魔法少女リリカルなのはA`s?あれ、なんか原作と違うんですけど!! (ユーリ・ローウェル)
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第一章・出会い
第1話・日常の始まり
は~今日はいい天気だな、それになんか起こりそうだな…っ。
「なぁはやて。今日の誕生日、何食べたい?」
「そやな~兄ちゃんに任せる」
おっと、自己紹介をするのを忘れてた。俺の名前は夜神祐介、中学二年生。そんで車椅子に座ってる元気な娘は八神はやて。はやてが車椅子に乗っている訳は俺にもよくわからないがどうやら原因不明の下半身不随に陥っているためらしい。
しかし、はやての両親は共に共働きをしているため家が隣の俺が暇なときにこうやって面倒を見ているわけだ。それにここ一年、はやての両親は海外に出張で家にいないため学校がないこうした日ははやてと過ごす事が多い。
「俺に料理しろってか?そういうの母さんに頼んでくれよ」
「ええ~兄ちゃんの料理が食べたい~」
言っときます。俺ができる料理はカップめんとインスタントカレーで。何?それは料理じゃないだと!?
「ふぅ、食べた食べた。ご馳走様兄ちゃん」
結局、母さんがはやての誕生日用の料理を作ってくれた。このはやて、結局うまいものなら何でもいいんじゃね?
「そんなことないよ、私は兄ちゃんと一緒に食べるだけで幸せなんや」
「はぁ…これが女子なら大喜びなんだが…」
「わ、私も女子やで?」
「小学生じゃな…?」
「ブーブー」
その後、はやてを寝かしつけて居間でテレビを見る。特に面白いのはやっているわけではなく何となく見ているだけで次第に目蓋が重くなり、おそらくその後は眠っていたのだろう。
ガタッ!!
いきなりの衝撃で目を覚ます、最初に時計を見ると深夜零時を過ぎていた。とりあえずはやての様子を見に二階のはやての部屋に入る。すると部屋の中に四人の人影はやての前で忠誠を尽くすような感じで膝を突いていた。その場のノリで俺もピンク色の髪のポニーテールの女性の隣で同じように膝をつく。
「ヴォルケンリッター召還に応じ参上いたしました」
隣の女性が語りだす。ヴォルケンリッター?何ですかそれは?
「え、えっと…どちらさまでしょうか?」
はやてはベッドの上で戸惑っている。そこに、今度は金髪の女性が説明をしてくれたんだけど…
「…魔法ってなんや?」
俺も同じこと思ったよ?魔法って何だよ。ひょっとしてこの人たち電波系の人達なんじゃないか?
「あたしらは電波じゃねぇー!!」
今度は赤毛のチビ子がいきなりキレだした、やべー心読まれたよ。
「ところでよシグナム、こいつ誰なんだ?」
赤毛のチビ子が俺に指差して来た。
「私は知らんぞ」
「私も知らないわ」
「俺もだ…」
あ、白髪のあんちゃん初めてしゃべった。
「あっ兄ちゃんいたんだ。同じポーズしてたからわからんかった」
「どうだはやて、この俺の周囲に溶け込むスキルは!!」
「いや兄ちゃん。いまそれどころちゃうで」
「そうだったな。で、あなた達はどちら様?あっ、俺はお隣の夜神祐介です」
「シグナムだ」←ピンクポニーテールおっぱい女
「シャマルです」←金髪おっとり女
「ヴィータだ」←赤毛チビ子
「…ザフィーラ」←白髪渋いあんちゃん
それにしてもこの四人とってもカラフルなんですけど。ピンクに金髪に赤毛に白髪とかどこの人なんだろ?
「えーと、はやてちゃんに祐介君。魔法についてはさっき説明したわよね。じゃあ今度は闇の書って言う本は無いかしら?」
なんだその物騒な物そうな本は、そんなものこの家にあったか?
「はやて、お前知ってる?」
「さぁ?」
どうやらはやても知らないようだ。すると四人は部屋内を探し始める。一分もしないうちにチビ子があーと叫びだした。
「あったあった」
ヴィータが指差すところにはゲーム機の下敷きになってる何か黒い物だった。俺はとりあえずゲーム機をどけて下敷きになっている物を持ち上げる。
「あなた達が言ってた闇の書ってこれですか?」
すると四人は物凄い勢いで首を振るう、どうやらこれはこの人達にとっては大切なものようだ。
「よかったわ、私たちはその闇の書の守護騎士なのよ」
そこからはじまったシャマルさんの説明、なんかベルカとか色んな事を説明してくれたのだが…
「はやて、理解できたか?」
「まったくできへんかったよ」
「そ、そんな~」
「シャマル、とりあえず詳しいことは朝日が昇ったらにしよう」
シグナムさんがそう言った。確かに今の時間は深夜一時を過ぎている、さすがに眠いですわ。
「zzz」
すでに眠ってる赤毛チビ子がそこにいましたありがとうございます。この状況で寝るとはコイツ絶対に大物になるな。間違いない。
「え~じゃあとりあえず空いてる部屋で寝てもらうしかないな。はやて、空いてる部屋ってあったっけ?」
「お父さんの部屋とお母さんの部屋が空いとるよ」
「いや、私たちは外で…」
「今の時間に外出たら近所迷惑になりますから、それにはやてもいいって言ってるし」
「そうか、済まない」
早速シグナムさんとシャマルさんの二人をはやての母である佳奈さんの部屋に案内し、いかすザフィーラさんをはやての父である誠司さんの部屋に案内して俺はリビングに戻り布団を敷いて寝る。チビ子はどうしたかって?はやてと一緒に寝てもらったさ。
執筆してある文はすぐに投稿出来ると思います。
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第2話・兄ちゃんは一般人です
俺が目を覚ましたのは誰かが階段を下りてくる足音だった。その人物を見ると、寝巻き姿のシグナムさんであった。
「お、おはようございます」
「ああ」
正直言って、かなりの美人さんに俺の内心はドキドキだ。
「えっと…麦茶飲みます?」
「貰おう」
しかしこの人、今の会話や夜での印象で堅いイメージがあるな、何となく会話が難しい。
「どうぞ」
「ふむ」
麦茶を飲むシグナムさんを見てどう話を広げようかと考えていると、二階がやたら騒がしくなってきたことに気づく。
「俺ちょっとはやてを降ろしてきます」
俺は二階に上がるとはやての部屋に向かう。部屋に入ると慌ててるチビ子ことヴィータが慌てている姿が目に映る。
「あ、おはよう兄ちゃん」
「おう、おはようさん。それよりはやて、着替えたらまた呼んでくれ」
そう言って部屋を出るとちょうどよく寝巻き姿のシャマルさんとザフィーラさんと会い、「おはようございます」と挨拶して二人は一階に降りていく。
しばらくしてはやてのOKの声が聞こえて来たので再び部屋に入るとヴィータは寝巻きの姿ではなくはやての服を着ていた。
「どや兄ちゃん、ヴィータ可愛ええやろ?」
「ふむ、俺はロリではないが可愛いぞ」
「ま、真顔で言うなよハズかしいだろーが」
真っ赤になってるヴィータを先に一階に行かすと俺ははやてをお姫様抱っこをして一階に下りる。このお姫様抱っこだが、最初の頃ははやてのやつ恥ずかしがっていたが今ではもう慣れてしまったようだ。
そして、一階のリビングに集まると、夜には聞けなかった闇の書という物についての説明がシャマル先生によって始まった。
「…じゃあ、はやての下半身不全はこの闇の書のせいなのですか?」
「そうね…」
俺はテーブルの上に置いてある闇の書を手にとって…
「むぅぅぅ…シャナク!!」
「兄ちゃん、それ幾ら魔法でも」
「ええい、ならディスペル!!」
「ってか兄ちゃん魔法なんか使えへんやろ」
「目覚めよ、俺の隠された力よ!!!」
「兄ちゃんは普通の一般人やで!!」
「くっ、どこかにルールブレイカー落ちてないのか!?」
「そんなもん落ちてたら逆におっかないわ!!」
ハァハァ方で息を切らす俺とはやてをポカーンとしてみているヴォルケンズの皆さん。
「ふ、二人とも元気ね」
「まぁ、いつもの事ですから」
「それより兄ちゃん、朝ごはんどないしよう?」
「う~ん。昨日ご飯炊いておいたけど四人も増えたから足りなくなるな」
「っていやいやはやて。お前自分の事だぞ。そんな簡単に流していいのかよ?」
「ヴィータ、その問題は後回しや。今は朝ごはんをどうにかする方が重要やで!!」
確かにはやての言うとおり、このままでは朝ごはんがどうなるかわからないんだぞ。
「あ~皆に一つ質問、皆はご飯はどれくらい食べるん?」
ヴォルケンズの各々はどれくらい量を食べるのかをはやてに言い。
「となると、この中で一番多く食べる人は兄ちゃんって事になるね。だから兄ちゃん…ごはん我慢してね」
可愛い顔してこの人さらりと酷い事言ったよ。何?俺に氏ねと言っているのか?朝ごはん食べないと一日の始まりを迎えることを出来ないこの俺の朝ごはんが…ないだと…
「うわぁぁぁぁぁん」
「お、おい、いいのかあいつ?」
「大丈夫、兄ちゃんは家に戻っただけや」
はやての言うとおり、俺は隣の自宅に走りながら帰宅していった。ちなみに朝ごはんはちゃんと食べられました。
朝ごはんを食べた後、今後のどうするか等を考えるためもう一度はやての家に向かう。幸い、今日は部活は休みのおかげで一日空いているのだ。
「なぁ、これからどうするんだ?」
「私決めたで、この人達をここに住まわせようって」
うわぁ、はやての奴もう決めましたって顔してるな。こいつのこの顔のときの決意は滅茶苦茶堅いんだよな。やれやれといった感じでヴォルケンズを四人を見る。
「まぁ、この人達なら大丈夫だと思うし、今更お前の決意を曲げられるほど俺も強くないしな」
「えへへ、ありがとうな兄ちゃん」
ヴォルケンズの皆さんは何か言いたそうなそうな感じがしたが、そんなことを無視して俺は言う。
「じゃあヴォルケンズの皆さんにはこれからはやてのお世話を手伝ってもらいます。よろしいですね?」
「お、おう」
「うむ」
「はい、わかりました~」
「了解した」
ヴォルケンズの皆さんは了承してくれたようです。
「さて、というわけでこれから皆の服を買いに行こうではないか、ぐふふ…
っておい、はやてのやつ服を買いにいくって言いながら手をいやらしくワキワキとさせていやがる…そうだったこいつ、無類のおっぱい好きだったな。確かにシグナムさんもシャマルさんもなかなかの美人でスタイル良い、こりゃはやての餌食になるな。現に今ももう二人ははやてに追い詰められてるしな。
「祐介、あれどうにかしなくていいのか?」
「ああなったはやてはもう止められないさ」
結局、二人が逃げ回ること三十分の時間無駄な激戦が繰り広げられた。それにしてもはやての奴、車椅子なのに物凄い俊敏に動いてやがったな。車椅子ってあんなに俊敏に動けるけるのか?
あっ、俺達三人ははその光景をソファに座りながら眺めたよ。いや~シグナムさん、堅物かと思いきやあんな乙女な一面が見られるとは、出会って半日でいいものを拝められ増した。ご馳走様です。
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第3話・気合があれば大抵どうにかなる
ヴォルケンズ達がはやての家に来てから一週間が過ぎた。あれから本当に賑やかになったなったし色々と大変だった。まずは俺の母さんに説明し、はやての足を見てくれている病院の石田先生にも説明したり担任の先生にも説明したりと説明を沢山した記憶がある。
それと、ヴォルケンズの人たちはどうやら日本の常識を知らないらしく、一から色々と説明をした。主に俺の母さんがね。
「にしても暑いな」
6月も中頃に入りもうすぐ本格的な夏に入る。夏に入るとインターハイ等が始まるためうちの学校の部活動は練習時間一杯練習している。それは俺が所属しているバスケ部も例外ではなく、バスケ部もいつも以上に練習をしている。なので家に帰るころにはもう体力がゼロに近い状態がここ最近続いている。
「ふわぁ~久しぶりの休みだ…寝るか」
そう、今日は一週間ぶりの休みなのだ。そういった感じで今俺は自分の部屋の布団で欠伸をしているのだが…ドタドタという足音が聞こえてくるあたり、どうやら俺の昼ねタイムは無くなりそうだな。
「祐介、今暇か?」
「どうしたんですかシグナムさん」
部屋にやってきたのはピンク色の髪をポニーテールにしている美人さんのシグナムさんだ。そう、母さんがヴォルケンズに日本の常識を教える過程で家に何度か繰るようになり、今ではこのとおり普通にやってくるようになった。
「お前、確かスポーツをしているんだったな。今から一緒にトレーニングをしないか?」
「…今から昼ねをしようとしてたんですけど」
「ということは暇ということだな、よし。なら行くぞ」
「えっ、ちょっ」
強引にシグナムさんん腕を引っ張られて俺は無理やりクソ暑い炎天下の下、シグナムさんと町内を走っている。まぁ、揺れるおっぱいが見れるから我慢できるのですけどね…思春期ですんません。
「祐介、少し休むか?」
「休み…ます」
部活でいくらか体力をつけている俺でも、ここ一週間の濃密な時間を過ごしてきた俺には流石に堪えていたようで、ベンチにドサッて座り込む。
「少し休んでいろ」
「シグナムさんは?」
「私はこれの稽古をする」
走っている時にも気になっていた(おっぱいじゃないよ)けど、腰にあったのは木刀だよな。そう思っているうちにシグナムさんは木刀で素振りを始める。剣道とかはまったく知らない俺からでもわかるようにシグナムさんの太刀はい一回一回覇気があって凄いものを感じる。
「す、凄いですね。シグナムさんって剣道してたんですか?」
「あ、ああ。少しな」
「そうですか、じゃあシグナムさん。少し休んでいてください」
そう言うと俺は公園の隣にあるバスケ広場に行く。ちょうどよくボールが一個あり、ボールを手にしてドリブルを始める。基本なドリブルとシュートを何本か打ち、今度はリバウンドの練習を始める。俺のポジションはCF、部活内でも身長が高いほうの俺はこうしてリバウンドを取ることが仕事なわけだ。そう、あのスラムダンクの桜木花道のように。
「中々いい動きをするな」
「ありがとうございます」
今までの動作を静かに見ていたシグナムさんがこっちに来て言う。うん、今俺シグナムさんに褒められたよな、これ地味にうれしいことなんだぜ。シグナムさんって見た目厳しそうな人だから、こういった人に褒められるのってすげ~嬉しいんだ。
「さて、そろそろ帰ります?」
「そうだな、そろそろ主が帰ってこられるしな」
シグナムさんが言う主というのははやてのことである。どうにもあの闇の書の持ち主がはやてだからだそうだ。
時間も昼あたりになると暑さのピークがやってくる、途中ゲートボールから帰ってくるヴィータと会い三人で帰路につく。というか何でチヴィ子はゲートボールなんだろうな?
「「帰ったぞ~」」
「ただいま帰りました」
「お帰り、いまちょうどお昼作っとったんよ、だから後ちょっと待っててな」
はやては颯爽と台所に戻り、俺達も靴を脱いでリビングに向かうと、そこにはお昼のニュース番組を見てる美人若奥さんことシャマルさんとタウンワークを呼んでいるザフィーラさんがいた。
「あらお帰りなさい」
「ただいま、それよりザフィーラさんどうしてタウンワークを読んでるの?」
「何、これからこの家にお世話になるのだ、ずっと家にいるわけにも如何だろう。だから働くかなと思ってな」
ふぇ~凄いなザフィーラさん、格好良すぎなんですけど。
「そうだな、私達も何か主の役に経てればいいのだが…」
「なら、家事とかはどうですか?料理とか?」
何気ない俺の発言に女子の三人は黙ってしまった。どうやらこの人たちは料理が出来ないようだが…
「俺は出来るぞ」
なんと、タウンワークを片手にしているザフィーラのアニキが手を上げた。
「なっ、ザフィーラ。お前本当か?」
「ああ、祐介の母上に教わった。だがまだ基本的なことしか出来ないがな」
ザフィーラのアニキの発言に他のヴォルケンズの方々は信じられないもの見ているような感じでアニキを見ている。いや、正直俺も驚いてるけどさ。まさか母さんに教わっていたなんてまったく思わなかったぜ。
「シグナム、お前も何か職に就いたらどうだ?」
「あ、ああ…」
唖然としてるシグナムさんにタウンワークを渡すとアニキはそのままはやてがいる台所に向かっていった。そして、シグナムさんは何も言わずにタウンワークを読み始めた。
「なぁシャマルさん、ザフィーラさんって前からあんな感じだったんですか?」
「う~ん、多分っていうか絶対違ったような気がするわ…」
「いや、あいつ確かに寡黙だったけどあんな渋くはなかったぞ」
その後の昼ごはん時、はやてがアニキのことで驚いていたさ。ちなみにお昼ご飯はおいしかったです。
「さて、昼ごはんも食べたし…はやて、やるか?」
「おう!!」
はやてと共にソファの横に行く。いきなりのことでヴォルケンズは何するんだ的ながした。
「祐介、これからなにやるんだよ?」
「何、ちょっとはやてのリハビリさ」
はやてから少し離れてはやての正面に立つ。そしてはやては車椅子から立ち上がろうする。
「くっぬぬぬぬ」
「よしいいぞはやて、もう少しだ、気合入れろ!!」
「にょぉぉぉぉ」
おっ、何も支えずに立てたぞ。さぁ、そこから歩くんだ!!
「よっほっ…うわぁ」
一歩目は何とか前に足が出たが二歩目がうまく足が出せずにその場でドテーんと転ぶはやて。
「イタタタ、歩けそうやったのに」
「まぁ、今日は立てたから上出来だ」
「えっと…これはいったい何をしてるのかしら?」
「リハビリですよ、はやてが歩けなくなってからは偶にこうやってチャレンジするんですよ」
そう、はやての奴急に歩けなくなったとたん『あかん、このままでは自分に負けた気がする』とか言いやがって、といっても最初のころは一人で立つことさえ出来なかったのに、今じゃ一、二歩まで歩けるようになりやがった。
「流石は主、尊敬いたします」
「ちょっとシグナムだめよ、はやてちゃんもこういった無理はしないし祐介君は無理させないの。わかりました?」
「「はぁ~い」」
医療の心得があるシャマル先生に念を押されたが、その程度で納得するはやてではないと思う俺だった。
その後、ザフィーラのアニキは外に出かけてしまい、シャマル先生も続けて買い物に出かけ。今はそれ以外のメンバーが家に残っている。そして今俺ははやてがゲームをしたいということで一階のリビングのテレビにゲーム機を設置している。
「はやて、何やるんだ?」
「えっ、ゲームやけど」
おそらく、この二人はゲームというのを見たことが内容で頭の上に?マークが浮かび上がっている。二人がそんな状態の中何をやるのかはやてに聞くと。
「シンフォニアでお願い」
ちなみにシンフォニアというのは『テイルズオブシンフォニア』というテイルズシリーズのゲームのことである。俺も部活がない日にはゲームをする人間でドラクエ、テイルズ系はよくはやてと一緒にやっている。
「はやてよ、お前確かこれレベルMAXにしてアビシオンをフルボッコにして飽きたっていってたじゃないか?」
「そうなんやけど、急にミトスを瞬殺したくなったんや」
うわぁ…一応説明するが、アビシオンというのはゲーム内での隠しボスであり普通に戦ってもラスボスより強い、ちなみにコイツは難易度MAXで倒している。そしてミトスって言うのはラスボスだ。
そして、シグナムさんとヴィータは興味心身でテレビから視線を外そうとしないってはやての奴凄いメンバー。ロイド、クラトス、リーガル、ジーニアス。うん、皆男だね。ちなみに俺はコレットちゃんが大好きです。
「さぁいくで…」
結果、魔装具を極限まで上げていたため、二回の戦闘を一分足らずで終わらせてしまった、哀れミトス。
「はやて!!これ面白そうだな!!他のは無いのかよ!?」
「あるよ、兄ちゃん」
棚から数本のソフトを手にして三人の本へ行く。テーブルにゲームを適当に置くとシグナムさんとヴィータがソフトに注目する。
「どれかやってみます?」
「じゃあ、あたしこれ…」
ヴィータが指をさす前にシグナムさんが無言で指をさしていた。指先にあったゲームは『テイルズオブデスティニー』だった。
「ヴィータ、これでいいか?」
「あ、ああ。シグナムがやりたいっていうんなら構わないけど」
コントローラーをもう一個持ってきてPS2に繋げる、このゲームは一応四人まで同時に操作できるようになっている。まぁ、最初からちょっとの間は一人プレイになるのだが…
「おっと、メールか。何々…」
ポケットに入れてある携帯のバイブがなり、メールを確認すると母さんからで今日親父共々家に帰れないそうだ。
「悪い皆、俺帰るわ」
とりあえず挨拶して返るが二人はゲームに集中して聞いていない、はやてだけが挨拶してくれた。
「じゃあなはやて、あの二人にはまるのはいいけど程々にって言っておいてくれ」
「了解~」
さてと、はやての家を出て隣の我が家に戻りますか。あれ、そういえば晩飯どうするんだ?
テイルズオブシンフォニアをやったことのある人ならわかると思いますが、魔装具を鍛えまくるとラスボス瞬殺出来ちゃうんですよね・・・
あと、はやての下半身麻痺ですがおそらく原作よりは悪化はしてない設定です。なのでいずれかは歩き出したりして・・・
次回もまだリリカルな内容に入りません、ってか多分当分入らないと思います(笑)
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第4話・中学生は剣とかの単語にとても弱いです
「なぁ祐介。お前最近美人の女の人と一緒にいたか?」
「ああ、多分な」
「ちょっおま、何それ!羨ましいぞあんな美人さんの隣を歩いてたなんて!!」
今俺は学校にいる(あたりまえ)。そしてこのうるさい奴は小学校から一緒の友人の柳幸一、通称コウだ。俺と同じバスケ部に所属していて、顔は平均より上で黙っていればもてそうなのに今一つ浮いた話がない奴である。
「別にいいじゃねぇかよ。俺はお前のほうが羨ましいぞこのイケメンが」
マジで俺はコイツのイケメンが羨ましいぜ、俺なんか生まれて14年灰色人生しか送ってないって言うのに!!
「あんた達また下らないこと言ってるの?」
「なんだよ里奈。いいじゃねぇかよ別に」
「よくない、大体あんた達二人はいつもそうやって…」
で、会話の途中で入ってきたのが天野里奈。黒い髪が長いのがチャームポイントと自分で言う位だが、実際は中々な物、そして容姿のほうは世間で言うと美少女の位に該当してもいい位だ。
「そんで天野、どうしたんだ?」
「う~ん。今日の練習のことなんだけど、先生が放課後から出張に行くみたいで練習が休みになるってことを伝えに来たのよってここ私のクラスでもあるからいいじゃん」
そう、この天野里奈はわが鳴海中学バスケ部のマネージャーをしている。そのおかげでバスケ部の殆どと言っていいほどの男がコイツに惚れているのだ。俺か?俺は同学年よりお姉さんの方が好きだからアウト・オブ・眼中さ。年上だったら即告白してたね。
「おっ、じゃあ里奈、祐介。放課後どっか行かねぇか?」
「私は別にいいわよ」
「俺もいいよ。ちょうど買い物もあるし」
そんで苦しい授業が終わって放課後、コウの言うとおり天野と三人一緒に近くの商店街にやって来ている。
「はぁ、それにしても俺、何で美男美女と一緒にいるんだ?」
「まぁ、当然さ親友」
「び、美女とか言わないでよね祐介」
毎回、この組み合わせになるとこの台詞が出てくる。だってコウや天野は外見はとっても目立つし、それに比べて俺は背が高いだけのただの…よそう、悲しくなってきた。
「それよりコウ、これからどこに行くんだよ?」
「そうだな…」
「おいおい、どこに行くかも決めてないのかよ」
「しかたねぇじゃん。急に練習が休みになったんだからよ」
まぁ、確かにいきなり言われてもなポッカリ開いた時間をいきなりどうするかって言われてもなってあれ、言われたの三時間目終わりだったよな?
「あっ、じゃあ私行きたい所があるの」
「じゃあそれにしよう」
「そうだな」
天野の案内でついて行く俺達、商店街を少しはなれ住宅街に入ったところで天野はあるお店を指差した。
「あそこ、翠屋って言うお店でケーキが超おいしいの」
そう言って天野は走りこんで店に入っていってしまった。
「追いかけるぞ祐介」
「おう」
俺とコウも天野後を追って見せに入る。入ると「いらっしゃいませ」という女性の声が聞こえ、次にショーケースの中をジーと見つめてる天野の姿を見つける。
「おい天野、急に走るなよ」
「そうだぞ里奈って聞いちゃいねぇし。しかたねぇ…すんません。空いてる席ありますか?」
コウは天野を放置して先に席に座る、周りを見ると程よくお客さんがいるようで。主に学生が多いようだ。数分した後、天野も席にやってきた。
「天野、あそこで悩まなくたってメニューあるだろ?」
「あ~うん。ごめんね、なんかここの店に来るといつもああなっちゃうの。だから桃子さんや店主の士郎さんとも顔見知りになっちゃったんだ」
「へぇ~」
さてさて、メニューを見てみますと。ふむふむ、確かに天野の言いたい気持ちがわかるぞ。どれもこれも皆おいしそうに見える。
「俺は無難にショートケーキでもしてみるかな?」
「じゃあ俺はチョコレートケーキ」
「私は…モンブランにするわ」
注文してちょっとすると小学生位の女の子達が三人入ってくる。おいおい今俺のことをロリコンとか思った奴いるだろう?違うからな、俺が気になったのはその三人の少女達がはやてが通う私立聖祥大附属の制服だって事だからだ。
「どうしたの祐介…まさかあんた…?」
「違ぇよ。ただはやてと同じ制服着てるなって思っただけだよ」
「そうそう、コイツのレンジは年上しかないからありえねって」
まったくコイツ等は、それにしてもここのケーキおいしいな。今度はやて達を連れてこよう。
その後、今度は俺の買出しの手伝いをさせるために近くのスーパーに立ち寄る。が、途中の骨董品屋の前でコウが寄りたいと言ったのでしょうがなく骨董品屋の中に入る。
「うわぁ、結構古いのあるのな?」
「幸一、あなたこういうのに興味あるの?」
「いんや、何となく」
二人が会話をしている中俺は店の置くにあるあるものを見ていた。
「これは…?」
それは、古びた鞘付の剣だった。
「あのすみません、この剣触ってもいいですか?」
「いいぞい」
店主のおじさんの許可を取ると早速剣を手に取る。持ってみると意外と重くはなかった、そして剣を抜こうとしたが。
「ぬぎぎぎぎ…なんだこれ、全然抜けねぇ」
「そいつは”欠陥品”なんだ。俺もその剣を抜いたことがなくてな、この店にずっとあるんだ」
店主のおっさんがそんなことを言う。でもさびた剣か、これじゃまるでドラクエ6のラミアスの剣のようじゃないか、いかん、俺のそういった感情が浮かび上がってくるじゃないか…
「気に入ったんなら激安にしておくぜ」
「ちなみに…おいくらで?」
「二千でどうよ?」
すぐさまに財布の中身を確認する。よし、買い物代のお金以外の俺のお小遣いはまだある。
「その剣買った!」
「毎度あり!!!」
さて、骨董品屋を後にし、今度こそスーパーにたどり着く。ちなみに買った剣と鞘は背中にしょっている。
「あいつらには野菜を頼んでおいたからな、俺は肉を見るか」
今の八神の家の人口は一気に増えたからな、食材等も多く買わなくちゃいけないから一人での買い物が大変なんですよ。
買い物のところなんて別段、面白い事ないので以下省略。そんで買い物が終わり、二人と別れ十分位歩くと我が家とはやての家に到着。
「ただいま、買って来たぞ~」
まずははやての家に入る。靴を脱いでそのままリビングを通って台所に買った食材を入れようとした。
「あ、お帰り祐介君。買い物ありがとうね」
すると、洗濯をしていたシャマルさんがやってきて食材を入れるのを手伝ってくれた。
「ねえ祐介君。その背中にある剣はどうしたの?」
「あ…これ買ってきたんですよ」
「そう…」
何故かシャマルさんは剣をじっと見つめていた、気になった俺は声をかけようとした時にはやてとチヴィ子が帰ってきたため剣をそのままにして玄関に向かう。さて、はやてにこの剣ことなんて言おうかな?
途中で手に入れた剣はバトルパートになったときの祐介の武器になる予定です。まだ真価が発揮できないためさびた剣のままです。
次回、二世円で買ってきた剣に話です。オリジナルキャラの設定はいつかやります。
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第5話・二千円で買った剣から金髪美少女が現れました
今晩のご飯もはやての家で食べた俺は買ってきた剣を皆で見ている。
「なぁ兄ちゃん。この剣なんやろうな?」
「さぁ…?」
「シグナム、オメェー分かんねぇのか?」
「…済まん、私もこのような剣は見たことがない」
「私も無いわね」
「俺もだ」
ふむ、いきなり謎にぶつかるこの剣。買ってきた俺が言うのもあれだがなんなんだこの剣?王者の剣(ロトの剣)に似てなくも無いがあれは確か赤色があったはず、けどこの剣は青に黄色だ、しかも鞘もなんだか違う気がする。
「しょうがないはやて、この家に錆取りとか無かったっけ?」
「確かお父さんの部屋の工具箱にあったはずや」
早速誠司さんの部屋に工具箱から錆取りを持ってきて剣の錆を取る作業に入る俺。
「ザフィーラ、あなたあの剣どう思う?」
「あれはおそらく”ロストロギア”か、それに類するものだろう。おそらくシグナムも気づいているはず」
「そうね…私でも一目見たときに分かったくらいだもの、剣大好きっ子のシグナムが分からない筈無いわね。でも、このことは二人に説明したほうがいいのかしら?」
「俺がいずれ説明する」
「そう、助かるわ」
シャマルとザフィーラは楽しそうにTODをやってる三人を見ながら会話し、終わるとシャマルは食器洗いするために台所に、ザフィーラは椅子に座って新聞を読み始める。
「ぐぉぉぉぉこの錆ヤロー、この天才を手こずらせるとは!」
作業開始一時関経過、そろそろ手が痛くなってきたぜ。
「にしても何なんだこの剣?昔映画とか使われてた小道具なのかな?」
せっせと錆取る作業を続ける。そしてさらに多分一時間が過ぎた。
「だぁぁぁちかれたーちょい休憩」
その場で大の字になる俺、あっ、いま作業しているのははやての部屋です。
「うん?あれは?」
寝そべっているとあるものが俺の視界に入り込む。それは名前が物騒な闇の書とか言う分厚い本だった…設置型の扇風機の下敷きになっているけど。
「はやてのまだこんな物騒なもの持ってたのかよ。早く捨てればいいのによ」
手にして何となく中を見てみると、そこには見たことの無い文字でビッシリと何かが書かれていた。
「やべぇ、頭痛くなってきた」
はい、ぼくは活字とかこういったものをみると頭が痛くなる体質です。
「ま、いっか。さてと、錆取りの続きでも…へ?」
闇の書を置こうとした瞬間、ページが勝手に捲れて行きあるページでとまると闇の書から黒い光が発生する。
「うわぁちょこれまずくないぃぃ?」
いきなりのことで俺は闇の書をさびた剣の近くに置いてしまうと今度はさびた剣からまばゆい光が発生し始める。
「今度はこっちかよ、いったいなんなんなんなんですかぁぁぁぁ?」
剣の光がだんだん強くなっていき、次第に錆が剥がれて行き、最後はすべての錆がはがれてさびた剣は黄金の剣になりますた。
「………へ?」
黄金の剣は光は弱いけど光を発している、しかし闇の書はすでに何も起こっていなかった。俺は何となく剣に触れて剣を鞘から抜いてみる、錆か取れていてスムーズに剣を抜くことが出来た。
「うわぁスゲェわこれ」
剣自身が輝いているかのような綺麗さだった。俺はそんな輝きに見とれていると急に目の前に青い甲冑をきた金髪の女の子が現れて驚く。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」
「お、驚かないでください。私もびっくりするではないですか?」
いやいや、いきなり目の前に金髪の女の子が現れたら誰でも驚きますよね?
「えっ、えっとおたく、どちら様ですか?」
「失礼、私はセイバーのサーヴァント。マスターの召還に応じ参上いたしました」
「………はい?」
「だから、マスターの召還に応じ参上いたしました」
あれ、この人何言ってるんだろう?あっ…何となく分かった気がする。
「すみませんがお帰りはあちらからになっていますが」
俺は開いている窓を指差す。
「えっ!!どうしてですか?」
「いや~あなたきっと出てくる作品間違えてますよ。ここは魔法とかそういったの現実には…あるにはありますけど何となくですけど間違えてると思いますよ?」
「そ、そんな筈はありません。あなたも召還の儀を行って私を呼んだのではないのですか!?」
「い、いや俺はただ剣の錆取りをしていただけですよ。部屋を見てください、そんなことをしているように思いますか?」
金髪の少女ははやての部屋を見渡し「た、たしかに」と呟いていた。
「そ、そんな。では私のシロウにもう一度会うという夢は…」
「ま、ドンマイですよ」
今にも泣きそうな感じでウルウルとした感じになる金髪の少女。うん、とってもナイスで可愛いので俺はとっさに脳内に保存しておきますた…すんません思春期なもので。さてと、とりあえず今度は何者なのかを聞くとするか。
「所であなたは何者ですか?」
「わ、私は…」
「もしかして勇者ロトの子孫ですか?」
たしか、第三子孫は女性だったはず。
「ち、違います。何なんですかロトの子孫って。そうですね…ここなら私の正体を言っても問題ないでしょう。私は真名ははアルトリア、歴史上ではアーサー王と言われていました」
「アーサー王?どちらの王様ですか?」
「えっと、なんて言えばよろしいのでしょうか?」
この時、天野がいれば一発で正体がわかっていたとだろうけど、残念ながら俺は歴史とかさっぱり(それ以外も)なのでちんぷんかんぷんである。誰か教えてください。
「まぁいいや。そんじゃもう一つ、あなたもヴォルケンズの仲間ですか?」
いきなり現れたときから何となく思ったんだよねこれ。
「い、いえ違います。そもそもヴォルケンズとは何ですか?」
「あり違うの、じゃあ一体何者なんですか?」
「サーヴァント…と言っても分からないでしょう。簡単に言えば…」
「ストップ、やっぱいい。俺説明されてもきっと分からないし」
「そ、そうですか」
「それで、これからどうしますか?」
「どうしましょう?」
う~ん。本当にどうしよう。はやての家はすでにプラス4されているし、しかたねぇ。母ちゃんと相談してみるかな。
「じゃあ家に来るのはどうですか?」
「い、いいのですか?」
「まっ、この家も最近急に四人増えたんだ、今更一人二人増えようがもう変わらないと思うし」
「ありがとうございます。所であなたのお名前は?」
「夜神祐介だ、えっとアルトリアさんでいいのかな?」
「セイバーでいいです。このほうが呼びなれているので。あとはさんもいりませんし敬語じゃなくていいですよユウスケ」
「そうです…じゃなかった。そうだなセイバー…ちょっとまってろ」
俺ははやての部屋のドアに近づきドアノブを掴み、捻りながら一気にドアを引くと「うわぁ」となだれのようになだれてくるチヴィ子とシグナムさんとシャマルのお母さんがなだれて来た。
「な、なんなんですか?」
「いや、うすうす感づいてたんだ。セイバーは分かっていたのか?」
「人影がいるのは分かっていました」
凄いなこの人、俺は大体俺はあれだけ叫んでおいてはやてがやってこないことに疑問を感じてってな感じだったのに。そしてそのはやてはザフィーラのアニキにお姫様抱っこをされながら俺をニヤニヤしてみていた。
「兄ちゃ~ん。人の部屋で金髪の可愛い女の人とイチャついちゃあかんで~」
「お前…話聞いてだろう?」
「YES!!」
「チヴィ子達もだな」
「YES!!」
はやての言い方がかなりウゼェ、しかもまだニヤニヤしているし。
「そんじゃあ説明は要らないな。とりあえず自己紹介だけでも」
その場で簡単な自己紹介を済ますヴォルケンズとセイバーであった。その後、改めてセイバーは自身に関することを話し始めた。
「なぁセイバー、大体のことは…わかんねぇけど。何で剣から出てきたんだ?」
「はっきり言って分からないのです。先も言いましたように私は前に二度の聖杯戦争というものい参加していました」
聖杯、それはどんなことでも願いが叶う願望機って言うらしい。ってかそれが本当だったら俺めちゃほしいんですけど。何が欲しいって?そりゃスラムダンクのDVDボックスだろう!
「そこで私は聖杯を破壊し、自身の夢を託しそのまま静かに眠るはずでした」
「それで、気づいたらここにいたと」
「はい」
さて、改めてサーヴァントとか魔術とか聞かされたとき「完全に世界ちがくね?」なんて思っちゃったけど言葉には出さなかったよ。
「ま、なんだっていいよ。俺はそれよりこの剣このことが一番気になってるんだ」
それはきっとシグナムさんも同じだろう。さっきから黄金の剣をちらちらと見ていたからな、いや、今も見てるよ。
「それは私の象徴というべき剣、エクスカリバーですが…」
セイバーは急にどこからともなく現れた剣を握る。よく見るとその剣は黄金の剣と瓜二つであった。
「私自身こうして持っているのです。なのでその剣が何故二つあるのか私には分からないのです」
「じゃ、じゃあそのあまってる黄金の剣は…」
「ええ、それはあなたのものですユウスケ」
マジで、まさか二千円で買った錆びた剣がまさかこんな大当たりな結果になるなんてマジでラッキー
「うぉぉ兄ちゃんズルイ。私もそういうのほしい~」
「へ、自分で探すんだな!!」
九歳の小学生にドヤ顔で言って見た。
「さてと、残りは明日にして俺いっぺん家帰るわ、セイバーの説明とかしなくちゃいけないしな」
ここで一旦話を切り、セイバーと一緒に隣の我が家に向い家に入ると多分母さんがいると思うリビングに向かう、セイバーには玄関で待ってもらっているさ。
「母さんただいま」
「おかえり、どうしたの今日はやてちゃんの家に泊まるんじゃなかったの?」
「いやそうなんだけど…ちょっと来てくれる?」
テレビを見ていた母さんを玄関に連れて行く。
「あの…その…」
「あら、あなたがセイバーね」
「「……へ?」」
母さんがいきなりセイバーの名前を呼び、俺とセイバーは同時に変な声を上げてしまった。
「母さん、なんでセイバーの事知ってるんだよ?」
「あら、だって祐介。あなたの部屋を掃除してたら声が聞こえてきたからに決まっているでしょ?」
あっ…そういえば俺の部屋とはやての部屋って隣どおしだったんだ忘れてた。しかもはやての部屋の窓開けたの俺ジャマイカ。
「話は全部聞いたわ。いいわよ子の家に置いても。それに…」
「それに…?」
「きゃーだってこんな可愛い金髪の子なのよ、可愛くて仕方が無いでしょう!?」
「なっ…」
いきなり母さんに抱きつかれたセイバーは驚いて何もいえないでいた。まぁ母さんのお許しが出たことなので俺は錆び取りで疲れた体を癒すためにお風呂に向かう。
「た、助けてくださいユウスケ!!」
「すまないセイバー。俺はこれからお風呂にはいる」
さて、風呂から上がり自分の部屋に向かうとそこには俺の布団が敷いてあり、何故か寝巻き姿のセイバーがスヤスヤと寝ていた。
1・一緒に寝る
2・起こして違うところで寝てもらう
3・襲う
なんなんだよこの選択肢は?
「どうしたもんかね…」
考えていたら眠気が襲ってきた。そういや今日は色々とあったもんな。
「布もう一個敷くのもダルイ…ここで寝るか」
そう思った瞬間俺はセイバーの横に倒れこむようにして眠りに入っていった。
次の日なのか?朝日が俺の顔の直撃して目が覚めると俺の真正面に金髪の美少女が可愛い寝息を立てていた。あれ?俺一番選んだのかぁぁ
「……やべぇ、起きるか」
やばい、やっぱ美人さんって凄いな。こうまじまじと見ているだけで見とれちゃうしってじゃなくて…ってやば。
「…おはようございます」
「お、おはよう」
ほら言わんこっちゃ無い。セイバーが起きちゃったじゃないか。しかも何だな微妙な空気になってきちゃったよ。
「すみません。ハルカがここで寝ていいと言ったもので」
ハルカというのは夜神遥、ウチ母さんの名前だ。
「そういえば今何時…って今日は土曜日だった」
時計を見て六時だと気づく、平日なら七時から朝錬があるのだが土曜日は十時からなので本来なら二度眠するのだが。なんか眠気が吹っ飛んだようで眠くはない。
「これがユウスケの部屋ですか、シロウの部屋とは違うのですね」
シロウというのはセイバーの前のマスターの名前らしい。詳しくは聞かなかったけどどんな人なんだろう?
「そうか?これが普通だと思うけどな…」
さりげなく窓を見てみると窓が開いている、そしてはやての部屋の窓も開いている。
「ちょっといいかセイバー…そりゃ!!」
部屋にあった握力を鍛えるやわらかいボールを手にするとはやての部屋めがけて思いっきり投げる、数秒して「ふぎゃ!!」という可愛らしい声が聞こえてきた。
「な、なんや兄ちゃん、びっくりしすぎて目が覚めてもうたよ」
「なぁはやて。お前何していた?」
「……なにもしてへんで」
「…………じゃあお前の右腕に持っている物は何だ?」
「はっ!!しもた!!!」
はやての右手にあったものはデジカメであった。ってかコイツそんなものをつけたまま寝てたのかよ。
「おいはやて、それで何をしていた?」
「いや~兄ちゃんとセイバーが仲良く眠ってたもんで、つい取っちゃいましたテヘペロ!」
何がテヘペロだコイツ、にしても元気だなコイツは。
「何だようるせーなー」
「よしチヴィ子、はやてが持ってるデジカメをもってこい。そうしたらアイス奢ってやるから」
「おっしゃー!!!!」
ふっ、チヴィ子を扱うなんて簡単なものさ。はやてはあっさりデジカメを奪われて「あ~れ~」とか言っているが気にしない。
「ユ、ユウスケ。これは?」
「いいんだよ。それより下に降りよう。チヴィ子が来ると思うから」
「ここは毎日こんなに騒がしいのですか?」
「いや、そんなことは無いと思うぞ…たぶん」
「ふふ、楽しそうですね」
「疲れるだけだぞ」
まぁ、はやてと祐二の時だけでもそれなりに騒いでいたけどヴォルケンズが来てからさらに騒がしくなったな。
あっ、ちなみにセイバーの寝巻きはライオンの絵柄でした。
Fateからセイバーの登場です。細かい設定は追々追加していく予定です。それにしてもヴォルケンズの戦力すさまじくなってきたな(セイバーも入ります)。あと予定では二人入れる予定です、もちろんリリカルキャラですのでご安心を。
それにしても、だんだんリリカルじゃなくなってきた…
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第6話・なんか皆さんがゲーム内の技の練習を始めました
さて、我が家にも家族が一人増えてから五日位が過ぎた。セイバーを見た父さんの反応は面白かったな。びっくりして椅子ひっくり返すんだもん。
そんなこんなであったが今では普通に馴染んできている。と、そこで今度はセイバーの立ち位置についてだ。この人、女の子なのに一国の王様というとんでもない過去の経歴をお持ちのようでセイバー「なら、私が姉になるのですね」と言った。しかし、そういったセイバーの目の前に俺が立つと…
『あっ、こうして見ると兄さんのほうがセイバーさんより年上に見える』
なんて事を言い出した。まぁ、実際に身長差は10cm以上あるから仕方が無いのだが、セイバーは納得がいかないといい。家族全員で多数決をとることにした。結果、俺三票でセイバーはゼロですた。
「ど、どうして…」
で、理由を尋ねてみると。
「えっ、だってセイバーちゃんは妹の方が似合ってるから」←母さん
「俺は可愛い娘が欲しかったのだ!!」←親父
「う~ん、なんとなくかな?」←祐司
とのことだ。ってか親父は一体なんなんだ、そんなに娘が欲しかったのかよ。
「ってことになったんだ」
「へぇ~じゃあセイバーは兄ちゃんの妹になったってことやな」
「そういうことになるな」
今俺ははやてを車椅子で押しながら病院に向かっている。本来なら放課後の練習に出ている時間なのだが今日ははやての診察日なのである。それならヴォルケンズの誰かに頼もうとしたのだがシグナムさんとシャマルさんは買出し兼ハローワークに、アニキはもう仕事を見つけているので仕事に、チヴィ子はなんと家でTODのやりすぎで爆睡とのことだ。
「チヴィ子め、帰ったらジャイアントスイング決定だな」
「そやな。それが一番や」
はやての奴、こないだのチヴィ子にデジカメ奪われたのまだ根に持っているのかよ。
「そういえば兄ちゃん、セイバーはどないしているん?」
「ああ、セイバーな。あいつ前に王様してたらしんだ、そんで前住んでた所でも戦ってたんだ。だから今回はそれ以外のの事を学びたいらしくて今家でこの世界の事を勉強しているところ」
「まぁ、王様とかだったらしゃあないやな。それにしてもセイバーって”アーサー王”っていう王様なんやろ?」
「そうそう、俺も学校で天野に聞いてみたらどうやらイギリスの方の王様で結構有名なんだって。そんで俺が買った二千円の剣、名前はえっと”エクスカリバー”、その剣もかなり有名なものだって」
「エクスカリバーの名前なら私も知ってるで」
そう、あれからセイバーの経験してきたことを色々と聞いた。特に印象に残ったのは聖杯戦争って奴かな、それに二度も参戦してどちらも最後まで生き残ったなどまさに強者だな~と思った。あと、セイバーがバイクを運転出来ることには驚いたな、それはもう家族単位で。それを聞いた親父が昔乗ってたバイクをあげると言っていたな。今度乗せてもらおう。
このときの俺はまだ、鞘の重要性に気づいてはいなかった。
石田先生の診察も終わり、後は帰宅するだけの俺とはやて。周りももうすっかり夕暮れになってきている。しかし六月の中頃なので涼しいよりむわぁっとしているいってもいい今日この頃。なので寄り道せずさっさとはやてを家に送り届けた。その際ちょうどよくチヴィ子が欠伸をしながらのんきに歩いていたのでジャイアントスイングをしますた。
「ただいま」
自分の家に入りリビングに入るとそこにはテレビの前にセイバーが前髪のあほ毛をぴょこぴょこさせながら座っている。正確にはコントローラーを握ってな。ちなみにセイバーの格好は白いTシャツに青いジーンズをはいて、綺麗な金色の髪は後ろで綺麗にまとめられている、要はポニーテールだ。
「おかえりなさいユウスケ」
「ただいま、今何やってるの?」
「これです」
セイバーはゲームのパッケージを見せる。そこには戦国無双3と書かいてある。そもそもこいつが何でゲームをしているのかというと、この世界を勉強するにあたって日本の歴史に強い関心を持つようになり、俺が出来心でこのゲームを進めたのが始まりなのである。一応三国無双もあるのだが「今は日本、そのあとは中国です」と言っていた。
「そろそろ母さんと親父が帰ってくる頃だから俺の部屋でやってくれ」
「わかりました」
俺の部屋にも小さいながらテレビはある、じゃないとゲーム出来ないしな。一旦ゲーム機のコードを全部抜いて二人分けて俺の部屋に運び入れ、小さいテレビに再びゲーム機をつなぎ始める。
「あれ?やらないのか?」
「やろうとしましたが少し体を動かしたいと思ったので今日はお終いです。これからシグナムを誘って鍛錬に行こうかと思って」
「あ~でもシグナムさん今出かけてるかも…」
実はこの二人かなりの剣の腕前をお持ちのようで。時折暇なときにはよく剣の鍛錬をしているそうだ。
「いえ、先ほどからシグナムの声が隣から聞こえてきています」
「おろ、本当だ。なら行って来れば?」
「そうですね。ユウスケ、あなたもどうですか?」
「俺は結構です。バスケだけで手一杯なのです」
結局、セイバーとシグナムさんの二人ははやての家の庭で鍛錬という名の戦いを?を始めるのであった。最初の方は木刀のぶつかる音だけが鳴響いていたが…
「虎牙破斬!」
「瞬人剣!」
「蒼破陣!」
「魔人剣!」
「真空裂斬!」
「虎牙連斬!」
「「鳳凰天駆!!」
あれ?おかしい…途中から二人ともテイルズの技を使い始めたよあの二人。っていやいやそもそもこの人たち何でゲームの技リアルで出来ちゃってるの?まぁ虎牙破斬位なら練習すれば出来そうでも無いけど鳳凰天駆って二人マジで空中で炎まとってぶつかってるしょ!
結局一時間くらいはやっていたのかな?かなりの徐々にヒートアップしていって凄まじい攻防になってきた。こんな凄い攻防初めて生で見たぜ。あっ、ちなみに近所に気づかれないのは結界とか言うのを使っているかららしい、便利なものあるもんだな。
「セイバー、お前の剣見るのは初めてだったよ。凄いな」
「いえ、あれくらい出来て当然です」
戻ってきたセイバーに俺は話しかけている。ってこの人あれだけ動いているのに少ししか汗掻いてないぞ?
「俺としちゃ、テイルズの技を使い始めた方が驚きだった、ってか何で出来るの!?」
「お、落ち着いてください、それには理由がありますから」
『シグナム、あなたは何をやっているのですか?』
『…くっ、リオン・マグナス、何故あそこで死んだんだ』
『…聞いているのですかシグナム?』
『セイバーかすまない、大事なイベントの後だったから気づかなかった』
『ところでシグナム、あなたは何をやっていたのですか?』
『テイルズオブデスティニーだがどうした?お前もやってみたいのか?』
『いえ、そうではないですけど…』
『確か、主がいまやっているものもあるはず…あったこれだ』
『これは…テイルズオブヴェスペリア?』
セイバーヴェスペリアプレイ中…
『ふむ、このフレンという騎士、中々によい騎士だ』
『私も同じ意見だ…そうだセイバー、お前に少し見てもらいたい』
シグナムとセイバーは庭に移動し、シグナムは自身が保有している剣”レヴァンテン”を手に取る。そして剣を横に構え。
『魔王炎撃波!!』
『なっ!!』
剣を振るった先から炎が飛び出していったのだ。これを見たセイバーは流石に驚く、セイバー自身も過去、これ位はやってのける人物と戦ったことがあるがそれでも炎を純粋に剣技で使う人物を見るのは初めてであった。
『これくらいならお前でも出来るだろう、ただ、モーションやら何やらを練習するは必要だがな』
『成るほど…シグナム、ここに…』
「マジか、俺が学校に行っている間にそんなことがあったのか?」
セイバーの話を聞いてちょっと言葉を失いかけたってシグナムさん、そんなにスタンのこと気に入ったのかよ?
「はい、そして私も同じように練習して半分くらいは出来るようになりました」
「……ちなみにセイバー、お前が練習しているモデルって…?」
「フレン・シーフォですが何か?」
ああ、だから鳳凰天駆を使ってたのね理解しますたわ。
「いや…お前なら全部出来そうだなって」
「いえ、剣技なら出来ると思いますが魔術系の技がかなり大変です」
そういえばフレンって魔術系もあるんだっけ、ファーストエイドとか。そういうとスタンも魔術系の技あるよな。
「シグナムも大変だと言っていました。なので今二人で詠唱の練習をしています」
「あはは…さいですか」
結論、この二人は異常ということです。その後、この二人が原因でヴォルケンズ内でのテイルズ技習得が流行りだしてしまったことをここに告げよう。俺もちょっと練習してみようかな?
あっ、思い出してその後ちゃんとチヴィ子にジャイアントスイングをかましたまた。
とりあえずシグナム⇔スタンとセイバー⇔フレンにしてみました。他のメンバーもとりあえず決まっているのですかそれはまた話が進んでから出てくる予定です・・・何度も言うけどもうリリカルじゃないですね(笑)
次回の内容はまだ未定ですかそろそろ祝福の風を登場させようかなと思っています。
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第7話・本から銀髪の美女が現れましたけどどうしましょう?
さて、蒸し暑い六月も終盤になって来た六月後半。俺こと夜神祐介は眠い目を擦りながら自分の家のリビングに向かう。そこには既に白いTシャツに青いハーフジーンズを着ている我が義妹ことセイバーことアルトリア・ペンドラゴンがテレビを見ていた。
「おはようございますユウスケ」
「おはよう。それにしても今日も暑いな」
「そうですね」
言いながらセイバーの横に座りテレビを見るとちょうど天気予報に変わっており、今日の気温や一週間の天気などがいろいろと映っていた。…うわぁ、ずっと三十度超えか。
「今日は練習は無いのですか?」
「いんやあるよ」
本日は休日だが部活の練習はある、しかも一日練習。そう思うと少し気が滅入るがもう少しで夏の総体が始まるからそうは言ってられない。
「ふぅ、朝メシどうする?」
「今日はハルカもユウイチもいませんので私が作ります」
セイバーはソファから立ち上がり台所に向かう。ここ最近セイバーが台所に立つことが増えてきた、セイバーは前に居た所では料理にとても満足していたようだ。そしてここに来てからセイバー自身色々と経験したことからセイバーは料理にも興味を持つようになる。まぁ、腕の方は…ああえてここでは言わなさ。だが、母さんの教えもあって一週間で簡単な料理程度は出来るようになった。
「いや~それにしても金髪で美人の子のエプロン姿は絵になりますな」
「な、何を言っているのですか貴方は!!」
顔を真っ赤にしながら台所に戻るセイバーを見て満足してふっとテーブルの上に置いてあった黒い本を見つける。
(っておいおい。何でこれがここにあるんだ?)
そう、それは今のとても素敵な愉快な現象の発端でもある闇の書が我が家のリビングのテーブルの上に置いてあった。あれは確かはやての家の倉庫にしまっておいたはず……
「ま、いっか」
闇の書をソファの前のテーブルの上に移動させて上でまだ眠っている弟の祐司を起こしに行く。
「ごっそさん」
「ごちそうさまでした」
「はい、おそまつさまです」
セイバーが作ってくれた朝食は和食だった。これはセイバーがシロウさんのご飯に影響されて和食が好きになったことで母さんに教わっている内容は和食が多いようだ。
食器を片して俺は部活に行く用意をする。
「じゃあ行って来る」
「練習がんばってね」
「気をつけて行くのですよ」
練習、それはもうキツイもんだ。三年にとっては最後の夏、先輩達の意気込みはよりいっそう増していく。それに触発され俺やコウもそのテンションに付いていきながら練習をするのであった。
朝→夕方
「「お疲れ様でした!!」」
練習が終わり、俺とコウは途中まで一緒に帰る。流石に一日練習は答えたようでコウの奴は終始下を向きながら今にでも死にそうな感じになっている。
「うはぁ、もうだめ死ぬ~」
「ここで死んでも俺は無視するからな」
「この甲斐性なし~」
意味が分からん、何だよ甲斐性なしって。
「ほれ、お前の家は向こうだろ」
「ああ。んじゃまた明日学校で」
コウとそう言って分かれる。にしてもあいつ、バスケのセンスはかなり高いのに体力が少ないんだよな。どれくらいのセンスだって?そりぁ…スラムダンクで言うと仙道や流川よりは無いがリョータ位はあるんじゃねぇかな。
「体力がもうちょっとあれば凄い奴なんだがな……」
今日の俺は我が家でゆっくりしている。今日は母さんと親父は仕事が終わらないため帰ってこられないとの事だ。まぁ、これはしょっちゅうあることなので今更である。
とのことで夜の九時頃、俺はリビングのテレビをソファーに寝そべりながら見ていた。セイバーと祐司の二人は上の部屋で勉強かゲームをしているだろう。
「なんか飲むかな」
のどが渇いたから冷蔵庫にある麦茶を取り出して歩きながら飲んでいたら。
「いたっ!!」
テーブル角に足の小指をぶつける。突然のことで持っていた麦茶の入っていたコップは宙を舞い、盛大にテーブルの上にこぼれた。
「やっちまったってうわぁ、闇の書がびちょびちょになっちまった」
麦茶まみれになった闇の書に触ってみる。ああ、これはもうだめだな。今度の古本の捨てるときに一緒に捨てるか…
何て思っていると闇の書が急にバチッバチッと音を立てながらそのから宙を舞い次の瞬間、急に俺の頭上から”何か”が落ちてきた。
「うわっ!!」
しかも落ちてきた何かはかなりの重さで俺は落ちてきた何かと一緒に床に雪崩落ちて、落ちてきた何かの下敷きになる形になる。
「いった!!一体何なんだよ?」
俺は落ちてきた何かを見る。見たところ人間なのは確かでこの胸あたりに感じるやわらかい物は…うん、女性ですね。あとは銀髪か、珍しいなってそんなことを感じてる場合じゃない、人間で女性ならまずは話を聞かないと。
「あ、あの~すんません?」
声に反応したのか?女性がこっちを向いてくれた。瞳が真紅のように赤く、顔立ちもセイバーと同じくらい整っていて俺はのハートはドキドキ感上昇中になってしまう。
「…ここはどこだ?」
「お、俺の家です。え~と、あなたはどちら様でしょうか?」
「私か?私は闇の書の管制人格だ」
なに?あの怪しい本にはそんなものが搭載されていたのか?
「ところでお前は主…ではないようだな?」
「主…ああ、それならはやての事ですかねって冷静に会話している場合じゃないですよ。俺の上からどいてください!!」
「うむ、それはすまなかった」
あらためて言おう、俺とこの人の体制は主に抱き合っていると言われてもおかしくない状況。しかもかなりの美人、俺滅茶苦茶ドキドキプラスいろんなある場所が過剰反応してしまう…思春期ですんません!!
管制人格(仮)さんが済まなしながら上体を起こす。するとその姿は…
「あ…」
「ん?どうしたのだ?私は退いたぞ?」
「え、エクセレント&ビューティフールー…」
感触からしてわかっていたが…わかっていたが彼女の姿は生まれたままの姿を、簡単に言えば全裸であった。にしてもスタイル良いな、あの腰のくびれにスラッとしてそうな足にダイナミックなバスト。いろいろとありがとうございました…
「ど、どうしたのだ?」
「あ、いや…何か着るの持ってきます!!」
もうこれ以上俺の精神が持ちそうに無いので急いで上から着るものを持ってくるために上に上がり、俺の服をテキトー持って行くと急いで下に下りる。当然彼女はそのままなのだが彼女はその…隠そうとしていないでそのままの姿でその場に立っていたのだ。
「とりあえずこれ着てください!」
「う、うむ」
彼女は俺の言うまま服を着てくれた。そこで俺はようやく色々と落ち着けるようになったところで彼女にもう一度話を聞こうとしたとき、背後から視線を感じて後ろを振り向くと上に居るはずのセイバーと祐司が部屋の入り口から覗いていた。
「ユウスケ、その女性は?」
「兄ちゃん大人だぁ」
「いや俺にもわからんってか祐司、お前何か勘違いしてるだろ?」
とりあえず管制人格(仮)さんとセイバーと祐司と俺の四人はソファーにすわり話を聞く。どうやら彼女はあの床に落ちている闇の書のすべてを担っている物であり、見た目は人間だが本当は人格プログラムだとか、これは他のヴォルケンズもそうだということらしい。
「へぇ~凄いな祐司?」
「う~んわかんないや」
「……」
「どうしたんセイバー?」
「いえ、彼女の言うとおりなら彼女はヴォルケンズの皆は肉体が無い…サーヴァントと同じような状況ではないかと思います。しかし、私自身シグナム達からには”人間”の感じを感じていました」
「そのとおりだ。何故だが守護騎士のの面々は皆”人間”になっているのだ。そしておそらく私もそうだろう」
なんか難しそうだな。でも人間なんだからいいんじゃねぇの?ま、プログラムとか何とかでも俺は別に気にしないと思うし。
「ま、難しい話は明日ヴォルケンズの面々と話そう。それよりあなた、名前は無いのですか?」
「私には名前は無い」
「それはこまったね。何て呼べばいいのかわからないや」
「そうだな…セイバー、祐司ちょっと」
俺は何枚かの紙とペンを持って二人を呼ぶ。
「今からこの紙に彼女の名前になるようなものを書いてくれ」
「えっ、いきなり言われましても……」
「そうだよ兄ちゃん?」
「直感で書け!俺も書くから!」
二人は渋々紙に名前を書いて俺に紙を手渡す。俺は紙を名前が見えないように三枚ばらばらと置く。
「じゃあ今からこの三枚の紙から一枚とってください。そこに書かれてあった名前があなたの名前です」
「ふむ、そうか」
管制人格(仮)さんは何も躊躇い無く一枚の紙を取り、書かれてある名前を見て。
「リィンフォース」
名前を読み上げる。
「あっ、それ僕が決めた名前だ!」
どうやら祐司が考えた名前のようだった。
「良い名前だ感謝する」
「えへへ」
管制人格…リィンフォースは少し微笑みながら祐司の頭を撫でる。
「さてとリィンフォース…」
「はい…」
「まずは自己紹介だな」
そういえば俺達まだ名前名乗ってなかったわ!
「俺は夜神祐介だ」
「僕は弟の夜神祐司です」
「私はアルトリア・ペンドラゴン。セイバーと呼んでください」
「祐介に祐司にセイバーだな。で、私はこれからどうすればいいのだ?」
「そうだな…じゃあまずはセイバーと風呂に入ってきて下さい、その間俺は色々と準備しますから」
「ふ、風呂とは何だ?」
「それは私が教えますのでこちらに」
セイバーの案内でリィンフォースは風呂に向かっていく。その間達がすることは。
「まずは着替えだな。そのあとは…掃除だな」
「そうだね」
この日、新たな銀髪の美人という来訪者を迎える夜神の家であった。
ちなみに俺とセイバーが書いた名前は。
「セルシウス」←俺
「ランスロット」←セイバー
こんな感じですた。テイルズ好きですんませんでした!!
これであとヴォルケンズはあと一人(の予定)でもとりあえずはパーティーはそろったのでそろそろヴォルケンズのバリアジャケットとかの話をしようかなと思
うこの頃。
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第8話・銀髪の美少女と一緒に寝るといろいと大変!
それと今回はちょいエロが含まれますが微々たる物なのでご安心を?
さて、管制人格ことリインフォースが我が家にやってきて一日が過ぎた。あれからも色々と大変だった、何しろ風呂から出てきたと思えばいきなり全裸で現れるし、しかも大切な所をまた隠そうとしない。また俺はびっくりして祐司顔を真っ赤にして下を向いてしまう。その後を慌てて追ってきたセイバーによってリインフォースは連れて行かれた。サンクスセイバー。そしてリインフォースに恥じらいを覚えてもらわないとな。
そんなこんなでリインフォースが来た事で大慌ての我が家、寝るときも大変だった。まず言うと現状で寝ている部屋。俺と祐司は自分の部屋で寝ている、しかし我が家には残念ながら余っている部屋が無いのでセイバーは初日以外祐司の部屋で寝ている。そこにリインフォースも加えるとなると少し狭くなってしまうという問題が発生する。そこで祐司が。
『なら、兄ちゃんの部屋で一緒に寝たら?』
なんてとんでもないことを言いやがりましたよ我が弟は。しかし、現状で考えるとこれしか…いや、確かに男女が一緒に寝るって言うシチュはいいんだがよぉ。
『大丈夫、僕もセイバーと一緒に寝ているから』
そう、我が弟とセイバーは同じ布団で寝ているのだ。セイバー曰く『マスターの弟の警護』なんていっていた。あれ、俺一応セイバーのマスターなんだよな?
結論、リインフォースは俺の部屋で寝ることが決まりますた。早速布団をもう一枚用意しようとした俺だがリインフォースが。
『何故二つもいるのだ、そこにあるだろう?』
俺が使っている布団を指を刺して言う。あっ、今の彼女はちゃんと寝巻きを着てますよ。
『えっ、それじゃあ一緒に寝るってことになる事にだけど?』
『私は構わん』
銀髪美人にそこまで言われちゃあ仕方ないと出してきた布団をしまい、俺が使っている布団を敷く。
結論二、俺とリインフォースは同じ布団で一緒に寝ますた。最初はドキドキマックスである部分が過剰反応しないか心配ですた。だって目の前に銀髪美人がいるんだもん、この状況でドキドキしないのは思春期の男子は居ないと思われ。しかし、リインフォースの静かな寝息を聞いているうち俺も眠りに入る。
ああやわらかい。なんだこの異常なまでやわらかいものは?顔全体に広がるこの暖かくてやさしいに包まれた感触は。もっとこの感触に包まれたい。
「あっ…んっ…」
なんだかいろいろと幸せ、もう俺死んでもいいや。
「あんっ…」
にしてもなんだこのやわらかい幸せの塊は…
「………」
やわらかい幸せを感じながら覚醒すると、目の前にはやわらかい幸せの塊がってか完全に顔埋められているぅぅぅぅぅぅ。そして俺は今猛烈に幸せだぜぇぇぇぇぇぇ
「っていやいやそうじゃないそうじゃない」
幸せで煩悩をどかすために俺幸せの塊の持ち主であるリインフォースから離れようとりたが。どうやらリインフォースは俺に完全に抱きついている様子。俺は抱き枕代わりになっていたのだ。
「ぬぉぉぉ、このままじゃまずい、いろんな意味で爆発する!!」
「くぅ…ふぅ…」
「しかもこの人なんかめっちゃエロい寝言漏らしてるんですど」
結局、その後三十分はその状態が続いた。そしてやっと起きたリィンフォースは。
「ふむ、こうして眠りに付いたのは初めてだったが中々にいいものだな」
なんてあっけらかんと言われるとさっきまでの俺は一体なんだったのだろうと思ってしまうジャマイカ。
「う~ん、眠るとこう体が堅くなるものなのだな?」
そういいながら体を伸ばすリインフォース、くっ、両腕を伸ばすと幸せの塊がプルンって弾けるじゃないか。大きさはシグナムさん同じくらいとかマジで凶器だと思いません?男としては嬉しいんですけどね!!
「これから毎日、ここで一緒に寝させてもらうぞ」
うん、真顔で大変なこと言われた。男子の夢である美人と一緒に寝れるという偉大な夢がまさかこんなにも早く叶うとは思わなかったぜ。あれ?そういえばセイバーとも寝てたんだっけ?
ふぅ、いまだに顔にやわらかい感触が残っている、これは当分忘れられないな…
さてと、煩悩の話はそこまでで俺とリィンフォースははやての家に向かう。家に入るとリインフォースを玄関で待たせてリビングに足を運ぶ。
「おはようございます」
リビングでは+セイバーヴォルケンズがテレビを見ていた。祐司は朝から友達と遊びにいくって言って昨日言っていたからここにはいない。ってか家がやけに静かだったのはこっちに居たからか。しかもセイバーの格好が黒い男性用スーツなのはなんでだ?しかもとっても似合っている、まさに美男子といっても可笑しくは無いだろう。
「おはよう兄ちゃん、なんかあったんの?」
「まぁね。お~いリインフォース、こっちに来てくれ」
リインフォースを呼ぶと彼女は直ぐに現れ、その姿を見たヴォルケンリッターの四人はかなり驚いていた。
「お、お前は…管制人格なのか?」
「ああその通りだ烈火の将よ、今ではリインフォースという名だがな」
「オイオイオイ、何でお前が現れてるんだ?」
「お前達だけ先に出るとはズルイではないか鉄槌の騎士よ」
「あらあら久しぶりね、元気そうでなによりだわ」
「お前も相変わらずだな湖の騎士」
「……」
「盾の戦士も相変わらずだな」
さて、四人とリインフォースはテーブルの椅子に座り、残りの俺達はそれをソファーに座りながら見守る形に入る。
「なぁリインフォース。お前なんで現れたんだ?」
「祐介が闇の書に麦茶というのをこぼしたらしく、それが原因でバグが生じて現れたってことになるのか?私にはあまり分からないがな」
「なるほど、それよりお前が現れたってことはそろそろ我々の騎士服を作ってはくれないか?」
「それはマスターである八神はやての仕事ではないか?」
「それが…はやてちゃん、中々作ってくれないのよ」
四人の視線にはやては「うっ」ともらす。まぁ、前々からシグナムさんあたりから言われていたのだが本人面倒だからと引き伸ばししていたのだ。
「それならばしょうがない。デザインがあれば直ぐにでも出来るぞ」
「あ~まだあたし決めてねぇから決めたらでいいや」
「私も、最近忙しくてね。出来たらでお願いするわ」
「俺も同じく、出来たら頼む」
三人はどうやらデザインを決めていないらしい。しかしシグナムさんはポケットから一枚の紙を取り出しリインフォースに渡す。
「私は既に決めている」
「シグナムはこれでいいのだな?」
「ああ」
するとシグナムさんの足元から魔方陣が現れ光に包まれ、次の瞬間シグナムさんの服装が変わっていたってあれ、あの服装…
「出来たぞ」
「感謝する」
「なぁ兄ちゃん?」
「あ、あの格好は」
シグナムさんの格好は白と青のカラーがしてある中世時代のような鎧を簡易的にしたようなものに青いマントが備えられていた。そ、その格好はまさしく…
「「スタン・エルロンじゃないか!!」」
そう、テイルズオブデスティニーの主人公、スタン・エルロンに似た格好をしているのだ。
「どうだ、似合ってるだろ?」
「似合ってるかってシグナムお前、前にから言っていたがまさかマジでやるとは思わなかったよ」
チヴィ子の発言から察するにシグナムさんは前からこの服のデザインをしていたようだ。
「あとはこのレヴァンテンをディムロスに出来れば完璧なのだがな…」
「さて、シグナムはいいとして私達もそろそろ騎士服を決めないとね」
「にしてもどうする?セイバーのような格好は…ダメだ、あたしには似合わねぇ」
「「確かに!!」」
「う、うるせーな」
「まあまあ落ち着いてヴィータ」
「そうです、騎士服についてはゆっくり考えればいい」
「シャマル、セイバー、そうだな」
「で、ザッフィーのアニキはどうするんだい?」
「そうだな、何となくのイメージ出来ている、後少しといったところだ」
そんな会話をしているうちに会話の方向がある方に向かっていく。
「そろそろ実践をしたくなってきた」
「あ~それ分かる、シグナムはセイバーと模擬戦してるからいいけどあたしはこっちに来てから一回も戦ってねぇな。ザフィーラ、お前はどうなんだ?」
「俺はどっちでもいいが…あえて言うなら俺も最近体を動かしていないからな。それはそうと祐介、お前もそろそろ訓練してみてはどうだ?せっかく良い剣を持っているんだ、それを使わないのは少々勿体無いと思うぞ」
「そうだな…よし、明日から早速剣の訓練を始めようではないか。セイバー、お前も手伝ってくれるか?」
「勿論ですシグナム」
えっ、いつの間にか俺の剣を扱う練習が決まってるんですけどぉぉぉぉ
「いやいや俺、部活とかあるしそんな体力…」
「なに、辛いのは最初だけだ、それに体力が付けばバスケにも影響でるだろ?」
「う、まぁ確かに体力が付くのは嬉しいけど…」
「それじゃあ早速後で訓練を始めましょう」
「そうだな。ふむ」
あれ、この二人めっちゃやる気あるんですけどぉぉぉ。俺まだやるって言ってないのに…これじゃあ言えないジャマイカ。
「それより兄ちゃん」
「あん、なんだよはやて?」
「リインフォースって歳どれくらいなんかな~て」
おっ、確かにリインフォースは何歳という設定なんだ?まぁ、セイバーよりは年上に見えるけど。
「何か言いましたかユウスケ?」
やべぇぇぇセイバーちょーにらんでるんですけど、ってか今心読まれた!!俺の心ってそんなに読みやすいのか!?
「だって兄ちゃん顔に出やすいからわかるんや」
マジか、これはちょいとどうにかしないといかんな。
「そんでリインフォース、お前何歳なんだ?」
「ふむ、そういうのはあまり気にした事が無いからわからんが…人間で言うと十四歳と言うべきか」
その瞬間、セイバーが床に両腕と両膝を付いてorzみたいなポーズを取る。そこでセイバーが「なぜ、私とあまり変わらない歳なのにあんなにも…あんなにも…」なんて呟いている。
「ってかマジか!!お前俺と同い年かよ」
叫びながらリインフォースを見る、身長はスラッとした印象を持たせるくらい高い、言うなればシグナムさん位の背丈はある。スタイルも十四歳って言う設定ならまず発育しすぎている位のボディに整った顔つきに長い銀髪、さらに真紅の瞳ときた。
「どうしたのだ祐介は?」
「多分、お前の歳と体のギャップで驚いてんじゃねーのか?」
「そうなのか鉄槌の騎士?」
「あらあら。リインフォース、あなた予想より歳が若いのね羨ましいわ」
「ぐふふふ、あのボディは後で私がじっくりと調査するで…」
シャマルさん地味に歳を気にしてらっしゃったのですね。それよりはやて、その変体オヤジみたいな手の動きやめなさい。見た目ただのエロ少女にしか見えないから!!
「さてセイバー、祐介。早速今から公園で訓練しに行くぞ!!」
「orz」
「は、はい…」
そんな空気にシグナムさんは気にもせずに落ち込むセイバーをずるずると引っ張っていき、俺もその後を追っていく。
「さぁてリインフォース、そのエロエロなボディを調査しますのでおとなしくしましょうね~」
「な、何をするのだっ…ちょっ…やめ…あっ…ふん…」
「あらはやてちゃん、自分の両足で走ってるわ。まさか自分の欲望で病気を治したというの!!」
「うへへ、このおっきなおっぱいやわらかな~もみ応えはもう満点や!!」
「あん…ハァハァ…」
そんな俺無き八神家ではカオスな空間が出来上がっている中。ソファみ座って朝ごはん食べるザフィーのアニキとチヴィ子の二人。あっ、そういえばまだ朝なんだよな。
「おっぱいさいこぉぉぉぉ!!!!」
「や、やめろ~」
今日も八神の家の朝は平常運転ですた。
リインフォースはとりあえず祐介の妹の予定です。その辺は次かそのまた次の話で。
それと今回最後の方ではやてが欲望で走りだしました。予定ではあと三話位で完全に歩けるようになる予定です。
そういえばテイルズオブエクシリアではミラがスタンコスしてましたね。あれはかなり好きですね。
次回の予定はまだ未定です。
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第9話・話って飛ばそうと思えば飛ばせるんだな
七月、夏も本番になって来たこのごろ。リィンフォースが現れてから両親に相談したところ「セイバーちゃんと同じでいいと思うわ。いえ、ぜひそうよ!!金銀髪の姉妹なんて珍しいし見栄えとてもいいわ!!」なんてわけわかんないことを言っていた。
そんで結局俺の部屋一緒の部屋になり、いまだに寝るときは同じ布団だ。最初はああだったか人間なれって怖いな、一週間位経ったらもう初期のようなドキドキは無くなっていた。まぁ、練習の疲れとかもあるんだけどな。
「ふっ、はっ」
そんで今現在、俺は家の庭で二千円で買った剣を素振りしている。あれから一週間以上経つ、学校のある日は部活の後に、休みの日は剣士二人にあれこれ教わりながら訓練していると言う訳。
しかし、師になる二人のレベルが異常にハイレベルだと改めて気づく。何せ教えること一つ一つにプロ意識を感じさせているのだ。これは凄い師を持ったのかも知れない。
「兄ちゃん、練習もええけどそろそろテスト近いんやない?」
「……ワォ」
ワォ、忘れてたぜ。確かテストって…明後日ジャマイカ…
「…兄ちゃん、勉強はしてたん?」
「ノン…これから足掻いてきます」
素振りを中断して自室に戻りとりあえず机に向かって教科書を開く。うし、勉強してやんよ。そんで高得点取ってやんよ!!!
なんて甘いことはこの世界にありませんでした。テスト二日前であわてて勉強したところでどうにかなるわけでもなく、そもそも俺自身おバカなのでそうそうどうにかなるわけでもなくテストは悲惨なことになってしまった。ちなみにコウの奴も同じくらいの点数だらけだった。
「ユウ、テストの事は忘れよう」
「だな。俺達にはそろそろ総体があるしな」
そう、夏休みに入れば直ぐに夏の総体が始まるわけだ。なので俺らはすぐさま体育館に行くと既にある一人の先輩が練習をしていた。
「「ちぃーす部長」」
「おう」
「部長、まだ練習始まってないんですけど?」
「総体まであとちょいだろ、だから少しでも練習したいんだ」
背丈は178センチあり体系はがっしりのこの人は我がバスケ部の部長の橘修一、ポジションはポイントガードを主に勤めている。部長は当然三年でありこの夏が最後の夏になる。だから気合の入り方が凄い高い。
「うっし、俺らもやるか」
「だな」
期末試験が終わりどの運動部も最後の追い込みと言わんばかりに猛練習をしている、それは我がバスケ部も同じであり橘部長元にマネージャーの天野も気合が入っている。当然練習は最終下校時間までやっているため毎日がへとへとで家に帰宅することが多くなっていく。
その中で毎日剣の素振りを欠かさずに続けている、これは体を鍛えると言った感じでやっている。ようは体を苛め抜いている。なので眠りに付くのはいつも十二時位になる。あっ、その間にはやての奴がいつの間にか歩けるようになった。
「はやて、お前も歩いて大丈夫なのか?」
「うん、ヴィータが一緒に歩いてくれたりしてくれるからだいぶ感覚も戻ってきた」
そんな中ある日。夜、俺とはやてははやての家の庭で夜風に当たりながら夜空を眺めている。
「そうか、それにしてもよかったな歩けるようになって」
「これも皆のおかげや、ところで最近兄ちゃん頑張ってるね」
「まぁな、総体近いしな。やれることはやっておきたいしな」
「そやな。私も兄ちゃんの頑張ってる姿が一番好きやで」
「そうか…そんじゃ頑張らねぇとな」
「試合は皆で応援に行くから期待してっな」
二人で会話をしていると祐司、シグナムさん、シャマルさんにチヴィ子にザッフィーのアニキ、ついでリィンフォースとセイバーもやってくる。
「ユウスケ、試合頑張って下さい」
「そうだぞ祐介、これでもし不甲斐ない負け方をしたら町内三十週させるからな。だから頑張れ」
剣の師である二人は相変わらずと言っても良いがそれはそれで嬉しいな。
「あたしからも一応、がんばれよ」
チヴィ子は素直で何よりだ。
「頑張るのもいいけどあまり無茶しちゃいけませんよ」
シャマルさんは俺の体を心配してくれる。うん、ありがとうございます。
「……俺は勝てとは言わんが、全力を出し切れ、後悔を残すな」
ザッフィーのアニキ渋いけど嬉しいです。
「兄さんファイトだよ」
応よ、我が弟からはこれで十分伝わる。
「私か…そうだな。言いたいことは皆に言われてしまったからな。そうだな…では…」
そういってリィンフォースは俺に近づき顔を俺の顔に近づけさせると。
「なっ…」
急に俺の唇に口付けを…キスをしてきたのである。
「ふふふ、これでやる気が出ただろう?」
いや、それ以上に俺は放心状態ですた。あれ?これってひょっとしてファーストキッスじゃないですかぁぁぁぁぁ
「あ~リィンフォースずるい~私も兄ちゃんとキッスしたい~」
なんてはやてが言っているが他のものは何故か何も言わずに微笑ましい表情を向けてくる。これじゃあ恥ずかしいだけじゃないですか。
そんな出来事があった次の日…総体の開幕の日であった。
そして数週間が過ぎた。えっ、試合内容とかはないのかって?ばっか、試合数は沢山あって一々書いてたらえらい事になるだろ?結果だけいうからな。
結果は猛練習した成果が出たため地区、県大会は優勝できたが全国大会では二回戦敗退した、全国二回戦の相手は昨年優勝校であり、正直全国の壁を思い知らされた一戦だった。
「ここで負けたのは悔しいが全国まで行けたんだ、悔いはないさ」
そんで負けたことで先輩達はその場で引退をし、次期部長を任されたのは俺だった。
そして、総体も終わりようやく俺の本格的な夏休みの始まりである。
今回で話のプロローグ的なのが終わりました。次回はキャラ紹介とようやく戦闘パートなどが入る予定です。
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人物紹介
やがみゆうすけ)
歳・13
性別・男
身長・168センチ
体重・57キロ
この小説の主人公、性格は前向きで明るいだけが取り柄。それゆえ学校での成績は…な状態。部活は漫画のスラムダンクに影響されてバスケ部に在籍。
顔は普通よりちょい下、身長は中学生にしては普通で体はスポーツ体型。イケメンが憎い。
八神はやてとは家がお隣と言うことであって歳は離れているが幼馴染といった関係である。はやての謎の下半身不随をきっかけにはやての世話をするようにもなる。ちなみにはやてと同い年の祐司弟が一人いる。憧れの存在は桜木花道
八神はやて
歳・8(一話で9歳になる)
性別・女
身長・体重・秘密
この小説のヒロイン兼主人公の一人。原作では両親が亡くなって天涯孤独だが、この小説では両親は存命。しかし謎の下半身不随に陥り車椅子生活を余儀なくされる。さらに現在両親は海外に出張中なため家では一人になりかけるが、お隣の夜神家のサポートがあって完全に一人ではなくなっている。お隣との関係はとても長く、歳の離れている祐介を「兄ちゃん」といって慕っていて、祐介の弟の祐司とも仲がいい。
学校も祐介や祐司、その他クラスメイトの助けがあり学校には通っている。今現在の段階ではなのは達の事はクラスが違うため名前を知っている程度しか知らない。
人物紹介
夜神祐司
歳・9歳
性別・男
身長・体重、平均男子
夜神祐介の弟。基本性格は真面目で勉強が苦手な兄と違って勉強は出来る方。はやてと同じ小学校に通っていて、なのは、アリサ、すずかとも知り合い。
夜神遥
歳・ひ、み、つ
性別・女性
身長・体重・それもひ、み、つ
祐介と祐司のの母。容姿はとても二児の子供が居るとは思えない程も美人。隣の八神佳奈とは古い友人関係。可愛いものには目がなくセイバーとリィンフォースと言う金銀姉妹を手に入れたことが今での幸せとしている。
柳幸一
歳・14歳
性別・男
身長・体重165センチ・52キロ
ポジション・ガード
祐介のクラスメイトでバスケ部仲間。外見はイケメンで後輩にモテるようだが言動がちょっと残念なため恋人は居ない。祐介と里奈とは小学校の時から同じでよく一緒にいる。
バスケのセンスは祐介に言わせるとスラムダンクの仙道、流川より下たが宮城リョータ位はあるレベルと言われている。
天野里奈
歳・14歳
性別・女
身長体重・165センチ・内緒
バスケ部のマネージャーを務めている。学校内では容姿端麗成績優秀のマドンナ的存在であるが本人はあまりそう言って欲しくはないそうだ。小学校から祐介と幸一とよく一緒にいることが多い。甘いものには目がなく翠屋の常連。
橘修一
歳・15歳
性別・男
身長体重・178センチ・65キロ
バスケ部の部長。部を全国優勝させたい思いが強い。
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第二章・聖剣と龍
第10話・修行、始めました
あと、今回からハイスクールD×Dがクロスしてきますが最初はちょっとの予定です。
はい、どうもこんにちは。夜神祐介です。部活の方は一通り落ち着きようやく夏休みに入ることが出来ました。そんで今俺は何をやっているのかというと…
「シグナム、そっちに行ったぞ!!」
「了解、こちらで仕留める」
「………」
二十メートル位ありそうな赤いドラゴンと戦っています。えっ、ゲームですかって?いやいやこれリアルですよってデカイデカイでかい!!
「ユウスケ下がっていてください。ここは我々が抑えます」
そのドラゴンと戦っているのはヴォルケンズの三人、シグナムさんとチヴィ子とセイバー。チヴィ子は赤いゴスロリ(プッ似会うわ)でゲートボールのようなハンマーを手にしている。シグナムさんはスタンコス、そんでセイバーは青を基調としてる甲冑姿だ。そんで俺は至って普通の夏格好に剣を持っていま必死に逃走中なう
俺がこんな目に会っているの理由は総体が終わった翌日にある。
「ユウスケ、今日から本格的に剣の稽古をつけたいと思っているのですが、どこかいい場所は無いのですかねシグナム」
「そうだな…」
「あら、それだったら無人の次元世界ならいいんじゃないかしら?」
「その手があった。ナイスだシャマル」
「あん、なんだおめーら、これからどっかに行くのかよ。ならあたしも連れてけよ。暇で暇でしょうがねーんだ」
「あの…俺は静かに休みたいんですけど…拒否権ってあります?」
「「ない」」
そんなことでシャマルさんが俺の家に庭に転送ポートと言う名の魔方陣を作成し、そこから無人世界に放り込まれる。着いた先は確かに人一人いないような所で俺は二人から剣の稽古を実戦形式で受けていた。
それだけならまだ良かったのだが、その無人の次元世界っていうところには人はいないのだが凶暴な生物が多数生息している世界だった。なので稽古の合間にハンティングのようなこともするようになったわけだ。それで…
「だからってマジでリアルドラゴンとかないわァァァァ」
結局、その赤いドラゴンと三人の戦いははや三時間位経ってた。その間俺はひたすら逃げ回っていた。うん、こんなの人間が相手にしていいものじゃないね?
「くっ、このドラゴン。炎がまるで通らない」
「それに光系もです。このままでは真名を開放しても倒せるかどうか…」
「ちぃ…久々の大物が超大物だったなんて」
三人はそれぞれ赤いドラゴンを目の前にしてつぶやいていた。てかチヴィ子の奴も結構強いのな。あんなにちっこいのに。
そんな事を思っていると赤いドラゴンが俺の目の前に飛んできた。あっ、これ死亡フラグ?人生オワタ?
「……」
「俺を食べても旨くはないぞ?」
「……」
「くそーこうなればやけくそだー」
背中にある剣を抜きドラゴンに斬ってかかるが、ドラゴンの腕で軽く弾かれて地面にたたき付けられる。
「イッテーしかも堅!!」
たったの一撃で手がしびれてきやがった。なんなんだこの堅さは。そんな事を思っていると赤ドラゴンは翼を広げて大空高く飛び去っていった。
「行ってしまいましたね」
「ああ、今日は勝てなかったが次こそは」
「でも、あれ位強いんじゃもう出あわねぇんじゃねーの?」
「俺としてもそれでいいんだけどな」
敗戦をした俺達は家に帰ってリビングでくつろいでいるその他の人たちに赤いドラゴンの事を話すとその話にザッフィーのアニキが反応した。
「その赤いドラゴンとは”赤龍帝”ではないか?…いや、あれは既に存在していないはずだ…もしや、そのドラゴン。グレートレッドの可能性があるぞ。そうだとすればお前達、よく無事に生きて帰ってきたな」
「ザフィーラ、その”赤龍帝”ってなんだ?」
「ヴィータ、知らんのか。シグナムやシャマルは?」
ザッフィーのアニキは二人に聞いてみるが二人は首を横に振るう。
「そうか…赤龍帝と言うのはだな過去、龍達の中でも力を持ったドラゴンの名だ。それに遂にして”白龍皇”という白いドラゴンもいる。そのドラゴン達はお互いライバル視していてな、ところかまわずに大暴れをしながら戦っていた」
「マジか、あんなデカイのが二匹とか迷惑以外ないぜ」
「いや、その二匹の龍は大昔に戦いすぎて体を無くしている」
「では、今はどうしているのですか?」
「その二匹の龍は人に自身の力を宿して尚戦っている。それはもう長きに渡ってな」
「へ~でもザフィーラが詳しいなんて意外やな」
「俺もかつて両方の龍を宿した者と戦ったことがある」
アニキの発言に俺を含むそれ以外全員は驚いた。
「強かった、今までにあれほどの強者にはあまり出会えていない」
ヴォルケンズの過去はそれなりに聞いてきたがアニキはそれらをも凌駕していた。それで生き延びているアニキはやっぱ凄いな。
「ではザフィーラ。先ほど言っていた”グレートレッド”と言うのは?」
「俺もその時に少し聞いた程度だがな。聞いた話では龍の中でも異常なまでの強さを持っているとの事だ。無論、その二龍より強いと言っていた」
マジかよ、俺達ラスボス素通りしてそんなめっちゃやばそうな隠しボスクラスの奴と戦っていたのか。よく生きてたなと思うぜ。
「だが奇妙だな。聞いた話ではグレートレッドは物事にあまり関心を抱かずに次元の狭間に住んでいると聞いたが…」
「その龍、たださんぽしてたんちゃうかな?そこで兄ちゃん達が襲ってきたから戦っただけやかもしれないんや」
それがマジなら危うくさんぽついでに食べられていたかもって思うとゾッとしてきた。これでもう稽古はお終いかなと思っていたら。
「ふむ、その話を聞いてますます戦いたくなってきた」
「私もです。あれほどの者、聖杯戦争でも戦えなかった、騎士の心としてもう一度戦ってみたいと」
やべーこの二人戦闘狂だよ。俺はもうごめんだからな」
「ユウスケ、明日も訓練です。そして共にグレートレッドを倒しましょう」
ああ俺、この夏休みで人生リアルでオワタになるかも…
はい、グレートレッドさんの登場です。ここから少しづつキャラを登場させていく予定です。まぁ、メインキャラは当分先の予定ですけどね(まだ、リリカルキャラも出ていないのに)
次回もこの話の続きです。
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第11話・龍神、現れました。
「あ…生きてるって素晴らしいな…」
あれから毎日、無人世界に行って剣の稽古をしているのだが高確率でグレードレッドに遭遇してしまい、そのたびに全員で挑むやられると言うサイクルを繰り返している。
まだ一週間ちょいだがその間に俺は二十回は死にそうな目に会っている。よく隠しボスクラスと戦って生きてるよな俺。
「ふぅ…暑い…」
夏も中頃で本格的な暑さになって来た。今日は珍しく他の全員は家にいない、アニキとシグナムさんは元々仕事をしているからそうだがその他の奴らが居ないのは本当に珍しい。そのお陰で今日は死ぬ目に会わず済んでいるだぜ。
「………」
暑さで参りながら歩いていると自販機の目の前に黒いゴスロリ服を着た小さい女の子がポツンと立っていた。綺麗な長い黒髪だったもんでちょっと見とれているとゴスロリ少女がとことこと俺のところにやってきて。
「……暑い、喉が渇いた」
「へっ?」
あれ?俺に言ってるの?一応周りを見渡すが俺以外に人はいなかった。なので該当するのは俺のようだが…
「暑い。お前、どうにかしろ?」
「いやいや、夏なんだから暑いのはしょうがないだろ?」
「夏…と言うのは?」
「いや、あれだ…四季って奴だよ?」
「四季…とは?」
あれ?四季を知らないと言うことは外国の人なのか。それなら知らないかも知れないな。それにしてもこの炎天下で立ち話はそろそろやばくなってきた。主に俺が。
「えっと…君の保護者はどこにいるのかな?」
「我、一人」
oh~これはどうしたもんだ…ふむしかたない。
「こんな暑いところで立ち話もなんだし…俺の家に来る?」
ゴスロリ少女に尋ねると少女は首を縦に振るい俺の後ろをとことこと着いて来る。この間の会話はゼロ。そして家に着くと少女をソファに座らせてクーラーの電源を入て暑いのとお別れをして冷たい麦茶を少女に渡す。
「どうだ、ちょっとは涼しくなっただろ?」
「うむ…」
首を小さくコクリと頷きながら麦茶を飲む少女。こうして見るとはやてやチヴィ子と同じくらいだと感じた。
「そう言えばまだ名前言ってなかったな、俺は夜神祐介だ」
「我、オーフィス」
「オーフィスか。で、何であんな所にいたんだ?」
「我、白龍皇を探していた」
「それで迷子になったってことか?」
「うむ」
白龍皇って確か、こないだアニキが言っていた伝説のドラゴンの白い方だったな。ってこの娘なんでそんな伝説のドラゴンの事知ってるんだろう?
「その白龍皇って伝説の二天龍って奴だよな?」
「そう。お前、人間なのに知っているのか?」
「俺自身はつい最近知った事なんだが、知り合いに一人昔赤白ドラゴンと戦ったことある人がいてな、その人から聞いたんだ」
「そう」
オーフィスは簡素に答えると麦茶をコクコクと飲む。その姿、やっぱ子供ですはな。
「なぁオーフィス。それならグレートレッドって言うドラゴン知ってる?」
「知っている、我、あれ倒したい」
ゑ…知ってるんですか…ってあれを倒したい?
「いやいやいやいやいや、あれを倒したいって無理だからね!?」
「戦ったことがあるのか?」
「最近毎日よ、もう生きてるのが不思議って位だからね!!」
そしたら急にオーフィスが俺のことをじっーと見つめてくる。うん、見た目俺の好みにドストライクなんだけどな、あとこれが+10歳なら良かったんだがな、残念。
「それでオーフィス、これからどうするんだ?行く宛てとかあるのか?」
オーフィスは首を横に振るう、どうやら行き宛はないようだ。さてと、そうなるとどうするかな…ザッフィーのアニキに話を聞きたいからそれまでは居てもらいたいしな…
「しょうがねぇ、アニキが帰ってくるまで暇だから俺の部屋で暇つぶしでもするがオーフィスはそれでいいか?」
「構わない」
家の階段に上がり俺の部屋に向かう、後ろからトコトコと足音が聞こえてくる。中に入ると散らかってはいないが邪魔な物を物置にしまう。するとオーフィスは部屋の端にちょこんと座る。
「そんな端でいいのか?」
「構わない」
一応、お客さんだから座布団を渡すとオーフィスは「これは何だ?」的に首を傾げたので簡単に説明するとオーフィスは座布団を敷いてその上に座る。俺は本棚からスラムダンクを適当に取り出して壁に寄りかかって漫画を読み始める。
「…」
「……」
「………」
「…………」
湘北対陸南戦の所を読んでいるのだが、端でちょこんと座ってるオーフィスがめっちゃこっちを見てきて集中して読めん。ああ、黒い瞳が俺を見つめてるよ。
「…お前も読みたいのか?」
何気なくオーフィスに聞くと首を縦に振るう。結構意外だなこの子、やっぱ外国の人はこういうのに興味があるんだな。
「そうだな…はいこれどうぞ」
本棚から取り出した漫画をオーフィスに渡す。タイトルは『鋼の錬金術師』だ。手渡した一巻以外の物をすべてオーフィスの横に置いて俺は続きを読み始める。もうオーフィスの視線を感じないしこれでゆっくり読めそうだ…
なんだかんだで山王戦まで読み終えた俺は時計を見るよ五時を回っていた。ずっと同じ体勢で漫画を読んでいたため体中あちこち痛い。体を伸ばしながらオーフィスの方を見ると彼女はまだ読んでいる最中だった。巻数は15巻、結構読んでるな。
そういえば。今日アニキ帰ってくるの早いって行ってたな。もしかしたらもう家にいるかもしれない。
「オーフィス、さっき言った赤白龍ドラゴンの事を教えてくれた人に会いに行くんだけど、お前も行く?」
オーフィスは首を俺の方に向けるが同時に手に持ってる本も見せてくる。あ、まだ続きが読みたいのね。
「続きは後で読めばいいさ」
「わかった」
俺が言うとオーフィスは漫画を置いて二人ではやての家に向かう。案の定、ザッフィーのアニキは帰っていた。それでアニキにオーフィスの事を説明するとアニキは信じられんと言った感じでオーフィスを見る。
「無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)、まさか生で出会えるとは…」
「それってどれ位の凄さ?」
「一説によると神すら凌駕していると言われている」
ゑ…神様より上って何じゃそれはって叫びたくなるのを必死に我慢してもう一つ質問。
「もしかして……グレートレッドも」
「おそらくはな」
わぉ…俺達、神以上の奴と戦っていたのかよ…
「それより祐介、このオーフィスをこれからどうするのだ?」
「そうだな…」
俺がこれからのことを考えているとオーフィスが俺の方を見て。
「我、ユウスケを見ていたい」
「それって、ここにいたいって事?」
「そう」
オーフィスは首をコクリと縦に振るう。
「そうだな、俺は別にいいけどアニキは?」
「俺も生の神龍には興味あるから構わん」
「そんじゃ、後はオーフィスを何処に置くかって事だが…俺の家だな」
はやての家は既にプラス4人になってるしな、これでこのままいけばウチもプラス3人になるかもしれない。そう考えているとオーフィスがいつの間にか俺の前に立っていて服を引っ張りながら。
「さっきの続き」
と言ってきた。さっきと言えば…漫画ですね。にしても本当に神龍なのかねこのゴスロリ少女は。まぁ、感じがちょっとグレートレッドに似てるし。そこは本当なんだろうな。まぁ、子犬のように「はやくはやく」と言いたげそうな顔をしてるオーフィスを見て本当に強いの?って思っちゃったよ。
一旦オーフィスと共に家に帰ると親父以外帰っているようでリビングに行くと三人共晩御飯の準備をしていた所だった。俺の帰りに気づいた三人はやっぱりオーフィスの方に視線を移した。
「祐介…あなたどうしたのその娘?」
「ああ、ちょっとな…それより母さん?」
オーフィスをここに暫く置いていいか聞いてみると案の定、セイバーとリィンフォースと同じ反応をしてオーフィスを抱きかかえ始めた。
「いいわよいいわよ。ああ私今とっても幸せ~」
母さんの顔がとても幸せそうだ。そんなに娘が欲しかったのかよ、それにしてもオーフィスは相変わらずボーとしてますね。
「ユウスケ、あの子は…」
「私もだ…」
セイバーとリィンフォースはやっぱ何となく分かるか。そんな二人に説明した後やっぱり驚いたよ。ちょうど説明が終わったタイミングで自室にいた祐司もやってきて簡単に説明してやる。
「凄~いあの子、ラスボスなんだ!!」
ラスボスのところで喜んでるよまったく。
「我、続き読みたい」
「そうだったな…母さん。オーフィスを一旦離してくれないか、部屋に連れて行きたいんだけど」
「ええ~しょうがないわね」
母さんは名残惜しさを残しながらオーフィスを離すとトテトテと俺の部屋に向かっていく。
「さぁ二人とも、新しい娘が出来たお祝いよ。美味しいのを作りましょう」
母さんとセイバーとリィンフォースは台所に戻って晩御飯作りの続きを始める。
「えへへ、これで僕もお兄さんになったね」
祐司のやつ妹が出来たからって喜んでやがる。あれ?オーフィスって歳何歳なんだ?絶対見た目の歳じゃないだろうあれ。龍神なんだぜ、ラスボスなんだぜ。
「ま、これから適当に相手してやってくれよ」
「うん。それは兄さんもね」
「へいへい」
こうして我が家にラスボスさんが加わりました。
ここまでの家族要覧
八神家
長女、シャマル
次女、シグナム
三女、はやて
四女、ヴィータ
長男、ザフィーラ
夜神家
長男、祐介
次男、祐司
長女、セイバー
次女、リィンフォース
三女、オーフィス
うん、戦力的に異常な気がしてきた。
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第12話・聖剣、名前決まりました
ラスボスことオーフィスが我が家にやってきてから数日、はやてやアニキ以外のヴォルケンズに紹介したところ驚きはしたがすぐに納得してくれた。特に背格好が近いはやてとチヴィ子は何かとオーフィスをかまっている。
「うぉぉぉぉぉぉぉ」
そんで、俺が今やっているのは町内ランニングを剣を背負って走っている。いやねこの剣、結構重いのよ。だから背中に背負って走って体力を付けているってわけ。
「ハァ!ハァ!」
その間、ただ走りるだけではなく所々でダッシュをしたりステップを交えたりしながら走り続ける。ってこんな単調な話をしてもツマラんよな。んじゃ話を少し飛ばすぜ。
「ユウスケ。この剣は何だ?」
「いや…ただの剣だと思う?」
ランニングから帰宅して出迎えてきたのは俺の部屋に置いてあった剣を抱えているオーフィスだった。にしてもこれ”ただの剣”って言うのもちょっとおかしいかも知れない。
「これがただの剣?違う。これは聖剣」
聖剣、よくよく考えてみたらこの剣の錆を取ったことでセイバーを間違えて召還したんだったな。そんでセイバーがこの剣が”エクスカリバー”と言っていた記憶があった。でもな…セイバー自身が手にしている剣も確かエクスカリバーって言ってたっけ。あれ?これはどういう意味だ?
「それは知ってるんだけどな、エクスカリバーが同時に二本あるってなんかしっくりこないんだよな」
「何真剣に考えてるんだよだユースケ?」
「チヴィ子、俺にだって真剣に考える時くらいあるわ!」
「で、何真剣に考えてたんだ?」
「いやな、俺が持ってる剣についてなんだが…そういえば名前ってどうなってんだっけ?」
「はぁ?それエクスカリバーじゃねーかよ」
「いやいやそうなんだけどな。エクスカリバーって名前の剣が二本もあって何か変な感じがするんだよ」
「知らねーよそんなの」
そうだな、この際この剣の呼び名を決めるべきだな。そもそもこの剣って一体何か特殊能力とかついてるのか?
「この剣、効果ある」
「あるの!!ってかさり気に心読まれた!!」
「剣、持って」
オーフィスが抱えていた剣を受け取り庭に出ると鞘から剣を取り出した。
「力、出すようにしてみて」
「出すようにって言われてもな」
そう言われてもピンとこなかったため、取りあえず大声を出す感じで腹筋あたりに力を溜め込んで少し唸ってみた。すると剣から膨大な風が発生してきたのだ。
「これがそうなのか?」
「そう」
「なんか地味だなそれ」
チヴィ子の言うとおり確かに地味だなこの能力。そう思いながら何気なく剣先を地面に向けるとブワァと音が鳴響き、俺は持っている剣ごと地面から物凄い勢いで押し上げられたのだ。
「ちょちょちょちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉとぉぉぉぉぉぉっぉぉぉ」
だんだん地面から離れて行き、ついには地面から200メートル位までの位置まで飛んでいた。だが、改めて周りを見渡す俺。
(うわぁ、俺空飛んでるよ…俺空とんでるー)
正直、空飛ぶなんて初めての体験ってか普通は無いよな。だからなんだか異常に興奮が止まらなかった。すると今度はチヴィ子もバリアジャケットって言う戦闘服(ゴスロリ服)になって俺の横まで飛んできた。
「いきなりでびっくりしたじゃねーか。にしても凄いなそれ」
「あ、ああ。だが…」
次の瞬間、今度は地面に向けて落下を始めたのだ。
「あ、俺オワタ」
しかし、地面すれすれでオーフィスが何かの力で俺を無事に地面に着地をさせてくれた。
「た、助かったオーフィス」
「これくらいどうってことない」
そしてすぐにチヴィ子も地上に着陸して私服に戻る。
「一体どうしたんだ急に地面に真っ逆さまに落ちて」
「いや。何て言うか…剣から出ていた風、あれの操作がめっちゃ難しいんだ」
そう、空に上がったまでは良かったのだがその場に留まろうとすると滅茶苦茶剣が暴走し始めるのだ。これはちょっとどうするか考えなければ行けないな。そうなると…
「しかたない、セイバーに話聞くか」
セイバーの帰りまでテキトーに家で遊ぶ俺達、幸い買い物に出かけていたセイバーが直ぐに帰ってきてくれた。
「セイバー、一つ聞きたいことがあるんだけど」
「ユウスケ、一体何でしょうか?」
「エクスカリバーについて教えてくれないかな?この剣を旨く扱いたいんだけど全然この剣について分からないからどうしようもなくてな」
「分かりました」
庭に出るとセイバーは青い騎士甲冑姿になって剣を手にする。すると先ほどの俺と同じく剣から風が巻き上がる。しかも同時に剣が透明になり剣が見えなくなった。
「セイバーそれは?」
「これは風王結界(インビジブル・エア)。簡単に言いますと風の鞘のようなものです。これはおそらくユウスケの剣でも出来るはずです」
ためしに俺も同じ要領で風を出して試してみて………物凄い風が出て辺りが滅茶苦茶になっちゃいました。
「やっぱむり!!」
「まぁ仕方ないでしょう。自然を操ると言うのはそう簡単にはいきません。ならまず最初はその風を技に利用してみてはどうでしょう?」
「技…か」
技、それはもう今では当たり前のようになっているテイルズ技のことである。こういう俺も最近虎牙破斬の練習をしてるところだ。
「風なら風迅剣か絶風刃辺りだけどな…」
そういうとチヴィ子とセイバーはう~んと首を捻る。理由は分かるよ、その技を体得するにあたってその前の段階の技を習得しなくちゃいけないからな。主に瞬迅剣とか蒼破陣とかね。
そういえば、セイバーもなんだかんだでフレン・シーフォの技を使いこなせたようで残りはバーストアーツと秘奥義だけとか言ってたな。
「なぁ祐介、結局名前どうするんだ?」
「ヴィータ、それはどういうことですか?」
セイバーに剣の名前についてのやり取りについて話す。
「そうですね…それはユウスケ、あなたが決めるべきだと思います」
「そうか、じゃあコイツの名前は”王者の剣”だ」
「「王者の剣?」」
「???」
三人は同じタイミングで首を傾げる。まぁ三人はまだこの世界に来てまだ日が浅いから知らないのは無理もない。この王者の剣の由来はドラクエⅢに出てくる勇者専用の剣の名前なのだ、後のロトの剣とも言われているがな。
正直なところ、この剣をはじめて見たときからこのネーミングが頭から離れなかったんだよな。
「名前はこれでいいとして…そろそろ俺も虎牙破斬位は習得しないとな」
「おまえだけだぞまだ何にも覚えてねーの」
おふっ…たしかにその通り、ヴォルケンズの皆はもう誰かをモチーフにしてそれぞれの特性を生かした技を習得している。ちなみにチヴィ子はプレセアだったりしている。背丈そっくりだもんな。
「あーあ。あたしこれから散歩にでも行って来るわ」
チヴィ子はそのまま家の外に歩いて行ってしまった。
「さて、私はついでに光竜滅牙槍の練習とユウスケ、あなたの稽古をします」
その後、俺とオーフィスとセイバーの三人で何時も訓練している無人世界に連行という形で連れて行かれる。
「ユウスケ、何処からでもかかってきてもいいですよ」
「さいですか。んじゃ…」
とりあえずダッシュでの前進し上段から剣を振るう、それをセイバーは剣で受けると同時に右に流れるように移動して横なぎに払う。
「おっと」
セイバーの足元に注意してお陰で流れ移動を読んだ俺は横なぎを剣で受け止めて一旦後ろに下がる、するとセイバー剣を下段から勢いよく振るい。
「魔人剣!!」
テイルズの基本の技魔人剣、剣から放たれた衝撃波が俺に向かってくるが俺は冷静に左足を軸に衝撃波が来るタイミングで右に回転して避ける。これはバスケの技術の応用なんだけど割りと使えるんだなこれが。
「やりますね」
「伊達に死に目に逢ってないからな」
今度は同時に飛び出しキィィンと剣が何度か鳴響く、俺は力任せに剣を振るうがセイバー涼しい顔をしてそれを受けとめて反撃に来る。はっきり言って経験の差と言うのをいやと言うほど実感させられる時でもあった。そんな事を思っていると…
「戦いながら違うことを考えるのはいけません」
「ちっ」
一瞬の隙を付かれてセイバーの下段からの斬り上げに俺の両腕は剣ごと弾かれる。マズイと思ったがセイバーそのまま追撃してこず後ろに下がる。一瞬何故だと思ったがその理由はセイバーが詠唱を始めたことで理解した。
「やば」
直ぐに体制を立て直して詠唱を止めようと急ぐが…
「いきます、ディバインストリーク!」
セイバーは剣を俺に向けると剣先から光のビームを放ってきた。
「ちょっ!!」
それを俺は横に飛んで避け、セイバーがいるところにを見るがセイバー既に次の動作をしていた。それは。
「今日こそ完成させます。はぁぁぁぁぁ」
セイバーは神々しい光を発しながら剣を構える。ってかメッチャ魔力出てるじゃないですか!!
そしてセイバーは剣を横に構え。
「光竜滅牙槍!!」
ヤバっ、剣を横なぎに払った瞬間光の龍が”二頭”俺に襲い掛かってきた。
「ちょっ俺死ぬぅぅぅぅ」
王者の剣で光の龍を受け止めるが…残念、直ぐに力負けして思いっきりぶっ飛ばされた。
「まだ完成ではないのですか…」
「いやいや十分だろアレ。俺今死にそうだったし!!」
セイバーが俺を殺しそうになったと言うのにポツリとそんな事を言いやがりましたよ。しかもまだ完成してないとか…もう完成でいいジャマイカ。
「むっ、あまりダメージがないようですね。それが何よりの証拠です。では次も行きますよ」
「ちょっとぉぉぉぉ。これを見て俺がダメージ無しに見えますかぁぁ?」
「いきますよ!!」
やる気満々で技の練習をしようとする負けん気がやたら強い我が義妹、そして練習台になるのは兄である俺。結局俺は今日も死ぬ目に会うんですね。
「大丈夫、ユウスケなら生きられる」
いやいやそんなこと言ってないで助けてくれよオーフィス!!
この日、セイバーは秘奥義”光竜滅牙槍を習得した。俺と言う尊い犠牲を払って。あっ、俺もその中で虎牙破斬出来るようになったよ。
せっかくハイスクールD×Dとクロスさせたのでレーティングゲームをヴォルケンズに当ててみました。
キング(王)・セイバー
クイーン(女王)・リインフォース
ビショップ(僧侶)・シャマル
ルーク(戦車)・ヴィータ、ザフィーラ
ナイト(騎士)・シグナム
ポーン(兵士)・祐介、はやて
はやてが兵士の理由はこの章で明らかになります。
ああ、原作にはいつにはいれるのやら…
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第13話・白龍、現れました
セイバーが秘奥義を習得したり剣の名前を王者の剣とかしたりした昨日。そんで今日は本当に珍しいことに俺は外でオーフィスと散歩している。理由はオーフィスがこの街を見て回りたいと言い出したことで暇な俺が一緒に散歩をしているのだ。
「どこに行きたい?」
「まかせる」
そういえばオーフィスは龍神なんだっけな、それじゃ人間のことなんてあんまりわかんないか。確かに家でもはやてやチヴィ子等の行動をよく真似たりテレビに興味を示してたり何でも反応していたな。
なんてことを思っていると目の前に見慣れた喫茶店が目に映る。そのお店は俺やはやてが結構お世話になっている喫茶店”翠屋”であった。
「あそこでケーキでも食べるか?」
「!!良いのか?」
「散歩だしいいよ」
とたんに何時もの無表情がデフォのオーフィスの頬が緩む。この子何時も無表情なんだけど時偶にこうした表情を見せるんだよな、最初は気づかなかったけどよく見てると随所でなっていることに最近気づいた。そして大抵この時は嬉しがっているんだ。
「いらっしゃい。おや、祐介君じゃないか」
「こんにちわ、士郎さん」
「今日はどうしたんだい?」
「この子を街案内してたまたまここの前を通ったからです」
「なるほど、今は余裕があるからゆっくりしていてくれ」
俺は席に座ってメニューを見ようとするとオーフィスがいないことに気づいてケーキが並んでいるショーケースの方を見るとオーフィスがじっーとケーキを見つめていた。
「オーフィス、どれがいい?」
「全部」
「ゑ…もう一度言っていただけませんか、よく聞こえなくて」
「全部」
マジですか…確かにこの子、小柄なのに俺位、いや、俺より食べるんじゃないかって位良く食べる。っていやいや、全部っていたら俺のお小遣いが全部なくなってしまう。これだけは避けねば!!
「オーフィス。そんなに食べたら体に悪いからまずは一つしよう」
「わかった」
ふぅー素直な子で助かった。下手をしたらメニュー全部とか言いかねないからな。俺とオーフィスは無難にショートケーキと飲み物を頼んで席に移る。店を見渡すと昼を過ぎていることもあってお客さんはあまりいない。
「おまちどうさま」
「あっ桃子さんこんにちわ」
「こんにちわ、祐介君。それに…」
「我、オーフィス」
「こんにちわ、オーフィスちゃん。二人ともごゆっくり」
相変わらず桃子さんって若く見えるよな。まぁ母さんの同級生だからそうなのかも知れないけど。
「美味しいか?」
「うん、美味しい」
もくもくと食べるオーフィス。うん妹も悪くないな…いやいや、俺のレンジはお姉さんだ。決してロリコンではない!!
そう思っていると店に一人の客が入ってくる。その客は男で容姿はイケメンに銀髪、あれ、どっかで見たことあるなあいつ…
「まさかここにいるとはな、オーフィス」
銀髪の男がこっちに来てオーフィスに話しかける。こいつオーフィスの知り合いか?
「久しい、ヴァーリ」
「そうだな。お前、隣いいか?」
「別にいいけど」
ヴァーリと言われた男は俺の隣に座る。にしてもやっぱこいつどっかで見たことあるな。
「なぁオーフィス、こいつ何者なんだ?」
「今の白龍皇」
ゑ…ええええええええ、この銀髪イケメンが二天龍。ってか今思い出したぞ。
「お前、全中で大阪代表の桐龍中にいた!!」
「…やはりな。お前、夜神祐介だな。あの試合は俺は出ていなかったが見ていたぞ」
やっぱこいつそうだ。俺達が負けた中学、桐龍中のベンチにいた。確か噂じゃ俺達と同い年で既にレベルが高校のインハイレベルあるとか何とか。名前は確か…
「ヴァーリ、知り合い?」
ヴァーリ・ルシファー。
「いいや、直接は初めてだ。オーフィスを探しに海鳴に来て見たがまさか海鳴中の奴らに会えるとわ思わなかった」
「そうかい。でも俺たちはお前達に負けただろ?」
「確かに、その後きっちり優勝をした」
その情報は俺も聞いたさ。まぁ、あの強さなら優勝はするんじゃないかとは思っていたさ。
「だが、俺達が苦戦したのはお前達を含めた千葉、山口の奴らだけだった。俺からしてみればお前達が一番強かったかもしれん」
「そう言ってくれるとありがたいね。俺達も死に物狂いで練習したしな」
「お前ら…来年も来いよ」
「行くよ…そんでお前たちを倒してやるよ」
「ふん、返り討ちにしてくれる」
こいつ…噂どおり凄い奴だな。ま、俺も負けられない目標が出来たな。
「そんでヴァーリ、お前は白龍皇って言うのはマジなのか?」
「夜神、白龍の事知っているのか?」
「祐介でいい。オーフィスやお隣のイカスアニキが教えてくれた」
「確かにそうだが…やめようぜ。俺もここのケーキを食べたいと思っていたんだ」
そういうとヴァーリはケーキを頼むとついでにオーフィスも追加で頼んでいた。
「旨いな」
「だろ?俺は甘いものはあまり食べないんだがここのケーキは好きなんだ」
「我も好き」
その後、会計は俺が払い外に出るとまだ暑さが残ってた。これからもうちょい街を散歩しようと思ってたんだけどな。
「ヴァーリ、お前これからどうするんだ?」
「何も決めてない」
「ノープランかよ。じゃあウチに来るか?」
「それは面白しろそうだな。ちょっと待ってろ、アザゼルに連絡を取る」
ヴァーリがアザゼルという人に連絡を取っている間、オーフィスは俺の手を握ってボーとしている。
「よし、大丈夫になった。今からお前の家に行く。案内しろ」
銀髪イケメンのヴァーリと黒髪の美少女のオーフィスを連れて俺は自宅の前に付いた。さて、どちらに行くべきかな?
「どうしたんだ祐介?」
「……今日はこっちだな」
そういって俺ははやての家に入る。ヴァーリには少し待てと行って待ってもらいリビングに行くと感通り皆がくつろいでいた。
「お帰り兄ちゃん。どないしたん?」
「ん~さっき知り合いに会ってな、ウチに呼んだんだがいいかな?」
「ええよ~」
了承を得ると玄関で待機させておいたヴァーリをリビングに案内する。
「ヴァーリ・ルシファーだ。一応、現白龍皇だ」
ヴァーリの白龍皇発言で皆びっくりしている。特にザッフィーのアニキは普段では見られないような驚きをしていた。
「白龍皇…」
『久しいな、闇の書の盾の守護騎士…いや、戦士よ』
「…その通りだな。やはり現代にも現れていたか」
『ドライグとの決着を付けぬ限り我は消滅はせん』
あ~なんか白い龍と会話を始めたザッフィーのアニキ。もうなんだか一人と一匹の世界が出来上がっちゃったよ。
「なぁなぁ、その銀髪リインフォースと同じで綺麗やな」
「ふっ、毎日手入れしているからな」
「ヴァーリのお兄さん何かカッコいいよね」
「当然だ、俺は白龍皇なんだからな」
「うわぁーこいつ自分でいいやがったぜ」
「ヴァーリ、ナルシスト?」
ヴァーリはチビ達と話している。にしたってアイツ、何故にナルシスト気味なんだ?イケメンか?イケメンだから!!?ってかオーフィスは一体何処でそんな言葉覚えた!!?
そんでセイバーとシグナムさんは白龍皇の力がどれほどなものか気になって仕方ない様子だった。
「はいヴァーリ君。麦茶どうぞ」
「む、これは失礼」
「あらあらいいのよ。ゆっくりしていってね」
シャマルさんが麦茶を手渡すとキッチンに戻っていく。晩御飯の支度をしているのだろう。するとヴァーリが俺のところにやってきて話しかけてくる。
「祐介…あそこにいる金髪の女性とピンクの女性…相当強いな」
「わかるか…確かに強いな」
「それだけじゃない、あっちにいるアルビオンと会話している男やってかお前やはやて以外かなりの強さを感じる」
「お前ひょっとしてバトルマニアか?」
「俺はただ強い奴と戦いたいだけだ。それで最後は龍の頂上にいるグレートレッドを倒すことだ」
「さいですか、でもグレートレッドはメッチャ強いぞ半端なく強いぞ」
うん。思い出すだけで震え上がる俺。そんな事をしているとヴァーリをじっーと見つめているリインフォースを見つけた。
「どないしたんリインフォース?」
「……被る」
「はい?」
「被ると言ったのだ!!なんだこの銀髪は!!銀髪は私の特権ではないか!!!」
そう言い出すといきなりリインフォースはヴァーリの髪を触りだした。いきなりのことでヴァーリは驚いて成すがままにされていた。
「ぬわぁ、ちょ、やめろ!」
「やめぬわ、そおれに何故こんなにさらさらしているんだ!!」
あーなったらもう止められないな。まっいいや。イケメンが困っているのは俺には嬉しい限りだ、滅せよイケメンが!!!
にしてもザッフィーのアニキと白い籠手が会話しているのもシュールだな。しかも話している内容がもう同窓会みたいな内容になってるし。
「なぁヴァーリ兄ちゃん。今日はどないするんや?」
「そうだな…アザゼルには探すなと言ってあるしもう暫く海鳴に居ようかと」
「なら、うちや兄ちゃんに泊まりに来る?」
「ふむ、俺は構わないが…良いのか?」
「俺は構わねーよ」
「そうか、ならお言葉に甘えさせてもらうぞ。このヴァーリ・ルシファー、暫しここで厄介になる」
「ここがお前の部屋か。なるほど、普通だな」
「うるへー、別にいいだろ」
「我、ここ好き」
あれから晩御飯を食べ、一旦家に帰ると言ったらヴァーリとオーフィスが着いてきました。アルビオンは今度はセイバー達に捕まっているようだ…見た目籠手ですけどね。
ってか思った。よくよく考えたら龍神と白龍皇が我がマイルームに居るんだよな?あれ?俺ただの人間ですよ明らかに場違いジャマイカ?
「それにしても驚いたぞ。龍神であるオーフィスがここの家族になっているなんてな。これが冥界とかに知れたら大騒ぎだぞ」
「へ~やっぱりあるんだ冥界とか」
「当然だ」
やっぱあるんだ、でも無人世界や魔法の都市とかあるって聞いたからあんまり驚かなかった。
「どれどれ、俺がこの部屋を見てやるとするか」
ヴァーリの奴、部屋中をあっちこっち見て回ってるよ、どんだけ図々しいんだよ、出会ってまだ半日も経ってねぇんだからよ。
「うぉ、これは」
「どうしたん?」
「ヴェスペリアではないか。祐介お前、PS3持ってるのか?」
「ああ、持ってるよ。ってかお前テイルズとかやるのか?」
「勿論だ」
イケメンでナルシストだが俺と同い年の男子、やはりゲームとかやるのね。
「ヴァーリはPS3持ってないのか?」
「いや、持ってたがな。アザゼルとか言うバカが神器の実験を失敗しやがって、爆発の余波で壊れた。しかもヴェスペリア発売前にだ」
あちゃー、そのアザゼルって人バカな事したな。PS3版のヴェスペリアは沢山追加要素あったりやりこみ度も増えたりと良作なんだけどな。そりゃヴァーリが怒ってもしょうがないな。恐らく俺でもキレてるからな。
「やりたいならやっていいぞ。セーブデータ新しいの使っていいから」
「ふむ、すまない」
俺は早速仕舞ってあるPS3を出してブラウン管テレビに繋げ、ディスクを入れてゲームをやり始める。
「我もやりたい」
ヴァーリがやり始めるとオーフィスもやりたいと言い出したので追加のコントローラーを渡す。あれ?俺暇になっちゃったよ。
プレイキャラはヴァーリがユーリ、オーフィスがエステルを操作。ヴァーリはやり慣れてるようでサクサクとしている、一方でオーフィスは恐らく初めてなのでヴァーリの見よう見まね操作している。
「これ、難しい」
「まぁ、最初は難しいかもしれないな。だが少しやれば慣れるから頑張れ」
「頑張る」
話は序盤と言うこともありサクサク進み、オーフィスも操作に慣れていった。うん、エステルが序盤でガンガン前に出て行くなんて初めて見たよ。
「祐介、お風呂沸いたわよ。ヴァーリ君もオーフィスちゃんも入っちゃって~」
「だそうだ。どうする?」
「我、先に入る。祐介、任せる」
オーフィス、ヴァーリ、俺の順で風呂に入り、俺が風呂から出て部屋に戻るとまた二人でヴェスペリアをプレイしていた。にしてもヴァーリ、人の部屋でくつろぎ過ぎじゃないか?
「あ~俺眠いから先に寝るわ」
風呂から上がった時から睡魔が襲ってきていたので布団を敷いてゲームをしている二人を無視して眠りに入る。この二人は静かにゲームをするタイプなので割りと直ぐに落ち着ける。これがはやてとチヴィ子だったら無理だろう、あの二人メッチャうるさいからな。
「ああ、俺もキリがいいところで止める」
ヴァーリがそう言っていたが既に俺の意識は薄れていった。
暑い…ただ単に暑い。何でだと目が覚める。電気が消えていると言うことはどうやらヴァーリとオーフィスも寝ているようだが。何故にこうも暑いのだと横に顔を動かすと。黒いロングヘアーが綺麗なオーフィスが俺に抱きつきながら寝ていた。ここでもう片方の方からも寝息が聞こえて来た。
「お、おいまさか…」
ここでゲームをしていたのは二人、そして片方が判明したことで俺は最悪なことを想定しながら反対の方を見ると…リインフォースだった。
ふぅーこれがヴァーリだったらちょっとシャレになんなかったぞ。リインフォースで助かった!!
「でも、これじゃ起きられなくね?」
さて、どうやって二人を退かすか考えるとしよう。
とりあえず今回でにじふぁんで投稿していた話は終わりました。次回から完全新作になります。
ヴァーリがヴァーリ君になってますね(笑)
さて、あと少しで原作(リリカル)に突入になる…と思います。
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第14話・古代遺跡の冒険 前
さて、ヴァーリが家にやって来てから一日たった日。ヴァーリとオーフィス以外の全員はやての家にいる。
「ここいらで本格的にユウスケの鍛錬をしたいものです」
「そうだな、早く我々と全力で戦えるようになってもらいたいからな」
剣士二人はもう毎日こう言う話をしている。これでも少しは…身についてきているのだが、如何せん剣が重たくてしょうがない。
「なぁシグナム、こないだの無人世界になんか建物あったよな?」
「ああ、確かにあったな」
そういえば、そんなのあったような気がするな。戦闘で集中しすぎてあまり気にしていなかったが。
「なら今すぐ行ってみよーぜ、なぁリインフォース?」
「私は祐介が行けば行くぞ」
「ダンジョンですか…いいでしょ。行きましょうシグナム」
「そうだな」
「よし、今度は私も付いて行くよ」
「はやて参戦確定だー」
…俺の意見無視で話が進んでるジャマイカ。て言うかはやても来るのかよ。
「じゃあ、私は家で留守番してるわ。何かあったら連絡してね」
「俺も家にいる」
アニキ、今日は休日だもんな。
二人を除いた俺たちは庭にある転送ゲートを使い無人世界に向かう。
「ほ~ここが違う世界か~」
「そうですハヤテ。そしてあそこが例の建物です」
セイバーが指差す先にあるのは如何にも古代遺跡ですって言うものだった。
~古代遺跡~
「「うぉーすげー」」
「落ち着きなさい二人共」
古代遺跡、それはよく映画とかで見る物に近い如何にも古くからあるって感じの建築物。
建物内に入るとすぐに俺とチヴィ子は走り出してしまった。いかん、テンション上がってきた。
「むっ、なんだこれは」
「リインフォース、お前も感じたか」
「ああ。シグナムも感じたか。だがこの力は…」
「警戒していきましょう」
「そうだな」
「まずは三人を落ち着かせて…」
なんか三人が話し合ってるがそんなの関係ねぇ、まっすぐ突っ走ってやんよ!
なんて思いながら走っていたら突如、足元から嫌な音がし、次の瞬間床かが崩れだした。
「「「へっ?」」」
「「「あ…」」」
その上に乗っていた俺とはやてとヴィータはそのまま下へ落下していった。
「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ」」」
「「「……」」」
「うぐっ」
「あう」
「ぺぐっ」
おもいっきし地面に叩きつけられる俺ははやてとチヴィ子の下敷きになった。
「いたた、一体なんやったんや?」
「落とし穴かったくユースケ!!」
「俺のせいじゃないからな。にしてもここは…」
周りを見回る、さっきいたところよりも周囲が薄暗い、どうやら結構下に落ちてきてしまった様だ。
「チヴィ子、飛んで上に戻れるか?」
「戻れることは戻れるが、お前たち二人抱えて飛ぶのは無理だぞ」
「じゃあ、兄ちゃんを置いて私を…イタイイタイ兄ちゃん、ほっぺが伸びる」
まいったな、俺も風王結果の風を使用すれば飛べなくもないけど、いかんせん風がじゃじゃ馬過ぎてまだうまく操れない。
「この際だ、このダンジョンを攻略するか。進んでいくうちに三人に会えるだろう」
「…だな。だが何があるか分からないから注意しろよ」
注意してたらこんなところに落ちてないでござるよ。
さて、探索を始めて見たものの、遺跡っぽいところなので建物自体古いのだが…
「あぶねぇ」
下と左右から槍が飛んできたり。
「二度も引っかかるかよ」
再び落とし穴があったり。
ゴト!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
「「「うわぁぁぁぁぁぁ」」」
巨大な岩の塊に追われたり。
「はぁはぁ」
「な、なんだよここはよ」
「ヴィータ、それ私も思った」
とりあえず、何もなさそうな所に来たので一息を入れる為に腰を下ろして休んでいる。
「あかん、マジでリアルインディーになるとは思わんかった」
「俺もだ。あんなの映画しかねーよとか思ってたのにリアルで体験する羽目いなるとはよ」
「インディーはマジで面白いよな」
「俳優さんも渋くてカッコイイしな」
洋画は本当に面白いよな。特に24時間戦い続ける男の話。あれ?映画じゃないか。映画だったら上映時間が24時間になっちゃうか。
「あれ、あそこなんか窪んでんな」
俺は壁にある小さな窪みを見つけて散々な目に合っておきながら窪を押す。
「ちょ、ユースケ!!」
何が来るかと構えていたら壁が崩れて奥に進める道が出来た。
「行ってみるか」
「そうだな、進むしかないしな」
「奥に宝があったりして」
慎重に進む俺たち。しかし意外にも仕掛けという仕掛けはなく広間に入る。そこは家五件は入るくらい広い広間だ。
装飾とかはこれといって何も無いが端にある二本の剣が地面に刺さっている、その他は中央に置いてある石台がある。
そしてその上に何か置いてある事に気づいたはやてのチヴィ子は石台に近づいていった。
「なんやこれ、本?」
「ちぇーなんだ。がっかり」
どうやら何かの本のようで中は何処かの言語で書かれてあったが間違いなく地球にはない言語だろ、何となくそう思った。
「どうする、これ以上何も無さそうだし引き返すか?」
「そやな…その前に」
はやては広間の左端に刺さってる双剣の下へ行こうとした時だった。
「!!!はやてあぶねー」
突如、部屋の壁から大きな腕が現れた。
「な、なんだ?」
「敵だ、ユースケ。構えろ!!」
大きな腕の持ち主であろう物は壊れた壁からゆっくり現れた。現れたのは石の巨人、俗に言うとゴーレムだ。
「はやて、下がってろ!!」
「わ、わかった」
はやてを下がらせると俺とチヴィ子は武器を構え、相手の出方を伺う。
「ワレ、ココノバンニン。ココアラスモノ、ハイジョスル」
「言ってろ!!」
チヴィ子はハンマー型のデバイスという武器を手に取り、俺も背中から剣を両手で抜きゴーレムに向けて構える。
「今はあたししかいねぇ、自分の身はなるたけ自分で守ってくれ。あたしははやてを守る」
「ああ、やってやるぜ。そっちこそ無理するなよ」
「へっ、上等」
こうして始めての実戦を経験することになる俺だった。
後半に続きます。
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第15話・古代遺跡の冒険 後編
啖呵を切ったのはいいけど、実際はヤバイな。何時もはセイバーやシグナム姉さん達が居たし、広い外での戦闘だった。それに対して今はチヴィ子と二人プラス狭い室内と来た。
しかもはやてを庇いながらという条件付きという厳しい状況。
「ユースケ、ごちゃごちゃ考えるな」
「あ、ああ」
チヴィ子はそのままゴーレムに攻撃を仕掛ける。俺も攻撃をしようと近づくがゴーレムが振るう大きな石の腕を避けるのが精一杯でとても攻撃どころではない。
「ちっ、デカイのに素早い」
「こんな奴すぐにブッ飛ばせるのに」
そしてもう一つ、ここが室内というのが非常に問題がある。それはここが古代遺跡と言う所。チヴィ子が言うように正直、ヴォルケンズの初期メンバーやセイバーなら大技であっという間に倒せるだろう。
しかし、こんな古い建物に狭い室内。大技を放ってしまったら室内が崩れるおそれがあるし。最悪、遺跡自体が大変なことになる恐れがある。
「無茶言うな。大技なんか使ったらこんな遺跡あっという間に崩れるぞ」
「わかってる、あいつの隙を見つけて最小限で倒す」
ゴーレムの素早い攻撃を何とか交わしながら斬撃を打ち込むが、俺レベルでは到底傷を付けることは叶わない。武器が如何に良くても使い手がそれに似合わない物を持つとやはりこうなってしまう。
だが、チヴィ子の攻撃も派手でなく純粋の打撃攻撃だがこれは少しずつ効いてきている。ゴーレムの体が少しずつ削れているのが目に見えてわかる。
俺も少しでもダメージを与えられるように数少ない経験と訓練を思い出しながら攻撃を繰り出してく。
「グォォォォォ!!」
「効いているのか…?」
「よし、それなら…」
怯んだゴーレムに追い討ちをかけようとした瞬間、ゴーレムは突然素早く動き出し俺は突然の事に反応は出来ずに大きな石の腕が俺を捉え、大きく吹き飛ばされる。
「ぐぅ…」
「ユースケ!!」
俺は何とかゴーレムを視界から外さないようにしていたその瞬間、ゴーレムは後方にいるはやてに気付き攻撃を仕掛けようとしていた。
「チヴィ子、はやてが!!」
「ちっ!!」
チヴィ子がはやての所に走るがそれより先にゴーレムの石の腕がはやて目掛けて振るわれていく。
「はやて!!」
「いけーそこやヴィータ。何やっとるん兄ちゃん、しっかり攻撃せい!!」
私は兄ちゃんとヴィータが戦っているのを後ろで見ていた。皆から戦いの様子は話で聞いていたけど、リアルの戦いを見るのは初めてでびっくり。
あっ、ヴィータの攻撃が通ってる。おっ、兄ちゃんの攻撃もちょっとやけど通ってる。
「それにしてもこの剣なんやろう?」
私の横にある二本の剣、ちょっと気になってみたので剣に触ろうとした瞬間。
「はやて!!」
兄ちゃんが私を呼ぶ声が聞こえたから振り向くと、さっきまで二人が戦っていたゴーレムが私の目の前に、しかも攻撃五秒前!!
「あっ、私死んだ」
『剣を握れ、そしてそのまま振り上げろ』
どこからともなく声が聞こえ…てきたよな。そうでもないような気がしたんやけど、何となく声の指示どうりに目を紡いたまましてみる。すると確実に痛い以上の激痛が来ると思ってたんやけど全然痛くも痒くもないので恐る恐る目を開けるとなんと。
「なんと、腕が斬れてる!!」
『まずは後ろに下がれ』
「う、うん」
謎の声さんの指示通りに後ろに下がる私。
『次は…ふむ。永き時を過ごしてきたので成功するかはわからんが』
なんか少し不安になるような単語が聞こえてきような気がするが気にしないことにしよう。
『………』
「…………あの?」
『ちっ、やはり正確に契約してないと実体化が出来んか。なら仕方あるまい。少女よ、今から私の技術と魔術回路を貸す』
「ま、魔術回路ってなんや?」
『今は説明をしている時間はない』
うわっと、実際現在進行中でゴーレムから逃げている最中なう。
『私と同じ言葉を言うんだ』
「お、おう」
『同調開始
「と、同調開始
うわっ、何か体の中に入ってきた!!何かこう…ああもう。何て言えばいいんか解らないような感じや。次第に何か弓やら剣やら槍やらと色んな武器のイメージが頭の中に入ってきた。
『魔力回路を貸すことには成功したか…ふっ、昔ならこんな事出来筈がなかったが今はこのような形になってしまった恩恵か…さて。ここからから反撃…』
「こんのー次は私からの攻撃や!!」
頭の中に入って来た武器の内、適当な弓を思い浮かべるとあっという間に手に現れる。
「おぉ、これなら隠し芸大会に出られるかもしれへん」
『そんなものに私の魔術を使用しないでくれたまえ…ふぅ、ここらは私がサポートしよう。少女よ、少し体を借りるぞ』
「え、あ、うん」
次の瞬間、私の中に”何か”が入ってくるのが感じる。何かこう…白髪で長身で肌黒の男のような?
「な、何が起こってるんだ?」
俺ははやてがゴーレムの攻撃を直撃したと思った瞬間、ゴーレムの腕が綺麗に斬られていたのに驚いた。そしてはやてが床に刺さっている剣を握っていると分かるとはやては後ろに後退し、なにやら危ない人よろしくに独り言をブツブツ言っていると急にはやての手に弓が現れたのだ。
「わ、わかんねーよ」
すると、こんどははやてが弓を引き、矢をチヴィ子が砕いて欠けている所に正確無比に差し込む。
「今だそこの二人!」
突然、はやてが俺たちに叫ぶ。何時もとは違う様子だったがすぐにゴーレムの方を向いているあいだにチヴィ子がハンマーで矢が刺さっているところに打撃を打ち込む。
グォォォォという雄叫びを上げるゴーレムに俺は全身の体重と力の限りを込めた一撃雄叫びを上げているゴーレムに振るう。
「なぁはやて。お前一体どうしたんだ?」
今までの戦闘での息を整えながら様子がおかしいはやてに問う。
「…そうだな。今この私が起きている現象を説明しよう」
やべ…はやての声なのに違う人がしゃべっているように聞こえるんですけど。
「な、なぁアンタ。一体誰なんだ?」
「ふむ、そうだな…敢えて言うなら”アーチャー”と名乗っておこう」
「じゃあアーチャー。あんたは何者なんだ?」
「私は人ではない。いや、かつては人であったがある日を境に私は人を超えた存在”英霊”と言うものになった」
英霊、何かその単語結構最近聞いたことあるんだけどな。なんだっけ?
「英霊になってからは私は数え切れぬほど戦い、戦い抜き、答えを見つけてからも戦い抜いた」
はやての顔なのにどこか遠い表情、はやてがしたこともない表情でアーチャーと呼ぶ者は続けて話した。
「戦い、戦い、何時しかは自身の肉体の限界まで戦い抜き…体は消滅してしまった。だが、私の魂がどんな理由かは分からぬが剣に憑依してしまい、見知らぬ世界に流されていた。そこからは動かぬ体で何れ位時を過ごしたかも忘れてしまった」
このアーチャーって人、スゲェ人生送ってるな。なんっかセイバーに似たような感じの話を聞いたことがあるような。
「おい、はやては無事なんだろうな?」
「問題ない。今は私がこの少女の体を借りているに過ぎん。今体を返そう」
そう言うと、はやての表情が一瞬で何時ものようなのほほんとしたものになる。
「ふーなんか凄い体験してもうたわ。それに今の話もぜーぶん聞いてたで。そんでアーチャー…いるんやろ?」
『そうだ』
「「うわぁ!!」」
はやての手に握られていた双剣から声が出てき、俺とチヴィ子は驚いた。びっくりするわ!!
「なぁアーチャー、私と契約せーへん?」
『なんだと?』
「いやな~兄ちゃんもついこないだ契約っていうのをしたんや。ぶっちゃけ羨ましいんや、だから契約や」
『いやあ、だがこれは簡単には…』
「よしはやて、俺が教えてやる」
『まてお前たち、契約とはどう言うものか…』
剣がうるさいのでぱっぱと契約させました。契約って簡単にできるもんなのかって?出来るんだな~これがな。
「さてと、メンドイ事が片付いたことだし、中央の台座にある本でも…」
本を知らべようとした瞬間。本が急に光だし、余りの発光に俺たちは手で目を被せる。光がやんで手をどけるとなんと遺跡の外に出ていたのだ。
原因はおそらくあの本だろう。それにしてもあの本は結局何だったんだ、全然読めなかったしゴーレムに襲われるし。
「あ、兄ちゃん。シグナム達や」
どうやらシグナム姉さん達も遺跡から脱出していたらしい。するとはやてが握っている剣が急に声を出した。
『せ、セイバー…だと』
「っ!私を知っているのですか!?」
『そうだな…かつて私は聖杯戦争に参加し、遠坂凛のサーヴァントだった…ここまで言えばわかるだろう』
「ま、まさかあなたは…アーチャーなのですか?」
これは意外な展開、みんなポカーン状態で俺も同状態。まさかこの二人が知り合いだったとは思わなかったぜ。
はい、セイバーに続きアーチャーの登場です。これではやても加入でヴォルケンズ完成に…
次回の予定はアーチャーの話と放置されたヴァーリの話になると思います。
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第16話・弓兵
祐介達が古代遺跡から家に帰ってきて一息をつこうと居間に向かったらそこには何処かにいなくなっていたヴァーリとオーフィスがテレビを見ていた。裕介達の帰りに気付き、どこに行っていた、何があった等の質問責めを受け、あったことをありのまま説明した。
「ちっ、俺も行けばよかった」
「おいおい、こっちは大変だったんだぞ」
そんなやりととりを少しして古代遺跡に行っていないザフィーラとシャマルも居間にやってきた。これで全員揃ったことではやてが手にしている双剣…アーチャーに対しての質問会が始まる。
とは言っても、質問をしているのはセイバーだけであり、他の者達は珍しくその問答を静かに聞いていた…お菓子を食べながら。
「アーチャー、貴方はバーサーカーとの戦いで…」
セイバーのこの一言でアーチャーは黙った。そして次にははやての隣に瞬時に長身白髪で肌黒のの男が現れた。
「ようやく実体ができるようになったのでな…さてセイバー、確かに私はバーサーカーと戦闘はしたことがあるが敗れた覚えはない」
「な、何を言っているのですか貴方は。貴方はあの時、私やリン、シロウを逃がすために一人でイリヤスフィールの城に残ってバーサーカーを足止めしたのではないですか?」
「……ふむ、私には身の覚えがないな…セイバー、お前が体験した聖杯戦争を教えてもらおう」
セイバーが語る聖杯戦争、その内容は裕介達は前に聞いた通り其の物の内容であった。初めて聞くヴァーリは強者の話で興味津々に聞いていた。
「成程…これで確信を持てた」
「確信とはなんですか?」
「それはセイバー、お前と私が参加した聖杯戦争はべつものだと言う事だ」
「それはどういう事ですか?」
「その前に、私が体験した聖杯戦争の内容を話そう」
アーチャーは思い出すようにしながら淡々と話す。話の最初はセイバーと同じものであったが、途中で話の流れが一気に変わり、結末もセイバーが語ったものとは別の結末に至ってた。
「なっ…まさかシロウがあの”アーチャー”を倒すなんて」
「そうだ、これで分かっただろう?」
「成程、そういうことか」
ここで静かにお茶を飲みながら話を聞いていたザフィーラが話に加わってきた。
「お前たち二人は知り合いでありながらの別世界の人間…と言う事だな」
「どういう事だザッフィー?」
「そうだな…お前がわかるような用語で言うとそこの二人は似て否になる世界”平行世界”の人間だろう」
「ああ成程。大体わかったぜ」
今の説明で分かったのは普段、ゲームや漫画を読んでいる者たちであり。分からなかったのはシャマルただ一人だった。
「シャマルには後で説明する」
「そ、そんな~」
説明により二人は沈黙のままお互い座っている。それもそうだ、片方は騎士王の物語、もう片方は自身と言ってもいい物の物語。同じ聖杯戦争でここまで違う物語を聞かされれば考えることもあるだろう。
「しかし、平行世界というのやはり存在していたものですね。私がこの世界に召喚された時に薄々思っていましたが…」
「私は確信していた、なんせ凛の…遠坂家の大師父がこういう面に特化しているのを知っていたからな…だがまさか自身が経験する身になるとは思わなかったがな」
そこで二人の間に再び沈黙が訪れるが。
「あ~もう、なんで二人はそんなお通夜状態になってるん?アーチャー!!」
「な、なんだはやて?」
「私が出来ることを教えなさい」
流石は八神はやて、こういった空気を壊せる人間は中々居ないだろう。はやてにとってはさっきのゴーレムとの戦いの後からずっと気になっていたのだろう。
「私が出来る魔術は投影と強化のみ、投影はさっき弓を出した時の物だ…先ほどの戦いに居なかった者もいるのでもう一度実践してみよう」
アーチャーは「トレース・オン」という単語を言うと手のひらに赤く長い槍を取り出した。その赤い槍の名前は”ゲイ・ボルグ”、ケルト神話で有名なクー・フーリンが持っていたとされる槍である。
「それはランサーの宝具ですね」
「その通りだ。そしてこれは今私が作り上げたものだ。投影とは物が物質で又投影を行う本人がイメージ出来るものが可能だ。私の場合は剣系統限定だが一度見たものなら大概は投影できるがそれでも本物より1ランクダウンしてしまうし、それ以外のものはもっとダウンしてしまうがな」
「剣系統で大概ってことは、できへんものもあるんやな?」
「ある。それは私人の力を超えている武器は投影不可だ。いい例はそこにいるセイバーが持っている宝具だろう」
アーチャーは赤い槍が本物よりワンランクダウンしているというが、実際にソコにあるだけで十分驚異をばら撒いている、いや、ゲイ・ボルクと言う存在がその場を支配していた。
「ほ~私もこうカッコイイ武器がだせるんやな」
「いや、今の君では不可能だろう。まずは私の魔術に慣れていないない、そして経験が圧倒的に少ない。できて名も無き武器が関の山だろう」
「そ、そんな~」
アーチャーの言葉でがっくしとなるはやて。
「まあ、鍛錬しだいではやて、君は私を超えることはできるだろう。だからそう腐るな」
「お、おお」
そこでアーチャーへの問答は終了した。アーチャーの立ち位置は祐介と似たような位置にいる。よってアーチャーは実体化している時ははやての家にいる事に決まった。
「ふっ、話を聞いた限りだが俺は興味を持った、いや、聖杯戦争自体に参加したいと思った。セイバー、アーチャー、もっと話を聞かせろ!」
「よいでしょヴァーリ。なら私が参加した4次の時についても語りましょう」
「ほう…4次か、私も興味あるな」
三人はそのままセイバーの部屋に向かっていった。そして残されたメンバーはというと。
「よ~し、私も今日から訓練や、ヴィータ、頼むで」
「お、おうよ」
はやてとヴィータは外に走り出して行った。
「私は買い物でもするかな、シャマル、一緒に行くか?」
「うう~私だけ…うん、行くわ」
リインフォースとシャマルは食材を買いにスーパーへ。
「…私はランニングにでも行こう」
「付き合うぞザフィーラ」
シグナムとザフィーラはランニングに向かい。
「…オーフィス、ゲームでもするか」
「うん」
祐介は裕二が帰ってくるまでオーフィスと二人でゲームをしていた。
夜、家族全員家に帰宅。それぞれの家にいる中、祐介は自身のベランダでアーチャーと二人でいた。
「アーチャー、アンタ俺に何か言いたいのか?」
「ふむ、今回のセイバーのマスターに興味があってな」
「で、感想は?」
「前回同様、未熟で半人前だと」
「さいですか」
「ほう、自覚しているのか?」
「まぁね、あれだけのメンツだ、自信が矮小な存在だと思うさ…それに俺には才能がない。それはアンタも気づいているはずだ」
「一目見た時からだ、私も似たような境遇だからなだが」
「ふっ、苦労してたんだなアーチャー」
「色々とな…さてと、そろそろ夕飯の支度をするために私は戻ろう」
するとアーチャーはベランダから飛び降りて隣の家…はやての家の庭に着地して玄関から家に入っていく姿をボーと見つめる裕介。
「裕介、聖杯戦争まじパネェよ。イスカンダルにランスロット、ギルガメッシュやクー・フーリン。そしてモノホンのアーサー王だぜ。やべー超興奮してきたー」
やたらテンション高い白龍皇、ヴァーリ・ルシファーであった。
ここまで出てきたセイバーとアーチャーですが。簡単に説明するとセイバーはセイバールート、アーチャーは凛ルートを通っているという設定です。
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