旧型だけど頑張る (月雲 一心)
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序章
これなんて二次?


はい、脳内妄想ダダ漏れで見切り発車した月雲です。艦これやりつつWoWsやってたら、ティンと来ちゃいまして筆をとった次第です。ぶっちゃけ小説書くのなんて初ですし落としどころさえ決めておりません。

ただ、書くからにはなるべく読み手さんに楽しんでもらいたいと思ってますので、指摘等々あれば遠慮なくお願いします。

あんまり長々と話すこともないですし、さっさとはじめちゃいます。さっきから艦娘さんのジト目が怖いですし。

―――それでは出航!!


「えーっと…っ!?」

 

目が覚めたら、浜辺で寝ていた。目の前は見渡す限りの大海原…

 

(何を言ってるかわからないと思うが(ry)

 

うん、思考するだけの余裕はあるようだ。

ゆっくり落ち着いて昨夜の事を思い出そうとしてみる。

 

テレビでニュース見ながら遅めの夕飯を取り、自室に戻ってPCを起動。艦これを立ち上げて遠征任務を回しつつWoWsという海戦ゲームをやって、いい時間にベッドに入って寝た。

 

(うん、確かにベッドに入って寝たんだよな。)

 

それなのに寝て起きたら砂浜とか…これなんて二次創作?と思ってると、不意にほっぺたをつつかれた。

 

「ひゃっ!?」

 

思わず奇声をあげてしまうと同時に、自分の声にびっくりした。

 

「誰かいる…?」

 

ツンツン…とまたつつかれる。

 

「もう…なに?」

 

と、目線を少し下げると肩の上に何かがいた。

二頭身でクリッとした目。セーラー服みたいな服に小さい帽子をちょこんと頭に乗せて…これって艦これの妖精さん?だよね?

 

「おはようございますー。おめざめですか?」

 

妖精さんが笑顔で挨拶してくれた。ニパッって擬音が聞こえてきそうだ。

 

「え?…もしかして妖精さん?」

 

「ごめいとうなのですー」

 

あれ?何かわらわら出てきたよ?何処にいたの?

 

「われわれは、あなたのせんぞくなのですー」

「いろいろちがうのでしょうがないですねー」

「こんどはいいひとかなー」

「それはないしょのやくそく!!」

「いのちつきるまでおともするのがさだめー」

「ししてしかばねりあにめいと!!」

「「「ぎゃざっ」」」

 

あ、最後の子が他の子達に押し潰された。

 

「ふふっ…」

 

あまりの可愛さと微笑ましさに、思わず笑みがこぼれる。うん、間違いない…まさかのまさか…艦これ世界に転生しちゃいました。

いやね、二次創作は好きですよ?そりゃぁもう、色んなサイト回って片っ端から読み漁るくらいにはね。

でも自分がそうなっちゃうなんて、誰が想像できますか。読者さんだって、きっとこんなこと想像して無いですよ。

 

「「「メタいの、ダメ!、ぜったい!!」」」

 

「ファッ!?」

 

知らない内に声に出てたらしく、私の周りでキャッキャしていた妖精さん達がこっちを向くと、一斉にツッコむ。その姿が余りにも可愛いかったので思わず苦笑してしまう。

 

「そういえば、ここは何処なの?」

 

「「「しまですー」」」

 

「いやあの、そうじゃなくてね…」

 

「げんざいいちはわれわれにもわからないのですー」

 

えー、マジですか?今日のご飯から自力で調達しろって事ですか?そういや艦娘に食事って必要なのだろうか…その辺は、妖精さんに聞いてみようっと。

 

 

ー中略ー

 

 

ええ、ひとつ質問する度に妖精さん全員でボケとツッコミが発動するので、全然話が進まないですね。

何時間かかけて聞いた内容をまとめてみると、まず艦娘は補給さえ受ければ基本的に食事不要、ただし味覚はあるし食事そのものは可能であるとの事。食べた物は体内で燃料に変換されて蓄積されるとの事。これってつまり補給ってことかな?

 

次に睡眠は、人間と同じように必要で疲労も溜まる。ゲームでも疲労はあったし、まあ当然だよね。

で、身体能力はというと艤装装着時はそれぞれの艦相応の性能を発揮するけど、非装着時は人間よりちょっと高い程度…らしい。鍛錬しだいで能力を伸ばせるって言うから、かなり人間に近いみたい。とある鎮守府には、陸の上でもぶっ飛んだ力を発揮する艦娘も居るらしい。

 

そして、自分は何なのかだけど、汐風っていう艦って言われました。

汐風?って聞き返したところ、峯風型駆逐艦の8番艦との事。そこまで聞いたところで、なんと軍艦の汐風の記憶が頭の中に浮かんできたんです!

初めて艤装を着け、自分を認識する事で過去の記憶がリンクするらしいです。どういう仕組みなのかな。

 

兵装はというと12cm単装砲と53.3cm連装魚雷、6.5mm単装機銃に1号爆雷。

あれ?装備スロット4つもある?

駆逐艦の兵装スロットって確か最初は2つじゃなかったっけ・・・

気にしたら負けですかね?

改になったら5スロになったりするのかなぁ・・・

もしそうだとしたら、ちょっと嬉しいかも。

 

そんなこんなで、説明を受けたあとちょっと海に出て妖精さんに教わりながら練習してみた。

だって怖いじゃん?いきなり艦娘になりました、はい敵が来ました…とか、轟沈する未来しか見えません。

 

結果は・・・ええ、何処ぞの特型と同じ結末だったとか口が裂けても言えません。

最高速力39ノットって、D型タービン積んだ駆逐艦とほぼ同じじゃないですか。

 

 

それにしても疲れました…。

 

 

幸い浜辺からちょっと奥に行ったところに小屋があったので、そこで眠ることにしましょう。妖精さん曰くこの辺に深海棲艦は居ないみたいですし、野宿よりましですもんね。

 

あ、窓から見える夕日が綺麗・・・

そういえばご飯…もう無理、明日で…いいで…す…よね…




汐風「ちょっと、全然話が進んで無いじゃないですか!!」

作者「しょうがないじゃん、初めて書いたんだし。」

汐風「それにしたって、私の容姿さえ書いて無いなんて酷いですよ。」

作者「そこはほら、話の流れ的に…ね?」

汐風「ね?…じゃなーいっ!!」ジャキン

作者「ちょ、おま…単装砲はやめr…アッー!!」


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ここは無人島?

みなさんおはようございます、こんにちは、こんばんは。
相変わらず脳内妄想だけで書いてる月雲です。

前回後書きで突っ込まれたせいで若干ひりひりしてます。
本当に思いつきだけで書き上げているようなものなので、多分矛盾とかとんでもない量が発生するんだろうなぁ・・・などと、2話時点で既に冷や汗が出てきてます。

ちゃんとプロット起こして順番に書き上げるほうがいいのは分かってるんですが・・・

いざ書いてみて、小説を書くのって本当に難しいなぁというのが感想です。
私も毎回読ませて頂いている作者さん達は、本当にすごいなと思います。

そして、お気に入りや感想をいただけることがこんなに嬉しいものなんだというのを身をもって知りました。

未だ既存の艦娘さんは出てきてませんが、いずれは私の鎮守府所属艦娘を全員出演させてあげたいと思っていますので、俺の嫁が出てねえ!という方は、お楽しみにお待ちいただければと思います。

長くなりましたが
────それでは出航!!


妖精達にさんざん振り回された上に慣れない艦娘の身体で練習を重ねもはや疲労の局地にあった私は、小屋に入るなり手近な壁にもたれかかる様にしてそのまま意識を手放した。

あれからどの程度時間が経ったのだろうか。瞼に焼きつくような強い光で目を覚ました。

 

「・・・まぶしい?」

 

小屋に入ったときには気づかなかったのだが、丁度東向きの窓があったらしく朝日が差し込んでいた為、日の光が直接顔に当たっていた。

 

「あ、そっか、昨日はあのまま・・・。」

 

誰に言うでもなく、つぶやく。

そう、昨日は驚きの連続だった。

目が覚めたら浜辺に居るし、ゲームの存在だと思ってた妖精さんに遭遇(というよりは起こされた)するし、二次創作でだけありうると思ってた艦娘に自分がなってるし、妖精さんは可愛いんだけど結構ハチャメチャだし、せっかくなので妖精さんに教わりながら航行やら砲雷撃の練習してみれば、結果は散々艤装に振り回されていい所無し。

ホント、よくもまあ一日頑張ったものだと自分を褒めてあげたいです。

 

ぐ~・・・。

 

そういえば・・・と思い出した。

どんな時でも身体は正直である。

昨日は結局、何も口にしていなかったのですから。

 

「お腹空いたな、食べるもの探さないと。」

 

とその時、へちょっと頭の上に何かが落ちてきた。

 

「うわっ、何?」

 

思わず反射的に手を伸ばすと、むにゅっとした感触。

そこには昨日の妖精さんがいた。

 

「おはようございますー」

 

わらわらと他の妖精さん達も集まってきて、各々勝手に口を開き始める。

 

「このしまあんまりひろくないですねー」

「ごはんたべたいですー」

「いずみがあったですよー」

「はたらかざるものくうべからずですー」

 

どうやら、私が寝ている間に島を見回ってくれたみたいです。

 

「そうね、お腹も空いてるしご飯食べたいけど、その前に泉まで案内お願いできますか?水浴びしたいので」

「おやすいごようですー」

「そうときまればぜんはいそげですー」

「しおかぜさんのやわはだ(ウヘヘ」

「「「すぱいらるきぃぃぃっく!!」」」

「ぎゃばんっ」

 

最早おなじみになりつつあるこのやり取りに苦笑する。

そろそろ妖精さん達をなだめて案内を頼むことにしましょう。

 

「あはは、程々にして、そろそろ案内お願いしますね?」

「「「らじゃっ」」」

 

妖精さん達を頭と肩の上に乗せると、痛んでるけどしっかりした作りの扉を開けて歩き出す。

改めて見回してみると砂浜はそれほど大きくなく、真っ白に見えるくらい綺麗だった。

浜から少し奥まった所に小屋はあり、小屋そのものは人一人住むには十分すぎる大きさがあるように見える。おそらく寝てしまった部屋以外にも部屋があるのでしょう。

落ち着いたら小屋も掃除したほうがいいかな、多分これからも暮らすことになるんだし・・・

小屋の後ろには小さな山があるところを見ると、ここはそれなりに大きさはありそうですね。妖精さん達はしきりに森の方を指差しているところを見ると、泉も森の中にあるのでしょうね、きっと。

 

森に近づいていくと、門のような物がありそこから森の中に道か続いているのが見える。

門は丸太を立てただけの簡単なもので、森へと続く道はところどころ欠けたところがあるものの、石畳の道になっていた。

薄々は感じてましたが、やはりこの島には以前に人が住んでいた事があるようですね。獣道を歩かなくていいのは、本当にありがたいです。

過去の住人に感謝をしつつ森の中へと歩みを進めると、それほど進まないうちに森が少し開けた広場のような所に出た。広場の中央には石組みで出来た水溜りがあり、淵からあふれ出した水が外へと流れ出しているのが見える。よく見るとあふれた水は細い水路を通ってどこかへ流れていっているようだった。

 

「つきましたよー」

 

頭の上に乗せていた妖精さんがここが目的地だと教えてくれました。

確かに、これなら十分水浴びも出来ますし見た感じ綺麗なので飲むことも出来そうですね。

近づいてそっと水溜りに手を差し入れると、少しひんやりしてはいるがそれほど冷たくも無かったので、少しほっとした。

ふと思いついて水面をじっと見てみると、一人の少女の姿がそこに映っていた。

少し切れ長だけどぱっちりと開いた目、余り大きくなくすっと通った鼻筋、桜の花びらを連想させるような唇。少し茶色がかった黒いストレートの髪は背中までの長さがあり、それを水色のリボンでひとつに纏めてある。100人に容姿を問えば120人が美少女と答えるに違いない。

改めて、自分が艦娘になったんだという実感が少しずつ湧いてきた。

ゆっくりと服を脱ぎ手にとってまじまじと確認してみると、やっぱりというか結構汚れが目立ってしまっていた。

紺を基調としたセーラー服のあちこちが白っぽく煤けていたり、シミのようになっている所まである。

昨日あれだけ動き回った挙句、掃除もしてない床で寝てしまったのですからしょうがないですね。

と軽くため息をつくと、着てる物もついでに洗ってしまえばいいかと思いつく。

幸い今は暖かいですし、洗った後水を切って着ていればじきに乾くでしょうし。

それに、さっきから妖精さん達が静かなのが気になりますね。あれだけ騒々しかったのにいったい何を・・・。

と、視線をめぐらせてみると、広場の端っこの方でどたばたやっているのが見える。どうやら、水浴びしている私を見ようとした一人を他の全員で阻止しようとしているようだ。

本日二度目の苦笑をもらしつつ、さっさと終わらせてしまいましょう、と水浴びと洗濯を同時進行でやることにした私であった。

 

横目でちらりと見ると、既に縄でぐるぐる巻きにされていますしね。




汐風「ちょっと、私のご飯はまだなんですか!?」

作者「お、落ち着け・・・話には順番という物があってだな・・・」

汐風「そんな事言って、単に文章力が無いだけでしょう!!」

作者「そんな事言ったって、仕事もあるし・・・」

汐風「うふふ・・・懲りない作者には、前回感想で頂いたコレで・・・」ガッシャン

作者「ちょ、おま・・・試製51cmはやm・・・アッー」


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