ストライク・ザ・ブラッド~第四真祖と大怪盗~ (義流)
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プロローグ
-side古城-
「やっぱり暑いな、絃神島は」
絃神島は、一年中常夏の島。しかも今は夏休み、
暑くないわけがないのである。
「おーい古城!アイス買ってきてやったぞ!もちろんお前の奢りだけどな!」
「なんでだよっ!」
俺の名前は暁古城、突然吸血鬼になってしまった
うえになった辺りの記憶が全くないというおまけ
付きの不幸な少年?である。
そしてこのアイスを俺に奢らせようとしてやがるのが
矢瀬基樹、俺の親友であり悪友である。
「えーそんくらいいいじゃねえか」
「今月金欠なんだよ!」
「それ以前にお前俺に金借りてたよな?あれ返してもらってないんだが?」
「ぐっ!わかったよ奢ればいいんだろ!?」
「わかればよろしい」
「あれ?古城に基樹じゃない」
「おー浅葱じゃねえか」
こいつの名前は藍羽浅葱。俺のクラスメイトで友人である。
とてつもないプログラマーで、電子の女帝とか呼ばれてるらしい。
「おー藍羽、古城がアイス奢ってくれるってよ」
「え!本当?ありがとう古城!」
「おいちょっとまて。なんで浅葱の分まで奢ることになってるんだよ!」
「俺がお前に貸してる金より安いだろ?藍羽の分も返済に上乗せしてやるから」
「わかったよ!二人分奢ってやるよ!」
「わーお!古城ったら太っ腹!」
「ったく」
いつも通りの、何の変哲もない日常。
第四真祖になったからといって、そこまで変わらないと思っていた。
だからこそ、この時は思いもしなかった。この日常に、あんな形で
亀裂が入ることになるなんて。
-sideOUT-
-side???-
「ここが絃神島か!暑いな!ベルトさん!」
「そうなのかね?私はベルトだからわからないし、それに
君のそのしゃべり方のほうが暑いよ?」
「そうか?常夏の島だからこんな感じのほうが良いかと思ったんだが」
「いや、気温が高いだけで、しゃべり方まで暑くする必要は無いんじゃないか?」
「そんなもんかねぇ?」
俺は今、ベルトと話している。通行人から見たら、確実に
不審者だ。まあ、だから今はビルの屋上にいるわけだが。
「で、あんたが探してる奴、何て名前だっけ?」
「さっき言ったばかりだろう?暁古城だ」
「暁古城、ねぇ。確か第四真祖、だっけ?」
「あぁ、そうだ。しかも第四真祖である前に、強く、決して折れない心を
持っている。まさに戦士に相応しいよ」
「へぇ。でもさ?そいつが本当に戦士として戦ってくれるかわからねぇぜ?」
「もちろん、その可能性も無いわけではない。しかし、暁古城は彼の
紹介で聞く限り、面倒くさがりだが、自ら戦う覚悟があるという話だ。
むしろ自ら戦士になりたがるかもしれないよ?」
「ふぅん。そうなんだ」
なんでこいつがそんなに会ったこともない奴を信用しているのかは
わからないが、ここまで熱弁するんだから、まあ良い奴なんだろう。
ていうか、その紹介した彼って誰だよ。むしろそっちが気になる。
まあそんなこと言ってても面倒くさくなるだけだし、出発するかな。
「じゃ、そろそろ探しに行くか」
「そうだね。夏休みだからどこにいるかわからないし、それに急がないと
『奴ら』が活動を開始してしまうかもしれない」
「じゃあ急いで探さないとな」
「その通りだ。行こう!『東条伯』!」
「オーケー!ベルトさん!」
そういって俺は、急いでビルを降りた。
-sideOUT-
これは、これから始まる物語の序章。
機械仕掛けの生命体《ロイミュード》と、
戦士《仮面ライダー》の、険しく長い、戦いの幕開けである。
以上、プロローグでした!
思ったより短いし、そのうえ駄文、キャラのしゃべり方が
おかしいなど、最初からクライマックスな状態ですが、
末永く、よろしくお願いします。
あと、感想、意見、いちゃもんなど、どんどん
書いてくださるとうれしいです。
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