ソードアートオンライン 〜こちらアインクラッド解放軍攻略組~ (シマート)
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始まりの日
小説は投稿どころか書くのも始めてなので、文もたどたどしく、読みづらいところもあるかもしれませんが、どうかよろしくお願いします!!
なんでこんなことになったのだろう。
皆目見当もつかない。俺はただゲームをプレイしていただけなのに。
広場に集められて紅いローブのアバターの話を聞いてから、このゲーム ーソードアートオンラインー はただのゲームではなくなった。
ゲーム内で死ねば現実の自分も死ぬ。そんな突拍子も無いこと、普段なら嗤って冗談と決めつけていたが、それを宣言したのは“あの"茅場 晶彦だ。
茅場晶彦と言えば、このゲームの作成者で、フルダイブ技術の開発者で、世界にはファンも多い研究者だ。
そんな人の発言だからこそ、否定できず、ただそのアバターを見上げるしかなかった。
その宣告をされてから、プレイヤーの動きは様々だった。
泣くもの、喚くもの、怒るもの、笑いだすもの、
フィールドへ駆けていくもの、宿屋に引きこもるものなど、皆かなり混乱しているようだった。
そんな時、1人の男が声をあげた。
「みんな!!提案がある!!俺は今から、ここから無事に帰るためのギルド ーそうだな…『アインクラッド解放軍』を結成したいと思う!!皆も一緒に戦わないか!?」
あたりは静まり返った。
賛同するものはいない。
当然だ。このゲームでは死が許されないのに、自分から突っ込むような事したがるものは希少だろう。
だがーーー
「しゃあないな。やったるわ!!
わいは早う帰りたいんや!!」
関西弁の男が名乗り出る。
「お前らもつっ立ってないで入るか入らんか決めえや!!
それともなんや?ここにおるやつらは全員入隊希望か?」
関西弁の男はなおも話す。
「ーーなら、俺だって…!!」
「俺もだ、俺も!!」
「よろしくお願いします。隊長。」
皆口々に名乗り出る。そしてついに俺を含む、広場に残ったプレイヤーのほとんどが『アインクラッド解放軍』へ入隊したのだった。
「解放の日へ向けて〜 乾杯!!」
「「「乾杯!!」」」
その日はもう遅いということで、ギルド結成パーティーとなった。
どうやら募集を始めたプレイヤーは《ディアベル》、関西弁の男は《キバオウ》というらしい。
「楽しんでるかい?えーと…」
ディアベルが話しかけてきた。
「はい!!そうでもしないと、やってられませんよ。俺は、《イスティ》です。よろしくお願いします。」
「そうか、イスティ君、頑張ろう!!」
そういうと、ディアベルは他のプレイヤーへと声をかけに行った。
その日はあとは全員で睡眠をとり、翌朝に狩りに出かけた。狩りは順調に進み、レベル3になるものも多くなった。
だがしかし、この程度ではまだまだだ。ここから始まるのだ、解放への道のりはーーー
主人公の名前は、サラッと出ましたが、《イスティ》と言います。
語源はesteem 尊敬する、重んじる からとりました。
次回はいよいよキリト登場か!?
キリトの活躍をご期待ください。
ありがとうございました!!
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黒の剣士登場
アインクラッド解放軍は《軍》と略されることが多くなった。
現在、軍の平均レベルは12。
あの日から実に3週間ほどが経過していた。
アインクラッドの人々の中には、この城の外周から飛び降りて、回線切断を狙うものも出ていた。
だが、その作戦は失敗だったようで、軍の管理している黒鉄宮という施設のプレイヤーネームに線が引かれ、死亡扱いとなっていた。いつしかその行為は《自殺》と呼ばれるようになり、飛び降りるものも少なくなった。
現在のイスティのレベルは14、軍の中でも高い方に位置する。武器は両手棍(クォータースタッフ)見た目も地味で、攻撃力も高くなく、ほとんど誰も使おうとしない武器だったが、リーチの長さ、そしてそのシンプルな形を活かしたトリッキーな戦いで、彼は強くなっていった。
そしてさらに2週間が経った今日はついに、第1層のボス部屋探しへと入る。ベータテストを受けたもの以外は初めてだが、軍のメンバーは余裕そうな雰囲気で迷宮区へ入った。そこでボス部屋へとたどり着くまでに狩りを重ねる事によって、メンバーのレベルは上がり、ボス部屋の前に来た頃には、平均レベルは16となっていた。
ボス部屋が見つかったので、一旦街に戻って、攻略会議をする事になった。そこでパーティを組むことになったのだが•••
「くっそ•••こんなことならもっとメンバーと仲良くしておくんだった•••」
俺はそのパーティからあぶれてしまったのだ。
「なあ君、1人なら、俺たちとパーティ組まないか?」
話しかけてくれたのは、とても迫力のある斧使い ーー名前は、《エギル》だったかーー だった。
「え、いいのか?なら頼みたい。」
俺はエギルにパーティ申請を送る。そして、パーティに居る名前を確認した。メンバーは、エギル、アスナと、キリトだった。
キリトは、ベータテスト経験者だ。攻略会議で誰かがそのことをキリトに確認し、またキリトもその事実を否定しなかった。そのせいで我々 軍の副リーダー、キバオウさんに色々と文句を言われていた。その理不尽な文句を止めたのがエギルであり、俺は軍のメンバーとして、非常に居づらいパーティに入ってしまったな•••と感じた。
「あー•••キリトさん、さっきはうちの副リーダーが色々言ってしまって、すみませんでした」
「いやいや、あんたが謝ることじゃないよ。それに•••あいつの言うことも一理あるしな•••」
キリトという黒髪の少年は目を合わせようとしない。
なんだ、コミュ障か?などと思っている間にーーー
「じゃあ、みんなパーティを組んだか?それでは動きの確認をするぞ〜」
ディアベルさんの声だ。そして、俺たちは雑魚処理班として、ボス攻略に臨むことになった。ボス攻略班は、原則として、軍のプレイヤーだけの班が行うらしい。ディアベルさんは不本意そうだったが、軍からの声が多く、そのような形になった。
いよいよ初めてのボス戦だ。
ということで、次回はボス戦です。
イスティの活躍やいかに?と、いうことで
次回をお楽しみに!!
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初めてのボス戦
さあ果たして勝てるのか!!
ついにボス戦が始まる。
俺たちはボスの取り巻きの雑魚処理だ。
できればボスとも戦ってみたかったが、今回は我慢するほかあるまい。
ーーーそしてボス部屋の扉が開いた。
ボスは『イルファング・ザ・コボルド・ロード』という、剣と盾を持った亜人型モンスターでベータテスト経験者によると、途中で武器を持ち替えるらしい。
取り巻きは『ルイン・コボルド・センチネル』今回の仕事は奴等をしとめること。取り巻きは3体。これならすぐ終わらせてボス戦の援護に迎える!!
「行くぞ!!エギル、アスナさん、イスティ!!」
そう言うとキリトは地を蹴ってソードスキルを放つ。
【ホリゾンタル】。スタンダードな片手剣技だ。
センチネルが盾を構える。
ーーーココだッ!!ーーー
がら空きになった足下めがけて、俺のソードスキルを放つ。【地這う蛇】俺の両手棍のスキル。大層な名前だが、効果はなんのことはない。足払い。それだけだ。
しかしそれにより体勢を崩したセンチネルめがけ、エギルの斧が襲いかかる。そして、エギルの硬直時にはもう俺とキリトは動ける。終わる事の無いソードスキルにより、1体ずつ面白いくらいに片付いてゆく。そして3体めを倒した頃には、ボスのHPは残り3分の2程度になっていた。
「ディアベルさん!!」
「おお、取り巻きは片付いたようだね。ご苦労様。」
そう言うと、ディアベルさんはボスの方を睨む。
「さあ、そろそろ武器の持ち替えかな•••」
ロードは怒りのいななきと共に武器を持ち替えた。
「ーッ!?」
キリトが声にならない声を出した
「どうした?」
と聞くと、
「武器が…ベータと違う!!」
キリトがそう言った瞬間、どこかからボスが剣を振るう音と、聞きなれない効果音が聞こえる。バシャアっというこの音はーーープレイヤーの死亡エフェクトだ。すると、ディアベルさんが地を蹴ってボスへと向かった。
「ディアベルさん!?」
「ディアベルはラストアタックを狙っているのか?なら危険だ!!すぐに彼を止めろ!!あの武器の連続攻撃をくらったら、下手すれば死ぬぞ!!」
キリトはそう言うと、ボスへと向かう。
「ならキリト!!お前はボスを頼む!!」
そう言ってソードスキルを発動させる。【地這う蛇】しかしボスにではなく、ディアベルさんに、だ。
ソードスキルの硬直により動けないディアベルさんを動かすために放ったスキルだが、偶然敵のソードスキルからディアベルさんを救う結果となった。
「う…ぉぉおおお!!」
キリトが気合を出しながら放った、【スネークバイト】によって作り出された時間は、1度崩れかけた戦況をまた再構成するまでに至った。そしてその後、ボス攻略班と、仕事を終えたザコ処理班で戦い、最後はキリトが裂帛の気合いで放った【ホリゾンタル】によって、ロードの体が硬直し、そして無数の光片となって散った。
そして、俺たちは、2名の犠牲者を出しながらも、1層を攻略したのである。
ーーそして戦いの後、疲弊した俺らの前に、キバオウがやってきた。
「お前!!奴の武器は明らかに別のモンやったやないか!!そのせいでディアベルはんは…死にかけたんやぞ!!ここで謝れ!!土下座しいひんか!!」
明らかにキリトに言ってもどうにもならない文句だ。
ここでディアベルが間に入った。
「まあまあ、キリト君のおかげで僕は助かったんだ。ベータテストとは違ったんだ。仕方ないさ。悪いのはラストアタックを狙って独り突っ込んだ俺のほうだ。」
明らかに不利と判断したのかキバオウは舌打ちを残して帰っていった。
そして俺らは2層をアクティベートした。
さらに過酷なたたかいが、俺たちを待っているーーー。
ハイ。ということで1層目クリアです!!
さあディアベル生存ルートが確定しました!!
そしてイスティの【地這う蛇】という未知のソードスキル!!その謎はまた次回以降で!!
ではでは
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そんな感じで
「ーー…っとまあ、そんな感じで俺たちは一層を突破したわけなんだよ。」
目の前にいる少数ギルド ーー『月夜の黒猫団』のメンバーに俺は語る。
「無理を言ってしまってすいませんでした。ありがとうございます。軍の攻略組リーダーのイスティさんからこんなお話を聞けるとは幸せです。」
リーダーのケイタが代表して礼を述べる。
「いや〜いいよいいよ。話すだけだし、そんなかしこまんなくても」
「あの…一つ質問が…」
「ん?なんだぃ?」
「途中で出てきた【地這う蛇】ってソードスキル、僕も両手棍なんですけど見たことも聞いたこともないんです。なんていうスキルなんですか?」
「あー、あれはな〜…
ーーーボス討伐の2~3日前、軍として街を見回るがてら狩りをしていると、道にNPCが倒れていた。その柔道着を着た爺さんのNPCーー《シハン》は、俺にこう言った。
「おぬし、いい体をしておるな。その力ならばこの力を与えよう。わしはもう腰が限界だ。跡取りを探していたのだ。」
そう言ってからシハンは笑いながら去ったが、俺の身体にはなんの変化もなかった。
だが、その日の夜、スキル欄を見ると、入れた覚えのないスキルがあったんだ。ーーー
「そ、そのスキルとは?」
「俺が今使ってるスキル、【護身術】だ」
「「「「「ご、護身術ぅ!?」」」」」
皆鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。
それもそうだろう。派手そうなスキルを期待していたのに
【護身術】だ。
「便利なスキルだが厄介な特徴がある。」
「厄介な特徴?」
「ああ、『このスキルでは敵のHPを原則的に減らせない。』だそうだ。」
「「「「「Oh!!なんてデメリット!!」」」」」
「お前ら、キャラがぶれてるぞ」
「す、すごいスキルですねぇ…」
「まぁその分ノックバック効果が高いし、かわしながらの技とかあるし、技名は無駄にかっこいいからな。あとは…
あ、そうだ。ユニークスキルだし」
「そ、そうですか…って、エエェエ!?」
「ん?どうした?」
「どうした?じゃありませんよ!!いまこのゲームでユニークスキルを持ってるのは【神聖剣】のヒースクリフだけですよ!?」
「そうだな。だがこれを公表すると面倒くさそうだしな〜」
(なんでそんなにノンビリしてるんだ…)
「ま、そんな感じだ。それじゃあ仕事行ってくっかなーお前らも帰り気をつけろよ」
「あ、はい!!ありがとうございました!!」
ーーーこうして、黒猫団との交流は終わったのだった。
現在の死者3874人、突破フロア数実に73。
そろそろ74層のボス戦になるだろう。
•••ハイ!!
というわけで、今回の話は雑談回でした〜
ですがこの話が、意外といろんな情報を持ってますよ〜
次はプロフィールです。色々書きます。
ではでは。
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キャラステータス(74層現在)
主人公
イスティ
年:18歳(囚われたのは2年前なので16+2)
服装:普段は着物っぽいものとか和の物を好む。攻略の時は動きやすくするが、狐面が好きなようで持ち歩いている。軍のイメージカラーである緑色の服が多い。
外見的特徴:身長173cm 体重64kg で少し痩せ型 髪は黒。
所属ギルド、役職:アインクラッド解放軍、攻略班隊長
好きな食べ物:寿司
プレイヤーハウス:48層『リンダース』
ソードスキル:索敵、護身術、体術、両手棍、料理、聞き耳、武器防御、バトルヒーリング…うちマスターしているのは体術、護身術と、聞き耳。
軍のメンバー達
ディアベル
服装:おしゃれ。攻略の時は鎧。緑色多し。
所属ギルド、役職:アインクラッド解放軍、ギルドマスター
スキル:片手剣、武器防御、索敵、裁縫、体術、バトルヒーリング。
キバオウ…ギルドサブマスター。キリト達ベータテスターを嫌い、ビーターと呼んでいたが、50層でキリトに助けられ、少し感謝するようになった。
シンカー…広報部隊長。温和な性格で、軍の情報部はほぼ彼が動いている。ユリエールといい感じ。
ユリエール…広報部隊長補佐。主に情報を集める係。
そこから先はシンカーに任せ、アインクラッドを駆け回る。シンカーといい感じ。
コーバッツ…攻略部隊隊員。自尊心が強い。的確な指示を出せるが、ピンチの時などはムキになってしまう。
グリゼルダ…笑う棺桶に襲われそうなところを救出され、軍の治安維持部隊隊長になる。
グリムロック…笑う棺桶に妻の殺しを依頼したことがバレ、軍に逮捕されるが、改心し治安維持部隊副隊長となる。
カインズ…治安維持部隊隊員。ギルド『黄金林檎』解散時に、リーダー達と共に軍に入隊。ヨルコといい感じ。
ヨルコ…治安維持部隊隊員。ギルド『黄金林檎』解散時に、リーダー達と共に軍に入隊。カインズといい感じ。
シュミット…グリムロックの犯罪を手伝ってしまったという意識に耐え切れず自主し、のちに軍の治安維持部隊に入隊。
1層でディアベルが生きたおかげで、軍が強化され、目立った犯罪は《笑う棺桶》絡みぐらいになった。
笑う棺桶討伐戦はまた後日本編にて。
ちなみにイスティは攻略組なので、キリトと仲が良い。
そしてキリトに会いに行く途中で、黒猫団を助けたため、黒猫団も無事。『黄金林檎』はグリゼルダが襲われた所を軍が助けてから、一部は抜けたが、軍に吸収合併され、治安維持部隊として活動している。
聖龍連合と血盟騎士団がトップギルドだが、軍の評判も良く、軍は良く悩み相談に利用される。
74層に行くまでに、キリトは『黒の剣士』、アスナは『閃光』、クラインは『赤の武将』、エギルは『ビッグ•ダディ』、ディアベルは『解放のメシア』、イスティは『化け狐』の二つ名がついた。
用語などはソードアートオンライン本作と同じ
こんなかんじですかね。
それでは次からは本編でーす。
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公共スペースでの行動は慎みましょう
さあ今日は74層の攻略だ。
まだマップデータもあまりないため、とりあえず手分けして散策する事にしたのだが、あまりにも帰りが遅い班がいた。
「ったく、コーバッツの野郎は何してやがんだ…」
「まぁ仕方ないよ。彼は一つの事に向き合うと、他の事を気にしなくなるからね。」
ブツブツと言った俺の文句に、ディアベルが苦笑しながら答える。
「まったく、あんたはお人好しだな。」などと話しながら俺たちは休憩スペースについたーーのだが、
「キリト、アスナ、お前ら何してんの?」
目の前では、ダンジョンの迷宮区だというのにイチャついてるてるリア充が1組。ーーー何抱き合ってんだ。
「なななななななんでもないぞ!?あの…これは…その…なぁアスナ?」
「そそそそうよ!!これはなんでもないの!!」
2人は真っ赤な顔で話す。
「いや、別に俺は言い広めたりしねーって。お幸せにーーー「「だから違うって!!」」
2人に否定された。息ぴったりじゃん。
「ああそうだ。ここで軍の奴見なかったか?」
「ああそれならーーー
キリトとアスナいわく、コーバッツ隊は少し前にここに来て、キリトからマップデータをもらい、ボス部屋へ向かったという。
「そうか、ありがとよ。ーーーあの野郎、マップデータの独占とは隊旗違反だぞ。」
そんなことを話してるとこちらに近づく足音が。
「オッス。イスの字とディアの守。それにキリト…と…あ、あ、あ」
「どうも。クラインさん。お久しぶりです。」
アスナの方を見て硬直したクラインに、アスナは笑顔で挨拶を返す。だがクラインはまだ硬直したままだ。
「ーーーおい、なんか言えよ。ラグってんのか?」
キリトが肘でつつくと、クラインは早口で自己紹介を始めた。
「ひっ久しぶりですアスナさん!!私クライン、24歳どくしんーー」
最後に妙な事を口走ったクラインだが、すぐにキリトの方に向き直った。
「おい、どーいうことだよコリャ!?」
するとキリトではなくアスナが答えた。
「これからこの人としばらくパーティ組むのでよろしく。」
その発言を聞いた時、軍のメンバーや、クライン率いるギルド、《風林火山》から落胆の声とキリトへの憎しみの視線があがった。
そんなこんなで話しているうちに、時間はどんどんたちーーーふと、誰かの声が聞こえた気がした。
俺は聞き耳スキルをとっているからだろうか。誰もその声には気づいていない。だが、次の瞬間ーーー『ウワァァァア…』という叫び声が響いた。
「なんだ、何事だ!?」ーーー
現在突破フロア73層。死者3874人。
これから、地獄が始まる。
ーーとハイ。まあ今回はこんな感じです。
投稿がそこそこ遅れてしまい申し訳ございませんでした。
スマホで投稿しているのですが、スマホを取り上げられまして昨日投稿できませんでした。
基本休日に一話のスピードであげようと思っていますので、よろしくお願いします。
ではでは。
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蒼き悪魔
俺たちは叫び声のする方へ全力で走った。敏捷力パラメータのせいで、到着はアスナ、キリト、俺、クライン、ディアベル、軍という順番となった。
「これは…」
誰が呟いたのかはわからないが、その先の光景はまさに地獄だった。
中央にいるのは蒼い目の悪魔『ザ・グリームアイズ』が剣を振るっている。
その奥には剣から逃げるコーバッツ班の面々だ。全員のHPは半分をきっているのに、ボスのHPはまだまだある。
ーーーそんなことを考えていると、ボスは剣を振り上げた。コーバッツが悔しそうに叫ぶ。
「仕方がない!!全員ーーー突撃ッ!!奴の攻撃が来る前にブレイクしろ!!」
「突撃!?馬鹿、やめーーー『ドフッ』ーーーえ?」
鈍い音と共に、突き上げられたのはーーーコーバッツだった。
『あ、り、え、な、い』
自分の強さを信じきっていた男は、最期まで自分の強さで倒せない敵がいるのか、と、懐疑的な表情で死んでいった。
「何をしてるんだ!!早く転移結晶を使え!!」
キリトの声で我に帰ると、軍のメンバーは絶望した顔で答えた。
「ダメなんだ!!ーーけ、結晶が使えない!!」
なんと、このボスの強さで転移すらできないのか。ボスはまた攻撃の予備動作に入る。
「ダメェェェ!!」
「アスナーーー!!」
アスナはレイピアを抜き、【フラッシング・ペネトレイター】を放った。
その攻撃でボスがのけぞりーー
『スイッチ!!』
アスナとキリトが前後を逆転し、猛攻に入る。
「俺達も戦うぞ!!」
「ヨッシャ、やったろうじゃねえか!!」
と、リーダー達に続き、全員が突撃する。しかしグリームアイズもやられっぱなしではなく、攻撃してくる。
そして俺は降り下ろされる剣に向かってーー「【流し舟】」ーー相手の攻撃を回転しながら進むことで避ける、護身術のソードスキル。これの特徴は、相手の後ろにまわれることと、硬直なしに、スキルを発動できることだ。
「【地這う蛇】ッ!!」
いかにデカくてもこのスキルは通用する。相手は尻餅をつき、隙だらけとなった。
「押しきれぇぇえ!!」
「うぉぉぉお!!【スターバースト・ストリーム】!!」
俺の叫びに応えるように、キリトは聞きなれないスキルを放った。あいつの方を見ると、奴は普通のプレイヤーではできないことーー<二刀流でのスキル発動>ーーをしていた。
そして目にも追えない連撃を叩き込んだところで、グリームアイズは爆散していった。
こうして、74層はクリアされたのだった。
現在の突破フロア数74層
死者3894人。
これから、«俺達»の人生が狂い出すーーー
ーーーと言う事で、突破ですね。
まともなバトルは久しぶりな気がしました。
«俺達»とは一体誰なのか!?
次回にご期待ください。
えー、前書きにも書きました通り、私のスマホが壊れてしまいましたので、これから少し、3DSからの投稿となりますので、お願いします。
ではでは。
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俺なんでこんなことになってんだっけ
「オイ!?オメェラなんだ今のスキルは!?」
クラインの問いかけに俺はすっと、キリトは嫌そうに答える。
「「エクストラ、、、っつーかユニークスキルだよ。」」
「【護身術】」「【二刀流】」
おお、、、といったざわめきが風山火山や軍から聞こえる。
「マジかよ、、、そんな凄いスキル隠してたのか、、、出現条件は」
「わかってたらとっくに公開してる。」
「全プレイヤーの中で1回しか受けれないクエストの報酬。」
キリトは疲れているようだった。
俺はしっかり現実を教える。
そんな話をしてその日は家に帰って寝たーーーのだが。
「な、なんじゃこりゃあああああああ!!」
朝の新聞に書かれている内容はこうだ。
『軍にすら死者をだした最強の悪魔』、
『その悪魔の全攻撃を一人で捌き、地に沈めたユニークスキル』、
『最強の100連撃のユニークスキル』
と言う、尾ひれのつきまくった記事だったのだ。
そして俺はキリトからのメールに驚いた。
『ヒースクリフとデュエルすることになった。お前もだそうだ。強制な。』
なんとあの最強のプレイヤーとデュエルすることになったのだ。
そしてーーー
「さぁ始まりましたーー!!ユニークのぶつかり合い!!新たな『最強』は生まれるのかーー!?注目の闘いです!!」
実況とともにヒースクリフが前にでてくる。
そしてキリト、俺も前にでる。
「まず1戦目!!レディーーーーファイッ!!」
まずはキリトだ。
飽きつつ眺めているとーーー
「お、キリト勝ったな。こりゃ。」
キリトの連撃にヒースクリフが追い付けなかったのだ。だが、「ーーーん?」
瞬時に移動した奴の盾が、キリトの剣を弾き、キリトは負けたのだった。
次は俺の番か。憂鬱だ。
だがーーー「負ける気はないぜ?」
「あぁ、私もだ。」
試合が始まった。
まずヒースクリフの突進技。俺は【流し舟】でよける。そして、【地這う蛇】。俺の王道パターンだ。だがヒースクリフは軽くかわし、斬りかかってくる。俺は次はそれをかわしてから、【獅子落とし】ーー武器折りの技ーーで迎え撃つ。返しが延々と続く試合に終止符を打ったのは、ヒースクリフだった。少しの隙を狙われ、俺は負けたのだった。
これにより負けたキリトは«血盟騎士団»に入ったのだった。そういえばキリトはアスナといい感じだったな。同じギルドになれて良かったじゃん。
そして俺は特に何もなく、帰ってから寝た。
現在の突破フロア数74、
死者3976人。
この物語もそろそろ終わーーー『ゴツッ』「痛っ!!ったく、なにすんーー「何勝手に終わらせようとしてんのよ!!まだあたしが出てないでしょ!!」ーーその通りです。ごめんなさい。」
ということで今回は終わります。
最後のは誰でしょうねぇ?
楽しみにしてください。
ではでは。
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遂にヒロイン登場
俺はヒースクリフに負け、気分転換にと、ホームと同じ層にある鍛冶屋に来ていた。
そして俺はそこーーー女店主リズベットが経営する、リズベット武具店ーーーで、商品を壊してしまったのだ。
「あたしの、、、あたしの傑作達が、、、」
嘆いていたリズベットは、こちらに向き直った。
「どーしてくれんのよ!!壊れちゃったじゃない!!」
「すまなかった。なんとか弁償するから。」
「いや、弁償はいいからあたしの手伝いをしてちょうだい。それでチャラ。どう?」
リズベットがニヤリとこっちを見る。
「それで済むんならなんなりと。」
俺もニヤリとかえす。
「それで、何をすりゃいいんだ?」
「最近噂のクエストがあってね、それを手伝ってほしいんだ。」
リズベットの話によると、最近発見されたあるクエストで、限定もののインゴットが手に入るらしい。
「喜んで協力するぜ。よろしく、リズベット。」
「リズでいいわよ。えーと、、、」
「イスティだ。」
「え?まさか軍の?」
「そうだぜ?ま、だからってなんでもないがな。」
「そっか。じゃあよろしく。イスティ。」
そして、俺たちはクエストへと行った。
クエスト名はーーー《999の得物》。
このクエストはボスを倒せばいいらしいが、二人で行けるのかどうか。その事をリズに話すと、「なめないでよ!!これでもマスターメイサーなんだからね!!」
と怒られた。
そして俺たちは和風なダンジョンを突破していき、ボス部屋を見つけた。
「奥にシルエットが見えるな。」
「ボスとしては小柄ね。人としてならでかいけど。」
『ガッハッハッハ!!これで999本じゃあ!!』
『ん~?まだおるのう。喜べ、貴様らの得物で千本達成じゃあ!!』
「どうやらあれがボスらしいな。ーーん?リズ?」
「武器をそんなに奪うなんて、鍛冶屋として許せないわね。」
「ちええーーい!!」
「おいリズ!!、、、ったく。」
「どりゃああ!!」
二人で攻撃を仕掛けるーーーが、
「なんだこいつ、堅すぎだろ、、、」
「二人とも打撃だから?」
『ガッハッハッハ、こんなものか?』
「くそ、、、」
せめて弱点がわかれば、、、
そんなとき、奴の名前を見て、俺は閃いた。
「リズ!!俺がブレイクポイントをつくる!!脛を狙え!!」
「す、すね?わかった!!」
「どりゃああ!!【地這う蛇】!!からの~」
「「スイッチ!!」」
「でぇぇえい!!」
リズの攻撃で相手のHP が大きく削られる。
そう、このクエストのボス、《武蔵坊》は脛が弱点なのだ。
「なるほどね。弁慶の泣き所ってわけね。」
『ぐぬぅ、なかなか効いたぞ。いい技を持っておるな。うむ。我の負けじゃ!!』
「「へ?」」
『よし、これを貴様らに渡そう。我の集めた999本の魂が籠められておる。』
「《銘刀 妖炎》?薙刀か」
『じゃがそれは貴様らには装備できんぞ。』
「ならなんで渡したのよ、、、」
『それを炉に入れれば最高のインゴットとなるだろう。それでは我は帰ろう。いい戦だった。ガッハッハッハ!!』
そう言って武蔵坊は帰っていった。
そしてそのあと、リズに武器を作ってもらったのだが、、、その話はまた今度。
現在の突破フロア数74層
死者3976人間。
いやぁ弁慶は強かった。
はい。ということでヒロインはリズに決定です!!
理由とかは特になく、ただ作者の気分です。
気になるところで終わらせてしまいましたので、更新は早めにしたいと思ってますので、次回をお楽しみに!!
ではでは。
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無自覚なコイゴコロ
iPhone帰ってきたので、iPhoneに戻します。
俺たちはリズベット武具店に帰ってきた。
「んで?とかしちゃっていいの?」
「まぁそういってたし、、、いいんじゃね?」
なら、とリズはシステムウインドウを操作し、薙刀をとかしはじめた。
「少し腹減ったな。店主、ここに台所はありますかい?」
「あるけど、、、あんた料理スキルあげてるの?汚さないでよ。」
まあまあ、と言いながら俺は鍋に火をつけ、野菜を入れ、調味料で味付けしーーー団子をそこに入れた。
「じぇじぇじぇ!?なにしてんのよ!!」
リズからブーイングが来るが、気にせず料理を続ける。
ーーそして、岩手県久慈市名物、まめぶ的な何かが完成した。
「まぁ食べてみろって。」
「絶対嫌!!」
等とふざけているとーー「すいませーん、武器のていr、、、失礼しました。」『バタン』
「わぁぁ待って待って!!」
慌てながらリズが扉を開けると、そこには【黒の剣士】がたっていた。タイミング考えろよ。ニヤニヤ笑いのキリトに事情を説明し、早々に店から追い出した。
ーーキリトが帰ってから、俺たちはまめぶ的な何かを食べ終わり、遂に武器を作ってもらえることになった。
「インゴットもできたみたいねー。どれどれ、【モノノフインゴット】?ふーん、両手棍でよかった?」
「ああ、頼む。」
そして、生産が始まった。
インゴットから武器を精製する場合、決められた回数叩く事で完成する。出来上がりはランダムで、叩く際の集中力などは関係ないと言われているが、今のリズは真剣そのものだった。
そして、何百回と叩いた後ーーー
「できた〜!!」
「お疲れ様」
そしてできた武器を見て驚く。明らかに細かったのだ。
それなのに耐久度は俺の棍より高かった。
「これは、、、あたしが鍛えた中で一番の出来よ。」
「ああ、すごいな、、、そうだ代金を支払うよ。いくらだ?」
「ああ、お金ならいいわよ。」
「え?でもーーー」
「今日は楽しかったから、そのお礼。その代わり、毎日ここに来てそれ鍛えさせなさいよ?」
「ああ、是非頼むよ。なら、ありがとな。」
そして俺は店を出て行った。新しい武器の名前は、『セーフメイダー』。安全を作る者だ。
「これから頼むぜ。相棒。」
声を掛けると、かすかに、しかし確かに、武器が応えてくれた気がした。
ーーその頃リズはーー
「あ〜疲れた〜。でも、今日は楽しかったな。また、こんなことできたらいいなーーー。」
(そして、このドキドキも、なんとかなんないかなーーー)
現在、74フロア突破、3986人死亡。
鍛冶屋の少女は、夜空に夢を馳せるのだった。
と、いうことで今回はここまでです。
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元情報屋とドSなお姉さん
たのしみですね〜
それでは本編をどうぞ。
今日、俺の部隊ーー《アインクラッド攻略軍攻略隊》ーーに、新しく2人配属されることとなった。
「今日からここに配属になりました。【ウィキ】です。情報屋をしてました。よろしく。」
そう言って前にでたのは、歳は俺と変わらないだろうか。眼鏡をかけ、がっしりとした鎧に身をつつむ姿は、情報屋のイメージとは程遠く、いかにも動きが鈍そうだった。
「ステータスは筋力にガン振りして、できる限りHPをブーストしています。元はモンスターの攻撃をくらいながら観察するためでしたが、壁役にでもなれると思います。」
なるほど、確かに一時期、モンスターの攻撃方が微細に記されたリストがでまわったが、こいつが集めていたのか。
次に前に出たのは、優しそうなお姉さんだった。
「よろしくお願いしますわ。【メイデン】と申します。これまではソロで戦っておりました。」
『優しそう』という俺のイメージは正しかったようだ。鞭を持ったその姿は、まるで高貴な貴婦人のようーーー
「モンスターをできる限り『叩く』ために、敏捷値をあげております。モンスターの悲鳴を聞くのが趣味ですわ。」
前言撤回だ。この人は、正真正銘のSだ。モンスターの悲鳴を聞くのが趣味、とは、一歩間違えればレッドプレイヤーになりかねない。
「よ、よろしく。隊長のイスティだ。2人が加わったことだし、一旦ダンジョンにもぐろう。俺にまず、2人の実力を見せてくれ。その時の隊列だが、ウィキは壁、その後ろからメイデンが攻撃、ということにしよう。ウィキもチャンスがあれば攻撃してくれ。」
「「了解」」
そして、ダンジョンに入ったのだが、俺は自分の指示が、明らかに間違っていた事を知った。
ウィキはHPが多い事にしか注意がいかなかったが、彼は筋力ガン振りのプレイヤー、つまり、一撃が物凄く重いのだ。斧が一振りされるだけで、そこにいたモンスターは吹き飛んでいく。
そしてメイデンのあげている敏捷値は、技のキレを高める。よってそのキレッキレの攻撃が、モンスターの急所に入りまくり、モンスターは悲鳴をあげていた。
「ほらほら、もっと舞いなさい♪」
「このモンスターの攻撃は…おっといかんいかん、今は攻略だ。」
そんなことを呟きながら、2人はソロでモンスターの大群を屠っていく。俺の入る余地や、指示を出す暇など、一切なかった。そもそもこの2人にチームを組めなど、言うべきではなかったのだ。
「なんだこいつら…強すぎるじゃねーか…」
現在突破フロア74層、死者3986人。
俺はこの2人の背中に向かって、ただ呆然と呟くしかなかった。
と、いうことで新キャラでした。
次回もお楽しみに。
ではでは。
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殺人者は消えない
少し長く書きました。
「なんでこんなこと引き受けたんだ…。」
俺は今、軍の本部のある一層、《始まりの町》でもなく、自宅のある48層、《リンダース》でもなく、55層の《グランザム》にいる。《グランザム》にあるものといえばーーーギルド、血盟騎士団の本部である。
なぜこんなところにいるのかというと、以前ヒースクリフとデュエルをした時に、『負けたら訓練に付き合う』という約束をしてしまったのだ。なので来たのだがーーー
「まさか新人研修のお手伝い、とはな…」
そんな事をぼやきながら入ると、研修する新人は2人いてーー1人はキリトだった。
「新人ってキリトの事かよ!! 俺来た意味なくね?」
「そんなことはないよ。君には働いてもらおう。」
いきなり後ろからヒースクリフが出てきた。なんでも今回の訓練は、ダンジョンでの戦い方を学ぶために、クリスタルの所持を禁止するらしい。
「では、任せたよ。」
こうして訓練が始まった。俺が教えるのは、キリト、クラディールの2人だ。キリトはギルドに入って間もないから、クラディールはギルドでマナーを守らなかったためにここにいるだけらしく、初心者はいないらしい。
そして俺たちは55層のダンジョン、『罠外しの洞窟』へ入った。
ーそのころー
「リズーー!!あーそーぼ!!」
「アスナ、あたしは仕事が休みだからってそこまで暇なわけじゃないの。わかる? 」
「いいじゃない『罠外しの洞窟』とかの未踏破エリアにスッゴイお宝があるかもよ〜 それを探すだけでレベリングもできるんじゃない?」
「仕方ないなぁ〜 いいよ。行こ。」
女性陣もこのダンジョンに入ることが決まったわけである。
俺たちの潜ったダンジョンは、トラップの多いダンジョンだ。探索をしているだけで、早速引っかかってしまった。
「さて…どうしたものか…」
完全に生徒たちと引き離されてしまった。すると、何か嫌な予感が俺の体を駆け巡った。
「ーーーッ!?」
回避しようとしたのが少し遅く、攻撃をくらってしまった。だがHPはあまり減っていない。まだ大丈夫なはずーーと、思ったが、俺はHPバーが黄緑に点滅しているのを見て愕然とした。これは麻痺状態だ。だが、誰が、どうやって。俺の中で沸き起こった疑問は、攻撃者を見て怒りに変わった。
「みっともねえなぁ、イスティ? 」
「ーッ…【シン】…お前か… 【笑う棺桶】は捕まってる…はずだが… 」
「バぁ〜カ、俺はあの掃討戦の時は別の場所に居たんだよ…ったく、ザザもジョニーも残念だぜ。幹部が2人もやられちまったら、俺らの顔がたたねぇよ。」
「まだ…poh は…生きてるのか…? 」
「ヘッドが死ぬ訳ねぇだろぉ。ヘッドはなあ、この作戦がうまくいったら、俺とクラディールを幹部にしてくれるんだってよぉ!!」
クラディールも裏切りものだったか。このままじゃキリトも危ない。どうしたことkーー「どっせえええい!!」
!?この聞きなれた気合はーー
「リ…ズ…? 」
「ごめんね。遅れちゃった。」
リズが解毒クリスタルを使ってくれた。
「あぶねぇじゃねぇかぁ、嬢ちゃんよぉ。こいつの知り合いかぁ?ならお前から先に殺してやるぜぇ!!」
「リズにーー触れさせるか!!《コリドー、オープン》!!【渡し舟】、【地這う蛇】!!」
「なにぃ!?グハァッ…覚えてやがれ、いつか必ズッ…」
そこまで行ったところで、コリドーが閉じた。
2人でへたりこみ、ため息をつく。
「死ぬかと思ったーー」
「あんた感想が軽すぎよ。」
「なんで俺の場所が?」
「女のカンってやつよ。」
ウインクを決められ、納得することにした。現に助かったわけだし。
そして俺たちはーーキリトとアスナはアスナの家に泊まるらしいがーーはそれぞれ各自の家に帰ってから、寝た。
翌日、キリトとアスナはギルドの活動を休むことにしたらしい。軍にも、血盟騎士団の偉い人が謝りにきた。
そのさらに次の日、キリトとアスナは結婚し、盛大にパーティが執り行われたのだった。その時のリズの「いいな〜」という呟きが、なぜか俺の胸にチクリと刺さった。
現在突破数74。死者3986。
俺も少し休もうかなあ、と考えた日だった。
やっとキリトとアスナが結婚しました。
最強夫婦誕生です。長く書いたのですが、テンポがあいかわらずはやく、読みづらいかもしれませんが、何卒ご容赦ください。作中で出たキャラは、キャラネームがsinというオリキャラです。また出番はあると思います。
良いお年を。ではでは。
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