リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜 (ブラックくまさん)
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恭介の死んだ後の始まり

リトルバスターズとエンジェルビーツのクロスです
リフレインのノーマルエンド後
処女作
誤字脱字
妄想の産物
キャラ崩壊
ネタバレ
原作からやや設定変更します
矛盾点あるかも
それでもいい方の暇つぶし程度にして下さい


 

始まりの光景は悲惨だった

崖から落ちたと思われるバス…そのバスに乗ってたと思しき人達

強烈な血の匂い、この光景を外側から見たら確実に誰も助からないと誰もが思うだろう

 

その中に比較的軽傷の少女と少年がいた

二人は意識が戻ると一言二言言葉をかわし

 

何かを堪える様な表情でその光景を後に歩き出した

その二人の後ろ姿を優しい眼差しで眺めてる男が一人

かつて二人を強くしようと心に決め

二人の為に世界を作り出し、どのような困難にも立ち向かえる様に見守り続けた男

 

(あいつら…無事に行ったみたいだな)

棗恭介

二人の…いや皆のリーダー的な存在

(出来ることはやった…やれるだけの全てやり遂げた…もう…終わったんだ)

悲しそうに、しかし嬉しそうな表情でそんな事を思う

(…あいつらは強くなった…俺が思うよりも強く…出来るなら強くなったあいつらともう少しだけ遊んでいたかったが…それは駄目だ…これ以上あいつらと居たら…別れられなくなりそうだぜ)

笑みを浮かべながらそう考えていた

 

(あーでもやっぱ...あいつらとバカやってたかったな)

そう思っている内に恭介の意識は暗闇へと落ちて行った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

意識が覚醒して行く

 

「んぁ…ん?」

はっきりと覚醒していく中、恭介は疑問を抱いた

(俺は死んだはずじゃ…)

しかし、体の痛みどころか普通に動かせる

そしてある違和感を覚えた

(ここは…何処だ?)

そこには彼が死んだ要因が何も無いのだった

転落したバスが無いどころか崖の下でもない

あたりを見渡すと何処かの学校であることがわかった

(学校か?服装も以前とは違うな)

 

普通死んだと思ったら別の場所にいました何て分かったら混乱するだろうが

恭介は違った

彼は瞬時に理解した、ここが死後の世界であることを

何故理解出来たか…それは恭介自身が死ぬ間際に1つの世界を作り上げた事もあり

この手の世界には理解があったからだ

(俺が作った世界じゃないな…だが少しだけアクセス出来そうだ)

そう思いたつと恭介は何かを念じるように眼を閉じた

(この世界の情報は手に入らなかったが出来ることは少し分かった)

 

恭介は思いの世界を作り上げ、そこのゲームマスターだった事もあり

似たような世界に少し干渉できるようになっていた

 

この世界で恭介が出来ることをまとめてみる

1つ

物が生成できる、この世界は元々作り方さえ分かっていれば土塊を部品に変え物を作る事が出来る

しかし恭介は作り方がわからない物を作る事が出来る

しかも完成した状態で現れる

2つ

NPCの操作

操作といっても少し行動を制限する程度だが今の恭介はNPCの存在を知らないのであまり役に立たない

3つ

この世界の現象を少しいじれる

雨を降らせたりする程度だがいじれる様だ

 

(なるほど、ここは俺たちが過ごした世界に少し似ているようだな)

そう思い恭介が始めにした事は携帯を作る事だった

(リトルバスターズの誰かが来てるかもしれないからな)

リトルバスターズとは彼が作った遊び仲間の名称である

 

携帯を弄り片っ端からメンバーの番号に掛けるが誰にも通じない

 

それもそのはずこの世界で携帯を持っているのは恭介だけだったからだ

恭介が作った携帯同士なら連絡を取れるが他の通信機器とはやり取りできないのである

 

(やっぱ駄目か)

予想どうりだったのであまり動じていなかった

(まずはこの世界の情報を手に入れるか)

そう思い、歩き出した

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

しばらく歩き回り、人の姿を発見した

姿の容姿は銀髪に小柄な体格、物静かな印象を受ける少女だった

 

(お?人がいるな…話を聞いてみるか)

恭介はその少女の方へ歩き出し

「待ちたまえ、そこの美しいお嬢さん」

と声を掛けた

少女は振り向いて、辺りを見回し聞き返してきた

 

「私にいっているの?」

 

「ああ、ちょっと聞きたいことがあってな」

 

「なに?」

 

あんな声掛けをした恭介に対し警戒もせずにおおじてくれた

 

「俺は棗恭介、あんたは?」

 

「立華奏よ」

 

「そうか、じゃ立華…この世界について教えて貰えるか?」

 

いきなりこんな事を聞かれても困るかと内心思いながらも訪ねてみる

 

「ここは死んだ後の世界よ」

 

普通に答えてくれた事に安堵し質問を続ける

 

「それは分かっている、俺が聞きたいのはどうして俺がここに居るのか、そして何をすれば良いのかってとこだ」

 

「ここに居るのは前世で未練がある、または人並みの青春を送れなかったからよ

そしてここは学校、学校と言えば何をするのか分かると思うわ」

 

少し恭介は考える

(未練や青春はあの世界で叶え終えたはずだ…まだ心の何処かであいつらを心配してんのか?…まぁ、当たり前か、心配すんなってのがそもそも無理だしな)

 

(あいつらの事は心配だが、これ以上は何もしてやれない、寂しいがあの時別れは告げた…もう前を向くしかないか…よし、この世界を楽しもう)

そう考える恭介に奏は首をかしげて言葉を掛けた

 

「どうしたの?」

 

「いや、ちょっとな…それよりここは学校なんだな?」

 

「ええ」

 

「じゃあ、やることは一つだな」

 

「ええ、じゅぎょ「新生リトルバスターズを作る!」…え?」

 

奏の言葉を遮りそう宣言した

 

奏は少し驚きながら

 

「リトルバスターズ?」

 

そう聞き返した

 

「ああ、最高に楽しい事をする連中さ!」

 

恭介は子供の様に目を輝かせて言う

その姿に奏は微笑みながら

 

「それはいいけど、授業にはでてね?」

 

と言ってきた

 

「ああ、気が向いたらな」

 

そう答え立ち去ろうとする途中で

 

「でやがったな天使!!」

 

そう怒鳴る声が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字すいませぬ
今回はここまでです
読んでくれた方ありがとうございます
それじゃ、また今度


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初バトル

更新が不安定です
文才が欲しい

てな訳でこのコーナー(どんな訳だよ)

棗恭介の一問一答

HN:灼眼さん
あらゆる敵を炎で倒した棗先輩に質問です
炎の効かない相手はどうすればいいのでしょう?

恭介の回答
まず、相手に100円ライターをむけた
すると奴はこう言ってきた
「そんな玩具でなぁにをするぅんだぁ」ってな
そして相手が100円ライターに気を取られている間にトラップで仕込んでいた泥水をぶっかけてやったのさ
すると奴は顔を真っ赤にして「100円ライターに気を取られていたわけじゃない」っていって逃げ出して行ったのさ
100円ライターという小さな炎が勝利を導いた瞬間だったな


「でやがったな天使!」

 

恭介はそう言い放った声の主を見た

柄の悪そうな目つきにハルバードを持った男子生徒がいた

着ている制服が異なっていることに疑問を抱いたがその前に気になる単語を聞いてみた

 

「天使?…立華、お前天使なのか?」

 

「私は天使なんかじゃないわ」

 

「でもあいつが天使って言ってるんだが…」

 

恭介と奏が会話をしているとハルバードを持った男子生徒が声を荒げて言い放つ

 

「俺を無視するとはいい度胸だな…

いっぺん死ぬか?」

 

「そもそもお前が変な事言ってきたんだろ?」

 

「そんな事はどうでもいい!天使が俺の目の前に現れたんだ!そこに肩入れする貴様も敵だ!!」

 

そう言うや否や持っていたハルバードを恭介に向けて振り下ろす

 

「ガードスキル:ハンドソニック」

 

恭介に当たる直前に片手に剣をつけた奏が恭介の前に出て防ぐ

 

「ひゅーそいつかっこいいな!」

 

「そう?」

 

「ああ、最高だぜ!」

 

そんな状況であるにもかかわらず二人は的外れな会話を続ける

 

「おぅらぁ!!」

 

ハルバードを持った男子生徒は腕に力を入れて奏の剣を弾き距離を取る

 

「あなたは何処か安全な場所へ」

 

そう恭介に向けて言う奏

しかし恭介は別の事を考えていた

 

(どこの世界でも喧嘩の仲裁役は俺か…)

 

真剣で戦う二人のことを喧嘩と考えるのはやはり棗恭介という男の凄さかもしれない

 

「ちょっと待った…」

 

「「なんだ!(なに?)」」

 

二人は声を揃えて言う

 

「おいあんた、それは武器か?」

 

ハルバードを持った男子生徒にそう質問する

 

「見ての通りだ!!」

 

「そうか、つまりあんたは武器が無いと勝てないって事だな?」

 

「だってそうだろ?武器が無いと立華には向かっていけないんだろ?」

 

「ほざけ!武器など無くても素手で十分だ!」

 

「いや、それでも危ない」

 

「なに!?」

 

「いくら凄い能力があっても立華は女の子だ、かよわい女の子に素手で勝ってあんた嬉しいか?」

 

「む?それは…嬉しくないな」

 

「だろ?と言う訳でルールを決めよう」

 

「ルールだ?」

 

「ああ!ルールだ!…立華、一部生徒をここに集められるか?」

 

「それは出来るけど…」

 

「よし、それじゃあ集めてくれ」

 

「なんだ!?多対一で勝負するのか!?」

 

「それじゃ面白くないだろ?生徒が集まったらルールを説明するから待ってろ」

 

「ふん!いいだろう!」

 

「そういやお前名前は?俺は棗恭介」

 

「…野田だ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜十数分後〜

 

二、三十人程度の生徒が集まって来た

 

「よし、ルールを説明する」

 

「早くしろ」

 

「そう焦るなって、さっきも言ったが真剣同士だと危険が大きい」

 

「素手同士でも立華は女の子だから不利になる」

 

「そこでお前ら、適当に武器になりそうな物を投げ入れてやってくれ」

 

集まった生徒達に言い放つ

 

「それを空中で掴み取りそれを武器に戦う」

 

「投げ入れる物はくだらないもの程いい」

 

「それは真剣でも素手でも無いから今よりか危険は少ないだろ」

 

「そして敗者は勝者に2日以上立たないと再戦はできない、同じカードばかりじゃあきるからな」

 

「そして勝者は敗者に称号を与える」

 

「称号?」

 

奏が質問する

 

「不名誉なあだ名みたいなモノだ

痛くは無いが屈辱だろ?」

 

「説明は以上だ……ではバトルスタート!!」

 

最初こそ戸惑っていた生徒達だが一人が物を投げ入れた途端色々なものが投げ入れられる

 

「やるの?」

 

奏は野田に向けて言う

 

「やってやるさ!!」

 

野田は獰猛な笑みを浮かべて答える

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

完全無欠の可憐な天使

立華奏

 

VS

 

野生のハルバード使い

野田

 

「これにするわ」

そういい奏が掴んだ物は……モップ

 

「こいつだ!!」

対する野田は……紙飛行機

 

「これで殴ってもいいの?」

奏は物騒な質問をする

 

「ダメ本来の使用方法で戦うこと」

 

「紙飛行機でどうやって戦えばいいのだ!?」

 

「飛ばして当てろよ」

 

「くっこうなればやってやる!!」

 

野田の攻撃

野田は紙飛行機を投げた!!

しかし向かい風であったため戻って野田に直撃

野田に80のダメージ

 

「何をしてるの?」

 

「くそッ!!」

 

奏の攻撃

奏はモップで床を拭きながら野田の足を払った

野田に100のダメージ

 

「今度こそ!!」

 

野田の攻撃

野田は紙飛行機を投げた

 

「当たらないわ」

 

しかし奏はひらりとかわした

 

「行くわ」

 

奏の攻撃

奏はモップで床を拭きながら野田の足を払った

野田に100のダメージ

野田に120のダメージ

 

「使える物ね」

 

奏は「足を払う」技術があがった

 

「うおらぁ!!」

 

野田の攻撃

野田は紙飛行機を投げた

しかし奏とは別の方向に飛んで行ってしまった

 

「何処を見ているの?」

 

「俺の武器がァ!!」

 

「これで終わりね」

 

奏の攻撃

奏はモップで足を払った

クリティカル

野田に500のダメージ

野田に480のダメージ

 

「ぐわぁぁ」

 

「あっけないものね」

 

野田は倒れた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そこまで!!勝者!立華奏!!」

 

うおおお!っと生徒達から歓声が上がる

 

「さてと立華、敗者に称号を」

 

「そうね…」

 

野田は【根は真面目】の称号を手に入れた

 

「くそが!再戦だ!」

 

野田は立ち上がり言い放つ

 

「おっと、さっきも言ったが2日以上立たないと再戦はできない」

 

「そんなもの!」

 

「なら、ここにいる全員で相手になるが?」

 

そーだ!負けを認めろーと野次が飛ぶ

 

「くっ2日間命拾いしたな!」

 

そう言い残し野田は立ち去った

 

「ふ〜何とかなったな」

 

恭介は笑みを浮かべて奏にそう言う

 

「そうね」

 

奏は薄く微笑み答える

実は少し楽しかったりしたのか?と恭介が考えていると

 

「…この騒ぎ、やはりお前か恭介!」

 

そう言いながら複数の生徒が恭介に近づいてくる

 




これからキャラを増やして行きますが
このキャラはこんなんじゃないって思う場面が出てくると思います
指摘して下されば幸いです
治せるかはわかりませんが…
まぁ読んでくれてる人がいたらだけど…
趣味の範囲を出ないので、気分を害された方申し訳ありません

前書きに棗恭介の一門一答をのせるので良ければ質問待ってます
私が恭介になりきって答えますので恭介らしからぬかも知れません

質問が来なければ私の人生の中で受けたくだらない質問を適当にのせます

いらなければ言ってください

でわでわ、また今度


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メンバー

話作るのって以外と難しい
つまんない話もあるかも、むしろつまんない話しか無いかも知れません
それでも良ければどうぞ

棗恭介の一問一答

HN:ラストポッキー
幽霊に対して有効な除霊方法を持っている棗先輩に質問です。
どのような除霊方法なのでしょう

恭介の回答
まず、幽霊に向かって「お前はすでに死んでいる」と言い放つ
すると幽霊は当たり前だって顔になるのでそこがチャンスだ!
塩を思いっきり幽霊の顔に投げろ!塩が無ければコショウでもいい!
幽霊って奴は塩的な物を投げられると消えないといけない暗黙のルールがある
中には「俺、幽霊だって気づかなかった」という奴もいるが
最初に言った言葉でその言い訳も使えなくするという画期的な除霊方法だ!


「…この騒ぎ、やはりお前か恭介!」

 

そう言いながら近づいて来たのは、道着をきて髪を逆立てた少年だった

 

「お前は…謙吾!」

 

謙吾と呼ばれた少年の横に赤いバンダナを頭に付けた大柄な少年もいる

 

「それに真人!」

 

その二人の後ろには銀髪で小柄、瞳の色は青と見た目が外国人風の少女がいた

 

「最後は能美か!」

 

三人は恭介へ近づいて来た

 

「よう!恭介!お前もこっちに来てたのか!」

 

「わふー恭介さんなのです!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

この三人はかつて思いの世界を作った者たちであり、恭介の遊び仲間

リトルバスターズのメンバーだった

 

宮沢 謙吾、恭介の幼馴染でリトルバスターズの初期メンバー

真人のライバルでありリトルバスターズ内では最強といわれた男である

剣道をしていて竹刀を持てば右に出るものはいない程の腕を持つ

思いの世界では恭介の考えに賛同出来ずに対立したりもしたが、最後には仲直りが出来た

追伸

いつも剣道着をきているが、本人曰く「俺が制服を着ると、違う気のある人に見られてしまうんだ」といい頑なに制服を着たがらない

 

井ノ原 真人、リトルバスターズの初期メンバーで恭介、謙吾の幼馴染

思いの世界では恭介の考えを知っていても普段と変わらずに接したり、仲間の事を大切に思っていたりと優しい性格をしている

謙吾の事をライバル視していて事あるごとに突っかかって行くが、運が悪かったり、バカな行動をしたりして負けることが多い

謙吾と喧嘩をしても次の日には普通に話をしたりとリトルバスターズ内では二人の喧嘩は普段通りの日常だったりする

追伸

筋肉を鍛える事にすごい執着をみせ

素手の勝負なら謙吾以上ではあるのだが

自他ともに認めるバカなので負けることが多い

恭介曰く「愛すべきバカ」だそうだ

 

能美 クドリャフカ、高校生でリトルバスターズのメンバーになった

愛称がそのまま名前になったらしくクドリャフカという名前で呼んで貰いたいそうだ

クー公、クド、などと略称で呼ばれるなどリトルバスターズ内でマスコット的な存在

犬を飼っていたためか何処か犬っぽかったりもする

外国人なのに英語が話せないという自分にコンプレックスを抱えていたりと気弱な面も多々ある

追伸

日本料理が上手だったり、日本物の小物を持っていたりと日本人より日本人らしかったりもする

口癖が「わふー」であり、よく使われる

真人が作るマッスルエクササイザーなる飲み物を飲んだりと好奇心旺盛なとこもある

本人曰く「見た目がこんなんなのに変ですよね」

と色々気にしているらしく無理して英語を使おうとする面もある

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お前達、来てたのか!」

 

「おう!俺は一週間位前だったか、謙吾の奴と一緒に花壇のとこに倒れてたんだ」

 

「わふー!私は3日まえなのです!気が付いたら音楽室に居ました」

 

「んで、恭介はいつ来たんだ?」

 

「ついさっきだ、どうやら時間差があるみたいだな」

 

「それで、そちらの女子は誰なんだ?」

 

謙吾は奏を見ながら恭介に尋ねる

 

「おっとそうだったな、こいつは立華奏俺が最初に会った人物だ」

 

「よろしく」

 

「おう!よろしく!」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

「よろしくなのですー」

 

四人は自己紹介をした

 

「それじゃあ、もう行くわ」

 

そういいたち去ろうとする奏に恭介は聞いた

 

「おっと最後に質問いいか?」

 

「何かしら?」

 

「校長室は何処にあるんだ?」

 

「…なぜ?」

 

「色々聞くのには校長のがいいと思ってな」

 

「そう、あっちよ」

 

そういい奏は指をさした

 

「そうか、ありがとう」

 

「それじゃ、行くか!」

 

そう謙吾たちにいう

 

「「「おお(ああ)(わふー)」」」

 

三人が声を揃えて答える

恭介について行くのに疑問など要らないと言う信頼があったから即答出来たのだ

 

歩き出した恭介に今度は奏が質問をした

 

「…ねぇ、あなたはこの世界に神様が居たら、どうするの?」

 

「ん?そうだな…」

 

恭介は考える、先ほど奏は天使と呼ばれていた

少なからず神様や天使的な存在に対して危害を加える様な奴が居るのだろう

奏は自分が天使では無いと言ったが、先ほどの奏の能力を見たら疑う奴も出てくるのだろう

しばらく考え、恭介は奏に言った

 

「会ってみたいな、会ってこの世界の意味を聞いてみたい」

 

「…そう」

 

それを聞くと奏は背を向けて歩き出した

 

それを見送り恭介達は校長室に向かって歩き出した

 

「それじゃ、いくか」

 

 




駄文だあああああああああああああ
リトバスらしさやエンジェルビーツらしさが出せねえ

ここまで読んでいただきありがとうございます

でわでわ、また今度



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SSS

インスピレーションが降りて来ないぜ
前の話と繋げるのも苦労するし
矛盾点が生まれて来るかもしれないです
それでも読んで、暇つぶし程度になれば幸いです

棗恭介の一問一答

HN:SSSの下っ端
上司に向かって真っ向から否定し続けられる棗先輩に質問です
上司の無茶振りにどうやって対処したらいいですか?

恭介の回答
無茶振りの内容にもよるが、まず上司に向かってこう言うんだ
「手本を見せて下さい」とな、普通の上司ならあれこれ理由を付けてやらないが中にはやってくる上司も居るだろう
やってきた上司に対しては「素晴らしい、それはあなただけの技だ!私にはとてもマネ出来ない!」と相手を持ち上げてさりげなく回避するんだ
やってこない上司に対しては「あなたも出来ない事が私に出来るとは思えない、少し修行させて下さい」と言うんだ
こう言う事によって相手は強く言って来れないだろう


校長室に行く最中恭介は三人に質問をした

 

「お前達はこの世界の事をどの程度知っている?」

 

「そうだな…」

 

その質問に謙吾が答える

 

「まず、ここが死後の世界である事

それはお前も気づいているのだろ?」

 

「ああ」

 

「そして、ここでは命は生まれない、しかし形だけの物だったら作り方さえ分かっていれば生み出せるらしい」

 

「あと…この世界では死なないらしい」

 

死ぬ痛みは味わうみたいだがなっと付け加える謙吾

 

「死なない世界…か、まぁ考えればそうだな」

 

「ここが死後の世界ならここで死ぬのはおかしいからな」

 

「あと知っている事は?」

 

「俺はそのくらいだ」

 

「俺も同じだな」

 

「わふー私もそのくらいです」

謙吾に同意する真人とクド

恭介はそうかと答えると恭介の持っている情報を話始める

 

「あの世界で俺はゲームマスターだった事は知っているな」

 

三人は首を縦に振る

 

「…で、ここからが重要なんだが…」

 

「俺はこの世界で少し権限が使えるみたいだ」

 

「権限?」

 

真人の質問に対して恭介はこの世界での能力のことを説明した

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「…つまり、お前はこの世界でも能力が使えるってことか?」

 

真人がそう尋ねる

 

「まぁそんな感じでいいだろ」

 

「そういやお前達は誰からその情報を聞いたんだ?」

 

「俺と真人は起きた時に人が居てな、そいつに教わったんだ」

 

「ああ、なんか無表情で筋肉がない女だったぜ」

 

「筋肉は関係ないだろ、俺たちとの話が終わったらすぐいなくなったな」

 

「能美は?」

 

「わふー、私も目が覚めたら人がいたのです!なんかぁ、あさはかなり?とか言ってました!」

 

「そいつぁまた変な奴だな」

 

と真人が答えるがクドは否定する

 

「そんな事ないのです!とてもカッコイイ人でした!クールびゅーてぃだったのです!」

 

「そうかそいつは良かったな」

 

「わふー流されてしまいました!?」

 

そんな会話をしていると恭介が突然立ち止まり

「そうだ、こいつを渡しとこう」といい恭介はある物を三人に渡した

 

「これは何なのですか?」

 

「見た感じ携帯電話のようだが…」

 

「なんで恭介が携帯なんて持ってんだ?」

 

三人はそれぞれ色んな感想を恭介に向けて言ってきた

 

「そう、それは携帯電話だ!俺が渡した携帯同士なら連絡が取れる」

 

「俺が携帯を持っていた理由だが…さっき説明したとうり俺が作った物だ」

 

へぇ、とあまり理解出来てないような表情で真人が頷く

 

「しかし、なぜ俺たちに携帯を?」

 

謙吾が恭介に問い掛ける

 

「そっちの方が連絡取りやすいし、何より面白そうだからだ」

 

キメ顔でそういう恭介に三人は苦笑した

その後も雑談をしながら校長室へ向かって歩いていく

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数分後

恭介達は校長室の前まで来ていた

 

「ここか?」

 

「見た感じはそうだな」

 

「じゃあ開けるぜ!」

 

そう言うと真人は扉の前まで行き、ドアノブに手をかけた

 

カチッ

 

「へ?」

 

真人が扉を開けようとしたところ、何かのスイッチが入る音がしたと思ったら天井から巨大なハンマーが降ってきた

 

「うおおおおお!?」

 

真人はそのハンマーを受け止めた、しかしハンマーのせいで真人が動けない状態になってしまった

 

そんな状態の真人を見て恭介はこう言った

 

「最近の校長室はこんな仕掛けがあるのか…」

 

「わふー凄いのです!デンジャラスなのです!!」

 

「しかし真人の奴、よく受け止められたな」

そんな感想を言い合う恭介達を見て真人は

 

「そんなんどうでもいいから早く何とかしてくれぇぇぇ」

 

と声を張り上げた

そこに恭介は指示を出す

 

「よし!真人!!」

 

「なんだ!?なんか思いついたか!?」

 

「そのまま待機!」

 

「おう!……って、は?」

 

真人に指示を出して恭介は扉のところへ行き中へ入って行った

恭介の後に謙吾、クドの順で扉の中へ入っていく

中へ入る前に謙吾とクドは

 

「真人、後よろしく」

 

「わふー井ノ原さんファイトなのです!」

 

と言い残した

 

「ぬああああああ、んな事頼むかあああ!」

 

真人の悲鳴を背に恭介達は校長室へ入って行った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ここが校長室なのか?」

 

校長室に入って開口一番に恭介はそう言った

恭介の疑問は当然のもので、校長室の中はパソコンが数台あり

一番奥にはリクライニングシートがあり、その壁には大きいスクリーンがあった

あたりを見回すと声が掛けられた

 

「…今だかつてトラップを解除しないでここに入って来た者は居ないわ」

 

恭介は声のする方を見た、そこに居たのは白い帽子を被り

一般生徒とは違う制服を着ている少女だった

少女はリクライニングシートに座っていた

最初こそ驚いた表情をしていたが、気を取り直して恭介達ににこう言ってきた

 

「ようこそ、死んだ世界戦線へ…」

 




ついに死んだ世界戦線へ現れた恭介!!
こっからどうなるのか!?
……正直なんも考えてません
これからどうしよう(泣)

まぁ適当に書いてきます
誤字脱字あったらすいません

コメントして下さった方ありがとうございます!!
初コメでしたのでドッキドッキしてました

でわでわ、また今度


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リーダーとリーダー

やべえ、話が全然思い浮かばねぇ
まぁ行き当たりばったりで書いていきます
その方が面白そうだ(恭介風)

棗恭介の一問一答

HN:とあるゲーマーの「 」
あらゆるゲームで最高得点を叩き出した棗先輩に質問です
今までで一番難しかったゲームは何ですか?

恭介の回答
「俺たち斎藤」というゲームだな
ひたすら斎藤さんを応援するリズムゲームだった…
いや、ゲームの難易度は決して高いわけじゃないんだが、ただ単調なリズムに合わせて斎藤!最高!と繰り返すだけという何がしたいか分からないゲームだったため、精神面では最高難易度だったな



「ようこそ、死んだ世界戦線へ…」

 

そう恭介たちに言ってきた少女に恭介は質問をした

 

「死んだ世界戦線?」

 

その質問を聞いたとたんに少女の顔が少し微笑んだのを恭介は少し疑問に思った

 

「その質問には後で答えるわ、みんな呼んでからの方が手間が省けるでしょ?」

 

彼女のいう「みんな」というのは彼女の仲間なのだろうと恭介は考えていると

 

「貴方、棗恭介…君であってるかしら?」

 

恭介に向かってそう質問してきた

 

「お?俺を知っているのか?」

 

「ええ、野田君から聞いたわ」

 

野田という名前で恭介はハルバードを持った男子生徒を思い出した

 

「あいつか…」

 

「ええ、何でも予想の斜め上のルールで勝負させられて負けた…とか」

 

「ルールはフェアだ、負けたのはそいつの実力だろ?」

 

「そのルールについては私は分からないわ、ただ貴方がフェアと言うならフェアなんでしょう」

 

「あったばかりなのに随分と信頼されてるな」

 

恭介は不思議に思った、あったばかりのこの少女は事もあろうか恭介の発言をあっさり信じたのだ

 

「野田君の様子を見たら分かるわよ」

 

それにそんな事で嘘を付くようにも見えないしね、と付け加える

 

「そいつは嬉しいな」

 

二人は互いを見ながら微笑を浮かべる

そこに恭介は思い出したかのようにこう言った

 

「おっと、そういや忘れてたぜ」

 

「扉のトラップを解除してくれ」

 

「なぜかしら?」

 

「扉の前に俺たちの仲間が居るんだ、そいつがトラップを止めている」

 

それを聞いた途端少女は驚きながら言った

 

「あのトラップを受け止めたの!?そして貴方はそれを見て普通に入って来たの!?心配もせずに!?」

 

「いや、だってこの世界じゃ死なないんだろ?」

 

「でも普通心配するわよね!?」

 

その問いに対し恭介は言い放った

 

「はっ!俺の仲間を見くびるな!」

 

「あいつの筋肉は最高だ!!」

 

そのやり取りをみて謙吾が言った

 

「…お前は馬鹿か…」

 

すると恭介は謙吾の方を向きながらその発言に対して

 

「待て…俺が馬鹿だと…」

 

こう言った

謙吾は自分が失言をしてしまったと気づいた

 

「しまった…」

 

しかし恭介は

 

「フッ!馬鹿さ!!」

 

爽やかに受け入れた

 

「まぁ俺が馬鹿なのは置いといて」

「あんた、早いとこトラップを解除してくれ」

 

恭介は少女に向かってそう言うと少女は飽きれたようにため息をつき

 

「はぁ、分かったわよ」

 

そう答えた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

トラップが解除されてから直ぐに真人が入って来た

 

「恭介てめぇ!!」

 

怒気をはらみながらそう恭介に向かって言ってきた

しかし恭介は怯むことなく返した

 

「ナイス筋肉だ!真人!」

 

と恭介が言うとクドが続いて真人を労った

 

「わふー!井ノ原さんお疲れ様なのですー」

 

そんな事をしたら普通火に油を注ぐようなものなのだが…この井ノ原真人という男は違っていた

 

「へっよせよ、照れるじゃねぇか」

 

自分が犠牲になった事よりも筋肉を褒められる方が大切なのである

それを見て謙吾が言った

 

「馬鹿だな」

 

それに付け加えるように恭介も言った

 

「ああ、馬鹿だ、しかし愛すべき馬鹿だ!」

 

そんな会話をしていると少女が声をかけて来た

 

「もういいかしら?そろそろみんなを呼びたいんだけど…」

 

「ああ、構わないぜ」

 

そう聞くと少女は無線のようなもので何処かに連絡をした

 

「私だ、戦線主力メンバーは校長室へ来い」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少女が連絡を取ってから数分後

少女の仲間と思われる者たちが校長室へとやって来た

皆一様に一般生徒とは違う制服を着ていた

 

「よーゆりっぺ、今度は何だ?」

 

そう少女に向けて言ってきたのは、青髪に何処か軽そうな性格をしていそうな少年だった

 

「今度は何のオペレーション?」

 

軽そうな印象を受ける少年の後にそう発言したのは、何処か個性がない印象を受ける少年だった

 

「let's dance!!」

 

その次に赤いバンダナをして英語で話しながら踊る男と奇妙なメンツが揃っていた

英語で話す男を見てクドが「わふー外人さんなのですー」とギャグにしか聞こえないことを言っていた

そしてそのメンバーの中に謙吾と真人は見知った顔があったのに気づく

 

「お前は…あの時の」

 

「ん?どうした謙吾っち?ってあー!お前俺が倒れてたとこにいた奴じゃねぇか!」

 

真人がオーバーリアクションを取って言い放つが言われた本人は無表情を貫いていた

 

「……」

 

「って無視かよ!」

 

真人と無表情な少女は会話になっていない会話を続けている中、クドも見知った顔があったのに気づく

 

「あ!あの時の人ですよね?その節はどうもご丁寧にありがとうございます」

 

クドがお礼をいった人物は「浅はかなり…」と呟くと瞑想に入っていた

若干頬が赤いのにクドは気づかないで「かっこいいのですー」と的外れなことを呟いていた

 

少女が皆が揃ったことを確認すると「はい!みんな静かにー!」と手を打って注目を集める

 

「みんなに集まってもらったのは他でも無いわ、勧誘よ!」

 

その発言に対して恭介は質問した

 

「勧誘?」

 

「そう、勧誘よ」

 

「誰に対してだ?」

 

「この状況でそれを聞くのね…貴方は…」

 

全く分からないという表情の恭介を見て少女は短くため息をついて話し始めた

 

「まぁいいわ、とりあえず自己紹介ね!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それぞれの自己紹介が始まった

最初に自己紹介をしたのが校長室に始めからいた少女だった

 

「まずは私からね、私はゆり、仲村ゆりよ!」

 

「この戦線のリーダーをやっているわ!」

 

「愛称はゆりっぺだ」

 

軽そうな印象を受ける少年が口を挟んだ

 

「そう呼ぶのは少ないじゃない!それにゆりっぺなんて呼ばれたくないわよ!」

 

「ははっそう怒んなって」

 

ゆりの自己紹介に口を挟んだ少年が次に自己紹介をした

 

「俺は日向秀樹!よろしくな」

 

残りのメンバーはゆりが紹介していく

 

「影で浅はかなりって言ってるのが椎名さんよ!戦線の主戦力になってるわ」

 

椎名は「浅はかなり」と呟きまた瞑想に戻った

椎名の容姿は、ゆりと同じ制服に赤いマフラーで口元を覆い隠していて忍者のような印象を受ける

 

「次に藤巻君」

 

そういい長ドスを持った目つきの悪い少年が答える

 

「藤巻だ、こら」

 

「眼鏡をいちいち持ち上げて知的に話すのは高松君」

 

「高松です」

 

実は馬鹿よとゆりは付け加える

 

「そして大山君!個性が無いのが個性よ」

 

「よろしく」

 

大山と呼ばれた少年は恥ずかしそうに頭を下げた

 

「で、こっちが松下君!柔道五段であることから敬意を持って松下五段と呼ぶ人もいるわ」

 

「よろしく頼む」

 

松下は恭介たちを見回して言った

 

「そこの無表情な女の子は遊佐さん、通信担当よ」

 

遊佐はぺこりっとあた

 

「最後にTK、本名も何も分からない謎の男よ」

 

「hooo!」

 

TKはムーンウォークをしながら手を上げた

 

「以上!ここにいる戦線メンバーよ!」

 

「ここにいないだけでメンバーはまだ何十人といるわ」

 

「後々紹介するわね」

 

戦線メンバーの紹介が終わると恭介たちが簡単に自己紹介をした

 

「棗恭介だ」

 

「宮沢謙吾」

 

「わふー!能美クドリャフカです!」

 

「井ノ原真人!筋肉をこよなく愛する者だ!」

 

そして自己紹介が終わるとゆりは話し始めた

 

「それじゃ、ここからが本題よ」

 

「単刀直入に言うけどあなた達入隊してくれないかしら?」

 

そう恭介たちに言ってきた

 

 

 




キャラの紹介が以外に大変だったorz
どこでキャラ説明したら良いのかわかんないぜ

まぁ、これ読んでくれてる人って原作知ってますよね?
あまり細かく説明しなくてもわかるかな?

まぁ行き当たりばったりで書いていくのでキャラ説明が疎かになるかもですが
懲りずに暇つぶし程度に使ってください

更新速度ってどの程度がいいのかな…自分が速いのか遅いのか分からんぜ(キリッ

まぁ後書き長くてもしょうがないのでこの辺で

でわでわ、また今度!


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オペレーション

原作にそってやっていってるつもりだけど脱線してないかな…?

各キャラの感じがイマイチつかめない…
まぁとりあえずやっていこうか!!
こりにこったのやりたいわけじゃないですし!
皆様の暇つぶしになったらいいなって感じですし!!

…言い訳じゃないよ?

棗恭介の一問一答

HN:零の使い魔
あらゆるあだ名を持つ棗先輩に質問です
一番かっこいいあだ名は何ですか?

恭介の回答
どれも一様に捨て難いが、かっこいいと言ったらこれだ!!

【遊び心を忘れないダイヤの原石】

これは俺の幼馴染が付けてくれたあだ名でな
そいつが俺を超えた証でもある
そんな思い入れがあるためこいつを選んだ
他にも色々あったけどな


「単刀直入に言うけどあなた達入隊してないかしら?」

 

そう恭介たちに言ってきたゆりに対して恭介は質問をする

 

「入隊?」

 

「ええ、我が死んだ世界戦線へ、まぁ部隊名はコロコロ変わるわ」

 

 

「それは何をする集団なんだ?」

 

恭介のその質問に対してゆりは答えた

 

「…神を倒してこの世界を手に入れる」

 

「この世界を手に入れる?」

 

「ええそうよ、私達がいた世界では死は無差別に無作為に訪れるものだった…」

 

「でも、この世界は違う!抗えるのよ!」

 

そう嬉々として話すゆりを恭介は静かに見つめていた

そして静かに質問した

 

「抗って…そしてこの世界を手に入れてその先はどうするんだ?」

 

その問いに対してゆりは答えた

 

「永遠の安寧を手に入れる」

 

そう聞いて、恭介は謙吾たちを見る、みんな無言で頷く

それを見て恭介はゆりに言った

 

「…悪いが断らせてもらう」

 

ゆりは驚きながら聞いた

 

「なんで!?あなた達も理不尽な死をむかえたんでしょ!?」

 

この世界は理不尽な死を迎え、人並みの青春を迎えられなかった少年少女が来るところであるため

理不尽な死を与えた神を恨む者が多く居た

中には神を恨んでなど居ない者も居たが戦線への入隊を拒む者は居なかった(戦線の意味を話さなかったため拒否られたことはある)のでゆりはおどろいたのだ

恭介は静かに答えた

 

「俺は…いや、俺たちは神を恨んじゃいない」

 

「…どうしてかしら?」

 

「確かに、あんたの言う通り俺たちが死んだ原因は理不尽だったかもしれない」

 

「だったら!」

 

「でも、俺たちは死ぬ間際に奇跡を起こした…それがなんであれ神様がくれたチャンスだと思ったからな」

 

「神様を恨むどころか感謝してるぜ」

 

微笑みながら恭介は言う、恭介の言葉を聞いて

謙吾、真人、クドも一様に微笑んでいた

ゆりには分からなかった、理不尽に自分達に死を与えた神に対し恭介は感謝した

その事が理解出来ないのだ

ゆりは少し悔しそうな顔をして恭介に聞いた

 

「…奇跡ってなによ?」

 

「この世界では生前の話はマナー違反だけど、それでも聞かなきゃ納得出来ないわ!」

 

ゆりの問いに恭介は答えた

 

「分かった、話そう」

 

「俺たちが起こした現象のことを、みんなもそれでいいな?」

 

恭介は謙吾たちを見て聞いた

 

「ああ、俺はかまわん」

 

「私も大丈夫です」

 

「もちろん俺もな!」

 

三人は恭介の言葉に即答した

そして恭介は話し始めた

 

「生前、俺たちが通っていた学校の修学旅行のバスが…崖から転落したんだ…」

 

恭介たち、リトルバスターズの話を

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

恭介は思いの世界の事をゆりに話した

幼馴染でナルコレプシーという持病をもつ少年、直枝理樹と恭介の妹であり人見知りの激しい少女、棗鈴

その二人が自分達がいなくなっても生きて行ける様にするため

修学旅行が始まるまでの一学期を永延と繰り返した事

時には強引な事もしたこと

許されない手段を使ってしまった事

失敗して妹に深い心の傷を負わせてしまった事

自暴自棄になって塞ぎ込んだ事

強くしようとしていた二人が自分が思うよりはるかに強くなってくれた事

 

全てを話した

 

「…というわけだ」

 

それを聞いていた戦線のメンバーは驚いた顔をしていた

自分達が死のうとしている中で恭介たちは他の心配をしていたことも、二人の為に世界を作ってしまう程の強い思いにも驚かされた

 

「…それじゃ」

 

その話を聴き終えたゆりは、驚いた表情のまま、恭介たちに聞いた

 

「それじゃ、あなた達はなんでここに居るの?」

 

「あなた達は未練だった二人を救ったんでしょ?」

 

その疑問は正しい、未練が無いならここには来ないのだから

恭介は答える

 

「どんなに強くしても、どんなにあいつらが凄くなっても」

 

「心配しないなんて出来るわけないだろ?」

 

恭介の言葉に謙吾たちも頷く

そしてゆりは諦めたように言った

 

「そう…それじゃ仕方ないわよね」

 

「あんな話をされたら、入隊しろなんて言えないわよね」

 

さみしそうに呟いた

 

「ああ、入隊はしなし神とも戦わない」

 

恭介はそう言った後

 

「だが、活動には参加する!」

 

そう言い放った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ゆりは恭介が何を言ってるのか分からず混乱した

戦線には入らないが、戦線の活動には参加する?訳が分からないと言った表情で恭介をみた

 

「俺たちの未練はこの世界じゃ絶対になくならない…それはわかるか?」

 

と言う恭介

 

「ええ…」

 

「だったらうじうじするより楽しみたいじゃないか!」

 

子供の様な笑顔で恭介は言う

その恭介に対しゆりは聞いた

 

「だったら戦線に入ってもいいんじゃ?」

 

「それはダメ」

 

「なんでよ!?」

 

「だって戦線って事は何かと戦うんだろ?」

 

恭介は奏のことを思い出しながら聞いた

 

「ええ、天使と戦うわ」

 

「その天使に俺はあった」

 

ゆりはまた驚いた、恭介には驚かされるばかりだ

 

「その天使って女の子じゃないか」

 

「でも!天使には凄まじい能力があるわ!!」

 

「どんな能力があろうと女の子に集団で挑んで勝っても面白くない」

 

「…戦線に参加せずにどうやって活動に参加するのよ?」

 

「無論、リトルバスターズとして参加する!」

 

「…は?」

 

ゆりは凄まじく間抜けな声を上げた

 

「俺の見ているところではどんな喧嘩もルールに従ってもらう」

 

「…ルールってまさか…」

 

「そう、野田が使用したやつだ」

 

「そんな事出来ると思ってるの?」

 

「するさ、参加させてくれなくったってリトルバスターズ全員で乗り込んで見せる!」

 

そんな事を言う恭介にゆりは呆れながら言った

 

「はぁ、まぁいいわ」

 

「オペレーションを受けて入隊したくなるかもしれないしね」

 

「お!参加してもいいのか?」

 

「ダメって言ってもするんでしょ?」

 

「もちろん!」

 

「なら、こっちから参加させるわよ」

 

場を乱されても困るしねっとゆりは付け加え

 

「オペレーション:トルネードを実行するわ!」

 

そう宣言した




リトルバスターズの話を入れられた...

矛盾してないですよね?

むちゃくちゃ心配だ!いやもうくちゃくちゃだ!くちゃくちゃ心配だ!

まぁ読んでくだされば幸いです

でわでわ、また今度


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ガルデモ

拙い文章でも読んでくれてる人が居るって嬉しいです
今回からバトル多目に入れていきたいと思っています

それでは皆様のお暇つぶしにどうぞ

棗恭介の一問一答

HN:黒猫
どんな闇の存在をも消しされるという棗先輩に質問です
闇の存在とは何が弱点なのでしょう?

恭介の回答
奴らは光的なものに弱い、光的なものを当てるとその場で消えてしまうからな
だから俺は常に懐中電灯を持ち歩いている
奴らがいつ現れてもこれさえあれば負けることはないな




「オペレーション:トルネードを実行するわ!」

 

そうゆりは言い放った

その言葉に対して大山、日向、藤巻が反応する

 

「これはまた凄いのが来たよ!!」

 

「いよいよやるのか!ゆりっぺ!」

 

「へっ!腕が鳴るぜ!」

 

そんな中で真人が質問した

 

「おい、そのオペレーション:トルネードってなんだ?」

 

「これから、オペレーションの内容を説明するわ」

 

その質問に答えようとしていたところに怒鳴り声が響いてきた

 

「ちょっと待ったぁ!」

 

怒鳴り声の主の方を全員が見る

そこには校長室の扉を勢い良く開け放つ野田の姿があった

 

「ゆりっぺ!そんな奴らを作戦に参加させるなど俺は認めん!」

 

そう恭介達を指差し言ってきたのだった

そんな野田を見て戦線メンバーが言った

 

「バ…バカな!野田がトラップに引っかからないだと!?」

 

「いつもの野田ならトラップで吹っ飛ばされてるのに!」

 

「凄いよ野田君!成長したんだね!!」

 

野田の言葉よりも、野田がトラップに引っかからないことの方に注目していた

そしてトラップに引っかからなかった答えをゆりが言う

 

「さっき井ノ原君を入れる時にトラップは解除してあるから引っかからなかったのね」

 

その言葉を聞いて全員「なんだ…そんなことか…」と興味をなくしていた

 

「ええい貴様ら!…まぁいいとにかく俺は作戦にそいつらが参加するなぞ認めんぞ!」

 

そう声を荒げて言う野田にゆりは言った

 

「野田君、彼らが参加するのは決定事項よ」

 

「しかしゆりっぺ!」

 

そう言い合う二人に恭介は提案してきた

 

「…それならバトルをしよう!」

 

その発言にゆりは「は?」という顔をした

それを無視して恭介は話し出す

 

「俺たちが勝ったら作戦に参加させてもらう」

 

「あんたが勝ったら俺たちはあんた達に今後一切関わらない」

 

「ふっ面白い」

 

恭介の言葉に対して野田は挑発的な笑みを浮かべてハルバードをかまえた

 

「おっと、バトルのルールは前回のを使う」

 

恭介の言葉を聞いて野田は反論した

 

「ふざけるな!あんなもの二度するか!!」

 

「ほう…あんたはあのルールじゃ俺たちに勝てないって言うんだな?」

 

「なに!?」

 

「その手に持ってるものが無ければ戦えないと…」

 

「そんな訳があるか!いいだろう前は武器が紙飛行機だったから負けたのだ!まともな武器なら負けはしない!」

 

「OK!じゃあ人を集めてくる…」

 

そう言い残し恭介は人を集めにいった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数分後、多数の生徒を連れた恭介が戻って来た

 

「…棗君、あなたどうやってその数の一般生徒を集めてきたのよ…」

 

ゆりはそう恭介に質問した

 

「いや、普通に声をかけただけだが…」

 

「あのね、一般生徒は人格がないのよ?」

 

「どういう事だ?」

 

ゆりは恭介に一般生徒、NPCの事を説明した

 

「…というわけで、これだけ集められるのは最早以上なのよ」

 

「へぇ、まぁなんでもいいじゃないか!」

 

面白ければかまわないと言わんばかりの顔で恭介は言った

ゆりはもう諦めたのかそれ以上は何も言わなかった

 

「早くしろ!」

 

野田は恭介に言う

 

「まぁ焦るなって、初めて見る奴らもいることだしもう一回ルールを説明しておこう」

 

恭介はバトルのルールを説明した

 

「…以上だ」

 

「なんでもいい!早くはじめろ!」

 

「OK、ちょっと待ってな、今対戦相手を決める」

 

そう言うと恭介は謙吾達のとこへ行こうとする

 

「ちょっと待て、貴様が戦うのではないのか?」

 

野田はそう聞いてきた

 

「別に俺が戦ってもいいが、他に戦いたい奴がいたら申し訳ないだろ?」

 

「…まぁいい前哨戦にしてやる」

 

その言葉を聞いて恭介は謙吾達のとこへ向かった

 

恭介が来ると真人が言ってきた

 

「久々のバトルだな!」

 

その言葉に謙吾が続く

 

「して、誰がやる?」

 

「わふー俄然やる気が出てきたのですー」

 

「お!クー公気合入ってんな!」

 

「じゃあ能美、行ってこい」

 

「わふー頑張るのです!」

 

対戦相手はクドに決まった

野田のところ戻る恭介

 

「お前の相手はこいつだ!」

 

「わふー!れっつバトルなのです!」

 

「いいだろう!相手が誰であれ容赦はしない!」

 

「それじゃ、バトルスタート!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エキゾチック(自称)なマスコット

能美 クドリャフカ

 

VS

 

根は真面目

野田

 

様々な物が投げ入れられる

 

「これにするのです!」

そう言いクドが掴んだものは…ハイパーヨーヨー

 

「今回こそは…!」

そう言い野田が掴んだものは…消しゴム

「またこんなものかぁ…」

 

「それじゃあ、いくのです!」

クドの攻撃

クドはヨーヨーを野田に向かって投げた

 

「当たらん!」

 

しかし野田は体をそらしかわした

 

「次はこちらの番だ!」

野田の攻撃

野田は消しゴムを千切って投げた

 

「痛いのです!」

クドに20のダメージ

 

「ふははは!どうだ!」

 

「今度は当てるのです!」

 

「ていやぁ!」

クドの攻撃

クドはヨーヨーを野田に向かって投げた

 

「何度やっても同じだ!!」

野田はヨーヨーをかわした

…しかしヨーヨーのヒモに絡まってしまった

「うお!?」

野田は転けてしまった

野田に153のダメージ

 

「くそッ!」

 

野田は立ち上がろうと体を起こした

 

「追撃するのです!!」

 

起きようとしている野田にクドは追撃した

 

「わふー!」

クドの攻撃

クドはヨーヨーを野田に向かって投げた

「くっ!」

野田に300のダメージ

野田に292のダメージ

 

「これはいいものですね!」

クドは「投げる」技術が上がった

 

「遊びは終わりだ…!」

 

野田は起き上がりクドに仕掛けた

 

「ふっ!」

野田の攻撃

野田は消しゴムを千切って投げた

「当たりました!?」

クドに60のダメージ

クドに70のダメージ

クドに50のダメージ

 

「…愛用の武器になるかもしれん」

野田は「投げる」技術が上がった

 

「これで終わりなのです!」

クドの攻撃

クドはヨーヨーを野田に向かって投げた

「この攻撃は…かわせん!」

野田に600のダメージ

野田に500のダメージ

 

「またか!!」

 

野田は倒れた

 

「わふー!勝ちました!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「勝者、能美 クドリャフカ!」

 

恭介がそう宣言すると「うおおお!」と歓声が上がった

 

「それじゃあ能美、野田に称号を」

 

「なに!?また称号をつける気か!?」

 

恭介の言葉に野田が反応する

 

「当たり前だろ?そう言うルールだ」

 

「待て!それじゃあ称号を戻すにはどうすればいいのだ!?」

 

野田は恭介にそう質問した

 

「そうだな…あんたらは戦線で天使と戦ってるんだろ?」

 

ゆりの方を見て聞く恭介

 

「ええ、そうよ」

 

「なら、このルールで天使に勝ったら称号を戻していい事にしよう」

 

「もちろん、天使にも称号を与えられる」

 

「逆に天使に負けたら、天使の称号が戻り…」

 

「天使から称号を与えられる」

 

恭介が説明し終えると野田は立ち上がり

 

「なるほど、早速今から天使を倒してくるか!!」

 

そう言った、しかし恭介はそれを遮った

 

「それはダメだ」

 

「何故だ!?」

 

「だって天使って立華の事だろ?お前さっき負けてたじゃないか」

 

「2日以上立たないと再戦は認められないからな」

 

「む…」

 

恭介の言葉に反論出来ず黙り込む野田に恭介は言った

 

「さて能美、野田に称号を」

 

「わふーしょーごーふぉーゆーとぅーゆーなのです!」

 

野田は【ハルバード一号さん】の称号を手に入れた

 

「ぬああああああ!」

 

野田の叫びが響き渡る中、ゆり達に向かって声が掛けられた

 

「何の騒ぎだ?ゆり?」

 

ゆりは声の方を向き答えた

 

「あら音無君、お帰りなさい」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

野田とのバトルが終わり、校長室まで戻って来た

 

「紹介するわ、彼は音無君」

 

そう言いながら音無の方へ手を向ける

 

「えっと…始めまして」

 

「彼は昨日戦線へ入隊したわ」

 

「生きてた時の記憶が無くて名前しか分からないの」

 

そう説明するゆり

音無と恭介達は互いに自己紹介をした

 

「それじゃあ、今回のオペレーションについて説明するわ」

ゆりはそう言うと恭介達と音無を見た

そしてこう言った

 

「一般生徒から食券を巻き上げる!」

 

その言葉を聞いて恭介達と音無は一瞬時が止まった

そして数秒後、音無がいった

 

「はぁ!?なんだよそれ!?カツアゲかよ!?」

 

「頭数揃えてやることがカツアゲかよ!見損なったぜお前ら!!」

 

その言葉にゆりは言う

 

「話は最後まで聞きなさい」

 

それからゆりは作戦の細かい説明をした

食堂に集まった生徒の気を引き、巨大な扇風機で食券を巻き上げるらしい

そして、巻き上げている最中に天使の進行を阻止するという作戦だった

そこに恭介は質問する

 

「どうやって生徒の気を引くんだ?」

 

「それは…そろそろ来るかしら…」

 

ゆりがそう言い終えると校長室の扉が開きギターケースを持った少女が入ってくる

 

「ゆり、来たぞ」

 

そう少女はゆりに話しかけてきた

 

「ご苦労様、紹介するわ!彼女は岩沢さん」

 

「戦線の陽動班よ」

 

岩沢と呼ばれた少女は恭介達に聞いてきた

 

「あんたら、新入り?」

 

「いや違う、でも作戦には参加する」

 

岩沢はそれだけ聞くとソファに腰をかけた

 

「岩沢さんはガルデモのボーカルよ」

 

ゆりは恭介達に説明する

 

「ガルデモっていうのはこの戦線が率いるバンド名で陽動の時、今回の作戦でいう一般生徒の気を引く時とかにライブをしてもらうの」

 

「ライブをして気を引くって事か?」

 

音無がゆりに聞く

 

「そうよ」

 

そこで恭介も質問をする

 

「つまり、ライブ中のガルデモの護衛って事か?」

 

「そんな感じよ」

 

「それは面白そうだぜ!」

 

恭介は笑顔で謙吾達の方を向き

 

「この世界でリトルバスターズの初ミッションが決まった!!」

 

「ガルデモのライブを全力でサポートするぞ!」

 

そう宣言した




やっとアニメ一話の話にいけた
音無君の入れるところがわからなかったため無理矢理入れた感が半端ないですね

複数のキャラを書くのって難しい、基本的に恭介に視点を当てて書いてるのであまり喋ってないキャラも居ますがどうかご了承下さい

でわでわ、また今度


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メンバー探し

今回は他のリトルバスターズメンバーの導入をして行きたいと思います
基本的に恭介に視点を当てていくので他のキャラの出番が少ないとかもあるかもしれません

棗恭介の一問一答

HN:筋肉@鍛えてます
あらゆる筋トレ方法を作り上げた棗先輩に質問です
画期的な筋トレ方法を教えてください

恭介の回答
おっと、そいつを聞くのかい?相当な根気が必要だぜ?
まぁいい、あんたが出来ると思って話そうか、二十四時間ずっと水の中に居て水圧に抗い続けるのさ
水から出た時あんたは今の三倍早く動けるだろう!
頑張ってくれ!


「さて…じゃあ始めるか」

 

そう宣言する恭介

恭介たちは今校長室から少し離れた廊下に居た

ゆりが「作戦実行は今日の夜よ!」と言ってきたので一時戦線と別れたのだ

恭介の先ほどの言葉に真人が質問をする

 

「何を始めるんだよ?」

 

「無論、リトルバスターズのメンバー探しだ!」

 

「わふー探すのですー」

 

恭介の言葉にクドが素早く反応する

真人が続けて質問する

 

「探すって新しいメンバーをか?」

 

「違う、来ヶ谷や三枝、神北に西園だ」

 

「来てんのかよ?」

 

「それは分からない…だが可能性はある!」

 

その言葉に謙吾が反応する

 

「確かに、ここはマンモス校のようだからな」

 

「俺たちが見つけられてないだけで来ているかもしれないな」

 

その言葉を聞いて恭介は言った

 

「そう!だから探す!」

 

「どうやって探すんだよ?」

 

「ふっ俺を侮るな…」

 

「お?何か考えてあんのか?流石だな!」

 

「虱潰しに探す!」

 

堂々と言う恭介に三人は「えー」という顔をした

 

「じゃあここから手分けして探すぞ!」

 

「見つけたら携帯に連絡」

 

「では確実、解散!」

 

そう宣言して恭介は歩き出して言った

その恭介を見てから三人はそれぞれメンバー探しに入った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

恭介が三人と別れて適当に歩いていると、見知った顔を見つけた

 

「お?立華じゃないか」

 

「えっと…棗君であってたかした」

 

「ああ棗君だ」

 

「何をしてるの?」

 

「ちょっと人探しをな」

 

「そう」

 

そんな会話をしてる中、恭介は少し思案するような顔をした後、奏に提案した

 

「…そうだ立華、学校を案内してくれないか?」

 

「案内?」

 

「そう案内だ、人を探すにもどこに何があるか分からないと始まらないからな」

 

それを聞いて奏は考える仕草をした、小声で「…案内…案内」と呟いていたのを横目で恭介は見ていた

奏は少し嬉しそうな表情(ほとんど無表情だが)をして答えた

 

「わかった、学校を案内すればいいのね?」

 

よろしく頼むと言った後、恭介は(頼られるのが嬉しいのか…)と考えていた

そんな考えをしていた恭介に奏は指を指して言う

 

「あっちから案内して行くわ」

 

そう言い歩き出して行く、その足取りは何処か楽しそうだった

 

「ああサンキュー」

 

恭介はそう言い、奏の後を追った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

恭介が奏に案内されていると、携帯が鳴った

その音に疑問を持ったのか、奏は恭介に聞いてきた

 

「何の音?」

 

「ん?ああ、携帯だ」

 

「…携帯?」

 

首を傾げる奏を横目に恭介は携帯に出た

恭介が電話に出てる間も奏は「携帯…携帯?」と呟いていた

 

「もしもし?」

 

『もしもし、恭介さんですか?』

 

「その声は能美か…どうした?」

 

『はい!放送室前で来ヶ谷さんを発見しました!』

 

「そうか、来ヶ谷は誰かと一緒か?」

 

『いえ!一人みたいです!』

 

「よし!来ヶ谷を捕まえろ!能美!」

 

「ラジャー!」

 

わふーと言う掛け声と共にパタパタと走る音が聞こえた

 

しかししばらくするとクドがうろたえる声が電話越しに響いてきた

 

『あれ?来ヶ谷さん?何処なのです?』

 

その声の後にとある声が聞こえてきた

 

『ふむ、聞いた事がある声かと思ったらクドリャフカ君か』

 

『あ!来ヶ谷さん!いつの間に後ろにいたのですか!?』

 

『まぁタネも仕掛けもあるマジックのようなものだ...』

 

『カッコイイのです〜』

 

はたから聞いていたらほのぼのするような会話をしていると来ヶ谷がクドに聞いてきた

 

『して、クドリャフカ君は何をしているのかな?』

 

『はい!人探しなのです!』

 

『そうか、頑張れよ』

 

『さよならされました!?』

 

クドが自分を探している可能性を無視して去ろうとしている来ヶ谷

クドはさよならされた事がショックだったのか

 

『わふ〜、やっぱり私はダメダメなのです…ダメダメワンコなのです…なのです…ですす〜』

 

とブツブツ呟いていた、そこに来ヶ谷が戻ってきて

 

『はっはっは!まぁ冗談だ』

 

そうクドに対して言っていた

 

『いえ…いいんです…私なんてどうせ英語のテストで、もっと頑張りましょうグッバイガールなんて書かれてしまうくらいダメダメなのです…』

 

『ふむ、少し冗談が過ぎたか』

 

これでは話が進まないと恭介は思い、クドに言った

 

「能美、とりあえず来ヶ谷に代わってくれ」

 

電話越しにクドが『はい…』と言ってしばらくすると来ヶ谷の声がした

 

『もしもし?』

 

「よう、来ヶ谷」

 

『その声は恭介氏か…』

 

「とりあえず今はリトルバスターズのメンバーを探している」

 

「来ヶ谷は能美と一緒に行動してくれ」

 

『ふむ、また何かするのか』

 

『了解した』

 

「ああ頼む、携帯は全員揃ったら渡す」

 

『ふむ、しかしこの世界でも恭介氏は変わらないな』

 

少し微笑み混じりにそう言う来ヶ谷に恭介も返す

 

「お前もな」

 

「あと、能美にはちゃんとフォローしとけよ?」

 

『なに、心配はいらんさ』

 

「そうか、じゃあまた後でな」

 

『ふむ』

 

そう言い、恭介は電話を切った

それを確認して奏は話しかけてくる

 

「終わったの?」

 

「ああ、とりあえず案内を続けてくれ」

 

「分かった」

 

そう言ったものの奏は進もうとしない

懸念に思った恭介は尋ねてみた

 

「どうした?」

 

「…さっきの携帯、どうしたの?」

 

「ああ、あれか」

 

「あれは俺が作ったものだ」

 

「作った?作り方を知っているの?」

 

そう言い、奏は首を傾げる

 

「いや違う、そうだな立華には話しておくか…」

 

「何を?」

 

「そうだな、俺の人生の事だ」

 

「…なぜそれを私に?」

 

奏はますます分からないという顔をした

そこに恭介は言った

 

「立華には色々世話になってるしな」

 

「それに」と恭介は付けたし

 

「立華はいい奴そうだしな」

 

そう笑顔で言う恭介

 

「…そう」

 

それだけ言うと奏は口を紡いだ

どうやら聞くということらしい

そんな奏に恭介は言う

 

「…とりあえず、あるきながら話すから案内してくれ」

 

「分かった…」と言うと奏は歩き出した

少し落ち込んだような感じもして(真剣に聞いてくれようとしてたのか…)と恭介は思った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…と言う訳で、俺はこの世界である程度の物は作れるんだ」

 

恭介は奏に説明し終わった、時折奏は恭介に質問しながら

恭介は質問に答えながら、説明していったので結構時間がたっていた

ちなみに携帯が作れる等は戦線メンバーには言っていない

秘密にしていたわけではなく、単に恭介が忘れていただけだ

恭介らしいとも言える

奏は話を聴き終え「そう」とだけ言うとまた案内に戻った

 

「次は…」

 

奏が次のところに行こうとしてるとまた携帯が鳴った

 

「すまん、立華」

 

「気にしないで」と言う奏の言葉を聴き恭介は電話に出た

 

「もしもし?」

 

『ああ、もしもし?俺だ』

 

「真人か、誰か見つけたのか?」

 

『ああ!西園の奴をな』

 

「そうか、話しかけたのか?」

 

『いや、これからだ』

 

「そうか、じゃあ頼む」

 

『おう!』と言うと真人は西園に近づいて行ったようだ

電話越しに真人の声が聞こえてきた

 

『よう!西園、久しぶりだな!』

 

『…どちら様でしょう?』

 

『…は?』

 

間抜けな真人の声が聞こえてきた

 

『…人違いですね、それでは』

 

『…うおおおおお!なんじゃそりゃああああああ!』

 

真人の叫びを電話越しに聞いて恭介は思った

(…西園、お前もか…)

叫んでる真人の元に西園が戻ってきた

 

『…冗談です、うるさいので叫ばないで下さい』

 

『……』

 

真人は言葉にならないらしい

恭介は(これもまたか…)と思いながら真人に言った

 

「真人、西園に代わってくれ」

 

真人は『あい…』とだけ言うと西園に携帯を渡した

 

『もしもし?』

 

「もしもし、西園?恭介だ」

 

『恭介さん?』

 

「ああ、恭介さんだ」

 

『…恭介お兄さん?』

 

「んぐっ…西園…もう一回言ってくれ」

 

『恭介お兄さん』

 

「もう一回」

 

『恭介お兄さん』

 

「もういっ「何してるの?」…」

 

恭介の無限ループは奏によって阻止された

「なんでもない…」と奏に言い、恭介は電話に戻った

咳払いをして恭介は言った

 

「西園、今メンバー探しをしている」

 

「だから西園は真人と行動してくれ」

 

『…わかっ』ツーッツーッ

西園の言葉が途中で切れて、電子音に変わる

 

「…って切るのかよおおおお」

 

恭介は聞こえるはずのない西園にツッコミを入れた

横で奏が「どうかしたの?」と声をかけてくる

恭介は「いや…なんでもない」とだけ答え、真人に掛け直そうとしたところ

真人の方から掛かってきた

 

『すいません、ボタンを押してしまいました…』

 

電話に出て開口一番にそう言ってくる西園

 

「…まぁいい、さっきも言ったが真人と行動してくれ」

 

「携帯は全員揃ったら渡す」

 

そう恭介は西園に言うと

 

『分かりました』

 

という声が聞こえてきた、今度は切れなかった事に安堵し

「じゃあ、後でな」と言い残し電話を切った

 

電話が終わると奏が話しかけてきた

 

「棗君のお友達は面白いのね」

 

「だろ?最高だぜ!」

 

子供のように何かを自慢するように言う恭介を見て奏は嬉しそうにしていた

そこに恭介が何かを思いついたように奏に言う

 

「そうだ立華、こいつをプレゼントしよう」

 

そう言いながら恭介は奏に携帯を渡した

 

「どうして私に?」

 

「そっちの方が連絡取りやすいし、何より案内してくれたお礼だ」

 

そう笑顔で言う恭介

奏は少し戸惑うような手つきで携帯を受け取った

 

「リトルバスターズのメンバーの番号は登録してあるからな」

 

「遊びたくなったら連絡してくれ」

 

そう言う恭介に奏は「分かった…ありがとう」と言い

大事そうに両手で携帯を持っていた

 

「そういや、携帯の使い方分かるのか」

 

「ええ、問題ないわ」

 

「そっか、この世界には携帯ないみたいだからな」

 

西園が二人になるかと思って焦ったぜ

と恭介は付けたして言った

 

奏は携帯を持ったまま「行きましょう」と歩いていった

恭介は奏の後を追うように歩き出した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらく歩いていると今度は恭介が見覚えのある顔を見つけた

 

「あれは…!」

 

恭介は小走りにその後を追う、奏は恭介が走のを見て追いかける

 

「神北!」

 

恭介はそう叫ぶ

神北と呼ばれた少女は振り返り

 

「ふぇ?恭介さん?」

 

と言った

 

「恭介さんだ〜」

 

少女は能天気な声を出して走ってくる

恭介の元に来る途中

 

「ふぎゃっ」

 

おもいっきり転けていた

恭介は近づいて声をかけた

 

「大丈夫か?神北…」

 

「痛いけどダイジョウブ〜」

 

泣きながらそう答えた

 

「そうか…」

 

恭介はそれだけ言うと、少女に手を貸して起こした

 

「恭介さんもこっちにきてたんですね」

 

「ああ、今日来たばかりだ」

 

「そっか、うん!私がんばるよー」

 

何を頑張るのか分からないが恭介はそんな神北を見て少し微笑んだ

そんな中奏が恭介に聞いてきた

 

「そちらが探してた人?」

 

「ああ、リトルバスターズのメンバーだ!」

 

「そう、会えてよかったわね」

 

そう言い奏は恭介に微笑んだ

 

「ああ!紹介しよう!」

 

「神北小毬、リトルバスターズのメンバーで俺の妹の一番の友達だ」

 

そう小毬を紹介した

 

「よろしくね〜」

 

「んで、神北」

 

「こっちは立華奏、ここに来てから初めて会った人で色々世話になっている」

 

奏は小毬にぺこりと頭を下げた、それを見て小毬も頭を下げた

 

「じゃあ神北、今の状況を説明するぞ?」

 

恭介は小毬にそう言う

小毬は

 

「お願いします!」

 

と元気よく言った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

恭介は小毬に説明をして、今メンバーを探していた事を話した

説明の中で小毬には携帯を渡した

 

「えぇっと、クーちゃん、真人君、美魚ちゃんと唯ちゃん、謙吾君が揃っていて、後はハルちゃんだけなんだね」

 

「分かりました!」

 

「ああ、こんなに早く揃うとは思わなかったがな」

 

「うん!私ハルちゃん探すよ〜」

 

「いや、神北は俺と行動してくれ」

 

「ふぇ?」

 

「後一人だ、別れるより一緒にいた方が集まりやすい」

 

「うん!分かりました」

 

その言葉を聞いて恭介は奏の方を向き聞いた

 

「立華もそれでいいか?」

 

「私は構わないわ」

 

「そうか、助かる」

 

「よぅし!それじゃあ張りきって探すよ!」

 

そう言い歩き出そうとして

 

「ふぎゃっ」

 

また転けていた

それを見て奏は言った

 

「焦らないで行きましょう」

 

「うん…ごめんね?奏ちゃん」

 

どことなく仲良くなった二人を見て恭介は少し微笑んだ

 

そして奏は恭介と小毬を連れて学校を案内してた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

色々と歩き回り、奏が言ってきた

 

「だいたいは案内し終わったわ」

 

「そっか〜、ありがとう奏ちゃん」

 

「ああ、助かった」

 

たいしたことじゃないわと言う奏に小毬は笑顔でもう一度お礼を言った

そんな中恭介の携帯が鳴った

 

「今度は謙吾だな」

 

ディスプレイの表示を見て恭介は言った

 

「ハルちゃん見つかったのかなぁ?」

という小毬の声を聞きながら恭介は電話に出た

 

「もしもし、謙吾か?」

 

しかし、電話に出たのは謙吾ではなかった

 

『おヨ?その声は恭介くん?』

 

「…お前、三枝か?」

 

『やはは、はるちんですよー』

 

「何故お前が謙吾の携帯を持っているんだ?」

 

そう恭介は三枝に聞いた

 

『いやー、謙吾君が携帯持ってたから奪っちゃったのですヨ』

 

「お前も相変わらずだな」

 

『いやー照れるなぁ』

 

別に褒めているわけではないのだが、恭介はそれを無視して三枝に言った

 

「これで全員揃ったな」

 

『全員?他の人も来てるの?』

 

「ああ、だから謙吾と合流してくれ」

 

「集まる場所はメールで送る」

 

『了解しました!』

 

電話向こうでビシィっという効果音が聞こえてきそうなほどの敬礼をして三枝は謙吾の元へ行った

 

『やー謙吾君』

 

『三枝ぁ!貴様!』

 

『まぁそんな怒らないで、ほら恭介さんから』

 

『まったく…もしもし』

 

電話に謙吾が話しかける

 

「ああ、謙吾」

 

「全員揃った、集合場所はメールで送るから向かってくれ」

 

『わかった』

 

それだけ言うと恭介は電話を切った

そして奏に尋ねる

 

「立華、集まるのにいい場所はないか?」

 

「そうね…食堂なんかがいいかしら」

 

「そうか、立華も来てくれ」

 

「みんなを紹介する」

 

奏に向けて笑顔でそう言う恭介

奏は「わかった」と頷いた

 

恭介はそれを見て皆にメールを送り

食堂へ向かった




誤字脱字があったらすいません
奏には学校の設備なども含めて案内してもらったので恭介は学校の基本設備、システムを分かったという事です

リトルバスターズのキャラ説明は別の形まとめて行おうと思います(出来たら)
知らない人はいないと思いますので、多少省略して進めて行かせてください(文章が長くなるとゴタゴタになっちゃう)

このキャラはこんなんじゃないな…と思う点が多々あったと思いますが
私の力量ではこれが限界でした…すいません

更新は不定期なのですが完結はさせますので、生暖かい目で見守ってやってください

追伸
三枝さんって恭介の事を恭介さんじゃなくて恭介くんって呼んでたorz
細かいですが治しておきました

でわでわ、また今度


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ミッションスタート 前編

今回は前後編に分けようと思います
とりあえずリトルバスターズ全員揃えたのでオペレーションにはいっていきます

HN:個性が欲しい

あらゆる特技をお持ちの棗先輩に質問です
「こいつ…こんな特技が…」と周りから言わしめたその特技を教えてください

恭介の回答

授業中に先生の出す問題に全てジャンプしながら的確に答える、という特技だ
授業中にうっかり披露してしまった時のクラスの奴らは「こいつ…こんな特技が…」って顔をしていたな


恭介達が食堂に来ると、すでに全員集まっていた

 

「お!来たな恭介」

 

真人が恭介に話しかける

 

「ああ、みんなご苦労」

 

「しかしみんな揃うとはな」

 

恭介の後に謙吾がそう言った

 

「して、恭介氏」

 

「なんだ来ヶ谷?」

 

「そこの可愛らしい女生徒は誰だ?」

 

奏を指差しながらそう恭介に来ヶ谷は聞いてきた

それを聞いて恭介がいった

 

「そうだな、まず自己紹介と行こうか」

 

そう聞き全員自己紹介にはいった

 

「ふむ、ではまず私から行こう」

 

「来ヶ谷 唯湖だ、呼ぶときは来ヶ谷か、来ヶ谷ちゃんで頼む」

 

来ヶ谷と名乗った者の容姿は、身長が少し高く、黒髪のロングヘアー

左側にリボンをつけていて、何処か大人びた雰囲気を醸し出していた

 

「ども、初めまして!」

 

「三枝 葉留佳です!よろしくよろしく!」

 

来ヶ谷の次にそう気楽そうな声で言ってきたのは

ピンクがかった長い髪を左側で二つ二つに結び

何処か騒がしそうな雰囲気がある、元気な少女だった

その声に静かにツッコミを入れる声があった

 

「自己紹介くらい静かにしたらどうですか?」

 

「ミオちんひどい!」

 

三枝にミオちんと呼ばれた少女の方を見る

 

「西園 美魚です、よろしくお願いします」

 

西園の容姿は青色の髪にカチューシャをつけていて、手には日傘を持っていた

物静かな印象を受ける少女だった

 

「最後は私だね、神北 小毬です、よろしくね〜」

 

小毬は奏の方を向き楽しそうにそういった

小毬の容姿は黄色い髪に星型のリボンを付けて何処かほんわかする雰囲気を出していた

 

小毬の自己紹介の後、真人が言った

 

「一応俺たちも言っとくか」

 

「俺は井ノ原 真人だ」

 

「能美 クドリャフカです」

 

「宮沢 謙吾だ、よろしく」

 

全員の自己紹介を聞いて奏は言う

 

「立華 奏...生徒会長をしているわ」

 

それからしばらくは奏と全員で談笑していた(奏はあんまり感情表現していなかったが)

そんな中奏は言った

 

「もうそろそろ行かなくちゃ」

 

そう聞いて全員は笑顔で手を振り奏を見送った

 

「ああ、またな立華」

 

「おう!筋肉が必要になったらいつでも呼んでくれ!」

 

「立華さん、しーゆーです」

 

「奏ちゃんまたね〜」

 

リトルバスターズに背を向けて奏は歩いて言った

それを見送った後、恭介は全員の方を向き

 

「じゃあみんな!早速だがミッションだ!」

 

そう言った

来ヶ谷がその言葉に反応する

 

「ふむ、やはり何かするのか」

 

「ああ、これからその説明をするのからよく聞いてくれ」

 

そう言って恭介は全員に説明をし始めた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…という訳で、ガルデモのライブを護衛することになった」

 

恭介は全員に説明をした

その説明を聞いて来ヶ谷が恭介に言う

 

「また随分と急な話だな」

 

「ああ、でもいつものことだろ?」

 

「ふむ、そうだったな」

 

恭介は全員を見渡して言う

 

「じゃ、夜になったら校長室前に集合な」

 

「集合時間はメールで伝える」

 

そう言って恭介は携帯を持ってない者たちに渡した

 

じゃ、夜まで各自自由行動という恭介の宣言で皆ばらけて行った

残ったのは謙吾と真人

二人は恭介に問いかける

 

「んで、恭介はどうすんだよ?」

 

「お前の事だ、何かするんだろう?」

 

「ああ、色々準備する」

 

恭介は二人を見ていった

 

「お前たちも手伝ってくれ」

 

恭介の言葉に二人は「おう!」と即答する

恭介とは一番長い付き合いのある二人は恭介の頼みを断るという選択肢はなかったのだ

 

「じゃ、色々準備しに行くぞ!」

 

そういい恭介は真人、謙吾を連れて歩いていった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

夜になり、リトルバスターズは校長室に来ていた

もちろん、死んだ世界戦線(通称:SSS)のメンバーも揃っている

そんな中、ゆりは恭介に問いかける

 

「…棗君、前よりも人数が増えて居るのは気のせいかしら?」

 

その問いに恭介は答える

 

「ん?ああ、こいつらはリトルバスターズのメンバーだ」

 

その答えを聞いてゆりは軽く息を吐き言った

 

「はぁ、まさかこんなにこっちに来てるなんて…見つけていたら速攻で勧誘してたのに…」

 

リトルバスターズのメンバーとしってゆりは勧誘をもう諦めているようだ

 

恭介達がそういう会話をしてるなか互いのメンバーは自己紹介を終えていたようだ

 

それを見てゆりは顔を引き締めて言った

 

「これより、オペレーションの概要を説明する」

 

そういってオペレーションの細かい部分を説明した

 

ガルデモのライブ中の食堂を天使の侵入から守るという作戦だった

 

説明を終えるとゆりはリトルバスターズを見て言った

 

「今回は強力な助っ人も居るわ!ライブの最後の曲までいけるかもしれない!」

 

ガルデモのライブは天使の妨害により最後まで続けられた事がほとんど無いらしい

 

続けてゆりは恭介に言う

 

「あなた達の配置はどうしましょう?」

 

その言葉に恭介は答える

 

「こっちはこっちで好きにやらせてもらう」

 

そう聞いてゆりは「そう、よろしく」とだけ言った

もう諦めているのか、それとも数秒でも時間稼ぎになればいいと考えていたのか分からないがその言葉を聞き、恭介はリトルバスターズに向かって言う

 

「今回はガルデモの護衛だ!相手は立華だが気を抜くなよ!」

 

その言葉に来ヶ谷が反応する

 

「ちょっと待て、恭介氏」

 

「奏君と戦うのか?」

 

そう聞いて恭介は答える、立華と戦うとは思っていなかったのか

立華が天使だと知らない者は驚いていた

 

「ああ、どうも立華は天使ということになっているらしい」

 

「ふぇ?奏ちゃん天使だったんだぁ!」

 

「これは驚きです」

 

「ななななんだって〜!?」

 

「確かに奏君は天使のように可愛かったが…」

 

慌てている者を見て恭介は言った

 

「何も真剣に喧嘩しようって訳じゃない」

 

「こっちは時間稼ぎらしいし、リトルバスターズらしい方法で行く」

 

恭介の言葉に再度来ヶ谷が質問する

 

「なるほど、してどのような時間稼ぎをするんだ?」

 

恭介は少し間を置いて答える

 

「…無論、皆知っての通りバトルだ!!」

 

そう言う恭介に今度は西園が質問する

 

「しかし、バトルをするのであれば観客が必要ですが」

 

「一般生徒はライブに行ってしまってるのでは?」

 

「その点は心配ない」

 

恭介は「ただ」と前置きしてから

 

「全員で戦っても立華は連戦になってしまう」

 

「連戦になるのは仕方ないが、人数を決めさせてもらう」

 

「疲れきった立華相手にバトルしても面白くないからな」

 

「俺を含めて4人…後三人話し合って決めてくれ」

 

そう全員に言った

全員は恭介の言葉に納得して話し合った

全員戦いよりも面白いという方が大事なのである

 

数分後話し合いを終えて恭介は言った

 

「…これで決まったな」

 

「では、ミッションスタートだ!!」

 

そういいリトルバスターズは校長室を出て食堂付近へと向かった




次回から、バトル連戦です

エンジェルビーツのあの人もバトルするかも…?

てな訳で今回はここまでです

次回投稿が何時になるかわかりませんが近いうちに上げますので

でわでわ、また今度!


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ミッションスタート 中編

 大変勝手ながら、中編を入れさせてください...
バトル描写が思いのほかきつかったorz 
すいません、以降気を付けますので今回は大目に見てください

今回は、バトル回です
バトル成分多めなので、バトル嫌いって方はバトルだけ飛ばして読んでください

棗恭介の一問一答

NH:知的なメガネ
 気を扱えるという棗先輩に質問です
どこで気の扱い方をならったのですか?教えてください

恭介の回答
 習ったというより自然に覚えたといったほうがいいかもしれない
昔、ふらっと放浪の旅に出たときに七つ集めると願いが叶うという球を集めている少年と出会ってな...
 その少年の修行を手伝っているうちに自然と使えるようになっていたんだ
あの少年に出会わなかったら気は使えていなかっただろう



 

 ここは、食堂に続くとある橋の上

そこにSSSに入ったばかりの音無が立っていた、今回のオペレーションでは彼はここを守っているらしい

 彼はハンドガンを持って緊張した顔で立っていた

 

 そこに彼が所属するSSSと戦っているこの学校の生徒会長、立華奏が歩いてきた

音無は慌ててハンドガンを構える

 

「ほ、ほんとに来た!?」

 

 奏は無言で音無に近づいてくる

 

「撃たなきゃ、やられる...!」

 

 音無がハンドガンを撃としたら

 

「ちょっと待った!」

 

そんな静止の声が聞こえた、声の主は恭介だった 

橋の真ん中、丁度音無と奏の間に入るような形で恭介は立っていた

 

「この場は俺が仕切らせてもらう!」

 

 恭介はそう二人に向かって宣言した

そこに音無が反応する

 

「ちょっと待て!仕切るってなんだ!?それ以前にいつからそこにいたんだ!?」

 

「そんなことは今重要じゃないだろ」

 

「そんなことって...」

 

 恭介は音無の疑問を無視して、奏のほうを向いた

 

「悪いが立華、ここから先へは行かせないぜ」

 

 恭介の言葉を聞いて奏は恭介に質問をする

 

「あなた達も私と戦うの?」

 

「ああ、ただし真剣での勝負じゃなくて前のルールで戦う」

 

 奏は首を傾げた

まるで本気で争いに来た訳じゃないという風な恭介に疑問を持ったのだ

その疑問に答えるように恭介は奏に説明をする

 

「俺たちは別に戦線...立華が戦っている奴らの味方になったわけじゃない」

 

「ただ今回はライブの護衛を引き受けてな」

 

「だからリトルバスターズでライブを守ることになった」

 

 「引き受けた」というより「強引に参加した」といったほうが正しい気もするなっと恭介は心の中で思った

 そんなことを思いながら恭介は続ける

 

「しかし、立華と本気で戦ったとしても武器も持っていない俺たちじゃ話にならない」

 

「そこでルールだ!」

 

 そこまで聞いて奏は恭介に聞いた

 

「私がルールを守らないかもしれないと考えなかったの?」

 

「それはないだろ」

 

 恭介は奏の言葉に即答した

そして話を続ける

 

「立華は前の戦いでもちゃんとルールを守ってくれたしな」

 

 それにと付け加え

 

「立華はいいやつじゃないか」

 

 笑顔で奏に向かって恭介は言った

 

「ちゃんと同じ土俵で戦ってくれるって信じてる」

 

 それを聞いて奏は少し驚いて恭介を見た後、少し微笑んでこう言った

 

「分かったわ、ルールは前のでいいの?」

 

「さすが立華だぜ!」

 

 そのやり取りを見て音無はため息をついて言った

 

「いいのか...こんなんで...」

 

 その言葉に恭介は答える

 

「どうせ戦うなら辛いよりも楽しいほうがいいじゃないか」

 

「まぁそうだな...」

 

 そう聞いて渋々といった感じで納得した音無

それを見て恭介は奏に言った

 

「じゃ、立華の勝利条件を言うぞ」

 

 そう聞くと奏は黙って頷いた

 

「まず、ここから食堂までリトルバスターズのメンバーが待機している」

 

「そいつらと一人づつ戦ってもらう」

 

「勝負は全部で5回だ」

 

「ここにいる音無、その次に来ヶ谷、謙吾、真人の順にバトルしてもらって」

 

「最後は俺と戦ってもらう」

 

「全員と戦って勝てば食堂に行ってもいいが負けたら十分間はその場に止まってもらう」

 

「十分たったら再戦可能だ」

 

「ただ、俺たちは食堂に続く道を守っているのであって食堂は別に守られているらしい」

 

「これは、俺ではどうしようもなかった」

 

「だから、最後俺に勝ったら少しだけ俺が手助けしよう」

 

 「その方がフェアだ」と恭介は付け足した

 

「これで説明終了だ、何か質問あるか?」

 

 恭介がそういうと音無が質問してきた

 

「俺の名前が聞こえたんだが...俺も戦うのか?」

 

 その質問に恭介が答える

 

「ここはお前の持ち場なんだろ?だったら戦うのが当然じゃないか」

 

「いやそうなんだが...」

 

「まぁ別に無理して戦うことはないぞ?不戦勝で称号はわたされるが」

 

「称号って...ゆりから聞いてるぞ...変なあだ名つけられるんだろ?」

 

「ああ、どうする?」

 

 恭介がそう聞くと音無は頭を抱えて言った

 

「ああもう!わかった!戦う!」

 

「OK、立華は準備いいか?」

 

 奏は無言で頷く、恭介はそれを見てから指を鳴らした

恭介が指を鳴らすと、複数の一般性とがやってきた

それを見て音無が驚く

 

「一般生徒はライブに行ったんじゃ...?」

 

「ライブに行かない生徒や暇そうな奴にあらかじめ声をかけておいた」

 

 恭介はそう説明してから言った

 

「じゃ、バトルスタート!」

 

---------------------------------------

 

完全無欠の可憐な天使

立華奏

 

VS

 

記憶を無くした青年

音無

 

野次馬たちから次々と物が投げ入れられる

 

「これでいいわ」

そう言い奏が掴んだ物は......風船(中)

 

「これだ!」

そう言い音無が掴んだ物は......スティックノリ

 

「じゃあ、いくぞ!」

音無の攻撃

音無はスティックノリを奏に塗りつけた

奏に150のダメージ

 

「...行くわ」

奏の攻撃

奏は風船を膨らませて地面に置いた

(風船は一個置かれている)

 

「そら!」

音無しの攻撃

音無はスティックノリを奏に塗りつけた

「甘いわ」

しかし奏はそれを風船で受け止めた

 

「こうかしら?」

奏の攻撃

奏は風船を膨らませて地面に置いた

(風船は二個置かれている)

 

「まだまだ!」

音無の攻撃

音無はスティックノリを奏に塗りつけた

奏に100のダメージ

奏に130のダメージ

 

「使えるぞ!これ!」

音無は「塗りつける」技術が上がった

 

「...」

奏の攻撃

奏は風船を膨らませて地面に置いた

奏は風船を膨らませて地面に置いた

(風船は四個置かれている)

 

「行くぞ!」

音無はスティックノリを奏に塗りつけた

しかし音無は置いてある風船を踏みつけてしまった

音無は200のダメージを受けた

音無は250のダメージを受けた

音無は400のダメージを受けた

音無は510のダメージを受けた

 

「くそおおおおお」

音無は倒れた

 

「あっけないものね」

奏の勝利

 

---------------------------------------

 

「勝負ありだ!」

 

 恭介の宣言でバトルは終わった

 

「くそっ!もう少しだったのに!!」

 

 音無は悔しそうにそういった、それを聞いて恭介は言う

 

「熱いバトルだったぜ!」

 

 その言葉を裏付けるように観客たちが盛り上がった

 

「それじゃ立華、称号を」

 

 そう奏に恭介は促した

 

「やっぱり、付けられるのな...」

 

「そうね...」

 

 音無は【変な事を口走る】称号を手に入れた

 

「意味が分からない称号だ!」

 

そう嘆く音無を背に奏と恭介は次のバトルに向かった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 初戦の場所から少し歩いたところに来ヶ谷は立っていた

 

「お姉さんの出番か」

 

 そう言う来ヶ谷に恭介は言う

 

「ああ、頼んだぞ来ヶ谷」

 

「ふむ、任せておけ」

 

 そう聞いて恭介は奏のほうを見る

奏が無言で頷くのを見て恭介は言う

 

「第二回戦、バトルスタート!!」

 

---------------------------------------

 

完全無欠の可憐な天使

立華奏

 

VS

 

ちょっぴりお茶目な姉御肌

来ヶ谷唯湖

 

野次馬たちから次々と物が投げ入れられる

 

「今度はこれにするわ」

そう言い奏が掴んだ物は......ペーパークラフト(飛行機)

〔完成したら投げつけて良しとしよう by恭介〕 

 

「これでいい」

そう言い来ヶ谷が掴んだ物は.....レプリカノリムネ

「この世界にもあるんだな...」

 

「こうかしら?」

奏の攻撃

奏はペーパークラフトを組み立てている

 

「お姉さんが遊んでやろう」

来ヶ谷の攻撃

来ヶ谷は奏に向かってレプリカノリムネをふるった

奏に300のダメージ

 

「これは...ここね」

奏の攻撃

奏はペーパークラフトを組み立てている

 

「隙だらけだぞ?」

来ヶ谷の攻撃

来ヶ谷は奏に向かってレプリカノリムネをふるった

奏に250のダメージ

 

「これで完成ね」

奏の攻撃

奏はペーパークラフトを組み立てている

ペーパークラフトが完成した

 

「ふむ、これはどうかな?」

来ヶ谷の攻撃

来ヶ谷は奏に向かってレプリカノリムネをふるった

奏に200のダメージ

 

「いくわ...」

奏の攻撃

奏は来ヶ谷にペーパークラフトを投げつけた 

来ヶ谷に650のダメージ

 

「お姉さんに跪け」

来ヶ谷の攻撃

しかし奏はペーパークラフトでそれを受け止めた

「ふっ!」

奏は来ヶ谷に反撃をした

クリティカル

来ヶ谷に800のダメージ

 

「これで、終わりかしら...」

奏の攻撃

奏は来ヶ谷にペーパークラフトを投げた

来ヶ谷に550のダメージ

 

「お姉さん、大打撃だよ...」

 

来ヶ谷は倒れた

 

「何とか勝てたわね」

奏の勝利

 

---------------------------------------

 

「はっはっは、まさかお姉さんが負けるとはな」

 

 勝負が終わり、来ヶ谷はそういってきた

その言葉に恭介は質問する

 

「来ヶ谷、手加減してたのか?」

 

「いや、お姉さんはいつでも真剣だよ」

 

 そう来ヶ谷の言葉を聞き恭介は「そうか」と少し笑いながら答えた

そして、奏のほうを向き

 

「立華、相手に称号を」

 

そういった

 

「そうね...こんなのはどうかしら?」

来ヶ谷は【身の危険を感じる】の称号を手に入れた

 

「ふむ、よい名だ」

 

「奏君、またいつかバトルでもするとしよう」

 

そういい来ヶ谷は去っていった

来ヶ谷が去った後を見ながら奏は呟いた

 

「あなた達は他の人と違うのね...」

 

 その言葉に恭介は問い返す

 

「違う?」

 

「他の人はまた戦いたいなんて言わないもの...」

 

奏のその言葉に恭介は答える

 

 

「確かに、真剣での勝負だったらそうかもしれないが...」

 

「バトルは遊びから生まれたものだ」

 

「つまり、戦いといってもみんなで遊んでるようなものだからな」

 

「来ヶ谷も他の皆もただ立華と遊びたいだけなんじゃないか?」

 

「不思議ね...」と奏は答える

 

「そう不思議な事じゃないさ」

 

「皆で遊んだ方が楽しいのは当たり前だからな」

 

そう笑顔で答えると恭介は

 

「さぁ、次のバトルも楽しもうぜ」

 

と奏に言った

 

 

 

 

 





自分でやっておきながらバトル入れるのきつかった...
でも、バトルといえばリトバスの醍醐味であるのでどうしても入れたかった

....まぁしょせん自己満足です
すいません

それでも少しでも楽しんでいただけたら幸いです!

文章がおかしい点があるかもしれませんが、もしあったらすいません
何分、文才がないものでしていろいろ考えながら書いてはいるんですが...上手くいかないんです

ここまで読んでくださった方ありがとうございます

でわでわ、また今度


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ミッションスタート 後編

後編いきます

オペレーション:トルネードがやっと終わる…俺は…消えるのか?
いえ、消えません
頑張ります

言い忘れてましたが中編はPCで書きました
普段は携帯からの更新ですので遅いかもしれません

棗恭介の一問一答

HN:hattiman
以外な物でスキーをしたことのある棗先輩に質問です
何でスキーをしたのですか?教えてください

恭介の回答
ダンボールで作った板を使った、途中でダンボールがしなって危なかったぜ
みんなは真似しないようにな


来ヶ谷とのバトルが終わり、奏と恭介は食堂までの道のりを歩いていた

 

しばらくして、人影が見えてきた

その人影を見て恭介は奏に言った

 

「次の相手は謙吾だ、手強い相手だが頑張ってくれ」

 

謙吾は奏の方を向き言った

 

「ほう、来ヶ谷に勝ったのか」

 

奏は黙って頷く

それを見て謙吾が言った

 

「では、はじめるとしよう」

 

また奏は黙って頷く

 

「それじゃ、第三回戦!バトルスタートだ!」

 

恭介は二人にそう宣言した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

完全無欠の可憐な天使

立華奏

 

VS

 

最強の男児にして真人のライバル

宮沢謙吾

 

野次馬から次々物が投げ入れられる

 

「これね…」

そういい奏が掴んだ物は……おもちゃのナイフ

 

「見えた…!」

そういい謙吾が掴んだ物は……テニスのラケット(男子は網の柔らかい部分でのみ攻撃を許す by恭介)

「こう使うのかしら?」

奏の攻撃

奏はおもちゃのナイフを突き刺した

しゅこしゅこ!謙吾に200のダメージ

 

「いくぞ!めーん!」

謙吾の攻撃

謙吾はテニスラケットで叩いた

奏に300のダメージ

 

「こんな感じかしら?」

奏の攻撃

奏はおもちゃのナイフを突き刺した

しゅこしゅこ!謙吾に200のダメージ

 

「ぅめーん!」

謙吾の攻撃

謙吾はテニスラケットで叩いた

「当たらないわ…」

しかし奏はひらりと躱した

 

「少し分かった…」

奏の攻撃

奏はおもちゃのナイフを突き刺した

しゅこしゅこ!謙吾に200のダメージ

しゅこしゅこ!謙吾に200のダメージ

「以外と使えるのね」

奏は「突き刺す」技術が上がった

 

「これならどうだ!マーン!」

謙吾の攻撃

謙吾はテニスラケットで叩いた

クリティカル!

奏に600のダメージ

「この武器は…竹刀をも超えた…」

謙吾は「叩く」技術が上がった

 

「…」

奏の攻撃

奏はおもちゃのナイフを突き刺した

しゅこしゅこ!謙吾に200のダメージ

 

「これで終わりだ!」

謙吾の攻撃

謙吾はテニスラケットで叩いた

「させない…」

しかし奏はおもちゃのナイフで受け止めた

「ていっ」

奏の反撃

奏は反撃した

謙吾に100のダメージ

 

「これで終わりね」

奏の攻撃

奏はおもちゃのナイフを突き刺した

しゅこしゅこ!謙吾に200のダメージ

しゅこしゅこ!謙吾に200のダメージ

 

「なに…この俺が…」

謙吾は倒れた

 

「とても危なかった…」

奏の勝利

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「すげぇ…三連勝だぜ…」

 

謙吾とのバトルの後に恭介はそう呟いた

 

「いい勝負だった、存外強いのだな」

 

謙吾は負けた事よりいい勝負ができて満足だったようだ

 

「よし!称号を与えてくれ!立華!」

 

恭介は奏にそう告げた

 

「そうね…こんなのはどうかしら…」

 

謙吾は【剣道着を着てるのに剣道部に入っていない】の称号を手に入れた

 

「あまんじて受け入れよう、ではまたな」

 

そう言って謙吾は歩いて行った

それを見ながら恭介は奏に聞いた

 

「立華、お前かなり強いんだな」

 

「そうかしら?」

 

奏は首を傾げた

 

「ああ、これじゃ真人は勝てないかもな」

 

その言葉に奏は質問する

 

「井ノ原君は弱いの?」

 

「いや、弱いわけじゃない」

 

「腕っ節だけなら謙吾よりも上だな」

 

その言葉で奏はさらに首を傾げた

それを見て恭介は言った

 

「まぁ戦えば分かるさ」

 

そう言い歩き出した恭介の後を奏は追った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

奏と恭介が歩いていると声がかけられた

 

「あの謙吾を倒して来たか…」

 

真人は不敵に笑ってそう奏に言ってきた

続けて真人は言う

 

「だが、俺は倒せねぇぜ!」

 

筋肉をアピールしてそう宣言する真人を奏は無言で見ていた

 

「それじゃ、はじめるとするか」

 

恭介はそう前置きして

 

「第四回戦!バトルスタート!」

 

そう宣言した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

完全無欠の可憐な天使

立華奏

 

VS

 

憎めない筋肉馬鹿一直線

井ノ原真人

 

野次馬から次々物が投げ入れられる

 

「これは使えるのかしら?」

そう言い奏が掴んだ物は……木刀

 

「へっ!俺はこいつだ!」

そう言い真人が掴んだ物は……3D眼鏡

「うおおおお!ハズレじゃねぇかぁぁ!」

 

「いくわ…」

奏の攻撃

奏は木刀を真人に振りかざした

真人は250のダメージを受けた

 

「……」

 

無言で佇む真人に恭介は言った

 

「どうした?早く攻撃しろよ」

 

「出来ねぇんだよぉぉぉ!」

 

叫ぶ真人に奏は無言で近づいた

奏の攻撃

奏は木刀を真人に振りかざした

真人に340のダメージ

 

「うおおお!こうなれば物凄い勢いでこいつをかけて、物凄い勢いで飛び出すお前を見てやるぜ!」

真人の攻撃

真人は3D眼鏡で奏を見た

奏が飛び出したように見えて真人は怯んだ

真人に150のダメージ

 

「一番楽だった…」

奏の攻撃

奏は木刀を真人に振りかざした

クリティカル!

真人に500のダメージ

真人に670のダメージ

 

「うおおおおおおお…」

真人は倒れた

奏の勝利

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「勝負ありだな」

 

恭介の言葉に真人は反応する

 

「ちょっと待て!なんかおかしくね!?」

 

「どこが?」

 

「相手は本物の武器で俺は自爆武器じゃねぇかぁぁ!」

 

「お前が掴んだんだろ」

 

「理不尽だぁぁぁ!」

 

頭を抱えて叫ぶ真人を後目に恭介は奏に言った

 

「立華、真人に称号を」

 

「そう…」

 

真人は【おきのどくに】の称号を手に入れた

 

「うああああああ、称号まで憐れまれたああああ」

 

そう叫ぶ真人を置いておき恭介は奏に言ってきた

 

「じゃ、最後のバトルの場所まで行こうか」

 

奏は恭介に質問した

 

「ここで戦わないの?」

 

「同じ場所で戦っても面白くないだろ」

 

奏の質問にそう答え、恭介は歩き出した

その後を少し遅れてついていく奏、去り際に真人に「おきのどくに…」と言い残し歩き出した

真人は二人が去った後もしばらく叫び続けていたらしい

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

歩いていた恭介は立ち止まり奏の方を向いた

 

「ここが最後のバトル会場だ」

 

そう恭介は奏に言った

恭介たちが居るのは食堂へ続く階段の手前だった

階段を登ればすぐ食堂に着くという場所で恭介はバトルするらしい

その場所を選んだ恭介に奏は質問した

 

「ここでいいの?」

 

「ああ、ラスボスっぽいだろ?」

 

子供のような笑顔で言う恭介に奏は少し驚いた

 

「…おかしな事を言うのね」

 

「そうか?」

 

「私と貴方は戦っているのに私に有利な場所を選ぶなんて」

 

「その方が燃えるだろ」

 

まるで遊んでいるような楽しそうな声で恭介は言った

 

「さて、ライブももう終わりが近いみたいだな」

 

そう恭介が言うと食堂から最後であろう曲が聞こえ始める

 

「BGMにはちょうどいいぜ!」

 

恭介は嬉しそうに言った

 

「俺を倒さないとライブは終わる」

 

「そうなれば立華の負けだ」

 

「だが、俺を倒せば立華は食堂へ行きライブを止められる」

 

「食堂に入るまでは俺も手伝うしな」

 

「どうだ?燃えてくるだろ?」

 

笑顔で同意を求める恭介に奏は言った

 

「…早くはじめましょう」

 

奏は少しソワソワしながら待っていた

それを見て恭介は宣言した

 

「ああ、手加減なしだ」

 

「では、最終戦!バトルスタート!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

完全無欠の可憐な天使

立華奏

 

VS

 

あらゆる日常をミッションにするリーダー

棗恭介

 

野次馬から次々物が投げ入れられる

 

「これね…」

そういい奏が掴んだ物は……エンジェルプレイヤー(それを持っている間だけ、ガードスキルの使用を許可しよう、ハンドソニックは刃を切れないようにしていれば使用可能だ by恭介)

 

「こういうのを鬼に金棒って言うんだぜ」

そういい恭介が掴んだ物は……ハンドガン(エアーガン)

 

「は!」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンに弾を装填した

 

「ガードスキル:ハンドソニック」

奏の攻撃

奏はガードスキル:ハンドソニックを発動した

 

「どうだ!」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンを奏に向かって撃った

奏に200のダメージ

弾が逸れた

弾が逸れた

奏に100のダメージ

弾が逸れた

 

「ふっ!」

奏の攻撃

奏はハンドソニックを恭介に向かって突き出した

「蚊が止まって見えるぜ」

しかし恭介は体を傾かせそれを躱した

 

「弾切れか…」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンに弾を装填した

 

「隙だらけね…」

奏の攻撃

奏はハンドソニックを恭介に向かって突き出した

恭介に500のダメージ

「一撃でこの威力かよ!」

 

「今度はこっちの番だ!」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンを奏に向かって撃った

奏に100のダメージ

奏に200のダメージ

弾が逸れた

奏に100のダメージ

弾が逸れた

「こいつは最早殺戮兵器とかした」

恭介は「弾を当てる」技術が上がった

 

「おしまいね…」

奏の攻撃

奏はハンドソニックを恭介に向かって突き出した

「あたらなければ意味はない」

しかし恭介はギリギリでそれを見切った

 

「装填だ…」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンに弾を装填した

 

「これでどう?」

奏の攻撃

奏はハンドソニックを恭介に向かって突き出した

「なんどやっても同じだ!」

しかし恭介はギリギリでそれを見切った

 

「これは反則かな?」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンを奏に向かって撃った

弾が逸れた

奏に100のダメージ

弾が逸れた

弾が逸れた

奏に200のダメージ

 

「……」

 

「どうした?早くこいよ?」

 

「ハンドソニック:ver2」

奏のハンドソニックが形を変えた

 

「なんだよそれ!?」

 

「特攻性に特化した薄いフォルム」

 

「クソっ!」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンに弾を装填した

 

「いくわ…」

奏の攻撃

奏はハンドソニック:ver2を恭介に向かって突き出した

「くっ!」

恭介に250のダメージ

 

「躱せなかったか…だがこれで終わりだ!」

恭介の攻撃

恭介はハンドガンを奏に向かって撃った

「ガードスキル:ディストーション」

弾が逸れた

弾が逸れた

弾が逸れた

弾が逸れた

弾が逸れた

「はぁ!?なんだそれ!?はぁ!?」

 

「おしまいね…」

奏はハンドソニック:ver2を恭介に向かって突き出した…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

奏が恭介にトドメの一撃を刺そうとしていたところに紙吹雪のようなものが降ってきた

奏はそれを見て手を止めた

 

「…どうしたんだ?」

 

恭介は不信に思い奏に聞いた

 

「どうやら、時間切れね」

 

そういい奏はハンドソニックをしまった

どうやらライブが終わってらしく紙吹雪のような物はよく見ると食券だった

 

「間に合わなかったようね」

 

そういい奏は食堂から去ろうとした

それを見て恭介は奏を止めた

 

「どこに行くんだ?」

 

「帰るの、間に合わなかったから…」

 

奏は恭介に背を向けて答えた

そんな奏に恭介は言った

 

「そうか…じゃあみんなも呼んで一緒に飯でも食わないか?」

 

奏は恭介に振り返り驚いた様な顔で聞いた

 

「なぜ…?」

 

「あんだけ動いたんだ、腹も減るだろう?」

 

奏は少し首を降り

 

「そうじゃなくて、なぜ私を誘うの?」

 

そう、恭介に聞いた

恭介は奏の質問に笑顔で当然の様に答えた

 

「みんなで食った方が楽しいじゃないか!」

 

「もちろん、食券は自分達で買うから安心しろ」

 

奏はその言葉を聞いて少し戸惑うように恭介に聞いた

 

「…いいのかしら?」

 

「もちろんじゃないか!」

 

奏の質問に即答して、恭介は携帯でリトルバスターズのメンバーを呼んだ

最初は遠慮しがちだった奏だったが次第に馴れてきたのか、集まるのを待っている間に恭介に色々質問した

 

「なぜ、これが投げ入れられて来たのかしら?」

 

そういいながら奏はエンジェルプレイヤーと書かれた本を手に持って眺めていた

それに恭介は答えた

 

「ああそれな」

 

「立華に案内してもらった後に図書室前で拾ったんだ」

 

「よく分からないが面白そうだから投げ入れさせたんだ」

 

奏は「そう」とだけ答えるとそれを大事そうに抱えた

それを見て恭介は聞いた

 

「大切な物だったのか?」

 

「そうね…これがなかったらたぶん戦えないから…」

 

「そうか…そいつは悪いことしたな」

 

恭介は申し訳なさそうに奏に謝った

しかし奏は首を降り

 

「別に構わない、楽しかったから」

 

そう答えた

 

「そりゃ、良かった」

 

恭介は安心してそう答えた

 

「そういえば、戦ってないみんなはどうしてたの?」

 

「ああ、ライブを見に行ったらしい」

 

「そう…」

 

奏は少し落ち込んだような雰囲気だった

食券を巻き上げるライブは生徒会長としてはいいものじゃないだろうしそれを嬉々として見に行く奴が居るのもショックなんだろうと恭介は思った

そして奏に言う

 

「食券さえ巻き上げなければいいライブなんだろーな」

 

その恭介の言葉に付け加えるよう奏は言う

 

「…場所の許可も取ってくれたらね」

 

とりとめない会話のおかげか奏は元の無表情じみた雰囲気に戻っていた

 

しばらくしてリトルバスターズのメンバーが集まってきた

 

全員揃うと食堂へ向かい始めた

賑やかな食事を終えてその日は解散となった

最後、恭介に向かって奏は「ありがとう」と小声でいい女子寮に戻って行った

それを見送り恭介は思った

 

(人にありがとうと言えるあいつが悪いやつな訳がないな…)

 

(この世界で未練を解消すると消えるって仲村が言ってたが…)

 

(あいつは天使じゃないなら人だ…つまり何らかの未練があるんだろうな…)

 

(それはきっと普通に授業を受けたくらいの青春じゃなくならないものなんだろうな…)

 

(だったら、せめて俺たちが居る間はどんなことでも楽しんでもらいたいな…)

 

そう考えて恭介は男子寮に向かった

 

 





これでエンジェルビーツ一話終わりかな?

相変わらずの駄文ですいません
矛盾してる点があったらすいません
誤字脱字があったらすいません

…謝ってばっかだな…

次はギルドに行こうと思ってますが体調を崩してしまいまして少し遅れるかもしれません

後、補足説明ですが、奏のハンドソニックは真剣と模造にわけさせてもらいました
バトルの時のハンドソニックは模造刃です。(バトルにハンドソニック使ってもらいたかった為)
模造刃のハンドソニックの プログラムは最初から作ってたって事にして下さい

ここまで読んでいただきありがとうございます

でわでわ、また今度!


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日常

遅れてすいません

今回はアニメエンジェルビーツ二話目に入っていきたいです

棗恭介の一問一答
HN:さささささささみ
恋愛に興味のない棗先輩に質問です
どうすれば恋愛を成就させることができますか?

恭介の回答
興味のない奴に聞くのがそもそもの間違いじゃないか?
…まぁいい答えよう
まず、自分をアピールすることが大事だな
どんな奴が相手でも自分を認識してもらうのが大切だからな



 

オペレーション:トルネードから数日後

恭介は廊下を歩いていた

 

(暇だな…)

 

(謙吾は寮で何かを作ってるらしいし、真人は筋トレ中…)

 

(他の奴はそれぞれ何かやってるしな...)

 

リトルバスターズはみんなで集まって遊ぶ集団であるため、常時集まっている訳ではないのだった

よって恭介は一人で廊下を歩いていた

 

(なんか面白い事はないか…)

 

そう思いながら、歩いているとゴミ袋を大量に持った奏を見かけた

 

(あれは…立華か…)

 

恭介は奏に近いて行った

 

「よう立華、手伝うぜ」

 

奏は恭介の言葉に振り返った

 

「棗君…別にいいわ」

 

「そんな事言うなよ、暇なんだ手伝わせてくれ」

 

笑いながら言う恭介に奏は「そう…」とだけ言ってゴミ袋を手渡した

 

「サンキュー、何処まで行くんだ?」

 

「焼却炉よ」

 

「そうか」

 

奏としばらく歩き、恭介は奏に聞いた

 

「…立華、元気がないようだが何かあったか?」

 

その言葉に少し躊躇うように奏は言った

 

「少し困った事があって…」

 

「困った事?」

 

「ええ」

 

奏は俯いて考え事をしている様な仕草をした

そんな奏に恭介は言った

 

「なにか力になれる事はないか?」

 

その言葉に奏は少し首を傾げた

 

「立華には世話になってるしな」

 

「話してくれたら力になるぜ!」

 

そう力強く言う恭介を見て、少し迷いながら話始めた

 

「校長室に居る人達の事は知ってるのよね?」

 

「ああ、戦線の奴らか…」

 

「そう、それでその人達が使っている武器を作っているところを見つけたんだけど…」

 

「行けないところなのか?」

 

その言葉に奏は首を振った

 

「やめさせる為に入って行っていいのかしら?と思って」

 

「注意しに行くんだろ?いいんじゃないか?」

 

「少し危険な場所だから…」

 

「危なくて行けないと?」

 

再度奏は首を振った

 

「私が入って中の人に危険がおよばないか…と」

 

その言葉に恭介は言った

 

「多少の危険はこの世界じゃ大丈夫だろ」

 

「そもそも、そいつらは危険を承知でやってるんだ」

 

「だから立華が行ってそいつらが危険になっても、自業自得って事じゃないか?」

 

「責任を取れないようならやらないだろうしな…」

 

奏は恭介の言葉を聞き、少し考えてから「そうね…」と呟いた

 

「…ところでその武器を作っている場所って何処にあるんだ?」

 

恭介の質問に奏は簡単に答えた

 

「地下よ、迷宮風になっていてトラップもある危険なところ」

 

奏の説明を受けて恭介は眼を輝かせて言った

 

「よし立華!」

 

「俺も行くぜ!!」

 

奏はまたも首を傾げた

 

「…何故?」

 

「無論、面白そうだからだ!」

 

「迷宮なんて燃えるじゃないか!」

 

子供の様な笑顔で答える恭介

それを見て奏は言った

 

「…ダメ」

 

「なぜだ!?」

 

「危険だから…」

 

「立華も行くんだろ?いいじゃないか」

 

「私は生徒会長だから…」

 

「じゃ、立華と一緒なら問題ないな!」

 

「でも…」

 

「俺は意地でも行くからな!」

 

子供の様な言い草で恭介は奏に言う

連れて行かないと一人でも行きそうな勢いだった

奏は小さく息を吐き「分かった…」と短く言った

 

「やったぜ!じゃ早速!」

 

今にも駆け出しそうな恭介に奏は

 

「…その前にゴミを捨てに行きましょう」

 

と言った

 

 





奏ちゃんらしくない…奏ちゃんが難しいorz

そんな訳で第二話に入っていきます!!今回は奏ちゃんとミッションです!

ぶっちゃけ戦線メンバーより奏ちゃんの味方でいたい
恭介ならきっと奏ちゃんの味方になってくれる!

そんな訳でここまでです
ここまで読んでくれて方、またお気に入り登録していただいた方
ありがとうございます!
でわでわ、また今度


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迷宮

今回はギルドに天使が潜入します
戦線目線でなく奏(について行った恭介)目線で書いていきます
いろいろおかしい点があるかもしれないですが頑張って書いていきます

HN:とあるエージェント
政府からあらゆるミッションを受けていると噂されている棗先輩に質問です
どのようなミッションがあるのですか?

恭介の回答
どんなミッションがあるかは言えない…機密事項だからな…
ただ、ミッション中にあった話をしよう
そのミッションは相棒と一緒だったんだが、ミッション中に相棒が突然た倒れたんだ…
俺は慌てて駆け寄った…
しかし相棒はもう手遅れだったんだ…
相棒は最後の力を振り絞り、俺に言ってきた「ナツメ…お前…ガリガリ君の当たり棒持ってねぇ?」とな
その言葉を最後に相棒は力尽きた…
今でもたまに思う
あの時、俺がガリガリ君の当たり棒さえ持っていれば…と


焼却炉につき奏と恭介はゴミを捨てていた

そんな中恭介は奏に尋ねる

 

「他にゴミはあるのか?」

 

奏は首を振り

 

「これで終わり…」

 

と答えた

それを聞いて恭介は嬉しそうな声で奏に言った

 

「じゃ、早速迷宮に行こうぜ!」

 

最早何をしに行くかも忘れているような恭介に奏は呆れながら「そうね…」と言って歩き出した

その後を鼻歌交じりに追う恭介だった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ここね」

 

そういいながら、奏はしゃがみこんで地面を押した

奏が押した地面は僅かに沈んだ

奏がしゃがみこんだのを見て恭介は奏近寄った

 

「そこが入口か?」

 

恭介の言葉を聞きながら、奏は「えいっ」と地面を強く押した

すると地面に入口が開いた……………………恭介の足の下に……

 

「は?」

 

「あ…」

 

「うわああああああああああああ!」

 

恭介は絶叫とともに地下へ落ちていった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

恭介が地下へ落ちてから数十秒後、奏が降りてきた

 

「…棗君、大丈夫?」

 

奏は地面に横たわっている恭介に話しかける

 

「…ちょっとした絶叫マシン感覚だったぜ…」

 

恭介は力無くそう答える

 

「ごめんなさい、もう少し確認するべきだったわ…」

 

「いや…俺がはしゃぎすぎただけだ…」

 

謝る奏に恭介は起き上がりながら言う

 

「しかし、二階くらいの高さから落ちて無傷とは運が良かったぜ」

 

「そうね…」

 

奏は少し落ち込んでそう答える

そんな奏を見て恭介は笑顔で言う

 

「さぁ立華!ダンジョン攻略といこうぜ!」

 

そんな恭介を見て奏は元気になったのか小さく頷き、歩き出した

恭介もそれに続き歩く

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

しばらく歩くと恭介は突然立ち止まった

 

「待て立華!」

 

恭介の静止に奏は立ち止まり振り返る

恭介は無言で小石を拾い軽く投げた

 

恭介が小石を投げたところに突然落とし穴が開いた

中には大きい針がぎっしりと敷き詰められていた

 

それを見て恭介は確信して言った

 

「トラップだ…ここから先はこれ以上のものが多くあるだろう…」

 

その言葉を聞き奏は言う

 

「…気をつけて進みましょう」

 

「ああ、トラップを発見したら声をかける」

 

「立華は俺の指示に従ってくれ」

 

その言葉に奏は頷いた

 

「よし、じゃあいくぞ」

 

そういい恭介は奏と並んで歩き出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

幾つものトラップを恭介の的確な指示でくぐり抜けて、少し開けた場所にでた

 

「ふぅ…少し休憩するか」

 

そう提案する恭介に奏は従い、壁に寄りかかって腰を掛けた

恭介もそれに続き壁際に腰を下ろした

 

「…棗君は私が天使だとは思わないの?」

 

しばらく休憩した後、奏は恭介にそう質問してきた

少し考え恭介は答える

 

「…ああ、思わない」

 

「何故?」

 

「考えてみたら、立華は誰一人消してないじゃないか」

 

恭介の言葉に奏は首を傾げた

恭介は続けて言う

 

「この世界では未練を解消した奴が消えてるんだろ?」

 

「立華は手助けこそしたかもしれないが強制的に消していない」

 

「戦う時も目に余る事をした時だけで、それ以外は注意する程度だ」

 

「本物の天使なら、そんな回りくどい真似なんかしないだろ」

 

そこまで言うと恭介は一旦区切ってから言った

 

「ただ…分からないのが立華は何故みんなを消すような事をしているのかというところだな」

 

その言葉に奏は少し間を開けて答えた

 

「……新しい人生も悪い物じゃないから…」

 

恭介は奏の言葉に疑問を持った、まるで自分の人生は悪くなかったような言い方に少し引っかかったのだ

人生を謳歌したなら未練などはないはずだ、しかし奏は生徒会長などもやり一般生徒の模範にもなっているほどの青春を送りながらも消えずにいる

それはその程度じゃ消えない未練があるということだ

しかし奏は人生を悪くないと言った

そんな事を考える恭介

恭介の疑問は直ぐに解消された

 

「私の未練は、私に青春をくれた人にありがとうを言えなかった事」

 

「それは…無理じゃないか?」

 

普通に考えてもそれは無理な願いだった

ここに居続けても会える保証などないのだから

 

(ありがとうを言えなかった事が未練…か)

 

恭介は考える

 

(立華はここに居続けなきゃいけないんじゃないのか?)

 

(この世界で未練を解消出来ずにずっと一人で居たのか)

 

しかし奏は恭介の言葉に首を振る

 

「…私に青春をくれた人は見つかったの」

 

「それなら、未練を解消すればいいんじゃないか?」

 

恭介の言葉に奏は静かに答える

 

「あの人達を残していけない…」

 

なるほど、と恭介は考える

 

(自分の意思で残り続けているあいつらに次の人生も悪くないって伝えてやりたいのか…)

 

しばらくか恭介は静かに奏を見つめて言う

 

「…立華、リトルバスターズに入らないか?」

 

「え?」

 

奏は恭介が何を言っているのかわからないという顔で見た

そんな奏に恭介は少し強く言う

 

「これからリトルバスターズで立華の未練を解消する!」

 

「だから立華、リトルバスターズに入ってくれないか?」

 

奏は珍しく戸惑いが表情に出ていた

 

「もちろん、戦線の奴らには内緒でな」

 

「形的にはリトルバスターズはどちらにもつかない」

 

「前の食堂の時のように戦うこともあるだろう」

 

「だけど俺達は立華の味方で有り続ける」

 

「…どうして…」

 

奏はどうして自分の味方になってくれるのか分からなかった

恭介は続ける

 

「俺たちのそう人生も悪くない物だった…」

 

「その悪くない人生を知っている立華がここに居続けなきゃいけないなんて間違ってる」

 

「だから、俺は立華を助けたい」

 

「他の奴らもそう思うだろう」

 

それにっと恭介は付け加え

 

「困ってる人に手を差し伸べることもリトルバスターズの大切なミッションだ!」

 

そう言い笑顔で恭介は奏に手を差し伸べる

奏はその手を遠慮気味にとった

それを見て恭介は言った

 

「これから立華はリトルバスターズのメンバーだ」

 

「もちろん遊ぶ時も一緒だ!」

 

そんな事を言う恭介に奏は少し笑って

 

「校則は守ってね?」

 

と言った

 

「気が向いたらな」

 

と恭介ははにかみながら答えると

奏と共にダンジョン攻略へと戻った

 

 




はい!というわけで奏ちゃんがリトルバスターズに入りました!

奏ちゃんには是非ともリトルバスターズに入ってもらいたかったんですがなかなか機会がなくて困ってたんですが…

ギルドに奏ちゃんと行けばいけんじゃね?と思いやってみました!

いかがでした?クソでした?駄文でした?すいません…

ですがこれからリトルバスターズになった奏ちゃんを活躍させていきたいです

途中、恭介らしくなかったかも…と思いながら書いていたので「あれ?恭介ってこんな感じだっけ?」と思われた方がいたと思います

重ね重ねすいません

ここまで読んでいただいた方々、お気に入り登録していただいた方々

ありがとうございます!

でわでわ、また今度!


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ギルド前


今回はゆりっぺとの接近戦前までやって行きたいと思います

棗恭介の一問一答
HN:お前斎藤っす
世界最速の異名を持つ棗先輩に質問です!
いったい何が最速なのですか?

恭介の回答
トイレットペーパーを使うのが最も速いと言われている
一巻き役0.01秒だ!トイレットペーパーを巻かせたら俺の右に出る奴はいないな!


 

休憩を終え、恭介と奏は奥へと進んでいた

途中トラップもあり、最初に比べて進行速度は遅いものの確実に進んでいた

 

しばらく進むと洞窟状のダンジョンには似つかわしくない金属製の扉があった

それを見て恭介は奏に声をかけた

 

「立華、多分あれはトラップだ」

 

「そうね…」

 

恭介の言葉に同意し、どうすればいいのかと奏は恭介を見た

奏の視線に気づき、恭介は金属製の扉の端を指差して言った

 

「あそこにパネルがある」

 

「おそらく、何かの文字…または数字を入力するものだろうな」

 

奏は恭介の説明を理解して言った

 

「そう…でもパスワードが分からないわ」

 

奏の疑問に恭介はニヤリッっと笑って言った

 

「大丈夫だ、こんな時のために事前に作っていた物がある」

 

恭介は言いたかった台詞が言えたという満足そうな顔で扉のパネルへと近づいて行った

奏は不思議そうに恭介を眺めながら聞いた

 

「何をするの?」

 

「まぁ任せろ」

 

そう言うと恭介は携帯を取り出した

次にパネルの電子板を取り外し、そこにコードを繋いでいく

最後にコードと携帯を繋ぎ

 

「こうか…」

 

と呟き携帯を操作し始めた

 

恭介が携帯を操作して数秒後、ピーッという音とともに扉が開いた

 

「よし!」

 

と自信満々の顔で奏に振り返り

 

「開いたぜ」

 

と言った

奏は「そう…」と言うだけで恭介の求めていたリアクションとは大分かけ離れていた

若干肩を落として恭介は扉を潜ろうとした時、正確には扉の中を見た瞬間に奏に静止の声をかけた

 

「待て立華!来るな!」

 

いきなりの大声に奏はきょとんとした顔で恭介を見た

 

恭介は扉の中を見ていた…

そこには四等分にされた死体があった

 

(分からずに俺達が入っていたら同じようになってたのか…)

 

と思いながら死体の顔を見た

四等分にされた死体は、戦線メンバーの松下だった

それを見て恭介は考える

 

(こいつは……確か松下だったか…)

 

(こいつが居るって事はゆり達も来てるな…)

 

(というか、いくら死なないって言ってもこれは流石に…)

 

と思っていると奏から声をかけられた

 

「どうしたの?」

 

恭介はその言葉に「ああ…あまり見ていていいものじゃないものがな…」と答えると、上着を脱いで死体に被せた

 

(これで立華は見ずに済むだろう…)

 

そう考えて恭介は奏に言った

 

「もう、大丈夫だ」

 

「あんまり中を見ないようにして通っていくぞ」

 

奏は恭介の言葉で少し理解したのか、無言で頷くと恭介の後から扉を潜り抜けた

 

扉を潜り抜けて恭介は短く溜め息を吐いた

それを見て奏は言った

 

「辛かったでしょう…」

 

「死体なんて見慣れるものじゃないもの…」

 

心配そうな顔で恭介を見る奏に恭介は言う

 

「まぁでも、生き返るって知っていたから少しは落ち着いていられる」

 

そう言うと恭介は気を取り直して奏に言った

 

「それじゃ、いつまでも気落ちしてても仕方ないし進むとするか」

 

それを見て奏は少し安心したように「そうね…」と言って恭介と歩き出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから、天井が落ちてくるトラップだったであろうもの(すでに天井が落ち切っていた) 床がない通路(床そのものが落ちたような感じ) 水で埋まった部屋(水攻めであるのだろうが既に水没済み、何故か藤巻の水死体があった)を通り抜けて

ダンジョンの最深部らしきところまで来ていた

 

(ほとんどのトラップが作動済みだったな…)

 

恭介は半ば呆れたようにそう思った

少し大き目の通路に出たところで恭介は奏に声をかける

 

「立華、多分これが最後のトラップだ…」

そう言うと恭介は少し大きいサイズの石を3〜4メートル先の地面に向けて思いっきり投げる

石が地面に当たった直後、ダンジョン全体を揺らすような振動とともに爆発した

 

「最後は地雷か…」

 

地雷が爆発した先にはさらに地下へと続くであろう扉が床に設置されていた

それを見て恭介は奏に言う

 

「あそこがゴールだな…」

 

「そうね…」

 

恭介の指示もあり、二人は無傷でゴール手前まで来れたのだった

 

「さて、行くか」

 

そう恭介は言い、扉に近づこうとしたところ

その扉が開き、二人の人物が出てきた

その二人を見て恭介は言った

 

「ゆりと音無か…」

 

奏も確認して、ハンドソニックを発動させる

 

ゆりと音無は恭介の姿を見て

 

「「棗君!?(棗!?)」」

 

と声を合わせて驚いていた




今回はここまでです!

ゆり達は恭介と奏が休憩中に別ルートから先へ進んだという事です

恭介がどんどん恭介らしく無くなっている気が…
き、気のせいですよね!

そんな訳で次回はゆりっぺ戦行きたいと思ってます!というかこの流れでゆりっぺ戦飛ばしたらつまんないですよねw

それと、ここまで読んでいただいた方々、お気に入り登録していただいた方々!
ありがとうございます!!

でわでわ!また今度!


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落下


今回で二話目終了です!一話目と比べて凄く短い!スイスイ進むと楽しい!…中身がスカスカになりそうでこわい(ガクブル

棗恭介の一問一答
HN:マウント田中
あらゆる食に通じている棗先輩に質問です!
今まで食べた中で一番信じられない食べ物はなんですか?

恭介の回答
ドラゴンスープという食べ物だな
なんでも、スープの出汁にドラゴンを使ってるとか…
ぶっちゃけ豚骨スープみたいな味だったな


 

「「棗君!?(棗!?)」」

 

ゆりと音無は同時に驚きの声を上げた

ゆりと音無を見て恭介は言う

 

「やはり、ゆりが居たか…」

 

奏と恭介を見て音無とゆりは恭介に話しかける

 

「棗!なんでお前が天使と一緒にいるんだ!?」

 

「そうよ棗君!説明して!」

 

恭介はその質問にキメ顔で答えた

 

「ダンジョン攻略さ!」

 

しばしの沈黙のあと、ゆりと音無は「は?」と声を上げた

そんなことは構いもせずに恭介は続ける

 

「立華が迷宮に行くって聞いたからな…」

 

「面白そうだからついてきた」

 

ゆりは短い溜め息の後に恭介に言う

 

「あのねぇ、ここがどんな所かわかってるの?」

 

「ん?ああ、戦線の武器を作ってるんだろ ?」

 

恭介の言葉を聞いてゆりは声を張り上げる

 

「それがわかっててなんで天使と来るのよ!?」

 

しかし、恭介は涼しげな顔で答えた

 

「面白そうだからだ」

 

その言葉にゆりと音無は呆れたような顔をしていた

音無は恭介に質問する

 

「じゃあ敵でいいのか?」

 

「ああ、【今回】は敵だな…」

 

恭介の言葉にゆりが反応する

 

「今回は…?」

 

「ああ、今回は…だ」

 

「もともと俺達はどちらにもつかないからな」

 

「楽しそうなら参加するさ!」

 

そう笑顔で言う恭介

そんな恭介を見てゆりと音無は諦めたような顔をして言った

 

「…ゆり、棗相手に理由を求めちゃいけない気がする」

 

「そうね…私もそう思うわ…」

 

少し間を置いてゆりは恭介に言う

 

「天使に側にいるんだから怪我しても知らないわよ!?」

 

「ああ、分かってるさ」

 

その言葉を皮切りに四人は戦闘態勢に入った

そんな中恭介は考える

 

(ひとまず、立華がリトルバスターズに入った事は勘ずかれていなさそうだな…)

 

(楽しそうならやるって事を言っておいたから、立華と行動しても問題ないだろう…)

 

(後は…戦線メンバーの未練解消に動くだけだ!)

 

そんなことを思っていると、音無とゆりは恭介達に向けてハンドガンを撃ってくる

 

「くっ!」

 

恭介は銃口を見ながら弾道を予測して躱す

しかしそれも長くは続かず、躱そうとしたところで足が縺れてしまった

 

「しまった!」

 

音無は恭介に銃口を向けた

そして発砲した

 

しかし、音無が発砲するより前に奏は恭介の前に出て恭介を庇った

 

「ガードスキル:ディストーション」

 

ディストーションにより弾は逸れていく

恭介は奏を見て言った

 

「サンキュー立華!」

 

「俺は音無の相手をする!」

 

そう言って恭介は音無に向かって駆け出した

恭介が駆け出すのと同時にゆりも奏に向かって走り出していた

恭介とゆりの位置が逆になる

 

ゆりはナイフを取り出して奏に応戦する

奏とゆりの攻防に音無が援護しようとしたところで恭介は音無のハンドガンを蹴り飛ばした

 

「おっと、お前の相手は俺だ」

 

「くっ」

 

恭介は音無との距離を縮めて拳を振るう

 

「ふっ」

 

短い息を吐きながら音無の顔面目掛けて殴り掛かる

 

「っ…!」

 

音無はそれを間一髪で躱す

しかし躱した時に体勢を崩してしまう

そこに恭介は蹴りを放つ

 

「ぐっ」

 

音無は少し吹き飛び恭介と距離を取った

 

「げほっげほっ…棗…お前実は強かったんだな…」

 

恭介の動きを気にしつつ音無は話しかける

 

「日々バトルで鍛え上げてきたからな」

 

恭介は距離を詰めようと足に力を入れて答える

 

「…そうか、だが!」

 

そういい音無は恭介を無視して奏とゆりの元に走った

それに恭介は驚いて反応が遅れる

 

「な!」

 

「俺はお前と戦う必要はないんだよ!」

 

奏がゆりをハンドソニックで貫こうとしているところに音無は奏に体当たりをする

突然の横からの衝撃に対応出来ず、奏は大きく吹き飛ぶ

 

「音無君…」

 

「大丈夫か!ゆり!」

 

恭介は吹き飛んだ奏に駆け寄る

 

「立華!」

 

「大丈夫…」

 

そう言い、奏は起き上がる

 

四人の位置は元の形に戻っていた

そこにゆり達の後ろから声が響く

 

「お前らぁ!よけろー!」

 

ゆりと音無はその声に振り向いた

そこには巨大な砲撃台が現れていた

それを見てゆりは言った

 

「あんた達そんなもの作れるなんて凄いじゃない!」

 

そう言い、ゆりは音無を連れて通路端にあるシェルターに向かった

 

「立華…あれをどうする?」

 

恭介は砲撃台を見ながら奏に聞いた

シェルターは幾つもあるが戦線メンバーが使っているために使うことが出来ない

 

「ディストーションで一か八か弾いてみる…」

 

そう言い、恭介を庇うように前に出た

そして「撃てぇ!」という声が聞こえ砲撃が来ると思われたが…

弾を打ち出す瞬間に砲撃台が爆発した

ドーン!という音と共に視界さえ奪うような土煙が巻き上がる

そんな中ゆりが反応する

 

「やったの!?」

 

ゆりは砲撃台の方を見た

土煙が晴れていき砲撃台が無残に散っていた

砲撃台を作ったであろう者達は全員等しく地面に倒れていた

その倒れている者の一人が言った

 

「やっぱ…記憶にねぇもんは適当には作れねぇか…」

 

その言葉を聞き、ゆりは倒れている者に肘を立てて鳩尾に倒れこみ

 

「適当に作るなぁ!」

とツッコミを入れていた

 

恭介と奏は爆風で少し吹き飛ばされていた

恭介は咄嗟に奏を抱きかかえる様にしたため奏にダメージはなかった

恭介と奏身体を起こした

 

「まさか弾じゃなくて風が来るとは思わなかったぜ…」

 

「庇ってくれてありがとう…」

 

「ん?ああ、気にするな」

 

そう笑ながら奏を見る恭介の耳にとある言葉が聞こえてきた

 

「設置終わりました!」

 

「そうか…全員退避!」

 

「これよりギルドを爆破する!」

 

その言葉を聞き、恭介は奏に慌てて言う

 

「やばい!立華!ここから直ぐに離れるぞ!」

 

恭介の言葉に無言で頷き、二人は駆け出そうとした

しかし…

 

「ぐっ!」

 

恭介の右足に激痛が走る

先ほど、奏を庇う際に足を挫いたのだった

奏は振り返り恭介を見た

 

「立華!先に行け!」

 

「でも…」

 

「いいから早く!!」

 

少し強めに言い放つ、すると奏は背を向けて走って行った

 

直後、恭介の足元の感覚がなくなった

最後に見たのはギリギリ崩壊に巻き込まれていない奏の姿だった

それを確認して恭介の意識は途切れた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…ここは…」

 

恭介が目を覚ますとそこは保健室だった

身体を起こし、辺りを見渡すと横から声をかけられた

 

「…大丈夫?」

 

「立華か…無事だったか?」

 

奏は頷く

 

「立華がここまで運んでくれたのか?」

 

恭介の言葉に奏は再度頷き、か細い声で

 

「ごめんなさい…」

 

と言ってきた

恭介は首を傾げて聞いた

 

「なにがだ?」

 

「置いて行ってしまった事…」

 

その言葉を聞き恭介は笑った

 

「はははっ!何言ってるんだ立華」

 

いきなり笑い出した恭介を見て奏はきょとんとした

 

「立華がここまで運んでくれたんだろ?」

 

「だったら置いて行ってないじゃないか」

 

奏は恭介の言葉を聞き安心したのか少し微笑んだ

「それにしても」と恭介は前置きして

 

「楽しかったな!」

 

そう無邪気に言った

奏は再度きょとんとした顔になった

それを見て恭介は続ける

 

「だって普通は出来ない体験だぜ?」

 

「こんな体験出来て楽しくないわけないだろ!」

 

恭介は本当に楽しそうにそう言った

奏はそんな恭介を見て、最初は驚いていたが次第に笑っていた(小さい声だが)

そして恭介は奏に向き直り真剣な顔で言った

 

「さて、立華」

 

「これから戦線のメンバーの未練を解消していく」

 

その言葉を聞き、奏も真剣に恭介を見た

 

「まず、未練を解消するにはその未練を知らなくちゃいけない」

 

「そのためにはリトルバスターズ全員でないと出来ない」

 

「だが、立華がリトルバスターズに入った事を戦線メンバーに知られたらそれが一気に難しくなる」

 

「だから行動は共に出来るが、今はリトルバスターズだって事は隠していてくれ」

 

奏は恭介の言葉に「わかった」と相槌をうった

 

「よし、まずはリトルバスターズ全員にこの事を伝えるぞ」

 

「そうね」

 

「そこで立華、全員が密かに集まれる場所はないか?」

 

そう聞く恭介に奏は少し考えてから答えた

 

「…園芸部が使っていた部室なら…」

 

「園芸部か…全員そこに集めていいか?」

 

恭介の質問に奏は頷く

それを見て恭介は携帯を取り出して

『園芸部部室に集まってくれ』とメールを全員に送った

 

「みんな、園芸部の部室は知っているのかしら…?」

 

奏の言葉に恭介は「あ…」と呟いて

 

「だ、大丈夫だろ…多分…」

 

と力無く答えた

その後、奏が携帯で地図を送り問題を解決したのだった

 

「行きましょうか…」

 

「ああ…」

 

自分の盲点を指摘されて若干元気の無い恭介と、そんな恭介を口下手ながらも励まそうとする奏(さらに恭介の傷口を広げていったのは内緒)は保健室から園芸部部室へと向かった




はい、今回はここまでです
次回は第三話目の導入をやっていきたいと思っています

ギルドの戦闘をバトル描写にしようかとも思ったんですが…よく考えたら、てかよく考えなくても一般生徒入れないじゃん!と思いガチ戦闘になっちゃいました…

バトル描写以外の戦闘は始めてだったのであまりよく出来ていないかもしれません…すいません…
誤字脱字がありましたら
重ね重ねすいません

それとここまで読んでいただいた方々、お気に入り登録しいただいた方々
ありがとうございます!!


でわでわ!また今度!


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情報収集開始

祝!お気に入り登録数30!!!夢ならば覚めないで!

今回から岩沢さん編やっていこうと思ってます!
自分の文才でどこまでやれるのか…頑張りますぜ!

棗恭介の一問一答
NH:ガルデモ会員1号
ありとあらゆるライブを盛り上げた事のある棗先輩に質問です
どのようにライブを盛り上げたのでしょう?

恭介の回答
ライブが終了した後、ステージに登りボーカルに向かって「…アンコール…OK?」と囁いた
それにつられて観客全員が「アンコール!アンコール!」と復唱してくれたんだ
あの時はライブ会場全体が一帯となって盛り上がっていたな


リトルバスターズの面々は菜園部部室に集まっていた

全員が揃ったのを確認してから恭介は言った

 

「集まってもらった理由を説明するぞ」

 

恭介の言葉に全員が頷き、恭介の方を見た

 

恭介は少し間を置いて話し始めた

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「…というわけで、立華の未練解消と戦線メンバーの未練解消をする事になった」

 

恭介の説明の後に来ヶ谷がかいつまんで言う

 

「…つまり奏君がリトルバスターズに入って、色々と動くというわけか…」

 

それに恭介は付け足す

 

「ああ…たださっきも説明した様に立華は表向きにはリトルバスターズに入ってない事にする」

 

「ふむ、了解した」

 

奏がリトルバスターズに入った事を喜ぶ小毬とクド

 

「わぁ〜奏ちゃん、リトルバスターズに入ったんだ〜」

 

「わふー、いらっしゃいなのです立華さん」

 

それを見て真人が言う

 

「なんか…やっぱり女ばっかだよなぁ」

 

「俺はこう!筋肉がある奴が入って欲しかったんだ!」

 

そう聞き奏は真人に無言で近づき

 

「は?」

 

軽々と真人を持ち上げた

それを見て全員が少しの間沈黙した

 

「な、なにぃ〜!?」

 

謙吾が驚く

 

「はわわわ、奏ちゃん凄いっ!」

 

小毬も驚く

 

「わふー、立華さんかっこいいのですー!」

 

クドは手を挙げて奏を尊敬する

 

「お姉さん…予想外だよ」

 

来ヶ谷は呆気にとられる

 

「立華さん…グッチョブです」

 

美魚は何故か親指を立てて奏を称賛する

 

「なにぃぃ!?私より目立っているだとぉ!?」

 

葉留佳は奏に嫉妬する

 

「どうだ!俺の目に狂いは無かっただろ!」

 

恭介は嬉しそうに奏を見る

 

「そんな事より、降ろしてくれぇぇ!」

 

そして真人が叫ぶ

全員がひとしきり騒いだ後に真人はようやく解放された

 

「それにしても凄い力だな…」

 

謙吾が奏を見てそう言った

 

「オーバードライブはパッシブだから…」

 

奏がそう答えると真人がすぐさま反応する

 

「つまり、100%純粋な筋肉ってことか!!ジェラシィィィ!!」

 

そう言うと腕立てを始めた

 

「ふっふっ!どうぞ!気にせず!お話!お続けください!」

 

腕立てを始め真人を横に全員は再び話を再開した

 

「して、これからどうするんだ?」

 

謙吾は片目を瞑り、恭介に聞いた

 

「ああ、まずは情報を集める」

 

恭介の言葉に小毱が反応する

 

「情報〜?」

 

「そうだ、情報だ」

 

恭介の言葉を来ヶ谷が受け取る

 

「未練を解消するにも相手の未練を知らねば始まらない…ということだ」

 

「なるほど〜ようし!」

 

「頑張るぞ〜!」

 

何故かガッツポーズをする小毬とクド

 

「ここははるちんの出番ですね」

 

「貴女の出番はなさそうですね…」

 

「ミオちんひどいっ!」

 

やる気を出している葉留佳とそれを冷たくあしらう美魚

 

「この部室は使っていいのか?」

 

「ええ…」

 

奏に色々確認する謙吾

それを見て恭介は全員に言う

 

「今からここをリトルバスターズの部室にする!」

 

「そしてこれより情報収集を開始する!」

 

「各自一週間後にまたここに集まってくれ!」

 

「その時に集めた情報からミッションを考える!」

 

「では、情報収集開始!」

 

手を前にかざして全員に宣言する恭介に腕立てをしていた真人が叫ぶ

 

「いつまで腕立てさせる気だよ!?」

 

「いや、お前が始めたんだろ?」

 

「限度ってもんがあるだろ!止めろよ!」

 

「そんな事より、お前も情報収集行ってこい」

 

真人が周りを見ると、恭介と奏を除いて全員がすでに行ってしまっていた

 

「うおっ!出遅れた!…仕方ない、俺は筋肉関係をあたってみる」

 

そう言うと真人は匍匐前進で出て行った

それを見送りながら奏は首を傾げた

 

「…筋肉関係?」

 

「まぁあいつには深く突っ込むな」

 

恭介は奏を見て言う

 

「さてと、ここからは別々に動くぞ」

 

「立華は戦線から情報を集められないから今までどうりに過ごしてくれ」

 

「分かった」

 

恭介の言葉に頷き、奏は部室を出て行った

それを見送り、恭介は独り呟き部室を後にした

 

「さて、俺も始めるか…」

 




やっぱり全員動かすと難しいですねw
全然喋らないキャラとか居たと思いますが私の力不足です申し訳ない

誤字脱字がありましたら、すいません
これからもあんまり喋らないキャラとかいるかもですが頑張って書きます
皆様のお暇潰しになりましたら幸いです

最後に
ここまで読んでいただいた方々、お気に入り登録していただいた方々!ありがとうございます!!
気づけば登録数30でびっくりしました!誠に感謝します!

でわでわ、また今度!


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出来なかった事


どうも!少しづつ少しづつ三話に絡ませていきます!最終話までどのくらいかかるんだろ…まぁ頑張っていきます!

棗恭介の一問一答

HN:筋肉-100%
棗先輩は何で出来ていますか?教えてください

恭介の回答
愛と青春と…リトルバスターズだ!!


 

「今日はここから始めるか…」

 

恭介が情報収集を開始してから、二日がたっていた

これといった情報が得られていなかったが、それでも気落ちすることはなかった

 

しばらく恭介は廊下を歩いていると向かいから音無が歩いて来るのが見えた

恭介は近づき、音無に声をかけた

 

「よう!偶然だな」

 

「あ…棗…」

 

恭介に声をかけられて若干気まずそうな顔をする音無

 

「どうした?暗い顔して?」

 

恭介は音無に明るい声で尋ねる

 

「いや…ギルドの時に不可抗力とはいえお前を巻き込んじまった事…あっただろ…」

 

「ああ…あれな…」

 

「その…なんて言ったらいいか…」

 

「すげぇ楽しかったぜ!」

 

「…は?」

 

笑顔で楽しそうに言う恭介に音無は驚き、呆気にとられた

 

「いや…楽しかったってお前…」

 

「ん?普通出来ない体験だろ?」

 

「そうだが…」

 

「だから楽しかった!」

 

「しかしあれはビビったな!まさか爆発するとわな!」

 

本当に楽しそうに笑う恭介に音無は質問する

 

「怒ったりしてないのか?」

 

「怒る?何でだ?」

 

逆に質問されて音無は言い淀む

 

「いや…ふ、普通爆発に巻き込んだら怒らないか?」

 

「別にこの世界じゃ死なないし怒る事でもないだろ」

 

そんな事を言う恭介に音無は苦笑を浮かべて言った

 

「その…悪かったな」

 

「気にすんな!」

 

再度笑顔で言う恭介

そして、恭介は思い出した様に音無に質問する

 

「そういえば、音無はどこに行こうとしてたんだ?」

 

「あー…ガルデモって知ってるだろ?トルネードの時の…」

 

恭介は頷く

 

「そのガルデモが空き教室で練習してるみたいだから見学に行こうかと思って…」

 

恭介は音無を見て目を輝かせて聞いた

 

「俺も行っていいか?」

 

「別に構わないけど…」

 

「いやっほぅ!」

 

声を上げて喜ぶ恭介に音無はぽかんとした表情で聞く

 

「えっと…ガルデモのファンなのか?」

 

「いや違う」

 

「でも今めっちゃ喜んでたよな?」

 

「バンドとか燃えるだろ?」

 

恭介は妙に熱がこもった声で音無に同意を求めた

 

「ああ…まぁ…」

 

その熱に押されて曖昧な返事をする音無

恭介は構わず続ける

 

「そのバンドの練習を見れるとか…」

 

恭介は一旦区切って、手を胸のところで握りながら言う

 

「最高じゃないか!」

 

恭介の熱に若干押され気味に音無は言った

 

「じゃ、じゃあ早速行こうか…」

 

「おう!」

 

笑顔で音無について行く恭介

恭介と音無はガルデモの練習している空き教室に向かった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

恭介と音無が空き教室に近づくと、中から歌声が聞こえてきた

 

「結構本格的なんだな…」

 

恭介は空き教室の中を覗こき、そう呟く

空き教室には四人の少女がバンドの練習をしていた

ボーカルの岩沢は見たことがあるが他の三人は初めて見る顔だったため、まじまじと見てしまう

そんな恭介に音無は声をかける

 

「そんなに見つめたら練習の邪魔になるんじゃないか?」

 

「おっと、そうだな」

 

音無の言葉で恭介は少し目線を外す

もちろんガルデモのメンバーは二人に気づいてはいなかったが、見ているものの配慮として直接見ることは控えたのだ

 

しばらく演奏を聞いていると右側でギターを引いている少女が声を上げた

 

「おっと!悪い、すぐ張り直す」

 

見てみるとどうやらギターの弦が一本切れたようだった

それを見て岩沢が全員に声をかける

 

「ふぅ、じゃ休憩」

 

そういいながらギターを降ろすとこちらに気がついた様だった

恭介と音無は軽く会釈をする

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

岩沢に招かれて、恭介と音無は空き教室に入っていた

岩沢は恭介を見て聞いてくる

 

「あんた…確かリトルなんとかっていう」

 

「リトルバスターズだ」

 

「そうそう、それのリーダーだったね…確か…棗だったっけ…」

 

「ああ、バンド練習見させてもらってたぜ!」

 

「ああ、それは構わないよ」

 

恭介の言葉に軽く微笑む岩沢

そして岩沢は恭介に軽くメンバーの紹介をした

 

「そういえば、メンバー紹介してなかったね」

 

「青いギターを引いていたのが、ひさ子」

 

「で、あっちのドラムが入江」

 

「最後にベースの関根だ」

 

恭介は「そうか」と軽く相槌を打ってから言った

 

「さっきの演奏凄かったぜ!すげぇ感動した!」

 

本当に楽しそうに笑う恭介に岩沢は微笑みながら言う

 

「ありがとう」

 

それからしばらく恭介達は好きなバンド、好きな曲について話し合っていた

そんな中、岩沢は音無に向かって聞いた

 

「あんた…記憶が…ないんだってね?」

 

「まぁな」

 

「そりゃ幸せだ」

 

そう自嘲気味に岩沢は微笑む

恭介が岩沢に聞く

 

「記憶が無いと幸せなのか?」

 

「ああいや…そうじゃない」

 

「辛い記憶がなくてって意味だ」

 

今度は音無が聞く

 

「あんたの記憶も…その…」

 

「誰かの記憶…聞いた?」

 

音無は少し間を置いて答える

 

「…ああ…ゆりのを…」

 

「ゆりのか…あれは最悪ね…あんたは?」

 

岩沢はそう言い、恭介を見た

 

「いや、誰のも聞いてないな」

 

「そう…私のはゆりよりは酷くない」

 

「ゆりより…?」

 

音無は岩沢に目線を向けて聞く

 

「たいした話じゃないってば」

 

そう言い岩沢は少しだけ寂しけ笑って答えた

 

「好きな歌が歌えなかった…それだけ…」

 

そう言い、岩沢はペットボトルの水を飲んだ

 

それから岩沢静かに語り出した…

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「両親はいつも喧嘩ばかりしていた…」

 

「自分の部屋もなく…その怒鳴り声の中…隅で小さく丸まって耳を塞いだ…」

 

「自分の殻に閉じこもるしかなかった…」

 

「どこにも、休まる場所は無かった…」

 

「そんな時とあるバンドに出会った…バンド名はSAD MACHINE」

「そのボーカルも私と同じ恵まれない家庭環境に居て、精神的に辛い時は…耳をイヤホンで蓋して音楽の世界に逃げ込んだと聞いた」

 

「私もそうしてみた…」

 

「全てが吹き飛んで行くようだった…ボーカルが私の代わりに叫んでくれる、訴えてくれる、常識ぶってる奴こそが間違っていて…泣いている奴こそが正しいんだと…」

 

「孤独な私達が人間らしいんだと…」

 

「理不尽を叫んで、叩きつけて、破壊してくれた…」

 

「私を……救い出してくれた…」

 

「それから…雨のゴミ捨て場でこのギターと出会った」

 

岩沢はアコースティックギターを軽く持ち上げた

 

「私は…歌い始めた…」

 

「何も無いと思っていた私の人生にも、歌があったんだ…」

 

「バイトをしてお金をため、レコード会社のオーディションを受け続ける日々…」

 

「卒業と同時に私は絶対あの家を出て、上京して…」

 

「そして…音楽で生きて行くんだ…」

 

「…そう…思った…」

 

「でも…バイト中に急に倒れたんだ…」

 

「次に目覚めた時…私は言葉を話せなかった…」

 

「頭部打撲…脳梗塞による失語症…」

 

「原因は両親の喧嘩を止めようとした時のとばっちりだった…」

 

「運命を呪ったっ…」

 

「どこにも逃げ出せなかった…」

 

「そのまま、私の人生は…終わった…」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

岩沢が話し終えると同時にひさ子が岩沢を呼んだ

 

「岩沢ー!みんな待ちくたびれてるぞー!」

 

「あっ!ひさ子!オーケー!」

 

そう言い岩沢は立ち上がった

そこに恭介が声をかける

 

「…その話を俺が聞いてよかったのか?」

 

岩沢は恭介に振り向き言った

 

「ん?ああ、なんていうか…あんた達には話してもいいって思えたんだ」

 

そう答える岩沢に恭介は少し真剣な顔で聞く

 

「そうか…ところで、お前の前世で…両親は見舞いに来たのか?」

 

そんな事を聞く恭介に岩沢は少し驚いてから言った

 

「変な事を聞くんだね…まぁいいか…」

 

岩沢は少し考える仕草をしてから答える

 

「えっと…確か…来てたよ…2人一緒に…何回か…」

 

「そうか…そいつは良かった!」

 

そう言い笑う恭介

 

「お前のおかげで両親は一緒になったんだ、だから…」

 

恭介は少し間を置いて言う

 

「どんなに辛い記憶でも…そこだけは誇りに思ってもいいと思うぞ」

 

岩沢は驚いた様に目を見開いてから、ふっと微笑んだ

 

「あんた…変な奴だね」

 

「そうか?」

 

「ああ…次のライブ、楽しみにしてな!」

 

そう言うと笑顔で岩沢は練習に戻っていった

 

そして恭介は音無に言った

 

「そろそろ、行くか」

 

音無は「ああ」とだけ呟き、恭介の後に続いた

 

空き教室を出るときに岩沢は恭介に答えをかけた

 

「棗!」

 

恭介が振り返るとペットボトルの水が投げられる

恭介がそれをキャッチするのを見てから岩沢は言う

 

「やるよ!」

 

それだけ言うと岩沢は練習に戻っていった

 

恭介は「サンキュー」と呟き、音無とともに空き教室を後にした





今回はここまで!
岩沢さんマジヤバイっ!書いてて泣きそうになりました…

え?こんな感じでキャラの過去書いたら心折れるんじゃね?
そう思い、急遽恭介に助けて頂いた次第です!


岩沢さんにも救いがあってもいいじゃない!

…いや本当、書いてて岩沢さんの人生が理不尽だった…

まぁ気落ちしてても仕方ないですね!

誤字脱字がありましたらすいません!

それと
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!
ありがとうございます!

でわでわ、また今度!


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オペレーションの情報


岩沢さんの過去を聞いた恭介はどう行動するのか…色々考えてるんですがまとまりません…まぁやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:思い出の斎藤

3回連続でガリガリ君の当たりを出したことのある棗先輩に質問です
ガリガリ君の当たりをどうやって見分けたのですか?

恭介の回答

ガリガリウェーブに乗ればいい、ガリガリウェーブとはガリガリ君の当たりが出やすい時期の事だ



ガルデモが練習に使っていた空き教室から少し離れた廊下を恭介と音無は歩いていた

 

恭介が何気なく壁を見てみると、ポスターが無造作に張られていた

 

そして少し先の開けた廊下の壁に、ポスターを張ったであろう人物がいた

戦線の制服を着て、小悪魔風の尻尾のアクセサリーをした少女だった

背丈は小さく、クドよりすこし大きいくらいだった

 

恭介はその少女に近づき声をかけた

 

「よ、何してんだ?」

 

「ふぇ?」

 

ポスターを張ったままの姿勢で少女は恭介に振り返る

 

「ああ、あなたでしたか!」

 

「俺を知ってるのか?」

 

「はい!なんかでっかい斧持った先輩が、彼奴らは最悪の権化だ!特に棗という奴に気を付けろって言い回ってました」

 

「あいつか…」

 

恭介は斧で野田の事を思い出した

少女は恭介の後ろにいる音無に反応した

 

「おお!音無先輩もいたんですか!」

 

「よう、さっきぶり」

 

そう言い音無は片手を軽く挙げて返す

そして恭介は再度少女に聞く

 

「で、お前は何をしてるんだ?」

 

「ああ、これです!」

 

そう言って少女は、小悪魔風の肩掛けカバンからポスターを取り出して恭介に渡す

恭介は渡されたポスターに目をやった

 

「Girls Dead Monster in 体育館…?」

 

どうやら、ライブの告知のようだった

 

「これは…えっと、お前名前は?」

 

恭介は少女に名を尋ねる

 

「ユイです!まだ陽動班の下っ端ですが…それでもガルデモのお手伝いが出来て満足です!」

 

キラキラとした目で言うゆいに、恭介は質問する

 

「そうか…じゃ、ユイ」

 

「この告知ライブは何のためにやるんだ?」

 

「ええっと…なんかオペレーションに使うみたいです!」

 

そう元気に言うユイ

そしてユイは熱がこもったような声で恭介にせまった

 

「ところで!知ってます!?Girls Dead Monster!略してガルデモ!」

 

「ボーカルの岩沢を始め…「ちょっとストップ」…はい?」

 

熱く語ろうとするユイを恭介は止めた

 

「まだ仕事の途中だろ?語り合うのは終わってからにしよう」

 

「そうでした!ではこれで!棗先輩!後で絶対語りましょう!」

 

シュタッと片手を挙げて、ユイはポスターを貼りに次の場所へと向かった

それを見送り、恭介は音無に聞いた

 

「さっき、ユイが言ってたオペレーションってなんだ?」

 

音無は少し考えてから答える

 

「ん?…まぁ棗なら話しても大丈夫か」

 

「えっと…確か天使エリアに侵入するためにライブをやるとかって…」

 

「天使エリア?」

 

「俺も詳しくは分からないが、この世界の秘密があるかもとかで…」

 

「なるほど、それで一般生徒を集めるための告知か…」

 

「ああ、どうも告知は今回が初めてらしくてな、天使だけじゃなく教師まで動くかもしれないらしい」

 

「つまり告知は正式に認められたものじゃないって事か…」

 

恭介は少し考える仕草をしてから、音無に言った

 

「悪い音無、急用を思い出した」

 

「ん?ああ、そうか」

 

「ああ、またな」

 

そう言い恭介は歩き出した

 

(俺の考えが正しいのなら…)

 

(このライブはやらせなきゃいけないな…)

 

(そのためには…まず立華に会わないとな…)

 

そう考えて恭介は奏を探して歩き出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

奏は廊下に貼られたポスターを剥がしていた

その姿を見た一般生徒達は奏に声を荒げて言う

 

「このくらい見逃せよ!生徒会長!」

 

「そうよ!ガルデモのライブは私達にとっての唯一の楽しみなのよ!」

 

「それを奪うな!」

 

「そーだそーだ!」と一般生徒達が奏の行動に対して批判していた

そんな中、一人の一般生徒が声を上げる

 

「あれ?」

 

全員が注目してみると、奏の姿が消えていた

 

「さっきまで…ここに…」

 

そう言いながらキョロキョロと辺りを見回す一般生徒達

 

そんな一般生徒達から少し離れたところを奏は歩いていた

奏は剥がしたポスターを見て一人呟く

 

「まるで悪役ね…」

 

そんな奏の後ろから声が聞こえた

 

「今回はその悪役になってもらう」

 

奏が振り返るとそこには真剣な表情をした恭介が立っていた

恭介の言葉に奏は首を傾げた

 

「ミッションが決まった…」

 

「決行はポスターに書いてある、3日後の19時…」

 

「今からみんなを集めるから一緒に来てくれ」

 

そう言う恭介に奏はコクっと頷き、歩き出した恭介の後を追った





今回はここまでです
次回はライブ行けたらいいなぁ…

まぁいつもどうりやっていきますw

誤字脱字がありましたら、すいません

それと、今回の最後は奏ちゃんの視点でやらせて頂きました!物語を進みやすくするためです

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!
ありがとうございます!

でわでわ!また今度!


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告知ライブ

引き続き岩沢さんやっていきます!

これからどうなるんでしょうね!私もわかりません!
…ダメですね…ごめんなさい…

棗恭介の一問一答

HN:つリッキー

ガリガリ君を必ず当てる棗先輩に質問です
どうやってガリガリ君を当てているんですか?

恭介の回答

ガリガリウェーブに乗ればいい、ガリガリウェーブとはガリガリ君の当たりが出やすい時期の事だ


 

リトルバスターズのメンバーは、菜園部部室に集まっていた

 

恭介が来たのを見て、真人が恭介に声をかける

 

「おう恭介!いったいなんのようだ?」

 

その問いに真剣な表情で恭介は答える

 

「次のミッションが決まった…」

 

その言葉に一同は恭介を見て、次の言葉を待った

それを見て恭介は話始めた

 

「ガルデモは知っているな?前回のミッションの時のバンドだ」

 

「そのボーカルの岩沢の未練が聞けたんだ…」

 

そして、恭介は岩沢の未練をみんなに説明した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…と、いうわけだ」

 

「岩沢は歌いたい歌が歌えなかったからここにいる」

 

その言葉に来ヶ谷が反論する

 

「待て恭介氏…この世界で彼女は歌を歌っている…」

 

「ならば、未練はもう解消出来てるんじゃないのか?」

 

その問いに恭介は答える

 

「これは俺の勘だが…岩沢は本当に歌いたい歌を歌っていないんじゃないか?」

 

「そして、それは現段階では歌えない曲だったとしたら…」

 

恭介の言葉を来ヶ谷が繋ぐ

 

「未練は解消出来ていない…か…」

 

「しかし、恭介氏…どうやってその曲を歌わせる?」

 

恭介は持っていた物を見せて答えた

 

「こいつを利用する」

 

そう言い恭介はみんなにポスターを見せた

そのポスターを小毬が読む

 

「ガールズデットモンスター…イン、体育館…?」

 

「そう、ライブの告知だ」

 

恭介はそれを使った戦線の作戦を説明する

 

「そのライブはあるオペレーションのためのものらしい…」

 

「そのオペレーションとは…天使エリアへの侵入…」

 

謙吾が質問する

 

「天使エリア?」

 

「多分、立華の部屋だろう」

 

それを聞いた瞬間、来ヶ谷が反応する

 

「なに!?奏君の部屋だと!?私も参加したい!」

 

「唯ちゃん?ダメだよ?」

 

「唯ちゃんと呼ぶのはやめてくれ…」

 

それを小毬がやんわり注意する

それを見て恭介は咳払いをしてから、説明を続ける

 

「…まず、その天使エリア…つまり、立華の部屋についてだが…」

 

恭介は奏の方を向き聞いた

 

「立華、お前の部屋には何がある?」

 

奏は思い出す様な仕草をとってから答えた

 

「えっと…参考書に…着替え、ベットに…後、パソコン…くらいかしら…」

 

それを聞いて、恭介は言う

 

「…たぶん、そのパソコンの中を探すつもりだろう…」

 

真人が恭介の言葉に質問する

 

「探すって何をだよ?」

 

「神への手がかりだろうな」

 

恭介がそう答えると真人は「はぁ?」と言いながら恭介を見た

その顔を見て恭介は答える

 

「考えてもみろ、天使エリアなんて名前をつけたんだぞ?それくらいしか探す物がないだろう」

 

「まぁ確かに…」

 

真人は恭介の説明で納得した様だった

それから恭介は再度奏に言う

 

「立華、自分の部屋を守りたいだろうが…今回は諦めてくれ」

 

「この作戦…いや、このライブはやらせなきゃいけない…」

 

恭介が真剣な表情でそう言うと、奏は「わかった」とだけ言った

 

「そうか、ただ見られたくないものは神北か能美の部屋に移すから安心してくれ」

 

そう言い、恭介はクドと小毬をみる

 

「わふー、お任せなのです!」

 

「私もいいよ〜」

 

クドと小毬は笑顔で了承した

それを見てから、恭介はみんなを見渡して言う

 

「これより!各自にミッションを言い渡す」

 

「まず立華!お前は俺が携帯で合図をするから、ライブを止める振りをしながら体育館に向かって来てくれ!」

 

「交戦になるだろうが、危険だと判断した場合以外は応戦してくれ!」

 

「もちろん、ライブを本当に止めたりはしない事を頭に入れてくれよ?」

 

奏は恭介を見ながら、「わかった」と頷く

次に恭介はクド、小毬、葉留佳、美魚を見て言った

 

「次に神北と能美!」

 

「「はい!」」

 

「二人はさっきも言った様に立華の部屋から必要な物を避難させてくれ」

 

「それが終わったら、西園、三枝と合流してくれ」

 

「了解なのです!」

 

「頑張るよー!」

 

「そして三枝は立華の部屋にトラップを仕掛けてくれ!」

 

「通りは出来るが手こずる程度の奴が好ましい」

 

「トラップがあると、そこに集中して俺達が動きやすくなるからな」

 

「任せて!」

 

「西園は戦線メンバーの行動を観察して報告してくれ!」

 

「了解しました」

 

そして最後に来ヶ谷、真人、謙吾を見て言う

 

「来ヶ谷、真人、謙吾は乱入してくるであろう、教師陣の足止めだ!」

 

「この告知ライブは正式に認められたものじゃない、いくらNPCでも止めにはいるだろうから」

 

「その阻止だ」

 

「お姉さんに任せろ」

 

「筋肉を見せる時が来たぜ!」

 

「心得た!」

 

そこまで言って、恭介は一息ついてから言う

 

「…俺は、ライブに来る一般生徒の数を増やす」

 

「他にも色々動く必要もあるしな」

 

 

「ただ、ライブ当日は俺も教師陣を抑える!」

 

そこまで話をして、みんなを見渡す

みんなは真剣な表情で話を聞いていた

 

「ライブは3日後の19時からだ…」

 

そう確認すると、みんな一様に頷く

それを確認してから、恭介は宣言した

 

「このミッションに失敗は許されない…」

 

「正直、この手のミッションに楽しむ余裕はないかもしれない...」

 

「だが、必ず成功させるぞ!」

 

「ミッション…スタートだ!」

 

おう!と言う掛け声と共にそれぞれ、自分の役割を果たしに向かった





今回はここまでです!

ライブ行けなかったorz
でも、次はライブ行きます!

今回はミッションの説明で終わってしまいました、つまんなかったりしたらすいません

誤字脱字がありましたらすいません
矛盾点がありましたらすいません

最後に
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ありがとうございます!

でわでわ、また今度!


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My song

岩沢編ラストいきます…わりかし感動的な場面なのに文才が無くて伝えられないぜ…

では、お楽しみいただけたら幸いです


棗恭介の一問一答
HN:スペードの田中

ガリガリ君を百発百中で当てることができる棗先輩に質問です
どうやって当たりを出しているんですか?

恭介の回答

ガリガリウェーブに乗ればいい
…後、お前ら…もっと別の事を頑張れよ…嫌だぞこの学校…


ミッション通達から3日後、恭介は来ヶ谷、真人、謙吾と共に体育館の裏側にいた

時刻は18時50分、ライブ開始まで10分を切ろうとしていた

 

恭介は体育館を覗きながら言った

 

「生徒の数は上々だな…」

 

恭介はここ数日で一般生徒をライブに生かせるよう動いていた

そのおかげか、全校生徒の半数近い生徒が体育館に来ていた

それを確認し、恭介は携帯を取り出して西園に電話をかけた

 

コールが数回なり、西園が出た

 

「西園、そっちの動きはどうなっている?」

 

『はい…戦線メンバーはこちらの動きに気づいていません…今、戦線メンバーの青みがかった髪の男子生徒が三枝さんのトラップに引っかかりました…』

 

電話越しにガーンッという何かが当たった音と共に「いってぇぇ」という日向の叫び声が聞こえてきた

 

「了解、西園はそのまま待機してくれ」

 

『わかりました』

 

そういい、恭介は電話を切る

もう一度体育館を覗くとステージに岩沢が登ってきていた

端に一般生徒からは見えない位置に遊佐も居るのが見えた

 

「そろそろか…」

 

恭介は来ヶ谷達を見る

みんなは無言で頷いてくる

それを見て恭介は言った

 

「はじめるぞ…!」

 

恭介が宣言すると同時にライブが始まった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ライブが始まってから少し時間が経っていた、一曲目が終わり生徒達は徐々に盛り上がっていた

 

それを確認して恭介は携帯を取り出す

 

「…立華、ゆっくりと体育館に向かって来てくれ…」

 

恭介は奏に電話をかけ、そう告げる

 

『わかった』

 

そういい、奏は電話を切った

こちらに向かって来てるようだ

 

奏との電話を終えたところでガルデモの曲長が変わった、どうやら二曲目に入ったらしい

一般生徒の一部が「Alchemy!?こんな序盤で!?」「いいぞー!」と騒ぐのが聞こえた

 

恭介は岩沢に目をやる、岩沢は何か焦っている様な表情を一瞬見せた

 

(盛り上りが思った以上にないのか…)

 

そう恭介は思考し、再度西園に電話をかける

 

「…西園、そっちの状況を教えてくれ」

 

『はい…こちらは神北さん、能美さん、三枝さんと合流…戦線の方々は三枝さんのトラップに手間取っています』

 

電話越しに葉留佳の「へへん!」という笑い声と、遠越しに「きぃー、なによこのふざけたトラップは!?」というゆりの声と、ゴワーンという何かが当たった音と共に「ぐふぁ!」と言う日向の叫び声が聞こえてきた

 

「…また日向がトラップに掛かったのか…」

 

『はい…戦線の方々は今、立華さんの部屋の前で止まっています』

 

「そうか…引き続き頼む」

 

『はい』と言う声を聞いて、恭介は電話を切った

 

遠巻きで銃声が聞こえた、どうやら奏が交戦状態に入ったらしい

その音を聞いて恭介は呟く

 

「そろそろ、来るな…」

 

恭介が体育館に続く道を見ると数名の大人たちがゆっくりと歩いてくるのが見えた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二曲目が終わると同時に体育館の扉が開いた

 

「お前らー!なにをやってる!?」

 

その叫び声と共に数名の大人、教師達が体育館に入ってきた

 

教師達は直ぐにステージに上がり岩沢達を取り押さえた

 

ステージの袖に隠れていた遊佐も見つかったらしく取り押さえられていた

取り押さえられる前に遊佐は何処かに無線で連絡を取っていたが、その無線も取り上げられてしまっていた

 

それを確認して恭介は西園に電話をかける

 

「西園!こっちは教師陣が乱入してきた!戦線メンバーはどうなった!?」

 

継ぎ早に言う恭介に西園は若干戸惑いながらも答える

 

『は、はい…戦線の方々は立華さんの部屋へと入って行きました…パスワード解析に手間取っています』

 

「仕掛けが役にたったか…」

 

恭介はライブが始まる前に奏の部屋に行き、パスワードを強化していたのだった

電話越しに「竹山君!急いで!」と言うゆりの声と、「無茶言わないでください!めちゃくちゃ堅いブロックなんですよ!?」と言う男子生徒の声が聞こえた

 

恭介は短く息を吸い、西園に言った

 

「これから俺達は教師陣を抑える…西園は隙を見て離脱してくれ」

 

『わかりました』

 

そう聞き、恭介は電話を切って体育館を見る

 

一般生徒を抑える教師陣が見えた

入り口の方に奏もいた、奏は静かにそれを見ていた

 

一般生徒達が「クソッ!ふざけんな!」「やめてあげて!」「俺達のためなんだよ!」と口々に教師陣に言い放つ

 

教師陣は「今までは大目に見てやってただけだ!図に乗るな!!」と声を張り上げた

 

それを見て恭介は来ヶ谷達を見て言った

 

「行くぞ…!」

 

そういい恭介達は体育館に向かって走り出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

教師陣は岩沢達に向かって言い放つ

「楽器は全て没収だ!」

 

「学園祭でも無しにこんな事を!二度とさせんぞ!」

 

そして一人の教師が岩沢が大切にしていたアコースティックギターを持って言った

 

「ふん!これは捨てても構わんな!」

 

それを見て岩沢は叫ぶ

 

「それに…それに触るなああああああ!」

 

そう叫び、岩沢は取り押さえている教師を振りほどこうとした、しかし教師は「暴れるな!」とさらに力を込めて抑える

それを振り解けず、岩沢の目に諦めの色が見えた

 

そんな時に…

 

「うおおおおおおらあああああああああ!」

 

と言う掛け声が聞こえた後、岩沢の身体は軽くなった

岩沢は驚き、教師の方を見た

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「うおおおおおおらああああああああああ!」

 

真人は岩沢を抑えていた教師を吹き飛ばした

岩沢は驚いた表情で真人を見ていた

 

教師陣が真人に気を足られている間に謙吾はひさ子を抑えている教師に近づき

 

「せい!」

 

首筋に手刀を当て気絶させていた

来ヶ谷はいつの間にか関根、入江を抑えていた教師を投げ飛ばしていた

 

「お姉さんが来たからにはもう安心だ」

 

そういい、来ヶ谷は教師陣と関根、入江の間に立っていた

岩沢が驚いていると、後ろから声がかけられた

 

「驚いている場合じゃないぜ」

 

岩沢が振り向くと恭介が立っていた

恭介は先ほど、教師が持っていた岩沢のアコースティックギターを持っていた

 

恭介はそれを岩沢に渡した

 

「歌いたかった歌…あるんだろ?」

 

「俺達が教師を抑える、岩沢!お前は歌え!本当に歌いたかった歌を!」

 

「本当に伝えたかった事を!」

 

「ここにいる俺達が聞き届けてやる!」

 

そう笑顔で恭介は今だ床に座っている岩沢に手を差し出した

その手を取り岩沢は戸惑った様に呟く

 

「…お前…どうして…」

 

岩沢が呟くとほぼ同時に教師達はステージにあがってきた

岩沢の手を取り立ち上がらせると、恭介は教師達に向かって走り出した

 

教師達を抑えながら恭介は叫ぶ

 

「はやくしろ!長くはもたない!!」

 

その言葉を聞き岩沢少し微笑む

そしてギターを弾く態勢に入った

 

それを見て来ヶ谷はひさ子に言う

 

「ここは私達に任せて君ははやく行くんだ!」

 

迫ってくる教師達を投げ飛ばしながら音響室と書かれた部屋を指差す

ひさ子は来ヶ谷が言おうとしている事を察して

 

「ありがとう…」

 

と呟き走り出した

ひさ子を一人の教師が追いかけたが遊佐が足を引っ掛け転ばし、その隙に来ヶ谷は音響室の扉の前に立つ

 

「悪いが…ここから先は通行止めだ…!」

 

そういい、教師達を投げ飛ばす

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

真人は教師相手に無尽蔵に暴れ

 

謙吾は一人一人確実に気絶させていた

 

来ヶ谷は音響室の扉を死守していた

 

そして恭介は、岩沢に近づく教師達を相手に食い止めていた

それを見て岩沢は真剣な表情になる

 

そして…静かに歌い出した

岩沢のギターの音が学校内の放送機から流れ始める

どうやらひさ子が流し始めたようだった

 

岩沢の歌が始まった

 

岩沢が歌い出してから教師陣、そして全校生徒が静かになった

 

教師陣が動きを止めたのを確認して、恭介は岩沢の方を見た

 

「泣いてる…君こそ…」

 

「孤独な…君こそ正しいよ…」

 

「人間らしいよ…」

 

「嘘じゃない…」

 

「本当の…」

 

「僕らを…」

 

「ありがとう…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

岩沢は静かに歌い終えた

恭介はゆっくり岩沢に近づき

 

「…すげぇいい曲だった、歌ってくれてありがとう…」

 

そう静かに微笑みながら言った

 

岩沢はゆっくりと首を振り言った

 

「…棗のおかげで、やっと見つけられた…」

 

「私の…本当の歌…」

 

「だから…ありがとうを言うのは私の方だ…」

 

そういい、岩沢は恭介にアコースティックギターを差し出した

それを受け取ったのを見て岩沢は微笑みながら言う

 

「ありがとう…棗…」

 

その言葉を最後に、岩沢の姿が消えた

残されたのは、岩沢が愛用していたギターだけだった

恭介はそのギターを見つめて呟いた

 

「生まれ変わったら…リトルバスターズ全員でお前の歌を聴きに行くぜ…」

 

そう呟き、岩沢が消えた事で静かになった会場にいる来ヶ谷達を見て言う

 

「撤収するぞ!」

 

恭介の後を来ヶ谷達は追いかけて行った

 

会場にいた戦線メンバーは恭介達に気を取られている教師達の隙をついて抜け出したようだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

後日、恭介は一人でガルデモの連絡している空き教室に来ていた

 

岩沢が残したギターを届けるためだった

 

ひさ子はギターを受け取ると、悲しそうに…そして嬉しそうに撫でた

そして恭介の方を見て言った

 

「ありがとう棗…お前のおかげで岩沢は満足そうだったよ」

 

恭介は「そうか…」と静かに頷いた

 

「…私達もいつまでもしょげてちゃ岩沢に笑われちまうな!」

 

「これから新規ガルデモのボーカル探しだ!」

 

そう笑いながらひさ子は言った、見ると関根と入江も悲しそうな表情など見せずに笑っていた

 

恭介はそれを見てから

 

「そうか…頑張れよ!次のライブも期待してるぜ!」

 

そう笑顔で返し、空き教室を後にした

 




岩沢さんはこれで終わりです

どうでした?泣けなかったでした?駄文でした?むかつきました?(ストレイトクーガー風)

…すいません…私の文才ではこれが限界なんです…
それと矛盾してるところや誤字脱字がありましたら、重ね重ね申し訳ありませんでした!

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!

ありがとうございます!

次回は四話導入です
不定期更新ですが良ければまた読んでやってください

でわでわ!また今度!


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平和な時間

四話考えてない…思いつかない…そうだ、トイレに籠ろう!アイディアが浮かぶまで!

棗恭介の一問一答

HN:本名はきりりん
妹を溺愛している 棗先輩にお願いです
妹さんをください!

恭介の回答

溺愛してると言っておいてそれを言うか…
…誰がやるかあああああああああああああ!!


「球技大会?」

 

あのライブから数日たった頃、恭介は奏の仕事を手伝っていた

ライブから数日は戦線に目立った動きもなく、暇を持て余していたところに奏がいたので暇つぶしに仕事を手伝っていたのだった

 

「そう…一週間後開催の…でも、生徒の参加数が少ないの…」

 

奏はプリントを持って言ってきた

恭介も奏の持っているプリントに目を向けた

 

どうやら、自由参加型のイベントのようだった

 

「球技大会の競技は何をやるんだ?」

 

恭介は奏に尋ねる

 

「野球よ」

 

その言葉を聞いた途端に恭介の目が鋭く光、不敵な笑みを浮かべた

 

「…野球か」

 

奏は恭介の雰囲気が変わった事に気がつき、恭介に目を向けた

恭介は何処か嬉しそうに言った

 

「よし!俺達も参加するぞ!」

 

恭介の言葉に奏は首を傾げた

恭介は構わずに続ける

 

「チーム名はもちろん…」

 

恭介はそこまで言って一旦止めて、勢い良く立ち上がり言い放った

 

「リトルバスターズだ!」

 

奏は恭介の事を見て固まっていた

恭介はチーム名を言った姿勢で止まっていた

 

しばらく沈黙したのち、恭介は奏に聞いた

 

「…立華…」

 

「なに?」

 

「お前も参加するんだからな?」

 

「そうなの…知らなかった…」

 

「立華もリトルバスターズのメンバーじゃないか…」

 

「そうだったわね」

 

「…忘れるなよ!!」

 

恭介は奏に突っ込みを入れて、椅子に座った

 

そして咳払いをしてから話始めた

 

「それはそうと、メンバーが1人足りないな」

 

「足りないの?」

 

そういいながら奏はリトルバスターズのメンバーを指折り数えた

そこに恭介は補足説明する

 

「ああ、西園はマネージャーなんだ」

 

「だから選手は立華を入れても8人で1人足りない」

 

「なるほど…」

 

恭介の説明に納得して奏は頷いた

 

「後1人…当てはないか?」

 

恭介は奏に尋ねる

 

「…1人…いるかも…」

 

曖昧な奏の返事に首を傾げながらも頷く

 

「かも…?まぁいいか…そいつを紹介してくれ」

 

恭介の言葉に奏は頷いた

それを見て、恭介は言った

 

「それじゃ、とっとと仕事を終わらせようぜ!」

 

そういい、恭介と奏は作業に戻った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一通り仕事を終わらせてから、恭介は奏に言った

 

「立華の知り合いを紹介してもらう前にあいつらに球技大会を説明しよう」

 

「そうね」

 

そういい、恭介は携帯をとりだして「至急菜園部部室に集合」というメールを送った

 

「これでよし!」

 

恭介は立ち上がり、奏の方を見て言う

 

「それじゃ、行くか!」

 

奏は頷き、恭介について行った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

菜園部部室にはすでに全員集まっていた

 

恭介はそれを見渡して言った

 

「お前ら!野球をするぞ!」

 

「チーム名は…リトルバスターズだ!」

 

恭介がそう宣言してから全員ポカーンとした表情で恭介を見た

そんな中、真人が恭介に質問をした

 

「いきなりだな…しかも何故野球なんだよ…」

 

「おっと、そいつを説明してなかったな」

 

「何も説明してねぇよ…」

 

「一週間後にある球技大会が野球だからだ!」

 

「…つまり、そいつに俺達が出るって事か?」

 

「ああ」

 

恭介の言葉に全員が納得した

 

「一応聞いておくが…」

謙吾が恭介に言う

 

「参加する理由は…」

 

「無論、面白そうだからだ!」

 

楽しそうに言い放つ恭介を見て

またも、全員納得した

 

そして、恭介は補足説明する

 

「球技大会に出るには一人足りないが、立華に当てがあるらしい!」

 

「それじゃ各自、練習して大会に備えてくれ!」

 

「また連絡するから…」

 

「その時は全員で練習だ!」

 

全員で恭介の言葉に頷いた

久々にみんなで遊べる事にみんな嬉しそうにしていた

それを見て、恭介は言った

 

「よし!今から球技大会に向けて…ミッションスタートだ!」

 

「おー!」と全員手を挙げて言った

 

それを見届け恭介は奏に言った

 

「立華、早速知り合いのところに案内してくれ」

 

「わかった」

 

恭介と奏は菜園部部室から出て歩いていった




今回の話はギャグでいきたい…文才ないのでいけないかもしれませんがね…

はい!てな訳で、四話導入でした
短めだったためあんまり面白くなかったかもしれません
導入部分は基本的に流し読み程度の暇つぶしにして下さい!(あんまり面白くないと思うので)

それと誤字脱字がありましたらすいません
矛盾してる事がありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!コメントやアドバイスを下さった方々!
ありがとうございます!

まさかここまで読んでいただけるとは夢にも思わなかったです!

でわでわ!また今度!


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野球のメンバー


今回、オリキャラでいこうと思ってたのですが
あのキャラ出さないと話的に繋がりにくいな…と思い急遽修正しました
今回も短めです

棗恭介の一問一答

HN:居眠り太郎
授業中に寝てしまった時、先生が起こす為に本で叩かれるのですが
どうすれば、叩かれずに起こしてもらえますか?

恭介の回答
俺ならば叩かれる瞬間に目覚めてよけれる
そもそも寝なければいいんじゃないか?
授業中に寝るんじゃない!寝ていいのは叩かれる覚悟がある奴だけだ!


 

恭介は奏の知り合いに会う為に、奏に案内してもらっていた

案内の途中で恭介は奏に質問した

 

「なぁ、立華の知り合いってどんな感じの奴なんだ?」

 

奏は少し考える仕草をして答えた

 

「ん…と、少し変わった人?」

 

「なぜ疑問形なんだ…」

 

恭介は不思議に思ったが、深くは突っ込まずに奏について行った

 

しばらく歩き、奏はとある部屋の前で立ち止まった

 

「ここよ」

 

恭介は壁についているプレートに目を向けた

 

「生徒会室…か」

 

プレートには生徒会室と書かれていた

恭介がプレートに目を向けていると、奏は扉を開けて中に入って行った

それを見て慌てて、恭介も後に続いた

 

奏は生徒会室に入りとある生徒に声をかけた

 

「直井君…ちょっといい?」

 

直井と呼ばれた生徒は振り返り、奏を見て聞いてきた

 

「…なんですか、生徒会長?」

 

直井の容姿は、一般生徒の制服に学生帽をかぶり、何処か無愛想な雰囲気のある男子生徒だった

 

奏は直井に要件を伝える

 

「球技大会に参加してくれないかしら?」

 

直井は少し考える仕草をして、奏に聞いた

 

「なぜです?」

 

その問いに奏が答えようとしたところに恭介が割って入った

 

「そいつは俺が答えよう」

 

直井は恭介を見て尋ねる

 

「あなたは?」

 

「俺は棗恭介、立華のいる野球チームのリーダーだ」

 

直井は立ち上がり、恭介に向き合った

 

「生徒会副会長の直井です、それでなぜ僕が球技大会に参加しなければならないのか、説明をお願いします」

 

「ああ、知っていると思うがこの球技大会は自由参加型の大会だ」

 

「ええ、それがなにか?」

 

「だが、生徒の参加数が思いのほか少ない」

 

「そこで俺達、リトルバスターズが参加することにしたんだ」

 

「しかし、立華を入れても選手が8人で1人足りない」

 

「そこでお前に声をかけた訳だ」

 

そこまで聞いて直井が恭介に質問する

 

「…そこで…なぜ僕なのですか?」

 

恭介はその問いに答える

 

「お前は副会長なんだろ?」

 

「なら生徒の見本になって参加するべきだ」

 

「だが、これからメンバーを集めるのは難しいだろう」

 

「そこに目をつけた」

 

どこで直井は恭介を見据えて言った

 

「僕が参加するつもりがなかったらどうするんです?」

 

「参加しないのか?」

 

「ええ」

 

恭介の言葉に直井は即答して答えた

それを見て恭介は言った

 

「そうか…つまりお前は逃げるんだな?」

 

「…なに?」

 

恭介の言葉に少し険しい表情になる直井

 

「僕が…逃げるって?」

 

「だってそうだろ?参加数が少ない大会を知っても副会長なのに参加しないのは逃げる事だろ…」

 

「ただ…お前はそれでいいのか?」

 

「逃げ続けるのか?」

 

「そしてヒーローが現れるのを待つのか?そいつが全部救ってくれるのか?」

 

「そんなヒーローはいないぜ?直井」

 

恭介の言葉を聞いて少し睨む様に直井は恭介を見た

 

「戦う男の目になったじゃないか…」

 

「なら、お前が逃げていないところを見せてみろ…野球でな…」

 

直井は少しだけ口元を釣り上げて恭介に言う

 

「…いいでしょう…あなたの言葉に乗るのは癪ですが…参加してあげますよ…」

 

「OK、早速今から練習だ!」

 

そんな恭介達の会話を横から見ていた奏は、「直井君を参加させる理由付けが適当ね…」と一人呟いていた

 

そんな奏を梅雨知らず、恭介と直井は若干盛り上がりながら生徒会室を出て行った

 

奏もその後に続いて恭介達について

 





はい!という訳で最後の選手は直井君でした!

そろそろ直井君出さないと話続かない…
ということで直井君出しました!

誤字脱字がありましたらすいません
矛盾してるとこがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!
アドバイス、コメント等を下さった方々!
ありがとうございます!

でわでわ、また今度!


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練習


今回は試合前までの繋ぎです
戦線が今どう動いているかわかりやすくなればいいのですが…

棗恭介の一問一答

HN:ニィィツ!

バイトを辞めるいい口実を教えてください

恭介の回答

体力の限界!!


 

「…というわけで、チームのメンバーになった直井だ!」

 

恭介はリトルバスターズの全員をグラウンドに集めて

直井の紹介をしていた

 

直井はメンバーを見ると「ふんっ」と言ってそっぽを向いた

 

メンバーは口々に直井を歓迎する

 

「よろしくね〜」

 

「よろしくなのですー」

 

「よろしくお願いします…」

 

「やーよろしくですヨ!」

 

「筋肉はねぇが男か!よろしくな!」

 

「よろしくたのむ」

 

「ふむ、結構かわいい顔をしているな…まぁ、よろしく」

 

そんなメンバーを見て、直井は言う

 

「言っておくが、貴様らと馴れ合うつもりは無い」

 

それに真人が反応する

 

「ほー、ま!なんでもいいや!」

 

「早く練習しようぜ!」

 

軽く聞き流された事に若干不機嫌そうになる直井を他所に恭介はみんなを見渡して言う

 

「まぁ待て、先ずはピッチャーを決める…」

 

少し間をおいて恭介は言う

 

「ピッチャーは…立華!」

 

「………私?」

 

奏は自分を指差して聞いた

恭介は奏の方を向き答える

 

「ああ、立華の様な小さい体格でしかも無表情な女の子がバンバン超速球を投げたら燃えるだろ?」

 

目を輝かせて奏に同意を求める恭介

 

「そうかしら…」

 

「ああ!絶対燃える!カッコイイぜ!」

 

「…カッコイイ…」

 

若干嬉しそうにして奏は納得したのか、それ以上は特に何も聞いてこなかった

 

それを見てから恭介は次に直井の方を向き言った

 

「そして直井…お前をバッターとして徹底的に鍛える」

 

「…なぜだ?」

 

今だ不機嫌そうにしている直井が質問する

 

「こんなかで一番筋肉なさそうでひ弱そうだしな…」

 

「そんな奴がバンバンホームランを打ってみろ?燃えるだろ?」

 

またも目を輝かせて同意を求める恭介

 

「待て…僕がひ弱だと…?」

 

さらに不機嫌さを増して直井は恭介に尋ねる

恭介は涼し気に受け流しながら答える

 

「あくまでそう見えるってだけだ、実際のところは知らん」

 

「まあ、そういうわけでそれを主体に練習する」

 

「…ふんっ、まぁいい早速始めるぞ」

 

直井がそういいバットを持ってバッターボックスに向かって行った

 

それを見て真人が言う

 

「お!あいつ結構やる気だな!負けてらんねぇぜ!」

 

真人が向かって行くのを皮切りに、それぞれ練習に入った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「立華…お前凄いな…」

 

「そう?」

 

恭介は奏にそう呟いていた

何故、恭介がそう呟いたかというと

奏の投げる球を見ていたからだった

 

「ふっ…」

 

奏は短く息を吐き、球を投げる

スパーンっという音と共に恭介の構えるミットへ一直線に飛んできた

 

「球速は…98…」

 

奏は同様の速度でストライクを何球も投げていた

 

「こいつはとんだダイアの原石を掘り当てちまったぜ…」

 

恭介はまだ驚きが抜けていない様な声でそう呟いていた

 

そうしてしばらく練習を続けていると、グラウンドと校舎とをつなぐ道にとある二人組を見つけた

 

(あいつらは…音無と日向か?)

 

二人を確認すると恭介は奏に声をかける

 

「悪い立華、すぐ戻るから一人で練習しててくれ」

 

「わかった」

 

奏はそう言うと、壁に向かって球を投げ始めた

それを確認して恭介は二人のところに小走りに向かっていった

 

「よう!何してんだ?」

 

恭介は音無と日向に声をかけた

音無が反応する

 

「ん?おお、棗か」

 

「お前こそ何してんだ?こんなところで?」

 

音無は恭介に尋ねる

恭介は爽やかな笑顔で答える

 

「青春さ!」

 

「で、お前らは何してんだ?」

 

今度は恭介が質問した

 

「青春って…まぁいい、実はな…」

 

「球技大会に出る事になってな」

 

「今メンバー集めの最中だ」

 

へぇっと言って恭介は周りを見渡して聞いた

 

「…他のメンバーは?誰が居るんだ?」

 

恭介がそう言うと音無は言葉を濁した

音無の後ろでおとなしくしていた日向がビクッとなっていた

それを見て恭介は納得する

 

「なるほど、誘ったはいいが次から次へと断られて結局集まって無い…ってとこか」

 

「な、なんで分かるんだ!?」

 

日向が驚いて恭介を見て聞いた

恭介は当然の様に答える

 

「いやだって分かり易いし」

 

「まぁそれは俺も思った」

 

「音無まで!?どんだけ分かり易いんだよ俺!」

 

「だってなぁ」と顔を見合わせる恭介と音無を見てさらに取り乱す日向

 

「というか、お前らも球技大会にでるんだな」

 

「お前らもって事は棗もか?」

 

「おう!」

 

そんなやりとりをしばらくしていたら

突然声がかけられた

 

「ふっふっふ!お困りのようですなぁ先輩方!」

 

三人は声のする方に目を向けた

そこには何故か格好つけて佇むユイがいた

 

「なんだお前か…」

 

日向はユイを見てがっかりした様に言った

 

「まぁまぁ先輩!見てましたよ!断られまくっていましたね〜」

 

「だからなんだよ、お前にゃ関係ねぇよ」

 

「そう言わずに〜あたし戦力になるよ〜?」

 

ユイはそういいながら日向の脇を肘でつついていた

 

「戦力〜?…いや待てよ?」

 

日向はハッと何かに気がついたように呟き始める

 

「デットボール狙ってボールを頭に…相手ピッチャー退場…」

 

「当たり屋か!!」

 

納得した様な笑顔で日向はユイの方を振り向いた

そんな日向にユイは

 

「てめーの脳みそは溶けて鼻から垂れ流れてんのか!」

 

と言い放ち、後頭部にまわし蹴りを食らわせていた

日向はうずくまりながら言う

 

「ぐふぁ!ちょ、おま、俺先輩!」

 

「おおそうでした!先輩のお脳みそはお溶けになられてお鼻から垂れ流しておられるのですか?」

 

ユイは言い直して日向の頭にポンっと手を置いた

それが引き金になったのか日向はユイに向かい

 

「言い方の問題じゃねぇよ!」

 

同じ後頭部を蹴っていた

 

「先輩痛いです〜」

 

「俺だってイテェよ!」

 

「痛いです〜」

 

そんなやりとりを見て恭介は日向に向かって言った

 

「いいじゃないか、いれてやれよ」

 

その言葉を聞きユイは立ち上がり嬉しそうに恭介の方を見た

 

「さっすが棗先輩!分かってる!」

 

そんなユイを無視して日向の答える

 

「つってもなぁ…この球技大会で負けたらどんな罰ゲームを受けるかわかったもんじゃない…」

 

日向の言葉に恭介は反応する

 

「罰ゲーム?」

 

「ん?ああ、ゆりっぺの奴が成績最下位のチームには死よりも恐ろしい罰ゲームをやるんだとよ」

 

「なるほど…」

 

そこで日向は何かに気がついたように恭介を見た

 

「…そうだ!」

 

「棗が俺たちのチームに入ってくれね?」

 

日向は恭介をチームに誘ってきた

 

「悪い、もう別のチームを作ったんだ」

 

「なんだ…」

 

目に見えて肩を落とす日向

 

「まぁそう落ち込むなって!」

 

そう日向に向かって言う恭介

恭介は思い出した様に日向に言った

 

「ああ、一つ言い忘れてたが…」

 

「俺たちのチームに、天使…居るから」

 

日向は少しポカーンとなってから、まくし立てた

 

「はぁ!?なんで天使が!?どうなってんの!?意味わかんねぇぜ!?ホワイ!?」

 

しかし恭介はさも当然の様に答える

 

「そっちの方が燃えるだろ?」

 

「長らく争い続ける二つの組織…生徒会と戦線…今回は野球で対決…」

 

「普段は銃や剣で戦っていたが、次はスポーツマンシップに則って行はれる戦い…」

 

「どうだ?」

 

妙に熱を込めて日向を見る恭介

日向は呆れたように恭介を見た

 

「なんつーか、自由だなお前…」

 

「だろ?」

 

そんな日向を笑顔で受け止める恭介

そんな中、ユイは日向に近づき言った

 

「まぁまぁ、棗先輩が天使に取られたからってそう落ち込まずに!このユイにゃんに任せて置けば大丈夫だって!」

 

そう日向の背中をポンポンっと叩いていた

そんなユイを日向は睨み言った

 

「あ?今なんつった…?」

 

ユイは怯む事なく繰り返した

 

「ユイ☆にゃん!」

 

両手でネコ耳のキメポーズを取りながら言うユイに日向は近づき

 

「そぉぉいうのが一番ムカつくんだよぉぉ!」

 

卍固めを食らわせていた

 

「いだだだだだいだいだい!せ、先輩!ギブ!ギブです!」

 

しばらくユイに卍固めを食らわせて気が済んだのか

日向は恭介の方を向いた

 

「まぁ、球技大会では棗とは敵同士って事だな」

 

「そうなるな」

「なら手加減無しだ!なぁ音無!」

 

「…そうだが、まずメンバー集めないと始まんないぞ?」

 

「分かってる!使いたくなかったがアテはある!」

 

「つー事で、俺ら行くわ!」

 

「じゃな!」と手を上げて音無と日向は

歩いて行った

それをユイが「あ!待ってくださいよーせんぱーい」といって追って行った

 

それを見送り恭介は練習へと戻って行った





はい!今回はここまで!
音無くんあんまり喋ってない…自分の文才が憎い!!

まぁさして重要な話では無いのでさらっと流して読んでいただけたらと思い書きました!…言い訳じゃないですよ…?

さて、次回は試合に入っていきます!あんまり深くやらないと思うので期待しないで下さい…岩沢さんで力を使い果たしてしまった事は秘密…

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!コメントやアドバイスを下さった方々!
ありがとうございます!

でわでわ!また今度!


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試合



ヤバイ!グダグダすぎてヤバイ!あんまり面白ない感じがもうヤバイ!

という感じが最近出てきた私ですが、どうか皆様のお暇潰しになればと思い、無い頭を必要以上に振り絞り書いていきます!

棗恭介の一問一答

HN:コミケ乱入

ありとあらゆる漫画を読みまくっている棗先輩に質問です
今まで読んだ中で一番面白くなかった漫画は何ですか?

恭介の回答

そうだな…その漫画にはタイトルが無かったな…
開いて見ても何も描いて無くてな…それでも最後のページまでめくってやっと一言描いてあった
「この漫画は貴方が描いてください」とな…
思わず「最初に言えよ!!」と叫んでしまった

何も描いていない漫画だったためぶっちぎりで面白くなかったな…



 

「さて、待ちに待った試合だ!!」

 

恭介は全員を見渡して言った

練習は順調に進み、球技大会当日になっていた

 

「さて、最初の相手だが…」

 

恭介が相手を伝えようとしたところに謙吾が割って入った

 

「ちょっと待ってくれないか?」

 

「なんだ?謙吾」

 

「みんなに渡したいものがある…」

 

「渡したいもの?」

 

謙吾の言葉を聞いて全員が謙吾の方に注目する

 

「それは…これだ!!」

 

自信満々にそれを広げる

 

「そ、それは…!」

 

恭介は謙吾が手にしているものをよく確認する

 

背中にネコのロゴが入っており、そのロゴの上にLITTLE、ロゴの下にBUSTEAS!

と書かれたジャンパーだった

 

それを広げたまま、謙吾は言う

 

「前々からコツコツと作っていたんだがやっと完成した!」

 

「リトルバスターズジャンパーだ!」

 

「みんなの分もちゃんとあるぞ!」

 

謙吾は目を輝かせてみんなに見せるが

誰一人として受け取ろうとしていなかった

 

「…受け取ってくれないのか?」

 

謙吾はさみしそうにみんなに聞いた

最初に真人が言う

 

「俺が着る訳ねぇだろ…」

 

来ヶ谷が続ける

 

「お姉さんには似合わないだろうしな…」

 

クドは

 

「お気持ちは嬉しいのですが、私にはこのマントがありますので…」

 

そう言ってマントを広げる

 

直井は当然の様に無関係を装い、他のメンバーもそれぞれの理由で断っていた

 

「そんな…最高の出来なのに…」

 

謙吾が膝をついて落ち込んでいると奏は近づき

 

「…一つ貰えるかしら?」

 

と尋ねた

謙吾は顔を上げて奏を見る

 

「立華…お前…」

 

まるで女神を見るような目で奏を見て答える

 

「もちろんだとも!立華にはこの良さがわかってくれるのか!いやっほぅ!」

 

ハイテンションでリトルバスターズジャンパーを奏に渡してはしゃぐ謙吾

 

奏は奏でどこか嬉しそうにジャンパーを着て、どっからか持ってきたのか帽子をかぶっていた

 

そんな奏を見て、恭介は呟く

 

「立華…お前って変な奴だな…」

 

恭介の呟きに首を傾げる奏

そんな奏を見て、咳払いを一つして話を続ける

 

「…話を戻そう」

 

「最初の対戦相手だが…戦線メンバーらしい」

 

その言葉に奏は恭介に聞く

 

「…あの人達は参加登録していないわ」

 

「おそらくゲリラ参加だろうな」

 

「止めてくる…」

 

そういい歩き出そうとする奏を恭介は止める

 

「まぁ待て立華」

 

奏は振り返り恭介を見た

 

「もともと参加数は少なかったんだ、参加させてもいいだろう」

 

「でも…ちゃんと参加してもらったみんなに悪いわ」

 

「ならこうしよう、俺たちのチームは戦線メンバーと試合し続ける」

 

「そして勝ち続ける、そうすれば生徒達には迷惑はかからない」

 

奏は不安そうに恭介に尋ねた

 

「勝ち続けられるのかしら…」

 

恭介は不敵な笑みを浮かべて言い放った

 

「やれるさ!俺たち、リトルバスターズの底力!見せてやろうぜ!」

 

恭介がそういうとリトルバスターズ全員が「おー!」と手を上げた

そんな中、直井が言う

 

「僕はそのリトルバスターズじゃないがな…」

 

「…お前空気読めないのな」

 

「何…?」

 

恭介の突っ込みで不機嫌になる直井に対して、恭介は言う

 

「おっと、その怒りは相手チームにぶつけてくれよな」

 

直井は舌打ちをして、試合場に向かった

それに続いて他のメンバーも歩いて行った

 

最後に残った奏に恭介は言う

 

「この先の対戦相手が戦線になるように後で他のチームに説明しに行こう、なるべく目立たないようにな」

 

奏は頷き、みんなの後を追った

恭介もそれに続いた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

試合は順調に勝ち進んで五試合目

最後の試合まで来ていた

 

真人、謙吾がホームランを打ち

来ヶ谷、恭介の完璧な守備

奏の剛速球でストライク連発と楽にコールドゲームで勝っていた

7点差でコールドゲームだった為あまり時間はかかっていなかった

 

ちなみに、直井はそこそこ頑張っていた

 

そして五試合目の相手チームは

 

「まさか、決勝戦でお前たちと当たるとはな…」

 

日向達にチームだった

メンバーは音無、日向、ユイ、椎名、野田、後一般生徒3名で構成されていた

 

日向に向かって奏が言う

 

「貴方たちのチームは参加登録されていないわ」

 

「参加することに意義がある…そうだろ?…つーか、なんだそのジャンパー?」

 

「変かしら?」

 

「いや変って事は無いけど…」

何故か違う方向に話が進みそうなのを見て直井が前に出て言う

 

「生徒会副会長の直井です、貴方達のチームは我々が正当な手段で排除しますのでそのつもりで…」

 

それを聞いて日向が言う

 

「棗達相手だろ?勝てる気がしねぇ…」

 

そんな事を言う日向の横にユイが出てきて言い放つ

 

「はっ!あったま洗って待ってろよな!」

 

その言葉に真人が首を傾げる

 

「え?洗うのって腕じゃ無いのか?」

 

「あれ?そうでしたっけ?」

 

日向はそんな会話をしていたユイに近づき、卍固めをして言い放つ

 

「どっちも違うわああ!洗うのは首だ!腕や頭じゃ衛生状の身嗜みだ!」

 

真人は「へぇ、そうなのかぁ」と感心して

ユイは「いだだだだだ後でやり返す!」と叫んでいた

 

そして双方のチームは各ベンチへと歩いて行った

 

 

 





はい!今回はここまで!
飛ばし気味に書いて行った為に端折った部分がありましたがご了承下さい(一つ一つやるとはてしなく長くなってしまうので)

誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

次回は4話の最後やって行きたいと思います!

若干直井君の存在が気薄になってきましたが(絡ませずらい)頑張っていただきたいですね!

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!コメントやアドバイスをくださった方々!
ありがとうございます!

でわでわ!また今度!


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結果

今回で4話終了します
以外と長かった気がする
まぁ話自体はまだはてしなく続いていくのですけどね!

野球回は今回で終了ですね!

棗恭介の一問一答

HN:ハロウィンの幽霊は俺

ハロウィンのジャック・オー ・ランタンのカボチャには何が詰まっているのですか?

恭介の回答

愛が詰まっている



「プレイボール!」

 

一般生徒のその掛け声でリトルバスターズと日向達のチームの試合が始まった

 

先攻はリトルバスターズ

 

「真人、お前の出番だ!」

 

「おうよ!かっ飛ばしてくるぜ!」

 

1番目は真人、相手ピッチャーは音無だった

真人はバッターボックスに立ち、構える

 

「投げていいか?」

 

「いつでも来い!」

 

その言葉を聞き音無はサイドスローでボールを投げる

球速はまぁまぁ早いが…

 

「うらぁ!」

 

真人は捉えてバットにボールを当てる

しかし力み過ぎてあまり飛ばない

 

「いっくぜぇ!」

 

ボールが飛ぶと同時に一塁に真人は走る

 

飛んだボールはワンバウンドして二塁方面へ落ちる

 

「ふん!貰った!」

 

野田がキャッチして一塁へ投げる

真人が付くのと、ほぼ同時に一塁にいた椎名が野田の投げたボールをキャッチする

 

「…セーフ!」

 

「危なかったぜ」

 

ギリギリセーフだった

日向は音無にボールを投げて言う

 

「どんまい!次がある!」

 

次の打者がバッターボックスにたつ

 

「頑張るよ〜」

 

2番目は小毬

 

「よし、いくぞ!」

 

音無はサイドスローでボールを投げる

 

「うりゃー」

 

「ストライク!」

 

一球目はストライク

二球目…

 

「えい!」

 

「ストライク!」

 

二球目はストライク

三球目…

 

「おんどりゃー」

 

「ストライク!バッターアウト!」

 

「しょぼ〜ん」

 

三球目はストライク

三振した 小毬はベンチに戻って行った

 

「ごめんなさい、打てなかったよ〜」

 

「なに、心配するな!次で打てばいい!」

 

そう言い、謙吾はバッターボックスに向かった

 

3番目、謙吾

 

「かかってこい!」

 

そういい、謙吾はバットを構える

 

「ふっ!」

 

音無はサイドスローでボールを投げる

 

「甘い…」

 

「見切った!」

 

謙吾はボールをよく見てバットの芯でボールを捉えた

カキーンッという音と共にボールは伸びる

 

「ホームラン!」

 

そう言われ、真人、謙吾がホームベースを踏む

 

「リトルバスターズ、2点GETです」

 

美魚が得点板に点数を書き込む

 

「くだらない…さっさと終わらせる…」

 

直井がバッターボックスに向かった

4番目、直井

 

「少し本気で…!」

 

音無はサイドスローでボールを投げる

 

一球目…

 

「…ふっ!」

 

ボールがバットを掠める

 

「ファウル!」

 

一球目はファウル

二球目…

 

「…っ!」

 

ボールがバットを掠める

 

「ファウル!」

 

二球目はファウル

三球目…

 

「…くっ!」

 

直井はバットを振り遅れた

 

「ストライク!バッターアウト!」

 

「ふん…」

 

三球目はストライク

三振して直井はベンチに戻って行った

 

「どんまいなのですー、次頑張りましょう!」

 

そういい、クドはバッターボックスに向かった

 

「ドンと来い!なのですー」

 

クドはバットを構えた

 

それを見て音無はサイドスローでボールを投げる

 

一球目…

 

「たぁー」

 

軽く当たり大きく弧を描いて飛ぶ

 

「あさはかなり…」

 

椎名がノーバウンドでキャッチする

 

「アウト!スリーアウト!チェンジ!」

 

攻守交代して日向チーム

こうして試合は進んで行った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…タイム!」

 

音無はタイムをかけた

 

試合は終盤

リトルバスターズが4点

日向チームが5点

リトルバスターズの攻撃で最終局面

リトルバスターズの最後の逆転のチャンスだった

 

 

途中で日向チームに松下が守備として加わった為、大きく点差を開けず一点差をつけられてしまったのだった

 

音無は日向に近づいて何かを話していた

 

話の内容は恭介のいるところからじゃ聞こえないが、何か日向からはいつもと違う雰囲気を感じていた

 

(…なんだ?日向は野球に未練でもあるのか?)

 

(まぁ今は知る術はないし、集中するか…)

 

一旦恭介は思考をやめて、試合に集中した

 

試合はツーアウト、ランナー二、三塁

 

バッターは奏

 

奏はバッターボックスに立った

 

音無はサイドスローでボールを投げる

 

奏はバットを振るった

 

バットにボールが当たり、飛ぶ

ほぼ定位置のセカンドフライだった

ボールの落下して行く先には日向が居た

 

日向はどこか安らかな笑顔を浮かべながら、ボールにグローブを伸ばした

 

それを見て音無が走る

 

「取るな!!日向!!」

 

恭介は音無がそう言った事で理解した

日向は生前野球に対して何らかの未練があり

この試合に勝ったら、もしくはあのセカンドフライを取ることができたら未練が解消されるのだろうと

 

日向がキャッチする瞬間

 

「隙だらけじゃああ!」

 

ユイが日向に卍固めを食らわせた

当然ボールは落ちる

 

「あででででで!てめーこんな時に!」

 

ユイは卍固めを解いて日向に言う

 

「すいません、隙だらけだったものでつい」

 

テヘッと可愛さアピールをするユイに近づき、日向は逆に卍固めを食らわせた

 

「てめぇぇ!今のは絶対ゆるさねぇ!!!」

 

「先輩痛い!痛いです!!」

 

そんなやり取りをどこかほっとした様子で眺めている音無

 

恭介は(あいつの未練は解消できなかったか…)と考えていた

 

ユイと日向が言い争っている間に奏はホームインしていた

試合は、リトルバスターズの勝利で幕を閉じた

 

試合が終わった後、恭介は日向に近づいた

 

「よ!残念だったな、あの時のセカンドフライ」

 

「ああ棗か…いや、逆にとれなくて良かったのかもな…」

 

そうさみしそうに日向は呟く

それを聞いて恭介は言う

 

「…自分が納得出来たなら、取れなくても良いだろ」

 

日向は恭介を見た、恭介は背中越しに手を上げて歩き出していた

 

日向は一人「なんだよそれ…」と笑いをこぼしていた

 

そして、球技大会は終了した




はい!今回はここまで!

今回はバトル描写に近い形で書かせていただきました
そんな訳で野球回終了です!

次回は…あの話か…奏ちゃんを…私は…でもやらないと直井君だした意味ないし…

てな訳で、次回は私個人が戦線を罵倒しまくった話に入って行きます

誤字脱字や矛盾してるとこがありましたらすいません

最終に
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勉強


今回は5話目の導入をやって行きます
ついにあの話か…まぁ頑張っていきます

棗恭介の一問一答

HN:カボチャの馬車の運転手

ハロウィンの幽霊は何で出来ているのか教えてください

恭介の回答

愛で出来ている


 

「テストを受けよう!」

 

リトルバスターズのメンバー(奏を除く)は空き教室に集まって世間話をしていた

集まった理由は恭介が読んだからだった

世間話をしていたみんなは恭介の方を向いた

最初に謙吾が恭介の言葉に反応した

 

「またいきなりだな…」

 

謙吾に続き、来ヶ谷、美魚、小毬、クドが言う

 

「まぁ私は構わんが…」

 

「私は最初から受けるつもりでした」

 

「わぁ!みんなで受けるんだ〜、がんばるよ〜」

 

「わふー!頑張って赤点回避なのですー!」

 

五人は割と乗り気であったが、残り二人

真人と葉留佳は盛大に反論してきた

 

「ちょちょちょちょっと待ったァァァ!」

 

「俺はテスト何て受けたくねぇぞ!」

 

「そーだそーだ!はるちんもテスト何て受けたくないぞー」

 

恭介は冷静に答える

 

「まぁ待てお前たち…」

 

「なんだよ?」

 

「我々リトルバスターズは今や体育会系の集団になりつつある」

 

「それがなんだよ?」

 

「しかし、この先誰かしらの未練を解消するならば、文武両道で無ければならない!」

 

「そうか?」

 

「そうだ!そして、短期間で学力UPが出来る今回のテストを受ける事にしたわけだ」

 

「おー、まぁ理解は出来るな…」

 

そう聞き、真人は納得した

しかし、葉留佳は食い下がった

 

「で、でもでもはるちんはテストを受けても学力がUPしないのでテスト免除の方向で〜」

 

そういいながら目を泳がせる葉留佳に恭介は短く言う

 

「三枝、やれ」

 

「うぅ〜、恭介君酷い〜もぅ、分かりましたヨ」

 

葉留佳は半泣きになりながら、渋々頷いた

恭介は全員を見渡して少し思案して言った

 

「…そのままテストを受けてもあまりやる気が出ないみたいだな…」

 

「そこで、ちょっとした賞品をつけよう」

 

全員は恭介の方を向き、賞品?と首を傾げた

 

「このメンバーの中で一番成績が良かった者に…そうだな、一日学食で好きな物を食べ放題とか」

 

その言葉に真人が反応する

 

「そりゃあいいな!」

 

「まぁその他に欲しい物があったらそれでもいいが…」

今度は小毬が反応する

 

「ほえ?何でもいいの?」

 

「ああ、ある程度の物ならば作れる」

 

「作れるものならいいぞ」

 

みんなは恭介の言葉にやる気を出した様で喜びながら話し始めた

それを見て恭介はニヤリと笑い言った

 

「そして最下位には罰ゲームだ」

 

その言葉に恭介に全員振り返る

来ヶ谷が質問する

 

「罰ゲームとは?」

 

「これから考えるさ」

 

「ふむ…では私もそちら側に付くとしよう」

 

来ヶ谷は乗り気で恭介の提案を受け入れ、自分も罰ゲームを考える気でいた

その態度に葉留佳が反応する

 

「えぇ〜姉御ズルイっすよ〜」

 

「私は最下位にはならんからな」

 

その言葉を聞き恭介は言う

 

「それもそうだな、なら来ヶ谷と俺で罰ゲームを考えるから…」

 

「みんな最下位にならないように頑張れよ」

 

ニヤリと笑いながらそう言った

全員(来ヶ谷、美魚を除く)は恭介の言葉を聞き、慌てて勉強するために自室へ向かった

残った美魚を見て来ヶ谷が聞く

 

「美魚君は行かないのかな?」

 

「私は日頃から勉強しているので…」

 

「そうか、なら私達と罰ゲームを考えるか?」

 

「いえ、見ている方が楽しそうなので遠慮します」

 

「そういう楽しみ方もありか…」

 

美魚は「ではこれで…」と軽く会釈をして空き教室を出て行った

 

「さて、罰ゲームを考えるとしよう」

 

来ヶ谷の言葉を聞き恭介は不敵な笑みを浮かべて言う

 

「ああ、最高に面白い罰ゲームにしよう」

 

その後、空き教室で二人は様々な罰ゲームを考えていた

 

遅い時間になり、来ヶ谷と別れて恭介は男子寮へと歩いて行った

 





はい!今回はここまで!

テストを受ける事になったリトルバスターズ!
リトルバスターズらしくテストを受けてもらいました

一回書いていたデータが飛んだため当初書いていた内容と若干異なり、おかしな点があるかもです…ありましたらすいません

今回、奏ちゃんが出て来ない理由はテストが近いからテスト勉強をしているということです

最後に
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ありがとうございます!

でわでわ!また今度!


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テスト開始前


はい!今回はテスト回に入って行きたいと思います
ついにあの話を書くのか…まぁやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:世界の七不思議

ハロウィンの魔女は何で空を飛んでいるのですか?

恭介の回答

なんだお前ら、今度はハロウィン攻撃か?
愛だよ!もうハロウィンは全部愛でいいだろ!
もうやめるぞこの学校!


 

この学校のテストはカンニング防止の一環として、各クラスの全員がバラバラの教室にあてがわれる

同じ教室になったのは

真人、謙吾、美魚、そして…

 

「何でお前が居んだよ…」

 

「そもそも学年が違うだろう…」

 

「どうやってここに割り当てられたのか気になります」

 

恭介だった

 

「俺だけ一人でテストを受けるなんて不公平だ!俺もここで受ける!」

 

恭介は力強く宣言した

 

 

しばらく会話をしてからふと恭介は教室を見渡した

 

恭介は奏の姿を見つけ、近づいた

 

「よう!勉強か?」

 

奏は恭介の言葉に振り返った

 

「…棗君?」

 

「よう」

 

恭介は片手をあげて軽く挨拶する

 

「貴方は学年が違うわ」

 

「別にいいじゃないか」

 

「ダメよ」

 

「テストは真面目に受けるし大丈夫だ」

 

恭介の言葉に奏はしばらく考えて言った

 

「…いいのかしら?」

 

「大丈夫だ」

 

という会話をしていると、教室の扉が開き一人の教師が箱を持って入ってきた

 

どうやらクジ引きで席を決める様だ

 

教師は黒板に席順を書き、クジ箱を教卓の上に置いて教室を出て行った

 

それを見て恭介は言う

 

「お!早速引きに行くか」

 

恭介の後に続き奏は教卓の前に移動する

恭介がクジを引くのを見て他のみんなも恭介に続いた

 

全員がクジを引き終え、席順が決まった

扉側の端の列の先頭から二番目に奏

その後ろに恭介

中央の列の真ん中と後ろあたりに真人と謙吾

窓際の列の最後尾に美魚となっていた

黒板に書かれた席順を見て、謙吾が言う

 

「上手い具合にばらけたな」

 

謙吾に続き真人が言う

 

「くそう!これじゃわからない問題を聞けねぇじゃねぇか!」

 

その真人に美魚は突っ込む

 

「そもそも誰も教えません」

 

何故かワクワクしながら奏は真人に注意する

 

「カンニングはダメよ」

 

それを見て恭介は言う

 

「よし!それじゃみんな、賞品目指して頑張ってくれ!」

 

恭介の言葉に奏は質問した

 

「賞品?」

 

「ああ、立華には言ってなかったか…」

 

恭介は奏に賞品と罰ゲームについて説明をした

 

「…というわけで、立華も頑張ってくれ」

 

恭介の言葉を聞き、奏は素早く席に着いて勉強を始めた

それを見て恭介は言う

 

「お!やる気だな!負けてられないぜ!」

 

恭介は奏に続き自分の席に着いて勉強を始めた

 

それを見て他の三人もそれぞれ自分の席に着いた

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

恭介達が自分の席に着いてからしばらくして

数名の生徒が教室に入ってきた

恭介は何気無く、その生徒達を見るとそれは戦線メンバーだったのが分かった

 

ゆりを始め、音無、日向、高松、大山、眼鏡を掛けた少年の6人だった

それを見て恭介は考える

 

(仲村達か…また何かするのか?最後の奴は初めてみるな…まぁ、テスト受けに来ただけだしあまり深く考えないでいいか…)

 

恭介がそう考えている内にゆり達はクジを引き終えていた

 

ゆりは窓際の先頭、音無は中央の列の真ん中で真人の隣

 

日向は窓側から二列目の最後尾から二番目の席で高松は窓側から三番目の列の真ん中あたりだった

 

眼鏡を掛けた少年は奏の前の席を引いていた

 

クジを引き終えてから、戦線メンバーはゆりの席に集まり

何かを話しているようだった

 

話を終えて、眼鏡の少年はこちらへやって来るのが見えた

 

それを見て恭介は話し掛ける

 

「よう、お前も戦線なのか?」

 

眼鏡の少年は恭介に振り返った

 

「…あなたは?」

 

「俺は棗恭介、お前は?」

 

「僕の事はクライストと呼んでください」

 

「クライスト?」

 

恭介が首を傾げていると、音無が歩いてきた

 

「そいつは竹山だ」

 

それを聞いて恭介は頷き言った

 

「そうか、よろしくな竹山」

 

「だから僕の事をクライストと…」

 

その言葉を聞き流し、音無は近くにいる奏の方を向いて恭介に聞く

 

「…なぁ棗、あいつ…えっと…生徒会長の名前ってなんて言うんだ?」

 

恭介は首を傾げて答える

 

「ん?立華だが?」

 

「下は?」

 

「奏…だが?」

 

「そっか、ありがとう」

 

「それがどうかしたか?」

 

「いや少し気になってな」

 

「…そうか」

 

音無は奏の名前を聞くと席に戻った

それを見ていたのか奏は恭介に話し掛ける

 

「なにを話していたの?」

 

「ああ、音無が立華の名前を知りたいって言ってきたんだ…教えちゃダメだったか?」

 

奏は首を振って答えた

 

「それは構わないけど、音無?」

 

「ああ、あいつだよ」

 

そういい恭介は音無に指を指した

 

「あー...あの人...」

 

奏は納得したのか勉強に戻っていた

 

それを見て恭介も席に戻った

 

恭介が席に戻り、しばらくしてテスト開始のチャイムが鳴った





はい!今回はここまで!
また長くなりそうな予感が…
読みづらかったら申し訳ない
今回は恭介が同じ教室でテストを受ける事になったところまでです!

テスト中はどうなるのか…

誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
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ありがとうございます!

でわでわ!また今度!


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テスト1


し、仕事が忙しい…書く時間がねぇ…
それでも書きたいお年頃!てな訳で書いていきます!
テスト話は少しづつ区切って書いていきます
これは時間がないためです、読んでいただいている皆様にご迷惑をおかけしてすいません
それでも良ければ読んでやってください!

棗恭介の一問一答

HN:abo-n
どうやれば世界が平和になるか教えてください
分からなければ、僕が女子の下着が何色かを考えてしまう現象について教えてください

恭介の回答
世界が平和になる方法…か
まず全員が平和を…いや、これは俺が簡単に答えちゃいけない問題だな…
すまないがこの問いには答えられない…代わりに二問い目だが……
知るかそんなもん!どぉぉぉでもいいわぁぁぁぁ!


 

「じゃ、後ろから集めてー」

 

テストは順調に進み、一時限目のテストが終了したところだった

恭介はなんとなく戦線メンバーを見ていたがこれといった動きはなかった(恭介が見える範囲のみ見ていた)

しかし、テストが終わりに近づくにつれて日向の動きに少し変化があり、テストが回収されている途中で

 

「な!なんじゃありゃー!」

 

いきなり立ち上がり窓の外を指差して叫んだ

 

「超巨大なタケノコがグラウンドからニョキニョキとぉォ!!」

 

クラスが一瞬静まり返った

 

「ありえませんね…」

 

その静寂の中、日向の近くにいた美魚が冷たく言った

 

「なんですか?巨大なタケノコって…」

 

「笑いを取ろうとして言ったのならば0点です…」

 

「え?いや…」

 

美魚の淡々とした言葉にうろたえる日向

 

「仮に注目を集める為であっても、もっと信憑性があるもので無ければ意味ありません」

 

「えっと…」

 

「どちらの目的にせよ〈くだらない〉の一言で終わります」

 

「……」

 

美魚の冷たい言葉に若干涙目になる日向

そんな日向を見て美魚はハッとなり

 

「……」

 

しばらく考えて、日向に近づいて手の甲を当てて言った

 

「なんでやねん…」

 

また静寂が訪れた

美魚はその静寂の中、ぺこりと頭を下げて自分の席に戻り座った

 

美魚が席に戻ってから数秒後

 

「うわあああああ!そんなお情け的なツッコミはいらねぇぇぇよぉぉぉぉ!」

 

泣ながら席に座った

日向が席に座った直後…

シュゥゥドォォンっと音と共に垂直に飛び上がる日向

見れば日向の椅子の下からジェットエンジンの様な火花が上がっていた

 

垂直に飛び上がればあるのは天井

 

「ぐふぁあ!」

 

案の定天井にぶち当たり、落下する日向

そんな日向を見て美魚は言った

 

「…49点」

 

「ここまでやって100点じゃねぇのかよぉ」

 

日向は苦痛に呻きながらも美魚にツッコミを入れた

 

そんな日向を残して一時限目のテストは終了した

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

〜休み時間〜

 

美魚、謙吾、真人は恭介の席に来ていた

 

「西園は案外ドSだよな」

 

恭介は美魚を見て言った

美魚は少しムッとなって言い返した

 

「あれはあの人がくだらない事を言うからです」

 

その言葉を聞き今度は謙吾が言う

 

「しかし、最後に飛ばすとわな…」

 

「あれは私じゃありません」

 

「そうだよな…あぶねぇ、俺も飛ばされると思ったぜ!」

 

心の底から安心する真人に冷めた目線を美魚は向けていた

 

「あれは楽しいのかしら?」

 

奏は先ほどの光景を思い出しながら呟いた

 

「天井にぶつかるまでは楽しいかもな」

 

そんな奏に恭介は適当に答えた

 

「…私は遠慮したいわ」

 

しばらく考えて奏は言った

その言葉にそばにいた全員が頷いた

 

そうこうしてるうちに予鈴がなり、次のテストが始まろうとしていた

 

予鈴を聞き三人は自分の席に戻っていった





という訳で今回はここまで、テスト話は三時限目まで書きます!短めですいません
本当に仕事が終わらない!やってもやっても増えていく!
それでも少しづつ書いていきますので、読んでいただけると嬉しいです!
誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
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ありがとうございます!

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テスト2


今回はテストパート2です!後一回でテストパート終了します
では、やっていきます

棗恭介の一問一答

HN:梅太郎
世界で一番⚪︎⚪︎!この⚪︎⚪︎の中に入る言葉を教えてください

恭介の回答
世界で一番……ロリ!


 

日向が行った行動を見て、恭介はテスト中に戦線の動きを注視していた

 

しかし、二時限目のテスト中は戦線に目立った様子は見られなかった

 

(日向のあれは何だったんだ?作戦じゃないのか?)

 

そう恭介が考えていると、教師が生徒達に向って言った

 

「はい、後ろから集めてー」

 

(結局テスト終了まで何も無かったな…)

 

恭介がそう考えていると、ガタッという音がした

音がしたほう 見てみると高松が立ち上がっていた

 

「ん?そこの君、どうかしたの?」

 

教師が高松に尋ねていた

高松は

 

「先生…実は私…」

 

そういいながらネクタイを緩め

 

「着痩せするタイプなんです!」

 

上半身をさらけ出して高らかに言い放っていた

 

「どうですか!?」

 

高松は鍛え上げたのか、筋肉のついた上半身を強調して教師に聞いた

 

教師は冷めた目で見ながら言う

 

「いいから座りなさい」

 

その反応に高松は肩を落としながら座ろうとした

しかし、高松が座ろうとしたところで真人が立ち上がった

 

「確かにいい筋肉だが…」

 

そう言い真人は上着を脱いで上半身を出し

 

「俺には勝てないぜ!!」

 

筋肉をアピールしながら言い放った

 

高松はそれに反応する

 

「おお!これはなんとも素晴らしい筋肉だ!」

 

「当たり前だぜ!筋肉に関しちゃ俺に勝てる奴はいねぇ!」

 

二人の暑苦しい会話に教師はうろたえ、生徒達は真人達二人を見た

それでも二人の会話は続く

 

「でも、お前の筋肉も中々だな!」

 

「ええ、実は影で鍛えていました」

 

「今度は影じゃなくて堂々と鍛えようぜ!」

 

「はい!是非その時は貴方も一緒に!」

 

「おう!今から俺達はマッスルメイトだ!」

 

「マッスルメイト…!なんと美しい響き!」

 

「さぁ!お前も一緒に筋肉筋肉〜」

 

「では…筋肉筋肉〜」

 

「「筋肉筋肉〜」」

 

それから筋肉コールはたっぷり5分間続いた

5分間筋肉と言い続けていた高松は一旦息をつき言った

 

「ふぅ、名残り惜しいですが今回はここまでにしときましょう」

 

「だな!」

 

「それではまた後ほど」

 

そう言い、高松は椅子に座った

 

高松が椅子に座った瞬間、日向と同じ様に舞い上がった

 

「ぐぅ!」

 

ドゴン!と言う音と共に天井にぶつかり、落下していた

 

それを見て真人は

 

「ついに筋肉飛翔をマスターしたのか…」

 

そう腕を組み頷いていた

 

腕を組んで頷いている真人と舞い上がった高松を残して二時限目のテストは終了した

 

・・・・・・・・・・・・・・

〜休み時間〜

 

休み時間、真人は恭介の席に歩いてきた

真人以外の他の二人はすでに集まっていた

真人が来たのを見て恭介は言う

 

「筋肉の事となると暴走するよな…お前って…」

 

恭介に続いて、美魚も言う

 

「騒がしいすぎです」

 

しかし真人は満足気な表情で言った

 

「いいぜ〜筋肉は、お前らもどうだ?筋肉筋肉〜」

 

真人は先ほどやった様に筋肉コールをしていた

そのコールに謙吾がいち早く乗っていた

 

「筋肉イェイイェーイ!筋肉イェイイェーイ!」

 

バカ騒ぎする二人を見てから恭介は奏の方を見て言った

 

「すまない立華、騒がしいだろ…」

 

しかし奏は、ブツブツと何かを言っていた

 

「筋肉…筋肉…こうかしら…?筋…」

 

そんな奏を見て恭介は言った

 

「待て立華!それは駄目だ!」

 

「そう…わかったわ…」

 

奏は若干肩を落としながら返事をした

 

それを見て恭介は呟いた

 

「なんか…テスト中って感じじゃなくなっていくな…」

 

そうして二時限目の休み時間は過ぎていき、三時限目の予鈴がなってそれぞれの席に戻っていった





はい!今回はここまで!
テスト回はあと一回で終わります!
休み時間は恭介達が騒いでいた為、奏はゆり達が騒いでいたのに気がつかなかったということです!ゆり達はアニメどうり騒いでいます

前回に引き続き短めなうえに面白くなくてすいません!
それと誤字脱字、矛盾してるところなどがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録していただいた方々!アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます!

これから、少しでも面白くなるように頑張ります

でわでわ!また今度!


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テスト3


はい!今回でテスト回は終了します
…まあ5話が終わるわけではありませんが…
相変わらずの駄文ですが、それでも良ければどうぞ!

棗恭介の一問一答

HN:じー線上の魔王
もしも明日世界が滅びるとしたらどうしますか?

恭介の回答

もちろん、世界が滅びるのを防ぎに行く


 

予鈴が鳴り三時限目のテストが始まってからしばらくたっていた

 

恭介は先ほどから続くテスト終わりの戦線の行動を思い返していた

 

(…何かの作戦なのはわかるが…テスト中に出来る事って何だ?…まさかただのギャグじゃないよな…)

 

恭介は色々思考しながら、戦線メンバーを見回していた

 

恭介は斜め後ろにいた大山を見た

大山は何故か落ち着かない様子で座っていた

 

それを見た恭介は思う

 

(わかりやすいな…次は大山か…)

 

恭介が大山は何をするのかと考えていると教師からテスト回収の声がかけられた

 

「あーはい、後ろから集めて」

 

その言葉を聞き、生徒達が回答用紙を集め始めた時

大山が勢いよく立ち上がり叫んだ

 

「立華さん!」

 

顔を真っ赤に染めて大山は大きい声で言う

 

「こんな時に場所も選ばずすいません!あなたの事がずっと好きでした!付き合ってください!」

 

恭介は驚き大山を見た

恭介だけでは無く、奏以外の生徒が大山の方に振り向いていた

一部の生徒が騒ついていた

 

恭介は突然告白された奏の方を向いた

 

しかし奏は告白されたにもかかわらずにいつもどうりの声で

 

「じゃあ時と場所を考えて…」

 

と答えていた

 

それを聞き、大山は固まっていた

そんな大山を見た教師は静かな声で大山に言う

 

「あー君…座りなさい」

 

「はい…」

 

大山が力無く座ろうとした瞬間

謙吾が勢い良く立ち上がり叫んだ

 

「喝ーーー!」

 

その声に驚き、教室内の生徒が謙吾の方を向いた

 

謙吾は大山の方を向き言い放つ

 

「一度振られたくらいで諦めてどうする!貴様それでも男か!」

 

大山は少し驚いたが謙吾に向かって言い返した

 

「そんな!君に僕の気持ち何かわからないよ!告白するなんて始めてだったんだ!」

 

「こんな所で始めての告白をする事が出来たんだ、その先だって行けるはずだ!」

 

謙吾のその言葉に大山はハッとなりおかしなテンションで答える

 

「…そうだね…どうせ告白するんならいい方がいい!」

 

そういい大山は再度奏の方を向いて言う

 

「立華さん!やっぱり諦めきれません!これから遊びに行きませんか!?」

 

大山の言葉に謙吾も同乗する

 

「よし!いいぞ!今度こそ立華もいい返事をくれるはずだ!」

 

奏は立ち上がり騒いでいる二人のところへ行き

 

「だから、時と場所を考えて…」

 

「それに今はテスト中よ?静かに座ってて…」

 

「話なら…後で聞いてあげるから…」

 

とやんわり注意した

 

「やったよ宮沢君!後ならいいってさ!」

 

「ああ!しかし今は立華の顔を立てて静かに座るとしようか」

 

「うん!」

 

そうして変なテンションのまな大山と謙吾は静かに自分の席に戻った

 

大山が自分の席に座った瞬間、

またも日向が舞い上がった

しかも今回は回転しながら舞い上がり天井に激突していた

 

舞い上がった勢いが強すぎたのか頭が天井に突き刺さっていた

 

数秒間その状態でいたが、日向は天井から頭を引き抜き叫んだ

 

「なんで俺が飛ぶんだよぉぉぉ!」

 

「つーか今のは成功してただろ!」

 

そんな日向の叫びを残して三時限目のテストは終了した

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

〜休み時間〜

 

テスト期間は三日間で一日のテストは三時限目で終了となる

 

一日目のテストが終了したので、恭介は美魚、謙吾、真人を連れて食堂に向かっていた

 

歩きながら謙吾が言う

 

「しかし、戦線の連中はどうしてあんな行動をとったのだろうか…?」

 

その言葉に真人が続く

 

「ん〜、なんかの作戦じゃねぇか?」

 

「ただ騒いでいただけに見えたぞ?」

 

そう言う謙吾に美魚は突っ込みを入れた

 

「それは宮沢さんも同じだと思います」

 

「あんな堂々と告白なんてされたら、何かしてやりたいじゃないか」

 

そう言い謙吾は笑った

 

そんな謙吾を見て恭介は笑いながら言う

 

「さっすが俺たちのロマンティック大統領!」

 

そう談笑しながら歩いていると食堂前まで来ていた

 

真人は思い出した様に恭介に聞いてきた

 

「そういや、立華の奴はどうしたんだよ?」

 

「ん?あ〜なんか約束だから話を聞きに行くってさ」

 

恭介の説明を聞いて謙吾は

 

「そりゃ、LOVEだからな」

 

としたり顔でつぶやいていた

 

そんな会話をしながら、食堂内に入っていった

食堂で他のみんなとも合流してその日一日の事を話し会った

 

しばらくしてから食堂に奏がやって来た

それを見つけ恭介は奏に近づいた

 

「よう、話は終わったのか?」

 

奏は恭介は方を向き答える

 

「ええ、なんか謝られたわ」

 

「謝られた?まぁいいか、あっちで一緒に食おうぜ!」

 

恭介の言葉に奏は頷き、みんなが座っているテーブルへと歩いて行った

それから、全員で食事を終えてその日は解散した

 

それからのテスト期間も戦線は変わらず騒ぎ続けた…





はい!今回はここまでです!
若干無理矢理な感じが出てきました…気をつけねば

書いている途中で「あ…大山の席いってねぇ」と思い急遽席の説明を入れましたすいません

正直大山の話が思いつかなかったので無理矢理な方向でいきました
今後、気をつけますね

大山って意外と難しいですね
それから
誤字脱字、矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録していただいた方々!
アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます!

最近の話の出来があまり良くなくてすいません!
ですがこれからも頑張っていきます!

でわでわ!また今度!


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テスト終了後


はい!今回はテスト終了後の話をやっていきます
いろいろ考えてるのですが上手く噛み合わねぇぜ…まぁやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:有機@みかん
光速の世界を旅した事のある棗先輩に質問です
光速の世界には何がありましたか?

恭介の回答
空も地面もすごい速さで過ぎ去っていくなかでアニメイトの看板が見えた…いや、アニメイトの看板のようなものだ
もう、速すぎてなにがなんだかさっぱりわからなかったな


 

 

「何故俺が生徒指導室に呼ばれなきゃいけないんだ…」

 

テスト終了後、恭介、真人、奏は生徒指導室に呼ばれていた

生徒指導室に行く途中で恭介はそう愚痴を零した

 

その言葉に真人が反応する

 

「まったくだ、ちゃんとテスト受けたのによ…」

 

二人がそんな会話を続ける中で奏だけは無言で歩いていた

 

しばらく歩き、三人は生徒指導室の前まで来ていた

 

恭介は扉に手を掛けて二人に言う

 

「まぁなんにせよ、とっとと終わらせようぜ」

 

真人は「おう!」と返事を返し

奏は無言で頷く

 

それを見て恭介は扉を開けて中に入って行く

二人もそれに続き入って行った

 

生徒指導室には4名の教師と直井がいた

恭介は直井の方を見て尋ねる

 

「あれ?なんで直井がいるんだ?」

 

直井は

 

「生徒会副会長ですので」

 

と簡単に答えた

恭介は「そうか」とだけ呟くと教師達のところまで歩いていった

 

教師達は恭介達が来たのを確認すると一人の初老の教師が話し掛けてきた

 

「まぁ、座りなさい…」

 

恭介達はその言葉に従い、長机の前に置かれた椅子へと腰かける

 

机を挟んで恭介達と教師達は向かい合う形で座っていた

 

恭介達が座ったのを確認してから、初老の教師が口を開く

 

「あー…君たち、何故此処に呼ばれたか分かるかな?」

 

その言葉に恭介達は顔を見合わせて首を横に振る

 

それを見て、初老の教師は話を続ける

 

「…分からんかね?」

 

「はい、まったく」

 

恭介は本当に分からないという風に答えた

 

「そうか…では、教えよう…」

 

「まず棗君、君はそもそも学年が違うのに一学年下の教室で一学年下のテストを受けた…」

 

その言葉に恭介は苦虫を噛み砕いた様な顔になった

 

「よって棗君のテストは無得点扱いだ…」

 

「くっ!」

 

「調子に乗ってハメを外しすぎだ」

 

苦い顔をする恭介に真人が突っ込みを入れた

それを見ていた初老の教師は咳払いをして続ける

 

「…問題なのはそれだけじゃない…」

 

そういい、恭介達の前に三枚の紙を置いた

その紙は解答用紙だった

 

「君たちの解答用紙だ…」

 

「そして答えをよく見てみるんだ…」

 

言われた通り恭介は解答用紙に書かれた答えをみた

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ことわざの問題

 

Q1予期せぬ幸福が訪れた時のことわざを答えなさい

 

恭介の解答

棚から諭吉

 

真人の解答

筋肉からプロテイン

 

奏の解答

妖精さんとのお茶会

 

Q2急に自体がはっきり分かることのことわざを答えなさい

 

恭介の解答

ぺろ…これは…!

 

真人の解答

目からゴボウ

 

奏の解答

妄想が現実になっちゃった

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

と後の問題も全てアホな回答で埋め尽くされていた

 

初老の教師は静かに言う

 

「井ノ原くんは純粋に間違えてこうなのだろう…惜しいところもあった…0点ではあったがな…」

 

「棗君は分かっているのにふざけている節がある…これより難しい問題をスラスラとといてあった…学年が違うので無得点だが…」

 

「しかし立華…君は全教科全てこのような解答をしている」

 

「その事について何か申し開きがあるかね?」

 

立華は初老の教師の質問には答えず、自分の解答用紙を持って俯いていた

 

「沈黙は肯定ということでいいんだな?」

 

奏の解答用紙を持つ手にキュッと力が入る

それを見た真人と恭介が口を挟んだ

 

「待てよ先生!立華の奴がやったって証拠があんのかよ!?」

 

「…真人に同感だな、その解答用紙は本当に立華の物なのか?」

 

二人の言い分に初老の教師は言う

 

「…つまり、立華以外の誰かが立華の解答用紙をすり替えたのではないかと言いたいのかね?」

 

その言葉に恭介が答える

 

「ああ、俺達は馬鹿だからあんな解答をしたが、立華は違う」

 

「努力して生徒会長にまでなった立華がやるとは思えない」

 

初老の教師は考える仕草をして言う

 

「しかし、それなら何故立華は自分はやっていないと言わないんだ?」

 

「自分がやってもいない事を責められたら誰だって黙るさ…」

 

「ふむ…」と呟き、初老の教師は考え込む

 

そこに今まで黙っていた直井が口を挟んだ

 

「ちょっといいですか?」

 

直井の言葉に全員直井の方を向いた

 

「確かにやったという証拠はない…」

 

「ですが、やっていないと言う証拠もない…」

 

その言葉に真人が反応する

 

「…なにが言いたいんだよ…てめぇ…」

 

「つまり、どちらとも言えないと言う状況ということです」

 

「しかし、現時点で生徒会長はふざけた解答をしたのが事実」

 

「ですので、この件が解決するまでは生徒会長辞任ということでどうでしょう?」

 

その言葉に真人、恭介は驚く

しかし、構わず直井は続ける

 

「ふざけた解答をした疑いのある者が生徒会長を続けていると知れたら、一般生徒への示しがつきません」

 

「ですので、この件が解決するまでは僕が変わりに生徒会長代理として働きます」

 

「どうでしょうか?」

 

そういい直井は初老の教師をみた

 

「立華はそれでいいかね?」

 

初老の教師は奏に問いかける

奏は無言で頷く

 

それを見て、初老の教師は言う

 

「分かった…本日放課後に全校集会を開く…では、教室に戻りなさい」

 

その言葉を聞き奏は立ち上がり生徒指導室を出て行った

真人、恭介も奏を追うように出て行く

 

恭介は奏に追いつき聞いた

 

「おい立華、あれでよかったのか?」

 

奏は振り向かずに答える

 

「別にいいわ」

 

そうして小声でありがとうと言って去って行った

 

廊下の先で音無とすれ違った様だがあまり反応せずに歩いて行った

 

恭介が奏の背中を見ていると真人が遅れてやってきた

 

「立華の奴は?」

 

「…どうもかなり落ち込んでいるようだな」

 

「そうか…」

 

その日の放課後、奏が生徒会長を辞任するための全校集会が開かれた





はい!今回はここまで!
対に奏ちゃんが生徒会長辞任!これから恭介はどうするんでしょうね?

生徒指導室にいた初老の教師以外の教師は何故かいる教師です
居ましたよね、一言も喋らないのに何故かいる教師…
まぁいないものだと思ってくださいw

投稿がちょい遅れましたこと、すいませんでした!
それと
誤字脱字、矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
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ありがとうございます!


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罰ゲーム


はい!今回で5話目終了します
長かった…凄く長かった…後7話とかどれだけ長くなるんだ…まぁやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:アルムへイムの妖精
あらゆる悩みを解決してきた棗先輩に質問です
最近、私の兄が彼女とイチャつき過ぎてかまってくれません
どうしたらいいでしょう?

恭介の回答
まず、兄にとって自分が大切な存在だと改めさするんだ
休日に遊びに誘うとかな

後は多少の恋愛は勘弁してやれ、兄の幸せは結果的にお前の幸せにもなる

最初は辛いだろうが、いつかその彼女さんとも一緒に遊べる仲になることを祈ってる


 

 

奏の生徒会長辞任を伝える全校集会の後、恭介達リトルバスターズ(奏を除く)は菜園部部室に集まっていた

 

「して、これからどうするんだ?」

 

集まってから全員は黙っていたが、しばらくして謙吾が恭介を見てそう聞いてきた

 

恭介は少し厳しい表情をして答える

 

「…今回ばかりは俺達じゃ動きようがない」

 

「立華を生徒会長に戻す事自体はそう難しくないが…」

 

「現段階で元気がない立華がいきなり生徒会長に戻ったりしたらきっと仲村は立華と俺達が繋がっている事に感づくだろう…」

 

「そうなればリトルバスターズは天使側…つまり、戦線の敵側として見られ戦線メンバーの未練を解消するどころじゃなくなる…」

 

その言葉を聞いて真人が反応する

 

「じゃあこのまま何もしねぇでにほっとくのかよ!?」

 

恭介は真剣な表情になり答える

 

「そうは言っていない」

 

恭介の言葉に全員が恭介の方を見る

それを見て恭介は答える

 

「立華を俺達が生徒会長に戻す事自体は出来ないが、立華自身を元気付ける事なら出来る」

 

「そこで…」

 

恭介は一旦間を置いて答えた

 

「罰ゲームをする!」

 

その言葉に全員ポカンとした表情になる

そんな中、真人が恭介に質問する

 

「えっと…何故罰ゲーム?」

 

恭介はいつも通りの表情で答える

 

「最下位には元々罰ゲームだって言ったろ?だからそれをやる」

 

恭介がそい言うと謙吾が険しい表情で声を荒げて恭介に言う

 

「恭介…!お前こんな時に何をふざけている!」

 

「待て謙吾少年…恭介氏にも何か考えがあるんだろう?」

 

恭介に怒鳴る謙吾を来ヶ谷が止める

そして来ヶ谷は恭介に「続きを」と視線を向けた

 

恭介はその視線を受けて答える

 

「…罰ゲームをやる理由だが、もちろん立華を元気付ける事が目的だ」

 

「立華は今、濡れ衣を着せられて生徒会長を辞めさせられている事もあり元気が無い」

 

そこまで聞いて謙吾が口を挟む

 

「そんな事は見ていれば分かる!」

 

しかし恭介は落ち着いて答える

 

「まぁ最後まで聞けって…」

 

「立華が元気が無いのに俺達まで遠慮して話し掛けなかったら立華はどう思う?」

 

そう恭介は全員を見渡して聞く

小毬がその質問に答える

 

「落ち込んでいる時に周りにまで気を使われたら余計落ち込んじゃうよね…」

 

「そう、神北の言う通り俺達まで元気が無いと立華は元気になるどころか余計に気落ちしてしまう」

 

「だからこそ俺達はいつも通りでいなきゃいけない」

 

恭介の言葉を美魚が引き継ぐ

 

「そこでいつも通りの雰囲気で罰ゲーム…ですか」

 

「そういうことだ」

 

恭介の言葉に全員が納得した

 

葉留佳が明るい声で言う

 

「よーし!それなら盛り上がっていきますヨー!」

 

クドがそれに続く

 

「わふー!盛り上がるのですー!」

 

来ヶ谷がフッと微笑みながら恭介に聞く

 

「ふむ、確か最下位は真人少年、恭介氏、奏君だったな」

 

それを聞き、真人が嘆く

 

「うわあああ!最下位だったああああ!」

 

恭介は不適に笑い答えた

 

「フッ!やるからには全力でやるさ!」

 

みんながワイワイ盛り上がるのを見て恭介は言う

 

「じゃあ早速立華を探しに行こうぜ!」

 

各自それぞれ返事をして恭介に続き菜園部部室を後にした

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

奏はフラフラと歩きながら、食堂へと歩いていた

 

食堂では現在、新規ガルデモがライブを行っていた

そのことで戦線メンバーが食堂付近を武装して固めているのだった

 

それを見ても奏はフラフラと食堂へと近づいていくのだった

 

戦線メンバーは何処か奏の様子がおかしい事に気が付いたのか、攻撃はせずに食堂の中に入って行くのを黙って見ていた

 

奏が食堂に入ってからも攻撃はせず、様子を見ているようだった

 

食堂の中はライブを見に来た一般生徒で溢れかえっていた

 

その生徒の波の中、奏は食券販売機の前まで歩いて来たのだった

 

奏はおぼつかない手つきで一つの食券を購入していた

 

奏が食券を購入して、食事を取りに行こうとしたところで突風が吹き荒れた

 

一般生徒の波もあり、奏は持っていた食券を手放してしまった

 

奏が持っていた食券は…天井付近まで舞い上がり…他の舞い上がった食券と混ざり分からなくなってしまった

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ライブが終了して一般生徒が引いた後でも、奏は一人食券販売機の近くでポツンと佇んでいた

 

その表情はいつも通りの無表情だったが、誰が見ても元気が無い様な雰囲気だった

 

しばらくして、奏が歩き出そうとしていると後ろから声が掛けられた

 

「よう立華、探したぜ!」

 

奏が振り向くと、そこには恭介とリトルバスターズのメンバーがいた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「よう立華、探したぜ!」

 

恭介は食堂で奏を見つけ、話し掛けた

 

奏は歩き出そうとしたところで足を止めて振り返った

 

リトルバスターズであることを確認してから答える

 

「棗君…何か用かしら…?」

 

見るからに落ち込んでいる雰囲気で奏は聞く

 

恭介はいつも通りに返す

 

「ああ、立華は食事は済んだのか?」

 

奏は首を横に振って答える

それを見て恭介は言う

 

「なら良かったぜ!」

 

恭介の言葉に奏は首を傾げた

 

「これから罰ゲームをする!」

 

「最下位は真人、俺、立華の三人だからな」

 

「当然立華にも罰ゲームを受けて貰う」

 

恭介の言葉に奏は「そんな気分じゃないわ…」と小声で答えるが恭介はかまわず続けた

 

「逃げ出せないようにリトルバスターズ全員が監視しているから受けないなんて事は出来ないぜ!」

 

恭介の言葉に真人も続く

 

「俺も受けるんだ…立華も受けてくれよ…恭介と二人なんて惨めじゃねぇか…」

 

真人がそういうも、奏は俯いていた

それを見て恭介は言う

 

「おっと、罰ゲームについて説明してなかったな…」

 

「罰ゲームは…」

 

「ここのメニューの激辛麻婆豆腐を三杯食べてもらう!」

 

恭介の言葉を聞き奏は顔を上げた

 

「聞いた話じゃすげぇ辛いらしいからな、罰ゲームにはピッタリだ」

 

「…まぁ立華がどうしても嫌なら…」

そこまで言い、恭介は奏の方を見た

しかし奏はすでに食券販売機の方へ歩き出していた

 

食券販売機の前で恭介に振り向き

 

「…何してるの?早く買いましょう?」

 

と言ってきた

その言葉には明るさが込められていた

 

それを見て恭介は笑いながら言う

 

「お!やる気だな!」

 

そして奏の後に続いて食券を買った

 

恭介、奏に続き全員は各々の食券を買って二階建ての食堂の一階の空いている席に座った

 

全員が席についたのを確認して、恭介は言った

 

「じゃあ、罰ゲーム込み夕食を始めるとするか!」

 

その言葉を皮切りに全員は食事を始めた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「うおおおおお!辛すぎるぅぅぅ!」

 

食事を始めて真人が一口目で叫ぶ

謙吾は真人の麻婆豆腐を見て感想を言う

 

「…見た目だけでも辛さが伝わってくるな…真っ赤だ…」

 

恭介は涙目になりながら言う

 

「だが、結構味わい深いぞ!この麻婆豆腐!」

 

恭介と真人が騒ぐ中、奏だけは黙々と激辛麻婆豆腐を食べていた

 

それを見て恭介は奏にきいた

 

「立華は平気なのか?」

 

「…うまいわ」

 

奏はそういい、また黙々と食べ始める

それを見て真人が言う

 

「なら立華…俺のも食べてくれよ…」

 

その言葉に奏はピクッと反応したが来ヶ谷が真人の方を向いて言った

 

「ほう…真人少年は食べる量を三倍にして欲しいようだな…」

 

その言葉を聞き真人が青ざめて言う

 

「自分で食べます!ごめんなさいでしたああああああ!」

 

そう言いながら勢い良く食べ始める

奏は少ししょんぼりして、また麻婆豆腐を食べ始めた

 

全員がしばらく食事を続けていると、食堂の扉が開き腕章を付けた生徒達が入ってきた

 

その生徒の先頭に直井がいた

 

直井は恭介達に近づいてきて言う

 

「今は食事をするのは禁止の時間ですが…」

 

その言葉に恭介は答える

 

「ん?そうなのか?」

 

「ええ…」

 

「そうかそいつは悪かったな、でもここでやってたライブのせいで食事が出来なかったんだ」

 

恭介の言葉を聞き直井は少し考えて言う

 

「…なるほど、でしたら今回は見逃しますが…次は無いですよ?」

 

「ああ、わかった」

 

恭介の言葉を聞き、直井は「上に行くぞ!」と直井の後についていた生徒に声を掛けて二階に上がっていった

 

直井が二階に上がってからしばらくして、戦線メンバーを連れた直井が降りてきた

 

直井と戦線メンバーは食堂を出て行った

 

後から聞いた話では、どうやら戦線メンバーは時間外の食事のせいで反省室へと連れて行かれたそうだった

 

恭介達がその事を知ったのは翌日の事だった

 

恭介達は食事を終えて、その日は解散となった

 

解散する際には奏は少し元気になっていた

 

恭介はみんなと別れた後、一人で考えていた

 

(…直井は一般生徒かと思っていたが…どうも違うらしいな…)

 

(少し嫌な予感がするな…)

 

(注意しておくか…)

 

恭介はそう思考して自室に戻り眠りについた

 





はい!今回はここまでです!
5話…長かったぜ…

途中で奏ちゃんの視点で書かせて頂きました!話をわかりやすくするためです!

罰ゲームを麻婆豆腐にした理由ですが、5話を見ている時「あの麻婆豆腐って最早罰ゲームじゃね?」って思ったのを思い出したので罰ゲームは麻婆豆腐にしました

それと
誤字脱字、矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます!

最近更新ペースが若干遅れてきましたが頑張ります!

でわでわ!また今度!


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生徒会の行動


はい…お待たせしましてすいません
忙しくて書く時間があまり無く、遅れてしまいました
それではやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:兎詐欺
女性にモテる棗先輩に質問です
ホワイトデーのお返しで一番良かった物はなんですか?

恭介の回答
ガンプラだな、あげた娘は嬉しさのあまりぽかーんとしていたな


 

直井が生徒会長代理になってから、戦線はおとなしくなっていた

 

どうやら、目立った行動を取ると反省室と銘打った独房に入れられるのだとか

 

対策を練る為か、ゆりが戦線メンバーに普通に過ごせと言ったらしい

 

もちろん演技でだが

 

恭介達リトルバスターズはというと

先の食堂の一件があったため目をつけられる行動は控えていた

それでも、昼休みや放課後などは集まって遊んではいるのだった

 

二時限目と三時限目の間の20分程度の休み時間

恭介は飲み物を買いに自動販売機のある区画まで来ていた

 

自動販売機の前には音無が不機嫌そうに立っていた

 

「こんな事続けて意味あんのかよ!」

 

そう声を荒げて手に持っていた空き缶を勢い良くゴミ箱に投げつけていた

 

それを見た恭介は音無に近づいて声を掛ける

 

「よう、荒れてるな」

 

音無は恭介の方を見て、答える

 

「…棗か、悪い…」

 

「いや、謝ることはないさ」

 

そういい、恭介は自動販売機でコーヒーを買い音無の隣で背中を壁にもたれかけた

 

隣に来た恭介に音無は話かける

 

「棗は今の生徒会長のこと…どう思ってるんだ?」

 

恭介は少し考えてから答えた

 

「…立華の時と違って随分と実力行使を使ってくるな」

 

「…俺は…どうすればいいのかな…」

 

「それは俺には分からない」

 

ただ、っと恭介はつけたして言った

 

「悩んでいるんだったら気分転換でもしたらどうだ?」

 

「気分転換?」

 

音無は恭介に聞き返した

恭介は笑って答える

 

「いつもと違う事をしてみるのさ、案外楽しいぞ」

 

「いつもと違う事…か…」

 

そういい思案顔になる音無に恭介は言う

 

「そうだな…これから麻婆豆腐でも食べに行くか?」

 

「麻婆豆腐ってあれか!?」

 

音無は驚いて恭介を見る

 

「食ってみたら案外美味かったぞ」

 

そう答える恭介

恭介の言葉を聞きながら音無「麻婆豆腐か…」と呟く

 

しばらく考えてから音無は恭介に言った

 

「なぁ…その…立華も誘っていいか?」

 

「別に構わないが…どうしてだ?」

 

恭介の質問にあたふたとしながら音無は答えた

 

「ああ、いや、ほ、ほら!棗が言ったんじゃないか!いつもと違う事をしてみろって!だからさ!」

 

そう矢継ぎ早に答える音無

恭介はいつも通りの顔で言う

 

「まぁなんでもいいか、じゃあ早速立華を誘いに行こうか」

 

「あ、ああ!」

 

そういい、恭介は飲み終えた空き缶を捨てて奏のいる教室へと歩いて行った

音無もそれに続いて歩き始める

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

奏は教室の自分の机で予習をしていた

 

恭介は音無と共に立華に近づいて行った

 

「よう、立華」

 

恭介の声掛けに奏は振り返り答える

 

「棗君…あと、えっと…」

 

奏は恭介の隣にいた音無の方を見た

 

「ああ、音無だ」

 

「音無君…なにか用かしら?」

 

そういい、奏は首を傾げた

奏の問いに音無が答える

 

「ああ、えっと…腹…減ってないか?」

 

「減ってないわ、こんな中途半端な時間に」

 

奏はそう返すと再び予習に戻っていた

 

音無は少し考えてから奏に言う

 

「食堂の麻婆豆腐って知ってるか?」

 

音無の言葉に奏はシャーペンを止めた

それを見て音無は続けた

 

「すっげー辛いらしいんだけど試しに食ってみたらこれが美味くてさ!」

 

「良かったら俺らと…」

 

そこまで言うと奏は勢い良く立ち上がり教室の扉まで歩いて行った

音無は「ど…う…?」と言葉を続けながら奏の行動を見ていた

奏は扉まで行くとこちらに振り返って言った

 

「なにしてるの?早く行きましょう?」

 

その言葉を聞き、音無は恭介を嬉しそうに見てから

 

「ああ!」

 

と答えて奏の後を追った

恭介もそれに続いて奏を追い

 

三人は食堂へ歩いて行った

 





はい!今回はここまでです!
駄文に磨きがかかっている…いや駄文磨いちゃダメじゃん!
そんな訳で今回は音無君がメインのような回でした

今回は導入部分なので短めです
すいません

それと
誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます!

でわでわ!また今度!


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連行


はい!最近投稿が遅れがちですが頑張っていきます

今回はどこまでいけるかな?まあやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:金ののりたま

あらゆるふりかけを開発してきた棗先輩に質問です
これはないわぁっと思ったふりかけはなんですか?

恭介の回答

ふりかけ!〜お米味〜というふりかけだ、ふりかけても粉っぽくなるだけで米の味しかしないという
何の為にふりかけるのか分からないふりかけだったな


 

 

恭介、奏、音無の三人は二時限目と三時限目の休み時間に食堂へとやって来ていた

 

三人とも食べているのは真っ赤に染まった見るからに辛そうな麻婆豆腐だった

 

「かっら!…」

 

麻婆豆腐を食べる度、音無は悶えながらそう言っていた

恭介は目尻に涙を浮かべつつ言う

 

「ああ、だが美味い!」

 

音無は水を飲みながら恭介に言う

 

「普通は猛者でも白米と一緒に食べるんだが…」

 

そう言いながら黙々と食べている奏を見た

 

「立華は平気なのか?」

 

奏は一度食べる手を止めて答えた

 

「別に…ただ…」

 

「ただ?」

 

音無は首を傾げる

一拍置いて奏は答えた

 

「美味いわ」

 

その言葉を聞き、音無は笑って言う

 

「そっか、辛いのが好きっていうより麻婆豆腐が好きなんだな」

 

音無の言葉に奏はきょとんとした顔で聞く

 

「私…麻婆豆腐が好きなの?」

 

「いや、知らないけど…」

 

奏の言葉に恭介も反応した

 

「というか、気づいてなかったのか…」

 

恭介と音無は若干ビックリした顔で奏を見ていた

 

奏はというと、レンゲで麻婆豆腐をすくい

目線まで持ってきて左右に動かしながらまじまじと見ていた

 

奏は何かに気づいたように麻婆豆腐を見るのをやめて

恭介と音無の後を見た

 

音無と恭介はそれに気がついて自分達の後を見た

 

そこには直井と数名の生徒会役員と思しき生徒達が立っていた

 

直井は恭介達に一歩近づき言った

 

「…あなた達…ここで何をしてるのですか?」

 

直井の言葉に音無が強めの口調で返す

 

「見りゃあ分んだろ!飯食ってんだよ!」

 

その強い口調にも動じず、直井は冷めた口調で言った

 

「昼休み以外のここでの食事は校則違反です」

 

直井の言葉に奏がぼそっと言った

 

「…忘れてた…」

 

奏の言葉に恭介と音無はハッと奏の方を見た

 

奏はボソボソと言葉を続ける

 

「そうだった…校則違反だった…忘れてた…」

 

素で忘れてたように奏は言う

よほど麻婆豆腐が好きなのかと恭介は呆れ半分に苦笑して思った

 

そんな恭介を直井は見て言う

 

「棗さん…言いましたよね?次は無い…と」

 

恭介は無言で直井の方を見た

 

直井は連れてきた生徒達に冷めた口調で命令する

 

「連れて行け…」

 

その命令を受けて生徒達が恭介ら三人を取り囲むように周りまできた

 

奏は生徒達が来る瞬間に残っていた麻婆豆腐をもの凄い早さで食べ終えていた

 

生徒達が三人に付いてくるように促す

そんな中、恭介は音無に小声で耳打ちをする

 

「…音無、ここは抵抗するな…」

 

え?っと音無は恭介を見たが恭介はそれ以上は答えず生徒達について行く

 

音無もとりあえずは恭介の指示に従ってつ

 

恭介、音無、奏の三人は抵抗事なく生徒達について行った

 

直井はそれを確認するとどこかに一人歩いていった





はい!今回はここまでです
少し短めですいません
次回から本格的に入っていきます

最近投稿が遅れ気味なのですが、もともと不定期更新だったなぁと生暖かく見守ってやっていただければ幸いです

それから
誤字脱字、矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます!

お気に入り登録とかが増える度に嬉しくて発狂しそうになりますw

でわでわ!また今度!


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反省室

はい!今回は反省室での三人の様子を書いていきます

仕事とか私生活のせいで投稿がしづらい(泣)
でも、めげず挫けずやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:魔法のステッキ

魔法少女と戦ったことのある棗先輩に質問です
一番辛かった攻撃はなんですか?

恭介の回答

空から無数のタライが降り注いできた魔法だな
正直、タライをかわし続けるのは精神的に辛かった


恭介、音無、奏の三人は生徒会の生徒達に連れられ

反省室と書いてある分厚い鉄の扉のついた部屋に押し込められていた

 

外側からしっかり鍵がかけられ、中側からは開きそうにない

外側からも鍵がないと開けられなさそうだった

 

音無は扉に体当たりを一回ほどして開かないのが分かると声を荒げて言う

 

「おいなんだよ!休み時間に麻婆豆腐食ったくらいでこれはないだろ!」

 

そして音無は部屋を見渡して呟く

 

「つーか、なんだよここ…まるで独房じゃないか…」

 

音無が言った通り、部屋は独房のようだった

むき出しのトイレ、その横に手洗い場

そして狭いベットが置いてあるだけの狭い部屋だった

 

音無はこの部屋に入ってから壁に背中を預けて黙っている恭介に話掛けた

 

「おい棗、お前が言った通りにここまで来たんだ!出る方法があるんだろ!?早く教えてくれよ!」

 

恭介は音無の言葉を聞き、音無の方を見て言う

 

「落ち着け…今出て行ってもどうしようもないだろ?」

 

恭介の言葉に音無は絶句する

 

「それじゃ…なんでここまで来たんだよ…あの時逃げておけば良かったじゃないか…」

 

その言葉に恭介は静かに聞く

 

「…逃げてその後はどうするんだ?結局ここに連れて来られるぞ?」

 

「そんなの戦線のところに行けば…」

 

「立華はどうする?」

 

恭介の言葉に音無ハッと息を飲む

恭介は言葉を続ける

 

「お前は戦線が庇ってくれるかもしれない…だが、立華は違う…」

 

「今の立華に戦う意思が無いとはいえ、敵対関係にある奴を戦線が庇ってくれるのか?」

 

「それは…」と音無は口ごもる

 

「仮に庇ってくれたとしても、おそらく立華はここに来ただろう…自分の意思でな…」

 

恭介の言葉に音無は俯く

 

「だから今は解放されるまで待つんだ」

 

「下手に出て行っても拘束期間が伸びるだけだ、今はおとなしくしてるに限る」

 

音無は恭介の言葉に頷き、ベットの近くに腰をおろした

 

そして音無はベットに座っている奏を見て言う

 

「立華…その…悪かったな…俺が食事に誘ったせいでこんなことになっちまって…」

 

奏は音無の方を見ずに答える

 

「別に貴方のせいじゃないわ、忘れていた私にも非はあるもの」

 

奏の言葉に音無は微かに微笑んだ

奏は小さい欠伸をした後ポツリと言った

 

「眠い…寝るわ…」

 

奏の言葉に音無はバッと奏の方を見て慌てながら言う

 

「ちょ!寝るってこの状況でか!?」

 

「他にすることある?」

 

「いや無いけど…でも!」

 

「おやすみなさい…」

 

そういいながら、奏はベットの隅まで行き、壁に寄りかかり目を閉じる

 

その様子を見て音無はさらに慌てながら恭介の方を見て言う

 

「マジで寝んのかよ!?棗もなんか言ってやれよ!」

 

声を掛けられた恭介はきょとんとした顔で音無に聞く

 

「ん?なんかまずいのか?」

 

恭介の言葉を聞き、ポカーンと口を開ける音無

 

そんな音無を無視して恭介は言う

 

「ま、やることも無いし俺達も寝てようぜ」

 

そういいながら恭介は床に寝転がり目を閉じる

 

静かに寝息を立てている奏と恭介を見て音無一人呟く

 

「なんか…どうでもよくなってないか?」

 

音無の呟きは二人には届かず

音無は深いため息をついて目を閉じて眠りにはいっていった

 

 

 




はい!今回はここまでです!
なんか音無視点だった気が…これが主人公の力?
というより、独房部分では音無君のが書きやすかったんですよね〜
恭介が慌てふためいているイメージが出来なかったため音無視点気味になってしまいました

今回も中々に短かったですが、その分ない文才をフル活用して書いてみました!…結局いつもと変わらなかったorz

それから、誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントなどを下さった方々!
ありがとうございます!!

まさかお気に入り登録が増えるとは夢にも思いませんでした!感動で泪のムコウが見えそうです!

でわでわ!また今度!


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生徒会長代理の正体…

はい!今回も頑張っていきたいと思います!!

明日から二連休!!投稿出来るといいなぁ…
まぁやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:鉄仮面

あらゆる方法で女子の好感度を上げてきた棗先輩に質問です。
最近ゲームセンターの常連である友人に彼女が出来たのですが、ゲーム中に知り合ったとのことです。
いったいどんなゲームをすれば女子と出会えるのでしょうか?

恭介の回答

ひたすらダンスゲームを続けるんだ!上半身は動かさず、下半身だけでパーフェクトクリアをすれば周りの女子は「なに…あの人…足が複数に見える…」と絶賛してくるだろう…
その時に「僕と踊りませんか?」と声を掛ければいい
その女子にはもうお前しか見えてないぜ!
後はお前次第だ!


恭介、音無、奏の三人が反省室と銘打った独房に入れられてから三時間ほど経っていた。

やる事も無く、反省室に閉じ込められたので出ることも出来ない三人は寝ていたのだが、上からの微かな振動に音無と恭介は起こされていた。

 

ドー…ン…というような遠い場所からの振動に音無は首を傾げて呟いた。

 

「…地震か?」

 

その呟きに恭介は首を振って答える。

 

「いや…恐らく戦闘だろう…」

 

恭介の言葉に目を見開き音無は聞く

 

「せ、戦闘っていったい…ゆりたちがか?」

 

「そうだろうな」

 

音無は少し嬉しそうに言った。

 

「そうか!じゃあきっと助けに!」

 

しかし、恭介は音無の言葉を否定した。

 

「いや、この戦闘は俺達を助けるためのものじゃないだろうな」

 

否定されたのが以外だったのか、音無は少し驚きながら恭介に聞く

 

「な、なんで助けにきた訳じゃ無いって言い切れるんだよ」

 

音無の言葉に恭介は静かに答える

 

「早すぎだと思わないか?助けに来て戦闘が始まるまでの時間が…」

 

そう聞くと音無は少し考える仕草をして言う

 

「確かに…いやでもゆりなら…」

 

恭介はまた首を振って答える

 

「逆だ、仲村だからやらない…仲村はああ見えて頭の切れはいい」

 

「今回のように放っておけば直ぐに助かるような事に戦闘をしてまで助けに来るなんて考えにくいだろ」

 

「確かに…」と納得する音無を見て恭介は続けて言う

 

「だから、戦闘を始めたのが戦線じゃない事が考えられる…」

 

そこまで言うと恭介は奏を見て何かを納得した様に呟いた。

 

「なるほど…変だと思ったがそういうことか…」

 

恭介の呟きに対して音無は問いかけた。

 

「どうしたんだ?なんか分かったのか?」

 

恭介は音無を見て答えた

 

「考えてもみろ、こんなとこに閉じ込めるより反省文でも書かせた方が反省なるだろ?」

 

「それに立華と一緒に閉じ込める意味が分からない、立華は女子だぞ?普通は別の部屋にするだろ」

 

恭介の言葉を聞き音無は言う

 

「確かに少しおかしいな…なんでなんだ?」

 

音無の言葉を聞き、恭介は続けて言う

 

「それはきっと立華を隔離、または干渉出来ない様にしたかったんだろう」

 

「しかし立華は校則違反どころか他人に…それもNPCにまで迷惑をかけないような奴だ」

 

「そんな奴を簡単にこんなところに閉じ込めたり出来ない」

 

「だが、立華を閉じ込めるチャンスがあった…」

 

恭介の言葉を音無が引き継ぐ

 

「あの麻婆豆腐食った時か…!」

 

恭介は頷き続ける

 

「そうだ、校則違反をしたんだし反省をしろと言われても反論なんか出来ない」

 

「それに立華だけ閉じ込めたら不自然だろ?だから俺達も一緒に閉じ込めたんだろう」

 

そこまで聞いて音無は首を傾げて言う

 

「でもさっき棗も言ったが、閉じ込めるにしても男女別にしないか?普通…」

 

恭介は音無の疑問に答える

 

「俺達を見下しているか、他に部屋が無いか、相当焦っていて頭が回らなかったかのどれかだろ…」

 

恭介は少し息を吐いてから言う

 

「問題なのは今起きてる戦闘だ…戦線から仕掛けてないとすれば、直井から仕掛けたんだろう」

 

「何が目的かは分からないが、立華…天使を封じてまでやろうとしてることだ…穏やかじゃないだろうな」

 

「せめて外の様子が分かればな…」

 

そう言って恭介はポケットを探り始めた。

しばらくポケットを探っていたが、手を止めて呟いた

 

「ケータイ忘れた…」

 

音無の言葉に反応する

 

「ケータイって…あのケータイか!?この世界じゃないんだろ!?なんで持ってるんだよ!?しかも忘れたって…」

 

驚いたり慌てたりしている音無に恭介は「まぁちょっとな…」と言葉を濁して考える仕草をした

 

(ケータイを作る事は簡単だが…番号が分からない…どうするか…)

 

友人の携帯番号を覚えている者などそうそういないだろう

恭介も例外では無く登録で使っていたため、恭介が作った物とはいえ番号は覚えていなかった。

 

(立華は…いや、今立華がケータイを出したりしたら、音無にリトルバスターズが立華に協力してる事がばれる危険があるな…)

 

恭介がどうしたものかと考えていると音無が声を上げて言った

 

「そうだ!こいつがあったんだ!」

 

そういいポケットからトランシーバーを取り出した。

「ゆり!聞こえるか!今どうなっている!?」

 

音無はトランシーバーに向かって言う

しかしトランシーバーからは「ザーザー」というテレビの砂嵐の様な音しか聞こえてこなかった

 

「なんだよ!使えねぇじゃねぇか!!」

 

トランシーバーが使えないと分かると、苛立ち混じりに音無はベットにトランシーバーを放り投げた

 

それを見て恭介は冷静に音無に言う

 

「落ち着け、ここは地下に近い構造にあるところだ、トランシーバーの効果範囲外かもしれない」

 

恭介の言葉に音無は冷静さを取り戻して「悪い…」と言って俯く

 

すると、ベットに放り投げたトランシーバーからノイズ混じりに声が聞こえてきた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

『…しく…音…君…音無君…き…る…音無君!』

 

恭介と音無は声のしたトランシーバーを見てすぐさま駆け寄った。

音無がトランシーバーを持ち言う

 

「ゆり!聞こえてるぞ!」

 

しかし、向こう側にはこちらの声が聞こえないのかしばらく呼びかける声が続いた。

こちらの声が聞こえないのを悟るとゆりはポツポツと語り始めた

 

『これを聞いていると信じて話すわ…』

 

『直井はNPCなんかじゃなかった…私達と同じ人間だったの…』

 

『直井の目的は私達と同じだったわ…滑稽ね…彼に踊らされていたんだもの…』

 

そうゆりは自嘲気味に笑うと、ひときわ真面目な口調で続きを話し始める

 

『抑止力となっていた天使がいなくなって…彼を止めるものはいなくなったわ…』

 

『彼は一般生徒を盾にしているの…こちらが攻撃出来ないのを分かっていて…』

 

『たぶん…天使を何処かに閉じ込めてるんだと思う…彼女が見過ごすはずないもの…』

 

『ねぇ音無君…貴方天使と一緒じゃないかしら?…』

 

『お願い…天使を連れてきて…』

 

『都合のいい事だって分かってるけど…彼女の力がないと止められないのよ…』

 

『また仲間が…くっ!…』

 

『私も戦闘に出るわ…』

 

『音無君…勝手なお願いだけど…貴方に任せるわ…』

 

そう伝えると、トランシーバーからはノイズしか聞こえなくなっていた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

音無はトランシーバーを手放すと

今だに寝息を立てている奏の方に詰め寄った

 

「立華!起きてくれ!立華!!」

 

音無が揺すると奏は目を擦りながら音無を見て聞いた

 

「なに?」

 

「いきなりで勝手なのは分かってる!でも助けて欲しいんだ!!」

 

奏は少しキョトンとして言う

 

「おかしな事をいうのね、助けて欲しいのはこっちじゃない?」

 

「そうだけど、お前以外に止められないんだ!頼む!!」

 

そう言うと音無は奏に深く頭を下げた

 

それを見ると奏はベットから降りて扉の方へと歩いていった

 

「ガードスキル:ハンドソニック」

 

手の甲に剣を出現させ、扉を斬りつける

ガキンガキンっと甲高い音と火花が飛び散るが鉄製の分厚い扉は開く気配はなかった

 

「だめね…」

 

奏はハンドソニックを見つめてそう呟く

 

音無は奏に聞く

 

「それでも開かないのか?」

 

奏はコクっと頷き言う

 

「もともと護身用に作った物だし…」

護身用という言葉が引っかかったのか、音無は少し考える仕草をしてから言う

 

「護身用…そうか…」

 

音無は立ち上がり、奏の方に少し近づいて話し始める

 

「最初にあった時のこと憶えてるか?胸を刺されただろ?」

 

「その時お前を敵だって勘違いしちまった…」

 

奏は俯き、音無の言葉に答える

 

「あなたが変な事言うからよ…死なない事を証明しろだなんて…」

 

恭介は奏の言葉に(そりゃ刺されるだろ)と内心で思った

 

そんな恭介を余所に音無は話を続ける

 

「ああ…悪かった…軽率だったな…」

 

「俺さ、実は記憶が無いんだ…だから正直…お前と戦う理由が無いんだ…」

 

「もし…俺に記憶があって…最初に馬鹿な質問さえしなければ…」

 

「俺はお前の味方でいれたかもしれない…」

 

音無の言葉に奏は少し身を止めてから首を振って否定した

 

「なれないわ、そんな人、今まではいなかったもの…」

 

恭介は奏の「今までは」の部分が少し嬉しそうだったのに気がついた。

しかし音無には分からなかった。

それは当然だ、奏がリトルバスターズと共にいることを音無は知らないのだから

だから音無は奏の言葉に質問をする

 

「いても…いいじゃないか」

 

奏はまた首を振って答える

 

「いないわ…いたとしてもみんな消えてしまうもの…」

 

そう、奏が言ったとおり奏と仲良くなるということは学園生活を真っ当に行い満たされるということ

よほどの未練がなければ味方になんてなれるはずはないのだ。

 

音無もそれに気がついたのか力なくベットに座り乾いた笑いをしていた

見れば目尻に涙が溜まっていた

 

それを見た奏は「どうしよう…」と呟いていた

自分の為に泣いてくれた者を救いたいと思っているのだろう

 

それを見て恭介は思う

 

(やっぱり立華はいい奴だな…それに音無も…)

 

恭介はそう思うと不敵な笑みを浮かべて奏と音無に問いかける

 

「…お前達はここから出たいんだな?」

 

奏と音無は恭介の方を見た

恭介の言葉に音無が言う

 

「ああ…だけど出られるのか?」

 

恭介は少し間を置いてから真剣な表情になり奏の方を見た

 

「立華…ハンドソニックには花形の形態があるっていってたな?」

 

恭介は以前のバトルで奏にハンドソニックのVerを聞いていた事を思い出して聞いた

 

恭介の問い掛けに奏は頷く

 

「よし、じゃあ今から言うことをやってみてくれ!」

 

「まずハンドソニックのVer2を出してくれ」

 

奏は言われたとおりハンドソニックのVer2を出した

 

「ハンドソニック:Ver2」

 

Ver2は速攻性に特化した薄いフォルムだった

 

「それを扉の隙間に挟めるんだ!」

 

恭介の指示で奏はハンドソニック:Ver2を扉の隙間に刺し入れた

ガキンっという甲高い音を出しながらギリギリ扉の隙間に刃の部分が入った

 

「入ったな…それじゃあ立華…」

 

 

「一気に花形の形態まで引き上げてくれ!」

 

ここまできたらやろうとしていることが分かったのか奏は頷き恭介の指示に従う

 

「ハンドソニック:Ver3…」

 

ハンドソニックが奏の言葉で光る

 

「Ver4…」

 

奏の言葉で光りを増していき

邪魔な物を弾き飛ばしてハンドソニックは花形へと姿を変えた

 

横からの物量に負けて扉は弾け飛びベット脇へと倒れこんだ

 

 

「やった!」

 

音無が喜びの声をあげる

奏は指示を出していた恭介の方を向き

 

「…はたしてこれは可愛いかしら?」

 

と尋ねていた

花形のハンドソニックはそれはもう禍々しい姿だったが

恭介は奏の質問には答えずに音無と奏を見て言った

 

「話は後だ!今は急ぐぞ!」

 

音無は頷き、奏は少ししゅんとしてハンドソニックをしまい頷いた

 

それを見た恭介は壊れた扉から外へ出て、戦闘の音が聞こえる方へと走り出した

 

それに続き、奏、音無も走り出した

 

恭介、音無、奏の三人は雨が降っているグラウンドへと向かって行った…

 




はい!今回はここまでです!
微妙に長かった…後半適当になってないといいですが…

次回は直井くんの過去にせまっていきたいですねw

それと誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録していただいた方々!アドバイスやコメントなどを下さった方々!
ありがとうございます

若干寝不足気味ですが頑張る気力に繋がって嬉しいです!

でわでわ!また今度!!


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雨の降るグラウンド


はい!いろいろやってたら遅れてしまいましたが、投稿していきます

直井くんは次回くらいに終わらせたいです
じゃ!やっていきます!

棗恭介の一問一答

HN:欺く目

とある組織のリーダーをやっている棗先輩に質問です
いったい何をやってる組織なんですか?

恭介の回答

最近は野球だったな、だが別に野球だけをやる訳じゃないぞ?
雨の日にあえて外に出て水鉄砲を打ち合ったりとか…まぁ馬鹿な事を真剣にやる連中を集めたんだ
馬鹿な事にも真剣に取り組める奴はそれだけで魅力的だな
みんなにもそうあって欲しいぜ!
もちろん他人に迷惑をかけないようにな?


 

恭介、音無、奏は反省室を出て戦闘の音が聞こえる方に走っていた

 

音はグラウンドの方から聞こえていた

走っている最中は誰も喋らず、三人は無言だった

 

しばらくして、三人はグラウンドについていた

 

グラウンドには雨が降っていた

 

三人、特に音無はグラウンドの惨状を見て驚愕した

 

グラウンドには……血塗れで倒れている戦線の面々と虚ろな目をした生徒会の生徒に囲まれるように佇む直井がいた

 

音無は近くに倒れている者に走って近づいて行った

 

「日向!!」

 

音無は倒れている日向を揺すった

日向は少し呻き声を上げてから目を開き、音無の姿を確認すると少し微笑んで言う

 

「うっ…音無…?はは…真っ先に俺のところにくるとか…これなのか…?」

 

そう日向は頬に手を当てて茶化す様に言う

 

音無はそんな日向に強い口調で言う

 

「こんな時にふざけてる場合か!」

 

 

日向は「はは…」と力無く笑うと気を失った

 

「日向!」

 

音無は日向に向かって叫ぶが返事は無く、日向はただ力無く目を瞑っていた

 

そんな音無と後ろにいた恭介と奏を直井は見ていた

 

直井は静かに恭介達に言う

 

「…あそこからどうやって出た?」

 

恭介は日向を抱える音無の前に出てその質問に答える

 

「…悪いが扉を破壊させてもらった」

 

直井は自重気味に笑うと言う

 

「ははは…何年掛けて作ったと思ってる…」

 

そう言うと直井は鋭い目線を向けて恭介達に言う

 

「まぁいい…生徒会長代理として命令する…今すぐ戻れ」

 

その言葉に音無が反応し、直井を睨みながら言う

 

「立華…この状況だ、それが正しくないって分かるよな?」

 

音無は後ろにいる奏にそう言った

 

奏は音無の言葉に頷き、静かに構える

 

「ガードスキル:ハンドソニック」

 

ハンドソニックを出した奏を見て直井は静かに言った

 

「逆らうのか?僕は神だぞ?」

 

直井のその言葉に恭介達は少し驚き沈黙する

 

そして音無が驚いた表情で言った

 

「神…だって?頭おかしいのか…?こいつ…」

 

音無の言葉に直井は馬鹿にしたように笑うと恭介達に向かって言う

 

「ふっ…この世界について誰も理解してないのか…」

 

音無は直井が言った事が理解出来なかったのか「なに…言ってるんだ?」と呟く

 

その呟きを聞いたのか直井は話始める

 

「ここは神を選ぶ世界だ…」

 

そう言って直井は倒れている戦線を見渡して続ける

 

「ここにいる連中…皆一応に辛い人生だっただろう…」

 

「それは何故か?それこそが神になる権利だからだ…」

 

「辛い人生を知っているものだからこそ、神にふさわしい…」

 

そこまで言って直井は一旦間を置いてから恭介達の方を向き言う

 

「そして今…その神が決まった…」

 

「だから僕は神として、お前たちに救いを与えよう…」

 

直井の言葉に恭介は聞き返す

 

「これが救いか…?」

 

恭介の後に音無が叫ぶ

 

「無茶苦茶やってくれてんじゃねぇかよ!」

 

音無の言葉に直井は薄く笑い言う

 

「抵抗するからだ」

 

そして直井は近くに倒れていたゆりの方にゆっくりと歩いていった

 

「今…救いを与えよう…」

 

そう言ってゆりを抱きかかえる様に起こした…





……直井くんの過去話にいけなかった…というか中途半端な感じが…orz

なんか今日は特に文才がない…頭が回んない´д` ;

というわけで今回はここまでです…つまんない文章だったので区切りました、短いうえにつまんないかもですいません
次回はちゃんと出来たらいいなぁ…

それから
誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます

次回はちゃんと頭回します

でわでわ!また今度!


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幸せな夢の中


お久しぶりです!遅くなってしまいましたが続きを書いていきます

今回は?今回も?短いですが、よろしければ読んで下さい では、やっていきます!

棗恭介の一問一答

HN:ココア@バンパイア

日々、吸血鬼との戦いに身を投じている棗先輩に質問です
吸血鬼に以外な方法で勝ったと聞きますが、その以外な方法とはなんでしょう?

恭介の回答

まず、首に血糊を仕込ませたんだ
そして相手にわざと吸血させた、そしたら相手は口を押さえながらトイレに駆け込んでいったな
戻ってきたあいつは青い顔をして「お前の血、クソ不味い!ほんまに人間なん!?」

と言って来た
そしてさらに相手に血糊をかけてみたら「もう戦っておれんは…」とげっそりして逃げていったんだ



 

 

直井はゆりを抱きかかえると顔を自分の方に向けた

 

それを見た音無は叫んで立ち上がる

 

「これ以上なにする気だ!」

 

音無が駆け寄ろうとしたが、生徒会の生徒達が恭介、音無を囲む様にして銃を向けていた

 

そんな音無達を横目にゆりの方に目を向ける

 

ゆりは呻きながら直井を睨みつけ言う

 

「…っ…な…によ…」

 

直井は静かにゆりに向かって言う

 

「君は今から成仏するんだ…」

 

その言葉にゆりは驚いて固まる

そんなゆりを見て直井は続けて言う

 

「岩澤まさみを覚えているだろう?」

 

「生前、彼女は声を失い歌う夢を断念…」

 

「酷い家庭環境の元惨めに死にいたった…」

 

「だが彼女はこの世界で夢を叶えたんだ…」

 

「だから消えた…成仏出来たんだ」

 

直井の言葉にゆりは目を逸らす

 

そんなゆりに直井は力を込めて抱え上げて言う

 

「貴様も今から成仏するんだ…」

 

ゆりは抵抗するが痛めつけられた体では力が入らずに振りほどくことが出来ないでいた

 

「幸せな夢と共に…」

 

そういう直井を睨みながらゆりは言う

 

「貴方は私の過去を知らない!」

 

そう言うゆりを笑いながら直井は言った

 

「知らなくても可能なんだ…」

 

「僕が時間をかけて準備してきたのは天使の牢獄を作ることだけじゃない…」

 

「催眠術だ…」

 

直井の言葉を聞き恭介は納得した

 

何の疑問も抱かずに虚ろな目で銃をこちらに向けている生徒達にずっと疑問を感じていたが

催眠術を使えるならば納得出来る

 

そう恭介が思考していると直井がゆりに声をかけているのが目に入り

一旦思考を止める

 

「さぁ、目を閉じるんだ…」

 

直井の言葉にゆりは吸い寄せられる様に直井の目を見た

直井の目が段々と朱に染まっていく

 

「貴様は今から幸せな夢を見る」

 

「こんな世界でも幸せな夢は見られるんだよ…」

 

ゆりは直井の言葉通りにゆっくりと目を閉じようとする

 

それを見た恭介がゆりに向かって叫ぶ

 

「駄目だ仲村!!自分をしっかり持つんだ!!」

 

直井は叫んだ恭介の方を静かに見て言う

 

「邪魔をするな…」

 

そして直井は恭介の目を見て言う

 

「貴様も厄介な存在だ…」

 

そう言った直井の目が朱に染まっていく

 

「夢の中で成仏するがいい…」

 

とっさに目を伏せようとするが

直井の言葉に恭介は吸い寄せられる様に直井の目を見てしまう

 

「さぁ、幸せな夢を見るんだ…」

 

直井の言葉に恭介は意識が遠のく感覚を覚えた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「…きょ…け…」

 

ぼんやりとした意識が誰かの声ではっきりとしていく

 

「きょ…すけ…」

 

懐かしさを覚える声…

 

「恭介!恭介ってば!」

 

その声の方にゆっくりと目を開ける

 

「…理樹?」

 

そこにはいないはずの、もう会うことも話す事も出来ない者が立っていた……

 

 





はい!今回はここまでです!
短めですいません

恭介には是非催眠術にかかって貰いたかった…

それと
誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます!

不定期な更新で今回の様に長く間を開けてしまうかもしれませんが、よければお付き合い下さい!

でわでわ、また今度!


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その言葉で…


はい、なんやかんやでリアルが忙しい…

気づけばこんなにも時間が進んでいた…

だが、どれだけ時間が進もうとも!私は書くぞおおお!

てな訳で、こんな駄文を読んで頂いていました皆様!遅れてすいません

リアルが凄く凄く忙しく、中々投稿出来ませんでしたが
そろそろ再開しようと思います

多分、投稿ペースもかなり落ちるのではと思いますが皆様のお暇つぶし程度になれば幸いです

それでは、始めていきます

棗恭介の一問一答

HN:悩み多き斎藤

あらゆる悩みを解決してきた棗先輩に質問です
最近、友人がくよくよして物事を決められないと言っているのですが、そんな友人に僕はなんと声をかけたらいいでしょうか?

恭介の回答

くよくよしてもいいことないぜ?
と言って軽く殴ってやればいい

まぁ殴る必要はないが、一言言ってやるだけでもかわるんじゃないか?



 

「…理樹?」

 

そう言いながら、恭介は自分を呼んでいる声の方へ顔を向けた

そこには、いくら願っても、いくら思っても届かないはずの者がいた

 

「なぜ…理樹が…」

 

恭介は僅かに困惑した

しかし、思考を巡らせて直ぐにここが催眠術で作られたモノだと気づき落ち着きを取り戻す

 

少し考えてから恭介は自分を呼んでいる者から背を向けて歩き出そうとする

 

 

「恭介?どこ行くのさ?」

 

歩き出そうとする恭介にまた声をかけてくる

 

恭介はその声に、その言葉に、歩き出そうとしていた足を止めてしまった

 

(理樹…)

 

恭介はそう思いながら、振り向きたい、話しをしたいと思う心を必死に押さえる

 

「恭介…どうしたの?」

 

心配そうにそう聞いてくる声に恭介は揺れそうになる

 

「理樹……」

 

恭介は振り向かずに、静かに口を開いて言う

 

「お前は…強くなったんだろ…?」

 

その言葉が届かないと知っていても

 

「お前は…鈴を守ってくれるんだろ…?」

 

その思いが届かないと知っていても…

 

「お前は…俺が…俺達が居ない世界でも歩いて行くと誓ったんだろ…?」

 

それがニセモノで作られた紛い物であったとしても、口から溢れてしまった言葉は止まらなかった

 

「だったら!もう振り向かさないでくれよ!!」

 

恭介は辛い気持ちに耐えながら叫んだ

 

「……」

 

恭介を呼ぶ者はただ黙って恭介の言葉を聞いていた

 

そして、しばらくしてからゆっくりと優しい口調で言った

 

「恭介…僕は、恭介と一緒に居たいんだ…ずっと一緒に…」

 

(俺もだ…理樹)

 

恭介は必死に声を抑える

口に出してしまったら、きっと振り向いてしまうから

 

「でも…」

 

優しい口調でまた声が聞こえてくる

 

「恭介はやる事があるんだね?」

 

その問いかけに恭介は短く「ああ…」と答えた

 

後ろに居る者が静かに微笑んだ気がした

 

「じゃあ、行かないとね」

 

「大丈夫…恭介は僕なんかよりずっと強いから」

 

「どんな時でも僕達を支えていてくれたから」

 

「だから…僕は恭介が倒れそうになったら…僕が恭介を支えるよ」

 

そう聞こえた瞬間、恭介の体が暖かい光に包まれていく

 

「っ…!」

 

恭介は光に包まれながらたまらずに振り向く

 

そこには、優しい笑みを浮かべた理樹が居た

 

「恭介…恭介はどんな時だって僕達のリーダーなんだ」

 

「だから恭介…また楽しい事をしてよ!」

 

光が大きくなる

 

視界が白く染まっていく

 

そんな中で恭介は言う

 

「理樹…ありがとな…」

 

そして、光が恭介を包みこみ、静かに消えて行った

 

「ありがとうは…僕の言葉だよ…恭介」

 

消えていく中で恭介は理樹の声を聞いた気がした

 

ニセモノではなく、会いたいと願っていた暖かなそんな声が

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらくして、恭介は暗闇の中で意識が戻る

 

目を開くと前方に淡い光が見える

 

「……」

 

恭介は静かに息を吐いてから

 

「さて、行くか」

 

そう不敵に笑いながら言い

 

淡い光の方へと歩き出した





はい!今回はここまでです!

短くて申し訳ありません

久々に書いたから、程度がわかんないw

ニセモノから本物にって描写が書きたかったのですが分かりずらいですねw

散々遅れた挙句、やっぱり駄文ですいません

リアルが忙しいのでまた遅れるかもですが、読んで頂ければ幸いです

誤字脱字、矛盾点がありましたらすいません

それと最後に

ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントをしていただいた方々!
ありがとうございます!

こんな駄文にもかかわらず読んでいただけて嬉しいです!!


でわでわ!また今度!


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