やはり俺の超能力はまちがっている。 (栖原 輝)
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能力者てっ(笑)
誤字、脱字があったらごめんなさい。
俺こと東条 当摩<とうじょう とうま>は、ちょっとした能力者である。
ただ、火もだせなきゃ、電気を操ること、幻想殺しさえも出来ない…
え? どんな能力が使えるかだって?
フッ、『2D入』<ダイブ・イン・ドゥッマッチェン>だ!!!
…だれか今、中二臭いと言いやがったな。
厨二病のすばらしさを知らないから、そんなことをいえるんだ。
まっ、俺はその厨二病を人の前に出す勇気もないんだけどね~。
…ふぅ、頭の中だからといって調子に乗りすぎた。
本題に入ろう。
今日はこの本、『やはり俺の青春ラブコメはまちがている』一巻の中に入ろうと思う。
入り方は簡単。
本をかかげ、ぼそっと「ダイブ・イン」と声を上げる。
本は輝きだし宙にふわりと浮き上がると、独りでにページがめくれる。
よし、本の世界に出発だ!!
と、またもや調子に乗っていたつぎの瞬間。
ガチャッ
「お兄ちゃんいる…てっ、何してるの…。一人でコスプレして…」
俺の妹、東条 当香<とうじょう とうか>である。
…これは、色々とまずい。
俺が一人寂しくコスプレしていると思われることがでわなく。
まあ、それもまずいのだが…。
妹が部屋にいることがまずい。
「……」
俺が何から話そうかと思案していると。当香が口を開いた。
「ええっと…その…浮いてる本…何?」
「あっ、時間がない」
「へ?」
その時本は、より一層の光を放ち、俺たちを包み込んだ。
当香は、何が起こったのかわからないという様子で「きゃあ~」と声を上げている。
そして気が付けばそこは。
この本の舞台にして、我らが比企谷八幡の通う学校。千葉県総武高校の正門前に俺は立ていた。
ただそこには妹、当香の姿はどこにもなかった。
…?…あれ?これヤバいんじゃね?
「当香ぁ~」
叫んだが返事は返って来ない。ただ近所の人の目が痛いだけだった。
俺は辺りを探しながらその場から逃げ出した。
逃げ出したのはついでだから…と、どうでもいい言い訳をしつつ、もうダッシュでその場を後にした。
…。これは本当にやばい……
ストーリーを変えられたら、俺も当香もここから出られなくなる。
「おい、総武高校の生徒だな。そろそろホームルームが始まるぞ。」
不意に声をかけられ立ち止まると、そこにいたのは家電製品と相性が悪い独身女教師【ルビはどちらでも可】の平塚先生ではないか。
そういえば、総武高校の制服を着ていたんだっけ。妹に誤解されちゃったなー…
なんて言おう…
まあ今は、それどころじゃないんだった。
「…。おはようございます…」
うまく相手に印象を与えることなく、ストーリーを変えずにこの場を切り抜ける
「む、そうかそうか君が転校生の東条か」
なに!? すでにストーリーが変わっているだと。
「まあいいから早く来い」
「ああ、地味間接とりながら腕引っ張るのやめて~」
そして俺の妹を捜す冒険は始まりを告げたのだった。
次からいろいろキャラを多く出そうと思っています。
読んでくれれば幸いです。
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