リアルアカウント~引きこもり少年の挑戦~ (トミ丸)
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不平等

どうも!トミ丸という者です!
今回から、リアルアカウントの二次創作を書いていきます!
完全オリジナルキャラで原作とはほぼ関係ありません。

書こうと思ったきっかけは友達から借りて、
すごく面白かった事と、二次創作を書いてる人が
自分の見た限りあまりいなかったことです。

原作の3巻までを読みましたが、
柏木アタル 向井ユウマとはまったく違う話です。

原作はまだまだ続いているので、
終わりは多分、「俺達の冒険はまだまだこれからだ!」
...的な感じで終わると思います(笑)

まだまだド素人ですが、いつか手腕を発揮できるくらい
うまくなりたいと思います。では、どうぞお楽しみください~!!


―――オイオイ......冗談じゃない。

なんで......

 

 

 

前の人の腹に“穴”が空いてんだ......?

 

 

 

 

 

 

 

―――時は戻り、30分前。

 

 

「さて、これで先生の話を終わる。日直~!」

 

そんな先生の言葉とともに、今日の学校が終わる。

普通の人なら、嬉しい言葉だが......僕は違う。

 

「はぁ......どうせ今日もイジメられるんだろうな。」

 

ため息と共にそんなことを言う自分が悲しくなる

......そうなのだ。僕は、今、イジメられている。

ほんの少し前までは、それが原因で引きこもっていたのだが、

10日前の母親の一言で、それもできなくなった。

 

「あんた、このまま学校行かずに仕事にも就けない

 大人になるんだったら、死んじまいな。」

 

―――そう言われた。冷徹な、心まで凍りそうな声音で。

そして、日直が大きい声で開幕の合図を言い放った。

 

「起立!これで帰りのホームルームを終わります。さようならー!」

 

「「「「「さようならー!!」」」」」

 

始まった。すでにこちらに、二人組の男子が近づいてくる。

一方が口を開く。

 

「なぁなぁ、乙{きのと}この後、ちょっと男子トイレ来いよ」

 

もう片方も続ける

 

「もし、来なかったら......わかってるよなァ?」

 

もちろん、わかっている。明日はもっとひどくなるのがオチだ。

だから、僕は、こう言うしかない。

 

「うん......わかったよ。」

 

そう言えば、奴らは満足そうに帰っていく。

そんな時、片方の奴が言った言葉に、本能的に体が反応する。

 

「“リアルアカウント”のフォロワー、俺300人だぜ!」

 

「へっ!甘いな。俺なんか420人だ!!」

 

「何っ!」

 

......お前らマジか。

僕はそう思い、恐る恐る自分のスマホの画面を見る。

 

 

 

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

| 名前 真田乙{さなだ きのと}            |

|                           |

| 性別 男性 誕生日 6月10日           |  

|                           |                     

| 所属 無所属 交際ステータス 独身         |

|                           |                

| フォロー“3人” フォロワー“1人”        |

|                           | 

| ~自己紹介~                    |

| 日常のくだらない体験をgdgd語ったりします。(笑)  |

| フォローよろしくお願いします!           |

|                           |

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

.......................................................................

 

「なんでだぁぁァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

~リアルアカウント~

それは、国内最大SNSの事。

ここのクラスメートは全員利用している。

何気ない事をつぶやいてみたり、生放送をしてみたり、

様々なことでネット上で人と繋がれるアプリだ。

 

多分、国の8、9割程度は利用しているのではないか。

 

しかし―――

 

「どうしてあんな性格ゴミ以下の奴らに人が集まって!

 僕に集まらないんだぁぁぁ!!!」

 

この世の中、そう上手くはいかないものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...................................

...................................

...................................

.......カタ.............カタカタ.........

...カタカタカタ......カタ...カタ.............

.................カタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!

 

 

「...ック...ククク...では、ゲームを始めましょう!」

 

そう言い、男はenterボタンを押した。

 

.........ッタン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




―――はい、ここで第一話終了です!
自分で書いてて苦笑いするほどの駄文でしたが、
もし楽しんでしただけたら幸いです。

また、感想や指摘などございましたら、
是非コメントしていただけたら嬉しいです!
必ず読みます!......必ず読みます!!(大事なことなので2回言いました)

それではみなさん、また次の作品でお会いしましょう~!!


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開幕

ども!トミ丸でっす!
...乙...きのと...キノト...キノトキノト......
...厨二臭い名前だなって改めて思ったりしてます(笑)
ではでは!第二話、どぞ~!!


 

 

いけないいけない、どうしてもリアアカ絡みになると

性格が変わってしまう............

 

「......っと...トイレ行かないとな......」

 

気が重い。そりゃそうだ、今からイジメられることを知りながら

喜んでその場所に向かうのは、特別な性癖を持った人だけだろう。

 

廊下に出て、2-3の教室の向かい側にあるトイレへと向かう。

......いた。さっきの二人が。

 

「にひひ、何してやる?」

 

「そうさなァ、......便座に顔うずませるとかどうよ?」

 

!?......ヒィィィヤァァァアァ!!?

 

「いいネ!それ!」

 

良くないわっ!便座だぞ!便座!!

って、何で僕はわりかし冷静にツッコミ入れてんだ!?

 

「ヤバいよ!それはどっかのリアクション芸人が言う5倍はヤバいよ!」

 

逃げなきゃ!そんで母さんに見捨てられてもいい!一人で生きていけばいい!

もうイジメられるのはやだ!だから...だから.........!!

 

ピカッ!

 

「なっ!?」

 

―――刹那。

突然スマホが光った。

一瞬、故障かと思ったけど、そう思えるのも、一回まばたきする間だけだった。

 

頭が、回る。体がフワフワして、

見たことないような模様が次々と脳裏に写っていく

 

もしかして、僕は死んでしまったのかもしれない。

いま写った模様は、きっと天国...いや、地獄の景色に違いない。

 

..........................................................

..........................................................

..........................................................

 

 

 

「ようこそ!リアルアカウントへ!」

 

デジタルボイスのような声で、目が覚める。

 

「...ここは......」

 

重いまぶたを持ち上げて回りを見わたす。

 

「ッ!!?」

 

驚いた。そこは、まるでネットオタクの脳内をそのまま

具現化したような世界だった。

 

人もたくさんいて、全員ハトが豆鉄砲喰らったような顔して

中心にあるモニター付きのステージのようなものに立つ生き物に目を向けていた。

 

人......?のようだった。

ってか、王冠、丸くて白い顔、マント......こいつって......

 

「マーブルじゃね?リアアカマスコットの。」

 

誰かの声が聞こえた。まったく同意見だ。

と、そこでマーブル?がしゃべり始める。

 

「どうも~!皆さん!こんにちは~!!マーブルです!」

 

明るくそんな事を言う彼に、場の空気も少し和んだ。

 

「そして!皆さんは今、リアアカ空間内に閉じ込められているのです!」

 

 

 

 

 

 

....................................

....................................

....................................は?

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ?」 「おい、何言ってんだアイツ?」 「バカか?」

 

なんて声が聞こえる。さらにそいつは続けた。

 

「また、アナタたちには今からゲームを行ってもらいます!

 ちなみに負けたら、ゲームオーバー{即死亡}ですのであしからず。」

 

そんな発言にどんどん文句の声が多くなっていく。

 

「遊びはいいから、早く帰せ!」 「ふざけんな!」

 

あ~らら、可哀そうだな。なんて思ってたら、マーブルは答えた。

―――思えばそれが、この恐怖のゲームの始まりだった。

 

「う~ん、信じてもらえませんかぁ?だったら......

 ......皆さん、腕を見てください。腕番号143番の人~!」

 

...!見ると本当に腕に番号が書いてある。俺は235番だった。

 

「おう、俺だ!」

 

すると、腕番号143番らしき人が手を挙げる。

そして、その人のリアアカプロフィールがモニターに表示される。

 

「うわ......すげぇ...!」

 

そんな声が自然と口から漏れる

その人は、フォロー2800、フォロワー2500の

かなりの強者だった。尊敬するには、十分すぎるレベルだ。

 

「おっとぉ、すごいフォロー数ですね!マーブル感動です!」

 

とかなんとか言いながら、そいつは踊り始めた。

...と、思った瞬間。

 

「ではでは、サヨウナラー♪」

 

―――143番の人が、その言葉と同時に倒れこんだ。

 

 

え................................?

 

 

「......は?」 「ちょ......!」 「あ......あぁ...。」

 

一気に不安の声が広がっていく。

そりゃそうだ。ほんの一瞬の間に、マーブルの腕が伸びて、

今は亡き彼の腹を貫いたのだから――――――

 

「う、うわぁぁぁぁぁあぁぁぁあああぁ!!!!」

 

僕たちの悲鳴をシカトして、マーブルはまた明るくしゃべりだす。

 

「うふふ、信じてくれたようですねぇ!そして皆さん!

 こちらのモニターをご覧ください!」

 

そうマーブルが言うと、モニターに口から血を噴き出した男が映った。

 

「これ...さっきのあの人......。」

 

その直後、モニターにたくさんの人が映った。

背景を見る限り、普通の世界のようだった。

 

「この人たちは、さっきの方のフォロワー達です♪

 もし、フォロワーになった人が死んでしまったら...。」

 

―――プシャ......。

 

突如真っ赤に染まるモニター。何故こうなったのか、分かっていた。

...けど、認めたくなかった。......夢だと思いたかった。

 

―――でも、僕の祈りが、届くことはなかった。

 

「このように、フォロワーの方々も不審死してしまうのです!!」

 

マーブルはそう言って、また楽しそうに踊り始めた―――




はい、あとがきです。なかなかシリアスに終わったので、
僕のテンションも低めにいきます。

今さらですが、このストーリーの主人公。真田乙{さなだ きのと}
についての設定を皆さんにお伝えします。

・現在高校二年生 ・友達がおらず、いつも一人 ・リアアカ大好き

・一人称は僕 ・ひきこもりだったが、母からの冷たい言葉で渋々登校

・運動神経は低いが、頭の良さはかなりのもの

......って感じです!静かにしてるの嫌いな性格なんで、
やっぱ明るくいきましょー!ということで、また次回、お会いしましょう!


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恐怖

ック...クク...我がアビスカルネージ{終わり無き虐殺}の前にひれ伏すがいい!
..................................スイマセン、ドウモ、トミマルデス...。

っと、いきなり厨二アピールしたところで!
今宵もここに記述の開幕を告げる血の儀式を(以下略)

...余談ですが、“終わり無き虐殺”はこのストーリーのことです。

ではでは!第三話です!(いきなりだな、おい。)



―――君達は、想像できるだろうか。

 

突然電脳空間内に飛ばされ、いきなり失敗したら即死亡の

ゲームに参加させられ、目の前で人間の腹に穴が空き周りに悲鳴が響き渡る。

そんな中、ステージの上で楽しそうに踊っている男がいる。

 

......こんな状況を、君達は想像できるだろうか?

 

―――でも、これは起きてしまったことなんだ。

 

「え......死.........?」

 

初めて、人の死体を見た。それも、最悪の形で。

 

「ふふふ!では、ゲームを開始しましょう!」

 

遠くからそんな声が聞こえるが、今の僕が理解できるはずもない。

どうやら人間は本当の絶望を味わうと、体中の機能が停止するらしい。

 

でも、このまま何もわからない間に死ねれば、

すごく幸せなのかもしれない。

 

どうせ死ぬのなら、少しでも楽に死にたい。

ほら、幻覚が見えてきた......。

 

「ん~?大丈夫ですかぁ?」

 

ッ!?いきなり脳が回転し始める。

今、僕の目の前にいるこいつは......。

 

「マー...ブ...ル......?」

 

体中が震える、歯を無意識にカタカタ鳴らしてしまう。

もう、笑うしかない。

 

「あは...あはは......。」

 

あぁ、これで最期か。

死ぬのは怖い。人間としての本能は、必至に生を求める。

でも、悪くはないかもしれない。

 

 

 

イジメから逃れられる。

 

......そう思うだけで、かなり恐怖は薄れる。

 

もし、人が死ぬと生まれ変われるのだとすれば―――

 

「今度は...楽しい人生を送りたいな。」

 

そこで、僕の意識は闇へと消えた。

 

...............................

...............................

...............................

 

 

 

現実世界にて―――

 

「おい、乙{きのと}のやつ、遅すぎないか?」

 

「いい度胸じゃね?俺達との約束破るとかさww」

 

「こりゃ便座じゃ済まねぇなww」

 

「ホントになww金でも巻き上げるか?」

 

「ん?......おい......これ..........。」

 

「なんだよ?なにかあったの......か?」

 

「こいつ...乙じゃねぇか!?何で倒れてんだ!!?」

 

「もしかして...俺達のせいじゃねぇのか!?イジメが祟って...。」

 

「馬鹿が!俺達は悪くねぇ!きっと頭でも打ったんだ!」

 

「お...おう!そうだな、俺達は悪くないんだ!帰るぞ!!」

 

タッタッタッタッタッタ......タッ...タ

 

「こんにちは!マーブルです♪」

 

 

 



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破壊者(ブレイカー)

どうもっす!トミ丸です!
もうここに書く事も無くなってきたんで(おい)
さっそく始めて行きたいと思います!


――リアアカ内にて――

 

へぇ。死ぬって、こんな感じなんだ。

何も見えなくて、でも、“意識”はあって。

 

なんか、全然想像と違うぞ......?

 

「お~い?大丈夫ですか?」

 

―――声が聞こえる。

 

「あのぉ?大丈夫ですか~!」

 

......大丈夫なわけないだろ。

だってもう僕は死んで―――――――

 

.......................あれ?

 

ガバッ!

 

「きゃあ!?」

 

「......生きてる?」

 

「あ......!良かった!」

 

なんで...生きてるんだ?

ここは...どこなんだ?

そして、このコは誰なんだ?

 

わからないことが多すぎる。

 

こんな時は、深呼吸をしてゆっくり考えるのが一番いいと思う。

 

「すぅ~...はぁ~~......!」

 

息ができる。たったそれだけの行為が、

今はとても嬉しくて、小躍りしてしまいそうになる。

...例えこんな状況だとしても。

 

――でも、イジメの事を思い出すと、少し後悔してしまう。

イジメは嫌だ。死ぬのも嫌だ。僕は一体どうしたいのだろう?

 

「あの...大丈夫ですか?」

 

考えてる途中で、女性の声が耳に入ってきた。

 

........................................

........................................

.....................................ん?

 

......“女性”......ッ!!?

 

 

「う...うわぁぁぁぁあぁぁ!?」

 

「きゃ!?」

 

わわわ!マジかオイ!?女子に声かけられるとか何年ぶりだよ!?

え、え~と!驚かせてしまったみたいだ!落ち着け!僕!!

 

「ふぁ、ふぁい!あの!だだだ大丈夫です!ハイ!!」

 

「あ...そうですか!良かったです!」

 

「は、はい!で、でででではコレでサヨウナラ~!」

 

「あ......待ってください!」

 

「ッ!?...な、なんでしょう?」

 

「あなた......“生きていませんよ”。」

 

「そ、そそそうなんですか!.........へ?」

 

「あなたは、ついさっき殺されました。」

 

「いや、いやいや!何言ってるんですか。

 だってほら、息もしてるし!会話もできるし!」

 

「...やはり信じてもらえませんかね?」

 

「当たり前です!」

 

「ん~...では、あなたがここに来るまでの経緯を教えましょう。」

 

彼女がそういうと、僕の目の前に小さなモニターが表示された

 

―――15分前―――

 

「...............。」

 

「おい、あのガキ、気絶しちまったぞ。」

 

「いや!殺されたちゃうんじゃないの!?」

 

―――「ピンポーン♪」

 

ドスッ.........。

 

鈍い音が響き、バックステップで消えたマーブルの後には。

......首から上のない“僕だったもの”が映っていた。

 

「まったく!ゲーム前から失神しちゃうなんて!

 とんだ臆病者ですよ!」

 

プリプリ怒った口調のマーブルの言葉を最後に、モニターは消えた

 

―――現在―――

 

「ね?あなたは殺されました。

 もちろん、現実(リアル)のあなたも。」

 

「...らしいですね。じゃあなんで僕はここに?」

 

「わお!とっても冷静ですね。」

 

どうやら、今の映像で、頭のネジが吹き飛んだらしい。

自分が死んでいるというのに、驚くほど冷静に頭が働く。

 

「え~と...正確にいうと、あなたはまだ、死にきっていません。」

 

「...というと?」

 

「いうなればここは、2.5次元なのです。」

 

話を聞けば聞くほど、訳がわからなくなる。

 

「完全にアニメの話ですね。」

 

「はい♪でも、これはリアルです。」

 

そして彼女は続ける。

 

「この場所は、リアルアカウントの裏サーバなんです。」

 

「裏サーバ?」

 

「はい。表のサーバでは、現在殺人ゲームが行われています。」

 

「じゃあ...ここは?」

 

「現実からリアアカ表サーバへの途中駅...といった感じでしょうか?」

 

「つまり、ここで人体をデータ化するんですよ!」

 

......なるほど。少し納得した。

 

「リアルとデジタルの中間...まさに2.5次元ですね。」

 

「お分かりいただけましたか?」

 

「えぇ、そりゃもうスッキリと。感情が消失するくらい。」

 

でも、これから僕はどうしたらいいのだろう?

 

「それで......僕はこれからどうすれば?」

 

「ふふふ!よくぞ聞いてくれました!!」

 

 

―――この後に彼女が発した言葉が、僕の運命を変えたんだ

 

 

「あなたにはこれより、この腐ったゲームを

 強制終了(シャットダウン)してもらいます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.........はい?」

 

今、目の前の彼女はなんていった?

この腐ったゲームを“終わらせる”だって?

 

「あはは...冗談はやめてください。

 そんなこと、できるわけな―――「いいえ、できます。」

 

「あなたは今から、参加者(プレイヤー)ではなく、

 破壊者(ブレイカー)になるのです!」



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義務

「あなたは今から、参加者(プレイヤー)ではなく、

 破壊者(ブレイカー)になるのです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

―――そんなこんなで話は進み、

 

「そういえば、名前きいてなかったよな。」

 

そう。ここまでさんざん話してきたが、未だに彼女の名前がわからないのだ。

 

「そういえばそうですね。

 コホン......改めまして、デイジーです。よろしくお願いします。

 

デイジー...か。明らかに日本人の名前ではないよな。

まぁいいや。そろそろアレについて教えてもらうか。

 

「...んで、ゲームを壊すにはどうすればいいんだ?」

 

僕はついに話の核心に踏み込んだ。

 

「わかりません。」

 

が、返ってきたのはあまりにも無責任な答えだった。

 

「それを考えるために、まずはチームを作りましょう。」

 

「チーム?」

 

「はい♪チームです!みんなそうして、ゲームを壊していってるんですよ。」

 

へぇ...............ん?みんな?

 

「ちょい待ち、みんなって...僕達以外にも誰かいるのか?」

 

「あ、ご説明していませんでしたっけ?」

 

......おいおい。

 

「私たちの他にも、チームはあります。

 ...といっても、指で数えられるほどですが。」 

 

「例えばどんな?」

 

「わかりません。詳しいことは、隠されてるんです。    

 でも、“ある”ことは確かです。」

 

「なんだよそれ......。」

 

「まぁいいや。

 んでデイジー。具体的にチームを作るってのはどういうことだ?」

 

「それについてはですね...こちらをご覧ください!」ペラッ

 

そう言って、彼女は僕に“サルでもわかるチーム編成”...という紙を渡してきた。

 

「なんか...腹立つけど、読んでみるか。」

 

 

 

~~~サルでもわかるチーム編成~~~

 

○はじめに

 

今このガイドブックを読んでいる、そこのキミ!

これを渡されたということは、キミにはもうすでに

この現状を覆すという“義務”がある。

そのことを肝に銘じて、がんばってもらいたい。

 

○チーム編成時のルール

 

・メンバーは最低3人いること。

 

・チームは基本的に、

 

 設計士(アーキテクト)

 開発者(プログラマー)

 破壊人(ブレイカー)

 

 の、3つのジョブに分けること。

 

○各ジョブの仕事について

 

・設計士

 

ゲームを破壊するには、コンピューターウイルスを使用する必要がある。

設計士の君には、各ゲームの資料を参考に、ウイルスを設計してもらう

 

・開発者

 

開発者の君には二つ仕事がある。

一つ目は、設計士の設計したウイルスをデータ化し、破壊人のスマホへ移すこと。

そしてもう一つは、破壊人のスマホの調整、及び強化だ。

 

・破壊人

 

―――はっきり言おう。今までのジョブはサブに過ぎない。

破壊人の君こそが、チームのメインだ。

仕事は単純、開発されたウイルスプログラムを有効に使い、

完全なまでにゲームを叩き潰す。

しかしそれは、命に関わる仕事でもある。

......君の活躍を期待している。

 

ガイドブックはそこで終わっていた。

ここで一つ思ったことがある。

 

「おい、デイジー。」

 

「はい?」

 

「お前ゲームを破壊する方法がわからないって言ったよな?」

 

「えぇ。そうですね。」

 

「ここにご丁寧に太字で“コンピューターウイルスを使用する”って書いてあるぞ?」

 

「なんですと!?」

 

「.........ダメだこいつ。」



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破壊開始

はい!どうも!
皆さんこんにちは!!
お久しぶりです!トミ丸です!
さぁさぁ、サボ...じゃねーや
勉強で更新できなかったぶん
バンバン書いて行きますよ~!


「さて!それではゲームを始めましょうか!」

 

会場中に響き渡るマーブルの声。

人々が不安の声を漏らす中、

マーブルはさらに続けた。

 

「...と、その前に、

ちょっと参加者が多過ぎますね...。」

 

マーブルはそうつぶやくと、

とんでもないことを言い出した。

 

「よし!画面の前の皆さん!

いまから10分の間、フォロワーを

外せるようにします!」

 

「先ほどご覧になったように、

ここの参加者が死ぬとフォロワーのあなたたちも

死んでしまいます。」

 

「死ぬのは嫌ですよね?ねぇ?

.........では、スタート!!」

 

---刹那。

 

「あばァァァァァ!!!?」

 

「やだ...やだ...

死にたくない...死にたくないィィィ!!!」

 

モニターが真っ赤に染まるのと同時に、

デイジーはモニターを閉じてくれた。

 

「これが...現状です。」

 

「.........おう。」

 

ひどい、酷すぎる。

そう思うと同時に、

勝手に身体が動き出した。

 

「乙さん!?どこへ!!?」

 

行かなければ、強く心に

その思いを刻み付けると同時、

突然スマホが光り出した---

 

..................

..................

..................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前に広がるのは、

死体...死体......死体。

赤一色に塗られた床が、

このゲームの非情さを訴えていた。

 

「.........許せねぇ。」

 

少し前の自分だったら、

この光景が目に入った途端、

吐き気と頭痛に襲われ、恐怖で一歩も動けないだろう。

 

しかし今はどうだ、恐怖?そんなもの感じない。

歓喜?別に狂ったわけじゃない。

ただ、怒りがとめどなく溢れてるだけだ。

 

「人の命を...なんだと思ってるんだ!!」

 

---はぁ、なに説明なしに特攻してるんですか。

 

「...デイジー?」

 

頭に響くように聞こえたその声は、まさしく

デイジーの声だった。

 

「はい、そうです。全くあなたは

冷静的なのか感情的なのかよくわからない人ですね。」

 

「.........指示を頼む。」

 

「はいはい...。」

 

すると、右手に何かを握った感触を受け、

ふと目をやると........

 

「........剣?」

 

握っていたのは、一降りの細身の剣だった。

 

...おいおい、ウイルス関係ないじゃん...。

 

「その剣に窪みがあるはずです!

そこにスマホをはめてください!!」

 

「は?」

 

「この世界自体を壊すんです!

もちろん物理的にも攻撃しないと!」

 

「最悪の自体を考えて、最低限のウイルスは

用意しておきました!!」

 

おぉおぉ、まるで主人公補正みたいな

準備のよさだな。

 

小さいころ憧れた、

テレビのヒーローのように、

剣にスマホを嵌め、

出来るだけの格好いい構えをとり、

僕...いや、俺はマーブル目掛けて走り出した---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





さてさて、久々にかいたssですが...
いやぁー面白い!!
やっぱいいね!自分の好きなようにストーリーを
組み立てていくのは!

ってことで、今後もバンバンかいていきますので、
是非よろしくお願いします!!


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