IS インフィニット・ストラトス ~二対の紅白~ (オコメケン)
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ぷろろーぐ:「ISが動いた日」

お初にお目にかかる方も多いと思われます。

なぜって、にじファンに投稿した瞬間に二次創作寄生の波にもまれて消えちゃたからね!!

文章力はかなり低いので、強靭なスコップをお持ちの方はお進みください。




・・・5月、フランス

 

 

 

暗く機材ばかりの部屋の中心に、壮年の男性が2人。1人はブロンドの欧州系、もう1人は東洋系には珍しい赤毛をしている。

そして周りには白衣の研究員らしき人たちが20人程。

 

「ようやく完成か・・・」

金髪の男――デュノアはそういって安堵の声をもらし、床にへたり込むように座る。

 

すぐに赤毛の男は、隣にあぐらをかいて座り込み

 

「まだスタートラインだ、完成しちゃいない」

「そうだったな、ジロー。だが俺たちができるのはここまでだ」

 

壮年の紳士がそう言ってお互いに拳を突き合わせる。

打ちあった拳は、小気味いい音を立て、

その表情は、子供の悪戯が成功したときのような笑みだった。

 

 

その音を合図に、白衣の研究員達は拍手を始め歓声を挙げる。

 

 

その中心には深紅の鎧、「インフィニット・ストラトス」が鎮座している。

2年の月日をかけ、ようやく第一線に送り込めるものが出来上がったのだ、

普段は物静かなこのラボも次第に騒がしさに包まれていった・・・。

 

 

____________________________________________

 

 

デュノアは多くのフランスIS企業の中でもトップに君臨する大企業である。

近年ロールアウトした機体も二世代型でありながら評価は上々、フランスだけでなく世界を代表する企業のひとつに成長していった。

 

だがそれも第三世代ISの登場により状況は一変する。

【イメージインターフェース】つまり思考や感覚での機体制御・攻撃等を用いた機体、

その延長にあるビットIS【BitIS(ビーティス)】の登場、そして欧州統合防衛計画【イグニッションプラン】により

各国での第三世代型への関心が高まった。

 

当然デュノア社も第三世代型の開発に着手したが、二世代型の完成も遅かったデュノアは開発が難航していた。 

 

そこに現れたのが、デュノアとは旧知の仲のジローという男だった。

 

妻が世界最王手戦闘機メーカー【アイリス】の社長をしており、世界の抑止力がISに移り変わりはじめてから需要が減少し

厳しい経営状況を強いられていた。

 

ようやく漕ぎ着けたIS開発権利だったが、世界は第三世代型に着手している状態、大企業とはいえ一からの参戦は絶望的だった。

そこで彼は親友であるデュノアから力を仮りるため、第三世代型ISの設計計画を手に技術交渉を求めてきた。

 

 

利害の一致した彼らは正式に技術提携をし、共同でIS開発を始めた。

デュノアは過去のIS開発からの基礎技術・製造技術を

アイリスは第三世代型の設計、武装理論を

 

 

そして、2年という時が経ち。2社の共同開発ISの第一号が完成した。

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

 

1時間後:ドイツ 「アイリス社」IS兵器試験所

 

 

「~♪」

私は今とても気分がいいんです。

 

その理由は先程の父さんからの連絡。「開発中だったISが完成した」と。

2社の大きな目標の第1歩ですから、こんなにうれしいことはありません。

機材を運ぶ手も足も思わず投げ出して踊りたいくらいです。踊りませんが。

 

「お疲れ様です」

アリーナへの自動ドアが開くと、私は腕から機材を降ろし、赤色の鎧から降りた目の前の少女に、一緒に持ってきたタオルを投げ渡します。

 

「んー」

姉さん・・・瑛は喉を鳴らすような声を出してタオルを受け取り、顔の汗をぬぐい始めます。

この少女は瑛。身体や顔つきは一見少年のようですが、私の双子の姉です。

 

 

 

申し送れました。私は日下部・アーベル と申します。

瑛のように和名もあるのですが、こちらの方が気に入っていますので。

私たちは、母方の家系が三代に渡って築き上げた戦闘機メーカー「アイリス社」のテストパイロットと技術者をしています。

・・・とは言え現在の主流は世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」ですから、近年はアイリス社もISの生産に力を注いでいます。

男性に反応しないISを前に、私は整備や調整くらいしか出来ないので、姉さんのテストのサポートが主な仕事です。

・・・それにしても今日もISを使い汗を流しながら働く「おい・・・」姉さんの姿は大変素敵です、「おーい」汗をかいて濡れた長い赤髪や健康的な四肢なんt・・・・「おーい!」あぁ今も姉さんの顔が・・・ちか

 

「うぉわぁ!」 

びっくりしました。姉さんの顔、かなり近かったです・・・。

 

「ど・・・どーした?ずっと見てたけどボクの顔になんかついてた?」

姉さん若干困惑してます。目が点ですよ。

 

「い、いえいえいえ!!何でもありませんよ瑛!」

「そーか、ならいい。」

ちなみに、「姉さん」と呼ぶと不機嫌になります。長年一緒に過ごしていてもわからない謎のひとつです。

 

そうでした、本題を伝えなければ。

「瑛、先程父さんから連絡がありました」

「・・・へぇ、なんだって?」

わかっているくせに。その期待に満ちた目とにやりと歪ませた口を見ればわかります。

 

 

「できた・・・と」

「ふーん・・・、」

さほど興味がなさそうな言い方ですが、姉さん、声がすごくうれしそうですよ。

「まっ、これでコイツともお別れな訳だ」

「そうですね・・・」

 

わたしは姉さんが降りたISに近づきます。

一号機が完成すれば目の前にあるデュノアからの借用品は用済みです。

姉さんの『趣味』で赤く塗られた美しいこの機体も、よく見れば装甲は傷だらけですし、見えている部分だけでもかなりガタがきているようです。

 

 

はじめまして。こうして2人だけで間近に立つのは初めてかもしれませんね、

私は姉さんの使用後のメンテナンスや次回テスト時の調整ばかりしていましたし。

1年近くも姉さんの無理な動きに耐えてきたのですから、技術者として、姉さんの弟として、一言くらい労ってもバチはあたらないでしょう。

 

 

「お疲れさま」

そういってISのスカートアーマー部分を「ぽんぽん」と叩きながら片割れの相棒にお礼を述べました。

 

・・・するとその瞬間、主の居ない鎧が発光し、私の視界は真っ白になりました。

発光ギミックでしょうか?全く、盗難防止やイカ釣り漁船の二輪車じゃないんですから無駄に発光なんてしなくても・・・

 

「姉さん・・・!変な改造は・・・」

「バカっ!何言ってんだ!おまえ・・・」

 

姉さんが言い終わる前に、目の前の閃光とISが消え、次第に私の視界がクリアになっていきます。

姉さんの姿もはっきりと映ります。・・・?

「姉さん、縮みました・・・?」

「冗談は・・・って、気にしてんだから言うなよ!」

 

姉さんが小さいです、ええ。

もともと20cm以上身長差はありましたがいくらなんでも小さすぎます。

姉さんの頭が真上を向いています。これはこれで・・・かわ・・・

「なんでお前が【IS】を使えるんだ!」

「へ?」

 

姉さんの言葉で自分の手を見ます。

すごいですね、金属の光沢を持った鋭い爪と太い腕。おまけに赤ですよ。こうしてみるとちょっと趣味悪いです。

 

胴体・・・、胸元は大きく開いて腰周りには重たいコルセット

 

脚・・・、はい。言わないでください現実逃避してたんです。

どう見たって浮いてますね。ISで・・・。

 

 

「えっと・・・、動いちゃいましたね?」

「こりゃ、面倒なことになるぞ・・・」

 

「どういうことです?」

姉さんにしては珍しく弱気というかノリが悪いですね。

こういうイベント事は一番にはしゃぎ立てるのに。

 

でも姉さんはすぐに「にしし」と笑い

「なんでもない。また2人で日本に行けるってことさ!」

 

日本ですか、懐かしい響きではあります。といってもほんの1年ちょっと前まではいたのですが、

こうして離れてみると、やはり寂しいものがあります。

また日本にいけるというのなら大歓迎ですね。

 

「瑛、また一夏くんにも会えますかね?」

日本と聴いて懐かしい顔を思い出し、そんなことを口にしていました。

「あぁ、もちろん。こっちから会いに行ってやろうぜ」

「はい」

 

また一夏・・・親友に会える事に喜びを感じながらも、私はこのISからどうやって降りるかを考えることにしました。




なぜISが動くかって?双子だからだよ。

それはさておき、気持ち悪くない程度に彼のゲイっぷりを出したい。
あとがきにかいてしまうくらいに


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オリ主・IS紹介 その1

 

 日下部・Wolfgang・anna・瑛|(くさかべ・ヴォルフガング・アンナ・あきら)

 

年齢:15歳

身長:159cm|(ブーツ込み164cm)

体重:59kg (ISサポート有で95kg)

BWH :B76W55H78

 

 

作品の主人公その1、所属は1年1組、物語開始時はドイツ代表候補生。ドイツ人ハーフ。

中性的な顔立ちで。ややハネ気味の赤茶色のセミロングヘアーをポニーテールでまとめている。瞳は翠。

ヒロイン勢よりはやや高めの身長に、残念スタイル・男性的な口調に服装をしているため、初対面の人間からは男性と勘違いされる。(一夏は最後まで男だと思っていた)

IS学園の登録もしっかり女性として行っているが、制服はスラックスだったり教師陣からは「日下部くん」など君付けで呼ばれるためクラスメイト以外からは男性としての認識を受けている。

 

日本に産まれ武道家として道場を構える日本人の父と、ドイツ内の老舗戦闘機メーカーの家系であり現社長である母を持つ。

日本に居た期間は中学2年の初めまで、そのため織斑・篠ノ之の人間や鈴音との交流もあった。

その後、ISの登場により戦闘機の需要が減少し、IS産業に参加せざるを得なくなった母の会社に弟のアーベルと共にテストパイロット兼技師としてドイツへ渡る。

機体の開発の難航も重なり、はじめの一年は量産機を用いての各社からの武装|(各企業が自分で試すリスクを負いたくないような危険な武装)テスターを請け負っていたが、

中学3年の時期に、父の旧友でもあるデュノア社との共同開発により完成した実験機で本格的実践テストを始める。

 

 

ヒーローという存在に憧れており、特撮やヒーローアニメは欠かさず見ている。

自身を救ってくれた束にも同様の感情を抱き、尊敬する。

 

 

生身で自身の武器を使って素振りなど、かなりズレているが、強くなるための努力は惜しまない。

 

 

戦闘スタイルはやや強引で野生的な戦い方をする。射撃戦よりは大剣や手足を使った近接格闘が得意なインファイター。

試験機が完成した際、シャルロットとどちらを操縦者にするかという中で、

その戦い方で劣悪な操縦性をもろともしないこと、何より機体のコンセプトである高機動形態適正・高速換装適正が高いということで操縦者として選ばれた。

 

一方勉強はあまりよろしくない。アーベルの協力で何とか追いついているものの、それでも平均点以下。

ISの知識に関しては技師として、操縦者として優秀であり周りに引けをとることはない。

 

友人関係は非常に多彩、明るい性格や周りを流すような振る舞いで皆のムードメーカーとなる。

その性格故か、千冬や束など一般人がまともに口を聞けないような人と軽口を叩き合う光景などもある。

一方恋愛やその手の話は全くといっていいほど免疫がなく、赤面してまともに聞くことすら出来ない。

一夏とは男として、親友として過ごしていたが、IS学園でそれが恋心にかわったとき、一夏の性格も相まって親友というポジションからなかなか1歩踏み出せずにいる。

 

名乗るときは日下部・W・A・瑛と名乗り、アンナの名前は親しい友人しか呼ばせない。|(本人曰く女の子みたいではずかしい)

 

専用ISは「レッド・グレイブ」適正は高機動形態・高速換装が「A」ISが「A-」

 

 

 

 

専用機 レッド・グレイブ

第三世代型IS。ドイツのアイリス社が基本設計・換装理論提唱した機体で、基礎フレームの強度問題や換装システムの拡張領域問題に関して、

フランスのラファール・リヴァイヴの技術を使用している。

基礎設計をアイリス社、素体製造をデュノア社としたため、共同開発であるが事実上フランス製の扱いで、

フランスからのイグニッションプランへの参戦が可能となった。

 

 

基礎形態は両肩につけられた超大型クローシールド、背面の大型可変クロースラスターが特徴。隠し腕やCIFと呼ばれる防御形態を備える。

 

この機体の最大の特徴は机上の空論とも言われている即時万能対応機という第四世代のコンセプトを|【装備を丸ごと入れ替える】ことにより、擬似的に再現したことにある。

様々な装備の大半を固定武装とし、拡張領域の軽減を行い様々な条件に対応できる機体になった。

 

一方で基礎フレームの複雑さによる整備性の悪さや高速換装における操縦者のイメージ・インターフェイスの適合率の低さ、劣悪な操縦性等が露見し量産化にいたるには1歩足りない状況にある。

 

機体カラーは深紅。待機形態は斜めにつけたベルト。

 

 

・高機動空戦型:レッド・グレイブ

レッド・グレイブの基本装備でもある「レッド・グレイブ」フォーム。

主にレッド・グレイブの呼称はこの形態を指す。

 

他のISと比べ装甲面が多いが、かなりの軽量化が施されている。

腰部に拡張領域増設用のアーマーを備え、ボディ自体はエッジが効いたスマートな印象。

 

両肩の超大型クローや背面の大型可変クロースラスターによりかなり格闘戦に特化しているように思えるが、

実際は多くの武装が戦闘機形態「ハスラー」へのパーツとしての役割を果たす。

 

戦闘機形態による一撃離脱をコンセプトとした機体。可変機としてもフラッグシップである。

 

 ・超大型クローシールド「フェンダー」

   多少丸みを持ったクローシールド。肩にマウントしている状態では腕全体が隠れるほど大きい。

   先端には表に三つ、裏に二つ、計五本楔形の爪がついており格闘戦にも利用できる、簡単なものなら握る・掴むといった動作も可能。

   燃費は相当悪いが掌に当たる部分にナックルブラスターと呼ばれる大型ビーム砲を備える為、射撃戦も一応可能。

   

   変形時は肩にマウントされたまま、腕を覆うように装着される。

 

   多くの形態でひとつは運用される装備。下記のCIFの為に各個専用のエネルギーCAPを備える

 

 

 ・ICF(慣性制御領域)

   フェンダー内部に隠された防御機能の一つ。瑛は「フィールド」と呼ぶ。使用時はフェンダー表面が展開し内部装甲が露出する。

   AICとは別の形で発展したPICの理論兵器。対象の慣性移動の向きを湾曲させる空間を生成する。AICとは違い発動した時点でオートで動作するため、

   展開しながらの戦闘が可能。しかし形態にもよるが燃費は最悪で2~3分の使用後にクールタイムすら存在する。

   実弾・エネルギー兵器の両方に高い効果を持つが、徹甲弾・APFSDS弾相当の貫通力の高いもの、実体剣には効果が期待できない。

   また、エネルギーフィールドであるため、白式の零落白夜にも防御力は皆無。

 

 ・双大剣「アクセル・クラッチ」

   拡張領域内に格納される数少ない武装のひとつ、IS本体に匹敵する大きさの実体剣。

   バイクのハンドルのような柄をしており、両手に持つときは名前のとおり左手にクラッチ、右手にアクセルを使う。

   クラッチはレバーを引くことにより柄から刃が外れ、鎖でつながれた大型の刃を使い蛇腹剣に似た運用が可能。

   アクセルはスロットルを絞ることで斬撃の高速化、切断力の強化を行う。

   

   通常はどちらか一方を呼び出して運用する。

 

 

 ・背面可変大型クロースラスター「バンディット」

   背面を覆う、まな板のようなボード型バックパックスラスター。可変翼を備え、飛翔時は展開する。

   先端部は通常時は閉じているが、展開時にクローとして動作、クロー内部にビーム砲を備え、捕縛した敵を打ち抜くといったことが出来る。

   クローを展開する際の取り回しの悪さや、機動性の低下もあるため通常は使われないことが多い。

   非展開時も折りたたみ式キャノン砲「ガンマ」を備える。

 

   変形時は上半身を覆うように前に展開、キャノン砲・可変翼も常時展開される。

 

 

 ・高機動形態「ハスラー」  

   高機動戦闘をコンセプトとした形態で、作戦領域への急行、敵機への接近・離脱、飛行体制の変更により被弾率の低下を目的とする。

   同距離の移動速度なら瞬時加速には及ばないが、それに匹敵する速度で航続することが可能、燃費もこちらに軍配が上がる。

 

   変形は操縦者がうつ伏せになる形で両足先を伸ばしブースターとして、腕には「フェンダー」背面は「バンディット」が可変翼とキャノンを展開した状態で、

   上半身装甲が先端方向へ回転することにより頭部を包み機首となる。

 

 

 このほかにもフロントスカート部などに隠し腕、つま先や足裏にレーザーソード発振器を備える。

 

 

 




はいごめんなさい、どう見ても自己満です。
これだけ大層に考えておいて、なんでもなかったらごめんなさい。

次のお話は、IS学園見学から入試の戦闘くらいまでを入れようかですかね。

ではではでは


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