ハリー・ポッターと黒の姫 (ルルティエ)
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序章

初めまして!!
初投稿のルルティエです。
至らないところもございますけれど、そういうところはご指摘いただけると幸いです。
完結まで、駄作ですがお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは、記念すべき(?)一話目、どうぞ!!


 

私は一体、どうしてこの家に生まれてきたのだろう?

いったい、何のために?

両親にさげすんだ目で見られるため?

それとも、姉弟にこき使われるため?

いったい、私が何をしたというのだろう。

 

いいえ、答えはわかっている。

私が、”闇の魔法使い”となるだけの素質がないから。

 

だけれどね、お母様。

しいたげられた小鳥にだって、翼はあるのよ?

だけれどね、お父様。

私に”闇の魔法使い”の素質がないからって、無能ってわけではないのよ?

だけれどね、セシリア、フェンリス。

あなたが家族をいじめていることに変わりはないのよ?

 

 

私の存在を、家族は隠したいみたいね。

ホグワーツ魔法学校からの手紙が来たとき、

「この子はスクイブなんです。」っていってまで私を学校に行かせないようにした。

…。まあ、結局マクゴナガル先生に説得されちゃっていたけれどね。

 

お母様、お父様。

私は、今まで散々立派な”闇の魔法使い”になれるように、努力してきたよ?

けれどね。

もうそれもやめるの。

だって、私は素質がないんだから。

こうなったら、精いっぱい”光の魔法使い”として、生きてやるんだから。

 

 

たとえ、認めてくれなくたってかまわないの。

だって、それも私という存在を認知してくれているっていうことになるでしょう?

 

 

もうすぐね、ホグワーツ城が見える。

とっても壮麗なお城。

あなたたちにいじめられていたころとは比べ物にならないほど、楽しい生活がおくれそうだなって思うの。

 

そうそう、今日知り合ったお友達を紹介するわね。

ハーマイオニー・グレンジャー。

聞いたことないわよね。

 

もちろんそうでしょうね。

だって、彼女はあなたたちが嫌いな”マグル”の生まれよ?

 

とっても優しい子だし、あなたたちの無駄で自己中心的な教育が間違っているってよくわかったわ。

 

今日、お母様やお父様にこのお手紙を差し上げたのは、あなた達との決別を告げるため。

 

 

まずは今までの感謝を述べるわ。

まずは、お母様。たくさんのことを教えてくれてありがとう。

あなたが教えてくれたことと逆のことをすれば、友達がたくさんできそうです。

次にお父様。

あなたがいなければ私は殺されていたのよね、助けてくれてありがとう。

最後にセシリアとフェンリス。

散々私をいじめてくれてありがとう、おかげで危機察知能力だけは人一倍身に付いた。

 

本当はね、普通の家族みたいにみんな仲良く暮らせたらいいなって、ずっと思っていたの。

 

けれどね、ようやく気が付くことができたから。

 

私は、あなた達と、決別します。

 

今までありがとう、そしてバイバイ。

休暇も、別荘に行くから本宅にはいかないと思う。

 




…。序章、明るくなってしまいました。
本当は、主人公、もっと根暗な子なんです!!(の予定)


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