明星と龍の女神 (天龍神)
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1話

流石に全員は多いので龍姫と真龍婭(ネプテューヌ)と美龍飛(ネプギア)とうずめと龍音がヴェスペリアの世界に飛ぶことになります。

ステータスは変化はないですがヴェスペリア側に合わせてスキルを修得していく形で、武醒魔導器は次元デバイスと答えておきます。

向こうでも女神化可能です。

これはテイルズシリーズとネプテューヌのクロスオーバーです


龍姫・真龍婭・美龍飛・うずめ・龍音はプラネテューヌのバーチャルフォレスト保護地域でいつもの通りに教会に寄せられた魔物討伐クエストをこなしていた。

 

「そっちに行ったよ‼」

 

「任せて‼ 喰らえ‼ 魔神剣‼」

 

「ふぅ~これでクエスト完了だよ‼」

 

「さっさとギルドに報告して、報酬貰って、教会に帰って飯にしようぜ‼」

 

「賛成‼」

 

ツクヨミからもらった背中に蜷局を巻いた龍とその中心に猫が描かれた瑠璃色の戦闘服を着てその上から瑠璃色のジャケットを羽織り、右腰にアイテムパックを付けて四振りの大小の刀を得物にして、七分丈のズボンに黒のハイソックスを履き、頭に十字キーの髪飾りを前髪に付けて、着痩せしているのか胸がぺったんこに見せている黒髪でポニーテールにして、身長が165㎝の少女こと龍姫をはじめとする鳴流神家の面々はゲイムギョウ界で日々、紫の大地「プラネテューヌ」の守護女神と紫龍の女神とその妹達で候補生としてクエストなどの仕事をしてるのである。

 

プルルート・光龍・龍空翔・婭龍紗・ピィーシェは教会で咲耶達と一緒にお留守番をしているのである。

 

閑話休題

 

クエストを終えたので、ギルドに報告しようと向かおうとしたら、

 

「これ何‼ 気持ち悪い‼」

 

「これって‼ エアル‼ なんで‼」

 

急に何もないところから、薄緑色の靄が立ち昇って来て、龍姫達は貧血に似た頭痛に身われていた。

 

そしてどこからともなくパリーンと言う音が聞こえたと思ったら、次の瞬間、

 

「吸い込まれる~(゚Д゚)ノ‼」

 

「間に合わない‼」

 

龍姫達「キャァっぁ‼ ねぷ~‼」

 

なんと龍姫達の目の前の空間が突然亀裂が入り、割れてしまったのだ。

 

龍姫達は近くに植わっていた大木にしがみ付こうとしたのだが、力尽きてそのまま、次元の狭間に吸い込まれてしまった。

 

「お姉ちゃん‼」

 

「真龍婭‼ 美龍飛‼ うずめ‼ 龍音‼」

 

「うわぁぁぁ‼」

 

吸い込まれた龍姫達は離れ離れになってしまったのだった。

 

一方その頃

 

「どうした? ラピード?」

 

「ワン‼」

 

「オレについて来いってか?」

 

「ワン‼」

 

「わかったよ、ついてきゃいんだろう‼ しゃあねぇな~」

 

黒の長髪に黒の胸元が開いた服に身を包んだ青年こと、帝国ザーフィアスの下町の宿屋「箒星」の一室に住んでいる元騎士「ユーリ・ローウェル」は相棒で青の毛並を持つ隻眼の犬ラピードと一緒に窓から星を眺めていたら、急にラピードが立ち上がり、ついて来いと言わんばかりに、吠えていたので、仕方なく憑いてくことにしたユーリだった。

 

「ワン‼ ワン‼」

 

「なっ‼ おい‼ しっかりしろ‼ 此処で寝てたら風邪引くぞ‼ しゃあねぇな、担いで帰るか、ラピード」

 

「ワン‼」

 

ユーリはそのままラピードの後を付けていったらいつの間にか、町の外に出ていて、ラピードが何かを見つけたのでユーリが駆け寄ったら、次元の狭間に吸い込まれ、妹達と離れ離れになってしまった、龍姫が気を失って倒れていたのだ。

 

ユーリが呼びかけても、起きそうになかったので龍姫をお姫様抱っこして、自分の部屋に連れて帰るのであった。

 

 

 




龍姫達は本編開始前日に飛ばされたことにします


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2話

突然次元狭間に吸い込まれた龍姫達は離れ離れになってしまい、龍姫は帝国ザーフィアスの近くの平原に飛ばされて気を失ってしまって、翌日の朝

 

「う、う~ん・・・あれ此処どこ?」

 

「お‼ 起きたか‼」

 

「誰ですか?」

 

「あのな、こっちが聞きたいぜ、オレはユーリ、ユーリ・ローウェルだ‼」

 

「‼ ボクは、鳴流神龍姫です‼ 鳴流神が名字で、龍姫が名前です‼(あれ? なんで言葉が通じるんだろう?)」

 

「龍姫か、どうして町の外で寝てたんだよ?」

 

「それが、妹達と、一緒に旅をしていたら、はぐれたものですから(実は次元の狭間に吸い込まれたなんって言えないよ‼ おまけに自分が人間ではなく不老長寿で女神に変身できるなって言えない)」

 

「そうか、まぁ、それ以上は聞かないでいてやるよ、そうだな、此処でおまえの妹達が来るのを待ってりゃいいから‼ オレはちょっと用で出かけるからな、大人しく待ってろよ‼ 行くぞ‼ ラピード‼」

 

「ワフ‼」

 

「あ、行っちゃった・・・これからどうしようかな、取り敢えず、所持品を確認してみよう」

 

目を覚ました龍姫はあたりを見まわし、自分が異世界に飛ばされたことに気づいたのだ。

 

そこにこの部屋の主、ユーリ・ローウェルが帰ってきたのだ。

 

二人はお互い自己紹介を済まし、ユーリとラピードは部屋を出て行ってしまったので龍姫は一応、あの服を着たままだったので、ユーリに自分が女であることは多分気づかれているかもしれないが、その本人は表情を変えていなかったことを思い出しながら自分所持品を確認することにした。

 

「え~と、デバイスとネプビタンに刀に財布にパーカワンピにジャージワンピと、よかった‼ 全部ある‼ けど、確か、この世界って通貨はガルドだったよね、まぁくよくよしても仕方ないよね‼ どうしたんだろう? 外が騒がしいな、行ってみるか、その前に、イルミナル‼」

 

「はい‼ マスター‼」

 

「此処ってどこかわかる?」

 

「どうやら、マスター達はテルカ・リュミレースの帝国ザーフィアスに飛ばされてしまったようです、それと、天界との通信によると、ゲイムギョウ界と次元を繋げるのにしばらく掛かるとのことです」

 

「つまり、しばらく、こっちで生活しろってこと‼(゚Д゚)ノ」

 

「はい、それと真龍婭さん達のデバイスの反応がこの世界で確認できました‼ 一番、近いのは龍音さんです‼ 場所は、アスピオです‼ それとわたしがこの世界の言葉を翻訳して差し上げてます‼ それといつもの通りに修得した術技は使用可能です‼」

 

「わかったよ、ありがとう、取り敢えず、アスピオに向かえばいいんだよね‼ 取り敢えず、外に出てみるか‼」

 

龍姫はアイテムパックから自分の所持品が全部あることを確認して、次元デバイス「イルミナル」を起動さて念話で会話していたら、どうやら、テルカ・リュミレースと言う世界だと判明して、ネプテューヌこと真龍婭達のデバイスの反応がこの世界にあり、一番近いのは龍音の次元デバイス「玄武」がアスピオにあると言うので、龍姫はイルミナルとの通信を切って、玄関から外に出ることにした。

 

「お‼ おまえさん‼ 気が付いたのか、わしはここ下町で自治会長しているハンクスと言うじゃ‼」

 

「ボクは鳴流神龍姫です、龍姫で結構です‼」

 

「そうか、しかし、あのユーリに弟がおったとは」

 

「ミ(ノ_ _)ノ=3 ドテッ違います‼ 確かに、黒髪の長髪ですけど、全く血の繋がらない、赤の他人です‼(ボクって、男に見えるんだ~ ボクより妹に見える娘いるんだけど)」

 

「それは、すまんかった‼」

 

「あの~一体、これは・・・」

 

「実はな、この噴水に嵌められていた水道魔導器のコアが、昨日の夜に盗まれてしまっての、その所為で、この有様じゃ」

 

「そうだったんですか、あのう、噴水から離れてもらっても構いませんか?」

 

「別に構わんが、おーい‼ 全員‼ 噴水から離れろ‼ 一体何するんじゃ?」

 

「まぁ、ちょっとしたお礼です‼ 氷結は終焉‼ せめて刹那にて砕けよ‼ インブレスエンド‼」

 

「なんじゃ‼ おまえさん‼ 魔術を使えるのかの‼ あのユーリも、龍姫を見習ってほしいもんじゃ・・・」

 

「スゴイ‼」

 

「ボクは、これで・・・」

 

「待たんかい‼ 今日はもう遅い‼ 此処を発つなら明日にした方が良いぞ‼」

 

「それじゃあ‼ お言葉に甘えて、明日に此処を出発します‼」

 

外に出た龍姫はここの自治会長を務めてるユーリの子供の頃からの付き合いがあるハンクスさんに合って早々、ユーリの妹ではなく弟と間違われてしまい、龍姫は即座に撤回を求めて事なきを得て、ここにいない勇龍と龍菜ことノワールを思いながら、辺りを見渡したら、噴水広場が水浸しになっていたので、龍姫はハンクスさんに噴水からみんなを遠ざけるように指示を出して、広範囲を氷結させる上級魔術「インブレスエンド」を発動させて、辺りの水を凍らせた。

 

龍姫は町から出ようと町の出入り口に向かおうとしたらハンクスさんに止められてしまい、泣く泣く明日にアスピオに行くことにしたのだった。

 

それから宿屋で一晩過ぎて翌日の朝

 

「ユーリ‼ どこにいっとんたんじゃ‼」

 

「なぁ、ハンクスじいさん、これ誰がやったんだ?」

 

「龍姫が魔術で凍らせてくれたんじゃ、子供でも壊せるからの~」

 

「これほどの魔術を使える方だったんですね、その方は」

 

「おはようございます、ユーリさん、ハンクスさん‼」

 

「おはようじゃねぇ‼ 時間がねぇ‼ 行くぞ‼」

 

「はい‼」

 

「待て~‼ ユーリ・ローウェル‼」

 

魔導器泥棒を追いかけていたのだろうか、ユーリが高貴な出で立ちで龍姫と同年代でなんとなくコンパに似ている雰囲気を醸し出している女の子を連れて戻ってきて、龍姫が魔術で凍らせた噴水を見て言葉を失っていたら、龍姫がいつものあの戦闘服で、その上からジャケットを羽織った状態で噴水広場に現れたのだが、どうやら、騎士団に追いかけられていたようで、結局、そのまま急いで町を出ようとしたら、下町の住人が押し寄せてきたので龍姫はと言うと、

 

「とぉ‼ 大丈夫ですか? ユーリさん?」

 

「おまえは、どこの戦闘兵だよ‼」

 

「スゴイですね、一瞬で小太刀を抜刀して近くの壁に小太刀を突き刺してやり過ごすなんて‼」

 

「まぁいい、さっさと行くぞ‼ 出ないと、騎士団の奴らが来ちまうからな‼」

 

「はい‼ わかりました‼」

 

近くの壁に向かって飛び小太刀を抜刀して壁に突き刺してやり過ごしていたのであった。

 

こうして龍姫とユーリ・ローウェル達との旅が始まるのであった。

 

 

 



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参話

龍姫は妹の一人、龍音の次元デバイス「玄武」の反応があった学術閉鎖都市「アスピオ」に向かって、魔核泥棒を追いかけてると言う青年、ユーリ・ローウェル達に同行することになったのだった。

 

「あ、そう言えば、自己紹介がまだでしたね、わたしは「エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン」と言います、長いので、エステルって呼んでください‼」

 

「こちらこそ、ボクの名前は 鳴流神龍姫です‼ 龍姫って呼んでください‼’(なんとなく、コンパに似てるよね)」

 

「龍姫ですね、別にそう堅くならなくてもいいんですよ‼」

 

「では、お言葉に甘えて、これからどこに行くの?(実際にはボクは転生する前にやっていたゲームの世界に今いるんだよね、多分、アスピオに行くはず)」

 

「わたしは、花の街、ハルルに行こうと」

 

「オレは、アスピオに、魔核泥棒を追いかけにな、それはそうと、龍姫は何してんだ?」

 

「ボクもアスピオに行こうと思っていたんです、そこに行けば妹達に会えると思って(本当は、デバイスの反応がアスピオにあったからなんだけど)」

 

「そうか、あと、オレの事は、ユーリでいい‼ 敬語はいらねぇから‼」

 

「わかったよ、ユーリ‼ エステル‼ ラピード‼ よろしく‼」

 

アスピオに向かう道中で、コンパに雰囲気が似ている、ピンクの髪に、碧眼に、ピンクと白の衣服に身を包んだ少女こと、エステリーゼ・シデス・ヒュラッセインに自己紹介を済ませて、一行はデイドン砦に向かうのだった。

 

二人は龍姫に口調を崩すように言い、龍姫は口調をいつものように戻したのだった。

 

スキット:二人は

 

エステル(以後エス)「それにしても、お二人は、よく似てますね、まさか‼ ご兄弟です?」

 

龍姫&ユーリ「だから、兄弟じゃないから(ねぇ)‼ 」

 

ラピード「ワフ‼」

 

そんなこんなでデイドン砦に到着したのだった。

 

エステルは近くの行商人から古びた本を貰い、気にいっていた。

 

どうやら、外に出るのが初めてだったのか、どことなく覚醒する前の妹の一人真龍婭ことネプテューヌに似ていたと思っていたのだった。

 

そろそろハルルに向かおうと門に近付いたら、警鐘が鳴り響いたのだ。

 

「主だ‼ 平原のヌシが来たぞ‼ 門を閉じろ‼」

 

どうやら門の向こう側で魔物の大群を率いたヌシがやって来たようで門番達が門を閉め始めたのだ。

 

そしたらエステルが一目散に逃げ遅れた人に駆け寄っていたので、龍姫とユーリも何の躊躇もなく駆け出して、ラピードが門を下ろそうとレバーのハンドルを廻している門番をこかして一旦中断させた。

 

何とか門を潜った龍姫だったが、ユーリは蹲っている女の子を抱えてそのままスライディングで門を潜って全員が事なきを得たのだった。

 

目立ってしまったのは言うまでもない。

 

平原のヌシが去るまでは門が開かないと言われたのだった。

 

それを聞いた男性二人組は門番と揉めていた。

 

「ねぇ、あなた、わたしの下で働かない? 報酬は弾むわよ‼」

 

と赤いフレームの眼鏡をした女性が龍姫達に働かないかとガルドの入った布袋を見せびらかしやってきたのだ。

 

それをユーリは

 

「名乗りもせずに金で釣るのは失礼って言わねぇんだな‼ いや、勉強になったわ‼」

 

と言って断った。

 

「予想通り、面白い子ね‼ わたしはギルド「幸福の市場」のカウフマンよ‼」

 

「ギルドね・・・」

 

先ほど龍姫達に金で釣ろとした女性ことギルド「幸福の市場」の社長、カウフマンは自己紹介をしてきた。

 

しばらく対話をしていたら、エステルはほかの道を知っている人を探しにどこかに行ってしまった。

 

そしたら、

 

「ここから西、クオイの森に行きなさい‼ そこを抜ければ平原の向こうに出られるわ‼」

 

とカフウマンが龍姫達に教えてきくれたので龍姫はお礼を言ったが、ユーリはなぜかノリノリだった。

 

エステルを迎えに行ったら座り込んでいたのでクオイの森の事を教えて龍姫達は危険を承知でクオイの森に行くのだった。

 

 



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四話

幸福の市場の社長のカフウマンからクオイの森を抜けたらハルルに行けると教えられた龍姫達はそのクオイの森に到着したのである。

 

到着して早々エステルがクオイの森が呪いの森と呟きだした。

 

そんなこんなでクオイの森の少し開けた場所に到着したのも束の間、近くにあった古びた魔導器にエステルが近づいたらいきなり光を発したのだ。

 

光が収まったと思ったら、エステルが倒れこんでしまったのでその場で焚き木を集めて、火を起こして休憩することにした。

 

「う、う~ん、わたし」

 

「目が覚めたんだね‼」

 

「大丈夫か?」

 

「どうやら、わたし、エアルに酔ったみたいです」

 

「エアル‼?」

 

「エアルって、魔導器を動かす燃料みたいなもので、目に見えないで大気中に紛れれてるってやつ」

 

どうやらエステルは魔導器を動かすために必要なエアルに酔ってしまったらしく、それを聞いた龍姫はゲイムギョウ界で見たあの薄緑色の光がエアルの可能性に気が付いたのだった。

 

どうやら、クオイの森の呪いはエアル濃度が濃かっただけだった。

 

「おまえら、サンドイッチ食うか? 下町で覚えた料理だけどな」

 

「それじゃあ‼ いただきます‼」

 

ユーリは二人に自分が作ったサンドイッチを進めてきたので、二人はお言葉に甘えて、いただくことにした。

 

二人は美味しいと感想を述べていた。

 

エステルは徐にユーリにフレンの事は心配していないのかと聞いていた。

 

するとユーリは

 

「実際、心配してねぇからな、あいつなら一人でなんとしちまうし、フレンには子どもの時から何やっても勝てなかったからな、余裕かましてこう言いうんだぜ、ユーリ、大丈夫か、ってな」

 

と答えたのだ。

 

それを聞いたエステルは羨ましがっていたのだった。

 

しばらくして体力が回復したので先を急いでいたら茂みから身の丈以上の大剣を振りましながら男の子が飛び出して来たのだ。

 

龍姫はなんの躊躇もなく粒子化していた愛刀で神代三剣「天羽々斬」と名刀「三池典太」と小太刀を帯刀して抜刀しようとしたら、ユーリが器用に左手に握ってる紐でぶら下げてる剣の柄を逆手に持ちそのまま横に薙ぎ、鞘を飛ばして抜刀して、男の子の大剣を真ん中から真っ二つして、止めた。

 

「あれ? 魔物じゃない‼」

 

「エステリーゼって言います‼」

 

「ユーリ・ローウェルだ‼ こいつがラピードだ‼」

 

「ワフ‼」

 

「鳴流神龍姫だよ、龍姫でいいよ‼」

 

「ボクはカロル‼ ギルド「魔狩りの剣」のエースなんだ‼」

 

覚醒する前の芽龍ことブランほどの男の子「カロル」は龍姫達に自己紹介をして、ギルド「魔狩りの剣」のエースだと言い出したのだが、ユーリに「剣が折れちゃ、エースも形無しだな」と言われていた。

 

龍姫達はその場を後にしてハルルに向かおうとしたら一緒に行くと言ってカロルもついいてきたのだった。

 

そんなこんなで龍姫達は花の都「ハルル」に到着したのだが、至る所に怪我人で溢れ返っていたので、エステルと龍姫は怪我人に近付いて治癒術を施した。

 

「一体何があったんです?」

 

龍姫は治癒術を掛けながら近くにいた町人に尋ねたら、どうやら、毎年、ハルルの樹が満開になる時期に、一時的に町に貼ってある結界が崩壊する事を教えられて、そこを魔物に襲われて、たまたま来た騎士団が倒して行ったらしく、その時にハルルの樹がやれてしまい結界が直ってなく、それを直しに騎士団が魔導器を専門に扱う集団が暮らしている場所に向かったらしいのだ。

 

龍姫とエステルが一通り終えたらユーリ達が戻ってきて、どうやら魔物の血液をハルルの樹の根っこが吸ってしまい、その所為で結界が戻らないことをカロルから聞いたのだった。

 

道具屋に行ったら合成でしか作れなくてその材料はクオイの森に生息しているエッグベアから取れる、エッグベアの爪とルルリエの花びらとニアの実が必要だと言われたらしく、ルルリエの花びらは村長さんが分けてくれたので、その材料を取りにクオイの森に行くと言うので龍姫とエステルは同行することにした。

 

そんなこんなで再びクオイの森に到着した一行はニアの実を見つけたのだが、カロルがニアの実を潰して異臭を巻き散らしたのだった。

 

「エッグベアは匂いに敏感なんだ‼」

 

と言うので龍姫達は匂いを我慢しながらエッグベアを探していたら、茂みから魔物が現れて、そのあとを追いかけてエッグベアが現れたのだ。

 

一斉に得物を構えたのだった。

 

「ぐぉっぉ‼」

 

「わぁ~‼」

 

「カロル‼ 魔神剣‼」

 

エッグベアは何の躊躇もなくカロルに向かって攻撃してきたが、龍姫が斬撃を放つ特技「魔神剣」を放って中断させて、

 

「ユーリ‼」

 

「オウ‼ 蒼破ぁ‼」

 

「バウ‼」

 

「爆炎剣‼」

 

「なんとかなったな、しかし、龍姫もやるな‼」

 

「それほどでもないよ‼」

 

龍姫が合図をしたら、ユーリは疾風の斬撃を放つ特技「蒼破刃」を繰り出し、ラピードが闘気を纏いながら特攻する特技「瞬迅犬」を繰り出して、龍姫は刀身に炎を纏わせて斬りつけて火柱で攻撃する特技「爆炎剣」を繰り出したら、エッグベアは息絶えた。

 

エッグベアの息の根が止まってるのを確認してユーリはエッグベアから爪を切り取った。

 

カロルは腰を抜かしていたので、龍姫が立ち上がらせて、ハルルに戻ることにした。

 

龍姫達はハルルに到着したので道具屋に行き、「パナシーアボトル」を合成して、ハルルの樹の麓に向かった。

 

カロルがパナシーアボトルを開けて地面に液体を垂らしたら一瞬、光が現れたのだが、消えてしまった。

 

その時だった、エステルが祈るように手を合わせてたら、龍姫達の周囲に光の粒が現れて、結界が戻って行ったのだ。

 

そしてハルルの樹が満開になったのだが、ユーリがある方向を向いた瞬間いきなり走り出したので龍姫達も後を追いかるようについて行き、町を出て、龍音の次元デバイスの反応があった場所、アスピオに向かったのだった。

 

 

 

 

 



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5話

ハルルの樹が満開になったことを見届けた龍姫は魔核泥棒がいると言う、学術閉鎖都市「アスピオ」にやってきた。

 

門の前まで来たのだが、どうやら通行許可証が必要らしく中に入れなかったのだが、

 

「それ、不法侵入だよ‼」

 

「そうです‼ フレンを待ちましょう‼」

 

「あいつ、規則って煩いから、一生、入れねぇよ‼」

 

脇道があったので奥に進んでいたら裏口らしい扉があったのでカロルが何の躊躇もなくピッキングで開けてしまった。

 

二人はそのまま入って行ってしまい、仕方なく龍姫とエステルも入るしかなかった。

 

「(はぁ~これでもゲイムギョウ界で守護女神の姉で、秘書兼客員女神なんだけどな~)」

 

「お~い‼ 置いてくぞ‼」

 

龍姫は入って早々、溜め息を着きながら心の中で後悔していた。

 

仕方なくそのまま行くことにした。

 

しばらく進んでいると階段を下りた先に小さな小屋を見つけたので、カロルがまたピッキングで扉を開けてしまいユーリはそのまま入って行ったので、龍姫とエステルは諦めて中に入るのであった。

 

そして、

 

「泥棒は、ぶっ飛べ‼」

 

「うわぁぁぁ‼」

 

中の住人がいきなり魔術で攻撃してきたので龍姫達は一斉に回避したが、カロルが逃げ遅れて喰らってしまった。

 

その時だった、

 

「お姉ちゃん‼」

 

「龍音‼」

 

「え? お姉ちゃん?」

 

「ってことは、龍姫って」

 

ユーリ達「女だったのかよ‼(んです)(の)(゚Д゚)ノ‼」

 

「あれ、みんなどうしたの? 石化して」

 

その小屋の二階から梯子を伝って、龍姫が着ている戦闘服の黒色を着て、お揃いの十字キーの髪飾りを着けて、ポニーテールに結った、身長163㎝の少女こと、龍姫の実の妹で、パープルドラゴンシスターこと鳴流神龍音が降りてきた。

 

龍音は姉との再会を心から喜んでいたら、ユーリ達は龍姫と龍音が女だったことが信じられなくて、その場、石化していた。

 

石化から解けたエステルは一目散に、

 

「わたし、同年代のお友達初めてなんです‼ これからも仲よくしましょうね‼」

 

「こちらこそよろしくお願いいたします」

 

「なんで敬語?」

 

「一応、ボクは年下ですから(女神になったから、歳が止まってるんだけどね)」

 

鳴流神姉妹の手を握り、友達になって欲しいと言われてしまったので、龍姫は勢い余って敬語になってしまった。

 

しばらくしてユーリがもとに戻り、

 

「じいさんから特徴聞いといて正解だったな、小柄‼ マント‼ 名前はモルディオ‼」

 

「確かに、一致してますね」

 

「たく、アンタ達兄妹に構ってる暇はないのよ‼」

 

龍姫&龍音&ユーリ「兄弟じゃない‼(ねぇ‼)」

 

「知らない人から見ると兄妹にしか見えないよ、三人とも・・・」

 

ハンクスさんに聞いていたらしく魔核泥棒の特徴が一致したのだが、その人物が、龍姫と龍音とユーリを兄妹と勘違いをし出したので、三人そろってその人物に突っ込みを入れていたのだった。

 

 



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陸話

龍音と再会を果たした龍姫は、今魔核泥棒の嫌疑を賭けられている人物の小屋に今いるのだが結局、龍姫・龍音・ユーリの三人は容姿が似ている所為でその人物こと天才魔導士と謳われる、アイエフくらいの背丈の少女「リタ・モルディオ」に三兄妹扱いされてしまったのだった。

 

リタは論より証拠言うので、シャイコス遺跡に調査の護衛をするように言ってきたので龍姫達はシャイコス遺跡に向かっている道中である。

 

スキット:再会

 

龍姫「龍音‼ 大丈夫だった?」

 

龍音「うん、大丈夫だったよ‼ リタさんが匿ってくれたおかげで、騎士団に見つからなかったら」

 

リタ「別に匿ってなんかないわよ‼ いきなり、アタシの家の前に倒れていたから、此処のままだとまずいと思っただけよ‼」

 

龍姫「それでも、妹がお世話になったんだから‼ ありがとう、リタ‼」

 

リタ「お礼なんかいらないわよ‼ さっさと行くわよ‼」

 

そんなこんなで目的地のシャコイス遺跡に到着した龍姫達は石像を引きずった跡を見つけたので、龍姫達は石像を退かして遺跡の中に潜入した。

 

「何も傷付けずに望みを叶えようなんて悩み、心が贅沢だから出来るのよ‼」

 

とリタがエステルと会話をしながら途中でリタからソーサラーリングを貰い、遺跡の仕掛けを解きながら進んでいくと、石像が置かれていたのだ。

 

「出て来いよ‼ そこにいるのはわかってんだ‼」

 

「アスピオの研究員だ‼ お前こそ誰だ‼」

 

「だとよ、お友達だぜ‼ リタ」

 

「はぁ?何言ってんの?アタシに友達なんていないわよ‼」

 

「(見た目がアイなのに、性格はノワールの酷い版だよ)」

 

ユーリは石像の方を向いて徐に声を出したら、石像の陰からフード付きのマントを身に纏った男が現れて、男は龍姫達に向かって誰だと言ったら、ユーリはリタに話を振ったのだが、友達はいないと宣言していた。

 

その男に向かってリタはアスピオの魔導士ならアタシの事は知らないはずないでしょと無茶ブリをして、カロルが突っ込んだ。

 

どうやら、男は騎士達やり過ごしたと言い出したので、フレンかとユーリが質問したら、確かに、そんな名前だったと答えたので、なんだ、あいつ出し抜かれたのかとユーリが言っていたら、男は自棄になって、石像に魔核をはめ込んだのだ。

 

すると、石像が動き出したので、龍姫達は一斉に得物を構えたのだった。

 

石像は苦し紛れに攻撃してきて、リタが柱に叩き付けられてしまったので、すぐさまエステルが駈け寄って治癒術を発動させて、怪我の治療を行っていたら、リタがエステルの左腕の武醒魔導器に目が行ってしまい、思わず、エステルの左腕を掴んでしまった。

 

「龍姫‼ 龍音‼ 戦えるか? 聞くまでもないか、蒼破ぁ‼」

 

「この状況で、よくそんなこと言えますね‼ 裁きの十字‼ 敵を討て‼ ブラッディクロス‼」

 

「アンタ‼ 魔術使えるの‼ あり得ないわ‼ あとで武醒魔導器見せなさいよね‼ それと、アンタ達、姉妹は、どこから、刀出してんの‼?」

 

「リタ‼ 取り敢えず、後で話すから、石像を壊すのが先だよ‼ 魔王炎撃波‼」

 

「龍姫達の言う通りですよ‼ リタ‼ ピコハン‼」

 

「ワフ‼」

 

何とか石像を停止させたのだ。

 

「マスター‼ どうやら、エステルさんは治癒術を発動させる時だけ武醒魔導器を介さず行ってるようです、それと、此処から一番近い反応は真龍婭さんと美龍飛さんのデバイスです‼ 場所は、ハルルです‼ どうやら、こっちに向かってるようですので、ハルルでお待ちしてもらうように、通信を入れときます」

 

「ありがとう、イルミナル‼」

 

イルミナルは龍姫に念話を仕掛けて来たので、龍姫が聞き返したら、エステルは治癒術を発動させる時だけ、武醒魔導器を介さず行ってると言い、真龍婭と美龍飛の次元デバイス「海王星」と「ショコラ」の反応がハルルにあると言うのでそこで待ってもらうため、イルミナルは二人にメールを送り、停止した。

 

エステルの治療が終わってリタはてれながら、「ありがとう・・・」と言って、「龍姫‼龍音‼ アンタ達の武醒魔導器見せなさい‼ それと、刀が出てくる仕組みも、白状しなさい‼」

 

龍姫&龍音「これがボクの武醒魔導器だよ(です)‼」

 

リタが龍姫と龍音に武醒魔導器を見せろと言うので龍姫と龍音は仕方なく、龍姫は薄紫色の宝玉が付いた鈴が付いたチョーカー型の次元デバイス「イルミナル」を、龍音は黒紫の宝玉が付いたペンダント型の次元デバイス「玄武」をリタに見せたのだ。

 

この後、龍姫と龍音は刀を実体化させたら、リタが興奮状態に陥ったので、すかさずユーリが、「口動かせず、足動かせ」と言って、一行は遺跡から脱出するのであった。




多分、ユーリは粒子化してるところを見たら、興味津々になるんだろう思って書きました。


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7話

龍姫目線で行きます‼


シャイコス遺跡でアスピオの研究員を名乗る男が石像に魔核をはめ込んで起動させて、何とか石像を停止させて、出口に向かってる最中でその男が魔物に襲われていたので、捕まえる目的で助けて、その男からデデッキと言う男がザーフィアスの下町の水道魔導器の魔核を盗んだとそれと魔核を持ってこれば報酬が貰えると白状させて、リタが気絶させた。

 

ボク達は一旦、アスピオのリタの小屋に戻り、リタが調べ物が終わるまで待つように言われたので、しばらくして戻ってきたので、ボク達は、一旦ハルルに寄ってからノール港に向かうことにしたんだけど、

 

「アタシも一緒に行くわ‼」

 

「また、同年代のお友達が出来るんですね‼ わたしのことはエステルって呼んでください‼」

 

とリタがボクたちと一緒についてくると言うので、エステルが大喜びしていた。

 

リタが通行許可証を貸してくれたので門番達に止めらなく、そのまま正面から出て、ハルルに向かった。

 

「満開の季節だっけ‼」

 

「だから、言ったじゃん‼直したんだって‼」

 

ハルルに到着してすぐにリタが結界が戻ってることに驚き、カロルがリタから手刀を叩き込まれていた。

 

リタは樹の麓に行ってしまった。

 

「お姉ちゃん‼」

 

「真龍婭‼ 美龍飛‼」

 

「おまえ、まだ妹がいたのかよ‼」

 

「それにしても、似てないですね」

 

「実は・・・」

 

「エステル、これくらいにしてやれって、誰でも、一つや二つ話したくないことがあるんだよ」

 

「そうですね、ゴメンナサイ」

 

「気にしてないから、それと、ありがとう、ユーリ」

 

「別に大したことしてねぇからな」

 

ボクの義姉妹で二人とも薄紫色の髪に、白と紫のお揃いの戦闘服にジャケットを羽織った、真龍婭ことネプテューヌと美龍飛ことネプギアと再会したのだが、エステルはボクと龍音に二人が似てないことに疑問に思ってしまい、ユーリが助け船を出してくれて事なきを得たのだけど、町長さんが騎士団から言伝を頼まれたらしく、手紙をユーリに渡したんだ。

それが、手配書とユーリの幼馴染みのフレンからの手紙だったんだ。

それにしても、絵が下手だと思ったのは言うまでもないんだけど。

カロルが驚いていた。

 

一旦、自由行動と言うことになり、ユーリは樹の麓に向かって行った。

 

スキット:再会2

 

龍姫「よかった、二人とも無事だったんだね‼」

 

真龍婭「うん、お姉ちゃんも龍音も大丈夫そうでよかった‼」

 

美龍飛「こうして、再会できたんだよ‼ これからどこ行くの?」

 

龍音「此処から西に行ってノール港から船に乗ってトリム港に行こうとしてたんだ」

 

真龍婭「わかったよ、一緒に行く‼」

 

スキット:してないよね

 

龍姫「三人とも女神化してないよね?」

 

龍音「してないよ‼」

 

真龍婭「だって、したら騎士団に追いかけられるよ‼」

 

美龍飛「それに、わたしとお姉ちゃんはこの近くの森に飛ばされたから、だいじょうぶだったよ‼ いつも通りに武術で魔物を倒しながら此処に到着したんだよ‼」

 

龍姫「それなら、良かった‼」

 

ユーリ「?」

 

しばらくして町の入り口から

 

「見つけましたよ‼ エステリーゼ様‼」

 

ユーリを追いかけていた騎士がやってきたんだ。

 

それを見たカロルはユーリに知らせに行って、ユーリとラピードとリタが戻ってきてくれた。

 

「ここであったが百年目、ユーリ・ローウェル‼そこになおれ‼」

 

「わたしがユーリ達にお願いしたんです‼」

 

と騎士団にエステルがユーリは悪くないと訴えただが聞き入れてもらえず、ルブランさんの部下の二人が得物をユーリに突き付けて、結局、ボクたちも巻き添えを食ってしまったんだ。

 

「我々、騎士団究極の戦闘術、オーバーリミッツで行くであ~る‼」

 

とルブランさんの部下の一人アデコールさんがオーバーリミッツを発動させて、ボクたちに挑んできたんだけど、

 

「すいません‼ 受け身、取ってくださいね‼」

 

「龍姫・・・アンタ・・・刀・・・いらないんじゃない」

 

「まぁいいじゃねぇか」

 

ボクは振り落とし来た剣を持った右腕を掴んで、そのまま、一本背負いで投げ飛ばしちゃった。

 

もちろんほかのみんなは呆然としていた。

 

そりゃあ、此処で古武術使えるのって、ボクと龍音と真龍婭と美龍飛だけだしね・・・

 

そんな時だった

 

「ユーリ‼あの人たち‼」

 

「やっぱ、オレ狙われてるな」

 

「え、あ、西だよ、西‼ エフミドの丘を越えた先に、カプワ・ノールがあるんだ‼」

 

エステルがふと上を向いたら赤いマスクを着けた集団を見つけたしまったどうやら、ユーリはその集団に命を狙われてるらしく、

 

「騎士団の心得ひと~つ‼「その剣で市民を護る」そうだったよなぁ?」

 

とユーリがルブランさん達に言い、ボクたちも一緒にノール港に向かうため、エフミドの丘に向かった。

 

 

 

 

 



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八話

ノール港に向かうためエフミドの丘に入ったのはいいんだけど、どうやら竜使いが槍で結界魔導器を破壊して道を塞いでいた上にリタが騎士に連行されかけて、ユーリが延髄に手刀を叩き込み気絶さてしまったから、もう大変だった。

 

仕方なくボクたちは近くの茂見に隠れていたら、ハルルで出会ったルブランさん達が追い付てきたので、獣道を進むことになった。

 

しばらくして、ハルルを襲ったと言う魔物に遭遇したので、

 

「行くよ~‼ 虎牙破斬‼」

 

「屠龍閃‼」

 

「獅子戦吼‼」

 

「おい‼オレの分も残してくれ‼ 爪竜連牙‼」

 

「何、この戦闘集団・・・」

 

「ぼさっとしない‼ ファイアーボール‼」

 

「もう‼無茶しないでくださいね‼ 聖なる活力、此処へ、ファーストエイド‼」

 

「月閃光‼」

 

取り敢えず、全員で戦ったのでそれほど時間を掛けないで倒したので、先に進むことにした。

 

スキット:二刀流

 

ユーリ「それにしても、美龍飛以外、二刀流が出来るんだな」

 

エステル「それに、片方に二本とも差しているのに、一瞬で二本とも抜刀出来るんですね」

 

カロル「どうやって、抜いてるの? 普通だったら、両腰に一本ずつ差して抜くもんね」

 

龍姫「そうだったね、こうやって、抜刀してるんだよ‼」

 

ユーリ「スゲ~な、器用に抜刀出来るんだな‼」

 

龍姫「納刀もこうやって、納刀するんだよ‼」

 

エステル「スゴイです‼」

 

しばらくして、見晴らしいの良い丘の上に出たんだ。

 

ユーリ・エステル・リタは水平線が見える広大な海を見るのが初めてらしく、エステルに至っては感動していた様子だった。

 

ユーリは手紙に書かれていた内容を思いだして、呟いていた。

 

ボクたち姉妹はいつもプラネタワーの屋上から島国のリーンボックスに遊びに行く時に女神化して空から見下ろして見てたからね。

 

そんなこんなで丘を降りてノール港に向かおうとしたら、街に近付くにつれて雲行きが悪くなってきて、ついに、雨が降ってきたので急いで街に向かった。

 

街に着いたのはいいんだけど、まるで閑古鳥が鳴いているようだった。

 

そんな時だった、

 

「子供を返してください‼」

 

「リブガロの角を持ってくるんだな‼」

 

夫婦らしき二人組が性質の悪い二人組に土下座をしている現場を目撃してしまった。

 

夫らしき人は体の至る所に包帯などの傷が目立っていた。

 

その人がリブガロを捕まえに町の外へ向かおうとしたら、ユーリの足に引っかかってコケてしまた。

 

すかさずエステルとボクたち姉妹はすぐに男の人に治癒術を掛けて、傷を癒した。

 

「わたし達、払える治療費が・・・」

 

「常識まで搾り取られてるのかよ?」

 

「ありがとうございます」

 

ボクたちは治癒術を掛けていた隙にユーリはどっかに行ってしまったんだけど、近くの路地に行ったのを目撃した。

 

しばらくして、エステルがユーリがいないことに気づいたのでボクが路地に入っていたことを教えたら、路地に入って行った。

 

しばらくして、金髪碧眼の男の人と一緒に出てきたんだ。

 

ボクたち姉妹はあの人がフレンさんだと思っていたら、。

 

どうやらその人物こそユーリの幼馴染みのフレンさんだった。

 

ユーリだけは街に偵察に行ってしまった。

 

しばらくして戻ってきたので宿屋に入ることにした。

 

宿屋に入った瞬間から真龍婭・美龍飛・龍音は空気を読んだのか珍しく黙っていた。

 

エステルとフレンさんの会話が終わり、

 

「どんな事情があれ、公務の妨害‼不法侵入‼脱獄は帝国の法では認めていない‼」

 

「すいません、全部話しました・・・」

 

「やったのは事実だからな‼」

 

とフレンさんは幼馴染みとは言え、ユーリが犯した罪を許していなかった。

 

ユーリは処罰を受ける態度を取っていた。

 

しばらくしてフレンさんの部下のソディアさんとリタの代役のウィチルが部屋に入ってきたんだけど、ソディアさんはいきなり剣の柄に手を掛けて抜刀しようとしたら、フレンさんが止めてくれた。

 

ウィチルがリタに説教をし始めたが、当の本人が聞き流していた。

 

ソディアさんとウィチルがフレンさんに報告していた。

 

どうやら、悪天候の原因は魔導器の所為だとわかったんだけど、それが悪代官ならぬ悪執政官の御屋敷にあると、その上、リブガロを野に放って税金を納められない住人を戦わせてると言う。

 

「色々、ありすぎて疲れたし、オレらこのまま宿屋で休ませてもらうわ」言って部屋を出て行ったので、ボクたちも一緒に部屋を出て行くことにした。

 

外に出てラゴウと言う人物の屋敷に近付いたら、リブガロの角を取りに行くことになったので町の外に出てすぐの平原でそのリブガロを発見した。

 

カロルが言うには

 

「リブガロは雨の日にしか出てこない」

 

と言っていたのだった。

 

閑話休題

 

どうやらリブガロは死に物狂いに襲われていたようで、弱っていたのもあってすぐに気絶させられたので、ユーリが近づいて角を折り、リブガロを逃がしてボクたちは街に戻ることにしたんだけど、

 

「もうやめて‼あなた‼」

 

「俺がやらなきゃ、子供が」

 

町の入り口で先ほどの夫婦の夫がリブガロを倒しに行こうと、抜身の剣を持って町から出ようとしていたので、ユーリは先ほど手に入れたリブガロの角をその夫婦に地面に落として、宿屋に入ることにした。

 

どうやら、ユーリはあの人がリブガロを倒しに行くことを呼んでいたみたいだった。

 

フレンさん達の方はと言うと、どうやら門前払いを喰らってしまっていた。

 

「自身があるなら‼乗り込めよ‼」

 

「これは罠だ‼」

 

「中で騒ぎでも起きればいいですけど・・・」

 

「わかった、中でボヤ騒ぎでも起きればいいんだな」

 

「ユーリ、無茶は・・・」

 

「オレは魔核泥棒を追いかけているだけだ」

 

どうやらユーリは屋敷に乗り込む気だったことに気づいたらしく、フレンさんはそれに便乗して突入するつもりだとわかった。

 

ボクたちも一緒に宿を出てそのラゴウと言う人物の屋敷に向かった。

 

屋敷には門番が二人いてどうやって入るか作戦を考えていたら、

 

「残念‼外壁に囲まれていてあそこを通らにゃ入れんのよね」

 

「ねぷ~‼」

 

「嬢ちゃん、お大声出すと見つかっちゃうよ?」

 

「えっとどちら様です?」

 

「何、ちょっとその長身の兄ちゃんと、ちょっとした仲のよ、な」

 

「いや、違うから」

 

「牢屋で仲良くした仲じゃない、ユーリ・ローウェル君‼」

 

「オレは名乗った覚えはねぇぞ」

 

「ほれ‼」

 

「そんなのがあったな」

 

「で、おじさん名前は?」

 

「取り敢えず、レイヴンで」

 

紫色の陣羽織を着た男の人が背後から近付てきて明らかに胡散臭いのが丸出しの男の人だった。

 

どうやら、ユーリが牢屋で一緒だったらしく、その上、あの下手くそな似顔絵の手配書を出してきた。

 

おまけに取り敢えず、レイヴンってふざけすぎだと思った。

 

ボクたちが屋敷に入りがっていたのを見抜かれていたらしく、そのまま門番達に近付いて行ったら、なんと門番達がボクたち目掛けて走ってきた。

 

それを見たリタが魔術で門番をぶっ飛ばしてしまったのでそのまま潜入することになった。

 

屋敷の裏手に回るとレイヴンがエレベーターに乗り込んでいたのでボクたちも追いかけようとしたら、逆に下に降りていくエレベーターだったようで屋敷の地下に来てしまった。

 

おまけにエレベーターが操作不能になってしまったので仕方なくそのまま地下を進んでいたら、子供の泣き声が聞こえてきたので保護した。

 

そのまま進んでいくと、金髪碧眼の三つ編みを二本に結った女の子が布団に包まれて縄で吊るされていたので仕方なくボクが小太刀で縄を斬って下ろしてあげた。

 

パティと名乗りどうやらユーリと知り合いだったみたいだったので話を聞いたら、アイフリードのお宝を探していて此処に迷い込んでしまったらしい。

 

取り敢えず、そのまま進んでいたら、鉄格子の前に出たんだけど、その向こうから執務官が現れた。

 

「はて、これはおいしい餌が、増えてますね」

 

「アンタがラゴウさん?随分と胸糞悪い趣味をお持ちじぇねぇか」

 

この人が此処の屋敷の主のラゴウと言う人物らしいのであった。

 

「(まぁ、ボクたちは転生する前にやっていたゲームの世界だって事は把握してるから、此処は知らない振りしてよ)」

 

ボクたちは事の成り行きを見ていたら、ユーリが逆手に柄を持ちそのまま薙ぎて鞘を飛ばして、鉄格子向かって、無言で蒼破刃を放って、鉄格子を破壊したのだった。

 

 

 

 

 

 

 



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九話

仕方なくいつもの書き方に戻します


ラゴウの御屋敷に乗り込んだ龍姫達は、ラゴウとご対面を果たしていたのだが、ユーリが無言で蒼破刃で鉄格子を破壊したら、ラゴウは逃げて行ってしまったので、魔導器を探すことにした。

 

しばらく道なりに進んでいると、あの天候を操る魔導器を見つけたのだが、

 

「魔導器の愛情のカケラもない‼」

 

とリタが一目散に魔導器へ走ってしまったので、龍姫達はユーリ達と一緒に近くにあった柱などを叩いていたら、

 

「そんなんじゃ、足りないわよ‼」

 

「人の屋敷で何たる暴挙、許しません~」

 

「真龍婭・美龍飛・龍音‼逃げるよ‼」

 

「おい‼リタ‼さっさと行くぞ‼早くしねぇと、フレンとご対面だ‼」

 

ラゴウが傭兵らしき人たちを連れて現れたので、龍姫達は刀を粒子化して地上に出るための扉を見つけたので扉に向かって走って行った。

 

ユーリはリタに逃げるように指示を出したら、ちょうどそこにフレン達がやって来たので、ユーリ達も逃げようとしたら、部屋の窓を突き破って竜に跨った槍を持った人物が現れた。

 

そして、竜に跨った人物は槍で魔導器を破壊したのだった。

 

リタが竜使いに向かって魔術で攻撃していたが、竜使いは避けて逃げていった。

 

龍姫達は地上に戻って、保護した子供にユーリは、

 

「此処から一人で帰れるな?」

 

「うん‼」

 

と聞いたら、子供は素直に頷いて帰って行った。

 

パティも一緒に子供と一緒について行ったので、逃げたラゴウを追って、屋敷に隣接している船着場に向かったら、船が出港し始めていたので、龍姫達は助走を着けながら飛び乗った。

 

ユーリはカロルを脇に抱えながら船に飛び乗った。

 

リタが魔核が入った箱を見つけたので中を確認することになった。

 

どうやらユーリの探している水道魔導器の魔核は入ってなかったのだった。

 

船室の扉を見つけたので、ユーリは扉の脇に立ち、カロルが扉を開けようとしたら中から、隻眼で左手が魔導器の大男が出てきて、カロルが吹き飛ばされてしまった。

 

ユーリが剣をその男に突き付けたのだが、大男が大剣を振り廻してきたので、ユーリは慣れた様子でかわした。

 

「紅の絆傭兵団のバルボスだ‼」

 

と名乗ってユーリに名前を聞き、そして、ギルド構成員を龍姫達に嗾けてきたので龍姫達は迎え討つことになった。

 

もちろん、龍姫達は素手で軽く気絶させていたら、

 

「フレン‼俺に殺されろぉぉぉ‼」

 

「たく、いい加減してくれぇぇ‼オレはフレンじゃねぇ‼」

 

「しょうがない、行くよ‼」

 

ユーリのことをフレンと間違えてラゴウに雇われたらしき暗殺者ことザギは腰の短剣二刀を抜いて襲ってきたのだ。

 

結局龍姫達も巻き込まれてしまった。

 

「邪魔すんじゃねぇ‼」

 

「仕方ない、ゴメンナサイ‼」

 

「龍姫、おまえ、刀は何のためにあるんだよ・・・」

 

「流石、お姉ちゃん‼」

 

龍姫はザギの顎に向かって裏拳を繰り出しててこの原理で脳を揺らしてふら付かせていた。

 

それをユーリ達はまた呆然としていたら、いきなり船が燃え出したので急いで、龍姫達は女神化しないで海に飛び込んだのだが、ユーリが船室に向かって行ってしまった。

 

「(一応、ボクたちは女神だから、女神化して空を飛ぶことが出来るんだけど、流石にエステル達の前ではまずいよね)」

 

「(そうだね)」

 

しばらくして、ユーリが浮かび上がってきたのだが、一緒に金髪の貴族風の人物と一緒だった。

 

そしてフレンが船に乗って龍姫達を引き上げて、カプワ・トリムに向かったのだった。

 

 



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拾話

フレン達に助けられた龍姫達は目的地のカプワ・トリムに到着した。

 

先ほど逃げたラゴウまで宿屋にいたのだが、知らぬ存ぜぬの一点張りで、逃げられてしまった。

 

「で、こいつ誰よ?」

 

「この方は、次期皇帝陛下候補のヨーデル殿下です」

 

「殿下とあろうお方が執政官如きに捕まる事情をオレは聞いてみたいね」

 

先ほどユーリが助け出したのはなんと皇帝候補の一人でヨーデルその人だったのだが、そのあと、ユーリはフレンと言い争いをしてしまい、宿を出て行ってしまった。

 

「あれ、確か、ユーリには弟はいなかったはずだが?」

 

「すいません、フレンさん、ボクの名は鳴流神龍姫です、ですから、黒髪で長髪ですけど、兄妹ではないです‼龍姫で結構です(どうして、ボクって初対面の人から男性扱いされるんだろう、そんなにも男に見えるのかな?おまけにフレンさんってユーリの幼馴染みだよね)」

 

「それは済まなかった、龍姫だったね、ユーリに彼女を頼むと伝えといてくれ‼」

 

「はい‼わかりました‼」

 

フレンはユーリと幼馴染みのはずなのに、龍姫を見るなり、ユーリの弟扱いをしてしまったので龍姫は訂正を求めて事なきを得たのだった。

 

フレンはエステルを頼むとユーリに龍姫達に伝言してきたので、龍姫達は宿屋を出てユーリを探すことにした。

 

それほど時間もかからず、ユーリを見つけたのだったが、あの覚醒する前の真龍婭ことネプテューヌに性格が似ている男レイヴンと話していたので、リタが猛ダッシュで追いかけていったが、逃げられてしまった。

 

龍姫達は宿屋に泊ることにした。

 

もちろんガルドは此処に来るまでに倒してきた魔物が落としていったのでそれで宿代を払って泊まったのである。

 

翌日になり、ユーリ達がカルボクラムに向かうと言うので龍姫達も一緒に行くことにした。

 

スキット:そんなに

 

龍姫「ボクって、そんなにも男に見えるかな?」

 

エステル「そうですね、あのユーリの親友のフレンがユーリに兄妹がいると思ってましたし」

 

ユーリ「あいつ、オレに兄妹いないこと知ってるのにな」

 

そんなこんなでカルボクラムに到着したのだが、魔狩りの剣のナンと言う少女がカロルに向かって、解雇処分を言い渡して、どこかへ行ってしまった。

 

解雇処分にされたカロルはかなり落ち込んでいた。

 

しばらくして、カロルが立ち直ったので、仕掛けを解きながら進んでいると、クリントが魔物を一撃で倒してる現場に出くわしたので、龍姫達はフェイタルストライクを修得して、進んでいたら、暗証番号が必要な銀行の扉を見つけたので、近くにあったボタンで暗証番号が入力して中に入るとしたら、あのエアルが目に見えるまでに濃度が濃くなっていたので、龍姫達は貧血のような症状に見舞われたが、そのまま進んだ。

 

そこにいたのは魔狩りの剣の面々だった。

 

しばらく対話をしていたら、またあの竜使いが槍で魔導器の魔核を破壊したのだった。

 

その所為で龍姫達とユーリ達がいた足場が崩れ始めたので、龍姫達は刀を抜刀して、近くの壁に向かって刀で兜割りをしながら下に降りていった。

 

おまけに魔導器の魔核を壊れた所為で閉じ込めていた魔物が暴れていたので、龍姫達は先に落ちてたユーリ達に助太刀に向かった。

 

「ユーリ‼助太刀するよ‼ 魔神剣・双牙‼」

 

「サンキュー‼龍姫‼」

 

「イラプション‼」

 

「やるわね‼真龍婭・美龍飛・龍音‼ スプレット・ゼロ‼」

 

「覇道滅封です‼」

 

「あの~美龍飛、いくらなんでも、刀からビームを出すのはどうかと」

 

「エステル、そんなこと言ってる場合か‼しかし、フレンが出来ないこと出来るってすごいぜ‼オレも負けられないな‼ 爆砕陣‼」

 

取り敢えず、亀のような魔物を攻撃していたら、エステルを見て、どこかへ行ってしまった。

 

考えても仕方なかったので、一行ははぐれてしまったカロルを探すことにした。

 

それほど、時間もかからずに見つけたのだが、ナンに、知らないところで死んだら承知しないと言われてナンは去って行った。

 

龍姫達はカロルを見つけたので少し休憩した後、出口に向かったら、ユーリを追いかけてきたのだろうか、あのマジェコンヌ四天王の手下だったリンダみたいな風貌の騎士が現れて、ユーリがキュモールと呟いた。

 

エステルに向かって、

 

「姫様、此方へ」

 

とキュモールが言いだしのでカロルはそんなわけないだろうと言っていたが、龍姫・真龍婭・美龍飛・龍音は初対面の時に感づいていたので、

 

「ごめん、実は初めて会った時に気づいてたんだ」

 

とカロルに伝えたら、キュモールに向かってエステルが丁寧に聞いたら、

 

「もちろん、八つ裂きです‼」

 

と言いだしたのでエステルが反論しても聞き入れてもらえなかった上に、騎士たちが龍姫達の周りを包囲し始めていた。

 

しばらくしてあのユーリを追いかけていたルブラン達の部隊が到着して、

 

「犯罪者は法で裁かれるべきでは?」

 

とドヤ顔でキュモールに言い放ったのだ。

 

すると、キュモールはどうやら、呆れて帰って行ったのだが、ユーリ達ごと龍姫達も連行されるのであった。

 

「(はぁ、女神なのに、補導されるなんて)」

 

と龍姫達が言っていたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「」



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拾壱話

ユーリ達と一緒に騎士団に連行されてしまった龍姫達は、ユーリ達と一緒に取り調べを受けていた。

 

机には龍姫が転生する以前のプラネテューヌの書類のようにタワーが出来ていて、いちいち、罪状を一個ずつ述べていた。

 

しばらくして、

 

「アレクセイ騎士団長閣下‼」

 

とアレクセイがクリティア族の女性と一緒に部屋に入って来て、ヨーデルの計らいでユーリの犯した罪を取り消したことを告げて、一緒に入ってきた女性が、ガルドが入った袋をユーリに渡そうとしたら、ユーリは断った。

 

これにより部屋から外に出るのであった。

 

「此処どこ?」

 

「此処は、ヘリオードだよ‼」

 

「それにしても、済まんかった、龍姫‼巻き込んじまって‼」

 

「仕方ないよ、ボクたちが勝手について来たわけだし」

 

どうやら、龍姫達は新興都市の「ヘリオード」に連行されたようで、ユーリは龍姫に巻き込んだことを謝罪した。

 

龍姫達は宿に泊まるため宿屋に向かったのだった。

 

「マスター‼どうやら、うずめさんのデバイスの反応がこの先にあるんですが、どうやら、どこかの建物内からの様です」

 

「ありがとう、イルミナル」

 

うずめの次元デバイス「サザンクロス」がどうやらこの先の街の方角から反応があったのだが、どうやらどこかの建物内のようで、正確な場所が割り出せなかったのだった。

 

仕方なく宿の受付で受付をして部屋を取ったのである。

 

そして、翌日の朝になったので、いつもの通りの戦闘服に着替えて、部屋を出て行ったら、広場の結界魔導器がいきなり光り出したので、リタがユーリ達の制止を振り切り結界魔導器に近付てしまったので、エステルがリタに近付てしまった。

 

龍姫達は只、見守るしか出来なく、光が収まったのだが、リタが気絶してしまい、宿屋に部屋を用意してもらった。

 

部屋でエステルがリタを治癒術を掛けて治していたら、逆に寝てしまい、リタが起きてしまった。

 

龍姫達は廊下で待っていたのだが、近くでカロルが壁にもたれて、落ち込んでいたのをユーリが励ましていたら、カロルはユーリに「一緒にギルドを作らない」と持ち掛けていた。

 

もちろんカロルは龍姫達にも持ち掛けてきたが、

 

「ごめん、ボクたちにはやらないといけないことがあるから、入れないんだ」

 

「そう、仕方ないよね、ごめん、無理言って」

 

龍姫達はいつかはゲイムギョウ界に帰らなければいけない上に女神のため不老長寿で歳を取ることが出来ないことを誤魔化した。

 

いきなり物凄い物音が部屋から聞えてきたので、龍姫達は部屋へ行ってみると、ユーリとリタがあの竜使いとやり合っていたのだが、しばらくして、どこかへ行ってしまったのだった。

 



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拾弐話

竜使いがエステルを襲撃してきたのだが、何もせずにどこかへ行ってしまったので、仕方なく龍姫達とユーリ達は宿屋から出ることにしたのだった。

 

エステルは帝都に帰るように騎士団長のアレクセイから言われていただが、そのアレクセイがリタにケーブ・モッグ大森林に調査を依頼したのだった。

 

「まぁ、そうね、でも、あたしは・・・」

 

と渋っていたのだが、エステルも同行すると言い出して、エステルはユーリに護衛を頼んだのであった。

 

仕方なくアレクセイは承諾して、龍姫達とユーリ達はダングレストへ、紅の絆傭兵団の足取りを掴むべく向かったのだった。

 

その道中で、リタがエステリーゼからエステルと呼ぶようになっていたのだった。

 

そんなこんなでダングレストに到着したのだが、カロルが誹謗中傷を受けていたので、エステルとリタが庇っていたのだった。

 

龍姫達とユーリ達は街中を歩いていたら、いきなり警鐘が鳴り響いたので町の外を見たら、なんと魔物の大群が押し寄せてきたうえに、街に張ってあった結界が消えてしまったので、龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのだ。

 

「朧月夜‼」

 

「紅蓮襲撃‼」

 

「いつ見ても‼ 龍姫達はスゲナ~‼ 蒼破ぁ‼」

 

「それほどもないですよ‼ 剛招来‼」

 

「スゴイです‼ 気合いで魔物をやっつけるなって‼ スターストローク‼」

 

「何、この超人たちの集まりは・・・」

 

「ガキンチョ! 手を動かす‼ スプラッシュ‼」

 

「そうだよ‼カロル‼ シャドウエッジ‼」

 

大方片付けていたら、魔物が一般人を襲い掛かっていたので、龍姫達とユーリ達は一瞬出遅れてしまい、だが、間一髪で白髪の野太刀を持った老人が一刀両断にして助けてのだった。

 

一緒にフレン達騎士団も駆けつけてきたのだが、共闘を拒否されたのだった。

 

魔物の大群を騎士団に任せて龍姫達とユーリ達は結界を戻すため操作盤に向かったのだった。

 

操作盤の近くで誰者かに殺された死体が転がっていたのだが、龍姫達とユーリ達はリタに結界を任せていたら、ハルルで見た赤いレンズのゴーグルを着けた集団が襲っていたので、龍姫達とユーリ達はリタを護るため、龍姫達は素手で、ユーリ達は得物を構えたのだった。

 

「小手返し‼ 払い腰‼」

 

「スゴイです‼素手でコテンパンにできるんですね‼」

 

「龍姫達は魔物には容赦しないけど、人間相手は素手でも怖いよ・・・」

 

「だって‼武士の情けって言うでしょ‼ 衝波魔神拳‼」

 

「オレもうかうかしてられねぇな‼ 牙狼撃‼」

 

そんなこんなで赤レンズの集団を気絶させていた、リタが結界を直していたので、龍姫達とユーリ達は紅の絆傭兵団の事を聞くためとエアルについて行くためドンに会いに行こうとしたら、ギルド前で門番からドンは魔物を倒しに、ケーブ・モッグ大森林に行ってしまったらしく、龍姫達とユーリ達はリタの用事のついでがてらドンに会うためにケーブ・モッグ大森林に向かったのだった。

 

到着して早々に、レイヴンが現れたのだった。

 

龍姫達とユーリ達に勝手について来たのだった。

 

おまけにカロルが虫が大の苦手だと判明したのだった。

 

龍姫達とユーリ達は道中、魔物を蹴散らしながら奥に到着したら、エアルが噴出している場所に到着したのだが、上から、大きな蠍型の魔物が龍姫達とユーリ達に襲い掛かって来たのだった。

 

龍姫達とユーリ達は慌てることなく、得物を構えたのだった。

 

「古に伝わりし、浄化の炎・・・落ちろ‼ エンシェントノヴァ‼」

 

「青年‼この子たちどこで拾ってきたの?こんな魔術見たことない~」

 

「町の近くの外で行き倒れてたんだよ‼ 爆砕陣‼」

 

「うわぁぁぁ‼虫‼」

 

「スゴイです‼」

 

「感心してる場合じゃないよ‼ 火炎裂空‼」

 

「アタシよりやりすぎよ‼龍姫‼ ファイアーボール‼」

 

「そんなこと言ってる場合じゃないよ‼ 覇道滅封です‼」

 

「青年~‼あの嬢ちゃん、刀からビーム出てるんだけど、気のせいかな(=゚ω゚)ノ」

 

「いや、あれは現実だ‼おっさん‼(=゚ω゚)ノ」

 

「すいません‼手を動かしてください‼ ピコハン‼」

 

レイヴンとユーリが龍姫達の華麗なる術技を見て石化しているうちに蠍型の魔物を倒したのだが、エアル目的で魔物が集まって来たのだが、上から銀髪の男が降りてきて、剣を天に掲げたら、一面光に包まれて、エアルの暴走が収まり、集まっていた魔物がどこかへ行ってしまったのだった。

 

「デューク」

 

「アンタ、今一体何したの」

 

「在るべき姿に戻しただけだ‼」

 

どうやら、レイヴンと知り合いらしく、リタがしつこくそのデュークと言う男に質問していたのだが、デュークは何も言わず、どこかへ行ってしまった。

 

リタの仕事が終わったので龍姫達とユーリ達は森の入り口に戻ることにした。

 

そこにドンが現れたのだが、魔物がどっかに行ってしまったことをユーリ達に聞いて来たので、リタが小声でエアルの暴走が収まったと言い、カロルがボクたちがやりましたと言ったら、ドンに咎められたのだった。

 

レイヴンはドンに叱られていたのだった。

 

「アンタに、折り入って聞きたいことがある」

 

「あの、ボクもあなたに聞きたいことがあるんです」

 

「テメェら、兄妹か、後にしろ、ちょいと面貸せ、そこの坊主‼」

 

「アッチャー、じいさんの悪い癖が出ちゃったよ、気にいった奴いると試したくなるのよ」

 

「要は腕試しですね‼」

 

ユーリと龍姫は個人的に聞きたいことがあるとドンに言ったら、ドンはユーリに腕試しを申込み、龍姫はドンにユーリの弟扱いされてしまった。

 

結局、ユーリがドンに手加減されてコテンパンにされてしまったのだった。

 

 

 

 



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壱参話

ドンから、ユニオンを尋ねてきたら、優先的に話を聞いてやると言われた龍姫達とユーリ達はダングレストに戻って来のであった。

 

早速ユニオンに向かったのだった。

 

今回はすんなり通してもらえたので、ドンの部屋に入ることにしたのだった。

 

「ユーリ‼どうして此処に?」

 

「おまえこそ‼」

 

「知り合いか?」

 

「はい、古い友人で・・・」

 

どうやら先にフレンがドンと話をしていたのだった。

 

「オレらは紅の絆傭兵団のバルボスってやつの話を聞きに来たんだよ、魔核泥棒の一件、裏にいるのがやつみたいなんでな」

 

「なるほど、やはりそっちもバルボス絡みか」

 

「って事はおまえも?」

 

ユーリとフレンは二人とも紅の絆傭兵団のバルボスの一件を聞きに来ていたのだが、フレンが紅の絆傭兵団との盟約を破棄させるための書状をドンに渡したのだが、それがドンの首を差し出せと書かれた真っ赤な偽の書状だと、龍姫達は気づいていたのだが、フレンがドンに潔白を求めたが聞き入れてもらえず、龍姫達とユーリ達の話を忘れられてしまったのだった。

 

フレンはギルド構成員に拘束されてしまい、そのままユニオンの地下牢へぶち込まれてしまったのだった。

 

仕方なく龍姫達とユーリ達は外に出たのだが、ふとユーリが、

 

「わりぃ、財布落としたみたいだ」

 

と言い出して、どうやらフレンを助けに行ってしまったので、龍姫達は紅の絆傭兵団を探すことにしたら、近くの酒場の二階から高みの見物をしていたのだった。

 

しばらくしてユーリが戻ってきたので、どうしようか考えていたら、レイヴンがいきなり現れて、龍姫達とユーリ達を酒場に案内されたのであった。

 

「(はぁ~女神だけど、これでも未成年者なんだけど)」

 

龍姫・龍音は心の中で溜め息を吐きながら、酒場の奥へ連れて行かれたのだった。

 

その部屋にあった垂れ幕を捲るとそこに隠し扉を見つけたのだった。

 

どうやらそこからバルボスのいる酒場の一階に出れると言うので、行くことにしたのだったが、

 

「レイヴン‼一緒に行くよ‼」

 

「おっさん、バックれるつもりだったのに~」

 

「ドンにチクるよ‼」

 

「青少年たち怖い~‼」

 

レイヴンが逃げようとしたので、龍姫達とユーリ達は半ば強引に連行して地下水路に入るのであった。

 

レイヴンはまだ、龍姫・龍音を男だと思っていたのだった。

 

地下水路の中は真っ暗だったのだが、近くに懐中電灯の魔導器があったのでエアルを補充しながら、魔物を倒しながら進んでいったのだった。

 

そしてバルボスが高みの見物をしている建物の一階に出たので、龍姫達とユーリ達は二階へ向かったのだった。

 

ラゴウとバルボスがどうやら仲間割れをしていたらしく、言い争っていたのだった。

 

「いい御身分だな!」

 

龍姫達とユーリ達は乗り込んだのであった。

 

外では騎士団とギルドの戦争が始まってしまったのである。

 

「ったく、遅刻だぜ‼」

 

その時だった、颯爽と馬のような魔物に跨ったフレンが現れて、事なきを得たのだ。

 

ことが思いように行かなかったので、バルボスがラゴウに八つ当たりし始めて、手下にフレンを狙撃させようとしていたので、カロルがカバンに入っていた物を投げつけて止めた。

 

バルボスはライフルで龍姫達とユーリ達を攻撃してきたのである。

 

「(龍華か優華龍がいてくれたら、あそこから狙撃してくれるんだけど、いないのは仕方ないよね、最近は斬馬刀とライフルの二刀流だからね)」

 

おまけにエアルが充填速度が速すぎて龍姫達の抜刀術の間合いまで行けなかったのだった。

 

そんな時だった、いきなりあの竜使いがバルボスに攻撃をしてこかしたのである。

 

バルボスはユーリが探していた水道魔導器の魔核がはめ込まれた剣で飛んで逃げてしまったのである。

 

その竜使いにユーリは一緒に連れて行ってくれと頼み込み竜に乗せてもらってバルボスが飛んで行った方へ行ってしまって、

 

「ユーリのバカ~‼」

 

とカロルが吼えてしまっていた。

 

「(流石に女神化して行くのはまずいよね)」

 

「(この状況で女神に変身したら、騎士団とギルド構成員に追いかけられるよ)」

 

龍姫達は女神に変身して飛んで行けるのだが、今の状況だと双方に攻撃をされる可能性があるので堪えたのであった。

 

仕方なく龍姫達は建物の外へ出て、ユーリが飛んで行った方へ向かったのだった。

 

 



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壱拾四話

龍姫達は竜使いの竜に乗ってバルボスを追いかけていったユーリを追いかけていたのだった。

 

「マスター‼この先にうずめさんのデバイスの反応があります‼それと、さっきの竜と前に戦った亀とクロームさんはどうやら同じ反応が出ました」

 

「ありがとう、イルミナル‼」

 

どうやら、ユーリが向かった方角にうずめの次元デバイス「サザンクロス」の反応があった上に、先ほどの竜と前に戦った亀とアレクセイと一緒にいたクロームの生体反応が同じだと言って龍姫との念話通信を切ったのである。

 

そんなこんなで天高くそびえ立つ塔のガスファロストに到着した龍姫達は、真正面はまずいと判断して、塔の横にある梯子から上って、そこにいたギルド構成員を気絶させていたら、扉が開きそこからユーリが出てきてたのである。

 

そして、また颯爽とフレンがギルド構成員を片付けて駆けつけてくれたのだった。

 

そして、ユーリの陰から、

 

「お姉ちゃん‼ 龍音‼」

 

「うずめ‼変なことされなかった?」

 

「青年~まさか、」

 

「ユーリ」

 

「龍姫と龍音は女なんだよ‼」

 

「それじゃ、青少年じゃなく、嬢ちゃんだったの~‼(゚Д゚)ノ」

 

「つまり、彼ではなく、彼女だったのか」

 

「おまえら、驚きすぎだ‼(゚Д゚)ノ」

 

「別に気にしていいませんから」

 

夕日のような紅い髪を二つ結びにして、白との戦闘服に白のジャケットを来て、下は灰色のカーゴパンツに、赤と黒のブーツを履いた少女こと龍姫の妹の一人、うずめと再会を果たした龍姫達を見て、レイヴンとフレンは龍姫と龍音が男でなく女であることを知って、鳩が豆鉄砲を食ったようになってしまった。

 

もちろん、龍姫から譲り受けた天下五剣の一振り妖刀「鬼丸国綱」は粒子化していたので、奪われずに済んだのであった。

 

「誰だ?そのクリティア族っ娘?何処のお姫様だ?」

 

「オレとうずめと一緒に捕まっていたジュディス」

 

「こんにちは」

 

続けてユーリの陰から、女神化した神子龍と翔龍に似た風貌の女性が現れたのだ。

 

どうやらユーリとうずめと一緒に捕まったらしく、それぞれ自己紹介をしたのだが、

 

「俺様は」

 

「おっさん‼」

 

「レイヴン‼レ・イ・ヴ・ン‼」

 

「そんな言い方する人信用できないんだけど」

 

とレイヴンはメンバーから茶化されていたのだった。

 

龍姫達とユーリ達は合流できたので、仕掛けを解きながら塔を登って行ったのだった。

 

そして頂上でバルボスが待ち構えていたのだが、あの水道魔導器の魔核をはめ込まれた剣から弾丸を連射してきたのである。

 

「伏せろ‼」

 

とふと上を向いたらデュークが剣を天に掲げて、龍姫達とユーリ達に伏せろと指示を出してきたので、伏せたら、バルボスが持っていた剣の刀身が真っ二つになっていた。

 

「形勢逆転だな‼」

 

「所詮頼れるのは、己の力のみだったな」

 

バルボスはこの前の大剣に持ち替えて、手下たちを収集させて、龍姫達とユーリ達に挑

んできたのである。

 

龍姫達は次元デバイスをユーリ達に悟られないように使って自分達の得物に無殺傷モードを設定して抜刀して構えたのだった。

 

「鷹爪襲撃‼」

 

「獅吼爆炎陣‼」

 

「鳳凰天駆‼」

 

「ユーリ‼彼女たちに負けてられないね‼ 魔神剣‼」

 

「当たり前だろうが、円閃牙‼」

 

「彼女たちすごいわね‼」

 

 

そんなこんなでバルボスたちを懲らしめたのだが、

 

「悔やみ、嘆き、絶望した貴様がやって来るのを地獄で先に待つとしよう」

 

「しまった‼」

 

バルボスは後ろへ龍姫達とユーリ達に悟らないように下がっていたのだった。

 

龍姫は女神化しないで、ユーリと一緒に走ったが、手は空を掴んだだけだった。

 

後味の悪い結末になってしまったが、水道魔導器の魔核を取り戻した龍姫達とユーリ達はフレンとジュディスと別れてダングレストに戻ったのだった。

 

ダングレストに戻ったら、ラゴウが駄々をこねる子供のように騎士団に捕まってみっとなく足掻いて連行されていった。

 

「これで龍姫達は妹達と再会できたわけで、オレは魔核を取り戻せたからな、これからどうすんだ?」

 

「また旅に出るつもりだよ、これからドンに会ってから目的地を決めようと思ってるんだ」

 

「じゃあな、楽しかったぜ‼もう逸れんなよ‼」

 

ユーリからこれからどうすのか聞かれたので龍姫達はドンに会ってから目的地を決めると答えて、別れたのだった。

 



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壱拾五

うずめと再会を果たした龍姫達はユーリ達とは別の宿を取り、ドンにエアルの事を詳しい人物を知っているか聞くべくユニオンに行くのだった。

 

「みんなは先に宿に戻ってて、そんなにかからないから」

 

「わかったよ、それじゃ、先に戻ってるぜ‼」

 

龍姫は全員で行く必要が感じられなかったので、真龍婭達を先に宿屋に行ってもらうことにして、龍姫は一人でユニオンに向かったのだった。

 

「こんにちは」

 

「ジュディス、どうしたの?相棒のとこに戻ったんじゃ」

 

「あなたか、あなたの妹さん達かに聞きたいことがあったの、ちょっといいかしら」

 

「今?」

 

「そうね、出来きれば」

 

「わかったよ、出来れば手短にお願いね」

 

「此処では話せないことだから、此処に来てくれる?」

 

「わかった」

 

ジュディスが龍姫に声を掛けてきたのである。

 

どうやら龍姫達に聞きたいことがあったらしく、ちょうど龍姫を見かけたので、声を掛けたのだった。

 

龍姫はジュディスから此処に来て欲しいと町の結界が張ってある人気のない街の外にやってきたのだった。

 

「ジュディス、話って何?」

 

「私達一族は、ナーギクと呼ばれる、物質の思考や流れを感じることが出来る能力があるの、あなたは何者なの?」

 

「ボクはただの人間だよ(まさか、女神だってばれてるの?)」

 

「タダじゃ教えられないってことね、これならどうかしら、バウル‼」

 

ジュディスは龍姫の正体に感づいているかのように聞いて来たので、龍姫は女神であることを隠したのだが、ジュディスが空に向かって合図を送ったら、あの竜が現れたのだった。

 

この時ユーリが隠していた訳がわかったのだった。

 

「察しているけど、わたしが竜使いよ‼この子は相棒のバウル、彼は魔物とは違う、始祖の隷長(エンテレケイヤ)と言う種族よ、わたしも答えたのだから、あなたも応えて欲しいわ」

 

「そうだよね、こっちだけ秘密を知るのはフェアじゃないもんね、でもこの事は、誰にも言わないと約束できる?」

 

「えぇ、もちろん」

 

「それじゃあ、驚いても声出さないでね‼ セットアップ、括目せよ‼ これがわたしのもう一つの姿、この姿での名は紫龍の女神、パープルドラゴンハート、お見知りおきを、これでいいよね」

 

「本当にあのユーリの似た龍姫なのね、まるで別人ね、本当は空を飛ぶことが出来たけど、女神であることがばれると確かにまずいわね、バルボスを助けようとしたけど、多分バルボスは自殺する道を選ぶと思うわ、責めるつもりはないわ、それじゃあ、また会いましょう、紫の龍神さん」

 

龍姫は女神であることをジュディスに明かした、ジュディスは龍姫が女神で空を飛ぶことが出来たので、あの時バルボスを助けられたなのだが、多分バルボスは自分で命を絶つことを選ぶことを知っていたかのように、ジュディスは龍姫との話を聞いて、どこかへ行ってしまった。

 

 



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壱拾六話

龍姫はクリティア族の特有のナギークで女神であることがばれたしまったのだが、ジュディスも竜使いであると龍姫に明かしたことで、二人は暗黙の了解したのだった。

 

「すいません‼ドンに話を聞きたいんですけど?」

 

「確か、ユーリと一緒にいた、此処で待ててくれ」

 

「わかりました」

 

龍姫はエアルがゲイムギョウ界に流れ込んでいることについて調べるため、ドンに会いにユニオンを尋ねたのだ。

 

龍姫は門番にドンに会えるか尋ねたら、しばらく待ってくれと言われたので、しばらく待っていたら、ドンとの謁見の許可が下りたので、ドンが待つ部屋に案内されたのだった。

 

龍姫はドンと謁見しようとしたが、ドンの隣にレイヴンがいたのだが、ドンが龍姫の思っていることを察したのか、レイヴンに籍を外すように言って、レイヴンは部屋から出て行った。

 

「ほかの奴らには聞かせれなられねぇ話か?」

 

「はい」

 

「話してみろ‼」

 

「では、お願いイルミナル‼」

 

「はい、今から人除けの結界を張りましたので、今はドンと二人っきりです」

 

「ありがとう、実は、ボクはゲイムギョウ界から次元の亀裂に吸い込まれて、此処テルカ・リュミレースに姉妹揃って流れ着いたんです‼それと、ボクが住んでる次元のゲイムギョウ界にどういうわけか、エアルが流れ込んできてるんです‼その所為で次元空間に亀裂が入ってしまった所為で、こっちに流れ着いてしまったんです‼もちろん、証拠を見せろと言えば見せます‼」

 

「なるほど、そりゃほかの奴には聞かせられねぇ話だな、その言い方だと、おまえさんはあの黒い坊主の妹でねぇってことだな、気にいった、それならノード・ポリカのベリウスを頼れ‼念のためオレの紹介状を書いてやる、証拠は見せなくてもいい、それに良いもの見せてくれたから、報酬はこの話とおまえさんの魔術で結構だ」

 

「ありがとうございます‼ では、失礼しました‼」

 

龍姫は念話通信でイルミナルに結界を張らしたのだが、ドンに悟られてしまったのだが、ドンは龍姫にベリウスに会うように紹介状を明日、レイヴンに渡して、寄越すと言って、龍姫は結界を解いて、ドンは部屋から出って行ったので、龍姫も部屋を出て、泊まっている宿に戻るのであった。

 

そして翌日

 

龍姫達は、いつも通りに戦闘服に着替えて、宿をを出ようとしたら、外が騒がしがったので、外に出てみたら、空を巨大な鳥が飛んで行ったので、飛んできた方へ向かったら、橋が崩落していて、近くにフレンが佇んでいたので、話を聞いたら、先ほどの鳥がエステルを見て、それに気づいたユーリ達がギルドを始めると言って、エステルと一緒に町を出て行ってしまい、下町の水道魔導器の魔核を渡されて、今に至るのだった。

 

壊れた橋を騎士団が総力を挙げて直すことになったので、仕方なく龍姫達はもう一泊ダングレストに泊まることにしたのだった。

 

そして、翌日、橋は渡れるようになっていたので、船に乗るため、カプワ・トリムにドンから紹介状をもらったレイヴンを連れて行けと頼まれたので、向かったのだった。



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壱拾七

龍姫達はノード・ポリカのベリウスに会うべく、ドンのお使いがてら、紹介状を持ったレイヴンと一緒に船に乗るため、カプワ・トリムに向かっていたのだった。

 

どうやらレイヴンは聖核とエステルの監視を命じられていたのだった。

 

その道中でユーリ達を発見したので、そのまま今日はカプワ・トリムの宿に泊まることにしたのだった。

 

どうやら、ユーリ達はギルド「凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)」を結成して、初仕事をエステルの護衛を受けていたのだが、ヘリオードでキュモールが魔導器の密輸入と拷問まがいに労働させていたのだった。

 

「龍姫達もベリウスに会うことになっちまったんだな」

 

「うん、エアルについて聞きたいことがあってね」

 

「そうなんだ、って事は、また一緒に旅できるんだね」

 

「よろしくね、けど凛々の明星には入れないから」

 

「わかった」

 

ユーリもダングレストに現れた怪鳥フェローを探すために、龍姫達一緒にベリウスに会うことになったのだ。

 

そして、一夜明けて、翌日

 

龍姫達とユーリ達は船に乗るため港に向かったら、ヨーデル殿下と話した後、ギルド「幸福の市場」のカフウマンが雇った傭兵達が慌てて逃げ逝ったので、訳を聞いたら、どうやら、この先の海域で幽霊船が出ると言うのであった。

 

カフウマンは龍姫達とユーリ達は別々の一団とわかったらしく、カロルに依頼を持ちかけてきたのだった。

 

「つまりは、護衛をして、報酬にこの船をくれるってことか?」

 

「そういうことよ、無事にノード・ポリカまで護衛をしてくれたら、この「フィエルティア号」を無料で報酬にしてあげるわ」

 

「わかりました、夜空に瞬く凛々の明星に掛けてその依頼受け差していただきます」

 

カフウマンは無事にノード・ポリカに商品と護衛をできたら、その報酬として今乗っている船、フィエルティア号を報酬としてくれると言う条件でカロルは依頼を引き受けたのだった。

 

しばらく航海をしていたら、

 

「魔物‼」

 

「ぎもじわるい、船酔いしたのじゃ~」

 

「魔物がしゃべった‼」

 

「そんなこと言ってる場合か‼来るぞ‼」

 

いきなり二足歩行の釣針状の武器を持った魔物が船に乗り込んできたので、龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのだった。

 

「猛虎連撃破‼」

 

「雷神双破斬‼」

 

「爪竜連牙‼」

 

「臥龍アッパー‼」

 

「天月旋‼」

 

大方、片付けていたら、船首から悲鳴が上がったので、急いで駆けつけたら、操縦士が魔物に襲われていた上に、怪我をしていたので、美龍飛とエステルが治癒術を掛けて、最後の一体だったので、ユーリが斬り捨てたら、中から

 

「パティ‼」

 

「魔物の栄養分にならなくてよかったな」

 

「それじゃ、ウチが船を操縦するのじゃ‼」

 

なんとパティが出てきたので、怪我で動けない操縦士に変わって船を操縦してもらうことになったのだった。

 

しばらく航海をしていたら、いきなり濃い霧が出てきたのであった。

 

「ぶつかるわね」

 

龍姫達とユーリ達は噂の幽霊船にぶつかって、乗っていた船が原意不明の故障になっていたので、魔核を調べたら、どうやら魔核が古かったらしく、カフウマンが追加報酬に新しい魔核をくれることになったのだった。

 

幽霊船からいきなり桟橋が降りてきたので、ユーリとラピードがノリノリで行くと言い出したので、先発隊にカロル・ジュディスで乗り込んで行ってしまったのだが、リタがどうやら、お化けの類が苦手らしく、変に強がっていたのだが、あまりにもユーリ達が遅いのでエステルが行くと言い出したので、龍姫達が船に残ることになったのだった。

 

「どう?海王星?」

 

「どうやら、何かに邪魔されてますね」

 

真龍婭は次元デバイス「海王星」に魔核を調べてもらっていたら、どうやら、何かが邪魔していることがわかったのだった。

 

しばらくして、ユーリ達が帰って行ったのである。

 

「信用なくすわよ‼龍姫君たちが残ってくれたから良かったけど」

 

カフウマンがユーリ達に注意していたのであった。

 

もちろん龍姫・龍音が女であることを知る由もなかった。

 

しばらくして、闘技場が見えてきた、どうやらそこがベリウスがいるノード・ポリカだった。

 

無事にカフウマンの依頼が完了したので、ユーリ達はフィンエルティア号を手に入れて、宿に向かおうとしたら、ギルド「遺構の門」の首領のラーギィがカフウマンに挨拶をしていて、どこかへ行ってしまった。

 

パティも行くと言って龍姫達とユーリ達と別れたのであった。

 

レイヴンと一緒に宿に向かう前にベリウスに手紙を渡しついでに会いに行くことにしたのだが、扉の前でナッツと言う人物に新月の夜にしか謁見が出来ないと言われてしまい、仕方なく龍姫達とユーリ達は闘技場を出ることしたのだった。

 

闘技場を出た龍姫達とユーリ達は誹謗中傷を受けているパティを見つけたので、ユーリが助けて、パティはお礼を言って街を出て行ってしまった。

 

龍姫達とユーリ達は宿に泊まることにしたのだった。

 

そして、翌日

 

フェローを探しに行くため、町の入り口に向かっていたら、船着場で喧嘩を止めようとしていたラーギィがいたのであった。

 

ユーリとジュディスは二人の喧嘩の仲裁に入り、事なきを得他のだが、ラーギィから闘技場のチャンピオンが闘技場を乗っ取りを企んでいると、言うので、ユーリが試合に出ることになったので、龍姫達は観客席から見守ることにしたのだが、

 

「フレン‼」

 

「ユーリ‼」

 

「どうやら、二人は嵌められたみたいだね」

 

勇龍と龍菜と女神化した真龍婭同様にユーリも戦闘狂なので、勢いよく勝ち上がって行ったら、決勝の相手がまさかフレンだった。

 

 

仕方なくユーリとフレンは本気でやり合っていたら、

 

「ユーリィィィィイ‼」

 

「いい加減してくれ‼」

 

「あいつ魔導器を引っ付けてるの?」

 

あの暗殺者ことザギが乱入してきたのだった。

 

おまけに左腕を魔導器に改造して、ユーリに一直線に突っ込んでいったので、龍姫達は観客席から飛び降りて、戦闘態勢に入ったのであった。

 

「邪魔スンナぁぁぁ‼」

 

「ったく‼いい加減にしてくれ‼ 円閃牙‼」

 

「ファイアーボール‼」

 

「我に仇名す敵を討て‼ ディバインセイバー‼」

 

「えぇ‼うずめって魔術使えるの‼(=゚ω゚)ノ」

 

「ユーリィィィィイ‼」

 

「破邪七支星‼」

 

「すごいわね‼龍姫達は、私も負けてられないわね、弧月閃‼」

 

何とかザギの左腕につけられた魔導器は魔術を過剰吸収して壊れたのだが、闘技場の壁が崩れて、そこから魔物が出てきて、ザギはどこかへ行ってしまった。

 

「もう‼次から次へと‼ 覇道滅封‼」

 

「へぇ~あの娘、刀からレーザを出せるのね~」

 

「ワフ‼」

 

龍姫達は魔物を倒していたら、エステルが持っていた、箱が光りだして、どさくさに紛れて、なんとラーギィがスリ取っていってしまったので、龍姫達とユーリ達はフレンに任せて逃げて行ったラーギィを追うことにしたのだった。

 



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壱拾八

エステルの持っていた小箱を掠め取って行ったギルド「遺構の門」の首領のラーギィを追いかけて、ラピードが追って行ったら、何やら、布きれを銜えて来たのだった。

 

それがラーギィの衣服の布きれだとわかったので、ラピードの鼻を頼りに追いかけて行ったら、カドスの喉笛に到着したのだった。

 

入り口の近くの窪みにラーギィをラピードが発見したので捕まえようとしたら、紅いレンズの集団に阻まれて、ラーギィを逃がしてしまったのだった。

 

その集団の名は殺人ギルド「海凶の爪」だと、龍姫達は初めて知ったのだった。

 

仕方なく龍姫達とユーリ達は集団を片付けて、ラーギィを追いかけるのであった。

 

しばらく、道なりに進んいたら、パティと再会したのである。

 

話を聞くと、麗しの星(マリス・ステラ)と言う、アイフリードのお宝を探しているらしく、まだ見つかってないと言う、その上、パティは記憶喪失だと言うのだった。

 

龍姫達とユーリ達はそのまま道なりに進んでいったら、エアルが溢れ出して、その所為でラーギィは奥へと行ってしまったので、立ち往生していたら、グリフォンのような魔物が、噴出したエアルを吸い込んだら、何事もなかったかのように、エアルが消えたので、龍姫達とユーリ達は足早と奥へと向かったのだった。

 

蝙蝠の群れに行く手を阻まれていたラーギィを発見したので、ラピードが小箱を取り返したら、ラーギィが光り出して、殺人ギルド「海凶の爪」の首領のイエガーが魔導器で変身していたのだった。

 

「お~コワイで~す、ミーはラゴウのようになりたくないですヨ‼」

 

「ラゴウがどうしたんです?」

 

「ちょっとビフォアにラゴウの死体がダングレストの川下でファインドされたんですよ」

 

なんとイエガーの口からラゴウが遺体になって発見されたと言うのだった。

 

この時、かすかだが、ユーリの周りの空気が重く感じた龍姫達だったのだが、イエガーはゴーシュとドロワットの二人に殿を任せて、逃げって行ったのだった。

 

龍姫達とユーリ達も追いかけようとしたら、蝙蝠の群れが合体して襲い掛かって着たので龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのだった。

 

「纏めて倒した方が良いみたいだよね‼ 来たれ‼爆炎‼焼き尽くせ‼ バーンストライク‼」

 

「真龍婭ちゃ~ん、飛ばすね‼」

 

「牙連崩襲顎‼」

 

「なるほど、双牙斬での隙を蹴り落として潰してるんだな、斬‼成敗‼」

 

「飛燕瞬連斬‼」

 

そんなこんなで倒したのだが、イエガーには逃げられてしまったのだった。

 

手下のゴーシュとドロワットも煙玉を使って逃げてしまったのである。

 

龍姫達とユーリ達はそのまま進んでいったら、どうやら、洞窟を抜けてしまったのである。

 

仕方なく龍姫達とユーリ達はそのまま砂漠を進んでいったら、マンタイクと言う街に辿り着いたので、そこで龍姫達とユーリ達は自由行動をすることになった。

 

今日は宿に泊まることにしたのだった。

 

 

 



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壱拾九

マンタイクの宿屋で一晩過ごして、翌日

 

龍姫達とユーリ達は宿屋の店主から用意してもらった水筒を受け取って宿屋を出ることにしたのである。

 

宿の入り口に騎士が監視していたのは、どうやらノード・ポリカのベリウスを捕縛に騎士団が総力を挙げてきた影響で、商人以外は謹慎させられていたのだった。

 

閑話休題

 

龍姫達とユーリ達は町のはずれの湖で水筒に水を入れて砂漠に向かおうとしたら、子供たちが砂漠に両親を探しに行くと言い出していたので、ジュディスがエステルの依頼のついでに子供たちの両親の探索を受けるのであった。

 

「あれ、レイヴン、立ったまま気絶してる」

 

「仕方ないわ、龍姫達のあの戦闘服姿から、女の子らしい格好に着替えてるのよ、無理ないわ」

 

今の龍姫達の服装は、戦闘服から、通気性がある、天界百貨店で購入した色違いのパーカワンピに薄手のカーゴパンツにブーツと言う出で立ちをしているのであった。

 

パティとは昨日のうちにまた宝を探しに行くと言って、龍姫達とユーリ達と別れたのであった。

 

龍姫達とユーリ達はフェローに会いについでに先ほどの子供たちの依頼を遂行するため、砂漠へと向かったのだった。

 

スキット:パーカワンピ

 

エステル「その服、かわいいですね」

 

龍姫「あぁ、このパーカワンピのこと」

 

リタ「アンタ達がこれで女だって認識できたわ」

 

真龍婭「リタ、酷いよ‼」

 

エステル「わたしも着てみたいです」

 

龍姫「なんだ、エステルもパーカワンピ着てみたいんだね、いいよ、実は、もう一着、白とピンクのパーカワンピをアイテムパックに閉まってあるんだけど、あげるよ」

 

エステル「いいです?」

 

龍姫「ボクたち、友達でしょ、遠慮はいらないよ、はい」

 

エステル「大事にします‼」

 

ユーリ「よかったな、エステル」

 

エステルは「桃色の龍」の称号を得ました。

 

取り敢えず、砂漠に着いた龍姫達とユーリ達はひたすら道なき道を進んでいった。

 

レイヴンと真龍婭は無駄に生き生きしていたのは言うまでもないのであった。

 

しばらく進んでいったら、砂から見慣れた海賊風の服が龍姫達とユーリ達の目の前に現れたのだった。

 

すると、それがパティだったので、単独行動は危険だと言い、同行させることにしたのだった。

 

しばらく砂漠を進んでいったら、子供たちの両親を発見したので、龍姫達とユーリ達は水筒の水を飲ませて、同行させることになったのだった。

 

そのままひたすらに、突き進んでいったら、マンタのような魔物に遭遇してしまったのである。

 

龍姫達とユーリ達は子供たちの両親を後ろに下がってもらい、護衛にラピードと美龍飛を憑けて、一斉に得物を構えたのだった。

 

「如月‼」

 

ジュディスがその空中を飛んでいるマンタのような魔物に攻撃した。

 

「真空裂斬‼」

 

「絶影‼」

 

真龍婭とうずめもその魔物に攻撃したら、なぜか、魔物が悲鳴を上げたのだ。

 

思わず、真龍婭とうずめは追撃をしないで、そのまま着地してしまった。

 

「断空牙‼」

 

「スプラッシュ‼」

 

その間にほかのメンバーが攻撃していたが、あまり効いていなかった。

 

「虎牙連斬‼」

 

「空襲剣‼」

 

龍姫と龍音も追撃したら、また悲鳴を上げたのだった。

 

マンタのような魔物に龍姫達が標的にされてしまったので、考える間もなく、何とか魔物を倒したのだが、龍姫達とユーリ達は暑さの所為でそのまま倒れこんでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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弐拾話

コゴール砂漠でマンタのような魔物に襲われて、暑さで気を失った龍姫達とユーリ達は気が付いたら、どこかの村の宿のベットの上だった。

 

「気が付いたんですね、どうやらマスター達はクロームさんに助けられたようです、真龍婭さん達も無事です、それと、あの魔物はエアルの塊のようでしたから、多分以前戦った犯罪神とマジェコンヌ四天王のように、同じ力をぶつけても意味がなく、マスター達は魔力を使っているからでは?」

 

「そうだったの、後でお礼言わないと、ありがとう、イルミナル、さてと、外に出てみるか」

 

龍姫は外に出ようとしたら、隣のベットでユーリが目が覚めたらしく、

 

「此処どこだ?」

 

「ボクもわからないよ」

 

龍姫に話しかけてきたのだが、龍姫は今いる場所がわからなかったのだった。

 

仕方なく龍姫とユーリは一緒に建物の外に出てみると、どうやら宿屋であることがわかったのだった。

 

外に出たら、ほかのメンバーも集合したので、レイヴンが此処がエステルが持っていた小箱の届け先のヨームゲンと言う村だと判明したのだった。

 

ユーリ達は幽霊船で見つけた日記の人物の所へ向かったので、龍姫達も一緒に向かったのだった。

 

その人物を見つけたので、ユーリ達は幽霊船で見た日記の内容を事細かに説明したら、涙を流しながら、奥の家にいる賢人様に小箱に入っていたクリスタルを渡して欲しいと言われたので、龍姫達とユーリ達はその賢人様の家に入って行った。

 

そこにケーブ・モック大森林で出会ったデュークがいたのだった。

 

「アンタ、賢人気取るのは勝手だけど、この魔核から、結界を作るとか言ったそうじゃない、どう言うつもりよ」

 

「それはわたしではない、彼の者は既に死んだ、そして此処は悠久が約束された地、これも必要ない‼」

 

デュークは小箱に入っていたクリスタルをあの剣で粒子化させて、それがレイヴンがドンから探せと言われていた、聖核だったのであった。

 

仕方なく龍姫達とユーリ達は自由行動を取ることにしたので、龍姫達は広場のパラソルの側のベンチで涼んでいたら、ユーリが呼びに来てくれたので、皆と一緒に子供たちの両親をマンタイクまで護衛をして戻るのであった。

 

マンタイク戻ってきた龍姫達とユーリ達はあのマジェコンヌ四天王の手下だったリンダのような風貌の騎士、キュモールがまたコゴール砂漠に送り込もうとしていたので、エステルが止めに行こうとしたのをリタが止めて、ジュディスはユーリと捕まった際にスパナを拾っていたらしく、それを手先が器用なカロルに渡して、馬車の車輪を細工したのだった。

 

もちろん馬車の車輪が外れてしまったので、走行不能になったのでキュモールが大人達を解放したのだった。

 

ユーリ達は子供たちの両親を送って行ったので、龍姫達は先に宿に行き、部屋を取って、あの戦闘服に着替えて休んでいたら、戻ってきたので、一泊することにしたのだった。

 

 

数時間後、外が騒がしかったので、龍姫達は外に出てみると、フレン隊の騎士達がキュモール隊の騎士達を捕まえて、街がお祭り騒ぎになっていたのだった。

 

レイヴンと一緒に真龍婭が踊り疲れて、宿で爆睡していたのは言うまでもなかった。

 

「ユーリ?」

 

「ちょっとフレンに挨拶、行ってくる」

 

立ち上がったユーリはフレンに挨拶に行ってくると言って宿屋を出て行ったのを見たエステルは気づかれないように後を着けて行ったので、龍姫も単独で、皆に悟られないように、エステルの後を追ったのである。

 

もちろん、ユーリの相棒のラピードも後を着けて行った。

 

どうやらユーリとフレンが湖のほとりで言い争っていた現場に遭遇したので、龍姫はエステルとラピードからも見えない位置の路地で、光を出さないで猫耳女神化をして話を盗み聞きすることにしたのだが、

 

「法はいつも権力の味方じゃねぇか‼」

 

「だからといって、個人の感覚で善悪を決め、人が人を裁いていいはずがない‼法が間違っているなら、まず法を正すことが大切だ‼そのために僕は今も騎士団にいるんだぞ‼」

 

「あいつらが死んで、救われた奴がいるのも事実だ‼おまえは助かった命に、法を正すから、今は我慢して死ねって言うのか‼」

 

「そうは言わない‼」

 

「いるんだよ、世の中には死ぬまで人を傷つける悪党が、弱い連中は一方的に虐げられるだけだ‼」

 

なんとユーリは殺人に手を汚していたのだった。

 

まだ二人の会話は進んで、

 

「それでもユーリのやり方は間違っている、そうやって、君の価値観だけで、悪人全てを裁くつもりか、それはもう罪人の行いだ‼」

 

「わかってるさ、わかった上で、選んだ、人殺しは罪だ‼」

 

「わかっていながら君は手を汚す道を選ぶのか」

 

そして龍姫達、次元探偵が選択を迫られた際に言うあの、

 

「選ぶんじゃねぇ‼もう選んだんだよ‼」

 

ユーリはフレンに言い放ったのだった。

 

「騎士として、君の罪を見過ごすことは出来ない」

 

そう言って、フレンは柄に手を掛けたのだったが、部下のソディアがやって来て、その隙にユーリは移動した。

 

「ユーリ、君のことは誰よりも僕が知っている、敢て罪びとの道を歩むと言うのなら」

 

「あ、ダメ、ラピード‼」

 

話が終わったのを見越してラピードが物陰から出って行ったので、エステルが声を出してしまった。

 

龍姫もそのまま光を出さないで、人間状態に戻って路地から出て、ユーリとエステルの元へ向かったのだった。

 

「全部聞いてたのか」

 

「ごめんなさい」

 

「ごめん」

 

「オレのこと怖いか」

 

ユーリは「嫌ならフレンと一緒に帰れ」と言ったのだが、エステルは帰らないと言い、そのまま龍姫は二人の話を聞くことにした。

 

「いつかおまえらに刃を向けるかもしれないぜ」

 

「ユーリは意味もなくそんなことする人じゃない、もしユーリがわたしに」

 

「ボクに刃を向けるなら、きっと」

 

龍姫&エステル「ボク(わたし)が悪いんだから(です)」

 

「ったく、エステルは兎も角、龍姫達もほっとけない病末期発症者かよ」

 

「ユーリに言われたくないよ」

 

龍姫とエステルはユーリと握手して、宿屋に戻ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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弐拾壱

龍姫達とユーリ達は新月が近付てきたので、マンタイクからカドスの喉笛を抜けようとしたら、騎士団が封鎖していたので、レイヴンとパティの活躍で通り抜けることに成功したので、ベリウスに会う為、急いでノード・ポリカに向かったのだった。

 

到着した龍姫達とユーリ達はレイヴンと一緒にナッツの所へ向かった。

 

始めはレイヴンだけだったが、奥から龍姫達とユーリ達を通すようにナッツに指示を出して、龍姫達とユーリ達はベリウスの部屋へと向かったのである。

 

そんなこんなで部屋に入ったのだが、辺り一面が真っ暗闇だったのだが、しばらくして、部屋に紫色の炎が灯ったのである。

 

「魔物‼」

 

「ったく、豪華なお食事付きかと期待してたのに、罠とはね」

 

「罠ではないわ、彼女が・・・」

 

「ベリウス?」

 

「いかにも、わらわがノード・ポリカの統領、戦士の殿堂を束ねるベリウスじゃ」

 

魔物と勘違いしたユーリはいつものように剣の鞘を投げ捨て、抜刀してしまったのを、ジュディスが止めて、ベリウスが自己紹介をして、エステルが歩み寄って行った。

 

しばらくして、ベリウスにレイヴンがドンから事使った手紙を渡したのであった。

 

どうやらドンはベリウスにフェローとの対談を持ちかけて欲しいと言う内容だったのであることがわかったのだった。

 

そして、

 

「のう、満月の子よ」

 

エステルが満月の子だとわかったらしく、リタが質問したら、始祖の隷長は満月の子を認識できると明かして来て、龍姫達の方を向いて、

 

「鳴流神龍姫と言うのは」

 

「ボクです」

 

「お主が求めている答えは提供は出来ん、すまんのう」

 

「わかりました」

 

「満月の子も聞きたいことがあるんじゃろう?」

 

「エステリーゼと言います、満月の子って一体何なんですか?わたしはフェローに忌まわしき毒だと言われました、あれはどう言う意味なんですか?」

 

「それを知ったところでそなたの運命は変わらぬが・・・」

 

ベリウスは龍姫達の求めている答えは教えられないと告げて、エステルがベリウスに質問して、ベリウスが教えようと持っていたら、ジュディスがフェローから教えられたことを明かそうとしたら、魔狩りの剣のクリントとティンソンが殴り込んで来てしまって、ユーリはクリントの大剣を受け流したら、クリントがベリウスに斬りかかったので、龍姫は粒子化していた神代三剣「天羽々斬」と名刀「三池典太」と二刀小太刀を帯刀して、天羽々斬を抜刀して、

 

「お主‼」

 

「何‼俺の剣を斬っただと‼」

 

「此処はいい‼早くナッツの助太刀に行ってやってくれ‼」

 

「わかった‼行くぞ‼」

 

「逃がすか~」

 

「しつけぇんだよ‼ 獅子戦吼‼」

 

「ぼく、龍姫達が味方でよかったよ・・・」

 

「おっさんも」

 

クリントの大剣を紙細工だったかのように真っ二つにして、ベリウスから、ナッツの助太刀に行ってくれと言うので龍姫達とユーリ達が向かおうとしたら、ティンソンが殴り掛かってきたので、うずめが獅子の闘気を叩き付けて、気絶さて、急いでナッツの助太刀に向かったのだった。

 

そんなこんなで闘技場の試合会場に到着した龍姫達とユーリ達は魔狩りの剣の構成員に囲まれているナッツを発見したので、助太刀して構成員を片付けていたら、上からベリウスとさっきまで気絶させられていた二人が一緒に降りてきたのだった。

 

ティンソンをジュディスが止めて、エステルがベリウスに治癒術を掛けた。

 

その時だった、ベリウスが正気を失って暴れ出してしまった。

 

「マスター、どうやらベリウス様はエステルさんの治癒術の所為で体内の流れが乱れたようです、シェアエナジーで治すのも、無理みたいです」

 

「わかった」

 

「やるぞ‼」

 

暴走したベリウスを鎮めるため龍姫達とユーリ達は戦うことにしたのだった。

 

「岩斬滅砕陣‼」

 

「土龍閃‼」

 

「裂砕衝破‼」

 

「視滅衝‼」

 

龍姫達とユーリ達はベリウスの弱点の地属性の術技で攻撃して、何とか収まったのだが、どうやら、ベリウスはもう助からないのだった。

 

「ごめんなさい・・・わたし・・・わたし・・・」

 

「気に病むではない、そなたは・・・わらわを救おうとしてくれたのであろう・・・」

 

エステルが泣き崩れてしまって、ベリウスが青く光り出したのである。

 

「でも・・・わたし・・ごめんなさい」

 

「力は己を傲慢にする・・・だがそなたは違うようじゃな、他者を慈しむ優しき心を・・・大切にするのじゃ・・・フェローに会うがよい・・・己の運命を確かめたいのであれば・・・ナッツ、世話になったのう、この者たちを恨むのではないぞ・・・」

 

そう言ってベリウスは青い聖核になってしまい、これをドンに届けてくれと言って天に召されたのだった。

 

エステルが酷く落ち込んでしまったので、ユーリは剣を抜刀して、利き手ではない右腕を斬りつけた。

 

「何やってるんですか‼」

 

「救えたじゃねぇか‼行くぞ‼」

 

龍姫達とユーリ達は町の船着場に急いで向かったのだった。

 

レイヴンは先ほど知り合いの人物を連れて行くため龍姫達とユーリ達と別れたのであった。

 

 

 

 

 

 

 



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弐拾弐

聖核をドンに渡してくれと言う遺言を承った龍姫達とユーリ達は急いで船着場に向かっていたら、

 

「エステリーゼ様と、手に入れた石を渡してくれ」

 

フレンが立ちはだかったのであった。

 

そして龍姫達とユーリ達は挟み撃ちにされてっしまった上に、フレンが剣を抜刀しようとしていたのを見てユーリが、

 

「おまえ、なにやってんだよ‼街を武力制圧って、冗談すぎるぜ、任務だがなんだか知らねぇけど、力で全部抑えつけやがって‼それを変えるために、おまえは騎士団にいんだろうがこんなこと、オレに言わせんな‼おまえならわかってんだろ」

 

「・・・・」

 

「なんとか言えよ、これじゃオレらの嫌いな帝国そのものじゃねぇか、ラゴウやキュモールにでもなるつもりか‼」

 

「なら、僕も消すか?ラゴウやキュモールのように君は僕を消すと言うのか?」

 

「おまえが悪党になるならな」

 

「そいつとの喧嘩なら別のとこでやってくんない?急いでるんでしょ‼?行くわよ‼」

 

口でフレンに説教をしたのだが、図星を指されたフレンは龍姫達のいる前でユーリが殺人に手を染めたことを暴露してしまい、リタが横やりを入れて、事なきを得て、船着場に向かったのだった。

 

ど言うわけか、フレンは追ってこなかった。

 

「こいつも一緒に乗せてやってくれ‼」

 

龍姫達とユーリ達は船の錨を上げていたら、どうやら先に船に乗り込んでいたらしく、船室からレイヴンと一緒に、ドンの面影がある人物が現れて、龍姫達とユーリ達はベリウスの遺言通り、ダングレストに向かったのだった。

 

しばらくそのまま進路を保ったまま船を進ませていたら、いきなり加速し出したので、ジュディスが何かに気づいて船尾に走って行ってしまった。

 

「何するんです‼」

 

船尾の方で何かあったのかエステルが大声を出したので、龍姫達とユーリ達は船尾に向かった。

 

「これがわたしの道だから・・・さようなら」

 

なんとジュディスが駆動魔導器の魔核を破壊して、バウルが駆けつけて、乗ってどこかへ行ってしまった。

 

リタはジュディスに吼えていたのだった。

 

駆動魔導器は前にカフウマンが交換してくれた際に残してくれた魔核を使ったのである。

 

龍姫達はそれぞれ黄昏ていたのだった。

 

しばらくしてユーリが船室から出てきたので、各々に話をして行った。

 

「龍姫、ちょっといいか?おまえの刀見せて欲しいんだが」

 

「うん、いいよ、はい」

 

「ありがとうな、本当にあの大剣を斬ったのに、刃こぼれ、一つもないのか、ほれ、返すぜ」

 

ユーリはどうやら龍姫の愛刀の神代三剣「天羽々斬」を見せてくれと言うので、龍姫は実体化させて納刀したまま渡した。

 

ユーリは半分ほど抜いて刃こぼれを探して、龍姫に返した。

 

そして近くの浜辺に降りてダングレストに向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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弐拾参

ダングレストに到着した龍姫達とユーリ達はレイヴンとハリーがドンに報告してくると言うので、カロルは個人的に話をしたがってので、ユーリが後押ししてカロルはレイヴンとハリーと一緒にドンの所へ向かったのだった。

 

パティはどうやらおぼろげにダングレストに来たことがあると言うので、パティはダングレスを回ってくると言って、龍姫達とユーリ達と別れたのであった。

 

龍姫達とユーリ達は先に宿屋に行くことにしたのだった。

 

しばらくして、宿屋で休んでいた龍姫達とユーリ達をレイヴンが呼びに来たのである。

 

レイヴンがドンがハリーとノード・ポリカの事件を報告した瞬間、単独で街を飛び出してしまったのだった。

 

レイヴンが言うには、背徳の館に向かったと言うので、取り敢えず、宿を出て、そこへ向かうことにしたのだった。

 

なんとそこは海凶の爪の根城だと言うのだった。

 

外に出たら、戦士の殿堂の構成員がヘリオードまで乗り込んできたようで、レイヴンが説得して事なきを得て、パティが戻ってきたので、行こうとしたらレイヴンが

 

「わかってんの、敵の本拠地に行くってことがどういうことか」

 

と龍姫達とユーリ達に準備が出来てるか確認してきたので、龍姫達とユーリ達も準備万端と言って、ダングレストから西にある海凶の爪の根城の背徳の館へと向かったのだった。

 

「ギョウカイ墓場に行くみたいだね、もし、ユーリ達があの次元のゲイムギョウ界に行ったら、シェアエナジーを使わないでマジェコンヌ四天王を倒せそうだね」

 

「そうだよね、お姉ちゃん」

 

その道中、鳴流神家の面々は光龍達が女神を勤めていたゲイムギョウ界のマジェコンヌ四天王をユーリ達なら簡単にやっつけてしまうだろうと念話通信しながら目的地に向かったのだった。

 

そんなこんなで背徳の館に到着した龍姫達とユーリ達は塀の陰に隠れていたら、ゴーシュとドロワットが構成員と揉めていたので、龍姫達とユーリ達はそのまま話を聞くことにしたのである。

 

どうやらジュディスを魔狩りの剣の一団が狙っていることがわかったのだった。

 

テムザ山にジュディスがいることが判明したのである。

 

しばらくして、二人が館に入っていたのを見届けて潜入しようとしたら、構成員に襲われてしまい、仕方なく龍姫達とユーリ達は戦って気絶さて潜入したのだった。

 

侵入して早々、また構成員に襲われてしまい、また気絶さて、ドンを探して二階に上り、首領の部屋へ向かったのだった。

 

部屋に入ったら、あの二人がいて、ドンとイエガーがやり合っており、そしたら、イエガーが窓を突き破って、ゴーシュとドロワットと一緒に逃走してしまった。

 

ドンはパティを見て、アイフリードにそっくりだと言い出して、ユーリから聖核を渡されて、二階の窓から飛び降りてダングレストに帰って行ったのだが、龍姫達とユーリ達は構成員に襲われてしまい、結局また気絶させて二階の窓から飛び降りて、ダングレストに向かったのであった。

 

ダングレストに戻ってきた龍姫達とユーリ達はカロルと合流したのだが、ドンが覚悟を決めて街の広場で正座していると言うので龍姫達とユーリ達は向かったのだった。

 

「ドン‼オレも一緒に‼」

 

「馬鹿野郎‼じいさん‼あばよ・・・」

 

切腹しようとしているドンにハリーは一緒に切腹すると言い出したので、レイヴンが鉄拳制裁をしたのだった。

 

ドンはレイヴンにイエガーを頼むと言ったのだが、レイヴンは荷が重いと言った。

 

「誰か、介錯してくれねぇか」

 

「・・・オレがやろう」

 

ドンは介錯を頼んできたので、ユーリはいつの間にか剣を抜刀して、介錯を買って出たのだった。

 

「ユーリ、おめぇの将来を見てみたかったがな、俺は先に地獄で休んでるとするぜ」

 

「あんたが行く地獄なら、オレはあんたのところにゃいけそうにないわ」

 

「ふん、おめぇの減らず口、忘れねぇぞ」

 

「オレもあんたの覚悟忘れないぜ、ドン・ホワイトホース‼」

 

「てめぇら、これからはてめぇらの足で歩け‼てめぇらの時代を拓くんだ‼いいな‼」

 

そう言ってドンはユーリに介錯をされたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はユニオンのドンの部屋で、しばらく、考えた後、ユーリはカロルに檄を飛ばして、広場でイエガー達と遭遇して、ジュディスに会うべくテムザ山に行くことにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 



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弐拾四

ドンの最期を見届けた龍姫達とユーリ達はジュディスに事の真相を聞くため、テムザ山に向かったのだった。

 

テムザ山に到着した龍姫達とユーリ達はレイヴンから人魔戦争で死に掛けた事を聞かせれた。

 

魔物などを片付けて、山道を進んでいったら、魔狩りの剣の構成員を気絶させたジュディスを発見したのでユーリが、

 

「おまえら‼うちのモンに手ぇだすんじゃねえよ!‼掟に反しているならケジメはオレらが付ける‼引っ込んでろ‼」

 

と言い放って、龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのである。

 

魔狩りの剣の構成員を追っ払って、ジュディスに話を聞くことにしたのだった。

 

ジュディスが言うには、ヘルメス式魔導器と言う新しくできた魔導器の所為で、十年前の人魔戦争が起こってしまったと言うのであった。

 

龍姫達とユーリ達はジュディスにある場所に案内してもらったのである。

 

そこで、魔狩りの剣のティンソンとナンが現れて、洞窟が光り出したので、ジュディスがそこにバウルを匿って今まで防衛していたのだった。

 

ティンソンとナンはバウルを殺すため、攻撃してきたので、龍姫達は非殺傷モードに設定して、ユーリ達は一斉に得物を構えたのだった。

 

「おまえ‼気絶させてくれた、落とし前をつけてやるぜ‼」

 

「自業自得だろうが‼もう一回寝てやがれ‼ 獅吼爆炎陣‼」

 

「しょうがない、寝て‼ 絶破裂氷撃‼」

 

「キャ~‼」

 

「ったく、その通りだぜ‼ 蒼破ぁ‼」

 

「龍姫達がいてくれて助かった・・・」

 

そんなこんなで二人を気絶させた龍姫達とユーリ達はバウルの所へ向かったのだった。

 

エステルが治癒術を掛けようとしたのをジュディスが止めて、しばらくして、

 

「ねぷ~‼」

 

「でけぇ、クジラだな‼」

 

バウルが巨大なクジラに成長したので、フィンエルティア号に乗り込むことにしたのである。

 

ジュディスはどうやら、過労で倒れてしまったので、龍姫がお姫様抱っこして船室のベットに寝かせたのだった。

 

しばらくして、ジュディスが起きたので、龍姫達とユーリ達はフェローに会うため、ジュディスの案内の元フェローに会いに行くのだった。

 

そこは岩場で、奥に進んでいったら、上空からフェローが舞い降りて来たのである。

 

「忌まわしき毒よ、遂に我が下に来たか、それと、人間の依代を身に纏った異世界の神々もいるのか」

 

「異世界の神々?」

 

フェローはエステルを見るなり、毒呼ばわりした上に、龍姫達が女神だと見破ってしまった。

 

「ちっ、あんたもこれで語るタイプか、やるってんならしょうがねぇな」

 

ユーリは剣の鞘を飛ばして抜いてしまったので、エステルが止めて、話を行くことにしたのだった。

 

「教えてください‼フェロー、わたしが何者なのか、もし本当にわたしが生きるてることが許されないなら、死んだっていい‼でもせめて理由を知りたいんです‼」

 

エステルが命を投げ出しても構わないと言い出したのである。

 

フェローはエステルの満月の子の力は魔導器に影響を及ぼすと述べて、ユーリが自分を棚上げしてまでフェローに啖呵を切って、ジュディスが待ってくれるように、約束通りにエステルを殺害すると言い、フェローは非は人間にあると、そしておまえらに残された猶予はあまり残ってないと言って、どこかへ飛んで行ってしまったのだった。

 

「それはいいんだけどな」

 

「え?」

 

「死んだっていい?ふざけてんのんか?」

 

「・・・・ごめんなさい」

 

「二度と言うなよ」

 

「それとアンタ達、異世界の神々って何?」

 

「ごめん、それはまだ教えられないんだ」

 

「もういいだろ、行くぞ‼」

 

ユーリはエステルを叱咤して、リタが龍姫達がフェローに異世界の神々と言われていたことを問いだしたのを、ユーリが止めて、一行はフィンエルティア号に戻るのであった。

 

 

 

 



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弐拾五

フェローとの対話を終えた龍姫達とユーリ達はエアルの暴走を止めるため、リタがアスピオにいるクリティア族に、クリティア族の隠れ里「ミョルゾ」への行き方を聞くため、一行はアスピオに向かったのだった。

 

アスピオの入り口でカロルがケジメをつけるため、話を聞くことにした、それで全員が罰を受けることにしたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はリタの家に向かったのだった。

 

リタの家に到着した龍姫達は、ユーリ達がクリティア族に話を聞きに行ったので、龍姫達はほかのみんなに悟られないように念話で、

 

「なんか、エアルって、シェアみたいだね」

 

「うん、女神が満月の子で、魔導器がマジコンだね」

 

「始祖の隷長がゲイムキャラだよね」

 

しばらく会話をしていたら、ユーリ達が戻ってきた。

 

どうやら、ヒピオニア大陸の赤い花が咲き誇っている場所にミョルゾに行くための物があるようで、それをエコゾーの森で鳴らしたらミョルゾへ行くことが出来るのだが、どうやら騎士団がエコゾーの森で企んでいるので、ついでに追っ払って欲しいと言うのだった。

 

龍姫達とユーリ達は広場でパティを拾って、赤い花が咲き誇っている場所まで行くのであった。

 

そしてヒピオニア大陸の南側に赤い花が咲き誇っている場所を見つけたので、辺りを見まわしたら、ジュディスが岩壁から隙間風が吹いてると言うので、リタが魔術で破壊したら、隠し通路が現れたので、龍姫達とユーリ達は潜入したのだった。

 

しばらく進んでいったら、そこにお墓を見つけたので近づいてみたのだが、

 

「ブラックホーク号事件の被害者此処に眠る・・・その死を悼み、その死者を此処に葬るものなり」

 

「これ、アイフリードの・・・」

 

なんとアイフリードのブラックホーク号の被害者のお墓だったのだ。

 

それを聞いてパティが座り込んでしまったので、ラピードと美龍飛にパティを任せて、奥へ向かった。

 

その奥には行き止まりだと持っていたら、

 

「解けよ、まやかし、我選ばれし民、汝が待ちわびたし者成り」

 

ジュディスがそう唱えたら扉が現れたので、龍姫達とユーリ達はその扉を開けて中に入って行った。

 

そこには台座に小さな鐘が置かれていたので、それがミョルゾへの行くためのカギであるのだった。

 

龍姫達とユーリ達はパティ達と合流して、フィンエルティア号に乗り込んでエコゾーの森に向かったのだった。

 

その道中パティが別れると言い出したので、ユーリが誰が船を操縦すんだよと言って、パティを留まらせたのだった。

 

しばらくして、エコゾーの森に到着した龍姫達とユーリ達は騎士団が兵装魔導器を作動させていたので、停止させるために騎士達を気絶させて、ジュディスが槍を真上に投げたら、マントをきた魔導士落ちてきたので、兵装魔導器を停止させて、もう一基の兵装魔導器に行こうとしたら、その魔導士は逃げて行ってしまった。

 

仕方なく龍姫達とユーリ達はもう一基の方へと向かったのだった。

 

龍姫達とユーリ達はもう一基の兵装魔導器に砲撃されたが、エステルが魔術で防いでくれたので何とかなったが、これではフェローとの約束を果たせないと思った龍姫達は、

 

「エステル、ボクたちもいるから、怪我した、遠慮無く言ってね」

 

「そう言えば、龍姫達も魔術と治癒術を使えるんだったな」

 

「ありがとうございます」

 

自分達も治癒術を使えることを伝えたのだった。

 

そんなこんなでもう一基の兵装魔導器に到着した龍姫達とユーリ達は、パスワード解析をリタに任せて騎士団を気絶させて行った。

 

なんとか兵装魔導器を停止したら、騎士団が撤退していったので、ジュディスが先ほど手に入れた鐘を鳴らしたら、クラゲような始祖の隷長が現れたので、フィンエルティア号に乗り込んで向かったのだった。

 

「レイヴン、どうしたんだろう?」

 

ふと真龍婭はレイヴンの方を向くと、何か考えてるようだった。

 

龍姫達とユーリ達は街に入ったら、リタがクリティア族に歓迎を受けて、クリティア族の村長さんが出迎えてくれて、龍姫達とユーリ達を自宅に案内して、待っているように言い、散歩に出かけてしまったので、しばらく待っていたら、村長さんが戻ってきたので、部屋の奥に案内された。

 

「霧のまにまに浮かぶ夢の都、それが現実の続き・・・・?」

 

「ねぷ~‼」

 

と村長さんがジュディスに唱えさせたら、壁に壁画が表れたのだった。

 

そこに書かれていたのは、満月の子が命を引き換えに星喰みを鎮めたと書かれていたのだった。

 

それを聞いたエステルは飛び出して行ってしまったので、龍姫が追いかけようとしたら、ユーリが考える時間が必要だと言って龍姫を止めた。

 

龍姫達はユーリ達に先に用意された建物に行ってもらったのだった。

 

スキット:星喰み

 

龍姫「星喰みって、犯罪神みたいだね」

 

真龍婭「確かに、シェアをエアルに置き換えるとそう言えば、そんな気がする」

 

美龍飛「あれもマジェコンヌのシェアエナジーで封印してからね」

 

うずめ「確かにな」

 

しばらくして、龍姫達もユーリ達の所へ向かおうとしたら、レイヴンが街の入り口に向かって行ったので、後を着けて行ったら、

 

「レイヴン‼」

 

「どこ行くんですか?」

 

「ごめんよ、龍姫ちゃん達」

 

「きゃああ‼」

 

レイヴンがエステルを抱えて、どこかへ行こうとしていたので、龍姫達が近づいたら、レイヴンが魔核を取り出したら、その衝撃で飛ばされたのだった。

 

「龍姫‼」

 

「みんな‼」

 

「何があったの?」

 

「レイヴンが、エステルを誘拐したんだよ‼ 止めようとしたら」

 

「わかったわ、ヨームゲンに降りたみたい」

 

「んじゃ行くか‼」

 

「うん‼」

 

しばらくして、ユーリ達がやって来て、龍姫達はレイヴンがエステルを拉致したしたことを明かしたら、どうやらヨームゲンに降りたらしく、龍姫達とユーリ達はフィンエルティア号に乗り込んで向かったのだった。

 

 

 

 

 

 



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弐拾陸

龍姫達とユーリ達はエステルを攫ったレイヴンを追ってヨームゲンに到着したのだが、以前の面影もなく、廃墟と化してしまっていたのだった。

 

そこにあの騎士団長のアレクセイが現れたのだ。

 

いきなり開き直って、

 

「君たちのくだらない正義感のおかげでわたしは静かに事を運べた、古くは海賊アイフリード、そして今またバルボス、ラゴウ、みなそれなりに役に立ったが、諸君はそれを上回る、素晴らしい働きだった、全く良い道化ぶりだったよ、だがもう道化の出番は終わりだ。そろそろ舞台から降りてもらいたい」

 

「そいうことかよ、何もかもてめぇが黒幕・・・?笑えねぇぜ‼ アレクセイ‼」

 

「なるほど、エステルをレイヴンに埒れって言ったのは、おまえだったんだな‼」

 

「騎士団長‼」

 

「フレン‼」

 

どうやらアレクセイはマジェコンヌ四天王のマジック・ザ・ハードのように裏で糸を引いていたのであった。

 

うずめもアレクセイに怒りを露わにしていた。

 

そこにフレン隊が到着して、アレクセイは、イエガー達に殿を任せて逃げてしまったのである。

 

「ユーたちのプリンセスもバクティオン神殿でーす」

 

とイエガーたちはそう言って煙玉を使って逃げてしまったのである。

 

しばらくユーリとフレンは話をし始めたので、しばらくして、龍姫達とユーリ達はエステルを助けるためにバクティオン神殿に行こうとしたら、

 

「・・・ならボクも入れてくれ、凛々の明星に」

 

と言い出したので、仕方なく龍姫達とユーリ達は一緒にエステルを助けに向かったのだった。

 

そんなこんなでバクティオン神殿の上空に到着した龍姫達とユーリ達はアレクセイが秘密裏に開発した移動要塞「ヘラクレス」が始祖の隷長を攻撃して墜落させている現場に遭遇したのだった。

 

龍姫達とユーリ達はバクティオン神殿付近に降りて、神殿に向かったのだった。

 

バクティオン神殿の入り口に到着した龍姫達とユーリ達はエステルがアレクセイに結界の中に閉じ込めれていたのを見てユーリ達が助けようとしたのだが、

 

「うあああ!」

 

「ユーリ‼フレンさん‼」

 

「しっかりしてください‼」

 

エステルの力を使って、衝撃波を放って来て、気絶させられてしまった。

 

龍姫達はなんとかシェアエナジーで結界を張ったので無事だったのだが、ユーリ達が気を失ってしまったので、治癒術で傷を治していたら、ソディア達がやって来て、ユーリにキレていた。

 

龍姫達とユーリ達は聞き流して、アレクセイを追いかけるのであった。

 

 

バクティオン神殿を奥へと進んでいったら、最深部の部屋の前の部屋の入り口に結界が邪魔して進めなかったのだった。

 

どうやら、リタでも時間が掛かるぐらいに多重に張られていたのだった。

 

「最悪、ボクたちが女神化して破壊するしかないのかな」

 

「ダメだよ、此処で女神化したら、フレンさんに捕まっちゃうよ」

 

「そうだけど」

 

龍姫達は念話で結界を女神化して破壊した方がいいのか考えていたら、そこにデュークが現れて、

 

「ったく、どいつもこいつも、よってたかって小娘ひとりに背負い込ませやがって」

 

「暴走した満月の子をほっとけない」

 

あの剣をユーリの近くの床に投げ捨てたのだった。

 

それが皇帝の証「宙の戒典(デインノモス)」だった。

 

それをユーリに渡してデュークはどこかへ行ってしまったのだった。

 

ユーリは宙の戒典を掲げて結界を破壊して、龍姫達とユーリ達は奥へと向かったのだった。

 

その奥でエステルとアレクセイが始祖の隷長を虐殺していたところだった。

 

「四の五の言うな‼来い‼エステル‼わかねぇ事ははみんなで考えりゃいいんだ‼」

 

龍姫達とユーリ達はエステルに近付いたら、ユーリ達は衝撃波で飛ばされたが、龍姫達はなんとか、踏ん張って堪えたのだった。

 

そしたら、騎士達が龍姫達とユーリ達の行く手を阻んで、アレクセイはエステルを連れて逃げてしまったのである。

 

そこにやってきたのは、

 

「確か隊長のシュヴァーンだったな、いつも部下にまかせきりで、顔見せなかったくせに、どう言う風の吹き回しだ?」

 

「ワン‼ワン‼ワン‼」

 

「どうした、ラピード」

 

「・・・やはり犬の鼻はごまかせんか」

 

「この声、まさか、レイヴン?」

 

「そんな・・・」

 

「ユニオンの幹部が騎士団の隊長?」

 

「俺の任務はおまえたちと、おしゃべりすることではない」

 

「バッカやろうが‼」

 

「帝国騎士団隊長首席、シュヴァーン・オルトレイン・・・・参る‼」

 

なんとあのレイヴンが真龍婭の女神化のような変貌ぶりで龍姫達とユーリ達の前に姿を現して戦いを挑んできたのであった。

 

 



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弐拾七

バクティオン神殿の最深部でレイヴンこと帝国騎士団隊長首席、シュヴァーン・オルトレインと龍姫達とユーリ達の戦いの火蓋が切って落とされたのである。

 

「レイヴン‼どうして‼わたしに色々教えてくれたなのに‼」

 

「残念だったな、ここに、その本人はいない、その二刀は鈍か‼」

 

「おっさんだからって手加減出来ねぇぜ‼」

 

「全力で手合せできて光栄だな‼」

 

「目を覚ましてください‼ レイヴンさん‼」

 

「俺はいつだって正気だ‼」

 

「隊長、あなたと戦う日が来るなんて‼」

 

真龍婭が女神化した並に変貌したレイヴンことシュヴァーン・オルトレイン相手に龍姫達とユーリ達は己の視覚を疑いながら、戦うしかなかったのだった。

 

「この命を燃やし、敵を討つ‼ ブラストハート‼」

 

「うわっぁあぁ‼」

 

龍姫達とユーリ達はシュヴァーン・オルトレインの秘奥義を受けてしまったのである。

 

「大丈夫?」

 

「小太刀が折れた以外は、大丈夫だよ、仕方ない、一刀流はちょっと自信ないけどね」

 

「龍音、無理すんな」

 

なんとか龍姫達とユーリ達は大丈夫だったが、龍音の小太刀が折れてしまったのだった。

 

やはり騎士団隊長首席だけあって、剣でも強かったと思った龍姫達だった。

 

そしてユーリとシュヴァーン・オルトレインが激しい剣戟を繰り広げていたら、シュヴァーンが一瞬、手を止めて、ユーリが左胸を斬りつけたら、そこに現れたのは、

 

「ぐぅ‼」

 

「なっ‼」

 

「これは‼」

 

「ふ・・・今の一撃でもまだ死なないとは・・・因果な体だ・・・」

 

「な、なによ、これ魔導器・・・胸に埋め込んであるの!?」

 

「ねぷ~‼」

 

「・・・自前のは十年前になくした」

 

「つまり、人工心臓‼」

 

なんと胸に魔導器が埋め込まれていたのだった。

 

どうやら、十年前の人魔戦争で死んだのをアレクセイが、魔導器を埋め込んで生き返らせて、そのあとは盲目的にアレクセイに従ったと言うのだった。

 

そして、龍姫達とユーリ達はアレクセイの企みで入り口を瓦礫で塞がれてしまって、閉じ込められたのである。

 

アレクセイは宙の戒典を始末するために龍姫達とユーリ達を生き埋めにするつもりだったのだ。

 

「一人で勝手に終わった気になってんじゃねぇ‼オレたちとの旅が全部芝居だったとしてもだ、ドンが死んだときの怒り、あれも演技だってのか?最後までケツ持つのがギルド流・・・ドンの意志じゃねぇのか‼最後までしゃんと生きやがれ‼」

 

「そうですよ、レイヴンさん‼今でも間に合います‼」

 

「・・・ホント、容赦ねぇあんちゃんだねぇ」

 

ユーリと龍姫に檄を飛ばされたレイヴンはいつもの弓で瓦礫を破壊してくれたので、龍姫達とユーリ達は急いで入り口に走ったのだが、天井の岩盤がカロルの頭上に落ちてきたのである。

 

「レイヴン‼」

 

「ちょっと生命力が落ちてるアンタが今魔導器でそんな事したら‼」

 

「長くは保たない・・・早く脱出しろ・・・」

 

「おっさん‼」

 

「シュヴァーン隊長‼」

 

「レイヴン‼」

 

「アレクセイは帝都に向かった。そこで計画を最終段階に進めるつもりだ、後はおまえたち次第だ」

 

「レイヴン‼」

 

「行くぞ、カロル」

 

「でも」

 

「行くだ‼」

 

なんとレイヴンが魔導器を使って受け止めて、龍姫達とユーリ達にアレクセイが帝都に向かったと言う情報を教えてくれたのだった。

 

龍姫達とユーリ達は振り返らないで、神殿の外まで走って脱出したのだった。

 

ちょうどそこにルブラン達がやって来て、龍姫達とユーリ達はアレクセイの所為で死に掛けた事を伝えて、そしてシュヴァーンが助けてくれたことを伝えて、龍姫達とユーリ達はバウルが引くフィンエルティア号に乗り込んでヘラクレスに向かったのだった。

 

 



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二十八

龍姫達とユーリ達はアレクセイの企みを止めるために移動要塞ヘラクレスへ向かったのだった。

 

なぜか、左後方が弾幕がなかったので、そこから龍姫達とユーリ達は潜入したのだった。

 

そしたらなぜか先ほど会ったばかりなのに、ルブラン達が先回りしていて、後から、

 

「あんたらの顔見てると思いだしたくない顔が浮かんでくるのよ‼」

 

「どんな顔なんだろうなぁ。よっぽど非道い顔のやつなのね」

 

「レイヴン・・・」

 

「‼」

 

「レイヴンさん‼」

 

「おっさん‼」

 

「おう。レイヴン様参上よ‼」

 

なんとあのレイヴンが生きて龍姫達とユーリ達の目の前に姿を現したのだ。

 

どうやらルブラン達があの後、急いで神殿の最深部に行って助けたのだと龍姫達は感づいたのだった。

 

レイヴンはケジメを付けるためにユーリにドンの小太刀を投げ渡したのである。

 

ユーリはそのまま小太刀を持ったまま、レイヴンの顔を殴って、

 

「あんたの命この凛々の明星がもらった、生きるも死ぬもオレたち次第だ‼」

 

と言って、それぞれ便乗して、龍姫はデコピンをして、うずめが平手打ちをして、真龍婭と美龍飛が正拳突きを、龍音がビンタをしたのだった。

 

一番痛そうだったのは、パティがヒップアタックを繰り出していたのだった。

 

レイヴンはフレンに手を引かれて起こされて、

 

「龍音ちゃん~これ使いなよ」

 

「これって」

 

「ドンの」

 

「使ってやれよ、ドンも浮かばれるってもんだ」

 

「わかった、ありがとうございます」

 

レイヴンはあのドンの忘れ形見の小太刀を龍音に授けたのである。

 

龍音はドンの小太刀を次元デバイス「玄武」に認識させて、ゲイムギョウ界の武器と同様に粒子化したのだった。

 

スキット:粒子化

 

フレン「ユーリ、ちょっといいかな」

 

ユーリ「どうした?」

 

フレン「彼女たちはどうやって、武器を粒子化したり、実体化させてるんだ?」

 

ユーリ「あれは龍姫達の土地では、武器をあーやって粒子化させる能力があるだってよ、だから、オレたちはできねぇよ」

 

フレン「そうだったのか」

 

どうやら、アレクセイは制御室に向かったと言うので、龍姫達とユーリ達は仕掛けを解きながら制御室へ向かったのだった。

 

龍姫達とユーリ達は制御室に到着したので、ヘラクレスを止めるため、侵入したら、またノード・ポリカの闘技場で出会った暗殺者ザギが邪魔して来たのである。

 

「ユーリ‼此処はボクたちに任せて、動力室に行って‼早く‼」

 

「わかった‼死ぬんじゃねぇぞ‼」

 

「ユーリィィィ‼待ちやがれっぇぇぇ‼」

 

「しばらく、寝てよ‼ 獅子戦吼‼」

 

「魔神剣‼」

 

おまけに制御盤を破壊されてしまったので、ユーリ達を先に動力室に行かせて、龍姫達はザギの相手を買って出たのだった。

 

しばらくして、イエガー達がやって来て、ザギをぶっ飛ばして、龍姫達を助けてくれたのだった。

 

龍姫達はイエガー達にお礼を言って、急いで動力室に向かったのだった。

 

「ごめん」

 

「まぁいい、これで揃ったからな」

 

動力室に到着した龍姫達は、どうやら先に動力源を断ったのだが、ザーフィアスに向かって粒子砲が発射してしまったが、先ほどユーリ達はフレンを騎士団に返してのが良かったのか、フレンは部下にヘラクレスに船で体当たりを決行して、粒子砲の進路を逸らしたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はそのままフィンエルティア号に乗り込んでザーフィアス城に向かったのだった。

 

「エステル‼今助けてやるからな」

 

帝都の到着した龍姫達とユーリ達は赤いエアルに包まれたザーフィアス城のエステルがいる場所にフィンエルティア号で向かったのだが、

 

「これ以上、誰かを傷つける前に、お願い殺して」

 

「エステル‼」

 

エステルは助けようとしたユーリに自分を殺してくれと、言い出した、その時だったアレクセイが不敵に笑みを浮かべた瞬間、エステルから衝撃波を放って、フィンエルティア号ごと龍姫達とユーリ達をぶっ飛ばしたのだった。

 

「お姉ちゃん‼」

 

「龍姫‼」

 

「みんな‼」

 

龍姫はフィンエルティア号から、帝落に落とされてしまって、また妹達と離れ離れになってしまった。

 

「う~ん、どうやら、何処も骨折してないみたいだね、紫龍の女神になってて良かった」

 

「気が付いたんですね、どうやら、マスターの体の異常はないようです、どうやら、帝都の市民街の広場のようですね、流石にこのエアルの中は、女神でも危険です、フォースフィールドを発動させて下さい」

 

「わかった、絢爛たる光よ、干戈を和らぐ壁となれ、フォースフィールド‼」

 

どうやら、龍姫は市民街の下町の入り口の付近に落ちてしまったのだが、流石に女神でもエアルの中にいるのはまずいので、補助魔術「フォースフィールド」を詠唱して、結界を張ったのだった。

 

城に向かおうとしたら、下町から、

 

「ハンクスさん‼」

 

「なんじゃ、龍姫の坊主か」

 

「さっさと、城に避難するのであーる‼」

 

ハンクスさん達が避難してきたので、龍姫も一緒に城の食堂に避難したのだった。

 

数日後

 

「お姉ちゃん‼」

 

「ごめんね、心配かけちゃって」

 

龍姫はユーリ達と再会を果たしたのだった。

 

龍姫はユーリ達にルブラン達が避難誘導を行っていたら下町の住民が見当たらなかったので、一緒に下町の住民と城の食堂に避難したことを説明したである。

 

「め、命令違反の罰は受けます」

 

「我々も同罪なのであーる(なのだ)‼」

 

「罰も何も、俺ただのおっさんだからねぇ、それに市民を護るのは騎士の本文っしょ?・・・よくやったな」

 

「・・・光栄であります‼シュヴァ・・・・レイヴン隊長殿‼」

 

「隊長ゆーな。俺様はただのレイヴンよ」

 

「はっ‼失礼しました。ただのレイヴン殿‼」

 

「なんか、プラネテューヌ教会の職員みたいだね」

 

「そうだな」

 

龍姫達はレイヴンとルブラン達のやり取りを見て、プラネテューヌ教会の職員を思いだしていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 



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弐拾九

フィンエルティア号から帝都の市民街の広場に振り落とされた龍姫は無事に妹達とユーリ達と合流を果たしたのである。

 

龍姫がいない間、ユーリ達は負傷して、バウルも負傷した上に、フィンエルティア号も航行不能になったらしいのだが、カプワ・ノームで、うずめと合流して、そこでティグル夫妻と再会して、医者を呼んでもらって、治療してもらい、うずめにも治癒術で治療されて、仕方なく、そのままゾフェル氷刃海の流氷を渡っていたら、エアルクレーネを利用する魔物に捕まったのだが、幸いにもユーリがカロルを突き飛ばして、うずめが感づいて、無事だったらしいが、カロルがユーリ達を助けるために、体に鞭打って、戦い出したので、うずめも一緒になって、助太刀に入って、カロルがその魔物に一撃を与えたら、ユーリ達は解放されたので、何とか倒したのだが、そのあとカロルが熱を出して倒れてしまったので、急いでハルルまで向かったらしく、そこで真龍婭と美龍飛と合流して、ヨーデル殿下と話して、フレンの部隊に遭遇して今に至るのであった。

 

ユーリ達は真龍婭達がほぼ無傷だったことに驚き隠せなかったのである。

 

閑話休題

 

合流した龍姫達とユーリ達はザーフィアス城の仕掛けを解きながら、御剣の階梯に待ち構えているアレクセイの元へ向かったのだった。

 

その途中でクロームに遭遇したのだが、どうやら龍姫達とユーリ達にアレクセイを止めて欲しいと言ってきたのだった。

 

謁見の間の階段を上がっていて、その奥の通路を進んでいったらエレベーターがあったので、乗り込んで最上階に向かったのだった。

 

「・・・呆れたものだ。あれ程の衝撃でも死なないとは」

 

「あやうくご期待に沿えるとこだったがな」

 

「エステル返してぶっ飛ばされんのと、ぶっ飛ばされてエステル返すのと、どっちか選びな‼」

 

「月並みで悪いが、どちらも断ると言ったら?」

 

「じゃあオレが決めてやるよ」

 

遂にアレクセイと四度目の対面を果たしていた龍姫達とユーリ達はアレクセイがエステルの力を評価し、エステルを下ろしたのである。

 

アレクセイはなんとエステルを操って、龍姫達とユーリ達を襲わせたのだ。

 

なんとかユーリが剣で受け止めて、レイヴンに戻って来いと言いだして、レイヴンが断ったのである。

 

「いい加減にしてください‼ エステルさんは、いや、人はモノじゃないです‼」

 

「ボクはあなたのような、人、許さない‼」

 

「ふん、姫様と遊んでもらうとしよう」

 

「ふざけんな‼ おめぇは、外道の片隅にも置けねぇ‼」

 

仕方なく龍姫達とユーリ達はエステルを正気に戻すため、戦うしかなったのである。

 

「お願い‼エステル‼」

 

「うわ‼」

 

「龍姫‼大丈夫? それにしても、龍姫達の戦術がこうもあっさり」

 

「あれって、龍姫達から聞いたけど、寝技って言う、戦闘術だよ」

 

龍姫は、エステルを無力化するため、足を払って、こかして、右腕を取って、関節を決めたのだが、無理やり外されたのである。

 

そんな時だった、アレクセイが、宙の戒典のまがい物の自分の剣を抜いたのだ。

 

そしたら、海の方から、輪っかのような、建物が浮き上がってきたのだった。

 

ユーリがアレクセイに斬りつけたのだが、テレポートされてしまった。

 

「これ以上・・・誰かを傷つける前に・・・お願い・・・殺して」

 

「今・・・楽にしてやる」

 

「ユーリ‼」

 

まだエステルが正気に戻ってなかったので、ユーリが一騎打ちをすることにしたのだった。

 

「エステル‼戻って来い‼おまえは道具として死ぬ気か‼」

 

「わたしはまだ、人として生きていた~い‼」

 

なんとか、正気を取り戻せたのだが、エステルが暴走しそうになっていたのだった。

 

「ただいま」

 

「おかえり」

 

リタがアレクセイの技術を応用して、龍姫達は五芒星を描くように立って、ユーリ達は星座の北斗七星を描くように立って、ユーリが宙の戒典を掲げて、無事にエステルを時救出したのだった。

 

龍姫達とユーリ達はヨーデル殿下とエステルの計らいで、ザーフィアス城の客室に一晩、宿泊することにしたのだった。

 

 

 

 

 

 



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参拾

龍姫達とユーリ達はザーフィアス城で一晩、休んで、翌日の朝

 

龍姫達はザーフィアスの市民街の広場で、ユーリを待っていた。

 

しばらくしてユーリがやって来他のだが、リタがエステルは来ないと、言い出したのである。

 

その理由はザーフィアス内なら大丈夫のだが、そこから出ると、エステルが暴走することが判明したので、リタがレイヴンの心臓魔導器を元にエステルの寿命を使って、なんとか、満月の子の力を制御していると言うのだった。

 

「流石に、この女神デバイスはまずいよね」

 

と龍姫は徐にアイテムパックから以前ツクヨミの依頼でもらった女神デバイスを取り出して、心の中で呟いて、アイテムパックにしまった。

 

しばらくして、エステルがやって来て、自分も一緒に行くと言い出して、リタが止めたが、頑固として行くと聞かなかったので、仕方なく龍姫達とユーリ達は同行を許可したのだった。

 

だが、エステルは術技を使うと寿命が縮むと言うのだった。

 

しばらくして、フレンとヨーデル殿下がやって来て、龍姫達とユーリ達と一緒にフレンを連れて、サウデ不落宮に待ちかえているアレクセイの討伐に向かってほしいのだった。

 

そんなこんなで龍姫達とユーリ達はサウデ不落宮にバウルが引くフィンエルティア号に乗り込んで向かったのだった。

 

サウデ不落宮の付近の上空に到着した龍姫達とユーリ達はフェローが囮になってもらっている間に、下に降りて、サウデ不落宮の通気口から中に侵入するのだった。

 

「かくれんぼって歳じゃあねぇだろう」

 

龍姫達とユーリ達はサウデ不落宮の仕掛けを解きながら進んでいったら、なんと海凶の爪の首領のイエガーが立ちふさがったのだ。

 

龍姫達とユーリ達は戦うしか道が残されてなかったので、一斉に得物を構えたのだった。

 

しばらくして、イエガーの胸にレイヴンと同じ心臓魔導器を使って、龍姫達とユーリ達に戦いを挑んで来たのである。

 

そして、イエガーはどうやら、人質を取られていたことに気づいた龍姫達だったのだが、もうイエガーは息を引き取ってしまった。

 

龍姫達とユーリ達はそのまま、仕掛けを解きながらアレクセイのいる最深部に続く通路で、なぜか、先回りをしていたソディア達がアレクセイの部下とやり合っていたので、助太刀に入って、騎士達を片付けて、アレクセイが待ち構えている部屋へと入ったのである。

 

「世のためだろうが、なんだろうが、それで誰かを泣かせてりゃ世話ねえぜ。てめぇを倒す理由はこれで十分だ‼」

 

アレクセイは床で上昇して行ったので、龍姫達とユーリ達は走って飛び乗ったのである。

 

そしてアレクセイとの最後の戦いの火蓋が切って落とされたのである。

 

「わたしに剣で挑んでくるとはな」

 

「悪いが、龍姫達の事忘れてるぜ‼」

 

「あなたは、許せません‼ 覇道滅封‼」

 

「こんな技が・・・」

 

「アレクセイ‼お縄に就け‼ 時空蒼破斬‼」

 

「彼女たちは、僕の知らない技を修得しているのか、負けていられないなユーリ‼ 魔皇刃‼」

 

「その通りだぜ‼フレン‼ 峻円華斬‼」

 

アレクセイが女神化をしていないとはいえ、龍姫達が加勢しているユーリ達に勝てるはずがなかった。

 

アレクセイが跪いて、ユーリが止めを刺そうとしたのだ。

 

その時だった、アレクセイが剣からユーリ目掛けてビームを発射してきたのだ。

 

おまけに龍姫達とユーリ達と戦いながらサウデ不落宮のシステムを解析していたので、

 

「危ない、ユーリ‼うがぁ‼」

 

「フレン‼」

 

「隊長‼」

 

なんとフレンがユーリを突き飛ばして、放たれたビームを喰らってしまった。

 

ユーリはアレクセイに斬りかかったので、龍姫は抜刀術の構えを取って、地面を蹴って、

 

「ええい‼」

 

「はぁあ‼」

 

「何‼剣を斬っただと‼く・・・やはりその剣が仇になったか・・・だが見るがいい」

 

アレクセイがユーリの剣を受け止めて、二人が弾き飛んだ時に、アレクセイの剣が宙を舞っていたのを、龍姫が神代三剣「天羽々斬」を抜刀して真っ二つした。

 

ふと龍姫達とユーリ達は空を見上げたら、なんとあの壁画に書かれていた物体が出現したのだった。

 

「フハハは‼」

 

「いい加減、黙っときな‼」

 

ユーリは剣でアレクセイを斬り捨て、アレクセイは巨大聖核の下敷きになった。

 

龍姫はユーリと同じ方へ逃げていたのだが、

 

「ソディアさん‼」

 

「フレンか?‼」

 

なんとソディアが短刀でユーリの右下腹部を刺して、ユーリは海に落ちてしまった。

 

「ごめん、真龍婭・うずめ・美龍飛・龍音。お姉ちゃん、行くね」

 

龍姫はエステル達に正体がばれるのを覚悟で、ユーリを助けるために飛び降りて、女神化をしようしたのだった。

 

「デュークさん‼」

 

「おまえ、まぁいい、この者、住まいはわかるか?」

 

「ザーフィアスの下町の宿の二階の一室を間借りしていますよ」

 

「そうか」

 

なんとデュークがクロームに乗ってサウデから落ちてきた龍姫とユーリを受け止めたのだった。

 

なんとか龍姫は女神化せずに済んだのだったのだ。

 

龍姫はユーリに治癒術を掛けながら、ザーフィアスの箒星のユーリの部屋に、デュークと一緒に運ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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参拾壱

龍姫はソディアに刺されたユーリをザーフィアスの下町のユーリの部屋に、デュークと一緒に運び込んだのだった。

 

龍姫は治癒術を掛けながらユーリの傷を治療して、デュークが

 

「あとはまかせろ」

 

「それじゃあ、お願いします、確か、隣の部屋を使えばいいんだったよね」

 

と言うので龍姫は以前ユーリから隣の部屋は使っても構わないと言われたことを思いだして、睡眠を取ることにして、翌日

 

「ユーリ‼それにエステルも‼」

 

「龍姫か‼」

 

「龍姫‼」

 

目が覚めた龍姫はデュークに任せていたユーリの容態を見に行ったら、起きていたのである。

 

龍姫の背後からエステルがどうやら、城に戻らないで、龍姫の泊まっていた部屋の隣の部屋から出てきたのだった。

 

取り敢えず、下に降りて行ったら、ルブラン達がやって来て、ユーリを騎士団に勧誘してきたのだが、ユーリは

 

「よう、シュヴァーン」

 

と言って、ルブラン達を騙して、龍姫達とユーリ達は坂を駆けあがって行ったら、

 

「お姉ちゃん‼」

 

「真龍婭・美龍飛・うずめ・龍音‼」

 

「もう、手当たり次第にザーフィアスを探し回ったんだから‼」

 

「ごめん」

 

「その辺にして、騎士団に捕まるぞ」

 

「そうじゃな」

 

「それじゃあ、行くわよ」

 

「あばよ騎士団‼」

 

「降りて来い‼」

 

真龍婭達と合流して、バウルの引くフィンエルティア号に乗り込んでアスピオに向かったのだった。

 

どうやらリタがエステルをなんとか出来ると言うのだった。

 

そんなこんなで龍姫達とユーリ達はアスピオに到着して、リタの家に向かったのだが、

 

リタが調べ物に熱が入ってしまって、自宅に直行していったので龍姫達とユーリ達は後を追いかけるのだった。

 

リタの家に入ったら、リタから、聖核とエアルクレーネを利用するとエアルの乱れを抑制できると言い出して、龍姫達とユーリ達はダングレストのユニオンに預けている聖核を譲り受けに行った。

 

「ユーリ‼」

 

「龍姫ちゃん‼」

 

「どうしたの?」

 

「やっこさんが逃げちゃったから、今から捕まえに行くところだったのよ、取り敢えず、ユニオンで待ってて」

 

「わかった」

 

ダングレストに到着した龍姫達とユーリ達は逃走しているハリーとそれを追いかけているレイヴンとカロルを発見したので、ハリーをレイヴンに任せてカロルと一緒にユニオンに入って行った。

 

 

どうやら、ユニオンの頭の後釜が決まらないようだったのだ。

 

しばらくして、ハリーを捕まえたレイヴンが戻ってきたので、リタが単刀直入に聖核を貸して欲しいと言い出したのである。

 

当然ハリーは断ったので、龍姫達とユーリ達は町から出ようとしたら、ハリーが聖核をユーリ達に渡して、

 

「これは今から盗まれんだよ‼」

 

言い出して、龍姫達とユーリ達に聖核「蒼穹の水玉」を渡したのだった。

 

リタがゾフェル氷刃海のエアルクレーネを使用すると言うので、龍姫達とユーリ達はゾフェル氷刃海に向かったのだった。

 



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参拾弐

ユニオンから聖核を譲り受けることに成功したので、今龍姫達とユーリ達はゾフェル氷刃海に来ていたのである。

 

「ヘクション‼」

 

「大丈夫です?」

 

「大丈夫だよ、取り敢えずエアルクレーネの所へ行こうよ‼」

 

「おっさんも」

 

真龍婭とレイヴンは寒さに堪えらしく、龍姫達とユーリ達は急いでエアルクレーネに向かったのだった。

 

リタが言うにはエアルの変換機を創り出して、エアルを効率よく物質化することによって総量を減らす為だと言うのである。

 

俗に言う「マナ」であるのだと言うのだった。

 

つまり龍姫達が女神化で消費している魔力のようななものである。

 

そんなこんなで龍姫達とユーリ達はゾフェル氷刃海のエアルクレーネに到着したのだ。

 

リタはエステルをエアルクレーネの近くまで移動させて、抑制術式を解除して、リタに言われたとおりに龍姫達も同調して魔力を注いだのである。

 

なんとか無事に聖核にマナを同調させることに成功したのだった。

 

「ねぷ‼」

 

「わらわは」

 

なんと聖核が女性の姿を形成してしまったのだった。

 

それでエステルがウンディーネと名付けて、これでエステルが移動制限を無くすことに成功したのであった。

 

龍姫達とユーリ達はゾフェル氷刃海のエアルクレーネを後にしようと、バウルの下へ戻ろうとしたら、突然サウデ不落宮の方から光が出て、空が赤く染まったのである。

 

「星喰みの眷属が街を襲ってるらしいわ。場所はノードポリカ」

 

どうやら、星喰みを抑えていた結界が崩壊してそこから星喰みの個体が降りてきて、ジュディスがバウルからノードポリカが襲われていると言うので、龍姫達とユーリ達は一目散にノードポリカに向かったのだった。

 

その星喰みの個体はノードポリカのカドスの喉笛の側の入り口の平原にいたので、龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのだった。

 

「陽炎‼」

 

「断空牙‼」

 

「虎牙破斬‼」

 

「月牙‼」

 

もちろん空を飛んでいるあのマンタのような魔物だったので龍姫達とユーリ達は対空技を繰り出しながら、なんとか倒して、街に入ったのだった。

 

当然街の中でもあのコゴール砂漠で戦ったマンタみたいな魔物がいたので、リタが魔術で倒して、ナッツと対話することにしたのだった。

 

ナッツとの話し合いはそれほど時間は掛けずに、切上げて外に出たのである。

 

ユーリ達はテルカリュミ・レースの魔導器の魔核を精霊化したらどうなるか考えた後、フィンエルティア号に乗り込んだのだった。

 

聖核を精霊にすることにしたのだった。

 

「なんか、ゲイムキャラも精霊になるのかな?」

 

「確かに、ゲイムキャラも四体いるもんね」

 

龍姫達は念話で以前分史世界のゲイムギョウ界のゲイムキャラも四体いたことを思い出して、精霊になるのか考えていたのだった。

 

ユーリとジュディスがバウルから「エレアルーミン石英林」と「レレウィーゼこ古仙道」と「コゴール砂漠」に始祖の隷長がいることがわかったのだが、レレウィーゼ古仙道は危険な場所だと言うので、龍姫達とユーリ達はエレアルーミン石英林に行くことにしたのだった。

 

エレアルーミン石英林に到着した龍姫達とユーリ達はどうやら先に誰かが来ていたらしく、足跡が残っていたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はそのまま道なりに進んでいったら、突然、フラフープのような武器が飛んできたので、ユーリがニバンボシで弾き飛ばしたのである。

 

「ナン‼」

 

「師匠が迷いがあるからだって」

 

「迷い?」

 

「ナン、ボクたちと一緒に行く?」

 

「わかった」

 

魔狩りの剣のナンだったのだが、酷く疲労していたので美龍飛とエステルが治癒術を掛けて、話を聞いたら、師匠達に迷いがあるから置いてけぼりを喰らったらしく、龍姫達とユーリ達はナンをクリント達のとこまで連れて行くことにしたのだった。

 

しばらく奥に進んでいったら、以前戦った亀の魔物がエアルを吸収して暴れ出していて、クリント達がその亀と戦っていたのだが、

 

「ナン‼どうして戻ってきた‼」

 

ナンに怒鳴ったのだが、ジュディスがグシオスと呼んだ始祖の隷長が暴走して、龍姫達とユーリ達は吹き飛ばされたが、なんとか立ち上がって、ウンディーネが現れてエアルを浄化して

 

「精霊?」

 

「救ってやってくれ、あの者がグシオスでいる間に」

 

「わかったよ、ウンディーネ‼」

 

龍姫達とユーリ達はグシオスでいる間に戦うことにして、一斉に得物を構えたのだった。

 

「魔王炎撃波‼」

 

「鳳凰天空破‼」

 

「蒼破ぁ‼」

 

「ワウ‼」

 

龍姫達とユーリ達は弱点の火属性と風属性の術技を繰り出しながら、グシオスを鎮めて聖核にしたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はクリントから十年前の人魔戦争の時に家族を始祖の隷長に殺されたことを聞かされて、ナンを返して、魔狩りの剣と別れて、精霊化を行なった。

 

四足歩行の哺乳動物のような姿になって、名前をノームとエステルが名付けて、フェローがいるあの岩場に向かったのだった。

 

「フェロー、フェロー、しっかりして」

 

「フェロー、しっかりしてよ‼」

 

「ごめんなさい、わたし達のために」

 

どうやらフェローがサウデ不落宮のアレクセイの攻撃のオトリをした代償でもう長くないと言い、龍姫達とユーリ達に好きにしろと言って聖核になったのである。

 

早速龍姫達とユーリ達は精霊化させることにしたのであった。

 

フェローが幽霊のような炎の精霊になって、性格が以前の頑固な石頭から、大雑把な性格になって、カロルが名付けようとしたら、リタが手刀を叩き込んで辞めさせて、エステルがイフリートと名付けて、龍姫達とユーリ達はレレウィーゼこ古仙道に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 



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参拾参

レレウィーゼこ古仙道に到着した龍姫達とユーリ達はあまりの断崖絶壁に驚きながら下へと道なりに降りて行ったのである。

 

レイヴンは堪えたらしく、へ垂れこんでしまったのだった。

 

「ウウウウ‼」

 

「誰か来ます」

 

「おまえたち・・・」

 

「デューク‼ あんたか。相変わらず、神出鬼没だな」

 

その道中でなんとデュークと遭遇したのである。

 

デュークはザウデ不落宮に来た理由はユーリに貸した宙の戒典を返してもらおうとして、ザウデ不落宮からユーリと、体から光を出しながら落ちてきた龍姫を助けて、ユーリの部屋に龍姫と一緒に運んで、ユーリは宙の戒典をデュークに返したのであった。

 

そんなことはさておき

 

結局デュークと決裂して、別れた龍姫達とユーリ達はそのまま道なりに進んでいったら、洞窟の入り口を見つけたので、入ることにしたのであった。

 

「洞窟か、真龍婭と勇龍と初めて会った時の事思い出すよ」

 

「そう言えば、エンシェントドラゴンに襲われていたとこにお姉ちゃんが助太刀に入って、秘奥義出して倒したんだったね」

 

龍姫と真龍婭は念話で初めて会ったことを思い出しながらユーリ達と一緒に奥に進んでいったらアレクセイと一緒にいたクロームが現れたのである。

 

クロームはデュークが自分なりに星喰みから世界を護ろとしていると言うので、カロルが聞いたら、なんとデュークはテルカリュミ・レースの全人類の命を使って星喰みを倒すと言うのだった。

 

「オレたちにデュークのこと話してどうすんだ、いい加減正体あらわしな。始祖の隷長さんよ」

 

「ナンダッテ~‼」

 

「お姉ちゃん‼」

 

どうやらユーリはクロームが始祖の隷長が化けた姿だと龍姫達以外で見破ったのである。

 

クロームは光を放ち、コゴール砂漠で行き倒れになった龍姫達とユーリ達を助けたあのスフィンクスのような姿になって、龍姫達とユーリ達をそれ相応に相応しいか確かめるために戦いを挑んで来たのである。

 

龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのだった。

 

「いっけぇ‼ デモンズランス・ゼロ‼」

 

「龍音‼ アンタやりすぎよ‼ ネガティブゲイト‼」

 

「魔王地顎陣‼」

 

「烈砕衝破‼」

 

「エアプレッシャー‼」

 

「裁きの時来たれり、還れ‼ 虚空の彼方‼ エクセキューション‼」

 

龍姫達とユーリ達はクロームが風属性の術技を仕掛けてきてるので、弱点の地属性と闇属性の術技を繰り出して、見事に勝利してのである。

 

クロームは龍姫達とユーリ達にデュークを頼むと言って、聖核になったのである。

 

早速龍姫達とユーリ達は精霊化を行なったのである。

 

イストワールくらいの大きさの姿なったのだが、まだ目が覚めそうになかったので、龍姫達とユーリ達は洞窟から外に出てきた道を帰ろうしていたら、目が覚めたので、エステルがシルフと命名して、シルフが風を弱めて、バウルを呼べるようにしてくれて、消えていった。

 

早速龍姫達とユーリ達はバウルを呼び、休息のため、此処から近いカプワ・ノールの宿屋に向かったのだった。

 

カプワ・ノールに到着した龍姫達とユーリ達は、リタが星喰みに対抗するために資材を買いに行くと言うのでエステルが一緒に行ったので、龍姫も一緒に手伝うことにしたのである。

 

そんなこんなで資材を調達したので、ユーリ達が待っている宿屋に向かったのだった。

 

そしてその夜、ユーリがパティが部屋をこっそり抜け出して行ったのことに気づいて、龍姫達とユーリ達はパティを追いかけて行ったら、ラゴウに屋敷の裏の船着場でパティがサウデ不落宮で手に入れた麗しの星を掲げていたのである。

 

そしたら霧が晴れて、あの幽霊船が現れたのである。

 

リタがパティに声を掛けて、結局全員があの幽霊船に行くことにしたのだった。

 

龍姫達とユーリ達を幽霊船で待ち構えていたのは

 

「サイファー、うちじゃ‼ わかるか・・・‼」

 

龍華と優華龍と同じだが、左に錨のような大剣を持ち、右にライフルを持った骸骨の魔物に向かってパティがサイファーと呼んだのだが、骸骨の魔物はパティに攻撃してきたので、龍姫達とユーリ達は戦うことにして、一斉に得物を構えたのだった。

 

「サイファー‼」

 

「取り敢えず、天光満ところに我はあり‼ 黄泉の門開く時汝あり、出でよ‼ 神の雷‼ インディグネイション‼」

 

「龍姫ちゃ~ん‼ 船壊れるから‼」

 

「インディグネイションを通常の魔術で発動させたの‼」

 

「閃光裂破‼」

 

「星影連波‼」

 

「守護方陣‼」

 

龍姫達とユーリ達はなんとか骸骨の魔物を落ち着かせたのだが、

 

「うちじゃ、アイフリードじゃ」

 

「ナンダッテ~‼」

 

なんとあのパティがアイフリード本人だと言うのだったが、サイファーは人の意識がある間に殺してくれとパティの言って、馨しの珊瑚(マリス・ゲンマ)を渡して、パティは銃の引き金を引いて、銃弾を放ってケジメを付けて、カプワ・ノールに戻って、パティはエステルに泣きついて涙を流したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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参拾四

幽霊船の出来事から一夜が明けて龍姫達とユーリ達は部屋で休んでいたら、突然地響きがしたので外に出てみると、アスピオの方角から大きな独楽のような物が浮上してきたのだ。

 

「あれギャザリング城に似てる」

 

「うん、わたしも思った」

 

龍姫達はゲイムギョウ界のギャザリング城に似てると思っていたのである。

 

ふとエステルが何か呟いたのだった。

 

「タル・・・カロン・・・」

 

「え?」

 

「あれはタルカロンの塔、精霊たちがそう言うんです」

 

あれがタルカロンと言う建物で浮上させたのがデュークしかいないとユーリが呟いていた。

 

「どいた、どいた、黒くて長い髪のあんた、ちょっといいか!?」

 

「なんだよ」

 

「あんたみたいな風貌の人を見かけたら教えて欲しいって騎士団の人に言われたててな。なんでも新しい騎士団長フレン殿について話したいことがあるとか」

 

「なんだと?」

 

「人違いじゃなさそうか?」

 

「ああ。なぁ、オレを探してたヤツって猫みたいなつり目の姉さんとリンゴみたいな頭のガキか?」

 

「あ?ああ。そうだが」

 

「宿でまってりゃいいか?」

 

「ああ。それでいい、呼んでくる」

 

いきなりユーリに男性が話しかけてきて、フレンについて話があると言うのである。

 

取り敢えず話を聞くため龍姫達とユーリ達は宿で待つことにしたのだった。

 

しばらくして、ソディア達がやって来て、龍姫達とユーリ達にフレンがヒピオニア大陸の北東で帝都からの避難民を護衛していたら、魔物の大群に襲われてしまい、ソディア達が龍姫達とユーリ達に救援を頼み込んできたのだった。

 

「ほんじゃあ、ちょっくら行ってくるわ」

 

「わたしも一緒に行くよ‼」

 

「そうだよ、ここまで来たんだから一緒に行かないと」

 

「わかったよ、ほんじゃ、フレン助けに行きますか‼」

 

ユーリが単独で行こうとしたので龍姫達とほかのメンバーが行くと聞かなかったので一緒にフレンを助けに向かったのだった。

 

ユーリから先にフィンエルティア号に乗り込んでくれと言うので、龍姫達は先にフィンエルティア号に乗り込んで、しばらくして、ユーリとソディアがやって来てヒピオニア大陸の北東に向かったのだった。

 

ヒピオニア大陸の北東に到着した龍姫達とユーリ達は魔物の大群とやりあっている騎士団の姿を発見したのである。

 

 

物凄い土煙が舞っており、どうやら状況が危ないようだったので、ユーリはリタにカプワ・ノールで作ったあの魔導器を使えないかと質問したのである。

 

リタは快く宙の戒典の代わりに作った魔導器こと、カロルが「明星壱号」と命名して、龍姫達とユーリ達はフレンの元に急いだのである。

 

「生きてるか?」

 

「ユーリ‼ どうしてここに!?」

 

「上官思いの副官に感謝しろよ」

 

なんとか龍姫達とユーリ達はフレンのいる場所に到着して、ユーリとフレンとラピードは龍姫達に

 

「此処は頼んだぜ‼」

 

「此処を手薄にするわけにはいかないだ」

 

「わかった、ボクたちでなんとしてみるよ」

 

防衛を頼んで魔物の大群の中心目掛けて走って行ってしまったのであった。

 

「守護方陣‼」

 

「衝波魔神拳‼」

 

「朧月夜‼」

 

龍姫達は避難民に被弾しないように注意を払いながら範囲攻撃を繰り出しながら、魔物を蹴散らしていたら、魔物の大群のど真ん中で光のドームが発生して、魔物の大群を蹴散らして、ユーリ達が戻ってきたのであった。

 

なんとか魔物の大群を片付けた龍姫達とユーリ達は現状の整理をしていたら、

 

カフウマンが此処の防衛に協力すると言って、どこかへ行ってしまった。

 

ソディア達がやって来て、アスピオの側に浮上したタルカロンから周囲に妙な術式が発生して、イリキア全土の人々が体調不良を訴え出したと言うのである。

 

「吸引・・・体調・・・それって人間の生命力を吸収してるってことじゃあ・・・」

 

「ナンダッテ~‼」

 

「どうやら、急を要するみたいだよ‼」

 

なんとタルカロンに生命力を吸収されていると言うのだった。

 

星喰みに対抗するにはこれより何百倍の威力が必要と言うのだった。

 

「やっぱ魔核を精霊にするしかないのか」

 

「待ってくれ、僕らにも、分かるように説明してくれないか」

 

と考えていたら、フレンが説明してくれと言うのでユーリは今いる場所にヨーデル殿下とギルドの人間にも聞いて欲しいとフレンに頼み込んで承諾してもらったので龍姫達とユーリ達は会合に参加を要請するためにダングレストのユニオンに向かったのである。

 

ユニオンからはハリーが代表して行くことになり、ノードポリカの戦士の殿堂からはナッツが代表として参加すると承諾したのだった。

 

龍姫達とユーリ達はフレンがいる場所に戻ったら、何もなかった場所に小さな街が出来ていたのだった。

 

龍姫達とユーリ達はフレンにユニオンと戦士の殿堂が承諾したことを伝えて、ジュディスがバウルでヨーデル殿下を迎えに行ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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参拾五

今現在帝国とギルドの会合が行われているのだが、龍姫達とユーリ達は各々に立ち去ろうとしたら、フレンに呼び止められたのである。

 

話をしていたら、リタがどうやって世界中の魔核にアクセスする方法を考えていたら、ウィチルがアレクセイとバルボスの遺品から世界中の魔核にアクセスできる記述した記録を発見したと言うのだった。

 

 

リタは早速ウィチルの荷物のある場所に一目散に走って行ってしまい、ウィチルも後を追いかけるのであった。

 

エステルも一緒に行ってしまったのである。

 

龍姫達とユーリ達はそれぞれ自由行動にすることにしたのだった。

 

ユーリはフレンに話があると言われて、街の入り口に行ってしまった。

 

龍姫達は先に宿に入って、話し合うことにしたのだった。

 

「ボク、決めた、ユーリ達に話すことにするよ」

 

「そうだな、もうここまで来ちまったんだから、俺も腹括るぜ‼」

 

「わかったよ、お姉ちゃんがそう言うんだったら、何も言わないよ」

 

「だって龍姫お姉ちゃんが自分で決めたんだから」

 

「ボクも賛成だよ、ユーリさん達と一緒にデュークさんを止めよう」

 

龍姫達はユーリ達に自分が人間ではなくゲイムギョウ界と言う異世界の女神でプラネテューヌの皇帝のような物であることを話すことにしたのだった。

 

その夜はユーリ達はそれぞれに決意をして、翌日

 

この街の名前はエステルがオルニオンと命名して、ソディア達がフレンに凛々の明星ともに星喰み討伐に向かってほしいと言いだして、フレンはヨーデル殿下の命令と自分の意志で星喰み討伐に一緒に行くことにしたのだった。

 

リタが明星壱号を元にヨーデル殿下からもらった剣を合成してそれをユーリが装備することになり、カロルが明星弐号と名付けたのだった。

 

もちろん龍姫達も一緒に行くことにしたのだった。

 

そしてフィンエルティア号に乗り込んでデュークがいるタルカロンに向かったのだった。

 

龍姫達はフィンエルティア号に乗り込んで凛々の明星のメンバーとフレンしかいないことを確認して

 

「行くよ‼ 真龍婭・うずめ・美龍飛・龍音‼」

 

「うん‼」

 

「龍姫‼」

 

「龍姫ちゃ~ん‼」

 

龍姫達は女神化をするため、光を纏いだしたのでユーリ達は慌てて、駆けつけたのである。

 

そしてついに

 

「龍姫達なんですか‼」

 

「ごめん、もう少し早くみんなに話せばよかったね、わたしはフェローに言われた通り、人間の姿を取れる、異世界のゲイムギョウ界の女神なの」

 

「えぇぇ‼」

 

「なるほどな、オレたちが出来ねぇ術技使えるわけだな、でもオレたちに協力してくれないか、おまえたちは本当は空を飛べるんだろ?」

 

「その通りよ、あの時バルボスを助けることが出来たんだけど」

 

「僕たちに拒否されると思ったんだね、あの時バルボスは多分自分で死ねつもりだっただよ、龍姫達が助けてもバルボスは同じ道を選ぶと思うよ」

 

「だから、あんた達は気にしなくてもいいの」

 

「ありがとう、リタ~」

 

「おっさん達はたとえ女神でも受け入れる覚悟はできてるんだから」

 

「おっさん、涎が出てるぜ」

 

「わたしは知ってたけどね、だってナギークを使えば龍姫達が人間でないことぐらいわかるわ」

 

「お願い申し上げあげます、我々にご協力をしてください‼」

 

「もちろん、そのつもりだニャー‼ フレン‼」

 

「おい、おまえ、うずめなんだよな?」

 

「それにしても、カッコイイですし、うずめはかわいいですね‼」

 

女神化した龍姫達にユーリ達は星喰みを討伐に協力して欲しいと言われて、快く承諾したのだった。

 

もちろんレイヴンが龍姫達の女神姿を見たことによってセクハラを実行しようとしてリタにお仕置きされていたのだった。

 

龍姫達は転生者であることも話して、元の姿に戻り、ゲイムギョウ界のことを話したのだった。

 

「つまり、女神達は人の心の奪い合いをしていたってこと」

 

「うん、ボクが転生するまではね、今は友好条約が結ばれて、シェアの代わりに天界の上層部から魔力を授けてもらったんだ」

 

「なるほどな、今はそれぞれのやり方を貫いてるのか」

 

「うん、それとこの女神デバイスがあれば女神になれるんだけど、一度使うと人間に戻れないんだ」

 

「それってつまり龍姫と龍音は人間だったの」

 

「そうだったんですね、でも、わたしの大切な親友です‼ なんと言おうと‼」

 

「ありがとうエステル」

 

龍姫達はタルカロンに到着したのである。

 

スキット:ゲイムギョウ界

 

レイヴン「龍姫ちゃ~ん‼ ちょっと聞いていい?」

 

龍姫「何ですか、レイヴンさん?」

 

レイヴン「プラネテューヌ以外の女神様ってどんな人かなって」

 

龍姫「ほとんどがボクの幼馴染みたちですけど、そうですね、ラステイションの女神ブラックハートのノワール改め獅子神勇龍と龍菜は、ユーリのような黒衣服に黒い長髪をツインテールにして、少し一人で抱え込んじゃうことが偶にあるんです、それとボクの幼馴染みの星龍に武術を教わって、得物がレイピアからボク一緒の刀にしたんです」

 

レイヴン「なんか青年の妹みたいね、でもおっさんもゲイムギョウ界に行ってもいいかな」

 

龍姫「いいですよ」

 

ユーリ「オレに勇龍か龍菜と戦わせてくれ‼」

 

フレン「ぜひお願いします」

 

カロル「なにこの二人は・・・」

 

そんなこんなで龍姫達とユーリ達はタルカロンを進んでいったら、

 

「ユーリィィィ‼ 待ってたぞ」

 

「ったく懲りねぇ野郎だな」

 

「俺を倒さねぇと此処からは出られないぜ‼」

 

「何?」

 

またあのザギが魔導器に浸食されながら龍姫達とユーリ達の行く手を阻んできたのだった。

 

おまけに魔導器を使って部屋に結界を張って、龍姫達とユーリ達を閉じ込めてしまったのだった。

 

先に行くため龍姫達とユーリ達は一斉に得物を構えたのだった。

 

龍姫達は女神化しないで戦うことにして、

 

「ユーリィィィ‼」

 

「いい加減にしろ‼ 噛烈襲‼」

 

「崩龍斬光剣‼」

 

「龍音嬢ちゃん、すごいわ」

 

「レイヴンさんも頑張ってください‼ 破邪十字星‼」

 

「邪霊一閃‼」

 

「翔雨裂空撃‼」

 

龍姫達とユーリ達はザギを蹲ったので、ユーリがザギに近付いて、

 

「地獄でやってろ‼」

 

斬りつけて下に落としたのだった。

 

結界が壊れたので龍姫達とユーリ達は仕掛けを解きながら頂上で待ち構えているデュークの所に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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参拾六

龍姫達とユーリ達はタルカロンの仕掛けを解きながら頂上で待っているデュークの下へ向かっていたのだった。

 

スキット:イストワール

 

ユーリ「龍姫、いーすんってどんな奴だ?」

 

龍姫「いーすんはイストワールって言うだけど、プラネテューヌの教祖の人工生命体で、自分の女神の理想を押し付けてきたり、人間の30倍仕事が遅いから職員の人が困り果てたり、ボクがプラネテューヌ教会で働くまで、真龍婭と美龍飛が監視されながら徹夜で仕事してたからね。確かに真龍婭が仕事を押し付けてたのは事実だけど」

 

ユーリ「おい、そんな奴で良く大丈夫だったな、オレがプラネテューヌ教会の職員だったら、辞表出して、やめてるぞ。」

 

龍姫「うん、だから、今、ボクの幼馴染みで、御神咲耶と龍宮神刀夜が次期プラネテューヌ教会の教祖候補になっているだ、これは天界の上層部の会議でいーすんの解雇処分が決定したからなんだ。もちろん二人とも女神なんだ」

 

レイヴン「そうだったの、おっさんも真龍婭ちゃん達は元気いっぱいに遊んだりしてくれた方がうれしいな」

 

エステル「そうですね、わたしも同じでしたから」

 

カロル「ボクも、そんなとこ嫌だな~」

 

リタ「その教祖、馬鹿って言う病気じゃない‼」

 

龍音「うん」

 

フレン「彼女は女神様を理想化しているんだね」

 

龍姫達とユーリ達はとうとうデュークの待つタルカロンの頂上に到着したのであった。

 

「デューク・・・‼」

 

「デューク、オレたちは四属性の精霊を得た。精霊の力は星喰みに対抗できる」

 

「だから、もう術式を解除してよ‼」

 

「お願いします、デュークさん‼」

 

「あの星喰みの大きさを見ればいい。たった四体ではどうにもなるまい」

 

「四体は要よ。足りない分は、魔導器の魔核を精霊にして補うわ‼」

 

龍姫達とユーリ達はデュークに術式を解除するように説得しているのであるが、デュークは

 

「おまえたちは人間の都合の良いように、この世界を・・・テルカ・リュミレースを作り変えてるにすぎん‼」

 

龍姫達とユーリ達は自分の思い思いをデュークにぶつけたのだが、デュークは

 

「だが、私にはわたしの選択がある」

 

「わかってくれねぇのはそれをやろうとしてるのがオレたち人間と異世界の女神だからか?」

 

「人間信用できないから放っとおいて、手遅れになったらいきなり消そうとするのってどうなのよ」

 

「おまえたちはこの塔がどいうものか知っているか? もともと都市だったこのタルカロンを古代人が自ら兵器に変えた。始祖の隷長を滅ぼすために‼」

 

「‼」

 

タルカロンは古代人が始祖の隷長を滅ぼすために兵器に作り替えた都市だと言い、古代人は魔導器を破壊する始祖の隷長は邪魔でしかなかったのだとデュークが述べ、また人間は同じ過ちを犯すと言い、龍姫達とユーリ達はクロームの言葉を伝えて、ユーリはやめるように言ったのだがデュークは始祖の隷長の意志を継ぐと言って聞かなかったのだ。

 

「確かに人は何かに頼ってしまうけど、人は変われるんです‼ 違う何かを知ろうとすることが人を変えれるんです‼ 人が変われば、世界だって変われるんですよ・・・そんな術式なんていらないんですよ‼」

 

「変わらない現実に文句を言うのは間違っています‼」

 

「失った悲しみを、守られた誇りに変えればいいじゃねぇか‼ 自分を守ってくれた命に意味があったんだと思えばいいじゃねぇかよ‼ なんでわからないだ‼」

 

「不思議じゃねぇ、あんたとオレたちは選んだ先・・・未来に見えてる物が違う。」

 

「未来は守らなければならん。守らねば破滅が待っている」

 

「未来は創り出すもんだろう。選んだ道を信じて創り出すもんだ‼」

 

それでも龍姫達とユーリ達はデュークを説得したのだが、デュークは聞く耳を持たないで宙の戒典を抜き、構えたのだった。

 

凛々の明星とプラネテューヌの女神の連合軍とデュークとの戦いの火蓋が切って落とされたのである。

 

 

 

 

 

 

 



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終章

龍姫達とユーリ達はデュークを止めるために、そして星喰みを倒しすために戦いの火蓋が切って落とされたのである。

 

龍姫達は魔力を温存するため女神化をしないでユーリ達に助太刀をすることにしたのだった。

 

「やめてよ‼ こんなことしてなんになるの‼」

 

「そうです、今からでも遅くないです」

 

「おまえらに始祖の隷長がわかるはずもない」

 

やはりデュークは龍姫達とユーリ達が協力しても尚余裕が窺えたのであった。

 

「さすがにフェローが認めた者たちと言うことか」

 

「あんたこそ大した強さだ」

 

「ボクたちがこの人数で攻撃しているのにへこたれないなんって」

 

「フッ、残念だ。おまえたちともっと長き時を歩んでいれば。違う形の邂逅があったのかもしれぬのにな」

 

「今からでも遅くないぜ‼」

 

「そうですよ‼」

 

「いや、もう遅い。この空を星喰みに覆われたとき、私の道は決してしまってのだから」

 

「この分からず屋め‼」

 

「世界の永続にとって最善の道、それは世界を自然な形に戻すこと・・・それが私の選んだ道‼ 私はそれに殉じる。 友よ‼ 力を‼」

 

そう言ってデュークは宙の戒典を地面に突き刺して光が頭上に集まりそれが収まったら龍姫達とユーリ達は魔法陣の上に立たされて、デュークは白色の姿に変貌を遂げたのだ。

 

「行くよ‼ セットアップ‼」

 

「うん‼ テルカ・リュミレースのみんな‼ 変身するよ‼ 括目せよ‼ 変身完了‼」

 

「括目してください‼ バリアジャケット装着完了だ‼」

 

「行くぜ‼ 変身‼ バリアジャケット装着完了だニャー」

 

「ボクも‼ セットアップ‼ いつでも行けるぞ‼」

 

「さて龍姫達も変身完了したことだし、行くぞ‼」

 

「全く龍姫様達には驚かされるよ、でも、僕たちは負けるわけには行かないのだから‼」

 

龍姫達は女神化をして、ユーリ達もこの戦いにケリを着けるために戦闘態勢に入ったのだ。

 

一斉に得物を構えたのだった。

 

「デューク‼ もうやめて‼」

 

「先ほどの人物と同一人物なのが信じがたいな」

 

「悪いが、こいつらさっきあんたと戦っていた龍姫達なんだよ‼」

 

デュークも龍姫達の女神の姿を見てさっきまでユーリ達と一緒に戦っていた人物だと己の視覚を疑っていたのだが、やはり龍姫達が女神化しても一方に退く気配がなかった。

 

そして、

 

「始まりの時を再び刻め‼ ビックバン‼」

 

「キャァア‼」

 

龍姫達とユーリ達はデュークの秘奥義「ビックバン」を喰らってしまったのだが、まだ龍姫達とユーリ達は諦めていなかったのである。

 

そして龍姫達とユーリ達は決着を着けるために、

 

「飛ばして行きますか(わ)(ぞ)(ニャー)‼」

 

「いい気になるな‼」

 

オーバーリミッツLv3を発動させて、

 

「来ませ‼運命の友‼ 誰が来るかの~サイファー‼」

 

巨大なルーレット上でパティが軽快よくステップをしてこけて止まったマスは錨のマークで、それが大当たりのマスでサイファーが現れてデュークに向かって滅多斬りをした後、ライフルでぶっ飛ばす秘奥義「サモンフレンズ」を繰り出し、

 

「ここでお終いにするよ‼ はぁぁぁ‼ 光竜滅牙槍‼」

 

フレンは剣に光を溜めて勢いよく突きを繰り出して無数の光の龍で攻撃する秘奥義「光竜滅牙槍」を叩き込み、

 

「行くわよ‼ 来たれ雷‼ 裁きを受けよ‼ 煌華月衝閃‼ いかがかしら?」

 

ジュディスが槍に雷を纏わせて一閃する秘奥義「煌華月衝閃」をお見舞いして、

 

「轟け鼓動‼ ブラストハート‼」

 

レイヴンは心臓魔導器の力を解放して紫色の光線を打ち出す秘奥義「ブラストハート」を繰り出して、

 

「万象を成しえる根源たる力・・・太古に刻まれしその記憶・・・我が呼び声に応え、此処に蘇れ‼ エンシェントカタストロフィ‼ これがあたしの研究成果よ‼」

 

リタが巨大な四色の術式を展開させて、周囲を一辺に攻撃する秘奥義「エンシェントカタストロフィ」を発動して、

 

「全身全霊で叩く‼ 1‼ 2‼ 3‼ 豪覇連刃インパクト‼」

 

カロルがカバンから巨大な武器を出して、数を数えながら叩き込み、最後は力一杯に叩いて爆風を熾す秘奥義「豪覇連刃インパクト」を叩き込んで、

 

「ウオォォォウッ‼ ワン‼(斬‼)」

 

ラピードが小太刀を銜えて物凄いスピードで斬りつける秘奥義「斬」を繰り出して、

 

「行きます‼ 邪と交わりし、悪しき魂に清き聖断を‼ セイクリットブレイム‼ 安らかな眠りを・・・」

 

エステルが光を纏いながら上昇してそこから光を放出する秘奥義「セイクリットブレイム」を放ち、

 

「交わらざりし命に、今もたらされん刹那の軌跡‼ 次元を超えて、此処に融合せし未来への胎動‼ 義聖剣‼ わたしは、未来を切り拓きます‼ 斬る‼ 真神煉獄刹‼」

 

龍音は大小の二振りの刀に光を纏わせて乱舞をしながら切り刻み、大上段から二刀を振り下ろした瞬間に、「閃光の女神」に変身して、左のドンの小太刀を逆手に持ったまま斬り上げて、最後は右に持っている妖刀「童子切安綱」で特攻する秘奥義「真神煉獄刹」を繰り出して、

 

「心得よ‼ 我が剣は女神の刃‼ 六道の悪行浄滅せん‼ 闢・魔神王剣‼ 成敗です‼」

 

美龍飛は刀で打ち上げて魔法陣に捉えて、大上段から一刀両断する瞬間に「犬姫女神」に変身して斬り捨てる秘奥義「闢・魔神王剣」を叩き込んで、

 

「終わらせてやるにゃ‼ 来たれ‼ 迅雷ニャー‼ この全てに 悪しきを断ち切るニャー‼ 烈震‼ 神雷牙‼」

 

うずめは左手に雷を纏い、獅子戦吼の要領で掌底を叩き込んで、最後は抜刀術で斬り抜ける秘奥義「烈震神雷牙」を決めて、

 

「わたしに力を‼ 虚空蒼破斬‼ 空間翔転移‼ これが次元を超えた女神の力よ‼ 天龍‼ 滅牙斬‼」

 

真龍婭は虚空蒼破斬から入り、空間翔転移で頭上に舞い上がり、時計を象った魔法陣に閉じ込めて、龍虎滅牙斬を叩き込む秘奥義「天龍滅牙斬」を叩き込んで、

 

「鳴り響け‼ 次元を超えし刃よ‼ 紫龍の女神の元に集え‼ 此処に紡ぎし絆‼ 天翔‼ 夢幻‼ 絆龍斬‼」

 

龍姫は舞い踊りながら切り刻み、二刀で滅多斬りにして、小太刀を操り、五芒星の魔法陣を形成して、翔旺神影斬のように縦横無尽に斬りつけて、最後は抜刀術で斬り抜けて、インディグネイト・ジャッジメントのように頭上から巨大な剣を落として納刀して「猫耳女神」に変身して指パッチンを決める龍姫オリジナル秘奥義「天翔夢幻絆龍斬」を繰り出して、

 

「お終いにしようぜ‼ 閃け‼ 鮮烈なる刃‼ 無辺の闇を鋭く切り裂き‼ 仇名す者を微塵に砕く‼ 決まった‼ 漸毅狼影陣‼ はぁぁ‼ 止め‼」

 

ユーリは四方八方から陣を描きながら切り刻む秘奥義「漸毅狼影陣」をお見舞いしたのである。

 

「すまぬ・・エルシルフ・・・約束・・・守れそうにない」

 

「エルシルフがどんな奴だったのか知らねぇオレが言っても説得力ねぇけど、人魔戦争で人のために戦ったエルシルフってやつはダチのあんたに人間を否定して生きることなんて望んじゃいないと思うぜ」

 

「エルシルフの願い・・・世界を守る事・・・いとしきいける者、心ある者の安寧」

 

「ユーリ、急がないと‼」

 

「あぁ、やるぞ‼」

 

ユーリは明星弐号を鞘から抜き、掲げて、エステルが四属性の精霊を呼び、エステル・ラピード・カロル・レイヴンの魔導器の魔核から光が飛び、テルカ・リュミレースの結界魔導器及び各地の魔導器魔核から光が飛んできて巨大な翼の剣を形成したのだがまだ足りなかったのである。

 

龍姫達は魔力を分け与えようとしたらデュークが立ち上がって宙の戒典を掲げて、明星弐号と同調して

 

「いっけぇぇぇ‼」

 

龍姫達は声を同調させて、ユーリは明星弐号で星喰みを一刀両断にしたのである。

 

「やっと繋がりましたました。初めまして、ギルド「凛々の明星」と騎士団長様、私は天界から参りました、女神ツクヨミと申し上げます」

 

「龍姫達帰るの」

 

「ごめん、ゲイムギョウ界のみんなに心配かけれないから」

 

「そうじゃな、また会える日を待っておるぞ 龍姫姐達」

 

「パティも元気で」

 

「私は女神様とともに戦ったことをうれしく思っております、また会える日をお待ちしております」

 

「フレンさん、別に堅くならなくても」

 

「さよならは言わないわ」

 

「ジュディスも元気でね」

 

「美味しかったわよ、あの豆腐ハンバーグ」

 

「それはよかったよ」

 

「ワウ‼」

 

「勇龍のラピードを連れて来れたらよかったね」

 

「龍姫、パーカワンピ、大事にします」

 

「大事にしてね」

 

「おまえたちとの、兄妹に間違えられたことは一生忘れねぇ」

 

「ボクもだよ」

 

「それではみなさんごきげんよう」

 

龍姫達はツクヨミの力で元の次元のゲイムギョウ界のプラネテューヌに戻って行ったのである。

 

「ん? これなんだ?」

 

「これって魔導器と写真」

 

「それとゲイムギョウ界のお金です」

 

「どうやらおまえたちに報酬として払ったんだな」

 

「流石にこれはオレたちに払いすぎだろ」

 

「いいんじゃないの~貰っちゃったものは」

 

「そうね、わたし達がゲイムギョウ界に行くことがあれば必要になるわ」

 

「僕までもらってしまったからね」

 

どうやらツクヨミは龍姫達を護衛してくれたので、凛々の明星とフレンとエステルに次元魔導器とカラーの集合写真とゲイムギョウ界の通貨クレジットを報酬として渡したのだった。

 

デュークは立ち去った。

 

だがこれは物語の始まりに過ぎなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




龍姫はオリジナル秘奥義を修得させました


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