銀魂+艦これ (ハイパーメガ粒子砲)
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災害はいつやってくるか分からない

飽きたらやめます。




 

 

 

万事屋銀ちゃん。糖分と書かれた額縁が掛けられてる壁の下の椅子に座っているのは坂田銀時、その前に置かれているソファに座るのは宇宙最強の夜兎族の神楽とあれ…地味メガネ。

 

「いや地味メガネってなんだナレーション!初っ端のキャラ紹介からこの扱いかよ!」

 

「うるせーよ駄眼鏡。そもそもお前は新八なんだから当たり前だろうが」

 

「そーアル。ちゃんと忘れられずに紹介されてるだけでもありがたく思えヨ」

 

「いやいやいや!一応、僕一話目から登場してる上に主人公の側近ポジションだからね!?」

 

「誰が側近だ誰が。お前はただのツッコミポジションだろうが。お前はテキトーに突っ込んでればそれでいんだよ」

 

「なわけねぇだろ!人を自動ツッコミ機みたいに言うなっ!」

 

「ったく、ギャーギャーうるせぇなお前は。発情期ですかこのヤロー」

 

なんていつもの(?)やり取りをしながらテレビをダラダラ見る。

 

「おいおい、また深海ナンタラかよ…おっかねーな」

 

「深海棲艦です」

 

今、江戸では深海棲艦が出現している。深海棲艦は…あれ、艦これの敵で、あれを…あれしようとしているなんか、海の……、

 

「おいナレーション、お前さっきからグダグダじゃねぇか。もういいよ、なんも喋んな。俺達が進めるから」

 

と、いうわけで銀時が咳払いして語り出した。

 

侍の国、俺達の街がそう言われていたのは、今はむか…

 

「いやそっちかよぉぉっっ‼︎‼︎艦これの方を振り返るんじゃないのぉぉっっ!?」

 

「いや、艦これの設定とか俺知らねーし興味ねーよ。つーかまず艦これってなんだよ」

 

「いや…それ説明したら……もうなんでもいいや。それで、深海棲艦でしたっけ?ホントに怖いですよね。なんか天人でもないんだとか…」

 

「食ったら美味いアルか?」

 

「食ってみればいんじゃね?」

 

「いや無理でしょ」

 

「ま、俺達は海からそこそこ離れた所にいるし、その新幹線とかいうのは関係ねぇわな」

 

「いや、だから深海棲艦ね」

 

「ねぇ銀ちゃん。その引退生活って美味いアルか?」

 

「だから深海棲艦だってば。てか食えないって言ったばっかだよね僕?」

 

すると、ピンポーンとインターホンが鳴った。

 

「はーい」

 

新八が向かう。

 

「はーいどちら様で」

 

そこで新八の台詞は止まる。動きもだ。そのまま数分、あまりにも遅いので銀時も玄関へ向かった。

 

「お前おせーよ。なにチンタラして…」

 

そのままフリーズ。

 

「なにやってるアルか二人とも?」

 

その後ろからのこのこやってくる神楽。そして、玄関に立ってる空母ヲ級を見るなり言った。

 

「むをっ。インでペンデ…」

 

神楽のコメントを無視して銀時と新八は空母ヲ級を殴り飛ばした。

 

 

 

 



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昨日の敵は今日もなんだかんだで敵ってサブタイトル、本編であった気がする

 

 

 

万事屋の居間。銀時と新八と神楽は前に座っているヲ級に震えていた。

 

「おい、なんでだよ。なんでこんなことになるんだよ。聞いてねぇぞ。まさかこの万事屋から江戸を攻め落とす気じゃねぇだろうな(小声)」

 

「」

 

「てめっ新八!なに震えてんだ。こうなったら俺達の力でこいつを捉えるしかねぇだろ(小声)」

 

「そんなこと出来るんですか銀さん!?」

 

「バッカお前声デケェよ!聞こえてたら全部おじゃんだろうが!」

 

「あんたの方が声でけぇよ!」

 

「バカメガネの方が声デカイアル!って言ってる私もさ!」

 

なんてギャーギャー騒いでると、空母ヲ級が声を出した。

 

「アノ……イイデスカ?」

 

その瞬間、銀時と新八はギュルンッ!と音を立てて空母ヲ級に振り返った。

 

「は、はい!こちら万事屋銀ちゃん社長坂田銀時です!どうぞ!すいまっせん!さっきはこの駄眼鏡が錯乱してマジすいまっせん!あとで俺がボコボコにしとくんでマジ怒らないで!」

 

「ア、アァ…私ハ深海棲艦ノ空母ヲ級デス。サッキノコトハ気ニシテナイノデ大丈夫デス。ソレデ、ソノ…依頼ヲ…オ願イシタインデスガ」

 

「「は?」」

 

思いの外、ちゃんとした依頼だった。

 

「で、ど、どんな依頼、ですか?」

 

新八が若干、緊張気味に聞いた。その新八を引っ張って銀時は新八に聞いた。

 

「バッカお前なに勝手に聞いてんだよ!引き受けられるわけねぇだろ!失敗なんてした暁には俺達があの真っ白い変なのになってるかもしんねぇんだぞ!」

 

「だ、大丈夫ですよ!なんか割とコミュニケーション取れる人みたいですし!」

 

「人じゃねぇだろ!なんで頭にでっかい口付けてんだよ!ていうかあれ食われてね?あのでっかい口取ればあいつ、人間に戻るんじゃねぇか?」

 

「…………」

 

三人はジッとヲ級の頭を見る。それに反応して困った顔をするヲ級。

 

「そういえばさ、あの頭少し魚っぽくね?」

 

「……そーですね」

 

「美味そーアル」

 

で、邪悪に笑う三人。冷や汗を流すヲ級。

 

「ヲ級狩りじゃあぁぁぁぁぁっっっ‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

「「うおぉぉぉぉぉッッ‼︎‼︎」」

 

「イヤアァァァァッッ‼︎‼︎」

 

銀時の号令で新八と神楽は飛び掛かった。反応が遅れるヲ級に構わずシャーこのヤロー!とか言いながら三人で頭のデッカいのを掴んだ時だ。万事屋の玄関が吹き飛ぶ音。四人で振り返ると、軍服を着た男とピンクの髪を後ろに束ねた女の子と頭にスリッパみたいなのを着けて眼帯した女の子が立っていた。

 

「不知火に天龍……っ!」

 

ヲ級が声を漏らす。

 

「知り合いか?」

 

と、銀時が聞くと頷くヲ級。が、そんなの御構い無しに向こうの軍服を着た男が言った。

 

「万事屋さんだったかな?私は鎮守府の提督だ。そいつは深海棲艦だ。こちらに引き渡してくれると助かる」

 

「はぁ?てめー人ん家の玄関吹き飛ばしといてなに言ってんだ。ていうか用があるならキチンとインターホンを押しなさい。親にどういう教育受けて来たんですかこのヤロー」

 

「もし、断ると言うなら…」

 

「無視ですかあーそうですか」

 

「この江戸に君達の居場所はなくなると思いたまえ」

 

と、ニヤリと笑って言う。どうするか悩んでる銀時の裾をキュッと握るヲ級。

 

「オ願イ…逃ガシテ……」

 

すると銀時はため息をつき、言った。

 

「定春ッ!」

 

定春が噛み付いた。銀時を。

 

「いやそうじゃなくて…もういいから逃げるぞ!」

 

そのまま銀時と神楽はヲ級を抱えて定春に飛び乗り、新八は相変わらず尻尾である。

 

 

 



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思わぬところで知り合いと会うと気まずくて中々うまく話せないの俺だけ?

 

 

 

「うおおおおおっっ‼︎‼︎」

 

外のバイクに乗って後ろに新八を乗せて走る。その横に定春と神楽とヲ級。だが、艦娘に待ち伏せされていた。

 

「どきやがれぇぇぇっっ‼︎‼︎」

 

前に出てくる艦娘を無視して突っ走る。邪魔する奴には木刀でぶん殴ろうとするが、ヲ級がそれをやめさせた。

 

「待ッテ!アノ子達ニハ手ヲ出サナイデ!」

 

「はぁ!?無抵抗でこいつらを突破できると思ってんのか!?」

 

砲撃はなんとか神楽が傘で撃ち落としたりしてるが、基本は避けている。だが、後ろからも追って来た。

 

「定春ゥゥゥッッ‼︎‼︎」

 

神楽が吠えると、急に止まる定春。そして、「ワンッ」と一吠えするとう○こ(特注サイズ)をする。

 

「きゃあぁぁぁっっ!」

 

「う○こネ!う○こ!」

 

「お姉様!大きな声で叫ばないでください!」

 

「ナイスウ○コネ定春!」

 

「ワンッ!」

 

神楽に褒められて嬉しそうに吠える定春。そのまま万事屋はヲ級の指示に従って海の近くの小屋に逃げ込んだ。

 

「おいおい、海の近くじゃねぇか。鎮守府ってのも海の近くにあんだろ?こんなところに住んでて平気なのかよ」

 

銀時が聞くとヲ級が答えた。

 

「大丈夫、私二力ヲ貸シテクレタ人ガ『灯台下暗し』ッテ言ッテココヲ紹介シテクレタノ。現二マダ一回モ見ツカッテナイ」

 

そんな人いるもんかね、と思いながら三人はその小屋に入る。中から誰か出て来た。

 

「おぉ、お帰りヲ級殿」

 

出て来たのは狂乱の貴公子、桂小太郎だった。

 

「なにしてんのぉぉぉ!?お前ぇぇぇぇッッ‼︎‼︎」

 

その姿を見た瞬間、銀時と神楽の渾身のパンチ。顔面にクリティカルヒットして桂は小屋の壁を突き抜けてぶっ飛んだ。

 

「ヤ、ヤメテ!ソノ人ハ…!」

 

「大丈夫です。知り合いです」

 

手を伸ばしかけるヲ級を冷静に止める新八。それを捨て置いて銀時は続けた。

 

「ヅラ!お前なにしてんだこんなとこで!」

 

「ヅラじゃない桂だ!いや路頭に迷ってるイーヴィルティガを見つけてな。ここで世話をしてやり、ついでに幕府を滅ぼす手助けを…」

 

「イーヴィルティガじゃねぇよ!全っ然似てねぇだろうが!つーかまず性別が違うだろうがっ!」

 

「なに…まさか貴様、グリッターティガが!?」

 

「そーいう問題じゃねぇんだよ!なんなんだお前は!マジで頭の中、銀河の彼方か!?」

 

ツッコミ過ぎて肩で息をする銀時。それを当たり前のごとく無視して桂は聞いた。

 

「して銀時、ヲ級殿から話を聞いたか?」

 

「いや、そういえば逃げるのに夢中で聞いてなかったな」

 

「なんだ、聞いてなかったのか。なら説明させてもらおう。いいなヲ級殿?」

 

桂が聞くと、ヲ級は頷く。

 

「しかしヲ級殿は長いな…これからはヲッサンと呼ぶのはどうだろうか?」

 

「黙れカス」

 

と、銀時。

 

「カスじゃないヲッサンだ」

 

「ヲ級さん。説明お願いします」

 

新八が言ってヲ級は説明を始める。

 

「マズ、私ハ元艦娘ダッタンデス。名前は正規空母加賀、アノ鎮守府ノ艦娘デシタ」

 

それを鼻くそほじりながら聞く銀時と普通に聞く新八と神楽。空母ヲ級の過去が明かされる。

 

 



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サブタイトル付けるのめんどくさくなってきました

 

過去。

 

加賀は任務を終わらせ、旗艦として執務室へ報告に行った。

 

『失礼します』

 

『おぉ、お帰り。どうだった?』

 

提督は笑って出迎えてくれた。

 

『任務は成功、これで新たな海域が出ました』

 

『そうか。お疲れ様』

 

『提督も少しは休んでください。お疲れでしょう』

 

『さっきまで休んでたから大丈夫だ』

 

『隈』

 

加賀は自分の目元を指差して言う。

 

『………メイクだこれは』

 

『まあなんでもいいです。最近は深海棲艦の動きも盛んになってきています。いざという時にあなたが倒れてはこの鎮守府は…いえ、江戸は終わりですから』

 

『分かっている。じゃ、中破以上の者にはドッグに行かせろ。今日はここまでで休め』

 

「了解しました。失礼します』

 

そんなわけで、加賀は執務室を出て正規空母寮へ。素晴らしい提督に恵まれた。キチンと任務もこなし、部下を労ってくれるいい提督に。恋心すら芽生えていた。今夜、告白してしまおうか。自分の練度も99に達した。ケッコンカッコカリもさせてもらえるかもしれない。そんな事を考えながら………、

 

「おいちょっと待て印鑑戦隊」

 

銀時が途中で止めた。

 

「何カ……?」

 

「てめぇの惚気なんて興味ねーよ。いいから話を進めろ」

 

「いや、銀さん。一応、今の流れも関係あるかもしれませんし……」

 

「お前は黙ってろ。眼鏡割ってただのエキストラにしてやろうか」

 

「僕の価値は眼鏡だけと言いたいんですか!?」

 

「何を今更言ってるアルか?」

 

「黙ってろ貴様ら。話が進まん」

 

桂の台詞によって、再び再開。

 

『ただいま。赤城さん』

 

『加賀さん。どうでした?』

 

『作戦は成功しました。それでも、深海棲艦は減るどころか増えていますね』

 

『そうですか…私達ももっと頑張らないといけませんね』

 

そんな話をしながらしばらくまったりする。告白は、まぁ夕食の後にでもしよう。

そして、夕食が終わり、提督は食堂を出て行った。それを追いかけるように加賀も後をつける。だが、その提督の移動先が段々怪しくなる。人気のない場所、というか鎮守府の地下だ。こんな所があるなんて知らなかった。

薄暗い階段を降りると、提督は白い何かと話をしていた。深海棲艦だ。

 

『!?』

 

驚いて出そうになる声を抑える。

 

『ドウダ提督、コチラノ準備ハ整ッテイルゾ』

 

『こちらも後少しだ。明日にはすべての艦娘が深海棲艦になっているだろう。この実験が成功すれば、江戸の人間は……』

 

そこで言葉を切ってニヤリと口を歪ませる。

 

『深海棲ジャスタウェイになるだろう』

 

「深海棲ジャスタウェイってなんだァァァァァァッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

新八がシャウトした。

 

「深海棲ジャスタウェイトハ、深海棲艦ノ頭ガ気ノ抜ケタ腹立ツ顔ニナリ、衝撃ヲ与エルト爆発スル…マァショッカー戦闘員ミタイナモノデ……」

 

「それただの歩くジャスタウェイだろうがァァァァッッッ‼︎‼︎なにそのエセ人類補完計画!?」

 

「ソノ時ニ私ハ見ツカッテシマイ、沈メラレテコノ姿二ナッタノデス。チナミニ、コノ提督ノ正体デスガ、桂サンノ協力ニヨッテ正体ガ分カリマシタ」

 

「正体……?」

 

新八が聞くと、頷くヲ級。

 

「数年前二江戸ヲ騒ガセタアノ攘夷志士……」

 

「まさか、高杉さ……」

 

「マムシノ蛮蔵」

 

「誰だァァァァァァッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

またシャウト。そんな新八に神楽は言った。

 

「なんだ新八、お前忘れたアルか?銀ちゃんが記憶喪失になった時のあのオッさんある。息子を更生させようとしたらリストラされたオッさんネ」

 

「覚えてるわけねぇだろ!単行本の何巻の話だそれは!」

 

「最近、マムシが脱走したと聞いて、俺の所で奴の情報を集めていたところでちょうどヲ級殿と出会してな。それで話を聞いて協力しているわけだ」

 

桂が冷静に話す。

 

「でも、今朝僕達を襲った子達は深海棲ジャスタウェイになってませんでしたよ?」

 

「多分、実験失敗シタンデショウ。ソレデモ私ガ奴等ノ情報ヲ握ッテイル以上、放ッテオク訳ニハイカナイカラ襲撃シテ来タンダト思ワレマス」

 

「とにかく、奴等を止めなければ江戸は火の海になる。俺は革命家だが、江戸を火の海にするつもりなどない。奴等を止めなければなるまい。力を貸せ、銀時」

 

「デモ、アノ子達ニハ手ヲ出サナイデ欲シイ。私ノ、仲間ダッタカラ……」

 

そこで、銀時は立ち上がった。

 

「ま、江戸が火の海になるかもしれねーってんならやるしかねぇな。その代わり、ギャラは払ってもらうからな」

 

その一言で、新八、神楽、定春、桂は立ち上がった。

 

「案内よろしく頼むわ、加賀」

 

 

 

 

 

 



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海の上の爆発にはなんとなく憧れる

 

 

 

 

 

鎮守府の執務室。そこに提督……マムシと北方棲姫はいた。

 

「こいつで江戸は火の海だ。今度こそ…今度こそ江戸を沈めてやる。俺の身体を半分も消した、この街を……」

 

マムシはぺろっと青白い舌で唇を舐めた。その時だった。ドカァァァァァンッッ‼︎と、鎮守府が爆発した。

 

「⁉︎」

 

「なんだ⁉︎」

 

その瞬間、バタンッ!と開く扉。

 

「提督!襲撃で………って、深海棲艦⁉︎」

 

赤城が入ってきた。そして、北方棲姫を確認するなり弓を取り出す。

 

「チィッ!」

 

その瞬間、マムシの青白い舌が伸びた。

 

「えっ?て、提督………?」

 

ドスッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀時達は、ある程度艦娘や陣についてを加賀に教わってから出撃した。

 

「チョットオオオオオッッ‼︎‼︎何シテクレテンデスカァァァァッッッ‼︎‼︎⁉︎」

 

桂の持っていた爆弾を銀時と神楽が思いっきり遠投していた。

 

「あん?ようはあの鎮守府を落とせばいいんだろ?だった、外から爆撃に限るだろ。案外楽しいぞ?嫌いな奴の家に岩投げ込んでる感覚だよ?」

 

「イヤソレ楽シクナイカラ!テカ、私アソコニ仲間ガイルカラ手ハ出サナイデッテ言ワナカッタ⁉︎」

 

「ヲ級殿。戦に多少の犠牲は付き物だ」

 

桂が言った。だが、その真横で神楽が「死ねぇ!」と言いながら爆弾をほいほい投げている。

 

「イヤコレ、多少ジャ済マナイデショ!」

 

で、神楽の肩を引っ張った。

 

「テイウカ本当ニヤメテ⁉︎コレジャヤッテルコト深海棲艦ト変ワラナ……」

 

「うっせーな。読みにくいから喋んな」

 

「何コノ子!本当ニ女ノ子⁉︎」

 

で、当然鎮守府から何人か艦娘が出撃してくる。

 

「摩耶様の攻撃、喰らえぇー‼︎」

 

「主砲、よーく狙ってぇ、撃てぇっ!」

 

摩耶と鳥海の放った砲撃がボートの周りを爆発で囲む。

 

「あわわわっ!う、撃ってきましたよ‼︎どうすんですか⁉︎」

 

新八が頭を抱える。その新八の前にエリザベスが立った。

 

『ここは俺に任せなッ‼︎』

 

で、エリザベスの口から砲口が出て来て、思いっきり放った。だが、届かずに海に落ちた。

 

「いや任せらんねェェェッッ‼︎‼︎」

 

さらに頭を抱える新八。そこに、

 

「主砲!敵を追尾して、撃てぇー!」

 

霧島が砲撃。だが、それを銀時が木刀で弾いた。

 

「っらぁっ!」

 

「んなっ……⁉︎ぼ、木刀で⁉︎私のデータにそんなもの……」

 

動揺する霧島を無視して銀時は言った。

 

「テメェら、ここは俺に任せて船を降りろ」

 

「で、でも銀さん!」

 

「奴らは誕生陣で攻めてきてる」

 

「単縦陣デス」

 

「俺が囮になってる間にお前らは鎮守府に行け!」

 

「無茶ですよ!相手は砲撃してきてるんですよ⁉︎」

 

「安心しろ。後から必ず追い付く!」

 

言いながらも銀時は敵の砲撃を木刀で弾く。

 

「………銀時」

 

桂が声をかけた。

 

「任せたぞ」

 

「テメェこそ、死ぬんじゃねぇぞ」

 

「ふっ」

 

そのまま神楽、新八、定春、桂、エリザベス、加賀は飛び降りた。そして、銀時は自分を囲んでいる艦娘達に木刀を向けた。

 

「行くぜ」

 

そう言うと、銀時はボートのアクセルを思いっきり踏んだ。

 

「ウオラァァァッッ‼︎」

 

その瞬間、砲撃がボートに直撃した。

 

「あり?」

 

ドオオオオオオンッッと爆発し、海上で炎上するボート。それをしばらく一同は唖然と見ていた。

 

「殺られちゃったよ!あれだけ格好付けてて殺られちゃったんだけどォォォォッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

新八のシャウトが海に響いた。

 

 

 

 

 

 



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死んだ私は深海棲艦

 

 

「銀さァァァァァん!」

 

上陸した新八が叫ぶも返事はない。その新八に桂が声をかけた。

 

「先へ急ぐぞ新八くん」

 

「でも、銀さんが……!」

 

「奴はこれしきのことで死ぬような男ではない。それは君もよくわかってるはずだ」

 

た、確かに……と、言いかけた新八。すると、足元にザザァァァン……と波に乗せられて、銀時の財布が流れてきた。

 

「いやいやいやいや!これ死んじゃってるよね確実に!」

 

「あ、ちょうどいい機会アル。今までの給料抜いとこう」

 

「お前はこんな事してる場合かァァァッッ‼︎‼︎」

 

財布を拾い上げた神楽に怒声を浴びせてると、自分たちの後ろの鎮守府の壁に砲弾が直撃した。海から艦娘が迫って来ていた。

 

「! 追っ手が……!」

 

「早く行くよろし」

 

「ワンッ」

 

指をコキコキ鳴らす神楽と定春が三人の前に立った。

 

「神楽ちゃん!」

 

「ここは私が食い止めるから、全員先へ進むネ」

 

「頼むぞリーダー。他の者は俺について来い!」

 

桂の号令で走り出す新八、エリザベス、加賀。鎮守府の中は加賀が案内して、突き進む。そして、執務室の手前まで来た時だ。艦載機のようなものが飛んできた。

 

「っ⁉︎」

 

北方棲姫とその他深海凄艦が執務室の前で立ち塞がっていた。

 

「深海棲艦……⁉︎やっぱり……手を組んでたのか……!」

 

『ココカラ先ヘハ、行カセナイ……』

 

北方棲姫がそう言うと、桂とエリザベスが前に出た。

 

『ここは俺と桂さんが引き受けた。新八くんとヲ級殿は先へ急いでくれ』

 

エリザベスのボードだ。

 

「エリザベスさん……!」

 

「新八くん。この先におそらくマムシはいる」

 

で、桂は新八に言った。

 

「頼んだぞ」

 

「! ………はい!」

 

そして、桂とエリザベスは剣とボードを持って深海棲艦の群れに突っ込んだ。その隙を見て新八とヲ級は執務室に突入した。

 

『人間ゴトキガ……私達ニ、勝テルト?』

 

「貴様らの前にいるのは誰だと思っている。狂乱の貴公子、桂小太郎だ」

 

 

 

 

 

 

 

執務室の中に入ると、マムシの舌が赤城の背中から胸を貫いていた。

 

「ア、赤城サンンンンンッッ‼︎⁉︎」

 

加賀が思わず大声を上げた。すると、マムシは赤城を舌でペッと投げ捨てた。それを心配がキャッチする。

 

「よう加賀ァ。お仲間連れて復讐に来たか……」

 

血で赤く染まった青白い舌でペロリと自分の唇を舐めるマムシ。

 

「提督……アナタハ……!」

 

「もう提督じゃねェよ。そんくらいわかるだろ」

 

「………アナタノ計画通リニハサセナイ。ココデ止メル!」

 

「はっ、お前一人で何ができる」

 

「加賀さん一人じゃない。僕だってあなたの悪事を見逃すわけにはいかない」

 

新八が半歩ほど前に出た。

 

「…………誰だお前。加賀のお友達か?残念ながら、すでに深海棲ジャスタウェイ計画はもう発動直前まで来ている。俺が合図を出せばすぐにでも、な。だが、その前に……」

 

と、そこで言葉を切って舌を伸ばし、加賀の首に巻き付けた。

 

「お前を仕留めるとしよう」

 

「ア、アナタハ……何ヲ……⁉︎」

 

「俺はなぁ、一度身体を半分吹き飛んでんだよ。蝮Zの爆発によってな。だから、もう半分は深海棲艦になってみたんだ……。おかげで手に入れられたよ。人から離れた肉体って奴をよ。相手が艦娘だろうと深海棲艦だろうと!俺に勝てる奴はもういねェ!」

 

「グッ……!」

 

「加賀さーんっ‼︎」

 

そのまま首が締め付けられる。その時だ。

 

「なら、侍ならどうだ?」

 

その瞬間、執務室の窓が割れ、そこから木刀を持った銀時が飛び込んできた。

 

「ッ⁉︎ テメェは……ッ!」

 

が、間髪入れずにマムシの顔面を木刀でブン殴り、壁を突き抜けてブッ飛ばした。舌の力が抜け、加賀はドサリと床に落ちた。

 

「すみまっせーん、提督。新造艦ができたみたいですぅー」

 

「ぎ、銀さァーんッ‼︎」

 

 



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我が一生に一片の悔いなし!

 

 

「赤城サン!」

 

加賀が赤城を抱き起こした。

 

「大丈夫デスカ⁉︎」

 

「その、声は……加賀、さん……?」

 

「赤城サン!」

 

「おい新八。そいつら安全なところに避難してやれや。そこの赤い艦娘持ってりゃ少なくとも下手には撃ってこねぇだろ」

 

「分かりました!加賀さん、ここを離れましょう」

 

「エ、エエ」

 

で、新八は執務室の扉のドアノブに手をかけた。外では桂とエリザベスが艦娘ではなく深海棲艦と戦ってるはずだ。隙を見て一気に突っ切る必要がある。そぉーっとドアの隙間から様子を見た。

 

「どーもー桂でーす」

 

『エリザベスでーす』

 

「二人合わせて、せーのっ……」

 

「『ダウンサイジングでーす!』」

 

「何やってんだオメェらぁぁぁぁッッ‼︎‼︎」

 

新八のドロップキックが二人をまとめて吹き飛ばした。

 

「敵を目の前にして何やってんだお前ら!つーかどこからそのコンビ名は出て来たんだよ!」

 

「いや、斬り合っているうちにお互いにそばが好きなことが判明してな。それでお互い怪我しないようにとお笑い勝負で決めることに……」

 

「だからなんでだ!斬り合いの最中でどうやってお互いの好物が判明するんだよ!そこからなんでお笑い勝負に発展するんだよ!」

 

と、間髪入れずにツッコミ入れてる時に『アーアー』っとマイクチェックのような声がした。

 

「ハイドーモー、ホッポチャンデェース」

 

「イー」

 

「二人合ワセテ、セーノッ」

 

「「深海棲艦'sデェース!(イーーーーーー)」」

 

と、やる二人にも新八の飛び膝蹴りが直撃した。

 

「だからなんで漫才だ!つーか片方喋れないなら漫才成立しねぇだろ!つーか僕が執務室に入った前と後でおめぇらに何があったんだよ!」

 

「落ち着くんだ新八くん。漫才で売れないお笑いは一発屋になってしまう」

 

「おめぇは黙ってろ!」

 

ゼェハァと肩で息をする新八に桂が宥めて尚更黙らされた。

 

「アノ、赤城サンガ……」

 

「あ、ああ。そうでした」

 

「早ク入渠ドッグニ……!」

 

で、先を急ぐ赤城を担ぐ新八と加賀に追加して桂にエリザベス。で、入渠ドッグに到着した。

 

「ここならこの人を治せるんですね!」

 

「ハイ、ココカラ先ハ私ガ……!」

 

と、加賀が言いかけた時だ。壁を突き破って何かが飛んできて、入渠ドッグが爆発した。

ドォォォォォンッ………と、煙が上がり、パラパラと瓦礫が飛び散る。

 

「に、入渠ドッグが爆発したぁぁぁぁっっ‼︎⁉︎な、なんなんですかこれは一体!」

 

見ると、金剛が倒れていた。

 

「ナッ……金剛!」

 

そして、降ってきた方向を見ると、なんか馬みたいになった定春に乗った神楽が世紀末覇者みたいなマスクというかヘルメットみたいなのを被って立っていた。

 

「意思を放棄した人間は人間にあらず!ただ笑いと媚びに生きて何が人間か!」

 

「お前が人間かぁぁぁぁッッ‼︎⁉︎」

 

新八の怒号が響く。

 

「なんで足止めって言ってた奴が羅王になって暴れ回ってんだ‼︎足止めどころか息の根止めに来てんだろうが‼︎ていうか何その定春⁉︎」

 

すると、その神楽に砲弾が直撃した。

 

「! 神楽ちゃん!」

 

だが、傘で砲弾を防ぎ、神楽は砲弾を撃った方向へ、うがあああっ!と叫んで殴り掛かった。

 

「ああああ!このままじゃ艦娘の皆さんに犠牲者が!加賀さん!赤木さんと降ってきた艦娘さんは頼みます!」

 

「ワ、ワカリマシタ!」

 

で、新八は慌てて神楽を止めに入った。

 

 



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