老人の言葉 (紅遊 黥)
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老人の言葉

どーもです
初投稿となります。
初めにいっときますがど素人です。
温かい目で読んでください。
感想お待ちしております!
では、どーぞごゆっくりとー


「お前は何がしたい。何も決まってないのか・・・」

放課後職員室に呼び出されたかと思えばグダグダと長話を聞かされた。確かにこの時期に何も決まっていない私が悪いのかもしれない。しかし私には夢がない。夢が持てないのだ。自分が何をしたいのかがわからない。

私が学校を出るときは日は落ち暗闇になっていた。

次の日、私は学校を休んだ。自分を見つめる時間が欲しかった。ただそれだけのために学校を休んだ。

時刻は正午。だが、薄暗く、淀んだ空模様今にも雨が降りそうな天気。私は1人歩いていた。少し長い上り坂にはいった時、ポツポツと雨が降ってきた。

私は近くのコンビニにかけ入り雨が止むのを待った。しかし、止む気配はなかった。仕方なく傘を買い、再び歩き始めた。雨はさらに激しく降り始めた。

少し歩き続けると1人の老人がいた。

「おい、こんなに雨が降っとるのに危ないだろう?ちょっと寄って行きなさい。何、遠慮なんかいらないよ」

私は言葉に甘え、あがらせてもらった。

「どうしたんだいこんな時に外にいて、なにかあったのかい?」

「ちょっと悩みがありまして」

私は自分のことをすべて話した。

話し終わると老人は甲高い声を上げ笑った。

「そんなことかい。若いねえ。いや、バカにしているわけじゃないよ。若いときは悩むもんさね。それはいいことだと思うよ」

老人は落ち着きを取り戻すとまた私に言った

「夢ってのは大きいものだけなのかい?小さくても願っていればそれもまた夢じゃないかね?この学校に進学したいとかでもいいじゃないか」

「それは夢ではなく、目標では?」

私はそう言い返すと老人は笑いながら

「目標は夢を叶える過程じゃ。目標という旗を立て、繋げていくと夢に繋がる。じゃから目標は夢と似たものだと思うぞ」

私の中で何かが弾けた気がした。こんな仕事がしたいなんて遠いことを考えなくてもいいんだ、そう考えると気が楽になった。

「おや、雨がやんだようじゃな。帰るなら今のうちじゃぞ」

「はい、そうします。すいません、お世話になりました」

私は老人に一礼し下り坂を駆け下りた。

自分が向かいたい道が少し見えた気がした。

空は晴れ渡り、私の頭の上には虹がかかっていた。

次の日、私は学校に行った。

「お、来てたのか。昨日はどうした?いや、それよりも今日も放課後いいか?」

「はい、わかりました」

わずかな会話。しかし、何も怖くなかった。もう自分の中で決めたことがあったから。

放課後、私は職員室に足を運ぶ。その時の足はとても軽かった。

「で、昨日は休んでいたが、進路はきまったのか?」

「はい、決まりました」

その言葉を聞くと先生の表情は少し和らいだ。

「昨日1日休んだことで私は人のつながりに気づきました。

支えられることがこんなにも素晴らしいことなんだと思いました。ですから、私は人を支える立場の人になろうと思います。そのために進学します」

そう言うと先生は頷いた。面談はすぐ終わった。

日が傾き、空が綺麗に紅く染まる。

私は今、もう一度折れた背中の翼を治し力強くはばたいていく。




いかがでしたか?
わたし的にはよくかけた方だと思います
まあ、下手ですけどもね笑
こんな感じで短編集で出していこうと思いますので少しでも気になった方は次回作も楽しみにしてください
読んでいただいた方々本当にありがとうございます!


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