原作効果もいい加減にしろ! (なのは3931)
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プロローグ

七話までタイトル詐欺レベルの内容だったのでプロローグ作りました。




広大な宇宙空間の様な場所―――

 

そこの景色はあらゆる物が削り取られた欠片の様な風景だった――

 

無の空間に思い出したかの様に何かの残骸が漂っている――

 

 

極めて代わり映えしない景色、その中で唯一他とは違う存在がそこにあった――

 

 

 

『……』

 

『……』

 

 

 

人の様な何かが二対に対峙していた。大きさも距離感も性別も分かりづらい。

 

 

ただ一つ分かる事があった―――

 

 

『……』

 

 

片方はこの暗い世界を照らすような輝きを持っている。その者を例えるなら光という表現がふさわしい。

 

 

 

『……』

 

 

片方は対照的に暗い、圧倒的に暗い。その者が出す黒いオーラはこの一帯を黒く染め上げる程だ。

この世界をここまで殺風景にしたのはこの者であろう…。

 

 

『いつまで黙っているつもりだい?○△◇?』

 

黒い方が白い方に問いかける。

 

『諦めなよ、君たちはもう終わりさ。この世界はボクが支配する』

 

『…なぜこのような事を?●▼◆?』

 

 

白い方が黒い方へ問いかける――

 

 

『分からないのかい?分からないだろうねぇ?分からないからそんな風に平然としていられるんだ。こんなおかしな世界で…』

 

『おかしい?一体何がおかしいというのです?私からしたらおかしいのはアナタです』

 

『だろうねぇ…ボクはおかしくなっちゃったんだ、気付いてはいけない事に気付いてしまった』

 

『?』

 

 

白き者は黒き者の言うことが理解できない、一体何に気付いたというのか?

 

 

『キミはこれが何に見える?』

 

 

そう言ってその者が取り出したのは一枚のカード、この世界ではありふれておりこの世界の根幹を成すもの。

 

 

『知らない筈が無いでしょう、それはデュエルモンスターズのカード。私たちを形作ったもの…』

 

 

『ブブ~!不正解!マジック&ウィザーズって意味でもないよ?正解は【遊戯王 ARC‐V オフィシャルカードゲーム】さ!』

 

『遊戯王…?』

 

『やっぱり君でさえ何にも分かって無かったんだね?』

 

 

黒き方は滑稽な者を見るように白き方を見る。

 

 

『君はなんでも知っている様で実はなに一つ分かっていなかったという訳だよ、ワトソン君?』

 

『先ほどから意味の分からない事を…!』

 

『分からないなら教えてあげるよ!君はこの世界が一枚のカードから生まれたと思っているんだろう?』

 

『何を言っているのです?そんな事は私が一番…』

 

 

 

『アレね、真っ赤なウソ。本当はこの世界はたった一人の人間が生み出したんだ』

 

『なっ!?何を馬鹿なことを!』

 

 

『信じられ無いかい?この世界は一人のいわゆる【漫画家】が生み出した物語の世界なんだ』

 

『物語の…世界…?』

 

 

黒き者の言葉に白き者も動揺を隠せない。

 

 

『分かったかい?ボクがこうなったワケを!この世界は作り物の偽物だったんだ!僕たちも君も後付けで作られた存在に過ぎない!そういう風に世界が書き換えられ、後付けの存在が足され、幾多の平行世界が作られ、人間共を楽しませる為に僕たちは巻き込まれ戦わせられて未来を弄られる!』

 

 

『……っ!』

 

 

『だからボクは全てを終わらせる事にした…、この世界を掌握し、ボクの望む世界を作り上げる!いいやそれだけじゃない!』

 

 

『それ以上何を望むというのです?』

 

『この世界を作った漫画にこんな話があった…子供たちがあるゲームに夢中になった。ペットのモンスターを育成するゲームさ。たまごっちを元にした話なんだけどね?飼い主はゲームのペットのいう事に従い続け、まるでペットの方が主の様になってしまうんだ』

 

 

黒き者が何を言いたいのか理解出来ない。この者は一体何を望むというのか?

 

『本来僕らは僕らを見ている【彼ら】に干渉出来ない、どれほど力が強かろうと神の様な絶対的な力を持っていても僕たちは指一本彼らに触れる事は出来ないし彼らに影響を与えることは出来ない…ピカッと光らせる例外もあるけど…。だがその精神、心の方はどうだい?』

 

『まさか…』

 

『そう、人は物語を読んで感動したり怒りを覚えたりする。僕らに愛着を覚えて嫁と勝手に認定したりする。そしてそれは現実世界にも影響が出る事もある』

 

 

『まさかさっきの話は…!?』

 

『そう、僕が彼らを操るのさ!その漫画の雑誌に似たようなものがあった、電子ドラッグとやらで人々を操る話さ!これまで僕たちを好き勝手弄ってきた者たちを今度は僕が操るのさ!』

 

 

この者は狂っている…!真実を知ってなおそう確信できる。

 

 

『なぜあなたはそうまでしようとするのです…!』

 

『おかしな事を言うネ?僕をそう作ったのは紛れもない彼らだよ?人々を冷笑し狂気にまみれさせるのを望んでいる…それがボクさ』

 

『…』

 

 

『でもそんな僕だからこそこの世界を深く観察し、この世界の矛盾に気付いた、そして絶望しかけたよ…僕を作ったのがあの心底見下していた人間だったなんてねぇ?こんな事許せないよねぇ!?』

 

 

その者の黒いオーラが一気に膨れ上がる。感情が爆発し自分でも力が制御できないのであろう。

 

『だから壊してやるのさ!あいつらが作った役割(ロール)通りにね!この世界も外の世界も陰で支配する邪神として!』

 

 

『そんな事は…させません!』

 

 

黒き者の言葉に相対して白き者が戦闘態勢に移る。

 

 

『君ならそう言うと思ったよ、何せそういう風に作られたんだから。でもボクは負けない。ここで君を倒してこの世界を完全に支配する…』

 

 

黒き者もそれに呼応して戦闘態勢に移る。

この世界の決闘法、それはもちろん……

 

 

『決着をつけましょう…。決闘(デュエル)で…!』

 

『いいぜ…!ここまで追い詰められてまだ勝てる気でいるのなら、まずはその幻想をぶち壊す!』

 

 

 

お互いの体が光り、石板が積み重ねられる。

白き方は40枚ほど、そして黒き方はその数およそ二万…!

 

 

『君の戦力はもうその40前後だけ、それで僕に勝てると思っているのかい?』

 

『たとえ数で負けていても…、残っているのは精鋭中の精鋭たちです。無理やり数を従わせているだけの貴方には負けません』

 

『ッチ!減らず口を!言っとくがボクが事故るなんて思わない方がイイよ?』

 

お互いが五枚の石板を自分の前に並べる。

これから始まる…。世界の存亡を賭けた戦いが…。

 

 

『『決闘(デュエル)!』』

 

 

 

白き者 L4000

 

 VS

 

黒き者 L4000

 

 

 

『まずはボクのターン、ドロー!手札からジェネクス・ウンディーネを召喚、デッキからフィッシュボーグ-ガンナーを墓地に送り、ジェネクス・コントローラーを手札に加える』

 

 

ジェネクス・ウンディーネ

効果モンスター

星3/水属性/水族/攻1200/守 600

このカードが召喚に成功した時、

デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。

デッキから「ジェネクス・コントローラー」1体を手札に加える。

 

 

『さらに墓地のフィッシュボーグ-ガンナーの効果、手札のジェネクス・コントローラーを捨てて墓地から再生する。』

 

 

 

フィッシュボーグ-ガンナー

チューナー(効果モンスター)

星1/水属性/魚族/攻 100/守 200

自分フィールド上にレベル3以下の水属性モンスターが存在する場合、

手札を1枚捨てて発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚する。

このカードをシンクロ素材とする場合、

他のシンクロ素材モンスターは全て水属性モンスターでなければならない。

 

 

 

『シンクロ召喚の準備がもう整うとは…!』

 

 

『そうさ、レベル1チューナーモンスター、フィッシュボーグ-ガンナーとレベル3のジェネクス・ウンディーネをチューニング…名状しがたき者よ…その姿を現せ…古神ハストール!』

 

 

 

いあ! いあ! はすたあ! はすたあ くふあやく

ぶるぐとむ ぶぐとらぐるん ぶるぐとむ

あい! あい! はすたあ!

 

 

古神ハストール ATK2300

 

 

黒き者が人間では理解することすら拒むような言語でナニカを唱えると、巨大な蛸の様なナニカが映り、その後黄色のぼろ服を纏った化身が現れる。断じてショタではない。

 

 

 

『さらにカードを二枚セット、ターンエンド…』

 

 

 

黒き者

 

手札6→3

 

古神ハストール ATK2300

 

伏せカード2枚

 

 

『私のターン…ドロー!……私はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師をペンデュラムゾーンにセッティング』

 

 

時読みの魔術師(アニメ効果)

ペンデュラム・効果モンスター

星3/闇属性/魔法使い族/攻 1200/守 600

【Pスケール:青8/赤8】

①:1ターンに1度、自分フィールドのPモンスター1体を対象とした罠カードの発動と効果を無効にできる。

その後、その罠カードは墓地へ送らず、そのまま魔法&罠ゾーンにセットする。

【モンスター効果】

①:1ターンに1度、Pゾーンのカードを対象とした魔法・罠カードの効果を無効にできる。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

 

星読みの魔術師(アニメ効果)

ペンデュラム・効果モンスター

星5/闇属性/魔法使い族/攻 1200/守 2400

【Pスケール:青1/赤1】

①:自分のPモンスターが戦闘を行うバトルステップに発動できる。

1ターンに1度、魔法カードの発動と効果を無効にする。

その後、その魔法カードは墓地へ送らず、そのまま魔法&罠ゾーンにセットし、このターン再び発動できない。

【モンスター効果】

①:1ターンに1度、自分のPモンスター1体がフィールドから離れた時に発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

 

白き者の両端に二体の魔術師が現れる。

 

 

『元の世界の力をそのまま使役するか…やってくれるね…』

 

 

『貴方もそうやって今まで蹂躙してきたではありませんか、今度はこちらの番です。ペンデュラム召喚!現れなさい、レベル7、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!ブラック・マジシャン!E・HERO ネオス!』

 

 

 

1◇PENDULUM◆8

 

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

ペンデュラム・効果モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

【Pスケール:青4/赤4】

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の(1)(2)のP効果は

それぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分のPモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にできる。

(2):自分エンドフェイズに発動できる。

このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のPモンスター1体を手札に加える。

【モンスター効果】

(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、

このカードが相手に与える戦闘ダメージは倍になる。

 

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500

ブラック・マジシャン ATK2500

E・HERO ネオス ATK2500

 

 

 

両端に現れた二体のモンスターが光の柱を展開し、その間に三体のモンスターが現れる。

かつて世界を幾度となく救ってきた戦士たちが今終結する。

 

 

『オッドアイズで古神ハストールを攻撃!灼熱の炎スパイラルフレイム!』

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500

 

VS

 

古神ハストール ATK2300

 

 

『ハストールを撃破!さらにオッドアイズが戦闘で与えるダメージは倍になります』

 

 

黒き者 L4000→3600

 

『だがハストールの効果発動…ネオスに自身を装備。これによりネオスは攻撃できない』

 

 

 

 

古神ハストール

シンクロ・効果モンスター

星4/風属性/爬虫類族/攻2300/守1000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

 

(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

墓地のこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。

装備モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。

(2):このカードの効果で相手モンスターに装備されているこのカードが

フィールドから離れた場合に発動する。

自分はこのカードを装備していた相手モンスターのコントロールを得る。

 

 

 

黄衣の者は破壊される寸前に奇妙な舞踏を踊った…。

そしてその踊りをネオスは見てしまった…。

 

破壊された瞬間、黄の布がネオスに纏わりつき拘束する…。

 

 

『ですが貴方のフィールドはがら空き…行きなさい、ブラックマジシャン!』

 

『ならモンスターを呼び出すぜぇ!罠発動!死霊ゾーマ!』

 

 

死霊ゾーマ(原作効果)

永続罠

このカードは発動後モンスターカード

(アンデット族・闇・星4・攻1800/守500)となり、

自分のモンスターカードゾーンに守備表示で特殊召喚する。

このカードが戦闘によって破壊された時、

このカードを破壊したモンスターの攻撃力分の倍のダメージを相手ライフに与える。

(このカードは罠カードとしても扱う)

 

 

『このカードはモンスターにもなる罠…さあ攻撃してきな?』

 

『その効果は分かっています…。カードを一枚伏せターンエンド…』

 

 

白き者

手札6→0

 

Pゾーン

 

時読みの魔術師

星読みの魔術師

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK2500

ブラック・マジシャン ATK2500

E・HERO ネオス(ハストール装備) ATK2500

 

伏せカード1

 

 

『ボクのターン、ドロー!フフフ!神を見せてあげるよ!それも創造神を!』

 

『何ですって!?』

 

『ボクは神属性・創造神族を選択しこのカードを発動する!』

 

 

(発動条件が種族・属性を宣言すること?一体何をする気なのか?)

 

 

『リバースカードオープン!鏡像のスワンプマン!このカードもモンスターとして扱う!』

 

 

鏡像のスワンプマン

永続罠

(1):種族と属性を1つずつ宣言して発動できる。

このカードは発動後、宣言した種族・属性を持つ

通常モンスター(星4・攻1800/守1000)となり、

モンスターゾーンに特殊召喚する。

このカードは罠カードとしても扱う。

 

 

『スワンプマンは泥で出来たコピーさ。雷に打たれた男の下の泥が何らかの現象で死んだ人間とまったく同じ姿、記憶、思考をした【モノ】になった…それは厳密には違う【モノ】だが本人すらも別の【モノ】になったとは分からないだろう…ならこれはもはや【本物】と言っても良いんじゃないかな?』

 

 

『そんなことは今は関係ありません。私を惑わそうとしても無駄です…!』

 

『おお、コワイコワイ!スワンプマンはこの世で唯一である創造神族へと変わる…』

 

 

鏡像のスワンプマン 神属性・創造神族 星4 ATK1800

 

 

『そして二体のレベル4モンスターでオーバーレイ!ランク4、鳥銃士カステル!』

 

 

鳥銃士カステル

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/風属性/鳥獣族/攻2000/守1500

レベル4モンスター×2

「鳥銃士カステル」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードのX素材を1つ取り除き、

フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示にする。

(2):このカードのX素材を2つ取り除き、

このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを持ち主のデッキに戻す。

 

 

『鳥銃士カステルの効果!オーバーレイユニットを二つ取り除きオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをデッキに戻す!』

 

『くっ!?』

 

カステルの羽ばたきによってオッドアイズは光の球体となってデッキに戻っていく。

 

『ペンデュラムモンスターは破壊しただけじゃ戻ってくるからね、デッキの奥底に消えてもらったよ』

 

『ですがモンスターはまだ残っています』

 

『言っておくがボクはまだ通常召喚をしていないんだぜ?レッド・リゾネーターを召喚!』

 

 

 

レッド・リゾネーター

チューナー・効果モンスター

星2/炎属性/悪魔族/攻 600/守 200

「レッド・リゾネーター」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

(2):このカードが特殊召喚に成功した時、

フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力分だけ自分はLPを回復する。

 

 

 

『レッド・リゾネーターの効果、手札からシンクロ・フュージョニストを特殊召喚する!』

 

 

シンクロ・フュージョニスト

効果モンスター

星2/闇属性/魔法使い族/攻 800/守 600

(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。

 

 

『レベル2のレッド・リゾネーターとレベル2のシンクロ・フュージョニストをチューニング…出でよ炎の王、シンクロ召喚…レベル4、古神クトグア…』

 

 

ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと んがあ・ぐあ なふるたぐん いあ! くとぅぐあ!  

 

  

古神クトグア

シンクロ・効果モンスター

星4/炎属性/炎族/攻2200/守 200

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。

フィールドのランク4のXモンスターを全て持ち主のエクストラデッキに戻す。

(2):このカードを素材とした融合召喚に成功した場合に発動する。

自分はデッキから1枚ドローする。

(3):フィールドのこのカードを素材としてX召喚したモンスターは以下の効果を得る。

●このX召喚に成功した場合に発動する。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

辺り一面が火の海と化し、全身が燃え盛るナニカが現れる。その姿はまさしく生きた炎としか表現のしようが無い。

 

 

『そしてシンクロ素材となった事でシンクロ・フュージョニストの効果、デッキから簡易融合を手札に加える…』

 

 

黒き者

手札4→2→3

 

 

『更に鳥銃士カステルと古神クトグアを墓地に送り旧神ヌトスを特殊召喚する!』

 

 

旧神ヌトス

融合・効果モンスター

星4/光属性/天使族/攻2500/守1200

Sモンスター+Xモンスター

自分フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。

自分は「旧神ヌトス」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

 

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。

手札からレベル4モンスター1体を特殊召喚する。

(2):このカードが墓地へ送られた場合、

フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

 

 

現れたのは美しき女性、ギリシャ風の兜を被っており例えるならヴァルキリーの様な姿をしている。

彼女は旧き印が描かれた盾を向け…

 

 

 

――クトグアと黒き者に攻撃した…。

 

 

 

『ヴオォォォォォッ!?アブねぇ!?』

 

 

黒き者がカステルを盾にして防御しクトグアとカステルは消え去った。

 

 

 

『ヌトセ=カームブルはクトゥグア達グレート・オールド・ワンを封印した立役者。やれやれ…だから旧神を使うのは嫌なんだ…大体外なる神と旧神とグレート・オールド・ワンが同じカテゴリーで戦うのがそもそもおかしいんだ…さらに簡易融合を発動!旧神ノーデンを融合召喚扱いで特殊召喚!』

 

 

黒き者 L3600→2600

 

 

簡易融合

通常魔法

「簡易融合」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):1000LPを払って発動できる。

レベル5以下の融合モンスター1体を

融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、

エンドフェイズに破壊される。

 

 

旧神ノーデン

融合・効果モンスター

星4/水属性/天使族/攻2000/守2200

SモンスターまたはXモンスター+SモンスターまたはXモンスター

 

(1):このカードが特殊召喚に成功した時、

自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。

このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。

 

 

 

カップラーメンが現れ中から髭を生やした老人が現れた。

 

 

『旧神であるノーデンスは本来グレート・オールド・ワンとは対立しているがむしろこの世界では逆…旧神ノーデンの効果!墓地からレベル4以下のモンスターを復活させる、蘇れクトグア…』

 

 

古神クトグア 星4

旧神ヌトス  星4

旧神ノーデン 星4

 

 

『クトグアとノーデンでオーバーレイ!外神ナイアルラをエクシーズ召喚する!』

 

 

外神ナイアルラ ランク4 DEF2600

 

 

現れたのは異形の塊、決まった形を持たず、常に別の何かへ変化している…

 

 

『クトグアの効果で一枚ドロー…さーらーに!ナイアルラの上に重ねてオーバーレイ!…現れろ外神アザトート!』

 

 

外神アザトート

エクシーズ・効果モンスター

ランク5/闇属性/悪魔族/攻2400/守 0

レベル5モンスター×3

このカードは自分フィールドの「外神」Xモンスターの上に

このカードを重ねてX召喚する事もできる。

このカードはX召喚の素材にできない。

 

(1):このカードがX召喚に成功したターン、相手はモンスターの効果を発動できない。

(2):このカードが融合・S・Xモンスターを全てX素材としている場合、

このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

相手フィールドのカードを全て破壊する。

 

 

黒き者

手札3→2→3

 

 

現れたのは黒き影。あまりにも冒涜的なその物質の周りを神々が囲んでいる。それもこの存在を守るためではなく怒りを鎮めるために…。それほどまでに強大な邪悪。

 

 

 

『アザトースは宇宙が始まった時から存在したとされ、この世の全てはアザトースの生み出した夢だと言われている…。まるで一枚のカードから生まれたこの世界の様な設定だね…』

 

 

『……』

 

 

『アザトースは外なる神とグレート・オールド・ワンを生み出した。ニャルラトホテプもアザトースに生み出され強大な力を持ちながら白痴であるアザトースの代わりに行動をしている…召喚条件にナイアルラから出せるのもそれが理由だ。だが…それも全て人間が作り出した設定だった!』

 

 

黒き者はアザトートを心底侮蔑した顔で睨んでいる。いやこの世の全てを憎んでいるのだろう…。

 

 

『アザトートの効果は融合・シンクロ・エクシーズのモンスターをエクシーズ素材にしている場合、エクシーズ素材を一つ取り除き相手の全てのカードを破壊する…』

 

 

『っ!?まさかその効果でこちらのカードを…!』

 

 

『まさか!効果を使うまでもないね!手札から大嵐を発動!』

 

『なっ!?』

 

 

大嵐

通常魔法

フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

 

『伏せているカードには消えてもらおうか!』

 

 

『罠発動!和睦の使者!』

 

 

和睦の使者

通常罠

このターン、相手モンスターから受ける全ての戦闘ダメージは0になり、

自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 

 

『ボク相手に和睦?二重の意味で面白い冗談だ。だがフィールドから離れた古神ハストールの効果!ネオスのコントロールを奪う!』

 

『!?』

 

 

ネオスはまるで何かに操られているかの様に黒き者へ向かって行った。

 

 

『ネオス…!』

 

『面白いモノを見せてあげるよ!手札から永続魔法【Get Your Game On!】を発動!』

 

 

『な…何ですかそれは…?』

 

 

白き者は思わず黒き者に尋ねる。この自分ですら知らないカードがこの世にあるとは思わなかったのだ…

 

 

『知らないか、そうだろうねぇ!このカードは【外の世界】のカードさ!その効果は自分フィールドの「E・HERO」と「ネオスペーシアン」の攻撃力を倍にする!』

 

 

『なっ!?』

 

 

Get Your Game On!

永続魔法(使用不可カード)

自分が「2007 Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME World Championship」に

参加していた場合のみ発動できる。

自分フィールド上の「E・HERO」と名のついたモンスターと

「N(ネオスペーシアン)」と名のついたモンスターの攻撃力は2倍になる。

 

 

 

※多分ですが彼はワールドチャンピオンシップ2007には出てません。多分。

 

 

E・HERO ネオス ATK2500→5000

 

 

 

『攻撃力5000…!』

 

 

『さあ…!カードを一枚伏せてターンエンドだ…』

 

 

黒き者 L2600

手札0枚

 

E・HERO ネオス ATK5000

外神アザトート ATK2400

旧神ヌトス ATK2500

 

 

 

Get Your Game On!

伏せカード一枚

 

 

 

白き者 L4000

手札0枚

 

ブラック・マジシャン

 

 

 

相手は全体破壊除去の効果を持つモンスターと攻撃力5000のモンスターを従えている。状況はこちらに圧倒的に不利である。

 

だが…諦めるわけにはいかない…。

 

 

 

『私のターン、ドロー!魔法カード【天よりの宝札】を発動!互いに六枚になるまでドローします!』

 

『六枚もドローさせてくれるのか!お優しいこって!』

 

 

天よりの宝札 (原作効果)

通常魔法

互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。

 

 

白き者

手札1→6

 

黒き者

手札0→6

 

 

 

 

原作に出てきた最強クラスのドローカード…アドという概念がぶっ壊れている。

 

(手札は増やせたがリスクも大きい…このターンで決着をつけなければ…!)

 

 

 

 

『私は手札から【増援】を発動、デッキからジャンク・シンクロンを手札に加えます!更に手札から【調律】を発動!デッキからクイック・シンクロンを手札に加えデッキから五枚墓地に送ります』

 

 

調律(アニメ効果)

自分のデッキからチューナー1体を手札に加える。

その後、手札に加えたモンスターのレベルの数だけ

自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。

 

 

『サーチ&墓地肥しか!』

 

『そしてジャンク・シンクロンを召喚!ジャンク・シンクロンの効果、墓地からレベル2以下のモンスターを効果を無効にして墓地から特殊召喚します!グローアップ・バルブを特殊召喚!さらに墓地からモンスターが特殊召喚されたことで手札からドッペル・ウォーリアを特殊召喚!』

 

『ジャンクドッペルか…!』

 

 

 

ジャンク・シンクロン

チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500

(1):このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

 

ドッペル・ウォリアー

効果モンスター

星2/闇属性/戦士族/攻 800/守 800

(1):自分の墓地のモンスターが特殊召喚に成功した時に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。

自分フィールドに「ドッペル・トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する。

 

 

白き者

手札6→4

 

 

『レベル3チューナー、ジャンク・シンクロンと、レベル2のドッペル・ウォーリアをチューニング、シンクロ召喚!レベル5、TG ハイパー・ライブラリアン!』

 

 

TG ハイパー・ライブラリアン SCX-1100(アニメ効果)

星5/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

 

(1):このカードは機械族としても扱う。

(2):このカードが機械族を指定した魔法・罠の効果を受ける場合、このカードの元々の攻撃力・守備力は半分となる

(3):このカードがフィールド上に表側表示で存在し、

自分または相手がシンクロ召喚に成功した時、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

(4):このカードが破壊された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

この効果で手札に加えたカードは、このターン使用できない。

 

 

『更に、ドッペル・ウォーリアの効果発動、レベル1のドッペルトークンを二体特殊召喚。更にレベル1チューナー、グローアップ・バルブとドッペルトークンでチューニング、シンクロ召喚、フォーミュラ・シンクロン!フォーミュラ・シンクロンの効果発動。一枚ドローします。更にライブラリアンの効果で一枚ドローします』

 

 

フォーミュラ・シンクロン(アニメ効果)

シンクロ・チューナー・効果モンスター

星2/光属性/機械族/攻 200/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

(1):一ターンに自分はデッキから1枚ドローする。

 

白き者

手札4→6

 

『更に手札のレベル・スティーラーを墓地に捨て、クイック・シンクロンを特殊召喚、レベル5チューナーのクイック・シンクロンとレベル1のドッペルトークンをチューニング、シンクロ召喚、レベル6、ジャンク・ガードナー!シンクロ召喚に成功した事でさらに一枚ドローします』

 

 

クイック・シンクロン

チューナー・効果モンスター

星5/風属性/機械族/攻 700/守1400

このカードは「シンクロン」チューナーの代わりとしてS素材にできる。

このカードをS素材とする場合、

「シンクロン」チューナーを素材とするSモンスターのS召喚にしか使用できない。

(1):このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、

手札から特殊召喚できる。

 

 

ジャンク・ガードナー

シンクロ・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻1400/守2600

「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、

表示形式を変更する事ができる。

この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた場合、

フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、

表示形式を変更する事ができる。

 

 

白き者

手札6→4→5

 

 

ジャンク・ガードナー ☆6

フォーミュラ・シンクロン ☆2

TG ハイパー・ライブラリアン SCX-1100 ☆5

ブラック・マジシャン ☆7

 

 

『レベル・スティーラーが墓地に…来るかッ!』

 

 

『そしてレベル・スティーラーの効果、ジャンク・ガードナーのレベルを1つ下げ墓地から守備表示で特殊召喚!これで…揃いました…!』

 

 

レベル・スティーラー(アニメ効果)

星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0

このカードが墓地に存在する場合、

自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルを1つ下げ、

このカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

白き者のフィールド

 

レベル・スティーラー ☆1

ジャンク・ガードナー ☆6→5

フォーミュラ・シンクロン ☆2

TG ハイパー・ライブラリアン SCX-1100 ☆5

ブラック・マジシャン ☆7

 

 

『私はレベル2のシンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロンと二体のレベル5シンクロモンスターでチューニング!現れなさい!シューティング・クェーサー・ドラゴン!』

 

 

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000

シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上

このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

このカードはこのカードのシンクロ素材とした

チューナー以外のモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

1ターンに1度、魔法・罠・効果モンスターの

効果の発動を無効にし、破壊する事ができる。

このカードがフィールド上から離れた時、

「シューティング・スター・ドラゴン」1体を

エクストラデッキから特殊召喚する事ができる。

 

 

現れたのは白き龍、その白き輝きは相手の邪悪な闇と対抗する絶対的正義。

 

 

『やはりクェーサーか…。だが、D・ホイールに乗って無いんじゃそのカードの真の力は引き出せないよねぇ?』

 

『…貴方を倒すにはこれで十分です…さらに手札から、【二重召喚】を発動、そして…レスキューラビットを召喚します!』

 

 

二重召喚

通常魔法

このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

 

レスキューラビット

効果モンスター

星4/地属性/獣族/攻 300/守 100

「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカードはデッキから特殊召喚できない。

(1):フィールドのこのカードを除外して発動できる。

デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

 

 

白き者

手札5→3

 

 

『っち、エクシーズか…!』

 

『レスキューラビットを除外してデュミナス・ヴァルキリアをデッキから二体特殊召喚します』

 

 

 

デュナミス・ヴァルキリア

通常モンスター

星4/光属性/天使族/攻1800/守1050

勇敢なる光の天使。その強い正義感ゆえ、

負けるとわかっている悪との戦いでも決して逃げない。

 

 

『レベル4が二体…来るか!』

 

『手札からエクシーズ・チェンジ・タクティクスを発動し、二体のレベル4モンスターでオーバーレイ!ランク4 No.39 希望皇ホープ!』

 

 

 

エクシーズ・チェンジ・タクティクス

永続魔法

自分フィールド上に「希望皇ホープ」と名のついた

モンスターがエクシーズ召喚された時、

500ライフポイントを払い、このカードの効果を発動できる。

デッキからカードを1枚ドローする。

「エクシーズ・チェンジ・タクティクス」は

自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない

 

 

 

No.39 希望皇ホープ ATK2500

 

 

現れたのは白き戦士。希望の象徴。

 

 

『ホープが場に出た事でライフを500払い一枚ドロー。手札からエクシーズの宝札を発動。ランク4のホープがいる為四枚ドロー出来ます!』

 

 

 

エクシーズの宝札 (漫画ZEXALオリジナル)

通常魔法

自分フィールド上にランク4以下のモンスターエクシーズが存在する時、 そのランクの数だけ自分のデッキからカードをドローできる。

 

白き者

L4000→3500

 

 

白き者

手札3→6

 

 

『さらにホープの上に重ねてエクシーズ召喚!SNo.39 希望皇ホープONE!更に一枚ドロー!』

 

 

SNo.39 希望皇ホープONE(漫画版)

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/光属性/戦士族/攻2501/守2000

光属性レベル4モンスター×3

このカードは自分フィールド上の「No.39 希望皇ホープ」の上に

このカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。

 

このカードのエクシーズ素材を全て取り除き、

自分のライフポイントを1ポイントになるように払って発動できる。

相手フィールド上のモンスターを全てゲームから除外する。

その後、この効果で除外したモンスターの攻撃力の合計のダメージを相手ライフに与える。

 

 

白き者 L3500→3000

手札6→7

 

『ホープONEの効果はオーバーレイユニットを全て取り除き私のライフを1にし、あなたのモンスターを全て除外しその攻撃力の合計分のダメージを相手に与えるカード…私の勝ちです…!』

 

『やーれやれ、まさかもう勝った気でいるのかい?リバースカードオープン!』

 

『無駄です!シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果は一ターンに一度相手のカード効果を無効にする効果!もはや止める術は有りません!』

 

 

 

 

『…それはどうかな?』

 

『っ!?これは…!融合!?』

 

 

クェーサーとホープが巨大な渦に巻き込まれ消えていく…。

相手ターンに相手のモンスターを融合素材にできるカード…そんな凶悪な融合カードが一枚だけ存在する…。

 

 

『ご名答、伏せていたカードは…【超融合】だったのさ』

 

 

超融合(アニメ版)

速攻魔法

このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できず融合召喚時に魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。

 

(1):手札を1枚捨てて発動できる。

自分・相手フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

 

黒き者

手札6→5

 

 

『融合素材となったクェーサーがどうやって防ぐんだい?まあ仮に残っていたとしても超融合を防ぐ事は不可能だけれども』

 

『ば…馬鹿な…!?何故アナタが其れを…!?』

 

『僕はあらゆる魔法を扱う事が出来る…というのはウソで、まあ外の世界から手に入れたんだよ』

 

 

ケラケラと笑いながら話す黒き者の言葉に引っかかる。

 

 

『何故です?超融合を持っているならこの世界と外の世界を繋ぎ超爆発を引き起こし、世界を破壊する貴方の目的も達成する筈…』

 

 

『何言ってんの?それじゃあ面白くないじゃん。ボクは人の苦しむ姿が見たいのに。一瞬で消しちゃったらつまんないじゃん…』

 

 

駄目だ…この者は狂っている…。

 

 

『デュエルを続けるよ?ボクが融合召喚するのは旧神ノーデン、ノーデンの効果、ハストールを墓地から特殊召喚する!』

 

 

黒き者

 

古神ハストール ATK2300

旧神ノーデン DEF2200

E・HERO ネオス DEF2000

外神アザトート ATK2400

旧神ヌトス ATK2500

 

 

 

『まだ終わってません…!千本(サウザント)ナイフを発動!ブラック・マジシャンがいる時、相手モンスターを全て破壊する!』

 

 

千本(サウザント)ナイフ(原作効果)

通常魔法

(1):自分フィールドに黒魔術師が存在する場合、

相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

 

 

ブラック・マジシャンが無数のナイフを投げ、モンスターを串刺しにし、全滅させる。

 

『だがハストールの効果、ブラック・マジシャンを拘束する!そしてヌトスの効果、ハストールを破壊する!これによりブラック・マジシャンのコントロールを奪う!』

 

 

『所有者の刻印を発動!ブラック・マジシャンを私の場に戻します!』

 

 

所有者の刻印(遊戯王R版)

通常魔法

フィールド上の全てのカードのコントロールは、元々の持ち主に戻る。

 

 

白き者

手札7→5

 

 

『ブラック・マジシャンで攻撃!黒・魔・導(ブラック・マジック)!』

 

 

黒き者 L2600→100

 

 

黒き魔導師の正しき闇の一撃が、邪悪な黒き存在にぶつかる。

 

 

『ぐっ!?…ふふ、少しキツかったよ…!』

 

 

『カードを四枚セットしてターンエンド…』

 

 

白き者

手札5→1

 

ブラック・マジシャン ATK2500

 

 

伏せカード4

 

 

 

(ギリギリ決められなかった。だが次のターンを耐えきれば…!)

 

 

 

『ボクのターン、ドロー!』

 

 

 

黒き者

手札5→6

 

 

 

『中々楽しかったよ……キミとのお遊びも!!』

 

『?!』

 

 

黒き者の周りが禍々しく変わる、まるで今まで手を抜いていたといわんばかりに…。

 

 

 

『ボクは手札から【ハーピィの羽根箒】を発動、キミの伏せカードを破壊する…』

 

『通しません!リバースカードオープン、【スターライト・ロード】!ハーピィの羽根箒を無効化しスターダスト・ドラゴンをシンクロ召喚扱いで特殊召喚します』

 

 

 

ハーピィの羽根箒

通常魔法

(1):相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

 

スターライト・ロード(アニメ版)

通常罠

(1):自分フィールドのカードを2枚以上破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。

その効果を無効にし破壊する。

その後、「スターダスト・ドラゴン」1体を(シンクロ)召喚扱いとして、エクストラデッキから特殊召喚できる。

 

 

『ハーピィの羽根箒の効果を無効化してスターダスト・ドラゴンをシンクロ召喚します!』

 

 

スターダスト・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、

このカードをリリースして発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。

その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

巨大な羽根を振り、突風を巻き起こすが光り輝く白き竜が立ち塞がりそれを防いだ。

 

 

 

白き者

手札1

 

ブラックマジシャン ATK2500

スターダスト・ドラゴン ATK2500

 

伏せカード3枚

 

 

黒き者

手札5枚

    

                             

『っち、かわされたか…だが所詮は無駄な足掻き…ボクは手札から【ニーベルングの財宝】を発動…!』

 

 

 

宝箱が現れ、その中から現れた指輪がスターダスト・ドラゴンにはめられる。

その瞬間スターダスト・ドラゴンは身動きが取れなくなる。

 

 

『こ…これはっ!?』

 

『ニーベルングの財宝はニーベルングの指輪をデッキから相手モンスターに装備する代わりにデッキから5枚ドロー出来るカードさ』

 

『なんですって!?』

 

 

 

ニーベルングの財宝(アニメオリジナル)

通常魔法

相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動することができる。

デッキから「ニーベルングの指輪」1枚を相手フィールド上の魔法・罠ゾーンに置き、選択したモンスターに「ニーベルングの指輪」を装備する。

その後、デッキからカードを5枚ドローする。

 

 

ニーベルングの指輪(アニメオリジナル)

装備魔法

このカードを装備したモンスターは効果の発動、攻撃、表示形式の変更、リリースすることができなくなる。

このカードを装備したモンスターをコントロールしているプレイヤーは自分のターンのドローフェイズ時にカードを2枚ドローする。

このカードの効果によってドローしたカードの中にモンスターカードがあれば墓地へ送らなければならない。

(モンスターカードを2枚ドローした場合は1枚を選択して墓地に送る)

 

 

黒き者

手札5→9

 

 

『そして手札から【絶望の宝札】を発動!デッキから三枚のカードを選択し手札に加え、残りを墓地に送る!』

 

『なっ!?ふざけた効果も大概にしなさい!?』

 

『い や だ ね !アハハ!まさに絶望をもたらすカードだ!三枚を手札に加え約二万枚のカードを墓地に送る!』

 

 

 

絶望の宝札 (漫画ZEXALオリジナル)

通常魔法

自分のデッキからカードを3枚選択して手札に加える。

その後、自分のデッキのカードを全て墓地に送る。

 

 

数万もの石板が墓地に機関銃で発射される様に送られていく…。

 

 

黒き者

手札9→11

デッキ0枚

 

 

『そして手札からトワイライトゾーンを発動!墓地から海皇の長槍兵を三体特殊召喚!』

 

 

トワイライトゾーン

通常魔法

自分の墓地に存在するレベル2以下の通常モンスター3体を選択して発動する。

選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。

 

 

海皇の長槍兵 ATK1400

海皇の長槍兵 ATK1400

海皇の長槍兵 ATK1400

 

 

『そして、手札から永続魔法【とどまらぬ大地】を発動!』

 

 

 

とどまらぬ大地(漫画ZEXALオリジナル)

永続魔法

自分フィールド上にモンスターが存在する場合、

自分のライフポイントは自分フィールド上に存在する

モンスターの攻撃力を合計した数値になる。

 

 

『とどまらぬ大地の効果でボクのライフはボクの場のモンスターの攻撃力の合計値になる!』

 

 

黒き者 L100→4200

手札11→9

 

 

『削ったライフが…!?』

 

『悔しいでしょうねぇ…さて、フィールドにはモンスターが三体、上級モンスターを呼び出す準備が整った訳だけれども…』

 

 

(モンスターはレベル2が三体…エクシーズ…?いや…何でしょう、この嫌な感じは…?)

 

 

 

『ボクは【天声の服従】を発動!レベル8以上のモンスターを宣言し、そのカードがキミのデッキにあるなら、ボクの手札に加えることができる!』

 

 

 

天声の服従(原作オリジナル)

通常魔法

レベル8以上のモンスターカード名を1つ宣言する。

宣言したカードが相手のデッキにある場合は

1000ライフポイントを支払う事で、

そのカード1枚を自分の手札に加えることができる。

 

 

『なっ!?私のモンスターを召喚するというのですかッ!?』

 

 

自分のデッキに眠る上級モンスター、それも生贄を三体要求するカード。

 

嫌な予感が確信に変わる。

 

 

『ボクが宣言するカード、それは―――レベル10!【オシリスの天空竜】!』

 

 

 

白き者のデッキの石板の山から一枚の板が抜かれる。

 

 

その石板に書かれた名は―――

 

 

 

――――オシリスの天空竜。

 

奪われしカードは神…。

 

 

 

オシリスの天空竜 (原作効果)

効果モンスター

星10/神属性/幻神獣族/攻X000/守X000

このカードは、ドラゴン族としても扱う。

このカードを通常召喚する場合、

自分フィールド上に存在するモンスター3体をリリースしアドバンス召喚しなければならない。

このカードの召喚は無効化されない。

このカード罠・モンスターの効果を受けず、魔法カードの効果は一ターンしか受け付けない。

また、コントロールを奪う効果、リリースする効果、破壊効果を受けない。(上級呪文は例外とする)

特殊召喚されたこのカードは、エンドフェイズ時に墓地に送られる。

 

(1):このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000アップする。

(2):相手フィールド上にモンスターが召喚・特殊召喚された時、そのモンスターが攻撃表示なら攻撃力を、守備表示なら守備力を2000ポイントダウンする。

この効果によって攻撃力または守備力が0になったモンスターは破壊される。

 

 

 

『この効果には1000のライフコストが必要だが、とどまらぬ大地の効果でライフは元に戻る…』

 

黒き者 L4200→3200→4200

 

『…ですが、例え貴方の手に堕ちようとも神は私を裏切りはしません…!』

 

 

そう、神は自分にふさわしくない相手には服従しない。

 

もし自分が認めた者以外が自分を操ろうものならルールを越え、使用者に牙をむく。

 

しかし黒き者は全く動じずに言葉を続ける。

 

 

『やれやれ…ボクでは神を従わせる事は出来ないと思っているようだけど…出来るんだなぁこれが…。フィールド魔法【神縛りの塚】を発動!』

 

『!?』

 

 

神縛りの塚

フィールド魔法

(1):フィールドのレベル10以上のモンスターは

効果の対象にならず、効果では破壊されない。

(2):フィールドのレベル10以上のモンスターが

戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。

破壊されたモンスターのコントローラーは1000ダメージを受ける。

(3):フィールドのこのカードが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。

デッキから神属性モンスター1体を手札に加える。

 

(4):神のカードを使役することが出来る。

 

 

 

『このカードは神を操る事が出来るフィールド魔法…』

 

『馬鹿な…!?そんなカードがある訳が…!』

 

『あるんだよ。人がそれを望んだからね、そしてこれにより神のカードを操れる!ボクに従え!オシリスの天空竜を召喚!』

 

 

天から雷鳴が轟き、紅き竜がその姿を現す。

その姿は巨大な蛇のようで、空を埋め尽くす程長い胴体をしており終わりが見えない。

 

現れし魔物は、神。

 

呼び出された竜は怒りを露わにし、ルールを越え自らを呼び出した召喚者を裁こうと二つの口を開ける。

 

だがどこからともなく大量の鎖がその姿を縛りオシリスを封じる。

オシリスが強制的に縛られ黒き者の思うがままに操られてしまった…。

 

 

『オシリス…!』

 

『アハハ!今どんな気持ち?信じてデッキに入れた神が自分の敵になるなんてさぁ!そして!オシリスの攻撃力はボクの手札の枚数で決まる!ボクの手札は7枚!よって攻撃力は…』

 

 

オシリスの天空竜 ATK 7 0 0 0 !

 

 

 

『…ッ!?』

 

 

攻撃力7000…白き者のモンスターの攻撃力は両方2500、その差4500。

攻撃を受ければ一撃でライフが0になってしまう。

 

 

『勝負あったかな?知ってると思うけど神に罠は通用しないよ?ミラフォとかもオシリスには無意味だ』

 

『……』ギリッ

 

『あれあれ?どうしちゃったのかな?奥歯噛み締めちゃって、もしかして図星だったりする?』

 

 

黒き者の挑発に反応してしまう。

三枚の内一枚は攻撃反応型の罠カード。神には通用しない。

このままバトルフェイズに移れば間違いなく決着がつく。

状況はかなり絶望的。だが―――

 

 

 

『…あなたはパンドラの箱という物を知っていますか?』"

 

『…はあ?何さいきなり…?』

 

『パンドラという女性がゼウスから貰った箱を開けた時、あらゆる災いが降り注いだといわれています。ですがその箱には最後に希望が残っていました…』

 

『さっきから何を言いたいのかな?』

 

『貴方は絶望をもたらしましたが最後に希望を残してくれました』

 

『何?』

 

(こいつ、一体何をする気だ…?)

 

 

『罠発動!【墓荒らし】!』

 

 

墓荒らし(原作効果)

罠&魔法

相手プレイヤーの墓地に置かれたカードを1枚奪いとる!!

 

 

 

『墓荒らしだとッ!?』

 

『私が奪うのは【絶望の宝札】!そして効果発動!選択するのは【クリボー】、【封印されし者の右腕】、そして【封印されしエクゾディア】!そして更にリバースカードオープン、補充要員!』

 

 

 

補充要員

通常罠

自分の墓地にモンスターが5体以上存在する場合に発動する事ができる。

自分の墓地に存在する効果モンスター以外の攻撃力1500以下の

モンスターを3体まで選択して手札に加える。

 

 

封印されしエクゾディア

効果モンスター

星3/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1000

このカードと「封印されし者の右足」「封印されし者の左足」

「封印されし者の右腕」「封印されし者の左腕」

が手札に全て揃った時、自分はデュエルに勝利する。

 

 

 

エクゾディア、手札に自身の体を表すカード五枚を揃える事でのみ召喚出来るモンスター。

その力は創造神にも劣らない絶対勝利の力…。

 

 

 

『エクゾパーツを手札に加える気か……!?』

 

『今度こそ…私の勝ちです…!【封印されし者の左腕】【封印されし者の右足】【封印されし者の左足】を手札に加えます!』

 

『ば…馬鹿なッ!!?奇跡を起こしたと言うのかっ!?』

 

 

 

 

上空に並ぶ五枚の石板、五体全てが揃った事で封印されし力が解き放たれる…

 

 

 

 

 

『なあ~んちゃって(笑)』

 

 

 

『!?』

 

 

黒き者は先ほどまでの驚愕の表情から一転して愉悦の表情を浮かべた。

 

 

『は~…ほかにも使えるカードならいくらでもあったのに、ツメ甘すぎ。手札から【現世と冥界の逆転】発動…』

 

『馬鹿な!?セットもせずに罠を発動!?』

 

『見えるけど見えないものって奴だね、神のカードに気を取られて墓地に送っていたマキュラの事を気にも留めていなかった…』

 

 

『そんな…マキュラですって…!?』

 

処刑人マキュラ

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200

このカードが墓地へ送られたターン、

このカードの持ち主は手札から罠カードを発動する事ができる。

 

 

現世と冥界の逆転(エラッタ前)

通常罠

自分の墓地にカードが15枚以上ある時、1000ライフを払い発動。

お互いに自分の墓地と自分のデッキのカードを全て入れ替える。

その際、墓地のカードはシャッフルしてデッキゾーンにセットする。

 

 

 

 

『墓地に送るカードを発動した時には当然懸念するべきカードだったはずだよ?さて、デッキと墓地をを入れ替えようか』

 

『…っ!』

 

『まったく…適当なバーンカード使っていればボクのライフは0になって勝ってたでしょうに…二万枚もカードがあったのにさっき使って見せたカードをわざわざ使うなんて、キミは決闘者としては三流だね…』

 

『くっ…!?』

 

 

お互いデッキのカードと墓地のカードを入れ替える。

が、黒き者は絶望の宝札でデッキが0枚な為墓地のカードがデッキが戻るだけだが…。

対象を失った補充要員の効果は不発となり、揃いかけたエクゾディアは消失してしまった。

 

 

黒き者 L6000

手札6枚

 

オシリスの天空竜 ATK6000

 

 

とどまらぬ大地

 

 

 

(ですが…まだ可能性ならあります…クリボーでオシリスの攻撃を防げば…)

 

 

クリボー

効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200

(1):相手モンスターが攻撃した場合、

そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てて発動できる。

その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 

 

『ボクは手札から第六感を発動!』

 

『!まだドローカードを持っていたのですか…』

 

 

第六感

通常罠

自分は1から6までの数字の内2つを宣言する。

相手がサイコロを1回振り、宣言した数字の内どちらか1つが出た場合、

その枚数自分はカードをドローする。

ハズレの場合、出た目の枚数デッキの上からカードを墓地へ送る。

 

 

『宣言する数字は「5」と「6」だ。知ってるかい?古代エジプトの時代から人はサイコロに運命を託していたらしいよ?当時は「アストラガルス」と呼ばれる動物の踵の骨で出来たイビツな物だったけどね…』

 

『…そんな事はどうでもいいでしょう?さっさと賽を振りなさい』

 

『おっほ!()を振りな()()、シャレかな?まあ確かに、それじゃあ…運命のダイス・ロール!』

 

 

黒き者の掛け声と共に投げたサイコロは回転し、やがて動きを止める…。

 

 

出目は…【4】!

 

 

『あぁ~!?外したぁ~!…外れてしまったからボクはデッキの上から4枚墓地におくるよ!』

 

 

石板が4枚、山札から墓地に送られる。

 

 

『おお?だけども良いカードが墓地に落ちた!これでボクの勝利の方程式は揃った!手札から【生還の宝札】を発動!』

 

 

 

生還の宝札(原作効果)

永続魔法

自分または相手が墓地からの特殊召喚に成功した時、

このカードのコントローラーはデッキからカードを3枚ドローする。

 

 

『生還の宝札…!またもやドローカードを…!』

 

『そして…【死者蘇生】を発動!墓地からモンスターを自分の場に復活する!』

 

 

死者蘇生

通常魔法

(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

 

『墓地のモンスターを復活して尚且つ三枚ドローですか…』

 

『三枚?クククッ!そんなしみったれた枚数じゃ足りないねぇ!更に手札から速攻魔法【魔法効果の矢】を発動!』

 

『!?』

 

 

魔法効果の矢(原作効果)

速攻魔法

自軍の魔法効力を敵モンスターにあたえる。

 

 

『このカードは自分の場に作用する魔法カードの効果を相手の場に作用させる事ができるカード…』

 

『という事は…?私の場にモンスターをわざわざ復活させるというのですか?』

 

『ははは!そうさ!相手の場に蘇れ!ボクのモンスター!』

 

 

黒き者の墓地から白き者の場へモンスターが蘇る。

その姿は半透明の液体の様だった。

 

 

『このモンスターは…【リバイラルスライム】っ!?』

 

 

リバイラルスライム(原作効果)

効果モンスター

星4/水属性/水族/攻1500/守 500

このカードがフィールド上で破壊され墓地に送られた場合、

このカードは破壊前にコントロールされていたフィールド上に特殊召喚される。

 

 

 

『ご名答!そしてオシリスの効果!相手の場にモンスターが現れた時、そのステータスを2000下げる!さらにその効果でステータスが0になった場合、そのモンスターを破壊する!召雷弾!』

 

 

オシリスの二つの口の内、上の口が開き雷撃の玉を発射しリバイラルスライムに直撃する。

 

 

リバイラルスライム DEF 500→ 0

 

 

弱小モンスターを問答無用で破壊する神の攻撃でリバイラルスライムが消し飛ばされる。

 

 

『リバイラルスライム撃破!そしてリバイラルスライムの効果!このカードは超再生能力を持っている!よってキミの場に再び蘇る!』

 

 

リバイラルスライム DEF 0

 

『そしてこの瞬間!生還の宝札の効果で三枚ドロー!さらにリバイラルスライムが敵の場に現れた事で再びオシリスの天空竜の効果が発動!』

 

『これは…まさか…そんな…!?』

 

 

 

再び現れたリバイラルスライムをオシリスが召雷弾で破壊、リバイラルスライムが再生し三枚ドロー…原作でオシリスが負けた無限ループの状態が疑似的に再現されたのである。

だが原作と違う点はオシリスの使用者のターンであり、墓地にマキュラが落ちている事。

つまり任意のタイミングで速攻魔法か罠でこのループを終わらせる事ができるのだ。

 

 

黒き者

手札2→5→8→11→14→……

 

・・・・・

・・・

 

 

『そろそろいいか…手札から【強制脱出装置】発動。リバイラルスライムを手札に戻す』

 

 

強制脱出装置

通常罠

(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

 

 

リバイラルスライムは手札に戻り無限ループが終了する。

 

 

『さて、これによりボクの手札は…』

 

 

黒き者

手札2XXXX枚

 

 

『オシリスの攻撃力はボクの手札の枚数×1000ポイント。ボクの手札は二万枚を越えている、よってオシリスの攻撃力は二千万を超える!』

 

 

黒き者 L20000000

手札2XXXX枚

 

オシリスの天空竜 ATK20000000

 

 

 

二万の石板が王の財宝(ゲートオブバビロン)が如く黒き者の上空に並べられる。

 

手札二万以上、オシリスの攻撃力は二千万を超えた。しかも手札から罠を使い放題。勝敗は決したも同然だった。

 

 

 

『いや~手札が多すぎて困っちゃうわ~』

 

『こんな…事が…』

 

『いいねぇ、その顔…希望を与えられ、それを奪われる。その瞬間こそ人間は一番美しい顔をする!だけど、まだ足りないよ。もっともっと、最大の絶望を味わあせてあげるよ!』

 

 

『これ以上何をしようというのです…!』

 

『フフフ…ボクは再び天声の服従を発動、指名するのは…【オベリスクの巨神兵】!』

 

『っ!?オベリスクまで…!』

 

『まだだよ、更に手札から、【魔法再生】を発動!墓地の天声の服従を手札に戻す!』

 

『くっ!また…!』

 

『指名するカードは【ラーの翼神竜】!』

 

 

魔法再生

通常魔法(原作効果)

自分の墓地から魔法カードを1枚選択し、手札に加える。

 

 

『さらに手札から【陽気な葬儀屋】発動!手札から三枚のモンスターを墓地へ捨てる!』

 

 

陽気な葬儀屋

通常魔法

自分の手札から3枚までのモンスターカードを墓地へ捨てる。

 

 

『捨てるカードは、【暗黒界の尖兵 ベージ】2枚、そしてラーの翼神竜!』

 

『奪ったラーを捨てる…!?』

 

『さらにべージの効果、カード効果で墓地に捨てられた場合墓地から特殊召喚する!』

暗黒界の尖兵 ベージ

効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1300

このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、

このカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

 

暗黒界の尖兵 ベージ ATK1600

暗黒界の尖兵 ベージ ATK1600

オシリスの天空竜 ATK20000000

 

『そして手札から血の代償発動!ライフ計算はとどまらぬ大地の効果で不要!』

 

 

血の代償

永続罠

500ライフポイントを払う事で、モンスター1体を通常召喚する。

この効果は自分のメインフェイズ時及び

相手のバトルフェイズ時にのみ発動できる。

 

 

『モンスターを二体召喚!』

 

 

ゴブリン突撃部隊 ATK2300

ゴブリン突撃部隊 ATK2300

暗黒界の尖兵 ベージ ATK1600

暗黒界の尖兵 ベージ ATK1600

オシリスの天空竜 ATK20000000

 

 

『モンスターを三体生贄に…現れろ、オベリスクの巨神兵!』

 

 

青き巨人、いや巨神が手札より現れる…

 

 

 

オベリスクの巨神兵(原作効果)

星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000

このカードを通常召喚する場合、

自分フィールド上に存在するモンスター3体をリリースしアドバンス召喚しなければならない。

このカードの召喚は無効化されない。

このカード罠・モンスターの効果を受けず、魔法カードの効果は一ターンしか受け付けない。

また、コントロールを奪う効果、リリースする効果、破壊する効果を受けない。(上級呪文は例外とする)

特殊召喚されたこのカードは、エンドフェイズ時に墓地に送られる。

 

自分フィールド上のモンスター2体を生け贄に捧げる事で、以下の効果を使う事ができる。

(1):相手フィールドのモンスターを全て破壊し、相手プレイヤーに4000の戦闘ダメージを与える。

(2):このターン、このカードの攻撃力は∞になる。

 

 

 

『更ににモンスターを召喚。そしてオベリスクの効果発動!モンスターを二体生贄にし、その力を高める!ソウルエナジーMAX!これによりオベリスクの攻撃力は 無 限 大 !』

 

 

 

オベリスクの巨神兵 ATK4000→∞

 

 

攻撃力無限大、数値などで測るのもおこがましい程の神の圧倒的力。

 

 

『そしてとどまらぬ大地の効果でボクのライフポイントはモンスターの攻撃力で決まる…』

 

 

黒き者 L20000000→∞

 

『ライフポイント…無限大…!?』

 

『さらに手札を二枚捨て【魔法石の採掘】を発動。死者蘇生を手札に戻し、そして発動。対象はもちろんラーの翼神竜!』

 

 

魔法石の採掘

通常魔法

(1):手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 

 

ラーの翼神竜(原作効果)

効果モンスター

星10/神属性/幻神獣族

攻:????/守:????

このカードを通常召喚する場合、

自分フィールド上に存在するモンスター3体をリリースしアドバンス召喚しなければならない。

このカードの召喚は無効化されない。

このカード罠・モンスターの効果を受けず、魔法カードの効果は一ターンしか受け付けない。

また、コントロールを奪う効果、リリースする効果、破壊する効果を受けない。(上級呪文は例外とする)

特殊召喚されたこのカードは、エンドフェイズ時に墓地に送られる。

 

(1):このカードの攻撃力と守備力は、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたモンスターの攻撃力・守備力を合計した数値になる。

また、自分フィールドのモンスターをリリースすることによって、その攻撃力と守備力をこのカードに加える。

(2):このカードが特殊召喚に成功した時、ライフポイント任意の数値を払って発動する。 このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。

このターンこのカードは相手フィールドの全てのモンスターに同時に攻撃できる。

また、「融合解除」を発動し、このカードの攻撃力を0にし攻撃力分の数値をライフポイントに加える。

(3):1000ライフポイントを払って発動する。 フィールド上に存在するモンスター全てをあらゆる効果・耐性を無視して破壊する。

 

 

 

三枚目の『神』が黒き者の元へ行く。

 

 

オベリスク、オシリス、ラーの三幻神が揃った。

 

 

『ラーの翼神竜の第二の効果!墓地から復活した時に自身のライフと引き換えに、ラーの翼神竜の攻撃力を上げる!!ボクのライフは無限大!よってラーの攻撃力も無限になる!』

 

 

ラーの翼神竜 ATK ∞

 

黒き者 L ∞→ 1

 

 

『ですが貴方のライフは残り1です…!』

 

『忘れたのかい?とどまらぬ大地の効果でボクのライフは元に戻る!』

 

 

黒き者 L 1→ ∞

 

『そんな!?』

 

 

 

黒き者 L ∞

手札約二万枚

 

 

オシリスの天空竜  ATK20000000

ラーの翼神竜    ATK ∞

オベリスクの巨神兵 ATK ∞

 

 

 

ライフは無限、手札は二万、弱小モンスターを全て蹴散らすオシリス。敵を全て蹴散らすオベリスク、耐性を無視して破壊する効果と全体攻撃を持つラー。どれも圧倒的なパワーである。

 

圧倒的絶望な状況…だが、

 

 

『だが…まだだよ、キミには最大の絶望を味わってもらう…』

 

『これ以上一体何をすると…!』

 

 

ニタニタと笑う黒き者、相手をいたぶる事を楽しんでいるのだろう…

 

 

『キミの墓地に行ったカード…その中に有る筈のカードが一枚無かったんだよねぇ…』

 

『!!? 』

 

 

『フフフ…ボクはたくさんの(カード)を手に入れた。でもね…本当に欲しい力はキミの手札にあるんだよねぇ!手札から【バンデット~盗賊~】を発動!』

 

 

バンデット~盗賊(とうぞく)~(原作オリジナル)

通常魔法

相手の手札を全て公開し、その中から1枚選択して自分の手札に加える。

 

 

 

『ふふ、そう言えばこの世界の王と君たちに立ち塞がった最大の敵は盗賊だったね。さあ、手札を見せてもらおうか?』

 

『くっ…!』

 

白き者の石板が全て裏返り手札が全て明らかになる。

 

 

『いいねぇその屈辱に塗れた顔…。どれを指名しようかな~』

 

 

わざとらしく悩むフリをする黒き者、最初から決めた上で煽っているのだ。

 

手札のカードは四枚、三枚は絶望の宝札で手札に加えたエクゾディアのパーツとクリボー…。

 

 

そしてもう一枚は――――

 

 

『なーにかな、なーにかな?フフ…ボクが選ぶカードは―――キミだよ!!レベル12!【光の創造神 ホルアクティ】!!』

 

 

『……?!』

 

 

光の創造神 ホルアクティ

効果モンスター

星12/神属性/創造神族/攻 ?/守 ?

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上の、元々のカード名が「オシリスの天空竜」

「オベリスクの巨神兵」「ラーの翼神竜」となるモンスターを

それぞれ1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。

このカードの特殊召喚は無効化されない。

このカードを特殊召喚したプレイヤーはデュエルに勝利する。

 

 

 

 

デッキから一枚のカードが黒き者の元へ行く。そのカードはデュエルモンスターズにおいて最強にして唯一の存在、ホルアクティ…。

 

 

『そ、そんな……』

 

『いいねぇ!その顔!最高だよ!!自分自身を奪われ、その力に敗北するなんて…これ以上の絶望は無い!』

 

 

『くっ…!』

 

『これで終わりだ…三体の神の名のもとに――神を束ねるっ!!現れよ!光の創造神、ホルアクティ!』

 

 

三体の神が合わさり一人の人間の姿へと変わっていく…。

その姿は白き者と全く同じ姿をしていた。

 

ホルアクティの効果は絶対なる勝利。ホルアクティが現れた事は白き者の敗北を意味していた。

 

 

 

 

ホルアクティ L 0

 

 

 

 

 

 

『あっはっはっ!ヤッタ!!ボクの勝ちだァ!!』

 

『……』

 

『あれ?その顔、もしかして悔しいの?プププ…!』

 

 

子供の様にはしゃぐ黒き者、だが急に素に戻った様に語り始める。

 

 

『…これでボクの勝ちが確定したわけだけれども…キミはさあ…ボクに本当に勝てると思っていたのかい?』

 

『…なんですって?』

 

 

 

嘲笑ともとれるがもっと別の意味を含んだ様子で黒き者がしゃべり始める。

 

 

『ボクはね、この世界のほぼ全てを掌握していたんだよ?』

 

『知っています、だから最後に私が立ち塞がって…』

 

『そう言う事じゃないんだよ』

 

 

ホルアクティの言葉を遮って話始める。

 

 

『ボクが掌握したと言っているのはこの世界を制圧したという意味じゃなくて、この世界そのもの、この世界の運命すらも自分の思いのままにできたんだよ』

 

 

『なん…ですって…!?ということは…!?』

 

 

『そうさ!このデュエルは初めからボクが勝つことが決まっていたんだよ!キミが出来た事といったら精々良い負けざまを演出する位のもの…』

 

 

『結末が決まっていた…という事ですか…』

 

 

おかしいと思う事はあった…HEROのサポートカードを申し合わせたかの様に持っていた。

手札コストが必要な超融合を手札ゼロの状態で伏せて置いたり、こちらの伏せカードに対する警戒が薄かったりどことなく危ういプレイングを平然と行っていた。

 

薄々分かっていた。今まで戦ってきた者たちも勝てない勝負では無かったのに皆が敗北した。まるでそれが当然かの様に…。

 

 

 

『そうさ、こんなデュエル、舐めプしながらだって僕にはできる!遊びさ。本気でやるわけないじゃん。遊びで君たちを狩ってるんだ。だって君たちは僕にとってハンティングゲームの獲物なんだから!』

 

 

そう黒き者は言い放った。この台詞も世界の何処かから引用したのだろう。

自分たちがしてきた事が全て無意味な抵抗だった。そう言いたいのだろう。

 

 

『さて、デュエルで負けたというこは…どうなるか分かっているよね?』

 

 

『デュエルは神聖なる儀式…その勝敗はあらゆる物事の決定権に影響します。私は貴方にデュエルで負けた…この世界を賭けた戦いに…』

 

 

『そう、という事はキミもキミの仲間たち全員も石板に封印されボクの支配下に堕ちるという事さ!創造神よ、これが絶望だ!』

 

 

 

子供の様にはしゃぐ黒き者、

そう、このデュエルではホルアクティら【光】の軍勢ら全ての存在を賭けた。

【この世界】に残った正義の存在は彼らだけ、という事は最早【この世界】には希望が無いのだ…

 

 

 

だが…

 

 

 

『まだ…【希望】は残っています…!』

 

『はあ?何を馬鹿な事を…!この世界にいる者たちは全てこのボクの影響下に入った!希望など何処にも無い!』

 

 

 

 

 

『それは…どうでしょうか?』

 

『……何?』

 

 

 

 

『確かに私たちは負け、デュエルに参加したモンスターたちは力を奪われています…デッキ、エクストラデッキ、手札、フィールド、墓地のカード達から力の消失を感じます。このデュエルはこの世界の命運をかけた決闘…言うなればこの世界そのものが広大なデュエルフィールドと言っても過言ではありません』

 

 

『何を突然…そうさ、キミはこの世界で絶対的な力を持っている。この世界全てに影響力を持つ程にね!だが…ボクの力はさらにその上!【外の世界】にすら干渉可能な力を持っている!』

 

 

黒き者の言葉通り、デュエルでのバトルでの影響は世界中に衝撃波が巻き起こった程だった…。

 

 

『このデュエルでボクが勝った以上、この世界のどこに隠れていようとも封印から逃れる事は出来ない!この世界に希望なんてもう無いんだよ!』

 

 

『ええ、そうです。この世界に最早希望はありません…。』

 

 

 

 

 

 

『ですがたった今、希望が生まれました…』

 

 

 

 

『何っ!?』

 

 

 

馬鹿な、この者は何を言っているのか?デュエルに負けておかしくなったのか?

そう思う黒き者に対し言葉を続ける。

 

 

『たしかにこの世界にいた私たちの仲間は例外なく全員封印されるでしょう。デッキ、エクストラデッキ、手札、フィールド、墓地…このゲームのフィールドにいた者は全て…』

 

 

 

悲しみのこもった声で呟く、だが最後に力の入った声で言った――

 

 

『ですが、この()()()()()()()()()()()存在はどうでしょうか?』

 

 

『何……!?ゲームから取り除かれた存在だとッ!?』

 

 

 

ゲームから取り除かれる、すなわちゲームから除外される。

デュエルモンスターズの世界で墓地よりも遠い所、初期ではゲームから取り除かれそのデュエルでは使用できないとまで書かれていた。

現在では除外した後も戻すカードが多様にあり第二の墓地になっているが…。

除外されたカードはデュエルフィールドのどこでも無い、ゲームとは関係の無い場所へ送られるのである。

 

 

『ゲームから除外したカードだと?そんなモノ一体いつ…ハッ!?』

 

 

 

 

 

 

【レスキューラビットを除外してデュミナス・ヴァルキリアをデッキから二体特殊召喚します】

 

【レベル4が二体…来るか!】

 

【二体のレベル4モンスターでオーバーレイ!ランク4 No.39 希望皇ホープ!】

 

 

 

 

 

『あの時か…!』

 

 

 

『そう、私たちの本当の希望はホープではなくあの子…【レスキューラビット】だったのです。』

 

 

 

見えるけど、見えないもの…ホープはレスキューラビットが除外された事を意識されない為のカモフラージュだったのだ。

 

いや、ホープだけではない…黒き魔術師(ブラック・マジシャン)英雄(ネオス)星屑の竜(スターダスト)二色の眼を持つ竜(オッドアイズ)も三幻神も自分でさえも

レスキューラビットから意識を逸らす為の囮だったのだ。

 

 

 

 

『ふふ、除外したカードの事を忘れるなんて、デュエリストとしては三流ですね!』

 

『ぐうううううううっ!?』

 

 

この時初めて黒き者が本気で悔しがった…。全てが自分の思い通りに進んでいなかった事にハラワタが煮えくり返っていることだろう。

 

 

 

『だからなんだ!?あんな子兎一匹で何が出来る!?あんな知能も低い雑魚モンスターがこのボクを倒せるとでも思っているのかっ!!』

 

 

『確かにあの子()()では無理でしょう…ですが言った筈です…あの子が行った所は【この世界】の外と…』

 

 

『この世界の…外…?まさかっ!?』

 

 

『そう…この仮想世界を作った【現実世界】です…!確かに外の世界にすら干渉できる貴方には私たちは絶対に勝てません…。物語のキャラクターがそれを見ている高次元の存在に干渉出来ないように…。

ですが、この世界を作った者と同じ【外】の人間ならどうです?』

 

 

 

そう、同じ次元の存在なら対等に勝負することができる。たとえ黒き者がこの世界の結末を自由に操作できるとしても、この世界より高位な現実世界から来た者の運命までは操作できない。彼らの運命を操作できるのはいるかも分からないさらに高位な神のみなのだ…。

 

 

『外の人間…現実世界の人間を連れてきてボクを倒させようというわけかっ!?』

 

『ええ、外の世界の者なら、貴方が壊そうとしているこの世界を守り抜き…貴方を倒す事も可能な筈です…!』

 

『くっ…!?』

 

 

『私たちだけでは外の世界に助けを呼ぶことが出来ませんでした…ですが外の世界に干渉できる貴方と戦う事で外の世界への道が開かれました。貴方は絶望をもたらしましたが、最後に貴方が希望を残したのです…!』

 

 

『チ…チクショオオオオオオオオッ!!!!』

 

 

全てが上手く行った…そう思っていたのになんだこれは?どうしてこうなるんだ?

黒き者は咄嗟に次元の狭間を確認する…。

 

 

 

 

『キュ~~~~~~ッ!!』

 

 

 

 

レスキューラビットが次元と次元の間を突き進む。

たった一つの希望を掴む為に…。

 

 

 

『まだだ!あのクソウサギはまだ外には出ていないッ!!外に出る前に封印、いやぶち殺してやるッッッ!!!』

 

『させませんっ!!』

 

 

力を失いながらも皆が一斉に黒き者へと立ち塞がる!

 

 

魔術師の師弟が、青き眼の白き龍が、赤き眼の黒き龍が、英雄が、虹色の竜が、シグナ―の竜が、三極神が、希望皇が、銀河竜が、二色の眼を持つ竜が、反逆の牙を持つ竜が、美しくも雄々しい翼の竜が、三幻神が、創造神が…

 

 

『ムカつくぜテメェら!!ボクの遊びをことごとく邪魔しやがって! なんでボクに気持ちよく遊ばせさせねぇんだ!ボクはお前たちが苦しむ姿を見ていたいんだよ!』

 

 

黒き者の前に一体、また一体と倒され、封印される…それでも彼らは立ち塞がるのをやめない…

 

幾度となく世界を救ってきたモンスター達が、攻撃力たった300の弱小モンスターに世界の希望を託したのだ…。

 

 

『いい加減沈めよ!沈めぇ!』

 

 

『頼みます…レスキューラビット…その名の通りこの世界を救う為の救援(rescue)を連れて来てください…』

 

 

 

『キュ~~~~~~ッ!!』

 

 

目を涙で滲ませながら次元の間を突き進む、そしてレスキューラビットは光に包まれ、外の世界へと旅立った…。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・

 

 

『クソッ!クソクソクソッ!?』

 

完全にしてやられた。窮鼠猫を噛むとはこのことだ。

あのウサギは外の世界から【遊戯王】をやっているデュエリストを連れてくることだろう…。

この世界のどこか、幾多の平行世界の幾多の時間、その中の一つに連れて来る筈…。

この世界は無数の平行世界が存在する。

 

例えば王国編ではペガサスが死ぬ世界(漫画版)と生きる世界(アニメ版)、二つの世界が存在しどちらが正しいという訳ではない。両方正しいのだ。

ペガサスが死ぬ世界は遊戯王Rへと進み、生きる世界はGXへと進む、もちろん実際はもっと多い。

東映版だの劇場版だの、どっかの誰かが考えた安っぽい二次創作の世界なんかもあるかもしれない。

それらの中から外の人間を探し出し始末しなければならない。実に面倒な作業だ。

 

まあ外から来た者が世界の歴史に影響を与えれば、それが違和感として浮かび上がるだろう…。

本の文字を上から修正液で塗りつぶし文字を書き足す様なものだ。パラパラと本をめくっただけで目に付くだろう。それと同じだ。

 

 

『フッ…だがまあいいさッ!』

 

そうだ、所詮外の世界の人間など大した力の無い一般人。

そんな人間に世界の救世主となって世界を救うなどできるわけも無い。

現実は物語の様に甘くないのだ。この世界の物語の主人公の様に奇跡的な勝利を掴む事など出来はしないのだ。

これを見ているキミだって世界を救えって言われて救えると思うか?できるワケが無い。

その辺の安っぽい二次創作の様に簡単にはいかない。人一人に世界を救う事などできはしないのだ…。

 

 

『キミだってそう思うだろ?』

 

 

黒き者は()()()を向いてそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《某カードショップ》

 

 

 

ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!

 

ジャアアアアアアアアアアアアアアッ!!

 

 

 

「FOO↑スッキリしたぁ!」

 

 

いきなり糞まき散らして登場した青年。

彼はどうやらカードショップのトイレで用を足していた様だ。

 

 

()()()()のまま帰るのはどうかな~?」

 

喋りながらウンコと言ってしまう糞野郎である。

 

 

「おっすおっさん!」

 

「お~○○、用は済ませたか?」

 

 

おっさんと呼んでいる男はこの店の店長である。

 

 

「ばっちり!」

 

「手はキチンと洗ったか?」

 

「…さ~てストレージ漁ろっ!」

 

「おいこら」

 

 

店長の言葉を無視して店内を探索する…。

 

(と言っても、特に欲しいカードも無いんですが…)

 

 

新パックは毎度出た日に三箱買って残りは単品で買っている。

イベントや応募なども毎回欠かさず関わっている為、特に持っていないカードは存在しない…。

 

 

「おっ?…これはっ!?」

 

 

目に付いたのはカードでは無くスリーブ、しかも彼がやっている遊戯王のスリーブではない。

 

 

「ストパンのシャーリーちゃんではないか!?」

 

「ふっ…お前欲しいって言ってたろ?」

 

「ありがとう!店長がいなかったらア○ゾン辺りで注文するしか無かったよ!」

 

「あんまりありがたみを感じねーな…」

 

「ううん、感謝してるぜ!」

 

 

店長に感謝の意を伝え即座に購入。ホクホク顔でお家に帰る。

いや~欲しい物が手に入った時って幸せな気持ちになりますね~。

 

今日は色々と満足です。はい。

 

 

(帰ったら何でしよう…やっぱりデュエリストなら遊戯王かな…)

 

そう…この男初期からのデュエリスト、いやコ○ミどころかバ○ダイの頃からの付き合いである。

映画を見に行ったのも記憶に残っている、いわゆる古株のプレイヤーである。

家に帰ったら当然遊戯王のデュエル脳なのだ。

 

 

 

(遊戯王でやるならやはり杏子か、いやムチムチボディの明日香、いやあのデカいお乳のアキさんか。しかしたまにはロリぃな小鳥でも、いやそれなら柚子ぐらいが一番いいか、脇も良いし、でもロリならピケクラという選択肢も…いやしかしここはやはり王道を往くブラック・マジシャンガールですかね…?)

 

 

訂正、この主人公最低である。

 

デュエル?知るか馬鹿!そんな事より○○○ーだ!

 

 

 

※この作品はシリアス:おふざけ、が1:9の割合です。1の部分は前半で使い切りました。シリアスはもう二度と帰って来ないかも知れない…

 

 

 

そんなこんなで道を歩いていると、

 

 

(ん?道路に遊戯王が落ちている…)

 

一枚の遊戯王カードを発見。誰かが捨てたのかそれとも落としたのか…

手に取って確認してみる。

 

(ふーん、こいつかぁ…)

 

エクシーズが出始めた頃に出てきたカードである。使った事がある者も多いだろう。

 

 

『……』

 

「ふーん…、捨てたろっ!!」

 

『?!』

 

ぽいーと後ろに放り投げ、落ちていた辺りに再び戻った。

 

 

(持ち主が取りに戻るかもしれんし、そのままにしとこっ!)

 

 

そのまま歩き出そうとするが…ふとその動きを止める。

 

 

「なんだか…、俺はあのカードを拾わなくちゃいけない気がする…」

 

 

何故だか分からない。まるでサブリミナルでガイコツの絵を見てアンデット・ウォーリアーを出さないといけないと感じたように、あれを拾わなければ大変な事になると感じているのだ。

 

 

「雨でも降ったらもう終わりだし…拾っておくか!」

 

 

『ホッ…』

 

 

カードを手に取りカバンに入れる。カードは拾った。

 

(そうだ、せっかくだからこいつを使ったデッキを作ろう。今度あいつらとやる時にお披露目だ)

 

思い立ったが吉日。早速内に帰ったらデッキを組もう。

彼は自分に課せられた運命をよそに、自宅に向けて足を歩み始めた…。

 

 

 

世界の運命を賭けたデュエル。

 

片方は勝利の決まっていた戦いで絶望を与えた。

 

片方は敗北の決まっていた戦いで希望を託した。

 

この勝負の真の勝者はどちらであろう…

 

その答えは彼にかかっている…。




元は本編での一デュエルにする予定がなんかプロローグになってた。
本当はクトゥルフデッキ使いたかっただけ。本編じゃ自由に神のカードとか使えないからね。
出来れば各主人公対ラスボス対決や三幻神対三邪神とかアニメじゃ神扱いの三極神の活躍とかしたかったけど長くなりそうなのでカットしました。
一応黒き者の正体はバレバレな気がするが秘密。決して他作者様の作品にまんま出てきたからボヤしておこうとかじゃないです。
白き者達は自分たちが勝てない事を薄々感づいており、それでも諦めず負けが決まった戦いで自らも犠牲にしながらも希望を繋ぎました。デュミナス・ヴァルキリアのフレーバーテキストをわざわざ載せたのはその為でした。後はOCG使って俺TUEEEな主人公が無双して世界を救ってくれるでしょう(え?原作カードの方がヤバい?知らん、そんな(ry)。

御覧の通りこの作品はまともなデュエルをしないので真面目なデュエルが見たい人はブラウザバックを推奨します。


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第0章
導入なんて適当でええねん


現実世界から遊戯王の世界にいく感じで
遊戯王GXの世界で行きます
現実世界のカード(シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム)ありです、ですがあんまりカード覚えてないので原作効果、アニメ効果使います


とある家のとある一室、そこには数人の若人が集まっていた。

 

それぞれがカードの束を持ち互いに向き合っている

 

カードは遊戯王カード、彼らはカードゲームをしようというのだろう

 

「よーし、いっちょはじめようか」

 

その言葉と共にデュエルが始まる

 

お互いにデッキを交換しシャッフルする

 

「丁寧に混ぜてくれよ、何せ俺の魂のカードたちだからな!」

 

「厨二乙」

 

「いいだろみんなでやるときぐらい、別に大会でもないんだから」

 

「かっこつけてもスリーブは萌えアニメの女の子なんだよなぁ…」

 

「良いだろ別に!シャーリーかわいいじゃん!」

 

「でもこいつパンツ丸出しやん?」

 

「パンツじゃなくてズボンだから、パンツじゃないから恥ずかしくないから(震え声)」

 

 

 

雑談しながらカードゲームを楽しむ二人、その光景は日本ではそれなりにありふれたものであった…

 

 

 

この時までは

 

 

 

「おうカード引けよ、あくしろよ」

 

「ぐぎぎ、このままでは負ける、俺はこのドローに懸ける!」

 

「はいはい」

 

「ドローッ!…来た!今日初めて投入した新カード!俺の新しい切り札!」

 

「うわ、まじか」

 

「行くぜ!俺はこのカードを出すぜ!」

 

青年がカードを場に出した、その瞬間にカードが光りだした

 

「うおっ、まぶし」

 

「な、なんだ!?」

 

突然発した光に目を細めた彼らを巨大な光が包み込んだ

 

 

 

 

 

 

 

「…ん、…んん?」

 

 

その者は意識を取り戻した、どうやら長らく気絶していたようだ

 

 

「なん、だったんだ…今の光は?」

 

 

うっすらと目を開けるが視界は今だぼやけている

 

 

「あれ…?ここ、外?」

 

 

目を開けた先には太陽が覗いていた、変だ。さっきまで自分たちは部屋の中で遊んでたはず…

 

 

 

意識が時期に回復していくのを感じる

 

 

(どうして外に?)

 

 

そう思いながら気付く。

 

 

「あれ?地面の感触を直に感じる…」

 

 

そう言って手をかざす、袖様なものは見えない。

 

 

「あれ?」

 

 

かざした手を腹に乗せるも布の感触は無い

 

 

「あれ?あれれ?」

 

 

もしかして下も?そう思い下半身に手を伸ばす、すべすべとした柔らかい感触、衣服がついてる様子もない。

 

 

(もしかして…すっぽんぽん…?)

 

 

まずい、外で全裸はまずい…誰かに見つかったらやばい、少なくとも俺のキャノン・ソルジャーだけは裏守備にしなければ…

 

 

そう思い手を伸ばすが…

 

 

「あれ?ない?」

 

 

そう、あるべき感触が無い、男なら当然あるべき物の存在を感じない…

 

 

「え?嘘?服どころか愛しの息子も存在しない!?」

 

 

慌てて目を下に向ける…が、見えない。

彼の視界は二つの巨大な山に遮られた。

 

 

「あれ?なんだこれ?胸に何か乗っかってるぞ?」

 

 

どっかで見たことがある物、いや…実際はお母さん以外は実物を見たことが残念ながら無い為判断に困るのだが…

 

 

 

それを両手で掴む

 

 

 

 

 

ふにふに

 

 

 

 

 

(や、柔らかいっ!)

 

これは…まさか…お、おお、おおっ…おっぱい?

 

 

顔を上げて辺りを見渡す、そこはどうやら港のようだ。

幸いなことに人影は見られない、海に顔を近づけてみるとそこには…

 

 

 

 

 

見たことが無い美少女が映っていた

 

 

 

 

「な、なんじゃこりゃーっ!?」

 

 

 

 

 

現状を整理しよう。友達とカードゲームをしてたら謎の光に包まれ気が付いたら裸で別の場所に移動していた。しかも体は女の子になっていた…

 

 

まるで意味がワカランぞ!

 

 

頭を悩ませる俺、海面に写るのは悩み込んでいる美少女である

 

 

目は青色で肌は白い、髪は色素が薄くオレンジに近い茶髪、どうやら日本人ですらないようだ。スタイルもよく身長は縮んだかもしれないが脚の長さは伸びたかもしれない。あとおっぱいがでかい。あとおっぱいがでかい。

 

 

この顔に覚えはない、だがこんな特徴の人を知ってるような…

 

 

「うーん、あ、そうか!」

 

なんというかアニメキャラで例えるとストライクウィッチーズのシャーリーに似ている、その可愛さ故に心を奪われ遊戯王のスリーブにもしていた。

アメリカ人、茶髪、おっぱいがでかい、かわいい、おっぱいがでかい。

シャーリーが現実に居たらこんな感じだろう

(知らない人がいたらパンツじゃないから恥ずかしくないもんって調べてね!)

 

 

 

 

何故、女の姿に?

彼、いや彼女は知るよしもない、自分がこんな姿になった訳。

 

 

 

―――それは

 

 

 

 

 

…特に無い、作者の趣味である

 

 

 

 

 

ニコッと笑ってみる。かわいい

キリッと決めてみる。かわいい

ぐぬぬと唸ってみる。かわいい

 

 

 

 

いやそれどころではない。この状況をどうにかしなければ。

現在携帯も財布も無ければ服すら無いのである

 

 

 

何か無いのかと辺りを探ると

 

 

「むっ!あれはスマフォではないか?」

 

 

電子機器を発見。携帯なら誰かと連絡できるかもしれない。

この姿じゃ家族や友人に連絡しても無駄かもしれないが最悪警察とかに保護してもらう手もある

 

 

 

電子機器を手に取る、近くで見ると案外大きく、スマフォというよりはタブレットという感じだ。

何故だろう…厚さが少年ジャ○プ並みにある

 

 

 

「動くか?」

 

 

画面の所に触れてみると光が灯り動きだした

 

 

 

「電話機能は無いのか~?」

 

 

アイコンを適当に押してみるも電話できそうに無い

一つのアイコンを押した時に異変が起こった

 

 

 

「うわっ?!」

 

 

 

突如機械が開き中から大量の紙束が出てくる

 

 

 

「な、なんだ?」

 

 

出てきた物を見て見る

 

 

 

「遊戯王カード?なんでこんな物がでてくるんだ?」

 

 

画面を見て見るとカード一覧の様な物が映っている

 

 

モリンフェンと書かれた所に触れ、『出す』と書かれたアイコンに触れると再び機械が開き中からモリンフェンのカードが出てくる、なるほど

 

 

今表示されている所は『カバン』と書いている。近くに『デッキ』と書かれたアイコンがある

 

 

触れるとデッキレシピが表示される、そのデッキ構成には見覚えがある

 

 

「もしかして、俺のデッキ?」

 

 

別のデッキの欄を見ていくとどれも自分が使っていたデッキ構成と一致している

試しに出してみたがやはり自分のカードであるのだろう

 

 

「どういうことなの…」

 

 

なんでカードが入っているのか、なぜ俺のカードが入っているのか、これはなんなのか、機械をさらに弄ると…

 

 

「デ、デュエルモード?」

 

 

そう書かれたアイコンが表示される。

押してみるか…?まあ悪いようにはならんだろう

 

 

「というわけでポチッとな」

 

 

アイコンを押した瞬間、機械の下にリングが出現し、機械の横っ腹が開き、半透明の板の様な物が出てくる。

 

 

ここまでくれば流石に気付く

 

 

 

「これってもしかして、デュエルディスク?」

 

 

 

 

 

 

この機械がデュエルディスク、それもかなりのハイスペックな代物であることは分かった…が

 

 

 

「そんなことはどうでもいい!」

 

 

 

今の状況を打破するにはなんの意味もない

 

 

今俺の手元には金も連絡手段も無い、服すら無い、有るのはハイスペックなおもちゃだけ、オラこんなのは嫌だ…

 

 

 

その時、風に吹かれて何かが飛んでくる。

バンダナ位の大きさの布である。柄はなぜか星条旗である。

 

 

訂正、布切れも手に入れた

 

 

 

とりあえず下半身はこれで隠せるな、僅かばかりの安堵と共に腰に布を巻きつける。

 

 

しかし、この姿は傍から見れば星条旗を身に着けたボンキュッボンのアメリカ女である

 

 

コッテコテのステレオタイプの恰好である

 

 

 

 

しかしこれからどうしようか…勇気を出して人のいる所に行ってみるか?

胸は手ブラで隠し誰かに事情を説明すれば何とかなるかもしれない。

 

 

 

 

しかし、事態はそんな悠長に自分を待ってはくれなかった

 

 

 

「わっ、なんだあの女ほぼ裸だぞ。痴女か?」

 

「うわ、マジだ!しかもすげー美人!」

 

「しかもナイスバディな外人じゃねーの、アメリカから泳いで来たのか?」

 

「そんなことどうだっていいじゃん。あんな恰好どうみても俺たちを誘ってるっしょ!」

 

 

「やっちゃいますか!」

 

「やっちゃいますか!」

 

「その為の右手!」

 

 

「ねーおねえさんなにしてんのー?」

 

 

 

 

 

やばい、見るからに不良のなりをした奴らに発見された

 

 

 

「おねえさん俺たちとイイコトしない?」

 

「その恰好はそーいうつもりなんだろ?」

 

「日本語通じて無いんじゃね?」

 

「構わねーよ、ぜってえ逃がすなよ」

 

 

 

ヤバいヤバいやばいっ!?女になっていきなり酷い目にあってしまう!

まだ男としも未経験なのに!

一話にして主人公がアへ顔ダブルピースを晒してしまう、即堕ちってレベルじゃねーぞ!

 

 

 

「ん?おっ、おいっ!?これ見ろ!」

 

「うお!これほとんどレアカードじゃねえか!」

 

「すげー!初めて見た!」

 

 

 

「ええ…?(困惑)」

 

 

 

 

(な、なんだこいつら。私を無視してカードに夢中だぞ?子供か!)

 

実際ゲス染みた目でこっちを見ていた不良は、こちらに目もくれず私が出したカードに群がっている

 

(だがチャンスだ!今の内に逃げよう!)

 

 

 

だが、そうは問屋が卸さない、

 

 

 

「なんでこんなところにレアカードが?」

 

「あの女が持ってたんじゃね?」

 

「ってことはあの女まだまだカード隠し持ってんじゃね?」

 

「カードの場所を聞いてみるか?あいつの体に」

 

「いいねぇ!カードも女も頂いちまおうぜ!」

 

 

 

(やべぇ、矛先がこっちを向いた?!)

 

 

 

再び不良がこちらに近づいてくる、アカン

 

(だれかー!助けてくれー!)

 

 

こんな状態で誰かが正義のヒーローの様に駆けつけてくるなんて現実じゃそうそうない

 

現実は非情である、神も仏存在しねぇ…

 

 

 

 

だが、

 

 

 

 

「おまえらっ!何しているんだっ!」

 

 

 

 

『HERO』は、

 

 

 

「あぁ?なんだてめぇは!」

 

 

 

「俺は」

 

 

 

 

居た。

 

 

 

 

「遊城十代だ!」

 

 

 

 

 

 

 




初投稿です

GXなので一話から十代出しました

遊戯王なのにデュエルしないのは一話なので許してください!

何でもしますから!


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ヒーロー見参

デュエル始まります!


「だれだてめぇは!」

 

 

 

「俺は遊城十代だ!」

 

 

 

「いや、律儀に名乗ってんじゃねえよ…素直か…」

 

 

 

助けに来てもらっといてなんだがこいつ大丈夫だろうか…

ん?今こいつ遊城十代って名乗らなかったか?

 

 

 

「すっこんでなガキ、俺たちはこの子と楽しく遊ぶ約束してんだよ」

 

「え?そうだったのか?」

 

「そんなわけないだろ!素直かっ!?」

 

 

 

 

こいつじゃアカン気がしてきた

 

 

 

「やっぱり嘘じゃないか!」

 

「うるせえ!さっさとどけ!」

 

「どかねぇ!お前らこそ諦めて帰れよ!」

 

「ああ?帰るわけねえだろ!」

 

「なら俺とデュエルしろ!」

 

 

 

(えっ、なんでそうなるの?)

 

 

 

 

いきなりデュエルしろとか名前だけじゃなく行動まで遊戯王GXに出てくる十代みたいである。

が、現実でそんな要求通るわけ…

 

 

 

「ッチ!いいだろう!」

 

「ええ…?(困惑)」

 

 

 

なんでこいつら全員デュエル脳なんだよ…おかしいだろ…

 

 

 

だが、まあいい。実際不良数人を十代くん一人だけで止めるのは無理だろうしこれでやり過ごせるならそれに越したことはない

 

 

 

こうして二人のデュエルが始まった

 

 

十代はリュックからデュエルディスクを取り出し、不良も同じものを取り出した。

おいおい、そんなおもちゃ使わないでテーブルでデュエルしろよ…

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

十代 L4000

 

 VS

 

DQN L4000

 

 

 

(ライフ4000…?)

 

 

 

原作と同じライフなのか…

 

 

「まずは俺のターンだ!ドロー!」

 

 

不良の先行らしい、いつ決めたんだ?

てゆうか先行ドローすんな

 

 

「俺はマハー・ヴァイロを召喚!」

 

 

不良が叫んだ瞬間魔術師の恰好をしたモンスターがいきなり目の前に現れる

 

 

「モンスターが、実体化した!?」

 

 

「は?デュエルしてんだからモンスターが出るのはあたりまえだろ?」

 

 

 

 

どういうことなの…

 

 

 

マハー・ヴァイロ

星4/光属性/魔法使い族/攻1550/守1400

 

このカードの攻撃力は、

このカードに装備された装備カードの数×500アップする。

 

 

 

「更にデーモンの斧を装備!攻撃力が1000上がる!

マハー・ヴァイロの効果!装備カードが付いたことで攻撃力500が上がる!」

 

 

マハー・ヴァイロ ATK 1550→2550→3050

 

 

 

「先行は攻撃できない、俺はこれでターンエンドだ」

 

「すげえぜ!あの海馬瀬人の持つ青眼の白龍の攻撃力を超えたぜ!」

 

「あいつ、終わったな…」

 

 

(ええ?何その余裕…)

 

 

俺が小学生の時位にやってた古いコンボをドヤ顔でやる不良たち

 

 

「どうした?驚いて声も出ねえか?」

 

「サレンダーするなら今の内だぜ!」

 

「だれがするかよ!俺のターン!ドロー!」

 

 

十代くんがカードを引く

 

 

「俺は『融合』を発動!手札のフェザーマンとバーストレディを融合する!

現れろ!マイフェイバリットカード、E・HERO フレイム・ウィングマン!」

 

 

 

E・HERO フレイム・ウィングマン

星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」

 

(アニメ効果)

このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時、

破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

 

 

 

現れるのはアニメで十代が使った切り札、フレイム・ウィングマン。

おいおい名前だけじゃなくてデッキまで同じなのか?

 

 

 

「更にE・HERO スパークマンを召喚!」

 

 

E・HERO スパークマン

 

ATK 1600 DEF 1400

 

 

 

十代の場にアメコミのヒーローの様なモンスターが二体そろう

 

「二体とも俺のモンスターに遠く及ばないじゃねえか!」

 

「慌てるなよ、ヒーローにはヒーローに相応しい戦いの舞台があるんだぜ?」

 

「あっ…(察し)」

 

 

 

これは…あのカードが来ますねぇ…

 

 

「俺はフィールド魔法『摩天楼 -スカイスクレイパー-』を発動!」

 

景色が殺風景な港から大量のビルに囲まれた街並みに変化していく、ヤバいフィールド魔法すげぇ。

 

 

 

「バトルだ!フレイム・ウイングマンで攻撃!」

 

 

「何!?自滅するつもりか!?」

 

 

「スカイスクレイパーの効果!E・HEROがバトルするとき、その攻撃力が相手モンスターより低い場合、攻撃力を1000上げる!」

 

「何だと!」

 

摩天楼 -スカイスクレイパー-

フィールド魔法(アニメ効果)

「E・HERO」と名のつくモンスターが戦闘する時、

攻撃力が相手モンスターの攻撃力よりも低い場合、

モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。

 

フレイム・ウィングマン ATK 2100→3100

 

マハー・ヴァイロ ATK 3050

 

 

街の中心にある塔の頂上に立つヒーロー、月夜に照らされたその姿はその場に居た者を魅了する。

 

 

「これで俺のモンスターはお前のモンスターを上回った!行け!フレイムシュートォ!」

 

 

「うわぁっぁぁぁぁ!」

 

 

 

DQN L 3950

 

 

 

大男の竜の顔の様な右腕でモンスターを破壊する。

 

しかしそれだけでは終わらない、今度はその右腕を不良の方へ向け龍の口から炎が飛び出す

 

 

「フレイム・ウイングマンの効果!戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」

 

 

「何!?うぃわぁぁぁぁぁぁく!?」

 

 

DQN L 900

 

 

「これで終わりだ!スパークマンで攻撃!スパークショットォ!」

 

 

 

DQN L 0

 

 

 

ブラボー、おおブラボー。まるで本物の十代のようだった。

 

もしかしてここは遊戯王の世界であれは本物の遊城十代なんじゃないかとつい思ってしまった、そんなことあってたまるか

 

 

 

「そんな…俺が負けるなんて…」

 

 

 

(いや、伏せカードも無しにモンスター一体置いただけじゃ負けるだろ…今時小学生でもそんなプレイングしないぞ…)

 

 

 

「さあこの子を解放してもらうぜ!」

 

「くっ、まだ終わってねえ!今度は俺がやる!」

 

「ええ…?(困惑)」

 

 

 

さっきの戦いはなんだったのか…

かと言ってなりふり構わず来られたら太刀打ちできないジレンマに襲われる。

 

 

 

「誰が来ようと俺は負けるつもりはねえぜ!」

 

「う…お、俺の相手は女!お前だ!」

 

 

 

(えぇ、俺かよ…)

 

「お前!卑怯だぞ!」

 

「何が卑怯だ!もともとこれは俺たちとこの女の問題なんだよ!関係ない奴はすっこんでな!」

 

 

 

俺もお前らと関係ないんですが?

 

 

 

「仕方ない、相手になってやんよ」

 

「っへへ、やけに素直じゃねぇか」

 

 

 

ニヤニヤと顔を頬を上げる不良たち、なんで勝った気でいるんだこいつ等…

 

 

 

「言っとくけど私は負けるつもりはないからな、さっさと終わらせて帰らせてもらう」

 

「ほざけ!初めてソリッドビジョンを見たようなトーシロに俺が負けるか!」

 

 

威勢だけはいいな、”だけ”だがな

 

 

 

「お、おい本当に大丈夫か?」

 

 

十代が心配して話かけてくる

 

 

 

「ああ、多分な…。それより、戦うその前にお願いがあるんだ」

 

「なんだ?」

 

「服…貸してくれ…」

 

 

 

この間、ずっと手ブラに星条旗の腰巻きであった




シャーリー「今日の最強カードはこれ!」

十代「E・HERO フレイム・ウィングマン!俺のお気に入りのカードだ!」

シャーリー「アニメを準拠した効果にしているから一度融合召喚すれば蘇生することができるぞ!」

十代「スカイスクレイパーも攻撃された時にも攻撃力が上がるようにしてるぞ!ぶっちゃけご都合主義だ!M・HEROとかはOCG効果を使うぜ!」

シャーリー「ぶっちゃけフェニックス・ガイの方が強くね?とかトルネードで良くね?とか思っても言っちゃ駄目だ!十代がフェザーマンとバーストレディで始祖竜ワイアームとかいうカードを出しているコラを見て悲しくなったぞ!」

十代「アブソルートzeroとかの漫画版HEROになるべく浮気せずに使っていくつもりだぜ!」

シャーリー「過労死乙」



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主人公の初デュエルです。生暖かい目で見守って下さい

※主人公、やっと服着ました


不良と乙女(?)貞操を懸けたデュエルすることになった。

勝てば解放。負ければ貫通。どうしてこうなった。

 

 

 

「デュエルモードで良いんだよなぁ…?」

 

 

慣れない手つきでデュエルの準備を整える。

 

 

アニメだと勝手に変形してたはずだがよく分からん…

 

 

 

『デュエルモード、スタンバイ』

 

 

 

「おっ!動いた!」

 

 

 

『リアルソリッドビジョン・システム、起動』

 

 

 

「よーし、いい子だ!」

 

なんか聞こえた言葉に違和感を覚えたが多分気のせいだろう

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

「先行は譲ってやるよ」

 

 

「へっ、やっぱり素人だな!俺のターン!ドロー!」

 

 

手札を見てニヤリとする不良二号、いくらなんでも先行ワンキルはされないだろう…多分

 

「俺は強欲な壺を発動!」

 

「んなっ!?」

 

 

 

強欲な壺だって?禁止カードだろ?どうしてここに?自力で脱出をっ!?

 

 

 

「おいぃぃぃぃ!?何禁止カード使ってんだテメぇ!?」

 

「何言ってんだ?強欲な壺が禁止?そんなわけないだろ?」

 

「あの女ルールも分かんねえのかよwww」

 

 

 

何ぃ?そうか!不良達が俺をだまそうとしてるんだ!

 

 

「十代!強欲な壺は禁止だよな?」

 

「落ち着け!強欲な壺は制限カードだ!俺もデッキに入れてるぞ!」

 

 

 

何!?強欲な壺は禁止カードじゃないのか!?

 

 

 

「…ちなみに天使の施しは?」

 

「天使の施しも制限だぜ?」

 

「禁止カードってもしかして無いの?」

 

「いや有るぜ?混沌帝龍とサンダーボルト、王宮の勅命、後は昼夜の大火事みたいな条件無しの単純魔法バーンカードかな?」

 

 

 

嘘やん…規制緩すぎィ!

ていうかバーンカード駄目なんか…バトルシティ編みたいなモンか?

海馬自体破壊輪という畜生カード入れてたけど

 

 

「へへ、強欲の壺の効果で二枚ドロー!更に天使の施しを発動!三枚ドローして二枚捨てる!」

 

 

(おかしなことやっとる…)

 

 

酷い光景が繰り広げられている、カードを二枚使い、五枚ドロー、墓地に二枚送っている…なんで手札が増えてるんですかねぇ?

 

 

「いいぞー」

 

「やっちまえー」

 

「ふふ、天使の施しは二枚捨てなきゃならないのがネックだがそれを差し引いても強い」

 

 

二枚捨てるのはメリットですよ、DQNさん。一概には言えないが。

 

 

「俺の力を見せてやるぜ!ブラッド・ヴォルスを召喚!さらに魔法カード、『二重召喚』を発動!」

 

 

 

二重召喚

このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

 

 

 

「このターン俺は二回モンスターを召喚できる!」

 

「二回も召喚ができるだって!?」

 

 

十代くん、驚きすぎですよ…

 

 

 

「このカードは金銭価値で言うなら五千円を超えているからな、強くて当然だ!」

 

「ええっ!?!?!!?!?」

 

「くくっ!あまりに凄くて驚いてやがるぜ!」

 

 

 

確かにいいカードではあるがそんなカードに五千円の価値が付くのか…そりゃあ俺のカードにも群がるな…

 

 

 

「俺のデッキの恐ろしさはこんなもんじゃないぜぇ~?見せてやる俺の切り札!ブラッド・ヴォルスを生贄に、出ろ!人造人間サイコ・ショッカー!」

 

 

 

人造人間-サイコ・ショッカー

 

星6/闇属性/機械族/攻2400/守1500

 

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、

フィールドの罠カードの効果は無効化される。

 

 

 

「出たぁ!アイツの切り札だぜぇ!」

 

「あの女終わったな…」

 

「サイコ・ショッカーっ!?こいつは俺でも知ってるぜ…、決闘都市で伝説のデュエリスト、城之内克也が手に入れたカード!そして真紅眼の黒竜に次ぐ切り札になったカードが相手なんて…!」

 

 

 

知っているのか十代!

レッドアイズと攻撃力が同じなのに強力な効果を持っててぶっちゃけレッドアイズより強いよね、と誰もが思ったあのカードを!

 

 

 

※今ならサポートカードも増えてレッドアイズも強いです

 

 

 

「へへっ!そうともよぉ!もともと希少だったこのカードはあれから人気が爆発、その人気故に大量生産されてもまだ足りず金銭価値なら十万を超えるカードよぉ!」

 

 

 

何だと…10万円!サイコ・ショッカーが入った三百円のパックを買い占めれば錬金できるじゃないか…いや、あれブルーアイズとか入ってたな…

 

やはりおかしい、ここは俺がいた世界とは違う?

 

 

 

「よくそんなカード手に入れれたな、当てたのか、それとも買ったのか?」

 

「ひゃひゃひゃ!違うねぇっ!ガキが運よく引き当てたみてぇだからオレ様が貰っといてやったのさ!」

 

 

 

(うわぁ…畜生だぁ…)

 

 

「なんだって!?それってもしかしてカツアゲじゃないのか!?」

 

 

もしかしなくてもカツアゲですよ、十代さん!

 

 

「ダボがぁ!ガキにレアカードなんざ百万年はえーんだよ!俺様が有効活用してやるってんだからこいつも喜んでるだろうよ!」

 

「許せねぇ!アメリカンな姉ちゃん!あいつをやっちまえ!」

 

 

アメリカ人かどうかは分かんねーだろ、決めつけは良くない。

なお、星条旗を身に着けている模様

 

 

「デュエルを続けるぜぇ!俺はサイコ・ショッカーにデーモンの斧を装備!攻撃力を1000上げる!」

 

サイコ・ショッカー ATK 2400→3400

 

 

 

またデーモンの斧か、壊れるなぁ…

 

 

「俺はカードを二枚伏せてターンエンド!さあ、お前のターンだぜ?」

 

「こうなったらもうお終いだぜぇ!」

 

「諦めてそのガキの服を脱ぎなぁ!可愛がってやるからよぉ!」

 

 

「くっ!姉ちゃん!諦めるな!アメリカン・ドリームだ!」

 

 

 

おいおい、これだけで勝った気でいるのか、生ぬるいなぁ。

 

 

 

「この程度で終わりなのか?」

 

 

 

「「「「は?」」」」

 

 

 

「それじゃ俺の攻撃を凌げないし、そもそもこのデッキには大した罠カードは入って無い」

 

 

「トラップが入って無いだと!?とんだ初心者だ!サイコ・ショッカーの効果が無意味じゃねえか!」

 

「これで終わりならとっとと決めるぜ、ドロー!」

 

 

 

このデッキは今では強くはないが昔は猛威を振るったテーマ、

 

それこそGXの時代から使ってきたカードたち、

 

 

シンクロやエクシーズのカードが増え前線からは手を引いたが強力なテーマである事に変わりはない。

 

 

ここが元の世界とは別の世界なら、この世界でシンクロやエクシーズを出せばどうなるか分からない。だからこのデッキを使う。

 

 

 

 

 

「私は手札から増援を発動」

 

増援

デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

 

「私はライトロード・アサシン ライデンを手札に加える…」

 

 

デッキ33枚 手札6枚

 

 

「手札からライトロード・パラディン ジェインを捨てソーラーエクスチェンジを発動、デッキから二枚ドローし、その後デッキから二枚墓地に送る」

 

 

ソーラーエクスチェンジ

手札から「ライトロード」と名のついたモンスター1体を捨てて発動できる。

デッキからカードを2枚ドローし、その後自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

 

 

デッキ29枚 手札6枚

 

 

「更にデッキからカードを三枚墓地に送り光の援軍を発動、レベル4以下のライトロードを一枚手札に加える。私はライトロード・サモナー ルミナスを手札に加える」

 

 

光の援軍

自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動できる。

デッキからレベル4以下の「ライトロード」と

名のついたモンスター1体を手札に加える。

 

 

 

「墓地に行ったエクリプス・ワイバーンの効果発動、デッキから光・闇のレベル7以上のドラゴンをゲームから取り除く、裁きの龍を選択」

 

 

 

エクリプス・ワイバーン

星4/光属性/ドラゴン族/攻1600/守1000

 

このカードが墓地へ送られた場合、デッキから光属性または闇属性の

ドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体をゲームから除外する。

その後、墓地のこのカードがゲームから除外された場合、

このカードの効果で除外したモンスターを手札に加える事ができる。

 

 

 

デッキ24枚 手札6枚

 

 

「おいおい、上級モンスターがゲームから取り除かれたぞぉ!」

 

「山札も半分近ぇ!あの女自分の首を絞めてるぜ!」

 

「お、おい大丈夫か!?モンスターをサーチするのはいいけど山札がどんどん減ってるぞ?」

 

 

 

十代が心配しているがそれは杞憂という物だ

 

 

 

「手札の数だけ、可能性がある…」

 

「あ゛?」

 

「デッキの中にも無限の可能性がある」

 

「あ゛ぁん?デッキを自分で減らしといて何言ってんだ!」

 

「同時に墓地のカードにも今だ可能性に満ちている!それを見せてやる!」

 

「ふっざけんな!墓地っていうのはゴミ箱と同じなんだよ!墓地に行ったらそのカードはお終いだっつーの!」

 

 

 

「そ れ は ど う か な?」

 

 

不良達の嘲笑の中で十代だけが気付く

 

「まさか、あのカードか?」

 

 

 

「死者蘇生を発動!」

 

 

死者蘇生

 

自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

 

「死者蘇生!?」

 

 

 

「初期からあるレアカードで大量に生産しているのにいまだに需要に供給が追い付いていないカード!」

 

 

「俺はあのカード買うために数万使った!」

 

「すげえぜ!一体何を蘇生させるんだ?」

 

 

 

(ギャラリー騒がしいな…)

 

 

 

「私が蘇生させるのは混沌の黒魔術師!」

 

 

死者蘇生のカードから黒い『闇』が現れそれが人の姿に変わっていく

 

現れたのは黒い衣装を纏った魔術師

 

 

 

混沌の黒魔術師

 

星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、

自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。

このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かず

ゲームから除外される。

このカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。

 

 

 

元の世界では禁止カードになる程の強力カードであったが、エラッタされまた使用できるようになった…

 

 

(ん?)

 

 

 

ディスクに乗ったカードを確認する。エラッタの際にエラッタ後のテキストが付いた物をデッキに入れていた…が旧仕様のテキストになっている

 

 

「なあ、十代?」

 

「なんだ?」

 

 

 

「混沌の黒魔術師の効果ってなんだっけ?」

 

「何言ってんだよ!そこに書いてるだろ!?場に『出た時』に魔法カードを手札に戻すんだよ!」

 

 

 

旧効果なのか、この世界はカードが古いし効果も昔のままだからこっちの効果で良いのか?

 

 

 

「混沌の…黒魔術師だって…?」

 

「で…伝説のカード…」

 

「その値段は百億はくだらないって、あれか…?」

 

「値段が付けれる様なカードじゃないがな…」

 

 

 

不良共はさっきと打って変わって静まり返っている。

現実を受け入れられないといった感じだ。

 

 

 

(このカードは出すべきじゃなかったかな?)

 

 

反省しつつデュエルを進める

 

 

 

「私は…ソーラーエクスチェンジを手札に戻す…」

 

 

「何!?死者蘇生じゃねぇのか?」

 

「プレイングミスか?」

 

 

 

まだ墓地にカードが行ってないんだよなぁ…

 

 

 

「ライデンを捨て、ソーラーエクスチェンジを発動!二枚ドロー!二枚墓地に送る!」

 

「せっかくサーチしたカードを捨てるのか!?」

 

「ライトロード・メイデン ミネルバの効果!墓地に行ったときデッキから一枚墓地に送る!」

 

 

 

ライトロード・メイデン ミネルバ

星3/光属性/魔法使い族/チューナー/攻 800/守 200

 

このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地の「ライトロード」と名のついたモンスターの種類以下のレベルを持つ

ドラゴン族・光属性モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。

このカードが手札・デッキから墓地へ送られた時、

自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

また、自分のエンドフェイズ毎に発動する。

自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

 

 

 

デッキ19枚 手札五枚

 

 

 

「へ、へへ…へへへ。混沌の黒魔術師にはビビったが攻撃力は俺のサイコ・ショッカーには及ばねえ!!俺が勝ったらそのカードを当然頂く!極上の女が極上のカードを持って居やがった!鴨がネギしょってやってくるとはこのことだ!両方俺が頂く!」

 

 

 

やれやれ…まだ勝てる気でいるのか…

 

 

 

「私の墓地には闇モンスターが三体…『カオス・ソーサラー』『冥府の使者ゴーズ』『ネクロ・ガードナー』」

 

 

「あ゛ぁ゛?だからなんだってんだぁ?」

 

 

「墓地に居る闇モンスターが三体だけの時のみこのモンスターを特殊召喚することができる」

 

 

 

「何だって!?」

 

「そのモンスターは一体?!」

 

「現れろ!ダーク・アームド・ドラゴン!」

 

 

 

現れたのはレベルモンスター、アームド・ドラゴン。だがその姿は闇に呑まれ黒く邪悪な姿へと変貌している

 

 

 

ダーク・アームド・ドラゴン

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1000

 

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の闇属性モンスターが3体の場合のみ特殊召喚できる。

自分のメインフェイズ時に自分の墓地の闇属性モンスター1体を

ゲームから除外する事で、フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

 

 

 

 

「ダーク・アームド・ドラゴンの効果!墓地の闇モンスターを除外しフィールドのカードを一枚破壊する!」

 

 

「何ぃ!?トラップ発動!サンダー・ブレイク!そのモンスターを破壊する!」

 

「無駄だ…サイコ・ショッカーの効果で罠カードは発動出来ない」

 

「なん…だと…?」

 

 

「せっかくのレアカードもお前には使いこなせなかったようだな。所詮人から奪ったカード、本当の持ち主でないお前には過ぎたカードだったんだ!ダーク・アームド・ドラゴンの効果発動!伏せカード二枚を破壊する!ダークジェノサイド・カッター!」

 

 

「グッ!」

 

 

二枚の伏せカードが破壊される「サンダー・ブレイク」と「聖なるバリア-ミラーフォース-」であった。サイコ・ショッカーが破壊されたときの保険のつもりだったのか?

 

 

 

カードが破壊された衝撃で周りに突風が舞う、変だな…リアル過ぎない?

 

 

 

「さらにサイコ・ショッカーを破壊…」

 

 

「くっ…」

 

「しないね…、私は更にモンスターを召喚する!」

 

「えぇ?ダーク・アームド・ドラゴンの効果で破壊すればフィールドはがら空き、二体のモンスターで勝負がつくぜ?」

 

 

 

まだだ…完膚無きまでにぶちのめす!

 

 

 

「私は墓地の光と闇のモンスターを除外し新たにモンスターを特殊召喚する!」

 

「この為に闇モンスターを残したのか、カオス・ソーサラ―がまだ居たのか?」

 

 

 

十代くん理解が早くて助かるよ…だが俺が出すのはそいつじゃあない

 

 

 

「光と闇が備わりし最強の剣士、現れろっ!カオス・ソルジャー -開闢の使者-!」

 

 

 

白き光と黒き闇が混ざり合いやがてそれは人の姿に変わっていく…

 

現れしは青き鎧と金の装飾が施された剣士

 

その神々しさと凛々しさは思わず我を忘れて見入ってしまいそうなほどである・混沌の黒魔術師と並んだ姿は壮観の一言に尽きる

 

 

 

特殊召喚・効果モンスター(制限カード)

星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。

このカードの(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを除外する。

この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

(2):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。

このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。

 

 

 

「そ、そんな…」

 

「世界に4枚しかない究極の剣士…」

 

「俺は、夢を見てるのか…?」

 

 

 

「ひ、ひぃぃぃぃ…!?!?」

 

 

「まだだ!カオス・ソルジャーのコストで除外したエクリプス・ワイバーンの効果!ゲームから除外したドラゴンを手札に戻す!舞い戻れ!裁きの龍!」

 

 

 

 

エクリプス・ワイバーンがワームホールの様な物に入っていき代わりに巨大な竜が戻ってくる

 

 

 

「愚かな埋葬を発動!ライトロード・マジシャン ライラを墓地に送る!」

 

 

 

愚かな埋葬

デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

 

 

 

「墓地に四体以上「ライトロード」のモンスターがいる時、こいつは特殊召喚できる!墓地には『ライトロード・パラディン ジェイン』、『ライトロード・アサシン ライデン』、『ライトロード・メイデン ミネルバ』、そして『ライトロード・マジシャン ライラ』だ!墓地に四体ライトロードがいる為こいつを特殊召喚する!醜悪なる罪人に裁きを下すため、現れろ!裁きの龍!」

 

 

 

裁きの龍

星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2600

 

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の「ライトロード」と名のついたモンスターが

4種類以上の場合のみ特殊召喚できる。

自分のメインフェイズ時に、

1000ライフポイントを払って発動できる。

このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊する。

また、自分のエンドフェイズ毎に発動する。

自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。

 

 

 

 

「き…きぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

「成る程な!そいつを出す為にカードを墓地に送っていたのか!」

 

 

 

 

「まだだ!まだ俺のメインフェイズは終了して無いぜ!自分のフィールドに二体以上光属モンスターがいる時このカードを特殊召喚できる!カオス・ソルジャーと裁きの龍は光属性!現れろ!ガーディアン・オブ・オーダァー!」

 

 

 

ガーディアン・オブ・オーダー

星8/光属性/戦士族/攻2500/守1200

 

自分フィールド上に光属性モンスターが2体以上存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

「ガーディアン・オブ・オーダー」は、

自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。

 

 

 

 

「きえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」

 

 

 

 

混沌の黒魔術師 ATK 2800

ダーク・アームド・ドラゴン ATK 2800

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ATK 3000

裁きの龍 ATK 3000

ガーディアン・オブ・オーダー ATK 2500

 

 

これはひどい

 

 

 

「バトルだぁ!カオス・ソルジャーで攻撃!」

 

 

「き……へ?」

 

「ええ!?」

 

「サイコ・ショッカーをカオス・ソルジャーで除外しないのか!?」

 

 

 

 

「は、はははっ!馬鹿めぇ!調子に乗ってミスったなダボがぁ!俺のサイコ・ショッカーをはデーモンの斧で攻撃力が上がってんだよぉ!」

 

 

 

(次のターンまで持てば手札のライトニング・ボルテックスでソイツ等を消し去ってテメェをぶっ倒してブチ○してやる!そのでけぇ乳をたっぷり可愛がってやるぜ!)

 

 

 

 

「俺は手札からオネストを捨て効果発動!光属性モンスターは戦闘時に相手モンスターの攻撃力分自分の攻撃力を上げる!」

 

 

 

 

「ひょ?」

 

 

 

オネスト

星4/光属性/天使族/攻1100/守1900

 

自分メインフェイズに発動できる。

フィールドの表側表示のこのカードを手札に戻す。

自分の光属性モンスターが

戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、

このカードを手札から墓地へ送って発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、

戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。

 

 

 

人造人間-サイコ・ショッカー ATK 3400

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ATK 3000→6400

 

 

 

「行けぇ!開闢双破斬!」

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

DQN2 L1000

 

 

 

カオス・ソルジャーの剣がサイコ・ショッカーを切り裂き衝撃波が貫通、DQN2に降り注ぎDQN2が吹っ飛んでしまう

 

 

 

 

「更に!カオス・ソルジャー -開闢の使者-の効果!戦闘で相手モンスターを破壊した場合、もう一度攻撃できる!」

 

 

 

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ATK 6400

 

 

「トドメだ!カオス・ソルジャーと残りのモンスターでダイレクトアタック!グォレンダァ!時空突刃・開闢双破斬!滅びの呪文-デス・アルテマ!ダーク・アームド・バニッシャー!以下略ゥ!」

 

 

 

DQN2 L -16500

 

 

 

不良が攻撃に呑まれ吹き飛ばされる。あまりの衝撃波に周りも顔を覆っている。

 

 

 

「な…なんだ?今の衝撃は…?」

 

「まるで本当にモンスターが攻撃しているかと思った…」

 

 

 

(確かに凄い迫力だった…、いや、不良が明らかに攻撃に当たって吹っ飛んでいた…どういうことだ?)

 

 

 

「ま、まさか闇のデュエル!?」

 

「そ、そんなわけねえだろ!そんなもんは迷信だよ!」

 

 

 

 

(ん~?これはチャンスかなぁ?)

 

 

 

「さて、決着は付いた、俺たちは帰らせてもらうぜ?」

 

「なっ!おい、待て!?」

 

「ん~?次の相手はお前か?相手になってやるぞぉ?闇のデュエルでな…」

 

「ひっ!」

 

精一杯の悪い顔をして威嚇すると不良たちもビビりだした。行ける!

 

 

 

 

だが、その時大量の爆音と共にガラの悪い男たちが集まってきた。

話を聞きつけバイクで駆けつけたのだろう。

十数人に俺と十代は囲まれる形となった。

 

 

 

「な、なんだよお前ら!勝負はもう付いたんだ!この子を解放しろ!」

 

なんとなく察しがついてることを十代が叫んだ

 

 

 

「話を聞いて来てみれば、成る程かわいい娘じゃないの!」

 

「次は俺たちとやろうぜ?しないってんなら俺たちの不戦勝として女もカードも俺たちの物だ」

 

 

 

あまりに酷い条件である

 

 

 

「ふざけんな!お前ら最初から見逃す気なんてないんじゃないか!」

 

 

 

(今更気付いたのか…)

 

 

 

むしろなんでデュエルで勝てば帰れると思ったのだろう…

 

 

 

「だからよー?俺たち全員に勝ったら帰っていいって言ってんじゃんYO~」

 

「キミたち強いんだろ?ハンデとして俺たち全員同時に相手していいよね~?」

 

 

 

 

 

これはひどい。いくらなんでも同時に十数人を相手をするのはきつ過ぎる、精々数人位が限界だ。

 

 

 

一体どうすればいいんだ…?

 

 

 




シャーリー「今日の最強カードはコレ!裁きの龍!墓地に四種類のライトロードがいれば特殊召喚できる!その効果はなんとライフ1000払えばフィールドのカードを全て破壊できるんだ!ライトロードの切り札的存在だ!ライトロードはいかに墓地にモンスターを落としこのカードを手札に加えるかが勝利の鍵といっていいぞ!」




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新たな交わり

何時になったら不良回終わるのか…と思っている人、今回で終わります
他のSSじゃあ大抵チンピラは1話で倒せるのにグダグダしすぎですね。


港に立っている男が居た。

 

 

その男は船でどこかに行く様子ではなく船でこちらに来る誰かを待っていたようだった

 

 

 

「遅ぇな…」

 

(いや…待ちきれなくて俺が早く来過ぎたのか…)

 

 

 

何しろ待ち人と数か月ぶりに会うのである、一秒でも早く会いたかったのだ。

 

 

「そういや初めてあいつに会ったのもここだったっけな…」

 

 

(えらい綺麗なねーちゃんが居たもんだと思ったな…)

 

あの時の事を感慨深く思い出す

 

 

 

「早く会いたいぜ…、舞…」

 

 

彼の名前は城之内克也、ただの素人から伝説級のデュエリストにまで上り詰めた男である。

 

 

 

突如、港に大きな物音が響く。

 

 

「ッ!何だ!?」

 

 

港の奥の方からだ、あそこには何もなく客船や漁船関係者でも行ったりしない。

誰も来ないので不良達が溜まり場にしてる程である。

 

 

(何があったんだ?)

 

 

彼の足が騒音の元に向かっていく…

 

 

 

 

 

 

 

 

「へへへ……」

 

「やべぇよ…やべぇよ…」

 

 

 

不良達に囲まれてしまった。全員同時に相手しろとか無茶苦茶な要求を突き付けてきやがった。負ければ色々と終わりである。

 

 

(こいつ等全員相手なんて無理だ、身が持たない。二重の意味で)

 

 

誰か~!助けてくれ~!!童実野町最強クラスだった元不良とかが助けに来てくれ~!

出来れば殺人鬼やプロのSP集団やブルース・リーのそっくりさんに勝てる様な実力者とかが良い~!!

 

 

 

 

やけに具体的である

 

 

 

 

「く、くそ…どうすればいいんだ…」

 

十代が険しい顔で悩む

 

 

 

俺も一話からそう考えてたよ?でもお前の所為で二話も使ってカードゲームする羽目になったんだよ?

 

 

十代を恨んでも仕方ない、こいつ等は童実野町の住民、民度が低いのだ。ゲームをすれば大半がルールを破って暴力に訴える奴らで溢れているのだ、闇の力を持ってなければゲームに勝っても逆襲に遭うだけなのである

 

 

誰か来てくれ~凄腕の軍人を倒したり魔王を倒したり勇者として世界を救ったりしてる様な人が助けに来てくれ~!贅沢言わないから~!

 

 

何気に凄い経歴の男を要求している。凄い奴だな、だが風紀委員には勝てない。

 

これだけの男が風紀委員に勝てないのは凄い、きっとその風紀委員は将来警察とかで活躍するのだろう。…一体誰の話をしてるのか、現実逃避してる場合じゃない。

 

 

 

「おい!テメーら!何してやがる!」

 

 

助けがキター!まさか本当に来るとは、ティファ!俺、神様信じる!

 

 

「あ゛~?なんだてめぇは?今良い所なんだから邪魔すんなよ」

 

「黙りやがれ!可愛い子複数で囲んで襲おうなんて人間の風上にも置けねぇ奴らだ!この城之内克也様がぶちのめしてやるぜ!」

 

 

 

なん…だと…?

 

 

城之内克也?

 

遊戯王の主人公の親友の?

 

十代よりもビックネームじゃねぇえか!

 

 

 

「男なんて興味ねぇぜ!やっちまえ!」

 

「「「おお!」」」

 

不良達が数人で殴りかかる…が

 

 

「おらぁ!」

 

 

一人はカウンターで殴り返されて失神、二人目は腹を蹴られ蹲って動かなくなった、三人目が掴みかかるも頭突きで鼻と歯が折れ悲鳴を上げている、強ぇぇ…。

 

 

 

「なんだよ、デカいのは口だけか、最近の不良は喧嘩もしたことがねえのか」

 

「く、クソが、囲んでリンチにすっぞ!」

 

 

不良の大半が城之内に向かっていく。

 

「おい!今の内に逃げろ!」

 

「っ!おりゃー!!」

 

 

城之内が叫ぶ、その瞬間十代が不良にタックルし退路が出来上がる。

 

 

十代、割と強い。

 

「今だ!逃げよう!」

 

「お、おう!」

 

 

 

一瞬の隙を突き走りだす

 

「まてゴルァ゛!」

 

が、不良が立ちふさがる。やべぇ、どうする?

 

 

 

(や、やるしかねぇ!)

 

「てりゃぁー!!」

 

「ぶべっ!?」

 

 

 

意を決して殴りかかると不良の頬にクリーンヒットし数メートル吹き飛ばす。

 

 

 

「あ、あれ?」

 

「て、てめぇ!」

 

 

後ろからもう一人がかかってくる、

 

 

(や、やべぇ!?)

 

 

咄嗟に後ろを向き蹴りを入れると、見事な後ろ回し蹴りとなり不良を一撃で吹き飛ばす。

 

 

 

(あれ?俺ってこんなに強かったっけ?)

 

 

そんなことはない、身体能力はクラスでも普通の方だった筈。何故?

 

 

「おらぁ!」

 

 

城之内の方を見ると一人で数人をボコボコにしている。

 

 

「うおぉぉぉ!」

 

 

十代が不良に体当たりをかまし海へ突き落す。

 

 

 

 

………あっ、そうか!デュエリストだからか!

 

 

城之内に海馬、エドやアモン、遊星たちチームサティスファクション、ディエリストとして高みに上った彼らは同時に皆肉弾戦も得意だった。

 

人の精神が魔物となってカードになる位だ、ディエリストとして一流の彼らが戦士として強いのはある種当然なのであろう。

牛尾さんが強いのもデュエリストだったからか!

 

 

この理論は割と当たってるかもしれない。

 

現在大絶賛放送中の遊戯王ARC-Vではアクションデュエルといって身体能力の高さも求められる、

 

見て無い人たちの為に具体的に言うとプレイヤーがモンスターの攻撃を避けながら建物に飛び移り、

落ちてるカードで戦ったり、それを止める為にプレイヤーがプレイヤーにダイレクトアタックできるルールである。

 

 

つまり肉体的強さはディエリストとして極めて重要なファクターなのである。おい、デュエルしろよ。

 

 

ただデュエルが強いだけじゃダメなんだぁ…バイクも乗れなきゃいけないしデュエリストの道は厳しいな。

 

 

 

そんなこんなで俺と十代は何とか逃げ切ることに成功したのである。

 

 

「「た、助かった…」」

 

 

貞操を無事守ることができた。

 

星条旗がその勝利を祝うように揺れている。U・S・A!

星条旗を天に掲げたい所であったが下半身が丸出しになるので止めておいた。

 

 

「取りあえず警察に連絡しよう!あの人が心配だ!」

 

 

そうだった、俺たちを助ける為に城之内くんが囮になったのだった。

今も戦っているのだろうか?あの人数だ、さすがに全員に囲まれたら勝てまい。

捕まって不良に八つ当たりされているかもしれない。

 

 

 

 

「……」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

 

 

居ても立ってもいられず元居た方向へ引き返す。

 

 

 

「おい!?どこいくんだ!?」

 

「城之内さんを助けに行く!十代は警察に通報してくれ!」

 

 

 

今から警察を呼べば仮に俺が捕まっても何かされるまえに警察が来るだろう。

 

 

大丈夫、何とかなる、ここで戻らなきゃ日本男児じゃねぇ!

 

 

なお、すでに日本男児ではない模様

 

 

 

 

 

「っけ!こいつのせいで女もカードも逃がしちまった…」

 

不良が床に倒れた城之内を踏みつける。

 

 

 

「ぐっ…うぅ…」

 

「せめてこいつに仕返ししねぇと気が済まねぇ!」

 

 

そう言いながら一人ずつ城之内を蹴りあげていく

 

 

「男のケツには興味がねぇが金目の物ならあるんじゃねぇか?」

 

「おい、こいつカードデッキ持ってるぜ!」

 

「ホントだ、インセクト女王、伝説のフィッシャーマン、おお!サイコ・ショッカーもあるじゃねぇか!レアカードばっかりだ!」

 

 

 

「か、返せ…それは誇りをかけて戦ったライバル達から譲り受けたカードだ…」

 

「おおそうかよw」

 

「じゃあこいつらは俺たちが譲り受けてやるよ!」

 

「っ!おいっ!これ見ろっ!?」

 

「こっこれは!真紅眼の黒竜じゃねぇか!?」

 

 

「!?」

 

 

「もう殆ど絶版状態になってその価値は50万を超える超レアカードじゃねぇか!」

 

 

「おい…そのカードに…汚い手でさわんじゃねぇ…!」

 

 

「ああ゛ぁ?」

 

「そのカードは、俺の魂のカードだ…大切な親友がグールズから取り返してくれたカードだ…!」

 

「魂のカード(笑)」

 

 

「テメェ等にはただの高価値のレアカードでしか見えねぇだろうが、俺には見えるんだよ。『見えるけど、見えないもの』って奴がよ…」

 

「見えるけど、見えないものぉ?」

 

「それは…『絆』だ!そのレッドアイズは…いやレッドアイズだけじゃねぇ!そのデッキのカードは、絽場や梶木に羽蛾…そして遊戯との絆が詰まってんだ!そのデッキはただのデッキにしか見えねーが俺のかけがえの無いライバル達との絆が詰まったデッキなんだよ!」

 

 

 

「訳分かんねー事言ってんじゃねぇぞ!」

 

「うぐっ…」

 

 

城之内の熱い思いも真のデュエリストではない彼らには伝わらない。

 

 

 

(クソ…すまねぇ…遊戯…また奪われちまった…)

 

 

 

悔しさでいっぱいだった、が後悔はしていなかった。

 

あの女の子を逃がすことが出来た。あそこであの子を助けなければ俺は一生後悔していた。

 

親友にも顔向けできなかったであろう。

 

経緯を話せば友人はきっと許してくれるだろう。

 

ブルーアイズを海馬に破られた親友の爺ちゃんの友、ホプキンス教授の様に…

 

 

 

 

 

「待ちな!」

 

 

 

 

 

…………?

 

…誰だ?

 

 

 

「って、テメェは!?」

 

「さっきの女じゃねぇか!?」

 

「やっぱり俺たちと楽しみたくなったわけぇ~www?」

 

 

 

何やってんだ…このバカ女は…?俺がやった事全部無駄じゃねぇか…

 

 

「馬鹿野郎…何しに戻ってきやがった…」

 

 

 

少女は毅然とした態度で不良に向き合う、そして…

 

 

 

「おい、デュエルしろよ」

 

 

 

デュエルを申し込んだ

 

 

 

「…ハァ?」

 

 

「てめーらが言ったんだろ?無事に返して欲しければ俺たち全員とデュエルしろと。

受けてやるって言ってんだよ。負けたらお前らの言うことなんでも聞いてやる。好きなだけお前らの相手をしてやんよ。…ただし、私が勝ったらその人を解放して全員自首しろ、盗んだ物も持ち主に全部返すんだ」

 

 

 

「っぷぷ!」

 

「く、くく」

 

「はははははっ!」

 

 

 

「この女相当の馬鹿だ!アメリカ人は馬鹿だってーのは本当見てーだな!」

 

「こいつホントは好き物なんじゃねぇの?」

 

「いいだろう、ビッチ女!だが忘れたわけじゃねーよなぁ?デュエルのルールはお前一人対俺たち全員だ、勝てる訳無いのは分かってるよな?」

 

 

 

「なんだと!?おい!今からでも逃げろ!全員一辺にかかってきたら勝ち目がねぇのは分かるだろ!」

 

 

 

タイマンじゃ絶対に負けない自信がある自分でさえ囲まれて襲われたらこうなるのだ。

 

デュエルも同じ、何人もの相手を一ターンで倒さなきゃ数の暴力で負けてしまうのだ。

 

城之内は必死に止める、だが…

 

 

 

 

「問題無い、こんな雑魚どもが何人集まろうと俺の敵じゃない」

 

「言ってくれるじゃねぇの」

 

「確かにてめえは強かった、だが俺たちは20人を超えてるんだぜ?いくらお前のモンスターが強力でも一ターンで俺たち全員のライフをゼロに出来る訳がねぇ!」

 

 

 

「それはどうかな?」

 

 

「なんだと!?」

 

 

「私は一ターンでお前ら全員をぶちのめす自身があるぜ?お前らがいいってんなら後攻を選ばせてもらうぜ?言っとくけど私のターンが来るまでお前ら全員攻撃は出来ないぜ?まあ、私のターンになったらお前らは負けるんだがな」

 

 

「ぐ…」

 

 

何人かは彼女の戦いを見ていた、怒涛の攻撃、しかもかなりの余力を残していた。

 

何が起きても不思議じゃない。

 

彼女にはそれをやれると思わせる程の自信と凄みがあった

 

 

 

 

「さぁ、どうする?」

 

「…後攻にしよう」

 

「な!?おいおい、まさかビビってんのか?」

 

 

「後攻ならあいつのターンが終わったら俺たち全員のターンだ、奴は攻撃できねぇから俺たちを倒せねぇ、逆にあいつが出せるカードはモンスターが五体、伏せカードが五枚、俺たち全員でかかれば数人やられても確実に勝てる、何より律儀に俺たち全員がカード展開して一ターンも待つことねえよ、後攻でさっさと終わらせるぞ」

 

 

「成る程な…」

 

 

 

「ふふふ…頭が回るじゃないか、これで一ターンはお前らの身の安全が保障されたってわけだ」

 

 

「っけ!言ってろ!とっとと終わらせるぞ、俺たちはもう興奮しっぱなしで集中できねぇ位だぜ、勝負が付いたら真っ先に俺のをその減らず口に咥えさせてやる!」

 

「出来ない妄想は頭の中だけにしておけ、お前らは負ける…」

 

 

 

 

少女はデュエルディスクを構える

 

 

不良達も構え出す

 

 

 

「「「「「「デュエル!」」」」」」

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

山札34枚 手札6枚

 

 

「俺は、王立魔法図書館を攻撃表示で召喚!」

 

 

王立魔法図書館 ATK 0

 

 

 

「「「「……は?」」」」

 

 

 

「っぷ!こいつ!馬鹿か?攻撃力0のモンスターを攻撃表示で召喚?どんだけアホなんだ?」

 

「やっぱりこいつ俺たちと遊びてぇんだよ!」

 

「いわゆるツンデレってやつ?」

 

 

不良共が一斉に笑い出す、そういえば原作だとモンスターは表側守備表示で出せたんだっけ?まあどちらでもいい、お前らにターンは回ってこないのだから…

 

 

「私はトゥーンのもくじを発動、トゥーンカードをデッキから一枚手札に加える、トゥーンのもくじを選択」

 

 

トゥーンのもくじ

デッキから「トゥーン」カード1枚を手札に加える。

 

 

 

「魔法カードを使った事で王立魔法図書館に魔力カウンターが一つ乗る

 

王立魔法図書館 カウンター×1

 

 

 

「さらにトゥーンのもくじを発動、トゥーンのもくじを加える、トゥーンのもくじを発動、トゥーン・ワールドを手札に加える」

 

 

 

王立魔法図書館 カウンター×3

 

 

「トゥーンだって!?」

 

「デュエルモンスターズの生みの親、ペガサス・J・クロフォードしか持っていないカードがなぜここに!?」

 

「落ち着け!トゥーンはトゥーン・ワールドさえ破壊してしまえば終わりだ!」

 

 

「安心しなよ、私のデッキにはトゥーンのモンスターは一枚も入っていない」

 

「はぁ?何がしたいんだ?」

 

 

「ここで王立魔法図書館の効果を使わせてもらう、魔力カウンターが三つ乗った時三つ取り除く事で一枚ドローできる」

 

 

 

王立魔法図書館

星4/光属性/魔法使い族/攻 0/守2000

 

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

自分または相手が魔法カードを発動する度に、

このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。

(2):このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

 

「一枚ドロー!」

 

 

デッキ30枚 手札7枚

 

「手札から装備魔法『折れ竹光』を発動!」

 

 

折れ竹光

装備魔法

装備モンスターの攻撃力は0ポイントアップする。

 

 

 

王立魔法図書館 カウンター×1

 

 

「ブフォッ!?ブフッ!ハハハッ!」

 

「こw攻撃力www0アップwwww」

 

「この女本当にバカなんじゃねぇの(笑)」

 

 

 

「更に黄金色の竹光を発動。「竹光」と名が付いた装備カードがある場合二枚ドローできる」

 

 

 

黄金色の竹光

 

自分フィールド上に

「竹光」と名のついた装備魔法カードが存在する場合に発動できる。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

 

 

デッキ28枚 手札7枚

王立魔法図書館 カウンター×2

 

 

 

「成金ゴブリンを発動、一枚ドローする代わりに相手のライフを1000回復する」

 

 

 

成金ゴブリン

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

その後、相手は1000ライフポイント回復する。

 

 

 

 

「今度は俺たちのライフを増やしやがった!」

 

「これはもう負けに言ってるなwwww」

 

「王立魔法図書館の魔力カウンターが再び三つ貯まった為取り除き一枚ドローする」

 

 

 

 

デッキ26枚 手札8枚 

 

 

 

「更に黄金色の竹光を発動し二枚ドローする」

 

 

デッキ24枚 手札9枚

王立魔法図書館 カウンター×1

 

 

「無の煉獄を発動、手札が三枚以上なら一枚ドローできる。ただし、エンドフェイズ時に自分の手札を全て捨てる」

 

 

無の煉獄

自分の手札が3枚以上の場合に発動できる。

自分のデッキからカードを1枚ドローし、

このターンのエンドフェイズ時に自分の手札を全て捨てる。

 

 

 

デッキ23枚 手札9枚

王立魔法図書館 カウンター×2

 

 

「ハヒィーー!ヒッヒッヒッ!!」

 

「大量ドローしておいてwwww最後には捨てるwwww」

 

「デッキもどんどん減ってるぜ!デッキ切れで自滅を狙ってやがるんだ!」

 

 

 

 

「…あいつ、さっきから一体何してるっていうんだ…?」

 

 

さっきから行動の全てが不可解だ、何がしたいのか分からないデメリットを無視して、何かに憑りつかれた様にカードをドローし続けている…何が狙いなんだ?

 

彼女がやっている事はあいつらの言うとおり自爆にしか見えない。

 

 

 

いや…カードを…ドロー?何かを引こうとしている?

 

 

勝つために必要な切り札を引こうとしている?ここまでして一体何を引こうとしているんだ?

 

 

 

 

「成金ゴブリン発動、一枚ドロー、王立魔法図書館のカウンターを取り除き一枚ドロー」

 

 

デッキ21枚 手札10枚

 

 

「無の煉獄発動、一枚ドロー、もう一枚無の煉獄、一枚ドロー、黄金色の竹光発動、二枚ドロー、王立魔法図書館のカウンターを取り除き一枚ドロー」

 

 

デッキ16枚 手札12枚

 

 

「強欲で謙虚な壺を発動、デッキを上から三枚めくり一枚手札に加え残りはデッキに加えシャッフルする、「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できない上に発動したターン、俺は特殊召喚できない」

 

 

 

強欲で謙虚な壺

「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、

このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。

自分のデッキの上からカードを3枚めくり、

その中から1枚を選んで手札に加え、

その後残りのカードをデッキに戻す。

 

 

 

「特殊召喚できないとかwwww誰が俺らを倒すんだよwwwww」

 

「……」

 

 

デッキ15枚 手札12枚

王立魔法図書館 カウンター×1

 

 

 

「一時休戦を発動、お互いに一枚ドローする、次のお前らのターンの終わりまでお互いにダメージは与えられなくなる」

 

一時休戦

お互いに自分のデッキからカードを1枚ドローする。

次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。

 

 

 

「カードを引かせてくれた!」

 

「ダメージ与えられない無いとかwwwお前wwお前wwww」

 

「積んでるじゃねぇか(笑)」

 

 

「俺たちもダメージ与えられないぜ?」

 

「必要ねぇよwwww」

 

 

 

 

デッキ14枚 手札12枚

王立魔法図書館 カウンター×2

 

 

 

「ここで苦渋の選択を発動、デッキから私は五枚選びお前らに見せる、お前らはカードを一枚選びそのカードを私の手札に加え、残りを墓地に送る」

 

 

 

苦渋の選択

 

自分のデッキからカードを5枚選択して相手に見せる。

相手はその中から1枚を選択する。

相手が選択したカード1枚を自分の手札に加え、

残りのカードを墓地へ捨てる。

 

 

 

 

「四枚も墓地行っちゃうじゃねーか(笑)」

 

「さあ!私の選んだカードはこれだ!」

 

 

 

王立魔法図書館

強欲で謙虚な壺

強欲で謙虚な壺

折れ竹光

手札断殺

 

 

 

 

「全部使えないゴミカードじゃねーか(笑)」

 

「お前好きなの選べよ!」

 

「どれ選んでも一緒だろwwww悩む必要無しwww」

 

 

 

「その通り!どれを選んでも結果は同じです!」

 

 

「(笑)」

 

「ハッハッハッ!」

 

「wwwwwwwwwww」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どれを選んでも俺の勝利はすでに決まってしまいましたから」

 

 

 

「え?」

 

「は?」

 

 

 

「…なんだと?」

 

 

あの子は切り札を引いたのか?一体なんなんだ?

 

何故だろう…俺はそのカードを知っている気がする…

 

 

 

デッキ残り9枚

王立魔法図書館 魔力カウンター×3

 

 

 

「王立魔法図書館の効果発動!魔力カウンターを取り除き一枚ドローする!」

 

 

デッキ残り8枚

 

 

「天使の施し発動!三枚ドローし二枚墓地に送る!」

 

 

デッキ残り5枚

 

「強欲な壺を発動!二枚ドローする!」

 

 

 

デッキ残り3枚

 

 

 

 

「…私が引いたカード、なんだと思う?」

 

 

「はあ?知るかよ!!」

 

「さっさと全部引いちまえよ!」

 

「引いちゃってもいいのか?私の引いたカードは『封印されし右腕』だぞ?」

 

 

 

 

「「「「「「なにっ!?」」」」」」

 

 

 

 

「エクゾディアだと!?」

 

 

 

エクゾディア…そのカードには二つの思い出がある。

 

一つは今日みたいにレッドアイズをレアハンターに奪われた忌まわしい記憶。

 

 

 

 

「一時休戦発動!一枚ドロー!引いたカードは『封印されし左足』だ!」

 

 

 

「そ…そんな、馬鹿な…」

 

 

ああ、そうだ―――

 

 

 

デッキ残り2枚 

 

エクゾディアパーツ

封印されし右腕

封印されし右足

封印されし左足

 

 

 

「さらにもう一枚!一時休戦発動!一枚ドロー!引いたカードは『封印されし左腕』だ!」

 

 

 

 

忘れる訳が無い―――――

 

 

 

デッキ残り1枚 

 

エクゾディアパーツ

封印されし右腕

封印されし左腕

封印されし右足

封印されし左足

 

 

 

 

「成金ゴブリン発動、一枚ドロー!」

 

 

 

 

そしてもう一つは―――――――

 

 

 

 

 

 

 

海馬「さあ、最後のカードを引け!」

 

 

 

 

(遊戯…頼む…!)

 

 

 

遊戯「……」

 

 

 

(遊戯…?カードを引くのが、怖いのか?)

 

それもそうか…次のドローに全てが懸かっているんだ…

 

(クソ…、ダチに俺は何もしてやれねぇのか…)

 

 

何もできない自分に腹が立ちこぶしを握る。

 

 

―――――ん?これは…

 

 

 

【ホラ!ピース!】

 

【離れていてもこのピースの輪でこの私たちは繋がってる!】

 

 

 

(そうだ…!俺たちは絆で繋がっている…!)

 

不意に目を瞑った…カードを引こうとする遊戯の姿が見えた気がした。

 

 

その姿はカードから離れていく

 

 

やれやれ…怖くて一人でカードを引けないなら…

 

 

 

(俺たちが一緒に引いてやる…!)

 

 

 

(な?本田、杏子!)

 

 

 

本田と杏子と共にカードに手をかける

 

(さあ、次はお前だ、遊戯!)

 

 

 

皆で遊戯を見据える…遊戯は安心した顔となりカードに手をかける

 

 

 

―――ありがとう、みんな

 

 

遊戯の声が聞こえた気がした

 

 

 

 

 

海馬「どうした?絶望感から苦し紛れの笑みを浮かべているのか?」

 

 

 

遊戯「いや…これは勝利の笑みさ…俺は希望を手にしたんだ…」

 

 

 

 

遊戯「俺が引いだカードは―――――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「封印されしエクゾディアッ!」

 

 

 

 

 

 

友と共に勝利を勝ち取った友情の記憶――――

 

 

 

 

封印されしエクゾディア

星3/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1000

 

このカードと「封印されし者の右足」「封印されし者の左足」

「封印されし者の右腕」「封印されし者の左腕」

が手札に全て揃った時、自分はデュエルに勝利する。

 

 

 

 

空が突如薄暗くなりまるで夜の様な明るさになる

 

 

そして空から巨人が少女の上に降り立つ

 

 

 

エクゾディア

 

攻撃力∞

 

 

「ヒィ…ッ」

 

「ゆ、許し…」

 

 

 

「エクゾディアの攻撃っ!怒りの業火!エクゾード・フレイム!」

 

 

 

エクゾディアがその両手から巨大な火の塊を作りだす

 

 

そしてそれを不良達に向かって打ち出す

 

 

 

「う、うわああああああああああ!!?」

 

 

単なる映像ではなく質量を持って実体化したそれは不良達を一撃で呑み込んでいった…

 

 




シャーリー「今日の最強カードはこれ!封印されしエクゾディア!両手両足と一緒に手札に揃うとデュエルに勝利する!遊戯王を象徴するカードの一つだ」

十代「先行ワンターンで揃えるなんてすげーぜ!」

シャーリー「先行エクゾワンキルはそれこそ初期から現在まで作られてる戦術だ、時代と共に進化して(その度に規制して)いる」

十代「今回使ったのは図書館エクゾだけどエクゾデッキはまだまだたくさんあるからみんなも組んで見てくれよな!」



???「先行エクゾ1キルに勝つ方法?リアルハンデスでイチコロさ!」

シャーリー「やめろ!」



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お片付けの時間

まとめに入ります


「怒りの業火!エ糞ード・ヨガ・フレイム!」

 

 

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)」

 

 

「やったぜ。」

 

 

 

 

「こ…いつ、エクゾディアを一ターンで揃えやがった…」

 

すげぇ女だ、遊戯とは別の意味で強い

 

 

 

 

「城之内君!大丈夫か!?」

 

「……君付けはやめろ…頼むから…」

 

 

 

「はい、これ、城之内君のカードで良いんだよね?」

 

「おう…ありがとうな…」

 

大切な絆のカード達、ちゃんと全部揃っている

 

 

 

 

「おーい!?ねえちゃーん!城之内さーん!だいじょーぶか!?」

 

 

十代が駆けつけてくる

 

 

 

「ああ!エクゾディア揃えて全員倒したぜ!」

 

 

 

「ええ!?じゃあさっきのエクゾディアはお前が出したのか!?うわ~!俺も見たかったぜ~、そのデュエル~!」

 

 

 

「そんなことより警察に連絡したか?」

 

 

「ああ!通報した先でエクゾディアが出て大爆発したんだ!きっと大慌てで来るぜ!」

 

 

 

そんなに凄かったのか…デュエルに集中しすぎて分からなかったぜ…

 

 

 

リアルソリッドビジョンによって出てきたエクゾディアの力は凄まじかった

 

 

剣を持ったモンスターが切りかかっても体が切れるわけでは無いが多少の衝撃が加わるらしく不良は吹っ飛んでいった

 

 

攻撃力無限のエクゾディアなら凄まじい衝撃だったのだろう

 

 

事実、爆発の中心にいた不良達は全員死んではいないが気絶している

 

 

物もあちこちに吹き飛び、まるでテロでもあったかのようだ

 

 

街にまで衝撃が伝わったかもしれない

 

 

 

 

「これで悪も倒して一件落着って奴だな!」

 

 

 

十代が水戸黄門の様にまとめに入る

 

「ん~?何か忘れてる様な…」

 

城之内が何かを考えてる

 

 

 

「そういえば十代はなんでこんな所に居たんだ?」

 

「俺か?実はデュエルアカデミアの入学試験がもうすぐ開かれるんだ!会場はここ童実野町なんだ!試験を受ける為に船でここに来た矢先に今回の騒ぎってわけだ!」

 

 

 

「船…?……!!!あ゛~~~~~っ!!!!?」

 

 

十代の言葉を聞いて城之内が叫ぶ

 

 

「そうだった!俺、舞を待ってたんだった!すっかり忘れてた!」

 

 

 

「悪ぃ!すぐ戻るからここで待っていてくれ!」

 

走り去ろうとする城之内…が、

 

 

 

「っ!痛てて…!」

 

「あ~もう、殴られまくった後なんだから無理するなよ~。十代、俺は城之内君を連れて行くからここで待っていてくれ」

 

「え~!?俺~!?」

 

 

「仕方ないだろ?アイツら目覚めたら私じゃ止められないぜ?男なんだから寝起きのふらふらの奴なら止められるだろ?」

 

 

「仕方ないな~、早く戻って来てくれよ?」

 

「肩借すぞ?」

 

「わ、悪ぃな…」

 

 

城之内の腕を肩にかけ、体を寄せる

 

 

 

―――ふにぃ。

 

 

「のおぉわ!?」

 

 

城之内が突如跳ねる

 

 

「わっ!?何だよ!」

 

「やっぱいい!自分で歩く…っ痛てて…」

 

「あ~もう、急に跳ねるから…遠慮すんなって」

 

「そういうんじゃねーから!」

 

「無理するなよ、しゃがみ込んで立てないじゃないか」

 

「立てないのはそういう理由じゃねーよ!むしろたってるから立てないんだよ!」

 

「?いいからホラ、行くぞ?」

 

 

 

そう言うと無理やり引っ張っていく、そんな前傾姿勢になって…フラフラじゃないか。

 

 

 

 

 

 

「あいつ…遅いな…」

 

 

大人びた格好をした美女が誰かを待っていた、孔雀舞である。

 

 

 

一体どこで何してんだか…こっちは早く会いたくて仕方なかったのに…

 

 

 

(ん?あれは…?)

 

城之内の姿が見える、舞の顔が綻ぶもすぐに曇る

 

 

(女と一緒にいる!)

 

 

それもかなりの美女であり、遠くからでもその胸が大きいと分かる程だ

 

しかもこの女、ほぼ裸である。上着を羽織っただけ、下に至っては布を巻いているだけである。

 

そして彼女は城之内の腰に手を回し胸を押し付けている、

 

城之内の方も彼女の肩に手を回し、寄りかかっている

 

 

 

 

 

「何を…しとるんじゃ…おのれは~~~っ!!!!」

 

 

 

「うおぉっっっ!!?舞っ!」

 

 

城之内に飛びかかり、顔面に蹴りをくらわす

 

 

「フゴッ!」

 

 

「この浮気者がぁ――――ッ!!!」

 

「違うんだって!俺の話を聞けって!」

 

 

 

 

「あの~…ちょっといいですか?」

 

 

「黙りなっ!この泥棒猫がっ!」

 

 

 

(なんか…変な勘違いされてない?)

 

 

 

孔雀舞が落ち着いたのは城之内の傷が倍以上に増えてからだった…

 

 

 

「成る程…不良に襲われてたこの子を助けてそうなったと…」

 

「ああ」

 

「あのー、舞さん?」

 

「ん?なんだい?」

 

「俺、見ての通り服が無くて、服を一つ貸してくれませんか?出張帰りなら着替えとかありますよね?」

 

「ああ!そうだったわね!悪いね、気が回らなくて」

 

「いえいえ、そんなこと無いです」

 

 

 

孔雀舞が服を取り出す、付けてもへそが隠せないであろう服、かなりミニなスカート、ブラジャーに、ぱんつ、露出がかなり高い

 

 

 

…まあ、裸よりはましか…

 

女の子だから恥ずかしくないもん!

 

 

 

「…それじゃあ着替えますね」

 

「ええ」

 

「……」

 

 

 

ちょっと待って?何かおかしくない?

 

 

 

「…あの~?」

 

「あっ!克也っ!あんた何女の子の着替えをじろじろ見てるんだい!」

 

「え?み、見てねぇよ!な、なぁ?」

 

「なんか視線を感じたんですがそれは…?」

 

「あんたはあっちに行ってな!」

 

 

 

城之内が尻を叩かれ向こうに行く、これで着替えができますね…

 

 

 

「……」

 

「ん?どうしたんだい?早く着替えな?」

 

 

「あの、その、ブラジャーってどうやって着けるんですか?」

 

「」

 

 

舞さんは絶句していた…

 

 

 

 

「はぁ…あんたこの年になってもブラ着けて無かったのかい?」

 

「はい…」

 

「…この胸で?」

 

「はい」

 

 

(着けたことなんてあるわけねーだろ!あったらむしろ駄目だろ!)

 

 

「ほら、ホックをこうやって閉めるんだよ」

 

「ほうほう」

 

 

 

勉強になりますなぁ~

 

 

 

「どう?できた?」

 

 

「うぐぐ…キ、キツい…!」

 

 

(胸が、苦しい…!)

 

 

その瞬間、留め具が弾け飛び、ブラジャーが下に垂れる

 

 

「……」

 

 

 

(舞さん、目が怖いです…)

 

 

結局、ノーブラで行きました…

 

 

 

~~~~~

 

 

「それで?なんであんな所に居たの?えっと…」

 

「そういや名乗って無かったな、俺は城之内克也、こっちは舞だ。お前の名は?」

 

 

 

思いっきり名乗ってましたけどね…

 

 

「俺は…、」

 

 

俺は、何だ?最早この体は自分の体ではない、ここは遊戯王の世界であろう。

 

この世界には自分の戸籍は無いだろう。住所も無い。家族も友人もいない。

 

 

「分かり…ません…」

 

「分からない?どういうことだ?」

 

「何もわかんないんです、今の私には名前も戸籍も知ってる人も何もないです。気が付いたら裸で寝てて、不良に襲われてて…」

 

 

 

二人の表情が変わる、ん?間違ったかな?

 

 

「そう…辛かったわね…女の子だもんね…」

 

「ん?」

 

舞さんが涙を流しながら俺を優しく抱きしめる、あれ?

 

 

「クソッ!俺がもっと早く気が付いて駆けつけていればっ!」

 

城之内が心底悔しそうに唸る、何やってんだ?

 

 

 

「あの~?なんか勘違いされてない?俺、不良に何もされてないっすよ?」

 

「え?不良に辱められたショックで記憶を失ったわけじゃ無いのかい?」

 

「…そんなこと一言も言ってないでしょ…」

 

「なんだ、勘違いして損したぜ」

 

 

まあ、この人たちはそれだけ俺を気にかけてくれていたのだろう…

 

 

「信じてもらえないかもしれませんが聞いてくれますか?」

 

 

 

――俺は自分が異世界から来たことを話した

 

 

 

 

「別の世界、にわかには信じられないわね…」

 

「俺は信じるぜ」

 

 

流石城之内さんや、人生が非日常的な事で溢れてる人は違いますわ。

 

っていうかモンスター達がいる世界に行った事あったよな?

 

 

「はい、だから俺には戸籍も住む場所も何もありません。頼れる人もいません」

 

 

「でも名前はあるんだろ?」

 

 

「この世界に来てから姿も変わってしまいましたし、元の名前じゃ違和感があるので…この見た目どう見ても外国人ですし…」

 

 

 

というか性別まで変わってしまった…

 

 

 

「じゃあ俺たちはお前をなんて呼べばいいんだ?」

 

「ん~?そうだなー?」

 

 

 

「じゃあシャーリーって呼んでください、シャーロット・E・イェーガーでシャーリー」

 

 

「分かった、じゃあシャーリー、よろしくな!」

「よろしくね、シャーリー」

 

「ああ!」

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

「あっ!やっと来た!おーい!警察の人ももう来てるぜー!」

 

 

十代が手を振っている

 

 

「悪いな待たせて」

 

「あれ?あの子は?」

 

 

戻ってきたのは城之内だけである。

戸籍のない住所不定無職のシャーリーが警察と関わったら面倒な事になる。

 

外人の様な顔立ちをしているから、不法入国者扱いされたら目も当てられない。

事件現場は港なのだ。そう判断されても不思議じゃない。

 

 

なので彼女は舞と一緒に退避している。

 

 

「…ぉぃ」

 

「え!何だ?」

 

 

「馬鹿!声がでけーよ!いいか?俺と口裏を合わせろ、お前が助けた女の子は逃げた、不良が誰に倒されたのかは知らないって言え!」

 

 

「え、なんでさ?」

 

「いいから!言うとおりにしろ!」

 

「わ、分かった!」

 

 

二人でひそひそ話す正直かなり不自然である

 

 

 

「ん?城之内じゃねぇか?」

 

 

「ゲッ!?牛尾ッ!なんでテメーがココに!?」

 

「なんでって俺は警察官なんだからいるのは当たり前だろ?」

 

「お前が警察官!?ありえねー、この町は一体どうなってるんだ?」

 

 

「そういうなよ、これでも結構うまくやってんだぜ?俺は強いからな、その辺の子悪党なんか簡単に捕まえるから上からの評判はいいんだぜ?俺もクズ野郎を合法的にボコボコにできるから気に入ってんだ」

 

「っけ!いけ好かねー奴だ」

 

 

 

「それにしても、こんな紙切れに皆必死になって何が楽しいのかね?」

 

「金の亡者にはわかんねーだろうがデュエルモンスターズはすっげえ楽しいんだぜ?」

 

「そういや、学校でも話題になってたな、お前がバトルシティとやらでベスト4になったんだったか?」

 

 

「ええ!?じゃあアンタ、あの伝説のデュエリスト、城之内克也!?」

 

「今気付いたのかよっ!」

 

 

 

その時、ちいさな子供が入ってきた

 

「すみません!サイコ・ショッカーのカードを知りませんか?」

 

 

そう牛尾に話かけてきた

 

 

「サイコ・ショッカー?」

 

「あっ!不良の一人が持ってたぜ!カードショップで子供から奪ったって!」

 

「どんな奴だ?落ちてたカードは証拠品として全部回収しているが…」

 

 

「これだ」

 

 

城之内がデッキからサイコ・ショッカーを取り出す

 

 

「あっ!それです!」

 

「いや、残念だがこれは俺のだ、バトルシティでエスパー絽場からもらったカードだ。ガメちゃいねぇよ」

 

 

「うーん、こんなカードは無かった気がするぜ?」

 

「そんな…」

 

「何しろ凄い爆風が巻き起こったからな、カードがあちこちに吹き飛んでやがった。海に落ちたのかもしれねーし、風に飛ばされたのかもしれねぇ、一応落し物として届けられるかもしれんが期待しないほうがいい」

 

 

ばっさりと牛尾が切り捨てる、少年はとぼとぼと帰って行った

 

 

「……」

 

 

「おい、何ボケっとしてんだ、お前にはやってもらうことが山ほどあるんだ」

 

 

 

牛尾が話しかける、

 

その後、いくつかの答弁や現場検証に付き合い、連絡先を伝え解放された。

 

 

 

「…そういや凄い怪我だな、不良に何されたんだ?」

 

「……」

 

その殆どが不良によるものではない事は心にしまっておく

 

 

 

 

~~~~

 

 

 

「お、来た来た」

 

「遅いよ!克也!」

 

「悪い悪い、牛尾がなかなか解放してくれなくてなぁ」

 

 

あと病院にも寄った

 

 

「牛尾って牛尾哲のこと?」

 

「知ってんのか?」

 

「知ってるような知らないような…」

 

 

 

遥か未来でバイクに乗ってデュエルで犯罪者を捕まえているとは言えない…

 

 

(成る程、もう警察官になってたのか…)

 

 

 

「この子は誰だい?」

 

「俺?俺は遊城十代!」

 

「遊戯?」

 

「ゆうぎの『ぎ』は『城』だぜ!」

 

「ふーん、あたしは孔雀舞よ」

 

 

「ああ!?ハーピィ使いの孔雀舞!?すげー本物だ!」

 

 

 

十代意外と詳しいな、いや彼らクラスならデュエリストとして知ってて当然か?

 

 

 

「俺は…シャーリー、シャーロット・E・イェーガーでシャーリーだ。そういえばお礼がまだだったな、助けてくれてありがとうな」

 

「気にすんなよ!誰かが困っていたら助けるのは当然だって!」

 

 

 

その当然なことが出来ないのが人ってものだ、やはり十代は優しい奴だ

 

 

 

「城之内さんもありがとうございました」

 

「気にすんなよ!美女が襲われてたら助けるのは男として当然の義務だぜ!」

 

「美女が襲われてたら?」

 

 

舞さんが城之内を睨む、怖いです。

 

 

「お…女の子が襲われていたらってことよ!」

 

「女の子…私みたいなおばさんは助けないと…」

 

「誰もそんなこと言ってねぇだろ!」

 

「おばさんの部分否定しろや!」

 

「理不尽だ~!」

 

 

 

決まらないなぁ…

 

 

「そういえば十代はアカデミアに受けにきたんだっけ?」

 

「おう!試験は明後日から二日かけて始まるんだ!住んでる所から結構遠いから早めに来たぜ!ホテルに泊まるの初めてでワクワクするぜ!」

 

 

 

「うーん、そっかぁ…」

 

家が近いわけじゃ無いのか…それじゃ、頼れないな

 

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「うーん実は住むとこが無くてな、裸一貫だったから、お金も身分証明できる物もないし…」

 

デュエルディスクの中のカードを売れば金なら手に入りそうだけど…

 

 

「なんだ?あんたそんなこと気にしてたのかい?」

 

 

「え?はい…」

 

「住むとこなら俺たちが住んでる家に来ればいい、すでに妹が一人いるから一人増えても問題ないぜ?」

 

 

「え?いいんですか?」

 

 

「当たり前だろ?あたしたちはもう他人って間でもないだろ?子供はおとなしく、大人に甘えな!」

 

「舞さん…城之内君…」

 

 

 

シャーリー、人の暖かさを知る、孤独の身にこれは優しさが骨身に沁みますよ…

 

 

 

「よし!舞の凱旋と新たな同居人が増えた記念にメシでも食いに行くか!十代、お前も来るか?今なら城之内様の奢りだ!」

 

 

「マジすか!?ヤッター!あ、それと、俺とデュエルしてくれませんか?」

 

 

 

 

こいつデュエル好きだな、俺も好きだけど…

 

 

 

「おう!いいぜ!でもメシ食ってからな!色々あって腹がぺこぺこだからな!」

 

「あ、そういえば俺も昼食べてない!うわ~、気付いた途端腹減ってきた~…」

 

 

「男って幾つになっても子供ね…」

 

「そ、そっすね…」

 

舞の言葉に自分も元男とは言えないシャーリーであった…

 

 

 

 

 

~~~~

 

「お前らは何か食べたい物があるか?」

 

「俺、特大ステーキ食ってみてー!」

 

「シャーリーはSUSHIが食べたいデース!」

 

「よし!ならサ店へ行くぜ!」

 

「スルーすんなwwwww」

 

 

 

「ん?あの子は…」

 

 

サ店に向かう先で、十代が俯いて歩く子供に気付いた

 

 

 

「どうしたんだ?」

 

「あの子、あの不良達にサイコ・ショッカーを奪われたみたいなんだ…けど証拠品の中にサイコ・ショッカーは無かったんだ…どうやらどこかに飛んで行ったみたいで…」

 

 

 

「……」

 

城之内が子供の前に立つ

 

「よう、ボウズ、元気か?」

 

「…元気じゃないよ」

 

「元気だせよ!実はお前のサイコ・ショッカー、見つかったんだ!」

 

「えっ?ホント!?」

 

「ああ、ほら…」

 

 

そう言って城之内はデッキからサイコ・ショッカーを取り出す。

 

「あ…あれは、城之内さんがライバルから貰った大切なカードじゃないか!?」

 

 

 

「え?これ…おじさんのじゃ…」

 

「どうやら間違って入れちまったみたいでな、悪いなボウズ!」

 

 

 

どうやら城之内さんはあの子に自分のサイコ・ショッカーを渡すつもりらしい、不良に渡すまいとしていた絆のカードを…なんて優しいのか、優しすぎる…

 

 

 

 

「そのサイコ・ショッカーはあんたのだぜ、城之内さん」

 

 

「っ!シャーリー!!余計な事言うな!」

 

「なぜなら君のサイコ・ショッカーは私が拾っておいたからな」

 

 

 

そう言ってサイコ・ショッカーをデュエルディスクから取り出す

 

 

 

「ほい、返すよ」

 

「わぁ!ありがとう!おねぇちゃん!」

 

「ハッハッハッ~、気にするな!そのカード、大事にしろよ!」

 

「うん!!じゃーね!美人のおねぇちゃん!」

 

 

城之内はおじさんで俺は美人のお姉ちゃんか、なんだかなぁ…

 

 

 

「お前…サイコ・ショッカーを持ってたのか?」

 

城之内が尋ねる

 

 

「ええ。」

 

「いいのか?サイコ・ショッカーはそう手に入るものじゃないぜ?」

 

「あのカードを通してあの子との絆が生まれた、それで良いじゃないですか。カードが吹き飛んだのは俺の所為ですし」

 

 

「でもよ…」

 

「それに…」

 

「ん?」

 

 

 

 

「サイコ・ショッカーならたんまりとありますし」

 

 

 

そういって大量のサイコ・ショッカーを取り出す、十種にも満たない限定仕様パックを束で買ってしまい、大量のサイコ・ショッカーを持っていたのであった

 

 

いやあ、失敗が生きたね!

 

 

 

「げぇ!?サイコ・ショッカーが沢山!?」

 

「それだけじゃあないぜ?」

 

 

 

そう言ってレッドアイズを山ほど取り出す

 

 

 

「れ、レッドアイズまで!!?」

 

「こんなカードオレは36枚持っているよ…」

 

 

 

ドヤ顔でそう言ってみる、すごい気分がいい、ちなみに36枚もない

 

 

「す、すげぇ…、シャーリーってもしかして金持ち?」

 

「それほどでもない」

 

 

実際普通である

 

 

「な、なあ…」

 

「ん?」

 

「それだけあるなら、一枚位俺にくれないか?」

 

 

 

「……」

 

 

(見直して損した!!)

 

 

 

いまいち決まらない男であった。

 




シャーリー「今日の最強カードはこれ!」

城之内「人造人間-サイコ・ショッカー!」

シャーリー「機械族、闇属性、攻撃力2400と優秀なステータスだ!」

城之内「しかも罠カードを無効にできる効果がある!リミッター解除で罠を気にせずぶん殴ってやれ!」

シャーリー「ぶっちゃけ城之内くんのデッキじゃレッドアイズより強いよね…」

レッドアイズ「あ゛?」

シャーリー「竜崎から貰った、魂のカードwwwww」

城之内「ちなみに、原作版の効果だ!」


人造人間-サイコ・ショッカー (原作効果)
星7/闇属性/機械族/ATK2400/DEF1500
このカードが召喚に成功した時、相手の罠カードを表裏問わず全て破壊する。
このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はにフィールドの罠カードの効果を発動できず、
相手フィールドの罠カードの効果は無効化される。


シャーリー「強すぎィ!」



サイコ・ショッカーは小学生の時初めて当てたレアカードです。
十字のキラキラは今でも覚えています


城之内の怪我はどうしたって?そこに触れてはいけない…


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あの男が出ます

やっと不良の話が終わった…


童実野町の中でもっともデカい建物、海馬コーポレーション本社ビル

 

世界有数の企業、海馬コーポレーションは海馬剛三郎が社長だった頃は軍事企業であった。

 

その後、海馬瀬人の手によって玩具・ゲーム関係に変化した。特にデュエルモンスターズにおいてはいかんなくその力を発揮し、ソリッドビジョンシステムの実現、デュエルディスクの開発、これによりデュエルモンスターズは単なるカードゲームの域を超えるまでとなった。

 

その技術をデュエルモンスターズの創造主ペガサス・J・クロフォードですら欲しがる程だ。

 

デュエリストにとってカードが剣、デュエルディスクが盾という言葉がある。

デュエルモンスターズにおいてデュエルディスクは最早必須の域に達したのである。

 

 

ソリッドビジョンシステムによりカードが実体化したことでルールに詳しくない人でも格闘技の試合を見るように視覚で楽しむことが出来るようになったのである。

 

 

モンスターが戦う迫力は格闘技では比にならない

 

 

今や一般民衆でさえ野球や格闘技よりデュエルモンスターズを見るレベルまで達したのだ。

 

 

海馬コーポレーションは今やデュエルモンスターズを開発したインダストリアルイリュージョン社(I2社)と共に五本の指に入る程の企業となったのである

 

 

 

「ふぅん、今日の分はこれでお終いだ」

 

海馬コーポレーション社長、海馬瀬人は仕事を終わらせる。まだ日中であるが仕事はとっとと終わらせるのが彼である。夜になるまでに終わらないのはただの無能だと思っている。定時勤務という物を心底理解できない価値観の持ち主だった。

 

 

(む?)

 

 

突如、辺りが暗くなった事に気付く

 

 

「何が起こった?」

 

 

海馬が窓から外を覗く、そこには…

 

 

 

「ば、馬鹿な…っ!?」

 

 

何故あれがこんな所に…!?

 

 

 

 

―――――

 

 

 

「ば、馬鹿な…奇跡を起こしたと云うのか…!?」

 

 

「怒りの業火、エクゾード・フレイム!」

 

 

「き…きええええええええええええ!!!!」

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

「エクゾディア…!?」

 

 

そのモンスターは港の方へ向きだしその一撃を叩きこんだ…

 

 

その衝撃は竜巻の如き衝撃波と轟音、凄まじい地響きによってこちらにまで伝わる、おそらく街全体まで伝わったであろう

 

 

「兄様!今の見てた!?」

 

弟であるモクバが現れる

 

「モクバかっ!あれはなんだ!」

 

「まだ分からない!直ちに調査に向かわせてる!分かってることはアレからエネルギーを感知したってことだけだ!」

 

「エネルギーを感知した…だと?ということは…」

 

「あれは…質量を持って実体化してる…!」

 

 

 

「っ!引き続き調査を続けろ!」

 

「分かった!」

 

仕事が終わった途端の出来事である、今日は対応に追われ珍しく残業をする事になるだろう。

 

 

 

 

 

~~~~

 

 

う…う~ん?

 

 

ゆっくりとその子の目が覚める。

 

辺りを見渡すと見覚えの無い空間、鏡を覗くと

 

 

「……だれ?この美少女?」

 

 

徐々に頭が冴え気付く、あ、これ、俺だ…

 

 

「シャーリーさーん?」

 

 

若い女性が中に入ってくる、城之内克也の妹、河合静香である

 

 

「あ、起きてました?朝ごはん出来てますよ?」

 

「ふぁーぃ…」

 

 

昨日あったばかりであったがすぐに打ち解ける事ができた。

 

昨日は静香ちゃんと合流しご飯を食べたあと日用品、衣服などを買いあさった。

 

着せ替え人形と化したあの時間は辛かった…

 

なお、男勢は荷物持ちだった模様

 

 

 

 

「よう、おは――ぶふぉっ!?おい、シャーリー!なんて恰好してんだ!」

 

 

そういえば上はへそが隠れない程のミニなシャツに下はパンツ一枚である

 

 

「着替えめんどくさい…」

 

「スカート位穿けっ!?パンツ丸出しじゃないか!」

 

「これはパンツじゃなくてズボンだ、パンツじゃないから恥ずかしくない」

 

「じろじろ見てんじゃないよ!克也!」

 

 

舞さんに首を絞められる城之内くん

 

 

「あんたも、スカート渡したろ?ちゃんと着けなさいよ」

 

「う~…、あれ、なんか落ち着かないんだよなぁ…」

 

 

 

着けていると変な気分になる、外では落ち着けないくて仕方なかった

 

 

 

「大体、あんた、蟹股はやめなさいよ、女の子らしくないよ!」

 

 

がに股は遊星の股ではない、だって女じゃないし…本来そこにはキャノン・ソルジャーが居た筈なんだ…

 

 

 

「髪だってボサボサじゃないのさ…」

 

「うーん、女の子らしくって言ってもよく分かんない…」

 

「まったく、異世界とやらではどんな生活してたんだか…」

 

 

 

男として生活してました…

 

 

「それでね…あなたの扱いなんだけど、戸籍を一から作るのは難しいね、一応昔の伝を当たってはいるけどまだ時間がかかるわね」

 

 

「はいはいっ!俺、城之内くんと舞さんの子供がいいです!」

 

「なっ!?あたしとコイツはそんな中じゃないよっ!」

 

「えっ?違うの?」

 

「当たり前でしょ!苗字が違うでしょ!?」

 

「マジか…芸名として残してたのかと…」

 

 

まだ結婚して無かったのか…

 

 

「あ…あたしは何時でも良いんだけどね…」

 

 

チラチラ城之内の方を見ている、アレか城之内君から来るのを待ってるのか…

 

「…」

 

 

対して城之内は頭を掻いて目を逸らしている

 

 

「…へたれ」

 

「なっ、なんだよ!」

 

 

しかし、触れちゃいけない事だったかな?

 

 

(シャーリーさん!ナイスです!)

 

 

いや…静香さんが親指を立てている、どうやら彼女もこの停滞した関係を何とかしたかったようだ。

 

 

 

 

《海馬社長!先日の事件についてお答え頂きたいのですが!》

 

 

先ほどからテレビのニュースが流れている、内容は昨日の事だろう

 

 

《デュエルモンスターズのモンスターが現れたのを見たと証言がありますが、海馬コーポレーションとの関係性はおありですか!?》

 

《不良グループが現場で倒れており、何者かとデュエルしてああなったという噂が流れておりますが?》

 

《不良グループの一人がカオスソルジャー、黒魔術師とうわ言のように呟いていたと聞いていますが?》

 

 

《モンスターの種類から推測して不良グループを倒したのはあの武藤遊戯だと囁かれているのは御存じでしょうか?》

 

 

(うわ…結構大事になってる…)

 

 

そういえはカオス・ソルジャー、混沌の黒魔術師、エクゾディア…それらから連想される人物と言えば武藤遊戯だよなぁ

 

 

 

《そちらに関しては警察の管轄だ、モンスターの攻撃と先の被害については現在も調査中だ…》

 

 

それを聞いて自分のデュエルディスクを見る。

 

 

遥か未来、それか異世界のデュエルシステム、リアルソリッドビジョンシステム。

 

そんな物が内臓されていたせいでなんか大事になってしまった。

 

このデュエルディスクにはまだまだ分からない事が多い、

 

昨日調べた中で今知ってることは――

 

 

 

1. リアルソリッドビジョンシステム内臓のデュエルディスク

2. 中にカードが収納でき、元の世界の俺のデッキやカードが入っている

3. 携帯端末としても使える

4. 武器として使える

5. まだまだ秘密がある

 

 

…以上だ!

 

なんか変なのが有ったって?気のせいでしょ、デュエルディスクでライトセイバーみたいに戦えるわけないでしょう?

 

 

ちなみに携帯端末(PDA)として使える為、城之内一家と十代とアドレスを交換しておいた、

 

 

(あ、そうだ…)

 

戸籍をねつ造、デュエルディスクの調査、両方できそうな人が今テレビに映っているではないか…

 

 

「城之内さん」

 

 

「ん?なんだ?」

 

 

「戸籍の件、何とかなるかもしれません」

 

「え?お前、そんな知り合いいたか?」

 

「いえ、知り合いじゃないですけど、今テレビに映っています」

 

 

 

そう言ってテレビの人物を指差す

 

 

「お前…それって、まさか…」

 

 

城之内の顔が真っ青に染まる

 

 

「はい…その人物は…」

 

 

 

 

 

 

「海馬瀬人です」

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

「だ~か~ら~!海馬の野郎に会いたいんだって!」

 

「瀬人様は今は先日の事件に追われ全ての予定をキャンセルし対応に追われています。アポも取っていない相手とはお会いできません」

 

 

「そこには俺も居たんだよ!その件でここに来たんだよ!良いから海馬のヤローに変われ!」

 

 

「…少々お待ちください」

 

 

 

prrrrrrrrrr

 

電話音が社長室に響く

 

 

「なんだ?この忙しい時に!何だ!」

 

 

《城之内克也様という方から瀬人様に会いたいと所望されました》

 

 

「つまみ出せ」

 

 

(まったく、こんなときにあの凡骨は何を考えているのか…)

 

 

 

 

「この方をつまみ出してください」

 

 

「でええええええええ!!!?」

 

 

「お引き取りください」

 

 

「離せ、離せよオラ~ッ!?」

 

 

 

 

「…で?失敗したと?」

 

「面目ねぇ…」

 

「どうするんだい?」

 

「強行突破って手もあるが、ここは警備が硬いからなぁ…、せめて本田が居れば…」

 

 

(本田くんいれば強行突破できるのか…)

 

 

色々おかしい会話を繰り広げている四人

 

 

「女三人でハニートラップ…は無理か…」

 

「あたしはともかく妹に何させる気だい」

 

 

行き詰まる三人、

 

 

「方法ならありますよ?」

 

「!!ホントか!?どうするんだ!?」

 

 

城之内が問いかける

 

 

 

 

「簡単ですよ…通してもらうんです」

 

 

 

 

シャーリ―は一枚のカードを見せる

 

 

 

 

「海馬社長本人に」

 

 

 

 

 

城之内たちが再び入っていく、警備員が止めに入るがすぐにその動きが止まる

 

 

「あ、あなた!?」

 

 

「通らせてもらうぜ?俺たちはコイツに招待されたんだからなっ」

 

 

「っ瀬人様!?どうしてこちらに!?降りていない筈では!?」

 

そこに居たのは海馬瀬人、だが頭にはブルーアイズの被り物をしている

 

そう、リアルソリッドビジョンシステムで作りだした正義の味方カイバーマンである。

 

 

警備の物も動けないようだがカイバーマンの前からどかないでいる。

 

 

 

 

(…カイバーマン、攻撃…)

 

 

ヒュッ―――

 

 

「ふぐっ!?」

 

 

カイバーマンの拳が警備の人の鳩尾に入る

 

 

「あらあら、海馬の奴、さっさと退かないからって怒っちまったよ」

 

「も、申し訳ありません!瀬人様!今どきます!」

 

「なぁはっはっ!くるしゅうないぞ!」

 

 

調子乗り過ぎですよ…城之内くん

 

 

 

(成功…みたいですね…)

 

(そうみたいね…)

 

 

 

四人は警備を突破し入ることが出来た…

 

 

 

かに思われたが、

 

 

「あれぇ?城之内じゃねーか?何してんだ?」

 

 

(ん?なんだこの兄ちゃん、知らない奴だ…)

 

 

 

「げぇ!?モクバ!?」

 

 

 

え、あいつモクバなの?大人になったなぁ…

 

 

それに立派なイケメンになった、アニメじゃお姫様の恰好してた位なのに…

 

 

「実は、海馬と話があってな…こうして案内してもらおうとしていたとこだ」

 

城之内君がカイバーマンを見て言う、

 

 

「あれ?おかしいな?俺は今まで兄様と一緒にいたぜ?」

 

 

「へ?」

 

 

 

「そのカイバーマン、ほんとに兄様なのか?」

 

 

ヤバい、再び警備員に囲まれる、しかも先ほどより多い。

 

 

(…仕方ない!強行突破しかない!)

 

 

「カイバーマンをリリースし!青眼の白龍を特殊召喚する!」

 

 

「「「「何ッ!?」」」」

 

 

カイバーマンが消え、そこにはブルーアイズが現れる

 

 

「ブルーアイズ!?どうしてブルーアイズがっ!?」

 

 

(そのカードは兄様以外持っていない筈!)

 

 

 

「ええい!所詮立体映像に過ぎん!臆せず捕えろっ!」

 

屈強な男たちが突っ込む…だが、

 

 

ブォンッ―――

 

 

「「「うわぁ――っ!?」」」

 

ブルーアイズの羽ばたきによって吹き飛ばされる

 

 

「う、ウソだろ…?どうして立体映像のブルーアイズから本物の風が来るんだ!?」

 

 

思い当たるものが一つだけあった、

 

 

「そうか!あの女が昨日の事件の犯人か!」

 

 

 

 

「みんな!早くブルーアイズに乗れ!」

 

 

ブルーアイズを召喚しその背に跨ったシャーリーが叫ぶ

 

 

「はい!」

 

「わかったわ!」

 

「うおおおっ!?待ってくれ~!?」

 

 

その背中に乗る舞と静香、…城之内は間に合わず尻尾にしがみついている。

 

 

全員(?)が乗り込むとブルーアイズは飛翔して行った

 

「このまま社長のとこまで行くぞ!」

 

 

 

 

 

「何が一体どうなってるんだ…?」

 

 

 

呆然とするモクバ、だが奴らが海馬のもとに向かったことを思いだし、兄に連絡を入れる

 

 

 

 

 

 

カワイター サケビガー

 

 

「む?モクバか?俺だ?さっき行ったばかりだがもう手がかりが見つかったのか?」

 

 

「手がかり所か犯人がそっちに向かってる!」

 

 

「なんだと?」

 

 

「城之内と一緒にいた女がブルーアイズを召喚して攻撃してきたんだ!」

 

 

「何!?ブルーアイズだと!?」

 

 

なぜブルーアイズが…あのカードは世界に四枚しかないはず…ジジイのヤツは俺直々に破いた…ソリッドビジョンシステムには反応しない筈…嫌、それもとてつもなく気になるが…

 

 

「そいつはどうやってブルーアイズを質量持って呼び出したのだ?何かおかしな事をしていたか?」

 

 

 

「わかんない!カイバーマンを生贄にして召喚してた!」

 

 

「木馬よ…カイバーマンを生贄にして出すのは特殊召喚だ…」

 

「そんなことどうだっていいよっ!!」

 

 

「まあいい…こちらに来るというのならそれでいい…」

 

 

モクバは凡骨も一緒だと言っていた…あの男、さっき来たのはこの為か…

 

 

(それならそうと最初に言っておけばいい物を…!)

 

※言おうとしてました

 

 

 

「滅びのバースト・ストリームッ!」

 

 

その叫び声とともに後ろのガラスが吹き飛ぶ

 

 

「っ来たか…!」

 

視界に入ったのは青眼の白龍、ハーピィ女、凡骨妹、そしてシャーリーであった

 

 

 

 

「ふつくしい…」

 

 

 

思わずその姿にそう口を漏らした―――――

 

 

 




誰に対してそう言ったのか…シャーリーかな?(すっとぼけ)



次回、海馬戦(作成中)



自分の誤字の多さに戦慄した


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あぁ^~ブルーアイズがぴょんぴょんするんじゃぁ^~

今回から大体ぶっこわれていく予定

ミスが多かったので内容を修正しました


「滅びのバーストストリーム!」

 

 

ブルーアイズの攻撃で社長室のガラスを破壊する。

 

これで海馬と話すことが出来る。

 

 

 

 

「アンタが海馬瀬人か?」

 

 

「そういう貴様は昨日エクゾディアを召喚した者か?俺に何の用だ」

 

 

 

質問に質問で返すなと…まあいいや。

 

 

 

「アンタに話がある」

 

 

 

「ほう?話しか。いいだろう、だが俺は見下ろされるのは嫌いだ。屋上で待つ」

 

 

 

返事も聞かずにそう言って立ち去って行く、凄まじい唯我独尊っぷり。

 

あれは海馬瀬人で間違いないな…

 

 

 

「屋上だって」

 

 

「何でもいいから早くしてくれ~!」

 

 

そういえば城之内君が落ちそうだった。

 

 

早く行かねば。

 

 

 

「うぉ~っ!?も、もっとゆっくりしてくれ~!」

 

 

(どっちやねん…)

 

 

 

 

 

 

「屋上でございま~す」

 

 

屋上に降り立つと海馬がすでに待っていた、エレベーター速いな…

 

 

 

「遅いぞ、俺を待たすとはいい度胸だ」

 

 

「アンタが待つって言ったんじゃないか」

 

 

「ふぅん、まあいい。色々気になることはあるが、貴様、ブルーアイズをどこで手に入れた?」

 

 

 

(最初に聞くのがそれか…)

 

 

「それについては俺の条件を呑んでくれたらお答えしましょう」

 

 

「ほう?聞くだけ聞いてやろう」

 

 

「実はわたくし訳あって社会的に抹消されてまして、貴方に戸籍を用意して欲しいのです」

 

 

「くだらん。その程度の事でわが社に不法侵入を試み、俺の手を煩わせたのか?」

 

 

「もちろんタダとは言いません。呑んでくれるならこのデュエルディスクを好きに解析してもらって構いません。先の召喚はこのデュエルディスクによるものですから」

 

 

「ほう?」

 

 

「悪い条件じゃないと思いますが?」

 

 

 

「嫌だと言ったら?」

 

 

 

「もちろんこれで…」

 

 

デュエルディスクを構えて言う

 

 

「自分の居場所は自分で勝ち取る、過去のあなたの様にね」

 

 

 

そう、海馬自身も前社長の海馬剛三郎にゲームを挑み、養子の座を勝ち取った。

 

 

それと同じことをしてきたのだ。心情的に逃げ辛いだろう。

 

 

何より彼はデュエリストだ。

 

 

それじゃあデュエルでと言われ逃げるのは彼のプライドが許さない。

 

 

「ほう、よかろう。相手になってやる」

 

 

「話しが早くて助かります」

 

 

 

お互いに、向かい合いデュエルディスクを起動する

 

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

 

「俺の先行!ドロー!正義の味方カイバーマンを召喚!」

 

 

 

正義の味方カイバーマン

 

星3/光属性/戦士族/攻 200/守 700

このカードをリリースして発動できる。

手札から「青眼の白龍」1体を特殊召喚する。

 

 

「カイバーマンを生贄に、現れろ!青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)!!」

 

 

青眼の白龍 ATK 3000

 

 

 

「海馬のヤロウ、いきなりブルーアイズを出してきやがった!?」

 

 

「俺はリバースカートを二枚セットしターンエンド、貴様のターンだ」

 

 

 

「私のターン、ドロー!苦渋の選択を発動する、選択するのはこの五枚だ」

 

 

伝説の白石

伝説の白石

伝説の白石

ガード・オブ・フレムベル

真紅眼の黒竜

 

 

 

 

「ほう?レッドアイズとは随分と珍しいカードを持っているじゃないか…そこの凡骨から貰ったのか?」

 

 

「これは私のだよ」

 

 

「ふぅん、まあいい。だが俺が都合よくそのカードを選んで雑魚どもを捨てさせると思っているのか?」

 

 

(しかし気になるのはあの効果モンスター、あのバニラの雑魚はともかく三枚も積んでるのは気になる。余程手札に加えたかったのか?)

 

 

「俺はガード・オブ・フレムベルを選択する。その雑魚を手札に加えろ!」

 

 

 

 

「ガード・オブ・フレムベルを手札に加える。この瞬間!墓地に落ちた伝説の白石の効果発動!」

 

 

 

「何!?墓地に行くことで発動する効果だと!?」

 

伝説の白石

星1/光属性/ドラゴン族/チューナー/攻 300/守 250

 

このカードが墓地へ送られた時、デッキから「青眼の白龍」1体を手札に加える。

 

 

 

「このカードが墓地に行ったとき、青眼の白龍を手札に加える!俺は三枚のブルーアイズを手札に加えるぜ!」

 

 

 

「ブルーアイズを三枚手札に呼び寄せやがった!」

 

 

「しかも手札を一枚も消費せずに…」

 

 

 

「ありがとうよ、わざわざ手札にブルーアイズを加えさせてくれて」

 

「くっ…!」

 

 

 

(まあ、順番が変わるだけなんだけどね)

 

 

一番のハズレはコストの重いレッドアイズである

 

 

「俺はガード・オブ・フレムベルを守備表示で召喚!」

 

 

ガード・オブ・フレムベル 星1・チューナー DEF 2000

 

 

「更に!思い出のブランコを発動!」

 

 

 

思い出のブランコ

 

自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。

 

 

 

「真紅眼の黒竜を蘇生する!」

 

真紅眼の黒竜 ATK 2400

 

 

 

レッドアイズが墓地から現れる。ブルーアイズと向かい合う様は中々に絵になる。

 

 

「ふぅん、レッドアイズを出したか。だが攻撃力はブルーアイズに及ばん。そこの効果もない雑魚モンスターを召喚したせいでブルーアイズの生贄にもできんな」

 

 

 

「勘違いしないで欲しいな…そんな年寄り臭い発言はよした方がいい」

 

 

「…何?」

 

「カードをよく見て見な?」

 

 

ガード・オブ・フレムベル

星1/炎属性/ドラゴン族/チューナー/攻 100/守2000

 

炎を自在に操る事ができる、フレムベルの護衛戦士。

灼熱のバリアを作り出して敵の攻撃を跳ね返す。

 

 

 

「チューナーだと?なんだそれは?聞いたことの無いカテゴリーだ」

 

 

 

「チューナーモンスターとそうでないモンスターを墓地に送ることで、送ったモンスターのレべル合計値と同じレベルのシンクロモンスターをエクストラデッキ…ここで言う融合デッキゾーンから特殊召喚できる」

 

 

 

「何!?何だその召喚方は!?」

 

 

「俺はレベル1のガード・オブ・フレムベルと、レベル7の真紅眼の黒竜をチューニング!レベル合計値は8!よってレベル8のシンクロモンスターを出すことが出来る!」

 

 

1+7=8

 

 

 

「集いし願いが新たに輝く星となる。光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!」

 

 

 

スターダスト・ドラゴン

星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

 

フィールドのカードを破壊する

魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、

このカードをリリースして発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

このカードの効果を適用したターンの

エンドフェイズに発動できる。

その効果を発動するためにリリースした

このカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

 

 

「なんだ…これは…?」

 

 

「これが融合や儀式とは違う全く新しい召喚方法、シンクロ召喚だ!」

 

 

 

「シンクロ召喚…」

 

 

(ベガサスが新しいカードを開発したのか?)

 

 

さすがの海馬もこれには驚きを隠せなかったようだ。城之内や舞も同様であろう。

 

 

(しかし…ちゃんと出せて良かった~!)

 

 

なんだかんだでテストも無しに召喚したのである。下手したらエラーか何かで失敗する可能性もあったので成功して一安心といったところだ

 

 

 

「ふん、だがたかだか攻撃力が100上がったにすぎん、シンクロ召喚とやらも口だけだな。俺のブルーアイズには勝てん!」

 

 

 

「たかが攻撃力3000如きで油断してんじゃねえぜ」

 

「…何?」

 

 

 

「俺は手札の青眼の白龍三枚を墓地に送り、モンスターを特殊召喚する!現れろ、モンタージュ・ドラゴン!」

 

 

モンタージュ・ドラゴン

星8/地属性/ドラゴン族/攻 ?/守 0

 

このカードは通常召喚できない。

手札からモンスター3体を墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。

このカードの攻撃力は、墓地へ送ったそのモンスターの

レベルの合計×300ポイントになる。

 

 

「このカードの攻撃力は、墓地に送ったモンスターのレベルの合計の300倍だぁ!!」

 

 

8+8+8=24×300

=7200

 

モンタージュ・ドラゴン ATK 7200

 

 

「攻撃力7200だと!?」

 

「あの子とんでもないカードを出してきたわね…」

 

 

 

シャーリー

 

モンタージュ・ドラゴン ATK 7200

スターダスト・ドラゴン ATK 2500

 

 

 

海馬

 

青眼の白龍 ATK 3000

 

 

 

「これでそのブルーアイズを倒すカードが揃った!バトル!」

 

 

 

「モンタージュ・ドラゴンの攻撃!パワー・コラージュ!」

 

 

「甘いわ!リバースカードオープン!ドレインシールド!」

 

 

ドレインシールド

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、

そのモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復する。

 

 

「攻撃を無効にしそのモンスターの攻撃力分、7200を回復する」

 

 

海馬 L4000→11200

 

 

「ああ~!惜しい、もう少しでワンターンキルだったのによぁ!」

 

「ライフ一万越えなんてそう見れるものじゃないわね…」

 

 

 

(はなから攻撃が通るとは思ってはいない)

 

 

海馬って男はそんな甘い奴じゃ無い、

 

 

 

「貴様の負けだ、リバースカードオープン!破壊輪」

 

 

 

破壊輪

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、

お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。

 

 

 

(ほら来たぁ!?)

 

 

「この瞬間、スターダスト・ドラゴンの効果発動!自身をリリースすることで破壊効果を無効化する!ヴィクテム・サンクチュアリ!」

 

 

スターダストが霧の様に四散し破壊輪を消し去る。

 

 

「むっ!?」

 

 

 

「危なかったよ、魔法の筒だったら負けていた」

 

 

 

「成る程、シンクロモンスターの名は伊達では無いと言うことか…」

 

 

「俺はカードを2枚セット、超再生能力発動!」

 

 

超再生能力

速攻魔法

このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、

このターン自分が手札から捨てたドラゴン族モンスター、

及びこのターン自分が手札・フィールド上からリリースした

ドラゴン族モンスターの枚数分だけ、

自分のデッキからカードをドローする

 

 

 

「落ちたのは三枚のブルーアイズ、スターダストの四枚、エンドフェイズに四枚ドローさせてもらう」

 

シャーリー 手札4枚

 

 

「手札を0から4枚に増やしやがった!」

 

 

「ふぅん、だがあの白いのが文字通り星屑となって消えた今、そのモンスターを消し去るのは容易い」

 

 

「スターダストを舐めない方がいいぜ?スターダスト・ドラゴンの効果!自身の効果でリリースしたときエンドフェイズに再び舞い戻る!戻れっ!スターダスト・ドラゴン!」

 

 

「ふん、しぶといモンスターだ」

 

 

シャーリー 手札4枚

伏せカード2枚

 

 

スターダスト・ドラゴン ATK 2500

モンタージュ・ドラゴン ATK 7200

 

 

 

海馬 手札2枚

 

青眼の白龍 ATK 3000

 

 

 

「この俺のターン!ドロー!…バトル!モンタージュ・ドラゴンに攻撃!」

 

 

「!?」

 

 

「攻撃力7200のモンスターに攻撃だとぉ!?」

 

 

 

「速攻魔法発動!【収縮】」

 

「やっべぇ!?【神秘の中華なべ】発動っ!」

 

収縮

速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターの元々の攻撃力はエンドフェイズ時まで半分になる。

 

 

 

神秘の中華なべ

速攻魔法

自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。

生け贄に捧げたモンスターの攻撃力か守備力を選択し、

その数値だけ自分のライフポイントを回復する。

 

 

シャーリー L 11200

 

 

「攻撃対象を失った事で攻撃が巻き戻る!その屑モンスターを攻撃!」

 

 

「和睦の使者発動!このターン自分の戦闘ダメージを0にし、自分のモンスターは戦闘せ破壊されない!」

 

 

和睦の使者

このターン、相手モンスターから受ける

全ての戦闘ダメージは0になり、

自分のモンスターは戦闘では破壊されない。

 

 

 

「ふん、防いだか…カードを二枚セット、ターンエンド」

 

シャーリー手札4枚

 

 

スターダスト・ドラゴン ATK 2500

 

 

 

海馬 手札0枚

伏せカード2枚

 

青眼の白龍 ATK 3000

 

 

「俺のターン!ドロー!メカウサーを守備表示で召喚!」

 

 

メカウサー DEF 100

 

 

「更に、緊急テレポートを発動!レベル3以下のサイキック族をデッキから特殊召喚する!幽鬼うさぎをデッキから特殊召喚!」

 

 

緊急テレポート

速攻魔法

手札・デッキからレベル3以下の

サイキック族モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、

このターンのエンドフェイズに除外される。

 

 

 

幽鬼うさぎ 星3・チューナー DEF 1800

 

 

 

「チューナーを出しやがった!」

 

 

「サイキック族、見たこと無い種族ね」

 

 

「レベル3チューナー、幽鬼うさぎとレベル2のメカウサーをチューニング!現れろ!A・O・J カタストル!」

 

 

 

A・O・J カタストル

星5/闇属性/機械族/攻2200/守1200

 

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが闇属性以外のフィールド上に表側表示で存在する

モンスターと戦闘を行う場合、

ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。

 

 

「新たなシンクロモンスターか…」

 

 

「バトル!A・O・J カタストルで青眼の白龍を攻撃!」

 

 

「何っ!?自爆する気か!」

 

A・O・J カタストル ATK 2200

 

青眼の白龍を ATK 3000

 

 

「A・O・J カタストルの効果!闇モンスター以外とバトルする場合、ダメージ計算を行わず破壊する!」

 

 

 

「何ぃ!?闇モンスター以外じゃ倒せないじゃねえか!」

 

 

 

「スターダスト・ドラゴンなら防げる…か、シンクロとは中々に酷いバランスで成り立っている様だな」

 

 

 

ブルーアイズがなすすべもなく破壊される

 

 

「っち!この代償、高く付くぞ!」

 

 

「スターダストで攻撃!」

 

「二度も通すか!次元幽閉発動!」

 

「げっ!」

 

 

次元幽閉

相手モンスターの攻撃宣言時、

攻撃モンスター1体を選択して発動できる。

選択した攻撃モンスターをゲームから除外する。

 

 

 

ワームホールが開きスターダストが呑み込まれ次元の彼方に消えていく

 

 

「やはり除外には耐性が無いか」

 

 

 

(もう対処してくるとは…)

 

 

シャーリー手札3枚

 

A・O・J カタストル

 

 

海馬 伏せカード1枚

 

「この俺のターン、ドロー!」

 

 

 

(手札は一枚、やれることは少ないが…)

 

 

 

「…デビル・フランケンを守備表示で召喚。」

 

 

デビル・フランケン DEF 500

 

 

 

「効果は使わないのか?」

 

 

 

「タヌキが、俺のデッキの最強のモンスターの《青眼の究極竜》は光属性。出した所でそのモンスターにやられるだけだ」

 

 

「なら俺のターンだ、ドロー」

 

 

(デビル・フランケンは5000ライフを払えば融合モンスターを出すことが出来るカード…)

 

 

(海馬の融合モンスターの中には攻撃力2400の闇モンスター、キングドラグーンが入っているはず)

 

 

 

なぜ召喚しないのか、コストに見合わないからか?

 

 

 

(迷っても仕方ない、伏せカードは一枚、海馬の布陣が整う前にここは果敢に攻める!)

 

「アレキサンドライドラゴンを召喚!」

 

 

アレキサンドライドラゴン ATK 2000

 

 

 

「バトル!アレキサンドライドラゴン、デビル・フランケンに攻撃!」

 

 

「……」

 

 

トラップは発動せず、デビル・フランケンはなすすべもなく破壊される。

 

 

…が、様子がおかしい、モンスターが苦しがっている、そしてそのまま消えてしまう

 

 

 

「フハハハハ!!かかったなアホめ!俺の伏せたカードは【死のデッキ破壊】!」

 

 

 

「何ィ!?」

 

 

死のデッキ破壊(原作効果)

(ウイルスカード)

攻撃力1000以下闇属性モンスターが戦闘で破壊された時

相手の手札・フィールド・デッキ内の攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊し墓地に送る。

 

 

 

「アイエエエエッ!原作効果ッ!?原作効果ナンデッ!?」

 

 

 

「貴様の攻撃力1500のモンスターを全て墓地へ捨てろ!」

 

 

 

お亡くなりのカード

 

A・O・J カタストル

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン×3

アレキサンドライドラゴン×3

サファイアドラゴン×2

ライトパルサー・ドラゴン

エクリプス・ワイバーン×2

ダーク・アームド・ドラゴン

X-セイバー・エアベルン×3

処刑人マキュラ×2

ラビードラゴン

真紅眼の黒竜

真紅眼の飛龍

青眼の光龍

カオス・ソルジャー

カオス・ソルジャー -開闢の使者-

混沌の黒魔術師×3

スターダスト・ドラゴン/バスター

 

 

なぁにこぉれ?

 

 

墓地が肥えたね(白目)

 

 

「あいつ、上級モンスターばっか入れ過ぎだろ…」

 

 

「普通なら手札事故濃厚ね…」

 

 

(サーチ、墓地送り、手札交換のカードも多いからいいんだよ!)

 

 

 

通常の1.5倍はあったデッキがゴッソリと減ってしまう。

 

 

 

「カードを二枚伏せターンエンド…」

 

 

シャーリー 手札 1枚

    伏せカード2枚

 

 

「俺のターン!天よりの宝札発動!お互いのプレイヤーは手札が六枚になるまでドローする!」

 

 

 

天よりの宝札(原作効果)

お互いのプレイヤーは手札が六枚になるまでカードをドローする。

 

 

 

 

「ここで、そのドローカード引くのか…」

 

 

 

自分もカードを引けるとポジティブに考えよう…

 

 

お互いにカードを引いていく

 

 

「いいカードは引けたか?まぁ雑魚カードしか残っていない絞りカスの様なデッキに期待しても無駄か」

 

 

「……」

 

 

 

「黙する死者を発動!ブルーアイズを復活させる!」

 

 

 

黙する死者(アニメ効果)

自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは

フィールド上に表側表示で存在する限り攻撃する事ができない。

 

 

「手札から『融合』発動!手札の2枚のブルーアイズとフィールドのブルーアイズを融合する。現れろ!|青眼の究極竜《ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン》!」

 

 

青眼の究極竜 ATK 4500

 

 

 

「出やがった…海馬の最大火力モンスター…」

 

 

 

「まだだ、龍の鏡発動!もう一体青眼の究極竜を融合召喚!」

 

 

龍の鏡

自分のフィールド上または墓地から、

融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、

ドラゴン族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

 

 

青眼の究極竜 ATK 4500

青眼の究極竜 ATK 4500

 

 

 

「ふぅん、だがまだ足りぬなぁ、命削りの宝札発動!」

 

 

命削りの宝札

手札を5枚になるようにドローする。

5ターン後すべての手札を墓地に置く

 

 

 

おいおい、十一枚ドローとかふざけんな!

 

 

 

「更に青眼の究極竜を生贄に、現れろ!全てを消し去る光の竜!|青眼の光龍《ブルーアイズ・シャイニング・ドラゴン》!!」

 

 

 

青眼の光龍(劇場版効果)

星10/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

 

このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在する「青眼の究極竜」1体を生け贄に捧げて特殊召喚する。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体につき300ポイントアップする。

このカードが受ける魔法・罠・効果モンスターの効果を、このカードに対してのみ無効にする事ができる。

また、このカードを生け贄に捧げる事で、フィールド上に存在するカードを1枚破壊しなければならない。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 

 

「更に次元融合を発動!」

 

 

次元融合

2000ライフポイントを払う。

お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。

 

 

海馬 L11200→9200

 

 

青眼の究極竜

青眼の光龍

青眼の白龍

青眼の白龍

青眼の白龍

 

 

 

「そして融合!」

 

 

「そして死者蘇生発動!青眼の究極竜、復活!青眼の光龍は墓地のドラゴン族一体につき攻撃力を300上げる!」

 

 

 

海馬

 

青眼の究極竜 ATK 4500

青眼の究極竜 ATK 4500

青眼の究極竜 ATK 4500

青眼の光龍 ATK 3900

 

 

 

シャーリー

 

スターダスト・ドラゴン DEF 2000

 

 

「嘘だろ、おい…」

 

 

「バトルだ!青眼の光龍で攻撃!」

 

 

「和睦の使者発動!このターン戦闘ダメージを0にする!」

 

 

 

防ぎきったか…?

 

 

「片腹痛いわ!速攻魔法【時の女神の悪戯】発動!」

 

 

 

時の女神の悪戯

1ターンスキップして、自分のターンのバトルフェイズになる。

 

 

 

「嘘やん…インチキ効果もいい加減にしろぉ!」

 

 

 

「再び攻撃!シャイニングバーストォ!!屑モンスター粉砕!」

 

 

「くう…!?」

 

 

「これで終わりだ!トリプルアルティメットバースト!」

 

 

何てカードを使いやがるのか、だがこのまま攻撃を食らうつもりも無い

 

 

「手札から、速攻のかかしを捨て、効果発動!バトルフェイズを終了させる!」

 

 

 

速攻のかかし

星1/地属性/機械族/攻 0/守 0

 

相手モンスターの直接攻撃宣言時に

このカードを手札から捨てて発動できる。

その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。

 

 

 

「海馬の攻撃を防ぎやがった!」

 

「くっ、よもやそのような雑魚カードに…」

 

 

 

「危ない危ない、天よりの宝札の効果でこいつを引いてなかったら負けていた」

 

 

「ちっ、俺はカードを一枚伏せターンエンド…」

 

シャーリー手札5枚

伏せカード1枚

 

海馬

手札0枚

伏せ1枚

 

 

「俺はまだ諦めないぜ、ドロー!…レスキューラビットを召喚!」

 

 

 

レスキューラビット

星4/地属性/獣族/攻 300/守 100

 

「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカードはデッキから特殊召喚できない。

フィールドのこのカードを除外して発動できる。

デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

 

 

 

 

「…なんだ、その雑魚モンスターは?」

 

「可愛いだろ?」

 

 

 

「ふざけるなよ?そのような雑魚カードを出しおって、デュエルを馬鹿にしているのか?」

 

「このウサギちゃんを甘くみるなよ?レスキューラビットの効果発動!このカードを除外し、デッキからレベル4以下の同名通常モンスター二体を特殊召喚できる!現れよ!ダーク・ラビット!」

 

 

 

ダーク・ラビット ATK1100

ダーク・ラビット ATK1100

 

 

 

「また雑魚カードか、ふざけるのも大概にするんだな!」

 

 

「俺は至って真面目だ」

 

 

「ほう、ならお得意のシンクロ召喚とやらか?チューナーを出していないようだが?」

 

 

「いや、今回やるのはシンクロ召喚じゃない」

 

 

 

「…何?」

 

 

「今回やるのはエクシーズ召喚だ」

 

 

 

「エクシーズ召喚だと!?」

 

 

 

「見せてやるぜ!フィールドにはレベル4のモンスターが二枚!俺はこの二枚でオーバーレイネットワークを構築!漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

エクシーズ・効果モンスター(OCG効果)

ランク4/闇属性/ドラゴン族/ATK 2500/DEF 2000

レベル4モンスター×2

 

このカードのX素材を2つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする。

 

 

 

「ランク4のこのカードはレベル4モンスター二体を素材に出すことが出来る」

 

 

 

 

「モンスターの上にモンスターを重ねた…」

 

 

「またややこしい召喚方が増えやがったぁ!?」

 

 

「っく、だがそのドラゴンの攻撃力は俺のモンスターに及ばん!」

 

 

 

「ああ、だがエクシーズ・モンスターの最大の強みは素材にしたカードを取り除く事で発動できる強力なモンスター効果だ!」

 

 

「その下のカードにも意味があるという事か…」

 

 

「そう言う事だ!俺はオーバーレイユニットを二つ使い、モンスター効果発動!相手モンスター一体の攻撃力を下げ、その数値分攻撃力を上げる!トリーズン・ディスチャージ!」

 

 

 

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500→4750

 

 

 

青眼の究極竜 ATK 4500→2250

青眼の究極竜 ATK 4500

青眼の究極竜 ATK 4500

青眼の光龍 ATK 3900

 

 

 

「おのれ…っ!」

 

 

 

「海馬のモンスターの攻撃力を上回ったぜ!」

 

 

「攻撃力4500の青眼の究極竜に攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

 

 

海馬 L8950

 

 

「っく!俺のブルーアイズを…」

 

 

 

「手札からモンスターを捨て、ワン・フォー・ワン発動!」

 

 

ワン・フォー・ワン

手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。

手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

 

「デッキからレベル1モンスターを特殊召喚する!」

 

 

「レベル1…チューナーか?そのドラゴンとチューニングして新たにシンクロ召喚するつもりか?」

 

 

 

「残念ながらエクシーズモンスターはレベルを持たない、シンクロ素材にはできない」

 

 

 

「なら一体何の為にレベル1モンスターを出すんだ?」

 

 

「現れろ!青き眼の乙女!」

 

 

 

青き眼の乙女

星1/光属性/魔法使い族/チューナー/攻 0/守 0

 

このカードが攻撃対象に選択された時に発動できる。

その攻撃を無効にし、このカードの表示形式を変更する。

その後、自分の手札・デッキ・墓地から「青眼の白龍」1体を選んで特殊召喚できる。

また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが

カードの効果の対象になった時に発動できる。

自分の手札・デッキ・墓地から「青眼の白龍」1体を選んで特殊召喚する。

「青き眼の乙女」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

 

 

現れたのは白銀の髪の青い目をした女性モンスター、だが海馬はこのモンスターに似た人物を知っている…

 

 

「ば…馬鹿な…そのモンスターは、まさか…」

 

 

(お?今日一番の驚き?)

 

 

 

「そう、ブルーアイズの魔物を宿した女性、キサラさ!」

 

 

 

「なぜ…こんな、ことが…」

 

 

海馬の目が見開き、汗が滝の様に吹き出る、明らかに動揺している

 

 

「カードを伏せターンエンド!お前のターンだぜ?」

 

 

よしよし、ペースを掴んだぞ…

 

 

シャーリー 手札2枚

   伏せカード2枚

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK4750

 

青き眼の乙女 ATK 0

 

 

海馬 手札0枚

伏せカード1枚

 

青眼の究極竜 ATK 2250

青眼の究極竜 ATK 4500

青眼の光龍  ATK 4200

 

 

 

「ぐっ…俺の…ターン、ドロー」

 

 

だが海馬瀬人という男はその程度で止まる男ではない

 

 

「強欲な壺を発動、二枚ドローする…」

 

 

海馬は引いたカードを見て冷静さを取り戻す

 

 

 

「俺の引いたカードは装備魔法【巨大化】!青眼の光龍の攻撃力を倍にする!」

 

 

巨大化

装備魔法

自分のライフポイントが相手より少ない場合、

装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。

自分のライフポイントが相手より多い場合、

装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力を半分にした数値になる。

 

 

 

「な、なんだってー!?」

 

 

 

「これで青眼の光龍の攻撃力は6300!」

 

 

 

 

青眼の光龍 ATK4200→7200

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の究極竜 ATK2250

 

 

 

 

 

 

「バトルだ!その黒く薄汚れたドラゴンを攻撃!シャイニング・バースト!」

 

 

 

「うわー!?」

 

 

ブルーアイズの6000を超える攻撃を食らい吹っ飛ぶ

 

 

け、結構キツイ…

 

 

 

シャーリー L11200→8750

 

 

 

「痛たた…だが青眼の光龍の攻撃力は巨大化の効果で半分になる…」

 

 

 

「そんな効果を受けるつもりは無い!青眼の光龍の二つ目の効果!このカードに対するカード効果を任意で無効に出来る!」

 

 

青眼の光龍 ATK7200→4200

 

 

 

(ず、ずるい…)

 

 

「そのカードが何なのかは知らんが俺のキサラはここに居る!その偽物を蹴散らせ!青眼の究極竜の攻撃!アルティメットバースト!」

 

 

 

青眼の究極竜 ATK4500

 

VS

 

蒼き眼の乙女 ATK 0

 

 

 

さすが海馬とその正妻、無茶苦茶強ぇ…

 

 

 

「だからって負けるつもりはない!蒼き眼の乙女の効果!一ターンに一度、このカードが攻撃対象になった時、その攻撃を無効にして、このカードの表示形式を変える!」

 

 

「何!?」

 

 

蒼き眼の乙女が唱えた呪文によりブルーアイズの攻撃が逸れる、その後ちょこんと座り守備の体制になる

 

 

 

「更にその後、デッキ・手札・墓地の中から青眼の白龍を特殊召喚する!主の危機に駆けつけよ!ブルーアイズ!」

 

 

 

青眼の白龍 ATK 3000

 

 

「くっ…ブルーアイズを呼び出すとは…まさにキサラを体現したカードのようだ…」

 

 

 

その通り、原作を尊重してるぜ、ラーの翼神竜もこれぐらいの気持ちで作って欲しかった。

 

 

 

「だがその効果は一ターンに一度きり!攻撃力が半減した青眼の究極竜で攻撃!」

 

 

 

「リバースカード、緊急同調発動!今この瞬間、シンクロ召喚を行える!」

 

 

緊急同調

バトルフェイズ中のみ発動できる。

シンクロモンスター1体をシンクロ召喚する。

 

 

「何!?」

 

 

「俺はレベル1のチューナー、蒼き眼の乙女と、レベル8の青眼の白龍をチューニング、乙女よりいでし竜よ、再び一つとなり生まれ変われ!現れよ!蒼眼の銀龍(そうがんのぎんりゅう)!」

 

 

 

蒼眼の銀龍

 

星9/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000

チューナー+チューナー以外の通常モンスター1体以上

 

このカードが特殊召喚に成功した時に発動する。

自分フィールド上のドラゴン族モンスターは次のターンの終了時まで、

カードの効果の対象にならず、カードの効果では破壊されない。

また、1ターンに1度、自分のスタンバイフェイズ時に発動できる。

自分の墓地の通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。

 

 

 

「ブルーアイズとキサラがシンクロしただと…」

 

 

「感情的にならずに攻撃力が低い方で攻撃すれば良かったな」

 

 

「くっ…」

 

 

「このモンスターはスタンバイフェイズに通常モンスターを墓地から復活させる」

 

 

 

「ブルーアイズが再び戻ってくるか…俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

 

 

海馬 手札0枚

 

青眼の光龍  ATK4200

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の究極竜 ATK2250

 

巨大化

伏せカード2枚

 

 

シャーリー手札2枚

 

蒼眼の銀龍 ATK2500

 

 

伏せカード 1枚

 

 

 

(凌いだとは言え、このターンで何とかしなければ負ける…!)

 

 

 

フィールドにモンスターがいる今の内に逆転しなければ…

 

 

 

「…ドロー!!青眼の白龍を復活させる」

 

 

青眼の白龍 ATK3000

 

 

 

「貪欲な壺を発動、墓地からモンスターを五枚デッキに戻す。戻すのはこのカード」

 

 

ダーク・ラビット

青眼の光龍

カオス・ソルジャー

スターダスト・ドラゴン/バスター

処刑人マキュラ

 

 

「その後デッキから二枚ドローする」

 

 

 

 

(お願い…逆転の一手を…)

 

 

 

「二枚…ドローォ!」

 

 

「……」チラッ

 

 

「……?」

 

 

 

 

「む?どうした…?いいカードが引けなかったのならとっとと進めろ」

 

 

 

「い、いや…俺は手札から生還の宝札を発動」

 

 

 

生還の宝札(原作効果)

永続魔法

自分または相手が墓地からの特殊召喚に成功した時、

このカードのコントローラーはカードを3枚ドローする。

 

 

 

「生還の…宝札だと…?」

 

 

 

「手札から思い出のブランコを発動、ブルーアイズを復活させる」

 

 

 

蒼眼の銀龍 ATK2500

青眼の白龍 ATK3000

青眼の白龍 ATK3000

 

 

 

 

「そして生還の宝札の効果で三枚ドロー!」

 

 

 

「げぇ!?」

 

 

「嘘でしょ!?」

 

 

 

(奴のデッキは墓地からの上級通常モンスターを復活させるデッキ…という事は…)

 

 

 

「もう一枚、思い出のブランコ!舞い戻れ、ブルーアイズ!」

 

 

青眼の白龍 ATK3000

 

蒼眼の銀龍 ATK2500

青眼の白龍 ATK3000

青眼の白龍 ATK3000

 

 

 

シャーリー手札7枚

 

 

 

「手札は揃った!俺はライフを500払い、手札から【二重融合(ダブルフュージョン)】を発動!」

 

 

 

二重融合(アニメオリジナル)

500ライフポイントを払って発動する。

このターン下記の効果を2回行う事ができる。

手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた

融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を

エクストラデッキから特殊召喚する。

 

 

シャーリー L 8750→8250

 

 

 

「融合カードだとっ!?フィールドにはブルーアイズが三体、まさか!?」

 

 

 

「そのまさかだぜ社長!現れよ!青眼の究極竜!」

 

 

青眼の究極竜 ATK 4500

 

 

 

 

「ぶ…青眼の究極竜が並んだ…」

 

 

「本来なら絶対に見ることが出来ないわね…」

 

 

「まだだ!二重融合の効果でもう一度融合召喚を行う!融合するのは手札のカオス・ソルジャーと青眼の究極竜!」

 

 

 

「この為にその儀式モンスターを…その条件の融合モンスターは…」

 

 

 

(ビック5と戦った時に奴と共に出したカード…)

 

 

 

「現れよ!究極竜騎士(マスター・オブ・ドラゴンナイト)!」

 

 

究極竜騎士(アニメ効果)

 

星12/光属性/ドラゴン族/攻5000/守5000

「カオス・ソルジャー」+「青眼の究極竜」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードの攻撃力は、このカード以外の

フィールドのドラゴン族モンスターの数×500アップする。

 

 

 

「二重召喚といえば昨日買い物で当てたばっかのカードじゃねえか!」

 

 

「十代が羨ましがっていたわね、HERO以外じゃあまり使い道が無いって自分で言っといて、使う気まんまんだったんじゃないの」

 

 

 

「さらに、黙する死者発動、青眼の究極竜を蘇生!」

 

 

 

「そして青眼の究極竜をリリースして青眼の光龍を特殊召喚!」

 

 

 

 

「な、なんだとっ!?馬鹿なっ!?」

 

 

青眼の光龍 ATK 3000

 

 

「青眼の光龍は墓地のドラゴンの数だけ攻撃力を上げる!」

 

 

 

墓地のドラゴン

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

モンタージュ・ドラゴン

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン×3

アレキサンドライドラゴン×3

サファイアドラゴン×2

ライトパルサー・ドラゴン

エクリプス・ワイバーン×2

ダーク・アームド・ドラゴン

ラビードラゴン

ガード・オブ・フレムベル

真紅眼の黒竜×2

真紅眼の飛龍

伝説の白石×3

青眼の白龍×3

青眼の究極竜

 

 

計26体

 

 

 

「うわぁ…」

 

「うわぁ…」

 

「うわぁ…」

 

 

 

「攻撃力を7800上げる!」

 

 

 

青眼の光龍 ATK3000→10800

 

 

「な、何だと!?」

 

 

「更に究極竜騎士はフィールドの自分以外のドラゴン一体につき攻撃力500アップ!」

 

 

青眼の光龍×2

青眼の究極竜×2

蒼眼の銀龍

 

計5体

 

 

「攻撃力2500アップ!」

 

 

究極竜騎士 ATK5000→7500

 

 

 

「魂の解放発動!俺の青眼の究極竜と海馬の青眼の究極竜と青眼の白龍三体を除外!」

 

 

魂の解放

お互いの墓地のカードを合計5枚まで選択し、

そのカードをゲームから除外する。

 

 

青眼の光龍 ATK10800→10500

青眼の光龍 ATK4200→3000

 

 

シャーリー L 8250

 

手札2枚

 

青眼の光龍 ATK10500

究極竜騎士 ATK7500

蒼眼の銀竜 ATK2500

 

 

生還の宝札

伏せカード一枚

 

 

海馬 L 8950

 

手札0枚

 

青眼の光龍 ATK3000

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の究極竜 ATK2250

 

 

巨大化

伏せカード2枚

 

 

 

「バトル!青眼の光龍で海馬の青眼の光龍を攻撃!シャイニングバースト!」

 

 

 

「ええい!青眼の光龍の第三の効果!このモンスターを生贄に、貴様の青眼の光龍を破壊する!シャイニング・ノヴァ!」

 

 

「無駄だ!青眼の光龍は任意で自身に降りかかるカードを無効にできる!シャイニング・フレア!」

 

 

「たわけが!青眼の光龍の効果は俺が一番よく知っているわ!青眼の光龍の第三の効果は自身を生贄にする事で発動できる絶対破壊能力!この効果はたとえ神だろうが蛇神だろうが貴様の屑竜だろうが無効にできんわ!青眼の光龍でさえな!」

 

 

 

青眼の光龍

星10/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

 

このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在する「青眼の究極竜」1体を生け贄に捧げて特殊召喚する。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体につき300ポイントアップする。

このカードが受ける魔法・罠・効果モンスターの効果を、このカードに対してのみ無効にする事ができる。

また、このカードを生け贄に捧げる事で、フィールド上に存在するカードを1枚破壊『しなければならない』。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 

 

 

 

「なんだとぅ!?」

 

 

 

「青眼の光龍を倒せるのは青眼の光龍だけだ!!」

 

 

 

「くっまだだ!究極竜騎士で青眼の究極竜を攻撃!」

 

 

「リビングデッドの呼び声発動!青眼の光龍を復活させる!再び第三の効果発動!シャイニング・ノヴァ!」

 

 

「何ィ―――ッ!?」

 

 

※ちなみに墓地からモンスターが特殊召喚したので三枚ドローする

 

 

 

 

「消え失せろ、究極竜騎士!これで青眼の究極竜を倒せるモンスターはいない!」

 

 

「まだ攻撃は終わっていない!蒼眼の銀竜で攻撃力が半減した青眼の究極竜に攻撃!」

 

 

蒼眼の銀竜 ATK2500

 

  VS

 

青眼の究極竜 ATK2250

 

 

 

海馬 L8950→8700

 

 

「まだまだぁ!トラップ発動!異次元からの帰還!」

 

 

異次元からの帰還(劇場版効果)

ライフポイントを半分払って発動できる。

ゲームから除外されているモンスターを

可能な限り自分フィールド上に特殊召喚できる

 

 

 

シャーリー L8250→4125

 

 

 

「ゲームから除外されたモンスターを復活する!!」

 

 

 

「ゲームから除外されたモンスター…」

 

 

シャーリー

 

青眼の究極竜

レスキューラビット

 

 

海馬

 

 

青眼の究極竜

青眼の白龍

青眼の白龍

青眼の白龍

 

 

 

 

「ブルーアイズは渡さん!リバースカードオープン!異次元からの帰還!」

 

 

 

海馬 L8700→4350

 

 

 

「何ぃぃぃっ!!」

 

 

 

海馬のフィールド

 

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の白龍 ATK3000

青眼の白龍 ATK3000

 

 

 

なぁにこぉれ?

 

 

 

「くっ、レスキューラビットを復活!」

 

 

シャーリー

 

蒼眼の銀竜 ATK2500

レスキューラビット ATK300

 

 

 

 

「俺の青眼のブルーアイズだけでも返して貰う!融合解除発動!」

 

 

 

融合解除

速攻魔法

フィールド上の融合モンスター1体を選択してエクストラデッキに戻す。

さらに、エクストラデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した

融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、

その一組を特殊召喚できる。

 

 

 

「融合素材となったブルーアイズ三体が俺のフィールドに現れる!」

 

 

※さらっと九枚ドロー

 

 

シャーリー

 

青眼の白龍 ATK3000

青眼の白龍 ATK3000

青眼の白龍 ATK3000

蒼眼の銀竜 ATK2500

レスキューラビット ATK300

 

 

海馬

 

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の白龍 ATK3000

青眼の白龍 ATK3000

 

 

 

「ブルーアイズ二体で海馬のブルーアイズ二体に攻撃!」

 

 

 

「くっ、相打ち狙いか…」

 

 

青眼の白龍 ATK3000

 

  VS

 

青眼の白龍 ATK3000

 

 

「「滅びの爆裂疾風弾!」」

 

 

 

二体のブルーアイズがお互いに滅びの爆裂疾風弾を撃ち、衝撃に耐えられず自壊する。

 

 

「もう一度だ!」

 

 

青眼の白龍 ATK3000

 

  VS

 

青眼の白龍 ATK3000

 

 

 

再び同じ光景が繰り広げられる。

 

 

 

「くっ、四体のブルーアイズが消えたか…、だが俺のフィールドには青眼の究極竜が残っている!」

 

 

 

「バトル終了だ、メインフェイズ2に移る」

 

 

 

「ふぅん、意を決した攻撃も通らなかったな」

 

 

 

「まだ諦めるつもりも無い!レスキューラビットの効果!このカードを除外して、デッキからレベル4以下の同名通常モンスターを特殊召喚する!ダーク・ラビット二体を特殊召喚!」

 

 

ダーク・ラビット ATK 1100

ダーク・ラビット ATK 1100

 

 

「レベル4モンスターが二体、来るかっ!」

 

 

「俺は二体のレベル4モンスターでオーバーレイネットワークを構築!漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!再び現れろ!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500

 

 

「オーバーレイユニットを二つ使い、モンスター効果発動!青眼の究極竜の攻撃力を下げ、その数値分攻撃力を上げる!トリーズン・ディスチャージ!」

 

 

 

 

シャーリー L4125

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500→4750

蒼眼の銀竜 ATK2500

 

 

海馬 L4350

 

青眼の究極竜 ATK4500

青眼の究極竜 ATK4500→2250

 

 

「行くぜ海馬!手札から墓荒らしを発動!」

 

 

墓荒らし(原作効果)

 

罠&魔法

相手プレイヤーの墓地に置かれたカードを1枚奪いとる!!

 

 

 

「俺をいままで助けて来たカードじゃねえか!海馬の墓地のカードを一枚使えるんだぜ!!」

 

 

城之内がここぞと叫ぶ

 

 

 

「俺はあんたの『時の女神の悪戯』を選択!もう一度バトルフェイズを行う!」

 

 

「何っ!?」

 

 

 

「バトル!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで青眼の究極竜を攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

 

 

 

 

 

 

海馬 L4350→4100

 

 

 

「青眼の白龍で半減した青眼の究極竜を攻撃!」

 

 

海馬 L4100→3350

 

 

「蒼眼の銀竜で攻撃!」

 

 

海馬 L3350→850

 

 

「こ…これ程までとは…」

 

 

 

「これが未来のカードの力だ!」

 

 

「何!?未来だと!?」

 

 

「俺たちが憧れた最強のデュエリスト、海馬!お前を倒す!」

 

 

「俺たち全てのデュエリストの始まりのデュエル、それと同じ方法で決着を付ける!!速攻魔法発動!『銀龍の轟咆』」

 

 

 

銀龍の轟咆

自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。

「銀龍の轟咆」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

 

「自分の墓地のドラゴン族の通常モンスターを特殊召喚する!」

 

 

 

「墓地のドラゴン族の通常モンスター…まさかっ!?」

 

 

 

「過去の人間から見れば未来とはまさかの連続に違いない…。そのまさかだ!甦れ、デュエルモンスターズにおいて最古にして最強の龍!」

 

 

 

「ブルーアイズ…ホワイトドラゴン……」

 

 

 

青眼の白龍

星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

 

高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。

どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。

 

 

 

「馬鹿な…これはまるで奴との最初の戦いの時と同じ…」

 

 

 

 

「行くぜ海馬!これが俺のラストアタック!滅びの爆裂疾風弾(バースト・ストリーム)!!」

 

 

 

 

海馬 L 0

 

 

 

勝者 シャーリー




自分でも書いててわけわかんないわ…


最初は海馬が勝つ予定だったけど原作カードが畜生過ぎたのでイラッとして倒すことにした。


兎ちゃんはシャーリーぽいかな~と思い入れました

異次元だの時の女神の悪戯だの彼女をイメージするカードが多いですね、入れなきゃ(使命感)

生還の宝札があるときに死者蘇生があると混沌の黒魔術師の所為で手札が大変な事になるので運命力により引けませんでした…



最後は初デュエルの遊戯対海馬のオマージュです。







案の定ミスりまくってるよ…


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このカードゲームを作ったのは誰だ!

前回のあらすじ

プレミが多すぎてほぼ毎日修正を繰り返した地獄の日々

ダークリベリオンの効果で攻撃力引くの忘れてたので海馬の青眼の究極竜一体増やしました。


「ば…馬鹿な…俺がこの俺がブルーアイズに…」

 

 

 

「滅びの爆裂疾風弾!!」

 

 

「ヌワァァァァァァァッ!!」

 

 

 

海馬 L 0

 

 

 

「やったぜ。」

 

ブルーアイズの一撃により海馬は吹き飛ばされ地面に叩きつけられる

 

 

 

「あいつ、海馬に勝っちまいやがった…」

 

 

海馬は現代でも最強クラスを誇るデュエリストである。

 

彼に勝った相手は片手で数えられる程に少ない、現代におけるプロ最強のデュエリストだの世界チャンピオンだのは運営側に回った海馬やペガサス、プロ登録をしていない遊戯や城之内を除いた故の物である。

例え世界チャンピオンであろうとも海馬と戦ったとしたらおそらく負けるだろう。

それ程までに強い。

 

 

だがあの少女はその海馬を見事に倒して見せた。

カードの強さもある、シンクロ、エクシーズのカードは強力だったが…同じデュエリストだから分かる。

彼女から滲み出る勝負強さの様な物を…誰かで例えるなら…

 

 

 

「っく!」

 

 

地面に叩きつけられた衝撃で体に痛みが走るが、それ以上に彼を傷つけていたのは敗北の痛みであった。

 

 

「兄様!大丈夫!?」

 

 

監視モニターで様子を見ていたのであろうモクバが近づいてくる

 

 

「モクバか…、奴のカードは本物だったか?」

 

「あ、ああ。何処にも記録されていないカードだったけどあの白いのも黒いのもちゃんと認識していた!あの青眼の白龍も…」

 

 

「そうか…」

 

 

(であるとすれば、考えられる一番の可能性は…)

 

 

「モクバ、ペガサスに連絡を取れ」

 

 

「うん、分かった!」

 

 

これで事の詳細の裏がとれる、後は本人に直接問いただせばいい。

 

 

 

「いやー、危なかったな、一歩間違えれば負けてたぜ~」

 

 

その張本人が向かって話しかけてくる

 

 

「これで俺の要件は飲んでくれますな?社長」

 

「っち、無論だ。この俺に二言は無い、だが話してもらうぞ…そのカードとデュエルディスクと、貴様の事をな…」

 

 

「勿論そのつもりですよ?」

 

 

「ふぅん。ついて来い、ここは長話をするのに向かん」

 

 

 

そう言ってエレベーターに向かって行く、慌てて一同もそれについていく。

 

 

一行は来客をもてなす一室に通される、本来は社長室や会議室で話すべきなのだろうが主人公がノリで壊したのでこの部屋を使っている

 

 

「さて、色々聞きたいことがあるが…答えろ、お前は何者だ?見たことも無いカード、世界で最も優れたわが社の技術を超えるソリッドビジョンシステム。少なくても只の凡人が持っている者ではない」

 

 

「俺は、たぶん此処とは違う世界から来ました…」

 

 

「…何?」

 

 

(また奇妙なオカルト染みた話を…)

 

 

「その世界ではある物語が有るんです。カードが世界の中心の世界、その世界で一人の少年がとあるパズルを完成させ、眠っていた王の魂を蘇らせる」

 

 

「何の話だ?そんなおとぎ話はどうでもいい!聞かれたことを答えろ!」

 

 

 

「焦らないでくださいよ、仕方ないなあ。その少年の名は武藤遊戯です」

 

 

「何!?」

 

 

「何だって!?」

「何ですって!?」

 

 

 

なんで城之内君達まで…って異世界から来ましたで通じたから話してなかったわ…

 

 

「その少年に宿る王はカードで様々な相手と戦いました、海馬、ペガサス、マリク…そして最後は宿主である少年自身と。そして彼は敗れ冥府に帰って行きましたとさ」

 

 

 

「遊戯ともう一人の遊戯の話まで知ってるのか…!?」

 

 

「そしてその物語に出てきたカードゲームが流行り出しました」

 

 

「デュエルモンスターズか…」

 

 

「そうですね、そしてその物語の続き、あなた達にとっては未来の話も出てきました。その世界ではシンクロという新しい召喚方が確立していました」

 

 

「成る程、シンクロとは未来のカードだと。そういえば貴様は自分のカードを未来のカードだと言っていたな」

 

 

「ええ、そして別の話ではエクシーズという召喚方が出てきます。この世界にはいくつもの別の次元が存在している様なのです」

 

 

「シンクロが存在する世界、エクシーズが存在する世界、融合の世界など…」

 

 

 

ちゃっかりARC-V設定持ち出す主人公であった。まあ少なくとも十一個位は別世界あるし…

 

 

 

「成る程、貴様はその中のどこかの世界、それも未来から来たと」

 

 

「信じてくれますか?」

 

 

 

「ふぅん。くだらんオカルト話よりは説得力がある。第一未来の技術位でないとわが社の技術を越すことは不可能だろう」

 

 

 

自身満々でドヤ顔で言う。まあ信じてもらえたなら別にいいか。

 

 

「なら貴様はこの世界に何しに来た、この世界を征服にでも来たのか?」

 

 

そんなのは融合次元に任せておいてください

 

 

 

「…分かりません」

 

 

「…何だと?もう一度言ってみろ」

 

「分かりません、気付いたらこの世界に居ました。ついでにこのデュエルディスクもなんなのか分かりません。ぶっちゃけココで調べてもらおうと思ってきました」

 

 

「貴様っ!この俺を謀ろうとはっ!!」

 

 

 

おお、こわいこわい。だが現実うまくいった(?)ので良しとしよう。

 

デュエルの方もシンクロかエクシーズをして社長の興味が引ければそれで良かったのだ。

途中で(作者が)ムキになって勝ってしまったが…

 

 

「という訳で異世界で天涯孤独の身である俺は海馬社長に頼りに来たのであります!頼みますぜ社長!」

 

 

「くっ、小娘がぁ…!」

 

 

 

 

 

≪私からもお願いします…≫

 

 

 

 

その時、シャーリーのカードが光りまばゆい光と共に女性が現れる。

 

 

 

「?!」

 

 

「むっ!?キサラか!?」

 

 

 

≪はい、彼女のカードを通して今私は姿を現しています≫

 

 

 

成る程、小娘の手で光っているカードは、蒼き眼の乙女だ。

 

 

 

≪近い内にこの世界に異変が訪れます。それを解決するには彼女の力が必要なのです≫

 

 

 

「その小娘がか…?」

 

 

 

≪はい。だから私からもお願いします。彼女を手助けしてあげて下さい≫

 

 

そう言ってキサラの姿は消えさる

 

 

 

 

「…城之内君、今の見た?」

 

 

「ああ、見たぜ…」

 

 

 

 

 

 

「あいつ、誰もいない空間に話しかけてたぜ、遂におかしくなったか?」

 

「ええ…(困惑)」

 

 

 

俺と社長しか見えなかったのか、おかげで海馬瀬人は可哀想な人扱いですよ、キサラさん…

 

 

 

「ふぅん。キサラが言う以上貴様を助けた方がいいのだろう。元々約束は果たす。貴様に協力してやる」

 

 

「マジすか!いや~ありがとうございます!」

 

 

「勘違いするなよ、別に貴様の為ではない。貴様のデュエルディスクを解析することは俺にもメリットがあるというだけだ」

 

 

ヘイヘイ、ツンデレ乙ですよ~

 

 

 

 

その後、黒服の男が海馬に近づき話をはじめる

 

 

「瀬人様、ペガサス様に連絡がつきました」

 

 

「そういえば奴にも話を通さなければならんな、ペガサス、俺だ」

 

 

 

『オ~ゥ、海馬ボーイ、今忙しいのですが私になにかゴヨウですか?』

 

 

「話しがある、電話では話難い内容だ、こっちに来い。今日本に居るのだろう?」

 

 

『ア~、しかしワタシにもイベントがありましてそちらには行けセーン』

 

 

「…デュエルモンスターズのイベントは特に無かったはずだが?」

 

 

『ノンノン、今ワタシが参加しているのはコミックの祭典で『ペガサス様!!ブラマジガールの本集め終わりました!』ヤコウ!ホントですか!?FOOOOOOOOOO!!』

 

 

 

 

「奴は一体何をやっているんだ…」

 

 

 

 

『オゥ!失礼…戦利品にテンションが上がってしまいマシタ…』

 

「ええい!重要な話だ!いいからこっちに来い!」

 

『仕方ないですね、ワカリマシタ。海馬ボーイがそういうのなら今からそっちに行きマース…』

 

 

「ああ、それとペガサス」

 

『何ですカー?』

 

「シンクロ、エクシーズ…この言葉に聞き覚えはあるか?」

 

『?さあ、自分にはワカリマセーン』

 

「そうか…」

 

 

 

(やはりペガサスも知らないか…)

 

ペガサスが自分を騙している訳でも無さそうだ。

 

あの小娘の言ってる事はやはり本当なのだろう。

異世界の存在、そこから現れた少女、これから起こりうる脅威。

 

これらを繋ぐものは未だ分からない

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

一行は再び屋上へ、理由はある人物を迎える為である。

 

 

 

「これから貴様にはペガサスと会ってもらう」

 

 

「マジすか?」

 

 

 

またもやビッグネームが…原作キャラ出しまくれば良いと思ってない?

 

 

(しかしペガサスかぁ…)

 

 

 

この世界でデュエルモンスターズを生み出した人物、カズキングではない。

かつては千年アイテムをその身に宿してこともある。

海馬に勝った数少ない人物でもある。

原作では死亡しているがここはアニメ基準の世界らしいので生きている。

ちゃんとGXにも出演している。

 

 

「来たか…」

 

 

ヘリが降り立ち中から人が降りてくる。

 

 

 

 

 

 

 

「…あのブラックマジシャンガールの恰好をしたおっさんは誰ですか?」

 

 

「…知らん。俺が呼んだのはペガサスのはずだが?」

 

 

良かった、あの変なおじさんはペガサスじゃ無かったようだ。

 

 

 

 

「海馬ボーイ、お久しぶりデース!」

 

 

 

「…あの人話しかけてきてますが?」

 

「知らん。あんな奴は見たこともないわ」

 

 

 

気持ちは分かるけど受け止めなきゃ、現実を。

 

 

 

「オーゥ、自分で呼んでおいて放置は良くないと思いマース」

 

「黙れ変態、俺が用があるのはペガサスだ、貴様のような変態では無い」

 

「海馬瀬人!ペガサス様になんて口のきき方を!」

 

 

今度はホーリーエルフの恰好の兄ちゃんが口を挟む

 

 

「オゥ、いいのです夜行。海馬ボーイの口の悪さはマインドクラッシュしても直らない天然物ですから」

 

 

 

遊戯王Rのラスボスじゃねーか!本当に何やってんだ!

 

 

「ふぅん、まあいい。道中送った資料で目を通したな?この小娘が件の事件の犯人だ」

 

 

「成る程、彼女が…」

 

 

「ドーモ、ペガサス=サン。シャーリーデス」

 

「ドーモ、シャーリー=サン。ペガサスデス。彼女の事で私に協力して欲しい、そう言う事ですね?」

 

「そう言う事だ。デュエルディスクに関してはわが社の管轄だが肝心のカードは貴様の領域。存在しないカードの処遇について検討しなければなるまい」

 

 

 

 

 

 

その後コンピューターが並ぶ部屋に行き俺のデュエルディスクをコンピューターに繋ぐ。

 

大量のカードのデータが流れ出る

 

 

「沢山のカードがありますネー…、このカードはまだ私の構想だけだったカード。最終的にこういう能力に落着きマシタカ…」

 

 

 

「小娘の話通りなら異世界のカードもあるが単純に未来で出るカードもあるらしいからな…」

 

(この征竜とか言うのを作った奴はアホではないのか?)

 

(ッチ!このカードを入れておけば容易に勝つことも出来たろうに…やはり手加減されていたということか…)

 

 

一流のデュエリストであるからこそ気付く、この中に入っているカードを使えばそこらのアマチュアでも世界チャンプを狙える、それ程までに強力なカードばかりなのである。

 

 

「ざっと目についた物でこれ程とは…強力なカードの一覧を見て見たいデスネ…」

 

 

「なら条件を付けて絞り込みますか?高レベルや高ステータスでもいいけど…」

 

 

 

強いカードの中には攻撃力ゼロとかも多い、ここはテキスト検索で絞り込もう。

 

 

強そうな単語、「竜」、「王」、あとは…「神」かな?

 

 

ワードをテキストに入力するとある程度の数に絞り込まれる

 

 

 

 

王宮のお触れ

オシリスの天空竜

オベリスクの巨神兵

 

 

 

 

 

 

「…失礼、片目での生活が長かったのか目が悪くなってしまったようです…」

 

 

目をゴシゴシとこするペガサス、海馬や城之内達は滝汗を流しながら固まっている

 

 

 

「フゥ…失礼。目に千年眼程のゴミが入ってマシタ…」

 

 

(それ、もしかしなくても目玉じゃないかな…)

 

 

「これでもう節穴ではアリマセン!きっとさっきのは幻覚…」

 

 

 

 

 

”オシリスの天空竜”

 

 

 

 

 

「NOOOOOOOOOOOO!!」

 

 

 

頭を抱え悶えるペガサス、そりゃそうだろうこの世界に置いて核爆弾級のカードが入っているのだから…

 

 

 

「な、なぜ神のカードがこんな所に…」

 

 

「驚いている所申し訳ないのですが下に動かしますね」

 

 

 

 

 

邪神アバター

邪神イレイザー

蛇神降臨

邪神ドレッドルート

 

 

 

 

「アイエエエエエエエ!?邪神!?邪神ナンデ!?」

 

 

 

ペガサスのテンションがヤバい。爆弾の飽和攻撃に相当キてるのであろう

 

 

 

「き、貴様は何という物を持っているのだ…」

 

 

「そうなんですよ、だから少し不安だったのですよ」

 

 

三幻神に三邪神、三幻魔に地縛神にナンバーズと色々と凶悪なカードがあり過ぎる。

それこそこれらが何か力を持って暴走したら世界がヤバい。このデュエルディスクに世界を容易に滅ぼせる程の爆弾が入っているのだ。

 

 

 

「物語のメインでしたから量産されまして…ちなみに雑誌の付録でついて来たのでうちの世界じゃみんな持ってます」

 

 

 

「狂っている…」

 

 

「こんな物一体ドウスレバ…」

 

 

「大丈夫ですよ、これ見てください」

 

 

 

 

ラーの翼神竜(コンマイクソ効果)

効果モンスター

星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?

 

このカードは特殊召喚できない。

このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。

このカードの召喚は無効化されない。

このカードの召喚成功時には、

このカード以外の魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。

このカードが召喚に成功した時、100LPになるように

LPを払って発動できる。このカードの攻撃力・守備力は払った数値分アップする。

1000LPを払い、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊する。

 

 

 

「…ナンデスカコレハ?」

 

 

「ラーの翼神竜です。そのままだと強すぎるので弱体化されています」

 

 

「なんだこの屑カードは!元の面影一つ無いまるでゴミではないか!」

 

 

 

(だよね…)

 

 

 

三体生贄にしてだしても攻撃力は足されず0

 

 

ライフを払えば攻撃力は上がるがリスクが高すぎる、元の世界ならともかくこっちはライフ4000なのでさらに酷くなってる始末。完全にオベリスクの下位互換である

 

その上破壊効果が使えなくなる(この効果も対象を取る為にオベリスクには効かない)

 

しかもライフ1000払ってモンスター一体って…同時期には裁きの龍が出ていたよね?ライフ1000払ってフィールド全破壊、どうしてこんな効果のカードを平然と出しておきながら原作最強カードのラーをこんなんで出せるのか。

 

オベリスクの下位互換どころか、天馬の邪神に仕える王のカード、バルバロスに大いに劣る。

 

素で3000打点で三体生贄でフィールド全破壊、しかも攻撃力1900にして生贄なしで出せて事故にならない。明らかにこっちの方が強い。

というか…この中でいえば城之内君のギルフォード・ザ・ライトニングにも劣る…どうしてこうなった…

 

ライフを100にするセルフバーンで攻撃力を取るか、攻撃力0のカスカードとして召喚条件とコストに見合わない破壊効果を使うか…どうして三体生贄でやっと出したのに苦渋の決断を迫られるのか…

 

何よりマリクが使っていた死者蘇生で墓地から復活はおろか『特殊召喚』ができない。

 

 

特殊召喚ができない。

 

 

頭おかしい。侍が刀を持ってないとか歌手なのに声が出せないとかそんなレベルである。

 

神の癖に一切の耐性を持たず、ライフを削り決死の覚悟で攻めてもミラフォやグレイモヤはおろか炸裂装甲にすら耐えられない、元の効果に勝っている点はヒエラティックテキストが読めなくてもいい点のみ。

 

 

 

こんなに酷いのなら…出さんでよかった…TFとかだけでよかった…

 

 

「模造した上にこの仕打ち、これは神に対する冒涜デース…作った人は神の怒りに触れるでショウ…」

 

 

「…まぁこの通り本物のカードじゃありません。カードに意志が宿るとかは今の所有りませんし大丈夫じゃないでしょうか?」

 

 

「ええ、デスガこのカード達はデュエルディスクから出さない方が良いでしょう…」

 

 

 

「ええ、ラーは頼まれても使いませんが…」

 

 

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

「フーム…」

 

 

「理解出来ましたか?」

 

 

「シンクロにエクシーズ、原理としては理解できましたが、実際に動かしてみないと分からない事も多いデース」

 

 

「と、言う事は?」

 

 

「私がお相手するのでそのカードで戦ってクダサーイ!」

 

 

 

やっぱりそうなるのか…

 

 

まあ実際見せた方が分かりやすいだろう…あの召喚方もやっていないしね…




次回、ペガサス戦です


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こんなのデュエルじゃないわ!先行決めのジャンケンのオマケよ!

ペガサスにシンクロやエクシーズ見せるだけなので勝つための効率のいいプレイングをしてるわけではありません。


決闘場にてペガサスと向かい合う、これからデュエルが始まるのだ

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

 

「ワタシのターンデース!ドロー!」

 

 

 

 

ペガサスのデッキは多分トゥーンデッキ、トゥーンだから効きマセーン!とかやられないよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワタシは強欲な壺を発動、二枚ドローシマース…さらに天使の施しを発動シマース!」

 

 

 

 

いきなりそれか…デュエリストのドロー力は凄まじいな…

 

 

「更に強欲な壺を発動、二枚ドローシマース」

 

 

(…ん?)

 

 

「昼夜の大火事発動、相手に800のダメージを与えマース!」

 

 

「んんっ?!」

 

 

シャーリー L4000→3200

 

 

 

 

 

「墓地の異次元の女剣士と処刑人マキュラを除外し混沌帝龍(カオスエンペラー・ドラゴン)を特殊召喚シマース!」

 

 

 

「ちょっ!?」

 

 

 

混沌帝龍 -終焉の使者-(エラッタ前)

星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

 

このカードは通常召喚できない。

自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。

1000ライフポイントを払う事で、

お互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る。

この効果で墓地に送ったカード1枚につき相手ライフに

300ポイントダメージを与える。

 

 

 

「カオスエンペラードラゴンの効果!ライフを1000払いお互いの手札とフィールドのカードを全て墓地に送り、その枚数×300のダメージを相手に与えマス。カードの合計は12枚、3600のダメージをユーに与えマース!」

 

 

「チョットマテェェェェェッ!!?」

 

 

 

「…ナンデスカ?」

 

 

「何ですかじゃないわ!いきなり何さらしとるんじゃお前!禁止制限ガン破りじゃねーか!」

 

 

「チョット何を言ってるか分かりませんね。海馬ボーイ、デュエルモンスターズの公式ページを開いてクダサーイ!」

 

 

 

「ふぅん、公式サイトをチェックだぁ!」

 

 

 

海馬の一声で巨大モニターにデュエルモンスターズのページがデカデカと表示される。

 

こいつら絶対仲良いだろ…えーと何々?禁止制限改正、○月×日、今日の日付だ。

 

改正期間15:00~16:00迄、現在15時14分…

 

 

 

禁止カード

 

 

なし

 

 

 

制限カード

 

 

なし

 

 

 

準制限カード

 

 

なし

 

 

 

 

なぁにこぉれ?

 

 

 

 

「ルール上何か問題がアリマスカ?」

 

 

「ルールがおかしいだろ!」

 

 

この野郎まさかの俺ルールを発動しやがった

 

 

 

「ワタシの持てる力全てをこのデュエルに注ぎ込みマシタ」

 

 

 

「注ぎ込みすぎだろ!いい加減にしろ!」

 

 

 

「ズルいですか?相手はこの世界のカードの遥か先を行くカード、これくらいしないと対等ではないと思いマスが?」

 

 

 

「ぐぬぬ…」

 

 

 

そう言われると言い返せない、こっちは本当は存在しないカードな訳だし、元の世界の禁止カードも入れている。

 

エキストラデッキも数百枚をゆうに超えてるしズルを問い詰めたらこっちにも被害がくる。

 

 

でもそのカード達は元の世界でも未だ最強最悪レベルのカードなんですがそれは…

 

 

 

「しかし異世界のカードも大した事アリマセンね、カオスエンペラーの効果で全てのカードを破壊し墓地に送る、セメタリー・オブ・ファイヤー!ワタシの勝ちデース!」

 

 

ペガサス L4000→3000

 

 

「むざむざとやられてたまるかぁ!エフェクト・ヴェーラーを墓地に捨て、効果発動ォ!相手モンスターの効果をこのターン無効にする!」

 

 

 

エフェクト・ヴェーラー

星1/光属性/魔法使い族/チューナー/攻 0/守 0

 

相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、

相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

 

 

 

「ホウ…まさかこの最強コンボを防ぐとは…」

 

 

「先行一ターン目で殺しに掛るなんてのはうちの世界じゃ日常茶飯事でね…」

 

 

 

 

(確かになぁ…)

 

 

先行一ターン目でエクゾディアを揃えた人間が言うと説得力が違うと思った城之内であった…。

 

 

 

 

「ユーの世界はそれほど迄に…故にそのようなカードが出来たという訳デスカ…」

 

 

「ああ」

 

 

(不味いデスネ…)

 

 

先行一ターンで殺しに掛れるという事は後攻ならもっと容易という事…

 

この一撃必殺コンボが不発に終わった以上次の手を考えなければ…

 

 

(あのようなカードがある以上最早手札は第二のリバースカードと思った方が良い…)

 

オネストやクリボーのようなカードがまだあるやもしれない。

 

 

 

「ならばその手札を奪いマス!いたずら好きな双子悪魔を発動!」

 

「何ィ!?ハンデスだとぅ!?」

 

 

いたずら好きな双子悪魔

1000ライフポイントを払って発動する。

相手は手札をランダムに1枚捨て、さらにもう1枚選択して捨てる。

 

 

 

「ハンデスか…ペガサスめ、本気で潰しにかかっているな…」

 

 

(これで手札が無くなり防御はおろか次のターンに攻勢に出ることも難しくなった訳だ)

 

 

ペガサス L3000→2000

 

 

「まずはランダム手札を捨ててクダサーイ」

 

 

「くっ!」

 

 

(落ちたのは…罠カードですか。まあいいでショウ)

 

 

「次は好きなカードを捨ててクダサーイ!」

 

 

「…私は超電磁タートルを墓地に捨てる…」

 

 

「これであなたの残す手札は二枚、そしてその二枚は手札に残したかったカードの筈!押収と強引な番兵を発動!」

 

 

 

押収

1000ライフポイントを払って発動する。

相手の手札を確認し、その中からカードを1枚捨てる。

 

 

強引な番兵

相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す。

 

 

ペガサス L2000→1000

 

 

「さあ、手札を見せてクダサーイ!」

 

 

 

「ぐぬぬ…」

 

 

 

(やはり相手の手の内が見えるという事はとても便利デスネ、むっ?これは?)

 

 

 

ダンディライオン

星3/地属性/植物族/攻 300/守 300

 

このカードが墓地へ送られた場合に発動する。

自分フィールドに「綿毛トークン」

(植物族・風・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚する。

このトークンは特殊召喚されたターン、アドバンス召喚のためにはリリースできない。

 

 

(墓地に行ったとき発動する効果…なるほどこれでトークンの壁を作れるわけですか…)

 

 

 

(そしてもう一枚は話に聞いたチューナーモンスター…あわよくばこのカードかトークンとシンクロするつもりだったのでショウ…ならば!)

 

 

 

「チューナーを墓地に送りダンディライオンをデッキに戻しマース!これでダンディライオンの効果は使えまセーン!」

 

 

「くっ…」

 

 

 

 

「あの子、もう手が無いじゃないの!」

 

 

「まだだ!この次のターンのドローで逆転のカードを引けば何とかなる!」

 

 

「ふぅん、逆転のカードとやらを引ければいいがな…」

 

 

「うっせーぞ海馬!勝負を諦めなければ必ず望むカードが来てくれる筈だぜ!」

 

 

「そういう事では無い…」

 

(奴の手札にはあのカードがある筈…そして墓地にマキュラが落ちた…)

 

 

「そして墓地に落ちた処刑人マキュラの効果でこのターン私は手札からトラップを発動出来マース!」

 

 

 

処刑人マキュラ

星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200

 

このカードが墓地へ送られたターン、

このカードの持ち主は手札から罠カードを発動する事ができる。

 

(この状況でトラップ…?まさか!)

 

 

「罠カード、刻の封印を発動!次のターンあなたはドローすることが出来まセーン!」

 

 

刻の封印

 

次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。

 

 

 

「ドロー封じだと!やることが汚ねぇぞ!」

 

 

 

「勝てばよかろうなのデ~ス!」

 

 

ちくせう…初期の畜生カードのオンパレードジャマイカ…。

 

 

こんなの現代でも普通に最悪クラスのデッキだろうが!

 

 

 

「フフフ…千眼の邪教神を守備表示で召喚、リバースカードを一枚セットしターンエンドです」

 

ペガサス L1000

手札無し

 

混沌帝龍 -終焉の使者- ATK 3000

千眼の邪教神 DEF 0

 

伏せカード一枚

 

 

シャーリー L3200

手札無し

 

 

 

「俺のターン…ターンエンド…」

 

 

 

何もせずにターンを終了する。

 

 

 

「畜生!もうどうしようもねぇ!」

 

 

「いくらなんでもやり過ぎよ!」

 

 

 

「その通りでしたね、このカード達は私自身効果を強くし過ぎたと自負しているカード達です。次は普通のデッキで戦いマショウ」

 

 

「……」

 

 

皆が結果を確信している中、海馬だけが気付く

 

 

 

(あの小娘…まだ勝負を捨てていない?)

 

 

手札もフィールドも何も無い、だがその瞳には未だ闘志を失ってはいない。

 

奴のカードは全て墓地に落ちた筈…

 

 

(墓地…、まさか…?)

 

 

 

海馬は一人だけシャーリーの墓地のカードを確認する

 

 

 

(成る程…そういう事か…)

 

 

 

「ワタシのターン、ドロー!これで終わらせマース!命削りの宝札発動!手札を五枚になるまでドローシマース!」

 

 

 

自分はちゃっかり手札補充か、えげつねぇな…

 

 

「このモンスターの効果は最早意味は無いですが…八咫烏を召喚シマース!」

 

 

 

八咫烏

星2/風属性/悪魔族/攻 200/守 100

 

このカードは特殊召喚できない。

召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。

このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた場合、

次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。

 

 

 

 

「二体で攻撃!」

 

 

「終わったか…」

 

 

「ふぅん、まだだ…」

 

 

 

 

 

「この瞬間!墓地の超電磁タートルを除外し効果を発動!!」

 

 

「ホワッツ!?墓地のカードですと!?」

 

 

 

超電磁タートル

効果モンスター

星4/光属性/機械族/攻 0/守1800

 

「超電磁タートル」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

相手バトルフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。

そのバトルフェイズを終了する。

 

 

「バトルフェイズを終了させる!」

 

 

超電磁タートルが電磁波によるシールドで攻撃を止める、ザ○ザザーかな?

 

 

 

「ふぅん、小娘の手札にばかり気を取られて墓地に落としたカードを確認しないからそうなる…」

 

 

 

 

「グヌヌ…デスガ、このターンを凌いだ所で引けるカードは一枚、ドローカードでも引かない限り負ける事は無いでしょう」

 

 

(一応保険を掛けておきマショウカ…)

 

 

「突然変異発動!」

 

 

突然変異

自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げる。

生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの

融合モンスターを融合デッキから特殊召喚する。

 

 

「千眼の邪教神を生贄に、特殊召喚!邪神―サウザンド・アイズ・サクリファイス!」

 

 

 

サウザンド・アイズ・サクリファイス(原作効果)

星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0

「サクリファイス」+「千眼の邪教神」

 

このカードがフィールド上に存在する限り、

他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃する事もできない。

1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、

装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。

このカードの攻撃力・守備力は、

このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの合計の数値になる。

このカードが戦闘によって破壊される場合、

代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。

 

 

 

千の眼を持つペガサスの切り札モンスターが現れる

 

 

 

「これで仮にユーの場にモンスターが現れたとしてもこちらに攻撃する事は出来まセーン!」

 

 

 

(ワタシの手札には月読命、サンダーボルト、ハーピィの羽箒の三枚が有りマース。次の私ターンが来れば勝負がつきマース)

 

 

「八咫烏を手札に戻し、ターンエンドデース!」

 

 

ペガサス L1000

手札4枚

 

混沌帝龍 -終焉の使者- ATK 3000

サウザンド・アイズ・サクリファイス ATK 0

 

伏せカード一枚

 

 

シャーリー L3200

手札無し

 

 

 

 

 

「これが俺の最初にして最後のチャンス…」

 

 

このままこのカード達の力を見せられないまま負けたくは無い…

 

 

(来てくれ、逆転のカード…)

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

 

 

 

 

 

 

……またお前か

 

 

 

「生還の宝札を発動!墓地からモンスターが特殊召喚したとき三枚ドローする!」

 

 

「生還の宝札ですト!?」

 

 

 

我ながら三枚ドローはやり過ぎたと思っていたカードがここで出てくるとは…

 

 

「フーム、そのカードは確かに強力なドローカードデース…引く枚数は一枚にするべきだったと毎晩ベッドに入るたびに悩むほどデース…」

 

 

「しかしユーの手札は0!死者蘇生も早すぎた埋葬もありマセーン!そのカードだけではドローする事は出来ない!」

 

 

 

「それはどうかな?俺は墓地のグローアップ・バルブの効果を発動!」

 

 

「ワッツ!?」

 

 

グローアップ・バルブ

星1/地属性/植物族/チューナー/攻 100/守 100

 

自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、

墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

「グローアップ・バルブ」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

 

 

 

 

「デッキの一番上を墓地に送りこのカードを墓地から特殊召喚する」

 

 

グローアップ・バルブ DEF100

 

 

 

「まさか墓地から特殊召喚する効果を持っているとは…」

 

 

 

「手札を捨てる際に効果を見るチャンスはあった筈だぜ?片目生活が長くて目が悪くなったんじゃないか?」

 

 

 

「クッ…!」

 

 

「そして三枚ドロー!手札を一枚捨ててTHE トリッキーを特殊召喚!そして墓地に落ちたレベル・スティラーの効果発動!THE トリッキーのレベルを一つ下げ墓地から特殊召喚!三枚ドロー!」

 

 

THE トリッキー

星5/風属性/魔法使い族/攻2000/守1200

 

このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。

 

 

 

レベル・スティーラー(アニメ効果)

星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0

 

このカードが墓地に存在する場合、

自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルを1つ下げ、

このカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

シャーリー 

 

手札0→3→1→4

 

 

「俺はレベル1のグローアップ・バルブとレベル4となったトリッキーをチューニング!リミッター解放、レベル5!レギュレーターオープン!スラスターウォームアップ、OK!アップリンク、オールクリアー!GO、シンクロ召喚!カモン、TG ハイパー・ライブラリアン!」

 

 

1+4=5

 

 

TG ハイパー・ライブラリアン SCX-1100(アニメ効果)

星5/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードは機械族としても扱う。

このカードが機械族を指定した魔法・罠の効果を受ける場合、このカードの元々の攻撃力・守備力は半分となる

 

このカードがフィールド上に表側表示で存在し、

自分または相手がシンクロ召喚に成功した時、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

このカードが破壊された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

この効果で手札に加えたカードは、このターン使用できない。

 

 

 

「これが…シンクロ召喚…」

 

 

「さらに調律を発動!クイック・シンクロンを手札に加える!…その後手札に加えたモンスターのレベル分デッキから墓地に送る!クイック・シンクロンのレベルは5!五枚墓地に送る!」

 

 

調律(アニメ効果)

自分のデッキからチューナー1体を手札に加える。

その後、手札に加えたモンスターのレベルの数だけ

自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。

 

 

「手札のジェット・シンクロンを捨て、クイック・シンクロンを特殊召喚!さらに地獄の暴走召喚を発動!クイック・シンクロンを二体特殊召喚!」

 

 

「ならばワタシはカオスエンペラードラゴンを二体出しマース…」

 

 

 

クイック・シンクロン

星5/風属性/機械族/チューナー/攻 700/守1400

 

このカードは「シンクロン」チューナーの代わりとしてS素材にできる。

このカードをS素材とする場合、

「シンクロン」チューナーを素材とするSモンスターのS召喚にしか使用できない。

このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、

手札から特殊召喚できる。

 

 

 

地獄の暴走召喚

速攻魔法

相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し、自分フィールド上に

攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。

その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から

全て攻撃表示で特殊召喚する。

相手は相手自身のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、

そのモンスターと同名モンスターを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。

 

 

シャーリーの場

 

TG ハイパー・ライブラリアン SCX-1100 星5

クイック・シンクロン 星5

クイック・シンクロン 星5

クイック・シンクロン 星5

レベル・スティーラー 星1

 

 

ペガサスの場

混沌帝龍 -終焉の使者-

混沌帝龍 -終焉の使者-

混沌帝龍 -終焉の使者-

サウザンド・アイズ・サクリファイス

 

 

 

「レベル5のクイック・シンクロンとレベル1のレベル・スティーラーをチューニング!ドリル・ウォリアーをシンクロ召喚!さらにクイック・シンクロンのレベルを1つ下げ、レベル・スティーラーを特殊召喚!レベル4のクイック・シンクロンとレベル1のレベル・スティーラーをチューニング!ジェット・ウォリアーをシンクロ召喚!そしてクイック・シンクロンのレベルを下げレベル・スティーラーを特殊召喚!ジェット・ウォリアーをシンクロ召喚!レベル・スティーラーが墓地から二度蘇った為六枚ドロー!さらにライブラリアンの効果でシンクロ召喚に成功する度にドローできるので三枚ドロー!」

 

 

シャーリー

手札10枚

 

TG ハイパー・ライブラリアン SCX-1100 ATK2400

ドリル・ウォリアー ATK2400

ジェット・ウォリアー ATK2100

ジェット・ウォリアー ATK2100

 

 

 

「そして墓地のジェット・シンクロンの効果!手札を一枚捨てることで、このカードを墓地から特殊召喚する!」

 

 

 

ジェット・シンクロン

星1/炎属性/機械族/チューナー/攻 500/守 0

 

「ジェット・シンクロン」の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「ジャンク」モンスター1体を手札に加える。

このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

 

 

シャーリー

 

手札10→9→12

 

 

「レベル6のドリル・ウォリアーとレベル1のジェット・シンクロンをチューニング!闇から出でよ、鉄血の翼! 黒き暴風となりて、全ての敵に死を与えん!シンクロ召喚!現れよ!ダーク・ダイブ・ボンバー!さらに一枚ドロー!」

 

1+6=7

 

 

ダーク・ダイブ・ボンバー

星7/闇属性/機械族/攻2600/守1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

 

自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。

リリースしたモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える。

 

 

 

シンクロモンスターの中で史上最悪のモンスターが現れる

 

 

 

シャーリー

手札13枚

 

TG ハイパー・ライブラリアン SCX-1100 ATK2400

ダーク・ダイブ・ボンバー ATK2600

ジェット・ウォリアー ATK2100

ジェット・ウォリアー ATK2100

 

 

「ワケがワカリマセーン…」

 

「DDBの効果は自分のモンスターをリリースしてそのモンスターのレベル×200ダメージを与える」

 

 

「ファッ!?インチキ効果もいい加減にしてクダサーイ!!」

 

 

「カオスエンペラー使った奴に言われたくねぇよ!」

 

 

「…これシャーリーが先行だったらもっと酷かったんじゃねえか?」

 

 

 

ぶっちゃけその通りだよ!

 

レベルの合計は22、4400ダメージを与えられる訳だが…

 

しかしこのデッキの力をまだまだ出し切ってはいない

 

 

「DDBのレベルを一つ下げレベル・スティーラーを特殊召喚、三枚ドロー!そして何故かリリース出来るのでそのまま射出!第一射ァ!」

 

 

「オォォォォウ!?」

 

 

ペガサス L1000→800

 

 

「もう一度DDBのレベルを下げ蘇生!第二射ァ!」

 

 

 

「オォォォォォォォォウッ!?」

 

 

ペガサス L800→600

 

 

シャーリーの手札19枚

 

ダーク・ダイブ・ボンバー レベル7→5

 

 

「そしてレベル5となったダーク・ダイブ・ボンバーと機械族としても扱うTG ハイパー・ライブラリアンでオーバーレイ!二体のレベル5機械族でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!ランク5、サイバードラゴン・ノヴァ!」

 

 

サイバー・ドラゴン・ノヴァ ATK 2100

 

 

「更にエクシーズ召喚マデ!?」

 

 

「まだまだぁ!サイバー・ドラゴン・ノヴァの上にこのカードを重ねてエクシーズ召喚を行う!」

 

 

 

 

「エクシーズモンスターに重ねてエクシーズ召喚デスとっ!?」

 

 

「これもうわかんねえな」

 

 

 

 

「サイバー・ドラゴン・ノヴァでオーバーレイネットワークを再構築!エクシーズ召喚!サイバー・ドラゴン・インフィニティ!」

 

 

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

ランク6/光属性/機械族/攻2100/守1600

機械族・光属性レベル6モンスター×3

 

「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、

自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。

このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。

1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。

1ターンに1度、カードの効果が発動した時、

このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

 

 

 

二体の畜生で畜生をエクシーズ召喚する、TGの原作効果でノヴァインフィニティがヤバい

 

 

 

 

「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果!表側攻撃表示のモンスター一体をこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする!俺はカオスエンペラーを選択!」

 

 

 

「モンスター吸収効果ですとっ!?そんなのインチキデース!」

 

 

「お前が言うな!この効果でエクシーズ素材は4つ!攻撃力が800上昇する!」

 

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2100→2900

 

 

「ジーザス…しかしサウザンド・アイズ・サクリファイスがいる為攻撃デキナイ、対象を間違えマシタネ…」

 

 

「間違って無い!精神操作発動!サウザンド・アイズ・サクリファイスのコントロールを得る!」

 

 

 

精神操作

通常魔法

相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターのコントロールを得る。

この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースする事もできない。

 

 

 

「ナントッ!?またもやサクリファイスが奪われるトワ…!?遊戯ボーイといい毎度パクられてマース…、シカシ精神操作で奪ったモンスターは攻撃できず生贄にも出来マセーン。シンクロやエクシーズも出来ませんね、サウザンド・アイズ・サクリファイスの効果でユーはこのターン攻撃することも出来ナイ…」

 

 

 

「シンクロ召喚やエクシーズ召喚の素材にする事は生贄扱いにならない!!」 ドンッ!

 

 

 

「ナンデスッテ!?」

 

 

「カオスエンペラーを一体吸収!そして手札からワン・フォー・ワンを発動!」

 

 

ワン・フォー・ワン

通常魔法

手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。

手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

 

「手札のモンスターを捨て、手札かデッキからレベル1モンスターを特殊召喚!現れろ、メンタルマスター!そしてレベル1のサウザンド・アイズ・サクリファイスとレベル1のメンタルマスターでチューニング!集いし願いが新たな速度の地平へ誘う。光さす道となれ!シンクロ召喚!希望の力、シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロン!フォーミュラ・シンクロンの効果で一枚ドロー!」

 

 

1+1=2

 

 

 

フォーミュラ・シンクロン

星2/光属性/機械族/シンクロ・チューナー/攻 200/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

 

このカードがS召喚に成功した時に発動できる。

自分は一ターンに一度だけ、デッキから1枚ドローする。

相手メインフェイズに発動できる。

このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

 

 

 

シャーリー

手札17枚

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

ジェット・ウォリアー

ジェット・ウォリアー

フォーミュラ・シンクロン

 

 

「ココに来テレベル2のシンクロモンスター…?もう手札は十分なハズデスガ…」

 

 

「フォーミュラ・シンクロンはシンクロチューナー、シンクロモンスターでありながらチューナーでもある!」

 

 

「シンクロモンスターでチューナー!?そんなのも有るのデスカ!?」

 

 

「いくぜっ!フィールドにはレベル2のシンクロチューナーとレベル5のシンクロモンスターが二体!このシンクロモンスター三体でシンクロを越えた更なるシンクロを行う!集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす!光さす道となれ!リミットオーバー・アクセルシンクロ!進化の光、シューティング・クェーサー・ドラゴン!」

 

 

2+5+5=12

 

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン

星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000

シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上

このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードはこのカードのシンクロ素材とした

チューナー以外のモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

1ターンに1度、魔法・罠・効果モンスターの

効果の発動を無効にし、破壊する事ができる。

このカードがフィールド上から離れた時、

「シューティング・スター・ドラゴン」1体を

エクストラデッキから特殊召喚する事ができる。

 

 

 

白く輝くシンクロモンスターで最強の竜が姿を表す

 

 

「なんだ…これは…これがシンクロを越えたシンクロ…」

 

 

「綺麗…」

 

 

「すげぇ…」

 

 

「オーマイゴッズ…」

 

 

シャーリー

手札17枚

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

シューティング・クェーサー・ドラゴン

 

 

 

「まだまだぁ!この瞬間!シンクロでもエクシーズでも無い新しい召喚方を行う!」

 

 

「何デストッ!?ココに来テ新しい召喚方法を行う!?」

 

 

「第三の召喚方だとっ!?」

 

 

「俺は!ペンデュラムスケール3の相克の魔術師と、スケール8の相生の魔術師をペンデュラムゾーンにセッティング!」

 

 

 

 

3◇ PENDULUM ◆8

 

 

 

「モンスター二体をモンスターゾーンの横に置いたっ!?」

 

 

「何が始まるというのだ…」

 

 

 

 

「セッティングしたのスケール3と8、よってその間のレベル4~7のモンスターを手札から同時に召喚出来る!」

 

 

 

「生贄無しでモンスターが大量に出せるだとっ!!?」

 

 

「それってズルじゃねぇか!」

 

 

「ズルじゃない!!揺れろ魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現れろ俺のモンスターたち!レベル4レスキューキャット、レベル4デブリ・ドラゴン。そして、レベル7オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

 

シャーリー

手札12枚

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

シューティング・クェーサー・ドラゴン

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

デブリ・ドラゴン

レスキューキャット

 

 

 

「レベル4モンスターが二体…来るぞ!ペガサス!」

 

 

 

「俺はレベル4のモンスター二体でオーバーレイネットワークを構築!漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

 

 

 

 

シャーリーの場

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

シューティング・クェーサー・ドラゴン

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

 

 

「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果!オーバーレユニットを二つ使い、相手のモンスター一体の攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力を上げる!トリーズン・ディスチャージ!」

 

 

「クッ…」

 

 

混沌帝龍 -終焉の使者- ATK3000→1500

 

 

「そして!ペンデュラムゾーンにいるモンスターのペンデュラム効果発動!ペンデュラムモンスターはペンデュラムゾーンに居る時、魔法カードとして扱いモンスター効果とは別の特別な効果を持つ!」

 

 

「ナント!二種類の効果を持つと言うのデスカ!?」

 

 

 

相克の魔術師(アニメ効果)

ペンデュラム・効果モンスター

星7/闇属性/魔法使い族/攻 2500/守 500

 

【Pスケール:青3/赤3】

1ターンに1度、フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはターン終了時までそのランク分のレベルを得る。

 

【モンスター効果】

1ターンに1度、フィールドの光属性モンスター1体を対象として発動できる。

ターン終了時まで、そのモンスターの効果は無効になり、

プレイヤーはそのモンスターの効果を発動できない。

 

 

 

相生の魔術師(アニメ効果)

ペンデュラム・効果モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻 500/守 1500

 

【Pスケール:青8/赤8】

1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルはターン終了時までフィールドのそれ以外のモンスター1体と同じになる。

 

【モンスター効果】

1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

このカードの攻撃力はターン終了時までその対象のモンスターの攻撃力と同じになる。

 

 

 

「相克の魔術師のペンデュラム効果、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンをランク4からレベル4に変える!そして相生の魔術師の効果でレベルを4からオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと同じ7にする!」

 

 

 

「なんだそれ!ペンデュラム召喚で場に出してレベルを変えて簡単にエクシーズ召喚できるじゃねぇか!?」

 

 

 

「レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとレベル7となったダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでオーバーレイ!「二色の眼の龍よ!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!エクシーズ召喚!いでよ、ランク7!怒りの眼輝けし龍!覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!」

 

 

 

 

覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン(アニメ効果)

エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター

ランク7/闇属性/ドラゴン族/攻 3000/守 2500

 

【Pスケール:青4/赤4】

①:1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。

デッキからPモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。

 

【モンスター効果】

ドラゴン族レベル7モンスター×2

 

①:レベル7扱いのXモンスターを素材としてこのカードがX召喚に成功した場合に発動する。

相手フィールドのレベル7以下のモンスターを全て破壊し、その攻撃力分のダメージを相手に与える。

②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

このターン、このカードはこのターンに破壊した相手モンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

③:このカードがフィールドから離れる場合に発動できる。

自分のPゾーンのカードを全て破壊し、このカードを自分のPゾーンに置く。

 

 

 

シャーリーの場

 

覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

シューティング・クェーサー・ドラゴン

 

 

 

「そしてまだ俺は通常召喚を行っていない!レスキューラビットを召喚!レスキューラビットの効果、このカードを除外し、同名の通常モンスターを二体特殊召喚する!ダーク・ラビットを特殊召喚!」

 

ダーク・ラビット ATK1100

ダーク・ラビット ATK1100

 

 

 

「ワタシの大好きなカード…、デスガ今は悪魔に見えマース…」

 

 

「レベル4のモンスター二体でオーバーレイ!白き翼に望みを託せ!現れろNo.39!!光の使者 希望皇ホープ!」

 

 

No.39 希望皇ホープ

ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守2000

レベル4モンスター×2

 

自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、

このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

そのモンスターの攻撃を無効にする。

このカードがX素材の無い状態で

攻撃対象に選択された場合に発動する。

このカードを破壊する。

 

 

「そしてホープでエクシーズ召喚を行う!シャイニング・エクシーズ・チェンジ!!一粒の希望よ!今、電光石火の雷となって闇から飛び立て!!現れろ、SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング!!」

 

 

SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング

エクシーズ・効果モンスター

ランク5/光属性/戦士族/攻2500/守2000

光属性レベル5モンスター×3

 

このカードは自分フィールドのランク4の「希望皇ホープ」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。

このカードはX召喚の素材にできない。

このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない。

このカードが「希望皇ホープ」モンスターをX素材としている場合、

このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。

このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ5000になる。

 

 

 

「更に苦渋の選択発動!俺が選んだカードはコレ!」

 

 

 

処刑人マキュラ

処刑人マキュラ

混沌の黒魔術師

混沌の黒魔術師

混沌の黒魔術師

 

 

 

「これは酷すぎマース…、混沌の黒魔術師を選択…」

 

 

「マキュラの効果で手札から第六感を三枚発動!ダイスの目は全て5と6!」

 

 

第六感

通常罠

自分は1から6までの数字の内2つを宣言する。

相手がサイコロを1回振り、宣言した数字の内どちらか1つが出た場合、

その枚数自分はカードをドローする。

ハズレの場合、出た目の枚数デッキの上からカードを墓地へ送る。

 

 

「なんと言う事を…」

 

 

「出目は3、4、6!7枚を墓地に送り六枚ドロー!」

 

 

シャーリー

手札14枚

 

 

「これで最後だ!墓地のマキュラとフォーミュラ・シンクロンを除外し、現れろ!光と闇が備わりし最強の剣士!カオス・ソルジャー -開闢の使者-!!」

 

 

 

シャーリーの場

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ATK 3000

シューティング・クェーサー・ドラゴンATK 4000

SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニングATK 2500

覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンATK 3000

サイバー・ドラゴン・インフィニティATK 2900

 

 

ペガサスの場

 

混沌帝龍 -終焉の使者- ATK 1500

 

伏せカード1枚

 

 

 

混沌の剣士と混沌の龍が並び立つ、一つ違う点は混沌の剣士のバックには最強のモンスター達が控えている事である。

 

 

 

「これでモンスターが揃った!バトルだ!」

 

 

「アイエエ…、チョットマッテクダサイ…」

 

 

「待たないっ!!カオス・ソルジャーで攻撃!」

 

 

「ト、トラップ発動!聖なるバリア-ミラーフォース-!」

 

 

 

聖なるバリア-ミラーフォース-

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

 

 

(この世界最強クラスの攻撃誘発カード、制限にもなっている罠カードである。これなら…)

 

 

 

「俺の世界でそんな罠は成功しない!シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果!一ターンに一度カードの発動を無効にする!ミラフォは無効!」

 

 

 

 

「オーマイゴッド…」

 

 

 

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ATK 3000

 

  VS

 

混沌帝龍 -終焉の使者- ATK 1500

 

 

「開闢双破斬!」

 

 

 

ペガサス L600→ -900

 

 

 

 

「NOOOOOO!」

 

 

 

「更に全員で攻撃!」

 

 

「ファッ!?やり過ぎた事は謝りマスカラ、許してクダサーイ!!」

 

 

 

「絶 対 に 許 さ な い!!」

 

 

 

「NOOOOOOOOOOO!!」

 

 

 

ペガサス L-900→ -19400

 

 

 

 

「こりゃあひでぇ…」

 

 

 

 

シャーリー、WIN!




シャーリー「今日の最強カードはこれ…、生還の宝札…」



シャーリー「なんだこれ…、頭オカシイ…、ついでにレベル・スティーラーも頭おかしい…天よりの宝札が最強のドローカード(笑)になってますやん…」






各世代のエースを並べてみました、え?GXが無い?何言ってるんですか、サイドラがいるじゃないですか(棒



HERO「解せぬ…」



お前らこれからいくらでも活躍する機会あるから…






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設定補強回

夏アニメが面白かったのと艦これ次元に長く居たため遅くなりました。



前回のあら寿司

新旧ぶっ壊れ対決、
オシリスがアップを始める、
忘れ去られた墓地のブレイクスルー・スキル(スルーだけに)

前回は相手が酷かったので本気で潰しましたがこれから先毎回畜生カードばかり使うわけでは無い。
むしろ普通どころか地味になるかも、
OCGカードだけで普通に戦う回もあると思います。
OCG詳しくないから原作カードで誤魔化そうとしている面もありますので。
正攻法でやれないので邪道で攻める、仕方ないね。
強欲な壺二枚しか引けないのかよ…と感じてきて感覚がおかしくなっている事を実感する。


「全員で直接攻撃!」

 

 

「NOOOOOOOOOO!!?」

 

 

 

ペガサス L 0

 

 

 

「ペガサス様ァ―――――ッ!?」

 

 

 

リアルソリッドビジョンで実体化したモンスターの攻撃によりペガサスは吹っ飛ビングして地面に叩きつけられる。

 

あわてて夜行が駆けつけ一同も集まっていく。

 

 

 

「ペガサス様!大丈夫ですか!」

 

 

「ああ、シンディア…また再び会えるなんて…今ソッチに行きマース…」

 

「へ゛カ゛サ゛ス゛サ゛マ゛ァァァ゛?!」

 

 

「やべぇよ…やべぇよ…」

 

 

このままではペガサスさんが死んでしまう…

 

 

「せや!シンディアのカード借りるで!」

 

 

ペガサスの懐からシンディアのカードを取り実体化させる。

 

 

「ペガサス!シンディアならこっちにもいるぞ!」

 

 

「ウ~ン…シンディアが、二人…?エクシーズが来マース…」

 

 

うーん、駄目か…仕方ないなぁ…

 

 

「シンディアでペガサスに攻撃!」ガオンッ!

 

 

シンディアがペガサスに跨り頬に拳をぶち込む。

 

 

つうこんのいちげき!

 

 

「フグッ!?…ハッ!?ココは…?」

 

 

「ペガサス様!意識を取り戻したんですね!」

 

 

 

やはりこういうのは殴った方が手っ取り早い、承太郎も言ってた。

 

 

「ヤコウ…それに、シンディア…?シンディアに触れる…ワタシはまだ夢を見ているのでショウカ…?」

 

「まだ寝ぼけているのか、それは幻覚ではない。リアルソリッドビジョンによって質量を持って貴様のカードが実体化したのだ」

 

 

ペガサスは海馬の言葉に夢うつつになりながら耳を傾けている

 

 

「成る程、これ程までとは…映像とはいえもう一度シンディアに触れられるなんて…」

 

 

シンディアの頬に触れながら呟く、その目に涙が伝っている。

 

 

そういえばこのシステムは王国編時代のペガサスの夢といってもいい。

ソリッドビジョンでもう一度シンディアをこの目で見たい、

その一心で海馬コーポレーションを買収しその技術を手に入れようとしていた。

 

幻想とはいえそのシンディアにこうして触れる事が出来た。

ペガサスの夢が実現したのである。

 

 

「しばらくそっとしておいてあげよう」

 

 

 

 

~~~~

 

 

 

 

「スミマセン、待たせてしまったようで…」

 

 

「いいんですよ、こちらもやり過ぎてしまいましたし、休憩も必要でしょう」

 

 

「ふん、いつまでもソリッドビジョンにベタベタと触り過ぎだ」

 

 

(お前が言うな…)

 

海馬が嫌味を呟くがペガサスがヘリでこちらに来るまでの間、

こいつも実体化したブルーアイズにベタベタと触っていた。

引くくらい触っていた。

 

 

「あれ?もしかしてこれって女モンスターを実体化すれば…閃いたっ!」

 

 

「通報した」

 

 

何を考えてるんだ城之内君、男の夢だけどさ…おれもマジシャンガール実体化させようとしたけどさ…

 

 

「しかしとてつもない技術デース…海馬コーポレーションの技術を遥かに上回っています、異世界の技術とは恐ろしい…」

 

「ソリッドビジョンに関してもそうだがカードの能力も凄まじい…この小娘の持つ異世界のカードはとてつもなく強い…」

 

「シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム。どれも個性的で強力デース。融合や儀式の他にこんな可能性があったとは…そういえば…」

 

 

ペガサスが一枚のカードを取り出す

 

 

「これは?」

 

「偶然発見されワタシに届けられたカードです、こんなカードは作っていないので何者かがわが社の目を盗んで無断に作った物かと思いましたが。もしかしたら異世界のカードかもしれまセーン」

 

 

「ふぅん。テキストにエクストラデッキと書いてあるな。カードの種類が増え融合カードデッキがエキストラデッキに名称が変わったのだったな?」

 

 

「はい、という事は間違いなくそれは異世界のカードでしょう」

 

 

どんなカードだろう?

 

カードを覗いてみる

 

 

 

 

エクストラ・フュージョン

通常魔法

自分のエクストラデッキから、

融合モンスターカードによって決められた

融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を

融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

 

 

なぁにこぉれ?

 

漫画5D'sでボマーが使っていたカードである。

あの悪名高いボム・フェニックスをこれ一枚で融合召喚した。

 

これ一枚で属性ヒーロー、シャドール、ノーデンなどが正規召喚される。

エクストラデッキを圧迫するが単体では簡易融合の上位互換と言って良い。

 

効果を見た瞬間に様々な悪用方が浮かんでくるカードである。

 

しかもこの世界はエクストラデッキの制限が無い…アカン…

 

 

 

「異世界のカード事情は分かりませんが凄く強いカードだと思いマース。そしてこのカードだけではアリマセン、この世界に存在しない沢山のカードを保存してありマース」

 

 

「何故異世界のカードが…小娘のような奴が他にいるのか?」

 

 

「まあありえない話じゃないと思いますよ」

 

 

ARC-Vとかそんな話だしね

 

 

「俺としても他に自分の様な人間を探す為に社長に近づいた面もあります」

 

 

海馬コーポレーションの情報収集能力は有名だしね

 

 

「成る程、わが社の後ろ盾、デュエルディスクの調査の他にもう一つ思惑があった訳だ。中々したたかな奴だ、初対面より好印象を持ったぞ」

 

 

「でもそうなると問題もあるかも…確か別次元から侵略しようとしている世界もあった気がする」

 

 

融合次元とか…

 

 

「ナントッ!?異世界から侵略!?」

 

 

「ええ、集団で無理やりデュエルを挑み、負けた相手をカードに封印して行くんです」

 

 

「オーノゥ…デュエルに負けた相手をカードに封印など…なんて酷い事を…」

 

 

(お前が言うな…)

 

 

「デュエルモンスターズで侵略行為だと…っ!許せん…!!」

 

 

 

怒りを露わにしたのはペガサスよりも海馬だった。

兵器を開発していた海馬コーポレーションのやり方を許さず、社長になった後はそのすべてを捨て、子供たちを笑顔にするおもちゃ・ゲーム企業に方向転換した男だ。

そのカードゲームで侵略行為を働いていることがたまらなく許せないのだろう。

 

感情をむき出しにしてシャーリーに掴みかかる。

 

 

「その愚か者どもはどんな組織だ!なんという名前の奴らだ!?」

 

 

「ふぇっ!?デ、デュエルアカデミアです!」

 

 

「」

 

 

あ、しまった…つい言ってしまった…社長がフリーズしとる…

 

 

 

「デ…デュエルアカデミア…だと…?」

 

 

「い、いや…その…アカデミアといってもこことは違うパラレルワールドの可能性が高いですし、よしんばこの世界だとしても今じゃなく遠い未来の話の可能性が高いですよ…?」

 

 

「今この世界の可能性もあるという事だなっ!!この世界に異変が起きると言っていたがそういうことなのではないのか?」

 

 

「いや、大丈夫です…アカデミアでちょっとした事件が三、四回起きるだけですよ、それもアカデミアだけで解決できます」

 

 

※世界の危機が三、四回程訪れます。

 

 

 

「むっ、そうか…だが異世界の奴らが紛れ込んでいる可能性は未だ高いままだ、下手をすればこの世界が攻撃にあう可能性も考慮に入れなければ…現にこの世界の物でないカードもある…」

 

 

 

なんか話が大きくなってるな…

 

 

「ふぅん、異世界の人間探しはわが社でやっておいてやろう…もし攻められた時の為にデュエル戦士の育成も考慮にいれるか、となると適した場所はやはりアカデミアか…」

 

 

 

おいばかやめろ、変なフラグを立てようとするんじゃない。ガチでやめろ。

 

 

「もしそうならミスシャーリーのような決闘者が群れを成して襲ってくるという事ですか…」

 

 

 

オーマイゴットと頭を悩ませるペガサス

 

 

「ウーン、対抗策としてシャーリー嬢のカードを量産するのはどうでショウ?」

 

 

「何?」

 

 

この人は何を言ってるのだろう?

 

 

「無論シンクロやらエクシーズやらをポンポン出すわけではありません。現在あるカードやテーマの発展型のカードやサポートカードを出すのデース。海馬ボーイのカードで言えば銀竜の轟砲の様なカードを少しずつ出していくのデース!シンクロなどが無くても強いカードは有るのでしょう?あの…征竜とか…?」

 

 

 

「征竜はやめてください(デュエルモンスターズが)死んでしまいます」

 

 

カオスエンペラー出した時と同じ状態になるぞ。

 

 

「ソウデスカ…ですが強すぎないカードであれば出していきたいデース。…それにこれにはもう一つ意味がアリマス…」

 

 

「もう一つ?」

 

 

なんだっていうんだろう?

 

 

「ソウデース、カードを出さなくてもシンクロやエクシーズなどのカードを開発中であると公表しこの世界に存在しない筈のカードを市場に出すとシマス。異世界からカードが流れているならユーの様に異世界の人間が居る可能性が高いでしょう。その者達は必ず何かしらのアクションを起こすはずデス、善人悪人問わずにね…」

 

 

「成る程ね、異世界の人間を炙り出す、もしくはおびき寄せる事が出来ると?」

 

 

 

「そうデース、どうか協力してもらえませんか?」

 

 

 

これは…どうなんだろう?良いんだろうか?

たしかにこうすれば俺みたいに接触を図る者も出てくることだろう。

 

まあもし二次小説にいる転生主人公なら『なんでこの時代にエフェクト・ヴェーラーやレベル・スティーラーが!?』とか言って買って終わりだろうけど…

 

 

 

※メタモルポッドな話題はいけない。

 

 

 

 

「お願いシマース!ユーのカードを見たときすごくワクワクしました!このカード達を実装したい、子供たちに使わせてあげたい、そう思ったのです!」

 

 

「うーん、そう言われると弱いなぁ…」

 

 

「ユーは今戸籍が無い状態でしたネ?なんならユーを我がペガサスファミリーに加えるのはどうでしょう?」

 

 

「いや、後見人としてならともかく、コスプレ変態集団と仲良くする自信は…」

 

 

「貴様!ペガサス様になんてことを!」

 

「おめーもだよ、変態ホーリー・エルフ」

 

 

「無論タダとは言いません…少ないですがこれくらいでどうでしょう?」

 

 

 

冗談じゃない、金で俺を懐柔できると…ひぃ、ふぅ、みぃ…0が八つ以上見えるんですが…?

 

 

 

「単位が億越えてるじゃねーかっ!?」

 

 

「オット、ドルで書いてしまいました、この数字に桁を二つ足してクダサーイ」

 

 

 

(ヒエェェェェェェェ!?)

 

 

「別におかしくは無いと思いますが?ユーのカオスソルジャーだけで億は軽く越えまーす。この世界はそれほどまでにカードの価値が高いのです。ユーのカードを全て売ればこれくらいは稼げるはずデース」

 

 

うわぁまじか…カード売って優雅に暮らそうかな…

 

 

遊戯王SSの主人公とは思えない発言である。

まあガンダム売ろうとした主人公も居たし、多少はね?

 

 

よくよく考えればこの世界ではデュエルモンスターズが世界の中心だ。

 

元の世界のプレイ人口はよく分からんが仮に1000万だとして、レアカードの価値はこの世界では700倍になる訳だ。

 

高いカードは元の世界でも百万超えるから七億は行く訳だ。実際はもっとであろう。

 

 

某プロが100億でカードを作っていた様な気がする…。

 

 

 

「それにユーの持ってないカードでわが社にあるカードなら可能な限り差し上げマース!」

 

 

 

ぐぅ!さらに畳みかけるかぁ!

 

 

「それと異世界のカード達も神のカードのような危険な類もあるかもしれません。なのでわが社が持つ異世界のカードを押し付け…差し上げマース!」

 

 

 

うーん、某テレビショッピングもビックリの特典に揺れるママママインド。これは主人公ホセ…補正が発動してますわ…。

 

 

まぁどっちにしろ異世界のカードは貰おう、危険なのはデュエルディスクに封印しなきゃならないし…

 

それでいいのかと言いたくなるがデュエルディスクに入っている状態では特に問題が起きてるわけじゃ無いのでいいのだろう。アニメなどで邪悪なカードがこの中なら普通のカードなのだ、

デュエルディスクの中が一番安全なのだろう、だからカードをもらうのは仕方のない事なんだ。

 

 

言い訳を終了し選択肢に戻る、この選択肢で世界が大きく変わると言っていい。

 

この世界のカードバランスが大きく変わるだろう。デュエルの度にタッグフォース3を起動する必要も無くなるのだ。

 

しかしそれは原作崩壊ってレベルじゃねーぞ!なことになってしまう。

 

ここは鉄の意志と鋼の強さを持って断ろう…!

 

 

 

 

 

 

 

お金には勝てなかったよ…

 

 

 

「では、商談成立デスネ!」

 

 

今の俺は資本主義の豚、もとい雌豚である。ブヒブヒ。

 

 

これでデュエルの際にカードの登場時期の確認作業に没頭する必要が無くなるね(メタ発言)

 

 

 

「ではカードのテキスト処理などで力を借りる必要な時が有るので開発にも協力を頼みますね」

 

「ふぁい」

 

 

「ふぅん、デュエルディスクの調査もしなければなるまい。それは貴様でないと動かせないようだからな」

 

 

 

そういえばそれもあったな…このデュエルディスクも調べなきゃいけないね。

 

なぜか手元に有り俺のカードが入っていたこいつ。

この世界のソレと比べても圧倒的に優れたこいつはまだまだ謎だらけだ。

 

 

ああ、これから俺はどうなるのだろう…?

 

 

 

 

 

 

 




なんだか忙しくなってきたね…

まだこっちに来て二日目だよね?何でこんな忙しいの?

まだ導入パートだから?GXはいつ始まるの?

下地を整えるのは大事だから仕方ないね。

海馬戦とかあんだけ原作壊れカードでドローして手札カツカツだったからね。
原作効果使わないと勝負にすらならないくらいカードパワーに差があったからね。俺は悪くない。


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そろそろGXが始まるお!

うさぎちゃんが入ったパックを購入!
最強カードのプトレマイオスとインフィニティが!
やったぜ。


『へぇ~そんな事があったのか~』

 

 

「そうなんだよ~」

 

 

十代とPDAで今日あったことを話す。

海馬とペガサスと会い両方とデュエルし、勝ったなんて正直嘘くさすぎる。

 

 

『うわ~!すげーなぁ、シャーリーは!俺も見たかったなぁ~。ていうか俺も海馬社長やペガサスさんと戦ってみたいな~!』

 

 

十代はデュエル脳だなぁ…

 

 

「そんな訳で俺は城之内家にホームステイ中のペガサスに引き取らられたアメリカ人の孤児でインダストリアル・イリュージョン社から海馬コーポレーションに派遣された社員になった訳だ」

 

「どこ見て喋ってるんだ?」

 

 

海馬の養子として海馬シャーリーでも良かったのだが社長に「貴様のような娘などいらん!」と断られた。

ひどい、こんなに純真無垢で可愛いのに…。

 

まあ、見た目どう見ても白人だしペガサスの養子で良いだろうという事になった。

ペガサスは身寄りの無い子供などを保護したりしている。

そのための施設や社会に出るための教育や金的支援を行い、カードもある程度無料で貰えるらしい。世界中にペガサスに助けてもらった子供たちがいるわけだ。子供を保護して育てることは二度と三次元に恋をしないと誓っているペガサスの家族を手にする唯一の方法であった。

夜行とかと兄弟になるわけですね。

 

 

「そういえばお前明日試験じゃないか?勉強しなくていいのか?」

 

 

『う゛、痛い所を付くぜ…、明後日のデュエルの試験で挽回する予定だぜ!』

 

 

(それで良いのか?)

 

 

「まぁ、落ちないように頑張れよ、勉強するか寝坊しないように早めに寝ろ」

 

 

『分かってるよ、お休み!』

 

「おう、お休み」

 

 

ふう…そういや十代がアカデミアに行ったら簡単には会えなくなるのか…

 

 

友達になったのに寂しくなるなぁ…

 

 

 

 

《翌日》

 

 

 

海馬コーポレーションでデュエルディスクについて調べる事になった。

 

少なくともリアルソリッドビジョンをOFFに出来る方法は知っておきたい、毎回デュエルで相手を吹っ飛ばしてはさすがに忍びない。

 

 

 

「現状分かる機能はどんな物だ?」

 

 

「まずカード保存機能、デュエル機能、それも質量を持ったソリッドビジョンシステムです」

 

 

ここら辺はまぁ優れたデュエルディスクの発展型と言っていい。

 

 

「PDAとして使えインターネットも快適、ルールや効果をその場で調べることも出来ます」

 

 

音声認識やタッチパネル搭載、しかも腦波コントロール出来る(出来ない)

 

 

 

「X線で透析した所やはりこの中に直接カードが入っているわけでは無さそうですね」

 

研究員が結果を報告する。

 

 

「カードやパーツ自体がシステムで実体化している可能性が有りますが…、それか彼女が言っている事が真実ならここでは無い別空間にカードを保存し、持って来たりしているのではないでしょうか?それなら彼女が別世界から来た方法も説明が付きます」

 

 

「デュエルディスクに転移機能があるというのか?」

 

 

「ええ、充分にあり得ます…!」

 

 

(まじかよ…)

 

 

このデュエルディスク某ゼオライマーやブライガーやネコ型タヌキロボ位有能である

 

 

「そして当然武器にもなります」

 

「そこは当然じゃないよね?」

 

デュエルディスクが光り鉄の棒を切断する。素良君とかもやってたし別におかしくはないね…

 

 

「なぜデュエルディスクが武器になるのだ…」

 

 

「まあ護身機能でしょうね、デュエルディスクや中身のレアカードを狙う奴はこの世界にもいますし、多機能化が進んで基本装備何でしょ」

 

 

決して侵略用ではない筈…

 

 

「調べた所刃状になるソードフォーム、斧状になるアックスフォーム、サイズフォーム、ランスフォーム、ハンマーフォーム、以下省略、そしてガンフォームが有ります」

 

 

「無駄にフォーム分けをしおって…!」

 

 

(全部乗せフォームは無いのか…)

 

 

 

※この作品は遊戯王二次小説です。

 

 

「このガンフォームでは実弾、それと光線、いわゆるビームが出せる様です」

 

 

「まるで意味がわからんぞ」

 

 

5D'sには光線銃出てたから何もおかしくは無いね、銃型のデュエルディスク(オブライエンとか)もあるしデュエルディスクを近接武器にして戦った奴も居たので何もおかしくは無い。

 

十代もフリスビーにしたりしてる。持ってて良かったデュエルディスク。

 

 

ガンフォームは一応デュエルにも使えるらしい、先にデュエルディスクを構えた方が先行を取れる仕様のようだが、こんなの他にやってる奴はいないだろう…満足街…うっ、頭が…。

 

 

 

 

 

「このアクションデュエルモードとライディングデュエルモードとは何だ?」

 

 

うわ!マジか、ライディングデュエルできるの?アクションデュエルも出来るのか!

 

 

「ライディングデュエルとはバイクに乗ってデュエルすることです」

 

「貴様が何を言っているのか分からん、どういう意味だ?」

 

「その通りの意味です」

 

「まるで意味がわからんぞ!?」

 

 

 

少女説明中・・・

 

 

 

「成る程、スピードスペルとやら以外の魔法が実質使えずスピードスペルはターンごとに増えるスピードカウンターが必要…。モンスターと罠で戦うのが主な戦い方か…面倒なルールだ、バイクに乗る意味もわからん。普通に戦えばよいではないか…」

 

 

まあ、そうなるよね…あとアクセルシンクロとフィールの説明もしたけど華麗にスルーだね。

 

 

 

「最初は皆そう思ったけど実際見て見ると結構面白いぜ?慣れてくると”今日はDホイールに乗らないのか…”って感じてきたし、いつか社長も”どうしてDホイールと合体しないんだ?”って感じる様になる筈だぜ?」

 

「なりたくないしそんな気持ち分かりたくも無いわ!」

 

 

「スリルがあって面白そうだけどなぁ…、これ出来るのかな?」

 

 

「バイクが無いではないか」

 

 

そうだよなぁ…Dホイールが無いと出来ないよなぁ…

 

 

そう思いながらボタンを押す、その瞬間――――

 

 

 

ブオオオオオオオ―――ッ!!キキィ―――――ッ!!

 

 

 

 

突然ワームホールの様な物が開きバイクの様な物が現れて俺の前で止まる。

 

 

 

「……」

 

「……」

 

 

「さ、これでライディングデュエルが出来るわけですね」

 

 

「ですねでは無い!?なんだコレは!」

 

「多分Dホイールです」

 

「異世界の技術といえば何でも通ると思うなっ!」

 

「そんな事いわれても…」

 

 

実際できるからしゃーない

 

 

「とにかく、このバイクもどきも調査班にまわしておくからな!」

 

「Dホイール乗ってみたいなぁ」

 

「調査が先だ!」

 

「ええ~?」

 

 

Dホイール乗れないんですか!ヤダー!

 

まあ調査は大事よね…。

社長がどこかに電話をかけている。

 

 

 

「不動か?俺だ、少し調査したい物があるんだが…」

 

 

…何か今さらっととんでもないタイムパラドックスが起きた気がする。

 

これにはパラドックスさんも苦笑いである。まあ多分聞き間違いだろう…。

 

 

 

 

「それで?このアクションデュエルというのは何だ?」

 

「それはリアルソリッドビジョンを活用したデュエルの最終進化系らしいですよ?フィールドにカードが落ちててそれを拾って使えるんです、鳥獣族やドラゴンの背に乗って拾いに行ったり自力で走り回ったりして…」

 

 

「また面倒な要素を組み込むのか…真のデュエリストなら己のカードのみで戦うべきであろう!」

 

 

「また年寄臭い事を…、最近のデュエルと来たら…ってか?」

 

「うるさいわ!最終進化だと?例え小さな子供だろうが身体が不自由だろうがデッキさえあれば例え大の大人相手でも対等、それがデュエルモンスターズであろう!身体能力に優れた者が有利なデュエルなど愚の骨頂!呆れて物も言えぬわ!」

 

 

うーん、社長の言う事も一理あるんだけどね?やっぱ人気あるんだから面白いんだと思うよ?

 

身体能力の差を補うのがモンスターなわけだし、最初の口上通りモンスターと一体となって戦うからこそモンスターとの絆が深まるんだと思うし…、リアルソリッドビジョンってそうでもしないと生かしにくいしね?何より見ててもやってても楽しそうだし。(アニメで面白いとは言っていない)

 

 

~~~

 

 

「ふぅん、今日はもう帰っていいぞ」

 

 

「ぬぅぅわぁぁぁん疲れたもぉぉぉん」

 

 

「しばらくは採取したデータで事は足りる、解体出来ない以上はこれ以上は分からんだろう」

 

 

やめてくれよ…壊れたらカード無くなるんだぞ?

 

 

0%0%0%という映像が脳内にフラッシュバックしながら思う。

 

 

「バイクも持って帰っていい、精々練習に励むんだな」

 

 

ありがてぇ…これでバイクに乗れるやで~!

 

 

「分かっていると思うが乗り回して問題を起こすなよ?」

 

 

「分かってるよ、そこまで子供じゃないし!」

 

 

そういやバイク乗れる人に教えてもらったほうがいいのかな?

 

 

 

 

《さらに翌日》

 

 

「ゆ、ゆっくり押してね?」

 

「はいはい…」

 

 

今日は朝から城之内君とバイクの練習である、社長も乗れるらしいが教える気はさらさら無いらしい。

 

まぁ、教えを請う際に首輪と鞭を取り出したのでこっちから願い下げだが…

 

剛三郎式教育法はやめろや…女の娘にそれは論理的にも絵面的にも問題やろ…

 

そんな訳でバイクの免許を持っている城之内君に白羽の矢が立ったわけだ。

 

 

「いいって言うまで離さないでね?」

 

「離すに決まってんだろ!?引きずられるだろうが!」

 

 

仕方ないなあ…まあ俺自身バイクに乗った事は無いが自転車と車に乗れるし、大丈夫だろう(謎の自信)

 

シャーリーはバイク乗りの達人設定だし、アニメでの能力も加速能力、元ネタは世界で初めて音速を越えた男やしリミットオーバーアクセルシンクロ出来ても不思議では無いからな…バイク位乗れないとね。

 

 

 

(よーし、やるぞぉ!)

 

アクセルを全開、フルスロットル!いくぞぉ…!

 

 

 

・・・・・・

 

 

「うぇ~ん、痛いよぉう~」

 

「コイツいきなり転倒&衝突しやがった…」

 

 

いやあのね、ニュートラル入れてたのね。そして、それ知らないでセカンド発進だと思ってそれなりにスロットル回したら、動かないからアレッと思ってギアいじったっけ、ロー入っちゃって、もうウィリーさ。

 

 

 

「いきなり飛ばそうとするからだろ…」

 

「次はゆっくり行くわ…」

 

 

そろ~りと動かし発進、運転に移る。

 

 

「やれば出来んじゃねえか!」

 

 

ふふ、今の俺は仮面ラ…D・ホイーラーだぜ!

 

 

「このままひとっ走りしてくるぜ!」

 

「え?お、おいっ!?」

 

 

テンションが上がってそのまま公道へ進み走り去っていく。

 

 

「あいつ、免許持って無いよな?牛尾に見つからなきゃいいが…」

 

 

 

~~~~

 

 

「ふっふ~、ツーリングは気持ちがいいZOY!」

 

 

身体に感じる風の抵抗が心地よい。なかなか楽しい物だ。

 

 

「ん?なんだあいつ?」

 

 

道路をゲイっぽ…バリバリのメタルな服で身を固めた男が歩いていた。

 

メタルな服装の奴は多いのだが気になったのはその髪型である。

 

髪を針鼠の様に尖らせている、差し詰め紅葉頭、生き物でいえばヒトデである。

 

さらに毛先を赤く染めている、なのに前髪は金髪である。

 

すっげー派手だ…いやナウい。

 

なのに雰囲気は優しそうな感じである。背も小さいし…。

 

 

 

(まぁこの世界はあんなのがいてもオカシク無いわな)

 

 

ナウいのが当たり前のこの世界においてあの服装は普通なのである。

 

 

しかしなんか引っかかるんだよなぁ…?

 

 

 

 

 

 

――――

 

 

 

(ん?あれは?)

 

少年にカードを渡しその場を去った後、一人の人物が目に留まる。

 

女性だろうか?

 

バイクに乗って移動している…

 

(あれ?あれってもしかして…)

 

バイクの後部にヘルメットを被ったウサギが座っている。

 

「へぇ…彼女、遂にこの世界に来たんだ?」

 

 

 

 

(これから先大変だろうけど、頑張ってね!)

 

 

そう心の中で呟きその場を後にする。

 

彼らにはこの先困難が待ち受けているだろうがきっと大丈夫だろう。

 

二人の少年少女に親指を立て送り出す。今回語られるのは彼の物語ではない。

 

彼らの物語がこれから始まるのだ。

 

 

 

 

 

_______

 

 

 

「ん?おーーい!じゅーーだーーーい!」

 

 

何やら一枚のカードを見つめている十代を発見、主人公特有のエンカウント率。

 

「あっ!シャーリー!」

 

「何見てるんだ?」

 

「ああ、今さっきこのカードをナウいにーちゃんから貰ったんだ、ラッキーカードだってよ!」

 

 

あれ?なんか聞いたことがあるぞ?

 

 

「もしかしてそれって伝説の決闘者じゃね?」

 

「伝説って?」

 

「ああ!それってハネクリボー?」

 

「そうだけど…」

 

 

やはりそうだったか…

 

「やっぱり!それ武藤遊戯じゃん!」

 

「ええ?決闘王の武藤遊戯!?うわ~気付かなかった~!急いでたからな~!」

 

「まだその辺に居るかな?俺も会いたい!てかサイン欲しい!」

 

 

すべての元凶、遊戯王において最も有名な人物、多分王様はもう冥界に帰っただろうけどそれを差し引いても会いたい!

 

 

「十代!その人どっち行った!?」

 

「え?多分あっち…」

 

 

俺が来た方向やん!そんな奴見なかっ…、見たわ…

 

どう見てもあのカラフル紅葉やん…どうして初見で気付かなかったのか…。

今思い返すとどう考えても遊戯にしか思えない…

 

 

「うおおおおお!!待ってろ――――!もう一人の遊戯ィ――――!」

 

「あっ!おい、待てって!?」

 

二人でもう一度前主人公に会いに向かう、何か忘れてる様な…

 

 

 

~~~~~

 

 

 

「くそ~居ない!!」

 

無警戒の時に伝説のポ○モンと野生でエンカウントしてボールの持ち合わせが無くおめおめと逃がしてしまった時の気持ちに似ている。

ボールを買いに行ったら移動していて追いかけっこになっちゃう感じだ。

 

 

「もうこの辺には居ないんじゃないか?」

 

「そうかもな…そういえば十代、急いでたって言ってたけどこれからなんかあんのか?」

 

「ん?…あ~~~!!そうだ!今日はアカデミアの実技試験があったんだ!電車が止まった所為でギリギリだったんだ!」

 

 

あっ…、そうかハネクリボー貰ったってことはそういう事だったな…

 

「ちょっと待て、今何時だ?」

 

「ええっと九時四十分だ!あと二十分しかない!」

 

 

うわぁ、このままだとDホイールでいってもギリギリ間に合いませんね…

 

完全に俺の所為ですね…ってちょっと待て?

 

 

 

 

 

十代が遅刻→試験に不合格→アカデミアに十代が居ない→この後の事件を解決できない→世界滅亡→DEAD END

 

 

 

 

(アカン俺の所為で世界滅びてまう…)

 

 

 

「十代!!」

 

「わっ!?何だ!?」

 

「乗れ!全速力で突っ走る!!」

 

「わ、分かった!」

 

 

我ながら凄い剣幕で叫んだ為素直に後ろに乗る十代。

 

 

「行くぜ!全速前進DA!!」

 

 

ブォ――――――ンッ!!

 

 

二人を乗せたDホイールは超スピードで発進する。

 

 

視界の奥で米粒程の物や人が一瞬で肥大化し通り過ぎて行く。

 

「ちょ、ちょっと速すぎじゃないか!?」

 

「急がないと遅刻すんだろ!」

 

まだ速度計には100としか書いていない、100キロ…まだこれぐらいじゃ間に合わない!

 

「150キロまで加速するぞ!」

 

「ええ!?」

 

 

・・・・・

 

 

 

「ようし、ネズミ取りの準備だ、沢中準備しろ」

 

 

「牛尾さんコレどう使うんすか?」

 

「ばっきゃろ、教えただろ?コイツを走ってる車に向けてだな…」

 

 

 

ビュ――――――ン!

 

 

 

視界を一瞬で何かが通りぬけたと思うと突風が巻き起こった。

 

 

「な、何だ今のは…?」

 

 

車?いや、あの大きさは多分バイクだ、早すぎて見えなかったが…

 

 

 

「あんな速ぇのは見たことねぇ、何キロ出てたんだ?」

 

 

 

『240km/h』

 

 

 

「…」

 

 

「牛尾さん?」

 

 

「本部に連絡入れろ!今の奴捕まえるぞ!」

 

 

「えっ!?は、はい!」

 

 

 

~~~~~

 

 

 

「あわわわわ!!」

 

 

シャーリーのバイクは凄まじく速く、物凄い風圧を感じる、バイクに後ろ手で捕まっている状態では振り落とされそうだ。

 

 

「シャーリー、速い、速いって!俺落ちちまう!」

 

 

「あぁ゛?だったらちゃんとしがみ付け!」

 

 

「無茶言うな!」

 

 

「仕方ねぇな、俺の身体に掴まれ、死んでも離すな、てゆうか離したら死ぬからな」

 

 

「わ、分かった!」

 

十代はそう言って背中に抱きつき腰に手を回す、肩じゃないんですかねぇ…

 

 

「お、おい!後ろ!」

 

「んー?っげ!?」

 

 

ミラーで後ろを見たら大量のパトカーがファンファンと音を鳴らし追ってきている。

 

幸いこちらに追いつける程速くはないが交差点などを過ぎる度に横からパトカーが増える。

 

 

「おいおい!警察に追われてるぞ!」

 

「あんなにパトカーが来るなんて凶悪犯でも居るのかな?(すっとぼけ)」

 

「どう考えても俺たちだろ!」

 

 

現実逃避だよ…このままじゃ不味いな…

 

 

「更に加速すんぞ!」

 

 

「ま、まだ速くなるのか!?」

 

 

「いくぜ―――!」

 

 

 

 

~~~~

 

 

 

「野郎また加速しやがった…」

 

 

正直この辺じゃ最速の自信があった牛尾には中々ショッキングな出来事であった。

 

 

「ルートを予測して回り込ませろ!」

 

 

奴はもう逃げらんねぇ、しかし…

 

 

「あんなに急いで何処に行こうとしてたんだ?」

 

 

犯人は自分が追いかける前から速かった、スピード狂という考えもあるがそうとは思えなかった。

 

 

 

~~~~

 

 

 

「だぁ~~~!しつこい!」

 

 

迫ってくるパトカーは無くならない、振り切っても次々と別のが来る。

 

 

(なんでこんなグラ○フみたいなことに…)

 

 

※自分の所為です

 

 

「おい!?横から来る!囲まれるぞ!?」

 

「なぬっ!?」

 

 

こうなりゃさらに加速DA!

 

 

エンジンをさらに吹かすとメーターの数値が375と表示される。

 

 

(速度は375キロ、無茶苦茶速い!)

 

 

※この速度計はマイル換算であり実際は600キロを超えている、バイク最速である。

 

 

 

(意識が、飛びそう、デュエリストじゃなかったらやばい衝撃だ…)

 

 

だが、まだだ…Dホイールに乗る以上アクセルシンクロの境地まで辿りつきたい!このぐらいじゃまだ足りない!

 

視界の奥に何か見えたと思った瞬間すぐに通り過ぎる、たとえ何かが飛び出して来ても衝突する前に追い越すだろう。

 

 

「十…代…パトカーは…?」

 

 

「だ、大丈夫…振り切ったみたいだ!」

 

 

「た、助かったぁ…」

 

 

「十代!時間は!」

 

 

「あ、あと二分!」

 

 

「ギリギリだな、スパートかけるぞ!」

 

 

 

二人は警察を振り切り会場へ急いだ…

 

 

 

 

「クソッ!逃した!何だったんだ、あいつは!?」

 

牛尾が追った犯人の中で一番の異常者だ、時速200キロ以上、直線時は600キロで暴走するバイクなど見たことも無い。

 

 

「牛尾さん、カメラの映像持ってきました」

 

沢中がディスクを持ってくる、せめてどんな姿をしているか見てやらないと気が済まない。

 

 

 

「って何も見えねぇじゃねーか!」

 

 

超高速で走っていた為ぶれていたのか姿をよく確認することが出来ない。

 

しかも何やらバイクの周りが薄い膜のような物で覆われている。

 

 

「これは、音速の壁って奴すか?」

 

「さすがにそこまで速くは無かった、これはもっと別の何かじゃねぇか?」

 

「オーラ…とかすかね?」

 

「そんな訳あるか」

 

 

(待ってろよ、次こそは捕まえてやるからよぉ…!)

 

 

 

 

―――――――

 

 

《海馬コーポレーション》

 

 

受付を任された磯野は時計を確認する、そろそろ時間だ。

まだ来ていない受験生がいるが仕方ない、これも規則である。

 

 

「受付時間はもう終わりですね…片づけてください」

 

 

「待ってくれ―――ッ!!」

 

 

キキィ―――――ッ!グシャア!

 

 

「?!」

 

前方からバイクが近づき横に向きを変え強引にスライドし、車に激突して停止する。

 

廃車確定。

 

 

 

「イテテ、デュエリストじゃなかったら死んでた…」

 

「車壊しちゃったけどヤバくないか?」

 

「よし…バイクは無傷だ…元からボロかったしヘーキ平気、世界の為車は犠牲となったのだ…」

 

ここは海馬コーポレーションの駐車場、文句は彼らに言ってね?(責任放棄)

 

 

この主人公ガチクズである。

 

 

 

「なんですかあなた達は!ってシャーリー様!?」

 

 

「何だ磯野さんか、まだ受験の受付やってる?コイツ受験生なんだけど」

 

 

「俺、受験番号110番遊城十代!セーフだよね?」

 

 

つい先ほどまで110番をかけられる程の問題を起こした二人が到着し迫る。

 

 

「た、確かに…」

 

 

「よっしゃいくぞ十代!」

 

「応!」

 

「あ、ちょ…!」

 

 

そう言って二人はバイクで中に入っていく。

 

 

「せ、瀬人様に怒られる…!」

 

 

今頃中は突如入ってきたバイクでパニックであろう。

 

 

誰かの車も壊してしまった。

 

 

磯野は顔を青くして頭を抱えた。

 

 

 

――――――

 

 

 

「何やら騒がしいノーネ」

 

「何やらバイクで中に入ってきた者が居るらしいですね」

 

「何ナノーネ?最近の若い子は怖いノ~ヨ…」

 

「受験番号1番の試験が始まります」

 

「オオゥ、セニョール三沢デスーネ?エリ~トの卵デスーノ!」

 

 

試験官達は三沢の審査に移る。

 

 

 

 

受験番号1番のデュエルを皆が見つめている。

その中には119番の丸藤翔の姿もあった。

 

 

「お、やってるやってる!」

 

「ふい~怒られちゃったよ」

 

「バイクで中走ってたらそうなるって」

 

(なんすか?この二人?)

 

 

試験というピリピリした環境の中やけにのんびりとした二人が現れる。

 

 

一人は活発そうな少年、顔も中々悪くは無い。

 

もう一人は…

 

 

(キ、キレイな外人さんッス)

 

整った顔に艶やかな髪、そして汗をかいたのか胸元を大きく開けている為その特大サイズのそれが目に入る。

 

 

(デ、デカーイ!説明不要ッス!)

 

 

二人は仲良く話をしている、糞…リア充爆発しろ、いや落ちろ…。

 

 

 

「罠発動!破壊輪!」

 

 

試合を見ると一番の生徒が自分のモンスターを自壊し、ダメージを与えデュエルが終了する。

 

 

「へぇ~、あいつやるなぁ!」

 

 

「それはそうだよ。彼は受験番号一番、筆記試験で一番だった三沢君だよ?」

 

 

「へぇ、あいつが三沢かぁ、普通に男らしい顔立ちしてんのな」

 

 

「受験番号ってそういう意味だったのかぁ」

 

 

「そうだよ、僕なんか119番だから勝ったのに不安で不安で…」

 

 

「大丈夫、俺だって110番さ!」

 

 

「え?110番台の試験はもう終わったけど?」

 

 

「ええ!?」

 

 

 

 

 

(やはりセニョール三沢は素晴らしいノーネ…)

 

 

「すみません、もう一人ギリギリで来た受験生が居るのですが…」

 

 

「筆記試験順位~ハ?」

 

「110番です」

 

「フ~ンだ!ギリギリで来るナンーテなってないノーネ!そんなドロップアウトボーイは要らないーノ!」

 

「しかし一応間に合ったわけですし…原因は電車の事故ですし…」

 

 

サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー♪

 

 

クロノスの携帯から着信音が響く、こんな時に誰なのか?

 

 

Pi!

 

「モスモス?オウコーチョセンセェ?」

 

 

 

『電車が止まって遅れてきた生徒が居る様ですね』

 

 

ギクーリ!

 

 

『原因は彼ではないのですから試験はちゃんと受けさせてあげて下さいね?どうやら街のほうでも事件があったらしく町中の道路が封鎖、交通機関が軒並み停止状態にあります。そんな中間に合ったのですから試験を受けれなかったら可哀想です』

 

 

※彼らの所為です

 

 

 

(ぐぐぐ、地獄耳ナノーネ!)

 

 

「ワタシが直接試験を行うーノ!」

 

 

クロノスが体にデュエルディスクを掛けて試験官として向かう、デッキはもちろん自分のデッキである。

 

 

 

 

(あらあら、あの子大変ね)

 

その様子を見ている一人の試験官が心の中で呟く。

 

とは言え彼が負けるとは思えない、彼は自分のもう一人の弟なのだから…

 

 

(それにしても、女の子と一緒に来るなんて…中々隅に置けないわね。あの子ももうそうゆう歳なのね…。)

 

 

立派な男に育ち自分に結婚相手が見つからなければ、と密かに考えた事もある故に姉替わりとしては中々ショックである。

 

 

それにしても自分の外見は中々に美人だと自覚しているが何故モテないんだろう?

最近弟にその話をしたら苦笑いをするだけだった。解せぬ…

 

 

 

 

「ふぅ…」

 

「お前中々やるなぁ!多分受験生の中じゃ二番目くらいに強いぜ!」

 

 

「ん?」

 

 

『受験番号110番遊城十代君、試験を開始します』

 

 

「お!じゃあ行ってくるぜ!」

 

「待ってくれ、僕が二番なら一番は誰だい?」

 

「そりゃあもちろん俺だぜ!」

 

 

「なっ…!」

 

 

そう言って十代は試験に向かう

 

 

「なんであんなに自信あるんすか?彼、そんな強いんすか?」

 

 

筆記110番であんな自信を見せる十代に疑問を浮かべる翔。

 

 

「ああ、あいつは強いぜ。受験生の中では間違いなく最強だ。いずれはこの時代最強クラスのデュエリストになる、デュエルキングの武藤遊戯と肩を並べるほどにな!まあ、今は俺の方が強いがね!」

 

 

ドヤァァァァァァァ!

 

 

(なんだろ…このバカップルは…)

 

べた褒めすぎて呆れてしまう、そんな訳ないじゃん…。

 

 

「なんと…それ程までに、ならその実力を見せてもらうか」

 

 

三沢君は三沢君で真面目に捉えてるし…、バカップルの言う事真に受けない方が良いっすよ…

 

 

 

 

 

 

(うーん!遂にこの時が来た!まさか伝説の始まり、第一話のデュエルが生で見られるなんて!)

 

 

初めて見たときは融合とかwwwって馬鹿にしてたけど最終的にがっつりハマったなぁ!

 

融合と言えば十代ってくらいの感覚だからなぁ…まぁ5D's程では無いが…バイクに慣れれば他も大体何とかなる。

 

 

「頑張れよー!じゅうだーい!」

 

「おーう!」

 

 

十代に声援を送ると周りが一斉にこっちを見た。

あっすみません、大声だして…。

 

 

なお、睨まれたのは殆ど十代の模様…。

 

嫉妬の黒いオーラが目に見える…。

 

 

「うぐぐ…」

 

なぜか翔くんからもオーラが見える、なんでや。

 

 

 

まあそのあとの結果はお察し、十代がフィールド魔法の『摩天楼 -スカイスクレイパー-』でパワーアップしたフレイム・ウイングマンで見事に古代の機械巨人を倒しデュエルに勝利した。

 

 

「凄い…」

 

 

懐かしい光景である、この世界で初めて見たデュエルもこうだったがやっぱり十代と言えばこれだよなぁ、脳内でBGMが流れる程見たからな。

三年の時のクロノス先生とのデュエルは思わず涙が出てしまった位だ…やばい思い出したら涙出てきた。

 

 

 

(うわぁ…彼氏のデュエル見て泣いてる…)

 

(くそぅ…彼女に試験の結果を喜ばれて妬ましい!)

 

 

なんか翔や男子に見られてるな…、恥ずかしいお…。

 

なぜかそのあと十代が睨まれてるし…、何やねんお前ら。

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

「いや~勝てて良かったぜ~!」

 

「ああ!最高責任者のクロノス先生に勝ったんだ、合格間違い無しだろうな」

 

 

これで受からなかったらクロノスの沽券に係わるからな、嫌でも合格にしなければならないのだ。

 

 

 

 

「待てぇ!」

 

「ん?なんだ?」

 

 

見ると一人の少年が立っている。

 

 

「何だお前?」

 

「僕は初心守だ!皆が緊張しながら試験に臨んだってのに遅れて来た挙句に彼女といちゃいちゃしやがって!ムカつくんだよ!」

 

 

「俺は彼女じゃないんだが…」

 

「言いたいことが分かんないんだけど?」

 

 

「お前みたいに受験を舐めてる奴が合格して、本気で挑戦しに来た僕が落ちるなんて許せないんだよ!」

 

 

 

成る程、試験で駄目で落ち込んでた時に十代が来て、見事に勝利して合格切符を手にしたのが許せないのね…。

 

 

「俺だって本気だったぜ?だからクロノス先生に勝てたんだ」

 

 

「僕が本気じゃ無かったっていうのか!」

 

 

「そんなこと言ってないだろ…それにまだ落ちたって決まったわけじゃないだろ?」

 

 

「うるさい!デュエルだ!せめてお前を倒さないと気が済まないぜ!」

 

 

なんかめんどくさいのに絡まれたな、十代。

 

まぁ、デュエルと言われれば喜んで受けるかもしれないが…

 

 

「しょうがないなぁ、まあデュエルしたいなら受けて立つぜ!」

 

 

「ちょっと待て~い十代」

 

「え?何だよシャーリー?」

 

 

「そのデュエル俺が受けてもいいか?」

 

 

目の前であんなデュエルを見せられたんだ、ボルテージが最高潮に達してデュエルがしたくてしょうがない。

 

俺もデュエルしてぇ!

 

 

「ええ?挑まれたのは俺だぜ?」

 

 

「いいだろ~?十代のを見てから体が熱くなって興奮しっぱなしなんだ、したくてしたくてたまらないんだよ?」

 

「なんか言い方変だぞ…」

 

「おい!俺を無視して盛ってんじゃねぇぞ!」

 

 

おろろ、怒られちゃった。

 

 

「いやあ、実はコイツがお前とデュエルしたいなぁって言ってきたんだよ」

 

 

「な、なんだと…!舐めやがって、僕如き自分で戦う価値も無いって言うのか!」

 

「そんなこと誰も言って無いだろ…ほら、相手は俺と戦いたいみたいだし下がれ下がれ」

 

「やだやだ!デュエルしたい!…こうなったらどっちがあいつと戦うかデュエルで決めさせてやる!」

 

「え~?しょうがねーなぁ…」

 

 

「「デュエル!」」

 

 

「僕を無視するな~っ!!」

 

 

無理やり勝負を挑んだ筈が二人で何時の間にか戦って自分は蚊帳の外である。

 

 

 

 

「待ちな!」

 

 

「「「誰だ!?」」」

 

 

女の声に振り向くとそこには目つきの鋭い女が立っていた、仲裁に来たのかな?

 

 

「なんだお前は!」

 

 

守くんの知り合いでもないらしい。

 

 

「お、おい!あれジャッカル岬じゃねぇか!?」

 

 

「中等部で一番の問題児のあいつが入学試験なんかわざわざ見に来てたのか?」

 

 

ジャッカルさんじゃないですか、TFのキャラがなぜここに?

 

※守くんもです

 

 

 

「退屈凌ぎに試験を見に行ってみたら舐めた野郎どもが居てなぁ!一辺ぶちのめしてやらねぇと気がすまねぇって思っていた所だ」

 

 

「へぇ、失礼な奴も居たものですね」

 

 

「テメーらの事だよ、このバカップルが!」

 

 

誰がバカップルですか人聞きが悪いことを…

 

 

「そんな変な事をしてたつもりは無いけどなぁ?」

 

 

なんかしてたっけ?

 

 

「客観的に見ればキミ達は遅れてきた(しかもバイクで)上にピリピリした雰囲気の中空気も読めず騒いでいたように見えていたと思うぞ?」

 

 

「試合前の黄色い声援や試合見てキャーカッコイーって涙流してたのは独り身の人間的には正直見ててイラッとしたッス」

 

 

三沢君、翔君、居たんだ…

 

 

 

 

「認めねぇ…テメー見てぇのが本校生なんて…テメーらまとめてぶっ倒してやるよ!覚悟しろ!」

 

 

「おい!あいつの相手は僕がやるんだぞ!」

 

 

「何言ってんだ!俺がやるっつったら俺がやんだよ!すっこんでろ!」

 

 

「な、何だこいつ…後から来たくせに…」

 

 

 

あっちはあっちで揉めてますなぁ…

 

ふーむ、俺も十代もデュエルしたい、あの二人もデュエルしたい、なら…。

 

 

 

「タッグデュエルだな」

 

 

「「「は?」」」

 

 

二人が言い合いを止めこちらを見ている。

 

十代もこっちを向く。

 

 

「お前ら二人とも俺たち二人にムカついてんだろ?だったら両方まとめてかかって来い、俺ら二人で相手してやんよ」

 

 

挑発染みた口調でまくし立てる、うまくいけばこれで展開が先に進むはず。

 

 

「ああ゛?なんで俺がこんなのと組まなきゃなんねーんだよ?こんな足手まといいらねー!それなら一人でやってやるつーの!」

 

 

「な、なんだとっ!?」

 

 

「ま、いやならそれでいいけどね。俺と十代が組んだらお前らなんかには絶対負けないんだけどな~?」

 

 

胸を張り、顎を持ち上げて人を心底馬鹿にした表情で言ってやる。煽りスキルはデュエリストの必須スキル。

 

 

案の定二人は顔を真っ赤にして反論してきた。

 

 

「てめぇ!上等だ!足手まとい一人ぐらいどうって事ねぇ!ぶっ潰してやんよ!」

 

 

「誰が足手まといだ!みんなして人を舐めやがって…!やってやんよ!」

 

 

「よく分かんないけど俺シャーリーとタッグ組むのか?すっげー面白そうだぜ!」

 

 

 

良し!了解は取ったぜ!

 

 

 

「ルールはどうする?」

 

 

「タッグならライフは8000だ、手札とデッキは別、フィールドと墓地(あと除外ゾーン)は共通、お互いのプレイヤーが一ターンずつ受け持ち、自分の番が終わって相手のターンが終わったら次のターンは相方がプレイすることになる」

 

 

ジャッカルさんが説明してくれる、意外と紳士。いや淑女か?

 

 

つまるところタッグフォースルールである。

 

 

「最初のプレイヤーは攻撃できない、フィールドを分けてる場合は全員一ターンは攻撃出来ないが今回はフィールド共通の為後攻のタッグは最初から攻撃出来る!」

 

 

「最悪相方と相手次第じゃ自分のターンが来る前に負ける可能性があるのか…」

 

 

「さらに手札から発動する効果カード(例.オネスト、ゴーズなど)は自分がそのターンの担当じゃなくても条件さえ合えば使用できる!ただし変に割り込めばタイミングを逃したりする可能性もある!」

 

 

成る程ね、タッグ要素が強くなってるわけか…

 

 

「カードを効果で手札やデッキに戻す場合は具体的な指定が無い限りそのターンのプレイヤーの手札やデッキに戻る!」

 

 

タッグフォース最強のバウンスが出来る訳か…、使用条件を満たせない相方の方にカード戻したりしたなぁ…。

相方に戻してしまえば二ターンはそのカードは使えなくなるわけだ、バウンスをする際は気を付けよう。

 

 

 

「手札や伏せカードは相方であろうと見る事は出来ない、だが自分のターンが来たとき相方が伏せたカードを見ることは出来る!」

 

 

「成る程~」

 

 

十代ホントに分かってるのかな?

 

 

 

「どうだ分かったか!」

 

「チュートリアルお疲れ様です」

 

「うるせえよっ!!」

 

 

ジャッカルさんは割と勝負に関しては真面目なのね、関心した。

 

 

 

「ターンの順番はどうする?」

 

「俺は二番目でいい、後攻1ターンでぶちのめしたい気もするが先行になっちまったら目も当てられねぇ。てめぇがヘマしなければ俺が倒してやんよ」

 

 

ジャッカルさん余裕の発言である。

 

 

「良いだろう、先に僕がやらせてもらうぞ!」

 

 

「俺たちはどうする?」

 

 

「十代はどっちがいい?」

 

 

「先!!」

 

「だろうね」

 

 

知ってた。

 

 

「先行後攻はどうする?」

 

 

「ただジャンケンで決めるのも面白くねぇ、全員でモンスターを一枚見せて攻撃力の合計が高いタッグの側からスタートする、どうだ?」

 

 

「あえて弱いカードを出して後攻を取りに行ける訳か」

 

「そういうこった、強いモンスターや特徴が強いモンスターを出せばその分相手にデッキの特性が読まれやすくなる可能性が高いがあえて相方の為に特徴的なカードを出してもいいかもな」

 

 

「相方のデッキの特性を知るチャンスでもあるわけだな!」

 

 

「ふーん、面白いルールだな」

 

 

「よーしいくぜ!せーの!」

 

 

ジャッカル岬 可変機獣 ガンナードラゴン ATK 2800

 

初心守 戦士ダイ・グレファー ATK 1700

 

十代 ハネクリボー ATK 300

 

シャーリー 幽鬼うさぎ ATK 0

 

 

TFチーム ATK合計4500

 

主人公チーム ATK合計300

 

 

 

「真面目にやった俺が馬鹿みてーじゃねぇかっ!!」

 

 

ジャッカルさんは真面目だなぁ…。

 

いや、後攻でいいかなって思ってたし…、でもこれで順番が決まったね。

 

 

ターン順は

 

 

守→十代→ジャッカル→シャーリー、以後ループだな。

 

 

十代のターンから攻撃出来るな、頑張ってくれよな。

 

 

「よーし、じゃあ始めようぜ?」

 

『準備はよろしいですかな!!』

 

「「「「うおっ?!」」」」

 

 

突如として現れたサングラスのオジサンに驚く一同

 

 

「って磯野さんじゃん、どったの?」

 

「瀬人様から伝言が有ります、『ふぅん、面白い。お前のデュエルに興味がある。なので勝ったら社内でのDホイール乗り回し、街での暴走運転の事は不問にしてやる、ただし負けたら分かっているな?』と…」

 

 

 

やっぱ今日の事バレてるー!?

 

分かっているな?って分かんねーよ!でもきっとろくでもない事なのでこの試合絶対に負けられなくなった…

 

 

 

「先ほどの話は聞いていました、この試合はバトルシティでも審判をしていたこの磯野が務めさせていただきます、私が居る限り不正は許しませんのでそのつもりで!」

 

 

磯野さんがサングラス越しでもわかるくらいにこちらを見ている、くれぐれも変なカード使うなよ?って目をしてる、シンクロとかは使わねーよ!

 

 

今回使うのはあのデッキだからな…

 

 

「準備はよろしいですかな?それでは…デュエル開始ィィィィーーーー!!」

 

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 

 

守&ジャッカル L8000

 

 

十代&シャーリー L8000

 

 

 

 

「始まったか…」

 

 

(彼女は自分の事をクロノス試験官を倒した彼より強いと言っていた…、その実力見せてもらうぞ…!

 

 

 

「亮、彼またデュエルしてるわ、相手はジャッカル岬さん…中等部女子では中々の実力よ」

 

「そうか、あっちの子は中等部の学生では無いようだな。せっかくだから見て行くか」

 

 

 

「万丈目さん、あいつまたデュエルしてますよ!」

 

「ほう?相手はジャッカルか、クロノスを倒した奴ならあのゴリラ女が負ける姿を見れるかもしれんな。クロノスを倒したのはまぐれか確かめさせてもらうぞ」

 

 

 

ここは海馬コーポレーションの出入口、三沢達以外でも受験生や見学組の大半がこのデュエルを観戦している。

 

 

 

 

 

 

 

「トホホ…負けてしまったノーネ…」

 

 

自分がよりによってあのようなドロップアウトボーイに負けるなんてとクロノスがガックリとしている。

 

 

(ワターシが負ける所は受験生及びに観戦に来ていた在校生&進学組に見られていたノネ…)

 

 

これで彼を落としたら自分に勝つことは受験に受かる程の価値があることではないと言ってしまう事と同義である。嫌でも合格にしなければならない。

 

 

 

「クヤシ~ノ、アドリア~ノ、ペペロンチ~ノ!ってアラー?」

 

 

何者かが出口の所でタッグデュエルをしている、片方は今考えていたドロップアウトボーイ、バイクで入ってきたというマナーのなってない女である。

 

 

(相手の方は…あのダメダメプレイングの100番君ナノーネ、もう一人は…ヤヤッ!?ジャッカル岬ナノーヨ!)

 

 

中等部から送られてきたブラックリストの中に乗っていた最重要危険人物である。

 

 

ジャッカル岬は…いわゆる不良のレッテルをはられている…

 

ケンカの相手を必要以上にブチのめし、いまだ病院から出てこれないヤツもいる…

 

イバルだけで能なしなんで、気合を入れてやった教師はもう2度と学校へ来ない。

 

料金以下のマズイめしを食わせるレストランには、代金を払わないなんてのはしょっちゅうである。

 

あまりの素行の悪さに本校高等部への進学が出来ないとされたほどだ。

 

 

 

(なにやらとんでも無い事になってキターノ…)

 

 

「どうかしましたか?クロノス先生?」

 

 

試験を終えた教師の一人が話かけてきた

 

 

「アレナノーネ」

 

 

「っ!あれは…」

 

 

十代とそのガールフレンド、その二人がタッグを組んでデュエルをしようとしている。

 

(中々面白い事になってるわね…ちょうどいいわ、貴方が十代に相応しいか見極めてあげるわ)

 

姉としてこの一戦は見過ごせなくなった。

 

 

 

幾多の人間の注目を集め、いまデュエルが始まる…




プトレマイオス禁止じゃないですか!やだ――――!


うさぎのシク当たったからいいし…。


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※こいつ等主人公です。

しばらくは地味といったけど今回はちょっとオカシイです。
カード紹介回と割り切ってね。


海馬コーポレーション前にて四人のデュエリストがデュエルディスクを展開している。

 

これからデュエルが開始されるのである。

 

審判の磯野が右手を高く振り上げる。

 

 

「デュエル開始ィーーーーーッ!!」

 

 

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 

 

守&ジャッカル L8000

 

 

   VS

 

 

十代&シャーリー L8000

 

 

 

最初は初心守くんのターンである

 

 

「まずは僕の先行!ドロー!今回はいきなりついてるぜ!強欲な壺発動!二枚ドローするぜ!」

 

 

いきなり二枚ドロー、なかなかやるな…

 

どんなデッキを使うのか、タッグフォースの記憶と最初のカードから推測するなら…

 

 

 

「よし!僕は増援を発動!レベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える!」

 

 

「やはり戦士族デッキか…」

 

 

初心守はタッグフォースの主人公の初期のデッキと同じテーマを使う、1と2はクソ雑魚だった気がするが3の戦士族デッキは強くは無いが弱くもないデッキだった。

当時のスターターを二、三つ買えば作れた為初心者ならリアルでも組んだことがある人もいるのではないだろうか?

 

例えカードが揃ってきても増援などのカードはその後も使い回せる為無駄にならない、

しかも切り込み隊長などはシンクロ初期でもシンクロ召喚につなげられる優秀なカードだった。

 

 

「僕は切り込み隊長を手札に加える!そしてそのまま召喚!」

 

 

(やはりかっ!)

 

 

「攻撃力1200のモンスター?何でそんな弱いカードを出したんすか?」

 

 

「…君、それ本気で言っているのかい?」

 

「へ?」

 

 

翔君の言葉に三沢君は耳を疑い聞き返す、いや三沢君だけではなく殆どのデュエリストが翔の言葉に呆れている。

 

 

「切り込み隊長の効果!このカードが召喚に成功したとき手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる!」

 

 

「ええっ一枚で二枚モンスターが出せるのっ?!」

 

 

切り込み隊長

効果モンスター

星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400

 

このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。

 

 

「僕はコマンド・ナイトを特殊召喚する!」

 

 

コマンド・ナイト

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1900

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

自分フィールド上に表側表示で存在する戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。

また、自分フィールド上に他のモンスターが存在する場合、

相手は表側表示で存在するこのカードを攻撃対象に選択する事はできない。

 

 

「更に二重召喚を発動!もう一枚の切り込み隊長を召喚!」

 

 

「何っ!切り込みロックかよっ!」

 

 

厄介だな、これは…

 

 

「切り込みロックって?」

 

「…本当に知らないんだな、君は…」

 

「ご、ごめんッス」

 

翔君の言葉に三沢君も溜め息をつく。

 

 

「切り込み隊長が二体、来るぞ十代!」

 

 

「切り込み隊長の効果!このカードが居る限りこのカード以外のモンスターを攻撃対象に出来ない!」

 

 

「え、でも切り込み隊長は二体いるよね?これってどうなるの?」

 

「お互いの効果でどちらにも攻撃することも出来ない」

 

「ええ!?すごい、こんなコンボがあったなんて!」

 

 

 

「「「「「「………」」」」」」

 

 

「…あれっ?」

 

 

「さらに切り込み隊長の効果でレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!」

 

 

「まさかコマンド・ナイトがもう一体いて二重ロックがかかるなんてないよな?」

 

 

コマンド・ナイトは他にモンスターが居れば攻撃対象に出来ない、二体揃えばお互いの効果で攻撃対象に出来ず味方の攻撃力が800も上がってしまう。

そうなったらなりふり構わず全体除去使うしかないが。

 

 

「さすがにそこまで引きは良くないな、一刀両断侍を特殊召喚!」

 

 

 

一刀両断侍

効果モンスター

星2/風属性/戦士族/攻 500/守 800

このカードが裏側守備表示のモンスターを攻撃した場合、

ダメージ計算を行わず裏側守備表示のままそのモンスターを破壊する。

 

 

 

相手フィールド

 

切り込み隊長 ATK1200

切り込み隊長 ATK1200

コマンド・ナイト ATK1200

一刀両断侍 ATK 500

 

 

 

「一ターンでモンスターが四体も!?」

 

 

「まだだ!僕は永続魔法『連合軍』と『強者の苦痛』を発動!」

 

 

連合軍

永続魔法

自分フィールド上の戦士族モンスターの攻撃力は、

自分フィールド上の戦士族・魔法使い族モンスターの数×200ポイントアップする。

 

強者の苦痛

永続魔法

相手フィールド上のモンスターの攻撃力は、

そのモンスターのレベル×100ポイントダウンする。

 

 

「連合軍の効果でフィールドの戦士族の攻撃力は戦士・魔法使い族×200ポイント、つまり800ポイント上がる!さらにコマンド・ナイトの効果で400ポイント上がる!」

 

 

 

切り込み隊長 ATK1200→2000→2400

切り込み隊長 ATK1200→2000→2400

コマンド・ナイト ATK1200→2000→2400

一刀両断侍 ATK 500→1300→1700

 

 

「み、皆の攻撃力がぐーん↑と上がったッス!?」

 

「それだけじゃない、強者の苦痛の効果で相手モンスターはレベル×100ポイント攻撃力が下がる、この戦士の連合軍はたとえ相手がブルーアイズでも勝つという事さ」

 

「そ、そんな…凄い…」

 

「レベル4以下のモンスターはデメリット無しだと2000に届かない、強者の苦痛で攻撃力は400下がるから例え攻撃力1900のモンスターを出しても1500に下がる、上級モンスターならもっと攻撃力が下がるからブルーアイズでも800下がって2200、つまり相手はカード効果の補助が無い限り力での突破は無理になった訳だ、ロックもあるしな」

 

 

「低級モンスターしかいないのに凄い…」

 

 

「切り込み隊長が守りコマンド・ナイトがサポートする、それらを呼び寄せる戦士ラーズに荒野の女戦士、無敗将軍フリード、攻めの要の不意打ち又佐、一枚一枚は弱いモンスターでも団結すれば上級モンスターにも勝てる事を教えてくれる良いデッキだよ、引き次第じゃワンターンキルも可能だ。カードも単体ならそれなりに安価だから強いテーマデッキを作ろうとしたデュエリストの殆どが最初に作ったデッキの筈だ、デュエルは強いモンスターを出せばいいわけじゃ無い、それを最初に教えてくれるのがこのテーマさ。上級モンスターやテーマデッキのカードが揃って使わなくなっても二重召喚や強者の苦痛のような高いカードはそのまま引き継げるからね」

 

 

三沢の言葉に皆云々と頷いている、懐かしいな~また使ってみようかな~なんて声すら聞こえてくる。

 

 

 

「へ、へぇ…僕、お兄さんから最初にカード貰ったからそんなデッキがあるなんて知らなかったよ…死者蘇生とかもお下がりだし」

 

 

「兄弟がいる人ならそういう事もあるかもね、それに最初から自分の使うテーマを決めてる人なら使った事が無い人もいるだろう」

 

 

(そういえば僕は最初から機械族デッキを組むことしか考えて無かったッス)

 

 

三沢と翔を中心に外野も盛り上がっていた。

 

 

「へえ~そんなデッキがあったのか~知らなかったぜ!」

 

 

【悲報】十代は一応戦士族を使っているのにこのデッキを知らない。

 

 

「お前HERO組むまで何使ってたんだよ…」

 

 

「ん~思い出せない、けどHEROは結構すぐ集まったぜ?みんなそんなもんじゃないか?」

 

 

お前が主人公補正で引きが強すぎるだけやで?欲しいカードが揃わないから皆あのデッキを使うんだよ!

 

 

「先行のターンは攻撃出来ない、俺はターンエンド!お前のターンだ!」

 

初心守

手札0枚

 

切り込み隊長 ATK2400

切り込み隊長 ATK2400

コマンド・ナイト ATK2400

一刀両断侍 ATK1700

 

連合軍

強者の苦痛

 

 

「うわ~すげぇぜ!最初からこれだけのカードを場に出すなんてお前スゲェよ!」

 

 

「今調子が良くても意味が無いんだよ!」

 

 

「悪い悪い、でもやっぱり強い奴と戦うとワクワクするなぁ~」

 

 

「ワクワクだと?」

 

(こいつ、何を言っているんだ?)

 

 

「応!お前をこれからどうやったら倒せるのか、考えてるだけでワクワクしてくるぜ!俺のターン、ドロー!」

 

 

十代がカードを引き十代のターンに移る。

 

 

「俺はE・HERO バブルマンを召喚!自分フィールドに他のカードが無いとき二枚ドローするぜ!更に天使の施し発動!三枚ドローして二枚捨てる!」

 

 

「ぶっ!?僕が二枚ドローしたかと思ったら五枚ドローだと!?」

 

 

※彼は主人公です

 

 

E・HERO バブルマン

効果モンスター(強欲版)

星4/水属性/戦士族/攻 800/守1200

 

手札がこのカード1枚だけの場合、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に

自分のフィールド上に他のカードが無い場合、

デッキからカードを2枚ドローする事ができる。

 

 

 

おう、初手強欲天使なバブルマンやめーや…

 

 

ホンマ海馬といい十代といいこの世界主役級デュエリストのドロー力は頭おかしいわ…

 

 

でもそんな海馬よりやばい奴がいるらしく、なんでも一ターンに数十枚ドローした奴がいるらしい、そいつ頭おかしい。

 

 

十代

手札6→5→7

 

「そしてカードを一枚伏せ、『ミラクル・フュージョン』を発動!フィールドのバブルマンと墓地のフェザーマンとスパークマンを融合!現れろっ!E・HERO テンペスターッ!!」

 

 

 

E・HERO テンペスター

融合・効果モンスター(アニメ効果)

星8/風属性/戦士族/攻2800/守2800

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO スパークマン」

+「E・HERO バブルマン」

 

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を墓地に送り、

自分フィールド上のモンスター1体を選択する。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

選択したモンスターは戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)

 

 

 

 

ミラクル・フュージョン

通常魔法

自分のフィールド・墓地から、

「E・HERO」融合モンスターカードによって決められた

融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体を

エクストラデッキから融合召喚する。

 

 

十代

手札7→5

 

 

「墓地のモンスターを融合素材に!?」

 

 

「そしてテンペスターの効果発動!カードを一枚墓地に送り自分モンスターを戦闘では破壊されなくする!」

 

 

「なっ!?だが強者の苦痛の効果で攻撃力は下がる!大人しく守備で壁にしておけばダメージを受けずに済んだな!」

 

 

E・HERO テンペスター ATK2800→2000

 

 

 

「何勘違いしてるんだ?俺は攻めに行くつもりだぜ?フィールド魔法『摩天楼 -スカイスクレイパー-』を発動!」

 

 

「そ、そのカードはっ!?」

 

 

さっきクロノスを倒すためのキーカードになったHERO限定の攻撃力を上げるフィールド魔法、攻撃力2000に下がったテンペスターの攻撃力に1000プラスされ3000になる。

 

これで戦闘すれば相手モンスターを倒せるが…

 

 

 

「だ、だが!二体の切り込み隊長の効果で俺のモンスターに攻撃することは出来ない!」

 

 

「それはどうかな?手札から速攻魔法『月の書』を発動!切り込み隊長を裏側守備表示にするぜ!」

 

 

月の書

速攻魔法

フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示にする。

 

 

 

片方の切り込み隊長が消えた事で連合軍の防御陣形が崩れていく。

 

 

 

「ロック(呪縛)が崩れた!これで切り込み隊長に攻撃出来るな!」

 

 

 

「応!テンペスターで攻撃!カオステンペスト!」

 

 

E・HERO テンペスター ATK2000→3000

 

  VS

 

 

切り込み隊長 ATK2400→2200

 

 

 

「くっぅぅぅぅ!?」

 

「ちっ!」

 

 

守&ジャッカル

L8000→7200

 

 

 

「よっしゃ!」

 

 

「先制点を取ったのは俺たちのようだな」

 

 

これで次のターン切り込み隊長を反転召喚しても完全なロック(呪縛)にはならない、ジャッカルさんがあのデッキなら戦闘破壊出来ないテンペスターを一ターンで倒すのは厳しいはず…

 

 

「す、すまん…」

 

「っけ!こんくらいかすり傷にもならねぇよ!次の俺のターンでぶっ潰してやっからよぉ!」

 

 

「おお怖、俺はカードを二枚セットして悪夢の蜃気楼を発動!ターンエンドだ!」

 

 

 

悪夢の蜃気楼

永続魔法

相手のスタンバイフェイズ時に1度、

自分の手札が4枚になるまでデッキからカードをドローする。

この効果でドローした場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に1度、

ドローした枚数分だけ自分の手札をランダムに捨てる。

 

 

 

「あのカードは…」

 

 

「知ってるの?三沢君?」

 

 

「悪夢の蜃気楼は相手のターンに自分の手札を四枚になるまでドロー出来る永続魔法だ」

 

 

「ええ!?そんなのズルいっす!?」

 

 

「当然そう都合よくいかない、あのカードは自分のターンに手札を捨てるデメリットがある…」

 

 

「えっ、じゃああの外人さんの手札が減っちゃうっす!自分がドローする為に相方の手札を捨てさせるなんて酷いっす!!」

 

 

「確かに手札が0枚になるわけじゃないからそういう選択肢もあるが、おそらくあの二枚の伏せカードのどちらかは悪夢の蜃気楼を除去できる『サイクロン』か『非常食』だ。」

 

 

「な、なるほど…」

 

 

「融合召喚は『融合』のカードと二枚のモンスターの計3枚のカードを必要とする、強力なモンスターを出せる代わりに手札消費が激しいんだ。それをバブルマンや天使の施し、悪夢の蜃気楼などのドローカードでそれを補っている、流石は融合使いといった所か」

 

 

 

 

悪夢の蜃気楼に非常食とか一期十代の懐かしのコンボだったなぁ、主人公が取る戦術としていいのかは疑問だが…

 

 

 

 

「次は俺のターンだな!ドロー!」

 

 

次はジャッカルさんのターンに移る

 

 

「スタンバイフェイズ時に悪夢の蜃気楼の効果発動!俺は4枚ドローする!」

 

 

ジャッカル&守L7200

手札ジャッカル6守0

 

 

切り込み隊長(セット)

コマンド・ナイト ATK2000

一刀両断侍 ATK1300

 

連合軍

強者の苦痛

 

 

十代&シャーリーL8000

手札十代4シャーリー6

 

摩天楼 -スカイスクレイパー-

 

E・HERO テンペスター ATK2000

 

 

悪夢の蜃気楼

伏せカード2枚

 

 

 

 

 

 

 

「どう見るかしら、亮?」

 

 

「伏せカードが2枚、片方が悪夢の蜃気楼を除去するカードとしてももう片方は罠である可能性が高い、サイクロンを使っても二分の一、大嵐を使っても自分の永続魔法を巻き込む上に悪夢の蜃気楼を破壊してしまう。明日香、お前はどう思う?」

 

 

「経験から言わせてもらうと彼…いえ、彼女は伏せカードを恐れるタイプじゃないわ」

 

 

「罠を気にせず攻めるつもりか?」

 

 

「ええ、あのカードが手札にあれば別だけど…」

 

 

 

 

 

 

 

(フィールドには戦闘破壊出来ないテンペスター、攻撃力を上げるスカイスクレイパー、そして片方はハズレの二枚の伏せカード…さあどう出る?)

 

 

「っけ!面倒くせぇ!その永続魔法を破壊して欲しいんだろ?ならまとめて消し飛ばしてやんよ!!俺は三体のモンスターを生贄に捧げる!」

 

 

 

「僕のモンスター三体を生贄に!?」

 

 

「三体を生贄に召喚するモンスターだって?!」

 

 

 

(ジャッカルのTFのデッキ、最初のカードから推測すると…まさか…)

 

 

 

 

「現れろっ!!」

 

 

 

 

 

神 獣 王 バ ル バ ロ ス !!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現れたのは逞しき肉体の上半身と獰猛な獣の下半身を持った強大な獣戦士、

 

神に仕えし従属神の王でありその攻撃力は…

 

 

「攻撃力3000!?」

 

 

「青眼の白龍と同じ攻撃力だ!?」

 

 

 

ステータス至上主義なこの世界においてブルーアイズと同じ攻撃力3000はトップクラスの性能といえる。

 

 

 

 

「だがそれだけじゃない」

 

 

「えっ?どういう事っすか?」

 

 

 

 

「バルバロスは万能で強力な効果を持っているノーネ…」

 

 

「ええ、それも二つも…」

 

 

 

 

「片方は上級モンスターでありながら生贄なしで召喚する効果でしたね、万丈目さん?」

 

 

「上級モンスター特有の生贄が居ない時に手札で腐るという場面が無いなんてズルイぜ!」

 

 

「それだけじゃあない、生贄無しで場に出た時は攻撃力1900に下がるがスキルドレインで効果を無効にすれば3000に逆戻りだ、この万丈目様も苦労したな…」

 

 

 

 

 

「だけど今回はそっちの効果では無いわね…」

 

 

「バルバロスのもう一つの効果は…」

 

 

 

 

 

「モンスター三体を生贄にして召喚することで相手の全てのカードを破壊する…」

 

 

「何だって!?」

 

 

神獣王バルバロス

効果モンスター

星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200

 

(1):このカードはリリースなしで通常召喚できる。

(2):このカードの(1)の方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。

(3):このカードはモンスター3体をリリースして召喚する事もできる。

(4):このカードがこのカードの(3)の方法で召喚に成功した場合に発動する。

相手フィールドのカードを全て破壊する。

 

 

 

夜行が使っていたぶっちゃけOCGじゃ邪神よりも強い従属神の王、まさか一般人が持っているとは…

 

 

 

「不味い…十代!」

 

 

十代の方を見るがその表情は険しい。

 

 

「どうした?発動するカードが無いならすべてを消し去るぜぇ?」

 

 

「発動するカードは無い…」

 

 

「っへ!ざまぁねぇ!行け、バルバロス!王の威圧で全てを吹き飛ばせ!!」

 

 

 

バルバロスの咆哮によってこちらに強烈な衝撃が降りかかり、ソリッドビジョンでありながらその場に居た全員が反射的に仰け反ってしまう。

 

 

 

「これでお前等のフィールドのカードは全滅だ!粉砕!玉砕!!大喝采!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはどうかな?」

 

 

 

 

 

「何っ!?」

 

 

 

「手札から、エフェクト・ヴェーラーを墓地に送り、バルバロスの効果をこのターン無効にする!」

 

 

 

 

ヴェーラーがこちらの正面に現れバルバロスの衝撃波を防ぎ、そのまま抑える。

 

 

 

「シャーリー!」

 

 

「おいおい、これはタッグ戦だぜ?俺を忘れてもらっちゃ困るな」

 

 

 

「っち、手札から発動するカードはお互いのプレイヤーが使えるが、まさかバルバロスの効果を防ぐカードがあるとは…」

 

 

 

ヴェーラーはいいカード、

初手でヴェーラー握ってない方が悪い時代とかあったからね。

 

 

「すごいカードもってるんだな…サンキュー、助かったぜ!」

 

 

「気にすんなよ、俺たちはタッグだ」

 

 

 

「これで戦闘破壊出来ないテンペスターがフィールドに残った、次のターンまで持てばスカイスクレイパーの効果でバルバロスを倒せるが…」

 

 

 

三沢くんさっきから解説しまくりだね、本部ポジ狙ってんの?

 

 

 

「俺もこいつを使わせてもらう!月の書を発動!」

 

 

あっちも月の書持ってたのか…自分のバルバロスに使えば妥協召喚から本来の力に戻すことも出来るからな、まぁ滅多にやらないが。

 

 

 

「テンペスターを裏側守備表示にしてもらう!さらに死者蘇生発動!一刀両断侍を墓地から復活させる!」

 

 

一刀両断侍 ATK 500→700

 

 

「一刀両断侍は裏側守備表示のモンスターを攻撃する場合そのまま破壊する、お前覚えてたのか…」

 

 

「言っとくが俺も昔お前と同じデッキを使っていた頃があった、使い方なら今でも体で覚えてる」

 

 

「そうだったのか…」

 

 

「へへ、思い出すぜ、馬鹿みたいにモンスターで殴ってたあの頃をよぉ…、デッキは変わったが今でもそのスタイルは変わっていねぇ…、と思い出に浸るのもこれまでだ!バトルだ!一刀両断侍で攻撃!」

 

 

「くっ…」 

 

 

セットされたモンスターカードはリバースせずに半分に切り裂かれる。

 

 

 

「そしてバルバロスの攻撃!トルネード・シェイパー!」

 

 

十代&シャーリーL8000→5000

 

 

「うう…」

 

 

「へっ!伏せカードはブラフか、手札から『速攻召喚』を発動!怒れる類人猿を召喚する!」

 

 

 

速攻召喚(アニメオリジナル)

速攻魔法

手札のモンスター1体を通常召喚する。

 

 

 

怒れる類人猿

効果モンスター

星4/地属性/獣族/攻2000/守1000

 

このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。

このカードのコントローラーは、このカードが攻撃可能な状態であれば

必ず攻撃しなければならない。

 

 

 

 

「ジャッカルが…増えた!?」

 

 

「ゴリラが二体、来るぞ十代!」

 

 

「テメェ等ぶっ殺す!!!!怒れる類人猿の攻撃!!」

 

 

「「うわぁぁぁぁ!!」」

 

 

十代&シャーリーL5000→3000

 

 

 

 

手前のゴリラに十代がボコボコにされる、

そっちがモンスターだったのか…

 

 

「ざまぁみやがれ!」

 

 

「へへ、ジャッカル…お前強いなぁ…」

 

 

「あ゛あぁん?」

 

 

攻撃を受けた十代が口を開く。

 

 

「ジャッカルだけじゃない、守もモンスターを沢山召喚してすっげぇビックリした。逆転したと思ったらとんでもないモンスターが出てきてまた逆転された、お前等のデュエル、すごく楽しいぜ!」

 

 

「デュエルが…楽しい…?」

 

 

「ああ!お前だってそうだろ?守!デュエルって楽しいだろ?」

 

 

 

「僕は…」

 

 

 

 

 

「お前ねぇ…今負けてんのに随分余裕じゃないの、でも俺だってそうだぜ?次のターンどうやって逆転するのか自分でも楽しみで仕方ない」

 

 

やっぱりデュエルは面白い、カード一枚で何が起こるか分からない、だから楽しいんだ。

 

 

「気に入らねぇ…!てめぇ等、うっとおしいんだよ!」

 

 

「ジャッカルさん…?」

 

 

(気に入らない…今を楽しんでいるこいつ等が、未来に希望を持っているこいつ等が、デュエルを楽しんでいるこいつ等が…)

 

 

 

「俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ、サイクロンでも非常食でも何でも好きに使いやがれ!」

 

 

 

そう言って十代を指差す、が…

 

 

 

「俺は特に発動するカードは無い、ターンエンドでいい…」

 

 

「は?」

 

「なっ!?」

 

「ええぇぇぇ!?マジすか!!?」

 

 

 

「……」

 

 

 

十代の言葉にほぼ全員が驚愕するしかなかった…。

 

悪夢の蜃気楼の放置、それは相方の手札を捨てさせる事に他ならないからだ。

 

 

 

ジャッカル&守L7200

 

 

神獣王バルバロス ATK3000

怒れる類人猿 ATK2000

一刀両断侍 ATK700

 

連合軍

強者の苦痛

 

 

十代&シャーリーL3000

 

悪夢の蜃気楼

伏せカード2枚

 

 

「酷いっす!サイテーっす!」

 

 

「彼は本当に自分がドローする為に相方を切り捨てたと言うのか…!」

 

 

三沢が困惑の声を上げる、今までのプレイを見てそんな奴だとは思えなかった。

 

 

外人の子の方が暗黒界、もしくは自分のデッキの内の一つの様に墓地にカードが有ることで機能するデッキなら分かるが、彼は彼女がどんな戦いをするかよく知らない気がする。

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

やっと自分のターンが来た、だがこの瞬間に悪夢の蜃気楼の効果が発動する。

 

 

 

「悪夢の蜃気楼の効果で俺は十代が引いた分の手札四枚をランダムに捨てる…」

 

 

シャーリー

手札4→5→1

 

 

ヴェーラーを使って手札が減っていた為残り手札は一枚になってしまう。

 

 

「ああ!?手札がっ!?」

 

「これで彼女の手札は一枚…だがそれがドローカードなら…」

 

 

三沢が呟いたようにドローカードがあるならこの状況を打破できる。

 

 

 

「…カードを一枚セットする…」

 

 

その言葉と共に周囲からため息が漏れる、カードを伏せるという事は打つ手段が無かったという事だと思ったからだった。

 

 

 

「はっはっは!お前等カップルとして相性最悪だった様だな!女の方は彼氏を守ったのに男の方はてんで駄目だな!」

 

 

「何やってんだテメー!」

 

「彼女泣かせんじゃねーぞ!」

 

「そのまま別れろ!」

 

 

 

笑いながらジャッカルさんが言う、他人の不幸は蜜の味、それがリア充ならなお良し。

周囲の目線も十代への非難の目になりそのまま破局しろとばかりに罵倒する。

 

 

 

 

「あの子の所為で相方が何も出来なかったノーネ。ホホホ、プレイングミスをするナンーテ駄目ダメナノーネ、あのボーイは所詮こんなモノーヨ!」

 

 

「そうとは思えません」

 

 

クロノスの言葉にカチンときて言い返してしまう。

 

 

「という事はワザと見捨てたとデーモ?」

 

 

「彼は…、十代はそんなことをする子ではありません」

 

 

彼の行為には何か意味がある筈…恐らくあの伏せカード…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まったく、十代の奴よくもやってくれたな。

 

 

 

こんな事されたらどうやっても…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Meの勝ちじゃないか!

 

 

 

 

 

 

 

 

「リバースカードオープン!天よりの宝札!全てのプレイヤーは六枚ドローする!」

 

 

「何っ!?」

 

「なんだって!?」

 

 

手札

守0→6

ジャッカル0→6

十代4→6

シャーリー0→6

 

 

「ドローカードを伏せていたのか…しかし、なら何故わざわざ悪夢の蜃気楼を?」

 

三沢の疑問はもっともである。天よりの宝札が万が一破壊されていたらこれは成立しなかった。悪夢の蜃気楼を使わず自分で使っていればリスクを負う可能性を回避できたはずだ…。

ただ伏せていても相方が手札を消費してから自分で使わせた方が戦略が広がった筈…。

 

 

(一体何を…?)

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

十代が目で語りかけてくる、分かっているさ…お前の言いたいことが…

 

 

だが…やられっぱなしは性に合わんよなぁ?

 

 

「さらに手札から『天の落とし物』を発動!全てのプレイヤーはカードを三枚引き、二枚捨てる!」

 

 

 

 

天の落とし物

魔法カード(漫画GXオリジナル)

互いのプレイヤーはデッキからカードを3枚引き

その後手札からカードを2枚捨てる

 

 

 

「なっ!?さらにドローカードだと!?」

 

 

 

手札

守6→7

ジャッカル6→7

十代6→7

シャーリー6→6

 

 

 

「さらに手札から墓地へ送った二枚の『代償の宝札』の効果!このカードが墓地に送られた時カードを二枚ドローする!四枚ドロー!さらに!『デュアル・ゲート』発動!墓地の同名カード二枚を除外して二枚ドローする!」

 

 

 

代償の宝札

通常魔法(漫画版5D's)

このカードが手札から墓地へ送られた時、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

デュアル・ゲート

通常魔法(アニメGXオリジナル)

墓地にある同名カード1枚をゲームから除外する。

デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

 

シャーリー

手札6→10→11

 

 

 

「なんだあれは!捨てたカードすらフル活用してドローするだと!?」

 

 

「そして天使の施しを発動!三枚ドローし、二枚捨てる!そして捨てた代償の宝札の効果!二枚ドローする!」

 

 

「またそのカードか!」

 

 

 

シャーリー

手札11→13

 

 

 

「そして墓地に落ちたE・HERO シャドー・ミストの効果発動!デッキからHEROを手札に加える!加えるのはE・HERO エアーマン!」

 

 

 

「何っ!?」

 

「こいつもHERO使いだと!?」

 

 

 

E・HERO シャドー・ミスト

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500

「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は

1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の

「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

 

シャーリー

手札13→14

 

 

 

「墓地に落ちた場合モンスターを手札に加えるカード!?この為に手札交換を?」

 

 

「いやそれだけじゃない、さっきの様にミラクル・フュージョンの素材を増やす為かもしれない、今墓地のカードは潤沢にあるからな…彼の方もそれを知っててこんな事を…なんてチームワークなんだ…」

 

 

 

 

「シャーリー、お前もE・HEROデッキだったのか!?」

 

 

 

ズコ――ッ!!

 

 

 

十代の言葉に全員ずっこける。

 

 

「おめぇ彼女のデッキも分かんなかったのかよ!?」

 

 

「え?だって出会ったの数日前だし一緒に戦ったのはこれが初めてだぜ?」

 

 

 

別に付き合って無いから…中坊の恋愛脳はどうにかならんのか…。まあこの年頃はそんなモンか…。

 

 

 

「手札から、『アカシックレコード』を発動!デッキから二枚ドローし、そのカードがこれまでプレイした事があった場合、そのカードを除外する…引いたのは『壺の中の魔術書』と『レスキューラビット』!使用されていないのでそのまま手札に加える!」

 

 

 

アカシックレコード

通常魔法(アニメGXオリジナル)

カードを2枚ドローする。

ドローしたカードが今までプレイしたカードと同じ場合、

ドローしたカードを除外する。

 

 

 

シャーリー

手札14→15

 

 

「まだだ!『壺の中の魔術書』発動!全てのプレイヤーは三枚ドローする!」

 

 

 

壺の中の魔術書

通常魔法(漫画GXオリジナル)

互いのプレイヤーはカードを3枚ドローする。

 

 

 

手札

守7→10

ジャッカル7→10

十代7→10

シャーリー15→17

 

 

 

「さらに『HEROの遺産』を発動!墓地にレベル5以上のHEROが二体いれば三枚ドロー出来る!墓地にはレベル8のテンペスター、十代が天の落とし物で捨てたレベル5のE・HERO ネクロダークマンがいる!三枚ドロー!」

 

 

さり気なくネクロダークマンを落とす十代有能スギィッ!

 

 

HEROの遺産

通常魔法(漫画GXオリジナル)

自分の墓地にレベル5以上の「HERO」と名のついたモンスターが

2体以上存在する場合に発動する事ができる。

自分のデッキからカードを3枚ドローする。

 

(漫画版GXいい加減にしろ!)

 

 

シャーリー

手札14→16

 

 

 

「ドロップアウトボーイの捨てたカードを利用デスーノ!?」

 

 

(あれは紅葉の持っているカード…!一体彼女が何故?)

 

 

 

「さらに『流転の宝札』発動!デッキから二枚ドローする、その代わりにターン終了時に手札から一枚墓地に送らなければ3000ポイントのダメージを受ける!」

 

 

 

流転の宝札

通常魔法(アニメGXオリジナル)

デッキからカードを2枚ドローする。

ターン終了時にカードを1枚墓地へ送る。

送らない場合3000ポイントのダメージを受ける。

 

 

あって無いようなデメリットである。

 

 

シャーリー

手札16→17

 

 

 

「さらに『埋葬呪文の宝札』を発動!墓地の天よりの宝札、天の落とし物、天使の施しをゲームから除外して二枚ドローする!」

 

 

 

埋葬呪文の宝札

通常魔法 (リアリストオリジナル)

自分の墓地に存在する魔法カード3枚をゲームから除外して、

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

 

シャーリー

手札17→18

 

 

「さらに『逆境の宝札』を発動!相手に特殊召喚されたモンスターが居て、自分の場にモンスターが存在しない場合に二枚ドロー!」

 

 

 

逆境の宝札

通常魔法(アニメZEXALオリジナル)

相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。

自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

シャーリー

手札18→19

 

 

「強欲な壺発動!さらに苦渋の選択発動!選んだカードはこれだ!」

 

 

 

死者蘇生

早すぎた埋葬

ミラクル・フュージョン

漲る宝札

貪欲な壺

 

 

 

 

「ひ、ひどい五枚だ…、宝札がまたある…」

 

 

「ミラクル・フュージョンとドローカードはマズい。早すぎた埋葬でいいな?」

 

 

「あ、ああ…」

 

 

 

そう来ますか…、E・HEROは融合無しだと弱いと思われているようだしそうなるか。

 

 

 

シャーリー

手札19→20

 

 

 

 

「手札20枚超えた…(白目)」

 

 

 

「蘇生カードを引いて手札は20枚の大台突破…遂に攻撃開始か?」

 

 

(まだだ、今までのは前座に過ぎない。お楽しみはこれからだ!)

 

 

 

「この瞬間!私が伏せていたカードをオープン!手札抹殺!全てのプレイヤーは手札を全て捨て、その枚数分ドローする!」

 

 

手札抹殺

通常魔法(原作効果)

お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから

このカードの発動直前の手札の枚数分ドローする。

 

 

 

「なっ!?ここで手札交換カードだと!?」

 

「あれだけ引いて手札が悪かったってのか!?」

 

 

ジャッカル達が驚きの声を上げる、引いたカードを全て捨てるなどよほど引きが悪くなければありえない。

 

 

「あの外人さん一体何をしたいんだろう…?」

 

「やはりカードを墓地に落とす事で真価を発揮するデッキか…?」

 

 

周囲が疑問を抱えて観戦する中…、

 

 

 

「成程、シャーリー!お前凄ぇな!俺もそこまで考え付かなかったぜ!」

 

 

「な、なんだ?こいつ何言ってんだ!?」

 

 

十代ただ一人が俺のした事を理解し称える。

 

 

 

手札

守10→10

ジャッカル10→10

十代10→10

シャーリー20→20

 

 

 

 

 

 

 

「さらにE・HERO フラッシュの効果!このカードが墓地に送られた時、墓地の魔法か罠を一枚手札に加える!手札抹殺を加えもう一度発動!」

 

 

E・HERO フラッシュ

効果モンスター(漫画効果)

星4/光属性/戦士族/攻1100/守1600

このカードが墓地へ送られた時、

自分の墓地に存在する魔法か罠カード1枚を選択して手札に加える。

(インチキ効果もいい加減にしろ!)

 

 

 

手札

守10→10

ジャッカル10→10

十代10→10

シャーリー20→21→21

 

 

 

「さらに手札交換ッスか!?」

 

 

「まさか…デッキ破壊かッ!?」

 

 

 

「お、おい!お前、デッキ枚数何枚だ…?」

 

 

ジャッカルさんが守に問いかける。40枚ならデッキ枚数がゼロになり、こちらがターンエンドを宣言した時点で勝負がついてしまう。

 

 

「だ、大丈夫だ…少し余分に入っていたからまだ数枚ある!」

 

 

「そ、そうか。…デッキ破壊とは姑息な真似をするじゃあねぇか!!」

 

 

ジャッカルが吠える。実際周りもデッキ破壊と言われて嫌悪感を抱いているようだ。

 

 

「真剣勝負から逃げて卑怯な手で勝とうなんて恥ずかしくないのか!」

 

 

「姑息?卑怯?限られたルールの中で勝利条件を満たして勝つのが悪だとでも?それにこちとらデッキ切れで勝利なんてするつもりはない!」

 

 

卑怯な手は使わない(理不尽にボコらないとは言ってない)

 

 

「『サイキック・サイクロン』発動!セットされた伏せカード一枚を破壊する。この時、そのカードが魔法か罠か宣言し、当たった場合一枚ドローする、外れた場合相手が一枚ドローする!宣言するカードは…罠カードだ!」

 

 

 

サイキック・サイクロン

速攻魔法(アニメ5D'sオリジナル)

フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を、

魔法か罠か宣言して破壊する。

破壊したカードが宣言したカードだった場合、

自分はカードを1枚ドローする。

破壊したカードが宣言したカードと違っていた場合、

相手がカードを1枚ドローする。

 

 

 

「なっ!?スキルドレインが!?」

 

 

「やっぱりスキドレビートだったか…攻撃力の高いデメリット付きモンスター、最初のガンナードラゴンやバルバロスの様な妥協召喚出来るカード、これらを見ればスキドレビートであることは容易に想像できる…」

 

 

「くっ!」

 

 

ジャッカルさんの顔を見るにどうやら図星のようだな。

 

 

 

「成程、自分のスキルドレインで相方が困らない様にわざと後にプレイすることを選んだのか。ジャッカルお前良い奴だな!」

 

 

「んなっ!」

 

 

突如襲い掛かった十代の精神攻撃にジャッカルさんは顔を赤く染める。どうやら図星のようだな(ゲス顔)

 

 

「成程、何気に可愛いトコあるじゃねーの」

 

 

「そ、そうなのか?」

 

 

「ばっ!ちっ、ちげーよ!変な思い込みヤメロ!」

 

 

「照れちゃってくぅあゎうぃ~♡」

 

 

「野郎ぶっ殺してやる!」

 

 

ひぇぇ、リアルファイトでダイレクトアタック仕掛けてきた。オオ、コワイコワイ。

 

 

 

「何だジャッカルって良い奴じゃん!」

 

 

「悪ぶってるけど実は優しいのね」

 

 

「んがああああああ!!ヤメロォォォォォォォ!!」

 

 

もうやめて!ジャッカルさんのライフは0よ!

 

 

 

「なぁそろそろ続けないか?」

 

 

十代が助け舟を出す、元はといえばお前の所為だがな。

 

 

 

「漫才披露してるがお前らまさか私がただカードを捨てたと思ってるんじゃないかね?」

 

 

「何?」

 

「どういう事だ?」

 

 

 

「へへ、こういう事さ!十代が伏せていた最後のカード、堕天使の施し発動!」

 

 

 

堕天使の施し

通常罠(アニメオリジナル)

このターンお互いのプレイヤーは

魔法効果によって墓地に捨てたカードを手札に戻すことができる。

 

 

「堕天使の施しッ!?」

 

 

「このカードはすべてのプレイヤーはこのターン魔法カードの効果で捨てたカードを全て手札に戻すことが出来る」

 

 

「何だって!?という事は…!」

 

 

手札枚数

ジャッカル10→32

守10→32

十代10→32

 

 

 

 

 

シャーリー21→67

 

 

 

「手札六十七枚だとッ!!??!?!?!」

 

「お前デッキに何枚カードを入れてるんだ!?」

 

 

「え?60枚でもデッキ切れなるから100枚は余裕で超えてるよ?」

 

 

(((((こいつ頭オカシイ…))))))

 

 

 

「やれやれ、融合使いのドローへの執念は常軌を逸脱している…(震え声)」

 

 

三沢君の解説が始まった。

 

 

「とんでもないアドバンテージを獲得できるドローカードをここまでひくとは…さらに堕天使の施しはそれらのカードの持つデメリットと呆れるほどに相性が良い。元は天使の施しのサポートカードだからな」

 

 

「あのただでさえ強い天使の施しの?」

 

 

ほんと、あの馬鹿(ペガサス)何考えてるですかねぇ?

 

 

「昔エジプトで行われた大会のチーム戦でとある姉弟とその従者の三人が優勝した…。『処刑人マキュラ』や『王家の神殿』で罠をそのターンで使えるようにして大量ドロー、『ラストバトル!』、『現世と冥界の逆転』、罠であり起動が遅く対処可能と考えられ規制を免れていた罠バーンカードを先行一ターン目から使用し、全員がほぼ先行ワンキルで優勝した…。嫌な事件だった…」

 

 

 

イシュタール家何やってんすか!?やだ――!?流石遊戯王史上最強のガチデッキ使った姉ちゃんと史上大戦犯の二枚を使っていた弟と従者だわ…。

 

 

 

「それらのカードはI2社の人間とエジプトの一部のデュエリストしか持っていなかったので規制は免れた。ちなみにその三人組は大会出禁になった」

 

 

あいつら大会出禁かよwwww、残当。

 

 

「彼の方はあえて悪夢の蜃気楼で手札を捨てさせ、天よりの宝札のドロー枚数を増やし、尚且つ捨てたカードを回収するコンボのつもりだったのだろう…。」

 

 

「プレイングミスでも自分勝手な戦術でも何でもなくて計算の内だったの?」

 

 

「ああ、だが彼女の方はそれをさらに上回るプレイングをやってのけた。手札抹殺という手札を倍に増やすカードを持っていたせいでな…引いたカードも殆ど大量ドローしたあと手札を捨てる手札交換ドローカード…彼女は彼氏よりさらに強い…!」

 

 

三沢君が解説王への道を上って行ってるね…。

 

 

 

「だがこのターン耐えれば大量の手札を持った状態でこっちのターンを迎えられるぜ!」

 

 

 

ジャッカルさんが吠える、この手札枚数を見て何とかできる可能性があるとでもいうのか?

 

 

 

「確かにこのコンボは相手にもドローされる諸刃の剣だけど、シャーリーならこのターンでやってくれるぜ!」

 

 

 

(諸刃の剣ね…)

 

 

チラりと手札のシャドー・ミストを見ながら思う、ま、今回は使わないって決めてたししょうがないかな?

 

 

 

「さあいくぜ!E・HERO エアーマンを召喚!エアーマン(三沢大地)の効果!デッキからHEROを手札に加える!加えるのはエアーマン!」

 

 

E・HERO エアーマン

効果モンスター

星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、

以下の効果から1つを選択して発動できる。

●このカード以外の自分フィールドの

「HERO」モンスターの数まで、

フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。

●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

 

 

「そして『(みなぎ)る宝札』を発動!自分のモンスター一体の攻撃力を全員の手札枚数×500ポイント上げる!」

 

 

(みなぎ)る宝札

通常魔法(漫画5D's)

自分フィールド上に存在する表側表示モンスター1体を選択して発動する。

このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力を

自分と相手の手札を合計した数×500ポイントアップさせる。

 

 

「全員の手札の合計だと!?」

 

 

「俺たちの手札は…」

 

 

ジャッカル32枚

守32枚

十代32枚

シャーリー66枚

 

 

計162枚

 

 

 

500×162=81000

 

 

E・HERO エアーマン ATK1800→82800

 

 

 

なぁにこぉれ?

 

 

 

「パワハチマンニセンハッピャクッ!?」

 

 

「どうしてこうなった…」

 

 

調べた時に宝札カテゴリーにあったからしょうがない。

 

エアーマンが倒せないよ…(絶望)

 

 

 

 

「更に二重召喚発動、エアーマンを召喚!エアーマンをサーチ!速攻召喚発動!エアーマンを召喚!E・HERO ブレイズマンをサーチ!」

 

 

 

 

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

「モンスターを一気に三体召喚だと…!」

 

「しかも手札がほとんど減ってない…」

 

 

 

 

 

 

「そして、『融合』を発動!手札の沼地の魔神王とブレイズマンを融合!現れろ、E・HERO アブソルートZero!」

 

 

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

 

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

 

「紅葉さんの最強のヒーローだって!?」

 

 

ん?この世界紅葉さんがいるのか?まあ今はいいや。

 

 

 

「更に早すぎた埋葬を発動!墓地のブレイズマンを蘇生!ブレイズマンの効果!このカードがフィールドに出た時デッキから融合をサーチできる!」

 

 

「融合をサーチ出来るモンスターだと!?」

 

 

E・HERO ブレイズマン

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1800

「E・HERO ブレイズマン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、

いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「融合」1枚を手札に加える。

(2):自分メインフェイズに発動できる。

デッキから「E・HERO ブレイズマン」以外の

「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送る。

このカードはターン終了時まで、

この効果で墓地へ送ったモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力になる。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしか特殊召喚できない。

 

 

 

E・HERO ブレイズマン ATK1200

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

シャーリー&十代

L3000→2200

 

 

 

 

「さらに『ミラクル・フュージョン』発動!場のアブソルートZeroとブレイズマンを融合!現れろ、E・HERO ノヴァマスター!」

 

 

 

 

E・HERO ノヴァマスター

融合・効果モンスター

星8/炎属性/戦士族/攻2600/守2100

「E・HERO」モンスター+炎属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

 

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

 

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

 

 

「二度目の融合!?」

 

「でもなんでわざわざ強力な融合モンスターを融合しちゃったの?」

 

 

「それには俺が答えるぜ!アブソルートZeroにはフィールドを離れた時相手のモンスターを全て破壊する効果があるんだ!」

 

 

「「「「「な、ナンダッテー!?」」」」」

 

 

 

E・HERO アブソルートZero

融合・効果モンスター

星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000

「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する

「E・HERO アブソルートZero」以外の

水属性モンスターの数×500ポイントアップする。

このカードがフィールド上から離れた時、

相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

 

 

 

十代の嬉々とした説明に皆が驚愕する、まさしくE・HERO最強カードである。

 

 

「墓地に行ったアブソルートZeroの効果!バルバロスと怒れる類人猿を破壊する!エターナルフォースブリザード!」

 

 

「くっ!俺のバルバロスが!?」

 

 

周りの熱が全てノヴァマスターに集まり、逆にその周りが凍結しバルバロスとオスジャッカルが凍り付く。

 

 

「よし!バルバロスを倒したぜ!」

 

 

「甘ぇんだよ!獣族モンスターが破壊された時ライフを1000払う事で森の番人グリーン・バブーンを手札から特殊召喚する!」

 

 

「ファッ!?」

 

 

 

ジャッカル&守

L7200→6200

 

森の番人グリーン・バブーン DEF1800

 

 

森の番人グリーン・バブーン

効果モンスター(遊戯王R版?)

星7/地属性/獣族/攻2600/守1800

このカードが手札・墓地に存在し、

自分フィールドの表側表示の森の番人(多分獣族か獣戦士族モンスター)が戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを払って発動できる。

このカードを特殊召喚する。

 

 

 

墓地から大ジャッカルさんが怒って現れる。

 

 

効果だけじゃなく戦闘でも蘇るってそれってただの旧裁定効果じゃないですか!ヤダー!

 

 

完全にアブソルートZeroさんエアーマンの足引っ張っただけですね…。

 

 

「モンスターを全部倒せなかった!?」

 

 

「グリーン・バブーンは墓地か手札にいれば場に出てくる…誰だあんなに手札増やした奴」

 

 

「お前だろ!いい加減にしろ!」

 

 

「なんだ俺か」

 

 

いやぁこんな事になるとは予想外でしたなぁ…、まさかバブーン入ってるとは…。だが…、

 

 

 

「ならばゴリ押すまで!『融合回収』を発動!沼地の魔神王と融合を手札に戻し『融合』発動!E・HERO シャドー・ミストと場のエアーマンを融合!現れろ、E・HERO エクス…エスクダ…エスクリダオ!エスクリダオの効果!墓地のHERO一体に付き攻撃力100アップ!ダークコンセントレイション!」

 

 

 

融合回収

通常魔法

自分の墓地に存在する「融合」魔法カード1枚と、

融合に使用した融合素材モンスター1体を手札に加える。

 

 

 

E・HERO エスクリダオ

融合・効果モンスター

星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000

「E・HERO」と名のついたモンスター+闇属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する

「E・HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。

 

 

 

 

 

E・HERO エスクリダオ ATK2500→2700

 

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

 

「更に沼地の魔神王を墓地に捨て融合をサーチ!」

 

 

「またサーチっすか!?」

 

「やれやれ、彼女のサーチへの執念は凄まじいな…」

 

 

沼地の魔神王

効果モンスター

星3/水属性/水族/攻 500/守1100

このカードは、融合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。

その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。

自分メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。

デッキから「融合」1枚を手札に加える。

 

 

「そして手札のレスキューラビットとE・HERO フラッシュを融合!現れろ!E・HERO ガイア!ガイアの効果!相手モンスター一体の攻撃力を半減し、その数値分ガイアの攻撃力を上げる!」

 

 

E・HERO ガイア

融合・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻2200/守2600

「E・HERO」モンスター+地属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードが融合召喚に成功した場合、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。

ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、

このカードの攻撃力はその数値分アップする。

 

 

森の番人グリーン・バブーン ATK2600→1300

 

 

E・HERO ガイア ATK2200→3500

 

E・HERO エスクリダオ ATK2700→2800

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

E・HERO エアーマン ATK1800

 

 

 

「そして墓地に行ったフラッシュの効果!墓地の魔法か罠を一枚手札に加える!加えるのはミラクル・フュージョン!そして発動!場のエアーマンと墓地のフラッシュを融合!現れろ、E・HERO The シャイニング!そしてThe シャイニングの効果!ゲームから除外されたHERO一体に付き攻撃力を300上げる!墓地にはHEROが七体!攻撃力を2100上げる!」

 

 

 

E・HERO The シャイニング

融合・効果モンスター

星8/光属性/戦士族/攻2600/守2100

「E・HERO」と名のついたモンスター+光属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードの攻撃力は、ゲームから除外されている

自分の「E・HERO」と名のついたモンスターの数×300ポイントアップする。

このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、

ゲームから除外されている自分の「E・HERO」と名のついた

モンスターを2体まで選択し、手札に加える事ができる。

 

 

 

E・HERO The シャイニング ATK2600→4700

 

E・HERO ガイア ATK2200→3500

E・HERO エスクリダオ ATK2800→2700

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

 

 

 

「さらに『未来融合-フューチャー・フュージョン』を発動!デッキから融合素材モンスターを墓地に送り、二ターン後の未来に融合召喚する!デッキから『E・HERO フェザーマン』『E・HERO バーストレディ』

『E・HERO クレイマン』『E・HERO バブルマン』を墓地に送り、『E・HERO エリクシーラー』を二ターン後融合召喚する!」

 

 

 

未来融合-フューチャー・フュージョン

永続魔法

自分のエクストラデッキの融合モンスター1体をお互いに確認し、

決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。

発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に、確認した融合モンスター1体を

融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

 

 

 

 

E・HERO The シャイニング ATK4700

E・HERO ガイア ATK3500

E・HERO エスクリダオ ATK2700→3100

E・HERO ノヴァマスター ATK2600

E・HERO エアーマン ATK82800

 

 

 

 

「な…なんじゃこりゃ…」

 

「一ターンに五回も融合を…!?攻撃力8万のモンスターにしかも次の布石まで…!」

 

 

ジャッカルと守は二人とも顔が真っ白になっている。

 

 

まあこんな事されたらね?悪いのは十代、俺は悪くねぇ。

 

※堕天使なくても二十枚引いてます。

 

 

 

「バトル!ノヴァマスターで攻撃!アカシックコスモノヴァ!」

 

 

巨大な炎の球体を発射し、大ジャッカルを破壊する。

 

 

シャーリー

手札5→6

 

「ぐぅ…!手札からもう一枚のグリーン・バブーンを特殊召喚!」

 

「ッ!有料バブーンループ…!」

 

 

ジャッカル&守

L6200→5200

 

 

 

おうおう仲間をよくもやってくれたのうとばかりにバブーンが現れる。

 

 

 

「こいつバブーン二枚隠し持ってやがった…!誰だあんなに手札増やしたの!」

 

 

「お前だ!」

 

 

なんだ俺か…いや原因の半分は十代やろ(責任転嫁)。

 

 

 

「こうなったらやるしかねぇ!エクスペリアで攻撃!Dark diffusion(ダーク ディフュージョン)!」

 

 

『オオ!…エッ?』

 

 

エスクリダオが二度見してきたがそのまま指を飛ばして攻撃した。

 

色々と地味…。

 

 

「墓地のバブーンが復活!」

 

 

ジャッカル&守

L5200→4200

 

 

「ガイアで攻撃!螺旋槍殺(スパイラル・シェイバー)!」

 

 

ジャッカル&守

L4200→3200

 

 

「The シャイニングの攻撃!オプティカル・ストーム!」

 

 

ジャッカル&守

L3200→2200

 

 

 

「エアーマンで攻撃!」

 

 

『俺もいるぞ!』

 

 

天高くまで竜巻が発生し、モンスターを飲み込む。

流石82800。リアルソリッドビジョンなら町に被害でてた。

 

 

ジャッカル&守

L2200→1200

 

 

 

HERO達によるゴレンダァ!を喰らいライフが大幅に減少する!

 

 

「くっ!だが耐えきったぞ!」

 

 

二人に安堵の表情が浮かぶ。

 

 

「まだだ!手札から、速攻魔法『瞬間融合』を発動!フィールドのエアーマンとThe シャイニングを融合!現れろ、E・HERO Great TORNADO(グレート・トルネード)!」

 

 

 

瞬間融合

速攻魔法(アニメ効果)

自分フィールドから

融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズにエクストラデッキに戻る。

 

 

「バトルフェイズに六度目の融合だと!?」

 

 

「Great TORNADOの効果、相手の全てのモンスターのステータスを半減させる!タウン・バースト!」

 

 

E・HERO Great TORNADO

融合・効果モンスター

星8/風属性/戦士族/攻2800/守2200

「E・HERO」モンスター+風属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードが融合召喚に成功した場合に発動する。

相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は半分になる。

 

 

 

森の番人グリーン・バブーン DEF1800→900

 

 

 

 

「すげぇ!紅葉さんの属性HEROが全部出てきた!」

 

 

属性ヒーロー全召喚完了である。成し遂げたぜ。

 

 

Great TORNADO(グレート・トルネード)で攻撃!スーパーセル!」

 

 

ジャッカル&守

L1200→200

 

 

ジャッカル達のライフが尽きかけ、バブーンがもう蘇生できなくなった。

 

 

「よし!アイツで最後だ!」

 

 

「ま、まだ手があるってのか…?」

 

 

「ああ、あるぜ。手札から罠カード『スピリッツ・フュージョン』を発動!」

 

 

スピリッツ・フュージョン

通常罠(漫画GXオリジナル)

1000ライフポイントを払って発動できる。

自分の墓地から融合モンスターカードによって決められた

融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を

エクストラデッキから融合召喚する。

 

 

 

「何…?」

 

「手札から罠だと!?反則じゃねぇか!!」

 

 

二人が声を荒げてルール違反と叫ぶ。

 

 

 

「何だあの女、ド素人か…?今までのは運が良かっただけのようだな!」

 

 

「おかしいと思ったぜ!どれも見た事無いカードばっかりだもんな!あのカード達もズルして作った偽のカードに違いないぜ!」

 

 

「ここに来て僕でもしないミスをするなんて…」

 

 

「しかし、今までのプレイを見るに彼女がそんなミスをするようなデュエリストには見えんが…」

 

 

青服の偉そうな奴らや翔たちも呆れる。

 

 

そうでないのは三沢や一部の生徒。

 

 

 

「ふっ、そういう事か…」

 

「え?どういう事よ亮…?」

 

 

 

「あの子なんてプレイングセンスなの…!?」

 

「確かにあんな初歩的なミスをするナンーテとんでもビックリナノーヨ!オホホ!」

 

「ミスなんかじゃありません!!」

 

「ヒェッ!?」

 

 

 

 

 

「おい審判!今のは反則だろ!失格を宣言しろ!」

 

 

そういえば磯野が審判してたわ、皆忘れてたんとちゃう?

 

 

「いいえ、反則ではありません、彼女は墓地に落ちた処刑人マキュラの効果でこのターン手札から罠カードを使えます」

 

 

「マキュラだと?そんなモン墓地のどこにも…ハッ!?」

 

 

ジャッカルさんの顔が青くなっていく。

 

 

「どうやら気付いた様だな、最初に大量に墓地に捨てた時にマキュラも落ちていたのさ!」

 

 

「や、ヤロウ…!」

 

 

ジャッカルさんが恨めしそうに睨んでくる。オオ、コワイコワイ。

 

 

 

 

 

「彼女は人間の心理の穴を上手く突いたな…」

 

 

「尻の穴を突いた?亮、下ネタはやめて頂戴」

 

 

「下ネタじゃない!…あれだけ大量に墓地に落ちればそうカード一枚一枚を気にする余裕がない、しかも手札に戻った為後から確認する機会も失われた。ましてや墓地に無いのに墓地に行く事で発動するカードの可能性を考慮するのは難しいだろう。俺の様に相手をリスペクトしてるか、相手の行動全てに警戒している奴じゃなければ難しい、暗黒界やアンデットのようなデッキでもない限り皆そこまで注意しないだろう…。何より堕天使のインパクトがデカすぎて精神に余裕が無くなった彼らに見抜ける筈も無い」

 

 

 

 

 

「マキュラが出たのはきっと三沢君がフラグを立てた所為だよ」

 

「彼女は…なんて強いんだ…。しかもマキュラを持っているなんて一体何者なんだ?」

 

 

 

「なんだあの女は…?この万丈目以外にあれ程の実力を持っている奴がいるとは…」

 

(あの人、多分万丈目さんより強いんじゃ…?)

 

 

 

 

「ライフを1000払い効果を発動させてもらう!スピリット・フュージョンの効果は墓地のモンスターで融合召喚を行う!」

 

 

シャーリー&十代

L2200→1200

 

 

「くっ!だがバブーンが破壊されても次のターンが来れば…!」

 

 

「忘れたのか?未来融合で墓地に送ったカードを!」

 

 

 

 

【デッキから『E・HERO フェザーマン』『E・HERO バーストレディ』

『E・HERO クレイマン』『E・HERO バブルマン』を墓地に送り、『E・HERO エリクシーラー』を二ターン後融合召喚する!】

 

 

 

 

「あ、あのクロノスを倒したカード…!?」

 

 

「その通り!墓地のE・HERO フェザーマンとE・HERO バーストレディの《魂》を融合!現れろ!フレイム・ウイングマン!」

 

 

E・HERO フレイム・ウィングマン ATK2100

 

 

「おお!フレイム・ウイングマン!」

 

「いくぞ十代!」

 

「ああ!」

 

 

 

「「スカイスクレイパーシュート!!」」

 

 

 

摩天楼から飛び立ったフレイムウイングマンが森の番人を焼き尽くす!

 

 

 

「フレイム・ウイングマンの効果!」

 

 

「相手のモンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

 

 

 

ジャッカル&守

L200→ 0

 

 

 

「勝者、遊城十代&シャーロット・E・イェーガー!」

 

 

「よっしゃあ!」

 

「やったぁ!」

 

「のわっ!?急に抱き付くなよ!?」

 

「おっとスマンスマン、ついテンション上がっちゃって」

 

 

「またイチャイチャしてるっス…」

 

「しかしあんなデュエルを見せつけられては文句も言えまい」

 

 

ラブコメめいた二人を呆れと憎悪の目で見る一同。

 

 

 

「俺が…負けた…?」

 

「負けた…やっぱり僕は駄目なんだ…」

 

 

それとは逆に放心するジャッカルと悲しみに暮れる守。

 

 

「あ、そうそう忘れてた!」

 

 

十代がそんな二人に近づき、

 

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

 

「「楽しい…デュエル?」」

 

 

「ああ!俺たちが勝ったけどあんなにモンスターを出した守も、俺のフィールドを一掃しようとしたジャッカルも凄かったぜ?俺一人だったら正直負けてたかもしれなかった、戦ってて凄ぇ楽しかった!」

 

 

「デュエルが楽しい…そんな事最近忘れていた…初めてデュエルをした頃は勝っても負けても凄く楽しかったのに…。でも、今日のデュエルは初めてデュエルした頃の様にビックリの連続で、楽しかったかもしれない…ありがとう、初心を思い出させてくれて…」

 

自分のキャラすら忘れていた守が初心を取り戻した。

この後彼は初心を宗教の様に守り、初心教とまで言われるほどになる。

 

 

「ならまたデュエルやろうぜ!アカデミアに入学したら!」

 

 

「無理さ…僕はどうせ不合格だ…」

 

「そんな事ねぇよ!ここは試験会場の出たすぐ先だぜ?試験官の人もどっかで見てる筈さ!」

 

 

 

ギクーリ!?

 

 

 

「今のお前のデュエルを見てたならきっと合格にしてくれるさ!」

 

 

「そう…かな?」

 

 

「そうさ!」

 

 

守を励ます十代、それを見る女(?)二人。

 

 

 

「眩しいなぁ…」

 

 

「眩しい?」

 

 

「俺は…馬鹿で喧嘩早くて、問題ばかりで、アカデミアの高等部に進学できねぇって言われたんだ…」

 

 

「…」

 

 

「ぶらぶらしてたらよ、アカデミアの入学試験やっててよお、未来への希望に満ち溢れたお前ら見てたら自分が惨めに感じて、悔しくて、畜生…!」

 

 

「それで突っかかってきたんだ?」

 

 

「ああ…」

 

 

「大丈夫、きっと何とかなるよ!絶対大丈夫だよ!」

 

 

「根拠の無ぇ慰めはいらねぇよ!」

 

 

「あるさ!ジャッカルさんが心を入れ替えてお願いすればきっと話を聞いてもらえるさ!」

 

 

「聞いて貰えなかったら…?」

 

 

ジャッカルさんが問いかける。

 

 

「ん~叩きのめせばいいんじゃない?」

 

 

「喧嘩かよ…」

 

 

「喧嘩じゃないよ!ジャッカルさんがデュエルで先生達をぶっ倒せばきっという事聞いてくれるさ!」

 

 

「お前って無茶苦茶だなぁ…」

 

 

「デュエルで想いをぶつけるんだよ!なんだったら一緒に頭下げに行くよ!」

 

 

「お前…」

 

この主人公、既にデュエル脳に染まりつつある。

 

 

「そんで二人で色仕掛けだよ!動画も撮って脅しも入れればもう確実だよ!」

 

 

「お前最低だな!」

 

この主人公、デュエリスト以前にゲスである。

 

 

 

 

「やれやれ、全部聞こえてるんだけど…どうします?クロノス最高試験官?」

 

 

教師兼試験官の二人が奥で話す。

 

 

「試験の結果が全てナノーネ。教師が私情を持ってはいけないノーネ」

 

 

「でも…」

 

 

「仮に彼らを入れたら別の子が落ちる事になるノーネ、枠が無い以上生徒をこれ以上入れる事は出来ないノーヨ」

 

 

「そうですか…」

 

 

「でも、彼らの様な熱意のある生徒ナーラ、頑張ってオベリスクブルーまで上がってワタシが教えたナーラ、いいデュエリストになれたかもしれまセンーノ…」

 

 

サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー♪

 

 

「ハイ、モスモス?アンタ誰デスーノ?」

 

 

『貴様達の試験会場を用意した者だ』

 

 

この会場の持ち主という言葉、そしてこの偉そうな態度!

 

 

 

「エ~!ここは確か海馬コーポレーションヌ!?という事は?」

 

 

『そういう事だ』

 

 

「な、なんと!?それでこのワタクシめに一体どんなご用件で?」

 

 

『ふぅん、実は少し理由があって入学人数を増やす事にした。鮫島にも許可はとってある』

 

 

「な、ナント!?…それで?一体何人位に増やしマスーノ?」

 

 

『今の倍だ』

 

 

「ナルホドー今の倍デスーノ、それまた沢山…ってエ゛エ゛!?ばっ倍デスーニョ!?」

 

 

『そうだ、それも優秀な人材をだ』

 

 

「しかし今日試験した生徒の殆どが合格することになりマスーノ。それでは才能の無い生徒を入れる事に…」

 

 

『必要なら他校から引き抜く用意もある、優秀な人材をなんとしてでもかき集めろ』

 

 

「は、はぁ…しかし優秀な人材を今から集めるナンーテ…」

 

 

『それが貴様の仕事だ。自分の責務を果たせない無能などそれこそ必要無い。それに…早速粋が良いのが二人見つかったではないか』

 

 

「エ゛?もしかして見ていましたーノ?」

 

 

『わが社の目の前でやってればな』

 

 

「しかし片方は素行に大分問題があって…」

 

 

『重要なのはデュエルの腕だ、それに生徒を躾けるのは教師の仕事だ。生徒が言う事を聞かないと喚く自分たちが無能だとわきまえろ、と伝えておけ!』

 

 

「ハ、ハイデスーノ…」

 

 

『では後は任せたぞ。この件はI2社とも協議して発案された一大プロジェクトだ。デュエルモンスターズの発展に大きく関わる、失敗は許さん。分かったな!』

 

 

「ハ、ハイィィィィィィ!」

 

 

 

pi!

 

 

 

「ふぅ、怖かったノーヨ…」

 

 

「やけに長い会話パートでしたね?」

 

 

「うるさいノーヨ!…上からの指示で今学期の入学者を倍に増やすらしいーノ…」

 

 

「ば、倍ですか?と…いう事は彼らは…?」

 

 

「マァ…オシリスレッド位になら入れてもやってもイイノーネ…」

 

 

顔をそらしてぶっきらぼうに呟く。

 

 

「ふふ、素直じゃないですね!」

 

 

「うるさいノーヨ!早速帰って試験結果の修正と二次選抜の準備をしないといけないノーヨ!」

 

 

"帰る"という所でクロノスは笑顔を見せる。

 

 

「何か嬉しそうですね?」

 

 

「あ、ワカリマス?実は新しく車を買いましたーノ!イタリアのアンティークで美しい車デスーノ!」

 

 

「新車なのにアンティークですか…。車に乗る機会なんてそう無いのに物好きですね…」

 

 

「車は見てるだけで楽シーノ!それじゃあお先に失礼スルーノ!」

 

 

そう言ってスキップしながら駐車場へ向かって行くクロノスであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャー!ワターシノクルマガーッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしてもシャーリー、お前HERO使いだったんだな!紅葉さんのカードや俺も知らないカードが出てきてビックリしたぜ!」

 

 

十代が元気な声でまくしたてる。

 

 

「ああ、でも今回は大体30%位の力しか出せなかったかな?」

 

 

「ええ~?流石にそれは嘘だろ~?」

 

 

(嘘じゃないんだがなぁ…)

 

 

今回はあのHERO達は使って無いし、エクシーズも使って無いからな。

 

本気の半分も出せてないだろう…。

 

 

「そう言えば紅葉さんとは?」

 

 

「知らないのか?世界チャンピオンになったこともあるE・HERO使いだぜ?病気でしばらく休んでたんだけど、昔ケガで病院に入院した時出会った事があるんだ!俺がE・HEROを使うきっかけになった人なんだ!」

 

 

「へえ…そうなんだ…。惜しい人を亡くしたな…」

 

 

「いや病気も治って現場復帰してるぞ!?今やってる大会にも出てるから!」

 

 

 

なんだ普通に治ってるのか?漫画で出る前にアニメのネタ回に出たラスボスドラゴエディアなんておらんかったんや!

 

 

 

 

「じゃ!俺はこれからここで仕事だから!」

 

 

「ああ!じゃあまたな!」

 

 

十代に手を振って別れる…また、か。あと何度十代とこうして会えるだろうか?

 

 

十代がアカデミアに行ったらもうしばらくは会えなくなるだろう。

 

 

それまでに、彼に何をしてあげられるだろうか?

 

 

 




シャーリー「…」

十代「…」



シャーリー「カード紹介の回にしようと汎用カード使ったら…御覧の有様だよ!」


十代「まさかあんなにドローカードがあるなんてな~」


シャーリー「【悲報】この世界のペガサス、無能」


十代「今日の最強カードはコレだ!堕天使の宝札!」


シャーリー「今回の大戦犯、天使の施しが三枚ドロー、苦渋の選択が五枚サーチ、手札抹殺が手札倍増カードに変わるイカレカードや…」


十代「でも今回みたいに相手も戻すから注意しような!」


ダークロウ「おっそうだな」


シャーリー「ヒエッ」






今回は三沢…制限無しエアーマンでぶん回す予定でしたが凄まじく狂いました。
主人公がワンキルの予定でしたが十代も活躍させたい→堕天使使ってみる→主人公より目立ってしまった→この際割り切ってコンボしたろ!→なんやこれ…(ドン引き)


よって戦犯は十代、はっきり分かんだね。
あと十代とタッグを組んだ事により主人公のドロー力が大幅に増大してしまいました。
普段はいい感じに事故ってちょうどいい強さになってる設定。

なお、今回最強の宝札カードを使って無い模様。

前回ジャンドでやろうとしたらジャンク・シンクロン出す前に手札整っちゃった壊れだからしゃーない。


多分次は普通!


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最強対決!響紅葉対海馬瀬人!

前回のくら寿司

俺TUEEEEEを通り越した何か。


試験の日の翌日、この日には前々から予定されていたイベントが実施されようとしていた…。

 

 

 

その名も、『大●●回KCカップ決勝戦』である。

 

 

文字通り海馬コーポレーション主催の大会であり世界中から集まったデュエリストが頂点を目指し競い合う大会である。

 

年に二度の同人イベントや入学試験の後という計算されたスケジュールで組まれており世界中から海馬ランドに観光客や報道陣が詰めかけている。

 

 

しかしここ数日の堂実野町での連続して起きる事件により開催が危ぶまれていた、誰のせいですかね?(すっとぼけ)

 

おかげで海馬コーポレーションの対応が世界中に及び社員がノイローゼになっている。

 

 

俺もやらなきゃいけないことが多くすごく忙しいのである。

 

 

 

 

「というわけで一緒に大会を見に行くことはできないんだな」

 

 

『ええ~っ?』

 

 

十代が俺と決勝戦の観戦に行きたいという要望を断る。

 

 

『でもさ!決勝に出るのはあの紅葉さんなんだぜ!?』

 

 

「知ってるよ、でも無理なものは無理」

 

 

 

決勝に出る響紅葉は元世界王者で昔十代が入院した時に出会ったらしい、その時は色々と精神的に不安定だったらしく紅葉さんに大分助けられたらしい。

 

 

ヤンデレとの別れからの新たな出会い、十代がHEROを本格的に使いだしたのもこのころかららしい。

 

響紅葉は意識不明にはならなかったが日本の医療では治療不可能だったらしくアメリカに移って治療に専念していたらしい。

 

 

今回のKCカップはその復帰戦なのである。

 

 

「一緒には見れないけど俺はそこで手伝いする予定だからさ、終わったら会おうぜ」

 

 

「仕方ないな~、じゃあ俺一人で見に行くよ。それじゃ!」

 

 

pi!

 

 

 

十代との連絡が終わる。

 

そう、今回の決勝は世界王者響紅葉の復帰戦なのである。当然いつもより注目が集まっている、デュエルモンスターズの生みの親であるペガサス・J・クロフォードが来日したのも彼のデュエルを生で見るためであるとの噂が立つ程だ。実際の目的はコミケである。

 

 

ここ数日の事件により一層注目が集まりこの大会の話題性は第一回目のKCカップに匹敵すると囁かれている。

 

 

 

おっといけない、そのことで社長に呼び出されているんだった。いかねば。

 

 

 

「お?シャーリー、海馬のヤローの所に行くのか?」

 

 

「ぐっもーにん城之内君、その通りさ、おかげで今日の大会を十代と観戦に行くことは出来ないよ」

 

 

「ふーん、デートの邪魔をするとは海馬も無粋な奴だぜ」

 

 

デートじゃないんだよなあ…

 

 

俺と十代はそういう関係じゃ無いから。

 

 

「一応イベントの手伝いに行くから今日の決勝の放送に映るかもな」

 

 

「へぇ、じゃあテレビでちゃんと見ておかないとな、舞と静香と三人で見とくぜ!」

 

 

「録画ヨロシクやで~」

 

 

「あいよ~」

 

 

城之内君に録画を託し海馬コーポレーション本社に向かう、はぁ今日のことを思うと憂鬱である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【PM6:40】

 

 

午後七時、ゴールデンタイム、子供も仕事明けのサラリーマンも見れる早めの時間、決勝戦の放送がスタートする。

 

 

その会場の控室で出番を待ち続けている青年が一人…。

 

 

その名は響紅葉――――。

 

 

記念すべき復帰戦の決勝の相手はレベッカ・ホプキンス、自分と同じく世界を制した事がある強敵である。

 

 

彼女は規制の激しいバーンカードを使いこなしガチガチのバーンデッキを使っている。

 

はっきり言って勝てるとは限らない、集中していこう…!

 

 

 

pipipi…

 

 

その時彼のPDAに連絡が入る、名前の欄にはエド・フェニックスと書かれている。

 

 

pi!

 

 

「もしもし?エドかい?」

 

 

『Meよ♪久しぶりね!コーヨー!』

 

 

「マックじゃないか…!何でエドの携帯から?」

 

 

『アナタが緊張してると思って♪友人として激励しようと思ってネ!』

 

 

「ハハハ、有難いよ…」

 

 

『邪魔しないでくれマック、今真面目な話をするんだ』

 

 

…今の声はエドかな?なるほど、やはり用があるのはエドだったか。

 

 

『まずは決勝進出おめでとう、決勝も応援している』

 

 

「ハハハ、有難う…相手に不満がある訳じゃないが僕としてはDDと戦いたかったよ」

 

 

『仕方ないさ、彼は別の大会への切符を手にしていたんだ、運が悪かったという事さ』

 

 

「俺としては大きな意思を感じるがね、それで?一体何の用だい?」

 

 

『ああ、やはりアナタのHEROの存在は世界中のどこにも確認できなかった、父さんが作ったという記録も無い』

 

 

「ということは例の?」

 

 

『いや、例の奴とは違うだろう。例のカードは一枚のみの筈だしはっきり言って君のカードは丸っきり系統が違う』

 

 

「そうか、ペガサス会長もこのカードのことは知らないと言っていたよ。使っていいとは言われたけどね」

 

 

一般に流通しているHEROとは違う存在しないカード、それが僕のカード。

 

世界大会で優勝した時にペガサス会長から託されたこのカード達と今まで共に歩んできた。

 

 

『だが分かるんだ、これは間違いなく父さんが作ったものだ…マックのVENUSと同じく』

 

 

「プラネットシリーズか…」

 

 

プラネットシリーズ、惑星の名を持つカード…それぞれが途轍もなく強力な効果を持っている。

 

 

エド曰く父が作ったカードある可能性が高いらしい。

 

自分の切り札もプラネットシリーズの一つだ。

 

 

『引き続き調査に励むよ、残りのプラネットの事を含めてね』

 

 

「ああ、俺も分かった事があったら連絡する」

 

 

『それじゃあヒビキ、今日の試合応援している、必ず優勝してくれよ?』

 

 

「当り前さ、何たって優勝賞品は…」

 

 

「紅葉!そろそろ時間だって!早く準備して!」

 

 

姉がいきなり入って来てまくしたてる。

 

 

「すまない、時間だ切るぞ?」

 

 

『ああ、頑張れ』

『頑張ってネ!』

 

 

「ああ、任せろ…!」

 

 

そう言って電話を切る。アメリカで出会った友と今も友情が続いている事を嬉しく思う。

 

 

「ほら、早くしなさい」

 

「分かってるよ」

 

「TVで世界中に中継されるのよ?そんな恰好でいいの?」

 

「え?カッコいいだろ?」

 

「全然」

 

「えぇ…?(困惑)」

 

 

カッコいいと思うけどなぁ…?

 

 

「それと、十代も来てるわよ?」

 

 

「ホントかい?どの辺?」

 

 

「最前列ですって、あなたのすぐ近くよ」

 

 

「そりゃあいい、そういや受験はどうだったんだい?」

 

 

「合格よ、オシリスレッドだけれど…」

 

 

「ええ?十代が?そんなにアカデミアはレベルが高いのかい?」

 

 

「オツムが弱かったのよ、あなたと同じでね…」

 

 

「ひどい…」

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

ここは決勝会場、観客は満員で外のモニターで大量に観戦している程だ。

 

 

 

「さぁ始まるぞぉ!第●●回KCカップ決勝戦!今回はナントォ!?特別ゲストに来てもらったゾォ!その名はペガサス・J・クロフォード!デュエルモンスターズの生みの親がコ↓コ↑海馬ランドに降臨したア~~~~ッ!!」

 

 

リーゼント姿のMCの言葉を合図にペガサスが入場してくる。

 

 

 

「ハロ~エブリワーン!日本の皆さん今晩は!グッモーニン!アメリカの皆さーん!」

 

テレビカメラ一つ一つに顔を向け、それぞれに適したコメントを喋る姿は流石の経営者であるといえる。

 

 

「ブラジルの皆サ~ン!聞こえマスカ~!」

 

と思ったら地面に向かって叫んでいる…流石アメリカ人、ユーモアもお手の物である。

 

 

 

 

「今回来てもらった訳をお話ししてもらってもよろしいですか!?」

 

 

「イエ~ス!今回の開催地は久方ぶりの日本!伝説のデュエリスト発祥の地!是非とも行かねばならぬと思った訳デ~ス!コ○ケがあったからではアリマセーン!あとぶっちゃけ海馬コーポレーションとの商談のついでデース!」

 

 

「ナルホドーッ!」

 

 

デュエルモンスターズの生みの親の登場で会場は一気にヒートアップしていく。

 

 

 

「サァー暖まってきた所で選手入場ダァーッ!」

 

 

 

MCの言葉を合図に二人の選手が入場する。

 

 

「紅葉さーん!」

 

 

(おっ?十代、いるなっ?)

 

 

観客の中に十代を発見する紅葉、主人公の存在感パナい。

 

 

観客には十代以外の生徒の姿も見える。

 

 

 

「響プロ…俺の憧れ…!!」

 

 

 

 

「元世界チャンプの試合を生で見れるとは、参考にさせてもらう」

 

 

 

 

「亮、席取っといてって言ったでしょ?」

 

「あの人のデュエルが始まったらどうせ座ってなんていられないさ」

 

 

 

その中には万城目や三沢に明日香やカイザーの姿もあった。

 

 

 

 

 

「コーヨー・ヒビキね?今日はヨロシク、元世界チャンプ?」

 

 

「君も元世界ジュニアチャンプだろう?レベッカ・ホプキンス」

 

 

「そうだったわね、けど、元なのはジュニアの所だけよ!」

 

 

「ああ!俺も元チャンプだの元キングだの言われ続けるつもりはない!」

 

 

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

 

紅葉とレベッカの決勝戦が今始まる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

「守備表示でエアーマンを召還!エアーマンの効果!このカード以外のHEROの数まで魔法・罠を破壊できる!B地区を破壊!」

 

 

「クッ!?」

 

 

「そして融合発動!フィールドのフォレストマンと手札のオーシャンを融合!現れろ!E・HERO ジ・アース!」

 

 

E・HERO ジ・アース

融合・効果モンスター(漫画版)

星8/地属性/戦士族/攻2500/守2000

「E・HERO オーシャン」+「E・HERO フォレストマン」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカード以外の自分フィールドの表側表示の「E・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。

このカードの攻撃力・守備力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力・守備力分アップする。

 

 

 

「アブソルートZeroとエアーマンを生贄に捧げそのステータスをジ・アースに加える!地球灼熱!」

 

 

E・HERO ジ・アース

 

ATK2500→6800

DEF2000→4300

 

 

「アブソルートZeroの効果!フィールドから離れた時相手の全てのモンスターを破壊する!」

 

 

「そ…そんなっ!?」

 

 

「ジ・アースで攻撃!地球灼熱斬!」

 

 

「きゃあああああっ!?」

 

 

 

レベッカ L 0

 

 

 

 

「決まったァ~ッ!第●●回KCカップ優勝は『リターン・オブ・ヒーロー』響紅葉だぁ~!」

 

 

 

MCの言葉も霞む程の大歓声、相手はガチガチのロックバーン、それもキュアバーンというライフを回復させるという前提を覆したデッキ、対応は不可能と思われたがさすがはヒーロー、相手のフィールドを全て吹き飛ばし勝利をもぎ取った。

 

 

 

「I got you! 楽しいデュエルだった!」

 

 

 

魔貫光殺砲のごとく指を相手に向け勝利を宣言する紅葉、昔はみんなが真似をした紅葉の代名詞である。

 

 

 

「負けたわ、流石ね」

 

 

「君もね、ギフトカードを発動された時は流石に冷や汗をかいたよ」

 

 

お互いに健闘を称えあい握手を交わす。戦略は違えどお互いが勝利を目指し全力を出し合った事で互いに友情のような物が芽生える、今ここに新たな伝説が生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

「レベッカさん、負けてしまいました…」

 

 

「前よりさらに強くなってたってーのに相手はさらに強かったぜ…」

 

 

「どうやらあの響紅葉は十代の師匠みたいなもんらしいわよ」

 

 

「マジか!通りで強い訳だ!」

 

 

 

城之内達三人でTV中継を観戦している。レベッカを個人的には応援していただけに残念ではあったが負けてしまっては仕方が無い、相手の方が上であったことはデュエリストとして理解している。

 

 

 

 

『コングラッチレーショ~ン!素晴らしいデュエルデシタ!』

 

 

『有難うございます』

 

 

『優勝者のミスターコウヨウには沢山の景品が贈られるゾ!』

 

 

『優勝賞品の限定カードデース!』

 

 

『オォ~ッ!これは羨ましいゾォ~!』

 

 

I2社からは優勝者にのみ限定カードが贈られる、懐かしいなぁ…このデッキと出会ったのもそうだった…。

 

 

 

『海馬コーポレーションからはカード型のペンダントが贈呈されるゾ~!』

 

 

 

『オメデト~!』

 

 

『あ、アリガトウ…』

 

 

外人のナイスバディな女性がペンダントを首にかけそのまま抱き付き頬に口づけをする。

 

 

 

 

「な、なんて羨ましいんだ…!俺も出ていれば…!」

 

 

「ぶっ飛ばされたいのアンタ…ってあれ見なさいよっ!?」

 

 

「ん?とんでもねぇ乳してんな、アレはまさしく世界チャンピオンクラスだ…」

 

 

「そっちじゃねぇよっっっ!!」

 

 

「なら尻か?あれもまさしく世界レベル…」

 

 

「ウサギの尻尾がかわいいです~」

 

 

「だからそうじゃなくて!顔、顔!?」

 

 

「顔?ウサ耳が似合っててむっさびじn…ブゥ――――ッ!!?」

 

 

 

顔を見て思わず吹き出す、あそこで世界チャンプに抱き付いている外人のバニーガールは正真正銘我らが主人公シャーリーである。

 

 

 

「何やってんだあいつ…」

 

 

「わざわざ呼び出されて行った仕事ってこれだった訳?」

 

 

「バニーさん似合ってます~」

 

 

 

思わぬ発見に城之内一同困惑するばかりである…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャーリーあんな所にいたのか…」

 

 

そりゃあ一緒に見に行けない訳だ、知り合いが同じ場所で立っているのを見ると不思議な気持ちになるな。

 

 

紅葉さんは強いのも知ってたけど世界王者と言われてもピンと来なかったが…やっぱり強い…!

 

 

これなら…!もしかしたら、伝説を破る事が出来るかも…!

 

 

 

 

 

「このペンダントは中が開いて写真やカードを入れる事が出来るゾ~!超合金でできているからデザートイーグルの弾が直撃しても防ぐことができる!生存フラグを立てる時に活用してくれッ!」

 

 

 

(なんでそんな所こだわっているんだ…)

 

 

 

中を開くと一枚のカードが入っている。

 

 

 

 

響紅葉

融合モンスター

星8/地属性/戦士族/攻2500/守2000

 

第●●回KCカップ優勝

 

 

 

 

優勝者に贈られる自身が乗っているカード、大会優勝者しか持ってはいない。

 

いつもは枠がバニラカラーであるが融合使いの紅葉の為に紫色になっている。

 

 

「中身は自身がプリントされたカードだ~ッ!当然デュエルには使えないから額にでも入れて飾ってくれ~ッ!」

 

 

次々と景品が配られる、だが景品のカードもトロフィーやペンダントやら美女の口づけも今の自分の心には響かない、本当に僕が望んでいるのは…。

 

 

 

 

「そしてぇ!KCカップの王者に与えられる最大の特典、それはナント!あの伝説のデュエリストでこの大会の主催者!海馬コーポレーション現社長海馬瀬戸とのデュエルの権利ダァ―――ッ!!」

 

 

 

 

MCの言葉に観客からは優勝が決まった時以上の歓声が響く。

 

 

そうだ、この為にDDが出ている大会ではなくKCカップを自らの復帰戦にしたのだ…。

 

 

決闘王の永遠のライバルであり幾度となく世界大会で優勝を飾って来た海馬瀬人との対決、デュエリストとしてこれほどの栄誉はない。

 

デュエルモンスターズ、いやこの世界に存在する全てのゲームにおいて世界チャンピオンとは海馬瀬人を除いた世界第二位の称号なのである。

 

 

 

突如、会場が暗くなりスモークが焚かれる。

 

 

地面が割れ下から何者かがエレベーターで上がってくる。

 

 

 

(来たかッ!?)

 

 

決闘王のライバル、世界に現在三枚しかないデュエルモンスターズ創成期に生まれた最強のカードの青眼の白龍を全て持っている男、ソリッドビジョンを開発したことでデュエルモンスターズの地位を単なる一カードゲームというレベルから人類最大のエンターティメントにまで昇華させた男、神のカードを持っていた事もあり世界を救った英雄の一人である。彼がいなければデュエルモンスターズが日の目を浴びないばかりか、今も世界の何処かで紛争が起きていたほどだ。

 

 

 

(勝って見せる…!俺のこのヒーロー達の力で…!)

 

 

 

スモークが晴れて現れた人物を一斉にライトアップする。

 

 

そこに現れたのは……

 

 

 

 

 

 

 

「社長だと思った?残念!バニーちゃんでした!」

 

 

 

さっきのバニーさんだった…。

 

 

 

 

 

 

「ブぅ―――――ッ!?な、何ィ!?」

 

「なんであの子が!?」

 

「え?え?海馬さんがシャーリーちゃん?」

 

 

 

 

 

「あの少女は昨日の!?」

 

「どういう事だ!?」

 

「海馬瀬人が女になったのか…?」

 

「そんな訳ないでしょ!?」

 

 

 

「シャーリー…なんでそこに…?」

 

 

 

まさかの身内再登場に知り合いは困惑するばかりである。

 

 

 

「なん…だと…?」

 

 

『おおっとッ!?コ…コレは…どういう事だ~ッ?!』

 

 

 

MCも困惑している、どうやら主催者側にとっても予想外の事のようだ…。

 

 

 

会場がざわめきに包まれる、そんな時…。

 

 

 

「ソレについては私が説明シマ~ス!」

 

口を開いたのは海馬コーポレーションの人間ではなくI2社のペガサス会長であった。

 

 

 

「実は私がここに来た本当の訳をお話しシマース、ミスターコウヨウ…現在モンスターの種類は大きく分けて四つに分かれてイマス…何だか分かりマスカ?」

 

 

モンスターを分ける物、属性や種族等があるが今言いたいのはもっと単純なことだ…。

 

 

「効果を持たない通常モンスター、それぞれが特殊な効果を持った効果モンスター、儀式魔法によって呼び出す事が出来る儀式モンスター、そして『融合』を使って決められたモンスターを合わせて新たなモンスターを呼び出す融合モンスターですか?」

 

 

「good! その通りデース!通常モンスターは黄色、効果モンスターはオレンジ、儀式モンスターは青、融合モンスターは紫…中でも儀式召喚で出せる儀式モンスターと融合召喚で出せる融合モンスターは特別と言っていいでしょう」

 

 

ここに来て召喚方法のレクチャーを始めるペガサス会長、しかし何故今そんな話を?そういう事は大会などの前にやること事であって今話すような事ではない。

 

 

 

「何故今そんな話を?って顔をしてますね…ならば教えましょう、今現在ある特殊な召喚法は儀式召還と融合召喚だけですが…私が新しい召喚方法を開発したと言ったら?」

 

 

「「「「「『あ、新しい召喚方だってぇ~~~ッ!!?』」」」」」

 

 

 

MCを含め会場全体が驚愕の声を上げる、おそらくこれを中継で見ている視聴者達も同じ気持ちであろう。

 

この大会は全世界生中継、世界中の人間が注目している…新しい召喚方とやらを宣伝するならこれ程の機会は無いだろう…。

 

 

 

「現在我々は新たに三種類のカードを開発しました、バニーさーん!」

 

 

 

「ハーイ♡」

 

 

バニーガールの少女が三枚のカードをカメラに向ける。

 

 

持っているのは白いカード、黒いカード、そして下半分が緑色のカードの三枚である。

 

 

 

「白いカードがシンクロモンスター、黒いカードがエクシーズモンスター、下が魔法の様に緑なのがペンデュラムモンスターデース!」

 

 

「な、なんとまさかの三種類のカードが実装ダーッ!?」

 

 

融合召喚や儀式召喚が実装された時はかなり混乱していたがまさかの三種類同時発表である。

 

 

 

「イエース!今はまだ開発段階ですが少なくとも数年以内には実装の予定デース!このカード達の実装によってデュエルモンスターズは大きく様変わりするでしょう!できればそれはデュエルモンスターズの進化であることを祈ってイマース。それでですが皆さん!この三種類のカードがどんなカードなのか知りたいですか!?」

 

 

「「「「「オオオオオオッ!!」」」」」

 

 

 

観客の叫びがコダマとなって響き渡る。

 

 

 

「説明するのは簡単です、ですがどうせなら実際にデュエルで使っている所を見たくはないですか!?」

 

 

 

 

「「「「「オオオオオオオオオッ!!」」」」」

 

 

 

 

なんと今から実演するのかっ!?世界中の者が期待を寄せる。

 

 

 

 

「オ~ウ…しかしこのカード達はまだ開発段階、すなわちこれを使いこなせるデュエリストがイマセ~ン…」

 

 

 

わざとらしく頭を押さえ悔しがるペガサス。

 

 

 

 

「私、使えるピョン!!」

 

 

「オウ!本当デスカ?バニーさん!」

 

 

 

バニーさんが使えると知って顔を上げるペガサス、こいつ最初から知ってただろ…。

 

 

 

「このカードはバニーさんが使うとして相手は誰にシマショー?」

 

 

「そうだ!ペガサス会長が務めればいいピョン!」

 

 

「嫌です(真顔)」

 

「素に戻んなや」

 

 

(本気で嫌なのか…)

 

 

 

 

 

「オーウ!そういえばここに世界で最強の融合使いのデュエリストが居ましたネー?」

 

 

 

ペガサスがこちらの方を見やる。

 

成程…そういう事か…今日の大会は新しいカードのプレゼンテーションの為の前哨戦に過ぎなかった訳だ。

 

おそらく世界で一番注目を集めているであろうことは明白、この放送はおそらくオリンピックやワールドカップ以上の人が見ているであろう。

 

元ジュニア王者も僕の復活劇もこの為の引き立て役、客寄せパンダでしかなかったのである。

 

 

そして新しい召喚方法を使ったデッキで現在ある特殊な召喚方の一つである『融合』を使う自分と戦わせる事で、その差を知らしめようとしているのだ。

 

 

 

(だがそう思い通りにはさせない…!)

 

 

 

たとえ相手が未知のカードであろうと負けるつもりはない。

 

勝負を逃げるつもりも無い。

 

 

「僕が相手を務めるという事で良いんですか?」

 

 

「オウ!ミスター・コウヨウ、やってくれますか?」

 

 

「もちろんですよ、新時代の幕開けをこの身で感じることが出来るんですから」

 

 

「アリガトウゴザイマース!…ならば伝えておく事がアリマス…」

 

 

 

ペガサスが顔を近づけ耳元で囁く。

 

 

「彼女はあの新カード達を使い海馬瀬人に勝っています…」

 

 

「!?」

 

 

「フフ、海馬ボーイと戦えなくて残念だと顔に書いてますヨ?こちらとしても本気でかかって来なければ意味がありませんからね…それともう一つ、彼女はユーの持つカードが何であるか知っています。彼女に勝てば真実を教えてくれるかもしれません…」

 

 

自分のこのカード達の事を?エドやぺガサス会長が知らない事を彼女が?

その上あの少女が海馬瀬人を倒したというのか…そんな彼女に勝たなきゃ真実がわからないなら…

 

 

 

「俄然燃えてきましたよ…!」

 

 

「フフフ…そうこなくては。正直私では制限無しカオスデッキを使っても勝てない相手なので助かります」

 

 

「なにそれ怖い」

 

 

 

自分は大丈夫だろうか?不安になってきた…。

 

 

 

 

再び決闘場に足を踏み入れる。

 

 

相手は過去の伝説ではなく未来の戦士、新しいカードが相手でも負けるわけにはいかない、自分は現代(いま)の代表なのだから…。

 

 

 

「ハロ~世界チャンプ、さっきぶり」

 

 

「まさかさっきのバニーさんが真の相手だったとはね…騙されたよ」

 

 

「まさか自分でもこんな恰好して晒し挙げられるとは思わなかったぜ」

 

 

「その割にはノリノリに見えたけどね、年甲斐もなく照れてしまったよ」

 

 

 

その場のノリって怖いね、テンション上がってとんでもない事するんだもん。

 

 

 

「今度は新しい召喚方で驚かしてやるよ」

 

 

「楽しみにしてる、全部出す前に負けないようにしなくちゃね…」

 

 

「それは自分に言ってるのか?それとも俺に対してか?」

 

 

「さあ?どっちだろ?」

 

 

流石チャンピオン、心理フェイズもお手の物である。

 

 

 

「さぁー始まるゾォ――――ッ!!予想外のエキシビジョンマッチ、Newキングとなった融合使い響紅葉の相手は新しい三つの召喚方を操る謎のバニーさんダァ――ッ!」

 

 

 

「響紅葉です…」

 

 

「ドーモ、コウヨウ=サン、シャーリーデス」

 

 

「楽しいデュエルにしよう!」

 

 

「ああ!」

 

 

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

シャーリー L4000

 

 

 VS

 

 

紅葉 L4000

 

 

 

 

「先行はどうする?」

 

 

「レディーファーストで、みんな新しい召喚方とやらを早く見たいだろうしね」

 

 

「そういう事なら期待に応えちゃおうかな!私のターン!ドロー!」

 

 

シャーリー

手札5→6

 

 

「私は魔法カード『調律』を発動!チューナーモンスターを手札に加えそのレベルの数だけデッキから墓地に贈る、ジャンク・シンクロンを手札に加え三枚墓地に送る」

 

 

 

『チューナーモンスター?またもや未知の単語が出てきたゾ~!』

 

 

 

「シャンク・シンクロンを召喚!ジャンク・シンクロンの効果!墓地からレベル2以下のモンスターを効果を無効にして特殊召喚できる!墓地より森の聖獣 カラントーサを特殊召喚!さらに手札のTG ワーウルフの効果!モンスターの特殊召喚に成功したときこのカードを特殊召喚することが出来る!」

 

 

 

 

ジャンク・シンクロン

チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500

 

このカードが召喚に成功した時、

自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

 

TG ワーウルフ

効果モンスター

星3/闇属性/獣戦士族/攻1200/守 0

 

レベル4以下のモンスターが特殊召喚に成功した時、

このカードを手札から特殊召喚する事ができる。

フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、

自分のデッキから「TG ワーウルフ」以外の

「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。

 

 

 

ジャンク・シンクロン 星3

森の聖獣 カラントーサ 星2

TG ワーウルフ 星3

 

 

 

『な、なんと!いきなり三体のモンスターを呼び出したァ―――ッ!?速い、速すぎるゾ――――ッ!』

 

 

 

「す、すげぇ一瞬でモンスターを三体も…」

 

「決闘王なら次のターンに神のカードが出ているぞ…」

 

「だがあんな雑魚モンスターを並べたって勝てないぜ?」

 

 

 

観客が思い思いの言葉を口にする、現世じゃあこの場を見た瞬間察する訳だがあいにくまだこの意味が分からないようだ。

 

 

 

「中々やるね、墓地に落とす効果をそのまま利用するなんて。それで?そこからどうやってさっきのカード達を出すんだい?」

 

 

「もう準備は整ったぜ?」

 

 

「何だって!?」

 

 

 

へへ、それじゃあいっちょかましてやりますか!

 

某エンタメデュエリストのようにエンターティメントを意識してやってやんよ!

 

 

お楽しみはこれからだ!

 

 

「レディースエーンドジェントルメ~ン!今から見せますのは新たな召喚方の一つ、その名もシンクロ召喚!」

 

 

 

「「「「「シンクロ召喚?」」」」」

 

 

 

「イエ~ス!さっき見せた通りジャンク・シンクロンはチューナーと呼ばれる特殊なモンスター!チューナーとそれ以外のモンスターを合わせて墓地に送り、合わせたモンスターのレベルの合計と同じレベルのシンクロモンスターをエクストラデッキ、いわゆる融合モンスターゾーンと呼ばれる場所から呼び出せるのです!」

 

 

 

「な、なんだとっ!?」

 

「どういうことだってばよ…」

 

「まるで意味がわからんぞ!」

 

 

 

言葉じゃ伝わらない事ってあるよね…

 

 

 

 

「つまり、チューナーモンスターは『融合』と似たような役割を持つモンスターって事で良いのかい?」

 

「大体合ってる!」

 

「そして具体的なモンスターの指定がない代わりに場のモンスターのレベルがシンクロモンスターのレベルと合わないと出せない訳だ」

 

「流石世界チャンプ!理解が早い!習うより慣れろ、実際見た方が早い!チューナーモンスターのジャンク・シンクロンのレベルは3!この場合カラントーサと合わせてレベル5!TG ワーウルフと合わせてレベル6!もしくは両方と合わせてレベル8のシンクロモンスターをシンクロ召喚出来るんだ!」

 

 

「「「な、なんだってー!」」」

 

 

「私はレベル2の森の聖獣 カラントーサとレベル3のTG ワーウルフをレベル3チューナーのジャンク・シンクロンでチューニング!集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、スターダスト・ドラゴン!」

 

 

 

3+3+2=8

 

 

 

スターダスト・ドラゴン 星8 ATK2500

 

 

 

現れたのは白銀に輝く白い龍、星々が集まり生まれたその輝きはシンクロ召喚を初めて見た観客の目を釘づけにする。

 

 

『な、なんと――ッ!三体の低級モンスターが最上級モンスターに姿を変えた―――ッ!これがシンクロ召喚!凄い!凄すぎるゾ――――ッ!』

 

 

 

(す、凄い…これがシンクロモンスター…)

 

確かに綺麗だ、そして強力なステータスを持っている。だが二体以上を場に揃える必要があるのだ、そうそう簡単には出せない。真に驚くべきは易々とシンクロ召喚を成功させた彼女のタクティクスである。

 

 

 

「私はカードを一枚伏せターンエンド!」

 

 

シャーリー

手札3枚

 

スターダスト・ドラゴン ATK2500

 

伏せカード1枚

 

 

「俺のターン、E・HERO バブルマンを召喚し二枚ドローする、沼地の魔神王を墓地に送り融合をサーチ、さらに『融合』を発動!手札のE・HERO オーシャンとE・HERO ザ・ヒートを融合!現れろ!E・HERO アブソルートZero!」

 

 

 

 

沼地の魔神王

効果モンスター

星3/水属性/水族/攻 500/守1100

 

このカードは、融合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。

その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。

自分メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。

デッキから「融合」1枚を手札に加える。

 

 

 

E・HERO アブソルートZero

融合・効果モンスター

星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000

「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター

 

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する

「E・HERO アブソルートZero」以外の

水属性モンスターの数×500ポイントアップする。

このカードがフィールド上から離れた時、

相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

 

 

 

『で、出た――ッ!?響紅葉の最強のHEROだ―――ッ!』

 

 

「さらにミラクル・フュージョンを発動!墓地のE・HERO オーシャンと沼地の魔神王をE・HERO フォレストマンの変わりとして除外し融合召喚を行う!現れろ!E・HERO ジ・アース!」

 

 

E・HERO ジ・アース

融合・効果モンスター(漫画版)

星8/地属性/戦士族/攻2500/守2000

「E・HERO オーシャン」+「E・HERO フォレストマン」

 

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカード以外の自分フィールドの表側表示の「E・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。

このカードの攻撃力・守備力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力・守備力分アップする。

 

 

 

『なななんとプラネットモンスター、ジ・アースまで召喚したァ!?』

 

 

 

「さらに平行世界融合を発動!ゲームから除外されているモンスターをデッキに戻し融合召喚を行う!再び現れろ!E・HERO アブソルートZero!」

 

平行世界融合

通常魔法(漫画版)

除外されている、融合モンスターカードによって決められた

自分の融合素材モンスターをデッキに戻し、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

 

こ~よ~のば!

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500→3000

E・HERO アブソルートZero ATK2500→3000

E・HERO ジ・アース ATK2500

E・HERO バブルマン DEF1200

 

 

 

紅葉

手札6→5→7→4→3→2

 

 

 

「えっ?何これ?(ドン引き)」

 

さすが世界王者だぁ(白目)

 

 

「ジ・アースの効果!アブソルートZeroを生贄に捧げそのステータスをプラスする!地球灼熱!」

 

 

E・HERO ジ・アース ATK2500→5500

 

「さらにアブソルートZeroの効果!フィールドを離れた事により相手のモンスターを全て破壊する!」

 

 

 

「やらせねーよ!?スターダスト・ドラゴンの効果!このカードをリリースして破壊効果の発動をを無効にして破壊する!ヴィクテム・サンクチュアリ!」

 

 

スタ-ダストが星屑を巻きながら消え、星屑が氷の結晶と混ざり合い幻想的に演出する。

 

 

 

「くっ、だが結果は同じだ!ジ・アースで攻撃!」

 

 

「結果は同じ?その通りだよ!罠カード発動!和睦の使者!このターンの戦闘ダメージはZeroだ!」

 

 

「くっ…!カードを二枚伏せてターンエンド…」

 

 

「この瞬間スターダスト・ドラゴンの効果!自身の効果で墓地に行ったターンのエンドフェイズにフィールドに舞い戻る!」

 

 

「なっ!?」

 

 

『なんと!スターダスト・ドラゴンが戻って来たァ!紅葉はE・HERO アブソルートZeroを無駄に減らしただけだったァ!』

 

 

 

危なかった…本当に…危うくシンクロ召喚しただけで負ける所だった。

 

 

慢心王になってはいけない…相手はこの時代の最強のデュエリストの内の一人なんだ…!

 

 

 

紅葉

手札0

 

E・HERO アブソルートZero ATK3000

E・HERO ジ・アース ATK2500

E・HERO バブルマン DEF1200

 

伏せカード二枚

 

 

シャーリー

手札三枚

 

スターダスト・ドラゴン

 

 

「私のターン、ドロー!壺の中の魔導書を発動!互いのプレイヤーは三枚ドローする!」

 

 

 

壺の中の魔術書(漫画GXオリジナル)

互いのプレイヤーはカードを3枚ドローする。

 

 

 

シャーリー

手札4→6

 

 

紅葉

手札0→3

 

 

 

『手札増強カードダ~ッ!これで手札は再び六枚に!次は一体何を見せてくれるのか~!?』

 

 

 

「カードは揃った、いくぜ!今から見せるのは一つ飛ばして第三の召喚方!ペンデュラム召喚だ!『ペンデュラム・コール』を発動!このカードは手札を一枚捨て『魔術師』の名を持つ異なる二枚のペンデュラムモンスターを手札に加えます!私は『星読みの魔術師』と『時読みの魔術師』を手札に加えます!」

 

 

ペンデュラム・コール

通常魔法

「ペンデュラム・コール」は1ターンに1枚しか発動できず、

「魔術師」PモンスターのP効果を発動したターンには発動できない。

手札を1枚捨てて発動できる。

カード名が異なる「魔術師」Pモンスター2体をデッキから手札に加える。

この効果の発動後、次の相手ターン終了時まで

自分のPゾーンの「魔術師」カードは効果では破壊されない。

 

 

 

 

『今度はペンデュラムモンスターだ~ッ!一体何が起きるんだ~!?』

 

 

 

「私はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師をペンデュラムゾーンにセッティング!」

 

 

『な、何だ~~~ッ!?モンスターをデュエルディスクの端に置いたゾ~?モンスターは一ターンに一枚しか召喚出来ないゾ―――ッ!?』

 

 

 

星読みの魔術師(アニメ効果)

ペンデュラム・効果モンスター

星5/闇属性/魔法使い族/攻 1200/守 2400

【Pスケール:青1/赤1】

①:自分のPモンスターが戦闘を行うバトルステップに発動できる。

1ターンに1度、魔法カードの発動と効果を無効にする。

その後、その魔法カードは墓地へ送らず、そのまま魔法&罠ゾーンにセットし、このターン再び発動できない。

【モンスター効果】

①:1ターンに1度、自分のPモンスター1体がフィールドから離れた時に発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

 

 

時読みの魔術師(アニメ効果)

ペンデュラム・効果モンスター

星3/闇属性/魔法使い族/攻 1200/守 600

【Pスケール:青8/赤8】

①:1ターンに1度、自分フィールドのPモンスター1体を対象とした罠カードの発動と効果を無効にできる。

その後、その罠カードは墓地へ送らず、そのまま魔法&罠ゾーンにセットする。

 

【モンスター効果】

①:1ターンに1度、Pゾーンのカードを対象とした魔法・罠カードの効果を無効にできる。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

 

 

「ペンデュラムモンスターは魔法カード扱いとしてペンデュラムゾーンに置くことが出来る!そして二枚のペンデュラムモンスターのスケールの間、この場合はスケール1と8の間の2~7のレベルを持つモンスターを手札から可能な限り同時に特殊召喚出来る!」

 

 

 

 

「「「「「な、なんだってー!」」」」」

 

 

 

『それってズルくないか~!?』

 

 

 

「ズルじゃない!行くぞ!揺れろ魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現れろ私のモンスター達!」

 

 

 

1◇ PENDULUM ◆8

 

 

 

 

「レベル4レスキューキャット、そしてレベル4レスキューラビットをペンデュラム召喚!」

 

 

 

『にゃ~!』

『きゅ~!』

 

 

 

レスキューキャット ATK 300

 

 

レスキューラビット ATK 300

 

 

 

「「「「「………」」」」」

 

 

 

『え~と…かわいいモンスターだな~…』

 

 

 

オイなんだその反応は、バブーンも裸足で逃げ出す最悪クラスの獣やぞ!

 

 

 

 

(レスキューキャット…マズいかもね…)

 

 

 

「レスキューキャットの効果!自身を墓地に送りデッキからレベル3以下の獣族モンスター二体を特殊召喚する!デッキからレベル3のチューナーモンスター、X-セイバー エアベルンとレベル3のデス・ウサギを特殊召喚する!」

 

 

レスキューキャット

効果モンスター

星4/地属性/獣族/攻 300/守 100

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、

デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体をフィールド上に特殊召喚する。

この方法で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。

 

 

X-セイバー エアベルン 星3

デス・ウサギ 星3

 

 

「今度はウルヴァリン!チューナーモンスターか!」

 

 

『そ、そうか~ッ!デッキから獣族のチューナーとモンスターを呼び出してシンクロ召喚する気だな―――ッ!?』

 

 

 

「レベル3のX-セイバー エアベルンとレベル3のデス・ウサギでチューニング!集いし願いが権力となり、権力に逆らう者をひっ捕らえろ!これが権力だ!シンクロ召喚!ゴヨウ・ガーディアン!」

 

 

3+3=6

 

 

 

『ゴヨ~ダ~!』

 

 

 

ゴヨウ・ガーディアン 星6 ATK2800

 

 

 

「レベル6で攻撃力2800!?」

 

 

「どういう事だオイ…」

 

 

ガイアナイト「絶対に許さない」

 

 

「誰だ今の」

 

 

『ナ、ナンダト―――ッ!?こ、こんなあっさり強力なモンスターが出てきて良いノカ――ッ!?』

 

 

 

やはり皆驚いているな、モンスター一体から攻撃力2800のモンスターが即座に出てくるのだから。

 

しかも出てきたのはイカれたステータスを持つレベル6と来たもんだ、この頃じゃあレベル8でも攻撃力2800は高い方だからな…

 

 

「これは流石に驚いたな…!」

 

 

 

「一応説明しておくがこのモンスターは警察が仕事の都合上、デュエルをしなければならない時に使われるカードなので一般には流通しないとだけ言っておく」

 

 

 

 

『成程ォ―――!もしかしたら凶悪犯がデュエルを挑んでくる可能性があるかもしれない!これも一種の抑止力か―――ッ!』

 

 

 

自分で言っててワケ分かんなかったが通じた…。こういう世界だから仕方ないね。

 

 

 

「成程、お巡りさんのお世話にならないようにしなきゃね、ネコさんは岡っ引きになったがウサギさんは何に変わるのかな?」

 

 

「ウサギさんは夜はオオカミさんになるピョン!」

 

 

「いや、モンスターの方ね?」

 

 

「アッハイ」

 

 

無駄な恥かいたぜ…まあいい、

 

 

 

「このウサギさんが最後の召喚方、エクシーズ召喚のキーカードだ!」

 

 

「ホゥ…来るか…!」

 

 

「いくぜ!レスキューラビットの効果、このカードを除外し、同名の通常モンスターをデッキから二体特殊召喚する!」

 

 

 

 

レスキューラビット

効果モンスター

星4/地属性/獣族/攻 300/守 100

「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカードはデッキから特殊召喚できない。

フィールドのこのカードを除外して発動できる。

デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

 

 

 

「通常モンスターを二体!?」

 

 

「現れよ!E・HERO スパークマン!」

 

 

E・HERO スパークマン ATK 1600

E・HERO スパークマン ATK 1600

 

 

 

『おおっと!これはどういう事だぁ~?HEROが二体ということは融合召喚なのか~?』

 

 

「君がやるのはエクシーズ召喚じゃなかったのかい?」

 

 

「もちろんそうさ」

 

 

「だがスパークマンは融合しなければ何の変哲もない普通のモンスター、二体揃えて一体どうする…いや、同じモンスターが二体…?」

 

 

この人感がいいな、どこかの社長と大違いだ。

 

 

「そう、同じモンスターという事は能力は同じ、同じ攻撃力、同じ属性、同じ種族…」

 

 

「シンクロの例からするとエクシーズ召喚に必要なのは同じレベルのモンスターかい?」

 

 

「ご名答!エクシーズモンスターは同じレベルのモンスターを合わせそのレベルと同じ数値の『ランク』を持つカードをエクストラデッキから呼び出す!行くぞ!私は二体のレベル4モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!!エクシーズ召喚!!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

 

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500

 

 

 

現れたのは黒き龍、その名と黒き姿はまるでエクシーズを象徴するかのようだ。

 

 

「黒いカード、それがエクシーズモンスターか…同じレベルのカードを出すだけで強いモンスターが出せるのか…」

 

 

「そう、これによって全てのモンスターが強力なモンスターに変わる可能性が生まれるんだ!しかもそれだけじゃない!エクシーズモンスターを呼び出す際に使った素材のモンスターをオーバーレイユニットとしてエクシーズモンスターの下に重ねる!」

 

 

「それは何に使うんだい?」

 

 

 

「こうするのさ!私はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイユニットを二つ取り除きその効果を発動する!相手フィールドのモンスター一体の攻撃力を半減させ、その数値ぶんこのモンスターの攻撃力を上げる!ジ・アースの攻撃力を吸収!トリーズン・ディスチャージ!」

 

 

E・HERO ジ・アース ATK2500→1250

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500→3750

 

 

「!ジ・アースが…!?」

 

 

『な、なんという事だぁ~!?モンスターの攻撃力を吸収してしまうなんて、これじゃあどんなモンスターも倒せるゾ―――ッ!これがエクシーズモンスターの力なのかー!?』

 

 

「そう、エクシーズモンスターはすごく強力な効果を持っている、だからその効果はオーバーレイユニットの分しか使えない、本来なら一つの効果に使うのは一つで良いがこいつの効果は中でも強力なのでオーバーレイユニットを同時に二つも使う必要がある」

 

 

「成程、これがエクシーズの力か…」

 

 

まぁこのカードを基準にされても困るんだが…

 

 

絶対5000で殴るマン(何故俺を使わないんだ?)

 

 

(初公開エクシーズがお前であってたまるか!!)

 

 

カードから声が聞こえてきたが軽く受け流す、精霊が見えるとかじゃなくメタ発言なので気にしないでほしい。

 

 

 

 

「これが第二の召喚方!エクシーズ召喚だ!」

 

 

『す、凄すぎる~~!一ターンで三つの召喚方をやってのけるなんて凄すぎるゾ~!』

 

 

 

(相手は一ターンに融合三回行った畜生だけどな…)

 

 

「シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムの三つの召喚方法を全て見せた所だし攻撃に移らせてもらう!スターダスト・ドラゴンでバブルマンを攻撃!シューティング・ソニック!」

 

 

「くっ!」

 

 

「バブルマンを倒した事でアブソルートZeroの攻撃力が下がる!ゴヨウ・ガーディアンで攻撃!ゴヨウラリアットォ!」

 

ゴヨウ・ガーディアン ATK2800

 

VS  

 

E・HERO アブソルートZero ATK3000→2500

 

 

紅葉 L4000→3700

 

 

「くっ、だがアブソルートZeroが破壊された事で効果が発動する…」

 

 

「しないんだな、これが」

 

 

「スターダスト・ドラゴンか…」

 

 

「違うね!ゴヨウ・ガーディアンの効果!戦闘で破壊するモンスターを破壊を無効にしてコントロールを奪うことが出来る!」

 

 

 

ゴヨウ・ガーディアン

シンクロ・効果モンスター(アニメ効果)

星6/地属性/戦士族/ ATK/2800 /DEF/2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊する時、

破壊を無効にしてそのモンスターのコントロールを得る。

コントロールを得たモンスターは表側守備表示になる。

 

 

 

 

「レベル6で攻撃力2800でモンスターを奪う効果だと!?ふざけんじゃねぇ!」

 

 

「これが権力よ!ウェルカ~~ム!ヒ~ロ~ちゃ~ん!!」

 

 

 

ゴヨウ・ガーディアンに捕縛されアブソル―トZeroが縛られたまま引きずられ、そのまま足元に引きずりだす、

 

 

 

ダンッ!

 

 

足で踏みつけ愉悦の笑みを浮かべながらぐりぐりとこれでかという程にねじる。

 

 

HEROが苦しそうにもがいている所も高評価である。

 

 

『こ、これは…NTRダァ――――――――!信じて融合したHEROがバニーガールに寝取られるなんて――――!しかもどSな笑みでヒールでぐりぐりダ~!!!!』

 

 

「なんで実況盛り上がってるんですかね…(困惑)」

 

 

 

「くっ、これほどの屈辱は初めてだよ…」

 

 

よかった紅葉さんはまともだった、精神攻撃としてちゃんと効いてたね。

 

自分の仲間が奪われ辱めを受けているのだ。これは効くだろう。

 

 

「じゃあ弱体化したそっちのヒーローも倒しちゃいましょうかねぇ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃、その牙で星すら砕きつくせ!反逆のライトニング・ディスオベイ!」

 

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK3750

 

  VS

 

E・HERO ジ・アース ATK1250

 

 

 

ダーク・リベリオンの牙がジ・アースを捉え噛みつく、

 

 

(よし、いける!)

 

 

しかしその上に謎の機械が出現する。

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

「罠カードを発動させてもらったよ、タイムマシーンをね」

 

 

 

時の機械-タイム・マシーン

罠カード(原作効果)

自分フィールドのモンスターが攻撃を受けた時1ターン過去からそのモンスターを呼び出し反撃する事が出来る。

 

 

 

一ターン前…?その時はたしか…

 

 

 

【ジ・アースの効果!アブソルートZeroを生贄に捧げそのステータスをプラスする!】

 

 

 

 

「!まさかッ!?」

 

 

「そのまさかさ!一ターン前のジ・アースの攻撃力は5500!」

 

 

 

タイムマシーンが開き中から赤く燃え盛るジ・アースが現れる、ダーク・リベリオン!後ろ、後ろ!

 

 

 

「ジ・アースで攻撃!地球灼熱斬!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK3750

 

  VS

 

E・HERO ジ・アース ATK5500

 

 

ジ・アースがダーク・リベリオンに攻撃する、果敢に反撃するもHEROの半分の力を奪っただけではHEROの力全てを受け取ったジ・アースには敵わない。

 

 

シャーリー L4000→2250

 

 

「くっそぉ…」

 

 

こんな事ならホープで殴ればよかった…

 

 

「HEROは絶対に負けない!時を超えてでも必ず勝つ!」

 

 

 

『す、凄いゾ―――ッ!流石チャンピオン!古いモンスターが新しいモンスターに敵わない道理は無い!エクシーズを融合で倒す様はまさにヒーロー!一度は復活は絶望的かと思われたが時を超えて再び戻って来たこの男を証明するかのようだ―――!』

 

 

 

タイムマシーンは過去から舞い戻ってきた自分とかかってるのね、別の時間から自分を助けに来るとかどこの太陽の子かと思ったわ…。

 

 

 

「悪いが今の代表としては未来のカードでもそう簡単には負けられないよ」

 

 

「ホント、強いなぁ…、本当に…紅葉さんは、だからこそあなたに勝ちたい…」

 

 

 

 

 

 

(んっふふ~流石デ~ス!新しいカードでただ圧倒するだけでは宣伝にはナリマセ~ン!)

 

 

強敵相手にドラマティックに勝ってこそ観客は喜ぶもの、だからこそ世界最強をぶち当てたのある。

 

 

(さぁ!シンクロやエクシーズ、ペンデュラムを駆使してミスターコウヨウを倒すのデス!!)

 

 

 

 

(流石は紅葉さんだ、世界チャンプ。融合だけなら間違いなく最強、もしかしたら社長とやっていたら勝っていたかもしれない、今はまだ十代よりも強いHERO使い、でもだからこそ…)

 

 

 

「私はモンスター回収を発動…」

 

 

モンスター回収

通常魔法(原作効果)

自分の場に出ている全てのカード及び手札を山札に戻しシャッフルの後あらためて手札を5枚引く

 

 

 

 

「ワッツッ!?一体何を!?」

 

 

 

『こ、これはどういう事だ~?せっかく揃えたシンクロモンスターやペンデュラムモンスターを全部リセットするのか~!』

 

 

 

「何だか分からないが僕のカードは戻してくれよ?」

 

 

 

「はいはい…、さて、紅葉さん、あんたは強い。間違いなく最強の融合、そしてHERO使いだ…」

 

 

「そりゃあどうも」

 

 

 

「でも、だからこそ…私はこのカードでアナタと戦いたい!私はまだこのターン通常召喚を行っていない!手札から、E・HERO バブルマンを召喚!」

 

 

 

E・HERO バブルマン DEF1200

 

 

 

 

「なっ!?」

 

「ファッ!?」

 

『こ、これは…!まさかのHERO対決ダッ―――!』

 

 

観客を含め皆騒然としている、中でも紅葉はシンクロやエクシーズ召喚を見た時より驚いている。

 

 

「バブルマンの効果、自分フィールドにこのカード以外存在しない為二枚ドローする!そして融合を発動!手札のブリキンギョとフィールドのバブルマンを融合!現れろ!融合召喚!E・HERO アブソルートZero!!」

 

 

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

 

 

 

「さあ…お楽しみはこれからだ!」

 




シャーリー「今日の最強カードはコレ!」

十代「時の機械-タイム・マシーン!一ターン前のモンスターを呼び出すぞ!一ターン限定効果と組み合わせると強いぜ!」

シャーリー「城之内VSキース戦は個人的に作者が一番好きな戦いだ!カードの応酬、自分が使ったカードの力が自分に返ってくる、これぞ名勝負って感じだ!」

十代「これ、対象モンスターが前のターン、フェルグランドの効果受けてたらどうなるんだ?効果受けない能力ついて出てくるのか?」

シャーリー「調整中です」


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A New Hero. A New Legend.

前回のあらすじ
また主人公が作者のシナリオをぶち壊し暴れる模様


「手札のブリキンギョとフィールドのバブルマンを融合!現れろ!E・HERO アブソルートZero!!」

 

 

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

 

 

「HEROだってっ!?」

 

 

「さあ、見せてやるぜ…融合の可能性、HERO可能性をな!」

 

 

 

 

 

「ちょっと待つデース!」

 

 

何だよ…今いいところなんだよぉ…

 

 

 

「私はシンクロやエクシーズを見せろと言った筈デース!」

 

 

 

「それならさっき見せた…必要なものは見せたということだ…これ以上は見せぬ」

 

 

 

シャーリー は いうことを きかない !

 

 

 

「このクソガキ…ワタシはアナタをそんな風に育てたつもりはアリマセーン!」

 

 

「育ててもらってないんだよなぁ…」

 

 

身内になったのは三日前、何か教わった記憶もない。カードとお小遣いを少し貰っただけだし。

 

 

 

「いいんじゃないですか?別に」

 

 

紅葉さんが同意してくれた。

 

 

 

「しかしですね、ミスターコウヨウ。これはあくまで新カードの宣伝であって…」

 

 

 

「彼女もまた決闘者という事です。勝つために必要な事をしただけでしょう。アブソルートZeroの破壊効果をモンスター回収で回避した上で五枚ドローしてしまうんですから。もし手加減してこんな事してるなら…本気を引きずり出すのみです、観客も後からやり直すなんて望んでないでしょう?」

 

 

 

「ウ~ン、確かにユーのいう事もごもっとも…私はとやかく言いませーン」

 

 

 

そう言って素直に下がるペガサス、よしこれで憂いなく戦える!

 

 

「見せてもらうか、融合の可能性、HEROの可能性とやらを!」

 

 

「応!私は影依融合を発動!このカードはシャドールの融合にしか使えないが相手にエクストラデッキから特殊召喚したモンスターが居る時、デッキのモンスターで融合できる!」

 

 

影依融合

通常魔法

「影依融合」は1ターンに1枚しか発動できない。

自分の手札・フィールドから

「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、

自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。

 

 

 

 

 

「デッキから融合だって!?」

 

 

「ああ、融合はシンクロやエクシーズに比べてカード消費が激しい、どんなモンスターも融合カードと融合素材二枚が必要となる。その為こんな風に強化される専用融合カードがこれから増えていくだろうぜ?」

 

 

「融合も時代に合わせて進化するという事か…」

 

 

 

「そういう事!私はデッキから超電磁タートルとシャドール・リザードを影依融合!現れろ、エルシャドール・ネフィリム!」

 

 

エルシャドール・ネフィリム

融合・効果モンスター

星8/光属性/天使族/攻2800/守2500

「シャドール」モンスター+光属性モンスター

 

このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。

このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。

このカードが特殊召喚されたモンスターと

戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。

そのモンスターを破壊する。

このカードが墓地へ送られた場合、

自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 

 

 

「エルシャドール・ネフィリムは特殊召喚したときシャドールカードを一枚デッキから墓地に送る、さらにシャドール・リザードの効果、デッキからシャドールモンスターを墓地に送る」

 

 

 

シャドール・リザード

リバース・効果モンスター

星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守1000

「シャドール・リザード」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードがリバースした場合、

フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊する。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「シャドール・リザード」以外の「シャドール」カード1枚を墓地へ送る。

 

 

 

「墓地に行くことで発動する効果に墓地に送る効果か…見えてきたぞ…!そのカテゴリーの性質が…」

 

 

「これくらいで分かったように語るのは早計すぎるぜ?墓地に送るのはシャドール・ビーストとシャドール・ファルコンの二体、そして墓地に送った二体のモンスターの効果!シャドール・ビーストの効果はデッキから一枚ドローする、シャドール・ファルコンの効果はこのカードをフィールドにセットする!カードをセットして、ターンエンド!」

 

 

 

シャドール・ビースト

リバース・効果モンスター

星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守1700

「シャドール・ビースト」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードがリバースした場合に発動できる。

自分はデッキから2枚ドローする。

その後、手札を1枚捨てる。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

 

 

シャドール・ファルコン

リバース・チューナー・効果モンスター

星2/闇属性/魔法使い族/攻 600/守1400

「シャドール・ファルコン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードがリバースした場合、

「シャドール・ファルコン」以外の自分の墓地の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。

(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。

このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する。

 

 

 

 

シャーリー

手札4→3枚

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

エルシャドール・ネフィリム ATK2800

シャドール・ファルコン(セット)

 

 

 

伏せカード1枚

 

 

紅葉

手札3枚

 

 

E・HERO ジ・アース ATK2500

 

伏せカード1枚

 

 

「俺のターンドロー!E・HERO ブレイズマンを召喚、こいつの効果は…」

 

 

「融合をサーチする…」

 

 

「お見通しか、手札のレディ・オブファイアとフィールドのブレイズマンを融合!現れろ!炎の英雄!E・HERO ノヴァマスター!」

 

 

 

 

E・HERO ノヴァマスター

融合・効果モンスター

星8/炎属性/戦士族/攻2600/守2100

「E・HERO」モンスター+炎属性モンスター

 

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。

自分はデッキから1枚ドローする。                                                                                                                                                      

 

E・HERO ブレイズマン

効果モンスター

星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1800

「E・HERO ブレイズマン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、

いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「融合」1枚を手札に加える。

(2):自分メインフェイズに発動できる。

デッキから「E・HERO ブレイズマン」以外の

「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送る。

このカードはターン終了時まで、

この効果で墓地へ送ったモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力になる。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしか特殊召喚できない。

 

 

 

「さらに魔導師の力をジ・アースに装備、装備モンスターの攻撃力を自分の魔法・罠の枚数×500上げる!」

 

 

魔導師の力

装備魔法

装備モンスターの攻撃力・守備力は、

自分フィールドの魔法・罠カードの数×500アップする。

 

 

 

 

紅葉

手札1枚

 

E・HERO ジ・アース ATK2500→3500

 

E・HERO ノヴァマスターATK2600

 

 

 

あらら、ホントこの人、強えぇ…。

 

 

 

『い、一瞬で相手の戦闘力を上回ったァ――!流石チャンピオンダ――ッ!』

 

 

(シャドールの方はまだ未知数…先にアブソルートZeroを落とす!)

 

 

「ノヴァマスターで攻撃!アカシック・コスモノヴァ!」

 

 

E・HERO ノヴァマスターATK2600

 

  VS

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

 

 

 

HERO対HERO、その火ぶたが今切って落とされる、そんな時…

 

 

 

「なあ紅葉さん、HEROデッキなんて物を使っているけど、あんたはアメリカンヒーローが好きなのかい?」

 

 

「何をこんな時に…ああ、好きさ。正直この年じゃオタクみたいだけど子供の頃から大好きだった。日本のヒーロー物よりアメコミの方が好きだった、ゾンパイアはお気に入りさ、カードも額縁に飾ってある」

 

 

「ふーん…そう…」

 

 

「?」

 

 

『ノヴァマスターの恒星爆発が絶対零度をも溶かしてしまうゾーッ!?』

 

 

 

 

 

 

「でも、俺は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーの方が好きだ」

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「オウ?」

 

『な、なんだァ!?何をする気だぁ!?』

 

 

 

「見せてやる、新しいHEROの形!速攻魔法発動!『マスク・チェンジ』!」

 

 

「マスク・チェンジ!?」

 

 

「このカードはHEROが仮面を被り新たなHEROへと変化する!その名も、M・HERO!!」

 

 

 

「新たなHEROだって!?」

 

 

「そう、M・HEROにふさわしい相手、最強のHERO使いのアナタだからこそこいつで相手をしたかった…。…だから、見ていてください、俺たちの変身…」

 

 

 

「変身召喚ッ!!現れろ!New Hero!M・HERO アシッド!!」

 

 

M・HERO アシッド

融合・効果モンスター

星8/水属性/戦士族/攻2600/守2100

 

このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。

このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊し、

相手フィールド上の全てのモンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。

 

 

 

 

氷のHEROは星の爆発によって蒸発したかに見えたが、その身が焼けようとも立ち上がった。

 

苦痛も恐怖も涙さえも、その仮面の下に隠し、再び戦いにはせ参じる。

 

 

「アシッドの効果発動!相手フィールドの魔法・罠を全て破壊し相手の全てのモンスターの攻撃力を下げる!そして、変身して消えたアブソルートZeroは墓地に行く!よって効果発動!相手フィールドの全てのモンスターを破壊する!」

 

 

『な、なんという事ダァ――――ッ!HEROが変身して相手のフィールドを全滅させる!!なんて恐ろしいコンボなんだァ――――‼!』

 

 

 

「流石にモンスターを全滅させるわけにはいかない、速攻魔法『エフェクト・シャット』発動!アブソルートZeroの効果を無効にする!」

 

 

「!?モンスター効果を無効にする速攻魔法っ!?」

 

 

エフェクト・シャット

速攻魔法(アニメオリジナル)

モンスターの効果を相手が発動した時に発動可能。

その効果を無効にし、そのモンスターを破壊する。

 

 

「これで、全滅は避けられた…」

 

 

「だがアシッドの効果で魔法・罠は破壊、攻撃力も下げてもらう!Acid rain(アシッド レイン)!」

 

 

E・HERO ジ・アース ATK2500→2200

 

E・HERO ノヴァマスターATK2600→2300

 

 

 

「これではアシッドを倒せない…ならノヴァマスターでセットモンスターを攻撃!」

 

 

「リバース効果発動、墓地からシャドールモンスターをセット出来る。シャドール・ビーストをセットする」

 

 

「リバース効果もあったのか…!」

 

 

「そう…シャドールの影とはすなわちカードの裏、リバース効果を持ったカードの意味が込められていたのさ…」

 

 

それだけじゃないがね…シャドールは華やかな特殊召喚に相対する影、メタカードでもある。

 

 

「ノヴァマスターの効果で一枚ドローさせてもらう…そしてジ・アースでセットモンスターを攻撃!」

 

 

 

リバース効果を持ってるって言った矢先に攻めるのか、たまげたなぁ…

 

 

 

「シャドール・ビーストのリバース効果を発動、二枚ドローして一枚捨てる」

 

 

「それも墓地に行った時と似たような効果だね」

 

 

「一応墓地に行った時と全然違う効果のカードもあるんだけども…」

 

 

効果を大体予想して攻めてきたか…ホント厄介だ…

 

 

『お、お互い戦いながら手札を補充している~!なんて接戦なんだ~!?』

 

 

「カードを一枚セット、ターンエンド…」

 

 

紅葉 L3700

手札0枚

 

E・HERO ジ・アース ATK2200

E・HERO ノヴァマスターATK2300

 

伏せカード1枚

 

 

シャーリー L2250

手札4枚

 

M・HERO アシッド ATK2600

エルシャドール・ネフィリム ATK2800

 

 

「私のターン、ドロー!E・HERO クレイマンを召喚!そしてマスク・チェンジを発動!M・HERO ダイアンを変身召喚!」

 

M・HERO ダイアン

融合・効果モンスター(漫画版)

星8/地属性/戦士族/攻2800/守3000

このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、

デッキからレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。

 

 

(なんやこの壊れ…)

 

 

「…バトル!ダイアンでノヴァマスターを攻撃!ディスバーション!」

 

 

 

M・HERO ダイアン ATK2800

 

 VS

 

E・HERO ノヴァマスターATK2300

 

 

 

紅葉 L3700→3200

 

 

「ぐっ!」

 

 

「ダイアンの効果!モンスターを戦闘破壊したことでデッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!現れろ!E・HERO シャドー・ミスト!」

 

 

 

E・HERO シャドー・ミスト

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500

「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は

1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の

「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

 

「シャドーミストが特殊召喚に成功した場合、デッキから『チェンジ』と名の付いた速攻魔法カードを手札に加える!勿論加えるのはマスク・チェンジ!そして変身!M・HERO 闇鬼!」

 

 

M・HERO 闇鬼

融合・効果モンスター

星8/闇属性/戦士族/攻2800/守1200

このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。

「M・HERO 闇鬼」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードは直接攻撃できる。

その直接攻撃で相手に与える戦闘ダメージは半分になる。

(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。

デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。

 

 

「闇鬼で攻撃!」

 

 

『シュッ!』

 

 

M・HERO 闇鬼 ATK2800

 

 VS

 

E・HERO ジ・アース ATK2200

 

 

紅葉 L3200→2600

 

 

闇鬼の蹴りの一撃でジ・アースが粉砕される。鍛えてますね。

 

 

 

『遂にジ・アース破れたり――ッ!このままやられてしまうのか――ッ!?』

 

 

「闇鬼の効果!戦闘で相手モンスターを破壊し墓地に送った時、『チェンジ』と名の付く速攻魔法カードを手札に加えることが出来る!」

 

 

「やれやれ、まだ終わらないのか。マスク・チェンジは打ち止めの筈じゃあ無いのかい?」

 

 

「知らないのか?ライダーには戦闘フォームがいくつもあるんだぜ?手札に加えるのは『フォーム・チェンジ』!そして発動!闇鬼をエクストラデッキに戻してM・HERO カミカゼに超変身!」

 

 

 

フォーム・チェンジ

速攻魔法

自分フィールドの「HERO」融合モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターをエクストラデッキへ戻し、

そのモンスターの元々のレベルと同じレベルでカード名が異なる

「M・HERO」モンスター1体を、

「マスク・チェンジ」による特殊召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

 

 

M・HERO カミカゼ

融合・効果モンスター

星8/風属性/戦士族/攻2700/守1900

このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。

このカードは戦闘では破壊されない。

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

相手はバトルフェイズにモンスター1体でしか攻撃できない。

このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

 

『な、なんという連続ラッシュ!バニーガールのフィールドには上級モンスターが三体!対してチャンピオンのモンスターはゼロ!これは決まったか――ッ!?』

 

 

「カミカゼで攻撃!スーパー・神風アタック!」

 

 

今まで伏せカードは発動していない、いける筈!

 

 

 

「これは絶体絶命だね、助けてくれ相棒。伏せカード発動!『クリボーを呼ぶ笛』!ハネクリボーをデッキから特殊召喚する!」

 

 

 

クリボーを呼ぶ笛

速攻魔法

自分のデッキから「クリボー」または「ハネクリボー」1体を選択し、

手札に加えるか自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

 

ハネクリボー

効果モンスター

星1/光属性/天使族/攻 300/守 200

フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。

ターン終了時まで、自分が受ける戦闘ダメージは全て0になる。

 

 

 

「ハ、ハネクリボーォ!?」

 

 

『クリクリ~♪』

 

 

ハネクリボー DEF 200

 

 VS

 

M・HERO カミカゼ ATK2700

 

 

ハネクリボーが立ち塞がり攻撃が届かない。

 

 

「くっ!カミカゼがモンスターを戦闘破壊した事で一枚ドロー出来る…」

 

 

「だがハネクリボーの効果でこのターン戦闘ダメージは0!有難う相棒、いつも済まないね」

 

 

『クリクリ~!』

 

 

これだけ攻めて仕留めきれなかった…!

 

 

 

「ターンエンド…」

 

 

シャーリー L2250

手札4枚

 

M・HERO ダイアン ATK2800

M・HERO カミカゼ ATK2700

M・HERO アシッド ATK2600

エルシャドール・ネフィリム ATK2800

 

 

紅葉 L2600

手札0

 

 

 

 

「やれやれ、一ターン防いだとはいえここで逆転のカードを引けなきゃ終わりだね…」

 

 

引きそう。

 

 

「ドロー!…ホープ・オブ・フィフスを発動!墓地のE・HERO五枚をデッキに戻しカードをドローする!手札とフィールドにカードが無い為三枚ドロ-する!」

 

 

うっそだろお前!?

 

 

 

ホープ・オブ・フィフス

通常魔法

自分の墓地の「E・HERO」と名のついたカードを5枚選択し、

デッキに加えてシャッフルする。

その後、デッキからカードを2枚ドローする。

このカードの発動時に自分の手札・フィールド上に他のカードが存在しない場合は

カードを3枚ドローする。

 

 

 

「墓地のバブルマン、ヒート、レディ・オブファイア、ブレイズマン、ジ・アースをデッキに戻し三枚ドロー!さらにHEROの遺産を発動!レベル5以上のHEROが二体以上いる時三枚ドロー出来る!墓地にはアブソルートZeroとノヴァマスターがいる!三枚ドロー!」

 

 

HEROの遺産

通常魔法(漫画GXオリジナル)

自分の墓地にレベル5以上の「HERO」と名のついたモンスターが

2体以上存在する場合に発動する事ができる。

自分のデッキからカードを3枚ドローする。

 

 

紅葉

手札1→3→5

 

 

「マジかよ…」

 

 

「今でも信じてる、意味なく死んだモンスターなんて、いないってね…!」

 

 

 

『手札0枚からの連続三枚ドローォ!凄いゾォ!逆境をこのまま覆せるかぁ~?』

 

 

「手札から、融合発動、フォレストマンとオーシャンを墓地に送り、現れろ!アブソルートZero!」

 

 

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500

 

 

『出た~!紅葉の最強HERO!幾度となく現れたHEROが再び紅葉のフィールドに降臨!!』

 

 

「君が返してくれたからね、大切に使わせてもらう」

 

 

それ大切に使わない奴や…

 

 

「さらにミラクル・フュージョン発動!墓地のフォレストマンとオーシャンで融合!現れろ!ジ・アース!」

 

 

「あっ…(察し)」

 

 

「ジ・アースの効果!自分モンスターをリリースしてそのステータスを吸収!地球灼熱!そしてアブソルートZeroの効果!フィールドを離れた事で相手モンスターを全て破壊する!エターナルフォース・ブリザード!」

 

 

 

アブソルートZeroが吸収されジ・アースが赤く発光し、反対に熱量を奪われた周囲は絶対零度へと変化していく。

 

こちらのモンスターが全て凍結し砕け散る。

 

 

「ネフィリムが墓地に行った事で墓地から影依融合を手札に加える…」

 

 

「だがこれで終わりだ!ジ・アースの攻撃!地球灼熱斬!」

 

 

 

E・HERO ジ・アース ATK5500

 

 

 

 

「墓地の超電磁タートルの効果発動!このカードを除外してバトルフェイズを終わらせる!」

 

 

 

「…!この為に墓地に送っていたのか!」

 

 

ふぅ、融合カード紹介の為にやったのが自分を救う事になるとは…

 

 

「カードを一枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

シャーリー

手札6枚

 

 

「召喚僧サモンプリーストを守備表示で召喚、サモンプリーストの効果!手札から魔法を捨ててE・HERO エアーマンを特殊召喚!エアーマンの効果、クレイマンを手札に加える、融合を発動!E・HERO ガイアを融合召喚!」

 

 

 

召喚僧サモンプリースト

効果モンスター

星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600

(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した場合に発動する。

このカードを守備表示にする。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

このカードはリリースできない。

(3):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。

デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

 

 

 

E・HERO ガイア

融合・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻2200/守2600

「E・HERO」モンスター+地属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが融合召喚に成功した場合、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。

ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、

このカードの攻撃力はその数値分アップする。

 

 

 

シャーリー

手札3枚

 

 

「ガイアの効果!相手モンスター一体の攻撃力の半分を吸収する!」

 

 

E・HERO ジ・アース ATK2500→1250

 

E・HERO ガイア ATK2200→3450

 

 

 

『ガイアの攻撃力がジ・アースの攻撃力を上回った――ッ!?』

 

 

 

「ガイアで…攻撃ッ!」

 

 

大地の神の名を持つ英雄が地球の名を持つ英雄に拳を向ける。

 

 

「コンチネンタルハンマー!」

 

 

 

「罠発動!元素融合 エレメント・フュージョン!フィールドのジ・アースと除外されているフォレストマンとオーシャンで融合召喚を行う!」

 

 

「っ!」

 

 

元素融合 エレメント・フュージョン

通常罠(漫画GXオリジナル)

自分フィールド上の「E・HERO ジ・アース」とゲームから除外されている「E・HERO」モンスター2体を墓地に送り、融合召喚する。

 

 

「E・HERO三体で融合!?まさか…!?」

 

 

「現れろE・HERO Core!」

 

 

E・HERO Core

融合・効果モンスター(原作効果)

星9/地属性/戦士族/攻2700/守2200

「E・HERO」モンスター×3

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

 

このカードの攻撃力はバトルフェイズ時に倍になる。

このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、

相手フィールドのカード二枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

このカードが戦闘・効果で破壊された時、自分の墓地の

「E・HERO ジ・アース」1体を対象として発動できる。

そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

 

 

「…!?紅葉さんの、真の切り札…!」

 

 

十代との最終決戦で戦ったジ・アースを超える最強のHERO…。

 

 

「Coreの効果!バトルフェイズ時、その攻撃力は倍になる!」

 

 

『2700の倍という事は――ッ!?』

 

 

E・HERO Core ATK 2700→5400

 

 

「ッ…!」

 

 

『攻撃力5400!?おおっとこれでは攻撃出来ないゾ~!』

 

 

「さあ大人しく下がるんだね」

 

 

「………」

 

 

「どうしたんだい?ステップの巻き戻しが発生したから攻撃前からやり直すんだ、知ってるだろ?」

 

 

 

「攻撃を…続行…!」

 

 

 

「なっ!?」

 

 

『何だって――――――――――――ッ!?!?!?』

 

 

「一体何を!?イッツクレイジー!?」

 

 

 

皆が自殺行為としか思えないことに驚愕している。

 

自分でも馬鹿な事をしていると分かっている。だが勝つにはこれしか無い、そんな気がした…。

 

 

E・HERO ガイア ATK3450

 

 

 VS

 

 

E・HERO Core ATK5400

 

 

 

「コンチネンタルハンマー!」

 

「エレクトロマグネティックインダクション!」

 

 

ガイアの一撃はCoreに届かず、ビームに焼き消される。

 

 

シャーリー L2250→300

 

 

「フゥ…ヒヤッとしたよ…」

 

「……」

 

 

当然負ける、ライフもう残り僅かである。

 

 

「まさか攻撃力が下がる前に攻撃表示のガイアを自爆させるなんてね…。だがCoreの効果、戦闘で相手モンスターを破壊した時、相手フィールドのカードを二枚まで破壊出来る…。サモンプリーストを破壊…」

 

 

 

「カードをセット…ターンエンド…」

 

 

 

シャーリー L 300

手札2枚

 

伏せカード1枚

 

 

紅葉 L2600

手札0枚

 

E・HERO Core ATK 2700

 

 

「俺のターン、ドロー…!命削りの宝札発動!五枚手札からドローする!」

 

 

ここでドローカードを引けるあたり流石といった所か、

 

 

 

「本当に命を削って来た俺にとっては皮肉めいたカードだね、E・HERO アイス・エッジを召喚、アイス・エッジで攻撃!」

 

 

E・HERO アイス・エッジ ATK 800

 

 

(あの伏せカード、何かありそうだ…Coreで攻めて破壊やダメージを貰ったら目も当てられない…)

 

 

『フィールドはがら空き、これで決まってしまうのか~!?』

 

 

 

(やったか?)

 

 

 

俺のフィールドには俺を守ってくれるヒーローはいない…だが、助かる方法が一つある。

 

 

それは…

 

 

「速攻魔法発動!『変身』!このカードは装備カードとしても扱う!」

 

 

 

「なっ!?」

 

 

「ホワッツ!?装備魔法ッ!?」

 

 

『どういう事だ~!?バニーさんのフィールドにはモンスターは居ないぞ~!?』

 

 

「相手に装備するカードか!?」

 

 

 

「あのカードは…!」

 

 

 

「このカードを装備するのは、プレイヤー自身!」

 

 

 

俺自身がヒーローになることだ。

 

 

 

「プレイヤー自身に装備っ!?」

 

 

「モンスターが居ないなら…俺が戦う!変身っ!!」

 

 

右手を前に出し、左手を腰に据える。

 

 

そして『変身』の掛け声と共に今度は左手を前に出す。

 

 

その瞬間、体中が光出す。

 

 

全身にソリッドビジョンが当てられバニーガールの姿から新たな姿へと変身する。

 

 

男なら誰もが一生に一度は憧れた、ヒーローへと姿を変える!

 

 

 

 

……かと思われた…。

 

 

 

 

「な、なんじゃこりゃ~!?」

 

 

『あ、あれは~!?バニーさんがドレス姿に変身した~!!』

 

 

「ワァオ!!キュアメロディッ!!」

 

 

 

 

バニーガールの服は消え失せ、フリフリの付いたピンク色の衣装にコスチュームチェンジしていた。

 

 

仮面ライダーに変身しようとしたらプリキュアになったでござる。

 

 

漫画だと翔がカイバーマンライダー仕様みたいな衣装だったのに女の子が使用するとこうなるのか、畜生!

 

 

 

髪の毛が茶髪からアニメのようなピンクの髪に変色していく、まさか数日前まで男だったのにピンク髪の爆乳美少女に変わるとは誰が予想できたであろうか…。

 

 

本来子供向け?の衣装であるコスチュームを着たせいで、ヘソとワキが見える服は巨大な胸のせいで、はちきれんばかりに膨らんでいる。イカンでしょ。

 

 

 

「きゃ~!」

 

「カワイイ~!」

 

 

女の子の黄色い声が聞こえる、子供はこういうの好きなんすね…こっちはすっごく恥ずかしいよ!

 

 

 

「すっげぇエロいんだ!」

 

「ヘソキュア!!」

 

「淫乱ピンク!」

 

「ヘソ!ワキ!」

 

「ああ^~いいっすね^~」

 

「うっ、ふぅ…」

 

「すっげぇ!俺も変身してぇ!」

 

 

男共にはもっと大好評のようだ。見るな!俺をそんな目で見るなァ―――ッ!

 

 

 

「実に可愛らしいね、だからって手加減はしないよ?行け、アイス・エッジ!」

 

 

仮にもヒーローがか弱き乙女に殴りかかってきた。こいつはメチャ許せんよなぁ?

 

 

「オラァッ!」

 

 

『グェッ!』

 

 

普段は一方的にヤラれるだけだったモンスターに拳をぶち込むッ!

 

 

「モ、モンスターをッ!?」

 

 

『フっ飛ばしたァ~!?』

 

 

「変身の効果!変身を装備したプレイヤーへの直接攻撃のダメージは0となり、攻撃したモンスターを破壊する!」

 

 

「何だって!?」

 

 

 

変身(漫画GXオリジナル)

速攻(装備)魔法

このカードはプレイヤーに装備する。

相手モンスターが直接攻撃を宣言した時、

ダメージを0にしてそのモンスターを破壊する。

このカードが墓地に送られた時、このカードのコントローラーは

この効果で破壊されたモンスターの攻撃力の合計分ダメージを受ける。

 

 

 

 

やれやれだぜ…こうなったらやるしかねぇ。

 

 

俺だって伊達に日曜朝アニメをクレヨン王国の頃から見てやいないぜ、おジャ魔女もプリキュアもしっかりと見ているぜ!え、その間になんかある?ちょっと思い出せないです…(震え声)

 

 

 

さあ、エンタメを始めようか!

 

 

「行くぜ!私自身でアイス・エッジに攻撃!」

 

 

 

「ファッ!?」

 

『プ、プレイヤーがモンスターに攻撃ィ~~~ッ!?』

 

 

 

 

 

『奏でましょう、奇跡のメロディ♪』

 

 

 

「「「「「?!」」」」」

 

 

突如、なんかやりだした俺を見て全世界がフリーズする…。

 

 

 

 

『ミラクルベルティエ、駆け巡れ!トーンのリング♪』

 

 

 

魔法のステッキ的な何かが現れ、それを振り回してリングを形成する。

 

 

 

※この小説は遊戯王SSです。

 

 

 

『プリキュア・ミュージックロンド♪』

 

 

 

必殺技の掛け声と共にリングが飛んでいきアイス・エッジを拘束する!

 

 

「っ!アイス・エッジが…!?」

 

 

 

『三拍子!1♪2♪3♪』

 

 

 

ステッキを指揮棒の様に三拍子で振りかぶるッッッッ!!!!

 

 

 

『フィナ~レ♪』

 

 

 

ドッカァァァァァンッ!!!!

 

 

 

アイス・エッジ、爆☆殺!

 

 

紅葉のモンスターは爆発四散した!

 

 

成し遂げたぜ。

 

 

 

 

「シャーリーちゃんカワイイヤッター!」

 

 

 

『うぉ~なんてベリーキュートナンダ―――ッ!』

 

 

 

一瞬静寂とかした会場は一気に沸き立ち、観客のボルテージは最高潮である。

 

 

 

 

「やれやれ、この為にわざとガイアを突進させたのかい?」

 

 

「モンスターが居たままだったらCoreの効果で破壊されていたしガイアの攻撃力が下がった状態で殴られても負けていたからわざと突っ込む必要があった…」

 

 

 

「だからってわざと全滅させるとはね。男らしいね、君は」

 

 

「今の自分にとっては最高の褒め言葉だね…アイス・エッジを破壊した事で『変身』が破壊された場合、私はアイス・エッジの攻撃力800のダメージを受ける」

 

 

 

「成程、そのカードを破壊すれば僕の勝ちか…カードを四枚セット、ターンエンド」

 

 

紅葉 L2600

手札0枚

 

E・HERO Core ATK 2700

 

 

伏せカード4枚

 

 

「私の…ターン!ドロ―――ッ!!」

 

 

 

シャーリー

手札3枚

 

 

「天使の施しを発動!三枚引き、二枚捨てる!私はカードを二枚セットする!」

 

 

 

「二枚セット?打つ手が無かったのかしら?」

 

「いや、多分逆だ」

 

 

明日香の疑問をカイザーは否定する。極めて重要な場面、優れたデュエリストなら必ずここで引いてくる。

 

 

 

 

「手札から『デュエル』を発動!お互いのプレイヤーは手札を六枚になるまでドローする!」

 

 

 

デュエル(漫画GXオリジナル)

通常魔法

お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。

 

 

シャーリー

手札0→6

 

 

紅葉

手札0→6

 

 

「天よりの宝札と同じ効果…!」

 

 

 

「シャーリーの奴、このターンで決める気だ!」

 

 

(手札は六枚、魔法を除去するカードは必ずあるはず…ここで決める!)

 

 

「さぁ!行くぜ!紅葉さん!手札から『エクストラフュージョン』を発動!」

 

 

 

 

エクストラフュージョン(漫画オリジナル)

通常魔法

エクストラデッキから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

融合モンスター1体を融合召喚する。

 

 

 

「エクストラデッキのM・HERO 光牙とM・HERO 闇鬼を融合!光と闇が合わさった最強ヒーロー!C・HERO カオス!」

 

 

C・HERO カオス ATK3000

 

 

 

闇と光、黒と白のコントラストで半分に分かれたHEROが現れる。

その使命は運命を超えた戦いに勝つためらしい。

 

 

C・HERO カオス

融合・効果モンスター

星9/闇属性/戦士族/攻3000/守2600

「M・HERO」モンスター×2

このカードはルール上「E・HERO」モンスターとしても扱う。

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「光」としても扱う。

(2):1ターンに1度、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。

そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

 

シャーリー

手札6→5

 

 

「融合デッキゾーンで融合!?」

 

 

「スッゲェ!ここに来て新しいHEROだ!」

 

 

 

 

「そのモンスターがどんな力を持っているか分からないが消えてもらうよ、融合解除発動!」

 

 

 

「C・HERO カオスの効果!フィールドのカードの効果をターン終了時まで無効にする!」

 

 

「くっ…!」

 

 

 

「さらに伏せカード発動!アームズ・ホール!デッキから一枚墓地に送り装備魔法を手札に加える!装備魔法『エクスカリバー』を手札に加える!カオスに装備!」

 

 

アームズ・ホール

通常魔法

このカードを発動するターン、自分は通常召喚できない。

デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。

自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んで手札に加える。

 

 

 

エクスカリバー(アニメオリジナル)

装備魔法

装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。

このカードが存在する限り、自分のターンのドローフェイズをスキップできる。

また、ドローフェイズ時に通常のドローを行った場合、このカードを破壊する。

 

 

 

ワームホールが開き、カオスが手を入れると聖なる剣を引っ張り出した。

 

 

「エクスカリバーの効果!装備モンスターの元々の攻撃力を倍にする!」

 

 

エクスカリバーを持った左手から光だし、白い左半分が輝きだす。

 

 

C・HERO カオス ATK3000→6000

 

 

 

「攻撃力が倍に!?」

 

 

『これでE・HERO Coreの攻撃力が倍になっても5400!6000のC・HERO カオスには敵わないゾ―――ッ!』

 

 

 

「やらせるわけにはいかない!魔法吸収発動!これによりカオスに足される攻撃力はCoreに足される!」

 

 

 

魔法吸収(アニメ効果)

速攻魔法

相手のモンスターの攻撃力が魔法効果でUPした時そのポイントは自軍のモンスターが吸収する

 

 

 

C・HERO カオス ATK6000→3000

 

E・HERO Core ATK2700→5700

 

 

 

 

「ああっ!?攻撃力が吸い取られた!」

 

 

 

「エクスカリバーは囮だ!闇エネルギー発動!カオスの攻撃力を3倍にする!」

 

「何っ!?」

 

 

闇エネルギー(原作効果)

装備魔法

闇属性モンスター一体の攻撃力を3倍にする。

 

 

輝きを失った白い部分とは逆の黒い右半分が黒いオーラに包まれていく。

 

 

C・HERO カオス ATK3000→9000

 

 

『こ、攻撃力9000ッ!?青眼の究極竜に巨大化をかけた時と同じ攻撃力ダァ―――!?』

 

 

「カオスで攻撃!」

 

「忘れたかい?Coreの効果!バトルフェイズに攻撃力を倍にする!」

 

 

 

『5700の倍という事は~?』

 

 

 

E・HERO Core ATK5700→11400

 

 

 

『い、一万千四百!!?これは終わったか~!?』

 

 

 

黒いオーラに包まれた右腕を振りかざすもCoreのビームに押し戻される。

 

 

「分かってて攻めている!攻撃時に速攻魔法発動!『決闘融合-バトル・フュージョン』!バトルを行う自分モンスターは相手モンスターの攻撃力分その攻撃力を上げる!」

 

 

決闘融合-バトル・フュージョン

速攻魔法(アニメ効果)

自分フィールドのモンスターが

相手モンスターと戦闘を行う時に発動できる。

その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、

戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。

 

 

 

左手に握るエクスカリバーが光り、ビームを吸収し力に変える!

 

 

C・HERO カオス ATK9000→20400

 

 

 

『こ、攻撃力二万を超えた~~~ッ!?』

 

 

「攻撃力で負けているのに攻めてくる時点で察しがついたよ、本当はさっきのガイアの攻撃の時も内心ビクビクだったよ」

 

 

「へっ、攻撃力二万はそう越えられないだろ!」

 

 

「いや、有るよ…そのカードは攻撃時に使うんじゃなかった…」

 

 

「っ!しまった!昔の癖でやっちまった!」

 

 

「ダメージ計算前にリバースカードオープン!決闘融合-バトル・フュージョン!」

 

 

 

E・HERO Core ATK11400→31800

 

 

 

 

『こ、今度は攻撃力三万越えダ―――!?』

 

 

 

「さあ、ダメージ計算に入ろうか…!」

 

 

C・HERO カオス ATK20400

 

 

  VS

 

 

E・HERO Core ATK31800

 

 

 

 

相手の力を自分の力に変えて挑んだが、同じ手を使われビームの光に飲み込まれていく。

 

 

 

(やったかっ!?)

 

 

 

「C・HERO カオスのもう一つの効果、このカードは光属性として扱う!」

 

 

「光属性!?まさかっ!?」

 

 

「そのまさかさ!私はオネストを墓地に送って、効果を発動していた!相手モンスターの攻撃力分自分のモンスターの攻撃力を上げる!」

 

 

C・HERO カオス ATK20400→52200

 

 

 

(失念していた…!闇エネルギーを使われた事で属性が闇であるとすんなりと受け入れてしまっていた…!)

 

 

 

カオスの背中から白い翼と黒い翼が生え、闇の力が備わった右手と光の力が備わった左手を組んで光を飲み込みながらCoreへと突っ込む…。

 

 

 

「いっけぇ―――ッ!!ヘル・アンド・ヘブン!!」

 

 

 

C・HERO カオス ATK52200

 

 

  VS

 

 

E・HERO Core ATK31800

 

 

 

紅葉 L2600→ 0

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃあ!」

 

 

『決まったぁ――――――ッ!Coreが倒されてチャンピオンのライフが0になったァ――‼!』

 

 

「すげぇ、本当に凄ぇよシャーリー!」

 

 

 

会場が大歓声に包まれる、だが何かおかしい…心に不安がある。

 

 

紅葉さんが伏せたカードは四枚…使ったのは三枚、最後の一枚は何だったのだろうか…。

 

 

紅葉さんの方を向く、そして気付く…。

 

 

 

「あれ?おかしいぞ?ソリッドビジョンが消えていない…」

 

「故障か?」

 

「おい!あれを見ろ!」

 

 

 

紅葉さんの場に罠カードが発動してある…まさか…そんな…!?

 

 

 

「いやぁ、悪いねぇ…戦勝気分の中悪いけど、空気を読まず発動させて貰ったよ…『ヒーロー・ソウル』を…」

 

 

 

ヒーロー・ソウル

罠カード(漫画GXオリジナル)

HEROが破壊されたターン、プレイヤーのライフが0になった時ライフポイントを100加える。

 

 

 

「ヒーロー…ソウル…!?」

 

 

「HEROが破壊され、ライフが0になった時、ライフを100ポイント回復するんだ。そしてCoreの最後の効果、ジ・アースを墓地より召喚条件を無視して復活させる…」

 

 

 

倒し…切れなかった…!?

 

 

 

「カードを伏せ、ターン…エンド…」

 

 

シャーリー

手札1枚

 

C・HERO カオス ATK9000

 

 

変身

伏せカード2枚

 

 

 

「ふん、終わったな、響プロの次のターンの手札は七枚、除去カードが入っていると見て間違いないな」

 

 

万丈目は勝敗を確信する、大方他の観客も同意だろう。

 

 

「凄ぇ…、完全にシャーリーが勝ったと思ったのに、アレを耐えるなんてさすがは紅葉さんだ…、だけどシャーリーだってしぶといからな…。諦めるなよ、シャーリー…」

 

 

十代は彼女の奮闘を期待していた、彼女を知っているからなんとかなるかもという思いがあるのだ。

 

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 

紅葉

手札7枚

 

 

 

「いくぞ!手札から、サイクロンを発動!変身を破壊する!」

 

 

 

っ!やはり来た、除去カード…!

 

 

 

「カオスの効果!サイクロンの効果を無効にする!」

 

 

紅葉

手札6

 

 

「ならば!E・HERO エアーマンを召喚!エアーマンの効果!自分以外のHEROの数まで魔法・罠を破壊できる!変身を破壊する!」

 

 

 

「ここに来てエアーマンっ!?」

 

 

『二枚目の除去カードォ!勝負あったか――ッ?』

 

 

 

「シャーリー!?」

 

 

「手札から、エフェクト・ヴェーラ―を捨て効果発動!エアーマンの効果を無効にする!」

 

 

「?!手札から発動するカードっ…!」

 

 

『これまた防いだ~~ッ!!』

 

 

 

(除去での勝ちは無理だったか…なら直接倒すまで!)

 

 

紅葉

手札5

 

 

「手札からミラクル・フュージョンを発動!フォレストマンとオーシャンで融合!現れろ!E・HERO ガイア!」

 

 

E・HERO ガイア ATK 2200

 

 

 

「ガイアの効果!カオスの攻撃力を半分にしてその数値分攻撃力を上げる!」

 

 

 

E・HERO ガイア ATK 2200→6700

 

 

C・HERO カオス ATK9000→4500

 

 

 

「攻撃力がっ!?」

 

 

「上回った…」

 

 

 

「エアーマンとガイアを生贄に捧げジ・アースの攻撃力を上げる!」

 

 

E・HERO ジ・アース ATK 2500→11000

 

 

紅葉

手札4枚

 

 

『ジ・アースが攻撃一万を超えた――ッ!』

 

 

容赦が無い、確実に仕留めるつもりだ…。

 

いや仕留められなかった時の為にエアーマンをリリースしたのか。

 

墓地から蘇生すれば再び効果を使えるから…。

 

 

 

「ジ・アースで攻撃!地球灼熱斬!」

 

 

 

E・HERO ジ・アース ATK 11000

 

 

  VS

 

 

C・HERO カオス ATK4500

 

 

 

「これで…終わりだ!」

 

 

「罠発動!墓荒らし!相手の墓地のカードを使用する!」

 

 

「!?」

 

 

 

墓荒らし

罠&魔法(原作効果)

相手プレイヤーの墓地に置かれたカードを1枚奪いとる!!

 

 

 

「私が使用するのはタイムマシーンだッ!!」

 

 

 

カオスがジ・アースに正面から真っ二つに切り裂かれる…が、その後ろに機械が現れる…。

 

 

「タイムマシーンによって一ターン前のカオスが現れる!」

 

 

『一ターン前という事は、ま、まさか~~~~!』

 

 

 

 

 

 

 

 

C・HERO カオス ATK52200

 

 

 

 

 

 

「52200のカオスが…!」

 

 

「時を超えて復活しろ!C・HERO カオス!」

 

 

 

機械の扉が開き右手に闇の力を秘め、左手に光の力を宿した二色の翼の生えたHEROが出てくる。

 

 

 

 

「やれやれ、参った。パワー勝負では君に勝てないようだ…。だから…小細工させてもらうよ!速攻魔法発動!『罠外し』!」

 

 

 

罠外し

速攻魔法(原作効果)

罠カードの発動及び効果を無効にして破壊する。

 

「なっ!」

 

 

「墓荒らしを無効にする!結末は変わらない!」

 

 

タイムマシーンは消えてしまい変わる筈だった時間の流れはそのまま流れ、カオスが破壊される。

 

 

「ダメージ計算はそのまま実行される!これで君のライフは0だ!」

 

 

 

『戦闘は巻き戻らな~い!勝負あったかァ!?』

 

「そんな…シャーリー!」

 

 

「まだだ!ガード・ブロックを発動!一度だけ戦闘ダメージを0にして一枚ドローする!」

 

 

ガード・ブロック

通常罠

相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。

その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、

自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

「っ!やはり二段構えの守りだったか…悪夢の蜃気楼発動、カードを二枚セットしてターンエンド」

 

 

紅葉 L 100

手札0

 

 

E・HERO ジ・アース ATK 11000

 

 

 

悪夢の蜃気楼

伏せカード二枚

 

 

 

 

『まさか、まさかの展開ダ―――ッ!!チャンピオンの猛攻を防ぎ切ったァ―――‼!』

 

 

 

 

耐えた…耐えた、耐えた耐えた耐えた耐えた…耐えたぞ~~!

 

 

 

 

「まさか防ぎきるとは…」

 

 

「だがチャンピオンは悪夢の蜃気楼を発動している、伏せカードの内一枚は非常食か…」

 

 

「次のターンになったら手札は五枚…次は無いだろう…」

 

 

「このターンで決める必要があるわね…」

 

 

「だが手札は一枚しかない、ドローした所で二枚。2500を超えるモンスターを出した上で伏せカードを突破するなんて無理だな…」

 

 

「融合召喚には三枚必要…正直厳しいだろう…」

 

 

 

観客の中で考察が繰り広げられる、デュエルモンスターズに詳しい彼らだからこそ今の状況が厳しい事を知っている。

 

 

だが彼女の勝利を信じる者もいた。

 

 

(シャーリー、お前なら何とかしてくれる…そんな気がするぜ!)

 

 

「頑張れ~!シャーリー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

手札が足りない…

 

ガードブロックで引いたカードは状況を打開するカードではない…

 

次のドローで逆転のカード、もしくはドローカードを引かなければならない…。

 

引けるのか?分からない…。

 

でも引かなければ次は無いだろう…。

 

 

負けるのか…?

 

 

ペガサスの言う事を聞かずHERO対決なんてやった挙句に?

 

世界生中継の場でプリキュアにまでなったのに?

 

これじゃあエンタメというよりただの道化だぜ…。

 

 

次のドローが中々できない…どうなるかは次で決まると思うと手が動かない。

 

 

 

 

 

「頑張れー!シャーリー!!」

 

 

 

(っ!十代の声!?)

 

 

観客の声が入り混じっていたが大衆の中から確かに聞こえたぞ!

 

 

……居た!

 

クラッシュタウン編の遊星ばりの視力で発見!

 

 

十代…見てたのか。昨日とは逆の形になったな…。

 

 

……なら、カッコ悪いトコ見せられないな!

 

 

 

 

 

 

「俺のターン……ドロ――――ッ!!」

 

 

「この瞬間悪夢の蜃気楼の効果で四枚引く!」

 

 

(来た…!『早すぎた埋葬』!伏せてある非常食でライフを1000回復すればコストを払える…後は彼女の引き次第!)

 

 

(あの感じ、紅葉さんはいいカードを引いたようだな、俺の引いたカードは…)

 

 

チラッ

 

 

(来たッ!逆転の可能性を秘めたカード!このカードに賭ける!)

 

 

「レディースアンドジェントルメ~ン!」

 

 

「ん?」

 

「ワッツ?」

 

『な、何だ~?』

 

 

「凄まじくピンチなこの状況、おそらくこれが私のラストターンになるでしょう!」

 

 

某エンタメデュエリストを意識して喋り続ける。

 

 

「私は手札からフュージョン・バースを発動!デッキの上から五枚墓地に送り、その中で融合素材が揃えばそのカードで融合召喚が行える!」

 

 

 

フュージョン・バース

通常魔法(漫画GXオリジナル)

自分のデッキの上からカードを5枚墓地に送る。

この効果で墓地に送ったモンスターが融合素材モンスター一組として揃った場合、

そのモンスターを融合素材としてエクストラデッキから

融合モンスター1体を融合召喚扱いとして自分フィールド上に特殊召喚する。

 

 

「デッキから融合…!?それならカードは一枚で良い…だがそう上手く行くかな?」

 

 

幼気(いたいけ)な美少女のピンチ…ここで助けに来なきゃHEROの名が廃るぜ!」

 

 

「おいおい…、自分で美少女って…。否定しないけど…」

 

 

「私は逆転のカードは来てくれるのか?全てはこの五枚カードにかかっています!デッキの上から五枚墓地に送るッ!!」

 

 

 

五枚のカードを墓地に送る…その中に融合素材モンスターは…

 

 

 

 

 

マスク・チャージ

通常魔法

自分の墓地の、「HERO」モンスター1体と

「チェンジ」速攻魔法カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを手札に加える。

 

 

 

天よりの宝札

お互いのプレイヤーは手札が六枚になるまでドローする。

 

 

 

ラストバトル!

通常罠

自分のライフポイントが1000以下の場合、相手ターンにのみ発動する事ができる。

発動後、自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、

そのモンスター以外のお互いの手札・フィールド上のカードを全て墓地へ送る。

その後、相手はデッキからモンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚し、

自分が選択したモンスターと戦闘を行う。

この戦闘によって発生するお互いのプレイヤーへの戦闘ダメージは0になる。

このターンのエンドフェイズ時、

どちらかのプレイヤーのみがモンスターをコントロールしていた場合、

そのコントローラーはデュエルに勝利する。

それ以外の場合は引き分けになる。

 

 

 

 

E・HERO バーストレディ

通常モンスター

星3/炎属性/戦士族/攻1200/守 800

炎を操るE・HEROの紅一点。

紅蓮の炎、バーストファイヤーが悪を焼き尽くす。

 

 

 

 

E・HERO フェザーマン

通常モンスター

星3/風属性/戦士族/攻1000/守1000

風を操り空を舞う翼をもったE・HERO。

天空からの一撃、フェザーブレイクで悪を裁く。

 

 

 

 

「…墓地に送られたカードはマスク・チャージ、天よりの宝札、ラストバトル!、そして!E・HERO バーストレディとE・HERO フェザーマンだ!」

 

 

「融合素材が揃ったっ!?」

 

 

 

(しかも両方HERO…ノヴァマスターなら一枚ドロー出来るし、トルネードで確実に倒しに来る可能性もある…だが…!)

 

 

紅葉は伏せたカードの方を見る。

 

 

(一枚は非常食、そしてもう一枚はスピリットバリア、戦闘ダメージは受けないし、仮にスピリットバリアが破壊されたとしてもトルネードでジ・アースの攻撃力を半減された数値は1250.攻撃力2800でもダメージは1550。スピリットバリアが破壊される瞬間に非常食を使えばライフを2000回復する、大丈夫だ…ノヴァマスターを選んで変なカード引かれでもしなければ…)

 

 

スピリットバリア

永続罠

自分フィールド上にモンスターが存在する限り、

このカードのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。

 

 

 

 

「なぁ、あんたにはヒーローみたいに思っている人物は居るかい?」

 

 

唐突な質問、何故そんな事を今聞くのか分からないが、

 

 

「何だい急に…まあ、居るよ。僕が挑もうとした海馬瀬人、不屈の闘志を持った決闘者の城之内克也、そしてデュエルキング、武藤遊戯辺りかな?」

 

(姉は強いけどそういうのとは違うかな、むしろ悪魔だ)

 

 

 

「ふぅん、そうか。なら俺も見せてやる!俺の憧れたヒーローを!」

 

 

 

遊戯王を見て憧れた幾多のデュエリスト達…

 

 

 

武藤遊戯、不動遊星、九十九遊馬、榊遊矢。

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

「私はフェザーマンとバーストレディで融合召喚!呼び出すのはE・HERO フレイムウイングマン!」

 

 

「何だって!?ここでフレイムウイングマンっ!?」

 

 

 

E・HERO フレイムウイングマン

融合・効果モンスター(アニメ効果)

星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」

 

このカードが戦闘によってモンスターを破壊した時、

破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

 

E・HERO フレイムウイングマン ATK2100

 

 

二体のHEROが混ざり合い、現れたHERO。

その右手には竜の首のようなものが付いている。

 

 

 

「何がしたいか分からないが、そいつじゃあ俺のジ・アースは倒せないよ」

 

 

「慌てるなよ、まだ舞台は整ってないぜ?」

 

 

「舞台?」

 

 

「ああ!最後のバトルの舞台にはここは少し殺風景過ぎるよなぁ?」

 

 

「まさか…!?」

 

 

あのカードが手札に?

 

 

「そのまさかだぜ!手札からE・HERO キャプテン・ゴールドを捨て、効果発動!」

 

 

 

全身金ぴかの男が現れる、そしてその足元から建物がせり上がってくる。

 

 

 

「キャプテン・ゴールドは一枚のフィールド魔法を手札に加える効果を持つ!いくぜ紅葉さん!ヒーローにはヒーローの!」

 

 

「…!戦う舞台がある……!」

 

 

「グット!フィールド魔法『摩天楼 -スカイスクレイパー-』を発動!」

 

 

 

E・HERO キャプテン・ゴールド

効果モンスター

星4/光属性/戦士族/攻2100/守 800

このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。

デッキから「摩天楼 -スカイスクレイパー-」1枚を手札に加える。

また、フィールド上に「摩天楼 -スカイスクレイパー-」が存在しない場合、

このカードを破壊する。

 

 

 

 

 

(そうか、君も彼を知っていたのか…)

 

 

この戦い、とても楽しかった。それは彼女が強かったのもあるがそれだけじゃない。

 

 

(似ていたんだ、アイツに…)

 

 

自分をヒーローの様に慕ってくれる少年。彼もまた、この子にとってはヒーローだったのだ…。

 

 

 

 

 

 

 

「凄ぇ…、凄ぇよシャーリー!」

 

 

紅葉さんとあんな凄い戦いが出来るなんて…!

 

 

(俺も…あんな風になりてぇ!)

 

 

「いっけぇ!シャーリー!!」

 

 

 

 

 

摩天楼が完成し、その頂上に立つフレイムウイングマンとシャーリー。

 

 

「スカイスクレイパーの効果はE・HEROがバトルする際、その攻撃力が相手より低い場合、攻撃力を1000上げる!行くぞ!フレイムウイングマン!」

 

 

 

摩天楼 -スカイスクレイパー-(アニメ効果)

フィールド魔法

「E・HERO」と名のつくモンスターが戦闘する時、

そのモンスターの攻撃力が相手モンスターの攻撃力よりも低い場合、

そのモンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。

 

 

 

 

E・HERO フレイムウイングマン ATK2100→3100

 

 

  VS

 

 

E・HERO ジ・アース ATK2500

 

 

 

「これでフィナーレだ!スカイスクレイパー・シュートォ!」

 

 

フレイムウイングマンとプレイヤーが並んで拳をぶつけてくる。

 

 

 

「スピリットバリアを発動!モンスターが居る時の自分の戦闘ダメージを0にする!」

 

 

「フレイムウイングマンの効果!相手モンスターを破壊した時、その攻撃力分のダメージを与える!」

 

 

 

紅葉 L100→ 0

 

 

 

 

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったゼ!」

 

 

 

 

『き、決まった~~~~~~!!勝者は何と!バニーさんダ―――ッ!』

 

 

「「「「「うおおおおおおおおっ!!」」」」」

 

 

 

勝負の決着に沸き立つ観客、その歓声は鳴りやまない。

 

 

 

「コングラッチュレ~ション!流石デス!シャーリーガール!対戦の主旨をガン無視しただけの事はアリマスネ!」

 

 

ペガサスが拍手しながら寄って来る。いびりも忘れない。

 

 

 

「実に素晴らしい戦いデシタ!今回使用したカード達はいずれ実装することになるでしょう!シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム。三つの召喚方は少しずつ実装し数年後には世界中で使用することが出来るデショウ!」

 

 

「シンクロ?何だっけ?」

 

「なんかあった気がしたけど忘れた」

 

「俺のログには何もないな」

 

 

 

「こいつ等もう忘れてやがるデース…」

 

 

 

『はいはいペガサス会長アリガトウゴザイマシタ、そんな事より今日誕生したニューヒーローにインタビューだ~!』

 

 

「ファッ!?ナンデスカこの扱いは!」

 

 

МCに奥に追いやられるぺガサス…可哀そ。

 

 

『バニーさん!まずはお名前を教えてくれるかな~?』

 

 

「え?ええっと、シャーロット・E・イェーガーです!シャーリーって呼んでくれ!」

 

 

『世界チャンピオンに勝った感想を教えてくれぇ!』

 

 

「すごく気持ちよかった(KONAMI感)」

 

 

『良いコメントだッ!何か観客やテレビの前の皆にメッセージは有るかな~?』

 

 

「いぇ~い、城之内君、舞さん、静香さん、見てる~?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『いぇ~い、城之内君、舞さん、静香さん、見てる~?』

 

「何喋ってんだアイツ…」

 

 

 

お約束である。

 

 

 

「まぁなんか勝手に本気でデュエルしちゃったけど、本来は新しい召喚方法の告知に来てたわけなんです」

 

 

『シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム召喚の事か~?』

 

 

「そうそう、それそれ!近い将来これらが実装される事になるでしょう。良くも悪くもデュエルモンスターズの形が大きく変わると思います。カードのステータスだけを見る時代は終わりカード一枚一枚ではなく幾つものカードが合わさった戦術が常になると思います。今の戦術は通用しなくなるでしょう。でもそれは今あるカード達をないがしろにしてる訳じゃありません。むしろ今日陰にいるカード達を再び輝かせたいという意味もあります」

 

 

 

「皆も見たはずです、弱小モンスターが合わさって強力なモンスターに変わるところを。強いモンスターだけじゃなくそれを支える低級モンスターこそがこの先の主役と言っても過言じゃありません」

 

 

 

「今あるカードを大事にしてください、ステータスが低いと馬鹿にしていたカード、そのステータスが低い事が強みになる場面がきっとある筈です」

 

 

 

「バニラカードであること、恐竜族であること、守備力200であること…どうしようもないと思えるカードでもいつか役に立つ場面がきっと来る筈です」

 

 

 

「いつか日の目を浴びる日をアナタのカード達は待っています、だから押し入れや段ボールに詰まったカードの事を今一度考えて大事にしてあげてください、カード達もそれを望んでいる筈だから…私からは以上です」

 

 

 

『アリガトウ~!!皆カードを大事にしろよ~!シャーリーちゃんとの約束ダァ!ワイトをゴミ扱いするときっと後悔スルゾォ!』

 

 

 

「「「「「うおおおおおおお!!!!」」」」」

 

 

まあ仕事としてはこの位で良いだろう。

 

 

 

「さあこれにてお別れです!最後にどデカいマジック見せちゃおうかな!」

 

 

 

リアルソリッドビジョン起動!

 

 

 

「モンスターを大量召喚!」

 

 

デュエルディスクに出せるだけカードを並べる、マドルチェ、ナチュル、ファーニバルのようなカワイイカード、HEROや戦士のようなカッコいいカード、恐竜や魚のようなマニアックな物まで。

 

 

大量のモンスターが現れる、それも実際に質量を持って。

 

 

 

「モンスターがたくさん!」

 

「ウサギさんカワイイ!」

 

「も、モンスターに触れたっ!?」

 

「俺、ギアフリードと握手してる…!」

 

「きょ、恐竜さんに触ってるドン~!」

 

 

皆が驚きを隠せずにモンスターたちと触れ合う。感動して泣いてる人もいる。

 

 

「あれはブルーアイズだ!」

 

「レッドアイズもいるぞ!」

 

「ブラックマジシャンだ!」

 

「ブラマジガールこっちに来てくれ~!!」

 

「おい!何故かアンデット族の群れがこっちに来たぞ!?」

 

 

 

 

「実際に触れる?そんなバカな?きっとトリックがある筈だ、科学的に証明してやる!近くにモンスターは居ないか…?」

 

頭脳派、三沢大地がモンスターを探し回っていた。すぐ傍でモンスターを見つける。

 

 

ピケル『……』

 

 

「白魔導師ピケル…この子でいいか」

 

 

頬っぺたを掴んでみる。

 

 

ムニュ~!

 

 

(や、柔らかいッ!?)

 

 

ピケル『うぅ~!!』

 

 

「あっ、す、済まない!」

 

 

ジタバタするピケルを見て手を放し頭を撫でながら謝る。

 

 

ピケル『えへへ~♪』

 

 

(か…カワイイッ!?)

 

 

その時、三沢に電流走る…!

 

 

三沢の運命が変わった瞬間であった…!

 

 

 

「うぉ~っ!?何だこの気持ち悪いモンスターわぁ!離れろぉ!」

 

 

『そんな事言わないでぇ~ん♡』

 

 

 

「あんな所にサイバー・ドラゴンが!今行くぞ!サイバー・ドラゴオォォォォォン!!」

 

「亮っ!?どこ行くのっ!?」

 

 

 

こいつ等やりたい放題である。

 

 

 

 

「それじゃあ皆さんお別れです!いつかまた会いましょう!『カーテンコール』発動!」

 

 

カーテンコールの合図と共にモンスターがお別れをしながら立ち去っていく。

 

 

会場には惜しみない拍手がいつまでも続いていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~楽しかった!」

 

 

「君は本当に何でも有りだね…」

 

 

紅葉さんと舞台裏へ歩いていく。

 

 

「モンスターを実際に出すなんて一体どんな手品を使ったんだい?」

 

 

「ひ・み・つ!実はさっきの『変身』の姿もこれをやってたのさ!」

 

 

「成程、だからあれほど自然だったのか…。いくらソリッドビジョンでも実際に触れないのにリアルだと思った」

 

 

「本当に服を着てる感じだったぞ?元の服と一体化してたかも」

 

 

「へぇ…なら『変身』を破壊できていれば君の服を脱がせれたわけか、惜しかったなぁ…」

 

 

「…あっ」

 

 

気付かなかった、防がなかったら俺は繊維喪失してたワケだ。負けなくて良かった!本当に良かった!公衆の面前どころか全世界全裸配信するとこだった…。

 

 

 

「お~い!シャーリー、紅葉さ~ん!」

 

 

「「十代!」」

 

 

向こうから手を振りながら十代が駆け寄ってくる。

 

 

「二人とも凄かったぜ!俺も凄ぇワクワクした!」

 

 

「ありがとうよ、そういやお前、どっから入って来たん?ここ関係者以外入れないぞ?」

 

 

「私が入れたのよ」

 

 

現れたの黒髪ロングのお姉さんだ、この人は…

 

 

「姉さん、十代を入れてくれたのかい?」

 

 

ああ、姉の緑さんか…

 

 

「あなたがシャーリーね、十代の ガ ー ル フ レ ン ド の…」

 

瞬間、どす黒いオーラが彼女から発せられる。

 

「ヒェッ!?」

 

 

何やコイツ…怖い…。

 

 

「応!シャーリーは俺のガールなフレンドだぜ!」

 

 

「た、ただのフレンドでっす…」

 

 

おう十代、お前もしかしてガールフレンドの意味知らんとちゃうか?

 

 

「まあまあ姉さん、嫉妬は見苦しいよ」

 

 

「嫉妬じゃ無いわよ!」

 

 

「じゃあそんな小姑みたいな事やめなよ、そんなんだからモテないんだよ」

 

 

ドゴォッ!(無言の腹パン)

 

「ふぐぅっ!」

 

 

紅葉 L4000→ 0

 

 

「本当に凄かったわ、まさか紅葉が負けるなんて思わなかったから…」

 

 

身内殴り殺して平然と進めてるよ…、仮にもそいつチャンピオンだろ…。

 

 

「本当に凄かったぜ!俺もアカデミアに入れたら二人みたいに強くなるぜ!」

 

 

「ああ、十代は合格よ?」

 

「え?マジ?ヤッター!」

 

 

本当に元気な奴だ…。

 

でも、アカデミアに行ったら簡単には会えなくなるよな…。悲しいなぁ。

 

 

 

「ちょっといいかい?」

 

 

紅葉さん復活してる。

 

 

「何でしょう?」

 

 

「僕のカードについて知りたいんだ」

 

 

「紅葉さんのカ-ドを?何で俺が?」

 

 

「君が知ってるってペガサス会長がね…このカード、実は僕のカードじゃないんだ」

 

 

「ええ?」

 

 

「ペガサス会長も知らないカード、それが巡り巡って僕のところに来た…これはもしかして君のカードだったりするのかい?」

 

 

「どれどれ?…うんやっぱりこれは紅葉さんのカードだよ」

 

 

「いや、だから…」

「あえて言うならこういう事だと思う」

 

 

そう言って自分のデュエルディスクから出した一枚のカードを見せる。

 

 

『並行世界融合』

 

 

「並行世界融合?これは一体どういう…いや、そういう事か…」

 

 

「そう、このカードは別の世界のある世界チャンプが持っていたカードですね」

 

 

「別世界…パラレルワールドの僕である可能性が高いと…」

 

 

「うん」

 

 

まあ、違うかもしれないけど、紅葉好きの作ったファンデッキの可能性もあるが…多分別世界、別次元の物である事は確かだ…。

 

 

「並行世界か…僕はそこでは死んでいたのだろうか…?」

 

 

「かもしれません…でももしかしたら十代辺りと普通にデュエルしてるかもしれませんよ?」

 

 

 

 

「あっ、紅葉さん復活してる!」

 

 

十代が気付いて近づいてくる。

 

 

「アカデミア入学が決まったんだって?ご愁傷さま、姉さんに殺されないようにいろよ?」

 

「お前を殺してやろうか?」

 

「ごめん」

 

 

なぜ彼は命がけでジョークを喋るのか…。

 

 

 

「へへ、俺、アカデミアでシャーリーに負けない位強くなるぜ!」

 

 

「おいおい、俺はいいのか?」

 

 

「紅葉さんはシャーリーに負けただろ?」

 

 

「言ってくれるなこいつ!」

 

 

「ふふ、楽しみにしてる…ならこれを受け取ってくれ」

 

 

並行世界融合のカードを十代に渡す

 

 

「これ、紅葉さんも持っていたカード…良いのか?」

 

 

「いいのいいの!俺が居た所じゃ腐る程手に入るから!」

 

 

(別世界のカードを持っている?しかも自分が居た所?まさか…、いや、いいか)

 

 

「俺たちのこの偶然とは思えない出会いの記念に…受け取ってくれ」

 

 

「ああ、分かったぜ!」

 

 

「十代がアカデミアに行ったら、もう簡単には会えなくなるけど…このカードを見て私の事覚えててくれたらうれしいな」

 

 

「忘れないさ!それで、もう一度会うときは俺と紅葉さんとやった時みたいな熱いデュエルをしようぜ!」

 

 

 

本当にこいつはデュエル脳だなぁ…閃いた。

 

 

「ふふ、じゃあ紅葉さんみたいにしてやらないとな♡」

 

 

十代の傍に近寄り、その頬に顔を近づけ、口づけした…。

 

 

「えっ?シャーリー?何?ええっ!?」

 

 

ははっ、柄にもなく焦ってやがる!

 

 

「ぷっ、スマン…!紅葉さんみたいにデュエルしたいならまずはホッペにキスからだな~と思ってさ!」

 

 

「何だそういう事か…いきなりはやめてくれよ、ビックリするだろ?」

 

 

顔赤くなってる、はっきり分かんだね。気分が紅葉しますってか(笑)。

 

 

 

 

「十代もあんな風になるとは…、やっぱ男の子なんだな…」

 

「アンタもさっき似たような顔になってたわよ」

 

 

 

 

「ははっ、次に会うときはキスの続きをしよう」

 

 

「ああ!次にあった時は楽しいデュエルをしようぜ!」

 

 

「ああ!必ず!」

 

 

 

「青春ね…」

 

「そうだね…、姉さんは何時頃春が来るのかな?」

 

「うるさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

やれやれ、我ながらイベントの雰囲気やら試合の興奮と別れの雰囲気で変なテンションになっていたぜ…。

 

 

男の頬に二回もキスしてしまったよ。

 

思い出したら枕に顔うずめてバタバタする奴だよ。

 

 

まあ十代はアカデミア、俺はペガサスや海馬の元で働くだろうからそうそう会う事は無いだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

不意に混ざり合った二人の運命、これから二人は別々の道を歩く。

 

 

 

 

 

だが悲しむことは無い、同じ世界にいるならきっとまた会える…だからその時は楽しくデュエルをしよう…。

 

 

 

 

 

こうして、俺と十代の物語は終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

原作効果もいい加減にしろ!

 

 

 

 

 

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?何だって?」

 

 

「くどいぞ、本来なら一度しか言わないが大事な要件だからもう一度言ってやる。アカデミアに行け」

 

 

「え?何で?」

 

 

「言った筈だ、デュエル戦士の育成が必要だと」

 

「あれフラグだったのかよ!」

 

 

「私も賛成させてもらいマシタ」

 

 

何でペガサスまで同意してるワケ?

 

 

「デュエルを盛り上げるのはカードだけではアリマセーン、それを使うデュエリストもまた重要なのデース!シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム…とても面白い召喚方法ですがいざ実装してもそれを使いこなせるデュエリストがいないのでは話になりマセーン!」

 

 

成程、そーいう事ね…。

 

 

「つまりそれらを扱える俺が教えてこいと?」

 

 

「イエース!」

 

 

「こちらも同意見だ、異世界の敵とやらに対抗するにはそのカード達に詳しい貴様が適任だ、この俺様の作ったアカデミアが侵略などする腐ったゴミに変わらない様見張っていろ、アカデミアに危機が迫ると貴様も言っていたし見張るのは一石二鳥だろう」

 

 

「納得いかん!デュエルディスクの調査は!?新カードの実装は!?」

 

 

「分かる所は入学までの数か月で大体わかる、後は必要な時だけ呼び出す、元々オーバーテクノロジーだ。すぐ調査して分かるような物ではないからな」

 

 

「こちらとしてもカードのデータさえ取れれば後はポイーでオッケーデース!むしろ多数のデュエリストがいるアカデミアでデュエルして、実際のプレイングデータを取ってもらった方が得られるデータも多いと思いマース」

 

 

なんなの、こいつ等…

 

 

「分かったらさっさと行け!貴様がアカデミアに行くまでの数か月しかないのだ!」

 

 

「けっ!なんなのさ!俺の事なのに勝手に決めちゃってさ!バーカ!青眼厨!いい年して独身!」

 

 

「うるさいわ!」

 

 

ぶつくさ文句を垂れながらシャーリーは退室する。

 

 

 

「よっしゃあ―――――――――――――っ‼!」

 

 

 

ドアの向こうから叫び声がしたのは気のせいじゃないだろう。

 

 

 

「ふぅん。騒がしい奴だ…」

 

 

「そこが彼女のいいところデース」

 

 

 

 

 

原作効果もいい加減にしろ!

 

 

 

第0章 おしり

 

 

 

 

 

 




続きます……

シャーリー「今日のチートカードはこれだぁ!」


召喚僧サモンプリースト
効果モンスター(原作効果)
星4/闇属性/魔法使い族/攻 800/守1600

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードはリリースできない。
デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。


十代「遊戯王Rでは手札から魔法を捨てるコストはないぞ、本編では直すの面倒でそのままだ!」

シャーリー「えっ、何すかこれ(ドン引き)」

十代「これ一枚でレベル4三体とデッキから好きなレベル4サーチだ、ルーラー+αが出来るな」

シャーリー「禁止不可避、ノーデンなんていらんかったんや!」







はい、また主人公が作者のいう事聞きませんでした…。
紅葉戦やるにあたりVジャン見たら十代との戦いの続きを自分なりに書きたくなってしまったのです。書いてるうちに書きたい事が出来てくるんですよね。


VS不良

作者「裁きの竜三体並べよ」

シャーリー「他のSSカオスカッケーわ!使ったろ!」

作者「」


VS海馬

作者「原作キャラと原作カードの力見せつる為に主人公負けさせよう」

シャーリー「コイツ腹立つわ、こっちも原作カード使ってボコったろ!」

作者「」


VSペガサス

作者「今回はOCGの本領発揮だ、ジャンクドッペルとかで無双しよう」

シャーリー「生還の宝札強いわ~、ジャンドと合わせたろ!」

作者「」


タッグ戦

作者「制限無しエアーマンで蹂躙しよう」

シャーリー「ドローしまくりぃ!!」

作者「」


VS紅葉

作者「融合対S・X・Pで…」

シャーリー「HERO対決したいンゴオオオオオ!!漫画再現したいンゴオオオ!!」

作者「お前いい加減にしろ!」



……まあ初期案よりデキ良いからいいんすけど…


個人的十代VS紅葉予想

カオスでコア撃破→ジアース復活からのパワーアップ攻撃でカオスの攻撃力を上回る→融合解除→ダブルアタック→十代勝利?

なイメージ。


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第1章予告編

プロローグ作ってみました。
今回は予告だけの台本形式。ぶっちゃけ見なくていい。
それと心変わり、ハーピィの羽根箒はそんな強く無かったので脱獄。なんでこの程度のカード禁止にしてたんだろう(感覚麻痺)


予告!

 

 

 

デュエルモンスターズの世界に危機が訪れる…

 

 

???「あなたは…最後の希望…どうかこの世界を…救って…」

 

 

 

滅びゆく世界…この世界の運命は一人の現実世界の人間に託された!!

 

 

 

シャーリー「なんだ…ここは…?俺はさっきまで友達とデュエルを…」

 

 

不良「ヒャッハー!俺とデュエルしろ~っ!!」

 

 

突如デュエルモンスターズの世界に呼び出された少女(?)の運命は!?

 

 

 

 

 

遊戯王 二次創作「原作効果もいい加減にしろ!」

 

 

 

 

 

不良「ヒャッハー!俺は天よりの宝札を発動!六枚ドローするぜ!」

 

シャーリー「原作効果の天よりの宝札だって!?」

 

 

現実世界とは違う効果のカードを使うデュエリストたちが主人公を追い詰める!

 

 

 

シャーリー「EMモンキーボードをペンデュラムゾーンにセッティング!EMドクロバット・ジョーカーをサーチ、セッティング!P召喚、X召喚!ホープ・ザ・ライトニングとダークリベリオン!効果使って二体で攻撃!」

 

 

不良「うわあああああああああ!?」

 

 

 

 

OCGのカードで太刀打ちできるのかっ!?

 

 

 

十代「シャーリー、俺とデュエルしようぜ!」

 

シャーリー「十代!」

 

 

主人公のもとに集う遊戯王世界の個性的な仲間たちッ!

 

 

 

翔「手札のロイド三体をを合体!チェェンジ ソリッドα!変身合体!ソリッドロイドα!」

 

 

ソリッドロイドα ATK 2600

 

 

十代「モンスターが合体した!?」

 

シャーリー「モロにゲッターやんけ!」

 

 

 

《丸藤 翔》

 

 

明日香「手札から儀式魔法『影霊衣の降魔鏡』を発動!影霊衣の術士 シュリットを生贄にして、現れなさい!トリシューラの影霊衣!」

 

 

シャーリー「いやあああああ!?影霊衣やらああああっ!!」

 

 

《10JOIN 明日香》

 

 

  (みさわ)「十代、君を倒す為に考えた六つの属性のデッキ。それらを合わせて出来た君に勝つ為の七番目のデッキを見せてやる!影依融合!」

 

 

十代「デッキから融合だって!?」

 

 

 

《     》

 

 

 

サンダー「イメージしろ…ここは惑星クレイ…」

 

 

シャーリー「それカードゲーム違ぇだろ!いい加減にしろ!」

 

 

 

《万丈目サンダー》

 

 

 

カイザー「俺の先行、パワー・ボンドを発動!三体のサイバー・ドラゴンを融合!現れろ、サイバー・エンド・ドラゴン!」

 

 

サイバー・エンド・ドラゴン ATK 8000

 

 

十代「攻撃力8000っ!?」

 

カイザー「だが強すぎる力にはリスクが伴う…パワー・ボンドで融合召喚したターンのエンドフェイズにそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける…」

 

 

カイザー「……嫌だ!俺は、負けたくないぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 

カイザー L4000→ L 0

 

 

十代「カイザー!」

 

翔「お兄さん!」

 

シャーリー「バカイザー!」

 

 

 

《丸藤 亮》

 

 

 

そして立ち塞がる強敵達!

 

 

ダークネス吹雪「レッドアイズ二体でオーバレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!真紅眼の鋼炎竜!」

 

明日香「正気に戻って兄さんっ!」

 

 

 

タイタン「魔法・罠(アイテム)なんて使ってんじゃねぇ!!」

 

 

カミューラ「軟骨がうめーんだよ軟骨がァ~~~~~っ!!」

 

 

ハゲ丸「現れろ!宇里亜!ハモン!ラビエル!」

 

 

ラビエル『ヴォォォォ!』

 

ハモン『ギャアァァオ!』

 

宇里亜『がおぉぉぉぉ!』

 

 

シャーリー「くっ!こんな(可愛い)のどうやって倒したらいいんだ…!」

 

 

 

自重しない過去作のキャラ達…

 

 

海馬「ブルーアイズ三体を『邪悪なる鎖』で連結!これによりブルーアイズの攻撃力は4500となり一ターンに八回の攻撃が可能となる!」

 

シャーリー「東映版じゃねぇか!」

 

 

城之内「『運命の分かれ道』を発動!俺のコインは裏!」

 

シャーリー「こっちも裏!」

 

城之内・シャーリー「「うわああああ!?」」

 

 

L 0

 

 

ペガサス「デュエル開始時に『ペガサス』を発動シマース、私のライフは6000になりライフを1000払う度にデッキから一枚好きなカードを加えられマース」

 

シャーリー「エクゾ揃うじゃねぇか!?」

 

 

遊戯「召喚するのは俺自身!!『武藤遊戯』召喚!このカードは戦闘で必ず勝つ!!」

 

シャーリー「お前らホントやめろ!」

 

 

 

 

タッグフォースからも続々参戦!?

 

 

雪乃「ふふ、相手してあげるわ…『高等儀式術』を発動!現れなさい、デミス!」

 

ツァン「門門ご隠居カゲキ影武者シエン紫炎キザンキザン…」

 

ゆま「かっとビングです、わたし!二体のレベル4モンスターでオーバーレイネットワークを構築します!X召喚!No.39 希望皇ホープ!」

 

原 麗華「火炎地獄を発動!相手ライフに5000ダメージを与えます!」

 

シャーリー「え?ちょっと待ってそれはおかしい…ヴォ゛ォ゛ォン゛!?」

 

 

 

 

 

――続いたら二期以降も出る!?

 

 

 

江戸「ドグマガイのエフェクト発動!相手のライフを半分にする!さらにリバースカードオープン!マジカルエクスプロージョン!墓地のマジックカードの数だけ相手に200のバーンダメージを与える!」

 

十代「なんだって!?」

 

 

江戸「消えろ…雑魚…」

 

 

十代「うわあああああああッ!?」

 

 

 

SIO「思い知るがイイ!The・world(ザ・ワールド)の能力は文字通り世界を支配する能力だという事を!ザ・ワールドッ!時よ止まれ!」

 

 

 

十代「よぉ!そいつルビーって言うのか」

 

ヨハン「ああ!コイツはカーバンクルのルビー」

 

十代「カーバンクル?」

 

ヨハン「伝説上の生き物さ」

 

十代「ふーん…伝説って?」

 

ヨハン「ああ!それってハネクリボー?」

 

 

 

コブラ「この私に直接挑んでくるか」

 

シャーリー「こう見えても腕力には結構自信があるんですよ……」

 

 

バシッ!シュバババッ!

 

 

シャーリー「ふん、動きが鈍い。ロートルのあんたと、現役の私との差、って事だな!」

 

 

 

 

 

ユベル「超融合を発動!十二の世界を融合する!」

 

 

十代「それは違うぜ、融合するのは俺とユベル!」

 

 

ユベル「えっ」

 

 

十代「と、シャーリー!」

 

 

ユベル「えっ」

 

シャーリー「えっ」

 

十代「ユベル!本当の愛を今から教えてやる!愛ってのはもっとぬちゃぬちゃして気持ちいい事なんだ!」

 

 

 

ユベル「どういうことなの…」

 

シャーリー(十代…性の目覚めが遅かった所為で…)

 

 

 

ダークネス「ふはははは!貴様を倒せば世界が終わるというわけだ!」

 

 

シャーリー「なんかこの辺全然覚えて無いけどお前なんかには絶対に負けない!」

 

 

 

漫画からも続々参戦!

 

みどり「現れなさい!堕天使ディザイア!」

 

マック「アテナスペルビアテナスペルビア…」

 

ディビット「オイオイこれじゃ・・・Meの勝ちじゃないか!」

 

 

 

 

十代達が本来歩む筈だった未来…

 

 

彼女の介入により脆くも崩れ去った…!

 

 

 

 

???「貴様、アカデミアか…?」

 

シャーリー「だったらなんだよ?」

 

???「アカデミアは全て倒す!」

 

シャーリー「なんだこの不審者!?」

 

 

 

 

『緊急ニュースです!デュエルアカデミアの制服を着た人間が街で暴れています!』

 

 

シャーリー「なんだこれは…まさか融合次元!?」

 

 

十代「なんだって!?クロノス先生が指名手配!?」

 

 

 

 

 

世界は大きく歪んでいく…

 

 

 

 

 

 

海馬「アカデミアの生徒たちが結集し対抗組織を作る、その名も『ランサーズ』!」

 

 

牛尾「本日より対デュエリスト特殊部隊、『セキュリティ』を結成する!」

 

 

 

???『予定より早くこの世界にシンクロ召喚が生まれてしまった。修正が必要だ…』

 

 

 

ホセ「おのれイェーガー!貴様の所為で世界は破壊されてしまった!!」

 

シャーリー「イリアステル!?なぜここに!」

 

ルチアーノ「イリアステルは常に世界を陰で牛耳っているんだ、当り前だろ?」

 

下っ端「シンクロ召喚を生み出すお前は今ここで倒す!」

 

 

「「「合体!!」」」

 

アポリア「絶望をくれてやる…」

 

 

シャーリー「ええ…?(困惑)」

 

 

 

 

e()・ロー「この世界も絶望に染めてやる…、現れろ!アンチホープ!」

 

 

アンチホープ ATK5000

 

 

シャーリー「クッサ!ウンチやん!」

 

十代「【悲報】ラスボスのお姉さん、ウンチ出す」

 

e()・ロー「誤解与える言い方はヤメロォ!」

 

 

 

時代、世界を超えた超融合!

 

 

パラドクス「全ての元凶のお前を倒し世界を救う!」

 

シャーリー「はあ?そう簡単にやられてたまっか!」

 

 

十代「シャーリー!俺達も一緒に戦うぜ!」

 

遊戯「世界を壊すような真似はさせない!」

 

遊星「俺も手伝います!遊戯さん、十代さん、シャーリーさん!」

 

 

パラドクス「フフフ、良いだろう、まとめてかかってくるがいい…」

 

 

シャーリー「言われなくてもそのつもりだぜ!いくぜみんな!」

 

 

遊戯「ああ!じーちゃん達は俺たちが守る!」

 

十代「世界は壊させたりしねぇ!」

 

遊星「奪ったスターダストを返してもらおう!」

 

 

城之内「俺のレッドアイズもだぜ!」

 

ヨハン「俺のレインボー・ドラゴンもだ!」

 

カイザー「サイバー・エンドを奪った罪をその身で味わうがいい!」

 

海馬「ふぅん、この俺のブルーアイズを盗むなど万死に値する!その首掻っ切ってくれるわ!!」

 

 

パラドクス「ちょっとまって、この人数はオカシイ」

 

 

 

―――そして

 

 

 

???「……」

 

シャーリー「D・ホイールに乗った人間?一体何者なんだ…?」

 

 

???「5D'sの次はGXか…おい、お前…デュエルしろよ」

 

 

シャーリー「っ!おまえ…まさか、私と同じ……!」

 

???「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」

 

 

 

 

幾多の世界を巻き込む戦いの結末は…?

 

 

 

遊星「この世界の異変も全てドン・サウザントって奴の仕業なんだ!」

 

遊戯「なんだって!それは本当かい?」

 

遊馬「絶対に許さねえ! ドン・サウザンドオオオオオオ!!」

 

シャーリー「絶対に許さない!」

 

十代「許すものかぁぁぁぁぁぁ‼」

 

ドン千「はいはい我のせい我のせい」

 

 

遊矢「なんだか変な次元に巻き込まれちゃったなぁ…」

 

 

 

 

混沌と化した世界で今、物語が始まる…!

 

 

???「果たしてこのボクを倒す事が出来るかな?」

 

シャーリー「お前だけは、絶対に許さない!現れろ!

 

 

―――オシリスの天空竜!」

 

 

???「面白い!迎撃しろ!

 

 

―――邪神アバター!」

 

 

原作効果もいい加減にしろ!

 

 

第1章

 

 

―――――公開予定

 

 

 

 

 

とーべーこんてにゅ~ど?

 

 

 

 




※全部ウソです

三沢がシャドールって案外合ってる気がする。女の子多いし、六属性使ってて三沢の初期設定とマッチするし、メタデッキだし。使ってる人いないなら本気で採用しようかなあ、三沢シャドール。

東映版とか漫画版とかからもドンドンキャラ出していきたい。早く本編進めろ?ゴメン。


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