緋弾のアリアに死の外科医の能力を持つ人間が転生するようです (海王)
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秘密結社の超新星
第一話 イ・ウー
神尾寅吉は緋弾のアリアの世界に転生し姓名を神谷・D・寅雄に変更し中学3年までごく普通に悠々自適な学生生活を送っていた
しかし、ある日…行きつけの店でイ・ウーの『魔剣』などと出会うことで運命は大きく変わるのであった
神奈川 中華街
神奈川の中華街を訪れた神谷は行きつけの店で飯を食べるべく護身用に鬼哭を持って向かっていた
「まったく…この街は複雑すぎる…3年も通っているが何がどうなっているのか全然わからねェ」
街の複雑さに手を焼いている神谷
それから中華街を練り歩くごと数十分、ようやく行きつけの店にたどり着いた
行きつけの店
店を訪れた神谷はいつもの席にいつも通りに座った
「店長、レバニラ定食、飯大盛りで」
「あいよ!待ってな!」
店長は厨房へ向かっていった
「ニヒヒッいらっしゃいアルヨ」
黒髪ツインテールの少女が神谷の席に冷水を置いてくる
「店長、この女は?」
「コイツか?ココってんだ、いつもの姉ちゃんが用事で休んだから今日だけの臨時の娘だ」
「そういうことアル、お兄さんとはまた会う気がするヨ♪」
ココにすり寄られる
「やめろ、俺はあまりすり寄られるのは好かない」
「ニヒヒッ嫌なのも好きのウチあるヨ♪」
ココは神谷が嫌がっているにもかかわらずすり寄っていた
「店長、ここの所、武偵や警察連中が街をうろついているけど何かデカいヤマでもあるのか?」
「そのことだが、聞いた話だと中学生の闇医者が違法に医療行為を行っていると情報が出回っているらしくてよぉ、逮捕するべく血眼になって張り込んでるんだとよ」
「武偵屋や警察の連中が張り込みか…それだけだったらこんなに張り込むことはない、裏で何かあるはずだ…」
聞きつけた情報以外にも裏があると思っている神谷
「まぁ、確かにな…なにしろ、外国のホームズ家の人間がここらへんに来るらしいからよ、そいつが結構有名だからな」
「そうか、要は要人警護というわけか…」
「そういうことだ、ココ、そろそろ離れてやんな、飯が出来上がっても食べれねぇだろうが」
「ニヒヒッ、こめんアルヨ、お兄さんとはまた会う気がするネ♪」
「テメェとは二度と会いたくねェ…」
「兄ちゃん、冷めない内に食べちまいな」
店長がレバニラ定食を出すと神谷はそれを平らげた
「店長、ちょうどの代金を置いておく」
「毎度あり」
神谷は食事代を置いて愛刀である鬼哭を持ち外に出た
「不穏な雰囲気を感じる…道を変えるか」
武偵の学生のマークがきつくなってると感じた裏道をたどって帰ろうとした
______裏道帰路。
帰宅しようと神谷が人通りの少ない裏道を歩いていると銀色の長い髪に、重量がありそうな鎧を身につけた少女が立ちはだかった。
「邪魔だ、そこをどけ」
「そう言われて素直に引くわけにはいかない、教授からお前を捕えて連れて来いといわれているからな」
少女はその手に大きな西洋剣を構えた。
「だから……無理矢理でも連れていく。
この聖剣デュランダルに、切れぬものはないからな」
そして少女は攻撃を仕掛ける!
「ROOM」
神谷がだだ一言唱えたその瞬間……。
少女と神谷の間合いに円が発生した。
「ほぉ、これが貴様の能力か、しかし…私のデュランダルの前では無力!」
構わす突っ込んでくる少女
「シャンブルズ!」
間合いの周囲にまで伸びている円内部にあるドラム缶と自身の位置を入れ替えて少女の攻撃を回避する
「俺を捕えようとするやつは骨があると思ったのだが…ったく…弱い奴は死に方も選べねェ」
ドラム缶と激突し、倒れている少女に馬乗りの体勢になり首元に妖刀鬼哭を突きつける
「貴様の言う弱い奴とは…貴様自身のことだな」
「ほざけ、寝言は寝てから…」
鬼哭を突き刺そうとしたその時、後ろから矢が3本、神谷の心臓付近に突き刺さり倒れた
「ジャンヌ…立てる?」
「あぁ、危ないところを助かった、ありがとう、セーラ」
「コイツ…どうするの?」
「教授には生け捕りにしろといわれているからな…車に乗せて合流地点へ向かおう」
「そうだね」
ジャンヌとセーラは車に眠ってる状態の神谷を積み込み組織との合流地点へと向かった
大型潜水艦 ボストーク号
ジャンヌとセーラによって生け捕りにされた神谷は穴倉という潜水艦の捕虜収容区画で拘束衣を着せられてさらに椅子に鎖で拘束されていた
「ここは…」
目が覚めたばかりか意識がもうろうとしている
「ようやく目が覚めたかね、神谷・D・寅雄君」
オールバックの成人男性が入ってきて声をかける
「お前は…」
「私はシャーロックホームズ、君をこの世の天国、イ・ウーへ歓迎しよう」
「歓迎にしては荒々しいな」
「これは失礼…リサ君、彼の拘束を解いてあげなさい」
「は、はい!」
リサは神谷の拘束を解く
「あの、これ…神谷さんの私服と愛刀ですよね?」
リサは洗濯してある私服と愛刀を渡す
「あぁ…」
「神谷君はいきなりリサに気に入られたようだね、じゃあ君のことはリサ君に任せよう」
シャーロックはリサに一任するとどこかへ行った
「あの…部屋までご案内します…とは言っても…私と同室ですけど…」
「頼む…」
能力を使い、油断したすきを捕えられた神谷は殆ど穴倉で放置に近かったので一人で歩ける状態ではなかったのでリサの肩を借りて部屋へ向かった
リサ・神谷部屋
部屋に到着した神谷はリサの説明を聞くことなくベッドに倒れこむようにして眠った
「zzzzzzzzzz」
疲れがたまっているせいか死体のように眠る神谷
(なんでしょう…この心のざわめきは…だ、だめ!まだ発情したら…)
リサは神谷の寝顔を見て何か特別な感情を抱こうとしていた
今作の主人公の紹介です
名前 神尾寅吉(アリア世界では神谷・D・寅雄)
年齢 14(二年前)→16
性別 男
勢力 イ・ウー
見た目 髪は黒のストレートロングで眼の色はダークブラウン
両手に黒革の手袋を装着
肉体的には 思春期の青年
転生特典
その1
ONEPIECEの悪魔の実シリーズの一つであるオペオペの実の能力とトラファルガー・ローの愛刀である妖刀鬼哭(セット)
その2
アリア世界でも使える日本円100万
その3
イ・ウー、魔女連、ラン・パンなどの裏組織に自由に出入りできるライセンス
神様の手違いで事故死した少年
生前の世界では緋弾のアリアとONEPIECEをこよなく愛しており、ONEPIECEに関してはトラファルガー・ローが好きであった
アリアの世界に転生してからはトラファルガー・ローの能力と愛刀である鬼哭などを特典でもらい転生する
転生してからはごく普通の中学生でまかり通っていたがある日、『魔剣』によって連れ去らわれ、そのままイ・ウーの構成員になる
名前の由来
神谷 トラファルガー・ローの中の人の声優から
D ローの本名であるD・ワーテルから
寅雄 ルフィーのローに対する呼び名のトラ男から
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第二話 初任務
リサとの相部屋で死体のように眠る神谷
その様子を見ていたリサは発情しようとするが
一通の手紙がそれを許さなかった
「zzzzzz」
眠り続ける神谷
(も、もう我慢できません!お、襲っちゃいます!)
リサは限界に達し、衣服を脱ぎセクシーな下着になり豊満な胸で神谷の顔に覆いかぶさるようにのっかる
「無防備で可愛い寝顔をさらしているからいけないのですよ~♪」
獣の本性をさらけ出すかのようにキスをしようとするが…
(ど、どうなってやがる…このままじゃ…く、喰われる!?)
体に危機感を覚えた神谷は無意識のうちにROOMを発動しシャンブルズで自分とリサの位置を入れ替える
「リサ屋、俺に何をした?」
「その…お疲れのようでしたので…癒してあげようと…」
「ったく…ん?その谷間に入ってる手紙を寄越せ!」
神谷はリサの谷間から一通の手紙を引き抜く
その手紙には神谷に起きたら教授室へ行けとの命令状であった
「まぁ、いい…俺は行ってくるからその間寝てろ」
「はい…」
神谷は教授室へと向かった
教授室
潜水艦にそぐわない貴族の部屋となっている教授室
そこに、教授であるシャーロックホームズはいた
「シャーロック屋、俺に何の用だ?」
「熟睡中のところをたたき起こして済まない、君には化物に捕えられている少女をこちらに連れてきてほしい」
「報酬は?」
「そうだね…君に今度購入する予定の潜水艦を贈呈しよう」
「そうか…今回だけ許してやるが俺に命令するな、次に命令したときは消すぞ」
命令を承諾するが自分のスタイルに合わないせいかガンを飛ばしてシャーロックを威圧する
「命が惜しいからねそういう心遣いはありがたいよ」
威圧をものとせず神谷を送り出した
神谷は小型潜水艦に乗り少女が捕えられているルーマニアに単身で向かった
ルーマニア ブラド屋敷付近
ルーマニアに無事上陸しブラドの屋敷付近にまで接近した神谷
シャーロックホームズからの依頼を遂行するべく門にまで近づき鋼鉄の扉を鬼哭で真っ二つに切り裂いて侵入した
「肝心の女はどこにいる…」
気配だけで少女を探し出そうとするがなかなか見つからない
GRRRRRRR!
その時!狼の群れが神谷に襲い掛かる!
「ここで殺すとブラドが出かねない…ここは…ROOM!」
「!?」
蒼い空間に拘束されて驚く狼の群れ
「カウンターショック!」
サークル内部に電気ショックを与え狼の群れを気絶させる
「この一匹にはまだ動いてもらおうか」
気絶している狼を一匹抱えると気配を探しつつ少女が捕えられている場所の付近へと向かった
「ここか…能力は仕えてもあと二回…帰りの分も含めたらこれが戦闘分でラストか…」
狼を少女が捕えられている牢屋の付近に置く
幸いまだROOMの発動中だった
「シャンブルズ」
少女と壁際の狼が入れ替わり少女は脱出する
「お前…名前は?」
少女の名前を聞く
「理子…」
「理子屋、お前をここから連れ出してやる、しっかりつかまってろ」
「うん…」
理子は力弱く返事をし神谷におんぶされた
その時であった、ブラドが背後から強攻撃を仕掛けてきた
「下等生物が、俺のコレクションを盗むとはいい度胸だな!」
「チっ!」
神谷はその攻撃を鬼哭で受ける
「俺のコレクションを奪うとはお前は何を考えてやがる!」
「趣味の悪ィ男だ…… 誰かを思い出す……」
「下等生物が…俺の質問に答えろ!」
ブラドがさらに殴りを入れてくる
「何一つ…お前に教える義理はねェ…」
神谷は魔臓の一つを自分の方に斬り出す
「お前…」
「ブラド、お前には魔臓がいくつもあるんだろ?だったら一つぐらい潰してもすぐに再生できるんじゃネェか?」
「ま、まさかお前!」
「その、まさかな!」
神谷は魔臓の一つを踏み潰した
それと同時にブラドは吐血して倒れたものの命に別条はない
「さて、帰るか」
神谷が切り裂いた門まで歩くとそこにヒルダが立ちはだかっていた
「お父様をあそこまで追い込むなんて、貴方中々やるわね、もしかして殺してくれたのかしら?」
ヒルダは第3形態にまで変貌し強烈な雷をまとっている
「…心配無用…」
「殺してないのね、なら私があなたを止める必要はないわ、それに貴方を気に入ったの、また会えるといいわ」
以下にもまた会いそうな別れ文句を聞き届けた神谷は理子をおんぶして小型潜水艦へ戻って行った
ボストーク号
シャーロックホームズへの報告を終えた神谷は理子をシャーロックに預けると自分の部屋に戻るべく道をたどっていたが、その時、パトラが声をかけてくるのであった
「どうやら、ブラドを潰してくれたようじゃのぉ」
「パトラ屋…盗み聞きしていたのか」
「違うのじゃ…神谷、お主を待っていたのじゃ」
「俺を…」
「そうじゃ、主の顔を来た時に見てから使い魔に加えたくなったのじゃ」
「使い魔だと…ふざけるな!」
「あ、言い忘れておった、主に拒否権はないのじゃ」
パトラがそういうと神谷の腹部にローマークと同じ呪紋が浮かび上がる
「貴様!」
「さて、妾は男を好かぬのを忘れておった、お主のための女性ものの服を着せてやるからついてくるがよい」
「チっ…」
その後、神谷はパトラに女性ものの服を着させられ使い魔として使役することになった…
しかし、その後に、新たにイ・ウーに入ってきたヒルダと鉢合わせることで修羅場が生じることは誰も予知する事は出来ない
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第三話 修羅場
パトラの使い魔認定されてから数日が経過したある日
イ・ウーに新戦力としてブラドとヒルダが加入した
そこで、ヒルダがパトラと神谷の関係を見て激昂するのであった
(パトラ屋は泣かせると色々と厄介だ…ある程度付き合ったらいつも通り戻るか…)
「ふむ、そろそろ神谷に可愛らしい女子の名前でも考えてやるとするかのぉ」
とんでもないことを思いつくパトラ
「そうじゃ、神谷、お主の名はバステトでどうじゃ?」
バステト
エジプトの神とは聞いているがその名前を聞いたとき、神谷に悪寒が走った
「パトラ屋…まさかとは思うが…その猫耳…」
「神谷が付けるに決まっておろうが!」
「用事を思い出した帰らせてもらおう…ROOM…ナニッ!能力が使えないだと!」
能力で部屋を出ようとしたが能力が使えない
「言い忘れておった、腕輪に特殊な呪術がついてるからのぉ、妾から逃げることは不可能じゃ」
「貴様…」
「貴様ではなく、ご主人様と呼ばぬか!」
呪紋の効力を強める
「ご、ご主人…さま…」
「それでいいのじゃ、バステトはかわいいのぉ、ほれ~」
猫耳で女装をした神谷で遊ぶパトラ
「にゃ…にゃぁ~」
「かわいいのぉ~」
完全に猫にならされている神谷を愛でまくるパトラ
その時、ヒルダが部屋の扉を雷で焦がして入ってきた
「ちょっと、私のお気に入りに何してくれているのかしら?」
「なんじゃ、ヒルダ、お主こそ妾の下僕に何の用じゃ!」
両者が互いに神谷の片腕を持って引っ張り合って取り合っている
「まて、ヒルダ屋のお気に入りは分かるが、俺はパトラ屋の…」
「バステトは黙っておるのじゃ!」
「貴方は黙ってなさい!」
覇気といえるほどおぞましい何かを発しながら神谷を威圧し取り合う
「ご主人様は私のです!」
この取り合いについにリサまで乱入してきた
「リサ、貴方も神谷のことが好きなのね…決めたわ、今日は私たち3人と一緒に寝てもらってそれで選んでもらおうじゃない」
「イイ提案じゃな」
「望むところです!」
三人は争奪戦で士気が上がっている
その隙を練って海面に浮上している時間帯である今のうちに外の空気を吸いに行った
甲板
「ったく…どうなってやがる個々の女子軍は…」
精気が盛んな女子にため息をつく神谷
「私らの隊長に困らされているようだね」
「魔女屋、お前…」
「そんなに身構えないで、一杯どう?」
カツェは冷えた缶ビールを手渡す
「悪ぃな…ってビールじゃねえか!」
「ビールはドイツだったら私らの年齢でも飲めるのさ…一杯行きなよ」
「そうか…で、要件はなんだ」
「隊長からの頼み事なんだけど…近いうちに私らの傘下組織が武偵局とバチカンの挟撃に遭うらしくてそれを食い止めてほしいとのことだって」
「ヒルダ屋か…まぁいい、悪縁も縁、こんなところで傘下がやられては埒が明かねェ、協力してやる」
ヒルダの頼みを承諾する
「ありがと、隊長もますます君のことを気にいると思うよ」
「そうか…俺は戻る」
神谷はボストーク号の中に戻って行った
ボストーク号内 スウィートルーム
ヒルダたちからの招待状の通りにスウィートルームへ向かった神谷
そこで神谷が目にしたのは妖美な衣装を着たヒルダ達であった
「待っていたわ、神谷」
「バステト、遅いのじゃ!」
「ご主人様、お待ちしておりました」
「どういうつもりだ!?」
「どういうつもりって…神谷、貴方は私たち3人の中で誰が好きなの?」
「そ、それは…」
「はっきりしてください!ご主人様!」
「そうじゃ!妾たちから選ぶのじゃ!」
「選べねェ…」
「選べないですって…なら、私のことを気に行ってもらうわ!」
「ヒルダさん!抜け駆けは無しです!」
神谷を押し倒すヒルダに便乗してリサも襲い掛かる
「バステト、妾の使い魔ではないのか?」
使い魔を奪われまいとパトラもヒルダとリサの間に入り込む
その後、神谷は骨抜き寸前になるまで三人に襲われまくった
「答えを聞く前に果てたわね」
「そうじゃなぁ…」
「あの…ご主人様は私たち3人の共有ということでいいですか?」
リサが提案を入れる
「いいわね」
「それでいいのじゃ」
最終的に答えを言う前に果てた神谷は三人の共有ということになった
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第4話 聖女と武偵と魔女と
神谷がリサ、パトラ、ヒルダの共有となって数日が経過した
神谷はヒルダの依頼である魔女連隊の傘下組織を守るべくフランスのある場所に赴いていた
フランス
ヒルダの頼みで魔女連隊の傘下組織の近くにまで足を進めた神谷
近くに来たのはいいものの、どこかがわからず、使者を待たざるを得なかった
「ったく…ヒルダ屋の傘下はどこにいやがる…」
周囲を見渡す神谷
その時、スーツ姿のメガネをかけた女性が神谷に近づいて話しかけてきた
「神谷様ですね、ヒルダさんからお話は伺っております、私、ステファンと申します」
「ようやくか…仕事は?」
「そのことですが、移動しながらお話ししましょう」
神谷とステファンは拠点へと歩を進め始めた
「ステファン屋、仕事は?」
「はい、近いうちにバチカンと武偵の挟撃を受けるらしく私共は拠点を移そうとしています、ですので神谷様には殿を務めていただきたいのです」
「分かった、俺が捕まえた相手はどのような拷問を加えてもいいのか?」
「そのことですが、自由にやっていただいて構いません」
「分かった」
話をしているうちに傘下組織の拠点に到着した
傘下組織拠点
傘下組織の拠点にたどり着いた神谷は傘下組織に所属する魔女たちにいろいろと質問攻めに遭っていた
「どうして男がここにいるの?」
「それは…」
「あっ、でも可愛い見た目、この服似合うかな~」
「おま…」
「あとで実験に付き合ってくれませんか?」
「なっ…」
魔女たちに取り囲まれて為すすべがない神谷
「貴方達、男の人が珍しいのは分かるけど引っ越し準備に戻りなさい…」
「分かりましたわ…」
「ちぇ~わかったよ~」
「・・・・・チッ」
魔女たちは引っ越し準備に戻った
「すいません、私の部下たちが…」
「ステファン屋、急いだ方がいい」
「分かってるわ」
「殿は任せろ、お前らは急いで逃げる準備をしておけ」
神谷が撤退の殿を務めているうちに魔女達は撤退準備が完了した
「撤退準備が完了したわ」
「だったらさっさと撤退しろ」
神谷が撤退をせかす
その時であった!武偵局と教会関連の人間が傘下組織のメンバーを捕えようとなだれ込んできた!
「チッ…さっさと逃げろ、足止めはしといてやる」
神谷はROOMを発動しシャンブルズで前の武偵局の車両と魔女たちが乗っているトラックの配置を入れ替えた
「雇い主とは悪縁も縁、ここでつかまってもらってはつまらねェ」
「エル・ワトソンだ!冥医神谷!お前を逮捕する!」
「神崎・H・アリアよ!アンタを逮捕させてもらうわ!」
「魔女に付き従う貴方を審問します!」
メーア、アリア、ワトソンの3人と対峙する
「てゃあああああああ!」
アリアが先陣を切って二刀流で斬りかかってくる
「甘いな」
鬼哭で二刀流の攻撃を止める
「タクト」
神谷はアリアを浮き上がらせる
「下しなさいよ!」
必死にアリアは地面に着地しようと抵抗するがROOMを発動している神谷の前では無力
「アリア!今行くよ!」
ワトソンが飛びつこうとする
「計算通りだ」
神谷は浮き上がらせたアリアをワトソンの方に勢いよく飛ばし正面衝突を発生させる
正面衝突の衝撃でアリアは気絶するがワトソンはまだ健在
「よくもアリアを…アリアをやったな!」
ワトソンがサーベルで斬りかかってくる
「お前も…邪魔だ!」
斬りかかってくるワトソンの両肩をがっしりとつかむ
「なっ、ナニッ!」
「カウンターショック!」
零距離で強烈な電流を流されたワトソンは気絶する
「あの二人を圧倒するなんて…貴方を審問します!」
ジュラキュール・ミホークの黒刀夜と同じくらいの大剣を引きずるようにして斬りかかってくる
「チッ!」
零距離カウンターショックの影響で体が痺れているせいか防御できずに吹っ飛ばされる
「貴方には武器がありません、大人しく審問されてください!」
黒刀夜ほど大きい大剣で気絶させようとする
「シャ…シャンブルズ!」
幸いROOMを発動していた神谷は鬼哭を手繰り寄せて防御する
「そのような奇術を…!」
メーアは力技で押し切ろうとするが…
「どこを見ている…」
「えっ…そんなはず…!」
神谷と近くのマネキンの位置が入れ替わっておりメーアの背後についていた
「スタンロッド!」
片腕にカウンターショックの電流を微量に流し手刀でメーアを気絶させた
「コイツには聞かなきゃなんねェことがあるから連れていくとして、あいつ等の得物でも戦利品で頂いて帰るか」
神谷はワトソンから財布の中身(100万円少々)とサーベル、アリアからはガバメント二丁を戦利品として奪取し、メーアを抱えて近くの車のトランクに入れるとどこかに消えていった
移動中の車
「ヒルダ屋、お前の頼みは終わった」
「そう、ご苦労だったわね」
「あぁ、だが、メーアという聖女を捕虜でとらえた」
「そう…いい、神谷…彼女は昔に私の首をはね落とした忌々しい奴なのよ」
「それで?殺すのか?」
「殺しはしないわ、ただ、色々と聞きたいことがあるからちょっとは拷問するかも」
「そうか、首輪と手足に手錠をかけてある」
「気が利くのね、神谷は…パトラやリサもこっちで待ってるからまたあとで会いましょ、戦利品を手に入れてるならすべてあなたにあげるわ」
「そうか…」
神谷は指定合流場所へと車を運転していった
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第5話 囚われの聖女
聖女メーアを捕虜として捕えてヒルダ達との指定合流場所である街外れの廃病院の監禁病棟付近まで車を運転した。
廃屋病院 監禁病棟区画
メーアを積んだ車を近くの駐車場まで運転した神谷
彼女が目を覚まさない内に監禁病棟の一室に運び込み鍵を閉めると
ヒルダに以来の結果を報告するべく廃屋病院とは言えないほど豪華な部屋へと向かった。
「戻ったぞ、ヒルダ屋。」
「あら、ずいぶんと遅かったのね、まぁ結果だけでも聞いておこうかしら。」
ヒルダは蝙蝠の形をした椅子に座りながら優雅に紅茶を飲んでいる。
「あぁ、撤退準備までは順調だったが撤退しようとしたときに挟撃を受けてしまった。」
「そう…で、武偵とバチカンは追い払えたの?」
「武偵の二人は撃退した、これが証拠だ。」
ヒルダにガバメント二丁とサーベルを差し出す
「これは…確かにあの憎たらしい探偵の物だわ…で、例の聖女は?」
「監禁病棟の一室に監禁してある。」
「ほぉ、あの聖女を捕えたようじゃのぉ。ヒルダ、妾も見に行っていいかの?」
「いいわよ。リサ、貴方はどうするの?」
「わ、私はいいです。」
「パトラ、私たちは見に行くわよ。」
「そうじゃのぉ、バステト、案内するのじゃ!」
神谷はパトラとヒルダの二人を、メーヤを監禁してある監禁病棟の一室に案内した。
監禁室
部屋にたどり着いた神谷は両手両足を手錠で拘束してあり尚且つ首輪をつけてあるメーアの姿をヒルダ達に見せた。
「コイツだ。」
手錠と首輪で拘束されて転がっているメーヤを指さす
「とんでもない上物を捕えたわね。神谷」
「そうじゃのぉ、まさか、バステトが『祝光の魔女』とよばれる、妾たちにとっての天敵を捕えてくるなんて大手柄じゃ。」
ヒルダとパトラは神谷をほめている。
「で、コイツをどうする?ヒルダ屋。」
「私の首を叩き落としたことは事実だけど、コイツにはまだ利用価値がありそうね。」
「そうじゃのぉ、妾たちで拷問してある程度の情報を聞き出せたら暫くは妾たちの手駒にするとしようかの。」
「神谷、貴方はリサと休んでなさい。明日にでも目を覚ましたら拷問に参加してもらうわ。」
「分かった…。」
神谷は一人で寝床へ戻って行った。
寝床
神谷の帰りを待っていたリサは、待ちきれんとばかりに抱き付いてきた!
「ご主人ざまぁああああああ!」
「リサ…!」
「あまりにも帰りが遅いので捕まったかと思いまじだああ。」
大泣きしているせいか語尾がぐじゃぐじゃになっている。
「俺は生きてるだろ!泣きやめよ…」
「は、はい…お食事を用意しますね。」
リサは泣き止むと食事を作り始めた。
その後、リサが作った食事を食べると神谷は眠りについた。
翌日 拷問1日目
監禁室
神谷に連れ去られてようやく目が覚めたメーアは手錠と首輪をつけられていることで捕えられていると察し、もがいて脱出しようとしていた。
「ここは…早く何とかして脱出しないと」
脱出したい一心で扉に体当たりを続けるがびくともしない
何度も脱出しようと体当たりをするが出れないと悟った彼女は監禁室の壁にもたれかかった
「ようやく起きたようじゃのぉ。」
パトラが鍵を開けて入ってくる
「あ、貴方は砂礫の魔女、パトラ!これは貴方の差し金ですか!?」
未だに強気な体制でいるメーア
「それは違うのぉ、捕まえたのは神谷という小童じゃ、妾は今からお主に聞きたいことがある、なぁに、答えてくれればすぐに開放してやろう。」
「貴方のような魔女に話すことなんて何もありません!」
強情な態度をとっている
「強気の態度、私の首を撥ね飛ばした時と変わらないようだけど…立場をわきまえたらどうかしら?」
メーアの影から忍び寄りヒルダは彼女を羽交い絞めにする
「さて…何から聞こうかしら?」
「そうじゃなぁ、お主らバチカンが妾たちを殲滅しようとたくらんでいる理由を教えてもらおうかのぉ。」
「簡単です。貴方達が世界を脅かそうとするからです!」
「ふーん…それらしい考えね、次は私から聞かせてもらうわ…私の部下は今どこに捕えられているのかしら?」
「そんなこと、答えるわけありません!」
「そう?じゃあ、こういうことをされても?」
ヒルダはメーアの首筋をなめる
「ひゃ…ん……ぁ、そこは…」
「おぉ、胸の揉み心地もいいのぉ、ヒルダも揉むかのぉ?」
メーアの豊満な胸を揉んでいるパトラ
「本当ね、じゃあ私も。」
「ひゃぁん…も、揉まれるのだけはぁ…らめぇ!」
「あら、先に体の弱点を自白したようね♪」
「そうじゃのぉ、夜通しで苛め抜いてやるとするかのぉ」
メーアの態度を見てドSスイッチが入った二人
「あの…ご主人様、私も見て見たいです。」
「リサ屋、やめた方がいい、これは見ちゃダメという次元を越している。」
「え!?どうしてですか?理子さんにこういうのも見た方がいいと…」
「理子屋、帰還したら真っ先にカウンターショックしてやる!」
リサが興味津々でのぞき見しようとするのを何とか食い止めていた神谷であった
4日目
2、3日目も同じような攻めで快楽の渦に落とし自白させようとしたパトラとヒルダであったがメーアの精神力が強いせいか自白することなく4日目を迎えた
「そういえば、メーア、貴方…この3日間お風呂に入ってなかったわよね?」
「は、はい…でもそんな誘いには乗りませんよ?」
「まだそんなこと考えてるの?今日はそんなつもりはないの。」
「そうですか…では…」
ヒルダとパトラに連行されるようにメーアは浴場へと向かった
浴場
(やるわよ、パトラ)
(了解じゃ)
ヒルダとパトラはメーアを浴場に連れ込んだとたん両手にハンドソープを塗りたくった
「これは特例ですからね!あくまで特例で、わ、私はこんな、それに魔女のすることなどに屈したりはしませんっ!」
「その強気も4日もよくつづけれたのぉ。」
「そうね、でも…ここでおしまいよ。」
「えっひゃっ…や、やめてぇえええええ」
パトラが下につく形でメーアをサンドイッチみたいに挟んだヒルダは遠慮なしにメーアの血を吸い始めた。
ヒルダは5分後に血を吸い終わった。
「どう?言う気になったかしら?」
「ひゃ、ひゃいぃいいい、言いましゅからもっと気持ひよくしてくだしゃいぃいいい。」
メーヤは自白した。
「妾の駒になればいつでも気持ちよくしてやるがのぉ。」
意地悪な耳打ちをするパトラ
「き、きもひよくなれるならなりゃせてくだしゃいぃ。」
「堕ちたわね。」
「そうじゃな。」
その後、ベッドルームで契約の儀を行った後、メーヤはヒルダとパトラにありとあらゆる色欲を刻み込まれた。
その後3日間も拷問という名目でメーヤは色欲の深海へと沈んでいったのであった。
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二人目のD
第6話 ラン・パン
メーアが一時的にパトラたちの手駒となり二年の月日が流れた。
ようやく、専用の潜水艦が手に入った神谷は仲間にリサとその後輩であるチェルシー・チョッパーを連れて患者第一号がいる香港へと赴く、そこで、彼らは一年生の武偵の中でも有名な藤虎や香港の巨大組織、ラン・パンのボスである諸葛と鉢合わせするのであった。
香港
「さて、香港が初仕事というわけだが、チョッパー!」
「ひゃ、ひゃい!」
「香港をもの珍しそうに見るのは分かるが、手術を終わらしてからだ。」
「は~い。」
「リサ、お前も買い物に行きたいのは分かるが、手術を片付けてからでもいいだろ。」
「は、はい…。」
なるべくラン・パン城に近い漁港に潜水艦を停泊させて使いの車を待っている。
車を待つこと数分、ブラックのベンツから黒髪ツインテールの少女が下りて来て、神谷達に近づいてきた。
「キヒヒ、お久ぶりネ!寅雄。」
「ココ屋!?」
「おー、久しぶり~、ココ~。」
「チョッパーも元気にしていたアルカ?」
「たっ、たりめぇだ!こ、こにゃやろー。」
チョッパーとココは抱き合っている。
「おい、ココ屋、俺達を患者のところへ連れていくんじゃなかったのか。」
「そうだったネ!さっ、車に乗るネ!」
ココに導かれるように黒のベンツに乗ってラン・パン城へと向かっていった
ラン・パン城
「お待ちしておりました、神谷御一行様。」
城に勤務する召使に歓迎される神谷達
「御託はいい、患者はどこだ!?」
「も、申し訳ありません!今すぐ案内いたします。」
召使は大急ぎで神谷達を患者の元へ案内した。
ラン・パン 総統室
召使に患者の部屋へと案内された神谷達
そこで神谷達は意外な人物を患者としてみることになった。
「患者は…まさか…諸葛屋!」
「き、君は…確か、ホームズのところの神谷君…まさか、君が医者をやっていたとは…」
「誰にやられた?」
「やられたわけじゃないのだが、ここ最近は会議が多くて病院に行く時間がなかったのだよ…。」
「病に倒れたということか…リサ、それにチョッパー!今すぐ手術の準備だ!」
「お、おぅ!」
「わ、分かりました!」
リサとチョッパーは医療道具を取り出しすぐさま治療準備を始めた。
「諸葛屋、まずお前の体をスキャンさせてもらう」
神谷はROOMを発動しスキャンで体の隅々まで見渡す。
「これは…諸葛屋、こうなるまでどうして放置していた!?」
スキャンした結果、大腸、胃、肝臓、肺にガンの初期段階のものが出来ていた。
「会議が多かった…それだけだよ。」
「肝臓と肺は切除するわけにはいかねェ…チョッパー!麻酔を注射しろ!」
「は、はぃ!」
チョッパーは諸葛に麻酔を注射して眠らせる。
「さて、時間の問題だ…体力が切れねェウチにすべて取り除くか…。」
「インジェクション ショット」
注射を打ち込むかのように精密に狙いを定めガンの初期段階のものがあるところを一突きで突き、肺のガンを除去する。
「さて…次は…肝臓か…ガンマナイフ!」
肝臓を傷つけることなく肝臓のガンを破壊する。
「メス!」
心臓を抜き取るのではなく胃と大腸のガンを抜き取り破壊する。
「これで手術は終わりだ…。」
神谷はROOMを終了させる
そのタイミングを見計らうかのようにリサとチョッパーは撤収作業を始めた。
「ご主人様、撤収作業が終わりました。」
「そうか…じゃあ、街に出るぞ。」
「は、はい!」
「街か~」
神谷達はラン・パンからボートをチャーターし街の方へと向かっていった。
ラン・パン城付近 繁華街
カジノなどが連なる繁華街へ向かった神谷達
そこで神谷は藤虎と呼ばれる少女と出会うのであった。
「さて、香港の街並みを歩くか…」
神谷は香港の繁華街の街並みを歩いていた
その時、ある光景が目に入った。
「黒だ!」
「いいや、赤に入りました!確かに赤に入りました!」
一人の男性とメガネの少女がカジノの中で言い争いをしている。
「面白そうだな…入ってみるか。」
神谷はカジノの中へ入って行った。
「おい、どうしたんだ?」
「あの人が、負けを認めないで困っているのです。」
「たしかに…揉めていたのを聞いていると玉はこの女が賭けている赤に入っているが…」
「なっ…」
「おい、テメェ…コイツの目が悪いのを逆手にとってイカサマをしたな?」
「ひ、ひぃ、申し訳ありません、負けを認めますのでお許しくださぃいいい。」
「まぁ、いい…さっさと勝分を払ってやれ。」
神谷は揉め事を治めると街に戻って行った。
その後、目が悪い少女は勝分を日本円に変えて神谷を追っていった。
「あの…先ほどはありがとうございます!」
「お前は…さっきの!」
「はい、私は藤村一翔で…仲間の皆さんからは藤虎って呼ばれています。」
「そうか…お前、目が悪いなら俺が手術をしてやろうか?」
「あ、ありがとうございます…でも、またの機会でお願いできませんか?」
「じゃあ、お前の都合がいいときに電話しろ…長い付き合いになりそうだ…」
神谷は連絡先がかかれた紙を藤虎に手渡すと街中に消えていった。
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第7話 闇炎を司る者
神谷達がラン・パンの諸葛の治療を終え、藤虎に目を直す道標を示した後、日本へ向かった。
その頃、日本の武偵では闇と炎の能力を使うマーシャル・D・アンが名乗りを上げていた。
日本 東京
武偵などの組織の本部が集う東京
その組織の総本山である場所でマーシャル・D・アンが名乗りを上げていた。
「ゼハハハ!なんだ?強盗が立てこもっていると聞いたが大したことネェな」
「な、なんだこいつ!?攻撃が全く効いてねぇ!」
銃弾が効いてないことに驚く強盗のメンバー
「銃も能力もアタシの前では無力、能力に頼る奴こそアタシの前ではもっと無力なのさぁァ」
「ば、化物がァ!」
強盗団はあきらめて逃げようとするがアンはそれを見逃さなかった。
「逃がすかァ、もうちょっと遊んでいこうぜェ…闇穴道!」
アンの前に小さなブラックホールが生じて強盗団が吸い寄せられていく
「た、助けてくれぇ!」
「安心しなァ、次はちょっとばかし熱いだけだ…火拳!」
小さなブラックホールで吸い寄せられた強盗団はアンの火拳で吹っ飛ばされ壁に激突し気絶する。
「なんだァ?もう終わりか?最近の犯罪者は弱ぇなぁ!ゼハハハハ!」
「あっ、アン先輩…お疲れ様です!」
「オォ!ライカか!どうだァ?今からパイを食いに行かねェか?」
「あ、ありがとうございます!」
「じゃあなァ、後処理は頼んだぜェ」
「「「お、お疲れ様です!」」」
後処理を他のアサルトのメンバーに任せるとアンはライカとパイを食べに行った。
パイ専門店
パイを食べに向かったアンとライカ、そこでアンはライカのある悩みを聞くのであった。
「ゼハハハ!マスター、この店のパイは最高だなァ!オイ!」
「おっ、アンちゃん、そちらさんは?」
「連れだァ、いつものをコイツにも頼むぜェ!」
「おっ、待ってな!」
マスターはパイを作りに行った。
「アン先輩…ここは?」
「アタシの行きつけの店だァ」
「い、いい店ですね…レトロモダンな雰囲気が特に」
「気に行ってもらえて何よりだァ…で、悩みって何ダァ?」
アンはライカの悩みを聞き出そうとする
「その、男勝りでいっつも男子に避けられているので、なんとかしたいんです!」
ライカは悩みをぶちまける
「ゼハハハ!なんだァ、そんなことかァ…」
「そんなことって…」
「それならその男たちに笑われて行こうじゃねぇか、自分で高みを目指していけば出す拳の見つからねぇ喧嘩があるもんだ」
そんなことと流しつつも核心を突くアドバイスをライカに送るアン
「アン先輩…」
「お前のその頑張り…無駄だとは言わねェ この世に不可能という事は 何一つねェからな?」
「あ、ありがとうございます!!」
ライカは深く感謝する
その後もアンはライカを色々と励まし続けた
場所は移り神奈川、湘南地区
湘南のリゾート地に別荘を構えた神谷は連れであり、会計士であるリサにある相談を持ち掛けていた
「リサ、現時点で資金はどれくらいある?」
「は、はい…シャーロック様から潜水艦のついでに譲り受けたアメリカ口座3000万ドル、それと別途に神谷様が手術料でためたお金1000万ドル…せしめて4000万ドルです」
「分かった…俺達も交易結社と手を組んでおきたいのだが…どこか良い結社はないのか?」
「結社ですか…それなら、ヨーロッパのドンキホーテ、高知県の海援隊、アジア系のラン・パンがありますね」
「ラン・パン…ドンキホーテ…海援隊か…リサ、ラン・パンは除外しろ」
「は、はい!」
ラン・パンをリストから消去する
「それと…リサ、海援隊の方はすでにきているみたいだぞ」
「そ、そのようですね…通しておきます」
海援隊の人間を屋敷の中に迎え入れるリサ
そして、神谷と海援隊の交渉が始まった
「どーも、交易結社海援隊のリーダーの坂本龍馬ですぅ、今回はこちらを選んでいただき感謝の極みです」
「どうも、早速本題だが…暫くは俺らのスポンサーになってくれないか?条件はそれなりに通すつもりだ」
「条件ですか…一つだけですが、核関連は取り扱えませんのじゃ、核を使うと国がうるさいからのぉ」
「それだけか…こちらもそちらの結社に交易を申し込ませてもらうが、その時の取り分はどうするんだ?」
「それは、そちらさんが7、こちらがマージンで3いただきましょう」
「話が分かるようで助かる…早速だがこのリストの商品を取り寄せてもらおうか」
坂本に以下の商品がかかれたリストを見せる
車 キャンピングカー一台 バイク三台
医療関連 A・B・AB・O各300ガロン(なるべく若い年齢層)
兵装 防弾チョッキ3着
臓物 心臓(移植用)10個
「いきなりこんなにやってもらえるとは嬉しいのぉ、さしずめ5000万って所ぜよ」
「5000万円か、悪くない、では今後ともよろしく」
「了解ぜよ」
坂本は神谷達と提携契約を結び注文を受けるとすぐさま外に待たせてある車に乗り仕入れに走った
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