GANTZ 変な特典をもらった男の物語 (鼻眼鏡26号)
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プロローグ

作者「さてさて、これを書くのは前々から決めていたので取り敢えず筆をもたせてもらいました。」

作者「前書きがめんどいんで本編始まります。」







人生は一度しかない。

 

 

みんなそうだ。

 

 

転生?なにそれおいしいの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな風に考えていた時もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だが、こんなことが起きるなんて。」

 

 

彼の名前は有馬 竜伍《アリマ リュウゴ》

成績、運動共に平均的容姿も平均。

いわゆる、モブまたは、平均的。

そんな彼は現在、真っ白い空間にいる。

 

 

 

「これはいわゆる神様転生だな!絶対そうだ。」

 

 

竜伍は1人大声を叫ぶが誰も返事をしない静かなままであった。

 

 

「………ちょっと不安になってきた。どうしよう。こんなところで一生1人なんて耐えられないぞ。」

 

 

しかし、やはり誰もいない。

 

 

「どうしよかなー何もないしただ広い空間に1人ってのは《一人じゃないよ。》なっ!?だっ誰だ!」

 

 

突然の声に驚く竜伍だが周りには誰もいない。

 

 

《ひぃ!ど…怒鳴らないでくださいよ〜》

 

 

「あっ…す…すいません。」

 

 

罪悪感から竜伍は謝った。

 

 

「そ…それよりあなたは誰なんですか?姿は見えないけど。」

 

 

「私は神様育成学院3年8組のミコトと申します。」

 

 

「か…神様育成学院?何それ」

 

 

「名前の通り神様に育成する学校です。この度あなたに担当することになってますよろしくお願いします」

 

 

「おいおい、話が飛んでるぞ。担当?何のだよ。」

 

 

「それはですね。今年私は卒業試験を受けることになっていてそのテスト内容がこいつは平均的な顔だな〜と思う人を転生させてその世界で偉業を成し遂げると言うことになってます。」

 

 

「……………まじかよ。…じゃあ俺は顔面偏差値が平均的なのか!?」

 

 

よくわからない絶望に竜伍は打ちひしがれていた。

 

 

「ここにいる以上そうなりますね。」

 

 

竜伍の顔は蒼白となっているのにミコトは話を進める。

 

 

「うーん、納得したくないけどけど。急にそんな事になるなんて正直ついていけないな。つか、家の事とかどうなってんの?」

 

 

「竜伍さんは他の皆様とは違う反応をするんですね。」

 

 

「他のみんな?」

 

 

竜伍はミコトの言葉に疑問を持った。

 

 

「はい。普通はもっと怒ったり早く転生してくれってうるさいんですよね。」

 

 

「そりゃそうだろ。なんせ急に人生を終わらせるんだからな。」

 

 

「さて、竜伍さんお話はここまでです。本題に入りましょう。」

 

 

「俺の質問に答えてもらってないが?」

 

 

ミコトが打って変わって真面目な声にになり多少驚く竜伍。

 

 

「竜伍さんはどんな世界に転生しますか?。」

 

 

「無視ですか……………うーん。」

 

 

竜伍は手を顎に当てて悩んだ。

 

 

「………………………ガンツかな。」

 

 

竜伍は絞り出したかのように言葉を放った。

 

 

「…ガンツって何ですか?」

 

 

「え?知らないの?」

 

 

「はい、聞いたことないです。なんせ大抵の人はラノベとかなので!」

 

 

見えないがミコトがえっへんとばかり突き出すように言ったのが容易にわかる。そして何故かムカついた。

 

 

「漫画だよ漫画。ガンツって作品なんだけど大丈夫?」

 

 

「あーちょっと待っててくださいね〜調べてきます。」

 

 

そう言ってミコトは何処かへ行ってしまったような気がした。

 

 

 

5分後

 

 

 

「竜伍さ〜ん調べてきましたので転生をやらせてもらいまーす。」

 

 

どうやらミコトは帰ってきた。

 

 

「早いな、5分でやったみたいだけど大丈夫なの?」

 

 

「しっかりと全話読んできましたので大丈夫です!」

 

 

「多少心配はあるんけど………特典とかないの?」

 

 

「特典は残念ながら教えるのを禁止されていて転生世界で考えるな感じろ。だそうです」

 

 

「まじかよ。ブルー○リーかよ」

 

 

「大丈夫ですよ。なんとかなりますって。」

 

 

「不安しか残らんぞ。」

 

 

「あと、ここでの内容や前世の記憶とかは消えるのでご了承を。」

 

 

「ちょっ!?それを先に言えって「行ってらっしゃーい」聞けぇぇぇぇぇ!」

 

 

竜伍は地面に空いた穴に落ちていった。

 

 

「…うーん、何で転生特典が『どんな状況でも冷静でいられる』なんだろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンツ、スタート

 




作者「これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。」




感想指摘待ってまーす。


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有馬竜伍と言う男

作者「1日に約3つも作るのは大変だね。」

作者「それではスタートです。」


俺の名前は有馬竜伍。

現在、高校一年生

今現在、地下鉄を待っているところだ。

 

 

「あのー梶川に行くにはこの電車で合ってますか?」

 

 

本を読んでいるとお婆さんが話しかけてきた。ふつうは無視する人が多いが。

 

 

「はい、この駅から5駅先がそうですよ」

 

 

「ありがとうございます。」

 

 

こんな感じで人には一応親切にしている。

だが、俺は生まれてこのかた16年小学校時代以外にこの世に満足していない。

 

 

 

 

高校生特有の悩み。簡単に言えばこの世に不満があるんだ。

 

 

「なんか、日常が変わる出来事ねぇかな〜」

 

 

そんなことを小言で呟く竜伍の隣には。

 

 

「…………」

 

 

(知らないやつかと思えば……加藤だな。)

 

 

竜伍の隣には小学校の同級生の加藤 勝がいた。

 

 

(身長高いな、顔に面影があるからかろうじて分かるけどそれ以外はどこも面影を感じない。)

 

 

竜伍:170センチ

加藤:190センチ

 

 

(そして、なんかヤンキーぽくなったな。)

 

 

髪をオールバックにしている加藤を見て竜伍がそんなことを考えていると。

 

 

 

ドサッ!

 

 

駅の線路に人が落ちていた。

 

 

(駅員さん呼ぶか。)

 

 

竜伍が駅員を呼びに行こうとしたその時。

 

 

「………よし、行こう。」

 

 

全身から汗が出ている加藤が線路に降りた。

 

 

(あいつは馬鹿か?普通は駅員を呼ぶだろ。)

 

 

加藤は酔っているおっさんに話しかけてるが一向に起きる気配がない。加藤はおっさんを持ち上げてホームにあげようとしていた。

 

 

(………手伝ってやるか。)

 

 

「おい、加藤。おっさんを引き上げてやる。」

 

 

「!?竜ちゃん!ありがとう。」

 

 

加藤は俺を見て驚いているがおっさんを持ち上げて引き上げることは出来た。

 

 

《電車が参ります。白線の内側までお下がりください。》

 

 

そのアナウンスが鳴り響いた。

 

 

「ほら加藤…捕まれ。」

 

 

竜伍は手を差し伸べて加藤を引き上げようとしたが。

 

 

「ありがとう竜ちゃん。」

 

 

「うおっと!」

 

 

ドスン!

 

 

「ごめん!竜ちゃん!」

 

 

竜伍が引き上げる前に加藤が引っ張ったため線路に落っこちた。

 

 

「たっく、何やってんだよ」

 

 

「お…おい!マズイぞ!電車が来た!」

 

 

ホームにいる誰かがそう叫んだ。

 

 

「加藤走るぞ!」

 

 

竜伍は声を聞いたと同時に走り出した。

 

 

「ホームの端あたりにハシゴがある!それを使うぞ!」

 

 

「わ…分かった!」

 

 

2人は走ったが。

 

 

「通過だぞ!止まってくれない!」

 

 

その声で。

 

 

「………無理だな。」

 

 

「竜ちゃん!?止まっちゃダメだ!」

 

 

竜伍は止まって電車を見た。

 

 

電車は止まらずスピードが速いままで

 

 

2人を跳ねた。

 

 

体はバラバラになりゆっくりとその意識が途切れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………」

 

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

 

2人は轢かれた筈だが。

 

 

「なんだここは。」

 

 

竜伍が言ったこととは

 

 

マンションの一室で中央に巨大な黒い球体がある部屋であった。




作者「眠いね〜」

竜伍「開始一言目がそれか。」

作者「これ書いたの夜だからさ。眠いんだよねー」

竜伍「しっかりとした睡眠をとらないから眠いんだよ。」

作者「じゃあ、寝るんであとよろしく〜」

竜伍「あ!おい!マジで寝やがった。」

竜伍「まぁ、話す事は特にないしな。」

竜伍「ん?なんだこのメモ」







主人公竜伍について容姿は皆さんのご想像にお任せします。
こうすることで自分の理想の主人公になるので。




竜伍「…………」

竜伍「見なかったことにしよう。」

次回もよろしくな。


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死にたくなければネギ星人を倒せ

作者「丸一日かけて書きました。」

作者「もっと、わかりやすく頑張って書いていきます。」

作者「それではスタート」


「どうなってんだ?」

 

 

竜伍は困惑していた。

先ほど電車に轢かれたと思ったらこの部屋にいる。

 

 

「俺たち電車に轢かれたはずだよな。」

 

 

「ん?ああ、そうだな。」

 

 

「竜ちゃんごめん俺のせいで。」

 

 

轢かれた実感があってそれなのに生きているが加藤は罪悪感から謝った。

 

 

「本当だ。もう少し考えて行動しろ。」

 

 

「うん、本当にごめん。」

 

 

2人はそんな風に会話していると

 

 

ブゥン!ジジジジジ

 

 

黒い玉から一本のレーザー光線が出てきた。

 

 

「ん?なんだ?」

 

 

「多分人が出てくるよ。君達もそうだったからね。」

 

 

窓際に居たメガネの男がそう言った。

 

 

「こんなレーザーから人が出るだと?。」

 

 

竜伍は信じられなくレーザー光線の先に寄った。

 

 

レーザーからは肌色の肌が足から出てきて裸の女性が出てきた。

 

 

竜伍にもたれかかる女性に竜伍は自分の学ランを着せた。

 

 

「おい、着せてんじゃねぇよ。」

 

 

ヤクザ男は服を着せたことに言ってきた。

 

 

「ハァ…よいしょっと。」

 

 

竜伍はため息を吐き女性を持ち上げて壁に寄せた。

 

 

「これでいいか。」

 

 

竜伍は無視して次は携帯電話を出す。

 

 

(携帯電話は使えないか。…窓の外に東京タワーが見える。そして、何処からも出れないこの部屋。)

 

 

(人間が出来る芸当だが、レーザーから人間を出すのは絶対に人間には出来ないはずだ。)

 

 

「竜ちゃん?どうした?」

 

 

「……………」ブツブツ

 

 

加藤の言葉も聞こえないくらい竜伍は集中していた。

 

 

そんなこんなで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたーらしーいあーさがきたきぼーおのあーさが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒い玉からラジオ体操の音楽が流れてきた。

 

 

「な…なんだなんだ。」

 

 

「これってラジオ体操の。」

 

 

周りはざわめくが続いて黒い玉は。

 

 

 

 

 

 

 

 

ネギ星人

 

 

特徴

よわい 口グセ

口くさい ネギあげますから

 

 

 

 

 

 

 

「なんだこれ。」

 

 

加藤が近づいたその時

 

 

ガシャン!!

 

 

「うおっ!ひ…開いた?」

 

 

黒い玉は後ろと両横に開いていて両横にはショットガンの形をした黒い銃やハンドガンタイプの黒い銃や銃口が3つに分かれてる黒い銃があった。

 

 

「なんだこれ……うわ!ひ…人がいる!」

 

 

「なんだこいつ。…って竜ちゃん?どうしたの。」

 

 

「いや、あの中にいる人さ、あれが閉まってる時潰れてることになるのにどうなってんだろ。」

 

 

「あ!確かに。」

 

 

「それより後ろの方さ、箱があるけどそれ一つ一つに名前っぽいの書いてあるぜ。」

 

 

竜伍は自分の物らしき箱を取ってあけた。

 

 

(やっぱり変わってないな竜ちゃん。昔っからどんな状況でも冷静だな。)

 

 

加藤は竜伍の冷静さに驚いていた。

 

 

(このスーツ…あの窓際に座ってる中坊が中に着てる服と一緒だな。)

 

 

先程、チラッとパーカーの腕の部分からスーツと同じ部分が見えたのである。

 

 

(とりあえず、これ着るか。)

 

 

「竜ちゃんそれ着るの?」

 

 

「まぁな、そう言えばあの人起きないな。」

 

 

「そうだな。」

 

 

「起きたらあの人にもこれ着させるか。」

 

 

そんな話をしてると。

 

 

「うわぁぁぁぁ!!!」

 

 

先ほどのメガネの男が頭からレーザーで消えていった。

 

 

「あ…頭から消えてる。」

 

 

加藤はこの光景に驚き尻をつくが。

 

 

「落ち着け加藤さっき俺たちがあんな風になってここに来たのならまたどっかに飛ばされるだけだろ。」

 

 

竜伍はビックリするほど軽い感じで言っていた。

 

 

「マジかよ竜ちゃんこんな時でも冷静だなんて。」

 

 

「とりあえず着替える暇ないから飛ばされた向こうでいいか。おっ!、俺もきたか。先行ってるぞ。」

 

 

そう言って竜伍は特に慌てる様子も無く消えていった。

 

 

 

 

 

 

住宅街

 

 

 

 

 

 

「やっぱり飛ばされたか。」

 

 

竜伍が飛ばされたのは住宅街の階段の上で他の人も戸惑っていた。

 

 

「……………じゅ…住宅街?」

 

 

「きたか加藤。当たってただろ?」

 

 

「竜ちゃんすげーな。」

 

 

「あー皆んなちょっといい?」

 

 

二人で話してると先ほどの中坊が全員を呼び止めた。

 

 

「これさ、体験型バラエティーでさアメリカのチューナー放送のヤツでさっき出たネギ星人ってやつを今皆んなが持ってる銃で撃って倒すゲームなんだ。」

 

 

「皆んなここに来る前に話しかけられたでしょ。それがその人が催眠術をかけてここに運んできたって訳だよ。因みにこれの賞金があって100万円なんだ。」

 

 

「俺は、親父がその関係者でコネで出さしてもらってるんだ。」

 

 

中坊は淡々と話していきほとんど全員がそれを信じていた。

 

 

しかし

 

 

(話に穴がありすぎだ。)

 

 

竜伍は全く信じていなかった。

 

 

(第1この転送自体がまず人間の技術じゃない。それにあいつは嘘をついてる顔をしているな。)

 

 

「よっしゃー!!やってやるぜ!」

 

 

「優勝賞金100万円か」

 

 

「俺が見つけてやるぜ。」

 

 

話を信じた奴らは我先へと走っていった。

 

 

「君達は行かないの?」

 

 

「あー正直めんどくさい。」

 

 

「そっか。じゃあ。」

 

 

そう言って中坊は走っていった。

 

 

「あのーこれは一体どうなってるんですか?」

 

 

「「ん?」」

 

 

2人は声の方向を向くとそこにはずっとおきてこなかった女性であった。

 

 

「かくかくしかじか。」

 

 

「そ、そんな事になっていたんですね。あっこの学ランありがとうございます。」

 

 

「そうそう、この中に入ってるスーツ着れば?」

 

 

竜伍はそう言って巨乳と書いてある箱を渡した。

 

 

「これが私のなんですか?」

 

 

「そうですよ。女性で巨乳貴方だけなんで。」

 

 

竜伍は恥ずかしげもなく言った。

 

 

(よく平然とそんなこと言えるなある意味すごいよ。)

 

 

「そ…そうですか。あっ私岸本 恵 《キシモト ケイ》です。」

 

 

「よろしく岸本さん、俺は加藤 勝」

 

 

「有馬 竜伍。」

 

 

「よろしくお願いします。ちょっと着替えてきますね。」

 

 

「俺らはここで見張っとくよ。」

 

 

岸本は着替えにガレージに入って行った。

 

 

「さて、加藤これからどうする?」

 

 

「とりあえず俺もネギ星人を探してくる。竜ちゃんは?」

 

 

「俺は、賞金にも興味がなければただ帰るのも暇だから岸本さんを駅辺りまで帰すよ。同じコスプレしとけば多少は何とか大丈夫だろ」

 

 

「そっかわかったよ。」

 

 

「襲わねぇよ。安心しろ。」

 

 

「な…何が!」

 

 

「どうしたの?」

 

 

いつの間にか着替えて帰ってきた岸本が声をかけてきた。

 

 

「早くない?」

 

 

「そうですか?案外簡単ですよ。」

 

 

簡単だけでは説明になってはいない。

 

 

「まぁいい、次は俺が着替えてくるよ。」

 

 

竜伍は箱を持ってガレージに歩いて行った。

 

 

「加藤君だっけ?竜伍君と仲良いけど友達?」

 

 

岸本は竜伍が居なくなったのを見計らって聞いてきた。

 

 

「ああ、小学校の同級生で竜ちゃんは、俺の憧れだったんだ。」

 

 

「憧れ?なんで?」

 

 

「小学校の頃さ、竜ちゃんは凄かったんだよ。鬼ごっこしても誰からも捕まらないし、ガキ大将とかからも逃げ切ったりとにかく凄かったんだ。」

 

 

「ふーん、憧れの理由が逃げるの得意だからなんだ。」

 

 

「うーん、ちょっと違うかな。確かに逃げるだけだけど竜ちゃんは昔っからどんな状況になっても冷静でその時どうすれば良いかすぐに行動を起こす所かな。」

 

 

「あー確かにすごい冷静だよね。」

 

 

「戻ったぞ。」

 

 

岸本の言う通りで簡単で直ぐに着替えてこれた竜伍が帰ってきた。

 

 

「お帰り。それじゃあ竜ちゃん頼んだよ。」

 

 

「ああ、了解した。岸本さん近くの駅まで送るよ。」

 

 

「あ、ありがとうございます。」

 

 

そうして3人は別れていった。

 

 

 

 

加藤サイド

 

 

 

 

俺は、さっきの人達を追いかけて近くのアパートまで来ていた。

 

 

「しかし、この銃本当に撃てるのか?」

 

 

俺は転送?される前に銃口が3つに分かれている銃を持ってきていたのだ。

 

 

どぉん!ドォン!

 

 

「ば…爆発音!?…あっちからか!」

 

 

俺は爆発音の元へ走り出して着いた先には

 

 

「壁が壊れてる。まさかあの銃の威力なのか!?」

 

 

「囲め!!!」

 

 

「!!?」

 

 

突然の声の元はすぐ近くのところで何かを囲むように集まっている先ほどの人達であった。

 

 

その中心には身長は小学生くらいの子供だが、肌色や顔が人間の顔をしていないのであった。

 

 

「撃て撃て!!」

 

 

「うおおおおお!!」

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

黒い銃から聞こえる変な発射音であった。

 

 

「や、やめろおおおお!!」

 

 

加藤は走り出すがもう遅かった。

 

 

バッン!バッン!ババッン!!

 

 

ネギ星人は胴体と頭を残して絶命していった。

 

 

「な…何てことを!」

 

 

加藤はネギ星人を見て落胆していた。

 

 

しかしそこで。

 

 

ドサッ!

 

 

荷物の落ちる音がした。

 

 

「!?」

 

 

「な…なんだ…こ…コイツ!」

 

 

一同が驚愕する。

 

 

そこには身長2メートルあるトレンチコートを着て緑色の肌色や顔が人間をしていない。

 

 

ネギ星人の大人バージョンが居た。




次回は竜伍君の戦闘まで書きたいと思います。

お楽しみに。




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情けをかけるな容赦するな

さて、ネギ星人の戦闘が終わります。

それではスタート。


「なんだてめえ!!」

 

 

ネギ星人大人バージョンにヤクザの男が睨みながら近づいてき

 

 

「フンッ!」

 

 

ネギ星人の顔面へ頭突きをくりだした。

 

 

 

 

「っ!?い…いってぇ!!何だこいつ!鉄みてぇに硬てぇ!」

 

 

ヤクザの頭から血が流れていた。

 

 

ガシッ!

 

 

ネギ星人はヤクザの頭を掴むとヤクザの体を持ち上げた。

 

 

「う…うわぁぁぁぁぁ!」

 

 

ギョーン!

 

 

1人が慌ててネギ星人に向かって銃を撃ったが。

 

 

「て…てめえ俺を撃ちやがったな!」

 

 

ネギ星人が持ち上げたていたヤクザ男を盾にして防いだのである。

 

 

「俺は死なねぇ!絶対死なねぇ!!」

 

 

ババッン!!

 

 

その言葉を最後にヤクザ男の胴体が破裂し下半身が地面に落ちた。

 

 

「う…うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「う…撃て撃て!!!」

 

 

「ああああああああ!!」

 

 

全員は銃を撃つがそれを素早く動いて避け

 

 

「ああああ腕がぁぁぁぁ」

 

 

鋭い爪で腕やら胴体などを

 

 

「夢だこれは夢なんだ。」

 

 

切り裂く。

 

 

「…………」ガタガタ

 

 

惨劇の中加藤は震えるだけ。

 

 

シーン

 

 

先ほどとうって変わって静寂が訪れた。

しかし、そこは地獄絵図である。

 

(だ…ダメだ、う…動けない。)

 

 

「………」

 

 

ネギ星人は加藤に近づいてきた。

 

 

「………」

 

 

「ブァウッ!」

 

 

ネギ星人の爪が横振りに加藤はギリギリで避けて腹をかすめて加藤は持っていた黒い銃をネギ星人の顔面に向けた。

 

 

「ズバヌッ!ヌバ!ガムジ!」

 

 

「待ってくれ!俺は殺し合いとかしたく無いんだ!」

 

 

「ガブ!ゼグバ!」

 

 

「クソッ!…伝わんねぇよな。」

 

 

「ズバ!」

 

 

ネギ星人は両腕の爪を振って加藤に攻撃してきた。

 

 

「ちょっと…待て……待ってくれ!」

 

 

何とかギリギリで避ける加藤はだんだんと後ろへ下がっていく。

 

 

「…クソッ!ガードレールか。」

 

 

「ナバヌ!」

 

 

「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

加藤はガードレールから落ちて坂から転げ落ちて行った。

 

 

 

 

加藤サイドアウト

 

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

加藤が坂から落ちる少し前。

 

 

「どうなってんのかな他のみんな。」

 

 

「そういえば途中で帰って良いものかな?」

 

 

「いいだろ。どうせ参加任意だし。」

 

 

現在2人は坂を下りていて軽い話をしていたのである。

 

 

ピンポロパンポロ

 

 

「な…何この音!」

 

 

「………頭からか?」

 

 

岸本が驚くなか竜伍は頭から音が聞こえる事を探っていた。

 

 

「まぁ、いいだろ進むよ。」

 

 

「だ…大丈夫なの?」

 

 

歩き出す竜伍に岸本は不安でいっぱいだった。

 

 

「音がどんどん大きくなるな。ん?あれは……………岸本さんはこっちに来るな。」

 

 

「え?なんで?」

 

 

「何でもだ。」

 

 

1人で先を歩く竜伍はあるものを見つけた。

 

 

「これは、部屋にいた人の死体か?」

 

 

それは、先ほどまで部屋にいた人で中坊の話に興味を持たず先に帰った人である。

 

 

それが、頭のない死体の状態で見つかった。

 

 

「て事は、この音は警告音であってある一定の範囲を出るとこの形だと爆発か?」

 

 

竜伍は死体を見て状況を冷静に推理していた。

 

 

「やっぱりこれは、ゲームなんかじゃねぇ。本気の殺し合いかこれは。」

 

 

竜伍は立ち上がり岸本の下へ戻った。

 

 

「ね…ねぇ何があったの?」

 

 

「知らない方がいい。ついでに戻るぞ。」

 

 

「え?なんで他の道からじゃ駄目なの?」

 

 

「状況は道中話すから付いてきてくれ。」

 

 

そう言って竜伍は歩いて行った。

 

 

「ちょっと待ってよー」

 

 

 

 

加藤達がいた所の近く

 

 

 

 

「どうするの?私達2人でなんとかなるもんなの?」

 

 

状況を説明し岸本は戸惑いながらも歩いている。

 

 

「どうにかするしかない。」

 

 

「そ…そんな。」

 

 

「基本動くのは俺だ。岸本さんはもしもの時にその黒い銃で敵を撃って欲しいだけだ。」

 

 

「簡単に言うけど私銃なんて撃ったことないよ。」

 

 

「それは俺もだ、おっと着いたぞ。」

 

 

「……うっ!な……何あれ。」

 

 

二人の視線の先には大柄な男が一人立っていてその周りには赤色で染められていて下には人間の体がバラバラになって落ちていた。

 

 

「考えるのは後だ。来るぞ!」

 

 

竜伍の言う通りネギ星人は走り出して2人を追いかけてきた。

 

 

「イヤぁぁぁ!」

 

 

「しっかり走れ!追いつかれるぞ!」

 

 

2人は一直線の道を走りだす。

 

 

「……………きた!その裏路地に岸本さんは入ってくれ!」

 

 

「う…うん!気をつけてね。」

 

 

「ああ!さて、ネギ星人さん鬼ごっこを始めるか。」

 

 

岸本を安全な場所へ行かせて竜伍は走り出した。

 

 

「フッ……フッ………フッ!」

 

 

竜伍は追いつかれないように近くに落ちてるゴミ箱やゴミ袋を投げて障害物にした。

 

 

「あんまり効果無しだな。」

 

 

「ズバッ!ガバヌ!」

 

 

「逆効果だな。」

 

 

そしてまた走り出した。

 

 

「………………?何だこれ。」

 

 

竜伍は走っていて気付いたことがある。

 

 

それは

 

 

「走ってる速度がおかしい。」

 

 

そう、竜伍の走る速度はもう人間が出せる速度では無かった。

 

 

「まぁいい、むしろ好都合だ。」

 

 

竜伍は深く考えるのはやめた。

 

 

そして、竜伍は角を曲がり壁を手で弾いて方向転換してまた走りだす。それを繰り返し走り続けた。

 

 

「階段!飛ぶか。」

 

 

「うおおおおお!!!」

 

 

そして竜伍は

 

 

階段を

 

 

蹴って

 

 

飛んだ。

 

 

地面から5メートルくらい空中まで。

 

 

 

「飛びすぎだな。」

 

 

しかし、階段もかなりの段があって竜伍は空中約15メートル辺りにいる。マンションの5階あたりである。

 

 

「これは失敗すれば死ぬ。……いや、骨折だな。」

 

 

やはり、竜伍は冷静だ。

 

 

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ

 

 

「おっとっとっと…っと!」

 

 

靴から大量の煙が出てきて竜伍は無事着地出来たのである。

 

 

「スーツの性能か、凄いな。」

 

 

竜伍はそんな事を言ってると。

 

 

後ろからネギ星人が階段から落ちてきた。

 

 

「階段から落ちきてきたってのに立ってられるなんてまず人間じゃないな。これで決定だな。それなら今度はスーツがどこまでやれるか試してみるか。」

 

 

竜伍は腕を振って臨戦態勢に入るが。

 

 

そこで

 

 

「竜ちゃん!逃げろ!!」

 

 

加藤がネギ星人の首に腕を巻いて締めていた。

 

 

「おいおい、加藤そんな事をしなくてもー」

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ネギ星人はたかだか人間の筋力の締めなど効くはずなく爪で加藤の腕を切り裂いた。

 

 

加藤は地面にうつ伏せになり血が吹き出る腕を押さえてた。

 

 

「だから、何で何も考えずに動くんだよ。……だが………おいネギ星人…」

 

 

竜伍は呆れていたが次には低い声でネギ星人を呼んだ。

 

 

「とりあえず、俺の友人を傷つけた事を後悔させてやる。」

 

 

「言葉はわかんねぇだろうが言わせてもらうぞ。」

 

 

そして竜伍の目つきが変わる。

 

 

「………殺してやるからかかって来い。」

 

 

殺気そのものを目で表していた。

 

 

「グモッ!ナバヌッ!バダズッ!」

 

 

ネギ星人は走り出し、そこから両方の爪を横から大振りした。

 

 

「おせぇよ!」

 

 

竜伍は振ってくる両腕を掴んで止めた。

 

 

「スゥゥゥ………ハァァァァァァァァ!!!」

 

 

竜伍は両腕に力を込めて

 

 

ボキン!ゴキン!

 

 

ネギ星人の両腕をへし折った。

 

 

「グモォォォ。」

 

 

「オラァ!」

 

 

竜伍は下からアッパーを打ちそこから殴打の連続でネギ星人は顔の全体が血塗れであった。

 

 

「ネギ……あげますから。」

 

 

「いらねぇよ。」

 

 

竜伍は止めとばかりに膝をネギ星人の顎に打った。

 

 

それと同時に

 

 

バシュッ!キュイ!キュイ!キュイ!ドドドン!

 

 

横から突然三角形のレーザーで繋がっている弾丸がネギ星人を捕らえるように捕獲した。

 

 

ここでこんなことができるのは。

 

 

「………中坊か?」

 

 

バチバチバチ

 

 

「正〜解、つかお前本当に人間か?」

 

 

「一応、現在16年人間として生きてるつもりだが。」

 

 

「ふん……そうかい。まぁいいや今回は点数あげるよ。」

 

 

「点数?何だそれ。」

 

 

「戻ったら教えてやるよ。だから、今持ってるそいつでこいつを撃ってよ。」

 

 

そいつとは、スーツについてる黒い銃の事である。

 

 

「2つ引き金あるがどっち引くんだ?」

 

 

「両方同時だよ。」

 

 

「撃つとどうなる?」

 

 

竜伍は構えながら聞く。

 

 

「もちろん、爆発して死ぬよ。」

 

 

どうやらかなりの危険な武器な様だ。

 

 

「撃っちゃだめだ!竜ちゃん!」

 

 

「加藤……大丈夫か?」

 

 

加藤は会話を聞いていたようで竜伍には撃ってほしくないと願うかのように言っていた。

 

 

「早く撃たないとそいつ死ぬよ。」

 

 

「……参考に一つだけ聞かせてくれ。お前は殺す時どう思っている。」

 

 

「ん?どう思っているか………楽しいかな。だって弾けたりして気分が良くなるからだな。…お前からも俺と同類のような感じがしたから撃って貰いたいんだよ。」

 

 

「ダメだ!竜ちゃん!撃っちゃだめだ!」

 

 

「残念ながら俺にはそんな趣味はねぇよ。」

 

 

「チッお前偽善者か?だったら俺が殺るけど。」

 

 

西は自分の銃をネギ星人に向けた。

 

 

「待てよ。」

 

 

「何だよまだ何か―――」

 

 

 

 

 

「殺らないなんて言ってねぇよ。」

 

 

ギョーン!

 

 

竜伍は黒い銃をネギ星人に向けて発射した。

 

 

バァッン!

 

 

少し遅れてネギ星人の頭が弾け飛んだ。

 

 

 




書いててちょっとスッキリした。

考えるのが楽しいから筆が進みますね〜。

次回も楽しみにー

感想、指摘待ってまーす!^o^


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採点+日常+ちょっとおかしい日常

「途中が変なのは俺が本気じゃないからだ」

「そんな訳でスタート」


「なーんだ結局殺すんだ。」

 

 

「不満か?」

 

 

「いいや。面白かったよ。」

 

 

「そうか、なぁ加藤は大丈夫なのか?」

 

 

竜伍は腕が切れている加藤を心配していた。

 

 

「これから、あの部屋に戻って生きてるやつは例え胴体が切れていようが元に戻って帰ることができる。」

 

 

「なら安心だ。…加藤、死ぬなよ。」

 

 

竜伍が加藤に向かってそう言うと

 

 

ジジジジジ

 

 

転送が始まった。

 

 

 

 

黒い玉のある部屋

 

 

 

 

「確かに戻ってこれたな。」

 

 

「ここでウソつくメリットがどこにあんだよ。」

 

 

「そう言えばお前の名前を聞きそびれていた。俺は有馬 竜伍だ。」

 

 

「西 丈一郎だ。」

 

 

「さて、教えてもらおうか。点数について。」

 

 

「おいおい、お友達を心配しなくても良いのか?」

 

 

西には心配している様子のない竜伍を不思議に思っていた。

 

 

「ちゃんと、生きているから帰って来るさ。」

 

 

「そうかい、じゃあそのお友達が帰ってきてからでいいか?何度も説明するのだるいんだよ。」

 

 

「分かった。」

 

 

竜伍がそう言うと

 

 

ジジジジジジジジジジ

 

 

なんと、犬が転送されてきた。

 

 

「そういやこいついたな。役にたたねぇくせにいつも帰ってくんだよな。」

 

 

「ハッハッハッ」

 

 

「また来たぞ。」

 

 

竜伍の言う通りまた転送されてきた。

 

 

「あ!竜伍くん!よかった〜生きてて。」

 

 

岸本は竜伍を見て安心したような顔をした。

 

 

「すまないな心配かけたようで。」

 

 

「本当だよ!もし死んでたら私の所為だし。」

 

 

そんな話をしてると

 

 

ジジジジジジジジジジ

 

 

「おいおい、今回何人生き残ってんだ?」

 

 

「この高さからすると加藤だな。」

 

 

「ハッ、確かに帰ってきたな。」

 

 

西は笑いながら言う。

 

 

「竜ちゃん?あれ?ネギ星人は?」

 

 

「記憶がないのか?」

 

 

竜伍がそんなこと考えていると西が

 

 

「おいガンツ!採点を始めろ。」

 

 

そう言ったと同時に

 

 

ジリリリリリリリリリ!!!

 

 

黒い玉から目覚まし時計の音が聞こえた。

 

 

鳴り止むと画面には

 

 

 

 

 

 

 

 

それではちいてん

はじぬる

 

 

 

 

 

 

 

 

0点

 

 

やる気無さすぎ

 

 

 

 

「犬に何を求めてんだ?」

 

 

竜伍は呆れてた。

 

 

「クゥゥゥン」

 

 

「落ち込んでやんの。」

 

 

対して西は犬を見て笑ってた。

 

 

 

 

 

 

巨乳

 

 

0点

 

 

 

逃げすぎ

つかえなさすぎ

 

 

 

 

 

 

 

 

「きょ…巨乳って本当に私だったんだ。」

 

 

「だから言っただろ?」

 

 

落ち込んでいる岸本を竜伍は追い討ちをかけた。

 

 

「そんなこと言うもんじゃないよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

加藤ちゃ(笑)

 

 

0点

 

 

やられんのはえー(笑)

役にたたなさすぎ

 

 

 

 

 

 

「散々なコメントだな。」

 

 

加藤はコメントに多少は落ち込んでいた。

 

 

「そんなもんだろ?」

 

 

「そんな事言うもんじゃないよ。」

 

 

 

 

 

西くん

 

 

 

0点

 

 

87点のこり13点

 

 

あと少しだ

ガンバ〜

 

 

 

 

 

「87点!?なんの点数かわかんないけどすごいのか?」

 

 

「今日を入れて何回目だ?」

 

 

加藤は驚くが竜伍はすぐさまその意味を知った。

 

 

「本当に気持ち悪いくらい察しがいいな、お前。」

 

 

「まっそれ含めて後で教えてやるよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有馬くん

 

 

 

3点

 

 

 

total3点

 

残り97点

 

 

 

 

 

 

 

 

「殺した本人だけが点数貰えるのか。」

 

 

「ルールがわかってもらえて何よりだ。」

 

 

「冷静に考えれば誰にでもわかることだろう。」

 

 

「頭のないあの死体見ただけでエリアアウトから頭に爆弾入ってる事まで考えつく奴が何を言うんだよ。」

 

 

「「は…爆弾!?」」

 

 

爆弾の事を知らない加藤と岸本は驚いていた。

 

 

「俺の予想ではエリアアウトとこの出来事を外の世界にバラすと起爆するだろう言葉には注意って訳だ。」

 

 

「もう、俺の説明する必要ないだろ。」

 

 

竜伍がどんどん話していくに西は話す気が失せてきた。

 

 

「いや、一つだけ聞きたい事がある。…俺らは本当に死んだのか?」

 

 

「……………ファックスは分かるよな。」

 

 

「ああ。」

 

 

「俺たちは、送られてくる紙なんだよ。」

 

 

竜伍は理解していたが2人は何を言っているのか分からないような顔をしていた。

 

 

「………わかりやすく言えよ、こいつらがわかってないだろ。つまり、俺らはコピーって訳だな。」

 

 

「俺らが戦う理由はまだ分からないが何かに備えてるそんな感だな。」

 

 

「分かった、ありがとう。」

 

 

「ちょ…竜ちゃん!?俺らは全然わかってないぞ!?」

 

 

「俺が説明するよ。」

 

 

「あの一つ聞きたいんだけど…この球の名前ガンツって言うの?」

 

 

確かに先程西はこの玉の事をガンツと呼んでいたが。

 

 

「いや、俺らが勝手に呼んでるだけだ。」

 

 

「さて、俺は帰らしてもらうぜ。…そうそう、この事喋ると頭はバーンだぜ気をつけろよ。」

 

 

西は先ほどの透視化をして玄関から出て行った。

 

 

「………さっきオレ言ったんだけどな。」

 

 

西が同じ注意を言っていた。

 

 

「竜ちゃん、とりあえず説明頼める?」

 

 

「分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンツルール

 

 

標的となる敵は一体とは限らない。

 

転送された場所が中心から約1キロくらいが範囲でそこを出ると頭がバーン

 

相手を殺せば点数入る

 

生きていればどんな状態であれ元の健康体に戻る。

 

 

「こんなとこか?」

 

 

「まぁ、そのスーツを着るとある程度の攻撃は無傷ですむんだな。」

 

 

「そんなとこだ。取り敢えず帰るか。」

 

 

「あの、このスーツで帰るの?」

 

 

岸本が心配する様に聞いてきた。

 

 

「岸本さん男装かコスプレどっちがいい?」

 

 

「え?なんで?」

 

 

竜伍の質問に驚く岸本。

 

 

「これから、タクシー捕まえて帰るけどその時人と会うわけだからどっちが良いかって話。」

 

 

「岸本さんなら髪短いから男装してもばれないと思うよ。」

 

 

「そんな事言うもんじゃないだろ。」

 

 

そこからは男装した岸本とコスプレした竜伍、普通の学生加藤のちょっと奇妙な3人でタクシーを捕まえ岸本、竜伍、加藤という順番で家に回って帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

 

 

 

俺はタクシーから降りて自分の家に戻った。

現在アパートに一人暮らしで心配する家族がいないのだ。

家族は死んだわけじゃない。

俺には弟がいてその弟がハイスペック人間だから俺はいてもいなくても変わらない存在なのだ。

 

 

「ただいま。」

 

 

一人暮らしも結構慣れたがやはりおかえりなさいの一言が欲しかった。

 

 

「今日はさっさと寝よう。」

 

 

俺はスーツを脱いでパジャマに着替えてベットに入ったらすぐに睡眠につけた。

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

 

 

 

「………どうやら夢じゃ無いんだな。」

 

 

竜伍は昨日椅子にかけたスーツを見て落胆した。

 

 

「まぁ、いいさ。さっさと学校に行こう。」

 

 

開き直ってもう考えるのを止めた。

荷物に学校でも少し調べるためスーツを入れて竜伍は学校に行った。

 

 

 

 

 

学校

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍の通う学校は何の変哲もない普通校。

 

 

竜伍はあまり友好関係が良くないためたまに人と話す位で基本1人である。

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

 

 

 

 

 

竜伍は昼に廊下で相談を受けていた。

竜伍は何故か相談しやすいらしくよく相談などを受けていた。

 

 

「俺さ、最近2年のやばい先輩に金取られててさ。」

 

 

「?窃盗か?」

 

 

「いや、カツアゲだよ。どうしよう金がやばいんだよ。」

 

 

そんなことを話していると。

 

 

「おー後輩くんじゃないか今月の分も頼むよ。」

 

 

金髪でいかにも悪顏の男がいた。

 

 

「ご…五千円ですよね?」

 

 

「何言ってんの?1万に決まってんじゃん。」

 

 

「ど…どうしよう金が足りなくて…」

 

 

竜伍はその光景を不思議そうに見ていると。

 

 

「…………なぁ、後輩くん隣のそいつにお前の代わりをさせてもいいぜ。決めるのはお前だが。」

 

 

金髪は竜伍に肩代わりしてもいいと言っている。

 

 

(?そいつって俺か?)

 

 

竜伍は自分だと分かっていないそうだ。

 

 

「有馬、頼む」

 

 

そう言って竜伍の肩を叩き去って行ったオタク。

 

 

(やはり、俺だったか。)

 

 

竜伍は冷静な癖にどこか鈍感のようだ。

 

 

「放課後迎えに行ってやるよ。」

 

 

(今日の夕飯コンビニ弁当だな。)

 

 

もう興味すら無かった。

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

(そう言えばスーツの耐久性を試すにはもってこいの状況だな。)

 

 

竜伍はトイレに立ち寄り制服の下にスーツを着て歩いていると。

 

 

「よ〜迎えに来てやったぜ。」

 

 

前から金髪が出てきた。

 

 

(俺としてはノーサンキューなんだが。後言い方がホモホモしいな気色悪い。)

 

 

竜伍は心で毒吐き渋々付いて行った。

 

 

 

 

 

校舎裏

 

 

 

 

「連れて来ました。」

 

 

着いた場所は校舎裏で悪そうな顔の男が階段に座っていた。

 

 

「そいつか?シメて欲しいやつって。」

 

 

「そうなんすよ。こいつの顔ムカつくんで。」

 

 

(失礼な奴だ…生まれてこのかた16年この顔でやってきたんだぞ。)

 

 

「確かにムカつくな。」

 

 

(こいつらマジで失礼だな。本当に先輩か?)

 

 

竜伍がそんなことを考えていると。

 

 

「連れて来ました〜」

 

 

今度は別方向から別のヤンキーが濃ゆい顔のガタイのいい男を連れてきた。

 

 

「誰だそいつ。」

 

 

「この前シメた後輩の空手部の先輩だそうだ。」

 

 

「ああ、あのバカのな。」

 

 

(最近俺は高身長の人間をよく見るな、なんかの前兆か?)

 

 

毎度だが少しずれた思考している竜伍。

 

 

「ヤンキー以外は帰っていいぞ。」

 

 

そう言うデカ男だが。

 

 

「ぐはっ!」

 

 

リーダーヤンキーに膝蹴りを顔面にくらい速攻で負けていた。

 

 

(速攻で負けたな)

 

 

いくら冷静とはいえ非道である竜伍。

 

 

「ぐっ…あ…ああ。」

 

 

「お!キレーな歯があんじゃん」

 

 

リーダーヤンキーはガタイ男から歯を抜き取っていた。

 

 

(人の趣味は自由だが衛生的には辞めておいたいいと思うのだが。)

 

 

「立花さんコレクションどれくらいすか?」

 

 

「家にあんの足しても100はねぇな。」

 

 

「ヒュー、流石歯科医の息子」

 

 

(歯のコレクションの話題で盛り上がるヤンキーは珍しいな。)

 

 

「取り敢えず一年坊は10万明日まで用意しろ」

 

 

リーダーヤンキーの言葉でその場は解散となる筈が

 

 

「………めんどくさ。」

 

 

ポツリと竜伍の呟きが周りを静寂とさせた。

 

 

「あ?テメェ今何か言ったか?」

 

 

リーダーヤンキーは竜伍を睨みながら言葉を発した。

声で分かるように今にも怒りが爆発しそうだ。

 

 

「ああ、聞こえてましたか。……まぁこの際言っときますけど高校生にもなってカツアゲとか見てて滑稽ですよ。そんなゴミ共に絡まれた事に面倒くさいと言ったんです。」

 

 

ガシッ!

 

 

竜伍はリーダーヤンキーに両肩を掴まれていた。

 

 

「お前、虫歯ねぇよな。」

 

 

リーダーヤンキーは今にも頭突きしそうだが。

 

 

「その汚い手を離せゴミ溜めの屑が。」

 

 

竜伍は言葉を発したと同時に胸倉を掴み力一杯に投げ飛ばした。

 

 

「うわぁぁぁ!!」

 

 

リーダーヤンキーこと立花は投げた先にいた竜伍を連れてきた2年に衝突した。

 

 

「て……テメェ、よくも立花さんを!」

 

 

竜伍の周りを他のヤンキーが囲むが

 

 

「………お前らも……こいつと同じか?」

 

 

竜伍の無表情で眼力から何も感じないが彼らの体を強張らせる。

 

 

竜伍は動けないヤンキー達の間を通り帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅中

 

 

 

 

 

駅のホーム

 

 

 

 

 

 

(昨日の駅……実感湧かないが俺一度死んでるんだよな。)

 

 

そんなことを考えて竜伍は電車に乗った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅前

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

こんなことはなかなか無い経験だ。

 

 

「スゥ……スゥ……スゥ」

 

 

家の前には何と岸本が寝ていた。

 



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住み込みバイト?

(ふっふっふっ書いてやったぜ)

「そんな訳でスタート」


「おい、岸本さんこんなとこで寝てると風邪ひくぞ。」

 

 

「スゥ………へ?…キャァ!」

 

 

岸本は竜伍を見るなり驚き慌てて逃げようとしたが。

 

 

「落ち着け俺だ、有馬 竜伍だ。」

 

 

竜伍は岸本の肩を掴んで止めた。

 

 

「ハァ…ハァ…そ…そっか」

 

 

「取り敢えず話すため中に入ろう。」

 

 

「う…うん。」

 

 

落ち着いた岸本を竜伍は家に入れた。

 

 

 

家の中

 

 

 

 

「ほい、お茶」

 

 

そう言って竜伍はペットボトルのお茶を岸本に投げた。

 

 

「ありがーうわっ!…っと。」

 

 

ギリギリでキャッチは出来たが竜伍をジト目で見る岸本。

 

 

「それで要件は?」

 

 

そんな岸本を気にも留めず話を進める竜伍。

 

 

「ハァ…この生徒手帳を返しに来たの。」

 

 

岸本は無駄だと分かってポケットに入れていた竜伍の生徒手帳をテーブルに出した。

 

 

「道理で無いと思ったら…あの着替えの時か。」

 

 

「うん、家に落ちてて。」

 

 

「わざわざすまないな。他には?」

 

 

「え?な…何の事?」

 

 

「それだけの理由で学校も休んで親にも心配させて俺の家の前で寝ているなんて状況で何もないは無いだろう。」

 

 

「……………」

 

 

岸本は図星かのように押し黙る。

 

 

「図星か。ま、話したくなったらでいいから話してくれ。」

 

 

竜伍なりに気を遣った。

 

 

「…………もう一人居たの。」

 

 

ポツリと岸本は言い出した。

 

 

「もう一人?」

 

 

竜伍もさすがに予想外の言葉に聞き返した。

 

 

「あの後、家に帰ったらお母さんから電話が来てそれが自殺した筈の私が救急車で運ばれて息を吹き返したって。」

 

 

「なるほど、これなら辻褄が合うな。」

 

 

岸本の説明にわかったかのように言う竜伍。

 

 

「え?」

 

 

「やはり俺らは本当に死んでいる。多分、心臓が止まるか死亡と確定するような負傷をすればあの部屋に送られる。と言うことだ。」

 

 

「西の言うコピーもあながち間違いでは無いな。」

 

 

竜伍は冷静に考えて考察を述べる。

 

 

「なんで……なんでそんなに冷静でいられるの?死んだんだよ!」

 

 

岸本は冷静な竜伍に苛立ち大声を出した。

 

 

「俺が死んだのは自業自得。それがタイミングよくコピーとしてだが生き返った。結果、日常とは少しかけ離れてはいるが今は生きてる。俺にとってはそれだけの事だ。」

 

 

「そ…そんなの。」

 

 

竜伍の説明にたじろぐ岸本。

 

 

「まぁ、困惑するだろうな。けどいつかは受け入れなければいけない。俺はそれが早かった、あんたらはゆっくりと受け入れればいい。」

 

 

「…………うん、ごめん怒鳴っちゃって。」

 

 

岸本は自分の八つ当たりが分かり謝った。

 

 

「そう言えば家とかどうするんだ?」

 

 

「それは…………まだ。」

 

 

「うーん……岸本さんは家事出来る方か?」

 

 

「え?…一応ある程度なら。」

 

 

「岸本さんが良ければうちに家政婦として住み込みバイトしないか?」

 

 

まさかの竜伍の爆弾発言である。

 

 

「へ?………ええええええ!!!」

 

 

竜伍の提案に流石に驚く岸本。

 

 

「ふ…普通そんな提案する!?」

 

 

「ああ、安心してくれ家政婦とはいえR18のような展開にはならないから。」

 

 

「昨日今日の仲だけど貴方が絶対に手を出しそうに無いって心から思える事が今は不思議で仕方ないんだけど。」

 

 

確かに昨日、岸本が全裸であったにも関わらず竜伍は一切気にしてはいなかった。

 

 

「で?どうするの?」

 

 

「………うーんまぁ、家が無くて困ってるのは確かだからよろしくお願いします。」

 

 

「分かった、これからよろしく。」






次回からゆっくりと書いていきます。

自分から家政婦になってくれなんて普通言えないよね。


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一週間後の有馬家 岸本視点

「何を書くべきか毎度困るな。」

「取り敢えずスタート」


有馬家

 

 

 

(こんにちは皆さん、私は岸本 恵です。現在私はこの竜伍君の家に住み込みバイトとして一週間経ちました。)

 

 

(今日は私の1日を話したいと思います。)

 

 

(朝は特に早くないです。竜伍君の起きる時間帯の30分前で朝ごはんを作るだけ。)

 

 

(話しててあれですがさっそく説明が面倒になりました。簡単には専業主婦がやる事を私がやっていると考えて下さい。)

 

 

「朝から窓見て何してんだ?」

 

 

「!?き…気合を入れてたんだ〜」

 

 

突然の竜伍の登場に飛び跳ねるように驚く岸本。

 

 

「そうか、ご苦労な事で。」

 

 

(何故だろう心がモヤモヤする。)

 

 

「早く座って飯食おうぜ。」

 

 

(………うん、これ絶対ムカつくとかの類の気持ちだ。)

 

 

一つ屋根の下であっても恋愛感情が必ずしもあるとは限らない。

 

 

「そう言えば、今日は日曜だし岸本ん家に行くけどどうする?付いてくる?」

 

 

「え!?ちょっとなんで私の家に行くの!?」

 

 

「取り敢えず遠目で見るだけだ。本当に生きてるかどうか見るだけ。」

 

 

「そ、それなら。」

 

 

「ちなみに中にスーツを着て透明化しながら行くからな。ついでに服でも取ってこいよ。」

 

 

竜伍の言う透明化はスーツと一緒に付属の小さい機械で周波数を変えて周りから姿を消すことができるのである。

 

 

「ああ〜私が犯罪の道に落ちて行く〜」

 

 

「どうせ自分の服だろ?取りに行く感覚で行けよ。」

 

 

竜伍は淡々と言うが食べる手を止めない。

 

 

「う〜そうだけどさー」

 

 

「ごちそうさま。洗面所で着替えてくる。」

 

 

「食べるの早っ!」

 

 

竜伍は食器を水に浸してスーツとその上に着る服を持って洗面所に行った。

 

 

「私も早く食べよ。考えるのは後でいいや。」

 

 

 

 

 

いろいろあって岸本の家の近く

 

 

 

「ハァ…ハァ…走ってここまでは辛いね。」

 

 

「近くなってきたから透明化するぞ。」

 

 

息をあげている岸本とは反対に竜伍は息を息ひとつ乱していなかった。

スーツで強化しているとは言え動かすのは自分である。体力も必要である。

 

 

「りょ…了解。」

 

 

二人はスーツに付けている小さい機械を操作して周波数を変え透明化した。

 

 

「本当に見えなくなってるよね?」

 

 

「何度も検証したから大丈夫だ。」

 

 

「ハァ〜ある意味怖いよ。」

 

 

ため息まじりに愚痴を言う岸本。

 

 

それと同時に

 

 

「行ってきまーす。」

 

 

岸本の本物の方が家から出て来た。

 

 

「確かに二人だな。」

 

 

「うっ…分かってたけど。辛いな。」

 

 

「………すまない。こういう時は何て言えば良いかわからない。」

 

 

「…何も言わないでくれると嬉しいよ。」

 

 

「分かった。」

 

 

岸本は静かに泣いていて竜伍はそれを不思議そうに見る。

 

 

(泣いた事のない俺には理解出来ない事か。)

 

 

 

 

その後隙を見て岸本は部屋から服を盗って来た。

 

 

「取ってきた!でしょ!」

 

 

「だから、何と話してるんだ?」

 

 

結局、岸本の1日は午前だけで終わった。




「次こそは田中に入ろう」



感想、指摘待ってます。


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召集 田中編

「スゲェ急ピッチで書いちゃった。」

「めっちゃ楽しい。」

それではスタート。


岸本の家におとずれた日から一週間たった。

 

 

 

「ただいま。」

 

 

「つっかれた〜」

 

 

二人はスーツを使った練習から帰って来た。

 

 

「お風呂入っていい?」

 

 

「ジャンケンだろ。」

 

 

「普通そこレディーファーストの筈でしょう?」

 

 

「家主は俺だ。」

 

 

そんな言い合いをしていると。

 

 

「……………」

 

 

「……………」

 

 

「「ジャンケン…」」

 

 

「「ポン!」」

 

 

竜伍→チョキ

 

 

岸本→パー

 

 

「負けた〜」

 

 

「なるべく早く出るよ。」

 

 

そう言って竜伍は風呂場へ行った。

 

 

「暇だし漫画読んでよ。」

 

 

 

 

10分後

 

 

 

 

「意外と竜伍君って漫画たくさん持ってるな〜」

 

 

岸本が漫画を読み終わって漫画を仕舞っていると。

 

 

ピキーン!

 

 

「う!か…金縛?動けない。」

 

 

突然の金縛が岸本を襲った。

 

 

「まさか!」

 

 

ジジジジジジジジジジ

 

 

「やっぱり転送だ。」

 

 

岸本は頭から転送されていた。

 

 

その部屋にはヤンキーっぽい人が四人、子供とおばあさんそして、イケメンと部屋の外にいる髪の長い女の人がいた。

 

 

「へぇ〜スーツ着てきたんだ。」

 

 

「スーツを着てないといけないって言わなかったのはわざと?」

 

 

「いいや、聞かれなかったから答えなかっただけだ。」

 

 

悪どい顔で笑う西。

 

 

「最っ底ー」

 

 

「フン。」

 

 

西は軽く一瞥すると壁に寄り添って座った。

 

 

「!まずい竜伍君風呂入ってるんだった。」

 

 

岸本は竜伍の状況に気づいて動揺した。

 

 

「岸本さんどうしたんだ?そんなに慌てて。」

 

 

いつの間にか転送されてきた加藤が岸本に話しかける。

 

 

「失敗したよ。」

 

 

「!?竜ちゃん!何が失敗したんだ?」

 

 

突然転送された私服姿の竜伍は愚痴っていた。

 

 

「スーツ持ってこれなかったの?」

 

 

「ああ、着替えの最中だったからな。」

 

 

「スーツ忘れたのか!?」

 

 

西は笑いながら言った。

 

 

「マジかよ。1人死亡決定〜」

 

 

四人で盛り上がっているところで。

 

 

「おい!これどうなってんだよ!」

 

 

ヤンキーっぽいのがしびれを切らして大声を上げた。

 

 

「取り敢えず説明をしよう。」

 

 

「おい、やめろよ。囮になんねぇだろ。」

 

 

「何だと。」

 

 

加藤は西の言葉に怒り胸ぐらを掴んだ。

 

 

「なんだよ偽善者。」

 

 

「やめろとけ二人とも、こんなことしても無駄だろ。説明するならさっさとしろ加藤。」

 

 

「竜ちゃん。……わかったよ。」

 

 

「あんたも偽善者か。」

 

 

「さあな、だが人間が死ぬだの生きるだのには興味が無い。」

 

 

「珍しい人種だな。」

 

 

「そうか。」

 

 

「もう少しでその黒い玉から音楽が流れる。」

 

 

「はっそんなこと信じるかー」

 

 

あたーらしーいあさがきたきぼーおのあさーが……

 

 

ヤンキーっぽいやつの言葉を遮るように音楽が流れた。

 

 

ガンツの画面には

 

 

 

 

 

田中星人

 

 

特徴 口グセ

強い カンタロー

 

 

 

 

 

ガシャン!

 

 

 

 

ガンツが両端と後ろに開いた。

 

 

「後ろにある自分の名前のケースに入っているスーツを着てくれ。」

 

 

「ハァ?そんなダッセースーツ着るかよ。」

 

 

加藤が説明に困難しているとで竜伍たちは。

 

 

「お腹すいた。」

 

 

「そう言えば飯を食って無かったな。」

 

 

「………どうしよう竜伍君に影響されてきたかも。こんな状況なのに冷静だなんて。」

 

 

「それを言われて少しショックなのだが。」

 

 

二人は緊迫した空気とはかけ離れた空間を作っていた。

 

 

「結局説明したのに皆んな着てくれないな。」

 

 

「それどころか銃に興味を持ってるな。」

 

 

「竜ちゃんも銃は持っておいた方がいいよ。」

 

 

「そうさせてもらう。今回は狩る側ではなく生き残る事に専念するよ。」

 

 

そう言って竜伍は前回西と加藤が持っていた捕獲用?の銃を取った。

 

 

その時

 

 

ギョーン!

 

 

「!?」

 

 

その音にその場の全員が見た。

 

 

ヤンキーっぽいやつの一人が西に向かって銃を撃っていたのだ。

 

 

「あ!」

 

 

加藤は思い出していた前回あの銃で撃たれて体が爆発したヤクザの事を。

 

 

しかし、少し経っても何も起きなかった。

 

 

シュッ!ギョーン!

 

 

今度は西がパーカーの腕の部分から隠していた小さいハンドガンタイプの銃をヤンキーに撃った。

 

 

「テメェ何してんだ!ぶっ殺ぶ…」

 

 

バンッ!

 

 

ヤンキーの頭がゆっくりと膨張して爆発を起こし絶命した。

 

 

「うおぇぇぇぇ!!」

 

 

その光景を見て周りは吐いていた。

 

 

「絶対に見ないように。」

 

 

竜伍はとっさにおばあさんと子供の前に立ってその光景を遮っていた。

 

 

「いいかテメェら今度俺に銃を向けた奴は容赦なくぶっ殺す。そのちっちゃい脳みそによーく叩き込んどけ。」

 

 

「ガンツ!俺を一番に転送しろ!」

 

 

ジジジジジジジジジジ

 

 

西は一番に転送されて行った。

 

 

「最近の中学生は過激だな。」

 

 

竜伍は小さい声でそう言った。

 

 

田中星人狩りスタート




「描写って難しいね。」

「1時間で書く代物じゃないね。」

「感想嬉しかったです。」

これからもよろしくお願い致します。


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田中星人に遭遇しました。

「体が軽い……こんな幸せな気持ちで書けるなんてはじめて!」

「もう、何も怖くない!!」







「そんな風に考えてた時期もありました!!!」

「死亡フラグ建てちゃったけど大丈夫かな?」






「西に銃が効かなかったのはスーツのおかげか?」

 

 

竜伍は先ほどの件を考えていた。

 

 

「まぁ何にせよ今はどう逃げるか考えるか。」

 

 

「あっ!…転送来た。」

 

 

今度は岸本が転送されて行った。

 

 

「気をつけろよ。」

 

 

「うん。頑張る。」

 

 

そう言って岸本は転送されて行った。

 

 

「結局ヤンキーの人達の一人と高校生あと、おばあさんと子供が何とか着させるように言えたよ。」

 

 

「苦労かけたな。」

 

 

「いや、俺が勝手にやってたことだ。」

 

 

加藤は苦労の末全員では無いが着させる事が出来たようだ。

 

 

「気がつけば俺らが最後みたいだな。」

 

 

辺りを見回すとそこには2人しか部屋に居なくなっていた。

 

 

「お、今度は俺だ。」

 

 

どうやら加藤が先のようだ。

 

 

「気をつけろよ。」

 

 

「ああ。」

 

 

加藤は転送されて行った。

 

 

竜伍「さて、行くか。」

 

 

そう言って竜伍も転送されて行った。

 

 

 

 

どこかの橋の上

 

 

 

 

「ん?全員何で川の方を見てるんだ?」

 

 

「!竜伍君大変なの!西君が…」

 

 

岸本が慌てて来て説明しようとしたら。

 

 

「ちくしょう!!スーツがオシャカになりやがった!誰か降りて助けろ!!」

 

 

川の方から西が叫んでいた。

 

 

「加藤!降りて西を助けてやってくれ!俺が援護する!」

 

 

竜伍は走って橋の階段に向かって走り加藤に指示をした。

 

 

「わかった!」

 

 

加藤は橋から飛んで川に落ちて行ったが。

 

 

キュィィィィィィン!!

 

 

「ガハッ!!」

 

 

川の中から出てきた田中星人が西に向かって口から光線のような物を当て西は顔のいたるところから血を吹き出した。

 

 

「ま…間に合わなかった。」

 

 

加藤は間に合わなかった事に呆然と立ち尽くしていた。

 

 

ドボン!

 

 

田中星人は川に潜った。

 

 

「加藤!止まるな!!標的になるぞ!!」

 

 

「!そうだった。この銃確かタイムラグが。」

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

加藤は川に銃を撃ち走り出した。

 

 

ドボンッ!ドボンッ!ドボンッ!

 

 

加藤が走り抜けてから後から川は爆発し小さい波を作った。

 

 

「おい、大丈夫か!」

 

 

加藤は西を背負い声をかけたが西は呻き声を上げるだけだった。

 

 

「誰か!加藤君を助けてあげて!このままじゃ危ない!!」

 

 

岸本は近くにいる奴らに声をかけるが。

 

 

「誰がやるかよ。」

 

 

「死にたくねぇし。あぶねぇだろ。」

 

 

そう言ってぞろぞろと歩いて行ってしまった。

 

 

「だ…ダメ!行っちゃダメ!!爆弾が!」

 

 

頭に爆弾が入っていることを知っているからこそ岸本は必死に叫ぶが誰も聞く耳を持たない。

 

 

「取り敢えず川から出ないと。」

 

 

加藤はまた銃を川に撃ち走り出した。

 

 

ザバンッ!

 

 

「!?」

 

 

岸にあと少しのところで田中星人が川の中から飛び出し口を開けて加藤に撃ち放とうとした時。

 

 

「当たれ!」

 

 

ギョーン!

 

 

竜伍が捕獲レーザーを放ち田中星人へ飛んで行き。

 

 

ヒュン

 

 

外れた。

 

 

「クソ!」

 

 

竜伍は急いで階段を降りて行った。

 

 

「竜伍君!」

 

 

岸本も慌てて竜伍を追いかける。

 

 

ドバァァン!!

 

 

田中星人の光線が飛び川が爆発を起こした。

 

 

「加藤!!」

 

 

竜伍が岸に着き叫んだ。

 

 

「うおおおお!!」

 

 

加藤が叫びながら上がってきて田中星人をスーツの力で締め付けている。

 

 

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ!

 

 

そこで田中星人から煙が上がった。

 

 

ガシャン!

 

 

「ガアアアアーーーー!!」

 

 

田中星人のロボットスーツから謎の液体を飛ばすくちばしを持つ生物が出てきた。

 

 

ギョーン!

 

 

「捕獲だ。」

 

 

竜伍は銃を撃ち田中星人の生物をレーザーで止めた。

 

 

「うおぇぇぇぇなんだありゃ!」

 

 

「気持ちわり!!」

 

 

「あ、帰ってきた。」

 

 

いつの間にか先ほど帰って行った奴らが戻って来ていた。

 

 

「こいつどうする?」

 

 

「お前が決めろ。それと撃つならこっちにしろ。」

 

 

竜伍は加藤に自分の持っていた銃を投げ渡した。

 

 

「どうせお前はそっちの銃じゃ撃てねぇのは分かってる。なんならそっちで試してみろ。」

 

 

竜伍は加藤が撃ったら爆発するタイプの銃を相手に撃てない事は分かっていたので自分の持っていた捕獲用銃を渡した。

 

 

「ありがとう。竜ちゃん」

 

 

ギョーン!

 

 

ジジジジジジジジジジ

 

 

加藤が撃ったら田中星人の生物の方が転送されていくかのようにレーザーで消えて行った。

 

 

「上に向かって行ったな。」

 

 

竜伍は上を向いていると

 

 

「おい!俺のダチが一人死んじまったじゃねえか!」

 

 

先ほどの奴らがぞろぞろと降りてきた。

 

 

「加藤、西の状態を見てくれ聞き出せる事を聞き出してくれ。」

 

 

竜伍は一切の無視で加藤に指示を出した。

 

 

「耳からも血が出てる、鼓膜が破けてるな。」

 

 

「確か、頭蓋骨に叫んで振動を起こせば聞こえるだとか。」

 

 

岸本が思いついたかのように言った。

 

 

「試してみてくれ。」

 

 

「聞こえるか!田中星人は倒したぞ!」

 

 

加藤は西の頭に向かい叫んだ。

 

 

「………え?…たおし…たのか?」

 

 

「田中星人は複数いる筈だもう西は助からない。取り敢えず、どうやったら解放されるのか聞いてくれ。」

 

 

「……クソ。………俺たちはどうしたら解放されるんだ!!」

 

 

「かえ…りたい…ママ……せっかく…せっかく…87点も取ったのに…あと…13点なのに。」

 

 

西は途切れながらも声に出していた。

 

 

「点数。」

 

 

竜伍は西の言葉を考えていた。

 

 

「さむい…さむいよ…ママ……ママ…………………。」

 

 

西はゆっくりと息を止めていった。

 

 

「クソ!」

 

 

加藤は立ち上がり救えなかったことに苛立った。

 

 

「100点ってそうゆうことか。」

 

 

「竜伍君?」

 

 

「加藤、推測だが解放は前にあったあの採点だ。」

 

 

竜伍は分かったかのように説明する。

 

 

「ハッ!それで100点か!」

 

 

「ああ、多分あの採点で合計100点集めると多分解放されるか選択肢が出るはずだ。」

 

 

「そっか!じゃあ、早く次の田中星人を探しに行かないと。」

 

 

「確か前回西が持ってたあの小さい装置にレーダー機能があったはずだ。」

 

 

「これだね。」

 

 

岸本は自分の腕に付けていた装置を出した。

 

 

「なぁ、あんたら俺らはこれからどうすれば良いんだ?」

 

 

スーツを着た高校生が話しかけると。

 

 

「ああ、俺が話すよ。竜ちゃん達は装置を使って探して見てくれ。」

 

 

「わかった。」

 

 

「これが消えるヤツで………どれだろ。」

 

 

「手当たりしだいに押していこう。」

 

 

「!う…うん……。」

 

 

岸本は急に近づいた竜伍に動揺しながらも操作を続けた。

 

 

(な…なんか顔が熱い。)

 

 

岸本は自分の顔が熱くなりながらも操作をして。

 

 

「コレだ。」

 

 

「あ…本当だ…あと何体かいるね。」

 

 

「加藤、レーダーを見つけた。これで残りも倒して終わりだ。」

 

 

「わかった。」

 

 

竜伍は、レーダーを加藤に渡した。

 

 

「すまないが俺はこれ以上は協力出来そうに無い。」

 

 

「いや、十分だよ。さっきも俺のこと助けてくれたし。あっそうだこれありがとう。」

 

 

加藤は竜伍に渡された銃を返そうとしたが。

 

 

「いいよ。今回お前はそれを使え、俺も予備でもう一つ持ってるんだ。」

 

 

竜伍はもう一つの捕獲用銃を取り出して見せた。

 

 

 

「分かった、ありがとう。よし、皆んな!俺は今から解放の為にもう一体の相手を倒しに行く。解放されたい奴がいたら俺について来い!」

 

 

加藤は歩き出した。

 

 

その後を追って行く人達。

 

 

「竜伍君、気をつけてね。」

 

 

「ああ、岸本もな。」

 

 

岸本もあいさつをして加藤に付いて行った。

 

 

(しかし、よくもまぁこんな殺し合いを長く一年も続けられたな。こいつは。)

 

 

竜伍は西を見てそう考えていると。

 

 

「おい、お前。」

 

 

残ったヤンキー2人が銃を竜伍に向かって突きつけていた。




「前書きで書いた通り私まどマギが好きです。」

「ゲームもやりました。4日で全エンディング見ました。そんくらい好きです。」

「でも、ハマる時期が遅くてまどマギ展に行けなかった(泣)」

「そんな作者が書くガンツをこれからもよろしくお願いします!」

感想、指摘待ってまーす。(^o^)/


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田中星人って沢山居るんだね。

「前回死亡フラグを建てた俺は今日」




「車に当たりかけました。」

「マミさんヤベェな。」

それでは、スタート。


「?何故それを向けているんだ?」

 

 

「取り敢えずお前は俺らの言う事聞け。」

 

 

デブヤンキーは銃を向けて竜伍に言う。

 

 

「?会話が成り立っていないぞ。」

 

 

「いいからその銃をよこせ。撃つぞ。」

 

 

そう言って2人は撃つように脅してくる。

 

 

(初めての実戦だがやってみるか。)

 

 

そんな事を考えて竜伍は銃を渡そうとすると。

 

 

「なめてっと殺されんぞ!!」

 

 

スーツを着た方のヤンキーが銃を持った手で殴りかかってきた。

 

 

「やって来ると思ったよ。」

 

 

ギョーン!

 

 

「うおっ‼︎何だ!クッソ動けねぇ!」

 

 

竜伍は捕獲用銃を発射してスーツのヤンキーを拘束した。

 

 

竜伍「そして…」

 

 

パキン!ヒュゥゥゥゥン

 

 

竜伍はスーツの至るところにあるボタンのような物の中のガラスを一つ割りスーツの機能を停止させた。

 

 

「こ…このやろ!」

 

 

もう一人のショットガンタイプの銃を持ってるデブヤンキーが銃を向けた瞬間。

 

 

「ほいっと。」

 

 

竜伍はスーツヤンキーから取ったハンドガンタイプの銃をデブヤンキーの顔面目掛けて投げつけた。

 

 

「ブッ!…つ〜いって〜。」

 

 

デブヤンキーは鼻を押さえ悶えていると。

 

 

「危ないオモチャは没収と。」

 

 

竜伍はデブヤンキーからショットガンタイプの銃を取り上げ銃を向けた。

 

 

「動くなよ。」

 

 

「…このやろぅ〜。」

 

 

デブヤンキーとスーツヤンキーは恨めしそうに竜伍を見るが。

 

 

「そう睨むなよ、第1お前らが俺を脅してそれを正当防衛しただけだ。」

 

 

竜伍は冷静にそう言った。

 

 

(スーツの弱点を知ってからこその勝利だな。)

 

 

実は召集がかかる前に竜伍が着替えの時偶然手がボタンのガラスに当たってしまい割れてスーツの性能が停止したと言う事があった為今回の勝利を勝ち取ったのである。

 

 

「取り敢えずデブヤンキーお前は俺とついて来い。スーツのお前はここでずっとそのままでいろ。」

 

 

「動けねえっつーの。」

 

 

(正直、拘束を外す方法は知らないんだよな。)

 

 

「行くぞ。」

 

 

「クッソ〜」

 

 

竜伍はデブヤンキーを連れて歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

加藤サイド

 

 

 

 

 

 

「ここだ。近いぞ。」

 

 

加藤達がレーダー通りにたどった場所は住宅街で一本道であった。

 

 

ガシャン!ガシャン!

 

 

「!あれ!」

 

 

岸本が音に気付き前方にいる田中星人を指差した。

 

 

「怒ってる?」

 

 

加藤の言う通り田中星人の顔が怒りの表情になっていた。

 

 

「おい!後ろからも来てるぞ!」

 

 

「二体同時だと!?」

 

 

ヒュゥゥゥゥンドーン!

 

 

「三体目……」

 

 

今度は家の屋根から三体目の田中星人が降りてきた。

 

 

「おばあさんと子供は下がってて男は捕まえるぞ。」

 

 

「捕まえるってどうやって!?」

 

 

「こうやるんだ!」

 

 

加藤は一体の田中星人に走り出して胴体にタックルしてそのまま地面に叩きつけスーツの力を全開で締め付ける。

 

 

ドン!ドン!ドン!

 

 

他の三体の田中星人が加藤を囲んだ。

 

 

「さーわーやーかー!!」

 

 

三体とも加藤に向かって口から超音波を発射していた。

 

 

「ぐぅ!ぁぁぁぁ!!」

 

 

雄叫びをあげてさらに強めに締める。

 

 

そうすると

 

 

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ!

 

 

「ガァ〜ーーーー!!!」

 

 

中から手のない二足歩行の顔面が鳥の生物が出てきて逃げていった。

 

 

「おおおおおお!!」

 

 

加藤は追い討ちで鳥を一発殴った。

 

 

「ガァ〜………」

 

 

鳥は倒れて動かなくなった。

 

 

ヒュゥゥゥゥンドロッ

 

 

「!!スーツが。」

 

 

加藤のスーツが停止してしまった。

 

 

ガシャン!ガシャン!

 

 

近寄ってくる田中星人。

 

 

加藤は動けない。

それはスーツがあったからの安心感から何もない状態での不安が急に押しかけて来たからである。

 

 

ギョーン!

 

 

「殺させない!絶対に!」

 

 

その音は岸本が田中星人を後ろから撃った音である。

 

 

そして

 

 

「こうすればいいのか!?」

 

 

スーツを着た高校生が田中星人を締め付け持ち上げた。

 

 

「ガァ〜ーーーー!!!」

 

 

田中星人の中身が逃げ出した。

 

 

「逃げた!」

 

 

岸本はいち早く追いかけ走り出した。

 

 

「おい!待ちやがれ!」

 

 

高校生も岸本の後を追うように走り出した。

 

 

「他の田中星人が逃げた!」

 

 

加藤は他の田中星人を見たが深追いはせず岸本達を追った。

 

 

 

しばらく走ると。

 

 

「!死んでる。」

 

 

田中星人の中身が道端で倒れて死んでいた。

 

 

「こいつ、走ってる時なんか息苦しそうだった。あのロボットスーツから出ると息が出来ないのか?」

 

 

「うーん………あ!おばあさん達は!?」

 

 

「!確か、どこかに隠れてる筈だ。」

 

 

「急いで戻ろう!」

 

 

全員が戻りに走ると。

 

 

「おい!あのガレージの中に奴が2体いるぞ。」

 

 

高校生がレーダーを使っていた。

 

 

「加藤君はここで待ってて!行くよ……えっと」

 

 

「北条だ。北条 政信《ホウジョウ マサノブ》だ。」

 

 

「北条君行くよ!」

 

 

岸本と北条は銃を構え隠れてガレージを見た。

 

 

「2体だ。合図で一斉に行くぞ。」

 

 

「うん………せーの!」

 

 

2人は合図で同時に入った。

 

 

「撃って!!」

 

 

「おおおおおお!!」

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

2人は田中星人に向かい銃を連射した。

 

 

「キュイイイイイン!!」

 

 

「おい!本当に効いてんのか!?」

 

 

「大丈夫。」

 

 

バァッン!バァッン!

 

 

慌てる北条に引き換え岸本は落ち着いて待っていると田中星人はタイムラグで爆発を起こした。

 

 

「よかった。しっかりしてたなこの銃……………嘘だろ。」

 

 

「!………あ…ああ…いやぁぁぁぁ!!」

 

 

そこには子供を守るよう庇ったおばあさんと子供の死体があった。

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

 

 

「さっさと歩けデブ。」

 

 

現在竜伍はデブヤンキーを銃で脅しながら歩いていた。

 

 

「クッソ、覚えてろよ。」

 

 

「俺に勝ってから言いやがれデブ。」

 

 

「ん?……ここか、奴らの住処は。」

 

 

竜伍はレーダーを見てそう言った。

 

 

そこはオンボロなアパートであった。

 

 

え?どこからレーダーを持って来たって?スーツヤンキーから奪ったに決まってるでしょ。

 

 

「さてと、デブ行ってこい。」

 

 

「はぁ!?バカか?テメェ俺に死ねってのか?」

 

 

「…………まぁいい。」

 

 

ギョーン!

 

 

「て……テメェ!何しやがる!」

 

 

竜伍はデブヤンキーを捕獲レーザーで拘束した。

 

 

「逃げる時の囮よろしく。」

 

 

「て…テメェ!」

 

 

竜伍はショットガンと捕獲レーザー銃を置いて住処であるアパートへ歩いて行った。

 

 

「さてと、狩りを始めるか。」




「途中が変なのは疲れているからで決して手を抜いてはいない!!」

「それだけは分かってくれ!!」

「話は変わりまして感想って貰えると嬉しいよね。」


「……………………感想、指摘待ってまーす」

「決して話が浮かばなかった(以下省略)」


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あっという間に倒壊だ。

「イヤー勉強は大変だね。」

「今回から不定期更新になりそうですね。」

「それではスタート。」


「このアパートに居るらしいが。」

 

 

竜伍は現在オンボロなアパートの一階の廊下にいた。

 

 

「一階には誰も居ないな。…そうなると二階か。」

 

 

推測から二階だと考えた竜伍だが二階に行こうとしない。

 

 

「………そう言えば集まってる俺たち以外の人間には見えないんだよな。」

 

 

「………………」

 

 

竜伍はゆっくりと銃を壁に向けた。

 

 

「一階だし全方向に撃てば何とかなるよな。」

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

竜伍は至る所に銃を乱射した。

 

 

「それじゃ!さよなら!!」

 

 

竜伍は撃ち終えたと同時に逃げるように走った。

 

 

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!

 

 

アパートの一階は爆発してそれを支えきれなくなったアパートは。

 

 

ミシミシミシミシ………ドゴォォォン!!!

 

 

倒壊した。

 

 

「よし!終わり!!」

 

 

「お前マジかよ。」

 

 

竜伍はスッキリしたかのような顔をして楽しんでいた。

 

 

その竜伍の外道さに哀れみの目で元アパートを見るデブヤンキー。

 

 

「竜ちゃん!?何やってんだこんな所で!?」

 

 

「ん?暇だったからこのアパートの田中星人ぶっ倒してた。」

 

 

「うわ〜本当だ。アパートがめちゃくちゃ。」

 

 

岸本は現場を見て驚いてた。

 

 

「中に人が居るとか確かめたのか!?」

 

 

「ちゃんと確かめたよ。(一階だけな)」

 

 

竜伍は真実を心に隠した。

 

 

「つーか、いい加減これ解けよ!!」

 

 

「転送されるから解く必要ねえよ。」

 

 

「それにしては遅くない?」

 

 

岸本が転送されてないことに疑問を持った。

 

 

「…………それもそうだな。」

 

 

「まだ、何か残りが居るはずだ。」

 

 

そう行って加藤はレーダーを出した。

 

 

「残りは……!?……上だと!?」

 

 

加藤の声に一斉に全員が上を向いた。

 

 

「いない?」

 

 

上を向いたがそこには何も居なかった。

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

突如悲鳴をあげたデブヤンキーは体長約2メートル以上の羽を生やしカラスのような顔面の大型鳥に捕まり捕獲レーザーごと持って行かれた。

 

 

「な…何だあの化けモン!!」

 

 

北条のあげた声は全員が思っていたことである。

今まで羽のない小さい田中星人しか見ていないのに対して今回のは全く形が違うので全員困惑が隠せなかった。

 

 

「あ、デブが死んだ。」

 

 

竜伍がそう言った途端

 

 

ボトッ!

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

デブヤンキーの頭が落ちてきて北条は叫んだ。

 

 

「降りてくるぞ!」

 

 

加藤が声をかけたと同時に。

 

 

ドンッ!

 

 

「でっけーな。」

 

 

「………」ガタガタ

 

 

「…ハァ…ハァ…」

 

 

「どうする…考えろ。」

 

 

竜伍以外は全員が震えていた。

 

 

そして一番最初に動いたのは。

 

 

「うおおおお!!」

 

 

北条が黒い銃をボスに向けたが

 

 

ドンッ!

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

 

北条が銃を向けたと同時にボスは羽を北条にぶつけ吹き飛ばした。

 

 

「ガァァァァァァァァ!!」

 

 

「ヤッベ!今度は俺だ!」

 

 

ボスは走り出して今度の標的が竜伍であった。

 

 

「やっ…やめろ!!」

 

 

ギョーン!

 

 

「は…速い!」

 

 

加藤と岸本は銃を撃つがボスの走りが早すぎて避けられてしまった。

 

 

「あ、捕まった。」

 

 

竜伍はその言葉と同時に竜伍は捕まり空高く飛んで行った。

 

 

「竜ちゃぁぁぁぁん!!」

 

 

「竜伍君!!」

 

 

2人の悲痛な声が響くが。

 

 

「うーわー高いな〜落ちたら死ぬね。」

 

 

物凄い冷静であった。

 

 

ガチンッ!

 

 

「うおっ!あぶねっ!」

 

 

ボスはくちばしで竜伍の頭を噛み付いたがギリギリで避けた。

 

 

「あれ?あいつくちになんか付けてるな。」

 

 

竜伍はボスのくちばしに付いているチューブのようなものを見つけた。

 

 

「あー呼吸器的なやつか。……引きちぎるか。」

 

 

くちばしの呼吸器に手を伸ばし思いっきり引っ張った。

 

 

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

「ガァァァァァァァァ!!!」

 

 

ボスは悲鳴をあげて降下して行った。

 

 

「あ。」

 

 

ボスは捕まえていたひづめを放して竜伍は落下していた。

 

 

「まぁいいや狙うか。」

 

 

ギョーン!

 

 

バァッン!

 

 

竜伍の放った銃はボスの頭を弾け飛ばした。

 

 

「何だかあっけないーガッ!」

 

 

言葉途中に竜伍は屋根に背中から着地した。

 

 

「いってぇぇ〜けど、終わったか。」

 

 

竜伍は大の字で寝っ転がっていると。

 

 

「竜伍君!!」

 

 

岸本がスーツを使って竜伍の下へやって来た。

 

 

「おお岸本ちゃんとやれたか?」

 

 

「そんなことよりも!何でこんな無茶したの!!」

 

 

岸本は竜伍に対して怒っていた。

 

 

「協力出来そうにないとは言ったがやらないとは言ってないぞ。」

 

 

「そんな屁理屈。」

 

 

「結果的にはなんとかなった結果よければ全て良しだろ?」

 

 

「…………」

 

 

「転送が始まったな、また後で。」

 

 

そう言って竜伍は転送されて行った。

 

 

「結果なんて全てじゃない。私は傷ついて欲しくないだけなの。」

 

 

岸本は空を見上げながらポツリと言葉をこぼした。

 

 

 

 

 




「英語は大変だね。」

「次回もよろしくお願いします。」

感想、指摘待ってまーす!


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採点+言い合い?

「ヤッベ〜話考えるだけで一週間もかかっちゃった。」


「まぁ、不定期更新ですが一週間を目安に頑張っていきます。」

「それではスタートです。」


「さて、戻ってこれたな。」

 

 

狩りも終わり現在転送中なのである。

 

 

「さてと、スーツが壊れてるから暫くは練習も無し。それなら、遊ぶか。」

 

 

竜伍のスーツはここへ来る前に停止状態になっているので次までスーツは無いのである。

 

 

「帰ってこれた。」

 

 

そうこうしていると続々と帰ってきていた。

 

 

「あ!テメェ!」

 

 

「そう言えばあんた居たな。」

 

 

竜伍に拘束されていたリーダーヤンキーが帰ってくると同時に突っかかってきた。

 

 

「お前が連れてったあいつはどこだ!」

 

 

「あー囮としてちゃんと機能してくれたよ。」

 

 

「りゅ…竜ちゃんがあいつの拘束をしてたのか!?」

 

 

竜伍の言葉に全員が驚いた。

 

 

「テメェェェェ!!」

 

 

リーダーヤンキーが怒り竜伍に殴りかかってきた。スーツの機能があるため生身で食らうと最悪死ぬこともあるが。

 

 

「怒りに身を任せると確かに動きが単調だな。」

 

 

竜伍は軽々と避けてスーツの弱点を破壊し機能停止にさせた。

 

 

「ガッ!」

 

 

「学ばない馬鹿だな。」

 

 

竜伍はリーダーヤンキーを転ばせて頭を思いっきり蹴った。その衝撃でリーダーヤンキーは気絶した。

 

 

「竜ちゃん!何て事を!」

 

 

「………ガンツ採点を始めろ。」

 

 

加藤の言葉を無視して竜伍は言った。

 

 

ジリリリリリリリリリ!!!

 

 

目覚まし時計の音を鳴らしガンツは画面に採点を表示した。

 

 

 

 

 

 

ヤンキー

 

 

0点

 

 

竜伍くんにやられすぎ(笑)

 

 

 

 

 

 

巨乳

 

 

10点

 

 

残り90てん

 

 

 

 

「………もうやだ。」

 

 

「田中星人一体5だな。」

 

 

落ち込む岸本に冷静に考える竜伍。

 

 

 

 

加藤ちゃ(笑)

 

 

 

10点

 

 

のこり90てん

 

 

 

「確かに加藤君も2体だったよね。」

 

 

「…………」

 

 

「加藤君?」

 

 

加藤は先程から黙ったままである。

 

 

 

 

さだこ

 

 

0点

 

 

ホモのこと見過ぎ

 

 

「あいつか。」

 

 

竜伍は後ろのキッチンに隠れている髪の長い女を指した。

 

 

「ホモって誰だ?」

 

 

「少なくとも俺ではないってことはお前だろ北条」

 

 

「そんな訳がー」

 

 

ホモ

 

 

10点

 

 

のこり90てん

 

 

 

 

「………」

 

 

「………」

 

 

「俺はホモじゃねえ!!」

 

 

画面が出たと同時に2人は端まで逃げていた。

 

 

「俺にはそうゆう趣味はない。」

 

 

「プッ………か…加藤君も竜伍君もひ…必死すぎ〜」

 

 

岸本はクスクスと小さく笑っていた。

 

 

 

竜伍くん

 

 

35点

 

 

トータル38てん

残り62点

 

 

 

 

 

「田中星人四体にボスが15点か。」

 

 

計算早く考える竜伍。

 

 

「す…すげえ。」

 

 

「近寄るなホモ条」

 

 

「だから、ホモじゃねぇつーか勝手に名前を変えるな!!」

 

 

竜伍と北条が言い合っていると。

 

 

「竜ちゃん、もう今回みたいなことはしないでくれ。」

 

 

「?何が、囮か?それともスーツ無しで動いたことか?」

 

 

竜伍は考える中で今回の指摘されるような点を言った。

 

 

「どっちもだ。今回は生きてたから良かったものの―――」

 

 

「過程はどうあれ生きて帰ってこれたこの結果に不満があるのか?」

 

 

加藤の言葉を遮るように竜伍は言った。

 

 

「結果が全てじゃないよ。傷ついて欲しくないから言ってるの。」

 

 

岸本も竜伍に言ってきた。

 

 

「傷なんて帰って来れば全て治る。」

 

 

「それでも!無茶はしちゃダメだ!」

 

 

竜伍の言葉に加藤は叫んだ。

 

 

「無茶せずにどうやって戦うんだよ。俺らは戦闘なんてしたことのないど素人が訳も分からない化け物と戦うなんて実際無謀にも等しいことを毎回やらされるんだぜ?敵を知るには無茶しなけれ何も分からないままだ。」

 

 

「敵を知るならそれに合う力を持った適材適所の人に任せるのが一番でしょ。」

 

 

「それもそうだな。しかし、次も俺は勝手にやらせてもらう。」

 

 

竜伍には反省の色が見られない。

 

 

「竜ちゃん!」

 

 

加藤は怒鳴るが竜伍は気にせず歩きだす。

 

 

「帰らせてもらうぞ。」

 

 

そう言って竜伍は部屋から出て行った。

 

 

「竜伍君。」

 

 

岸本も竜伍を追いかけるように走って行った。

 

 

「あいつが言ってた毎回戦うってことはまたここに呼ばれるのか?」

 

 

「………ああ、ここに呼ばれる時の前兆として寒気みたいなのがあってそれから少しすると転送される。その時にスーツを手に持ってるか着ていれば持ってこれる。」

 

 

「わかった。それじゃあな。」

 

 

それだけ聞いて北条は帰って行きそれを追いかけるように貞子も帰って行った。

 

 

「俺は一体どうすればいいんだ。」

 

 

残った部屋に加藤は考えていた。

 

 

 




「さてさて次は竜伍君の日常を書きましょう。」

「それではさいならー」


感想、指摘待ってまーす。


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ふざけた日常

「感想にあったので台本形式をやめることにしました。」

「白黒パンダさんあの時変えないとか言ってすいませんでした。そして玉露入りさんの指摘ありがとうございました。」

それではリメイク版GANTZ変な特典をもらった男の物語。スタートです。


田中星人討伐より三日後

 

 

 

 

(何だか竜伍君の様子が変だな。)

 

 

岸本は部屋を掃除しながら竜伍の様子を思い出した。

 

 

この三日間竜伍はスーツが壊れているせいで練習が出来ない状態なため、普通は家に居るはずなのに学校が終わってもどこかに行って帰ってくるのが遅くなっているのである。

 

 

「うーん、彼女がいるって話は聞いたことないからそっち関連ではないよね。てか、私を居候させてる位だからありえないか…。」

 

 

竜伍に彼女がいない事がわかり自分でも気づいてはいないが声が弾む岸本。

 

 

「聞いてもはぐらかされるからな〜。」

 

 

竜伍に何をしているか聞いても毎回冷静に対処されるため岸本は聞けずじまい。3回目あたりから聞くのを諦める位はぐらかされてるのである。

 

 

「本当にどうしてるんだろ。」

 

 

時間は昼時の12時を回った。

 

 

 

 

 

 

学校

 

 

 

 

 

(さて、昼だし屋上行くか。)

 

 

昼休みになったので竜伍は弁当(岸本作)を持って屋上に向かった。

 

 

前にも言った通り竜伍の友好関係あまり良くない。周囲からの誘いは基本全て断り友達というものはいないのである。口が硬いから相談役にはなっているが基本興味がないため竜伍は適当に相槌をうつだけ。

 

 

「静かな場所はいいな…それと弁当美味いな。」

 

 

屋上のフェンスに寄っ掛かり弁当を食べながら口に出す。

 

 

岸本は基本的な家事は出来て勉強もかなり出来る方なので理想的な家政婦である。

 

 

「ごちそうさま。………さてと、テストも近いし勉強しなくては。」

 

 

ちなみに竜伍は勤勉でクラス1位である。

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

 

竜伍はある場所に訪れていた。

 

 

「テメェ何しに来た。」

 

 

「暇つぶしだ。」

 

 

校舎裏の不良の溜まり場である。

 

 

「暇つぶし?俺らと連むのか?」

 

 

5人いる(立花不在)不良の内の1人が話しかける。

 

 

「いや………ただの実験だ。」

 

 

「なにがッ!?」

 

 

話しかけてきた不良の顔面に拳を放つ竜伍。

 

 

「テメェ!何しやがる」

 

 

「ぶっ殺すぞ!」

 

 

「その気で来い。そっちの方が実験しやすい。」

 

 

キレた不良5人が竜伍に向かってきた。

 

 

「オラァ!」

 

 

「死ね!」

 

 

2人の不良が同時に殴りかかるがそれをしゃがんで避ける。

すると、残りの3人の内1人が横から蹴りを入れるが竜伍に足を捕まり膝後ろに肩を入れられ、そのまま投げられ頭から地面に叩きつけられ気絶した。

 

 

「ふむ、体重移動を上手くやれば出来るみたいだな。」

 

 

竜伍は対峙しているのに余裕で考察していた。

 

 

「ふざけんな!」

 

 

1人が右ストレートを放つと竜伍は向かってくる拳を避けて腕を組んで回り右肘を相手の後頭部に叩きつけ気絶させた。

 

 

「意外とすんなり行くな……残り3人。」

 

 

あっという間に2人を倒し3人は躊躇っていた。

 

 

「3人で行くぞ!」

 

 

「「おお!」」

 

 

1人が掛け声を上げて3人が竜伍に向かって突っ込んできた。

 

 

「ただ突っ込むだけなら簡単だ。」

 

 

竜伍は突っ込んでくる3人のうち1人を足を引っ掛け転ばし頭を蹴って気絶させた。

 

 

残り2人を竜伍は後ろから後頭部を掴み自分の体重をかけながら地面に顔面から叩きつけた。

 

 

「実験終了。………案外簡単に出来たな、これにスーツを使って動けばもっと別の動きが出来る筈だな。また、考えるか。」

 

 

そうつぶやいて竜伍は地面に置いたバックを持って帰って行った。

 

 

実は竜伍が遅くに帰るのは格闘術の本を色々な本屋を巡って読み漁りその中から簡単に出来てかつ効率良い攻撃を参考にして脳内練習やシャドー練習をしていたからである。

 

 

(まっ、格闘術の本全然役に立たなかったな。)

 

 

帰り道そんなことを考えていた竜伍であった。




「戦闘描写ってやっぱり難しい」

「次回は怒りん坊星人編に入ります。加藤と岸本の運命やいかに!!」


感想、指摘待ってまーす。


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召集+闘い

「戦闘描写うまく描けてるかな?」


「それではスタートです。」


竜伍宅

 

 

田中星人との戦いから一カ月。

あの日から何気ない日常を過ごしていると。

 

 

「…!………来たな。」

 

 

竜伍は背筋に感じた寒気にすぐさまスーツを着た。

 

 

「竜伍君来た…ってもう着替えてたね。」

 

 

「その前に俺がもし着替えの最中だったらどうすんだよ。」

 

 

急に部屋に入ってきた岸本に竜伍は注意した。

 

 

「………先行ってるぞ。」

 

 

竜伍は先に転送されて行った。

 

 

「頑張らないと……」

 

 

岸本はそう呟いた。

 

 

 

 

 

ガンツ部屋

 

 

 

 

 

 

「オイオイ今度はコスプレ野郎だぜ。」

 

 

部屋にいる人たちの内の顔の悪そうな男が言った。

 

 

(毎度毎度何故ヤンキーみたいな奴が居るんだ?殺伐としてるなヤンキー世界)

 

 

冷静なクセしてまた的外れな考えをする竜伍。

部屋に居るのはサラリーマン的な男2人と迷彩服を着たデブと作業服の顔が渋い男、キックボクシング辺りをやってそうな女性とヤンキー2人胴着を着た外国人それとおっさんの坊さんの9人であった。

 

 

「今回はかなりの人数だな。」

 

 

「北条か。貞子はどうした?」

 

 

竜伍の後ろにスーツを着た北条が転送されてきた。

 

 

「いつもストーカーされてるからって一緒なわけねぇだろ。」

 

 

「そう言ってるが後ろにいるぞ?」

 

 

竜伍は後ろのキッチンに顔を半分出して北条を見ていた。

 

 

「竜ちゃん今回は着てきたみたいだね。」

 

 

「まぁな3回目となれば忘れるわけないだろ。」

 

 

「そうか、それでどうする?あのお坊さんが勝手に自分の考えを言っちゃってるから説得は難しいな。」

 

 

見ればお坊さんが何かお経を唱えてた。

 

 

「これから起こることを言ってスーツの機能を見せれば何とかなるだろ。後は任せた。」

 

 

そう言って竜伍は壁に寄り添って目を瞑った。

 

 

「めんどくさい事から逃げたな。」

 

 

北条が竜伍を見てそう言うと。

 

 

「本人が聞こえない声で言え」

 

 

竜伍は注意した。

 

 

「面倒ごとを人に押し付けるから言われてもしょうがないよ。」

 

 

いつの間にか転送されてきた岸本が竜伍に言ってきた。

 

 

「転送が遅かったな。」

 

 

「私が最後かな?」

 

 

「あのヤンキーが居ないみたいだから最後ではない―――」

 

 

竜伍が言おうとしたら

 

 

 

 

 

 

あたーらしーいあーさがきたきーぼーおのあーさーが………

 

 

 

 

 

ガンツからラジオ体操の音楽が流れた。

 

 

「死んだみたいだなあのヤンキー」

 

 

竜伍がそう言うと岸本は黙った。

 

 

ガンツの画面には

 

 

 

 

 

 

おこりんぼう星人

 

 

とくちょう

強い

大きい

 

くちぐせ

ぬん

 

 

 

 

 

 

 

「大きい以外本当に役に立たないなこの情報。」

 

 

竜伍は画面をみてそう言う。

 

 

ガシャン!

 

 

ガンツが展開して竜伍はその中のXショットガン2つとXガン2つ(名前は竜伍が前回自分の中で決定した)を持って待機した。

 

 

「さて、後は始まるまで暇だな。」

 

 

竜伍が寝っ転がっていると。

 

 

「竜伍君お互い無理せず頑張ろうね。」

 

 

岸本が竜伍の隣に座って話しかけてきた。

 

 

「ああ。」

 

 

竜伍は短く返して話が途切れた。

 

 

(話しかけといて気まずくなっちゃった。)

 

 

岸本は多少後悔していた。

加藤は竜伍の言う通りに説明したら何とか何人かにスーツを持たす事が出来たのである。

 

 

「うわぁッ!消えてる!!」

 

 

「いやだぁぁぁぁ!!!」

 

 

転送に驚き叫ぶ人たち

 

 

「うるさいな。」

 

 

「仕方ないよ。」

 

 

竜伍と岸本は冷静だ。

 

 

「お…!先行ってる。」

 

 

竜伍が転送されて行った。

 

 

 

 

 

どっかの寺

 

 

 

 

 

「寺だな。」

 

 

やって来たのはどこかの寺の門の前。

 

 

「とりあえずXガンで見てみるか。」

 

 

竜伍はXガンの片方の引き金を引いてモニターを見るとそこには石像の中に骨が見えて生き物だと判明した。

 

 

「竜ちゃん!こいつみたいだ。」

 

 

「お前も見たのか?」

 

 

「ああ、でもどうする?こんなでかい奴を。」

 

 

加藤もXガンで見たようでその対策を考えていると。

 

 

「かんぬきってあそこらへんか?」

 

 

北条がXショットガンで門を狙っていた。

 

 

「中央辺りだと思うが縦に全部打ち抜いちまえ。」

 

 

竜伍は門を開けようとXショットガンを構えながら言う。

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

Xショットガンから流れる発射音から少しすると門が縦に爆発を起こした。

 

 

「おい!何をしている!」

 

 

坊さんが何か言っているが無視をしていると。

 

 

バキバキバキバキ

 

 

「ぬん!」

 

 

「ふん!」

 

 

門の両隣にいた阿吽の石像が動き出した。

 

 

「急いで門を開けろ!」

 

 

加藤が全員に声で指示を出してスーツを着てる組の人で門を押して開放した。

 

 

「走れ走れ!!」

 

 

「なんだよ!あの化け物!」

 

 

「ちくしょう!畜生!」

 

 

全員が走りいつの間にか寺の前の階段までやって来た。

 

 

ドカァン!

 

 

石像の振り下ろす拳は地面を破壊する威力を持っていた。

こんな攻撃が飛んできて

 

 

(こんな奴に勝てんのか?)

 

 

加藤は不安と威勢を無くしかけていた。

他のものもそう思っているに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、そうではなかった。

 

 

 

 

 

「――――っ」

 

 

声も音も立てずに竜伍は走り出し

 

 

ギョーン!

 

 

石像の股下を通るXショットガンを右足に発射してその右足は

 

 

ドカァン!

 

 

爆発を引き起こす。

 

 

「もう1本。」

 

 

そう呟き今度は左足を

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

撃ち抜いた。

バランスを崩した石像は前に倒れそうになったが両手をついた。

 

 

「これでラスト」

 

 

右手にXショットガン左手にXガンを構えて

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

腕を撃ち抜いた。

 

 

ズゥゥゥゥン!!

 

 

石像は支える部分が無くなったためうつ伏せに倒れた。

竜伍はその頭に向かってXショットガンを向けた。

 

 

「殺せ!殺せ!」

 

 

「殺れ!殺れ!」

 

 

「竜ちゃん!殺しちゃ―――」

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

加藤の声を遮るように竜伍はXショットガンを頭に向かって撃ち抜いた。

 

 

ドパンッ!ドパンッ!

 

 

爆発した所から変な液体が飛び散るが石像は絶命した。

 

 

「加藤……殺さないなんて甘い考えがあるならお前死ぬぞ。」

 

 

「なっ!?」

 

 

竜伍はそう言うと走り出した。2体目の石像に向かって走り出した。




「次回は岸本の命運はどうなるか。」

「お楽しみに。」


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人間VS石像

「遅くなってほんとーに申し訳ございません。」

「アキバストリップ2にハマってしまって書くタイミングを忘れてしまってこんなに遅くなりました。」

「なるべく、早くやるように頑張ります。」

「それではスタートです」


「イケるイケる!!」

 

 

「あいつに着いてけ!!」

 

 

竜伍が走り出すと他の奴らも走り出しもう一体の石像へと向かっていくが。

 

 

「ぬん!」

 

 

ブワッ!!

 

 

石像が腕を振った瞬間向かって行った人が全員宙を浮いていた。

竜伍も例外なく。

 

 

(腕を振るだけの風圧で人間が飛ぶんだな。………なら。)

 

 

竜伍は片手で地面を弾いて足を地面に着けると同時にスーツの性能をフル稼働させて石像に向かって走り出した。

 

 

「ぬん!」

 

 

再び石像は腕を振り風を起こすが。

 

 

「フン!」

 

 

竜伍は強化した右腕を地面に突き刺し掴んだ。

 

 

ブワッ!

 

 

竜伍は風を受けるも右腕のおかげで飛ばずに済んだ。

 

 

ズボッ!…ダンッ!!

 

 

「ハァァァァァァァァ!!」

 

 

竜伍はXショットガンを構えて走り出した。

 

 

「ぬん!」

 

 

石像は持っていた石像の武器を横から振り抜く。

 

 

「当然読んでた…ぜっ!」

 

 

竜伍はジャンプして飛び越えXショットガンを向けると同時に

 

 

ドォン!ドォン!

 

 

石像は頭から破裂した。

 

 

「どこから撃ったんだ?」

 

 

竜伍はすぐさま撃った本人を探した。

その本人はすぐに見つけられた。

 

 

「あいつか。」

 

 

竜伍が見た先は寺の屋根でそこからスナイパーのような体制でいた作業服男であった。

 

 

「ちょっと降りてきてくれ!」

 

 

加藤も気付いたようで男に話しかける。

作業服男は屋根から飛び降りてうまく着地をして見せた。

 

 

「何で誰も試さないんだ?」

 

 

作業服男は加藤に向かって言ったが。

 

 

「試さないんじゃないこいつらは素人なんだからこれを試すなんて考えもしねぇよ。」

 

 

竜伍はXショットガンを見せながら言った。

 

 

「ついでに言うと俺は性能知っていたがあえて士気を上げるためにさっきの行動に出た。」

 

 

「フッ……やるじゃねぇか。」

 

 

「それじゃあ、他に何体敵がいるか調べてさっさと片付け……いや、探す手間が省けたな。」

 

 

「「「!?」」」

 

 

竜伍がそう言うと全員が振り返り見たのは大量の様々な石像、銅像などがこちらに向かって歩いてきていた。

 

 

「試合再開だな。」

 

 

竜伍がそう言ったと同時に

 

 

 

 

バキバキバキバキ………ドォン‼︎

 

 

 

中心にあった一番でかい寺から10メートル位ある大仏がその姿を現した。

 

 

「で……でかい。」

 

 

加藤はあまりの大きさに驚いていて他も同様だった。

 

 

「あいつは俺一人でやる。後は適当にやっといてくれ。」

 

 

「!?竜伍君!?」

 

 

岸本は竜伍を止めようとしたがもう走り出していた。

 

 

(大きさからしてこれじゃあ大した火力は無い。……それなら)

 

 

「近くにいるやつ手伝ってくれ!!」

 

 

加藤はそう叫んで大仏に向かって走り出した。

北条や貞子、岸本がその意味をすぐに理解し走り出していた。

 

 

「あのクソジジイめ邪魔しやがって。」

 

 

竜伍がそう呟いたのは寺が壊れたことを知って入り込んでいた一般人の男性が居たからだ。

一般人からは竜伍達の姿を見ることは出来ず男性はその場に立ち止まりタバコを吸っているから大仏に踏まれそうになっていたのだ。

 

 

「グッ!…お…重い。」

 

 

「スーツが耐えらんない!」

 

 

「クソジジイ!さっさとどっか行きやがれ!!」

 

 

それぞれが叫ぶも一切動かない。

 

 

「やってやるか。」

 

 

竜伍は走り出して

 

 

「グヘッ!」

 

 

男性の服の襟を掴んでそのまま男性を外まで投げ飛ばした。

 

 

「つーか、そこからどう出るん……」

 

 

ドォン!!

 

 

竜伍が話しかけた瞬間に大仏の足が地面についた。

 

 

「スーツ着てるし大丈夫だよな。」

 

 

竜伍はそのまま四人をほっといて大仏に向かって攻撃を始めた。

 

 

(爆発させても表面が削れるだけ?……いや?血が出てているから中は人間と同じ構造か。)

 

 

「狙うなら頭だな!」

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

ドォン!ドォン!

 

 

竜伍が発射した銃撃は大仏の眉間を爆発させた。

 

 

「大仏が仏頂面になったな。」

 

 

その名の通り大仏は怒りを表す顔になった。

それに加えて

 

 

「あの大きさで走んのかよ!」

 

 

大仏は従来の形で歩いていたが仏頂面になると同時に走り出した。

 

 

「気持ちわり〜っな!」

 

 

体格の大きさで大仏はあっという間に竜伍と距離を詰めて足で弾こうとしたが竜伍は方向転換して足を避けた。

 

 

「眉間に穴が開けばなんとかなるな。」

 

 

竜伍はさらに方向転換で背中を見せている大仏の背中を見た。

 

 

「ここから行けるな。」

 

 

竜伍はクラウチングスタートの形をとってスーツをフル稼働させた。

 

 

「竜ちゃん!?何やってるんだ!」

 

 

(スーツの性能は踏まれても大丈夫なようだな。)

 

 

巨体である大仏に踏まれた加藤が竜伍の行動に驚き声を上げる。

 

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

 

再び振り返り大仏は竜伍の方向へ向いた。

 

 

「せーーの!」

 

 

竜伍は掛け声と同時に高く飛び上がり

 

 

ドプン!

 

 

そんな音を立てて竜伍は姿を消した。

 

 

「竜ちゃん!!」

 

 

「竜伍君!!」

 

 

加藤や岸本は急に消えた竜伍を見て驚いた。

 

 

「おい!あの大仏様子がおかしいぞ!」

 

 

北条は大仏を見てそう言った。

大仏は頭をおさえながら揺れ動いていた。

 

 

「た…倒れてくる!」

 

 

迷彩服のデブがそう言うなり全員が走り出すが。

 

 

「あいつヤバいぞ!」

 

 

迷彩服のデブは足が遅いようで

 

 

「ぎゃああああああああ!!……」

 

 

倒れてきた大仏に潰されてしまった。

 

 

「クソッ潰れたか。」

 

 

北条は悔やんでいると。

 

 

バキッ!

 

 

大仏の歯を蹴り砕いて

 

 

「フ〜何とか成功したな。」

 

 

血に汚れた竜伍が出て来た。

 

 

「…………フン、どうやら今回は優秀な奴が多いな。」

 

 

竜伍は周りを一瞥するとそう呟いた。







「次回岸本の命運はいかに」

感想、指摘待ってます!!

それではまた今度


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強敵現る

一週間に一度書ければいいかなと最近思い始めた鼻眼鏡です。

特に話す事ないので始まります。





前回大仏を倒した竜伍は一人行動を始めて他は加藤のチームと北条チームで動き出した。

 

 

「囲め!追い詰めるぞ!」

 

 

「了解!」

 

 

加藤の合図で岸本と微妙日焼け女性が逃げ回る石像を囲んだ。

 

 

「!?………飛んだ!」

 

 

石像は逃げ場が無いことに空へと大ジャンプをするが。

 

 

「逃がすか!」

 

 

加藤は石像の足を掴んで空中で一瞬だが動きを止めた。

 

 

バババン!!

 

 

石像は3回ほど爆発を起こしバラバラとなった。

 

 

「助かった!そこから引き続き狙撃を頼む!」

 

 

「分かった。」

 

 

先ほどの爆発は作業服男が寺の屋根から狙撃をしたからで加藤達は石像の動きを一瞬でも止めるという作戦を決行していた。

 

 

「終わったね。後は北条君たちと合流しないと。」

 

 

岸本はレーダーを見ながら加藤に言った。

 

 

「ああ、北条達の援護に行こう。」

 

 

3人は北条達の居る寺に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

千手観音像館

 

 

 

 

 

 

 

「!?…竜ちゃん!」

 

 

「…加藤か。」

 

 

加藤達は千手観音像館の入り口で竜伍と偶然合流した。

 

 

「掃除は終わったのか?」

 

 

「まぁ、なんとかな。」

 

 

「フン、まぁいい。さっさと行くぞ。」

 

 

「ああ。」

 

 

そうして、竜伍は扉を開けるとそこに居たのは。

 

 

「あ…ああ!!」

 

 

加藤が上げる声の先には下半身が無くなった北条と貞子の姿である。

そして、その後ろに立つ千手観音像

 

 

「岸本、加藤、周りの石像をやれ。俺はボスを殺る。」

 

 

竜伍が歩き出すと同時に。

 

 

「うおおおおおおお!!!」

 

 

竜伍を追い抜き一人で突っ走る加藤。

Yガンを構えるも他の石像にYガンを蹴り飛ばされた。

 

 

バシャッ!

 

 

千手観音像は持っている酒ビンのようなものから液体を飛ばした。

 

 

「ダメっ!!」

 

 

岸本は加藤を守るように前に出た。

液体に当たれば死ぬと、だが岸本はそれを承知で加藤を守ろうとした。

だがそんな事をさせまいと動いていた者がいる。

 

 

「岸本…自己犠牲は自由だが俺の前ではそんなことをさせるつもりはない。」

 

 

「え?」

 

 

竜伍は岸本と加藤をタックルで飛ばして液体を竜伍の左手で弾いたのである。

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥ

 

 

焼けるような音が聞こえ竜伍の左手から湯気がたっている。

煙が無くなりそこには肘ほどまで無い左腕であった。

 

 

「ぐぅぅぅぅ。」

 

 

「竜ちゃん!!」

 

 

「竜伍君!!!」

 

 

加藤と岸本が駆け寄るが

 

 

「逃げるぞ!」

 

 

竜伍はXガンで千手観音像とその他の石像五体中四体を撃ち抜き走って外へと出て行った。

それにつられて続々と竜伍を追いかける。

 

 

四人は近くの寺の陰に隠れていた。

 

 

「腕の消えるのが進行してる。」

 

 

竜伍の左腕の消失がじわじわと進んでいた。

 

 

「こうすれば何とかなる。」

 

 

「竜伍君なにを…」

 

 

竜伍は右手でXガンで

 

 

ギョーン!

 

 

自分の左腕に向かって撃ち抜いた。

 

 

バシャッ!

 

 

タイムラグで爆発を起こして竜伍の左腕から血が飛び散った。

 

 

「何やってんの!?」

 

 

岸本は竜伍の行動に驚き竜伍の肩を掴んだ。

 

 

「っ――何とか進行を止めることができた。」

 

 

竜伍の言う通り進行は止まって消えてはいなかった。

 

 

「さて、後はどうやって奴を倒すかだ。」

 

 

竜伍は左腕をスーツの切れ端で止血をしながらそう言った。

 

 

「…竜ちゃん後は俺たちがやるから休んでいてくれ。」

 

 

「感情的になって岸本を殺そうとした奴が何を言う。」

 

 

「っ―――」

 

 

「やめてよ!そんな言い方!」

 

 

「事実を言ったまでだ。感情的になると動きが単調で隙を作りやすい。この場じゃ一瞬の隙も命取りだ。」

 

 

「でも、言い方があるでしょ!」

 

 

「…少しは自分の状況を思い出してみろよ。…お前さっき死ぬところだったんだぞ!」

 

 

「!?」

 

 

岸本二つの意味で驚いた。先ほどの自分の行動についてと。

 

 

今までどんな状況でも冷静な竜伍が感情的になって大声を出したことである。

 

 

「北条達が死んでお前を知る人間ももう俺と加藤位だ。そんな奴が自己犠牲で死んでみろ。そいつに自分が殺してしまったと一生植え付けることになるんだぞ。」

 

 

「…………………………………」

 

 

岸本も何も言わなくなった。

 

 

「話す時間も勿体無い。作戦を決めるぞ。」

 

 

こうして竜伍は作戦を説明するが誰も異論も言えずどんよりとした空気が漂っていた。

 

 




はい、そんなわけで岸本生存しましたね。

ここからどうなることやら。

強敵である千手観音像を竜伍は一体どんな作戦で挑むのでしょうか。

次回、決着するのかな?

次回もお楽しみに〜

感想、指摘待ってまーす!!




感想くれぇぇぇぇ!!!!


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作戦は上手くいくとは限らない

「さーて、始まりますよ。」


「スゥゥゥゥ………フゥゥゥゥ……よし。やれる。」

 

 

竜伍は寺の真ん中で一人棒立ちしていた。

 

 

(作戦通り行けばここで仕留める事が出来るが、最悪俺が死ぬ事になるがなんとかなるだろう。)

 

 

作戦はいわゆる囮作戦だ。

今現在1番負傷していて攻撃がなかなか出来ないから囮を買って出たのである。

他の3人は竜伍を中心とした3方向から狙撃を行う。至って普通の囮作戦だ。

 

 

待つ事数分。

緊張感がある中敵はやって来た。

ゆっくりと寺の階段を降りる千手観音像。

 

 

「頼むぞ。皆んな。」

 

 

竜伍はそう呟くと爆発的に一歩を踏み出し一瞬にして千手観音像の前までやって来て。

 

 

「ハァァァァ!!」

 

 

竜伍は掛け声を出して千手観音像の顔面を蹴り抜く。

吹き飛ばされた千手観音像は地面にバウンドをしながら地面に倒れた。

 

 

「今だ!」

 

 

竜伍は大声を上げて合図を出した。

 

 

ババババババババン!!

 

 

千手観音像は幾つも爆発を起こし散り散りになった。

 

 

「よしっ!後は再生の元を破壊するだけ―――」

 

 

ギュル ギュル ギュル

 

 

竜伍の声を遮るように音がなる。

 

 

「!あった!あの円盤だ。」

 

 

竜伍が見た円盤は回転して行き少しずつ千手観音像が元に戻っていく。

竜伍はこの事を想定していた。

千手観音像から逃げる時に発射したXガンで千手観音像を破壊したはずなのにレーダーには2体残っていて、それに疑問を持った竜伍が推測の結果、再生する力を持っている事を予想して今回の作戦を発案した。

 

 

「悪いが再生は終わり―――」

 

 

ピュン

 

 

「うおっ!あぶねぇ。」

 

 

竜伍の言葉を遮るように千手観音像の手に持っていたガラスの箱みたいな物から熱線を発射したのだ。

 

 

間一髪竜伍は避けることが出来たがXガンが熱線に当たり真っ二つに切れてしまった。

 

 

ピュン!

 

 

再び発射される熱線は竜伍の方へ

 

 

「ん?」

 

 

向かわず他の場所へ発射した。

 

 

「!?あの方角は!」

 

 

竜伍は一瞬遅れて気づいた。

熱線の発射先は日焼け女性の方角へと向かって行ったのである。

 

 

「こ…こいつどこから撃ってきたのか分かってやがる。」

 

 

「加藤!!岸本!!一旦隠れろ!!!」

 

 

竜伍は大声で2人に危険を知らせ竜伍は円盤破壊へと千手観音像に走り出した。

 

 

「キョーーー!!!!」

 

 

千手観音像は声を上げて無数の手の中にある一本の剣を振りかぶる。

 

 

「当たらねえよ!」

 

 

竜伍は軌道を見て素早く避けて千手観音像に近づいた。

 

 

バシャ!

 

 

今度はビンから溶解液を飛ばすが。

 

 

「遅い!」

 

 

ビンを蹴り上げ溶解液を千手観音像に当てた。

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。

 

 

「キョーーー!!!!!!!」

 

 

ギュル ギュル ギュル

 

 

円盤を回転させて再生しようとすると。

 

 

「だからやらせねえって言ってんだろ!!」

 

 

バキン!

 

 

竜伍の蹴りが円盤を砕いた。

 

 

しかし、蹴りを振り抜いた竜伍の一瞬の隙で

 

 

ジョンッ!

 

 

「ぐあ!」

 

 

竜伍の足を切り落とした。

 

 

「竜伍君!」

 

 

「竜ちゃん!」

 

 

竜伍の下へ急いで駆けつける二人だが。

 

 

「敵から目を逸らすな!!!」

 

 

ピュン!

 

 

「危ない!」

 

 

竜伍の言葉にいち早く反応出来た岸本が加藤に飛びつき熱線から避けた。

 

 

「また来る!」

 

 

加藤が言った通り熱線は発射されるが。

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「「「!?」」」

 

 

熱線は千手観音像の隣に飛んでいきそこから叫び声が聞こえた。

 

 

「い…今の内に」

 

 

「っ…すまない。」

 

 

「帰ったらご飯よろしくね。」

 

 

「フッ…分かったよ。…ありがとうな。」

 

 

岸本は竜伍を連れて行き加藤と一緒にある程度敵と距離を取った。

 

 

「竜ちゃん!早く止血しないと。」

 

 

「加藤も…すまなかった。」

 

 

「…なに言ってんだよ。竜ちゃんは皆んなを生かそうと頑張ってた。それだけだろ。」

 

 

「…ありがとう。」

 

 

「なぁなぁ、僕の存在を忘れないでくれよ。」

 

 

「「「!?」」」

 

 

突然の声、驚き振り向く先には。

 

 

「驚いてるね〜」

 

 

人間の言葉を自在に操る千手観音像がそこにいた。





「次回決着をつけさせます。」

「感想、指摘ヨロシクゥゥゥゥゥぅぅぅぅ!!」


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闘いは終わる

「さて!皆さん前置きは置いといて今回で闘いが終わります。」


「それではスタートです。」





「やぁ、君達僕だよ。宮藤だよ。」

 

 

「「!?」」

 

 

「?…誰だ?」

 

 

加藤と岸本は分かっていたが竜伍はイマイチ記憶には無い。

宮藤とは、もちろんガンツの部屋にいた奴だメガネをかけたサラリーマンで竜伍は知らないが加藤や岸本は一緒に作戦を考えるとき一緒にいて透明化兼レーダーの役割の装置を調べると言って一人隠れていた。

だが、先ほど透明化状態で千手観音像に熱線をくらい体がバラバラになって絶命したのだが。

 

 

「驚いてるね。僕の死体を見てよ。」

 

 

「あーあ。バラバラになってるね。ほら、頭を見てよ脳みそ無くなってるだろ?」

 

 

「まさか、食ったのか?」

 

 

バラバラで頭に脳が無い死体を見て竜伍は言った。

 

 

「そうそう、正解。僕は装置を操作しててさ透明化出来ることが分かったんだ。透明化してる状態で後ろから殺そうと思ったけど見事に殺られてしまってね。気付いたらコイツと同期していたわけ。」

 

 

「すごいよコイツ。今はもうクリアな状態で物凄く気分が良いんだ。こいつさっき3人殺したらしい。こいつとならお前らも一捻りだな。」

 

 

宮藤の声は弾むようだった。

 

 

「………………フン。」

 

 

「?…どうして笑ってるんだい?」

 

 

竜伍はあざ笑う。

 

 

「いや、醜いなと思ってな。」

 

 

「んん?醜いだって?」

 

 

宮藤は少しピクリとして聞き返した。

 

 

「ああ、醜いぞ。化け物と混合体だなんて笑い物だな。」

 

 

「僕から見れば片方ずつ腕と足の無い君の方が醜いよ。」

 

 

「全国にいる障害者に謝れ化け物。」

 

 

「くっ!…化け物化け物ってうるさいんだよぉぉぉぉぉ!!」

 

 

宮藤はしびれを切らして地面を踏んでジャンプして来たが。

 

 

「化け物は化け物らしく大人しく捕獲されてろよ。」

 

 

「!?」

 

 

竜伍の手に持っていたのはどこから取り出したか分からないがYガンが握られていて、飛んでくる宮藤に向けて発射したが。

 

 

「あっはっはっは!!無駄無駄!!そんなゆっくりじゃ当たらないよ!!」

 

 

Yガンから発射されるワイヤーはことごとく避けられているが、

 

 

「俺も居るぞ!」

 

 

「何!?」

 

 

宮藤はワイヤーに気を取られ続けて加藤が接近していることに気がつかなかった。

 

 

「はっ!」

 

 

加藤はスーツの性能で強化パンチを繰り出し宮藤の顔に打ち込んだ。

 

 

「上トリガーでロックオン。同時押しで発射!」

 

 

竜伍は攻撃を受けて隙が出来た宮藤に向かいロックオン状態のワイヤーを発射した。

 

 

「クソッ!」

 

 

宮藤はワイヤーにグルグル巻きにされて身動きが取れなくなった。

 

 

「終わりだ。」

 

 

ギョーン!

 

 

竜伍は再びトリガーを引いて宮藤を転送を始めたが。

 

 

「まだだ!」

 

 

ゴロンッ

 

 

「頭を外した?」

 

 

千手観音像の頭を取り外し地面に転がす。

 

 

ミチミチッ

 

 

「何あれ、気持ち悪い。」

 

 

竜伍を支えてる岸本は千手観音像の体から出てくる紫の物体を気味悪がった。

千手観音像から出てきた紫の物体は地面に着くと動き始めて全体2メートルはあって腕が6本に巨大で先が尖っている尻尾。

恐竜のような足をした化け物が現れた。

 

 

「…ググっ…ばぁあ!」

 

 

長い首が出てきて顔は宮藤の顔であった。

 

 

「こ…ここまでくると気持ち悪すぎる。」

 

 

加藤も言わざる得なかった。

 

 

「取り敢えず、よくも僕をコケにしてくれたね。」

 

 

宮藤はそんな事を言いながら自分の死体からメガネをとって自分にかけた。

 

 

「ここまでくると本気で化け物だな。」

 

 

「ぐっ…その減らず口を叩けなくしてやるぅぅぅぅ!!!」

 

 

宮藤の巨大な腕が竜伍と岸本を襲う。

 

 

「竜伍君!?もう余計なこと言わないでくれる!?避けるの私なんだから!!」

 

 

「いや〜、正直に言うだけでキレるなんて短気もいいとこだな。」

 

 

「私の言葉聞いてた!?」

 

 

なんやかんや言いながらも2人(主に岸本)は攻撃を避けている。

 

 

「的がデカイから簡単だな。」

 

 

ギョーン!

 

 

竜伍が放つワイヤーは宮藤を取り巻くが。

 

 

「効くか!そんなもの」

 

 

ブチブチブチ

 

 

筋力だけでワイヤーの糸を破っていた。

 

 

「マジかよ。これじゃ足止め位にしかならないな。」

 

 

竜伍は驚くがまだ余裕ある顔でいた。

 

 

「どうする、竜ちゃん!?こんなのにスーツだけじゃ勝てない!」

 

 

「ハッハッハッ!諦めろ!!ここでお前らは死んで行くんだ。」

 

 

「うるせぇな。考えてるんだから静かにしろよ。」

 

 

「うわぁ〜戦ってる気がしないな〜」

 

 

岸本は避けながら言葉を漏らす。

 

 

「取り敢えず、あの刀を使って倒すだけしか思いつかないから。後はよろしく。」

 

 

竜伍はそう言うと岸本から自分で離れて寝そべってYガンを構えた。

 

 

「足止めしてやるからさっさとしろよ!」

 

 

「「分かった」」

 

 

加藤と岸本は走り出した。

 

 

「岸本さんは刀をよろしく。俺はスーツで出来るだけ止めるように努力するよ。」

 

 

「頑張ってね。」

 

 

加藤は一人で宮藤と対峙してスーツを強化させた。

 

 

「フッ!」

 

 

「グッ!…ふざけんなよ!」

 

 

加藤の拳は宮藤の顔面を捉えたが力及ばず反撃をくらう。

 

 

スーツのお陰で痛みは無いが衝撃が走った。

 

 

「くっそ!」

 

 

今度は3本の片腕を掴んで封じるが。

 

 

「もう片方あるんだよ!」

 

 

宮藤もう片方の腕を加藤の背中に叩き込む。

 

 

「いや…いいんだ。これで…」

 

 

「加藤君!!」

 

 

「な…何ィ!?」

 

 

岸本は加藤が押さえていた腕3本を刀を振り下ろし切断した。

 

 

「クソが!!」

 

 

「きゃっ!」

 

 

カランッ!

 

 

これにキレた宮藤はもう片方の腕で岸本を殴り飛ばす。

その衝撃で岸本は飛んで刀も落としてしまった。

 

 

「あっ!」

 

 

キュゥゥゥゥン

 

 

耐久の限界が訪れて岸本のスーツはお釈迦になってしまった。

 

 

「お前もだ!」

 

 

「くっ」

 

 

今度は加藤を狙う腕だが。

 

 

ギョーン!

 

 

「おいおい、3人って事忘れんなよ。」

 

 

竜伍がすべての腕をYガンで拘束して動きを中断させた。

 

 

「加藤君!使って!!」

 

 

岸本は刀を拾い加藤に投げた。

 

 

「え!?ちょ…岸本さん!?あぶなっ。」

 

 

加藤は運良く刀を受け取り宮藤のもう片方の腕をまとめて切り落とした。

 

 

「これで、とどめ―――」

 

 

「畜生が!!」

 

 

「ぐっ!」

 

 

加藤はトドメに長い首を斬ろうとするとその首を振り回し加藤に頭突きをして吹き飛ばす。

 

 

ヒュゥゥゥゥン

 

 

加藤のスーツもお釈迦になってしまった。

 

 

「あきらめないで!」

 

 

岸本は立ち上がって敵と向き合った。

岸本は無理をしている。足が震えていて声も多少震え声だ。

だが、岸本をそこまで勇気を出せるほどの信念があった。

 

 

「絶対にあきらめない!!私には…帰る場所があるから!!」

 

 

「!!」

 

 

加藤はその言葉を聞いて震えが止まった。

その激励に心が震えた。

そう…加藤にも帰る場所があった。

弟が待っていた。

 

 

「………………帰るぞ、必ず!!歩!!待ってろよ!!」

 

 

加藤は立ち上がり刀を構えて敵に向かって走った。

 

 

「フッ……敵の動きを止めてやる!!だから、全力で走れ!!二人とも俺を信じろ!!」

 

 

「分かった!!」

 

 

竜伍の声を信じて2人は走り出した。

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

竜伍は出来るだけ多くのワイヤーを放って相手を止める。

腕が無いため外すのは少し時間がかかり手間取り、

 

 

 

「ハァアアアアア!!」

 

 

「ウォォォォォォ!!」

 

 

加藤は宮藤の長い首に刀を切り込むが力が足りず切りこめなかった。

 

 

「ハッハッハッ!!舐めるなよ!!」

 

 

宮藤はあざ笑い余裕であったが。

 

 

「さっき言ってたでしょ?3人って事をね。」

 

 

岸本が加藤の持っている刀を一緒に持って、

 

 

「「ハァアアアアアアアアア!!」」

 

 

ズバン!!

 

 

「え?」

 

 

宮藤の頭を切断したのである。

 

 

 

 

 

暫くの静寂から

 

 

 

 

「「終わった〜〜〜!!!」」

 

 

加藤と岸本は声を上げた。

 

 

 

 

 

岸本side

 

 

 

 

 

(やっと…やっと終わった)

 

 

岸本は安心で気が抜けるが何とか立っている状態だ。

 

 

(やっぱり帰ったらちゃんと言おう竜伍君に―――)

 

 

そんな事を考えていると。

 

 

「岸本!!避けろ!!」

 

 

「え?竜伍く―――」

 

 

 

 

 

 

 

ドスッ!

 

 

 

 

 

そんな音を立てたのは敵の鋭い尻尾が私の胸を突き刺す音だった。

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

「ゴフッ!」

 

 

「岸本さん!!」

 

 

岸本は血を吐きながら前に倒れた。

それを何とか地面に着くギリギリで加藤は支えることが出来たが。

 

 

「ま…まずい。心臓がやられてる。」

 

 

加藤は岸本の空いた穴を見て不安が押し寄せた。

 

 

「そ…そうだ。ガンツ!!早く転送しろ!!」

 

 

加藤は思いつきガンツに叫ぶが何も起こらない。

 

 

「…りゅ………ご…………く…………」

 

 

「!岸本さん!!」

 

 

岸本が必死で言うとしているのを耳を傾けた。

 

 

「あ…………り…………が………………………と…………………」

 

 

(言えなかったな………好きって)

 

 

竜伍に対しての感謝。

そして後悔。

 

 

 

 

 

 

 

その顔は涙を流し笑っていた。

 

 

「岸本さん!!」

 

 

「き…岸本……」

 

 

岸本は息を引き取り加藤は叫び。

竜伍は動揺していた。

冷静な筈の竜伍がである。

 

 

しかし、それだけでは終わらなかった。

 

 

「!!加藤!!後ろだ!!」

 

 

「え?」

 

 

竜伍の急な叫びの先には加藤の後ろに立っている一体の石像であった。

 

 

「フンッ」

 

 

ドスッ!

 

 

「あれ?」

 

 

石像が持っていた短剣で加藤の心臓を貫通させていた。

 

 

「加藤から離れろ!!!!!!!」

 

 

ギョーン!ギョーン!ギョーン!ギョーン!ギョーン!

 

 

竜伍はワイヤーを放って一回でいいところ動揺のため連射で転送をしていた。

 

 

石像は転送されて行きその場には加藤だけだった。

 

 

「か…加藤、だ…ダメだいなくならないでくれ。」

 

 

竜伍は右手を動かし地面を這いずり少しずつ進んで行った。

 

 

しかし、そんな事御構い無しに。

 

 

「て…転送!?ま…待ってくれ加藤にまだ届いて無いんだ!」

 

 

「加藤!!!!岸本!!!!」

 

 

竜伍はそのまま転送されて行きその場に雨が降り出した。




「皆さんの期待を裏切る結果になりました。」

「これからも読んでくれると嬉しいです。」

「感想、指摘を待ってます。」


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採点とその先へ

さて、始めますか。







ガンツ部屋

 

 

ジジジジジジジジジジ

 

 

竜伍は転送された。

 

 

「フッ!ーー!あれ?」

 

 

竜伍は岸本を庇った時の動きをして出てきた。

ガンツが部屋に呼び戻す時に体の一部を欠陥すると戦っている時に万全な体を呼び戻すため記憶は欠陥しているのである。

 

 

「お…終わったのか。」

 

 

現状を把握出来た竜伍は落ち着いたが同時に動揺し始めた。

 

 

「…な…何で誰も…帰ってこないんだ?」

 

 

竜伍は声が震えていた。

 

 

ジリリリリリリリリリ

 

 

ガンツから流れる目覚まし時計の音。

 

 

それは、終了の合図

 

 

「おい…おいどうゆうことだよ!!!」

 

 

竜伍はガンツを叩くが鈍い音がなるだけだった。

 

 

それじわちいてんはじぬる。

 

 

 

 

竜伍くん

 

 

28点

 

 

とーたる66点

残り34点

 

 

 

 

 

「採点じゃねぇよ!!皆んなはどうなったんだよ!!」

 

 

竜伍はガンツを叩くと

 

 

ジキジキジキジキジキジキ

 

 

ガンツの画面から沢山の人の顔が映し出された。

 

 

「こ…これは?」

 

 

その中には加藤や岸本の顔もあった。

 

 

「う…嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!」

 

 

竜伍は画面を殴りながら

 

 

「チクショォォォォォォォォ!!!」

 

 

怒りだす。

 

 

竜伍はガンツを殴り続ける。

 

 

「ハァ…ハァ…ハァ…クソッ!」

 

 

竜伍は疲れ動きを止めた。

 

 

「う…う…うあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

竜伍は叫び涙を零す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある白い部屋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!!!!」

 

 

とある少女は慌てる

 

 

「調整間違えちゃった!!」

 

 

彼女はパソコンを操作していた。

 

 

「どうしようこれは早く対処しなきゃ!!」

 

 

「じゃないと留年になっちゃう〜〜!!!」

 

 

彼女は慌てる。

 

 

ビー!ビー!ビー!

 

 

「!!あれ!?遠隔操作不能!?嘘でしょ!?」

 

 

パソコンにはエラーの文字が浮かび上がる。

 

 

「あああああああああああ、もう!!ふざけないでよね!」

 

 

キーボードを叩いて彼女は怒りだす。

 

 

「もー!!!!!こうなったら!!」

 

 

彼女はパソコンを操作して

 

 

世界に下りますか?

 

 

パソコンの画面に表示されて

 

 

「行ってきます!!」

 

 

彼女はエンターキーを押してその姿を消した。

 

 

彼女の介入は何が起きるだろうか。

 

 

机の設定資料には神崎 御言《カンザキ ミコト》と書いてあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍宅

 

 

 

 

 

 

 

「う…うう…」

 

 

竜伍は帰ってからずっとベットの中に入って泣いていた。

 

 

「ちくしょう…ちくしょう…ちくしょう…」

 

 

竜伍は絶望していると同時にもう一つ決意をしていた。

 

 

「ぶっ殺してやる…誰も死なないように俺が全部…全部。」

 

 

竜伍の瞳には光がまだあった。

希望があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまではまだ序章に過ぎなかった。






春アニメ始まりましたね。

アニメもっと見たい。


感想、指摘待ってまーす。


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閑話休題 有馬竜伍の人生が変わる前日

「すみませんでした!!思った以上につまらない話で短いです。」

「ちょっと、スランプのせいで残念な話になりました。」

「温かい目で見てください。」

「それではスタート。」




高校 竜伍のクラス

 

 

そこには、いつもの日常があった。

 

 

「さて、出席取るか。えーと。」

 

 

先生は出席簿を開いて名前を見て。

 

 

「有馬 竜伍」

 

 

「…………」

 

 

クラス内は静かで声が先生の呼ぶ声だけが聞こえた。

 

 

「あれ?有馬が居ないのか?誰か有馬から伝言やら聞いてないか?」

 

 

「…………………」

 

 

再び静寂な空間になった。

 

 

「珍しいなあいつが休むなんて。」

 

 

先生は出席簿にある有馬の欄に休みと書いた。

 

 

 

 

 

 

その休みである竜伍は。

 

 

 

 

 

「……………」

 

 

街を歩いていた。

 

 

(………格闘技の技は大方頭に入ったな。しかし、実戦ではそんな技を使える訳ではないからやはり、独自のやり方を考えるか。」

 

 

ドンっ!

 

 

「イテッ!」

 

 

「…………」

 

 

竜伍は人にぶつかったが集中しすぎて気付いていなかった。

 

 

「おい!聞こえてんのか!」

 

 

どうやらガラの悪い男に当たってしまったようだ。

竜伍の肩を掴もうとしたが。

 

 

「俺は変な奴に絡まれやすいみたいだな。」

 

 

「まぁ………実験台には丁度いいか。」

 

 

竜伍を掴もうとする腕を左手で掴み引き寄せて腹を肘で打ち込む。

 

 

「ごはっ!」

 

 

腹を打たれて前屈みになると。

今度は顔面に拳を打ち込む。

 

 

「ブハッ!…な…なんだよ!テメェ!!」

 

 

「……………」

 

 

ザワザワ

 

 

「さっさと逃げるか。」

 

 

そう言って竜伍は走り去って行った。

 

 

 

 

竜伍宅

 

 

 

 

「ああああああああ…クソッ!」

 

 

竜伍は先ほどの行動に後悔していて荒れていた。

 

 

「何なんだ?」

 

 

今度は急に落ち着きぐるぐると部屋を歩き回る。

 

 

「…どうすればいいんだ。」バタンッ

 

 

今度は急にやる気が無くなりベットに突っ伏して動かない。

 

 

 

 

 

次の日 竜伍宅

 

 

 

 

 

「……………いつの間にか寝てたのか。」

 

 

あの後から特に何もせず竜伍は動き回っていたがいつの間にか寝ていたのである。

 

 

「………気分転換に学校に行くか。」

 

 

竜伍は制服に着替えて家を出た。

 

 

学校に着くと

 

 

(周りの音が煩わしいな。)

 

 

いつもは気にしなかった周りの音はいつも以上にうるさく感じていた。

 

 

(こんな事今まで無かったのにな。)

 

 

そんなことを考えていながら授業は進み気付いたらすでに放課後になっていた。

 

 

「おーい有馬!」

 

 

竜伍を呼んだのは竜伍の担任であった。

 

 

「…なんでしょう。」

 

 

竜伍は面倒くさいが一応礼儀正しくしようと話を聞いた。

 

 

「いや〜大したことじゃないんだが昨日はどうしたんだ?」

 

 

「…昨日ですか。病欠です。」

 

 

「そ…そうか。わかったあーもう帰っていいぞ。」

 

 

「そうですか。それでは失礼します。」

 

 

竜伍は歩いて去って行くが。

 

 

「有馬に限って暴力事件は起こさないよな。」

 

 

担任はポツリと呟いた。

 

 

 

 

 

これは、有馬竜伍の次のステージへ動き出す前日である。





「次回から本格始動させます。」

「この度はつまらなくて申し訳ないです。」

「これからもこの作品を見てくださると幸いです。」

感想指摘待ってます。


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転校生

クッソ!もっと書ける予定だったのに!!

勉強があって書けない!!!!


そんな訳でスタートです。


夏の近づく日

 

 

 

 

場所は学校の通学路いつも通りに登校する竜伍。

 

 

(怠いな。早く帰りたい。)

 

 

そんな風に思っていると。

 

 

ドン!

 

 

「きゃっ‼︎」

 

 

誰かと衝突してしまった。

声からするに女子の様だが。

 

 

「!すまない余所見をしていた。立てる……か?」

 

 

竜伍は相手の女子に謝り手を差し伸べる。

すると相手の顔を見た瞬間竜伍は今まで感じたことの無い感情になって止まった。

その女子は髪は短いが綺麗な黒のショートカットで優しい目をしていた。

 

 

「いえ、大丈夫です。すみませんね今日転校してきたばっかりなので…あ!職員室ってどこにありますか?。」

 

 

「え?…あ〜このまま進んで階段を上った場所にありますよ。」

 

 

女子の急な質問に竜伍は驚きはしたがすぐに返答した。

 

 

「ありがとう。あ!私、神崎 御言《かんざき みこと》って言います。」

 

 

「あ…有馬 竜伍です。よろしく。」

 

 

「はい‼︎それでは!!」

 

 

御言は元気よく挨拶をすると走って行った。

 

 

「一体何なんだ?この感情は。」

 

 

竜伍は初めて感じた感情に戸惑い困惑していた。

 

 

 

 

 

御言サイド

 

 

 

 

(接触成功。これでやっと原作介入の条件達成できた。)

 

 

(まさか、竜伍君が死んでガンツのデータとして復活したら転生特典までは引き継ぎが上手く行かなかったなんて見落としてた。)

 

 

竜伍の転生特典は神を目指す御言が贈ったものでガンツのデータとはいえ特典までは引き継ぐことは出来ず徐々に効果を消していっていたのだ。

 

 

(なんとか修正しないと。)

 

 

御言はバックに入れていた結構分厚目の本を取り出した。

 

 

(修正方法は相手の肌に触れてる状態でアクセス出来てそこからまた同じ特典を入れればいいのね。)

 

 

御言は本を閉じて取り敢えず職員室に向かった。

 

 

(これで竜伍君と同じクラスになれば簡単に済むわね。)

 

 

御言はそう意気込んだ。

 

 

「A組ね。」

 

 

「はい?」

 

 

「だから、A組ね。」

 

 

竜伍のクラスC組

御言のクラスA組

 

 

(同じクラスにするの忘れてたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!)

 

 

御言は渋々A組へ行った。

 

 

 

 

 

再び戻って竜伍サイド

 

 

 

 

「和泉 紫音《いずみ しおん》です。」

 

 

背が高くてロン毛の美形野郎が転校してきた。

 

 

(俺の隣か。)

 

 

ちょうど、席が空いていた竜伍の隣に和泉は座る事になった。

 

 

「有馬、後で和泉に学校を案内しろよ。」

 

 

「わかりました。」

 

 

「よろしく有馬。」

 

 

和泉は隣の席に座り挨拶してきた。

 

 

「ああ、よろしく。」

 

 

 

 

体育の授業

 

 

 

授業でバスケットをやっているのだが。

 

 

ドガン!

 

 

「きゃー和泉くーん!」

 

 

女子の黄色い声援を受ける和泉はダンクシュートを決めていた。

 

 

(動きが凄いな。居るもんだな完璧超人ってのは。)

 

 

竜伍は体育館の隅で隠れてサボっている。

 

 

 

 

竜伍による学校案内

 

 

 

「ここが図書室だ。」

 

 

「そうか。」

 

 

「さて、俺の役割は終わりだな。」

 

 

「そうだな、改めてよろしくな。」

 

 

「ああ。」

 

 

竜伍は和泉握手を交わした。

 

 

 

 

昼休み渡り廊下

 

 

 

 

「和泉君好きです付き合ってください。」

 

 

とある女子が和泉に告白した。

ショートカットで可愛い系の顔だ。

 

 

「まぁ、いいよ。」

 

 

何て返事だ。

 

 

「やったじゃん!メアド聞いて!」

 

 

周りの女子がワーワー騒いでいた。

用が終わったら女子達がどっか行った。

 

 

「俺がいても御構い無しとは女子も凄いな。」

 

 

和泉の告白現場に最初からいた竜伍は興味無さげに言った。

 

 

「はぁーびびった。」

 

 

和泉はため息を吐いた。

 

 

「完璧超人でも緊張とかするんだな。」

 

 

竜伍は本を読みながら言った。

 

 

「俺の家族は母さん以外男だけだからな前に通っていたのも男子校だしな。」

 

 

「ふーん、そうか。」

 

 

竜伍は一切の興味を見せなかった。

 

 

「おーい有馬。今日も放課後体育館裏な。」

 

 

不良の金髪先輩が通りそう言ってどこかへ行った。

 

 

「やはり気色悪い先輩だな。」

 

 

竜伍は呆れてため息を吐く。

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

竜伍はスーツを制服の中に着て体育館裏に着いた。

 

 

そこには身長2メートル位の色黒ボクサーがシャドーをやっていた。

 

 

「自分達がダメだからってついに他人任せか。」

 

 

「いちいちウゼェ野郎だな。」

 

 

「それはこっちのセリフだ。掃き溜めのゴミ共が。」

 

 

スパンッ!

 

 

色黒ボクサーが竜伍の顔面を一発殴った。

当然スーツを着ているため

 

 

「この程度じゃ効かないな。」

 

 

無傷であった。

 

 

「今度はこっちだな。」

 

 

竜伍は素早く足払いをして地面に倒れた色黒ボクサーの腹に手刀を振り下ろした。

 

 

「ゴハッ!」

 

 

色黒ボクサーは白眼をむいて口から泡を吹いた。

 

 

「さて、次はお前達だ。」

 

 

竜伍は残りの不良達を冷たく冷酷な目で見た。

 

 

「く…クソッ!」

 

 

不良達は色黒ボクサーを連れて尻尾巻いて逃げていった。

 

 

「ハァ〜…帰るか。」

 

 

竜伍は地面に置いていたバックを持って帰ろうとすると。

前から和泉がやって来て。

 

 

「なぁ、有馬。黒い玉がある部屋って知ってるか?」

 

 

「!?」

 

 

 




竜伍君の感情が爆発している事への説明が書けて良かったです。


これで納得して貰えると良いのですが。


分からなかったら感想下さい。


次回もお楽しみにです。


感想、指摘待ってまーす。


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謎の転校生和泉 紫音+チビ星人

先週は送れなくてすいません。

何とか頑張って書きました。

それではスタートです。




竜伍宅

 

 

 

今現在、和泉は俺の家に来ていた。

 

 

「パソコン借りるぜ。」

 

 

和泉は家に入るなり机の上のパソコンを開いた。

 

 

和泉の行動は謎だ。

不良達を一蹴した後に黒い玉の部屋の事を聞かれて俺は何も答えないでいると和泉から

 

 

「今日お前ん家に行って良いか?」

 

 

そんな事を言ったのである。

 

 

帰り途中和泉の彼女が一緒に帰ろうと言っていたのにそれを断り俺の家に来たのである。

 

 

「有馬これを見てみろよ。」

 

 

和泉が作業を終えてパソコンをこちらに向けた。

 

 

「!?…………GANTZ?何だこれは。」

 

 

俺は一瞬驚いたが気づかれぬように言葉を続けた。

そこにあったのはとあるブログで黒い背景に赤文字でGANTZと書かれていた。

 

 

「黒い玉の部屋に死んだ人間を集めて宇宙人と闘わせるって言うSF小説でよ、知る人ぞ知る小説なんだ。」

 

 

和泉は淡々と話を続け

 

 

「管理人は中学生らしくてな。」

 

 

(!?………中学生…って事は西か?)

 

 

俺は中学生と言う事を連想させて考えた。

 

 

「でも、このネギ星人編で止まっちまったんだ。」

 

 

(確かに西だな。田中星人で死んだからな。)

 

 

「だが、このネギ星人で面白い書き込みがあってな。初参加でスーツを着てさらに星人をぶっ殺した男…カタカナでアリマ リュウゴって書かれてるんだ。」

 

 

(!?…あの中坊!!何勝手に名前書いてんだよこの野郎。)

 

 

「このGANTZてのな?本当にやってるんじゃないかって話まで出てんだよ。この小説通りの事が例えばこのネギ星人で破壊された壁が本当にあったり地下鉄で轢かれた2人の男子高校生の死体が無くなるって言う話まで出て来やがる。」

 

 

(頭いい奴も居るな、そうなると俺も危ないな。)

 

 

和泉は話を終えるとこちらに向いた。

 

 

「取り敢えず聞きたい事はこのアリマ リュウゴってのはお前か?」

 

 

和泉の目は真剣である。

それに対して俺は呆れるように

 

 

「そんな訳ないだろ。俺以外にもアリマ リュウゴなんて居るだろ?」

 

 

演技をして淡々と言葉を繋げた。

 

 

「じゃあさ、あの色黒ボクサーにパンチを顔面に食らっといて何で無傷なんだ?…………着ているんじゃ無いか?黒いスーツとやらを。」

 

 

痛いところを突いてくるな。

 

 

(着替える暇が無かったからから着ている状態だ。どうやって乗り切るか。)

 

 

竜伍は思考をフル稼働させて言い訳を考えるが。

 

 

「なんてな。」

 

 

和泉は笑いながらそう言って立ち上がった。

 

 

「悪かったな突然来て。」

 

 

「ああ…そうだな。今度から彼女と帰ってやれよ。」

 

 

俺はチャンスだと思ってとっさに話を変えるように話題を突っ込んだ。

 

 

「ああ、そうするよ。」

 

 

和泉はそう言って帰って行った。

 

 

全く謎な奴だ。

 

 

 

 

その日の夜

 

 

 

 

ゾクッ

 

 

俺は座ってテレビを見ていたら首筋に寒気を感じた。

 

 

「来たか……………」

 

 

俺はまだ見ぬ星人に殺意を出しながらスーツに着替えた。

 

 

「一匹残らずぶっ殺してやる。」

 

 

そう言った瞬間転送が始まった。

 

 

 

 

ガンツ部屋

 

 

 

 

ジジジジジジジジジジ

 

 

あーたーらしいあーさがきたきーぼーおのあーさーが

 

 

「?…1人か?…なんて無理ゲーだよ。ふざけんな。」

 

 

俺は戸惑うが

 

 

「まぁ、いいか。守るものが無い分殺すのに全神経を注げる。」

 

 

そうして音楽が終わった。

しかし、なんでこんな音楽なんだ?

↑早速、他のことに気を取られる。

 

 

 

 

 

チビ星人

 

 

特徴 つよい 根にもつ

 

気にしている事 背の低さ

 

特技 人マネ 心を通わす

 

 

 

 

 

「毎回こうだと読む気も失せるな。」

 

 

開いたガンツから武器を取り出す竜伍。

 

 

竜伍はXガンを両足につけて両手にはXショットガンを持った。

 

 

「さて、行くか。」

 

 

竜伍は転送された。

 

 

 

 

 

 

どっかのビルの屋上

 

 

 

 

 

 

「珍しい場所だな。」

 

 

俺はXショットガンを置いて柵から乗り出し周りを見た。

 

 

「ん?………貯水タンクの上になんか居るな。」

 

 

それは道路を挟んだ隣のビルの屋上にある貯水タンクの上に居た。

え?なんで夜なのにそんな遠くまで見えるかって?

なにを隠そう俺の視力は2.0だ。

 

 

「取り敢えず跳ぶか。」

 

 

柵から離れて助走をつけた。

 

 

「1…2の3!!!」

 

 

そのまま柵を蹴って大ジャンプした。

あ、蹴った柵が凹んだ。

 

 

「うお!高い。」

 

 

俺の感想はそんなもんだった。

 

 

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ

 

 

靴から大量の煙を出して何とか着地が出来た。

 

 

「一回跳べば慣れるな。さて、標的はあいつか。」

 

 

竜伍の見る先には貯水タンクの上から見下ろすチビ星人がいた。

 

 

チビ星人は貯水タンクから飛び降り竜伍の前に出てきた。

 

 

ギョーン!

 

 

降りてくると同時に竜伍は素早くXガンをチビ星人に向けて撃った。

 

 

「以外とバカだな。飛び降りれば空中に逃げ場はないと言うのに。」

 

 

ドパンッ!

 

 

チビ星人の左足が爆散した。

それでバランスを崩し地面に倒れた。

チビ星人は呼吸が荒くなって少しすると出血多量か何かで息を引き取った。

 

 

「フッ……無様な肉塊だな。」

 

 

俺はこのチビ星人だったものを見て口角が上がっていた。

数秒前まで生きていたものが死んで動かなくなっているこの状況が俺にとって恐怖よりも強い感情があった。

その正体が何なのかは分からないがそれが俺の本性なのかも知れない。

 

 

ドン!

 

 

「………………来たか。」

 

 

俺は音の方へ顔を向けると周りには九体のチビ星人が俺を囲んでいた。

 

 

「さて、第二ラウンドの開始だな。」

 

 

 




私はラブコメ展開なんて無縁だったからそんな事してみたい。


感想、指摘待ってます。


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敗北と人間

皆さんお待たせしました!!

遅くて本当に申し訳ない!!!

それではスタート〜です!!





九体のチビ星人に囲まれるが不思議と俺には恐怖が感じられなかった。

 

 

今現在竜伍には目の前のチビ星人を殺すと言う怒りが恐怖を凌駕していた。

 

 

『殺せ!殺せ!同胞を殺した奴だ。』

 

 

『殺せ!』

 

 

『同胞の仇を討つのだ!』

 

 

「テレパシーか?」

 

 

俺の頭の中に雑音のような声が響いた。

恐らくチビ星人の声だろう。

 

 

スッ

 

 

一体のチビ星人が他のチビ星人に指を指しそのチビ星人は竜伍の前に降りてきた。

 

 

「九体集まって一対一をするのかよ。戦闘狂か?」

 

 

竜伍の問いかけに何も話さず構えるチビ星人。

 

 

「まぁ、一対一なんて守る気無いけどな。」

 

 

ギョーン!

 

 

竜伍はその言葉と同時にXガンを撃ち抜いた。

 

 

バンッ!

 

 

それは、目の前にいるチビ星人ではなく竜伍の真後ろにいたチビ星人が爆散する音であった。

 

 

「一対一なんて言わずかかって来いよ化け物が。」

 

 

ドンッ!

 

 

その言葉と同時に竜伍の真正面にいたチビ星人が地面を抉るほどの脚力で飛び蹴りを竜伍に向かい放った。

 

 

「遅い。」

 

 

竜伍は飛んでくるチビ星人を左足を軸足に右足で地面を蹴りその場で回転しチビ星人の蹴りを避ける。

 

 

「フンッ!」

 

 

さらにすれ違いに遠心力で振り被る左腕をチビ星人の腹に振り下ろす。

 

 

グシャッ!

 

 

スーツの機能をフル稼働にして振り下ろされる腕はチビ星人の胴体を真っ二つに裂いた。

 

 

「一体の力は今の速度からするとかなりのものだな。」

 

 

地面を抉る脚力は相当なものだろう。

一発でもくらえばその後は袋叩きになるそれだけは避けなくては。

 

 

「一時撤退だな。」

 

 

その呟きと同時に竜伍はスーツの力でビルを飛んだ。

 

 

逃げる。

 

 

この時竜伍の頭にはこの言葉は無かった。

 

 

いかに自分が傷つかず敵を殲滅する事、それだけであった。

 

 

よって

 

 

「お前らは空を自由に飛び回る事は出来ないよな。」

 

 

ギョーン!

 

 

ビルに足を着けたと同時に後ろを振り向きXガンで飛んで来ているチビ星人を撃ち抜いた。

 

 

ドドドドンッ!

 

 

「残り3匹」

 

 

4匹のチビ星人を撃ち抜きまた走り出す。

 

 

『またやられた!』

 

 

『回り込め!奴を殺すぞ』

 

 

チビ星人はテレパシーで話しているが。

 

 

「馬鹿か?あいつら俺にも聴こえるんだが。」

 

 

竜伍は呆れながらも走り続ける。

そんな竜伍が向かう先は最初の転送地点である。

何故なら全体として狭いため大きな動きができない事。

こうすればすぐに決着がつくな。

 

 

そんな事を考えていると目的地に着いて早速Xショットガンを拾い後を追ってきた2体のチビ星人を

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

撃ち抜く。

 

 

ババン!

 

 

「後、1匹!!」

 

 

竜伍は怒鳴るように叫び後1匹を探した。

 

 

「あそこか。」

 

 

さっきと変わって冷静に呟く竜伍の目の先には向かいのビルの屋上にいるチビ星人であった。

 

 

「こっちは狙撃が出来るんだよ。………これで終わりだ。」

 

 

今度は不気味な笑みを浮かべXショットガンのスコープに目を覗かせると。

 

 

次の瞬間にはチビ星人は居なくなっていた。

 

 

「!?何処だ!」

 

 

今度は焦り周りを見回すと。

 

 

ドカッ!

 

 

「ぐっ⁉︎…ッ…いつの間に!?」

 

 

チビ星人は竜伍のうしろから蹴り上げを放つ。

 

 

「クッソ!」

 

 

多少後退した竜伍はすぐに体制を直し拳を振り下ろすが避けられクロスカウンターを放たれ竜伍の顔面に当たる。

 

 

「グハッ!…ッッ…動きを読まれてるわけではない。…単純に強いのか?」

 

 

竜伍は冷静になり相手を考察する。

 

 

「チッ!……一旦立てお」

 

 

ガシッ!

 

 

跳ぼうとした竜伍の足をチビ星人は掴み。

 

 

「うおっ⁉︎……ガッ!」

 

 

地面へと叩きつけた。

 

 

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

 

チビ星人は竜伍を振り回し地面へと何度も何度も叩きつけた。

 

 

「舐めんなよ!」

 

 

振り回されてる中竜伍はスーツの力を入れ地面を掴み前転でチビ星人を吹き飛ばした。

 

 

「ハァ…ハァ…なんで、急に奴の動きは良くなったんだ?」

 

 

チビ星人が飛んで行ったビルの下を見た。

そこにはチビ星人の姿はない。

人ごみに隠れていたのである。

 

 

竜伍は気づいてはいないが冷静さがなく動きは単調でそれを読まれ返り討ちにあっていたのだ。

 

 

「まぁいい、早く奴を殺さないと時間切れになる。」

 

 

今更だがガンツの星人討伐には時間制限がある。

基本1時間と決まっている。

残り10分

 

 

カクン

 

 

「………あれ?」

 

 

竜伍は地面へと崩れ落ちた。

 

 

「なんで…動かないんだ?」

 

 

ここで説明に入る。

 

 

竜伍には転生特典があったがガンツのデータ再生によって特典は消えてしまった。

だが、竜伍は16年間という長い間知らずに使っていた為身体に慣れ親しんで一種の洗脳のレベルまでにあって無くなっても自分にあるものだという認識をしていた。

しかし、加藤や岸本の死がきっかけで悲しみがあり同時に怒り、本人は自覚していないが御言への一目惚れの恋心。

今回の星人討伐での焦り、簡単に倒せるという事から出た余裕と喜び。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ………怖い」

 

 

 

 

 

 

そして、最後に恐怖。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

失っていた感情を取り戻し竜伍は人間へと戻ったのだ。

 

 

「嫌だ…嫌だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時間切れになった。





取り敢えず、続きはちょっと未定です。

なるべく頑張ります。

現在絶賛勉強奮闘中です。

頑張ります。

皆さんには大変迷惑をおかけします。

今後ともよろしくお願いします。


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恐怖

皆さんお久しぶりです。

今回は暇を見つけて投稿しました。

久し振りなので酷いと思いますが温かい目で見て行ってください。


それではスタート。

ps;有馬くんは特典無いとかなり弱い子になります。


あの後、討伐に失敗した竜伍は点数を0点に戻されただけでその日の討伐が終わった。

 

 

竜伍宅

 

 

 

「怖い……怖い……」

 

 

竜伍は自宅へ戻ると同時にベッドに潜り込み毛布を覆い先ほどまでの事に恐怖していた。

感情が無かった(そう思い込んでいた)だけに初めての恐怖を過剰に感じられた。

 

 

 

 

 

 

 

御言side

 

 

 

 

 

「なんだかんだで原作通りね。」

 

 

御言は今まであった竜伍の記憶をパソコンで再生をして見ていた。

 

 

「これならこの後に竜伍君が告白してくるって展開なんだけど多少のズレがあるから無さそうだな〜」

 

 

御言は椅子を回転してぼんやり上を見て呟いた。

 

 

「まっ…行動あるのみね。」

 

 

御言は決意を決めてベッドに飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

次の日 竜伍side

 

 

 

 

 

 

あれから、一応落ち着きを取り戻した竜伍は学校へ向かっていた。

正直、学校へ行きたくは無いのに無意識で向かっていた。

 

 

教室へ一番乗りをして自分の席についた。

 

 

「また、戦いわ無いといけ無いのか。」

 

 

そう考えると鳥肌が立ち寒気を感じる。

 

 

しかし、その戦いは割とすぐにあるものであった。

 

 

 

 

 

 

とある男子トイレ

 

 

 

 

 

「おいおいマジかよ。」

 

 

「そっくりってレベルじゃねぇだろ〜」

 

 

そこには授業をサボりたむろっていた男子が4人いた。

しかし、その中の2人は全く同じ体型、顔をしていた。

 

 

「中野が2人ってよ。スゲェな。」

 

 

「ち…違うってこいつ偽物だよ。俺は双子じゃ無いし。」

 

 

「まぁ、偽物の中野はなんか喋んn……。」

 

 

偽物の中野に触れようとした男子生徒は顎が無くなっていた。

 

 

 

 

 

 

再び教室

 

 

 

 

 

 

授業中。

竜伍は全く聞いていなかった。

 

 

(また、奴と戦わされるのか。)

 

 

そんな事を考えていると。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『見つけたぞ』ザザ

 

 

「!?」

 

 

(これは!?テレパシー!?)

 

 

竜伍の頭に入ってきた声は聞き覚えのある声だった。

 

 

(う…ウソだろ。奴が……奴が………来た。)

 

 

竜伍の顔は青ざめ震えが止まら無くなっていた。

 

 

「おい、有馬。顔色悪いぞ?」

 

 

隣の和泉が竜伍の異変に気付き声をかける。

 

 

「ハァ……………ヤバい…。」

 

 

竜伍は和泉の声も聞こえず震えていると。

 

 

 

ガラララ

 

 

 

教室の後ろのドアが開いた。

 

 

その音に生徒全員が反応してそこへ視線が集まった。

 

 

そこには、血塗れになった中野が立っていた。

 

 

「え?…何あいつ。」

 

 

「うわっ…血塗れじゃん。」

 

 

生徒達がヒソヒソと話していると

 

 

「じ……自習〜自習な。」

 

 

教師がそそくさと退散して行った。

 

 

『見つけたぞ。』

 

 

「!?」

 

 

中野?はテレパシーを使い竜伍に言った。

 

 

『既に3人お前の同胞を殺した。』

 

 

『次はここにいる奴らだ。』

 

 

(じょ…冗談じゃない。こんなとこで戦えば俺の頭が吹っ飛ぶってのに。)

 

 

竜伍は焦り少し考えて

 

 

(逃げよう。)

 

 

竜伍はバッグを持って前のドアから出て行こうとすると。

 

 

『見捨てるのか?貴様は。』

 

 

(関係ねぇよ。俺は他人がどうなろうと関係ない。)

 

 

竜伍は足早に逃げて行った。

 

 

『まぁいいさ、これは私の復讐だ。』

 

 

 

 

 

 

廊下

 

 

 

 

 

 

(関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い関係無い…)

 

 

竜伍は走り続けていた。

 

 

すると

 

 

「あ!…えーっと、…竜伍君!」

 

 

「え?…神崎?」

 

 

廊下の曲がり角で偶然御言と出会った。

 

 

「ど…どうしたの?そんなに急いで」

 

 

「う…えっと、ぐ…具合が悪くて保健室に」

 

 

竜伍はとっさにウソをついてこの場を離れようとすると。

 

 

「あ、竜伍君も保健室に?丁度良かった。保健室分かんなくて困ってたんだ。」

 

 

「え!?」

 

 

「ん?どうしたの?」

 

 

竜伍は困った。

とっさに言ったウソは逆手となった。

 

 

ちなみに、御言は竜伍がこうなるだろうと予想をしていてわざと竜伍の前に現れたのである。

 

 

「〜〜わかった。保健室に案内する。」

 

 

竜伍は仕方なく諦めたように案内することになった。

 

 

 

 

保健室

 

 

 

 

2人は保健室に到着して入ると。

 

 

「竜伍君!」

 

 

御言は竜伍に抱きつきベッドに押し倒した。

 

 

「!!???かかか…神崎!?」

 

 

竜伍は先ほどの恐怖を完全に忘れて動揺していた。

 

 

「ふふふん…竜伍くーん」

 

 

「ななな…何だ?」

 

 

竜伍が動揺の中御言は竜伍の耳元で

 

 

「久しぶり」ボソッ

 

 

「」パタン

 

 

竜伍は御言の声で気を失った。

 

 

「これで良しと。後は直接アクセスして特典を返して記憶も返しますか。」

 

 

 

 





…………つーか、この2人チビ星人が虐殺してんのに何盛ってんだ?と書いてて思いました。

次はなるべく近い日に投稿したいと思ってます。

待っててくれている人達には申し訳ないです。

自分が勉強できないが故です。

本当に申し訳ないです。


それでは次回もお楽しみに

感想、指摘待ってます


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復活?リニューアル?決着?

なるべく早くと言ったのに遅くなってすみませんでした!!

後は、後書きで書きます。

取り敢えずスタート!!






「げげっ!特典内容間違えて登録してた!」

 

 

御言はパソコンを操作しながら呟いた。

 

 

「よりにもよって感情が無くなる特典なんて………ここで気づいといて良かった。」

 

 

決してとっさに考えた事ではありません。

 

 

「ふぃー…やっと終わった〜…………起きてるでしょ…竜伍君」

 

 

御言が話しかけると竜伍は目を覚ました。

 

 

「……久しぶりだな。」

 

 

そこには妙に落ち着いていて優しい雰囲気の竜伍が居た。

 

 

「おっ優しいですよオーラがバンバン出てるね。やっぱり元がいいと違うね。」

 

 

「元って………転生前の話か?それって今の俺だろ。」

 

 

「努力嫌いの成績中の下で喧嘩のけの字も知らない君が今じゃ全く逆なのにね。」

 

 

「まさに、完璧超人になったって訳だな。」

 

 

「自惚れんな。厨二病末期でそれが終わるとギャーギャー言うだけの小物だった癖に。」

 

 

「…………当たりが強いな」

 

 

竜伍は肩を竦め多少落ち込んだが。

 

 

「元はと言えばあんたが全て悪い筈なんだが?記憶を持ち越さないミスをするわあんたが手伝うって事も教えない。本当にあんた首席か?」

 

 

「ちょっ!?…私そんな事一言も教えてないのに!!何でマニュアルに書いてある事を知ってんの!?」

 

 

御言が言うマニュアルは転生試験のルール内容が書かれている事で色々と書かれているがそれはまた今度。

 

 

「あんたの記憶を入れる作業で手違いかなんかでマニュアルだが何だが色々な事が入ってるんだよ。」

 

 

「ううう、またドジ踏んだ。」

 

 

御言は自分のミスに落ち込むが。

 

 

「次は失敗しなければいいさ。」

 

 

竜伍は御言の頭に手をポンと触って保健室のドアへ向かった。

 

 

「行くの?」

 

 

「ああ、倒さないといけないしアホだった俺を終わりにしたいからな。」

 

 

「一応遠くから見てるから何かあったら言ってね。こう見えても耳はいいから。」

 

 

「ああ、ありがとう。」

 

 

そう言って竜伍は歩き出し自分の教室へと向かった。

 

 

 

 

 

教室

 

 

 

 

「はっはっ……スゲぇこんだけの数を」

 

 

生徒の血で汚れた教室では机を持った和泉が、返り血で汚れた中野?が立っていた。

 

 

「来るぞ……来るぞ…………ほら!来た!」

 

 

中野?は手を突き出す。

それを和泉は机の表面で軌道をずらし避ける。

その机を押し出し中野?へぶつける。

 

 

「……………」

 

 

「ハァ…ハァ…何なんだこいつ。」

 

 

中野?は特に外傷はなく難なく立ち上がり

そこから一気に詰め寄り机を弾き捨てさせる。

机を弾かれその衝撃で和泉は上半身を後ろにそらし地面に落ちている椅子を掴み振り上げる。

ぶつかった衝撃に中野?はよろけるそこを和泉は見逃さない、追撃で横に振りそこから連撃を加える。

最後の1発で中野?は吹き飛び壁に叩きつけた。

 

 

「ハァ…ハァ…やったぞ。」

 

 

和泉は息切れ気味に勝利を噛み締めていたが。

 

 

ピシッ…………パカッ

 

 

中野?は真ん中から割れ中からチビ星人が現れた。

 

 

「こんなの本当に居んのかよ。」

 

 

「……………!」

 

 

「うおっ!?」

 

 

チビ星人が突き出す拳に和泉はとっさに椅子を防御にするが拳が当たると同時に椅子がねじ曲がり和泉が吹き飛んで行った。

 

 

「ううう………。」

 

 

そのまま和泉は倒れ気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…………やはり間に合わなかったか。」

 

 

『!?貴様!』

 

 

チビ星人は驚き声の元を見ると

 

 

有馬竜伍がそこに立っていた。

 

 

「………自分の間抜け加減が酷すぎて呆れる。言葉も出ないな。」

 

 

竜伍は教室の惨状を見て表情が暗かった。

 

 

『貴様一人では割に合わない正義はこちらにある。貴様らが始めた事だ。」

 

 

「そうだな。だが、それがどうした。」

 

 

『何!』

 

 

「面倒くさい事は終わってからでいいだろ?もう起こしちまったから決着つけようぜ?」

 

 

竜伍は軽く挑発すると

 

 

『舐めるな下等種族が!』

 

 

チビ星人は驚く速さで拳を打ち出すが竜伍は軽々と避ける。

すぐに次を打ち出すがまたしても竜伍は軽々と避けた。

 

 

「どうした?遅いぞ。」

 

 

竜伍は余裕の表情で避け続ける。

 

 

チビ星人の拳を決して遅くは無いが竜伍はいかにも次に打ち込む場所がわかるかのように動いていた。

 

 

『…何故だ!何故当たらない!』

 

 

「そう言われてもな正直、俺にもわからん。」

 

 

竜伍が言っている事は本当である。

彼は気づいてはいないが竜伍が行っているのは可能性からの行動であった。

次の行動は何通りもあるがその可能性を頭の中で一瞬で浮かべその中から最善の行動を相手が攻撃をするコンマ数秒で実行に移す人間離れの力を発揮している。

因みに人間の見てから動き出す反応速度は最小で0.1秒、それを竜伍は転生特典を使うことで0.1秒という反応速度である。

その力を竜伍は無意識無自覚で使っていた。

 

 

「ここだ。」

 

 

チビ星人の拳を避け一気に詰め寄り指二本でチビ星人の右目を潰した。

 

 

『!?!?何!』

 

 

チビ星人は右目を押さえよろける。その隙を竜伍は見逃さず先ほど和泉が持っていた壊された椅子の脚を持ち胸の部分に突き刺した。

 

 

椅子の脚は少しだけ突き刺さりそこを竜伍は回し蹴りでさらに押し込んだ。

 

 

『……ありえない、こんな……………生身の状態の人間なんかに!』

 

 

チビ星人の言う通り竜伍はスーツを着ていなかった。

 

 

「御言、Xガンを送ってくれ。」

 

 

竜伍がそう呟くと竜伍の右腕にXガンが転送された。

 

 

「もう詰みだな。」

 

 

『クソッ!こんな…こんな事!』

 

 

「………そう言えばお前さっき正義がなんたら言っていたが俺には正義とかそんなの関係ない。」

 

 

ギョーン!

 

 

「これはただの八つ当たりだ。」

 

 

竜伍はXガンを発射し

 

 

ドパンッ!

 

 

チビ星人の体を破裂させた。

 

 

「さて、ここに居たら俺が疑われそうだな。…御言転送を頼む。」

 

 

その直後竜伍は転送されて行った。

 

 

 

 

 

被害

 

 

Cクラス

生徒36人死亡

Bクラス

生徒3名死亡

 

 

 





前書きでも書きましたが遅れてすみません!!

そして今後何ですがまたしばらく投稿が出来ません。

ほんっとーにすみません!!!

今後もよろしくお願いします。

感想、指摘待ってます。


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話は変わって桜井 弘斗編

みなさんお久しぶりです。

気付いたら2ヶ月経っていました。

あっという間ですね。

おまちしていかは知りませんが

取り敢えずスタートです。






俺の名前は桜井 弘斗『サクライ ヒロト』私立中学に通うただの中学生だ。

 

 

俺にはこれと言った特技は持ち合わせてはいない。

強いて挙げると興味がある事には熱中する事位だ。今まで、色んな事をやって来たがどれも直ぐに飽きてやめてしまっている。

 

 

今もそうだ。

 

 

引きこもりがどんな感じか興味が出たが3日目である今日で飽きてしまった。

何故引きこもると言う経緯を言うと。

まず、中学でサッカーに興味を持つ→サッカー部の先輩である同級生のいじめ対象になる→サッカーに飽きていじめられる心境に興味を持つ→飽きる→引きこもりの気分を味わおうと言う興味を持つ←今ここ!!

 

 

と言うことで引きこもりやってます。

 

 

 

「パソコン弄ってても興味を持つようなことないな〜」

 

 

俺はこの三日間ずっとパソコンを弄りひたすら自分が納得する興味を探していた。

 

 

「掲示板で聞いてみるか。」

 

 

ネタに詰まって掲示板を見て投稿することにした。

 

 

「興味が出るような事を教えて下さいっと、……こんなんで見つかるかな?」

 

 

しばらく、見ていると色々返事が返ってきた。

 

 

そこには、『今、この漫画がオススメ』や『UFOでも見てろ』など月並みな事しか返ってこなかった。

 

 

下へとスクロールして行き一つの返信に目を奪われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『自殺してみろよ。』

 

 

 

 

「これだ!!」

 

 

俺は驚きと嬉しさで飛び上がった。

 

 

「早速、実行してみよう!!」

 

 

俺は学ランのズボンに付いてるベルトを首に巻きつけドアノブへと引っ掛け後は自分で引っ張れば首が締まるようにした。

 

 

「ふー、ふー………よし、やるぞ。」

 

 

ベルトを引っ張り俺の首は締まった。

 

 

(息ができない、苦しい、…………辛い………)

 

 

首が締まる中そんな事を考えていてふと思った。

 

 

 

(生きたい!!)

 

 

「ぐっ…がっ!………がはっ!………オェェェェ!!」

 

 

ベルトをかきむしり何とか外した俺は胃の中の物を吐き出した。

 

 

(死ねなかった。何でだ?怖かったからか?)

 

 

自分でもよくわからなかった。

でも、とにかく生きたいって思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後

 

 

俺はまたパソコンを弄っていた。

 

 

『自殺は出来ませんでした』

 

 

あれから何度か試そうとしたが挑戦する前に怯えていて出来なかった。

 

 

「やっぱり興味が尽きないな人間って。」

 

 

ひと段落を置いて倒れようとしたらパソコンに1通の返信が来た。

 

 

「ん?なになに『俺に会ってみろ、人生が変わるぞ』だって?何だろ」

 

 

俺は興味を惹かれいつの間にか約束を取り付けていた。

 

 

 

次の日

 

 

 

家の前にサングラスを掛けたロン毛でロングコートを着た男が居た。

 

 

「結構早いっすね」

 

 

俺は家を空けてその男を家へ入れた。

 

 

「坂田………いや、坂田さんと呼べ」

 

 

ロン毛の男は部屋に入ると同時に名前を名乗った。

 

 

「あ、はい。」

 

 

俺は相槌を打った。

 

 

「………」

 

 

 

「………」

 

 

 

沈黙が続くが

 

 

「コーヒー位出すよな普通」

 

 

坂田が突然と注文をしてきて俺は取り敢えずコーヒーを出した。

 

 

「サンキュ………ズズッ」

 

 

渡したコーヒーを直ぐに飲み干すと

 

 

「俺さ、キムタクに似てね?………ちょっとだけ。」

 

 

坂田が突然言い出して来たが真面目に応えようとすると少々悩んだ正直ただのロン毛のチャラ男にしか見えないその容姿でさらに鼻の横にホクロがあり尚のことキムタクに見えなかった。

 

 

「まぁ、ロン毛と言うとこだけ似てますね。」

 

 

俺は正直に答えた。

 

 

「お前、結構毒吐くね。」

 

 

坂田が表情を変えず言う。

 

 

「あの、人生を変えるってどういうことですか?」

 

 

そろそろ本題に入ろうと俺は話題を戻した。

 

 

「お前いじめられてるだろ。」

 

 

「(?まぁ、一時期そうゆうのに興味があったからな)はい。」

 

 

「俺はお前を生かしに来た。俺は命の尊さとか生きてる喜びとか説くつもりはない。」

 

 

「…………」

 

 

「まぁ、見てろ。」

 

 

坂田は話し終えるとコーヒーを入れ

 

 

 

 

 

 

カップに入っているコーヒーだけをそのまま浮かせた。

 

 

 

「なっ!?…なんだこれ…」

 

 

(マジックや手品なんかじゃない。)

 

 

俺は一目見てそう決めつけ目の前の現象に興味津々であった。

 

 

 

そして、ゆっくりとコーヒーをカップへと戻して行った。

 

 

「見ての通りこれは手品や胡散臭いマジックなんかじゃない。」

 

 

 

 

「これは力だ。」

 

 

「すげぇ…………坂田さん!これを俺に教えてくれ!!」

 

 

俺は焦るように教えを懇願した。

 

 

「焦るな……お前にはもうこれを使えるように体を少し弄った。」

 

 

「今みたいに浮かせるようになるのは…………お前次第だ。」

 

 

坂田はキメ顔で言い放った。

 

 

「さて、始めるぞ。」

 

 

「はい!」

 

 

坂田は電気を消しライターを手に持った。

 

 

「まずはこの火を見ろ。…………そして、消す。」

 

 

ライターをつけ直ぐに消す坂田。

 

 

「見えるか?うっすらと火の残像が。」

 

 

「はい、残像が残ってます。」

 

 

「よし………まずは無機質で重さの無いものを動かせるようになれ……このようにな。」

 

 

坂田は火の残像を指で操り自在な動きを見せた。

 

 

「すげぇ」

 

 

俺は感心してさっきからすげぇとしか言っていないが気にしない。

 

 

「これが出来るようになったら……今度はホコリをこの指の輪にすり抜けさせろ。」

 

 

「2日以内にやれるようになれ」

 

 

坂田はそう言うと帰り支度をした。

 

 

「大事なのは出来ないと思わないことだ。いいな?」

 

 

「はいっ!」

 

 

そう言うと坂田はどこかへ行った。

 

 

俺はその後この力を扱えるようにひたすら練習をした。

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

 

 

 

 

俺のこの力はたった1日で物を動かしそれを自在に操るまでになっていた。

 

 

「………はい……体の中身まで見えるようになりました。」

 

 

『マジかよ、たった1日でそこまでやるか……やっぱり才能あるよお前。』

 

 

「師匠のお陰っすよ。」

 

 

『………師匠はやめろ。………まぁいい、それじゃあやって来いよ。』

 

 

「??…何をですか?」

 

 

坂田の唐突な言葉に俺は意味がわからなかったが。

 

 

『お前をいじめた奴らを………殺すんだよ』

 

 

「!?」

 

 

まるで当たり前かのように言い放った坂田に俺は驚いた。

 

 

『どうせ、死んでもいい屑だ殺したって心臓麻痺にしか思われねぇよ。』

 

 

坂田は淡々と話すが俺は全く別なことを考えていた。

 

 

(殺す?奴らを?……………でも。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(興味あるなそれ。)

 

 

俺は狂っているかもしれない。

これからやろうとしている事が楽しみで仕方ない。

 

 

 

「そうですね。……わかりました……………殺してきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果として俺は学校へ行きいじめていた三人が俺へと絡んできた。

そいつらは俺を男子トイレへと連れて行くと。殴る蹴るなどの暴力を行った。

 

 

しかし、今の俺には力がある。

 

 

1人を脳にある適当な血管を潰し倒れさせた。

2人目は心臓だけを潰し倒れさせた。

3人目は心臓を止めるだけで終わらせ死んでいった。

 

 

文字にしてみればあっけないが今の俺は気分が悪かった。

人を殺した感覚が想像以上に強く襲ってきた。

 

 

「ハァ……ハァ……なんでだなんでだなんでだなんでだなんでだよ!」

 

 

階段で1人俯いて恐怖が凄かった。

胸が押しつぶされるような感覚で殺した瞬間がフラッシュバックし気持ち悪くなる。

 

 

(何を間違えたんだ?俺は!!)

 

 

そんなことを考えていると。

 

 

「こんなとこにいたか桜井。刑事の方が話を聞きたがっていたぞ。」

 

 

担任が俺を探していたようだ。

 

 

「わかり……ました。」

 

 

フラフラになりながらおぼつかない足で歩いて行く。

 

 

トイレの前に1人の男性がいた。

 

 

「君が桜井 弘斗君か?」

 

 

「は……はい。」

 

 

俺はばれていないかの恐怖にも襲われて返事をするのも大変だった。

 

 

「君の組の3人がトイレの中で倒れた時、君中にいたんだよね?」

 

 

「あっ……はい」

 

 

「最初からどーなったか説明してもらえるかな?」

 

 

「わ…わかりました。…えっとあっちの」

 

 

俺は説明しようとトイレの中に入ろうとすると

 

 

「あっ…中 入んなくていいから。それよりも、顔…どうした?頬が腫れているが。」

 

 

「その…小田君に殴られて…。」

 

 

「……君たちを見るに一方的にやられてたのか?」

 

 

「はい………」

 

 

俺は俯いて答えた。

 

 

「普通はこんなになるまでやらんけどな……よっぽど憎かったのか……だが、最近の中学生は限度を知らんのか……」

 

 

「………その…3人にトイレに連れられて……囲まれてい…殴る蹴るとかしてたら急に皆んな倒れ出して」

 

 

「?急に倒れたって……何かキッカケは?」

 

 

刑事は怪訝な顔で伺った。

 

 

「いや……別に……最初に赤木君が顔が痛いって……言い出して」

 

 

「ガスの臭いとかしなかったか?…なんか変な臭いとか……」

 

 

「いえ……特には……」

 

 

そのまま取り調べが進み俺は緊張で時間が長く感じていた。

 

 

「連絡先と名前を教えてもらうよ。」

 

 

「はい……」

 

 

俺は連絡先と名前を教えた。

 

 

「協力ありがとう、もう行っていいよ。」

 

 

「はい………」

 

 

俺は多少の緊張がやっと解かれた。

 

 

「あ………ちょっと」

 

 

刑事は突然俺を呼び止めた。

 

 

「な……なんでしょう。」

 

 

冷静を装ってはいるが緊張している。

 

 

「憎かったろう………3人のこと」

 

 

「え?………まぁ、そうですけど。」

 

 

「殺したいくらいに」

 

 

「……………」

 

 

「殺せるほどの勇気があれば………いじめられることはなかったと思います。」

 

 

俺はそう言うとその場から足早と去っていった。

 

 

 

 

 

 

桜井 自宅

 

 

 

 

 

 

 

俺は帰ってからずっとベッドにうつ伏せで倒れていた。

 

 

「やっぱり、あいつら死んだよな。」

 

 

もうどうしようもないことをしてしまった後悔をしていた。

 

 

「そう言えば1人だけ死ぬなとか殺すのをやめてくれだとか言ってるのいたな。」

 

 

俺は掲示板にいた1人を思い出していた。

 

 

「名前は確かトンコツだっけか。………会って話せるかな。」

 

 

そう思った俺はメールでトンコツに会う約束を送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新宿 紀伊国屋前

 

 

 

 

 

俺は1人待っていてた。

 

 

(本当に来るのか?)

 

 

そう思っていた矢先後ろから背を軽く指で叩かれた

 

 

(来たのか!?)

 

 

恐る恐る後ろを振り向くとニット帽を被りコートにスカートを履いた俺より背は小さいが同い年位の女子がいた。

 

 

「チェリーさんですか?」

 

 

俺のネットでの名前を言って確かめていた。

 

 

「ト……トンコツ!?」

 

 

俺も相手のネット名を言うがそれよりも

 

 

 

 

 

 

その女子がかなり可愛かったことに驚いた。

 

 

 

 

 





皆さんは夏休み楽しかったですか?

俺には今年夏休みが無いという地獄を味わっていました。

そんなことより桜井の性格変化と言っても大して変わってないようですが変人をモチーフにしてみた結果最初はあんな風になって最後には原作と同じになっていました。

ですが、この性格のおかげで今後の未来が少しずつ変わっていきます。

まぁ、そこまで行くのに大分遠い道のりですが皆さんにも楽しんで行ってもらいたいです。

また、不定期になりますが必ず書くので見捨てないでくださいwww



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博多から来た男 (竜伍視点)

お久しぶりです鼻眼鏡です。

何か書く事無いので後書きで話します。


「そう言えばそろそろ、奴が東京に来ることになるな。」

 

 

竜伍はキッチンで料理をする中ふと呟いた。

 

 

「あー、風 大左衛門だっけ?厨二病全開なキラキラネームだよねwww」

 

 

リビングでだら寝してテレビを見てる御言は相槌を打つ。

 

 

「……………( ̄ー ̄)……なんで家に居るんだ?」

 

 

平然と家に居てさらに干物女全開の御言がそこに居る。因みに竜伍の頭の爆弾は御言によってなくなっているので爆発の心配はない。

 

 

「ほらほら、よくあるじゃーん正体ばれたら何故か家に居座るヒロイン的なアレだよ。」

 

 

「その例えはよくわからん。……つーか、最初の頃とは随分と性格が変わったな。」

 

 

「えー、女の子には誰でも裏の顔があるんですよ〜。て言うか私の記憶を知ってるなら分かってたでしょ?」

 

 

干物女全開な御言は顔だけ向けて話す。

 

 

「………あんたが送った記憶は俺の頭の中ではアルバムのような物で自分で見たいと思った記憶だけ見えるようになっている。だから、知っている記憶は俺の生前の姿と転生についてのルールの一部だけだあんた自身の記憶には手を付けてはいないよ。」

 

 

竜伍は冷静に料理をしながら説明をする。

 

 

「………へ?じゃあ、全部分かってるって訳じゃないんだ。………よかった。」

 

 

「そうか、まぁあんたが密かに描いてるBで始まってLで終わる同人誌なんて見てないよ。」

 

 

「私のトップシークレットがァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

御言はその場でのたうち回り竜伍は料理を続けた。

 

 

 

 

どっかの広場

 

 

 

 

 

「ここだよな。奴が来るのは」

 

 

「ここで合ってるけど、どうすんの?戦うの?」

 

 

竜伍と御言は風が現れるであろう場所にやって来た。

 

 

「ちょっと、離れとくか」

 

 

竜伍がそう言って離れようとした時。

 

 

「あ、来たよ。」

 

 

御言が見つけた先には2メートル越えの大男がいた。

 

 

「迫力すごいな。」

 

 

「大きいね」

 

 

まさにその言葉しか出なかった。

 

 

その後、大量に不良やらの大乱闘が始まり風の無双が起こりその場から去って行った。

 

 

 

 

 

翌日 学校

 

 

 

 

 

竜伍はクラス変更のためAクラスに移っていた。

 

 

「確か、今日あたり俺が呼ばれるんだよな。」

 

 

「………まさかだけどさ、スーツ着て行かない気?」

 

 

今度こそ同じクラスである御言はまさかと思い恐る恐る聞いてきた。

 

 

「正直迷っているところだ。全部避けることが出来るが攻撃があいつに通るかが心配なところだ。」

 

 

「攻撃が通るか悩んでる時点で負ける気が無いんだね。」

 

 

「さて、どうしたものかな。」

 

 

 

放課後

 

 

 

 

竜伍の知っている通り不良たちに呼び出され校舎裏へと連れて行かれる。

 

 

「不良の先輩方また誰か呼んだんですか?」

 

 

「いいから黙って付いて来い。」

 

 

不良は不機嫌で言葉を返す。

後ろの奴らは先程から小声で「あんな奴が勝てる訳無い」だとか言っていた。ハァ…面倒くさい。

 

 

 

 

校舎裏

 

 

 

 

連れて来られた校舎裏そこには昨日も見た大男が階段に腰を下ろしていた。

 

 

「有馬を連れてきました。」

 

 

不良の先輩は知らせると大男の風が立ち上がる。

 

 

「はッはッはッそいつが…裏の総番」

 

 

「何だお前…さっさと秋葉原でもビックサイトでも行ってろ。」

 

 

俺は一応初めて会った風を装って煽った。

 

 

「有馬、コイツボッコにしろ。」

 

 

顔がズタボロな立花が風を指差し言ってきた。……正直顔がボロボロのせいで誰だか分からなかった。

 

 

「お前がこの学校で一番強いとや……」

 

 

「??………誰がそんな事を?」

 

 

確かに幾度となくこいつらをボコボコにして来たが一番強いとは言った覚えは無いぞ?つーか、博多弁だな。

 

 

「そこに座ってる奴に言わせるとそーらしいぜ。」

 

 

「お前ならそいつに勝てっだろ有馬、やれよッ。」

 

 

ああ、情報源こいつか。

 

 

「体も小さいし………目に力が無い、こんな奴が強い訳なかろーもん」

 

 

散々、言われると腹が立つな。さっさと始めるか。

 

 

竜伍は殺気を放ち目付きが変わった。

その目は今まで星人たちと戦って来たからこそ出来ることだった。

 

 

その場の雰囲気が変わった事は言うまでも無い。それに気付けるのは本当に強い奴だけ。

 

 

「前言撤回や、全力でやらせてもらうぞ。」

 

 

風は殺気に気づいたようだ。

 

 

「では、よろしく頼む。」

 

 

竜伍は特に構える事なく一点を見ていた。

 

 

「フンッ!」

 

 

先に動いたのは風だった。

腕の太い風の右腕の拳は竜伍の顔面をしっかりと捉えていた。しかし、竜伍はその動きがわかっていたかのように体の重心を左へズラし一歩を踏み出して避けた。

風の攻撃は止まる事なく続くより速くより正確に飛んでくる。そしてそれを全て避ける竜伍。

 

 

周りも目の前で行われる場面を唖然として見ていた。

 

 

「何故、攻撃してこんのだ。」

 

 

「決めるとき以外は攻撃しないもんでね。」

 

 

「そうか。」

 

 

風は竜伍に詰め寄り足を踏み込み背中を突き出してきた。いわゆる鉄山こうという技である。

 

 

風にはこの技を決めるだけの距離もとった。この技を当てるだけの自信もあった。

 

 

 

 

 

 

だが、竜伍には届かなかった。

 

 

 

 

 

竜伍にはわかっていたこの技を打ち込む事を。

前にも話した通り竜伍には予測行動がある。それがある時点で当たる訳がなかった。

 

 

「崩れろ。」

 

 

背を向けている風の膝を後ろから蹴る。風は体制を崩す。所謂膝カックンである。

 

 

「フンッ」

 

 

竜伍は崩れている風の顔面を回し蹴りをぶつけた。

 

 

しかし、風はよろけるも倒れなかった。

 

 

お互いが対峙する中2人は同時に同じ言葉を放った。

 

 

「「もうやめるか」」

 

 

突然の終了宣言

 

 

「俺としてはまだ続けたいくらいだが終わる気がしないからな。」

 

 

「奇遇だな俺も全く同じだよ」

 

 

竜伍はそう言って歩いて教室へと戻って行った。

 

 

 

その後、御言に「厨二病全開だな」と散々からかわれた。

俺も思い出してみると結構恥ずかしかった。

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 

 

 

 

風との決闘が終わってから数日たったその夜。

竜伍は次の場面を思い出していた。

 

 

 

「次は和泉の新宿大量虐殺宣言か。」

 

 

次の星人戦まであと少し。




勉強勉強日々勉強そんな毎日を過ごすのは辛いです。


だからと言ってこの小説を凍結するつもりは有りません

これからもよろしくお願いします


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和泉の宣言+新宿のガンマン

勢いで書いた後悔はない。






その夜、竜伍のケータイが着信音を鳴らす。

 

 

「来たか。………もしもし、何か用か?」

 

 

知ってはいても一応自然を装いながらも電話を出る。

 

 

「有馬落ち着いて聞いてくれ…今学校に居るんだが教室にお前と同じ顔をした奴が居るんだ。………多分、前の奴だ。」

 

 

予想通り和泉は俺に偽報告をして来た。にしても、演技うまいな。

 

 

「何だと!?そいつ今、どうしている!!」

 

 

我ながらいい演技をしたものだ。

 

 

「落ち着け……今は寝ているようだ。だが、お前も来てくれ警察に証拠が必要だからな。」

 

 

中々考えてるな。確かにこうすれば必然的に俺を呼び出せるな。

 

 

「………わかった。お前も気を付けろよ。」

 

 

電話を切って俺はすぐさまスーツに着替えその上から制服を着た。

 

 

学校への道のりは電車を使うが姿を消してスーツの機能を使えば電車で行くよりも速く行ける。

まぁ、これをやると和泉により確信を持たせる事が出来る。俺には爆弾が入っていないため心配する必要は無い。

 

 

あっという間に学校に着いた。

夜の学校は以外と怖いものだが俺としては星人の方が怖いな。

つーか、和泉はこんな中で1人で待ってるのかよ。すごいなあいつ。

 

 

そうしている間に教室に着いて中に入ると和泉が1人だけで立っていた。

 

 

「………和泉、俺に似た奴は何処だ?」

 

 

「この速さ………やっぱりお前あの部屋の住人か。」

 

 

どうやら和泉は驚きと興奮で自分が演技していた事を隠さなくなっていた。

正直、面倒くさいから俺もバラすか。

 

 

「………まぁ、知っててここにやって来たからな。………ご名答だよ。」

 

 

「スゲェ……有馬、俺はお前が羨ましい。あの部屋の住人だなんて。」

 

 

「そうか、珍しいなお前。あんな地獄に行きたいだなんて。」

 

 

「俺は今の人生が不満でなあの高揚感、普通じゃ出来ないからな。だからこそ、俺はあの部屋に戻る。」

 

 

和泉は右手に持っていた野球ボールくらいの大きさの黒い玉を机に置いた。

 

 

「?………何だそれは。」

 

 

一応、知ってはいるが演技の為聞いてみた。

 

 

「俺があの部屋から持ち帰ったものだ。」

 

 

「昨日、その玉にある文字が浮かび上がった。」

 

 

 

 

 

部屋に来たいひとは

できるだけ

いッぱい人を連れて

来て下ちい

 

 

 

「ガンツは俺に条件を出しているんじゃないのか?」

 

 

「………」

 

 

なるほど、前回俺が1人だった事で今回は和泉を利用したという事か。

 

 

「多分、人手不足なんだろう。」

 

 

和泉も分かっているようだ。

 

 

「それで、お前は何がしたいんだ?」

 

 

「俺は来週の日曜!……あの部屋に戻る!!場所は新宿だ。」

 

 

和泉は高々と宣言しだが。

 

 

「………ふーん、それで?」

 

 

竜伍は特に考えもなしに答えた。

正直、ここで和泉を殺すと未来が変わるのだが俺にとって都合が悪いため特に気にしてはいなかった。

 

 

「は?………今のを聞いて止めようとは思わないのか?」

 

 

「………逆に聞くがお前は俺に何を望んでいるんだ?ここでお前を殺すとお前はあの部屋に行けるかどうかの賭けになるんだぞ?」

 

 

俺は淡々と言うが和泉は驚きを隠せてはいなかった。

 

 

「お前、おかしいだろ。」

 

 

「その言葉そっくりそのまま返してやるよ。」

 

 

「俺を殺さないのか?」

 

 

「……………………ここで死なれても困るしね。」

 

 

俺の言葉に和泉は訳がわからないという顔になっていた。

 

 

「そんな訳だから日曜日頑張れよ。」

 

 

「後悔するぞお前のせいで大勢が死ぬ。」

 

 

「勝手に俺のせいにするな。」

 

 

俺はドアから出て行きそのまま帰った。

和泉は竜伍を見ていて呆然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は飛んで日曜日 午前10時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とは言いつつも、一応新宿に居ないとな。」

 

 

竜伍は駅が見える窓際席でコーヒーを飲んでいた。

 

 

「あんたさ、結構な事を仕出かしてるよね。」

 

 

隣には御言も居る。

 

 

「原作通りに進めないと面倒だからな。未来を変えてもそこで死んでしまう何て事にはなりたく無いからな。」

 

 

「ほんっと……嫌な性格ね。………あっ、始まった。」

 

 

御言の視線の先には逃げ惑う人と銃を乱射する黒人肌の真っ暗な服を着ている男がいた。

 

 

「さて、どう進むのかな。」

 

 

竜伍はコーヒーを飲みながら窓から外を見ていた。

 

 

因みに竜伍はカッコつけてコーヒーを頼んだはいいが思いの外コーヒーが苦くちびちび飲んでいた。

 

 

 

 

 

 

和泉side

 

 

 

 

 

 

俺の名前は和泉 紫音。

現役高校生だ。

スポーツは万能で勉強も出来る友好関係もいいし可愛い彼女もいる。

かなりいい人生を送れるだろう。

 

 

だが、俺は人生に不満を持っている。

何をやっても満たされない。

それは、過去にある体験をしてしまったからだ。

 

 

そうそれは、あの部屋にいた事。

星人と戦い命のやり取りをする高揚感それを取り戻すために今!

 

 

新宿で大量虐殺をしている。

 

 

「ああああぁぁぁ!!」

 

 

「逃げろ逃げろ!!」

 

 

「キャァァァァァ!!」

 

 

悲鳴と銃声だけが鳴り響いている。

俺はこれですらまだ不満を持っている。

これじゃ無いこんなんじゃ無い。そう思いながら銃を発砲し続ける。

 

 

「!!?」

 

 

それは、突然現れた。

 

 

 

タタタタタタタッ!!

 

 

銃声と

 

 

パスッパスッパスッパスッ

 

 

死体を盾に歩いて来る大男。(風 大左衛門)

 

 

ブンッと投げられる死体は和泉に覆いかぶさり銃の発砲を防ぎ鉄山靠を打ち込まれる。

 

 

和泉は飛びはしたがそれほどの威力では無いのとゴミ袋がクッションとなり怪我をしなかった。

 

 

「しまった!!銃を前にして技が鈍ったかッ!!」

 

 

大男は叫びながら走る。

和泉も起き上がり新しいマシンガンをバックから取り出し発砲する。その弾道は大男の拳に殴られ地面へ向いたもののすぐに正面に戻し腹に3発だけが当たった。

 

 

腹を打たれたが大男は止まらなかった。右腕で首を掴まれ和泉の体が持ち上がったのだ。

 

 

ググググググッ

 

 

「カハッ………カハッ……ハッ…………」

 

 

窒息寸前それでも大男は力を緩めず締め付ける。

 

 

だが、首を締め付けて持ち上げるという事は必然的に上を向いてしまう。

 

 

 

ダダダダダダダダダッ

 

 

 

和泉のマシンガンは大男の足を撃ち続ける。

 

 

「ぐァァァァァァッ!!」

 

 

ゴキッゴキッゴキッゴキッ

 

 

両足の骨が撃ち砕かれ膝から下はあらぬ方向へ曲がっていた。

 

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

「………ハッ…ハッ…終わりだ。」

 

 

地面に足を着いた和泉は大男の顔面に銃口を向け。

 

 

ダダダダダダッ

 

 

発砲した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜井side

 

 

 

 

 

 

 

 

「先に行って!……足を挫いちゃったの。」

 

 

新宿で突然起きた大量虐殺。

俺と一緒に逃げていたトンコツ(名前不明の女子)と偶然会った坂田師匠。逃げる中トンコツが人とぶつかり足を挫いてしまったのだ。

 

 

「師匠」

 

 

「ん?…なんだ?」

 

 

「俺らであいつを止められませんか?」

 

 

俺らの超能力でなら銃弾位なら止められると思い口に出した。

 

 

「ハァ?何言ってんだよ。危ねぇからさっさと逃げるぞ。」

 

 

「俺らの超能力なら出来る。それは可能なはーーー」

 

 

パシッ

 

 

突然、坂田師匠の手が俺の前に出ていて何かを掴んでいた。

 

 

「イッテェ〜。」

 

 

掴んだ手を開くとそこには銃弾が握られていた。

という事は。

 

 

「クソッ、結局こうなるのかよ。」

 

 

乱射魔が3人(トンコツは死んだふり状態)の前に居た。

 

 

「やっぱり、師匠はスゲェよ。止められるじゃないですか。」

 

 

「仕方ねぇ。桜井、弾は俺が取るから俺の後ろに着いてそこから弾の威力を抑えろ。…視える所まで来たら俺が殺る。」

 

 

「はいっ。」

 

 

俺は指示通り坂田師匠の後ろに付いた。

 

 

ダダダダダダッ

 

 

師匠が歩き出すと同時に乱射魔もマシンガンを撃ってきた。

 

 

パシッ…パシッ…パシッ…パシッ…バスッ…

 

 

俺は直撃する奴だけを威力を落とし直撃しない弾は無視の識別をするため集中力を異常に使った。

 

 

だが、集中力を異常に使ったため体の限界がすぐに来た。

 

 

「グッ!」

 

 

俺の目に痛みがはしり一瞬だけ目を逸らしてしまった。

 

 

それがいけなかった。

 

 

その一瞬で飛んできた弾は師匠の眉間を貫いた。

 

 

「し………師匠!!」

 

 

坂田は即死だった。

だが、俺の頭はすぐに切り替わった。

 

 

「殺してやる。」

 

 

俺は師匠が殺られてしまった事によって怒りを露わにしていた。

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

俺は走り出し弾を止めながら乱射魔にタックルをかました。

 

 

しかし、乱射魔はすぐに横に避け腹に蹴りを入れた。

 

 

「…ゔぉえ。」

 

 

腹から空気が抜けるようだった。

 

 

その場でうずくまる。乱射魔は俺の頭に銃口を突きつけた。

 

 

「!?…何ッ!!」

 

 

乱射魔の体は徐々に浮かび上がり

 

 

「頭打って死にやがれ!!」

 

 

高く高く持ち上がり俺が落とそうとした時

 

 

パンッパンッ

 

 

「え?」

 

 

2発の弾丸がおれの頭と顔を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇ、ガンマン勝負ってどうするの?」

 

 

コーヒーを飲み終わり店を見渡すと誰もいなかった。

 

 

「……実を言うと…Xガンにもう和泉をロックオンしてあるんだ。」

 

 

「うわっ!セコい!!人間のクズだ!!!」

 

 

御言は俺に罵声を浴びせる。まぁ、当然だとは思うこの事件も事前に防げる立場だったからな。

 

 

「しかし、これも物語を進める為だからな。」

 

 

俺にだって譲れないものはあるさ。

どんなに冷静でも死にたくはない。

 

 

ピピピピピピッ

 

 

俺の電話が鳴った。

 

 

「………和泉からのメールだ。」

 

 

「??そう言えば原作だとたえちゃんみたいな彼女が人質になるけど、どんなメール送るんだろ。」

 

 

「……………マジかよ。」

 

 

そのメールの写真には和泉が眠っている自分の彼女に拳銃を突きつけている画像だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都庁第一展望台

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たか、有馬」

 

 

「正直、驚いてるよそこまでしてあの部屋に行きたいというその執念。」

 

 

「スーツは着てないだろうな?」

 

 

「手に持ってるだろ。」

 

 

和泉が俺にしてきた要求は2つ

 

 

・スーツを着てこないこと

・警察を連れてこない事である。

 

 

「まずは、スーツを捨てろ。そしてシャツをはだけて見せろ」

 

 

竜伍は和泉の指示に従った。

 

 

「銃は持ってきたな。」

 

 

「ああ、これも捨てるのか?」

 

 

「いや、捨てなくていい………西部劇見た事あるだろ?」

 

 

「…………撃ち合いっていう訳か。」

 

 

「理解が早くて助かる。………カウント始めるぞ。」

 

 

そう言って2人は構えた。

 

 

「10……9……」

 

 

和泉は焦っているのか緊張しているのか汗が凄い。

 

 

「8……7……6……」

 

 

対象に竜伍は汗ひとつかいていなかった。

 

 

「5……4……3……2……」

 

 

そして動きだす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いーー「ギョーン」………は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1秒早く動いた竜伍はもう撃っていた。

 

 

パァンッ!!

 

 

弾けとぶ和泉の体。

 

 

「正直、面倒くさいよ。つーか、約束なんて守る訳ねぇだろ。」

 

 

頭だけとなった和泉を見る竜伍の目はとても冷たかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今週は休みなんであと1話くらい書けると思います。

勉強の合間に少しずつなので遅いです。

感想待ってまーす。

作者の心だけは折らないでね(´・_・`)


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かっぺ星人編

お久です。

勉強頑張ってます。


それではスタートです。

ps;心が弱くて約束守らないクズ…現実じゃ社会的にまずいよね


都庁第一展望台

 

 

 

「御言、俺が転送されたらそこで寝ている篠崎(和泉の彼女)を起こして帰してやってくれ。」

 

 

俺は落としたスーツを拾い上げ御言に指示をした。彼女に真実を教える訳にもいかないからな。

 

 

「まさかだけど、この為だけに私を呼んだの?」

 

 

「そうだが?」

 

 

「この人間のクズ!!神様になったら一番に天罰与えてやる!!」

 

 

「神様になりたいなら俺に手伝わないとな。」

 

 

「うぎーーぃぃぃぃ!!」

 

 

御言は地団駄を踏む。女の子にあるまじき姿だった。

 

 

「でも、頼りにはしてるよ。」

 

 

「ふーんだ!!それで堕ちる程チョロくは………いや、結構有りかも。」

 

 

「……チョロいな。」

 

 

そんな会話をしていると

 

 

「転送が始まった。……とりあえずよろしくな。」

 

 

「ふん!頑張ってきなさいよ!」

 

 

竜伍が転送されて行った。

 

 

「………本当に死なないでね。」

 

 

御言は心から心配をしている事は竜伍は知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわっ…また出てきた。」

 

 

「なんなんだよ、この部屋」

 

 

やはり何も知らなければ当然の反応だった。

 

 

「よう…和泉。」

 

 

俺は目の前にいた男に話しかけた。

 

 

「有馬か………やってくれたな。」

 

 

どうやら早撃ちでの事をまだ納得いかず苛立っているようだ。

 

 

「良いじゃないか、おかげでここに来れたんだから。」

 

 

「………まぁいい、ここでに来れた事でさっきの事はチャラにしてやる。だが覚えとけよ。俺の邪魔をするなら容赦なく殺す。」

 

 

和泉の言葉は本気だとわかる。殺気が本物だからな。

 

 

「そうかい、まっ精々足手まといにはなるなよ。駒が死ぬのは勿体無いからな。」

 

 

だが、俺にも譲れないものがあるため本気であることを示した。

 

 

さて、そろそろ説明と行きますか。

 

 

「全員、聞いてくれ。」

 

 

俺の言葉に全員が俺へと視線を向けた。

 

 

「まずはじめに俺の名前は有馬竜伍だ。これから起こる事を俺は知っている。」

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

一同が驚きの雰囲気になった。

 

 

「順序よく進めるために質問は最後にしてくれ。……俺たちはある目的でここに集められた、それは星人……いわゆる宇宙人を殺すためだ。」

 

 

俺が続きを言おうとしたら

 

 

「「「ハハハハハハハハハッッ!!」」」

 

 

一同が大笑いをした。

 

 

「何言ってんだお前www」

 

 

「宇宙人とか中二病かよwww」

 

 

「こいつ頭痛い子だ〜www」

 

 

まぁ、これも予想通り信じるか信じないかは彼ら次第だからな。

 

 

「さて、続けよう。……少しするとそこにある黒い玉から音楽が流れて開く。その中には武器と身を守るためのスーツがある。それを使い宇宙人を殺す。」

 

 

そう言うが笑いは止まらない。

 

 

「よく作った説明だな。www」

 

 

「ヤバイ!wwwあの子末期じゃんwww」

 

 

しかし、その笑いも。

 

 

あーたーらしいあーさがきたきーぼーおのーあーさがきた………

 

 

ガンツから音楽が流れると笑いが止まった。

 

 

「……嘘だろ?」

 

 

誰かがそう言った。それは全体が思った言葉だ。(和泉と竜伍を除く)

 

 

ガシャンッ!

 

 

そして、ガンツが開いた。

 

 

ジジジジジジ

 

 

ガンツの正面に言葉が表示された

 

 

 

 

 

最近は弱い人ばかしで

こまっていたのてつが

いっぱい強いのもあツメて

しまいまして…

 

 

 

 

(確かに強い奴はいるな。桜井とか坂田とか風とかな。)

 

 

竜伍は文字をみて思った。

 

 

 

 

 

そしてガンツは星人を表示した。

 

 

 

 

 

 

てめえ達は今から

この方をヤッつけに行って下ちい

かっぺ星人

 

特徴

なまる

汗かき

好きなもの

トカゲ 鳥

口ぐせ

おーらの

どーごが

なまっでんだ

いっでみろっつの

 

 

 

 

 

「こいつが今から殺しに行く星人だ。」

 

 

俺の言葉に呆然と見ているだけであった。

 

 

「後ろのケースにスーツが入ってる。死にたくなければ着ろ。信じるか信じないかお前ら次第だ………忠告はしたからな。」

 

 

竜伍はそう言うと壁にもたれて座り込んだ。

 

 

これでいい、大抵はビビってスーツは着ないし葛藤してる中で転送されるだろう。

 

 

そして、ガンツはさらに表示してくる。

 

 

 

ありまくんは

15点以上をとらないとしぼうです

 

 

 

わかってますよ。だから、スーツを着てるんだ。

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「キャァァァァァァ!!」

 

 

この悲鳴………転送か。

 

 

1人また1人が消えていく。

 

 

俺は最後だしなゆっくりと待ーー

 

 

「ねぇ……あなた他に知ってる事は無いの?」

 

 

とうとした手前話しかけられた。

前を見ると顔を見るだけで美人だとわかる顔。

無駄にでかい胸。

そこにそいつは居た。

 

 

グラビアアイドルをしている芸名 レイカ。本名 下平 玲花(しもひら れいか)だったか?

 

 

「さっき言った事で不満か?」

 

 

「まだ、話の続きがあると思って。」

 

 

中々鋭いな。

 

 

「全部を話すと転送してしまうからな。知りたいならまずは、スーツを着てくれ、じゃなきゃ死ぬぞ。」

 

 

「………わかったわ。」

 

 

そう言ってレイカは自分のケースを探す。

 

 

「そこにいるお爺さんあんたもだ。」

 

 

「え?……私もかい?」

 

 

この人は確か鈴木 良一さん(すずい よしかず)だよな?この人もこの先才能が開花すればかなり化けるからな。

 

 

「ああ…今から戦うのは本物の宇宙人だからな。そのスーツは身を守る防護服だと思ってくれ。………ちなみに俺も着ている。」

 

 

そう言うと2人は俺の指示通りスーツを着てくれた。

 

 

「キャアッ!」

 

 

レイカが悲鳴をあげた……多分転送に驚いたのだろう。

 

 

「わわッ」

 

 

鈴木さんも転送に驚くそう言えば言っておかないとな。

 

 

「その場所から動かないでおいてください。」

 

 

「え?……あっはい。」

 

 

そう言って釘を刺しておけば動かないでくれるだろう。

 

 

「さてと、俺も準備しておくか。」

 

 

俺は取り戻した記憶でガンツの隣にあるドアを開けた。

そこには、近未来にあるであろうバイク(分からなかったら画像検索)と無数に落ちている刀の持ち手。

その部屋はガンツが開くまで開かない仕組みになっている。基本誰も気づかない…まぁ、和泉は知っているだろうな。なんせ奴の主要武器である刀が置いてあるからな。

 

 

「俺も使ってみるか。」

 

 

刀の持ち手を拾い刀の刃の部分を出し入れしてみた。これにより鞘が必要ないのである。

 

 

「前世ではバイクは乗ったことは無かったな。」

 

 

バイクに跨りバイクごと転送されて行った。

 

 

 

 

幕張

 

 

 

 

「幕張か、……そんでもって星人はあの建物の中だな。」

 

 

バイクに跨りながら探索装置で星人を探すと現在恐竜博物館となっている建物の中に反応がある。

 

 

「………敵は恐竜か?」

 

 

一瞬そう思ったが

 

 

「………いや、そんなわけ無いか。」

 

 

そう思いすぐに辺りを見回した。

 

 

近くにはレイカと鈴木さんが居た。

 

 

「離れずに残ってくれてよかったよ。」

 

 

「君が動かないようにって言ったからね。」

 

 

鈴木さんは笑顔で答えてくれた。

やはりいい人だな。

 

 

「それで…これってどうゆう状況なの?」

 

 

「…簡単に言うと俺たちは死んでいて生きかえらしてやるから兵士として戦えって事だ。」

 

 

「………え?」

 

 

レイカは唖然としていて鈴木さんはよくわからないという顔をしていた。

 

 

「てな訳でさっさと星人倒しに行きますか。」

 

 

「いやいや、ちょっとちょっと!」

 

 

俺はさっさと始めようとするがレイカが急いで止めてきた。

 

 

「なんだ、さっさと15点取らないと俺が死んでしまうのだか?」

 

 

「死んでるの?私達が?それで生き還った?」

 

 

「時間が無いから歩きながら説明する。………正直生き返る技術なんて俺は知らない。ただ奴に与えられた指示に従い星人を殺すだけだ。」

 

 

「そんな…じゃあ、これからずっとこのままなの?」

 

 

レイカは落胆する。

 

 

「………まだ調べてはいないから確証は無いがここで星人を殺し100点を取るそうなるとここから解放されるかもしれないと俺はそう思ってる。」

 

 

「………」

 

 

俺の言葉にレイカは一瞬期待を持ったがまたすぐに落ち込み無口になった。

 

 

「………気休めかも知れないが俺は可能な限りあんたらは死んでほしくは無い。だから、あんたらがまともに戦えるようになるまで可能な限り俺が守る。」

 

 

「えっ?」

 

 

レイカの落ち込んだ顔から希望を見た顔をしていた。

 

 

「まともに戦えるようになるのは鈴木さん貴方もだよ。」

 

 

「えっ?わ…私もかい?」

 

 

「人間何だかんだ言ってやろうと思えば出来る。それに年齢は関係無いさ。……おっと着いたな。」

 

 

竜伍たちは施設前に着いた。

 

 

「スーツは耐久性もあるが攻撃を受けすぎるとただの布切れになる。それだけ気をつけていればいい。まずは現実を受け入れる事だ戦うかはその後だ。」

 

 

「は…はい」

 

 

「……うん」

 

 

竜伍はドアを開けた。

 

 

「さて、狩りの時間だ。」

 

 

 

 

 




英語辛い


感想、指摘待ってます。


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恐竜だ

とりま一つ大学が合格したので投稿します

とりあえずスタート



和泉サイド

 

 

 

俺は帰ってきた、この世界に。

普段では味わえないこの緊張感この高揚感。全てが懐かしい。

 

 

「だが、なぜついて来るんだお前は。」

 

 

俺の後ろにはパンダが付いてきていた。

 

 

「………まぁ、いいさ。俺は俺の戦いをすればいい。」

 

 

俺は星人を探すために博物館のジャングルを歩くと木をなぎ倒す音が聞こえた。

 

 

「来たか。」

 

 

俺は刀を手に持ち振り返ると同時に構えた。

目の前にいたのは

 

 

 

『グルルルルル…グルルルルル』

 

 

大型のカバ並みのトリケラトプスが目の前にいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、貴方は怖くないの?……こんな事を毎回やらされて。」

 

 

歩いているとレイカが話しかけてきた。沈黙なのが嫌だったのだろうか?

 

 

「………正直言って怖いかどうかは今の俺には分からないんだ。」

 

 

「?……今の?」

 

 

記憶が戻る前は恐怖があったけれど、今の俺には全てを理解し成り行きなどを見守るだけの客観視点に見えてしまっている。

だからと言って、体を動かしているのは自分であり死ぬ時は死ぬ、なのに恐怖が無いのだ。正直言って今の自分は自分であって自分でない感覚である。

 

 

「………!!話は終わりだ…来るぞ。」

 

 

「え!?い…一体何がーーー」

 

 

鈴木さんが驚いている中で後ろから

 

 

グルオオオオオオオ!!

 

 

小型恐竜(ヴェロキラプトル)が飛んできた。

 

 

「しゃがめ!」

 

 

竜伍は2人に呼びかけるも反応が遅い。

 

 

「ーーッシ!」

 

 

右足を軸に回し蹴りでヴェロキラプトルの顎に叩き込む。

 

 

『グ………オオ…オ』

 

 

吹き飛んだヴェロキラプトルの歯が砕け首がおかしな方向に曲がり横たわっていた。

 

 

「………ふぅ…大丈夫か?2人とも。」

 

 

「い…いったい…何が。」

 

 

「大丈夫みたいだな。…とりあえずこいつを見てくれ。」

 

 

竜伍は安全確認の後にヴェロキラプトルの胴体を踏みつけ動かさないようにした。

 

 

「…わ…私は幻覚でも見ているのかな?」

 

 

「残念だがこれが現実だ、鈴木さん」

 

 

竜伍はXガンを構え頭に狙いを定めた。

 

 

「そして、殺せばーー」

 

 

ギョーン

 

 

「生き残った時に採点で点数がもらえる。」

 

 

ドパンッ!

 

 

ヴェロキラプトルの頭は破裂し息絶えた。

 

 

「うっ!…」

 

 

レイカは破裂した頭を見て口を押さえた。

 

 

「吐くなら木の裏とかにしてくれ」

 

 

竜伍はそう言うなりレイカは木の裏へと走って行った。

 

 

「……ん?、鈴木さんあなたは大丈夫なんですか?」

 

 

「うーん、まぁ大丈夫のようだね。」

 

 

どうやら鈴木さんは気が強いようだ。

 

 

「さて、レイカ…あんたはもう外に出ていろ。」

 

 

竜伍はレイカがいるであろう茂みに向かって言った。

 

 

「…ケホッ…そ…そうさせてもらうわ。」

 

 

そう言ってレイカはそそくさと外へ出で行った。

 

 

「おや?…竜伍くんこれはなんだい?」

 

 

「?どうしたんだ…って、そいつも敵だよ。」

 

 

鈴木さんの前にある大きな壁はブラキオサウルスの子供の背中であった。

 

 

(確か、ここでは鈴木さんが殺すのはよくないなどと言うからさっさと殺すか。)

 

 

竜伍が構えようとすると。

 

 

ギョーン

 

 

そんな鈍い音が聞こえた。

 

 

「え?…マジかよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?どうしたんだい?竜伍くん。」

 

 

そこには撃ち終え疑問を持った顔で竜伍を見てくる鈴木さんが居た。






皆さん2ヶ月も待たせてすみません。

さすがに2ヶ月も経ってしまって少し書き方を忘れていて変な文になってしまってますが戻すように努力します。

これからも宜しくお願いします。


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それぞれの実力

お久です。

それではスタート


 桜井side

 

 

 死んだと思っていたら大勢の人が居る部屋に居てそこで宇宙人と戦うなどと言う奴がいてそしていつの間にか幕張に居た。

 正直、頭の整理が追いつかない。

 

 

「師匠、何なんですかね?これ。」

 

 

 困った時には師匠に聞くのが一番だな。

 

 

「それを俺に聞くか?全くついていけないね。」

 

 

 ダメっぽいな。

 

 

「まぁ、外に出られたんだ。さっさと帰ろうぜ。まだ電車があるはずだからよ。」

 

 

「そうっすね。」

 

 

 師匠と俺が歩き出したその瞬間。

 

 

 キャァァァァァァァァ!!

 

 

 ウワァァァァァァァァ!!

 

 

 さっきの変な部屋に居た人達が悲鳴をあげていた。

 

 

「うわっ…うわっ…ああああーー

 

 

 バァンッ!

 

 

 頭が膨れ上がり爆発を起こす。

 これだけで周りの人間はまともに考えられなくなる。走り出せば爆発その影響で彼らは絶望していた。

 

 

 しかし、彼らは違かった。

 

 

「チッ…頭に爆弾が入ってやがる。」

 

 

「!戻れば音がしなくなった!」

 

 

 坂田と桜井彼らによってその場の空気が変わった。

 

 

「戻れ戻れ!!」

 

 

 声を出すと同時に我先へと走り出して行った。

 

 

 

 

 桜井side

 

 

 

 先ほどの転送先に戻った。

 しかし、周りは肩で息をしている。

 

 

「クソッどうすりゃいいんだよ!」

 

 

 坂田師匠は柱に蹴りを入れて苛立っていた。

 しかし、苛立つのも仕方がない。こんなゴールの見えないゲームなんてクソゲーもいいとこだ。

 

 

「…そういえば、あの男はこの状況を知っていた。あいつならーー」

 

 

 俺はさっきまでいたあの部屋に詳しいであろう男を思い出していたら。突如黒い影が飛んできた。

 

 

「うわっ…な…なんだ………って、何だよこれ。」

 

 

 グルルルル

 

 

 俺の眼の前に現れたのは図鑑などでよく見るであろう小型恐竜であった。

 

 

 ギャァァァァァァ!!

 

 

「!?何だ!……うっ」

 

 

 悲鳴の元を見て見ると小型恐竜が悲鳴をあげていたであろう人間の胴体を貪り食っていた。

 血が流れ出し地面は赤く染まっていた。

 

 

「!?桜井!!」

 

 

 グガァァァ!!

 

 

「うわっ!……あぶねぇ。」

 

 

 師匠の一声で俺を食おうとした恐竜を避ける事に成功した。

 

 

「ちくしょう!桜井!透視(スキャン)しろ!!」

 

 

「!…はい!!」

 

 

俺と坂田師匠は眼の前の恐竜に透視《スキャン》を始め心臓らしき物を探す。

 

 

「思ったより頭骨が厚いぞ、透視《スキャン》しにくい!!」

 

 

師匠の言う通り頭骨は分厚く脳などの血管まで届かない。

 

 

「心臓らしいもんがない!それっぽいのを探すしかない!」

 

 

俺は心臓を探すが左にあるであろう心臓が無かった。

 

 

「………!?…ここか!?」

 

 

師匠は恐竜にギリギリまで近づき物を潰す要領で強く握った。

 

 

ズダァンッ!!

 

 

恐竜は大きく横に倒れた。

 

 

「右胸だッ!」

 

 

「あッ、はいッ!!」

 

 

師匠の言う通り右胸を透視すると心臓らしきものが見つかった。

それを俺は超能力で握り潰す。

 

 

ブチッブチッブチブチブチッ!

 

 

血管が切れる音が俺の耳に響いた。

 

 

ドォンッ!

 

 

恐竜も糸が切れたように倒れた。

 

 

(あと、3匹)

 

 

俺は残りの恐竜を見回すと1匹は師匠が相手をしている。もう1匹は人を食っているが残り1匹は巨漢の男が素手で相手をしている。

 

 

(素手とかマジかよッ。)

 

 

俺は大男を一瞥してから1匹を仕留めた。

 

 

何とか大男も恐竜を仕留めたようで恐竜を一掃した。

 

 

「何とか終わったな。」

 

 

「ですね、早くあの男を探さないと。」

 

 

師匠と話していたら。

 

 

 

 

グオオオオオオォォォォォォ!!

 

 

 

 

とてつもない雄叫びが辺りに響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄叫びが聞こえる少し前 竜伍side

 

 

 

 

 

まさか、鈴木さんが容赦無く撃つとは思わなかった。

原作じゃこんな事はあり得ない…けど、俺自体がこの先を知っていて俺なら変えることが出来る。それは周りに影響するのか?

 

 

「竜伍くん?大丈夫かい?」

 

 

「ハッ…すみませんちょっと考え事していました。………あのこういう事って何だか苦手そうだなと思いまして。」

 

 

「……まぁ、そうだね。でも、割り切らないと。」

 

 

「そ…そうですか。」

 

 

やはり、変わってるな。

 

 

ゴゴゴゴゴ

 

 

………すっかり忘れていた。こいつは頭がなくなったくらいじゃ死なないんだったな。

 

 

「わわっ動き出したよ。」

 

 

「大丈夫です、多分奴も生物ですから心臓らしいものはあります。それを叩けばいいだけです。ですので、鈴木さんは奴の尻尾を引っ張ってもらえますか?」

 

 

「それはいいけど、私の力じゃ…」

 

 

「言い忘れてたがそのスーツは強化パワースーツだ。常人とは比べ物にならないほど力が出ます。それで、何とかなります。」

 

 

「……やってみるよ。」

 

 

鈴木さんは走り出しブラキオサウルスの振り回す尻尾をしゃがんで避け尻尾に飛びついた。

 

 

「行くよ!竜伍くん!」

 

 

スーツの機能を引き出し強化された力で引っ張りブラキオサウルスの前足を浮かせた。

 

 

「ナイスだ鈴木さん!!」

 

 

俺はブラキオサウルスの下に滑り込みXガンのスコープで心臓を狙い

 

 

ギョーンギョーン

 

 

撃ち込む。

 

 

ボコッボコッ

 

 

ブラキオサウルスの心臓は破裂しゆっくりと横に倒れた。

 

 

 

 

 

「鈴木さん、足止め有難うございます。」

 

 

「こんな私でも役に立てて良かったよ。」

 

 

しかし、まだ終わった訳ではない。

俺が倒したのは子供のブラキオサウルス。大人の方は今も寝ている。

ここで倒すのが最適である。

 

 

「さて、もう1匹も始末しよう----------!?」

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

竜伍はXガンを構えたその時。

目の前は暗くなり反射的に飛び上がり回避をした。

鈴木さんはその黒い物体に吹き飛ばされた。

 

 

「………あらら、さっさと殺れば良かったな。」

 

 

竜伍の目の前にはティラノサウルスが二体もいた。

 

 

 

 

 

 




最近感想もらえるけど、大概が批判ですごく悲しい気持ちになったwww

あと、ヒロインは決まってるよ。ほんの僅かだけど付箋を敷いてあるよ。

あとは、皆さんのご想像にお任せします。


感想(偶には面白いなど)、指摘(なるべく優しい言葉で)待ってまーす。


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にたいいち

これ書いてて自分の文才の無さに軽く傷ついた。

自分で書いてて思った「読みづらいな」

それではスタート


ティラノサウルス2体を眼の前に竜伍は構えるが吹き飛ばされた鈴木さんを一瞥すると倒れたまま動かなかった。

 

 

(スーツ着てんのに気絶すんのかよ。)

 

 

スーツは着ているだけで衝撃は来ても耐久度がある限り痛くは無いはずだが鈴木さんはその衝撃だけで気絶してしまったらしい。

 

 

「チッ………一旦引くか。」

 

 

竜伍はティラノサウルスが動く前に走り出し鈴木さんを担ぐとすぐに出口に向かって走り出す。

 

 

グオオオオオオォォォォォォ!!!

 

 

走る竜伍を視認したティラノサウルスは2匹とも雄叫びをあげて竜伍を追い始める。

 

 

スーツの力もあってかすぐに出口に到着し外に出るも

 

 

バリバリバリバリ

 

 

出口のガラスをぶち破りティラノサウルスは竜伍を追い駆ける。

 

 

「人気者は大変だな。」

 

 

竜伍はそんな冗談をいえるほど余裕がある。

しかし、出口近くにレイカと成年男性1人とその近くの階段には生き残ったであろう人達が沢山いた。

 

 

「全員屋根のある場所に隠れろ!!上手くやれば食われないで済むかもな!!」

 

 

俺の言葉に全員は叫びながらもしっかりと避難してくれた。

 

 

「おーい、レイカ!鈴木さんよろしく。」

 

 

「ええっ!?」

 

 

俺は鈴木さんを遠くに避難しているレイカに投げた。

突然の事にレイカも驚き何とか受け止めようと手を出して受け止めるが勢い余って尻餅をついてしまった。

 

 

「……あいつ人1人をあんな簡単に投げやがった。マジで何なんだよ。」

 

 

「確か有…馬…だっけ?」

 

 

それぞれが竜伍に感想を持ちその人物を見ていた。

そんな竜伍はと言うと

 

 

「バイクは初めてだな。動かせるかな?」

 

 

ハンドル近くのボタンを適当に押して起動させるとハンドルを引いて動き始めた。

 

 

「おっと…動いてくれたか。」

 

 

操縦がおぼつかずふらふらと走っていた。

 

 

コォォォォォォォォ!!

 

 

「!…波紋!?じゃなかった確か火球だ!」

 

 

竜伍の言う通りティラノサウルスの口の中では今にも破壊光線が出そうなくらい光っていた。

 

 

ドォンッ!!

 

 

火球は竜伍の乗っているバイクに向かって放たれた。

 

 

「まずい!あいつ死ぬぞ!」

 

 

おぼつかない運転で避けれるはずもないそう坂田は思った。

ここで自分の超能力であの火球を止める事が可能なのか?もし出来たとして俺の体は保つのか?もし止めたとしてあの男はどれだけ自分達の有益な情報をくれるのか?そう考えた。

しかし、時間は待ってはくれなかった。

 

 

 

ドオォォォォンッ!!

 

 

火球はバイクに衝突し大爆発を起こした。

 

 

「ちくしょう!」

 

 

坂田は動かなかった自分に後悔した。

 

 

グオオオォォォ!

 

 

ティラノサウルスは対象の獲物を変えて沢山いる方へと向いた。

 

 

「獲物を変えてるところ悪いがまだ死んでないぞ?」

 

 

ズガンッ!

 

 

何かが振り下ろされその何かがティラノサウルスの首を断頭した。

 

 

バチッバチッバチッ…バチッ

 

 

何もないところから電気が弾けて姿を現したのは刀を振り下ろした竜伍である。

 

 

「フゥ〜…危機一髪だな。」

 

 

グオオオオオオォォォォォォ!

 

 

一頭がやられた事に怒りを表すもう一頭のティラノは雄叫びをあげて突っ込んでくる。

 

 

「考え無しの単細胞か。」

 

 

竜伍が呆れているとティラノサウルスは動きを急に変え尻尾を振りかぶった。

 

 

「おおっと………」

 

 

竜伍はそれをしゃがむことで回避成功。

しかし、ティラノサウルスは振りかぶった尻尾を戻す事でもう一度攻撃を仕掛ける。

 

 

「よっと…」

 

 

尻尾の先端を掴み力を入れて威力を消すと

 

 

「オラァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 

 

一本背負いの形でティラノサウルスを地面へ叩きつけた。

 

 

「嘘だろ……あいつマジで何なの。」

 

 

その異様な光景に驚き目を離せなかった。

 

 

「さて、終わりだな。」

 

 

ギョーン!!

 

 

ティラノサウルスの頭にXガンで破裂させた。

 

 

「………ここであいつらに説明しないとな。」

 

 

竜伍は生き残りのメンバーの場所へ向かった。

生き残ったのは14人名前がわかってるのはレイカ、桜井、坂田、風、鈴木さん、稲葉この6人。あとは知らん。

 

 

「さて、生き残ったのはこれだけか。……時間が惜しいから簡単に説明させてもらうよ。」

 

 

 

 





不定期更新です。

少々物語を変えるように(物語を変えるとは言ってない)考えているので時間を下さい。

感想、指摘待ってます。


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さっさと終わらせよう

長らく待たせていて文字の少なさそれでいて全然進んでない。

もう読者を舐めてるねと思った自分に反省してます。

とりあえずスタート


ティラノサウルスを倒した竜伍は状況説明の為に全員の前に立っている。その全員も竜伍が喋るのを待っていた。

 

 

「……俺はこんな夜を既に何回もやっている。俺たちは死んでいる、しかしとある理由で蘇った。」

 

 

「!?…し…死んだ?」

 

 

「それで蘇った?」

 

 

竜伍の言葉にざわつき始め既にほとんどが混乱していた。

 

 

「続けるが蘇った理由は最初に言った通りあのわけのわかんない生物を殺し排除することだ。」

 

 

「…………」

 

 

俺の言葉に一同が一気に静まった。

 

 

当然である彼らは先程のティラノサウルスを見て大きすぎる脅威に絶望していた。

 

 

「まぁ、今回はあんたらはかなり運がいいと思うぜ。…俺が最初に来た時なんかは忠告もなしで終わるまで説明すらしてくれなかったからな。」

 

 

「…じゃあ何で俺たちが襲われている時に居なかったりあの部屋にいる時にもっと強く説明してくれなかったんだ?それだけでももっと被害を抑えられたはずだぞ。」

 

 

帽子にサングラスの男もとい坂田が前に出てきた。

 

 

「……この際だが言っておこう…俺はあんたらを守るヒーローではない。それにお前らには最初忠告もしたそれをあんたらは信じなかった。俺は今回の戦いで15点以上取らないと強制的に死んでしまう。俺は自分のことでいっぱいいっぱいなんだよ。」

 

 

「それに加え俺があの部屋でもっと強く説明していたとしてもあんたらは俺を怪しく思い余計信じなくなるがオチなんて目に見えていたからな。悪ければお前らが俺をこの事の首謀者だと思い襲うことだって考えられる。」

 

 

俺の長々と話す説明にほとんどが何も言えなくなってしまった。

 

 

「追い打ちをかけるようで悪いが俺が説明を受けた人間はかなりのやり手だったが一瞬の油断で開始数分で死んでしまった。ここでは何が起きるかわからない。……戦場なんだよ。」

 

 

俺の追い打ちで完全に全体の士気が下がった。

 

 

「しかしだ…今回この事態が起きたのは生き残ったのが俺1人であった事である。そこで今回これだけの人数が集まった。全員がそのまま生き残ればその次の奴らは俺たちの事を信じ同じ思いをさせることはなくなる。………要するに俺は全ての星人をぶっ殺すがお前らも頑張って生き残れってことだよ。」

 

 

俺は刀を構え振り返り階段下にいるかっぺ星人を見た。

 

 

「被害は自己責任で頼むぜ。」

 

 

「きゅー!きゅー!」

 

 

かっぺ星人の声で小型恐竜が集まり始めだした。

 

 

「ハァァァァァ!!」

 

 

竜伍は声を上げ飛び上がり恐竜を縦に両断しそこから次々と他の恐竜を切り裂いていく。

 

 

「俺たちもやるぞ桜井!」

 

 

「はい!」

 

 

坂田の声に桜井は超能力で透視を始め先程の右胸を潰し始める。

 

 

「俺も出るか。」

 

 

そう言うのは生身でありながら星人と素手でやりあえる風であった。

恐竜にヘッドロックを掛け地面に倒し弱点の右胸を潰す。

 

 

(やっぱり、原作主要キャラは行動が早いな。頼もしい限りだ)

 

 

(そういえばこの刀はどこまで伸びるんだろ。)

 

 

竜伍は刀を抜刀する様に構え刀身を伸ばす。

 

 

「…おーおー、かなり伸びるな。」

 

 

「…これだけ長ければいける!!…………全員…伏せろぉぉぉぉ!!」

 

 

竜伍の大声に全員が竜伍を注目しすぐにその言葉に従った。

 

 

「ーッラァァァァァァァ!!!」

 

 

伸びた刀身を振り抜き恐竜を全て両断され体内から血を吹き出し絶命した。

 

 

「よしッ、点数大量ゲット」

 

 

竜伍は今回の目的点数を超えたはずなのでかなり余裕が出来た。

それに周りの人達も竜伍を見る目が安心や羨望、感謝などに変わっていた。

 

 

しかし、喜びもつかの間、体を大きくさせ歩いてくるかっぺ星人。

 

 

「うわぁ、筋肉質で気持ち悪。」

 

 

「おーらのどこがなまってるってんだぁ!!」

 

 

かっぺ星人の巨木の様な腕を俺に振り下ろししてきた。

当然、俺は地面を強く踏み場所をずらして回避をした。

 

 

「……単細胞の脳筋が…動きが丸わかりだ。」

 

 

俺は素早くかっぺ星人の懐に飛び込みしっかり踏み込んで右手の拳を腹にめり込まして貫通させた。

 

 

グシャッ

 

 

かっぺ星人の腹が貫かれ肉片と血が一緒に吹き出た。

 

 

「これで終わりだな。」

 

 

腕を抜き取り腕に付いた肉片を振り払った。

それと同時に奴が現れた。

 

 

ガシャンッ バリバリバリ

 

 

その音は恐竜展の会場を突き破り出てくる音であった。

 

 

 





次の話はなるべく早く書きます。


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恐竜退治

頑張ってみました。

それではスタート





その巨体は一歩踏むごとに地面に足跡を残す。

その首は見上げるほど長いおまけに頭にはウルトラなセブンばりの切れ味のいいトサカを持っていた。

 

 

それを見た人間は地面に膝をつく

 

 

「無理だろ、あんなの……」

 

 

帽子をかぶった男性は絶望した。

 

 

「お…あんなの…」

 

 

レイカも膝をつき現実を受け止めきれなかった。

 

 

 

 

そんな中で彼は違った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……プッ……はははははは!!!」

 

 

 

彼は笑っていた。

絶望したから?違う。

諦めたから?それも違う。

 

 

そう諦めてなどいないから。

生きるか死ぬかのこの世界で。

 

 

「さぁ…始めるか。」

 

 

彼は高揚していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しっかし、どうやって戦おうかな。

ブラキオサウルスの大きさはビル5階分くらいありそうだし。

 

 

竜伍は今現在、走って逃げてる最中である。

 

 

「まて…我が子を殺めた愚か者」

 

 

「まてと言われて待つバカはいねぇよ。」

 

 

逃げるにしても当然エリアがあるため地図を見ながら逃げるも時間制限があるためずっとは逃げれない。こんなことなら狙撃系のXガンをバイクに置いてこなければよかった。

 

 

逃げている途中何度か沢山の警察官とすれ違ったがほとんどがブラキオサウルスのトサカに切られ大惨事となっていた。

 

 

「逃げるにしても場所を考えないとな」

 

 

そういう事で駅近くのロータリーを目指した。

スーツのお陰で逃げ切ることもできるが俺を見失わない距離で走り続けている。

 

 

そうこうしてなんとかロータリーに到着した。

 

 

「さて、原作通りここで決着をつけてやる。」

 

 

俺は刀を構えブラキオサウルスへ向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカサイド

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、先程見た巨大な恐竜を目の当たりし腰を地面につけていて立ち上がれなかった。

なのに、彼は普通に挑んでいた事に疑問しかなかった。

何故、立ち向えるの?怖くないの?そんなのばっかだ。

 

 

ズバンッ!

 

 

大きな音で何かが切れる音がした。

その方向を向いてみると彼が倒したはずの麦わら帽子をかぶった化け物を刀で一刀両断された音だった。

 

 

そこには黒のスーツを着た同じ仕事が出来るほどのイケメンが刀を持ってそこに立っていた。

 

 

「…おい、有馬の奴は何処に行った?」

 

 

イケメンの男子がそう尋ねてきた。

有馬?ああ、先程までいた彼の事か。

 

 

「彼はー」

 

 

「さっきの奴ならバカでかい恐竜と鬼ごっこしてるよ。」

 

 

私が答えようとしたらサングラスの男が先に答えた。

 

 

「そうか…俺も向かうとするか。」

 

 

イケメンはそう呟き有馬くんの乗っていた同じバイクに向かった。多分、あのイケメンが乗ってきたやつだろう。

歩いていくイケメンを見て私は自然と声が出ていた。

 

 

「わ……私も!…私も連れて行って!!」

 

 

私は自分の言動に驚いていた。先程まで立てなかった筈の足も今ではすっかり動いていて普通に歩いていた。

 

 

「………フン、勝手にしろ。」

 

 

イケメンは少し考えていたけれどすぐに決断してくれた。

私はバイクの後部座席に座りイケメンはバイクを発進させた。

 

 

しかし、何故私は急に動ける様になったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言おうコイツは強い。

 

 

「弱点である腹の下には中々入れないな。」

 

 

先程から何度も試すが首のトサカに邪魔され押し返されていたのだ。

トサカはなんとか刀で捌けるが相手の攻撃が早いため結果数で押し返されている。

 

 

「せめて、誰かが気をそらすかしてくれないとな。」

 

 

木の陰に隠れ作戦を考えていると

 

 

「有馬くん!」

 

 

「有馬」

 

 

 

バイクでやってきた和泉とレイカがやってきた。

 

 

「和泉はわかるとしても何でレイカも来たんだ?」

 

 

和泉は敵のボスなんだ来るのはわかっていた。だが、レイカは別だ一回目の素人がここになんか来たいはずがない。

 

 

「…て…手伝いに来た。」

 

 

レイカは慌てて答えていた。

しかし、丁度良かった。正直使える手は多いに越したことはない。

 

 

「俺はボスを狩りに来ただけだ。そいつは勝手について来ただけだ。」

 

 

どうせそうだと思ってた。

しかし

 

 

「さっきは負けて逃げていたのに勝てんのか?」

 

 

俺は知っていた。ブラキオサウルスが出てくるときその下でパンダと一緒に逃げていた和泉を目撃している。

 

 

「今度は勝つさ。」

 

 

和泉は俺を通り過ぎて向かうがそれを肩に手を置いて俺は止めた。

 

 

「まぁ、待てよ。今度は勝つならさ俺の作戦に利用させてくれ。」

 

 

「断る、お前とは協力しない。」

 

 

和泉は俺の手を振り払い歩いて行った。

 

 

「チッ……じゃあ、こいつを持ってけ。」

 

 

俺は和泉に俺の刀を投げた。

和泉はそれを見ないでキャッチした。

 

 

「よし……作戦通りやるか。」

 

 

先程まで和泉に悪態をついていたがそれも作戦のうちである。

 

 

「さて、手伝いに来たんだよな?」

 

 

俺はレイカに向き直るとそう尋ねた。

 

 

「う…うん。そのつもりだよ。」

 

 

平静を装っているが両手もじもじして震えていた。

俺はその両手を握った。

 

 

「!?……!?」

 

 

レイカは声にならない驚きをしたが俺は気にせず。

 

 

「手伝ってくれるなら大歓迎だ。作戦を教えるから今はそれだけを考えてくれ。」

 

 

俺はレイカに作戦を教え持ち場につかせた。

レイカはあわあわとしていたが作戦はしっかり聞いていた様だ。

 

 

「さて、今度こそ倒すか。」

 

 

俺は走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカサイド

 

 

 

 

 

 

 

 

私、レイカこと下平 玲花はめちゃくちゃ緊張と焦っていた。

有馬くんに手を握られた時私は確信してしまった。今なら何故、彼を手伝いに来た理由もわかっていた。好きなんだ彼が、失いたくないそんな事なんだろう。

彼は私にとってヒーローである颯爽と現れて私を助けてくれる。

だから、私も彼の力になりたい。

 

 

「今だ!!」

 

 

そして、彼だけの私になりたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は走り出した、武器もない状態なのにだ。

しかし、頭はこちらに来ないそれは簡単。

何故なら和泉が二本の刀を使って頭を捌ききって和泉にだけ集中させているからである。

 

 

「つーか、和泉に夢中になってこっちに攻撃しないとかどんだけ単純なんだよ。」

 

 

俺は少し呆れるがこうも簡単に作戦通り進んでくれるので深く考えない。

 

 

見事腹下へとたどり着くがここで問題がある。

 

 

 

「やっぱり、Xガンじゃ距離が足んない。」

 

 

腹下とはいえブラキオサウルスの心臓まではXガンの射程て届かないのである。

その上、和泉を攻撃とともに足も動かし正確に狙えなかったのである。

 

 

だからこそ、彼女がいる。

 

 

「一瞬でもいいから止めてくれ、レイカ!」

 

 

「了解!!」

 

 

レイカは走ってきてブラキオサウルスの尻尾を引っ張る。

スーツの力を全開にし尻尾を引っ張ると一瞬だが動きが止まった。

 

 

「隙を見せたな。」

 

 

和泉は刀でブラキオサウルスの首を断頭する。

飛んでいく頭部。そして、ジャンプする俺こと有馬竜伍。

 

 

「和泉!!刀をよこせ!!」

 

 

「!?最初からこれを狙っていたのか。…クッ仕方ない。受け取れ!!」

 

 

和泉は刀を竜伍に向かって放り投げた。

それをしっかりキャッチして刀の刀身を最大限に伸ばしブラキオサウルスの心臓まで突き刺した。

 

 

「これで、終わりだぁぁぁぁ!!!」

 

 

竜伍はそのまま前回りして刀を振り抜きブラキオサウルスを切り裂いた。

 

 

プシューーー!

 

 

血を吹き出す音と竜伍が着地する音が重なった。

 

 

「討伐完了。」

 

 

 





レイカってヤンデレだよね。

実を言うとこの作品って全話下書き無しの直書きだからたまに矛盾を起こすんだよね(言い訳)


本当だったら吸血鬼まで書きたかったけど区切りが良かったんだよね。


感想、指摘待ってまーす(^-^)/


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吸血鬼とか何岸島だよ

遅くなってすみません

一人暮らしを始めて色々ありまして。

それではスタートです。


竜伍がボスを倒したと同時刻に黒い服を着た男が4人歩いていた。

 

 

「やっぱり最強は力士だろ」

 

 

坊主頭でサングラスをかけている男は言う。

 

 

「裸のデブに何ができんだよ。」

 

 

天然パーマの男は言う。

 

 

「何言ってんだ、全身筋肉の鎧だぜ?」

 

 

「ヘビー級のボクサーのチャンピオン方が強いね。俺は色々な異種格闘技戦を見てわかるんだよ。」

 

 

「お前はどう思うんだ?」

 

 

坊主頭の男は金髪男に問いかける。

 

 

「………ジークンドーだろ?」

 

 

金髪男はタバコの煙を吐きながら言う。

 

 

「まぁ、確かにブルース・リーは強えな。」

 

 

話にひと段落つけた3人は前を見る。

 

 

残り1人の無口の男は3人に比べ年寄りだが身長が高い。

 

 

「おー、いるいる。…ってもう消えてんじゃん。」

 

 

坊主頭の男は何かを見つけた。

 

 

「マジで?コンタクトつけんの忘れてた。」

 

 

天然パーマの男はそう言うとポケットからコンタクトレンズを取り出し目にはめた。

 

 

「おおーいるいる。」

 

 

「さっさと、始めるか。」

 

 

4人の前の先には普通の人には見えないはずの竜伍達が見えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し戻り恐竜撃破後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、終わった終わった。2人ともお疲れさん。」

 

 

俺は体を伸ばしてレイカと和泉に言うと

 

 

「有馬!お前最初からあれが狙いだったのか!」

 

 

「おおっとあぶね。」

 

 

和泉は俺を見るなりいきなり拳を振りかぶる。

まぁ、俺には予測行動があるので軽々と避ける。

和泉が俺に不満をぶつけるなんて分かりきっていた。

 

 

「当たり前だろ、お前の性格上協力なんてするわけ無いから囮として使ってレイカに隙を作ってもらって俺がぶっ倒す。こんな所だな。まぁ、お前が俺に刀を投げてくれたのは予想外で驚いたけどな。」

 

 

「す…すごい。そこまで分かってて行動したなんて。」

 

 

レイカは尊敬の眼差しで俺を見ていた。

俺、そんな目で見られるのは久しぶりだな。

 

 

「それ程大したことじゃ無い。」

 

 

「ううん、本当にすごいと思う。」

 

 

レイカはより強く言ってくれる。

なんだか、前を思い出すな。

加藤が居て岸本が居てこんな感じで三人だったな。

まっ性格はこいつらとは全然違うけどな。

 

 

「ありがとう。……さて、戻るか。終わったって知らせないとな。」

 

 

俺は生き残った奴らの所へ歩き出す。

ミッションはここで終わった。だが、俺には後もうひと仕事がある。

 

 

その後、俺らは生き残った奴らの場所に戻りボスを倒したと報告すると同時に転送が始まった。

 

 

「これで終わりだな。」

 

 

おれはこの光景を見て久しぶりの達成感があった。

千手観音像の時の絶望。

チビ星人の時の敗北。

しっかりと生き残る、これが何よりの達成感であった。

 

 

「本当にありがとね」

 

 

しかし、先ほどからレイカが感謝してずっと手を握っているのは困る。

他の奴らの目線も辛いが正直めんどくさい。こんな美人に手を握ってもらえるなんて世の男性には恨まれそうだがレイカはしつこい位感謝してきて周りの目を気にせずいるからである。

 

 

「!………ガンツ、俺は転送を最後にしてくれ。」

 

 

ガンツは聞いてくれているかは知らないが取り敢えず言っておく。

 

 

 

 

 

奴らが現れたからな。

 

 

「おーいたいた。…ってもう消えてんじゃん。」

 

 

「えっ?マジで?コンタクトつけんの忘れてた。」

 

 

「さっさと、始めるか。」

 

 

「…………」

 

 

前方から歩いてくる4人の男。

来たかホスト侍共。

 

 

主要メンバーは隣のレイカを残して転送されて行き今はモブ共と後ろには和泉が居る。

あれ?鈴木さんは転送されてる。

まぁ、俺が勝手にやってるからな。

 

 

パンッ!

 

 

そうこうしてる内にホスト侍共は手から具現化させた拳銃を撃ってきた。

あいつら念能力使えんのか?

 

 

「ぎゃアッ!?」

 

 

「ouch!」

 

 

「what happen? No…!」

 

 

あーモブ共撃たれてるな。

 

 

「レイカ下がってろお前はもうすぐ転送されるから。」

 

 

と言って後ろにいるはずのレイカに言ったがもうすでに居なかった。

 

 

「………なんか、ちょっと恥ずかしいな。」

 

 

1人で何やってんだと思い。

 

 

ギョーン!

 

 

八つ当たり気味でXガンをパーマ男に向け撃った。

 

 

「うおっ!あっぶね!!」

 

 

パーマ男は弾道がわかるかのようにすぐに避けた。

まぁ、避けるのは想定済みだけどな。

 

 

俺は右手に刀を持ってホスト侍共に向かってXガンを発射しそれを避けたホスト侍共に刀を振るった。

相手の4人は日本刀を手から具現化させ防いだり単純に避けた。

 

 

「やっぱり、早いな。」

 

 

わかってはいたけど奴らは強い。

 

 

そう考えるとホスト侍共は俺に向かって日本刀を振るおうとした。

 

 

「危ねぇ!!」

 

 

横から出てきた和泉が刀を伸ばして横に一線振り切った。

 

 

ホスト侍共は一斉に飛び上がり後ろへ下がった。

 

 

「転送まで時間を稼ぐから手伝え和泉。」

 

 

「黙ってろ奴らはおれが殺す。」

 

 

和泉は平常運行なことで。

 

 

「…久しぶりだな…見たことあるぞお前の顔。」

 

 

「知らねーなお前みたいな奴。」

 

 

金髪ホスト侍は和泉を知っているようだが和泉は知らない。

多分、和泉が前にここに居た時にでも出会ったのだろう。

 

 

「そんなことどーでもいいか…ここで殺してやるから」

 

 

「じゃあ、早くしろ…時間がないぞ。」

 

 

「おい、何一対一の雰囲気出してんだよ。俺、相手三人じゃねぇか。」

 

 

ガキンッ!

 

 

俺の言葉を無視して2人は刀をぶつけ合った。

和泉はスーツの力を使っているのに金髪ホスト侍は何ともなく受けていた。

 

 

「!?…ちっ」

 

 

和泉は後ろへ飛び上がり転送されて行った。

 

 

「…結局、俺1人で相手じゃん。」

 

 

俺は1人、相手4人に囲まれた。

 

 

「ちっ、どーする?」

 

 

「さっさとこのガキ殺って帰るか」

 

 

「さっきの奴写真撮ったぞ。」

 

 

「よし送っとけ。」

 

 

当然ながら余裕見せてるね。

 

 

「後はこのガキだけだな。」

 

 

「さっさとやっちまおうぜ。」

 

 

「俺がやるから後、自由にやっててくれ。」

 

 

金髪ホスト侍が日本刀で俺の首に突きつけた。

 

 

「おーうめぇ…いけるぜ。」

 

 

パーマ男は死体から血を流し瓶に入れて飲んだ。

不味そうだな。

 

 

「あの一言いいか?」

 

 

「ん?遺言か?」

 

 

俺は顔色を変えず目の前の金髪ホスト侍に目を合わせた。

 

 

「いやいや、違う違う。…何ていうかね。」

 

 

「?何だ?」

 

 

「あんまり、俺を舐めるなよ。」

 

 

ギョーン!

 

 

バンッバンッ!

 

 

俺はXガンを上に向け金髪ホスト侍の日本刀とパーマ男の体を破壊した。

実を言うと最初にXガンを撃った時パーマ男は飛び上がりその瞬間を狙ってロックオンをしておいたのである。刀は和泉と張り合ってる時である。

 

 

「!?シッーー」

 

 

ガキンッ!パシッ!

 

 

金髪ホスト侍や坊主サングラス男は驚くも日本刀を手から具現化し竜伍に振り被るが一方を刀で防ぎもう一方をスーツの耐久性を使って手で掴んだ。

 

 

「次は、ちゃんと本気でかかって来な。じゃないと君達直ぐに死んじゃうよ。」

 

 

俺は作り笑顔でそう言って高く飛び上がり転送されて行った。

 

 

 

 

 






取り敢えず最近、お気に入りが増えていて嬉しいです。
それを励みに頑張ります。

それと有馬そこ代われコラァァァァ!!

レイカに手を握ってもらっといて何にが面倒くさいだ!◯ね男の敵!!

と書いてて思いました。


感想指摘待ってます。


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採点と日常

遅くて申し訳ないです。

言い訳を言うと他の小説が面白かったんです。

………言い訳してすみません。

とりあえずスタート


ガンツの部屋

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

 

 

俺は気楽な感じで転送されて帰ってきた。

 

 

「あ!…有馬くん!」

 

 

「あっ!リーダー!」

 

 

帰ってきた途端にレイカや残った生き残りの桜井や坂田がやって来た。

 

 

「んん?リーダー?」

 

 

俺は桜井から言われたリーダーに疑問を持った振りをした。

 

 

「ああいや、何だかみんなを引っ張ってくれる様な存在感だったから。」

 

 

「そうか、取り敢えずリーダーはやめてくれ。」

 

 

ちーーーん!

 

 

そんなこんなで話しているとガンツから終了の合図が聞こえた。

 

 

「え!?これで終わり?もっと生きていた人はいた筈なのに。」

 

 

桜井は人数が少ないことに疑問を抱いていた。

まぁ、当然だろう。ここは、俺が説明をしないとな。

 

 

「ついさっき、謎の黒服の男達が現れてな突然俺たちを襲い始めてな。応戦はしてみたがこれが限界だった。」

 

 

演技をするのはこんな感じでいいだろう。

 

「そ…そうですか。」

 

 

桜井は落ち込んでいる。

こいつこんなキャラだっけか?

 

 

それぢわ ちいてんを はじぬる

 

 

ガンツの画面に言葉が浮かび上がり採点が始まった。

 

 

 

 

 

 

あほの……

 

 

11点

 

 

total11点

のこり89点

 

 

 

 

 

「あ!……あほのって俺か!?」

 

 

表示された名前が気に入らなかった坂田ガンツに叫ぶ。

 

 

「つーか、11点って言われてもな。」

 

 

坂田は点数の意味が解らず困惑もする。

まぁ、最初はそんなもんだよな。

 

 

「この採点は合計で100点になると何かが起きるらしい。」

 

 

俺は原作知識を語るが少しばかりイレギュラーが起きているので確信はなかった。

 

 

 

 

 

やんでレイカ

 

 

0点

 

 

ありまにくっつきすぎ

 

 

 

 

 

「こ……これ、わ…私!?」

 

 

レイカの採点画面が出ると同時にレイカは驚き、恥ずかしさから顔を手で隠す。

 

 

「ち…違うからね!!」

 

 

レイカは竜伍の肩を掴んで思いっきり揺らしていた。

 

 

「わかった…わかったから揺さぶるのをやめろ」

 

 

本人は否定しているがうっとおしいくらいくっついていたがな。

 

 

 

 

いなかっぺ大将

 

 

5点

 

 

total5点

残り95てん

 

 

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

 

いや、なんか喋ろよ。

 

 

 

 

 

 

チェリー

 

 

9てん

 

 

トータル9点

残り91点

 

 

 

 

「9点か〜」

 

 

「………」

 

 

「………」

 

 

「………」

 

 

だからなんか喋ろよ!

 

 

 

稲葉

 

 

0点

 

 

かっこつけすぎ

影うすい

 

 

 

「カッコつけすぎ……」

 

 

「………」

 

 

そのカッコつけすぎの稲葉は壁を背に片足の膝を立てて座っていた。

 

 

確かに喋ろよと言ったが物凄く喋りずらくなったな。

氏ね稲葉(個人的にこいつ嫌いだしな。)

 

 

 

ハゲ

 

5点

 

 

total5点

残り95てん

 

 

 

「ははは…ハゲ?私?」

 

 

「………」

 

 

やばいフォローしづらい。

つーか、鈴木さんいつ点数取ったんだ?終始気絶していたはずなのだが。

 

 

 

ホイホイ

 

 

0てん

 

 

やる気はかんじるのだが

和泉につきまといすぎ

 

 

「ホイホイってあの動物園のパンダ…?」

 

 

桜井が見るパンダは和泉につきっきりである。

 

 

 

 

和泉くん

 

 

16てん

 

 

total16てん

あと84てんでおわり

 

 

 

「おおすげぇ!!」

 

 

「16点って……この人……」

 

 

(あたり前だおまえ達と一緒にするなおまえ達は運が良かっただけなんだよ。)

って考えてる顔だな。

 

 

ありま

 

 

58てん

 

 

total58てん

あと42てんでおわり

 

 

 

「おおーやるねー」

 

 

「やっぱさすがリーダー!」

 

 

原作の彼と言動や行動が違うから点数にも影響されて少なかったり多かったりすると思ったのだがまさか同じ点数だったとはな。

 

 

「リーダーってのはやめてくれ。つーか、スーツを着て何回か経験を得れば取れない点数じゃない。それに一回目の挑戦で点数が取れる方が凄いよ。」

 

 

そんな話をしていとガンツの画面が消えて真っ黒になった。

 

 

「表示がなくなった………もうドアが開くから自由に帰れるはずだ。」

 

 

「だが、またしばらくすると強制的にこの部屋に呼ばれる。その時はうなじあたりに寒気が来るから。」

 

 

「さっき言った点数は…まだ見たことないが100点を取ると何かが起こると俺は思っている。」

 

 

本当は知ってるけど。

 

 

「今までやったことないが………ここにいる全員が生き残る確率を上げる方法があるはずだ。………できるだけミッションのない間も集まって情報交換やスーツを着てスーツに慣れる練習をしたいと思う。」

 

 

「次のミッションも1人も欠かさず生き残るんだ。」

 

 

 

それから全員が連絡先を交換してそこでは解散となった。

和泉は先に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

 

 

 

「生きて帰れて良かったね。」

 

 

朝、学校に着いて自分の席に座ったと同時に御言が話しかけてきた。

随分久しぶりに思える。

 

 

「余り学校では話しかけないって事にしてなかったか?」

 

 

「まぁ、挨拶くらいはいいじゃん。」

 

 

「中々物騒な挨拶じゃないか。」

 

 

そんなこんなで時間が過ぎて

 

 

「え!?私の出番もう終わり!?」

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

俺はスーツを着てビルからビルへと飛んでいた。

 

 

「ふぅ………」

 

 

俺はビルの広告の上に止まって沈もうとしている夕日を見ていた。

 

 

「都会でも中々いい景色だな。」

 

 

全てが終わって、もしもあいつと一緒にいられるのならベタだけど星を見に行きたいな。

 

 

 




最後のあいつとは誰なんでしょうね?

もう少し頑張って書きます。

感想、指摘待ってます。
感想はなるべく優しくね


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特訓と日常と非日常


お久しぶりです皆さん、また1ヶ月ぶりですね。

なんか月1更新になりそうですねwww

とりあえずスタート


竜伍宅

 

 

 

夕食時、テレビを見ながらくつろいでいた。

 

 

「いろんなところに見るようになるよな。」

 

 

テレビのCMではレイカが出ていてバラエティ番組でもレイカがゲストだったり。

まぁ、あれだけの美人だと引っ張りだこだものな。

 

 

ピンポーン

 

 

そうこう考えていると家のインターホンが鳴った。

 

 

「はいはい、どちら様ですか?…ってそろそろ来ると思ったよ。」

 

 

「うん、もうみんな下に集まってるよ。」

 

 

扉を開けるとそこにはレイカが居た。

やはり、テレビで見るのと本物は全く違うな。

 

 

「あっ!リーダー!!」

 

 

「おお、リーダー」

 

 

「だから、リーダーはやめろって…つか、近所迷惑だからもう少し声量を下げろ」

 

 

下に降りるとそこには鈴木さんに桜井、坂田と風が居た。

しかし、そこに稲葉の姿は無かった。

 

 

(やはり、イレギュラーな事が起こってるな。稲葉も一応一回目は来るはずなんだが。)

 

 

そんな疑問を考えながらその場の全員とスーツに慣れるための特訓としてビルを飛ぶなどの特訓を行った。

 

 

 

 

 

 

そこから数日後

 

 

 

 

 

『パンダのホイホイついに捕獲。』

 

 

そんなニュースが出ているのは最後の狩りから約20日後の出来事であった。

 

 

「捕まるの遅いな。」

 

 

俺はそんなニュースを見ながら朝食を食べていると

 

 

『次のニュースです。20日前に起きた新宿の集団殺人事件です。』

 

 

「そろそろか、渋谷の吸血鬼との戦いは。」

 

 

「………そういえばインタビューするイベントはしていないよな。和泉が誰かにインタビューされてるところは見てないしな。」

 

 

そう、竜伍の通う学校には小島多恵が存在していないのである。そのため新聞部のインタビューはされていないはずである。

 

 

 

「そのことだけど、インタビューは私がやることになってるわ。私、新聞部だしね☆」

 

 

そんな言葉がキッチンから聞こえてきた。

 

 

「まず、最初に何故俺の家に居るのかと、何勝手に面倒くさいイベントに手を出してんだよ。…御言。」

 

 

「最初の質問の回答は合鍵作ってありまーす。で、もう1つはより原作に近づけて和泉くんの死亡率を下げることでーす。」

 

 

「とりあえず、合鍵を俺に渡してからその和泉の死亡率を下げるって話の説明をしろ。」

 

 

「合鍵は渡さないから今後も色々と使わせてもらう必要もあるしね。それで和泉くんの事は実を言うと彼って今、原作の方よりも強いんだよね。」

 

 

「原作より強いだと?なんでそんな事に?」

 

 

「それは主に竜伍くんの影響なんだけどね。和泉くんはどうやら竜伍くんに対してすごくライバル心が強くてね。それがあるおかげで竜伍くんに負けないように努力して強くなろうとしてるの。」

 

 

「和泉がそんな熱血キャラだったなんて。」

 

 

和泉の意外な姿にさすがに驚いた。

 

 

「それとさ、最近さ感じない?他のメンバーが妙に変だとか。」

 

 

「!?あれについてなんか知るのか?」

 

 

「全部じゃないけど知っているしその答えは竜伍くんなのは…人はどう頑張っても同じ人間にはなれないただそれだけだよ。」

 

 

「…………そういうことか。つまり、俺の生きてきた道と玄野の道は違いその少しのズレが他の奴らに影響を与えたってことか?…つーか、面倒くさいから回りくどい言い方するな。」

 

 

「ごめん、でも話が早くて助かるよ」

 

 

「それがもしそうだとしてもだ。鈴木さんのあの躊躇いのなさはなんなんだ?俺よりずっと早く生まれていて初めて会ったのもあの狩りの日だ。たかだか数十分程度であそこまで変わらないだろ。御言も見ていただろ?」

 

 

「それに関してだけど私にもあれはさっぱり、なんでああなってしまったのか私にも分からなかったわ。」

 

 

「御言が分からなければ俺が考えても仕方ないな。………そろそろいい時間だし学校に行くか。」

 

 

「そうだね。………因みに合鍵作ったのって竜伍くんの持ってる漫画が良いところだしいつでも寛げるから作ったわ。」

 

 

「一度は許そうとは思ったがやっぱり渡せ。」

 

 

そんな会話をしながら2人は学校へと出発した。

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

 

「ごめんね、彼女も一緒でさァ…」

 

 

和泉はそう言って俺らの向かいに座った。

 

 

「大丈夫大丈夫、こっちも竜伍君に写真撮ってもらうし。」

 

 

「意外な組み合わせだな。2人とも付き合ってるのか?」

 

 

まぁ、この程度の質問は想定内だ。

 

 

「勉強を教える仲で付き合っているわけではないよ。」

 

 

「そうそう割と私バカだからねぇ〜…って何言わせんのよ」

 

 

そう言って御言は笑いながら俺の肩を叩いた。

 

 

「ハァ…さっさとインタビューを終わらせよう。」

 

 

「そうだね。さて、和泉君3学年通して一番興味のある人物に選ばれたことについて」

 

 

「えーなんだろう…やっぱ単純に背が一番デカいから目立ってんのかな?」

 

 

「スポーツも万能だもんねー」

 

 

「やっぱり、スポーツで目立つと注目はされるかもね」

 

 

「そうだね〜時事関連でなんかある?戦争とか。」

 

 

「…戦争は嫌いだな無条件に!!人殺しに正義もクソも無いと思う!」

 

 

新宿で虐殺をした男のセリフとは思えないな。ちょっと笑いをこらえるのが大変だ。

 

 

「こんなとこかな?ありがとねインタビューに答えてくれて。」

 

 

「こんなんでいいの?」

 

 

「大丈夫大丈夫、それと竜伍君ちゃんと撮った?」

 

 

「…安心しろ写真の腕だけは良いはずだからな。」

 

 

こう見えて一時期カメラを持って絶景スポットに行って写真を撮ったりと趣味が写真撮影だった時もあったのだ。

 

 

「ねぇ、一緒に渋谷によってかない?」

 

 

「いいね!一緒に行こっか……竜伍君もね。」

 

 

和泉の彼女の提案を御言はすぐに受け抜け目なく俺をも誘った。

 

 

「……まぁ、いっか。」

 

 

「よし、決まり!さっさと行こっか!」

 

 

そうして一行は渋谷に向かって行った。

 

 

 

 

渋谷

 

 

 

 

 

 

渋谷に来てから服などを見て回り正直、しんどい…そして

 

 

「…………」

 

 

「御言ちゃんはどんな服でも似合うね〜」

 

 

「涼子ちゃんだって結構なお顔があるから色んなの似合いそうだよね〜」

 

 

「…………」

 

 

「そういえばさ御言ちゃんと竜伍君ってどんな出会いだったの?」

 

 

「えー〜それはねー」

 

 

何故和泉は来ないんだよ!!

あいつは、渋谷に向かっている最中用事があるとかで帰ってしまったのである。

 

 

「ちょ〜しんどいし帰りたい。」

 

 

「ちょっと、竜伍君〜せっかく美少女2人と一緒に居るんだから帰りたいオーラ出さないの。」

 

 

「あ…あはは、ご…ごめんね、もう少ししたら終わるから」

 

 

「ハァ……」

 

 

そんなこんなでそのあと30分間座って待つ羽目になった。

 

 

 

 

 

 

 

渋谷の路地辺り

 

 

 

 

 

 

「あーーやっと帰れる。」

 

 

「竜伍君そうゆうのやめた方がいいよマジでモテないから。」

 

 

「でも、無理やり連れてきて連れまわしちゃったしごめんね。」

 

 

「いいのにこんなのに謝んなくても。」

 

 

何の他愛のない会話をしているが先ほどから黒服が続々と集まってきて後ろからついてきていたのである。

 

 

「なんか……さっきから私達の後ついてくる。…どうする?交番の方行く?」

 

 

「…………俺って顔バレてんのかな?」

 

 

「ごめん、そこ調べてなかった。」

 

 

俺と御言は篠崎に聞こえないように話す。

 

 

「よう、クソガキ俺の仲間が世話になったらしいな。」

 

 

リーダー風格の黒服、斎藤が俺の前に現れた。








何というか今更ながら書くのって難しいですね。

そんな私ですがもしかするともう1つ二次創作物をかくかもしれません。

「1つもまともに書けないのに他のを書くとか何ほざいてるんだ?」とか言うセリフは無しで。

ちなみに書くのは『僕は友達が少ない』です。

感想指摘待ってまーす。
次もなるべく早く書くように頑張ります。


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俺を誰だと思っている…斎藤さんだぞ。

皆さんお久しぶりですね。一週間くらいだけど。

今回、あらすじの注意書きにある俺TUEEEEEEEE要素があります。
そして、久しぶりの戦闘であって文章が糞です。

頑張って書いたのですが多分糞です。なので、皆さんのお力をお借りしたいです。感想にこんな風にしたら良いんじゃないかなどの指摘をください。(ついでに感想も)

取り敢えずスタートです。







「よう、クソガキ俺の仲間が世話になったらしいな。」

 

 

黒服幹部格の斎藤は俺の首に刀を向けた。

 

 

「すまないが何を言っているのかさっぱりだよ。そんなことよりこれはどういうことだ?多人数で集団リンチか?」

 

 

一応この場には篠崎もいることだしとぼけたふりをしていなくてはな。ちなみに頭には爆弾は入っていないけれど。

 

 

「とぼけるふりをすんのはやめな、こっちには写真だってあるんだからな。」

 

 

しまった、まだまだ言い訳言おうにも確定付けられた。

 

 

「あーーー……御言、後よろしく。」

 

 

バチバチ

 

 

俺は周波数変換装置で透明になった。

 

 

「ええ!?もう!後でなんか奢れ!!」

 

 

御言は篠崎を掴んで転送されていった。

だから、俺は安心してこいつらを殺れる。

 

 

「がぁっ!」

 

 

「野郎周波を変えやがった!!サングラスをかけろ!!」

 

 

斎藤は他の黒服へ注意勧告するが俺はサングラスをかけていない奴らを優先的に刀で首をはねる。

 

 

「クソッ!早くかけ…ぐぁっ!」

 

 

「遅いよ」

 

 

刀を両手で持って力一杯に横に振り切り首をはねる。

 

 

「クソッ、ちょこまかと動きやがって!」

 

 

サングラスをかけた黒服は俺にめがけて縦に刀を振りかぶるが俺は相手の股下をスライディングで通り抜けながら左足を切り落とし振り返って右足を切り最後には首を斬り飛ばす。

 

 

「刀を伸ばした!!来るぞ!」

 

 

黒服の言う通り刀を伸ばし力一杯振り抜く。

その横振りで黒服達を切断するが直前の注意勧告のせいでほとんどが空中へと飛ぶ。

 

 

「だけど、それは想定済みだ」

 

 

俺はバッグからXガンを取り出し空中の黒服へロックオンし

 

 

ギョーン!

 

 

10体ほど体を爆散させた。

 

 

「あのクソガキ……思った以上にやるぞ。」

 

 

斎藤は死んだ仲間の死体を眺めながら言った。

 

 

 

 

 

御言side

 

 

 

 

 

私は篠崎さんと私の家に転送をしてからこの事を篠崎さんにバレないようにスタンガンを当てて気絶をさせた。

 

 

「フゥ〜、ごめんね篠崎さん。これもそれも全部竜伍君の所為だからね。」

 

 

そんな愚痴を漏らしながら篠崎さんを布団に寝かせてノートパソコンを取り出した。

 

 

「気が引けるけど記憶改竄させてもらうよ。」

 

 

今回の事を和泉君に知られたら色々面倒だからね。

どうせ、竜伍君は彼らに勝っちゃうだろうし心配はしなくていいか。

 

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

 

 

 

 

かなり多くいた黒服も残り5人となるがその間で俺は一太刀も受けていない。

 

 

「悪いな、動きが簡単すぎてあくびが出そうだよ。」

 

 

「くそったれ!」

 

 

黒服の1人が安い挑発に乗り刀を振りかぶるがどれもフェイントである、それを俺は可能性の行動で相手のバランスを崩し

 

 

「だから、真面目にやれ」

 

 

両足を切り落とし通り過ぎに首をはねた。

 

 

残り4人

 

 

 

「あのバカみたいに1人で突っ込めばどうなるかはわかった、今度は4人で行くぞ。」

 

 

「あらら、もう挑発は効かないか。ならッ!」

 

 

俺は一直線に黒服へと走り出す。

 

 

「へっ、バカが自棄になりやがって。」

 

 

「早速油断しやがって、気をつけろ!」

 

 

3人束になっている黒服ABC。

3人は俺を囲むような形をとり3人同時に刀を振りかぶる。同時に攻撃それも3人同時ならば防がれないと思ったのだろうが俺には関係がない。

 

 

防げないなら流せばいい。

 

 

刀を横に構えて前の黒服Aの刀の軌道を少しずらして右の黒服Bの右足を切らせ黒服Bのバランスを崩し刀の軌道をずらし残った左の黒服Cは俺が左腕の袖に隠していたもう1つの刀を伸ばし受け止めると同時に両手の刀をもっと伸ばし自分の体を回転し相手3人の胴体を切り裂いたのである。

 

 

「オラッ!」

 

 

「あぶなっ!…っと、仲間が死んだのに素早い行動だな。」

 

 

幹部格であろう斎藤はまるで仲間が死ぬのが分かっていたかのように俺の隙を狙って刀を振ってきたのである。

 

 

「仲間が死ぬのは確かに悲しい出来事だがな、実際負けた奴らが悪いってのもあるんだよッ!」

 

 

話している中でも斎藤は俺に隙の無い攻撃をしてくるそれを俺は避け続ける。

そう手数を増やして俺に攻撃を与えないつもりである。

 

 

「随分と物騒なセリフであることでっ。」

 

 

俺は斎藤の振り切った刀の峰の部分を足で踏み地面に抑えた。

 

 

「!?…オラッ!!」

 

 

「おお、すげ」

 

 

斎藤はその人間離れした筋力で刀を振り上げて俺の体は宙へと舞った。

 

 

「よっと、凄いなその筋力は。…しかしだ、それ以外は残念だよ。」

 

 

「なんだ?強がりか?」

 

 

「……………68回。…………この数字なんだか分かるか?。……これは、俺がお前に攻撃し殺せた回数であって同時に見逃した回数でもある。」

 

 

「………あんまり俺をナメるなよ。」

 

 

俺の言葉に反応したその顔は先ほどの戦いにおける高揚感の笑みが消え怒りと殺意が出ている。

 

 

「なら、かかってこいよ。」

 

 

「ーーシッ!」

 

 

斎藤は先ほどの手数で攻める攻撃を止め素早く動きさらに一発一発に殺意が込められていて攻撃が鋭い。

 

 

だが

 

 

「見えるよ。」

 

 

その言葉と同時に斎藤の左腕が飛んだ。

 

 

「なっ!?…」

 

 

斎藤の顔が驚愕に変わりその隙を俺は見逃さない。

 

 

「両足」

 

 

そう呟き言葉通りに両足を斬り落とす。

 

 

「があッ!」

 

 

刀を握っている右腕一本となった斎藤は地面に這いずるように倒れる。

 

 

「本当に残念だよ。弱すぎてッ!。」

 

 

俺は刀を斎藤の右手を刺して動かせないようにした。

 

 

「ぐぁぁぁ!…ハァ…ハァ…こんな…こんなガキに。」

 

 

「ガキ1人に負けて悔しがっている所悪いけど1つだけ冥土の土産に教えてあげるけど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺、スーツ着てないぞ。」

 

 

ギョーン!

 

 

俺はXガンを斎藤の頭に撃ち刀を抜いて歩き出す。

 

 

「がぁぁぁぁぁ!!!ーーー」

 

 

斎藤は叫びながら頭を爆散させた。

 

 

「もしもし、御言?終わったから転送よろしく。」

 

 

俺はバッグを持ってケータイを取り出して御言に連絡し転送してもらった。




えーと、竜伍君が回転した部分はアイアンマンが赤いレーザーを出した時の動きと同じだと思ってください。

つーか、竜伍の野郎がだんだんと貴将に似てきてやがる。



さて、次回は頑張って早めに書きたいと思っています。


感想、指摘を待ってまーす。(感想はなるべく作者を思って優しくね。)




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デート?いいえ一歩間違えるとデットdeath

早く書くと言って2週間

まぁ、テスト期間だったから許してね〜

はい、すいません
それでは、スタートdeath!!


竜伍宅

 

 

 

前回の闘いから数日が経った。

あの黒服達の死体などは発見されておらずニュースにもなっていない。

 

 

「大方、同族の連中が回収したんだろうが本当に何も無かったな。」

 

 

俺も気になり次の日に同じ場所に行ったのだが血の一滴すら見つからなかった。

 

 

ビピピピピピッ

 

 

そんな事を考えていると俺の携帯電話の非通知着着信の音が鳴った。

 

 

「………レイカか。」

 

 

この時間の電話はレイカの呼び出しだったのを思い出した。

しかし、俺はいなかっぺ星人の時には玄野の様にレイカを助けていないから惚れるなんてことは無いはずなのだが。

 

 

「もしもし…誰ですか?」

 

 

「あ…あの…あ…有馬君ですか?」

 

 

「そうですが…誰でしょう。」

 

 

「あ…ご…ごめんなさい、レイ…カです。」

 

 

………レイカは緊張してるのか?

 

 

「こんばんは、レイカさん。」

 

 

「こ…こんばんは〜………でね…有馬君、今何かしてました?。」

 

 

「いえ、特に何も」

 

 

「そ…その今から新宿に来れませんか?」

 

 

「わかりました。」

 

 

レイカは緊張気味に言うが俺は即答で返すと。

 

 

「う…うぇ!?……………ょ………よかった」ボソボソ

 

 

本人は小声のつもりだろうが俺には確かに聞こえていた。

 

 

「……じ………じゃあ、新宿で待ってます。」ブツッ

 

 

「あ…ちょっと場所は!?……あー切れた。」

 

 

その後、レイカからメールが来て場所指定もしてくれたので何とか場所は分かった。

 

 

 

 

 

 

 

新宿 某所

 

 

一応、指定されている場所には予定時刻より5分早く着いた。

 

 

「しかし、居ないな。」

 

 

周りを見回すがレイカらしき人は見当たらない。

 

 

「あ……有馬君。はやいね。」

 

 

「お…レイカ……か?」

 

 

後ろから肩を叩かれて後ろを振り向くと俺は固まった。

そこにはあの整った顔に強調性のある身体高校生とは思えない人がいるのでは無く。

 

タ◯リさんがかけていそうなサングラスに髪の毛を隠すニット帽、顔を完全に隠すマスクに強調性のある身体を隠すコートを着込んで下もぶかぶかの長ズボンを履いていて終いには手袋であった。冬だけれど暑く無いのか?

 

声でレイカとは分かったが一瞬変質者かと思ってしまった。

 

芸能人はここまで隠す必要があるのか?と言うか彼女と一緒にいると職質されそうで一緒に居たく無い。

 

 

「………なんか…照れますね。」

 

 

いや、俺は無理だ。

 

 

「あ!あの映画、今日先行オールナイトなの。行きませんか?」

 

 

正直、職質されそうですごい帰りたいのですが

 

 

「行きましょう。」

 

 

せっかく誘ってくれてるのに帰るのは流石に非常識だなと思いついて行く。

 

 

映画の内容は海外のラブロマンスの映画であって、個人的にはSF映画を見たかった。

因みに、レイカは映画を見ている時も服装を変わらずだった。暑く無いのか?

 

 

映画を見終わって割と遅い時間だったので俺らは新宿の駅近くに来ていた。

 

 

「今日はありがとう私に付き合ってくれて。」

 

 

「いえいえ、あのアイドルのレイカに誘われるなんて世の男子が羨む体験をさせて貰ったよ。…ついでに聞くけど暑く無いの?その格好。」

 

 

「……暑いです。け…けど、一応アイドルやってますからマスコミとかありますし。」

 

 

「悪い、そうだったな。」

 

 

「あ…でも、顔を隠すのは悪いですもんね。外します。」

 

 

そう言ってレイカはサングラスを外しマスクを外していく

 

 

「え?いいですよ。マスコミとか居たらレイカに迷惑かかるし。」

 

 

「いいえ、そんなのは気にしません。それに……いずれは貴方とそういう関係になりたいですし。」

 

 

「え?」

 

 

レイカの言葉の最後の方は声が小さすぎて聞こえなかった。

そうしているうちにレイカは帽子も外し顔をあらわにした。

 

 

「ふぅ……そ…そういえば…有馬君ってどんな女の子がタイプ?」

 

 

「………考えたこと無いから分からないな。」

 

 

俺はここで嘘をついた。

 

 

「あ…あのじゃあ、わ……わた……いえ、なんでも無いです。」

 

 

「………それでは、ここらで解散って事で。」

 

 

「はい………あの、またこうして会えますか?」

 

 

「誘って頂けるのならいつでも。」

 

 

俺はそう言って駅へと歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

それから数日後

 

 

 

 

その日、とある雑誌が出した記事に色々な人が湧き上がっていた。

 

 

「嘘だろあの有馬が?」

 

 

「なんかの間違いだろ。あの有馬だぜ。」

 

 

学校に着くなり注目の的だ。

原因としてはレイカと会っていた日に素顔をさらして会っているものの数分を写真に撮られてそれを雑誌に載せられていたのだ。

しかし、この写真を載せるにあたってレイカの会社などには了解が必要なはずなんだが。どうしてだ?

 

 

「本当に大変そうだね。」

 

 

「人の噂も75日。それだけ待てばいいさ。」

 

 

「間違ってでも夜道で刺されるのだけは勘弁してよね。それで死んだらシャレにならないし。」

 

 

「安心しとろそんなのが俺に当たるわけ無いだろ。」

 

 

その日俺はいろんな奴から話を聞かれたりヒソヒソ話などで鬱陶しかった。

 

 

 

 

 

竜伍宅

 

 

 

「今夜あたりだもんな。」

 

 

原作ではこの後のゆびわ星人は相手ほとんどダイジェストで終わる奴らだから結構気楽であるしな。

その後の小島多恵を標的みたいなのも無いはずだからな。

 

 

ゾクッ

 

 

「来たか。」

 

 

その合図で俺は転送されていった。

 

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

 

 

「あっ、リーダー。」

 

 

「リーダーやめろって言っただろ桜井。」

 

 

「いやいや、リーダーには期待してんだぜ?」

 

 

「坂田あんたもか。」

 

 

転送されると桜井と坂田にからまれる。

そこへレイカがでてきて。

 

 

「あ…有馬君ごめんね。雑誌に載っちゃって、あれうちの社長が写真の許可を出したみたいで。」

 

 

「俺の顔にはモザイク無しだったのが一番驚いたけどな。こちとら一般人だと言うのに。」

 

 

「本当にごめんね?」

 

 

そう話していると

 

 

「なんだよここ………」

 

 

「なんだこいつら……」

 

 

今夜死んだであろうガラの悪そうな4人がそう言った。

玄関方向からこちらを見ている女もいた。

一応、注意喚起でリーダー面を演じるか。

 

 

「ここにいるスーツを着てない人、生き残りたかったら俺らスーツを着てる人間の真似をしてほしい。」

 

 

「どーゆー意味だ……」

 

 

「ここ天国じゃねーの?」

 

 

そう話しているとガンツから音楽が流れ画面には

 

 

ゆびわ星人

 

 

特徴

つよい

でかい

 

好きなもの

うま

じぶんよりちいさいもの

憎んでる

 

口ぐせ

無言

 

 

相変わらず使えない情報だな。

 

 

「さて、全員で生きて帰ろうじゃないか。」

 

 

俺らは転送されて六本木についた。

 

 

「初心者は俺らの後ろについて来い。」

 

 

そう言って階段を駆け上がると目の前の広場に8体の巨大な馬にまたがる黒い鎧を着た星人がいた。その手には巨大な斧を持っている。

 

 

「おお〜デケェな。」

 

 

俺はそんな感想を口にしているが初心者は慌てるばかりである。

 

 

「全部で8体だ!解散して早めに倒してくれ!!」

 

 

そうして全員は一気に解散して敵と一対一を作り出した。

坂田と桜井は2人が持っている超能力で一体ずつ体内の弱点を潰し仕留める。

 

 

風は自身のスーツで強化された力で馬の足を折り本体を引き摺り落とし首を掴み力を込めて頭を引きちぎる。

 

 

和泉はほぼ一瞬で決着がつき刀で首をはねるだけだった。

 

 

鈴木さんとレイカはXショットガンで頭を吹き飛ばす。

 

 

ここまでは原作通りでいいのだが俺だけは違った。

稲葉や初心者の奴らの立ち回りが下手すぎて固まってるところを見つけ俺は自分の標的ともう一体を同時に相手をしていた。

 

 

「ふぅ…めんどくさいな。」

 

 

俺が持ってるのはXショットガンにガンツソードで一体の頭にロックオンをかけてもう一体は刀を片手に斧を受け止め。

飛び上がり刀を伸ばし首をはね同時にXショットガンの引き金を引き頭を爆散させた。

 

 

「ハァ……終わりだな。」

 

 

終わった時から俺は周りに一般人が居ないかを探していた。

結局人っ子一人見当たらなかった。

 

 

「これなら、追加ミッションは無さそうだな。」

 

 

そう思い俺は1人で歩いていると転送されていった。

 

 

 

 

ガンツ部屋

 

 

 

「今までに無いくらい簡単に終わったな。」

 

 

俺がそう言うと

 

 

「いや、リーダーのおかげですよ。」

 

 

「今回は誰も死ななかったんじゃねーか!?」

 

 

桜井と坂田は盛り上がって俺の肩を叩いてた。

 

 

「これも全部有馬君のおかげだよ。」

 

 

続けてレイカも言ってくる。

あいつらがいた時もこんな感じで盛り上がっただろうか。

 

 

ち〜〜ん

 

 

ガンツから終了の合図ご流れ採点が始まる。

 

 

アホの…

 

 

10てん

 

total21てん

あと79てん

 

 

「おおー10点かなかなか多いな。」

 

 

そんな事を話しているとレイカともう1人の女性が玄関の方へ歩いて行った。

 

 

他のガラの悪そうな4人は0点で稲葉やパンダも0点だった。

少しは働けよ。

 

 

やんでれいか

 

 

10点

 

 

とーたる10てん

残り90点

 

 

いなかっぺ大将

 

 

10点

 

 

とーたる15点

残り85点

 

 

チェリー

 

 

10点

 

total19点

残り81てん

 

 

ハゲ

 

 

10テン

 

 

トータル15点

のこり85点

 

 

「さすがですね鈴木さん」

 

 

正直、スーツの力を借りてるとはいえ疲れるはずなのだが元気な上に他人まで気遣えるなんてさすがとしか言えないな。

 

 

「いやーこれも有馬君の教えのおかげだよ。」

 

 

「恐縮です。」

 

 

和泉くん

 

 

10点

 

total26てん

あと74点

 

 

「フン」

 

 

和泉は相変わらずだな。

 

 

ありま

 

 

20てん

 

total78てん

あと22てんでおわり

 

 

「うおおぉ。」

 

 

「あと22点で100点だぜおい」

 

 

「もうすぐおわるじゃない有馬君」

 

 

他のみんなは盛り上がっているが初心者の奴らは

 

 

「この点数ってさぁ…なんなの?」

 

 

「点数とって100点にならない限りは………ここに何度も呼ばれてずぅーと戦争やんなきゃなんねーってこと。」

 

 

「ふーんキビシーねー」

 

 

「っていうかいみわかんねーなんなんだここ。」

 

 

そうこうしているとガンツの表示は消えていた。

追加ミッションも無いであろうから俺は玄関へと向かうって歩くと玄関にはレイカと女性が居た。

 

 

「表示がなくなったからもう出れるぞ。」

 

 

「うん、わかった。」

 

 

俺はレイカにそう伝えるとレイカはドアノブに触ろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

 

 

「あれ?触れない。」

 

 

「……何?」

 

 

俺はレイカの声に不安を感じて玄関のドアノブを触ろうとすると触れなかった。

 

 

「嘘だろ……」

 

 

俺は不安で仕方なかった。

そしてそれは鳴った。

 

 

あーたーらしーいあーさがきたき〜ボ〜うのあ〜さ〜が

 

 

「何!?」

 

 

「まだ……?」

 

 

「これからまた……?」

 

 

一同突然のことに同然とした。

 

 

「あ…有馬君これって……!?」

 

 

レイカは俺に話しかけてくるが言葉を急に止めた。

 

 

俺は歩きガンツの表示されているものを見た。

ちょっとは違うだろうと考えていた。しかし、その可能性ももしかするとあるだろうとも考えてもいた。

 

 

 

 

 

 

 

神崎 御言

 

 

特徴

小さい

つよい

 

好きなこと

機械いじり

 

 

 

俺は転生の特典として『どんな状況でも冷静でいられる』能力を貰ったが俺は今、腹の底から怒りで満ち溢れていた。





ヤンデレだと思った!?残念!社会的に死ぬでした!!

さてさて、次回はちょいとオリジナルになります。

感想、指摘待ってまーす。

感想書くなら作者に優しくね。


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何故何?その理由は?


みなさんすいません。
お盆は海で遊んでました。

この御言編は多分次の話しで終わります。

それでは、スタートです。


 

「………ガンツ、俺を一番最初に送れ」

 

 

俺は誰よりも早く動いた。

 

 

「さっさと送れ!!」

 

 

俺はガンツ画面を殴り転送が始まった。

その間誰も俺に話しかけて来なかった。

 

 

「有馬……お前。」

 

 

有馬が居なくなった部屋に和泉の声だけが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

竜伍宅近く

 

 

 

 

 

「俺の家近くか。」

 

 

時間が無いためそのまま御言の家へと走る。

実は御言の家は竜伍の家が玄野の住んでいた部屋と同じく御言は小島多恵の住んでいる家(一軒家)に住んでいるのである。

なので、家が近い。

 

 

御言宅

 

 

「1人で一軒家とは寂しいだろうに。」

 

 

俺はそう呟いて電気の点いていない二階の部屋の窓が開いている事に気付きスーツの機能を使い飛んで窓から入ろうとする。

 

 

「………っ!」

 

 

入った途端目の前に足が迫っていてそれを両腕を防御体制で力を加え足の進む方向を逸らす。

 

しかし、動きは続き相手は足を振り抜き体を正面にして右手に持っているナイフを俺の胸に突き刺そうとし、俺はナイフに触れず腕を自分の腕で止めるが相手はナイフを左手に持ち替え今度は顔に向かって突きつける。

 

俺は振り切る左手を避けて左腕を掴み相手を投げた。

 

 

「おっとと…危な。パソコン駄目になるとこだった。」

 

 

「その声………御言か?」

 

 

暗くて見えなかった相手は声から御言だとわかった。

 

 

「あれ?竜伍君だったの?やだ時間の無駄だった。」

 

 

御言は俺を確認するとすぐにパソコンに向かって操作を始めた。

 

 

「おい、御言これはどういう事なんだ?お前は今回六本木に来なかっただろ?」

 

 

「今回の事は私にも一切分からないの普通にここにずっと居てあなたの行動を見ていた程度なんだけど。基本、ガンツのネットワークにも手は触れてないから標的にされる事もない。」

 

 

「それで御言、俺はどうすればいいんだ?」

 

 

「私は今竜伍君を除くこの世界の全てから神崎御言を抹消作業中です。そして一旦学校に戻ってこの原因を探ってくる。だから、その作業をしている間あの人達を食い止めていて。」

 

 

「具体的にはどのくらい時間を稼げばいい?それにあの人数差では御言のターゲットマークがあって相手にバラバラにバラけられた場合は御言の作業の邪魔をしてきてまともにできないんじゃないか?」

 

 

「そこは抜かりは無いよ。今、私の分身を作っていてそれを作ればそっちに作業をさせて私が竜伍君と一緒に逃げるよ。………出来た。」

 

 

御言は操作をやめるとパソコンからレーザー光が出てもう1人の御言が出てきた。しかし、その御言は顔に表情がなくただただパソコンに向かって操作を始めた。

 

 

「この子には作業をしろって1つの命令を埋め込んだだけだからただ作業をするだけのロボットみたいな物なの。さて、ちょっとあっち向いてて私もそのスーツに着替えるから。」

 

 

「作ったのか?スーツを」

 

 

「案外、簡単に出来てね。まぁ、こう見えて頭はいい方だから。それに私だって戦えるよ。」

 

 

「それで、時間の事なんだけどね偶然にもこのミッションのタイムアップと同時に終わる予定なんだ。ちなみにタイムアップしてもあなたたちが点数を減らされないと思うよ。私という存在が消える訳なんだし。」

 

 

「確信は無いんだな。まぁ、終わった後のお楽しみって訳だな。ちょうど、来たみたいだ。」

 

 

窓の外に他のメンバーが集まっていた。

 

 

「「それじゃあ、戦闘開始だ。」」

 

 

 

 

 











海は楽しかった

感想、指摘、疑問などをよろしくお願いします。

指摘するなら作者に優しくね


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戦闘開始(笑)

こんな短い文章にこんなに時間をかけて申し訳ないです。


まぁ、夏というのは人をだらけさせますもんね(言い訳)


………上の文を見る限り反省して無いな。


まぁ、とりあえずスタートで







御言宅

 

 

 

 

「さて、どんな風に話が変わるかな。」

 

 

今までイレギュラーな出来事が起こりすぎているので今も何が起きるのかは明白なのでそれに備えるしか無い。

 

 

「敵がぜんいーー「それ以上言うとフラグ建てる羽目になるぞ」……ですよね〜」

 

 

一応、御言には釘を刺しておくが嫌な予感がする。

 

 

プルルルッ!

 

 

突然、部屋に響く電話の音に俺らは顔を向けた。

 

 

「御言、外を見ていてくれ。」

 

 

「わかった。多分あれだろうからね。」

 

 

御言の言うあれとは外にある公衆電話の中にいる和泉のことを言っていた。

 

 

「あー、もしもし……和泉か?」

 

 

『その声は有馬か』

 

 

「………まず聞くが何でここの電話番号知ってるんだ?」

 

 

俺には電話をかけてくることはいいが何故電話番号を知っているのかだけはすごく気になった。

 

 

『………こっちには随分と情報通な奴がいてな。……そんな事はどうでもいい。』

 

 

すごい気になるのだがもういいか。

 

 

『こっちは満場一致でターゲットを殺す事になった。』

 

 

「ハァ………やっぱりか。」

 

 

薄々予想はしていたがやっぱりそうなってしまった。

 

 

『そういう事だ…覚悟しておけ。』ガチャッ

 

 

そう言って電話を切った。

 

 

「………ハァ…満場一致で殺しに来るってよ。」

 

 

「それならそうで仕方ない。さっさと行動だね。」

 

 

「ああ…そうだな。」

 

 

ここから戦闘開始だな。

 

 

 

 

 

 

 

桜井side

 

 

 

 

 

俺は最初疑問しかなかった。

 

 

画面に出ていた人は見た目はただの人間で和泉さんが言うにはリーダーの竜伍さんの友人?らしい。

もし本当に彼女が星人なのだとしても俺の目には人間に見えるので殺そうとすると考えるとあの時の3人を思い出す。

 

 

でも、そんな相手を殺して見たいと何故か興味が湧いてきた。

 

 

「レーダーによるとここからすぐ近くに居る。」

 

 

和泉さんは移動しながらレーダーを見ている。

いわゆるながら移動か?

 

 

「相手は人間の姿をしているが今回のターゲットなんだ情けをかけず容赦無く殺せ」

 

 

「わかったからさっさと行くわよ。」

 

 

それから先ほどからとてつもないくらいレイカさんが殺気立っていた。

これ多分本気で人殺す奴のあれだ。

 

 

「多分、有馬もあの家に居るだろう。宣戦布告でもしてやるか。」

 

 

和泉さんがそう言って近くの電話ボックスに入って行った。

 

 

「あの家に電話するならーーーーーーだよ。」

 

 

なぜレイカさんはそんな事を知っているんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

 

 

 

「さっそく、姿を消して動くとしよう。」

 

 

「戦闘開始だなとか言ってたのに結局はそうなっちゃうんだよね。」

 

 

俺と御言は装置で透明化し勢いよく外へ飛び出し近くの家の屋根に着地

 

 

「移動したぞ!」

 

 

「そんなの見えないぞ!!」

 

 

「周波数を変えて姿を消しているだけだ同じ周波数すれば見えるはずだ。」

 

 

俺たちの移動に和泉はいち早く気づいて素早く対応する。

 

 

「やはり、和泉のやつは判断と行動が早いな。」

 

 

「本当に何で死んじゃうんだろうね?」

 

 

「どんなに冷静でいても人間性は隠せなかったんだろう。」

 

 

「今の君によく似てるね。」

 

 

「うるさい………そろそろ、俺が足止めを始める。うまく逃げてくれよ。」

 

 

「安心して、そこらの奴らより強いから。」

 

 

そう言って俺は立ち止まり刀を一本とXガンを持ち奴らに向かい飛び出す。

 

 

「有馬が来るぞ!!」

 

 

そう和泉が叫ぶ。多分、次の着地で一気に散開するつもりなのだろうが地の利がある俺にとっては格好の餌食であり狙いやすい的であった。

 

 

「透明化を解かせるにはコントローラーを壊すか周波数を変えるほどの攻撃をして解かせるか、………か。」

 

 

そう考えるより行動しなくてはな。

俺は、刀を伸ばしまずは和泉を攻撃するそうすると和泉は防ぐために刀を伸ばし防ぐ、そうすれば腕を前に出す為コントローラーが見える。

そこへXガンで寸分狂わず狙い撃ちをする。

 

残りの他のメンバー11人も同じ方法でコントローラーを破壊していくが

 

 

「チッ……レイカの奴だけ壊せなかった。」

 

 

他の奴は上手く狙えたのだがレイカだけは初心者達を盾にして俺の攻撃を回避し俺を抜き去って行った。

 

 

「すまないが御言……頑張ってくれよ。………ッ、心配している暇も無いか。」

 

 

和泉は心配している俺を容赦なく刀を振ってくる。

 

 

「一番危険なのは超能力男2人、止まっていればいい的になるな。」

 

 

俺は単純だが動き続けながら攻撃という方法に出る。

体力的には問題無いが長期戦になると隙も生まれそこを付け込まれ御言の方へと行ってしまうからな。

 

 

よって、さっさとケリをつけなくてはいけない。

 

 

悪いが容赦はしない。

 

 

 

 

 









とりあえず、続きを書く努力はしていますので凍結もしません。

感想、指摘を待ってまーす。

感想では作者に優しくね。


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不利だと思う?何とかなるさ。


おはこんばんにちは

ガンツGを読んで次が楽しみな鼻眼鏡26号です。

黒名さんかわいい


さて、今回の話にはあらすじにある俺TUEEEEEE要素が含まれます。
苦手な方はブラウザバックして結構です。

「こんなのガンツじゃない!」と思う方も読まない方がいいです。






まぁ、描写がどうだかわかりませんが理解してもらえると幸いです。


それではスタート


11対1の戦いはチビ星人を思い出すな。

戦力差はバラバラだが。

 

 

「お前ら、あいつを狙わないって選択肢は無いのか?」

 

 

俺は無駄だと思うが一応聞いてみた。

 

 

「残念だが有馬。俺は殺すと決めたらしっかりとやる性格なんでな。」

 

 

「………まぁ、和泉に関しては納得出来るが桜井に坂田、鈴木さんに風も………お前らに関してはイマイチ納得出来る動機が考えられない。一体何があった?」

 

 

「相手が人間であれ標的である限り殺らないとな。リーダーには悪いが。」

 

 

桜井も風も鈴木さんも話さない中坂田だけが口を開き淡々と話した。

どうやら、御言の言う謎の力が働いているのかもしれないな。まぁ今はそんな事よりもこいつらをどう無力化するべきか考えないとな。

 

 

「有馬ここで話しても話は纏まらないだろう。だからさっさと始めるぞ。」

 

 

和泉が構えるとその他も武器やらを構える。

 

 

「そうだな。始めるとしよう……かッ!!」

 

 

俺は不意打ちを狙い刀を一瞬で伸ばし横に一線振り抜いた。

 

 

「がぁぁぁ!」

 

 

「うわぁぁぁ!!」

 

 

不意を狙ったとはいえ当たったのが初心者の奴らだけで残りの5人は飛ぶなりしゃがんで避けていた。

 

 

俺が最初に狙うのは2人……坂田と桜井である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜井side

 

 

 

 

 

 

 

俺には先ほどから謎の殺意が湧き上がってきている。

それはターゲットである彼女に対してそしてその邪魔をするリーダーの有馬さん。本当は戦いたくない殺したくないと頭ではわかっていても何故か動いてしまう。

 

 

俺の超能力で有馬さんの心臓を狙い続けていてそれ以外の部位は狙わずずっと、心臓を狙い続ける。まるで誰かに操られている又は心臓だけ狙い続ける指示を受けているようだ。

 

 

「っーー」

 

 

有馬さんはさっきから俺と師匠を集中的に特に手を狙って刀を打ち込んでくる。

確かに手を攻撃すれば超能力で握りつぶしが出来なくて俺たちの能力が使えない。しかし、超能力の事を俺たちは有馬さんには話していない。何故そのことを知っているんだ?

 

 

ギンッ!

 

 

ガンッ!!

 

 

沈黙の中で刀同士でぶつかる音と刀を打ち込まれる音だけが鳴り響く。

 

 

ブォンッ

 

 

風さんが太い拳を有馬さん顔をめがけて振り抜く。

が、しかし、その拳は有馬さんが振り抜く途中に掌で力を押し込み軌道をずらして避ける。

 

 

そこから有馬さんは前転をして拳を振り抜き体制が崩れた風さんに踵を頭に打ち付け風さんは頭を地面に叩きつけられた。

 

 

ダンッ!

 

 

次は足を地面につけると同時に家の屋根がめり込むくらい地面を蹴って稲葉さんにめがけて飛んでいき狙撃しようとしていた稲葉さんは突然のことで動けず有馬さんの膝蹴りを顔面に食らって屋根から落とされた。

 

 

有馬さんの勢いは止まらず初心者である5人(女性も含めて)を容赦なく蹴りに殴り屋根から落としたのだ。

 

 

「残りの5人」

 

 

有馬さんはそう呟いた。

スーツには耐久力があって落とされた人達はまだ、スーツが壊れてないはずなのに。

 

 

俺は、ちょっと気になって落ちて行った人達を見てみたらスーツから液体が出ていて壊されていた。

有馬さんの攻撃はそんなに威力があったのか?

 

 

しかし、目の前にはあの1人無双をしている有馬さんがいるのにそんなことを考えていれば有馬さんに隙を見せていると同じである。

 

 

そんなわけで俺の次の光景は空が見えていた。

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

 

 

 

 

とりあえず、強敵の1人である桜井のスーツを壊し戦線離脱させることができた。

 

 

「よし、あと4人。鈴木さんを攻撃するのだけは気がひけるな。」

 

 

「有馬ァァァァァ!!」

 

 

「うおっ!ビックリした。」

 

 

和泉が叫び俺めがけて刀を振り下ろすが俺も刀を取り出し受け止める。

 

 

「ハァァァァァ!!!」

 

 

和泉はさらに何度も刀を振りかぶりそれを俺はすべて防ぐ。

それに加え一振りを防ぎ刀を逆手にし柄の部分で和泉の眉間をぶつける。

 

 

その次に向かうのは気がひけるが鈴木さんで胴体を蹴り上げ刀を振り下ろし地面へと突き落とす。

 

 

「残り3人」

 

 

地面へ着くと同時に左右から風が拳を振りかぶりもう片方から和泉が刀を横に振り切る。

 

 

俺は防ぐ為に刀を伸ばし地面に刺して和泉の刀を防ぎ風の拳は両足で弾く。

さらに、刀を振り回し風を斬り飛ばす。和泉は刀で防いだ。

 

 

運良く今の一撃で風のスーツが壊れた。

 

 

しかし、そこで1つ忘れていた。

坂田が2つ離れた屋根から狙っていた事を。

 

 

ギョーン!

 

 

「しまった。忘れてた。」

 

 

今の一発は当たっただろう。

だからと言って動きを止めるわけじゃない。

 

 

俺は、一旦屋根から降り道路を突っ切り銃撃を避けて俺は一気に飛び上がり一気に詰め込みタックルをかまして

 

 

「悪く思うなよ坂田。」

 

 

俺の拳は坂田の顔面を捉え吹き飛ばし地面を二転三転して壁に激突した。

その衝撃でスーツも壊れ気絶した。

 

 

「あとは、お前だけだ和泉。」

 

 

「ここまでやる奴だとは思っていなかった。………これは無理そうだな。」

 

 

「………そうか、俺としてはもうやめてほしいんだがな。」

 

 

「それは、無理な話だ。

………今の自分が何処までお前に通用するか試してみたくなった。」

 

 

そう言って和泉は刀を構える。

 

 

「わかった。付き合ってやるよ。」

 

 

俺も刀を構える。

前にもこんなことがあったな………ズルしたけど。

今回は真面目にやってやるか。

 

 

「…………シッ!」

 

「…………フンッ!」

 

 

俺らの刀がぶつかり合い俺はすぐさま和泉を蹴り飛ばしXガンを構えて撃つが刀を地面に刺して刀身を伸ばし避けてそのまま前転して刀を振り下ろす。

 

 

振り下ろされる刀身を避けてXガンで狙い撃ちをする。

 

 

決着は直ぐについた。

 

 

「呆気ない上にまだ、敵わないか。………それでこそ鍛え甲斐がある。」

 

 

「お前、変わったな。」

 

 

「俺は努力するタイプだぞ?」

 

 

「それを世の中の男子が聞いたら妬むだろうに。」

 

 

「………さて、追いかけるか。あいつを。」

 

 

「本当に付き合ってないのか?」

 

 

和泉は俺の必死さを見てるのか質問をしてくる。

 

 

「何度も言うがそんなんじゃない。………まぁ、親友くらいに思っているがな。」

 

 

俺がそう答えると同時に。

 

 

「今だ!!撃てッ!!!」

 

 

「「!!?」」

 

 

俺らの居るのは住宅街の道路で今の声は住宅の塀から出てきて俺らを囲むようにXガンを撃ってくる。

 

 

「フンッ!」

 

 

「有馬!?何を!」

 

 

スーツの壊れている和泉を俺は突き飛ばして囲みから外へ出した。

そのせいで俺は集中的に撃たれた。

 

 

「やめろ!…これでスーツが壊れたはずだ。」

 

 

その声の元を見てわかった。

 

 

「まだ、動けるとは思わなかったよ。稲葉含め初心者共が。」

 

 

 

 

 









ガンツといえば今度映画やりますね。

多分、私は見ないと思います。

それと最近鉄血のオルフェンズにはまってます。
ガンダムは初めて見ます
おすすめあったらよろしくお願いします。


感想、指摘待ってまーす。


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御言の実力





文字数少ないけど誤魔化しました。



とりあえず、スタート





御言side

 

 

 

 

 

 

竜伍君の作戦通りターゲットである私と大体は離すことは出来たけど

 

 

「逃がさないッ!!!」

 

 

そう言ってずっと追いかけてくるさっきまでレイカだった者。

 

 

「よりにもよって何でこいつなのよ〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空き地

 

 

 

 

 

 

「まぁ、一対一で戦うなら適度に開けてて多少の障害物があった方がいいわね。」

 

 

私は逃げる途中にあった空き地の障害物を利用して隠れていた。

 

 

なのに

 

 

 

 

 

 

「逃げ切れると思ってた?」

 

 

突然背後から掛けられる声に私は

 

 

「うぎゃぁぁぁぁ!!」

 

 

私はおおよそ女の子が出してはいけないほどの声を出しているはずだ。

 

 

それと同時にその場から飛び去りレイカとの距離をとる。

 

 

「あああ〜〜〜ビックリした。いきなり出てくんじゃ無いわよ。」

 

 

「あなた竜伍君とどういう関係なの?」

 

 

「ああ…無視なのね。………べっつに〜〜貴方が知る必要は無いわよーーあぶなッ!!」

 

 

私の話している最中だってのにこの女ときたらいきなり刀を振り下ろしやがった。

 

 

「ふふふふ……まぁ、貴方が消えれば全て解決してくれるわ」

 

 

「こんのヤンデレ女め。メンヘラじゃ無いだけマシだと思っていたが結局迷惑かけてくるわね。」

 

 

「なら、さっさとかかってきなさいよ。竜伍君が来ないうちに貴方を殺さないといけないから。」

 

 

そう言ってレイカは刀を構えるが対照的に御言は何もせず構えてもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あんた、私のこと舐めてるなら気をつけた方がいいわよ。」

 

 

「……?」

 

 

私の言葉を理解できていないレイカは呆然としているが。

 

 

「私はあんたらとは違っていくらでもチートが使えるの。」

 

 

そう言って私は親指を人差し指根元の上にかけて

 

 

パキンッ!

 

 

折ってはいない関節の間にある空気が破裂した音が鳴った。

 

 

ビキビキッ!

 

 

私の腰あたりから赤い触手が4本伸びてきた。

 

 

「さ・ら・に!!」

 

 

自分のポケットから出した鉄の筒を出して口に咥えて先端部分を回して

 

 

「すぅぅぅぅぅッ!………キタキタキタぁぁぁ!!」

 

 

私の体が変化し肌が変化し蟹の甲羅のようになり。叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人為変態!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あんたらが殺りやすいようになってやろうじゃない、星人とやらに。」

 

 

「かかってきなさいよ。害虫が。」

 

 

「ふふふふ……何だろうとやってやるわ!私は貴方を殺して竜伍君を手に入れるッ!!!」

 

 

2人はがぶつかり合い周りの被害を考えずに戦い続けて周りは少しずつ瓦礫となっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果として御言は勝った。

 

 

 

 

 

 

 

レイカのスーツを破壊してレイカを気絶させる事に成功した。

 

 

御言の片腕を代償に払った戦いであった。

 

 

それにレイカはXガンを使わず刀だけでだ。

 

 

「………こいつがここまで強いなんて、これは本当になんかしらの力が働いてるわね。」

 

 

「まっ今は竜伍君のところに行こっか。」

 

 

御言は来た道を戻って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「腕はちゃんと生やしとこ。」

 

 

蟹には再生能力がある。

 

 

 

 

 




この後、30分後にもう1話作ったので連投します。


よろしくです。


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戦闘終了



連投です。

……私って気分によってこの前書きの量が決まるんですよね。

それではスタート





「今だ!!撃てッ!!!」

 

 

この掛け声と同時に俺は囲まれてXガンを撃たれた。

 

 

今の声が誰なのかXガンの銃撃音の数周りの見たXガンの光の数で撃っているのが稲葉と新加入の5人である事が分かった。

 

 

Xガンは最初はいくら撃たれようが最初の銃撃には耐えられる。

 

 

「やめろ…これでスーツが壊れたはずだ。」

 

 

「まだ動けるなんて思わなかったよ。……稲葉含め初心者ども。」

 

 

俺は相当運が良いみたいだ。

普通ならこのまま撃たれて爆散していたはずだが何故か稲葉は銃撃をやめたのだ。そして1つ疑問も持った。

 

 

「俺は、お前を認めねぇ。」

 

 

「あ?…何言ってんだ?」

 

 

稲葉の言葉に俺は唖然としていた。

 

 

「俺はテメェみたいなガキに指図されんのが嫌いなんだよ。」

 

 

「………あー、大人のプライドってやつか。」

 

 

ちょっと、変わってはいるがあまり原作とは変わらないようだ。

 

 

「おいおい、さっさと殺ろうぜ」

 

 

このモブ供は変わらないな。

 

 

「いや、こいつには大人の怖さってのを教えてやる。」

 

 

そう言って稲葉はXガンを構えながら俺へと向かって歩いてくる。

 

 

「ハハッ、そりゃいい!お前らもやろうぜ。」

 

 

続いて女性を除くモブ4人が歩いてくる。

 

 

しかし、気づいているだろうか?

 

 

先程の疑問を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撃たれはしたがスーツが壊れていない事に。

 

 

どうせ、御言のおかげだろうが。

 

 

しかし、原作では稲葉以外はこのミッション含め次で全滅だがここでは何人殺していいのだろう?

 

 

「ハハッ、まずは俺からッ!」

 

 

モブのデブ(字面似てるな)がXガンで殴りかかろうとするが。

 

 

その手を掴み肘から先の腕を捻り曲げ真逆にした。

 

 

「「「「!!??」」」」

 

 

「へ?………あ……あああああ!!!」

 

 

デブは驚きと痛みで叫び声をあげた。

捻じ曲げた本人の俺はどんな顔をしてるのだろう。

 

 

自分で自分の顔を知りたいと思うくらい冷静であった。

 

 

「う……撃て撃て!!」

 

 

稲葉は驚きながらも俺へと向けてXガンを撃つが。

動揺し隙だらけの相手の銃撃など俺は当たらない自信がある。

 

 

よって、Xガンの銃口の射線を上にあげて腹に貫通しない程度の拳を打ち込む。

 

 

「カハッ!」

 

 

稲葉の口から全身の空気が抜けるような声だった。

 

 

「うああああああ!!」

 

 

いかついメガネがXガンを乱射するがどれも俺には当たらず俺には距離を詰められて顔面に俺の拳をめり込ませて殺す気で放った。

 

 

案の定、5メートルくらい吹き飛び家の塀にぶつかった。

 

 

「…………2人にしよう。」

 

 

俺はそう呟くと

 

 

「に…………逃げろ逃げろ!!殺される!」

 

 

「い……いやだぁぁぁぁ!!!死にたくねぇ!!」

 

 

デブその2とグラサン男が走って逃げ出す。

 

 

その2人の前に俺は姿を現わす。

 

 

「ひっ!!……ゆ…許してくれ!!」

 

 

デブその2が俺の姿を見るなりすぐさま土下座したが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知るか」

 

 

グチャッ!

 

 

その音と共に俺の足はデブその2の頭を踏み潰していた。

 

 

「ひっ!……し……死ね!!化け物!!」

 

 

グラサン男はXガンを俺に向けて撃とうとするが。

その前に俺はXガンを蹴り上げ、腕を掴んで地面にうつ伏せで倒れるように倒し背中を足で抑え右腕を掴み上げた。

 

 

「……そう言えば大人の怖さを教えてくれるんだったか?」

 

 

「ち……違う!じょ…冗談だ!冗談!そんなことする訳ないだろ!。頼む許してくれ!」

 

 

グラサン男は喚いている。

 

 

「死にたく無いか?」

 

 

俺がそう言うと

 

 

「死にたく無い!!頼む許してくれ!」

 

 

グラサン男は焦りながらも答える。

 

 

「…………そうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぁ知っているか?半殺しの定義ってのを。」

 

 

それはある意味死刑である。

 

 

 

 

「半殺しの定義はなんだと思う?

殺しの半分だから死ぬような行為を半分行うことだという事だ。

死の損壊を死一回として

なら上半身と下半身を分ける事になると双方のダメージが違いすぎるからな

下半身が無くなろうが生きていけるが上半身を失えば必ず死ぬ。

プラナリアやムカデなどじゃない限りな。

それなら臓器はどうか?

そう考えたがそれぞれの価値を考えないといけなくてはな。

そもそも臓器だと分類が難しい

例えば、脳は1つとするかそれとも大脳、小脳、海馬なんて具合に小分けにするのか…………」

 

 

「ひ…ひぃぃぃ!!」

 

 

「……ならば、「骨」であると

人の骨は約206本

全てを折れば死ぬだろう

ならば、半分……103本を折ってみようとこれなら半殺しにもなるだろう

…………まぁ、やった事ないから死ぬかもしれないが。」

 

 

「ま……待ってくれ!!」

 

 

「実験だから割り切ってく…れっ!」

 

 

ボキッ!

 

 

「あ!!…あぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

ベキッボキッベキベキッボキゴキッバキバキッベキンッゴキゴキッベキベキッ!!!

 

 

「………あ、そう言えばこれ何本折ってるか分からないな。」

 

 

ある程度折って俺は気づいた。

 

 

「あ………あ……」

 

 

「まぁ、いっか。これで終わりだし御言を探すか。」

 

 

俺は腕を離して歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ついでに。」

 

 

ボキゴキッ!

 

 

気絶している、稲葉の両足を折って再び歩き出す。

 

 






次回で、御言編が終わり、ようやく鬼星人編に入ります。

自分も楽しみです。


感想指摘まってまーす。


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御言が帰ったその後

こんにちは

ようやく御言編が終わり

次はあのオニ星人編が始まります。

私が一番描きたい内容です。


取り敢えずスタート


「おおーそっちは大丈夫だったか?」

 

 

全てが終わり俺は御言と合流できた。

 

 

「大丈夫じゃないよ。こう見えて腕切られたし。」

 

 

そう言って御言は切られているスーツの無い綺麗な腕を見せた。

 

 

「………大丈夫っぽいな。」

 

 

「もういいや…さて、お互いの報告でもしますか。」

 

 

「…俺は取り敢えず全員のスーツを破壊してモブが2人か3人死んだ。和泉は意識あるが俺に負けたからってお前を殺すのを諦めたよ。」

 

 

「………うそん、和泉くんもう別人じゃん。……つか、モブ殺したんかい。」

 

 

「人数調整のためな。」

 

 

「……一応、記憶操作するからさ次に会う時にはこのことは無かったことになるんだよ。…………まぁ、いっか。」

 

 

御言はやれやれと思いながらも話す。

 

 

「私はレイカ相手だったけど明らかに強さが違った。原作よりも強いよ。もうこれは何かしらの手が加えられてるよ。」

 

 

やはり、そうなってしまったか。

まぁ、そこは御言に任せよう。

 

 

「さてと、これからの事なんだけど、まずはこれを渡しておくね。」

 

 

御言はそう言ってポケットからUSBメモリを取り出した。

 

 

「……マジでなんだこれ?」

 

 

「…はいはい、説明するから。……それはね、もしもほんっと〜〜に一大事の時にパソコンに繋ぐと何処に居ようと私を呼ぶ事が出来る装置です。ちなみに居る事の出来るのは30分だけだよ。」

 

 

「一大事ってのは死にそうって事か。そんな状況でパソコンの近くに居る事が稀だろうに。」

 

 

「…つべこべ言わずに待ってなさい。」

 

 

そう言って御言は俺にUSBメモリを手渡す。

 

 

「どれくらいで戻ってこれるんだ?」

 

 

「なーにー私が居なくて寂しいの〜〜」

 

 

御言は俺の胸に指を滑らすが俺は

 

 

「……………」

 

 

「マジでめんどくさそうな顔ヤメテ!!結構ショックだから!」

 

 

ビービービー

 

 

そんなことをして居ると御言の腕時計からアラームのような音が鳴った。

 

 

「あ、終わったみたい。……さて、これから少しの別れだね。一応、原因が見つかればすぐに戻るよ。」

 

 

「そうか、なら暫しの別れだな。」

 

 

「うん、…………あの子のためにも頑張りなよ。」

 

 

「……ああ。」

 

 

御言は最後にそう言うと転送されて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻ると他の全員が今まであった出来事を忘れており、ゆびわ星人を倒し終わった所までの記憶となっていた。

 

 

「さて、帰るか。」

 

 

俺は御言から貰ったUSBメモリをしっかりと持って帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

 

 

 

学校へ行くが当然御言の席も無くなっていた。

 

 

「あいつが居ないと静かだな。」

 

 

俺は自分の中での御言の存在の大きさを感じながら過ごして居た。

 

 

「待ってろよ。必ず…お前達を生き返らせる。」

 

 

晴れた空に俺は決意を呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜井side

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はある日ネットで知り合ったトンコツさんと家に一緒にいた。

この日に俺は超能力を話すつもりでいた。

 

 

「最初は、興味本位だった人の死について。殺してみればどんな気分なのか自分に何が変わるのか価値観とかどうなんだろうって。けれど殺してみたら何も残らなかった。」

 

 

「…………」

 

 

「やってしまった。と思いもしなかった、後悔も無かった。ここに居るのは人間だった物だとそう思うだけだった。………俺は何なんだ?」

 

 

「…………超能力とかって思い込みじゃないの?…偶然別の死因で死んじゃって。」

 

 

やはり、信じられないようでトンコツさんは俺を慰めるように言ってくれた。

しかし、もう超能力のことは教えるつもりだ。

 

 

「た……例えば催眠術とか?……え!?えっ!?う…浮いてる!?」

 

 

俺の超能力でトンコツさんを浮かせる。その事にトンコツさんは驚き動揺していた。

 

 

「こんなこと出来ても自分が何だかわからない。」

 

 

俺は両手のひらで顔を覆う。

 

 

「………これじゃあ自首しても…今の法律じゃあ罪にできないのかな?…………罪にならないからいいってわけじゃないのよね。」

 

 

俺はそこから話せなかった。

しかし、トンコツさんは違った。

 

 

「じゃあさ…………これから君はずっと死ぬまで人の命を救っていくの。その超能力を使って。」

 

 

「………どうやって?病気とかは治せないよ。」

 

 

「そっかぁ……じゃあさ、ニュースにあったさ通り魔殺人事件。その犯人を捕まえるの2人で。そうすればさ…人を救ったという君になれるよ。自分が何なのかは行動して見つけないとね。」

 

 

「……自分を何なのかを行動して見つける…か。………よし、やろう。」

 

 

こうして俺は自分が何なのかを見つけるための行動が始まった。

 

 

 

 

 




桜井編が終わるとオニ星人編に入りまーす。

それまで待ってて〜








ちなみに暇だったので今回も2話連続投稿です。

次は30分後です。


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そしてオニ星人編へ

こんちわー

予告通り30分経ちました。

取り敢えずスタート


 

 

 

 

「まずは1回目の殺人現場に……」

 

 

「うん……」

 

 

俺たちは通り魔殺人事件の犯人を捜す事になって1回目の殺人現場を探していた。

 

 

だが

 

 

「どっち?……」

 

 

「わかんないよ……」

 

 

「いいから言ってみて、超能力者だからあたしの勘よりマシだよ。」

 

 

「えぇ……」

 

 

俺の超能力ではそんなことはわかんない。というか何かを感じ取るとかそんな能力じゃないんだけどな。

 

 

「あっちの方かなぁ。」

 

 

取り敢えず自分の勘を信じて歩き出す。

 

 

移動した先に駐車場があった。

 

 

「すごい!!あそこ!!ほら!!あそこじゃない!?」

 

 

トンコツさんが急に走り出す先は偶然にも第一の殺人現場だった場所であった。今日は随分感が冴えてるな。

 

 

「なにか……感じる?」

 

 

「………いや、わかんない。」

 

 

目の前の地面には消えきっていない血が付いていた。

 

 

「ああ…もうダメ…こーゆーの」

 

 

トンコツさんは見慣れてない血を見るのをやめた。

 

 

「………どんな奴がやったんだろう。」

 

 

俺はこの殺人をした奴に興味を持った。

 

 

「今日はここまでにしよう。」

 

 

「そうだね」

 

 

あの後、俺たちは色々と探し回るけれど特に収穫は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

学校が終わるとトンコツさんと合流した。

 

 

「今日は別れて探そうか………」

 

 

「そうだね……うん………気をつけて。」

 

 

「うん、そっちもね。」

 

 

そこから二手に分かれて歩いて行くが俺の方は特に何も無かったが。

 

 

ピリリリリリ

 

 

俺の電話が鳴り画面にはトンコツさんと出ていた。

そう言えば本名書いてないや。

 

 

「トンコツさん……どうかした?」

 

 

「あの…ね…後ろに…」

 

 

その声は震えており俺はすぐに感づきバッグの中にあるスーツを着るために近くの公園に寄った。

 

 

「あ!!お母さん!?あと15分で帰るから!!」

 

 

多分、犯人に気づかれないように演技しているのだろう。

 

 

「………今、どこにいるの?」

 

 

「今ね三丁目くらいなの………もうすぐ公園。」

 

 

三丁目の公園はスーツを使えばすぐに着く。

 

 

「犯人を追っているなら咳一回、追われてるのなら咳二回で。」

 

 

「……ゴホッ…ゴホッ。」

 

 

追われてるのなら早くしなくては。俺はスーツに着替えその上から制服を着終わえた。

 

 

「気をつけて」

 

 

「うん」

 

 

リーダーに教えてもらった透明化する装置を使って俺は飛んでトンコツさんの元へと走った。

 

 

 

 

 

公園

 

 

 

 

透明化をといて俺は公園に入ると通り魔であろう男がトンコツさんにナイフを突きつけていた。

 

 

「何やってんですか?」

 

 

「なんなんだよおまえ…」

 

 

「その子……俺の彼女なんだけど。」

 

 

俺はとっさの嘘でそれらしい事を言ってしまったから後で、トンコツさんに謝ろうと考えていると通り魔が急に走って来た。

 

 

ドンッ

 

 

まぁ、当然だがただのナイフではスーツを貫くのは無理である。

しかし、リーダーに指摘された事がまるで出来ていなかったな。

リーダーに曰く

 

 

「お前は余計な事を考える癖があるそれを直さなければ一瞬の隙を突かれてやられるぞ」

 

 

だそうだ。見事にその通りである。

 

 

「なんだ!?……おまえ……」

 

 

まぁ、当然だが通り魔は驚いて逃げ出す。

それを俺は追いかける。

 

 

「つ……ついて来んなよ!」

 

 

俺だって男を追う趣味はない。しかし、聞きたい事があるんだ。

 

 

場所は変わって川沿いの橋の下。

 

 

「はぁ…はぁ…なんなだよっおまえら!」

 

 

「………聞きたい事がある。」

 

 

「はぁ?」

 

 

「夢に殺した人間が出て来た事があるか?……夜眠れなくなる事があるか?……人を殺して後悔したことあるか?……死にたくなる事はあるか?」

 

 

「………なんだ、おまえ…同類さん「答えろ!」…ひっ!」

 

 

「ゆ…夢はよく見るよ……殺した時の夢…何度もな……

 

 

まぁ見る度に…夢精してっけど……」

 

 

「………やっぱり参考にはならないか。」

 

 

俺は呟くと超能力で通り魔の両足の神経と両腕の神経を切断した。

 

 

「あっ!いってぇ!ててててっ!」

 

 

「はぁ…両腕両足の神経をいくつか切った。おまえはその状態で一生生きていけ。………トンコツさん警察をお願い。」

 

 

「あ!……うん」

 

 

こうしてトンコツさんの通報で通り魔は捕まった。

結局、達成感も実感もなく何も分からなかった。

 

 

 

 

 

 

有馬サイド

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

 

 

「ようやくか。さて、頑張るかあいつらの為に。」

 

 

 

俺はようやくこの時がやってきた事にそして、必ず勝つと決意を決めていた。







ようやくオニ星人編に入りました。

はぁーもうちょっとであいつらを出せる。

がんばろ

こんな感じで暇だったら2話連続投稿するかもしれません。

全ては私の気分次第です。


それでは感想指摘待ってまーす


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人間ぽいけど容赦しない。



おはこんばんにちは

んんー二週間以上待たせていたのは

pso2にはまっていたのです。

pso2楽しい!


とりあえずスタート


ガンツ部屋に呼ばれる少し前

 

 

 

 

 

「よいしょっと!」

 

 

ブシュゥゥゥゥゥ!

 

 

俺こと有馬竜伍はほぼ毎日の日課となっているスーツの自主練、兼散歩をしていた。

 

 

「もうそろそろかな。」

 

 

具体的な日数は分からないがそろそろガンツに呼び出されると考えていた。

 

 

そして狙ったかのように

 

 

ぞくぞくっ!

 

 

と寒気が走った。

 

 

「取り敢えず勝ち取りに行きますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

 

 

 

「俺が1番か。」

 

 

既にいる4人の会社員の新参者を除いて俺は1番だった。

 

 

「また説明しないといけないか……メンドくさ……そこらへんはレイカに任せるか。」

 

 

正直1回目でそれも知らない奴の説明よりは芸能人であるレイカにやらせた方がいい。

 

 

そうしていると次々と人が転送されて来た。

 

 

「レイカ、取り敢えずあの人達に説明してもらえるか?」

 

 

「えぇ…任せて。」

 

 

普通なら惚れるほどの笑みで言葉を返してくれたのだが俺は前回の戦いの時以来、妙に背筋が凍るように感じるのである。

 

 

そのあと、続々と集まって最後に主要人物のタケシもやって来た。

 

 

あーたーらしいあーさがきたきぼーうのあさーが

 

 

そうこうしていてガンツから音楽が流れ始めた。

 

 

 

 

 

 

オニ星人

 

 

特徴

つよい

好きなもの

女 うまいもの

ラーメン

きらいなもの

強いヤツ

口ぐせ ハンパねー

 

 

 

今回も使えない内容の説明だがボスだけは気をつけなければならない。

予想だが俺の天敵にもなり得る力があるからな。

 

 

「これからこいつ、又はこいつらと全員の生き残りをかけた戦争に行く。覚悟しといてくれ。」

 

 

「要領得ない説明だな。つまりどういう事だ?」

 

 

「行けば分かるさ。」

 

 

俺は始まる直前の声出しをした。

 

 

「どーしようこの子が…スーツを着てくれないの」

 

 

「これ君の服なんだよホラ かっこいいよー」

 

 

レイカと鈴木さんがタケシにスーツを着せるのに手こずっていた。

 

 

しかし、そのことも俺は知っていたので

 

 

「風……お前から言ってやってくれ」

 

 

「!?……俺が?」

 

 

「いいから…頼むよ」

 

 

風も思うところがあったような顔をしていたのを俺は見たので俺は風に頼った。

まぁ、原作でもタケシは風を自分の信じているヒーローと重ねていたからな。

 

 

「……ス………スーツを…スーツを着てくれ…」

 

 

「!?」

 

 

ぎこちない言葉で言うがタケシはしっかりと反応した。

 

 

「その服ば着とき…俺と同じ服や…けん…」

 

 

「はい!!」

 

 

しかし、そこで

 

 

「ああっ!」

 

 

「だめだ転送される!」

 

 

タケシは転送されて行った。

 

 

「全員気を引き締めて行け。」

 

 

転送が始まったのを見て俺は最後の声をかけて転送されて行ったのは

 

 

 

 

 

 

池袋あたり

 

 

 

 

 

 

「………ここって……池袋じゃん」

 

 

「帰れんじゃね?」

 

 

などと新参者のおっさんたちが帰ろうとしていると

 

 

「おい、おっさんたち帰るとか話してるけどやめとけよ。」

 

 

「時間制限あんだからさっさと行くぞ。数が多いからなるべく二人一組を組んで戦ってくれ、レイカはあのおっさん達の指南をしてくれ敵に出会えば即殺せ。」

 

 

「わかったわ。風さんこれをこの子に。」

 

 

「あ…ああ。」

 

 

レイカは持っていたタケシのスーツケースを風に渡しおっさん達の元へ向かった。

 

 

「和泉はいつも通り勝手にやってくれ」

 

 

「言われなくてもそうするつもりだ。」

 

 

そう言って和泉は刀を持って走って行った。

その後をパンダも追う。

 

 

「………すごい懐かれてるな。……後は各自で組んで行ってくれ。最後になるべく生き残れ。」

 

 

俺はそう言うと鈴木さんと一緒に走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカside

 

 

 

 

竜伍君に必要とされている事に少し興奮状態でこのおじさん達を連れて化け物を探す。

 

 

「ふふふ…必要とされてる…ふふ」

 

 

あまりの嬉しさに変な笑いが出るが気にしない。

 

 

「……銃の使い方はこの2つのトリガーを引くと狙った方向に見えない球が飛んで少しすると爆発する仕組みになってるから間違っても一般人には当てないでね。」

 

 

「は…はぁ……やっぱりレイカだよな」

 

 

「だよな」

 

 

やっぱりバレているのねまぁ自分としては気にしていないからいいけれど多分話は聞いてなさそうね。

 

 

「あ…近くに星人がいる」

 

 

ふとレーダーを見ると人ごみの中に星人が1匹だけいた。

 

 

「竜伍君は人間に擬態した星人が過去にいたって言ってたわね。」

 

 

竜伍君は前に過去の星人についても話してくれたのを思い出した。しっかりと今でも覚えている他に人が居たとはいえ竜伍君の家に行ったのだから。

 

 

「おっと、今は目の前の敵に集中しないと。」

 

 

トリップしていたところから現実に戻ると混雑の中私たちが見えない人達はスルーするけれどその中で一人だけ私たちを見た人物がいた。

 

 

「見つけた!ついてきて星人を囲むから!」

 

 

私が走り出すとその男も逃げるように走り出した。

 

 

その勢いで男は二階から飛び降りて逃げる。

 

 

「スーツで飛べば着地しても大丈夫ですから飛んでください。」

 

 

「ま…マジかよ飛んだぞあいつら」

 

 

「お……俺たちも行くぞ!」

 

 

なんとか全員飛び降りて男を取り囲む。

 

 

「聞いちゃいたけどさー思ってたより弱そー「ギョーン」……はぁ?」

 

 

バァッン!

 

 

「見た通りこれで撃つとこんな感じで爆散するから気をつけてください。」

 

 

Xガンで撃ったのはレイカであってその様は竜伍に似ていた。

 

 

「じゃあ、次行きます。」

 

 

レイカはそのまま走り駅の方へ走って行った。

 

 

「ひ…でぇ…」

 

 

「あんなん……無理だって……」

 

 

「カミさんのとこ帰りてぇ……」

 

 

男達は立ち尽くして動けなかった。

 

 

 

 

 

 

「結構いるみたいね。」

 

 

レイカの目の前には頭が逆さになって腕が触手でツノが生えている星人が沢山いた。

 

 

「今回、100点も夢じゃなさそう。」

 

 

戦いはもう始まっていた。

 

 

 








この作品でレイカは天然ヤンデレハイスペック美少女であるように目指してます。


以上!!



感想指摘待ってます。


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ヤンデレとはある意味めっちゃ強い

暇つぶしに執筆して作りました。

正直短いです。

それでもいいなら………

それではスタート


レイカside

 

 

 

 

 

「大したことないわね、今回の星人。」

 

 

そう言うレイカの周りには星人の死体が沢山転がっていた。

 

 

「こ……これをレイカがやったのか?」

 

 

「マジかよ。」

 

 

遅れてやって来た男達はその状況を見て驚いていた。

 

 

「星人はさっきの場所にまた現れたようです。次行きますよ。」

 

 

私はレーダーに映る1つのターゲットを発見しそこへ向かい走った。

 

 

「……む…無理だって。」

 

 

男達は泣き言を言うが私は無視して走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきの場所

 

 

 

 

「……は?」

 

 

私は言葉を失っていた。

 

 

「えっ!?……えっ!?」

 

 

目の前には全裸の稲葉と全裸の姿を変えているレイカもとい星人が体を交えていた。

 

 

ググっゴキンッゴキンッ

 

 

星人は頭を動かし骨の音を鳴らして顔を私の顔からちょいワル系の男の顔に変わった体は女性のままだけれど。正直気持ち悪い。

 

 

「よかったろ?」

 

 

「!?…うわっ…離れねぇ!!」

 

 

星人は体も変化させ全体が長くなり稲葉を胴体にくっつけ獣のように動き始めた。

 

 

「チッ……胴体が狙えない。あいつはどうでもいいけど竜伍君になるべく生き残れって言われてるし。」

 

 

Xガンを構えて星人に向けるが稲葉が邪魔で撃つことが出来なかった。

 

 

「くっ!」

 

 

何も出来ず星人にマウントポジションを取られた。

でも、それはそれで好都合だった。

 

 

「…確か…ここだったか?」

 

 

星人が私のスーツの弱点である場所を押そうと力を込め始めた。

 

 

が、私は稲葉を掴み星人の腹をスーツの力一杯に蹴り上げた。

 

 

「…なッ!?」

 

 

「た…助かっ「邪魔。」うわっ!」

 

 

私は稲葉を退けてXガンを星人へと向け今度はしっかりと

 

 

ギョーン!ギョーン!

 

 

撃ち込んだ。

 

 

 

ボンッボンッ!

 

 

「いってーな……………だけど、やるじゃん。」

 

 

「!?」

 

 

星人には確かに当たったが爆散せず体が風船のように膨張してそれから元に戻った。

 

 

「一旦、立て直すとしよう。」

 

 

「!…ま…待てっ!」

 

 

星人はそう言って獣走りで駅の方へ逃げて行った。

 

 

「ま…待ってくれ、レイカ!」

 

 

稲葉が呼んでいるがそれを無視し走って追いかけるが星人が擬態したため逃げられた。

 

 

「!……やってくれたわね。」

 

 

走っていると先ほどの雑魚星人の死骸に着いたがそこにはさらに死体が増えていた。そう、今回の新参の男達である。

 

 

「竜伍君に何て言おう。」

 

 

一応、手を合わせたがそれよりも竜伍君に申し訳なくなった。

 

 

その時に

 

 

「レイカ大丈夫か?」

 

 

竜伍君が現れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザンッ!

 

 

が、私は竜伍君の首を刀で切り裂いた。

 

 

「なっ!?……なぜ……………」

 

 

そう言って竜伍君の擬態を解いた星人が死んだ。

 

 

「………本物と偽物の違いくらい簡単にわかるわよ。」

 

 

「第一その姿で私の前に出た時点で万死に値するわ。」

 

 

刀をしまって私は元来た道を歩いた。

 

 

 

 

オニ星人 幹部 対 レイカ

 

 

レイカ勝利

 

 

 

 








ははははは……ヤンデレとは最強で最恐だ。

違いを見分ける場面ないじゃんとかの質問来そうだから言うけど用は気配ですよ。

答えになってないけど、まぁいいや。

そんじゃ、次はもっと多く書けるように頑張ります。



感想と指摘待ってまーす。

作者には優しくね


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超能力は超便利

みなさんおひさ〜
クリスマス予定の無い鼻眼鏡です。

さて、言い訳タイムといきますか。

pso2 楽しい
ファンタビ 面白い
オルフェンズ 面白い
筋トレ 腹筋痛い
BLEACH 全て月島さんのおかげだろ



まぁ、こんなとこかな(反省する気無し)


それではスタート


桜井side

 

 

 

 

「えっ!?…今回で?」

 

 

今回の敵は基本的弱くて数が多いがかなり余裕に戦える相手であってそれを見た師匠が話した。

 

 

「ああ、今回でほとんどの奴が100点に到達出来るぞ。」

 

 

「………終わることができるのか。」

 

 

「まぁ、リーダーと和泉はクリアすれば絶対に100点に到達はするだろうな。」

 

 

師匠は、今のところ点数を1番取っていて尚且つその人の強さを考えて話していた。

 

 

「そう言えば、最近人間ドック行っててさ。」

 

 

「どうしたんですか?急に」

 

 

唐突に話を変えた師匠。

 

 

「超能力……あれはダメだ。使い続けると身体にガタがくる。」

 

 

「………」

 

 

おれ自身も少しは想定していたから特に驚きはしない、なにせ使うごとに毎回鼻血が出るのだから使うごとに体のどこかを傷付けているのだろうと思ってたからだ。

 

 

「俺の内臓…もう老人だってさ…ハハッ」

 

 

「………」

 

 

俺は使い始めたばかりだからまだ目立った体の衰えはないがいずれは師匠のようになってしまうのだろうか。

 

 

そんな事を考えていたが急に場の空気が変わった気がした。

 

 

「おお……ある程度はやるみたいだな……」

 

 

「!?」

 

 

そこにはサングラスをかけたジャケット男が居た。

そこにいるだけの存在感が圧倒的に違くて俺は鳥肌がたっていた。

 

 

「師匠……」

 

 

「ああ、幹部クラスのバケモンだろうな。」

 

 

師匠もわかっているようでしっかり銃を構えていた。

 

 

「お前ら二人、相手してやる。……かかってこいハンター」

 

 

そう言うと頭からツノを生やし指の爪が鋭くなった。

 

 

「2人相手でも余裕ってか。」

 

 

「ハンターって俺らの事か?」

 

 

などと俺らは言うが緊張をほぐすので精一杯である。

 

 

「炭にしてやる」

 

 

そう言うと鬼幹部は手から炎を作り出しみるみると丸く大きくなって火球が出来上がった。

 

 

「来るぞ!!」

 

 

「はいッ」

 

 

それと同時に鬼幹部は火球を投げ飛ばし

 

 

ドォンッ!

 

 

爆発を起こした。

 

 

「撃て撃て!!」

 

 

俺ら2人で挟みながらも鬼幹部を狙うが射線上から外れて全て避けられてしまう。

 

 

そこで鬼幹部は手から炎作り出し地面に沿って俺に炎を撃ち出す。

 

 

「桜井ッ!」

 

 

「ーーくッ!……ギリ大丈夫です!」

 

 

当たる直前に地面を強く踏み込んで飛び上がりなんとか避けた。

 

 

しかし、鬼幹部はそれを読んでいたかのように着地地点に素早く巨大な火球を作り撃ち込んできた。

 

 

「……やぼい…これ当たる。」

 

 

当たると確信した俺はどうも冷静だった。

ふと、昨日の出来事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

前日

 

 

 

 

その日、俺はトンコツさんと一緒に下校中の寄り道中の話しである。

 

 

「ねぇ、桜井君ってさ好きなコ…いるの?」

 

 

「いや…そーゆうわけじゃ…………」

 

 

「あたしとか恋愛対象にならない?」

 

 

「いや……そーじゃなくて………俺…いつ死ぬかわかんない…から…」

 

 

「!?なに?何それ…」

 

 

「………明日」

 

 

「え?」

 

 

「明日…返事するから…待っててくれる?必ず」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

 

 

 

 

 

やばい今の100%走馬灯だ。

 

 

俺は当たるとわかっていて防ごうとせずあえて何もしなかった…が。

 

 

俺の前にいつの間にか居た師匠が手のひらを火球に向けて

 

 

パァンッ!

 

 

火球を消滅させた。

 

 

「桜井…まだレクチャーが終わってねぇよ。ぶっつけ本番だが炎の逸らし方をやるぞ。」

 

 

「……は…はい!」

 

 

俺はすぐに立ち師匠と並んで手を構えた。

 

 

「能力を出し惜しみなく使うぞ。……小さく量の多い火球は前に盾を作るように考えて直撃させないように逸らせ。」

 

 

「はいッ!」

 

 

師匠の言う通り盾をイメージして撃ち込んでくる火球を逸らした。

 

 

「俺が特攻する!後ろから援護しろ桜井!」

 

 

「はいッ!」

 

 

師匠が特攻し始めるが何故か嫌な感じがしていた。

なんと言うかこうデジャブみたいな

 

 

しかし、そのまま進む師匠の後ろについて協力して前から飛ばされる火球を逸らして突き進む。

 

 

あ……これ、新宿で大量殺人を起こした犯人に挑んだ時と状況が同じだ。

 

 

ふと思い出した記憶は嫌な再現となる。

 

 

「……捉えた!……ッ!?」

 

 

師匠は鬼幹部を捉えた超能力を発動させたはずだが様子がおかしかった。

 

 

「……何処に!?……!…桜井!!」

 

 

「えっ!?…」

 

 

ドンッ

 

 

慌てて何かを探す師匠が俺を突き飛ばす。

 

 

ゴオォォォォォ

 

 

「あああああああ!!」

 

 

そこには炎の中から現れた鬼幹部が師匠のスーツを壊し燃やしているところであった。

 

 

師匠はそのまま焼かれ焦げてバラバラになった。

 

 

「ハッハッハッ……あと一匹。」

 

 

鬼幹部は無傷であった。

どうやら師匠は攻撃に失敗したようだった。

 

 

「ちょっとはやると思ったんだがな。……正直大したことないな。」

 

 

その言葉が起因ではないが何故だか怒りに燃えていた。

何に対して怒りがあるのかは分からない。

 

 

しかし、目の前のコイツには今までない程の殺意と怒りに満ちていた。

 

 

「オラッ……さっさとかかってーーーッ!?」

 

 

鬼幹部は急なことに驚愕し戸惑った。

 

 

先ほどまで俯いていたガキが俺の目の前に居てその目は俺を威圧するほどの殺意に満ちて居た。

 

 

メキッ

 

 

桜井の拳は鬼幹部の胸骨を砕くように打ち込まれた。

 

 

「ガッ!ーー」

 

 

バキッ

 

 

今度は顎へ打ち込まれ歯が砕けた。

打ち込まれた鬼幹部は仰向けに倒れるがすぐに上半身を起こす。

しかし、桜井は追い討ちをせず離れていた。

 

 

「今の2発は、師匠の分と………八つ当たりだ。」

 

 

「そしてこれが………」

 

 

桜井は超能力で鬼幹部を持ち上げ空中で止める。

そして、拳を徐々に握って行くと。

 

 

バキベキッ

 

 

鬼幹部の体は徐々に潰れていき

 

 

「…………特に理由なかったや」

 

 

ゴシャッ!

 

 

鬼幹部は潰れて体から血を吹き出し潰れた。

 

 

 

 

 

「師匠………仇は取りました。」

 

 

桜井はそう呟き歩き出す。

 

 

「にしてもやっぱ、リーダーはすごいな。何で俺が怒りに任せると周りが見えなくなること知ってるんだろ。まぁ、忠告のお陰で冷静でいられたから良かったけど。」

 

 

桜井は訓練の時に竜伍に言われた忠告を思い出していた。

 

 

「さてと、さっさとリーダーと合流するか。」

 

 

 

 

 

 

 






なんか、リスクある能力って使いたいような使いたく無いような。

さてさて、次回は風の話なのですが。
博多弁とか無理なんで視点は竜伍君です。



感想、指摘待ってまーす。
感想では鼻眼鏡に優しくね。


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最後の戦いその前で

おはこんばんちわ


それではスタート


竜伍side

 

 

 

 

 

「あらかた、片付いたな。…鈴木さん、あの子供と風が心配なので一旦戻りましょう。」

 

 

雑魚をあらかた片付け終え俺は鈴木さんに提案した。

 

 

「そうだね。こっちも片付いたよ。」

 

 

鈴木さんはXショットガンを撃ち終えて合流した。

それと同時に俺らは駅へと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

駅近くのロータリー

 

 

 

 

 

 

ドカァァァァン!!

 

 

突如聞こえた爆発音の元へ急行する俺たち。

 

 

おおよそ、風と戦っているであろう鬼幹部の仕業だろう。

 

 

「やはり、戦ってましたね。」

 

 

「…どうする?…有馬君、援護をするかい?」

 

 

そう言って鈴木さんはXショットガンを構えて、肉弾戦をしている風と鬼星人に向けた。

 

 

「いや、下手に撃って風に当てるわけにはいかないので決着を待ちましょう。多分、風は勝ちますし。……それより、あの2人の戦いで起こる2次被害を防ぐために動きましょう。」

 

 

「わかったよ。」

 

 

俺と鈴木さんはあの2人の戦いの2次被害を防ぐべく飛んでくる車や瓦礫を壊したり逸らしたりするように専念した。

 

 

裏で働いているという事を知らずに戦っている風は鬼星人を圧倒していた。

 

 

「ふんっ」

 

 

風の拳はスーツの強化にあたって岩となって大男の鬼星人を余裕で吹き飛ばしていた。

 

 

その後も鬼星人は攻撃を続けるが風は余裕で避けてそこからカウンターを繰り出し圧倒する。

 

 

「うぉぉぉぉ!」

 

 

鬼星人が捨て身で風を締め上げるが。

 

 

「ガァァァッ………ウァァァ!!」

 

 

逆に力で鬼星人の締め上げを解き放ち両腕を切り落とした。

 

 

ダンッ

 

 

トドメに鉄山靠で鬼星人の体を吹き飛ばしバラバラとなった。

 

 

風はタケシに寄り連れて歩いた。

 

 

 

 

 

 

「お疲れさん」

 

 

俺は鈴木さんは風とタケシと合流し俺は風に労いの言葉をかけた。

 

 

「有馬か。」

 

 

「………他の奴らと合流するぞ。残りはもう少ないはずだ。」

 

 

「そうだね。」

 

 

そうして、俺らはマップに映っているラストの鬼星人の元へと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全滅だってよ………」

 

 

黒服の男が電話から伝えられた言葉を言った。

 

 

「驚いた……マジかよ…」

 

 

「ああ、間違いないらしい。」

 

 

そこにいるのは黒服の吸血鬼のトップ3人と鬼星人ボス1人であった。

そして、鬼星人は残り1人を残して全滅だと吸血鬼の部下が電話でしらせていたのである。

 

 

「ハンターを舐めすぎていたな。……どうする気だ……。」

 

 

その言葉から鬼星人のボスは1人歩いて行く。

 

 

「アイツ、1人でやる気だぜ…」

 

 

「…これで俺らの出る幕がなくなりそうだな。」

 

 

「…アイツが直接やりあうとか…俺も想定してなかった。」

 

 

金髪ホストが語るその言葉はその者の強さを表していた。

 

 

「これでハンターは1人も生き残らない……いや、あいつらが居たか。」

 

 

金髪ホストはふと思い出す2人がいた。

 

 

「ああ?…長髪のあいつか?」

 

 

「そいつもだが…………死神の奴もいるだろ?」

 

 

「ああ!………あのガキか。」

 

 

それは、自分が過去に戦ったあの男と。

 

 

最近、出て来て吸血鬼の一部をたった1人でそれも生身という人の皮を被った化け物または、死神と呼ばれる男であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 








前書きを殆ど書かなかったのは何故だと思う。
気分が乗らないからだ!!



さて、どうでもいい事を宣言しましたが、告知になるのですが前々に言っていたもう1つ小説を書くと言っていた、僕は友達が少ないの奴ですが書きました。
よかったら見てください。

まだ、面白くないけど。


感想、指摘待ってまーす。
感想では、作者に優しくね。


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最後の戦いその直前


前回タイトルから今回は戦いが始まるだろうと思っていたそこの君。
残念だなハズレだ。
俺の文才の無さを知らなかったが故のハズレだ。
悔しがる必要はない。




などとほざいてますがすみませんでした。
次回から鬼星人ボスと戦います。


とりあえずスタート




和泉side

 

 

 

 

俺が相手をしていたのは雑魚だけでどうやら引き運が悪いようだ。

 

 

「雑魚がこんな感じだとボスや幹部もたかが知れているな。」

 

 

死体を見て俺は残念だと思いながら立っていたが。

 

 

パンっ!パンッ!

 

 

日本では聞きなれない銃声が聞こえてきたのである。

 

 

「………銃声という事はあっちにも星人が現れたか……点数稼ぎするか。」

 

 

俺は銃声の方向へと走り出す。

 

 

走った先にあったのは

バラバラとなった警察官や動けなくなっている野次馬。

そして、佇んでいる鬼を体現した様な姿の鬼星人ボスが居た。

 

 

「……ああ、あいつらの言っていたガキだな。」

 

 

鬼星人ボスが俺を見て言った言葉はおおよそ誰が話したのか見当はついていた。

あの黒服の男達だろう。前に1人でいるときに襲われたが返り討ちにしたのを覚えている。

星人同士が情報を共有していても不思議ではないからな。

 

 

「俺を知っているのか……なら俺がどれだけ危険か聞いているよな?」

 

 

この言葉は自惚れているからではないただの挑発だ。

 

 

「自惚れているのか分からんが………」

 

 

その言葉と同時に鬼星人ボスは目の前から消え

 

 

ゴンッ!

 

 

俺の背中を太い腕がぶつかり俺の体は宙へと舞、地面に前から崩れた。

 

 

「お前ごときに俺が負けるわけねぇだろ。」

 

 

この言葉から戦いは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

 

 

 

 

 

俺は鈴木さんと風、タケシと他のメンバーと合流すべく走っていると

 

 

「竜伍君!」

 

 

「レイカに稲葉か」

 

 

前からレイカと稲葉がやってきた。

 

 

「竜伍君……ごめんなさい。あの人たちを守れなかった………本当にごめんなさい。」

 

 

レイカの言う通り今回初参加の男達が居なかった。

まぁ、予想はしていた。いくらレイカが強くて原作を変えるほどの影響があってもこれが現実であると。

 

 

「反省するのは終わってからでいい…それにお前らが生きているならそれでいい。…レイカ…よくやった。」

 

 

俺は頭を下げるレイカの頭をポンと触れて慰めた。

 

 

「りゅ……竜伍君」

 

 

レイカは赤い顔をしているが俺は特に気にせず。

 

 

「後は、桜井と坂田だけだ。………なんだ稲葉?」

 

 

俺のことを先程から睨んでいる稲葉に言葉をかけるが

 

 

「フンッ……」

 

 

鼻を鳴らしすぐさまそっぽを向いた。

 

 

「あ……リーダー!」

 

 

突然前から桜井が現れた。

 

 

「桜井か………坂田はどうした?」

 

 

俺は坂田の姿が見えず桜井にたずねると

 

 

「師匠は……敵の幹部にやられました。」

 

 

「……そうか…幹部はどうした?」

 

 

「俺がやりました。」

 

 

桜井は割と落ち着いて話す。

師匠を失ったのだが冷静なのが妙だが、今はそれどころじゃ無いから急ぐとした。

 

 

「そうか…よくやった。残りは僅かださっさと終わらせるぞ。」

 

 

「…おいおい、仲間が死んだってのにすぐ次になんて無理に決まってんだろ。」

 

 

俺の言動が気に食わなかったのか稲葉は言うが

 

 

「無理ならここで呆然としていればいい。そうやって失敗したら今度はもっと大勢が死に死んだ奴らは無駄死になる。」

 

 

「テメェそんな言い方はーーぐっ!」

 

 

俺は稲葉の言葉を聞かず首を掴み上げる。

 

 

「そうゆう…余計なお世話を出来るのは空想上の主人公か、それなりの実力を持った者だけだ。……第一にまだ話は終わってない。………100点だ…100点を取れば3つの選択肢がある。」

 

 

竜伍は淡々と話を進める。

 

 

「1つ目は記憶を消して解放、2つ目はより強力な武器、最後はメモリーの中から人間を再生する………いわゆる、蘇らせる事が出来ると言う事だ。」

 

 

そう言って俺は稲葉の首から手を離した。

 

 

「ぐっ……ゴホッゴホッ……」

 

 

稲葉は俺を恨めしそうに見るが俺は無視して

 

 

「説明は終わりだ。……さっさと倒して帰るぞ日常へと。」

 

 

俺はそう言うと走り出し全員が何も言わずについて来た。

 

 

(玄野みたいにはいかないものだな。)

 

 

そんな風に考えているが

 

 

「!……全員止まれ。」

 

 

ギンッ!

 

 

俺はとっさにソードを抜刀し敵の刀を防いだ。

 

 

「おーおー…よく止めたな。」

 

 

目の前にはサングラスをかけた坊主頭の黒服が俺が刀を止めたのを見て気分を高ぶらせていた。

 

 

「…………」

 

 

「なんだよ…反応がねぇな。」

 

 

黒服は少し呆れたがそこに割って入るのが

 

 

「竜伍君に触るな」

 

 

「おっと!」

 

 

ガキンッ

 

 

レイカがソードを振るうがそれも刀で防がれそのまま後ろに下がった。

 

 

「じゃあ…次は「やめておけ無駄死にするぞ」……」

 

 

飛び込もうとしていた黒服が金髪ホストが肩に手を置き止めた。

 

 

「それにこいつらはこれからアイツに消されるそれを見てようじゃねぇか。」

 

 

「……そうだな。……」

 

 

そう言って刀を肩にかけ歩き出し俺たちを素通りして行った。

 

 

 

「有馬君……彼らは誰なんだい?」

 

 

鈴木さんが俺へと訪ねてくる。

まぁ、なんせ奴らと会うのは俺か和泉くらいだからな。

 

 

「人間に最も近い星人というくらいしか俺には分かりません。」

 

 

「そうかい……なら、普段からも気をつけないとね。」

 

 

「そうですね……しかし、今はそれどころじゃ無い時間が無駄にならないで済んだだけ良かったがさっさとボスのところへ向かおう。最悪一般人にも被害が出てるかもしれない。」

 

 

そうして俺らは走り出す鬼星人ボスのいる所に。

 

 

 

 

 

 

 

和泉side

 

 

 

 

 

ありえない……こんな化け物がいるだなんて。

最初は捉えられないほどでは無い速度だったのに途端に速さが増し俺を蹂躙し圧倒的破壊力で俺のスーツを破壊したのだ。

 

 

「俺がこの程度で気がすむと思ったか?」

 

 

呆然とし実力差に打ちのめされた俺に話しかける鬼星人ボスは

 

 

「俺の同胞を殺った貴様らを俺は必ず殺す!!そいつらが終わったら次はこの街だ!!ここが終われば次の街!!!いずれは貴様らを一匹残らず滅ぼしてやる!!!」

 

 

大声で叫び散らす鬼星人ボスは街にいる一般人を恐怖を植え付ける。

誰もが絶望の中

 

 

彼らは現れた。

 

 

 

 

 

ブシュゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

上空から現れた黒いスーツを着た6人は俺を囲むように着地しその6人は鬼星人ボスへとまっすぐな目で見ていた。

 

 

「月並みなセリフだが言わせてもらう………信じろ……俺たちならやれる。」

 

 

先頭に立つ有馬はその言葉の後にソードを伸ばし振りかぶる。

 

 

 

 

鬼星人との最後の戦いが始まったのだ。

 

 

 

 

 







うぁぁぁぁ!!
臭いセリフばっかで恥ずかしい!!


さて、そんな事より鬼星人編最後の戦いとなりました。
なんか、終わりそうな雰囲気出してるけどしっかり最後まで書きますから長くなりますが宜しくお願いします。


感想指摘待ってまーす。
次はなるべく年内に更新してみせます。


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雷鬼の強さ




おはこんばんちは
そしてあけましておめでとう

今回の話は非常に難産でした。


とりあえずスタート





振りかぶったソードを雷鬼は後ろに飛び避けさらに手を高々と掲げて腕に力を入れると

 

 

「!……レイカ!和泉を頼むぞ。」

 

 

「うん!」

 

 

俺の指示どうりにレイカは和泉を持ち上げ残り全員は飛び上がるとさっきまでいた場所に雷が落ちてきた。

 

 

「全員いつも通りやれ。」

 

 

着地と同時に全員は散らばり雷鬼に飛び掛かる。

 

 

「ハッ……おせぇよ。」

 

 

雷鬼が超高速で動き出そうと構えるが

 

 

「動き出しはお前の方が遅いぞ。」

 

 

俺は飛び掛かった他全員とは違い地面スレスレを走り雷鬼の足元から両足で蹴り上げ雷鬼の巨体を宙へとあげる。

 

 

「あの忍者漫画の真似事だがな。」

 

 

そこから稲葉を除く4人が宙に浮く雷鬼を前転からの踵落としを打ち込み地面へ叩きつけた。

 

 

「全員油断せず動き回れ……」

 

 

今ので倒せるとは思っていないので他のメンバーに指示をさせる。

そこから風が起き上がろうとする雷鬼の顔面へと拳を振り抜くが空振りに終わった。

 

 

「………」

 

 

先ほどまで起き上がろうとしていた雷鬼が地面に足をつけた途端残像が残るほどの速度で動き風の背後へと回り込み背中を蹴り飛ばし風は地面を滑るように倒れる。

 

 

「少々舐めてた。…これから少し本気を出してやる。」

 

 

その言葉を最後に雷鬼は再び超高速で動き出し姿を消す。

 

 

「風はそのまま接近戦で敵を引き付けろ。……残りは銃で狙え。」

 

 

全員が焦り集中力を欠く前に俺は次の指示を出して落ち着きを取り戻した。

 

 

その中でも超高速で動き続ける雷鬼

 

 

(早くて銃が当たらない………けど)

 

 

(早すぎて能力が追いつかない………けど)

 

 

他の全員もそうだった。

 

 

((反応できない速度ではない!))

 

 

それは、彼らの成長を表す事であった。

 

 

ドンッ

 

 

そしてその成長はしっかりと身を結ぶ。

風の拳は雷鬼の腹をしっかりと捉えていた。そして、周りは押しているこの状況に湧いていた。

 

 

「今だ!全員撃ち込め!」

 

 

俺の指示と同時に風は追撃の為拳を振りかぶり、レイカと桜井、鈴木さんはXガンを風に当たらない様に撃ち込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、そう簡単に当たるほど敵も弱くなかった。

 

 

バリバリッ

 

 

「……ゴフッ」

 

 

落雷が風の背中から槍の様に胸を突きそして

 

 

さらに早くなった雷鬼が風の体を拳で宙を舞わしていた。

 

 

辺り周りが全てが静寂となった。

しかし、その状況で動きを止めなかった者が居た。

 

 

「桜井、レイカは狙撃を続けろ!鈴木さんは風を連れて後退!前は俺が出る!」

 

 

俺の声に3人はいち早く動き出してくれた。

俺はソードを取り出し飛び掛かり振り下ろした。

 

 

(クソッ…風がやられる事は想定内だったが幾ら何でも早すぎる。…本来なら腕の一本を折ってくれる予定だったのだが。)

 

 

俺は心の中で悪態をつき前に出て対峙すると雷鬼のその脅威を知ることとなった。

 

 

(……速い)

 

 

言葉にしてそれだけだがそれを目の当たりにすると俺の自慢の目がギリギリで奴の姿を捉える事が出来る程で気をぬくと一瞬でやられてしまうと錯覚すると考える程。

これが前に俺が考えるに天敵であるという所以でもある。

 

 

俺は敵の行動を見てから動く戦い方をしている為。

その敵が見えない程の速度で戦う相手であると俺はなすすべがなかったからである。

 

 

「……シッ!」

 

 

ソードを振るうが敵が居ると認識した場所はすでに通り過ぎた後で空振りである。

 

 

「有馬くん!僕が捕まえるからその隙に!」

 

 

ガッガガガガガカガ

 

 

鈴木さんは雷鬼に飛びつき足を掴むがその超高速で引きずられていた。

しかし、そのお陰で超高速が少し遅くなり俺はその姿を捉えソードを振り下ろし雷鬼の背中の突起物の様なものを切り落とした。

 

 

「チッ……逃した。」

 

 

「邪魔くせぇ…」

 

 

俺の悪態と同時に雷鬼は落雷を鈴木さんに落とし鈴木さんは宙へと舞っていた。

 

 

1人また1人とやられていくこの状況に周りの声援がだんだんと消えていくその中でも彼らは戦っている。

 

 

 

 

 

 






続きは色々と時間がかかるかもしれないしかからないかもしれないのでもう少し待っていてください。

そして前回の話で何故か7人近くがお気に入りを消すという事態が起きていた。
私は前回の臭いセリフのせいだとしています。
そんなわけでなるべく臭いセリフは減らしていこうと思います。

感想指摘待ってまーす。
なるべく早く投稿したいです。


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覚醒


お久しぶりです。

まずはみなさん長らく待たせてすみませんでした。

少々、テスト期間で忙しいのに風邪を引いたり
治ったと思ったらまたぶり返すという最悪な事が続きこんなに遅くなりました。

これからもう少し頑張るのでゆっくりと見守ってください。


それではスタート




鈴木さんもやられて仲間は減っていき戦力としては桜井、俺、レイカと追い詰められていた。

 

 

「作戦変更だ………全員で接近戦で戦う。レイカは鈴木さんを後退させた後で加われ。」

 

 

「「了解(です)」」

 

 

俺の指示通りレイカは鈴木さんを抱えて飛び上がり、桜井は超能力を使用するため俺と肩を並べる。

 

 

「桜井…その超能力で周辺にレーダーをかけて奴の位置を教えてくれ。」

 

 

「は…はい!」

 

 

雷鬼の対策として今度は桜井の超能力のレーダーを俺らの周辺に広げ一瞬でも当たればその場所を感知する。

いわゆるナ○トの白眼である。

 

 

「………!…後ろです!」

 

 

「…ッ!」

 

 

桜井の指示通り俺はソードを振るうが避けられ空振りに終わる。

雷鬼の速さは目で追うのはほぼ不可能で見えたとしてもその超高速で出来た残像のみ。

捉えるのはまず無理である。

 

 

「がっ!」

 

 

そうこうしていると後ろで桜井が雷鬼の超高速から繰り出される拳が体に当たり体を宙へと舞っていた。

 

 

 

「これで残りは二匹だな。」

 

 

超高速を辞め前に現れた雷鬼。

 

 

桜井はスーツが壊れてないにしろ衝撃だけで気絶してしまった。

 

 

「お前らは俺に敵わない」

 

 

「っ!ーー」

 

 

前に居たと思ったら突然背後に回られていて俺は急いでソードを振るうがやはり空振りに終わる。

 

 

「こっちだ。」

 

 

「っ!ーー」

 

 

今度は声のする方から拳が飛んできてそれは体を後ろにそらして避ける。

 

 

声をかけてから攻撃するという事は雷鬼が俺のことを舐めて攻撃してきているのである。

「お前などいつでも殺せる」と言わんばかりの攻撃である。

これを所謂、絶体絶命の状態である。

 

 

誰もがそう思っていた。

 

 

誰もが諦めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、有馬竜伍は当然諦めていない。

 

 

彼は、諦めてなどいない。

 

 

彼は、ずっと模索している。

 

 

彼は、敵を倒すことに必死である。

 

 

そして彼は、冷静である。

 

 

(……原作の玄野はほとんど目に頼らずまるで気配のようなものを追いかけているように見えた。……勘が冴えているとも言える。)

 

 

当然、思考中の間も雷鬼の攻撃は止まらない。

だが、ここで妙なことが起き始めているのである。

 

 

雷鬼はさっきと変わって声を発さず攻撃するにも関わらず竜伍はその攻撃を完璧に避けているのである。

 

 

(気配をどう掴めばいいのかは今は置いといて……たった今気づいたが雷鬼の攻撃がさっきよりもゆっくりに見える。何故だ?)

 

 

竜伍は気づいてはいないがこれは転生特典である『どんな状況でも冷静でいられる能力』の真価である。

 

冷静である事は周りがよく見えていること、落ち着いて考えることのできる事である。この能力は焦りやプレッシャーがかかると発動するものでその状況が極限に大変な状況であればあるほど能力はより強く発動するのである。

 

より強く発動すれば五感を刺激しより強くし普通なら捉えられないような事でも捉えられるようになって行くそれがこの能力の真価である。

 

 

「考えるのは後にしよう……そこだッ!」

 

 

動きが遅く見える雷鬼にタイミングを合わせソードを振るうと雷鬼の頬をかすった。

 

 

「!?…何ッ!」

 

 

雷鬼が余裕の表情から一転し驚愕の顔に変わった。

 

 

「………見えてきた。」

 

 

俺は次の行動のためソードを構え振り抜くが雷鬼は超高速で逃げた。

 

 

「逃さない!」

 

 

「がっ!!」

 

 

しかし、雷鬼の背後からレイカが飛び出しソードを振るい背中に切り傷をおわした。

 

 

「ナイスだレイカ!トドメを行くぞ!」

 

 

「うん!」

 

 

俺とレイカは走りソードを雷鬼を挟むように振り切るその時

 

 

「………切り札を使うか。」

 

 

雷鬼はそう呟き

 

 

ピキピキッバリバリッ

 

 

その場から一瞬で姿を消し

 

 

「ガハッ!」

 

 

俺の腹に拳を打ち付け空高く打ち上げられビルに突っ込んだ。

 

 

そこには、雷を纏った雷鬼が圧倒的な存在感を放っていた。







能力の真価などの説明は前々から決めていたので異論は認めません。

次回、決着つくかな〜?

感想指摘待ってまーす。

感想は作者を気遣ってね。


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鬼退治

皆さんお久しぶりです。

と1話ごとに毎度お久しぶりと言うのは私のやる気のなさが現れていますね。

それではスタートです。


レイカside

 

 

さっきまで追い詰められるだけだった雷鬼は私たちの攻撃を一瞬で消えるように避けて竜伍君に一撃を加えた。

 

 

(……今すぐにでも竜伍君のところに行きたいけれどこいつは絶対に逃す気なんて無いでしょうね。)

 

 

電気を纏った雷鬼は先程までの超高速を超えるほどの速さで正直なところここにいる誰もが雷鬼には敵わないと思う程に絶望し押していた状況から竜伍に希望を持っていたがそれも無くなったのである。

 

 

(だからと言って私は諦めないけどね。)

 

 

私は、ソードを構え地面を踏んで一気に雷鬼に間をつめて振りかぶるが振りかぶると同時に背中に衝撃を受けて地面に倒れこむ。

 

 

「ぐっ!………」

 

 

キュゥゥゥゥン

 

 

私のスーツは今の一撃で壊れただの布切れになってしまった。

 

 

「………これで終わりだな。」

 

 

「うぐっ!ぅぅぅぅ」

 

 

雷鬼は私の腹を掴んでまるで人形を持つかのように持ち上げた。

 

 

「宣言通り貴様ら人間は全て殺す」

 

 

「ぐぐッ……バカ……じゃないの……彼はまだ…死んじゃいない…わよ。」

 

 

私はこの言葉には確信がある彼はこのままで終わる人ではない。

 

 

「……ッ!」

 

 

雷鬼は竜伍の飛んで行った方向をすぐに振り向くがそこには誰も居ない。

しかし、その逆方向では。

 

 

ダンッ!

 

 

一気に敵との距離を詰め

 

 

「あああぁぁぁ!」

 

 

飛び出してきた桜井が超能力を使い

 

 

ブチブチッ

 

 

「ぐぁぁぁぁっ!」

 

 

気絶から立ち直ったばかりのせいか狙いがうまく定まらなかったがレイカを掴んでいた左の豪腕の神経を断ち切ることに成功した。

 

 

「くそっ!心臓を狙い損ねた!」

 

 

「かはっ……ハァ…でも、傷は負わせることが出来たわ。……このまま!」

 

 

レイカは着地と同時にXガンを構えるが。

 

 

「図に乗るな下等生物が!」

 

 

雷鬼が拳に雷を纏いレイカの胸に打ち込んだ。

 

 

「ガハッ……」

 

 

レイカは宙を浮いて気絶してしまいこのまま地面に打ち付けられれば間違いなく死んでしまう。

 

 

しかし、彼はしっかりと彼女をキャッチしていた。

 

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

「………悪いなレイカ、桜井…後は……俺に任せてくれないか?」

 

 

「…り…リーダー…それよりレイカさんが。」

 

 

「強打で骨や内臓がやられているが運良くまだ生きてる。さっさと終わらせれば生きて帰れるさ。」

 

 

そう言って俺はレイカを桜井に渡し敵に向かい歩き出す。

 

 

「まさか、待ってくれるとは思わなかったよ。」

 

 

「最期の時の会話くらいさせてやるさ。」

 

 

「傲慢だな。」

 

 

その言葉と同時に俺は地面を踏み一気に詰め寄りそれに合わして雷鬼が拳を振りかぶるがそれを俺は飄々と避けカウンターを打ち込む。

 

 

そこから竜伍の一方的な攻撃が続く。

雷鬼が攻撃すれば竜伍は避けカウンターを顎や体に打ち込む。

 

 

(何故だ!先ほどまで何も出来ずただやられるだけだった雑魚であった筈だ。)

 

 

「………」

 

 

竜伍は依然として表情を変えずただただ拳を相手に打ち込むだけである。

 

 

顔に足に腕に体にただ殴る拳は何を思い殴るのか。

何故、雷を纏い目に見えぬ程の速さで動く雷鬼を捉えることができるのか。

 

 

それは前回、説明した特典能力には上限が存在しないから。

その強さは大衆の期待、プレッシャー、己の怒り、焦り、それら全て含めてがこの能力の真価。

 

 

ただ訳のわからない能力ではない。

 

 

「ハァァァ!!」

 

 

雷鬼の足を崩しその隙に鉄山靠を叩き込み後ろにあるトラックに激突させた。

 

 

ウォォォォォォォ!!!

 

 

それと同時に周りの歓声が上がる。

 

 

「立て……次で最期だ。」

 

 

落ちていたソードの柄を持って刀身を出し構える。

 

 

「………俺を……ナメるな!!」

 

 

雷鬼は電気を纏い一気に距離を詰め拳を振りかぶるモーションを見せ俺はソードを振るうが

 

 

「…左腕!?」

 

 

切ったのは雷鬼にはもう動かせない左腕で、肩から切り離されそこから出る血液が俺の目にかかりそうになりとっさに目を瞑ってしまい。

 

 

ガガンッ!!

 

 

雷鬼の渾身右腕が俺の体を宙を舞いその後ろにあったバスに激突しそのバスも横転した。

 

 

キュゥゥゥゥン

 

 

俺のスーツが壊されただの布切れになった。

 

 

「ハァ…窮鼠猫を噛む……か……と言うか…毎度毎度詰めが甘いよな。」

 

 

俺はバスから降りてソードを担ぎ

 

 

「おい…和泉……寝てる場合じゃねぇだろ。さっさと起きろよ。」

 

 

「うるさい……黙ってろ…さっさと終わらしてやる。」

 

 

「…ハッ……何様だよこの野郎。」

 

 

そうして2人はソードを構え雷鬼に向かう。

 

 

 

 

 

 

 




次は構成ができているのでやる気を出して投稿します。

頑張ります。

感想指摘待ってまーす。
最近感想減ってます!よろしく!


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100点祭り

これ書いててやりきった感が凄まじいですけど
まだ終わりませんからね。

今回はいつもより文字数多めです。

おかげですごい疲れた。


それではスタート



ちゃっかりだけどこの小説もう2年書いてるんだよね。
2周年記念で投稿しなかったな〜
これからも頑張ります



辺りは静かで声を発するものは居ない全員息を飲んで見入っている。

 

 

「「決めるぞ……一瞬で。」」

 

 

2人の声は重なり地面を蹴り動き出す。

同時に動き出す雷鬼はなかった右腕を振りかぶるが竜伍は地面を滑り避け和泉が肩から両断し通り抜けた竜伍は両足を切る。

 

 

雷鬼を挟み竜伍横から和泉は縦にソードで両断。

 

 

雷鬼はバラバラに崩れ落ち命を落とした。

 

 

「ハァーーーー………終わった。」

 

 

俺は大きくため息を吐いてその場に大の字で倒れこむ。

 

 

ウオオォォォォォあああ!!!

 

 

「!?どうなってる…なんで俺らが見えて……」

 

 

今更ながら和泉は一般人に見られていることに驚いていた。

 

 

「頭の爆弾作動してないからいいだろ…そんな小さなこと。」

 

 

当然ながら俺は理由も知っているため驚きはしない。

 

 

一般人はスーツを着ている俺たちに集まり感謝の言葉や負傷している人を見て救急車を呼ぼうとしている人などが集まる。

 

 

「うわっ!…き…消えてる!」

 

 

どうやら転送が始まってそれを見る一般人は驚きの声をあげていた。

 

 

「お疲れ様」

 

 

俺もそう言って転送されて行った。

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

 

「あ!…リーダー!」

 

 

転送されて1番に声を上げる桜井。

部屋にはすでに和泉、レイカ、風、たけし、ホイホイ、鈴木さんと主要メンバー殆どが集まっていた。

 

 

「後は、稲葉だけか。」

 

 

俺はそう言うと後ろから稲葉が転送されて来た。

 

 

「…………」

 

 

無言で出て来たが。

 

 

「よかった……生きてたね…ホントによかった…」

 

 

鈴木さんの言葉に目から涙を流していた。

 

 

すると和泉がガンツの前に立ち。

 

 

「ガンツ!!採点を始めろ!!」

 

 

その声と同時に

 

 

ち〜ん

 

 

それぢわちいてんを

はじぬる

 

 

「!?」

 

 

最初に出て来た点数に部屋に居る一同が驚いた。

 

 

「お……俺が?」

 

 

チェリー

 

105てん

 

total105てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

桜井が100点を取っていたのである。

 

 

「ホントに100点だ」

 

 

レイカが驚きの声をあげそうして居ると画面が変わり。

 

 

100点めにゅ〜

 

1 記憶をけされて解放される

 

2 より強力な武器を与えられる

 

3 MEMORYの中から人間を再生できる。

 

 

「自由になれるって……もう…ここに来なくていいんだよ。」

 

 

鈴木さんは1番を勧める。

まぁ、鈴木さんは優しく安全を第一とする人だからな。

 

 

「より強力な武器が魅力的だな。」

 

 

さすが戦闘狂の和泉だな。

2番を勧めて来やがる。

 

 

「決めるのはお前だ桜井。どうする?」

 

 

俺は本人の意思を尊重して言った。

 

 

「坂田師匠を……坂田さんを生き返らせて下さい。」

 

 

桜井は迷いのない目で言葉を発していた。

 

 

稲葉が信じられない顔をしていたが。

 

 

「自由にならなくていいの?」

 

 

「はい。」

 

 

桜井は本気のようだ。

しかし、変化が無いようで慌てだし

 

 

「ちょ…3番…おい3番だよ!」

 

 

桜井がガンツの画面を叩いているが。

 

 

「大丈夫だ。…ちゃんと出てるよ。」

 

 

転送と同じ光線から坂田が作られて蘇って来たのである。

 

 

「……?あれ…鬼星人は?」

 

 

「もう終わっている。坂田…お前は命を落とし桜井が100点を取って蘇ることが出来た。…簡単に説明するとこうだ。」

 

 

「マジか……俺なんかほっといて…よかったのに。」

 

 

坂田はイマイチ不満があるような顔だが桜井が。

 

 

「師匠…これで俺が自殺しようとしていたあの日々から救い出してくれた……俺なりのお礼です。…これで貸し借り無しと言うことで理解して下さい。」

 

 

「…………わかった。…もう一度初めからやろうや」

 

 

渋々と坂田は納得してくれたようだ。

 

 

ガンツにとってはただのデータなのだろうが感情がある人達にはこれ以上ない事だよな。

 

 

 

 

和泉くん

 

126点

 

total126てん

100点めにゅ〜から

 

 

「ふん……2番だ!!次までに用意しといてくれ」

 

 

すかした顔で2番を選ぶ和泉。

より強力な武器を選ぶあたり和泉らしいがこの点数は最後の雷鬼を俺から横取りした点数なんだよな。

 

 

次はレイカだな。

 

 

原作通りの展開で見ている俺はそう思うがそうではなかった。

 

 

 

 

ハゲ

 

 

100てん

 

total100てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

「!……100点ちょうどですね鈴木さんお疲れ様です。」

 

 

唐突に来た違う展開に驚くが今更どうこう言っても仕方ないと思い鈴木さんをねぎらう言葉を言う。正直言ってイタリアで死んでしまう鈴木さんをここで離脱させたいと思っている。

 

 

「………有馬くん……ここ何ヶ月か君を見ていて感じていたんだけど……誰かを生き返らせたいために戦っていたように見えたよ。」

 

 

「!?…………」

 

 

やはり鈴木さんはよく人を見ている。

俺の考えを見抜いていたみたいだ。

 

 

「………生き返らせるなら自分の実力でやります。ですから…1番を選んで下さい。」

 

 

「…………ありがとう…でもごめんね……3番。」

 

 

「…………」

 

 

やはりこうなってしまったか。

今ほど自分の不甲斐なさを感じる。

 

 

「訂正はもう出来ないみたいだぞ……教えてやれよ」

 

 

坂田は理解したように言う。

わかっている、そんな事は自分が1番をわかっている。

 

 

「……加藤…勝」

 

 

「わかった……加藤勝君を…再生して下さい。」

 

 

鈴木さんが言うとガンツからレーザーが出て来て人を構成し始めた。

 

 

「………確かに生き返えらしてくれるなんて嬉しいよな。」

 

 

「…りゅ…竜ちゃん?……あの化け物は?」

 

 

当然ながら加藤の記憶は怒りん坊星人までしか覚えていないのでイマイチ状況が分かっていない。

 

 

「……!……他のメンバーは!?」

 

 

「ちょっと落ち着け…あの日からもう半年は過ぎてるんだ。」

 

 

「は…半年!?…なんでそんなに」

 

 

加藤は俺の言葉に驚いて考えこむが俺は説明を続ける。

 

 

「ガンツは採点で100点を取ると死んだメンバーを生き返らせることができるんだ。」

 

 

「俺は…死んだのか?」

 

 

「ああ………」

 

 

「竜ちゃんが俺を……生き返らせたのか?」

 

 

「いや…こちらの鈴木さんがやってくれた。」

 

 

「!?……なんで…俺のため?」

 

 

まぁ、流石にいきなり知らない人が生き返らせるなんで驚くだろうな。

 

 

「いや…竜伍君が必死に戦っていてね。…みんなを生き残らせるために特訓をしてくれたからね…そのお礼だよ。」

 

 

「…………俺は…外の世界で…何ヶ月もいないことになってるのか?」

 

 

「ああ…そうだよ。」

 

 

俺がそう言うと加藤は鈴木さんの前に来て

 

 

「俺は今から帰ることができる…生きている…ありがとう…ありがとうございます。」

 

 

「いいんだよ…これから一緒に頑張ろうね。」

 

 

「はい…よろしくお願いします。」

 

 

加藤は涙を流しながら鈴木さんに頭を下げていた。

 

 

「あ!!きんにくらいだー」

 

 

たけしが次の採点を見て声をあげた。

 

 

きんにくらいだー(仮)

 

 

115てん

 

total115てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

きんにくらいだーこと風は画面の前に座り眺める。

そうしていると。

 

 

「誰か他に生き返らせたい奴がいるか?」

 

 

風は振り返り俺に言う。

 

 

「自由にならなくていいのか?」

 

 

俺の言葉に風はたけしを一瞥してから

 

 

「ああ……俺はまだここにいる。」

 

 

「それなら新しい武器を選択すればいいだろう。」

 

 

和泉は2番を勧めるが。

 

 

「3番………有馬…誰か選んでくれ」

 

 

「じゃあ…西 丈一郎で」

 

 

「…竜ちゃん!?」

 

 

「いいんだよ」

 

 

「な…なんで」

 

 

加藤は知っているから驚き声を出す。

周りはイマイチ分かってはいないようだが。

そうこうしてレーザーが出て西を作り出した。

 

 

「…な…んだ?」

 

 

「久し振りだな中坊。」

 

 

「…?……!!チッ……マジかよ」

 

 

「状況が分かってくれて何よりだ。」

 

 

「何ヶ月だ。」

 

 

「半年以上だな。」

 

 

「くそっ…ダッセェ………で?なんか魂胆があんだろ?…有馬」

 

 

「ああ…今回のミッションから星人や俺ら……街の人間にも見えるようになってきていてさらに時間制限もなくなった………まぁ…ぶっちゃけると知恵が無いから教えてくれってとこだ。」

 

 

「……なるほどね…納得……だが有馬……お前本当はなんか知ってるだろ。」

 

 

「まぁ…状況からの仮説は考えているがな。」

 

 

「ハァ……やっぱ気にくわねぇな。」

 

 

俺と西の会話に他の誰もが付いて行けてなくただ眺めていた。

 

 

「!?……和泉…なんで戻ってんだよ」

 

 

「………」

 

 

「なんだおい…記憶無くしてんのか?」

 

 

「知らねーっつの」

 

 

「チッ…」

 

 

考えてみれば西も和泉も昔一緒にミッションやってたんだよな。

 

 

その後採点は進み

 

 

ホイホイ

 

 

0てん

 

あそびスぎ

なつきすぎ

 

total0てん

あと100てんで

終わり

 

 

 

タケシ

 

 

0てん

 

おうえんしすぎ

泣きすぎ

 

total0てん

あと100てんで

終わり

 

 

 

イナバ

 

 

10てん

 

だいジョブ!!

百人のれる(笑)

 

total10てん

あと90てんで

終わり

 

 

 

「あとは…有馬君とレイカさんだけだね。」

 

 

鈴木さんがそう言うと次の人の採点結果が表示された。

 

 

 

 

ありま

 

 

115てん

 

total115てん

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

「すげ…」

 

 

加藤は俺の点数を見て呟くが風と同じ点数なんだよな。

 

 

「………ようやくここまで来れたよ。」

 

 

「竜ちゃん…どうするんだ?」

 

 

「……もう決めてるよ。…あの時から。」

 

 

 

 

 

 

 

「3番………」

 

 





まぁ、みんな知ってたよね?
誰が生き返るなんて。

レイカの順番後回しは意味あるので突っ込まないでね

感想指摘待ってまーす。


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おかえり

………私にはこれが限界だ。


それではスタート




………side

 

 

(帰ったら言うんだ……ちゃんと…好きって)

 

 

私は化け物を倒し物思いにふけていると

 

 

「ーーー!!後ろだ!!」

 

 

竜伍君が大声で叫び声が響きそこで私の視点は暗転した。

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

ガンツの部屋

 

 

 

 

「………あれ?竜伍くーー」ギュッ

 

 

竜伍はその子に抱き着き涙を流していた。

 

 

「ええ!?……ちょちょちょ…ちょっと!…竜伍君!?」

 

 

その子は顔を真っ赤にして激しく動揺していて周りも竜伍の見たことない行動に唖然としていてレイカは完全にフリーズしていた。

 

 

そんな状況を作った竜伍は御構い無しに抱き着き涙を流す。

 

 

「おかえり…岸本。」

 

 

「え?……た…ただいま」

 

 

その子は…岸本 恵は竜伍によって再生された。

 

 

 

 

 

少しして

 

 

「すまない…ちょっと動揺していたようだ。」

 

 

さっきとは全く態度の違ういつもの竜伍が居て一同が唖然としている。

 

 

「……それで説明だが…岸本……お前はあの寺で死んでいてガンツの採点で100点を取って俺が生き返らせた。」

 

 

「………どれくらいの時間が経っているの?」

 

 

「半年以上だな……お前の境遇も知っている上で生き返らせてもらった。……これは俺の我儘だ…すまない。」

 

 

岸本は言ってしまえば戸籍のない存在しない人間。

それがこの世界でどれだけ大変な事か分かっていてその上で俺は生き返らせた。

手段が無いわけではないのでそれを考慮して生き返らせたのが本音だけれども本人に対し謝罪はする。

 

 

「ううん……いいの生き返らせてもらったのに文句なんてないよ。…ありがとう。……だからね…顔を上げて。」

 

 

「……分かった。…じゃあそのついでで言わせてもらうよ。

 

 

俺は君が好きだ。」

 

 

「………へ?」

 

 

「「「「「え!?」」」」」

 

 

竜伍の突然の告白に岸本はやその周りにいる人たちそしてまさかの和泉までもが声を上げて驚いた。

 

 

「いや…だから岸本…俺は君が好きだ。愛してるんだ。…君を失ってから気づいてしまってな…今日まで頑張ってこれたのも君のおかげなんだ。…返事はなるべく早めでお願いするよ。」

 

 

「え……えと…えと…わ…私も……す…す好きです。えとえと…よ…よろしく…お願い…します。」

 

 

「…よかった。…これからよろしく。」

 

 

そう言って竜伍は岸本をまた抱きしめた。

 

 

「「「「ええ〜!!?」」」」

 

 

周りはあまりの速さについて行けずただ声を上げていた。

西はめんどくさそうな顔をしていて和泉も面を食らっていたがまたすぐにクールぶっていた。

 

 

バタンッ

 

 

そしてレイカは現実を受け止めきれず白目を剥いて倒れた。

 

 

「レ……レイカさぁぁぁぁぁん!」

 

 

 

 

 

ヤンデレイカ

 

 

122点

 

 

total122点

100点めにゅ〜から

選んで下さい

 

 

 

 

「ハッ!………そうだ…邪魔するものは消せばいい。」

 

 

レイカは採点が表示と同時に勢いよく起き上がり画面の前で呟き溢れ出る負の感情を撒き散らしていた。

誰も話しかけることはできずにいた。

 

 

「2番を次までにお願い……ヒヒッ」

 

 

(これ絶対殺る気だ。)

 

 

竜伍と岸本以外はレイカの思惑を勘付いて止めようにも止められない怖さを感じながら採点は終了しそれぞれが一目散にその部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

竜伍宅

 

 

 

「…何故かすごく久しぶりに帰ってきた気分だまるで4ヶ月も帰らなかった感じだ。」

 

 

「いや…そのセリフ私のだから。」

 

 

竜伍と岸本は家に入るなりバカを言い合うが

 

 

「あ……そうだった……おかえり。」

 

 

「た……ただいま。」

 

 

そう言って2人は帰ってきたのだと実感し共に笑い合った。

 

 

「さて、家主として1番風呂は貰うからな。」

 

 

「レディファーストというと言葉を知らないのですか?」

 

 

「生憎…俺は男女平等主義だ。」

 

 

「「………ジャンケン」」

 

 

「ぽん」竜伍パー

「ぽん」岸本グー

 

 

「また負けた〜」

 

 

「家主は強いんだよ。」

 

 

ちなみに竜伍は出す直前に能力で何を出すかを見てから決めたという能力の無駄遣いをしていた。

 

 

それから風呂をすぐに入って速攻で上がり岸本と交代した。

 

 

「……久しぶりに誰かがいる感じがとても心地いいな。」

 

 

1人暮らしていた家が少し明るくなっているのが妙に嬉しかった。

 

 

そうして岸本が風呂から上がってくる音が聞こえた。

 

 

「……早かったなきしもーー」

 

 

ドン

 

 

俺が言うより早く岸本は一糸纏わずの格好で竜伍に抱き着く。

 

 

「…どうした?きしもー「恵」……」

 

 

竜伍は言葉を遮られ

 

 

「恵って呼んで。」

 

 

「……恵」

 

 

俺が名前を呼ぶと恵は唇を重ねた。

 

 

そうして部屋の電気は消えた。

 

 

 

 

 

 








まぁ、何をしたか皆さんのご想像にお任せします。

因みに闇鍋ではありませんよ。


この展開まで本当に長かった。
すげぇ疲れたわ。

感想指摘待ってまーす。


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夢であり日常である。

こんにちわ…鼻眼鏡です。

今回は短いです。


★はじめに☆
今読んでいるのはGANTZ変な特典をもらった男の物語で間違いありません。ですので安心して読んでください。


それではスタート


 

暗い部屋に2人の男女が居た。

 

 

「……ねぇ…もう何日経ったかな?」

 

 

「さぁ?……目隠しされてるから体内時計も狂ってわかんない。」

 

 

2人はその部屋で両手が後ろで手錠によって繋がっていて足にも同様で付いていて動けずにいた。

 

 

「………こんなので死ぬくらいならいっそひと思いに殺してほしいよね。」

 

 

「俺としては何も言えずいきなり死ぬよりかはマシかなと思ってるよ。」

 

 

「ーーったらポジティブだよね〜」

 

 

「ーーもそう考えておけば少しは楽しめるよ。」

 

 

「………どうしてこうなっちゃったのかな。」

 

 

「俺らに非はないさ…悪いのは全部俺たちを襲った奴らだよ。」

 

 

「…………涙はもう枯れて出ないや。あいつらに強姦された時死ぬ程泣いたし死にたいと思っていたのに今はこうして生きている。」

 

 

「1人にしないでくれよ。…寂しくて俺が死んでしまうよ。」

 

 

「ウサギかあんたは」

 

 

「……ウサギって基本1匹で行動するらしいぞ。」

 

 

「フフッ……最期の会話がウサギって……ごめん先に…逝くね。」

 

 

「そっか……ーー……愛してるよ………生まれ変わっても君に会いたいよ。」

 

 

「………………私も………だよ………」

 

 

バタッ

 

 

彼の後ろで倒れる音がした。

 

 

「………しばらく1人か……彼女が死んだってのに涙が出ないな。」

 

 

そうしてしばらくして彼も彼女の横に倒れた。

 

 

「…神様……一生のお願いです。……今度彼女と会う時は平和な世界でありたいです。」

 

 

彼は言い終えると動かなくなった。

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!………」

 

 

竜伍はベッドから体を起こし周りを見た。

 

 

「スゥ……スゥ……」

 

 

隣には恵が寝息を立てていた。

 

 

「……なんか…夢を見たような。」

 

 

竜伍は夢を見ていたようだが思い出せず悩むがすぐに考えるのをやめてベッドから降りて制服を着る。

 

 

「…………ハァ…家政婦が家主より寝るなよっと」ビシッ

 

 

竜伍は恵の額にデコピンをぶつける。

 

 

「イタッ!……な…何なの?人が気持ちよく寝てるのに。」

 

 

「おい家政婦…自分の仕事を忘れるな。あと服を着ろ」

 

 

「え〜家政婦から彼女にランクアップしてるはずでしょ?て言うか昨日散々見てるんだから恥ずかしがらないの。」

 

 

そう言って恵は腕を伸ばし強調ある胸をさらに強調させて来た。

一男子高校生としてかなり刺激的だが竜伍は冷静で

 

 

「さっさと服を着て朝飯の手伝いをしろ。」

 

 

恵に服を投げてキッチンに立つ。

 

 

「ハーーイ……相当我慢強いね。」

 

 

そう呟き恵も着替えキッチンに立ち手伝いをする。

 

 

これは何とも平和な日常の一コマである。





次回どんな内容を書くかはちょっと考えるので投稿が遅れる可能性があります。ご了承ください。

まぁ内容できてしまえばすぐに投稿します。

感想指摘待ってまーす。


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インタビュー

お久しぶりです

積もる話はありません

それではスタート






岸本side

 

 

 

お久しぶりです

岸本恵です。

 

 

今現在竜伍君は学校に行っていて家には私1人です。

 

 

掃除も終えて今はお昼で昼ごはんである蕎麦を茹でているところです。

 

 

ピンポーン

 

 

「茹でている最中だってのに…空気の読めない人がいるんもんだね。」

 

 

そんな悪態をつきながら玄関を開けると

 

 

そこに居たのはーーー

 

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

この頃学校では池袋の宇宙人そしてそこに居た黒い特殊部隊の話で持ちきりだった。

 

 

「まぁ…学校の連中が俺らの事を分かるわけないもんな。」

 

 

そんな事を呟きながら帰路について家の前にやって来ると。

 

 

タンタンタンと階段を降りる音が聞こえて階段の前で待っていると

 

 

「有馬…竜伍君?」

 

 

そこには長身で眼鏡にトレンチコートを着た男性が俺の名前を言う。

その長身の男は懐から名刺を出して着た。

そこには

 

 

「フリーライターの……菊池さん?」

 

 

「ああ…ちょっと部屋でいいかな?聞きたいことがあるんだけど」

 

 

「………わかりました。」

 

 

それから家に入ると岸本がいるかと思いきや誰も居なかった。

 

 

(買い物でも行ったのか?)

 

 

「1時間くらいいいかい?」

 

 

「ええ…大丈夫だと思います。」

 

 

「今…池袋の宇宙人騒ぎでテレビでスペシャル番組みたいなやってるでしょ……僕は約2年ほど前から…騒ぎになる前からずっと追っていた。」

 

 

菊池は淡々と話していき自分のバッグから雑誌を取り出した。

 

 

「これ知ってる?…今出てるやつ」

 

 

「……有馬竜五……有馬竜吾……有馬龍五…3人……割といるんだな」

 

 

俺が読んでいると菊池はバッグからノートパソコンを取り出した。

 

 

「黒い球の部屋ってサイト…知らない?」

 

 

「……ハァ……またそれか。」

 

 

「?…以前誰かが訪ねて来たのかい?」

 

 

「知り合いがな…まぁ個人情報だから流石に名前は伏せるけど」

 

 

「そうかい………このサイトを知っているなら僕が聞きたいこと大体見当がつくだろ?」

 

 

「……ハァ…はっきり言いますがこれは俺では無い。」

 

 

正直に話てもいいけれど俺は賭けに出ることはできなかった。

実を言うと御言が去ってから俺の頭にまた爆弾が入っている可能性があるため前とは違って動きづらいのである。

 

 

「では…これはどうだい?」

 

 

そうして菊池は画像を映し出した。

それは雷鬼と対峙しているガンツチーム…俺らである。

 

 

「これきみだよね。」

 

 

「…似てますね。」

 

 

「これって彼ら3人の方よりもきみに近いと思うんだ。」

 

 

菊池は俺の顔を見て様子を伺う。

そして菊池は画像を変えていく

 

 

「まぁいいか…これは東京の多摩地区…板橋区…千葉の幕張…石川県…福岡県…こういった原因不明の建物破壊は日本各地で発見されている。僕が調べた結果世界でもこういったことが起きている。」

 

 

「………」

 

 

「最後にはこれを見て欲しい」

 

 

菊池が映し出した最後の画像は黒い球であった。

 

 

「黒い球を象徴としているドイツの宗教団体だ。………どうだい?こんな感じだけれど。」

 

 

「………俺の見解を言わせてもらっても?」

 

 

「…ああ、頼むよ。」

 

 

俺は原作とは違う道を進むことにした。

 

 

「これと同様な事件が菊池さんが言うに2年ほど前からあったんですよね?…なのになぜ世間には知れ渡っていないのか。…これから考えるにこの人たちは黒い球のことについて話すことができないんじゃ無いのか…例えば黒い球の事について少しでも関連づける事を話せば死ぬとか?」

 

 

これは俺がガンツのチームの一員であると言う事を言っているのと同じである。

 

 

「…………!?……た…確かにそうだな。そうなると質問も考えなければならないな。」

 

 

どうやら菊池は気付いてくれたようだ。

 

 

「た……たまに連絡してもいいかい?」

 

 

「ええ…わかりました。」

 

 

菊池は動揺しながらも連絡先を交換しさっさと菊池は帰って行った。

 

 

そこから入れ違いに恵が帰って来た。

どうやら買い物に行っていたようだ。

 

 

「さて……ここからだな。」

 

 

 

 






ちくしょう

書く意欲というものがイマイチ起きない

頑張ります


感想指摘待ってまーす


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完璧な男(吸血鬼)


さてさてこんにちは鼻眼鏡です。

今回は全く面白くない2話連続投稿です。
読めばわかるよ。

それではスタート



俺が異変を感じたのは背中にコウモリのような羽の形をした湿疹ができた時だ。

 

 

俺は神に恵まれた人間だと自分でも思うくらい出来すぎていた。

 

 

「いってぇぇ……最近頭痛がきついな。」

 

 

俺、有馬アキラは特に理由もなく外を出歩いていた。

家にいてじっとしているのが気分が悪いからだ。

 

 

キキキキキキキ!

 

 

ドンッ

 

 

「……………は?」

 

 

考え事をしている俺は突然走って来た車に撥ねられた。

なのに

 

 

「だ…大丈夫ですか!?」

 

 

運転手が慌てて出て来て俺を見るが当の俺は。

 

 

「あ……大丈夫だ。」

 

 

何事もなく立ち上がり歩いた。

 

 

(って………何が大丈夫だ。なんなんだよ…なんなんだよ…なんで?車に撥ねられたんだぞ!?)

 

 

俺が俺であって…俺でない感覚。

困惑して頭の整理が追いつかなかった。

 

 

「ちょっとお時間大丈夫ですか?」

 

 

「へ?」

 

 

俺の前に現れた1人の女性

 

 

「目を見てピンときたんですけどちょっと一緒にそこまで…どうですか?」

 

 

俺はおおよそどこかの芸能事務所のスカウトかと思い拒否しようとしていたのだが。

 

 

「…はい」

 

 

なぜか承諾してしまった。

そこから自分発見セミナーという場所に来ていたのである。

 

 

なんでこんなところに来てんだろなにやってんだ俺……ああ頭がいてぇ

 

 

「このナノマシーンはウィルスのようなものでこれが体内に入った生物は…全ての細胞が数週間後には入れ替わる。…見た目はそのままだけれど〝自分が自分であって自分ではない感覚〝そう感じるようになる。」

 

 

!?…何言ってんだあのおっさん?

俺は先ほどとは違い話を食い入るように聞いていた。

 

 

「皮膚は頑丈になり筋力もとても強くなる。戸惑うことはない新たなる能力を全て受け入れることだ。主食は人間の血液とする所から吸血鬼として世界中で知られる怪物のモデルになっているのではないかと推察される。」

 

 

「もちろん普通の食事でも生きていけるが頭痛が慢性的に起こり背中にコウモリの羽のような湿疹がでてくる。…そんな我々には敵がいるそれは十字架でもなく神父でもない黒い機会の服を着た連中だ。」

 

 

「人間でないことに誇りを持って欲しい家畜である人間を捕食し…唯一我々の天敵であるこの連中を根絶やしにする。」

 

 

そうしてセミナーが終わり俺は重たい足で道を歩いていると。

 

 

「有馬!!」

 

 

「アキラ!!」

 

 

後ろには同じ学校の奴らがいた。

どうやら今日の練習試合に行かなかったことを聞くために呼んだみたいだ。

 

 

「お前こんなとこで何してんの?」

 

 

「つーかお前が練習試合に来なかったから負けちまったじゃねーか。」

 

 

「………」

 

 

無視しようそう考えて歩き出そうとしたら

そのさらに背後から4人の黒服の男が刀を持っていた。

 

 

次の瞬間には同じ学校の奴ら4人が切られ命を落としていた。

そんな光景をただ眺めている俺は。

 

 

「どうだ…気分は…怖いか?……んなわけねぇか。」

 

 

男たちは死体から流れる血を飲んでいた。

その中の金髪の男が腕を持ってきて

 

 

「飲めよ………頭痛消えたろ…もう自分でもわかってるよな……あのセミナーにいた人間もそうだ。俺たちはこれからこいつらと戦争するんだ。」

 

 

俺は血を飲んでいるとから黒服の男を映した画像を見せた。

 

 

そこからの道中はあまり覚えてない気づけば帰路の地下鉄の駅にいた。

 

 

そして今最も見たくない相手を見つけてしまった。

 

 

「……竜伍…」

 

 

それは俺の大嫌いな実の兄であった。






次は30分後に




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恨みを持つ男・呑気な男

いゃ〜書いてて楽しくないの久しぶりだ。


てか、気づけば60話……もう2年も書いてるんだよな。


それではスタート


あの日からしばらく経った。

 

 

俺は吸血鬼の仲間になり食料集めをしたり戦うため鍛えたりしていた。

 

 

どうやら俺は戦いにも才能があるようで自分の実力を伸ばしていた。

そして現在は

 

 

「すいませんお兄さん達〜超カッコよくないですか〜」

 

 

「ホストじゃないよね?」

 

 

「ヒマだったら遊びませんか〜?」

 

 

「ねぇやめよーよ。」

 

 

絶賛食料集めをしている。

こうして集まった食料は俺たちのアジトであるクラブについて来させる。

 

 

おおおおお

 

 

「アイツ何連勝?」

 

 

「5連勝」

 

 

すぐ近くで男達が殴り合いで競っていた。

 

 

「おい有馬…乱入してこいよ。」

 

 

「ああ?マジかよ……」

 

 

俺はそう悪態をつきながらも上を脱いで歩き出す。

そこから俺は流れるように相手を倒し9人目を殴り飛ばしたところで。

 

 

「飯だ!飯にしようぜ!!」

 

 

クラブの二階の幹部が声をかけると

 

 

「解体ショーだ!!」

 

 

「うおおお!」

 

 

吸血鬼達は連れてきた女達を中央へと集め囲み1人を捕まえると

 

 

「まずは一本ーッ」

 

 

吸血鬼は刀で女性の首を断頭し離れた首から大量の血が流れその血をタライに流す。

 

 

「次々といくぜぇぇ!」

 

 

吸血鬼達は盛り上がり断頭するごとに雄叫びをあげる。

そんな中俺は断頭に特に興味なく椅子に座っていると

 

 

「おいアキラ…後ろに獲物を隠すなよ。」

 

 

「は?」

 

 

二階に居た金髪の男、氷川が俺に言うと俺はすぐに後ろを確認すると長髪の女が隠れていた。

 

 

「まぁいい、俺に勝ったら一体丸ごとやるよ。」

 

 

そう言って氷川は降りてきて俺の前に立つ

 

 

「別に隠してたつもりはないがあんたと殴り合うのならその挑発乗ってやる。」

 

 

俺は立ち上がると同時に拳を振りかぶるが軽く避けられそこから隙を見せないように素早く二発目を打つが避けられた。

 

 

そこから連続して拳を振りかぶるがあっさりと避けられ焦りから見せた隙を突かれアッパーを顎に打ち込まれて俺は地面へと落ちた。

 

 

「じゃあ、獲物は連れてくぜ。」

 

 

氷川は長髪の女をどこかへと連れていくが俺には負けた悔しさで気にしていなかった。

 

 

血も吸い終えてしばらくすると向かいの席の男がパソコンをいじっていると

 

 

「?……おいアキラ…これお前の親戚かなんかか?」

 

 

映し出された画像は俺が最も見たくない男の顔でありその逆に俺はそれを見て高揚していた。

 

 

「ああ…俺の兄だ。」

 

 

その場では感情を抑えて言うが

 

 

「ようやくあんたを殺せる理由ができた。」

 

 

心では殺気で溢れていた。

 

 

 

 

 

 

 

竜伍side

 

 

 

「……む…くしゃみが出そうで出ない。」

 

 

「あーあるよね〜もどかしいよね〜」

 

 

噂されてるとはつゆ知らず呑気な雰囲気であった。




次は和泉襲撃編だぁぁぁ!!

楽しみだぁぁぁ!!

感想指摘待ってまーす



つか今更だけどGANTZ G三巻で終わったね。
もうちょっと黒名さん見たかった。


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和泉の考え

お久しぶりです。

最近ストレスで白髪が増えた鼻眼鏡です。

結構待たせてこの少なさは勘弁してください。
なるべく次の話を早めに書くので。

それではスタート





竜伍side

 

 

雷鬼との戦いからある程度の日にちが経った今日のこの頃。

 

 

「今日あたりか?…和泉が襲撃される日は。」

 

 

カレンダーを見てそろそろだと思いながらの昼休み教室で1人で恵が作ってくれた弁当を食べていた。

 

 

「……まぁ、菊池さんから連絡が来るまで待つか。……そういえばこの世界の時代背景がイマイチ定まって無いな。」

 

 

スマホをいじりながらそんなことを考えるそんな平和な日であった。

 

 

 

 

 

和泉side

 

 

 

 

学校からの帰り道の電車で今の現状のことを俺は考えていた。

正直な所、今のままではかなり危ういのである。

鬼星人との戦いの後に有馬が話してくれていた「近いうちに強大な敵がやって来るらしい」という事に俺は考えた結果。

俺の考えとして世界各国に同じようなガンツがありその世界が同時に1つの敵を相手をするのではと考えた。そうなると前回の鬼星人相手に全員が死にかけるという状況になりそれよりもさらに強い敵となると俺らはまともに太刀打ちなんて出来ないのではないかと思えて来たのである。

 

 

「………チーム一人ひとりが普通よりは動けてはいるが全体的には世界には通用しない。通用するとしても有馬位だな。」

 

 

俺はそう呟き解決策を考えていると。

 

 

「お?……和泉じゃん。」

 

 

目の前に風の100点によって生き返った中坊がいた。

こいつはどうやら俺が以前ガンツメンバーだった頃を知っているようだが俺は記憶を消されていて思い出すことができなかった。

 

 

「やっぱり思い出せねぇか?」

 

 

「ああ、何故か思い出せんな。」

 

 

「まぁいいや。……それよりさ今のメンバーどうだ?」

 

 

西は特に気にしていないようで話を変えてきた。

 

 

「俺も今そのことを考えていたところだ。……正直に言うが有馬以外はダメだな。俺も含めあのメンバーじゃ他の国には到底及ばない。」

 

 

「…………」

 

 

俺の言葉に西は唖然としていた。

 

 

「お前…本当に和泉か?」

 

 

「どういうことだ?」

 

 

西の唐突な言葉に俺は疑問を持ち返すと

 

 

「いや…俺の知ってる和泉は他人に興味のない一匹オオカミでよ。ましてや他人より自分が劣ってるなんて認めないような奴だったからな。」

 

 

「………ああ、それか…確かに少し前の俺はそうだったな。だが、最近気付いてなそうゆうのを全部認めてみると前よりクリアに状況が見えて戦いやすくなってな。変に俺は強いと考える事は状況を見るのを妨げるようでな。」

 

 

「……へぇ〜…変わったなお前。」

 

 

そんな風に話していると隣の車両から二人組の黒いスーツを着た男が電話に耳をあて会話しながら歩いて着た。

 

 

「またか…まぁいい機会だ。西…手を出すな。」

 

 

「元より今日はオフだから何もする気ねーよ。」

 

 

そうして俺と西は周波数変換装置で姿を消すと男達はマシンガンで乱射してきた。

西は地べたに寝っ転がり俺はいち早く鞄からソードを取り出し相手に詰め寄り男のマシンガンの銃口をずらし逆手で持ったソードを男の心臓に刺しもう一人の男に死体を投げて弾除けにした。

倒れ込んだところにソードを突き刺し2人目も息の根を止めた。

 

 

「…おお……ぞろぞろとやってくるぜ〜」

 

 

寝っ転がっている西が隣の車両からぞろぞろと大人数でやってくる黒服吸血鬼を見てそういった。

 

 

「面倒だ。まとめて殺るか。」

 

 

「!!…刀を伸ばしたぞ!」

 

 

黒服が慌てるがもう遅い。

 

 

長く伸ばしたソードは横に一振りで隣の車両まで真っ二つに切り裂いた。

 

 

 







これ書いてるとちょっと楽しかったからしばらくは書けそう。

皆様の感想いつもありがとうございます。

皆様の感想を糧に頑張ります。

感想指摘待ってまーす。


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本当に大切なもの。


皆さんお久しぶりです。

鼻眼鏡26号です。
ここ最近レポートに追われていて投稿できなかったことをここに謝罪します。

投稿できなかったのは他にも理由がありましてストレスが溜まりすぎて非常に短いですが軽い鬱状態であって(あれを鬱と言えるかどうかわかりませんが)ほぼ無気力状態になりました。

皆さんもお気をつけて。

それではスタートです。

注意:今回キャラ崩壊があります。




竜伍side

 

 

 

帰り道のこの頃

一本の電話がかかってきた。

 

 

「お……もうきたか。」

 

 

電話の相手はフリージャーナリストの菊池さんだ。

 

 

「もしもし…どうしました菊池さん。」

 

 

『有馬くんすまない…君の情報とその仲間の1人の情報をとある集団に渡してしまった。多分だが今日あたりに襲撃が来るだろう。』

 

 

「………そうですか誰の情報を教えたのか教えてください。」

 

 

俺は知ってはいるが念のために聞いてみた。

 

 

『………あ…ああ…な…名前は和泉紫音くんだ。』

 

 

「……ああそれで結構です。……では切りますね。」

 

 

『へ?…ちょっと…』

 

 

俺は電話を乱暴に切った。

 

 

「さてと、こっちも片付いたしさっさと行きますか。」

 

 

俺はそのまま走り出す。

その場には黒服を着た無数の男たちが死体となって散らばっていた。

 

 

 

 

和泉side

 

 

 

 

電車を真っ二つにした後騒ぎにはなったが俺は透明になる事でその騒ぎから逃げてきたのである。

そうして着いた自分の家だが。

 

 

「チッ………住所までバレてんのかよ。…面倒だな。」

 

 

黒服の男が集団となって俺のマンション前に武器を持って集まってきた。

すぐに透明化を始めるがそれと同時に一斉にマシンガンを発砲しあたり一面弾幕となっていた。俺は撃つとわかっていた為高く飛び上がり黒服の頭上からソードを伸ばし振り下ろし1人を両断し続けてさらにソードを伸ばして横一線に振り切ると半分を仕留めることができた。

 

 

「チッ……半分か」

 

 

ソードを元の長さに戻し空中から撃たれる弾幕をスーツの機能で素早い動きのおかげで避け着地前の黒服を1人ずつ切り刻む。

 

 

「らぁぁぁ!」

 

 

大勢の中1人が刀で飛び出すと次々と銃を捨て刀で攻めに来た。

 

 

「最初からそうしろよ。…ちまちま撃たれるより楽だ。」

 

 

斬りかかる黒服を通り過ぎるように首をはねて周りから一斉に飛びかかる黒服を正面は胴体を突き刺し力で押し出し避けると刺さっている黒服を蹴ってソードから抜くと張り切って隙だらけの黒服を1人ずつ肩から切りおろし心臓を突き刺し首をはねて一掃する。

 

 

「まだだ……まだ奴には程遠い。」

 

 

俺は自分の動きを見て竜伍との違いを実感していた。

奴は進む道に流れるように敵を切り崩しその存在だけで圧倒的な威圧を放っているのである。

今の俺にはその領域には遠く及ばない。持てる自分の動きは才能とただの力任せ竜伍を静の動きとなるなら俺は豪の動き真反対である。

 

 

真反対で同じ動きが出来ないとわかってはいるが見ているとどうしても比べてしまうのだ。

 

 

「最後だ」

 

 

その言葉と同時に俺が振り下ろしたソードは最後の1人の黒服の首を跳ねるところだった。

 

 

「さて、ここからが第2ラウンドか。」

 

 

そこには4人の黒服幹部が揃っていた。

 

 

「ほーあれだけ相手したってのに随分と余裕だな。」

 

 

「ーーふんっ!」

 

 

相手は何かを言っていたがそれを無視して俺はソードを振るうが余裕で避けられた。

相手の4人は俺を囲むようにソードのギリギリ届かない位置を保ちマシンガンやらでちまちまと攻撃し常に動き回っていた。

 

 

「くそっ」

 

 

俺はそれを崩すべく黒服幹部の一番年寄りっぽい男を標的に定め攻撃を集中しようと動くがそれこそ相手の思う壺であった。

俺の動きを待っていたとばかり三人が同時に襲い掛かり振り下ろされた刀を俺は一太刀を受け避けた。

 

 

「…こんなんだとこっちのジリ貧でやられちまう。」

 

 

俺は意を決してソードを伸ばして大きく横に振りかぶる。

 

 

「刀を伸ばしたぞ!」

 

 

金髪吸血鬼が叫び4人全員が飛び上がるが一瞬遅れて飛んだ年寄り吸血鬼の両足を切り落とした。

 

 

「マジかよ!」

 

 

その近くで飛んでいた吸血鬼も着地寸前で胴体を両断し残りが二体となった。

 

 

「オラッ!」

 

 

ソードを元の長さに戻しているとそれより早く接近して来た吸血鬼が掴み掛かりスーツの弱点であるボタンを力強く押す。

 

 

「もう少しっ…ガッ」

 

 

俺は背負い投げからソードを吸血鬼の喉に突き刺した。

 

 

キュウゥゥゥン

 

 

そんな音が聞こえスーツが壊れるのが分かった。

 

 

吸血鬼の残りは一体そしてそいつは吸血鬼の中で最も強い金髪の男。

俺はソードを構え例えスーツが壊れていようが走り出す。

筋力の差は歴然で俺は奴の斬撃を避け続けソードを振り回す。

 

 

「ハァ……ハァ…」

 

 

「………諦めねぇんだな。」

 

 

金髪吸血鬼はタバコを吸いながらボソリと呟く。

俺には聞こえなかった。俺には今頭の中で今までの思い出を走馬灯を見ていた。

 

 

「ハァ……ハァ……は…ははは」

 

 

「…………」

 

 

突然笑い出した俺を見ても金髪吸血鬼は顔色を変えなかった。

 

 

「俺もここまでか。………フンッ!」

 

 

ソードを振り下ろすが金髪吸血鬼は刀で打ち上げソードを俺の手から離させた。

 

 

カランカラン

 

 

落ちて来たソードは俺の横に音を鳴らし落ちて来た。

 

 

俺は棒立ちで金髪吸血鬼を見ていた。

金髪吸血鬼は刀を俺の首筋に当てる。

 

 

「…………」

 

 

俺は走馬灯を見て思っていた生まれて約17年色々あったなと。

そうして最後に思いついたのは彼女の顔だった。あいつとの出会いをあいつとの思い出を全て思い出す。

 

 

「最後の言葉なんか言っとくか?お前は強い覚えといてやるよ。」

 

 

金髪吸血鬼の言葉に俺はこんな強いやつに殺られるのも悪く無いなと思っていた。

 

 

 

だが

 

 

 

 

「最後…………」

 

 

その言葉を聞いて俺は決心した。

 

 

「……フンッ!」

 

 

「グガッ!?」

 

 

俺の不意をついた頭突きに金髪吸血鬼は顔面を歪ませた。

予想外の攻撃に金髪吸血鬼は驚くも攻撃体制になるがその一瞬で俺はやつにタックルを仕掛けた。

タックルを喰らうことでバランスが崩れ奴は仰向けに倒れる。

 

 

「最後にしちゃいけねぇ!俺はあいつに会うんだ……俺はまだこんなところで死ねるか!!」

 

 

自分を隠すのはやめた。

俺が初めて恋をした彼女の元に帰るまで。

俺は必死に抗うことを決めた。

 

 







キャラ崩壊待った無しですねwww


感想指摘待ってまーす。


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戦いは終結し次へと変わる



みなさんこんにちは鼻眼鏡26号です。
タグにもある通り作者の気分投稿なので開き直って挨拶させてもらっています。

夏休みみなさんはどうお過ごしでしたか?
私は黒く焼けました。


話しがないので始まります。
それではスタート






「俺はまだ……こんな所で死んでたまるか!」

 

 

金髪吸血鬼はさっきまでとは打って変わった俺の姿に少し動揺するがすぐに体制を立て直し再び刀を振りかぶるが。

 

 

俺は振りかぶるが刀の軌道を見切り回避しカウンターとして顔面に拳を打ち込む。

 

 

「グッ!……いてぇ。」

 

 

しかし顔面を殴り痛いのはおれの拳であった。

吸血鬼は姿形は人間だが強靭な体を持ち合わせており俺が殴った拳はまるで鉄を殴ったと同等で拳には痺れが残った。

 

 

「んだよ急に変わりやがって。……まぁまだ諦めないところはまだまだ楽しめそうだな。」

 

 

金髪吸血鬼は刀を構えなおして和泉を待っている。

 

 

俺はソードを拾い構えた。

 

 

まるで居合勝負を連想させる場面で俺はまさに次で決まると考えていた。

 

 

「ふー……っ!」

 

 

呼吸を整え俺は地面を強く踏み一気に走り出してソードを振りかぶらずに刀と鍔迫り合いをさせる。

力比べでは不利な為押されるがわざと力を抜いて緩急をつけて金髪吸血鬼の体制が上半身が折れるように前に倒れ刀は右肩にめり込むも骨に当たり数秒止めるとそこを狙いずっと隠し持っていた

 

 

もう一本のソードを左手に持ち相手の心臓に突き刺し胴体を貫く。

 

 

そうして金髪吸血鬼は絶命し体は後の切れたように倒れ込んだ。

 

 

「………ハァ…ハァ…危なかった。……一か八か勝負を賭けてよかった。」

 

 

勝利したはいいが俺は体を動かさずにいた。

いや正確には動かせずにいた。

和泉は極限状態での戦いは体へかなりの負担をかけていてそれに加え肩の出血もあり動かなかった。

 

 

バチバチッ

 

 

「あれだけの数…壊れたスーツ…よくそれで勝てたな。」

 

 

俺の目の前には俺の恋人である涼子を担いだ有馬竜伍が現れた。

 

 

 

 

竜伍side

 

 

 

 

菊池さんから電話があってから俺は和泉の戦っている駅へ向かい走り出しタイミングを見計らっていた。

俺の最初の目的としては最後の一撃を防ぎ和泉に助太刀をするのだったが。途中で和泉の彼女の篠原涼子を発見してしまい最初の目的を断念した。

断念の理由としてはもし助太刀をしているところを見られたら和泉の頭が吹き飛ぶと考えたからである。

 

 

こうして予定を変更して涼子を御言が使っていたスタンガンで涼子を気絶させそれと同時に透明化で運ぶことになった。

 

 

そうこうして到着した現場ではまたも予定を狂わせる事態が起きていた。

それが和泉の性格がかわる(キャラ崩壊)という事態が起きていたのだ。俺はここで助けるかそれとも性格が変わっていることで彼自身が自分で掴む未来を見るか悩んだ。

 

 

そうして、結果として俺は和泉の自分で掴む未来を見ることにしてその後見事に勝利して今のこの状況へと至るのである。

 

 

「にしても運がいいなお前も、神経も切れていなければ血管も切れてないから出血多量で死ぬことはないな。」

 

 

「………お前は何でこんなところにいるんだ。」

 

 

「とある情報通から話を聞いてな。襲撃されてるって。」

 

 

「お前はどこぞのスパイかなんかか?……まぁ見ての通り全部片付けたところだ。」

 

 

「そのようだな…それと篠崎なんだがお前目掛けて走り出しそうだったからな。悪いが気絶してもらっている。」

 

 

「そうか…助かった。」

 

 

篠崎について説明すると和泉は安心して倒れこむ。

そうこうしているとパトカーのサイレンが遠くから聞こえて来た。

 

 

「おっと…お早いことでさっさとずらかるぞ。」

 

 

俺は和泉も担ぎ上げて透明になりその場を離脱した。

 

 

 

 

 

 

 







ツイッター始めてみました。

私は投稿なんて多分小説投稿通知だけだと思います。

ツイッター………むずいわ〜

感想指摘待ってまーす。


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吸血鬼は太陽弱い




こんにちは
鼻眼鏡26号です。

とりあえずスタート





竜伍宅

 

 

「ふぁぁぁぁ……眠い」

 

 

「もう遅いし寝れば?」

 

 

時刻は午前2時を回り竜伍はあくびをしながら外を見ていた。

 

 

「いつ襲ってくるか分からんしな…くそっ…次会ったら絶対滅ぼしてやる」

 

 

「眠いだけでそこまでする?…本当にやりそうで怖いんだけど。」

 

 

和泉を菊池さんに匿ってもらい俺は次に襲ってくるであろう吸血鬼共を警戒していた。

 

 

 

次の日

 

 

 

「ハァ…また来なかった。これで三徹目だな。」

 

 

「んー〜おはよ〜…結局来なかったね。」

 

 

「こんな状況で寝れるとはな。…度胸ついたな…恵。」

 

 

「どっかの誰かさんと一緒にいると影響されるからね。」

 

 

この影響も俺が及ぼした結果である。

だからこそ気が抜けないいくら自分の腕に自信があっても死なないという保証はない。和泉が生き残ったのはいい例である。本来原作では和泉はあの吸血鬼の氷川によって殺される。

それが自分が関わることで逆転してしまい生死そのものすら影響を与えているということである。

 

 

自分が下手を打って死亡するそんなことだけは避けなければならないそのため真剣に取り組まなければならない。

 

 

そうこう考えていると朝食中に電話が鳴った。

 

 

「もしもし有馬です。」

 

 

『………アニキ…久しぶりだな。』

 

 

その声の主はかつて聞いたことのある声であり警戒している相手であった。

 

 

「なんだ…アキラか…こんな朝早くからなんだ?」

 

 

『………分かりきってるくせに…一応報告として今日の夜だ。そこであんたを殺す…それだけだ』

 

 

「ざけんな……三徹分返すから首洗って待っとけ。」

 

 

そうして俺は電話を切って不機嫌になりながら朝を過ごした。

 

 

「どんまい」

 

 

今にも吹き出しそうな顔で言った恵にデコピンを食らわせてから学校へと向かった。

 

 

 

 

その日の夜 自宅

 

 

 

ふと思ってしまった。なんで襲撃あるのに律儀に待ってないといけないのだろうと。

ここで俺らは家にいる意味があるのだろうか…そう考えてしまった。

まぁ、家を焼かれたりされると迷惑だからわざわざ待ってやっているのだが……一向に来る気配がない。

 

 

そして菊池さんは警察の応援を寄越してくれなかった。

 

いや…いいんだけどね?犠牲者が減るからいいんだけどね。

 

 

そうして待っていると外から車が3台止まった音が聞こえた。

 

 

「ようやく来たか…恵…始めるぞ」

 

 

「了解」

 

 

俺らは作戦を立ててそれを実行するために周波数を変えて透明化した。

 

 

パリン

 

 

そんな音が窓から聞こえ黒服の男たちが真っ暗な部屋の中に入って来て俺らを探していた。運良くサングラスをかけている奴はいなかった。

 

 

パチっ

 

 

そんな音が部屋から聞こえ黒服はうろたえるが黒服は一瞬にして体が崩壊し崩れた。

これは原作玄野もやっていた太陽光の攻撃で黒服の吸血鬼は弱点の太陽光を浴びると体が崩壊するという方法である。

しかし、これをやる事のデメリットは

 

 

「部屋が汚ねぇ」

 

 

「掃除大変だよね」

 

 

部屋が汚れる。

 

 

再び電気を消し第二波にも同じ攻撃をして消滅させた。

そうしていると

 

 

パチパチッ

 

 

「点かなくなったな。」

 

 

「さっきの銃声は多分電線を撃ったんだど思う。」

 

 

流石に外の奴らも馬鹿ではなく対策を取って来たが。

 

 

「始めるとしようか…ここで戦闘訓練も兼ねて。」

 

 

「教官…よろしくお願いします。」

 

 

俺に取っては人型星人相手は余裕だから恵の戦闘訓練も兼ねて戦うことにしたのである。

 

 

「まず第一に相手を人間と思うな」

 

 

そう言いながらソードを伸ばし窓から入って来た黒服1人を突き刺しそこから上に振り抜き両断した。

 

 

「人間と思えばためらいが生まれ殴ることすら躊躇しその間に相手に殺される。」

 

 

「了解です」

 

 

恵は玄関を蹴破って入って来た黒服をXガンで撃ち破裂させた。

 

 

「その二は相手の動きをよく見て勘を働かせろ…見て後出しで動くなんてできやしない。………俺は出来るけど。」

 

 

俺と恵は玄関から出て俺は前を恵は後ろを相手をして恵は的確にXガンで相手の頭を撃ち抜き俺は相手をバッタバッタと斬りふせる。

 

 

道路に出て見たのはボスのように刀を片手に立っているアキラとその隣には女吸血鬼が居た。

 

 

「ようやくだなッと」

 

 

俺は地面に倒れていた黒服の男の首を切りながら話かける。

 

 

「とりあえず三徹の恨み諸々あるが家族のよしみだ……今、回れ右して帰れば殺さないでやる。」

 

 

「それではいそうですかと言って帰るわけねぇだろ。あんたを殺しに来ているんだからな。」

 

 

「知ってるよ……だから分かりやすい挑発したんだ。」

 

 

その言葉と同時に両者は飛び出した。

 

 

 

 







読んでて探して見つからないならば自分で書こうそんな感じで始めたこのss結構長いこと書いてるなと自分で書いてて思います。

ここまで書いたらいくら時間がかかろうが描き切ってやろうと決心しているのでこれから長い目で温かい目で見てください。


感想、指摘待ってます。


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疑問?疑念?全てが怪しい。





えーーこの度は長期にわたり投稿しなかったことをここに謝罪を申し上げます。

理由はなんとなく創作意欲が消えた事でした。
ですがこうして復活しました。
不定期でありますが頑張ります。



とりあえずスタート。




「なんだか竜伍くんは弟と戦うみたいだからあなたは私とだね」

 

 

竜伍とアキラが対峙している近くで恵と対峙しているのは女吸血鬼でお互い刀を構えて動きは様子を見ていた。

女吸血鬼は恵を見て違和感を感じていた。こいつは調べによると、ここ最近こっちの世界で目撃されて戦う姿は見られていないから素人であると考えられているが、今対峙してその考えは全て吹き飛んでいた。

 

 

「………?動かないの?それとも怖気ついちゃった?」

 

 

その言葉に私は震えが止まらなかった。

私の生物としての本能がこいつに対してこの場においてあの有馬よりも危険で化け物だと確信していたからだ。

隙だらけの格好なのに攻撃をしてから自分が殺されるまでが容易に想像できてしまっているのであった。

 

 

「…………し!ーーー」

 

 

言葉の続きを言う前に私の視界に自分の体が見えていた。

 

 

 

 

 

竜伍サイド

 

 

 

恵の違和感については感じてはいた。

御言の有馬竜伍に関わる人間は変化が現れる事について、恵は俺の一番近くにいる存在だから一番影響を受けていてもおかしくはなかった。

 

 

「くそ!……なんで当たらないんだ!」

 

 

その恵はどうやらもう決着をつけてこちら見ている。

あの瞳にあの顔は見間違うことなどなく恵そのものだが、経験に合わない戦闘力に殺す事に躊躇いを見せないあの表情を見て俺は確信していた。

 

 

「ありえないありえないありえない…お前のような凡人に天才の俺がっ!ーー」

 

 

先程から騒いでいるアキラの顔面に一発食らわせると黙った。

倒れるアキラよりもここからのことを考える。

 

 

本来ならここでは俺は殺される。和泉も死んでいる。その代わりに吸血鬼の2人が入る。

この通りになるはずなのが恵が奴を殺したからこの世界はもう原作とは違う世界となっている。

 

 

ここからは何が起きてもおかしくない本当の戦いの世界となっているのだ。

 

 

ここでアキラを殺す事は今後どのように影響が起きるのか計り知れない。

だからこそ、俺は覚悟を決めてソードを振り抜いた。

ソードの刃はアキラの首に触れ一瞬で通り抜けその首を刎ねた。

 

 

さっきまでわめいていたアキラの声が消えて周りは静かになった。

 

 

「恵………ようやく終わったよ。」

 

 

「お疲れ様…意外と手こずってたけどそんなに強いわけじゃないよね?」

 

 

「………ああ、あんなんでも弟だったからな。」

 

 

「ふーん」

 

 

恵のこの反応は俺の疑念をより深めた。

この反応は本来の彼女ではありえない事である、恵は好きな人のためには自分の身を捨ててまで助けようとする子であるのを俺は知っていた。

 

 

そんな彼女は俺が弟を殺しても顔色1つ変えずに言葉を並べていた。その声にはただ1つの現象を客観的に見る第三者の様な感じであった。

 

 

ゾクゾクッ

 

 

「「!」」

 

 

「このタイミングか…まぁいいウォーミングアップになったな。」

 

 

「そうだね〜まぁ倒したのほとんど竜伍君だけどね。」

 

 

首筋に寒気が走り転送が始まり次のミッションが始まる合図を感じ取った2人はまるでさっきまでのことが無かったことのように話していた。

 

 

しかし、俺はこの時1つ頭に引っかかっていたことがあった。

御言にもわからない現象が多発しさらにその全てで俺を本気で殺しにくる事ばかりが起こる。ここから考えるに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転生者は本当に俺1人なのか?







正直ぬらりひょんはマジでどうするか考えている最中です。
正直難産すぎます。

だって本編に玄野君居ないんだもん。



感想、指摘待ってます。


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大阪編開始




大変長らくお待たせしました。

ここまで遅くなったのは個人的な都合と話の構成を考えるのに時間を割いていました。

これより大阪編が始まります。

とりあえずスタート




ガンツの部屋

 

 

「恵、おつかれ。」

 

 

「うん、竜伍君もね。」

 

 

疑問は残るが今の俺が知る術は存在しない。

だからこそ、現状のままでやるしかないのだ。

 

 

「来たか竜ちゃん。」

 

 

「おお、加藤。どうだった弟は。」

 

 

「ああ無事だったよ。かなり痩せこけてたけどちゃんと生きてた。…本当にありがとう竜ちゃん」

 

 

「そうか、ならあとは自分で頑張れよ。」

 

 

ここからは俺自身の行動が彼らの命を握っているのだから、

それから、いつものメンバーが集まり怪我を負っていた和泉もやってきた。

 

 

「…礼はいらないからな。…それよりも実戦で活躍しろよ。」

 

 

「…わかった。」

 

 

俺と和泉の会話なんてこんなものだ。

そうこうしてガンツからラジオ体操音楽が流れ

 

 

 

ぬらりひょん

 

 

特徴

つおい

あたまがいい

わるい

 

好きなもの

タバコ

お茶

 

口ぐせ

ぬらーりひょーん

ぬらーりひょーん

 

 

今回のターゲットが映し出される。

 

 

「…星人って付いてないな。」

 

 

「本当だ…なんでだろ。」

 

 

周りがざわつく中俺は敵が変わってない事に原作の進み方と変わらないのだなと考える。

しかし、前回の鬼星人のボスの様に原作以上の強さを持っている可能性があるため尚更気が抜けなかった。

 

 

「?…竜伍くん顔がこわばってるよ。」

 

 

俺の険しい顔を見てか恵が肩に手を置き声をかけた。

 

 

「ああ…何というかこの星人の顔を見るとなんか只ならぬ何かを感じるんだよな。」

 

 

「ふーん…でもなんとかなっちゃう気がするけどね。」

 

 

「…結構肝が座ってるな。」

 

 

「誰かさんと一緒にいるからね〜」

 

 

恵の言葉にとある場所から物凄い寒気を感じた。

言わずともその寒気はレイカでその手には前回手に入れた武器が握られていた。

確か、あの武器は今回のミッションから登場した武器のZガンで撃てば目標に対して強力な重力が落ちて来て押し潰すという武器だ。

 

 

「あれ?レイカさんの持ってるやつ前回手に入れたやつですか?」

 

 

「ええ…そうよ。今回ので試し撃ちしてみようと思ってるの。」

 

 

レイカはその言葉と同時に恵を睨んでいた。

何というか問題が尽きないチームだなと思うがこんな酔狂な奴らが集まったから強いんだなと思った。

 

 

「あれ?あれれ〜?」

 

 

その声の元は1番早く転送が開始されたタケシであった。

 

 

「その場から一歩も動かな。…一歩も動かなよッ。」

 

 

風がタケシにいうが転送されてるタケシには聞こえていなさそうだった。

 

 

「全員気を引き締めて行けよ。…勝手に動くやつは動いたろ。最後は生き残れ……以上だ。」

 

 

その言葉を最後に転送されて行った。

 

 

 

 

大阪

 

 

 

「………タケシが居ないな。」

 

 

「タケシッ…タケシ!!どこやチクショウ。」

 

 

転送先にはタケシはおらずどこかに移動したのだと考えられる。

無事全員転送されてそれを確認し

 

 

「風はタケシを探しに行け残りは星人の集まっているところに行くぞ。今回はかなりの数だからな。」

 

 

レーダーを見るとかなりの数の星人が確認されていて今回のミッションの規模の大きさを感じた。

 

 

「つかよ…さっきからここどこだって考えてたんだがよ。」

 

 

坂田の言葉に耳を傾ける全員は薄々と感じていたらしい。

 

 

「ここって大阪じゃね?」

 

 

目の前の看板には道頓堀と書かれていた。






この前大阪行きました。

道頓堀行けなかった。



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合同チームは即興じゃ無理がある



保存なしの弾丸執筆です。

それでは、スタートです。


 

 

「今まで東京を出たミッションは無かったのに。」

 

 

「なんかあるな…また…こりゃ」

 

 

桜井と坂田の言葉はあながち間違いでは無かった。

今回の敵の強さ多さそしてカタストロフィに近づいているため最後の詰めのようなものだ。

そして

 

 

「なんやこいつら」

 

 

「コスプレ集団や」

 

 

「ウッソッ…パンダやん!!」

 

 

前回と同じく俺たちの姿が見えるようになっている。

 

 

「竜ちゃん俺たちの姿って見えてるのか?」

 

 

「前回からな…これはより気を引き締めろよ……おおよそだが今回の敵は前回の鬼より強いはずだ。」

 

 

「ッ!?あの鬼よりですか。」

 

 

桜井は俺の言葉に思い出していた。

あの圧倒的な力を持っていたあの鬼星人のボスを

 

 

「もうすぐだ…近いぞ、油断するなよ。」

 

 

レーダーを見ながら走り道頓堀の戎橋に到着すると。

 

 

「!?あ……」

 

 

「なんやねんおまえら」

 

 

同じ黒のパワードスーツを着た大阪チームが現れた。

 

 

「なんやねんこいつら」

 

 

「なんでスーツ着とんねん」

 

 

明らかに大阪チームの奴らはかなりの実力だと見てすぐにわかった。

4回クリアの男室屋と三回クリアの島木、同じく三回クリアの桑原と三人は異彩を放っていた。

しかし、正直面倒だからさっさと場を収めるか。

 

 

「あんたら大阪のチームだろ…俺らは東京のチームだ。今回は同じターゲットであるぬらりひょんはどこにいるか分かるか?」

 

 

「なんやおまえ…なんでそないことまで分かんねん。」

 

 

「お前ら知らないのか?…あの黒い球が全世界にあるんだぜ?」

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

大阪チームは対して驚いていないがそれよりもうちらのチームが驚いていた。

 

 

「りゅ…竜ちゃんそれって本当なのか!?」

 

 

「リーダー!他のチームに会ったことあるんですか!?」

 

 

正直こっちの方が面倒だな…やらなきゃよかった。

 

 

「ここは俺らのテリトリーやねん…獲物には手ェ出すなや!!」

 

 

そんな騒ぎの中室屋は俺らに向かい忠告のように睨みつけてきたが俺には関係がない。

だが、今回は俺にとっていいタイミングでもあった。

 

 

大阪チームが離れていき俺たちは集まり話し合った。

 

 

「今回俺からの指示としては〝自分の判断で動け〝だ。」

 

 

「そ…それって」

 

 

何人は分かってもらえたようだがより説明すると。

 

 

「全員は俺に頼りすぎているところもある…それに前回のあの鬼星人のボスと相手をした時に感じただろ…自分達の実力不足を。」

 

 

「「「「………」」」」

 

 

一同は黙り思い当たる節があると感じていた。

 

 

「だから、今回は自分の信じるように動け俺からはそれだけだ。」

 

 

俺はそこでステルスモードになりこの場から一瞬にして離れた。

個人としては今回の指示は賭けのようなものだった。

星人の強さは通常より強くハードモードなこの世界ではチーム全体としてもっと強くなってほしい。願わくばカタストロフィを全員が生き残って欲しい。

 

 

俺は心の中でそんな思いを考えていた。

 

 

 






強化クエストスタート


感想、指摘待ってます。
大阪弁むずい


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女の戦いは大抵エグい



大変お待たせしました。
そして大変申し訳ございませんでした。

勉強して、ゲームして、Wi-Fi繋がらなくなって、ゲームして、課題に追われて、ゲームして。


…ゲームしかしてねぇ。


とりあえずスタート。


レイカside

 

 

竜伍くんを追いかけようにも素早い身のこなしとステルスモードで見失ってしまい、追いかけるのをやめた私は…今、憂さ晴らしをしていた。

 

 

「ふふふ…いいわね。この新しい武器。」

 

 

前回の100点で手に入れた新しい武器は、もはや銃とも言えない形だが巨大な箱型銃は一度撃てば狙った範囲半径5メートル程を、重力で押しつぶす、見ているだけでスカッとする武器だった。

 

 

「ふふふ…今度は貴方と一緒に肩を並べてみせるわ。」

 

 

共にパートナーとして私は竜伍君の隣に居るためにはこのミッションで強くなってからに認められてもらわないといけない。

 

 

「そして、これを機にあの女狐をどうにかしないと。」

 

 

私にはもう1つやらなくてはならない事がある。

それは、竜伍君の今現在隣に居る昔の女だかなんだか胸の脂肪だけの女狐を竜伍君から離さなくてはならないのだ。

このミッションで強くなりあわよくば今回であの女狐に釘を刺しておかないとね。

 

それよりもまずは。

 

 

「おーい、レイカちゃーん彼氏いる?」

 

 

「握手お願いします」

 

 

先程から付いてくるこいつらをどうにか撒かないと私の目標は全然達成出来ない。

だからこそ、先程からビルの壁を走ったり飛び越えたりしているのだが、後ろの奴らはふつうに付いて来る。

鬱陶しいのだがコイツらは、相当の実力者だと動きを見てわかる。だからこそ、鬱陶しい。

 

 

「!…あの女狐。」

 

 

逃げてる中、私の視界に入った女狐はソード一本…それも片手だけで街中にいる妖怪どもを斬り倒していた。

 

斬り終えるとそこに一旦止まり一息ついていた。

そしてその姿は、先程まで大量の星人を相手していたとは思えないほどの綺麗な姿であり返り血が一滴もついていなかった。

 

素人目でもわかる…彼女は信じられないほど強いと。

だからこそ私は行動を起こした。

 

 

「ねぇ…貴方達……もし私の言うこと聞いてくれたらツーショットの写真を撮らせてあげるわ。」

 

 

「「まじっすか!!」」

 

 

「だから、あの女のスーツを破壊しなさい。いい?破壊だけよ。」

 

 

「「わかりました!!」」

 

 

関西男2人は即答で飛んで行く。

この時程芸能人やってて良かったって思たわ。

 

さて、どうなるかしらね。

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

そんな事を露知らずの岸本。

 

 

「ふぅ………もう少しで100点になりそうね。」

 

 

ソードを仕舞い一息ついていたが、私の5感が何かを感じ取りその場で伏せた。

伏せた瞬間、後ろからスーツを着た男2人がソードで私を斬りつけようと振りかぶり空を斬っていた。

 

 

「いやーまじか…」

 

 

「あれ避けるんか〜」

 

 

目の前には口調からしてこっちの大阪チームの連中だろう。

2人の佇まいは結構な実力者だとわかった。

多分、数回はミッションをクリアはしているだろう。

 

 

「えっと…一体何のようですか?それも、いきなり斬りつけようなんて」

 

 

「おっ…よく見るとかわええな〜この子。」

 

 

「スーツ壊したら聞いてみよか〜好きにしてええか。」

 

 

人の話を聞いてない上に不快な会話に私はソードを抜刀した。

正直、気分が悪いからコイツら殺そう。

 

 

「めっちゃ、やる気やん」

 

 

「まぁ、そっちの方が燃えるけどなっ!」

 

 

男の1人が横一線にソードを振りかぶり私はそれを逆手で持ったソードで防ぎ空いた手で男の腕を掴んだ。

そして、もう1人が逆方向からソードを振るうが、それを掴んだ腕を引きもう1人の顔面に当たる。

 

 

「いったー…なにやっとんねん」

 

 

「黙っとれ自分のせいやろ。」

 

 

言い合ってる隙だらけの男の1人に一瞬で詰め寄りソードをフェンシングのように突き出す。

男は目を瞑り上半身を下にずらして避けるが、そこは岸本の計画通りで伏せた顔面に踵を打ち付ける。

 

蹴られた男は衝撃で尻餅をつく。意表を突かれ驚いた男はソードを上段から振り下ろすも、岸本がソードを持ち変えて逆手にし刀身を伸ばして地面に突き刺し固定する。

 

そこを軸に体を回転させ男のソードの持ち手を蹴り上げる。

 

 

「「!?」」

 

 

そのまま続けて、岸本は尻餅をついてる男の顔面を掴み地面に叩きつけ首のところに狙いをつけスーツの弱点のボタンを押しつぶす。

そして、スーツの力を失った男の頭をまた持ち上げ、再度地面に叩きつけ頭を潰した。

 

 

「おまっ!…マジか」

 

 

もう1人のと男が驚愕の声を上げると同時に岸本はソードで男の首を刎ねた。

 

 

「ふぅ…おしまい。」

 

 

息1つ枯らさずにその場は、静かになった。

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

一部始終を見ていたレイカは、その存在に恐れ尻餅をついたまま動かなかった。

 

 

「な…なんなのあの女狐は……なんの躊躇いなくひ…人を」

 

 

震える足で逃げようと思ったその瞬間。

 

 

「やっぱりここに居たね。」

 

 

「ひぃ!」

 

 

後ろから聞こえた声に驚きそして、動きが止まってしまった。

 

 

「なかなかの事してくれたね……レイカさん?」

 

 

「…………」

 

 

「大方、竜伍君絡みだよね?…出来ればやめて欲しいな私の彼を取ろうだなんて。」

 

 

「いっ!…痛いっ!」

 

 

彼女は私のスーツを一瞬にして壊し髪の毛を掴んだ。

 

 

「私と彼の仲は、貴方になんか生涯追いつけないものなの」

 

 

「待って…待って」

 

 

岸本はソードを持ちゆっくりと刀身を伸ばした。

伸ばす先は

 

 

「嫌っ…!!やめて!やめて!!私が悪かったから!!」

 

 

「動かないでよ…ズレるともっと痛いよ。…大丈夫片方無くなっても死にはしないから。」

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

その声と共に私の視界は暗くなりすぐ後に意識を失った。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

「……前は私が先だったけど今度は一緒にいようね。竜伍くん。」

 

 

 






私にこんな趣味はありません。

ヤンデレは好きだけど。


感想、指摘待ってます


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ダイジェスト


遅くなって大変申し訳ない上におおよそ、皆さんの期待を裏切る話となってしまった大阪編です。

取り敢えずスタート


話が変わるのかと思い見ていたのだが。

キャラが変わっただけで話には特に変化が見られなかった。

牛鬼を岡の巨大ロボとハードスーツで倒し、室谷が天狗と相打ちになり、島木が犬神を倒した。

 

そして今、岡とぬらりひょんが対峙していた。

 

 

「レイカは致命傷じゃ無かったし、終わらせれば助かるだろう。」

 

 

途中で見つけたレイカは、スーツは壊され片目がやられていたが気絶していただけで再生させればなんとかなるだろう。

傷を見るに、明らかに人の手で行われていた犯行だが、この状況で犯人探しなどしている場合ではない。

レイカには悪いが、放置させてもらった。

 

 

「あ…ハードスーツやられた。」

 

 

戦っていた岡は、ぬらりひょんの学習能力に追いつかれハードスーツを脱ぎ捨てた。

脱ぎ捨てる時の蒸気に紛れぬらりひょんの意識外となり、後ろに回り込みソードで両断した。

ぬらりひょんの弱点として、意識の外から…要は感知できない所からの攻撃、不意打ちである。

 

こいつら星人は人間同様、必ず弱点がある。この宇宙に生をもたらされたならば必ず死という概念が存在している。

ただし、そこまで持っていくのが大変なんだがな。

 

 

「まぁ、ここで狙撃くらいはしてやるか。」

 

 

風がぬらりひょんを体術で追い詰めたも、ぬらりひょんは最終形態に変形し終わらないかのような絶望感を与えた。

たしかに、初見でこれはキツイな。

 

そして、加藤を中心に各々が作戦会議を始め全員が散会した。

まぁ、全員という人数としておっちゃんと桜井、加藤に杏だったか?あと大阪のメガネの奴。

坂田はぬらりひょんに殺され、稲葉の奴は四肢を失った。

レイカは気絶、風もやられタケシも動けない。

西も片腕をやられ和泉とパンダはどっか行った。

 

そして、恵はどこにも見当たらなかった。

正直一番不安であるが、何故か死んではいないと確信を持っていた。

 

 

ドォォォォォンッ

 

 

遠くでビルが爆発した音が聞こえた。

岡とぬらりひょんの戦闘が始まったのである。

激しい爆発音が連続して鳴り響く。

その戦闘は、建物を揺らしゆっくりと建物は斜めへと倒れる。

 

その内、爆発音は止み静かになった。

 

 

「……死んだか?…はぁ…倒してくれるとありがたいんだがな。」

 

 

転送が始まらない辺り岡は死んだのだろう。

生かしても良かったが、物語の変化は予想外の結末にも導くためなるべく原作通りに進めたい。今更感はあるがな。

 

 

「さて、後は加藤達が何とかしてくれるだろう。」

 

 

そして、俺はXショットガンのスコープを覗き込む。

しかし、先程も言った通り。

原作通りに進めたいが、既に原作通りではない。

それは、予想外の結末に物語が勝手に進んでしまう。

 

 

ドンッ!

 

 

俺の後ろの方で何かの着地音がした。

 

 

「こうなる事は…想定はしていたさ。…しかし、流石に1人はキツいな。」

 

 

振り返ると片手に死んだ岡を持った死神と表現するに等しい。

ぬらりひょんの最終形態がこちらを見ていた。







本当に遅くなってしまい大変申し訳ございません。

この小説の前書き後書きは、謝ってしかいないな。


感想、指摘を待ってます。


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決着

前回が去年の10月に投稿

それから約4カ月。

本当に色々あったな。

スパイダーマンにpso2、アニメにテスト。
本当に色々あった。

今日も髪が白いや


すみません、遅れました。



避ける

 

 

避ける

 

 

避ける

 

 

それだけしか出来ない。

そして、当たらない。

 

 

「やばいな…マジで当たらん。」

 

 

この戦いは長引けば長引くほど学習され俺の不利になって行くこの状況に少しづつ焦りを感じていた。

俺自身も避けることに全神経を注いで、隙を見るなり攻撃するも当たらない。

もし、この状況がこのまま続けば俺の負けは確定だろう。ならばこの状況を整理して考えよう。

 

今現在わかっているのは、このぬらりひょんは100点を7回取るような岡を倒す実力がある。

スーツが万全な俺に対して一撃までは食らっても大丈夫だろう。これは、風が万全ではないスーツが一撃で壊されるまでであったことから考えられる。

次の標的では、スーツの耐久値を無視する化け物の星人だからそれほどでは無いはずだ。

 

こいつは高い学習能力に再生能力がある。

しかし、弱点として不意打ちには弱い。

この点から考えられるのは、こいつの目は相手の動きを見ることにより学習する。こいつは、俺とは違う情報による予知能力を扱っている。

 

 

「こいつは、やりずらいな。」

 

 

この狭い屋上で、立ち回るのも限界がある。

明らかな格上を相手に俺の感覚も鋭くなるが、それを上回る学習速度で少しずつ攻撃が掠り始める。

このままでは、ジリ貧なため。

 

 

「よし、逃げるか。」

 

 

立ち回る中、四方の地面に踏み込みでヒビを入れXガンを撃ち地面を崩壊させた。

崩れる瓦礫の中を駆けて窓から飛び出る。

案外スーツのお陰で映画俳優ばりのアクションシーンが可能になりそれが今回、俺の命を救っていた。

 

 

「加藤!!走れ!!!」

 

 

俺の叫びに加藤は驚くも言葉通りに動き出す。

橋の真ん中に到着した俺は、その場で振り返りソードを構えた。

ここからは、加藤がZガンまで到達し周りの援護で俺がこの場から離脱するまでが勝負だった。

 

 

「まっ…あの程度じゃ死ぬわけ無いよな。」

 

 

目の前に現れた先程となんら変わらない無傷のぬらりひょん最終形態が居た。

右手にはソードを、左手にはXガン

 

 

「さて、第2ラウンドだ。」

 

 

飛び出すと同時にXガンでの牽制し前に出る。

当然のように避けられるが、前に出る隙は作られた。

ソードを振るうが避けられる。しかし、相手の攻撃も竜伍には当たらない。

 

この状況は、先程と違い目立つ道頓堀の橋の上で観客が多いほどプレッシャーがかかる。

それが、体には緊張させるが特典能力のどんな状況でも冷静になれる能力は、その緊張を無くし走馬灯を見るときのようにゆっくりと見えて体が嘘のように滑らかに動く。

そして更に、行動の可能性の予測により攻撃が当たる事もなく少しずつだが、こちらの攻撃が当たるようになった。

 

右腕の鋭い爪が俺の胴体を貫かんとするも、一歩横にずれるだけで体スレスレで通り過ぎ背中で構えていたソードがぬらりひょんの肘を分断させた。

 

 

「ほんっとに…すげえなこの能力の。」

 

 

今まで、当たりもしなかった攻撃が当たり周りの状況によって全てが変わるなんて。

 

 

「わけわからないと思ってたけど便利だな。」

 

 

その言葉と同時に、ぬらりひょんの左肩が破裂した。

ようやく狙撃が始まったか。

一瞬一瞬が長く感じた時間はすぐに過ぎて、狙撃により体の所々が破裂し先程の原型を留めていない。

 

巻き込まれないようにバックステップでその場から離脱し範囲外へと抜ける。

その瞬間に、ぬらりひょんの目が光りその光は鉛筆程の細い線が一瞬にして遠くのビルに届きその場が爆発を起こす。

 

 

「無差別なら幾らでもやりようがある。」

 

 

俺は、狙撃されているぬらりひょんに向かい走り出す。

それと同時に、無差別で撃っていたぬらりひょんは範囲内に入ってきた俺に向かい照準を合わせビームを撃つ。

一方で、目線を見ていた俺には避けるもある事に気付いてしまい焦った。

 

 

「まずい!加藤が!」

 

 

俺が避けた事により後ろでZガンに向かって走っていた加藤のそばに当たり爆発に巻き込まれ足を失った。

ぬらりひょんまでまだ距離があり攻撃が届かないため次の2発目も俺は反射で避けてしまうが、次の場合だと加藤は確実に死んでしまう。

 

自分の命惜しさが出てしまう中、加藤の前にもう一つの黒い影が飛び出してきた。

 

 

「絶対に君を死なせへん!!」

 

 

大声で聞こえる関西弁、彼女は大阪チームの山崎杏。

加藤を愛した女性だ。

彼女の登場と同時に、このままでは原作通りで進む展開でどうにもならない状況で、諦めぬらりひょんに向かおうとしたその時。

 

ぬらりひょんの上に突然現れた黒い影が、縦に切り裂いた。

 

 

「こいつは、俺が仕留める!」

 

 

長い長髪に高身長のイケメン男の和泉紫音が大声で宣誓しソードを振るう。

 

 

「……あの野郎いい所を持っていきやがって。…山崎杏!加藤を連れて武器のところに走れ!!」

 

 

「!?…は…はい!」

 

 

俺の突然の声に驚き身体を震わすが返事と同時にすぐ動き出す。

俺は走るのを再開し和泉に合わせぬらりひょんを挟むようにソードを振るう。

目から発するレーザーに細心の注意して、振るわれる爪を避けソードで切り込む。

狙撃も止まらずぬらりひょんの胴体がボロボロに段々と姿を変えて行く。

再生能力を超える攻撃に終止符を打つ加藤の攻撃を待つ間は時間が凝縮されとても長く感じていたがそれもついに終わりを迎えた。

 

 

「離れてぇぇぇ!!」

 

 

その大声に、俺と和泉は素早く反応してぬらりひょんの両腕を切断と同時にバックステップで離れる。

 

離れた瞬間にぬらりひょんを中心に重力が落ちて丸い円で潰れた。

それが何度も何度も何度も何度も落ちて来て俺と和泉はその攻撃を避けるように走り続ける。

 

ものすごい騒音で行われる攻撃を背にして走り続ける。

そしてようやくその騒音が聞こえなくなり終わったのだと思い振り返るとそこには。

原作でページを全て使っていたのを思い出すもそれ以上の衝撃の光景であった。

巨大な円の形で何も残っていなかった。

 

 

「はぁ〜終わりか。」

 

 

地面に倒れ込んだと同時に、転送が開始され俺たちのミッションが終わった。






4ヶ月もかけてこのクオリティは、読者をバカにしていると思われますが、これだけは言っておきます。

絶対に完結させます。

感想、指摘を待ってます。


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catastrophe


ごめんなさい。


それではスタートです


いつも通りの転送が終わり部屋に戻ってくると。部屋にはたくさんの仲間が転送されており一人ずつ見ていくとやはり数人程帰ってきていない。

新人は範囲外で爆発して死んだのは知っていた。そして、坂田もぬらりひょんにより死んだ。

 

また、重要な戦力が死んだ。

 

……正直こんな考えになってしまう事が嫌になってくる。

人を駒のように扱う自分の思考が嫌気を指す。

この世界は作り物の世界とは言え彼らにとっては生きている星で、一つの生命体として意思を持っている。

そんな彼らを俺はどうしても、言葉を話す人形にしか見えない時がある。レイカを放っておいた事も含め彼らに対する罪悪感を感じていないのだ。

 

やめよう、こんなことをいくら考えても答えなんて出てこない。

今は目の前のことだけに集中しよう。

 

 

「ただいま。」

 

 

その声が聞こえると同時に抱きついてきたのは、恵だった。

 

 

「よかったよ…互いに生きていて。」

 

 

「そうだね、今回は中々厳しい敵だったもんね。」

 

 

そんな話をしていてガンツから採点の合図が鳴り響く。

皆殆どが0点から30点と高くても西の75点と100点を出すものがいなかった。

そして、加藤の番となりその点数が出された。

 

 

加藤ちゃ

 

100点

 

ひゃくてんめにゅーへ

 

 

加藤にとって念願の数字だろう。

だが、ここで抜けてもらうわけにはいかない。

なによりもこれから来る存在は、ガンツの存在があってようやく生きられるんだからな。

 

 

「皆。これからについて言っておきたいことがある。加藤もこの話を聞いた上で決めてくれ。」

 

 

俺の言葉に全員の視線を集めた。

 

 

「結論から言わせてもらうと、一週間後に何かが起きる。」

 

 

「っ!……お前それを何処で。」

 

 

俺の言葉に反応したのは西だった。

奴は色々なネットワークから情報を手に入れている。この事を知っているのは当たり前だ。だからこそ、俺がその情報に辿り着いている事に驚いているのだ。

まぁ、この知識は原作知識だが。

 

 

「お前が最初に言っていた事だろう?西。何かに備えているって。」

 

 

「た…確かにネギ星人の時に言ってたな。」

 

 

「まぁ、情報源は秘密だがこれは確定事項だ。この採点が終わったら証拠のタイマーを見せよう。」

 

 

「で…でも俺は、」

 

 

「加藤には悪いと思うが、これから解放された場合高確率で死ぬ事になるかもしれない。それほどの事態と考えた上で判断してくれ。」

 

 

俺の突然の申し立てに流石に加藤は黙る。

だが、加藤の目は俺をしっかりと見ていた。

 

 

「………わかった、竜ちゃんを信じるよ。…竜ちゃんは意味のない事はしないって分かってるよ。」

 

 

「すまない。…となるとこの100点はどうすべきか。」

 

 

ここで自然とほとんどの人が桜井へと視線が行った。

彼の師匠の坂田が今回のミッションで命を落としたからだ。

 

 

「……正直、師匠を生き返らせたいと思っていますけど。師匠はそんな事を望んではいません。あの時、僕たちを命がけで逃してくれた師匠はそれなりの覚悟だったから、生き返らせるのは違うと僕は思います。」

 

 

桜井の顔は嘘をついているものではなく本心からの言葉だとすぐにわかった。

 

 

「ガンツ…2番で。次回までに用意してくれ」

 

 

そのまま引き継ぎが出来ないもので仕方なく2番を選択する。

その後採点は終わり真っ黒なただの球体へと変わった。

俺はガンツの中身の男性に向かってあるキーワードを呟いた。

 

 

「katastrophe」

 

 

言葉に反応したガンツは画面に数字を表示した。

よかった。これで反応無しだったら結構な大恥だった。

 

 

「有馬…なんでそれ知っている。」

 

 

「とある情報筋からな」

 

 

この事について唯一知っている西が俺に突っかかるが適当に流す。

数字は時間を表しているが日数に変換すると約7日後。ちょうど1週間後にこのタイマーが終わる。

そうなると1つの強力な宇宙の種族がやって来る。

 

 

「このタイマーが示すのは、正直分かってはいないがこんなデスゲーム紛いの事をやらされている時点でいい事ではないのは確かだ。」

 

 

まぁ、ここで全てを言えるわけがない。

信じてもらえてもみんなからは疑問が残るためここは分からないフリをしておく。

それに、この一週間以内にローマでの最後のミッションがある。

下手をすればここの全員が死ぬほどの危険が伴うミッションだ。

下手な事は言えない。

 

 

「だから、各自で悔いの残らない時間を過ごしてくれ。」

 

 

来るべきカタストロフィに向けて、最後の時が近づく。







急な投稿本当に申し訳ない。


感想指摘を待ってます。


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合うはずのない2人が出会う。

自己満足で書いてるつもりだが、結局は誰かに評価されたいんだろうな。
そう思った鼻眼鏡です。



それではスタート


ミッションが終わり2日経った。

これまで通りの日常

しかし、やるべき事は沢山ある。カタストロフィを生き残る為に準備は欠かせない。

必要なのは個人の生き残るだけの力と現状の確認だ。

記憶にある限りの情報だと後数日でローマに飛ばされて鈴木さんと稲葉が死ぬことになってしまう。

 

正直、稲葉は俺を殺そうとしたし原作でも中々のクズっぷりを発揮させていたから嫌いだが、だからと言って死なせてしまうのも良くない。

和泉を救えたことにより、原作は変える事が出来ると確信を得た。

だが、それの反動として良くない変化がこの世界で起こっている。一人ひとりの行動が違いそこから生まれる差は後々、全く違う物語を始めてしまう。もはや、ここは原作とは違うパラレルワールドという事になっている。

 

 

「………街に出るか。」

 

 

「ん?竜伍君、外出るの?私も〜」

 

 

時間は無いが考えすぎても考えが纏まらないからリフレッシュがてらに外の空気を吸いに行く。

恵もついてきて自然と手を繋いでいた。

 

金は基本食材や最低限の生活必需品だけ買っていてそれ以外は全部貯金して金には困らない。

あまり趣味も無い為彼女とデートするくらいの金があって心配する事はない。

よって、この前買った『彼氏、彼女との成功するデート本』を参考に行動に起こそうとしていたのだが。

 

 

「なぁ〜彼女〜そんなもやしよりも俺たちと遊ぼうぜ〜」

 

 

「ご飯も奢るよ〜欲しいものも買ってあげるよ〜」

 

 

治安悪すぎだろこの世界。

街中を歩いているだけで、話しかけられてことを大きくしない為路地裏に向かった。

当然だが、俺も恵もスーツは着ていない。街中でふとした事でスーツのパワーが発動して警察沙汰だけはごめんだからな。

それにこいつらはスーツがあろうがなかろうが問題なく再起不能くらいは可能だ。

恵の方を見ると。

 

 

「…………」

 

 

恐ろしいまでの無表情だった。

という事は、恵がこのチンピラを消しかける前の合図でもある。

なので、仕方なく俺が一歩前に出ようとした瞬間だった。

 

 

「お…お巡りさん!!こっちです!!」

 

 

路地の入り口あたりで太陽の光が反射して見えないが、1人の男が大声を出していたのが見えた。

 

 

「ああん?…今時そんなの引っかかるかよ!」

 

 

「舐めてっと…ぶち殺すぞ!!」

 

 

チンピラA.Bは、大声を出した男の方へ向かい歩き出そうとしたが。

 

 

「いや、舐めてるのはお前らだろ。」

 

 

敵に背後を向けた時点で大抵アホだが、この好機で相手の膝裏を蹴り地面に膝をつけさせそのまま頭を鷲掴み壁に叩きつける。

もう1人は、振り返る時に恵が距離を詰めて顎に一発軽く入れてふらついた所で顔面に飛び膝蹴りを打ち込んだ。

多分、骨にヒビは入れただろうな。

 

時間にして10秒以内で行われたしばきを終えて路地の入り口に向かって歩いた。

一応、彼にはお礼を言わなくてはいけないからな。

そして、路地の入り口にいた男女を見て俺は目を見開いた。

 

 

「は…ハハハ…お強いんですね2人とも。驚きました。」

 

 

「驚いたのはこっちだよ。急に走り出したと思えばあんな危険なこと。」

 

 

「あ〜ごめん()()()()()

 

 

「もう()()()()()…あの大丈夫でしたか?」

 

 

この呼び方は、俺は何度も見ていた。

その顔は何度も見ていた。

そして、彼の隣には彼女が居た。

 

 

「ええ、平気です。それと、ありがとうございます…助かりました。」

 

 

「うん…平気だよ。」

 

 

俺は特典のおかげで顔には出さない事が出来た。

それでも、この2人を前にするのは流石に驚くなというのが無理な話だろう。

 

 

「そうですか…それは良かったです…って…あ!時間!」

 

 

「しまった…もうそんなに時間がない。」

 

 

「多分走れば間に合うよ!」

 

 

2人は慌てた様子で時間を見て走り出そうとしていた。

 

 

「すみません…俺たち映画あるんで。」

 

 

「ああ、わかりました。改めてありがとうございました。」

 

 

「はい…それでは。」

 

 

2人は頭を下げて走り出し人混みに紛れて姿を消した。

 

 

「ふふ…お似合いの2人だね。…あ!名前聞くの忘れてた。」

 

 

「そうだな…次会った時に聞こう。」

 

 

俺たちも再び街中に歩き出す。

あの2人を直接見てわかった。

互いが愛していてそこに何の汚れのないように見えた。

確かに美しいものがある。

そう感じた。

 

 





マジ寒すぎ手袋が必要になるこの季節。


感想指摘待ってます。


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文字化けは起こると大抵ホラー


前回の話から約2年

まじで何やっているんだろうと自己嫌悪しながら書きました。
これ完結すんの?
感想ありがとうございます。

それではスタート




原作主人公との数奇な出会いを終え、俺と恵は今日もトレーニングで人気の無い建造中のビルで飛び回る。

最初はもっと他のメンバーも居たのだがついて来れない者やビルから落下し怪我をしたメンバーも居たため中止となって各自で練習することになった。

誰もいないビルの中でスーツの閃光が飛び交う。

 

恵はスーツを使った動きを完璧にマスターしていた。その上達速度は異常であり俺の動きについてくるのだ。だが、俺にもチート能力で少し先の未来を見ることで、恵よりも優位に立てている。

正直末恐ろしい話である。

和泉や風のように近接戦闘にも引けを取らず、狙撃においても1番の実力を持つレイカよりも当ててくる。

 

疑問でしか無いが現時点では解明できる証拠も無いため問題を放置する。

どうせ考えたところでわかるわけないからな。

 

 

「隙あり!」

 

 

「声出してちゃ意味無いだろ。」

 

 

壁や鉄骨を足場に高速移動で動き回る恵は、俺の背後を取り蹴りを振り下ろすも俺は半歩横にズレて避ける。

こんな動きを容易にできてしまう恵は、星人相手に引けを取らないだろう。

恵はそのまま近づき近接戦に持ち込む。一発一発が人間の急所である部分を正確に突き偶にスーツ破壊の攻撃も織り交ぜ攻撃してくる。その打撃を俺はしっかり見てから避け続けてゆく、しかしその攻撃を続けられると次第に俺の予知する未来の選択肢が減ってくるのだ。

絶え間ない攻撃は俺の集中力と疲労を削ぎ落とし可能となる動きが減り選択肢が減るのである。

 

この現象は前にもあり、それはぬらりひょんと対峙した時だった。

 

 

「…フッ!」

 

 

「キャッ!…ギブギブ!!」

 

 

恵の攻撃を避けその腕を掴み肩を押し地面に押さえつけ無力化させる。

そして、恵は空いている手で地面を叩き降参の合図を送る。

今はまだギリギリで勝つことができるがすぐにでも追いつかれそうな勢いに恵を見てどうすべきか考える。

 

 

「すまない、やりすぎたよ。」

 

 

「ふぅ…じゃあもう今日は終了ね。」

 

 

寝転がる体制から飛び上がった恵は笑顔で言う。

その顔は純粋な笑顔で嘘のない顔だ。

しかし、その顔が何故か恐ろしい。

この笑顔の裏に何があるのかそれがわからない事が恐ろしい。

そんな考えをしていると体が硬直し耳鳴りが始まった。

 

 

「残り時間まで少ないのにまだあるんだね。」

 

 

「だが、いつも通り生き残ることだけを考えればいい。それが重要だ。」

 

 

その言葉を交わすと転送が始まった。

 

 

GANTZ部屋

 

 

転送された先のいつもの部屋はいつもとは様子が違った。

電気は消えて新たな参加者は居なかった。

その様子に先に来ていたメンバーも不安を隠せていなかった。

すでに見ての通り異常な事態に震えている人間もいた。

途中稲葉が俺は死ぬだの喚き散らしていたのだが、俺はそれを無視する。

稲葉はここに居る人間の中では最も人間らしいと思う。

恐怖に震えて生きるためになんでもする姿、必死な姿。俺にも覚えのある姿だ。

だが、ここまで来てしまってはそれはもう必要ないのだ。これから戦う敵は未だかつてないほどの強敵。

それに挑まないといけない主人公の代役である俺には、必要ない。

 

あー……しい…あ…さ…ザザッ……き………き…ぼ…

 

流れる接触障害だらけの体操の歌、その歌がかなり不気味さを感じさせる。

次にGANTZはいつものテロップを出すがそれも文字化けして読めなかった。例によって敵の情報もまったくわからないもので、GANTZは開き武器を出す。

 

 

「全員気を引き締めろ…多分前回のぬらりひょんよりも遥かに上回る敵のはずだ。」

 

 

「何が起きるかわからないカタストロフィの前に……こんな」

 

 

加藤の呟きも最もで誰もがそう感じているだろう。

 

 

「来るぞ。」

 

 

俺の言葉の後にはそれぞれが転送が始まっていた。

 

 

イタリア:ローマ

 

 

俺の目の前には旅番組ではよく放送されるであろう景色が目の前には広がっていた。

石の地面に全体的に白い建物がたくさん建っている。

まさしくテレビで見た景色だったが……

 

 

「岡が着ていたヤツだよな。」

 

 

加藤の言葉に全員が息を呑んだ。

目の前には広がるのは外国人の死体で当たるところにあった。

それでいて、目の前には前回の大阪で最も実力のあった岡八郎が着ていたハードスーツ。

それを着た外国人の上半身だけの死体が転がっていた。

相手の問題だが100点の星人を圧倒する力のあるスーツが、無惨にも真っ二つとなっていることに一同が鳥肌を立てた事だろう。

竜伍も知っていたが、その光景に気を引き締めた。

死が常に隣にいる感覚だった。

 

 

「進むぞ。」

 

 

竜伍の言葉に一歩ずつだが動き出す一同。

 

ローマの最も有名な場所といえば、トレビの泉だがそこは白と黒と赤色の三色が広がっていた。

動いている石像。

黒のスーツを着た外国人に。

その死体。

 

飛び交う悲鳴に叫び声、その声は英語に中国語や様々な言語だが何を言っているのか大体はわかる。

殆どが死を覚悟した人間たちたまに混じる頭のイカれた奴。

そして死体に顔を落とす人達。

戦う奴は銃を手にし走り出す。そいつの横を石像が蹴るとスーツの耐久度を無視して簡単に上半身と下半身が離れる。

 

その光景に竜伍は

 

 

「全員戻れ!ここだと格好の的だ!!」

 

 

急いで来た方向を反転して走り出す。

その姿を見た空を飛ぶ天使の石像が2体こちらに飛んでくる。

 

 

「和泉!!」

 

 

「ああ!!」

 

 

俺と和泉はソードを取り出し石像に一刀両断するつもりで振り回すが…

 

 

ガキンッ

 

 

石像を斬るどころか逆にソードが折られてしまった。

 

 

「全員!ソードは使うな銃を使え!!そして2人組で逃げろ、死角を作るな!」

 

 

必要最低限で指示を出す。

流石に修羅場を潜っているだけあってそれぞれが最も近い人と組み散開する。

最も近くにいたのは鈴木さんの為、俺らは建物の細い路地に走ろうとしたところ稲葉が1人走り出し指示とは違う行動に出た。

まぁ、俺の指示に従うような奴ではないとは思っていたからそこまで驚きはせずにいた。

しかし、鈴木さんはそんな稲葉を見て追いかけはじめた。

 

 

「チッ……面倒かける奴だ。」

 

 

俺は悪態をつきながらも2人を追う。

しかし、前から突然現れた天使石像3体がここを通さんとばかりか道を塞いだ。

 

 

「邪魔だ。」

 

 

俺は飛んでくる天使像のその横を通るように回避しそのすれ違いざまにXガンを打ち込む。

残り2体は一体目を囮として空からと横から飛んでくる。

着地と同時に予備のソードを真横に伸ばし建物を刺しそこからさらに伸ばす、そうすると今度は自分の体が押されてその場を回避する。

しかし、そこで空から降りてきた天使像にソードを破壊されてしまった。

それと同時に2体の天使像は重なり俺はXガンを連射し数秒で爆散する。

 

 

「こんなことしてる場合じゃない。」

 

 

急いで2人の後を追いかける。

しかし、2人の大体の位置は把握しているもまったく追いつかない。

流石に不思議に思いレーダーを使い敵の位置を把握することにした。原作では裏路地に大量の銅像が集まって2人が囲まれていたはずだ。

だが、レーダーを見ると集まっている箇所はすぐに発見したが

 

 

「………何故こうもうまくいかない。」

 

 

俺を中心とした周りには大量の銅像が集まっていた。





感想、指摘待ってます。

(言えた立場ではないのは分かってます)


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原作通り

決して気まぐれではなく
これは最初からのシナリオ通りであります。

短くてすみません。

それではスタート


大量の銅像に囲まれた。

俺がやるべきことはわかっている。

出来るだけ全員を生きて返らせる。

最初の頃は原作通りとか言っていたのに生きる中で俺は、救える人は救いたかった。

今では和泉が生きて、坂田は残念だったがここでは稲葉と鈴木さんをなんとかして生きて帰らせたかった。

そして、恵。

 

 

「ここで死にたくはないな。」

 

 

俺は集中力を極限まで高めXガンを二丁両手に持ち撃つと同時に全銅像が動き出した。飛び交う天使像に地面を進む巨大石像。それぞれが不規則な動きでそれでいて速度が速い。

 

稲葉が満身創痍で倒せたのも頷けた。奴らの攻撃は基本接触による物理攻撃、それでいて連携などされてしまえば怪我をするのは必須。それを逆手に接触する奴を片っ端から撃ち抜けば殲滅も可能であった。

しかし、俺は特典のおかげで奴らの動きがよくわかる。

常に動き続け隙のない行動をとり動きを限定させず狙い撃つ。

そして俺は、

 

 

「はぁ……流石に疲れた。」

 

 

極限の集中力で通常よりも多い情報を頭で整理しながら動く為体への負担は大きいが、無傷で殲滅は成功させた。

この付近には人はおらずスーツを着た人達もいない他の人達ももう少し離れたところに大きな音が鳴り響くのでこの近くにはいないのだろう。

俺は再び2人を探すために走り出す。

しかし、一向にこの付近では見つからなかった。

 

 

トレビの泉付近

 

 

竜伍くんと離れてから私はここ最近について考えていた。

竜伍くんは少しづつだけど私の異変に気づき始めている、それをプラスと取るかマイナスと取るかはわからないけれど、今はまだ敵対関係にはなってない。

私は拾ったZガンで石像を潰す。

もう少し…もう少しの辛抱でようやく私の願いが叶う。

 

 

「竜伍くん……今度こそ一緒だよ。平和な世界でね。」

 

 

私は最後の一体の石像を潰し空を見上げる。

その顔には真っ赤な血を垂らしその場には数多の死体が転がっていた。

 

 

GANTZの部屋

 

 

相変わらず真っ暗で不気味な部屋。

そこに転送され俺は理解した。

今回も生き残りイタリアのミッションは完了したのだ。

帰ってきた順では俺は後の方だった。

 

 

「よかった!竜ちゃん!なんとか帰って来た。」

 

 

加藤が俺の方に手を置き安堵し

 

 

「リーダー良かったです。俺今回ダメかもって思ってて…本当によかったです。」

 

 

桜井が安心して壁にもたれていた。

 

 

「おかえり竜伍くん。」

 

 

「ああ、ただいま。」

 

 

恵は俺に抱きつき俺も抱きしめ返す。

そんな姿を見て中坊の西はGANTZに向かい

 

 

「おい!さっさと採点しやがれ…見てらんねぇよ。」

 

 

「おい西!まだ帰って来ていない人がーーー」

 

 

ジ……リリ…リリ…リ…

 

 

俺はすぐさま誰がいないかを確認した。

11人いたメンバーから現在は7人

稲葉、鈴木さん、パンダそして

 

 

「和泉…嘘だろ。」

 

 

 






もう一度言います。
これはシナリオ通りです。

感想、指摘待ってます。


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ミステリアスな女性にはなんかある。


こんにちは

頑張ります。

それではスタートです。


イタリア

ローマ

 

 

周りは血塗れの阿鼻叫喚で溢れるこの場所で私は、ゆっくりと顔を落とす。目の前には黒髪長髪美少女が絶望した顔で私を見ていた。

 

 

「い……言われた通り今日まで一切話しませんでしたし…会いにも行ってません。」

 

 

「ん〜…よろしい。……ちゃんと言われた通りできる子は私は好きよ。」

 

 

「だ…だったらもう私を解ほ「誰が喋っていいって言った?」っ!…ごっ…ごめんなさい!!」

 

 

彼女はすぐに頭を地面に付け身体は震えている。

私はSって訳ではないがこの光景は高揚する。

彼女ってなんだかいじめたくなってしまう。まぁ、だからと言って何をするって訳ではないが。

 

 

「うんうんわかってるならいいよ。ここで私の言うこと聞いたらご褒美としていいこと教えてあげるから手伝ってくれるよね?」

 

 

私は彼女の頭を踏みつけながら足をぐりぐりと動かすが彼女は一切動かない。

 

 

「は…はい。精一杯頑張らせていただきます。」

 

「よろしい!じゃさっさと終わらせよっか。仲間殺し。」

 

 

そして私達は見事にその目的を達成した。

彼女はなんの躊躇いもなくソードを振るい2人を切り裂いた。

そして私も

 

 

「わぁ〜やっぱり強いね〜」

 

「いったい何のつもりだ!岸本!!」

 

 

振りかぶるソードに鍔迫り合いとなり硬直状態が続く。

 

 

「本来は居ないんだから大人しく運命に従ってよ!!」

 

 

岸本の一撃はスーツの力とはいえ和泉の力を上回っていた。

強い上からの一撃には和泉は片膝を地面につけてしまう。

 

 

「ほらほら、死んじゃうよ〜」

 

「ぐッ!…強い」

 

 

ソードによる連続技にいなすが少しづつだがあたりダメージが蓄積されていく。

それに加えて

 

 

「ほらほら次は上からだよ〜」

 

ギョーン

 

 

落ちていたZガンにより移動先を制限され思う通りに近づかず、そして気づけば近寄られ近接攻撃が始まる。

戦いにおいてはるか先を見ているかの如く動き回りそれは竜伍を彷彿とさせる。

 

 

「くそッ…一か八か。やるしかない。」

 

 

和泉はソードを伸ばしながら走り回る。

岸本のZガンにやられない為にもソードの刃を当てられないように細心の注意をしながら走り回り自身の必殺の一撃を構える。

 

 

「あーそれね。たしかに今まで沢山の星人を切り裂いてきた技だよね。うんうん、よく覚えてるよ、彼が読んでたからね。」

 

 

岸本はぶつぶつと呟きZガンを撃つのをやめた。

そして、Zガンを捨てた。

 

 

「いいよ…斬れる物なら斬ってみなよ。」

 

 

岸本はソードも構えずに棒立ちとなる。

和泉は罠であると考えたが、どちらにせよここで決めなければやられるのは分かっていた。

 

 

「竜伍…悪く思うなよ!」

 

 

和泉の構えたソードは振りかぶると最初の進みでローマの建物を切り裂きその一閃は和泉の出せる人生の中で最も強い一撃であると本人は思った。

迫る刃に一向に動かない岸本は目を瞑っていた。

 

 

「スゥ……スゥ……ハァ〜……よしッ!」

 

 

岸本は数回の呼吸の後に目を覚まし右足を振り上げソードの側面に足裏に合わせて全力で地面を踏みつける。

直後にその場には爆発でも起こったかのように砂塵が巻き上がりその場一体を砂埃を舞い上がらせた。

 

風により辺りの視界が開けた時には和泉の頭を片手に持つ岸本が立っていた。






もっと頑張ってみます。
モチベ上げるの頑張ろう。

感想、指摘待ってます。


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