ブラック・ブレット ~聖母の光~ (光陰)
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プロローグ

 2021年、人類はガストレアに敗北した。

 

 ガストレア、それは人類の前に突如として現れた謎のウイルス。

 体内に体液を送り込まれ事により感染する。

 そのウイルスは生物のDNA情報を書き換え異形の者へと変化させる。

 その驚異的な感染力で瞬く間に世界を蹂躙し、

 食物連鎖の頂点に君臨していた人類はいともたやすく、その座を奪われた。

 

 そしてその同時期にガストレアウイルス抑制因子を

 持つ胎児たちが生まれ始めた。

 

 そして生まれてきた子どもはこう呼ばれた

 

「呪われた子どもたち」

 

 彼女たちは生まれてからすぐその存在を

 否定された。忌み嫌われた。

 そのため多くの子どもが生まれながら孤児で

 母親を知っているという子どもは皆無だ。

 

 姿形は人間と同じなのにその身に

 ガストレアと同じ血をもつために

 

「呪われた子どもたち」は東京エリアの外、

 外周区で生活せざるを得なくなった。

 なぜだ? なぜなのだ? 

 神はいないのは知っている。

 いたら、こんな悲劇をあたえないだろう

 しかし、生まれてくる子どもに罪はない。

 わけがわからない。

 

 だからといってこのまま見過ごすわけにはいかない。

 そんなことあってはいけない。

 子どもは未来の宝物。

 

 だから、

 

  「俺が救いの手となろう」

 

 

 

 これは{呪われた子どもたち}が

 忌み嫌われる世界で救いの手を差し伸べた

 一人の子ども好きの神父とその仲間たちの話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「神父様ー」

 「ん?どーしましたか?」

 「壁、壊しちゃった」

 

 「………え?」

 

 

……前途多難なようである。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――

 

さぁ、物語を始めよう。

悲劇ばかりではつまらない。

 

こんな喜び、幸せにあふれる話があってもいいはずだ。

歓喜にまみれようではないか。

神がいないなら、この世に信じれるものはないかもしれない。

 

なら、俺が作ろう。

 

彼女らが信頼できる場所を、

 

安心して暮らせる場所を、

 

安心できる場所を、

 

友達を、

 

家族を。

 

彼女たちは今まであまりにも汚いものを

見てきた。

そろそろそれも終わりだ。

飽きただろう?

 

だから俺が壊す。この世界を、社会を。

彼女らを見捨てた世界を。

確かにやつら、ガストレアに親、恋人、友達、兄弟姉妹を殺されたかもしれない。

 

だが、彼女らは関係ない。ただガストレアと同じウイルスを体にもって

産まれてしまった子どもだ。関係ない。

 

これはある意味戦争と同じだ。勝者・敗者どちらもわからない。

俺らは援軍のない軍隊、相手は全世界の人類。数にすれば7人と10億人ぐらいだろうか。

しかし、世界相手にこの小さい命のために抗うことはしてもいいだろう。

 

諸君。始めよう。彼女らの未来のために。




 いかがでしょうか?
 処女作品なんでいまいちかもしれませんが・・・・

 感想・評価受け付けております
 あ、あとなんかこれやってみたいなのもあればお願いします!


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プロローグ 2

 新年あけましておめでとうございます!
 もう、9日もすぎてますけど…

 今回はどうしたらいいか悩みながら書きました。
 
 よければどうぞです。


 やっと死ねる。

 

 産まれてこの方いいことはなかった。

 俺はこの世に生を得るとすぐに親に捨てられた。

 なぜわかったのかというと手紙と金が一緒におかれ、

俺は孤児院の玄関前にすてられていたらしい。

 

 そのままその孤児院で十八歳まで育ててもらった。

 小・中・高と学校も行かせてもらった。

 けど、何か物足りなかったたり、虚しさを感じた。

 

 あぁけど、孤児院の子ども達と遊んだり、勉強を教えたりするのは楽しかった。

 だからだろう。大学を教育系に進んだのは。

 

 けど、ここでその夢は終わりだ。

 やっと死ねる。

 この俺もあっけない。病気で死ぬんだからな。

 

 余命宣告は一年。その宣告通りに終わりに近づいているのが自分でもわかる。

 

 入院中に孤児院の仲間、いや「家族」が

 差し入れにもってきてくれた小説、確かライトノベル? というのかな?

 それがなかなか面白くすべて読んでしまった。

 

 すべて読み終え、一息つこうかとした瞬間、

 胸が苦しくなり、そのまま息を引き取った。

 

 最後にみんなに「ありがとう」って言いたかったな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうやって、俺は死んだ。

 それは自覚している。けど、

「なんでこんなところにいる?」

 

 そこはあたり一面が真っ白に染まった世界でほかのところとは何か違う

 神秘的なオーラを醸し出していた。そうやって周りを見渡していると

 

「汝、力を望むか?」

 

 

「いったいどういうことだ? あと、てめぇは誰だ?」

 どこから声が聞こえるかはわからない。だが、なにか懐かしく

 暖かいそんな雰囲気のする声だった。

「儂のことは気にするな。で、これはどういうことかだな?」

「あぁ、そうだ。どういうことだ?」

「まぁ早い話が、君に転生してもらわなければいけなくなった」

 

 ……はい?

 

「……え? 転生ってあの生まれ変わることができる転生のことか?」

 

「そうじゃ。そのため汝に力を授けるのじゃよ」

 

 ……そういうことか。やっと納得がいった。

 差し入れの中にこういった転生物のラノベがあったからか、すごい冷静に対応している。

 

「ちなみに、力の願いは三つまでじゃ。よく考えるがよい」

 

「その前に俺が行く世界はどこなんだ?」

 転生先わからんともらえるもん悩むしな……

 もし、リリカルな魔法の世界だとして、そう知らないで魔力なし設定にして

 原作に関わったら死亡フラグしかない。

 

「おぉ、そうじゃ。なら、これから選びなされ」

 そういわれると、目の前に三つカードが出てきた。

「なら、この真ん中ので」

 そう言い、俺は選んだ真ん中のカードをめくった。そこには拳銃と黒い弾丸が描かれていた。

「ほう、ブラック・ブレットの世界か……」

 なんじゃ、そりゃ?

「汝しらんのか?」

「知らん」

 黒い銃弾なんて初めてみた、というか銃なんて一般人がふつう見たことあるわけないだろ。

「そうか……まぁよい。転生先はわかったな。そのうえで汝何を望む?」

 

「なんか、よくわからんが……じゃ、一つ目は身体鍛錬強化だ」

「なんじゃ、それは?」

「簡単に言えば肉体の強化なんだけど、さまざまなものを修行すれば身に付けることができるってこと。

 たとえば、主体が空手でも修行すれば柔道も使えるみたいな」

「よくある最強の身体能力が最初からではなくて、なぜ修行を積もうとする?」

 そんなの簡単だ

「与えられるより、自分で得た方がいい。慢心なんざしたくないからな」

「なるほど。ほかは?」

 ん~、なんも思いつかねぇ

「無欲なやつよ。では、またカードから二つ選ぶがよい」

 そうして俺は悩んだ挙句に二つのカードを選んだ。なになに

「え~と、異世界に渡れる程度の能力とクラスカードセット? なんじゃこりゃ?」

 前者は読んだそのままの意味というのは分かるが、後者はなんだ?

「このクラスカードセットは……ん? あ、やばい……時間切れじゃ……」

 自称神(笑)がそうつぶやくと、床が割れ俺は落ちていった。

「なんでさぁぁぁぁぁ!」

 そうして俺は落ちていくなか、意識をなくした……




 さて、どうでしょか?
 若干強引にもっていたなぁというのは作者自身
 すごい思っております。


 えーーとですね?
 少しアンケートなるものをしてみたいのですが、活動報告?にかけたら書きます
 
 面倒かもしれないけどまぁ気が向いたらお願いします。
 
 感想もお待ちしております。


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プロローグ3

さて、書いてみたはいいけれど、スゲーよくわからんものができた気がする。
それでもよければ、どうぞ。


━━ side赤目の少女

 

 「くたばれ『赤鬼』!」

 「この化け物が!」

 「お前らのせいで、俺の家族は……」

 

 (あぁ、何度目だろうか?)

 こんなにも怨嗟に満ちた暴言を吐かれ、暴行を喰らうのは。

 すでに、その幼い彼女の体には、一目見てわかる殴る、けるなどの暴行の跡が無数にあり、

 青あざとなっていた。

 

 しかし、若干であるがその怪我は目に見えて治っていく。

 それを見た大人たちは口をそろえてこういう言う。

 

 「「「「このガストレアがッ!」」」」

 

 (なんでそんなこと言うの?私は人間なのに…)

 

 この少女はガストレアによって人間が敗北し、発生し始めた時にガストレアウイルスを

体にもって生まれた

 いわゆる「呪われた子ども」と呼ばれる。

 ガストレアは発生してから、人間にとって大きな脅威となり、犠牲を出してきた。

 そんな時に原因ともいえるウイルスを持って生まれた子どもが

いたとしたらどうするであろうか。

 それが、この少女に対して大人たちがやっているように暴言、暴行といった迫害行為である。

 そして、この「呪われた子ども」は孤児で、東京エリアの外周区に住んでいる。

迫害、差別の対象にはもってこいのカモだ。

 

 この「呪われた子どもたち」は、大人たち「奪われた世代」にとっては目の敵に過ぎないが、

 彼女たち「無垢の世代」は被害者でしかない。

 

 

 

 

 しかし、そんな事実があろうと世界は少女たちには非情である。

 助けを求めても、救いの手は差し伸べられない。

 だが、そんな世界、もうすでに見限っているであろう世界にも、

この少女は世界にかすかな希望を持って望む。

 

 「誰か…助けて…」

 

 

 もしかしたら、誰か助けてくれるかもしれない。

 そんな淡い希望である。

 

 

 

 

 「誰がお前みたいな化け物を助けるか!」

 「そうだ!」

 「さっさとくたばれ!このガストレア!」

 

 

 

 あぁこの世界は、彼女にはとてもつらくひどく非情なのだろう。

 少女のかすかな淡い淡い希望まで、粉々に打ち砕く。

 

 少女は大人たちの言葉に

 

 (あぁ、やっぱり誰も助けてくれないんだ…)

 

 絶望にうちしがれるしかなかった。

 

 

 

 だが、神は一応であるがこの世界にもいたのだろう。

 いつもなら言ったことすら消え去る言葉が今回に限って届いた。

 

 

 「なら、俺が助けてやる」

 

 どこからかそんなつぶやきが聞こえた。

 

 「え…?」

 

 痛みに耐えながらうつ伏せに寝ていた体を少し起こして声がした方向をみてみる。

 そこには買い物袋を持ち、こちらに手を差し伸べる神父服を着た男がいた。

 

 そこで彼女の意識は途切れた。

 「安心しろ。もう大丈夫だ」

 

 この世界で、自分たちに向かってあまり聞かない暖かい言葉を聞きながら……

 

 ━━ sideout

 

  さてと、今日は豚肉とキャベツが安かったな。

  今日の晩御飯は何にしようかな~

 

  ん?なんかこっちの路地うるせぇな…

 

  「このガストレアが!」

 

 この言葉が聞こえた瞬間、俺はその路地へと駈け出していた。

 そして、周りにいる人々の喧噪のなかに、喧噪にかき消されそうになっているが、

心からだとわかる確かな言葉が聞こえた。

 

  「誰か…助けて…」

 

 この一言を聞いて、周りの人々の喧噪はやかましくなった。

 だが、俺だけは違った。

 

  「その言葉、その願い確かに受け取った」

 

 助けてくれと子どもが、「呪われた子ども」と邪見にされていてもその本質はまだ幼い。

 そんな幼い者が助けを求めている。周りは、社会は、この世界は、この子を助けないだろう。

 

  「なら、俺が助けてやる」

 

 そうつぶやきながら、周りの人を押しのけ近づく。そして、手を差し伸べた。

 

  「安心しろ。もう大丈夫だ」

 

  「あ…」

  「おっと、危ない」

 

 救いに応じた俺をみたあと、疲労があったのか意識を失った子を慌てて支える。

  

  「ふぅ、怪我が無くてよかった」

 見れば殴られたり蹴られたりといった暴行の跡が一目でわかる

 

  「さて、あなたたちはいったいなにをしているのですか?

いい大人がよってたかって子どもを、暴行するとは」

 

  「はぁ?お前な、こいつは化け物、ガストレアなんだよ!」

  「そうだ、そうだ!お前こそなんだ?そいつを助けるとか

   言ってたみたいだけど、頭いかれてるんじゃないのか?」

 

   あぁ、わかった。こいつらは屑だ。俺の、俺らの敵だ     

  「確かに助けると言った」

 

  「本気で言ってのか?この化け「黙れ!お前ら屑になにがわかる?」っなに!?!?」

 

  「わかった、もうわかったからこれ以上しゃべるな。

 

 

 

 

           殺すぞ…」

 

 

  そして、俺はあるカードを見せながら屑どもにこういった

  「佐々倉民間警備会社 佐々倉 忍。子どもという宝を汚す愚者を滅するAmen!!!!」

 

 

  その後、十分はたったであろうか。忍は優雅に少女を抱きながら

   「さぁて、帰りますか。私たちの家に」

  抱かれいる少女はまだ寝ているため何も言わなかったが、その顔は微笑んでいた。

  そして、神父と少女が消えた路地裏には何も言わない肉塊しか残っていなかったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

  「っていう話でこの娘を引き取ったんだよ[過負荷(マイナス)]」

  『うーん、僕としてはもう少し痛めつけるかな?』

  「院長、その屑どもはどうした?まだなら俺が始末してくる」

  「うん、[守護騎士(パラディン)]落ち着いて。もう始末してるから」

 

  これが、佐々倉民間警備会社付属孤児院「聖母の光」でよく見られる光景であった。

 




感想・コメントよろしくお願いします。

さて、原作にどうやってからめて行こうかな?


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プロローグ4

さて、書いたはいいがこれどうなんだろ?


 ここ東京エリアの民間警備会社、通称民警にはある掟が知らされている。

 

 一つ、外周区付近にある教会の近くで、やむを得ない状況でない限り

    発砲してはいけない

 一つ、教会内で見たものについて何も言わない

 一つ、教会付近でイニシエーター及び「呪われた子どもたち」に暴行を加えてはいけない

 一つ、神父服と学生服を着ている人物たちに危害を加えてはならない

 

 と、言った計4つの掟がある。

 新人はこの掟を聞いた時は大抵、何言ってんだこれ?といった状態になる。

 そして、忘れしまい、大抵は掟を破る。

 破った者が「彼ら」に知られた場合はどうなるかを知らずに………

 

 

side 忍

 さて、まずは自己紹介といきますか

 俺の名前は佐々倉 忍。いわゆる転生者である。

 転生したこの世界「ブラック・ブレット」だっけ?

 いやー、びっくりした!目が覚めて周りを見てみると、建物は壊れて崩れ、人が死んでるし、

 目を疑ったよ、ほんと。

 なんかうるさいなって見上げてみたら、なんかでかい鳥みたいな化け物と戦闘機が戦ってんの。

 まぁその後なんとか生き延びて、いろいろと勉強したし、鍛えた。

 その時知ったんだが、

 俺がみた鳥みたいな化け物はガストレアというウイルスによって

 感染された動植物のなれのはてであり、同時期にガストレアウイルスを体にもって

 生まれた子ども通称「呪われた子どもたち」がいることを。

 「呪われた子どもたち」の話や扱いを見たり聞いたりするうちに俺はブチ切れそうになった。

 

 否、ブチ切れた。

 

 ふざけるな!なぜ、なにも知らない子どもが?

 ただ単にガストレアウイルスを持って生まれただけ、それだけだというに!

 なぜだ!確かに先の大戦、ガストレア大戦は多くの命を失った。

 肉親や恋人といった大切な物を奪われた人もいる。

 なら、いくら子どもとはいえ、自分の大切な物を奪った化け物と同じウイルスを持っていたら

 それは憎しみの対象になって当然だろう。

 

 

 

 だが、それがどうした!

 生まれてくる子どもには何の罪もない!

 彼女らは将来ガストレアになる運命だからか?

 自分の大切な物を奪った化け物と同じだからか?

 

 否、そんなことはどうだっていい

 子どもは未来をつなぐ宝である。

 それを迫害、虐待などを行うとは言語道断である。

 

 だから、俺は勉強して、勉強して、鍛えて、鍛えて、鍛えまくった。

 特典の一つ、「異世界に渡れる程度の能力」を使って、様々な異世界に行き、

 そこでいろいろな人から様々なことを学び、自分のものとして吸収していった。

 いろいろな異世界を渡り歩き、元の世界に戻ったとき、一つの民警を作った。

 

 佐々倉民間警備会社

 

 これだけで聞くと普通の民警と同じみたいだが、一つ違うところがある。

 それは、付属の孤児院「聖母の光」があることだ。

 

 他のところで「呪われた子どもたち」が迫害、虐待されるのであれば、

 俺が全部保護すればいいんじゃね?と思い、民警を設立するときに併設した。

 ちょうど外周区付近に廃協会があったからそこを掛け合ってタダで譲ってもらった。

 

 

 ん?誰に譲ってもらったんだって?

 そいつは言えないんね(そりゃ、聖天子を脅してなんてな)

 

 

 ま、まぁとりあえずこれで俺の夢に一歩近づいた。

 

 

 さて

 

 「知ってるであろう掟を破った馬鹿者をどう処分してくれようか?」

 「…!頼む!殺さないでくれ!」

 

 あ、今の現状?

 んー、簡単に言うと、

 外周区付近を散歩中

     ↓

 自分の相棒であるイニシエーターに対して殴る、けるの暴行を加えている屑を発見

     ↓

 現行犯で拘束。

 

 三行でまとめるとこんな感じ。

 イニシエーターは意識はあるけど、ぐったりして体を動かすのはまだ無理みたいだ。

 

 「一応聞くけど、会社から四つある掟聞いてるよね?」

 「あぁ、聞いてる、聞いてます!俺が悪かった!だから…頼む…殺さないでくれ…!」

 「否、別に俺は殺す気はないよ?」

 「え?本当か?」

 「うん。俺はね?」

 

 

 「守護騎士、どーする?」

 「そうですね、両足で許すとしましょうか」

 「だとよ」

 

 「過負荷は?」

 『うーん、僕は両腕でいいかな?』

 「だって。どっちがいい?」

 

 「―――――――!」

 

 『あれ、どーしたの?おじさん、顔色わるいよ?大丈夫かな?』

 「俺も甘くなったな。こんな異教徒など殺して構わないというのに」

 

 「お、お前らどこからで、でてきた!いつからそこに!」

 

 「なにを言ってるんだい?二人は元々いたよ。あんたがわからなかっただけ」

 

 「お、お前らは、いったい何なんだ!」

 

 

 「俺ら?うーん、そうだねぇ。これ見たらわかるよ」

 

 おもむろにあるカードを懐から出して見せる。そこには、

 

 

 佐々倉民間警備会社

 佐々倉民間警備会社付属孤児院「聖母の光」 院長

 

 佐々倉 忍

 

 黒いカードにそう書かれていた。

 通常民警のライセンスは白い。だが、特例として黒いものもある。

 団体ではなく単体でガストレアを迎撃できるペアというのを表している。

 だが、東京エリアだけもう一つ違う意味がある。

 それこそが、外周区近辺の教会に関係する人物、つまり危険人物であるということだ。

 

 

 「…!あ…あ…あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!!頼む!後生だ!命だけは…」

 

 

 

 

 「あなたはその言葉を何回あの娘たちから聞いた?

  そして、それを聞いてどうした?お前はやめたか?」

 

 「やめなかっただろ?なら、俺もやめるわけにはいかない。

  いや、そのような願いは”聞こえなかった”のだからやめる理由もないのか」

 

 

 「さて、もう言い残すことはないな?主よ、この哀れな子羊をお導きください。Amen!」

 

 そういう忍の手にはいつ握られていたかわからないはわからないが、大剣が握られており、

 男がその大剣を認識した時にはすでに振りかぶられていた時だった。

 

 「ぎゃ、ぎゃぁあああああぁあぁ………」

 

 そして、あとに残ったのは哀れな男の断末魔だけであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて、この男どうしようかな?」

 

 『うーんとね、あ、あった、あった!しのぶちゃん、この人、三ヶ島の人だよ、どうする?』

 

 「とりあえず、電話しようか」

 

 「そうですね、では、院長よろしくお願いします」

 

 「はいはい、わかりました」

 

 

 

 プルプルプルプルガチャ

 

 

 【はい、三ヶ島ロイヤルガーダーです。】

 「あ、すいません。代表取締役 三ヶ島影似をおねがいします」

 【あのー、すいません。取締役に何のご用件でしょうか?】

 「うーーんとね、とりあえず、神父から連絡って伝えてくれる?」

 【はぁ、わかりました。とりあえず、お伝えしますので、少々お待ちしてください】

 

 

            数分後

 【お電話変わりました。三ヶ島です。どういったご用件でしょうか?神父殿】

 「あ、お久振りです。いやー、そちらの馬鹿がうちの掟破っちゃいまして…」

 【そ、それは誠に誠にすいませんでしたぁぁぁぁ!!!!!!厳しく指導はしているのですが、

  申し訳ありません!】 

 「まぁ、とりあえずその馬鹿は今気絶してるから、あとで回収してあげて。それでね?」

 【はい、掟を破った者の責任は私がとります。いかなる罰でも】

 「いや、そんなことはしないから!? 

  いやね、ただね、イニシエーターを孤児院で保護したいんだけどいいかな?」

 【そ、それは…】

 「ん?できないの?」

 【神父殿。いかにあなたが様々な権利を持っていようとも、それはご遠慮していただきたい】

 「なぜ?」

 【彼女らは大事な戦力なんです。いくらなんでもそれは…】

 

 「あぁ、わかりました。言い方を変えましょう。

 

  

  あの娘をうちによこせ、この戯け者が!!

  貴様らなどにこの娘任せる?

  いいか、その耳かっぽじてよく聞け!

  馬鹿を殺さないだけありがたいと思わんのか!

  貴様らにとっては彼女ら戦力、使い捨てのできる兵器かもしれないがな、

  うちの孤児院にとっては大事な大事な子どもなんだよ!

  あぁ、次いでだから本音を言ってやろう。

  今俺は相当頭にきてんだよ。

 

 

 

  どこかの民警でもつぶしたいぐらいにな」

 

 【………!】

 

 「わかったなら、おとなしくこの娘を俺に渡しなさい。そうすればそちらに何も被害はない」

 【…わかりました。どうぞ、その娘を連れていってもらって結構です。

  国際イニシエーター観察機構にもこちらから連絡しておきます】

 

 「わかりました。では、そのように。またいつかお会いしましょう。

  あなたに主のお導きがありますように、Amen」

 

 

  ガチャン!

 

 「さて、では連れて帰るとしましょうか。守護騎士、過負荷」

 『はーい、忍ちゃん』

 「わかりました、院長」

 

 

 「私たちの家に」

 

 

side out

 そこにのこるのは哀れな男ただ一人。

 最初一緒にいた女の子は黒い神父服を着た男に抱きかかえられ、去って行く。

 その後ろには学ランの男と、先頭の男は違う神父服をきた男がついて歩く。

 まるで、その男が自分たちの主であると主張せんばかりである。

 

 

 だが、実際はそうだ。

 彼らこの世界とは違う世界、つまり異世界、平行世界の住人であり、

 その世界では英雄や聖人とも見られ、反英雄や邪悪とも見られた人物である。

 

 その者らを引き連れる男こそ、この物語の主人公なのである。

 

 

 さぁ物語は動き始めた。この者たちが今後どうしていくかはわからない。

 なぜなら、決められた台本はなく、彼らがやりたいことをやりたいようにやるだけだ。

 

 

 だが、ここで誓う。

 この者たちは世界を簡単に敵に回す覚悟はある。

 

 

 理由は簡単。

 

 

 

 救われない子どもに救いの手を

 

 

 それだけである。

 

 

 彼らはこれを守るだけなら、いとも簡単に世界を敵にする。

 

 さてさて、どうなることやら。




本当にこれはどうなるんでしょうか?
作者本人も大丈夫これ?ってなってます。

感想お待ちしてます。

PS
しばらくはこんなはなしかもしれませんが、いつか、いつかは

ほのぼのとしたものを書きたい。

けど、それを書く技術がない

…頑張って書きます!(いつか)


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設定集(後々追加予定)

前回投稿が今年の1月、設定を投稿すると言って、結果12月


いやー、時間たつのはやいな~(遠い目)


設定

 

主人公

佐々倉 忍

転生者

性格:温厚(ただし敵と認めたもの以外)

容姿:fate/zeroの言峰綺礼と同じ。というかそのまんま

好きなもの:子ども・家族・おいしいもの

嫌いなもの:子ども・家族を傷つけるもの、トマト

戦闘スタイル:特典によるクラスカードを用いる

       主な武器は大剣「アスカロン」

 

・元教育科の大学二年生。

・転生の特典として

 1 クラスカード(インストール・英霊召喚可能)

 2 異世界にいける程度の能力(平衡世界・異世界から天界、果ては冥界まで)  

 3 身体鍛錬強化

・孤児院「聖母の光」の院長でありながら民間警備会社「佐々倉民間警備屋」の社長

・服装:fate/zeroの言峰 綺礼と同じ。

 

過負荷

「めだかボックス」より

時系列的には最後に連絡がつかなくなったときに

忍にスカウト(説得)を受け、孤児院を手伝い、時にガストレアを駆除する。

 

 

守護騎士

「HELLSING」より

時系列はエレナの聖釘を使ってアーカードに敗北したあたり

敗北し、天に召されるときに忍が魂を回収。

交渉によってスカウト→そのままエクストラクラスで召喚

原作と同じ。というか、変えたくない。

 

 

特典の一つ

クラスカードセット

 

通常のサーヴァントと同じで

アーチャー・セイバー・ランサー・キャスター・アサシン・バーサーカー・ライダー

そして、ブランクカードが2枚の計9枚

 

クラスカードを媒体に英霊召喚自体は可能

そして、この世界には聖杯が存在しないため、触媒無しで召喚すると

イレギュラーサーヴァントが召喚されてしまう

召喚されたイレギュラーサーヴァントは元となったクラスを消費し、イレギュラークラスに変更される

ブランクカードは特定されたクラスはなく、召喚されたクラスによってクラスカードとなる。

召喚されたイレギュラーサーヴァントとの間に令呪は存在せず、サーヴァントが主と認め、

契約することができて初めて令呪が出現する。

主として認めさせる条件は、サーヴァントによって異なる

 

 

アサシン=過負荷(マイナス) 

セイバー= ?

キャスター=?

アーチャー=守護騎士(パラディン) 

バーサーカー=?

ライダー=?

 

ランサー=みんな大好き兄貴?

 

他の作者さんのようにステータスを作ろうとしましたが、私の頭では無理でした(( ノД`)シクシク…

一応、召喚されたサーヴァントや、登場キャラがある程度増えていくたび更新しようと思ってます!

 

孤児院「聖母の光」

外周区の廃協会を改築した孤児院

忍が引き取った子どもたちが過ごしている家

ここに手をだして生きているものは存在しない




まぁこんな感じかな?

ほんとに亀並みというか、ポケモンのヤドン並みの更新ですが、今後更新していこうと思ってます。


まず…卒論終わらせよ(遠い目)


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第1巻
1話


 どーも、光陰です。
 原作に入ることにしてみました!
 
 こんなものでよければどうぞ


 「東京エリア外周区付近の路地裏にて殺人事件が発生しました。」

 

  気晴らしに付けたテレビから、男のニュースキャスターがそう告げていた。

 

 「外周区付近ってことはガストレアの仕業かしら?」

 「さぁな。けど、殺人事件って言ってるってことは、ガストレアじゃないな。」

 こう話すのは天童民間警備会社、社長・天童木更と社員・里見蓮太郎の二人である。

 本来ならば蓮太郎のイニシエーターであり、相棒の藍原延珠をあわせて三人なのだが、

 まだ学校なのか彼女はいない。

 彼ら自身も学校帰りに事務所により、昨日した仕事の整理をしている途中で、

 なんとなくつけたテレビから聞こえてきたニュースに耳を傾けていた。

 

 「現場が外周区付近ということで、いまだ捜査が終わらず判明してることは少ないですが、

  被害者は4人で、いまだ身元が確認されていません。

  被害者の体には刀に似た刃物で切られた傷が多くあるということから

  凶器は刀などの刀剣類と考えられます。

  また、近隣に住んでいる住民から何か言い争いがあったということで、

  警察では言い争いからの行為ということで、殺人事件として捜査が進んでいるもようです。」

 

 これを区切りに、テレビでは次のニュースへと変わった。

 「けど、なんで外周区付近なんだろうな?」

 「うーん、たぶんこの四人組はヤクザかなんかで薬の受け取りでもしてたんじゃないの?

  ホラ、続き続き。手を動かす!」

 「へいへい」

 

 その後、二人は黙々と仕事を続けていたが蓮太郎は

 (もし、ヤクザだとしても薬の受け取りだけに外周区に近づくか?)などと考えていた。

 

 

 

 

 

 

 side 孤児院「聖母の光」

 

 「じゃあ、いくよ~。い~ち、に~、さ~ん」

 

 「わゎ、ちょ、ちょっと待って~」

 「わ――い、かくれろ――――♪」

 

 孤児院にある広場からは子どもたちが遊ぶ元気な声が聞こえていた。

 

 その矢先、

 「それはシロのおもちゃですー。返してくださいー」

 「これはクロのだもん!」

  といった声も聞こえる。

  

 聞いたところ、おもちゃの取り合いになっているようだ。

 

 「もう怒った!今日という今日は許さないんだから!」

 

 「クロが怒っても怖くないですー。」

 

 「っ!もう知らない!後で泣いて謝っても許してあげないんだから!」

 「こっちこそですー。返り討ちにしてやるですー」

 

 ここまで聞いていたら普通の子ども、女の子の喧嘩にしか聞こえないだろう。

 ただし、この娘たちは普通ではない。

 

   「呪われた子どもたち」

 

 そう呼ばれる子どもたちなのだ。

 

 突如発生した謎のウイルス、ガストレア。

 このガストレアに感染された動植物は異形のものになってしまう。

 

 このガストレアが発生しはじめたときに、ガストレア抑制因子を持つ子どもが

 

 そう「呪われたこどもたち」なのだ。

 

 その証拠に、彼女らの目は赤くなっていた。

 そして、クロと呼ばれていた娘の頭には犬耳が、

 シロと呼ばれた娘には狼のような耳がぴょこんと出ていた。

 両者が一歩も譲らず、まさに喧嘩が始まろうとしていた時、

 

 

 「こらコラ、二人ともやめなさい。

  暴力を友達、いや、家族にふるうなんていけません」

 

 「!あ、神父様!」

 「神父様だー、お帰りー」

 

 「はい、ただいま。院長や禊も帰ってきてますよ」

 

 「ただいま、シロ、クロ」

 『ただいまー。あれ?シロちゃんとクロちゃんどうしたの?』

 

 「いんちょーとクマ―もお帰りー。あのね、クロがね、シロのおもちゃとったのー」

 「違うよ!シロがクロのとったの!」

 

 「う―ん、そうですね…わかりました!シロとクロ。」

 

 「なあに、いんちょー?」「なーに?」

 

 「シロとクロで一緒に遊ぶというのはどうですか?」

 

 「えー、なら、シロが謝るならいいよ!」

 「クロがあやまるならいいよー」

  

 おい、ここだけは考え方は一緒か。しかも即答。

 

 「ここはお互いに謝りましょう。いいですか?」

 

 「「はーい」」

 

 「ごめんね、シロ」

 「クロ、ごめんねー」

 お互いに謝ることができた。いい子に育っているようだ。

 その後、守護騎士が

 

 「けど、暴力はいけませんよ?」

 

 「神父様、ごめんなさい」

 「悪いと思うならいいですよ。いいですか、

 

 

    暴力をふるってよい相手は、あなた方をいじめる大人と化け物と異教徒どもだけです。

  

  わかりましたか?」

 

 

 おいおい、守護騎士。それは言いすぎだろ…(汗)

 

 「神父様ー、化け物どもって私たちのことー?」

 

 あぁ、この世界はやはりやさしくはない

 年端のいかない女子が化け物と聞いて、自分のことなのだとさらって聞いてしまえるぐらい

 大人が平然と汚い言葉を吐きかける。

 

 「い、いやいや違いますよ?君たちは化け物ではないですよ?」

 そう平然と聞かれ、焦る守護騎士。まぁそうだろう。

 しかし、守護騎士よ、その言葉を私の前でするとは……

 

 『守護騎士ー、後ろ後ろ』

 過負荷が青ざめた顔でいう。

 守護騎士もなんとなく気が付いていたのだろう。

 額から汗がとまらないぐらい流れていた。

 

 「いんちょー、顔がこわいよー。どうしたのー?」

 

 おっと、いかんいかん。つい、イラッとしたのが顔にでてたか。

 

 「いいえ、シロ。なんでもないですよ。シロ、クロいいですか。

  あなたたちは私の大事なかけがいのない、大切な家族なのです!

  だから、化け物なんてそんなことを言わないでください…」

 

 なぜかはわからないが、流れてきた涙をふきながら抱き寄せた。

 

 「はーい、いんちょー」

 「うんわかった!だから、泣かないで院長!」

 

 あぁ世界よ、私は私たちの、この小さな幸せまでも奪おうとしているのなら

 覚えておけ。俺は破壊する方に回るだろう。

 覚悟してかかってこい。

 

 

 

 ぶっ潰してやる!!

 

 

 

 さて、

 「守護騎士?ちょっとお話しが…」

 「いや、院長、お待ちを…」

 「さっきのはどういうことでしょうか?

  あの娘たちにいささか物騒なことを言っていましたが?」

 

 (やばいですねー、いい笑顔なのに目が笑ってない…)

 〖頑張ってね守護騎士〗

 (過負荷!?助ける気はないのですか?)

 〖うーん、まだ死にたくないし、ごめんね?〗

 

 「では、守護騎士。こっちへどうぞ」

 「はい」

 

 このとき、過負荷の頭にはなぜか、子牛が連れて行かれる曲が流れたそうな。




さぁ盛大にやらかした感が(笑)


こんな感じでどんどん進めていく予定なのですが、注意事項があります。
 登場する人物の名前ですが、作者はネーミングセンス皆無なので
 ない頭ふり絞って考えています。
 この名前どう?って言うのがありましたら、教えてください!!
 
 そして、ガストレアのモデルですが、一応考えてはみますが、
 あまり期待しないでね


さて、ここからどうしよう?

PS
 過負荷と守護騎士がどのキャラなのかわかった人って何人いるのかな?


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2話

どうも、お久しぶりです

うん、なんか、書きたいものと実際できたものが違う

けど、まぁいいよね!




……原作とどう絡ませよう


side 聖母の光

 朝

 

 「ふわぁー、よく寝たー」

 「んー?もう朝ー?」

 「…zzzもうちょっと寝る…」

 

 

 「はーい、みなさん。おはようございます!朝ですよ―――!」

 

 「あ、いんちょ―だ!おはよう」

 

 「「「「おはようございます」」」」

 

 「はい、みなさんおはようございます!!

  顔を洗って礼拝堂に集合してください。

  守護騎士、みんなをお願いします」

 

 「わかりました。ほーら、みんな顔を洗いにいきますよ」

 

  さて、布団を畳み、押入れに戻し、軽く掃除をしましょうか

 

 『ふぁわ、あ、院長だ。おはよー』

 「はい、過負荷。おはようございます!

  あれ?過負荷、あなた今日朝食担当ではありませんでしたか?」

 

 「え!?」

 

 「おい、括弧はずれてるぞ?」

 

 『す、すぐ用意してくる―――!』

 

 はぁ、ため息しか出ない。

 

 

 

 その後

 「院長、今戻りました。」

 「ありがとう守護騎士。さて、みなさん礼拝堂に行きますよー」

 

 「「「「はーい」」」」

 

 

礼拝堂にて

 「主よ、今朝も無事に迎えることができました。

  今後もあなたの加護がありますように。Amen」

 

  「「「あーめん」」」

 

  朝の礼拝を済ませたし、朝食としますか

  過負荷はちゃんと用意できたのかな?

 

 「さて、朝ごはんですよー」

 

 

 「「「わーーい、あっさごはん!!」」」

 

 

 しかしその時、

 ぷるるる

 「はぁ、またですか…」

  このごろ、なぜか朝食あたりになると電話がなり、食べ損ねることが多い…

 がちゃ

 「はい、佐々倉民間警備会社です」

 「おひさしぶりです、黒神父さん」

 電話の相手は凛とした声でそう言った。

 

 

 「これは、これは聖天子様!今日はいったいどのような用件で?」

 

 「あなたに依頼があります」

 「ほう。して、どのような依頼で?」

 

 

 「”救われぬ者の救いの手を”」

 「!…場所は?」

  聖天子の言った暗号を聞き、院長の顔から黒神父へと変わった。

 

 「東京エリア外周区付近の廃工場です。

 どうやらそこで人身売買をしている組織があるそうです。

 彼女たちを外周区で拉致し、鉱山といった肉体労働をさせる場所に売り飛ばしていると

 情報が入りました」

 

 あぁ、主よ。あなたが見捨てた子らはかような仕打ちを受けている

 

 「…わかった。その仕事引き受けよう。一つ聞きたいことがある」

 「なんでしょうか?」

 

 

 

 「そこにいる屑どもは廃棄してもよいですか?」

 

 「!………できるだけ穏便に済ませるようにしてください」

 

 

 

 「すまないが、それは約束できない」

 即答する。

 

 

 それはそうだ。

 穏便に済ませる?

 

 笑わせるな!彼女らにそのようなことをする屑に生きる価値などない!

 よく言うだろう、ごみはごみ箱にって。

 

 

 「では、さっそく行くとしましょうか!聖天子様失礼いたします

  あなたに精霊の導きがありますように、Amen」

 

そういうと、相手が何か伝えようとしていたのを一方的に無視をして電話を切った。

 

 

 

 

 さて、

 「用意していきましょうか」

 

 院長、佐々倉忍は子どもたちの世話を済ませ、保育士として雇っている女性に

 子どもを任せ、仕事へと向かった。

 

 その時の様子を女性はこう話す

 「院長は子どもたちの前では笑っていたけど、目は笑ってなかった。

  そして、背中になぜか知らないが阿修羅が見えた」

 

 

 そして、院長の後ろにはいつもヘラヘラしている学ランと

 子どもたちの前ではやさしそうな神父が狂ったがごとく笑いながらついていったそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 次の日、依頼が完了したとの連絡があった聖天子は部下にその近辺を調べさせた結果

 

 

 廃工場は元々あった場所からきれいさっぱりに更地になり、

 組織の首謀者と思われる人物たちは路地裏で殺されていた。

 

 

 

 

 

 そして、血文字でこう書かれていたそうだ

 

 

   救われぬものに魂の救済を

 




 はい!今回は聖母の光の一日をテーマに書いたのですがどうでしょうか?

 なんか違う気もするけどいいよね?


 あ、そうそう。
 今回最後らへんに出てくる女性、新キャラ予定。
 どうやってだすか悩み中。早目に出したい!


 作者は一応無宗教です
 信仰されてる方で読まれて不快になられたらすいません。
 すぐ消すか、書きなおします。

応援、指摘なんでもありましたお願いします!


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3話

あ、ども。
卒論や卒業、社会人と忙しい日々を送っていました。

合間にちょこちょこ書いていたデータが飛び、泣き寝入りしつつ
今更マイクラにはまったり、FGOの鯖育成に急に熱が入るなど
慣れない仕事に頑張りつつ、色々してました。




Side 聖母の光

とある日、子どもたちと朝の祈りを済ませ、守護騎士が作った朝食を食べていたときにまた電話が鳴った。

 

「はい、佐々倉民間警備会社です…って、これは聖天子様!どのようなご用件で?」

 

「はい、ある依頼をしたいのですが、防衛省まで来ていただけないでしょうか?」

 

何だろう。院長、すごい、嫌な予感がするよ?

俺の予感は嫌なときだけ当たる。上を向いて歩き続ければいつかは何かにぶつかったり、こけたりしてしまうように、予感が的中した時こそかなり厄介な騒動にぶつかるんだよな。

 

「ちなみに、それは拒否できますか?」

「拒否はできますが…貴方の救いを求める子どもがいると知っても「その依頼受けよう!」

 ありがとうございます」

くそ、さすが聖天子様だ。俺の扱い方を知っている!

「その依頼とやらは受けよう。だがな、その前にその子どもたちの情報からだ」

「はい、貴方ならそういうと思っていましたよ。黒神父さん。

 まとめた情報を後に送ります。では、本日○○時までに防衛省にいらしてください。」

「わかりました。あなたに主のご加護がありますように、Amen」

 

さて、では送られた情報を見ながら防衛省へと向かうとしますか

「あ、守護騎士。ちょっと外出してきますね」

「院長、どちらまで?」

 

「聖天子様の依頼で防衛省まで♪」

 

「………え?」

 

「過負荷―、付いてきて―。じゃ、守護騎士、子どもたちを頼んだよ。」

『はいはい、付いていきますよっと。

 それじゃ、守護騎士よろしくー。』

 

「はい、お気を付けて………ん?ぼ、ぼ、防衛省!?」

 

守護騎士が感づく前に過負荷と共に玄関を出て、防衛省に向かいますか――――

はぁぁぁ行きたくない(本音)

『それでしのぶちゃん、防衛省に何の用事?

 

 あ、わかった。けど、少年ジャンプを買うならコンビニで買えるよ?』

 

「買いませんよ。聖天子様から依頼があるみたいですが、内容を教えてもらえず、

 防衛省に来いとしか言われなかったのですよね―。」

 

『ねぇしのぶちゃん。それってやばくない?』

「はい、私もぶっちゃけると相当厄介な依頼だと思っていますよ?

 でもね、子どもが救いを求めているのを知って何もしないなんて私が、

 いや、俺がしていいわけないだろ!なぁ過負荷?」

 

『あは!やっぱりしのぶちゃんは最高だね!甘い。甘いよ。

 けど、その甘さ嫌いじゃないよ!』

 

 

さて、もう少しすると目的の防衛省が見えてくるが、なにか気味の悪い視線を感じる。

こちらの戦力を品定めしているような視線だ。

ま、この仕事をしているといろんな所で知らない内に恨みを買うので放置、放置。

 

「さぁ過負荷、もう少しで防衛省ですよ。気合いいれていきますよ!」

『はーい』

 

 

 

 

Saide ???

「あれが黒神父と過負荷ですか……是非私の仲間になってもらいたいものだ。

 さて、行きますよ。○○」

「はい、ぱぱ」

 

さぁ楽しくなってきたぞ…

 

 

かくして賽は投げられた。この一件からこの東京エリアは厄介事に巻き込まれていく

運命をたどる。だが、この物語には関係ない。

 

彼らの信念は変わらない。

 

救えるものには救いの手を

救われぬものには魂の救済を

救いようのないものには罰を

 




久しぶりに原作を読み返しつつ、書いてみました。
正直こんな作品を読んでくださる人がいるのであればこれ幸いです。


かなり、不定期更新だけどいいのかな?

いいんです!!

最後の人達は何胤さんなんだろうか?


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