恐る手を置く。

 

すると、外側から板が回転して美沙の手を中に入れ、それに慌てて美沙は手を抜こうとするが抜けず…

 

美沙「ああ!?」

 

その間に針が出て来て美沙の手を貫く。

 

ヨーグ「おいなにを…!」

 

氷室「よく見たまえ」

 

それに食い掛かるヨーグを制して氷室は言う。

 

そう言われてヨーグは板を見ると美沙から出た血が板に掘られた溝を通って行くのが見えた。

 

最終的に穴へと血は流れて行き、しばらくすると明りが消える。

 

それに周りを見ていたら光が差し込み、良く見ると社の後ろにあった壁が開いて行き、入口が出来た。

 

ヨーグと氷室が呆気に取られていると板から美沙の手が解放され、怪我も消えて行く。

 

その手を見た後に美沙は出来た入口を通り、ヨーグと氷室も続く。

 

入口を通り抜けると天井から一筋の光が入るだけの広い空間に出る。

 

美沙「此処が封印の地…」

 

ヨーグ「ん?あれは…」

 

呟く美沙の後に周りを見ていたヨーグが光が降り注ぐ場所を見て気づいた。

 

布の如かれた台座の上に礼儀正しく座り、目を瞑る尼の女性がいた。

 

その人物にヨーグはまさかと確信する。

 

目を瞑る女性こと八百比丘尼で彼女ことが財宝の正体だと…

 

氷室「やった…」

 

それに氷室は喜んでいるがヨーグは八百比丘尼の顔を見て驚いていた。

 

目を閉じてはいるがその顔つきは美沙にそっくりであった。

 

ヨーグ「とても信じられないような話だろうけど、八百比丘尼の財宝とは金銀や宝石じゃなく、不老不死と言われた彼女自身の体だったんだね…」

 

そう呟いた後ヨーグの頭に疑問が出来ていた。

 

シーフは宝玉を盗んだのは良いが血はどうしたのか?…と

 

彼女はあの場で諦めたのかそれとも…

 

氷室「その通りだ。もってる武器を遠くへ捨てろ。ただしゆっくりだ」

 

そんなヨーグのを氷室は肯定して銃を突き付けて脅す。

 

ヨーグは静かにディエンドライバーを取り出した後にゆっくりと遠くへ投げ捨てる。

 

氷室「よし」

 

ドキュン!

 

それを見て氷室は銃を放つがそれより早くヨーグは避けて美沙の前に立つ。

 

ヨーグ「大丈夫?」

 

美沙「は、はい」

 

八百比丘尼を見て驚いていた美沙は聞くヨーグへ慌てて頷く。

 

氷室「くそっ!」

 

幸華「キャァァァァ?!」

 

それに氷室は再び銃を向けるがいきなり目の前に幸華が落ちて来たのに驚き、隙が出来た瞬間にヨーグは投げ捨てたディエンドライバーを素早く拾って銃弾を放つ。

 

氷室「ぐあっ!?うあが…」

 

放たれた銃弾は見事、氷室の胸に命中して氷室は血を流しながら壁にぶつかった後にそのままずりずりと崩れ落ちる。

 

幸華「あいたた…此処どこよ…ってあ!クイーンキッド!!」

 

ヨーグ「やぁ姐さん、奇遇だね」

 

腰を抑えながら起き上がった後にヨーグへ気付く幸華へヨーグは挨拶した後にどうやって来たのかなと思った。

 

幸華「とにかくあんたを逮捕するわよ!」

 

そう言って幸華はポリスライセンスを取り出すがそれと同時に幸華のポケットから何かが落ちて転がる。

 

落ちた何か、転がって来たそれをヨーグは拾う。

 

それは古いが自分の付けていたモノクルと同じモノクルであった。

 

ヨーグ「ん?これって…」

 

モノクルをしばらく見た後にまさかとヨーグは確信した。

 

このモノクルはシーフの物だと…

 

ヨーグ「ちょ、姐さん、これ何処で手に入れてきたの?!」

 

幸華「うえ!?そ、それは包囲しようとして指示してた時に穴の近くに目印みたいに落ちてて、その穴に落ちて進んでまた落ちたらあなたがいたのよ(近い近い近い近い近い!!)」

 

慌てて詰め寄るヨーグに幸華は顔を赤らめながら答える。

 

それを聞いてヨーグはさっきまでのシーフが血なしでどうやって入ったかの疑問が解けて呆れる。

 

ヨーグ「あの人、死の洞窟通らずに此処に来たのかよ…」

 

きったないなと思った後に新たな疑問が生まれる。

 

来たと言う事はシーフは財宝は彼女だと気付いた筈、ならばなぜ連れ出さずに諦めたのか…

 

出来た疑問にヨーグは八百比丘尼へ振り返ると何時の間にか彼女の横に倒れた筈の氷室がいた。

 

ヨーグ「…もしかして…」

 

それにヨーグは氷室がやろうとしてる事に気付いて止めさせようと走り出すが遅かった。

 

氷室は何時の間にか握っていた注射器を自分の腕に刺して入っていた何かを注入していた。

 

そして…注射器を握り壊す。

 

氷室「ふふふ、ははははははははは!!」

 

その後に高笑いするのに呼応する様に氷室の体が肥大化する。

 

幸華「これは!?」

 

ヨーグ「チッ、遅かったか」

 

それに幸華は驚き、ヨーグは舌打ちする。

 

氷室が注射に入れて注入したのは…不老不死の八百比丘尼の血液。

 

彼の狙いは八百比丘尼の血液にある活性細胞である。

 

それを使い、不死身の体を持つ存在を作ろうしていたのだ。

 

それを証明する様にヨーグが放った銃弾により出来た氷室の胸の傷が美沙の体の様に瞬く間に治って行く。

 

幸華「あれは…氷室なの?」

 

氷室「ついに、ついに手に入れた!活性細胞を!」

 

治って行く様子に幸華は声を震わしてそう言う中で氷室はガイアメモリを取り出す。

 

ドラキュラ!

 

そのままメモリを胸のコネクタに刺し込んで使用すると筋肉隆々の巨漢をそのままにドラキュラの記憶を持った顔が蝙蝠で黒い身体のドラキュラドーパントになる。

 

 

 

 

一方外では終盤に迫っていた。

 

斬月・真「むん!」

 

リッパードーパント「おりゃ!」

 

部下達はスナイパー達により倒され、残りはリッパードーパントだけとなったが斬月・真が1人で互角の勝負を繰り広げていた。

 

そして距離を取った後に斬月・真はソニックアローを抜刀する様に構えた後に再びハンドルを押し込む。

 

メロンエナジースカッシュ!

 

音声の発された後に動かない斬月・真にリッパードーパントはやろうとしてる意図を理解して腕を交差させて構える。

 

リッパードーパント「なるほど、居合いか」

 

お互いに見合う2人にスナイパー達が静かに見る中…少しの音と共に両者は駆け出した。

 

斬月・真「はぁ!」

 

リッパードーパント「うりゃああああ!!」

 

キィン!!

 

音が響く中でお互いに振り切った体制で止まる。

 

リッパードーパントは笑い声を上げた後…

 

ドカーーーーーン!!

 

倒れた後に爆発四散し、爆風が収まると倒れた影浦がいたが足から四散して行く。

 

ディバイト「やったか…」

 

ナチュラル「ではそろそろ行きましょう、なんか嫌な予感がします」

 

ファイズ「はい!」

 

ディケイド「確かに嫌な感じがぷんぷんするで」

 

それを見届けてから6人は中へ入る。

 

 

 

 

戻ってヨーグと幸華はゆっくりと来るドラキュラドーパントを見てそれぞれ変身アイテムを構える。

 

幸華「色々とあるけど先ずは奴を止めてからの方が良いわね」

 

ヨーグ「だね姐さん」

 

そう交わした後にそれぞれ変身する。

 

幸華「プリキュア!ポリスチェンジ!」

 

カメンライド!

 

ヨーグ「変身」

 

ディ・エンド!!

 

幸華がキュアポリスになる隣で音声の後にヨーグはディエンドライバーを上に向けて引き金を引くと空に数枚の青いカードのようなものが放たれ、ヨーグの周囲に赤、青、緑の何かの影のようなものが、現われ周りを動きながらそれらは、次第にヨーグへと集まり、一体化するとヨーグの姿はセイントテールの服装をシアンに染めた感じで頭の上にディエンドの仮面を模したシルクハットをかぶってるライダー少女ディエンドになる。

 

キュアポリス「悪事を裁く法の警部!キュアポリス!!」

 

ディエンド「ライダー少女ディエンド、君の全てを盗ませてもらう」

 

ドラキュラドーパント「盗める物なら盗んでみろ!!」

 

名乗り上げる2人に咆哮してドラキュラドーパントは駆け出す。

 

向かって来るのにディエンドはディエンドライバーで撃つがドラキュラドーパントはダメージを受けても仰け反らずに向かって来る。

 

ディエンド「ん~厄介だね」

 

ドラキュラドーパント「ふん!」

 

それに思わず呟いた後にディエンドはドラキュラドーパントの攻撃を避けて、岩壁にパンチをめり込ませたのを見てドラキュラドーパントから距離を取る。

 

ドラキュラドーパント「くく、素晴らしい筋力だ!」

 

ディエンド「(あれは当たったらやばいね…)」

 

己の手に入れた強さに酔いしれて呟くドラキュラドーパントにディエンドはそう考えながら攻撃しようとして投げられた岩を握り潰して作られた目つぶしに腕を前に出して目を守る。

 

ディエンド「っ!」

 

その瞬間、ドラキュラドーパントのパンチが頬に炸裂してディエンドは壁に吹き飛んだ後に続けざまに肘打ちが胸に炸裂する。

 

ディエンド「がっ?!」

 

ドラキュラドーパント「限りある命か、哀れな物だ!」

 

胸を抑えるディエンドに続けて腕を振り下ろそうとし…

 

ガチャン!!

 

その腕にエネルギー状の紐が付いたサイレンワッパーがかけられる。

 

キュアポリス「氷室!あなたを逮捕する!」

 

ドラキュアドーパント「邪魔だ」

 

そう言うキュアポリスへドラキュラドーパントは自分にかけられたサイレンワッパーのエネルギー紐を引っ張り、キュアポリスの体勢を崩させた所へ攻撃しようとし…

 

キュアポリス「はあっ!!」

 

向かって来たドラキュラドーパントの攻撃を避けると共にキュアポリスはその勢いを利用して背負い投げする。

 

それによりドラキュラドーパントは無防備に叩き付けられる。

 

キュアポリス「女だからって舐めるんじゃないわよ三品。プリキュアたるもの。格闘技は色々と覚えてるのよ」

 

ディエンド「さすが姐さん、やるね」

 

手をパンパンさせてそう言うキュアポリスにディエンドは関心した後…

 

ドラキュラドーパント「舐めるなはこちらのセリフだ!」

 

キュアポリス「!?きゃあ!?」

 

倒れた状態のままそう言ってドラキュラドーパントはキュアポリスの足を掴むと起き上がってその勢いのままキュアポリスをディエンドへ投げ飛ばす。

 

ディエンド「おっと、大丈夫?」

 

キュアポリス「え、ええ…」

 

飛んで来たキュアポリスを受け止めて聞くディエンドにキュアポリスは顔を赤くして答える。

 

ドラキュラドーパント「まだだ。まだ力が湧き上がって来る。ぬお!ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

湧き上がる力に酔いしれていたドラキュラドーパントは突如うめき声を上げた後に爆発的にその体が大きくなる。

 

ディエンド「おいおい、これ以上大きくなるのかい;」

 

キュアポリス「何が起きてるの?」

 

大きくなるドラキュラドーパントに思わずディエンドは呟き、キュアポリスは目を見開く。

 

大きくなるに連れてその体の色も緑色に変色して目の色が真っ赤に輝く。

 

ドラキュラドーパント「八百比丘尼の遺体などもはや必要ない。この私こそが超活性細胞の宿主!」

 

笑いながらそう洩らした後に美沙へ狙いを付ける。

 

ディエンド「っ、まずい!」

 

キュアポリス「彼女を狙う気!」

 

それに気づいたディエンドとキュアポリスはすぐさま止めようとするがそれより早くドラキュラドーパントは美沙へ駆け出す。

 

アタックライド!ブラスト!!

 

マシンガン!

 

バレットモード!

 

メロンエナジースパーキング!!

 

するとその音声の後に沢山の銃撃と矢が飛んで来てドラキュラドーパントに命中して動きが止まる。

 

ただ、そのダメージもすぐさま修復される。

 

スナイパー「なんだありゃあ」

 

ディケイド「きもっ!?」

 

斬月・真「氷室なのか!?」

 

G3-X「傷もすぐさま治ってますね;」

 

ファイズ「美沙お姉ちゃん!」

 

美沙「え?麻紀なの?」

 

駆け付けたスナイパーの後にディケイドと斬月・真は笑い声を上げるドラキュラドーパントに驚き、GX-05ケルベロスを持ったG3-Xの後にフォンブラスターを持ったファイズが美沙へ駆け寄り、美沙は声を聞いて驚いて聞く。

 

ディエンド「あ、そっち終わったんだ」

 

サガ「そうですが…あれは何があったんですか?ドーパント化でもあれはありえませんよ」

 

キュアポリスと共に駆け寄って言うディエンドへサガは警戒しながら聞く。

 

ディエンド「恐らく活性細胞が暴走を始めたんだろうね」

 

スナイパー「活性細胞…それが奴の狙っていた奴って事か」

 

ディケイド「しかもあそこにおる美沙ちゃんそっくりなべっぴんさんは八百比丘尼かいな」

 

ファイズ「ホントだ。美沙お姉ちゃんにそっくり」

 

そう言うディエンドにスナイパーは納得し、ディケイドが呟いた後にファイズがそう言うとドラキュラドーパントが狂った様に動くと八百比丘尼へ向かう。

 

サガ「何する気ですか?」

 

ディエンド「恐らく血を吸おうとしているんだよ。…させないけどね」

 

そう言ってディエンドはドラキュラドーパントの足もとに銃弾を放った後に八百比丘尼の前に立つ。

 

ディエンド「よっと」

 

そのまま八尾比丘尼をお姫様抱っこすると素早く離れる。

 

ドラキュラドーパント「よこせぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

それにドラキュラドーパントはディエンドを追いかける。

 

ガシャン!

 

そんなドラキュラドーパントの右腕にサイレンワッパーがかけられる。

 

続けざまに左腕、左足、右足にもつけられる。

 

キュアポリス「そうはさせないわよ!」

 

スナイパー「これ以上パワーアップなんてさせるかよ」

 

斬月・真「むん!」

 

紐を引っ張りながらキュアポリスが言い、同じ様に渡されたので引っ張るスナイパーと斬月・真にディケイドは引っ張りながらケータッチを操作する。

 

クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ!ファイナル!カメンライド!ディケイド!!

 

音声の後にディケイドの姿はマゼンタの部分が銀色に染まり、複眼の部分がマゼンタに染まった後に胸に9枚のライダー少女のクウガからキバのカードがセットされて、頭に今の自身の姿が写ったカードが装着されたライダー少女ディケイド・コンプリートフォームになる。

 

ディケイドCF「しかも血を吸われたらしわしわの婆ちゃんになるからなおさら同じ女性としてさせへんで!」

 

ディエンド「みんな、助かるよ」

 

そんな4人にディエンドは礼を言う。

 

ドラキュラドーパント「ぬぅぅぅ!!じゃまするな!!」

 

キュアポリス「おっとと!?」

 

ファイズ「手伝います!」

 

サガ「私も!」

 

G3-X「助太刀します!」

 

それにドラキュラドーパントは抵抗して引っ張られそうになったキュアポリスをファイズが掩護し、サガはスナイパーを、G3-Xは斬月・真を手伝う。

 

ディエンド「ちょっと頼める?」

 

美沙「あ、はい」

 

加勢に入る為にディエンドは頼んだ後に美沙の隣に八尾比丘尼を静かに降ろして加わろうとし…

 

ディエンド「!?」

 

飛んで来た何かをキャッチする。

 

そしてキャッチしたのを見るとアタックライドカードで15人のライダー少女が描かれていた。

 

ディエンド「これは…」

 

???「(がんばるのデスよ、ヨーグ)」

 

カードを見て驚いているディエンドに投げた人物はそう言って素早く去る。

 

そのカードを見た後にフッと笑った後にディエンドライバーに装填する。

 

アタックライド!

 

ディエンド「使わして貰うよ!いけ!」

 

そう言って引き金を引く。

 

ライダーチェンジ!!

 

飛びだした銃弾は複数のカードとなるとスナイパー、斬月・真、G3-X、サガ、ファイズへ飛んで行くとカードは彼女らを潜り抜ける。

 

すると、カードを通り抜けた5人の姿が変わる。

 

スナイパーは右が緑、左が黒で中央に金色のラインが入ってスカートが着いたカンフースーツを着て、頭にWサイクロンジョーカーゴールデンエクストリームの仮面を模したハットをかぶったライダー少女W・サイクロンジョーカーゴールデンエクストリーム。

 

斬月・真は両腕、両足、腰に白銀色の南蛮胴具足の鎧を装着し、胸に胸元を露出したオレンジ、バナナ、ブドウ、メロン、イチゴ、スイカが描かれたアーマーが装着され、三日月の髪飾りを付けたライダー少女鎧武・極アームズ。

 

G3-Xは上腕の所にアギト・シャイニングフォームの肩アーマーを装着し、肩を露出した白いマーメイドドレスを纏い、頭にアギト・シャイニングフォームの顔を模した髪飾りを付けたライダー少女アギト・シャイニングフォーム。

 

サガはキバ・エンペラーフォームを模したレオタードに変わり、肩や腕にキバエンペラーフォームのアーマーを装着したライダー少女キバ・エンペラーフォーム。

 

そしてファイズは一度麻紀の姿に戻った後に身長が女子高生位に伸び、黒い長袖の上にファイズの胸アーマーを模したジャケットを羽織り、黒い長ズボンの上に白いミニスカートを履き、赤いラインが引かれており、頭にファイズを模した髪飾りを付けた姿となった後に肩と腰と背中にファイズ・ブラスターフォームを模したアーマーが装着され、頭の髪飾りがバイザーに変化してライダー少女ファイズ・ブラスターフォームとなる。

 

ファイズBF「うそ!?」

 

WGX「こりゃあ…」

 

鎧武極A「おお…」

 

キバEF「ライダーが変わった!?」

 

アギトSF「まあ?」

 

ディエンド「うわっ、凄いなこれ…」

 

自らの姿が変わったのに驚くメンバーを見てディエンドも驚きの呟きを漏らす。

 

ディエンド「じゃ僕も変わろうかな」

 

そう言ってケータッチを取り出して押して行く。

 

G4!リュウガ!オーガ!グレイブ!歌舞鬼!コーカサス!ネガ電王!アーク!エターナル!ポセイドン!イカロス!ソーサラー!武神鎧武!ファイナル!カメンライド!ディ・エンド!!

 

音声の後に服がセイントテールの服装をシルバーに染めた感じで胸部分にスカルの部分をエターナルに変えたヒストリーオーナメントが装着され、左肩にネガ電王とポセイドン、右肩にイカロス、ソーサラー、武神鎧武が追加されて、頭のシルクハットには自分が描かれたカードが追加されたライダー少女ディエンド・コンプリートフォームとなる。

 

ディエンドCF「さぁ決着といこうか」

 

そう言ってディエンドCFの言葉と共に誰もが必殺技の体制に入った時…突如揺れが起こる。

 

キュアポリス「これは!?」

 

ディケイドCF「なんやなんや!?」

 

キバEF「あ、みなさん!あれを!」

 

いきなりの事に誰もが驚く中でキバEFが八百比丘尼の体があった台座の方を見て叫ぶ。

 

一同も見ると台座が何時の間にか無くなっており、良く見るとマグマが噴き出している。

 

キュアポリス「各員緊急退避!今すぐ島から退避して!私も後から退避するから急いで!」

 

WGX「どうやら早めに決めないといけない様だな」

 

それを見てキュアポリスはすぐさまポリスライセンスで島に来ている警備隊全員へ叫び、WGXが抑えながらそう言う。

 

ディエンドCF「じゃあみんな!」

 

キバEF「ええ!」

 

アギトSF「行きましょう!」

 

WGX「決めてやろうじゃないか」

 

鎧武極A「うむ」

 

ファイズBF「はい!」

 

それぞれ返したのを見た後にディエンドCFはカードを装填する。

 

アタックライド!EX劇場版!!

 

音声の後に上に銃口を向けてトリガーを引くとドラキュラドーパントを囲む様にG4、リュウガ、オーガ、グレイブ、歌舞鬼、コーカサス、アーク、エターナル、ネガ電王、ポセイドン、イカロス、ソーサラー、武神鎧武が召喚される。

 

エターナル!マキシマムドライブ!

 

ドラキュラドーパント「ぬあ!力、力が抜けて…」

 

バインド!ナウ!

 

召喚された奴でエターナルがエターナルレイクエムを発動してドラキュラドーパントのガイアメモリの力を封じるとソーサラーが動きを封じる。

 

ディケイドCF「よっしゃあ!こっちも大盤振舞や!」

 

アタックライド!メインガールライダー!

 

それを見てディケイドCFもそう言うとカードを取り出して装填するとディエンドがG4達を呼び出したのと同じ様に囲む様にその場にいないクウガ、龍騎、ブレイド、響鬼、カブト、電王、フォーゼ、ウィザードの最強形態を模した服を纏ったライダー少女達を召喚する。

 

キュアポリス「プリキュア!」

 

バスターモード!

 

ウェイクアップ!

 

サイクロン!ヒート!ルナ!ジョーカー!マキシマムドライブ!!

 

両手に光を集めた後に銃の様に構えてキュアポリスが狙いを定める中でアギトSFはシャイニングカリバーを構え、ファイズBFはファイズブラスターをフォトンバスターモードに変え、キバEFはザンバットソードのシャーペンスファングでインペリアルブレードを研いで赤く光らせ、ディケイドCFは他のライダー少女と共にライドブッカーを構えて必殺技の体制に入り、WGXはブリズムビッカーにメモリそ装填し、鎧武極Aは火縄大橙DJ銃・大剣モードにカチドキロックシードを装着し、ディエンドCFもディエンドライバーを構える。

 

キュアポリス「ジャッジメントスナイプ!!」

 

放たれるキュアポリスのエネルギー弾と共にディエンドCF達も一斉に放つ。

 

ディエンドCF「短い永遠の命だったね氷室」

 

当たる直前に静かにディエンドCFが呟くと共に…

 

ドカーーーーン!!!

 

13人のライダーと16人のライダー少女とプリキュアの斬撃、光線、キックが入り混じった攻撃が炸裂し、ドラキュラドーパントの断末魔が響き渡った後には目を見開いて息絶えた氷室の体だけが残り、それぞれが離れた後に氷室の体はマグマに飲み込まれる。

 

その後にそれぞれ元に戻るがファイズだけライダー少女のままである。

 

ファイズ「あれ?元に戻ってない?」

 

ヨーグ「もしかして…覚醒した?」

 

自分の手を見るファイズの後に変身を解除したヨーグが呟く。

 

キュアポリス「あんた達も早く脱出しなさい!今回ばかりは命優先だから死ぬんじゃないわよ!!」

 

崩れ始める中でキュアポリスは美沙を抱き抱えて走り出す。

 

美沙「あ、麻紀!」

 

キュアポリス「大丈夫よ!癪だけど信用できる奴らだから!」

 

慌てる美沙にキュアポリスはそう言ってスピードを上げて出て行く。

 

ディバイト「俺達もそろそろ抜けるか…ん?何探してるんだヨーグ?」

 

それを見届けた後にディバイトは何かを探すヨーグに気付いて声をかける。

 

ヨーグ「いや、結局シーフの盗みが失敗だったかどうか何か手がかりとかないかなと思ってね」

 

???「失礼なガキだな。失敗はしてない。これから始める所だ」

 

辺りを見るヨーグに答えた言葉に誰もが驚いてした方を見る。

 

するとそこにいたのはルパン一世の服を来た赤い髪をなびかせた女性であった。

 

その腕には何時の間にか八百比丘尼がお姫様抱っこされていた。

 

ヨーグ「僕と同じ顔…なるほど君がシーフか」

 

シーフ「そうだよ私の記憶を入れた新米ちゃん。んで麻紀ちゃん久しぶりだな。あとりが心配してたぜ」

 

その顔と服装から納得するヨーグへと女性、シーフはそう言ってからファイズにウィンクする。

 

ファイズ「やっぱり…あの時私に教えてくれた人の相方のお姉さん!」

 

ディバイト「マジか…もしかしてヨーグを見て思い出した事って…」

 

アーサー「同じ顔だからか」

 

ファイズの言葉にディバイトは驚き、アーサーが引き継いで隠れ家での出来事を思い出して呟く。

 

シーフ「とにかく感謝するよ。我が愛しきマーメイドを守ってくれてよ」

 

ヨーグ「よく言うよ…罠を突破しなかったくせに」

 

礼へ皮肉で返すヨーグにシーフはしょうがないだろうと溜息を吐いてから言う。

 

シーフ「入る為には血が必要だった。可愛い少女を怪我をさせてまで利用なんて出来る訳ないだろ常識的に考えて、色々とあの穴を見つけるのに苦労したんだからなホントに…まぁ、だからこその最高のお宝が手に入ったからな。とびっきりの美人との出会いと言うお宝をな」

 

ヨーグ「なるほどね…で彼女をどうするんだい?」

 

何時の間にか羽織っていたのを外して八百比丘尼の体を包んであげてから髪を撫でながら言うシーフへヨーグは問う。

 

シーフ「勿論予告通りに盗むだけだ。あ、ちなみに養護施設の借金とかその他もろもろの問題はあとりが解決したから美沙や施設の子供達は大丈夫だぜ」

 

そう不敵に笑った後に麻紀に安心させる様に言ってから最後にじゃな!と言葉を残して背中から真紅の翼を出すと外の光が入っていた穴から飛び去って行く。

 

その後にヴィジョンの頭に何かが落ちる。

 

ヴィジョン「あた…なんや?手帳かいな?」

 

ナチュラル「とにかく出ましょう!もうやばいですよ!」

 

ヨーグ「だね。まぁこのままおめおめと盗まれるわけにはいかないしね」

 

頭を摩って落ちて来た手帳を見るヴィジョンにナチュラルが言い、ヨーグのを最後に7人は脱出を開始する。

 

全員がブラックゴーカイガレオンに乗り込んで離れると島は海へと沈んで行った。

 

 

 

 

ブラックゴーカイガレオン内

 

麻紀「え?シーフを追う?!」

 

脱出した後に島が沈んで行くのを見届けた後に宣言された事に麻紀は目を丸くする。

 

それに手帳を見ていたヨーグはそうだよと答える。

 

ヨーグ「このままおめおめと彼にお宝を盗まれるのは癪だから取り返しに行くんだよ」

 

???「あー、それは無理だと思うよ」

 

そう言うヨーグへ否定した声にヨーグはヴィジョンを見る。

 

違う違うとヴィジョンは手を振り、他のメンバーも同じくする。

 

すると、メンバーの中央に黒のタンクトップと青い短パンの上に白衣を羽織った河城にとりに似た女性のホログラムが現れる。

 

その女性にあ…と麻紀は声を漏らす。

 

麻紀「お師匠!!」

 

ヨーグ「師匠、なるほど君がシーフの相棒のあとりか」

 

あとり「そうだよ~川白あとりとはウチの事だよ~色々と弟子や美沙ちゃんが世話になったからありがとうね~ウチやシーフは園長と仲良かったから手助けをしてくれてホント感謝するよ」

 

驚く麻紀の後に言うヨーグへあとりは笑って礼を述べる。

 

ヨーグ「でなんで無理なんだい?」

 

あとり「君だって分かるでしょ?シーフがどうして大盗賊って言われてるのが?後、なんかスースーするんじゃないかな?」

 

にししと笑って聞くあとりにいきなりそう言われてヨーグ達は首を傾げる。

 

そして…なんかないのに気づく。

 

ヴィジョン「ほわっ!?」

 

ナチュラル「え?あ?え?」

 

アーサー「ななななななななな!?」

 

フォトン「じじじ、自分のサラシが…」

 

ディバイト「あんにゃろうめ…やってくれたな…」

 

麻紀「え?皆さんどうしたんですか?」

 

顔を赤らめる面々に麻紀だけ首を傾げる。

 

ヨーグ「ま、まさか…」

 

あとり「そう言う訳だよ。あいつに気付かれないで下着を盗まれるんじゃあ盗むなんてまだまだだよ」

 

ヨーグも顔を赤らめて見てにししと笑ってるあとりにそう言われてぐぬぬと思わず唸る。

 

あとり「あんた等は有名だろうけどウチ等にしたら半人前の半人前さ、そう言われたくなかったらもっと精進するんだね」

 

ばっはは~いと言うとあとりは消える。

 

ヨーグ「……」

 

麻紀「えと…先生…」

 

しばらく顔を真っ赤にして無言でいたヨーグへ麻紀は恐る恐る話しかける

 

ヨーグ「…遠隔マキシマムドライブ発動」

 

麻紀「え?」

 

 

 

 

ゾーン・マキシマムドライブ!!

 

シーフ・あとり「「え?」 」

 

音声のにシーフとあとりは驚いたが悪戯の籠った笑顔を浮かばせる。

 

その笑みは鴨が葱をしょって来たと言わんばかりに輝いている。

 

 

 

 

そしてヨーグ達の方では…光が現れた後に目の前に爆弾が現れる。

 

ヨーグたち「「「「「「え?」」」」」」

 

ホントなら自分達をコケにしたシーフとあとりが飛ばされて来る筈なのに爆弾が来た事にヨーグ含めて誰もが驚いた後に慌てて投げ捨てようとし…

 

ボカーーーーーーン!!!

 

爆発が起きてブラックゴーカイガレオンから煙が出る。

 

ディバイト「けほ…見事にやられ返されたな」

 

ヴィジョン「さ、流石大盗賊やな」

 

フォトン「あばばばばばば破廉恥でござる!!」

 

アーサー「こ、これは大盗賊と言うよりエロオヤジですよ」

 

ナチュラル「はうー」

 

麻紀「え、えっと…」

 

大事な所以外ボロボロな服のまま漏らすディバイトに服だけボロボロにする爆弾だよーんとあっかんべーしてるあとりとシーフの絵が描かれた紙を見ながらヴィジョンはそう漏らし、裸同然な状態のに顔を真っ赤にして湯気も出すフォトンを見ながらアーサーはそう洩らし、恥かしそうにしてるナチュラルを見ながらなぜか無傷な麻紀はオロオロする。

 

ヨーグ「あの野郎…絶対に仕返ししてやる!!」

 

フォトン「と言うかヨーグも隠すでござるぅぅぅぅぅ!!!」

 

そんなメンバーを尻目に顔を恥ずかしさで真っ赤にして打倒シーフへの仕返しを掲げながらヨーグは胸部分とか抑えながらそう誓うのであった。

 

 

 

 

幸華「(キュピーン)はっ!何か惜しいのを見逃した気する」

 

刑事「何言ってるんですか警部」

 

 

 

そんな訳でヨーグ達の八百比丘尼を巡る物語は終わった。

 

後日、養護施設へ戻った美沙の元に元気にやってますと言う手紙とヨーグ達と写る麻紀の写真が送られたのであった。

 

ちなみに八尾比丘尼は結局どうなったかと言うと…

 

シーフ「いや~楽しかった楽しかった」

 

あとり「絶対に恥ずかしがってるだろうね~」

 

???「結構な悪戯好きなのだなそなた達は」

 

にししと笑う2人にマーメイドドレスを纏った女性が呆れた顔で言う。

 

シーフ「私はな。仕返しには倍返しなのが信条でな」

 

あとり「特に可愛い子とかは悪戯する甲斐があるから最高だよね~」

 

女性「物好きな者達だ」

 

笑顔でそう言う2人へそう述べる女性にシーフは心外だなと答え…

 

シーフ「お前だってそんな物好きに付いて来てるじゃないか」

 

女性「ふふ、確かにそうだな」

 

返された事に女性はくすりと笑う。

 

あとり「さあて~次は何を狙う?」

 

シーフ「ようし!こいつのデビューなんだし人魚関連のを狙おうぜ!行くぞあとり!八尾!」

 

そう言って歩き出すシーフにあとりも続き、女性、八百比丘尼改め公魚 八尾(わかさぎ やお)も笑って2人に付いて行く。



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装者だらけの未来のハッピーバースデー!

今日は未来の誕生日なので記念に話を一話書きました
是非ご覧下さい


とある日

 

ミセスS「ではこれより未来ちゃんの誕生日会議を始めるのじゃ」

 

響「皆協力してくれてありがとう!」

 

そう言ったミセスSの後に響が集まった面々へとお礼を言う。

 

未来以外の装者メンバーに丁度遊びに来ていた別世界の奏やFセレナもいる。

 

翼「礼は言わなくても大丈夫だ立花。小日向には色々と私や他の皆も助けられてるんだ」

 

クリス「そうだぜ。それに難しく考えるのはあたし等の任せとけって」

 

それ酷くないクリスちゃんと言う響に誰もが笑う。

 

そう、あと数日で未来の誕生日が来るのだ。

 

どうしようかと考えていた響だが思いつかず、こうやって皆に助けを求めたのだ。

 

ファナ「さて未来さんの誕生日、どんな風に祝おうっすかね…」

 

切歌「そうデスね…」

 

誰もが考える。

 

うーんと唸っていたミセスSはん?とある物を思い出す。

 

ミセスS「あ、そうじゃ。あのゲームの中で誕生日するのはどうじゃ?」

 

あのゲームと言われて響は首を傾げたが調が察する。

 

調「もしかしてアンパンマンブレイブアドベンチャーのこと?」

 

奏「ああ、あのゲームか!」

 

ああ!!と知ってる面々が納得する中で始祖翼と始祖奏やオートスコアラーは首を傾げる。

 

始祖翼「アンパンマンブレイブアドベンチャー…?なんだそれは」

 

ミカ「マスターたちだけで話さないでほしいんだゾ」

 

代表で言うミカのにごめんごめんと響は謝って前にあった事を話す。

 

少女説明中

 

始祖奏「へ~、そんな面白そうな事があったのか」

 

マリア「面白そうって大変だったのよこっちは」

 

かんらかんらと目を輝かせて笑う始祖奏にマリアは疲れた顔をする。

 

それはミューチェも別の方でイカでアホの子を思い浮かばせて眉間を揉んでいた。

 

ミューチェ「一緒に居たメンバーで同じようなのが居たわね…」

 

AN「同じようなの?」

 

シオニー「どういう人だったんですか?」

 

その問いに誰もが顔を見合わせ…

 

クリス「一言で言えば…ハチャメチャな奴だな」

 

調「結構マイペースな人達が多い…その中心核な人はさらにペースが掴め難くて…一番アホ」

 

クリスと調が代表でそう述べる。

 

始祖翼「そこまで言うほどなのか…」

 

始祖奏「そりゃあってみたくなったな」

 

メンバーの反応から始祖翼は思わず呆れ、始祖奏は逆に興味津々で目を輝かせる。

 

そうだ!と響はミセスSの提案と先ほどまでの話を聞いてある事を思いつく。

 

響「あのゲームの世界の色々なところを巡って行くのはどうでしょうか!」

 

奏「お、そりゃいいアイデアだな響」

 

提案に奏が一番に乗り、いいっすねとファナや切歌も乗る。

 

切歌「一度お菓子の国でお菓子を沢山食べてみたかったんデス!」

 

調「色んな所の料理を調べられるかも(むふー)」

 

ワイワイはしゃぐ年少組と響、ファナにクリスは行く前からはしゃぐなよと呆れる。

 

始祖翼「やれやれ…小日向の誕生日なのに立花達がはしゃいでどうする」

 

始祖奏「いいんじゃねぇか翼。響が楽しんだら未来ちゃんも楽しくなるだろ?」

 

ふうと息を吐く始祖翼に肩を叩いた始祖奏がそう言ってどこを回るかで話し合う響達を見て言う。

 

始祖翼「ふ、それもそうだな」

 

口元を緩めた始祖翼は確かにそれが2人だからなと心の中で呟く。

 

Fセレナ「あ、でもあのゲームって今どこにあるんですっけ?」

 

翼「む、そう言えばそうだったな」

 

その言葉に知ってる面々は所持者である響を見る。

 

響「えっと確か……」

 

???「はい、これでしょ響ちゃん」

 

思い出そうとして言おうとした響に誰かが何かを差し出す。

 

その差し出されたのがアンパンマンブレイブアドベンチャーガシャットでああ、これこれ…とガシャットを手に取って見てから見上げると…アンパンバグスターがいた。

 

響「アンパンバグスターさん!」

 

始祖翼「な、何者だ!?」

 

驚く響の後に始祖翼は刀に手をかけてどうどう落ち着けとW奏に宥められる。

 

アンパンバグスター「初めまして、ボクはアンパンバグスターと言います。来た理由はガシャットを部屋に置いてたから持って行ってあげようかなと此処に来たんだ」

 

自己紹介してからいる理由を言うアンパンバグスターに響はあはは…と頭を掻く。

 

響「ごめんね。置きっぱなしにしていて…」

 

エルフナイン「あの、此処までどうやって来たんですか?」

 

謝罪する響の後にエルフナインが恐る恐る聞く。

 

ちなみに皆がいるのは始祖翼が住んでる水車小屋である。

 

響の部屋からだと結構距離があるのでその途中で見つかる可能性があるからだ。

 

アンパンバグスター「ああ、それはね…」

 

???「ふん、そんなの俺様のクモマシンで姿を隠して来たからなのだ。ちなみにどうしてここにいるか分かったのは未来ちゃんに聞いたからなのだ」

 

そんなエルフナインの問いにアンパンバグスターが答える前に後ろから声がした後に…バイキンバグスターがひょっこり現れる。

 

切歌「バイキンバグスター!」

 

調「アンパンバグスターと一緒に来たの…!?」

 

バイキンバグスター「話を聞いたからにはこいつと一緒に手伝うと決めたでバイキン」

 

アンパンバグスター「そういう事なんだ」

 

驚く2人にバイキンバグスターはそっぽ向きながら答え、アンパンバグスターも苦笑して続く。

 

ファナ「おお、二人が手伝ってくれるなんて心強いっす!」

 

響「ありがとう二人とも!」

 

アンパンバグスター「どういたしまして、それと未来ちゃんから誕生日に何をしてくれるか楽しみにしておくねだって」

 

バイキンバグスター「思いっきりバレてたでバイキン」

 

響「バレてるの!?」

 

始祖翼「流石小日向。立花の事は何でもお見通しか」

 

お礼を言った響だがアンパンバグスターからの未来の伝言にうえ!?となり、始祖翼の言葉と共に笑いが起こる。

 

アンパンバグスター「それで話は聞こえていたよ。お菓子の国で誕生日を祝うのはどうかな?回る順番の最終地点にしてそこで誕生日ケーキをね」

 

ファナ「あ、それは良いっすね!」

 

奏「他にどんな場所に行くかだな…色々と多いからな…」

 

提案するアンパンバグスターのに誰もが賛成した後に奏はうーんと唸る。

 

バイキンバグスター「どうせなら朝食とか昼食も俺様達の所で食べるのはどうだ?それなら2つは場所は決まると思うのだ」

 

始祖奏「俺様達の所って言うと…」

 

切歌「バイキン城とパン工場でデスか!?」

 

アンパンバグスター「バイキンバグスターが言った『俺様達』のはアンパンマンブレイブアドベンチャー内の世界的な意味だと思うけど、パン工場で朝食に良いんじゃないかな?」

 

そう提案するバイキンバグスターのに切歌が目を輝かせる中でアンパンバグスターがそう言う。

 

さり気無く自分の所を勧めてるな…と思いながらま、そういう事だとバイキンバグスターはアンパンバグスターのを肯定する。

 

ミカ「そうなるとお昼はどこにするんだ~前見た時は色んな食べ物関連の場所が多かったのを見たゾ?」

 

Fセレナ「あー確かに多いですね」

 

始祖翼「そうなのか?私は見たことないからよく知らないのだか…」

 

思い出して言うミカのにFセレナも思い出して困った顔をするのに始祖翼は首を傾げる。

 

バイキンバグスター「うむ、色々とあるのだ。中華に和風、洋風、なんでもごだれと作れる奴らが沢山いるのがアンパンマンワールドの醍醐味なのだ…あ、浮かべただけで涎出ちゃった」

 

切歌「和洋中なんでもあるんデスか!それは楽しみデスッ!」

 

始祖奏「なあなあ、食べ物関連以外な奴もいるのか?」

 

言っていて想像したのか涎を垂らすバイキンバグスターのに切歌はほぉぉぉと目を輝かせる隣で始祖奏が聞く。

 

アンパンバグスター「うん。工芸品や音楽をする人たちもいるんだよ」

 

始祖奏「へー、それは面白そうだな♪」

 

ミセスS「まぁ、アンパンマンワールドってホントに色んなキャラがいるからの~」

 

ほへーと感嘆する始祖奏にミセスSはそう言う。

 

バイキンバグスター「まぁ、移動時間などはこっちでなんとかするから大丈夫としてホントに回る所を決めないと誕生日のを越えてしまうのだ」

 

ファナ「そ、それもそうっすね;」

 

響「それじゃあじっくり考えて決めなきゃ!」

 

そう言ったバイキンバグスターの注意に慌てるファナと響の言葉を皮切りに場所決めに取り掛かる。

 

何分、アンパンマンワールドは国や島が沢山あって一日では回れない程の多さを誇る。

 

一部を除いてどれも良い所なので悩みまくったが決めて行き、話を進めて行く。

 

響「(未来の誕生日、楽しい誕生日にするんだ)」

 

 

そして当日

 

響「未来、誕生日おめでとう!」

 

未来「ありがとう響。それにしても珍しいね。響が私より早起きしてるなんて、しかも6時にだよ。それだけ私に何か誕生日関連で見せたいの?」

 

お祝いの言葉をかける響に未来はお礼を述べてから聞く

 

そうだよと響は頷いて未来の手を握る。

 

響「こっちだよ未来」

 

未来「うん!」

 

走り、目的の場所である始祖翼の水車小屋の前まで行くと始祖奏とFセレナ、始祖翼を含んだ装者達にキャロルとエルフナインにオートスコアラー達、ミセスSとANにシオニー、アンパンバグスターやバイキンバグスターがいた。

 

アンパンバグスター「2人とも時間通りだね」

 

バイキンバグスター「響ちゃんが寝坊しないか心配してたのだ」

 

響「へへん!今日のために昨日は早めに寝たんだよ!」

 

クリス「それが出来た事にあたしは明日は雨が降るんじゃないかって思ったぜ」

 

ええー酷いよクリスちゃんと落ち込む響に誰もが苦笑する。

 

バイキンバグスター「落ち込む暇があるなら早く進めるのだ」

 

アンパンバグスター「ははは…それじゃあ響ちゃん、ブレイブアドベンチャーを起動させて」

 

響「はいッ!」

 

アンパンマン!ブレイブアドベンチャー!!

 

言われて響は言われた通りにガシャットのスイッチを押して起動するとゲーム画面が現れる。

 

バイキンバグスター「さあ、ゲーム画面に飛び込むのだ~」

 

ファナ「はいっす!」

 

切歌「飛び込むデスッ!」

 

その言葉と共に誰もがゲーム画面に飛び込む。

 

暗い中を通り、光りが見えた後に地面の感触を得る。

 

そして目の前に広がる光景にうわ…となる。

 

広がる緑に綺麗な青空、地平線から上る太陽…

 

始祖奏「スゲェ…こんなに良い場所なのか」

 

始祖翼「此処がゲームの世界なのか…!?」

 

広がる光景に始祖奏は目を輝かせ、始祖翼は驚く。

 

???「アンアン!!」

 

景色を見ていた響達は後ろからの鳴き声に振り返ると赤い屋根に白い壁でえんとつがある建物…

 

ミセスS「おお、パン工場じゃ!」

 

AN「実物をこう見ると感慨深いですね」

 

アンパンバグスター「おはようチーズ」

 

それにミセスSとANが感嘆してる間にアンパンバグスターが建物の前にいた犬に話しかける。

 

チーズ「アン♪」

 

切歌「おお、本物のチーズデス!」

 

ミカ「名犬ダゾ!」

 

元気よく頷くチーズに切歌とミカは目を輝かせる。

 

するとパン工場からジャムおじさんとバタコが出て来る。

 

バタコ「あ、丁度今来たのね」

 

ジャムおじさん「おはよう皆さん。話はアンパンマンから聞いてるよ」

 

調「はい。今日はよろしくお願いします」

 

クリス「すげぇな…こうやって話せるのって…」

 

ぐ~~~~~

 

ニッコリ笑って言うジャムおじさんによろしくお願いしますと挨拶する中でクリスが呟いた直後に響のお腹が鳴る。

 

響「あ…ごめん」

 

Fセレナ「いえ、まだ食べてませんでしたし」

 

ジャムおじさん「ははは、話に聞いていた通りの子だね」

 

バタコ「皆さんの分は用意してるからすぐに持って来るわね」

 

顔を赤くして謝る響にFセレナや他のメンバーは少し笑い、ジャムおじさんとバタコはそう言ってパン工場にチーズと共に入って行く。

 

確かによく見るとテーブルと長イスが複数並べられていた

 

少ししてパンの入った箱を抱えたジャムおじさんとバタコにチーズが来る。

 

ジャムおじさん「さあ皆さん、座って座って」

 

切歌「はいデス!」

 

ファナ「どのパンも美味しそうっす!」

 

おおと切歌たちは目を輝かせた後に座り、いただきますと早速1つ手に取って食べる。

 

始祖奏「おお、うめぇ!」

 

始祖翼「このふっくらとモチモチ感が…!」

 

1口食べて広がる美味さに始祖奏と始祖翼は目を見開いた後にすぐさま食べて次のを手に取る。

 

響「凄く美味しいー!ね、未来、美味しいよね!」

 

未来「うん、すっごく美味しい…!」

 

Fセレナ「こんなに美味しいパンが焼けるなんて凄いです…!」

 

誰もが喜ぶ中で翼はクリスが無言なのに気づく。

 

翼「雪音、どうかしたの…か?」

 

何かまずかったのかと思いながら翼はクリスの顔を覗き込む。

 

クリス「(ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…)」

 

笑顔だ、凄く笑顔である。

 

アンパンをハムハムしてる様子はさながらハムスターの様にかわいらしかった。

 

バイキンバグスター「ヘブン状態になってるのだ;」

 

シオニー「そんなに美味しかったんでしょうか…」

 

ジャムおじさん「ははは、それだけ喜んでもらえてこちらも嬉しいよ」

 

そんなクリスにジャムおじさんは嬉しそうに笑う。

 

ちなみに響はそんなクリスを撮っていた。

 

セレナ「このクリームパン、凄く美味しいね。マリア姉さん」

 

マリア「ええ、そうね」

 

笑顔で言うセレナにマリアも微笑ましそうに見る。

 

バタコ「気に入って貰えてうれしいわ」

 

チーズ「アンアン♪」

 

ミセスS「ホントに美味いのう。どうやったらこんなパンが作れるんじゃ?」

 

パンを食べてからミセスSは聞く。

 

ジャムおじさん「私は食べてくれた人達が笑顔になれる様に美味しくなーれ美味しくなーれと真心を込めてパンを作ってます。特別な物は特に入れてないんですよ」

 

バイキンバグスター「実際そうだからこいつの腕はくやれないのだ」

 

翼「真心に勝てるものはないと言うことだな」

 

エルフナイン「これもある意味真理の一つなんでしょうか…」

 

そう言ったジャムおじさんに誰もがそれだけ彼はパンで人を笑顔にしたいと心の底から込めてると言うのに敬意を持つ。

 

キャロル「真心…か…これがそうなんだな」

 

キャロルもまたそんな彼の誰かを思う心に父親を思い出していた。

 

ジャムおじさん「さあさあ、まだまだあるからお代わりが欲しい人は大丈夫だよ」

 

響&切歌「おかわりー!/デース!」

 

ファナ「私もっす!」

 

早速そう言う3人に元気があって宜しいとジャムおじさんは笑う。

 

 

朝食を終えて、バタコが出したコーヒーやジュースで一息を付く。

 

未来「凄く美味しかった…」

 

クリス「改めて食べて分かる美味さだったな」

 

バタコ「満足して貰えて嬉しいわ」

 

ほうと満足気に声を漏らす未来とクリスにバタコはふふっと笑う。

 

アンパンバグスター「喜んでもらえて良かったよ」

 

バイキンバグスター「さて、そろそろ来る筈なのだ」

 

レイア「そろそろ?」

 

翼「なにが来るのだ?」

 

誰もがその言葉に疑問を思っていると音が聞こえて見上げると…飛行船が見えた。

 

それはアンパンマン号とバイキンマンの顔の飛行船を2つ並べたので下に乗る為のキャビンがあった。

 

バイキンバグスター「これぞ!アンパンマンブレイブアドベンチャーにて俺様達の移動拠点となる。アンパンバイキン号なのだ!」

 

響「アンパンバイキン号…!?」

 

クリス「すげぇな、二つの飛行船が合体してやがる…」

 

目の前に着地する飛行船に誰もが感服する中でキャビンの入り口からカレーパンマン、しょくぱんまんが出る。

 

カレーパンマン「おーいばいきんまんにアンパンマン、ちょっくら確認して来たぜ」

 

しょくぱんまん「ちゃんと予定通り行けましたし、行く所の皆にも承諾して貰いました」

 

アンパンバグスター「ありがとう2人とも」

 

調「ありがとうございます」

 

始祖奏「すっげぇな…良く見るとキャビンの後ろにブースターを付けてるのか…これは速く行きそうだな」

 

そう言った2人にアンパンバグスターと調はお礼を言って始祖奏は背中から翼を出して飛んでアンパンバイキン号をじっくり観察する。

 

バイキンバグスター「広く作ってるから数十人乗せれるのだ」

 

切歌「おー、確かに広いデス!」

 

ミセスS「なかなか面白い技術じゃのう」

 

胸を張るバイキンバグスターのを聞いて早速中を見て感嘆の声をあげる切歌の後にミセスSは感嘆の声をあげる。

 

アンパンバグスター「ジャムおじさんと協力して作り上げたのなんだよ」

 

クリス「パン作りだけじゃなく発明もできるのか!」

 

翼「凄いな…」

 

アンパンバグスターの言葉にクリスと翼は驚く。

 

ジャムおじさん「それじゃあアンパンマンに皆さん、行くとしましょうか」

 

アンパンバグスター「はい、お願いしますジャムおじさん」

 

未来「どんなところに行くのか楽しみ…!」

 

響「えへへ~楽しみにしといてね未来~」

 

ワクワクする未来に響は笑う。

 

ジャムおじさん「それじゃあ、未来ちゃんの誕生日旅行に…」

 

バイキンバグスター&アンパンバグスター「出発進行~」

 

切歌「デース!」

 

ファナ「っす~」

 

チーズ「アンアーン!」

 

合図と共にアンパンバイキン号は動き出す。

 

いってらっしゃ~いと下で手を振るバタコに響達も手を振る。

 

ジャムおじさん「それじゃあ最初はどこに向かうのかな?」

 

響「はい!最初はバナナの国、もといバナナ島で!」

 

カレーパンマン「って、さっき食べたのにもう他の食べ物かよ!?;」

 

しょくぱんまん「は、はは、アンパンマンの言ってた様に良く食べる女の子ですね;」

 

告げられた最初の目的地のにカレーパンマンは思わずずっこけてから呆れてツッコミ、しょくぱんまんも思わず苦笑する。

 

クリス「まあでもこいつは食った分身体動かしているから全然太らないんだよな…」

 

キャロル「それでも食欲旺盛だよな…」

 

それにクリスとキャロルはそう返す。

 

ジャムおじさん「はは、とにかく最初の目的地はバナナ島だね」

 

始祖翼「名前の通りバナナが有名な島なのか?」

 

始祖奏「だよな。名前そのまんまなのか?」

 

そう言って航路をバナナ島に向けるジャムおじさんを見ながら2人は首を傾げて聞く。

 

アンパンバグスター「そうだよ。バナナの形をした南の島で、おいしいバナナがたくさんなっているんだ」

 

バイキンバグスター「しかも、ジャイアントバナナと言う幻のバナナもあるのだ!」

 

シオニー「ジャイアントバナナ!?」

 

Fセレナ「そんなに大きいバナナなんですか?」

 

驚くシオニーとFセレナに未来は見ていたのでそうだよと頷く。

 

未来「私たちよりも大きいんだよ」

 

響「あれは大きかったねー!」

 

2人の言葉から知らない面々はそれだけ大きいんだなとワクワクする。

 

着くまでの間、それぞれは景色を堪能していた。

 

未来「良い景色だね。響…」

 

響「うん、こうやってテレビでしか見えなかった光景を間近で見れるのは良いよね」

 

見える景色にそう述べる未来に響は頷く。

 

未来「響、今日は私のためにありがとうね」

 

響「えへへ…未来が喜んでくれて嬉しいよ」

 

お互いに笑い合う2人にミューチェも笑う。

 

ミューチェ「(喜んでくれて良かったわね響、それに未来も良い誕生日企画を用意して貰って)」

 

微笑ましそうに話し合う2人を見るミューチェ。

 

ただ、楽しそうにしてくれてるのは良いが…

 

ミューチェ「(食べれないから見ているのしか出来ないのよね…あー、飯テロをくらった人達ってこういう気分なのね…)」

 

始祖翼「あー…すまないなミューチェ」

 

始祖奏「そういや、あんたは幽霊状態で食べれないんだっけ」

 

ジャムおじさん「ああっと、忘れていた。アンパンマン、あれを出してくれんかね?」

 

アンパンバグスター「あれですね。分かりました」

 

そんなミューチェの様子から謝罪する2人の言葉にジャムおじさんがそう言い、アンパンバグスターは後ろの方に行くと銃の様なのを持って来る。

 

アンパンバグスター「えっと、ミューチェさんはどこらへんにいますか?」

 

AN「始祖の翼さん達の所に居ますよ」

 

未来「えっとそれは…?」

 

確認するアンパンバグスターのにANが答えて、未来が聞く前に…

 

アンパンバグスター「行きますよ~」

 

ビビビビビビビ…

 

言われた場所へと銃口を向けた所でトリガーを引くと光線が放たれてミューチェに炸裂し…

 

ポン!

 

ミューチェ「あいた!?」

 

浮遊感が無くなった後にお尻に痛みが走る。

 

なんかデジャヴを感じるわね…とミューチェはお尻を摩って…驚く。

 

カレーパンマン「うわ、いきなり人が現れたぞ!?」

 

しょくぱんまん「これは驚きです」

 

チーズ「アンアン!」

 

ミューチェ「あ、また実体化してる!?」

 

奏「その光線は?」

 

驚く2人と1匹のにミューチェは驚いた後に奏が聞く。

 

ジャムおじさん「ばいきんまんと共同で開発した実体のない人に実態を持たせる銃。この世界でなら実体を保てる様になるんだ。2人から聞いて、ならばと作ったんだよ」

 

翼「こんなものも作れるのか…!」

 

クリス「すげぇな二人とも…」

 

切歌「流石ジャムおじさんとバイキンバグスターデス!」

 

あっさりと言ったジャムおじさんのに翼とクリスが驚く中で切歌は賞賛する。

 

調「この世界限定でも凄い技術だね」

 

ミセスS「うむ、そうじゃのう。彼は本当に天才じゃな」

 

ジャムおじさん「いえいえ、事前に2人から聞いていたからこそですよ。やはり楽しむならば一緒の方が良いですからね」

 

ミューチェ「ありがとう。ホント、本当にありがとう…!」

 

感嘆する2人へとそう返したジャムおじさんにミューチェは嬉しそうにお礼を述べる。

 

未来「良かったですねミューチェさん」

 

響「これで美味しい物いっぱい食べれますね!」

 

カレーパンマン「いや、他にもやれることあるだろ;」

 

喜ぶ未来の後の響のにカレーパンマンはツッコミを入れる。

 

しょくぱんまん「まぁ、確かにこの世界限定ですが自分では触れられなかった事を触れられますしね」

 

セレナ「あ、分かります。私も初めて実体化した時そうでしたし」

 

ミューチェ「ホントなら響達の世界でまた自由にが良いけど、本当にありがとうジャムおじさん」

 

ジャムおじさん「いえいえ、あ、バナナ島が見えて来たよ」

 

苦笑してから言ったしょくぱんまんのにセレナは同意し、ミューチェは改めてお礼を言った後にジャムおじさんが前を見て言い、誰もが見るとバナナの形をした島が見えた。

 

切歌「おお!本当にバナナの形をしているデス!」

 

始祖奏「うひゃあ、まさに名は体を表すだな…」

 

感嘆の声を誰もが上げる中で調は巨大なバナナに気づく。

 

調「大きい…バナナ!?」

 

未来「もしかしてあれがジャイアントバナナ?」

 

バイキンバグスター「その通りなのだ!超美味い伝説のバナナなのだ!」

 

さらに驚く響達にバイキンバグスターは高らかに言う。

 

始祖翼「大きいな…切り分けるなら私に任せろ」

 

マリア「いや、構えるの早い早い;」

 

刀に早速構える始祖翼にマリアは抑える。

 

始祖奏「さすがに早いって翼」

 

ファナ「まだ降りてないっす;」

 

カレーパンマン「ちょっと殺伐過ぎじゃねこの侍女;」

 

しょくぱんまん「確かに同じ顔の子と雰囲気が違いますもんね;」

 

チーズ「あうう…;」

 

それに始祖奏もツッコミ、さっき放たれた威圧にカレーパンマンとしょくぱんまんとチーズは冷や汗を流す。

 

ジャムおじさん「まあまあ、翼さんで良いのかな?着いてからにしようね」

 

クリス「(まあ始祖の先輩は色々とあったからな…)」

 

切歌「(言わない方が良いデスよね;)」

 

そうやって落ち着かせるジャムおじさんのにクリスと切歌はそう思うのであった。

 

始祖翼「む、すまない。早すぎてしまったか」

 

翼「ああ、早すぎだぞ;」

 

謝罪する始祖翼に翼は冷や汗を流す。

 

カレーパンマン「ってかよ。同じ名前のがいるとややこしいな…」

 

しょくぱんまん「確かにどちらとも服はともかく、見た目が同じですしね」

 

奏「あー確かにそうだよな…」

 

始祖奏「確かに始祖だと言う以外同じだもんなあたしら」

 

そう言われてんーと誰もが唸る。

 

しかし言われてもそう簡単に浮かばないもんである。

 

ミセスS「まあそれは後で考えればいいじゃろ」

 

ミューチェ「それもそうね。今は未来の誕生日を祝いましょ」

 

年長者2人の言葉に確かにと思ってる間にバナナ島に着地する。

 

降り立った響達はジャイアントバナナを間近を見て改めて感嘆の声をあげる。

 

響「大きい~!」

 

未来「すっごく大きいねこれは…」

 

???「ふふ、驚いてくれたかい」

 

声をかけられて振り返るとバナナの様に黄色い髪でバナナを模したワンピースを身に纏った少女が痩せた男性と太った男性を従えて近づいていた。

 

アンパンバグスター「バンナちゃん」

 

バイキンバグスター「よう、提案了承感謝するのだ」

 

ファラ「彼女は?」

 

ファナ「彼女はバンナちゃん。このバナナ島の女王っす」

 

女王と聞いて始祖奏はほへーとなる。

 

始祖奏「女王様直々に来てくれるなんてありがとな」

 

バンナ「アンパンマンとばいきんまんの客人だ。心よく出迎えなければな!この島のバナナを良く味わってくれ!」

 

響「ありがとうございますバンナさん!行こう未来!」

 

未来「うん!」

 

早速走る響と未来に待てよとクリスとキャロルも続く。

 

切歌「調、アタシ達も行くデス!」

 

調「うん。バナナ料理沢山覚えて作ってあげる」

 

バイキンバグスター「んじゃあジャイアントバナナを1つ貰って行くのだ!」

 

むふんと気合を入れる調にバイキンバグスターはそう言う。

 

Fセレナ「マリア姉さん、私バナナプリン食べてみたいな」

 

マリア「ふふ、もうセレナったら」

 

嬉しそうに言うFセレナにマリアは顔を緩む。

 

セレナ「マリア姉さん、私も食べたい」

 

ミセスS「いやー皆おおはしゃぎじゃな~」

 

ジャムおじさん「ははは、元気がある子達ですな~」

 

それにミセスSとジャムおじさんは微笑ましそうに見る。

 

ジャイアントバナナを1房収穫した後に皮を捲ってから始祖翼が剣を構える。

 

始祖翼「……はぁッ!」

 

ズババババッ!

 

気合の一閃と共に剣を振るった後に鞘へと戻す。

 

カチン

 

パラン…

 

鞘へと戻した音と共にジャイアントバナナは綺麗に一口サイズに分けられた。

 

しょくぱんまん「お見事!」

 

カレーパンマン「うへぇ…見事に均一だぜ…」

 

始祖翼「これなら食べやすく、調理もしやすいだろう」

 

翼「やはり上手いな始祖の私は」

 

それにしょくぱんまんは拍手し、カレーパンマンは2切れ持って見比べて感嘆する。

 

響「ジャイアントバナナ、美味しー!」

 

未来「ホント凄い!」

 

早速摘まんでその美味しさに頬を押さえてうっとりする響の隣で未来も嬉しそうにもう1つ摘まむ。

 

カレーパンマン「朝食でパンをあんなに食べたのにまだ食べるとはすげぇな…」

 

響「甘いものは別腹ですので!」

 

クリス「お前、ホントそれでふとんねえよな…」

 

呆れるカレーパンマンにそう返した響の横っ腹をちょんちょんしながらクリスは呟く。

 

未来「昔から響はホントに太らないんだよね…」

 

キャロル「痩せたい女の敵になりそうだな」

 

困った様に言う未来のを聞いてキャロルはボソリと呟く。

 

響「ん?そうかな…?」

 

翼「そうだと思うぞ…後は一部分のとかな…」

 

首を傾げる響に翼は一部分を見ながらそう言う。

 

調「分かります、翼さん…」

 

未来「その気持ち…」

 

カレーパンマン「3人集まって固く抱き合ってるな」

 

しょくぱんまん「我々が入り込めない話題ですからね…」

 

お互いに固く抱き合う3人に2人はなんとも言えない顔をする。

 

アンパンバグスター「お待たせ~持っていくバナナの収納終わったよ…あれ?」

 

バイキンバグスター「そこの3人はどうしたのだ?」

 

マリア「ああ、気にしないであげて…」

 

ミューチェ「そうね。乙女の問題だから…」

 

チーズ「??」

 

そこに持っていく分のジャイアントバナナをアンパンバイキン号に運んでいた2人が来て、マリアとミューチェのに一緒に運んでいたチーズは首を傾げる。

 

響「あー美味しかった!」

 

始祖奏「たっぷり食べたな響、未来も楽しげに見てたよな」

 

満足気な響は始祖奏のにあとなる。

 

響「ご、ごめんね未来!つい夢中になっちゃって!」

 

未来「もう、今度は夢中にならないでよね」

 

謝罪する響に未来はくすくす笑いながらそう言う。

 

ファナ「今日は未来さんの誕生日なんっすから~夢中になるの分かるっすけど一緒に楽しまないといけないっすよ」

 

響「えへへ、ごめんごめん」

 

ジャムおじさん「ははは、元気がいいね。それで、バナナ島の次はどこかな?」

 

そう聞くジャムおじさんに決まってますと響は頷く。

 

響「次は虹の国をお願いします!」

 

分かったよと言ってジャムおじさんはアンパンバイキン号を動かす。

 

バンナ「誕生日旅行が楽しく出来るのを応援しとくぞ~」

 

未来「ありがとうございましたー!」

 

見送るバンナに響や未来は手を振る。

 

しばらく飛んでいると砂漠に入る。

 

切歌「おお、砂漠デース!」

 

調「切ちゃん、あれ見て。大きな虹があるよ」

 

それに切歌は驚いていると調が指さした方を見る。

 

確かに大きな虹が綺麗に砂漠の中でかかっていた。

 

ジャムおじさん「うむ、雲の流れを確認して雨が降ったのを確認して来たが出来てて良かった。これで虹の国に行けるね」

 

クリス「虹から行けるのか」

 

ミセスS「うむ、そうじゃ。劇場版はちょっと違うがの」

 

良かった良かったと言うジャムおじさんを見て聞くクリスにミセスSは肯定して少し補足する。

 

アンパンバグスター「目を回すから気を付けてね」

 

未来「は、はい!」

 

始祖翼「?どういう…」

 

告げられた事に始祖翼は言う前に…視界が回る。

 

始祖翼「こ、これはッ!?」

 

始祖奏「おおっと」

 

よろめいた始祖翼を始祖奏が支えた後に視界が回るのが止まる。

 

ジャムおじさん「さあ着いたよ」

 

キャロル「こ、此処が虹の国か…!」

 

ミカ「おー!綺麗なとこなんだゾ!」

 

ジャムおじさんの言葉と共に外に出たキャロルとミカは驚きの声をあげる。

 

虹色に咲き誇る花の庭園に屋根の所が虹色になっている宮殿

 

幻想的な風景に誰もが感嘆の声をあげる。

 

ガリィ「あらまぁ~これにはガリィちゃんもうっとりしちゃいますわ~」

 

シオニー「本当に虹だらけの国なんですね」

 

未来「確か此処で虹を作っているんですよね」

 

アンパンバグスター「うん、そうなんだよ。ホントに綺麗なんだよ」

 

歩いているとアンパンマンと言う声と共に数人の小さい子達と共に男性が来る。

 

アンパンバグスター「レインボー王子!こんにちわ」

 

奏「女王の次は王子か。今日は偉い奴とよく会うな」

 

切歌「アンパンマンワールドだと結構いるデスよ」

 

挨拶するアンパンバグスターの隣で呟く奏に切歌がそう言う。

 

レインボー王子「ようこそ皆さん。僕は虹の王子、レインボーと言います」

 

未来「は、はじめまして。私は小日向未来です。今日はありがとうございます」

 

響「私は立花響です!今日はよろしくお願いしますねレインボー王子さん!」

 

挨拶するレインボー王子に誰もが挨拶する。

 

こちらこそとレインボー王子は笑う。

 

レインボー王子「事情は聞いてます。僕達の仕事で良ければどうぞ見て行ってください」

 

始祖奏「それじゃあ見させてもらうぜ。虹をどうやって作るのかワクワクするな」

 

始祖翼「そうだな奏」

 

そう言ったレインボー王子に宜しくお願いしまーすと響や未来は頭を下げる。

 

レインボー王子「僕達の仕事は虹を織り上げる事なんです」

 

シオニー「虹を織り上げる…?」

 

キャロル「どういう事だ?」

 

説明に知らない面々は首を傾げる中であれを見てくださいと言う。

 

虹の子が雲を掴んで運んでいた。

 

レインボー王子「まずはわたぐもを集めます」

 

切歌「おお、ふわふわしてるデス!」

 

調「気持ちよさそうだね」

 

運ばれてるのを見て切歌と調はおおとなる。

 

レインボー王子「触ってみますか?汚さなければ良いので」

 

切歌「良いんデスか!」

 

ミカ「おお~気になってたんだゾ」

 

許可を貰い、早速触って見たかった面々はわたぐもに触れる。

 

未来「うわっ、凄いふわふわ…!」

 

響「気持ちいいね~枕にしても良いかも~」

 

もふもふ~としてる響達にレインボー王子はくすくす笑う。

 

マリア「確かにこのふわふわ感は凄いわね…」

 

奏「響の言う通り、これは枕にしても良い感じだな~」

 

ジャムおじさん「ははは、皆、堪能するのは良いけど、虹が織り上げられる所を見るのを忘れないようにね」

 

触って言う2人の後にジャムおじさんが言う。

 

響「あ、そうだった!」

 

未来「えっとこのくもをどうやって虹にするんですか?」

 

首を傾げる未来にレインボー王子は付いて来て下さいと言い、付いて行く。

 

シオニー「此処は…?」

 

AN「作業場ですかね?」

 

レインボー王子「その通りです。ここでわたぐもから糸を紡ぎます」

 

その言葉通り、虹の子が2人でわたぐもをドンドン細くしていって糸にしてる。

 

翼「おお、わたぐもが糸に…!」

 

クリス「なるほどな。あれを織って虹ができるのか」

 

驚く翼の隣でクリスは感心する。

 

次の工程は庭園にあった花を流し口のが付いた木箱の中に入れると3人の虹の子がそれを踏んでいき、出て来た7色の汁が置かれていた別の木箱の中に注がれ、設置された糸が浸って少しすると7色の糸に変わる。

 

レインボー王子「次に虹の花の汁で糸を7色に染め上げます」

 

未来「綺麗に染まってる…凄い…」

 

ミューチェ「確かに一度に同じ色を流して混ざらないと言うのは凄いわね」

 

手に取ってまた感嘆の声を上げる中で次のに行きますねとレインボー王子に続く。

 

そこでは7色の糸で古い機織り機で織り上げていた。

 

レインボー王子「そしてここで7色の糸で虹の布を織りあげるのです」

 

Fセレナ「凄い…糸が織り上げられて綺麗な虹になってる…!」

 

クリス「(と言うか、こう言う機織り機って足の奴もいる筈なのに出来てる事に突っ込んだらいけない事か?)」

 

ほわ~と誰もが綺麗な織物な虹に声をあげてると虹の子が来る。

 

虹の子「王子様、雨が上がりました」

 

レインボー王子「良し、準備を!」

 

始祖翼「準備?」

 

ファナ「あ、もしかして虹を…!」

 

その通りですとレインボー王子は頷いた後に外に出る。

 

噴水の前に行くと虹の子が上の方に虹の布を持つ。

 

レインボー王子「虹を流せ!」

 

その言葉と共に虹の子は噴水へと布を流す。

 

翼「噴水に布を…!?」

 

レインボー王子「虹の布を雨上がりのおひさまに当てると美しい虹になるんです」

 

見てくださいと言われて誰もが噴水を見るとそこには綺麗な虹が映し出されていた。

 

切歌「おお!綺麗な虹デース!」

 

未来「うわぁ…こうやって間近で虹が出来る所を見れて感激です」

 

レインボー王子「そう言って貰えるとこちらも嬉しいです。あ、それとこちらからあなたの誕生日プレゼントです」

 

あれをとレインボー王子がそう言うと虹の子が虹の布を持って未来に差し出す。

 

未来「え、良いんですか…!?」

 

レインボー王子「ええ、あなたならきっと良いのに使いそうですから」

 

笑って言うレインボー王子にありがとうございますと頭を下げる。

 

響「良かったね未来!」

 

未来「うん!」

 

アンパンバグスター「良かったね未来ちゃん」

 

バイキンバグスター「ようし!次の所に向かうのだ!」

 

切歌「はいデス!」

 

ファナ「次は何処にするんっすか?」

 

ぐう~~~~

 

次は勿論と言おうとした響のお腹が鳴る。

 

ジャムおじさん「ははは、どうやらお昼の時間の様だね」

 

響「す、すみません;」

 

未来「もー…響はいつも通りなんだから」

 

笑うジャムおじさんに響は恥ずかしそうに縮こまり、未来が呆れるのを見て誰もが笑う。

 

その後、お昼にお寿司の国に行き、お寿司を食べて満喫し、折り紙の国とつみきの国で遊んだり、ドレミファ島で音楽を聞いたり、ローソク島で可愛いローソクを貰ったりなどをして、次は氷の国に来ていた。

 

切歌「おお、氷だらけの国デース…」

 

調「防寒着来てないと寒いね」

 

ほへーと目の前の光景に切歌は声を漏らし、調ははぁーと吐いた息が白くなるのを見ながら呟く。

 

すると遠くから雪だるまの様な集団が来る。

 

アンパンバグスター「あ、ユキダルマン」

 

未来「ホントだ」

 

響「リアルで見ると本当にかわいいね~」

 

ユキユキと来たユキダルマン達に響はうっはーと興奮する。

 

ファナ「触っても良いっすかね?」

 

翼「だ、大丈夫だろうか?」

 

聞く2人にユキダルマン達は良いよと快く頷く。

 

奏「良いみたいだな」

 

クリス「うひょお…雪だるまだけにやっぱり冷たいな」

 

早速触ってワイワイする未来達…

 

その様子を氷の城に住んでいる氷の女王は水晶を通して見ていた。

 

特にその中で未来を見ていた。

 

氷の女王「美しい…この未来と言う少女、宝石にしてアタシのコレクションに加えようかね」

 

そう呟いた後にふうと息を吐くと雪のオオカミが現れる。

 

氷の女王「雪狼たちよ。この未来と言う少女を攫ってくるのだ!」

 

自分の部下たちに氷の女王は未来を指してそう指示する。

 

了承した雪狼が城の外に出ようとした瞬間、突然現れた何者かの波動が雪狼を何体か消し飛ばす

 

氷の女王「な、何者だい!?」

 

???「未来を攫おうとするとは良い度胸しているな氷の女王」

 

叫ぶ氷の女王に、その人物は睨む。

 

その睨みと発される威圧感に氷の女王はビクッとなったが気丈にふるまう。

 

氷の女王「何者かは知らないけどアタシの邪魔はさせないよ!ゆけい、雪狼!!」

 

新たに現れた雪狼たちは凍らせようと迫る。

 

???「ハッ!」

 

ズドォオオオオオオン!

 

それに対してその人物は地面を殴って起こした衝撃波で雪狼達を粉砕する。

 

氷の女王「な、なんなんだい!?あんたはホントに何者なんだい!?」

 

???「我か?我は…魔王。あの子に手を出そうとした者に鉄槌を下す者だ」

 

その言葉と共に炎が噴出され、氷の女王を包み込む。

 

氷の女王「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

魔王「あの子は我の大切な者だ。それに手を出そうとした奴は…許さぬ」

 

火を消そうと悶える氷の女王に魔王は冷たく言う。

 

氷の女王「お、おのれ…!」

 

魔王「とどめだ。魔王極炎波!」

 

攻撃しようとした氷の女王の氷の息吹ごと、手から放たれた炎で飲み込み、氷の女王は断末魔を上げることなく消えた。

 

魔王「…さて帰るとするか」

 

それを見届けてから魔王は映し出されたのに目を向けてからあまりの炎の強さに崩れる城から消える。

 

 

ズズーン…

 

カレーパンマン「ん?なんだ今の音?」

 

しょくぱんまん「遠くで雪崩でも起きたのでしょうか?」

 

未来「近くじゃなくて良かったね…」

 

響「そうだね…」

 

遠くから聞こえた音に呟いた2人のに未来と響も安堵する。

 

アンパンバグスター「どうする?出発する?」

 

翼「もうそんな時間か」

 

クリス「時間ってより安全を考えてのもあるかもな…まぁ、一通り遊んだし良いんじゃね?」

 

確認するアンパンバグスターのに呟いた翼へクリスはそう言う。

 

響「そろそろパーティー会場に行こうかな」

 

未来「パーティー会場?」

 

首を傾げる未来の後目に響は言う。

 

響「ジャムおじさん、お菓子の国に向かってください!」

 

ジャムおじさん「分かったよ響ちゃん。アンパンバイキン号発進!」

 

その言葉と共にユキダルマン達の見送りを背にアンパンバイキン号は最終目的地へと向かう。

 

未来「お菓子の国でパーティーするんですか?」

 

マリア「ふふ、今日はあなたの誕生日なんだから」

 

聞いた未来はマリアの言葉にあっとなる。

 

バイキンバグスター「そういう事なのだ」

 

切歌「楽しみにしていてくださいデス!」

 

未来「うん、ありがとう皆!」

 

喜ぶ未来にジャムおじさんやアンパンバグスター達は微笑ましそうに見る。

 

海に出て、イルカのベソやくじらのクータンを見たりと目的のお菓子の国へと向かう。

 

始祖奏「お、見えてきたぜ」

 

始祖翼「あれがお菓子の国か」

 

目に入った巨大なケーキがある島に2人はおおっとなる。

 

切歌「大きなケーキデース!」

 

調「食べきれないねあれは」

 

おお!と目を輝かせる切歌の隣で調は呟く。

 

食べ物で出来てるおかしの国を見てシオニーはこれ、シモンさん達いたらどうなっていたでしょうね…と冷や汗を掻いていた。

 

AN「…食い荒らされていたんじゃないですかね」

 

シオニー「心を読まないでくださいANさん;」

 

その隣でボソリと言うANにツッコミを入れてる間に着陸する。

 

ミカ「おー!お菓子だらけだゾ!」

 

Fセレナ「あ、あれジュースの噴水だよマリア姉さん!」

 

足を付けて改めてお菓子で出来た光景に誰もが声を上げる中で始祖奏は自分達が立つ水色の通路をすうと撫でた後にその指を舐めて目を丸くする。

 

始祖奏「これ、砂糖で出来てるぞ!?」

 

始祖翼「なんだとッ!?」

 

ジャムおじさん「正確に言えば氷砂糖だよ。この島は全部お菓子で出来ていて、此処の森の木にはクリームやキャンディーの花が咲くんだよ。さっきセレナちゃんが言ったのはジュースの泉だよ」

 

驚く始祖2人にジャムおじさんは笑って解説する。

 

キャロル「不思議な国だな…」

 

エルフナイン「ホント凄いですアンパンマンワールド」

 

ジュースの泉を見ながら呟く2人や皆にジャムおじさんは手をパンパンさせて注目を集める。

 

ジャムおじさん「さあ皆、未来ちゃんの誕生日パーティの会場に向かおうじゃないか」

 

未来「は、はい」

 

響「こっちだよ未来」

 

手を引っ張る響に未来も続く。

 

バタコ「あ、皆待ってたわよ~」

 

向かった先ではパン工場で見送っていたバタコがクリームパンダとメロンパンナにホラーマンとドキンちゃん、コキンちゃんといた。

 

ファナ「あ、皆さん勢揃いっす!」

 

クリス「色々といるな」

 

ドキンちゃん「あら、丁度来たのね」

 

クリームパンダ「待ってたよ~」

 

おおと目を輝かせるファナと呟いたクリスの後にドキンちゃんが呟き、クリームパンダは嬉しそうに浮遊する。

 

そんなメンバーの後ろには誕生日ケーキ以外にお菓子は勿論、様々な料理が沢山並べられていた。

 

バイキンバグスター「おお!?焼きそばにハンバーガー、どんぶりの他にも色々とあるのだ!」

 

メロンパンナ「色んな人が誕生日の話を聞いたら快く作ってくれたの」

 

響「皆が未来のために作ってくれたんだ…!」

 

未来「凄い…」

 

口を押さえて喜びの涙を流す未来に誰もが頷く。

 

ホラーマン「いやーホント沢山作ってくれたので運ぶのが大変でしたホラー」

 

コキンちゃん「感謝してよね!運ぶの大変だったんだから!」

 

奏「確かにこの量は運ぶの大変だよな…」

 

翼「確かに…小日向では多いとも言える量だな;」

 

そう言ったホラーマンやコキンちゃんのに並べられた料理を見て奏と翼はうわーとなる。

 

バタコ「皆張り切ってくれたからね~ホント良かったわね未来ちゃん」

 

未来「皆さん、本当にありがとうございます…!私のためにこんなにしてくれて…嬉しいです」

 

響「私も!これ程の事を未来にしてくれてありがとうございます!」

 

ジャムおじさん「私達は響ちゃんの未来ちゃんを喜ばせたいと言う思いに答えてあげたかったからね」

 

頭を下げる未来と響にジャムおじさんはそう返す。

 

アンパンバグスター「さあ!未来ちゃんの誕生日パーティーを始めよう!」

 

バイキンバグスター「歌をお届けするのだ!」

 

ミセスS「歌か。それならこっちも負けられないのう」

 

ファナ「はいっす!いつも歌ってるから届けるっすよ!」

 

元気よく言う2人にファナも言い、切歌もそうデス!と乗る。

 

切歌「アタシ達も負けないデス!ね、調!」

 

調「うん。切ちゃん」

 

カレーパンマン「へへ、良いね良いね。盛り上がって来たな!」

 

しょくぱんまん「そうですね。未来さんに歌を届けましょう」

 

誰もが気合を入れてるのに未来は嬉しくなる中で響が抱き着く。

 

響「未来、どうだったかな?今日の誕生日。喜んでくれた?」

 

未来「うん、本当に忘れられない誕生日だよ」

 

笑顔で言う未来に響は良かったーと笑う。

 

未来「響、ホントに今日はありがとう。今度は色んな所を回ろうね」

 

響「うん!こんな事が出来たのもゴーグルくん達と出会えたお蔭だね」

 

お互いに笑い合った後に響はそう言い、未来もそうだねと頷く。

 

ミューチェ「響ー、あなたもそろそろ歌ったらどうかしら?」

 

ファナ「未来さんも一緒にどうっすか~」

 

バイキンバグスター「主役なのだからこっちに来るのだ~」

 

アンパンバグスター「皆で歌うのも楽しいからさ~」

 

すると歌合戦をしていたミューチェとファナ、バイキンバグスターとアンパンバグスターが2人を呼ぶ。

 

響「あ、はーい!未来、一緒に歌おう!」

 

未来「うん!」

 

それにこたえて、2人は走り出す。

 

こうして、未来は忘れられない誕生日をプレゼントして貰ったのであった。



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2019年クリスマス色んな奴ら大登場・前編!

ミューチェ「毎年恒例、鳴神ソラさんとのコラボクリスマスよ」

ミセスS「今回も色々ネタバレあるから嫌な人はバックで頼むぞい」

エル「それでもOKな人はそのまま読んでね」


ゴーグル「クリスマスだ~」

 

ニットキャップ「うえ~い♪」

 

メガネ&ヘッドホン「ツリーじゃなくて!?」

 

響「うわ~!凄いですね!」

 

ライダー「凄いと言えるお前がすげぇよ」

 

クリスマス風に飾り付けされたイカのキグルミを着てはしゃぐゴーグルを見て叫ぶメガネとヘッドホンの隣でそう述べる響にライダーは呆れる。

 

アロハ「いや~招待ありがとね」

 

マスク「デュフ、まさかほむ博士経由でお誘い来るとは思いもしなかったぜ」

 

切歌「こちらこそ。来てくれてありがとうデース!」

 

ミセスS「うむ、賑やかなのは良い事じゃ……それで」

 

チラリとミセスSはある一角を見る。

 

???「………………」

 

???2&???3「ぶはははははははははははは!!!!」

 

そこには私、いきなり現れて女の子たちを脅かしましたと言う看板をぶら下げて体育座りしている骸骨とそんな骸骨を見て爆笑している羽がある女性と角が生えてハットを被った右半分に仮面をしてる女性がいたり……

 

???4「ヴぇハハハハハハハハ!!!やはり私は神だ!!」

 

???5「うっさいよ神」

 

女性達と別に高笑いしてる見覚えのある男性とツッコミを入れてる男性がいた。

 

スゲ「貴利矢さん……黎斗神さんの相手するのご苦労様」

 

ブレザー「ぺロロンチーノさんとウルベルトさんに笑われてるモモンガさんは仕方ないよね……普通に骸骨だし、切ちゃんやクリスさんが怖がるのは当然」

 

翼「まさか本当に骸骨とは驚いたぞ」

 

奏「どういう感じで出会ったのか気になるな」

 

2人の言った事に翼は最初に出会った時のを思い出して言い、奏はそう言う。

 

アロハ「俺らが世話になってるあけみ屋から少し離れた場所に突然現れた建物の中にいたんだよね~」

 

アーミー「あの時はホント驚いたものだ」

 

アリサ「まぁ、そのお陰でセイに仲間出来たし」

 

響「へ?仲間?」

 

アリサの言った仲間と言うのに響達は首を傾げる。

 

モモンガ「ああ、ウルベルトさんとぺロロンチーノさん、女性になってますが元はセイ君と同じように男性だったんだよ。ただ、家のギルメンの1人がとあるアイテムを使ったせいで一部の人を除いて女性になった+異形だったのが人間に近いみために変化しちゃったんだよ」

 

ウルベルト&ぺロロンチーノ「ちょっと軽口骸骨ぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」

 

クリス「あー、そういうことか…」

 

Fセレナ「これはどう反応したらいいのかな。マリア姉さん…」

 

そんなメンバーへとモモンガがあっさりと暴露してFセレナのにう、うーんとマリアは曖昧に笑う。

 

黎斗「そんな事はどうでも良い!私から君達に神の恵みを与えよう!!」

 

そんなメンバーに割り込んで黎斗がそう言う。

 

切歌「おお!プレゼントデスか!?」

 

クリス「…おい、大丈夫なものなんだよな?」

 

目を輝かせる切歌の隣で警戒するクリスに当然だとも!と返してから黎斗はあるものを取り出す。

 

それは虹の様に並んだ複数の色で装飾された10本のライダーガシャットでラベルにインクを撒く影絵のインクリングが描かれていた

 

黎斗「これぞ私が君達装者に合わせてチューンナップしたカラフルスプラトゥーンガシャットだ!!!」

 

貴利矢「ほむ妹も手伝ってだけどな」

 

響「カラフルスプラトゥーンガシャット?」

 

未来「一体どんなガシャットなんですか?」

 

ぼそりと呟いた貴利矢を睨んでいた黎斗はご機嫌に説明を開始する。

 

黎斗「そのガシャットをシンフォギアを纏った状態で起動し、胸のコア部分に差し込む事でギアをスプラトゥーン型へと変える。特徴はアームドギアからインクを打ち出す事ができ、ゴーグル達インクリングの様に打ち出して地面や壁に塗ったインクの中に潜り込んだり、スペシャルウェポンを使う事が出来る様になるのだ!!」

 

翼「なんと!そんなことができるようになるのか」

 

マリア「それで私たちもゴーグル達のようなナワバリバトルとかができるようになるのね」

 

説明された内容に響達はおーと興奮する。

 

ゴーグル「なら早速ナワバリバトルしようよ!」

 

メガネ「いいねそれ!」

 

グローブ「なかなかクールな提案だな」

 

響「やろうやろう!」

 

切歌「やるデス!」

 

はしゃぐ面々に黎斗は満足そうにうんうんと頷いている。

 

ペロロンチーノ「女の子がインクに濡れて遊ぶ……閃いた!」

 

ウルベルト「後でたっちに通報しとくわ」

 

モモンガ「純粋な子たちがいるんですから止めときましょうねペロロンチーノさん」

 

貴利矢「オタクも飽きないね……」

 

マリア「セレナを変な目で見たら許さないわよ」

 

ミセスS「まあまあ、落ち着けマリア」

 

それにハッとなるペロロンチーノにギルメン2人と貴利矢は呆れ、シンフォギアを纏おうとするマリアをミセスSが宥める。

 

それに弦十郎は楽し気に見ていた時……

 

ブー!ブー!!

 

弦十郎「!どうした!!」

 

突如、警報が鳴り響き、弦十郎は藤尭に問う。

 

藤尭「う、海から強力な反応!」

 

ミセスS「この反応からしてかなりの大きさのようじゃぞ…!」

 

表示されたのにミセスSがそういった後にモニターにそれは映る。

 

ライダー「な、なんだあれ……」

 

見えたのにライダーが代表してそう述べる。

 

見覚えのある感じのだが、どことなくデフォルメした様な感じにも見えるそれを調が呟く。

 

調「の、ノイズ…?」

 

モモンガ「しかも見た目的に石像か?」

 

ウルベルト「悪趣味な石像だな誰が作ったのやら」

 

誰もが首を傾げる中でハチだけは真剣な顔でブツブツ呟いていた。

 

ハチ「巨大なエネルギー……石で出来たノイズの像……」

 

未来「ハチさん?どうかしたんですか?」

 

ミセスS「…もしかしてこれ、あれに似てないかのう?」

 

その言葉にハチはそうだ!と叫ぶ。

 

ハチ「間違いない!あれはネルス像だ!」

 

ライダー「何!?」

 

メガネ「ネルス像だって!?」

 

黎斗「成程、確かにあれは似てるね」

 

翼「ネルス像?」

 

奏「それって確か前に聞いたそっちの世界で出てきた…」

 

驚きの声を上げるメガネ達に翼と奏はキャンプの時に聞いた事を思い出す。

 

ハチ「もしあれがネルス像と同じなら……」

 

ライダー「……ノイズを発射するかもしれないな……」

 

アリサ「ちょ!?それって凄くヤバいじゃない!?」

 

エルフナイン「み、皆さん!像がエネルギーの充電を開始しました!」

 

響「ええ!?」

 

モモンガ「ならば早めに行くぞ!皆、俺に掴まるんだ!」

 

誰もが驚く中でモモンガがそう言い、戸惑う響達をライダー以外のイエローグリーンチームやサイクルメット以外のブラスター兄弟を除いてニットキャップなどが引っ張ってモモンガにくっ付く。

 

どうするの?と響達は思っていると……

 

モモンガ「行くぞ!グレーター!テレポーテーション!!」

 

一瞬目の前が光りに包まれたと思ったら何時の間にか場所が変わっていて、ノイズ像が見える場所に着いていた。

 

クリス「すげぇ。一瞬でこんなところに…」

 

未来「近くで見るとほんと大きいねノイズ像」

 

黎斗「ふむ……どうやら像の表面から太陽光を吸収してそれをエネルギーに変換しているみたいだ」

 

驚いているクリスと未来の隣でパソコンを取り出して調べた黎斗がそう言う。

 

ハチ「なら全体をインクで塗り潰せばエネルギーのチャージを止められる筈だよ」

 

ライダー「ネルス像を攻略した時とやり方は同じって事か……」

 

グローブ「俺達は初めてだけどね……まぁ、クールに決めるだけだね」

 

切歌「にしても誰があの像を作ったんデスかね?」

 

調「確かに気になるね」

 

そう言ってバシッと拳を掌にぶつけるグローブの隣で切歌が気になる事を言い、調も同意した時……

 

???「ふはははははははははははははは!!!」

 

ぺロロンチーノ「うお!?何この典型的な悪役な笑い声!?」

 

マリア「あ、見て!あそこに!」

 

響き渡った声に誰もがマリアの指す方を見る。

 

モモンガ「あ、目の様な所の真ん中部分に何者かの姿が!」

 

奏「何者だお前!」

 

???「私?私ですか?私はDr.ノイズ!ノイズ研究をする科学者でぇーす!」

 

翼「Dr.ノイズだと…!?」

 

ウルベルト「おいおい、物騒なもんを研究してるなこのお姉さん」

 

名乗り上げたDr.ノイズの言葉に誰もが驚く。

 

貴利矢「んで、そのDr.ノイズは今何をする気なのか教えてもらえると嬉しいね」

 

Dr.ノイズ「そりゃもちろん、このノイズ砲で全人類をノイズに変えようかなと思いまして」

 

クリス「全人類を…」

 

Fセレナ「ノイズに!?」

 

問う貴利矢に対して返された事に再び驚きが出る。

 

アロハ「そんな事したらヤバすぎだろ」

 

ヘッドホン「大惨事だ~」

 

響「なんでそんなことを!?」

 

Dr.ノイズ「全員ノイズにすればノイズに襲われなくなるし、私の研究にもなるし、一石二鳥になるからだよん」

 

奏「ふっざけるな!!そんなことで…!!」

 

ウルベルト「そりゃあ勝手過ぎる言い分だな。ノイズになったら本当に本人の意思があるか分からないのに一石二鳥とは言わないと思うぜそれは?」

 

セイ「奏さんとウルベルトさんの言う通りだ!そんなの勝手過ぎる!」

 

大激怒する奏に続いてウルベルトも鋭い目つきで睨み、セイも怒鳴る。

 

Dr.ノイズ「まあ意思があるかないかはやってから確認すればいいですし、こちとら前世はやりたいことやれずに死んでるので転生した今は思う存分したいことしまくりたいのですよ。邪魔はしないでくださいね」

 

響「え?前世って……」

 

ライダー「成程、転生者か……ホントめんどくせぇ事をしてくれるぜ」

 

出てきた言葉にライダーは疲れた顔でぼやく。

 

Dr.ノイズ「さてこれで話は終わり。実験開始といきましょうか!」

 

その言葉と共にノイズ像の真ん中部分が丸く開き、そこから砲台が出てくる。

 

ライダー「ちい!時間がねえ!早くいくぞ!」

 

ゴーグル&ヘッドホン「おお~~!」

 

黎斗「君達!早速神の恵みを使うときだ!」

 

クリス「ああ、さっそく使わせてもらうぜ!」

 

翼「行くぞ、皆!」

 

カラフルスプラトゥーン!!

 

両手を広げて言う黎斗のに響達はシンフォギアを纏ってガシャットを起動させてコンバーターに差し込む。

 

直後に光りに包まれ、はじけ飛ぶと水着ギアにそれぞれのメインカラーのラインが走ったジャケットを身に纏った姿となる。

 

切歌「おお、これがスプラトゥーンギアデスか!」

 

調「武装が本当にブキになっている…!」

 

それぞれが手に持っているのに感心するとノイズが出現する。

 

デンジャラスゾンビ!

 

ギリギリチャンバラ!

 

黎斗&貴利矢「変身!」

 

バグルアップ!

 

デンジャー!デンジャー!

 

ジェノサイド!

 

デス・ザ・クライシス!

 

デンジャラスゾンビ!

 

WOOOO!!

 

ギリ・ギリ・ギリ・ギリ!チャンバラ~!

 

現れたノイズ達にすぐさま対処しようとして放たれた矢や魔力弾に前に出たゲンムとレーザーXが粉砕する。

 

レーザーX「ここは俺らに任せとけ!」

 

ゲンム「さっさと行きたまえ!ここは神とその他が引き受けた!」

 

モモンガ&ウルベルト&ぺロロンチーノ「誰がその他じゃ!!」

 

響「ありがとうございます皆さん!」

 

未来「行こう、響!」

 

モモンガたちが開けた道を響達は通り抜ける。

 

ゲンム「君達!あのノイズ像を囲む様にレールをイメージして、強く地面を踏むんだ!!」

 

翼「レールをイメージして…?」

 

マリア「こうかしら」

 

直後にゲンムの指示に言われた通りにイメージして右足で強く踏むとそこから伸びる様にインクレールが展開される。

 

メガネ「インクレールが!?」

 

ニットキャップ「凄い……」

 

ゲンム「さらに今回は事態が事態だ!本来はゲージを溜める事で発動できるスペシャルウェポンをスペシャルウェポンと叫べば君達に合うスペシャルウェポンが自動的に使える様になる!ただしその場合は消耗も激しいここぞと言う時に使いたまえ!!」

 

切歌「了解デース!」

 

調「急ごう切ちゃん。時間がないよ」

 

合点招致デス!と返しながら切歌は自身のアームドギアであるスプラローラーを構え、ほかのメンバーも各々のアームドギアを取り出す中で奏は微妙な顔をする。

 

奏「…わたしのこれってどう使えばいいんだ?」

 

ファラ「えっと確かそれシェルターっすよね」

 

メガネ「あ、それ開いて盾に出来ます」

 

自分の手にある傘型のギアにファラやホクサイを持ったメガネが教える。

 

響「私のブキはゲームじゃどれになるのかなこれ…」

 

未来「ん~…スピナー?」

 

アロハ「んじゃあ力を籠めれば行けるんじゃない?」

 

両腕のガントレットを見て聞く響に未来は聞いた種類ので当てはまるのを言い、アロハがインクを塗りながらそう言う。

 

そんなメンバーの後ろでスカルとニットキャップがチャージャーで遠くから塗って行く。

 

クリス「あたしのは普段使っているのと似てるから使いやすいな」

 

Fセレナ「私のも水着ギアと似てますね」

 

巧みに向かってくるノイズを打ち抜きながら塗りつつそう言うクリスにFセレナもニットキャップの真似をしながらそう返す。

 

ゴーグル「ようし!このまま塗り続けよう!」

 

ブルーチーム「おう!!」

 

グローブ「OK!」

 

ウィーン

 

翼「! グローブ、後ろだ!」

 

勢いのまま向かおうとしたグローブの後ろから砲台の様なのが現れたのに翼が気づいて叫ぶ。

 

ぶしゃぁぁぁぁぁぁ!!!

 

グローブ「!あぶなっ!!」

 

それにグローブはマニューバーの機動力で避ける。

 

ライダー「!放水機か!」

 

ファラ「あ、インクがどんどん落ちているっす!」

 

ブィィィィン!

 

インクを消すのにファラが声をあげた後に回転モップのようなロボ軍団が現れてインクを消していく。

 

Dr.ノイズ「この像の弱点をそのままにしておくわけないじゃないですか。ちゃーんとお掃除システムを備えてあるんですよ」

 

ハチ「っ、確かに対策はされててもおかしくないか!」

 

マリア「ならそれを壊すだけよ!」

 

真っ先に動いたマリアはローラーとなったアームドギアを振り下ろす!

 

バキン!ぶしゃあぁぁぁぁ!!

 

ロボを壊すと何かが噴き出し、マリアはそれをまともに受けてしまう。

 

マリア「っあああああああ!?」

 

翼「マリア!」

 

それにより悲鳴をあげるマリアに翼は駆け寄る。

 

翼「大丈夫かマリア!」

 

マリア「っ…なんとか。それよりもこの液体…洗剤が混じった水よ」

 

メガネ「それだけ?なのになんでダメージが……」

 

ゲンム「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!スプラトゥーンギアの弱点が分かってしまった!!」

 

戸惑うマリアとメガネ達の耳にゲンムの声が入る。

 

ゲンム「インクリングと同じことが出来るからか、自分のカラーのインクとは違うインクでダメージを受けて一時行動不能になるのと同じように!スプラトゥーンギアは放水や弾ける水の攻撃に著しく弱くなってしまっているんだ!!」

 

ニットキャップ&メガネ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

切歌「とんでもない弱点デェス!?」

 

クリス「そこまでゲームに忠実になっているのかよ!?」

 

ライダー「そうなるとオチオチ水にも落ちれねえな……」

 

出てきた言葉に驚く中でライダーはそう呟く。

 

モモンガ「ならばロボと放水機は!」

 

ペロロンチーノ「俺たちにお任せ!!」

 

すると飛んで来たモモンガとペロロンチーノが魔法や矢で次々に放水機やロボを破壊していく。

 

エンペラー「とにかく当たらない様に動いて行くしかないな」

 

プリンス「そうだね兄さん」

 

Fセレナ「気を付けていきましょう!」

 

ファラ「はいっす!」

 

壊すのをモモンガやぺロロンチーノに任せ、響達とゴーグル達は塗りを再開するが全体をまだ塗り切れない。

 

響「ぜ、全然終わらないよ~」

 

未来「この人数でやっているのに塗りきれないなんて…」

 

どうすれば呻く未来や響達にゲンムが叫ぶ。

 

ゲンム「君達!今こそスペシャルを使う時だ!ただし、彼女の持って来たあれを立花響が使ってからだ!」

 

あれ?と疑問に感じているとおーいと言う声と共にディアボロスが飛んでくる。

 

ディアボロス「響よ!これを使うのじゃ!」

 

その言葉と共に投げられたのを響は慌ててキャッチする。

 

それは2本分の大きさのガシャットで白と黒のカラーリングが施されたのであった。

 

タイトルはダンシングテンタクルズで、踊るヒメとイイダが描かれている。

 

ゴーグル「テンタクルズだ!」

 

ライダー「そうか!イイダボムか!」

 

未来「あれならたくさん塗れる!」

 

なら早速と響は起動させる。

 

ダンシングテンタクルズ!!

 

響「えっと、こうだっけ?」

 

先ほどと同じようにコンバーターに差し込むとギアがヒメの服に代わるがイイダをイメージした様に色が黒色になっている。

 

ゲンム「さあ!スペシャルウェポンと叫びたまえ!そうすれば発動する!!」

 

響「はい!スペシャルウェポン!!」

 

イイダボム!!

 

ゲンムの言葉に響は叫ぶと虚空から大きいボムが沢山出現してノイズ像に張り付いていく。

 

Dr.ノイズ「むむむ!させるか!」

 

それにDr.ノイズはさせないとロボをけしかける。

 

ゴーグル「俺も行くぞ!」

 

そんなロボ集団へとゴーグルが体を輝かせて飛び上がり……

 

スペシャルウェポン!

 

スーパーチャクチ!!!

 

ドーーーン!!

 

勢い良く着地して衝撃でロボ集団を吹き飛ばす。

 

スポーン!

 

それと共にゴーグルの服もパンツを除いてすっぽ抜けた(爆)

 

ゴーグル「あ、服脱げた!?」

 

インクリング一同+ナザリック3人組「なんでじゃ!?」

 

翼「私たちも行くぞ、雪音!」

 

クリス「ああ、わかってるぜ先輩!」

 

それに思わず叫ぶメンバーを横に流石に反応に困ったのでスルーすることにした翼はクリスと共にスペシャルウェポンを使う。

 

翼「ハイパープレッサー!!」

 

クリス「マルチミサイルを食らいやがれ!」

 

刀を振るう様にハイパープレッサーで横に並んでいたイイダボムを複数爆発させ、その後にクリスの放ったマルチミサイルが次々と爆発させていく。

 

調「イカスフィア、GO!」

 

切歌「ウルトラハンコデース!」

 

メガネ「僕もイカスフィアだ!」

 

マスク「んじゃあ俺はロボットボムピッチャー」

 

続けざまに調がイカスフィア、切歌がウルトラハンコで突き進み、それにメガネも続き、後ろでマスクがロボットボムを大量に投げまくって向かってきたノイズを巻き込んで爆発してインクを広げる。

 

マリア「行くわよセレナ!」

 

Fセレナ「うん!マリア姉さん!バブルランチャー!」

 

スカル「ならば俺はアメフラシだ」

 

アーミー「いやお前が使ってるのは同じバブルランチャーだ」

 

ヘッドホン「あはは;」

 

インクが詰まった泡を放つ姉妹のを見てスペシャルを発動するスカルだが、またもブキを間違えたようでインクアーマーで身を守りながらアーミーは冷静にツッコミを入れつつヘッドホンと共に泡を割ってインクを広めて行く。

 

グローブ「こっちもマルチミサイルでクールに行くよ!」

 

ニットキャップ「うぇ~いあたしも~」

 

奏「私はナイスダマだぜ!」

 

ファラ「自分はジェットパックっす!」

 

スカル「ナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイス」

 

マスク「ホントはやっ!?」

 

同時にマルチミサイルを放つグローブとニットキャップの合間をファラがドンドン放っていき、奏のナイスダマにスカルが高速ナイスを送り続ける事で大きくして爆風を広げる。

 

エンペラー「ふっ、俺たちも続くぞプリンス」

 

プリンス「うん!兄さん!!」

 

続けてエンペラー兄弟もジェットパックで打ち抜いて爆発させて行く。

 

ライダー「ラスト1個だ!」

 

未来「私が行きます!」

 

Dr.ノイズ「そうはさせませんよぉ!」

 

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!!

 

最後のを壊そうとする未来に無数の放水機が向けられる。

 

スペシャルを放とうとしていた未来はよけきれないと思った時……

 

ディアボロス「そのセリフは!」

 

弦十郎「俺たちのセリフだ!!」

 

何時の間にか来ていた弦十郎がディアボロスにより投げ飛ばされるとともに無数の放水機の中心に力強くパンチを叩き込むと衝撃波で粉砕する。

 

弦十郎「未来くん、今だ!!」

 

未来「は、はい!ハイパープレッサー…発射!!」

 

一瞬ほうけかけたが弦十郎のに我に返ってすぐにハイパープレッサーで最後の1個を破壊する。

 

ゲンム「ようし!全身塗り上げたぞ!」

 

モモンガ「邪魔物も全部破壊した!インクを落とされる事ない!」

 

バトルシップオリオン!!

 

パソコンを見てゲンムは叫び、モモンガもチェックしてそう言うとハチがバトルシップオリオンを呼ぶ。

 

ハチ「皆!オリオン号に!」

 

響「はいッ!」

 

その言葉にスーパージャンプで続くゴーグル達に響達も続く。

 

モモンガ「さて、全体を塗ったがこれで終わりではないよな……」

 

ゲンム「ああ、君の言う通りだ」

 

エルフナイン『皆さん気を付けてください!ノイズ像のエネルギーが発射されようとしてます!』

 

響「ええ!?」

 

誰もがノイズを見ると砲門が輝いていた。

 

Dr.ノイズ「こうなればこの先にある町だけでもノイズに変えましょう!」

 

翼「いかん!このままでは!」

 

ゲンム「慌てるな!こんな時のダンシングテンタクルズのもう1つのスペシャルウェポン!センパイレーザーの出番だ!!」

 

メガネ「そうか!」

 

ハチ「それを響さん達の絶唱もといSAC2でやれば!」

 

ゲンムとハチのに響達は頷いた後に手を繋ぎあって響はスペシャルウェポンを呼び出す。

 

響「スペシャルウェポン!センパイレーザー、行きます!」

 

目の前に現れたメガホンに響達は絶唱を歌う。

 

Dr.ノイズ「ノイズ砲、発射!」

 

響「セット!ハーモニクス!!これが私たちの!!」

 

ーーー絶唱だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ーーー

 

センパイレーザーシンフォギア.Ver!!

 

咆哮と共に同時に放たれたレーザーはぶつかり合い、響達の虹色の光線とノイズ像から放たれたバラバラな色の光線は一瞬均等しあったが、すぐに響達のレーザーが押し返していく。

 

Dr.ノイズ「な、なんですと!?」

 

Dr.ノイズの驚愕の声が響き渡る中でついにノイズレーザーを貫き……

 

ズドーン!!!

 

ノイズ像も貫いた。

 

Dr.ノイズ「ノォォォォォ~~~~~~!?」

 

キラーン

 

光線により破壊された事によるのか、ノイズ像の上から水が噴き上がり、噴き上がった水からボロボロのDr.ノイズが飛び出してそのままお空の星へとなった。

 

アロハ「あれま、飛んで行っちゃったな」

 

ミセスS『まあ回収は後でエルに任せればいいじゃろ』

 

ファラ「エルさんに押し付けっすか;」

 

そんなお星さまになったのに見上げて呟いたアロハの後のミセスSのにファラはそれで良いのかなと冷や汗を掻く。

 

弦十郎「とにかく、被害を出さなくて済んだ。皆お疲れさん!そしてゴーグルくん達は協力感謝する!」

 

翼「ああ、助かった。今回の事件はこのギアがなくては解決できなかったな」

 

マリア「そうね。檀黎斗のお陰ね」

 

黎斗「檀!黎斗神だ!!神を付けたまえぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

貴利矢「はーいうるさい神はここにボッシュートな」

 

労いの言葉をかける弦十郎の後のマリアのに叫んだ黎斗を貴利矢がバグヴァイザーに吸い込まれる。

 

モモンガ「さて、戻ってクリスマスパーティの準備だな」

 

ペロロンチーノ「あー、確かに途中だったもんね」

 

響「楽しいパーティになるよう準備しないとね!」

 

未来「ふふっ、そうだね」

 

そう言うモモンガに全員捕まって行きと同じ様に戻る。

 

 

 

 

???「あ、モモンガさん。おかえりなさい」

 

本部に戻った所、藤尭達以外に白い鎧で全身を包んだ声からして男性がいた。

 

モモンガ「あれ、たっちさん来たんですか?」

 

切歌「誰デスか?」

 

ウルベルト「たっち・みー。うちのギルメンで見た目は綺麗なヤツだけど中身が蟲な奥さんと娘がいるリア充腹黒男」

 

たっち・みー「ようしそこに直れネカマ悪魔、その根性を叩き斬ってやろう#」

 

ああん、やるか?と睨み合う2人に仲悪いの?とマリアが聞いてモモンガとペロロンチーノは悪友だからと返す。

 

クリス「凄い睨み合ってるけどホントに大丈夫か…?」

 

キャロル「だよな。あれ普通に……」

 

モモンガ&ペロロンチーノ「大丈夫大丈夫。一種のじゃれあいじゃれあい」

 

たっち・みー&ウルベルト「じゃれあいじゃない!」

 

手を横に振る2人のを否定するたっち・みーとウルベルトに献花する程仲が良いな感じかと割り切った。

 

モモンガ「それよりもどうしたんです?確かあけみ屋で家族とクリスマスパーティすると聞きましたけど」

 

たっち・みー「ん、ああ……招待されたけどもしもまだ準備をされてなかったら逆にこっちが招待したら良いんじゃないかとヘロヘロさんが提案して、それの伝言役になぜか私が選ばれました」

 

調「招待って…もしかしてあけみ屋に?」

 

ファラ「あけみ屋って確かほむらさんが沢山居るっすよね?そこに私たちが加わっても大丈夫なんっすか?」

 

ああ、微妙に違うよとたっち・みーは手を振る。

 

たっち・みー「正確にはあけみ屋とナザリックのある空間でクリスマスパーティをと言う事だよ。なんせ人数が多いからね」

 

モモンガ「ああ、確かに多いですよね」

 

響「いろんな世界のほむらさんが居ますからね」

 

翼「一体何人いるんだろうな」

 

ぺロロンチーノ「うちも多いから納得だよな~メイドもたくさんいるし」

 

訂正するたっち・みーとモモンガの会話に話に聞いていたのでそう言う響と翼にぺロロンチーノがそう言う。

 

ライダー「それでどうするんだ?」

 

切歌「勿論、参加するデース!」

 

ファラ「今、ちょうど準備するところでしたのでまさにナイスタイミングな誘いだったっすよ」

 

問うライダーに切歌とファラがいの一番に乗る。

 

響「私たちも参加します!」

 

未来「あ、弦十郎さん達は?」

 

そこは安心せいとミセスSが笑う。

 

もしも何かあった時の為に警報のを設置しておくし、通信のも届く様に改良してるから留守でも問題ないとの事だ。

 

ミセスS「だから全員参加できるぞ」

 

弦十郎「ならば我々も参加させて貰おう」

 

ゴーグル「わぁい皆でパーティだ~!祭りだ~!」

 

ニットキャップ「うえ~い♪」

 

メガネ「だからってそれは夏祭りの方だ!?」

 

クリス「今の時期は寒いだろ夏祭りの着物は」

 

キャロル「(一体いつの間に着替えたんだ…)」

 

夏祭りで見る着物を纏って盆踊りをするゴーグルにメガネがツッコミを入れてる中でクリスとキャロルは呆れる。

 

何はともあれ、クリスマスパーティーに向かう事になった。

 

ちなみにエルはDr.ノイズを捕まえてから来る様に言われたので遅れてになるのであった。

 

エル「も~!何処まで飛んで行ったのよ~!」

 

ジェル「これは合流遅くなりそうですね」




響「中編に続くよ!」

未来「中編は25日0時に投稿する予定だから楽しみにしていてね」


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2019年クリスマス色んな奴ら大登場・中編!

響「鳴神ソラさんとのコラボクリスマス中編だよ!」

未来「あけみやでのクリスマスパーティ。一体どんなのになるのか楽しみだね響」


ゴーグル「ここだよ~」

 

案内された先で響達はその光景に驚く。

 

周りが不思議な感じにぐにゃぐにゃとなっている白い地面の場所で沢山並べられた丸形テーブルとその上に並べられた料理。

 

クリスマスツリーとそこらへん見ると背景と場所を除けば普通に良いクリスマスパーティ会場なのだが……

 

???1「あ、ゴーグル達以外の人だわ」

 

???2「ホントだ」

 

沢山のメイドと共に沢山の見知った顔が思い思いにいた。

 

響「うわ~、ほむらさんがいっぱいだ!」

 

クリス「ほんとに沢山いるなこりゃ」

 

代表で呟く2人の後に1人のほむらが来る。

 

頭の上に1Pと目立ってる感じと彼女の雰囲気から前に出会ったたむらではないかと思う。

 

ゴーグル「あ、たむらさんだ~」

 

奏「あの事件以来だな」

 

マリア「久しぶりね」

 

たむら「久しぶりね。そして……カオスでしょ?」

 

うんと響達は素直に頷いた。

 

だって沢山いる中でお酒を飲んでげはーしてたり、はしゃいだりとしている。

 

藤尭「ってかお酒飲んで良いのか!?」

 

たむら「大丈夫、精神年齢は20超えてる奴らが多いから」

 

翼「そういう問題なのか…?」

 

ミセスS「まあ別にいいじゃろ」

 

ほむら3「そうそう!クリスマスは楽しく飲まなきゃな!」

 

驚く藤尭にたむらが返したことになんとも言えない顔をする翼に別のほむらが絡む。

 

グローブ「酒飲みさんも飲みまくってるね」

 

酒飲みほむら「おうよ!楽しまなきゃな!」

 

エルフナイン「の、飲みすぎじゃないですか?」

 

キャロル「凄い数の空コップが置いてあるな」

 

かんらかんら笑うほむらはエルフナインとキャロルに訝し気な顔をする。

 

酒飲みほむら「んん?なんだお2人さん。ちっこくなってるね」

 

キャロル「む?ちっこく?」

 

エルフナイン「もしかしてロックの響さん世界の僕たちのことでしょうか?」

 

出てきた言葉になぜ?と思っていると……

 

???「あ、音の私に皆」

 

聞き覚えのある声に顔を向けるとサイリウムを握ったロック響がいた。

 

響「ロックの私!来てたんだ!」

 

未来「なんでサイリウムを持ってるの?」

 

あれとサイリウムで示された方を見る。

 

そこには……

 

アイドルほむら「皆~今日はビッグゲスト!怪傑☆うたずきんちゃんが来てるよ~」

 

Rクリス「お前ら、盛り上がっていくぞ!!」

 

「「「「「「おおおおおおおおおおおおお」」」」」」

 

そこには大きなステージでアイドル衣装を着たほむらと一緒に元気に踊ってるRクリスの姿があった。

 

ロック響「こういう事」

 

切歌「デェェェス!?」

 

調「アイドルのほむらさんとロック響さん世界のクリス先輩のコラボライブ!?」

 

モモンガ「見事なクリスマスライブでどこもおかしくないですね」

 

振りながら言うロック響のに切歌と調は興奮する。

 

奏「こりゃあ私たちも負けていられないな翼」

 

翼「え、奏。もしかして…」

 

それを見てへへっと笑う奏に翼はまさかと思った後にマリアが肩をつかむ。

 

マリア「行くわよ翼!」

 

そう言って押されていく翼におお!と響は眼を輝かせる。

 

ぺロロンチーノ「………青髪の子かわいそうだぁぁぁ!?」

 

モモンガ「ペロロンチーノさぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」

 

ウルベルト「余計な事を言うから……どこを見てとはあえて言わない」

 

ぼそりと呟いたペロロンチーノの眉間に命中した小型ハンマーにモモンガは叫び、ウルベルトはやれやれと肩を竦める。

 

アロハ「んじゃあ俺らは見に行きますか」

 

クリス「にしても色々あるなこりゃ」

 

了子「あら、なんか研究所みたいなのあるわね」

 

ライダー「ああ、あれはほむ妹の研究所だ」

 

貴利矢「すっげぇよな。あんな小さいのにこんな研究所を作り出すんだからな」

 

辺りを見渡して言うクリスの後の了子のにライダーが答え、貴利矢がそう呟く。

 

弦十郎「色んな子がいるな同じ見た目なのに誰もが違う感じだ」

 

たむら「いや、OTONAには劣るわよ」

 

ファラ「確かにそうっすよね…」

 

ミューチェ「ほんとよね…」

 

感嘆して言う弦十郎にたむらは手を振り、ファラと何時の間にか実体化させられていたミューチェが同意する。

 

ちなみに実体化させたのはもちろん。

 

ソロモン「空気読んで実体化させてあげたけど……ボク忙しいから!」

 

ティテュバ「さあ、頑張っていきましょう旦那様~」

 

ゴーグル「頑張ってね~」

 

そう言ってそそくさとどこかに行く2人にゴーグルは手を振る。

 

セレナ「マリア姉さん!なんか可愛いの見つけた!」

 

Fセレナ「オコジョみたいなんだけど…」

 

すると少し離れていたWセレナでFセレナが腕に何かを抱えていた。

 

アーミー「む?杏子殿ではないか」

 

アロハ「さやかっちの所から離れてるなんて珍しいな」

 

響「へ?杏子?」

 

気づいたアーミーとアロハのに響達は首を傾げる。

 

たむら「紹介するわ。元魔法少女現オコジョの佐倉杏子よ」

 

クリス&未来「元魔法少女!?」

 

ええ!?と告げられた事に驚く響達にオコジョ杏子はFセレナの腕から抜けてたむらの頭の上に乗るとくわっと目を開く。

 

酒飲みほむら「ああ、さやかならライブの方で動物たちと一緒に興奮して見てると思うぞ」

 

キャロル「待て。一体どうなったら魔法少女がオコジョになるのか説明しろ!」

 

たむら「あーその……凄くバカバカしくて呆れ果てるから聞かない方が良いわよ」

 

話を進めようとする酒飲みほむらからそう聞くキャロルにたむらは遠い目をして返す。

 

悪戯ほむら「あ、ビッキー達じゃん!あんたらも来てたのか~」

 

切歌「あ、悪戯好きのほむらさんデス!」

 

調「参加させて貰ってます」

 

そこにターキーを持った悪戯ほむらが来て、切歌と調が代表で言う。

 

悪戯ほむら「おお、それなら運が良かったじゃん。今回のクリスマスパーティの料理は良くここに来てほむ姉の手伝いをしてる明久、知り合いが作ってくれたからめっちゃ美味いぞ!」

 

ゴーグル「おお~明久さんのか~」

 

ライダー「そりゃああいつのなら美味いよな」

 

響「へ~!そんなに美味しいんだ明久さんの料理って!」

 

未来「そうなると……並んでるの全部?」

 

モモンガ「いや、きっとほむ姉さんやうちの方の料理担当の子も作ってるでしょう。あんまり見慣れない珍しい料理がその明久くんのじゃないかな?」

 

目を輝かせる響と感嘆する未来へモモンガはそう言う。

 

ライダー「そうだな……この北京ダッグならぬペキンポークとかがそうかもな」

 

ミセスS「おお、確かに美味いのうこれは」

 

そう言って指さした鶏肉の代わりに豚の肉になっている料理にミセスSはペキンダッグの食べ方で食べてほっこりする。

 

切歌「あ、Sちゃんズルいデス!」

 

調「私たちも食べよう切ちゃん」

 

それに切歌と調も続いてミセスSの様に巻いて食べておいしい~と頬を緩ませる。

 

隣でロールキャベツと思われるのを食べたクリスとキャロルはロールキャベツとはまた違う触感と美味さに驚く。

 

クリス「なんだこりゃ!?ロールキャベツと思ったら全然ちげぇ!?」

 

キャロル「この感触は……ハンバーグか?さしずめロールキャベツバーグか……」

 

ぺロロンチーノ「すご!ほんと俺等の元いた世界でおめにかかれない料理ばかりだよウルベルトさん!」

 

ウルベルト「マジそれな!いやー元の世界よりマシだからマジでこの世界に来れたのはうれしい限りだわ!」

 

お互いに笑いあう2人のにエルフナインは少し気になった。

 

エルフナイン「元の世界よりマシとはどういうことですか?」

 

ファラ「確かに気になるっス」

 

ウルベルト「あー、流石に楽しい所で話すのじゃないからな」

 

モモンガ「確かに皆にはきつい話になるからあまり聞かないで欲しいんだ」

 

質問にウルベルトが濁し、モモンガはそう言う。

 

弦十郎「なら聞かない方が良いでしょうな。とにかく皆それぞれ楽しもう。どうやら翼達も準備を終えたみたいだぞ」

 

響「え、ほんとですか!?行こう未来!」

 

私も~と続くロック響にやれやれとライダーは呆れる。

 

ミセスS「おお、こっちのも美味しいのう」

 

ミューチェ「こっちのケーキも美味しいわね」

 

弦十郎「うむ、確かに美味い!」

 

あおい「これ作った人って男の人?」

 

ゴーグル「そうだよ~」

 

藤尭「凄いな……これだけ作るって凝り性だなその人」

 

微笑ましそうに見送った年長組は各々に料理を取っていく。

 

アイドルほむら「皆~またもスペシャルゲスト!ツヴァイウイングとマリアさんだよ!」

 

奏「みんな、乗ってるかー!」

 

翼「今日はクリスマス限定、私たち三人の歌を響かせよう!!」

 

マリア「私たちの歌についてこれる奴だけついてきなさい!」

 

「「「「「いえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!」」」」」

 

ノリに乗ってるほむら達に翼達は微笑んだ後に歌いだす。

 

悪戯ほむら「うっひょ~やっぱ生声で聴くのが良いね~」

 

響「戦場で聞く三人の歌もいいけどライブの時の歌がやっぱり最高!」

 

未来「ホントだねっていつの間にサイリウム持ってるの響!?」

 

ロック響「私の余ってたからあげた」

 

サイリウムを持ってはしゃぐ響に未来が指摘するとロック響が答える。

 

Fセレナ&セレナ「がんばれー!マリアねえさーん!」

 

ファラ「奏さんカッコいいっス!」

 

応援にマリアと奏は気合を入れる様に舞う。

 

モモンガ「いやはや、ホント見る機会が少なかったので、翼達のダンスや歌は凄く良いと感じますよ」

 

ミセスS「まあそうじゃのう。アニメじゃとライブ少ないし」

 

メガネ「Sさんそれメタい!!;」

 

ヘッドホン「アニメと言う部分が特に!!;」

 

そんな翼達のを見て言うモモンガへと返したミセスSにメガネとヘッドホンはツッコミを入れる。

 

ミューチェ「…酔ってないあなた?」

 

ミセスS「ん?そうかのう」

 

そんなミセスSにミューチェがそう問うが本人は頬を少し赤らめながら首を傾げる。

 

切歌「シャンパン飲みすぎデスよ切ちゃん」

 

調「こんなに飲んで…二日酔いになっても知らないよ」

 

切歌「シャンパン飲みすぎデスよSちゃん」

 

調「こんなに飲んで…二日酔いになっても知らないよ」

 

そんな彼女の傍に纏められていた空のシャンパンに切歌は心配し、調は呆れる。

 

ミセスS「つい飲みすぎてしまったのう」

 

ミューチェ「水持ってくるから少し待ってなさい」

 

全くとミューチェは近くの水を配っているメイドさんにお願いして水を貰ってミセスSに手渡す。

 

ミセスS「すまないのう」

 

ファラ「酔い潰れない様にするっスよ博士」

 

ウルベルト「と言うかオタクたっぷり飲んでるけど二日酔いにならない様にも気を付けた方が良いんじゃない?」

 

水を飲んだミセスSはウルベルトのに心配ないと胸を張る。

 

ミセスS「そういうための薬をちゃーんと作ってあるからのう」

 

ぺロロンチーノ「あらま、用意が良いね」

 

ハチ「お酒を飲むなら準備は大事って事だね」

 

弦十郎「そうだな。お酒は飲んでも飲まれるなと言われてるからな」

 

うんうんと頷く弦十郎に藤尭達も同意する。

 

切歌「流石Sちゃんデスね!」

 

クリス「変な薬とかも作ってなければ純粋に尊敬できるんだけどな……」

 

グローブ「あ、終わったみたいだよ」

 

はしゃぐ切歌の隣でグローブがステージを見ると興奮する観客に手を振って退場する翼達が目に入ったのでそう言う。

 

ロック響「良いステージだった」

 

響「とっても凄かったね未来!」

 

未来「うん。やっぱり奏さん達のは良いね!」

 

語り合う2人に弦十郎達は微笑ましいなと思っていると……

 

アイドルほむら「それじゃあ次のイベントの司会をマミさんに代わってもらうよ~」

 

マミ「はいは~いここから皆参加自由の大喜利よ~」

 

クリス「大喜利?」

 

切歌「参加自由デスか!?」

 

大騒ぎするほむら達のを聞きながら切歌は眼を輝かせる。

 

マミ「では最初のお題、こんなOTONAがいれば心強い!」

 

未来「こんなOTONAがいれば心強い…」

 

キャロル「OTONAか…」

 

その言葉に誰もが弦十郎と緒川を見る。

 

弦十郎「ん?なんで俺達を見るんだ?」

 

緒川「分かりませんね」

 

アリサ「あんたら…それわざとボケてる?」

 

ミセスS「そう言えば玉藻のでノイズに触れても平気だったのがあったのう」

 

調「もしそれが時間無制限だったら…」

 

切歌「最強すぎデース;」

 

悪戯ほむら「はいは~い!整いました」

 

マミ「ほい!聞かせて欲しい!」

 

誰もが心底疑問と首を傾げる2人をジト目で見る中で悪戯ほむらが名乗り出る。

 

悪戯ほむら「とんでもねえ辛さをうめぇうめぇと食べまくるOTONA!」

 

ディアボロス「あー、確かに心強いのう……」

 

響「確かに辛すぎる料理頼んだ時助かるかも!」

 

未来「ちなみにどんな辛さ位の?」

 

マミ「確かにそこの女の子の言う通りね。どれ位?」

 

そう言った悪戯ほむらのに気になった未来が聞いてマミも続く。

 

悪戯ほむら「食べた瞬間体が燃え上がる程の人体発火レベルの辛さ」

 

メガネ&ヘッドホン「いやそれOTONA超えてる!?」

 

ファラ「死ぬっすよねそれ!?」

 

奏「そんなのいたら旦那以上だぞ!」

 

とんでもレベルに誰もが引いた。

 

ちなみに………

 

 

配管工M「おお、このカワサキスペシャルデスカレーはうめぇな~~~」

 

配管工L「兄さん!火!?火ぃぃぃぃぃ!!?」

 

亀「体が燃えてるのに平然と食べるな!?」

 

いました(爆)

 

 

マミ「えー、他に考えた人」

 

切歌「はいデス!」

 

気を取り直して聞くマミに切歌が名乗り上げる。

 

マミ「それじゃあそこの金髪ショートカットの子。あなたが心強いと思うOTONAは?」

 

切歌「なんでも作れるOTONAデース!」

 

元気よく言う切歌になるほどとマミは頷く。

 

マミ「ちなみに作って欲しいもの何かしら?」

 

切歌「このネタの答えデス!」

 

ミセスS「おー、なるほど」

 

悪戯ほむら「上手い!」

 

アリサ「確かになんでも作るってそういう事よね」

 

続けて問われて答えた事に誰もがおおとなる。

 

調「好評だね切ちゃん」

 

当然デス!と笑ってから再び手を上げる。

 

切歌「さらに続けるデス!」

 

マミ「それじゃあ聞きましょう!」

 

では行くデス!と切歌は言う。

 

切歌「とっても速いOTONAデス!」

 

マミ「ほほう。速いと言うとどんな感じに?」

 

勿論決まってるデスと切歌は前置きし……

 

切歌「この問題のつまらない答えに素早くツッコんでくれるからデス!」

 

メガネ&ヘッドホン「その速い!?」

 

悪戯ほむら「つまり、たむーみたいな感じか」

 

たむら「なんで私よ」

 

クリス「でもそれは助かるよな」

 

キャロル「ボケるのが多いのがいるからな…」

 

理由に真っ先にメガネとヘッドホンが突っ込むのを見ながらクリスとキャロルはしみじみと述べる。

 

酒飲みほむら「よっしゃあ思いついた!」

 

マミ「はい、そこの暁美さん!負けないヤツをどうぞ!」

 

プレッシャーかけるな!と返しながら酒飲みほむらは言う。

 

酒飲みほむら「授業してる合間に彼氏に振られた事をいちいち言わないOTONA!」

 

了子「随分と範囲狭いOTONAね」

 

ミューチェ「誰かモデルいるのかしら?」

 

たむら「ええ、モデルいるわよ;」

 

内容のに了子は呆れ、聞くミューチェにたむらはなんとも言えない顔をする。

 

続いてお嬢様なほむらが手を上げる。

 

キャロル「(なんかお嬢様っぽいほむらだな)」

 

クリス「(隣に執事っぽいのもいるな……結構さまになってるし、ホント色んな奴らいるな)」

 

マミ「はいお嬢様な暁美さん!」

 

改めて並行世界の色々集まってるなと思ってる間に進んでいく。

 

お嬢様ほむら「お金に困ってる人に条件を付けてお金を貸すOTONAの方」

 

弦十郎「そ、それはそれで危ない気がするが;」

 

藤尭「確かに」

 

ミューチェ「闇とか付いてたらアウトよね;」

 

出てきたのに大人組がツッコミを入れる。

 

執事ほむら「では私が、何事もそつなくこなし、ご主人をサポートするOTONA」

 

プリンス「あー……」

 

響「ようするに緒川さんみたいなOTONAだね!」

 

ファラ「確かに緒川さんがそうっス!!」

 

続けて名乗り上げた執事ほむらのに誰もが緒川を見る。

 

マミ「それじゃあここでお題変更!次は『こんな○○はいやだ』!」

 

響「こんな○○はいやだ?」

 

未来「○○の部分に入れる感じかな?」

 

たむら「はい!自分的なこんな○○はいやだは親友の見た目がそのままなのに性別が逆なのが嫌だ!」

 

次のヤツに首を傾げる未来の隣でたむらが言う。

 

アロハ「それは……確かに嫌だね」

 

セイ「確かに想像したくないな……」

 

ミセスS「ん?でも見た目そのままってことは要するに男の娘ってことになるんじゃろうか?」

 

エルフナイン「…キャロル、ボクはどう反応したらいいんでしょうか?」

 

キャロル「………聞くな」

 

元見た目少女だが̥無性だったので困ったように聞くエルフナインにキャロルは眼をそらす。

 

たむら「言ったでしょそのままって、例えばこの人の見た目がこのままで女だったら……うぷ」

 

弦十郎「すまないが人で想像して吐きそうになるの止めてくれないかね;」

 

言った本人で弦十郎を指してから口を抑えるたむらに弦十郎はなんとも言えない顔をする。

 

マスク「そりゃあ目の暴力過ぎるだろ」

 

了子「あ~確かにそうね;」

 

ミューチェ「それには同意するわ;」

 

同じ様に想像してか了子とミューチェはうわぁ……となる。

 

悪戯ほむら「はいは~い!悪戯をしたのに全然動じない人!」

 

たむら「あったわね……玄関にサラダオイルを巻いたのに全然転ばずにいた家族……」

 

クリス「玄関にサラダオイル!?」

 

未来「悪質過ぎない!?」

 

続いて言う悪戯ほむらのに呟いたたむらのにクリスと未来は驚いて言う。

 

たむら「つい乗っちゃった自分でもあの時のはホントええー……となったわ……しかも一番ちっこい子も四つん這いで全然こけてなかったし……」

 

メガネ「それはそれですごっ!?」

 

切歌「凄すぎる家族デース!?」

 

調「一体なんて言う家族なのかな?」

 

悪戯ほむら「ごく普通の家庭(一部の世界除く)だぜシッラー」

 

しみじみと呟いたたむらのに驚くメガネと切歌の後の調のに悪戯ほむらはそう返す。

 

マミ「アイドルの翼さんは何かネタが浮かびました?」

 

翼「ふむ、嫌な〇〇か…」

 

奏「よっし!良いのを頼むぜ翼」

 

顎に手を当てて考える翼に奏はそう言う。

 

暫し考えた後に翼は言う。

 

翼「女の子と肩を並べたいご老人……でどうだろう?」

 

マリア「女の子と肩を並べたいご老人…ね」

 

奏「状況によるけど、確かに嫌になる場合あるな……」

 

マミ「分かりやすで……んじゃあ次は合い方さん」

 

あたしかと奏は言われて暫し考え……

 

奏「髪型をチョンマゲにしている相方」

 

ロック響「ぶふw」

 

Rクリス「ちょ、天羽センパイww」

 

マミ「そ、それは嫌と言うか笑えますがなw」

 

翼「か、奏ったらもう!」

 

相方のに誰もが爆笑する中で……風が吹いた。

 

そして……爆笑はさらに強くなった。

 

「ちょ、なんか風が来たと思ったら風鳴さんの髪がwww」

 

「ちょ、チョンマゲになってるwww」

 

「だ、誰の仕業だwww」

 

マリア「つ、翼…ww」

 

翼「…またあなたの仕業かぁ!」

 

今の事態に凄く身に覚えがあるので翼は風の方向から吹き去った方へと顔を向けて叫ぶ。

 

R了子「そこにお前がいた。後悔はしていない(バァン!)」

 

Rクリス「あんたホントにあきねえな」

 

無駄にカッコよく胸を張って言うR了子にRクリスは呆れる。

 

藤尭「ロック響ちゃんの方の了子さん!?」

 

緒川「……あの動きは尊敬します」

 

アロハ「するの!?」

 

ミセスS「でも前にし返されたこともあったんじゃなかったかのう?」

 

了子「へ?し返されたって…」

 

首を傾げて言うミセスSのに知ってる限りそんなのあったかしら……と了子は首を傾げる。

 

そりゃま彼女が知らないのも仕方がない。

 

ミセスSが呟いた事は一部しか知らない事だからだ。

 

マミ「と、と言う訳で大喜利でしたwww」

 

ライダー「この流れで終わるのか」

 

ファラ「最後はロック世界の了子さんが持ってったっすね」

 

そして大喜利は終了した。

 

翼の髪はマリアが直す中でアイドルほむらが言う。

 

アイドルほむら「さあ、最後はプレゼント配りだよ~!先ほどサンタさんが到着しました!」

 

切歌「サンタさんデスか!?」

 

調「誰なんだろう?」

 

目を輝かせる切歌の隣で調は首を傾げる。

 

ライダー「ああ、あっちの騒動は終わったみたいだな」

 

アリサ「みたいね」

 

未来「あっちの騒動?」

 

ミセスS「ああ、成程のう……」

 

ふとそう言うライダーとアリサのに未来は首を傾げるがミセスSは納得した感じのにさらにハテナマークを出す。

 

???「メリークリスマス!」

 

すると、ステージに黒いサンタ服を来た女性が現れる。

 

翼「黒いサンタ!?」

 

奏「もしかしてブラックサンタか!?」

 

サンタオルタ「否!聖夜を駆けるサンタオルタとは私の事だ」

 

驚く2人にサンタオルタはそう返す。

 

アイドルほむら「お疲れさまです!サンタオルタさん!今年もどうでした?」

 

サンタオルタ「うむ、今年も新たなサンタ誕生を見届けて来た。個性の強いサンタであった」

 

ライダー「いや、あんたも大概だよ」

 

響「さ、サンタオルタさん?」

 

ミューチェ「ねえ、ミセスS。もしかして彼女も……」

 

静かにそう返すサンタオルタを見て呆れるライダーの後に目をぱちくりしてる響を横目にミューチェは確認する。

 

ミセスS「うむ。ソロモンたちと同じサーヴァントじゃ。しかもあの騎士王アーサーじゃよ」

 

その言葉に誰もがええ!?となる。

 

クリス「騎士王だって!?」

 

ファラ「あのエクスカリバー使いのっすか!?」

 

ライダー「まぁ、あれは反転した存在だけどな」

 

思わず詰め寄る2人にライダーはそう返す。

 

ゴーグル「楽しかったよな~そりに乗ってのクリスマス~」

 

切歌「ゴーグルさん、参加したことあるんデスか!?」

 

キャロル「どんな感じだったんだ?」

 

たむら「ああ、こっちも強制的に参加させられたからわかるけど……カオスだったわ」

 

顔を反らすたむらにそんだけ大変だったんだなと響と未来は慰める。

 

サンタオルタ「さて、初見のヤツラもいるがまずはほむほむ共にプレゼントを渡そう!!」

 

そう言ってサンタオルタは指をパチンと鳴らすと大きい袋を抱えた……トナカイの角を付けたウルトラマンティガが来る。

 

ライダー「トナカイ役まだやってたのかよ!?」

 

ミセスS「懐かしいのう。ちなみに礼装にもなっておるぞ」

 

ミューチェ「れ、礼装?」

 

ミセスS「これがそれじゃ」

 

それに叫ぶライダーの隣でしみじみと言ったミセスSはミューチェのにうむと頷く。

 

ミセスS「これがそれじゃ」

 

クリス「持ってるのかよ。と言うかあのトナカイの角を付けた奴がこいつなのか!?」

 

ゴーグル「アステリオスは良い子だよ~」

 

差し出されたのを見てクリスはウルトラマンティガを見て驚き、ゴーグルはそう言う。

 

サンタオルタ「さあ今年も受け取れ!」

 

そう言って出されたのはいくつもの箱もそうだが中には女の子のヌイグルミや先ほど見せられた礼装の様なカードがチラホラとあった。

 

「ヒャッハー!まどかのだ!!」

 

「流石サンタ様は分かってる!」

 

「ありがたやありがたや」

 

調「沢山のほむらさん、皆喜んでいるね」

 

ファラ「反応が怖いと感じる人もいるっスけどね;」

 

サンタオルタ「欲しいものは私が配っていくから楽しみにしろ」

 

阿鼻叫喚な歓喜の騒ぎにファラはそう呟いてるとサンタオルタがそう言って翼達に近づく。

 

サンタオルタ「まずはお前たちだ」

 

奏「私たちか」

 

マリア「何をもらえるのかしら?」

 

翼達をへそう言って袋を漁ったサンタオルタは目的のを手に取って取り出す。

 

マリア「これは……ペンダントね」

 

翼「私のもだ」

 

渡されたのを見て2人は気づく。

 

自分たちが渡されたのはどことなく欠けてる感じがするのだ。

 

お互いに見て顔を見合わせる。

 

翼「もしかしてこれって」

 

マリア「対になってるのかしら」

 

試しに合わせてみるとぴったりと合い、翼を広げた鳥の様になる。

 

マリア「やっぱり対になってたのね」

 

翼「翼を広げた鳥か…

 

奏「私のはロケットペンダントか?中に入っている写真は…?」

 

中を見ると1人の少女の写真が入っていた。

 

奏「…誰だこれ?」

 

サンタオルタ「ふむ、お前の一番親しいヤツの筈だが?」

 

見覚えがないので首を傾げる奏にサンタオルタはそう言う。

 

ジェル「あ、それお嬢の前世の姿ですね(ニョローン)」

 

奏「うぉ!?いつの間に!?」

 

ファラ「ちょ、自分の写真なんてどっから仕入れたんっすか!?」

 

どこからともなく現れたジェルに飛び退る奏だがファラはファラでまさかの自分のに驚いて問う。

 

サンタオルタ「サンタに不可能はない!(ババン!!)」

 

ライダー「それで済ませられるか!!」

 

ミューチェ「凄いわねサンタ」

 

ミセスS「凄いのうサンタ」

 

目を開いて断言したサンタオルタにライダーがツッコミを入れるがスルーされ、サンタオルタは次に渡しに向かう。

 

その際に響はモモンガとペロロンチーノがいない事に気づいてウルベルトに話しかける。

 

響「モモンガさんとペロロンチーノさんが居ないけどどうしたの?」

 

ウルベルト「ああ、モモンガさんはあっちに連れていかれて食事中」

 

指さされた方を響や興味があった未来達は見ると緒川よりもほっそりとした男性が黒い翼が生えた女性にあれこれ料理を差し出されて世話されていた。

 

ウルベルト「誰?と思うけどあれがモモンガさんの人間の時の姿な」

 

弦十郎「むう、色々と大丈夫だろうか?体がほっそりし過ぎな気がするな……」

 

藤尭「司令と比べても本当にほっそりしてるな」

 

キャロル「緒川よりも細いな」

 

ミセスS「しっかり食べないとじゃな」

 

各々に述べてるのにそう言うの出来なかったからな……ウルベルトは内心思いながら続ける。

 

ウルベルト「んでぺロロンチーノさんは……ドナドナされた」

 

切歌「ドナドナデスか!?」

 

未来「り、理由は聞かないほうがいいのかな…?」

 

告げられた事に驚く切歌の後に未来は恐る恐る聞く。

 

ウルベルト「ああ、聞かない方が良い。大人のドナドナだから」

 

了子「あ、そういう事」

 

ミセスS「なるほどのう。そりゃ秘密じゃな」

 

その言葉に大人組は納得し、藤尭はスタイル良いよなと考えてあおいに踏まれる。

 

ウルベルト「ちなみにドナドナした相手は同姓の吸血鬼少女」

 

Fセレナ&セレナ「きゅ、吸血鬼!?」

 

出てきた言葉に響達は驚く。

 

特に切歌と調にFセレナはお互いに抱き着く。

 

ウルベルト「ん?なんか吸血鬼に嫌な思い出でもあるん?」

 

調「……実は前に戦って眷属になりかけました」

 

切歌「あの時は大変だったデース」

 

そんな響達の反応にウルベルトはあー……と納得する。

 

ライダー「(ホント、ヴラド三世やカーミラと会わせねえ方が良いな……)」

 

ウルベルト「ま、まあ、その子はぺロロンチーノが作った子で今は結構大人しいから怒らせなければ可愛い女の子だから安心しな」

 

響「そ、それはよかった…」

 

未来「あれ?作ったってどういう事ですか?」

 

ホッと安堵した響は未来のにあっとなる。

 

ウルベルト「ここだけの話。俺らは元々人間で意識をダイブしてプレイするゲームの世界から今の世界に来ちゃって、その際にそのゲームの世界で作ったNPC達が意思を持ったんだよ」

 

弦十郎「なんと、ゲームの世界から!?」

 

切歌「現実の世界に!?」

 

ミセスS「それは凄いのう」

 

告げられた事にまたも驚く。

 

バフン!!

 

モモンガ&???「アルベドぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

すると何か爆発する音とモモンガと誰かの絶叫に何事!?と誰もがした方を見ると……鼻血を流して綺麗な笑顔で何かを抱きしめながら気絶してる女性に、慌ててるモモンガと別の女性があった。

 

ウルベルト「あ、倒れてるのがモモンガさんLOVEなアルベドで、モモンガさんと一緒に慌ててる女の人がアルベドの創造主のタブラさん」

 

エルフナイン「なんか爆発しました!?」

 

ファラ「いきなりなんっすか!?」

 

ライダー「どうせ忠誠心が爆発したんだろう」

 

思わず絶叫する面々へとライダーがそう返しているとサンタオルタが来る。

 

サンタオルタ「ふむ、まさかあそこまで喜ばれるとは思いもしなかったな」

 

響「一体どんなプレゼントを渡したんですか;」

 

切歌「気になるデス」

 

聞いた2人は秘密だと返す。

 

サンタオルタ「さて、良い子の者達にプレゼントだ」

 

ファラ「次は私たちっすか」

 

ミセスS「さてどんなのが出るのじゃろうかのう」

 

では……と言ってサンタオルタは調と切歌を見る。

 

サンタオルタ「そこのサンタを信じてる少女と相方からだ」

 

切歌「アタシたちからデスか!」

 

調「何だろう…楽しみ」

 

ワクワクする2人にサンタオルタは袋から箱を出して2人に渡す。

 

サンタオルタ「それがお前たちのプレゼントだ」

 

切歌「おーこれは!」

 

調「前から欲しかった最新ゲーム…!」

 

箱を開けて中に入っていたのに2人は眼を輝かせる。

 

切歌「お小遣いが足りなくて買えなかった奴デス!」

 

調「ありがとう、サンタオルタさん!」

 

サンタオルタ「サンタとして当然だ。次はお前たちだな」

 

そう言ってエルフナインとキャロルを見る。

 

エルフナイン「僕たちにですか」

 

キャロル「どんなのをくれる気だ?」

 

首を傾げる2人にサンタオルタは箱を渡す。

 

キャロル「さて、中身はなんだろうな」

 

エルフナイン「ドキドキするね」

 

早速開けて中身を見る。

 

キャロル「おお、オレのは中々手に入らなかった珍しい薬草セットか」

 

エルフナイン「僕のは…枕?」

 

サンタオルタ「お前は夜更かししやすいみたいだからそれでたっぷり寝るのだな」

 

これは嬉しいなと喜ぶキャロルの後に首を傾げていたエルフナインはサンタオルタのにそうだったんですか……と納得する。

 

響「確かにエルフナインちゃん夜遅くまで研究しているよね」

 

未来「ちゃんと寝ないといけないもんね」

 

ウルベルト「おう、大人としては耳が痛いね……」

 

それには響達も同意で未来のにウルベルトは困った顔をする

 

サンタオルタ「次はツンデレと後輩娘」

 

クリス「誰がツンデレだ!?」

 

ファラ「く、クリス先輩落ち着いてっす!」

 

思わず突っかかろうとするクリスをファラが慌てて抱き着き、響もどうどうと加わる。

 

サンタオルタ「と言う訳でプレゼントだ」

 

ファラ「これは…シンフォギアXDのキャラソングアルバムの1と2っす!!」

 

クリス「あたしは……2人のヌイグルミか!」

 

わっほーいと喜ぶファラの隣でクリスは響と未来のヌイグルミを抱きしめる。

 

響「私たちのぬいぐるみだ!」

 

未来「わぁ~可愛いね」

 

ワイワイ話してると次はお前たちだと響と未来へ言う。

 

響「どんなのだろうね未来」

 

未来「ふふっ、楽しみだね響」

 

サンタオルタ「さあ、これがお前たちのプレゼントだ」

 

そう言って箱を渡される。

 

中身は……と響と未来は開けてみる。

 

響「うわっ、凄い!最新型の大きい炊飯器だ!」

 

未来「私のは……運動靴だ!しかも丁度買おうと思っていたヤツ」

 

それにおお!と2人は喜ぶ。

 

サンタオルタ「ふっ、喜んでもらえて何よりだ」

 

ミセスS「ごはん好きな響ちゃんにぴったりなプレゼントじゃな」

 

ミューチェ「未来は運動を良くしてるからピッタリね」

 

うんうんと満足げにサンタオルタは頷く。

 

サンタオルタ「喜んでもらえてなによりだ」

 

切歌「ありがとうデース!サンタオルタさん!」

 

調「凄く嬉しいです」

 

その言葉を聞いてサンタオルタは袋を抱えなおす。

 

サンタオルタ「では、私は別の良い子へとプレゼントを配りに行く」

 

響「忙しいんですね…頑張ってください!」

 

未来「あ、そうだ。もしよかったらこれ食べてください」

 

行こうとするサンタオルタを呼び止めると近くのテーブルの上に盛られていたクッキーをいくつか紙へ置くとそれで包んでサンタオルタに手渡す。

 

手渡されたのにサンタオルタは少し驚いた顔をした後にフッと笑う。

 

サンタオルタ「まさかサンタがプレゼントされるとはな……メリークリスマス!」

 

インクリング一同「メリークリスマス!!」

 

装者一同「メリークリスマス!!」

 

ティガが引っ張るソリに乗って飛んで行くサンタオルタに誰もが手を振る。

 

誰もが各々のプレゼントを持って笑うのであった。

 

なお……

 

エル「や、やっと捕縛できた……」

 

なんとかDr.ノイズを捕まえ、連行して向かう女神様であった。




ジェル「後編に続きます。後編は6時に投稿予定だ」

エル「クリスマスパーティに間に合うかしら…」


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2019年クリスマス色んな奴ら大登場・後編!

ミューチェ「鳴神ソラさんとのコラボクリスマス後編よ」

ミセスS「今回はカオス満載の王様ゲームをするぞい」


悪戯ほむら「はい、と言う訳でドキ!ほむらとメイドだらけの中で王様ゲーム!」

 

メガネ&ヘッドホン「唐突!?」

 

クリス&マリア「いきなり!?」

 

パフパフと鳴らして言う悪戯ほむらのにメガネとヘッドホンにクリスとマリアは叫ぶ。

 

悪戯ほむら「ルールは簡単、ランダムに選ばれた8人がくじを引いて、王様に選ばれた人は1~7番のどれかの数字を言って命令するという。ちなみに王様の命令は絶対だけど流石にホモホモしいのはご勘弁させて貰いますのでもしも○○と○○がキスで男性同士当たったら命令変更で」

 

ウルベルト「ああ、確かに」

 

藤尭「確かに嫌だな;」

 

了子「ちょっと嫌ね;」

 

ルールと付け加えのに誰もが納得する。

 

悪戯ほむら「ちなみにランダム決定は博士の開発したのでやりますからここにいる全員が対象になります。ただし私ら(暁美ほむら)が複数選ばれた場合は1人になって余った分を他の人にやります」

 

翼「なるほどな」

 

奏「これは楽しみだな」

 

ほむ妹「と言う訳で早速オン」

 

その言葉と共に早速最初のメンバーが決定した。

 

セイ、ニケ、アロハ、ハチ、翼、弦十郎、ぶくぶく茶釜、ホワイトブリム

 

セイ「うわ早速選ばれた」

 

アロハ「うんまぁ、異色の……」

 

弦十郎「む?俺の後の、人の名前か?」

 

翼「ぶくぶく茶釜とはまるで昔話のような名前だな」

 

???「あ、それ私のプレイヤーネームなんだよ~」

 

表示されたヤツので後の2人のに首を傾げる弦十郎と翼へと返したのは赤みがかったピンクポニーテールの女性で、その後ろにメイド服を着た女性が続いていた。

 

???→ぶくぶく茶釜「どうも~私がぶくぶく茶釜だよ~後ろにいるのがホワイトブリムさん」

 

ホワイトブリム「宜しくね。あ、歌の良かったよ~」

 

翼「う、うむ。それはどうも…」

 

挨拶する2人に翼は思わずしり込みする。

 

身長が弦十郎の肩位あるがなんたって、2人ともマリアの様に胸が大きいのだ。

 

悪戯ほむら「はーい、とにかく選ばれた人はこのクジを引いてね~」

 

セイ「緊張するな……」

 

アロハ「だね~」

 

翼「何度やってもドキドキするな」

 

奏「楽しくしてくれよ翼~」

 

王様にならないと無理だと思うよ奏と苦笑して返してからくじを選ぶ。

 

悪戯ほむら「では……せーの!」

 

~王様だ~れだ!!~

 

同時に引いてから自分のを確認する。

 

ホワイトブリム「よっしゃあ!僕が王様だ!!とりあえず、1番と4番が僕の作ったメイド服を着用して!」

 

ガッツポーズしてどこからともなくメイド服を取り出してそう言う。

 

セイ「良かった。2番」

 

ニケ「3番です~」

 

アロハ「俺5番」

 

ハチ「6番だよ」

 

ぶくぶく茶釜「あたしは7番……ってえ?」

 

弦十郎「…………………」つ1番

 

翼「私はともかく司令がメイド服…!?」つ4番

 

各々に番号を見せる中で無言の弦十郎に誰もがうわぁとなる。

 

ホワイトブリム「あ、無理、流石にガタイで大きい男の人に着せられねえ!!だから4番の子だけ!と言うか大男向けなメイド服なんて作ってないよ!!」

 

ライダー「賢明な判断だな」

 

ミセスS「じゃのう。もしあったらとんでもなかったのう」

 

慌てて訂正するホワイトブリムにライダーとミセスSはふうと息を吐く。

 

とにかく渡されたのを翼はあけみ屋の更衣室で着替えてくる。

 

翼「こ、こんな感じか?」

 

恥ずかしそうに来た翼のメイド服姿に響達はおーとなる。

 

響「似合ってますよ翼さん!」

 

奏「可愛くていいな」

 

ファラ「王道っすね!」

 

ホワイトプリム「いやーなかなかいい感じだね。ありがとね~これでメイド達の新しい服を作るのに参考になるよ」

 

褒める響達のに顔を赤らめる翼にホワイトプリムはお礼を述べる。

 

マリア「(この剣、可愛いわっ!)」

 

セレナ「(姉さんが凄く嬉しそう)」

 

ホワイトプリム「どうせだし着てみる?なんか出した時から興味津々っぽかったから」

 

口を押えて悶えるマリアにホワイトプリムが提案する。

 

マリア「え?いいのかしら?」

 

良いの良いのとホワイトプリムは手を振る。

 

ホワイトプリム「だってメイド服をじっと見てたし」

 

マリア「そ、そんなに見てたかしら?」

 

見てた見てたと頷くホワイトプリムにマリアは恥ずかしそうに顔を赤らめる。

 

ぶくぶく茶釜「マリアちゃんは綺麗だから似合うわね確かに」

 

クリス「前にメイド喫茶で働いたの思い出すな」

 

マリア「そうね。それじゃあ貰うわ」

 

ホワイトプリム「それは良かった~(計画通り)」

 

ウルベルト「ちなみにあの人、メイド服最強と豪語する程のメイド愛好家だから。善意もあるけど自分のも満たしてると言う」

 

ミセスS「ほう、そうなのか。じゃあこのメモリアプレゼントに渡しておくか」

 

ミューチェ「それってあのメイドので働いた奴の?」

 

ニコニコ顔のホワイトプリムを指さしながら言うウルベルトにミセスSの取り出したのにミューチェは思い出しながら聞くとそうじゃと返される。

 

ハチ「メモリア?初めて聞きますけどそれってなんですか?」

 

ミセスS「まあFGOで言う概念礼装みたいなものじゃな」

 

ライダー「FGOってのはカルデアを指してるのか?とにかくあれと同じって事か……」

 

納得するライダーを後目にミセスSはもしとホワイトプリムに話しかけて2枚のメモリアを手渡す。

 

ホワイトプリム「!!!こ、こりは!!!ふぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!(バターン!!)」

 

モモンガ「ホワイトプリムさんが倒れた!!衛生兵!衛生兵!!」

 

興奮して倒れたホワイトプリムに慌ててモモンガが呼びかけるとメイド2人が担架を持ってきてそれにホワイトプリムを乗せて行く。

 

マスク「効果抜群だったな~」

 

ミセスS「そうじゃな。やはりメイド好きにはこのメモリアじゃな」

 

ぶくぶく茶釜「チラッと見たけど可愛かったわね~」

 

悪戯ほむら「は~い次々~」

 

運ばれていくのを見ながら2回目の発表をする。

 

アリサ、バアル、ウルベルト、たっち・みー、ミセスS、藤尭、メガネ、ヘッドホン

 

アリサ&メガネ&ヘッドホン「(よりによってこの2人って!!)」

 

ウルベルト「ほほう、これは俺が王様になってたっちに命令してやろうじゃないか」

 

たっち・みー「ならばこちらもお前の恥ずかしくなる命令をしてやろう」

 

藤尭「やだ、この2人マジで震えてくる」

 

ミセスS「これはどっちか王様になったら面白…大変なことになりそうじゃのう」

 

お互いに黒い笑みを浮かばせる2人に他の参加者が1人除き引く中で第2ゲームが始まる。

 

ー王様だ~れだ~!!-

 

一斉にくじを引いた後にミセスSが笑う。

 

ミセスS「ほぅ、わしが王様か。なら3番と4番がお互いのものまねをするのでどうじゃ」

 

早速命令を出したミセスS、結果……

 

ウルベルト&たっち・みー「…………」4番&3番

 

この2人になった。

 

メガネ「よりにもよってこの2人!?」1番

 

藤尭「なんと言う狙い撃ち……」7番

 

ミューチェ「流石ねミセスS…」

 

アリサ「ってかこれどうなるの?」2番

 

バアル「確かに評価するとなるとモモンガ達だよな」6番

 

誰もが見守る中でお互いに見る2人。

 

ウルベルト「………ワールドチャンピオンは伊達じゃない!」

 

たっち・みー「あ、悪には悪なりのやり方を見せてやろうじゃないか」

 

ヘッドホン「評価~」ちなみに5番

 

モモンガ「あーー、どっちとも確かにお互いのですね」

 

ぶくぶく茶釜「まぁ、固いけどお互いに真似してるのは認める」

 

響「に、似てましたよ二人とも。ねえ、未来」

 

未来「そ、そうだね」

 

必死に真似をする2人にモモンガとぶくぶく茶釜の後に響と未来がそう言う。

 

ウルベルト「ぬぉぉぉぉぉ///」

 

たっち・みー「モモンガさん達はともかく、響ちゃんと未来ちゃんのフォローは胸に響く!!」

 

そんな2人のにウルベルトは転がり悶え、たっち・みーは恥ずかしさに顔を抑えてしゃがみ込む。

 

悪戯ほむら「はあい、3回目いってみよ~」

 

メガネ&ヘッドホン「鬼進行!」

 

クリス「鬼だな」

 

切歌「え、英断デスよ」

 

そんな2人を後目にそう言う悪戯ほむらは次のを出す。

 

キュベレー、ディアボロス、ニットキャップ、マスク、切歌、調、神姫ビリー、神姫ベオウルフ

 

マスク「アホの比率がたけぇ……」

 

ディアボロス「誰がアホじゃ!?」

 

ニットキャップ「うえ~い♪」

 

切歌「あ、アタシは違うデスよ調!」

 

調「そ、そうだね切ちゃん……」

 

神姫ビリー「楽しそうな事するぞ~」

 

神姫ベオウルフ「初めてだからお手柔らかに頼むぜ」

 

そう返した後に各々に手を取り……

 

ー王様だ~れだ~!-

 

自分が取ったのを確認する。

 

調「あ、私だ。じゃあ7番の人が早口言葉に挑戦する」

 

王様マークを掲げて調が命令する。

 

キュベレー「きゅ~!キュベレーだ!」7番

 

マスク「あっぶねー」6番

 

神姫ビリー「頑張れキュベレー」1番

 

神姫ベオウルフ「噛まずにいえるかね~」2番

 

ニットキャップ「がんば~」4番

 

ディアボロス「早口言葉は何じゃろうか」5番

 

切歌「あ、もしかしてさっき調べていたあれデスか調!?」3番

 

調「うん、これ」

 

客が柿食や飛脚が柿食う飛脚が柿食や客も柿食う 客も飛脚もよく柿食う客飛脚

 

(きゃくがかきくや ひきゃくがかきくう ひきゃくがかきくや きゃくもかきくう きゃくもひきゃくも よくかきくう きゃくひきゃく)

 

そう言って差し出されたのにうわおとなる。

 

キュベレー「えっと、きゃくがかきくや ひきゃくがかきくう ひきゃくがかきくや きゃくもかきくきゅ~~~~~!!!」

 

貴利矢「あ、舌噛んだ」

 

黎斗「キュベレーちゃんだから噛むとは思っていたよ」

 

響「だ、大丈夫?」

 

ファラ「と言うか凄い言い難いのをチョイスしたっすね;」

 

ニケ「キュベレーちゃん癒してあげますね;」

 

よしよしと少し涙目なキュベレーをニケは回復させる。

 

調「Sちゃんに面白そうだからと教えてもらった」

 

アロハ「ああ、詰まった時とかのがそうだよな」

 

悪戯ほむら「わかるわかる!んで4ゲーム目!」

 

チョイスした理由を言う調にアロハが同意した後に悪戯ほむらが次に進める。

 

神姫ランスロット、アモン、奏、マリア、グローブ、プリンス、ぺロロンチーノ、シャルティア

 

モモンガ「あ、戻って来たんだぺロロンチーノさん」

 

ぶくぶく茶釜「良く戻ってこれたな愚弟」

 

Fセレナ「え、えっと戻ってこれたって…?」

 

クリス「あまり詳しく聞いてやるな」

 

ぺロロンチーノ「お、おまた~」

 

プルプルと震えて杖を突きながら来るぺロロンチーノを見ながら言ったクリスはそんな彼女の隣にいる笑顔で傘を持った少女を見る。

 

モモンガ「シャルティア。ぺロロンチーノさんと楽しむのは程々にな;」

 

シャルティア「ごめんなさいでありんすモモンガ様~けどぺロロンチーノ様と離れるのは寂しいもんだったからつい……」

 

ライダー「(離れてた時間はみじけぇけどな)」

 

恥ずかしそうにそう言うシャルティアにライダーは内心そう呟く。

 

切歌「ら、ラブラブデスね;」

 

調「そ、そうだね切ちゃん;」

 

彼女が件の吸血鬼と分かったので切歌と調は少し引きながら会話して間にモモンガが2人に説明してから始まる。

 

ー王様だ~れだ!-

 

奏「お、私か。んじゃあ5番が苦手な料理一口食べるってのどうだ」

 

シャルティア「!!?」

 

4番目の王様は奏で命令にシャルティアは顔を青ざめて震える。

 

ぺロロンチーノ「あ、シャルティアが5番だ」1番

 

グローブ「うわぁ、俺達でも流石に苦手な料理は当たってたらヤバかったな」3番

 

マリア「そうね。私もトマト料理食べろって言われてたらやばかったわ」2番

 

プリンス「と言うかシャルティアさんの苦手な料理って;」6番

 

アモン「確かニンニクでしたね」4番

 

神姫ランスロット「ああ、それは確かに苦手だね」7番

 

あららと誰もが思う中で少ししてほむ姉が餃子を持ってくる。

 

ほむ姉「に、ニンニクたっぷり餃子です」

 

シャルティア「…………食べきったらぺロロンチーノ様とにゃんにゃんするでありんす」

 

ぺロロンチーノ「シャルティア、それ遺言みたいに聞こえるから止めて;」

 

翼「奏はいじわるな所があるからな…」

 

ミューチェ「その当たったのがあの子って可哀そうね」

 

意を決した顔をするシャルティアを見ながら翼は同情し、ミューチェもしみじみと呟く。

 

ぱくっ!(勢いよく食べる音)

 

バタッ!(シャルティアが倒れる音)

 

ガタガタガタガタガタガタ(高速で震えてる音)

 

ぺロロンチーノ「シャルティアァァァァァァァァァ!?」

 

モモンガ「衛生兵!衛生へぇぇぇぇぇぇい!!」

 

マスク「まただよ(呆れ)」

 

クリス「やりすぎたな奏」

 

奏「あ~やりすぎたなこりゃ;」

 

慌てて運ばれるシャルティアと付いていくぺロロンチーノを見ながら奏は頭を掻くのであった。

 

悪戯ほむら「は~い次行こう」

 

セレナ「次は誰かな?」

 

Fセレナ「まだ私たちもやってないしね」

 

誰なのかを見てみる。

 

お嬢様ほむら、執事ほむら、サイクルメット、ナイトビジョン、セレナ、Fセレナ、武人武御雷、コキュートス

 

ナイトビジョン「異色の中に入っちゃった;」

 

セレナ「す、すごいメンバーになっちゃった…」

 

Fセレナ「だ、大丈夫かな…?」

 

サイクルメット「え?その中に俺も入ってるのか?」

 

並べられたヤツにナイトビジョンとWセレナは冷や汗を掻く中でお嬢様ほむらと彼女に付き従う執事ほむらに和風鎧を纏った白髪の女性と氷の様な和風鎧を付けた青髪の女性が来るのを横目にサイクルメットは聞く。

 

セレナ「えっとサイクルメットさんは…その…」

 

Fセレナ「兄弟の皆さんと仲が良いので大丈夫ですよ」

 

サイクルメット「だよな!」

 

ナイトビジョン「あ、武人武御雷さんとコキュートスさん。お手柔らかに」

 

白髪女性→武人武御雷「王様ゲームなんだし、気楽にな。コキュートスもな」

 

コキュートス「はっ、武人武御雷様」

 

凄い翼さんな感じするなとコキュートスを見ながらWセレナは思った後にくじを取り……

 

ー王様だ~れだ!!-

 

Fセレナ「わ、私だ!?」

 

武人武御雷「お、どんな命令が出るんだろうな」

 

期待されてえっと、えっと……とFセレナは考える。

 

セレナ「大丈夫?妖精の私」

 

Fセレナ「……あ、そうだ!1番の人が特技披露するのどうでしょうか」

 

声をかけられてから色んな人がいるからとそう命令する。

 

武人武御雷「あ、俺だ」1番

 

コキュートス「おお、武人武御雷様の特技披露とは!」4番

 

サイクルメット「むむ、あんな命令なら大丈夫だったのだが」3番

 

ナイトビジョン「(それはそれで大丈夫だったかな?;)」6番

 

お嬢様ほむら「これは楽しみですわね」7番

 

執事ほむら「そうですねお嬢様」2番

 

んじゃあ準備よろ~と武人武御雷が近くのほむらに頼むと瞬時に彼女の前にQB像と1つのリンゴが設置される。

 

ライダー「準備早く出来るよなホント」

 

藤尭「え、今の何?」

 

翼「もしやこれは…」

 

クリス「高速移動したのか?」

 

たむら「微妙に違うけどね」

 

初めて見る響達にたむらがそう返してる間に武人武御雷は静かに居合の構えを取る。

 

静まる中で武人武御雷は眼をかッ!と開き……

 

チン……

 

振りぬいたと思ったら再び刀を戻す。

 

すると、リンゴの後ろのQB像がリンゴと同じ高さの所で両断されてずれ落ちる。

 

Fセレナ「す、凄い…!」

 

セレナ「あ、これリンゴは斬れてない!」

 

おおおおおお!と感嘆してる響達にはっはっはっと武人武御雷は笑う。

 

響「リンゴを切らずに像だけ斬るなんて…!」

 

翼「凄いな……まさに武人の名は伊達ではないな」

 

持ち上げて斬れてない事に驚嘆する響の後に翼が賞賛の声をかける。

 

コキュートス「無論だ。武人武御雷様は誇り高き武人なのだから」

 

武人武御雷「いやいや、俺でもまだまだ剣の道を進んでる途中だから持ち上げないでくれコキュートス」

 

モモンガ「ちなみに武人武御雷さんとコキュートスも元男です」

 

クリス「そうなのか!?」

 

ぶくぶく茶釜「そうそう。元々女はギルメンだけだと私や後3人だけだったのよね。それが私を除いた3人のうちの1人がとち狂ったのか変な願いをしちゃってたっちさんや一部のNPCを除いて女にしちゃったのよね」

 

補足したモモンガのに付け加えたぶくぶく茶釜のを聞きながら響達は武人武御雷を見る。

 

武人武御雷「うんまぁ、そういう事。まぁ、性別変わってもやりたい事変わんねえけど、な、コキュートス」

 

コキュートス「ええ」

 

翼「性別が変わったとしてもやりたいことは変わらないか…勇ましいな」

 

奏「確かに変えない所は尊敬するな」

 

笑って言う武人武御雷と相槌を打つコキュートスを見て翼や奏はそう述べる。

 

悪戯ほむら「ドンドン行くよ~」

 

切歌「そろそろアタシの番デスかね?」

 

ファラ「確かに王様になってないっすからなりたいっすよね」

 

その言葉と共に表示される。

 

アリサ、ディアボロス、切歌、クリス、ゴーグル、ライダー、モモンガ、パンドラズ・アクター

 

ライダー「最後の除いてなんだこの保護者と保護しなきゃならない様なメンツ!」

 

ディアボロス「ワシはアモンのじゃからな!」

 

アリサ「突っ込む所違うと思うわよディアボロス;」

 

クリス「保護者と保護しなきゃって…」

 

切歌「デース!?それって私が保護される側デスか!?」

 

モモンガ「あ、確かに切歌ちゃんはそういう感じだね」

 

???「父上の言う通り、保護したくなる感じですよね切歌さんって」

 

呆れるクリスの隣で驚く切歌を見て言ったモモンガのに何時の間にか隣にいた埴輪の様な顔の軍服を来た人物が同意する。

 

切歌「誰デース!?」

 

調「と言うか人?」

 

モモンガ「あー、こいつは私が作ったNPCの……」

 

パンドラ「パンドラズ・アクターと申します。特技は他の人に変身出来る事です」

 

この様にと自分の顔を被っていた軍帽で隠してから退かして切歌に変えたのに響達は驚く。

 

弦十郎「アクター……男の俳優だが、彼は変身できる異形と言う事かな?」

 

モモンガ「ええ、こいつはドッペルゲンガーと言う種族なんですよ」

 

パンドラ「外見だけなら服や装飾品もコピーが可能なのデース」

 

切歌「アタシの声デス!?」

 

調「凄い、切ちゃんそっくり!?」

 

名前から推察する弦十郎のをモモンガが肯定した後の切歌の声を発するパンドラに切歌と調は驚く。

 

パンドラ「私は役者ですからこんなの簡単ですので、まぁ、別の世界の人達に声を録音するので変装してと言われた時には断りましたけど」

 

ファラ「それでも十分凄いっす」

 

奏「だよな。代役できそうだし」

 

そう言った奏のにそれは無理ですよと元の顔に戻ったパンドラは笑うように返す。

 

パンドラ「私はあくまで役者に過ぎず、歌とかなどは本当の人達の演技を真似はしてもその本質を引き出せるのは本人だけですからね」

 

翼「なるほど…」

 

未来「言いたい事分かります」

 

悪戯ほむら「話すの良いけど~そろそろくじを引いてよ~」

 

催促されてそれぞれくじを持つ。

 

ー王様だ~れだ!-

 

切歌「あ、アタシデス!」

 

ゴーグル「おめー!」

 

パンドラ「どんな命令を出しますかなレディ?」

 

嬉しそうに言った切歌はそうデスね……と少し考え……

 

切歌「んじゃあ1番が3番と4番にくすぐられるデス!」

 

ディアボロス「お、わしがくすぐり役じゃ」3番

 

パンドラ「もう1人は私もですね」4番

 

ゴーグル「俺違う」2番

 

ライダー「俺もだ」7番

 

アリサ「あたしも」5番

 

モモンガ「俺も違うな……と言う事は」6番

 

クリス「…切歌、お前ー!?」1番

 

あ、あたしのせいデスか!?と驚く切歌に1番のくじを握ったクリスは指名された2人を見る。

 

ディアボロス「王様の命令は絶対じゃしの~」

 

パンドラ「安心してください。セクハラにならない様に響さんの姿でやりますから」

 

クリス「そういう問題か!?」

 

手をワキワキさせながら迫るディアボロスと響に姿を変えながらそう言うパンドラにクリスは後ずさりしながら叫ぶ。

 

パンドラ「では、お覚悟を!」

 

クリス「や、やめ…」

 

ディアボロス「止めぬ!!」

 

~少女にくすぐり中~

 

ディアボロス「ふう、良い感じにやれたのぉ~」

 

パンドラ「ええ、やり切りましたね」

 

クリス「」チーン

 

響「クリスちゃん、南無…」

 

未来「遠慮もないくすぐりだったもんね;」

 

ふう~とやり切った顔をする2人の後ろでピクピクしてるクリスに響と未来は手を合わせる。

 

その後も色んな人がランダムに選ばれて指示の笑ったり、絶叫したり、落ち込んだりとあったが楽しんだ。

 

ほむ姉「皆~そろそろお開きしましょうね~」

 

ミセスS「む、もうそんな時間かのう」

 

時間を確認すると自分の世界の方ではもう夜の10時であった。

 

弦十郎「楽しくやっていると時間を忘れてしまうな」

 

切歌「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうデス…」

 

調「そうだね」

 

ゴーグル「楽しかったね~」

 

ちょっぴり残念な切歌に調とゴーグルはそう言う。

 

メガネ「王様ゲームはカオスになりそうでもあったけどね;」

 

マリア「そうね。でも面白かったわね」

 

ファラ「っす!いろんな人たちと交流出来てよかったっす!」

 

楽しそうに思い出しながら言ったファラにだなと奏は同意する。

 

エル「ごめん、遅れたけどまだやってる!?」

 

そこに息を荒げたエルがぜーはーと肩を上下させながら聞く。

 

響「あ、エルさん…」

 

ファラ「あータイミング悪いっすね義母さん;」

 

その言葉を聞いてまさかとエルは顔を青ざめる。

 

悪戯ほむら「へ~いなんか遅れた人がいるっぽいし、王様ゲームラストで参加する?」

 

エル「するわ!せめて一つだけでも!」

 

そんなエルへと差し出されたのに本人は乗って、メンバーが選ばれる。

 

ゴーグル、メガネ、セイ、ニケ、ファラ、エル、モモンガ、ヘロヘロ

 

翼「こ、これは…」

 

奏「誰が王様になっても面白そうなことになりそうだな」

 

モモンガ「だそうですよヘロヘロさん」

 

???「そうだね面白い事を命令するよ」

 

メンバーを見てそう言う奏のにモモンガは隣にいたメイド服を着た青髪女性に言い、女性はにっこり笑って返す。

 

エル「えっと…誰?」

 

ファラ「また新顔っす」

 

ウルベルト「ああ、その人はヘロヘロさん。この周りにいるメイドの3分の一の親だよ」

 

ヘロヘロ「ウルベルトさん誤解を招く事を言わんといて!?創造だからね創造!!?」

 

マスク「たっぷり作ってるよなホント」

 

慌てて弁解するヘロヘロにへぇ~と響達は驚く。

 

ヘロヘロ「とにかく王様ゲームだよ!王様ゲーム!」

 

エル「王様になってやるわ!」

 

未来「(変な事にならない様に良いんだけど)」

 

大丈夫かなと未来が思う中で各々にくじを取り……

 

ー王様だ~れだ!ー

 

一斉に確認する。

 

エル「…1番」

 

ファラ「2番っすね」

 

ゴーグル「俺王様じゃない~」3番

 

メガネ「僕もだよ」4番

 

ニケ「私もです~」5番

 

セイ「誰だろう?」6番

 

ヘロヘロ「俺も違うので王様が誰なのか決まりましたね」7番

 

その言葉と共に誰もがモモンガを見る。

 

モモンガ「はい、俺が王様です。んで2人とも、番号を言っちゃいましたね」

 

エル「…あ」

 

ファラ「しまったっす!?」

 

王様マークを見せながら言ったモモンガのにエルとファラはやばっとなる。

 

モモンガ「まぁ、俺もそこまで鬼畜ではないので安心してください」

 

エル「よ、よかった…」

 

ファラ「ふぅ、助かったっす…」

 

安心させるように言うモモンガに2人はホッとした後……

 

モモンガ「では、1番と2番は3番の人の腹筋10回を見た後の感想を述べよ」

 

ゴーグル「あ、俺?」

 

エル「腹筋10回の感想?」

 

ファラ「そ、それでいいんっすか?」

 

命令のに首を傾げるエルとファラだが、ライダー達はあー……となんとも言えない顔をしている。

 

いっくよ~とゴーグルは腹筋を開始する。

 

ゴーグル「い~ち……に~い……さ~ん……し~い……ごーお……」

 

普通にやってる光景だが、後半に行くにつれてん?となる。

 

ゴーグルの体がドンドン膨らんでる気がするのだ。

 

ゴーグル「ろ~く……し~ち……は~ち……きゅ~う……じゅう!!」

 

ボン!!!

 

10回になった瞬間、ゴーグルの体はマッチョになって服が弾け飛んだ(爆)

 

モモンガ「さ、感想をどうぞ」

 

エル&ファラ「なんでマッチョになってるの(っす)!?」

 

クリス「おかしいだろそれ!?」

 

翼「凄いムキムキだな…」

 

奏「どういう身体なんだあれ…」

 

マリア「どうして腹筋だけでマッチョになるの!?」

 

それには誰もが叫んだ。

 

ゴーグル「ふーやったやったー」ぷしゅー

 

モモンガ「そして息を吐く事で戻った事での感想も一言」

 

エル&ファラ「わけがわからなすぎるっ!?」

 

切歌「ビックリドッキリな身体デース!?」

 

調「不思議…」

 

未来「始祖よりも凄いかも…」

 

響「うん…」

 

Fセレナ&セレナ「インクリングの皆さんはこんな事出来るんですか?」

 

インクリング一同「出来ません」

 

続けて息を吐いて元に戻るゴーグルに誰もがツッコミを入れる。

 

そんなこともあって最後までワイワイぎゃあぎゃあ騒ぐのであった。

 

 

 

 

ふわ~と帰って来た響はベッドに寝転がるのに未来はくすっと笑う。

 

未来「凄い楽しかったね響」

 

響「うん!色んな人?がいて凄かったよね」

 

あれは濃い思い出よね……とミューチェは思い出して同意する。

 

ミューチェ「今年もまた良いクリスマスになったわね」

 

響「はい!そうですね」

 

未来「色々とあったけど楽しめたね」

 

ホントだよ~と笑っていると外が雪が降ってるのに気づく。

 

響「あ、雪だよ未来!」

 

未来「ホワイトクリスマスになったね。響」

 

お互いに笑いあった後に改めてベッドに入る。

 

未来「メリークリスマス響」

 

響「メリークリスマス未来」

 

そう声をかけた後に眠りについた。

 

ミューチェもメリークリスマスと言って眠るのであった。

 

それぞれが楽しく思いにふけりながらクリスマスは終わった。

 

後日

 

サンジェルマン「これは…立花響の人形か?」

 

カリオストロ「ぬいぐるみって言うんじゃないのそれ」お化粧セット

 

プレラーティ「私のはクリスマス風のカエル人形なワケだ」

 

ヴァネッサ「お姉さんのは色々な服みたいね。説明書に再生するって書いてあるけど」

 

ミラアルク「ツヴァイウイングとマリアの新曲CDだぜ!」

 

エルザ「わたくしのは変形するアタッシュケースであります!」

 

ヴァネッサ&ミラアルク「なにそれ!?」

 

パーティに参加してなかったサンジェルマン達もプレゼントを貰えていたがエルザのに5人はええとなる中でエルザはエルザで満足そうにアタッシュケースを磨いていたのであった。



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調の誕生日2020

調の誕生日に切歌は彼女に喜んで貰える為にあるプレゼントを考えた。


調の誕生日の数日前

 

ミセスS「切ちゃんロボと調ロボの改良じゃと?」

 

切歌「はいデス!もうすぐ調の誕生日なのでそれをして調をビックリさせたいのデス!」

 

ミセスSと彼女と一緒にいたANに切歌はお願いデス!と頭を下げる。

 

ミセスS「勿論そんな面白そうなこと、そして切ちゃんの頼みじゃし、手伝うぞい」

 

切歌「ありがとうデスSちゃん!」

 

AN「それでどんな感じにしたいんですか?」

 

ミセスSへと抱き着く切歌にANは要望を聞く。

 

切歌「エクスドライブでの調が使っていた巨大ロボに変形できるようにしたいデス!そこからさらに二体の合体も…」

 

合体かーとANとミセスSは呟き……

 

ミセスS「…桜餅ロボをリメイクした真桜餅ロボ」

 

AN「!」

 

ボソリと呟かれた事にANはミセスSを見る。

 

AN「それは…面白そうですね!」

 

ミセスS「じゃろ?あれを元に改良をしようと思う。カッコよく良い感じに」

 

確かにと桜餅ロボのを思い出して切歌とANも同意する。

 

ミセスS「んじゃ設計をして早速制作じゃ!」

 

AN「ええ!驚く奴にしましょう!」

 

手伝うデス!とワイワイ話し合う3人を見ながらシオニーは大丈夫かなと冷や汗掻いてみていた。

 

シオニー「(変な感じにしなきゃいいんですけど…)」

 

とにかく切歌用のコーヒーを用意しとこうとシオニーは準備にかかる。

 

ミセスSとAN?彼女達は別にいらないと思っての信頼である。

 

切歌「まずは大きさはこんな感じで…」

 

ミセスS「材料はこれにし、この部分にはこれをじゃな…」

 

AN「加工は私が速攻でしますので二人は…」

 

あーだーこーだと話し続けて作業を続ける3人。

 

シオニーはその傍らでお菓子とか食事などを用意する。

 

ミセスS「んで調ロボにはこの装備を…」

 

AN「対照的に切ちゃんロボにはこれはいかがでしょう?」

 

切歌「おお、どっちもカッコいいデス!」

 

アイディアを出す2人に切歌は採用して加えて行く。

 

シオニー「(な、なんだかどんどん凄くなっていきそうですね;)」

 

大丈夫かなロボちゃん達と聞こえて来るのにシオニーはマトモであります様にと願う。

 

 

 

 

調の誕生日前日

 

切歌&AN&ミセスS「かんせーい!(デース!)」

 

改造完了した2機を前に3人ははしゃぐ。

 

シオニー「す、凄いのになりましたね…」

 

うわぁと呟くシオニーを後目に切歌はふんすと鼻息を出しながら喜ぶ。

 

切歌「これならみんな驚くのは確実デス!」

 

ミセスS「うむ。色々と詰め込んだからのう」

 

AN「いやぁ~楽しみましたね~」

 

大丈夫かなーとシオニーは作ってる際もハイテンションだった3人の様子からつくづくそう思うのであった。

 

 

 

 

そして当日

 

切歌「ハッピーバースデーデス!調!」

 

調「ありがとう切ちゃん」

 

一番最初に言う切歌に調は嬉しそうに笑う。

 

響「お誕生日おめでとう調ちゃん」

 

ファナ「おめでとうっす!」

 

未来「これは私たちから」

 

ありがとうございますと未来からプレゼントを貰う調に他の面々も渡す。

 

クリス「ん?おい、お前。プレゼントは?」

 

切歌「フッフッフッ、アタシのプレゼントは……これデス!!」

 

そう言って自分の近くに置いていた物を覆っていた布を取り払う。

 

切ちゃんロボ「ハッピーバースデーデース!」

 

調ロボ「お誕生日おめでとう」

 

同時に切ちゃんロボと調ロボがクラッカーをパーンと鳴らす。

 

調ロボ「わたしたちに仲間が増えました」

 

セレナ「え?仲間ですか?」

 

「私よ!」

 

その言葉と共に現れたのは……マリアロボであった。

 

次の瞬間、マリアはミセスSに詰め寄っていた。

 

マリア「なんでマリアロボが此処に居るのよ!」

 

ミセスS「勿論、修復させたからに決まっとるじゃろ。面白いし」

 

自分の黒歴史がまたも出て来たのに声が絶叫に近いマリアにミセスSは笑って言う。

 

そんな事を気にせず、マリアロボはちょこちょこと翼の足元に行く。

 

翼「む?なんだ。私に用か?」

 

マリア「何もしないわよね……」

 

不安そうに見るマリアを気にせずマリアロボは腕を伸ばす。

 

それにだっこして欲しいのかと思って翼は持ち上げる。

 

マリアロボ「(むふー)」

 

するとマリアロボは誇らしげな顔をする。

 

マリア「(…ああ、なるほど。そういうことね……ちょっと待って!?この頃の私はそこまで押せ押せじゃない筈……)」

 

チラッとミセスSを見ると笑顔でサムズアップされたので今も含めて入れたんだろうと顔を恥ずかしさで赤くする。

 

調「仲間が増えて良かったね二人とも」

 

AN「ちなみに残りの三人はまだ修復中です」

 

3人と言うとあの3人のか~と奏とセレナは苦笑する。

 

あの3人と言うと始祖の奏とFセレナに始祖の翼を元にした奏ロボ、翼ロボ、セレナロボの事である。

 

切ちゃんロボと調ロボの仲間は増えて嬉しいけど調は首を傾げる。

 

調「えっとこの子達が誕生日プレゼントなの切ちゃん?」

 

響達も気になっていたので頷くと切歌がミセスSとANと共に笑う。

 

切歌「勿論これだけじゃないデス!」

 

ミセスS「今こそお見せしよう!」

 

何だろうと誰もが注目してるのを確認して切歌は言う。

 

切歌「調ロボ!切ちゃんロボ!変形デース!」

 

調ロボ「合点招致」

 

切ちゃんロボ「デスけど、ここだと狭いから危ないデス」

 

元気よく答えた後に切ちゃんロボがそう言う。

 

そう言えばそうデスねと切歌は納得する。

 

切歌「んじゃ外でやるデス」

 

響「おお、合体って偽ロボちゃん達がやってたやつみたいな?」

 

出て来た言葉から響はかつてあった事を思い出して言う。

 

それとはまた別じゃなと笑いながら切歌を先頭に外に出る。

 

切歌「さあ改めて合体デス!」

 

その言葉と共に切ちゃんロボと調ロボはトラックサイズに大きくなる。

 

さらに外見が切ちゃんロボはエクスドライブ(Gの時)の切歌をロボットみたいにした感じに、調ロボは調がエクスドライブ時に使った終Ω式・ディストピアでのロボの様になる。

 

大きくなって変わった!?と響達が驚いている間に2体のロボは飛び上がる。

 

切ちゃんロボは足の鋸が収納された後に二足歩行になってから飛び上がると足が伸びて下部分から手が出現した後に一回転して頭を収納しながら背中側を胸に、元々の腕を胸側に持って行き背中へ、足が腕へとなる。

 

続けて調ロボが中央部分のローラーが中央で縦に割れて分離して半分になるとローラー以外の足部分が伸びて二足歩行型のローラーとなってから今度は頭を引っ込め、腕を真っ直ぐにして直立不動となると頭の飾りがそのまま腰飾りとなった下半身へと変形して上半身となった切ちゃんロボと合体、その後に上半身となった切ちゃんロボから新たな顔が出現してポーズを取る。

 

ミセスS「これぞ真桜餅ロボじゃ!」

 

弦十郎「おお!なんと言う男心くすぐられる合体だ!」

 

自信満々に言ったミセスSにそう言うのが好きな弦十郎は感嘆する。

 

調「す、凄い!凄いよ切ちゃん!」

 

切歌「どんなもんデス!SちゃんとANさんと考えて作り上げたのデス!」

 

興奮する調にむふんと切歌は胸を張る。

 

奏「こりゃすげえな」

 

ファナ「凄すぎるっす!」

 

ポーズを取る真桜餅ロボに驚嘆する。

 

キャロル「相変わらず凄い科学力だな…」

 

エルフナイン「法則とか完全無視してますね」

 

あきれ顔をするキャロルの隣でエルフナインはどうなってるんだろう?と考える。

 

AN「まぁ、某機械生命体も法則無視してますし、この位は普通ですよ」

 

シオニー「いやいや、普通じゃないですよ;」

 

マリア「普通じゃないでしょ!」

 

笑って手を振るANにシオニーとマリアはツッコミを入れてる中で調は真桜餅ロボへと近づく。

 

調「凄く大きくなったね二人とも」

 

真桜餅ロボ「そうデスね/調ちゃんを見下ろせるのは新鮮」

 

声をかけた調に右側の目を緑色に光らせて切ちゃんロボの声が、左側の目をピンク色に光らせて調ロボの声が出て来る。

 

切歌「この部分は仮面ライダーダブルみたいにしたデス!」

 

調「凄い、流石切ちゃん」

 

胸を張る切歌に調は褒める。

 

藤尭「それにしても、こんだけ大きいからには凄い機能とか付けてたりするのかな?」

 

AN「勿論!面白い機能がついていますよ」

 

ミセスS「真桜餅ロボ、機能起動じゃ!」

 

その言葉と共に真桜餅ロボは眼を輝かせる。

 

真桜餅ロボ「…近くの山に温泉を探知しました」

 

調「え?温泉?」

 

キョトンとする調に切歌は意気揚々と説明する。

 

切歌「真桜餅ロボは近くに温泉、水源があるところを探して銭湯を作れるんデス!」

 

クリス「戦闘じゃなくて銭湯作れる機能かよ!?」

 

まさかの機能にクリスは思わず叫ぶ。

 

ミセスS「んじゃ早速作るのじゃ真桜餅ロボ」

 

真桜餅ロボ「了解デス/その山の所有者と話し合いして制作を始めるよ」

 

その言葉と共に飛び去って行く真桜餅ロボを見送りながらはて……?と弦十郎は顎を摩りながら首を傾げる。

 

弦十郎「確かこの近くにある山は……始祖の翼がいる山だった筈……?」

 

翼「む、そう言えばそうだったな…」

 

マリア「…ってことは真桜餅ロボは始祖の翼と話し合いに行ったってことよね…」

 

「…………」

 

言われて思い出した後に誰もが始祖の翼の事を考えて浮かんだのはこれであった。

 

ヤバくない?と……

 

5分後

 

真桜餅ロボ「デース…/うーん…」

 

切歌&調「真桜餅ロボー!?」

 

始祖翼「…すまぬ。やりすぎた」

 

ボロボロの状態で戻って来た真桜餅ロボに切歌と調が絶叫する中で一緒に付いて来た始祖翼が申し訳ない顔で謝罪する。

 

緒川「いや、仕方がないと思いますよ;」

 

キャロル「こんな巨大なのがいきなり来たらな…」

 

ミセスS「しかも始祖の翼ちゃんが知るのに似てたのなら間違えてしまっても仕方ないのう」

 

失敗失敗とミセスSは頬をポリポリ掻く。

 

響「だ、大丈夫?切歌ちゃん」

 

切歌「な、なんとかまだ大丈夫そうデス。修理すれば良くなるデス」

 

安否を聞く響に調べた切歌はそう返す。

 

始祖翼「本当にすまない暁、月読。お詫びに私がオーナーになることになった銭湯に招待しよう」

 

調「へ?銭湯?」

 

いつの間にと装者組は知ってるだろう弦十郎を見る。

 

弦十郎「あー……兄貴がな、近くの潰れていた銭湯を買い取って、改装して偽名だが始祖の翼にオーナーになって貰ったと言ってたな」

 

翼「お父様が!?」

 

調「だからこの近くにあったんだ…」

 

困った顔で答えた弦十郎のに翼は驚き、調はほへーとなる。

 

始祖翼「誕生日なのとそんな誕生日プレゼントであるロボ達をボロボロにしたお詫びだ」

 

調「ありがとうございます始祖の翼さん」

 

切歌「ありがとうデース!」

 

いや、お詫びだしなと始祖翼は困ったように笑う。

 

弦十郎「ならば女子全員で行ったら良いぞ」

 

藤尭「うん、知ってた」

 

緒川「楽しんで来てくださいね」

 

響「はい、行ってきます!」

 

切歌「楽しんでくるデス!あ、戻れるデスか?」

 

な、なんとかデスと真桜餅ロボは合体を解除して元に戻り、切ちゃんロボと調ロボを切歌と調は持ち上げる。

 

切歌「ちゃんと戻るのもできてよかったデス!」

 

調「銭湯からあがったら綺麗にしてあげるね」

 

よしよしと頭を撫でてあげる。

 

調「切ちゃん。ホントにありがとう」

 

切歌「調に喜んでもらえて嬉しいデス!」

 

笑って言う調に切歌も笑い返す。

 

こうして調の誕生日は楽しく過ごせたのであった。

 

ちなみに調ロボと切ちゃんロボもお風呂あがりに修理と綺麗にして貰ってスッキリしていたのであった。



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クリスマス2021!魔王城でクリスマス!inまおすみ魔王城

2021クリスマスです。はてさて、今年はどんなクリスマスになるのやら


魔王城、今年もクリスマスを迎えて、皆がワイワイしていた。

 

その様子をレッドシベリアン・改と共に見回っていたタソガレは嬉しそうにうんうん頷く。

 

タソガレ「今年も皆、クリスマスを楽しんでいるようだな改」

 

レッドシベリアン・改「そうですね。今年もまた楽しくなるかと……姫以外;」

 

それは言ってやるなとタソガレはなんとも言えない顔をする。

 

ーーーーーーーーーぁーーーー

 

タソガレ「?何か言ったか?」

 

レッドシベリアン・改「?いえ魔王様。自分は何も…」

 

周りを見てから聞くタソガレにレッドシベリアン・改は否定する。

 

タソガレ「気のせいか?」

 

ーーーーぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?ーーー

 

レッドシベリアン・改「む!?」

 

首を傾げるタソガレだが、レッドシベリアン・改は聞こえてきた声に上を見上げる。

 

レッドシベリアン・改「魔王様!上から何か落ちてきます!」

 

タソガレ「なに!?」

 

警告に慌てて上を見ようとする前に……

 

ドシーン!

 

タソガレ「げふっ!?」

 

タソガレの上に何かが落ちる。

 

レッドシベリアン・改「ま、魔王さまぁー!?」

 

突然の事に誰もが慌てて駆け寄る中でタソガレは呻きながら自分に落ちて来たのを見る。

 

???(響)「あいたたた…あれ?ここは…」

 

タソガレ「一体だれ……む?君は魔王の響殿!?どうして落ちて来たのだ?」

 

落ちて来たのが別世界の知人にタソガレが驚きながら聞くと言われた本人は手を振る。

 

響「ち、違います!私は魔王の私じゃなくて別の立花響です!」

 

タソガレ「あ、あーもしかしてゲームの時に出会った魔王の響殿とは違う世界の響殿か!久しぶりであるな」

 

ってかなんで吾輩の上に?と思っているとレッドシベリアン・改の困惑した声が耳に入る。

 

レッドシベリアン・改「あの、魔王様、響殿が落ちて来ると共にもう1人……」

 

え?と見るとレッドシベリアン・改の腕にきゅ~と目を回したツインテールの少女がいた。

 

響「し、調ちゃん!?」

 

慌てて響が駆け付ける中、騒ぎに気づいたスヤとウトにユウグレが来る。

 

ウト「何の騒ぎだ?」

 

スヤ「……あれ?響?なんで居るの?」

 

響に気づいたスヤの声にあ、こんにちわと響が頭を下げると……

 

ポセイドン「おい!なんかいきなり人の頭にこいつが落ちて来たんだけど!!」

 

そこに怒った顔でポセイドンが金髪の少女を抱えて来る。

 

響「切歌ちゃん!?」

 

タソガレ「えっと、響殿、ちょっと聞きたいのだが、どうして上から落ちて来たのだ?」

 

確認するタソガレに響はわ、分かりましたと言って語る。

 

 

数分前

 

響「ミセスSさん。なんですかこの鏡?」

 

彼女が持って来た物で集まったメンバーを代表して響が問う。

 

ミセスS「転生者のとこから押収した特典の鏡じゃよ。何の能力を持ってるかは今解析中じゃ」

 

ファナ「え、それ大丈夫っすか?」

 

不安そうに聞くファナに大丈夫大丈夫とミセスSは返す。

 

ミセスS「じゃから解析しているんじゃ。壊して何か事件起きると面倒じゃろ?」

 

マリア「確かにそうね。だから壊しても平気か調べてるのね」

 

翼「しかし、鏡だけなのは変わったやつだな」

 

頷いたマリアの隣で呟いた翼のに確かにと誰もが思う。

 

クリス「ファンタジーなゲームに出てきそうな感じの鏡だな」

 

切歌「あー。確かにそんな感じデスね!」

 

鏡のデザインを見て言うクリスに切歌も言われてどうりでなんか見た感じあるのかと納得する。

 

未来「なにか写ったりするのかな?」

 

ミセスS「無暗に覗かん方が良いと思うぞい。もしかしたら映した者に何かしらの効果を与えるかもしれんからのう」

 

覗き込もうとした未来にミセスSが注意する。

 

未来「あ、すみません」

 

ファナ「他にも沢山回収したんっすねー」

 

謝っている間にファナは他に置かれている物を興味深そうに見る。

 

ミセスS「それらもあまり触らぬ方が良いぞ」

 

クリス「色々とあんな」

 

これらも厄介な奴か?とクリスは聞く。

 

ミセスS「まあそうじゃな。あとで無効化処理するつもりじゃよ」

 

作業しながらミセスSはそう返す。

 

切歌「ん?」

 

調「どうしたの切ちゃん?」

 

すると何かに気づいた切歌が首を傾げ、調が聞く。

 

切歌「なんか鏡が渦巻いていないデスか?」

 

え?と誰もが鏡を見る。

 

確かによく見ると鏡の中央が渦巻く様に歪んでいた。

 

奏「確かに渦巻いてるな…」

 

セレナ「えーと。これはもしかして……」

 

嫌な予感と誰もが思った瞬間にミセスSが言う。

 

ミセスS「あー……起動してるなこれ」

 

その言葉と共に強烈な吸引力が起こり始める。

 

響「うわわわ!?」

 

切歌「す、吸い込まれるデース!」

 

それにより咄嗟に踏ん張れなかった響と切歌は吸い込まれてしまう。

 

調「切ちゃん!?」

 

未来&クリス「響!?」

 

それに誰もが慌てて飛び込んでしまう。

 

ミセスS「おやおや。大変なことになってしまったのう」

 

後ろにいたので飲み込まれなかったミセスSはそう呟くしかなかった。

 

 

響「って訳でして……」

 

ユウグレ「その鏡のせいでこっちの世界に来ちゃったんだね……」

 

大変だったねと労いの声をかけるユウグレに響ははいと返す。

 

タソガレ「にしてもバラバラに現れるとは面倒な……」

 

スヤ「……来たのはこれで全員?」

 

その言葉に目覚めた調が思い出しながら指を曲げる。

 

調「えっと……あれ?クリス先輩がいない…」

 

言われて響は周りを見る。

 

響「ああ、そう言えばクリスちゃんがいない!後、未来や翼さんも見えた筈だけど……」

 

タソガレ「クリス?クリスと言うとええと……」

 

ユウグレ「ほら、前に話した魔王の響ちゃんの方でのクーリスさんの人バージョンの子」

 

ああ、成程とタソガレは納得する。

 

ハーピィ「あ、スヤ姫さ~ん、人間の女の人が2人が落ちて来たんですけど、お知り合いでしょうか?」

 

そこにハーピィが両脇に翼と未来を抱えて来る。

 

響「未来!翼さん!」

 

切歌「二人とも何処に落ちてたんデスか?」

 

切歌の問いに降ろされた2人は困った様に顔を見合わせる。

 

翼「私は鳥獣族エリアに居たハーピィのところに…」

 

未来「私はハリネズミなアルマジロな人の所に落ちて……落ちてる位置がずれてたら刺さっていたな(遠い目)」

 

そうだったんだ……と響は未来のに冷や汗を掻く。

 

翼「そう言えばマリアはいないのか?確かマリアも一緒に吸い込まれていた筈だが?それにアインツベルンや奏、セレナもこの場にはいないのか」

 

響「うん。あとクリスちゃんもいなくて……」

 

そうか……と翼は思案していると……

 

ネオアルラウネ「魔王様。少しよろしいでしょうか?」

 

タソガレ「む、ネオアルラウネか。どうした」

 

すると別の場所で準備をしていたネオアルラウネが来たのでタソガレは聞き返す。

 

ネオアルラウネ「上空から女性が落ちてきたので連れてきました」

 

翼「マリア!」

 

そう言ってずれたネオアルラウネの後ろから出て来たマリアに翼は駆け寄る。

 

翼「無事だったか?」

 

マリア「ええ。彼女にキャッチしてもらったから大丈夫よ」

 

そうかと翼は安堵する。

 

響「あとはクリスちゃんとセレナちゃんとファナちゃんと奏さん……あ、あとエルフナインちゃんも!」

 

タソガレ「あと五人か…」

 

ううむとタソガレは唸る。

 

タソガレ「とにかく、準備は一時中断。響殿達のご友人を探しに捜索隊を編成するのだ!」

 

レッドシベリアン・改「はっ!すぐに準備します!!」

 

響「皆、無事だと良いんだけど……」

 

心配そうに呟く響に大丈夫だろとウトは返す。

 

ウト「それにおそらくだが一人はすぐ見つかると思うぞ」

 

さっきゅん「あの~。ちょっといいですか?」

 

タソガレ「む?どうした?」

 

声をかけて来たさっきゅんにタソガレは問う。

 

さっきゅん「なんかちっちゃくなったお姉ちゃんそっくりの子が落ちて来たんだけど…」

 

エルちゃん「この子なんですけど…」

 

そう言ってさっきゅんの後ろにいたエルちゃんが前に出て抱えていた子を差し出す。

 

エルちゃんを見て大きいエルフナインと驚いていた所で抱えられていたのがそのエルフナインだったのに嬉しい声を漏らす。

 

響「エルフナインちゃん!」

 

エルフナイン「あ、響さんに皆さん。無事だったんですね」

 

安堵するエルフナインに良かったですねとエルちゃんが笑う。

 

調「大きいエルフナイン…?」

 

スヤ「さっきゅんの姉のエルちゃん」

 

切歌「おお、名前も似てますね」

 

ウト「確かに最初の二文字がそうだな」

 

良かったと安堵する響にタソガレはうむうむと頷く。

 

タソガレ「これで後は4人か」

 

あくましゅうどうし「魔王様。のろいの音楽家が一人見つけたようです」

 

おお、早いなとタソガレは見つかった人物がどんな容姿か確認を求める。

 

あくましゅうどうし「彼女です」

 

響「奏さん!」

 

そう言って映し出されたのに出ていた人物に響は声をあげる。

 

奏『アタシはどうやら音楽家さんとこに落ちていたようでな】

 

のろいの音楽家『全く。いきなり上から落ちてきて驚いたよ』

 

溜息を吐くのろいの音楽家にご苦労様とタソガレは労いの言葉をかける

 

タソガレ「後は3人か」

 

ユウグレ「ねえ。後三人ってそれぞれどんな人物?」

 

聞かれて響は代表で言う。

 

響「えっとクリスちゃんは可愛くて、セレナちゃんは幽霊さんなマリアさんの妹で、ファナちゃんは人懐っこい後輩です!」

 

未来「大まかに言うとそんな感じです」

 

レッドシベリアン・改「ふむ……幽霊だとするともしかしたら死霊エリアに居るのでは?」

 

死霊エリアと誰もが呟く。

 

あくましゅうどうし「確かにそこに紛れ込んでいるのかもしれません」

 

切歌「し、死霊エリアって事はおばけが沢山居るんデスか!?」

 

ビクビクしてる切歌にタソガレ達は察する。

 

スヤ「……おばけ、怖いの?」

 

切歌「!ぜぜぜぜ、全然ここここ、怖くないデス!」

 

調「切ちゃん、声が震えてるよ」

 

ウト「まあ大丈夫だ。ここには生者を呪い殺すのもいれば普通のおばけもいるんだ。下手な事をしなければ問題ないさ」

 

ガタガタブルブル震える切歌にウトはそう言う。

 

きゅうけつき『あ、魔王様、死霊エリアで見慣れない女の子見かけて保護したんですけど』

 

マリア「女の子……もしかして!」

 

タソガレ「その子を通信に出してくれないか?」

 

あ、はいと言われた通りにきゅうけつきは変わってる様で映る人物も変わる。

 

マリア「セレナ!大丈夫?怪我はない?」

 

セレナ『マリア姉さん!うん。私は大丈夫だよ」

 

ユウグレ「妹さんで合ってたんだ。良かった」

 

安堵するユウグレにタソガレとウトもうんうんと頷く。

 

同じ妹がいる者だからこその共感であろう。

 

ミノタウロス『魔王様、なんか語尾にっスって付けてる後輩系女子を見つけたんですけど』

 

ファナ『皆さーん!無事ッスかー?』

 

未来「ファナちゃん!良かった…」

 

翼「これで残るは雪音だけか」

 

続けざまの報告に未来が安堵し、翼が最後の1人について心配する。

 

あくましゅうどうし「あ、あの、魔王様、その、最後の1人と思われる女の子を見つけたんですけど……」

 

タソガレ「おお、でかした!どこにいるのだ!」

 

響「良かった。クリスちゃん、見つかったんだ……」

 

報告にタソガレは喜び、響も安堵するが他のメンバーはあくましゅうどうしがどことなくぎこちないのに疑問詞を浮かべる。

 

あくましゅうどうし「ええ、まあ、はい、見つかったのは、見つかったんですけど……」

 

スヤ「?どうかしたの?」

 

切歌「クリス先輩。何処に居たんデス?」

 

歯切れの悪いあくましゅうどうしのに誰もが見る中で意を決したのかあくましゅうどうしは言う。

 

あくましゅうどうし「ゆ、勇者アカツキの所になぜかいました」

 

タソガレ「……なんだと!?」

 

ウト「アカツキのとこだとぉ!?」

 

なんで!?とタソガレ達は驚きの声をあげる。

 

 

クリス「(な、なんだこいつら……)」

 

一方のクリスは困惑していた。

 

落ちていた所を他の面々と違い、シンフォギアを纏ってなんとか着地したのだが、それがよりにもよって移動中のアカツキ達の所であったのだ。

 

アカツキ「な、なんだ!?女の子が上から落ちて来たぞ!?」

 

キショウ「なんだか前に出て来た魔王軍の女幹部と思われるのが来てた鎧に似てるな」

 

驚くアカツキの隣でキショウはクリスのシンフォギアを見て、前に戦った女幹部(変装したウト)を思い出して警戒する。

 

クリス「(警戒されているっぽいしここは逃げた方が良いか…?)」

 

そんなアカツキ達を見てクリスは離れた方が良いかと考えながら様子を伺う。

 

アカツキ「聞きたい事がある!君は魔王(タソガレ)と関わりがあるのか!!」

 

クリス「あ?魔王?(それってヒビキの事だよな?)ああ、あるけど…)」

 

その言葉を聞いた瞬間、アカツキ達3人は戦闘態勢に入る。

 

アカツキ「魔王の仲間か!」

 

キショウ「やはり、あの女幹部の部下かもしれないな!気を付けろアカツキ!」

 

クリス「お、おい!?」

 

な、なんで?と思ってる間斬りかかって来るアカツキのをクリスは慌ててアームドギアで防ぐ。

 

クリス「このっ…!」

 

いきなり攻撃されたら流石のクリスも迎え撃って銃弾を放つ。

 

アカツキ「どわ!?」

 

キショウ「魔法弾だと…!?」

 

吹き飛ぶアカツキからクリスをみつつキショウは驚く。

 

なんか勘違いされてるなと思いながら銃弾をばら撒く。

 

クリス「(とりあえずある程度戦ったら煙幕して逃げるか)」

 

相手は普通の人間だから強い一撃を叩き込むのは出来ないのを考慮してクリスは弾幕をばらまく。

 

アカツキ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

そんな弾幕をアカツキは駆け抜ける。

 

クリス「(んなっ!?この弾幕を駆け抜けてる!?コイツ、響と同じタイプか!)」

 

そんなアカツキのにクリスは目を見開く中でドンドン距離が縮まっている。

 

アカツキ「もらった!!」

 

クリス「っ!」

 

ガキィン!

 

咄嗟に振るわれた剣を銃で受け止めた後にどてっぱらに蹴りを叩き込んで距離を取る。

 

ドドーン!

 

と共にアカツキとクリスの間に何かが着弾して土煙を起こす。

 

なんだ!?とクリスが驚いていると誰かの手に掴まれる。

 

アカツキ「くっ!目くらましか!」

 

キショウ「気を付けろアカツキ!仕掛けてくるかもしれんぞ!」

 

身構えるアカツキ達だが、土煙が晴れるとクリスの姿がなかった。

 

アカツキ「消えた?」

 

それにアカツキ達は戸惑う。

 

 

一方の魔王城、広場でタソガレ達が何かを待っていると魔法陣が現れ、そこからウトと彼女に掴まれたクリスが現れる。

 

響「クリスちゃん。大丈夫だった!?」

 

クリス「あ、ああ。なんとかな…」

 

駆け寄って安否を聞く響にクリスは戸惑いながら返す。

 

タソガレ「すまぬなウト姫」

 

ウト「戦ってたから驚いたぞ。一体何があったんだ?」

 

驚いた顔で言うウトにクリスは困った顔をする。

 

クリス「こっちが聞きてえよ。魔王と関わりあるかって質問に答えたら……あ」

 

ユウグレ「あーそう言う事かー;」

 

その言葉で誰もがあーと納得する。

 

あくましゅうどうし「魔王違いをしたってわけだね;」

 

レッドシベリアン・改「あちらの響殿と魔王様を間違えたと言う事か;」

 

ドンマイとスヤは肩を叩くのにクリスはマジかよとどっと疲れた顔になる。

 

響「た、大変だったね;クリスちゃん」

 

翼「ま、まあ、こうして飛ばされた全員が集まって良かった」

 

確かにと誰もが頷く。

 

ファナ「で、どうやって元の世界に戻るっスかね…」

 

スヤ「……魔王のヒビキに連絡してみる?」

 

タソガレ「確かに、魔王の響殿に頼んで送ってもらった方が良いな」

 

心配そうに言うファナのに提案したスヤにタソガレも同意して、すぐさま連絡を取る。

 

未来「無事に帰れそうで良かった…」

 

切歌「デース。ホント安心デス」

 

安堵してから調は周りを見て呟く。

 

調「なんだかクリスマスっぽい装飾してあるけどもしかしてこっちって今クリスマス?」

 

奏「そういやそうだな。そうなると邪魔しちまったな」

 

申し訳ない顔をする奏にスヤは大丈夫大丈夫と返す。

 

スヤ「……もし良かったらパーティーに参加していかない?」

 

タソガレ「ああ、確かに良いアイディアであるな」

 

提案するスヤのにタソガレも賛成する。

 

響「え、いいんですか?いきなり来た私達が参加しても」

 

ユウグレ「良いよ良いよ。大勢の方が楽しいし」

 

戸惑いながら聞く響にユウグレも笑顔で言う。

 

ポセイドン「まぁ、ちゃんと連絡しといた方が良いんじゃねえの?」

 

マリア「そうね。まず連絡を取らないと」

 

セレナ「ミセスSさんの通信機なら連絡できるんじゃ?」

 

話を聞いてて指摘するポセイドンのにセレナはそう言う。

 

響「あ!その手があった!」

 

切歌「早速、Sちゃんに連絡してみるデス!」

 

そう言って切歌は通信機を取り出す。

 

切歌「あーあー、Sちゃん聞こえるデスかー?」

 

連絡を取る切歌に数秒後……

 

ミセスS『お、その声は切ちゃんか!無事じゃったんじゃな!』

 

繋がり、その声にはいデス!と切歌は元気に返す。

 

切歌「あたし達は今、スヤ姫さんたちの世界に居るデス!」

 

ミセスS『スヤ姫……ああ、まおすみの世界じゃな』

 

報告した切歌のにミセスSは納得した様に呟く。

 

響「それで今、こっちクリスマスみたいでパーティに誘われたので参加したいんですが良いですか?」

 

ミセスS『そうじゃったか。なら、弦十郎さん達にはこっちで伝えておくから、楽しんでおいで』

 

はいデス!と元気よく答える切歌にではなとミセスSは通信を切る。

 

切歌「Sちゃんが司令さんたちに伝えておくそうデス!」

 

響「だから参加しま~す」

 

参加表明するのを聞いてタソガレは分かったと返す。

 

タソガレ「では各自、止まっていた作業を再開してくれ」

 

ユウグレ「はーい!」

 

指示するタソガレに誰もが作業に戻る。

 

スヤ「…みんなも何かする?」

 

響「うん!見てるだけなのは申し訳ないもんね!」

 

ね?と聞く響に翼達は頷く。

 

翼「立花の言う通りだ。私達も準備を手伝おう」

 

クリス「だな。あたしは普通に助けられてるし」

 

それじゃあと各々に向かう。

 

切歌「飾り付け、手伝うデース!」

 

調「これは何処に飾りましょうか?」

 

ユウグレ「えっとね、これはそっちに…」

 

スヤ「これはどこに置く?」

 

早速ユウグレの手伝いをする2人にユウグレは指示を出してスヤのに顔を向ける。

 

ユウグレ「それはあっちの廊下に飾ってくれ」

 

スヤ「…分かった」

 

ユウグレ「それはあっちの廊下に飾ってね」

 

スヤ「…分かった」

 

見てそう指示するユウグレにスヤは頷く。

 

ユウグレ「(スヤ姫さん、今回はおとなしくてくれるみたいカナ?)」

 

まぁ、連続でブラックサンタはいやだもんねと思いながらユウグレは作業に集中する。

 

スヤ「(…ふっ、油断してるな)」

 

だが、内心スヤは黒い笑みを浮かばせていた。

 

スヤ「(今年こそ、あの睡眠カプセルをゲットする…!)」

 

そう、彼女の狙いはただ1つ、睡眠カプセルを手に入れる為によいこでいる為である。

 

ウト「(スヤの奴。頑張っているようだな…)」

 

そんなスヤの狙いを察しているウトは温かい目で見ている。

 

マリア「これはこっちでいいのかしら」

 

ウト「む。ああそうだ。そっちにたのむ」

 

確認するマリアにウトは頷いてそう言う。

 

ポセイドン「ほー、飾り付け上手じゃねぇか」

 

切歌「頑張ったデス!」

 

綺麗に飾り付けされたのに感心するポセイドンに切歌は胸を張る。

 

切歌「お兄さんの方はどうデス?」

 

ポセイドン「お、俺も順調だぜ」

 

そう聞く切歌にポセイドンは一瞬きょどった後にそう返す。

 

未来「よいしょっと。ふぅ…」

 

レッドシベリアン・改「大丈夫か?」

 

一息付く未来にレッドシベリアン・改は声をかける。

 

未来「あ、はい。大丈夫です」

 

レッドシベリアン・改「無理はしない様にするんだぞ。ここには男手は沢山いるからな」

 

そう言って抱えて行くレッドシベリアン・改のに未来は優しい人?だなと思った。

 

響「ウトさん。これはここで良いですか?」

 

ウト「ああいいぞ。後は……タソガレ、他にやる事は?」

 

確認してからタソガレにやるべき事が残ってないかを確認する。

 

タソガレ「ふむ……大丈夫なのだ。準備は全部完了した」

 

ユウグレ「いやー、良い感じにできたねー」

 

お疲れ様~と声をかけるユウグレに誰もがお疲れ様でしたと返す。

 

響「すっごいキレイな飾り付けになったね」

 

ファナ「そうっすね。魔王城とは思えないっす」

 

飾り付けられたのを見て響とファナは感嘆の声をあげる。

 

スヤ「パーティが始まるのが楽しみ」

 

ユウグレ「そうだね。今年は普通のになるといいけど…」

 

少し心配そうなユウグレにどんだけ大変だったんだろうかと翼は思った。

 

ぐぅ~~~~~

 

響「あ……」

 

切歌「うぅ……」

 

すると響と切歌のお腹から音がして、2人はお腹を押さえる。

 

切歌「お腹すいたデス…」

 

響「そう言えば昼御飯食べてなかったねぇ」

 

未来「言われてみればそうだったね……」

 

思い出して言う響に未来もうっかりしていたと呟く。

 

タソガレ「ならば、ここの食堂で食べたらどうだ?」

 

クリス「食堂があんのか」

 

ユウグレ「うん。あるよ。こっちこっち」

 

案内され、その広さにおおとマリアと翼を除いて声を漏らす。

 

奏「なかなか広いな」

 

ファナ「色んなメニューがあるっス!」

 

これは迷うな感じで見てる面々を見ながらマリアはタソガレに礼を述べる。

 

マリア「ありがとね。けど良いのかしら私達も使って」

 

タソガレ「別に大丈夫だろう。姫も普通に使っているし」

 

諦めたな感じで言うタソガレにホントに自由ねとマリアはスヤを見た後にタソガレに少し同情する。

 

ネオアルラウネ「あら、あなた達も来たんですね」

 

マリア「あら、あなたは…」

 

そこに自分の担当場へと戻っていたネオアルラウネが来て、マリアは先ほどはありがとうと礼を述べ、ネオアルラウネはいえいえと返す。

 

マリア「いつも彼女はここを使ってるの?」

 

ネオアルラウネ「姫ですか?ええ、そうですわね。最初は部屋に運んでいたのですが、暫くしてここを利用されるようになりまして」

 

成程とネオアルラウネのに納得してからホント事由に動いているのねとマリアは思った。

 

ネオアルラウネ「そちらもあんなに元気に動く人たちがいて大変でしょう」

 

マリア「確かに大変だけどその元気に支えて貰うときがあるわ」

 

そうですかとネオアルラウネは楽し気に笑う。

 

マリア「あら、なにかおかしいかしら?」

 

ネオアルラウネ「いえ、ホントに大切に思っていて微笑ましいなと」

 

そういう事ねとマリアも楽し気に笑う。

 

翼「マリア。マリアはどれを頼む?」

 

マリア「あら、そうね……」

 

声をかける翼にマリアもメニューを見て色々あるわねと呟く。

 

響「どれがおすすめなのかな?」

 

未来「この後パーティーもあるし軽めの方が良いんじゃない?」

 

悩むと漏らす響に未来がそう言う。

 

クリス「んじゃあこの怪鳥まろやかプリンにしてみるか?」

 

ファナ「おお、怪鳥と言う所が気になるっすけど美味そうっすね!」

 

指さすクリスにファナは絵を見てそう言う。

 

ユウグレ「まろやかプリンか。良い物選んだね」

 

ウト「ちなみに硬い方が好きなら怪鳥プルプルプリンアラモードがあるぞ」

 

プルプルプリンと切歌と響は目を輝かせて少し涎を垂らして保護者2名に涎を拭いて貰う。

 

ファナ「どっちにするか迷うっスね」

 

奏「そうだな。どっちにする…!?」

 

セレナ「プルプル、まろやか……どっち、どっちに……」

 

うーんと悩むファナに笑っていた奏は鬼気迫る表情で見ているセレナにギョッとする。

 

あくましゅうどうし「す、凄い悩んでいるね;」

 

マリア「セレナはプリンが大好物だからね…」

 

そんなセレナの様子に冷や汗を掻くあくましゅうどうしにマリアは困った顔で返す。

 

ポセイドン「そんなもん、2つ選んで誰かと半分こしあえば良いんじゃねえの?」

 

セレナ「……!その手があった…!」

 

呆れた顔で言うポセイドンのにセレナはハッとなる。

 

マリア「私と半分こしましょセレナ」

 

セレナ「マリア姉さん…!うん!」

 

微笑んで言うマリアにセレナは嬉しそうに頷く。

 

ウト「仲の良い姉妹だな」

 

ユウグレ「そうだね。んじゃちょっと注文してくるね」

 

お願いしますと見送ってから響ははふぅと息を吐く。

 

響「やっと一息付けた…」

 

未来「大丈夫?響」

 

うんと響は返す。

 

クリス「まあいきなり飛ばされた後、パーティの手伝いの準備だもんな」

 

奏「プリンでも食べて回復しようぜ」

 

あたしにいたっては戦ったしと息を吐くクリスの背中を叩いて奏は笑う。

 

セレナ「一体どんな味なんだろう。怪鳥プリン…!」

 

ファナ「おお、セレナさんがワクワクしてるっスね」

 

調「プリン大好きだからね」

 

待ちきれないばかりに笑顔なセレナにマリアは微笑ましく見る。

 

ユウグレ「持ってきたよ~」

 

セレナ「!」

 

目を輝かせるセレナにうわ、まぶしいとユウグレは思いながら怪鳥プリンを置く。

 

翼「これが怪鳥プリンか。見た目は普通のプリンだな」

 

ファナ「まあ、問題は味っすね。どんな味なんっすかね」

 

セレナ「それじゃあ早速…」

 

いただきま~すとそれぞれ早速一口食べる。

 

響&切歌&ファナ「!お、美味しい!」

 

セレナ「~~~~~~~~~♪」

 

ぱぁ~と顔を明るくする3人とセレナに元気があって良い事だとタソガレはうんうんと頷いている。

 

スヤ「ん、美味しい?」

 

セレナ「すっごく美味しい!このまろやかさ!この味!今まで食べたことがない!!」

 

目を輝かせて手の動きを早めるセレナにそんなに気に入ったのねと笑ってからマリアも食べる。

 

マリア「!これは確かに美味しいわね…!」

 

翼「確かにこれは何度も食べたいと言われても良いな」

 

感嘆するマリアに翼も同意する。

 

ユウグレ「でしょー!これをするまでホント大変だったよ」

 

スヤ「高い怪鳥のヒナ買ったりしたんだっけ」

 

タソガレ「うむ、良い卵を何時でも取れるようにな」

 

へぇ~と響達は感心する。

 

ファナ「凄いっすね~」

 

響「ちなみに怪鳥ってどんな感じの見た目なんですか?」

 

そう聞かれ……スヤやウトを除いた面々は目を反らす。

 

タソガレ「いやまぁ、可愛いのは可愛いな」

 

あくましゅうどうし「ですね。見た目は…」

 

ユウグレ「えっと…さっきおんがくかさんの肩に乗ってたのがそうだよ」

 

おお、そうなんだと響達は声を漏らす。

 

おんがくか「(……こいつ以外は姫のせいでとんでもない大きさになってるけどね…)」

 

ま、これは言わなくて良いかと思いながらおんがくかはプリンを食べる。

 

セレナ「マリア姉さん。はい、交換」

 

マリア「ええ、そうね。はいどうぞセレナ」

 

差し出したプリンを早速セレナは頬張ってん~~~と頬を緩める。

 

その様子にマリアはくすりと笑う。

 

マリア「とっても幸せそうねセレナ」

 

セレナ「そうじゃなくて本当に幸せだよマリア姉さん」

 

そうねと笑いあうマリアとセレナをポセイドンはじーと見ていた。

 

切歌「ん?なにジーと見てるんデス?」

 

ポセイドン「!べ、別に見てねぇよ!」

 

そんなポセイドンに気づいて声をかける切歌に本人はそっぽ向く。

 

調「あの人。どうかしたの?」

 

ユウグレ「あー……まあ色々と;」

 

気になって聞く調にユウグレは苦笑しつつ曖昧に返す。

 

なんとなくポセイドンが切歌を見ていた理由が分かるからだ。

 

クリス「(説明すると面倒なことがあるんだな……ん、美味い)」

 

ま、そう言うのは人それぞれあるしなと思いながらプリンを食べて満喫する。

 

響「あー、美味しかった」

 

切歌「もっと食べたかったデス」

 

調「クリスマスパーティがあるんだから我慢しよう切ちゃん」

 

物足りなさそうな切歌に調は窘める。

 

ウト「たくさんのごちそうがおそらく出ると思うぞ」

 

スヤ「楽しみにしてて良いわよ」

 

そうなんだーと響は楽し気に顔を蕩けさせる。

 

未来「ふふっ、もう響ったら」

 

ユウグレ「食べるの好きなんだね」

 

くすくす笑うユウグレに響はえへへと照れる。

 

スヤ「(さて、そろそろ例の準備をしておくか…)」

 

パーティのに向けて暗躍を始めるスヤにウトは困った様に笑う。

 

ウト「(ほどほどにするよう見とかないとな…)」

 

またブラックサンタのお世話になりかねないしなと思っているとエルフナインが聞く。

 

エルフナイン「あ、あの。さっきのボクそっくりな人ってどなただったんですか?」

 

タソガレ「む?エルちゃんのことか?」

 

まぁ、気になるかと思っているタソガレの代わりにユウグレが答える。

 

ユウグレ「エルちゃんはさっちゃんのお姉さんで淫魔なんだよ」

 

響「い、淫魔!?」

 

ええ!?と誰もが驚く。

 

切歌「そうだったんデスか!?」

 

調「全然分からなかった…」

 

エルフナイン「つまり、サキュバスと言う事ですか」

 

誰もエルちゃんを見る。

 

クリス「(あーよく見たらそんな感じの服装だなこれ)」

 

切歌「(え、エッチいデス…)」

 

未来「(……胸大きい)」

 

各々に見られてエルちゃんは恥ずかしそうにウトの背中に隠れる。

 

響「あ、隠れちゃった」

 

さっちゃん「お姉ちゃん。恥ずかしがり屋だからあまり見ないで上げて…」

 

そうなんだと思った後に誰もが思う。

 

マリア「(可愛いわね)」

 

調「(可愛い…)」

 

奏「(可愛いな…)」

 

思わずほっこりする面々に分かるとスヤとユウグレはうんうんと頷いている。

 

ウト「最近じゃいつもオレの背中に隠れるんだな」

 

言わないでくださいとエルちゃんはポコポコとウトを殴る。

 

クリス「(こうしてみるとまるで双子だな……)」

 

調「(エルフナインとキャロルがじゃれてる感じにしか見えない)」

 

各々に思ってる間にタソガレが時間を見る。

 

タソガレ「ふむ、そろそろパーティの時間になりそうだな」

 

スヤ「!」

 

響「いよいよだね未来!」

 

未来「楽しみだね響」

 

ふんすと気合を入れるスヤの後ろで響と未来は楽しそうに笑う。

 

ユウグレ「会場はこっちだよ。着いてきて」

 

切歌「はいデス!」

 

わーとユウグレに付いて行く切歌に調も続く。

 

マリア「私達も行きましょう。セレナ」

 

セレナ「うん!」

 

それに響達も続いてパーティ会場へと向かう。

 

スヤ「(……さて、パーティに参加しながら準備を始めるか)」

 

内心黒い笑みを浮かべながらスヤは準備にとりかかろうとする。

 

響「スヤ姫さんも行こう!」

 

スヤ「え、あ、うん」

 

その前に、響に呼ばれてからスヤは手を引っ張られてる。

 

スヤ「(ちょ、これから準備が…)」

 

響「さあ、急いで急いで!」

 

グイグイ引っ張る響にスヤは慌てる。

 

ウト「(スヤの奴。響がアカツキタイプなの忘れていたな…)」

 

ユウグレ「(響ちゃんにはスヤ姫さんを引っ張って行く感じで付いていて貰った方が良いかな)」

 

その様子を見てウトはありゃりゃと漏らし、ユウグレは温かい目で見守る。

 

スヤ「(く、忘れてた。ヒビキはなんとかくんよりマシだけど、グイグイ引っ張って行くタイプだった!)」

 

迂闊!と思ってる間に響は楽しみだね~と呑気に声をかけて来る。

 

スヤ「(これではビンゴの準備が…!カプセルが…!)」

 

あああああと心の中で絶叫してる間にスヤは引っ張られていく。

 

タソガレ「……響殿いる間、スヤ姫の世話役に頼んでも良いかもな」

 

レッドシベリアン・改「……そうですね…」

 

その様子を見てそう呟くタソガレにレッドシベリアン・改は同意した。

 

平和が一番が2人の共通点であった。

 

あくましゅうどうし「……………」

 

そしてあくましゅうどうしは羨ましそうに響を見ていた。

 

ユウグレ「(あー…あくましゅうどうしさんったら響ちゃんにまで……)」

 

ウト「(ホント、顔に出やすいなあくましゅうどうし)」

 

それに周りはやれやれと思った。

 

響「着いたー!」

 

スヤ「むぅ……」

 

嬉しそうに言う響の後ろでスヤは何も出来なかった事に呻く。

 

スヤ「(こうなったら運頼みしかもう方法はない…!)」

 

グッと握りしめてスヤは気合を入れる。

 

未来「凄いクリスマス模様だね…」

 

ファナ「ごちそうも色々あるっスねー。ただ、魔界っぽいのもちらほら…」

 

パーティの飾りを見て感嘆の声を漏らす未来にファナは並べられてる料理を見て一部のにそう漏らす。

 

切歌「これも食べれるんデスか?」

 

レッドシベリアン・改「無論だ。美味いぞ?」

 

恐る恐る聞く切歌にレッドシベリアン・改はそう言ってから一口食べて美味いと漏らす。

 

切歌も試しに一口食べる。

 

切歌「あ、美味しいデス!」

 

目を輝かせる切歌に調も続く。

 

調「ホントだ。絶妙な塩味で美味しい」

 

ファナ「ホントっス!」

 

大絶賛な響達にタソガレは嬉しそうに笑う。

 

ウト「(タソガレの奴、嬉しそうだな)」

 

スヤ「(うん。別の世界の人間達の口に合うか心配してたしね)」

 

準備の際に料理班に出す料理ので大丈夫なのだろうかと心配していた様子を思い返しているとタソガレが言う。

 

タソガレ「ではこれより、クリスマスパーティーを開催する!皆の者、思う存分楽しむが良い!」

 

おおおおおおおおおお!!

 

号令に誰もが声をあげて答える。

 

響「かんぱーい!」

 

未来「か、かんぱーい」

 

元気よく言う響の隣で未来は少し気後れしつつ続く。

 

奏「お、美味いなこのマンガ肉みたいなの」

 

ファナ「流石魔界。これが普通にあるんっスね」

 

齧りついて頬を緩める奏にファナも手に持ったマンガ肉な料理に感嘆する。

 

クリス「ここのあんこもなかなか美味いな…」

 

響「魔界どらやきだって……普通のとどう違うんだろ?」

 

どら焼きをバクバク食べる2人に未来は隣で苺大福を食べて頬を緩める。

 

翼「おお、刺身まであるのか」

 

マリア「サーモンみたいな味ね」

 

異世界料理凄いと2人は刺身を食べる。

 

そんな光景にタソガレは楽しそうに見ていた。

 

タソガレ「こういうものなんだろうな」

 

あくましゅうどうし「ん?なにがですか」

 

ボソリと呟いたタソガレのにあくましゅうどうしは耳に入ったので聞く。

 

タソガレ「人と魔族がなんの確執もなく共に笑いあって手を取り合うと言う事が今の光景なんだろうなと思ってな」

 

あくましゅうどうし「……そうですね。この光景がいつの日か実現できるように頑張りましょう。魔王様」

 

口元を緩めて言うタソガレにあくましゅうどうしも笑って同意する。

 

暫くして、タソガレは決意をさらに深めるがそれはまだ先のお話。

 

余談だが……

 

スヤ「(むっすぅ……)」

 

ユウグレ「不満そうだねスヤ姫さん」

 

ウト「まあ、仕方ないだろうな。お目当てのプレゼントは貰えなかったし、またもブラックサンタの対象に選ばれたんだからな」

 

ベッドでふて寝してるスヤに苦笑するユウグレにウトも困った顔で大量のジャガイモを見て言うのであった。

 

ちなみに、スヤ姫が欲しかったベッドは……

 

切歌「Sちゃーん!これプレゼントデース!」

 

ミセスS「お、これは…睡眠カプセルか?」

 

切歌が手に入れてミセスSへとプレゼントしていたのであった。



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空駆ける幻想の世界より来たりし者達・前編

注意、この作品はグランブルファンタジーに出るキャラが出てきます。
また、別作品のロボットに乗ったりもしてるのでそう言うのが嫌な人はブラウザバックしてください。
良い人はお読みください


原作の46話と47話の間でのお話です


Dr.ヘルからの五日後に最後の戦いと言う宣戦布告のに備えるZEXIS。

 

そんな宣戦布告からの翌日、ゼロもといルルーシュは熱海を観光していた。

 

ルルーシュ「対策を考えておきたいのだがな……」

 

香鈴「どんな機械獣軍団で来るのかによって対策を練らないとな」

 

カレン「ホント、種類多いわよねこいつら」

 

ぼやくルルーシュのに前を歩く香鈴とカレンはANに渡された機械獣図鑑を見ながらそう返す。

 

ルルーシュ「……そう言いながら、俺を荷物持ちにしないでくれないか2人とも;」

 

そんなルルーシュは両手に2人によって色んな所を回って買ったお土産類が握られていた。

 

香鈴「デートで荷物を持つのは男の役目だろ?」

 

カレン「良いじゃないルルーシュ。最近鍛えてるんでしょ?それの延長線で良いじゃない」

 

当然とばかりに返す香鈴のにカレンは続けて言う。

 

違わなくないかと呆れるルルーシュのにふふっと笑うカレンだがその頬は赤い。

 

カレン「(これって、デート。デートだよねもしかして!)」

 

香鈴「(あ、カレン今頃になって気づいたんだ。ホントに初心いな~)」

 

ドキドキしてるカレンに香鈴も楽し気に笑う。

 

ルルーシュ「やれやれ、この場にC.C.がいないのは幸いか……?」

 

ふうと息を吐いてからルルーシュはふと振り返る。

 

香鈴「確か熱海のピザ巡りに行ったんだよな?」

 

カレン「ホントC.C.はピザに目がないよね……ルルーシュ?」

 

話していて、振り返ったカレンはルルーシュの様子に怪訝となる。

 

どうした?と香鈴も話しかける。

 

ルルーシュ「いや、気のせいだったようだ」

 

カレン「そう。ならいいけど…」

 

香鈴「…なんか気になることでもあったか?」

 

そう問われてルルーシュは困った様に頬を掻く。

 

ルルーシュ「誰かに見られた様な感じがしただけさ」

 

香鈴「ルルーシュはかっこいいから見られるのも仕方ないんじゃないか?」

 

カレン「そ、そうね。ルルーシュは顔も良いしね」

 

素直に言う香鈴の後にカレンが恥ずかしそうに言う。

 

ルルーシュ「そんなものか?」

 

カレン「そ、そんなことより観光続けよう!」

 

香鈴「そ、そうだな!」

 

そう言って2人はルルーシュの腕を掴んで走る。

 

それにおいとルルーシュはなすがままに連れていかれる。

 

そんなルルーシュの勘は当たっていた。

 

???「あっぶな……やっぱルルーシュさんは勘が良いな」

 

???2「危なかったな。大人に入れない所に隠れれるって事でオイラ達で行ったのは正解だったな」

 

そんなルルーシュ達を大人では見え難い場所で眼鏡をかけた少年が安堵の息を吐いていて、その腕の中には蜥蜴の様な生物がいた。

 

???「まぁ、今の所、あの人が危惧してる感じには見えないな」

 

???2「確かにオイラから見てもヤバいって感じはしねぇな……やっぱアルベールも連れてくりゃあ良かったかコナン?」

 

真剣な顔で呟く少年に蜥蜴はぼやく。

 

???「あの人はあの人で目立つからな……まぁ、ないものねだりしても仕方ねえし、後を追う事を再開するか」

 

???2「ようし、今度も気づかれずに行こうぜ」

 

そう会話してから歩き出す。

 

 

 

 

不思議に思いながらもルルーシュ達はそのまま買い物を続けた。

 

ルルーシュ「な、なあ2人ともどこまで買いに行けばいいんだ?」

 

カレン「ん~。つい沢山買いすぎちゃったわね」

 

香鈴「ルルーシュもそろそろ限界そうだし、一回休憩するか」

 

最近鍛えているとはいえ、大量の荷物に限界なルルーシュにカレンと香鈴は苦笑して休める場所を見つけ、座れそうな場所へ座る。

 

一息ついてからルルーシュは熱海の光景を目に焼き付ける。

 

ルルーシュ「数日すればここも戦場になるか……」

 

香鈴「…そうだな」

 

カレン「…なんとしても勝たないとね。Dr.ヘルとの決戦に」

 

各々に決意を固めていると、爆発が起こる。

 

カレン「爆発!?」

 

香鈴「バカな!?約束の日になってないぞ!?」

 

ルルーシュ「いや違う。これは…!」

 

突然の爆発に驚く2人にルルーシュは爆発音のした方へ見る。

 

そこにはアクシオが数機、ロケットランチャーで熱海の各地を攻撃している所であった。

 

ルルーシュ「ちい!こんな時にテロリストか!」

 

香鈴「Dr.ヘルとの決戦前を狙ってきたのか…!」

 

カレン「バカな事を!」

 

呻きながらカレンは通信機を取り出す。

 

カレン「扇さん!今斑鳩に戻るから紅蓮の準備を!」

 

香鈴「AN!蒼天の準備を頼む!」

 

各々に通信をした時、一体のアクシオが何かに切り裂かれる。

 

それに他のアクシオが攻撃を仕掛けるがその何かはすぐさま避ける。

 

テロリストへ攻撃を仕掛けたその機体は……ランスロットであった。

 

ルルーシュ「ランスロット!?」

 

香鈴「ってことはスザクか!?ラウンズがどうして熱海に…」

 

カレン「…ちょっと待って。あのランスロット、色違くない?」

 

驚いていた2人はカレンの言葉で改めてランスロットを見る。

 

確かに本来ならば黄色の部分が、目の前のランスロットは青空の様な水色のカラーリングになっていた。

 

マーヤ「ルルーシュ」しゅん

 

ルルーシュ「うお!?マーヤか、ホントいきなり止めてくれ;」

 

そこにマーヤがニンジャの如く現れて、ルルーシュは驚く中でマーヤに仮面を被せられて顔だけゼロになる。

 

マーヤ「これ、ゼロのスーツ」

 

ゼロ「いや、まぁ、スーツを届けてくれるのは良いんだが……」

 

カレン「いつもながら忍者みたいね。アンタ」

 

香鈴「心臓に悪く感じるなホント;」

 

マーヤの行動に3人が何とも言えない顔をする中でランスロットはアクシオを撃破して行く中で何かを察して飛び上がるとランスロットがいた地点にレーザーが降り注ぐ。

 

なんだとスーツを纏いながらゼロは飛んで来た方を見ると鴉の様なロボットが編隊を組んで飛んでいた。

 

カレン「か、鴉?」

 

香鈴「なんだあの機体は?」

 

戸惑う中で鴉のロボットはランスロットを攻撃して行く。

 

テロリスト側を攻撃していない事から目的はランスロットだけのようだ。

 

それをチャンスと見たアクシオ達もランスロットを攻撃する。

 

マーヤ「どうするゼロ?」

 

カレン「あのランスロットとそっくりなの助ける?」

 

香鈴「む?おい待て。なんかもう一機空から…」

 

ゼロ「なっ!?あれは!?」

 

確認するマーヤとカレンのに答える前に香鈴の言葉で見たゼロは驚く。

 

戦場に新たに色違いの紅蓮・聖天八極式が加入して来たのだ。

 

こちらも青空な水色になっており、乱入するとランスロットを援護し始める。

 

ゼロ「水色の紅蓮だと!?一体だれが…」

 

マーヤ「ゼロ。カレンが…」

 

香鈴「か、カレン。大丈夫か!?」

 

考えようとしたゼロはマーヤと香鈴の言葉にカレンを見る。

 

カレン「orz」

 

ゼロ「か、カレン?どうした…」

 

崩れ落ちているカレンにゼロは恐る恐る話かける。

 

カレン「……水色の紅蓮なんて…紅蓮じゃない…!!」

 

ゼロ&香鈴&マーヤ「(あ、あー……)」

 

その言葉に3人は納得してる間、ランスロットと紅蓮?はドンドン撃破して行く。

 

そこにZEXISが駆け付ける。

 

AN《み、水色のランスロットと紅蓮が一緒に戦ってる?》

 

扇《これ、どういう状況なんだ…?》

 

シン《あの鴉の機体!コルニクスか!?》

 

カミーユ《なぜカメイラの機体がここに!?》

 

目の前の光景にZEXISの面々が戸惑っているとランスロットと紅蓮?は全てを倒し終える。

 

増援がない事を確認してその後に2機はZEXISの戦艦へと顔を向ける。

 

ハヤテ《…こっちを見てますね》

 

シオニー《だ、誰なんでしょうか?》

 

戸惑っているとそこに新たな機体が現れる。

 

それは外装の色が青空な水色であったが、ガウェインであった。

 

ゼロ「ガウェインだと!?」

 

カレン「ガヴェインまで水色!?」

 

香鈴「…ちょっと待て。あそこにいるのって…」

 

驚きの声をあげた後に香鈴が気づく。

 

ガウェインの背部から姿を現す様に……コスチュームの色を水色に染めてはいるがもう1人のゼロが現れる。

 

ゼロ「……水色に染める趣味でもあるのかあっちは?」

 

マーヤ「さあ?」

 

香鈴「アナザーゼロみたいなゼロの偽物か?」

 

カレン「あ、なんかしゃべるみたい」

 

水色ゼロ「……我々は、空の騎士団!私の事はそうだな。スカイゼロと名乗っておこう」

 

思わずなんとも言えない気分で呟くゼロにマーヤと香鈴は訝しむ中で水色のゼロ、スカイゼロはそう言う。

 

扇《す、スカイゼロ?》

 

玉城《なんだよー。またアナザーゼロみたいにゼロの偽物か?》

 

戸惑わずにはいられない面々にスカイゼロは言う。

 

スカイゼロ「私の目的はただ一つ、この世界のゼロだ」

 

クロウ《何?》

 

AN《この世界のゼロって…》

 

ハヤテ《黒の騎士団のゼロってことでしょうか?》

 

出てきた言葉に誰もが目の前の人物からゼロをすぐさま思い浮かぶ。

 

スカイゼロ「(この世界では複数のゼロと言う名前を持つのが存在してると言う事か)」

 

ゼロ「私に用か。スカイゼロよ!」

 

そんなスカイゼロのにマーヤから渡された拡声器でゼロが呼びかける。

 

扇《お前は一体何者だ!それにその水色の紅蓮とランスロットは…?!》

 

玉城《ってか!紅蓮が別の色は蒼天で十分だっつうの!!》

 

スカイゼロ「答えるのならば、そちらの知るのと同じだけと言って置こう。ゼロよ!お前が私の危惧する存在になっているか改めて確かめさせて貰う。その時を待っててもらおう(蒼天?紅蓮のそっくりさんがこの世界にあるのか?)」

 

そう言い残すとスカイゼロはガウェインの中に入り、紅蓮?とランスロットと共に宙域から離脱する。

 

ゼロ「わたしを確かめるだと…?」

 

カレン「どういうこと…?あのゼロは一体…」

 

香鈴「謎が多いな」

 

飛んで行った方向をゼロ達は見続けるしかなかった。

 

 

 

 

少しして、先ほどのスカイゼロのでハヤテ達は話していた。

 

ハヤテ「一体何者なんでしょうか。あのスカイゼロってのは?」

 

ガールズダブラス「ホント変わってるの!しかも水色統一とか変わってるの」

 

シオニー「『空の騎士団』って名乗ってましたし、空色で統一したんでしょうか?」

 

クロウ「まぁ、水色統一はともかく、ゼロの事を気にしてるのは分かるな」

 

首を傾げるハヤテにそう言ったガールズダブラスへクロウはそう言う。

 

Zちゃん「なんでスカイゼロはゼロの事、気にしてるんだ?」

 

コマンド「俺が見た印象は奴はこっちのゼロがどういう感じかを見極めようとしてる感じに見えたな」

 

首を傾げるZちゃんにコマンドはそう述べる。

 

シオニー「見極める…?ゼロをですか?」

 

ハヤテ「どうしてでしょうか?」

 

コマンド「そこまでは分からんさ、だが、その結果によったら奴等は敵になるか、はたまた味方か第三勢力になりうる可能性があるのは頭に置いといた方が良いだろう」

 

腕を組んで言うコマンドのに誰もがううむと考える。

 

クロウ「ま、そこらへんはあっちで話してるゼロやAN達次第かもしれねえな」

 

シオニー「一体何話しているんでしょうか?」

 

ハヤテ「気になりますね…」

 

そう纏めるクロウにシオニーとハヤテは呟く。

 

 

 

 

ゼロ「私としては、奴等を敵とは視難いとも言えるな」

 

集まって早々にスメラギ、ジェフリー、隼人、ANを見渡してゼロはそう言う。

 

AN「確かにその可能性が高いですね。こちらに対して敵意が全く感じられませんでしたし」

 

ジェフリー「あれはZEXIS全体より黒の騎士団に何かを見極めようとしてる感じに私は見えたな」

 

隼人「ジェフリー艦長に同意見だが、意外だな。喧嘩を売られていたのにその本人がそう言うとはな」

 

同意したANのにジェフリーは自身の見解を言い、隼人も続いてからゼロにそう言う。

 

ゼロ「もしも奴等が破滅の軍団と同じならばテロリストだけではなく、街を攻撃していても良い筈だ。だが、奴等はそれをせず、むしろ守る為の動き方をしていた」

 

スメラギ「確かに、動き方がそうだったわね」

 

AN「ってことは悪い人たちじゃないんでしょうかね?」

 

直に見て分析するゼロにスメラギも同意した後にANはそう言う。

 

ゼロ「民間の味方と言う意味でならそうでしょうが、私個人と言う意味ではどっちかになりうるでしょうな……無論善と悪の関係と言うのを入れていない敵か味方と言う意味でね」

 

ジェフリー「もう少し相手側を知る為にも相手の出方を待つしかないか……」

 

AN「ですが大丈夫ですか?あと何日かしたらDr.ヘルとの決戦ですよ?」

 

心配そうに言うANに大丈夫でしょうとゼロは返す。

 

ゼロ「もし私ならばそんな大事な事が迫っているのならば早めに事を起こすとします」

 

隼人「成程な、こちらを消耗させるつもりがないのと、ゼロだけを相手にしているのならば行動を起こすのも早めだろうと言う事か」

 

AN「ってことは相手が来るとしたら早くて今日中か明日、遅くても明後日ぐらいですかね?」

 

そう呟いているとた、大変だ!と玉城が慌てた様子で来る。

 

玉城「ゼロ!スカイゼロから連絡があったぞ!」

 

ゼロ「当たりだな」

 

AN「ですね。でスカイゼロはなんて言ってきたんです?」

 

扇「指定する場所に来い。ただし出撃するのはゼロだけ、もしも破ったらそちらを攻撃すると書かれていた」

 

確認するANに後から来た扇が言う。

 

ゼロ「ふむ、ここはスカイゼロのに敢えて乗ろう」

 

隼人「相手の出方を伺うにはそれが良いだろうな」

 

AN「そうですね。んじゃゼロが行く前にできるだけ機体をメンテナンスしておきますね」

 

ゼロ「お願いしよう。蜃気楼で頼む」

 

分かりましたとANが返した後にゼロは気を引き締める。

 

そんなゼロへとC.C.が話しかける。

 

C.C.「なかなか奇妙な感じの事が起きたな。気を付けて行けよ」

 

ゼロ「無論気を付けるつもりだ」

 

そう言って歩いて行くゼロにC.C.はふむと思い返す。

 

C.C.「(それにしてもさっきのガヴェイン…なんか妙な気配を感じたのだが…一体あれは…)」

 

 

 

指定の場所に着き、出撃した蜃気楼は辺りを見渡す。

 

ゼロ『奴等はまだ来てないか……』

 

玉城《にしてもこんな場所で戦うつもりかよあいつら…》

 

扇《ああ、下手すれば民間人が危ない所じゃないか》

 

呟くゼロの後にそうぼやく玉城に扇も渋い顔をする。

 

AN「……もしかして……」

 

シオニー《あ、来ました!》

 

レーダーを見ていたシオニーの言葉に誰もがレーダーの反応する方向を見る。

 

そして、現れたのに誰もが呆気にとられる。

 

それは空を飛ぶ船なのだが、木製で出来た船で、プロペラがあるとはいえ、空を飛んでいるのだ。

 

シモン《な、なんだありゃあ!?》

 

シン《ふ、船?》

 

ガールズガラダ《なんで空飛んでるの!?》

 

ハヤテ「………(ん~?あの船って確か…)」

 

誰もが呆気にとられる中でハヤテだけがはて?と首を傾げる中で船からガウェインが飛んで来る。

 

スカイゼロ『待たせたなゼロ』

 

ゼロ『いや、こちらも先ほど来たばかりでね』

 

AN《それで始める前に一騎打ちのルールを教えてくれませんか?》

 

軽く言葉を交わした後にANの問いにスカイゼロは説明を始める。

 

スカイゼロ『ルールは至ってシンプル。どちらかの攻撃が機体に1回でも命中すれば勝利だ。バリアなどの防御は良いが、腕などで防いだらその時点で負けとなる』

 

ゼロ『成程把握した』

 

ハヤテ「シンプルですけどこれ、ゼロには少し有利なルールですね」

 

シオニー「確かに。ゼロの蜃気楼には絶対守護領域がありますしね」

 

ドモン「どうだろうな……そう言う勝利条件を出すと言う事は相手側もそう言う対処を取っている筈だ」

 

少し楽観的に言う2人にドモンが真剣な顔でスカイゼロの乗るガウェインを見る。

 

イカルガ内では玉城がシオニーとハヤテの様に楽観的にメンバーに言っていた。

 

玉城「いやぁ~これは楽勝だろ♪なんたってガウェインはゼロが蜃気楼に乗り変える前に乗っていたんだしよ。蜃気楼が最新だし知ってる分有利じゃねえか!」

 

扇「ホントにそうだろうか……」

 

藤堂「確かに、スカイゼロが自分に不利な勝利条件を付けるのはそれだけ自信があるか、または……」

 

カレン「ゼロ…」

 

ラクシャータ「油断はしない方がいいんじゃなーい?相手方、偶然とはいえ私とプリン伯爵とセシルの技術が集まってできている紅蓮・聖天八極式を作っちゃう技術あるんだし」

 

心配そうに見るカレンの隣でラクシャータがつまんなさげに言う。

 

スカイゼロ『では、開始の合図を出そう』

 

ゼロ『そちらが合図を出すのか?』

 

ああとスカイゼロが返した瞬間……

 

ドカァァァァァァン!!

 

スカイゼロの乗っていた船から爆発が起こる。

 

ーラカムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?ー

 

ーはい、開始♪ー

 

響き渡る数人の絶叫とは逆に楽し気に告げられた合図にガウェインと蜃気楼はおもわず仰け反り、AN達もよろめく。

 

クロウ「どんな始まり方だよ!?」

 

AN「ってか大丈夫ですかアレ!?」

 

ハヤテ「な、なんだかどこかで聞いた様な……」

 

ツッコミを入れるクロウとANの隣でハヤテは心底首を傾げる。

 

スカイゼロ『……こちらの仲間がすまない』

 

ゼロ『い、いや…愉快な仲間だな』

 

謝罪するスカイゼロのにゼロはそう返す。

 

スカイゼロ『気を取り直して、行くぞ!』

 

ゼロ『よかろう!』

 

その言葉と共に蜃気楼とガウェインは距離を取ると共に飛び上がる。

 

先手必勝と蜃気楼が両手のハドロンショットで攻撃を仕掛けるがガウェインの前方に光の壁が出現して防がれる。

 

扇「あれは!?絶対守護領域か!?」

 

玉城「はあ!?ガウェインにはなかったろ!?」

 

カレン「やっぱり魔改造されてたか…」

 

ラクシャータ「まずいね…。そうなると二人乗りのガヴェインが有利になるよ」

 

それに誰もが驚いた後にラクシャータの言葉にあっ!?となる。

 

扇「そうだ!ガウェインは2人乗り!」

 

カレン「ってことはそれぞれ防御と攻撃に専念できる!」

 

誰もが不安げにガウェインの攻撃を避ける蜃気楼を見る。

 

ゼロ「(やはり魔改造されていたか。だが見た感じまだこちらよりは使いこなしているわけではないな)」

 

合間にハドロンショットを放ちながらゼロは考察する。

 

ゼロ「(だがなんだ?このスカイゼロの戦い方に感じる違和感は……まるで何処かで戦ったことがあるような……)」

 

その後に戦っていく中で感じた違和感に考えた後にシュミレーターで自分と戦った時のような感覚だと気づく。

 

 

ゼロ「(そうだ。この戦い方、まるで俺そっくりだ…。まさか、このスカイゼロは……)」

 

気づいた後にレーダーからの警告音に慌ててみて後ろを見る。

 

そこには数人の子供がいた。

 

ヤバい!?とその場に制止し、攻撃を守護防壁で防ぎながら叫ぶ。

 

ゼロ『待てスカイゼロ!子供が紛れてい…』

 

スカイゼロ『待てはなしだぞゼロ』

 

そう言って攻撃をし続けるスカイゼロにちい!とゼロは必死に状況を変える様に考える。

 

ゼロ「(どうする!?子供たちを護ったまま戦うのは危険過ぎる。だが疎かにすれば隙が出来てしまう。かと言って子供達の様子では逃げ出させるのは無理に近い。子供達を護りながら奴に勝つ方法は……)」

 

いくつも考えながらゼロは勝機を探す。

 

ゼロ「(くそっ、一人だと攻撃も防御もやらなければならないのが厳しいな……む?()()()()()()?)」

 

考えていてゼロはハッとなる。

 

スカイゼロ『どうした?この程度なのかゼロ』

 

ゼロ『いや、ここから逆転だ!』

 

そう言ってゼロは絶対守護領域を展開しながら……前進し始める。

 

スカイゼロ『なっ!?』

 

ゼロ『押してもダメなら引いてみろと言うが、この場合は退くのがダメなら押して見ろだ!』

 

それにより驚くスカイゼロのガウェインに突進と言う形でぶつかりあった後に蜃気楼は相手が態勢を立て直す前にハドロンショットを放つ。

 

放たれた光弾はガウェインの腕に命中する。

 

扇「当たった!!」

 

玉城「ゼロの勝ちだぜ!」

 

カレン「良かった……」

 

それに扇達は喜び、カレンは安堵する。

 

ハヤテ「無事終わって良かったですね」

 

シオニー「ホント良かったです」

 

ARISIAの方でも誰もが安堵していると警報が鳴り響く。

 

レイジ「なんだ!?」

 

AN「海から巨大な物体が接近中!」

 

誰もがモニターを見ると巨大な要塞が飛び出してくるのが見えた。

 

ドモン「要塞だと!?」

 

AN「…あれー?この要塞、なんか見覚えが…」

 

んん?とANは首を傾げるなかで甲児が乗るマジンガーZが飛び出す。

 

甲児『どういうことだあしゅら!約束の日はまだ来てないぞ!』

 

呼びかける甲児だが要塞から声が響かない。

 

スカイゼロ『あれはいったい?』

 

甲児【海底要塞サルード。かつて俺達が戦って撃破した要塞だ……なんでここに?】

 

ゼロ『我々が戦っている相手の1人であるが……どういう事だ?』

 

マジンガーへと近寄りながら問うスカイゼロに甲児とゼロはそう返しながら訝しむ。

 

???『ゼ……ロ……』

 

ゼロ『む?』

 

スカイゼロ『なっ!?』

 

すると要塞から響いた女性の声にスカイゼロは反応する。

 

???『ゼロォォォォォォォォォ!!』

 

直後に怨嗟の声が響き渡ると共にサルードからコルニクスが飛んで来る。

 

ゼロ『あれはこの前のロボットか!』

 

スカイゼロ『バカな。この声は……』

 

戸惑うスカイゼロにゼロ!!と水色のランスロットと紅蓮?が駆け付ける。

 

声を聞いてゼロは驚く。

 

ゼロ『枢木スザク!?それにカレンだと!?』

 

カレン(?)『ゼロ。今の声ってまさか……』

 

スカイゼロ『ああ。奴の声に間違えない。だが…』

 

スザク(?)『おかしいよね。確か彼女はあの時…』

 

戸惑う3人のにゼロは話しかける。

 

ゼロ『おい!今の声が誰なのか知ってるのか!』

 

スカイゼロ『……我々と敵対関係だった者の声だ。だが…』

 

カレン(?)『あいつはすでに死んでる筈なの。それが何でここに…』

 

呻くスカイゼロのに紅蓮?からのカレンの声を聞いてゼロはそう言う事かと先ほどの反応に納得する。

 

ゼロ『死んだはずの者か…。十中八九、エルクの仕業だな』

 

甲児『奴ならやりそうだな。それで、さっきの声の女とお前等はどういう理由で敵対していたんだ?』

 

スカイゼロ『奴の名はデルフィナ。我々の居た世界で偽物のゼロとなり、ある目的の為に人々を傷付け、最終的に私に倒され死んだ女だ』

 

確認する甲児にスカイゼロはそう返す。

 

デルフィナ『ゼロ!お前だけは殺す!殺してやるゥゥ!!』

 

甲児『恨みが強いな』

 

怨嗟の籠った声を響かせるデルフィナに甲児はうへぇとぼやく。

 

同意していたゼロに個人通信でスカイゼロが話しかけて来る。

 

スカイゼロ《奴はとことんなまでに俺に恨みを持っている。だからこそ気を付けろ。()()()()()()よ》

 

ゼロ《…やはり別世界の俺だったか》

 

うすうす予想してたかと言って仮面を外してスカイゼロはその顔、ルルーシュとしての顔を曝け出してから再び仮面を被る。

 

ゼロ《戦い方が俺そっくりであったから、もしやと思ったが……それにしてもカレンはともかく、スザクと一緒に行動しているとは驚いたぞ。そっちは一体どうなっているんだ?》

 

スカイゼロ《それは後程説明する。》

 

色々とありそうだなとスカイゼロの反応からそう思っているとZEXISの面々が続々と出撃して来る。

 

カレン【大丈夫!?ゼロ】

 

香鈴【普通に終わりそうだったのにエルクの奴、余計なことを】

 

スカイゼロ『む?青い紅蓮だと?(もしやあれが話にあった蒼天か?)』

 

近寄って来た紅蓮と共に来た蒼天を見て仮面を再び纏ったゼロは訝しむ。

 

Sカレン『ちょっとアンタ!なんで紅蓮を青くしてるの!』

 

カレン『それはこっちのセリフだ!そっちだって水色じゃない!』

 

香鈴『お、おい。二人とも落ち着け…』

 

言い争う2人に香鈴は宥めようとする。

 

カレン『香鈴は黙ってて!ねえ、私ならなんで紅蓮を水色になんかしちゃったの!?』

 

Sカレン『そっちと違いつけるために決まってる!ホントは嫌だったんだけどしょうがなかったの!』

 

Sスザク『こっちも同じ理由だ。あの科学者さんがその方が良いって言うからね』

 

クロウ『……ANさんよぉ、もう俺、なんとなくだけど、あっちのスザクが言った科学者が誰なのか分かっちまったんだけどよぉ……』

 

AN『あー私もです。おそらくあの人ですねぇ…』

 

何とも言えない顔で言うクロウにANも困った様に唸る。

 

Sカレン『それに後で元の色に戻してくれるらしいから。あ、それと聞いたんだけど紅蓮をブリタニアの技術者に趣味改造されたらしいじゃない!』

 

カレン『その技術者に関しては紅蓮を勝手に改造した事でいつか一発殴ろうと思ってるから!』

 

Sカレン『その時は手伝わせてくれないかしらそっちの私』

 

Sスザク「(ロイドさん。セシルさん…南無;)」

 

良いわねと意気投合しあう2人のカレンにSスザクは当事者たちに内心手を合わせた。

 

 

 

 

ゾクッ

 

ロイド「!?今、寒気がしたんだけど…風邪かな?」

 

セシル「あなたが風邪を引くなんて天変地異になりそうですね」

 

 

 

 

デルフィナ『こっちを無視するなぁ!!』

 

ゼロ『!散開!』

 

怒声と共に攻撃を仕掛けて来たコルニクス軍団のレーザー攻撃をそれぞれ避ける。

 

スカイゼロ『とにかくこいつをなんとかせねばな!』

 

ゼロ『見た感じデータにあるのと違いは出てくるロボットだけだが…。デルフィナは以前どんな戦い方をしていた?』

 

確認を取るゼロにスカイゼロは渋い口調で返す。

 

スカイゼロ『あの時、奴は星晶獣の力を使って戦っていた。今とは状況が違うから役に立つかは…』

 

カレン『星晶獣?なにそ…』

 

デルフィナ『ゼロ!いくら強いKMFでもこれには敵わないでしょ!』

 

出てきた単語にカレンが気になって聞こうとした瞬間、KMFに異常が発生する。

 

Sスザク『な、なんだ!?』

 

Sカレン『機体が上手く……っ!』

 

AN『これは、サルードの山の部分から磁気を操作する電波が発されています!』

 

スカイゼロ『磁気だと!?…まさか、星晶獣マグネシアの力を再現したのか!?』

 

デルフィナ『そうだ!サクラダイトを使うお前らの兵器にはとっておきの力だからなぁ!』

 

報告にスカイゼロはすぐさま察する中で斑鳩にも影響が出ていた。

 

斑鳩内

 

玉城「おいおい、こっちにも影響出てるぞ!?」

 

ラクシャータ「こりゃヤバいわ…。ゲフィオンディスターバーと似た効果だとしても対策がされているうちのKMFにまで異常を起こさせるなんてとんでもない力だね」

 

警告を発するモニターに慌てまくる玉城のを聞きながらラクシャータは苦い顔で対策を考える。

 

扇「ゼロ。斑鳩や他のKMFにも影響が出ている。このままだとマズイ!」

 

ゼロ『くッ!サクラダイトを主に使用している黒の騎士団の機体に最も有効な能力と言うわけか!』

 

報告にゼロが呻く中でゴッドマスターとDXが飛び出す。

 

ドモン『なら俺達で奴を止めるぞ!』

 

ガロード「おうよ!動ける奴がフォローしてやれば良いだけだ!』

 

ハヤテ『……ん?あれ?磁気って確か機械全体に影響出るんじゃ…』

 

シオニー『……あ』

 

ハヤテが気づいた瞬間、各々の機体の動きが鈍くなる。

 

ガロード『ぐえ!?』

 

シン『こっちもかよ!』

 

ダブラスM2(右)「くっ、身体がしびれる…」

 

ガラダK7「あばばばば」

 

デルフィナ『あははは!どうだ!これでお前たちは動けない!』

 

それにより動きが鈍くなる面々にデルフィナは高笑いする。

 

だが、スカイゼロは仮面の中で不敵に笑う。

 

スカイゼロ『ふっ、確かにな。これではあの時と同じ状況だ。…だが、忘れたのかデルフィナ。私達がそれをどうやって解決したかも!』

 

デルフィナ『!?』

 

その言葉の後にスカイゼロは叫ぶ。

 

スカイゼロ『ルリア!』

 

???「はい!お任せください!」

 

その言葉と共に……ゼロが守っていた内の1人の少女がその体を光らせる。

 

クロウ『!?計器が回復したぞ!』

 

ゼロ『あの少女は!?』

 

スカイゼロ『すまないな。そちらのゼロが我々の懸念してる状態になっているかを確認して貰う為に迷い込んだ一般人のフリをして貰った仲間でこの状況を変える子だ』

 

カレン『あの状況も作戦だったの!?』

 

香鈴『流石ルルーシュ。抜け目ないな』

 

満足に動けるようになったゼロ達にデルフィナの怨嗟の声が響き渡る。

 

デルフィナ『くそっ、ゼロ!ゼロォ!それなら、お前の大切な者を殺してやる!消してやる!滅してやる!全軍、グランサイファーを堕とせ!■■■ーを殺せェ!!』

 

その言葉と共にコルニクス軍団はスカイゼロ達の船の方へと向かう。

 



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空駆ける幻想の世界より来たりし者達・後編

ゼロ「前編の続きだ。決着をつけるぞ、デルフィナ!」


Sスザク『ヤバい!』

 

スカイゼロ『案ずるなスザク!俺達には頼りになる仲間が、あの科学者のお陰でこの世界でも戦える力を得たのを忘れたのか?』

 

クロウ『……あんたの師匠。さらに色々とやった様だな』

 

AN『みたいですねー』

 

なんとも言えない顔をするクロウのにANは乾いた笑みを浮かばせる中で船、グランサイファーから複数のエネルギー矢と光弾が放たれてコルニクス軍団を貫いて行く。

 

デルフィナ『なッ!?』

 

予想外の光景にデルフィナが驚きの声を出しているとグランサイファーから複数の影が飛び出す。

 

それ等はほとんどがKMFサイズのロボットなのだが、一部は顔が普通の女性と変わらないのがいて、アーマーを纏った女性と勘違いしそうであった。

 

うんまぁ、面白さに振ってますねあの人と一部のロボットを見て自分の師のやった事にANはぼやいているとオレンジブラウンの髪と青みがかった銀髪の女性2人が映し出される。

 

女性『お待たせスカイゼロ』

 

女性2『戦う準備は出来ているぞ』

 

スカイゼロ『感謝するぞソーン、シルヴァ』

 

カレン『あれがスカイゼロの仲間…』

 

香鈴『なんかすごいオーラを感じるな…』

 

弓を持つのと銃を持つので弓を持つのに香鈴は呟く。

 

ジュリィ『……なぁ闘志也……こっちの見間違いじゃなければ……』

 

闘志也『みなまで言わなくても良いぞジュリィ……全体が茶色に統一されてるけどあのロボット……』

 

キラケン『普通にゴッドシグマじゃな。あっち風で言うならスカイシグマかのう?』

 

その中でロボの中でひときわ大きいのを見て闘志也達は驚き顔になる中でモニターにチャラい男達3人組が写される。

 

チャラ男『あ、どうも!スカイシグマに乗らせて貰ってますローアインと言いやす。よろしくおなしゃーす』

 

チャラ男2&チャラ男3「「エルセム/トモイッス。同じくおなシャース!」」

 

闘志也『お、おう』

 

ハヤテ『な、なんかチャラい方たちですね;』

 

シオニー『え、ええ…』

 

パイロットがまさかのチャラ男に闘志也は呆気にとられ、ハヤテやシオニー達も戸惑う。

 

一方でドモンは自分の仲間の愛機であるガンダムマックスターに乗る少年と話していた。

 

ドモン『まさかのガンダムマックスターもいるとはな』

 

少年『あんたがキンブオブハートか、俺はフェザー。この戦いの後にバトルしようぜ!』

 

良いだろとドモンは笑い、フェザーも笑ってから向かって来たコルニクスを殴り壊す。

 

ガールズ男爵《す、すごい個性豊かな方々ですね》

 

ガールズガラダ《あの船、一体何人ぐらい乗ってるんだ?》

 

Sスザク『えっと、凄く沢山かな;』

 

カレン『なんでそんなに曖昧なのよ;』

 

迎撃しながらそう返すSスザクにカレンはツッコミを入れる。

 

SC.C.『数えきれないほど居るからだ。我々のように異世界から来て入った者たちも居るからな』

 

Sカレン『だから私達でも把握してない人もいたりするのよね;』

 

香鈴『そ、そうなのか…』

 

告げられた事に香鈴は顔を引き攣らせているとあちらのC.C.から個人通信がされてくる。

 

SC.C.《……ところでお前は誰だ?ゼロの正体を知っても驚かないということは知っているメンバーなのはわかるが…》

 

問うSC.C.のに香鈴はああと納得する。

 

香鈴「(私の事は全く説明してないんだね。ミセスSさん…)」

 

それならばどうしようかと思っているとスカイゼロが割り込む。

 

スカイゼロ《……この世界だと、お前も戦ってるんだな……シャーリー》

 

香鈴《!……気づいていたんだね。ルル》

 

Sカレン《え、シャーリー!?》

 

なんとも言えない口調で言われた事に困った顔をする香鈴のに密かに繋げていたのかSカレンが驚いた様子で割り込む。

 

Sカレン《なんでシャーリーが青い紅蓮に!?しかもその姿って…》

 

香鈴《ルルと同じように(シャーリー)を隠しているの。今は黒鳥香鈴って呼んで》

 

苦笑して言う香鈴にSカレンはえ、ええ……と頷く。

 

香鈴「(まあ普通驚くよねー;…それにしてもこのルルたち。一体いつの頃のルルたちなんだろ?)」

 

疑問に思いながらコルニクスを倒して行く。

 

デルフィナ『クソォォ!!それなら攻撃の手を増せば!』

 

スカイゼロ『ふっ、無駄だ』

 

その言葉と共にサルードの様々な場所から無数の砲台が出て来て、メンバーへ向けて無数のビームを放つ。

 

スカイゼロ『ふっ、無駄だ』

 

迫るビーム群に対し、スカイゼロは冷静に返すとメンバーの前に1機割り込む。

 

それは茶色に染められた大型ロボットで、そのロボットを中心に全員を護る様に巨大な壁が形成されてビームを防ぐ。

 

スカイゼロ『ナイスだニオ、アテナ、ブローディア』

 

ニオ『ほ、ホント人使い荒いわ;』

 

シオニー『い、今の攻撃を防ぐなんてすごい盾ですね』

 

ハヤテ『乗っている方々がそれに特化した人たちなんでしょうか?』

 

コマンド「!いや、ロボに乗ってるのは1人だけだ!後の2人は、ロボの肩にいやがる!!」

 

え?とコマンドの言葉にシオニーとハヤテはロボットを見てみると確かに左肩に赤髪の女性、左肩に金髪の女性が立っていた。

 

玉城《な、なんて大胆な服装!》

 

扇《どこを見てるんだお前……》

 

カレン『あのバカ…』

 

香鈴『全く……』

 

鼻を伸ばす玉城に扇やカレン、香鈴は呆れ果てる。

 

AN『あーあの人たちってもしかして…』

 

シオニー『どうかしたんですか?ANさん』

 

その中で何かに気づいたANにシオニーは話しかける。

 

AN『あの二人、おそらく人間じゃないですね。』

 

シオニー『ええ!?』

 

告げられた事にシオニーは驚く。

 

AN『この感じ、人間じゃなくて人工的な…』

 

シオニー『人工……ですか?』

 

ええとANは頷いてから周りを見て……んん?とある方向を見直す。

 

???「ー--!」

 

???2「ー--!」

 

そこには……巨大な女性2人がコルニクスを吹っ飛ばしてる所であった。

 

1人は巨大な龍を3匹従えて攻撃させたり、風を操って切り裂いたり、コルニクス同士をぶつけ合わせたりしている。

 

もう1人は光弾を放ったり、地面から岩の柱を突き出したり、木の根で出来たファンネルの様なのからレーザーを放って攻撃している。

 

ヨーコ『何、あれ……』

 

エスター『凄く……大きいデス』

 

ガラダK7「でかすぎだろあれ!?」

 

ハヤテ『……えっともしかしてANさん。あの巨大な女性二人もあのロボットの肩にいるお2人と同じ感じの存在ですか』

 

その光景に誰もが唖然としたり驚く中で、ハヤテは巨大な女性2人を見ながら一応確認する。

 

AN『あーはい。そうですね;』

 

Sスザク「(あっさりと断言したね。今)」

 

Sカレン「(ホント初めて知った時はあたし達も驚いたわね。ナナリーだけはすぐさま楽しそうにしてたけど;)」

 

返事するANのにSスザクとSカレンは思い出して唸る。

 

グレちゃん『……大きい人もいるんだね(じー)』

 

Zちゃん『そうだなー(じー)』

 

ちなみにグレちゃんとZちゃんは別の所に目が行っていた。

 

玉城《あー----!?》

 

扇《戦闘中なんだから大概にしろよ玉城……》

 

こっちはこっちで扇にお仕置きを受けていた。

 

AN『と、とりあえず戦闘場面に戻りましょうか;』

 

シオニー『メタいですよANさん;』

 

そう言うANにシオニーはツッコミを入れる。

 

とにかく、ZEXISと空の騎士団の連携でコルニクスはドンドン落とされて行く。

 

デルフィナ『何故だ!何故私が負ける!あの時より力を付けたのに…!』

 

ゼロ『ふっ、そんな簡単な事が分からないのか?」

 

スカイゼロ『お前も力を付けている様に我々も力を付けていると言う事だ!』

 

憤慨するデルフィナにWゼロはそう突き付ける。

 

AN『んじゃとっとと決着つけちゃいますか。これ以上消費しないためにも』

 

ハヤテ『ですね!僕達には大事な戦いがありますからね!』

 

その言葉にデルフィナはふざけるな!と叫ぶ。

 

デルフィナ『このまま負けてたまる…』

 

スカイゼロ『図体が大きい機体を選んだのが仇になったな。カレン!』

 

Sカレン『はい!そっちの私と香鈴も行くよ!』

 

カレン『わかった!』

 

香鈴『ああ』

 

Sカレンの言葉に蒼天と2体の紅蓮はサルードの懐に飛び込み……

 

Wカレン&香鈴『『『これでトドメだ!!』』』

 

同時に輻射波動を叩き込む。

 

それにより爆発が起きて行く。

 

デルフィナ『くそっ、くそっ、くそぉおおおお!!』

 

ーねえさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!ー

 

断末魔をあげながらサルードは爆発四散する。

 

スカイゼロ『……さらばだデルフィナ……あの世で姉と仲良くして、来世で良い人生を歩め』

 

ゼロ『…どうやら深い事情がありそうだな』

 

壊れて行くサルードを見ながら呟いたスカイゼロのにゼロは呟く。

 

スカイゼロ『すまなかったなこの世界のゼロにZEXISよ。まさか奴が蘇っているとは思いもしなかったから迷惑をかけたな』

 

クロウ『ま、そう言うのに巻き込まれたりするのは慣れたよ』

 

AN『いつもの事ですもんね』

 

ハヤテ『色んな敵と戦ってますからね』

 

成程なとスカイゼロは苦笑する様な声で納得する。

 

香鈴『とりあえず艦に戻って直接会話しないか?』

 

カレン『そうね。色々とそっちがどういうのか知りたいし』

 

提案する香鈴にカレンも賛同する。

 

AN『んじゃARISHIAで集まって話をするのはどうでしょうか?』

 

スメラギ《そうね。スカイゼロ、そちらは良いかしら?》

 

スカイゼロ『……すまないがその前にゼロ、君を私が所属してる空の騎士団の拠点、グランサイファーに呼びたいのだが良いだろうか?』

 

そう申し出る2人にスカイゼロは蜃気楼を見てそう申し出る。

 

ゼロ『私をか?』

 

扇《ゼロ同士でしかできない話があるのんじゃないか?。行って大丈夫だゼロ。こっちは俺たちに任せてくれ》

 

すまないなと扇のに感謝しながらゼロはガウェインと共に船、グランサイファーへと飛ぶ。

 

近くまで来てゼロはグランサイファーのにほうとなる。

 

ゼロ「(凄いな。科学ではない違う力で船が飛んでいるのか)」

 

見るからに科学以外の技術が使われてるのに感心しながら甲板に着陸する。

 

そして降りるとスカイゼロと向かい合い……お互いに仮面を取る。

 

ゼロ→ルルーシュ「それで、一体誰と会わせるつもりなんだ?」

 

スカイゼロ→Sルルーシュ「それはお前…いや、ルルーシュと言う人物が一番会いたいと思っている人物だ」

 

その言葉にルルーシュはまさかと思うとSルルーシュの後ろからジェレミアによって車いすを押して貰っている……ナナリーの姿があった。

 

Sナナリー「こんにちわ。この世界のお兄様」

 

ルルーシュ「空の騎士団のナナリー……ああ、こんにちわ」

 

呟いた後にルルーシュはぎこちなく笑って挨拶する。

 

Sナナリー「ミセスSさんからそちらの状況は聞いています。私の事も」

 

余計な事を言ってないよなとルルーシュはANの師匠に思わず眉間を揉みながらそうかと返す。

 

ルルーシュ「そちらは元気そうだが、一体何をやってるんだ?」

 

Sナナリー「団長さんと一緒に空の旅をしています。色んな場所を寄ったり、色んな人と楽しく話せて楽しいです」

 

そうかとルルーシュは口元を緩める。

 

それだけ彼女は楽しんでいると言う事はルルーシュは幾分か心が軽くなる気分であった。

 

ルルーシュ「(だからこそ、俺のナナリーを助けないとな)」

 

改めて決意した後にSルルーシュと向き直る。

 

ルルーシュ「そちらのナナリーと会わせてくれてありがとな。そちらの俺」

 

Sルルーシュ「いや、良い。こちらもおかげで気をつけなければいけないことを認識することができたからな」

 

礼を述べるルルーシュにSルルーシュは左目の所に手を盛って行きながらそう返す。

 

気を付けると言うのがギアスだと察したルルーシュはそうだなと暗い顔をしながら返す。

 

ルルーシュ「それで、お前達はこれからどうするんだ?」

 

Sルルーシュ「空の世界を旅しながら元の世界に戻る方法を気長に探すつもりだ」

 

Sスザク「ミセスSさんが空の世界に戻る為の準備をしてくれてるんだ」

 

そうか……と呟いたルルーシュは敢えて聞かなかった。

 

元々の自分達の世界に彼女の腕ならばすぐに帰れるのではないか?と言うのを……

 

だが、別世界の自分は空の世界を旅しながらと言った。

 

ナナリーが楽しく過ごせる日々を長くさせたいと言う思いがあるからだろう。

 

そちらの黒の騎士団の事も気になるだろうがそれは野暮だろうとルルーシュは飲み込む。

 

ルルーシュ「旅の武運を祈る」

 

Sルルーシュ「そちらもこれからの戦い、激しいものが多く待っているだろうが、健闘を祈る」

 

そう言って手を差し出すSルルーシュにルルーシュは手を伸ばすが困った様に握らない。

 

Sルルーシュ「どうした?」

 

ルルーシュ「いや、低いかもしれないが、同じもの同士が手を取って何か起こらないか心配をな」

 

Sカレン「あーなんか聞くよね。対消滅とか融合とか」

 

躊躇う理由を述べるルルーシュに誰もが理解する。

 

それに、Sスザクが代わりにルルーシュの手を握る。

 

ルルーシュ「スザク?」

 

Sスザク「直接触らなければ、良いんだよね?それならこうして…」

 

そう言って握ってない方の手でSルルーシュの手を握る。

 

Sスザク「ルルーシュができないことは僕がすればいい。昔からそうだろ?ルルーシュ」

 

Sルルーシュ「……はは、そうだなスザク」

 

笑って言うSスザクにSルルーシュも釣られて笑う。

 

その様子にルルーシュは眩しさを感じた。

 

ルルーシュ「そうだな……俺達はこうやって笑いあっていたな……」

 

Sスザク「そっちの僕と君は大きな壁があるようだけど、2人だけでお互いに真っ直ぐに向き合えば、伝わり合えると思うんだ。僕とルルーシュがそうだった様に」

 

懐かしむルルーシュにSスザクはそう言う。

 

ルルーシュ「そうか、いや、そうだな……俺とスザクはそうやっていたな」

 

Sルルーシュ「だから機会があったらスザクと話してみろ。お互いに何も隠さず、本音同士でな」

 

ああ、そうするよとルルーシュは口元を緩める。

 

この戦いが始まって、確かにスザクとは何も隠さずに本音で語り合うと言う事をしていなかった。

 

ルルーシュ「(だが、できるのか?今の俺とスザクに本音で話し合うなんて……いや、そうじゃない。できるかできないかじゃない。するんだ!可能性がいくら低くても必ず!俺はゼロ。奇跡を起こす男なのだから…!)」

 

グッと決意しているとルリアと呼ばれた少女と共に金髪の少女が来る。

 

Sルルーシュ「団長。戻って来たか」

 

少女「うん、ルルーシュはこの世界のルルーシュと話してたんだね」

 

ああと返すSルルーシュに団長?とルルーシュは少女を見る。

 

Sスザク「ああ、紹介するよ。彼女はジータ。この船、グランサイファーの持ち主で空の騎士団のリーダーだよ」

 

ルルーシュ「彼女が?」

 

Sカレン「少女だからって甘く見ない方が良いわよ。ジータはこれまで何回も色んな島での事件を解決してきた猛者なんだから」

 

驚くルルーシュにSカレンは自慢げに言う。

 

驚いていたルルーシュだったが納得する。

 

周りで色んな者達が見ているがそれを纏め上げる感じのをルルーシュは感じていた。

 

ジータ「初めまして、ジータだよ」

 

ルルーシュ「ルルーシュだ。別世界の俺やナナリー達が世話になってるな団長」

 

握手しあった後にそろそろあっちで色々と話した方が良いかと呟く。

 

Sルルーシュ「そうだな。みんなも待っているだろうし行くとするか」

 

頷いた後にお互いに仮面を被る……その前にSルルーシュはSナナリーに声をかける。

 

Sルルーシュ「それじゃあ行って来る」

 

Sナナリー「いってらっしゃい。お兄様。あとでどんな話をしたか教えてくださいね」

 

ああと返して仮面を被り、再び乗り込んでARISIAへ飛んで行く。

 

AN《格納庫は開けてあるので空いてる場所に止めてください》

 

スカイゼロ《了解した》

 

了解してスカイゼロはゼロと共に指定された場所にガウェインと蜃気楼を停止して降りる。

 

AN「こんにちわスカイゼロさん。私がANです。どうかよろしく」

 

スカイゼロ「あなたがAN。ミセスSの弟子でロボットの始祖か」

 

手を差し伸べるANにスカイゼロも握り返しながら普通の人にしか見えないなと思いながら感心する。

 

シオニー「やっぱりANさんの師匠が関わってたんですね…;」

 

ハヤテ「師匠さん。ホント凄いですね;」

 

???「だよなぁ、あの姉ちゃん。マジすげぇよな」

 

うんうんと頷いてからハヤテは隣の声に顔を向ける。

 

そこにいたのは、赤色の羽をパタパタさせた生物であった。

 

Zちゃん「なんかいる!?」

 

スカイゼロ「ビィ!?お前、付いて来たのか?」

 

ビィ「おう!あの姉ちゃんの弟子がどういう見た目か気になってな」

 

ガールズダブラス「ちっちゃいトカゲナノ?」

 

ガールズガラダ「いや、翼あるしドラゴンか?」

 

驚きの声をあげる面々においこらとガールズダブラスにビィは怒る。

 

ビィ「オイラはトカゲじゃねえよ!そっちの奴の言う通り竜だぜ!」

 

スカイゼロ「彼はビィ、団長の相棒でな。あんまり人前に出るのは良くないのだがな……」

 

AN「まあ今は良いんじゃないですか?ちゃんと秘密にしますので」

 

シオニー「可愛くて良いですね~」

 

ふうと息を吐くスカイゼロのにANはそう返し、シオニーはそう言う。

 

スカイゼロ「では行くか」

 

ゼロ「そうだな」

 

AN「案内しますね~」

 

ANを先頭にスカイゼロとゼロは歩き出す。

 

ビィ「ああやって並ぶとシュールだよな」

 

ハヤテ「黒と水色のゼロってのがかなり目立ちますね;」

 

シオニー「…って言うか。ゼロのセンスは異世界共通なんですね」

 

クロウ「結構ポーズとかも同じだったな」

 

そんな歩いて行く2人のゼロを見て各々に呟くのであった。

 

 

 

 

AN「それでスカイゼロさん。この部屋の中にそれぞれの艦の偉い人が集まる場所なのでそこでなぜゼロに決闘を申し込んだかの理由を話してくださいね」

 

スカイゼロ「了解した。ちゃんと理由を話そう」

 

それで良いですと返してから3人は中に入る。

 

入って来た3人、特にスカイゼロを見て、待っていたジェフリーが話しかける。

 

ジェフリー「始めましてだなスカイゼロ。マクロス・クォーターの艦長のジェフリー・ワイルダーだ」

 

スメラギ「プトレマイオスの艦長、スメラギ・李・ノリエガよ。宜しくね」

 

隼人「神隼人だ。元艦長で真ゲッターロボのパイロットだ」

 

スカイゼロ「空の騎士団・指揮官のスカイゼロだ」

 

お互いに挨拶してからジェフリーが切り出す。

 

ジェフリー「それでは聞こうスカイゼロ。君はなぜ、ゼロに決闘を挑んだかの理由についてだ」

 

スカイゼロ「見定めようと思ったからだ。本来ならば姿を現さずにしたかったが、この世界の状況を調べていた際に見つけたある一件で見定めてようとな」

 

スメラギ「ある一件?」

 

ああと頷いたスカイゼロは手を握り締める。

 

スカイゼロ「その一件のでゼロが危惧した存在であるかを確かめたくなったのだ」

 

AN「それで決闘したってわけですか」

 

ゼロ「(ある一件…やはり行政特区日本のことか…)」

 

思い当たる事でゼロは内心呻く。

 

スカイゼロ「ゼロとの一騎打ちもそちらの大事な戦いに支障が出ない様にだったのだが……」

 

隼人「予想外の襲撃だったと言う事か」

 

肩を竦めるスカイゼロに隼人も苦笑する。

 

ゼロ「だが万が一のことを考えあの機体たちを用意していたんだろ?」

 

AN「あー確かに元々の計画のまま進んでいたらあの機体たちいりませんよね」

 

スカイゼロ「そうであるが……ミセスSがそちらの言う様に万が一と言う事で作ってくれたのだ……一部があんな感じになるとは思ってなかったがな」

 

ふうと息を吐くスカイゼロのにANとスメラギはあーと声を漏らす。

 

スメラギ「確かに、普通に大きい女の人が武装してる感じに見えたわ」

 

AN「あんなタイプの機体もあるんですね」

 

スカイゼロ「本人曰く、とある世界で有名な疑女化?と言うのをやってみたとか言ってたな」

 

何してるんですかあの人……とANは顔を抑え、隼人とスメラギは苦笑する。

 

ジェフリー「それで、君や君の仲間達はこれからどうするのかね?」

 

スカイゼロ「この会談を終えたら元の世界に帰るつもりだ。あまり混乱させたくないからな」

 

スメラギ「そう……こっちとしては加わってくれると嬉しいけど、仕方ないものね」

 

確認したジェフリーのに応えたスカイゼロのにスメラギは少し残念そうに呟く。

 

ゼロ「それはやめておいた方が良いだろう。星晶獣などこちらの世界と大きく仕組みが違う力を持っている彼らを狙うやつらがいつか現れるかもしれない」

 

スカイゼロ「その部分のこちらがすぐに戻る理由の1つだな。星晶獣はその力で島を1つ脅威に晒しかねない力を持ってるのが多いからな」

 

隼人「それは確かにゾッとするな」

 

顔を顰める隼人にスカイゼロは頷いてからこれ位で良いだろうと呟く。

 

スカイゼロ「ここからは他愛のない雑談でも語り合うとするか」

 

ゼロ「雑談か……何を語る気だ?」

 

話を振られたスカイゼロはふむと呟き……

 

スカイゼロ「こちらが語ると言うよりはそちらからこちらのメンバーについて聞きたいことが沢山あるのではないか?」

 

ゼロ「まぁ、確かにそうではあるな」

 

その返しにゼロは仮面内で苦笑する。

 

AN「ってか、もう他の皆さんそうしているみたいですよ」

 

そう言って格納庫の映像を見ながら呟く。

 

 

 

 

ビィ「姉ちゃんのは趣味でメイド服着てるんじゃないんだな」

 

シオニー「しゅ、趣味じゃありません!」

 

ハヤテ「ほとんど普段着みたいなもんですよね」

 

シオニーの服装を見て言うビィにシオニーは顔を赤くして叫び、ハヤテがのほほんと言う。

 

シオニー「わ、私より凄い衣装の人いるじゃないですか!」

 

ガールズガラダ「誰の事言ってるんだろうな?」

 

ガールズダブラス「なのなの」

 

はて?と首を傾げるガールズ組にシオニーはね!?と叫ぶ。

 

ビィ「ああ、確かに凄いな」

 

シオニー「え?」

 

あっけらかんとしているビィのにシオニーは戸惑う。

 

ビィ「確かに凄いけどよ。家にだってすげぇ服の奴らいるしな」

 

香鈴「そう言えばさっき出てきた星晶獣の服装も凄かったな…;」

 

ハヤテ「あーあれですね」

 

そう言ったビィのに戦っていた2人の女性を思い浮かべる。

 

ビィ「ティアマトとユグドラシルの事だな。あの2人は人間の大きさにもなれるんだぜ」

 

ドモン「ほう、小さくなれるのか」

 

ガールズ男爵「エクシアさんたちと同じですね」

 

そう言ったビィのにドモンは感心し、ガールズ男爵はそう言う。

 

ビィ「今はこの場にねえけど、元の世界には大きいロボットがあるんだぜ」

 

クロウ「マジか、KMFと同じサイズのだけじゃあないのか」

 

Zちゃん「どんだけデカいんだ?」

 

すっごくデカいとしかいえねえな……とビィはそう返す。

 

ビィ「なんたって研究所な船が変形するからな」

 

クロウ「マジで規模がデカかった……」

 

シオニー「中にいる人たちが大変ですね;」

 

ハヤテ「ああ、確かに住居内が大変になりそうですね」

 

告げられた事にクロウは驚き、シオニーとハヤテはあーとなる。

 

ビィ「技も凄かったからな~こっちのと負けねえ位凄いぜ」

 

Zちゃん「技つうか、なんか自然現象みたいなの使ってたよな」

 

グレちゃん「確かにあの2人は自然現象だったよね」

 

地面気に言うビィにZちゃんはティアマトとユグドラシルのを思い出して言い、グレちゃんも同意する。

 

ドモン「確かに、あの2人は自然を体現した存在であったのを感じた」

 

ハヤテ「まるで風と大地って感じでしたよね」

 

自慢げに言うビィにZちゃんはティアマトとユグドラシルのを思い出して言い、グレちゃんも同意する。

 

ドモン「確かに、あの2人は自然を体現した存在であったのを感じた」

 

ハヤテ「まるで風と大地って感じでしたよね」

 

ビィ「おお、兄ちゃんたちの言う通り、2人はそれぞれ風と地の属性を司る星晶獣なんだぜ」

 

レイジ「へぇ、その言い方だと、火と水もいるのか?」

 

おうよ!とレイジの問いにビィは頷く。

 

ビィ「火はコロッサス、水はリヴァイアサンって言って、2人と違って見た目は鎧とウミヘビだな」

 

アイラ「な、なんか見た目に大差あるわね……」

 

シオニー「あ、さっきのお二人は何の星晶獣なんですか?」

 

シオニー「あ、さっきのお二人は何の星晶獣なんですか?巨大なシールドを貼ってくれた」

 

ビィのを聞いてアイラは想像して顔を引き攣らせる隣でシオニーが思い出して聞く。

 

ビィ「ああ、ブローディアは土の天司ウリエルって奴の使徒の立場にいる守護者の星晶獣で、アテナは守護と平和を司る星晶獣だぜ」

 

クロウ「ギリシア神話の女神様と同じ名前の奴もいるんだな……そっちの世界に興味が沸くね」

 

コマンド「お前さんの場合はどんな感じにお金を稼ぐかな部分が強そうだけどな」

 

香鈴「もしかしてマジンガーの元となった神、ゼウスと同じ名前のも居たりして」

 

そうやってワイワイしているとスカイゼロとゼロにANが来る。

 

スカイゼロ「ビィ、そろそろ戻るぞ」

 

ビィ「お、もうか」

 

シオニー「もうそんな時間なんですか」

 

AN「あっという間でしたね」

 

声をかけるスカイゼロにビィは飛んで行く。

 

香鈴「話は終わったのか?」

 

ゼロ「ああ、後はちょっとした世間話をするだけだったからな」

 

そのままガウェインへと戻るスカイゼロとビィを見ながらゼロはそう返す。

 

スカイゼロ「それでは我々は元の世界へ戻る」

 

ビィ「少しの間だったけど、楽しかったぜ」

 

ハヤテ「こちらも楽しかったです」

 

シオニー「また機会があったら来てくださいね」

 

そう言ったスカイゼロはシオニーの言葉に流石に同じゼロがいるのは混乱させてしまうだろと苦笑する様に言い、ガウェインに搭乗して出て行く。

 

見送る為か、ゼロは蜃気楼に乗って出る。

 

グランサイファーにガウェインが戻るとその後ろに穴が出現する。

 

ガールズダブラス「なんか出た!?」

 

香鈴「あれが異世界へとつながっているのか…」

 

誰もが驚いているとグランサイファーは穴の中へと飛び込んで行く。

 

グランサイファーの姿が見えなくなった後、穴は閉じて行く。

 

蜃気楼で出て、それを見送っていたゼロは仮面を外してルルーシュとして言葉を贈る。

 

ルルーシュ「さらばだ。有り得たかもしれない俺よ」

 

少し羨ましそうにあった場所を見続けてからルルーシュは戻るのであった。



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ワールドウィッチーズのちょっとした日常

これはいずれ書く予定のワールドウィッチーズの設定のお話です。

いろいろネタバレありますのでご注意を


第509統合戦闘航空団またの名をワールドウィッチーズ。

 

それはとある世界にて結成された様々な時代のウィッチ達が集まった部隊である。

 

これは彼女達のとある日常である。

 

芳佳「よいしょっと、これで洗濯物は全部かな?」

 

音炉「うん。ホント多くて大変だよね~」

 

沢山並ぶ洗濯物にそうだねと芳佳は苦笑する。

 

様々な人が集まっているので洗濯物も多いのだ。

 

ひかり「宮藤さーん!」

 

直枝「洗濯はもう済んだのか?」

 

そこにひかりと直枝が来る。

 

芳佳「はい!ちょうど終わったところです!」

 

ひかり「そうでしたか~改めていっぱいありますね~」

 

はためく洗濯物を見てひかりはしみじみと呟く。

 

直枝「こりゃするの大変だっただろ…」

 

音炉「大変だったけど、芳佳と一緒に頑張っタ!」

 

むふん!と胸を張る音炉にそうかと直枝は呟く。

 

ちび芳佳「コンニチワ」

 

ひかり「こんにちわ。それにしても宮藤さん達の使い魔はホントに凄いですね!自分達と変わらない姿になれるなんて」

 

目を輝かせているひかりに芳佳はあははと笑う。

 

坂本「それには私たち自身驚いたがな」

 

芳佳「あ、坂本さん!」

 

そこに坂本が来る。

 

坂本はチビの頭を撫でてからひかりに苦笑する。

 

坂本「使い魔たちの力は未知数だ。可愛いだけだと油断していると痛い目を見るぞ?」

 

ひかり「な、成程!」

 

直枝「まぁ、使い魔は動物だしな。後は固有魔法も使えるっぽいからな……」

 

注意する坂本のに直枝はちびペリーヌを思い出して呟く。

 

シャーリー「おっす。集まって何してるんだ?」

 

そこにルッキーニを乗せたガーオーと共にシャーリーが来る。

 

ひかり「シャーリーさん。使い魔の事を宮藤さんたちに聞いていました」

 

芳佳「シャーリーさんはガーオーと一緒にいたんですか?」

 

シャーリー「おう、こいつの体を洗ってやってたんだ」

 

ルッキーニ「ピッカピカにね」

 

自分に甘えるガーオーの頭を撫でて言うシャーリーにそうでしたかと芳佳は笑う。

 

直枝「ホント、改めてこの世界に来て驚かされるよな……特にネウロイと普通に共闘してるのとかな」

 

ひかり「私達の時じゃ考えられませんでしたしね」

 

なんとも言えない顔でガーオーを見て言う直枝にひかりも同意しながら音炉を見る。

 

シャーリー「ガーオー以外にもウィッチのファンなネウロイっているっぽいからな~お前等のファンがいるかもな」

 

ひかり「ええ!?」

 

直枝「マジか」

 

ニヤニヤ笑って言うシャーリーにひかりは驚き、直枝は思わず顔をヒクヒクさせる。

 

その気持ちは分かると坂本はうんうん頷いている。

 

直枝「あ、そうだ。この後、二パの奴、ミセスSの実験のやるから、一緒に見に行くか?」

 

芳佳「え、二パさんがサイエンスさんの実験に?」

 

音炉「気になるし行く!」

 

誘いに芳佳は目を丸くし、音炉は乗る。

 

どういうのか気になるのと洗濯物は干し終えたので坂本も交えて見に行く。

 

ミセスS「おー、芳佳ちゃんたちも来たのじゃな」

 

二パ「あ、皆」

 

そこに準備をしているミセスSとニパがおり、同じ様に見学に来ていたのか、エイラとサーニャにウルスラもいる。

 

エイラ「で一体何の実験をするんダナ?」

 

芳佳「体に大丈夫なんですか?」

 

不安そうに聞く芳佳に大丈夫じゃよとミセスSは笑う。

 

ミセスS「ニパちゃんならきっと耐えられるじゃろ」

 

ニパ「きっと!?」

 

告げられた事にニパは驚く。

 

直枝「頑張れニパ。家の部隊の為だ」

 

ひかり「菅野さん!?」

 

ニパ「いやそうだけども!?他に言葉はないの!?」

 

他人事で応援する直枝にひかりと二パは叫ぶ。

 

直枝「いやだってな……実際、俺等の部隊はきつきつじゃんか元の世界だと」

 

ニパ「でもそれって私だけじゃなく菅野も原因だよね!」

 

ミセスS「まぁ、ストライカーを壊してると言う意味では大差ないがのう……ニパちゃんは戦い以外でやってたりもしてるからな……」

 

抗議するニパのにミセスSは苦笑して言う。

 

管野「お前は不運すぎなんだよニパ」

 

ニパ「不公平だ~!!」

 

エイラ「もうやるしかないんだから腹を括れよニパ」

 

ブーブー文句を言うニパにエイラはそう言う。

 

ミセスS「頑張れば後で芳佳ちゃんに好きなのを作って貰ったらどうじゃろうか?」

 

ニパ「え!ホントに!?」

 

芳佳「え、あ、はい!」

 

顔を輝かせるニパに芳佳は自分が対象になったので慌てながら頷く。

 

ニパ「やった!ならガンバル!」

 

エイラ「現金だなニパ。んでどんな実験をするんだ?」

 

はしゃいでるニパに呆れながらエイラはミセスSに話を振る。

 

ミセスS「今日の実験はこれじゃ」

 

デデン!と言う音楽と共にフリップを出す

 

フリップに書かれたのに誰もが見る。

 

音炉「ストライカーを使って自家発電はできるのか?」

 

ニパ「じ、自家発電?」

 

眼をパチクリさせるニパにうむとミセスSは頷いて内容を説明する。

 

ミセスS「こっちの時代では芳佳ちゃんがボイラーの温度調整をストライカーでやり遂げておってな、故に自家発電出来たら電気が使えずに困った場合にストライカーで発電出来たらもしもの時に役に立つじゃろう?」

 

ひかり「あー確かにそれはいいですね!」

 

坂本「非常時の役には立ちそうだな」

 

実験内容に誰もが感嘆の声をあげる。

 

ミセスS「んで、これがそのストライカーとストライカーで出来た電気を貯める蓄電器じゃ」

 

そう言って見せられたのは座る様に台座の前に固定設置されたストライカーと、そのストライカーとケーブルで繋がった機械であった。

 

サーニャ「これが?」

 

ミセスS「ストライカーを動かして発生した電気がここに蓄えられる仕組みなんじゃ」

 

興味深そうに見る中で直枝はファイトとニパを押す。

 

ニパ「じゃ、じゃあ動かすよ…!」

 

意を決してニパはストライカーを装着すると魔法力を流す。

 

それによりストライカーは動き出す。

 

誰もが見ていると蓄電器のメモリーが1つ増える。

 

ひかり「おお!ちゃんと発電されてます!」

 

音炉「二パガンバ!」

 

う、うん!と言われてニパは集中する。

 

坂本「どんどん溜まっていくな」

 

エイラ「(あ、ちょいと嫌な予感)」

 

感心する坂本だが、エイラは何かを感じてサーニャと少し下がる。

 

メモリーの量を見てこれ位でええじゃろうなとミセスSはニパに言う。

 

ミセスS「そろそろ止めてもよいぞー」

 

ニパ「あ、はい」

 

言われた通り、ニパは魔法力を止めるのだが……ストライカーはまだ動き続けている。

 

ニパ「あれ?」

 

なんでと思っているとチビ芳佳がこれと何かを芳佳に差し出す。

 

受け取った芳佳はそれを見ると……1つのネジであった。

 

ミセスS「む、そのネジはストライカーの…」

 

直枝「おい、まさか…」

 

それを見て呟いたミセスSのに誰もが先の展開を予想して後ずさる。

 

ニパ「な、なんか煙出て来たんだけど…」

 

やばいとニパは慌ててストライカーを脱いで逃げようとし……

 

ドカァァァァン!!

 

その前にストライカーが爆発して吹っ飛ぶ。

 

エイラ「あーあ、ヤッパリ…」

 

直枝「別世界でも変わんねえな」

 

吹っ飛んで行くニパを見ながらエイラと直枝は達観した顔で呟く。

 

ミセスS「いやー、派手に爆発したのう」

 

ニパ「」Ω\ζ°)チーン

 

目を回しているニパを見てミセスSは頭を掻く。

 

ミセスS「ニパちゃんの不運がまさかここまでの威力を発揮するとはのう」

 

音炉「二パ、不憫」

 

バルクホルン「今のはなんだ?」

 

そこに音を聞いてバルクホルン達が来る。

 

その後にニパを見てああとなる。

 

バルクホルン「またニパの不運か…」

 

エーリカ「今度は何で起きたの?」

 

確認するエーリカにミセスSは先ほどまでの実験のを話す。

 

ミーナ「そうだったの……」

 

サーシャ「それでニパさんが…」

 

なんとも言えない顔でミーナとサーシャは寝かされているニパを見る。

 

芳佳「ニパさん、大丈夫ですか?」

 

シャーリー「ホントあれで良く無事だよな」

 

声をかける芳佳のを聞きながらシャーリーは呟き、ルッキーニとガーオーがうんうんと頷く。

 

ニパ「あいたたた…」

 

呻きながら起きるニパにあ、起きたとエイラは呟く。

 

ニパ「うー、痛かった…」

 

ミセスS「大丈夫か?」

 

声をかけたミセスSにニパは微妙な顔をする。

 

ニパ「もー!墜落もしないし、爆発しないって言ってたじゃん!」

 

ミセスS「いやーすまんすまん。まさかネジが一本抜けておるとは」

 

ぷんすか怒るニパにミセスSは謝罪する。

 

切歌「Sちゃんでもミスするんデスね」

 

調「それ以上にニパさんの不運が強いかもしれないのもあるかも」

 

珍しそうに言う切歌に調はそう言う。

 

エイラ「やっぱりニパの不運は最強なんダナ」

 

ニパ「嬉しくないよー!」

 

酷いよイッル~!と怒るニパにエイラは涼し気に返す。

 

ミセスS「うーん。次はエイラちゃんにも手伝って貰うのもありかのう」

 

エイラ「えっ!?」

 

ニパ「良いね!イッル!絶対に逃さないよ!!」

 

告げられた事に驚くエイラにニパが抱き着く。

 

エイラ「おおい、離せニパ!」

 

ニパ「イヤだよ~イッルも一緒にやろうよ~!」

 

引き剥がそうとするエイラにニパは必死にしがみ付く。

 

調「実験で頑張ればサーニャさんが褒めてくれるかも(ボソリ)

 

エイラ「……!」

 

そんなとき、調がボソリと呟いた言葉にエイラはめざとく反応し……

 

エイラ「や、やってやろうじゃネーカ!!」

 

ニパ「おお!」

 

ミセスS「では次の実験と行こうか」

 

思わず叫ぶエイラにニパは目を輝かせ、ミセスSはそう言う。

 

調「計画通り(ニヤリ)」

 

切歌「し、調…」

 

音炉「調ねぇ、たま~に黒くなるよネ~」

 

それに黒い笑みを浮かばせる調に切歌は少し引き、音炉は苦笑する。

 

坂本「次はどういう実験をするんだ?」

 

ミセスS「ふむ、2人だし、2人でやる実験にするかのう」

 

坂本の問いにミセスSは顎を摩ってそう返す。

 

ニパ「二人でやる実験?」

 

エイラ「なるべく危なくないのを頼むぞ」

 

ミセスS「まぁ、それは2人次第じゃな」

 

そう言って布に包まれたのを持って来て、それを剥ぎ取ると現れたのは2人乗り出来る大型のバイクであった。

 

ただ、バイクの足を乗せると思われる部分が2機のストライカーユニットになっていて、後部には銃座が付いていた。

 

ミセスS「ガーオーに乗ったシャーリーを見て思いついた。タンデム式バイク型ストライカーユニットじゃ」

 

エイラ「バイク!?」

 

シャーリー「陸戦用のユニットを参考にしたのか?」

 

驚きの声をあげるエイラの後にシャーリーが興味津々で聞く。

 

ミセスS「ふふ、これは陸上も走れるがのう……」

 

こうやってとバイクのパネル部分にある青いボタンを押す。

 

するとバイクのタイヤが180度回転して横に水平になる。

 

ミセスS「この状態で魔力を流してる状態で動かせば空中もいけるのじゃ」

 

シャーリー「おお、すげぇ!」

 

ニパ「陸と空、両方できるんだ!」

 

うむと頷いてミセスSは解説する。

 

ミセスS「先ほど言った様に、このバイクはタンデム式でな、操縦する者と後部の銃座で攻撃する者の2人で乗るんじゃ。しかも銃座は担当する者の魔法力で出来た魔力の銃弾で攻撃するのじゃ」

 

エイラ「へー、そんな仕組みなんダナ」

 

ニパ「そうなるとチームワークが必要になるんだね」

 

そう言う事じゃとニパのにミセスSは頷く。

 

シャーリー「空と陸を行けるバイク…すげぇ」

 

坂本「うむ、しかも乗る者によって様々な事が出来そうだな」

 

誰もが感嘆の声をあげてるとミセスSはまぁ、まだ実験段階じゃからなと言ってニパとエイラに乗る様に促す。

 

ニパ「イッルどっちやる?」

 

エイラ「んーニパに操縦させるの不安だし、わたしがやるゾ」

 

確認するニパにエイラはそう言う。

 

ミセスS「んじゃエネミーは音炉。頼むぞい」

 

りょ~かいと言って音炉はX-1を模したオプションネウロイを作り出す。

 

エイラ「よし、やるぞニパ!」

 

ニパ「おお!」

 

早速操縦の仕方も教わり、2人はバイク型ストライカーに跨り、付けられているストライカーユニットに足を通す。

 

エイラ「んじゃあいくゾ!」

 

魔力を流し、エイラはハンドルを握って浮かび上がる。

 

芳佳「お二人ともー!気を付けてー!」

 

バルクホルン「ガーオーが似た様な感じのをしていたが、実際にバイクが飛んでいるのは凄い光景だな」

 

声をかける芳佳の隣でバルクホルンは呟く。

 

X-1オプションネウロイは様子見とばかりにビームを発射する。

 

エイラ「よっと」

 

それにエイラはバイクを動かして軽々と避ける。

 

そのまま通り過ぎ様にニパが銃座を動かし、魔法力を腕を通して銃座へと流し込んでトリガーを引くと砲門からビーム弾が放たれ、X-1オプションネウロイに命中する。

 

その際、一部分色が違う所にも命中し、壊れるとX-1オプションネウロイは消滅する。

 

ミセスS「軽いテストじゃからだけども、動きも銃座への魔法力伝達も問題なしっと」

 

直枝「あとはちゃんと戻ってこれるかだな」

 

ひかり「菅野さん。それフラグって言うやつじゃ…」

 

空中に展開したモニターに性能のをメモするミセスSの隣で感嘆していた直枝はボソリと呟き、ひかりは冷や汗掻いて指摘する。

 

バルクホルン「そう言えばミセスS。どうして後ろに乗る者の所にもストライカーがあるんだ?魔法力を流すだけなら別につけなくても良いのではないか?」

 

ミセスS「ああ、それはオートシールド用のじゃよ」

 

戻って来るエイラ達を見ながらバルクホルンは気になった事を質問してそう返される。

 

サーニャ「オートシールド?」

 

シャーリー「自動で出てくるシールドってことか?」

 

ミセスS「うむ、エイラちゃんの様にシールドを張るのが苦手な子の事を考えて、後部のストライカーユニットは銃座を務める子が落ちない様にも兼ねて、流された魔法力で自動的に当たりそうになった攻撃を防ぐシールドを出す装置になっておるんじゃよ」

 

首を傾げるサーニャやシャーリーのにミセスSは解説する。

 

芳佳「わ~。それは便利ですね」

 

坂本「…それが他のストライカーにも付けれたらウィッチの生存率が上がりそうだな」

 

ミセスS「うーん。あれは本来のストライカーユニットの飛ぶ機能を省いて防御装置をメインにした上で出来たから、本来のストライカーユニットで飛んで自動的にシールドを張ると言うのはまだまだ研究段階でもあるからのう」

 

感心する芳佳と坂本にミセスSは肩を竦める。

 

ひかり「な、なるほど…?」

 

直枝「成程な……」

 

チンプンカンプンなひかりと考えを放棄してる直枝にミセスSは苦笑する。

 

エイラ「よし、帰還するぞニパ」

 

ニパ「うん。それにしても安心だな~イッルが操縦してるから墜落する心配なんてないね」

 

動かしながらそう言うエイラにニパは安堵してエイラの背中に自身の背中をくっ付ける。

 

エイラ「おっと。押すなよな」

 

注意するエイラにニパはごめんねと笑って謝る。

 

サーニャ「……むぅ」

 

切歌「?どうしたんデス?」

 

そんな2人を見ていたサーニャは少しむくれ、切歌が声をかける。

 

サーニャ「……ううん。なんでもない」

 

切歌「?そうデスか」

 

そう話してる間にエイラとニパが下りて来る。

 

そして降りようとして……

 

ニパ「あわわ!?」

 

エイラ「ぬあ!?」

 

ユニットから足を抜こうと脱いだニパは体勢を崩してエイラを巻き込んで倒れる。

 

ミセスS「んー……やっぱり降りる際は専用の手置き場を用意するべきかのう……」

 

坂本「まだまだ改良点はありそうだな」

 

地面に倒れた2人を見ながらミセスSは呟き、坂本は大型バイクを見て言う。

 

直枝「でも完成したら凄そうだな」

 

ひかり「そうですね!移動も楽になりますし!」

 

喜ぶひかりにただな……とミセスSは腕を組む。

 

ミセスS「運転するウィッチは最低でも15歳以上にしといた方が良いかもな……」

 

芳佳「え?15歳以上ですか?」

 

シャーリー「あー、けど確かにこれは年齢制限はしといた方が良いな」

 

首を傾げる芳佳だが、シャーリーは同意する。

 

シャーリー「あんまり年齢が低い奴が下手に操縦したら事故を起こしそうで危ないからな」

 

ミセスS「そうじゃのう。ルッキーニちゃんとかにはまだ早いしのう」

 

誰もがあーとなる。

 

ルッキーニ「えー」

 

チビルッキーニ「ぶうぶう」

 

運転したかったのにとぶーたれるルッキーニに来年だなとシャーリーは宥め、ガーオーもうんうんと頷く。

 

音炉「…でもこれ、いくらするンだろ?」

 

芳佳「そう言えば、普通のストライカーも凄くするんですよね?」

 

坂本「確かにそうだな……」

 

ふと気になって呟く音炉のに話しを振られた坂本もふむと顎を撫でる。

 

ミセスS「確かストライカー一台が4万、わしらのところで約1400万円ならこのバイクは……2800万ぐらいになるかのう」

 

次の瞬間、ミーナとラルはひっくり返った。

 

どうやら自分達の所と物価が違うとはいえ、とんでもない高額に耐え切れなかった様だ。

 

坂本「み、ミーナ!?」

 

サーシャ「ラル隊長!?」

 

それに2人は慌てて揺する。

 

バルクホルン「やはり特注品となると高額になるか」

 

ミセスS「これでも低めにした方じゃけど、まぁ、オーダーメイドにからのう」

 

唸るバルクホルンにミセスSは肩を竦める。

 

ニパ「ユニット二台分は凄いね…」

 

エイラ「二パ、良かったな。下手に壊していたら逆に借金増えてたゾ」

 

ほへぇと呟いていたニパだがエイラの指摘に青ざめる。

 

直枝「……っとなると実装されてもし壊したら説教が絶対来るな…」

 

ひかり「性能が魅力的ですけど、慎重に扱わないといけませんね;」

 

ミセスS「まぁ、色々と改善すべきところも見つかって良かったぞい」

 

特に降り方とかなと言ってミセスSはレポートを纏めて行く。

 

ニパ「そ、それなら良かった」

 

エイラ「良かったなニパ、と言うか私的にもそのバイクがあればシールドとかを張ってくれるの助かるしな」

 

安堵するニパにエイラはそう言う。

 

エーリカ「楽も出来るもんね!」

 

バルクホルン「おい、ハルトマン!」

 

銃座側に座ろうとしてるエーリカにバルクホルンはサボろうとするなと怒鳴る。

 

マルセイユ「ハルトマンと一緒に乗れる奴があると聞いた!!」

 

バルクホルン「帰れ!」

 

切歌「どうやって知ったんデス!?」

 

そこに現れたマルセイユにバルクホルンは叫び、切歌は驚く。

 

マルセイユ「おお、これがそうか!」

 

エーリカ「あ、これはまだ試験運転中で…」

 

そんなバルクホルンをスルーしてバイク型ストライカーユニットへと近寄るマルセイユにエーリカが止める。

 

マルセイユ「え、そうなのか……残念だな」

 

バルクホルン「ああ、だからとっとと行け」

 

芳佳「(壊されたら大変ですもんね;)」

 

残念がるマルセイユにバルクホルンは刺々しく返し、芳佳は内心冷や汗を掻く。

 

マルセイユ「仕方がない。あ、ハルトマン。この後、模擬戦しないか?」

 

エーリカ「えー。面倒なんだけど…」

 

バルクホルン「貴様、ここに来てからホントハルトマンに近づくよな」

 

誘うマルセイユに突っかかり始めたバルクホルンにあ、また始まったなと芳佳達は少し遠ざかる。

 

マルセイユ「長くいるんだからこれ位のスキンシップ位させてくれても良いんじゃないか?」

 

バルクホルン「そのスキンシップが問題なんだ」

 

静かに詰め寄るマルセイユにバルクホルンはグイッと近づいて言う。

 

調「ここに来てからエーリカさんのでマルセイユさんとバルクホルンさんが競い合うね」

 

切歌「そうデスねぇ」

 

そんな2人のに呟いた調のに切歌は頷いた後に気づく。

 

エーリカの後ろでむぅとした顔で2人を睨むウルスラの姿を……

 

ウルスラ「(二人ともずるいです。姉さまを取り合うなんて)」

 

エーリカ「2人とも仕方ないな……ウルスラ~一緒におやつ食べよう」

 

呆れた顔で言って歩き出すエーリカにはい姉さまとウルスラは嬉しそうに続く。

 

音炉「…これって漁夫の利ってイウのカナ?」

 

芳佳「ん~まぁ、私達もおやつを食べに行こうか」

 

苦笑してからそう言う芳佳に行く行くと音炉は嬉しそうに跳ねる。

 

直枝「俺らは訓練でもするか」

 

ニパ「えーお菓子食べに行くのも良いと思うな」

 

エイラ「さ、サーニャ?どうかしたんダナ?」

 

サーニャ「……別に」

 

いこいこと張り合っているバルクホルンとマルセイユ以外、各々に離れる。

 

シャーリー「なあなあ今度はあたしも整備も手伝っても良いよな」

 

ミセスS「もちろん良いぞ」

 

興味津々で聞くシャーリーにミセスSはバイクの整備できる奴がいると助かるしなと返す。

 

キューンという感じで自分にはもう乗らないのな感じなの?と見ているガーオーにシャーリーは安心させる様に頭を撫でる。

 

シャーリー「安心しろ。アタシのネウロイの相棒はお前だけだぜガオーン」

 

ルッキーニ「ウィッチとしての相棒はアタシだよね!」

 

抱き着くルッキーニにそうだなと笑うシャーリーにガーオーも嬉しそうに尻尾を振って歩く。

 

ミセスS「……で、お主らはいつまで喧嘩しておるんじゃ?」

 

マルセイユ&バルクホルン「はっ!?」

 

声をかけられてやっと気づく2人にミセスSは苦笑する。

 

ミセスS「(気づかず喧嘩しておったか)」

 

やれやれとミセスSは肩を竦める。

 

ミセスS「(同じ相手を好きになると面倒になるのう)」

 

ま、退屈せんがのうとくすりと笑いながらお菓子をご随伴しようと歩くのであった。



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ウィッチとアイドルとすごろく大会 前編

もうすぐ新年を迎えようとしていたウィッチたち
そんなウィッチ達にミセスSがある事を提案した時、別世界の来訪者が現れる。



ミセスS「すごろくやってみたい人」

 

食堂にて、集まった面々に対し、ミセスSが開口一番にそう言う。

 

ミーナ「すごろくって扶桑の遊びよね?」

 

ラル「なぜ唐突に?」

 

戸惑う中で代表で聞くミーナとラルにミセスSは……

 

ミセスS「そりゃもうすぐお正月じゃからのう」

 

笑って返した事でああと扶桑組は言われて納得する。

 

芳佳「そう言えばもうそんな季節でしたね」

 

静夏「確かにお正月の遊びにすごろくがありますよね」

 

ひかり「私、昔お姉ちゃんとしたことがあります!」

 

孝美「懐かしいわね」

 

直枝「ってかこの人数で出来るのか?」

 

坂本「ミセスSの事だ。もしかすると普通のすごろくではないのだろうな」

 

扶桑組が各々に懐かしむ中で坂本のにミセスSは頷く。

 

ミセスS「もちろんじゃ。ぽちっとな」

 

そう言って懐からボタンを取り出してぽちっと押す。

 

直後に食堂の風景が変わって、不思議な空間に変わる。

 

ルッキーニ「おお!なにこれ!」

 

芳佳「大きい…すごろく版?」

 

突然周りの風景が変わった事や目の前に広がるのに誰もが驚く。

 

ミセスS「これがわし特製のすごろく空間じゃ!」

 

直枝「すごろく空間!?」

 

西沢「おお、奥が見えない」

 

自慢げに言うミセスSに直枝や一部は驚き、一部は感嘆する。

 

智子「なるほど。我々がコマとなってやるすごろくと言うわけか」

 

定子「凝ってるわね」

 

色々と見渡していて、ちびサーニャが耳をピコンと立てる。

 

ちびサーニャ「何か来る」

 

サーニャ「え?」

 

突然の言葉に誰もが呆気に取られていると……

 

ふゅん!!

 

芳佳達の前にそれは前触れもなく、現れた。

 

なまはげの格好をした鎧と食い倒れ人形の格好をした鎧に誰もが呆気にとられ……

 

W鎧「トリックオアトリート」

 

出てきた言葉にズッコケた。

 

???「ハロウィンじゃねえだろ!?」

 

???2「正月だからね!?」

 

そんななまはげと食い倒れの格好をした2人に別の鎧の2人がツッコミを入れる。

 

坂本「だ、誰だ!?」

 

バルクホルン「侵入者か!?」

 

???3「わわわ!待ってください!この2人は奇抜ですけど不審者じゃないんです!!」

 

???4「春香落ち着いて、侵入者よ。と言うかここどこ?亜美、真美、あなた達みうらさんを乗せて何を考えたの?」

 

それに身構えるバルクホルンに茶髪の女の子が飛び出して慌てて言い、次に青髪の少女がツッコミを入れてから後ろにいた2人の双子の姉妹に向けて問う。

 

亜美「いやぁ~普通に楽しい場所と考えてやったんで」

 

真美「まさか知らない場所に出るとは……およ?そこにいるのは確か暁切歌氏と月読調氏じゃないですか~もしかして真美達は別世界に来てしまった様ですな~」

 

そんな青髪の少女にそう返していて、真美と呼ばれた少女は切歌と調を見て言う。

 

突然見られた切歌と調はえ?と声を漏らす。

 

芳佳「お二人とも、お知合いですか?」

 

切歌「いや、アタシたちは知らないデス」

 

調「……もしかして、装者じゃない私たちのこと?詠お姉ちゃんが居る」

 

???5「その詠さんってのは知らないけど……うわぁ、ホントパラレルワールドってめんどくさいわね。知ってる人と思ったら別世界違いって言うの」

 

???6「凄いよね伊織ちゃん」

 

調のにオデコを見えてる少女は呆れた様に息を吐き、ツインテールの少女は楽し気に言う。

 

ミセスS「ふむ、お主達は仮面ライダー王蛇、仮面ライダーガイ、仮面ライダーインペラーに仮面ライダータイガじゃな。んでそこにいるのは仮面ライダー龍騎じゃな」

 

そんなメンバーで最初になまはげと食い倒れ人形の格好していたのからツッコミを入れた2人を順番に見てからひょっこり顔を出した龍を模した仮面の人物を見て言う。

 

龍騎「え?俺達の事を知ってるんですか?」

 

徹子「仮面……ライダー……?」

 

ルッキーニ「って何?」

 

ミセスS「あーなるほど。そういうことかのう」

 

はてなマークを浮かべるウィッチ達を横目にミセスSは納得した様子で龍騎達を見る。

 

とりあえず自己紹介をお互いにしあい、アイドルプロデューサーと従業員と言うのにミセスSは唸る。

 

龍騎「いやぁ、まさかみうらさんのワープで別世界に来ちゃうとは……やっぱり前にあった事件の影響かな?」

 

みうらさん「あら~」こたぷーん

 

切歌「おお、ちっちゃいアイドルさんデスか」

 

調「使い魔たちと似てるね」

 

芳佳「あ、確かにそうだね」

 

春香達が抱えているぷちどる達を見てそう言う調に芳佳も同意する。

 

あふぅ「なの!」

 

ちびエーリカ「ふむふむ」

 

挨拶するあふぅにちびエーリカは何か納得した様なそぶりを見せる。

 

エーリカ「えっと、なにしてるの?」

 

ちびエーリカ「え?自己紹介」

 

ちびNエーリカ「あふぅなの。宜しくなのだって」

 

聞いたエーリカにちび達はそう返す。

 

春香「おお!?そっちのチビちゃん達は言葉が分かるんだ!」

 

響「良いなそれ~自分ややよいも分かるけど他にも分かるのがいると助かるよな~」

 

やよい「そうれすね~」

 

リーネ「そっちはその子たちの言葉出来る人少ないんですね」

 

ペリーヌ「いえ、普通に分かる方がおかしいのでは;」

 

感心するリーネにペリーヌはツッコミを入れる。

 

真「それにしてもどうします?元の世界にはみうらさんにお願いすれば戻れるでしょうけど」

 

龍騎「まぁ、亜美と真美が楽しい場所へ行こうなノリで連れて来たもんな」

 

ミセスS「ほー、転移能力を持っておるのか」

 

聞く真にそう返した龍騎のを聞いてミセスSはみうらさんを見る。

 

美希「そうだよ~日本内から外国までどこまでもいけるんだよ~」

 

ミーナ「どこでもなんて凄いわね…」

 

ウルスラ「興味深いです」

 

美希の言った事にウィッチ達は興味深そうにみうらさんを見る。

 

王蛇「ここは発想を変えるべきだぞ真。面白いのをやる所に俺達は来たんだと考えれば良い」

 

春香「成程!飛び入り参加ですね!」

 

ニパ「凄い発想の転換だね;」

 

ひかり「えっと、サイエンスさん。春香さんたちも参加できるんですか?」

 

そう言った王蛇のに納得する春香にニパは冷や汗を流す隣でひかりが聞く。

 

ミセスS「大丈夫じゃよ。これぐらいの人数ならまだ可能じゃ」

 

ガイ「じゃあ僕達も参加しようよ」

 

雪歩「え、えっと参加しても良いでしょうか?」

 

坂本「まぁ、主催者が了承してるしな」

 

確認する雪歩に坂本はそう返す。

 

ルッキーニ「じゃあみんなでやろやろ!」

 

ちびルッキーニ「やろやろ♪」

 

こあみ「とかー!」

 

こまみ「ちー!」

 

元気良くはしゃぐ面々にミーナはくすりと笑う。

 

龍騎「んでまぁ、チーム分けはどうするの?」

 

ミセスS「そうじゃのう。ランダムシステムがあるがそれにするか」

 

聞く龍騎にミセスSはボタンを取り出してぽちっと押す。

 

ミセスS「んじゃチーム分け、スタート!」

 

それにより空中に今いるメンバーの顔がスロットの様に回転する。

 

インペラー「すげぇ……」

 

スホーイ「相変わらず凄い技術だな」

 

ベールクト「あ、決まる感じかな」

 

誰もが感心してると数人の顔で止まる。

 

ミセスS「お、決まったぞ」

 

そう言って一組目が決まる。

 

芳佳、音炉、静夏、リーネ、ひかり、直枝、定子、徹子、春香、亜美、真美

 

春香「おお!同じチームだね!宜しくね!」

 

亜美&真美「よろ~」

 

芳佳「はい!一緒に頑張りましょう!」

 

直枝「宜しくな」

 

続いて2組目が決まる。

 

シャーリー、ルッキーニ、孝美、クルピンスキー、ハイデマリー、智子、ロスマン、ペリーヌ、千早、美希

 

美希「見事にあるなしの面々になったの」

 

千早「……くっ!」

 

ペリーヌ「……わかりますわ。その気持ち」

 

シャーリー「(ペリーヌが気が合う奴って滅多にないよな)」

 

ボソリと呟いた美希のに反応した千早にペリーヌは心底同意する様子にシャーリーはそう思った。

 

エイラ、ニパ、サーニャ、エーリカ、バルクホルン、マルセイユ、ウルスラ、坂本、ミーナ、ソーラク、真、雪歩、響

 

マルセイユ「おお、ハルトマンと同じチームか」

 

バルクホルン「私もいるからな」

 

響「なんだろうな。凄く親近感が沸くぞ」

 

雪歩「あ、わかるね」

 

真「(エイラさんとエーリカさんに坂本さんって人に凄く他人事じゃない気がする;)」

 

ニヒルに笑うマルセイユに憮然とするバルクホルンを見て響と雪歩はそう言い、真は内心そう思った。

 

ラル、サーシャ、ジョゼ、フェル、那佳、ハインリーケ、ハイデマリー、義子、アメリ―、切歌、調、ベールクト、伊織、やよい

 

切歌「これは…どういう組み合わせデス?」

 

調「ん~」

 

伊織「(これ、絶対あまり者みたいな感じよね……)」

 

チームのでメンバーの共通点を探す切歌と調だが、伊織だけはなんとも言えない顔で内心ぼやく。

 

ガイ「個性豊かですな~」

 

王蛇「そうだな」

 

ミセスS「じゃあ次はすごろくをふる順番を決めるぞ」

 

そう言ってミセスSはもう1回ボタンを押すとルーレットが回転する。

 

暫くして……エイラの顔で止まる。

 

ミセスS「お、決まったぞ」

 

龍騎「えっと……エイラちゃんのチームだね」

 

エイラ「私たちか」

 

ニパ「えっとすごろくは…」

 

王蛇「ほい」

 

サイコロを探すニパに王蛇はガイを持ち上げた。

 

タイガ「……もしかしてガイが犀モチーフだけにサイコロって言いたいの?」

 

ガイ「はい」つサイコロ

 

インペラー「って普通の出すんかい!?」

 

バルクホルン「どこから出した!?」

 

思わず指摘するタイガの後にバスケットボールサイズのサイコロをどこからともなく取り出すガイにインペラーとバルクホルンはツッコミを入れる。

 

響「まぁ、ガイさんだしな!とにかく振るぞ!」

 

エーリカ「良い目出してねー!」

 

サイコロを受け取って掲げる響にエーリカは応援する。

 

響「行くぞ~おりゃあ!」

 

元気よくサイコロを投げ、投げられたサイコロは転がって行き……4で止まる。

 

真「4だね」

 

ソーラク「まあまあな数字か」

 

マルセイユ「えっとマスは…」

 

出た目まで進むと……赤いマスに止まる。

 

真「いきなり赤か」

 

坂本「一体どんなマスだ…?」

 

誰もが固唾を飲んでいると……

 

ー一人がビキニを着る。

 

ミーナ「……え?」

 

坂本「ビキニを着る…だと?」

 

その後にルーレットが周り出す。

 

ガイ「えー作成者のミセスSさん。これはどういう感じなんでしょうか?」

 

ミセスS「これは着替える人を選ぼうとしておる。つまり当たった人がビキニになるのじゃ」

 

インペラー「まんまだなおい」

 

何時の間にか司会席みたいなのを作って実況するガイに乗ったミセスSの言葉にインペラーがそう呟いてる間に決まる。

 

決まったのはミーナであった。

 

ミーナ「私!?……きゃっ!?」

 

ボフン!

 

それによりミーナは煙に包まれ……煙が晴れると虎ビキニを纏ったミーナが現れた。

 

インペラー「時期ネタはベタだし、出すには遅過ぎじゃね?」

 

ガイ「ナンノコトヤラ」

 

ミセスS「さあ次はどのチームじゃ?」

 

2番手を決めるルーレットで出たのは坂本の顔であった。

 

ハイデマリー「少佐の顔と言う事は……」

 

ハインリーケ「つまりわらわ達のチームの番だな」

 

そう言ってハインリーケはサイコロを持つ。

 

義子「気を付けなよ」

 

ベールクト「4は出さないようにな!」

 

分かっとるわいと言いながらハインリーケはサイコロを振る。

 

出た目は3で、止まるマスははてなマークであった。

 

伊織「うわ、赤よりも質の悪そうなマスね」

 

切歌「嫌な予感がするデース」

 

それを見て警戒する伊織と切歌の後にハテナマスに止まるとルーレットが動き……

 

ー次の手番休み、再び回ってくるまでチームの2人がフラフープを回し続ける。

 

龍騎「うわ、地味に耐久系だ」

 

王蛇「これは序盤に来るのは幸いと見るべきだろうか」

 

それを見て龍騎と王蛇が呟いてる間にやるのは調とやよいとなった。

 

やよい「あ、私達れす~」

 

調「一緒に頑張りましょう」

 

はいと元気よく返事をしながら2人は出現したフラフープを持ってせーのと腰で回し始める。

 

3番目はシャーリーだ。

 

シャーリー「アタシのチームの番か」

 

ルッキーニ「アタシが振るー!えーい!」

 

元気よくルッキーニがサイコロを持って力強く振る。

 

出た目は……2であった。

 

クルピンスキー「あー2か」

 

ルッキーニ「うにゅ~」

 

残念がりながら進むと青マスで、ルーレットが周り……

 

ー増え続けるはるかさんにのっかられながら5分耐え切れたら5マス進める

 

ガイ「おおっと!低い出目が出たと思ったらチャンスゲームだ!」

 

タイガ「えぇ、増え続けるはるかさんに耐えるの?」

 

ミセスS「これは耐久力高い者がやるとクリアしやすいのう」

 

内容のにガイはマイクを持って言い、タイガは不安そうに呟き、ミセスSは考察する。

 

千早「えっと、皆さんの中で力持ちな人はいますか?」

 

シャーリー「この中で力持ちか…」

 

ロスマン「んー……体格と言う意味でシャーリーさん、お願いできますか?」

 

お願いするロスマンにあたしか?とシャーリーは自分を指さす。

 

智子「できそうか?」

 

シャーリー「まぁ、増える数がどうか分からないがやってやるか」

 

はるかさん「かっか!」

 

元気よく言ったシャーリーの頭にはるかさんが乗っかる。

 

王蛇「じゃあ行くぞ」つ水の入ったコップ

 

シャーリー「ん?水?」

 

そう言って見ずの入ったコップを持って来た王蛇にシャーリーは首を傾げると……王蛇ははるかさんにコップの水を1滴かける。

 

それにより、はるかさんは2人になる。

 

はるかさん「「かっか!」」

 

孝美「増えた…!」

 

切歌「水をかけると増えるんデスね」

 

それに芳佳達は驚いてる間に王蛇はドンドン水をかけて、10匹になる。

 

はるかさん「「「「「かっかー」」」」

 

はるかさん「「「「ヴァーイ」」」」」

 

シャーリー「まだ増えるのか!?」

 

ガイ「えー1分経過」

 

増えて行くはるかさんにシャーリーが驚いている間にはるかさんは増えて行く。

 

器用に落ちない様に張り付くはるかさん達にシャーリーは必死に耐える。

 

龍騎「うわ凄い!はるかさんがタワーの様に積み重なってシャーリーさんに乗ってる!?」

 

春香「流石はるかさん!」

 

芳佳「シャーリーさん!頑張ってください!」

 

音炉「ガンバレー!」

 

その様子にチーム関係なく誰もが応援する。

 

タイガ「5分経ったよ!」

 

ガイ「成功です!チャレンジ成功です!!」

 

シャーリー「や、やったぜ…!」

 

ルッキーニ「やったね!シャーリー!」

 

それにルッキーニは元気良く抱き着き……その後にはるかさん軍団にシャーリーもろとも埋もれる。

 

タイガ&いんぺらー「埋もれたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

ペリーヌ「えええ!?」

 

クルピンスキー「は、早く助けないと!」

 

それに誰もが慌ててはるかさんを退かして行く。

 

王蛇「これにてシャーリーチームがいきなりトップに躍り出たな」

 

春香「それじゃ次は私達の番ですよ!」

 

芳佳「誰がサイコロ振りますか?」

 

元気よく言う春香の後に芳佳が聞く。

 

音炉「アタシが振る!」

 

直枝「ようし!高い数字を頼むぜ!」

 

元気よくサイコロを掲げた音炉はおうと元気よく返した後……

 

音炉「とりゃあ!」

 

勢い良くサイコロが投げられ、止まったサイコロの出目は……5であった。

 

亜美「おお!サイコロを振った中じゃあ一番上ですな!」

 

ひかり「やりましたね空初さん!」

 

うん!と元気よく音炉が頷いた後に泊まったマスは……青だった。

 

真美「おお!青ならさらに進めるワンチャン!」

 

定子「ミッションは…!」

 

そう言って表示されたのは……

 

ーフビンペラーの吹っ飛ばされた分だけ進む

 

インペラー「ぶげら!?」

 

表示されたのに芳佳達がどういう事と思った後にインペラーの悲鳴に顔を向けると……倒れた状態のインペラーと巨大なはるかさんの距離を測っている王蛇とガイの姿があった。

 

龍騎「いきなり吹っ飛ばされた!?」

 

タイガ「インペラー!?」

 

王蛇「大体3mだな」

 

ガイ「んじゃあ3マス進んで~」

 

静夏「いや大丈夫なんですか!?」

 

亜美「いつものイン兄ちゃんだね」

 

真美「いつものですな~」

 

ひかり「いつもなんですか!?」

 

直枝「どういう日常過ごしてるんだお前等?」

 

叫ぶ龍騎とタイガを後目に平然と進めるガイと王蛇に静夏は叫ぶがのほほんと言う亜美と真美にひかりと直枝は驚く。

 

王蛇「とりあえず次は順番回ってエイラチームだな」

 

坂本「次は誰が振る?」

 

マルセイユ「では私が」

 

そう言ってマルセイユがサイコロを持つ。

 

バルクホルン「強く降りすぎるなよ」

 

マルセイユ「何言ってるんだ。こういうのは力強くやった方が良い感じになるもんだ!」

 

そう言ってマルセイユは力強く投げ……

 

インペラー「ごぶっほ!?」

 

起き上がろうとしていたインペラーのどてっぱらに炸裂した。

 

タイガ「インペラァァァァァァァァァ!?」

 

マルセイユ「……ありゃ?」

 

バルクホルン「ありゃ?じゃないだろ!」

 

ぴくぴく震えてるインペラーを見て目を点にするマルセイユにバルクホルンはツッコミを入れる。

 

王蛇「ちなみにサイコロの出目は2だ」

 

エーリカ「うわ、少な」

 

ウルスラ「しかも、赤ですね」

 

そんなインペラーを後目に出目を言う王蛇にエーリカは唸り、ウルスラがそう言った後にルーレットが回転し……

 

ーロシアンルーレットタコ焼き、当たりの辛いのを引いたら1回休み+バニースーツを挑戦者が着る。

 

真「うわ、凄くわかり辛いの;」

 

エイラ「ふむ……これダナ」

 

それに真が呟いた後にエイラが躊躇もなく1つ選ぶ。

 

雪歩「ふえ!?」

 

響「迷いもなく食べたぞ!?」

 

エイラ「うん。セーフだゾ」

 

迷いもせずに食べた事に雪歩や響が驚く中でエイラはそう言ってからついでに旨いと漏らす。

 

坂本「流石エイラだ。魔法で見抜いたか」

 

エーリカ「こういう時はエイラが凄く頼れるよね」

 

響「おお!!凄いなエイラ!どうやって見分けたんだ?」

 

二ッと笑うエイラに響は問う。

 

エイラ「アタシの固有魔法で予知したんダ」

 

ニパ「イッルは未来予知の固有魔法を持ってるんだよ」

 

真「それは凄いね!」

 

自慢げに言うエイラとニパに真達は感嘆する。

 

ガイ「次、ラルさんチームは休みだから飛ばしてシャーリーチーム」

 

孝美「次は誰が振りますか?」

 

クルピンスキー「じゃあ僕が振ろうかな」

 

名乗り上げてクルピンスキーはサイコロを持ち上げる。

 

美希「頑張って高い数字を出すの~」

 

クルピンスキー「よっと」

 

応援されて意気揚々とクルピンスキーは振って出たのは3であった。

 

しかも赤マス。

 

ペリーヌ「赤マスになってしまいましたわ…」

 

クルピンスキー「あー……ごめん」

 

ロスマン「まぁ、今回は仕方ありませんよ」

 

美希「まあまあ内容を見てみるの」

 

励ましながら内容を決めるルーレットが始まり……

 

ー猫耳バニーになるー

 

千早「猫耳なのにバニー?」

 

美希「バニースーツ着て猫耳を装着するって事かな?」

 

シャーリー「ややこしくね?」

 

首を傾げる中で当たったのは……ロスマンであった。

 

ロスマン「わ、私!?」

 

当たったロスマンは驚いた後に煙に包まれ、猫耳と尻尾が付いてバニースーツに身を包んだロスマンが現れる。

 

クルピンスキー「ごふっ!!」(吐血)

 

シャーリー「おお、これはいいな」

 

ちびシャーリー「おおー!」

 

それにクルピンスキーは鼻血と吐血し、その出来にシャーリーや一部は感嘆する。

 

ロスマン「///」

 

王蛇「はい、では芳佳チームいってみよう」

 

恥ずかしそうに身をよじるロスマンを横目に王蛇はそう言う。

 

真美「よっしゃぁ!ドンドン進むジェイ!」

 

亜美「おー!と言う訳で亜美が振るねん!」

 

徹子「良い数字を頼むぞ」

 

任せてねんと返してから亜美は気合を入れてとりゃあと上に放り投げる。

 

そして投げられたサイコロは……

 

ぶす

 

ガイ「あ」

 

偶然ガイの顔の角に刺さった。

 

王蛇「……よし、上を向いてるのが6だから6進め」

 

雪歩「良いんですかそれ!?」

 

響「その判定ありなのか!?」

 

ミセスS「ん~……ぎりぎりあり?ってとこじゃろうな」

 

エーリカ「ありなんだ」

 

指示する王蛇のに驚く面々へとミセスSはセーフ判定を出し、わおうとエーリカは漏らす。

 

芳佳「だ、大丈夫ですか!?」

 

ガイ「大丈夫大丈夫。普通に角にサイコロが刺さっただけだから」

 

音炉「おお、頑丈だな」

 

治療魔法をしようとする芳佳にガイは手を振り、音炉は感心する。

 

ちなみに止まったマスははてなマークでこれであった。

 

ー次の手番まで1人の胸に別の人が埋もれるー

 

インペラー&タイガ「どういうこと!?」

 

芳佳「こ、これは!?(くわっ!)」

 

リーネ「芳香ちゃん…」

 

静夏「宮藤さん…」

 

内容のに芳佳はすぐさま食いつき、リーネと静夏はずいっと近寄る。

 

その間にルーレットは周り……リーネが静夏の胸に埋もれると言う結果になった。

 

静夏「……えーっと…」

 

リーネ「えっと、ごめんね服部さん」

 

ギュっと抱き着いて静夏の胸にうずめながら謝罪するリーネにい、いえと静夏は少し恥ずかしそうに返す。

 

芳佳「…………」

 

亜美「よしよしが凄い羨ましいそうに2人を見てますな真美さんや」

 

真美「そうですね亜美さんや、おっぱい星人ですな」

 

切歌「おっぱい星人デス」

 

ペリーヌ「おっぱいトリオの一人ですわ」

 

指を咥えて羨ましそうに見ている芳佳に一部呆れ、一部は同意したのであった。

 







ガイ「後編に続く~」


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ウィッチとアイドルとすごろく大会 後編

龍騎「後編、はっじまるよー!」


エイラ「次は私等の番だナ」

 

ソーラク「じゃあ次、俺が降る!」

 

元気よく言うソーラクはサイコロを持ち上げる。

 

バルクホルン「赤いマスにならないようにな」

 

ソーラク「おう。えっと赤いマスは…」

 

確認してソーラクはんじゃあと勢い良く振りかぶり……

 

バルクホルン「おい、それは良くないフラグが……」

 

ソーラク「おらよっと!」

 

勢い良く横回転しながらサイコロは飛んで行き……

 

カーン

 

ガイ「あら?」

 

ガイに当たって軌道が代わり……

 

ドゴ!!

 

インペラー「よもぎ!?」

 

インペラーの横顔に炸裂する。

 

タイガ「インペラぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

亜美「うー-ん、イン兄ちゃんはホントに不憫ですな」

 

真美「フビンペラーここにきまわれり(※正しくは極まれり)ですな」

 

ソーラク「あんれぇぇ?;」

 

バルクホルン「なにをやっているんだ…」

 

エーリカ「えっと数字は…」

 

倒れたインペラーに普通に大丈夫かなと思いながらエーリカは数字を見る。

 

エーリカ「あ、5だ」

 

んで進むマスは……とエーリカは見て赤マスにあちゃあとなる。

 

エーリカ「赤マスになちゃった」

 

坂本「内容はなんだろうか……」

 

誰もが内容がどうなる息を呑んでみていると……

 

ーメンバーで話し合い、誰か1人、猫になるか決めるー

 

エイラ「え?猫?」

 

サーニャ「しかも指名する奴?」

 

真「これ、ちょっと悩むよね?」

 

内容のに誰もが唸る。

 

響「んでどうする?」

 

バルクホルン「私としては赤にしてる奴を推したいな」

 

マルセイユ「赤にしてる……」

 

ソーラク「誰だろうな」

 

エイラ「お前等とヒビキだな」

 

そう言ったバルクホルンのに反応した2人にエイラが指摘する。

 

エーリカ「じゃあ決まりだね」

 

雪歩「誰か決まったんですか?」

 

まあね~とエーリカはそう言い……

 

エーリカ「マルセイユで」

 

マルセイユ「え?」

 

告げられた事にマルセイユは目を丸くする。

 

ウルスラ「姉さま。それは……ナイスアイデアです」

 

エーリカ「まぁ、ヒビキを除いたら間違って最初に人にぶつけてるマルセイユが戦犯かなと」

 

良い笑顔で賞賛するウルスラにエーリカはそう言う。

 

マルセイユ「そ、そんな…!」

 

坂本「まぁ、こっちとしては特に反対もないな」

 

サーニャ「マルセイユさんには悪いけど…」

 

ニパ「生贄になってね」

 

他のメンバーも一致と言うのにマルセイユはうそでしょ!?と叫んだ直後……

 

ボフン!

 

煙に包まれる。

 

誰もが見守っていると……猫がいた。

 

インペラー&タイガ「まんまの猫になっちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

王蛇「書いてある通りだろ?」

 

ミーナ「そのままの意味だったのね…」

 

ウルスラ「(これでしばらくは姉さまに近づく人は消えました)」

 

それに内心ニヤリと笑うウルスラであったが誤算があった。

 

猫マルセイユ「ニャーン」

 

エーリカ「うわっ!?」

 

ネコとなったマルセイユはエーリカの胸に飛びついてそのまま肩に乗る。

 

猫マルセイユ「(*`ω´*)ドヤッ」

 

エーリカ「なんで猫にされたのに胸を張ってるのさ?」

 

ウルスラ「(あの猫……!)」

 

嬉しそうにしている猫マルセイユにウルスラは猫になった事を利用して姉に近づいたのに嫉妬する。

 

王蛇「んじゃあ次はラルチーム」

 

やよい「ふう~やり切りましたね~」

 

調「た、大変だった…」

 

フラフープを回し続けていたので水分補給と汗を拭いてる間にベールクトがサイコロを持つ。

 

ベールクト「ほいっと」

 

ベールクトはサイコロを投げると出目は2だった。

 

伊織「青ね」

 

フェル「じゃあ良いマスね。良かったわ」

 

それにフェルが安堵し、誰もが止まると……青のマスが変化して虹色になる。

 

ミセスS「おお、ラッキーマスに止まったのう」

 

那佳「ラッキーマス?」

 

サーシャ「なんですかそれ?」

 

首を傾げる面々にミセスSは簡単じゃよと言い……

 

ミセスS「文字通りラッキーな事が起きるんじゃよ」

 

切歌「おお、それは良いマスデス!」

 

アメリ―「どんなラッキーでしょうか?」

 

誰もがルーレットの内容を見ると……

 

ーサイコロを4つ振って出た合計の数だけ進めー

 

ベールクト「サイコロ4つ!?」

 

切歌「これは凄いデス!」

 

伊織「けど油断はできないわ。1ゾロをしない様に気を付けなきゃね」

 

おおと声をあげる面々に伊織が注意する。

 

切歌「ああ、それは嫌デスね;」

 

ジョセ「誰が降る?」

 

確認するジョセに誰もが見合い、

 

やよい「1つふりま~す」

 

切歌「じゃあおひとつアタシがやるデス!」

 

ラル「…ではこれは私がやろう」

 

サーシャ「では私も」

 

上記の4人が出現したサイコロを手に取る。

 

調「では四人同時に…せーの!」

 

合図と共に投げられる。

 

伊織「出た出目は……」

 

ベールクト「5,4,6,5ね」

 

やよい「合計20です~」

 

おおと切歌とやよいは声を漏らす。

 

ラル「かなりの数になったな」

 

フェル「いっぱい進めて良いわね!」

 

とにかくラルチームはたっぷり進んで行く。

 

シャーリー「凄い引き離されたな」

 

ルッキーニ「ようし!こっちも負けない様に大きいのを出そう!」

 

元気よく言ったルッキーニはサイコロを持ち……

 

ルッキーニ「ええいっ!」

 

元気良く振り……

 

インペラー「ペラップ!?」

 

3度目のインペラーに直撃した。

 

タイガ「インペラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

龍騎「なんか勢い良く振ると良くインペラーに当たるよね;」

 

ガイ「フビンペラーだしね」

 

王蛇「フビンペラー故に致し方なし」

 

ミセスS「えっと出た目は…4じゃな」

 

あちゃあなライダーズを後目にミセスSは出目を言う。

 

ルッキーニ「むにゅう~、微妙な数」

 

ペリーヌ「えっと4つ先は…」

 

進む先を見るとラッキーやハテナ、赤や青でもない、黄色でピエロの顔が付いていた。

 

ミセスS「おお、面白マスじゃな」

 

千早「面白マス?」

 

美希「笑いが起きそうな事が起きるヤツかな?」

 

クルピンスキー「へ~。なにが起きるのかな?」

 

ロスマン「変なのでなければ良いんですけどね」

 

そう言ってる間にルーレットが止まり……

 

ハイデマリー「あ、止まりました」

 

内容を見て固まる

 

ールーレットで当たった人物を驚きの姿に!ー

 

孝美「驚きの姿!?」

 

美希「あ、そのルーレットが決まるの」

 

続けてのルーレットで現れたのはクルピンスキーであった。

 

ボン!

 

それによりクルピンスキーは煙に包まれ、ドレスの姿になっていた。

 

クルピンスキー「えっと…どうかな?」

 

ロスマン「成程、あなたの新鮮な反応が見れて面白いですね」

 

恥ずかしそうに聞くクルピンスキーにロスマンは笑顔で言う。

 

シャーリー「なるほど。ああいう面白いことが起きるのか」

 

ルッキーニ「おもっしろそう!」

 

智子「かかる人以外には面白いって事か」

 

誰もが納得してる間にリーネがサイコロを振る。

 

音炉「3ダ!」

 

芳佳「えっと止まるマスは……」

 

マスの色は何なのか確認した芳佳は……はてなマークにグッと手を握り締める。

 

静夏「み、宮藤さん;」

 

直枝「正直だな」

 

ガッツポーズする先輩に静夏はなんとも言えない顔をし、直枝は半目で呟く。

 

春香「いやぁ芳佳ちゃんの要望のは来ますでしょうかな~」

 

芳佳「は、春香さん///」

 

かんらかんら笑う春香に芳佳は頬を赤らめてる間にルーレットは止まり……

 

ールーレットで止まった人物の秘密を公開ー

 

まさかの内容に誰もが固まる。

 

ガイ「ああっとこれは赤裸々なのが明かされそうですね王蛇さん、ミセスSさん」

 

王蛇「ホントだな」

 

ミセスS「さーて誰が当たるのじゃろうか」

 

司会組がワクワクする中でルーレットが回る。

 

亜美「誰が当たるんだろう」

 

真美「きんちょーしますな」

 

芳佳「ど、ドキドキするね…」

 

リーネ「(ひ、秘密ってどんなのを///)」

 

誰もがドキドキハラハラしている中で決まったのは……

 

ミセスS「菅野ちゃんじゃな」

 

直枝「何!?」

 

自分が当たってたじろぐ直枝にひかりはおおと声を漏らす。

 

ひかり「か、菅野さんの秘密!」

 

音炉「何かな?」

 

直枝「iいや、俺には秘密なんて……」

 

否定しようとする直枝だが、ルーレットのモニターが代わり……

 

ー実は書く文字が可愛いー

 

と表示された。

 

直枝「ああああああああああああああ!!!!!///」

 

ニパ「あー、確かに菅野の文字可愛いよね~」

 

孝美「良いと思うわよねあの字は」

 

悶える直枝に502の面々はあーとなる。

 

芳佳「これは恥ずかしいですね…;」

 

シャーリー「確かに、これは自分で来られると……」

 

直枝「止めろ!そんな目で見んな!!///」

 

視線が集まって悶える直枝に可愛い所ありますよねとひかりが言う。

 

王蛇「では、ここからはすごろく小説あるあるのダイジェストでお送りいたします」

 

インペラー「メタイ!?」

 

切歌「メタいデス!?」

 

そんなツッコミが入る間、それぞれ進んで行く。

 

時にはボディコンを着た坂本にミーナとついでにペリーヌが鼻血を噴き……

 

坂本「?どうした二人とも、鼻を抑えたりして」

 

ミーナ&ペリーヌ「にゃ、にゃんでもないです///」

 

赤ちゃんになったウルスラをエーリカが世話したり……

 

ウルスラ「(姉さまにお世話されるなんて///)」

 

エーリカ「赤ちゃん時代はこんな感じだったんだね~」

 

シャーリーがブラジル水着を着て千早が悔しがったり……

 

千早「くっ!」

 

シャーリー「ち、血涙出てるぞ!?」

 

ルッキーニ「凄い睨んでるねシャーリーの胸を;」

 

芳佳の胸を直枝が揉んだり……

 

リーネ&静夏「(いいなぁ…)」

 

ネズミとなって小さくなったエイラがニパの胸に挟まれたり……

 

ねずみエイラ「ちゅちゅー!!?」

 

ニパ「イッルがこんなに小さくなっちゃった!?」

 

サーニャ「むぅ……」

 

ラルがグ〇の格好をしたり……

 

インペラー「まてまてまて!?これ名前繋がりのボケだろ!?」

 

ミセスS「危ないボケじゃのう;」

 

ハイデマリーがアルプスの少女の格好をしたり

 

王蛇「ハイ繋がりだな」

 

クルピンスキー「でも胸が…ごふっ!?」

 

千早&ペリーヌ「([∩∩])」腹パンした

 

インペラー「な、なんて人を殺しそうな笑顔なんだ……!」

 

ひかりが猫耳を付けた剣士(転生したら剣でしたのフラン)みたいな恰好になったり

 

インペラー「今度は声が同じネタかーい!!」

 

ガイ「あれ、コジロウの中の人が相方をしてるんだよね」

 

ミセスS「ああ、そうじゃったのう」

 

そんなこんなありながら終盤に迫った

 

龍騎「全チームが後6マスになったね」

 

ガイ「すごろく小説あるあるですな」

 

タイガ「だからメタイって;」

 

王蛇「エイラチームが6を出したら1位だな」

 

真「んー!これは燃えて来たね!」

 

エイラ「よーし!ここは6出すんダナ!」

 

ふんすと気合を入れてエイラはサイコロを持ち上げる。

 

エイラ「えいっ!」

 

投げた結果、2歩足らずの4と言う結果になった。

 

ニパ「ん~惜しい!」

 

ソーラク「えっと、行く先は……」

 

誰もが止まるマスを見る。

 

ミセスS「おーっとこれはギャンブルマスじゃ!」

 

雪歩「ギャンブルですか?」

 

うむとミセスSは解説を始める。

 

ミセスS「サイコロを回して、4,5,6がでればゴール。外れたら振り出しに戻る。まさにギャンブルなマスなのじゃ!」

 

エイラ「成程な」

 

ニパ「ならここはエイラがやったらどうかな?」

 

王蛇「ちなみに振る人はランダムだ」

 

納得してからそうだなとエイラは持とうとして王蛇が釘をさす。

 

響「おおう。責任重大だぞ」

 

エーリカ「外せないね」

 

誰もが誰が降るか見守っていると……

 

王蛇「もっさんだな」

 

タイガ「坂本さんね」

 

坂本「私か」

 

ミーナ「頑張ってね。美緒」

 

ああと坂本はサイコロを手に持つ。

 

坂本「ではいくぞ…」

 

ふっ!とサイコロを投げ、投げられたサイコロは何回かバウンドしてから転がり……

 

ミセスS「おっとこれは……?」

 

誰もが出た出目を見る。

 

出た目は……

 

ニパ「……い、1…」

 

あー、残念とミセスSはそう言う。

 

王蛇「と言う訳で振り出しに戻る事が決定」

 

坂本「…す、すまん。皆」

 

ミーナ「しょ、しょうがないわ美緒;」

 

謝る坂本にミーナは慰める。

 

ガイ「次はラルチ~~ム」

 

調「こっちは誰が振りますか?」

 

フェル「んー、ラルさんで良いんじゃないかしら?」

 

そう言われて分かったとラルはサイコロを持つ。

 

ベールクト「頼むぞ、ラル!」

 

切歌「6で優勝デース!」

 

やよい「ガンバれす~」

 

応援を受けながらラルはサイコロを投げる。

 

ミセスS「出た目は…5じゃな」

 

惜しいと誰もが漏らす。

 

タイガ「ホント惜しいね。ゴール手前のマスは……」

 

ミセスS「一回休みマスじゃ」

 

伊織「うわぁ、これは惜しいわ」

 

告げられた事に誰もがあーとなる。

 

ラル「すまない…」

 

サーシャ「いえ、振り出しに戻らないだけ良いかと」

 

謝るラルにサーシャはそう言う。

 

シャーリー「そうそう!次でゴールすればいいわけだし」

 

ルッキーニ「と言う訳でゴールはあたし達が貰った!!」

 

二ッと笑って言うシャーリーの後にルッキーニが元気よくサイコロを投げ飛ばす。

 

インペラー「さいたま!?」

 

それによりインペラーに4度目の直撃

 

龍騎「なあ、勢い良く投げられたサイコロがいつもインペラーに直撃してるんだけど!?」

 

王蛇「仕様だ」

 

ガイ「仕様だね」

 

ルッキーニ「お約束だね!」

 

ロスマン「いや、おかしいでしょ;」

 

ツッコミを入れる龍騎のに平然と返す王蛇とガイに乗ったルッキーニにロスマンはツッコミを入れる。

 

その間にクルピンスキーは止まったサイコロを見る。

 

クルピンスキー「あ、4だ」

 

美希「んじゃあギャンブルマスなの」

 

誰もがごくりと息をのむ。

 

王蛇「良い緊迫感が出てるな」

 

ミセスS「降るのは…お、千早ちゃんじゃな」

 

千早「わ、わたしね」

 

緊張した様子で千早はサイコロを持つ。

 

ペリーヌ「頑張って下さい千早さん!」

 

孝美「肩の力を程よく抜くのよ」

 

そんな千早にチームメンバーは応援や激励する。

 

ふうと深呼吸してから千早はサイコロを軽く投げる。

 

誰もが静かに転がるサイコロに息を飲み……

 

ミセスS「……6じゃ」

 

出た出目にそれに誰もがおおと声を漏らす。

 

美希「優勝なの~」

 

ルッキーニ「すごーい!」

 

シャーリー「やったな千早!」

 

わー!とシャーリー達は千早を囲み、芳佳達は拍手する。

 

龍騎「おめでとう!」

 

王蛇「良いすごろくだった」

 

インペラー「俺、全力投げの時にぶつかってるのなんで?」

 

ガイ「運命力でしょ」

 

ミセスS「フラグじゃろ」

 

龍騎達も拍手する中で貢献者の千早はスンとした顔をしていた。

 

タイガ「あれ?千早、どうして喜んでないの?」

 

インペラー「だよな?」

 

王蛇「ああ、わかったぞ」

 

そんな千早のに気づいて訝しむタイガとインペラーの後に王蛇は気づき、そんな彼の視線を追った2人はああとなる。

 

優勝した事でチームメイトに抱き着かれたのだが、その際にシャーリー達大きい勢のお餅が当たっているのだ。

 

千早「……くっ!!!」

 

ペリーヌ「千早さん…」

 

ロスマン「分かります」

 

クルピンスキー「あれ?先生はけっこ、(どごっ)ごほ!?」

 

悔しがる千早にペリーヌはホロリとなり、同情したロスマンは余計な事を言おうとしたクルピンスキーに腹パンをして黙らせるのであった。

 

 

 

 

春香「いやぁ~楽しかったですね~」

 

龍騎「そうだな~」

 

ミセスS「色々と面白かったのう」

 

芳佳「ですね」

 

誰もが思い思いに背伸びしたり、話し合ったりする。

 

亜美「いやぁ~良かったですな~」

 

真美「ホントホント」

 

こあみ「とかー」

 

こまみ「ちー」

 

定子「おお、寄ってきた」

 

徹子「ホント、天海たちにそっくりだな」

 

寄って来たこあみ達を見て定子は興味津々で頭を撫で、徹子も興味深そうに見る。

 

ちひゃー「くっくっ」ぺしぺし

 

ペリーヌ「なんだか懐かれましたわ」

 

エーリカ「へー、なんでかな?」

 

自分の頭に乗るちひゃーにペリーヌは戸惑い、エーリカは首を傾げる。

 

響「ああ、ちひゃーは餌付けした人や千早と同じ位の奴に懐き易いんだぞ」

 

ペリーヌ「…………くっ!!」

 

リーネ「ペリーヌさん…」

 

その後に響の言葉にペリーヌは自分の胸をポンポンしてから顔を歪め、リーネはホロリと涙を流す。

 

シャーリー「あー、ペリーヌとちひゃーは仲間だから気があったのか」

 

ルッキーニ「成程~」

 

ペリーヌ&ちひゃー「シャーーーーーー!!!!」

 

納得したシャーリーにペリーヌとちひゃーは同時に吠え、チビペリーヌがシャーリーに電撃を浴びせる。

 

シャーリー「あばばばば!?」

 

バルクホルン「当然の結果だな」

 

電撃を浴びるシャーリーにバルクホルンは冷めた目で見る。

 

芳佳「………」

 

音炉「…どうしたのヨシカ?」

 

一方で芳佳は落ち込んでいたのに気づいた音炉が話しかける。

 

芳佳「お胸さん。触れなかった」

 

音炉「……あー」

 

しょぼんと落ち込んでいる芳佳に音炉は納得する。

 

芳佳「触りたかったなぁ…」

 

他の人が触ったりだったので揉めなかった事を残念がっている芳佳に音炉が抱き着き……

 

音炉「アタシのを触る?」

 

そう言って胸を強調する。

 

芳佳「(音炉ちゃんの胸を触れる…!?)」

 

くわっとなる芳佳にリーネと静夏が左右から迫る。

 

静夏「宮藤さん」

 

リーネ「芳香ちゃん。ちょっとこっちに来て」

 

胸を当てられているが笑顔から出ている怒気に芳佳は大量の汗が噴き出る。

 

芳佳「え、ええっと…二人ともこれには…」

 

静夏&リーネ「問答無用です!」

 

ずずずと引き摺る2人にああああ……と芳佳は連行されて行き、音炉も芳佳~と後を追う。

 

ガイ「ムチャシヤガッテ」

 

ペリーヌ「まったく、宮藤さんったら…」

 

龍騎「あれ?芳佳ちゃん達どこに行ったの?」

 

それに様々な反応をする坂本達の所に龍騎が大皿を持って来る。

 

坂本「あーまあ、ちょっと野暮用だ」

 

ミーナ「龍騎さんは何をもってるんですか?」

 

龍騎「ああ、皆運動しただろうし、ミセスSさんに許可を貰ってちょいと餃子を作ったんだ」

 

困った様に言う坂本の後に聞いたミーナに龍騎は大皿に乗せていたのを見せながら返す。

 

切歌「おお、餃子デース!」

 

調「美味しそう…」

 

それに切歌と調は目を輝かせる。

 

春香「プロデューサーの餃子は天下一品ですよ!天下一品!」

 

美希「ホントにご飯と合うの~」

 

ひかり「おお、それは美味しそうですね!」

 

直枝「マジでいい匂いするな」

 

2人のを聞いて誰もが目を輝かせる。

 

ミセスS「んじゃすごろくも終わったし、ごはんにでもするかのう」

 

ルッキーニ&ジョゼ「さんせー!」

 

ワイワイはしゃぎながら食卓へと向かう。

 

真「えっと、宮藤さん達良いのかな?」

 

エーリカ「あー…多分平気かな?」

 

エイラ「そうダナ。あいつ等なら後で来るだろうし」

 

心配する真にエーリカとエイラは呆れた顔でそう言う。

 

少しして顔をツヤツヤにさせたリーネと静夏に音炉に支えられた芳佳が来たのは些細である。

 

これを見た真と伊織は他人事じゃないなと思った。

 

 

 

 

龍騎「お世話になりました!」

 

亜美&真美「なりました~」

 

ちひゃー「くっ!」

 

こあみ「とかー!」

 

こまみ「ちー!」

 

坂本「気を付けて帰るんだぞ」

 

ミーナ「体に気を付けて」

 

頭を下げる龍騎達に坂本達はそう返す。

 

インペラー「しっかし、俺、色々と吹っ飛ばされてたな」

 

ガイ「フビンペラーの宿命だよ」

 

王蛇「そうだぞフビンペラー」

 

ニパ「フビンペラー…w」

 

エイラ「おいおい、お仲間を笑ったらダメだロ、フビニパ」

 

なんとも言えない声で言うインペラーに対して言ったガイと王蛇のにニパは思わず笑い、エイラが肩を叩いてそう言う。

 

ニパ「ご、ごめんごめん」

 

直枝「ああ、確かに不憫と言う意味じゃあニパがそうだな」

 

クルピンスキー「確かにフビニパだね~」

 

も~~~とここぞとばかりに弄る2人に怒るニパに誰もが笑う。

 

春香「お仕事頑張ってね芳佳ちゃんに皆さん!」

 

芳佳「春香さんもアイドル頑張ってください!」

 

お互いに応援しあった後に龍騎がんじゃあとみうらさんを頭に乗せて手をパンとさせる。

 

ひゅん!

 

それにより龍騎達の姿は一瞬で消える。

 

音炉「行っちゃった」

 

芳佳「そうだね」

 

少し寂し気に言う音炉に芳佳もいた場所を見る。

 

ミセスS「まあいつかまた会えるじゃろ」

 

切歌「濃い人達だったデス!」

 

調「だね」

 

各々に話しながら歩く。

 

坂本「まさか別の世界にもちびと似た存在がいるとはな」

 

ミーナ「世界ってホント広いわね」

 

ああ……と坂本は同意して見上げる。

 

そこに広がるは無限に広がる空。

 

坂本「空もまだその分、広がり続けているんだろうな」

 

そう呟いた。

 

こうしてウィッチ達とアイドル達の一時の邂逅は終わった……だが、彼女達との道はまたどこかで交わるかもしれない……」

 

ガイ「ちゃんちゃん」

 

ウィッチ一同「ってなんでまだ居るの!?」

 

マイクを持ってナビゲーター口調で言う王蛇とガイにウィッチ全員叫ぶのであった。

 

なお、ちゃんと龍騎が迎えに来て2人はちゃんと帰りましたとさ

 



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魔女と装者のバカンス日和

暑さにまいっている響たちのところに一通の手紙が…


夏のとある日……響は……ぐでたま化していた(爆)

 

響「あちゅい〜」

 

未来「響、凄く溶けてる感じになってるよ;」

 

気持ちは分かるけども……とアイスを頬張りながら未来は汗を拭う。

 

ここ最近暑い日が続いているのもあって、いつも元気溌剌な響もだれてしまっていた。

 

遊びに来ていたクリスも胸元の汗を拭きながらマジ熱すぎだろとぼやく

 

クリス「これも温暖化ってやつか?」

 

マジでやってらんねー……とだれてる響の顔にクリスは自分の胸を乗っける様にのしかかってだれる。

 

クリスちゃん熱い……と響が文句を言うが力が出ないのでなすがままである。

 

そんなクリスに嫉妬の目線を向けていた未来は2人の上に何かの歪みが発生してるのを目撃し、そこから何かがひらひらと落ちて来る。

 

響「ん?なにこれ?」

 

クリス「あん?」

 

自分の目の前に落ちて来たのを手に取った響は良く見てみる。

 

よくある手紙の様で中身を取り出して見る。

 

響「…あ、魔王の私からだ」

 

未来「魔王の響から?手紙にはどんなのが書いてるの?」

 

待ってね……と響は中身を読み、目を輝かせてガバッとクリスを押し退けて飛び起きる。

 

クリス「あたっ!?ど、どうしたんだよ?」

 

響「未来!クリスちゃん!バカンスに行こう!」

 

「「……はい?」」

 

ミューチェ「……え?どういう事?」

 

笑顔で言われた事に目を点にするクリスと未来にエアコン前で漂っていたミューチェも呆気にとられるのであった。

 

 

 

 

響「うわ~!」

 

ファナ「これはすごいっすねぇ」

 

目の前に広がる光景に響やファナは声をあげる。

 

奏「まるでハワイのビーチみたいな光景だな」

 

翼「海も澄んでいて、綺麗だな」

 

サングラスをかけた奏の隣で翼は海を見てそう漏らす。

 

マリア「それにしたってまさかバカンスの為に土地を丸ごと作るなんてすごいわね」

 

セレナ「最初聞いた時驚いたよね」

 

周りを見てそう呟くマリアにセレナも同意しながら興味津々で見渡す。

 

響が貰った手紙にはこう書かれていた。

 

魔王響【みんながバカンスできるエリア作ったんだけど、試運転のためみんなを招待するよ。色んな感想を聞きたいから団体さんで来ても大丈夫だよ~】

 

との事なので早速来たのだ。

 

ちなみに切歌と調はミセスSと共にウィッチ達を誘いに向かったので後から来る予定だ。

 

未来「水着も用意してるなんて凄いね」

 

響「だね~水着を忘れても大丈夫って事だね」

 

弓美「ちなみに我慢できず下に着て来た自分がいます」

 

楽し気に笑う未来と響の隣で言った弓美に何してんのと創世に突っ込まれる。

 

沙織「まさかと思うけど、下着は忘れてないよね?」

 

ファナ「あーありそうっすね」

 

指摘する沙織のにファナはあるあると頷く。

 

弓美「大丈夫大丈夫。そんなベタな事…………下着と間違って予備の水着を入れてたわ」

 

クリス「おい;」

 

ミューチェ「まさかの予想の斜め上ね;」

 

笑って否定しようとして、別の水着を取り出す弓美にクリスは呆れ、他のメンバーもあらぁとなる。

 

魔王響「やっほー、みんな!よく来てくれたね!」

 

魔王未来「来てくれてありがとう」

 

そこに水着の上にアロハシャツを着た魔王響とボーイレッグを着た魔王未来が来る。

 

響「こっちこそ、招待してくれてありがとう!」

 

魔王響「こちらこそ!来てくれてありがとう!」

 

えへへと笑いあう2人の響にホント瓜二つと弓美は呟く。

 

そこへおーいと芳佳達を連れた切歌達が合流する。

 

切歌「響さーん!」

 

調「芳香ちゃんたちを連れてきました」

 

芳佳「響さ~んみなさ~ん!お久しぶりです~」

 

元気に手を振る芳佳に久しぶりと響も笑う。

 

魔王響「あの子たちは?」

 

魔王未来「なんか服装がその……独特だね;」

 

奏「あー……あいつ等の世界だと、あれが普通らしいんだよな;」

 

弓美「大胆だなー」

 

初めて会う魔王響と言葉を選ぶ魔王未来に奏はそう答える。

 

響「と、とりあえず今日はみんなで楽しもうよ!」

 

芳佳「うん!」

 

話題変えようと元気よく言う響に芳佳も頷く。

 

早速、全員が用意された水着に着替え……

 

響&弓美&切歌&芳佳&音炉&ルッキーニ&エーリカ「海だーーーー!!!」

 

一部が元気よく飛び出す。

 

未来「待って、響!」

 

バルクホルン「おい、待て!まずは準備体操をしろ!」

 

シャーリー「はしゃぎたい気持ちは分かるが準備は大事だぞルッキーニ」

 

創世「弓美もだよ」

 

海に飛び込もうとしていた面々に保護者達が止める。

 

坂本「風鳴。今回は泳ぎで勝負しないか?」

 

翼「ふっ、その勝負受けてたとう」

 

準備運動をしながらそう提案する坂本に翼は賛同する。

 

マリア「無茶しないでね翼」

 

ミーナ「美緒もよ」

 

そんな2人へとマリアとミーナが注意する。

 

翼「安心しろマリア!お前の為に勝利しよう」

 

坂本「む、そうなると私はミーナの為に勝利するべきだな!はっはっはっ!」

 

不敵に笑う翼に坂本も豪快に笑って言った事にマリアとミーナははうっ!と顔を赤くする。

 

ペリーヌ「頑張ってください、少佐ー!」

 

クリス「応援するのは良いが……血涙流すなこえぇよ!?」

 

そんな坂本にペリーヌが応援するが先ほどの発言ので血涙を流して悔しそうなのにクリスはドン引きする。

 

ファナ「だ、大丈夫なんっすかあれ?」

 

静夏「ど、どうなんでしょうね;」

 

不安そうに聞くファナに静夏も困った様に返す。

 

坂本「ありがとうなペリーヌ!こうも応援されたのならなおさら負けられんな!」

 

ペリーヌ「…!少佐ぁ!」

 

二ッと笑って返す坂本に顔をペリーヌはパぁと輝かせる。

 

ちなみにミーナは少し嫉妬する。

 

翼「……もう少し周りを見た方が良いぞ坂本」

 

坂本「む?」

 

ミーナの嫉妬を感じ取って忠告した翼の言葉にどういう事だ?と坂本は首を傾げる。

 

分かってない坂本に翼は肩を竦める。

 

エイラ「…もしかしてアイツ、少佐側と思ったけど実はミーナ側なのか?」

 

サーニャ「何言ってるのエイラ?」

 

そんな翼を見てエイラはそう呟き、サーニャは首を傾げる。

 

ニパ「なんかまた感じ取ったの?」

 

サーニャ「悪い予感?」

 

んにゃあそんな感じのじゃないぞとニパとサーニャにエイラは首を横に振る。

 

ウルスラ「姉さま。日焼け止め塗りましょうか?」

 

エーリカ「んじゃあお願いね」

 

はいとウルスラは嬉しそうに寝転がったエーリカの背中に日焼け止めを塗る。

 

ウルスラ「(姉さんの背中……)」

 

塗りながらウルスラはエーリカの背中を見て興奮する。

 

ウルスラ「(す、少し手が滑っても…)」

 

エーリカ「ん」

 

声を漏らしたエーリカのにウルスラはハッと我に返る。

 

ウルスラ「(危ない危ない。危うく理性が…)」

 

エーリカ「気持ちよかったよ。ありがとうウルスラ」

 

その言葉を聞いた瞬間、ウルスラは倒れた。

 

ウルスラ「(ああ、その言葉だけで尊いです姉さま♥)」

 

エーリカ「ウルスラ!?」

 

倒れた音で慌てて起き上がってウルスラを抱き上げるエーリカだが、そのエーリカは日焼け止めを塗る為に曝け出していたので、見えた胸のにウルスラは鼻血を流してかくりとなる。

 

エーリカ「ウルスラ!?」

 

バルクホルン「隠せハルトマン!!」

 

マルセイユ「それはウルスラへのとどめになるぞ!」

 

ぎゃあぎゃあ騒ぐバルクホルン達にクリスは呆れる。

 

クリス「なにやってんだかあいつら;」

 

ロスマン「こちらが騒がしくてすいません;」

 

呆れるクリスにロスマンは謝罪する。

 

クリス「まあ騒がしいのはこっちも同じか」

 

クルピンスキー「ふふ、なら気が合うって感じだね」

 

そんなクリスへと言葉をかけるクルピンスキーにクリスはかわす。

 

クリス「わりぃけどアタシにはあのバカがいるんでな」

 

クルピンスキー「そうか~」

 

ロスマン「残念でしたね」

 

残念がるクルピンスキーにロスマンはジト目で言う。

 

クルピンスキー「しょうがない。じゃあ先生にお願いしようかな」

 

ロスマン「何がしょうがない、ですか!!」

 

飛び上がってクルピンスキーの頭をはたくロスマンに苦労してるなとクリスは同情の目をロスマンに向ける。

 

奏「ファナ!あのスライダーやってみようぜ」

 

ファナ「スライダーッスか!」

 

二ッと笑う奏のにファナはそう言うのもあるんっスねと指さしてる方を見る。

 

ファナ「…凄く、複雑なコースっすね」

 

奏「すげぇなこれ」

 

縦横無尽に伸びるスライダーのに少し怖気づくファナだが奏は興味津々で見ている。

 

ベールクト「うわ~、これ普通の人滑れるの?」

 

ソーラク「下手すればヤバくなるよな……」

 

隣でベールクトとソーラクの姉妹も見ていた。

 

奏「お、お前たちもすべるのか?」

 

ソーラク「ああ、スリルありそうだしな」

 

親し気に声をかける奏にソーラクはそう返す。

 

ベールクト「まあまず私たちがやって、人間でも大丈夫なのか試してみるね」

 

ファナ「もしかして音炉さんと同じネウロイウィッチッスか」

 

そう言う事とベールクトは笑って返す。

 

ソーラク「行くぞベールクト」

 

ベールクト「はいは~い」

 

スライダーに向かう2人を見送りながらどんな感じだろうかとファナはワクワクする。

 

奏「楽しみそうだなファナ」

 

ファナ「ハイっス!」

 

どうなるのかと2人は見ていると……

 

ベールクト「うおおおおおおおおお!!??」

 

ソーラク「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

響き渡る絶叫に奏とファナはギョッとなる。

 

ザパーン!!

 

その後に凄い着水音が響き渡る。

 

奏「…………」唖然

 

ファナ「…………人外向けっスね」

 

その音に言葉を無くしていた奏はファナのに無言で頷いた。

 

 

 

 

一方、一通り泳ぎ終えた響は魔王響の案内で大きな海の家で並べられた料理に感嘆していた。

 

響「いろんな料理があるね!」

 

魔王響「色々と用意して見たよ」

 

ルッキーニ「わー、おいしそー!」

 

管野「すげぇな、焼きそばとかホットドッグ、海の家でありそうな奴か」

 

おぉと声を漏らしながら各々にとって食べている

 

芳佳「た、タピオカミルクティー…?」

 

音炉「芳佳、それが気になるの?」

 

一方で芳佳は置かれていた飲み物のでタピオカミルクティーを戸惑った様子で見ている。

 

芳佳「うん、聞いたことがなくて」

 

ミセスS「あーそれ、未来の飲み物だからのう」

 

そりゃあ聞いたこともないとミセスSが近寄って言う。

 

切歌「つぶつぶが美味しいデス!」

 

調「好みは人によるかもしれないけど、飲んでみる?」

 

んじゃああたしがとルッキーニが早速頼んで、出されたそれを見る。

 

ルッキーニ「なんでわざわざストローを挿すの?」

 

切歌「飲んでみたらわかるデス」

 

首を傾げたルッキーニは言われた通りにストローで吸ってみる。

 

シャーリー「お?」

 

ルッキーニ「…ふにゃ!?」

 

それにより黒い粒々もストローを通ってルッキーニの口に入る。

 

芳佳「どう?ルッキーニちゃん?」

 

ルッキーニ「なんかもちもち?してるー!」

 

おもしろ~いと笑うルッキーニにシャーリーも試しに飲んでおぉと声を漏らす。

 

シャーリー「面白い触感だなこれ!」

 

ファナ「こっちのパチパチアイスも美味しいっすよ」

 

パチパチと聞いてルッキーニは早速一カプリしてんーーーーと震える。

 

ルッキーニ「…んにゃにゃ!?」

 

ひかり「く、口の中ではじけてます!?」

 

孝美「大丈夫ひかり?」

 

ビックリしながら2人は面白いと笑う。

 

ニパ「へー!こんなアイスあるんだ!」

 

エイラ「気を付けろよニパ、胸に落としたらビックリしてひっくり返るんじゃないカー」

 

興味津々なニパにエイラはそう言う。

 

ニパ「流石にそれはないよイッル!」

 

サーニャ「あれ?インスタント系もあるの?」

 

怒るニパの隣でサーニャが並べられたインスタント系麺類に気づいて聞く。

 

魔王響「インスタントも手軽で美味しいからね!」

 

響「あ、聞いた事ある!泳いだ後にインスタント系の麺類は食べるとさらに美味しく感じるって!特にうどん系が!」

 

笑顔で言う魔法響に焼きそばを食べながら追従する響に対し、食べながら喋らないのと未来が注意する。

 

坂本「これが未来の携帯食…なのか」

 

翼「ああ、付属しているのを入れてお湯を注げばすぐに出来上がるぞ」

 

泳ぎ終えたのか来た坂本が興味深そうに見て、翼が簡単に教える。

 

ミーナ「凄い技術ね」

 

マリア「お金が少ない人には助かる食べ物でもあるわね」

 

お金が少ないと言う部分に思わず502組はぴくっと反応する。

 

ひかり「(お金が少ない人には助かる…!?)」

 

管野「(しかも美味しそうだから沢山あっても困る事がない!)」

 

そう思った直後、一部が項垂れる。

 

ニパ「(ああ、惜しいな!!ホントこっちにないのが惜しいな!!)」

 

ジョゼ「(うぅ…)」

 

クリス「凄い羨ましそうに見てるな……」

 

未来「う、うん…;」

 

ファナ「戦争中って色々大変ですしね…」

 

奏「ホントだな」

 

それを見てクリスと未来は冷や汗を掻き、食べに来たファナと奏は様子から察してから焼きそばを食べる。

 

芳佳「美味しいねリーネちゃん」

 

リーネ「そうだね芳佳ちゃん!これが切歌ちゃん達から聞いていた海の家の焼きそばの味なんだね」

 

あ、ソース付いてるよと口を拭うリーネにありがとうと芳佳は礼を言う。

 

音炉「「海の家」って言うだけでどんなものでもオイシイ!」

 

芳佳「ええ;」

 

静夏「極端過ぎる気もしますけども;」

 

笑顔で言う音炉のに芳佳と静夏は冷や汗を流す。

 

響「うわ、これって…焼きおにぎり!?」

 

魔王響「そうだよ~こういうのもありでしょ?」

 

続いて食べようと探して目に入ったのにおおと声をあげる響に魔王響はそう返す。

 

響「うんうん!やっぱりごはんはいいよね!」

 

未来「ホント響はご飯が好きなんだから」

 

ルッキーニ「美味しそー!(じゅるり……)」

 

管野「ってか醤油付けて焼いたおにぎりはマジで美味いだろ」

 

各々に手に取って一口食べて目を輝かせる。

 

ルッキーニ&管野「うま~~~い!」

 

響「おいし~~い!」

 

奏「おお、良い焼きだな~」

 

誰もが焼きおにぎりを絶賛し、それに魔王響と魔王未来はくすっと笑う。

 

ミセスS「味噌焼きおにぎりもあるぞー」

 

切歌「おぉ~!!味噌焼きもあるんデスか!」

 

下原「それは美味しいに決まってます!!」

 

ジョゼ「(だばーーー)」

 

クリス「出しすぎだろ!?」

 

那佳「それだけいい匂いだったんだね;」

 

わいわいがやがやと賑わってる様子に魔王響は楽しく笑う。

 

魔王響「みんな楽しそうだね。未来」

 

魔王未来「うん。施設試運転は成功…かな」

 

ただ……と魔王未来はスライダーを見る。

 

魔王未来「スライダーは人間用に見直しだね」

 

魔王響「あはははは……うん;」

 

やり過ぎたなと遠い目をする魔王響に魔王未来はため息を吐く。

 

ソーラク「いやっほー!」

 

ベールクト「慣れるといけるもんだね~」

 

その後に聞こえた声に魔王未来は苦笑する。

 

魔王未来「慣れたら行けるんだ;」

 

魔王響「直すよりもう1つ新しいのを作った方が良いかもね」

 

壊すのは勿体ないしねと言う魔王響にかもねと苦笑しながら魔王未来は呟く。

 

魔王響「まぁ、また帳簿とにらめっこしないと…」

 

響「大変だね……」

 

遠い目をする魔王響に響はそう返す。

 

ファナ「魔王って言うのは大変っスね;」

 

奏「偉い立場ってマジで大変だよな」

 

焼きそばを食べながらしみじみと言う奏にそうッスねとファナも自分の義母を思い出して同意する。

 

ミセスS「まあ多くの責任を背負っておるからの。大変なのは当たり前じゃ」

 

切歌「Sちゃんは大変に見えないデスけど…」

 

調「そう言う人もいるって事だよ切ちゃん」

 

うんうんと頷くミセスSに首を傾げる切歌へ調はそう言う。

 

坂本「このあとこそ、決着をつけるぞ風鳴」

 

翼「ああ、今度は私が勝つ」

 

お互いに不敵に笑みを浮かべる2人を見て芳佳はペリーヌに聞く。

 

芳佳「さっき泳いでいたのは同着になったんですか?」

 

ペリーヌ「ええ、写真判定でも同じでしたわ」

 

写真判定もしてたのと芳佳と聞いていたリーネと未来は冷や汗を掻く。

 

マリア「ふふっ、そっちもやるじゃない」

 

ミーナ「そちらこそ、ただ、そっちが羨ましいと思う所があるわ……グイグイ迫られてるのが」

 

その後ろで思い人のでマリアとミーナが話しており、ミーナの言葉にマリアははうっ!と顔を赤くする。

 

ミーナ「…もしかして、翼って私たちの方よりなのかしら?」

 

マリア「そうかも……///」

 

確認するミーナにマリアは頬を赤らめて肯定する。

 

ミーナ「(お似合いのカップルね。ああ……私も美緒とそうなりたい)」

 

羨ましそうに息を吐き出すとミーナを見ながらマリアは大変ねと思った。

 

マリア「(ただまあ困ったところもあるんだけどね;)」

 

頬をポリポリ掻いていると翼がぽふっと自分の胸に顔を埋めて来たのにマリアはうえ!?となる。

 

こういう状態になるのは胸関連と考えてあっとなる。

 

坂本はシャーリーには劣るが胸が大きめの部類の持ち主だから……

 

マリア「(気づいちゃったのね、翼)」

 

察してあーとなったマリアはとりあえずうーうーと泣いてる翼の頭を撫でて上げるのであった。

 

坂本「?風鳴の奴、どうしたのだ?」

 

ミーナ「さ、さあ;」

 

ペリーヌ「(これには同情しますわ;風鳴さん)」

 

エイラ「(ああ、ペリーヌと同じだったか)」

 

首を傾げる坂本にミーナは曖昧に返す事しか出来ず、察したペリーヌは心底同情し、見ていたエイラは察するのであった。

 

リーネ「あの、大丈夫ですか?」

 

クリス「あー、あんたは今の先輩には近づかない方が良いぞ。」

 

心配そうに声をかけようとするリーネにクリスはやんわりと止める。

 

音炉「今はヤバい」

 

芳佳「確かに、あの人に下手な胸持ちが近づいたら逆効果に近いよ」

 

管野「下手な胸持ちってなんだよ;」

 

ファナ「それはまあ…うん」

 

迫真の顔で言う音炉と芳佳のに管野は思わずツッコミを入れ、ファナはなんとなくわかるので曖昧に返すのであった。

 

 

 

 

響「う~ん、気持ちよかった~」

 

未来「そうだね」

 

ビーチチェアに寝転がりながら沈んで行く夕日を見ながら背伸びする響に未来も微笑む。

 

クリス「こんな景色も見られるし、至れり尽くせりだな」

 

響「だね~大人気間違いなしだよね~」

 

同じ様にね頃張ったクリスのに響は頷く。

 

翼「はぁ……はぁ」

 

坂本「はぁ……はぁ」

 

少し離れた場所で全力を出して泳ぎ切った2人がマリアとミーナの膝枕の上で息を整えていた。

 

ミーナ「二人ともお疲れ様」

 

マリア「気が済んだかしら」

 

全くと言いながらその顔は介抱出来てどことなくほころんでいる。

 

ペリーヌ「うぅ、少佐ぁ…」

 

セレナ「えっと、ドンマイです;」

 

乗り遅れたので悔しそうなペリーヌにセレナは慰める。

 

切歌「とっても楽しかったデース!」

 

ミセスS「うむうむ、皆楽しそうで良かったのう」

 

元気にはしゃぐ切歌にミセスSも満足そうに頷く。

 

調「いろんなプールがあって楽しかった」

 

芳佳「ホントだね。流れるプールって凄かったね!」

 

リーネ「未来の技術ってすごいよね」

 

静夏「そうですね。楽しい事が多くてホントに感嘆しちゃいますね」

 

ワイワイ話す芳佳達に魔王響と魔王未来は微笑ましそうに見る。

 

奏「それにしてリゾート計画するなんて、大人だなぁあっちの響」

 

ファナ「そうッスね~」

 

感慨深く言う奏にファナも同意してジュースを飲む。

 

下原「可愛いものがこんなにたくさん……!」

 

ハインリーケ「こっちは変わらぬのう……」

 

そんなのんびりしてる一部の面々を見て興奮してる下原にハインリーケは呆れた顔で息を吐く。

 

芳佳「今日は楽しかったね。音炉ちゃん」

 

音炉「ウン!」

 

ホントに楽しかったと笑う音炉に芳佳は笑う。

 

弓美「ようし!写真を撮ろう写真!」

 

創世「いいじゃん!撮ろう撮ろう!」

 

詩織「良い思い出になるわね」

 

誰もが賛成と集まる。

 

ミューチェ「じゃあ私が写真を撮るわね。幽霊だし写らないから」

 

響「それじゃあお願いしますねミューチェさん」

 

誰もが集まって入れる様に密着する。

 

未来「す、すごいぎゅうぎゅう…」

 

クリス「人数めっちゃ多いもんな;」

 

奏「これ、人数分けた方が良いかもな;」

 

ちょっと苦しめなのに奏はそう言う。

 

ミーナ「そうね。どう分けましょう…」

 

バルクホルン「やはり無難にウィッチや装者で分ければ良いのではないか?後は3~4人でやるのもありじゃないか?」

 

悩むミーナにバルクホルンが提案する。

 

響「そうなるとウィッチの方が凄い数なんじゃ…」

 

ミセスS「まぁ、ウィッチ組は半分に分かれれば良いのではないかのう」

 

あ、そっかと響は納得する。

 

ミューチェ「じゃあその分け方でお願いね」

 

芳佳&響「はーい」

 

と言う訳で各々に分かれて写真を撮ったり、個人個人で気に言った相手と写真を撮ったりして楽しんだ。

 

ミセスS「おー、たくさん撮れたのう」

 

早速現像してみたミセスSはその数に楽し気に見ながら芳佳や響達に見せて行く。

 

響「うわ~!この写真とか良いね!」

 

芳佳「これも良いね」

 

ワイワイ話しながら見せ合う者達、愛しい人と写れてうっとりしている者達、変な事して笑ったり怒られたりしている者達と様々な反応をしているのを見ながらミューチェとミセスSは笑う。

 

ミューチェ「凄い賑やかな一日だったわね」

 

ミセスS「これだけのつながりができればそうもなろう」

 

そりゃそうかとミセスSの言葉にミューチェは笑う。

 

切歌「最後は花火をやるデース!!」

 

音炉「花火ー!」

 

ルッキーニ「おお!楽しそうな奴!!」

 

はしゃぐ3人に誰もが笑う。

 

エーリカ「花火かー。良いね」

 

バルクホルン「まあ締めには良いか」

 

未来「そうですね」

 

早速準備と駆け回る面々を見て坂本とミーナは笑う。

 

坂本「では悔いが残らぬよう存分に楽しむか」

 

ミーナ「ふふ、そうね」

 

自分達も乗り遅れない様にと響達の後に続く。

 

魔王響「いっぱい用意したからみんな楽しんでね!」

 

魔王未来「飽きない様にしているからね」

 

切歌「おお!太っ腹デース!」

 

調「大盤振る舞い」

 

数々の花火に調と切歌は目を輝かせる。

 

若本「花火か…懐かしいな」

 

マルセイユ「綺麗な奴が視れるわね」

 

智子「未来の花火がどういうのか気になるな」

 

しみじみと呟く若本にマルセイユと智子も興味津々で見ている。

 

音炉「手持ちもアルよ!」

 

芳佳「こっちも色々あるね」

 

じゃーんと見せる音炉に芳佳は1つ取って見る。

 

響「お店でも普通に売られてたりしてるよ」

 

未来「こっちだと簡単に手に入るもんね」

 

羨ましいなとルッキーニはそう呟く。

 

シャーリー「へ~そうなのか」

 

ルッキーニ「にゃにゃ!?」

 

感心してると先ほど呟いていたルッキーニが驚きの声をあげたのになんだ?とシャーリーは見るとルッキーニが地面を跳ね回るのに避けていた。

 

シャーリー「おお、なんだこれ!?」

 

響「あ、ねずみ花火だ」

 

ルッキーニ「す、凄い動き回ってるよ!」

 

動き回るルッキーニにエーリカはあははと笑う。

 

エーリカ「面白いねこれ!」

 

マルセイユ「結構特訓に使えるかもしれないな」

 

動き回るねずみ花火にエーリカは笑い、マルセイユは自分で飛ばしたのを避けながら呟く。

 

リーネ「きゃっ!」

 

芳佳「わわっ!」

 

他のメンバーもねずみ花火で面白がったり、怖がったり、驚いたりしている。

 

義子「…ねずみ花火は江戸時代から扶桑にもあるものなのだがな……」

 

アメリ―「今の奴はそれだけ新鮮って事ですよ」

 

うーむと唸る義子にアメリーは苦笑しながらそう返す。

 

切歌「お~、にょろにょろ出てくるデス」

 

調「…蛇花火、癖になる」

 

一方で切歌は今度は蛇花火で遊んでいた。

 

義子「ふむ、不思議だな」

 

アメリ―「こ、これも扶桑の花火なんですか?」

 

蛇花火にアメリ―は少しびっくりする。

 

クリス「アタシも見た時は驚いたぜ」

 

シャーリー「珍しいのがあるなホント」

 

ルッキーニ「けどこれはこれで面白そう!」

 

にょろにょろと伸びる蛇花火を見てはしゃぐルッキーニにミセスSは楽し気に笑う。

 

ミセスS「楽しそうじゃのう」

 

ウィッチの面々は響達と違い、長く戦争の中に身を置いてる者がいる。

 

そんな面々に程よいひと時を得られて良い感じとミセスSは笑う。

 

切歌「Sちゃーん!これキレーデース!」

 

音炉「一緒にやろうヨ~」

 

おー分かったとミセスSは楽し気に近寄る。

 

それを魔王響と魔王未来は微笑まし気に見ているのであった。



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ルルーシュのクリスマス!

一日遅れましたが、今回はスパロボの少し未来なクリスマスです


今日はクリスマス。

 

その中でルルーシュは戦いの場から離れてのんびりするつもりであった。

 

ルルーシュ「(さてどうのんびりするか…)」

 

ナナリーは咲世子と共にスザクの元に行っているので自分は何をして過ごそうかと思っていると……

 

C,C,「ルルーシュ」

 

そこにC.C.が来たのでどうしたと顔を向けて、固まる。

 

立っていたC.C.の格好がミニスカへそ出しサンタガールだったのだ。

 

ルルーシュ「…珍しいな。お前がそんな服装しているなんて」

 

C.C.「クリスマスだしな。こういう格好をしたっておかしくないだろ」

 

なるべく露出している胸元などに目を向けないようにしながら(なるべく)いつも通りの調子で述べるルルーシュに対しC.C.はニヤニヤしながらルルーシュに近づく。

 

ルルーシュ「言いたい事は分かるが、なぜ近づく?」

 

C.C.「なに、クリスマスにぴったりなピザを作ってもらおうとな」

 

そう言って妖艶に笑ってしなだれかかるC.C.にやっぱりそれかとルルーシュは呆れた所……

 

神楽耶「ズルいですC.C.さん!抜け駆けするなんて!!」

 

いきなり現れた神楽耶にルルーシュはブッと噴き出す。

 

ルルーシュ「神楽耶ぁ!?」

 

なんでここに!?と驚いているルルーシュに神楽耶は嬉しそうに近寄る。

 

神楽耶「どうですルルーシュ様?初めて着たのですが似合ってますでしょうか?」

 

そう言って1回転しながら今の自分の感想を聞く。

 

確かにいつもは和服なのだが、今は可愛らしさのあるサンタ風のロリータ服で身を包んでいる。

 

ルルーシュ「う、うむ。似合っている…」

 

そんな神楽耶のにルルーシュはしどろもどろに述べる。

 

そんなルルーシュの反応に神楽耶は嬉しそうに笑い、C,C,はぷくーとふくれっ面になる。

 

神楽耶「では、今夜は楽しく正妻である私とクリスマスを……」

 

シャーリー&カレン「まったー!」

 

そう言って詰め寄ろうとした神楽耶のに今度はシャーリーとカレンが飛び出る。

 

ただ、その格好にルルーシュは再び噴く。

 

2人共着ている服がギリギリであった。

 

上は下乳が見えてしまうと言うかチューブトップで下はほとんど下着は見えそうな位にパツンパツンに近いのだ。

 

ルルーシュ「ふ、二人とも、それは一体……」

 

カレン「し、C.C.のせいよ!」

 

シャーリー「最初は普通のサンタコス用意してたんだけど…」

 

なんとか見ないようにしながら問うルルーシュにカレンとシャーリーは顔を真っ赤にしながら答える。

 

頭にサンタ帽をかぶってなければサンタとは行き付かないと思いながらルルーシュはC.C.を見るとC.C.は口笛を吹いていた。

 

神楽耶「……むぅぅ」

 

シャーリー「え、えっと…」

 

そんなシャーリーとカレンを、特に2人の胸やC.C.を見て神楽耶は嫉妬した顔で自分の胸部分を抑える。

 

神楽耶「お二人ともずるいです!そんな良いもので誘惑するなんて!」

 

カレン「ゆ、誘惑!?」

 

シャーリー「べべべ、別にそう言うつもりじゃ!これもC.C.が!!」

 

顔を真っ赤にして反論する2人と噛み付く神楽耶のにルルーシュはなるべく聞かない様にしているとC.C.が引き摺ろうと腕を掴む。

 

C.C.「今のうちに行くぞルルーシュ」

 

ルルーシュ「お、おい!と言うか力強くなってないかお前!?」

 

グイグイッと引っ張るC.C.に対抗しようとするルルーシュだがズルズル引き摺られるのに驚く。

 

C.C.「ふふ、ミセスSから筋力増量の薬を貰ってな……逃さないからなルルーシュ」

 

神楽耶「あ、ルルーシュ様が居ない!?」

 

シャーリー「待ちなさいC.C.」

 

くすくす笑いながらルルーシュを引っ張っていたC.C.は気づかれたかと思い走ろうとし……足元にゴム弾が着弾する。

 

誰だと思っていると銃を構えたマーヤが現れる。

 

その見た目は赤いミニスカサンタポリスであった。

 

マーヤ「逃がさないよC.C.」

 

C.C.「チッ、マーヤか」

 

立ち塞がるマーヤにC.C.は舌打ちする。

 

ルルーシュ「な、なんだこれは…」

 

カレン「逃がさないわよC.C.!」

 

シャーリー「ふ、二人っきりにはさせないからね!」

 

もう何が何だかと頭を抱えるルルーシュを挟む様にカレンとシャーリーに神楽耶も追い付く。

 

C.C.「そうは言ってるが、お前達だってそうなりたいのだろう?」

 

カレン「な、なにがよ!」

 

シャーリー「そ、それは…」

 

指摘に対し、カレンとシャーリーは顔を真っ赤にして口籠る。

 

神楽耶「はい、したいですよ性夜を」

 

が、直球で言った神楽耶にカレンとシャーリー、ルルーシュはブっと噴き出す。

 

やはりお前が強敵だなとC.C.は笑い、いえいえと神楽耶も微笑み返す。

 

マーヤ「…恐ろしい子だね」

 

シャーリー「は、はわわ」

 

すっかりテンパっているシャーリーとカレンをみつつそう言うマーヤにいやお前もお前で恐ろしいぞとルルーシュは内心ツッコミを入れる。

 

C.C.「だが今日は譲るわけには行かない」

 

マーヤ「それは私も」

 

ルルーシュを自分の方に引き寄せつつさり気無く胸を押し付けながら言うC.C.にマーヤも銃を構え、神楽耶はうふふと笑いながらどこからともなく竹刀を取り出して構える。

 

神楽耶「ではやるしかないようですね」

 

C.C.「そうだな」

 

マーヤ「うん」

 

そう言って3人とも身構える。

 

ルルーシュ「待て待て!」

 

待ったをかけるルルーシュだがC.C.が飛び出すと共にマーヤは銃の引き金を引く。

 

C.C.「ふん」

 

神楽耶「はあっ!」

 

飛んで来るゴム弾を避けながら神楽耶の振るった木刀をC.C.は避けて行く。

 

ルルーシュ「ぬおおお!?」

 

シャーリー「ルル、こっち!」

 

カレン「なにやってんのよアイツら!」

 

避けた際に投げ飛ばされて転がったルルーシュは慌ててシャーリーとカレンの元へと駆け込む。

 

そのまま外へと飛び出した3人にルルーシュはあんまり迷惑をかけないで欲しいと願う。

 

カレン「なんかごめんねルルーシュ」

 

シャーリー「ホントごめんルル」

 

謝罪する2人に2人は悪くないとルルーシュは息を整えながらそう返す。

 

ルルーシュ「それにあの場から抜け出せて助かった」

 

結果的になとふうと息を吐くルルーシュにシャーリーとカレンもうんうんと頷く。

 

シャーリー「…ねえ、ルル。この後なんだけどさ」

 

カレン「私達とどっかいかない?」

 

恥ずかしそうにお誘いするシャーリーとカレンにルルーシュは2人の姿を直視しない様にしながら頬をポリポリ掻き……

 

ルルーシュ「良いだろう。ちょうど予定もないしな」

 

アイツらが来る前そうだったしなと遠い目をするルルーシュにシャーリーとカレンはあーとなる。

 

カレン「そうだったのね;」

 

シャーリー「あはは…;」

 

凄く申し訳なくなっているカレンとシャーリーを横目にルルーシュは携帯にメールの着信が来てるのに気づく。

 

 

From:スザク

 

題名:たすてけ

 

 

助けてと打ちたかったんだな……とルルーシュは親友の身に起きている事を察してホロリと涙を流す。

 

シャーリー「る、ルル?」

 

カレン「どうしたのよ?」

 

突然泣き出したルルーシュに戸惑うカレンとシャーリーになんでもない、なんでもないんだとルルーシュはそう返す。

 

ルルーシュ「と、とりあえず、2人とも、着替えたらどうだ?流石にその姿で歩くのは無理なのと寒いだろう」

 

カレン「そ、そうね!」

 

シャーリー「じゃあ着替えてくるね」

 

そう言って背を向けるシャーリーとカレンにルルーシュはホッとしてると……

 

ラナニー「お兄様メリークリスマスです!!」

 

ルルーシュ「ごほっ!?」

 

背後から飛びついて来たラナニーのをもろに受けて前に吹き飛んだルルーシュは……

 

ギュっ!ずるっ!!

 

何かを掴んでそのまま倒れ込んでしまう。

 

突然の音に振り返ったシャーリーとカレンは胸部分がさらに肌寒いなと感じて下を向き……顔が真っ赤になる。

 

先程ルルーシュが掴んだ何か……2人のサンタチューブトップで、それにより2人はブラジャーを付けた胸を晒してる状態になっていた。

 

ルルーシュ「いたた……ん?これは……!?」

 

シャーリー&カレン「あ…あ…」

 

汗を大量に流すルルーシュと段々と体を震わせ始めるカレンとシャーリーを見てラナニーはわーと声を漏らし……

 

ラナニー「2人ともブラジャーが大きくて羨ましいな」

 

シャーリー&カレン「きゃぁあああああああ!?」

 

ルルーシュ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

響き渡る悲鳴と共に繰り出された蹴りにルルーシュは勢い良く吹っ飛ぶのであった。

 

 

 

 

ルルーシュ「本当にすまない」

 

シャーリー「こ、こっちこそごめん」

 

カレン「大丈夫…?」

 

謝罪するルルーシュにC.C.によって取り換えられていたサンタ服を見つけて着直したシャーリーは謝罪し、カレンは不安そうに聞く。

 

ルルーシュ「大丈夫だ。蹴られる結果となった背中には湿布も張ったからな」

 

ラナニー「良い蹴りだったね。足跡付いてたし」

 

評したラナニーのに2人は縮こまる。

 

湿布を貼る際にルルーシュの背中を見たが、ウイングガンダムゼロリベリオンに乗る為に鍛えたからか、ほっそりとした体に程よく筋肉が付いていたのにシャーリーとカレンは思わず喉をゴクリと鳴らしかけた。

 

シャーリー「(ルルの身体、鍛えられてきてる…)」

 

カレン「(筋肉はそこまでないけども、綺麗だった)」

 

頬を赤らめて少しモジモジする2人にルルーシュははてなマークを浮かばせ、ラナニーは楽しげに見ている。

 

カレン「あー…それでどこ行こうかしら?」

 

シャーリー「そうね……」

 

誤魔化す為にお互いにガイドブックを取り出して話しあう2人にルルーシュはやっと落ち着けるなと思った。

 

ラナニー「このカフェとか良いんじゃない?」

 

ルルーシュ「ここか、確かクリスマス限定フェアをやってるそうだな」

 

そんな話し合いにラナニーが加わって言い、覗き見たルルーシュも思い出して言う。

 

シャーリー「あ、このケーキ美味しそう!」

 

カレン「良いわね。行きましょう」

 

予定は決まったと4人は出かける準備をする。

 

カレン「そう言えば……C.C.達ってほうっておいて大丈夫なの?」

 

シャーリー「確かにそうね……」

 

ルルーシュ「ああ、大丈夫だぞ」

 

え?と大丈夫と言い切ったルルーシュにシャーリーとカレンは目を丸くしていると外を見て見ろと言われ、見てみると……何時の間にか立っていたウイングガンダムゼロリベリオンの手に宙づりにされているC.C.と神楽耶、マーヤの姿があった。

 

首に私達はバカ騒ぎして迷惑を掛けましたと言う看板をぶら下げている。

 

ルルーシュ「リベリオンの手で成敗されたからな」

 

シャーリー・カレン「「いつの間に!?」」

 

呆れ顔で息を吐くルルーシュのを聞きながらカレンとシャーリーは巻き込まれなくて良かったと心底思った。

 

ラナニー「じゃあ行こう。お兄ちゃん」

 

ラナニーに引っ張られるルルーシュにカレンとシャーリーも慌てて続く。

 

カレン「待ちなさいよ」

 

シャーリー「焦らなくても行けるから!」

 

3人に囲まれてルルーシュは今回も賑やかだなと思う。

 

ルルーシュ「(賑やかなクリスマスになりそうだ)」

 

ふっと笑ってルルーシュは歩き出す。

 

楽し気に笑う3人と共に……

 

C.C.「……成程放置プレイか、坊やもなかなかやるな」

 

神楽耶「うぅ、ゼロさまぁ」

 

マーヤ「……もしかして、暫くこのまんま?」

 

そんなルルーシュ達をウイングゼロリベリオンに吊り下げられたまま3人は見送るのであった。

 

その後、ルルーシュ達はカフェで満喫し、C.C.達は戻ってくるまで吊り上げられたままであった。

 

なお……

 

スザク「や、やあルルーシュ、クリスマスは楽しめた?(ブルブル)」

 

ルルーシュ「だ、大丈夫かスザク?」

 

翌日に対面したスザクが少しやつれて倒れそうになっていたのにルルーシュは心配する。

 

ちなみに咲世子からユフィとナナリーは満足そうだったと聞いてルルーシュはなんとも言えない顔になったのは些細である。



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