妖怪屋 (月神白夜)
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根暗なクラスメイトの裏の顔


どうも、初めまして、月神白夜と申します!
昔小説を書いてたことを思い出してまた書いてみようと思い、突発的に書かせて頂く事になりました!

更新は不定期なのですが完結まで書く所存なのでどうぞ、長い目で見守って上げてくださいませ。

それでは、よろしくお願いします


 

「はぁ、はぁ、・・・・!」

 

カツ・・・・

 

「はぁ、はぁ、はぁ、・・・!」

 

カツカツ・・・・・

 

「はぁ・・・な、なんなのよ・・はぁ・・なんなのよ!」

 

カツカツカツ・・・・

 

「な、なんで・・はぁ・・・なんで私がこんな目に・・・はぁ・・・」

 

カツカツカツ・・

 

私は一人誰も居ない夜の校舎をひた走っていた

 

「はぁ、はぁ・・・・・・!」

 

カツカツカツカツ・・・

 

こんな筈じゃなかった、ただ忘れ物をしてそれをとってさっさと帰るつもりでいたのに

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・!」

 

カツカツカツカツ・

 

ちょっとした好奇心だったのに、折角夜の学園に居るんだから、ちょっと探検しようなんて子供みたいな考え

 

「はぁ、はぁ・・・・あっ!・・・~っ!」

 

カツカツカツ・・・

 

それがまさかこんな事になるなんて思わなかった、思いもしなかった。もし、時間を戻せるならあの時の私を怒鳴ってやりたいのに時間は戻らなくて

 

「・・・来ないで・・・・来ないでよ!」

 

カツカツカツカツ

 

あの時帰っていれば、家で何時も通りダラダラして、お風呂入って、友達と電話でおしゃべりして、遅くなったら温かい布団で寝て、次の日が来る

 

「・・嫌・・・嫌・・・・嫌」

 

カツカツカツ・・ピタッ

 

「・・・・・ひっ!」

 

転んだ時に足を捻ったのか、それとも恐怖で竦んでしまったのか、私の足は動いてくれない

ああ、もう普通の生活には戻れないんだと心の中で漠然とそんな思いがこみ上げてきて

 

カツカツカツ!

 

「・・・・っ!・・・・いやぁ~・・・」

 

そう思うと涙が溢れて止まらない。誰でもいい、助けてと頭では考えていてももう駄目だなんだなと心で思ってしまっていてもう自分でも何を考えていたとか思っていたとかは全然覚えてない。もしかしたら走馬灯でも見えてたんじゃないかな

 

「・・・だれかぁ~・・・誰か~!!」

 

カツカツ!

 

「誰でも良いから助けてよ~!!」

 

カツ!

 

だから思い出したのはホントに偶然で、自分でもなんで思い出したのか全然分からないんだけど、その時は藁にも縋る思いだったのかもね

朝、クラスメイトの女の子達が話していたあの人のことを思い出したのは・・・

 

-----

 

「・・・ねぇねぇ、聞いた?あの噂」

 

「噂?何それ?」

 

「なんでも古雅(コガ)君って‘視える’人らしいよ?」

 

「え?見える?何が見えるの?」

 

「視えるって言ったら決まってるでしょ!幽霊よ、幽霊!」

 

「え?嘘!?・・・それって本当なの?」

 

「なんでも誰も居ない所に話し掛けてたんだって~」

 

「うわ~!なにそれ~!怖い~!」

 

「だよね~それでね・・・・」

 

-----

 

話した事なんて全然ないし、いつも自分の席で一人で本読んで誰とも喋ろうとしなし、なんていうか悪く言っちゃうと根暗って感じの男の子

皆影で彼の悪口を言ったりしてたし、私も回りに合わせて悪口を言っちゃったこともあった

 

「・・・助けて・・・助けて・・・古雅君~!!!!」

 

ホント都合のいい人だと自分でも思うけどこの時はそんなこと全然思ってなかった

だから・・・・

 

ガシャンッ!

 

「・・・・・え?」

 

!?

 

だから、次会ったら絶対謝ろうって決めたんだよ

 

 

 

「はぁ~・・妖怪屋、ただいま参上ってね・・・」

 

 

 





「・・・・・・・」

・・・・・・・・

「・・・・・おい、作者」

・・・・はい

「・・・・この始まり方に対してなんか言い分はあるか?」

・・・・・キャラが勝手に動きました

「・・・・言い訳はそれだけか?」

だって、しょうがないじゃん!ホントはもっと違う感じで始めたかったのにいつの間にかこうなってたんだもん!

「だからって主人公が最後しか出ないってなんだよ!」

そのことについては深く反省しております!

「次やったらどうなるかわかってるな?」

イエス、サー!

「はぁ・・・こんな作者だがこれからよろしく頼む」

次回はもっとがんばりますのでどうか見てやってください!ではノシ


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面倒くさがりの妖怪屋

--本編と全く関係ないので飛ばしても大丈夫です--

どうも皆さん、作者の白夜です!

「一応主人公の古雅だ」

いや~不定期更新タグに書いておきながら連日投稿してしまいましたw
それと言うのも、なんと!感想をもらったからです!

「そういや、一件着てたな・・・・しかもまだ俺もちゃんと出てきてないのにな」

そうなんですよね~・・・でも古雅君は名前出てるだけまだマシじゃない?

「まぁ~そう言われればそうなんだがな・・・ところで作者」

ん?なんだい?

「タグで思い出したんだが、この作品って一応‘シリアル’なんだよな?‘シリアス’じゃなくて」

はい!そこは譲れません!
自分は主人公達がドタバタ、キャッハウフフでハートフルな作品を目指してます!

「じゃ~前回のあれはなんだ?どこにそんな要素があるんだよ。あんなのホントにただのホラーじゃねぇか」

いや、あれは前フリというかなんと言うか・・・・

「まぁ~俺は面倒にならなきゃどうでも良いんだがな」

大丈夫です!この第二話で全部ぶち壊して見せます!

「はぁ~・・・・どうなっても知らないからな」

まぁ、取りあえず長々と書いてしまいましたが第二話の面倒くさがりな妖怪屋を・・・

「「お楽しみください」」



 

「ボツ」

 

「え~何で~!いい出来でしょ~!」

 

「何でもなにも、なんだこの何処にでも有るような展開は」

 

一つの部屋の中に二つの声が響く

 

片方は少年で片方は少女、具体的に容姿を説明するならば、肩まで伸ばした黒い髪を首辺りで結び、絵に描いたような瓶底のメガネを掛けた少し高めの身長の少年と明るい茶色の髪を腰くらいまで伸ばし、出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる所謂モデル体型の少女

 

「なんだは無いでしょ~!折角私達の出会いを小説風に書いてみたのに~!」

 

「はぁ~?どの辺りがだよ・・・」

 

「全部だよ!」

 

「それこそ何処がだよ!捏造、改竄、妄想爆発のオンパレードじゃね~か!」

 

バンッ!

 

少年が手に持っていた紙の束を机に叩きつける

その表紙には可愛らしい女の子が書いた文字で「白川小白(シラカワコハク)古雅幽斗(コガユウト)の出会い~学校の怪異編~」と書かれている

 

「そ、そんな事無いもん!こんな感じだったもん!」

 

「はぁ~・・・どう解釈したらこんな事になるんだよ・・・」

 

「・・・・うぅ~!」

 

「はぁ~・・・」

 

どうやら先ほどの小説の内容には小白と幽斗ではかなりの認識の違いがあるようだ

唸りながら少し涙目になった小白が上目使いで幽斗を睨むがどうやら効果は全く無い、寧ろ可愛げのほうが勝っている

 

それを見ても幽斗はため息を一つ零すのみ

 

「・・・・は書いてないもん・・」

 

「んぁ?なんだって?」

 

「嘘は書いてないもん!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

小白の叫びが部屋に響き渡る

そう、小白の小説の中には嘘は無い。確かに小白の主観や脚色はあるものの、その時思った事と起きた事件、小白が幽斗によって助けられたのは紛れも無い真実、それもほんの三日前に起こった出来事・・・・・なのだが

 

「はぁ~・・・・確かに嘘は書いてないな」

 

「・・・っ!で、でしょ!?」

 

「だが」

 

幽斗は一拍置いて、話出す・・・・三日前の本当の真実を

 

「まず、前提が間違っている。前にも説明した筈だが、別に‘あの子’はお前を追いかけようと思って追いかけた訳じゃない。‘お前が逃げたから追ってきたんだ。’」

 

「うっ!・・・そ、それは・・」

 

「確かに普段‘視えてない’奴がいきなりあの子を見れば怖くて逃げ出す気持ちもあるだろうが、それでも‘あの子’はずっとお前が‘危険な方’から遠ざけようと‘意思を飛ばしてた’筈だぜ?」

 

「うぅ~・・・」

 

「そして、最後に俺は別に窓を割って入って来てはいない」

 

「・・・・・・・はい」

 

そう、これが三日前に起きた事件のとも言えない騒動の全貌だった

簡単に説明するのであれば、忘れ物を取りに夜の学園に侵入した小白→無事、忘れ物回収→折角、夜の学園に居るのだから探検してみよう!→誰も居ない筈の廊下を曲がったら目の前に白く光る透けた女の子を見つける→幽霊!?と慌てて全力で逃げる小白→逃げてる最中、足を絡まり転倒→もう駄目だ!と思ったが朝クラスメイトが話していた古雅の事を思い出す→助けを叫ぶ→夜の散歩をしていた古雅登場

となったのである

 

そして、先ほど古雅の言った‘あの子’とはつまり幽霊の事である。今は詳しく説明することを割愛するが古雅は所謂視える人なのである

補足として古雅が言った意思を飛ばしていたというのは幽霊は言葉を発する事が出来ない代わりに、相手に今自分がして欲しい事をさせるという能力がある。ただし、そこまで強い強制力があるわけではないが例を挙げるなら、後ろに誰かが居る気配がする時に怖くて振り向きたくない、しかし何故か振り向いてしまう。っといった感じである

 

それを使いその幽霊は、小白が危ない所を走って行かないように誘導し、転んでしまったときは自分が手当てを出来ないので古雅のことを呼んで貰う為に朝の情景を思い出させた、と言う訳だ

 

「さて、それを踏まえてもう一度聞くがこの小説はなんだ?」

 

「・・・・・・私の妄想です」

 

「ん~?なんだって~?」

 

「・・・っ!私の妄想です!」

 

「わかりゃ~いいんだよ」

 

「うぅ~・・・・///」

 

頬を赤く染め、目じり一杯に涙が溜まり今にも零れそうになるのを必死に我慢する

今日、この短時間で何度も泣きそうになっている小白だが今回は今日一番と思える涙のたまり具合だ

 

「しっかし、なんでまたこんな俺が主人公みたいな登場なのかね~・・・」

 

改めて小白の小説をダラダラと流し見だがら古雅が呟く

 

「そ、それは・・・・・だから///」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「なんでもない!きょ、今日はもう帰る!じゃ~ね!」

 

バタンッ!

 

言うな否や小白は部屋の中から出て行ってしまった。部屋に残された古雅はポカンとしながら

 

「なんだったんだ?・・・・」

 

と小白に置いていかれた小説片手に呟いた

 

 

 

-----

 

一方、駆け出した小白は部屋を出た後直ぐに外に出て今さっき飛び出してきた場所を見上げる。そこは細い路地のその先にある場所、普段誰も寄り付かないのか周りは荒れ、人が住んでいる気配の無い空き家、そこにぽつんと存在している事務所のような建物。

 

看板が掛けてあり、そこに‘妖怪屋’の三文字

 

それを見ながらさっきの事を思い出し

 

「言える訳ないよ・・・・格好よかったからなんて///」

 

と呟く

その頬はまだ薄っすらと赤く染まっている。それは、先ほど弄られた時の羞恥が残っているからか、はたまた別の理由からかは本人にしかわからない

 

・・・ダッ!

 

そのまま振り返り、元来た道を戻って行く

明日もまたここに来よう!と心の中で思いながら・・・・

 

----

 

‘妖怪屋’

 

心霊現象でお困りの貴方、餅は餅屋、(アヤカシ)の事なら妖怪屋へどうぞおいで下さい。

依頼、相談、何でも受け付けております

 

        (XXX-XXXXX-XXXX 取締役 古雅 幽斗)

 

 

 

 

 





終わった~!!

「はぁ~やっとまともに出られたぜ・・・」

幽斗君お疲れ様~!

「まぁ~疲れたぜ・・」

「お疲れ様!幽斗君!」

「おぉ~小白も来てたのか」

今回は私が呼びました~

「そうなのか?まぁ、どっちでもいいけどな~」

「幽斗君ひっどい!どっちでもいいって何よ!」

まぁまぁ、喧嘩せずに仲良く仲良く~

「むぅ~・・・・」

「俺は何もしてないけどな」

さてさて、折角小白さんを呼んだんで感想でも聞こうかな?

「え?あ、はい!」

「えっと、一話からお世話になってます白川小白です!今後ともこの妖怪屋をよろしくお願いします!」

ん~、なんだろすごく真面目だな~と思ってしまうwww

「いいじゃんね?別に」

まぁ~そうだね~いいっか!w
では最後に皆で~

「「「また、よろしくお願いします」」」



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妖怪屋の日常~朝の部~


どうも、おはこんばんちわ!作者の白夜です

「主人公の幽斗だ」

さて、第三話の「妖怪屋の日常」ですが書いてある通り幽斗君の日常編です。昼の部では主に幽斗君の学園生活を書いていこうと思います

「まぁ~朝の部と書いてあるくらいなんだから、昼と夜の部もあるんだろ?」

はい、勿論あります!

「と言っても昼間の俺なんて特に書くようなことも無いと思うが・・・」

いやいや、ちゃんとありますよ?
今回の話でまたキャラを一人出します。まぁ~イチャコラさせるだけですけどね

「じゃ~いらんだろ・・・」

う~ん、作者の自分としては、こういう何気ない日常も入れていきたいと思ってまして・・・・設定でまとめて出してもいいんですが、ちゃんと作中に出すことで読者様にわかり易く伝えられるかなと

「まぁ~書くのはお前だしな・・・好きにしろよ」

はい、拙いながら頑張ります!
では、第三話「妖怪屋の日常~朝の部~」・・・

「「お楽しみください」」

-----

「そろそろわしも作品に出たいんじゃが・・・」

いやいや、貴女の出番まだ先ですから!お願いします、もう少しだけ待って下さいorz

「ほら、作者もこう言ってんだもう少し待ってろよ・・・」

「むぅ~・・・幽斗の頼みじゃ、仕方ない聞いてやろう」

ふぅ~危なかった~

「まぁ、でも早く出してやれよ?」

はい、近いうちに・・・

「はぁ~・・・やれやれ・・・」



 

-妖怪屋事務所寝室-

 

そこは朝にも関わらず、あまり光が入らない部屋

建物自体、周りが廃屋に囲まれているという立地条件の悪さなのだから当然と言えば当然であるのだが、その部屋は特に暗かった

 

「・・・・・Zzz」

 

そこで気持ちよさそうに眠る一人の少年

普段は縛っている髪を解き、瓶底メガネも掛けていないが間違いなくこの建物の主、古雅幽斗である

 

「・・・・・Zzz」

 

普段の暗くてどこか話し掛け辛い雰囲気とは違い、その容姿はよく見なければ女性と間違えてしまうほど美しく、また妖艶な色気というものがあった

 

ギィ~・・・

 

「・・・・・・・」

 

そこに扉が開く音

そこから顔を出したのは小さな女の子、体躯は小さくまだ小学生位だろうか

 

「・・・・・幽斗」

 

「・・・・・zzz」

 

「・・・・・幽斗、起きる」

 

ゆさゆさ

 

「・・・う~ん・・・Zzz」

 

「・・・・・むぅ」

 

どうやらこの子は幽斗を起こしに来たようだ

小さい体を目一杯使い幽斗を揺すって起こそうとするが、眠りが深いのか寝返りをうっただけで起きる様子は無い

 

「・・・・・幽斗、遅刻する」

 

ゆっさゆっさ

 

「う~ん・・・・後一光年・・・・zzz」

 

「・・・・・それ、時間違う。それ、距離」

 

さっきより強く揺すってみても意味のわからない寝言を言うだけ

 

「・・・・・・仕方ない、最終手段」

 

ピトッ

 

そう言って女の子は自分の手を、寝返りによって露になった幽斗の首筋に宛がった

その瞬間、

 

「うわっ!冷たっ!・・・ってまたか、氷香・・・」

 

幽斗がベットから飛び起き、近くに居た少女を睨む

どうやら少女の名前は氷香とらしい

 

「・・・・・・おはよ、幽斗」

 

ぎゅっ

 

睨まれているにも関わらず、幽斗に抱きつく氷香

その顔は無表情にも関わらずどこか嬉しそうだ。幽斗が起きたことが嬉しいのか、抱きつけたことがなのか、いや多分どちらもと言ったところだろう

 

「はぁ、起こしてくれるのは嬉しいが抱きつくな」

 

「・・・・・・・いや」

 

「・・・・・・はぁ、もういい。飯を食うぞ」

 

「・・・・・・・・♪」

 

どうやらこれ以上言っても無駄だと早々に理解したらしい。幽斗はそのまま氷香を抱きつかせながら部屋を出ていった

それにしても、薄暗い寝室で見た目美少女に小学生位の女の子が抱きついている光景というのはなかなか危ない匂いがするものである

 

 

-リビング-

 

 

「・・・・・・何する?」

 

エプロンを身に纏い、慣れた手つきで調理器具を準備しながら氷香が問う

その姿はまるで長年連れ添った妻のようだ

 

「じゃ~トーストと目玉焼きで」

 

幽斗もそれが当たり前であるかのように新聞を広げ、気になる記事が無いか流し見ながら答える

 

「・・・・・ん、少し待つ」

 

「ああ」

 

それっきり二人の間に会話は無い。しかし、気まずい雰囲気はなく穏やかな時間が流れていく

 

「・・・・・出来た」

 

「ん、いただきます」

 

「・・・・いただきます」

 

読んでいた新聞を横にどけ、目の前に置かれた朝食を二人仲良く食べる

その光景は本当に長年一緒に居た夫婦の様だ・・・・氷香が見た目、小学生でなければ

 

「ごちそうさま・・・皿は水に漬けといてくれ。帰ってきてからまとめてやるから」

 

「・・・・・ん、了解」

 

先に幽斗が食べ終わり席を立つ

その足で洗面所に向かい、顔を洗い髪を縛る。そして横の棚に置いてあった瓶底メガネをかける

鏡に写るは、暗くて話掛け辛い雰囲気を出している少年

 

「さて、行くか」

 

部屋で制服に着替え、鞄を持ち玄関へ向かう

 

トタトタ

 

「・・・・・幽斗」

 

その後ろから氷香が追いかけてくる

どうやら幽斗が身支度をしている間に朝ごはんを食べ終わったらしい

 

「いってくる」

 

「・・・・・いってらっしゃい」

 

バタンッ

 

幽斗は振り返らずに玄関を出て行く

氷香も気にしてないのかその背中に言葉を投げる

 

「・・・・・・・」

 

トタトタ

 

少しの間、幽斗が出ていった扉を無言で見つめていたが直に部屋の方に戻って行く

 

「・・・・・・幽斗の布団、いい匂い」

 

スーハースーハー

 

自分の大好きな男の布団の匂いを嗅ぐ為に

余談になるがこの後、十分以上幽斗の布団の匂いを嗅いでいたせいで氷香は学校に遅刻したとかしてないとか・・・

 

---

 

山峰 氷香(ヤマミネ ヒョウカ)

 

透き通る水色の髪と瞳を持つ少女

幽斗が傍に居るときは常に引っ付いてる小学生位の体躯の持ち主。性格は無口で無表情、人見知り(幽斗は除く)

 

種族・・・雪女

 





「・・・ホントにただの日常だな」

だから言ったじゃないですか!イチャコラさせたいだけだって

「・・・・・・・作者、GJ」

「親指を立てるな」

いや~ようやく二人目を出せたよ~!
説明も簡単にではあるけど出せたし、満足!

「こんなの何時ものことを書いてなんになるんだか・・・」

・・・幽斗君は現実に出てきたらきっと後ろから刺されるよね

「・・・・・・そんな事させない、でも同意」

「はぁ?何のことだよ?」

いや、本人は知らぬままでいいんじゃないかな

「・・・・・幽斗、鈍感」

「???」

はぁ、これだからリア充は・・・・

「・・・・・ドンマイ」

「ホントに何のことなんだよ」

まぁ、一言言うなら末永く爆発しろって言葉を送るよ

「なんなんだよ・・・」

「・・・・・・・幽斗、それ以上は突っ込んじゃめっ」

「・・・まぁ、いいけどな~」

では気を取り直して、今回初登場の氷香さんに一言頂戴しましょうかね
氷香さんお願いします

「・・・・・・・正妻は私」

・・・・以上ですか?

「・・・・・・以上」

あ、相変わらずの無口ですね~
小白さんとは正反対と言うか・・・まぁ、それが良さということでしょう

「で、作者次はどんな話になるんだ?」

ん~まぁ普通に学園でのお話ですね
暫くは日常編ですしね。幽斗君がどんな学園生活を送っているのかとか、その周りとかがメインになります

「ということはあいつも出るのか?」

そうですね、出ますよ
あ、幽斗君の言ってるあいつとは小白さんじゃないですよ?ぶっちゃけ新キャラですね

「あいつが出てくるとめんどくさいんだよな~」

まぁ、そこは良いじゃないですかw

「はぁ~・・・・めんど」

「・・・・幽斗、がんば」

さて、では今回も皆で閉めますよ?
次回「妖怪屋の日常~昼の部~」を

「「「お楽しみください」」」








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妖怪屋の日常~昼の部~

どうも、作者の白夜です!

「・・・・・氷香です」

はい、という訳で今回は氷香ちゃんに来て貰いました~!

「・・・・・・・幽斗は?」

いやそれがですね。最初は氷香ちゃんと一緒に出て貰う予定だったんですけど・・・

「・・・・・・?」

その~・・・・ある人が、前回氷香ちゃんを先に出したのが気にいらなかったらしく、埋め合わせに幽斗君を無理やり連れて行ってしまいました

「・・・・・・」

あの、氷香ちゃん?

「・・・・・が?」

え?なんですか?

「・・・・・誰が?」

ひょ、氷香さん?あの、めっちゃ怖いんですけど!ていうかめっちゃ寒いんですけど~!

「・・・・誰って・・・聞いてるの」

はい!わかりました!わかりましたから!言いますから!作者の身体の周りだけ凍らせるのをやめて下さい~!

「・・・・・早く」

言いますから!ちゃんと言いますから~!作品に名前が出てないので名前は言えませんがあのお狐様です~!

「・・・・・・あの駄狐が」

え~と、氷香さん?どこ行くんですか?

「・・・・・・狐狩り」

え?ちょっと待って!せめてこの氷をどうにかしてから言ってくださいよ!ねぇ!氷香さん!ちょっと~!

「・・・・・・幽斗今行くから」

・・・・・本当に行っちゃいましたね・・・この氷どうすればいいんですか~・・・
まぁ、取りあえず第四話「妖怪屋の日常~昼の部~」お楽しみください・・・

---

「っくしゅ!」

「どうしたのじゃ、主よ?」

「いや、なんか今精神と物理的に寒気が・・・」

「?・・・わからぬが取りあえず次はあっちに行くぞ!」

「はぁ、面倒にならなきゃいいけどな・・・」

「ほれ、さっさと行くぞ!」

「はいはい・・・」



桐ノ宮(キリノミヤ)学園校門-

 

‘私立桐ノ宮学園’広大な土地を有しその大きさゆえ、小学校から大学まで兼ね備え生徒数4000人を超える超マンモス校。文武両道の精神の基、部活動、勉学共に優秀な成績を修めた者達を多く世に輩出したエリート校である

 

概観は新しく、教室棟、実習棟、部活棟、生徒寮果ては購買棟等も存在している。しかし、見た目の新しさとは逆にその歴史は古く、一説によれば平安時代の寺子屋が起源だという逸話も数多い

 

「ふわぁ~・・・ねむ・・」

 

そんな超がつく程のエリート学園に幽斗は通っている

広大なグランド横に整備された教室棟へ伸びる道を眠たげに目を擦りながら校舎を見上げる

 

「ほんと・・・この道って長くてだるい・・・ドコにでもつながるドアでもありゃ~いいのに」

 

某国民的青狸の道具を口にしながら、その歩みは止めず真っ直ぐ下駄箱へと向かう

これが何時もの幽斗の登校風景である。だるいだるいと口にしながらも歩いていく・・・・一人で

 

「・・・ねぇ、あのあいつって」

 

「え?うわっ、幽霊じゃん!最悪、朝から嫌なもん見たわ~」

 

「おい、見てみろよ。幽霊の奴またブツブツなんか言ってるぜ」

 

「ホントだ、また幽霊のお友達と交信でもしてんじゃね~の?」

 

「プッ!何それ、マジウケるわ~!」

 

「「ギャハハハハ!!」」

 

「でも、あいつ本当に幽霊と話してたらしいぞ?」

 

「え、マジ!?」

 

「ホント、ホント!C組の伊藤さんが見たんですって、誰も居ない所に話し掛けてるの」

 

「何それ~!怖~!」

 

「・・・・・はぁ、またか」

 

だからこれも何時もの事なのだ

周りから聞こえる幽斗への心無い罵声。単刀直入に言うならば幽斗は孤立している・・・いや、孤立しているだけならまだよかった、幽斗はいじめにあっている

 

「めんどくさ・・・・」

 

元々、他人に自分から話しかけにいく性格ではない幽斗は孤立していたのだが、高校二年の進級時に起こったある事件によって、いじめが始まってしまったのだが、その事件の事はまたの機会に話すことにしよう

ただ、唯一救いといっていいことは、このいじめが高等部の中だけで起こっていることだろう

 

確かに、噂は尾ひれや色々な脚色が付いて学園全体に広まっているが、他の学部では「そんな人居るんだ・・・」位に留まっている。それにもちゃんと理由がある・・・いや、理由となる人物達がいる、が正しい

 

「きゃ~!(ミコト)様よ~!」

 

「命お姉様~!」

 

「今日もなんてお美しいんだ・・・」

 

「今日もこれで勝つる!」

 

「あらあら、うふふ~幽斗さん、おはよう御座います」

 

「・・・・・・」

 

その人物の一人が、この鎌咲 命(カマサキ ミコト)である

 

「?・・幽斗さん、どうかなさいましたか?」

 

「いや、本当にめんどくさいなって・・・」

 

「?」

 

‘桐ノ宮の女神’‘完全無欠の生徒会長’‘舞い降りた天使’数々の異名を持つ、桐ノ宮学園全生徒憧れの的

その容姿は黒曜石を散りばめているかの如く黒く光を放ち、瞳は見るもの全てを魅了するルビーの様に紅い。体型もスラリとした長い脚、お腹は括れ、そして男子なら真っ先に目がいってしう大きな胸

 

「まぁ、気にすんなこっちの話だ」

 

「そうですか?なら、いいのですが・・・」

 

「取りあえず、おはよう命」

 

「はい!おはよう御座います、幽斗さん」

 

そんな存在の視線を一身に受けているのはただ一人、幽斗のみ

命は周りに居る人々の声など耳に入っていないかの様に、ただただ幽斗に話しかける

 

「それより、いいのか?」

 

「いい、とはなんの事でしょう?」

 

「いや、周りに居る人奴らに挨拶しなくて」

 

「‘そんな’もの見てもいませんし、見えてもいません。私の目には幽斗さんしか映っていません」

 

「・・・・・・・」

 

訂正、声は愚かどうやら瞳にすら映ってはいないらしい

正確に言うのであれば、周りの生徒などいないものと思っているらしい

 

因みに、幽斗と命が話している間ずっと周りでは、「なんで、お姉様とあの幽霊と話してるのよ!」や「おい、根暗!その人から離れやがれ!」、「お姉様離れて!穢れてしまいます!」といった幽斗への罵声が飛び交っている

 

キーンコーンカーンコーン!

 

「あらあら、幽斗さんを見ていたらもう時間のようですね・・・名残惜しいですが、また後で会いましょう」

 

予鈴の音が学園に鳴り響く

命は幽斗に綺麗なお辞儀をしてから校舎に入ろうとして、

 

「後それから・・・・幽斗さんに何かあったら、唯じゃ済みませんからね?」

 

「「「・・・・・・・・っ!」」」」

 

周りに笑顔を振りまいた

それも、心の底から底冷えする様な満面の笑みを

 

「では・・・」

 

その言葉を残して命は校舎の中へと入っていった

 

「「「・・・・・・・」」」

 

「・・・・どうすんだよ、これ」

 

呆然と立ち尽くす幽斗と、命の笑みを見て気絶してしまった多数の生徒を残して・・・

 

 

鎌咲 命(カマサキ ミコト) 桐ノ宮学園大学部生徒会長 品行方正で礼儀正しく文武両道、正に神から二物を与えられた学園のマドンナ、ただしその全ては幽斗唯一人に向けられている。常に幽斗を見ていたいと思っている少しストーカーの気がある  種族・・・死神

 




「あらあら、作者さん大丈夫ですか?」

はっ!ここは?

「ここは後書きですよ?」

え!?もう後書き!・・・どの位凍ってたんでしょうorz

「軽く一時間は凍ってたでしょうね~」

・・・・よく生きてたな、自分

「そこは氷香ちゃんも加減してくれたんでよ」

そうだといいんですが・・・

「それより作者さん?」

はい、なんでしょう?

「取りあえず第四話終わってしまいましたが・・・・時間軸的にこれは朝ではないんですか?」

・・・・・はい、やらかしました

「あらあら~」

いや、書いてるうちにこうなってしまったんですよね~
本当だったら昼の教室って設定で書こうと思っていたのですが・・・・

「また、キャラが動き出したと?」

はい、命さんの登場も、本当はもう一度小白さんを出してからの予定だったのですが・・・

「・・・・・・・」

え!?なんで鎌振り上げてるんですか!?というかどこから出したんですか~!?

「いえ、あの人間を先に出そうとした作者さんの魂を頂こうかと・・・」

い、いや!でも結果として先に出しましたよね!?

「・・・・・まぁ、いいでしょう。今回は見逃してあげます」

ふぅ、助かった・・・・

「ただ・・・・次はありませんよ?」

勿論であります!

「で、次はどうするんですか?」

まぁ、読者様達には申し訳ありませんがもう一度昼の部をやります

「そうですか、作者さんがそれでいいのでしたら私はなにも言いません」

・・・・なんか随分優しくないですか?

「いえ、幽斗さんと私には関係ありませんから♪」

ですよね~・・・

「では、一応恒例ということなので一言。これからも幽斗さんが活躍する妖怪屋をよろしくお願いします」

本当に幽斗さんが絡むと真面目ですよね・・・

「当たり前です」

・・・・はい、という訳で読者様方には大変申し訳ありませんが第五話も「妖怪屋の日常~昼の部~」となりますがどうぞ

「「よろしくお願いします」」

---

そういえば氷香さんはどうしたんでしょうね?

「ん~確か、あの泥棒狐と戦ってましたよ?」

え!?

「幽斗さんが見当たらなかったので放置してきましたけど」

本当に命さんはブレませんね・・・・


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妖怪屋の日常~昼の部~


皆さん、おはこんばんちわ!作者の白夜です

「主人公の幽斗だ」

さて、今回のおh「おい、作者」

はい、なんですか?

「お前この話をする前に読者に言うことがあるだろ?」

・・・・はて、なんの事でしょうか?

「ほう、惚けるか・・・じゃ~お前が最近熱心にやってるゲームのデータを消してやろうか?」

本当にすいませんでした~!orz
なのでそれだけは勘弁してください!

「はぁ・・・で、なんでこんなに投稿が遅れたんだ?」

えっと、そのですね・・・会社で指を怪我しまして、指を包帯でグルグル巻きにされましてタイピングがまともに出来ない状態でした

「・・・その怪我、三日前に治ってたよな?」

・・・・・

「おい、なんとか言えよ」

・・・だって

「あん?なんだって?」

だって!あの某、色々なゲームの主人公達が勢揃いしたお祭りゲームが楽しくて仕方なかったんだもん!

「ああ、今度続編が出るあれだろ」

そう!なんですかあの私得ゲームは!私はプレステ2時代に出た、某何かを紡ぐ物語シリーズを作った会社×某鉄の拳を作った会社時代からプレイしてますが、あのゲームは神ですね!ゲーム性しかり、キャラしかり!

「まぁ、そんな事を熱く語られても投稿をサボってもいい理由にはならんがな」

・・・・・すいません

「はぁ・・・もう面倒だからさっさと何時ものやって始めるぞ」

はい・・・では気を取り直して!
今回のお話は前話に引き続き幽斗くんの昼の顔をピックアップして書いていきます
では、「妖怪屋の日常~昼の部~」

「「お楽しみください」」

-----

「そういえば、あのゲームに出てくる狐っ子ってあいつに似てないか?」

まぁ~モデルにしたキャラですからね

「じゃ~性格も?」

遠からずと言っておきます

「まぁ、面倒にならなきゃいいけどな」

●牟、マジ天使!

「はぁ・・・・」




 

-桐ノ宮学園高等部2-B組-

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

校内にチャイムの音が響き渡る

それに合わせ、教室にいた生徒達は各々自由に動き始める

 

「Zzzz・・」

 

机を合わせお弁当を広げる者、隣のクラスに向かう者、食堂棟に向かって走って行く者

今の時間は丁度12時、お昼休みだ

 

「Zzz・・・」

 

そんなお昼休み特有の騒がしさなどまるで聞こえていないように、いや事実聞こえていないのだろう。それ程深く眠り続けている幽斗

周りの人たちは近づかないし、まして話しかけない。席も窓際の一番後ろ、人数も奇数というのもあってまるで村八分の様に、その席だけポツンと浮いている

 

「おらっよ!」

 

ガンッ!

 

「うおっ!?・・・・っ~!」

 

否、どうやら近づく者達もいるようだ

ただし・・・

 

「おい、幽霊野郎!俺ら今金がねぇ~んだ。わり~が少し恵んでくんね?」

 

「今日は生憎、財布を忘れてさ~」

 

「全く、お前はドジだよな~。まっ、俺もなんだけどwww」

 

「人の事言えねぇ~www」

 

「・・・・・・」

 

気軽に話しかけてくる友達とは正反対の者達が

 

「なぁ~いいだろ?友達だろ俺達。困ってる時は助け合わないとな~」

 

「・・・・・・」

 

ニタニタと気持ちの悪い顔をしながら幽斗と肩を組む

逃げようにも相手は四人組、周囲を固められていて逃げる隙がない

 

クラスにいる者はそれを見ていても見て見ぬ振り、誰も男子生徒たちを止めようとも幽斗を助けようともしない

これもまた幽斗の日常の一部、何時もはなんとか誤魔化したり、逃げていたのだがどうやら相手も学習したらしい

 

「・・・・・・はぁ」

 

今回は逃げられないと思ったのか、幽斗がポケットに入っている財布を取り出そうとしたその時

 

ガタッ!

 

少し離れた場所で椅子から思い切り立ち上がる音がした

 

「んぁ?なんだ?」

 

幽斗を囲んでいた一人が半身になって後ろを振り返る

そのお陰で幽斗は音の鳴った場所を見ることが出来た

 

「・・・・・」

 

椅子から立ち上がった姿の為、顔は見えないがその後ろ姿と流れるような茶色の髪には見覚えがあった

 

「ちょっと小白、どうしたのよいきなり」

 

「急に立ち上がるからびっくりしたじゃない」

 

白川小白、幽斗が助けた女の子でありクラスメイトでもある

 

「あぁん?喧嘩か~?」

 

「白川さんに限ってそれはね~だろ?」

 

「あの白川さんだぜ~?」

 

「だよな?」

 

周りにいた生徒達も何事かと、小白の方に視線を向ける

男子生徒たちの会話を聞く限り、小白のクラスでの人気が伺える

 

「・・・・・」

 

「小白?大丈夫?」

 

「どうしたのよ、具合でも悪いの?」

 

そんな視線の中心にいる小白は一言も喋らずに俯いている

友達が話しかけても反応すらしない

 

「・・・はぁ、面倒くさい」

 

幽斗が静かに溜息をつく

 

「ちょっと小白どうしたのよ!ねぇ!」

 

「そうよ、アンタ今日の朝からどっか変よ?」

 

「やめて・・・・」

 

「え?なに?」

 

「やめてって言ってr「なぁ、お前ら」・・・っ!」

 

小白が振り返りながら何かを叫ぼうとしたその時、幽斗の言葉がそれを遮る

別に大声を出している訳ではないが、その声は何故かクラス全員の耳に聞こえていた

 

「うぉ!な、なんだよ」

 

意識が小白の方に向いていたせいか、幽斗と肩を組んでいた男子生徒が驚きながらその声に反応する

それに合わせるように今度は、クラス全員の視線が幽斗に向く

 

「困ってんだろ?これやるよ」

 

スッと渡される白いお札

 

「お!なんだ物分りいいじゃね~か!・・・・ってなんだこりゃ!ただの紙じゃねぇか!」

 

渡されたモノは何も書かれてはいない唯の紙

一瞬、お金を渡されたと思って喜んだ男子生徒だったが唯の紙と気づくとそれを破り捨てた

 

「・・・・・・」

 

それを見ても幽斗は無表情のまま、何も言わない

 

「てめ~!舐めてんのか!」

 

「調子こいてんじゃねぇぞ!」

 

勿論、それを見ていた周りの男達も怒りの表情を浮かべる

 

「・・・・・・・・」

 

「この幽霊野郎がスカしやがって!もう容赦しねぇ~」

 

「やっちまうぜ!」

 

「ぶっ潰してやる!」

 

肩を組んでいた男子生徒も幽斗から離れ、拳を握り今にも殴り掛かれる体勢を取る

周りの連中もそれに続き一歩下がった

 

「・・・・ククク」

 

ふと幽斗から笑い声が零れる

 

「な、何がおかしいんだ!」

 

異様な雰囲気が周りに広がる

さっきまで騒がしかった筈のクラスは幽斗が発する雰囲気に呑まれ、静まり返っている

 

「あ~あ、困ってるって言うから助けてやろうと思ったのに・・・」

 

「なんの事だ!俺達は金を寄越せっていt「本当に、それだけか?」・・っ!」

 

「本当に‘今’金が無いだけか?」

 

一歩幽斗が男子生徒に近づく

 

「最近、特にここ一週間金が無くなる事がないか?」

 

「そんなもん・・・ある訳・・」

 

「本当に?」

 

「・・・・・・・」

 

「お前らも身に覚えはないか?」

 

「「「・・・・・」」」

 

囲んでいる男子生徒たちを見渡しながら、幽斗は一人を指差した

 

「お前最近、親の会社が倒産したんじゃないか?」

 

「な、なんで、それを」

 

また一人指を差し

 

「お前の所は近くで火事があってその被害にあたっとか」

 

「・・・・っ!」

 

また一人指を差し

 

「お前は親が離婚して金目のモノを全部持っていかれたってとこか」

 

「ひっ!」

 

最後に残ったのは一人だけ

 

「最後にお前だが・・・」

 

「なんだよ・・・なんだってんだよ!」

 

最初に幽斗に絡んできた男子生徒のみ

 

「お前の親が博打に嵌って、借金でもしたか?」

 

「なんで、なんで、てめ~が知ってんだ!」

 

「ククク、さぁ?なんでだろうな?」

 

幽斗は笑う、人をバカにしたような、この状況を楽しんでいるような笑みを浮かべて

それは悪魔のように

 

「ああ、一つ言い忘れた・・・」

 

幽斗はもう一度周りにいる男子生徒一人ひとりを見つめながら

 

「さっきお前が破ったお札があればなんとか出来たかもしれなかったのにな~。あ~残念だ」

 

「「「「!!!」」」」

 

「まぁ、自分で破ったんだ・・・文句はないよな?」

 

そう言い捨てると幽斗は棒立ちした男達の間を抜け、小白の傍で

 

「今夜九時、妖怪屋の事務所」

 

「・・・・・っ!」

 

そう呟きクラスから出て行った

クラスには静寂だけが広がっている。誰も喋らないし、誰も動かない。耳に響くのは静けさから来る耳鳴りだけ

 

「はぁ~ダルかった~・・・」

 

それを作り出した張本人は廊下でそう呟く

そして、この日幽斗がクラスに戻ってくることはなかった

 

 

 





はい、と言うわけで第5話は如何だったでしょうか?
自分的にうまくまとめられたと思っています!

「まぁ、夜の部への複線も出来てたしいいんじゃね?」

ですね!夜の部ではとうとう幽斗君の妖怪屋としての仕事ぶりが見れると思います

「はぁ~ホントは寝ていたいんだがな・・・」

いやいや、夜の部こそ幽斗君の本領でしょう?

「そうなんだが、面倒くさいものは面倒くさいんだ」

まぁ、それが幽斗君らしさですかね

「なんだよ、それ・・・」

何でもないですよ~

「まぁいいが、そういえば夜の部ではあいつを出すんだろ?」

急な話題振りですね・・・・まぁ、そうですね。ようやく出すことが出来ると思います

「あいつもなんかわからんが早く出たくてキレそうだったぞ?」

あいや~、随分待たせてしまいましたからね~・・・・

「後でちゃんと言っておけよ」

はい!わかってますよ

「じゃ~俺、今日はもう帰るぞ」

おや、用事ですか?

「ああ、氷香の奴が買い物行くって聞かないんだ・・・めんどいが」

はぁ、ホントリア充してますね・・・

「なんのことだ?」

いえ、何にも

「?・・・ならさっさと終わらせるぞ」

はい!では次の第6話「妖怪屋の日常~夜の部~」も

「「よろしくお願いします」」

---

「おい、作者よ」

あ、はいなんでしょう?

「わっちの出番はまだなのか?」

次の話で出そうと思ってます

「そうか、ようやく主様と絡めるのか・・・」

出なかった分多めにしますよ!

「それは楽しみじゃ!はよう次を書け!」

いや、まだ書けませんて!

「わっちが書けと言っておるんじゃ・・・・書け」

・・・・はい、わかりました

「うむ、それでよい」

・・・とほほorz


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妖怪屋の日常~夜の部~


皆さん、おはこんばんちわ!作者の白夜です

「主人公の幽斗だ」

さて、今回のお話で妖怪屋の日常編ラストですね!

「そうだな、やっと終わったぜ・・・」

まぁ、小説としてはまだ始まったばかりなんですけどねw

「はぁ、考えただけでもダルい」

そう言わないで下さいよ~!話的に今までがプロローグみたいなものなんですから~

「・・・・・・・・」

ちょっと!主人公がしちゃいけない顔してますよ!

「・・・・帰っていいか?」

駄目です!ここに来たんだから最後までやっていって下さいよ~

「じゃ~もう、何時ものやって終わろうぜ~」

・・・・うわ~、物凄く投げやりになりましたね~
はぁ、わかりましたよ。では第6話、妖怪屋の日常~夜の部~ではいったいどんな物語が紡がれるのか、そして新キャラも出て来るのでどうぞ

「「お楽しみください」」



 

 

-妖怪屋事務所-

 

 

「バカかテメーは!」

 

「ひぅっ!・・・・うぅ、だって~」

 

事務所の中に二つの声が響く

声の持ち主は顔を怒りと呆れに染めた幽斗と、昼の一件の事で叱られて泣きそうな顔の小白

 

「だっても何もあるか!・・・ったく、余計な事しやがって」

 

「っ!余計な事って何よ!私は幽斗君を助けようとしただけだもん!」

 

「それが余計な事だって言ってんだ」

 

ピシャリと幽斗が言い切る

 

「いいか、お前あの時俺が間に入らなかったらどうなっていたと思う?考えるまでも無い、お前があいつらの標的になってただろうな。いや、あいつらだけじゃない、周りの奴らだってお前から離れていく。俺と同じ・・・とまではいかなくてもそういう扱いを受ける。お前はそこまで考えていたか?」

 

幽斗は、小白の目を普段からは考えられない程真剣に見つめながら語りかける

 

「・・・・・・・」

 

小白は答えなかった。否、答えられなかった

幽斗に見つめられながら小白は昼間の、幽斗が居なくなった後の事を思い出す

 

静まり返った教室、一瞬の間を置いてから広がったのは罵声と怒号の嵐。生意気な!、何様だ!、気持ち悪い!・・・そして、死ね!

クラスの中にはそんな言葉が飛び交い、溢れていた

 

「・・・・・っ」

 

そこまで思い出した小白は自分の体が震えている事に気がつく

あれが、人の憎悪の感情が、自分に降りかかる。そう思っただけで体が更に震えた。自分の体を抱き、目をギュっと瞑る

 

「・・・・それでいい。それが普通の人間の反応だ」

 

ポン、ポン

 

「・・・・っ!」

 

小白の頭を優しく叩きながら幽斗は椅子から立ち上がる

 

「人間ってのは集団を作るものだ。だから人はなるべく周りに合わせるように生きていく、じゃね~とハブられたりいじめに遭う。それが嫌だから、一人になりたくないから周りに合わせる。それは人として当たり前のことだ。だから、お前のその反応は何も間違っちゃいね~よ」

 

そう言いながら幽斗は小白の頭を叩くのを辞め、入り口の方へと歩いていく

 

「・・・・・」

 

小白は目でそれを追うことしか出来ない

まだ、震えが収まらないようで、小刻みに震えている

 

「じゃ~な、もうあんな事すんじゃね~ぞ」

 

バタンッ

 

「・・・・・・」

 

ドアが閉まる音と共に部屋の中に静けさが広がる

先ほどより震えが収まった体を抱きながら、小白はその場から動こうとはしなかった

 

 

 

 

--------

 

 

 

-町外れの公園-

 

 

「のう、主よ」

 

「なんだよ」

 

夜の公園、しかも人があまり訪れない公園

そこに若い男女の二人がベンチに座って‘何か’を待っていた

 

「あの人間の小娘はよかったのか?」

 

「知らね~よ、そんなこと。あれはあいつの問題だろ」

 

片方は言うまでも無く、先ほど妖怪屋事務所から出ていった幽斗

 

「それより華、ホントに場所はここで合ってんだろ~な!さっきから全然来ね~ぞ」

 

「焦るでない、焦る男は嫌われるとよく言うじゃろ?それにわっちの鼻はよく利く間違いはありんせん」

 

「・・・・はぁ、早く帰って寝て~」

 

片方は華と呼ばれた少女

その見た目は美しく、夜だというのに輝く銀色の髪を簪で束ね、少し着崩した和服を着こなし、瞳は黄金を思わせる様に金色に輝いていた

 

「では、わっちが一緒に寝てやろうか?」

 

「遠慮する。また氷香や命に怒られるのは面倒だ」

 

「主は釣れないのう・・・」

 

二人は何気ない会話を続ける

夜空に浮かぶ満月を見上げながら

 

チャリンッ

 

ふと硬貨が落ちる音が一つ

それと同時に、今まで出ていた月が雲に隠れたのか辺りが暗くなる

 

チャリンッ、チャリンッ

 

更に二つ落ちる音

 

「御出でになったようじゃぞ?」

 

「ふぅ・・・ようやくかよ」

 

チャリンッ、チャリンッ、チャリンッ!

 

その音は更に増えていく、一つ一つまた一つと

 

「わっちの鼻も中々有能じゃろ?主よ」

 

「まっ、今回はお手柄だな」

 

ジャラジャラッ!

 

更に増えた音は最早落ちるという音に留まらず、硬貨が大量に零れる音にまで大きくなった

その音は段々と二人に近づいてくる

 

「あちらもわっちらに気づいたようじゃが、どうするんじゃ?」

 

ジャラジャラジャラッ!

 

音は丁度二人の正面、公園の入り口から迫ってきている

 

「そうだな・・・・取りあえず、面でも拝むとしますか」

 

ジャラジャラジャラジャラッ!

 

それなのにも関わらず二人は尚もベンチに座りながら話を続ける

何の異常もないように、それが当たり前であるように

 

ガァアアアアアアアアアアアアッ!

 

異常な雄叫びが公園に響き渡る

人ではない、獣でもない、異常なモノの叫び声が

 

「ほぅ、やはり主の言った通り、あれは・・・」

 

月を覆っていた雲が静かに退け、月明かりが辺りを照らす

 

「ああ、あれは・・・金霊(キンレイ)だ」

 

それは様々な硬貨の塊、目は無く、口の周りだけがポッカリと窪んでいる

 

金霊、金の気や金玉(カネダマ)と呼ばれている金の精霊。古くからいい事をすれば金霊がくる、欲を出すと金霊が逃げると言い伝えられている(アヤカシ)の一つ

 

見た目は銭の大群や手毬ほどの赤い光の玉など諸説あり、あまり実態の掴めていないモノだがその目撃情報は世界中に存在する

曰く、蔵の窓から大量の硬貨が飛んで行った。曰く、夜道を歩いていたら足元に赤い光の玉があった等、様々な形で存在する

 

「ふぅ、銭神(ゼニガミ)とまで言われたモノの末路がコレとは・・・・いやはや、難儀なもんじゃ」

 

「別にこいつが悪い訳じゃね~よ。こうも変えちまったのは・・・・俺ら人間だ」

 

「金は天下の回りもの、というやつか?」

 

「そういうことだ」

 

ベンチから立ち上がり二人は異形と対峙する

 

「今の時代、昔よりの遥かに金が重要視される。そのせいで人間は、より貪欲に金を求めるようになった。人を騙し、人を欺き、人を落とし、人を殺し・・・どんな人間でも生きるのに金は必要だ。どんなに無欲でも、どんなに良い奴でも」

 

「そして金霊の逃げ場もどんどん無くなって、どんどん悪意に染まって、たどり着いた先が自ら人間の中に潜り、金霊を食い物にする化け物とは・・・・本当に、人間とは欲深い生き物じゃの」

 

「人間の醜い思いがこいつを変えた、ならそれを正すのも人間の役目ってか」

 

幽斗は一歩踏み出す

 

「まぁ、主が決めた事じゃ。わっちはそれに従うまでじゃよ」

 

華も幽斗と並び一歩踏み出す

 

「ふっ・・・じゃぁ~さっさとやりますか」

 

「そうじゃの」

 

二人でもう一歩踏み出す

 

ガァアアアアアアアアアアアア!

 

再び金霊が咆哮する

威嚇の為か、自分の危機を感じてか

 

「さて、妖怪屋古雅幽斗、いっちょ派手にやるぜ!」

 

幽斗は地を駆ける

明日もまた変わらない日常を送る為に

 

これが古雅幽斗の日常、昼と夜を生きる妖怪屋の日常である

 

 





はい、という訳でいかがだったでしょうか?

「ようやくわっちを出したの~」

はい、万を持してといった感じだったでしょう?

「丸々一ページじゃないのが気になる所じゃが・・・・まぁ、今回はこれでいいかの、主とも共闘できたしの」

でしょ?最初華さんを出すときどうしようか迷ったんですが、結果やっぱりこういう真面目なシーンから入って貰う事にしました!

「ふむ、今回は褒めてやろう。今日は機嫌がよいからの」

はは~ありがとうございます!ってなんで私が頭下げてるんです!?

「気にするでない、何時もの事であろう?」

そうですが・・・まぁ、考えないようにします

「そうしておけ」

では、改めてここで華さんの軽い紹介と行きましょう

尾裂狐 華(オサキ ハナ) 種族 九尾

桐ノ宮学園中等部3-C 中等部生徒会長 

っと、こんな感じですかね~

「うむ~・・・・短くないかえ?」

まぁ、どうせ次のお話は説明回にするつもりなのでこれ位でいいかと思いまして

「まぁ、そなたがそれでいいと言うならいいのだがな」

はい、大丈夫です!

「では、何時ものと言うものをやろうかの?」

そうですね。では、次のお話は丸々使って説明回にしようっと思っています!この世界や幽斗君たちが通う学園取りあえず細かいところは一通り書きますので、どうぞ

「「よろしくお願いします」」


-----

「ねぇ、作者私はどうなるの?」

小白さんは次の次まで放置ですw

「何それひどい!」

大丈夫ですって!ちゃんと見せ場がありますから!

「うぅ~・・・ホント?」

ホント、ホント作者嘘つかない~!

「じゃ~我慢する・・」



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人物紹介~part1~


皆さん、おはこんばんちわ。作者の白夜です!

「主人公の幽斗だ」

はい!と言うわけで、今回は前回の予告通り人物紹介ですね~

「まぁ、あまり書くような事もないがな」

そう言わないで下さいよ~
結構重要ですよ?人物紹介って

「そうか~?」

だって小説読んでて「あれ?このキャラってどんな奴だっけ?」とか「ん~この小説ってどんな奴出てくるんだろ?」みたいな時に、ここを見れば一発でわかるんですよ?

「そんなもんなのか?」

そうなんですって!因みに私は小説を見るときにキャラ紹介から見ます!

「いや、お前の情報なんてどうでもいいし」

ガ~ン!orz
どうでもいいって言われた・・・・

「だって誰得だよって、話になるだろ」

まぁ、そうなんですけどね・・・

「ほら、いじけてないでさっさと何時ものやれよ」

・・・はい
では、気を取り直して!今回は人物紹介となります。一応のキャラのまとめと思って気軽に読んで頂ければありがたいです!それでは、

「「お楽しみください」」

----

「言ってみたものの、楽しむ要素あるか?」

し~!それは言わない約束でしょ!

「はぁ~・・・めんどくさい奴」



 

主人公

 

古雅幽斗(コガユウト)

 

種族 人間

 

年齢 16

 

性格 基本素っ気無い 面倒臭いと言いながらも結局頼まれたらやる

 

所属 妖怪屋 桐ノ宮(キリノミヤ)高等部2-B 

 

容姿 肩まで伸びた黒髪を一つに結っている。瞳は普段、瓶底の伊達メガネを掛けている為不明

 

身長 178cm

 

体重 68kg

 

体型 服の上からだと分からないが意外と筋肉がついている。所謂細マッチョ

 

好きなもの 寝ること ゲーム

 

嫌いなもの うるさい奴 自己中 人が泣く事

 

備考 

 

昼は桐ノ宮学園高等部に通う少年。学園では周り(高等部のみ)からいじめを受けているが本人はスルー。いじめを受け出したのは二年に上がった春から、その時にある事件が・・・

夜は自分の住んでいる家を事務所に妖怪屋を営業。業務内容は主に(アヤカシ)関連についての見回り、相談、解決で活動時間は夜。その為、睡眠時間を削られ普段は常に眠そうにしている 

 

ヒロイン’ズ

 

白川小白(シラカワコハク)

 

種族 人間

 

年齢 16

 

性格 天真爛漫 人に好かれやすい

 

所属 桐ノ宮学園高等部2-B

 

容姿 腰位まである長い茶髪 瞳の色は髪と同じ茶色

 

身長 155cm

 

体重 ペンで真っ黒に塗りつぶされている

 

体型 上かr「変態!」

 

好きなもの 幽斗 甘いもの 楽しい事 お喋り

 

嫌いなもの 自己中な人 大切な人がバカにされること

 

備考 

 

桐ノ宮学園高等部に通う少女。実は二年の春から桐ノ宮学園に来た転校生で、以前は別の所に住んでいた。その為、幽斗が何故いじめに遭っているか唯一知らない(事件後に転校してきた為)人物。何も知らないまま、周りに合わせるように影で幽斗の悪口を言った事もあったが、学園探索(第一話)の時に幽斗に助けられ、周りが言っているよな悪い人では無いと気づく。その際、颯爽と駆けつけた幽斗に一目惚れした模様

 

 

山峰氷香(ヤマミネヒョウカ)

 

種族 雪女

 

年齢 109

 

性格 無口クール 人見知り 毒舌(幽斗以外)

 

所属 妖怪屋 桐ノ宮学園小等部6-A 桐ノ宮学園小等部生徒会長

 

容姿 氷の様な水色のショートにアホ毛 瞳も髪と同じく水色

 

身長 145cm

 

体重 「・・・・死ぬ?」

 

体型 ペタn「・・・希少価値」

 

好きなもの 幽斗 料理 辛いもの

 

嫌いなもの 男(幽斗以外) 熱い所、もの うるさいもの、人 幽斗の邪魔になるもの

 

備考

 

普段は桐ノ宮学園小等部に通う少女、だがその正体は妖である雪女。元は別の山奥に住んでいたがある事件で幽斗と出会い、事件が解決した後、幽斗と一緒に居たいが為に下山し、そのまま家に居候して現在に至る。学園の小等部ではアイドル的存在で人気を誇り、その人気故生徒会長を務めている。裏では生徒会長の権限で幽斗の悪口を吐いたものに手を下しているとか、いないとか・・・

 

 

鎌咲命(カマサキミコト)

 

種族 死神

 

年齢 「あらあら、女性に年齢を聞くんですか?」

 

性格 清楚 お淑やか 

 

所属 妖怪屋 桐ノ宮学園大学部3-S 桐ノ宮学園大学部生徒会長

 

容姿 腰まで届く黒髪 瞳は血のような紅色

 

身長 160cm

 

体重 「貴方の魂、頂きますよ?」

 

体型 上k「幽斗さん以外には教えません」

 

好きなもの 幽斗 魂刈り 和菓子

 

嫌いなもの 幽斗の邪魔になるもの

 

備考

 

桐ノ宮学園大学部に通う女性。その正体は氷香と同じ妖の死神。幽斗との出会いは氷香とはまた別の事件で、その時に一目惚れして一緒に行動することに。住んでいる場所は幽斗の家から少し離れたマンション、理由を聞いた所「うふふ、通い妻と言うものに憧れまして」との事。学園では生徒会長であり学園のマドンナであり、お姉様として絶大な人気を誇っている。命も氷香同様、生徒会長権限で幽斗の事を悪く言う生徒を裏で・・・・

 

 

尾裂狐華(オサキハナ)

 

種族 白面金剛九尾

 

年齢 「そなた、どうやら死にたい様じゃな」

 

性格 妖艶 悪戯好き

 

所属 妖怪屋 桐ノ宮学園中等部3-C 桐ノ宮学園中等部生徒会長

 

容姿 流れるような白い髪 瞳は爛々と輝く金色

 

身長 158cm

 

体重 「どれ、狐火の試し撃ちでもしてみようかの」

 

体型 上k「我が見せるのは主だけじゃぞ?」

 

好きなもの 幽斗 幽斗への悪戯 ゲーム

 

嫌いなもの 幽斗に害のあるもの全て

 

備考

 

桐ノ宮学園中等部に通う少女。その正体は上記二人と同じ妖の九尾。実は一番最初に幽斗に出会った人物で、三人の中で唯一幽斗の過去を知っている。その事について聞いた所「その時になったら語るとしよう」との事。学園での立ち居地は中学生ではあり得ない妖艶な雰囲気を醸し出しているにも関わらず悪戯好きな性格が受け、姉御的な立ち居地になっていて人気も高い。他の二人同様、中等部で会長を務めている。また裏では・・・・

 





ふぅ、やっと終わりました~!

「まぁ、複線的なのも書けたからいいんじゃね~の?」

そうですね、やっぱり出会いを書いてないキャラが殆どだったんで苦労しましたが何とか書けました!

「偶になんか出てきてたけどな・・・・」

・・・・ノーコメントで

「だろうな・・・」

まぁ、それはさて置き!幽斗君、この人物紹介で気になった所とかありませんか?

「気になった所?・・・・下手な所?」

いや、違いますよ!・・・いや、下手なのは認めますけど!

「じゃ~どこだよ。それしかわからん」

酷いorz

「面倒だからもう終わっていいか?」

わぁ~!待ってください!言います、言いますから~!

「ならさっさと言え。こっちは早く寝て~んだ」

こほん・・・では、この人物紹介の容姿の欄を見てください

「あ?・・・・これがなんだよ」

もう~わかんないんですか~?

「分かるか、こんなもん。ただ髪と目しか書いてないんだから」

そう、そこですよ!

「あ?どういうことだよ」

つまり、髪と瞳の色しか書いてないんです!

「お前まさか・・・・手抜きか?」

わぁ~!違います、違いますから!だからその拳を下ろして~!

「・・・・ったく、じゃ~なんなんだよ」

えっとですね、なんで人物紹介なのに髪と瞳の色しか書いてないかと言うと

「言うと?」

なんと!このキャラ達の絵を描いてくれると言う人が来たんです!

「ほぉ~この小説に絵を描いてやるなんてな・・・・変な奴だ」

ちょっと~!折角全員分描いてくれるって人に失礼でしょう~!

「まぁ、なんにしてもこの小説に絵が張られるって事でいいんだな?」

はい、うp出来るまでまだ掛かるみたいですが必ず載せます!

「ふっ・・・よかったな」

はい!

と言うことでこの妖怪屋のキャラ全員のキャラ絵が付くことになりました。これも普段読んで頂いている読者の皆様のお陰です。これからも皆様の声援にお答え出来るように頑張りますのでどうか「妖怪屋」を

「「よろしくおねがいします」」


-----

「所で次回予告はしなくてよかったのか?」

はっ!忘れてました!

「・・・・ったく」

えっと、次回は前回の続きから!小白さんはどんな答えを出すのか?そして幽斗のこれからは?第八話「変わる日常」よろしくお願いします!

ふぅ、これで良いでしょう!

「最初からそうしろ・・・・まったく」

では、また次回お会いしましょう!

「またな」



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