紅髪の奇才と、藍眼の白騎士…たまに鬼神 (天海 ヒロト)
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第一章 鬼神紅華、IS学園に参上す...
第一話 紅髪の奇才との出逢い


……桜が舞い散るこの季節…普通なら笑顔が絶えることのない季節だがある者は……

 

「…やっぱり駄目だ、この状況ぜってえ馴れねえよ…」

この俺、御影 颯魔は今絶賛、鬱モード突入中だ。何故、こんな所に居るんだ…と。

俺は、今年晴れて高校生になる…それならまだいい。だが……

「何で…何で、ISを動かせてしまったんだ…」

IS…それは、本来女性しか使えない代物なのだ。しかし、それを俺は動かしてしまったんだ…。

「…か…くん………御影君!!」

「は、はいっ!!」

しまった!!先生の話聞いてなかった…。

「…自己紹介…してほしいんだけどな…君の番なんだ……やってくれるかな??」

「あ、はいすみませんでした〈ガタッ〉…えーっと、御影 颯魔といいますISが使えちゃった幸運な男子です。趣味は料理で、好きな事は絵を描くことです…これから3年間迷惑をかけてしまいますが、なにとぞヨロシクお願いします」

…コミュ障スキルが働くこと無く、言うことがスラスラ言えて良かったー…と思った瞬間─

「「か…」」

「か??」

「「かっこいいーー!!(゜∀゜)」」

「…はぁ!?いやいや、そんなことないって!!中学生の時一人も彼女出来たこともないんだぞ!?」

あまりの、驚きに少々声を荒げてしまった…

「はいはい皆さん座ってー、まだ篠ノ之 束さんがいるでしょー、はい篠ノ之さんお願いします!!」

ナイスだ先生!!今のは良かった助かった…えーっと次は篠ノ之さんだっけ…

「篠ノ之 束です、よろしくお願いします…」

篠ノ之 束か…この娘が、IS開発者か……「こんなに可愛い娘がこんなの作ったんだ……」

「え!?私が……可愛い娘!?」

「……声に……出てた??」

「う、うん……」

篠ノ之は頬を紅く染めながら、こういった。…また、やっちまったよ…今度から口は謹まないと……

「……大丈夫??なんか、ごめんね……って、おーい篠ノ之さん??……先生、篠ノ之さんが気絶してます。」

……ったく、どうしたら立ったまま気絶出来るんだ??と思っていたらー

「御影君……ごめんだけど、篠ノ之さんを保健室に連れてってくれる??」

「……分かりました」

……なんか今の俺のせいっぽいし、連れてってやるか……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

―保健室―

俺は、今保健室に居る……なんか居ておいた方が良いのかな??…と思ったからだ…するとー

「うぅ……ふにゅー……」

…ははっ、あんなに無表情でも寝てたら可愛いな……元が元だから尚更だ…などと思ってると……

「うにゅー……ふにゅー♪(ガシッ」

……あろうことか俺の腕を抱きしめたっ!!駄目だ…理性が崩壊する!!……でも、あんなに気持ち良さそうに寝てるし……ただ、この体制はきついっ!!……どうすれば、と考えた瞬間ー

「むきゅー……ふにゅー……うにゅ♪(バッ」

……あっ!!まずいって!!ベッドに引き込みやがった!!…ヤバイヤバイヤバイ!!可愛すぎ!!……はぁ、仕方ない……一緒に寝てやるか…と思い、瞼を閉じた……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

―はい、どうもおはこんばんにちは!!初投稿でございます篠ノ之ヒロトです―

 

今回投稿しようと、思った理由は至って簡単投稿している皆様に憧れて投稿しようと、思いました。しかし、書いてみると……いやぁ文章力が無いこと無いこと;^^皆様の力量に再度感動しました!!……っと、ここからは今回のおさらいです。今回の舞台は織斑 一夏君がIS学園に入る9年前の話です。主人公、御影 颯魔がIS学園入学、そして織斑 千冬さんや、篠ノ之 束さんと、共に生活していく物語です。……あ、一話に千冬さん出ませんでしたねww

 

後書きはこの位にして、一話から束さんと寝てしまった颯魔……このあと、どうなるのか…

次回をお楽しみに!!



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第二話 ベッドの中にはご用心

はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。前回…早速コメントを頂きました、ありがとうございます!!
……では、早速行きましょう
第二話 ベッドの中にはご用心…どうぞ!!


「……寝ようと思ってたが……寝ずらいな……」

……本音はそうじゃない、篠ノ之の柔らかいアレが腕に当たってて…理性を保つので精一杯だっ!!や、ヤバイほどこうと思ってた…しかし

「ふふふー♪……ふにゅー♪」

……当の本人はこの様だ、とてつもなく気持ち良さそうに寝てるし……起こすのも気が引ける……まぁ、このままでもいいか、別に死ぬわけj…

「失礼するぞー、あれ御影がいない……どうしたんだ??…」

…あの声、織斑か!?……さっき言ったな、別に死ぬわけじゃないって……すみませんでした私調子乗ってましたハイ……

ってそうじゃない!!今は、生きて帰らないt…

「何でそんなに膨らんでるんだ??(バサッ」

……そうだよね、世の中そんなに甘くないよね……

「や、やぁ…織斑か、どうした??」

ここは作戦変更…添い寝が当たり前のように装えば……

「お前は…お前はこんなところで何をしてるんだっ!!(バシッ!!」

助かるわけないですよね、ハイ分かってましたどうせこうなるって……

「……痛いよ織斑さんよ、ちゃんと弁明の余地位くれよ……」

「あぁ、すまないな…なら説明してもらおうか」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

―?????―

 

「ここは、何処なんだ……」

…整理させてくれ、保健室で織斑に見つかり一発もらう→説明して、なんか半分八つ当たりのような感じでさらに五十発もらい、気が付いたときにはここにいた……もしかして天国!?

※彼の勝手な妄想です;^^

あぁ、俺の人生長いようd……「私達の部屋1341です。」……誰だ!?と思い振り向くと……

「し、篠ノ之!?……えーっと……だ俺たち、同じ部屋??……はははそんなわけないじゃないですかやだなー(棒)」わざとらしく棒読みし、なんとか現実逃避を図る……が篠ノ之の無慈悲な一撃であっさりうちやぶられる……

「そんなわけなくないんですよ……颯魔」

…いや、幻聴かな??なんか、篠ノ之が俺のことを何故か名字ではなく名前で呼んでる……俺が寝ているその真横で……って

「し、篠ノ之!!何で俺の真横で添い寝するが如く寝てんだ!!…後どうでもいいが敬語は止めてくれ、俺たち…同級生だろ??」

……俺が声を荒げて言った…が何故か最初の方はニコニコしながら聞いてきた……そして、俺たちの所で何故か期待するように聞くし……ってか、同級生の所でなんでしょんぼりしたんだ??……これだから女子はよく分からん……すると……篠ノ之はうつむきながらこう言った……

「……だって、あなたも添い寝してたでしょ??だから私もしていいんじゃないかな……って……」

……そりゃ私も添い寝はしましたはい、してしまいましたよ……だけどなんでそれが篠ノ之が、俺を添い寝する理由になるんだ??…と考え……

「篠ノ之、それは誤解なんじゃないかな……だって確かに俺は、添い寝した…ただそれは君が俺の腕に抱きついて…抱き枕の要領で寝られたら……こっちは、きつかったし疲れてたのもあるし第一に、篠ノ之が…」

………俺が必死に弁明しようとしたら……

「……ばね」

「……なんか言ったか??篠ノ之??」

「……篠ノ之じゃなくて、束って呼んで欲しいな……」

……男が女子のことを下で呼ぶのに何か問題とかあったのか??俺が、名字で呼んでたのは…恋人みたいじゃないか下で呼ぶのが……まぁ第一に、俺に恋をするなんてあり得んましてや、こんな可愛い娘はあり得ん…しかし、そんな可愛い娘のお願いだ、断るわけにもいかず……

「あぁ分かったよ…………束…でだ……続きいくぞ……束があまりに幸せそうに俺の腕を抱きしめながら寝てるから…あぁ可愛い娘だなって、思いながら起こすのも気が引けるし……んでまぁ、あぁなったんだ……」

……あれ??なんか束、途中から頬を紅く染めながらうつむいてる……そして……

「私が…可愛い娘??…」

……と問われたので俺は

「あぁ、可愛いぞ俺には勿体無いぐらいにな」

……と当たり前のように返すとなんか、更に頬を紅く染めるし…俺、なんかへんなこと、言ったか??などと思ってると……

「私が、颯魔に勿体ない!?…じゃあ私さえよければいいのかな…」

…後半部分が全くと言っていいほど聞き取れなかったが…ん??もう19時か…なら

「束、飯行こうぜ……」

……と誘う、すると…

「うん!!分かった!!」

……さっきまでのかしこまった雰囲気が何処か消えていた……




はい、いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
さぁ、今回は束ちゃんがなんか、頑張ってましたが流石颯魔、全く気づいはないですね…それどころか彼、やりましたね(笑)。
さて今回も、千冬さんがあまりでてませんが……あまりでてませんが…次回出ますよ!!(絶対とは言ってない)


……さて、ここ辺りで次回予告、颯魔が束と一緒に夕食をとるんですが…まぁ、普通なわけ無いですな(笑)。次回をお楽しみください!!それでは!!


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第三話 食事中にこそ警戒を・・??

・・・今日は災難続きだった・・と、俺はため息をつく・・朝から、慣れない自己紹介や、ISの製作者の篠ノ之 束との出会い、そして束の直立したままの気絶、保健室へ行き寝かせ…何故か俺まで引き込まれ、そこに不幸が重なり織斑 千冬が入り、どこから出したか分からないが竹刀で51発もらい、俺が気絶気付いたときには1341室・・俺の部屋で寝かされていてベッドが2つあるにも関わらず横に束がいて…軽い会話をしてーー

 

今、食堂への廊下を歩いている・・。ったくこの学園はどこまで俺の心身をぶっ潰せば気が済むんだ……もう心も体もバッキバキだよ!!などと心でぼやいてると・・

「どうしたの??颯君・・元気ないケド・・・」ー束がいう・・

「今日一日で心も体も限界なんだよ・・ってか颯君ってなんだ・・後、束・・そんなキャラだったっけ??」…食堂に着けば座れるし食事も摂れる……そういや、俺と束昼食摂ってなかったな……道理でお腹が、空いてるわけだ。……

「う~ん、合っているというか・・・私、興味ある人にはそんな口調なんだけどね…」

「・・・まぁ、ある意味でいうコミュ障だな??俺と一緒だな」

なんとなく俺と同じ境遇なので同情の気持ちで呟くとー

「え!?俺も…ってことは、颯君・・・コミュ障なの!?」ーと返答がくる・・・

「え!?…ってどういうことだ、そんなにアイアンクローが欲しいか・・」

「いやいや!!そんなつもりで言ったわけじゃ!!」

…相当焦っている・・・ってことは・・・その痛みを知っている奴か・・・まぁ、そこまで詮索するきはないが……

「ははっ、冗談だよ冗談。全く束は可愛いな~、俺こういう娘……タイプだわー」

ーとボソッと呟くと…束は何故か頬を紅く染めた……あ!!ヤバイ!!座れなくなっちまう…

「おーい、束!!早く行こうぜ!!座れなくなっちまう」

「え!?あぁ、待ってよ颯君!!!」

俺たちは廊下を駆けた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

―食堂―

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・ま、間に合った…ちょうど角が空いてた…」

「はぁ、はぁ・・・そ、颯君早い!!束さんを置いていく気!?」

あ、いつの間にか束を置いていってた…

「わりぃ、束のために席をとっててさ・・・また今度何か付き合ってやるからさ・・・許してくれ…」ーと、謝罪のつもりで言ったが束はなんか、ごにょごにょしてて分からなかった……いくらたっても束が現実世界に戻って来ないので体を揺すって強制的に戻そうとした。

「おーい束、束ってば!!」

「・・・ん!?颯君どうしたの??」

「どうしたの??じゃねえ、また気絶するかと思ったんだぞ!!心配したんだぞ!!」

「え!?・・・ごめん颯君・・・」

「い、いや謝らなくてもいいって、心配しただけだから…そんなことよりご飯頼もうぜ、俺たち昼食も摂ってなかったし…束は何がいい??」

…元より、俺が行かないといけないと思ってたが束はー

「え!?いや、颯君いくらなんでもそりゃよくないよ」

「…いや、それだけは譲れないよ・・・流石に女の子まで、並ばせるわけにはいかないよ…さぁ、遠慮しちゃだめだよー」

やや、押し気味に言うと、束はー

「じ、じゃあお願いねーえーっと・・・ナポリタンと、ショートケーキ・・・でよろしくねー」

…これが最初の夕食か…単純に好きなんだろうな・・・俺は、ある音楽が頭をよぎる・・・アレにしよう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さぁ買ってきてあの音楽を、実際かけ、束の所へ戻る……帰ってくる途中に、『御影君ってそんなに食べるの!?』と聞かれたが、『ははは、まぁ昼食摂ってなかったしね…』と適当にいなし・・・おや??ここにいてはいけない奴がいるな…狙いは、俺と束か・・・あれの出番か・・・

 

「束~、はいナポリタンと、ショートケーキね」

「わぁーありがとうー・・・颯君は、ラーメンと杏仁豆腐??……中華好きなの??」

「あー・・・いや今日頭によぎったのとかけた音楽が中国系音楽だったから・・・」

「・・・何の音楽かなぁ??」

ー気になってるのかな……まぁいいか、正直に答えよう。

「知らないと思うけど上海紅茶館っていう、あるゲーm…」

傷つくの覚悟で答えると、喋っている途中でー

「え!?それって東方projectじゃないの!?」

「!?・・・束って東方projectも知ってるのか!!・・・ちょっと待っててー・・・」

「・・・ん??どうしたの??」

…あいつ撃とうとしてるな・・・はぁやるか・・・

『パァンッ!!』…と乾いた音が鳴った瞬間、周囲の時間の流れを遅くするスペルを唱える…

「【空間操作=リバース・スプレット】!!」

ーこれでまず、周囲の安全を確保・・ははっ束・・驚いて目を丸くしてるその束にウインクをしてやる・・・束からしたら、今の俺、速すぎて残像が見えてるのかな??まぁ、いいか弾の処理しないと・・・

「リリース!!【紅華刃=ブラッディー・ローズ】!!・・・いくぞ御影流剣技其の一【狂華鬼刃=紅椿】っあ!!」

…【紅華刃=ブラッディー・ローズ】は2mほどの太刀で刀身に紅い薔薇のデザインがあり、ISにも対抗出来る業物だ。更に御影流剣技は、颯魔が独自に磨いた剣術で【狂華鬼刃=紅椿】は、儚く散る椿が如く一撃で相手を太刀斬る技である。

「ふぅ・・・スペル解除・・・逃げたか・・束どうした??」

「颯君、今何してたの??」

内緒にしておきたいので素直に

「なーいーしょ」と返す

しかし、束は、「颯君・・・あの剣…どことなくレーヴァーティンに似てるんだけど・・・」ーと言うので

「そうだよー、こいつのモチーフはスカーレット姉妹だからな…ささ、飯の続きだ・・・」

この時、織斑 千冬は、はっきりわかった、御影 颯魔こそが自分の相棒だ・・・と。しかしまだ颯魔と束は、その思いに気付いていない・・・・・




はい、いつかぶりですね篠ノ之 ヒロトです。さて今回はいかがだったでしょうか???
私の大好きな東方projectも出すことが出来ました。少しバトルっぽい要素をいれてみましたが・・・まぁ、酷かったですね:^^

さぁ、まぁ今回も束さんがメインでしたが……次は千冬さんのターンになるのか……はたまた、このまま束さんが出続けるのか・・それは、書いてる私自身分かりません!!(笑)。
さて、次回もお楽しみに、それではまた。


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第四話 映りこんだ紅と藍の天才

はい、いつかぶりだな颯魔だ。さて、何故こんな始まり方かと言うと、ただいま、絶賛鬱モードに入ってるからです、はい。・・・何故か、それは簡単だ・・・

「・・・束、それはさすがにやめて欲しいな・・・」ー今日は本当に現実逃避したくなる一日だ・・・俺は普通に食事を済ませて普通に帰ろうとしてたが、それを許さない人がいる・・・そう今俺の腕を、束の柔らかいアレや・・・に抱擁されている。っ!!ヤバイヤバイ!!理性が、完全に崩れてしまう!!更に御影流剣技を使った後なので、このとおり女の娘にも引っ張られていく・・・

「え~やだなーだってこの温もりを何時までも感じてたいんだもん・・・えへへ~♪束さん可愛いでしょ??」ーと還される・・

「ま、まぁ絶世の美女だしな」ーと当たり前のことを呟く・・・すると束は何故かー

「あ、あのさもし良かったら・・・」

「ん??なんだ??何かようか??」ーと問うが・・・それに対し束は、

「う、うんゴールデンウィークさ…予定が無かったらだけど、束さんと遊ばない??」ーゴールデンウィーク・・・アレしか予定無いし・・・まぁ付き合ってやるか

「さっき、付き合ってやるからって言ったしな・・・いいぜ、ただ5日は例大祭行くから・・・あ、ついてくるか??」

「東方のでしょ、行かないわけないじゃん!!もちろんついていくよ!!」

・・・かなり、ぐいぐい来るなぁ・・・まぁこれでGWの予定が出来た。楽しみだ・・・

 

―颯魔 sideout―

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

―束 side―

やぁ、皆・・・束さんだよ!!早速だけど私、気分が良いんだ~何でだって??ふふふ何でかは、、颯君とデートの約束をしたんだ・・・更に颯君に例大祭に誘われたり…とにかく私は、気分が良いんだ!!だけど今その颯君が危ないんだよなぁー。何でかは、クラス代表を決めるときに起きた出来事が原因なんだ。簡単に言うと、颯君推しの娘、ちーちゃん推しの娘ができたんだ。ここまでなら平和に解決出来るんだけど・・・イギリスの代表生徒のフレイヤ=マエリベリーが『貴方がなるなんて屈辱だわ!!』と颯君に向かって言ったんだ・・・フレイヤ後で覚えてろよ・・・颯君は、許してたけど私は、絶対に許さないから・・・と思ってる内にフレイヤが宣戦布告した。そして、今私と颯君とちーちゃんで話し合いをしている。

「千冬・・・あいつ、強いのか??」

ーん??颯君…今ちーちゃんの下の名前で呼んだってことは・・・

「ちーちゃんと、颯君って知り合いだったの!?」

「あぁ、私と颯魔は、幼馴染みだ」

ーなに??突然の幼馴染み発言・・・

「千冬・・・聞いてた??」

颯君が聞いたー

「あぁ、私からだったら近接なら私に分があるんだが遠距離からはフレイヤに分があるだろうな」

「お前基準か・・・よっぽど自信のある近接でも分があるとしか言えない敵か・・・面白くなりそうだ」

ふーん颯君であの反応か・・・なら私なんて手も足も出ないかもね。…ん??颯君のIS・・・何だろ・・・

聞こうとする前に―

「そういや、颯魔…専用機ってなんだ??私は、白雪で束は、スカーレットムーンだが・・・」

「はぁ??専用機なんてねえよ…まぁ紅華刃があるからそれが専用機代わりかな・・・」

「え!?颯君、専用機無いの!?そんなので大丈夫なの!?」

本気で心配する・・・が

「訓練機さえあれば、勝てるかな」

ーと、自信ありげに言う・・・と言うことはさっき、の発言は専用機のときじゃなくて訓練機のときのこと!?・・・

「颯君、私が作ろうか??」

「んん~・・・まぁ、明日試合だからクラス代表&タッグ戦の時にくれると助かる」

「任せてー・・・それで、リクエストは??」

「・・・若干無理があるかもしれないが、攻撃と速度特化型で後武器は、レーザーカノンとアサルトライフル後ビット6つかな・・・」

「・・・颯君、それで無理かも??なの??」

「・・・あれ??多かったか??」

いや、そんなことじゃないんだよ私が言いたいのは・・・

「そんなの、今日中に出来るけど・・・」

ごく普通に答えるとー

「・・・嘘・・・なら頼むありがとう!!俺も一緒に作るわ!!」

…よし、ラッキー颯君と一緒にいれる♪

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

―次の日―

「・・・よぉし!!颯君!!使ってみて!!」

「分かった!!・・・っ!!いくぞ!!【Alice the tabane】!!」

ー今、私の名前がはいっていた!?・・・そんなわけないか、自惚れてたらだめだよね・・・

「おーい束!!これ・・・」

「・・・どうしたの??」

ダメだったり・・・したのかな

「これ・・・最高だよ!!俺の望みどうりだ!!ありがとう!!」

「え!?・・・あぁ、うん!!どういたしまして、私こそ颯君の専用機を作らせてくれてありがとう!!・・・はぁ…これで颯君の中に私が入ったような・・・嬉しいな・・「ん??どうした??」え!?いや、颯君の一部になれたのかな…って私馬鹿だね・・・」と、最後自嘲気味に言い、あぁ私嫌われたな・・・と思っていると・・・

「あぁ、だからこの機体の名前に束っていれてたけど……気付いたかな…ははっ俺こそ馬鹿だな…」と返ってくる…やっぱりあれは聞き間違いじゃなかったんだ・・・なんか、嬉しいな颯君が私のことそこまで気になってるんだ・・・思わず顔がにやけそうになるので必死に我慢した・・・

 

 




はい、どうもいつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
さて、今回はクラス代表を決めたり颯魔の専用機の作成・・・と着々とGWに向かってますね(??)。

次回は、クラス代表決定戦です。専用機を手に入れた颯魔。どのように戦うのか・・・乞うご期待下さい!!

後、コメントやアドバイス、私への罵倒などお待ちしております!!

それでは、また!!!


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第五話 クラス代表決定!!・・・タッグ戦!?

―束side―

 

やっほー皆大好き、束さんだよっ!!今日はクラス代表が決まる・・・まぁ私はそっちより颯君の初陣が気になる所なんだよねー・・・だけどこの前の颯君…一瞬だけとてつもないスピードだったけど・・・あれは何だったんだろう・・

『ーワー織斑さんだ!!』『え!?・・・か、かっこいい!!』『あぁ私を踏んでくださいぃ』『罵って!!私を罵って下さいぃ!!』

 

・・・後半部分が変な感じだったけど私は聞いてないよ??それはさておき、ちーちゃんとフレイヤが戦うのかーいやー楽しみだねー

 

―束sideout―

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

―千冬side―

・・・私だ、千冬だ。今、私はクラス代表決定戦をしている。・・・いや、そんなことはどうでもいい!!フレイヤは・・・フレイヤは、颯魔を侮辱したんだ!!・・・あの時颯魔は、何もしなかったが今、私が痛みつけてやる!!・・・とまぁ私はやる気はある。

『おっ、そろそろ始まるんだな・・・千冬頑張れ!!』ーと颯魔から声がする・・・

「あぁ、任せろ!!」ーと、普通に返すが…内心私は…颯魔が私に・・・私に話を・・・っ!!はわわぁ・・・…と、とてつもなくテンパっていた。

 

『・・・二人とも準備はいいですか??』

ー・・・先生が言う。

「はい。始めましょう・・・」

二人とも同じ返事をする・・・あぁ憂鬱だ・・・

『はい、じゃあ・・・ゲームスタート!!』

・・・先生が、戦闘の始まりを宣言した・・・

 

―千冬sideout―

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

―颯魔side―

 

ーーー試合が始まって数分が経過した。やや、千冬が優勢だ・・・お??案外軽いじゃないか・・・と思った…がー

「!?・・・ビットが・・・20個!?あれなら千冬が言ってたことも一理あるか・・・って束!?こらまてく、首が・・・絞まる・・・!!」

「えへへ~ごめんね~・・・所であのビット・・・どうみる??」

「あれか・・・俺はな・・・あれ単体の威力はそこまでだがあそこまできたら結構苦労するだろうな・・・千冬なら特攻するだろうな」ーと言った瞬間・・・

「そ、颯君!!ちーちゃん、特攻したよ!!なんで??」

「・・・それがあいつの戦闘スタイルだからな・・・お、やったな千冬・・・さぁ俺の番だな見ていてくれ・・・束」

俺は【Alice the tabane】を腕のミサンガから起動した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さっきは負けましたが、貴方には負けませんから!!」ーフレイヤからやや馬鹿にした様な言葉をかけられる・・・

「・・・あの、そろそろやめないと・・・束がなんかISを起動しそうなんだが・・・」ー束を見ながら言う・・・その後束にウインクをする・・・と束はISを起動せずに・・・走り出した??なんかどっか行っちゃったんだが・・・まぁいいか

「先生、始めましょう」

『そうですね、では・・・始め!!』

 

俺vs.フレイヤの闘いが始まった・・・

 

 

・・・彼奴の戦闘スタイルは徹底した遠距離型だ・・・レーザーカノンがあるからある程度は対処出来るが・・・俺はまだあのビットの対処法を見つけていない。

 

「さっきの人は刀を使ってたのでてっきり日本人は刀しか使わないものかと思ってたわ・・・」

「生憎、あいつの様な剣術はないからな」ーと、軽いブラフを建てておく。すると、最初からアサルトライフルを放ってくる・・・それを・・・

「【転換の秘符=ペンデュラム・プリズム】!!舞え!!閃光の一弾!!」

「え!?直進しかしないはずのレーザーが変化した!?」

ーそう直進しかしないはずのレーザーが変化したのだ、何でか・・・それは、【転換の秘符=ペンデュラム・プリズム】の効果・・・ある座標で自由に変化する・・・を複数使ったからだ。

さぁ、こちらのターンだ・・・

「こいっ!!相棒【紅華刃=ブラッディー・ローズ】!!すまないなお前に勝ちはない…御影流剣技其の二【蒼雨天翔=霧雨】!!」

「えっ!?きゃあああああ!!」

『…し、勝者御影 颯魔君!!』

先生も若干戸惑っているが・・・仕方ない、【蒼雨天翔=霧雨】は、空中から地面に剣を降り下ろししゃがんだ体制からサマーソルトの要領で、バク宙をする・・・音速以上で・・・

「はぁ・・・先生!!」

『なんでしょう??』ー俺は当初の目的を言う・・・

「俺、こういうの苦手なんで辞退します!!」

『え・・えぇぇぇぇぇぇ!?』

皆から驚愕の悲鳴・・・悪いのかよ・・・

「んじゃ、頑張って~」俺はこの場から消えた・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

―1341室―

 

まぁ、俺が辞退したおかげ(??)でとりあえずクラス代表が決まった・・・今、俺の部屋に怒鳴り込んできた千冬だ・・・

「だから、なんでお前が辞退したんだ!!」

怒ってる奴にはこれが一番・・・といわんばかりにー

「これでも喰らえっ(バシッ」

「あっ・・・」

首に手刀で一撃・・・おっ、逝ったなー・・・運ぶか・・・

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

後日、クラス代表戦とタッグ戦では束と、タッグ戦で優勝したが・・・

 

『祝!!IS学園の生徒会長、副会長は・・・御影 颯魔君と 篠ノ之 束 さんに決定!!・・・』と新聞にのった・・・

「・・・どうしてこうなった・・・」

「だってここの生徒会長は最強じゃないといけないからね、クラス代表よりダイナミックな私達が選ばれるのも無理は無いし・・・」

「・・・これからもヨロシク頼むよ束」

「分かったよ、だから颯君も頑張ってね(チュッ」

ー・・・束??今・・・キスをした!?頬にほんのり紅い口紅があった・・・しかし、振り返っても束はいなかった・・・

 

―颯魔sideout―

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

―束side―

・・・や、やっちゃった!!さすがにリップは無理だったけど頬に出来た!!

束は気付くと教室にいた・・・

「でも、私達が生徒会役員かぁ・・・ふふっ」

「本当だよな、マジびっくりしたぜ・・・」

「うんうん・・・ってえ!?そ、颯君いつの間に!?」

ま、まさか最初から!?

「え??喋り声がして分かったから・・・今来たっていえばいいかな・・・」

「………」双方黙る・・・そしてとてつもない気まずさのなかどこからかきたちーちゃん・・・ん??

「颯魔!!」

「どうした・・・っ!?」

「はっ!?」

ーちーちゃんが・・・颯君の颯君の唇を奪った!?

 

ーこの瞬間束は直感した・・・とてつもない強敵が現れたんじゃないか・・・と




はい、どうもいつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。さて、今回は束さんが頑張ってましたが最後に千冬さんにやられてしまいましたね:^^こんな調子で果たして安全にGWを迎えられるのか・・・私にも分かりません!!(笑)
さあ次回は、GW編もしくは適当に書こうかと思います。
ビットの攻略??出させなければいいんですよ(笑)。

そして、アドバイスやコメントなど頂けると嬉しいです(最悪、作者への暴言でもいい??)。

さて、これでお気に入り数50を突破できたらいいです・・・それでは、また次回をお楽しみに!!


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第六話 紅髮の狂気...御影 颯魔の災難

ー颯魔sideー

 

 

...な、何が起こったんだ...今、俺は頭の中が真っ白だ。生徒会長に就任したかと思えば束に頬にキスをされそれに対して何処からともなく現れた千冬に...俺の初めてを奪われた...

 

「ち、千冬!?い...今な...何を...!?」

「...契りを交わしたまでだ...」

ーち...契り!?...俺の思考が停止している間に束がー

「ちーちゃん...今...私の颯君に...なんてことを...」

 

 

ーた、束!?何か邪悪な感情やオーラがにじみ出てる...っておいこら、誰が私の颯君だおら...などと自己分析をしていると...

 

 

「ふふふ...ちーちゃんがそんなことするなら私だって(グイ」

「ちょ...束!?...ッ!?」

 

 

ーなんてことだ...一日で二人からキスをされるとは...更に思考が停止する...理性のライフは、もう0に等しいがなんとかこらえた...すると...

「束...お前...なんてことを...ッ!!」

「ちーちゃんは颯君のが好きかもしれないけど...私だって颯君が大好きなの!!愛してるの!!大大大好きィ!!死んでも好き!!...殺しても好き!!...とにかく私はちーちゃんより颯君を愛してるの!!」

「ッ!?...私だって颯魔が好きだッ!!それも、お前以上に!!」

 

 

ー俺はその時思考が停止していたので聞こえ無かったが二人がとんでもない形相で喋ってるのでー

 

「お、おい二人共...そんなことより...飯行こう...な?」

 

ーと言うと...

 

 

「!?...まぁいいが...(あそこまでしてそんなことで済ませるのか!?)」

「!!...颯君...今日は颯君がご馳走を作ってくれるんじゃなかったの??」

ーヤバイヤバイヤバイって!!束からどす黒いオーラが出てる!!そしてー

「ん?なんだ?颯魔...それはどういうことだ」

 

ーと千冬が...言い逃れは出来ないので

「俺が束に約束したんだが?」

ーとそのまま返す...するとー

「私も行こう」ーと高らかと宣言してしまう...やばいんじゃ?と思った瞬間ー

「颯君??...今日は私達二人で食べるんだよね??」ーと束が真っ黒なオーラを出しながら言うし、もうなんなの!?神様...俺、そんな罰当たりな事した??

「あ、あぁそうですがなにか問題ありますか??」ーあぁ怖い!!怖すぎて敬語になるし!!

「ならー...ちーちゃんは駄目だよねぇ仕方ないねー..」ヤバイこれが俗に言うヤンデレってやつか??怖い怖すぎる...

「えぇ、まぁそうかもしれないですね」と曖昧な感じで答えると

「そうかもじゃないの!!そうなの!!」とペースが束になったまま

「だーかーら...部屋に戻ろう...ね??」

「は、はぁ...」

 

このまま束に引きずられたまま部屋に戻された...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー1341室ー

 

「後で謝っとけよ、一応...」

 

「ハーイ!!」

...さっきの怖すぎる一面を見た分、こっちの方が...いや両方が相まって可愛く見えるのだからこれまた恐ろしい...

 

...さて料理だ...

 

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー束sideー

 

 

うふふ...今日は楽しかったなぁ颯君にキスもしちゃったし...明日からは、生徒会があるからちーちゃんとは、離れるし...私って幸運??..でも颯君の背中の傷は何だったんだろう...

 

 

「おーい束!!そろそろ出来るぞ!!」

「おっけー了解!!」ーふふっ新婚夫婦みたい...なんか逆っぽいけど...

 

「お?上がったか、さぁこっちの方も仕上がったから早いうちに食べちゃいな」

 

 

ーテーブルを見ると...

「...ナポリタン??」何故かナポリタンだけがあったのだ...

「嫌いだったかな...確か初めて食べた学食がそれだったから俺流にアレンジをしたんだ...後デザートも用意させてもらったよ気に入ってくれたらいいが...まぁ食ってくれ」

ーそう勧められ食べると...

「お、美味しい...正直ここまで高い次元のものとは思ってなかった」

ーこれはプロが作ったって言われても何も疑いもなく食べてしまうレベルだ...

「お褒めにいただき光栄です...」

「なに、口調変えてるの(笑)ただ、ここまでクオリティが高いと、デザートの方がきになるよぉ」

 

 

 

 

「ふぅ、美味しかったー...デザートはなんだろー...」

「そこまで期待するなよ?」

ーといい颯君がだしたのは...

「ティラミス??」ーそう、ティラミスだったのだ。

「えーっと...少し挑戦気味だったから少し味見しちゃって...嫌だったら食べなくてもいいよ...まぁ味は保証するけど」

一口食べると...

「...なんなの!?これ今さっきササッと作ったの!?」

「...まぁそうだが??」

ー私もそれなりに料理出来るけど颯君が作ったのは、私達素人の域を完全に超えてる...

「明日の放課後、生徒会の会議あるじゃん...その時また別のデザート、作って欲しいな...」

「??あぁ、こんなのだったら明日も作るよ...」

「本当に!?ありがとう!!」

 

 

 

私に新たな楽しみが出来た.......




はい、どうもいつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。さて、今回はいかがでしたか??今回は束さんと千冬さんか颯魔にキスをしましたね...しかしこの馬鹿、気づきません(笑)


そして、この六話を投稿する前にお気に入り登録した人数が50人を突破しました!!ありがとうございます!!これからも精進したいと思ってます。

さて、次回からはGW編です。(七話は、生徒会のシーンも入りますが...)それではお楽しみに!!


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第七話 波乱の5/3...鬼神紅華の覚醒

ー颯魔sideー

 

ー今でも思い出すことがある...俺が小学五年の時のことだ。名前も知らない女の娘が高校生位のヤンキーに囲まれていたのを...俺はその時真っ先に駆け込みその娘を助けようとした...しかし俺はいつの間にか背後をとられ...背中をバッサリ斬られた...幸い傷は浅くその後助けたが、背中の傷から出た出血で俺は倒れた...そして起きたらその娘が俺の横にいた...そしてこんなことを約束された...『私と...次会ったら、結婚して...』ーと俺は『俺なんかで良かったらな...』ーと返す。そしてあの娘の名前は...。その時俺は、ある刀を握った【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】...ーこれは今俺が封印している...使うと人格が変わるからだ...

 

 

「颯君!!そ〜う君!!」

「...ん?なんだ?」

「颯君、会長でしょ(笑)あと...」

おっとしまった昔の傷を思い出していた。

「...待て待て、今持ってくるから...」

「??」

あ、今日は会長の俺と副会長の束ともう一人の副会長、一宮 早苗がいる...早苗はまだアレを知らない..

 

「よーし...今日はベタにショートケーキだ...少し甘さは控えめだが。」

ー一口食べると...

「甘さ控えめって...ここまで美味しかったの!?」

「??これって誰が作ったの!?」

「??俺だが??」

ーと答えると...

「!?これ会長が作ったんですか!?」

ー驚愕の表情を見せる...なんだ??

「まぁこれくらいしか取り柄ないし...」

「それでもここまでクオリティの高いもの...素人には出来ないですよ!!」

「うーん...ならまた今度暇が出来たら調理室で一緒に作ろうか??」

ー俺の良心が働きこういうと...

「いいんですか!?私なんかで...」

「あぁいいぜ、なにがi...「颯君??それ、私も良いんだよね??」...あ、はい構いません」ー束が怖い怖すぎる!!

 

ーーーーーーー...こんなことが前にあり、今GWになって束とショッピングモールに来ているが...

「束、腕離して(汗)。周囲の視線が痛い!!」

「えー...嫌だよーこれは束さんと颯君の愛の確認だし」

「...何が愛の確認だこら、何も付き合ってる訳じゃあるまいし。ってか何で強い男が好きな束が俺についてきてんだよ。」

ーすると束は、え!?颯君自分が弱いって思ってるの!?と言いたげな表情だ...

 

「さてと...いつまでつけてるつもりだ...サリエル。」

 

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー束sideー

...サリエル??そんな娘ここの学校にいなかったけど...と思ってると...

「言ったはずよあなたが武偵高に入るまでよ」

「...俺なんかがあんなとこ居たら一年も経たずにこの世を去っちまうよ!!」

ー武偵高??それって...颯君元々武偵志望だったの!?

「嘘よ!!あなたは何かを隠してるからそうなのよ!!」

ー颯君が何かを隠してるっ!?

サリエルがそれを言った瞬間ー颯君から闇のオーラが出てる!?

「おい、やめろそれ以上喋ったら締めるぞ...」

ー颯君がそう言っているしかし表情は俺の何かを知っている...!?と言いたげな表情だ。

「...分かった、そこまで言うのなら...1vs1だSランク武偵が元Eランクの俺に対決を挑むとは...面白いぜ...」

「双方フル武装で良いんだよね??」

「あぁいいぜ、やってやる勝ったら何かくれよ??」

 

ーその後、5時に対決をすると決まった...

 

ー束sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

...約束の5時になり東京武偵高の第一アリーナに居る...そして当たり前だが目の前にサリエルが居るー

「...あなた...これが本気の時の装備なの!?」

「そうだが??...紅華刃にこの特注の服、これ以上何がいる??」

ー俺の戦闘を見てないやつが絶対に言う奴だが「...御影の奴、マジだ」ーそうそう...って

「き、キンジ!?...お前ここの学校出身かよ...まぁ妥当だが...」

「すまないな、実は俺も遊び相手が居なくてお前と遊びたいんだ。だからやらせてもらう...」

ーちっ...サリエルにキンジまで来ちまったか...まぁやって見るか...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あれから7分経った...形勢は圧倒的に不利だ...そして俺はいつの間にかトリガーが解かれていたことに気付かずー

 

「!?...いつの間に!?...仕方ない彼奴はHSSになってるし...制御出来るかやって見るか...【紅魔覚醒=スカーレットtheファントム】...【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】!!...」

ーまず始めはおっけーだ...ここから早くしないと...いつ起こっても不思議じゃないしな...

「...颯魔、やっと本気を...出したわけじゃないな...」ーやはりキンジには一度見せてるからわかるか...

「一気に決めさせてもらうぞ...御影流剣技其の三!!【無双神楽=刹那】!!」

ー...御影流の前に起こっちまったが...耐えろ、俺の心...!!目は狂気の瞳だから効果はないが心は、もう起こっちまっている...鬼神紅華の覚醒が...ッ!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ーここは??」ー俺はいつの間にか倒れてたようだ...

「あぁ、颯魔起きたか...」

「サンキューキンジ...という事は俺の負けか...ははは、これで二人目だ」

「...いやお前は負けてないさ、ただ二人目ってなんだ??」

「俺が覚醒と狂気の瞳を使ってもついて来れた奴だ...最初はお前にやられたわ...」

「...ならさ、颯魔。掛け持ちってのはどうだ??」

ー掛け持ちだったら...

「...お前はとんでもない事に気づくな...そうだ掛け持ちしたらいいんだ、ただISは会長だからな...」

「俺、武偵高の生徒会長だよ...」

ーなんか同情しちゃうな...

「会長同士契約しとこうお前は、俺の入学を通してくれ、俺はお前のやつしとくから(笑)」

ーはははー

「俺IS使えないよ??」

「大丈夫お前の適性なんかS超えてるし(笑)」

「...大丈夫な気がしねぇ...」

 

ー遠山キンジと御影颯魔の武偵高..IS学園の掛け持ち入学が決まった...




はい皆様どうも、いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。さて、今回はGW突入編ですが、緋弾のアリアから遠山キンジ君がこのssに来ました。まぁ何やかやあって会長二人が掛け持ち入学します。
そして颯魔が一時覚醒しました。瞳は紅く染まり
背中には悪魔の翼が...ということになってます。

次回は予定がありません!!気の赴くままにかきます(笑)

この作品に関してのコメントやアドバイスを募集しています!!

次回をお楽しみにそれでは!!


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第八話 5/5...例大祭...華の妖怪!?

ー颯魔sideー

 

...今でも思い出すことがある。あれは小学五年の冬、普通な人生を送りたいな...と思ってたら突然目の前から眩い光が出現しー気づいたときには一面ひまわりが咲き乱れていた...これには若干見覚えがあったが確証が無い...そこに後ろから何者かの気配、しかも相当な大物だ...思わず【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】を抜きそうになるが、抜くなと俺の直感が囁きすんでのところで止まった。そして改めて思う...「綺麗なひまわりだ...誰が育てたんだろうか...さぞかしひまわりは主人が良くて嬉しいだろうな...」と。

「...しかし何故幻想郷みたいな所n...「幻想郷みたいなじゃないわ幻想郷なんですよ」

はははー、ってはぁ!?...という事は俺幻想郷に来てしまったのか!?」

「ええ、ようこそ幻想郷へ...私は風見 幽香、この花畑の主だわ...貴方は??」

「...俺は御影 颯魔だこの通り外からの来訪者だ」ーとりあえず互いの素性を明かす...

ーーーその後俺たちは平和な日々を送っていたが...ある日まぁ学校の始業式辺りのにだが...突然目の前に眩い光が現れまた飲まれたーーー

 

「颯君ーそ〜う君!!」

「...ん??どうした??」

「...最近颯君の方がぼーっとしてるよ...今日は例大祭だよ早く行こうよ!!」

 

ーまた昔の思い出に更けてたな...この前は【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】の事だったな...ってこの前はそれが現実で使ったな...ってことは...いやまさかそんなわけないな...まあ今日は例大祭だはっちゃけるぞ...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー博麗神社例大祭会場ー

「ふぅ...やっぱり例大祭はいいな...っ!?」

「颯君どうしたの??」

「いやまさか...でも...」

 

ーそんなはず...ないんだ...彼奴は幻想郷にいてたはずなんだ今までもそしていつまでも...と考えて居ると...

「あら、久しぶりね。颯魔、何で目が合ったのに無視したのよ...」

ーやっぱり幻想じゃなかったのか...

「...何でも何もお前がここに来るとは思わねぇよ、幽香」

「あらそう?(笑)久しぶりに颯魔に会いたいからスキマ妖怪に頼んだのよ」

ー束が横で??マークを浮かべているが無視して

「...紫がか...よく許してくれたな」ーと驚きの感想を述べると...

「あらいやまさかすんなりいくわけないじゃない...」と言い出したのは...あろうことか俺が護身用で渡したスタンガンじゃないか...突っ込む気が失せた...

「...束??どうした??」

「私が見ているのって幻想かな...風見さんのコスプレかな...」

「いや私風見 幽香ですけど...私って有名なの??」ーと言うと

「...嘘...私風見さんのファンで...まさか会えるなんて...」ーと束が言っているなか俺が...

「この世界でお前はそこそこ有名なゲームのキャラで...ほれ、これがお前の未来かな...」と言い見せたゲームの画像を見せた...すると

「これが未来の私...ねぇ...」

「それよりだ...帰りはどうする気だ??」

「え?帰り??帰る気無いけど??」

「...はぁ!?お前、花畑あるだろ!?」

ーとびっくりしていると

「...幻想郷はね、新たな時代になり霊夢から何まで変わったのよ...一部を除いて」

「一部...って事は紫さん達の事ですか」

いつの間にか復活してた束が考察を述べる...

「えぇ、それで私は颯魔の顔を思い出してこっちに行こうって...ねわかった??」

「...さっぱり分かんねぇ、寮戻るぞ」

 

歩いている途中思った

 

 

ーあれ??幽香って寮入れたっけ...まぁいいか、なんとかなる。そうなったらその時の俺に任せよう、今の俺は関係ない...と




どうも、いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。さて、今回は東方projectから風見 幽香さんが来ました。颯魔は実は幻想入りしてたという事です(笑)幽香さん...ここのお話では颯魔達と同い年です(笑)設定上ではですが...
次回は颯魔が武偵高に行くお話です...お楽しみに!!


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第九話 GV&シアン来たる...颯魔...奮闘す

ー颯魔sideー

 

「...遂に戻って来ちまったな...」

...GWも明けて今日は俺が東京武偵高校に転入する日だ。ちなみに束にはてき当な言い訳をしてやや強引だったが納得させている。ついでに言うと俺は中学生の頃は武偵校にいたが高校で一般校に行こうと思っていたが...ISを使えてしまった...ってな訳でいま鬱モードになっている...

 

すると、俺の背後に気配がした。何だと振り返るとそこには、金髪の少年とゆるゆるな格好の少女がいた。

「...誰だ...」ーと俺が言うと

「...僕はガンヴォルトそして彼女はシアン...君は??」ーとガンヴォルトが言う...

「あぁ済まない俺は御影颯魔、まぁ颯魔とでも呼んでくれ」

「あぁよろしく」...ガンヴォルトが軽く返してくる...

 

「...お前らが転入生か??」

ーふと後ろから声がした振り向くと...いかにも強襲科の教師らしい喧嘩腰の喋りをしている。そこはー

「はいそうです」ーと三人全員真面目に答えた。

「ならこっち来い」ーと極めて短く指示されたのでついて行く事にした

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー1年3組前ー

 

廊下を歩いている間に俺達は友達になったっていうのも、廊下を歩いている途中シアンの後ろにいた奴に俺が喋りかけたのが原因だ。まぁ、それが悪いとは思わないが...モルフォかアイツ俺への食いつきが半端なかったが何だろう...シアンの能力の具現化がモルフォだって言っているが...

シアンの能力は別にあると思う...このモルフォではないシアンのモルフォかもしれないが...

 

『今日は転入生が4人居る。入れ』ー先生からの指示そしてガンヴォルト、シアン、モルフォ、俺の順に入るがモルフォよ...何故そこまでくっつくのだ...

 

ガンヴォルト、シアンが自己紹介をしていきモルフォの番になった。正直いやな予感しかしないのは俺だけなのか??

 

「...御影モルフォです」

「ブッ!?」ーな、何!?いい今みみ御影モルフォって言った!?...俺の思考が停止している中モルフォは真面目に言っていたが俺の思考がフリーズから元に戻ろうとした瞬間ー

「最後に颯魔は私の恋人ですからね」...はぁ??な、何言ってんのこの人!?俺がいつそんな事を!?...俺の番か...

「...御影颯魔だ誰かは分かると思うが中学生の頃は武偵校にいた。...ついでに言っておくがモルフォは俺のなんでもないからな。」ーと言うが時既遅しアイツ以外が興味津々だ...もう転入早々何なの??最近忘れていたが神様、やっぱあんた俺の事嫌いだろ...ある奴はまあキンジなんだが...

 

ーそれからというもののモルフォは俺について行くしそれを見られたら俺がなんか恥ずかしくなるし...昼食の時は初日にモルフォからあんなことを言われ、それを見られるのが怖いから四時間目の終了のチャイムと同時に、外へ飛び出し一人逃げ出すそして追っかけられている

 

 

「...っちモルフォの奴何で俺について来る...!!俺がなんかしたのか!?」

「待ってよ颯魔〜一緒にお昼食べようよ」ー何でモルフォが追いかけてくるか分からず逃げ回っていると...

「...ッ!?ここで行き止まり!?」ヤバイ、モルフォが来てる...アレ使うか...

「御影護法秘術【幻想転技=哀の幻驢芭】!!」

「あれ??颯魔は??」ーモルフォが戸惑いの声をあげる

今のは空間転移術...つまりテレポートみたいなものだ...さて、メロンパンあるかな...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...まぁそりゃねぇよな仕方ないぼーっとしておくか...そう思いぼーっとしていると

「何やってるの??」...ガンヴォルトか...

「モルフォに追いかけられててな...ちょっと休息だ...ってか俺、アイツに悪い事したのか??」ーと独り言みたいに喋るとシアンが

「...い、いや悪い事はしてないと思います...むしろモルフォは貴方に命を救われたのですから」ーは??俺、アイツに会ったことが!?...

「...俺、何かしたのか!?」ーと聞くと

「うん、モルフォから聞いたけど過去、モルフォが囚われていた時に、御影颯魔と名乗る人が現れ刀一つで助けただって」

...刀??そしたら辻褄が合うような...

「...その時の刀の刀身って何色だったか聞いてる??」ーと聞くと今度はシアンが

「モルフォは刀身は蒼かったって言ってましたね...」ーあぁ、だからか

「...あぁその時の俺は覚醒状態だったからな...今はその蒼の刀は封印してるよ、蒼の刀を使うとその時の記憶が大体吹っ飛ぶからな。」

「そ、そうなのかごめん...」

「いやいいんだ...」

「君、私と戦ってよ」

「...はぁ!?何で俺が!?」ー俺が至極普通に返す...すると

「君、さっきモルフォちゃんから逃げた時、消えた感じに居なくなったからね...私、こういう敵と戦いたいのよ...」

「...わかった今からやろう、ただお前が負けたら俺にメロンパンをくれ...いいな?」

「...メロンパン??そんなのでいいなら」...俺のお昼を賭けた戦いになった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー強襲科アリーナー

 

...戦い初めて5分がたった、彼女の名前は宮本綾乃というらしい...彼女の戦闘スタイルは近接一本らしく刀一本で来ている...まぁ俺もなんだが...ただ一撃一撃が重い...型が仕上がっているから全体重、刀に力が掛かり重くなっている...ただ吹っ飛んだ時に俺が刀で衝撃波を飛ばす。...不意に彼女が二本目の刀をぬいた観覧者はアイツが本気出したとか騒いでいる...

 

 

...観覧者が本気出したとか言ってたが...本当だった...さっきより速度が増し俺もいくつか被弾しそろそろ限界だが...俺はこの時を待ってた...

「...御影流剣技其の四【紅華ノ夢幻=魔刃】!!」

「!?...はっ!!これで...」

「残念だったな...それは残像だ」ー彼女を始め観覧者が皆驚いている...四人を除いて...そりゃそうだろうはた目から見れば完全に斬ったはずがその直後俺が首元に刀を当てて彼女の目の前に居るのだからーこの技を死に際で使ったのは、この技はダメージを受けている程速度が上がるからだ。驚いてない四人の表情を見る...キンジは普通だったガンヴォルトやシアンは今の技に興味津々の模様...モルフォは...俺にはわからん...

「...俺の勝ちだな...さぁメロンパンをくれ...」

「...はい」ーと彼女が渡したメロンパンを頬張る...

「...!?こ、これ何処で売っている!?こんな美味いメロンパン初めてだ...」ーと褒めまくって言うと彼女はー

「それ、じつはモルフォっていう人からもらったの...」

「モ、モルフォが!?...」ーと驚きのあまり後ろに振り返るとモルフォが目の前に居てー

「お疲れ様、颯魔(チュッ」...キスをしてきたのだ...何なの最近は好きでもない人にキスをするのが流行りなの!?...いやキンジとかガンヴォルト並にかっこいい奴なら落ちてキスする奴がいるだろう...だがそのグループに俺が入ってるわけないんだ。俺、かっこよくないしな...ーと嫌な思考回路な俺にイラつきながらなんとか堪える...

「...モ、モルフォ!?何でこんな事を!?...いや言わなくていいちょっと休息が欲しい...」

「アタシが癒してアゲルよ」ー一人がいいのだが俺の良心が働きー

「...ま、まぁよろしく頼む...とりあえず俺の手を握れ...そうだ...御影護法秘術【幻想転技=哀の幻驢芭】!!」ー俺はとりあえず武偵校の寮を借りていてそこにテレポートした...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーとりあえず自室に着いたがすぐにベッドにダイブ...寝たが色々といやな予感がする...




どうも皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。投稿遅れてしまいましたすみません。いやー学校からありえない課題がきて...(笑)
さて、今回は颯魔が武偵校に転入するシーンからですが...わかりましたか??ガンヴォルトとシアン、そしてモルフォについて、彼らはとあるゲームのキャラクターです。

さて、次回は未定ですがおそらくキンジがIS学園に来るお話でしょう。

それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております。していただくと私としてはもう感謝感激です!!


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第十話 キンジIS学園に参上す...俺は潜入捜査!?

ー颯魔sideー

 

...はぁ...久しぶりにIS学園に戻って来れたのに...早速、鬱モードに入っている。何故か...それは昨夜の出来事70%今朝告げられた事30%...という配分で昨夜起こった事は...起きた時、時計を見ると19:00を示していて

あ、晩御飯作らないと...と思ってキッチンに行こうとしベッドを出ようとしたら......何故かベッドの中にむんにゅりとした感触があり...見ると何故かモルフォが中にいた...癒す...って言ってたがそれはこのことなのか??...いやまさか...と葛藤していたが...そんな出来事があり晩御飯も適当に仕上げた...四人分...その四人はもちろんガンヴォルトとシアン、モルフォに俺だ。

..そこまでは良かったんだ...そのあとがやばかった...お風呂...ガンヴォルトとシアンは入り俺の番...常識という概念に囚われていた俺が馬鹿だった。モルフォが俺が入って五分位経った時に入ってきやがったのだ。もちろん全裸で...さすがに理性がマッハで削られた...そんなことが今、鬱モードになっている一つ目の理由で二つ目が今朝、武偵校の校長にある高校の潜入捜査を命じられ...しばらく束や千冬と会えなくなるからだ...

 

そして今、俺はキンジとIS学園に向かっているが...

「...何で..何でお前までいるんだ!!」

「アタシは颯魔がどこに行こうとついて行くって決めたの。だからいいでしょ??」

「...ったく、しゃーねぇな...明日から潜入捜査だしな。とりあえず俺のホームグラウンドでも見ておけ、モルフォ」ーというように今、何故かモルフォが居るのだ...はぁ...いやな予感しかしねぇ...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーIS学園ー

 

「...とりあえず今日からキンジは俺と同室だモルフォは束と一緒だ...悪いが生徒会の会議があるから先に失礼するな」

「あぁ、分かったよ」ーキンジは普通にかえすが...

「......」

「...モルフォ??」ーモルフォは黙り込んでいた...

「...そんなに私と一緒の部屋じゃいけないの??」ー唐突に質問された...

「いや、そういうわけじゃないが、普通は男子は男子と女子は女子とで一緒になるのが定石じゃないのか??」ーと俺は至極普通に返すと...

「...嫌ではないのね、ならいいけど」

「なら、先に行かせてもらうねー」

 

 

何だろう...今さっきモルフォが悲しそうだったが...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おぉー昨日振りだな束」

「おはよう颯君、どうしたの??話って」

俺が潜入捜査の仕事でしばらくIS学園に来れない事を伝えると...

「うーん...仕事なら仕方ないね..ちなみにその学校ってどこなの??」...聞いてなんの意味があるんだ??

「えーっと...凡矢理高校ってとこだ」ーと素直に言うと...

「...なら昼食の時屋上に来てね、お弁当作ってくるから」

「...そ、そういう事だったのか...ただ非常に助かるよ」

「別にいいんだよ...でいつまで隠れているの??」...はぁ??誰かに聞かれてた!?...

「あらら、バレてたの...」

「...モルフォか??」ーと声の主に問いかけると

「大正解!!(ギュッ」...肯定の合図と共にハグされた...!?...過去の統計からして束がぼうs...

「颯君??これはどういうことなの??」

...やっぱりか...これ、どうやったら対処てきるんだよ...まぁその狂気が混じった束も可愛いんだが...

「あぁ、こいつはモルフォって言うんだ...その...昔俺が仕事で救ったらしい娘なんだ...んで今度の潜入捜査の時に一緒に手伝ってくれるんだ」...その束が怖いというのもあるので割と素直に答えると俺の言ったことが嘘じゃないと分かったのか

「へぇー昔の仕事で...かやっぱり私の颯君なだけあるねー」...アレから戻ってくれたのは良いが...なんか恥ずかしいな...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...今日は実質五月ラストの学校だったので千冬に晩御飯を作ってもてなすことになっている日だ。

ーということで今、俺は千冬の部屋にいる...

 

「すまないな千冬、俺の用事でこれを今日にしてしまって」ーとりあえず俺の私用で振り回してしまったので謝罪をしておく...

「まぁ、その位なら構わないぞ。...でも、お前が潜入捜査類いの仕事をしていたなんて...知らなかったぞ」ー千冬は至極普通に返答した...

「...よし!出来たぞー...えーっとハンバーグとペペロンチーノだ。気に入ってくれたらいいんだが...」ハンバーグはテレビのやつを参考にしたのでいいが問題はペペロンチーノ...普段のやつをそのまま作ったから俺好みの味付けだ...千冬がハンバーグを終えてペペロンチーノに差し掛かった...

「...どうだ??俺の完全オリジナルだから口に合うかな...」

「...何だこれは...辛い中に何か優しい感じがする...今まで私が食べたペペロンチーノはなんだったんだろうと思う位美味しい...」ー...良かった...ほっとした......そしてペペロンチーノをぺろっと平らげてしまった...さて、最後はデザートだな

「...えーっとだ...まぁチョコレートケーキを作ってみた...甘さは控えめにした...どうかな」ー千冬が一口食べた...

「...美味しい...お店のケーキの様な...いやそれ以上の美味しさだ...」

「そこまでベタ褒めだと照れるな....まぁ明日から生徒会に参加しておいてくれ...じゃあお休み」

 

ーふぅ...明日からは凡矢理高校か...どんな奴がいるんだろ...楽しみでもあるが不安でもあるな...そんな中瞼を閉じた......




はい、どうも皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。今回はいかかでしたか??颯魔に新たなヒロインが現れた所から始まりましたが...モルフォさんが暴走するわ暴走するわで颯魔は苦労してましたね(笑)
さて、次回からは第二章の幕開けです!!それでは!!

※皆様のアドバイスやコメントなど、どしどし募集しております


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第二章 潜入捜査、日常、そして...
第十一話 転入...そして再会


ー颯魔sideー

 

...さて、今日から凡矢理高校だ...向こうも食堂があるらしいが束が作るらしい...早く起きれたものの寮から高校は遠い...束の作っているのを見るついでにモルフォを起こすか...

 

...束とモルフォの部屋に来た。ノックをしたらドア越しから束の声がする...俺だといい部屋に入れてもらう...

 

「おはよう束、今日は朝から弁当を作らせて悪いな...」ー至極すまなそうに言うと

「ううん、そんな事気にしないよ。でもこの景色...夫婦みたいだね」

「ちょ...束!?...それよりだ...モルフォ!!朝だぞ!!...」ー俺は当初の目的を果たそうとするが...

「うにゅー...後五分...」...当の本人は起きる気がない...

「あーもう...起きろって...」ーそういい手を差し延べると...っ!?引きずられる!!

「ちょ...!?モルフォ!!俺をベッドに引きずり込むな!!...っ!?」ー嘘...だろ!?布団の中にまで引きずり込まれただと!?そして...ー

「ふふふ、颯魔〜こっち向いて」...普段ならそんな事人に言われても向かないがその時だけは向いてしまった...

「おはよう颯魔〜(ギュッ&チュッ」ー!?こ、これはどういうことだ!?今さっきモルフォが俺にハグからのキスをしてきやがった...

幸い束に見られてなかったものの俺の理性がマッハで削れた...まぁそこから起きてもらって直ぐに寮をでたが...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー?????ー

 

「今日、新しく転入する奴がいるんだが...」

「...クロード様がそんな事を私に仰るということは...その者に何かあるのですね」

「...あぁそうなんだが...そいつと今度決闘してくれ」

「...決闘??私が闘ってよろしいのですか??」

「...あぁ、そいつは私とでも互角に渡り合える強さなんだが...武器が何もない空間から出てくるのだ...」

「なかなか不思議な人ですね...名前は??」ーその時少女は聞き覚えのある名を耳にした...

「名前は...御影 颯魔だ」

「!?...御影...颯魔ですか...わかりましたそれでは私は学校に行こうと思います」

「分かった、怪我はするなよ?自己管理が大切だ...」

「了解しました、行ってきます」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー颯魔sideー

 

...武偵校からのクエストは、この学校にいる武装生徒の無力化だそうだ...しばらくはのんびりしてそこからじっくり炙りだせとの事...まぁ俺は人に対しての警戒心のどで判断できるのだが...

 

「それでは転校生を紹介したいと思う、入れ」...先生からの指示か出る。それに応じる様に教室に入る...そして自己紹介をしろと言われ...今度は俺から言った。

「えーっと...御影 颯魔と言います、趣味は料理です...よろしくおねがいします」ーと簡潔にまとめていう...そして今、殺気じみた視線の中に特異な視線を感じるので見ると...

「...颯魔...久しぶりじゃねーか!!」ー俺を颯魔と呼ぶ...

「楽か!?楽だよな!!こっちこそ久しぶり!!」ー一条 楽がいた...こいつとは、中学の時にクエストで集英組の二代目の護衛という事で一緒だったんだが...楽、しっかり進学できたんだな...こちとら特異な高校の掛け持ちだぞ...そしてもう一つの視線の主をみるが...誰だろうか...でも...昔会った覚えのある顔だ...でも敵対意識も放っている...まぁいいが...モルフォも無事自己紹介を終えて四時限目までが終わり、束と約束した時間がきた...俺は楽と楽の周りにいた奴らを呼んで屋上に来た...すると...

「そーーうーーくーーーんーーー!!」ー何故か束が弾丸の如く飛んできている...それをー

「時間停止魔法...【チェンジtheワールド】っ!!...解除...束...あんな速度で困るぞ...」ー過去に同じ技を見せた楽は驚いて無かったが他はある奴を除いて驚いていた...そして俺はある奴...鶫 誠志郎に驚いた...鶫は俺に近づきー

「御影 颯魔、放課後...貴様に決闘をする!!異論は認めん!!」ー何故決闘を申し込んできた...しかも強制的に...

「...決闘か...昔やったな...ただどうして??俺、弱いよ??それに...」俺は至極普通に「...女の娘に 手出しとか...出来ねぇよ...」という...すると鶫は突然顔を真っ赤にして...

「わわわ私が女の娘!?」ーと...

「え??そんな可愛い顔して男はねぇよ...まぁとにかくその決闘とやらには参加する...んじゃ束弁当サンキューな明日は俺が作るから手ぶらで来てくれ」

「うん、分かったよ」

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー誠志郎sideー

...あいつが御影 颯魔!?...最初見たときはこう思った...クロード様と互角に渡り合える戦闘力を持ちながら普段はそんな事微塵も感じさせない雰囲気...そして首元にある傷とブレスレット...それは私が昔こいつとあったことがあると示してくれた...5歳の頃、いじめられてる私を助けた男...名は知らなかったがまさか...こんなところで出会うとは...そして私も首元にブレスレットをしている...お揃いの...しかし...あいつと今決闘をしなくてはならない...少し心苦しいがクロード様の指令だ歯向かうこともできない...

「颯魔...私はお前を待っているからな...今までもそしてこれからも...」

 

ー誠志郎sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー屋上ー

ー颯魔sideー

遂にやってきてしまった...今俺は鶫と相対する形でいる...そして気づいてしまう...

「お前が...お前が対象だったのか...鶫」

「私が対象??何のことだ??」

「...お前...銃やら剣やら持ってるんだろ...「!?」......沈黙か...それもまた回答なんだろうな...しかしいかなる場合でも学生は武装してはいけないんだ...武偵を除いてな...」

「私は...ビーハイブに身を置いている故お嬢を守らなくてはならない...その為に武装しているのだ...」

「そうか...それが答えか...しかしこれは決闘だ遠慮なくいかせてもらう...【紅華刃=

ブラッディーローズ】!!...【蒼左紅右=インビジブルアイ】!!」

「...これが御影颯魔!?」

ー【蒼左紅右=インビジブルアイ】は左目が蒼に右目が紅になる戦闘力を大幅に上昇させる技...ただこの技は攻撃や回避する度体力が削れる...鶫がコイントスをしそのコインが地面に落ちると同時にー

「【蒼眼覚醒=ブラストorブロッカー】」ー取りあえず学校全体に防御壁を張っておく...!?速い...対応...しきれねぇ!!一旦校内に逃げる...

 

 

ー「待て!!お前はそれでもクロード様と互角に闘ったと言うのか!!」

「クロード??...あぁあの白のタキシードの御方か...いやー楽と秀英組の奴らを襲撃しようとするから思わず本気になっちゃったよ」

「その本気を私にもするんだ!!」

「...なら一瞬だけ」といい制服を脱ぎ背中に穴のある服になる...

「...御影流剣技其の五【紅魔一閃=流星】!!」

ー俺の背中から羽が生え...消える...

「!?颯魔は!?」ー鶫が戸惑う...そうだろうな抜刀の構えから消えたのだから...

「...こっちだ馬鹿」ー俺は鶫の背後から耳に手を当て囁く...

「!?...な、何なんだ今のは!!」ー...まぁごもっともな意見だろう...

「ははは...名の通り刹那一瞬で斬撃を与える技かなほらお前のナイフがないだろ??」

「...!?いつの間に!?」

「あーこんなところにナイフがあるなー」ー俺はわざとらしく刀で傷のいったナイフを見せる...

「これは...まさかその斬撃でこのナイフを絡めとったのか!?」

「...まぁな...鶫はまだ成長出来る...それもクロードさんだったか...あのエリートよりな...俺が保証する...だから...」

「だから??...」ー俺は思っていたことを打ち明ける...

「...だから、泣いちゃダメだ...さぁ笑って」ー鶫は何故か泣いていたのだ...

「...だって約束を果たせたのだぞ!!」ー約束...!?その男の子の様な喋り方...その二つが俺に一つの答えを示してくれた...

「!?...鶫...まさかあのブレスレットを持っているのか!?」

「!!...あわわわわ...(コクリ」ー...鶫があの時の...いじめられてる娘だったのか!?ーテンパっていたがその後に肯定の意味で頷かれ俺は驚きの表情を隠せない...

「...楽と桐崎さんの所...行こうか...」...なんだろうなこう...上手く喋れねぇな...鶫は言うことを聞いてくれ...共に楽の実家である

集英組のアジトへ行く...

 

 




はい、どうも皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。今回から第二章が始まりました...舞台はそう...ニセコイから凡矢理高校です。
さて、颯魔にまた変わった過去が出てきましたが...まぁ良いでしょう、どうせ颯魔だ仕方無い(笑)
次回は鶫ちゃんと颯魔が集英組に行くのですが...まぁ普通には終わりません(笑)
次回をお楽しみください!!

※皆様のコメントやアドバイスなどをお待ちしております!!


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第十二話 鬼神紅華を穿つ一閃

ー颯魔sideー

 

...なんてこった...集英組のアジトでクロードが暴れてやがる...っ!!

くそっ!!狭すぎて回避出来ねぇ!!しかもクロードの奴前よりレベルが上がってやがる...!?

「楽!!これはどうなってるんだっ!!」ーと問いかけるが知らねぇよの一点張り...これじゃあどうしようもない!!取りあえず止めねぇとーと思いクロードに近づく...もう少しで...

【パァァン!!】

ー乾いた音が鳴り響き...

「うっ!?...(バタリ」

 

ー至近距離でマグナムを撃たれ俺は被弾しそしてノックバックで後ろに吹っ飛んだ...あぁ、腹部を派手にやられた...熱いな...

 

「い、い...いやあああああぁぁぁぁ!!颯魔!!颯魔!!死なないでよ!!」ーあぁ、鶫か...

「...すま...ない。俺は...もう...駄目みたいだ...ガハッ!!」ーヤバイ意識が...これが死と言うものか...俺が鶫に出来ることは...これだけだ...

「つ、鶫...ちょっと...寄って..くれ」

「!?どうした!!」

「...この...ブレスレットは...お前に...預かって...もらう...そして...ー(グィ」ー俺は持てる力を振り絞って鶫を抱き...そして..

「....ありが...とうな(チュッ」...鶫にキスをして...鶫のもとに倒れ込む...

「...やめろ...あぁ、颯魔...颯魔ぁぁぁあ!!」...その悲痛な叫び声でさえかすれて聞こえる...これが俺の終わりだったのか...

「鶫...最後に...一つ...お前に...教えたい...技が...ある...ガハッ...こ...これだ(スッ」ー俺はある紙を見せる...そこには...

「御影流剣技其の終...【絶華繚乱=終焉】...!?」

「...信頼...してるぞ...グフッ」

「.........」ー最後視界が黒くなる寸前鶫が無言で泣いているのが見えた...そしてどこからかわからないが

ーーー提督、私は貴方が来ることを待っています...ーーー

...と聞こえた...そして視界が完全にブラックアウトした...

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

.......え??いやいやなんで俺は生きているのだ!?俺はあの時クロードに撃たれて一度死んで...ん??一度って...あ...俺は転生したんだな。※一切してません。

...でもここは何処だろうか...見たところ港のようだが...

「御影さん!!」

「...あぁ、すみません...考え事してて...」

「...しっかりしてくださいね...これからここの提督になるんですから...」

「あぁ...すみませんでした...ってえ??...俺が提督!?......取り乱してすみません...」...どうやらこの世界の俺はどうやら提督になったようだ...そして何故か俺の首にネックレス...あ、これISか...って可笑しい...転生したらISなんか使えるわけが...転生??...そうか、俺は転生したわけじゃないのか...という事はどこかでまた束や千冬、モルフォに鶫と会えるかもしれない,...

「...普通なら一体だけなんだが...本部の不備で三体いる...」

「...本部に何があったんですか...まぁ俺は嬉しいですが...」

「ははは...まぁ来てくれ!!」

『はーい!!』

ー謎の人の言う通り三体出てきた...

「...この娘たちがこの鎮守府の最初の娘だ..」ー謎の人が言うと右から

「雷、なのです!!」

「響だ、よろしく」

「金剛デース!!ヨロシクネ-!!」

三人が個性的な挨拶をする...

「...ぅうん!!私がこの鎮守府の提督だ正直初心者だ、君達の意見...楽しみにしてるよ」

『!?』

「...何かおかしかったか??」ー俺が素直に質問をぶつけると...

「提督は変デース...普通の提督なら私達が意見しよう物なら叩かれマース!!」

「...なんだその腐った思考は...ぶっ潰してやりたいな...」

「指令...私はたまにこんな口調になってしまうがそれでも叩かないのか??」ー金剛の次は響か...

「響だったか...はっきり言おう、私は堅苦しいものが嫌いだだからそんな事気にするな」

「提督...なんで他の提督とこんなに違うのですか??」ー雷か...

「さっき言っただろう、私は堅苦しいものが嫌いだ...とましてやここは私達が築いていく城だ...他の提督とかそんな事気にするな」

『はーい!!』ーこの娘達が心做しか明るい顔をしたのは見間違いなのだろう...

「...えーっとだ...私はさっき言ったように初心者だ私の部屋とか他の施設が全くわからない...だから部屋は自分達が決めてくれて構わない...と言うよりそうして欲しい...あと施設の説明がてら散策したいんだが...誰かついてきてくれるか??」ーと言うと三人全員、手を挙げた...

「雷、響、ここは私がやるネ!!」

「響さん金剛さんここは雷がいくのです!!」

「...二人共私に任せろ」ー....終わる気配がしねぇ...あーもう...

「...今日はどうせ私が何も分からんから何も無い...皆で行かないか??」ーと俺が言うと三人揃ってその手があったか...といいたげな表情だった...

「そ、そうですネ!!そうしましょう!!」

「そうだな異論は無い」

「そうするのです!!」

ー三人が肯定してくる...

「それなら早速ここの施設を説明してくれ」

 

 

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー束sideー

...颯君が消えて早ひと月...私の傷が癒えることはなかった...そして野外宿泊は神奈川の横須賀だそうだ...私には颯君が居ないとどこでも楽しくない...横須賀まであと5日だが私にはどうでもいい...颯君...私も今からそっちにいっていいかな...

ー束sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー金剛sideー

...ここの提督は私達、艦娘を物ではなく人として扱ってくれるいい人ネ!!私、二週間しか経ってないのにもう提督が好きネ!!提督が来てから私達は無敗ネ!!提督の指示がイイネ!!艦娘も増えていってるデスヨ!!...でも提督..(たまに首に下げているネックレス見てため息ついてるね...

「金剛、済まない雷と響連れてきてくれないか??」

「...!?分かったネ!!」ー今の提督の顔...深刻そうだネ...

 

 

 

 

 

ーコンコンコンー

「入れ」

「失礼する、響参った」

「雷、参りましたのです!!」

「ありがとう金剛(ナデナデ」

「えへへー」

 

 

 

 

「...何故お前たちを呼んだか...それは私を信頼してくれる最初の艦娘だからだ...ただ聞きたくなければ帰ってもいい」ー提督の顔が更に暗くなる...

「わ、私は...」

「...提督、私は聞くぞ...私は提督が好きなんだ、最愛の人の話は何があっても受け止める...そうだろ?」

「あ、あぁありがとうな響(ナデナデ」

「い、雷も聞くのです!!」

「...すまないな...雷(ナデナデ」

「金剛も聞くデスヨ」

「ありがとうな金剛(ナデナデ」

 

 

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「...ふぅ...なら私の昔を話そう」

 

 

ー提督の闇の部分に触れようとしている...おかげで体が震えてるネ...でもこの三人は覚悟を決めたね...何があっても受け止めるって




はい、どうも皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。今回は何があっても艦これを入れるんだっ!!と思って颯魔を半殺しにしました...ややめちゃくちゃですがこれが私クオリティです、ご了承ください(汗)そして次回は颯魔の過去が露になります。

そして何度も言います、颯魔は転生してないですので束さん推しの方々及び他の人を推している方々期待していて下さいね(笑)

※皆様のアドバイスやコメントなどをどしどし募集しております!!


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第十三話 鬼神紅華の裏、提督...戦場へ

ー響sideー

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

...指令が黙り込んでいる...今まで見せたことのない顔...私は正直怖い...好きな人の闇の部分に触れようとしているのだから...でも私は聞くと言った...覚悟を決めたのだ...そして指令が来て初日に提督が言った...何があっても生きて帰ってこい...お前達は人であって物ではない...命を粗末にするな...金剛...お前は仲間思いだ...見て分かる...しかし自分を犠牲にするような事はしてくれるな、雷...笑って帰ってきて私を安心させろ...そして響...不死鳥の名はダテじゃないという事を見せてやれ...私の…特に不死鳥の所で暗くなった...私はその謎をまだ知らない...でも指令は少なくとも私達を大切にしてくれている...私はこの時初めて人間に好意を寄せるようになった...

 

 

 

...そして指令は不意に...

「...とその前にだ...」ー指令の顔が暗くなった

「...誰だそこで覗いているのは...」ー誰も居るはずのないドアの向こう側に向かって声を上げる...しかし...

「...なんで分かったの提督さん」

「...何故ばれてしまったのだ...」ー...瑞鶴と加賀が居たのだ...

「簡単だ、気配でわかる...んで加賀、瑞鶴お前たちはどうする...」ーどうやら指令はこの二人に選択を委ねるようだ...

「勿論、聞かせてもらう。私も提督に興味があるからな...」

「...提督さんの過去でしょ...聞くに決まってるでしょ」

「...聞くに決まってるでしょ...か、まあいい...それじゃ話をしようか...」

 

 

 

ー指令が目を瞑ったー

 

ー響sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー加賀sideー

 

...「...まず五歳のころの話をしよう...ある女の娘がイジメられていた...助けようとしたがその時...そのグループのリーダーがな...その女の娘に投げたんだ...その時その女の娘には当たらなかったんだがな...私が庇って首の頚動脈辺りをスパッ...と切られた...(ゴソゴソ」ー...提督の過去が露になっていく...五歳の時に頚動脈を切られた...!?な、なんて悲惨なんだ...

「...ほらここだよ...んで話を戻すとその時私は体にある変化が起こった...私に翼が生えた...そして目が蒼と紅になった...私はあるトリガーが外れると悪魔になってしまうのだ...そして私は...そのいじめのグループを...まがいなりにも傷つけてしまった...いくら子供でも許されざること...しかし私はその後...出血多量で倒れた...」ー提督が...悪魔!?...私はこの時気を失いそうになったがすんでのところで踏ん張った...

「ははは...今思えばここから地獄のようだったよ...いじめのグループに目をつけられたり、石を投げられたり...水をぶっかけられたり...しまいには...火炙りだったよ...親には気づかれるわけなく...ってどうした加賀!?」ーどうしてだろう...涙が...溢れて...止まらない!!

「...なんでも...グスッ...ない」

「......加賀...こっちに来てくれ...」ー提督が優しく言う...それに抗う事のできない私は、素直に提督の元に行く...するとー

「...すまなかったな...加賀(ギュッ」

「!?.....うぅぅ...うわぁぁぁぁあ!!」ー提督に抱かれた...その時私の中で何かが壊れ...泣き叫んだ…泣きたいのは提督のほうだろうに...それでも提督は優しく私を抱いてくれた...

 

 

 

 

「...ありがとうございます提督...もう大丈夫です」

「...すまない加賀...このまま話させてくれないか??」...!?提督がそんな事を言ってきた...

「勿論、構いません...逆に希望します...がどうしてこのまま??」

「...ここから話すことはさっき話したことよりハードなんだ...それを耐えて話すことは難しいだろう...だから...この体制のままがいいんだ...」

ー金剛さんや響、それに瑞鶴には悪いけど私は嬉しかった...提督が私を必要としてくれたから...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーそう、この時私は提督に恋したのだ...

 

ー加賀sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー瑞鶴sideー

 

...「さて...次は十歳の時だった...夏休みを使ってお婆ちゃんの家に居たときにな...私はある神社に毎日お参りしていた...それでお婆ちゃんの家から出るはずだった日も行った...そしたらそこにいた女の娘が...どう見てもイジメられていたんだ...まぁ私は助けようとしたがその時私の背後から気配がした...反応するまえに...」ー私はさっきまでの話でなんとなく察した...

「刀でな、背中をバッサリと斬られたな...幸い傷が浅くてその娘を助ける事は出来た...しかし...私は力尽きた...情けない話だ...」ー提督さんは嘲笑しながら話す...顔は真っ青だ...

「...そしてないつしかこう呼ばれたんだ...鬼神紅華のバケモノってな...その時は流石に傷ついたな...そして改めてわかったよ...私は普通の道に行っちゃダメなんだな...ってな...それが分かってもな...分かっても抗いもがき苦しんだ...そしてある日私は自分の狂気に飲まれて暴走した...しかしな、いじめって終わらないんだ...暴走した私を見ても何も思わず逆にいじめがエスカレートした...火炙りから裸で泳がされたり...最終的にはナイフで滅多切り...もう親は居なかったし残ったのは...って瑞鶴どうした!?」ー...なんでだろう私も加賀さんとおんなじ...涙が止まらないっ!!

「......なんでも...グスッ...ないわ...」

「瑞鶴...お前もこっちに来い」

ーあぁ、加賀さんがこうしたのも納得がいくわ...提督の指示に抗えない...

「...すまなかったな...瑞鶴(ギュッ」

「.....う...うぅ...うわぁぁぁぁあん!!」

...ここからは理性が働かず辺りをきにせずに泣きじゃくった...提督の手は暖かくそして誰よりも安心出来た...そんな提督の優しさに触れた私は......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー提督さんを1人の異性として好きになった...

 

ー瑞鶴sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー響sideー

ー正直私は今にも泣きそうだが我慢する...

 

ー「金剛...すまない…雷を部屋に戻してやってくれ...」

「??...!!OKデース」ー雷の方を見ると寝てしまっていた...

「...ついでだ金剛...寝巻きに着替えて来い...続きは私のベッドで話そう...」

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

私達はその後指令のベッドに入った...

...「ありがとう、金剛...ふぅ...続けるか...最後は今からちょうど1ヶ月前...五歳の時に会った子と戦ってな...私の友達の家に行ったんだ...私が勝ったぞあの時は...でもなその家で友達を襲っている男がいた...そいつは...一回戦ったことのあるやつだった...そいつがな...友達に向かって発砲したんだ...そして私はなその友達を守るためにその銃撃を受け...倒れた...ははは...人を庇って逝くのか...って思った...グスッ..皆...泣かないでくれよ...」ーその時私達は涙を流した...もう...耐えられない...

「......ありがとう...最後まで聞いてくれて...もう...寝ようか...」

 

 

 

 

 

 

 

ー皆泣き疲れたのかその後は泥のように寝た...

 

 

 

 

 

 




はい、どうも皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。今回は颯魔の真の過去が露になりました...あ、ちなみにベッドの配置は左から金剛、加賀、颯魔、瑞鶴、響です。

さて、次回は颯魔を更にチート化させようかとも思っています...それでは次回もお楽しみに!!

※皆様のアドバイスやコメントなど、どしどし募集しております!!


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第十四話 鬼神紅華、二次進化ス

ー加賀sideー

 

ー提督があの事を私に話して早くも半年が経った...私は今、秘書艦として提督の補佐をしている...

 

「加賀さん」

「はい??」ーあ、提督に呼ばれた...

「...今度の出撃なんだけど...加賀さんが旗艦してくれないかな...」

「...分かりました。ですが...」

「...ですが??」...提督は指示がすんなり通ったことが嬉しいのかニコニコしながら聞く...

「...その...私をさん付けで呼ばないでください」ー私はそう言うとー

「...分かったよ...加賀s......加賀」...提督が私の名を呼び捨てで呼んでくれた...!!.....やりました(グッ。

...それでも謎が残る...

「でも提督...何故私が旗艦なんでしょう...金剛さん辺りが妥当だと思いますが...」

ー提督はそういうものか??といい私は頷く...するとー

「加賀さんが言うなら金剛が旗艦が妥当なんだろうな...でも私の鎮守府はそんな常識を捨てている...うーん加賀さんを選んだのは...「提督」...あぁ、すまない.....加賀を選んだのは...加賀、君が戦闘時でも心がぶれることなく戦っているように見えたからだ...今までの出撃は旗艦が適当でも戦えるレベルだった....しかしこの頃他の鎮守府が押されているらしい....」ー途中また加賀さんって呼ばれた...ショックです...しかし提督は、とんでもない事を述べましたね...まさか他の鎮守府が劣勢だとは...

「...しかし私の鎮守府は今の所そんな状況ではない...どちらかというと優勢だ...だがいつ深海棲艦が強化されてもおかしくない....」

「...深海棲艦は強化されるもの何ですか??」

「...うーん...こればっかりは私も分からないんだが他の鎮守府がいきなり劣勢に立たされているということからおそらくそうじゃないかな...ってね...そこでだ...旗艦に求めるのはいかなる場合でも仲間を堕とさないことだそうすために必要な事...それは冷静さを欠かないこと...そう、君にピッタリなんだ...私は加賀に絶対的な信頼を置いている...言っておくが私は誰一人堕とす気はない...私は加賀...君の事を信じているよ」ーっ!?提督は今..なんと!?

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

『私は加賀...君の事を信じているよ...ーーーー』

『い、今なんと??』

『え??私は加賀...君の事を信じているよ...一人の異性としてね』

『...結婚カッコカリですか??』

『...それもいいと思うけど今日は違うんだ...』

『...違う...とは??』

『...えーっと...だ...か、加賀...私は...いや御影 颯魔は加賀の事を...愛してます...だから...加賀、私と結婚して欲しい...』

『!?...カッコカリではなくて結婚ですか??...』

『...あぁ、そうだ...結婚して欲しいんだ...ダメか??』

『...ーーーーーー...』

『...今...なんと??』

『...駄目な訳無いじゃないですか...』

『...いいのか!?本当にいいのか!?私なんかで』

『...あなたじゃなきゃダメなの...私なんかでは、こっちのセリフよ』

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

「...(ニヘラ」

「...加賀??おーい加賀??(ユサユサ」

「...はっ!?どうしましたあなt...提督」

「いや...なんでもないよ...うん...(今、加賀私のことをあなたって言ったような...気のせいか...」

「...話は終わりでしょうか...」

「あ、あぁおわりだ...そして明日出撃する、簡単な所だが私も同伴させてもらう...そこで加賀が旗艦に合っているか判断させてもらう...いいな?良ければ第一艦隊にもこの事を伝えといてくれ...最後に...今日は加賀は秘書艦の仕事は休みだ。ゆっくりしててくれ」

「え!?でもまだ仕事がこんなに残っているのですよ!?流石に休ませてもらうのはちょっと...」ー私がまだ働こうとしたら...

「...駄目だ...私がやる、いくら簡単な所であろうと油断してはダメだ...万全の体勢で挑んでくれ...これはいかなる場合でも重要視すべきだ...いいな?」

「...それなら、提督がこの書類を徹夜で仕上げて明日の指揮が乱れるのもいけないのでは??」

「...ははは...やっぱり加賀さんには「加賀」...あぁ...加賀にはかなわないな...分かったよ...ただ早めに切り上げようか...」

ー提督は諦めながらそういう...やりました(グッ。

 

 

ー加賀sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー颯魔sideー

 

 

ー...今日は加賀が旗艦になって行う初めての出撃だ出来るだけ軽い所を選んだのだが...なんか包囲されてしまっている...相手の狙いはもちろん提督の俺が乗っている船だ...何でこうも狙われるかなぁ...

『ドオォン!!』

ー...おー激しくやってんなぁ...

 

『ドオォン!!...ガスッ!!』

...やばいやばい...この船沈む...

「皆!!私を置いて逃げるんだ!!これは上官命令だ!!」ー他の乗務員に伝える...

するとー「上官...でも...!!」

ー俺の初めての部下が反発する...が

「上官命令だと言っている!!それにまだ私は死なない!!死ぬわけにはいかないんだ...っ!?」ー乗務員全員が逃げた途端沈みきり...

『ドオォオオォォォンッ!!』ー大爆発した...第一艦隊はさっきの話を聞いていたらしく

「...指令!!しれぇぇぇい!!」

「提督...ていとくぅぅぅう!!」

ー泣き出す娘もいたが...俺は

『...第一艦隊!!君達にするおそらく最後の指令をするっ!!...死ぬな...生きて帰れ...』

 

 

ーその指令を最後に俺は海へ堕ちた...

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー響sideー

 

..指令が逝った...逝ってしまった...私はあいつらを...「...許さない」ー決意した時には既に私は前進していた...他の第一艦隊の娘が止めようとしたが...「私はあいつらを許さない...指令の敵は、私が取る」

ーそういい更に攻撃をした...しかし運命は非常...いつの間にか後ろを取られ砲撃をもらってしまう...指令...私、敵取れなかった...ゴメンね...

 

ー響sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー颯魔sideー

 

...誰かの声がする...これは...俺の鎮守府の艦娘達??...そして最前列には金剛、雷、響、加賀、瑞鶴...皆が...呼んでいる...そうだ俺は...俺はこんなところで逝くわけにはいかない......そう、決意した時には既に俺の背に新たな翼が現れていた...

 

 

『いくぞ...【不死の紅翼=不死鳥降臨】!!』...

 

 

ーそう、不死鳥の翼が...

 

『...もう一度力を...リリース!!【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】!!』

 

ーそう、今なら使える...確実に!!

 

『展開!!Alice!!...今から...いくぞ!!』

 

ーISを展開して目指す先はもちろん海上だ...

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー響sideー

 

いつからだろう私の周辺の海面が光出した...そして私がが大破する寸前にその光が更に明るくなり...眩しくなり目を閉ざしてしまったと同時に『ドオォン!!』...私は沈んだ...はずだった...

 

『ガキンッ!!』ー今の音はなんだろう...そして目を開けると...蒼い刀を持ったロボットの...翼がある...??そして人がいる!?何が起こっているのか...さっぱりだった...

 

「大丈夫か!?響!!」ー...この声は...

「え...指令!?」

 

 

ーそう、蒼い刀を持った...そして翼のある指令が私の目の前にたっていた...

 

 

「あぁ!!私だ!!無茶しやがって!!さぁ残り...片付ける...っ!!」ーそういい指令は加速する...その姿はまごうことなく不死鳥の姿だった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー指令はわたし達とは別の方法で敵を無力化していた...そう...傷つけずに弾を使い切らすように...そして敵の砲撃が甘くなり指令が攻撃を仕掛けて切ろうとしたが...不意に指令が止まり...手当てをし始めた...!?

 

そして手当てを受けたレ級に指令が手を差し延べる...するとー

「...(ギュッ」ーそのレ級は...指令の手を握ったそしてお互い笑顔のまま...手を振った...私と金剛と雷と加賀と瑞鶴はこの光景を見たことがあるからそこまで驚かなかったが...他の新人の娘達は呆然としている...そしてそのあと皆が同じ事をいう...『...だから港に深海棲艦がいるのね...と』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーそう、私達のいる鎮守府の港にはたまに深海棲艦が来る...他の鎮守府では絶対にありえない事が起きているのだ...

 

 

 

 

 

 

 




はい、どうも皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。今回はついに颯魔が二次進化しました...悪魔の次が不死鳥..やや無茶ですね(笑)
そして颯魔の鎮守府がある港には深海棲艦がいるという衝撃的事実...流石主人公です(笑)

さて次回は誰のルートの開拓をしましょうか...とまぁ、のんびりと投稿していこうと思います。次回もお楽しみに!!

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第十五話 やはり、秘密はバレる運命

今回から、書き方を変更する予定です...セリフだらけにしようと思います


ーIS学園ー

 

先生『さて...今回のHRの内容ですが...前に雨天により中止した、横須賀への野外活動の再開が決まりました...』

クラス大半『ヤッターーーーーーー!!』

束『........』

先生『どうした篠ノ之...そんなに嫌だったか??』

束『い、いや...そんなことはないですが...』

神谷『...あーモルフォもそうだけど篠ノ之さん...御影君が居なくなってからずっとそうだよね...いい加減御影君の事、忘れたら??ー』

千冬『おい、馬鹿やめろ!!そんなこと言ったら...』

神谷『そういや織斑さんもそうだったよねー』

千冬『!?...おい...それ以上は言うな神谷...』

束は黙秘を続けているが千冬は我慢の限界だった...そのせいか少し震えている...

神谷『あら??私に手を出すつもり??』

この時...何かがはちきれる音がした...そしてー

千冬『!?束!!やめろ!!』

束『やめて!!離して!!こいつは私が殺す!!颯君を侮辱した様な発言をした!!』

千冬『それはわかってる!!だが手を出したら束の負けだ!!颯魔も言ってただろ!!』

神谷『.......』

束『で...でも!!』

千冬『でもも何も颯魔の約束を守れ!!』

束『う...うん...』

神谷『...あ、あのーこの茶番何時まで続ければいいの??』

ー途中からクラスの大半は笑い出していた...

千冬『...私も聞きたい...束、これは何時まで続けるのだ??』

 

 

 

 

ーそう、これはほとんど茶番...乙女たちの戯れと言ったところだった...

 

束『ええー??颯君が帰ってくるまで??』

 

 

 

 

 

ー周囲がさっきまで野外活動で沸いていたのに一瞬で静まりかえった...

 

千冬『...はぁ、早く帰ってきてくれ...』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー一方その頃ー

 

 

颯魔『...ヤバイ...執務が忙しすぎる....(カキカキ』

川内『提督、夜戦行こうよ!!やーせーん!!』

颯魔『やめろぉ!!俺も行きたいんだ!!...神通ぅぅ...助けてー...』

ー颯魔が切に願ったら...

《コンコン...テイトクイラッシャイマスカ??

ー噂をすればなんとやら...神通が来た...颯魔は救世主の登場に思わず涙が流れる...悲しすぎるほどに乾いた...

神通『失礼しまs...提督!?どうされましたか!?』

提督『神通ぅぅ...俺はもう限界だぁぁ...川内を運んでくれぇぇ...あいつが夜戦夜戦言うからもう駄目だ...(グッタリ』

神通『提督!!...お姉様...』

川内『ん??』

神通『私、お姉様に約束しましたよね??』

川内『うん、提督に夜戦って言わない...あ』

神通『...お姉様...いいましたよね??』

川内『ああああ、あれは不慮の事故だから!!...あ、スミマセンデシタユルシテクダサイ』

ー最後のコトバが片言になったのは神通が川内に今までにない形相で迫っていたからだ...(青葉証言)

神通『...はぁ、帰りますよお姉様...失礼しました』

颯魔『...あ、あぁ助かった...後でまた来てくれ...』

神通『了解しました』

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

青葉『(興味本位とネタ探しに執務室に入ったものの...これは、まずいですね...俗に言う修羅場といったところ...明日の記事はこれに決まりですね...)』

加賀&神通「提督」

颯魔「ん?どうした??」

加賀&神通「これ、どうされますか??」

 

 

 

ー二人が差し出したのはある書類だった...加賀が持っていたのはとある学校の偵察で...条件は正規空母の同行...神通が持っていたのはとある機体の性能確認...条件は軽巡洋艦の同行...そして、指定日時は共に12月24日で0930から1500まで...どちらかの任務しかつけないのだ...

 

 

颯魔「...めんどくさいからー」

加賀&神通「パスとは言わせません!!仕事をしてください」

颯魔「...二人共厳しいよ...でも、何でこんな依頼が来るんだ??ここ、まがいなりにも海軍だぞ...鎮守府だぞ...」

加賀&神通「ここの鎮守府は、特殊ですから」

颯魔「薄々わかってたけどね!?でも報酬は優秀だな...」

加賀&神通「...で、どっちにするんですか??」

青葉『(おぉー...これが正妻対決ですか...でも当の本人はまるで分かってないですね...)』

颯魔「うーん...でもこれのどちらかじゃないといけないんだろ??...俺はどっちでもいいが...というより...仮にこの依頼を受けたら誰が行くんだ??おれも行くんだから皆行きたくないだろ??」

青葉『(...こいつはひでぇな...重症では済まされないよ...モテてる自覚がない代表だわ...)』

加賀&神通「私が行きます」

颯魔「おいおい即答かよ...いいのか??本当にいいのか??」

加賀&神通「いいんです!!(逆にあなたじゃなきゃ嫌ですし...)」

颯魔「なんか言ったか??」

加賀&神通「い、いえ何も!!」

颯魔「ふーん...(よくあんなに合うな...)...それならどうしようか...今回は神通の方にしよう...」

神通「!?わあぁぁぁ!...」

加賀「提督...それはどうしてでしょうか...」

颯魔「ん??それは、まず加賀に休んで欲しいから、そして神通とコミュニケーションを取るため...加賀は、働き過ぎ...自分をもっと大事にしてくれ、いいな??」

加賀「...了解しました(提督は私の事を考えてくれたのね...)でも、何で神通とコミュニケーションを取ろうと??」

颯魔「あぁ、それはだな...(神通ってさ、俺の個人的見解だけど嫌ってると思うんだ壁も感じるし...だからこの機会に神通の事を知りたいんだ)」

加賀「...へぇ...そんなこと考えてたの...(神通が提督を嫌ってる??全く提督は何を言っているのか...メロメロじゃない...)」

颯魔「ーという訳でだ神通、頼むぞ」

神通「は、はい!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー次の日ー

《ワイワイガヤガヤ...

颯魔「...皆どうしたんだ??」

神通「どうしたんでしょうか...」

川内「お!!提督じゃん!!神通と一緒にいるーお熱いねー...(ニヤニヤ」

颯魔「お、お熱い??何のことだ??」

川内「とぼけても無駄だよーこれ見てよ!!」ー川内が見せたのは...

【正妻対決は神通に!?】...なんだこりゃ...

颯魔「...青葉は??」

川内「...加賀さんが今、どっか連れていった...」

颯魔「ったく...懲りない奴だな...はい、皆合掌」人

全員「...(チーン」人

颯魔「でも、皆はそんな風に捉えるんだな...って神通!!神通!!...川内...神通が逝ってしまわれた」

川内「あちゃー...こりゃしばらくあのままだよ...医務室に連れていきな...」

颯魔「...俺がか...ったくしゃーねーなー...」ーこれって前にもあったような...と思う颯魔であった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつか振りですね、篠ノ之ヒロトです。今回はややネタを含ませたんですがいかがでしたか?コメント頂けると嬉しいです。次回何ですが...私生活の方もあり、やや遅れるかもです。その時はすみません。
次回もお楽しみ下さい。それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、お待ちしております!!


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第十六話 再会...ハプニング...共闘

ーとある海上ー

 

颯魔「...ヤバイ...」

神通「どうされましたか??」

颯魔「俺の機体フルスキンじゃないじゃん」

神通「フルスキンじゃないですね」

颯魔「海水でもろ濡れるよね...」

神通「濡れますね...あ」

颯魔「...そうだよ顔が濡れたりなんてしたらフェイスペインティングが取れて誰かが一発でわかってしまう...」

神通「それってヤバイんじゃ!?」

颯魔「...簡単だとか思ってた自分を殴りてぇ...」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーとある宿舎ー

 

先生『!?アメリカから暴走したISが襲来!?』

先生2『今すぐ専用機の娘達を呼びましょう!!』

束『先生、どうしました??』

先生『篠ノ之か!!実は今、アメリカの専用機プライマリー、ガディヴォルグ、アリスが暴走したらしいわ!!』

束『...そんなことって...ありえるの!?...専用機の娘達は!?』

先生2『既に連れてきてます!!』

千冬『束!!ISが暴走って...!!』

束『...普通はありえないよ...』

フレイア『なら...何で!?』

束『...亡国結社...』

先生『亡国...結社!?』

束『...本来ならありえないよ...だけどここくらいしかやれるところは無い...』

先生『...そうか...だが今は暴走した3機を...ー

先生2『!?先生!!その3機が戦闘を開始しました!!』

何!?熱源反応は!!』

先生2『6つですが...』

先生『6つだが...??』

先生2『うち5機が海上の反応!!そして残りの1機が...』

先生『残りの1機がどうした??』

先生2『...ISの反応です...』

先生『ISの...反応だと...!?』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーとある海上ー

 

 

颯魔「..あ、そうか...これをすればいいのか...」

神通「これ...とは??」

颯魔「仮面だぁ(スチャ」

神通「...オペラ座の怪人みたいですね...」

颯魔「確かにな...ってあれ??レ級とヲ級じゃん...おーい(ブンブン」

ヲ級「ヲー♪(ブンブン」

レ級「提督さんだ!!(ブンブン」

神通「提督って、こんな所にも仲のいい深海棲艦がいたんですね」

颯魔「まあな...っと...ようやくきましたな...プライマリー、ガディヴォルグ、そしてアリス...神通...俺を信じて戦ってくれ」

神通「はい...どこまでもついていきます」

颯魔「ははは...地獄までは来るなよー??さぁ、行くか...あれから特訓して進化したんだ...簡単に負けるか...リリース【紅華刃=ブラッディーローズ】!!展開!!【颯束鬼哭=ソウルギルティ】!!...神通、そして深海棲艦...アリス以外を頼む!!アリスは...俺が潰す!!」ーその瞬間、颯魔はアリスに相対した...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

束『(早く行かないと...助けないと...それに...颯君の可能性も...って無いか)(ビュン!!』

千冬『敵!!後1キロで接触する!!行くぞ皆!!』

全員『はい!!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「...ヤバイ...後ろから誰かが...っ!?」

神通「提督??...きゃっ!!」

颯魔「間に合えぇぇぇ!!」

 

〈どぉぉぉん!!!〉

 

颯魔「うっ!!...だ、大丈夫か...神通」

神通「あぁ...提督...私のせいで...」

颯魔「神通のせいじゃないさ標的になれなかった俺が悪いんだ...それに、傷は浅い...しかも援軍まで来ている...頑張ろう...最後まで(チュッ」颯魔は神通の頬にキスをした...そしてー

神通「提督!?」

颯魔「...【不死の紅翼=不死鳥降臨】!!リリース【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】!!今の本気を出す!!【蒼左紅右=インビジブルアイ】!!」

颯魔から緋色の翼と左眼から蒼い氷の様な凍てつく視線がそして、右眼からは紅い炎が宿る...そして蒼い刀は氷の様に凍てついていてそれでどこか炎の様に熱い...

颯魔「アリス!!どっちがホントのアリスか...ここで決める!!(ビュン!!」そう告げると同時に加速しアリスに一閃を加える...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーあれから7分は、経っただろうか...プライマリーとガディヴォルグは機能停止になったがこちらも千冬と束と颯魔以外の娘が機能停止になった...しかしその戦闘も終わりを迎えようとした頃不意にアリスが輝き出した...

 

束「...ここに来て第二形態!?」ーそう輝きが収まるとそこには前の原型をとどめていないアリスがいた...

 

 

 

 

 

アリスは飛翔すると同時に無数の光線を放った...

 

颯魔「っ!?...おらおらおらぁぁあ!!」ー一番前にいた颯魔は後ろの事を考え光線の乱舞で斬りまくった...しかし刀のみでやりきる事は出来ず10発程被弾した...そしてエネルギーゲージが50を切り颯魔が絶体絶命の時...

 

 

颯魔「...フォース!!【悪魔の契約=グラビティ・ノヴァ】!!」

 

 

 

 

ー颯魔の右腕から黒き闇がそして左腕からは白き光がそして左手に新たな刀が宿る

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「リリース【冥夜輝光=ダークネスフィリア】!!さぁ...ここからは一方通行だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつか振りですね、篠ノ之ヒロトです。さて今回ですが、神通との任務何ですが...機体の性能確認何ですが実はアリスの確認何ですね...そしてアリス...あとプライマリーとガディヴォルグが暴走したということです。
そして束と千冬と颯魔が再会しました...が颯魔は戦闘に集中しており気付かず...そして束と千冬は颯魔が仮面を付けていたので分からず...といったところです...
次回は戦闘の続きと後、適当に書こうと思います...次回をお楽しみ下さい!!


※皆様のアドバイスやコメント、お待ちしております!!


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第十七話 フォース...そしてブレイク

ー束sideー

 

ー私の前にいるIS操縦士...仮面を付けており素顔が分からないが雰囲気がどことなく颯君に似ている...しかし服装が海軍の服だった...

 

颯魔「フォース!!【悪魔の契約=グラビティ・ノヴァ】!!」ー操縦士がそう唱えると操縦士の右腕から黒き闇がそして、左腕からは白き光がさらに左手に新たな太刀が宿る...

 

 

 

そして、その数瞬後にはその操縦士はアリスと相対していた...

 

 

 

ー束sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

颯魔「....(アリスの光線の精度が異様に高い...本当に操られてるのか??」ー俺は見覚えのある少女の会話により、あの機体が操られてる事を知っている...しかし操られてるのにも関わらず人間が実際にいるような...ん??実際に...いる??操っているのは??...

颯魔「...そうか...そう言う事だったのか...!!」ーある答えに行き着いた瞬間...アリスから無数の光線が来る...そして、その光線の行く先は全て、俺...よし、これで全ての条件が満たされた...

 

 

颯魔「...ここで...決める...!!」

 

 

ー背中の翼は輝きを増し、刀はそれに同調する様に輝く...そして右眼とISは、真紅に染まる...

 

 

神通「...提...督??」

颯魔「...済まない神通...待っていてくれ...必ず...帰って来るから...」

神通「はい、わかりました」

颯魔「ありがとう...さて、俺の機体も第二形態になったぞ...どうする...偽アリス」ー俺はわざと敵を煽る様な言い方をする..

??「貴方の方が偽アリスよ!!」

颯魔「...やはり、お前が犯人だったか...ライラ」

ライラ「!?...はめたわね...(ギリッ」

颯魔「いやいや、お前が勝手に喋るからだろ」

ライラ「...でも何で貴方が私の名を知っている...」

颯魔「...それを犯人に教えるとでも??」

...なんかコイツ...面倒くさいな...

颯魔「それより、さっさと帰ってくれないかな...(仕事は終わったしな...)」

ライラ「嫌よ!!私は...御影 颯魔...お前を殺しに来たのよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー俺を...殺しに...!?

 

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー束sideー

 

ライラ「嫌よ!!私は...御影 颯魔...お前を殺しに来たのよ!!」ーえ...!?颯君を殺しに来た...!?そして今、前の人が...颯君なの...!?...あぁ目が回る...

先生『おい!!篠ノ之!!しっかりするんだ!!』

千冬「束!!おい束!!しっかりするんだ!!(ユサユサ」

束「うぅ.....はぁ....あぁ...........はっ!?私どうしてたの...」

千冬「...はぁ...ようやく元に戻ったか...いいか、よく聞け...今、目の前にいるのは颯魔だ...そして敵...ライラは颯魔に殺すと言った」

束「ん??んん??」

千冬「あー...何でこんな時にわからない...つまりはな...颯魔を殺すと言ったライラを私達が許すか??」

束「...なるほど...死ぬほど分かり易いね...あいつは私が殺す!!ちーちゃんは 他の娘の手当てをして!!」

千冬「...わかった。殺しはするな、颯魔との約束だ...いいな??」

束「...わかったよ、ちーちゃん......颯君...今行くよ!!(ビュン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー束sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

颯魔「俺を...殺す!?」

ライラ「えぇ、お前を殺すのよ!!」

颯魔「...まだ死ぬわけにはいかないんだ...と言うより...何で俺なんかを殺すんだ...」

ライラ「貴方が...私のお兄ちゃんを殺したからよ!!」

颯魔「...(はぁ!?お、俺がお前の兄貴を殺した!?...人を殺したことなんて一度もないぞ...)...それは人違いじゃないのか??俺は人を殺したことなんて一度もないぞ......っ!?人の話位聞けよ!!(ガキン!!」

ー俺が話している時でも光線を放つ...回避などで最低限のダメージで切り抜けていたが遂にシールドエネルギーが5を下回った瞬間ライラが接近して剣で斬撃を放つ突然の事で反応出来ず斬撃をくらってしまった...

 

 

 

 

 

4...あぁここで俺は死んでしまうのか...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3...これは...鎮守府の皆と...武偵のキンジやGV、シアン...あとモルフォもいるそして...誰だ??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2...『...私はいつまでも待ってるよ...だから...立ち上がって.......颯君』ー颯君のところで消えていた記憶が全て舞い戻る...束...そうか俺はまだ死んじゃダメなんだ...死にたくないんだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1...そうだ...俺は...生きて帰るんだ!!うぉぉぉぉぉお!!

 

 

 

 

 

 

 

この時...俺は無意識にあるものを唱えた...

 

 

 

 

 

 

颯魔『ブレイク!!【アブソリュート・ゼロ・ドライブ】!!...』ー唱えると俺は全力の蹴りを見舞い...双剣で20連撃そして相手が復帰し剣を振るう瞬間に【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】で食い止めそしてある細工のある【冥夜輝光=ダークネスフィリア】で装甲に斬撃を加える...するとー《どぉぉぉぉん!!》装甲と冥夜輝光の間で大きな音がした...これは冥夜輝光に特殊な、カードリッジを付けることにより強力な斬撃を加えることが出来る...技なのだ...

 

 

 

 

ライラ「チッ...これでは部が悪い...一旦引く...」

 

ーライラの機体が遠ざかっていく...

 

颯魔「...これで...なんとかなったのか??...あっ...(バタリ」

 

ー気が抜けた途端俺はISが解除され落ちていった...

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー束sideー

 

颯魔「...これで...なんとかなったのか??...あっ...(バタリ」

ライラが去った後、颯君はISが解除され落ちていった...

束「颯君!!(ビュン!!」

ーまずい...このままじゃ颯君は落ちて死んじゃう...そんなの...嫌だ!!ーそう決意した瞬間、私は今までの2倍近くの速度で降りていった...

束「間に合えぇぇぇ!!(ドサッ...はぁ...間に合った...」

ー間一髪で颯君の保護に成功した私、しかし何故かほかのところから視線を浴びている...

束「...君はどうしたの??」

神通「あ...私は神通といいます...えっと...彼の秘書艦です。」

束「あーそうなんだ......颯君をうちの宿舎に連れていこうと思うんだけど...来る??」

ー神通にそう言うと神通はコクリと頷きそのまま私の宿舎に行くことにした...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー颯君が目を覚ましたのは1800の事だった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつか振りですね篠ノ之ヒロトです。
さて、今回は思い切り主人公補正をかけていきましたがいかがでしたでしょうか...
そして颯魔の新たな能力、フォースとブレイクの登場です。これは簡単に言うと秘められた能力の開放とその能力を解除する代償に強力な攻撃を見舞ったりする技です...


さて、次回はのほほんと行きたいと思います。それでは次回もお楽しみに!!


※皆様のアドバイスやコメント、どしどし募集しております!!


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第十八話 あれ...これ...俺なの??

ー????ー

 

....俺は目を覚ます...が頭が重い...となりに神通もいるし...もう少し寝るか...

 

 

 

ーそういやここは俺達がとっていた宿だったな...でもチェックインした覚えがない...後で神通に聞くとして.......うーん...まだ重いな...後少し寝ていよう...

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

ーー

 

 

...ふぅ...ようやくましになったな...そろそろ飯にしようか...俺は完全に記憶していた地図を頼りに食堂にたどり着き...そしてご飯を食べる...途中気付いたがここに武偵高の生徒も来ているようでキンジを見た...あの時俺はなぜ見上げないとキンジの顔が見えなかったんだろうか...前までなら少し見下ろす感じで見ていたのに...そしてご飯も食べ終え...自室に戻る...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーこの時俺は気付かなかった...体にある変化が起こっていたことに...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...自室に戻ると神通はまだ寝ていた...

 

颯魔「...(神通にしては珍しいな...でもそろそろ起こしてやらんとな...)おーい神通起きろー(ユサユサ」...あれ??俺、こんなに声高かったっけ??...

神通「んにゅ...あ、おはようございm...あなたは??、提督は??」

颯魔「おいおい冗談はよしてくれよ...」

神通「いや...提督は男ですしあなた、女ですし」

颯魔「...はぁ?何を言っている...」ー念のため鏡で自分の体を見る...すると...身長はもとより30cm縮んでいてそして黒髪...そして腰まである...そして顔...まぁ、問題無い...そして胸を見ると...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「な、な、な...なんじゃこりゃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

......男にはあってはならない物があった...

 

 

 

 

ーーーそう...明らかにDはありそうな...世間では巨乳扱いされる位の...アレが...

 

 

神通「...どうされましたか??」

神通はキョトンとしていた...

颯魔「......神通、落ち着いて聞いてくれ...」

 

 

 

 

ー俺はありのままを話す...

 

 

 

 

 

 

ー朝起きる

 

ーご飯食べる

 

ー神通を起こす

 

ー神通に指摘される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...提督こと御影 颯魔が...女になったこと...

 

 

 

ーそれを聞いた神通は...

 

神通「...えぇーーーー!?そ、そう言う事だったのですかぁぁあ!?」ー至極当たり前の反応を示す...

 

颯魔「そう言う事だ...俺もさっきまで分からなかった...そしてこのことは、あまりバレたくないんだが...」

 

 

そんな俺の願いは...

 

??「颯魔(颯君)昨日は...あれ??君だれ??」

...キンジと束(何故か一緒にいる)によってあっさり叶わないものとなった...

 

颯魔「...俺は颯魔だ...といっても...何故か女になっているんだがな...これ、ほかのやつに言うなよ??」ー俺はありのままを話すと...

 

キンジ「もう驚く事なんてないと思ってたが...そう来たか...」ーキンジは何故か遠い目で喋り...

束「...私は今の颯君でも...いいよ??颯君と大人の遊びも出来るし...(ボソボソ」...束は顔を真っ赤にさせながら言う...後半聞き取れなかったがまぁ、気にすることはないだろう...嫌な予感もするしな...

 

 

そしてこの反応を見るに二人は信じてくれるようだ...

 

颯魔「ありがとう二人共...しかし困ったこともある...まず、武偵高は適当にいなせるが...IS学園は俺が颯魔だと信じないだろう...だから学校はしばらく武偵高に通う...そして俺が女の間は千冬に指示しといてくれ...」

束「颯君の願いは絶対に叶えるよ」

颯魔「...ありがとうそしてこっちの方は些細な問題なんだが...」

キンジ「些細な問題??」

颯魔「ほら...俺って急に女になったじゃん...だからさ...色々足りないんだ...服とか......下着とか....」

俺が適当に言うと...

束「それの方が問題じゃない??...だって颯君...突然女になったんでしょ??と言う事は...」

颯魔「...という事は...??」

束「今の颯君...ブラジャーはおろか、パンティーも穿いてないじゃん(キラッ」

颯魔「...はぁ?何を言っている...ノーブラは分かるがノーパンは...(ゴソゴソ」ー念のために確認すると...

颯魔「...ない...どうしよう...ないノーブラどころかノーパンだ...(サァァ」

...そう...長袖長ズボンだったのが不幸中の幸いで見られる事はないが...昨日まで穿いていたパンツまで消えていたのだ...

 

 

 

 

俺が青ざめる所に...

??「しっつれーいしまーす!!」ー高い声の娘が入ってくる...その娘は...

颯魔「...理子か...」

理子「そうだよ!!みんなのアイドル理子りんだよ...って、あなたなんで知ってんの??」ー...まずい口が滑って言ってしまった...!!アイコンタクトでキンジに喋ってもらう...

キンジ「あー...理子、これは大事な話だ...こいつは...颯魔だ...以前武偵高にいた奴なんだが...簡単に言うと今朝起きたら女になってたらしい」キンジが俺の素性を簡単に言うと理子はー

颯魔「ふーん...普段からキーくんの人間離れした技見てるし...あんまり驚かないかな...」ーどうやら理子も信じてくれるようだ

 

颯魔「...ありがとう...あっ...理子...君に相談がある...」

理子「ん??なんだい??」

 

ー俺は当初の問題を説明し、そして

 

颯魔「...であるからして、その解決法が理子に頼むって事なんだが...頼めるか??」

理子「ふむふむ...なら理子りんにおまかせ!!ささ...今から行こう!!(グイグイ」

颯魔「...あぁ、行こうか...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー服選び、下着選びは、理子に任せる事にした...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつか振りですね、篠ノ之ヒロトです。
さあ、今回はいかがでしたでしょうか...まさかの颯魔君が颯魔ちゃんになる回...私は書いている時からニヤニヤが止まりませんでした(笑)そしてまさかのキンジと理子が登場...次回はまぁ、颯魔ちゃんの特徴がわかるでしょう...そして近日に簡単な説明回を作ろうと思います

次回もお楽しみ下さい!!


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第十九話 そこは...ダメだって!!

ー颯魔sideー

 

 

 

 

 

 

...服選びまでは計画通りだったんだ...計画通りだったんだが...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...下着選択で俺は地獄を見た...まず、寸法の確認だ...理子に任せたのがいけなかった...あの野郎...俺が女体化している事をいいことに、胸を無駄に触ってきやがった...いや...あれは揉みしだいていると言った方がいいだろう......俺も理子に触られてー

 

 

 

颯魔「んっ....あぁ....はぁ...んっ!?...り、理子...あまり...あぁ...触らないで...んっ!!」ー...あぁ、今でも恥ずかしいわ...あんな喘ぎ声出しちゃったし...もう私、お婿にいけない...

理子「ほれほれ...ここがいいのか??ここか??ここがいいのか??くふっ...」

颯魔「り、理子止めて...あぁぁぁぁ!!」

 

 

 

店員すみませんでした...お騒がせしました...

 

 

 

 

ーちなみにサイズはF判定...いよいよまずくなってきたわ...何で巨乳クラスなのかしら...もう...不幸だわ...

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

 

 

そして下着選びもひどいもんだった。

最初から紐でくる始末...流石に顔が怒っていたんだろう...

颯魔『...理子??』

理子『あわわわわ...ごめん!!冗談だから!!冗談!!』

...そして色々持ってくるが何一つまともな物が無かった...そして最後に持ってきたのは...

 

颯魔『(うお!!...これはまともだ...それでいて綺麗...!!)』

ー赤のレースの下着だった...一つもまともな物を見てなかったのでとびきり綺麗に見えた...

理子『どう??...理子の自信作だけど...』

颯魔『...それなら最初からもってこい...あぁ綺麗だ...俺が着けるのが勿体無いぐらいにな...(遠い目)』

理子『...なんか、そっちも大変そうだね...』

 

ー最後に同情の言葉をかけられたが...

 

颯魔『着けるから、少し待ってくれ...(ゴソゴソ』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

颯魔『...どうかな??』ー俺は不安の眼差しを向けると...

理子『...ヤバイ...』

颯魔『...どういう意味でかな...』

理子『颯君...これは綺麗だよ...もう、モデルレベルだよ!!』

颯魔『...お前まで颯君か...まぁ、これの赤と白と青かな...2つずつだね...』

 

 

...ヤバイ...喋り方まで変わってきた...

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あれから三ヶ月が経った...俺達は二年生になった...体の仕組みも理解できるようになり...その仕組みは...俺自身が意図的に変化出来るらしい...しかし変化するとその1日は変わる事が出来なくなるらしい...その仕組みが分かった後は、IS学園に登校するようになったが...たまに女体化したまま武偵高に登校してしまい...とんだ修羅場になったのは古い思い出...そしてその時決まってキンジが(遠い目)をしていたがその理由も分かった...

 

 

 

 

 

 

それは、春休み...嵐が舞い降りるが如く現れた...

 

『ピーンポーン...ピーンポーン』...インターホンが鳴り...俺は再編入扱いで...GVやシアンと別の...キンジと相室になっていて...キンジがまだ寝ていたので、俺(男)が出た。

颯魔「はーい!!(ガチャ...あなたは??」

カナ「初めまして、遠山 カナと申します。キンジはいますか??」

颯魔「あ、少々お待ちを...」...遠山 カナ??...思考を巡らせると...世界でも有名の武偵...そこで当たった...そして推測だが...恐らく恋人じゃないのか...という所になり、最終的に...

颯魔「(リア充め...一回殴ってやる...)」という所に至った...しかしカナさんを待たせるのはマズイと思い...

颯魔「おい、キンジ...お前の恋人さんが来てる...ぜっ!!(ドスン」

キンジ「うぉっ!?」

キンジに腹パンして無理やり起こす...

キンジ「いきなり何しやがる!!...ってか恋人ってなんだ...俺にそんなのいねぇから!!」

颯魔「あ、聞いてたんだ...カナさんが来てるぞ」ーありのままを伝えると...

キンジ「!?...(クイクイ」...ん??キンジがこっち来いのジェスチャーをし...

キンジ「お前に前、お前によく似た兄がいるって言ったよな...」

颯魔「...あぁ...言ってたな...」

キンジ「...カナがそうなんだ...ああ見えて...俺の兄貴だ...」

颯魔「!?...あの人が金一さんなのか!?」

キンジ「...あぁそうだ...だがな注意がある...カナの時はカナって呼ばないとわからないし...普通の時にカナって言ったら...(サァァ」

颯魔「...なんとなく察した...さあ...行こうか」

 

 

 

 

 

颯魔「カナさん、お待たせしました。」

キンジ「カナ、久しぶり」

カナ「久しぶりね、キンジ...ところであの下着...誰のかな??(ユビサシ」ー下着??と思い、カナさんの指差す方向を見ると...

颯魔・キンジ「あ........」...俺の女の時の下着が干されていた...そして俺とキンジはお互いの顔をみて...俺が特異な体質だと言う事を見せる事にした...

ー途中カナさんは俺が女の下着を付けている時...

カナ「...キンジ...この人はそういう趣味なの??」...と俺が女の下着を付けている変態だと勘違いするような喋り方をするので...

キンジ「カナ、颯魔は...そういう変わった奴じゃないんだ...その変わった奴より変わった奴なんだ...」ーと意味深な事をいう...カナが首を傾げる...まぁ、当たり前だろう...そして下の方は流石に無理なのでズボンも履いて...

颯魔「カナさん...まぁ、見たら分かります(パチン」ーカナをこっちに向かせて指を鳴らす...すると輝き出し...輝きがなくなった時には...

カナ「...!?キンジ...颯魔君は...」

キンジ「カナ、よく聞いてくれ...颯魔は...颯魔君であり颯魔ちゃんでもあるんだ...」

ーそう...颯魔ちゃんになっていたのだ...

流石にカナも驚いたらしく...目をパチクリさせる...そして私はあーあー...と声を調整しー

颯魔ちゃん「こちらの姿では初めましてカナさん」ーと言う...ようやく我を戻したカナが

カナ「え、えぇ...」ー軽く返す...

キンジ「...えーまぁ、こんな感じだ...そしてこの体質から着いた二つ名は...『道化師(ピエロ)の颯魔』だ...」

颯魔ちゃん「キンジ!!それは、マズイって...私の二つ名は色んな意味でついたんだから...」ー私が指摘した時にはすで遅く...

カナ「颯魔ちゃん??どういうことなの??」...カナが興味津々で聞いてきた...

キンジは合掌しやがってる...

颯魔ちゃん「えー...言える範囲ですがまず私はこの指輪からISを展開できます...」ーそう言いソウルギルティの左手を部分展開する...そして

颯魔ちゃん「次に私には様々な姿があります今の女体化状態...この時はある条件下でのみ七色の翼がでます女体化時の特徴ですが速度回避に特化しています...そして元の姿では紅い翼がでます...元の姿の特徴ですが攻撃防御に特化しています...そして最後に特異な能力で一時的に能力が高まる...能力がありますこれが『道化師(ピエロ)の颯魔』の方です」ー改めて思うけどキンジもチートギミックだと思ってたが私も私だな...

カナ「ふーん...『道化師(ピエロ)の颯魔』...か...あ、の方って言ったならほかの方があるの??」ーカナが発した言葉に私はとんでもない失態を侵したと後悔した...

颯魔ちゃん「...えぇまぁ...もう一つは...『四刀(カドラ)の颯魔』です...」

カナ「カドラ??もしかして双剣双銃なの??」ーカナはまた興味津々で聞いてきた...

颯魔ちゃん「...双剣双銃??あぁ...そっちじゃないです私は四刀の方です」ー私はカナの勘違いを訂正した...するとキンジも驚いて

キンジ「え!?お前...何処に剣4つあんだよ!?」ーとキンジが至極当たり前な質問をする...

カナ「んー確かに私も分からないわ...」ーと言うので

颯魔ちゃん「えーっと...比較的使いやすい紅華刃は腰に携えて...最近改良してもらってる冥夜輝光は平賀さんのところで普段は背中ですね...後...蒼とラグは...」ー私は例の亜空間ポケットを開けて見せる...すると

カナ「凄いわ...日本にこんな武偵がいたなんて...」ー褒めているのか驚いてるのか分からなかったが...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

これがカナさんとの出逢いだった...

 

 

そして今、颯魔(男)は提督の仕事を武偵寮でこなしIS学園の生徒会はビデオ中継でやり...いま...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キンジ「アリア...なんだ、その用件とやらは...」ー朝からチャリに爆弾を仕掛けられややどころか大分気分の沈んでいるキンジぎ問う...するとアリアはー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「キンジ、颯魔。あんた達、あたしの奴隷になりなさい!!」...この日俺達の束の間の平穏が綺麗さっぱり消えてしまった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

..俺達は同じことを考えただろう...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔・キンジ「(はぁ....不幸だわ....)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつか振りですね篠ノ之ヒロトです。
さて、今回は時を加速させまくりました(笑)

さぁ、そして最後のあのセリフで分かる方もいるでしょうが...

ここからしばらくアリアだらけです(その横でISも送りますが...)つまりガッツリクロスオーバー化しちゃいます...既にカオスだったのが更にカオス化しますね(笑)


さて、話は変わりますが次から第三章の始まりなんですがその前にキャラ説明を作ろうと思います...(絶対とは言っていない)

次回もお楽しみ下さい!!


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第三章 武偵殺し、魔剣...そして吸血鬼
番外編01 詳細説明


御影 颯魔 16歳 (男・女)

 

身長 男...187cm 女...162cm

体重 男...65kg 女...49kg

 

視力 右...3,5 左...3,5

握力 男...60kg 女...38kg

 

 

今作の主人公、キンジを見ると殴りたくなる非リアの性質を持っている...が自分がハーレムを築いているのは知るよしもない。視力は、やや常人離れしていて、身体能力は人外レベル。アリス事件の後颯魔ちゃんが現れ多重人格扱いされている。また、様々な姿を持つことから『道化師(ピエロ)の颯魔』四刀を使うことから『四刀(カドラ)の颯魔』と呼ばれている。

 

専用機はソウルギルティで適正はS。

 

また、武偵ランクは強襲科でSをもらっている。

 

そして、5月中旬から横須賀の鎮守府で提督業をしており、そのためお金には困ってない。

 

幼少期の思い出はあまり良い物ではないがある事の影響で忘れられないでいる。

 

そして颯魔(男)は187cmと高くまた程よい長さの黒髪、そして顔立ちが良いせいか、武偵高ではファンクラブができている。

 

裏は、自他認めるオタクでまたややどころか大分中二病のけがある。そしてネットにもSSを投稿する重症患者である。

 

また、御影流剣技というものを我流で創っている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サリエル=フィリス 16歳 (女)

 

身長 158cm

体重 48kg

 

視力 右1,8 左2,0

握力 右35kg 左28kg

 

 

今作のオリキャラ、Sランクで颯魔を武偵高に引き込んだ人物。拳銃のセンスは颯魔も一目置いている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宮本 綾乃 16歳 (女)

 

身長 154cm

体重 46kg

 

視力 右2,5 左2,5

握力 右40kg 左30kg

 

今作のオリキャラ2。颯魔の転校初日から戦いを挑むが敗北...しかし颯魔の可憐さに惚れファンクラブに入り現在No,2

二刀流の使い手でその剣技はトップレベル。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

遠山 キンジ 16歳 (男)

 

身長 172cm

体重 62kg

 

視力 右2,6 左2,7

握力 右60kg 左57kg

 

今作は、カナが失踪しないので精神的にまだましだがアリアによる奴隷宣言により鬱状態である。

二年の試験にもきっちり出てハプニングにより、またSランク。HSSの所為で女心に疎い。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

遠山 カナ(遠山 金一) ??歳 (男)

 

身長 179cm

体重 66kg

 

視力 右3,5 左3,4

握力 右65kg 左62kg

 

第三章からキーマンと成りうる存在。いかなる視点からでも完璧な存在。

また我流の銃技『不可視の銃撃』を習得している。また颯魔の体質に興味があるらしく...??

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、ここまでいかがだったでしょうか??

オリキャラと第三章の重要な人物(不確定)をあげてみました。さて...ここからは第三章の序章てきな何かです、それではどうぞ!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第三章 19.5話 少女は騎士に恋をする...

波乱のボーイング737-350

 

ー?????ー

...少女は駆ける...ある場所へ...

??「ま、待って!!アリアンヌ!!クロエ!!」ー少年は声をかける...その横にはパラディンもいる...

アリアンヌ「あら??どうされましたフラディオさん??」ー少女...もといアリアンヌは答える

フラディオ「ほら、ベルトランさんもきついでしょ??」ー少年...フラディオは横にいるパラディン...ベルトランをさす。

クロエ「あら...ごめんなさい...でもアリアンヌがラグナロクの反応が出たっていうし...」ークロエは申し訳なさそうに言う...

フラディオ「はぁ...はぁ...はぁ...そ、そろそろつきそうだね...ったくあの野郎...騒がせやがって...」ーフラディオはそう言い

ベルトラン「はぁ...ソーマはいい奴だったよ...さて、おっさんも頑張りますか!!あの時の再来だ!!」ーベルトランはそう言い一歩踏み出す...そうこの四人はギンヌンガで名を馳せたギルドなのだ...1人は女王だが...そしてここにリーダーはいない...

アリアンヌ「待っていて下さいソーマさん...私の騎士様...そして私達のリーダー...」...ソーマ...そう颯魔のことだ...そして少女達はまた駆ける...

 

ーアリアンヌsideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー颯魔sideー

...俺は駆けるキンジとともに...何故か...それは、理子とキンジの会話の後、キンジが突然走り出した...だから俺も走り出した...キンジがあの速さで走っていたあたり...HSSになっているとふんでいいだろう...

 

 

 

 

ーそしてたどり着いた先は、羽田空港...その第二ターミナル。

ボーイング737-350!ロンドン・ヒースロー空港行きに乗り込む...

 

颯魔「キンジ...ここに...誰がいるんだ??」ー俺はあの焦りから何か重要な人物かと思いきく...するとキンジは俺の想像を絶する発言をした...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キンジ「この中に...武偵殺しと神崎がいる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...武偵殺しと...神崎が...!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも皆様いつか振りですね篠ノ之ヒロトです。
さて、今回は番外編としてキャラ説明回にしました...したつもりだったんですがね...
いつの間にか18.5回として書いてしまいました(笑)

次回は武偵殺しとの戦闘です...御影流剣技の幅が広くなりますね(笑)
次回もお楽しみ下さい!!

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第二十話 狂気じみた微笑み

 

 

ー颯魔sideー

 

...俺は今、キンジと共にボーイング737-350に乗っている...しかし今ここにいるのは俺だけだ...というのもアリアが雷が怖いということでキンジは、アリアについている...そして俺はバーに潜入した所だ...しかし、武偵殺しが意外な人物だったので一瞬ポーカーフェイスが崩れる...武偵殺しは...武偵高2年...峰 理子だった...

 

しかし、理子も理子でまさかキンジじゃなくて俺が来ることに驚いたのだろう...理子はそれでもポーカーフェイスを崩さなかった。

 

そして理子はあっさり自分が武偵殺しだということを吐いた...そして、俺が先制使用と漆黒のDEを抜く...その刹那...

 

颯魔「!?このタイミングで揺れる...!?」

そして、その揺れでDEは、どこかに行っていた...理子はその揺れを利用するがごとく飛び出し...至近距離で銃を乱射...しかしその頃には俺も体制を立て直しており...

 

颯魔「くそっ!!リリース【神魔の砲剣=ラグナロク】!!おらっ!!」俺はラグナロクをリリースしカートリッジを付けずにやや細身の剣を縦に切り裂く...ラグナロクは枕詞からわかるように細身であるが砲剣である...軽く...そして、強度がある...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして、5分くらい経ったところでキンジからあらかじめつけていた通信機器にインカムがはいり...

キンジ『颯魔!!こっちは大丈夫だ!!』

ーHSSが切れているのだろう弱々しい声で喋る..理子はアリアを倒し、初代を超えると言った...そのためにも交渉をすることにした...

 

颯魔「理子、お前にお得な交渉がある」ー俺は弾を剣で弾きながらそういう...

理子「なんだ??」理子は提案を聞いてくれるようだ...攻撃の手は止めずに...

颯魔「アリアのところに行け...俺はここに残らせてもらう...アリアと理子の戦いに手は出さない...約束しよう...どうだ??」ー俺はラグナロクを亜空間ポケットに入れそういう...理子はー

 

理子「...行かせてもらおう...(スタスタ」ー俺の提案をすんなりと受け歩き...遂に足音が無くなり...それを確認した俺は酒でも嗜むか...と思いバーにある酒を取ろうとして...前にぶっ倒れた...すると理子が

 

理子「私がそのまま行くわけねーだろ」ー捨て台詞のようにいいスタスタと歩いていく...

 

 

 

この時、理子はある失態を犯した...颯魔を気絶させて戦闘不能にしてしまったのだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー10分後ー

 

颯魔の体は驚くべき変貌を遂げていた...ラグナロクは緋色に変化しており、翼は七色、そして瞳が真っ赤に染まっていた...そして一番変わっているのは颯魔のシルエットだ...髪は長く黒髪...胸も女特有の膨らみがありその姿は、紛うことなき颯魔ちゃんだ...しかし目に光が宿っておらず更に不敵な笑みを浮かべる...その姿は、まるで悪魔の様だった...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキンジsideー

 

ーマズイ....この状況....状況整理をすると颯魔が討たれ、アリアもさっき...ナイフで切られた...そしてさっきの部屋に戻り...ラッツォを打つ寸前まで来ていてそしてー

 

キンジ「アリア、聞こえるか!!打つぞ!!」ーアリアは...答えない...!?心臓が止まってる...アリア!!ー

キンジ「...戻って気やがれ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーグサッ!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーラッツォで心臓を一突き...

 

 

 

 

 

 

そしてアリアは生き返った...しかし記憶が曖昧でー

 

アリア「りこ....理子ぉぉぉおッ!!」

ーベッドにあったガバをむしり取り...バランスの悪い足取りで出ていこうとする...そして俺は両手を塞ぎ...アリアがガミガミ言っていて...理子にバレることを恐れ...更に俺のHSSも危惧した上でー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーアリアの口を塞いだ....口で...ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその数瞬後...俺はHSSになっていて理子が入ろうとする気配を感じ取ったのでー

 

 

 

 

 

キンジ「おらっ!!(バンッ!!」

ドアを思いっきり蹴り開ける...がー

キンジ「理子が...いない...!?」

 

そこに理子はおらず居たのは俺の見覚えのある人物だった...

 

キンジ「颯魔...お前...女に!?」

ーそう、颯魔ちゃんが立っていたそして俺はその翼、刃...そして瞳を見て驚く...

颯魔「...キンジ...ごめんなさい...」ー俺は今の発言を理解する...

キンジ「理子は...」ー俺は理子を探しそして颯魔の反対側にいる事を確認する...

颯魔「理子さん...こっちの私ははじめましてかしら??」

理子「あぁん??あたしはお前に服を選んでやって...ひっ!」ー理子は喋っている途中に颯魔の殺気に怯えた...なんだ...俺からもはっきりとわかる...この殺気の強さは...!!

 

颯魔「...理子...あなたはとんでもない失態を犯した...私が忠告したのにも関わらず...私を気絶させた...」

キンジ「理子...お前...そんなことやったのか...!?」ー俺は理子の行動に驚いた...それなら辻褄が合うか...颯魔が餓狼になっている理由が...

 

ー餓狼ーこれは颯魔から聞いたものだが...御影家の血を引き継いだ男はこの能力が体の中に埋め込まれる...様々なトリガーがあるらしいが颯魔は一番ならないであろう性が入れ替わった時にしていた...そして餓狼になったとき...ある程度の理性と判断は残るがそれ以外の思考が攻撃に転換される...そして身体能力のスペックが...餓狼の掛かる度合い...そして怒りの度合いによって変わるのだが...その殺気から分かるが...颯魔の怒りの度合いが高いのだろう...その分颯魔は力を抑えその分理性へ回っているようだが...

 

颯魔「なぜ理子にあんな忠告をしたと思いますか??...それはですね...こういう事なんですよ!!(ザシュ」ー颯魔は力を抜き紅く染まったラグで虚空を切り裂く...その瞬間ー

颯魔「...御影流剣技其の七【炎虎舞踏=チェイスフレイム】!!」ーその斬像が現れ理子の体に触れた瞬間理子の体の中に七つ光が出たように見え...そして...

『ザザザザザザザシュッ!!』

ー理子の体の中に七つ光があった...その場所に虎が舞うがごとく火をまとった斬撃がーワルサーP99二丁、ナイフ二本ツインテール...そしてー最後の一撃はー

 

キンジ「外した!?」ーかのように見えた...しかしー

颯魔「...ふふふ...どう理子...これで揺れは起こせないでしょ??」ーこの一言で理解した。...あの一撃であの謎の揺れを潰していたのか...しかし理子は

理子「ぶわぁーか」ーこの一言は颯魔も計算外だったのか顔をしかめる...そしてすぐ理解する...理子の背後に爆薬が仕掛けられていたのだ...!!

 

 

そして颯魔が爆薬が爆発する数瞬前に駆け出した...そしてインカムから

 

颯魔「私に...任せて...!!」ーこの瞬間ー

 

 

 

 

 

 

ードウッッッッ!!ー

 

 

 

 

 

 

爆薬が爆発して後ろにいた理子は飛び出ていき...消火剤とシリコンのシートがばらまかれ空中でお互い引っ付く...そして爆発の穴を防ぐ寸前...颯魔が堕ちる...そして穴は防がれた...

 

 

 

 

 

 

そして理子がパラシュートを制服を崩し作った...そのほぼ同時に颯魔がそのパラシュートの上に乗っかる...そしてー

 

颯魔「...グッバイ理子...御影流剣技其の八【八閃霧雨=スコールorジャスティス】!!」

 

 

 

ーあいつ...本気だ!!それはまずい!!9条をーそう、考えた瞬間ー

??「颯魔!!それはダメ!!」ーこの声にも聞き覚えがあった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「!?...カナ??」ーそう...何処からともなく現れたのはカナだった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
今回は緋弾のアリアから原作4割その他6割位で行きましたがいかがでしょうか??その辺はコメントを頂けると嬉しいです(笑)
さて今回はカナが出てきたところで終わりましたが...次回はその続きです、はい。
という訳で次回もお楽しみに!!それでは!!

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第二十一話 ハローつづりん、グッバイ強襲科

 

ー颯魔ちゃんsideー

 

颯魔「!?...カナ??」ー声のする方を向くとカナがいた...そしてー

カナ「颯魔!!(ダキッ」

颯魔「!?...」ーカナが私を抱きしめた...私はそれに驚き技を中断し...そして理子は...カナと面識があるようでー

理子「カナか...助かったぜ...」ーと言うが...

カナ「あなたのためにやったわけじゃないわ、颯魔のためにしたのよ...」ーと応える...私のため??などと思っているとー

カナ「颯魔が9条破りで私のバートナーじゃなくなるのは嫌だからね...」ーふーん...はぁ??私はカナの発言に驚く...なんせ唐突のパートナー宣言が入ったのだから...しかしその宣言は驚きだけでなく同時に嬉しくもあった...それは絶世の美女であり世界的に有名な武偵、カナのパートナーになれるのだから...

カナ「颯魔!!今は逃げましょう」ーカナから声が上がる...餓狼も切れかけており戦う意思のない私は大人しく従うことにした...そして男になりー

颯魔「展開!!【ソウルギルティ】!!...カナ!!」ー俺はISを展開させて肩にカナを乗っけて

カナ・颯魔「グッバイ理子...」理子に手を振るそして俺はキンジにインカムでー

颯魔「キンジ!!この飛行機ここままだと海にドボンだ!!修正しろ!!」ー気付いた事をありのまま伝える...

キンジ「あぁ、颯魔!!カナを頼む!!」

颯魔「あぁ!!任された!!(ビュン!!」キンジと最後のやり取りをし...

颯魔「...カナさん...ありがとう...」ー誠意を込めてお礼をする...するとカナは少し顔を俯かせながらー

カナ「...あなたには日頃キンジがお世話になっているしね...」ー短調にまとめる...そして俺はさっきの言葉について言及することにしー

颯魔「カナさん...さっきのパートナーの件って本当何ですか??」ー俺は単刀直入に質問する...するとー

カナ「私が嘘をついたことある??」ー肯定と取れる回答をカナはした...俺は気持ちが昂るが声に出さないようにしー

颯魔「何処に行きますか??」ーと一番重要なことを聞く...

カナ「うーん...とりあえず...高天原先生の所へ行きましょう...」ーカナさんは何を考えてるのか分からないが...カナさんだなにか考えているだろう...

颯魔「...了解しました...行きます!!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺は意識が切れる寸前で高天原先生の家につきインターホンを鳴らす...そして何故か出てきたのは綴先生でー

カナ「綴先生!!颯魔君を手当てします!!高天原先生を呼んで下さい!!」ーカナの焦りようが尋常じゃ無かったのだろう...綴先生はオッケーを出す...その瞬間ー

颯魔「あっ...(バタッ」

綴「危ないっ!!(ダキッ」ー俺は遂に立てなくなり倒れる...しかし綴先生が抱きとめてくれる...安心したのか...俺は無意識にー

颯魔「助けて...つづりん...」

綴「!?...ったく...死ぬなよ...御影ェ...」ーつづりんと呼んでしまう、そしてそのままー

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーつづりん...俺が颯魔ちゃんの時に綴先生と知り合い...愛称として呼んでいた...

綴先生とはこの時から仲が良く...よく姉妹としていた...ー

 

颯魔「...あれ??ここは??」ー目を覚ますと見覚えのない天井、驚いている綴先生、そしてカナさんがいた...

カナ「颯魔君!!...じゃないわね颯魔ちゃん!!大丈夫!?」ーカナさんに言われ俺は思い出す...あの時何があったのかを...綴先生が驚いている理由を...

綴「御影...お前...颯ちゃんだったのか...!?」ー颯ちゃん...これはつづりんが私を呼ぶときに使う呼び方である...

颯魔「はい...今まで黙っててすみませんでした...どうしてもこの体質はバレたくなかったので...」ー私は正直に自分の体質のことを言う...

綴「いや、いいんだ...ちゃんと教えてくれてありがとう」ーそして俺は思い出す

颯魔「あっ、キンジは大丈夫でしたか!?」ーハイジャックの飛行機にいたキンジの生存確認をする...するとカナさんがー

カナ「キンジなら大丈夫、さっき連絡があったわ」

颯魔「よ、良かった...」ー私は心底ほっとする...そして

颯魔「カナさんすみませんパートナーが早速こんなになっちゃって...でももう動けますよ...」ー私はしょんぼりしながら言う...

カナ「...パートナーか...そんなの気にしないで...さぁ先生達にお礼言って帰りましょ」

颯魔「はい、綴先生、高天原先生、ありがとうございました」

綴「大丈夫だ、まぁ頑張れ御影」ー綴先生の言葉で締めくくられた」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてその帰りカナさんにある質問をぶつける...

颯魔「カナさんは...本当に男何ですか??」ー答えは、予想出来ていた...しかし私の考えとは全く違う答えが来た

カナ「...男だったわ...前まではね...」ーあまりに予想外だったのか私は口をパクパクさせていた。

颯魔「...男だった??つまり今は...」ー私がいう前にー

カナ「えぇ、女よ...」ーカナさんが答えた...

颯魔「キンジには言ったんですか??」ー疑問が新たな疑問を生むように...新たな疑問が生まれた...すると

カナ「.......言ってないわ」ー今度は予想する答えが返ってきた。

颯魔「そうですね、言わない方がいいですね...あれ??」また疑問が生まれる...

颯魔「HSSってどうなるんですか??男が守る為に強くなるなら女は弱くなりません??普通」ーHSSについて問う...

カナ「普通ならそうなるんだけど私、元々男だったからかHSSのギミックは一緒なのよ」ーまた常識とはかけ離れてる回答が来る...

そして驚き疲れた私は寮に帰ることにした...

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの日からカナさんが私とキンジの寮で生活するようになったー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして後日ー

 

 

颯魔(男)に戻った俺は強襲科の二年から訓練というなの複数vs俺という理不尽極まりない戦いを申し込まれた...俺が受けたのは、二年の野郎共にこんなことを言われたからだー

二年「お前、最近調子乗ってるだろ」

いや、調子乗ってるのはお前だろ

二年2「カナさんのパートナーだからといってイキってんじゃねぇ」

いや、お前人のこと言えんからな??

二年3「お前なんざ、俺がマジになりゃ瞬殺なんだよ」

Sランク舐めてるだろてめぇ

二年4「お前がSランクとか納得いかねぇんだよ」

うるせぇ、納得いかねぇなら努力しやがれ

二年5「お前...二つ名二つとかてめぇが持つ資格なんざ、はなっからねぇんだよ」

お前がいうことじゃねぇクズが...

不知火「ねぇ、君達やめなよ...颯魔君が...」ー不知火は止めようとするが

颯魔「いいぜ受けてやる...全員まとめてきやがれ」

ー俺がやや挑発気味に言うと

二年「...いいぜお前を全力で潰して笑わせてやる、放課後強襲科のアリーナに来い」

 

 

 

不知火「大丈夫なの颯魔君...あの人達、腐ってもAランクだよ??」ーそんな不知火の心配する声が来るが

颯魔「ん??あぁ、調子乗ってるのはあいつらだからその鼻をへし折ってやるのさ、それにあいつらより不知火の方が強いしな」ー俺がこういうと

不知火「あはは、ありがとう」...つくづく紳士な奴だ...

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は平賀さんから返ってきた冥夜輝光を煌めかせ言う...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「俺を...怒らせるなよ??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
今回はカナさんが女であること、綴先生が颯魔ちゃんと面識があることなど衝撃的な事を詰め込めました(笑)
さて、次回は颯魔と二年五人の戦闘です。まぁ、適当に仕上げカナさんとつるませます。
次回もお楽しみに!!それでは!!


※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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第二十二話 覚悟はできてるんだろうな...

ー颯魔sideー

 

放課後になり俺は約束どうり、強襲科のアリーナに来ていた...すると先に来ていた五人が不敵な笑みを浮かべる...きめぇ...

 

二年「はははっ!!晒されに来たのか??そんな軽装で!!」ー恐らくリーダーであろう奴が言う...確かに軽装だろう...しかし

颯魔「当たらなければどうということはない」ーごく当たり前に返す。すると早速イラついたのか

二年2「当たらなければどうということはない??ぬかしてんじゃねぇよ!!」ーこの言葉で女子と一部の男子意外が声を上げる...どうやら完全アウェーではなさそうだ...しかしこれ以上つるむのも面倒くさいのでー

颯魔「蘭豹先生、とっとと始めましょう」ー蘭豹先生もせっかちなのか

蘭豹「さっさと殺れ...用意は出来たか??」ー殺れが少しおかしかったが無視して

颯魔「俺はオッケーです」ー冥夜輝光を出して合図する

二年「俺達も出来ました」

蘭豹「...さぁ...殺れ!!」

ー戦いの火蓋が切って落とされたー

 

 

颯魔「さぁ...来いよ(クイクイ」ー俺はこっち来いと挑発するすると流石強襲科

二年「全員集中砲火!!(ガガガガガガガガガガッ!!」全員が俺の体に計50以上の弾を打ち出す...砲剣一本で捌けないと思った俺は亜空間ポケットから

颯魔「リリース!!ラグナロク!!」ーラグナロクを抜刀そして...両方ともにカートリッジを付け...

颯魔「...御影流剣技其の十【氷炎一体=コールドフレア】!!」ーこの技は冥夜輝光、ラグナロクにそれぞれカートリッジを付けそして飛翔、そのまま叩きつけ氷の火の粉を分散させる...そしてターゲットが入った瞬間トリガーを引き氷と火の粉を爆発させる荒業なのだ...

そして俺は叩きつけず差し込んだ...そして地面に分散させー

颯魔「...いくぜ...ドライブ!!」

 

ードォォォォォンッ!!ー

 

地面で爆発し、土煙が舞う...そしてその土煙が収まり...

 

二年2「...消えた...!?」ー消えたかのように見えた...

しかし次の瞬間攻撃をしようとした...しかしー

颯魔「!?...フンッ!!(ザザザッ」俺の真下からクレイモアが出てきやむなく回避に専念した...

 

さっきまでクレイモアを仕掛ける時間は無かった...これはつまりー

 

颯魔「チッ...あらかじめ仕掛けるなんて姑息な真似しやがって...」ーそして俺は思い出す、さっきの野郎共を気色悪い笑みを...そうか、だからあいつら俺が来る前からいたのか...姑息な手段を使ってで勝ちに行こうとするのか...しかし俺はあんな奴らに負けるわけにはいかん...冷却用のカートリッジを装填しようとしたときー

 

 

 

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーキンジsideー

 

二年「...お前...Sランクか??本当に...」ーリーダーであろう奴が言う...あいつはSランクを舐めてる...そして颯魔がキレるんじゃないか...と危惧したがー

颯魔「...お前は、何が言いたいんだ??」ー大体は予想出来ていた...こいつは自分を馬鹿にされてもキレない...すると二年の強襲科共が

二年2「カナさんも、なんでこいつ選んだんだろうな...カナさんの目も節穴か??ハハハッ!!」

二年3「そういや、お前綴先生と仲いいよな...お前、まさか綴先生のコネでSランクなんじゃねぇの??いやー綴先生ももしかして節穴??」ーこの言葉で二年の強襲科応援組が笑い出す...何故かいたカナと綴先生は怒り、この戦いに干渉を入れようとカナが【不可視の銃撃(インヴィジビレ)】を使おうとした、その刹那ー

《ドォォォォォンッ!!》

強烈な殺気と共に颯魔が二本の剣をクロスさせ地面にぶっ刺した...余りに強い殺気にカナも、綴も驚いている...平賀さんにおいては今にも泣きそうだ...

颯魔「...お前らそれ...死ぬ覚悟で言ってんだろうな...あぁ!?」ー颯魔の今までにない殺気にカナがー

カナ「颯魔君...怒りの餓狼を...!?」この言葉で俺は青ざめた...

 

 

 

ー怒りの餓狼...正式名称:餓狼激昴...怒りの度がある一定を超えると発動する餓狼の亜流...身体能力は普通の餓狼の倍以上だが発動してしまうともはや手が付かない状態になる...忌まわしき餓狼なのだー

 

 

ー目は蒼く染まり、髪も伸び、顔は女顔になるが体は男...颯魔の両方が合わさった状態になり...背中の翼は生えてないようだ、武器はそれに呼応する様に蒼く染まる...

 

 

颯魔「お前らに...餓狼の本当の恐怖を与えてやる...(ザシュ」ー颯魔はクロスさせ地面に突き刺した剣を片手で抜き...合体させた...

颯魔「...ウェポンドッキング【神魔の輝剣=コンバットブレイカー】!!いくぞ...(シュン!!」武器を合体させたかと思うと...

二年「消えた!?」ー今度こそ本当に消えたのだカナでも見えない領域で...そして

二年5の後ろに現れたかと思うとー

颯魔「お前は軽くしてやる...御影流剣技其の十一【神速剣=朔華】!!」ー颯魔は剣の柄の部分で頭の殴ってやり、二年5を潰す...そして二年2・3・4が撃とうと構えた瞬間ー

 

 

《ダダダンッ!!》

 

 

ー強烈な銃声と共に二年2・3・4の持っていた銃が破壊されていた...俺は初め、何が起きたか...理解できなかった...しかしカナが目を見張っており、その方向を見ると颯魔が無形の構えで立っていた...あ、あれは...!!カナと俺が声を発する...

カナ・キンジ「あ、あれは...不可視の銃撃(インヴィジビレ)...!!しかも...銃口撃ち(チェッカー)...!?」ー後ろを向き微笑む辺り正解のようだ...まさか不可視の銃撃と銃口撃ちを同時に行なうとは...!!

 

颯魔「...使えるもんだな...まだ、行くぞ(シュン!!」ー颯魔も初めて使ったようだ...そして颯魔はまた消え、逃げ遅れた二年4の右に剣が刺さりー

二年4「グハッ...!?」ー二年4が飛ばされ...どこからか

颯魔「安心しろ...斬ってなどない...殴ってやったのだ...」ー颯魔のどす黒い声がする...恐らく刀の刃以外の何処かで殴り飛ばしたのだろう...

颯魔「二年1、お前も軽くしてやる...」ー砲剣は、地面に刺されており...またも颯魔は消えていた...そしてどこからかー

颯魔「...【月時計=ルナダイアル】!!あなたの時間は私の物(パチン」ー指を鳴らした瞬間ー

颯魔「パチン)...これで...どうだ!!」ー二年1の周辺から突如無数のナイフが現れ...

二年1「はぁ!?...あぁぁぁぁ!!」ー二年1は圧倒的なナイフの量に潰れた...そして颯魔が現れー

颯魔「...問題はお前らだ...二年2・3...お前達は、カナさんと綴先生を侮辱した...殺してもいいんだぜ??(チャキ」ー二年2・3にマジな殺気を放っている...

カナ「やめて!!颯魔君!!あんな人たちに構って颯魔君が9条破りなんてしないで!!」ーカナが何故か涙ぐみながら叫ぶ...訳がわからん...

颯魔「...はぁカナさんが言うなら仕方ねぇな...半殺しにしてやる...(シュン!!」ー颯魔がまた消え二年3の元に現れてー

颯魔「御影流剣技其の十二【閃紅の刃=スカーレットレイ】!!」そう唱えるとコンバットブレイカーから炎と閃光を纏い...その刃が二年3に触れた瞬間ー

《ザシュ....ザザザザザザザザザザッ!!》

キンジ・カナ「!?」

ー...炎の纏った無数の斬撃が二年3を襲い...二年3も瀕死状態に持ち込む...すると、二年2が土下座でー

二年2 「お、俺が悪かった...負けだ...」ー俺や綴、カナの予想と違った言葉が出る...颯魔も予想外だったらしく

 

颯魔「...分かった...俺も無駄な殺生は好まん...帰らせてもらう...」ー颯魔が強襲科から帰ろうと背を向ける...その瞬間、二年2が笑ったかに思えた...そして二年2が

二年2「バカヤロウ...(パァンッ!!」ー発砲した...!!その銃弾に颯魔は反応したものの...

颯魔「!?...(ザッ!!」ー首の...頚動脈に被弾し...ぶっ倒れた...!!

二年2「ハハハ...情けないな全く!!」ー冗談じゃねぇ...あいつ...人を殺しやがって...!!俺が...仇をなどと思っていると...カナが何処かに行っており綴が俺を止めあっちを見ろとジェスチャーを送る...そ

の方向を見ると、カナが激昴した状態で...

《パァンッ!!》

ー不可視の銃撃で二年2の銃を破壊し胸ぐらをつかんでいた...二年2は、やけくそになっていたのか

二年2「どうしたんですかカナ先生...そんなに怒って...」ー狂った笑みを浮かべながらカナに言う...カナはブチギレの状態であり殴りかかろうとした...しかしー

二年2「カナ先生...まさか俺が1つしか銃を持ってないと思ってたんですか??(カチャ」

カナ「!?...(ピタッ」ー二年2が備えていたのであろう銃を取り出し...トリガーに力を加え撃とうとした瞬間ー

 

 

 

 

 

 

《ドォォォォォンッ!!》

 

 

 

 

 

 

ーカナが撃たれた...と思ったが目を開けると...二年2がぶっ倒れていた...そしてその後ろに仮面を付けた男が立っていた...

 

??「...ったく、バカヤロウはどっちなんだ...(スッ」ー仮面を外すとアリーナ全員が驚いた...

カナ「...そ、颯魔君!?」ーそうさっき、撃たれたはずの颯魔だったのだ...俺の疑問は二年2も同じだったようでー

二年2「お、お前..なんで...さっき俺が撃ったはず...」ーそう言うが颯魔は馬鹿にするような笑みを浮かべながらこういう

颯魔「残念だったな、トリックだよ...SSRならこんなの...ちょちょいのちょいなんだよ...」

二年2「SSR??...お前ランクなんなんだよ??」ー俺は颯魔が一応SSRにも所属している事を知っていた...しかし余りランクは興味がなかったので知らなかった...そこで隣にいた白雪に聞くことにした

キンジ「なぁ白雪...分身ってSSRなら余裕で出来るものなのか??」ーその答えは俺が驚愕するものだった...

白雪「いいえ、分身は簡単にできます...が血まで分身するのは...」ーその最後は颯魔によってかき消された...

颯魔「ん??あぁ、SSRはRランクだが??」

カナ「!?...颯魔君...超能力者だったの...!?」

颯魔「いいや、超能力ではない...俺は、ルーンマスター...術師だ...さて...俺の姫様になにをしようとした??」...後半の言葉が物凄くドスの効いた喋り方で言う...おいカナあんたまがいなりにも男だろ...何照れてんだ...

二年2「な、何も...」ー二年2はさっきのが見えて無いと思いそう言ったのだろう...

颯魔「...まぁ、いい...とりあえず苦しめ麻痺の投刃(パラライズダガー)(ヒュン!!」ー颯魔は見ていたようで、二年が隠していた左手にダガーを投げる...そしてパラライズ...その名の通り二年2は遂に意識を手放した...

颯魔「蘭豹先生...俺の勝ちですね...じゃあ...カナさん...立てますか??」ー颯魔は蘭豹に勝利の確認をしたかと思うといつの間にか地面にへたり込んでいたカナに声をかけるー

カナ「こ...腰が抜けたかも...颯魔君...あ、颯魔君...」ー俺は何となく嫌な予感がし逃げることにした

 

 

 

ーキンジsideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

カナ「あ、颯魔君...」

颯魔「何ですか??」

カナさんが弱弱しい声で聞いてくる......昔、武藤に言われたのだが女の人の上目遣いは凄い...とそれが今、この状況のことを指すのだろう...武藤の言う通りだ...しかも絶世の美女、カナに上目遣いをされたのだ...もはや例えることが出来ない...

 

 

そして、カナはー

カナ「颯魔君...私は本当にあなたのお姫様なの??」ーそんなことを言う...流れで出てしまったがー

颯魔「えぇ、本当ですよ...どちらかと言うとなって欲しいと言う願望何ですがね」ー俺は軽く返す...するとー

カナ「なら、私動けないから...お姫様だっこ...して??」ー俺は一瞬カナが何を言っているか理解できなかった...そして今までの会話を確認し理解した...

颯魔「えぇ、分かりました...姫の言うことならなんでもお聞きします...」ー俺がそう言うとカナは頬をピンク色に染めー

カナ「...なら、お願いしますね」ーカナは一段階砕けた言い方で言う...

颯魔「...はい......うぃしょっと...行きますかカナさん(ダキッ」

カナ「ひゃっ!!」...おいおい...ふへへへ可愛いなおい...げへへへ...と浮かれているとー

 

《コツン》

颯魔「いでっ...」

カナ「もう...颯魔君しっかりして」ーカナに小突かれた

颯魔「あぁ、済まない...行くよ??【空間転移術=ジャストバイチェンジ】!!」

カナ「!?颯魔君...これは??」

颯魔「言っただろ??俺は術師だって...だから術を使って...あ」ー俺はある失態に気付く...

カナ「どうしたの??」

颯魔「あ、あぁその肝心の転移先が...」

カナ「...転移先が??」ー俺は転移先を言う...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「その転移先が...IS学園なんだ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーはぁ、何か起こりそうだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様どうもいつかぶりですね篠ノ之 ヒロトです。
今回は様々な内容を詰め込んでいたら...5000文字を超えてしまいました(笑)
そして次回は波乱の予感...颯魔はどう切り抜けるか...次回をお楽しみに!!それでは!!

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第二十三話 空は真っ青、俺も真っ青

 

ー颯魔sideー

 

ー俺はあれから悩みに悩んでカナにある術をかけることにした...

颯魔「カナさん、ごめん!!」

カナ「えっ...!?」

颯魔「...【魔眼開放=睡(サイレント=アイ)】!!ー...お休みなさい、俺のお姫様...」

カナ「...zzz」ー カナに魔眼を開放させ、寝てもらいIS学園のキンジのベッドに寝てもらう...そして俺は...汗をかいていた為お風呂に入ることにした...

 

 

 

ーそしてシャワーを浴び浴槽にお湯を張り...入った...すると、今日はいつもより術を使ったせいかウトウトする...何とか粘ろうとするが...あ、ヤバイ...お、堕ちる......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

??「ーー...君!!...ー魔君!!...」

《ガララッ!!》

...ハッ!!完全に寝落ちしてしまっていた...あれ??今の音って...もしかして...俺はある方向を見る...するとー

颯魔「...うーん...カナさんか...って何でカナさんお風呂に入ってくるんですか!!服着たまま入らないでください!!」ー俺がそう言うとカナは...

颯魔「何で脱ぐんですか!!」

...服を脱ぎ出したのだ...

カナ「だって、服を着ながらお風呂に入るのはだめ何でしょ??なら...服を脱いだらいいんでしょ??」ー俺はさっきの言葉の意味に気付く...

颯魔「!?...!!あ、あれは焦っていっただけで...ってけ、カナさんはこんな奴と一緒なんて嫌でしょ!!」ーそう言い出てもらおうとするがー

カナ「と、言うことは...私さえ良ければいいのよね??」ーカナが私は良いんだよとある方向からはそう捉えられる言い方をする...

颯魔「え、えぇまぁ??俺はカナさんと一緒なんて夢のまた夢の事だと思いますがね...」ー俺はさっき、自分で言って自分で凹んでいたためやややけくそ気味に言う、まさかカナさんがそんなことはしないだろうとも思った...しかしー

カナ「なら、入ろうかしら...(ヌギヌギ」

颯魔「は、はぁ!?...ま、待って!!カナさん何で!?...あ、まさか冗談なんですね??」

カナ「あら、私は本気ですよ??颯魔君だから一緒に入るのよ、颯魔君じゃなきゃこんな姿、見せないわ(ガララッ」

颯魔「フワァ!?...カ、カナさん!!あなた...何裸で出てきてるんですか!!」ー俺はカナさんの裸体を見てハッとし、目を隠す....え??カナさんの裸体はどうだったか??そりゃあもちろん...あれはでかくもありそして綺麗だったぜ...いやーカナさんさえ良けりゃいつまでも見たかったぜげへへへへへ....などと思っているとー

《ガチャ!!》

ー誰かが入ってきた................ゑ??

颯魔「まずい!!カナさん!!こっち!!(グイッ&ダキッ」ー俺は誰が来たのか...大体予想が出来てしまい反射的にカナさんを引き込んでしまう...幸いにも俺は一瞬でタオルを巻いたがー

カナ「ひゃっ!!そ、颯魔君!!これは...どういうこと...!?(ギュッ」ーカナさんがそう言う...何を慌ててんだ??と思いカナの方向を見ると...

颯魔「!?...あ、すみません!!(バッ!!」ー反射的に行動した為気づかなかったが浴槽の中でタオルを腰に巻いた俺と...一糸纏わぬ姿のカナが...!!カナが俺を馬乗りしている状態で...今、俺が驚き上に上がってしまったためー

颯魔&カナ「!?」ー俺とカナの唇同士が重なり合った...そして何故かカナは舌を口にねじ込み出しそれに対応出来なかった俺はー

颯魔「は、はにゃ(カ、カナ)!?」ー舌の侵入を許してしまう...カナは舌を器用に使い俺の舌と絡める...そして遂に俺の理性が崩壊し、本能的に舌を絡めてしまう...この行動が何か..今の俺には分からなかったが...そして酸欠になり俺が離そうとした時ー

カナ「...ん〜(ギュッ」

颯魔「!?」

ー俺の体をロックして来た...俺が目を見開く...そして目の前には当然カナがいる...しかしカナは頬をピンク色に染めている...紅潮とはこのことなのか??と思うが頭が回らない...この行動がどんなものなのか...考えても無駄だが考えた...それにより現実逃避しようとした...しかしー

《ガララッ!!》

...本日二度目のお風呂の扉の音がする...そこには...

束「そ、颯君!?...どうしたの??女の人と、お風呂で熱〜〜〜いキスをしちゃって...ふふふ...私にはしてくれないのに...」ー束がいた...しかもどす黒いオーラを放ちながら...俺は束に助けを求めるためー

颯魔「た、たぶぁね!!た、たふけて!!(た、束!!た、助けて!!)」ーそういう...するとー

束「やっぱり颯君は、望んでやった訳じゃないよね!!私、助ける!!」ーそう言うとカナがガバッと起き上がりー

カナ「あなた誰??せっかくパートナー二人で愛を深めあっているのに...」ーそんなことを言い出す......

颯魔「え??カナ...パートナーって共闘関係だよね...何で愛なんて深めようとするのさ...」ー当たり前のような事を確認する...がー

カナ「え??...もしかして颯魔君...私の事キライなの??」ーカナは伝家の宝刀、上目遣いを使い俺に聞いてくる...うぅ...そりゃ卑怯だぜ...そんな可愛い顔で卑怯だよ......

颯魔「...嫌いなわけ無いじゃないか...カナは世界一美しいよ...」ーなだめるつもりで言ったが...

カナ「なら、私と付き合って...あなたが世界一愛おしいの...」

颯魔「...ハァ!?な、何で俺が??」

カナ「...いいの??その答えが聞きたいの...」ーカナがシリアスな雰囲気を醸し出し言う...

颯魔「俺でよければいいが...本当に良いのか??俺なんかで...」ー俺はありのままの心境を語る...

カナ「俺なんかで...ね...颯魔、あなたは自分に自信を持って...」

颯魔「あ、あぁすまないカナさん...俺は嫌われ者だからな...」

カナ「でも...私達...恋人なのね...」ーカナはボソッと呟く...すると突然束がー

束「そ、颯君!!」

颯魔「ん??何だ??」

束「颯君が良ければなんだけど...私も颯君が好きなんだ...私も付き合って欲しい...」

颯魔「...あぁ、いいさカナが世界一美しいなら束は、世界一可愛いよ...」ーあぁ、もうどうにでもなれ...と思い包み隠さず言う...

束「えへへ...これでやっと私、颯君と付き合える...」ー束は、喜びを包み隠せないようでにやけている...そして俺はやっと理性が復活する...そしてー

颯魔「はぁ...でも俺ってよく考えれば二股なんだよな...最低な奴だな...」ー俺が冷静な見解を示すが...

 

カナ&束「二人共幸せだからいいでしょ??」

 

...俺は改めてこう思う...

 

 

 

 

颯魔「はぁ...俺は全く人間として屑だな...だが...今俺は...」ー最後は三人で被る...

 

 

 

 

 

颯魔&カナ&束「最高だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

第二の颯魔が呟く...

 

 

ー忘れないで欲しい...こう言っている三人だけど...束と颯魔は半裸...カナに至っては全裸で颯魔に馬乗りしていることを...

 

 

 

そして俺は束とカナと一緒にお風呂を上がり...体を洗い...

 

 

颯魔「...腹減ったな...飯行こうか...」

カナ「えぇ、分かったわ」

束「うん、そうだねそうしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーとりあえずご飯を食べに食堂にいった

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ー食堂に着いた...着いたんだが...

 

一年全員「キャーーー!!御影生徒会長よ!!」

 

颯魔「...え??束...これ...どゆこと??」

 

束「うーん...これはね... IS学園で実は颯君のファンクラブがあるんだけどね...ここの人達...全員会員なんだ...」

 

カナ「あらら、武偵高でも颯魔君のファンクラブがあるわね...私はそのNo.1だけどね」

 

束「そうなのカナ??まぁ、私もここのファンクラブのNo.1だけどね」

 

颯魔「ハァ!?いつのまにそんなんが出来てんだよ!!」

 

束「カナも言ってたでしょ、もっと自分に自信を持ってって...颯君、君はかっこいいんだよ!!」

 

カナ「そうよ??綴先生だって颯魔君のことが好きな人の一人だし...」

 

颯魔「...ハァ!?そうなのかよ!!ってか助けてくれぇ!!カナさん!!」

 

カナ「はぁ...仕方ないわねぇ...でも恋人同士なんだからさんはいらないわカナって呼んで!!...颯魔!!」ーすると一年生たちがざわめき出す......するとそれを察したかのように束とカナがー

束&カナ「あ、私達...さっき、颯魔(颯君)の恋人になりました!!」ー唐突の颯魔恋人&二股宣言...やばいと思ったがNo.1が恋人だったからかまだましのようだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「...(はぁ...これからどうしよう...マジで胃に穴が空きかねん...)」

 

ソウル《マスター...ならパブロンで何とかしましょ!!》

 

颯魔「...(ソウル...それ風邪薬だ...)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーはぁ...こんなので大丈夫なのか??

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之 ヒロトです。
今回は色々とひどくなりました...そしてこのオチは、某ssから拝見させてもらったものです...あ、颯魔に恋人が出来ましたが...決して終わりはしません...ここまで美味しい主人公ですからね(笑)

さて、次回はそろそろ緋弾のアリアの原作2巻辺りにさしかかろうと思います。それでは!!

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第二十四話 凍てついた空気、不死の翼

ヒロト「ふぅ...これで終われる...私もヘヴンにいk...」

颯魔「おい、ヒロト...お前...何してた??(チャキ」

ヒロト「いやいや待って!!これは...どゆこと??」

颯魔「おい、一週間も放置して...おめぇ...何してた??(威圧」

ヒロト「こっちだって忙しかったんだよ!!学校始まるし、テストあるし部活もあるし、東方玉霊姫もあったしね」

颯魔「...東方玉霊姫をしてただと...おめぇ...言い残すことはあるか??」

ヒロト「...すみませんでした...ホント許してヒヤシンス(テヘッ」

颯魔「...死ね☆」

ヒロト「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

颯魔「...すみませんね本当に...俺からはこのssのお気に入り登録が80名に到達したことだ...本当にありがとうございました!!それでは二十四話...どうぞ!!」



 

ー颯魔sideー

 

俺がカナと束の告白に応じて早二週間...俺はある話を聞いてしまった...

綴『星伽ぃー...おまえ最近、急ぅーに成績が下がっているよなー.....あふぁ......まぁ、勉強はどぉーでもいぃーんだけどさぁ』

白雪『はいぃ...すみません...』

颯魔「...(いやいや綴さんよ、あんた先生ジャン...勉強は気にしなよ...)」ーそんなことを思っていると...

綴『ねぇー、単刀直入に聞くけどさぁ。星伽、ひょっとしてーーアイツにコンタクトされた??』

白雪『魔剣(デュランダル)ですか』

颯魔「魔剣...??(あぁ、超能力を用いる武偵...『超偵』ばかりを狙う、誘拐魔か...アレは都市伝説的な扱いをされていた...俺以外では...俺は俺自体術師が故...そんなことをする奴が居ると推測出来る...しかし...星伽が狙われt...)」

綴『おい...誰だぁ...ドアの前でいるのはァ...』

颯魔「(何!?俺は術を...ってあ...術を使ってなかった...仕方ない明かすか...)ガチャ)...すまないなつづりん...ちょっと気になってな...それで...俺をどうする??」ー俺はつづりんにバレてしまい、投げやりに聞く...しかし俺の予想の遥か彼方にいく回答が来た...

綴「そ、颯魔だったのか...(きゃぁぁぁぁ颯魔だ...ドキドキするぅ...)」

颯魔「ん??つづりんどうしたの??」

綴「い、いや!!なんでもないぞ...あ」

颯魔「ん??どうしたの??」ーつづりんはニタァと微笑む...い、嫌な予感しかしない...

綴「颯魔...お前、私と星伽を保護しよう、そうだなそうしよう」ーあまりにおかしな提案だったためー

颯魔「...(゚Д゚)ハァ?...いやいや綴先生...それならあなたがやればいいでしょう...」ー素が出てしまう...その後何とかいなそうとするがー

綴「えぇー...私は颯魔とじゃないと嫌なんだけどぉ...」

颯魔「つづりん...アンタそれでも先生か??先生なら、条件無しでも生徒につこうよ...」ー俺は一度そう言うと、つづりんは絶望したような表情をしていた...普段のあの死んだような顔とはまた違う顔...カナや束の前で言うと禁句なのだが...まぁ俺はそんな顔が好きではある...そしてその顔を見終わりー

颯魔「まぁ、俺も忙しいわけじゃないからいいけどー」ーおい、つづりん...俺の一言で表情変わりすぎだろ...今度は天に召された様な表情になる...なんでだ??

颯魔「...どうやら先客がいるようだが...オラッ!!(ガキン!!」ー俺はつづりんの上にある、金網をー

《...ドカァァァァァン!!》

ある、術を使い爆破させ、その直後...その破片を消した、その直後奴は落ちてきた...だが地面に着く寸前にー

アリア「!?...と、止まった!?」ーそう、止まったのだ...その場にいたキンジや綴、白雪が驚いていた...が俺はただつったっていた...

颯魔「...アリア、お前...そんなに星伽のボディーガードをしたいのか??...」ー俺の一言でキンジ以外が俺を見て驚く...この環境で動いている方が不思議なのだから...

綴「颯魔...なんで動ける...」ーつづりんは自分が動けないのに俺は動ける事を不思議に思ってるようだった...

颯魔「...悪いな、つづりん...俺がやったんだ...アリアを止めるために...でも...もういいだろ...アリア...立てよ...解除!!」ー解除したとたんアリアは持ち前の身体能力で復帰してたっていた...そして次の瞬間ー

アリア「...!!」

颯魔「うぉあっ!!(バシッ」ーアリアは俺に殴りかかった...

颯魔「なんでだ??俺は寧ろ褒められるはずだが...って、殴んじゃねぇ!!」ー俺の叫びをを無視しアリアは俺を殴り続ける...そして異常な打たれ強さを誇っていたタフさが意味をなくし意識を手放そうとした時ー

 

《パァァン!!》

 

誰かが発砲し、俺のこめかみ辺りに弾丸が突き刺さりーー

 

 

アリアが倒れた...

 

発砲したであろう場所を見るとー綴が銃を持ち激昴した状態でたっていた...なんかめにあるはずのハイライトが完全に消えているんですけど!?

 

綴「...はぁ...私の颯魔に殴るとかありえないわぁ...大丈夫??颯魔...私が看病してあげるからな...おい、遠山、神崎...星伽のボディーガードはお前らがやれ。私は颯魔の看病をするからな...」ー殴られた衝撃でしばらく意識を手放したー

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー??sideー

 

少女は見る、理子と闘った颯魔を...アリスと闘った颯魔を...そしてアリアに殴られた颯魔を...

 

??「...颯魔...なんと痛々しいのだ...私が看病してやりたいな...フフっ...」

 

少女は傷ついた颯魔を見るとハイライトを無くし、呟いた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の人から見ると...外に氷の様に冷たい刃があるが中は...豪炎の如くメラメラと燃えていた...

 

 

??「待っていろ颯魔...私がめいいっぱい世話してやるからな...ジャンヌ・ダルク30世の名に賭けて!!」

 

 

 

....少女...ジャンヌ・ダルクはそう決意し外に出ることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔『クシュン!!..あぁ寒気がするな...』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。投稿遅れてすみませんでした...
それはさておき今回は原作道理??でした(笑)
次回は...またまったりすすめます、それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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第二十五話 え??つづりん、待って!!

 

ー颯魔sideー

 

....目を覚ます...私はアリアに殴られ颯魔ちゃんになり、今私の家のベッドで寝ている...今何時だろう...そう思い時計のあるであろう方向を見るとー

 

『ムニュ...』

 

ーなんだろうと思い目を開けると...

 

颯魔「つ、つづりん!?...」ーつづりんが横で寝ていたのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...胸を私に押し当てて...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして何故か本当に分からないが...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がまた男になっていたのだ...本能でなったのかはたまた偶然か...その瞬間俺は理性が崩壊しそうだということが簡単にわかった...そして俺は必死に耐えていた...しかしいつの間にか起きていたつづりんに気付かずー

 

綴「....そーうま!!(チュッ」

ーつづりんにキスされた...そしてつづりんはカナがした様に舌を絡め出した...

 

颯魔「つ、つづりん!!...そ、それ以上やったら...理性が保てないから!!」ー俺はつづりんのために言ったがー

綴「颯魔に寝取られるなら本望だよぉ...ははっ、好きだったんだぞ颯魔??...」

颯魔「.....今月三人目か...俺はやっぱり自分に自信を持った方がいいのかな...」ー逆に照れている...限界がきてキスをやめようと体を動かそうとしたがー

綴「颯魔...逃げちゃダメだぞ(ギュッ」

颯魔「ほむほ、ほほほう!!(ちょっとつづりん!!)」ー頭をロックされ動けなくなる...

《ガチャ!!》

...あれ??なにこれデジャビュ...そしてその考えが正しいことをすぐ知った。

 

 

 

《ガチャ!!》

 

 

 

 

 

 

カナ「颯魔!!束ちゃんが来たよー(バサッ...あら??颯魔...これはどういう事かな??」

束「どうしたのカナ??...あ、颯君...私よりこのおばさんが良かったの??なら...このおばさんを殺せば私が1番になるよね??」ーカナはこの人が誰かわかってるからそこまでだが束はだめだ、目からハイライトがログアウトしてやがる...そして俺はー

颯魔「束!!この人がカナが言ってた綴先生だ!!カナが言ってたから冗談かと思っていたらこのザマだよ...」ーつづりんの素性を明かす...

束「...それ、本当??カナさん」ーおぉ、束の目からハイライトがログインした...ってかつづりんもそうだけどその機能怖いよ...

 

綴「......おぉ、お前が篠ノ之束か颯魔から話は聞いてるよわたしは綴梅子、今さっき颯魔の彼女になったんだが...颯魔が言ってた二人ってこいつらか??」

颯魔「あぁ、カナが俺の風呂の中で発情してキスしておまけに告白しやがった最初の彼女だ、そしてこちら篠ノ之束俺のクラスメイトで俺の風呂の中で告白しやがったカナを見て自分もと告白しやがった二人目の彼女だ」ー俺は二人を簡単に補足しておく(カナとつづりんは面識あるが)...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...そして俺の彼女達は5分後帰ってきた...その時はもう、仲良くなっていた...恐らく...というか絶対に俺の話題で仲良くなっていただろ...まぁいいが。

 

 

 

そしてまた思う...

颯魔「これでいよいよ三股か...本当に俺ってヤバイ奴だよ...最低だわ...」

 

俺が自己嫌悪に陥るがー

 

綴「わたし達が嫌じゃなかったらいいんでしょう??」ーつづりんは今まで見せたことのない笑みを見せる...

 

颯魔「...まぁいいかな、お前達がそれでいいなら」

ー俺は女の子には甘々なので良しとする...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔ちゃんが冷静に考えるけど...なんであの人達は私の颯魔の事が好きなのだろう...それも他人と付き合ってることを知っててなお告白するのはいけないと思う、しかもそれが世界的に有名な武偵2人とIS製作者なのは本当におかしい...あの人達は日本の法律わかってるのかな...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーもう一度言う。彼女達は何故か颯魔に複数の彼女がいる事を何でもない事だと思っている...一人はIS製作者一人は同級生の姉もう一人は先生と本来こんな常識知っていて当然の筈なのだが...

 

 

 

 

 

 

 

 

ー彼女達に一言申したい...日本では重婚ができないことを...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーそして颯魔達はまだ気付かない...彼らに潜む魔の手に...

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

...五月十日...GWが開け早五日...俺は地下倉庫に居た...理由は簡単...今朝ある電話が来た

??『綴と篠ノ之を攫った...救いたければ、地下倉庫に来い』

...そう、つづりんと束がさらわれたのだ...

颯魔「チッ!!...姑息な真似しやがって...っ!?」ー俺がぼやいた瞬間氷の何かが俺に向かって来た...!!俺はそれを相殺させるため、そして今後の戦闘を有利に回すためにー

颯魔「行くぞ!!御影流剣技其の七【炎虎舞踏=チェイスフレイム】!!」ーカードリッジを付け術を唱え氷に標準を合わせ斬撃を当てる...

《ザザザザザザザッ》

氷は無くなったがー

颯魔「...水が...ない...」

ーそして更に地下倉庫の室温が幾らか下がっている...

颯魔「相手は氷の魔術師か??取り敢えずつづりんと束を救けないとな...」ー俺がまた踏み出そうとした時ー

颯魔「っ!?...今度は三つか!!」ー氷の...明らかに槍の形をした物が来た...俺は冷却用カードリッジを二種取り出し...

颯魔「御影流剣技其の十四【氷剣断刀=アイシクルブリンガー】!!次!!御影流剣技其の十五【冷斬爆裂=クールブラスト】!!...!?冷却出来てる...なら........御影流剣技其の十六【満月狩り=フルムーンドライブ】!!......また水が出てない...」ー俺は氷の槍を二種の冷却と砲撃斬り(ドライブ)で何とかする...するとまた室温が下がった...何なんだろうこの仕組みは...

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

数分経ちかなり奥に来た...そしてー

颯魔「つづりん!!束!!」

ー彼女達を見つけ助け出そうとした...が

綴「颯魔!!後ろだ!!」...つづりんがそんなことをいうので後ろを向くと...

颯魔「!?...グハッ...(グサッ」ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー氷の槍が俺の体を突き刺したー

 

 

 

 

そしてその後ろに女の娘が居た...綺麗な銀髪で、スタイルも完璧な...その少女は何故かつづりんや束を無視し俺だけをハイライトがログアウトした目で見ている...この世の神秘を見ているような顔で...いや、ありえんだろう...

 

 

 

しかしその否定的意見は綺麗さっぱり消えた...

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャンヌ「私はジャンヌ...ジャンヌ・ダルク30世だ...颯魔、お前に会いに...いや、あの時の約束で結婚しに来た...」

綴&束「!?そんなの...嘘よ!!」

ジャンヌ「いいや、本当だ...私達は4歳の時、約束した...16歳になってこの約束を覚えていたら...結婚しよう...ってな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...俺は...婚約者がいた...だと!?...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
...また空いてしまいましたすみません(ペコリ
いやー何故か書いた奴が一度消えてしまいまして...えぇ(笑)そんなわけで今回はつづりんがヒロインになりまして...ジャンヌが婚約者として颯魔の前に現れました...もちろんハイライトがログアウトした状態で(笑)


さて次回はジャンヌと颯魔メインですね...どうしよう...ネタがない(笑)

次回もお楽しみ下さい!!それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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第二十六話 明かされる真実、新たな敵 吸血鬼

 

ー颯魔sideー

 

...俺がジャンヌと名乗る奴

 

 

 

氷の槍で刺され言われた事...それがー

 

 

『私と颯魔は4歳の時、婚約した。』

 

 

ーその言葉に俺は驚きを隠せない...何故なら...

 

 

 

颯魔「俺は...ジャンヌと会ったことなんて...ないはずだ...」

 

 

 

...俺の答えを待っていたかのようにジャンヌはこう続けた...

ジャンヌ「フフっ...颯魔、お前フランスで告られただろう...」

颯魔「...(゚Д゚)ハァ?...何を言ってr...ジャンヌ「ディルロッテ」!?お、お前なんでその名を...!!」

ー...ディルロッテ...俺が4歳の時に出会い告られた女の子...そいつを...なんでお前が...!!

ジャンヌ「...あぁ、それはな...私がディルロッテであるからだ...」

颯魔「!?...お、お前が...ディルロッテ...!?でもなんで名前が...!?」

ジャンヌ「...私がジャンヌだとバレないため...だがな...もう、颯魔の事しか考えられないんだよ...ハァハァ...颯魔ァ...初めに会ったこと...覚えているか??(ピト」ーそう言いジャンヌが...突然俺に触れてきた...それも飛びっきり色っぽく...

颯魔「!?...あ、あぁ覚えてるよ...だけどなんで俺を好きになったんだ??...」ー俺は平然を装い質問する...するとジャンヌはハイライトがログアウトした目を更に暗くし、俺の唇を見たかと思うとー

ジャンヌ「ハァハァハァ....颯魔、最初私が倒れていたところをお前が助けてくれたよな...」

颯魔「...ま、まさかそんな事でか!?...」ーそんな事で俺の事を好きになったのか...!!そして俺は刺さってる氷を抜きー

颯魔「フゥ...【超回復陣=破陣(エーテルプライム=ブレイク)】!!...た、助かった...」ー安心したその時...

颯魔「...ジャンヌ??」

ジャンヌ「...颯魔!!誓いのキッスだ!!(チュッ」

颯魔「え!?ちょ...おま、ジャンヌ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ージャンヌにキスされた...それもカナやつづりんとしたような舌を使った方の...そして俺はこれのオチがだんだんわかってきたが頭をあげようとした...が

 

 

 

 

 

ジャンヌ「...んっ...颯魔...逃げちゃダメだぞっ(ガシッ」

颯魔「...またか...」

 

...やはりこうなる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ージャンヌが満喫したのか顔を上げる...そして俺はジャンヌが何故つづりんや束を攫うような事をしたのか、分からなかったので

颯魔「そう言えばジャンヌ...なんで束達を攫ったんだ??」

ジャンヌ「ライバルを減らすためだ、颯魔...お前は彼女を作りすぎだ...あと...」ーこの後に続いた言葉と共にある物体が現れる...

 

 

 

ジャンヌ「...ライラと言う奴に頼まれた」

颯魔「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーライラ...去年にアリスに乗っていた...俺を自分の兄を殺したと思っている少女だ...二度と思い出したくないな...と思い現れた物体を見るとー

 

 

 

 

 

 

 

颯魔&束「!?あれは...アリス...!?」

 

 

 

 

ーアリスに乗ったライラだった...

 

 

 

颯魔「チッ!!こんな時に...!!お前にはな...地下より空の方がお似合いなんだよ...!!(ヒュン」ー俺はライラに近づきながら、俺とライラのあいだにスキマを作る....そして次の瞬間ー

 

 

 

 

 

ー俺とライラは上空にワープしていたのだ...そしてすかさずISを起動する...

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「はぁ、まだ俺がお前の兄を殺したと思っているのか??」ー俺はため息を混じらせながら言う...が、ライラが言い放ったのは俺の予想を越すものだった...

ライラ「それなんだけど...ごめんなさい!!」...

颯魔「...(゚Д゚)ハァ?...って事は...やっぱり勘違いってことか??」

ライラ「えぇ、そうだったの...言いがかりでごめんなさい!!」

颯魔「いやいやいいんだけどね...ただ、俺以外にいたって事なんだよな??」

ライラ「うん、そうなんだよね...それが...」ーライラが最後、言おうとしたが

??「あら、私のことかしら??」ーある声によって遮られる...

颯魔「誰だ...!!」ー俺はあれが誰か、分からなかった...分かることは、特徴的な羽と牙...これで吸血鬼なのはわかった......

ライラ「あいつよ!!あいつはサヴァン...吸血鬼よ...っ!?」ーライラが解説した瞬間サヴァンから槍が来る...おいおい、皆...槍好き過ぎだろ...目標がライラだったのを確認し俺はさっき冷却が完了したラグナロクに無属性カードリッジを付けー

颯魔「御影流剣技其の十八【刃牙滅裂=アクセルブレイカー】!!」ー槍に触れると、牙のように鋭い刃が槍を数で圧倒し...消し去った...

サヴァン「へぇ、あなたなかなかやるのね...なら、こんなの...どう??」ーサヴァンはこういうと無数のナイフが飛ぶ...おいおい、サヴァンお前咲夜かよ...しかしどうする...ラグナロクはオーバーヒートしてるし、他の剣はない...どうすれば...

 

 

 

 

 

 

すると俺の前にある奴が現れ...

??「オラァァァ!!」ーナイフの半分を反射したのだ...そして俺はー

颯魔「ははっ、一方通行(アクセラレータ)ちと、お前の技借りるぜ...オラッ!!...ひっくり返れ!!」俺も...一方通行の真似をして反射させた...

一方通行「よお、颯魔...」

颯魔「やぁ、妹達はどうしたの??」

一方通行「あぁ何とかしてるが...お前何時もの颯魔ちゃんじゃないぞォ...」

ー一方通行は不思議なことをいうので鏡(簡易的な物)を見るとー

 

 

 

姿やシルエットは颯魔ちゃんだったが...

髪が短く外側に撥ねていて目が紅と蒼のオッドアイにそしてー

 

 

 

颯魔「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

...ちっちゃな角と右腕に紋章があり...その姿はさながら...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...天邪鬼そのものだったのだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
今回は気ままに書いていたらとんでもない事になりました(笑)ジャンヌのキスやライラの衝撃発言、吸血鬼サヴァンと一方通行の登場、更には颯魔が天邪鬼になるという始末...天邪鬼は東方の鬼人正邪をイメージしてくださいね

さて、適当に喋ったところで次回はサヴァンvs.颯魔、一方通行ですはい。シナリオは気ままにやります、次回もお楽しみに!!それでは!!

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第二十七話 吸血鬼の主vs.颯魔、朔夜、アリアンヌ??

 

ー颯魔sideー

 

 

 

ー一方通行...もとい時近 朔夜(ときちか さくや)と共闘して、はや数分...サヴァンの特徴が分かってきた...

まず、氷をつかうようだこれは有難い...何故ならさっき分かったが氷属性の攻撃を対処すると、砲剣の冷却速度が高まる...

次に、圧倒的スピード型だこれは非常に厄介である...

防御は反射で対処できるが攻撃

が当たらない...

しかし唯一弱点があった...それはゼロ距離からの砲撃...つまりゼロ距離で仕組みの分からない攻撃なら当たる...そして肉質を弱い...これは当たれば長期戦がなくなることだ..そして攻撃が当たり弱り出した...その時ー

サヴァン「貴方達なかなかやるのね...一時撤退だわ」

ー唐突な撤退宣言と共に逃げていく...それを許さない俺はー静かに付いて行く事にした...もちろん朔夜もついて来て更にライラもついてきている.....

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして行き着いたのは...紅鳴館...そこでも誰かが戦っているようだった...

颯魔「...サヴァン、どうやら先客が居たようだな...」

朔夜「はぁ、これまた西洋的な館だな...吸血鬼でもいんのか??」

ー俺と朔夜の疑問はサヴァンとある咆哮によって証明された...サヴァン「そうよ、私の夫ブラドですわ」

 

ーー《ピャアアアアアアアウヴァイイイイイイイイイイイーーーッ!!》ーー

 

 

ー音は天空からだった...あまりに大きな咆哮だったのかここまで届く...そしてその直後...キンジが落下した...!!しかし地面に付かず...あ、あのパラシュートは...ハイジャックの時の...あれは...理子!?...そしてあの二人は屋上に戻って行ったのだが...

 

颯魔「...キンジ、ヒスったな...まぁいい俺たちも行くぞ!!朔夜!!ライラ!!」ーキンジの安否を確認し俺は二人に声をかけ...移動中に冷却が完了したラグナロクに新たなカードリッジを付けー

颯魔「朔夜!!ベクトルを変換して進むスピードを上げてくれ!!(ビュン!!」ー俺はある方法を思いつく...やれるかどうかは分からない...が少なくともそれが最善なのは直ぐにわかった...

朔夜「あぁ、颯魔行くぞ!!...オラァァァ!!」

ー朔夜がベクトル変換を使い俺のスピードは更に加速する...そしてー

颯魔「ライラ!!光線を頼む!!..」ーライラにあの時の光線をオーダーした...

ライラ「えぇ!!行くわよ!!(ヒュン」ーライラの掛け声と共に無数の光線がサヴァンを襲う...!!

サヴァン「ふん、そんなもの当たるとでも??」...その時俺は確信した...この勝負...勝った...

颯魔「...甘々何だよ!!サヴァン!!...そこに来る事は分かってたんだよ!!」ー...そう、ライラが放った光線にはある抜け穴があった...いやライラ自身がわざと創り出したのだろう...天邪鬼モードが解除されいつもの俺で理解出来るほど簡単に...しかしサヴァンはなんのためらいもなくその抜け穴を使った...颯魔がいる事も知らずにー

サヴァン「!?なんですって!?」

颯魔「サヴァン、お前が負けたのは...お前自身の慢心何だよ!!...御影流剣技其の十九【幻影斬り=ファントムスプリット】!!」ー俺は虚空を切り裂く...すると突然サヴァンの羽が切断されていた...

サヴァン「イヤァア アアアアアアアアアアア アアアア!!」ー最後は儚く逝くものなのに叫びやがって...そして俺は空を見上げる...

颯魔「...やったなライラ...」

ライラ「いいや、まだよ...ブラドと、その娘のヒルダを倒さないと...」

朔夜「...そんでどうすんだよ颯魔...上でブラドはやってんだろ??」

颯魔「...気付いていたか...俺の戦友が戦っているから援護する...お前達は...とりあえず休んどけ...」

朔夜&ライラ「...わかった」

颯魔「...行くぜ!!(ビュン!!」

 

 

ー俺はキンジの元へ行く...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー俺が着いた瞬間キンジ、アリア、理子が打ち出した...その弾丸は...ブラドの体にある目玉をえぐった...終わったと思い理子やアリアが息をついた....が

ブラド「その程度で俺を殺せると思ってんのか??」...当のブラドは無傷...なんの仕組みなんだ...まぁいい、とりあえず時間を稼いで理子達を助けなければ...

颯魔「...御影流剣技其の二十【紅月弾幕=スカーレットシュート】!!」ー俺が虚空を切り裂きそして紅い月の弾幕がブラドを襲う...するとキンジは気づいた...

キンジ「...颯魔か...助かった」

颯魔「あぁ、時間を稼ぐ!!...アリアと理子を隠せ!!」

ー俺の指示どうり、キンジは理子達を隠した...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーあれから数分たった...キンジから隠した事が報告され撤退しようとした...が

ブラド「...お前...死ぬ覚悟は出来たのだな??(ガシッ」

颯魔「しまった!!」

ー油断したところをつかれ首を掴まれる...そして握られ...死にそうになった...が突然天から矢が落ちる...ブラドに

颯魔「!?...あれは...」

ーあの矢には見覚えがあった...あれは...

颯魔「フラディオ...」ーそう、俺が昔旅した友達...フラディオの矢だったのだ...そして更に俺はあのパーティーが来たことを理解した...何故なら...今俺の真後ろに立っていたからだ...

颯魔「...クロエ、アリアンヌ、ベルトラン...」...

アリアンヌ「久しぶりです!!私の騎士様!!」

ベルトラン「よぉ、ソーマ...お疲れのようだな...」

フラディオ「ハハハ、久しぶりソーマ...」

クロエ「...久しぶり、ソーマ...」

颯魔「ハハハ...久しぶりだ皆...悪いがブラド...お前は負けた...」

ブラド「あぁ??何言ってんだ??」

颯魔「...お前は負けたんだよ...ギルド【カオスドラグーン】が揃った瞬間にな...餓狼!!」ー俺はこの一年で餓狼を弱化した状態ではあるが任意で発動することが出来る...

颯魔「...ラグナロクよ...今こそ俺に力を...!!イグニッション!!」ー俺がイグニッションを使用した瞬間ラグナロクが黒くなる...

アリアンヌ「騎士様に力を!!アァァァ〜〜〜〜♪」

ーアリアンヌが歌う...すると力が湧き出る...これは歌術...歌を使い戦いを有利に動かす技なのだ...

ベルトラン「オラッお前達は...攻撃しろ!!守ってやっから!!」ーさっき言った様にベルトランはパラディン...守備に特化している...はっきり言うがベルトラン無しではこのパーティーは成り立たないと言っていいだろう...そのくらいの戦力なのだ...

フラディオ「ハハハ、俺は後ろから攻めさせてもらうよ...いよっと!!五月雨撃ち!!」ーこの男フラディオは俺の幼馴染み...こいつと初めにタッグを組んで戦っていた...弓なら右に出るものはいないだろう...

クロエ「クロエ...ソーマの為なら頑張る」

ー俺の真横で戦っているのはクロエ...魔術師で攻撃、回復、敵の弱化と、様々なところで活躍するユーリリティープレーヤーだ...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ギルド、【カオスドラグーン】が揃ってから戦いが楽に進んだ...そして俺はあの謎の硬さを理解した...

魔臓を停止させるにはあれからしないといけないのか...ならー俺はイグニッションの効果が切れる寸前である技を使う...

颯魔「御影流剣技其の二十一【両断無刃=フルブーストチェイン】!!...これでチェック・メイトだ...」ー俺がブラドにラグナロクで縦に真っ直ぐ斬り舌の目玉を切り裂く...するとー

《ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザサザザザッ!!》

ブラドを無数の刃で切り裂く...舌の魔臓を潰せば何とかなると思ったが...どうだ!?...俺の予測は当たった様でブラドはー

ブラド「うおおおおおおぁぁァァァ!!」....断末魔をあげ倒れる...そして終わったと思うと突然クロエが俺に抱きついてきた...

颯魔「...クロエ??どうしたの??」ー俺はこの行動が分からず質問する...すると

アリアンヌ「クロエは騎士様に会いたかったようですね...フフっ(ダキッ」ーアリアンヌも抱きしめてきた...何故かフラディオとベルトランは指輪...ってこいつら別の奴と結婚かよ...羨ましい...

颯魔「...まぁ帰んぞ...【空間転移術=ジャストバイチェンジ】!!...俺は一刻も早く血なまぐさいこの空間から去りたくなり術を唱えた...そして武偵高の自室に戻った...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナ&綴&束「お帰り颯魔(君)...ってこの子達は誰??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーこんな修羅場に出会うことを知らずに...ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は何処ぞのヒーローの口癖を真似る...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「...はぁ、不幸だ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーそんな颯魔の様子をキンジと朔夜は同情の目を向けていたが颯魔は知るよしもない....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
今回は久々にきっちり(??)できました...そして、アリアンヌやクロエは新・世界樹の迷宮Ⅱのキャラです...知ってるのかなこのゲーム...
まぁそれはさておき、次回から第四章です。名前どうしましょう...まぁ頑張ります

次回もお楽しみに!!それでは!!

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第四章 時にはまったりいきましょ♪by颯魔
第二十八話 朔夜、好かれる


ー朔夜sideー

 

やぁ。( *・ω・)ノ俺だ、時近 朔夜だ。

俺は基本絵文字が入っちまうがまぁ許してくれ...って誰に話してんだ(笑)...

 

えーっと...俺は颯魔みたいな主人公補正なんて無いのだ....無いんだが....

 

朔夜「...うわっ!!」

??「あっ!!...す、すみません!!」

 

...見知らぬ誰かに食堂でぶつかってしまう...

 

朔夜「だ、大丈夫か??」ーそこまで大きな事故にならなかったがー当たってしまったのは事実なので言っておく...するとー

??「だ、大丈夫です...すみません...あぁ、今日のご飯が...」

少女が下を見てうなだれるので下を見る...

朔夜「あっ、ごめん!!(〃・д・) -д-))ペコリン...どうしよう...君の...アタヽ(´Д`ヽ ミ ノ´Д`)ノフタ」ー俺の真下に定食がごちゃごちゃになりべちゃと落ちていた...そして、それが俺の買った定食と同じという事をみて分かったので俺はせめての侘びとしてー

朔夜「あー...ごめんな...これやるから許してくれ...」

ーまだ手を付けていない定食を渡す...すると少女はー

??「えっ!?いいんですか!?...でも私が貰ったら...朔夜「あぁ、そんなこと気にすんな一年。後、俺の名は時近 朔夜だまた会おうぜ!!(ダッ」...えっ...ありがとうございます!!」

 

俺はその場を颯爽に消えた(*´∀`)ドヤァ

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー一年sideー

 

朔夜「うわっ!!」

一年「あっ!!...す、すみません!!」ーその時私は急いでたので全く前を見てなく...誰かにぶつかってしまった...

朔夜「だ、大丈夫か??」ーその先輩が手を伸ばしつつ喋る...

一年「だ、大丈夫です...すみません...あぁ、今日のご飯が...」ー下を見ると先輩の真下に定食がごちゃごちゃになりべちゃと落ちていた...

朔夜「あっ、ごめん!!...どうしよう...君の........」ーどう考えても自分に責任があるのにその先輩が謝る...そして下を見て自分の定食を見たかと思うと...

朔夜「あー...ごめんな...これやるから許してくれ...」ー明らかに手を付けていない定食を渡す...それに私は驚きー

一年「えっ!?いいんですか!?...でも私が貰ったら...」私の心配もー

朔夜「あぁ、そんなこと気にすんな一年。」ー...なんて優しいんだろう...白髪の先輩...

朔夜「後、俺の名は時近 朔夜だまた会おうぜ!!(ダッ」...時近 朔夜さん...私の王子様

は...貴方だったのですね...!!あっー

一年「ありがとうございます!!」

頂いたので私はお礼をする...元々消極的な私だがこの時は声をだいにして言った...そして座り食べる...そうしていると...戦姉妹である宮本先輩が座りー

綾乃「...あら、貴女何か嬉しいことあったの??」ーそんなことを言い出す...

一年「えっ...どうしました??」

綾乃「いやー、貴女がね笑ってたから何かあったと思ったの...」

一年「...当たりです、さっきぶつかってしまって定食を落としたんですけど...時近 朔夜先輩に定食をいただいたんですよ...あの御方こそ...私の王子様です...」

綾乃「おおー、颯魔の友達ね。...まぁ私は応援してるわ、頑張りなさい」

一年「はい!!ありがとうございます!!」

 

 

...この時私はある誓いを立てた...

 

 

一年「時近先輩...貴方を...必ず私のものに...!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜『クシュン!!...』

颯魔『...どうした、朔夜』

朔夜『いやー、寒気がして...』

 

 

 

 

 

 

 

ー一年sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

...あの一年に飯をやってから俺はコンビニでー

朔夜「...プリン、プリン...あった...しかもラス1か...」

俺の大好物であるプリンを奇跡的に確保し...屋上で食べる事にした...

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

朔夜&2年×3「............」

 

.....屋上に上がったら何かイジメられてる女の子といじめてる女の子2人が...いた....

 

朔夜「...(いやーなにこれ!?いやいやこんなのありえないよ!!あっても颯魔だけだろ...)」...しかしとりあえずイジメられてる女の子の助けるために...

朔夜「ねぇ、どうしたの??」

俺はイジメられてる方じゃなくいじめてる方に声をかける...するとー

2年2「あっ、朔夜じゃん...なんでもないよ」ーと...何かとぼけても無駄なのに何してんだろ...

朔夜「ふーん...まぁいいけどいじめてるなら止めるよ...そんな女の子は嫌だしね...女の子はやっぱり皆笑わないとね...」ーそう言うといじめてる二人は脱兎のごとく消えた...

 

朔夜「...んで、お前は大丈夫か??...(うおっ!?こいつ...2年1じゃん...なんで...)」...

2年1「ひゃっ!!ご、ごめんなさい!!(あっ...朔夜君...また助けてもらった...)」...最後の方は聞き取れなかったがまぁいいだろう...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして俺はおもむろにプリンを取り出し食べる...

 

朔夜「ふーん...お前そんなことがあったんだ...ちょっと意外だったな...(パクパク」ーそして残り半分になったところでー

朔夜「ほら、これやるよ...元気出しな...(関節キスだが...あいつなら気にしないだろ...)じゃあな!!」

 

 

そして俺は本日2度目の颯爽に去るをした(*´∀`)ドヤァ...

 

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー2年1sideー

 

朔夜君からプリンを貰った...それも朔夜君が途中までのを...朔夜君は気付いてないけど...私は物凄く気になった...何故なら

 

 

 

 

 

 

ー私は時近 朔夜君に恋をしていたからだー

 

 

 

 

 

 

だけどこの気持ちは伝えることはないだろう...それは断られた時に私はきっと立ち直れないから...

 

 

 

ー2年1sideoutー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ー朔夜sideー

 

 

はぁ、今日は疲れたな...ただ2年1に会えてよかったな...あの笑顔を見れたしな...

しかし一年には悪い事したな...ぶつかってしまったし...今度何かしてあげないと...

 

関節キス...あいつも気にしてくれたらな....

 

そう、俺は2年1に恋している...だがこの気持ちは伝えない...

 

断られた時に俺はきっと立ち直れないからだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺はつぶやく...

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「ったく、俺はクソみたいなチキン野郎だな...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
今回は思い切り朔夜回です。そして一年と2年1なんですが...篠ノ之ヒロトの活動報告に書いているんですが...名前を募集しております...後、時近 朔夜君の追加能力もデス!!
コメント、もしくは活動報告のところに書いて頂けると嬉しいです。
次回は...まぁいつもどおりまったりします(笑)
次回もお楽しみに!!それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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第二十九話 爆ぜろリアル!!

 

ー朔夜sideー

 

...やぁ。( *・ω・)ノ俺だ時近だ。さあて今回は...(ヒュン...あらら??なんだ作者??...えーっと今回はお気に入り登録者数が90人を超えたので記念としてー朔夜君のお話をいつも以上に頑張りたいと思います??......作者はどういう風に頑張るか分からんが......ん??俺の能力を決めたって??...ふーん......ありがと...

 

......帰ったか...さて、もう一度言いますが、お気に入り登録者数が90人を超えました!!ありがとうございます!!...そして今回が三十本目の投稿になるんです...作者も驚いてますよ...(´・∀・` )アラマァ......という訳で第二十九話 爆ぜろリアル!!...どうぞ!!

|ω•)チラッ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...俺は寝ている間にどこかに飛ばされたようで...

 

??「断罪!!貴方は地獄行きです!!」...どうやら閻魔様の所に来てしまったようだ...それも早速修羅場ってるようで...(;^ω^)...

罪袋「ひ、ひえええええお助け〜〜〜!!」

??「いいえ、貴方は善行をあまりにつま無さすぎです...地獄行き確定です」

 

...うわぁ...怖ぇな...

 

そしてその男が退室したかと思うと...

??「...貴方はそこで何をしているのですか??」

朔夜「(; ・`д・´)ナン…ダト!?...バレた...!!...」

映姫「閻魔をなめないでください、私は四季映姫・ヤマザナドゥ...貴方は??」...ヤマザナドゥか...よく覚えておこう...

朔夜「俺は時近 朔夜...何故かここにいた人間だ...んでここはまぁ死後の世界とでも言えばいいか...まぁ俺は死んでないがな...」ー俺はシンプルに自己紹介をするとー

映姫「...そして貴方ははなぜここにいるかが分からないと...小町...来なさい」この場には俺とヤマザナドゥしかいなかったが...

??「四季様...お呼びでしょうか??」ー突然死神らしき鎌を持った女がいた...

映姫「...貴女、またサボっていたのですか??」...恐らく上司と部下の関係なんだろう...というかまたサボり??...いやそれより俺はあの死神??にあった事は無い...

朔夜「あ、あの...あの人には会っていなくて...偶然ここにいただけなんですよ...」ー俺が事のあらましをヤマザナドゥに言う...

映姫「...そうですか、貴方の言っていることは真実そうですし...」ーその言葉で死神は俺にー

??「ありがと、あたいは小野塚小町...小町と呼んでくれ...」死神...小町は感謝する...その時俺は何かを見た...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜『!?...これは...なんだ!?...』ー俺はさっきいた空間とは少し違った...幻想の様な何かを見た...そしてー

《ドォォォォンッ!!》ある音と共に...

映姫『!?何が...起こったのですか!?...(バタッ』

朔夜『!?...ヤマザナドゥが...撃たれた!?』

ーここでこの空間は消え去った...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朔夜「!?...戻ったの...か??...」ー俺はさっき体感した空間の事が気掛かりでいた...そして辺りを見回す...すると、ヤマザナドゥを銃で狙ってる罪袋かいた...セーフティーが...外されている状態で...!?

朔夜「ヤマザナドゥ!!...危ない!!(ダッ」ーヤマザナドゥの危険を感じた俺は真っ先にヤマザナドゥの方に駆け出す...そしてー

《ドォォォォンッ!!》

罪袋が持っていた銃から弾丸が出てきた...ヤマザナドゥは何が起こっているのか...分からないようだった...この弾丸はヤマザナドゥと同時に小町も当たるようになってる...二人ともを助けるため俺はー

 

朔夜「ガスッ)グッ!?...やっぱり鉛玉はいてぇな...」

 

ーわざと肩に被弾した...

 

映姫「!?朔夜さん!!大丈夫ですか!?...」

朔夜「あぁ大丈夫だ...それより...罪袋...なんでヤマザナドゥを殺そうとした??...といっても俺は見ちまったからな...お前に地獄行きの申告が来たところを...恐らくお前は納得いかないんだろう...だがな...(ガシッ」ー俺は罪袋の頭を鷲掴みしてこう言い放つ...

朔夜「人に...それも閻魔様に八つ当たりすんのはお門違いなんだよ!!それもあんな可愛い閻魔に向かって鉛玉を放つなんてな...お前、それでも男か!?お前は地獄で頭冷やしてきやがれ!!」ー俺は罪袋に怒りをぶつける...すると罪袋はあろうことか俺に銃を突きつける...

映姫「!?やめなさい!!その人は関係ありません!!」ーそんな閻魔を言う事も今の罪袋は聞く耳持たず...

《ドォォォォンッ!!》

...また発砲した...!!

朔夜「...【疑神撃=神速牙刃】...」ー俺は発砲された瞬間...ベクトルを変えバックステップ...そしてー

《ガキン!!》

...後方宙返り(サマーソルト)で弾丸を蹴り飛ばした...

映姫「!?...貴方...今何を!?」ーヤマザナドゥはまだ俺のしたことに理解できてないようだ...

そして俺は一刻も早くこの罪袋を地獄に落としたかったのでー

朔夜「...ヤマザナドゥ...早く...こいつを葬りさってくれ...俺は誰かに帰らせてもらうわ...」

 

俺は誰かに遭遇するまで歩くことにした...ベクトルを変え一気に進めばいいなんて言っちゃダメだ(`・д・)σ メッ

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー映姫sideー

 

...今日は色々在りました...とある外来人の登場に罪袋の反逆...そしてー

 

朔夜『それもあんな可愛い閻魔に向かって鉛玉を放つなんてな...』

 

この言葉を聞いた瞬間私は朔夜さんに心を奪われました...

なんてお礼をすればいいのでしょう...

 

ー映姫sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

あれからしばらく歩いた...するとー

朔夜「...いきなり風景が変わったな...」ーあの黒の間から一風かわった懐かしい和の家があった...

??「おや、こんなところに誰かな??」ー後ろから声が掛かる...振り向くと尻尾がでかい狐の様な...それでいて顔立ちは可愛い人間...

朔夜「え、あぁどうも...俺は時近 朔夜...何か迷い込んでしまいました...」

藍「そうかそうか...私は八雲 藍...このマヨヒガの主、八雲 紫の式神(タークス)だ...早速だが...上がってくれ」

朔夜「あ、はいありがとうございます」ー俺は藍の親切に甘える事にした...

 

 

そしてしばらくするとパジャマ姿のおねぇさんが出てきた...

 

朔夜「こんにちは...藍さんのお姉さんですか??」ー俺の素朴な質問に彼女は

??「似ているわね...私は八雲 紫...このマヨヒガの主よ」...(゚Д゚)ハァ?いやいや主って言うんだからもっとしっかりしてんのかと思っていたがのほほんとしてんぞ...

朔夜「そうでしたか、すみませんね藍さんのお姉さんなんて言ってしまって...」

紫「いいのよ別に..なにか要件があるのかしら??(私をお姉さんってよんだいい子だし...)」...最後、なんて言ったかは全くわからなかったが...俺は要件を伝える...

朔夜「藍さんから聞いたんですけど俺、外来人なんですよ...だけど帰りたいんで帰らせて欲しいんだ...いいかな??」

 

その言葉に紫さんは縦に首をふり目を瞑れといわれた...そして目を開けるとー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「...戻って来れたが俺はやばい物を手に入れてしまったな...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が手にしたのは【突剣=フラガラッハ】...そしてーあの時のビジョン...そしてー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣や両腕に宿っている...魔術、妖力その他諸々の力だったのだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、朔夜はまだ気づいていない...自分の目に異変が起こっていることを...

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
さて今回はまた朔夜回ですが...朔夜はやらかしましたね(笑)
次回は、適当に書いていきます。次回もお楽しみに!!それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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第三十話 この瞳に愛をこめて...

ー朔夜sideー

 

俺はあの後颯魔と会ったのだが...

 

颯魔「...お前...何時から中二病になっちまったんだ??」...大分...もとい完全に見覚えの無い事を言われたのでー

朔夜「...(゚Д゚)ハァ?いやいや何言ってんだお前、俺はいたって健全だぞ??」

ーそう言うと颯魔は何処からともなく鏡を出して...

颯魔「...朔夜...取り敢えずこれを見ろ」

俺に見るよう促す....すると映ったのはー

朔夜「...(゚Д゚)ハァ?いやいやありえないって!!...」...そうだ、ありえない....なんで...

朔夜「なんで右眼がサファイアになってんだ...」ー俺は、とうとう眼までおかしくなったようだ...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして俺は颯魔が生徒会だというのでIS学園に来ている...ちなみに、あの右目は眼帯で対処している...

 

そして俺は案の定暇になったので、闘技場(アリーナ)に来ている...へぇ、これがISか...何かかっこいいな...颯魔がやった展開ってか??そして俺は遊び半分で右腕を出してー

朔夜「...展開ってな!!」ーそう言ってしまう...すると右眼がその掛け声に呼応する様に情報を伝達しー

朔夜「...え...な、なんじゃこりゃあぁぁぁ!!」...俺はさっき見たISとは全く違ったISを見る...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー俺が装備してしまっている状態でー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「...なんかやべぇなこりゃ」ー俺はこの機体の情報を見てつぶやく...そこにはー

 

 

 

『この機体は、名前が無い...貴方(マスター)が名前を付けて下さい』...との事そして俺はこの機体をスターデッドプライムと名付け展開の時はスターデッドと言う事にした...そして続きは

『この機体には、ビームライフル一丁...単発銃二丁...太刀【霊刀=村雨】...直剣【妖剣=時雨】更にもう一つの太刀【魔刀=天竜】...そしてレーザービット、ソードビットが8つずつ...そして貴方のメインアームフラガラッハです』...とのこと...使いこなせるかどうかは別として...強いと思える...バランスがいいんだ...そしておまけのごとくついたビット16発...これは自律しているから集中できる...戦線がかなり有利に出来るだろう...基本一剣一銃(ガン・エッジ)を駆使して戦う俺だが別に2丁拳銃ができないわけじゃない...二刀流ができないわけじゃない...ただバランスを重視した結果こうなったのだ...だがISなら別だ...この機体のポテンシャルによっては2丁拳銃や二刀流を使えるかもしてない...そんなことを考えているとー

『そして貴方の能力はこの機体にも引き継がれます、この機体のスペックは...平均を50で表すと攻撃が120です』ー...(゚Д゚)ハァ?いきなり平均の倍行ってるんすけど!?

『そして防御は30』ーおぉ、これは攻撃の代償か...

『特攻が160』ー...なんか俺は次元の違った機体を手にしてしまったのかもしれない...

『特防は-100』ー...完全に特攻隊じゃねぇか...

『そして速度は200』....(゚Д゚)ハァ?いやいやお前、速度は高いのがいいとは思ったぞ...だがな...

朔夜「平均の4倍ってどうなってんだよ!?」

『落ち着いて下さい...あくまでこれがこの機体の平均スペックです...それ以下はありますしそれ以上だってあります』

...(゚Д゚)ハァ?いやいやそれ以下もそれ以上も、嫌なんだが!?......まあいいや...

朔夜『これからもよろしく、スターデッド』

スター『はい、マスター』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の瞬間俺は元の世界に戻ってた...

 

朔夜「...(颯魔もISを使えたが...そんなに身近な奴でISを使える奴がいんのか??...いや、それよりこれはバレていいことじゃないな...隠さないと...)」ーそんな俺の目論見はー

束「あれー??颯君のお友達じゃん??なんでこんな所に...ってそのISは何かな??...」...颯魔の彼女の篠ノ之束によってキレイさっぱり粉砕された...

颯魔「束どうした??...って朔夜...お前IS使ってんじゃん...どうしたんだよ...」ー颯魔にもバレてしまう...

朔夜「いやぁ...なんかお前の真似して展開って言ったらこの右眼が解放するかのようにデータが通って...出てきたんだ...はははー...」ー俺は事のあらましを説明する...

 

 

 

 

全てが終わって瞬間IS製作者の篠ノ之束がー

束「...そんな規格外のIS...亡国結社(ファントム・タスク)にバレたら...まずいよ..」

朔夜「...うーんあんまり気にしなくていいと思うぞ亡国結社だったっけ??...だって俺のISの待機状態は...」ー俺は自分の右眼に手を当てて言い放つ

朔夜「...このサファイアブルーの瞳なんだからな...」ー俺が高らかに宣言する...

束「...え??...そんなの...アリなの!?」ー束は驚いてるが...

颯魔「まぁ、盗まれないなら良いんじゃないかな??...ただ...」ー颯魔は驚いていない...しかも

颯魔「...その機体と俺で戦って欲しいな...」...そんなことを言い出す...俺も機体のスペックを再把握するべく了承する...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...さて勝負だ...あいつはチート性能と第二形態のIS...更に自己流の剣技がある...それと相対するため俺も使わせてもらうぞ...自己流のアレをな...

 

颯魔「展開!!【ソウルギルティ】!!リリース【紅華刃=ブラッディーローズ】!!【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】!!」ー颯魔は砲剣ではなく双剣でいくようだ...ならー

朔夜「...展開!!【スターデッドプライム】!!リリース【霊刀=村雨】!!【魔刀=天龍】!!..いくぞ颯魔...全力で来い!!」

ー俺がそう言った瞬間...

 

《ガキンッ!!》

 

...俺の村雨と颯魔の紅華刃が交じりあった...

 

颯魔「いくぞ!!御影流剣技其の一【狂華鬼刃=紅椿】!!」颯魔が紅華刃で斬りかかる...そして更に

颯魔「御影流剣技其の三【無双神楽=刹那】!!」ー蒼覇の方で追撃の刃を放つ...それを...

朔夜「...この間合いなら...出来る!!ソードスキル...【霊刀技Ⅰ=弧月】!!...【魔刀技Ⅰ=炎閃】!!...」ー紅華刃を村雨で、蒼覇を天龍で防ぐ...良しこの感じなら...充分応戦出来る...!!これで村雨と天龍の能力がはっきりした...次は...

朔夜「舞え!!レーザービット!!リターン!!村雨、天龍!!...リリース【閃光銃=エールリザイア】!!」ーその瞬間俺はビットを颯魔の周りに放ちひライフルを構える...しかしそこに颯魔は居らずー

颯魔「...リターン紅華刃、蒼覇...リリース【冥夜輝光=ダークネスフィリア】!!【神魔の砲剣=ラグナロク】!!...御影流剣技其の十【氷炎一体=コールドフレア】!!」ー颯魔はいつの間にか天を舞っていた...そして地上にいた俺ではなく地面に突き刺した...そして何故かラグナロクの方は突き刺していない...何をしているんだ??と思った瞬間ー

颯魔「...いくぞ...ドライブ!!」ー颯魔の声と共に

《ドドドドドドドドォォォォンッッ!!》

...地面から氷の爆発が...そして、地上からは炎の爆発が...ッ!?このままだと...この機体のスペック上どうあがいても被弾したら負ける...!!そう思った俺は銃を地面に向けー

朔夜「...ブラストォォォ!!」ー声と共に

《ドドドドドドドドォォォォンッッ!!》

...銃を放ち更に瞬時加速(イグニッション・ブースト)も駆使してー

 

朔夜「!!...ま、間に合ったぜ...」

 

ーなんとか被弾を免れる...

この機体のスペック上...どうあがいても被弾する...そう、機体のスペックだけなら...その瞬間俺は銃の反動を駆使してスペックの限界を一時的に越したのだ...

しかし代償もかなりある...やや無理矢理な回避のため頭に相当な負荷がかかった...うう...いてぇなこりゃあ...

 

そしていつの間にかアリーナにたくさんの人が来ている...うわぁ...俺が男なの丸分かりじゃん...しかしそうなりゃ開き直れるな...

 

朔夜「...ふぅ...おめぇめちゃめちゃすんなおい...」

颯魔「...おめぇが本気で来いなんて言うからだバカ野郎...でもおめぇ銃まで使って回避なんてスゲェ真似すんなおい...でもお前...まだ本気じゃねぇだろ...」...この後に及んで何言ってんだあいつは...まぁまだ一剣一銃じゃ無いからかもな...なら

朔夜「いくぞ...俺の限界!!リターン、エールリザイア!!...リリース【妖剣=時雨】!!...【蒼銃=ブリティック・エル】!!...さぁおまえの望み通り、俺の本来のスタイルだぜ...スターデッド...いくぞ!!」

スター『はい、マスター!!』ーその瞬間颯魔はー

颯魔「ウェポンドッキング!!【神魔の輝剣=コンバットブレイカー】!!...こっちもいくぞソウル!!」

ソウル『了解した!!』ー颯魔は砲剣を合体させ俺と相対する......

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして両者引かず戦い続けていたが...颯魔がやらかした...

颯魔「しまった!!(ザッ!!」

朔夜「!?ちょ、おま!!」

颯魔がはなった斬撃は、俺から外れ観客としていた誰かに向かって行っていた...!!

 

まずい、助けないと!!

 

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

 

 

 

 

 

 

 

ーやってしまった......!!ー

 

 

 

 

戦い続けていたが俺はあろうことか朔夜から狙いが外れ斬撃を放ってしまった...そして向かっているのは...副会長・一宮 早苗の所だった...このままだと...まずい!!そう思った時、朔夜が動き出した...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー早苗sideー

 

 

 

...颯魔君の攻撃がミスで外れ...私の所に来ている...

その瞬間私は察してしまった...私の人生...ここまでか...と...

神様...私は何か悪い事をしてしまったのでしょうか....この瞬間私は全てに絶望してしまった...

 

 

ー早苗sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

俺は何のためか...それさえ考えずただ斬撃を消し去るために...猛スピードで行った...名前も知らないコだけど...

朔夜「ウォォォォォォ!!届け!!【妖剣技Ⅰ=ファントムブラスト】!!」俺は...時雨に力を込めて...

朔夜「...チェストォォォォォォォォ!!」ー斬撃に向かって全力で振り切った..するとその斬撃は...キレイさっぱり消えていた...

早苗「!?...え...何が...起こったの!?」...少女が戸惑いの声を上げる...その直後颯魔が来てー

颯魔「済まない!!一宮!!...それと...助かったぜ、朔夜...」ー謝罪と感謝を述べる...ホントああいうところきっちりしてんだよな...普段は真面目じゃねぇのに...

早苗「い、いえ!!いいんです助かれば...ありがとうございます...朔夜さん...」ー一宮がそういう...

朔夜「いや、構わないそれよりだ...一宮、ホント大丈夫か??」ーなんとなく心配になりそういう...

早苗「い、いえ大丈夫です...本当にありがとうございました!!」...ならいいか...

朔夜「そうか、なら颯魔...帰んぞ」

颯魔「あ、あぁ...ごめんな??一宮...」

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー早苗sideー

 

あの後IS学園は混乱した...颯魔君と朔夜さんの対戦、そしてその時に起こったことで...束さんもあの機体...スターデッドプライムの事で頭がいっぱいのようだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...私はあの時...助けてくれた...朔夜さんの事で頭がいっぱいだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早苗「...本当にありがとうございました...朔夜さん...私は貴方に一生ついて行きます...」ー私は空を見上げそう言った...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜『クシュン!!』

スター『大丈夫ですか??マスター』

朔夜『あぁ、大丈夫だ...少し寒気がしただけだ』

スター『風邪なら言ってくださいね??』

朔夜『あ、あぁ...(風邪の類じゃないが...どうしたんだろうか...この頃多いな...)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
今回は...すみませんでした久しぶりのIS戦です...原作がISなのにこの頃は片鱗しかありませんでした(笑)...
次回は、続けて朔夜回か...颯魔になるか...はたまた別か...
次回もお楽しみに!!それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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第三十一話 闇企業殲滅part1 少女は絶望の先に何を見るか.......

ー??sideー

 

.......私は、小学校に入って半年が経った時に誘拐され、地下で監禁されていた......

 

......その時私はかけがえのない親友が出来た......

 

ーラウラ・ボーデヴィッヒー

 

......彼女とはこの地下空間で知り合い、生活を共にしている......

 

......彼女と地下で監禁され半年が過ぎ、私の誕生日の事.......

 

 

ー運命はここで変わったのだろうー

 

 

......精神が崩壊する寸前に思った事、願う筈ない物を私は願った......

 

 

??「......こんな地獄から、私とラウラちゃんを開放して...ッ!!」

 

??&??「その願い......引き受けた!!」

 

......??何でだろう...誰もいない筈なのに声がした......

 

......その疑問は衝撃音によってかき消された......

 

《ドォォォォォォォォォォォンッ!!》

 

......衝撃音と共に現れたのは......

 

??&ラウラ「男の.....IS操縦者!?」

 

......昨年、世界を驚愕させた御影 颯魔さんと......今、一番有名な時近 朔夜さん.....

 

.....この時私は思った...もしかしたらこの願いは届くのではないか...と......

 

ー??sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

俺は今、武偵高からドイツのとある企業の殲滅依頼で来ている...最低一人の同行者が要るので俺と颯魔が居るのだが......

 

......敵の奴、俺らが潜入した事...全く気付いてないな.....

 

 

......そして俺は最深部に着いた...そして女の子が居たので俺はあらかじめ接触し、唐突に本音を吐く様な術をかける...するとー

??「私とラウラちゃんをこの地獄から、開放して......ッ!!」

ーこの瞬間颯魔のいる方から熱源が発生しだした......いよいよか....

朔夜&颯魔「その願い......引き受けた!!」

その瞬間

《ドォォォォォォォォォォォンッ!!》

俺は変装を解きすかさずスターデッドを展開させ、少女とラウラちゃんを抱える......すると颯魔が砲剣にカードリッジを付けー

 

颯魔「御影流剣技その十【氷炎一体=コールドフレア】!!......ドライブ......ッ!!」ーその瞬間、俺達の手前にあった壁が無惨に破壊される......それに敵がようやく気づいたらしく何処かから熱源が発生する...

 

 

 

ーよし、こっからは俺達の逆襲だぜ!!

 




....後書きは闇企業殲滅が終わったらにしようと思います∠(゚Д゚)/



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第三十二話 闇企業殲滅part2 少年の絶望、その男『妖刀』につきー

 

ー朔夜sideー

 

...俺はラウラちゃん...少女を颯魔に託した...

 

颯魔「...!?朔夜、お前...ここは俺に...!!」ー颯魔が俺の意図に察し、そう言うが...

 

朔夜「...いや、構わない...お前は死んだら悲しむやつがいる、それにこの依頼(クエスト)は俺のだ...何か嫌な予感がするのは、確かだったな...」

...俺がそう言った瞬間ー

 

颯魔&朔夜「!?...嫌な予感はしてたが...それがIS15機だと!?」

 

ー普通では考えられない量のISが俺達の目の前にいた...

 

くそっ...簡単だと思って二人で行くんじゃなかった...その刹那俺は頭をフル回転させ...全員を助ける術を探した...そしてある考えに行き着いてしまう...

 

 

ー1つ...あるにはある...だが...間違いなく俺は...死ぬ...だが、仕方無い...戦力を見誤った俺の責任だ...だから俺はー

 

朔夜「颯魔!!ここはいい!!その二人を連れて、日本に戻れ!!俺は......」

 

沈黙の長さで颯魔は察したのだろう...颯魔はしばらく俯き

 

颯魔「...分かった...だがな、絶対に帰ってきやがれ!!約束だからな!!」

 

俺の案に賛同した様だ...

 

そして俺はこの瞬間、新たなミッション...が課せられた..『死なずに帰還する事』...自分の演算では、不可能だ......だから俺はー

 

ーあれを待つことにした...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...しばらく経ち颯魔から

颯魔『朔夜!!こっちは大丈夫だ!!早く来い!!』

...とのこと、釘を刺されたな...

 

ちなみに攻撃予知(ビジョン)は任意ででも発動出来る様になり、最大で1日十回までだがとても助かる...しかしビジョンをもう、5回使ってしまっており体力もかなり落ちてきた...帰れるかどうかは...おそらく無理だろう...

 

朔夜「チッ...後5機だが...俺もここまでか...」ー俺は大群の中でただ一機違う機体の圧倒的スピードと攻撃でスターデッドのシールドポイントが50を切った...そして俺はビジョンの影響で最高速度が出せない...だから俺は少なくとも1vs.1に持ち込むためー

 

朔夜「...二丁銃技【無双乱撃=五月雨撃ち】!!...散れ...雑魚ども!!」

 

ー俺は2丁拳銃で専用機らしき機体を無視して天から乱射し、なんとか1vs.1へと持ち込む...

 

??「はぁ、君も終わりだね」

ー恐らくは専用機の奴だろう...そして奴の機体のライフルが...俺の胴体に標準を合わせ...

 

《ドォォォォォォォォォォォンッッ!!》

 

大きな音を立て、俺の機体に向かって進んで来た...この速度...よけられない...!?

 

音速を優に超える銃撃が俺を穿つその時ーー

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー??sideー

 

俺は同盟を組んだキリコから朔夜の身に危険が潜んでいると言われ...ドイツにいる...

 

??「朔夜、お前が居なくなったら居鳳高は...キリコはどうなっちまうんだよ!!」ー俺は今ここに居ない奴に吠える......そしてその数瞬後、俺は奴に合流する...しかし奴はP・A・D(パーソナル・アーセナル・ドレス)の様なものを着けて殺っていた...

 

??「...キリコ...あいつがいた...来たけりゃ来い...」そう言った瞬間...

 

《ドォォォォォォォォォォォォンッッ!!》

 

いつの間にか朔夜に標準を合わせていた敵のライフルから光線が出る...そして光線は朔夜にヒットしー

 

朔夜「グハッ!?...しまったスターデッドが...!!」

 

朔夜の装甲が消えた...そして敵は......

 

??「...チェック・メイトです君には失望したよ」ーそして出したのは...人なら殺せるナイフだった...

キリコ「静刃、朔夜は...っ!?」キリコは朔夜を見た瞬間目を開く...そりゃそうだ、朔夜にナイフを突きつけている人が居るからだ...そしてそれを知ってかキリコが来た瞬間

 

《グサッッッッッ!!》

朔夜「!?...か、ガハッ!!...ここで...終わりか...済まない皆俺は...先に逝っている...」ーそういいつつ朔夜は笑っていた...悪魔の様な微笑みで...

 

そしてキリコはなにかに気づく...俺もその方向を見ると...

 

 

 

朔夜「は、ハハ...アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

 

 

突然大声で笑いだしそして

 

 

ー朔夜の目が薄い青色に発光していた...

 

そしてまた何かが付いた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーさっきまで着けていたスターデッド...それとはまた形が変わった...更に色も目と同じ色だったのだ...



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第三十三話 闇企業殲滅part3 蒼眼の覚醒

ー朔夜sideー

 

 

俺は敵に刺され死にかけていた...が

 

ーファーストシフト完了ー

 

不意に右眼からそんな表示がでる...その瞬間、俺の機体が動き出した...

 

ー新モードー

ーグラビティゼロモードー

 

ー機体の再起動(リトライ)と共に移行ー

 

すると俺の右眼がゲームの画面のようになり、そこからは端の方にグラビティゼロモードの詳細、そして新たな戦力を確認する...敵の目を盗みそちらを見る...すると

 

朔夜「静刃と...京菱!?...なんでだ...」ー俺が生徒会長としている学校、居鳳高の同じクラス原田静刃と、京菱キリコがいた...

 

...でも何でだ!?

思考を巡らせるが心当たりがない...するとスターデッドが

スター『.....京菱様は、マスターの背後に幾つかのカメラを使って見てたらしいですよ』

.....いやいやそんなこと有り得ん、颯魔やキンジ、静刃なら分かるがな...俺なんか監視して何の意味もないだろ......いやいやそんなこと考えてる暇はない。早く奴を倒さねばー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ー俺のスターデッドが第一形態に移行し再起動、そして新たなモード、グラビティゼロモードになり、しばらく経った...武装にはこのモードから、使えるようになった銃剣【六華散舞=儚】、そして【妖剣=時雨】を使用している。因みに銃剣とは、名の通り剣と銃の混合武器なのだ...そしてこの瞳...【ポセイドンの瞳】は静刃の瞳【バーミリオンの瞳】と類似したものらしい...静刃は妖刀の補助があるように俺にはISスターデッドの補助があるらしい...そして何より俺の右眼と静刃の瞳は共鳴するが如く意志がわかる...いや、分かってしまう...そんな俺の右眼からある表示が出る

『一丁一剣・双剣装備』『特殊アビリティ【ガン・エッジ・サークル】...【デュアルブレード=臥龍】発動』

...恐らくこの銃剣、剣と銃...両方に分類されている様でガン・エッジと双剣、両方のスキルを使えるようになっている...そして特殊アビリティの二つが発動した時俺と静刃の攻撃力とスピードが上昇した...恐らく味方強化スキルだろう

 

静刃「!?...朔夜、お前...刺された場所はどうした!!」

静刃が声を出すので俺はその方向を向く...

朔夜「...大丈夫だ、それよりお前達は来なくていいと言ったはずだ...主にISとこの瞳【ポセイドンの瞳】を隠す為にな...」俺はこれまで隠していた瞳を俺と静刃とキリコ以外の空間を止めながら晒す...

静刃「!?...なんだ...俺の右眼と...同期している!?」ー静刃はやや驚きながらいう...キリコは...

キリコ「...そう...(朔夜...かっこいいな...)」

朔夜「キリコなんか言ったか??」

キリコ「...なんでもない...」

 

ー何言ってたんだ??



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第三十四話 闇企業殲滅(終)キリコの思い

 

ー朔夜sideー

 

...あれから俺は必死に剣を振るい続けた...そしてスターデッドがあるアイコンを出す....

 

スター『妖刀、静刃さんが刃鋏樹(バチョウジュ)を使用...敵機戦闘不能...やりましたよマスター!!』

 

...そんな言葉が出るが必死に剣を振るい続けた俺の感覚が異常を確認する...

 

朔夜「...いや、まだ終わってない...ここからなんだ、だろ静刃...」ー俺は同じ異常に気付いている静刃に話をふる...

 

静刃「...あぁ、そうだな...キリコ...朔夜が走ってコンマ三秒後にレーザーライフルで朔夜の左スレスレに打て...スリー...トゥー...ワン...」

 

朔夜「スターデッド!!瞬間加速!!(ビュン!!」

スター『了解しました!!』

ーその瞬間俺は流星がごとく加速した...そしてキリコはそのピッタリコンマ三秒後にー

 

キリコ「...レーザー...ブラスト...」

 

《ドォォォォォォォォォォォォンッッ!!》

 

ーレーザーライフルからレーザーが、俺の左スレスレに放たれる...そいつを俺は...

 

朔夜「...双剣技Ⅰ【乱舞=宵桜】!!オラララララララララララララァァァァ!!」ー銃剣と妖剣で光線を切り裂き続け...次の瞬間俺と静刃はこうつぶやく...

朔夜&静刃「...光閃の軌跡【雨穿】!!」...そして光線は綺麗に別れだし...瞬間的にショットガンの様な弾の軌道をする...そして遂に敵が動くー

 

??「っち!!なぜバレた!?」

見る所女のようだった...しかし俺は敵には慈悲がまるで無い...静刃もだ...そして

 

朔夜「てめぇに話す義理はない...さぁ...斬気開放の時間だ...静刃!!」

静刃「あぁ、いくぞ!!」

 

 

ー俺たちが声を掛け合って呼応した刹那ー

 

 

《タンタタンタンタタンタンタタン》

 

ー俺と静刃の刀から同じ一定のリズムの音が鳴り響く...そして次の瞬間

 

《ドォォォォォォォォォォォォンッッ!!》

 

剣が鳴らす音ではない音が出た...

 

ーそして土煙が上がった時にはー

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーキリコsideー

 

 

 

ーいつから私の心が乱れ出したんだろう...それはきっと朔夜のせいだ...いやおかげなのか......それは流星の如くやってきた...二年一学期、静刃の知り合いが来ると聞き私はその時まだ何も知らなかった...

 

 

 

 

セアラ「はぁい、皆さん今日は転入生を紹介します...どうぞー」

 

《ガララッ》

 

??「はい.....えーっと俺は時近 朔夜です......っと、固いの嫌いなんで楽にさせてもらうよ。専門は、機械と魔法かな...それと...久しぶりだな、静刃」ー私はその時まだ何も知らなかった.....朔夜があんな事をしたなんて...

静刃「......なんで俺の友達まで異能がいんだよ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーそして半月、私は不本意にも朔夜に対戦を挑んだ...が

朔夜「......俺に挑んだところで何になるんだ??機械は魔法に勝てる......がそれは機械と呼応してこそだ。それでも俺と戦うのか??」.....私はその時はその言葉を軽く考えていた......そしてその忠告を無視し戦っていた.....その時ー

朔夜「...甘い、その程度ではビジョンも要らんぞ...抜刀【フラガラッハ】...直剣技Ⅰ【武器破壊(ウェポンブレイカー)】!!.....そこっ!!」

ー朔夜の戦闘スタイルは攻防のバランスがいいようだ...そしてその攻防の性能が高い...異常なまでだ...そして朔夜が突然ー

朔夜「......さてと...これで大体は削げたか??」

キリコ「.....??」ー私は理解していなかった...朔夜の言葉の意味を......

朔夜「......ブレイク!!....済まないな、帰らせてもらうぞ」

ーそして朔夜が後ろを見た瞬間、私のPADが......散開した...!!

キリコ「......!?」ー私はようやく理解した、朔夜の発した言葉の意味を......

 

そして私はその後朔夜が、したことに気付く...朔夜は、ただ武装を潰したわけではなくただ忠実に外したのだ。

 

朔夜「...ッ!?キリコ!!危ない!!」

キリコ「??....えっ!!」

 

ーその言葉に私は驚愕する...その上空に何かが落ちて来るのが分かった...そしてその時私はちょうど武装を外されたところだった...そして私が反射で目を瞑った時ー

 

朔夜「...桜よ...舞散れ!!【暮桜=散】!!」

 

その物体は......朔夜の何かによって消え去った...

 

キリコ「...!!朔夜...何で」

 

否、朔夜の脇腹に刺さっていたのだ...!!

 

朔夜「.....大丈夫だ....それよりキリコ...帰るんだ...これは...忘れろ...」

キリコ「!!...で、でも...!!」

朔夜「いいんだ...キリコお前に傷がなければそれでいいんだよ...それにな...」

キリコ「...それに??」

朔夜「...女が傷ついて男が傷つかなかったら...かっこがつかねぇしな...まぁ、俺の心持ちっていうのもあるが...」

キリコ「ッ!?...」

 

 

ーその時だろう私の心にエラーが出たのは...

 

ーキリコsideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「...抜刀【フラガラッハ】!!......直剣技Ⅱ【牙閃=雪平】...抜刀【魔刀=天龍】太刀型技Ⅰ【断踏=刀奈】!!...静刃...引け」

ー俺が刀と直剣で敵を攻撃した....

??「!?」

...峰で...

 

 

 

...そして俺は静刃にクエストの完了通達を任せ帰ることにした...

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は何故かフランスにいる...

 

 

そして俺の目の前に子供がいる...

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「ほんとマジ何でこんな可愛い少女がいるんだよ...」

 

 

 

ほんと何が起こっている...!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之 ヒロトです。
これで一応闇企業殲滅篇は終わりですが...なんかすみませんね...こんな微妙な事になって(笑)
そしてフランスで分かるか分かりませんが...シャルくんの登場です...そしてこの後の展開ですが...少しISのキャラを入れて見ようと思います...

シャルとか刀奈さんとか簪ちゃんとか...まぁ、頑張ります

これからもよろしくお願いいたします!!

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第三十五話 うーん、子供が多い... by朔夜

 

ー朔夜sideー

 

やぁ(* ̄▽ ̄)ノ時近だ...俺は今のんびりフランスで歩いている...この眼の事がバレると怖いのでできれば人の少ない所に行っているが...

 

 

朔夜「あぁ、こりゃ...迷子かはぐれたのか??」まさかの迷子の子と遭遇する...しかも人が少ないし、俺の格好目立つし...あ、気付かれた...

 

??「.......(ジー」

 

....なんかジロジロ見られてるんですけど!?...うーん、近くに人も居ないしな...仕方無い

 

朔夜「.....(スターデッド、翻訳してくれると嬉しい)(テクテク」

スター『はい、マスター!!』

 

 

朔夜「....君、もしかしてお母さんとはぐれちゃったの??」ーすると少女は何故かペラペラの日本語でー

??「うん、お母さんとはぐれちゃったの...」

朔夜「そうか...なら、俺とお母さんを探すか??...あ、俺は時近 朔夜だよろしく」

シャル「いいの!?ありがとう!!私はシャルロット・デュノア...シャルって呼んでね」

朔夜「分かった、シャル...俺は...朔夜とでも呼んでくれ」

シャル「うん!!分かった朔夜!!」

朔夜「...はぁ、早速探すか...シャル」

シャル「ん??何朔夜??」

朔夜「お前が探した方がいいだろ??だからさ(スッ)ほれ、肩車だ、これで高い所からお母さんが見える」

シャル「!!...ありがとう朔夜...」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

その後俺達は雑談をしながらシャルの母親探しをした...そして10分位経過した時目の前にシャルに似た人がいる事を目視した...

 

朔夜「シャルーあの人がシャルのお母さんかな??」ー俺が指さす方向を見るとシャルは

シャル「うん!!あそこの人が私のお母さんなんだ!!おーい!!お母さーん!!」ーシャルが大声で呼ぶとその人は振り返りシャルを見るとすぐに駆けつけた...

 

シャル母「有難うございます!!うちの子がお世話になりました!!」

朔夜「いえいえ、困っていたら助けるのが人の子ですから...それより、よかったなシャル...お母さんが見つかって」

シャル「うん!!ありがとう朔夜!!...でも何でお母さんが分かったの??」

朔夜「それはな、シャルの様な可愛いお母さんだったからだよ。いやー一発で分かったね」

ー俺がそう言うと...ん??何でシャルが真っ赤にして俯いてんの??...

シャル母「あらあら、朔夜君ったら...シャルが可愛いなんてー」...母親のあんたまで体をくねくねさせてんだよ...

シャル「......(私が可愛いなんて...えへへぇ)(ニヘラ」...ん??何が起こっているのか分からんが...とりあえず帰らんとな...

朔夜「...ういしょっと...俺はそろそろ退散するとするか、じゃあなシャル...もう母親から離れんなよ~!!」ー俺はさっさと消えることにしたー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

ーそして俺はスターデッドで日本に帰ることにした

朔夜「来い!!スターデッド!!...今度こそじゃあな、シャル!!」

シャル「じゃあね〜朔夜〜!!」

ーその時のシャルは...天使の笑顔で手を振った...

 

 

...はぁ、ヨーロッパでは色々あったな...少女達の救出、シャルとの出逢いや母親探し...とまぁ色々こなしていた...そして今度はいつかぶりの日本か...などと思っていると、俺が帰還する少し前にー

朔夜「...(゚Д゚)ハァ?イヤイヤ待てよ、何でこんな危ない所に...あぁ、もう何でそんな目に遭うのだ...くそっ!!もう助かるか分からんが行ってみるか!!」ー少女が車道にボールを取りに行っておりそのボールに集中していて...まずい!!車が...!!

朔夜「おい!!危ないぞ君!!」

ー俺が大声で叫ぶとその少女がやっと気が付きそして車を見て驚く...くそっ!!間に合うかどうか...五分五分だぞ...っ!!

朔夜「...スターデッド..瞬間加速...ッ!!間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ー俺は反射で瞬間加速を使用し、少女に接近をする...そしてー

 

《ギュィィィィィィィンッッ!!》

 

俺は今までの疲労をそっちのけで頭をフル回転させる...そしてその少女に触れた刹那進む方向とは真逆の方向に手を動かし少女の負担を極力0にさせて...なんとか車との衝突は回避した...が

朔夜「...っしまった!!地面と衝突しちまう...!!せめて君だけでも...空間転移陣【泡沫】!!...」ー少女が無事に転移させた瞬間ー

 

《ドォォォォォォォォォォォォンッッ!!》

 

 

 

 

体に衝撃が走る...

朔夜「...いってー...ってかスターデッド...は大丈夫みたいだ...あと...あっ、君は大丈夫か!?」

俺はスターデッドが解除され、全身に打撲の様な痛みを受けつつ聞く...

??「あ、ありがとー...でもあなたが怪我してないの??」

朔夜「...大丈夫大丈夫...あ、それと俺の名は時近 朔夜...術師でありIS操縦者でもある...君は??」ー俺が先に名乗り彼女が名乗りやすくする...

本音「あ、ごめんね〜...私は布仏 本音...よろしくね...とっきー」

朔夜「...ハハハ、なんだとっきーって...まぁよろしく本音...早速だが聞いていいかな??」

本音「ん??なんだい??」

朔夜「...さっきからいる、三人...本音の友達か??」ー俺は公園にいる三人を指差す...

本音「え〜っとね...私のお姉ちゃんと、刀奈さん...そしてかんちゃんだよ〜」

朔夜「...そうか...つまり姉と姉の友人と妹ってところか...まぁいい」

刀奈「本音ちゃん...あなたは...すみませんでした」

えーっとだ...青髪で裸眼の子が刀奈で...

簪「あっ...本音ちゃん...あぶないよ...」

眼鏡の子がかんちゃんか...

虚「すみませんうちの妹が...私は姉の布仏 虚です...」

そしてこの子が姉か...

朔夜「いや、いいんだ...いいけどもう君たちは帰った方がいいんじゃない??」ー時計を見せると既に夕方5時...このくらいの子は帰るのが常識な時間だ...そして俺は本音の異変に気付く...

朔夜「...送ってくよ本音...」

本音「え〜??何で〜とっきー」

朔夜「いや、その...足、痛めてんだろ」ー俺は本音が右足をかばって歩いてた事に気づき、言うするとまぁ本音はなぜバレた!?となった...

 

朔夜「...よいしょっと(スッ)ほれ、おぶるから...乗ってくれ」

本音「...ありがとーとっきー!!」

朔夜「はいはい」

 

そして俺達は途中まで一緒にそして途中で刀奈とかんちゃんと別れ、本音の家に行った...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーそして本音の家につき本音を下ろした瞬間、疲労が溜まっていたのか

朔夜「!?...うっ(バタリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー俺はその場に倒れたー

 

 

 

 

 

 

その場には本音と虚の声が響いていた...

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之 ヒロトです。
今回は原作キャラのお出ましです。
いやー改めて原作を読んでるとあれ??このキャラめっちゃ可愛ええってなるんですよねー...
朔夜「そしてこんなざまか」

...次回は布仏家での出来事ですかね

それでは!!∠(゚Д゚)/

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第三十六話 俺にとっての剣舞

ー朔夜sideー

 

ー気がついたら俺は桜舞う空間にいたー

 

ー俺にとっての死後の世界かとも思ったが、それとは何か違う...予感がする...そして前に少女がいて...その少女が振り向いた...するとー

 

朔夜「...お前は...スターデッドなのか!?」

直感でいってしまったが、右眼の蒼眼ではっきりわかる...いや、分かってしまう...!!

スター『はい!!マスター、こちらの姿では初めまして...ここは深層空間...私とマスターのみの空間...』

朔夜「...そうか、俺はまだ死んでないんだ...」

スター『そうですね、でもなんであの人を助けたのですか??』

ースターデッドはそんなことを言った...

朔夜「...そうだな、俺は体が勝手に動いたとでも言えばいいかな...何と言うか見て見ぬふりしたら...あれだ、目覚めが悪くなる。安眠は大切だしな...』

スター『そうですか...マスターの考えてる事は分かりません...後マスター...私の事を気にして、解除しましたよね』

...バレてたか

朔夜「そうだな、解除したな...まぁいいじゃないか、双方無事なんだし」

スター『はぁ、わかりましたよ...では最後に...マスターの願いは??』

 

ー願いか...それは、ISを手に入れた時から決めてるさ...

朔夜「...それはな...全ての人を救い出す事だ...光はもちろん、闇もだ...闇は闇なりに苦しんでる...そんな人達を俺は救いたいんだ...」

スター『...そうですか、わかりました...マスターに出来るだけ力を貸しましょう』

朔夜「ありがとう、スターデッド...そんじゃ俺は行くから...」

スター『はい!!また会いましょう!!マスター』

朔夜「あぁ、またなスターデッド」

 

 

 

ーその時、目の前が突如ブラックアウトした

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

朔夜「...(スッ)...さて、起きたが...スターデッド、ここは布仏家なんだな??」

スター『えぇ、そうです』

朔夜「...庭までナビしてくれ」

スター『はい!!マスター』

 

ー俺はスターデッドのナビの元、布仏家の庭に行くことにした...

 

 

 

 

 

 

 

...さて、ついたが...

朔夜「...ここの家、なかなかでけぇなおい...まぁ剣舞出来るからいいが...抜刀【霊刀=村雨】!!.....はじめるとするか...」

 

 

ー俺は霊刀に力...更に霊力を加え術を唱える...

朔夜「霊力開放...属性開華【氷刃=雪月花】...そうか、眼帯を外した方が楽だな...(スッ)...はぁ...霊刀氷刃技Ⅰ【居合一閃=氷華夢斬】...ハッ!!(ザッ」

ー俺は霊刀を下段に構えそこから天に...弧を描くように切り裂く技だ...そしてその出来だが...最悪だ...まぁ全身を強く打っているから仕方無いが...その続きだ...

朔夜「...リターン、村雨...リリース【妖剣=時雨】...属性開華【雷刃=ギルティス】...妖剣雷刃技Ⅰ【一刀両断=横閃雷鳴】...っと!!...こっちはまだましか...今日は霊力が弱いか...最後にあれだな...リターン、時雨...リリース【魔刀=天龍】...」...なんだろう...特に人もいない筈なのに...見られてるような...気のせいかな...

スター『気のせいだと思いますよマスター』

朔夜「そうか、ならいい...魔力覚醒【爆閃=ファルシオン】...魔刀爆閃技Ⅰ【無双爆刃=彗星】...っは!!...魔力は上々か...ところで本音と....誰でしょうか.....本音の母親さんですか??」

ー俺が技の確認を取る前に確認してたが...誰だ??

すると何故か本音が俺にー

本音「とっきー!!(ギュッ」

朔夜「うおっ!?...と、突然飛び込むのはやめてくれ...な!!」

本音「いや〜...お母さん!!この人が私を助けてくれたとっきーだよ!!」

朔夜「否定すんなよおい...あ、すみません倒れた所を...俺は時近 朔夜です...本音にはとっきーって呼ばれてます...」ー簡単に自己紹介...すると母親は

布仏母「そうですかぁ...私は...本音の母親です、本当にうちの娘がお世話になりました」

朔夜「いえいえ、俺もぶっ倒れたんですし...本音は、足は大丈夫みたいだな」

本音「うん!!ありがとう!!とっきー!!」

朔夜「...とっきーねぇ...まぁいいや、それより...見ました??俺の剣舞」

本音母「えぇ、見ました...本音から聞きましたが...もちろん本当に術師だったんですね...その右眼もどうやらISのようですし」

本音「!?」

朔夜「...なぜ分かったんだ??...」

布仏母「女のカンです(キラッ」

朔夜「そうですか...まぁいいや」

布仏母「それよりその剣舞...なかなかね...」

朔夜「...ありがとうございます」

布仏母「そこでだけど...本音のお婿にならない??」

朔夜&本音「「( ゚Д゚)<ハァ?」いやいや、俺なんか...本音が困りますよ」

布仏母「なら、本音が良ければいいの??」

...何言ってたんだこの母親は...普通嫌だって言うだろ...

朔夜「えぇ、まぁそうですが??」

布仏母「本音はいいの??」

ー俺みたいな奴...有り得ないな...

本音「うん!!とっきーかっこいいもん!!...でもとっきー、彼女いなったの??」

朔夜「......え!?...俺なんかでいいの??...」

本音「うん!!もちろん!!」

...なわけないやろΣ\(゚Д゚;)おいおいおいおい!!え、俺彼女出来たの??

朔夜「......(お母さん、本音も本気じゃないですよね??」

俺はこそこそと布仏母にいう...すると

布仏母「.......ふふふ(本音も多分ままごとみたいに思ってるわ」

朔夜「............(汗)(よかった)」

本音「とっきーとっきー!!とっきーの剣舞ってどんな意味があるの??」

朔夜「.....うーん俺の剣舞は自分の心の乱れを整える為にするんだ、魔力、霊力、妖力は心の鏡だからね」

本音「そうだったんだ〜...あ、とっきー!!ご飯食べようよ!!」

朔夜「......あぁ、わかった行こうか」

本音「うん!!」

 

 

ーその時本音が見せた笑みは俺から見ても輝いていた...

 

 

 

そんなに俺とままごとするのが楽しみなのか??

 

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー本音sideー

 

 

私は姉妹部屋に戻った途端

本音「はわわ〜^ ^うへへぇ〜^ ^これでとっきーの彼女だぁ〜」

とろけた言葉が出る...すると先にいたお姉ちゃんが

虚「そうなの...でもお母さんと時近さんはままごとのように思ってたみたいですよ」

その言葉を聞いたとき私は

本音「えっ!?ホントなの!?」

虚「だって本音は普段から遊んでばっかじゃない」

本音「えぇ...遊び過ぎたの...でも大丈夫!!」

虚「なんで大丈夫なの??」

本音「だってとっきー彼女いないんだもん!!私が頑張ればきっと彼女として見てくれるよ〜」

虚「そうかな...まぁ私は応援してるわ」

本音「うん!!ありがとう!!」

 

 

 

 

 

ーそして私は天に誓う...

本音「...いつか...とっきーと結婚するよ〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜『くしゅん!!』

布仏母『どうされました??』

朔夜『いやー...寒気がしまして...』

布仏母『ココアでも用意しましょうか??』

朔夜『あぁーありがとうございます(〃・д・) -д-))ペコリン』

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。
今回は、いつもよりセリフ多めになりました。
のほほんさん×朔夜をやってみたくなったのでそのままやってしまいました(笑)
次回は、恐らくキャラ紹介だと思います。
それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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番外編02 詳細説明&その他

時近 朔夜(ときちか さくや)16歳(男)

 

身長...179cm

体重...67kg

 

視力 右...5.5 左...2.5

握力 右...65kg 左...55kg

 

 

第二十六話から登場した、第二の主人公。静刃や颯魔、キンジといったリア充を見ているため本人は何で俺だけだとか...もちろん好かれてることには気づかない...視力は【ポセイドンの瞳】の副作用で右目だけ常人を超えている

 

そして身体能力は颯魔に負けるが剣技、銃技で補っており颯魔より強いとか...

 

また、ラウラに自分と同じ眼帯をあげた...そして本音には命を救い、シャルには人探し...まさに出来る人の鏡である

 

二つ名は【片眼(ブルーアイ)の朔夜】

 

専用機はスターデッドプライムで適性は??

 

 

また、一丁一剣(ガン・エッジ)の使用率が高いがためにこれが本気だと思われているがどうやら違うらしい

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一宮 早苗(いちみや さなえ) 16歳 (女)

 

身長...148cm

体重...44kg

 

視力...右1.5 左2.5

握力...右30kg 左35kg

 

 

IS学園生徒会副会長。頭脳、容姿、運動神経全てにおいてトップレベルの生徒。甘いものはそこまで好きではなくどちらかというとほろ苦いスイーツが好きなよう。颯魔と朔夜の模擬戦の時颯魔のミスアタックに被弾するところで朔夜に救われ朔夜に恋をする。

 

専用機は??で適性はA

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

藤堂 空(とうどう うつほ)15歳 (女)

 

身長...150cm

体重...42kg

 

視力...右2.3 左2.2

握力...右40kg 左35kg

 

第二十八話で出て来た一年の本名。朔夜と衝突し、食べ物を落としてしまいショックだった所を朔夜に食べ物をもらい...昔から疫病神と呼ばれていた彼女にとって初めての優しさで...その優しさに恋をした。

 

宮本 綾乃の戦姉妹(アミカ)であり、一丁一剣の使い手その戦闘能力は颯魔も一年ながら朔夜並だとか

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ふぃーこんなもんかな??

颯魔「お〜いヒロト」

なんだい颯魔

颯魔「これ、見てみろ」

なになに...え??お気に入り登録者数100名突破!?

颯魔「そうだ、見たか」

あぁ、これはもう頑張るしかないな!!

颯魔「だな...がんばれ」

あぁ!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第36.5話 夏休みは遊ぼう!!

 

ー朔夜sideー

 

ラウラ「朔夜ー今日は何するの??」

...俺は今、ドイツで救ったラウラを家で養っているのだが...

朔夜「うーん...そうだ!!本音達を呼ぼう!!久しぶりにあいつにも会いたいしな...」そして俺は皆の親にメールを送り......

 

朔夜「...本音と虚はOK、刀奈と簪もOK...良し!!美麗もいいって!!」

俺はラウラの方を見て笑うするとラウラも

ラウラ「やった!!久しぶりに美麗とも遊べる!!」

と笑顔でそういってた

 

そして俺は考える...今日は夏祭りだ、そして明日は魚の放流だ、この二日は皆と遊べるやつが沢山ある...あ、金を下ろしておかないと...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達の夏はまだ、始まったばかりだ!!

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
さて、キャラ紹介と35.5話でしたが...三十六話はその続きです、そしてここで朔夜がどうするのか...

あ、私最近別のssを書き始めたんですよ。こっちとリンクしてるので良ければ【八年後の世界ー教師朔夜の苦悩ー】も見ていただきたいです
そして、このssのお気に入り登録者数が100名を突破しました!!

今まで有難う御座いました、そしてこれからもよろしくお願いいたします。

次はどっちの世界で会えるでしょうか...それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!∠(゚Д゚)/


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第三十七話 さぁ、パーティーの下準備だ!! by朔夜

ー朔夜sideー

 

朔夜「よし、みんな揃ったな??」

俺の声に刀奈が反応する...

刀奈「はい、更識家、布仏家、そして赤城 美麗さん...朔夜さん、全員居ます」

朔夜「そうか...ありがとう刀奈。あと、俺の事は朔夜でいいって言ったぜ??そんな堅苦しい言い方はよそうぜ」

刀奈「で、でも...!!」

朔夜「ほら、本音みたいにもっとフレンドリーに!!」

刀奈「...本音はフレンドリー過ぎるのでは??」

...あっ

朔夜「...そうだな流石にそこまでしなくてもいいけどな...とりあえず、皆久しぶりだな」

美麗「ひ、久しぶりです...」

本音「久しぶり〜^^」

簪「...久しぶり」

虚「久しぶりです」

朔夜「今回することは...一泊二日の泊りがけで、ここの近くでやる祭り、釣りをする!!釣りに関してはどんなとり方でもいいぞ」

皆が俺の祭りに反応する....うおっやべっ!!めちゃくちゃ嬉しそう...俺が話を切るとー

一同「...ヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪祭りと釣りだーーー!!」

朔夜「嬉しいか!!そうか!!...あ、あいつも呼ぼうか」

 

 

 

 

ー俺は奴に電話をしたー

 

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

やっぱり夏はのんびりするのがいいよなー^^

 

『ピーンポーン...』

 

...やっぱり冷房にアイス...これさえあれば夏は乗り切れるぜー^^

 

『ピーンポーン』

 

.......おかしいな今幻聴が聞こえたな...やっぱり寝るか...

 

『ピーンポーン...ピーンポーン』

 

..........うん、これは幻聴だな幻聴なんだなやっぱり体調を整えるために寝よう、そうしよう

 

『ピーンポーン!!ピーンポーン!!ピーンポーン!!ピーンポーン!!ピーンポーン!!』

 

あぁ、もううるせぇな!!こんな暑い日に来るんじゃねぇよもう...!!

 

《ガチャ!!》

 

俺が勢い良く開けると...そこにいたのは

颯魔「...つづりん??どうした!?そんな汗ダラダラで」

...普段では汗一つ流さないつづりん...綴先生がそこにいた...とてつもなく嫌な予感がするんだが...

 

綴「颯魔!!あいつが...蘭豹が...!!」

颯魔「なに!?...とりあえず中入れ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

...なんてこった...もう蘭豹が来て5分近く経った...そして突然ー

 

《プルルルルルっ!!プルルルルルっ!!》

 

颯魔「...!!誰だ??.....って朔夜か....はい??どうした??朔夜」

なんだ??こんな昼間に

朔夜『今日な...祭りがあるんだ、行かないか??...なんか隣に...綴先生か??居るそうだし』

颯魔「なんで知ってんだよおい...ってかなんで俺がそんな暑いところ、行かないと行けないんだ。行かないぞ、俺は』

なんであんな暑苦しいとこ行かないと行けないんだ...そんなの絶対に行かないぞ...

朔夜『...綴先生の浴衣g...』

颯魔「よし、行こう」

フハハハハ私は絶対に行く!!え??さっきまでの意思はって??....お前達は何を言っている??朔夜の意見に便乗したわけじゃないからな俺の意思さ!!

朔夜『お、おうそうか...場所は後で指定するから用意しておけ』

 

 

 

 

 

《ブチっ》

 

 

 

....ナイス朔夜(`・ω・)bグッ!

 

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

よし、颯魔も誘ったことだし...行くとするか!!

 

 

 

 

 

いざ...篠ノ之神社へ!!

 

 

 

 

 

 




はい、皆様いつかぶりですね、篠ノ之ヒロトです。
今回は祭りの前置きです。くだらないですがね(笑)
さて次回は、もちろん祭りです。
朔夜&颯魔「俺達は生きて...帰って見せる!!」

...ほんと大丈夫??(・ω・`(・ω・`(・ω・`)

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!∠(゚Д゚)/


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第三十八話 修羅場ってないか!? by颯魔

朔夜「...よし、颯魔も来たし篠ノ之神社にも着いた...」

 

颯魔「つづりんの浴衣姿も見れた...そしたらもうする事は決まってるよな...」

 

朔夜「あぁ」

 

朔夜と颯魔は声を揃えて言った...

 

朔夜&颯魔「思いっきり楽しもう!!このメンツで!!」

 

朔夜達のメインイベント、夏祭りが今始まった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「さてと...颯魔、お前は綴先生と楽しんでこい」

 

颯魔「え??良いのか??この子達を置いていっても」

 

朔夜「大丈夫だよ、それにお前らのデートを邪魔するわけにもいかんしな...まぁそんなに子供が欲しかったら一人預けてやるが...」

 

颯魔「...つづりんはどうなんだ??俺は別にいいが...」

 

綴「一人預かろう」

 

颯魔「即答だったな...んじゃどいつを預からせてもらえるんだ??」

 

颯魔の声に朔夜は反応し...一番大人っぽい少女を選んだ...

 

 

朔夜「なら虚とかはどうだ??綴先生と颯魔の子ならこんな子だと思うが...」

 

颯魔「う〜ん??そうなのか??まぁありがたく借りるよ」

 

朔夜「おう、くれぐれもはぐれるんじゃないぞ〜」

 

颯魔、綴、虚を見送り...そこで朔夜は気づいてしまった

 

朔夜「...束やカナに見つかったらまずくねぇか??」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

束「そーうーくーんー??」

 

颯魔「....はい??ドウシタンデショウカタバネサン...」

 

...しまった完全に油断してた...ここは束の神社だった事を...しかし、この人ごみの中で俺を見つけるのもどうかと思うが...ってか束が刀を持ってこっちに来てる...はっきり言おう...物凄く...怖いです......あ、捕まえられたん??この手は束じゃないな...つづりんのでもない...そして腕は二人分...これはもう断定するしかない

 

颯魔「...カナ、ジャンヌ!?なんでお前らも居るんだ!?」

 

予想通りだったが、カナとジャンヌが浴衣姿だったのは予想外だった...ってか二人共似合いすぎだ...今の俺じゃなかったら俺周辺が赤く染まるところだった...主に血で

 

ジャンヌ「何故って夏祭りを楽しむためさ...それより颯魔が来るとは思わなかったぞ」

 

颯魔「...そうか??まぁ朔夜に誘われるまでは行く気なかったけどな」

 

カナ「あら、そうだったの...そしてこの子は朔夜君の??」

 

颯魔「...まぁそんなところだ...つづりんと相談してな」

 

ーその後俺は彼女らにことの発端を話すことになった

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「さてと...呼んだのはいいが俺だけじゃ流石に厳しいな...くっそぅキリコでもいればな...」

 

キリコ「呼んだ??」

 

朔夜「うおぁっ!?び、びっくりしたぁ...あ、あぁちょうどお前の力が欲しかったところだ」

 

キリコ「........そう、なら着いてく」

 

凄く長い沈黙だったな...まぁ手伝ってくれるならそれに越したことはないが

 

 

 

 

 

 

 




はい、久しぶりです篠ノ之ヒロトです(〃・д・) -д-))ペコリン

ネタ切れってきついですね!!(笑)
かれこれ一週間以上更新できませんでした
これからもまったり更新していきたいと思います
それでは!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております!!


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第三十九話 男はつらいよ

相変わらずのネタ切れ(笑)


ー颯魔sideー

 

オッス、おら颯魔...と言いたいところだが...

 

颯魔「...何か俺の後ろに邪悪な気を感じる...」

 

俺の後ろ...束やカナもいるがそっちではない...そっちより更に後ろの...大勢のチャラ男だらけの...まぁ不良共だろう...あまり見ないで下さいね!?こちとら失言=死で更にその失言が何かが全く分からないですからね!?...しかも今は虚だったか??...そいつも居るし来るなよ、絶対に来るなよ??

 

...なんて思っていると来るのだが...あ、やっぱり来た...何か用があるのか??

 

モブA「へいへい嬢ちゃん...俺達と遊ぼうぜ??」

 

カナ「いいわ、わたし達には彼が居るから」

 

おい、モブA...男がいる目の前でよくそんなことが言えるな...頭沸いてんじゃねぇのか??.......俺はそんなことを思いながら無言を貫く

 

モブB「ん??彼ってコイツのことか??ハハハっ!!笑っちまうぜ、こんな奴より俺達と遊ぼうぜ」

 

...心に響くなおい...内心思ってたけどやっぱり言われると辛いな...

 

綴「何言ってんだおい、コイツを悪く言うなら私が許さねぇよ??」

 

モブC「こんなもやしはほっておいて行こうぜ」

 

...言いたい放題やりやがって...誰がもやしだおいどたまかち割るぞこら...その鼻へし折r...

 

ジャンヌ「...颯魔の事をもやし??ならお前達は枯れ葉以下だな」

 

束「颯君の事をそんなこというなら束さんおこだよ??」

 

....皆さん、一応笑顔ではあるけど目が笑ってませんからね!?見ているこっちまで恐いですよ!?...とりあえずこの修羅場をどうにかせねば...

 

颯魔「...ま、まぁ皆落ち着けって...な??怒ったら可愛い顔が台無しだぜ??」

 

...とりあえず褒めれば何とかなるか??

 

...おぉ、褒める効果つえぇ...けど不良共はご機嫌斜めってところか...まぁさっきのお返しだ...

 

颯魔「おらっ(ベシッ」

 

モブA「ぐあっ(バタリ」

 

ふっ、我が奥義首に手刀さ...しばらく気絶してもらおう

 

モブB「て、てめぇ!!モブAに何しやがる!!」

 

颯魔「それはこっちのセリフだ!!何人の彼女ナンパしてんだごら!!」

 

モブC「リア充、お前はs...」

 

颯魔「誰がリア充じゃ、お前らもくたばれ(ベシッ」

 

モブB&C「ぐあっ(バタリ」

 

颯魔「...ったくドイツもコイツも人の彼女を奪おうとすんなよな...」

 

俺はため息をつきながら言う...

 

颯魔「さてと...続きを楽しみたかったが...」

 

カナ「無理よ、今さっき貴方が不良を倒したから何も出来ないじゃない」

 

束「そうだよ、颯君のせいさ」

 

綴「ったく...お前も少しは学習したらどうだ??」

 

ジャンヌ「全くだ」

 

颯魔「...うるさいな...(シュン)...(シュン)...これでどうかしら??」

 

俺は今の一瞬で女になった...近くにいる人は目をこすっている...まぁ、致し方ないな...しかし...

 

颯魔ちゃん「これでどうかしら??ほんとに」

 

カナ「大丈夫じゃない??」

 

束「まぁ、颯君だからね」

 

綴「行けるでしょ」

 

ジャンヌ「お前なら大丈夫さ」

 

颯魔ちゃん「そ、そう??」

 

ー颯魔ちゃんsideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「...あのさ、キリコ」

 

キリコ「どうしたの??」

 

朔夜「いやー...その...くっつき過ぎじゃないか??」

 

キリコ「そ、そう...」

 

朔夜「...まぁ、キリコがいいならそのままでいいけど...」

 

キリコ「そのままで」

 

朔夜「...即答かよ...まぁ、いいんだがな...良しここら辺りでご飯食べるか」

 

するとみんなは待ってました!!...どんだけ飯好きなんだよ...キリコも驚いてるぞ...

 

俺も若干驚きつつご飯を買いに行った...のだが...やっぱりこのまま終わるわけ無かったんだ...その時気づけなかった俺を殴りたい...

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、どうも篠ノ之です
今回も駄作でした...ネタ切れって本当に辛いね!!(笑)
...どっかからネタ漁るか....


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第四十話 真夏の夜の祭り in篠ノ之神社

ー朔夜sideー

 

朔夜「...何が起きてるんだ...」

 

俺はただただ唖然する...するしかなかった...何故なら...

 

朔夜「何故...何故俺が音乃木坂学院に入るんだよ....おかしいぞ!?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

....それは急にかかってきた....俺はキリコに子供を任せて電話に出た...すると理事長と他の学校の高校生がいた...テレビ通話ってこういう初対面の人に対しては苦手だからあまりテレビ通話はしたくないのだが....しかしその俺の軽き現実逃避は理事長の無慈悲な一撃によって綺麗に消え去った

 

理事長「あ〜、朔夜お前は今日から音乃木坂学院の生徒だ...そして明日、音乃木坂の理事長達に会うから予定を開けておいてくれ」

 

朔夜「....はぁ!?あんたは何を突然言い出すんですか!!俺には明日子供を返す役割があるのに....どうして早く言わない!!」

 

理事長「まぁ、落ち着けって」

 

朔夜「これで落ち着けるなら人生苦労しねぇわ!!ったく...俺の学校の理事長はどうしてこうも生徒より馬鹿なんだ」

 

理事長「それは君が天s...」

 

朔夜「うるせぇ、とにかく理事長が一生徒に負けるとか...どこの学校だよおい」

 

理事長「...とにかく、明日会いなさい」

 

朔夜「...次会ったらお前の学校のX組以外潰す」

 

理事長「じ、冗談だよ....わかった...明後日なら会っていいんだな??」

 

朔夜「あぁ、いいが??でもどうして俺が...」

 

理事長「ありがとう...さあね...そこは聞いてないからな....」

 

朔夜「...そうか、わかった...なら、切らせてもらう」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...今考えたら俺はどんだけの高校に行ってるんだ...おかしいだろ全く...」

 

キリコ「どうしたの??」

 

朔夜「....転校が決まった」

 

キリコ「えっ....」

 

朔夜「...場所はまだ知らされていない...」

 

キリコ「...そう」

 

朔夜「なぁにどうせ少しだけだ...すぐに戻れるさ.......さぁ、子供達よご飯を買うぞ!!」

 

一同「お〜!!」

 

そして俺達はもう一度歩を進めたのだが...

 

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「理事長、この度はありがとうございます」

 

理事長「いやいいんだよ、これで...みんなにとっても...朔夜にとってもな」

 

??「朔夜??」

 

理事長「あぁ、そうだったな君達には言ってなかったな...彼は朔夜...時近 朔夜だ、才色兼備な優等生さ」

 

時は戻り場所は居凰高...理事長と.....は朔夜について話していた...

 

理事長「...でも...君達まで彼に惚れちゃダメだぞ、なんせスクールアイドルなんだから」

 

??「??...それってどういうことなんや??彼に惚れるって...」

 

理事長「そのままの意味さ...まだ君達は見てないが...見れば圧巻だよ...特に君ならね...東條希君...」

 

希「??...私なら??...どういうことなんやろ...」

 

理事長「...まぁ、見れば分かるさ...とりあえず篠ノ之神社に彼は居るから君だけでも行ってみたらいい」

 

希「...なら行ってみようかな」

 

??「わ、私も行ってみたいです」

 

理事長「ほう、園田海未君も行くのか...まぁ、同級生だし見る価値はあるよ」

 

海未「私の...同級生ですか...確かにコミュニケーションはとっておかないとですね」

 

??「うわーんことりも行く行く!!」

 

??「ことりははしゃぎ過ぎよ....ったく...これでもスクールアイドルなのかしら...」

 

理事長「スクールアイドルである前に高校生だからね...公私を分けさえすればあれだけはしゃいでてもいいのさ、逆に君はもっとはしゃいでもいいんじゃないか??西木野真姫君」

 

真姫「別にはしゃいでないわけじゃないわ...ただ、やるべき事をやってからだとどうしてもはしゃぐところまでいかないの」

 

理事長「...たまにはストッパーを外したらどうだ??結局皆篠ノ之神社に行ったわけだし...」

 

真姫「...そうね、そうさせてもらうわ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

...い、今起こった事をありのまま話すぜ...俺は焼きそばを子供達に買い渡しそして自分とキリコの夕飯を買おうとした...しかし道を何かが塞いでて見るとそこにはさっき理事長との会話の時に後ろにいた女の子達だった.......な、何を言ってるのか俺もさっぱりなんだが...そんな恐ろしい片鱗を味わったぜ...

 

じゃなくてだな...一回落ち着いて整理しよう...一見戦犯は俺のようだが違うかもしれない.......

 

俺と理事長との会話が終わった...俺がそこからご飯を買ってやって....自分達のご飯を買おうとしたら遭遇......

 

うん、どう考えても俺の責任みたいだな.......よし、スルーしよう

 

朔夜「............(スタスタ)...すみません、たこ焼き1ダース下さい」

 

??「あいよ!!12個ね!!」

 

朔夜「.......あぁ、ありがとうございます」

 

俺は至って普通にその場を離脱した...それにしても次の学校はそんな学校なのか??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、どうも皆様いつかぶりですね篠ノ之ヒロトです。
....今回はまさかのラブライブ参戦...またカオスになってしまいました(笑)
次回もお楽しみに!!

P.Sラブライブ!の映画見ました...ついでに世界樹の迷宮も新作が来るとか...


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第四十一話 時近家の秘密、TASって...

...TASの件はとある動画を見てやる気が出てしまいました(笑)
それではどうぞ



ー朔夜sideー

 

...俺は幼少期、地獄のような鍛錬を毎日受けていた...と言っても自主的にだが...

 

俺に父親はいない...産まれる前日に誰かをかばって亡くなったとか...そして俺に姉妹はいる...が会ったことがない...故に姉妹の存在さえ疑われている

 

そして俺の名前、朔夜は時近家にある名前語録という物を見ると男の中の名前だった....そしてほかの名は無かった...つまり俺が時近家最初で最後の男だという事だ...始め母親に聞くと母はこう言った

 

時近母『......あなたは...我が時近家の例外中の例外なのよ......本来、私たち時近家の血は女にしか受け継がれない』

 

なんで...と言うと母はこう続けた

 

時近母『...時近家の血は遺伝子で男の可能性を潰しているの...簡単に言えば男にならない筈なの...でもー』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「っは!!...ま、またあの夢か...」

 

...俺の夢...それは少し特殊であることを繰り返し...それも俺がその事を忘れかける時に決まって...そしてその夢を見た日...俺は決まって眠れなくなる...特殊な体質だがもう慣れた...実際生活に影響は及ぼしてないし何より...姉妹達に会ってみたいという事実を思い出させてくれるからだ...でも

 

朔夜「...姉か...今更だが姉なら父親を知ってるかもな...」

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

??「...新しい朝が来た...」

 

??『えぇ、そうですね』

 

??「......なぁ、今日俺は運命に背いてアソコに行くべきなのか??」

 

??『...マスター、それはあなたが判断すべき問題です。...1つアドバイスを入れるなら...今日のイメージは変わりつつある瞬です...』

 

ときは変わり朝9時...青年はある者と語っていた...

 

??「...そうか...変わりつつあるのか......スターデッド...済まない一時的に俺の管轄から外れて、キリコと子供達を頼む」

 

スター『了解、マスター』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

...変わりつつある瞬...その意味は分からない...転校の事なのか、あるいは....いやそれはないだろうが...いずれにせよあの忌まわしき時近家の予言を叩き切られば......しかし、音乃木坂学院って何処なんだろうか...さっきからググりながら歩いてるんだが....

 

 

朔夜「...この反応!?...」

 

突如、携帯に何度か経験した事のある事態が起きた....それはー

 

朔夜「...これは...四季さんか??」

 

そうだ、これは俺の周辺で幻想郷...そして俺の世界とが繋がった瞬間に起きる歪みによって起きる現象だ

 

四季「えぇ、そうですね...今日は気晴らしで来ました」

 

朔夜「閻魔様でもやっぱり休暇は必要なんだな...でも生憎今日は俺が用事だしな...」

 

四季「...それならその用事とやらに付き合いますよ」

 

朔夜「...ありがとうございます...さて、行きますか」

 

四季「えぇ、行きましょう(...朔夜の用事か...紫とアリスには悪いけど先手を頂くわ)」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

朔夜「......こ、ここが音乃木坂学院なのか!?」

 

俺は驚いた...俺が行く学校だからとんでもない所なのかと思ったが...どうも違うようだ...外見はそんな感じがする...しかし問題は中だ...心して掛からねば...

 

四季「...朔夜、ここは何処でしょうか??」

 

朔夜「あぁ、すみません今日は俺の転校先の確認と共に理事長とある事になってたんですよ」

 

四季「...そうでしたか」

 

朔夜「...理事長の部屋は.......お、あったここだな」

 

理事長の部屋はやはりかなり奥の方にあるようだ...よし入るぞ...

 

《コンコンコン》

 

??『空いてますよ〜』

 

朔夜「失礼します」

 

四季「同じく、失礼します」

 

??『あなたは...確か時近さんでしたっけ??』

 

朔夜「はい、今度そちらに転校する時近 朔夜です...そしてそちらは...」

 

俺は右眼を開眼させ理事長の隣の子の名前を知る...だが

 

四季「南ことりさんですね。」

 

ことり「う、うんそうだけど...」

 

朔夜「...まあ、これからよろしくお願いします理事長さん」

 

理事長『え、えぇ...』

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

...最近朔夜がおかしい...突然幻想郷とこの世界をつなげるし、俺の時を止める能力を攻略するし...ってか

 

朔夜「お前は何をしてるんだ??」

 

朔夜「え??........乱数調整」

 

颯魔「その無駄な空白もか...」

 

朔夜「おう、そうだな」

 

見ると朔夜はその場をくるくる回っていた...乱数調整...まぁ俺も聞いたことはあるし...実際動画でTASさんの奴で知ってるんだが...もうコイツの名前TASの方でいいんじゃないか??

 

朔夜「まぁいいぞ」

 

颯魔「心を読むでない」

 

朔夜「...了解」

 

.........改めて言おう...コイツは朔夜じゃないTASだな...もう俺の能力なんて適いっこねぇや

 

朔夜「いやいや、お前のチート技には俺のTASは適わねぇからな??...あくまでもTASは一フレームごとの動きをしているだけだからな!?」

 

颯魔「...やっぱりお前は駄目だ」

 

はぁ...俺はいつからこんなやばい友達を持つようになったのか....

 

 

俺がため息をついている横では朔夜がまだくるくる回っていた....

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

 




...いかがでしょうか...
最後の件は朔夜が理事長と会ってから数日後の事です、決して朔夜が人外と化して分身したわけじゃありません(笑)
次回もお楽しみに!!

※皆様のアドバイスやコメント、募集しております(`・ω・´)ゞビシッ!!


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第四十二話 流石TAS...でもどうやって?? by颯魔

ー颯魔sideー

 

...今日は朔夜が音乃木坂学院に行くらしい....のだが

 

颯魔「おい、朔夜...後十分だけど...大丈夫か??」

 

朔夜「んぁ??...よいしょ......やややややややややややややや」

 

颯魔「ん??さ、朔夜??」

 

朔夜「やややややややややややややややっふー!!」

 

颯魔「ふぁっ!?....え、ちょ...」

 

 

....あ、ありのまま起こった事を話すぜ...俺は朔夜に後十分だと言った...するといきなり朔夜がやややややと言い出し....何をするのかと思えばいきなり飛びやがった...な、なにをいってるのかわからねぇとおもうが...そんな恐ろしい片鱗を味わったぜ...

 

 

い、いやそんなこと言ってる場合じゃねぇ...朔夜のやつ...普通に飛びやがった...あの儀式も...もしかして...

 

颯魔「た、TASのチカラってスゲー...やっぱりアイツは普通じゃねぇ...なぁ、カナ」

 

カナ「え、えぇ...あれは流石に驚くわ....やややって連呼したかと思えばいきなり飛んで...あの子、とんでもないわね」

 

颯魔「あ、あぁ何がどうなってああなんだ...」

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「I can fly!!.......シュタッ!!....ふっ決まった」

 

??「どこから来たの??」

 

朔夜「...バレただと!?...ってか君って...」

 

俺はその人を見たことがある、そうあの祭りの日...一番目立ってた集団の中で一番大人しそうな...右眼を開眼させ名前を確認する...

 

朔夜「...東條希さんかな??俺の一年上の先輩で...μ'sのメンバー...で今日、俺を案内してくれる人だよね....」

 

希「う、うん...よくしってるね....って君は何してるん??」

 

朔夜「え??そりゃあもちろん乱数調整だよ...まぁ俺みたいにフラガラッハを振るったりして調整するのは少ないけど....ってどうした??」

 

希「い、いやぁ....乱数調整ってTASさんの動画で見たことあるけど....あ、映画行かへん??」

 

朔夜「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ....や、やめてくれ....蒸発する」

 

希「...あなたってTASなの??」

 

朔夜「....TASを知ってるならその事を言わないでくれ...映画が禁忌だってこと分かるだろ??」

 

希「うん、そうやけど...まぁ行きましょうか」

 

朔夜「...おっ、早速部活見学か....」

 

希「うん、それと生徒会にね....」

 

朔夜「ふーん....ん??俺が...生徒会??」

 

希「ふふっ、行こうか」

 

朔夜「え、ちょっ...まって!!希!!」

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー希sideー

 

...空から何かが降ってきた...肉眼で捉えられるか...ギリギリのスピードで...なんかに乗ってるんかなと思えどその人はガン○ムなんて乗ってへんし...なんかやややって連呼してるし......あ、着地した...

 

朔夜「I can fly!!...シュタッ!!....ふっ決まった」

 

...なんなんやろ...一種の儀式かなにかかな??...

 

希「どこから来たの??」

 

朔夜「...バレただと!?...ってか君って...」

 

どうやら篠ノ之神社でやってた事がバレてたんやね...まぁにこや穂乃果ちゃんが張り切ってたからね...

 

朔夜「...東條希さんかな??俺の一年上の先輩で...μ'sのメンバー...で今日俺を案内してくれる人だよね??」

 

...なんで私のこと知ってるんやろ...

 

ー希sideoutー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「へ、へぇ...ここが希の部活か...」

 

訂正しよう、やはりここもかなり風変わりしてやがる...なんだ??アイドル研究部って...かなり頭のネジがぶっ飛んでるぞ...でも希はほかのところに案内する気がなさそうだ...ってか俺がの本能がそう言ってる...って事は

 

朔夜「全て理事長の指示か...まぁマネージャー程度ならいいんだけどさ??...ってか生徒会もいいけどさ...メンバーって誰なんだよ」

 

希「意外と乗り気やね」

 

朔夜「まぁな...運動部に入ったら入ったでTASさえ使えばどうにだってなるし...それより廃校の危機を救おうっていう部活のマネージャーっていう位置の方がいいしなそれに...」

 

希「それに??」

 

朔夜「ほら、どこかからピアノの音がするぜ」

 

希「おっ、ほんまやね...(って事は今日も弾いてるのね...)って時近くん!?」

 

希が声をかけて止めようとしたが...俺の心はピアノの音に奪われていた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...音楽教室に入るとそこに居たのは...

 

朔夜「!?...か、可愛い...」

 

赤髪??の少女だった...それも一般人とはかけ離れたオーラを持つ...言うならばスターと言ったところか...それよりも....ピアノが上手い...それも形容しがたい位に...

 

 

......しばらくしてピアノの音が止まった...どうやら曲の終わりのようだ...俺は無意識のうちにー

 

《パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ》

 

ー拍手をしていた...している自分が一番驚いている...すると赤髪??の少女がこっちに振り向いた...

 

??「あなたは??」

 

朔夜「...俺か??...俺は朔夜...時近 朔夜だ...」

 

??「と、時近...朔夜...か....あ、私は西木野真姫...覚えておいて」

 

朔夜「おう、わかった」

 

 

....西木野真姫...か、なかなかいいな...俺は無意識に右眼を触れた...

 

ー朔夜sideoutー




TASって面白いですよね...さて
私は来週からテストでございまして...はい、更新が遅くなります(笑)
そして更に実は世界樹の迷宮の新しいシリーズをやるので...

朔夜「おい、それは別だろ(バシッ」

うん、そうだね...まぁ出来るだけ更新は早めるよ


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第四十三話 二人の十六夜 二人の妖刕

ー真姫sideー

 

私は家に帰るとすぐに両親に時近の事を聞いた...先にいた母親に聞いたが母親は知らない...と

 

母親は嘘が嫌いなのでその事は本当だ...本当だけど父親にも聞いた...何故かはわからない...けど私の本能がそうしろ...とそう言ってたからだ...そして父親にも聞いた...すると

 

真姫父「朔夜......あぁ、時近君の事か...まぁ時近朔夜って言われたら母さんも分からないだろうな」

 

真姫「...どういうこと??」

 

真姫父「...彼はな、時近家の宝なんだ...だからね幼少期は名前を隠して生きなければならなかった...だから朔夜君の母親はもう一つ名前を付けた...朔夜君がいずれそうなるように.........十六夜 朔夜...それが彼のもう一つの名前だ」

 

......私は十六夜 朔夜と聞いた瞬間ある事を思い出した...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??『よっす』

 

その声に私は反応し振り返る...

 

真姫『あなたは??』

 

??『俺は朔夜...十六夜 朔夜だ...やがて魔導の十六夜になる...よろしくな』

 

真姫『私は...西木野真姫...恐らく前の夢ぶりかしら??あなたと会うのは』

 

朔夜『あぁ、そうだな...っと...前も言ったがここは現実となんら変わりない所だ、俺は刀剣使い......今日は警告しに来た』

 

真姫『えっ、それって??』

 

朔夜『...この世界の十六夜 朔夜...つまり俺の消失、そして妖刕の静刃と対の関係にある時近朔夜...彼が十六夜 朔夜...本来の姿になる、そして君の学校...音乃木坂学院は何かに襲われる...だから君にあるものを託す』

 

すると彼が差し出したのは...

 

朔夜『...刕の首飾り...強く願えば何かに反応するさ...それじゃ、おれの役目はここまでだ...ここから未来は君自身が作れ』

 

ーその瞬間十六夜 朔夜は、この空間から消失したー

 

ー真姫sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

...フラガラッハが変形した...そしてポセイドンの瞳はこう示していた...

 

『蒼刕の中刃=咲羅』

 

...俺は初めて手にしたとき、不意に前に持ったことのあるような気がした...この刀にある気...そして俺の本当の名...十六夜...朔夜...そいつも思い出した...幼少期の霞みがかった記憶...それをこの咲羅は持っている...そしてそれと同時に俺の右眼が反応する...

 

『妖刕戦闘開始』

 

 

 

...それは小さな言葉だったが俺は小さな危機感を持っていた...

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー静刃sideー

 

静刃「くそっ!!お前は誰なんだ!!」

 

俺は何かと相対していた...奴はきっと俺の分身なのだろう...本能、格好、装備で分かってしまう...そして何よりやつの方が年が上だ...そして力も...

 

??『...炸牙』

 

!?...やっぱりあいつは未来の俺だ...炸牙は妖刕の固定スキル...それを使うのは他でもない俺だ...でも...何故だ...

 

その考えを見透かすように奴はこう言った

 

??『私の計画...そして何より妖刕は私なんだよ...貴様はいらん...偽の妖刕、原田静刃』

 

静刃「...おい、いいかげん名乗ったらどうだ??俺もせめて名前を知った上で防衛したいからな』

 

??『...十六夜 リリィ...本物の妖刕だっ!!』

 

静刃「!?」

 

十六夜が刀を振った刹那俺の妖刕は触れもせずして弾かれた...

 

くそっ、ここまでなのか...!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、ここから第五章ですかな??それとも第四章のままいくのか??
それは颯魔の活躍に寄ります

それでは!!


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第五章 十六夜と御影の姉妹...妖刕と獄刹と....
第四十四話 獄刹


今回から五章です


ー颯魔sideー

 

颯魔「...カナ、ジャンヌ...」

 

カナ「えぇ、分かったわ」

 

ジャンヌ「...颯魔...後ろは任せろ」

 

颯魔「あぁ、背中は任せた」

 

正面に殺気がたつ...そこに俺のラグナロク、カナのスコルピオで一閃する...がその殺気は俺の背後で具現化する...

 

颯魔「...お前は...朔夜!?」

 

...朔夜とよく似ていた...が少し違う...何と言うか...その...女の子特有の二つの山があるんだ...

 

??「...私は朔夜様みたいなすごい人じゃないです!!私は...十六夜 詩音...朔夜様の妹です」

 

颯魔「......へ??朔夜の...妹??」

 

俺は一瞬思考がそっちに逸れてしまった...その刹那一瞬の隙を奴は見逃さなかった

 

詩音「はぁっ!!」

 

颯魔「しまっ!?」

 

彼女の一閃は俺のラグナロクを綺麗に飛ばして俺の首を狩ろうとしていた....がその軌道が少しずれる...よく見るとカナのスコルピオでは無かった...しかもそれは初めて見るような形の剣だった...しかし持っていたのは他でもない

 

颯魔「カナ!?...そいつはなんなんだ...」

 

カナ「...無情の剣斧サークルブレイカー...新しい武装よ、颯魔!!ラグナロクよ!!受け取って!!」

 

いつの間にかラグナロクの近くにいたカナがラグナロクを投擲する...それを受け取り詩音に一閃加えるべくスペルを唱える...

 

颯魔「御影流剣技其の二十二【砲閃一体=クローズドライブ】!!」

 

詩音「...そんなの楽勝だわ...あなたは本当に朔夜様の相方なのですか??」

 

しかし詩音はヒラヒラと舞う如く避ける...そして更に

 

詩音「...刀尖」

 

颯魔「!?」

 

刀の先で突くように一撃...くそっ血が出てきた...しかもあの刀毒が塗られてる...た、立てない...!!

 

詩音「さよなら、颯魔...今から朔夜様の隣には私が行きます」

 

詩音は俺に一閃加えようとした...なぜかカナやジャンヌは動けなかった...もしかして...!!

 

颯魔「お前...時を止めたな!?」

 

詩音「えぇ...でもあなたはここで死ぬ運命...死になさい」

 

詩音が刀を振るう...がその一閃は俺の首を狩ることは無かった...

 

詩音「!?...あなた、誰なの!?」

 

詩音は慌てふためく...すると闇から現れたのはー

 

朔夜「...十六夜 朔夜...やがて魔術の朔夜だ...さて、親友を傷つける奴は...本気で狩るぞ...」

 

朔夜から異常な風格が出る...それに呼応し俺も餓狼を出すすると数倍上がった聴覚で刕がぶつかり合う音を聞いた...

 

朔夜「颯魔、あれは静刃とリリィと名乗る妖刕同士の闘いだ...横槍は無用だ...静刃はここ一年で覚醒しきっている...さて、類は友を呼ぶとはよく言ったものさ...俺も殺りますか...颯魔、後ろは任せろ...ナイフで支援してやるそれとカナやジャンヌはもう動けるはずだから」

 

カナ「...時が止まってたのね...」

 

ジャンヌ「...よくもやってくれたな...詩音」

 

颯魔「...リターン、ラグナロク...リリース【獄影の銃=ガリオン】【羅閃=モータルハート】!!朔夜、借りるぜ」

 

朔夜「俺はそれが本職じゃねぇっての...さて、詩音と言ったか??...こっからはマッハで終わるぜ...お前が負け俺が勝つ...星の理でそれは決まってるのさ...」

 

朔夜はそういった後眼を閉じ静かに開く...

 

朔夜「...獄刹...!!」

 

詩音「!?」

 

詩音は怯えるような仕草をする...それも無理はない...朔夜の...殺気が獄刹により一気に増幅された...そして眼は藍色になっていた...

 

 

 

 

朔夜「獄刹...それは十六夜の俺にのみ出来る非殺を極めた姿...殺しはせん...どっからからでも来い...無数のナイフがお前を切り裂くがな!!」

 

 

 

 

朔夜が一歩前に出る...それは静かながら闘いの再開を表していた...

 

それに俺もあわせるべく別の餓狼を使う...

 

颯魔「...餓狼...激昴...俺達から逃れる事は不可能だぞ...かかってこい他にも居ることは分かってるんだぜ...」

 

朔夜「...来い!!雑魚ども...まとめて颯魔の銃と剣...俺のナイフの錆にしてやるからよ!!」

 

 

その瞬間、詩音の後ろから無数の人間...明らか殺しを極めた人が現れた...その数...約500...多勢に無勢だが...こっちは餓狼の俺、獄刹の朔夜だ...負けるわけないのさ!!

 

ー颯魔sideoutー

 




これからもこんな感じでまったり更新になるかもですね...夏休みに入れば、更新は早くなると思いますが(笑)...

宿題はササッと終わらせます(フラグ)


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第四十五話 メイドのナイフ

ー朔夜sideー

 

朔夜「いくぜ...【獄刹=覇速ノ型】...【メイドの銀刃=テンタクルローズ】...堕ちろ!!」

 

俺は獄刹の中でも速さに特化したモードでテンタクルローズを使う...ナイフとなれば一撃のダメージが小さい...だから速さに特化させて数で攻める...そしてそのナイフにはある仕組みが組み込まれておりー

 

詩音「!?...う、腕が動かない...!!」

 

斬った部分の神経を一時的に断ち斬る攻防一体の業である...颯魔の砲剣の冷却が済んだようで新たなカードリッジを装着...解放しようとしていた...俺はそれにあわせるべく鞭を取り出す...その名も【クイーンズボンテージ】...とあるゲームの最終装備である...それを持った刹那俺はその鞭で複数の敵を乱打する...これで雑魚達の半数は戦闘不能状態まで持ちこんだ...一方颯魔側の雑魚も砲剣の威力に消し飛んでいた...大体手の封じが消えたところか...そして俺は新たなナイフを取り出す....

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー詩音sideー

 

...モブキャラじゃ足止めしかできないのは分かってた...分かってたけどまさかたった二人でそこまで早く蹴散らすとは思っていなかった...しかもお兄様はナイフの投擲と鞭の乱打...隣の颯魔はとても大きな剣に不思議な物を付け周囲を爆破しました...でも...

 

詩音「お兄様はまだ本気じゃない...」

 

朔夜「...だってよ...本気出せよ」

 

颯魔「はぁ??お前が出せ」

 

朔夜「いや、あいつの兄なんだろお前」

 

颯魔「...いや、お前の妹だからな」

 

朔夜「....はぁ??...いやいや、俺に妹なんて.......」

 

颯魔「妹なんて??」

 

お兄様は口を噤みしばらく俯いた...

 

朔夜「母親からはいるとは聞いたんだがな...未だに会ったことさえないんだが...」

 

颯魔「...そうか...そういやお前の名前朔夜って東方のP〇D長と同じなんだよな...」

 

朔夜「まぁ知らんが...おっ静刃の方の敵は撤退したか...さてこのままだと三対一だが...今なら逃げれるぞ??」

 

詩音「...なぜ敵を逃がそうとするのですか??」

 

私は問う...するとお兄様は

 

朔夜「...お前が面白い奴だからだ...会ったことのない奴を兄と呼ぶ...それに...」

 

お兄様は一度眼を閉じ静かに告げた

 

朔夜「俺もそろそろ姉妹を探さないと行けない....そんな気がしているんだ...だから念のため殺さないでおく...だが...次はないからな...そこのとこはよろしく」

 

詩音「は、はい....」

 

私はお兄様の心の広さに再度驚き...そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また惚れたのだ

 

 

 

 

 

 

ー詩音sideoutー

 

 

 



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第四十六話 違う世界の朔夜と咲夜

やっぱり同じ名前なら出すしかないっすね


ー朔夜sideー

 

??「起きて...起きて君」

 

朔夜「.........(うん??おかしいぞ...今は夏休みだ...それ以前に俺の家には俺以外いないはずなんだが...)」

 

??「起きて!!...起きなさいよ!!」

 

朔夜「........(いやいや、おかしいってやっぱり俺は疲れて変な夢を見てるんだそうに違いない...よし、そうときたら....もう一度寝よう)」

 

謎の少女との戦闘から3日...普通なら疲れなど吹き飛んでいるのだが、どうも身体がだる重く....しかし未だに熟睡できていない始末...誰かが呼んでるがまぁ幻聴だろ...おぉ、怖い怖いそうとなれば俺はまた寝r...

 

そんな俺の思考はとある事で完全に消し飛んだ

 

??「馬乗りすれば起きるかしら...」

 

おかしい、それは起こす方法じゃないはずだ。ってかやらんだろうな...声からして女だし...そんなことしないはず...

 

??「んしょ....」

 

......はい??いやいやなに乗ってるんすか??ってか願わくば幻聴であって欲しかったのにうえから乗られてる時点でめちゃめちゃ現実だって思ってしまうじゃないか...そろそろ起きますか.......

 

朔夜「ん....ふわぁ....よく寝たなぁ....ってここどこ、乗ってる君誰??」

 

想定内の出来事一つ、想定外の出来事一つ...正直想定外な事が起きて唖然としていた...

 

一つ、昔颯魔がやってたゲームのキャラが乗ってたこと...確か東方紅〇郷だったっけ...あいつは出てきたら...

 

颯魔『メイド!!ニーソ!!P〇D長!!』

 

...と意味わからんことを言っていたが....本当の名前は確か...

 

??「十六夜 咲夜...メイド長よ」

 

...あぁ、確かそんな名前だったな。そして一つ...寝たあとだからいつもと同じ夢想空間だが...場所が違っていた...夢想空間は寝ている時のみ行く事ができ、その場所は幻想郷...のはずが今日は違っていた...

 

朔夜「自己紹介遅れたな...俺は十六夜 朔夜...同じなんだよなぁ...」

 

咲夜「そ、そうなのね...あっ、奴が来る!!逃げなさい!!」

 

朔夜「えっ、あっちょっと!?」

 

次の瞬間俺の周りが不意に止まった...時を止める能力なのか??...これはありがたい...誰にも見つからずに逃げられる...

 

朔夜「えーっと...ありがとう...咲夜さん」

 

咲夜「...え??え、いや...時を止めてるのになんで動けるの!?」

 

...え??

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー咲夜sideー

 

朔夜「え??これは、俺と咲夜さんの時間以外を止めてるんでしょ??

 

咲夜「......違うわ、私以外の時間を止めた筈なのよ」

 

朔夜「...という事は...」

 

咲夜「えぇ、何者かの干渉が入ったらしいわ...」

 

不意にドアの開く音がする...いち早く反応したのは朔夜だった

 

朔夜「....映姫さん!?...それにさとりさんまで...」

 

そう、そこにいたのは四季映姫・ヤマザナドゥと古明地さとりだった

 

...不穏な空気がただよいだした...

 

ー咲夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「.......はっ!!...ま、また夢想空間に行っていたのか俺は」

 

目を覚ますと元の世界...俺の家に戻っていた...やはり夢想空間は慣れない...タイムスリップのようだ...

 

朔夜「あれ??身体が妙に重いな...起き上がれない」

 

身体を起こそうとするが身体に何かがのしかかり起こすことができない...布団の中からもぞもぞと動くのが見えて俺はそこから退いてやる...そして布団を捲ると...

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「!?...お、お前は十六夜 咲夜!!」

 

 

 

 

そう、何故か俺の家に十六夜 咲夜...さっき夢想空間にいた奴が俺の家に来ていたのだ...

 

 

 

 




さて、これから咲夜の朔夜の絡みをどうしよかな...想像するだけでニヤけてきます(笑)


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第四十七話 二学期始動...新たなヒーロー

とあるssで新たにキャラを出したくなりました(笑)


ー朔夜sideー

 

朔夜「...咲夜〜、とりあえずご飯にしようぜ...思えば今日が始業式だったし...早めに行かないといけないからな」

 

咲夜「へぇ...早めに行くのはいい心がけだし早めに朝食とりましょうか」

 

咲夜が何故か俺の世界...家に来て数日...俺は悪夢の二学期の開始を全力で逃避したかったが転校初日なのでなんとかサボ...休む事にいたらなかった...

 

朔夜「...おっ、パンが焼けたね...さて、時間も時間だしすぐに出ますか」

 

咲夜「了解、朔夜...このあと私は何をすればいいんでしょうか??」

 

朔夜「うーん...今日は咲夜の必需品とかの調達とかをするから家にいてて欲しいね...まぁくつろいでてよ」

 

咲夜「わかりました」

 

朔夜「んじゃ、行ってくるよ」

 

咲夜「行ってらっしゃい、朔夜」

 

ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

ーー

 

朔夜「はぁ...いつ見てもでけぇな...俺なんかがほんとに入っていいのか??...まぁ入って適当に過ごすか...」

 

...とても綺麗で...大きい...なんだろう外見が綺麗だから半分女子校なのかと思ったが...まぁそれはないだろ...俺男だし...

 

 

 

 

...只今私朔夜は私服である...理由はここの制服がまだ無いからだ...それだからかすれ違う生徒からは『新しい先生じゃない!?』『若そう!!』と言った先生と勘違いの声が飛び交う...まぁ無理もないか...

 

すると静かそうな女の子がこっちに寄ってきた...何か用があんのかな??...

 

??「あ、あの...年は幾つですか...」

 

...そっち系の話か...まぁわかってましたよどうせやましい事にはならないってね...

 

朔夜「ん〜....内緒かな(キラッ」

 

??「はうぅ...(バタリ」

 

朔夜「え!?ちょっと!!だ、大丈夫...ではないな...クソッどうなってるなんでこうも簡単に失神する...とりあえず保健室だな.......」

 

俺は自分が何をしでかしたか全く分からなかったが自分がなにかやらかしたのだとは理解していたのでとりあえず女の子を抱いてダッシュで保健室に直行した...この学校の設備は大体記憶できていてよかった...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...なんてことだ...保健室が開いてない...しかも普通なら始業式が始まる時間だぞ...とりあえずアリーナ行きますか...女の子は未だに起きる気配なしだ...よほど俺の内緒が気持ち悪かったのだろう...後で土下座でもして謝ろうかな...クソッISが使えたらどれだけ...あ部分展開すればいいのか...

 

朔夜「いくぞ!!スターデッド!!」

 

スター『了解!!』

 

朔夜「両翼展開!!フルブースト!!」

 

俺は両翼をフルに展開しイグニッション・ブーストを駆使しアリーナに直行した...初日から遅刻は気分悪いからな...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『バァン!!』

 

朔夜「はぁ...な、なんとか間に合っ...てないな...始まってる...」

 

俺はため息をつきながら翼を解除する...するとその直後ー

 

??『転校生兼新任の生徒の紹介です』

 

...転校生兼新任??...世の中にはそんなことするすごい奴が居るんだなぁ...関心するなぁ...

 

??『十六夜君...壇上へ』

 

朔夜「.......はい??...」

 

これは、辛くもあり非情でもある非日常に堕ちた第二歩である...

 

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー咲夜sideー

 

咲夜「うーん...朔夜はのんびりしていろって言ってたけど...ほんとにすることないわね...家はおかしなほど綺麗だし...今度掃除の方法を聞いてみようかな......」

 

私こと十六夜 咲夜は今、絶賛暇なのである...

 

『ヒュンヒュン!!』

 

...家の外に何故かロボットが飛び交っている事を除いて...そして急にピタリと止まったかと思うと何処かへ飛んでいった...

 

咲夜「なんなのかしらアレは...河童が作ってたような奴より数段機能は良さそうだったけど...」

 

と、私はそんなたわいのないことを考えていたがとある音で邪魔されたー

 

『ピーンポーン...ピーンポーン』

 

インターホンである...平日に学生の知り合いがインターホンを鳴らすという半ば信じ難い出来事だったが咲夜は敢えてスルーせずに対応する...

 

咲夜「はい??」

 

??『上条です、十六夜さん居ますか??』

 

その男は上条という...ツンツン頭にラフな格好...どうやら朔夜の友達のようだった...

 

ー咲夜sideoutー

 

 





さて、次回はあらかたフラグを回収させたり乱立させたいなと思ってます(あくまでも思ってるだけです)


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第四十八話 堕ちた片翼...現る光刃

ここで朔夜の本当の能力が??


ー朔夜sideー

 

...何かがおかしい、風が...ピタリと止まった...まぁ、その時はその時か....

 

朔夜『え~...十六夜 朔夜です。今回何故か生徒兼新任教師です...教科すら分かってませんが...これからもよろしくお願いします』

 

よく見ると男女の比率は4:6で女子が多いようだ...

 

??『え~十六夜君は2年3組です。そして科目は体育です』

 

朔夜『あっ、はい...って!!』

 

俺は、先生がたくさんいる方を向き異変に気付く...

 

朔夜『逃げろ!!西の方へ!!』

 

俺は生徒、及び先生に言い放つ...そしておもむろにスターデッドを準起動体制に入り視力を極限まで高めている...すると1人逃げ遅れた奴がいた...

 

朔夜『クソッ!!早く逃げろと言っただろ!!』

 

俺はもう間にあわないと思いスターデッドの翼を展開する...そして全力で助けに行った...がー

 

『ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!』

 

朔夜「!?」

 

俺の片翼が謎の攻撃によって綺麗に外れてしまう...そしてその翼は地べたに堕ちた...するとそこに現れたのはー

 

朔夜「...詩音」

 

詩音「.........」

 

【最凶の悪魔=グランパウリナ】...スターデッドにはそう表示された機体が俺に接近してきた...

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー咲夜sideー

 

上条「...んじゃ、ちとややこしいから君を十六夜、彼を朔夜と呼ぼう...」

 

咲夜「は、はい...そして貴方は上条 当麻ということで宜しいでしょうか??」

 

上条「あぁ、そう呼んでくれ...さて朔夜が居ないならまぁちょうどいいのか??...率直に言えるし...」

 

咲夜「率直に言える...とは??」

 

上条「...十六夜が朔夜とどんな関係かは分からない...けど朔夜とはあまり接さない方が良いぞ」

 

咲夜「......フフッそんなことでしたか...大丈夫ですよ、私はお嬢様一筋ですし、朔夜とは共に戦う仲間ですから」

 

上条「そうか...ならいいんだ、さて十六夜は能力が使えるんだったな...」

 

咲夜「えぇ、時を操る程度には...」

 

上条「それを朔夜に対していたことあるか??」

 

咲夜「えぇ、でも失敗したんですが」

 

上条「...なら話しておこう...彼に...能力はきかんのさ...」

 

咲夜「...やはりでしたか」

 

これでつっかえていた謎が解かれた...四季映姫やさとりには私の能力が効く...だから解けるはず無かった...それが朔夜がいた事により一時的に集中が削がれ時が動き出したんだな...

 

上条「ちなみに俺もだけどな...幻想殺し...あらゆる異能を打ち消すのさ...だが朔夜は違う...」

 

上条「...朔夜は...能力干渉...打ち消す以外も出来ちまう能力だ...そして俺達イレギュラーズの代表さ...俺とな」

 

上条「イレギュラーズは能力検査っていう奴が学園都市...俺が住んでるとこにあるんだがな、それで俺は能力があるんだが...その検査には引っかからないのさ...それがイレギュラーズ創設のきっかけ...まぁ今じゃのんびりするのが仕事なんだが、元は困ってる奴がいたら助けるのがイレギュラーズの仕事...というよりルールかな」

 

咲夜「...イレギュラーズ...ですか、さすが戦友...やることが違いますね」

 

ー咲夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

颯魔「...なんとなく嫌な予感がする...」

 

キンジ「どうした??お前らしくない」

 

俺達は今、武偵校にいる...俺は相変わらず強襲科で楽しくやっている...しかしなんとなく嫌な予感がするのだ......そしてその予感は悪い程的中しー

 

『prrrrrr!!』

 

...静刃から電話だ...

 

颯魔『どうした、静刃..,』

 

静刃『朔夜が、戦ってる!!場所は音乃木坂学院、敵は...新IS、グランパウリナそして搭乗者は...十六夜 詩音』

 

颯魔『!?...周囲に被害は!!』

 

静刃『朔夜が咄嗟に術式をはって今は安定しているそっちはキンジと一緒に来い!!時は一刻に迫ってる!!』

 

颯魔『了解!!...キンジ』

 

キンジ『...あぁ、わかったわかったわかった行くしかないんだろ??」

 

颯魔「わかってるじゃないか」

 

キンジ「いやぁ、久々にひと暴れするか...」

 

颯魔「おぉ、怖い怖い」

 

俺達は、戦闘準備を始めた

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

...正直片翼を失ったのはでかかった...左右のバランスが無くなり飛翔に一苦労する...そしてグランパウリナ...あの機体の性能...スターデッドの表示では稼動力は30%というったく、どうなってやがるあの機体...愚痴っても埒が明かねぇな...ん??

 

『獄刹発動時使用可能ー覇術剣=鳳華』

 

スターデッドからその表示がで、更に咲羅と堕ちた片翼が輝きだす...あぁ、なるほどな...俺は武器の名をコールした...

 

ー朔夜sideoutー




朔夜の能力は能力干渉なんですが...名前が未だに決まっておりません(笑)
アクトブーストとかフリーチェイサーとか...いろいろ考えはでるんですがね...

朔夜「それ、能力干渉と関係無くないか??」

そうなんだよなぁ...次回は詩音と朔夜...そして....!?


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第四十九話 魂の天秤...異端児の集団

前の後書きで何か来ると宣言したので...誰か出してみました(颯魔関連)



ー朔夜sideー

 

俺はある、一撃必殺な技の条件を満たすためただ無心に鳳華を振るい続けた...この時点で形成としてはかなり...いや絶望的に悪いが振るい続けた...振るうしかなかったのであるが...しかし鳳華がグランパウリナを捉えることは無かった...否当たらないようにしていた...専守防衛を貫き必ず自分から攻撃しようとしなかった...そして何よりー

 

ー俺一人ではこの機体を堕とすことがほぼ不可能であると仮定したからだ...ー

 

詩音『お兄様!!もっと本気になってください!!...あの時のように!!』

 

朔夜「...俺が簡単に獄刹を完全開華させると思うか...これでも数は重ねてるんだ...そろそろ静刃...そして奴が来るだろうしな」

 

あぁ、俺がわざわざ専守防衛なんてめんどくさい事をしているのかというと、増援を期待していたのである...

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

...クソッ嫌な予感が的中しやがった...まさかここにも敵がいたなんて...!!

 

キンジ「颯魔!!全力であたるぞ!!...HSS・ギルティ!!」

 

颯魔「...さて、ここからは(クルッ)...本気で相手いたしましょう...名乗らず戦うのは卑怯ではありませんか??」

 

名も知らない奴が俺を...否御影・十六夜勢力と呼ばれるメンバーを殺しに来たのである...何故知っていか...それは噂で聞いていたからである...確証は無かったがここに来て確定したな...

 

??「...久しぶりですね...兄さん、いや今は姉さんと呼ぶべきでしょうか...」

 

誰に話してんのか...と思ったが視線的に俺のようだった

 

颯魔「わ、私の妹...さんですか??」

 

その質問に彼女は無言で頷く...俺の妹かよ...産まれてからあったことさえないぞちくしょう...

 

キンジ「...颯魔...こいつ、多分お前と父親が違うんじゃないか??...」

 

颯魔「...そうかもね...でも今はそれよりあの子を撃退して朔夜の応援に行かないと...」

 

??「逃がしませんよ??詩音ちゃんが朔夜さんを捕獲するまでは...」

 

朔夜を...捕獲!?

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー??sideー

 

...やばいにゃー朔やんが戦い出したぜよ...

 

??「土御門はん...」

 

土御門「...お前も察したか、藍染...」

 

俺は土御門 元春...学園都市でごく普通の高校生活をしてるぜよ...そして隣は藍染 弓弦...ここでは本名を名乗らず容姿から青髪ピアスと呼ばれているがあれでも学園都市第六位である...

 

藍染「...小萌先生を愛でるのも良いけど助けへんとなぁ...イレギュラーズの誓いにかけてね」

 

土御門「おいおい、それは隠しとけよ...バレたら終わりだニャー」

 

藍染「冗談が言える位には余裕があるのか??」

 

土御門「...実のところかなりやばそうぜよ...朔やん...アレを使いそうぜよ」

 

藍染「...魂の天秤かいな」

 

土御門「あぁ、禁忌のルーン...あれを解放したら...」

 

藍染「朔やんが倒れんのは確定やな」

 

ーその前に到着せねば...あれを二回も使うのは許さんぜよ...朔やん

 

ー土御門sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

...まだか...まだ俺はアレを使えないのか...!!

 

詩音「ていっ!!」

 

朔夜「しまった!!.......ハァ、ハァ、ハァ...これはまずいな...スターデッド...アレを使えないのか!?」

 

スター『...今使用可能になりました!!』

 

朔夜「........覚悟はできたか??俺は言った...次はないぞ...と」

 

ーアレは同士討ち目的の技...相手が格上の時に活用出来る優れもの...ではなく使った奴の体力を強制的に0にする...諸刃の剣なのである...ー

 

朔夜「....禁忌=魂の天秤!!」

 

...そう、これは俺が倒れる合図であるー

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー土御門sideー

 

っ!?アイツ...魂の天秤を使いやがった!!

 

藍染「土御門はん!!こりゃまずいで!!」

 

土御門「わかってる!!俺は、上やんと第四位より下に連絡する!!藍染は第一位から第三位、そして他のイレギュラーズのメンバーに連絡だ!!...」

 

藍染「了解したで〜!!」

 

...朔やん...またお前だけ傷付くのは許さんぜよ...上やん達多くのイレギュラーズが悲しむぞ...お前がイレギュラーズを作った理由はなんなんだ!!それを...それを成し遂げやがれ!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

藍染「...!!一方通行と提督、御坂との連絡が着いた!!後は...オリアナにも来たで!!」

 

土御門「こっちも後は上やんだけだぜよ...」

 

もってくれ...朔やん...

 

ー土御門sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー上条sideー

 

『prrrrrr!!』

 

...電話が鳴った...相手は...土御門??

 

上条「どうした??土御門」

 

土御門『上やん!!大変だ!!朔やんの野郎...禁忌を開放しやがった!!...時間もそう無いぞ!!』

 

上条「何!?...わかったすぐ行く...あの馬鹿...アレはもう使わない約束だったろ!!」

 

咲夜「...どうされましたか??上条さん」

 

上条「...朔夜が禁忌を開放しやがった...いうならば捨て身で戦ってやがる...十六夜さん、時を止めて...一緒に音乃木坂学院に行くぞ!!」

 

咲夜「...ザ・ワールド...上条さん!!さぁ、行きましょう!!」

 

上条「十六夜さん、何をしたんでせうか...」

 

咲夜「時を止めたの!!今のうちに朔夜のところまで行きますよ!!」

 

上条「あ、あぁ!!」

 

一人だけ傷付くのは許さんぞ...朔夜...共闘専制の筈だったろ...それを代表のお前が破ってんじゃねぇ!!

 

ー上条sideoutー





次回は用語解説と世界観、キャラと他色々まとめた回になると思います


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番外編03 人物紹介part3

今回から何回かは設定の固定化、そして小ネタ(出会いの経緯など)を挟んでそして本編に進みたいと思います


十六夜 朔夜 (前・時近 朔夜)17歳 男

 

ー今作二人目の主人公、幼い頃から鍛錬を続けており戦闘基本型は一丁一剣...また幼い頃に西木野真姫と会ったことがあるが....??そして本人、上条がトップのグループイレギュラーズの創設者である...上条とは幼馴染み...颯魔とは腐れ縁...そして何よりリア充として妬んでいる。

お気に入りは結標 淡希理由は移動がとても楽で作業効率の上昇が見込める為という、とてつもなくどうでもいい理由である

 

能力は 颯魔達には一方通行...上条達には能力干渉と、言っているが本人曰くそれ以外にもできるようだ...そしてその真実は第一位、一方通行にのみ伝えられている...

 

禁忌は魂の天秤、自分自身の魂...体力を犠牲に戦闘を優位に進めることができる

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

藍染 弓弦 16歳 男

 

ーとある魔術の禁書目録の青髪ピアスの名前。朔夜とは中学の時の親友関係...普段は青髪ピアスと名乗るが、能力関係や戦闘関係の時は藍染と名乗る...戦闘の武器は言葉そして己の拳...言葉で相手を攪乱する模様...なぜ普段青髪ピアスと名乗るかというと彼曰く研究所行くより友達とだべってた方がいいからと至極どうでもいい理由である

 

能力は今は謎...しかし序列で第六位である...

 

禁忌も今は謎...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

土御門 元春 16歳 男

 

ーデルタフォースの一人...普段の口調は土佐弁やにゃ〜とか様々、しかし仕事中は真面目になる...スパイではあるが、本人はめんどくさがりやる気を全く見せない...朔夜とは藍染同様中学の時の親友関係...

 

能力は肉体回復...level0であるが...

 

禁忌は魔術関係ではあるが...??

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

上条 当麻 16歳 男

 

ー幻想殺し、更につよき正義感の持ち主。非公式組織イレギュラーズ二人目の長、そしてフラグメイカー兼フラグクラッシャーである。

今作でも不幸体質は健在、しかし脳細胞は破壊されておらず更にとある異能を手に入れそのlevelは4だが少しでも気を抜くと5になってしまうらしい。

 

能力は幻想殺しと??

 

禁忌は龍の威厳

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

結標 淡希 17歳 女

 

朔夜のお気に入り...本人がどう思っているかは定かではないがイレギュラーズで行動するとき何故かいつも朔夜のもとにいることから朔夜の秘書とイレギュラーズは呼んでいる。朔夜の闇の部分を知る数少ない人の一人、故に朔夜の細かい事に気付く...まさに朔夜の秘書である。

 

能力は座標移動...level4

 

禁忌は異次元の空間

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方通行 16歳 男

 

一言で言うとロリコン...まさにアクセロリータである。能力では学園都市最強であるが幻想殺しの上条、更に能力干渉(??)の朔夜には能力が効かず敗戦をきしたことがある...朔夜に唯一真実を告げられた男でありレベル5を超えるレベル6になるため朔夜と日々鍛錬している

 

能力は一方通行

 

禁忌は漆黒の翼、純白の翼

 

 

 




取り敢えず元からこの五人のキャラ設定は決まっていたので紹介しました。そのほかはいずれ決まります(笑)


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番外編04 用語解説、詳細設定

今回は直近に出て来た禁忌、獄刹を中心としたこのSSの専用単語の解説をしていきます。


・禁忌・

 

ー能力の究極覚醒型、一部では能力の暴走ともいわれている。この力はあまりに強大すぎるため身体に何らかの影響を及ぼすとされており、使うことを能力者自ら止めてしまうほどのことから禁忌と呼ばれている。主に自分の能力の上位互換状態だが中には朔夜の魂の天秤、一方通行の漆黒・純白の翼、上条の龍の威厳のような元々の能力とはまた別の力になることもある。そして身体の影響も人それぞれであり、軽いとほとんど何も影響はないが重いと生死の危機に迫るほどである。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・イレギュラーズ・

 

ー学園都市不在の朔夜、そして学園都市在住の上条が作り上げた非公式組織。初めこそは小さな組織だったが異様なカリスマを放つ朔夜、そしてフラグメイカー上条の影響により今はレベル5を始め、様々な能力者...無能力者が居る組織...敵対組織は今のところ無い、そしてこの組織は専守防衛を最高理念として配置し決してイレギュラーズとしての活動時は自ら手を下さない。また、アイテム、スクールなどの暗部が組織内にいる...つまり暗部とは違うのだ...そして暗部同士の決闘時は朔夜、上条が殺さないよう監視することが義務付けられている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・獄刹・

 

ー時近家の非殺最終形...あくまでも非殺の最終形態である。獄刹使用時は起点の速さ、身体能力の上昇を体力の消費を代償に発動することが出来る。あまりの殺気に大抵のものは恐れ戦くと言われている程であり、朔夜自身ピリピリしていることは理解出来ている。また、颯魔の餓狼、キンジのHSSと同様派生形があると言われている。更に獄刹発動時、ある特殊能力を身につける事が出来るとか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・刕の首飾り・

 

ー文字通り三つの刀を模した首飾り。色は青白い、そして持ち主が強く願うとき何かが起きるらしい。朔夜の刀が刕の首飾りの一つに似ている。しかし詳細が今現在不明なためあまり関係ないものだとされている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・スターデッドプライム・

 

ー今現在、最も研究が進んでいないISであり初の生体同期型ISでもある。また、明確なコアの存在が確認されておらず製作者篠ノ之 束の頭脳をもってしても理解不能な事...更にスターデッドの操縦士、朔夜自身どこで手に入れたかわからない模様...そして他ISと人間の通訳が可能な機体。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・グランパウリナ・

 

ー十六夜 詩音の専用機。速度特化の機体であり武器のバランスはやや遠距離気味ではあるが、近距離も対応できるオールラウンダーである。機体自体の機能のバランスはやや速度特化だがしっかりしており攻撃と速度特化のスターデッドとは対照的である。待機状態は??

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか??また説明する事が増えるかと思いますが、その時はよろしくお願いします。

次回は未定でございます。本編か、もしくはネタ回なのか...その方もお楽しみに!!


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第五十話 禁忌と獄刹の代償

...気付けば初めての投稿から4ヶ月経ち更にこのSSも五十話まで来ました...これからも頑張ってまいります!!


ー朔夜sideー

 

詩音「お兄様!!もうお疲れなのですか??」

 

朔夜「誰がお兄様だこら...(どこまでいけばあの機体の性能を理解出来る...)今はそれを導き出し、相対するしかない...」

 

...俺が禁忌、魂の天秤を使用して早二分...俺は未だにグランパウリナの性能の演算をしていた...理由としては獄刹を使用していなかったからだ...魂の天秤...こいつは獄刹と併用すると凄まじいステータス上昇が見込めるが代わりに両方の代償で体力を消費するのだ...併用するときは必ず相手の戦力を確認してから使うと決めている...そして何より俺のニューウェポン鳳華の特徴を掴むのにも一苦労していた...この擬似大剣、鳳華はまず自分の潜在能力を引き出すと同時に能力、禁忌の効果を増幅する事がわかった...そしてこの剣の最大の特徴は翼がブレードになっているということ...これが指す意味はまず、翼が更に片方を失った時、残った片翼で分裂し両翼にしてしまい、堕ちた方は鳳華のブレードになっているということだ...そしてこのブレードは、ビットにもなるということだ...全自動でナイフが飛び交うのと同じなのだ...しかも操縦士を避けるコースで。

 

朔夜「舞え!!翼刃!!」

 

『ヒュンヒュンヒュン!!』

 

集中しろ...集中しないとこの機体の性能がはっきり分からないぞ...後は武器だけなんだ...それさえスキャン出来れば...!!

 

詩音「テイッ☆」

 

朔夜「...読めた」

 

詩音「どうされたのですか??」

 

...詩音の質問にも応えない...それだけ集中していたということだ...最後のウェポンも詩音が出したおかげで読めることが出来た...これで反撃の狼煙を上げれる...と思ったがー

 

スター『サードウェポン...剛剣=ミストラル...フォースウェポン...暗器銃=フォーオブカインド...あ、あれは!?』

 

...俺は驚きを隠せない...あのスタイル...そして右眼...それはまさしくー

 

朔夜「...俺の真似か??...」

 

詩音「そうです、お兄様...苦労しました...待機状態をこの右眼にする事に...フフッ...これで私もお兄様と同じ...」

 

...そう、ほかでもない俺に似ていたのだ...しかも俺に似ていると認められた詩音は狂気染みた笑顔をこっちに向ける........背筋が凍る...しかし殺らねばな...その心を...

 

朔夜「...ようやく本気を出せる...覚悟しろ...俺の忠告を無視したんだ...それ相応の制裁をくださせてもらう......獄刹...!!...グッ!?」

 

...やはり併用はキツイな...マジで意識飛びそうだ...

 

??「朔夜!!大丈夫か!?」

 

ふと、声が掛かる...

 

朔夜「...せ、静刃か...正直厳しい...けど颯魔達もなんか襲われてるそうだ...アイツが言ってた...だからこっちは持っても後三分だと伝えてそっちに集中しとけと...言っとけ...」

 

ー持ってくれ...俺の身体よ...この超ハイスペックな脳についていってくれ....!!

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

??「颯魔お姉様...なぜ本気を出さないのですか??」

 

颯魔「...あなたが名乗らないので私もユルユルしてるんです。悪くないと思いますが??」

 

...これで煽れたか??...御影家の人のことなんて名前さえ知ればほぼ分かっちまうからな...

 

??「...海羽...御影 海羽です...」

 

颯魔「...そうですか...!!」

 

俺は確認すると同時に剣をふるい奴の剣をー

 

海羽「!?...剣が...お姉様の刀に...」

 

颯魔「御影流剣技其の五【紅魔一閃=流星】...ね??分かったでしょう...今のあなたでは私にまともに相対出来ない事を...それが分かったなら帰って下さいな...私は、本気になりたくないのです.......行かせてもらいますね」

 

キンジ「俺も行かないといけないか??」

 

颯魔「もちろんよ、なんのためにここまで来たのよ...」

 

キンジ「....はぁ、分かったよ...」

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「ぐっ...ガハッ!?...こ、ここまでか...」

 

俺はもう何度目か分からないが吐血してしまう...不味いぞ...このままでは押し切られる...せめてあいつらが来るまでは耐えないと...でも...!!

 

朔夜「...(頭を回転させろ....思考をフルにして闘え...これはタダの戦いじゃない...相手は殺しにかかってる...なら俺も...いや、駄目だ...そしたら俺が俺でなくなる...なら...俺は全力で非殺の攻撃をするまでだ...ん??まて...攻撃を...非殺に??...ということは...)...やって見る価値はありそうだな...」

俺は剣を縦にふるう...詩音めがけて...ただ前と違うのが俺が殺しの一手を使った事だけだ...

 

詩音「!?...ぐっ!!」

 

詩音は剣を横に構え防御の姿勢にはいった...そうだそれでいい...!!

 

朔夜「...はぁぁぁぁ!!」

 

俺は全力で鳳華を...縦にふるい...

 

『バキッ!!』

 

ーミストラルをへし折り使えなくする...そしてがら空きになった胴めがけて一閃...こ、これで逝ったか??

 

詩音「ふふふ...お兄様の一撃....とてもいいですわ...」

 

くそっ!!効いてるどころか嬉しそうにしてる...!!...........あっ

 

 

ーここで俺の意識が途切れた

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー??sideー

 

一方「おィ...朔夜の奴逝きやがったぞォ...」

 

垣根「...本当ですね...目視して分かりました...」

 

...マズイな...朔夜が負けるとなると相手は相当な猛者だぞ...

 

上条「結標!!」

 

結標「分かってるわ!!(ヒュン!!」

 

上条の指示に結標が即座に対応し瞬間的に戻って来る...その腕にはー

 

垣根「...朔夜...」

 

俺の盟友の姿があった...それも口の周りが血で紅く染まって...

 

朔夜「グッ...皆...」

 

藍染「大丈夫か!?朔やん!!」

 

朔夜「あ、あぁ...ちと無理しただけだ...こりゃ...しば...らく...入院生活かもな...」

 

上条「...朔夜を...おぃ...相手は誰だ...今すぐそげぶしてやる...」

 

朔夜「やめろ...相手はIS...お前の右手も意味をなさない…同様に一方通行も未知の武器の演算で駄目だ......だから俺は...垣根...」

 

俺に声が掛かる...なんだろう...

 

垣根「...どうした、朔夜」

 

朔夜「...これを預ける.....俺のお守りだ...これで俺の仇を...グハッ!?(能力...開放...!!...どうやら成功したようだ...俺の仕事も終わりか...)」

 

垣根「おい!!朔夜!!...」

 

結標「大丈夫よ...気絶しただけよ...垣根...やることは分かってるわよね??」

 

垣根「...あぁ、イレギュラーズのトップが怪我したんだ......皆!!朔夜の仇取るぞ!!」

 

『あぁ!!(えぇ!!)』

 

...今ここにイレギュラーズの旗が大きく掲げられた...

 

しかし朔夜のお守り...なぜ俺に託した...神頼みなんて科学の街じゃ有り得ねぇのに...それに朔夜がこれを託したときに何か聞こえたような気がしたし....まぁいい...今はこいつらと共に朔夜の仇を取るだけだ...

 

ー垣根sideoutー

 

 

 

 




よく見ると久々に3000文字超えました...初めなんて本当に1000と後何文字だけのSSだったのに今ではここまで来ました...まだまだ駄文を綴り続けるかと思いますがよろしくお願いします!!


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第五十一話 もう好き勝手させないわぁ...

今回は短め(確信)です...
しかもこんな戦闘シーンなのにネタが入る始末...
まぁまったりお楽しみ下さい


ー颯魔ちゃんsideー

 

キンジ「...ここか...」

 

颯魔ちゃん「えぇ、そのようね...静刃も居るし」

 

静刃「颯魔!!...朔夜が...獄刹と魂の天秤の併用で倒れた!!」

 

颯魔ちゃん「詩音かしら??...私の親友に何してくれてんだよ...」

 

キンジ「...餓狼のリチャージか??」

 

颯魔ちゃん「えぇ...こうなってしまえばもうあの子はどうなるか分からないわぁ...まぁどっちにしろブチコロシ確定よ」

 

キンジ「やめろ、武偵憲章に掛かるから...まぁ、骨折るぐらいはいいよな...」

 

静刃「...相手はISを装備している...まずはその装甲からー」

 

『ドォォォォォォンッッ!!』

 

静刃「ー...どうやら説明している暇もないようだ...」

 

どこかから爆発音が鳴り響く...どうやら戦闘が再開されたようだ...私も行かねば...十六夜姉妹、御影姉妹の繋がりなどを確認せねば...

 

ー颯魔ちゃんsideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー垣根sideー

 

あれから朔夜は結標、一方通行、上条と共に冥土返しのとこに連れられた...しかしこのお守り...スゲーぞ...

 

麦野「おらァァァァ!!原子...崩しァァァァ!!貴様は千年地獄行きなんだよ!!」

 

...うわぁ...麦野の奴相当荒れてんな...ってかいつもの原子崩しより心做しか強い気がする...出力、スピード、殺傷力全て高まっている...もしかして、能力の上昇か??......今はいい...とりあえずひと暴れして盟友の仇をとってやる...

 

垣根「...未元物質...俺に力を!!」

 

そう叫んだ瞬間、俺の背中に翼が生えた...さてここから俺たちのターンだぜ??

 

ー垣根sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔ちゃんsideー

 

...ははは...こりゃすげぇISだと...

 

颯魔ちゃん「キンジ、静刃...貴方達は敵の援軍にあたって...もしものことだけどね。私は...ちと暴れてくる」

 

キンジ「...なんかお前にあなたとか言われたから鳥肌たった」

 

静刃「横に同じく」

 

颯魔ちゃん「...ごめん」

 

でも...今はあの馬鹿げたISに相対しないと...ってか朔夜の味方やばいぞ...なんで人間に翼生えてんだ(人のこと言えません)なんでビーム撃ってるんだ(それ以上ヤバいです)...

 

...うるさいわね...ソウルあなたなんでツッコミを入れたがるのよ...

 

ソウル『...ありのままを言ったのだが??』

 

颯魔ちゃん「...まぁいいわ...展開!!」

 

ソウル『心得た!!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔ちゃん「あら、詩音ちゃん。お久しぶりかしら??」

 

詩音「ちっ...また敵か」

 

垣根「...どうやら挟み撃ちされたようですね...私はともかく麦野は相当怒ってらっしゃいますよ??」

 

麦野「ウギギィ...(ギリギリ」

 

詩音「ハン!!所詮雑魚が増えたところで私には勝てないわ!!」

 

颯魔ちゃん「ふーん...それって私と互角の朔夜にも言ってるんだ〜...すごいな〜詩音ちゃんすごいな〜」

 

半ばヤケクソだが煽りに煽りまくる...これでこっちに来てくれれば...まぁただの格闘なんだけどね...

 

詩音「う、ウルサイ!!お兄様は!!あなたの!!よう!!な!!雑魚より!!何倍も!!強いです!!かっこいいです!!美しいです!!」

 

...うわぁ煽りすぎた...かなり荒れちゃった

 

麦野「うるせェ!!そのかっこいい朔夜さんを殺ったのは他でもないオメェだろうがァ!!」

 

怖い!!あのお姉さん怖すぎる!!隣のメルヘンさんも溜息をついたし...一応朔夜がはっていた陣で周辺に傷はついていないのでそこは幸いだったが...それにしてもあの人やばい!!今にも殺しにかかろうとしてるし!!

 

颯魔ちゃん「....まぁやることは一つ....もうあなたの好き勝手にさせないわぁ☆」

 

...私は誰かの口調を真似て言ってみた

 

ー颯魔ちゃんsideoutー

 




いやー、むぎのんこわいねーやばいねー(棒)

颯魔ちゃん「それを書いてるのは誰なのかしら??」

ウグッ...言い返せない


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第五十二話 夢想空間

今回は次回の布石と言ったところなので短いです


ー結標sideー

 

冥土「ふぅ...」

 

結標「先生!!彼は...朔夜は無事なんですか!?」

 

冥土返し(ヘヴンキャンセラー)が部屋から出て来た瞬間、私は急いで朔夜の容態を確認する...

 

冥土「大丈夫だよ...まぁ僕はほとんど何もしていないし...頑張ったのは僕じゃなくて彼女さ」

 

冥土返しの指さす方を向くと、そこにはいそいそと働く十六夜 咲夜がいた...

 

冥土「いやー彼女の薬の調合の速さ的確さが異常でなければあそこまで彼を素早く手当出来なかっただろう...しかしあの薬の配分、どうやって知ったのだろうね...出来ればご教授願いたいよ」

 

結標「...そう、ですか...(そういえばあの子あんなに戦闘に有利そうなのに何で今まで居なかったんだろうか…怪しいわね...)」

 

今思えばおかしいことだらけだった...まず、上条と合流した時...上条は朔夜の家に行ったはず...なのに合流した時にこの女性がいた事...これが何を指すか...それは咲夜が朔夜の家にいるという可能性を指す...普段女性を連れてこない朔夜がメイドを雇うこと自体おかしい...雇っても執事止まり...いやそれより執事すら雇わないほど朔夜の生活はいい筈...次に脚の付け根…そこにナイフがあったこと...しかもそのナイフは輝きこそ衰えていないもののどこか血で汚れたような雰囲気を漂わせている...メイドがそんなナイフを持っているかと言われるとほぼ首を横に振るであろう...そう、おかしいのだ。普通のメイドがナイフを持っていることが。そして登場した時に瞬間移動したような挙動だったのもあり彼女が少し異常な存在だという事が分かった...

 

朔夜「......や、やめろ!!アリス!!グッ...がァァァァァァァ!!」

 

咲夜「朔夜!?大丈夫!?(今アリスって言ったけど...まさか)」

 

朔夜が叫んだ...何があったのか全くわからなかった...戦場で痛みを全く訴えることなかった朔夜が苦痛の叫びを発していたのだから...

 

そして私も病室に行こうとしたが、思わぬ邪魔が入った

 

??「朔夜!!またか!!...夢に干渉するしか...!!」

 

結標「!?...(あの娘...確か一方通行の居候!?)」

 

...何故かミサカワーストが居てその叫びに反応しここまで来たのだ...でも何故??...するとその真相は直ぐにわかった...

 

番外「脳波の取得...成功、脳波の同期......成功...同期者とのサイン..........成功。今から、同期者の夢...夢想空間に潜入するッ...!!」

 

彼女が宣言したのは朔夜の夢の世界に潜入し、そして救うことだったのだー

 

ー結標sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー番外固体sideー

 

朔夜「......や、やめろ!!アリス!!グッ...がァァァァァァァ!!」

 

不意にどこかから叫び声が聴こえた...それは他でもない朔夜であるのだが...

 

??「朔夜!?大丈夫!?」

 

...そしてその近くで朔夜を呼ぶ声もする...普段彼は叫ばない...だからこんなに叫ぶときは決まっている...夢想空間で何かが起こったぐらいである...だからー

 

番外「朔夜!!またか!!...夢に干渉するしか...!!」

 

ー私は全身全霊で彼の名前を叫び彼の元に駆け寄った...

 

番外「脳波の取得...成功、脳波の同期......成功...同期者とのサイン...........成功。今から、同期者の夢...夢想空間に潜入するッ...!!」

 

私は、朔夜の夢想空間内に潜入した

 

ー番外固体sideoutー

 

 




次回は夢想空間、もしくは詩音との闘いです


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第五十三話 天使の三対翼、悪魔降臨

ようやく主人公帰還...といえばいいのかな....

あと、文の書き方を替えてみました...これがこの話ではいいと思いまして...意見の方よろしくお願いします


朔夜が夢想空間でうなされている時、垣根一行は未だ削りきれない詩音のグランパウリナの装甲に疑問を抱いていた。

 

垣根「...(なんで、あの原子崩しの攻撃を連発されても平気なんだ...しかもアイツは一発も外してないぞ...)」

 

麦野「ちっ...(あの野郎、わざと攻撃にかすりやがってる...なぜギリギリでしか回避しない...)」

 

御坂「...(ちょっとこれはジリ貧かもね...私の超電磁砲は半分物理と言ったところだし...属性攻撃なら原子崩しにははっきり勝てないし...なんで超電磁砲が効かないのかが不思議だわ...反射もしてなければ打ち消してもいない...)」

 

彼らは焦ってきていた...物理、属性攻撃が全くではないが歯がたたない事を...だがしかし、それは相手も同じで攻撃が的確な筈なのに全てよけられたりいなされたりする...このどっちつかずの闘いに必要だったのは己の力と判断力...そして自制心であった...皆、それぞれ火力、耐久力、持久力は問題無かった...そう、彼らにはそれなりの能力や火力は備わっていた...しかし一撃の瞬間火力が足りていない...ただそれだけだったのだ。そして何より詩音にあるものがあったのが最大の要因であった...

 

詩音「...ふふっ、貴方達になくて私とお兄様にあるものを教えてあげる...それはね、生体同期型ISとビジョン...この二つの効果が貴方達をジリ貧にしている要因だわ...さて、棒立ちもつまらないし攻撃しますか...」

 

詩音はそういった瞬間、肉眼では捉えきれない速度で御坂、麦野の目の前に出た...そしてどちらも殴って気絶させた。

 

垣根「!?...なんだと!?」

 

垣根も驚く...一瞬にして第三位と第四位が戦闘不能状態に陥り更に自分の天使の三対翼が機能停止まで潰された...そして今その少女が正面に剣を持ってたっている...

 

垣根「...(くそっ!!俺はアイツの敵も取れずに死んじまうのか...!!)」

 

垣根に無慈悲な一閃が入る...刹那何かがその刀の軌道を強引にずらした

 

垣根「!?...助かったのか??」

 

垣根はあたりを見渡す...すると銃を構えていた一人の少年と翼を生やした少女がいた...

 

??「大丈夫ですか??」

 

垣根「あ、あぁ大丈夫だ...あんた達のおかげで助かった。それよりあんたらは何しにきたんだ」

 

垣根の質問に女が答える

 

??「私ですか...私とキンジは十六夜 朔夜...彼の同士ですよ...私は御影 颯魔...彼女を潰しに来た術魔剣士と言ったところです」

 

キンジ「颯魔から紹介預かった、遠山キンジだ...こっちは颯魔の友達で朔夜とは共闘関係程度だ...そっちは大丈夫か??」

 

キンジは垣根の翼を見て言う...

 

垣根「これか...後少しで未元物質も復帰する...そこからだから今は少しやばいかもな...」

 

颯魔「そうでしたか...なら私が出ます...垣根さんの未元物質が復帰するまでキンジは垣根さんの保護とあそこの二人を静刃の下に...」

 

キンジ「わかった...」

 

垣根「垣根だ...」

 

キンジ「すまん、垣根...お前は悪いがそっちの小さい方を抱えてくれるか??」

 

垣根「あぁ、俺も怪我してるわけじゃない。それくらいはどうってことないさ」

 

キンジ「そうか、それは助かる」

 

キンジと垣根が御坂と麦野を連れてこの場を去った...残ったのは颯魔と詩音...

 

颯魔「...あら、あなたも生体同期型のISみたいね...朔夜と同じ右眼と言う悪趣味極まりないとこだけど...」

 

詩音「そういうてめぇもメルヘンチックな翼をはやしてるじゃねぇかよ。いい加減正体を明かしやがれ」

 

颯魔「...颯魔はどうであれ颯魔だわ...多少、容姿が変わっていようとその心は変わらない。」

 

詩音は颯魔の言葉を聞くや否剣を拾い突撃してきた...それを見た颯魔はー

 

颯魔「ふふっ、威勢のいいこね...完膚なきまでに壊してアゲル...運命がそう囁いてるわ」

 

ー剣をだらりと持ってそうつぶやいたー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方ここは幻想郷...朔夜の夢想空間である

 

??「はぁ、いつになったら咲夜の野郎帰ってくるんだ...あの現象からしてほぼ確定で咲夜が現実に行ったのだろうが...」

 

??「冥、その現実ってなんなの??」

 

冥「あぁ、レミリアか...現実は俺の第二の家と言ったところか...まぁここよりいろいろ進んでるところだ...特に学園都市は...相当進んでる、朔夜の本拠地だよ」

 

レミリアの答えに応える執事...名前を紅月 冥と言う...幻想郷、現実はおろかほかの世にも行ける...あらゆる世界に行ける程度の能力を保持している。そして本拠地は紅魔館と言ってはいる...主にもタメ語で喋り上下関係を崩して対話する事を得意とし、しかし大事の時にはしっかり上下関係を作る...少し捻った人格の持ち主である

 

レミリア「ふーん...その現実では能力は??」

 

冥「世界に支障をきたさない能力は使える...だからレミリアとか咲夜二人は使えるよ(...だから現実に行ったとしても、能力の副作用は出ないはずだ...)」

 

冥は朔夜が夢想空間に来ていることを知っていた...そしてアリスに襲われていることも...それでも助けなかったのはそれ以上に危険なことがあったからである

 

冥「...(せめてアイツの覚醒でこの姉妹に危害が及ばないようにしないと...俺の性が戻ってもな)」

 

冥は覚悟を決めたー

 

 




はい、次回はきっと朔夜sideから話がすすむと思います


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第五十四話 十六夜 朔夜と紅月 冥

今回は激しい戦闘ではないです。

フラグを増築させます。


詩音と颯魔が相対する寸前、朔夜と番外固体はある魔法使いによってまともに相対できなかったー

 

??「ウフフ...これで朔夜は私のもの...皆には悪いけど」

 

朔夜「...(右腕が機能停止に...斬られたからだろうね...でもなんでアリスはそんなことを...とりあえず使える左腕と機能している右眼で相対するしかないな...)」

 

番外固体「ぎゃは☆朔夜がアンタの??あっりえなーい...朔夜にはもったいないわ...それより名乗りなよ、まぁ一撃で沈めちゃうけど」

 

番外固体は嘲るように喋り出す...そして自分の周りに電気を纏わせる。それを見た魔法使いアリスは不気味な笑みを更に目を細めて微笑む...

 

アリス「あなたが私を一撃??寝言は寝て言いなさい」

 

アリスも嘲るように喋り周りに人形を飛ばす...それを見た朔夜は驚く

 

朔夜「!?...お前...本気なのか!?」

 

その一言にアリスは笑みを深めて番外固体に人形を飛ばす...各自様々な武器をたずさえて

 

番外固体「!?...アイツあんなの持ってたなんて...(能力は...!?)」

 

番外固体は電撃で相殺しようとしたが出来なかった...そして人形の武器からの攻撃を受けてしまう

 

番外固体「グッ....グハァ...なんだこの人形...火力がおかしいぞ!?」

 

??「...アリス...本気じゃないと思って手出しをしていなかったがそうでなかったら私も容赦しないぞ...」

 

人形の最後の攻撃は何かによって弾かれた

 

朔夜「この防ぎ方...喋り方...間違いない」

 

朔夜が確信すると同時にアリスは顔をゆがめる...

 

アリス「冥てめぇ...私に楯突こうとしてんじゃないわよ...」

 

アリスの声に反応した黒服の男...紅月 冥は着地するやいなや眼を閉ざした...

 

冥「...知らん、ほざけ...こいつらは外来人だ。傷つけるような真似したら私が許さないなのは分かってたはずだ...」

 

冥は閉ざしていた眼をゆっくり開く...するとー

 

朔夜「...ポセイドンの瞳!?」

 

朔夜の右眼にあるポセイドンの瞳が冥の左眼にあった...

 

冥「さて、アリス...ここで大人しく引いてくれれば私は何もしないが??」

 

冥はアリスにそう問い掛けた...冥自身無駄な殺生を好まないせいでもある

 

アリス「いやよ、ここで朔夜を私のものにしてみせるもの」

 

冥「そうか...なら」

 

冥は時計を見る...その動きに誰もが疑問を持った。時計を見るだけなら手を動かさず腕だけで済むだろう...と。しかしこの時この場にいた朔夜達は気づかなかった...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方その頃現実世界では颯魔が詩音と相対していた。

 

颯魔「...(まだ未元物質は復帰していないのね...それまで耐えないとISがまともに使えない女体颯魔じゃ相対するにもジリ貧な戦いになる...せめて、せめて未元物質が復帰するまで耐えぬかないと私に勝ち目はない...でもどうすれば...)」

 

颯魔は女体化した自分に暴言の一言でも浴びせようかと思ったが場が場だ...真面目に相手するしかない...そして何回目かわからない激突の時、遂に均衡は破られた

 

詩音「砕けろォォォォォォォォォォォ!!」

 

詩音は声を張り上げ剣を振るった...しかしこれまであった感触とは全く変わった感触が剣を伝って感じる

 

詩音「(!?全くない...どういう事だ...これまでは少しだけでも当たった感触があったのに今回は全くだ...まさか私の攻撃を見切ったのか??)」

 

颯魔「...抜刀【神魔の砲剣=ラグナロク】...感触で判断するとはまだまだね...感触の有無なんてどうにか出来るのを貴方自身知っているはずよ」

 

詩音「...うるせぇんだよ!!てめぇなんて本気になれば...お兄様と同じなら今頃木っ端微塵なんだよ!!」

 

颯魔「そう...ならその本気を見せてもらおうかしら...」

 

颯魔は敢えて挑発した。挑発して相手の気を削がそうとしたのである。

 

詩音「...【ソウル・フル・バースト】お前の魂もろとも消し飛ばす!!」

 

颯魔「あらら...そんな鬼みたいな顔して...せっかくの可愛い顔が勿体無いわよ...(詩音も本気か...ここは敢えて機体の性能より自分の身体能力に頼るか...)...【餓狼=双天】!!この勝負、もらうわ...」

 

颯魔はラグナロクを詩音に向け怪しげな笑みを浮かべ呟いた

 

 




次回は激しい戦闘になるかと思います

いやー夏の課題が多いです...


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第五十五話 ロストメモリー

今回は颯魔と冥が活躍(??)します


颯魔「...(外が騒がしい...どうやら援軍は来ないようだな...未元物質も戦いそうだし...ラグナロクで適当に...ッ!?)」

 

颯魔の思考が不意に消しさられた...

 

颯魔「...我、汝の願いを潰すため舞う」

 

詩音「...なんだ、急に...とうとう頭がいったか??...なら貴様を殺すのみ!!」

 

詩音は颯魔の脳天めがけて剣を振り下ろした...颯魔は回避することもなくかといって大きく動くわけでもなかった...

 

詩音「くたばれぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

詩音の渾身の一撃は颯魔の脳天に堕ちる数フレーム前に

 

『ガギィィィィィィンッッッ!!』

 

詩音「何ッ!?」

 

ー颯魔の右手に納められていた...

 

颯魔?「我、汝を殲滅する...【冥雷=極天刃】...この銘剣に我、魂を捧ぐ...汝に問おう...朔夜をどうするのだ...」

 

詩音「...強化する...改造ともいうな」

 

颯魔?「...そうか...それが汝の望みか...しかし自然の摂理を破壊する行動は認められぬ...今、ここに改めて宣言する...今、ここで汝を...処す!!」

 

颯魔の紅い瞳が更に紅みを帯びた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

冥「...アリス、君が朔夜が好きなのは分かる。他の者も朔夜が好きなこともだ...だがしかし、朔夜は外来人だ...その外来人である朔夜と、その彼女である子を傷つけるものなら私は防衛するぞ...」

 

アリス「...くっ...アンタから殺すべきだったわね...ただの人間だって油断してたわ」

 

冥「...ただの人間だって??...まぁいい...」

 

冥はゆっくりと瞳を閉じこう唱えた

 

冥「...始祖にして根源...数多の文明をも超越する剣は千年の幻想を経て今ここに再臨する...禁忌!!【秘密の箱】...これより私はあなたに七回、チャンスを差し上げます...その間に諦める、もしくは私を撃ち破ってみなさい...言っておくがこうなってしまえばお前は後戻りできんからな」

 

アリス「承知の上よ...あなたを殺して私が朔夜と共に暮らす...あなたこそ自分の身を案じなさい」

 

冥「フンッ...知るか...カウントダウン!!...3...2...1...0...舞え!!パンドラボックス!!」

 

アリス「行きなさい!!蓬莱!!」

 

ー冥とアリスの戦いが始まったー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「...終焉を見せてくれようぞ...禁忌...【スターダストノヴァ】...汝の魂を戴く...!!...掌握!!」

 

颯魔がそう宣言する...すると詩音はー

 

詩音「何ッ!?...動けない...」

 

颯魔「答えは簡単だ...汝の心を少しばかり掌握したまでよ...さぁて...汝よ...今、どんな気持ちだ??...格下だと思っていた相手に負けることは...しかしこのまま嬲り殺すのはしょうにあわん...汝にもう一度だけチャンスをくれよう...逃げろ...さもないとこの禁忌が間違いなく汝を殲滅するぞ...さあ...5...4...3...2...1.......っ...逃げたか...グッ!?(バタッ」

 

キンジ「おい!!颯魔!!しっかりしやがれ!!...颯魔...颯魔ァァァァァァァァァ!!」

 

禁忌開放終了後颯魔は突然バタリと倒れた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...番外個体...」

 

番外「...何??」

 

朔夜「逃げるぞ...紫...」

 

俺は静かに無想空間の主であり幻想郷の主でもある八雲 紫を呼ぶ...そして朔夜達は無想空間から脱出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...ッ!?...グッ...未だに右腕は痛むか...」

 

番外「...大丈夫??」

 

朔夜「あぁ、大丈夫さ...右腕以外に支障はきたしていないからな...まぁs...」

 

朔夜の声は不意にかき消される...

 

静刃「...朔夜!!」

 

朔夜「どうした静刃...何かあったか??」

 

静刃「颯魔がここに運ばれて今目を覚ましたんだが...」

 

朔夜「あいつが...倒れた??...入ったのか!?」

 

静刃「いや、入れてくれさえしてくれないんだ...先生がな...朔夜を呼べだと」

 

朔夜「...分かった。静刃、ありがとう...とりあえず番外個体と居てくれ...俺は先生のとこに行ってくる」

 

静刃「あぁ、分かった。」

 

朔夜は束、カナ達に連絡を入れ直ぐに冥土返しの元へ行った...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「キャンセラー!!」

 

冥土「あぁ、君が来ることはわかってた...座ってくれ」

 

朔夜「あ、あぁ...」

 

朔夜が座るなり冥土返しは口を開いた

 

冥土「...颯魔君は...何かを失い禁忌を開放したよ...」

 

朔夜「!?...スターダストノヴァを!?...分かった。部屋は??」

 

冥土返しは察したようで部屋を伝える...それを聞き終えるなり朔夜はメールで四人に伝え急行した...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「颯魔!!」

 

颯魔「あぁ、朔夜か...悪ぃな...逃がしちまった...」

 

朔夜「いいんだ...そんなことは...それより、禁忌を使ったな??」

 

颯魔「あぁ、スターダストノヴァの方な...」

 

朔夜「失われた物はわかるか??」

 

颯魔「いいや、全くわかんないんだわこれが...」

 

朔夜「ま、まぁいい...それより颯魔...遂に動くぞ...あれが」

 

颯魔「...そうか...まぁ食い止めるだけだな」

 

朔夜「そうだな」

 

ハハハ...と二人の談笑は続く...

 

『コンコン』

 

颯魔「開いてるぞ〜」

 

??「...颯君!!大丈夫!?」

 

颯魔を颯君と呼ぶのは...ただ一人束であった...束は颯魔に飛び付いた...しかし颯魔はポカンとしていた...それを見た朔夜は若干の不安がありつつ颯魔に聞き出す...

 

朔夜「...颯魔...大丈夫か??」

 

颯魔「あぁ、大丈夫だけど...」

 

朔夜はその言葉を聞き少し安堵した...が

 

颯魔「この可愛い子って誰だ??」

 

その辛辣な一撃はこの部屋にいた二人に大きな衝撃を与えた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、颯魔が記憶消えてからどうしましょうか...あ、とりあえず颯魔は全部の記憶が消えたわけではありませんので


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第五十六話 四人への試練

今回は短いです。


朔夜「お、おい...颯魔...今のは冗談だよな...冗談と言ってくれよ...な!?」

 

朔夜は衝撃的な出来事に戸惑いながらもどうにか持ちこたえ颯魔に問いかける...しかし颯魔は首を横に振り

 

颯魔「いや、さっぱりだ...俺にはこの人が誰なのか、ましてや俺とどんな関係なのか...さっぱり...というか高校一年の記憶が丸々消し飛んだような...」

 

その颯魔の声を待っていたのか誰かが入ってきた...

 

冥土「よく気付いたね...そう、消えた...と例えるのは違うな...一時的にどこかに隠れた記憶が今回の君が失ったものだそしてこの手の記憶喪失は治る確率は極めて低く絶望的とも言える...だけど君の場合高校一年からの記憶のみ消えたから中学三年の記憶を駆使すればなんとか蘇ることもある...そして束君...君に伝えておこう...颯魔君からの伝言だ...『俺が入院したら紅い髪の毛の子が来るだろう...そしたらこれを伝えてくれ...ありがとう、そしてすまなかった最愛の人達...』...まぁ颯魔君本人から聞きたかっただろうけどこんなこと、颯魔君は自分からいう筈ないし言えるような人でも恥ずかしさの方で言えないはずだね...」

 

冥土返しがそう言い切ると束は手で顔をおおった...朔夜は束が顔を覆う前の顔を見てしまい自分もうつむき部屋を静かに出た...

 

朔夜「...(そりゃあ仕方ないわな...恋人に忘れられて挙句にあんな言葉を伝えられたら...これ以上被害を増やすのは駄目だな...部屋の外でカナ立ちを待つか...)」

 

朔夜が立ち退いたあと直ぐ冥土返しも察して部屋を去ったー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

束「颯...君」

 

颯魔「...そんな悲しい顔しないでよ...篠ノ之さん...俺も悲しくなるから...」

 

束「でっ、でも...!!」

 

颯魔「でもじゃない...笑って...ね??俺が何をしていたのかはわからない...けど篠ノ之さんが笑えば俺も笑える...そんな気がするんだ...何故かわからないけどそれだけはわかる...」

 

束「...んじゃあ颯君...私の事は篠ノ之さんじゃなくて束って呼んでね」

 

颯魔「...え??俺って君と深い関係にあったの??...」

 

束「...うん...」

 

二人の顔が暗くなる...

 

束「で、でも!!思い出すことがないわけではないんだよ!!だから颯君は気に病む事はないよ!!(ニコッ」

 

颯魔「...ッ!?...(この顔...どこかで見たことのあるような...でもなんなんだ...可愛い...やっぱりこの笑顔は俺を明るくしてくれるのか...)ありがとう...篠ノ...束さん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...カナ、綴、ジャンヌ...」

 

カナ「颯魔に会わせてくれるのよね!!」

 

綴「颯魔はどこなのよ...」

 

ジャンヌ「...そ、颯魔...」

 

朔夜「...悪い事は言わない...今は颯魔に会わない方が...いい」

 

はじめ3人は朔夜の言葉に驚いたが朔夜の顔を見てすぐに元に戻った...

 

ジャンヌ「...颯魔に何かあったのか??」

 

朔夜「...続きは外で話そう...あまり言いにくいけど...」

 

この言葉により四人はロフトに行った...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...さて、話の続きだ...何故颯魔に会わない方がいいのか...単刀直入に言わせてもらう...颯魔は高校一年からの記憶が消えている...戻るかも分からないけど...」

 

三人「!?」

 

カナ「...ということは...」

 

朔夜「あぁ、今の颯魔はカナ達を見たことが無い人のように扱うだろう...」

 

朔夜の言葉に三人は驚きを隠せなかった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




課題が終わらない...でもこれは書き続ける...!.

颯魔「何言ってるんだこいつ」


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第五十七話 四人の女と朔夜...濁りだす両眼

今回は朔夜回、その苦悩を発散します


朔夜「...ふぅ、こんなとこで何してる...武藤、火野」

 

あの四人と話してしばらく経った...朔夜は武偵高のとある一角にいた...それもそう、彼もまた颯魔の記憶消失に少なからず動揺していた...そしてその心を落ち着けるために朔夜はとある所へ歩を進めていた...朔夜は見つかりたくない一心で誰も見ていない隙に入ったはずだった...なのに気付けばすぐそこに隠れてはいるが存在があった...しかし朔夜は颯魔の記憶消失のせいで気付けずにいた...そして朔夜、颯魔、キンジ、静刃のみがしる特殊な部屋に侵入する際にも...そして気づいたのはその部屋の中核...戦闘訓練空間に入り朔夜の意識が研ぎ澄まされた時だった...

 

朔夜「...今は誰もいないから...さっさと逃げな...(今の俺はちと激しいからな...そんなところ...誰かに見られたら嫌だし...)」

 

朔夜は今、颯魔の記憶消失の件そしてあの謎の少女、十六夜 詩音...そして十六夜 リリィのことで頭がごちゃごちゃしており、少々...否、かなりストレスが溜まっていた...そして今そのストレスを発散させるため、この戦闘訓練空間に入ったのだ...仮にも、ものに当たって発散しているためそんなところを見られたくなかったため少し威圧をかけながら言い放った...しかし

 

貴希「...なんででしょうか...私達はその指示に従う必要は無いですよね??」

 

ライカ「...時近さん...すみません、私達はその指示に従えません」

 

朔夜「...そのまま居ると俺のサンドバッグになるぞ...分かったならどっかに行ってくれないか??(プルプル」

 

朔夜は背を向けてはいたがその言葉はさっきより威圧をかけて言い放った...しかし最後の方に身体が震えだした...その異変に二人が気付かないわけもなくー

 

貴希「...時近 朔夜??どうしたんだ??」

 

ライカ「...どうしたんですか??」

 

朔夜「.........うな」

 

貴希「え??なんだって??」

 

朔夜「俺に構うなと言ったんだ!!なんでお前達は俺に構う!!(カチャ」

 

朔夜は遂にきれて貴希、ライカの方向に銃口を向けた...しかし何時もの朔夜の様な凛々しい姿ではなく身体は震えており、そして顔は俯き、そしてその顔からはー

 

ライカ「...!!な、泣いている!?」

 

...そう、朔夜は遂に泣いたのだ...この朔夜に二人は驚いた...朔夜自身この年になって泣くのか...と驚くほどだ...いかなる場合でも耐え続けていたその鋼の精神は意図もせぬことによりボロボロと崩れ落ちた...

 

朔夜「...お願いだ...もう...俺には構わないでくれ...もう...精神がどうにかなってしまいそうなんだ...だから...だからぁ!!」

 

朔夜は必死に涙を堪えようとしていた...しかしその行動は無駄でありすぐに涙が溢れていた...それを見た二人は共に見合い頷いた...そしてライカが前にでて...

 

ライカ「...時近さん...我慢しないでください...(ギュッ」

 

朔夜「...ッハ!?」

 

前から朔夜を抱いた...朔夜はその行動に驚きそして数フレーム後、誤差の如き差で涙が頬をつたった...

 

朔夜「...は、ハハッ...男は...涙を流してはいけないのに...いけない...筈なのに...泣いてしまった...どうしてだろうなぁ...」

 

朔夜は涙をぬぐいヘラヘラしたような顔をする...が涙は止まらなかった...

 

朔夜「これが...母さんの暖かさなのかもなぁ...グスッ...やっぱ耐えれねぇよなぁ...これって安心の涙なのかなぁ...」

 

貴希「...そうかもね(ギュッ)...今は...誰もいないから、大声で泣いたって...いいんだよ??」

 

ライカ「...大丈夫ですか??...いつでも私が味方ですからね??」

 

朔夜「貴希ぃ...ライカぁ...ありがとうなぁ...こんなくだらないことで時間食わせてしまって...グスッ...」

 

ライカ「...大丈夫ですよ...好きでやってるんで...」

 

貴希「まぁ構わないよ...私も時近に助けられてるしな」

 

ー朔夜はここから5分...何も動けずにいた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...もう大丈夫だ...ありがとう...気が楽になったよ」

 

朔夜は何時もの凛々しい姿とはかけ離れてはいたがそれでも平常心は取り戻していた...

 

ライカ「いえいえ...時近さんにはいろいろお世話になったので...その恩返しです」

 

貴希「...またいつでも私達が行くからな」

 

朔夜「...あぁ、でももう大丈夫だよ...あと俺の名は時近 朔夜ではない...十六夜 朔夜だ....」

 

朔夜の声の後も会話は続いたという...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「...詩音ちゃん...」

 

詩音「何??海羽ちゃん??」

 

海羽「...あれってさ...絶対私達を誘ってるよね...」

 

詩音「うん、そうだねぇ...フフッ私と海羽ちゃん以外お兄様を触れることは許されないのにねぇ...」

 

梨乃「...いいなぁ...本当にずるいよ....」

 

詩音「本当にずるいよ....なんであんなクズ共がお兄様に触れてるのかしら...」

 

海羽&詩音「フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ...」

 

海羽と詩音は会話の最後に壊れたカセットテープのように同じ言葉を繰り返した...その眼を濁しながら....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやぁ私=ヤンデレ好きなのでね...束とかジャンヌとかつづりんとか(ry

本当にヤンデレ可愛いよ可愛いよ


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第五十八話 殺しの銃技、謎の二人

波乱の予感...


朔夜「...ふぅ....二人は帰ってくれたが...」

 

朔夜は銃口を的に向けた...しかしその腕はダラっとしている...そして

目も閉ざされている。

 

??「...(何してるんだ??全く撃つ気配がないが...)」

 

そして朔夜は集中力を高め目標を目を閉ざしたまま特定する...

 

朔夜「...??(なんだ??この妙な気配は...完全には消えてないが、ほとんどゼロに等しい位の小さな気配...まぁいいか...)...!!【ウィークショット】...」

 

朔夜は目を開くと同時にダラっとしている腕に少し力を入れてピンっと張り、更に気配を潰しながら弾を五発うった...そしてその場所はー

 

??「...!?(なんだこれは...五発の中で急所を外した部分がない...!!両手の真ん中と両足.......そして頭!?)」

 

??「...(これが...時近くんの本気!?)」

 

朔夜「...【ウィークショット】...本来武偵高では違反である殺しをしてしまう技だけど....やはりこの技は使うべきじゃないな...せめて手先を貫く程度にしておかないと......ところで...今日はお客が多いようで...」

 

朔夜は後ろの窓際に行き窓を開けて外を見る...するとそこにはー

 

朔夜「...峰??中空知??なんでここに??」

 

ー二人共別の所に隠れてはいたが朔夜と目が合ってしまい出てくる...

 

理子「えとー...さっくんが来てたからついて来ちゃった☆」

 

中空知「え、えっと!!...時近くんが、がっがっがががが」

 

朔夜「あー...中空知、分かったから落ち着け...そんで理子...見たのか??」

 

朔夜は理子に少し威圧しながら言った...

 

理子「えっ、なナナナンノコトカナー...」

 

朔夜「...今の、お前も欲しいか??...」

 

朔夜は銃口を晒す...それを見た理子は少し目を見開くが直ぐに元に戻した

 

朔夜「...なーんてな、嘘だ。へへっ、怖かったか??」

 

理子「...さっくん...」

 

 

理子はうつむきながら言ったが、声が数段低いせいで朔夜は冷や汗を流す...

 

朔夜「な、なんだ??」

 

朔夜は地雷を踏んだのでは??と思い恐る恐る聞く...

 

理子「...りこりん怖かったんだからね!!さっくんに嫌われたって思ったんだからね!!...嫌われたら、りこりんさっくん殺して自分も死ぬんだ!!」

 

朔夜「えっ...ちょ....え??何言ってんの??...えーっと...ごめん??」

 

朔夜はまさかの返答に戸惑う...そして最後の宣言に目を見開く...

 

理子「ごめんって言っても許さないよーだ!!」

 

朔夜「あー...なんというか...」

 

朔夜は駄々っ子化した理子にタジタジ...頭を抱えてしまう...

 

朔夜「...どうしたら許してくれる??」

 

理子「...なら、さっくんってさ女の子に好かれてるよね」

 

中空知『そうですよね』

 

朔夜「中空知、復帰したか...って俺が女の子に??ありえない、ありえない。俺なんてどうせ友達とつるむだけの非リアだよ」

 

朔夜は思いのまま語り最後はため息をつきながら言う...

 

理子「...女の子に好かれてるよね??(ゴゴゴ」

 

中空知『好かれてますよね??』

 

朔夜「え??そうなのかな??...」

 

理子&中空知「...(ジーッ」

 

朔夜「あのー...無言の圧力はやめた方がいいと思うんですよねはい...認めたらいいんですね...」

 

朔夜は最初否定していたが美少女二人の無言の圧力に押し負け認めてしまう...それが運のツキということも知らずに

 

理子「その女の子達の中で私を一番優先して!!」

 

中空知『私も!!お願いします!!』

 

朔夜「えっ...あのー、どういう意味かは全くわからないけど俺でよければいつでもいいぜ...」

 

理子「え??ホント??...やった!!」

 

中空知『やりましたね、峰さん!!』

 

朔夜「...えー...喜んでいるところ悪いが...峰、中空知、俺は帰るからお前達もこの部屋から出ろ、いいな??」

 

朔夜のことばに二人は言うまでもなく従った...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...いやぁ、俺も泣くとは思わなかったなぁ...しかも峰や中空知には告白紛いな事を言われたような...いや、ぜったいにないない...俺だぞ??俺なんか一生ソロ充だよ、そうそう幻想に入っても無駄なんだよ...はぁ...」

 

帰り道、朔夜はため息をつきながら歩いてた...

 

??「今よ!!」

 

??「はいっ!!(ガスッ」

 

朔夜「がっ...しまった...(バタッ」

 

 

 

 

 

 

 

 




何故君が...


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第五十九話 消えた蒼眼、奮闘する武偵達

ちょっと頭にくるわぁ...親友として彼と行きましょうか...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...なん...で奇襲は十六夜の御法度のはず...そうか...違うの...かッ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「なんでこんなことしちゃったんだろ...お兄様は卑怯な手段を酷く嫌ってたなんて...知っていたらやめられたのに...」

 

事は数時間前に遡る...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「今よ!!」

 

??「はい!!(ガスッ」

 

朔夜「がっ....しまった...(バタッ」

 

朔夜は何者かに鈍器で頭を殴られ倒れた...しかし意識までとんだわけではなく必死に相手の顔を見た...するとその人物は...

 

朔夜「...十六夜...詩音!!と...十六夜 リリィ...」

 

詩音「!?」

 

リリィ「弟ながら耐久力は高いようね...」

 

朔夜「...そうか...でも俺は分かったことが...ある...これは...確信できる...お前達は...俺の姉妹ではない!!」

 

 

リリィ「なっ!?...何を言っているのかしら??私達は家族よ!!血を分けた家族よ!!」

 

詩音「..............」

 

詩音は無言の圧力、リリィは言葉の圧力で朔夜を攻めた...が朔夜は折れることなく更にこう告げた

 

朔夜「...仮に...血を分けた家族だとしても...俺はお前達の様な...人を簡単に奇襲するような...クズのような行動を...する奴が...家族なんて...俺は...俺は嫌いだ!!認めねぇ!!」

 

詩音「!?」

 

リリィ「...なっ...」

 

朔夜「知っているはずだ...十六夜の掟として...こんな卑劣な行為....してはいけないのに...なん...で奇襲は十六夜の御法度のはず...そうか...違うの...かッ!!」

 

その言葉の最後を聞くことはなかった...リリィが首筋にスタンガンを当てたからである...そしてリリィは汗を拭う...

 

リリィ「...朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に嫌われた朔夜に...」

 

リリィは目の焦点が合わず...そして何度も何度も同じ言葉を繰り返した...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

詩音「...お兄様...お兄様はそんなこと言わない筈なのに...あぁ、あいつらに侵されたのか...フフッフフッフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ....お兄様...今から私がゴミ虫に侵されたその体を浄化しますから...しばしお待ち下さい...」

 

詩音は眼を濁しながらそうつぶやき、どこかに行った...リリィはそのあとを追った...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

中空知『!?...時近くんに仕掛けたGPSの反応が消えた!?』

 

キンジ『...GPSの話は見逃してやるから教えてくれ、朔夜のGPS反応がどこに行ったのかを...』

 

中空知『...韓国、そして詳細は携帯に送信します』

 

キンジ『あぁ、助かる』

 

その頃キンジは任務の終わりで中空知とコンタクトをとり中空知に終了報告をしていた...そしてキンジはついでに颯魔の部屋(IS学園)に来ていたため中空知からきた詳細情報を確認するやいなやダッシュして部屋の中に入った...

 

キンジ「颯魔!!」

 

颯魔「あらあら、キンジどうしたの??」

 

キンジ「朔夜が、韓国のとあるところで反応が消失した...直ぐに行こう!!」

 

颯魔「えぇ、もちろんよ...キンジ!!外に出るから肩に手を...」

 

キンジが颯魔の手を当てた瞬間颯魔は

 

颯魔「...【幻想転技=哀の幻驢芭】...展開!!ソウル...フルスロットルで行くよ!!」

 

颯魔はキンジを肩に乗せフルスロットルで加速した...キンジに影響が出ない程度でだが...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

中空知「ふぅ...ようやく終了ですか...」

 

理子「ねぇ」

 

中空知「!?峰さん!?な、何のことでしょうか??」

 

中空知はあまりに突然の登場に焦った...

 

理子「きーくんと通信してた時のだよ...さっくんがどうかしたの??」

 

中空知「...そこまで聞かれてしまっては仕方ないですね...時近さんのIS反応が韓国のとあるところで消失したんです」

 

理子「...ねぇ、その実行犯に一発...いや数発やりにいかない??ちょっと気がすまないんだよね...」

 

中空知「奇遇ですね、私もですよ...」

 

理子「...韓国で一暴れする??情報科だけど」

 

中空知「...舐めないでください。いくら情報科でも好きな人が何かしらの被害にあってるんですよ??行くに決まってます」

 

理子「ならついて来て」

 

理子は校舎外に置いていたバイクに跨り中空知を乗せ加速させた...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




...颯君...なんで居なくなるの??...そうか...私も行けばいいのか!!


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第六十話 飛翔、ヴァルキュリア

偶然ネタが思いついたので...


朔夜「...目が覚めたら縛られてるって...なかなか物騒だな...」

 

朔夜は目が覚めるととある部屋にいた...そして手首足首を縛られていた...

 

朔夜「...はぁ...縛られてる物がただの紐で更にこんな甘いところでよかった...魔力封じの手錠だったら死んでたし、なにせこの位置で縛ってくれたからこれが使えてよかった...ふぅ...ほんと甘かったな...」

 

朔夜は虚空に人差し指を出し指を弾く...するとその指の腹の数ミリ上に炎が現れた...それを見て朔夜はホッとし、そして足に当てる...するとさっきまで縛っていた縄はみるみるうちに焦げて直ぐにちぎれた...

 

朔夜「この縄にも何もないか...って監視はあの子一人か...監視さえ甘いのか...ってん??」

 

朔夜はその監視人の異変に気付く...

 

朔夜「ねぇねぇ君...どうして泣いてるのよな??」

 

朔夜の声に少女は振り返る...

 

朔夜「あぁ...とりあえず君の名前は??あ、俺は十六夜 朔夜...」

 

朔夜はとりあえず軽いコミュニケーションと自己紹介をする...すると少女は流れていた涙を拭いて

 

??「...海羽...御影 海羽って言うの...」

 

朔夜「...海羽ちゃん...ねぇ...(なんか奴の名字と同じだけど...)あ、そうだなんで泣いてたの??」

 

海羽「...えーっと...私ねお姉ちゃんが居るんだけどね、颯魔は!?颯魔は!?ってある人の事を血眼で探してて...見つけたら殺すって言ってたの...」

 

朔夜「ふーん...それで君は辛いの??それとも悲しいの??」

 

海羽「...うん...もう辛くて辛くてたまらないの...」

 

朔夜「...そう...(その颯魔も俺の親友なんだがな...)ならさ...俺と一緒に逃げないか??」

 

海羽「えっ...でも私は...お姉ちゃんや詩音ちゃんやリリィさんと居てたし...」

 

朔夜「でも、海羽ちゃんは困ってるんだろ??(詩音とリリィ...どうも無関係とは思えないんだよな...)」

 

海羽「...うん、そうだね.......で、でも...」

 

朔夜「でもで片付けていいのか??それで海羽ちゃんは困ってるのなら別に逃げ出したっていいじゃないか...人間なら逃げたっていいんだぞ...俺だって何度も何度も逃げたさ...(これで釣れるか??)」

 

海羽「.......うん!!そうする!!私だって自分で行動していいんだよね...」

 

朔夜「...(よし、計算どうりだな...)あぁ、だがな...その前にこの柵から脱出したい...その後ゆっくり移動する...」

 

海羽「...バレないの??ここ韓国だよ??逃げられるの??」

 

朔夜「...そこはな...誰かがGPSをつけてたから潰してわかり易くしたから...まぁ、だから来るとは限らないけどな...でも幸運な事にISのシールドは使ってなかったから逃亡に関しては大丈夫だ...お前は...あるみたいだな...」

 

海羽「...逃げた後どこに住めば...どこに暮らせば...」

 

朔夜「ん??んなもん俺ん家に来いあと俺の学校に来いよ...」

 

海羽「...何から何までありがとうございます...」

 

朔夜「...まぁ、ここに砲撃みたいな衝撃が入るまでは動かないが...来た瞬間に混乱するだろうからそれに便乗するんだ...」

 

朔夜はピエロのような笑みを浮かべた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「...そろそろ消えた位置につくよ...」

キンジ「...あぁ、とりあえずべレで戦えるだろうし...装填だけしておくか...」

 

颯魔「...私は一応術式の展開をしようかしら...もしもの事があればの話だけどね...」

 

キンジ「...そのもしもがなければいいんだが...」

 

颯魔「まぁ、そんな軽く朔夜を助けれるのは甘い算段だろうね...あの朔夜を討った敵だわ...」

 

颯魔はルーンを紙に刻んだ...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

束「颯君のIS反応が...韓国に...何か起きたのかな...もう戦いに...颯君は本当に強いね...私は動けずにいている...なら...私も行かないと...せめてサポートはしなくちゃ...」

 

一宮「篠ノ之さん??」

 

束「ふぇ??」

 

一宮「いや、今の篠ノ之さんの話を要約すると韓国に行って颯魔さんのサポートをするのですよね??...今すぐ行ってください...今なら先生が居ないので見つからない筈です...」

 

束「...ありがとう、早苗...んじゃぁ〜ね〜」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

束「...私が私用でISを使うとは...でも颯君のためなら...展開...【戦乱の女神=ヴァルキュリア】...over the fly...この束さんの彼氏に傷は付けないよ!!」

 

束は全力の操作でISを進めた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

中空知「...それで峰さん...どうして韓国に行くんですか??」

 

理子「ふふーん...実はね...なっちー...私瞬間移動って奴をさっくんから学んでてそれを多段で使って移動するの...」

 

中空知「...そうでしたか...え??」

 

理子「いっくよーなっちー!!(ヒュンヒュンヒュン」

 

中空知「ひ、ヒエーーーーーーーー!!」

 

理子は中空知を担いで多段瞬間移動を使用した...その間海の上にも行ったが中空知は軽く失神していたという...

 

 




えーっと...なんだかんだで第六十話まで来ましたね...そして五十七話あたりで詩音のとなりにいた子...名前が梨乃だったんですが...VS颯魔の時に名前が出ており間違っていたので訂正いたしました...いやぁミスミス

そして束ちゃんのIS...【戦乱の女神=ヴァルキュリア】...これは基本サポート中心の武装です


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第六十一話 翔ける嵐

IS組大活躍...なのか??


朔夜「さて...とりあえず、手の縛りだけは残しておくか...念のためだが...」

 

朔夜は縄で縛られた腕を見た...すると海羽は申し訳なさそうにペコリとお辞儀をした...

 

海羽「すみません...うちの姉たちが...」

 

朔夜「いや、いいんだよ...君も苦しんでたなら俺はここに来たかいがあるよ...」

 

海羽「...朔夜さん...私は人形なんでしょうか...」

 

朔夜「はぁ??そんなわけないだろ...お前はお前だ...人形みたいに変えはないしパーツはない...そして何より...お前にはさっき逃げたいという意志があったじゃないか...それはお前が人形ではなく人間だということの動くことのない証拠だろ??」

 

海羽の質問に朔夜は即答...その答えに海羽は頷く...

 

海羽「確かに...そうかもしれない...ですね」

 

朔夜「だろ??だから自分で考えたなら行動するしかないのよな...おっとそろそろかもな」

 

朔夜が指から火をだし手の方も炙りだし...縄を燃えさせ手も自由にする...するとその刹那...

 

『ガツンッッッッッ!!ドォォォォォォ!!』

 

朔夜「...な??」

 

朔夜は海羽に満面の笑みを見せた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

キンジ「...颯魔!!ここからなら狙える!!」

 

颯魔「えぇ、任せました!!」

 

キンジはソウルの肩から飛び、DEの方から3弾ベレッタの方から5弾出てきた...

 

キンジ「...爆裂弾...これで威力は増幅されるぜ...」

 

ベレッタで出てきた5弾とDEから出てきた2弾、そして数瞬遅れて出てきた1弾...その弾は他の弾に弾かれ回転し朔夜の反応が消えたという位置に着弾し...

 

『ガツンッッッッッ!!ドォォォォォォ!!』

 

それまで風貌があった城の壁に大きな穴が空いた...

 

??「なっちー!!」

 

中空知「はい!!」

 

遅れて出てきた中空知、理子は穴が空いた空間の中に入って行った...

 

颯魔「あらら...元気な子たち...」

 

キンジ「ふぅ...まぁ、こんなところか...颯魔!?後ろだ!!」

 

颯魔「はいぃ??...あっ」

 

颯魔は後ろを見た瞬間衝動的に感じた...これは詰んだと...なぜなら背後にリリィと他一人が自分に向かってきておりもう自分ではかわせない距離まで来ていたのである。

 

颯魔「...(これはアレだ...きっと殺される奴だ...なんかリリィの方は目が死んでるしもう一方は...あれはダメだ完全にガチギレだ...あぁ、俺は死ぬのか...)」

 

颯魔は死を確信した...そして近くにいたリリィの斬撃が右肩に触れる...コンマ三秒前...リリィが大きく振りかぶった...そしてもう一方は何かを唱えだした...何かを操っている汗が出るあたり、少し大きな魔術なんだろう...触れてはいないが...コンマ二秒前...颯魔は記憶を取り戻す事なく死ぬことになり申し訳ないとおもっていた...篠ノ之と言う一人のかけがえのない少女を残して旅立つことに若干後悔した...コンマ一秒...もう触れる...颯魔はそう思った...そして...ー

 

颯魔「あれ??何も起きてない...??」

 

そう...数瞬前まで颯魔の首を狩ろうとしていた刀は消え更に術式は妨害が入り解除されていた...

 

リリィ「...あれぇ??刀が無くなってるなぁ...フフ、フフ、フフフフフ...」

 

??「あらぁ...術式を解かれましたか...」

 

二人の前に立っていたのはー

 

颯魔「篠ノ之さん!?」

 

そう、他でもない束だった。

 

束「颯君!!早くコイツらを!!」

 

颯魔「私、今女なのよ!!ルーンの刻印【雷霆=鳴神】...くらいなさい!!」

 

颯魔は束の突然の登場に驚くも凄まじい反応と速度でルーンをばら撒き...

 

『ゴォォォォ!!』

 

雷を落とした...

 

颯魔「ふふっ、威力は折り紙つきよ...なんせ女の子の時のルーンは一層高まってるのだから...この刻印【雷霆=鳴神】は貴方を...いや、貴方達を裁く!!」

 

颯魔の声にルーンが共鳴したのか雷はより一層凄みを増した...

 

束「束さんもおこだよ〜...だって愛しの颯君に攻撃しようとするなんて万死に値するよ〜...さてさて...束さんは早く帰りたいので一撃で沈めちゃいまーす!!【ストームパニッシャー】!!」

 

束はそういうと後ろの装甲を外し一気にミサイルをフルバーストさせた...

 

颯魔「チェイン!!御影流剣技其のニ十四【雷霆の彼方=ショックウェイブ】!!」

 

颯魔の一撃をもらった束のミサイルはバチバチ...と雷を帯びだした...そしてこれまで姿が隠れていたリリィの刀に直撃しー

 

 

リリィ「...消滅した??」

 

その爆発範囲内が消滅したかのようにぽっかり穴があいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、次回はどうなることやら...


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第六十二話 スターデッド コードS00

やった!!お気に入り登録者数150突破!!

今後も精進します!!


朔夜「ふぅ...海羽よ...さて、後ろにいる奴らを撒くぞ...」

 

海羽「後ろ??...」

 

朔夜「向くな...感じろ...名前は俺も知らんが...」

 

顔は半分何かで隠されていた...海羽はそれを見ることは無く誰かが分からず、朔夜が走り出した方向に走り出した。

 

??「朔夜...タスケル...私...ウレシイ...颯魔...タスケル...モルフォ...ウレシイ...フフ、フフフ、フフフフフ...」

 

朔夜「??...(何を言ってるんだ...アイツ...俺の敵じゃないのか??...見るからに怪しかったが.......ッ!?)」

 

朔夜は後ろの奴のことに気を取られ、前を見ていなかった...そのせいで前にいた人をー

 

朔夜「うわっ!?」

 

ー躱しきれず倒れてしまう...そこにいたのはー

 

??「さっくん!?」

 

??「時ち...十六夜君!?」

 

朔夜「峰!?...中空知!?」

 

朔夜は突然の再会に驚き、声が出てしまう...それに後ろの奴は反応し一気に距離を詰める...

 

??「朔夜...タスケル...早苗も...ウレシイ...」

 

朔夜「...早苗も??...一宮のことか...??...(ちょっと待て...それより何故奴の目のハイライトが無いんだ...喋り方的にロボットなのか??...でもそれでもこの喋り方はおかしい...ということは、俺が頭にあるのはただ一つしかないぞ...でもやってみるか...)」

 

朔夜は右眼の【ポセイドンの瞳】を使用し、奴の状態を透視した...

 

理子「...さっくん??どうしたの??」

 

海羽「...朔夜...さん??」

 

中空知「峰さん、そしてあなた様...十六夜君は今能力を覚醒させてます...そっとしておきましょう」

 

...朔夜は何かにかかったのかパッと顔を上げ、奴の顔に手を当てた...そして

 

朔夜「...【マインドチェッカー=R】...これで戻ったか??」

 

朔夜が手に力を入れると奴の身体が数回震え直ぐ止まった...

 

朔夜「...成功...ねぇ...起きてー!!」

 

朔夜は奴の身体を揺さぶった...すると奴は静かに眼を開く...

 

??「...あ、朔夜??」

 

朔夜「ちょっと待て、俺はお前なんて知らん...が、その前に質問させろ...まず一つ目お前の名前、二つ目素性、三つ目早苗...一宮との接点、またなんでここに来たのか」

 

朔夜はできるだけ簡潔に、そして最低限の言葉で言った...それに対し奴はー

 

??「私はティフォン!!...素性は...特にないけど颯魔の友達でモルフォっているんだけどその親戚で、早苗との接点は...洗脳されてここに来させられて起きたらナビされたままに行っちゃった...ってとこかな」

 

理子「洗脳??...さっくんなんでそんなの解けるの...」

 

朔夜「...洗脳か...洗脳ならまず思考が同じところをループすることで信じ込む事と俺は考えている...要はそのループをどこかで止めればいい話なんだよ」

 

朔夜も意外そうに語る...

 

中空知「十六夜君は、ティフォンさんの異変を察知しただけということですか??」

 

朔夜「うーん...そういう事かな、大体は...ね」

 

海羽「朔夜さんって...何者??」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「お兄様...貴方の右腕になりに来ました...フフ、フフ、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

 

朔夜「!?...ガッ!!」

 

朔夜はなにかに刺され腹から血を流した...

 

理子「さっくん!?さっくん!!」

 

中空知「...貴方は...何者ですか??」

 

海羽「...詩音...」

 

詩音「...海羽、裏切ったのね...でも私は裏切らずにお兄様を手に入れる...もう、勝ったのよ!!」

 

朔夜の声がしない...それもそうだ、朔夜はたった今刺されたのだから...しかしー

 

朔夜「...スターデッド...【コードS00】始動...身体修整中.......終了、敵を補足、敵機...無力化に参る....!!」

 

理子「さっくん...どうしたの!?」

 

海羽「...朔夜さんの...ISから、強力な反応が!?」

 

中空知「...リミッターが...解除されてる!?」

 

朔夜のシルエットは蒼き瞳に銀色の髪...そして瞳は鋭く光っていた...

 

 




朔夜「...俺は...詩音も助ける...この身を消費してもな...」


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第六十三話 hello kana goodbye aina

短いです


颯魔「ふう...篠ノ之さんのおかけで押せてきたな...このまま押し切ればいいのだが...」

 

颯魔が言い切る前に...

 

《ドォォォォォォンッッッッッ!!》

 

...建物内部から爆発が起こった....

 

束「颯君!!」

 

颯魔「えぇ、このままでは終わらないそうね...もうなれたというか...なんというか...まぁ、腹をくくるしかないか...」

 

颯魔はこれまで張っていたルーンを一瞬緩める...そのスキを見逃すリリィ達ではなく、リリィ、そして術師は一気に颯魔に畳み掛けるもとの颯魔は不可思議な笑みを浮かべ微動だにしない...それを見た束は一瞬なにか行動しようとしたがすぐにやめた...

 

束「...(颯君が何もせずに死ぬはずが無い...でもどうするの??...)」

 

颯魔は静かに呟く...

 

颯魔「...有難うございます...美しい銃士さん...」

 

??「ふふっ、ありがとうね...これが...【不可視の銃撃】の応用編よ!!」

 

どこからともなく声がし、その刹那リリィの顔スレスレに一弾...そして術師の杖に二弾...的確に貫いた...それをするのは...彼女しかいない...

 

束「カナちゃん...どうしてここに??」

 

束が見る先...そこには戦闘用のコートと【平和の造り手】を手にしていたカナがいた...

 

カナ「どうして??...おそらく束ちゃんと一緒だと思うけど??」

 

リリィ「...まだまだだったか...」

 

??「ふふっ、颯魔ちゃん...こちらへおいで??...ここは楽園だよ??」

 

術師は静かに語りかける...

 

颯魔「...」

 

しかし颯魔は黙ったままだ...するとその均衡はたった一言で崩れる...

 

??「...御影 綾翔...」

 

颯魔「...黙りなさい...」

 

カナ「御影...綾翔??」

 

??「...あなたの本当の正体...いや、本名かしら??」

 

術師は颯魔に笑いかけた...

 

颯魔「...私は...御影 颯魔だわ...綾翔ではない...」

 

颯魔は、間を開けながらも強く言い放つ。しかし術師は続けた...

 

??「違いますわ...あなたは御影 綾翔...御影家何十代にも続く当主よ...そして私は...御影 藍那...あなたの...許嫁ですわ...」

 

術師...藍那は深くかぶったローブをとり、颯魔に近づく...

 

カナ「...近づかないで」

 

カナは強く言い放つ。そして【無情の剣斧=サークルブレイカー】を手にする...

 

束「...颯君の...許嫁??」

 

束は震え声で言う...涙が今にもこぼれ落ちそうである...

 

颯魔「...昔、父さんに聞きました...けどそれは断った...それがこれだよ??私はもう御影家から遠ざかった存在...独り身なんだよ」

 

藍那「...私は御影家が好きなのではありません...颯魔さん、あなた個人が好きなのです。」

 

颯魔「...そりゃあまぁ、どうも...でも私なんかより他にいい人がいますよ...キンジとかね...あと...」

 

颯魔は目を閉じた...他の者には分からない...

 

颯魔「...私は貴方みたいな素晴らしい方には割に会いません...ですよね、一宮 藍那さん...??」

 

藍那「...なぜ一宮の名を...!?」

 

颯魔「...早苗」

 

藍那「!?」

 

颯魔「そう、一宮 早苗と瓜二つなんだよ...あと一言言うならば...朔夜側にいるロボット...といえばいいかわからないけどロイドが早苗と貴方との関係を繋いだ...それが真相よ」

 

颯魔は見抜いていたのだ...さっきの爆発音のしたところからチラッと見えた正体を...

 

颯魔「朔夜も逃げきれそうだし私も退散しようかと思います...カナさん、篠ノ之さん...キンジ」

 

颯魔の声に三人は反応し颯魔に触れる...

 

颯魔「goodbye aina...」

 

颯魔達は刹那、消えたー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんなもんかな...


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第六十四話 欠けた満月の消失

かなり遅れましたね、すみません

朔夜「そもそも、待ってる人いんのか??」

朔夜、それは言わないで...


朔夜「...凄い...楽しいぜ...気持ちいいぜ...高揚する...ッ!!こんなに軽く動けるなんて....知らなかったし...何より楽しい!!」

 

朔夜はコードS00の新武装、【ガルダニルヴァーナ】と咲羅で相変わらずの一丁一剣で相対...否押していた...

 

朔夜「...(それにしても詩音の機体のスペックが高いな...まぁあくまでも通常での思考だから今の段階ではそこまでかな...でもまだグランの真の力が隠れてる...そんな気がしてならない...考えすぎなのか??...いや、そんなことないはず...廃れても俺の予測だからな...油断できん...撤退か...それとも...)」

 

詩音「...(これがコードS00の力!?...これじゃ今のグランの力では押し負ける.......私は...私は....)...」

 

朔夜「...詩音...冥土の土産に持っていけ...これが...俺の一丁一剣だ...(こんなので堕ちるわけないんだが...それでも...振るうしかないッ!!」

 

そんな朔夜の一撃がグランを襲おうとした刹那ー

 

『ドォォォォォォォォンッッッッッッ!!!!!』

 

理子「さっくん!!」

 

中空知「十六夜さん!!...敵機の反応が増幅!?」

 

朔夜の反応はない...が二人を包んでいる黒炎が晴れると...

 

朔夜「...ガハァ...」

 

詩音「...」

 

??『グラン...対IS破壊コード承認...敵対ISの排除を最優先に行動する』

 

理子「!?さ、さっくんが...さっくんがぁ...」

 

...先程まで優勢かと思われていた朔夜のIS、スターデッドがグランの手に抑えられていた...そしてその指は更にスターデッドの装甲を抉る...

 

『ミシッ...ミシッ...バキッ...』

 

朔夜「グゥ!?...ガッ...」

 

スターデッドの装甲を抉る度、朔夜が痛みに声を出す...

 

中空知「なんでしょうか...あの機体は...スターデッドを握りつぶすなんて...」

 

海羽「...マズイ...」

 

ティフォン「...確かにヤバそうね......でもどうして....」

 

海羽「...あれはあの機体の機能...あれが発動すると機能停止するまで自分でも止まることができない...ただの殺戮マシーンと化す忌々しき機能だよ...それも機体の自己判断で発動するもの...強いて言うなら詩音とグランのシンクロ度によって発動するか否か決まる程度ですが...」

 

理子「...やばいぞ...あれじゃ朔夜の身体が逝くぞ...ここは...私が出るッ!!」

 

理子がそういい接近しようとした...がその刹那朔夜の身体が宙に放たれた...そしてー

 

『グサァァァッッッ!!』

 

理子「なっ!?」

 

グランが投擲した槍が朔夜の機体に触れ、そして...壁にグサリと刺さった...もちろん朔夜ごと...

 

理子「...嘘...朔夜がそんな簡単に死ぬわけ...」

 

理子はそう言うが、朔夜はちっとも動かない...血もだらだらと流れており止まる気配はない...

 

海羽「...詩音...あなたという人は...最愛の兄に...」

 

中空知「駄目です...ここで激しく出るとグランに十六夜さんの二の舞にさせられてしまう...」

 

ティフォン「...ちぃ...やっぱ電脳部分からはハッキング出来ないか...でも私にはこれくらいしかできないし...」

 

グランの圧倒的な戦闘力、そのグランを少しばかり押していた朔夜が戦闘不能状態...この二つが彼女らの精神を刻々と削る...が

 

グラン『現在、最重要危険人物の排除成功により帰還する。オーバー』

 

グランは突然姿を消した...

 

理子「逃げられた...いや、むしろ有難かった...もう勝てる余地は無かったしな...それに朔夜は...って!?」

 

理子は、朔夜の方を振り返った...が先程まで槍でグサリと刺さったはずの朔夜の姿が忽然と消えたのだ...

 

理子「...詩音に連れ去られたのか??...ッくそッ!!やられたっ...」

 

理子の言葉で4人はガックリといった表情になった...




次回は一応詳細説明etc……になるのでしょうか....


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第六十五話 消えた十六夜の穴

また空きましたね...まぁ今までの私が少し投稿しすぎというこのなのか...


キンジ「...あれからどうなった??颯魔...」

 

場所は例の訓練所...そして朔夜を除く三人に加え上条、垣根、一方通行がいた...話題はもちろん奴のことだ...

 

颯魔「うーん...奴が消えてもう一週間は経ったが...やはりあいつの存在はでかい...朔夜の家の二人はあれ以来引きこもって出てこないよ...」

 

キンジ「そうか...理子と中空知の方も仕事がおぼつかないから休ませた...人一人いなくなるのはとんでもないな...特にあいつの場合は」

 

静刃「こっちもだ...あいつが居なくなってからキリコが学校に一回も来てない...試しにキリコの家に行けばリストカットしようとしてたぐらいだ...」

 

垣根「確かに空いた穴はでかいですね...」

 

上条「あわきんは仕事が追いつかないって言ってたから俺が手伝った...あいつは別の意味で辛いんだろうな...」

 

一方「番外個体もだァ...あれは引きこもってないからまだましだが...常時放電してっから入れないんだ...反射しても被害が拡大するだけだしなァ」

 

颯魔「...流石に死んじゃいないだろうが...あの野郎...何してる」

 

『コンコンコン』

 

颯魔「っ!?...皆机に...って早いなおい......ってか誰だ??...静かにしときゃなんとか...」

 

??「颯魔、いるか??」

 

颯魔「.......ならなかったなおい...ってかこの声...」

 

颯魔には聞き覚えがあった...何故ならその人物はー

 

颯魔「(ガチャ)...やっぱりか、ジャンヌ...どうしたんだ??」

 

ジャンヌ・ダルク...颯魔の彼女の1人だからだ...

 

ジャンヌ「颯魔、ついてきて欲しいのだ」

 

颯魔「何でだ??...お前のことだから重要な事なんだろうが...」

 

ジャンヌ「あぁ、そうだ...」

 

ジャンヌはよっぽど重要な事なのか颯魔の耳に囁いたー

 

ジャンヌ「朔夜の事だ」

 

颯魔「!?...どうしたんだ...なにか変化があったのか??」

 

ジャンヌ「詳しくは束の所で話そう...と言っても私も理解しきれなかったのだが...」

 

颯魔「...そうか...あいつか...まあ、妥当か...よし、ジャンヌ一緒に行こうか、寄り道もしてな」

 

ジャンヌ「...寄り道??」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「...さん、何してるんですか...」

 

??「ん??おぉ、ヤマザナドゥか。何してると言われても暇だったから教育プログラムをちょっと組み直そうとしてたのさ」

 

??「おや、また会ったねぇ...どうしたんだい??」

 

??「小町か...仕事だよ仕事...お前はちゃんとやってるのか??」

 

とある者は少し微笑みながら語る...すると小町と呼ばれた女は少し挙動がおかしくなるも、すぐに戻し大丈夫だの一言...そしてその行動を...仕草を見逃さないヤマザナドゥ...いつもの事でため息をついてしまう...

 

??「そういえば、今朝変わった奴が里に来たぞ。」

 

小町「へぇ...アンタでさえ変わった奴がっていうくらい変わってるのか...もしかして魔術師かい??」

 

??「...言い方はひどいがこの際いい...話を戻そう...その変わったやつなんだが...里に入る前に久し振りだとか言い出すしかと思えば里なのに迷う...まるでここに来たことが無いように...最後は...これが1番驚いたのだが...八雲の血...つまり霊力、妖力、魔力を有している...それもかなり強大の...」

 

ザナドゥ「...八雲の血を持つものが...現代から??」

 

??「あぁ、名前はーーーーと、名乗ってた...今は射命丸のとこか姫海棠の所じゃないか??」

 

彼女が名前を言った刹那ヤマザナドゥは目を見開き、場所を聞いた途端何処かに駆け出したーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「...射命丸って言うのか。よろしくな」

 

文「はい、宜しくお願いします...あ、お名前を伺ってもよろしいですか??」

 

??「...星夜とでも...まぁアンタは本名を書きそうだが...聴いてたんだろ??」

 

男...星夜は心底嫌そうな顔をする...すると射命丸はー

 

文「あやややや...まさかバレるとは...ってそれは何でしょう??」

 

星夜「ん??あぁ、これは仕事道具...アンタのカメラみたいなものさ」

 

文「へぇ...その鞄らしきものがですか...」

 

星夜「姫海棠の話と被るな...話を変えようか...そういえば前いた時とかなり里が変わってたんだよな...ということは八雲 紫がまた寝てるのか...」

 

文「あやや!?紫さんのことご存知で??...って消えた!?」

 

文がメモをササッと書き、男の方を見るとその男は忽然と消えたのだ...

 

文「...あやや、消えてしまいましたか...色々不思議な人...星夜さんっと」

 

射命丸はたった1人の空間でボソッと呟いた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「あっ、星夜さん」

 

??『星夜せんせー!!』

 

星夜「おぉ、遅れて悪かったな...鈴仙」

 

星夜はウサ耳の少女、鈴仙の方を見て言った

 

鈴仙「い、いやその...私は...別に」

 

星夜「ん??そうか、ならいいけど...よし!!今日は計算が楽しくなる考えを教えるぞー」

 

??『計算が??』

 

??『楽しく??』

 

星夜「そうだ...計算が苦手なのは嫌いだからだ...嫌いなのは楽しくないからだ...つまり楽しくなれば計算も出来るようになるからなー...んじゃ、とりあえずこれだ」

 

星夜は黒板に計算式を連ねる...

 

 

 

 

 

 

 




新キャラ、星夜...今後はどうなることでしょう...


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第六章 幻想現実を司る者
番外編05 詳細設定&第65.5話 濁った瞳の阿求


更新が遅れて本当にすみません...風邪をひく自分が悪いのですが...


星夜(せいや)

 

第六十五話にて幻想郷より登場、現時点では名字は公開されておらず星夜とだけ呼ばれている。幻想郷に来るのは二回目で、一回目では月の民の蓬莱山輝夜一行が居ない時代に来た。現実での職は教師、どうやら一度目の幻想入りの時に冥とは知り合いになったらしく...??

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

紅月 冥(こうげつ めい)

 

 

第五十三話にて幻想郷より登場、咲夜の同僚であるがレミリアの従者ではない...だが紅魔館の住人ではあるという不可思議な存在。能力はある時から自ら封じている...使用時の副作用が気に入らないようだ。また十六夜 朔夜とは面識がある。そして、昔は現実にいた外来人であり、今後の話に...??

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

稗田 阿求

 

今回、番外編05の後に綴る65.5話に登場。初代から八代目まで転生を続けてきたがとある者の行動により九代目は転生せず生きている。そして阿求自身その人を尊敬する、信頼できる人として見ている。またその人は幻想郷の閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥとの交友がありヤマザナドゥに示唆してもらいその人を自宅に呼ぼうとしている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一宮 藍那

 

第六十三話にて登場、表記としては御影 藍那として出ているが後に颯魔に一宮と暴かれている。早苗とは姉妹関係で、早苗の恋を応援する一面颯魔との許嫁が叶うよう颯魔を手中に入れようと目論んでいる。また、颯魔の幼少期をしる数少ない一人でとある秘密も知っている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、稗田 阿求と聞きピンとくる人が居たのかは分かりませんが、実は東方Projectのキャラでございます。そしてこの後のお話はそんなあっきゅんととある人とのお話。過去、そして現在のお話...やんでれあっきゅん??し、知らない子ですね(ガクブル

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「いつつ...また来たか」

 

ある男は頭の痛みに目を覚ます...そして見覚えのある場所に来ていることも同時に知る。

 

??「ここは...稗田の家の近く...なのか??...」

 

??「お久しぶりです!!旦那様!!」

 

男が分析していた所どこかから声がした...そして男はその声を知っている...が

 

??「阿求??...旦那様??」

 

そう、男にはそのフレーズは縁皆無だったので思わず聞き返す...と声の主も気付き顔を俯かせた。

 

阿求「あっ...す、すみません...」

 

??「いやいや、いいんだけどね...それに阿求みたいな可愛い娘にそんな事言ってもらえるなんて俺の場合人生で一度もないだろうし嬉しいよ...」

 

阿求「えっ...ほ、ホントですか??」

 

男の発言に阿求は頬を赤くして言う...

 

??「ほんとだよ。ったく俺にも颯魔のような性格や顔があればいいんだがな...それより阿求、体調はどうだ??」

 

阿求「体調はすこぶる良いです!!もっとも、その要因は貴方の頑張りのお陰ですが...」

 

??「...そんなことないさ、頑張ったのは阿求の方だ。俺は十六夜家の術を少しいじって阿求にかけただけで、それ以外は阿求が頑張ったんだよ...先代達には申し訳ないのだが」

 

阿求「...朔夜さん...」

 

その男...朔夜は頭を掻きながら阿求を見る...

 

阿求「私は...貴方と...旦那様と共に過ごしたい...私は貴方と結ばれていい存在なのでしょうか...」

 

阿求は悲観的になりがちだ...そして朔夜は阿求を見つめ言い放つー

 

朔夜「...阿求、悲観的になるな。...否悲観的に考え、楽観的に行動しろ...まぁ俺の高校の受け売りだが...希望がどうであれ、最初から決めつけるな...ましてや阿求は、可愛いんだ。...俺が望んでもお前みたいな存在に触れる事さえ許されない位の身分さ...自信を持ちな...少なくとも俺はお前となら一緒に生活したいがな」

 

阿求「!?...わ、私は...貴方と居ていい存在??...貴方は私を求めている??...フフ、フフフ、フフフフフ...騙されませんよ」

 

阿求は突然朔夜に刀を向けた...

 

朔夜「...どういうことだ、阿求...騙されませんよってどういうことだ...」

 

阿求「私、知ってるんですよ??貴方が八意さんや、八雲さん、西行寺さんと一緒に楽しく会話していたこと。私には向けたことのない満面の笑みで...」

 

朔夜「...それは...阿求が死ななくなったからその報告に...」

 

阿求「嘘です!!私なんか見てもないくせに!!...あの人達は...胸が大きい...その時私は理解した...いや、理解してしまった!!...旦那様でも胸が大きい方がいいと...健康的なほうがいいと!!」

 

朔夜「...(クソッ...どうすれば...なっ!?)」

 

朔夜は考えながら後ろに下がっていた...そして阿求を誘導していた...彼女の家に...そして成功かと思った時...

 

阿求「あっ!?(ガッ」

 

阿求が刀を持ったまま自宅の段差に足をかけつまづいてしまった

 

朔夜「!?【メイドの銀刃=テンタクルローズ】!!絡め取れ【クイーンズボンテージ】!!...阿求!!」

 

朔夜はナイフで刀の切っ先をずらし、鞭で刀を完全に絡めとる...そして安全を確認し阿求を抱き...

 

朔夜「...阿求...俺はお前みたいな人と過ごしたい、可愛くて献身な...ね??...だから現実に来ないかい??」

 

朔夜は、このまま阿求を暴走させてはダメだと思い、言った...すると阿求は朔夜見るため上目になるも頷きさらには「はい!!」と二段返事...そして朔夜はー

 

朔夜「...そうか...阿求はその道を選ぶか...なら...共に往こう...冥さんの所へ...そして往こう...俺の家に...」

 

阿求「はい...私の旦那様...旦那様と共に私は往きます...天国へも...地獄へも...(はぁ...こんな事になるなんて...夢のよう)...こうやって抱きしめられるとあの時を思い出しますね」

 

朔夜「...ははっ、そうだな...あの時はほんとに嬉しかったな...」

 

朔夜達は思い出に馳せながら歩き出した...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...ある時、阿求は倒れ...そして医者である八意、幻想郷の主八雲、亡霊の西行寺がそこにいた...そしてそこには医者の助手として男がいた...どうしようもないとき男は一か八かの手段に出た...

 

??「...稗田 阿求の体をスキャン...オーバー。術式展開...オーバー。阿求...耐えろ!!」

 

男は阿求の胸に手を当て術式を展開した...半ばやけくそではあったがその術式で男は阿求の体に手を展開した...できるだけ小さく...そして先程のスキャン時に現れた異常部位をこそげとったそして、男はさらに術式を展開...そこで男の手は打ち切った...これ以上阿求に何か手を打つことが出来なかった後は願うだけ......すると阿求は目を覚ました...

 

八意「!?...どういうこと!?さっきまであった胸の雑音が綺麗に消えてる...」

 

八雲「...良かったわね、阿求。死なずに済んで」

 

西行寺「あらあら、亡霊の仕事はなくなったわね...妖夢にご飯を作ってもらおうかしら...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして八雲、西行寺が帰り八意が片付けをしていた時...

 

??「...阿求!!」

 

男は阿求に抱きついた...否、抱き締めたというべきか...すると阿求の方も抱き締め返した

 

阿求「ありがとうございました...ッ!!...貴方のお名前を...貴方は私の恩人です...そして私は貴方に付き添いたいのです。」

 

阿求の言葉に男はー

 

??「俺は...朔夜...十六夜 朔夜だ...恩人なんかじゃない...心は弱いし、貴方のように身分が高いわけでもない、ただ...ただ人が苦しむのが嫌な人間です...付き添いは...嬉しいですがその時は阿求さんは...俺の旦那様となる...貴方を苦しめてしまう...ですから今はお断りしておきます...」

 

朔夜の目からは涙があふれていた...それは阿求もであった

 

阿求「...苦しみなんてしません...だって、貴方ですもの...貴方の世界に来て、そして貴方に愛を誓う時...貴方は愛を受け取ってもらえますか??」

 

朔夜「...分かりました...その時には受け取らせてもらいます...」

 

阿求「ありがとうございます(フフ、フフフ、フフフフフ...私の旦那様...これから私は貴方をお慕いします、お助けします、ご奉仕させていただきます...ですから...デスカラ、ワタシヲステナイデクダサイネ??)」

 

...この時の阿求の目を見たものは誰1人として居なかった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やんでれあっきゅん可愛いです、はい(笑)


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第六十六話 黒の剣士と蒼の狙撃手

さて、私の好きなアニメから奴らを出すか...

...安定の亀更新に関しては気にしないでください...次回は早くなると思います...(ネタが、そして新キャラを登場させたいからです)


星夜「行ったか??」

 

冥「あぁ、行ったよ...星夜さん...」

 

先程まで、朔夜、阿求がいた紅魔館に星夜が戻ってくる...

 

冥「...まさか、阿求さんを選ぶなんて...ふふっ、朔夜ったら貴方らしい自由な子」

 

星夜「よせ...それに颯魔の一貫さときたらお前とそっくりだぞ...」

 

冥「...でも阿求さんは...」

 

星夜「...あぁ、相当病んでいるな...まぁ朔夜ならなんとかなるだろう...現に颯魔は彼女四人持ちという暴挙に出てるし...」

 

冥「誰に似たんでしょうねぇ...」

 

星夜「だ、誰だろうな....」

 

今日も幻想郷は平和である

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...やはり体は痛むな...とりあえず今日の晩飯でも...!?」

 

朔夜は考える前に驚く...まず一つ、ここがどこかが分からないこと...二つ、阿求も居て更に...

 

??「大丈夫か??」

 

...全く...否記憶のさなかにあるような顔がいた...そしてその者は何故か自分と同じ紫の水晶の欠片のようなものを吊るしている...そんな変わった奴...あいつ以外居るはずが...いやでも...そんな感情が朔夜の周りを渦巻いていた。そしてふと声が漏れる...

 

朔夜「...かず...和人なのか??」

 

和人「おう、そうだが...やっぱ朔夜だったか...とりあえず久しぶりとだけ告げよう」

 

朔夜「フッ、ぬかせ黒の剣士...あ、お前朝田知ってる??全く見ないんだけど...」

 

朔夜は、昔の思い出を思い出しつつ話す...するとー

 

和人「...俺も実はついこないだまで会ってなかったんだが...」

 

『ガチャッ』

 

??「和人、ご飯出来たわよ...って起きたの??朔夜」

 

朔夜「...まさかお前...」

 

和人「...あぁ、こいつが朝田 詩乃...訳あって俺と同居してる」

 

朔夜「...ゲームでか...」

 

朔夜は和人とはちょうど二ヶ月前に再会し、現実でもゲームででも共にいた仲だった...そのためGGOでの仕事があった事を知っていたのである...

 

和人「あぁ、GGOの時に会って...その時は全くだったんだが...」

 

和人は詩乃の胸元を見る...するとそこには例の如く紫の水晶がある...それを見て朔夜は確信した

 

朔夜「...あぁ、現実で会って初めてか...」

 

詩乃「私もびっくりよ...ゲーム内のキャラが和人と似てたからまさかと思ったけど...」

 

朔夜「...そんな似てたのか??」

 

詩乃「そう思うわよね...でもね...」

 

詩乃は一枚の写真を差し出す...すると髪の長さ以外ほぼ一致している顔がいた...

 

朔夜「...まるで子供の時みたいだな...今も服装黒いし...」

 

詩乃「そういう朔夜も濃い青のままじゃない...」

 

和人「そういう詩乃もずっと緑系統のままじゃないか」

 

「「「....ハハハッ」」」

 

朔夜「まるで子供の時みたいだな、俺達」

 

詩乃「えぇ、あの時と変わったのは体の大きさとそこにいる子だけ...和人達の鈍感さはまるで変わってないわ」

 

和人・朔夜「鈍感はないから」

 

詩乃「...そういうやつほど鈍感なのよね...何処までも他人を優先して...」

 

阿求「うっ....ここは??」

 

阿求が目を覚ます...朔夜は顔だけそっちに向け

 

朔夜「おぉ、起きたか阿求...あ、こいつは稗田 阿求...まぁ俺の方の同居人だな...そしてこっちは桐々谷 和人と朝田 詩乃...まぁ旧友だ。そして同居してるらしい...彼女かな」

 

すると詩乃は顔を真っ赤にし俯く...それを和人は不思議そうに見る...

 

阿求「そうでしたか...初めまして稗田 阿求です。よろしくお願いいたします」

 

和人「あぁ、コチラこそよろしくな...さて、詩乃...ご飯が出来たとかどうとか」

 

結局和人は考えるのをやめ、ご飯の確認をする...

 

詩乃「え、えぇ出来てるわよ...ご飯にしましょうか」

 

朔夜「...(そういえば紫の水晶で思い出したがあいつとも会っていないな...今どうしてんだろ...)」

 

和人「??どうした、朔夜」

 

朔夜「いや、何も...飯があんだろ??早くしようか」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




...絶剣さんを登場させよう...



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第六十七話 trace infinity weapon


朔夜が桐ヶ谷家に世話になったあの日から数日たったある日のお話である...


朔夜「...和人」

 

和人「ん??どうした??」

 

朔夜「...ここは何の世界だ??」

 

和人「ボスフロア前とだけ言っておこう...」

 

朔夜「...聞きたいことがある...絶剣って知ってるか??...知らないわけないだろうが...」

 

和人「...あぁ、でもなぜだ...」

 

朔夜「...古い友達からの最期の願いを叶えにな...」

 

和人「古い...友達からの??」

 

あれから数日...朔夜はコンバートし、ALOにリンクさせキリトと共に攻略を励んでいた...

 

朔夜「と言っても当の本人はのこのこと生きてるんだが...」

 

和人「...なんなんだそれ...」

 

朔夜「...俺が遊び感覚で病原体を丸ごと叩こうとしたらな...」

 

和人「普通その考えに至るのがおかしい」

 

朔夜「ハハッ...まだリハビリの途中だけどな...ってかなんで俺達だけなんだ??あのクラインとか、エギルとかも来れば良かったのに...」

 

和人「...今から面白いことをする...」

 

朔夜「は??...」

 

和人「...こいつらの目を欺くのさ...今から三カウント後にブーストだ」

 

朔夜「なるほど、それは面白い...お前の友達か??」

 

和人「そうだな...あとはお前の用事も終わるかもな」

 

朔夜「...は??」

 

朔夜は何を言っているのか全く分からなかったが和人は無視を決め込みー

 

和人「...さて、行くぞ...」

 

そう、朔夜に言った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

??「次のボスは...絶対に...みんなで倒そう!!」

 

青髪の少女は言った...後ろから敵の応援が来ていたとしても...それでもなお紫の少女のため、剣を構えた...

 

??「もちろんだよ!!...ここに...僕らの生きた証を残すために!!」

 

少女は高らかに言った...

 

...『たったったったっ』...

 

敵が来たようだ...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方最後尾は...

 

和人「...行くぞ」

 

朔夜「...待て、いくらゲームでも策を組むはず...きっと敵はソードスキルの最大連撃位は知っているはず...一撃だけ共に防ぐぞ...最後のな」

 

和人「あぁ...3...2....1....」

 

朔夜・和人「「ブースト(ニヤッ」」

 

2人は決して前に気づかれないような声で加速魔法を唱えた

 

『ダダダダッッ』

 

2人は敵...前方を抜くために壁を走った...そして抜きさり...

 

『ズザザザァァァァ...』

 

剣を取り出す...

 

和人「...悪いな...」

 

朔夜「...ここは通行止めだ」

 

??「キリト君...!!と誰??」

 

2人は剣を地面に刺し不敵にニヤリと笑みを浮かべる...

 

??「ブラッキー先生と...無名か...いくらブラッキー先生でもこの人数とは相対出来ないだろ...足でまといも居るようだし...」

 

全身赤の剣士が言う...

 

和人「それはどうかな...まとめて来いよ...」

 

朔夜「リアルでの闘いよりはよっぽど楽だ...だから来いよ...ライフルでも何でも出しやがれ...」

 

2人はあくまで強気の姿勢だった...

 

??「そうか...ほんじゃたっぷり味わってもらうぜ...メイジ隊...焼いちまいな」

 

赤ずくめの剣士が指を鳴らすと後ろの10人弱の人が呪文を唱えだした...そして...

 

総弾数およそ30の高速魔法が飛んだ...

 

朔夜「!!...なるほどな...キリト...お前の言っている意味がようやく分かった...俺もようやく守るものができたな...」

 

和人「遅すぎだ...だが...間に合ったな」

 

2人は刺していた剣を抜き、頭の後に担ぐ...

 

朔夜「絶剣...これが藍子の旧友の勇姿だ...だからお前も頑張れ...リアルで姉が待ってんだ...キリト!!」

 

??「!?」

 

和人「あぁ、右は任せろ!!」

 

そう言い和人の剣が白く発光しだす...

 

朔夜「...コンビで削るのは6個か...なら...初っ端から飛ばすぜ...OSS!!【アクアマリン・クロイツ】!!」

 

朔夜の剣...キリトとほぼ同じの黒い剣が白く発光しだす...

 

和人「...なら俺も行くか...OSS!!【セイクリッド・サクリファイス】!!」

 

2人はそれぞれのオリジナルスキルを放つ...敵にではなく自分に来るであろう魔法に.......そしてー

 

和人・朔夜「...ギルティ!!」

 

二人同時に襲いかかる高速魔法をー

 

和人・朔夜「はぁぁぁぁ!!んっっ!!セイッッッ!!」

 

3弾ずつ切り裂いたーそしてー

 

バキッッッ!!

 

朔夜「ぐっ、やはりか」

 

朔夜の黒剣がポリゴンの粒子...つまり耐久力が尽きたのだ...たった三発で........そしてなお飛んでくる高速魔法を朔夜は口を動かすだけで何も出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、またまた亀更新となりました...ヤバイですね...


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第六十八話 颯魔とカナ

...投稿が遅れたこと、本当に申し訳ありませんでした...今回から更新が早くなるわけではないのでそのことに関してもすみません。


朔夜がALOで戦闘を行っていたその時、颯魔は...

 

颯魔「よし、聞きたいことがある...」

 

??「ん??なにかなぁ...」

 

颯魔「...篠ノ之さん、何故仮面を被ってこっちに来る...ププッ」

 

束「あ!!颯君笑った!!酷いよ!!束さんを笑うなんて」

 

颯魔「...いや、こればっかりは無理だろ(スツ」

 

束「そんなこと...ププッ...ないんだよ!!」

 

颯魔「...笑ったな。」

 

束「...うん...」

 

沈黙が訪れ二人は気まずい雰囲気になるがその刹那颯魔は

 

颯魔「...三十六計逃げるにが勝ちってな(ヒュン」

 

束「えっ、ちょっと颯君!!」

 

颯魔は気まずい雰囲気に耐えれず逃げてしまった...

 

 

 

そう、逃げてしまったのである。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「...やっちまったか...ここどこだ??」

 

颯魔はただ逃げることに集中していた為、道に迷ってしまった...

 

颯魔「はっはっは、のんびり行きますか...幸い携帯も機能してるし...はぁ...遠山の姉貴が居ればいいんだが...」

 

遠山の姉貴...つまりカナのことだが記憶を失っている颯魔は遠山の姉貴としか把握していない。

 

??「はぁい、颯魔の願い叶えてあげるわ」

 

颯魔「...はい??...あ、遠山の姉貴じゃないですか」

 

颯魔の言うとおり、目の前にはカナがいた。しかも薄着で...

 

カナ「ふふっ、颯魔、私ね........子供が欲しいの」

 

颯魔「へぇーそうなんだ....ん??子供が欲しい??なんで俺に言ったんだ??遠山の姉貴」

 

カナ「だって、貴方が私の彼氏だもん。彼氏に子供が欲しいって言うのは普通でしょ??」

 

颯魔「えーっと...(いやいや、それはおかしいだろ。子供とか俺はまず考えられんし...遠山の姉貴が願った事だし叶えてやりたいけど...)...今すぐですか??」

 

颯魔の返答にカナは瞬く間に反応した...

 

カナ「うん、拒否権はないし、私今日危険な日なのよ??フフッ、颯魔ヤリましょ??」

 

颯魔「ヤリましょじゃねぇよ...本当にそれでもいいんだな??俺は寝取られたくはないから確認だけとるが...」

 

カナ「私はもちろんしたいわ...だって子供が欲しいのよ??」

 

颯魔「はぁ...まぁ、それならいいが条件がある。俺と勝負しろ...遠山の姉貴も聞いたろ、俺が御影家当主【御影 綾翔】だという事を...その強さを受け入れられ...」

 

颯魔の言葉は不意にかき消された...それは

 

??「御影ェ...今度こそ決着をつけるぜぇ...」

 

颯魔「...今度こそという意味が分からんのだが...よかろう...遠山の姉貴、俺の剣さばき...とくとご覧あれ...リリース」

 

リリース...左腕を出しそう言うと何処からか刀が出てきた...それはなんとー

 

颯魔「...逆刃刀【綾翔】...来い...俺は手加減はするが慈悲は見せんぞ...」

 

??「へへっ、そんな事は寝て言え...相手は五十人だぜ??勝てるわけないだろ」

 

颯魔「...ならやって見ろ...この刀で思い知らせる...」

 

五十人...その集団はそれぞれの武器を構え颯魔を囲った...もちろんカナを颯魔は省いて...そして、剣を持った者達が突っ込んだ刹那...

 

颯魔「...御影家ただ一人の侍としての誇りをな!!」

 

下段に構えていた刀をーー

 

颯魔「御影流剣技...其の終【絶華繚乱=終焉】...全ては終わりを迎えそして、そのまた先を往く...それはこれまでの全てを優に超えるただ一つの奥義...その一部をお見せしよう...その一部、それは...」

 

??「ゴタゴタうるせぇ!!とっとと死ねぇ!!」

 

剣を持った者の一人が颯魔を断ち切ろうとした...がー

 

颯魔「全てを超える速さだ!!」

 

『ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッッッ!!』

 

七方向に速く...ただ純粋に速く斬撃が繰り出された...それも颯魔の狙う位置と全く同じ所でーー

 

『ガガガガガガガッッ!!』

 

颯魔「そして、全てを刀のみ払う程の正確なものだ。終...その名にふさわしい速さと正確さだとは思わないか??...まぁ、不完全な終はないのだが....」

 

次の瞬間、剣を持って突撃した者達の剣のみが地面に落ちた

 

カナ「ッ!?...(これが颯魔の本気!?...そして、御影流剣技の終??)」

 

颯魔「...さぁどうした...野郎ども...武器の補充は出来てるか??まさかこんなところで終わるわけないよな??そんなんじゃ俺は愚かカナも超えれんぞ」

 

カナ「!?(今私の名を!?...でも...どうして...)」

 

颯魔は刀を納刀して小さく笑った...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




...私は失踪してませんよ、ちゃんと生きてます(笑)


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第六十九話 2人の剣士、鼓舞ス

またまた二週間ほどのあいてしまいましたね...すみません


朔夜の目の前にはいくつかの高速魔法が残っておりさらに朔夜の武器は消え去った...つまりはこの高速魔法が朔夜を捉えることは確実となった...

 

朔夜「...さて、俺も本気をだすとしようか...」

 

朔夜はある程度近づいてきた高速魔法をー

 

朔夜「...【無銘剱=冥夜】対象...【妖魔刕=桜二重】...はあっっ!!」

 

どこかから出てきた刀を駆使し断ち切った...更に一撃を加えた後バックステップで、斜め後ろに下がり...

 

朔夜「...ここだ!!【無銘剱技=サクリファイス】...せいっっ!!」

 

刀を投擲した...そして、その方向には...一直線に並んだ高速魔法が...

 

 

『ダダダダダダダッッ!!』

 

朔夜「...やはりこの手に限る...【無銘剱=冥夜】対象...【冥短剣=タンダ・チャクラ】...ふぅ...ナイフの準備が出来たぜ??キリト」

 

和人「おせぇよ...サンキュ、行くぞ!!」

 

和人は朔夜からタンダ・チャクラを受け取り投擲体勢に入った。

 

朔夜「ああ...」

 

それを見た朔夜も、投擲体勢に入った。

 

和人・朔夜「【無銘投擲=爆】!!散れ!!6つの高速魔法!!」

 

『ヒュザザザッッ!!』

 

二人の投擲した6つのナイフは、全て高速魔法の手前でー

 

『ドゴォォォォッッッ!!』

 

綺麗に散った...高速魔法もろとも...

 

朔夜「ふぅ...これが無銘剱のnightこと俺の戦い方だ。」

 

??「無銘剱の...night??...ハッ!?」

 

朔夜「...気付いたか...俺は元々ある団に入っていたのさ...」

 

すると朔夜は胸にあるペンダントを取り出す...するとそこにはー

 

朔夜「...【スリーピングナイツ】...あいつと俺が開いた優しき団さ...その副団長的な奴だぜ...さて...俺は新生スリーピングナイツの門出を見届けるのだが...その前に大事な仕事がある...それは」

 

朔夜は【妖魔刕=桜二重】を【無銘剱=冥夜】から投影し、敵に向ける...

 

朔夜「...お前達を葬ることだ...そして、ユウキ!!」

 

朔夜はユウキに向かって何かを投擲した...それはー

 

朔夜「...【両刃剣=愛染】...俺と団長の形見だ。忘れるな...あの団にあいつがいた事を...そして俺がいた事を...そして新たな門出を!!(ダッ」

 

朔夜はそう言うと瞬間加速を使ったようなスピードで敵に突っ込んだ...それを見た和人も双剣で突っ込んだ...

 

朔夜「【無形之位=香澄】...儚く散れ...(討つべき場所は...そこだっ!!)」

 

朔夜は敵の足元を掬うように駆け抜けその刹那

 

『ザザザザザザザッ!!』

 

敵のウェポンの一番脆いであろう部分を的確に、そして無慈悲に叩き折って行った...そして敵の背後に行った時にはー

 

朔夜「...これが【無形之位=香澄】だ...そしてお前達は手遅れさ...」

 

??「な、なんでだよ!!」

 

敵の誰かから声が上がった...それもそうだ...朔夜がやったのはあくまでもウェポンブレイクでありプレイヤーキルではないのだ...そして敵が健在である今朔夜をリンチすれば朔夜の負けとなる...そんな状況で朔夜はそう言ったのだ...

 

不意に敵の正面から声が上がる...

 

和人「...お前達のウェポンを見てみろよ...叩き折って使い物にはならないが...断面に何かあるだろ??(ニヤッ」

 

和人の言葉で敵の大群は自分の武器を見る...すると折れかけの剣の間に、何かがあった...

 

和人「...爆薬さ...まとめて吹き飛べ!!【バーティカルエンゲージ】!!」

 

これは和人のPSで片手剣スキルをタイミングよく出すことで技の反動を受け流して次のスキルに移れるスキル...それを使った技が【バーティカルエンゲージ】である...それを和人は敢えて朔夜の切断部分を戻す様に斬った...するとその爆薬は一気に弾け武器を巻き込み大破した...それを見た2人はー

 

朔夜・和人「...さて、俺達はリアルワールドのユウキに会いにいかないとな...悪いな、お前達の相手をしてる暇はないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人はポリゴンの欠片となって消えたーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 




二週間ほどかかったのに書いているのは1600文字程度なんですね...私に時間を下さい...


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第七十話 貴方達が私達の生きる理由よ

...えーっと朔夜メインになりだした話がありましたよね...その時の最後に出てきたキャラが今回ついに名前付きで出てきます...そしてとある二人の変化(??)に注目して下さい。


星夜「...ふぅ...冥...いや、萌蘭」

 

冥「...何ですか??星夜さん...」

 

星夜「...そろそろあいつらに本当のことを話そうって思ってな...」

 

冥「ふふっ、そうでしたか...実を言うと私もそうしようと思っていた所です」

 

幻想郷、紅魔館...ここで冥...萌蘭と星夜が雑談をしていた...

 

星夜「...というか萌蘭...そろそろあの服にしたらどうだ??スーツとか...似合ってないから違和感がな...」

 

冥「...そこのところも貴方は変わらないですね...」

 

星夜「そこに惚れたんだろ??」

 

冥「えぇ、もちろん...競争率、高かったんですよ??」

 

星夜「...そうなのか...それはさておき朔夜に渡すもん決まったのか??」

 

冥「......話を逸らすのも一級品の下手さですね...えぇ、持ってきてますよ??...」

 

星夜「それならいいんだが...まぁ俺は渡すもんはこれしかねぇしな...」

 

手の中にあるのは、とある刀であった...その刀の峰には

 

ー緋想天嵐刀 綾翔ー

 

と書かれていた...

 

星夜「...颯魔が綾翔の名を背負うのに必要なものだ...」

 

萌蘭「...それなら私は」

 

冥...服を着替え執事の服装から白いワンピース姿になった萌蘭は手のひらにある物をじっと見ていた...

 

萌蘭「...紫水晶アリアドネ...御影家の繋がり...私達はイヤリングになったけど...朔夜達はどうするんでしょうねぇ...」

 

星夜「...ネックレスとか??」

 

萌蘭「意外に指輪かも知れませんよ??」

 

2人は刹那幻想郷から姿を消した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方その頃武偵高ではー

 

静刃「おい、キンジ...やばいぞ」

 

キンジ「どうした??」

 

静刃とキンジが落ち合っていた

 

静刃「颯魔が大量の武偵と相対中だ...数がだいたい50位...」

 

キンジ「なんだ、50なら颯魔はおろか俺でもー」

 

静刃「...あとカナさんも居る...武器を持っているのかは分からない」

 

キンジ「!?...うそ...だろ??...静刃」

 

静刃「あぁ、もう車の用意は出来ている」

 

キンジ「サンキュー、そんじゃ行くぞ!!」

 

静刃「あぁ行くぜ!!」

 

2人は急いで颯魔の元に駆けた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その頃ログアウトした朔夜、和人は...

 

朔夜「和人、今からすぐあいつの所に行く...だからお前もついてきてくれ...今回ばかりは俺の独力で救えるか分からない...」

 

和人「旧友と願いだ、受けないわけないぜ」

 

朔夜「サンキュー...あとは...小鳥遊が居てくれると嬉しいんだがなぁ...聞くだけ聞いてみるか...」

 

小鳥遊「朔夜...乗って!!」

 

朔夜「...聞くまでもなかったか......OK!!場所はーーー...だ...そこにあいつが居る...頼む」

 

小鳥遊「了解しました!!」

 

...小鳥遊......改め前小鳥遊 香澄は自前のスポーツカーをアクセル全開で飛ばした...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

星夜「...萌蘭...先に颯魔のところに行くぞ...女をかばって戦ってる...」

 

萌蘭「ふふっ、貴方らしいじゃないですか...颯魔も似てきましたね...ですが確かに危ないですね...人を...特に女の人をかばって戦ってるとなると...」

 

星夜「あぁ、あいつはアレを使わない...だから危ない...御影家の始めにして最後のアレを隠し通す...つまり万が一が使えない...たった一つの伝承技...朔夜も朔夜だがあいつは掟に忠実だからなぁ...」

 

萌蘭「...そうですね...さて、私も準備をしますか...戦闘の...」

 

刹那萌蘭の右眼が蒼く光った...

 

星夜「あぁ、俺も...そろそろやるか...ドッキリかもしれんが...」

 

特徴的な翼と長い刀...星夜は颯魔と同じような格好なった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、今回で随分変化しましたが...次回近いうちにまた詳細紹介的な物を出そうと思います...がテスト前なのでまた遅れてしまいますが...よろしくお願いします!!


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番外編06&小話

...ようやく投稿できました...


御影 星夜 (41歳・男)

 

身長 187cm 体重68kg

 

御影家先代にして、颯魔・朔夜の父。過去に1度幻想郷に来ておりその時にはもう冥(萌蘭)と結ばれていた模様...そして星夜の子供は颯魔・朔夜の他に1人いてそれはーー........颯魔の剣技のとある一つは星夜が教えていたもので...と、今現在最も謎の多い人物の1人...現実世界では朔夜の??...

 

また、過去に綾翔で人を殺めたことがあるらしく...

 

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御影 萌蘭 (41歳・女)

 

身長172cm 体重57kg

 

旧名 紅月 冥。御影家先代の嫁にして朔夜の八雲の血、颯魔のルーンを併用することで出来る黒・白魔法を主に操っている。つまり朔夜の血の八雲の血は萌蘭のものである...それが開花したきっかけは紫なのだが...そして颯魔のルーンも親から子へと伝承されていた...そのため萌蘭のルーンに颯魔が勝つ日はこないに等しい...ルーン、八雲の血、更に懐中時計を使うことでとある術式を使う事が出来るらしいが??...

 

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山田 真耶 (15歳・女)

 

...はい、そうです...やまやです。番外編の方も見ている人は分かるかと思いますが朔夜Love軍の1人です...そしてこの詳細説明の後に出てきます。歳は朔夜の一つ下にして後輩キャラとして出そうかと思っているところです。出会いのなれ初めは後ほど。

 

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小鳥遊 香澄 (16歳・女)

 

身長164cm 体重54kg

 

...そうです。何時ぞやの2年1ちゃんです(笑)...何処まで引きずってんだと思いますがそのあたりは察して下さい...決して忘れてたというわけではございません...

 

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緋想天嵐刀=綾翔

 

長さ120cmほどの刀。御影家の当主が使う刀でもある...そしてその刀を手にしている時は当主として名前が綾翔となる...持つ者の力を最大限引き出すとされ、更にいかなる障害があろうと折れず断ち切り不滅の刀とも呼ばれている。

 

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真城 暁 (16歳・女)

 

身長168cm 体重56kg

 

香澄と同じく何時ぞやの2年2である...非常に優しく仲間を大切にする性格である。何故香澄をいじめていたかと言うと...そのあたりも後ほど。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

高木 紗楽 (16歳・女)

 

身長154cm 体重48kg

 

このキャラも何時ぞやのお話の2年である...香澄とは旧知の仲であり...??身長が低い事がコンプレックスだとか...周りが高いというのも一理あるのだが。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて、どうでしたかね??この詳細説明(笑)は...今回は6人とキー武器だったのですが...さてここからは詳細説明の中にあったなれ初めなどを書いていこうと思います。それでは後ほど(・ω・)ノシ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それではまず、香澄の件のお話です。

 

 

小話其の一 香澄と暁と紗楽...

 

 

...朔夜と別れた後屋上には香澄だけとなった...筈だったが上がった声の種類は三つだった...

 

??「やったな!!香澄!!...あいつはどう思ってるか分からんが優しくしてもらえたじゃんか!!」

 

??「...大成功よ香澄...朔夜もまんざらじゃなさそうだったし...ほら、もらったプリン...食べないと...」

 

香澄「ありがとう...暁、紗楽」

 

暁「お安い御用だぜ!!」

 

紗楽「...昔からの友達じゃんか...頼みごとはやるよ...」

 

...香澄がした頼みごと......それはー

 

暁「まさか香澄の頼みごとがいじめるフリをするなんて...ってか香澄、お前なんで屋上に...朔夜が来るって思ってたのか??」

 

香澄「ん??いや、違うよ...いつもの日課がここでプリンを食べる事だったの...朔夜が」

 

暁「...深くは問わないことにする...」

 

 

...そうこの3人でいじめの光景のフリをする事だったのだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次はやまやのお話です。

 

 

 

 

 

小話其のニ やまやとさくや

 

朔夜「ふぅ...颯魔の奴...何IS学園の方の生徒会の会議を俺に押し付けてやがんだよ...おかげでプリン食べそびれたぞ...クソっ恨んでやる」

 

...朔夜とはプリンがかかわるとくだらない事でイラッとしてしまう人なのである...だからこそ目の前にそれがあると....

 

朔夜「...(なんてことだ...よりによって食べれなかった日にかよ...)ジュルリ...(おっといけねぇ...よだれが...)」

 

??「...い、いりますか??」

 

朔夜「ふぇ??...い、いや...いいいいんだよ??気にしなくても...うん気にしなくても...」

 

??「...二つあるんで一つどうですか??」

 

朔夜「...それって...誰かにあげようとしてた??」

 

??「い、いやそんなことは...ただ欲しかっただけなので...」

 

朔夜「...ならいただこうかな...あ、君名前は??今度お礼に何かしたいんだが...」

 

??「私ですか??...私は山田 真耶...高校1年です。」

 

朔夜「そうか...俺は十六夜 朔夜だ...サンキュ、真耶...大事にするよ!!」

 

山田「そ、そうですか...私は自室に戻るので」

 

朔夜「そうか...本当にありがとうな...颯魔のせいで食べそびれててさ...んじゃあな...また今度」

 

朔夜は急いで別の方向へ駆け出したー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして今回のメイン(笑)のお話...これは完全番外編なのであしからず...そしてここが大事です...

 

 

これに関しては完全にネタです。そのあたりを注意して見ていってください。

 

 

 

 

 

 

 

小話其の三 颯魔のパーフェクトヘアスタイル教室 前編

 

颯魔「皆〜!!颯魔のヘアスタイル教室始まるよ〜!!俺みたいな天才目指して頑張っていって...痛っ...おい、朔夜、キンジ、静刃...痛いんだけど」

 

キンジ「それを言うならお前の姿がよっぽど痛いぞ...意味は違うが...」

 

朔夜「お前...まさかチルノみたいに頭が⑨になっちまったか...」

 

静刃「...それよりだ...そのヘアスタイル教室って何なんだよ」

 

武偵校、秘密基地...四人は颯魔の一言に三者三様の意見を放つ...

 

颯魔「なぁお前ら...可愛い子がいつもの通りヘアスタイルがイメチェンみたいに髪型を変えてみろ...例えばキンジ...レキがショートからセミロングに伸ばしたとしたらどう思う??」

 

キンジ「お、俺??...うーん...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

レキ「キンジさん...ハイマキと散歩にでもどうですか??」

 

キンジ「お、おう...俺ならいつでもいいが」

 

レキ「ありがとうございます。キンジさん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

キンジ「...颯魔...それ神シチュかも...でもレキが俺の事を好いていないとダメなのか...」

 

颯魔「...大丈夫、レキは感情を表に出さないだけ...お前の事を好いているさ...あの狙撃拘禁の時も楽しそうだったし」

 

キンジ「ほぅ...それはなかなか興味深いな...その話...乗った」

 

颯魔「流石だぜ...さて、次は朔夜...お前は...多いなぁ...でもベターなのは小鳥遊か...よし小鳥遊のあのロングが一つに束ねてさらにアクセサリーで黒縁の眼鏡でもしてみろ...」

 

朔夜「??...うーん...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

香澄「...朔夜、今日もイレギュラーズは正しく機能していますよ...さて、新たな事業にも関わりますか??」

 

朔夜「...いや、そのままでいいよ...お前がしんどくなるだけだしな...」

 

香澄「あら、私のために...ありがとうございます。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「...パネェなそのスタイル...あいつがすればなんか締まるイメージだな...よし、俺も乗った」

 

颯魔「...最後、静刃...お前はアリスベルだな...あいつは...三つ編みだ...それをしてきたらどう思う??」

 

静刃「アリスベルがか??...うーん...」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アリスベル「静刃君」

 

静刃「どうした??アリス...ん??髪型変えたんだな...可愛いぞ...」

 

アリスベル「き、気付いたんですね...ありがとうございます。こ、これからご飯どうですか??」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

静刃「...なかなかだなぁ...グッとくるものがあるな...」

 

颯魔「だろう...俺も束やジャンヌとかつづりんはイメージ出来ないけど...カナとかならなんか神々しくなんじゃないかな...ってな」

 

静刃「...今すぐ実行するか??」

 

颯魔「お、乗り気だな...おう、もちろんだ。」

 

颯魔は指を軽く弾き周囲の時を止めた...

 

颯魔「...さて...レキの髪に術を施して程よく伸ばして、香澄にはお告げだけでいいか...アリスベルもかな...よしソウル!!」

 

ソウル『また下らんことに俺を使いやがって...まぁいいだろう...最重要のレキさんからだな...』

 

颯魔「おう...行こうか」

 

颯魔はそのまま飛翔した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「っと...レキはここにいるんだな??」

 

ソウル『あぁ、さて早く済ませろ...時間は有限だぞ』

 

颯魔「おうおう......っとこれで完了だな...どうだソウル...髪は変わってるか??」

 

ソウル『あぁ...次はアリスベルだな??』

 

颯魔「...あぁ、さてもう一度飛翔するぞ~」

 

ソウル『御意』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「...およ??アリスベルの奴...三つ編みだぞ??」

 

颯魔はアリスベルの元に訪れた...がアリスベルはもう、三つ編みに変えていた...

 

ソウル『...もしかしたらの話だがアリスベルなりの気分転換なのかもしれぬな』

 

颯魔「...なら俺はここに...」

 

颯魔はすっと手から丸縁の眼鏡を取り出しアリスベルに付けた

 

颯魔「これでなお良し。最後、行くぞ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔「...なんで小鳥遊とカナが居るんだ??...まぁ、いいか...ササッと用事を済ませて消えるとするか...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那颯魔はお告げという名の術を掛けてその場を離れ、時を動かした。...その後のキンジとレキ、静刃とアリスベル、朔夜と香澄の件はまた後のお話で。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔はその後、武偵校の自室に戻った...するとそこにいたのは

 

颯魔「...カナ??」

 

カナ「ふふっ」

 

そう、カナが何故かいた

 

カナ「なんでここに...って反応ね。私聞いたのよ...私がヘアスタイルを変えたら雰囲気が変わるって」

 

颯魔「聞いてたのかよ...まぁいいや、んでどうしたんだ??」

 

カナ「...颯は、私がヘアスタイルをチェンジしたらどう思う??」

 

颯魔「...ははっ、そういう事か。俺はな...深くは言わんがヒント替わりの言葉でもどうかな??...シンプルが一番なんだよ」

 

カナ「...へぇなるほど...ならこの三つ編みを解けばいいのね」

 

 

ふぁさぁ...カナは一気に髪を解いた...先程まで三つ編みをしていたカナの髪はくしゃくしゃである...颯魔はそれが気に入らないのかぱっとカナの背後に周りまた何処かから櫛を取り出しー

 

サァァァ...

 

髪を傷めないよう慎重にゆっくり梳いた...

 

颯魔「...なんだかこうしてると落ち着くな...やっぱりカナだからかな...」

 

カナ「ふふっ...私もよ...」

 

颯魔「...よし、終わりだ...ご飯にする??」

 

カナ「今日は2人で作らない??」

 

颯魔「ははっ...それもいいな」

 

今日もこの2人は和やかである........流石1人目の彼女というところなのか??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




...投稿遅れてすみませんでした...当初はもっと早く終わる筈だったんですが...はい、最後の小話に時間を取られました(笑)まぁ後編も待っていてください...次回は早く投稿したいと思います。

それでは(´・ω・`)/~~ノシ


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番外編07 Happy new year !&小話後編

書いていた時は元日に投稿できると思ってたんですがね...


さて、どうも私です。

 

今回は...まぁ、タイトルで分かりますよね...そうです新年の挨拶と前回の続きでございます。

 

颯魔「明けまして...せーの!!」

 

全員「おめでとうございます!!今年もよろしくお願いします!!」

 

えーと今回はですね...颯魔・朔夜・キンジ・静刃の4人と私で宴のような感覚でお話をしようと思います...まぁ具体的に言えば悩み相談的なやつです。

 

誰得だよ!!ってなると思いますが見てやるよっていう人はこのまま読み進めて下さい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー杯交わす宴ー

 

 

ヒロト「準備出来た??」

 

颯魔「肴は出来てるぞ~ドリンクはどうだ??」

 

朔夜「任せろ、冷却魔法でキンキンさ...皿とかはどうだ??」

 

静刃「キンジ...皿はここにあるんだよな??」

 

キンジ「あぁ、そこであってるぞ。ヒロト、あれ持ってきたか??」

 

俺はキンジの言葉で持ってきた物の存在を思い出す...そういえばキンジに言われて持ってきたんだった...

 

ヒロト「もちろん、これだろ?」

 

そして俺はとあるゲームを出す...それはー

 

颯魔「ん??Fate??なんだ??」

 

朔夜「ふむ...さしづめ格ゲーのようなところか...」

 

ヒロト「そうそう、君たちみたいな人間辞めましたみたいな人が大量にいるゲームさ...」

 

颯魔「あ〜...うん否定し難いが楽しそうじゃんか...あ、俺は衛宮 士郎にするよ」

 

おっ、主人公がか...歪みねぇなぁ...

 

朔夜「面白そうじゃねぇか...あ、俺はキャスターの...メディアかなぁ…ライダーのメドゥーサも捨て難いのだが...」

 

朔夜はどちらも悪女か...効率論で動く衛宮切嗣と同じような思考か...まぁ魔術師という面でも同じか...

 

キンジ「...まぁ参加してやるか...葛木宗一郎??なかなかいいな」

 

…拳こそ最強のキンジらしいキャラか...似るものは似るなぁ

 

静刃「お、ジャーキーうめぇな…これどこのだ??あ、俺はアーチャーの…エミヤかな...」

 

アーチャーって聞いて意外だなと思ったがエミヤか…なんか似てる奴を選ぶなあおい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後俺達は思う存分楽しんだ...そして遂にあの企画をに進んだ...いや、進んでしまったと言った方がいいのかもしれない。

 

ヒロト「さて、お前達には前もってこんな紙で悩みを書いてもらったんだが...肴とドリンク片手に話すか…まず颯魔から……ん??最近カナの性欲が半端ない??はははっ!!ほれキンジ、なんか言ってやれ」

 

キンジ「俺かよ…んーとだな…うちの姉が済まないな…ただそれだけカナはお前のことを信頼しているから正直に言ってみたらどうだ??」

 

朔夜「俺からも一言...もうあっちが求めてんだからヤっちゃえよ」

 

静刃「まぁ、どっちでもいいだろ…そんなあの人でも好きなんだろ??」

 

ヒロト「一言言われてもらうと、後悔するぐらいならやりたい事をやれ。そしたら自分も納得できるだろう。」

 

颯魔「やりたい事を…やるか、なるほど一理あるな…4人共、サンキュな」

 

ヒロト「さて次は朔夜だ…ん??これまた珍妙だな…見た目悪女で俺の為に尽くす人が居たら欲しい??あぁ、それはいいねぇ今度今さっきのメディアでも落としてやる…その後はお前次第だがな」

 

朔夜「そうか…それはたいそうご苦労に…」

 

…なんだ??あいつ、信じてないな…

 

ヒロト「…さて、次はキンジか…えーと…平和に過ごしたい??…なんていうかこればっかりは何も言えんがなぁ…まぁこれでも平和かもしれんし…今をかみしめろ…きっと今という日常が尊く感じる日が来るさ」

 

キンジ「...そうなのか??まぁ、時の中で知るしかないか…」

 

ヒロト「そうさ…最後は静刃か…えーっと...ん??体にボロが出ないような効能のお風呂が欲しい??なるほど...でもそれは星夜に叶えたからなあ...朔夜にでも頼んだらどうだ??」

 

静刃「マジかよ!?朔夜に頼めばいいとかどういう事だよ...」

 

ヒロト「いや、だってあの人朔夜と颯魔の父親だし??」

 

 

 

 

 

 

 

このようにして男5人の宴はささやかに進んでいったー

 

 

ー杯交わす宴endー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さて続いては例のやつの後半です。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

キンジ編

 

ーキンジsideー

 

颯魔が消えて三十分俺の携帯に着信が入った...それを見るとー

 

『もうオッケーだぜ...まぁせいぜい悩殺されてろよ(笑)』

 

...後半は無視してだ...とりあえず出来たのか...どうしたのかは分からないがとりあえず颯魔のメールの後の場所に向かうとするか

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...なんてことだ...これは本格的に悩殺されてしまうぞ...外側に跳ねた髪がなんというか、またいい雰囲気を醸し出していて...いつものレキの幾倍か大人な雰囲気が出ている...

 

レキ「キンジさん」

 

キンジ「ん??どうした??」

 

レキ「いや、キンジさんが私の髪を見てたので」

 

見てたのがバレたか...

 

キンジ「あぁ、雰囲気がいいな...ってな......これからご飯でもどうだ??」

 

俺が髪のことを褒めるとレキはいくらか嬉しいのか...雰囲気が変わった...そしてこくりと頷いた

 

キンジ「よし、そうと決まれば行くとするか...(スッ」

 

レキ「...??」

 

俺は手を差し出す...が本人は首をかしげた...そうかエスコートもまだ分からないのか...可愛いところもあるなやっぱり

 

キンジ「手を繋ごう。はぐれちゃまずいからな」

 

するとレキはまた嬉しいのか雰囲気が良くなった...そして手を握って俺の横に並んだー

 

 

ーキンジsideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

静刃編

 

ー静刃sideー

 

キンジが颯魔からメールを貰った...プライバシーの欠片も知らんのか...

アリスベルの居場所まで書きやがって...まぁいいササッとアリスベルの所でも行くか

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

...颯魔を侮っていた...三つ編みの破壊力がこれ程とは...これで魔女狩り魔女なんてして無ければ非の打ち所がないんだがなぁ...

 

静刃「よっ、アリスベル...髪型変えたんだな」

 

アリスベル「あっ、静刃君...そうです...何か変えた方がいい気がして...」

 

静刃「へぇ...可愛いぞ」

 

アリスベル「かっかかか、可愛い!?私がですか??」

 

静刃「おう、そうだが??」

 

以後アリスベルの私は可愛くない俺のアリスベルは可愛いのループが何週かあった...

 

ー静刃sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜編

 

ー朔夜sideー

 

あれから数日...キンジと静刃は上手くいったらしいが...

 

...ハハハ下らないからいつも通りプリンを買って屋上に上がろう...がそこには

 

香澄「ごきげんよう、朔夜」

 

朔夜「...ご、ごきげんよう...」

 

...はぁ、不幸だ...という訳では無いが幸運という訳でもない。なんせあの話の後だしなぁ...それになんか不安だ...ここは...

 

朔夜「おや、先客か...ならば俺は帰るよ...ルーン...展開」

 

俺は即座に座標を設定...そして俺は武偵校から出た...三十六計逃げるに如かずだ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さてと...俺も帰るか...久し振りに早めだけどまぁ大丈夫だろう...と思っていたがその考えはこの後の出来事で砕かれた。

 

 

 

朔夜「...なんだこの超怪しい服装...しかもぶっ倒れてるし...」

 

黒いローブに出ているのはエルフのような耳に青がかった髪...しかもー

 

朔夜「!?こいつ...魔力を...しかもこんなに衰弱しててもか...って解析してる場合じゃないなこれは...恨むなよ...よっと...座標の設置と魔力の供給...さえすれば何とかなるか??いや相手の魔力の多さにもよるな...座標、御影家玄関...転移...」

 

とにかく怪しくとも救えれるなら救わねば...その一心で俺は自分の家の前に行った...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「大丈夫か??こいつ...魔力は供給しているが...早く部屋に入れないと...」

 

魔力を供給しているため1度に転移できる距離が狭まっている...だから2回で行かないといけないのだが...確か萌蘭から聞いたことがあったが1番効率の良い魔力供給はキスと聞いたが...それを颯魔に見られるなんて死んでもゴメンだ...

 

朔夜「...さてベットに乗っけるか...さて、1発でやらないとな...」

 

これがファーストだなんてこの際どうでもいい...やるぞ...ッ!!

 

『チュッ...ヌチャッ...』

 

...ディープがファーストってそんなのありか??...やっぱり後悔かもな...いやこれで救えるなら安いもんさ...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

こうして1分が経った...やっぱりダメか??と思ったその時ー

 

??「んっ...」

 

朔夜「気付いたか!?」

 

??「私は...倒れて...ここは??」

 

朔夜「ここは俺の家だ...貴女が倒れてて...魔力の衰弱かと思って供給してたんだ...大丈夫??」

 

??「すみません...救っていただき...少々お腹は空きましたが...魔力の方は大丈夫です」

 

朔夜「はぁ...よ、良かった...あ、まだ名前も言ってなかったか...俺は御影 朔夜...朔夜と呼んでくれ」

 

??「はい...朔夜様...私はキャスター...倒れていたところをありがとうございました...」

 

朔夜「キャスターか、来てくれ親父に挨拶するから」

 

俺はキャスターを引き連れ親父の居るであろう居間に行った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

朔夜「親父」

 

居間には親父が確かにいた…居たんだが

 

??「この子が君の子供かい??」

 

見知らぬ人も居た

 

星夜「あぁ、俺の次男坊だ。そしてこの二人は誰だ??」

 

??「士郎とイリヤだ。僕の子供さ…その隣がアイリ、僕の妻さ。そして後ろはセラとリズ、メイドだ」

 

謎の男は自分の周辺の人間の素性を言う。ますます謎だ...

 

朔夜「なぁ親父。この人は誰だ??んでそれとは別だが俺にも新しい仲間ができた、キャスターだ」

 

このままではこの会話にはいれない…俺は一息で言い切る

 

星夜「そうか、キャスターさんよろしく頼むよ…あと切嗣よ家にはあと二人子供が居るのだが…娘はいま居らんのでな…長男に料理を任せている…この暇な時間早いが酒にもしないか??」

 

謎の男の名は切嗣と言うらしい…ってか親父怪しいキャスターを前にしても動じなさすぎだろう…

 

??「朔夜、よろしく」

 

あ、巨にゅ…ゲフンゲフン…グラマーな方が出て来た…どう見てもメイドの様な格好じゃないんだが…まだもう一方の方がメイドっぽい…

 

朔夜「あぁ、よろしく頼むよ…可愛いメイドさん」

 

綺麗ではないんだよなぁ…可愛いっていうベクトルなんだよなぁ…するとそのメイドは頬を赤くした…どうしてだ??そしてなぜ俺の名を知っている??親父が言ったのはあくまでも俺が次男というだけだ...それなのに...しかしその考えは不意に消えたー

 

??「お父さん、お夕飯ができました。朔夜、配膳頼みます」

 

...その声、まさか...

 

朔夜「...どういう事だよ颯魔...まぁ手伝うが...2人で大丈夫なのか??」

 

どう考えても女の声...だがしかし俺は料理ができる女がこの家にいない事を知っている。ならばこの場に女として存在出来てさらに料理ができる人間なんざ1人しかいない...颯魔だ

 

颯魔「あら??皆様何故驚いて...」

 

その途中で俺が口を挟む

 

朔夜「そりゃそうだろ、どう見ても子供の姿で更に今ここに妹が居ないと言われてた...なのに出てきたのが女ってどう見ても焦るだろ」

 

颯魔「あ、そっか」

 

うちの兄貴に天然属性が入ったところでなんだが...天然は母親だけで十分なんだが...

 

颯魔「あ、人数は出来れば3人くらい欲しいところですが...」

 

そんな颯魔の声に反応したのはー

 

??「朔夜、私行く」

 

先程俺の名を知っていた女の人が出てきた...メイドらしくはないが手を貸してくれるのなら嬉しい

 

朔夜「そうか、それは助かる...後俺も質問があるから」

 

そういい俺は颯魔について行った...その後ろに女の人がRPGかおい...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

颯魔が先に進むそしてキッチンに入ったところでメイドと合流する...

 

朔夜「それじゃ質問、一つ目君の名を聞きたい...セラ??リズ??どっちだ??」

 

??「私は、リズ」

 

端的に彼女は名を語る

 

朔夜「ありがとう、リズ。ではその次の質問なんだが...」

 

俺は続けて質問をしようとしたがリズが遮った

 

リズ「でもリズは短縮したもの、本当はリーゼリット」

 

どうやらリーゼリットのニックネームの様なものがリズのようだ...でもリーゼリットって何故言ったんだ??質問が増えてしまった

 

朔夜「ならリーゼリットに質問、何故俺の名を知っていた??」

 

リズ「星夜が言ってた」

 

親父...俺のいないところで名前を言ってくれるな...

 

朔夜「そうかそれはすまない...最後は何故俺にリズの本名を言ったんだ??」

 

リズ「...言わせるなよ」

 

...え??何でなんだ??

 




あ、そういえばもう時期で(あと二ヶ月で)一年経つんですね...時の流れは早いなぁ...

あ、小話後編は第七章の導入に大切な所です.....はい第七章はFateが絡みます


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第七十一話 劣等生の参戦、颯魔の被弾

...また一月経ってしまいました...

ほんと自分は何をしているんでしょうかね


颯魔「...そろそろ終の恐ろしさを味わってもらおうか...この刹那一瞬の時で」

 

??「終の恐ろしさだァ??そんなもん、速さと正確さなんだろ??そんなんじゃ俺は倒されないぜ...」

 

一人の男が前に出た...その男は颯魔よりかなり小型な体をしており、そして銃はリボルバー型の銃...オートマチックの銃ではない銃...そう、速さと正確さの求められる戦いでリボルバー型の銃を使うのはあまりセオリーな戦い方ではないのだがその男は、リボルバー型の銃を抜いている。当然颯魔は、そのことを知っているわけでー

 

颯魔「(??何故だ??終の速さと正確さを見てなお何故リボルバー型の銃を抜いた...早打ちときても一撃のみ俺がしのげば勝ちなのに...何故だ??)」

 

しかしその考えはどこから来たのさえ分からない一撃によって消えた

 

『ドスッ』

 

颯魔「ガハッ!?(こいつ...動く迷いのラグの瞬間を狙ってなのか??...完全にスキを討たれたぞ...俺の終の上を行くスピード...いくら動くスピードが早くてもこれでは勝ち目がない...やる前にこっちが殺られる...!!)」

 

リアルデスゲームが始まった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

和人「さて、当初の予定を達成しに行くか...ただ」

 

朔夜「あぁ、理解しえている...アイツの命はもう...」

 

潰えかけている...そこまでは口にしなかった。そんな事を言っている暇は無いからな...さてと...あの術式にはアレを要する...少しばかり惜しいが今回は全部持っていった方がいいな...

 

和人「ん??それ、全部使うのか??懐かしいなぁ...それで人が救えれるなら嬉しいが」

 

朔夜「そうだな...和人、悪いが俺は術式を展開するからバイクを運転してもらえるか??」

 

和人「あぁ、了解した。」

 

俺達は前もって調べていた病院にバイクを進めたー

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーキンジsideー

 

俺は以前、GIIIとの戦闘の時に意識的にHSSを使えるのではと思いとある奴に協力を要請していた...そしてそいつが今日、こっちに来るとのことだが...

 

??「遠山さん」

 

キンジ「いつもの固い喋りはやめろ...司波。あくまでも友達としての俺だ...一つ歳が違う位で喋りは変えないでくれ俺の方が頭悪いしな」

 

司波「......そうか...分かったよ、早速本題に入らせてもらうよ...物理的にHSSになる事は可能だ。しかし絵などの美しさでなる物では会得出来ないのだがな」

 

...やはりか...そしてその方法を俺自身は模索している.....と、この話はここまでだー

 

キンジ「ありがとう...ようやく確信できた...さて、話は変わるがこの騒ぎ...分かるか??」

 

司波「...行きますか」

 

俺達は騒ぎの主の元へ急いだー

 

ーキンジsideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

颯魔「...(はぁ、突破口さえ開かないからどうしようもないのだが...女になるか??いや、それは愚策だな...女の時の綾翔はどうなるのかが分からない以上使うわけにはいかない...ってなんだ??あの光は...)」

 

俺は先程まで攻撃していた奴の真下に大きな魔法陣があるのに気が付いた...見るからに怪しいよな...ただ単に破壊してもダメそうだが...やってみるか??...

 

俺は刹那1度辞めていた女体化をしてすぐさま奴らの真下に術式解除のルーンを放った

 

ー颯魔sideoutー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




...はい一月経ったのにも関わらずこの短さ...

そして新キャラ&新作品のクロス...さてどうなるんでしょうね(他人事)


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第七十二話 喰われた女剣士

ー颯魔sideー

 

颯魔「...ふぅ、やっと一本取ったところかしら??」

 

見ると私のルーンは消えていた...しかしそれは相手側も同じでありリボルバー型の銃を持っていた奴は驚きを隠せていない...それもそうだよな...今私がようやく気付くようなルーンの気配の低さだものね...あら??また別方向からルーンが...おや??カナさん...なるほどね

 

私はフラッシュグレネードを眼前に投げ片手で電話を見ずに操作...ここら辺はもうやり慣れててね...

 

??『ひねもすひねもすt...』

 

颯魔「ボンソワール束。私よ、颯魔よ」

 

束『颯君!?い、今私を名前で!?』

 

颯魔「会いたければ武偵校...いいかしら??三秒できなさい」

 

束『う、うん!!一瞬で行く!!』

 

...ふぅ...これでいいかしら??カナさん??っと来たか...早いわね...

 

美少女ロボット戦士ちゃんが参りますよ!!

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー達也sideー

 

音の在処を見るとそこには男が50近くいるのに対し女の方はたったの3人だった。うち1人は度重なる被弾でも受けたのか動きのバランスが少しばかり傾いていた。これではただのリンチではないのか...と思うほどに...だが女嫌いのキンジだ、男サイドに行くのだろう...と思っていた...

 

キンジ「おい、颯魔...随分と苦戦してるようだが??」

 

颯魔「...否定はしないわ...不可視の銃撃の攻略に手こずってね...」

 

...何故か女嫌いのキンジが女子と??

 

キンジ「おい、司波...とりあえずあいつらを殲滅するぞ」

 

達也「え、えぇ...武偵法に則って殺しはしないぞ」

 

颯魔「あ、ありがとうございます...今はISなんて使えないけど...それ以上の相棒で貴方達を裁くわ」

 

そうするとその女はおもむろに一つの刀を取り出した

 

颯魔「【不死の紅翼=不死鳥降臨】...【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】.....ッは!?」

 

彼女が一つ目の術(??)を唱えたとき、美しい羽と共に異様な力を感じ、二つ目を唱えたとき...明らかにその力が彼女を飲んだ...気がした...そしてその刹那彼女は声と共に座りこんでしまった.....

 

キンジ「くそっ、こんな時に飲まれるのか!?...でも.....何かが違う...」

 

達也「どういう事だ...キンジ」

 

キンジ「こいつは...あまりに刀の意思が強過ぎて、使用者...この場合の颯魔を狂気に誘ってしまう恐ろしい刀なんだ」

 

達也「ならば尚更どういう事だ...何故...颯魔とやらがこんな刀を使ってるんだ...場合によっては味方まで滅ぼすんじゃないか??」

 

キンジ「あれはな...こいつにとってちょっと特別な刀でな...時が来たら話そう」

 

そう言うとキンジは愛用のベレを持ってクイックドローをした...何を企んでる??

 

ー達也sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方その頃朔夜は...

 

朔夜「すまない和人...こいつを」

 

朔夜は携帯を出すととある電話番号を打ち込み和人に差し出した

 

朔夜「...通話していてくれ...そこと.....俺はその余裕が無いだろうから.....展開...始祖にして根源...…体内を蝕む病を...今ここで解き放て!!【幻魔撃殺】...グッ!?やはりか...」

 

和人「...つながれよ.....」

 

朔夜は額から汗を流しながらユウキの元へ向かった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




リアルに余裕ができ、久し振りに投稿することが出来ました...本当に申し訳ないです...

早速ですが次回は颯魔メインの話です...久し振りに開けて見たらどこかの超電磁砲さんなどがまた頑張っていらして...本当に皆さん凄いな...と思いましたね、はい。

番外編の話でまた颯魔がフラグを建ててしまってたようですね(笑)詳しくはどこかの超電磁砲さんの小説で

ようやく春休み...気付けば自分もここに投稿して一年が経ち、リアルの環境も恐ろしく変化していってます...今後も頑張っていきたいと思います。失踪したんじゃね??と思われた方...残念!!ちゃんと投稿しますよ!!.....はい、すみません調子乗りました...ということで次回もお楽しみに!!


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第七十三話 ファントム&リアル

さて、また知らない間にひと月経ってましたが.....こうしてしっかり投稿できる日がある事を喜び頑張っていきます.....


.....起きろ...起きろ颯魔

 

颯魔「.....ぁ...お前は...誰だ??」

 

??「俺は...お前の闇だ...」

 

颯魔「俺の...闇??」

 

闇颯魔「そうだ...狂気に飲まれたお前に近しいものがある...だがそれとはまた違った...存在としてなりうるものだ」

 

颯魔「存在として...なりうる??」

 

闇颯魔「あぁ...簡単に言えば現世にきちんと存在出来ると言えばいいか??」

 

颯魔「俺とほぼ同一の身体で存在してたのにか??」

 

闇颯魔「あぁ、そうだよな...ファントム」

 

??「えぇ、貴方は今なら現実に存在可能なものよ」

 

颯魔の目の前にふと.....新たな人影が現れた...

 

颯魔「.....お前は...誰だ??」

 

??「.....私はファントム...颯束ノ幻影の憑依物よ.....たまに貴方を蝕むこの子を止める...ストッパーの役割を担っているわ...でも何故かそれが不意に止められなくなったのよ.....」

 

闇颯魔「だとよ.....そこでだ...颯魔...お前は...分離を望むか??それとも結合を望むか??」

 

颯魔「.....分離...ねぇ.....とても面白いじゃないか」

 

颯魔はにやりと笑いそういった...そして、もう一方の颯魔もにやりと笑う.....

 

闇颯魔「だってさ、ファントム.....お前はどうしたい??」

 

ファントム「颯魔.....貴方がその選択をするとは...いいでしょう...ですが条件が...」

 

颯魔「.....条件??」

 

ファントム「えぇ.....この私を倒してごらんなさい.....二人で...倒したあかつきには貴方達を認めましょう...ですが...勝てなかったら貴方達は一生一人ですよ??」

 

颯魔「.....あぁ、それでいいよな俺」

 

闇颯魔「あぁ、もちろんさ」

 

二人は同時に颯束ノ幻影をリリースしファントムに向けた.....

 

「「...さて、俺達の剣劇をファントム.....お前はすべてかわせるか??」」

 

ファントム「...よろしい.....私も本気を出して差し上げましょう...ですから貴方達も真剣に来なさい」

 

3人の戦いは今、始まった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一方、武偵高では.....

 

颯魔「.......餓.....狼」

 

カナ「!?.....颯魔.....」

 

束「颯君.....」

 

颯魔がダラリと立ち上がり餓狼を発動させる.....

 

キンジ「.....お前ら...受け身位は取れよ」

 

不意にキンジが相手の真下に1弾...ぶち込んだ.....

 

達也「キンー」

 

達也はその行動を不思議に思って質問しようとした.....が、その刹那

 

『ボフッ』

 

??「ちょっ!?」

 

撃ち込んだ銃弾が一瞬にして膨れ上がった...そして周りにいた半数以上が巻き込まれた

 

キンジ「.....ただのエアバッグだ...まぁ、平賀さんが作ったやつだから威力は申し分ない...達也...やれ」

 

達也「.....あぁ...」

 

キンジに言われて達也が銃撃を放とうとした...その時

 

??「【一式=神通】.....っと!!」

 

不意に上空から何かが落ちてきた.....それも急降下するような勢いで

 

??「星夜さ〜ん.....危ないですよ??」

 

その声を待っていたかのように速度が急に遅くなってー

 

『ストン』

 

静かに着地した.....そしてその隣にもう一つ.....その姿は誰かに酷似するものだった.....

 

キンジ「.......颯魔!?いやでも.....」

 

.....そう、颯魔にそっくりなのである.....その理由は.....

 

星夜「ハハッ...息子に間違われるとは.....俺もまだまだ老いていないな」

 

.....そう、他でもない...颯魔の親だったからだ.....

 

星夜「さて.....うちの息子の門出の邪魔はさせないからな?」

 

??「えぇ...可愛い子供達に手は出させませんよ?」

 

.....2人の術師と剣士は敵に武器を向けそう言い放った




リアルが多忙になってきて内心失踪するのでは...とハラハラしております


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第七十四話 二人で一つ

星夜「.....閃撃【雷鳴】」

 

星夜がこうつぶやくと綾翔がパッと輝き出す.....

 

星夜「.....【月華創冥の乱舞】.....こいつはあれでも俺の子供だからさ.....手は出さないで欲しいんだよね〜...まぁ、そう言ってやめるわけないか」

 

不意に星夜はやれやれといったジェスチャーをとる

 

??「オーバークロック.....【タイムムーヴ=ダブルドライブ】!!」

 

不意に声が聞こえた刹那……何かが物凄いスピードで駆け抜けた...ように見えた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方颯魔は.....

 

颯魔「はぁ...流石だファントム.....刀本人が使用してるだけある...だがな、俺だってお前に何年世話になってると思ってる.....リーチなどの特徴ぐらい把握してんだよ、もちろんあいつもな」

 

そういい颯魔は横にいる影にアイコンタクトを送るすると影は何も言わず頷く

 

ファントム「いくら仮想空間とはいえ私もこれを今振るえるのは、最後の一回.......その一回に全力を注ぎます」

 

刹那ファントムの剣が蒼く煌めいた

 

颯魔「...ッ来るぞ......」

 

闇颯魔「分かってるさ...でも、焦ることは無い.....俺達にはアレがある」

 

影はニヤリと笑う

 

颯魔「......あぁ、アレか」

 

そういうと二人の刀は煌々と輝きそしてー

 

闇颯魔&颯魔「御影流剣技其の終【絶華繚乱=終焉】!!」

 

二人が最大限振り抜いた一撃は音速をも越えファントムを貫いた......

 

ファントム「そんな......最初から、縛る必要は...なかったと言うの?」

 

ファントムは音速をも越える斬撃を喰らってなお言葉を放った......

 

颯魔「いいや、違うね......俺がちゃんと二人の存在に気付き行動に移す...それをするまでファントム、お前は努力し続けた...だから暫くの休憩なのさ」

 

そういうと、颯魔は後ろを向いた

 

闇颯魔「悪いなファントム、今まで世話になった。これからは俺がお前と颯魔を見届ける...共に闘う者としてな」

 

するとその世界は収束した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

学生の前に突如として一つのものが舞い降りた...

 

??「あら、星夜さん?あまり本気にしてはダメですよ?」

 

星夜「うるせぇな冥蘭、わかってるんだよ」

 

星夜がそういった刹那不意に何処かから大きなオーラと歪みが生じた...

 

??「ふぅ...参ったぜ、ただこれで俺も倍の力だな」

 

??「いーや、分裂したから半減したかもだぜ?」

 

キンジ&達也「.....颯魔が二人!?」

 

そう...颯魔と闇颯魔が本当に現実で存在したのであった.....

 

颯魔「行くぞ.....相棒」

 

闇颯魔「言われなくともその気だ」

 

二人は同じ刀を抜き、こう唱えた

 

颯魔&闇颯魔「餓狼!!闇を誘えそして、闇に飲まれよ!!御影流剣技其の二十三【金襴乱舞=ミストラル】!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は刹那に抜刀し、そして消えた

 

 

 

 

 

 

 

 




……すみません、七ヶ月経ってました……勉強って忙しいものですね(今更)

次回はもっともっと早く投稿するよう努めます

と言っても新しくポケモンの小説も描きたい今日このごろ

ではまた次回で(・ω・)ノシ


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第七十五話 救いを見せるは其の命

またまた、随分と遅れてしまいました...


ー朔夜sideー

 

俺は急ぐ…1人の娘の命を救うため…

 

和人「朔夜!!繋がったぞ!!取れ!!俺はログインして出来るだけ様子を取りつつ中継する!!」

 

朔夜「あぁ…頼んだ………もしもし、七草さんか?悪い、魔力増幅装置をたのめるか!?」

 

俺は電話の声を聞き即座に誰か判断し、七草だと判断し叫んだ

 

七草「朔くん!?あなた……また、アレをする気なの!?」

 

ーアレと言うのはもちろんユウキを救うための術…そのためには魔力の凝縮が必要であり人体に凝縮は身を滅ぼすとされているので機械を介してしている……そして俺は過去にユウキの姉を同じ方法で救った…

 

しかし代償として、とある力を失った……魂の天秤のような、ものとはまた別の…症状だ

 

朔夜「俺が助けないで誰が助ける……それにこれは俺にしかできないそれとも心配してくれるかんじ?」

 

七草「ちょっと...貴方!?達也くんがいてアレを失ったのよ!?あなた一人で出来ると思ってるの!?」

 

電話越しの彼女の声がヒステリックになる...無理もないそれほど今俺がやっていることは危険なのだ

 

朔夜「分かっている!!無茶をしていることぐらい。命を代償にってわけじゃない...なら救える!!違うか!?」

 

危険を承知の行動...それゆえにどうしても声に力が篭ってしまう...

 

朔夜「荷物の運搬と同時に真由美さん!!あなたに救援を要請する!!」

 

そういい俺は刹那通話を閉じた。そしてー

 

朔夜「和人!!彼女はどうなっている!?」

 

和人に連絡を入れる...

 

和人「ユウキはまだ大丈夫だ」

 

朔夜「ありがとう.....さて俺もやるべき事をする。」

 

そういい連絡をやめ、魔力を増幅しだした

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー真由美sideー

 

私は盛大に迷っている、無論理由は魔力増幅装置についてである。彼が必要としている理由はよく分かる、分かるだけに許可したいという自分の心がいる.....しかし、しかしながら術者の命がかかるとなれば.....まして彼が対象ならば.....必然的に止めたくなるのがもう一人の私の心である。

 

??「ならばお前が直々にサポートすればいい」

 

それは私の背後から聞こえた声...その声を私は知っている。いや、普段から聞き慣れている。そう、それはー

 

??「ほれ、鍵だ。生徒会は私に任せてお前はお前のやりたいことをしろ...普段無理してるんだから」

 

真由美「ま、摩莉!?」

 

摩莉.....そう、渡辺摩莉である...

 

摩莉「司波でダメならお前しかいないだろ?」

 

真由美「.......大丈夫かしら...」

 

摩莉「大丈夫さ、それに.....」

 

摩莉は意味深なタメを加えこう言った

 

摩莉「それに、人を思う心があればどんなものでも出来る。」

 

真由美「.....分かったわ、その言葉を信じて頑張るわ」

 

かくして、私は彼のいる病院へ行ったのであった。

 

ー真由美sideoutー

 

 




皆さんの小説や、pixivとかの小説を見ているとやはり物語はいいものだなと思いつつ自分のモチベーションにも繋げたいと思っております...

やりたいことが多すぎてあまり出来ませんが今後ともよろしくお願いします!!


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第七十六話 幻影のミストラル

やっぱりムラが多い更新なんですよね...すみませんm(_ _)m


それは刹那の出来事だった

 

闇颯魔&颯魔「....(スチャッ)」

 

??「ぐわぁぁぁぁあ!!」

 

それまで50はいた軍勢が一気に宙を舞っていた...そして2人は宙を見て言い放つ

 

颯魔「いい加減ー」闇颯魔「ー姿を現したらどうだ?」二人「十六夜リリィ、十六夜詩音、一宮藍那」

 

そういうと、一瞬の間を置いて現像したのは方舟のようなものに仁王立ちしている三人であった

 

三人「やっぱりマインドコントロールしてもあの程度じゃ使えないようね」

 

そう、彼らはマインドコントロールによって攻撃をしていたのだ

 

颯魔「...」

 

詩音「どうした?正義の味方さんはマインドコントロールにお怒りか?.....って朔夜居ないじゃん帰ろ」

 

闇颯魔「ハン。こいつがそんなちゃちな事で怒るんじゃねぇよ。こいつが怒っているのはな」

 

颯魔「海羽になにかしてないだろうな?」

 

闇颯魔「.....ただ単なるシスコンなんだよ、こいつ」

 

颯魔「海羽は妹ではない!!」

 

星夜「いや、御影家の長女だぞ?」

 

2人の会話に茶々を入れるが如く唐突に告げた

 

颯魔「.......」

 

闇颯魔「ハァァァーーーーーンwwwwwwだってよ〜颯魔くーんww」

 

颯魔「.....ようやく分かったぜ、謎が」

 

闇颯魔「.....おせぇよ馬鹿」

 

二人は背を互いに預け空の方舟に剣を向けてこう告げた

 

颯魔「ここから先...いっぺんたりとも妹に触れさせはしない!!」

 

闇颯魔「俺は.....闇の部分といえどお前らを叩き切る権利はあるんでな.....」

 

詩音「ハン!そうかよ.....やっとやる気になりやがったか...なら、来い!!お前らふたりで1人ずつ相手になってやるよ」

 

リリィ「そうですわね、こんな奴ら私達の底辺にも及びませんもの」

 

藍那「これで颯魔様の許嫁確定に...!!」

 

それに対し二人はー

 

颯魔「いいや、俺達2人で」闇颯魔「三人相手してやるよ。むしろ1人の方がやりにくいんでな」

 

詩音「大口叩くのも今のうちだぜ...さて、別れの挨拶でもしておきな!!」

 

そういうと、3人は中に入った...

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

星夜「颯魔」

 

星夜...颯魔の父親は聞いた

 

星夜「お前は海羽以外に弟がいるのを知っているか?」

 

颯魔「は?こいつじゃなくて?」

 

闇颯魔「いや、俺はちげぇだろ」

 

星夜「いや.....弟というのは.....」

 

星夜は気まずそうにする

 

颯魔「どうしたんだよ.....親父」

 

星夜「その...ウヴン!その弟はな...朔夜なんだ」

 

二人「.......はぁぁぁぁ!?」

 

この時、颯魔と闇颯魔は人生最大級の大声を出し驚いた

 

 

 

 

 

 

 

 



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第七十七話 救いの紫鉱石 詠唱の果てに

お久しぶりです


ー朔夜sideー

 

真由美「朔夜君!!」

 

しばらくしてとある病室に真由美が来た。それはそれは迅速で相当な速さではあったが、それでも時間が足りなかった

 

朔夜「時間がない...やむを得ん。コレを半分使ってでもやるぞ」

 

そういい朔夜は紫鉱石を取り出し右手で出血するように握りしめた

 

朔夜「魔力は全て凝縮した.....あとは解放だ...先輩!!装置に魔力を貯めさせて!!」

 

朔夜がそう指示したのは理由がありそれは

 

 

"魔力の保有には限度があるからだ"

 

朔夜は急ぐ.....もう時間がない!!

 

ー朔夜sideoutー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

颯魔「...親父...それって本当か?」

 

星夜「そうだが?」

 

キンジ「...悪いが颯魔、朔夜は気付いてたぞ」

 

達也「僕達も朔夜さんに言われてましたよ」

 

颯魔「.....は?なんであいつ俺に言わなかったの?」

 

??「私が言わないでって言ったんです」

 

不意に後ろから声がする、振り返るとー

 

闇颯魔「海羽じゃねぇか」

 

颯魔「海羽?」

 

星夜と冥蘭の間に海羽がいた

 

海羽「お父さんに言われてたんですよ〜」

 

颯魔「え??なんで??」

 

驚きの余り語彙力皆無な発言をする彼に父はー

 

星夜「黙っといた方が面白いじゃん」

 

さも当然そうに言われ颯魔は

 

「何この親父.....もっと理由らしいものならあるだろ.....」

 

と、ため息混じりで言い放つ

 

闇颯魔「お前とよく似てんじゃん。良かったな」

 

颯魔「いや、おれこんな質悪くないだろ」

 

彼がそういった瞬間どこからともなく

 

????「「いや、颯魔(君)はタチ悪いでしょ」」

 

颯魔「げぇ...束達...それは酷くないっすか?」

 

カナ「当たり前のことを言っただけよ?」

 

束「颯君、私たちにしたことを思い出せば分かるよ」

 

颯魔「ウッソだろお前...」

 

.....一応言っておこう...これでも最終決戦手前なのである。

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜は血が滴りながらも握るその右腕をユウキの胸の上に掲げた。

 

ー盟約に従え、我は命を援者ー

 

ー信仰の加護よ、其の御大に導きあれー

 

ー我は全てを導く善でありー

 

ー我は全ては救えぬ悪であるー

 

真由美「朔夜君!!何をしてるの!?」

 

詠唱が重なる事に朔夜の腕から血がさらに滴る

 

和人「すまない!!あいつは集中している!!意味が無いぞ!!」

 

ー然れど祖の導きに従いー

 

ー生きとし生けるもの、守れる限り守って見せようー

 

ー晩鐘の導きあるものに、少しばかりの安寧をー

 

ー導きなきものに、永劫の安らぎをー

 

ー紫鉱石よ、我に祖の導きを示せー

 

魔晄炉より朔夜の体に流れ込む魔道の量が膨大で朔夜の口から血が流れ出す

 

真由美「朔夜君!!朔夜君!!」

 

真由美が身体を揺するが彼は詠唱を止めない

 

ー剣と魔と血よ、同化し我が身に宿れー

 

ー往く末に希あれ、在りし日に栄光あれー

 

ーその命に...我は身を以て従いー

 

ーその命を...身を以て救おうー

 

ーならば、我が身に意味は要らずー

 

ーこの身体は、救済の果てに在る!!ー

 

詠唱を終えた刹那、アメジストと彼の血が同化し輝きユウキの身に入って行った...

 

 

 

 

しばらくして朔夜が唐突に自分の片方の瞳を手で塞いだ

 

和人「どうした?」

 

朔夜「詠唱に体力を相当割いたから...ISを頼った自動回復で少し補ってなんとか立っていられるようにした」

 

真由美「...嘘でしょ?」

 

和人「何があった?」

 

和人が聞いた。それに対し真由美はこう返答した

 

真由美「彼の肉体の二割が破壊され、血の一割が無くなっている...」

 

和人「何!?」

 

朔夜「...今回はその程度で済んだか...でもそれだけ削れても体が堕ちないとなると相当自動回復が凄いな...」

 

そう言うと朔夜は真由美の方を向いてー

 

朔夜「真由美さん...俺は兄を援護してきます.....終わったら、少しあなたの時間を借りますね」

 

真由美「えっ!?それって.....」

 

朔夜「それじゃぁ行ってくる。和人、ユウキの様子を見てやってくれ」

 

和人「あぁ、任せろ」

 

真由美「ちょっと!!」

 

真由美は止めても意味が無いと分かっていたがつい言ってしまった

 

朔夜「まぁ、任せとけって...行くぞ、システムオールグリーン 駆けよスターデッドReady...GO!!」

 

刹那朔夜は舞っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideoutー




これまで更新があまりに遅かったのですが私生活に落ち着きが生まれたのでない知恵を振り絞って頑張って投稿していきたいと思います


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第七十八話 動き出す運命

新年明けましておめでとうございます(激遅)




ー颯魔sideー

 

颯魔「それじゃあ...遣り合ってくる」

 

颯魔の声に束、カナ、萌蘭、海羽はうなづいた。そしてー

 

星夜「あぁ、死力を尽くすがいい...あと、こいつを使え」

 

星夜は持ってきた刀を差し出した

 

颯魔「これは.....?」

 

星夜「【緋想天嵐刀 綾翔】本職の刀だ...持ってみろ」

 

そういわれ、持った時ー

 

【承認開始ーー当代御影 綾翔と承認。リンクします】

 

颯魔「な、なんだ!?」

 

星夜「これで襲名だ。あとは首尾よく片をつけるのみ...やってこい。お前なら出来る、私の子だしな」

 

颯魔「...そうか、分かった.....相棒」

 

闇颯魔「なんだよ」

 

颯魔「これ、複製できる?」

 

闇颯魔「は?馬鹿じゃね?」

 

それももっとも。かの刀は当代の綾翔とリンクする唯一の刀であるからだ...

 

星夜「概念さえ捻じれば行けるんじゃないか?」

 

...そう、そういう概念だからだ...

 

闇颯魔「は?お前ら揃って馬鹿じゃね?...まぁいいけど」

 

そういい、颯魔から刀を受け取ってー

 

闇颯魔「【複製=偽像】...開始。おい、もう行くぞ」

 

颯魔「はいはい。んじゃ、行ってくる。」

 

そういい二人は招待された方舟の中へ向かった

 

ー颯魔sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

上空に昇るとそこには明らかおかしな方舟が見えた。

 

朔夜「おい、あれは?」

 

スターデッドに問う。

 

スター「分かりません...ですが中に颯魔さんと...もう1人颯魔さんらしき人が...」

 

朔夜「颯魔...らしき?」

 

スターデッドの答えを聞き朔夜は考えつつその方舟の元へ向かっていく...

 

そこには胸に煌めくネックレス、そしてリンクするリストバンドがあった...

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー真由美sideー

 

朔夜くんが行ってしまった...何も言わせてはくれなかった。けれどー

 

『貴女の時間を借りますね。』

 

ーそう、彼は言った。意味が分からなかった...それでもどこかでは分かっていたし、不意に胸が熱くなった...気がした

 

真由美「...なに...これ...」

 

胸ポケットにしまっておいた、ペンダントが蒼く煌めいていた。

 

『...これ、受け取ってくれ。きっと君を守るから』

 

これは朔夜くんとのお揃いのペンダントだった。これまでも何度か煌めき私を導いてくれた...でも煌めく色はこれまでと違う。何かをマルチスコープで察知した...

 

真由美「これは...方舟?」

 

上空にある方舟が見え更に...

 

真由美「朔夜くん...!?」

 

見慣れないロボットのようなものを身にまとった朔夜がいた。

 

朔夜『キンジ!!颯魔はどこ行きやがった!!.......っ...俺も上から援護する。達也!!俺のCADは調整済みか?.....分かった、合図が来たら思いっきり上に送ってくれ!!静刃!!上の方舟に5人いるか?.....そうか、ありがとう。当麻!!お前らはしっかり集まっとけ!!』

 

朔夜.....くん?

 

私は見たことのない彼の表情と今年成績トップで入ってくる予定の名前...更に彼の口から出た俺のCAD...それで頭がいっぱいになった

 

和人「...朔夜が心配なら東京武偵高校に行けばいい」

 

その言葉を聞いた刹那...私は無意識の内に駆け出してしまった。

 

ー真由美sideoutー

 

 



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第七十九話 因縁 意思の交錯

ムラが激しい人間ですね...確定です。


ー朔夜sideー

 

朔夜「シルバー、もうそろそろだ。」

 

達也『仮にも隠してるんですからその名を呼ばないでほしいのだが...』

 

朔夜はいつもの癖でつい、そう呼んでしまった

 

朔夜「悪い悪い、気をつけるよ」

 

達也『全く反省してないですよね.....飛ばしますよ』

 

そう言われ、朔夜はー

 

「やっぱりバレたか」

 

ーこう返す他なかった

 

達也『3』

 

ーそろそろだ、俺も覚悟を決めようー

 

達也『2』

 

ーありがとう、みんなー

 

朔夜は今まで会った キンジ 理子 美咲 香澄 真姫 静刃 キリコ 咲夜 イレギュラーズのメンツ キキ ライカ ティフォン 和人 詩乃 達也が自然と頭によぎっていた...最後に朧気な昔を見た.....気がした。

 

達也『1』

 

ー父さん、母さん、兄貴、海羽...ようやく俺はー

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

星夜『...すまない、こいつを頼むよ。』

 

弘一『.....あぁ。七草の名にかけて朔夜君は匿おう。』

 

星夜『あと一つ』

 

弘一『...なんだね。これ以上頼むことなんてあるのか?』

 

弘一...七草弘一の質問に星夜は苦笑を浮かべて答えた

 

星夜『いいや、頼みじゃないんだ。君の娘の〜...真由美ちゃんだったか?』

 

弘一『真由美がどうした?』

 

きっと不吉なことを言われる。過去の経験談で分かっていた弘一だったがー

星夜『まぁ悪い話じゃない...』

ーこの一言で毎回止められているのも事実だった。

 

星夜『真由美ちゃん、うちのマセガキに惚れてやがるぜ』

 

...そう、爆弾が落とされることも知っていながら。

 

弘一『.........は?』

 

星夜に落とされた爆弾はあまりにも唐突で大き過ぎた

 

星夜『ははは、外見てみろよ...あの二人仲良さそうに...』

 

 

真由美『朔夜くんなんて嫌いだもん!!』

 

 

弘一『.....そうは思えないんだが?』

 

星夜『まぁまぁ、もうちょっと見ていようぜ』

 

 

 

朔夜『えー...どうして?』

 

真由美『だって、私のことからかってくるもん...』

 

朔夜『からかってないよ?』

 

真由美『からかってる!!』

 

朔夜『なんて言って...?』

 

真由美『真由の.....どんな...顔...も...可愛い...って』

 

朔夜『え?真由様の顔ならどんな顔でも好きだし可愛いよ?』

 

真由美『ッ〜〜〜〜!!!!』

 

 

 

星夜『.....な?完全に奴の毒牙に蝕まれてるが?』

 

弘一『...っ...いくら君の子供とはいえ、真由美を渡すわけにはいかない。』

 

星夜『なら、どうする気だ?』

 

弘一『うむ.....真由美の執事として採用する。君の子供だ、きっと役にはたってくれるだろう。』

 

星夜『当たり前だろう?なんせ俺とメイちゃんの子供だしな。ただ、メイちゃんによく似てかかなりロマンチストなんだよなぁ...』

 

弘一『まだ、君の予言が当たるとは言っていない』

 

星夜『そうだな。でも、俺の推測はかなり当たるんだぜ?』

 

弘一『メイさん譲りの推測か...ありがたく参考にするよ。』

 

星夜『あぁ、またな。』

 

そういい星夜は七草家を出ていった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「スターデッド、コードS 00!!出し惜しみは一切無しだ...一気にブーストかけるぞ!!」

 

スター『了解、行きます!!』

 

そう言うとスターデッドの機体の色と朔夜の瞳が同調するように蒼と白の綺麗なコントラストと化した

 

達也『0』

 

達也の声と同時にひとつのCADが宙を舞った

 

それを空を駆ける流星のように通っていった

 

達也『これは試作品だ。燃費は保証しないが威力と速度は保証しよう』

 

朔夜「分かった、ありがとう」

 

達也『ちなみに名前は【天眼弓 レナーテ】矢を番えるわけじゃなく、音を番えるものだ。』

 

朔夜「そうか、使ってみるよ...後」

 

達也『なんだ?』

 

朔夜「この戦いに手助けはいらない。俺たちの清算だ、俺達が始末する。」

 

達也『分かっている、さっさと行け』

 

その言葉を聞き朔夜はまた、急加速して行った

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

方舟の中を歩いていく...無装飾の外側とはうって変わり中はホテルを思わせる内装だった。更に歩みを進めていくとー

 

ーガクンー

 

ー...とうとう上昇しだした模様だ...という事はー

 

詩音「ハロー、御影 颯魔?」

 

闇颯魔「...俺もいるんだが?」

 

詩音「贋作の贋作を意識する必要はないでしょ?」

 

闇颯魔「ぐっ.....」

 

颯魔「さっさと終わらせますか...」

 

颯魔がこういったとき、不意に詩音が右手を突き出した

 

詩音「待ちなさい、朔夜様が来ましたわ」

 

上を指さすとそこにはスターデッドに乗った弓を持っている朔夜がいた。

 

朔夜「...わざわざ俺のことを様で呼ぶな...撃つぞ」

 

そういった朔夜は既に矢を番えていた

 

朔夜「ようやく思い出したよ...あん時は悪かったな。十六夜の家で世話になっていた時のことが欠落していてな...あの日の続きをしようか.....詩音」

 

言い切った刹那番えられていた矢が放たれる

 

朔夜「FABS...Fast Action Brake Shooting.....」

 

あちらの方は任せた方が良さそうだ......ならー

 

颯魔「そろそろ始めようか...終わりの始まりの戦いを....弟の尻拭いぐらいはしてやる。全力でかかってきやがれ...十六夜リリィ」

 

リリィ「油断しすぎではありませんか?」

 

背後から来た槍を後に携えていた刀でいなし言い放った。

 

闇颯魔「...俺は....藍那ちゃんとか...」

 

藍那「はい、行きますよ?」

 

既に彼女は戦闘態勢が整っていた

 

闇颯魔「やめてくれよ?俺は戦いたくは無いんだ。お茶でもしていたい気分なの...にっ!?」

 

言い切る前に斬られかけた。

 

闇颯魔「交渉決裂...まぁ、知ってたけどね...これを終えて二人でお茶するか。」

 

闇はため息混じりで呟いた。

 

朔夜「.....音を紡げ...マーティア!!」

 

朔夜がマーティアと言った時今まで弓であったものが突如として形を変えた、ブレスレットの輝きと同時に。

 

朔夜「始めよう。あの日の続きを...ようやく終わりを見いだせる...長い戦いだったけど.....そこそこ楽しかったぜ!!詩音ッ!!」

 

詩音「私も.....楽しかったです!!朔夜様ァァ!!」

 

二人はぶつかり合った。

 

 

ー俺も行こう。覚悟はもう決まっている。思えばコイツとの因縁はなかった訳では無い...むしろこの3人の中では一番濃いものだった。

 

颯魔(束と出会った時.....いじめていた、そして俺を斬りつけたのは他でもない奴だった...だから...ー)

 

颯魔「あの日のお返し...受け取りやがれ!!行け!!ラグナロク!!」

 

ー颯魔sideoutー

 

 




ようやくタイトル回収しだしてますね...


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第八十話 因縁と記憶

ー真由美sideー

 

マルチスコープで見えた光景はまっさらな一高の制服を身に纏った謎の男が上空に何かを放ちそれを朔夜くんが受け取ったものだった。

 

??『天眼弓 レナーテ』

 

その言葉を聞いた朔夜くんは不敵な笑みを浮かべ方舟の中へ入っていった.....そこで私のマルチスコープが不意に効力を失った

 

真由美「...あれは...」

 

最後に見たモノ...朔夜くんが手にした武器にはG7とだけ書かれていた

 

真由美「何故、G7の...それも試作品が...一介の高校生の手に...??」

 

製作者?そんなこと...ありえるわけが...

 

ーその時...不意に朔夜くんの言葉がよぎったー

 

朔夜『.....もしかしたら世界一とも謳われるクリエイターは案外普通の人なのかもな』

 

真由美「...っ.....それって...彼のことを言っていたの?」

 

真由美は弓型のCADを投げた男をマルチスコープで視認した

 

 

ー真由美sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「音を紡げ...マーティア!!」

 

嗚呼...これだよ...浮遊して一方的に奴を俯瞰する。忘却の彼方に...記憶の片隅にしまっていたはじめての稽古...それは

 

詩音「上手くなりましたね...距離のとり方」

 

...相手との距離のとり方。元々表で戦う人間でなかった俺は十六夜の当主...詩音とリリィの親父に教わった最初で最後の事だった。

 

朔夜「あぁ。これだけだったな...お前の親父さんに教わったことは」

 

当主に教わったは何度もあったし色々あった...けど習得したのは...いや、当主が習得させようとしたのは距離の詰め方ではなく、距離のとり方だった。

 

朔夜「何故あの時教えてくれたのが距離のとり方だったのか...何度も聞いた。答えはいつもひとつ」

 

二人「それが、お前に欠けていてそれでも一番必要なものだからだ」

 

朔夜「...あの時は.....いや少し前まで分からなかったしましては、記憶のどこかにしまっていた。でも今なら分かる、それはー」

 

詩音はここまで来てハッとする...

 

詩音「朔夜様...いや朔兄の本当のスタイルは、ガン・エッジではなく」

 

そこまで言った詩音の言葉を奪いー

 

朔夜「そう、俺の本当のメインスタイル、ウェポンはこれだったってこと...さっ!!」

 

言い切ると同時に番えていた矢を放つ...

 

ーガキン!!ー

 

もちろん、弾かれると知ってはいたが

 

朔夜「さぁ、俺達は降りるとしよう」

 

詩音「えぇ、私たちの戦いに舟は合いませんからね」

 

俺達はそう言うとISを起動し飛行する

 

 

...口が裂けても言えないが俺は、分かる...この状況を一番楽しんでいるのは詩音ではないしリリィでもない...俺、だということを

 

そしてひとつの建物を指さす

 

朔夜「やっぱり俺達の戦いといえば...ここだよなぁ!!」

 

更に二本矢を穿ち飛行の速度をあげる

 

詩音「もちろんです、私たちは...ここから始まりましたから!!」

 

矢を見ないで避け俺に合わせ加速した

 

場所は...そう、とある建物の屋上。そこには...十六夜ビル、とだけ書かれていた

 

ー朔夜sideoutー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー颯魔sideー

 

颯魔「やっと思い出したよ...まさかトリガーが一年分の記憶だったとはな...」

 

目の前のリリィを見据える...

 

リリィ「あら?今まで忘れていたの?悲しむわよ?あの娘」

 

あの娘...束のことだろう

 

颯魔「うるせぇよ...お前に背中からバッサリいかれてそれどころじゃなかったんだよ」

 

リリィ「それは理由にはならないのではなくて?」

 

颯魔「...お前が言うな...」

 

事実だからこそ、強く出れない...このままだと奴の思惑に嵌るぞ.....

 

リリィ「まぁいいわ...あの時は闇討ち紛いなことして悪かったわ」

 

颯魔「.....気にしてない、あん時は弱かった。ただそれだけだ。」

 

リリィ「朔夜に免じて殺しはしないわ。その代わり、全力で来なさい。来ないなら殺すわよ?」

 

リリィは敢えて挑発でもしているような口ぶりだ。

 

颯魔「もとよりそのつもりだ...だが、殺しはしないなどと甘く見られては困るな。俺が殺しに行くんだから、お前も全力で殺しに来い。あの日のお返しをするんだ、それ相応の覚悟を持ってもらおう!!」

 

言い切った刹那ラグナロクがほんの少しだけ赤熱化する...それを見たリリィはリーチの外へ逃げようとする...がー

 

颯魔「おいおい、どこを見てる。そのままだと堕ちるぞ」

 

リリィ「!?」

 

ー前方にいたはずの颯魔が消え、背後を取られてしまったのだ。

 

颯魔「ドッキング...行くぞコンバット!!御影流剣技其の十【氷炎一体=コールドフレア】!!」

 

リリィはバックステップで回避を試みた...が僅かに足りず服を爆風が掠める

 

リリィ「ただの影が...どうしてこんな力を!?」

 

颯魔「俺は当代御影 綾翔...いや本名は違うな」

 

リリィ「違う...ですって?」

 

颯魔「あぁ、ただの影じゃねぇんだよ。神の影で神影...そう、俺は神影 颯魔...鬼神の成れの果てだ。」

 

リリィ「でも、この剣はもう使えそうにもないけど?」

 

コンバットは紅く染まり、しばらくはまともに使えそうにもなかった。

 

颯魔「あぁ、そうだな...でも俺の獲物はー」

 

スッ...と本来の獲物を出す

 

颯魔「【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】...今ならこいつは使えるさそして...当代御影綾翔のみが許されたこの剣...【緋想天嵐刀=綾翔】さぁ...賽は投げられた。後は...」

 

リリィ「えぇ...運命に身を任せるのみ!!」

 

二人は全速力で衝突した

 

ー颯魔sideoutー

 



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第八十一話 静かすぎる幕切れ あの日の続き

ー朔夜sideー

 

屋上...それは俺と詩音が鍛練を積み重ねた場所だ。何故?と聞かれても答えられない。自然と歩みを進めたのが他でもないここだったからというものだけだ。

 

ー鍛練ーと聞いて楽しいと解釈する人などいないと思っている.....が俺はこの文字を間違いなく楽し...いや、愉しんでいる。生まれながらの戦闘狂なのか?いや、それならそもそも弓を取り出す意味が分からない。遊びなのか?いや、そんな生温いものがこの鍛錬ではない。ならー

 

詩音「...懐かしいですね...生死の狭間の中で戦った...あの日々を」

 

朔夜「...愉しかったさ。必ず帰ってこれる...そう分かっていてもあの時ここでやった体験は、嫌でも距離のとり方を学ばされた。自然の事象、化学的作用それらを一切無に帰したあの空間。好奇心を擽られる最高の時間だったよ...」

 

ーただの好奇心が人をここまで動かし運命まで捻じ曲げることになろうとは、本当に何とも面白いものだー

 

詩音「.....」

 

朔夜「なんだ急にー」

 

ー黙り込んで...とまでは言葉が出ず、ふと

 

ーガチャッー

 

詩音の後ろにあるドアが開く

 

朔夜「.....当主...」

 

詩音「お父.....様」

 

俺達はそれぞれの反応をする

 

それに対し

 

??「やぁ二人とも...この2年の間...何をしていたんだい?」

 

着物に袖を通している男...十六夜家の当主は優しく柔らかく俺達に聞く

 

朔夜「.....何をしていた?」

 

詩音「私は...朔夜様を...ずっと」

 

俺達はそれぞれの答えを...いや、俺は闇に溶けるような脆い答えだった。

 

朔夜「...ただひたすら強くなるために...学校を転々としていた。詩音が途中何度もけしかけてくるから応戦を...応戦.....なのか?」

 

一度はしっかり言えた。だが、二度その言葉を紡ぐことは叶わなかった。なぜならー

 

朔夜「...あれは...応戦じゃない。ただ、じゃれていただけだ...殺す気は無い、それに俺達ー」

 

詩音「...それぞれが呼応して、息を合わせるだけ.....だった気が...し.....ます」

 

??「悪かったね。私は試していたんだよ」

 

ー試していたんだよー

 

朔夜「.....はい?」

 

不意に言われた言葉に訳が分からなくなる...それは詩音もだった。

 

詩音「私たちを.....試していた?」

 

??「あぁ、君たちの仲を試していたんだよ...でも良かった。これからも...いや、これからか」

 

朔夜「.....一体、どんな話を...」

 

??「簡単な話さ、これからの任務を君たちに任せるために今代の当主を君たち二人...にしようと思っていたんだ。」

 

詩音「」

 

詩音はあまりの衝撃に固まってしまっている。それもそうだ今まで表面はおろか、秘密裏にもそのような事が起こる噂など一縷にもなかったことだ

 

??「うむ...当主名は...朔音...朔詩...詩朔.....詩夜...よし、詩夜だ!!」

 

朔夜「あ、あの...」

 

??「ん?なんだい?」

 

...当主はどうやら俺達の抱えてる問題を理解してないようだー

 

朔夜「...俺達、紛いなりにもついさっきまで殺しあっていた仲なんですよ!?」

 

朔夜の至極当然な反論もー

 

??「だからどうしたんだい?昨日の敵は今日の友...とも言うじゃないか」

 

なっ...とは出なかったが反論が出なかった。もう、俺の負けであるのはこの状況からすれば明白なものだった。

 

??「さて、何から話そうか」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

当主の言った内容はこうだ。

 

ーまず俺たちは実の兄妹ではないー これは知っていた。

 

ー次に俺...いや十六夜家は長くにわたり七草の傘下にあり、御影星夜...父さんと七草弘一という人によって七草真由美の使用人だったーこれは初耳だそもそも幼年期に会ったことなんてあったか?

 

ーそして、当主の件。俺が高校に進学する前に上がっていた話だったが、養子が当主になることを嫌がっていた祖父によって今の妥協案が出されていたーさっきまで知るよしもなかったものだし、この件については詩音も知らなかったものだった。

 

ー最後に、詩音とリリィにはたまには顔を出せとだけ伝えてこいといっていた。戦いになるようなことはありえないと思っていた我々の不手際だ、申し訳ない...とー

 

朔夜「...納得はいった」

 

??「そうか、なら当主になってくれるかい?」

 

それの答えはもちろんYESだ。これで戦いを終わらせれるなら願ってもいないことだ。だがー

 

朔夜「だが、条件が幾つかある...それを当主、星那さんが呑んでくれたら喜んで引き受けよう」

 

星那「あぁ、なんだい?」

 

朔夜「一つ、当主としての会議は詩音が出席すること。二つ、事務は詩音で肉体労働は俺。三つ、二つ目の条件で出した仕事でも汚れ仕事になるようならすべて俺にさせること。最後に...」

 

星那「.....」

 

当主はじっとこちらを見つめる...したいことはこれだ

 

朔夜「一度だ、最後の一度でいい。詩音と戦わせてくれ...このまま終わりは理解しても納得出来ん」

 

星那「そんなことか、兄妹喧嘩らしく気が済むまでやりなさい。しかし、やりすぎはこちらが止めるよ」

 

朔夜「ありがとう...それでいいよな詩音」

 

詩音「はい...でも最後ではありません、これから何度もやるんです」

 

詩音は拳を揚げて言った

 

それに俺は苦笑するだけで少しだけ距離をとった

 

ー朔夜sideoutー



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第八十二話 思い出の続き

ー闇颯魔sideー

 

一宮藍那の攻撃は一見軽い攻撃の応酬に見える。だが全く違う、一撃の重さはインチキレベルに重くはない...が早さ、読めない捌き、そして狙う位置の正確さだ

 

闇颯魔「チッ...どこで身につけやがった...淑女にはこんなの.....必要ねぇっての!!」

 

首元を突く一撃を刀身でいなし、下段払いを撃つ...も放つ頃にはもう姿は後方にあった。早いのだ、一撃を与える隙もない完全にペースが持っていかれている...引き込まねば

 

藍那「贋作を早く倒してあの人の所へ行くのです!!」

 

速さの理由は信念の強さか?いや、そんなもので強くなられたらこっちが困るっての。何も無い状態なのに、何に信念を燃やせばいいのやら...

 

闇颯魔「一閃...フッ!!」

 

横薙ぎに切り払い攻撃による無敵空間を創り出す...ったくどいつもこいつも偽物呼ばわりとはねぇ...本当に——

 

闇颯魔「...お前には気づいて欲しかったぜ」

 

藍那「え?」

 

闇颯魔「いんや...ただの独り言さ」

 

会話する最中でも攻撃の手は休まれない、必然的にこちらの防御も手厚くそして攻撃ができない.....完全に奴に飲まれている。

 

藍那「貴方も...随分と懐かしい技しか使いませんのね!!」

 

...懐かしい技...悔しいけど俺は少ししか教わってねぇんだよ、なぜなら——

 

闇颯魔「自分で封印していたからな...あいつが...よ!!」

 

縦に三回踏み込みを入れて距離を詰めるそして——

 

闇颯魔「転回...落楼!!」

 

放つは下段、鋭い一撃で...

 

闇颯魔「捉える!!」

 

当たる...僅か寸前

 

藍那「甘いわ!!」

 

ザッ!!と後方に逃げられる...が

 

闇颯魔「その言葉...そっくり返させてもらう!!」

 

逃げられる先...もう一度踏み込みを入れる。だが、それでも届かない...それがわかったのか不敵な笑みを浮かべられる...届かぬのは知ってる。だからこそ——

 

闇颯魔「...転ッ!!回ッ!!」

 

刀を投げ穿つ...避けられ藍那の後ろへ飛んでいくのを見て——

 

闇颯魔「今だ!!落楼!!.....楼閣よ、落ちろ!!」

 

藍那の背後...刀に瞬間移動を仕掛ける。背後を取り一閃を加えるチャンスだ

 

闇颯魔「その意識...貰い受ける!!」

 

取った...意識を狩りとる一撃を後から加えて終わった...そう思った刹那藍那の姿が消えていた

 

闇颯魔「...ナニッ!?」

 

判断が数瞬遅れた気配は前のまま...なのに斬った感覚が無かった。何故だ...!?

 

藍那「天迷...水面。あまり私を舐めないで」

 

...直後藍那が前方に再び現れる。もちろん無傷のままで

 

闇颯魔「...しっかし、チートかよ...やっと背後をとったと思ったが甘すぎたか。厄介極まりないもんだ。だが.....昔とある人が言っていた。ものにはすべて綻びが存在する。綻びを崩せばもちろん大きな穴となる。欠陥だらけになりゃ少しは戦えるってもんだろ。」

 

すぐさま飛び出し

 

闇颯魔「閃舞奏曲 無常に消えろ!!」

 

 

狙うは心臓をやや外した位置。刀で突く...避けられるがそのまま横にひと薙ぎ、もちろん当たれば致命傷は免れない...

 

ザッ!!...これには流石に危機感を覚えたのかバックステップの距離がやや伸びる...つまり着地までに隙が現れる。そこに——

 

闇颯魔「共に踊れ。ワルツと共にッ!!」

 

即座につめて刀で突く...と見せかけ

 

闇颯魔「蹴り貫がつ!!」

 

藍那「!?」

 

ーガガガッ!!ー と水下部分を抉るような蹴りをみまう...今まで刀一本で攻撃していたため一瞬だけ戸惑いが起こる。その迷いが一撃を受けるきっかけとなる

 

 

 

 

 

放った技は 【閃舞 迅風】これといって風により舞う蹴りではない。そもそもルーンや魔術は俺の管轄外だしな。この技は一瞬にして相手の懐へ距離を詰め蹴りで相手を貫く。単純ではあるが極限まで磨き上げたこの一撃、見た事のない藍那には避けられるはずもなく——

 

藍那「ぐっ.....はっ!」ドスッ

 

受け身を取れずその場に突っ伏してしまう。蹴りで臓器に直にダメージを受け、さらにそこに衝撃が加わりダメージが加速する...

 

藍那「初対面の人...それも普通の女の子に蹴りを入れるかしら?」

 

闇颯魔「おいおい、勘弁してくれ。前提が間違ってるさ、普通女の子に...って、なかなかおかしなことを言ってくれる」

 

まぁ、もっとも...訂正したい部分は違うんだが。あからさまに神経を逆撫でする発言も無傷なら素っ気なく返されるものだが今は違う。逆上すれば行動は単一化し、読みにくい捌きを判断できるようになる...とふんだ

 

藍那「貴方...とっても失礼ね!!」

 

予想は的中。今まで変速的な斬撃であったが今は直線的な剣筋だ。これなら読める...速さも同じなら

 

藍那「刺し貫く!!」

 

今までの倍近い速度で距離を詰められる...今までと段違いの速度に今度は俺が奴の行動に惑う。結果——

 

ーサクッー あまりに軽い音だった。直前まで心臓を貫くはずの一撃が俺が偶然後ろにあった何かに躓くことで少しだけ俺の姿勢がズレて

 

闇颯魔「...チッ、動かねぇか。」

 

左腕を掠める...しかし、余程の業物なのか掠めただけで左腕は動かなくなってしまった

 

闇颯魔「いい刀だ。精々出血で事が済むものかと思っていたのだが...」

 

藍那「運がそっちに傾いたみたいね」

 

闇颯魔「あぁ、それには全くもって同意するね。仕留められるはずが腕一本で済んだ...僥倖だね。」

 

藍那「まだやるの?」

 

腕を失った以上勝てる見込みはさっきより下がっただろう。だが——

 

闇颯魔「腕一本失う如き、覚悟している。さぁ...そろそろ再開と行こうか」

 

——勝てる見込みあるないでの戦いをやっているわけではない。この勝負は俺にとって奴以上に重要なものだ。それを腕一本如きでみすみす捨てるなぞ勿体無い。それに——

 

闇颯魔「お前だって、腹に一撃貰ってるだろ」

 

藍那「腕一本動かないよりマシだわ」

 

...果たしてそうなのか、答えはNOだ。普通蹴りを貰えば何らかの障害を引き起こすきっかけとなる。ましてや水下を抉りとるような一撃を入れている。酸欠状態であったはずだ。なら——

 

ーグラッー 一瞬奴の頭が揺らぐ...それを見逃す俺じゃないし相手もよくわかっている。

 

闇颯魔「蹴り払う!!」

 

【閃颯 無翔】中段蹴りの様な【閃舞 迅風】とは異なり、地面スレスレを翔け、跳ぶことなく足を突くようにして払う...まぁ、この技は——

 

藍那「甘すぎるわ!!」

 

ーサッ!!ーもちろん低い攻撃に加え点の攻撃ともなると、当たるわけがない...いくら早くとも飛ばれるだけで当たらなくなる。そんなこと分かっている——

 

闇颯魔「...さて、お前は無駄な...とでも思っているんだろう...けどな」

 

——そこでようやく気づいたのか後ろを見る...が、そこに俺の姿はないし、何かが来る...というわけでもなかった...

 

藍那「!?」

 

ービリビリッ!!ー 藍那の首筋には蒼い電流が流れる。無意味のように見えたこの行動は...

 

闇颯魔「蹴り払うのはお前足じゃない。俺の足音を消し去るものだ」

 

背後に意味深に刺さっている刀。ほぼ使っていないものの刀気は溢れ出る故にどうしても意識から切り離せない。そしてそれは、最後もだった。何かあるかもしれない、そう奴に思わせた時点で俺の術中にハマったという事だ。

 

闇颯魔「文明の利器様々だな...まぁ、最後の一撃がスタンガン...というのは味気なさすぎるもんだが」

 

首筋に流れた電流の元をたどれば、そこには黒い塊がある。スタンガンだ。ルーンを持ちえない俺にとってこのようなものを利用しないとろくにもたたかえない。でも何も無いからこそ何かを使うことが出来る。魔術がなければ体術を使えばいい。何も持ちえないものは身体を駆使して勝つ他ない。それが体現されたとも言えよう.....真下の彼女を見る

 

闇颯魔「呆気ない...かもな。最後が騙し討ちとも取れるような一撃だなんて.....でも最終的に勝てればいい。それを教えてくれたのは、藍那...お前だっただろ」

 

俺はそう言い切ると、別の部屋に彼女と共に行き.....スイートルーム顔負けのベッドに寝かせ宣言通りお茶を作り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー闇颯魔sideoutー



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第八十三話 十五夜の次 神の影

ー颯魔sideー

 

颯魔「突き貫く!!」

 

綾翔の切っ先で突きを見舞う...もあっさりと避けられるそこに雷撃を落とそうとしてルーンを撒く...寸前

 

リリィ「貴方には銃殺刑がお似合いよ!!」

 

ピアスらしき一弾。食らえば鎧も貫く一撃だ、当たるわけにはいかない。だから——

 

颯魔「もう一度だ」

 

ルーンを誤爆気味に撃ち、鉄が柔らかくなった...そこに突き【神影 死散】を入れて何とか斬り払う...とここでさらに3発撃たれる

 

颯魔「無駄打ちは...」

 

——よせ。と言い綾翔をそのまま置いて3発纏めて斬り捨てる...が

 

 

 

颯魔「グッ!?」

 

ドスッ!!という音とともに二つに割かれた弾が両肩に突き刺さる

 

 

 

——見えたのは

 

一発目...二発目と何ともなく真っ二つに割かれる...三発目も無事に割かれた。しかし、割かれた後の弾道が前の二発とは違いあまり横には拡がらなかった。理由は弾の質、前の二発は通常の鉄製。三発目はゴム製の弾だった。斬ったあともほんの少しだけ刀に残り...結果

 

肩に打撃の様な一撃を見舞われた...という事だろう

 

颯魔「...油断し過ぎたな。でも——」

 

不思議そうにする彼女の両サイドから

 

ーバスバスッ!!ー 一撃をみまった銃を挟み撃ちする。

 

颯魔「それは、お前にも言えたことだ。さて、両肩を一時的だがやった俺と武器をひとつ失ったお前...どっちが勝つんだろうなぁ!!」

 

言うと同時に距離を綾翔の間合いまで詰めて——

 

颯魔「俺が銃殺刑ならお前は絞殺刑がお似合いだ!!」

 

そう言い綾翔の棟の部分で首を幻影と挟み打つように薙ぐ

 

奴は俺の視界の下側に消える...そのまま撃ち抜くつもりなのだろう、新たな銃を抜き撃つ構えを取る。もちろんやらせる訳にはいかないので——

 

颯魔「邪魔だ」

 

綾翔を薙いだ体制から流れのように足元を蹴り払う。もちろんただの蹴りが故当然が如く避けられる。だが、避けた距離が短い——

 

颯魔「舞え!」

 

慣性をやや利用し回りそこから体を捻り綾翔を下から上に——

 

ーピシッー

 

——肩に違和感があるがそのまま振り上げる

 

リリィ「速い!?」

 

肩を痛めているため速度は落ちるがそれでも前の二つの行動の慣性を利用しているためそれなりの速度は出ている。これは、直撃コースだろう。そのまま身体の中心を捉える...と思いきや——

 

リリィ「よっと!」

 

颯魔「何ッ!?」

 

避けて着地をする...という算段の元、鋒で抉るはずだった。が、リリィが取った行動は着地時に脚全体の着地でなく、踵を当ててそこから後に身体を預けるように倒れた。結果——

 

ーサッー

 

——クリーンヒットすることなく、掠める程度になってしまった。

 

リリィ「.....何で」

 

リリィの言葉はここで潰える。気になり凝視する...後ろ向きに倒れながら身体を丸めて再び立ち上がる彼女を見ると——

 

颯魔「!?」

 

——斜めに下から上に振り上げた一撃は服を掠め、胸近くの部分が裂かれていた。

 

リリィ「私に甘すぎよ!!」

 

何も言われてないがなにが言いたかったのかは分かる。致命的一撃を与えるのが敵として当然...にも関わらず、俺の振り上げたコースは当りはすれど致命傷を負わせるコースではなかった。

 

颯魔「.....済まなかった。」

 

これは敵に情けをかけたからではなくただ、単純に年頃の女性の服だけを切り裂いてしまったことに対しての謝罪だ。

 

リリィ「いいのよ、別に。」

 

颯魔「そうか...」

 

形式的とはいえ許しはもらった。ふと疑問に思った。

 

颯魔「そういやなんでお前らは朔夜を兄弟として取り込もうとした?婚約者として取り込めばよかっただろうに」

 

それに対してリリィは少し考えたような雰囲気を纏い——

 

リリィ「確かにそれの方が良かったわ。でも、私たちは二人とも彼を好いていた。でもここでは重婚は認められない...だからこの立ち位置に甘んじているの.....とは言うものの、本当は朔夜意志を尊重してあげたかったの。行動は真逆だったけどね。まして私たちは十年間姉弟をしてきたの、この関係が一番落ち着くの」

 

——そうだったのか...そんなことになっていたのか。

 

ようやく紐解けた。なぜ俺達は離れていたのか、いや逢えなかったのか。それは朔夜が別の家にいたからだ。当時はもっと頓珍漢な言い訳をされていた。なぜ俺達は出会うのが遅かったのか。それは親父と朔夜の当主がそう仕組んでいたのだろう。なぜ.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——他人のような気がしなかったのだろう——

 

颯魔「.....」

 

リリィ「同情はいらないわ。全力でかかって来なさい」

 

颯魔「そうか。なら——」

 

リリィ「それが神影 颯魔と十六夜リリィ...いや、十六夜 凛璃のためよ。ここからは」

 

颯魔「あぁ、一切の加減をしない。来い、凛璃。お前がどれだけ奴を思っているのか、ひとつ見てやろう」

 

リリィ「えぇ、あなたもあの娘をどれほど思っているのか見させてもらうわ!!」

 

——神の影と満月夜の未来がぶつかった——

 

 

ー颯魔sideoutー

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ー束sideー

 

ISを介した感覚共通を颯君にする。すると前方に見えたのは一度颯君と戦っていた女がいた。

 

 

颯魔『やっと思い出したよ...まさかトリガーが一年分の記憶だったとはな...』

 

...どういう事?颯君はまだ何かを失っていたの?

 

リリィ『あら?今まで忘れていたの?悲しむわよ?あの娘』

 

あの娘.....誰なんだろう

 

颯魔『うるせぇよ...お前に背中からバッサリいかれてそれどころじゃなかったんだよ』

 

.....背中?バッサリ?

 

リリィ「それは理由にはならないのではなくて?」

 

颯魔『...お前が言うな...』

 

...いつの話だろう...私と出会う前の話?

 

リリィ『まぁいいわ...あの時は闇討ち紛いなことして悪かったわ』

 

颯魔『.....気にしてない、あん時は弱かった。ただそれだけだ。』

 

リリィ『朔夜に免じて殺しはしないわ。その代わり、全力で来なさい。来ないなら殺すわよ?』

 

.....あの時? あれ?これって—— 思い出が徐々に形を帯びていく

 

颯魔『もとよりそのつもりだ...だが、殺しはしないなどと甘く見られては困るな。俺が殺しに行くんだから、お前も全力で殺しに来い。あの日のお返しをするんだ、それ相応の覚悟を持ってもらおう!!』

 

言い切った刹那ラグナロクがほんの少し赤熱する。すると瞬間

 

颯魔『おいおい、どこを見てる。そのままだと堕ちるぞ』

 

リリィ『!?』

 

...!?

 

ー前方にいたはずの颯君が消え、背後を取られてしまったのだ。

 

颯魔『ドッキング...行くぞコンバット!!御影流剣技其の十【氷炎一体=コールドフレア】!!』

 

はバックステップで回避を試みた...が僅かに足りず服を爆風が掠める

 

リリィ『ただの影が...どうしてこんな力を!?』

 

颯魔『俺は当代御影 綾翔...いや本名は違うな』

 

...颯君は実は綾翔君で、でもそれは違って...そんな人を私は.......本当に昔。ひと月だけ会っていたことがあった。そう、名前は——

 

リリィ『違う...ですって?』

 

神...

 

颯魔『あぁ、ただの影じゃねぇんだよ。神の影で神影...そう、俺は神影 颯魔...鬼神の成れの果てだ。』

 

影...颯魔.....そんな...私達は昔、もう出会っていたの?

 

リリィ『でも、この剣はもう使えそうにもないけど?』

 

 

颯魔『あぁ、そうだな...でも俺の獲物はー』

 

スッ...と獲物が出てくる。それに対して思わず絶句した

 

颯魔『【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】...今ならこいつは使えるさそして...当代御影綾翔のみが許されたこの剣...【緋想天嵐刀=綾翔】さぁ...賽は投げられた。後は...』

 

リリィ『えぇ...運命に身を任せるのみ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——【蒼覇紅華刃=颯束ノ幻影】...これは初めて会いひと月、別れる直前に颯君が私に見せてくれたもの。蒼く煌めく刀身にひらりと紅い花びらのデザインが施されている脇差の様な短めの刀。

 

これを見せたあと颯君は——

 

颯魔『本当は見せたらいけないんだけど.....お父さんが言ったんだ。本当に守りたい人がいれば見せなさい。逢えないとしても、必ずこの刀が君達を見守ってくれる。そして、見せるなら.....その子の名前を一文字借りて名に刻みなさい...って』

 

私は束。一文字しかないのよ?と言ったら

 

颯魔『だから、最初にも言ったでしょ?俺は束の事.......全部好きだよって。そうだな...刀の真名は——』

 

地面に枝を使って書いていく彼。その名前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——【約束=颯ノ幻影】——

 

 

 

 

 

 

 

颯魔「次に会って、このことを思い出してくれたら.....結婚...してくれますか?」

 

私は大きく頷いた。当然結婚するもの...だって私の心はね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方が私を護ってくれた時にもう堕ちていたんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——思い出した。颯君も忘れていたけど私も忘れていた...こんなにも重要なものを.....それを知った瞬間私は——

 

束「飛ぶよ!ヴァルキュリア!!」

 

 

——もう、飛翔していた...何故かは分からないけど。決着は一人じゃなく私たちで着けないといけない。そう思えてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー束sideoutー

 



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第八十四話 届けたい想い

ー朔夜sideー

 

——少し待ってくれ——

 

そう、詩音と当主に言った俺はとある人物に通話をした

 

??「朔夜くん!!大丈夫なの!?」

 

朔夜「...え〜っと...落ち着いてください真由美様。俺は大丈夫ですから」

 

勢いのあまり気圧されてしまう。

 

真由美「!?どうして...そう呼ぶの!?」

 

驚く部分はそこか?...あまりに冷静な思考に戻っていることに自分もここで気付く。今まで、俺は彼女の事を真由美さんとか真由さんとさん付けで呼んでいた.....それは一年から生徒会を牽引している彼女に対する尊敬の意を表しているものだ。今のこれとはわけが違う。これは——当主として彼女に傅く、もしくは仕える身としての忠誠の意だ。わざわざ様付けで呼ぶのにはそれなりの理由がある。

 

朔夜「十六夜の...当主に会いました。」

 

真由美「.....」

 

朔夜「色々と教えていただきました...貴女の使用人として採用されていた...ということ、それと——」

 

何度も言葉が詰まりそうになる、だけどしっかり言わないといけない。

 

朔夜「——当主としての貴女に期間一生の仕事を果たす...とも」

 

真由美「.....」

 

彼女は黙秘を続ける。

 

朔夜「なぜ、その事を言わなかった。」

 

真由美「.......」

 

朔夜「何で、言わなかったんだよ!!教えてくれよ!!」

 

真由美「貴方とはせめて対等にありたかったからよ!!主人と従者の関係なんて...関係なんていらなかったのよ!!」

 

朔夜「...ッ!!.....」

 

真由美「.....貴方も無粋よね。どうしてそんなこと言っちゃうのかしら」

 

朔夜「...何?」

 

真由美「貴方が言わなければ...この関係も無かったことになるのに...」

 

朔夜「.....真由美様じゃ、嫌なのか?」

 

真由美「えぇ、もちろん嫌だわ。同い年の使用人なんて」

 

朔夜「...うちの高校を嫌う貴女らしいね」

 

真由美「それにね、貴方には貴方の生き方があるし私には私の生き方がある。それを忘れて欲しくないの」

 

朔夜「それならその旨を伝えればいいんじゃないか?」

 

真由美「何度も言ったわ。これまで父はわがままが少ない私に基本的に寛容だった。けれどこれだけは通らなかったは愚か、理由も教えてくれなかったわ。」

 

朔夜「そうだったのか。」

 

ええ。と返ってくる...ここでふと疑問が浮かぶ

 

朔夜「何故対等でありたいんだ?それこそ対等なら渡辺がいるしましてや、十師族の十文字がいる。雑草の俺よりよっぽど適していると思うが?」

 

そう、適しているやつは周りにいる。にも関わらずただの雑草である俺に対して対等でありたいという...わけがわからない。

 

真由美「.....私達が初めて会話した日、覚えてる?」

 

朔夜「もちろんだ。あれほど俺を異端者だとか何とか言われたのは初めてだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——初めて会話したのは、高校入学式当日だ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ギリギリのところでこの第一高校に合格した俺。もちろんギリギリの為、制服には花弁のエンブレムはない......そう、いわゆる補欠入学とも言えるものだ。

 

朔夜「.....ウッソだろお前...俺が最初かよ...」

 

高校内外生徒らしき人はいない。あるのは奥の方——入学式を行うであろう講堂だけだ、それも人数は少ないのだが。間違いなく一般の入学生は俺が最初なのだろう

 

朔夜「うわ.....これ絶対にバレたら——雑草如きがいきがってるぜ——...とか言われるヤツじゃないか...身を隠せるものとかねぇかな...」

 

そう言い見渡すも特にこれといった隠せるものはなかった。

 

朔夜「仕方ない。入学早々使っちゃうか...」

 

そう言い俺は服のポケット内にあるボタンを押す

 

するとスススッ...と姿を消した

 

朔夜「春とはいえまだ寒いな.....これならバレないだろうし中に入るか」

 

俺は講堂へ向かうことにした

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

中にはあっさりと入ることが出来た。当たり前だ、姿が見えないものはどう足掻いても見つけることなんて出来やしないだろう。

 

 

 

中ではどうやら入学式のリハをしているのか小さい娘が答辞を述べているところだった。難しい事を頭に入れる気は毛頭なく、姿や態度をボケっと見ていた.....彼女の姿勢はとても良く、声も凛としていた。態度も普通は良いように見えるが、どこか隠したような態度だった。

 

邪魔にならぬように——と言っても姿を隠しているので意味は無いだろうが——後方一番奥の席に腰を下ろす。

 

??『~〜~~』

 

堂々としているな...とどうでもいいようなことを思っているととある言葉が耳に入った

 

——生徒観の壁をなくし誰もが自由に過ごせる高校生活を目指します——

 

.....おいおい...嘘だろ。思わずずれ落ちそうになりすんでのところで踏みとどまる。透明化をしているとはいえ消えているのは姿だけだ。音は普通に出る。だが...この格差を象徴としたこのエンブレムがあるにもかかわらず...そんなことを言っているのか?

 

俺もこの意味のわからない制度には否定的だが、それでも行動に移す気は無いし、移すだけ徒労に過ぎるだろう。嗚呼、本当に——

 

朔夜「いい人だこと」

 

——マズい...声を出してしまった

 

??『.....』

 

案の定聞かれ、一瞬この場の時が止まる.....が、何が起こったかわからないのか少し止まった後またリハが再開された。あぶないあぶない。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

それから程なくしてリハーサルは終わった。一時はどうなるかと思ったが、 どうやら見逃されたようだ。

 

それから二時間...入学式が始まり、それも終わり入学生がどんどんいなくなっていく。先の事で透明化を解くことを完全に忘れていた俺は人が居なくなってから抜けようとしていた...が前方から花弁付きの制服を着た...答辞をしていた娘が一直線でこっちに駆け寄ってきた。後ろにいる二人は不思議そうな表情で追いかける。それもそうだ...傍から見れば何も無いところに向かって走っているのだ。

 

??「入学式は終わったわよ?」

 

...どうやら彼女はこのまま透明化して去らせてはくれないようだ

 

朔夜「.....よくわかったな」

 

ポケット内のボタンを押して透明化を解除する

 

ージジジッーと次第に姿を現していき、それに後ろの二人は驚く

 

??「これも立派な魔法のひとつよ?」

 

唇に手を当てウインクをする...どうやら小悪魔キャラなのだろうか

 

朔夜「総代ともなるとそんなことも出来るのか.....素敵だな」

 

彼女は一瞬赤面するがすぐに平静を装い——

 

??「やっぱり貴方だったのね?」

 

ここで俺は後ろの二人が完全に置いてきぼりなことに気付く

 

朔夜「それより君たちは?名も知らぬ人に話し込むのは趣味じゃないんで」

 

??「そうだったわね、私は七草真由美。クラスは1-Aよ」

 

後ろにいた巌な男が一歩前に出て

 

??「俺は十文字克人。クラスは七草と同じだ、よろしくな。」

 

あぁ、よろしくと握手をする

 

??「私は渡辺摩利。以下同文だ。よろしく」

 

朔夜「さて、俺も自己紹介しないとな。俺は——」

 

と言ったところで気付く。俺は何名義でここに入ったのかを.....

 

克人「どうした」

 

朔夜「あぁ、いやすまない。時近朔夜だ。クラスは1-Eだ、よろしく」

 

形式的な挨拶を終えると真由美が——

 

真由美「さっきのアレは魔法?透明化の魔法なんて不可思議だわ」

 

と、おかしな質問をしてくる。雑草だぞ?

 

朔夜「ははは、君達が分からない魔法を雑草...それも最底辺の俺が出来るわけないさ。これはただの機械だ」

 

そう言いボタンを曝す

 

朔夜「答辞、良かったよ。リハで聞いた時より凛としていたよ」

 

真由美「.....いい人ってどういう意味?」

 

朔夜「そのままの意味だよ。優等生がわざわざこんなののために奮闘するのかと思うと感謝してもしきれないものだなって.....例えそれが自己を潰してたとしてもね」

 

少し真由美の目が見開かれる

 

朔夜「そうそう、そんな感じそんな感じ。自己潰してたらいつか分からなくなるよ.....俺はここで優等生とどうやって渡り合えるかを調べにここに来た。君の事、陰ながら応援させてもらうよ」

 

そういい、俺は立ち上がり再びスイッチを入れ透明化した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?ちょっと待てさっきの三人渡辺摩利って...技が多彩...なんだよな...TOP3だって噂も...いや、そうじゃなくて

 

数字付きの二人.....だよね!?おかしいって!!何で一般人に...??

 

 

 

 

 

 

教室に行く途中俺はひたすら頭を抱えていた

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

朔夜「あれから透明化を教室で解いてしまって周りが驚いたり、遅れた理由を正直に説明するとまた周りから驚かれるし.....」

 

 

飛ばしていたISを解除し着地する

 

朔夜「ホント、激変した一日だったよ。なぁ?」

 

前方にいる彼女に問う

 

真由美「えぇ、そうね...んで、どうして来たの?」

 

理由は...簡単だろう。わざわざ言わせてるんだな

 

朔夜「当主としてと一個人ここに来た当主としては.....そんなに対等でありたいなら理由を教えてくれ。そして一個人としては、着いてこい」

 

——暗にこっちに来いと言った。直接言ってもはぐらかされるのが目に見えていた

 

真由美「貴方のここに来た理由と応援してくれるってこと...格差があるのがいい人が多い中貴方の声はどんなときも力を貸してくれた。だから、私も貸してあげたい.....そう思ってはダメかしら?」

 

——嗚呼、ホント悔しい。あの時と同じ笑顔は今の俺に突き刺さった。

 

朔夜「俺の負けだ.....この二年の集大成をやるんだ。まだ未完成だから、力を貸してくれ.....行くよ!!」

 

俺は再びスターデッドを起動し彼女の答えを聞く前にお姫様抱っこをし、肩にレナーテを抱えて飛翔した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideoutー



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第八十五話 始祖帰りの星

ー朔夜sideー

 

真由美「そう言えばなぜ、そのCADを持ってるの?」

 

真由美の視線にはレナーテがあった。

 

朔夜「知り合いにツテがあってね...デザインだけ送って作ってもらったんだ」

 

真由美「へぇ...でもG7って書いてるってことは」

 

朔夜「マルチスコープで見ただろ?アイツのこと。アイツは二科生にするのはもったいないくらいだぜ」

 

マルチスコープの能力は前に彼女から聞いていた。それ故にこのように突然核心をつく発言をする時は決まってマルチスコープが発動したものと認識している。

 

真由美「そうよ。でもあの子が.....G7本人だなんて世界は広いようで狭いわね」

 

朔夜「全くだ」

 

スターデッドのスラスター出力を上げ、加速する。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

朔夜「.....ふぅ、長旅お疲れさん。真由美さん」

 

ビルの屋上の中心に着陸し極めて優しく下ろしてやる

 

星那「ふむ、待ってくれと言われ待って見ればそこに現れたのはお姫様...」

 

 

朔夜「やめてくれ、当主。分かってるのにそういじらないでくれ。仕える人のご子息なのに.....ほら彼女が固まったよ」

 

 

——横を見ればフリーズした真由美がいた。当主の戯れは他も群を抜いて異常だ。本当に困ったものだ。

 

朔夜「あの...大丈夫かい?真由美さん」

 

トントンと軽く叩いてあげるとハッとした。

 

真由美「だ、だだ大丈夫よ?」

 

——一体、どこをどう取ればこの挙動で大丈夫って思えるのか...

 

朔夜「...まぁいい。さっさと始めようぜ、詩音。この戦い、彼女に見せる見世物としてはいいもんだろう」

 

詩音「朔兄もあの人のこと好きみたいですね」

 

——妹の発言に吹き出したのはもちろん俺だ

 

朔夜「やめてくれ...いや、でもそれは嘘じゃないか。俺は真由美さんが好きだぜ」

 

詩音「なかなかいい人を好きになりましたね」

 

朔夜「詩音にはすべてお見通しってことか...」

 

詩音「ふふっ...始めるよ?」

 

それに対し小さく頷く

 

星那「ルールは簡単だ。使用武器及び装備はひとつのみ。勝利条件は相手を戦闘不能にする。そこの彼女、こっちへどうぞ。」

 

真由美は当主の元へゆく

 

詩音は右眼に手を当てて——

 

詩音「始祖よ、我才を見よ!!グラン!!スタート!!」

 

——見ると見事な藍色のISが表れていた。本当に綺麗だこと。幸いにも俺もISの特徴を知り得ている。よって今回手にするのは

 

朔夜「俺は、星屑の弓を選ぶぜ」

 

【天眼弓 レナーテ】を抜き取る

 

 

 

 

 

朔夜「さぁ来い!!」

 

俺達は共に駆け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideー

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ー真由美sideー

 

二人の戦いが始まった。片方はロボット兵 片方は魔法が使える?弓兵...普通見れば勝負は分かっていた。人の力を何倍にも増幅させる機械なのか、弓なのか...それだけで聡明ならば分かるはず...でも

 

朔夜「まだまだ!!弓を放つのは一本だけじゃ...ねぇよ!!」

 

押していたのは彼だった。驚く事は色々あった。ひとつは弓の精度、風を加味して打つ故外れやすいものとなっていたはず...なのに彼は当てるは愚か撃つ弓の中に伏線を引いた矢が数本飛んできている。そしてほとんどの矢が想子を有している。人体の蘇生をしていて身体が既にボロボロのはずなのに弓をひく強さはむしろ強くなり、放つ矢の正確さ、速度強さが増していく

 

でも、あれだけ当たっても、彼女の機体に傷一つない。むしろ傷を負っているのは彼だけだった。

 

詩音「始祖の能力を忘れたのですか?」

 

朔夜「グラン...始祖を表す。始祖の力は自然回復強化。的確に当てたとしても、回復される。本当に忌々しい能力だよ」

 

答える時にも矢を放ち続ける...も少しすると回復してしまう。問題はあのISの能力、自然回復を強化するもの。あれではどう足掻いても朔夜は勝てない...!!

 

朔夜「何のためのG7だ。インチキ性能ひっくり返してこそだろう」

 

 

 

 

 

 

 

朔夜君.....どうやって勝とうというの...!?

 

 

 

ー真由美sideoutー

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ー朔夜sideー

 

朔夜「穿て!!マーキュリー!!」

 

CADが変化する。弓状のCADがボール型のものに変わる——

 

朔夜「当たるだけでは回復される...だが——」

 

水で撃ち抜く——それは細く鋭く圧をかけた一撃のため

 

朔夜「身体なら適応される自然回復強化も...機械には適応されないんじゃないのか?」

 

動力源たるスラスター部分を貫かれフラッとしたが——

 

詩音「その考え、甘いですよ!!」

 

グォン!!と地面スレスレで復帰する。スラスター部分も僅かではあるが動いている。どうやら機械には適応はされてるものの回復は遅いようだ。だが——

 

朔夜「...希望のものも絶たれるとなると...本当に詰み将棋みたいに詰められてるなぁ...」

 

そうは言えど効くのも事実。大気中の水蒸気を圧縮してさらに二発、撃ち込むも軌道を読まれ避けられてしまう

 

詩音「ミストラル!!フォーオブカインド!!」

 

——嗚呼、悪い夢を見ているようだ...俺と少し前まで同じだったスタイル ガン・エッジ。闘い方もまるでそっくりだ。まるで映し鏡のよう。ISまでそっくりだと気持ち悪いな...でも、使ってきたからこそわかる。あれは——

 

弓の間合いを保てれば強気に立ち回れる事だ。なら、やることはひとつ。奴に間合いを詰められないこと、詰められれば詰みだ。だから——

 

朔夜「天眼」

 

そう唱えると刹那

 

ーサァァ!!‐ 視界が拡がる——が、直後視界の異変に気付く

 

朔夜「——あ.....あ?」

 

——視界に色が消えた。いや、正確には以前の救済の代償を補填して取り戻していた色彩が一と零に戻った。その代わり

 

ーグハッ!?ー 剣で貫かれる視界に加え

 

ーゴスッー 銃で殴り込まれる視界が入ってくるが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——五発射よ——

 

この脳に直接何かが囁くように指令を下す。

 

朔夜「成程...こうか?」

 

言われるが如く穿つ。すると視界は晴れて三発ISのパーツにもう二発は詩音が持っていた武器にそれぞれ向かった。見えなくとも向かっていることは分かる...この弓が教えてくれる。だから見ずとも撃てた。だが問題は——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「——ハァ...ハァ.....グゥ.......」

 

——脳にかかる負担だった。元々視界がひとつしかないものから三つまで増えそれを同時に処理をすると負担が凄まじいことになった。そしてそのまま——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideoutー

 



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第八十六話 Re:Start

今回は短めです


ー闇颯魔sideー

 

藍那「ウゥ...」

 

闇颯魔「起きたか。これでも飲め」

 

俺は先に作っていたお茶を渡す

 

闇颯魔「まだ熱いから気をつけろ」

 

そう言うが藍那は納得のいかない顔をしていた

 

闇颯魔「...なんで、助けた?と思ってるか?まぁ、それも最もな意見だがな」

 

藍那は沈黙をする。肯定と取っていいだろう

 

闇颯魔「あいつが言っていた。殺す気はない、勝てさえすればそれでいい...と」

 

藍那「最初からあの人に...」

 

闇颯魔「...まぁ、いう事聞くのは人次第だが...少なくとも俺が知る人の一人だ、殺すのは惜しい」

 

藍那「.....まさか」

 

闇颯魔「...お前の思い描いているものがなにかは分からない...がお前になら言ってもいいだろう」

 

——俺は口を開く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇颯魔「俺は...いや、俺達は昔ひとつの人格だった。」

 

——さて、どこから話したものか

 

闇颯魔「元々俺達はひとつだった...けど、凛璃に背中を斬られたと時、俺の方、殺意衝動は綺麗に刀に憑依した。つまりは善良な奴が残り俺が刀に入ったという事だ」

 

語る間、藍那は口を開かない

 

闇颯魔「だけどたまに俺も目覚める。その時は限って奴がある刀を持つ時だ。アイツは俺を否定し続けた、けどそれは出来なかった。自己を否定すれば自己は消えてなくなる。つまりあいつの破滅だ。それだけは出来なかった。こうして今までを過ごしてきた。」

 

藍那「.....あなたも悲しいわね」

 

闇颯魔「いいや、俺は悲しいなんて思ってないむしろこれはある意味もう1度のスタートなんだ。元々殺意衝動に任せて生きていた俺の闇たる部分それを克服するいい機会だ。まだ、我慢しきれないがこれで制御できれば強みに変わる。どうしても衝動に任せた行動は取れない.....それにな——」

 

俺は藍那のすぐ側に腰掛ける

 

闇颯魔「...ようやく逢えたんだ。許嫁。こっちの部分の好きな...人にな」

 

俺は藍那の眼をじっと見つめ呟く。藍那は驚いた様な顔をする

 

藍那「そんな...私が好いていたのは...」

 

闇颯魔「そう、共に愛していたのは俺達だったのさ。」

 

藍那「でも、性格はまるで違う...」

 

闇颯魔「そりゃそうさ。こっちが消えたのはあっちも知っていたはず。なら、隠すだろう? 元々俺の方がやつを占めてる割合は高かった。その俺が消えたなら、真似をして補填する他ない。だから奴は必死に見繕っていたのさ」

 

——藍那はようやくことの真相に辿り着けたようだ。

 

藍那「...今までなんて無礼を.....」

 

急に謝ろうとする藍那を俺は必死に止める

 

闇颯魔「...あいつも隠してきたんだ...でも、もうする必要は無い。さぁ、こっちへおいで」

 

両手を広げる。それが何を合図しているのか分かる藍那は飛び込んできた

 

闇颯魔「...七年間、待たせたな」

 

俺達は抱き合った。藍那は胸の中で泣き出す...

 

闇颯魔「これから.....一緒にいてくれるかい?」

 

藍那に対してもう一度質問を投げかける

 

藍那「.....もちろん、あの時と同じよ。思いは変わらないわ」

 

闇颯魔「——そうか。なら」

 

俺は上に向かって指を指す

 

闇颯魔「ここからが俺たちの再出発.....リスタートって事だ...な?」

 

笑顔を投げかける。藍那は俯いたままだった...が

 

 

ーギュッー

 

上を指した方と逆の手を握って

 

藍那「当たり前よ!!」

 

藍那は婚約の儀を交わした時と同じ、いやそれ以上の笑みを浮かべこちらを向いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー闇颯魔sideoutー



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第八十七話 約束

ー颯魔sideー

 

颯魔「跳ねろ!!」

 

俺は幻影を音速で振るう。腕の動きはキンジの桜花を見様見真似で荒い...が空気が爆裂するような音が響く

 

——もちろん凛璃はバックステップをして避ける...のだが

 

 

先の件で裂かれた服の中にある双球が跳ねる動作に呼応し揺れる...

 

颯魔「...ッ」

 

.....男故仕方ない...とは思うがそれでも自己嫌悪に陥る

 

その止まる一瞬、思考を読んでるのかどうか知らないが距離を詰め切り

 

凛璃「跳びなさい!!」

 

不意に現れた刀の棟の部分がもろに腹部にヒットし

 

ーグワン!!ー ——弾き飛ばされた。

 

2・3メートル飛ばされ途中酸素が一気に排出された...が意識を強く持つことで何とか奴を視界に入れる事が出来た。そして見えた光景は、凛璃がもう一度詰める所だった。もう一撃は今はもらえないので——

 

颯魔「(【幻想転技=哀の幻驢芭】...場所は...彼処だ!!)」

 

——酸素がない故喋ることもままならない。だから1度柱に転移するとこで——

 

颯魔「ハァ...ハァ.....ハァ」

 

何とか酸素を補給する。詰めた途中に消えたので凛璃も一瞬だけ俺を見失う。再び俺を見つける頃には何とか立ち上がることが出来た瞬間だった。焦点も合わず、刀も置きっぱなしの俺を見逃すはずもなく

 

凛璃「神のものだろうと影は嫌いなのよ!!」

 

俺を切り裂く...のが見えたので、横に転がるようにして避ける...が——

 

——ビシッ!!——

 

颯魔「グッ!?...」

 

当たりもしていない肩に痛烈な一撃を喰らったような感覚に陥る.....見ると凛璃が突いているのは俺の肩ではなく、俺の影の肩だった。一体どうすれば影と同調してダメージを与えるのか...とも思ったがここで朔夜のとある技を思い出す...あいつの時は——そう、あいつ自身の身体を伝ったもの...あいつが言うに痛覚同調だったっけか。でもあれは俺の影を貫いている...

 

凛璃「...影穿ち」

 

...おそらく影との痛覚同調のものなのだろう...頭で考えるのは楽だとしても相当キツイぞこれ.....単純に身体が2倍になった気分だ...しかし下がれば銃で撃たれ詰めれば避けきれない.....想像以上にまずい。単純が故対策も単純だが、それが故に難しい。とはいえ、いつも以上の間合いを保てば何とかなるはずだ.....

 

凛璃「さて、そちらも隠し球はあるでしょうけど...ササッと出さないと...出す前に負けちゃうわよ?」

 

——そんなこと分かってるさ。と言おうとするが声が出ない。穿たれた肩を庇ううち半端な酸素がなくなったようだ。頭もクラクラする...

 

凛璃「まぁ、出さない気ならそのまま終わらせるけどね!!」

 

フラッとしながら立ち上がって見るともう奴は確殺距離まで詰めていた。

 

颯魔「後ろで取られるなら...」

 

——前に出るしかないだろ!! 前に駆け出し刀でいなそうとした瞬間、視界がブレる。

 

凛璃「相変わらず甘いわね!!」

 

半分しか聞こえない声、半ば耳に入るのみのものだったがブレた視界を甦らせるのにはちょうど良かった。視界には刀でいなされた俺の綾翔、そして穿たれる頬——

 

颯魔「そこだ」

 

寸前、幻影の刀身で無理やり止めてやつの背後に回り

 

颯魔「隠し球を残しているのはお前もだろ!!」

 

凛璃の空いていた左手——銃に手を当てていた...その銃に

 

颯魔「シャドウ!!」

 

ベレを出し、見えぬ一撃でやつの銃を弾く——その刹那奴は刀を持って

 

凛璃「ざまぁないわね!!」

 

奴は最速で...俺は着地前...被弾するのは当然だ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「天嵐!!」

 

——そう、天から舞うミサイルがなければ

 

ー颯魔sideoutー



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第八十八話 星海

末広がりの良い数字ですね(どうでもいい)


ー朔夜sideー

 

ードサッー 倒れる事はなかった...が、それでも膝をつく。致命傷は愚か、未だ一撃も喰らってはいない...だが、身体が悲鳴を上げている

 

??「〜〜〜〜」

 

誰かの声が聞こえる...何を言っているのか、全くわからないが

 

朔夜「リムーヴ...」

 

天眼を戻す...すると、先程まで消えていた世界が戻ってくる。脳の処理が段々と緩やかになり声がはっきりと聞こえてくる

 

「朔夜くん!!朔夜くん!!」

 

——どうやら真由美さんの声だったようだ...先の後遺症かまだ遠くで聞こえるような...そんな不思議な事になってる。

 

朔夜「どうやら、むやみに天眼は使わない方が良さそうだな...」

 

試作段階ではこうはならなかった。単に疲労感が押し寄せてくる...それだけだった。にもかかわらず、こいつは色を奪い直感とも言い難い何かを手に入れた——脳に多大なダメージを負うことと引き換えに

 

星那「——おやおや...これでは味気ないラストになる...かな?」

 

当主は詩音の方に目をやる...詩音は既に武器をホルスターに収めスラスター部分も修復が始まっていた。

 

詩音「今日はこれにて終——」

 

朔夜「いいや、まだだ...!!」

 

左手を突いて、どうにか立ち上がる...とどめを刺されたわけじゃない。立てる...攻撃も受けちゃいない...なら負けてない

 

朔夜「レナーテ、省エネで頼むぜ」

 

苦笑を浮かべる.....ちょうど視界が定まった。頭の灼けるような痛みとはうってかわり、不思議と戦いによる高揚感は増していく...レナーテを引くのも次第に軽く、そして放つ矢は空気を裂く音と比例に増していく。先の5発は、どの矢より速くどの矢よりも貫いていった。

 

朔夜「元に戻ってくれ、レナーテ.....流石G7。一瞬でひっくり返る.....だが、代償がでかい...あまりにもデカすぎる。ったくあの野郎、調節ぐらいしてくれよな...」

 

俺は思わず、ここにいないものの愚痴をこぼす。強すぎるが故の試作品なのは彼のみの特権とも言えよう。全ての固定概念がすべて破綻し、彼のものだけに魅了されるのはよくある話だ。俺も、その一人なのだが。

 

朔夜「...これもいい見せ物かもな。」

 

自嘲的な笑みを浮かべたまま、元に戻ったレナーテを構えつつ対面する詩音を見る。

 

詩音「右眼…視えていらっしゃらないんですね」

 

突然詩音は脈絡のないことを口にする。真由美も驚きを隠せていないようだ

 

朔夜「見えてるさ。間違いな——」

 

詩音「いいえ、それは嘘です。」

 

俺の言葉を遮り、詩音が言葉を続ける...とそこで——

 

星那「朔夜、認めておきなさい。今の君はISの力を封じている。ISの高度センサーを用いた擬似的な視界を失っているんだ。今は左側しか見えてないんだろう?」

 

——当主が完全に言い放つ。全くもって同じことを言われると流石に逃げられんか

 

朔夜「...気づかれたのは当主と真由美さん以外には詩音が初めてだな...でも真相を見抜かれていたのは真由美さんだけだったがな」

 

真由美が目を見開く——無理もない、彼女に言ったのは一部、その僅かだと言っていたからなのである。

 

朔夜「確かに視えないさ、景色じゃなくて色がな。——ここまで見抜いていたのは真由美さん、貴女だけだったよ」

 

片目だけ見えるルビーのような瞳を視る。自然と両眼がルビーを捉えられる...そんな気がした。

 

真由美「見えないのは...右眼...だったわよね?」

 

朔夜「ははっ、そうさ。ISの待機状態の目がちょうど見えないのさ。なんだっけ、色覚障害...だったか?」

 

真由美「えぇ、そうよ。この時代なかなかない上に後天性、それに色が白黒のモノクロに変わるなんてびっくりだったわ」

 

朔夜「そうだな。だが、真由美さんの悪戯で...君だけが気づくなんて思いもしなかった。けど、嬉しかった。」

 

真由美「えっ...」

 

朔夜「1人で隠すのはいささか辛いものがあってな....大切な人に知ってもらえて助かってるんだ、これでも——」

 

色彩が戻ってくる...

 

朔夜「俺は真由美さんを欲しているからな。それに——」

 

真由美「ッ!?.....」

 

横を見れば頬を赤らめている真由美さんがいた...よくわからんものだ

 

朔夜「失った世界でもその紅い瞳は良く見える...ような気がするんだ。」

 

詩音「...色がない...のはどんな感じなのですか?」

 

ふと、詩音から質問が飛ぶ

 

朔夜「特に何も無いさ、ただモノクロな世界になっているだけだ。」

 

詩音「.....」

 

その後は言葉を継げなかったようだ。

 

朔夜「さぁ、続きを始めようか。」

 

俺はレナーテを手前に突き出し

 

朔夜「リローデッド...」

 

 

 

 

 

魔力の奔流が体内を駆け巡る.....

 

 

詩音「絡めとりなさい、ミストラル」

 

地に溶け込んだミストラルが俺の足を絡めとる...刹那

 

朔夜「巻き起こせ、エアリアル」

 

地に向け形のない矢を放つ...すると一瞬のラグの後身体がフワッと浮き上がった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「クイックドロウ」

 

駆け巡る魔力をレナーテに取り込み——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「そう、其は星海を司る弓なり。」

 

——静かに弓を構えた——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideoutー



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第八十九話 Lange=0

ー朔夜sideー

 

前方に詩音を見据え——

 

朔夜「...始祖の能力は自然回復強化。ダメージを与えるだけでは決定打を与えられない...だが」

 

矢を番え、弦を張る...

 

朔夜「呪熾=コロナ」

 

放つ矢は蒼白く、貫かれたスラスターは回復する....

 

詩音「なぜ...燃えているのです」

 

回復したところを焔が蝕んでいるが——

 

朔夜「言ったろ。呪熾...炎の呪いでじわじわ炙っていき、回復を阻害する。身体は回復が速いが、機械の回復は遅かったからな。それを利用したまでさ。」

 

そう話す間にも焔は着実に回復するところを炙り元に戻していく...

 

朔夜「さて、これで機動力の差を埋めれた...勝負をつけるなら今のうちか。」

 

勝てる見込みは出てきた...番えた矢にかかる力が自然と強くなってゆく...その腕が不意に——

 

——スパァン...!!——

 

力が抜け、ダラりと下がる

 

詩音「魔弾 呪肢」

 

肩を見ると何かが刺さっている...どうやらフォーオブカインドで撃ち抜かれたようだ

 

朔夜「...最高だよ、やっぱ詩音 お前は最高だ。」

 

詩音「呪肢。撃ち抜いた場所の神経を一時的に絶つ。これで矢も放てない。もう、王手ですよ」

 

朔夜「なるほど、腕を縛り攻撃の手段を奪っていったか...流石だ...なっ!!」

 

ミストラルが左肩を貫く——寸前何とかして避ける...神経が絶たれた腕には頼れないし、使うこともできない...体のバランスがかなり悪い。

 

詩音「そこです!!」

 

貫く先は先とは逆の右臀部...それを腕の動きで読んで身体を後に傾ける——

 

詩音「甘いです!!突き穿ちます!!」

 

先のスピードから一瞬で素早くなる...対応出来ぬ一撃に——

 

朔夜「グッ...」

 

左足を下げ、右足をグッと踏み込み、深くミストラルを差し込む。

 

詩音「なっ...」

 

真由美「朔夜くん!?」

 

真由美さんが悲鳴をあげる...無理もない。今まで見せた戦いはスマートに解決していた...だが、ここに来て肉を切らせる闘いにシフトチェンジしている...

 

朔夜「ここまでよく頑張ったな...詩音」

 

詩音「ありがとう...ございます」

 

朔夜「だけどね——」

 

詩音、君はひとつ大きな間違いを犯している。それはな——

 

朔夜「揺れ堕ちろ」

 

レナーテを詩音の耳音にそっとあてがう。すると

 

——ビィィィィィィンッッッッ!!——

 

強烈な音をレナーテから発せられた。直後詩音は——

 

 

 

 

 

 

詩音「そんな...レナーテは弓じゃ...」

 

朔夜「あぁ、そこは間違ってないよ。間違えていたのは」

 

詩音がフラッと倒れそうになる...のを右肩を使って支える...

 

朔夜「——詩音。君のレナーテ...G7に対しての考えの甘さだよ。レナーテは別に矢を番える必要はない。水だって放っていただろ?」

 

——そう。普段の詩音なら気づいていただろう...だけど気づけなかったこと...

 

朔夜「これは放ちたいものを好きに放つことが出来る...弓を引いていたのはあくまでもイメージだ。真っ直ぐに行くためのな...だが、音、それも至近距離のものなら拡散しても大丈夫だ。だから構えずとも放てたんだ。」

 

詩音「そんな...本当に強いのは.....ゼロレンジだった...ってこと?」

 

朔夜「...正確には違う。未だ本領発揮できるレンジがゼロだっただけだ。もちろん本質は弓なんだからレンジは遠ければ利点になる...そうだなゼロ・ブラスト。零距離射撃のなせる諸刃の剣さ。」

 

フラッと俺も膝をつく。横を見ると当主は——

 

星那「この勝負、朔夜。君の勝ちだ。」

 

静かに俺の勝ちを宣言した。一方真由美さんは...真由美さんは?

 

 

 

 

朔夜「あれ...?」

 

 

 

 

視界から消えた、さっきまで当主の横にいたのに...

 

 

 

 

 

と、考える刹那後ろから衝撃がきた

 

真由美「朔夜くん!!」

 

...後ろから抱き締められた。

 

朔夜「...いい見世物...だったでしょ?」

 

後ろに問いかける...が真由美さんは

 

真由美「いい見世物なわけないでしょ!!どれだけ心配したか、分かってるの!?」

 

朔夜「...ごめん。でもこれで分かったでしょ?次の使用人の事が」

 

真由美「——えぇ、そうね...でも、」

 

真由美さんははどこか俯き納得のいっていない...そんな表情だった。

 

朔夜「...でも?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideoutー

 

 



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第九十話 アダムとイブ

ー颯魔sideー

 

星が降ってきた.....いや、星ではなくミサイルが。あれは、いやあの声は...間違えるわけない

 

颯魔「束!」

 

束「颯君!!」

 

天には織姫が如き美しさ...流星のようにミサイルを振り落とした束とヴァルキュリアがいた。

 

凛璃「あらあら、これも...因果なのかしら」

 

束「あの時は護られてたけど...今度は並んで共に戦える」

 

束を見る...すると腕が少し震えていた。

 

颯魔「...リターン。綾翔。さて、凛璃。これでようやく本当のリベンジマッチになったかな?」

 

凛璃「そうかしら...あの時は私が多数サイドだった。でも今は私は一人...因果応報なのかもね」

 

束「...あなたが何であろうと颯君を傷付けたお前を私は許さない!行くよ!ヴァルキュリア!!」

 

ヴァルキュリア『了解、発進』

 

ヴァルキュリアが前進した...完全にキルゾーンだぞ...あの範囲は...!!

 

颯魔「やめろ!束!」

 

凛璃「ははっ!甘いわね!あなたの影もぶち抜いてあげる!」

 

凛璃がキルゾーンに入ったことに気付いていない束の影を縫うように突き刺す...かのように見えた

 

凛璃「あらら?不思議ねぇ...なぜ動けてるのかしら?」

 

束「空を見て。」

 

束の言葉にふと勘づいた俺は地面を見るすると

 

影が.....ない?いや束だけじゃない俺や...凛璃も。いや、これは影がないんじゃない

 

颯魔「光が...ない...?」

 

束「どんなに強い兵装であっても無敵なものなんてないよ。影を縫うのならその影が見えない...分からなくなればいいのよ。」

 

改めて空を見上げると夜になった訳ではなく雲に太陽が被さり、かげっているのであった。仕留めるすきは有限ということか...

 

颯魔「流石だな...さて、俺も反撃といくか」

 

そう言い颯魔は束の元へ身を寄せ

 

颯魔「そう言えば、あの頃はいつだってそうだった。俺と束は...」

 

束「二人でひとつ!行っけぇ!オール・パージ!!」

 

ヴァルキュリアは束の掛け声に呼応し、機体の全ての装甲を解除するのと同時に全ての銃弾、砲撃を乱射しだした。

 

凛璃「ちっ...小賢しい...そんなもの目くらまし程度にしかならないわ!」

 

そう言い凛璃は前進し、颯魔のいる場所へ

 

凛璃「この距離じゃ、外れない!!」

 

そう言い槍を抜き——

 

凛璃「穿て!グングニル!」

 

投擲をした

 

束「颯君!」

 

煙の中にいた颯魔の姿は現れない.....

 

颯魔「地面にキスしな...ショックウェイブ!」

 

唐突にどこかから電流が現れ、凛璃の動きを阻害する。

 

凛璃「その程度で私を倒そうとでも!?」

 

凛璃が振り払う...その時煙が晴れた

 

束「颯君!?」

 

颯魔はグングニルをふわっと投げて返した

 

凛璃「どういうつもりかしら?」

 

颯魔「お互い手の内を明かしたのだ。そろそろ終幕と行こうか...」

 

颯魔は刀を収め、鞘に手を添えた。

 

凛璃「...ええ、そうしましょうか」

 

凛璃も槍を取る

 

しばしの静寂が流れる.....そして、太陽が再び見えた瞬間——

 

凛璃「この一槍で終わらせる!!穿て!!グングニルッ!!」

 

投擲された槍を颯魔は——

 

 

 

颯魔「...」

 

目を瞑り...

 

颯魔「...全ては終わりへ向かい、始まりに変わる.....御影流剣技 其の零【抜刀術=七星】」

 

身を反転させて槍を少し出した刀でいなしその勢いで——

 

颯魔「終わりだ!!ななつ星!!」

 

刀を抜くのではなく鞘ごと振るい横腹を一閃その後、五度突き。最後に——

 

颯魔「ハァァァァァァァァァアッ!!」

 

全力で頭部を突く——

 

束「外した...!?」

 

颯魔「いいや、チェックメイトだ。」

 

——凛璃がフラっとなりそのまま倒れ...る前に颯魔が受け止めた

 

颯魔「この世の始祖、ななつ星...殺しの剣では無いのさ、御影流は。」

 

束に振り返り笑顔で語り——

 

ドサッ...

 

颯魔は膝を着いた

 

 

 

 

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

 

 

 

 

 

 




またしてもここまで投稿できない始末...悲しいかな


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第九十一話 魔法と魔術

朔夜「でも?」

 

俺は後ろにいた真由美に問いかける。

 

真由美「貴方じゃ使用人はダメだわ」

 

朔夜「俺が...ダメだと...??」

 

真由美「...えぇ、ダメだわ。使用人が務まるとは思えません」

 

朔夜「.....」

 

真由美「ですから━」

 

真由美は俺の目の前に顔を出す.....霞む目の前...そこにいる真由美の顔が近付く...3.2.1━

 

——チュッ——

 

朔夜「.....は?」

 

真由美「.......ですから、私の...」

 

朔夜「.....私の?」

 

答えよう...鈍くなった思考の果てでも俺には分かった...ここから始まる言葉は...そう——

 

真由美「旦那さんに、なって下さいますか?」

 

——答えは一つ。もちろん決ってる

 

朔夜「.......俺には不釣り合いさ。」

 

使用人と主人の立場であるから有り得るのだ。真由美の顔はきっと哀しそうな顔だったであろう。

 

朔夜「...魔術って...知ってるか?」

 

真由美「.....いきなり何かしら」

 

朔夜「知ってるだろ。学園都市という名前は」

 

真由美「えぇ。学園都市、科学的観点の能力のトップが座する世界ですよね」

 

朔夜「あぁ、魔術とは関係ない世界.....だと思うかと。だが、そこにいる人物...その一部には科学を擁しない、後天的魔術を手にしている人がいる.....俺も、その一人だ。」

 

真由美は...いやこの場にいた全員は目を見開く

 

朔夜「...あぁそうだ。魔術とは他の能力との併用は不可能だ。」

 

真由美「ならなぜ魔法が...?」

 

朔夜「.....代替してるだけだよ。俺は、魔法を使えるわけじゃないんだよ...分かったかな?真由美が俺とは釣り合わない理由」

 

真由美「...わかったわ」

 

朔夜「そうか、なら——」

 

真由美「でも、私は貴方がいいの。私、こう見えても独占欲は強いのですのよ?」

 

朔夜「.....」

 

俺は二の句が告げなかった。

 

真由美「チェック...メイトですよね?」

 

朔夜「ははは.....やっぱり君には適わないな.....」

 

真由美「それじゃ——」

 

朔夜「.....お父さんに、許可をもらってからだ...な?」

 

真由美「.....うん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真由美はどうやら帰ったようだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

星那「.....先の話はデタラメなのだろう?」

 

詩音「本当ですか!?」

 

朔夜「...ははっ、さっすがー。確かに使えないわけじゃないさ...だが、はるかに魔術が早いっていうだけだよ。」

 

そういい俺は魔法公式を展開して簡単な跳躍魔法を使用する

 

星那「.....君は本当に優しいな」

 

朔夜「なんでもないさ」

 

そういい俺は魔術...結標の能力をイメージ...俺は刹那学園都市へ移動した



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第九十二話 意志とは裏腹に

朔夜「.....ただいま」

 

俺はとあるビルの一角...『イレギュラーズ』の本拠地に帰った。

 

??「おかえりなさい、朔夜」

 

出迎えたのは咲夜であった。

 

朔夜「ありがとう。」

 

咲夜「気にしないで。あと、今お客様が来てるわ」

 

お客様?俺以外の誰かの客か?

 

朔夜「分かった。挨拶だけ済ませようと思う」

 

そういい俺はそのまま直進した先にあるリビングへ足を運ぶことにした。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

朔夜「いらっしゃいま.....」

 

俺は扉を開き中にいる人に当たり障りのない挨拶だけをして自室に戻ろうとした━

 

??「お邪魔してるわよ、朔夜。」

 

朔夜「.....ん?」

 

━...おかしい。この声はこっちでは聞きようがない声だと思うのだが.....

 

??「お邪魔しています...朔夜さん。」

 

朔夜「...なんで...」

 

なんで━

 

朔夜「なんで、あんたらがこっちに来てるんだ。紫。映姫。」

 

幻想郷の主そしてヤマ...その2人がなぜ来ているのだ!?

 

紫「あら、あっちとここの行き来...あなたに出来て私に出ないわけがないでしょ?」

 

.....なんてめちゃくちゃな...そりゃぁ、紫ならその程度なら造作もないことだろうが...ん?ちょっと待て...

 

朔夜「ならまたなんで、今の今まで来なかったんだ?」

 

映姫「それは私が説明しましょう。この学園都市と、幻想郷でこれまで提携されていたルールが存在していました。それは、アレイスター統括理事長と八雲紫によって結ばれた協定。相互不干渉です。これは科学と反科学の世界としての然るべき規則です。」

 

朔夜「...それで?」

 

映姫「そのルールが今回双方のメリットデメリットが薄いので解除されました。と言っても解除されたとしても行き来できる人は限られているためあまり、意味の無い拘束なのですけど...」

 

朔夜「...けど?」

 

映姫「.....一部あなたのファンが.....こっちに来てしまう...そんなことがあるんです。まあ、ある程度のレベルなら大丈夫なのですが.....狂気的ものにもなると危険なのです。ですので今回は幻想郷からこちらに来ることならここがスポーン地点になるようにしているそうです。」

 

紫「そして、その狂気的なファンは来ないよう仕組みを施すようにするのよ。まぁ、私とかぁ...映姫ちゃんはいつでも来れるんだけどねぇ」

 

...そういい紫は俺の腕に抱きついてきた.....!?後ろから...殺気?

 

紫「そう、あなた達のような子供に私の子が取られないようにね」

 

紫が後ろを見てほくそ笑む.....後ろには...

 

朔夜「麦野.....操祈...」

 

麦野「そうだ、私だ朔夜。」

 

食蜂「そうよぉ。貴方の操祈だわぁ☆」

 

そういい食蜂は紫と逆の方を抱きついてきて紫にほくそ笑み

 

食蜂「あなたのようなオバサンには朔夜さんは似合わないわぁ☆」

 

ブチッ.....今度は真隣で異常な気が立つ.....

 

 

 

 

あぁ...もう

 

朔夜「...不幸だ。二人共後で相手してあげるからすこし寝かせてくれ...」

 

俺は自室に戻るため2人を振り払い、扉を開けた...そして、自室に戻り寝る...その時

 

麦野「...お疲れ.......朔」

 

朔夜「.....あんがと...りーちゃん」

 

俺は反射的に答えた。そしてそのまま眠りについた

 

ー朔夜sideoutー



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第九十三話 乖離

朔夜.....起きて。

 

....誰だ...俺を呼ぶのは...

 

起きないかぁ.....ならー

 

.....夢の中か?声が聞こえる...くぐもってよく聞こえないが...

 

その俺の思考は瞬間消え去ることになる

 

??「おーきーてっ!!」

 

 

グサッ!!

朔夜「グォフッ!?」

 

腹部に鈍痛が広がる...完全に覚醒した意識の先には見慣れた奴がいた

 

朔夜「.....藍子か?」

 

藍子「アッタリー!久々だね」

 

...なーにが久々だねだ...少し前に会ったところ...いや頼み事を聞いたばっかじゃないか。

 

朔夜「学園都市によく入れたな」

 

藍子「今は新年度、それも新学期直前...それもあって案外簡単に入れたの」

 

朔夜「んで、こんな所に何か用か?」

 

藍子はすこし躊躇いながらー

 

藍子「あのさ...朔夜。これ...分かるよね。」

 

ーそういい取り出したのは紫水晶だった。忘れるわけない

 

朔夜「これは俺が、渡したものだ。それがどうした」

 

藍子「それに関していくつか質問があるの」

 

朔夜「...質問?」

 

俺は首を傾げつつラフな格好に着替え直し聞く

 

藍子「私を治した時も起きたアレ...木綿季も起きるんだったら...」

 

...質問よりどちらかと言うと確認に近いものだった

 

朔夜「...あぁ...仕方の無いことだ...あと1年時代が早ければこれを使わなくても良かったが...あいつの状態から察するに1年はダメだっただろう。大丈夫だ.....俺は.....うん。」

 

藍子「大丈夫じゃないでしょ。一体何年あなたと一緒にギルドやってきたと思ってるの?」

 

.....やっぱ君相手だとやりづらいな...そう思い思わず苦笑を浮かべる。

 

藍子「...まぁいいわ。もう1つ聞くよ」

 

朔夜「うん、かまわないさ」

 

藍子「朔夜はこの石...どんな人に渡していたの?」

 

予想だにしない質問に返答に詰まった

 

朔夜「...家族の次に近しい人だよ」

 

藍子「!?」

 

藍子は驚きか目を見開くー

 

朔夜「...お前に渡さないわけが無いさ」

 

藍子「.....彼女とか...居ないの?」

 

朔夜「は?」

 

今度は俺が驚かされて気の抜けた返事をする

 

藍子「いや、うんうん気にしない...「彼女は居ないよ?もちろん、いつでも募集中さ」...なら私が「無理しなくても大丈夫だよ」...むぅ」

 

...最後の声はなんなのだ...

 

朔夜「ま、藍子の好きに生きればいいさ。それより先にユウキの顔を見に行くぞ」

 

藍子「...はいはい。隣失礼するよ」

 

朔夜「おk。さぁ行くぜ...」

 

「「リンクスタート」」

 

彼らの意識は虚空へ消えた

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「ラン、調子はどうだ?」

 

ラン「伊達にやってないわ?それよりナイトの方が心配だわ」

 

ナイト「リアルネームはタブーとはいえ...その名前は未だ慣れんな」

 

ラン「ささ、ギルドはすぐそこよ?」

 

ナイト「分かってるさ、ただな...」

 

ラン「何よ」

 

ナイト「.....ユウキの病気は治った。でもな、それは代償を持って直しているだけだ。」

 

ラン「.....何を言っているの?」

 

ナイト「ラン、君の時もあったろ?俺の存在をすこし空白になっていた時が」

 

ラン「えぇ...そうね.......って」

 

ランは何かに気づいたように目を開く

 

ナイト「.....これは菌を消し去るという意味とは微妙に違う。ユウキの体の中の状態をAIDSに感染したという世界線から乖離させたに過ぎないんだ。だから感染以降の対象と俺の接点も同時に乖離する必要がある。」

 

ラン「...感染した後からしか交流していないユウキは貴方のことをー」

 

ナイト「.....あぁ、存在していないことになっているだろう」

 

そういい俺は我が家...ギルド スリーピングナイツのホームの扉に手をかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー朔夜sideoutー



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第九十四話 mission complete

ー颯魔sideー

 

終わった。これまで幾度となく死にかけたりしたこの長い戦いも、これで終幕だ。

 

俺は膝をつきつつも死んではいないし、気絶もしていない。対して凛璃は気絶状態。

 

束「颯君...やっと」

 

颯魔「.....あぁ、恐らく終わっただろう。束のおかげで俺達の勝ちだ。」

 

敵たる凛璃のダウン。それは、俺達の勝利を指すだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラフラと立ち上がって空を見上げる.....が、空は一向に晴れない。

 

颯魔「なぁ、束...」

 

束「何?颯君」

 

颯魔「なぜ未だに空はが見えないんだ?そろそろ晴れても良い頃合いな気がするんだが...」

 

束「おかしいね?私の目測でも晴れてるはずなんだけど...」

 

.....嫌な予感がする...物凄く嫌な予感がする。

 

俺の...というか嫌な予感というのは総じて当たりやすいものであって─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─空...甲板の淵になにかがいた。空が晴れてさらにその姿が明確に映る。

 

正体はまるで分からず、俺達はただ困惑するだけだった。

 

颯魔「えっと.....あなたは??」

 

その人が振り返った.....その姿は...神々しい。可愛いでは無く綺麗で美しくその様がまるで神であるようで.....俺は心を奪われた。

 

??「人は、死に逆らえません。」

 

.....は?名前を聞いたら道理を語られた。なんというか...変わった人だな...と思った刹那

 

─ビシッ!!─

 

俺の刀が弾き飛ばされた...!?何故!?マズルフラッシュは見えてない!!なのに...何に弾かれたんだ!?

 

 

 

立ち振る舞い...姿格好.....魔法とも思える謎の攻撃.....それらを目の当たりにしてしまった俺は不覚にもその女に─

 

 

 

 

 

 

 

─魅了されてしまった

 

そして、音もなくこちらに迫ってくる...!!

 

束「颯君!!」

 

金縛りとも取れるなにかが消え去る頃、俺は何故かその女に抱きしめられていた。

 

颯魔「.....は?」

 

こいつは何をしているんだ!?さっきまで俺に対して攻撃を仕掛けてたんじゃないのか!?

 

??「サブターゲット達成。あとは貴方を持ち帰るだけ」

 

束「颯君を持ち帰る!?貴方は颯君の何なの!?」

 

??「貴女には関係ない。篠ノ之束。」

 

なぜ、初対面のこいつが知っているんだ!?

 

??「行きますよ、御影。」

 

颯魔「俺の事までリサーチ済みってことかよ...」

 

??「こうすればあの子に逢えるとあの御方が仰っていた。」

 

あの子??あの御方??こいつは何を言ってるんだ??

 

そう考えるまもなく俺は謎の女に抱えられ─

 

??「さようなら。篠ノ之さん」

 

束「颯君!!」

 

颯魔「束!!」

 

束「颯君~~!!」

 

淵まで女は走るとなんの躊躇いもなく飛び降りた...!?

 

颯魔「おい!!どうする気なんだ!!俺をどこへやるつもりだ??」

 

??「何処へも行きませんよ?これにてミッションは達成されたので。」

 

そういい

 

??「貴方は何処へでも行きたいところへ行きなさい。」

 

俺を空中で手放した...俺はISを使えば大丈夫だが...!?ともおもったがその直後その女の姿が不意に消えたのだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー



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第九十五話 夜の始まり 黒の彗星

ー朔夜sideー

 

ーガチャッー

 

見慣れたドアを開く...開いたのは俺だったが先に入ったのはランだった。

 

ラン「皆、久しぶり。」

 

ランの声に皆が振り返る。姿がランであるとわかった瞬間この世のものではないかのように目を見張る...それもそうだろう。なぜならランのことは─

 

ユウキ「お姉ちゃんって死んじゃったんじゃ...」

 

─こういうふうに俺が伝えていたからだ...いやまぁ、俺が言った訳では無いのだが...

 

ラン「ヨル君ったらしっかり伝えていなかったのね」

 

聞き捨てならないな...なんのためにはぐらかしたって思ってる...お前が当たり障りのないように頼んだからだろ...!!

 

ラン「そうだそうだ...こっちに来てよ、ナイト!!」

 

俺が呼ばれランの元に俺がいく...するとチラホラ

 

「あの無銘剣...だよな?」とか「アイツに似てない?」とか聞こえる...

 

ナイト「あ~...多分分かってるとは思うが...俺は無銘剱のnightだ。訳あってこの1年...いや正確に言えば結成からだから3年間、共に過ごしてきた。」

 

ラン「もー、まどろっこしいでしょ!!」

 

ナイト「あー...仕方ねぇなぁ.....俺は無銘剱のnight。いや、以前は...スリーピングナイツ、前副団長 ヨルだ。皆、久しぶり」

 

ローブをとり素顔を晒す...すると各々がこちらへ興味を示した.....が

 

ラン「.....ユウキ?どうしたの?」

 

ユウキ「いや...お姉ちゃん、この人...誰?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー唐突に爆弾が投下された。

 

ナイト「.....やはりな。こうなることは予測できていた、ラン...賭けは俺の勝利ってことで後でご飯でも奢れ。後、俺は少し外の空気を吸ってくるから、姉妹で積もる話でもしていてくれ。」

 

そうして俺は外に出た。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

俺が外へ出てしばらくした...するとジジジッ.....

 

俺のアバターが不意に揺らぐ...外部からの接触があったようだ...ランがログアウトして俺の事を起こしでもしたのか?それにしては随分とラフな方法だな...そう思い俺は自主的にログアウトした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

朔夜「...暗いな.....夜の...始まりだな。」

 

ぼそっと呟くが頭の中ではこの異変について思考を張り巡らせていた

 

朔夜(...にしてもおかしい...ここが室内で夜ってのも加味しても.....この空間だけ.....)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜(暗すぎる.....!!)

 

俺はふと時計をみる...時間の概念がぶっ飛んだのかと錯覚するも時計を見ると時間はそこまで経っていない...もう1つ異変があった。それは音の消失だ。あっちの世界に行くまで喧騒さえあったあの空間から音が消失していたのだ。

 

 

横を見ると藍子は未だあっちの方に居るようだ...なら誰が...??

 

 

 

不思議なまま無闇に他の部屋に行くのも良くないことは分かっている。だが俺の腹部は悲鳴をあげている。

 

 

ーガチャッ...

 

 

ドアノブひとつひねるのにも不思議と重みを感じた。リビングへ向かうと不思議な光景が広がっていた。

 

俺の絶対領域とも取れるキッチンに人影があり、テーブルには美味しそうなご飯が並べられていた。

 

朔夜「.....これは...全て君が??」

 

─我ながらおかしな質問であるとは思う...だがふと口から出たのだ。

 

影から音もなく現れたものは女神と名乗られても信じてしまうほどの人であった。

 

??「私はあなたと結ばれるために生まれたもの...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー俺と.....結ばれるため!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那俺の目の前には彗星が如き美しき瞳が映っていた。

 

 

ー朔夜sideoutー



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第九拾六話 トウソウの始まり

ー朔夜sideー

 

─身体が危険だと察知する。右手が不思議とエモノを手に取る...最早体に染み付いた行為である。

 

朔夜「...そこは俺の領域だ...」

 

せめてもの強がりを見せる。相対する相手の雰囲気は俺を狩るようなものでは無い。だが、本能が叫ぶ。この場に留まるのは得策ではない。むしろ自分の身を滅ぼすと...

 

??「そうだった...ごめんなさい」

 

─どうやら相手は下手に出るようだ。纏っているオーラとはかけ離れている立ち振る舞いに戸惑ってしまう。

 

??「ファンクラブ1号として不甲斐ない...」

 

─ん?いまなんつった??

 

朔夜「俺にファンクラブ?何かの間違いじゃないのか...??」

 

自分をたしなめるようはなった、独り言とも取れる一言は眼前の女によってかき消された

 

??「知らなかったの?」

 

さも当然かのように話しやがって.....普通に過ごしてちゃファンクラブなんて産まれてねぇんだよ...!!

 

いや、俺って普通に過ごしてたっけ.....もういいや、忘れてしまおう。

 

朔夜「話の腰を折るようでホント申し訳ないんだけどさ...」

 

??「何?」

 

俺は当初からの質問を再度提示する。

 

朔夜「君は一体誰なんだ。これでも俺は記憶がいい方なんだが...君の顔や名前に見覚えがないし思い出せないんだ。失礼は承知だ、是非教えてくれないか?」

 

??「知らないのも無理はない。私達は出会ったことはないわ。」

 

出会ったことは無い??それじゃ求婚の意味なんて全く理解できないのだが...

 

??「でもあなたのことをずっと以前から知っています...カムイから聞いていましたから」

 

朔夜「...そうか。貴女がかのマキリさんですか」

 

??「えぇ。私はマキリ、伊藤マキリ。十六夜朔夜ファンクラブ1号です。」

 

カムイという名を聞いてやっと理解した。どおりで顔のパーツ似ていると感じたが...

 

朔夜「カムイから聞いたマキリさんは冷静沈着でもっと神秘的だと聞いていたんだが...結ばれるとは正気か?」

 

俺は疑っていた。彼から聞いていたマキリの情報ではこのようなことを口走るような人じゃないと思っていたからだ。

 

マキリ「えぇ、私は至って正気です。初めはカムイから話をしてきました...ですが貴方の話が面白く最後は私からカムイに貴方の話を求めるようになってしまった...その時カムイは言ったのです。そんなにあの人が恋しいのならあの人を近くで見続ければいいと。」

 

...カムイのやつもなかなかこわいことを言い出しやがって...一歩間違えたらストーカーだぞ...!?

 

マキリ「私は生まれて初めて親にわがままを言いました。あなたのもとへ行くと」

 

朔夜「...この世には俺以外の男がうんと居るはずだ、なぜおれなんだ。」

 

マキリ「貴方が...貴方がいたから私は外の世界に興味を持ち外の世界へ出ることが出来た...だから私の世界は貴方以外不要なのです。」

 

物騒な話だな...おいおい

 

マキリ「だから私はあなたと結婚したいのです...そんな考え...ダメですか?」

 

...そんな聞き方するなよな...

 

朔夜「...こういうの、男に決定権はないんだよね...知ってる?」

 

マキリは首を傾げる...可愛いなオイ....しかし俺とマキリだけの空間もふと消失する

 

??「さ っ く ん ~!!」

 

ベランダ側から声が聞こえる...聞き覚えのある声、それにこの呼び方...あいつしか居ない...!!窓に手をかける

 

─ガラガラッ!!─

 

朔夜「理子ッ!!」

 

ベランダの窓を開けた俺についてくるマキリ。しかし理子は─

 

理子「ごめんねこのグライダー二人用なんだ~」

 

理子はマキリに対してあっかんべーと舌を出す。なんだこの小動物。

 

マキリ「いきなりなんですか...彼は今から私と同棲するのです。」

 

....別に認めてはいないと思うんですけどねぇ...

 

理子「悪いけどファンクラブ1号ごときが俺の朔夜を奪えるとは思うなよ!!」

 

理子も悪い癖が出ちゃってるし...

 

朔夜「理子、落ち着こう」

 

理子「...しゃあねぇなぁ...」

 

良かった。まだ話がわかるレベルであって...

 

朔夜「それで理子、何でここに来れたの?ここは武偵には1人も告げてない場所なんだけど...」

 

理子「何で??つくづくお人好しが過ぎると思うぜ、朔夜。見ず知らず...それも超弩級の危険人物と一緒に居るって聞いたらそりゃ私はそこに行くに決まってるだろ。」

 

朔夜「超弩級の危険人物...??マキリがか??」

 

マキリに話を振ると彼女は黙りこくる

 

理子「こいつは確かに超弩級のヤバいやつだ。朔夜ファンクラブ1号は確かだがその他は.....元公安0課四式であり現在国際指名t...ッ!?いってぇ!!てめぇ何しやがる!!」

 

理子は話の途中でいきなり言葉を発しなくなったかと思ったら腕をさすっていたマキリの方を見て理子は吠えている。マキリがにかしたと言うようなニュアンスなのだが俺側からは音も聞こえなければ物も見えなかった。

 

マキリ「これは警告。今回は腕だけど次は頭...それも一撃で沈める...」

 

この部屋の殺気が一気に濃くなる...おいおい...一触即発だぞ...

 

朔夜「...おいおい、俺の話を聞かずに進めるのはどうなんだ?」

 

俺の声が通り2人は共にこっちをみる。

 

マキリ「ごめんなさい。」

 

理子「ごめん、さっくん。」

 

朔夜「...別に俺は怒ってるわけじゃない。だが、俺の意見も聞いて欲しいってことだ...」

 

俺はゆっくり息を吸い込み─

 

朔夜「その朔夜ファンクラブとやらは俺をラブな意味で好きなやつも居るってことか??」

 

それに対して理子は

 

理子「...と言うよりむしろそっちの方が多いよ??」

 

朔夜「なんでそう言いきれんだよ」

 

半ば嫌な予感がしつつも聞く。何故ならそのファンクラブにおける1号が理子でなくマキリであること。普通理子はこういうものに対してトップでいる事しかない。これを俺は以前から見ている...つまり理子は─

 

理子「そのファンクラブはりこりんが運営だからね!!ファンクラブ0号なのですよー」

 

.....そう、1号よりも前。運営サイドなのだろうと...わかってはいたものの呆れるね、まったく

 

マキリ「そんな...かの運営様が...」

 

マキリも言葉が口からこぼれ落ちる

 

朔夜「.....やっぱ理子が運営なんだな。」

 

理子「あれ?さっくんビックリしてない?」

 

理子もきょとんとする

 

朔夜「お前が1号じゃなかったら運営だろうなって思ってただけだ。」

 

理子「ありゃーバレちゃったか」

 

朔夜「長いこと理子の事を見てたしな」

 

そう言うと理子は頬を紅く染める

 

理子「さっくんはほんとに天然ジゴロなんだよね~」

 

朔夜「そんなこと言ってくれるな...さて、運営さんや」

 

理子「はいはい、なんでございましょうか」

 

朔夜「そんなに皆が俺を欲しいならさ...」

 

そして俺はどでかい爆弾を落とすことになる─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「...俺をかけた試合を始めようじゃないか」

 

理子「.....えっ」

 

朔夜「さぁ、そうと決まれば武偵校に戻ろっか...行くぞ、理子!!」

 

理子「うん.....ええぇぇえええええ!!」

 

朔夜「さぁ、空中逃避行の始まりだァ!!ってな訳でまた今度、待ってるよ...マキリ」

 

理子のグライダーにぶら下がって俺達2人はベランダから飛び出した

 

 

ー朔夜sideoutー



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第九十七話 日常 未来 創造

ー颯魔sideー

 

颯魔「えーっと...なんて言えばいいかな...」

 

眼前の4人を前に狼狽する俺。

 

束「颯君!!」

 

颯魔「悪い悪い。みんな、ただいま」

 

いつも通りの...至って普通の会話。違っていたのは俺の身体だけ。

 

綴「...颯魔...戻ったのか?」

 

颯魔「.....忘れてないよ...もちろん」

 

綴「.....私の名前と私と颯魔の関係を言ってみな」

 

颯魔「.......綴梅子、俺の最愛の人...これじゃダメかな?」

 

不安を煽る為にも若干遅れて口にする

 

綴「...颯魔わざとだな??」

 

綴はニヤリと笑う...やっぱりか

 

颯魔「束なら引っかかったんだけどなぁ...天下の女帝の梅子には流石に適わないな...」

 

綴「お、おい...梅子って...」

 

颯魔「将来はそっちで言わないとダメだろ?...それとも呼ばれたくなかったかな?」

 

綴「違うさ...嬉しいんだ。颯魔にこっちで呼ばれて...ちょっとばかしこそばゆいがな」

 

綴の頬がやや紅く染まる...可愛いなぁ...そんな可愛い梅子にはご褒美をあげないとな

 

颯魔「梅子。サイカイのキスだ」

 

俺達はそう言うとスススッと近付き─

 

─チュッ...─

 

触れ合うだけのキスを交わす

 

 

カナ「颯魔。もしかして、キスをするのは先生とだけなの?」

 

ふと、意識外からカナの声が飛んでくる。何となくそんなフレーズがとんでくるとはわかっていた

 

颯魔「そんな訳ないだろ、全員やらなきゃ俺じゃない...そうだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

─久方ぶりに俺の日常が戻ってきた。眼前には最愛なる彼女が4人。人より優柔不断がたたりこのようになっているが俺達は何より

 

 

颯魔「.....幸せだ。」

 

束「だね!!」

 

カナ「当たり前よ」

 

ジャンヌ「私もいるんだが...まぁ幸せなことに変わりはないな」

 

綴「今なら死ねるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー颯魔sideoutー

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ー??sideー

 

??「そう言えばあなたのこと...これからどう呼べばいいのかしら」

 

今まで会うことがなかった2人ならではの悩みがある...名前の呼び方だ。だが、俺にはそれは無い。2人になったとはいえ俺は俺だ。そしてあいつはもはやアレではなく当主だ。

 

??「俺はソウマの深層心理と言うだけだ。戸籍上という問題は最早意味をなさないが...あいつが颯魔であり続けるのなら俺は颯魔...風を立たせるのでなく風に靡く存在...楓魔なのだろう。」

 

もはや俺は颯魔では無いのかもしれない...だが、俺は楓魔となりお前だけを守り続けよう。俺は颯魔みたいに複数人を護れるような男ではないからな...そう心の中で誓うと不思議と顔が綻ぶ

 

??「なら私は御影藍那になるのかな?」

 

─未だ藍那はこちらに嫁ぐことを想像しているようだ...

 

楓魔「それは違うなぁ?俺が、一宮楓魔になるんだよ。」

 

 

─俺ははなから嫁がせる気はなかった。むしろ俺自身が一宮になることを快諾していたのだ。

 

藍那「ありがとう.....楓ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

─心の底からポカポカしていた...

 

楓魔「さて...この船を帰還させますか」

 

 

ー楓魔sideoutー

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ー朔夜sideー

 

俺達は今、優雅...ではないが空中逃避行を楽しんでいた。一緒にいて落ち着く...

 

朔夜「やっぱ、理子が一番なんだよなぁ..」

 

理子「りこりんを誉めてもなんにも出ないぞー」

 

そういう理子の顔は真っ赤だ。何考えてんだ??

 

理子「やっぱりさっくんはずるいよね~」

 

朔夜「なんでだ?」

 

理子「りこりんのことを優先してなかったりしてるしかと思えば不意打ちでとんでもないことしてくるし...」

 

朔夜「そういやそんなこともあったな。」

 

理子は手を顎にやり考えた仕草をする。

 

理子「そういやなんでさっくんは『俺をかけた試合を始めよう』って言ったの??言わなかったら今頃さっくんはりこりんのものだったのに」

 

...なんだそんなことか。

 

朔夜「なんだ??まさか理子は自分が負けると思ってたのか??」

 

理子「万が一ってことがあるじゃん!!」

 

朔夜「そうか??俺は絶対理子が勝つって思ってたぞ?だからこそこういう場を設けて公式のカップルを作ってやろうって事」

 

そしてこの戦いの決定的な抜け目を突く

 

朔夜「それにこの戦いのルールは理子が決める。理子の勝ちは揺るがないだろ」

 

それに対して理子は少し考えて─

 

理子「...でもそれでさっくんを手に入れるなら正々堂々戦ってりこりんは手に入れるよ。」

 

キッパリ断る...

 

朔夜「そういう所が理子の良いところだし俺はそんな理子が好きだよ」

 

─空中の逃避行が終わると同時に俺は理子の耳元でそう囁き

 

朔夜「チャオ~。スターデット!フルブーストで翔べ!!」

 

虚空へ消えるのであった─

 

ー朔夜sideoutー

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

御影 颯魔と御影 朔夜の危機は消え去った。そしてそれぞれが日常へ戻る─

 

それは...決して敗けの赦されない戦いであった。だが、彼らだからこそこの激闘をくぐり抜けられたのだろう...仲間との共闘もありその総てが終わった。だが、ここから彼らの世界は始まる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝ち取った未来を決して手放さない...彼らの意思は堅いものであった。




本章最終話になります。ですがサイドストーリーを経て彼らは─

必ず戻ってくるだろう。それぞれの世界と共存して


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外伝Ⅰ部 カルテットクイーン
episode1 恋の戦争


彼が勝ち得た世界は決して日本では赦されないものであった。だが、彼も...彼女等もまた異端であった。

 

綴「颯魔、おはよう」

 

颯魔「おはようございます.....梅子せんせー?」

 

不意打ちで呼ばれ綴は頬を紅く染める。今やこの学校、東京武偵高校では有名な話となっている。

 

─泣く子も黙る尋問科の綴が恋をしている─と

 

そしてましてや相手が学内の生徒であると。

 

この女は綴 梅子。尋問科の教員である。

 

 

 

 

綴「今日の晩御飯は何がいい?」

 

綴 梅子がこういうのには大きな訳がある。問題は...そう、この彼氏たる御影 颯魔にある。

 

颯魔「あれ?今日はジャンヌの.....あぁ」

 

綴「あいつの腕を見ただろう...篠ノ之はまだしもあいつは...」

 

そう言う2人の顔は真っ青になる。それもそのハズ、ジャンヌ・ダルク30世...颯魔の彼女たる女は料理が壊滅的にできない女なのだ。

 

颯魔「...あれは地獄だったな...あの日ほど見た目は当てにならないと痛感した日はなかったよ。」

 

見ためは完璧とも言えるジャンヌの料理...しかし何故か味がおかしかった。

 

颯魔「...あれは何を入れていたんだろうか」

 

綴「颯魔が分からないのなら私にも分からないさ...だが、三途の川が少し見えた気がするぜ...」

 

颯魔「あれでなんでスイーツは美味いんだよ......」

 

綴「全く持ってその通りだな...って話がそれたな。颯魔は何がいいんだ?」

 

颯魔「せんせーは中華が得意なんだよな?」

 

綴「まぁ、そうだな」

 

颯魔「なら今日は麻婆豆腐が食べたいね」

 

綴「よし分かった。腕によりをかけて作ってやるからな」

 

颯魔「ありがとう...4人の中で1番美味しいのはせんせーだからな。今日は楽しみだぜ」

 

...大きな問題...そう、それは彼氏たる御影 颯魔には4人、彼女がいるのである。

 

綴「篠ノ之みたいに可愛げが無いからな...こういう所で稼がないとな」

 

颯魔「ん?そうか?別に俺からしたら充分可愛いし綺麗だと思うぞ?梅子せんせーは」

 

綴「颯魔、からかってるのか??」

 

そう言う綴の顔は少し紅い

 

颯魔「そんなことするのは朔夜とキンジくらいだよ。普段の姿じゃ滅多に見れない甘えてくる可愛さ。普段のクールで頼りになるカッコ良さ。俺はそんなせんせーが大好きさ.....もちろん、他のみんなも好きだけどね」

 

綴「こんなおばさん拾ってくれるなんてほんと颯魔も物好きだよ」

 

颯魔「せんせーはおばさんじゃないよ。可愛い俺だけのお姫様だぜ?」

 

そういい颯魔は綴をお姫様抱っこをし─

 

颯魔「とりあえず教務科までこのまま突っ走るぜ!!」

 

─猛ダッシュで駆け出した

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

颯魔「うし、着いたな。また後でね...梅子せんせー?」

 

綴「.....迎えに行ってやるから帰りの買い物一緒に行こうな」

 

颯魔「もちろん。他でもないせんせーの要求だ.....まるで夫婦みたいだな」

 

颯魔が落とした爆弾はとても大きなものであった

 

綴「.....ったく、冗談は程々にしてくれ...」

 



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外伝Ⅱ部 マジカルストーリー
-1st- 入学(前)


『今年の第1高校は...いや、高校全体のメンツ凄いよな』

 

そういう言葉がチラホラ女の耳に入る。

 

真由美「酷いけど...今年の魔法科高校はナンバーズの揃い踏みって所なのよねぇ...」

 

溜息まじりに真由美が呟く

 

摩利「二年前も今ほどではなかったがあの時は規格外な奴がいたからな...どこかの誰かさんみたいなな?」

 

摩利は真由美の方をちらっと見てニヤリとしながら言い放つ

 

真由美「私もそんなに規格外ではないと思うんだけど...」

 

摩利「馬鹿者、お前が規格外ではなかったらどうなるんだ。十文字、そしてお前はもはや第一高校の顔とも言える存在だ」

 

真由美「.....それはおいておいて。今年は一条が第三高校に...そしてうちにもナンバーズこそ居ないけれど、錚々たる面々が入学...」

 

摩利「確かにそれは大事にもなりそうだがな...うちにはそれ以上に大きな問題がまだあるだろう」

 

真由美「そうよね.....でもね今年は二科生にも相当なポテンシャルを持った子がいるのよ」

 

??「ほう?それはあの朔夜を差し置いてなのか?」

 

ふと2人の会話に1人、割り込んだ

 

真由美「えぇ、そうよ十文字君。特に司波君は朔夜君のお墨付きでもあるのよ。」

 

克人「朔夜が認めただと?」

 

真由美「そうなの」

 

克人「それは実に楽しみだな」

 

摩利「.....問題の朔夜がまだ来ていないのだが...」

 

真由美「それなんだけど、朔夜君は後で来るって聞いてるわ。まぁ、彼のことだし約束事は守るわ」

 

摩利「特に真由美とした約束は.....な?」

 

真由美「ちょっと摩利、からかわないでよ!!」

 

??『そういやよ、深雪ちゃんはどうしたんだ?達也』

 

達也『朔夜さんこそいつもの生徒会長さんは一緒じゃないんですか?』

 

真由美「.....ほらね?」

 

真由美は苦笑いを浮かべつつ朔夜の方に走り─

 

真由美「ちょっと朔夜君!!」

 

達也「例の会長さんがお呼びですよ」

 

朔夜「そのようだな。打ち合わせはまた今度で」

 

達也「そうしましょう。では後ほど」

 

達也はディスプレイを起動し虚空へ消えていった。

 

朔夜「どうしたんだい?真由美...会長?」

 

真由美「どうしたんだい?...じゃないでしょう!?リハまで時間が無いのよ!?私との約束、忘れたわけじゃないわよね!?」

 

朔夜「もちろん覚えているよ。他でもない真由の約束だ。本当はこんなこと俺がすべきなのか少し問いたいものだが...好きな人の命なら叶えてやるのは当然だろう?」

 

真由美「えっ...す、好きな人って??」

 

落とされた爆弾は真由美には大きく真由美は顔を真っ赤にする

 

朔夜「...ま、それはおいておいてっと...エスコートするよ、真由様」

 

真由美「様はいらないって言ってるのに~。様がなければ完璧なのになぁ」

 

朔夜「ははっ、肝に銘じておくよ真由。さっ、摩利 克人二人とも行くぞ」

 

摩利「やれやれ、真由美も朔夜には適わないな」

 

克人「頼んだぞ、七草のストッパー」

 

 

4人全員がホールへ歩を進めだした



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-2nd- 入学(後)

入学式のリハーサルも滞りなく進みリハが終わる─

 

朔夜「...ここで再会してから早2年か...」

 

真由美「あの時は聞き覚えのない名前だったけど...」

 

朔夜「いつでも聞きなれた苗字に変われるさ...七草朔夜...なんてね」

 

真由美「あなたには幼少期から適わないわね...」

 

朔夜「あの時はまさかあの真由様だとは思いもしなかったけどね...こんな二科生の...それも最低点入学者のソレに主席次席...名前のしれたメンツが話をしにくるとはまさか思うまい」

 

真由美「私もまさか朔夜君が御影 朔夜君だなんて思いもしなかったわ。初めは時近、次は十六夜...最後は御影。相当表情が似ているけど苗字が御影じゃなかったから貴方が朔夜君だって分からなかったな~」

 

朔夜「珍しい名前だと思うんだけどなぁ。しかもこんな武装してるの俺だけだと思ってたんだが...」

 

真由美「...天文学的数値で人違いってこともあるでしょう?」

 

朔夜「ま、それを言われちゃなんも言い返せねぇがな」

 

真由美「.....頼んだわよ」

 

朔夜「任せとけよ。二科生最下位の男が一科最上位の生徒会長に頼み込まれては、誰であろうと叶えてやるのが当然だろう。誰にも気付かれない魔法を見せてやるさ」

 

真由美「今度はどんな風に私を驚かせてくれるのかしら。」

 

朔夜「俺にもキャパの限度ってのがあるんだ。真由レベルの魔法士をそう易々と驚かせるネタがあるわけなかろう?」

 

真由美「それでも私の朔夜君だし...」

 

朔夜「...まぁ使用人だから真由のものではあるが...俺が使用人ってのは嫌じゃなかったのか?」

 

真由美「当たり前じゃない。だって私はあの頃から...」

 

朔夜「なんだ?」

 

モジモジする真由美...もちろん朔夜には理解不能である。

 

真由美「なんでもないわ」

 

朔夜「...まぁいいや。もうすぐ入学式だし、また後で聞かせてくれ。」

 

そういい朔夜は自分の座席へ戻って行った─

 

真由美「.....こんな私にいつもありのままを見せてくれるのは君だけなんだよ?.......朔夜君...」

 

摩利「ん?朔夜がどうかしたか?」

 

真由美「なんでもないわよ?」

 

摩利「...私の目は誤魔化せんぞ?」

 

真由美「分かってるわよ。また相談にのってよね」

 

摩利「はいはい、こういうのは私の方が先輩だからな」

 

...摩利は全てお見通しのようだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

入学式が始まる...一年の答辞の言葉を終える...

 

朔夜「...(深雪ちゃんの言葉...中々に際どかったぞ??今年の一年にもそういう考えの持ち主が少なからず居るってことだな。だが、その振る舞いが確実にこの世界を掌握している...そんな雰囲気を感じ取れる)」

 

真由美「...(いつぞやの私を思い出すわね...)」

 

『続きまして在校生代表3-E 御影 朔夜君による送辞です。』

 

達也「...(あえて二科生を採用したのか)」

 

アナウンスが流れる...だが当の本人は現れない...

 

真由美「(ちょっと朔夜君!?こんな時に何してるの!?)」

 

カツッカツッカツッカツッ...

 

??「おい誰だよ...」

 

不安が煽られる...

 

??『新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。』

 

どこかからマイクを通じて声が届く

 

─ジジッジジジッ...

 

ふと舞台から姿が現れる

 

??「なんだよその魔法は...」

 

??「そんなもの開発されているわけ...」

 

朔夜『まず最初にこのような子供だましに付き合っていただきありがとうございます。先程の原理はただのマテリアルギリー 魔法ではございません。ですが皆様はこれを魔法と錯覚しています。これはひとえにこの学校が魔法実力主義たるものだからでございます。当校の生徒会長でもこれを初見で見破れはしませんでした。』

 

その場に静寂が訪れる...

 

朔夜『私のクラスを聞いてわかるかとも思いますが私は二科生でございます。ですがあくまでもそれは魔法技能においての話。このような搦手があっては一科の人であろうと騙し取れるわけです。この学校に一科二科という差を顕著に表す花弁。その真相は初めの制服を急遽増産しなくてはならなくなりその臨時の招集組がその制服に袖を通しただけの事です。つまりその些細なことに皆さんは揺さぶられていたということです。』

 

─騒然とする。だが送辞は終わらない

 

朔夜『入学生の皆さん、一科二科も関係なく切磋琢磨し良き高校生活を送って下さい。そして魔法とはただの手段に過ぎず本質に意味があると勘違いしないよう肝に命じつつ魔法技能 そして工夫を在校生に遺憾無く見せつけてください。最後になりますが私の話したことに文句がある、反論があるものがいましたら是非私に戦いを挑んでください。そして考えに詰まったり悩んだりした際は是非在校生を頼ってください以上をもちまして送辞とする。3年E組 御影朔夜。』

 

 



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-3rd- アフタースクール

入学式も無事終わり、翌日...オリエンテーションの期間となる。

 

朔夜「...やっぱこういうのは俺の管轄外だぜ...」

 

朔夜はそういいブレザーを椅子に掛ける...

 

摩利「まさか二年前と同じ手品だとはな」

 

真由美「...」

 

朔夜「どうした?まさかネタ被りに御立腹かな?お嬢様?」

 

唐突にお嬢様と言われ真由美は顔を赤く染める

 

摩利「...お前達それでも本当に付き合っていないのか?」

 

摩利にまでこう言われる始末

 

朔夜「おいおい、それはよしてくれ摩利...七草の当主にばれてみろ。俺はこの世からバイバイしなくちゃいけなくなる...悪いがそれだけは勘弁だ。」

 

??「それは会長に失礼だと思いますが...」

 

横から発言が下る

 

朔夜「忠告感謝する。服部君」

 

発言が少し過激だと感じたのか朔夜が大人しく引く

 

朔夜「だが、まさかマテリアルギリーを見破る奴がいたとは...」

 

摩利「1年E組の柴田だったか?」

 

朔夜「...あぁ。正直あれはマテリアルギリーの使用が見破られたと言うよりかは...いや、まさかな」

 

朔夜は言葉を若干濁す

 

真由美「まさか2回も同じネタに翻弄されるとはね...」

 

服部「自分は一応ですが分かってはいましたが...それでも場所の特定のみです。」

 

摩利「私は真由美と同じだな...」

 

朔夜「服部が場所を特定できたのはパーソナルスキルだと考えている。真由が使用に気付かないのは常時君がスコープを展開している訳では無い...任意のものだからだろう。任意の能力はこういうのに弱いってのが判らされてるからな、俺も。」

 

真由美「如何に魔法技能が優れていても視点を斜に構えて物事を捉えないと真相に辿り着けない...そう教えられた気がしたわ。」

 

摩利「...朔夜が味方で良かったと何度思ったことか」

 

服部「...それもキーマンとして捉えられずという所が恐ろしいところですね」

 

朔夜「...あぁいう表情をされると騙しがいがあるんだ...今年はどう絡めてやろうかなぁ。」

 

真由美「九校戦はまだ早いわよ?」

 

朔夜「ん?違う違う。騙すのは勧誘シーズンの学校だよ」

 

摩利「...程々にしてくれよ?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

日が傾き沈みそうなころ事件が起こった。

 

??「だったら教えてやる!!」

 

校内に響く声、この時間その声の主を止めるものはいなかった

 

ーギンッ!!

 

しかし悲鳴をあげたのは先程吠えた人間であった

 

朔夜「...これは非常事態だな」

 

音を聞き状況を把握した朔夜は─

 

朔夜「もしもし、朔夜だ。校内で問題発生。至急応援に来てくれ」

 

─とマップをその通話先に送りその現場に駆け出す。

 

朔夜「止まれ。これ以上の戦闘行為は自衛目的外とし風紀委員に連行するぞ。」

 

臨界状態の双方に割って入る...がそれでも片側は魔法を展開し続けようとする

 

朔夜「...やめておけ」

 

??「どういうことだよ」

 

朔夜「入学早々連行なんて後味悪かろう...それも私的な目的でなら尚更だ」

 

??「どいつもこいつもバカにしやがって...ウィードのくせに!!年上だからって調子乗ってんじゃねぇよ!!」

 

朔夜に向けて魔法が展開される...

 

朔夜「達也!!」

 

達也「あぁ。」

 

達也がサイオンの塊をぶつける...すると展開されたはずの魔法が消え去った。

 

??「何っ!?」

 

朔夜「せっかくだから教えてやるよ。魔法を駆使した体術を」

 

そういい朔夜は加速術式を展開し間合いを詰める

 

朔夜「正拳...!!」

 

顔に向けた一撃...それを叩き込む目前─

 

朔夜「よっと」

 

─体を沈みこませる...それでも加速術式の効力は残る...正拳を突き出した右手で相手の右手を掴み

 

朔夜「ふん!!」

 

相手を背負い投の要領で投げ落とす

 

??「やめなさい!!」

 

ふと現場外から声が響く

 

朔夜「随分と遅かったな、お二人さん」

 

摩利「あとで事情を聞く、ついてきなさい。」

 

この場の全員が固まる...

 

達也「すみません。悪ふざけが過ぎました。」

 

摩利「悪ふざけ?」

 

達也「えぇ、森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学の為見せて頂くつもりだったのですがあまりにも真に迫っていたので思わず手が出てしまった次第です。」

 

摩利「ではその後に後方の女子が攻撃性の魔法を展開したのは?」

 

達也「条件反射でしょう。それで起動プロセスを実行できるとはさすが一科の人ですね」

 

摩利「...その魔法がたとえ攻撃性を含む魔法だったとしても悪ふざけと言いきれるのか?」

 

達也「...攻撃といってもあれは目くらまし程度の閃光魔法ですから...」

 

摩利が一瞬息を呑む

 

摩利「どうやら君は、展開された起動式を読み取ることが出来るようだな」

 

達也「...実技は苦手ですが、分析は得意です」

 

摩利「...誤魔化すのも得意そうだ」

 

真由美「摩利、もういいじゃない。とりあえず全員無事ですし。達也くん、本当にただの見学なのよね?」

 

真由美は達也に何となく得意げに見える笑みを浮かべる。

 

朔夜「...森崎だったか」

 

森崎「...」

 

カッとなっていたからと言っても森崎は先までの言動は恥ずべきものだと感じたのか黙り込む

 

朔夜「...正直お前の魔法技能は一年の中でもトップレベルだろう。魔法以外の技能と併用すればこんな小手先の人間にも余裕で勝ちを収めれるだろう。」

 

森崎「その...俺、タメ口きいてすみませんでした」

 

朔夜「タメ口??あぁ...これから気をつけな。俺はこういうものには緩いが厳しい先輩にはやめとけよ?」

 

森崎「その程度で...」

 

朔夜「いいんだよ。その代わり次から気をつけてくれ」

 

森崎「本当に─」

 

真由美「朔夜君がいいって言ってることだしお咎めなしとします。これでいいでしょ?朔夜君?」

 

朔夜「さぁさぁ、帰った帰った。完全下校時間直前だ。」

 

朔夜がそう言うと一年が散り散りと別れる...

 

朔夜「ふぅ...ありがとう真由、摩利。」

 

摩利「風紀委員だからな。」

 

朔夜「...ならもう少し早く来て欲しかったねぇ。隠れてないで」

 

わざとらしく校舎の影に目を配る...

 

真由美「かっこよかったわよ。朔夜君の振る舞い」

 

朔夜「真由はいつも可愛いよ」

 

真由美「...っ」

 

 

 

 

 

摩利「.....本当に付き合っていないのか?」

 

 



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-4th- イレギュラー

新学期が始まって三日目。ここは第一高校前駅。名の通り第一高校の最寄り駅である。

 

達也「先輩、おはようございます」

 

達也が相対しているのは朔夜であった。

 

朔夜「達也、おはよう。深雪ちゃんも元気かい?」

 

達也の隣にはもちろん深雪がいた。もっと言えば深雪以外もいたが朔夜はいかんせんよく分からなかったのである。

 

深雪「おはようございます朔夜先輩。私は元気でございます」

 

相変わらず深雪は礼儀が正しい。朔夜はそう思いつつ後ろにいる人を目視する。

 

朔夜「(あれは...昨日のメンバー...深雪ちゃんを元に変なしこりを産まなかったら良いのだが...)」

 

そう考える思考は不意に吹き飛ばされる...

 

??「朔夜くん。オッハヨ~」

 

ドスッ...と脇腹に入る衝撃。こんなことをするのはただ一人だ。

 

達也「会長。おはようございます」

 

真由美であった。

 

真由美「達也くんもオハヨー。深雪さんもおはようございます。」

 

朔夜「...どうした?みんなして意外そうな顔をして」

 

朔夜と真由美は心底不思議そうに首を傾げる。

 

??「恐らくお前達二人が付き合っているように見えているのだろう」

 

また後ろから声がまた聞こえる

 

真由美「また摩利はそうやって変なことを言う」

 

朔夜「まったく困ったものだ。変なことを吹き込んでくれるな」

 

摩利「何が変なことだ。この環境を見れば恋愛に疎いやつであろうとそういうに決まってる」

 

この環境...それは朔夜の腕に身を寄せる真由美の姿。

 

達也「...(どう考えても付き合っている男女のソレだが...)」

 

真由美「別に朔夜君が良ければそんな関係もいいのだけれどねぇ」

 

朔夜「そうか、それなら...」

 

そういい朔夜はぐいっと詰め寄る...そうして真由美の腰に手を回し─

 

朔夜「...主従の関係を消し去りお前の全てを俺のものにする...という事もアリかな」

 

不敵な笑みを浮かべつつ言う

 

達也「この場での不純異性交遊は望ましくないと思いますが」

 

達也の発言で真由美が放心状態から元に戻る

 

真由美「朔夜君?からかってるつもりかしら?」

 

真由美の背後からはただならぬオーラが出てくる。朔夜は続けて─

 

朔夜「からかう?何を言っているんだ?あの頃から言ってたろ?」

 

─耳元に顔を寄せて呟く

 

朔夜「...真由の顔はどんな時でも可愛いし美しい...是非とも婿入りしたいものだ」

 

真由美「」

 

あまりの衝撃に真由美はフリーズする

 

摩利「自分の脳内をフリーズさせてどうする」

 

朔夜「戻ってきそうに無さそうだな。すまんな皆、こんな会長だけど俺の主人なんだ。よろしくな!!」

 

そういい朔夜はフリーズした真由美を抱えて走り出した。

 

達也「...皆」

 

達也が口を開く

 

達也「とりあえず登校するか。」

 

摩利「...君はあの光景が気にならなかったのか?」

 

達也「...普段から先輩の話を聞いていれば必然的に慣れもしますよ」

 

摩利「...それもそうだな」

 

摩利も溜息まじりに歩き出した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

朔夜「すまない、十文字はいるか?」

 

3-Aのクラスルームに響く声、1人の巌のような男が反応する

 

十文字「どうした、朔夜.....何をしていたんだ」

 

眼前の光景に思わず口を挟む

 

朔夜「特には何も無いのだが真由がフリーズしたんだ」

 

十文字「...七草は何も無い時にフリーズはしないと思うのだが」

 

朔夜「...まーまー気になるなら摩利にでも聞いとけって。俺はもう授業にいかないといけねぇから任せたぜ」

 

十文字に真由美を預けるとその真由美の頬に

 

朔夜「我が心は貴女の元に、その因果のみは不変の物だ。」

 

軽く唇をあてがい直ぐに離し─

 

朔夜「ではまた昼に」

 

十文字「あぁ。その頃には七草も戻っているだろう」

 

 

朔夜は自分のクラスルームへ向かっていった

 

 

十文字「.....それにしても七草も可哀想なものだな。ピンポイントであの場面で目覚めるとはな」

 

十文字はそうボソッと呟くのであった。



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-5th- ツヴァイ

時刻は12時を少し過ぎる頃。朔夜の手持ちのディスプレイにひとつの通知が下りる。

 

『講義が終わり次第生徒会室に来ること』

 

朔夜「...(こんなことを書くのは真由に決まってる。仕方ない、行くとするか)」

 

朔夜の講義はもう終わっていたので朔夜はそのまま生徒会室へ直行した

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

生徒会室につき朔夜はノックもせずに入る。この時間で生徒会室にいるのは自分だけだと理解していたからだ。

 

─ガチャッ─

 

扉を開く...すると正面にいないはずだと思われていた部屋に一人だけ存在していた。

 

朔夜「おやおや随分と早いねぇ...コーヒーでもいかがかな?鈴音」

 

鈴音「デザートと共に頂こうと思います」

 

朔夜「おっと、それは失礼。」

 

そういい朔夜はコーヒーをカップに注ぐ

 

朔夜「そういや、鈴音は入学当初から相当変わったな」

 

鈴音「あなたも相応に変わってますよ」

 

朔夜「それだけ俺の事を見ててくれてるってことか?可愛いねぇ、鈴音も」

 

鈴音「...それだけ聡いのなら気付いてください」

 

朔夜「俺にとっては難しいものだからな。真由のような綺麗な心を貰うのも鈴音みたいな綺麗な...一輪の花を摘むのもね。」

 

鈴音「...添え膳食わぬは男の恥ですよ?」

 

ほんの少しだけ頬を赤くしながらそれでも冷静に言い放つ。

 

朔夜「...そのようなつもりはなかったのだが...そう思われちゃ仕方ない。」

 

朔夜はコーヒーを机に置き─

 

朔夜「今この場にある物を頂いても良さそうだな」

 

─鈴音に近づいてじっと見つめる

 

鈴音「...準備出来ていないんですが」

 

朔夜「...この現状を鑑みてもか?」

 

鈴音は黙り込む

 

朔夜「この密室空間、そして今いるのは俺と鈴音だけ。静寂なこの空間...それでもこの場が添え膳ではないと言えるか?」

 

 

鈴音「...それなら私を気遣ってください」

 

朔夜「あぁ。」

 

そういい朔夜はさらに顔を近づける.....

 

 

2人の唇が触れ合うまで3cm...2cm...1cm...

 

朔夜「.....そろそろか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「だめぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

突然声によって遮られる

 

鈴音「会長、どうされましたか?」

 

声の主、七草真由美は朔夜の腕に手を絡める

 

真由美「朔夜君!貴方は私のものなのよ!!」

 

鈴音「聞き捨てならないですよ。別に会長だけのものじゃないと思いますが」

 

朔夜「..確かに誰のものでもないと思うんだが?」

 

真由美「朔夜君は私の...私だけの従者なの!!」

 

朔夜は苦笑を浮かべる

 

朔夜「それはそうだがなぁ...」

 

鈴音「それでもそれは主従まで。所謂恋仲には発展しません...こればかりは負けられません。たとえ会長が相手であろうと」

 

鈴音は静かに...それでも強く闘志を燃やしている

 

真由美「リンちゃん...えぇ、望むところよ...こればかりは私も負けられないわ。家のしがらみなんて関係ない。私とリンちゃんだけの戦いよ。」

 

真由美もまた闘志を燃やしている...

 

朔夜「...ただからかうつもりだったんだがなぁ...鈴音、真由美」

 

真由美「何かしら?」

 

鈴音「なんでしょう」

 

朔夜「俺のどこがいいんだ?こんな魔法士崩れの一般兵...名門たる2人の心に響くほどではないと思うのだが。ただ一つの魔法もとても使えたものじゃないしな」

 

彼の一言で再び静寂が訪れる

 

真由美「...何も分かってないの?朔夜君は」

 

朔夜「ん?あぁ、サボり気味なこんなやつ勤勉な二人に比べちゃならねぇ程だしな...二科生だし。」

 

鈴音「.....1年の時のモノリスコードを覚えていますか?」

 

朔夜「.....それなりにはな。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─二年前、当時1年の朔夜はマーシャルアーツの技術、その他様々な資質を買われ(おおかた真由美によるプッシュによる)モノリスコードの参加メンバーとして九校戦のメンバーにただ1人の二科生として選出された。

 

真由美「今回貴方を選出したのは主に2つあります。ひとつは、貴方の身体能力です。十師族にも引けを取らないそのポテンシャルに期待を込めての選出です。そしてもう1つは...」

 

朔夜「...何かな?」

 

真由美「時近 朔夜君...貴方を私のCADの調整士として選出するためです。」

 

朔夜「...なんでまた俺を...調整なら一科の市原や上級生の方が優れていると思うのだが?」

 

朔夜の疑問も最もだ。二科の技術はどう足掻いても一科の技術に追いつけない...月日が経てば尚更だ。

 

真由美「...貴方のことを入学式当日調べあげました。時近 朔夜...いえ本名は十六夜 朔夜。魔法技師としての能力は高くペーパートップ...ペーパーのトップは私じゃない時点で十文字君位かと思ってたのだけど、まさかあなただったとはね」

 

朔夜「へぇ...なかなかやるじゃん。だがそれでは俺が首を縦に降るまでには行かないな」

 

真由美「...叩かれるのではないかと?」

 

朔夜「あぁ。新人戦とはいえ二科生を採用するのは前例のないこと。それを押し通すと言うなら、反発は増大する。」

 

真由美「あくまでも本質は魔法技師サイドの採用です。それでも反発はあるでしょうが競技者としてよりは少ないでしょう...」

 

朔夜「...」

 

真由美「それに競技者サイドの採用希望は十文字君が出るモノリスコードのみです。」

 

朔夜「.....楽しそうだ」

 

真由美「えっ」

 

思わぬ返答に真由美はキョトンとする

 

朔夜「今までに類を見ない試み、それでいてリスクマネジメントはしっかり施されている...なら失敗を恐れず大胆に行動できそうだ。それに─」

 

朔夜は真由美にずいっと近づく...

 

朔夜「─総代にここまでしてもらったんだ...必ず勝ちを、いやそれ以上のものを君だけに贈ろう。約束するさ、幸せにすると。」

 

朔夜の決意で充ちた言葉の数々に真由美は思わず─

 

真由美「」

 

─フリーズした

 




次回は九校戦です(二年前の)


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-6th- チェイン

真由美の打診の結果時近 朔夜の九校戦編入が決まった。朔夜の懸念していたように騒動が存在していた。

 

??『二科生が一科の技術スタッフにスキルで上回るわけないだろ』

 

??『生徒会は何を考えている??』

 

??『聞いたか?噂によると例の二科生モノリスコードのメンバーとしても招集されてるらしいぜ』

 

??『おいおい、そんなやつ招集して意味あるのかよ』

 

摩利「やはりというかなんというか」

 

十文字「...七草。自分の選択枠だから何も言わんがスキルは保証されているのだろうな?」

 

陰口が聞こえ七草を信頼している2人でさえ不安になる。

 

真由美「大丈夫よ。確かに彼は想子の保有量が少ないと自分で言っていたわ...でもメンテナンスに置いていえば学年トップは揺るがないのじゃないかしら」

 

摩利「何!?それほどなのか?」

 

??「...学年トップは愚か中堅レベルだと思うんだが?」

 

3人の背後から声がする

 

十文字「時近...いや、十六夜と言えばいいのか?」

 

朔夜「どちらでも。なんなら朔夜でいいさ」

 

十文字「そうしよう。朔夜、メンテナンスの技術なのだが...」

 

朔夜はそれを聞くや否や一瞬で回答する

 

朔夜「メンテの技術は先に言った通りだ。俺のメンテ技術は良くても中堅レベル、一科の人間に劣る。今回選出されたのは中堅レベルのメンテとモノリスコードの合計値で選出されたと俺は推測しているのだが」

 

摩利「...そう言っているのだが?」

 

朔夜の回答に早速疑心暗鬼となる2人だが実力を見ていた七草の意見は揺るがない

 

真由美「...いえ、時近君のメンテナンス技術は他に類を見ないものだわ...だってあんなの...」

 

言葉を続けようとした真由美の口が塞がれる...塞いだのは当然、朔夜の手だった。

 

朔夜「おっと、これ以上はお預けだ。俺の十八番をいとも簡単にバラされちゃ俺はもうなすすべ無しだ。悪いがメンテの時間だから少し借りていくぜ」

 

そしてそのまま真由美を引き連れどこかへ行ってしまった

 

十文字「他に類を見ないもの...か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

九校戦新人戦当日になる...現状は2位と高い成績を残しているため新人戦でも点数を多く稼ぎたいところであった...だが、その新人戦を勢いづけるための1種目目はスピードシューティング。競技者は七草であった...いや、それ以上の不安要素は七草のメンテ役が朔夜であったという事だ。

 

 

 

 

 

 

朔夜「.....これで説明は終わりだが...質問はあるかい?七草さん?」

 

真由美「特にはないわ...貴方の編み出したコレを信じて早く当てきるだけよ」

 

朔夜「...これが競技者七草真由美としての初舞台だ。新人戦トップバッターで緊張してるかもだが、やることは2つ、狙い撃つ時はロックして 、派手に行く時にはアンロックだ。」

 

真由美「...えぇ、分かったわ」

 

朔夜「万に一つもないだろうが負けたら俺の責任だ。なんでも言うことを聞いてやる」

 

真由美「ふふっ、そんなことないから安心して。勝って貴方に言うこと聞いてもらうから」

 

それを聞き朔夜は微笑する

 

朔夜「それだけ言えるなら安心だ。行ってこい.....真由」

 

真由美「!?...分かったわ!!」

 

新人戦初日、スピードシューティングが開幕した─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十文字「朔夜、今回はどこが強敵になると思う?」

 

ふと横から疑問が飛んできた...十文字のソレはきっと確認だろう。心の中では負けるはずがないと考えている。それを汲み取った朔夜は大きくでることにした。

 

朔夜「予選はな...」

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「誰もいないさ。他のやつにひとつも取らせずに彼女は勝てるよ」

 

十文字「ほぅ?」

 

十文字は不思議そうにし試合の方へ目を傾けた─

 

 

 

 

 

─試合開始のブザーが鳴り響く

 

 

 

そしてほぼ同時にクレーが出てきた...

 

 

 

そう視認した刹那その出たであろうクレーは爆発していた

 

十文字「これは...」

 

感嘆する十文字を横に朔夜が解説を入れる

 

朔夜「七草さんが得意としている魔弾の射手。それは点を狙うのには絶好の手段である...だが、予選でそんな面倒くさいことをする必要は無い。予選は5分間で出てくるやつをできるだけ破壊すること」

 

35...40 スコアがどんどん伸びていく...

 

十文字「七草に爆破を用いた魔法は得意ではないはず...」

 

朔夜「そうだ、これは爆破...に見せたものだ。正確に言うと弾丸を中心として風を発現させるもの...中心でそれを起動することであたかも弾丸が爆散したかのように見える...だが同じ術を2つかけあわせ打ち込むこともこれまた複雑だ。」

 

60...65...

十文字「...」

 

朔夜「答えは簡単だ。魔法の途中式に自動起動するコアを落とし込むだけだ...そうすれば彼女の想子保有量をもってすれば打ち放題の時間差拡散弾となる。つまりコレを一定のタイミングで打つだけで...」

 

95...100

 

朔夜「あっという間に予選突破。彼女の本質を理解させないまま予選を終わらせ本戦に入ることができる。情報戦に置いて絶大な有利を持って戦いに入ることが可能になる」

 

十文字「七草が言おうとしていたスキルとはこの事だったか...」

 

朔夜「魔法式に軽い仕組みを落とし込む、そしてコレを魔法士には気付かせないでいつもの感覚で打てるようにする。それが俺の十八番とするものだ。まぁもっとも、これは一科の人間レベル出ないと実用的ではないのだが...」

 

朔夜はそういい七草を迎えるため席を外した─



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-7th- 妖精姫

朔夜「どうだった?七草さん」

 

真由美「不思議な感覚だわ...いつも通りに打っているのに起こる事象は別世界だなんて...」

 

朔夜「使ってみてなにか違和感はあったか?」

 

真由美「全くなかったわ...」

 

朔夜「それは良かった。正直大丈夫だろうとは思っていたのだが」

 

真由美「個人の想子保有量に依存するが、属性を追加できる...かしら?」

 

朔夜「少ない想子保有量なら違和感を感じてもおかしくはないが七草さんほどならコレを使っても安心していられる...だがらデメリットの多い...燃費の良いとはいえない強魔法の追加も搭載できるんだ」

 

真由美「そうなんだ...で、私のスピードシューティングはどうだった?」

 

真由美は思い出したかのように質問を投げかける

 

朔夜「...弾ける氷が君を彩って...綺麗だったよ。まぁ、他の人には何が起こったのか分からないだろうけどね」

 

朔夜はそういい真由美のCADに追加したカードを抜き取る

 

真由美「...予選は色の指定がなかったけど...決勝はどうするのかしら?」

 

朔夜「風の応用とアーマーピアスの併用...かな。この手の手品ならレーザー弾と鏡の方が映えるのは確実なのだが氷なら綺麗ではあるだろう。」

 

真由美「光と鏡...反射を用いた戦いかしら?」

 

朔夜「あぁ。魔弾に風のプロテクトを施し...」

 

朔夜は次の戦法を真由美に教えこんだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

真由美「.....ねぇ」

 

朔夜がCADの調整をしているなかふと真由美が話しかける

 

朔夜「何かあったか?」

 

真由美「私たち...昔あったことがないかしら?」

 

朔夜「」

 

静寂が訪れる...

 

朔夜「...もしそうなら運命かな?」

 

朔夜は暗に否定をする

 

真由美「そうかしら?.....苗字は違ってても(ボソッ)...」

 

朔夜「...会ったことがあるなら忘れることなんてないだろう?(もちろん、忘れてないさ。)」

 

真由美「人違いかぁ...(...今回は失敗かぁ)」

 

二人共覚えてはいたのだ。だが、双方が覚えているだろうとは思っていなかったのである...だがそのすれ違いもふとした時に消え去るもので─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「完成だ。使用感を教えてくれ、真由」

 

無意識に言葉が盛れる

 

真由美「朔夜君...今なんて...」

 

2回も同じ呼ばれ方にそちらの方に反応を示してしまう

 

朔夜「あー...真由は忘れてるかもだけど確かに俺は真由、君に会ったことがある。それも幼年期に...ね。」

 

朔夜の一言に真由美は目を見開く。

 

真由美「まさか...朔夜君も覚えていたの!?」

 

朔夜「真由もなのか!?」

 

2人の想いがついに噛み合った。

 

真由美「さっきまで自信はなかったけど...朔夜君に真由って言われた時まさか...とは思っていたのだけど...なぜ隠していたのかしら?」

 

真由美が迫りよる...朔夜は苦笑を浮かべつつ─

 

朔夜「...約束したんだ。真由に相応しい男になるまでは自らは名乗らないって、もちろん本名の方だけどね」

 

真由美「...朔夜君ならもう充分に相応しい男じゃないかしら?」

 

朔夜「まさか。俺は二科生...それも最底辺だ。それにもかかわらず真由と同格など自惚れにも程がある。」

 

真由美「相応しいかは私が決めるのよ?」

 

真由美が微笑みかける。まるで魔性のソレである。

 

朔夜「まぁ、それもそうだな...相応しい人になったところで真由と結ばれるかなんて真由が気に入るということだけだからな」

 

真由美「そうなのよ?でも朔夜君みたいな人なら私恋人になってもいいかも?」

 

朔夜「...お世辞はそれまでにしてもらおうか。とりあえず真由には優勝してもらわないとな」

 

真由美「任せて。一科と二科の溝を少しでも埋めるために...」

 

朔夜「君の力、最大限に引き出して見せよう。」

 

朔夜はそういい新たなパッチを当てることにした

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

決勝のリーグも真由美は他の追随を寄せ付けず決勝まで来た。

 

朔夜「真由のやつ...優勝したら願いを叶えてくれって...何を願うつもりだ??」

 

朔夜は予選前の会話を思い出していた...正直真由美が負ける訳はないとおもっていたゆえ、どんな無茶振りを仕掛けられるのか不安で仕方なかった。

 

十文字「朔夜、隣失礼するぞ」

 

朔夜「ん?あぁ、遠慮無くかけてくれ。」

 

横から声がかかり少し身構えたが十文字であることを確認した朔夜は快く応対した。

 

十文字「今回のスコアはどうなると思う?」

 

朔夜「今回は決勝。相手もそれなりに強いだろう...だが真由ならダブルスコアも夢じゃないはず...」

 

朔夜は決勝にも一応策は講じていた

 

十文字「ここまで七草の本質は見抜かれていない。それはひとえに調整士...朔夜による力が大きいだろう...本当に二科生なのか?」

 

朔夜「アレ以外に魔法が使えれば一科も夢じゃないだろうが俺が扱えるのはあれだけだからな。使えないと言うよりかは使う必要が無いのだが」

 

朔夜は競技の舞台に目を向ける...するとちょうどブザーがなりクレーが飛び出した─



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-8th- リアクト

決勝が始まった...そしてクレーが飛び出した...だが予選本戦のこれまでとは異なり真由美サイドのクレーは一向に消える気配がない

 

十文字「七草は何をしているんだ?」

 

朔夜は発現するのかを少し確認する...

 

朔夜「今回は物質の固定、再移動も用いた─」

 

動きのなかった真由美の銃から魔弾が放たれる...すると魔弾は先までのようにクレーを貫通しエリア外に出ていく─寸前で爆発した

 

十文字「予選のようには行かんのだぞ?」

 

予選とは違い人には人のクレーが存在している。爆破は効率的ではなかった。

 

朔夜「ここからが本番だ」

 

朔夜が真由美の方を見ると真由美も不思議と朔夜を見て微笑んでいた

 

十文字「...どうしたんだ??」

 

朔夜「...発現した。この勝負、もう真由が撃つ弾はない。」

 

十文字「どういう意味なのだ...もうあのフィールドには七草の弾は存在していないはずなのだが」

 

そう十文字が言うとそれに呼応したかのように爆破した地点から真由美が先に打ち出したものと全く同じものが再び現れた。

 

朔夜「うし!!成功だな!!」

 

十文字「...再構築された魔弾が...新たな標的のものに...」

 

朔夜「魔法名リアクト。直前に消された魔法を再展開し任意のベクトルで進行する。複数の魔法を同時展開することを主な目的とする時に関して言えば想子保有量の差がものを言うがそうでないのなら通常の魔法よりいくつも軽い。」

 

破壊...再構築...破壊...次々とクレーが消えゆく。

 

朔夜「まぁ、最も真由が打ち出したのは一々リアクトを打ち込まなければならないものではなく初弾に魔弾 リアクトそしてリアクトの真骨頂リキャストブースト」

 

最構築...破壊...最構築...最構築される度に弾速が増してゆく...前半真由美が魔法の構築にかけた時間...相手に対して与えていたビハインドを綺麗に抜き去っていく

 

朔夜「同じ魔法式を連続使用によって様々な効果を付与する...これがリアクトによる特殊効果リキャストブーストだ。」

 

ビビーッ!─ブザーが決着を告げる。100-47...圧倒的な差を見せ付けて...余裕すら感じさせる振る舞いで真由美が勝利を収めた。

 

朔夜「真由美の魔弾の場合速度の上昇...つまりスピードシューティングに置いていえばリアクトの魔弾の射手の真由が優勝する以外ないんだよ」

 

席を外す朔夜を十文字は何も言うことなく見送った。

 

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朔夜「真由、優勝おめでとう」

 

真由美「ふふっ、ありがとう。朔夜君!」

 

朔夜「...やはり君ならリアクトを使いこなせるって何となくだが感じていたよ。」

 

真由美「クラウドボールでも...」

 

朔夜「あぁ、どの術式を利用するか分からないが俺はただリアクトを叩き込み優勝の可能性を限りなく100%に付けるためだけに今回招集されているととっても過言ではない。」

 

真由美「やはり朔夜君を選んでよかったわ。サクッと優勝して、モノリスでの勇姿を見なくっちゃね」

 

真由美の言葉に対して朔夜は苦笑を浮かべる

 

 

 

翌日行われたクラウドボールに関しても真由美が圧倒的な差をつけ勝ちを収めた。

 

 



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-9th- オーバーフロー

朔夜「俺のCADは俺自身で組み立てる」

 

モノリスコード前日この時点で優勝をすれば一高が単独首位に躍り出る。そんなモノリスコードにもしっかり技術スタッフがいる...だが朔夜は敢えて自分で組み立てると言い出したのだ

 

朔夜「別に先輩の技量を疑るつもりはありません。ですが、搭載したいものが自分でしか搭載できないもので」

 

十文字「...リアクトか」

 

朔夜「あぁ、正直魔法力だけでいえば俺なんかは戦力になりえないこともある。むしろなりえないことが多いだろう...だから少しでも埋めるためにリアクトを取り込ませて欲しいんだ...申し訳ない。」

 

そういい朔夜は消え去ってしまった

 

十文字「...先輩には気をつけて断りを入れなければ...」

 

そういい十文字と辰巳は担当者の元へ向かっていった

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

摩利「真由美、隣は空いてるか?」

 

真由美「うん、摩利のために空けてあるから自由に座って」

 

そう言われ摩利は掛ける。眼前に広がるのはモノリスの舞台...初戦は七高。十文字と辰巳のポテンシャルについては満場一致で信頼できている...だが問題は花弁無しの男である。エンジニアとしての腕も未だ確立いていないこの中で装備を一から作ると言い出した男。

 

??『とても二科生の一年が活躍できるとも思えんが...』

 

??『エンジニアとしての担当も勝てて当然とも取れる七草だ...せめて恥だけは曝さないでくれ...』

 

周りからの声も刺々しいものだらけだ。それを聞くうちまだ朔夜のポテンシャルを確認していない摩利も不安になる...しかも装備がおかしいのだ。何故かインカムを付けて、ボディには何もつけていない。そして極み付きはただのカードリッジをいくつか持っているだけであった。

 

摩利「真由美。朔夜は強いのか?」

 

至って普遍、端的に質問を発する...それについて真由美は間髪入れず─

 

真由美「えぇ、間違いなく彼は強いわ。二科生の中...ということでなく全体でね」

 

そう答える...

 

 

ステージが構築されてゆく...第1ステージは 岩場。それを見た真由美は─

 

真由美「このステージなら朔夜の独壇場じゃないかしら?」

 

不敵な笑みを浮かべつつ摩利に言い放つ...真由美の意味ありげな発言に摩利は不思議がりつつもスクリーンを見つめることにした

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

十文字「...岩場だな。」

 

辰巳「どうする?ディフェンスは十文字に任せるとして...」

 

朔夜「俺は陽動、敵の分断、そして援護に徹する。オフェンスは鋼太郎に任せたいが...それでもいいかな?」

 

十文字「異論はない。だが...」

 

十文字は言葉を濁しつつ止まる...朔夜はそれを察し─

 

朔夜「任せておいてくれ。二科生でもやれば出来るってとこ見せてやるからよ。隠し玉は味方にも見せないくらいの方が取っておきになるんだよ。」

 

─言い放つ。

 

辰巳「朔夜、君のポテンシャルはここで初めて見る。楽しみにしてるよ」

 

朔夜「ありがとう。俄然やる気が出るものさ。」

 

そういい3人はそれぞれの配置へ動くのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ビビーッ!!

 

ブザーが鳴り響く。戦いが始まった。

 

朔夜「まずは敵の索敵だな」

 

そういい朔夜はハンドガンにカードリッジを装填させ上空へ打ち出した。そして彼自身が跳躍する...すると

 

 

 

─ブゥォン!!

 

突如朔夜の辺りに風が巻き起こりフワッと朔夜が浮遊した。

 

朔夜「...(1人が辰巳の前方100...もう1人がディフェンス...そして最後は─...なるほど各個撃破していくタイプか...)」

 

朔夜は数瞬後もとある位置へ着地し─

 

朔夜「克人は辰巳のカバーに行きつつ2対2の状況を作り出せ。相手は各個撃破をモットーとしている2対1にさせるな!!」

 

極めて小さくだがはっきり伝わるようにメッセージを送る、それと─

 

朔夜「場所は...(スッ)ここだ。」

 

辰巳と敵の接的するであろう場所にマーカーを打ち込む

 

十文字『ならディフェンスは─』

 

朔夜「今は不必要だ。人数有利をできるだけ作り出せ。それが負けない道だ。辰巳も少しだけ耐えてくれ─」

 

更に朔夜はカードリッジを切り替えマーカーポイントに撃ち込む...

 

辰巳『それ以外にはどうすればいい』

 

朔夜「一刻も早くマーカーポイントに行くことだ。そこなら支援ができる」

 

辰巳『了解!!』

 

辰巳、十文字の通信が切れた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

真由美「...開始直後でこんなに大胆に動くなんて...」

 

会場は騒然としていた。開始直後、ディフェンスを担当していたかと思われる巌の男が突如駆け出したのである。

 

摩利「それより朔夜は何をしたんだ?」

 

そしてもう1つ...中盤にいた男が突如上空へ飛翔したのだ

 

真由美「恐らく風魔法...よね」

 

一高サイドは驚いていた。二科生の一介のエンジニア風情が突如として膨大な想子を消費する魔法を展開して見せたのだ。

 

摩利「しかし彼は魔法の使用が不出来ではなかったのか!?」

 

あらかじめ朔夜は真由美達に告げていたのだ。この事実を...しかし現実ではどうだろうか飛翔した男が着地している...しかし着地後の様子がおかしかった

 

真由美「...やっぱり弊害が...」

 

肩で呼吸をしている...魔法展開からくる急激なソレは朔夜を疲労状態に持ち込むには簡単であった...

 

摩利「やはり朔夜には荷が重かったか?」

 

するとどうだろうか...おもむろにカードリッジを取り替え朔夜は─

 

朔夜『───!!』

 

あろう事か自分の頭に撃ち込んだ

 

真由美「朔夜君!?」

 

当然魔法を体の方へ撃ち込んだ朔夜は頭を揺さぶられて膝をつく

 

摩利「...なんなんだ奴は...!!」

 

一刻前まで肩で息をしていた朔夜がおもむろに立ち上がり駆け出したのである

 

真由美「朔夜君...まさか」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

朔夜「...(気力回復をリアクトと混ぜて打ち込む...それが簡単にできれば理論上最強だ。魔法を無尽蔵に使えるのと同義だからな...だがこれはひとつ大きな欠陥がある。それが気力回復にリキャストブーストがかかりいずれ回復量が個人のキャパを超えてしまう。それ故に解除の魔法式まで展開する必要がある...そこまでを鑑みると小規模魔法であろうと相当な規模になる。そこで先に使った風魔法が重要になる。俺が使用したのは想子を放射するのではなく、寧ろ空気ごと集める。すると吸い上げる場所を起点に気流が発生する。それに身体を預けることであたかも風魔法で浮遊したように見せるのだ。結果俺は一瞬自分の保有する想子のキャパを超える想子保有量を展開する。それによって身体が耐えきれず先は膝を着いてしまったのだが)」

 

辰巳『こちら辰巳、十文字と合流』

 

インカムから辰巳の声が響く

 

朔夜「了解、こちらで1人は相手する。オーバー」

 

朔夜はまた最初と同じカードリッジを装填して走り出した

 

 

 



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-10th- セブンス

朔夜「...二人共やはり強いな」

 

七高の二人と相対している十文字と辰巳は拮抗はしているもののやや押しているように朔夜は感じ取れた

 

朔夜「...浮きな!!」

 

朔夜はトリガーを2度弾いた。すると数瞬の間を置いて─

 

??『うおっ!?』

 

??『何!?着地が...遅れて!!』

 

七高の二人の身体がほんの少しふわっと浮いた

 

十文字「ぬぅん!!」

 

辰巳「はぁっ!!」

 

その隙を2人は見過ごすはずもなく二人に魔法を叩き込み七高の二人はそのままダウンした。

 

朔夜「流石だ」

 

朔夜は端的に感想を述べ─

 

朔夜『作戦解除だ。二人とも最初の布陣に戻ってくれ。』

 

二人『了解』

 

朔夜「...さて、残り一人をどう捌くか...」

 

朔夜はカードリッジを再度取り替えて駆け抜ける─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

朔夜「...(ターゲットは未だに動かず...か。これなら平和的に解決できそうだ。)」

 

朔夜は自身の身体に弾を打ち込む。すると朔夜の姿はみるみるうちに消えてしまったのである。

 

朔夜「...あとはモノリスにこれを撃ち込んで...」

 

モノリスが解放されコードが現れる。

 

朔夜「...(カタカタカタカタ...)」

 

??「なんでモノリスが!?」

 

朔夜「...魔法だけが真理じゃ無いんだぜ?魔法しか使えない...そう考えた時点で俺の勝ちなんだよ。」

 

朔夜は文字を打ち込み終え、自身に撃ち込んだ魔法を解除する。

 

─ビビーッ!!

 

静かに...初戦が終わった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─真由美side─

 

...何が起こったの?あまりに事が大きく運ばれすぎて処理が追いつかない

 

真由美「どうして勝ったの??」

 

気がついたら朔夜君が消えてそして気がついたらモノリスの目の前に朔夜君が現れ...気がついたら.....

 

摩利「...終わってる。いつの間に打ち込んだんだ??」

 

相手の最後の一人は無傷のまま何故か戦いの終わりだけ告げられた。

 

真由美「...マテリアルギリー...よね。」

 

摩利「...消え方現れ方、そしてやったのは朔夜...恐らくマテリアルギリーだろうな」

 

??『...こんな魔法、開発されていたか?』

 

??『分からない...だが、魔法理論から何まで新しい魔法なのは確かだ。』

 

...朔夜君の思惑は兎も角二科生だから○○という意識が吹き飛んだ瞬間であった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─朔夜side─

 

朔夜「何とかなった...かな」

 

そう言うと朔夜は緩やかに後ろへ倒れ込んだ

 

十文字「よくやったな」

 

十文字は朔夜の真横で座る。それを見た辰巳も倣って座る

 

辰巳「それにしても最後のあれはなんだい?」

 

十文字「マテリアルギリー...だろう。」

 

朔夜「あぁ。もっとも、通常のものとして携帯しては引っかかりかねなかったから圧縮してカードリッジに保存していたんだ。」

 

十文字「それにしても助かった。朔夜の魔法があってこそ楽に倒せたが...」

 

辰巳「そうだね。俺も危なかったしまだまだってところなのかもな」

 

朔夜「そんなことは無い。二対一なら誰であっても苦戦は強いられるだろ」

 

3人して苦笑を浮かべる

 

十文字「そろそろ待機部屋に戻るか」

 

朔夜「そうだな」

 

朔夜の同意に辰巳も反応し、3人して退場して行った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

待機部屋戻った朔夜は次の戦いについて思考を張り巡らせていた。

 

朔夜「...(先の戦いでみせたマテリアルギリーは多用しない方がいいだろう。決勝まで種はバレない方がいい。ディフェンスは正直サポートのしようがないほど優秀だ。オフェンスも然り。だから俺は徹底してパーティーの潤滑油にならねばならない。だが2連であの上昇を利用すると落とされかねない...そうすると索敵は...どうするべきか)」

 

思考を張り巡らせ続ける朔夜の思考を突如として何かが襲いかかってきた。

 

「朔夜君!!」

 

朔夜「ウッ...真由美、急に抱きつくのはあぶない、やめてくれ...と言っても無駄か」

 

朔夜は思わずため息をついた。

 

真由美「初戦突破おめでとう!!」

 

朔夜「ありがとう。たまたま何とかなったよ。」

 

朔夜は苦笑を浮かべる

 

真由美「そんなことないわよ。うちだけよ、コード入力による勝利は」

 

朔夜「へぇ...」

 

朔夜は適当に返事をする。

 

真由美「...魔法だけが全てじゃない」

 

朔夜「...」

 

朔夜が先に相手に言い放った言葉が何故か真由美の方から返ってきた

 

真由美「それを真っ先に気付いたのは朔夜君だよ。」

 

朔夜「...魔法外でも戦わないといけないくらいの魔法力だからな」

 

真由美「それでも気付かせてくれた。私にその事を」

 

朔夜「そうかい。」

 

真由美「それで私はどれだけ救われたか」

 

朔夜「...何もやってないが」

 

真由美「...スピードシューティングの時の約束覚えてる?」

 

朔夜「...あぁ(嫌な予感がする。)」

 

真由美「いま、叶えてもらうね」

 

朔夜「...はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜が疑問符を浮かべた頃に──

 

 



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-11th- ストーム

─朔夜side─

 

2試合目ももう始まるところ。俺はとあるものを設置する。

 

辰巳「今度はどうするつもりなのかい?」

 

朔夜「相手はきっと対策してくるはず。」

 

十文字「...つまりブラフをかけるということか」

 

朔夜「ご名答。」

 

─ビビーッ!!─

 

試合開始と同時に俺の仕掛けたデコイが森林ステージの木々を抜けて空へ舞う─

 

朔夜「目を閉じろ」

 

そう言って俺はバイザーを顔につけた。

 

─朔夜sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─真由美side─

 

...彼の目の前にバイザーがかけられる...普段考えが読み取れない朔夜君の思考が完全に分からなくなってしまった。でも、ただひたすらモノリスコードについて考えているようだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

─どうして平然と居られるの?

 

─真由美sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─朔夜side─

 

ブザーがなった瞬間、精神統一のためにもバイザーをしているにも関わらず目を閉じた。

 

 

 

─私の願いはね、あなたと付き合うことよ。

 

朔夜「っ...」

 

目を閉じると少し前まで繰り広げられたアレが鮮明に戻ってくる。

 

朔夜「...一体なんの意図があって俺なんかに...」

 

溜息混じりにこう呟くとデコイが爆発する音が聞こえた。

 

朔夜「今回も頼むぜ。セブンス...魔力逆流」

 

俺は初戦の最初に使ったカードリッジ...リザーヴを装填した銃、セブンスを地面に打ち込み

 

─ブォゥ!!

 

上空へ舞い上がる...するとあいて...二高は応戦してこなかった。

 

朔夜「やっぱ警戒してくるよな。でもこんなのにも気づけなかったら、まだまだ競技者として二流じゃないか?」

 

素朴な疑問として吐露した言葉に答える人はいない。その言葉が完全に消えた後にインカムを繋ぐ

 

朔夜「今回は3人が固まって後衛的に立ち回るつもりなのかもしれない。目潰しは終わってそれぞれが動いているもののモノリスを綺麗に囲っている」

 

辰巳「どうするんだい?」

 

朔夜「今回は比較的前よりの2人を3人で潰す。」

 

十文字「先とは違い朔夜も前よりに立ち回るつもりなのか?」

 

朔夜「そうだ。七高の戦術を活用する、人数有利は当たり前だがアドバンテージとなりうる。だが、それは助けを呼ばれるまでのアドバンテージだ。七高の攻めだと3人で囲まれては逆にディスアドを背負ってしまいかねない。」

 

辰巳は少し考えたふりをして─

 

辰巳「つまり、人数不利になりえない3人で戦う、そして不意を突かれにくいように2人をいっせいに叩くってことだね」

 

十文字「だが1番後衛のやつはどうする。恐らくは攻めては来ないだろうが攻めてくる場合はどうする。ディフェンスが消えるこの戦法だと応戦できないままモノリスが開かれるが...」

 

朔夜「それについては心配に及ばない。攻めてくるまでに終わらせる気ではあるし、長引くにせよ攻めてこられているかを確認を入れる。」

 

辰巳「なるほど、決まったのなら早速行こうか?」

 

朔夜「あぁ、行くぞ!」

 

そういうと俺はリアクトを混ぜた気力回復─ホップを頭に打ち込む。先の戦いで慣れたからだはホップの衝撃をしっかりと受け止め両足で着地をする。それと同時に先に走っている2人のあとを追うように駆け出した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

朔夜「いくぞ、セブンス」

 

無機物たる銃に対して声をかけるのは完全に気分のそれだがそれを許す程に心が高揚していた。

 

??「何!?」

 

??「3人全員で突貫してくるって正気か!?」

 

この作戦は普通3人では来ないだろうという相手の考えをだまし取る点でもちょうどいい作戦だった。相手のスタイルは、どう来られても2人なら挟み打てるようになっている。そう、相手が2人まで─なら。だが、そこにノンケアとも言える3人目が来た場合いよいよ、人数不利を背負いどこにいても鶴翼の陣として動けるこの陣であったとしても潰しきれなくなってしまうのだ。

 

朔夜「さて一つ、鶴翼の陣の核である翼をひとつもがれるとどうなると思う」

 

だれでもない何処かに口を利く。

 

朔夜「片翼でも消えれば─」

 

相手の2人の間をすり抜け俺達は3角で包囲する...そして圧縮された空気弾...エアを展開し起動する。それは、敵が浮くのにはちょうど良い威力で─

 

??「うわっ!?」

 

十文字「はぁっ!!」

 

十文字の十八番たるファランクスにより一人がダウンする

 

朔夜「バランスを失い堕ちるだけだ」

 

そういい俺はこの陣の中心たるモノリスに走り出す

 

─朔夜sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─真由美side─

 

確実に朔夜君がこの戦いを掌握している。それは前の試合からずっと。

 

??「なぜ二科生が試合を握っているんだ!?」

 

それは─二科生たる彼が、この高校に旋風を起こしているようだった。

 

 

そんな彼に私は.....惚れてしまったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─それが例えかなわぬ恋であったとしても─



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-12th- クラック

─朔夜side─

 

俺の課題はたったひとつ。人数有利を、作り出す。それだけすれば彼らが負けることなど万に一つない。そして俺が残り一人を相手取ることで不意打ちが絶対に起こらない。

 

 

朔夜「さて、その残り1人の発見...」

 

正面に1人、つまりこれが最後のターゲットだ。ここで俺は少し考える。

 

 

─ここから一手で、且つ平坦な魔法で相手をダウンさせる方法を。そしてそれは直ぐに思い浮かぶ。

 

朔夜「...リロードするのは...これでいいか」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

俺はジャケットの内ポケットから『canon』と書かれたカードリッジを装填する。そしてそのカードリッジにロックをかける

 

??「君は強いね。」

 

唐突に相手から声をかけられる。

 

朔夜「...強い?魔法力の話なら全くもって逆だと思うが。お前からは、迸る想子を感じる」

 

他のふたりとは全然違う。相当な力を感じる...それでいて強者特有の慢心がまるでない。

搦手は...通じない。付け込む隙がないのだから当然である。だが、隙がないなら─うみ出せば良い。

 

だが、どのようにして?隙を作るためには揺さぶりをかける必要がある。しかしその揺さぶりにかかるのも心に余裕が無い、不意をつかれた時だ。相手に不意が存在しない今は正攻法で立ち回る他ない

 

朔夜「カノン」

 

そういい俺は先程装填していた『canon』を打ち出す

 

─ピィィィィィンッ!!─

 

『canon』...それは音激増幅弾で、主には鼓膜を破り五感のひとつを奪うことにある武偵弾の一種たるそれを魔法式化したものである。それが相手の左耳付近を通過する。急な一撃に相手は耳を塞ぐもあれでは手遅れだ。その左耳はこの戦い中使い物にはならない。

 

??「...成程、聴覚を潰して視覚を奪う気だね」

 

─やはりというか、それは彼に見破られている。相手の隙はそう簡単に表れはしない。

 

??「攻め込まないのなら僕から攻めるとしよう」

 

ふらっと体が動いたかと思えば次の瞬間─

 

(...気配ごと消えただと...??)

 

マテリアルギリーとは全く違う...瞬間的に姿が消えた。魔法では姿を消すことが不可能、そしてマテリアルギリーも使っていない。なら─

 

朔夜「...後ろか、上手いな。」

 

??「さすがに倒せはしないか...だけど一本は取れた。嬉しいね」

 

朔夜「...なんで俺なんかの後ろをとるだけで嬉しい。」

 

俺は素直に疑問を呈する。素の戦闘力ではあの二人に劣る俺なのにその俺の後ろを取るなんていうことで喜ぶのは甚だおかしいことだからだ。

 

??「純粋な戦闘力だけでは測れないものだってある。初戦だって君は中盤で攻守の軸だった。試合を決めたのも君だ。だからこそ、僕は後ろで来るであろう君を待ってた。」

 

朔夜「...そういうお前は学生として...いや、兵士として完成されている。油断というものがまるでない。正直、一番やりにくい相手だ。」

 

??「だからこそ、君と戦いたかったんだよ。」

 

そう、短く言ったあと俺の意識は消えた。

 

─朔夜sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─真由美side─

 

...嘘でしょ?

 

あの朔夜くんが一瞬で倒されたですって?

 

摩利「...やはりタイマンだと無理があるか」

 

驚愕の事実が突きつけられると同時に...

 

─ビビーッ!!─

 

ホイッスルが鳴った。

 

 

 

 

 

 

─winner 第一高校─

 

─どうして?

 

─真由美sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─それは彼を倒した瞬間に鳴った。

 

何故?確かに僕は彼を倒しただけのはずなのに...

 

真意が気になった僕は大人しく自軍モノリスの様子を見に行くことにした...

 

 

 

 

 

 

 

??「なんで、君が」

 

おかしい、なぜ...なぜ倒したはずの彼が...!!

 

朔夜「...投げ出すような真似をしてしまったことには謝る。すまない。」

 

??「その事は及ばない。なぜ、君がそこにいるんだ...それだけ、教えて欲しい」

 

朔夜「.....お前の味方にマテリアルギリーを仕込んだ。対象は俺になるように。俺のマテリアルギリーは魔力が仕込まれていて対象を動かすことが出来る。それで動かしてその間に俺は、透明化のマテリアルギリーでモノリスに行った。これが結末だ。」

 

...立ち会った瞬間から負けていたのだ。僕は、彼に。

 

朔夜「タイマンで勝てるとは思っていなかったから、俺は勝負から避けた。情けないものだ。」

 

??「でも、君が勝者だ。総合面で僕は、君に最初から刃が立っていなかった」

 

朔夜「.....定期的に鍛錬してくれないか」

 

??「えっ」

 

彼の一言に僕は目が点になった

 

朔夜「お前の謙虚さと誠実さが羨ましい。その真っ直ぐな力が欲しいんだ。」

 

そう彼が言った。それに対して俺は─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「君には似合ってないさ。」

 

そう言ってやった...彼も知っていてか少し間を置いて

 

朔夜「...それもそうだな。」

 

彼は笑いながら去っていったのである

 

 



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-13th- 魔法と科学と武力と——

─真由美side─

 

倒されたはずの朔夜くんが、何故か気絶していた敵だった。理由はマテリアルギリーなのは倒れた朔夜くんへ向かった本当の朔夜くんが布を引っ張ったことで全体に知れ渡った。だけど、彼がマテリアルギリーを使った所を誰も見ていない。

 

─試合を中継するカメラでさえも、だ。

 

当の本人の朔夜くんは一高ではない...一般席をじっと見ていた。

 

─真由美sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─朔夜side─

 

...何故ここにあいつがいるんだ?理解ができない。そもそも、ここは魔法科サイドの行事だ...なのに何故。科学サイドのやつが...

 

「朔夜、どうかしたか?」

 

後ろから十文字の声が聞こえ朔夜は気を取り直した。

 

「特に何も無いな...うん。」

 

辰巳「そういう時は基本的に何かあるってことだよ?」

 

辰巳が苦笑を浮かべ朔夜に言い放つ。

 

「それもそうだな。だが、特に何も無いと思うから安心してくれ。」

 

十文字「お前が言うなら信用に足るだろうが...」

 

「一応アプローチはかけるから...先に抜けるな」

 

そういい俺はそそくさとフィールドから退却した。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

駆け足で自分の部屋に戻った俺は観客席にいたであろう奴に座標と

 

『俺はここにいる。なにか要件があればいつものキーを使えば俺がいる時ならいつでも入れる』

 

とメールで送る─

 

それと同じくして俺の部屋の扉が開く

 

「ノックはしてくれ...だけど、早かったじゃないか。ここに来るなんて─」

 

振り返るとそこには俺が待っていた人ではなく─

 

「あら、私は呼ばれてないわよ?」

 

─真由美だった。

 

「真由美、ノックなしで入られると怖いんだが」

 

真由美「ごめんなさいね、次から気をつけるわ」

 

...絶対次もノックなしではいるだろ。

 

真由美「それより朔夜くん...さっきじーっと見てた人って誰かしら?」

 

「じっと見てた?何かの間違いじゃない─」

 

真由美「隠してもお見通しよ?それに─」

 

─コンコン、コン、コンコンコンコン─

 

真由美「...待ち人のお出ましよ?」

 

...マルチスコープか。やはりというかなんというか...ちょっと無駄じゃないか?こんなことに使うなんて。

 

「入っていいよ」

 

「失礼、あら?朔夜くーんこれはどういうことかにゃー?」

 

???はい?

 

「どういうこと...とは?」

 

「私以外の人が入ってることについて、何か弁明はあるかにゃー?」

 

「おちつけ、麦野。これは俺の学校の一年トップだ。作戦会議をしていたところだ。そうだよな?真由美」

 

俺はアイコンタクトで合わせろと真由美に送る

 

真由美「えぇ、そうよ?話も終わったし私は出るね?」

 

扉の前で真由美が俺の方を見て─

 

「後でこのこと教えてね?」

 

爆弾とも取れるそれを落としてきた。

 

「それで、どうしたんだ?こんなところに来て」

 

「朔夜くーんが活躍するって聞いて見に来たのよ?」

 

「は?なんでそれを君が知ってるんだ?」

 

「土御門がイレギュラーズの会合でぶちまけちゃってたのよ?それはもう大っぴらにね」

 

...土御門め...わざわざそんなこと報告せんでええわ。

 

「?ならなんで来たのがお前だけなんだ?というよりなぜお前が外に出られてるんだ?」

 

「そんなの朔夜ってキーワードを出したら一発で通るにゃー」

 

「えっ、なんだよそれ。」

 

「朔夜くーん?あれだけ学園都市を統べる軍団をまとめあげたのは誰か忘れちゃったのかにゃー?」

 

...なるほど。そういう事か

 

「まぁ、今回はそれすらなかったけど。」

 

「...手荒な真似はしてないよな?」

 

「もちろん、ゆっくりしたいのに手荒な真似なんてする訳ないじゃない」

 

「それなら安心だな。」

 

「ちなみになんで一人しか来てないかは単純に一人しか行けないから。案外楽だったわ。」

 

「何をしたんだ?」

 

「上条くんがそれぞれの手を繋いで能力が発動できない状態でジャンケン」

 

...当麻、片手で二人分の手を繋げるのか...

 

「6連勝してここに来たってわけ」

 

...6連?割と多くね?

 

「ま、私と朔夜の愛の力があればこんなの楽勝だけど」

 

「はいはい、おめっとさん。んで、どうだ?俺の活躍...と呼べるほどじゃないかとは思うが。」

 

「技術者としては他に手が出る人なんていないでしょ?」

 

「そうだといいけど...競技者としてはどうだ?」

 

「...もっとぶっぱなせないの?例えば私みたいに...」

 

「火力が欲しいか...でもこのデバイスだとキャパが持たないな...」

 

「...ちなみに私の原子崩しは再現できるのかしら?」

 

「できない...訳では無いがそもそもこれは競技用デバイスであって、撃てるとしても一撃のみのお祭り用だし仮に連射できたとして危険度の問題で絶対に使えない。」

 

「...元々の火力を低くしてリキャストブーストで伸ばすことは?」

 

「...可能だ、だがリキャストブーストで何が伸びるかはある程度しか予測できない。ましてや原子崩しのような俺が解析できないものを増幅させると何が起きるか...」

 

「...反射は?」

 

「!!それならできないことは無い!!なぜこんなにも近くに転がってたスキルに気づかなかったんだ...ありがとう!!やっぱり麦野は最高だ!!」

 

 

 

 

 

 

─何故かふにゃふにゃになっている麦野をよそに俺は新たなマガジンを開発するため演算式を構築しだした。

 

─朔夜sideout─



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-14th- 雷霆

─朔夜side─

 

新たなカードリッジを見つめる...『reflect』─反射と書かれている白色のカードリッジを装填する。

 

十文字「リフレクト...そのままの意味か?」

 

「いやいや、そんな大層なもんじゃないさ。物以外の反射の式は複雑なはずだ。やる前から避けるべきものだと感じた。そこで、ある程度の魔法式の骨組みをカードリッジにおとしいれた。そしてそれに引っかかる魔法なら吸収、再構造、射出する。この工程を基準にあたかも反射を思わせる。そうすれば、相手は魔法同士でのぶつかり合いでは勝てないと思わせれる...はず」

 

辰巳「...反射まがい...というか、これはこれで大きな魔法じゃない?」

 

「いいや、この魔法式の消費する魔法部分はあくまでも吸収、再構造、射出のみ。吸収が起動する魔法式の骨組み自体はカードリッジが記憶してるから少ない想子消費量で起動はできる。」

 

十文字「...相変わらずというか魔法式がどこか斜に構えたルートでの式だな。」

 

辰巳「今度是非CADのメンテと魔法式のブラッシュアップをして欲しいものだね」

 

「暇な時があればいつでもいいぞ。俺も辰巳の魔法式とかに興味はあるしな」

 

十文字「さて、雑談も程々にして。試合が始まるぞ」

 

辰巳「相変わらず俺がオフェンスで朔夜がセンター、十文字がディフェンスだよな」

 

「後ろは任せろ...と言いたいところだが一つだけ御しきれるか不安な物があるからそれを放つ時は、インカムで1報だけ入れておく。」

 

辰巳「楽しみに待っておくとするよ。」

 

─ビビーッ!

 

─朔夜sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「カードリッジが...白?」

 

麦野は朔夜が装填したカードリッジの色が自分の見たカードリッジの色と違うことに違和感を覚えた

 

「隣に失礼してもいいかしら?」

 

左の方から声が聞こえたためそちらの方へ顔を向けるとそこには先に朔夜の部屋にいた女がいた。

 

「ここは一般観戦席だぞ?」

 

暗に座るなと言った麦野に対して

 

「いいのよ別に。」

 

それを一蹴して隣に座る真由美。

 

「...ほんと、朔夜の能力は綺麗だ。」

 

「...そうね」

 

「んで?何か用があってここに来たんだろ?要件はなんだ?」

 

「...麦野さんであってるわよね?」

 

「あぁ。」

 

「あなたと朔夜くんの関係はどんな関係なんですか?」

 

身構えた割になんてことない質問が来て麦野は少し返答するのが遅れた

 

「.....私と朔夜の関係?朔夜は私にとっての命の恩人さ。」

 

「命の...恩人?」

 

「あぁ...いや、それ以上の存在だ。」

 

「...」

 

「何が面白い?」

 

「いえ、朔夜くんはどこまでも朔夜くんだなぁと。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─朔夜side─

 

「...つまんねぇなぁ...」

 

思惑自体は的中していた。いや、的中しすぎて敵がこっちを見向きもしなくなった。ここまでスルーを決められると味気ない。相手も一人がディフェンスをしているのか、人数不利を背負わされている訳では無い。それがつまらなさを加速させていた。

 

「リフレクト、停止。」

 

カードリッジを抜き取りまた別種のカードリッジを装填する。

 

「辰巳、うしろ気をつけな!!」

 

そういい俺は想子を大量に消費して引き金を引いた

 

光がフラフラと俺の横を舞う。

 

「貫け!」

 

俺の声と共に光が敵の方へ真っ直ぐに飛んでいく。だがその間に辰巳はいる訳で─

 

「プリズム」

 

光が屈折する。辰巳の進行方向を生き物かと思わせる動きで回避していく

 

「削ぎ落とせ」

 

敵の水下めがけて光が進む。何故か質量を保持する光は敵の水下を抉った

 

辰巳「やれやれ、気をつけるもなにもないじゃないか!!」

 

そういいつつ敵を一人倒していく。

 

「念には念を入れる、当然だろう?」

 

辰巳「それで、これはどういうことなんだ?」

 

「どういうこと...とは?」

 

辰巳はため息混じりに

 

辰巳「あの光のことだよ。貫かずにその場に留まっていた。そして相手は衝撃を吸収せずに仰け反らせていた。これは...電撃、かな?」

 

「ご明察。敵が仰け反ったのはスタンしたってこと。」

 

辰巳「もう一人も倒れているけど?」

 

「出力を上げれば一撃で意識を刈り取れる」

 

辰巳「うーん、考え方が傭兵に近いなぁ」

 

そういう辰巳も慣れた作業でディフェンスの1人を挟み撃つ。

 

─ビビーッ!─

 

─朔夜sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「結局あれは使わず...かしら。」

 

「あれ...とは?」

 

麦野のつぶやきに真由美が反応する

 

「反射を落とし込んだカードリッジよ」

 

「...確かにあれは反射にしてはタイムラグが存在していたけど...」

 

「反射との速度差を利用するつもりなのかしら。」

 

答えのない疑問は虚空に消える...



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-15th- 融解

─朔夜side─

 

決勝...ここまでネタをだしつくし、正直もう本体で使える技はない。この決勝において俺は、これといった隠し球のない...切り札のないただの人員埋め合わせのような存在になってしまっている。イレギュラーな存在から消す傾向にある相手の三高にとって俺は正しく格好の的だろう。

 

十文字「朔夜」

 

ふと、十文字から声がかけられる。

 

「なんだ?」

 

十文字「隠し球がないのなら生み出せばいい」

 

...はい?

 

「そりゃそれが出来ればいいだろうが、もう会場だ。ここから作ることなんて─」

 

出来はしない。そういおうとした俺を遮り─

 

辰巳「...目に見えるものだけが全てじゃない。君の根源ともいえることだよ?」

 

「...嗚呼、成程。」

 

十文字「あれだけ目立っていた、それに三高の傾向上朔夜は真っ先に倒されるであろう。」

 

「つまらなさそうだし、決勝になって1番花のなさげな戦法だな。」

 

2人の言いたいことをようやくくみとれる。

 

「なら、作戦はこうだな─」

 

3人は所定の位置に着くことにした。

 

─朔夜sideout─

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

─ビビーッ!─

 

ブザーが鳴らされる。ステージたる市街地...それぞれ別の建物に両チームがスポーンする。三高の三人は1人を残して2人がオフェンスになり、一気にカタをつける布陣を組み、対する一高はオーソドックスにオフェンス ディフェンス 遊撃をそれぞれ敷く。比較的狭いフィールドにいる二チーム、そして2人1組で行動している故索敵も抜かりなく...当然の様に接敵する。

 

??「二対二...では無さそうだが」

 

辰巳「ん?それはどうかな。」

 

??「遊撃がいないで、ディフェンスが出向く...そんなチグハグな戦いをするほど君たちは馬鹿じゃないだろ?」

 

十文字「...読まれていては仕方ないな。だが崩す気は無い。」

 

??「...愚策ように思える。まとめて蹴散らす。」

 

辰巳「...勝てる試合を捨てる僕らじゃない。」

 

辰巳そう言い切るとパットを手にしている方に攻撃を仕掛ける.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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しばらく経過して三高のオフェンス2人は遊撃の支援がないことに疑問を覚える...それと同時に2戦目の編成とどこか似ていることに気がつく。

 

??「あの遊撃...さてはモノリスを入力している??」

 

支援がないことについても、ディフェンスのインカムが来ないことについても、これなら合点がいく。

 

気付いた一人がモノリスに引き返す。

 

??「引き返すぞ、ここは防衛戦だ!!」

 

すぐそこにあるモノリスに引き返す─

 

十文字「追うぞ。」

 

辰巳「もちろん」

 

 

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モノリスに着くと相も変わらず三高のディフェンスがそこにいた

 

そこでまた三高のオフェンスはモノリスの微妙な変化に気がついた。

 

「...モノリスが...微妙に開いて...」

 

「マテリアルギリーで変装してるのか!!」

 

その考えに至った2人は迷うことなく三高のディフェンスに襲いかかる

 

「変装しても無駄だ!!」

 

「観念しろ!!」

 

??「ちょ、ちょっと待って!!変装ってどういうことだよ!?」

 

「そのまんまの意味だよ!!倒れろ!!」

 

ディフェンスの声を無視して魔法式を打ち込む...そしてそれに反応できないディフェンスは魔法を受けて倒れる。そしてヘルメットを取る...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「あーあ...取っちまったか。」

 

三高のオフェンス二人は後ろから聞こえる声にギョッとする。なぜなら先まで倒したと思っていた仇敵たる奴の声が聞こえてきたからだ。

 

十文字「まさかこうも引っかかってくれるとは...」

 

辰巳「なんというか...ほんと君はうちの切り札だよね。」

 

三高の二人は振り返る...そこには間違いなく朔夜本人が一高の2人の後ろにいた。

 

??「ってことは─」

 

朔夜「そいつは本物だぜ。何を考えてたかは分からないが、君たちは掌の上で転がされてたってわけ。」

 

十文字「さてと」

 

辰巳「降参...してくれるかい?」

 

??「しないさ。人数不利を背負ったところで負けが確定したわけじゃない。ここからだ」

 

そう言うとオフェンスの1人は魔法式を展開する。

 

朔夜「させない。」

 

身体に起こる変化に気付いた朔夜は予めカードリッジを装填した─

 

??「!?」

 

辰巳「朔夜...それは」

 

先まで握っていた今大会で撹乱していたあの銃型デバイス...によく似たなにかだった。

 

「...メルトアウト」

 

そういい朔夜はオフェンスのいる地面に打ち込む─

 

するとその地面がおもむろに彼ら二人を呑み出した...

 

??「なんだ...これは!?」

 

朔夜「ほう、なかなか上手くいったな...」

 

朔夜は2人のヘルメットを奪い、即座に術式を解く

 

─ビビーッ!─

 

ディスプレイには一高の勝利を表しており、その瞬間─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朔夜「...終わったか。」

 

膝から崩れ落ち四つん這いの状態で深呼吸をした...

 

辰巳「...大丈夫?」

 

朔夜「...想子消費量が馬鹿みたいに多くて疲れてるだけだ。二度と使うか、こんなの。」

 

朔夜は心底後悔したような口ぶりで喋る

 

十文字「いやしかし、先のはなんなんだ。」

 

地面が敵を呑み込む...原理を理解できない十文字は朔夜を問い詰める

 

朔夜「先も言ったがメルトアウト。物を任意の状態に柔らかくする式を...物の分子の状態を操作する魔法式だよ。」

 

朔夜はため息混じりにそう言った。



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-16th- ミッション

朔夜「あれから仕事がなくなったこともあって個人で使うCADメンテであったりしていたのだが...本戦にも出されそうになったけどさすがにメンツ的に十文字の方が適しているだろうからそちらに任せた。まぁ、結果は言わずもがなってなところだったけど」

 

鈴音「...その時、あなたはいくつかの仕事を私によこした。」

 

朔夜「そりゃ、適任がいるなら任せる他ねぇだろ。」

 

鈴音「それは知ってますが、その時にみせた技術...作業するあなたの真剣な顔、それに私は自分でも知らず知らずのうち惚れていたのかもしれないです。」

 

朔夜「あー...そういうことか。」

 

鈴音「ですから、朔夜さん。私を貰ってはくれないでしょうか?」

 

...部屋全体に張り詰めた空気が流れる。

 

朔夜「生憎だが俺はまだ身を固めるつもりは断じてない。そうだな、あと十年は固めるつもりがない。それまでに俺に告白してきても意味は無い。それだけ、肝に銘じておくんだな。」

 

鈴音「は、はぁ...」

 

朔夜「??なにかおかしな点が??」

 

鈴音「定職につく気は無い...と?」

 

朔夜「──ちょっと待て。話が噛み合わない気がする。」

 

張り詰めた空気が一気に消え朔夜はこれまでの真剣な顔を緩め鈴音に質問を投げ掛ける

 

鈴音「私は朔夜さんに嫁ぎたい。それは事実です、ですがそれ以上に朔夜さんのところで技術開発をしたい。そう感じています。」

 

朔夜「は、はぁ...」

 

今度は朔夜が驚きの声を上げる

 

真由美「...正妻戦争が終わったわけではなさそうね...」

 

鈴音「そうですよ、今からでも始めてしまいましょう─」

 

朔夜「あーまてまて、ふざけた戦争は終われ。」

 

静止に応じて振り向く2人

 

朔夜「真由美、俺に要件があったんだろ?それを手短に教えてくれ。」

 

真由美「今日の要件ね、分かったわ。」

 

2人とも臨戦態勢を解きそれぞれの指定席に座る。

 

朔夜「今日の要件は?聞くまでもないとは思うが」

 

真由美「例年通り、体験入部期間に入ってるの。あなたはそれの警護を担当してもらいたいの。」

 

朔夜「風紀委員でもないこの俺が?」

 

真由美「だからこそよ、風紀委員の前では当然そこまで荒い勧誘はないでしょう。ですがその風紀委員も人手が足りない。そして今回あなたはマーシャルアーツ部の部長ではない。そういう部長ではない実力者をいくつか招集して特別警護をして欲しいの。」

 

朔夜「抑止目的の風紀委員と静止要因の警護係。ふたつの網をしくということか。だが、問題があるぞ。俺たち警護に回る係の魔法使用許可をどうする。風紀委員に取り締まられるようでは本末転倒になりかねない。」

 

真由美「当日は、マテリアルギリーを駆使した普通では見れないなにかの印を付けてもらうの。もちろん風紀委員には見れる...正確に言えば微小な電磁を発する。これを探知することで警護係を判別するの。」

 

朔夜「その電磁でCADに影響が出るなんてことは無いだろうな?」

 

真由美「もちろん、その辺は任せてちょうだい。CADに悪影響を及ぼさない程度の電磁を放つの。」

 

朔夜「了解、やってやる。んで?他の人は決まってるの?」

 

朔夜の疑問に真由美は首を横に振り─

 

真由美「それはまだ、警護長だけ決めてしまおうってことにしてたの。朔夜君が決めた方がいいって思ってね」

 

朔夜「ふむ、それでは今からアポでもとってくることにするか。んで?いつまでに集めればいい?」

 

真由美「当日昼までに集めればいいから10日間でメンバーは10人。行けそうかしら?」

 

朔夜「まぁな、そんじゃ俺はアポ取って来るから」

 

 



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