とある天災兎の勇者王神話《とあるたばねのマイソロジー》 (ブドウ糖)
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number.00「日常風景」

初めましての人は初めまして。キタカミのほうからの人はどうもです。最初は訳が分からないかもしれませんが、頑張って読んで頂けたら幸いです。


 俺達の街が燃えていた。住んでいた家や通っていた学校、商店街が激しい炎に包まれている。

 

「クソッ、動け!動けよ!何故動かないんだ!?」

 

「駄目!さっきの敵の攻撃で融合炉がオーバーヒートしるわ!!あと10分は休ませないと、もし動かせたとしても機体が爆発してしまう!」

 

「なんじゃと!?じゃあ儂らは街が燃やとるっちゅうのに、手も足も出せんっちゅうんか!?」

 

 機体の通信パネルから、仲間達の悲痛な叫びが聞こえている。だが俺達の相棒―[グラビトリオン]は全く反応してくれない。

 

『ハッハッハァーッ!!ついに貴様らを地獄に送る日が来たようだな、グラビトリオンよ!!』

 

「その声はまさかッ―」

 

『フッフッフ、そうだ!!俺様は[アンチグラビティ]の[反重力皇帝]様だ!!』

 

 [反重力皇帝]。まさか悪の組織[アンチグラビティ]の親玉が自ら来るとは…。

 

「上等じゃあ!!敵さんが自分からノコノコやって来たんじゃ!!今までの借りをまとめて「馬鹿!動けないって言ったじゃない!」そ、そうじゃった…」

 

「クソ…、俺達はもうどうする事も出来ないのか………ッ!」

 

『せめてもの情けだ、直ぐに楽にしてやろう。街が燃えるのを眺めながら、死ねッ!!グラビトリオン!』

 

 反重力皇帝の持つ巨大な剣が、俺達に降り下ろされようとしたその時ッ―

 

  ――ッキィン!!

 

『ぬウゥ!何者だ!?』

 

 敵の剣が間一髪で何かに弾かれた。いったい何事だと思っていると、懐かしい声が聞こえてきた。

 

「どうしたグラビトリオンよ!!お前達の力はそんなものでは無い筈だぞッ!」

 

「お前っ、[グラビカイザー]!!生きてたのかっ!」

 

『貴様、この死に損ないがあァッッ!』

 

 そう。俺達を助けたのは、以前の戦いで反重力爆弾から街を守って死んだと思っていた[グラビカイザー]だったのだ!!

 

「遅くなってすまなかった。あの戦いで融合炉をやられてな、修理するのに時間がかかってしまった」

 

「もう、兄さんの馬鹿!生きていたのならなんで報せてくれなかったのよっ!?」

 

「そうじゃそうじゃ!!儂らがどれだけ心配したと思っとるんじゃ!!」

 

「全くだぜ…、アンタがいなくなってからの苦労を聞かせてやりたいぜ」

 

「敵を欺くにはまず見方からと言うだろう?反重力皇帝をこうして誘き出す為に仕方なかったのだ」

 

「ったく、よく言うぜ」

 

 戦場に和やかな空気が流れる最中、反重力皇帝の叫び声が聞こえてきた。

 

『ぐぅ…っ、この俺様が騙されていたとは!敵ながらあっぱれ!!しかし、死に損ないと死にかけのお前達になにが出来る!?』

 

「ふっ、私はただ機体を修理していたのではない!グラビトリオンよ、私の動きに合わせるのだ!!」

 

「なんだか良く分かんねぇが、やってやるぜ!!」

 

「いくぞッ!『重力覚醒ッ!!』」

 

 その言葉とともにグラビカイザーが飛び上がると戦闘機形態に変形し、グラビトリオンが勝手に動き出す。

 

「グラビトリオンが動いた!?」

 

 飛び上がったグラビカイザーは、いくつかのパーツを分離しながらグラビトリオンの背中に下向きで合体。更に分離したパーツが頭や胸、腕や脚に合体して完成した。

 

「良し、成功だ!」

 

「こりゃあスゲェ!カッコいいぜ!!」

 

「融合炉の出力が上がってる!?今までの10倍以上よ!!」

 

「無茶苦茶じゃのう…」

 

「コレが、グラビトリオンの真の姿![グレートグラビトリオン]だ!!」

 

 [グレートグラビトリオン]。それが俺達の新しい相棒の名前。さっきまでの絶望感が嘘のように、身体中に力が溢れてくる。

 

『フンッ!たかがパワーアップしたぐらいでイイ気になりおって…ッ!!今度こそ、この俺様の手で引導を渡してやるわ!!』

 

「そうはいかねぇぜ!!皆、いくぞッ!!」

 

「『応ッ!!』」

 

 

 

 ~次回予告~

 ついに姿を現した敵の首領[反重力皇帝]。グラビトリオンの窮地を救ったのは蘇った[グラビカイザー]だった。グラビカイザーと合体したグラビトリオン[グレートグラビトリオン]は、見事敵を打ち破り街を救う事が出来るのか!?

 

 次回、[重力合体グラビトリオン]最終回。

 

   「最終決戦!死闘、反重力皇帝!」、ご期待下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふおぉぉぉぅっ、続きがちょー気になる!!ねぇちーちゃんちーちゃんっ、早く来週にならないかなっ!?」

 

「落ち着け束。あと顔が近い、少し離れろ」

 

「そうだぞ姉さん。来週になれば見られるのだから、それを楽しみにして待つのも大切だ」

 

「そうか?俺も早く見られるほうがイイと思うけどな」

 

「だよねだよねっ!?さっすがいっくんっ、話が分かるね!ご褒美に束さんがハグしてっ!?ッッイタタタタタッッ!!?ちーちゃん!?じょ、冗談だからっ、それ以上束さんの右腕は後ろへは曲がらないからッ!!」

 

「ち、千冬姉!?それ以上は駄目だって!!束さんの顔がスゲェ勢いで真っ青になってるからっ!!箒っ、お前も見てないで千冬姉を止めるの手伝ってくれよ!?」

 

「ブツブツ……(姉さんはやはり一夏の事が…、いやこの前赤椿を届けてくれた時には私の事が好きと言ってくれていたし…。でも、いや………)」

 

「…………駄目だまるで聞いてない。」

 

 

 

「………………」(ギチギチギチギチ)

 

「ブツブツブツブツ………」

 

「アァァァァァァーーーーッッッ!!?」

 

 

 

「…………良い、天気だな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ……、酷いやちーちゃん……。束さんがもう無理、イッちゃう(腕が物理的に)って言ってるのにあんなに強引に…。お嫁に行けない身体になったらどうするのさ…」

 

「心配するな。お前にそんな日が来るはずがない(私が相手を潰しているからな)」

 

「というか、姉さんは嫁には出せません(例え出すとしても、少なくとも私や千冬さんを倒せる相手でないとな)」

 

「二人とも、言い過ぎだと思うぞ。それから束さん、そういった発言は誤解を生むから止めて下さいって何回も言いましたよね?」

 

「えぇー?なんのことー?束さん、分かんないなーい。ナニが誤解を生むのか、束さんに詳しく教えて欲しいなー?」(腕を取りながらニヤニヤと)

 

「っちょ!?た、束さん!?あ、当たってるんですけど!!」

 

「えー、ナニナニ?ナニが当たってるのー?」(むにゅむにゅ)

 

「そ、それはですね……ひっ!!!?ふ、二人とも!落ち着け!!コレは誤解だ!俺は何もしていないぞ!?束さんが…………っていない!?」

 

 ―prrrrrrrrr!!prrrrrrrr!!

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ二人とも!電話が来たからっ!大切な用事かもしれないから!!」

 

「……ッチ」 「仕方ないな…」

 

「っほ…。えっと、非通知?え、ともしもし?」

 

『もすもすひねもすー。いっくん?束さんだけど』

 

「た、束さん!?あの一瞬でどこに行ったんですか!?お陰で修羅が降臨してるんですよ!?」

 

『ごめんねー?急にお仕事入っちゃったから、後は任せるね?んじゃ、ばいばいぴょーん!!』

 

 ―プツン、ツーツーツー

 

「…………」\チラッ/

 

「一夏、すまないが……さっきなんと言っていっていたか、私達にもう一度教えてくれないか………?」\ゴゴゴゴゴゴゴゴッ/

 

「もちろん、断るまいな?」\ゴゴゴゴゴゴゴゴッ/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おちつ『問答無用!!』っぷゲラ!?」\ボグシャァッ/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、やっぱりいっくんはからかい甲斐があるよね!!」

 

『一夏殿を助けなくてよろしかったのですか?』

 

「んー?だいじょぶだいじょぶ、ちーちゃんと箒ちちゃんは手加減上手だし、いっくんは打たれ強いからヘッチャラだって。それにあのくらいは日常茶飯事だから!」

 

『…………確かにそうですね』

 

「うんうん、あんまり気にしてるとすぐ頭が薄くなるよー?」

 

『私に頭髪に当たるパーツは有りませんので、御心配は無用かと』

 

「あっはっは、確かにねっ!どーする?欲しいなら髪の毛生やしてあげるよ?」

 

『1週間と経たずに全て抜け落ちてしまいそうです』

 

「ふふ、最近忙しいからねぇ。政府もなんだかキナ臭い動きをしてるし…やっぱり隠してたの怒っちゃったかな?」

 

『恐らくは』

 

「だよねー…。はぁ、仕方ない。ちゃちゃっと片付けてまとまった休みとって皆で旅行とか行こっかなー。その時は護衛宜しくね?」

 

『お任せを。束博士』

 

「ん………、んじゃ行こっか[ボルフォッグ]」

 

 

 

 

 

 

 

~本当の次回予告~

 君達に、最新情報を公開しよう!

 ついに始まった新小説、「とある天災兎の勇者王神話」!

 勢いで書き上げたプロットと、もうひとつの小説との同時進行という地獄(自業自得)の中で、作者が考える事はなんだ!?(読者の反応)

 

  [とある天災兎の勇者王神話]ネクスト。

  『勇者王誕生(カッコカリ)』

次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!

 

 コレが勝利の鍵だ!

 NEXT『緑の宝石《G-stone》』

             次回お楽しみに*




♀(元♂)主人公:篠ノ之束
言わずと知れた天災科学者兼変態兎。原作知識のある主人公が中身だが、元々の性格が高いテンションと悪のりを持ち味にしていた事と、束の事は好きなキャラクターだった為に、ある意味で原作より酷い事になっている。しかし、原作の束が孤立しているのを知っているので、さまざまなところでコネや友人を作り、孤立しないように奮闘。お陰で原作ヒロインの全てと友人、家族関係になっており、性別関係なく好かれているのだが、本人には全く自覚なし。
ロボットアニメが大好きで、その他のジャンルもいけるくちだが、一番好きなのは前世であったロボットアニメ「勇者王ガオガイガー」である。だからなのか、本人はあまり気にしていないが興奮すると熱血モードになり、普段とのギャップで知らぬ間にヒロイン達を毒牙にかけていく。勿論、勇気と正義は大事にしているが、前世の経験からか清濁併せ持つ大人な一面も持っている。
原作同様ISを作るのだが、6歳の誕生日に緑の宝石を両親に渡され………?

♀ヒロイン:織斑千冬
IS学園教師の元ブリュンヒルド。原作では、幼い頃に捨てられ心を閉ざしていたが、この作品では束の機転で両親の仲が良くなり、千冬も束に感謝している。以来、ハチャメチャな事を繰り返す束の事を気にかけているが、自分のキャラに会わないためあまりハッキリとは口にしない。周りからは束のストッパー兼亭主役と見られており、本人は否定するが結局はラブラブに見えている。
一夏誘拐事件は、千冬の代わりに束が行っていて試合放棄していないので、きっちり大会2連覇を成し遂げている。

♀ヒロイン:篠ノ之箒
束の妹で物凄いツンデレっ子。原作では傍若無人な束の事を嫌っていた。だが今作では、束が積極的に周りと関わろうとしている為に、 姉妹仲は良好。それどころか、半端ないレベルのシスコンになった。
心に闇を抱えていないし、束から友達の作り方のノウハウを伝授されているのでクラスメートとの関係は良い。咬ませ犬三人組に狙われもしたが、周りにいた女友達が即座に援護。近くにいた先生が速攻で呼ばれて退場。一夏はゴミ捨てに行っていて現場も目撃していないので、達成感を味わうクラスメート達に首を傾げる。一夏とは道場で出会って以来友達兼ライバル(姉を巡って)と認識しており、別に恋愛対象じゃない。
アンチは多いがメインヒロインの一人である。

♂ヒロイン(笑):織斑一夏
下手したらすぐ死にかける原作主人公。しかし正直原作での活躍は、ゴーレムやら福音やらと束関係が多かったので今作で活躍出来るかは作者次第である。しかし作者は割とアンチ一夏なので、しっかりと束に改造させる予定。具体的には、鈍感度を治す恋愛講座、ヘタレ克服特訓(肉体的に)など。
束のことは、姉の友人でもう一人のお姉さんと思っていたが、二人っきりの恋愛講座や特訓、誘拐事件で助けてもらった事を切っ掛けに恋愛感情を抱く。しかし束は世界中を飛び回っており、会える時には大抵誰かしらがいるためになかなか告白できない。唯一無二の親友は、原作同様五反田弾で相談にのってもらう事も多い。ズボラな姉の為に磨いた主夫力で、今日も束に弁当を渡すべく神社へ赴く。

♂?イケメン紳士:ボルフォッグ
「勇者王ガオガイガー」に登場するGGG《スリージー》諜報部所属のロボット。
隠密・諜報活動に優れ、さまざまな特殊武装で任務をこなす。ソコ、忍者言わない。
詳細は又今度に紹介するが、この作品では彼の同僚をオリメカで登場させる予定(ポルコートにあらず)。





こんな感じの作品になります。設定を見直して手直しする事もあると思うので不定期更新になりますが、長い目で見ていただけたらとおもいます。

※2015/01/29-ボルフォッグの台詞修正と、同型機ではなく同僚に変更。
※2015/02/07ータイトルをナンバリングに変更。


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number.01「勇者王誕生(カッコカリ)」

遅くなりました。


 ―地球に1つの流星がやって来た。流星は地球に落下。しかし、落下した跡は発見されたものの、落下物は発見されなかった。

 

 それと時を同じくして、ある夫婦の元に1人の少女が拾われた。夫婦は少女を我が子同然に可愛がり、少女はすくすくと成長した。

少女は驚く程に頭が良く両親を驚かせたが、両親はそれを受け入れ、家族仲良く過ごしていた。

 

 少女の名前は[篠ノ之束]。頭が良く元気で、不思議な紫の髪を持った女の子。

 ちょっと変わった所以外は普通の女の子である彼女には、他の人には知られていない秘密があった。

 

 

 

 

 

「私……転生しちゃってるねっ!」

 

 

 

 

 

 

◇side束

 

 もすもすひねもす?初めまして、私は[篠ノ之束]、可愛い3歳児だよ。気軽に束さんって呼んで良いよ?それはともかく、どうやら転生しちまったようだねっ!!

 え?なに言ってるか分からない?しょうがない、束さんが分かりやすく説明してあげるよっ!

 

家で寝てた→なんか衝撃→目を覚ます→赤ん坊になってる→アニメに登場するキャラになってた←今ココ!!

 

 分かった?うん宜しい!まぁ分かってなくても進めるけどねっ!

でもこれからどうしようかな。[篠ノ之束]っていえば、生前のアニメ[ISーインフィニット・ストラトス]に出てくる天災科学者だよ。傍若無人、唯我独尊を地でいく皆の嫌われ者だよ。中身が私だからって油断してたら永久ぼっち確定だよっ!?

 そうならない為にはどうしよっか。やっぱりまずは家族仲を良くしてから友達たくさん作らなきゃだよね。

 

「はーい束ちゃん、ご飯よー?」

 

「あーいっ!」

 

 ひゃっほーいっ!お母さんの手作りご飯だーっ!取り敢えず後はご飯の後に考える!

 

 

~幼女食事中~

 

 

「げっぷぃ」

 

「はい、ご馳走様でしたねー」

 

 ふー、ピーマンが少し苦かったけど、とても美味しゅう御座いましたっ!お母さんありがとう!

 

「あー、あいあとー」

 

「まぁ、束はきちんと挨拶出来て偉いわ~」

 

 ニコニコ片付けてくれるお母さんに感謝すると、お母さんが褒めてくれる。

もっともっと褒めてっ!束さんは誉められて延びるタイプだからっ!

 

「2人とも、今帰った」

 

「アナタ、お帰りなさい」

 

「おあえりー!」

 

 我が家の大黒柱、篠ノ之神社の神主兼篠ノ之道場の主であるお父さんのご帰宅であります!顔は強面だけど、抱っこしてくれる時はけっこうな確率でニマニマしてるよ!

 

「お夕飯にしますか?直ぐに用意できますよ」

 

「いや、道場で門下生相手に大分汗をかいたからな。先に風呂を頂こう。束も一緒に入るか?」

 

「いくー!」

 

「あらあら。じゃあ私は着替えの用意をしてきますから、アナタは束をお願いしますね」

 

「ああ」

 

 

 

~幼女入浴中~

 

 

 ふぅ、1番風呂は格別だったねっ!え、入浴シーン?残念!束さんの魅惑のボディは、まだまだ君達には早すぎだよ!

 お父さんの力加減はお母さんには1歩劣るけど、その分安心出来る大きな手でした、まる。

 

「気持ち良かった?」

 

「うん!」

 

「そう。なら、もうそろそろおやすみしましょうねー」

 

「あーいっ!」

 

 お母さんに抱かれて背中を優しく叩かれる。この心地よさは反則だと思うんだ~。ふぁ……、ではまた今度………すや。

 

 

 

 

◇side篠ノ之柳韻

 

「束は寝たか?」

 

「えぇ。お風呂ではしゃいだのが楽しかったのでしょうね」

 

「そうか」

 

 あの時、あるモノから託された少女は我が家の娘として成長している。素直で元気な可愛い娘だが、いつか束には話さなくてはならないだろう。

 

「アナタ…どうかしましたか?」

 

「いや……。束の事を考えていた。束は頭の良い娘だ、黙っていてもいずれ己の出自に気付くだろう。

ならば、早くに話すべきかと思ってな」

 

「……そうですね。でも、あの子はまだ3歳ですよ?せめてもう少し、大きくなってからのほうが………」

 

「……そうだな」

 

 せめて後3年は束には黙っておこう……。例えその時に束が、私達を恨む事になろうとも。あの宝石も、渡さねばならんな。

 

 

 

 

 

~幼女成長中~

 

 

 

 

◇side束

 

 やぁやぁ!!またあったね!あれからさらっと2年とちょっとたってもうすぐ6歳になる束さんだよっ!

 取り敢えず人間関係の構築が大事だと思った私は、お家ではお父さんと一緒に鍛練したり、保育園では[織斑千冬]、通称ちーちゃんと紆余曲折のはてに友達になったりしてなかなか楽しい日々を過ごしてるよ!保育園の園児はもう大体友達、ちょー頑張った!

 

「なんだ束、さっきから私をじっと見てきて。」

 

 この子がちーちゃん。保育園児の癖にやたらと強い眼力を持ったクールビューティーなんだ!

 

「ううん、なんでもないよー」

 

「ならそんなに見てくるな……恥ずかしい」

 

 うはーっ!ちーちゃんの照れ顔頂きましたっ!!

 

「そうそうちーちゃん!もうそろそろ束さんお姉ちゃんになるんだよ!!ちーちゃんのとこもだよねっ?」

 

「ああ。男の子と母さんが言っていた」

 

「そーなんだー!ウチは女の子なんだって!スッゴク楽しみだよー!」

 

 そうなのだ。ついにこの私、束さんがお姉ちゃんになる日が来るんだよ!名前は分かってるけど、とってもドキドキだねっ!

 

「そうだな………。ところでお前はさっきから何をカチャカチャしてるんだ?」

 

「去年のお誕生日にお父さんにおねだりしたノートパソコンだよ!将来に向けてたくさんやることがあるんだ~」

 

 いやー、このノートパソコン買ってもらう代わりに鍛練も倍増とか…。お母さんが止めてくれなかったら大変だったよ、お父さん機械苦手だから最後まで渋ってたけどね!

 

「そうか………」

 

 うーん、ちーちゃんがあんまり元気ない。やっぱりちーちゃんとこの両親は仲が悪いのかなー?原作でもいきなり2人暮らしとかしてたみたいだし……。

 よし!帰ったらお父さんとお母さんに相談してみよう!!確かちーちゃん道場通いたいって言ってたし、その相談とかする時にお父さん達とちーちゃんの両親で話し合いしてもらう感じで!

 

「どうした?」

 

「だからなんでもないって~」

 

 よし!帰ったら即行動しよっと!

 

 

 

 

 

 

 

◇side千冬

 

 篠ノ之束は変な奴だ。

 

 いつもヘラヘラと笑っていて、誰彼構わず話し掛け、いつの間にか仲良くなっていた。私が周りに溶け込めず孤立している時も、いきなり隣に居たと思ったら私の手を取り遊びの輪に入れてくれた。

 

「うーん、ちょっと理論値に達してないなー。後もうちょいなんだけどなー」

 

 頭が良く、誕生日に買ってもらったというパソコンをよく弄っている。何をしているかは分からないが、将来の為に必要なんだそうだ。

 

「あ、そーだ!ちーちゃんこの前ウチの道場通いたいって言ってたよね?」

 

「ああ。それがどうかしたか?」

 

 束が父親と鍛練していると聞いて、羨ましくなって思わず言ってしまったのだが…。良く覚えていたな。

 

「お父さんに言ったら、ちーちゃんの両親ともいろいろ話す事があるから連れてきなさいって!」

 

「……分かった」

 

 どうにかして両親を連れていかなければ……。

そう思っていると、束がいきなり抱き付いてきた。

 

「っな!?何をしてるんだお前は!!?」

 

 両親にもここまで強く抱き締められたことないぞ!?

 

「ちーちゃん。私は、ちーちゃんの友達だよ?」

 

「そ、そうだな」

 

「だからさ、悩んでるなら相談してほしいな」

 

「……」

 

「余計なお節介って分かってるけど……。ちーちゃんが何も言わないで我慢してるのは、寂しいよ…」

 

 確かに私は悩みを黙っていたが………。

 

「だが…これは、私の問題で……。お前に迷惑が掛かるかもしれない………」

 

「良いんだよ、迷惑を掛けても。迷惑掛けて、迷惑を掛けられて、怒って、泣いて、笑って。そういうのが友達なんだから」

 

「……いいのか?迷惑を掛けても………」

 

「うん!だって、私達は友達なんでしょ?なら、私にいっぱい迷惑掛けてよ!」

 

 私を離した束は、太陽のような笑顔で笑っている。友達と真正面から言ってくれる事がとても嬉しかった。

 

「………フフ、そんなに迷惑は掛けないぞ。むしろお前に掛けられそうだ」

 

「えーっ、そんなには…掛け…ないよ?」

 

「……そこは否定してほしかったな。だが、それが友達なのだろう?」

 

 そう言ってやると、束は一瞬キョトンとしてから笑いだした。

 

「あっははははははっ!!ちーちゃんってばそんなこと言ったら、束さん迷惑掛けまくるよっ?」

 

「良いだろう。望む所だ」

 

 

 

 

 

 

 

 篠ノ之束は変な奴だが、同時に凄い奴でもある。

 

 あれから私が両親について相談すると、まるで自分の事のように怒って、悲しんでくれた。

 一通り話を聞くと、「自分が思った事を両親にそのまま言えば良い」と言われた。

 正直それだけでどうにかなるとは思わなかったが、一回やってみろと言われたので実践。結果、両親と私で大喧嘩。あれが嫌だこれが嫌だと3人で罵りあった。

 言いたい事を言ったからか不思議とスッキリした気分でいると、だんだん可笑しくなって大笑いしていた。私の次には母さんが笑いだし、父さんも笑っていた。3人で笑った後は、3人で謝った。

 これからはもっと家族で話そうと決めた後は、久しぶりに3人一緒の布団で寝た。

 翌日、両親に道場に通いたいと話すと二つ返事で許してくれた。

 

 私が諦めていた事をすぐ解決してくれた束には、正直どう恩を返せばいいのか分からない。

だから、束が悩んでいるときや困っているときは必ず力になろう。私は、そう決めた。

 

 

 

 

 

 

◇side束

 

 やぁさっき振り!今日は束さん6歳の誕生日なんだ!

 友達からもいろいろ貰ったし、ちーちゃんからも小さいウサギのぬいぐるみをプレゼントされたよ!仲直りしたお母さんと一緒に作ったみたいで、嬉しそうに渡してくれました!

 今は家族3人でケーキを食べてるところ!お母さんの手作りなんだけど、お店のより美味しいかもしれない。

 

「美味しかったかしら?」

 

「うん!ね、お父さん!」

 

「……そうだな」

 

 おぅ………。1週間前くらいからずっとお父さん機嫌悪いんだけど、どうしたんだろ?

 

「アナタ…」

 

「うむ…。束、少し話がある」

 

「え、うん?」

 

 お母さんに促されてお父さんが覚悟を決めたような顔で私を見る。

 何を話すのだろうとビクビクしている私に、お父さんが重々しく口を開く。

 

「お前は……私達の本当の子供ではない」

 

 

 

「…………………………へ?」

 

 

 

 

 

 

 

◇side篠ノ之柳韻

 

 私が束にそう言うと、束は口を開けてポカンとしている。やはりいきなり過ぎたかと思っていると、束が震えた声で恐る恐る確認する。

 

「えっと……、冗談……じゃないんだよね?」

 

「……そうだ」

 

「そう…なんだ」

 

 私が嘘ではないことを伝えると、束は俯いてしまった。

 

「アナタっ!!もう少し言い方というものがあるでしょう!!」

 

「す、スマン…」

 

 確かに、もっと伝え方があったかもしれない。そう考えていると、束が震えている事に気付いた。

 

「ど、どうしたの束ちゃん?」

 

「わ、私…ぐすっ…。捨てられちゃうの?」

 

「なぁっ!?」

 

 何故そうなる!?

 

「束ちゃんっ!お母さん達はそんな事しないわっ」

 

「ぐすっ…ぐすっ、本当に?」

 

「えぇ本当よ。でも、どうして捨てられるなんて思ったの?」

 

「だって………」

 

 む?何故そこで私を見る?

 

「だって…お父さん最近ずっと機嫌悪いし、もうすぐ妹………本当の子供が産まれるから、本当の子供じゃない私は要らないって言われると思って……ぐすっ」

 

「束ちゃん……」

 

 わ、私のせいだったか………。

 

「束、勘違いさせてしまったが、私達はそんな事を思っていない」

 

「そうよ。今日この事を束ちゃんに話したのは、私達が束ちゃんの事を本当の娘として愛してる事をちゃんと知ってほしかったからなの」

 

「そうなの?」

 

「そうだ。それと、これを渡しておこうと思ってな」

 

 そう言って取り出したのは、小さな小箱。中にはあの日、束が私達の娘になった時に持っていた、緑色の宝石のペンダントが入っている。

 

「これって……」

 

「これは、お前を私達が授かった時に持っていた物だ。この事を話すときに、渡そうと思っていた」

 

「お父さん………」

 

 束は泣きそうな目で私を見る。安心させてやりたくて、抱き締めた。

 

「束、お前は私達の大事な娘だぞ…」

 

「そうよっ、束ちゃん…」

 

「うん……うんっ!」

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

 

 

◇side束

 

 やぁ!昨日は思わず取り乱しちゃったけど、束さんは元気だよっ!お父さんにどうやって私を拾ったのって聞いたら、複雑そうに「大きなライオンから預かった」って言われました。

 私が前世知識無かったら、ちょっと生暖かい目で見ちゃうところだったよ?

 

「どうしよっかなー…」

 

 私は今お父さんから受け取った緑の宝石の付いたペンダントを眺めている。

 前世の知識で見たことのあるそれは、本来はこの世界には無いものだ。無限情報サーキット[Gストーン]。前世で大好きだったアニメに登場したこれには、遥か宇宙の彼方の人智を越えたテクノロジーが使われており、人工知能や巨大ロボットすら作れるビックリ物質だ。

 

「本物…だよね」

 

 私の手の中にあるのは、劇中では[天海護]が持っていた物と全く同じ物。ということは。

 

「私、宇宙人だったのかー。束さんびっくり………」

 

 本当にビックリである。[篠ノ之束]に転生したことよりも更に驚かされたよ。

 だけどこれで、超AIロボットも創れるし、ISもバリエーションの幅が広がった。けっこう良いことずくめじゃない?あ。でも[Gストーン]があるって事は。

 

「ゾンダー…いるんだよね、やっぱり」

 

 全生命体を機械昇華させようとする機械生命体[ゾンダー]、地球外知性体[ゾンダリアン]、更に上の機械原種[Zマスター]、他にもヤバいのはいるけど、取りあえずはこれだけ。

 正直今来られたら、地球滅亡がマッハで終わる!!

 

「もーっ、ISの男性用の製作も大変なのにー!」

 

 うー、お父さんの言ってた「大きなライオン」は[ギャレオン]の事だと思うけど、どうやって呼び出したものか……。

 

「よしっ、ちーちゃんに相談しよう!」

 

 

 

 

 

 

「で、私に相談とはなんだ。あまり役には立たないと思うぞ?」

 

「ううん!取りあえず聞いてくれるだけでいいから!」

 

 道場にやって来たちーちゃんを捕まえて私の部屋に連れてきた。あ、お父さんに許可は貰ったよ?

 

「実はね、かくかくしかじかで、まるまるうまうまだったんだよっ!!どうしよう!!」

 

 取りあえず、前世の記憶うんぬん宇宙人うんぬん地球滅亡うんぬんをちーちゃんに説明してみた。

 

「……病院に行くか?」

 

「酷っ!?私は真面目に相談してるんだよっ!?」

 

「しかし、あまりにも突飛な話でな………」

 

「いや、まぁそうなんだけどさ」

 

 そりゃあ私も直ぐに信じてもらえるとは思っていないよ。

 

「じゃあじゃあっ、実際に大きなライオンを連れてくれば信じてくれる?」

 

「むぅ、危険ではないのか?」

 

「大丈夫っ!神社の裏山に行ってから呼んでみるから取りあえずは安心だよっ!」

 

「全く安心できない」

 

 

 

~幼女移動中~

 

 

 

「やって来ました裏山!」

 

 今私達がいるのは神社の裏山。奥の方まで来たから木がたくさん生えていてけっこう暗い。

 

「束、夜になる前に済ませるぞ」

 

「はーい!では……"ギャレオーーーンッ!!"」\ピカーッ/

 

「うおっ!?まぶしッ」

 

 空にペンダントを掲げて名前を叫ぶと、眩い光が天に昇る。ちーちゃんもビックリしてるみたい。

 

「大丈夫、ちーちゃん?」

 

「あ、あぁ…。本当に光るのだな」

 

「ねー」

 

 もう光は収まったが、ペンダントの中ではGの文字が輝いている。

 

 ―ぐるるぁぁっ!!

 

「お、来た?」「っ!」

 

 雄叫びと共に現れる巨大な影。周りの木を何本かへし折って大地に降り立ったそれは紛れもなく、メカライオン[ギャレオン]であった。

 

「思ってたより大きいねー」

 

「そ、そうだな…」

 

 ちーちゃんは本当にきたことが相当なショックだったようで、ポカンってしてる。

 

「えっと、ギャレオンで良いんだよね?」

 

『ぐるるぅ』

 

「そっかそっか。私は[篠ノ之束]だよ、よろしくねッ!」

 

『ぐる』

 

 唸り声しか喋れないようだけど、頷いたりしてるから会話は出来るね。

 

「いやいや、お前は何故普通に意志疎通を図れる」

 

「え、だって……ねぇ?」

 

『ぐるる』

 

 私的にはたぶん産みの親に近しい存在だし。

 

「……はぁ、まぁ良い。それで今度はどうするんだ」

 

「そうだね…。ギャレオン、お座り」

 

『ぐる』

 

「よしっ、今度は伏せて」

 

『ぐるる』

 

「よーし、良い子良い子」\なでなで/

 

『ぐるるるるるぅ』

 

「手懐けてどうする………」

 

 おっと、ちょっとふざけすぎたよ。ちーちゃんの眉間がしわしわだ。

 

「ギャレオン、私達体の上に昇るから大人しくしててね?あ、あと…。背中のブラックボックス開けてほしいんだけど」

 

『ぐるぅ』\ズシーン/

 

「よし。さぁ行こうかちーちゃん!」

 

「……普通に言うことを聞くんだな」

 

 

~幼女移動中~

 

 ギャレオンの体を苦労して昇ること約10分、ようやく背中の上まで来れた。6歳の身体にはキツイかったよ…。あ、ちーちゃんにはもしもの時の為に下にいてもらってます。

 

「それで、んーと……。これかな?」

 

 目の前にはGストーンの塊。そこに両手をついてみる。

 

「うおわっ!?」

 

 すると、Gストーンが激しく光り空に立体映像が投影されると同時に、私の頭の中に物凄い量の情報が流れ込んできた!

 

「うぇっ……うぅっ……キツイ」

 

 あまりの情報の多さに思わず吐きそうになりながらも耐える。5分もそうしていると、やっと終わったようだ。

 

「束っ!?どうしたっ、大丈夫か!?」

 

「うん、頭が痛くて気分悪いけど、たぶん大丈夫…」

 

「そうか……。良かった」

 

 下で待ってたちーちゃんが心配して来てくれたけど、まだちょっと動けそうにない。

 

「ちょっと横になるから………、少ししたら起こしてちーちゃん…」

 

「あぁ、分かった」

 

 あ、駄目だ。横になったら急に眠く………。

 

 

 

~幼女睡眠中~

 

 

 

「束、起きろ。そろそろ帰らなければ」

 

「うー…」

 

 まだ頭が痛いけど、家に帰らないとお父さんとお母さんが心配するよ…。

 

「ギャレオン、明日また来るから上手いとこ隠れといてね」

 

『ぐるぁっ』

 

 よし、明日からまた頑張ろう。お父さんとお母さんにもいろいろ話さないと。

 

 

~翌日~

 

 さて。昨日分かった事について話そうかな!

 

 私、[篠ノ之束]は宇宙人でした。しかも緑と赤のハーフです。

 

 [カイン]を指導者とする[緑の星]

 [アベル]を指導者とする[赤の星]

 

 その2人の間に産まれたのが私らしい。

しかも[アベル]産まれてすぐの私にいろいろ強化処理をしたらしい。天才的頭脳と驚異的身体能力、更には[Jジュエル]も扱える。

[アベル]お母さんマジ何やってんの………。

[カイン]お父さんも止めようよ?

 

 この世界では、カインとアベルは同盟を結んだ星の代表として結婚したが、本当は恋愛結婚だったらしい。

 私が産まれた後に[紫の星]の星で創られた[ゾンダーメタル]が暴走、機械昇華された。[緑の星]と[赤の星]は最後まで抵抗したけど、ゾンダーの物量に負けて機械昇華されてしまった。

 カインとアベルは私に最後の望みを託して、[ギャレオン]、5体の[ジェネシック・ガオーマシン(以下G・ガオーマシン)]、超弩級宇宙戦艦[ジェイアーク]と共に脱出させた。

 [ギャレオン]には[カイン]の、[ジェイアーク]には[アベル]と、それぞれの人格をコピーしているらしい。

ていうか、G・ガオーマシンとジェイアークも来てるのか………。

 でも、ジェイアークはゾンダーの追撃によりボロボロで修復中。G・ガオーマシンは同じく修復中なうえにプログラムがまだ不完全。

 

「うへー………。やること一杯だなぁ」

 

 ゾンダーが地球に来るまではまだ時間がありそうだけど、早めに動かないと間に合わない。

 

「お父さんとお母さんになんて言おう………」

 

 お金がなぁ……。株の取引にお父さんの名義使わせてもらえないかな。そのお金で会社を設立して無人島を買い取ってから研究所なんか作ったりして………。

 

「うん、少しずつ頑張ろう!」

 

 取りあえずはお金だ。お父さん説得しないとねっ!

 

 

 

 

~次回予告~

 君達に、最新情報を公開しよう!

 ギャレオンよりもたらされた情報により行動を開始した束は、無人島に基地を作る為に株で大儲けする。

 会社を設立するために、ある発明をする。その発明とは、身体を大人に変化させる薬だったのだ!!

 

  [とある天災兎の勇者王神話]ネクスト。

  『(株)宇宙開発技術研究所』

次回もこの小説で、ファイナルフュージョン承認!!

 

 コレが勝利の鍵だ!

 NEXT『年齢詐称薬』

             次回お楽しみに*




予想外だったでしょう?
束にいろいろ無茶させる為の設定なのであまり気にしないで下さいね?
では、待て次回!


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