ストパン世界に函南(映画版)がトリップ (えいきゅうの変人)
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1話

プロローグのみ投稿です。


勝てない。

そう悟った。

ああ、技量にも差があった。

彼は本当に天才なのだろう。

彼女が倒したがるのもよくわかる。

そのくらい強い。

 

 

いつ墜ちてもいい。

いつ死んでもいい。

そんな気持ちが僕に空を飛ばせた。

だからか不思議と不満はない。

僕は声をあげて笑った。

僕は空の上でしか笑えない。

 

ただ、このあと草薙がどうなってしまうか。

それは不安だった。

 

でも殺せなかった。

代わりに、ティーチャを倒すと出撃した。

ある意味賭けだった。

倒せるかどうか。

それはやってみなくちゃわからない。

僕は声をあげて笑った。

元から分の悪い賭けだったのだ。

そして僕は賭けに負けて死ぬ。

空で死ねるのだから本望だ。

地上は汚い。

だけど、だからずっと空を飛んでいられたらいい。

そんな願いがかなったのだから。

僕は地上では笑えない。

だからここで今、精一杯笑っておくことにしよう。

 



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2話

次(遭遇まで)で最後ですが、改稿(実質新規)するのでだいぶかかります。




ここはどこだろう。

僕は死んだはずだ。

ティーチャに墜とされて。

でも僕はこうやって飛んでいる。

何故だろう。

考えても仕方が無い。僕は思考を切り替えた。

 

ただ、この青い空を飛ぶ。

味方機もいないし敵機もいない。

ただこの空に一人ぼっちだった。

 

ずっと、このまま飛び続けていられたらな、と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行物を発見した。

あれは何だ?

黒い。

黒いブロックと赤いブロックで出来た飛行物体だ。

どうやって飛んでいるのだろうか。

敵の新兵器、ではないだろう。だからと言って味方の保証もない。

敵もこちらもこの「ショーとしての戦争」のバランスを崩したくないだろうからだ。

では、あれは何なのだろうか。

少なくともこちらの知識に該当するものはない。

接近する。

やはり飛行機にしては形がおかしい。

相手の砲撃。

いや。光線か?

未知の手段による攻撃。

敵性存在と判断し反撃開始。

エレベータを使い光線を回避。

銃弾を発射する。

弾ける表面。だが当たったところが白く砕けるだけだ。

僕は歯噛みする。

だがそんな僕に構いもせず僕の手はそれを墜とそうとする。

 

突如、相手の体全体が砕けた。

砕ける寸前、相手の体に赤い結晶が砕けた気がした。

 



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