バナージ「学園都市?」 (秋ノ原春助)
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バナージ、学園都市に立つ

稚拙な文章です
しかもssです
小説のようには書けませんでした
勘弁してください


バナージ「っ!……ここはどこだ?」

 

目を覚ますとそこはユニコーンの中ではなかっ た

 

ドラム缶型のロボットがカッポする光景

 

周りを見渡すと建物と人だらけだった

 

どうやら自分は道のど真ん中で眠っていたみた いだ

 

バナージ「俺は確かユニコーンに乗って……」

 

そうだ!オードリー、オードリー・バーン!

 

俺は彼女を助けるためにユニコーンに乗って彼 女を守ってそこから……

 

俺は消えたんだ

 

ユニコーンと一緒に

 

「あのージャッジメントですけどどうかされましたか?」

 

物思いにフケっていると不意に声をかけられた

 

見ると頭に花冠をつけたいかにも頭お花畑というような感じだ

 

バナージ「ここはどこかわかりますか?気がつ いたらここにいたんですけど……」

 

「え? 記憶喪失ですか? はぁー、最近多いんですよね。そういう記憶操作系の能力者イタズラ が」

 

能力者? 記憶操作系? 全く意味がわからない

 

バナージ「あの―」

 

「えぇ、大丈夫です。ちゃんと記憶は戻ります からね。一時的にジャッジメントで保護させてもらいます。よろしいですね?」

 

バナージ「え、あの、ここは一体どこなんです か? そもそも能力者って何なんですか?」

 

「え! そこまで記憶を消されたんですか。

これは大能力者以上の仕業かもしれませんね。分かりました説明しましょう。ここは学園都市と言ってで すね、ここの人口の約8割が学生なんです。そ して、ただの学生ではありません!なんとここの学生さんの約4割が超能力を使えるんです! !」

 

何を言っているんだこの子は

 

超能力? 学園都市? 全く聞いたことがない

 

ニュータイプを人口的に作る機関てことか?

 

「あー!信じてませんね。まぁ仕方ありません よ。最初はみんなそんな顔するものですよ。私 だって最初は嘘だと思ってましたからねー。」

 

バナージ「信じるも何も唐突にそんなことを言われて信じろってことが不可能ですよ。ならア ナタが見せてくださいよ。その超能力てやつをさ」

 

「もう見せてますよ、頭の上に乗っている花冠 が証拠です」

 

ちょいちょいと頭を指差す少女

 

確かにその花冠はおかしいと思っていたが、花を長期間そのまま維持させる技術はコロニーにもあったし、その気になれば容易いことだ

 

花冠に何もつけていないのは不思議に思っていた

 

 

 

でも、花をそのままの状態にしたいのならば薬品を漬けたり、機械を装着したりするが、少女の花冠 にはその痕跡がない

 

バナージ「ちょっとその花冠を触ってもいいか な?」

 

「ええ、もちろんです」

 

にぱーとヒマワリみたいな笑顔で応えてくれる 少女に少しときめいたのはオードリーには秘密 だ

 

バナージ「―っ!」

 

本物だ! それに何にも漬けていなし、原っぱ に咲いている花そのものだ

 

「信じてくれましたか?」

 

バナージ「……えぇ、信じます。驚いたな。俺のいたコロニーにはそんな技術力はなかったですよ」

 

「ん? コロニー?」

 

バナージ「あぁ、ここのコロニーは凄く技術が 発展しているんですね。空だってまるで地球から見る物そのものだ。どういう仕組みなんですか?」

 

少女はその言葉にクスクスと笑う

 

「ふふっ、面白い人なんですね。

 

は中二病だったんですか?」

 

バナージ「え? だって、地球は汚染されて―」

 

「アハハハ、本当に面白い人なんですね。

ここは地球ですよ。たしかに地球温暖化ていう問題 もありますが人が住めないくらい汚染されてま せんよ」

 

その言葉に驚愕した

 

ここはコロニーでもどこかの機関でもなくかつて人が離れていった地球だった




こんな感じでいきます

後後ギャグでいっぱいになるかと思いますが御容赦下さい

コメントなどを頂けると作者が喜びます
✌(´・ω・`✌)三✌(´・ω・`)✌三(✌´・ω・`)✌


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ジャッジメント支部へいざいかん

ノリと勢いでかいてます

早くギャグとバトル展開を入れたいです!


言葉が出なかった

 

彼女が嘘をついている様には見えないし、嘘をつく理由がない

 

地球温暖化なんて遥か昔の環境問題だと記憶している

 

どうしてこんなに沢山の学生がまだ地球にいるのかが分かった気がする

 

―でも、本当にこれが真実なのだろか

 

興奮と困惑の板挟みで全く思考がまとまらない

 

というよりありえない

 

そんなことは我知らずという風に少女は言った

 

「それじゃあ、ジャッジメント支部へとご案内しますね」

 

バナージ「え! ちょっと!?」

 

グイッと手を引っ張られ強制的に思考が中断される

 

しかし、あっ!と思い出したかのような声を出して急に止まって振り返った

 

「そういえば、自己紹介がまだでしたね。私の名前は初春飾利です。宜しくお願いします」

 

バナージ「えーと、俺の名前はバナージ・リンクス。宜しく」

 

初春は握っていた手を離しまた握った

 

それを握手と理解して俺は握り返した

 

初春「それじゃあ、自己紹介も終わらせましたしジャッジメント支部に行きましょうか。もう夕方ですからね、早く戻らないと白井さんにサボっているんじゃないかとドヤされちゃいます」

 

そう言うと初春は急ぎ足になってジャッジメント支部(なんだそれは?)へと向かう

 

その道中、ズギュウウウウン!と空を貫く閃光がどこからか放たれた

 

一瞬だけモビルスーツの襲撃かと思ったがそれは間違いだと教えられる

 

初春「あー、あれはですねこの学園都市に七人と存在するレベル5の1人御坂さんですね」

 

バナージ「レベル? 何ですかそれ」

 

初春「レベルっていうのはズバリ能力がもたらす研究への利益のランクですかね。先程紹介したレベル5、超能力者とも言いますけどその人達は私のようなレベル1、低能力者とは天と地ほどの差がありまして、まぁザックリ言っちゃうとレベル5はみんな天才て事ですよ。中には努力してなった人もいますけどね」

 

バナージ「へぇーそうなんですか」

 

初春「本当に何も知らないんですね。どこまで記憶が奪われたんでしょうか……」

 

考え事をしながら人混みを裂いて歩いていく技術には、恐れ入ったというのがこの時の感想だった

 

ジャッジメント支部といっても周りにある建物とほとんど同じでただのビルだった

 

入口を入ると階段がありそれを上るとカード式のロックがかかったドアまで歩いた

 

初春「ここがジャッジメント支部ですよーと」

 

カシュッとカードを機械にスライドするとピーと電子音が鳴りドアが解除される

 

初春「白井さーんパトロール終わりましたぁー」

 

俺は初春さんの後をついて行くように入る

 

白井「ハァー、初春パトロールだけにどれだけ時間を食っていますの……おや? そちらの殿方は?」

 

ため息を吐いたツインテールの少女は俺に気づくと一瞬にして消えた

 

え? 消えた!?

 

白井「ここですわよ。ここ」

 

声が後ろからしたので振り返ってみるとそこには消えた少女がいた

 

バナージ「うわぁっ!」

 

思わず尻餅をついてしまった

 

白井「そ、そんなに驚かないでくださいまし……確かにテレポートの能力者は少ないですが、そんなに驚かなくても」

 

初春「その人はバナージ・リンクスさんていうんですけど、どうやらメモリーキラーにあったみたいで学園都市に関しての記憶がごっそり消されちゃってるみたいなんです」

 

白井「それは大問題じゃありませんの!? それではこの殿方は御自分の帰る場所も分からないということじゃないですの!」

 

初春「だいじょーぶ、大丈夫ですよ。ちょちょいとパソコンで調べれば―……あれ?」

 

白井「どうしましたの?」

 

初春「バナージさんのデータがありません……」

 

白井「そんな馬鹿な! ちゃんと調べましたの?」

 

初春「調べましたよ! でもないんですバナージとだけ調べてもデータベースには載ってないんです」

 

白井「まさか、名前まで記憶を操作された……」

 

何だか良く分からない話をしているけど、俺はずっと尻餅をついたままである

 

初春「あり得ますね。今回はイタズラというより悪意がこもってる感じがしますね」

 

白井「学園都市にこの殿方が不法侵入した可能性は?」

 

初春「それは無いですよ。学園都市のゲートの警備は厳重なんです。それにもし不法侵入があったなら今頃白井さんは捜査に駆り出されてると思いますよ」

 

白井「確定ですわね」

 

そう言うと白井はこちらに手を差し伸べ「先程はすいませんでしたわ」と謝りながら引き起こしてくれた

 

少し謝罪が遅い気がするけれど「きにしていません」とだけ言った

 

バナージ「じゃあ、俺はどうしたらいいんですか? 帰る場所も見つからないんじゃどうしようもないですよ」

 

白井「ここの人はみんな寮ですし、どこかに泊まるとなるとここしかありませんわね」

 

初春「そうですね。幸い布団はありますし泊まる事は出来ますがそれが毎日となると……」

 

白井「いけませんわよね。まぁ、今日のところはここに泊まってもらうことにしましょう初春。先生方には私から言っておきますの。一応ここに入るためのカードを置いておきますの。私はテレポートで入れますから大丈夫ですし」

 

バナージ「分かりました。今日はここに泊まらせてもらいます。」

 

初春「うぅっ、すいません連れてきて何も出来なくて……」

 

バナージ「いえ、いいですよ。寝泊りできる場所を提供してもらうだけでも有難いんですから」

 

白井「それでは私達は門限がありますのでこれで失礼します」

 

バタンとドアが閉まる音だけが部屋に響いた




今回はここまでです!

バナージバトルさせてやりますよ!

感想、誤字脱字などの報告があると作者が喜びます
(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァ


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紅蓮の少年は暴れて現る

バトルがね醍醐味なんだよね!


あれから2時間がすぎて20時になった

 

2時間あれこれ考えたがやはり考えが上手くまとまらない

 

俺が過去に来たとしてユニコーンはどこに行ったのか

 

どうしたら元の世界にオードリーがいる所に戻れるのか

 

どれだけ考えても分かるはずもなくただ時間が過ぎていく

 

バナージ「腹へったなぁ」

 

確かこのビルの隣に飲食店があった気がする

 

そこで食べてからもう少し考えよう

 

白井さんがおいていってくれたカードを持って外に出て飲食店の前に来て初めて気が付いた

 

バナージ「お金がない……」

 

あるにはあるけれど、ここでは使えない通貨だし

 

ジャッジメント支部に冷蔵庫があったが、泊まらせてもらっているのに勝手に中のものを食べるのは気が引けるし

 

ホントどうしようか……

 

「なにしてるじゃんよ」

 

声をかけられた

 

この学園都市に来てから凄く声をかけられるようになった気がする

 

そんなに俺は怪しく見えるのだろうか

 

バナージ「いえ、なんでもないですよ」

 

そこには腰に手をあてたジャージ姿の女性がいた

 

「店の前でうんうん唸ってるヤツがなんにもないわけないじゃんよ。どうしたよ。財布でも落としたじゃんか?」

 

変わった口調の人だなぁ。学園都市には特徴的な人が多いのか?

 

バナージ「まぁ、そんなところです」

 

「それは不幸だったじゃんな……よし!ここは先生が奢ってやるじゃんよ」

 

バナージ「そんな!わるいですよそんなの」

 

「そんなこと言うなって。それに人のお節介は遠慮するもんじゃないじゃんよ。そら入った入った」

 

凄く嬉しいんだけど強引だ!!

 

お決まりの挨拶を聞き流してその人は窓側の席に座った

 

ここまで来て店を出るなんて失礼極まりないので俺は向かいの席に座った

 

その人はすでにメニューを見ていて料理を決めにかかっていた

 

「私はこれにすれけどお前は何にするじゃん?」

 

バナージ「本当にありがとうございます。声をかけてもらってなかったらそのまま帰るところでした」

 

いいっていいって。私もこの店で食べたかったんだけど一人じゃ行きにくいじゃん? だからちょうど良かっただけじゃんよ」

 

ところで。と

 

「もう完全下校時間は過ぎてんのに外に出るのは感心しないじゃんよ。お前もしかしてスキルアウトか? 」

 

スキルアウト? 何だそれは

 

この街には専門用語が多すぎて分からない

 

バナージ「違いますけど」

 

「わざとか……お前見た目は真面目なのに意外と大胆じゃんな。これ食い終わったら後でジャッジメントでお説教じゃんよ」

 

コトッと料理が届いたのと同時に言われた

 

バナージ「え!? どうしてですか」

 

「当たり前じゃんかよ。ここにいる大人のほとんどが教師でアンチスキルをやってるじゃんよ。お前補導されるってわかってついて来たんじゃなかったじゃんか?」

 

バナージ「そんなこと知りませんよだって俺はこのま―」

 

そこでプルルルと着信音が鳴った

 

「おっと、すまないじゃんよ。」

 

着信画面をみて先程の柔和な顔が塗りつぶされる

 

「こちら黄泉川……スキルアウトが!? わかった。すぐ行くじゃんよ」

 

黄泉川「よかったな少年。お説教は無しになったじゃんよ」

 

バナージ「何かあったんですか?」

 

黄泉川「お前には関係ないじゃん。お金はここに置いておくから食べたらすぐに帰るじゃんよ」

 

とだけ言って急いで店をでた

 

そして残された俺は

 

バナージ「二人分の料理なんて食べきれるわけないじゃないか……」

 

とだけ言って席を立った

 

 

 

黄泉川「いま、外にいる!スキルアウト達は今どこにいるじゃんよ!! ……てそこはここの近くじゃんかよ!」

 

よく耳を澄ますと喧騒が聞こえた

 

それも物騒な言葉を放つ喧騒が

 

黄泉川「まったく、こまった子供達じゃんよ!!」

 

距離が近くになるにつれて声がだんだん大きくなる

 

金属がこすれる音も聞こえてくる

 

恐らくバットか何かを持って喧嘩でもしているのだろう

 

現場に到着すると壮絶な光景が見えた

 

30人はいるであろう人数に対して1人

 

一人だった

 

これでは喧嘩というよりもリンチだ

 

結果は火を見るより明らかだ

 

もしかしたら死んでしまうと思い大声を張り上げるために大きく息を吸い込む

 

だがその行為は中途半端に終わる

 

一人の少年が宙を舞った

 

まるで漫画の世界みたいに本当に回転しながらこちらに落下した

 

「ゴフッァ!!」

 

次々と少年たちが宙を舞う

 

「ガアッ!」「ウビャアッゥ!!」

 

そして残り十人となったであろう時にリンチ?被害者の顔が見えた

 

ジーンズにパーカーと普通のファッションだが髪が異彩を放つ。まるで血液が浸透しきったらそうなるのではなないかと思わせるぐらいの紅蓮色

 

それとは対照的に眼の色が海を思わせる蒼色だった

 

紅蓮で蒼眼の少年は笑う

 

「ははっ、30人がかりでも勝てないなんて弱すぎて目をつぶっちまうぜ。いやー弱いよなアンタら。本当に弱い。そうか目をつぶれば少しは退屈しなくなるのか。俺って天才だな」

 

そして少年は本当に目をつぶった

 

“舐められてる”と理解したスキルアウト達は「舐めてんじゃあねぇぞぉ!」と

吐き捨て襲い掛かる

 

が虚しく顔面に拳を入れられのされてしまう

 

「目つぶってんのに声張り上げたら居場所がわかっちまうじゃねーかよ。つまんねー」

 

つまらなさそうに紅蓮の少年ははきすてる

 

その姿に恐怖しない者はいない

 

何人がかりでも倒せないだろうと理解したのか一人のスキルアウトが逃げ出してからはぞろぞろと残りのスキルアウト達も逃げ出した

 

残ったのは気絶しているスキルアウト達と黄泉川だけだった

 

ジャリッとつい後ずさってしまう

 

恐怖に対象外はない

 

黄泉川は恐れたのだ

 

「ん? オネーサンもしかして次の喧嘩相手か。いいぜぇ来いよ。ジャージで来るなんてずいぶんと気合入ってんじゃねーかよ。」

 

黄泉川「なっ、何言ってるじゃんよ。私はアンチスキルだ。お前、正当防衛だとしてもやり過ぎじゃんよ。補導させてもらうよ」

 

なんとか正常を取り繕うが無意味だった

 

「何言ってんだ? アンチスキルだぁ? 俺はただ喧嘩がしてぇだけなんだよ。よく分からねぇ御託並べるのがお前のやり方か知らねぇけどよ。もう喧嘩は始まってんだぜ!!」

 

瞬間、少年の姿が消える

 

テレポートかと思ったが違う

 

なぜなら少年はただ自分の近くに高速で移動しただけなのだから

 

ブンッと、通常では鳴らないであろう音が鳴る

 

信じられるだろうか拳を振るだけで風が巻起こるなど

 

ブオォォォッ!

 

わざとかすめるようにしたのか黄泉川の頬から血が流れる

 

「おっと、ついつい加減をしちまったよ。まだあの雑魚共との感覚が残ってるからな。難しいもんだな」

 

ははっ、と笑ってまた消えた

 

次に聞こえたのは後ろからだった

 

「でも次は残らない」

 

殴られるのを覚悟した

 

恐らく強烈な痛みだけでは済まないだろう。骨が折れるのは確実だ

 

「危ないっ!!」

 

誰かが紅蓮の少年を殴り飛ばす

 

ドガッと壁に音を立てて少年は肺にある空気を無理矢理押し出された

 

バナージ「何してるんですか!」

 

「イテテテ、何って喧嘩だよ。喧嘩。そこのオネーサンが何にもしねーから、俺が殴りにかかろうとしただけだぜ?」

 

バナージ「あんな一方的なのが喧嘩なわけないじゃないか!!」

 

「カッ、うっせぇなオネーサンの代わりにお前が俺の相手をすんのかよっ!」

 

先程まで一m離れた壁からどうやってか一瞬にして距離を詰められる

 

白井さんと同じテレポートか!?

 

バナージ「グゥッ!!」

 

何とかギリギリのところで避けることがてきた

 

が次は無理かもしれない

 

いくら激闘の戦いの末に鍛えた洞察眼があっても相手の動きが分かっていても体が反応しない

 

自分の体はユニコーンほど高性能ではないし頑丈ではないのだ

 

「へぇー、いい動きするじゃあねぇか。でも次はどうだぁ!」

 

黄泉川「そこまでじゃんよ!」

 

ピタリと少年の動きが止まる

 

黄泉川「応援を呼んだ。すぐにアンチスキルがここに駆けつける。もし捕まりたいのであればそこで喧嘩を再開すればいいじゃんよ」

 

少年は拳を解き肩まであげて降参のポーズをとって

 

「辞めたぜ。しらけちまったよ。でもお前の顔は覚えたぜ。」

 

またヤローぜと言い残して少年は一瞬にして消えた

 

スキルアウトの残骸をのこして……

 




オリジナルキャラだしてすいません

だって闘うキャラはほとんど上条さんが潰してるんですもん

仕方ないっす

感想などを書いてくれれば作者が喜びます
ლ(´ڡ`ლ)グェッヘッヘッ


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事情聴取が辛い

ネタが思いつく限りじゃんじゃん書いていきます!


まるで嵐のような少年だった

 

喧嘩をするだけして終われば颯爽とどこかにいってしまう

 

あれは何だったのだろうか?

 

人間であることさえ危うい

 

あの赤すぎる髪は偽物ではないだろう

 

染めたとしてもあんなに炎を、血液を思わせるような緋(あか)は出せるはずかない

 

蒼眼だって同じだ

 

何もかもがデタラメだ

 

デタラメで滅茶苦茶で支離滅裂だ

 

バナージ「一体何だったんだ」

 

 

 

正方形の白い部屋

 

机が二つあり、一つは扉のすぐ横にもう一つは真ん中に

 

俺は今取調べ室にいる

 

あれから、応援に来たアンチスキルの人達によって保護された

 

起こった出来事の詳細と赤髪の少年について聞くためだ

 

それだけならばすぐに終わる取調べだったのだが最後に在学している学校名を聞かれたのだ

 

そんなものあるはずがない

 

俺はここに住んではいないし、この時代に生きた人間じゃないのだから

 

バナージ「学校には……通っていません」

 

「馬鹿言っちゃいけないよ。この学園都市にいる限り学校に入学する必要があるし、ましてや君は未成年だ。学校に在学していない訳がないだろう?」

 

どうしたものだろうか

 

何かいい言い訳を考えなくては

 

確かジャッジメント支部に連れていかれた時に記憶を無くしていると勘違いした初春さんが何か言っていたような

 

何だったっか?

 

いけない、今日はたくさんの出来事がありすぎて思い出せない

 

キ……キルー? メモリー…………

 

バナージ「メモリー……キ…キ……」

 

「ん? メモリーキラーがどうしたんだい。」

 

バナージ「そう! それです!俺、メモリーキラーにあいまして記憶を無くしているんですよ」

 

 

「いやいや、それでも全部の記憶を消されたワケじゃないだろう?」

 

俺は初春さんに会ったことと記憶を無くしていることを話した

 

もうほとんどが嘘をついているようなものなので心が傷んだが早く寝たいという欲望に負けてついついデマカセを言ってしまった

 

「わかったよ。一応本当かどうか本人に確認とってみるよ」

 

ウンウン……ソウカワカッタヨ

 

「確認が取れたよ。時間をとってすまないね。メモリーキラーの被害にあったというのは本当みたいだね。」

 

やっと、開放された

 

かれこれ二時間ぐらいは事情聴取をされたので正直体力の限界だ

 

どうやら、アンチスキルが送ってくれるらしく出入口で待っているとのことだった

 

重い足を動かし出入口へと向かうとそこには語尾にじゃんと言う変わった口調の女性がいた

 

黄泉川「お前メモリーキラーにあったらしいじゃんなー、どうだ? もし行くところがないのなら家に来るじゃんよ。居候が四人いてな今更増えても変わらないじゃんよ」

 

バナージ「えっ!? そんなそこまでしてもらうなんて悪いですよ」

 

黄泉川「言ったろ? 人のお節介には遠慮するもんじゃないじゃんよって」

 

そんな風に言われたら断れないじゃないか

 

まさに殺し文句だ

 

バナージ「それじゃあ、お世話になります」

 

黄泉川「そうと決まればさっそく出発進行じゃんよ!」

 

ブルルンとエンジンがかかる音を鳴らし全く車が通らない車道をすすんだ

 

黄泉川「しかし、お前は運動神経がいいんだな。驚いたじゃんよ。私でもあの少年の拳はよけれなかった」

 

バナージ「……えぇ、まぁ生まれつきですよ。特になにかしていたわけ……じゃあありません」

 

黄泉川「へぇー、何もしていなくてそれかよ。どうだ? ジャッジメントにならないじゃんか?」

 

よく聞こえない

 

瞼がとても重い

 

バナージ「……え…ぇ、そ……ですね」

 

黄泉川「決まりじゃんな! お前がジャッジメントになってくれれば私も助かるじゃんよ」

 

もう最後は何を言っているのかも分からず

 

俺は静かに瞼を閉じた

 

 

 

 




そろそろネタ切れがくる!

感想などを書いてくれれば作者が発狂します
キタタタタタタタタタ━(゚(゚ω(゚ω゚(☆ω☆)゚ω゚)ω゚)゚)タタタタタタタタタ━!!!!!


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バナージジャッジメント


早くバトル展開したいです


 

……いつのまにか寝ていた

 

白い天井だけしか見えない

 

瞼をこすり少しずつ目を覚ましていく

 

すると、扉の向こうから数人の声が聞こえる

 

「だからだからねって、ミサカはミサカはおねだりの姿勢をとってみたり」

 

「うっせェぞ。めんどォだろうが」

 

「ギャハハ、いってやりなよモヤシくん!」

 

「俺はモヤシじゃねェぞォ!!脳ミソブチ撒けて晒してやんぞゴラァ!」

 

目覚めの朝はどうやら最悪みたいだ

 

よく見るとココは誰かの部屋だったみたいだ

 

そこら中にコーヒーの缶が置かれている

 

だとしたらとても申し訳ないことをしたと思った

 

ここで寝るはずだった人の場所をとってしまったのだから

 

バナージ「とりあえず挨拶しなくちゃだな……」

 

扉を開けるとそこには白髪の少年と少女と女性、恐らく二人は姉妹だろうか

 

どことなく髪型や目元などが似ている

 

バナージ「今日からここに住まわせてもらうことになりました。バナージ・リンクスです」

 

「おゥ」

 

「ギャハハ、よろくしくー」

 

「よろしくねーってミサカはミサカは可愛さを強調して挨拶してみたり」

 

……また個性的な人達ばかりだなぁ

 

本当にここは特徴的な人を集めているのか

 

と疑問を浮かべながらも自己紹介は続く

 

「俺は一方通行(アクセラレータ)だ」

 

「私は番外個体。ワーストでいいよ」

 

「私はラストオーダーだよってミサカはミサカは個体名を名乗ってみたり」

 

バナージ「よろしくお願いします」

 

番外個体「ギャハ、しっかし、大変だよね。わたし達は居候だけどおなた違うものね」

 

と指さして言う番外個体

 

もちろん俺にだ

 

一方通行「そうだなァ。まあ、アンチスキルのお手伝い頑張ってくれや」

 

ラストオーダー「がんばってね、とミサカはミサカは陰ながら応援してみたり」

 

バナージ「えっ? えっ!?」

 

全く話が見えてこない

 

確かに黄泉川さんが、何か話している時に眠ってしまった気がするけど

 

適当に相槌をうってしまった気がする

 

眠たくて疲れていて何かを考えるどころではなかったのだ

 

あれー、 知らないの?とラストオーダーが疑問符をうかべる

 

アナタは今日からジャッジメントとして働くことになっているんだけどってミカサはミサカは覚えていないアナタに優しく諭してみたり

 

ジャッジメント?……あぁ、初春さんや白井さん達が入っていた組織のことか

 

でもどうして俺が?

 

……どうにかして断ることはできないだろうか

 

泊めてもらった恩はあるが昨日のような危ない連中達と戦うのは御免だ

 

それに誰かを傷つけるのは好きじゃない

 

できるならもっと他の事で恩返しがしたい

 

一方通行「そーいえばよー。黄泉川は少し人員不足が解消されてしかも、実力がある奴が入ってくれたって喜んでたなァ」

 

番外個体「あー、年甲斐も無く喜んでたねギャハ」

 

ラストオーダー「うんうん、あんなに喜んだ黄泉川を見るのは久しぶりってまるで母親のようにミサカはミサカは感慨にふけってみたり」

 

断れない!!

 

なんだかすごい断りにくい雰囲気だ!!

 

一方通行「つーかよォ、お前ジャッジメント支部に行かなくていーのかよ。確か午後の4時には来て欲しいとかいってたぜ」

 

バナージ「四時……ってもう3時半じゃないですか!」

 

急いで出掛ける準備をする

 

準備といっても靴を履くだけだ

 

朝食、今となっては昼食だが食べている暇は恐らくないだろう

 

何も口にせず俺はジャッジメント支部へと向かった

 

 

 

バタンと扉が力強く閉まる音が響く

 

番外個体「ギャハハ!! だ、騙された騙された!ギャハハハハハ」

 

ラストオーダー「あんな見事に引っ掛かってくれるなんて……て、ミサカはミサカは驚きを隠せないでいたり」

 

番外個体「しかし、よくアナタも協力したわね。さっきまでは渋っていたのに」

 

と壁にかけてある時計の長針の位置をもどしている一方通行に問いかける

 

一方通行「アイツの反応が面白かったからなァ。ついつい悪ノリしちまッた」

 

それにと一方通行は続ける

 

一方通行「黄泉川が喜んでたッつーのは本当のことだ。」

 

番外個体「でもここにアイツが来た時には熟睡状態だったからねギャハ」

 

ラストオーダー「多分ジャッジメントの話は覚えてないって、黄泉川は言っていたけれど」

 

一方通行「残念そうな顔してたよなァ。覚えてくれていたら伝えてくれとは言われたケドよ。まぁこれは黄泉川に対する恩返しッてやつだ 」

 

番外個体「アンタがジャッジメントになれば黄泉川は喜ぶよ? ギャハ」

 

一方通行「俺はンなもン柄じゃねーよ」

 

ラストオーダー「えー、そんなことないよ。私はアナタのジャッジメントの姿を見てみたいって希望してみたり!」

 

うっせぇ。とデコピン

 

ラストオーダー「いたぁい!てミサカはミサカは平和を訴えかけてみたり」

 

 

 

そんな和んだ空気とは、別にバナージは混沌とした空気の中にいる

 

ジャッジメント支部はどこだ……

 

地図は持っていないし、ガムシャラに急いできたからどこから来たかも分からない

 

どうしたらいいんだ

 

帰りも行きも分からず途方に暮れるばかりだった

 

あれからどれくらいの時間が過ぎただろうか

 

あてのない道を行くなんてカッコイイけれど実際はただの迷子だ

 

この年になって迷子は相当キツいものがある

 

誰かに道を尋ねるにしてもなぜか辺りには人がいないし

 

公園の地図を見てジャッジメント支部を探そうとしたが支部が20以上あってどこの支部に行けば分からない

 

 

あぁ、なんて……なんて…………

 

「「不幸だ」」

 

ん?

 

どうやら、人が近くにいたらしい

 

というより真横にいた

 

しかも同じセリフを言ってだ

 

「うわー、同じことを言うとか上条さんは恥ずかしいことですよ?」

 

うわーうわーと頭をかきむしるツンツン頭の少年

 

当然俺も恥ずかしい

 

しかし、恥じんでいる場合ではない

 

時間がおしているのだ

 

もう三十分はとうに過ぎているだろうけど急がないにこしたことは無いのだのだから

 

バナージ「すいません、道を聞きたいんですけど。いいですか?」

 

「うわー……え? はい。いいですけど」

 

バナージ「ジャッジメント支部に行きたいんですけど分かりますか?」

 

「ジャッジメント支部って言ったってたくさんありますよ?」

 

バナージ「近くに飲食店があるジャッジメント支部にいきたいんです」

 

「そんな所沢山ありすぎてそれじゃあ特定できませんよ」

 

バナージ「そ、そんな…………」

 

万事休す。八方塞がりだ

 

もう手はないのか

 

また、アンチスキルの人達のお世話になるのか

 

不幸だ……

 

暗雲が心の中を埋め尽くす

 

なんで俺は迷子になっちゃったんだろうな

 

ここは広すぎて嫌になる

 

もう直径100mになってくれよ

 

と訳のわからない自暴自棄になっていると声が掛かる

 

「やっと見つけたわよアンタ!」

 

「げっ!ビリビリ中学生じゃねえか」

 

声をかけられたのはおれではなくツンツン少年の方だった

 

「アンタねぇ、この前までは苗字を呼んでたのになんで帰ってきたらもどってるのよおおおお!」

 

驚くことに少女の頭の先から火花がちっていた

 

チリチリチリチリ

 

それが電気だと理解するのは少女が能力を行使した後だった

 

バリっバリバリバリバリ

 

ツンツン少年に向けられた電撃は一切の手加減がなかった

 

能力に、手加減があるかは分からないが全力で能力を行使したのだけは分かった

 

少年に電撃が届いた瞬間

 

それはガラス細工のようになり

 

パリーンと散って消えたのだ

 

「やっぱり、それには適わないか。ええぃ勝負よ勝負! 私の名前を覚えるまで闘うんだから!!」

 

「えぇい!あなたはデュエル脳ですか!! てゆーか、この前上条さんにキツイ電撃お見舞いしたばかりだろーが!」

 

「あ、あれはあんたが弱ってたからちゃんとした勝利にはならないのよ!だからこれで決着をつけましょ!」

 

なんだこの風変わりなイチャツキは

 

「スマンが、今はこの人に道を教えなきゃいけないんだ。だからお前とのデュエルはまた今度な」

 

「はぁっ!? また人助けしてんの、アンタは!……懲りないわね」

 

「困っている人がいたら、ほっとけないだろ」

 

「ふーん、てゆーかそこの人さ、制服着てないよね」

 

痛いところを疲れてしまった

 

また、外部の人間たらなんたら聞かれるのだろうか

 

「そーゆ、校風なんだろ」

 

「バカっ、魔術師って可能性があるでしょーが」

 

ま、魔術師!? また新しいワードが出てきたぞ!

 

しかもそれはあまりにも非現実的なワードだ

 

「 いやいやそれはねぇよ。だってこの人、俺の幻想殺し見て驚いてたからな」

 

「そうなんだ……ってあなたもしかしてバナージさん?」

 

バナージ「はい、そうですけどどうして俺の名前を知ってるんですか?」

 

「黒子からバナージさんの話を聞いたのよ。メモリーキラーの被害にあったてね」

 

「め、メモリーキラー? てなんでせうか?」

 

「あんたそんなことも知らないの? まっ、あんたには右手があるから関係ないか……」

 

それにあんまり厄介事には関わって欲しくないし

 

と誰にも聞こえない声でボソりと呟いた

 

「ジャッジメント支部にいきたいんですよね? なら、案内しますよ」

 

バナージ「ありがとうございます」

 

先程までは野蛮な女の子だと思ってたけどなんだ案外礼儀正しいことなんだ

 

今のバナージにはこの少女が、天使はたまた、女神に見えていることは間違いなかった

 

そこにツンツン頭の少年を残して二人はジャッジメント支部へと向かった

 

「……あれメモリーキラーは説明してくれないのでせうか?」

 

 

 

 




こんな感じでぼちぼちキャラを出していこうと思ってます

感想などを書いてくれれば作者が発狂します

\( 'ω')/ヒィヤッハァァァァァァァア!!!


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紅色は白を真っ赤に染める



バトル展開だああああああ!!


 

 

 

 

午後8時

 

とある飲食店の入口付近

 

 

真っ白の少年と姉妹を連れての家族?が店からでたところだった

 

ラストオーダー「あの手ごねハンバーグには毎度感動するってミサカはミサカは賞賛してみたり」

 

一方通行「あんなの解凍しただけの量産品じャねェーかよ」

 

番外個体「でもあなたも同じもの注文してたじゃんかギャハハ」

 

ラストオーダー「うぉっ!見てみて何か地面に刺さってるってミサカはミサカは報告してみたり」

 

ラストオーダーの指摘した所を見ると確かに何か刺さっていた

 

裏路地の入口あたりだ

 

横幅からして鉄骨では無い

 

木の棒でもないだろう

 

それならコンクリートを突き破って突き刺さる訳が無い

 

少し遠い位置にあるのでよくは見えない

 

近づいてみると

 

それはどう見ても人間の身体だった

 

肩までズッポリと埋まっているそれは恐らく全ての指が全部折れていることだろう

 

強烈な力を加えなければこんな現象は起きないはずだ

 

そう考える一方通行

 

ましてやこんな馬鹿力をもつ奴なんざレベル5の中にもいねェぞ

 

非人道的だ

 

かつて最強とうたわれた男でさえも、恐怖を覚えた

 

「ん? なんだよお前」

 

声の方を向くとそこには怪我人の山の上に座る紅蓮で蒼眼の姿があった

 

「それ見て何してんだ」

 

まるでゴミをみて何してるの?

 

と言っているみたいだ

 

さも、人を傷つけるのが当たり前のように

 

ヤバイ奴

 

ただそれだけ感じた

 

それだけしか感じられなかったのだ

 

一方通行「何でもねェよ」

 

面倒くさいのは避けるに限る

 

「ハハっ、俺が話してんのはお前じゃねぇよ。そこのお嬢ちゃんだ」

 

えっミサカ?

 

とラストオーダーは首を傾げる

 

「そうだぜ、恐怖を感じず好奇心でそれに近づくなんて珍しいな」

 

ラストオーダー「そ、それは遠くからじゃ、見えなかったから近づいただけってミサカはミ―

 

言葉は遮られた

 

「まぁ、いいや。そんな奴は俺が直接殴って裂いて半殺しにして怯えさればいいしな」

 

赤色が消える

 

先程までは怪我人の山の上に座っていたのに一瞬にして消えた

 

バシィィイイイン

 

赤色の拳は白色によって止められる

 

首のチョークがキュイーンと起動する音が響く

 

一方通行「なにやってんだテメェ ワアァァァアアア!!」

 

風のベクトルが一方向にまとめられ、ひとつの刃ではなく無数の刃として牙を剥く化物へと変化する

 

「ハハハッ、お前おもしれぇな。そんな能力持ってん―」

 

赤の言葉を待たず風はコンクリートが豆腐のようにいとも容易くエグる

 

ギャギャインギャギャイン

 

粉塵が空気中に漂う

 

あれを喰らってまともに立っていたら人間ではないだろう

 

赤色は再起不能と判断しチョーカーに手をあてようとすると

 

「んー、痛ぇな。ハハハッ、おれを傷つけたのはお前で二人目だぜ」

 

ガラッ

 

と瓦礫の中からはい上がってきた赤色は服がところどころ破けているだけでとくに目立った外傷はないように見えた

 

化物じャねぇかよ

 

なら、本気だしてもいいよなァ……

 

一方通行「さっきはよー、テメェを殺したら目覚めが悪いから手加減したけどよ。次は容赦しねェ」

 

「は? 今ので手加減レベルかよ、ならお前は俺に負けるぜ」

 

ハハハッ、カラカラと笑う赤色

 

「寝言は寝ながらいいやがれェ!! 」

 

翼が生える

 

白い純白の翼

 

まるで天使を思わせる翼が

 

赤色に刃を翼を剥ける

 

ギャリギャリガリガリガリィイイイイ

 

狭い壁を擦りながらも高速で動く羽は速度が落ちることはない

 

むしろ上がっているように見える

 

「風の次は翼かよ。おもしれぇな。この街は……けどよ そんなもんは当たらなければ意味ねぇんだぜ?」

 

隣のビルの高さまで跳躍し、攻撃を避けようとするが、それを許す最強ではない

 

一方通行「ちょっと高くハネたくらいで逃げれるわけねぇだろォがあァァ!」

 

翼の追撃は止まない

 

「避けるために跳んだじゃねぇよ」

 

お前をぶっ壊すためだ

 

赤色は両方向からくる攻撃に対して拳をむけた

 

拳が触れた瞬間、翼は形を忘れたかのようにバラバラと崩れていく

 

その光景を見た一方通行は幻想殺しを思い浮かべる

 

しかし、あれは翼に触れることはできるが消せなかったはずだ

 

まさか魔術か……

 

「ハハハッ、別に無効化したわけじゃねぇぜ。ただ同等の力をぶつけて消滅させただけだ」

 

簡単に言ってのけるが難しいというレベルではない

 

寸分の違いもなく同等の力を加えるなどほぼ不可能な偉業なのだから

 

「言ったろ。お前じゃ俺には勝てないってさ」

 

いつのまにか赤色は一方通行の目の前にいた

 

「まずはお前を半殺しだ」

 

拳が一方通行に直撃する

 

ギャイイイイイィィィン

 

ダメージを受けたのは赤色だった

 

「あん?」

 

糸の切れた人形のようにブラブラと手が漂っている

 

一方通行の反射によって手が折られたのだ

 

一方通行「アヒャッ、翼は効かなくても反射は効くようだなァ! 三下ァ!!」

 

「んなもん数秒で治るから気にしてねぇよ」

 

一方通行の起死回生と思われたが違った

 

赤色は自分の手が折れたのを気にせず続けて攻撃してきた

 

反射を受ける度に手はどんどんありえない方向に曲がっていくのには目もくれず

 

反射能力は最強だ

 

あらゆるベクトルを操作し敵の攻撃を受け流しあるいは相手に攻撃を返したり、しかし、今の一方通行は万能ではない

 

能力使用には時間制限がかかっている

 

このまま能力を使い続ければすぐにバッテリーはキレる

 

早々に決着をつけなけれぱ

 

彼はそう思っているはずだ

 

しかし、それがまずかった

 

一方通行「お遊びは終わりだァァ!!」

 

めいいっぱい拳に力をこめて相手を吹き飛ばしこの闘いを終わらせるつもりだった

 

だが、その拳は容易く受け止められる

 

一方通行「は?」

 

先程まであらぬ方に曲っていた手は元に戻り傷など全く受けていなかったかのように元に戻っていた

 

一方通行が驚いたのはそこではない

 

一方通行「反射が効かねェだと!?」

 

木原真拳には破れたことのある反射、それ以外には負けなしだった反射が破られたのだ

 

最初にコイツの拳を止めた時、俺はアイツの拳を受け止めた

 

それがおかしいだろォがよ

 

反射はデフォルメで常に発動してンだ

 

それを無視して俺はアイツの拳を止めただけだ

 

ていうことはよォ、アイツは最初から俺の反射を無効化できたのにも関わらす、反射を受けてたってことか?

 

つまりは手を抜いていたッつーことか?

 

文字通り一方通行は遊ばれていたのだ

 

いい暇つぶしとしてオモチャとして

 

「ハハハッ、じゃあ半殺し開始だ」

 

圧倒的力を持つ怪物は負けた

 

紅蓮で蒼眼の怪人に圧倒的な力の差を見せつけられて負けたのだ

 

バッテリーは恐らくあと1分ももたずに切れる

 

そうなればアイツらのことを助けられねェ

 

やっぱ俺はヒーローにはなれねェな

 

……でも、でもよ。俺がヒーローになれないからッてよォ。あいつらを見捨てるのは間違ってンだろぉがよぉ!!

 

一方通行「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

「ハハハッ、変な声上げて力を使っても意味ねぇって」

 

「それはどうでしょうか?」

 

突如、上から声が掛かる

 

「あん?」

 

一方通行の拳を握っていた腕にはいつの間にか数本の棒が突き刺さっていた

 

ツインテールの少女は目の前に現れると、一方通行に触れてテレポートで裏路地の入口に転移させた

 

「ハハハッ、ヒーローの登場ってか?」

 

白井「いいえ、ジャッジメントですの!!あなたを暴力罪で連行します!」

 

右腕の腕章を高々とみせツインテールの少女は戦闘を開始した




やっとバトル展開です

スマホで文章かいてるんですけど、手がとまりません!

感想などを書いてくれれば作者が発狂します
_|\○_オネガイシヤァァァァァス!!


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時間は遡り過去に至る


遡ってござーい


時間はおよそ3時間遡る

 

短髪の少女にジャッジメント支部へと案内してもらうとそこには黄泉川さんと初春、そして白井さんがいた

 

「黒子ー、バナージさん迷子になってたから連れてきたわよ」

 

それは言わないでくれ!恥ずかしいから!!

 

白井「ハッ!お姉様ぁ〜、もしかして黒子に愛に来てくれましたの」

 

「字が違う!!」

 

黄泉川「はいはい、じゃれあいはそこまでじゃんよ。そんなことより自己紹介が先じゃん」

 

初春「私達は一応しましたけど、まだお互いをきちんと理解していませんからね……いい機会ですね」

 

白井「そうですわね。それでは改めて白井黒子ですの。お姉さまは私の物なのであしからずギイャァッッ!」

 

御坂「誰がアンタのだ!私は御坂美琴よ。よろしく」

 

初春「私は初春飾利です。情報戦は任せてください!」

 

黄泉川「あたしは黄泉川愛穗じゃんよ」

 

バナージ「俺はバナージ・リンクスです。よろしく」

 

御坂「バナージさん、敬語なんていいわよ。堅苦しいし。私そういうの苦手なんだよね」

 

黄泉川「それには私も賛成じゃんよ」

 

バナージ「わかった。よろしく御坂さん、初春さん、白井さん、黄泉川さん」

 

黄泉川「よーし、自己紹介が終わったところでバナージの初仕事の開始じゃんよ」

 

そうだ、俺はジャッジメントの件を断りにきたんだ

 

朝のように断りにくくなる前に早く言わなくては

 

バナージ「あ、そのこと―

 

初春「そのまえにバナージさんシステムスキャンをしませんか!」

 

白井「そうですわね。能力がわからなければサポートのしようもありませんし……というよりも訓練もなしにジャッジメントに入れるというのは大丈夫ですの?」

 

黄泉川「大丈夫じゃんよ? 一人ジャッジメントが増えても誰も分からないじゃんよ。それにコイツの実力は私が保証するじゃんよ!」

 

あぁ!! また、断わりにくい雰囲気が出来てしまった!

 

困った、本当に困った!

 

俺はどうしたらいいんだ。オードリー教えてくれ!

 

白井「? どうして頭を抱えていますの。はやくシステムスキャンをしますわよ」

 

バナージ「えっ!? しシステムスキャン?てなんだ」

 

初春「うーん、説明するよりもやってみた方が早いですよ」

 

1時間ぐらい使ってトランプの数字を言い当てるなどのまるでゲームのようなことを延々とし続けた

 

もちろん結果はボロボロだ

 

御坂「レベル0……」

 

黄泉川「無能力者じゃんよ……」

 

当たり前だ。俺はこの時代に生きた人間ではないのだ

 

能力なんて持っている筈がない

 

黄泉川「ま、まぁ、暫定だからな!ちゃんとした検査を受ければレベル1はあるかもしれないじゃん。それより初仕事じゃん!」

 

そういうと黄泉川さんは端末を渡してきた

 

黄泉川「この端末の中に入っている地図にマークをつけている。最近路地裏でスキルアウトの喧嘩が絶えないじゃん。バナージにはそれを見つけて止めてもらうじゃんよ」

 

バナージ「俺一人でできますかね……」

 

黄泉川「大丈夫じゃんよ!今回は白井を同行させるじゃん」

 

白井「私ですの!?」

 

黄泉川「当たり前じゃんよ。本来なら固法に頼むんだが今日はいないからな」

 

白井「そ、そんな……せっかくお姉さまが来てくださいましたのに!お姉さまとの愛の時間が失わ―」

 

御坂「同行したらいいじゃない黒子。終わったら何か食べに行きましょ」

 

白井「行きますわ」

 

バナージ「あははは……」

 

苦笑いしか出来なかった

 

これがレズというものなのかそれとも単なる友情なのか判断に困るな

 

バナージ「それじゃあよろしく白井さん」

 

白井「分かりました。この黒子お姉さまに褒めてもらえるよう精一杯頑張りますわ。そして夜にはハアハア」

 

前言撤回!白井さんはレズだ!!

 

その後、黄泉川さんから渡された端末を手に街に出掛けた

 

バナージ「白井さん。この腕章って何のが意味あるんだ?」

 

白井「それは簡単ですの。ジャッジメントの証ですのよ。一般の生徒が能力を行使して他の生徒を傷つけるのは禁止されてますの。ですがこの腕章を着けていれば能力を行使してもお咎め無しということですの」

 

バナージ「へぇー、そんな意味があるのか」

 

腕章の意味に感心していると突然耳につけていた無線機が反応する

 

初春「聞こえてますか、白井さんバナージさん」

 

白井「はい、聞こえてますの」

 

初春「近くに喧嘩が発生していると通報を受けました。直ちに急行してください」

 

白井「分かりましたの。場所は?」

 

初春「その先の広場です」

 

白井「了解ですの。それではバナージさん行きますわよ」

 

唐突に手を掴まれて驚く間もないまま白井さんは能力を使った

 

シュン、シュンと一瞬で位置が変わる

 

時に上空であったりビルの上だったり感想を言わせてもらうならば怖いの一言だ

 

1分もたたずに通報を受けた場所にいくとそこには御坂さんがいた

 

バナージ「て、えぇ!!」

 

御坂さんが容赦なしの攻撃で一人の少年を襲っていた

 

その光景を見た白井さんはムキイィィィイイイと何やら奇声をあげていた

 

正直、白井さん怖い

 

白井「あんのぉ類人猿!お姉さまにあれだけ色気を使うなと申しましたのに」

 

バナージ「あれ御坂さん照れてるのか!? 怒ってるようにしか見えないぞ」

 

白井「まぁお姉さまを良く知らない者が見たらそう思いますが私にはわかりますの。あれは照れていますの!」

 

バナージ「そ、そうかな?」

 

白井「通報を受けていますし止めますわよ」

 

バナージ「あれを!? どうやって―」

 

白井「こうしますのぉ!!」

 

シュンと消えた白井さんは一瞬にして御坂さんの背後を捉え抱きついた

 

御坂「うひゃァっ! 」

 

白井「お姉さまいけませんわ。能力を使用して傷つけるのは禁止されてますの」

 

言っていることはまともでも白井さんの手はまるで蛇のように御坂さんの体を這っていた

 

あぁ、白井さんはレズで決まりだな

 

御坂「あ・ん・た・は何してんだああぁぁぁぁ!!」

 

ビリビリと高圧電流が御坂さんの体から放たれた

 

てゆーか悪化してるぞ!?

 

白井「うびょららろろぉおおおおぉぉおぅふ」

 

バナージ「し、白井さん!?」

 

御坂「ん? あ、バナージさんじゃない、どうしてこんな所にいるの?」

 

バナージ「え、ここで喧嘩が起きてるって通報があったからきたんだ」

 

自然に話しているけれど白井さんへの電撃は依然続いたままだ

 

白井「あぎゃぎゃぎゃぎょえええエエエエエエ!」

 

御坂「なんですって! 誰よこんなところで喧嘩してるのは……あっ!」

 

御坂「それってわたし達のことか……」

 

御坂さんは少し頬を紅く染めて俯いた

 

「なんでそこに俺がはいってるんですか!上条さんは早く家に帰らないと腹ペコシスターさんにころされるんですよ!?」

 

御坂「あ、アンタが私を見たら一目散に逃げるからじゃない!」

 

「だって勝負しろとか言って時間を喰うからだろ!あぁ!!もぅセールが始まってんじゃねぇか。早くいかなきゃ!じゃあなビリビリ!!」

 

それだけいうとツンツン頭の少年はものすごいスピードで走って行った

 

御坂「ビリビリ言う―てもういないし……はぁ」

 

白井「(・:゚д゚:・)ハァハァ( ^o^)Г☎チンッ(´●ω●`)(。´•ㅅ•。)(つ∀<。)キャハッ♪(〃▽〃)ポッキタタタタタタタタタ━(゚(゚ω(゚ω゚(☆ω☆)゚ω゚)ω゚)゚)タタタタタタタタタ━!!!!!」

 

バナージ「てか白井さんがそろそろ危ない!!言葉をしゃべってないぞ!!」

 

御坂「うわっ!本当だ」

 

白井「コヒュ-ヒ-ご、極楽が見えましたのォ……ガクッ」

 

御坂「え、黒子? 黒子おおおお!!」

 

あれからかれこれ三十分が過ぎただろうか

 

なんとか一命もとい意識を取り戻した白井さんは「疲れが取れましたの!」と言ってハッスルしていたところをまた電撃を喰らわされのびた白井さんを連れて近くのファミレスに来ていた

 

店に入ったときは定員にギョッとされたが御坂さんをみると納得したような顔をしてテーブルまで案内された

 

こんなことが日常なんて恐ろしいよ白井さんは

 

御坂「ふーん。で結局は何もなかったのね」

 

バナージ「あぁ、路地裏を散策したけど何にもなかったよ。」

 

御坂「メモリーキラーに次いで相次ぐ路地裏での喧嘩か……佐天さんが喜びそうなネタよね」

 

バナージ「さてんさん?」

 

御坂「いえ、こっちの話よ。そっかー、つまらなかったんじゃないの?初仕事が何にも無しじゃ」

 

バナージ「いいや、何にも無しってこては平和てことだよ。喧嘩とかするもんじゃないんだ」

 

そう、喧嘩なんてするもんじゃない。戦争だって……

 

御坂「なんかバナージさんがそう言うと威厳があるわね。」

 

バナージ「そう? 良く分からないけど」

 

ドオオォォォォン

 

どこかで衝突事故があったのか、激しい衝撃と音が響いた

 

白井「何事ですの!?」

 

御坂「黒子目が覚めたの!」

 

白井「えぇ、さっきの音で目が覚めました。何が起こったのです?」

 

バナージ「分からない、初春さんに聞いみる」

 

初春「こちら初春です」

 

バナージ「初春さん、さっき大きな音がしたんだけど何かしらないか?」

 

初春「んー、どうやら能力の使用が原因のようですね。現場はそこの近くの路地裏みたいですよ。もしかしたらアンチスキルに対抗して能力を使用したのかもしれません。被害が他の生徒に及ばないよう直ちに急行してもらえますか?」

 

バナージ「分かりました。白井さん」

 

白井「ええ、聞こえてましたわよ。私が先に行って止めてきますのでバナージさんは後からきてくだいまし。くれぐれもお姉さまはついて来ないでください」

 

シュンとテレポートで白井さんは一瞬にして消えた

 

バナージ「それじゃあ、俺は白井さんを追います」

 

御坂「えっ!? あ、ちょっとぉ!」

 

俺は御坂さんの呼び止めを聞かずファミレスを飛び出した

 

白井「能力の使用であそこまで衝撃をうめるのは最低でもレベル4以上ですの。」

 

シュン、シュンと現れては消えてを繰り返し現場に到着するとそこには今にもトドメをささんとする紅色と膝をつく学園都市最強がいた

 

瞬時に保護対象を判断し膝に巻き付けた棒を赤色の腕へとテレポートさせた

 

普段はこんなエグイことはしないのだが、場合が場合であるため即効性のある撃退法を選択した

 

「ハハハッ、ヒーローの登場ってか?」

 

白井「いいえ、ジャッジメントですの!!あなたを暴力罪で連行します!」

 




自分の中では盛り上がってます!

バナージの能力どうしよう……


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可能性の獣は紅色を―


バナージの能力の片鱗がでます


白井「いきますの!」

 

先手を打ったのは白井だった

 

太ももに巻き付けられた棒を一斉にテレポートし、相手の動きを封じ即再起不能に陥れる

 

今までの敵ならそのまま再起不能になるであろう攻撃方法

 

白井黒子は知らない

 

目の前にいる赤色がレベル5に手加減で勝った怪人であることを

 

「お前の能力はさっき見たばかりだぜ? モノを移動させるだけなんてよ楽勝でかわせるよ」

 

白井の能力が発動するよりも早く赤色は動いた

 

事実、先手を打ったのは赤色だった

 

「ラアァッッ!!」

 

爆発的な速度を乗せた鉄拳がかまされる

 

白井には避ける術もなく腕を交差して衝撃を和らげることしかできない

 

白井「くぅっ!!」

 

吹き飛ばされる衝撃を消すかのように何度もテレポートを繰り返しなんとか壁への直撃はさけられた

 

だが、消すことが出来たのは衝撃だけであって痛みは消えない

 

白井「―ッッ!!」

 

見ると両腕には青いあざが出来上がっており、一部が膨れていた

 

白井「恐らく両方共折れてますわね……」

 

「ハハハッ、よくバトル漫画で腕を交差して防ぐシーンがあるけどよ、あれってただ両腕が使えなくなってより不利になるだけだよな。全く呆れるぜ。マジでそんなことする奴がいるなんてよ」

 

白井「ふふ、返す言葉もありませんわ」

 

もうダメかもしれないと諦めかけたその時だった

 

耳につけたデバイスが反応した

 

白井「……!」

 

どうしてか白井はプルプルと折れた片腕をあげた

 

「ん? なんだよ。もう降参か」

 

白井「いいえ、違いますわ。ただのメンバーチェンジですの!!」

 

シュンと消えると白井の身体で見えなかったのかバナージが拳を作って襲いかかった

 

バナージ「おおおおおおおぉぉぉぉ!!」

 

「ガッ―」

 

メキリと気味の悪い音を立て赤色は壁にぶち当たった

 

バナージ・リンクスは怒りに震えていた

 

手負いの白井には少しの距離しかテレポートができずバナージの真後ろにいる

 

その腕を見ると青いアザができていて最初よりさらに膨れていた

 

思い出していた

 

自分にユニコーンを託して死んでいった父を

 

フロンタル迎撃のために犠牲となってしまったロメオのことを

 

フロンタルの虚無に飲まれかけたとき助けてくれたマリーダクルスのことを

 

もう、あんな思いはしたくない

 

バナージ「お前は、お前はァ!許されないことをした!!」

 

もたれかけていた壁から離れフラリと立ち上がる赤色

 

「……だからどうしたよ」

 

「俺は刻んだだけだよ。そこのツインテールに」

 

「俺がいたという証を刻んだだけだ」

 

バナージ「訳のわからないことをいうなぁっ!」

 

俺は怯えているんだ

 

マリーダさんの時のような思いをしたくないから

 

もう、誰かが死ぬのは嫌だから

 

ユニコーンごめんな。お前には我慢させた怒りの感情を俺はさらけだすよ

 

「ハハハッ、お前は一体どんな能力をもってんだァッ!」

 

赤色の拳が間近まで接近していた

 

バナージ「くァッ!!」

 

それを紙一重でかわし、脚を刈ることによって赤色の体勢を崩した

 

「ガァッ!?」

 

尻餅をついた赤色に馬乗りになって攻撃を加える

 

決して休む暇を与えない、決して起き上がることが出来ないよう一撃に渾身の力こめて

 

バナージ「お前は間違ってる!人を傷つけたって何もならないんだ!!」

 

バキっ、バキッギイッ、

 

鈍い音が鳴り響く

 

「……そんなもんかよ」

 

言葉を発したのは赤色だった

 

透き通った海を思わせる蒼色の瞳には凍えるような冷めきった温度を宿していた

 

「俺をぶっとばすからよ。力はあるほうだと思ってたが見当違いだったようだ……なら、お前にも刻むしかねぇようだなァッ!!」

 

絶対に反撃出来ないであろう体勢の中赤色は反則的な腕力でバナージを壁に叩きつける

 

バナージ「ガアッ、うっ……」

 

「最初はもっと強かったと思ったんだけどな……あっ、わかったぜ。お前、誰かがピンチにならないと力出せねぇのか! なんだよ、それならほら」

 

赤色は白井の方へ移動し足を高く上げて

 

何をして……やめろ!!、やめろ!やめ―

 

「こうすればいいんだろ?」

 

ボギィッッ

 

白井「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア ア゙ア゙ア゙!!」

 

「ハハハッ、イイ声で鳴くぜ。全く」

 

バナージ「や…めろ、やめて……くれ」

 

身体が思うように動かない。動け動いてくれ!

 

動けよ!!

 

じゃなきゃ、白井さんが!!白井さんが!!

 

「なんだよ、まだ足りねぇってか? いいぜぇ、サービスだ。もっと刻み込んでやるよ」

 

ボギィボギッッ

 

白井「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

バナージ「あ……あぁ……」

 

俺はなんて無力なんだ……

 

うかれていたのかもしれない。ユニコーンに乗ってオードリー守って。でもそれが成せたのは全部ユニコーンがいたからじゃないか

 

俺は何もしていなかったんだ

 

俺は弱いままだ

 

目の前の人さえ守れていないじゃないか!!

 

死なせたくないんだ!もう、人が傷つくのはたくさんだ!!

 

勝手だって分かってるさ。でもお前が必要なんだ

 

バナージ「力を貸してくれ、ユニコオオオォォォンッッ!!」

 

パアァとバナージはかつてサイコフレームが放っていたまばゆい緑の光を纏っていた

 

光は白井の折れた腕を包みこむと一瞬にしてそれが治った

 

複雑骨折で完治不可能でおろう怪我を一瞬にしてだ

 

バナージ「ありがとう……ユニコーン」

 

「ハハハッ、もってんじゃねぇか。能力を。これは深く刻んでも大丈夫だよな。半殺しにして殴って刻んでやんよぉ!!」

 

赤色のスピードは先程とは比べ物にならないぐらいに速度が飛躍的に上がっていた

 

しかし、バナージはそれをも凌駕する力を得ていた

 

バナージ「そこだ!」

 

バチィッッ

 

拳と拳がぶつかりあう

 

「ハハハッ」

 

赤色はさらに動きを速くする

 

バナージ「そこぉっ!」

 

正拳が赤色の身体をかすめた

 

動きが読まれていたのだ

 

「あぁ、そうさ。そこであってるぜぇ!」

 

首筋目掛けて鋭い蹴りが繰り出される

 

バヂイィィィ

 

がしかし、それは緑の光によって防がれた

 

赤色は驚きを隠せずにはいられなかった

 

なぜなら質量を持たない光によって攻撃が防がれたのだから

 

「なんだその力は!?」

 

バナージ「これは可能性の力、護るための力だ!」

 

「ハハハッ、全く笑わせてくれるぜ。」

 

バナージ「もうやめるんだ! これ以上はお互いに傷つくだけだ」

 

「……そうだなぁ、まっ、今日は充分俺って存在を刻み込んだはずだ。白いヤツにもツインテールのやつにも、もちろんお前にもな」

 

クククと赤色はおもちゃを貰った子供のように無邪気に笑った

 

それが妙に恐ろしかった

 

バナージ「お前は何者なんだ」

 

「何者ね……はん、俺が知りてぇぐらいだぜ。でも名前なら覚えている。赤染紫(あかぞめ むらさき)だ」

 

バナージ「赤染紫……」

 

紫「そうさ、しっかり刻みこんどくんだな、発光野郎」

 

パッと最初からそこには何もいなかったかのように一瞬で消えた

 

まるで亡霊みたいな男だ

 

あの男のように何かを探している

 

気がつくと緑の光は消えていた

 

それに気付くと、どっと疲れが押し寄せてきた

 

もしかしたら能力を使った反動かもしれない

 

やけに体が重い

 

全身に重りを着けてるみたいだ

 

バナージ「ぐっ、白井さんを……病院へ連れていかなきゃいけないのに……」

 

膝がガクンとおちる

 

もう動けない。限界だ

 

そこで俺の意識はこと切れてしまった

 




つかれた……

感想などを書いてくれれば作者が発狂します

(´●ω●`)


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病院で暴れられる

もうね……ネタがつきたんだよ


目を覚ますと白一色の天井が映った

 

首を傾けると腕にたくさんのチューブが繋がれていた

 

バナージ「ここは病院?……ッ!」

 

体中に鈍痛が暴れ回る

 

ああ、思い出した。確か俺は白井さんを助けるために紫を退けてそこで気絶してしまったんだ

 

なら一体誰がここに運んでくれたんだ?

 

コンコンとノックする音がなる

 

「入るよ、おや、目をしましたようだね」

 

入ってきたのは白衣をきたカエル顔の医者だ

 

「運ばれてきたときは大変だったよ。一方通行の治療と君の治療での連続だったんだよ」

 

バナージ「すみまッッ!」

 

また鈍痛が暴れ回る

 

「ああ、無理してしゃべらなくていいよ。君は過度の疲れが原因だね。まぁ、明後日には退院できるから。後遺症とかは心配ないよ」

 

バナージ「……」

 

ウギャアア゙ア゙ア゙アインデックスサンソレハダメシンシャウッテ!!

 

トウマハマッタクハンセイシテナインダヨ!!

 

ソレニハワタシモドウイケンダ

 

オティヌチャンタスケテエエエ

 

ダレガオチン○ンダ!!

 

マテ!ソンナコトハイッテナア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!

 

 

病院なのに隣の部屋から悲鳴が聞こえる……

 

「やれやれ、また治療しなくちゃいけないのかね。よいしょっと 」

 

カエル顔の医者はやれやれといった感じで部屋を出ていった

 

「あっ、今日から面会できるからね。もしかしたら誰か来るかもしれないね」

 

とだけ言って

 

よかった、白井さんが入院してないってことは腕は治ったんだ

 

少し安心した……でも痛みは消えない

 

外見の怪我が治ったとしても心の怪我は治らない

 

白井さんを傷つけてしまった

 

ギリッとはがみした

 

 

医務室

 

「やれやれ、やっと治療が終わったよ。しかし、バナージ君面白い脳波をしている……別に異常があるわけではないし、かといって普通の学生達と同じというわけではない。全く異なる脳波をもっている。まるで人類の進化を目の当たりにしているみたいだよ」

 

プルルルと電話がなる

 

「私だ」

 

「……君か。何のようだ」

 

「私の計画には不必要な者が現れたのでね。それを私の前に差し出して欲しいのだよ」

 

「僕は医者だよ。患者を見殺しにするわけないだろ」

 

「……」

 

ブチッツーツー

 

「ふぅ、全くやれやれだよ」

 

 

 

どうしてこうなったんだ?

 

状況が全く理解できない

 

カエル顔の医者が出ていったすぐ後にお見舞いに来てくれた人がいきなり「身体で恩返しします!」と言って馬乗りをしてきた

 

誰なんだ! この女性は誰なんだ!!

 

そもそもこの女性は少しおかしい。長ズボンをわざわざ片足の部分をまるまる切り取ってるし、シャツだってなぜか腹を見せびらかすようにしてるし

 

これが俗に言うビッチというやつなのか!?

 

てゆーか力強すぎるだろこの人!!

 

実際襲われたら恐怖しかないんだな……助けてくれユニコオオオォォォン!!

 

「こ、これがケジメなのです……かみじょ―え?」

 

きょとんとした顔になる女性

 

「あ、あなたは誰なのですか?」

 

バナージ「え、俺はバナージ・リンクスです」

 

「さ、さようですか。あれ? 上条当麻は?」

 

バナージ「知りませんけど……もしかして人違いじゃないですか」

 

もしかしてじゃないけれど、確実にだけど!

 

かァーと耳まで赤くなった女性は馬乗りの体勢から物凄い速さでベッドから離れてどこかへいってしまった

 

バナージ「なんだったんだあの人は……」

 

病院であんなことをする人がいるのかやはりこの学園都市は変人もしくは変態ばかりが集まっているなぁ。とまたもや思わされてしまった

 

なんだろうさっきの衝撃で痛みがすごく和らいだ気がする

 

コレがショック療法てやつなのか

 

御坂「入るわよー」

 

バナージ「御坂さん」

 

御坂「元気そうじゃない。よかったわ……ところでさっきの女の人誰?」

 

バナージ「分からない。ケジメがどーとかカミジョーとか言ってたけど」

 

御坂「アイツまたやらかしたのか……」

 

額に手を当てた御坂さんは何か苦悩しているようだった

 

……!! まさか、御坂さんもカミジョーて人に馬乗りになるのか!?

 

入院患者には馬乗りになるのが学園都市のしきたりなのか!?

 

バナージ「……御坂さん、無理はしないでくれ」

 

御坂「え! いや、バナージさん何を言ってるの? それより、昨日のことなんだけど」

 

昨日のこと……

 

御坂「黒子を治してくれてありがとね」

 

バナージ「お礼なんて……」

 

あれは俺のせいだ

 

力がなかったから、何も出来なかった俺のせいだ

 

御坂「後で黒子もお見舞いに来るみたいよ。それじゃあ私は用事があるから」

 

そういうと御坂さんはそそくさと出ていってしまった

 

数分後隣の部屋から謎の電撃が放たれた事以外は特に何もなかった

 

白井「お待たせしましたのぉ!!」

 

面会時間終了ギリギリで白井さんはお見舞いにきてくれた

 

白井「ハフューヒィー、ほ、報告書に追われてこの時間になってしまいましたの。でもなんとかなりましたの」

 

どうやら、急いで来てくれたみたいだ

 

バナージ「別に明日でもよかったのに」

 

白井「いいえ!! ワタクシの両腕を治して頂いたんですもの。 あなたを病院に送っただけで借りが返せるとは思えませんの!」

 

バナージ「病院まで運んでくれたのは白井さんだったのか。ありがとう」

 

白井「いいえ、 礼にはおよびませんの。ジャッジメントととして当然のことをしたまでですの」

 

ところでと話は切り替わる

 

白井「バナージさんの能力。 あの光は何ですの? 光で治療するなんて初めて見る能力ですの!」

 

バナージ「ごめん、俺にもよく分からないんだ。あの時は必死だったから」

 

本当はわかっている

 

あれはユニコーンの能力だ

 

ニュータイプデストロイヤーシステム通称NT-D

 

サイコフレームにはまだ未知の力が隠されていると技術者の人達は言っていた

 

その力が治癒の能力を持っていてもおかしくはない

 

だが、俺の体からサイコフレームの能力が発現されたのはおかしい

 

……やめよう。分からないことをいくら考えても分からない。当たり前のことだ

 

白井「……そうですの。バナージさんの能力が分かればどこの学校の学生かわかると思いましたが、残念ですの」

 

バナージ「ごめん」

 

白井「謝らないでくださいまし。むしろ謝るのはこちらの方ですの。先に現場に向かったワタクシが足を引っ張るなど……」

 

バナージ「いや、白井さんは俺をここまで運んでくれたじゃないか。それに白井さんの両腕を折られたのには俺にも責任があるんだ。だから謝らないで欲しい」

 

白井「そんな! ワタクシがいけませんの!! ワタクシが」

 

バナージ「それは違うよ白井さん。だって―」

 

「あーウォッホン」

 

カエル顔の医者が出入り口に立っていた

 

「もう面会時間は過ぎてるから痴話げんかはまた明日にしてくれないかい?」

 

白井「ち、痴話げんか///」

 

え、どうしてそこで顔を赤くするの?

 

白井「ま、この話はまたの機会に持ち越しですわね」

 

バナージ「出来れば今回限りにしてほしいな」

 

「あー、あとバナージ君。君は明日から退院して大丈夫だよ」

 

バナージ「えっ!? 明後日じゃなかったんですか? 」

 

「うん、そのつもりだったんだけれど。君の今の状態を見て大丈夫だと判断しただけだよ」

 

白井「でしたら、明日ワタクシが迎えに行きますの」

 

「その必要は無いみたいだよ。ヨミカワって人がバナージ君を迎に来るみたいだから」

 

白井「そ、そうですの。 それではワタクシはこれで。御機嫌よう」

 

シュンと白井さんは消えた

 

最後、少し落ち込んだふうに見えたのはきのせいだろうか

 

少し哀愁を感じたような

 

「ちょっといいかな」

 

カエル顔の医者は先ほどとは違って真剣な顔つきになっていた

 

「君は近いうちに不幸が訪れるよ。トビっきりのがね。どうしてそんなことが分かるのかは言えないけれどね。準備はしておいた方がいい」

 

バナージ「え? どういう意味ですか」

 

「それじゃあ、話はこれだけだよ。今日はもう休みなさい」

 

そう言うと医者は出入り口へと戻っていった

 

バナージ「ちょっと待ってくださいよ! さっきのはどういう意味なんですか!!」

 

ガララとドアを開けると

 

「私は医者だ。怪我をしたらいつでもきなさい。私にはそれしか出来いなからね」

 

ピシャリとドアを締められると無理矢理会話を中断させられた

 

バナージ「だからどういう意味何ですか……」

 

 

―窓の無いビル

 

だだっ広い空間の中、何百という数のケーブルが円柱の容器にのびている

 

その容器に入っているのは女性にも男性にも見える人間、アレイスター

 

学園都市を統べる者

 

逆さに浮かんでいるアレイスターは静かに笑っていた

 

アレイスター「フフフ、邪魔者の排除は君に任せるよ」

 

カツンと容器に向かって歩いているのはアロハ服にグラサンの男

 

名を土御門元春

 

土御門「おいアレイスター、コイツは本当に学園都市の脅威になるんだろーな?」

 

アレイスター「もちろんだ。君も見ただろう? バナージ・リンクスの力を」

 

土御門「……確かにあれは能力ではない何かだ。しかも、魔術的な物でもない。例えるなら幻想殺しに近い」

 

アレイスター「そういうことだ。何かわからないモノは早めに潰しておいて損はない」

 

土御門「お前がそうまでしてバナージを恐れるとはな。何かあるのか?」

 

アレイスター「恐れる? フっ、違うよ全く見当違いだ。安全だからこそ潰すんだ」

 

土御門「? 安全なのに潰す意味なんてあるのか」

 

アレイスター「君は知らなくていいことだ」

 

土御門「ハンッ、分かった了解だ。バナージ・リンクスが学園都市にとって充分な脅威とみなしたら排除する。それでいいな 」

 

アレイスター「いや、それでは遅い。即刻排除だ」

 

土御門「理由も分からないのに殺すなんて俺はやらねぇ。アレイスターお前勘違いしてないか? 確かに俺は学園都市のスパイだが魔術側のスパイでもあるんだぜ? 」

 

アレイスター「……いいだろう。好きにしたまえ」

 

土御門「あぁ、そうさせてもらう」

 

そういって土御門は去っていった

 

アレイスター「……安全であるがゆえにこの学園都市の闇を知ればここに住む人たちの安全の為に猛威を振るうだろう。たとえそれがバナージ・リンクスの嫌う争いになっても」

 

呟いた言葉は部屋に響きそして消えていった

 

誰に聞かれることもなく

 

 

 

―病院

 

消灯時間になってもなかなか眠れなかった俺は能力を発現出来るかどうか試してみた

 

イメージは体の芯に力を入れる感じで

 

バナージ「……ハッ!」

 

パァッとサイコフレームの光が体から溢れ出る

 

バナージ「出来た!」

 

だがその光はすぐに消えてしまった

 

バナージ「あっ」

 

紫の時も長時間、能力を使っていなかったけれどもう少し長く使っていた気がする

 

バナージ「こんなに短かったっけ?」

 

思考しているとドッと疲れが押し寄せてきた

 

例えるならいきなりハンマーで頭を叩かれたような衝撃

 

バナージ「グウッ!!……そういえばあの時も能力を使ったあとにすぐ気絶してしまったんだったな」

 

この疲れなら……ねむ……れそうな…………

 

 

 




ただ前回の戦闘シーンが書きたくてこの小説をつくったので次の話が思いつくまでギャグでごまかすつもりです

感想などを書いてくれれば作者が発狂します

( ´Д`)σ)Д`*)プニョプニョ


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退院後、伝説に逢う

弟者、オナニートケンジを知らない人はYouTubeで調べてみてください!

二人とも面白いfpsゲーマーです



朝起きると体がだるかった

 

ずっしりと鎧を着ているようだ

 

カエル顔の医者は一通り検査を終えると退院手続きをしていいよ。とだけ言ってどこかにいってしまった

 

受付で退院手続きと服を返してもらい出入り口に向かうとそこにはアクセラレーター達がいた

 

おかしいな。確か黄泉川さんが迎に来てくれるはずじゃあ

 

一方通行「よォ、なンかよォ黄泉川の野郎が急に用事ができたからいけねェてことで俺が来たンだ」

 

番外個体「ギャハハ、嘘つくなよモヤシ! 助けられたお礼を言うためにきたんだろーが」

 

一方通行「バッカ! テメェは黙ッときやがれ……アリガトな助けてくれてよ」

 

バナージ「お礼なんていいよ」

 

ラストオーダー「私からもありがとうってミサカはミサカは感謝してみたり」

 

番外個体「アタシはー捻くれてるからお礼は言わないよギャハハ」

 

一方通行「テメェも謝りやがれ」

 

ゴチンとチョップが番外個体にかまされた

 

番外個体「イッダァッッ!? わかったよ。ありがとーこれでいい?」

 

一方通行「ふん、ところでよ。飯くいにいかねーか?」

 

バナージ「そういえばもう昼過ぎか」

 

ラストオーダー「ならなら! あそこが良いよってミサカはミサカは興味があるお店を示してみたり」

 

番外個体「あー、あれってラーメン屋でしょ? 」

 

一方通行「確か名前はラーメンじ、じ……」

 

ラストオーダー「名前はいいから早く行こ! てミサカはミサカは催促してみたり」

 

ラストオーダーの道案内の末辿りついたところは

 

バナージ「ラーメン次郎」

 

ラストオーダー「うん、ここの大盛り麺が食べたかったんだってミサカはミサカはワクワクしてみたり」

 

店の中に入るとなかなか人気があるのかほぼ満席状態だった

 

ラストオーダー「おじちゃん四人で大盛りラーメン極!!」

 

店主「いらっしゃ―何ぃ!?」

 

一瞬にして視線が俺たちに集まってくる

 

「大盛りラーメンでも四人で食べるのが難しいのに極だと!?」

 

「やるな、人類は常に進化していると言うのか!?」

 

「いいセンスだぁ!!」

 

店の客たちもざわざわとどよめき始める

 

バナージ「なぁ、その大盛りラーメンてそんなにすごいのか?」

 

一方通行「あぁ、多食いのデブ達が10人集まってやっと食べられると言われている量だ。俺は普通のラーメンを喰おうとおもってたンだがな……」

 

気付けばアクセラレーターは物凄い汗をかいていた

 

番外個体「ギャハハ! モヤシ君なに焦ってんだよギャハハハハ」

 

笑ってはいるが声だけだ。顔は強ばっているし足が笑っていた

 

ラストオーダー「楽しみだなーてミサカはミサカは超ワクワクしてみたり」

 

唯一平然でいるのはラストオーダーだけだった

 

「すまない、俺も一緒に食べてもいいか?」

 

声をかけてきたのはヒゲをボーボーにはやし眼帯をつけた軍服の男だった

 

「名前は訳あって言えないが……そうだな。オ○ニートけんじ、いや弟者と

名乗っておこう」

 

なんだこのヒトは!? いきなり下ネタを言ったと思ったら良く分からない名前を言ってきたぞ!

 

弟者「大佐、5人でも構わないな?」

 

店主「あぁ、構わんよ。しかし、お前が出張るとはな」

 

弟者「フッ、久しぶりに戦場におもむきたくなったのさ」

 

店主「さすがビックボス」

 

弟者「昔の話だ。今はしがないラーメン好きのオヤジだ」

 

店主「フッ、後悔するなよ? ウチのラーメンはそうそう倒せるものではないぞ」

 

弟者「性欲、間違えた食欲を持て余す!!」

 

店主「いいセンスだ……」

 

弟者「お前もな……」

 

理解不能な会話が終わると店主は麺がチャーシューがモヤシがあらゆる具材が入った全長1mの大盛りのラーメンを持ってきた

 

バナージ「こ、これがラーメン!?」

 

弟者「そうだ、少年。性欲、間違えた食欲を持て余すなよ!!」

 

何なんだそのシモネタは!?

 

腹をくくったのかアクセラレーターと番外個体が箸をとる

 

そして俺も箸を持った

 

この緊張感の中ラストオーダーだけがはしゃいでいる

 

ラストオーダー「これが大盛りラーメン極!ってミサカはミサカは感動のあまり言葉を失ってみたり」

 

全く失ってないぞ!

 

店主「制限時間はないが残せば五万円だ。それじゃあ召し上がれ」

 

五人が一斉にラーメンに箸を突き刺す

 

バナージ「これは!」

 

一方通行「うォッ!!」

 

ラストオーダー「むむっ!」

 

番外個体「ッ!」

 

弟者「!!」

 

全員「「「「「旨すぎるゥッッッ!!」」」」」

 

体に味が染み渡る感じ! 胃がもっとくれと轟き叫んでいる!! 具材だけでこの旨さ! どうやらこの店は大盛りラーメンだけが売りではないらしい。味もしっかりしている

 

だが掴めども掴めども掴むものは麺ではなく具材ばかりこれでは埒があかない

 

ラストオーダー「ううー、麺が食べたいってミサカはミサカは真ん中の部分から麺を取り出してみたり!」

 

弟者「やめろぉ!!」

 

ビクッとラストオーダーの動きが止まる

 

弟者「そうすれば土台が潰れてしまい積み上がった具材が銃弾のように落ちてしまう!!」

 

ラストオーダー「でも麺が食べたいよーってミサカはミサカは駄々をこねてみたり」

 

弟者「任せろこうすれば麺が食べれる」

 

そう言うと弟者は立ち上がりちょうどラーメンの真上に箸を突き刺した

 

弟者「うおおおおおおおおお!!」

 

まるで穴を掘るかのように真上から具材を食べ進めていく

 

するとぽっかりと穴があきそこからは麺が顔を見せていた

 

弟者「お嬢ちゃん、さっきは怒鳴って悪かったな。ほら麺だ」

 

麺を小皿にのせるとそれをラストオーダーに渡した

 

ラストオーダー「わーいありがと!んー!!麺もスープが染みてて美味しいー!!」

 

それから数分が経過してラストオーダーが音をあげた

 

ラストオーダー「うー、もうむりだよーてミサカはミサカは唸ってみたり」

 

ラストオーダーと番外個体も限界が近いのだろうか。さきほどから箸の進みが遅い

 

それを見た弟者は箸を口の前で回転させてかきこめて食えと合図を送る

 

二人は決心し一気に口の中にラーメンをかきこんだ

 

一方通行&番外個体「うおおおおおおおおお!!」

 

バナージ「アクセラレーター! 番外個体!」

 

一方通行&番外個体「 」( ºωº )チーン…

 

弟者「二人は落ちたか……しかしお前はまだ大丈夫みたいだな」

 

バナージ「はい、まだもう少しいけます!」

 

弟者「いい眼をしている。戦場を知っている眼だ……よしその勢いで食べつくせ!お前の性欲、間違えた食欲を持て余すな!!」

 

だから下ネタを言うな!!

 

やっと全ての具材を食べ終えて残すは麺のみであった

 

バナージ「はぁはぁ、もう、げん―」

 

弟者「少年それを言うな、限界ってのは自分で決めるものじゃない。第三者が決めるものだ。自分のことを一番知ってるのは他人だからな。お前の限界はまだきていないはずだ」

 

バナージ「弟者さん……」

 

弟者さんはズボンから何かを取り出した

 

バナージ「弟者さん、それは?」

 

弟者「オタコンに作らせた性欲、間違えた食欲増幅レーションだ」

もう俺は突っ込まないぞ!

 

バナージ「ど、どうしてレーションなんですか?」

 

弟者「俺の好みだ」

 

弟者さんはそれを食べるともう一つを俺に差し出してきた

 

レーションはあまり好きではないけれど断ることもできず、それを食べた

 

バナージ「っ!こ、これは!?」

 

弟者「腹が減ってきただろう? オタコン、いいセンスだ」

 

無性に腹が減る。食べたいこのラーメンを喰い尽くしたい!!貪り尽くす!!

 

バナージ&弟者「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

みるみる大盛りラーメンは姿を変えていき最後にはスープだけが残った

 

最後の麺は今までに食べたラーメンの味を超えていた

 

バナージ&弟者「「旨すぎるゥッッッ!!」」

 

こうして大盛りラーメン極との激戦は幕をおろした

 

 

 

それから弟者さんは俺の食いっぷりに感激したと言ってお代払って食欲増幅レーションを数個くれた

 

弟者「いいセンスだったぞ。少年、名前は?」

 

バナージ「バナージ・リンクスです」

 

弟者「バナージ、ナイスセンスだ」

 

拳を俺の胸に当てそして弟者さんは去っていった

 

額に巻いたハチマキを風に揺らしながら




ネタがねつきたんだよ……

今までは1日に2つ話を投稿してきましたが次回からは週一投稿になります

ほんとにね2つ話作るのね辛いんだよね……

バトル展開が思いつくまでこんな感じでギャグでやっていこうと思ってます

不評なら頑張ってバトル展開考えます!

感想などを書いてくれれば作者が発狂します
( ゚Д゚)<毒毒(+д+)マズー( ゚Д゚)<毒毒


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獣は家に怪物は悪魔に

今回もギャグメインかと思いきやバトル展開がちびっとあります

ご覧あれ


あれから倒れた一方通行と番外個体を起こして店を出た

 

一方通行「ア゙ー、だりィ」

 

番外個体「うぷっ、もうラーメンは食べたくない……」

 

ラストオーダー「えー、美味しかったよってミサカはミサカは賞賛してみたり」

 

一方通行「テメェは初ッ端からリタイアしてただろォが」

 

ビシッとラストオーダーにチョップを喰らわすもどこか弱々しくあった

 

番外個体「それにしてもバナージはよく食べれたね」

 

バナージ「あぁ、弟者さんがくれたこのレーションのおかげだ」

 

番外個体「ふーん、こんなもんで食欲が出るもんかね……」

 

バナージ「それには俺も驚きだよ」

 

ラストオーダー「何それってミサカはミサカは興味津々!」

 

番外個体からレーションを奪い取るとラストオーダーはその封をあけた

 

ラストオーダー「ふむふむ、食欲をそそる匂いがしますなってミサカはミサカは美食家の真似をしてみたり」

 

そしてパクリと一口

 

この時俺はラストオーダーを止めておくべきだった

 

ぐるるるるるるるるぅぅぅぅっっっ!

 

腹の虫が叫んだ

 

街行く人々は足を止め、その音に驚き端末を落とした者もいた

 

あれだけ騒がしかった街が一瞬で静寂を取り戻す

 

バナージ「ら、ラストオーダー?」

 

ラストオーダー「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙! 食べ物!足りない!!足りないよぉ!肉がァ!肉が食べたいいいいいいい!!ニクニクニクニクニクゥゥゥッッッ!!!!」

 

バナージ「ラストオーダーが壊れた!?」

 

番外個体「ギャハハハッ、イイ感じにぶっ壊れてんじゃん」

 

バナージ「笑ってる場合か!早く何とかしないと!」

 

一方通行「俺に任しろ」

 

番外個体&バナージ(噛んだ……)

 

一方通行「俺に任せろォ!! 」

 

首のチョーカーの電源を入れラストオーダーの頭に触れた

 

しかし数秒たってもラストオーダーに変化はない

 

一方通行「……なァ、食欲によー、ベクトルッてあると思うか?」

 

番外個体&バナージ「「ないだろ」」

 

一方通行「そォだよなァ…… 」

 

ラストオーダー「ワタシはグールグール喰種グール、てグールはグーグルでググッてみたりいいいいっっっ!!」

 

ラストオーダーがいよいよ壊れた!

 

ラストオーダー「頭の上に肉がノッテルヨ? 食べてもイーい? 」

 

ガシリッと一方通行の腕を掴み骨に悲鳴をあげさせる

 

一方通行の能力は反射だ。チョーカーの電源をいれた状態では反射はデフォルメとして設定されている

 

しかし、目の前にいるのは守る対象だ

 

決して傷つけまいと誓った相手

 

だから一方通行はチョーカーの電源を切っていた

 

つまり待っている未来は捕食のみ

 

一方通行「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙痛い!!普通に痛てェ!!」

 

番外個体「東京喰種……」

 

バナージ「止めなくていいのか!?」

 

 

―ジャッジメント支部

 

初春「バナージさんが入院してからめっきり事件が減りましたね」

 

白井「平和ってことですの。素晴らしいコトですわ」

 

二人の少女は平和を享受していた

 

しかし、二人はここで深く考えておくべきであった

 

なぜバナージが入院して以降、事件が急激に減ったのか

 

偶然か、はたまたどこぞのツンツン頭の少年が解決してくれたのか、いや違う

 

平和は常に闇をフトコロに抱えている

 

そんな都合のいい世界はない

 

世界はいつだって無慈悲で残酷だ

 

―???

 

赤色は笑っていた

 

紫「ハハハッ、お前いーい感じの能力もってんな?」

 

スキルアウト「ハンッ、俺はレベル3の発火能力者だぞ。俺に喧嘩を売ったら最後お前は火達磨確定だよぉっ!」

 

手に宿した火の球を赤色に向かって投げつける

 

しかし、そんな直線的な攻撃が当たるはずもなく容易くよけられる

 

紫「なんだよその使い方。能力は面白いのに使い方は面白くねぇな」

 

スキルアウト「何言ってんだよ? 今のは肩慣らしに決まってんだろ。俺は手に触れた物しか燃やせないんでな。さっきみたいな直線的な攻撃しかできないけど―」

 

そう言いながらバッグの中をまさぐるスキルアウトの男は目的の物を掴んだのか口角を上げた

 

スキルアウト「これならどうだよぉっ!! 」

 

ブヨンとした何かの液体が入った透明なゴムボールを投げつけてきた

 

紫「おいおい、んな直線的なこうげ―ッッ!!」

 

目の前でそれは火を宿し爆発した

 

紫「グァッッ!!」

 

液体から鼻をつんざくような独特な香りがした

 

紫(これは……!)

 

スキルアウト「ん? 気付いたみたいだな。そうさ、その液体はガソリンだよ。詰めるのに苦労したんだぜー?ほら、気合いを入れてもういっぱぁつぅぅ!!」

 

バッグごと紫へと投げつけた

 

もちろんバッグは火達磨状態だ

 

紫「ハハハッ、そんな使い方があんのかよ。考えてんな」

 

けど、

 

紫「俺の方がワンランク上だ」

 

手を前にかざし、そこから炎が発生する

 

スキルアウト「は?」

 

その炎はやがて球体になり、回転を始める

 

それは炎を孕んだ小規模なハリケーンを生み出した

 

ハリケーンはバッグごと男を呑み込み、ズドォォォォンと鈍い音を発生させた

 

ドスンと落ちてきた男は体中に火を宿しており、重症確定であろう火傷を負っていた

 

紫「ハハハッ、よかったな火達磨になれて」

 

紅色は進化していた

 

強靭な肉体と力を備えていた怪物はついに能力を得た

 

怪物は悪魔の力を得たのだ

 

紫「しかし、本当にあいつの言う通りにしたら最強の能力を得られるなんてな。こりゃ儲けもんだぜハハハッ」




うぃー! 読者の皆様からのご感想により、色々と改善しました!

バトル展開がつまらないと思った方!すいませんしたあぁぁぁ!

頑張ってバトル展開考えます

感想などを書いてくれれば作者がハッスルします
(((((└(:D」┌)┘)))))))


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肉は炭水化物と合うはずかない……

今回もねギャグなんですよ

まだバトル展開が思い付きません!

正直ヤバイっす


黒子「まったく、おいたがすぎましてよ」

 

バナージ「ごめん、白井さん」

 

一方通行「駄目だァ、俺の手は使い物になんねえェ……」

 

ラストオーダー「ううう、ごめんてミサカはミサカは切実に謝ってみたり」

 

あれから悲鳴を聞いて駆け付けてきてくれた白井さんが大量の食料を持ってきてくれたおかげでラストオーダーの食欲は満たされ事なき……は得てないけどなんとかなった

 

番外個体「ギャハハ! アンタの手噛まれすぎてふやけてんじゃん! スルメみたいギャハハハハハ!!」

 

一方通行「そぅーですゥ、俺はスルメだよ、そうだスルメなんだよォ……」

 

一方通行が負った傷は深いようだった

 

 

黄泉川さんのアパートもとい家に帰ると黄泉川さんが晩御飯を用意して待っていた

 

バナージ「もう、そんな時間か」

 

一方通行「時間がたつのは早ぇな……死にてェ」

 

一方通行は手に負傷を負ってからずっとこんなんだ

 

大勢の人に無様な姿を見られたのが心にきたらしい

 

俺もあんな大衆の前で恥を晒したら死にたくなる気持ちになるだろう

 

番外個体「ギャハハ!ずっといじけてる。おもしろぉぉ!!」

 

やめてあげてくれ! もう一方通行のライフはゼロだ

 

黄泉川「なんだよ。なんか楽しいことあったじゃん? お姉さんに話してみるじゃん」

 

一方通行「うるせぇ、黙ってろォ……」

 

番外個体「はいはーい! ミサカは知ってます! どうして一方通行君がいじけてるのか知ってまーす♪」

 

もう本当にやめてあげて!!

 

番外個体「カクカクシカジカシカクイム-ブ」

 

事情をあらかた聞くと黄泉川さんが慈愛の目をむけて

 

黄泉川「……一方通行どんまい」

 

一方通行「ちくしょおおおおおおおおッッッ!!」ダダダダダ

 

一方通行は外に出ていってしまった、光の速度で

 

黄泉川「あいつバナージが来てから可愛くなったじゃん」

 

番外個体「あー! ミサカもそれは思った。前はツンツンしてたのに最近はつついたら破裂するぐらい心がガラスになったよね」

 

ラストオーダー「ごめんなさいあなた……」

 

黄泉川「まっ、一方通行も時間がたてばフラッと帰ってくるじゃんよ。そんなことより飯は温かいうちに食うじゃん」

 

バナージ「大丈夫なんですか?」

 

黄泉川「だいじょーぶ、だいじょーぶじゃん」

 

どうしてだろうこの人が言うとすごく心配だ!

 

黄泉川「温かいご飯は今しか食べられないじゃん。それでは手を合わせて」

 

全員「「「「いただきます」」」」

 

バナージ「この炊飯器というものはすごいな。ご飯を炊くだけでなくお肉を焼いたり野菜を蒸したりできるなんて……」

 

ラストオーダー「そうだよ! 黄泉川の炊飯器料理は特別なんだからってミサカはミサカは胸を張ってみる」

 

黄泉川「へへへ、まぁ食べてみろじゃん」

 

バナージ「それじゃあその焼肉をいただきます」ハムッ

 

こ、これは!!

 

バナージ「外はこんがりと焼けているのに対して中は全く固くない、絶妙な火加減で焼かれている!! しかもこのタレがさらに旨みを引き出す役割を担っている!!これが炊飯器料理ッッッ!!」

 

黄泉川「ハハハ、そんなに言われたら照れるじゃん」

 

ラストオーダー「焼肉の美味しい食べ方があるんだよ。こーやってタレをつけたお肉をご飯の上に乗せて一緒に食べるの」パクッ

 

ラストオーダー「んーフフフ♪」

 

そんな馬鹿な。ご飯も確かに美味しそうだけれどお米には味がないのは知っている

 

無味のものと一緒にこの絶品であるお肉を食べるなんて愚の骨頂だ

 

馬鹿げている

 

でも、ラストオーダーがそう言ってくれたんだ。ここでそれをせずにお肉だけを食べればラストオーダーは深く傷つくに違いない

 

あーあ嫌だなぁ。俺は肉だけ食べたいのに。こんな無味なものと一緒に食べるなんて……嫌だ嫌だ

 

ラストオーダーに言われた通りにお肉をタレにつけてご飯と一緒に口の中に放り込んだ

 

まずは一噛み……

 

バナージ「旨すぎるうううううううううッッッ!!!!」

 

黄泉川「なんだかバナージのキャラがブレブレじゃんよ」

 

バナージ「黄泉川さんお米はあと何合ありますか?」キリッ

 

黄泉川「4合じゃん」

 

バナージ「四合あればあとおかわりは10回以上できる!」

 

黄泉川「一人で四合いくつもりじゃん!?」

 

ラストオーダー「むむっ、ミサカも負けてられないかもって新参者に対抗心を芽生えさせてみたり」

 

番外個体「ギャハハわるいけど、もうお肉が少ないよ」

 

ラストオーダーとバナージ「なんだってえええええええ!!」

 

そこからは食事という死闘が繰り広げられ、途中で帰ってきた一方通行に肉を買いに行かせたのはまた別のお話だ

 

てか肉うめええええええええええッッッ!!!!

 




ギャグは面白かったでしょうか!?

面白かったら発狂してください

作者も発狂しまくります

( ゚д゚)ノナルホド、ワカラン!( ゚д゚)ノナルホド、ワカラン!


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転校バナージ

連投なんだよね!

正月も近いし、ヤル気だして書きました

そろそろバトル展開が( ゚д゚)ホスィ…


話は唐突だった

 

バナージ「学校ですか?」

 

黄泉川「そうじゃん、学生の本文は勉強じゃんよ」

 

バナージ「でもいいんですか? 俺は身元不明なんですよ?」

 

黄泉川「そんなのは教師の力を使えば楽勝じゃん!」

 

バナージ「それ職権乱用じゃないですか!」

 

黄泉川「全てはお前の為じゃん、ほらもう手続きはしといたから早くいくじゃん!」

 

バナージ「え、ちょっとまだいくとは言ってな―」

 

黄泉川「学校までは送ってやるから、そこに置いてある制服着て玄関でまってるじゃん」

 

意見を聞いてもらえず言われるがままに渋々制服を着た

 

俺が行ってたコロニーの学校は私服だったから制服を着るのはなんだか不思議な気分だな……

 

感慨に浸っていると支度を終えた黄泉川さんがきた

 

黄泉川「うし、それじゃあ出発じゃーん♪」

 

ブロロンとエンジンをかけて車は出発した

 

……なんだろう。こういう空間の中で何も喋っていないと気まずい

 

ここは俺が何か話した方がいいんだろうか。と思っていたが黄泉川さんから話しかけてきてくれた

 

黄泉川「お前には感謝してるじゃんよ」

 

バナージ「どうしてですか? 俺はたんなる居候ですよ」

 

黄泉川「いや、お前は一方通行を変えてくれたじゃん。あんなにツンケンしていたアイツが少し感情を表にだすようになったじゃんよ。やっぱり同性の方が打ち解けやすいじゃんな」

 

バナージ「そうですか。一方通行は以前からあんな感じなんだとおもってたけど違ったんですね」

 

黄泉川「あぁ、以前のアイツは私達には自分からあまり踏みよってこなかったじゃん。でもお前が来てからは感情をだすようになったじゃん。昨日の事を聞いてそう思ったじゃんよ」

 

昨日の事って一方通行がセリフを噛んだり泣いて家を出ていったことか……

 

あれ!? なんか一方通行可哀想!損な役割ばかりだ!

 

黄泉川「あとですます口調が戻ってるじゃんよ」

 

バナージ「え?……あっ!」

 

黄泉川「はははは、まぁ、慣れないことはしなくてもいいじゃんよ」

 

バナージ「すいません」

 

黄泉川「謝ること無いじゃんよっと、到着じゃんよ。ココがお前が通う学校じゃん」

 

降りると典型的な学校と言うべきだろうか

 

地球での学校というものは写真でしか見たことがなかったけど本当に凸型をしているんだな……

 

生徒用の門をくぐるとそこには一人の少女が立っていた

 

「あ! きたのですよー。こんにちはなのですよ」

 

ふりふりと振る姿は愛らしい小型犬を思わせる

 

それにしてもあの子はこの学校の関係者なんだろうか。校内にいるってことはそう言う事なんだと思うんだけれど見たところ12歳ぐらいだ。もしかしたらそれ以下かもしれない

 

横で黄泉川さんが少女に、手を振り返す

 

黄泉川「わざわざすまないじゃんな小萌先生」

 

ふーん、小萌て名前なのか……え?

 

バナージ「え!? 先生!? この子が!?」

 

思わず疑問符を三連続使ってしまうぐらい、驚いた

 

もしかしてこの子は天才少女とかなのか!

 

その反応が不快だったのか小萌先生?は頬を膨らませる

 

小萌「むー、私はれっきとした先生なのですよ!そして年齢は二十歳をこえているとだけ言いましょう」

 

黄泉川「あー、長くなりそうだから早く職員室に行って用事をすませるじゃん」

 

小萌「あ、待って下さい。まだ話は終わってないのですよー」

 

黄泉川「ははは、小萌先生。今日は飲みに行きませんか?」

 

小萌「むっ! いいですねー、久々に黄泉川先生と飲みに行きたいと思っていたんですよ」

 

こんな会話をナチュラルにするなんて本当にこの人は大人なんだ。と思った

 

俺は外見だけが全てじゃないってことをまず学んだ

 

職員室に着くと教科書などの勉強道具一式を渡された

 

小萌「えーと、お名前はバナージ・リンクスであってますよね」

 

バナージ「はい」

 

小萌「教科書類は渡しましたし、バナージちゃんの能力はまた後日測定させてもらいますですのでーちゃっちゃと教室に向かっちゃいましょー!」

 

黄泉川「それじゃああたしは仕事だからあとは小萌先生に任せるじゃん。バナージ、寂しくなって会いに来るなよー」

 

バナージ「そんな恥ずかしいことしませんよ」

 

軽口を言われて職員室を後にした

 

そこからは小萌先生と一緒に俺が在学するクラスへと向かった

 

小萌「それにしても、メモリーキラーにあうなんて災難でしたね、バナージちゃん」

 

バナージ「黄泉川さんから聞いたんですか?」

 

小萌「はい、大まかなことはだいたい聞きました。記憶がなくなっても落ち込まないでくださいね。今日からここがあなたの学校なんですから何か辛いことがあったら先生に相談してください。それが難しければ私の生徒でも大丈夫ですよ。クラスの皆はいい子ばっかりなのですよー」

 

今の会話だけでわかった。この人はいい人だ

 

同情などではなく、愛情に近いものを感じるぐらいにこの人は優しすぎる

 

小萌「ちょっと、ここで待ってて下さいねバナージちゃん。先に行って場を盛り上げてきます」

 

バナージ「場を? どういう意味ですか?」

 

小萌「直ぐにわかりますですよー」

 

「はーい、静かにするですよー。なんと今日は世にも珍しいカタカナの名前の転校生がやって来ました。しかも端整な顔立ちの男の子ですよ!イケメンです!喜べ子猫ちゃん達、残念でした野郎どもー、それではバナージちゃん入ってきてくださーい」

 

すごい盛られた! 入りにくいぞこれは!!

 

バナージ「し、失礼します」

 

入った瞬間、場が黄色い声でいっぱいになる

 

キャ-、カッコイイ!

アノコガイコクジン?

チョットタイプカモ-

 

小萌「はーい、静かにですよ。バナージちゃんから自己紹介です」

 

バナージ「バナージ・リンクスです。よろしくお願いします」

 

「はいはい、バナージ君はどこ出身なんですのん?」

 

バナージ「宇宙です」

 

あっ、しまった! 緊張してつい本当のことを―

 

ドッと笑いが押し寄せる

 

「ははははははは! 宇宙てほんまウケねらいすぎや」

 

「俺はそんな自己紹介をしたやつは始めてみたにゃー」

 

どうやらギャグだと思ってくれたみたいだ

 

変な奴だと思われたらどうしようかと思ったけど蛇足に終わってよかった

 

小萌「それじゃあ、バナージちゃんの席は上条ちゃんの席のとなりでお願いしますですよー」

 

ちょうど席がひとつ空いている隣の席にツンツン頭の少年がいた

 

バナージ「御坂さんに襲われてた人!」

 

上条「うぉっ、そーいうお前は尋ね人でございますな! 俺は上条当麻だ。よろしくな」

 

バナージ「よろしく。」

 

「おーい、上やんとは仲良くならないほうがいいぜい。自分が虚しくなるからにゃー」

 

そう言ってきたのは金髪でグラサンをかけたいかにも不良というような男だった

 

土御門「俺の名前は土御門元春。よろしくなバナージ」

 

バナージ「あぁ、よろしく」

 

「ほんならワイも仲間にいれてーな。ワイの名前は―」

 

土御門「青ピでいいぜい」

 

青ピ「そんなぁ! ワイの名前を明かせるチャンスを潰すやなんて殺生な!」

 

小萌「はい、それでは授業をはじめまーす」

 

青ピ「あ、ワイは寝ます」

 

土御門「俺も」

 

態度が変わりすぎだこの二人!

 

上条「上条さんは出席日数が危機にさらされてるので死ぬ気でやりますぅ……もぅ、眠れません」ムニャムニャ

 

小萌「そこの三人はあとで鉄拳制裁なのですよー」

 

波乱万丈な学園生活の予感を感じざるをえない初日だった




次回! バトル展開がクル━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ジハハハハハ! さっき書き終えたのですよ

バトル展開がなぁ!

もうね、ネタギレ間近なんだよね!

次回の投稿は30日の予定です

感想、意見などを書いてくれると作者が喜びの舞をみせます

へ( ̄_ ̄へ)(ノ ̄_ ̄)ノ 喜びの舞


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システムスキャンは決闘で

久々のバトル展開が来ましたね!

これを書いてる時が一番楽しいっす!

バトル展開が俺の闘志を燃やし尽くして消えるんだよね……


緊張も相まってかこの日の授業はすぐに終わった

 

俺が行っていた学校と学ぶ事は機械工学を除けばほとんど同じだった

 

それに今日のは以前に習った事ばかりだったので理解はできた

 

土御門「上やーん、小萌先生のところに怒られにいくぜー」

 

上条「うぉぉぉぉ、なぜだー!なぜ上条さんは授業が始まると眠くなるんですかァァァ!!」

 

青ピ「ええやん、小萌先生の説教なんて萌シチュのひとつやん?」

 

上条&土御門「「それはお前だけだ」」

 

「はぁー、貴様たちが寝るからいけないんだろう?」

 

呆れながら話しかけてきたのはオデコが特徴的な……たしか吹寄さんだ

 

吹寄「授業とは寝るものではないぞ。三馬鹿」

 

上条「三馬鹿っ!? もしかしてその三には上条さんがはいっているのでせうか! 」

 

吹寄「当たり前だろう。アンラッキースケベ野郎」

 

上条「あァァァんまりだァァアァ!」

 

青ピ「ほら、いくで上条はん。小萌先生がワイらを待ってるで」

 

上条「なんでお前はそんなにウキウキしてるんですか! 助けてくれバナージィィ」

 

バナージ「えっ!?」

 

土御門「おっ、そーだな。昼飯を奢ってやった借りがあるんだったにゃー」

 

上条「そうですのことよ! さぁ、上条さん達と小萌先生のところまでいくざます!」

 

バナージ「なんで俺も一緒に行かなきゃいけないんだ! 」

 

上条「旅は道連れ説教も道連れ。これまさに自然の摂理なり……デスのことよおぉぉぉぉぉ!」

 

上条の右手は光の速さを超えて俺の襟首を掴んだ

 

バナージ「なっ!?」

 

そしてグイッと後ろに引かれ倒れる形になり、俺は職員室に三人組に連行された

 

青ピ「ワイは小萌先生に怒られるのが生きがいやねん。だからアンチ小萌先生にワイはなる!」

 

土御門「なら俺は舞夏と結婚して夫になるぜい!」

 

上条「俺はなんとか進級して卒業生になる!」

 

土御門&青ピ「「それは無理」」

 

上条「あァァァんまりだァァアァ!」

 

バナージ「……はぁ」

 

ツッコミの気力さえ起きなかった

 

 

 

小萌「もぅ! 授業中に寝るとは何事ですか!! 特に上条ちゃんは進級が危ういのに寝るなんて背水の陣すぎるのですよ!」

 

小萌先生はプリプリ怒っていた

 

あぁ、でも本当に大人には見えないな……

 

そして青ピさっきからハァハァ息づかいが荒いぞ! それは変態の呼吸法だぞ!!

 

青ピ「ハァハァ、こ、こもえ、こもえしぇんせぇぇええええ!」

 

小萌先生「青ピちゃんは後で精神科にいきましょーねー」

 

青ピ「ひゃいいいいいいい!」

 

小萌「それにしてもどうしてバナージちゃんがきたのです? 呼んでないはずですよ?」

 

土御門「実はバナージも寝てたので自首しにきたらしいですたい」

 

なっ! 土御門! 俺を売るのか!?

 

バナージ「土御門お前嘘つくなよ!」

 

土御門「小萌先生の目は誤魔化せても俺の目は誤魔化せないぜい! お前は五時間目の数学の時間に居眠りしていたぁぁぁぁぁ!!」

 

小萌「五時間目は現代文なのですよ」

 

土御門「 」( ºωº )チーン…

 

小萌「もぅ! わかりました。明日しようとおもっていたシステムスキャンをするのですよ!!」

 

 

―運動場

 

上条「で、なんで俺たちもいるんでせうか?」

 

土御門「そうだにゃー、システムスキャンをするのに運動場を使う必要もないし、俺達は不必要にゃー」

 

青ピ「小萌先生のジャージ姿萌えええええええてえ!」

 

バナージ「小萌先生、運動場で何をするつもりなんですか?」

 

小萌「いいましたよ? システムスキャンなのですー」

 

小萌先生は大きく息を吸うと―

 

小萌「今からバナージちゃんのシステムスキャンをします! バナージちゃんの能力は肉体強化らしいので能力を使った状態のバナージちゃんを打ち負かした子には今までのマイナスをゼロにします!」

 

マイナスをゼロにする

 

その言葉に一番食いついたのは上条だった

 

上条「悪いな、バナージ……俺は自分のマイナスをぶっ殺すためにお前の幻想をぶち壊す!」

 

土御門「マイナスをゼロにするなんて好条件乗らないわけにはいかないぜい」

 

青ピ「フン、この勝負我がもらい受ける……」ゴゴゴゴゴ

 

みんなやる気だしすぎだろ!?

 

争い事は好きじゃないけれどけどシステムスキャンの為なら仕方ないよな……

体の芯に力を入れる感覚で……

 

ユニコーン力を貸してくれ

 

バナージ「ハアッ!」

 

瞬間、バナージの体が光り出す

 

サイコフレームから出た光と同じ緑の粒子がバナージを護るように包み込む

 

土御門「上やん、お前の幻想殺しでバナージの能力を打ち消せ! 俺たち二人は打ち消したらすぐに畳み掛ける」

 

上条「わかった! いくぞバナージィィ!!」

 

何が目的なのか無謀にも上条は単身で攻めてきた

 

上条の攻撃は短絡的でただ拳をふるうだけだった

 

バナージ「そんな攻撃が当たるわけ無いだろ」

 

ブンッと上条の拳が空を切る

 

上条「あぁ、当たらないよな。お前にはなぁっ!」

 

上条はそこで何かを掴むように握り締めた

 

拳の所からガラスが割れたような音が響く

 

パリィィィン!

 

バナージ「何だ!?」

 

上条が掴んだのは緑の粒子だった

 

上条の右手には幻想殺しという異能の力なら神様の奇跡でも打ち消せるとんでも能力が備わっている

 

だから一番驚いたのは上条だった

 

上条「―!」

 

確かに粒子には触れた

 

打ち消した感覚もあった

 

しかし、打ち消せたのは握った部分だけだったのだ

 

その光景を見たバナージは思考する

 

……上条の能力は能力を無効にする能力なのか?

 

でも

 

バナージ「その部分だけを打ち消したところで!」

 

光を纏ったバナージの正拳突きが食らわさせる

 

上条「ガアッー!」

 

上条の体はそこから一m付近の地点まで飛ばされピクリとも動かなくなってしまった

 

それを見た土御門は驚愕する

 

あんなにあっさりと幻想殺しを打ち破られたところを見るのは初めてだったからだ

 

上やんの幻想殺しが効かないなんてな……相当ヤバイ状況だな

 

バナージ「来ないならこちらから行くぞ!」

 

テレポートでも使ったかのようにバナージはそこから姿を消した

 

いや見えなかったのだ

 

バナージの動きが速すぎて捉えられなかった

 

バナージ「土御門、ごめん」

 

声が聞こえるのと同時に腹に拳が入る

 

土御門「ァッ!?―」

 

その攻撃により、土御門の肺の中の空気が一斉に吐き出され腹に力を入れることすら叶わなかった

 

故に土御門は軽度の高山病に似た状態に陥り意識を失った

 

残るは青ピ一人になった

 

青ピ「我は引かぬ……ぞ」

 

顔は悟ったかの顔をしていたのもそのはず青ピはその言葉を残して気絶していた

 

バナージ「ふぅ……」

 

勝利を確信したバナージはそろそろ能力が切れる頃だろうと思った

 

実際、今でも限界ではある

 

顔からは大粒の汗を流し肩で息をしているくらいだ

 

だが勝利はまだ訪れていなかった

 

なぜならツンツン頭の少年が立ち上がっていたからだ

 

上条「負けるかよ……マイナスをゼロにするんだ……出席日数を誤魔化せるチャンスなんだよおおおお!」

 

上条は三人の中でも一番ダメージの大きい攻撃を受けたはずなのに最初の時よりも速い速度で走ってくる

 

バナージ「ぐっ、まだそんな体力があったのか」

 

恐らくこれまで培ってきた経験のおかげであろう

 

上条は右手一つで戦い抜いてきたヒーローだ

 

何度殴られて叩かれてダメージを負っても立ち上がってきた

 

闘い抜いてきた経験が今ここで生きているのだ

 

しかし、それはバナージも同じだ

 

上条よりは場数を踏んでないものの

 

命のやりとりは何度もしてきた

 

ユニコーンを使っての戦争をなんどもしてきた

 

したくない人殺しだってした

 

砂漠の中を歩いていく中で自分の答えを見つけた

 

自分を律してくれた女性を失った

 

バナージには苦難を何度も乗り越えてきた上での揺るぎない覚悟がある

 

上条にはみんな仲良くという思想はあれど覚悟はない

 

相手が間違っていると判断すれば力づくでも止めさせる

 

それのどこに覚悟があるだろうか

 

あったとしてもそれはその場その場で作られたその場凌ぎの覚悟

 

揺るぎない覚悟とその場その場で作られる覚悟どちらが勝つなど火を見るより明らかだ

 

拳が顔面へと直撃する

 

何人も打ちのめしてきた拳はバナージの想像以上に強烈だった

 

視界がグワンと歪み意識を朦朧とさせられるも耐える

 

屈強な覚悟がそれを可能にする

 

上条を見ると体力が限界なのだろう、呼吸が安定せず苦しそうにしていた

 

体力が限界なのは俺も同じ……ここで決める

 

その意思に反応したかのように粒子はバナージの右手にへと集まり出す

 

バナージ「これで終われええええ!!」

 

ズドォンと腹に拳を打ち込み上条が倒れたところでシステムスキャンは終了となった

 

それと同時に緑の粒子は霧散して消えていった

 

バナージ「はぁはぁ、終わった……」

 

小萌「そんな、3人を倒しちゃうなんてレベル4以上の実力いやレベル5にも匹敵するかもしれないのですよ……」

 

たかだかチンピラ三人を能力を使っての撃退は簡単だ

 

むしろ当たり前と言ってもいい

 

だか幻想殺しを凌いだとなると話は別だ

 

大覇星祭では負け知らずの能力

 

例え炎や雷はたまたベクトルであっても勝利を収めてきた能力への勝利というのはそれだけで評価されるものなのだ

 

もしかしたらレベル5に到達する逸材かもしれない

 

小萌はその事実を飲み込むことができず負傷者三人を保健室に連れて行くことも忘れて呆然と立ち尽くしていた

 




いかがでしたか?
バトル展開!?

できれば感想欲しいです

だって自分は面白いとかんじててもどくしゃの皆さんがどう思ってるかわからないから!

ԅ( ¯ิ∀ ¯ิԅ)グヘヘヘ

感想や意見などを書いてくれると作者が爆発します
\ボーン/
(☞三☞´ ゝ `)☞三☞


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記憶の夢

SIROBAKO見ました!

ぽんかんさんが手掛けたキャラクターがこんなにたくさん!……………まぁ感動はしませんでしたが

喰種なんだよね! 時代は√Aですよ




冬の夕暮れ、突き刺さるような凍える風が吹くなか男はいた

 

 

紅い髪の毛と蒼色の瞳が特徴的な男だ

 

 

寒いはずなのに寒くない

 

 

悲しいのに涙がでない

 

 

悔しいはずなのに何も思えない

 

 

辛いはずなのに何も感じない

 

 

「…………………」

 

 

空を飛び回っていた鳥が落ちてきた

 

 

ビラを配っていた人が死んだ

 

 

先程まで楽しそうに喋っていた人が死んだ

 

 

横を歩いていた人が死んだ

 

 

大切な人が死んだ

 

 

 

原因はなんだ

 

 

「…………俺か。ハハハッ」

 

 

横に仰向けになってる女性………誰だ?

 

 

思い出せない

 

でもわかる。

 

コイツは俺の大切な人『だった』

 

 

やっと涙が出た

 

 

右眼から流れた

 

 

左眼からは流れなかった

 

 

じきに流れなくなった

 

 

景色が一変する

 

 

広大な砂漠地帯、全身を大きな布で纏ったオトコがこちらにむかって話しかけてくる

 

 

「バ………ろ……………せ。バナ……………をころ…せ。バナー………クスを殺せ。」

 

 

まるで念仏のように、ソイツは俺の前でずっと呟いて死んだ

 

息絶えた

 

 

その光景を俺は傍観者として見ていた

 

 

俺に似た奴が死体を抱えて涙を流して

 

変な奴に話しかけられて―

 

 

ハッ、傑作だな

 

 

なんだよ、なんだコレはよ

 

 

知らない。知らねぇよ

 

こんな『偽物の記憶』

 

知らねえよ

 

 

痛すぎるほど眩しい日差しで目が覚めた

 

 

昨晩、路地裏に秘密基地のように作られた建物を、赤染紫が襲撃して確保したのだ

 

 

俺に言わせればザラな警備だったもんだから奪ってくださいと言ってると思った。だ

 

 

「しかし、ソファーで寝ると心地がいい。地面で寝ると体の節々がいたくてしょうがなかったからな」

 

 

また同じ夢を見た

 

 

これで何度目だ?

 

 

あの髪が異様に長くて男か女かわからねぇ奴に能力をもらってからずっとこんな夢を見る

 

誰かを殺せ。殺せと俺に言ってくる

 

夢だから殆どのことは忘れるがこんなに繰り返されれば嫌でも覚えちまう

 

そういえば、夢の中のアイツはなんで泣くんだ?

 

人が死ねばそれはただの肉の塊なのによ

 

生物ではなく肉塊でしかない

 

涙か………

 

悲しみそれは俺にはない感情だ

 

ないというより感じないだけ

 

喜びも怒りも感じない

 

感じるのは恐怖だけ

 

自分が誰なのかわからず考えれば考えるほど恐怖の渦に飲み込まれていく

 

自分は一体なんなのか。『本当の名前』はなんなのか

 

……………やめた、わかんねぇ事を考えても分かんねぇだけだ

 

なら、今日も俺は刻み込むだけだ

 

俺という存在を奥深くまで刻み込む

 

そうしなければ俺が誰で何なのかを考えてしまうから

 

そして自分が分からなくなってしまうのが怖いから

 

 

―保健室

 

「痛てぇ! 痛てぇよー」

 

「ふ、腹筋が、割れたにゃー、悪い意味で割れたにゃー」

 

「我、一遍の悔いなし……………」

 

「ごめん! みんな」

 

ほのかに薬品の匂いが充満するこの保健室に俺達はいた

 

正直にやり過ぎたとは思う

 

「しかし、バナージ。お前の能力はすごいな。俺の幻想殺しが通用しないなんてな」

 

「上条の能力は幻想殺して言うのか? 能力を無効にする能力ていうのはわかったけど」

 

あとそんなにすごくはない。と付け足した

 

「なんでにゃー?あんなに早く動けて力が強くなればレベル5なんて目じゃないはずだぜい」

 

「能力を使用する上で制限があるんだ。俺の能力は長時間は使えない。もって2、3分ぐらいなんだ」

 

「そうなのかにゃー」

 

「えっ! でもさっきは5分は持ってただろ」

 

「そんなに長く使えていたらいいんだけどな。体力を大幅に消費するから5分はないはずだ。そんな長時間能力を使っていたら今頃俺がベッドに横たわってたよ」

 

「うーん、上条さんの体感時間が長かっただけか………ハッ! もしやこれがゾーン!? ついに俺もバスケ選手に!」

 

「「それはない」」

 

「あァァァんまりだァァアァ」

 

 

―職員室

 

あの粒子はなんだったのだろうか

 

その疑問だけで頭をいっぱいにさせられる

 

「むうぅ、バナージちゃんの体を包み込んだかと思うと右手に集まったりしてましたし……………もしかしたらあの粒子がバナージちゃんの能力なのかもしれませんね。フフフ、これは調べがいがあるってもんですよ」

 

小萌はジャージ姿のまま机に向かって作業を開始した

 

「お、小萌先生じゃん! 今仕事柄片付いたからさっそく、飲みにいこーじゃん」

 

「わーい、行くのですー」

 

さっきの意気込みはどこへやら、小萌はお酒という誘惑に弱い大人だった

 

 

 

 

 




あんまし書けなかったです

万策尽きたんですよ

ネタも尽きました……………

感想やご意見などを頂けると作者の万策が尽きます
╰(‘ω’ )╯三╰(‘ω’ )╯三╰(‘ω’ )╯三╭(°ㅂ°)╮╰(°ㅂ°)╯╭(°ㅂ°)╮╰(°ㅂ°)╯╭(°ㅂ°)╮╰(°ㅂ°)╯


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美食家の晩餐

センター終わったああぁぁ!
二つの意味でな!

今回もねギャグなんだよね!

メモリーキラーのことを完璧に忘れてました

なんとか伏線張って掘り下げていこうと思います

ネタが、つきてるのでヤバイですとも


「イ、痛あああぁぁぁ!」

 

あれから小萌先生の帰ってよしの許可を得たのだけど、上条の負傷が思ったよりもひどかったらしく、足と体の所々に大量のシップが貼られ、一人では歩ける状態ではなかった

 

責任を感じた俺は上条に肩を貸して帰路についている

 

「上条大丈夫か?」

 

「ヤバいです。、ハイヤバイですとも、こんな体では料理は作れないし暴飲暴食シスターに何をされるか!」

 

「シスター? 聖職者が家にいるのか」

 

「聖職者というより喰種ですよ。喰種。そろそろ俺が食べられる」

 

ガチガチと歯を鳴らす様をみてそれは大袈裟すぎるだろ

 

と思っていた自分を殴りたくなった

 

「インデックスただいまー」

 

「とーま! 遅いんだよ! お腹ペコペコかも」

 

「イ、インデックスさん………実はですね、上条さん体を負傷しまして、料理が全く出来ない状態でして」

 

「え! それじゃあ久しぶりの外食!? やったー!」

 

「お金がないので冷蔵庫にある物を食べてください」

 

「へ? とーま、それ本当に言ってるの?」

 

「……………はい」

 

「冷蔵庫の中には賞味期限が過ぎた卵や野菜類しかないのも知ってる?」

 

「……………はい」

 

「そんなものは食べられないんだよおおおおぉぉぉぉ!」

 

上条に飛びつく様はまさに獲物を狩る時の肉食獣のそれだった

 

「ギャアアアアアア!」

 

頭をいくら振っても離れないシスター

 

何だこの子は!? どれだけ八重歯が鋭いんだ!

 

てゆーか、上条が何かうわ言のような事言ってるしそろそろ危険だ!

 

「やめるんだ!」

 

ピクリと体を反応してこちらを見る

 

見るというよりかは睨むという方が正しい

 

「グルルル、なにかな? わたしはお腹が空いてるんだよ? イライラしてるんだよ? なんならあなたを食べって私はいいんだよ? 背に腹は変えられないって言うしね」

 

怖いよ!この子怖過ぎるだろ

 

「いや、野菜がたくさんあるなら野菜炒めでもすればオカズのひとつは作れます」

 

あまりの怖さに敬語を使ってしまった

 

「野菜………炒め……………」

 

「……………野菜炒め」

 

「あなたが作ってくれる?」

 

「……………へ?」

 

「オナカ減ったよ。タベテイーい?ピギッ、食べたいヨ。イイかなァ?」

 

「よしっ、上条、台所と食材を借りるぞ。極上の野菜炒めを作って見せる!」

 

自分が食べられないために!!

 

冷蔵庫の中を見るとほとんど何も無い状態でちらほらと野菜が置かれているだけだった

 

ネギとピーマンともやしとキャベツか……………肉はないけどタレがあるから大丈夫か?

 

チラッとシスターの方を見ると依然として上条の頭に噛み付いている

 

「おなか、オナカ、減ったヨ……………食べたい食べたい食べたいイイィィぃ」

 

ミシミシと何かが砕けていく音が聞こえてきた

 

早く作ろう! 上条の命が危ない!!

 

 

「お待ちどうさま」

 

冷蔵庫にある野菜の全てを使って作った野菜炒めは以前のラーメンの二倍近くはあるだろう量だ

 

香ばしい香りがシスターの鼻腔をくすぐり我慢できなかったのか、いただきますを言うのも忘れ料理にかぶりついていた

 

「むふむふふふふはゴックン……………んむんむうまし旨すぎるっ!おかわりなんだよ」

 

「何だって!?」

 

あの量をたった一人で!? しかも数分で完食だと!?

 

このシスター只者じゃあない

 

間違いない!こいつは、こいつは美食家だぁぁぁぁぁぁ!!

 

「おなか減ったヨ……………ビギッ、駄目だよ人間は食べるれけど駄目だよ………でも、当麻ならいいよネ」

 

「ち、ちょっと待ってください! もう食材がないんです。何も作れませんよ」

 

「ない?………アルよ。とうまがあるヨ?」

 

万策尽きた……………

 

上条、君は犠牲になるしかないみたいだ

 

「とーおおおおまぁぁああああ!」

 

「やめないか」

 

「うぁぁあ? 誰ぇ? うへ?」

 

「食欲に呑まれるとは貴様はそれでも神に身を捧げる身か」

 

声の方を見ると本棚の上で手のひらサイズの人形が喋っていた

 

魔女のような三角帽子をかぶり、髪は金髪で碧眼の眼帯人形

 

お世辞にも趣味がいいとは言い難い

 

そこで一つの疑問点。というより、常識的に考えてはたして人形は喋るだろうか?

 

この時代にあるかはわからないけれど、俺の居たコロニーにはハロというロボットがいた

 

球体で言葉は少しカタコトだが会話するには十分な知能が備わっていた

 

今喋っている人形が例えロボットだとしても、手のひらサイズの人形に流暢に言葉を話す知能と直立二足歩行を可能にする技術を導入する事は言うまでもなく難儀なことだ

 

それを、この学園都市は可能にした?

 

それじゃあここの科学力は遥かに俺の居たコロニーよりも―

 

「おい、人間。貴様に名案がある」

 

「え、」

 

「そこの暴飲暴食シスターには台所の隅に置いてあるキャットフードでも食わしておけ」

 

「いや、それはさすがに、」

 

「ほぅ、ならば今このシスターが上条当麻を喰らってコイツが入院してもいいと言うのか? あぁ、どうしようか。そんなことをされては私は誤って貴様を呪い殺してしまいそうだぞ」

 

なんだよ! この人形すっごい怖過ぎるだろ!!

 

しかも地味に近づいてきてるし!

 

「こんなに小さくなっても腐っても元魔人だ。お前一人を殺す程の魔力など造作もないぞ」

 

? 今このロボットは魔力とか言ったか

 

「魔力?」

 

「えぇい! 早くせんか!! アイツが本当に死んでしまうぞ!!」

 

「トウウマァァァアアアァァイギイイイイイッッッ!」

 

「ははは………やめろって、明日はカツサンドだからさーあははははは」

 

「キャットフードはどこだぁぁぁぁっっっ!!!」

 

早急にキャットフードを用意して皿の上に盛った

 

シスターは食べれたらなんでもいいのかさっそくキャットフードの山にかじりついた

 

「ふぅ、ひとまずは安心と言った所か」

 

一息つくようにロボットはぺたんと座り込む

 

それにしても良くできたロボットだ

 

こんなにも表情を豊かにできるなんてまるで人間そのものだ

 

「よくできたロボットだ……………」

 

「む、貴様、オイ貴様、今私のことをロボットと抜かしたのか?」

 

へぇー、怒った表情もできるんだな

 

「あの鉄の塊と私が同等だと? ふざけるなよ人間風情が!!」

 

ダァァァンッと足元にあった参考書が破裂した

 

破裂した?

 

破裂っ!?

 

「っ!」

 

「私は魔人だぞ、魔を極めたものだぞ! それをあのガラクタと同じとはなんたる屈辱か! 生かさんぞ人間!!」

 

ペチと俺の足を、殴る

 

何も起こらなかった

 

「……………あれ? おかしいな」

 

スタスタとまた参考書近づきに触れるとパァァァッンと破裂した

 

それは何かを確かめる様な作業だった

 

「それっ」

 

また俺の足に触れた

 

当然何も起こらなかった

 

「……………ハハハハハハハ! 今日のところは見逃してやろう。この魔人オティヌスの懐が深いことに感謝感激雨霰とばかりに感謝するんだな」

 

惨めだ……………可愛そうだ

 

「ふむ、きさま魔術が効かないとなると魔術側の人間か?どんな霊装を使っているんだ」

 

「さっきから気になってたんだけどさ。魔術とか、魔力とかって何なんだ?」

 

「むっ! 貴様、魔術側ではないのか!? しまったな、あまり話すべきでは無いのだが魔術を見せてしまったし、私の存在も知られたのだ、仕方ないな」

 

「魔術とは、才の無いの者に力を与えるいわば魔法だよ。ここの人間どもにあわせれば超能力といったところだ」

 

「だが、魔術は超能力とは違い代償が必要だ。当たり前だろ? お前達人間だって何かをするにしてもエネルギーを使うんだ。むしろ何の代償なしに能力を使える事自体が異常なのだ」

 

「ん? つまり魔術ていうのは才の無い人なら誰だって使えるのか? 俺でも使えるのか?」

 

「いや、無理だな。貴様ら科学側の人間にはなぜか魔術が使えない。なぜかな」

 

「じゃあ、お前は何なんだよ。ロボットじゃないって言うんなら人間なのか?」

 

「勿論私は人間だ。まぁ、人間というよりは魔人だがな」

 

そんな、馬鹿な。こんなに、小さい人間がいてたまるか

 

誰かが遠隔操作か何かしているロボットだろ

 

「貴様信じていないな」

 

「そりゃそうだろ、こんなに小さな人間なんて聞いたことがない」

 

「ふん、ならば証明してやろう」

 

何を思ったのかオティヌスは自分の親指をガリッと噛んだ

 

そしてその噛んだ掌を俺に見せてきた

 

「血がでてる……………」

 

「そうだ。血液はロボットにはないだろ?」

 

「こんな小さいのに人間……………」

 

「小さい言うな!コンプレックスなんだぞ!それも最近できたやつだ!」

 

「最近てことは前は普通の大きさだったてことか?」

 

「当たり前だろ。色々と事情があるんだ。そこのところは詳しくは聞かないでくれ」

 

「わかった。誰にだって聞かれたくない過去はあるもんな」

 

「ほぅ、理解がいいな人間。この科学の街で魔術をすんなり受け容れるとはな。気に入ったぞ。名前を教えろ人間」

 

「バナージ・リンクスだ」

 

「私はオティヌスだ。バナージか、変わった名前だな。ここ日本では太郎とか三郎とかだろうに」

 

なんだろう。あまりよくは知らないけれど間違った知識な気がする

 

「まぁ、上条当麻を救ってくれたことには感謝する。こいつは外に出るといつも生傷を作ってくるのでな」

 

………今日その傷を作ったのは俺だということは黙っておこう

 

「そろそろ完全下校時刻とやらが過ぎる頃だぞ。帰らなくていいのか?」

 

「えっ? うわ、もうこんな時間か!」

 

今日はジャッジメントにも行ってないし明日皆に謝らなくちゃいけないな

 

俺は急いで支度をして上条の家を後にした

 

気のせいであってほしいのだが、扉を閉めた途端に上条の悲鳴が聞こえた気がする……………気がするだけだよな!

 

 




なんとか書けた

ネタ切れ間近の秋原です

頑張ります

バトル展開はやくしたい

てか、オティヌスどうでした?

新約は一応全部読んでますけどオティヌスを上手く演出できた自信が無いです

感想、ご意見をかいてくれたら作者が踊りだします

└(・∀・)┐ズンズン┌(・∀・)┘チャッチャッ


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