星蝕みの決闘者 (verしょーた)
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出会い

始めての投稿です。
友達の使ってるデッキと、自分のデッキで戦ってます。
ただ、ダークマターとかは入ってません。
少し昔の…去年くらいの青眼征竜と考えておいてください。
文章の拙さは…ごめんなさい善処したいと思います。
連載していきたいと思ってますのでよろしくお願いします。


僕は今、夢のような世界にいる…

リアルソリッドビジョンによってモンスターが現れプレイヤーに攻撃している…

本当に夢なのかと思ったがそうでもない。

 

でも、残念なことがある…

 

 

今僕はデッキを持っていないのだ…

それにデュエルディスクも持ってない…

「は〜、せっかくこんな夢の世界にいるのに…」

 

ってか俺どこで暮らせばいいんだろ?

帰れるのかな?…あれ?俺の元いた街ってどんな街だったっけ…

ダメだ…思い出せない…

 

 

当てもなくフラフラと歩いていると前で決闘をしてる人がいた…

どうやら揉めているようだ。

 

「おい、負けたんだからお前のカードを俺に渡せよ。」

 

「なんでっ、そんな約束…」

 

「文句あんのか?負けたくせに。」

 

どうやらアニメとかでよくあるアンティルールみたいだ。

 

「ほら、お前のエースモンスターギミック・パペット−ネクロドールを俺にくれよ。」

 

ギミック・パペット?ランク8エクシーズのデッキか…

あのデッキって強かったような気がする。

 

相手のデッキはなんだったんだろ?

 

「早く渡せよ。」

 

「あぁっ、私のカード…」

 

「そのカード勝手に奪っていいんですか?」

 

 

いつの間にか僕の口が動いていた…

 

「あ?てめぇなんか文句でもあんのか?」

 

「文句があるなら決闘だ。

俺が負けたら返してやるよ。」

 

…なんでそーなる。

今僕はデッキを持ってない…

デュエルディスクも…

 

「え、いや、あのいま僕…」

 

「なんだお前?決闘者じゃねぇのか?

だったら口を挟むんじゃねえ。」

 

えーっとどうしよう…この子にデッキを借りようかな…

どうしよう…この子にあのカードを返さないと…

 

『君に我らの力を託そう。』

 

不意に僕のポケットが光だす…

それと同時にポケットに重みが伝わる。

ポケットを探るとデッキがある…

今の声はなんだったんだろう。

…そんなことより今は何のデッキかはわからないけどやるしかない。

 

「君…デュエルディスク貸してくれる?」

 

「ごめんなさい私のせいで…」

 

「気にしなくていいよ、僕が勝手にやったことだしね。」

 

「さあ始めようか。てめぇが勝ったらこのカードは返す、俺が勝ったらこのカードはもらっていく…いいな?」

 

「ああ、約束は守れよ。」

 

『デュエル!』

 

さてと、手札は…ってヴェルズ?

こんなカード見たことないな…

 

「先攻はいただくぜ。」

 

後攻スタートか…相手の出方をうかがえるし…まあ、いいか。

 

「俺は手札から魔法カード発動!」

 

早速魔法カードか…

 

「俺はトレード・インを発動!

手札から青眼の白龍を墓地に送りカードを二枚ドローする。」

 

まさか相手のデッキは…

 

「さらにフィールド魔法竜の渓谷を発動する。」

 

〜竜の渓谷〜

フィールド魔法(制限)

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●デッキからレベル4以下の「ドラグニティ」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

●デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。

 

「手札からエクリプス・ワイバーンを捨てて効果発動。

デッキから嵐征竜テンペストを墓地に送らせてもらう。」

 

「さらにエクリプスワイバーンの効果発動。

デッキからレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを除外する。」

 

〜エクリプス・ワイバーン〜

効果モンスター

このカードが墓地へ送られた場合、デッキから光属性または闇属性のドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体をゲームから除外する。

その後、墓地のこのカードがゲームから除外された場合、このカードの効果で除外したモンスターを手札に加える事ができる。

 

「墓地の嵐征竜テンペストの効果発動。

墓地のエクリプスワイバーンと青眼の白龍を除外して特殊召喚する。」

 

「さらに除外されたエクリプス・ワイバーンの効果でレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを手札に加える。」

 

やばいな、このままやられると…

 

「手札のレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの効果でテンペストを除外して特殊召喚する。」

 

〜レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン〜

効果モンスター(制限)

(1):このカードは自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。

自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 

「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの効果で手札の青眼の白龍を特殊召喚。」

 

「俺はこれでターンエンド。」

 

相手の手札は二枚か…

このままだと何もできずに終わる…

一体このデッキはどんなデッキなんだ?

 

 




〜焔征竜ブラスター〜
効果モンスター(制限)
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または炎属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと炎属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・炎属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「焔征竜-ブラスター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

〜巖征竜レドックス〜
効果モンスター(制限)
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または地属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと地属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・地属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「巌征竜-レドックス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

〜瀑征竜タイダル〜
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または水属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと水属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからモンスター1体を墓地へ送る。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・水属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「瀑征竜-タイダル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

〜嵐征竜テンペスト〜
効果モンスター(制限)
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または風属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。
このカードを手札・墓地から特殊召喚する。
特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードと風属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を手札に加える。
このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・風属性モンスター1体を手札に加える事ができる。
「嵐征竜-テンペスト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。




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決闘者

「青眼征竜…」

一時期環境をとっていた征竜デッキ…

制限や禁止をくらって落ち着いたとはいえ

相当な制圧力だな、早めになんとかしないと…

ヴェルズってどんなデッキなんだろう。

見た限りではランク4エクシーズデッキだとは思うんだけど。

 

「っ、僕は手札からヴェルズ・サンダーバードを召喚する。」

僕の目の前に鳥…とは言い難いおぞましい生物が現れた。

 

「ヴェルズ?なんだそのカード?

攻撃力1650?中途半端な奴だな…

それでも俺のドラゴンには届かないぜ。」

 

確かに攻撃力は全然足りない…

でも、このカードがあれば、

 

「相手のフィールドに自分より多くのモンスターが存在す る時、手札からヴェルズ・マンドラゴを特殊召喚する。」

 

これでレベル4のモンスターが2体揃った。

でも、エクストラには何が…

…バハムート…これがあればっ…

 

「僕は二体のモンスターでオーバレイネットワークを構築。」

 

僕の前に光の渦が現れる。

二体のモンスターは黒い光となってその光の渦に吸い込まれる…

 

「エクシーズ…だと?

てめぇ、エクシーズモンスター持ってやがったのか。」

 

「エクシーズ召喚 現れよヴェルズ・バハムート!」

 

大きな羽を広げた龍が姿を現す…

 

「僕はヴェルズ・バハムートの効果発動。

オーバーレイユニットを一つ使い、手札からヴェルズと名のつくモンスターを墓地に捨てることで相手モンスターのコントロールを得る。」

 

「な…なんだと…なんだその効果は…」

 

「僕が選択するのは青眼の白龍!」

 

ヴェルズ・バハムートが青眼の白龍を捕まえる…

白きドラゴンは黒き影に侵食され黒いドラゴンとなる。

青き眼は赤き眼となりバハムートに操られる。

 

「いけ、青眼の白龍 レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンに攻撃。 侵略のバーストストリーム!」

 

操られた青眼の白龍は仲間を攻撃する。

 

8000→7800

 

「俺はカードを一枚伏せてターンエンド。」

 

ふぅ、これで少しは…

 

「俺のターンドロー。

俺は竜の渓谷の効果発動。

手札から瀑征竜タイダルを墓地に送りデッキから焔征竜ブラスターを墓地に。」

 

やばいな…タイダルとブラスターを出されてNo.11をだされたら厄介だな。

 

〜ヴェルズ・バハムート〜

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2350/守1350

「ヴェルズ」と名のついたレベル4モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。

手札から「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を捨て、

選択した相手モンスターのコントロールを得る。

 

「俺は手札から調和の宝札を発動。

手札から伝説の白石を捨てて二枚ドローする。」

 

「墓地の伝説の白石の効果発動。

デッキから青眼の白龍を手札に加える。」

 

やばいな…これで二体の召喚条件が整ったか…

 

「墓地の焔征竜ブラスターの効果発動。

墓地の伝説の白石と手札のデブリドラゴンを除外して特殊召喚する。

さらに墓地の瀑征竜タイダルの効果発動。

手札の青眼の白龍とガード・オブ・フレルベルを除外して特殊召喚!」

 

2体の竜が雄叫びをあげて現れる。

炎の竜と水の竜…相反する二体の竜が降臨する。

空の覇権を争うように…

 

「バトルだ!俺は焔征竜ブラスターでヴェルズ・バハムートを攻撃。」

 

ん?エクシーズはしないのか…

 

黒い侵略の竜に焔の竜が襲いかかる。

侵略の竜はなすすべもなく倒される。

 

8000→7550

 

「俺はこれでターンエンド…」

 

エクシーズはしないのか?

相手のターン終了時に手札に戻ってしまう征竜はデメリットをなくすためにエクシーズするのが基本なのに…

 

「僕のターン

僕は手札からヴェルズ・ケルキオンを召喚。」

 

二本の杖を持った人型のモンスターが現れる。

その姿は他のヴェルズと違い恐ろしくはなかった。

 



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侵略の龍

これから文字数を増やしていきたいと思います。
それでは今後ともよろしくお願いします。


「僕はヴェルズ・ケルキオンを召喚。」

二つの杖を持つ魔法使いが現れる。

 

〜ヴェルズ・ケルキオン〜

効果モンスター

星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1550

自分の墓地の「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、

自分の墓地の「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。

「ヴェルズ・ケルキオン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

また、この効果を適用したターンのメインフェイズ時に1度だけ発動できる。

「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を召喚する。

このカードが墓地へ送られたターンに1度だけ、

「ヴェルズ」と名のついたモンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくする事ができる。

 

「僕はヴェルズ・ケルキオンの一つ目の効果発動。

墓地に存在するヴェルズ・サンダーバードを除外することで、墓地に存在するヴェルズ・マンドラゴを手札に加える。」

 

ヴェルズ・ケルキオンが片方の杖を振りかざす…

ヴェルズ・サンダーバードは黒い光となり異次元の狭間に吸い込まれる。

ヴェルズ・ケルキオンがもう片方の杖を振りかざすと、ヴェルズ・マンドラゴは白い光となって僕の元へやってくる。

 

「僕はヴェルズ・ケルキオンの二つ目の効果発動。

一つ目の効果を使ったターンに、もう一度ヴェルズモンスターを通常召喚することができる。

僕はヴェルズ・カストルを召喚する。」

 

ヴェルズ・ケルキオンがその杖を振り上げると、鎧をきた侵略のモンスターが現れる。

 

「僕はヴェルズ・カストルの効果でもう一度通常召喚を行える。

僕は先ほど手札に戻したヴェルズ・マンドラゴを通常召喚。」

 

カストルとともにマンドラゴも現れる。

 

「まさか…またエクシーズをするつもりか?」

 

「てめぇ、いったい何体エクシーズモンスターを持ってやがる…」

 

…どういうことだろう、あいつはエクシーズモンスターを持っていないのか?

それなら前のターンエクシーズしなかった理由も分かる。

そんな事よりも今はこの決闘に集中しなければ…

 

「僕はレベル4ヴェルズ・ケルキオン、カストル、マンドラゴの三体でオーバーレイネットワークを構築…」

 

三体のモンスターは、光の渦へ巻き込まれる。

「エクシーズ召喚。

現れよ、ヴェルズ・ウロボロス!」

 

光の渦の中心から大きな光の柱が現れ、三つの頭を持つ龍が現れる。

 

不滅、永遠、無限を象徴する龍…

その姿は恐ろしく邪悪だった。

 

「僕はヴェルズ・ウロボロスのモンスター効果発動。

オーバーレイユニットを一つ使い、相手フィールドに存在するカード一枚を手札に戻す。

僕は焔征竜ブラスターを選択。」

 

ヴェルズ・ウロボロスの咆哮とともに焔征竜ブラスターは悶え苦しみ、そして消えていく。

 

「いけ、青眼の白龍。

瀑征竜タイダルに攻撃。」

 

水の竜はなすすべもなく黒き龍に倒される。

 

7800→7400

 

「ヴェルズ・ウロボロス、プレイヤーにダイレクトアタックだ。」

 

三つの頭を持つ邪悪な龍は、その三つ全ての口から黒い炎の球を出し相手プレイヤーに炸裂させる。

 

7400→4650

 

ヴェルズ・ウロボロスの咆哮とともに墓地のレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンが異次元に吸い込まれる…。

 

 

 

「ぐ…俺が押されているだと…。」

 

「僕はこれでターンエンドだ。」

 

「だが、次のターンでてめぇの全てを破壊してやる。」

 

征竜ならできるだろうな…このターン耐え切れるかな…。

 

「俺のターン…ドロー。

…今引いたこのカードでてめぇに勝つ。」

 

今引いたカード…、なんだろう。

 

「俺は手札から速攻魔法発動、異次元からの埋葬。

俺は除外されている伝説の白石、嵐征竜テンペスト、青眼の白龍を墓地におくる。」

 

「伝説の白石の効果でデッキから青眼の白龍を手札に加える。」

 

「俺は、竜の渓谷の効果発動。

手札から焔征竜ブラスターを墓地に送り、デッキから巖征竜レドックスを墓地に捨てる。」

 

「さらに、墓地の焔征竜ブラスターの効果発動。

嵐征竜テンペストと、レドックスを除外して特殊召喚する。

除外したレドックスと、テンペスト効果でデッキから幻木竜と、デブリ・ドラゴンを手札に加える。」

 

「そして、墓地の瀑征竜タイダルの効果発動。

手札のデブリ・ドラゴンと墓地の伝説の白石を除外して特殊召喚する。」

 

「最後に、幻木竜を通常召喚。

幻木竜の効果発動、俺のフィールドに存在する瀑征竜タイダルとレベルを同じにすることができる。」

 

…なんで青眼の白龍とレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを除外しないんだ…。

何か理由でもあるのか…?

 

「俺は二体の征竜と、レベル7となった幻木竜で、オーバーレイネットワークを構築…、エクシーズ召喚!

現れよNo.7ラッキー・ストライプ!」

 

ラッキー・ストライプ…どんな効果なんだろう。

 

「俺はNo.7ラッキー・ストライプのモンスター効果発動。

オーバーレイユニットを一つ使い、ダイスを二回ふる。

このカードの攻撃力は次の相手のターン終了時まで出た目×700の数値になる。

さらに二つのダイスの目の合計が7だった場合、

このカード以外のフィールド上のカードを全て墓地へ送る。

手札または自分・相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する。

デッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選んで捨てる。

のうちから一つ選んで発動することができる。」

 

…まさか、レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンをとっていた理由は…。

 

「ようやく気付いたか、これで合計が7だった場合お前は大ダメージを受けるぜ。」

 

「てめぇを殺すためのダイスロール…。」

 

大きな二つのサイコロが宙を舞う。

そのサイコロは地面にぶつかった後少し回って動きを止める。

出た目は………っ。

 

2、5

 

「っ……。」

 

「ククク、残念だったな…高い方の目は5、合計は7だ。

よって効果を発動させてもらうぜ。

No.7ラッキー・ストライプの攻撃力は3500となる。

さらに合計が7だったことによってもう一つの効果発動。

自分の墓地からレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚するぜ。

そして、レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの効果で手札の青眼の白龍を特殊召喚する。」

 

くっ…攻撃力3500のモンスターに青眼の白龍が並んだ…。

 

「さあ、バトルだ。

俺はNo.7ラッキー・ストライプで青眼の白龍を攻撃。」

 

ダイスの魔術師ラッキー・ストライプの攻撃は青眼の白龍を貫く。

 

7550→7050

 

「まだだ、まだ終わらねえぜ。

青眼の白龍でヴェルズ・バハムートを攻撃。

滅びのバーストストリーム!」

 

7050→6800

「っ…ウロボロス…。」

 

「これが最後の攻撃だ。

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンでてめぇを攻撃。」

 

真紅の鎧を纏った龍が襲いかかってくる…

 

6800→4000

 

「ライフ差が逆転しちまったなあ。

残念だったな、せっかく出したてめぇの龍も1ターンでやられちまって。」

 

…どうするっ、このままあいつにターンを渡したら…。

僕は…勝てないのか、あいつに…。

 

「僕の…ターン、ドロー。」

 

「…俺はモンスターを伏せて…カードを一枚伏せて、ターンエンド。」

 

「ククク、打つ手なし…ってところか。

それなら遠慮なく潰させてもらうぜ。」

 

「俺のターン、ドロー。」

 

「俺は、No.7ラッキー・ストライプの効果発動。

さあ、ダイスを振らせてもらうぜ。」

 

サイコロは宙を舞い、やがて地面に落ちる…

出た目は……。

 

 

1、2

 

「チッ、命拾いしやがって…。

まあ、いい俺はレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの効果発動。」

 

「僕はそれにチェーンして、手札のエフェクト・ヴェーラーの効果を発動し、その効果を無効にする。」

 

「面倒なカードを使いやがって…

まあいい、バトルだ。」

 

「俺はレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンでセットモンスターを攻撃。」

 

「俺はヴェルズ・アザトホースのリバース効果発動。

特殊召喚されたモンスターをデッキに戻す。

俺が選択するのはNo.7ラッキー・ストライプ。」

 

うねりながら姿を変える冒涜的なそのモンスターはその触手でラッキー・ストライプを引きずりこむ。

そのあと、アザトホースは真紅の龍に焼き尽くされる…。

 

「まだ、攻撃は残ってるぜ。

俺は青眼の白龍でてめえを攻撃。」

 

「くっ、まだ…」

 

4000→1000

 

「残りライフは1000…これじゃあ俺には勝てねえなあ。」

 

「がんばって下さいっ。」

 

「っ…。」

 

僕の目に映るのは、さっきの少女…

そうだ…僕は彼女のために…。

 

「負けるわけにはいかない…、俺のターン…ドロー。」

 

引いたカードはヴェルズ・ケルキオン…、これならいける。

 

「僕はヴェルズ・ケルキオンを召喚。

ヴェルズ・ケルキオンの効果を発動する。」

 

ヴェルズ・ケルキオンが杖を振りかざす。

 

「墓地からヴェルズ・カストルを手札に加える。

さらに、ヴェルズ・カストルの効果でヴェルズ・カストルを召喚する。そして、ヴェルズ・カストルの効果で手札からヴェルズ・ヘリオローブを召喚。」

 

「また、ヴェルズ・ウロボロスを召喚するつもりか?

そんなんじゃ俺のモンスターには勝てねえぜ。」

 

そう…僕のモンスターじゃ勝てない…、だから僕は。

 

「僕は伏せてあったトラップカード侵略の侵食崩壊の効果を発動する。」

 

僕の目に一瞬、侵略の龍と光の龍が見えた…。

 

「僕はヴェルズ・ケルキオンを除外して、青眼の白龍とレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを手札に戻す。」

 

「チッ、俺の龍が…。」

 

「ヴェルズ・カストルと、ヘリオローブでダイレクトアタック。」

 

4650→3700

 

3700→1950

 

「残念だったなあ、このターン中に倒せなくて…。」

 

「それは…どうかな?

僕はヴェルズ・カストルと、ヘリオローブでオーバレイネットワークを構築…。」

 

光の渦に黒い光が巻き込まれる…

 

「エクシーズ召喚。

侵略の龍ヴェルズ・オピオン!」

 

世界を闇に染める侵略の龍が現れる。

 

「たかが、攻撃力2550のモンスターで何ができる…。」

 

「エクシーズ素材を持ったヴェルズ・オピオンがフィールド上に表側で存在する時、レベル5以上のモンスターを特殊召喚することはできない。」

 

「な…なんだと? それじゃあ俺のモンスターは…。」

 

「その通り…君の征竜は召喚できなくなる。」

 

「僕はこれでターンエンド。」

 

「俺のターン、ドロー……クソッ、ターンエンド。」

 

「それじゃあ僕のターンだ。

ヴェルズ・オピオンでダイレクトアタック。」

 

1950→0

 

「俺が…負けた…だと。」

 

決闘の決着を告げるブザー音が鳴り響く。

 

「勝った…勝てたんだ。」

 

…そうだった…彼女のカードを返してもらわなきゃ…。

 

「おいっ、てめえ。」

 

「はい…。」

 

「ほらよ…、奪ったカードだ。

これでいいんだよな。」

 

「はい、ありがとうございました。」

 

「チッ、調子狂うな……

それじゃあな」

と言って彼は去って行く。

 

 

「はい、このカードだよね?ギミックパペット-ネクロドール。」

 

「はい…あの、ありがとうございました。」

 

「それと…借りたデュエルディスク、ありがとね。」

 

「あの……私に何かできることはありませんか?

恩返しとか…したいので…。」

 

「え、いや、んーと、じゃあ…、この世界について教えてもらえるかな。」

 

「この世界のこと…ですか。」

 

「実は…僕はこの世界とは違う世界から来たんだ…。」

 

信じてもらえるの…かな?

「えっと、ここじゃ話しづらいので私の家でもいいですか。」

 

「えっと、君がいいなら…。」

 

「はい、…そういえば自己紹介してませんでしたね。

私の名前は天野 茜 です。」

 

「僕の名前は真月 幽斗 よろしく…。」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

 

 



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傀儡使い

いやぁ、赤馬社長かっこいいですね。
黒崎もかっこいいし…
アークファイブも面白さそうですね


「この世界のことを説明…意外と難しいですね。」

 

「ごめん、無理なお願いしちゃって…」

 

「んー、どうしましょう……そうだ。

真月さんは元の世界ではどんなデッキを使ってたんですか。」

 

「僕は元の世界では、ガガガデッキを使ってたよ。」

 

「ガガガ…ですか…。

聞いたことのないデッキですね。

具体的にはどのような動き方をするのですか。」

 

どうやらガガガデッキも知られていないようだ。

この世界…一体どんな世界なんだろう。

 

「ガガガデッキはレベルを1から10まで変動させてエクシーズ召喚をするデッキ…かな。」

 

「エクシーズ召喚…。

その召喚方法が真月さんの世界では流行してるんですか?」

 

「ううん、僕のいた世界では融合もシンクロも、エクシーズも使われていたよ。」

 

「この世界では、エクストラを多用するデッキは好まれていないんです。」

 

「どういうこと?」

 

「エクストラモンスターの値段が高くて手が出せないんです。

持ってるとしても一人一枚か二枚……さっきの人もNo.7ラッキー・ストライプの一枚…。

真月さんみたいに3つも持ってる人は少ないんです。」

 

「なるほど…だからあの時幻獣機ドラゴサックやNo.11ビックアイを召喚しなかったのか…。」

 

「私も、このギミックパペット-ジャイアントキラー、ギミックパペット-シリアルキラーの二枚しか持ってません。」

「なるほど…ってことは暗黒界とか、征竜、炎王、ライトロード、魔導、銀河などが流行ってるのかな。」

 

「はい、その通りです。

………あれ?そういえば……。」

 

「どうかしたの?」

 

「真月さん…、今日、この世界にきたんですか。」

 

「うん、そうだよ。」

 

「泊まるところとかって、ありますか。」

 

 

………忘れてた…。

僕、今住むところないじゃん…。

 

「あっ…どうしよう、忘れてた。」

 

「よかったらここに泊まりませんか?一人暮らしなので空いてますし…。」

 

「えっと、いいの?」

 

「はい、大丈夫です。」

 

「ありがとう……天野さん。」

 

「茜…でいいですよ。」

「そっか、じゃあ僕のことは幽斗って呼んでくれるかな。」

 

「はい、……それじゃあ幽斗さん

デュエルしませんか。そのデッキ…面白そうなので。」

 

「デュエル……いいよ、やろうか。」

 

「幽斗さん私の昔使っていたデュエルディスクを使ってください。今からとってきます。」

 

茜さんが自分の部屋からデュエルディスクをとってきてくれた。そのデュエルディスクは使い込まれていた。茜さんデュエルが好きなんだろうな…。

 

「それじゃあ始めましょう。」

 

『デュエル!』

 

「先攻と後攻どちらがいいですか。」

 

「うーん、それじゃあ後攻で…。」

 

「わかりました。

それでは私のターン。」

 

「私は手札からトレード・インを発動します。

手札からギミックパペット-ネクロドールを墓地に送り、二枚ドローします。」

 

「幽斗さん、これから私のファンサービスが始まりますよっ。」

 

ファン…サービス……って。

ギミックパペット…だから?

 

「私は手札からギミックパペット-ボムエッグを召喚します。

ボムエッグの効果で手札からギミックパペット-ギアチェンジャーを捨ててレベルを8にします。

墓地に存在するモンスターが全て機械族のため、手札からネジマキシキガミを特殊召喚します。」

 

「ボムエッグ、ネジマキシキガミの二体でオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚

現れろ、No.15!地獄からの使者、運命の糸を操る人形…。ギミック・パペット-ジャイアントキラー!」

 

 

心臓のような物体が姿を現す。

やがてその姿は玉座に座る王の姿に変わる。

全てを支配するような狂気の王…。

その玉座は全てを飲み込み、粉砕する。

 

 

「私はジャイアントキラーを守備表示で召喚します。」

 

「カードを一枚伏せて、ターンエンド。」

 

「ファンサービスって……。」

 

「これから見せます!」

 

「じゃあ、僕のターンだね。ドロー。」

 

「僕は手札からヴェルズ・カストルを召喚する。

さらに、ヴェルズ・カストルの効果でヴェルズ・サンダーバードを召喚。」

 

「ヴェルズ・カストルと、サンダーバードでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。

現れよ、ヴェルズ・バハムート!」

 

「ヴェルズ・バハムートの効果発動。

オーバーレイユニットを一つ使い、手札からヴェルズとなのつくモンスターを手札から捨てることで、相手モンスターのコントロールを得る。僕が対象にするのはギミック・パペット-ジャイアントキラーだ。」

 

「私はその瞬間、罠カード強制脱出装置を発動します。

私が対象にするのは、ギミック・パペット-ジャイアントキラーです。」

 

「ギミック・パペット-ジャイアントキラーを対象にするの…?」

 

「はい、そうですよ!」

 

「それじゃあ、バトル。

僕はヴェルズ・バハムートでダイレクトアタックする。」

 

 

8000→5650

 

「うぅ…結構くらっちゃったな…。」

 

「僕はカードを一枚伏せて、フィールド魔法混沌空間を発動。」

 

周りが異次元空間に変わる。

次元の狭間がいくつも現れ、渦巻く。

 

「僕はこれでターンエンド。」

 

「私のターンですね。ドロー。

私は墓地のギミック・パペット-ネクロドールの効果発動。墓地のボムエッグを除外して特殊召喚します。」

 

「この瞬間、混沌空間にカオスカウンターが1たまります。」

墓地から除外されたボムエッグは新たに出来た次元の狭間に吸い込まれる。

 

 

「さらに、手札からギミック・パペット-ギアチェンジャーを召喚。ギアチェンジャーの効果でネクロドールと同じレベル8にします。」

 

 

「…このために強制脱出装置で戻したのか。」

「はい、負けませんよ。幽斗さん!」

 

「ギミック・パペット-ネクロドールと、ギアチェンジャーの二体でオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。現れよギミック・パペット-ジャイアントキラー!」

 

再び狂気の王が再来する。

その姿は冒涜的で恐ろしかった。

 

「私はギミック・パペット-ジャイアントキラーの効果発動。オーバーレイユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターを破壊する。破壊したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与えます。私は、ヴェルズ・バハムートを破壊します。デストラクション・キャノン!」

 

その王の指から出る紐にヴェルズ・バハムートは捕らわれ引き摺り込まれる。

ヴェルズ・バハムートは玉座に飲み込まれ粉砕される。

 

それだけじゃない…粉砕されたヴェルズ・バハムートは、弾丸となって僕を襲う。

 

8000→5650

 

「ぐっ…強いね…。」

 

「まだまだこれだけでは終わりませんよ。

私は装備魔法エクシーズユニットを発動。

エクシーズユニットをギミック・パペット-ジャイアントキラーに装備します。

この効果により、攻撃力は1600上がり3100になります。」

 

「高ランクモンスターであることを活かしての戦法か…。」

 

「はい、それではギミック・パペット-ジャイアントキラーでダイレクトアタックします。ファイナルダンス!」

 

5650→2550

 

「一気に削られちゃったか…。」

 

「私はこれでターンエンドです。」

 

「僕のターン、ドロー。

うーん、どうしよう…。

僕はヴェルズ・サンダーバードを召喚。」

 

「うぅ…何もできないや。ターンエンド。」

 

「私のターンですね。

それでは、バトルです。

私はギミック・パペット-ジャイアントキラーでヴェルズ・サンダーバードを攻撃。」

 

「僕は罠カードフォーチュン・スリップを発動する。その攻撃を無効にし、ジャイアントキラーを除外する。

さらに、その発動にチェーンして、ヴェルズ・サンダーバードを除外する。そのことによって、混沌空間にカオスカウンターが一つ乗り、さらにジャイアントキラーが除外されたことでカウンターがもう一つ乗る。」

 

「むむぅ…止められちゃいましたか…。

それではモンスターを一枚伏せて、ターンエンドです。」

 

「さてと、僕のターンだ。

スタンバイフェイズにヴェルズ・サンダーバードは攻撃力1950となってフィールドに戻ってくる。」

 

「僕は手札からヴェルズ・ケルキオンを召喚する。

ヴェルズ・ケルキオンの効果発動。

墓地のヴェルズとなのつくモンスターを除外し、墓地のヴェルズとなのつくモンスターを手札に加える。

僕はヴェルズ・サンダーバードを除外して、ヴェルズ・カストルを手札に加える。

ヴェルズ・ケルキオンの効果でヴェルズ・カストルを召喚。ヴェルズ・カストルの効果でヴェルズ・サンダーバードを召喚。」

 

「僕は、ヴェルズ・ケルキオンとヴェルズ・カストルでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。

現れよ、ヴェルズ・オピオン!」

 

光の渦とともに、侵略の龍が現れる。

 

「さらに、ヴェルズ・サンダーバード二体でオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。

現れよ、No.103神葬零嬢ラグナ・ゼロ!」

 

「オーバーハンドレッドナンバーズ……。

幽斗さんが持ってたなんて…」

 

「僕は禁じられた聖槍を発動。

対象はジャイアントキラーだ、このことによって攻撃力は800下がる。」

 

「僕はNo.103神葬零嬢ラグナ・ゼロの効果発動。

ガイダンス・トゥ・フューネラル!

攻撃力の変動しているギミックパペット-ジャイアントキラーを破壊して、一枚ドローする。」

 

「僕は…カードをセットする。

バトルだ、ラグナ・ゼロでセットモンスターを攻撃!」

 

「セットモンスターのリバース効果発動。」

 

リバース効果…なんだ?

 

「メタモルポットの効果で、お互い手札を全て捨てて5枚ドローする。」

 

「っ…メタモルポットか…。」

 

「ヴェルズ・オピオンでダイレクトアタック。」

 

5650→3100

 

「僕はカードを三枚伏せて、ターンエンド。」

 

「オピオン状況下でどう戦うか…。悩みますね…。」

 

「私のターン、ドロー。」

 

 

「私は手札から貪欲な壺を発動。

墓地のギミックパペット-ジャイアントキラー、ネクロドール、シザーアーム、ネジマキシキガミ、ギアチェンジャーをデッキに戻してシャッフルします。」

 

「貪欲な壺の効果で二枚ドロー。」

 

「私は手札からギミックパペット-ボムエッグを召喚。

さらに、ギミックパペット-ボムエッグの効果で手札からネクロドールを捨てて、レベルを8にします。」

 

「何を…するつもり…って、まさか…。」

 

「そのまさかです。

私は手札から二重召喚を発動します。この効果により、通常召喚を二回行うことができます。

私は手札からギミックパペット-ギアチェンジャーを召喚。

効果で、ボムエッグと同じレベル8にします。

ギアチェンジャーと、ボムエッグでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。

現れよ、ギミックパペット-ジャイアントキラー。」

 

「ギミックパペット-ジャイアントキラーの効果発動。

オーバーレイユニットを一つ使い、特殊召喚された相手モンスターを破壊、そのモンスターがエクシーズモンスターだった場合元々の攻撃力分のダメージを受けてもらいます。今、幽斗さんのライフは2550、ヴェルズ・オピオンの攻撃力は2550。

ダメージを受けてもらいますよ、幽斗さん!」

 

「オーバーレイユニットを一つ使い効果発動。

ヴェルズ・オピオンを破壊…デストラクションキャノン!」

 

「させない…、僕は速攻魔法禁じられた聖衣を発動。

このターンヴェルズ・オピオンは攻撃力が600下がり、効果の対象にならず、効果では破壊されない。」

 

「まだ、終わりませんよ。

私は残るオーバーレイユニットも使い、No.103神葬零嬢ラグナ・ゼロを破壊…デストラクションキャノン!」

 

ラグナ・ゼロはジャイアントキラーの操る糸に捕まり粉砕される。粉砕されたラグナ・ゼロは砲弾となり襲いかかる。

 

2550→150

 

「ギリギリ耐えられましたか…。

それじゃあ、私は手札からエクシーズユニットを発動。

ジャイアントキラーの攻撃力は3100になります。

バトルです!ジャイアントキラーでヴェルズ・オピオンに攻撃。ファイナル・ダンス!」

 

狂気の王が襲いかかる。

侵略の龍はなすすべもなく飲み込まれ破壊される…。

 

「まだだ…、罠カード陰謀の盾を発動!

ヴェルズ・オピオンに装備し、1ターンに一度戦闘破壊と戦闘ダメージを無効にする。」

 

「私は速攻魔法RUMクイック・カオスを発動!

No.15ギミックパペット-ジャイアントキラーのオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!」

 

「現れろ、CNo.15!人類の英知の結晶が、運命の糸を断ち切る使者を呼ぶ!ギミック・パペット-シリアルキラー!」



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焔を統べる者

んー、やっぱり文章の拙さが目立ちます。
練習していきたいと思います。


「私は速攻魔法RUMクイック・カオスを発動!

No.15ギミックパペット-ジャイアントキラーのオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!」

 

「現れろ、CNo.15!人類の英知の結晶が、運命の糸を断ち切る使者を呼ぶ!ギミック・パペット-シリアルキラー!」

 

「行きますよ。ギミック・パペット-シリアルキラーで、ヴェルズ・オピオンを攻撃!ジェノサイド・ガトリング・バースト!」

 

シリアルキラーの口からガトリングが出てくる。

そのガトリングはヴェルズ・オピオン容赦無く襲う。

 

「まだだ、まだ…終わらない!

僕は罠カードデモンズ・チェーンを発動。

ギミック・パペット-シリアルキラーは効果無効となり、表示形式の変更もできず、バトルも行えない。」

 

「メタモルポットが裏目に出ましたね…。まさか耐えられちゃうなんて…。

私はもう一回エクシーズユニットを発動。

これによってギミック・パペット-シリアルキラーの攻撃力は4300になります。カードを一枚伏せて、ターンエンド。」

 

「…僕の…ターン、ドロー。」

4300…突破するにはもう、ヴェルズ・ウロボロスしか…。

ダメだ…今の手札じゃとてもじゃないけど召喚できない…。この三枚だけで突破するには……

 

…混沌空間?

そうだ、今混沌空間にはカウンターが三つ乗っている…。

これをうまく使えばどうにか…。

 

「よし、僕は手札からヴェルズ・ケルキオンを召喚。

ヴェルズ・ケルキオンの効果で墓地のヴェルズ・カストルを除外してヴェルズ・サンダーバードを手札に加える。カードが除外されたことによってカオスカウンターは一つたまり四つとなる。」

 

「さらにその効果で手札に加えたヴェルズ・サンダーバードを通常召喚。」

 

「僕は混沌空間の効果発動。カオスカウンターを四つ取り除き、除外されているヴェルズ・カストルを特殊召喚。」

 

「いくよ、僕はヴェルズ・サンダーバードとカストルと、ケルキオンの三体でオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。

現れよ、ヴェルズ・ウロボロス!」

 

「ヴェルズ・ウロボロスの効果発動。オーバーレイユニットを一つ使いフィールド上のカード一枚を手札に戻す。

僕が選択するのはギミック・パペット-シリアルキラー!」

 

侵略の龍が狂気の王を侵食する。

狂気の王は消え去り残るのは無。

 

「僕はヴェルズ・ウロボロスでダイレクトアタック!」

 

「それでも、とどめはさせませんよ。幽斗さん!」

 

「いや、とどめはさせる。

僕はダメージステップ時に伏せてあった速攻魔法を発動する。禁じられた聖杯!

この効果により、ヴェルズ・ウロボロスは攻撃力が400上がり、効果は無効となる。」

 

「これでちょうどとどめをさせる。

いけ、ヴェルズ・ウロボロス!」

 

3100→0

 

「…………、負けちゃいましたね。

やっぱり幽斗さんは強いですね。」

 

「茜さんだって強いじゃないですか…。

残りライフ150になっちゃいましたし…。」

 

「うぅー、でも負けは負けです。

幽斗さん、また決闘しましょうね。次は勝ちます!」

 

「うん、また決闘しよう。

……っそうだ、これ…。」

 

僕は彼女にデュエルディスクをさしだす。

 

「これは幽斗さんにあげます。

使わないでいても勿体無いですし。」

 

「ありがとう……んー、これじゃあ僕助けてもらってばかりだなあ」

 

「私だって幽斗さんに助けてもらいましたよ。

あの時はとても嬉しかったです。かっこよかったですよ。」

 

僕は顔が真っ赤になるのを感じた。

こんなこと言われるのは初めてだ。

それも…こんな可愛い女の子に。

 

 

「ふふっ、それじゃあご飯を食べてお風呂に入って寝ましょうか。明日も幽斗さんに教えたいこともあるので。」

 

「…なんかお母さんみたいだね。」

 

「そ…そうですか?うーん、お母さんかぁ。

それなら…「幽斗さん!早く寝ないとダメですよ!」とか行って見ましょうか?」

 

「えっ…と…。」

 

「うふふ、冗談です。」

 

そんな話をしながら僕は…いや、僕たちは楽しいひと時を過ごした。

 

 

 

 

 

「幽斗さーん、起きてくださーい。」

朝、僕は起こされる。

朝に強い方ではない僕は朝起きることが難しい…。

布団から出ることが億劫になりがちだ。

このまま寝ていたい…そう思っていた。

 

「早く起きてください!」

布団が引き剥がされる。

同時に寒さを感じる。

眠気は寒さに勝てず、眠気は消え去る。

 

「ま…まだねむい…。」

 

「幽斗さん…もう8時ですよ。」

 

僕は時計をみる。

その短針は8の文字を指している。

昨日何時に寝たっけ…、確か8時には寝たような気がするんだけど。

 

「もしかして12時間も寝ちゃったの?」

 

「はい、疲れていたんでしょうね。ぐっすり眠ってましたよ。」

 

「迷惑…かけちゃったかな?」

 

「いえいえー、そんなことはありませんよ。

それじゃあ幽斗さん、食事にしましょう。」

 

見た目は綺麗だったが味は表現しづらい味だった。

なんていうのか…温かいものと冷たいものを同時に食べているような味だった。

 

「幽斗さん、今日はデパートに行きましょうか。」

 

急に言われて僕は戸惑う。

 

「デ…デパート?」

 

「はい、幽斗さんの服とかも買わなきゃいけないですし…。」

 

…服…忘れてた。

僕は今着ている服と、デッキ以外の物を何も持っていない。

本当にこの世界で生きていけるのかなぁ。

不安になってきた。

 

「それじゃあ、行きましょうか。」

 

僕たちはデパートに行ってたくさん買い物をした。

僕が学んだこと…それは、女の子の買い物はとても長いってことだった。

 

「これで…何回目なんだろう…。」

 

「これがいいですかねぇ…いや、でもこっちの方が…。」

 

ダメだ、僕は諦めることにした。

僕は店を出てデパートを見渡してみた。

飲食店、本屋、いろいろある。

でも、僕は一つの店に目がいった。

 

「カードショップ…、こんなところにもあるんだ。」

 

「そうですよ。カードショップはいろいろなところにありますけどここはその中でも一番大きいところですよ。行ってみましょうか。」

 

「あ、買い物は終わったの?」

 

「はい、ニンジンとかジャガイモとか買ってきました。」

 

 

 

カードショップの入り口には大会出場受付中…との文字が書かれていた。それとともに色々な詳細が書かれていた。

 

「優勝商品は、神竜騎士フェルグラントか…。」

僕のデッキには入らないか…。

あっ、でも茜さんのデッキには入るよな。

 

「幽斗さん、この大会に出たいんですか?」

 

「え、うーん、出てみようかな。

そういえば、このフェルグラントってどのくらいの値段なの?」

 

「確か…1万は超えますよ。」

 

僕の世界より10倍以上高いのか…。

この世界にいると金銭感覚が麻痺しそうだ。

 

この世界のことも知りたいし、僕は大会に出ることにした。

受付で大会出場費を払ってエントリーした。

 

人数が集まると、ソリッドビジョンによって戦う順番が表示された。最初の相手は…烏丸 焔 どんなデッキを使うんだろう。大会は中央のステージでソリッドビジョンを使って戦うらしい。僕の順番は3戦目だ。

 

始まってから5分ほどして、ギャラリーも集まった頃に一戦目が始まった。

 

一戦目マシンナーズギアガジェット対暗黒界

マシンナーズフォートレスで奮闘するが、暗黒界の龍神グラファに攻撃力で負け、そのまま勝負がついた。

暗黒界の勝利。

 

二戦目は森羅対スキドレバルルバ

スキルドレインを使って有利に進めていくが、森羅の霊峰で森羅の影胞子ストールの効果を発動させ、スキルドレインを破壊。

森羅の勝利。

 

三戦目…僕の番だ。

相手はどんなデッキなんだろう…。

 

僕はステージに登りデュエルディスクをセットする。

ソリッドビジョンにより世界が再構築される。

僕たちは試合前の挨拶を済ませ、向かい合った。

先攻は僕、相手は後攻となった。

 

『デュエル!』

 

手札は…悪くはない。

 

「僕は、レスキューラビットを召喚。

レスキューラビットの効果発動、このカードを除外してデッキから同名の通常モンスター二体を特殊召喚する。

僕はヴェルズ・ヘリオローブ二体を特殊召喚。」

 

「二体のヴェルズ・ヘリオローブでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。」

 

光の渦に黒い光となったヘリオローブが吸い込まれていく。

 

「現れよ、ヴェルズ・オピオン。」

 

侵略の龍の召喚と同時に周りが騒がしくなる。

どうしたんだろう…、僕…何かしたかな?

 

少し考えていると、デュエルディスクから画面が現れる。そこに映っていたのは茜さんだ。

 

「幽斗さん…ちょっといいですか?」

 

「あ、うん。これどうしたの?」

 

「幽斗さんの召喚したヴェルズが珍しいんだと思います。あまり目立たないようにしてくださいね。

絡まれると面倒な人たちもいますので。」

 

「えっ…そんな人いるの?」

 

「前、私が絡まれてたじゃないですか。ああいう人たちです。」

 

「わかった、気をつけるよ…茜さん。」

 

「それでは大会がんばってくださいね。」

 

ヴェルズ…このデッキは一体なんなんだろうか。

いや、そんなことを考えてる場合じゃない。

今はこのデュエルに集中しなきゃ。

 

「僕は、ヴェルズ・オピオンの効果発動。オーバーレイユニットを一つ使いデッキから侵略のとなのついた罠、魔法カードを手札に加えることができる。」

 

「僕が手札に加えるカードは侵略の侵食感染。」

 

「僕は、カードを二枚伏せてターンエンド。」

 

「俺のターン、ドロー。」

 

「ヴェルズ…というのか?そのデッキは…初めて聞いたな。」

 

「ただ、相手が誰だろうと俺の戦い方は変わらない。」

 

「俺は手札から忍者マスターHANZOを召喚。効果でデッキから機甲忍法フリーズ・ロックを手札に加える。」

 

 

「カードを二枚伏せてターンエンド。」

 

「それじゃあ、僕のターン、ドロー。」

 

長引かせたくはない…、早めに決着を…。

フリーズロックは忍者モンスターがいないと発動できないカード…、それなら…。

 

「僕は手札からヴェルズ・カストルを召喚。ヴェルズ・カストルの効果で手札からヴェルズ・ヘリオローブを召喚。」

 

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。現れよヴェルズ・バハムート!」

 

二体目の侵略の龍…影は濃くなり世界を蝕む。

 

「…観客がうるさいみたいだな。大丈夫か?」

 

「え…僕ですか?」

 

いきなり問われて僕は戸惑う。

そういえば、こんな大会に出るのは初めてだ。ましてやこんな大勢の観客の前でなんて…。

 

「ああ、こういうのに慣れてなさそうな顔してるからな。」

 

「僕ってそんな顔してますか?」

 

「今度鏡をよく見てみるといい。」

 

「んー、このデュエルに勝って鏡を見てきます。」

 

「ふっ、俺も負ける気はない。」

 

「僕はヴェルズ・バハムートの効果発動。オーバーレイユニットを一つ使い、手札のヴェルズとなのつくモンスターを捨てることで相手モンスターのコントロールを得る。」

 

「僕がコントロールを得るのは忍者マスターHANZO!」

 

忍者マスターHANZOは影に侵略され、蝕まれる。

 

「そうはさせないっ、罠カード発動忍法影縫いの術。」

 

侵略されたかに見えた忍者が突然消え去る。

「自分フィールドに存在する忍者モンスターをリリースして、相手フィールドに存在するモンスター一体を除外する。俺が選ぶのはヴェルズ・オピオン。」

 

侵略の龍の背後に突然忍者が現れる。侵略の龍自らの影にとらわれ時空の狭間に吸い込まれる。

 

「でも、これでフィールドはガラ空きだ。僕はヴェルズ・バハムートでダイレクトアタック。」

 

8000→5650

 

「僕はこれでターンエンド。」

 

「これで全ての準備は整った。

俺のターンだ、ドロー。」

 

準備…?どういう意味なんだ…。

 

「俺は手札から魔法カード炎王の急襲を発動。自分フィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドにモンスターが存在する時デッキから炎属性の獣族、獣戦士族、鳥獣族のモンスターを特殊召喚できる。そのモンスターの効果は無効になり、エンドフェイズに破壊される。」

 

「現れよ炎王神獣ガルドニクス!」

 

不滅の焔とともに神の鳥が姿を現す。

オピオンを除外したのはこのためだったのか…。

 

「さらに手札から成金忍者を召喚。成金忍者の効果発動、手札からトラップカードを一枚墓地に送ることでデッキから忍者となのつくモンスターを特殊召喚する。」

 

「俺は、手札からスキルプリズナーを墓地に送りデッキから忍者マスターHANZOを特殊召喚する。」

 

「さらに、忍者マスターHANZOの効果でデッキから機甲忍者フレイムを手札に加える。」

 

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築…エクシーズ召喚。現れよ、機甲忍者ブレード・ハート!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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