デート・ア・ライブ-IF Story-(仮) (十文字氷架)
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登場人物設定

原作8巻発売前から温めていた企画がようやく出来る!ということで始めました。
こちらは、原作を知らない人のための大まかなキャラ説明になります(この小説オリジナルのものもあるので鵜呑みにしないでください)。


※この作品は原作7巻までと凜祢ユートピア+或守インストールのネタバレを含みます。

現在11巻(12巻は今月発売)まで発売していますが、出てくるキャラは7巻までのキャラ+ゲームオリジナルキャラということにします。8~12巻、凜緒リンカーネイションの内容は基本的に使わないこととします(両親の設定等は使う)。

 

メインカップリングは士道×凜祢です。

物語の開始時期は或守インストール終了後。凜祢ユートピアの凜祢IF-EDのところから開始します。

キャラの性格等はほとんど変えないつもりですが、鞠亜、鞠奈はかなり、凜祢はごっそり設定が変わってます。

※原作を知らない人のための大まかなキャラ説明も兼ねています(この小説オリジナルのものもあるので鵜呑みにしないでください)。

 

※作品開始時の設定です。今後小説内で新たな情報が明かされていくことになります。

 

五河士道(主人公)

本作の主人公。ラタトスクで精霊を封印する役目についている少年。生身で天使を顕現させた、唯一の人間。高校二年生初めまでは友達の殿町宏人とホモカップル認定されるという、不名誉な噂がたっていたが、ラタトスクで精霊にかかわるようになってから急にモテるようになったため、クラスの男子から激しく妬まれ、女子からは軽い男として軽蔑されている。また五河家に来る前の記憶を失っている。

 

園神凜祢(ヒロイン)

本作のヒロイン。士道がまだ崇宮家にいた時の幼なじみ。真那とも顔見知りで、昔はよく三人で遊んでいた。ここ数年消息が途絶えていたが、士道たちの学校に転校生としてやってくる。自宅は五河家の隣で真那と一緒に住むことになる。精霊に酷似した力を使うことができるが、士道や真那には話していない。普通の精霊よりも強大な力を秘めており、暴走してしまった時の被害は計り知れない。

 

或守鞠亜

フラクシナスの管理AIが霊力の影響で精霊化した姿。ラタトスクが作った仮想世界に現れ、愛を知るために士道やヒロインたちを仮想世界に閉じ込め、士道達の設定の変更や記憶のリセットを行うことで愛を観察していた。その過程で初期には持ち得なかった人間らしさを手に入れた。元はDEM社からの差金で、フラクシナスを襲撃してきた鞠奈に対抗するためにフラクシナスが生み出した存在。現在は紆余曲折を経て鞠奈とも和解し、フラクシナスの管理を二人で行っている。

顕現させる天使は複数の飛行ユニットの形をした天使<機械者(エクスマキナ)>。

 

或守鞠奈

DEM社で生まれ、ラタトスクを壊滅させるためにフラクシナスに送り込まれた人工精霊。電脳世界でしか実体化出来なかったため、孤独感に苛まれており、また人工であるため本物に強いコンプレックスを抱いていた。一度鞠亜からフラクシナスの管理権限を奪った際に、士道に自身を構築する核である霊晶石を砕かれている。消滅するかに思われたが、鞠亜の計らいでフラクシナスのAIの一部に寄生する形となった。現在は改心しており、フラクシナスの管理を二人で行っている。

顕現させる天使は鞠亜と同じく、複数の飛行ユニットの形をした天使<機械者(デウスマキナ)>。

 

崇宮真那

士道の実妹。もとはDEM社のNO.2だったが、今は脱退してラタトスクに所属している。奇妙な敬語で話すのが特徴的で、自分の身内、仲間には好意的な態度を見せるが、敵、特に人間に害をなす存在には容赦しない。そのため<ナイトメア>と非常に相性が悪い。士道を兄さまと呼び、凜祢を姉さまと呼ぶ。

使用武装はアスガルド社製CR-ユニット<ヴァナルガンド>。

 

夜刀神十香

第十の精霊。識別名は<プリンセス>。士道が最初に封印し、かつ日本名をつけた精霊。自分を救ってくれた士道に好意を抱いている。よく士道にちょっかいを出す折紙とは諍いが絶えない。好物はきなこパンであり、琴里からお小遣いをもらいながら、毎日食べられるよう節約を心がけている。

顕現させる天使は巨大な剣の形をした天使、<塵殺公(サンダルフォン)>。

またDEM社で霊力を反転させ、暴走してしまったときは、<暴虐公(ナヘマー)>という武器を使っていた。

 

鳶一折紙

AST所属の魔術師で士道のクラスメイト。階級は一曹。士道に並々ならぬ好意を抱いており、事あるごとに士道に引っ付いたり、家に来てくれた士道に精力剤入りの食べ物を出すなど、士道が関わると手段を選ばない行動に走る。士道を誘惑する、また士道に好意を抱いている女性を敵とみなしている。よく士道と一緒にいる十香とは諍いが絶えない。

使用武装はDEM社特製、DW-029-討滅兵装<ホワイト・リコリス>。

 

四糸乃/よしのん

第四の精霊。識別名は<ハーミット>。非常に臆病な性格で人を傷つけることを誰よりも嫌う優しい精霊。自分を救ってくれた士道に好意を抱いている。よしのんという別人格を持っており、パペットを介して会話することができる。臆病で口下手な四糸乃とは対称的に、よしのんは陽気でおしゃべり。泣いて感情が不安定になると、封印した霊力が逆流し、辺り一帯を凍らせてしまうことがある。

顕現させる天使は3mの巨大なうさぎの形をした天使<氷結傀儡(ザドギエル)>。

 

五河琴里

第五の精霊。識別名は<イフリート>。士道の義理の妹であり、ラタトスクの司令官。5年前謎の精霊ファントムから精霊の力を与えられ、精霊化してしまった。白いリボンと黒いリボンとでマインドリセットをしており、白いリボンのときは、明るく無邪気な性格の「妹モード」。黒いリボンのときは毒舌かつクールな「司令官モード」になる。実は十香よりも前に封印されており、自分の意思で士道から霊力を引き出すことが可能。士道のことが小さい頃から大好きだが、いわゆるツンデレであり、素直になれずにつっけんどんな態度をとってしまう。

顕現させる天使は巨大な斧の形をした天使<灼爛殲鬼(カマエル)>。

 

時崎狂三

第三の精霊。識別名は<ナイトメア>。士道に出会いながらも、力を封印されていない唯一の精霊。他の精霊と違って人間社会に適応して生活している。また、人間を餌としか見ておらず、確認されているだけでも一万人以上の人間を殺している。さらに自らの影に人間を引きずり込んで、跡形もなく喰い尽くすため、実際に殺した人数は不明である。士道にのみは友好的に接し、その他精霊には人間相手よりは柔らかい対応をする。ただ真那とは絶望的なまでに相性が悪く、出会った途端殺し合いになる。また初対面の印象から美九とは仲が悪かったが共感できる部分も多かったため、現在は非常に仲がいい。最近は士道と出会った時の剣呑さはなく、だいぶ穏やかな性格になってきている。

顕現させる天使は巨大な時計の形をした天使<刻々帝(ザフキエル)>。

 

八舞

第八の精霊。識別名は<ベルセルク>。元々は八舞という一人の精霊だったが、何度目かの現界の時に二人に分裂してしまった。士道出会った当初は喧嘩ばかりしていたが、現在は超がつくほど仲が良い。また喧嘩を勝負と称して様々な分野のことを行っていたため、非常に多芸である。

顕現させる天使は巨大な弓の形をした天使<颶風騎士(ラファエル)>。

 

八舞耶倶矢

普段は女王様がかった(というか中二くさい)言葉遣いをするが、これは精霊としての威厳を出すための芝居であり、怒ると必ずと言っていいほど地金を晒して普通の話し方になり、興奮すると「~だし」という語尾をつける。十香と仲がよく、休日はたまに二人で遊びに出かけたりしている。

 

八舞夕弦

しゃべり方は物静かでマイペースだが、しゃべり出しの頭にその趣旨を2文字の単語で表すという(「感謝。ありがとう」など)、変わった話し方をする。“男を口説き落とす方法”を伝授してくれた折紙を「マスター折紙」と呼んで慕っている。ちなみに耶倶矢と口論になった場合、夕弦のほうが口達者である。

 

誘宵美九

第九の精霊。識別名は<ディーヴァ>。アイドルとして活動しており、かなりの人気を誇る。また極度の男嫌いで、かつ可愛い女の子が大好きな百合っ子である。昔アイドル活動をしていた時に信じていたファンから裏切られ失声症を患ってしまい、それ以来歌がなくなってしまった自分には、なんの価値もないと自殺を考えていたが、そのときファントムと出会う。琴里と同じで精霊の力を与えられた元人間であり、その力は他の精霊さえも制御下に置く強力なものである。DEM社での戦闘時声のでなくなった美九を士道が助けたことから、士道に心を開き、甘えるようになった。また、狂三とは倫理観が似ていたため、最初は険悪だったが今ではすっかり仲良しである。

顕現させる天使は巨大なパイプオルガンの形をした天使<破軍歌姫(ガブリエル)>。




別連載している作品もあるので投稿速度は不定期ですが、完結は目指したいです。

原作12巻と凜緒リンカーネイション、万由里ジャッジメントが楽しみです。Vita持ってないからお金いくらあっても足りないなー(´;ω;`)


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第1章 凜祢リユニオン
Episode-Ⅰ 過去との再会


一話ようやく完成しました!
感想で規約について教えてくれた人、ありがとうございます。次からは気をつけますね。


-???-

「ようやく君をラタトスクに送ることが出来るんだね…」

 そう呟く、車椅子に乗った老年の男の前には、桃色の髪の少女が立っていた。

「…君には8年もの間苦労をかけた」

「そのようなこと、お気になさらないでください、ウッドマン卿。あなたに拾われなければ、私はこうして、今日まで無事に生きてはいられなかったのですから」

 にこりと微笑む少女につられて、男は破顔する。その後すぐに表情を引き締め、言葉を続けた。

「…今日で訓練の全過程は終了。君もようやく()に会える」

「…はい」

「最初にも言ったとおり、彼に五河家に預けられる前の記憶は殆ど無いと言っていい。DEM社に所属していた彼の実妹も同様にね。それでも…行くのかい?」

「もう、覚悟は出来ています。…例え私のことを覚えていなかったとしても、私が彼の、彼の妹の力になりたいんです」

 厳しい表情を向ける男の目を少女は真っ直ぐに見つめていた。

「…決意は固いようだね。なら、私から言うことは他にない。任務を遂行した後は好きに過ごしたまえ」

「了解しました、ウッドマン卿。では、行って来ます」

「ああ。年寄りの冷や水かもしれないが…君のこれからに幸運を願っているよ」

 男に敬礼をし、少女は部屋を出て行く。

「頑張ってくれ、凜袮くん。世界の存亡は君と彼らにかかっているんだ…」

 男の呟きは誰に聞こえることもなく、虚空へと消えていった。

 

 

-フラクシナス艦内-

「特別顧問?」

「ああ。今日の夕方にはここにくるそうだ」

「何よそれ…聞いてないわよ」

「連絡が来たのは昨日の深夜だ。どうやらシンと真那くん、それに或守の二人の件でよこされるらしい」

「士道と…真那?それに鞠亜と鞠奈の件で、ってなんか怪しいわね。また円卓議員(むのう)のちょっかいかなんかじゃないの?」

「ご心配には及びませんよ、司令。どうやらウッドマン卿直属の方だそうですので」

「ウッドマン卿の…?」

「ええ、サプライズも兼ねて、詳しい内容は送る本人から聞いてほしいとのことです」

「サプライズ…なら、悪いことではなさそうね。まあ前例がないからなんとも言えないけど」

「確かに、ウッドマン卿からサプライズというのは、初の試みです。フラクシナスの通信記録には、その類のものは残っていませんでしたので」

「琴里の言うとおり、悪いことではないんじゃない?もし悪いことなら、あの叔父様は口頭でこちらに伝えるもの」

「ま、そうよね。…考えても仕方ないし、待つことにしましょ。他にウッドマン卿からは何かなかったの?」

「シンに真那くん、或守たちは必ず。それとなるべく多く精霊たちを集めてほしいとのことだ」

「ふむ、精霊たちは美九と狂三以外はどうとでもなるとして…問題は真那ね。昨日また病院を脱走したばかりで、居場所がわからないのよね…」

「それなら私たちに任せてください、琴里」

「ええ、或守の名にかけて夕方迄には回収してみせるわ」

「頼もしいこと言ってくれるじゃない。それなら真那の回収は任せるわ。夕方までにはお願いね」

「「了解(です)(よ)」

 

 

「はあ…」

「む、大丈夫か、シドー」

「ああ、ちょっと寝不足なだけだ。悪いな心配かけて」

「いや、元気ならば良いのだ」

 士道は月曜の朝、十香と一緒に学校に向かっていた。

「(十香にはちょっとって言ったけど、やっぱり結構きついな…)」

 ここ数日夢に見る、士道のことを名前で呼ぶ桃色の髪の少女。そのことがしきりに脳裏をチラつく。というのも…

「(昔の記憶…みたいなんだよな。見たことない公園で遊んでる風景だけど…小さい頃の俺がいた)」

 夢のことについて深く考えるほど、頭痛に悩まされる。そのせいか朝早くに目が覚めてしまい、そのまま眠れずに起きていることが多くなった。…そろそろ令音さんに睡眠薬でももらったほうがいいのだろうか。

「何を立ち止まっているのだシドー!遅刻してしまうぞ!」

「え?て、ヤバッ今行く!」

 寝不足で軋む体を無理やり動かして、士道は十香を追っていった。

 

 

―2-4教室―

 朝から全力疾走をするハメになったが、HRの10分前には間に合ったようだった。士道は自分の席に座り、荷物を置くと、ぐでっ、と机に体を投げ出した。

「あー、なんとか間に合ったか…」

「どした、元気ないな五河」

「殿町か…悪い、ちょっと寝不足でな」

「まあ無理はすんなよ。…それよりな、耳寄りな情報があるんだがちょっと聞いてくれるか」

「…聞くだけなら」

「おう、ありがとよ。実は情報は二つあるんだが、どっちから聞きたい?」

「…じゃあ悪い方で」

「いやいや別に良いのと悪いのの二つじゃねえよ。…順番に話すか。まず今日は席替えがあるんだと。ちなみに今回は特例での席替えってやつは無しだそうだ」

「へー、なんでまたそんなことに」

「自分の胸に手を当てて考えてみろ五河」

「は?」

 軽い感じで話をしていた殿町が、急に真剣な顔つきで士道の両方を掴む。なんのことだ?と一瞬思ったが、思い当たる節があったので、黙っておいた。おそらく十香や折紙のことであろう、と。

「五河はもう少し、今の自分の立場というのを考えて発言してくれ」

「あ、ああ、すまん」

「分かればいいんだ。急に掴んで悪かったな」

 殿町は笑いながら、士道の肩から手を離した。…教室の隅に固まっていた腐女子らしき集団から、

「やっぱり、殿町くんが攻めよね!」

 やら、

「五河くんの戸惑った顔、イイわね。新刊のインスピレーションが湧いてきたわ!」

 などといった発言が聞こえたが、聞かなかったことにしよう。

「あ、それと情報の続きだ。…これはかなり極秘なんだがな。今日うちのクラスに転校生が来るらしい」

「転校生…この時期にか?」

「その様子だと、これに関しては思い当たる節は無いみたいだな。なんでも特殊な事情の子で、海外から来るらしい」

「海外ってことは外人なのか?」

「いや、どうやらそのへんも特殊らしくてな。こっちでの意思疎通は問題ない子らしい」

「となると日本人か。性別は?」

「お前に確認とるんだ。女子に決まってるだろ?」

「…ああ、なるほど」

 危なくさっきのように聞き返すところだったが、寸でのところで気づいて言葉を飲み込む。それでいい、とでも言うように殿町は腕を組んでうなづいた。と、そこで先生が教室に現れた。

「はーい、みなさん席についてくださーい。朝のHR始めますよー!」

「お、もう珠ちゃん来ちまったか。じゃな五河、俺は席に戻るぜ」

 殿町をはじめとして、クラスメイト達が席に戻っていく。先生が全員揃っているのを確認し、連絡事項の伝達を終えると、教卓の下からくじを取り出した。

「それでは知ってた人もいるかも知れませんが、今から席替えをします」

 どうやらかなり席替えの噂は広まっていたようで、教室内がワァッと賑やかになる。みんな随分と楽しみにしていたようで、我先にとくじの前に並んでいた。

「五河くん、引かないんですか?五河くんで最後ですよ」

「え?あ、今引きます!」

 列を後ろから眺めていたら、いつの間にか他の全員が引き終えていたようだ。士道がくじを引いて番号を先生に伝えると、先生の点呼で一斉に席替えが始まった。

 結果として士道の席は変わらなかったが、折紙は廊下側の中ほどの席。十香は窓側の前の方の席と見事に離れていた。

「お、なんだ後ろは五河か。よろしくな!」

「…正直お前が近くで助かった。よろしく、殿町」

「はは、お前仲いいやつ少ないもんな」

「余計なお世話だ」

「ところで、五河。お前の隣の窓側の席が空いてるが誰の席なんだ?」

「え?…ほんとだ、空いてるな」

 席替えを終えたのに、士道の横の席は空席だった。何故かと首を傾げていると、先生が話し始めた。

「はい、席替えは終わりましたね。さて、隣が空席の人は手を挙げてくださーい」

「はい、俺ですけど」

「あ、五河くんでしたか。おめでとうございます!」

「へ?」

「そこはなんと、今から紹介する転校生さんの席なんです。なんと可愛い女の子ですよ、良かったですね五河くん」

 先生がそう言うと、また五河か、とでも言うようにクラスの男子の殺気立った視線がこちらへ向けられる。だがそんな男子達の視線の何十倍も恐ろしい殺気が士道の、正確には士道の隣の席に向けられていた。これは見なくても分かる。多分、折紙だ。

「は、はは…そうですね」

 士道は先生に対して乾いた笑いを漏らすしかなかった。

「では、早速転校生さんの紹介と行きましょうか。入ってきてください、園神さん」

「はい」

 先生の合図で、園神と呼ばれた生徒が教室へと入ってくる。お手本のような綺麗な字で黒板に名前を書くと、生徒たちの方を向き、ペコリと一礼した。

「アメリカから来ました。園神凜祢と言います。家庭の事情で幼い頃に海外に引っ越しましたが、れっきとした日本人です。これから、よろしくお願いします」

 園神凜祢と名乗った少女を前に、クラスの男子は色めき立ち、女子は感嘆の息を漏らした。あまりに綺麗な、それこそ十香や折紙と同レベルの美少女だったからだろう。だが士道はそれとは別の意味で衝撃を受けていた。

「(夢で見た女の子に、似ている…)」

 睡眠不足の原因になっていた夢に出てきた少女が、成長して自分の前に現れたのだ。驚くのも無理はなかった。

「では、園神さん。席は窓側の一番後ろ…五河くんのお隣です」

「わかりました、先生」

 先生に言われて園神がこちらに歩いてくる。そのまま士道の前まで来ると、こう言った。

「よろしくね、五河くん」

 そう言われて、士道はズキリと胸が痛む。昔は名前で呼んでいたじゃないか、と根拠のない夢の記憶を思い出して、胸の内で悪態をつきながら。夢とは違う呼び方で、ちょっとした意趣返しのつもりで、こう返した。

「よろしく、園神」

 園神は、一瞬悲しげな表情を浮かべ、すぐに笑顔に戻り、席に座った。それを見た士道の中に、一つの疑問が浮かぶ。

「(…まさか本当に夢に出てきた子と同一人物なのか?いや、そんな――)」

 考えても分からない。士道の胸中にモヤモヤとしたものが浮かんだまま、先生の授業が始まった。

 




※この小説に出てくる殿町は
・士道との友情度五割増
・社交性七割増
・エロス三割減
・士道への嫉妬(主に女の子関係)八割減
になっていますのでご了承ください。

とりあえず一話でしたがいかがだったでしょうか?

わかりづらいかもしれませんが、フラクシナス艦内のシーンで話しているのは、琴里・令音・神無月・鞠亜・鞠奈の5人です。一応口調には気を使って書いたのですが…

士道の夢についての描写は何度も書き直したのですが、うまくいかなかったのでやむなくカット。内容としては、崇宮にいた頃の士道と真那が凜祢と公園で遊んでいる、といったものです。

章タイトルも二年前から構想していたものだったのですが、まさかの凜緒リンカーネイション限定版の特典小説のタイトルが凜緒リユニオン。まさか同じ単語を使われるとは…ま、まあ凜緒と凜祢で違うので大丈夫でしょう(そうであってほしい)。

感想・評価・お気に入り・アドバイス等していただけると幸いです。よろしくお願いします!


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Episode-Ⅱ 転校生との関係

ようやく2話完成です!おかしい、先週の日曜には投稿するはずだったのに…


 席替えや転校生のことで一波乱あった後の昼休み、士道は先生に呼び出されて職員室にいた。

「それでは、五河くん。園神さんの学校案内はお任せしますね?」

「え?」

「あんな綺麗な子と隣の席になったんだから、少しはペナルティがなきゃみんなも納得しないと思いますから」

 先生はうんうんと首を縦に振る。まあ普通は学校案内なんて面倒なものを率先してやる人は少ないだろう。ただし、それは案内する相手にもよるのだということを先生にはもう少し考慮して欲しかった。

「せ、先生、それはペナルティにならないんじゃないかと…」

「五河くん、ダメですよ。面倒くさいからって言い訳して逃げようとしては」

「いや、そんなつもりないですって!」

「とにかく、これは決定事項です。もう戻っていいですよ」

 先生は、もう話は終わりました、とでも言うように弁当を取り出す。どうやら抗議は認めてもらえないらしい。士道はがっくりと肩を落として職員室を後にした。

 

 

「で、園神さんを案内しなきゃならなくなったわけか」

「ああ…どうすればいいと思う?」

 職員室から戻った士道は、殿町に先生から言われたことを話した。

「隣の席になっただけでなく、案内までやるとなると…五河お前、夜道には気をつけろよ?」

「真面目にその可能性が出てきたから、こうして相談してるんだよ!」

「まあそうだよなあ…無邪気で無知な十香ちゃんや、対応の冷たい鳶一、百合百合してる上に別クラスの耶倶矢ちゃんに夕弦ちゃんと違って、園神さんはなんというか、こうとっつきやすい優しそうな子だもんな」

 士道の必死の主張に殿町もうなづくしかない。十香が転校してきたときや、折紙と仲が良さそうにしていることがバレた時、はたまた八舞姉妹が転校してきた時にも、士道は男子たちの嫉妬で大変胃を痛めたのだが、今回はその最たるものだった。ただ隣の席になった、それだけの話だというのに。その件の園神は今、クラスの女子や男子と昼食を取りながら、質問に応じている。…これだけでも驚く状況なのは理解できるだろうか。

「俺も社交性の高さには自信があるが、初めて会った奴らの輪の中にあんな自然には溶け込めないぞ。しかも普通は別々に食事を取る男子と女子が、一緒になって園神さんの周りに集まってる」

 そう言う殿町の目線の先には、グループを作らず、男女が混じって談笑に興じていた。その光景からわかるとは思うが、転校初日から彼女は男女問わず人気なのだ。更になんと男女を繋ぐ潤滑油(恋愛的な意味ではない)のような役割まで担っている。そんな彼女と二人で学校案内をするなどという事になったら…今の士道は4月のあまり目立たなかった頃と違い、男女どちらにも敵視されている立場なのだ。その上、士道には友人が少ない。よって複数人で案内するという方法も取れないのだ。士道は自分の身を案じずにはいられなかった。

「ま、腹括れ五河。いつも通り、男子の方は俺が何とかする。幸い今回はアテもあることだしな」

「恩に着るよ殿町…。お前がいなかったらと思うと胃が痛くてしょうがない」

 実際のところ胃が痛くなるどころか、物理的な実害が出そうになる寸前までいったことのある士道である。今とりあえずなんの問題もなく士道が学校生活を送れているのは、殿町のおかげといっても過言ではないだろう。本当に殿町さまさまである。

「おう、もっと感謝しろ。具体的には明日の昼飯あたりで」

「…あんまり高いのは無理だぞ」

 だが感謝しているからといって、士道の懐が豊かなわけではないので多少渋ってしまうのは当然である。

「わかってるって。しっかしお前の状況を聞けば聞くほど、妬む気持ちなんて湧いてこなくなるってもんだ。十香ちゃんや鳶一のときまでは、俺も幾分かあの野郎どもの側だったけどよ。もう耶倶矢ちゃんたちが来たあたりから、同情の方に変わったしな」

「分かってくれるか殿町ぃ……」

「うわ、泣くなよ五河!…野郎どもは、ハーレムは男の夢だなんて思ってるんだろうけど、いざその張本人から話し聞いてみると胃が痛くなりそうだ。ま、その分いい思いはしてるんだろうけどな。どんな経緯で知り合ったかは全く聞かされてないが、男なら甲斐性見せろよ、五河!」

 うなだれる士道の肩をバシバシと叩きながら笑う殿町。その後、後は任せとけ!とでも言うように殿町は士道にサムズアップしてみせた。とりあえずは今回も後ろから刺される危険は無くなりそうだと安堵した士道だった。

 

 

 放課後になって、昼休みの時のように士道は、今度は園神と共に職員室に呼び出された。どうやら先生による士道が逃げないようにするための措置、らしい。その理由を聞いたとき士道がそっと胸を撫で下ろしたのは秘密である。なぜなら教室では人の波で園神に話しかけるのさえも一苦労だったからだ。

「それじゃ、五河くん。園神さんをお願いします」

「は、はい。分かりました」

「園神さんも、分からないことがあったら五河くんに聞いてね?」

「わかりました、岡峰先生。それじゃあお願いね、五河くん(・・・・)?」

「わかったよ園神(・・)。任せてくれ」

 未だに少しトゲのある呼び方で読んでしまう。士道と園神、両人の顔が心無しか引きつって見えるのは気のせいではないだろう。そんな二人を見ながら先生はというと…

「(うーん、先生の見立てだとここに来る前から知り合いっぽいんだけどなー。はっ!まさか昔生き別れた人と会うためにわざわざ海外から、なんてそんなドラマみたいなことが――)」

 思案顔からはっ!とした表情で固まり、そこからさらにほわほわとした表情に―そしてそのままブツブツと何かを呟きながら、先生は動かなくなってしまった。そのことに気づいた士道や園神は声を掛けるが、案の定先生はこちらには戻ってこなかった。こうなったら放っておくしかない、と殿町に聞いていたことをふと思い出した士道は、わたわたと心配する園神にそのことを伝える。納得した園神を連れ、士道は先生をそのままに、職員室を出て行った。そして職員室から最初に士道が向かった場所は――屋上、だった。

 

 

 屋上へ続く扉を開けると、ビュウという音がして風が吹く。昼休みはそこそこ賑わっている屋上に、人影はない。さすがにこの寒くなってきた時期の放課後に、ここに来ることを選んだもの好きは士道以外はいないようだった。

「転校生に最初に案内するのが屋上なんて、五河くんは変わってるね」

「そうか?いいところだと思うけどな。特に一人になりたい時や、誰かと二人で話しをするときなんかは」

 士道が校内を案内するに当たって、最初にここを選んだのには理由があった。朝から感じていたモヤモヤを晴らすために―お互いの呼び方のことも含めて、士道は園神に胸の内を打ち明けるつもりでいたのだ。どうしてか士道は、彼女とはこのまま気まずいままでは居たくなかった。

「…そういう事を言うってことは、何か私に話があるのかな?五河くん」

「察しがよくて助かる。今から俺がする話に思い当たることが無かったら、戯言だと思って聞き流してくれていい。…聞いてくれるか?」

 士道がそう言うと、園神は逡巡する様子を見せ、その後ゆっくりとうなづいた。

「…わかった。聞かせてもらうね」

 その返事を聞いて士道は、話し始めた。彼女に関するであろう夢を初めて見た日のこと、そこでは士道に真那、園神が名前で呼び合って楽しく公園で遊んでいたこと。ここ数日似たような夢が続いていること等、園神に関係していそうなことを今までの夢の記憶から引きずり出して、話していった。

 

 

 話し始めて十分ほど経っただろうか。途中しどろもどろになりながらも、士道はなんとか話を終えた。

「それで、園神。何か心当たりは――」

 話すことに夢中になりすぎていた士道が園神の方を向いた瞬間、士道は柔らかい感触に包まれた。何事かと思った士道が視線を下げると、そこには嗚咽を漏らしながら抱きつく園神の姿があった。

「え、ちょ、園神!?」

 突然の行動に焦る士道だったが、園神が呟いた言葉を聞いて、自分の言ったことは的外れなんかではなかったのだと、実感した。

「ほんとに、覚えて―思い出してくれたんだね」

 感極まったように抱きつく力を強める園神に対して、取り敢えず離れるように言い、士道は焦りを収めた。4月の頃の士道ならば、落ち着くこともままならなかったであろうが、精霊達の攻略はこう言った状況への咄嗟の対応のいい訓練になっていたらしい。少しして落ち着いたのか、園神が士道から離れる。

「それじゃ、園神は」

 その彼女に対して、もう一度確認を取ろうとした士道の言葉にかぶせるように、

「凜祢」

 と、園神は言った。そして今度は間を空けずに

「昔みたいに、呼んでほしい」

 とびきりの甘い声でそう言った。

「え、あ、そそ、そうだな!気づかなくてごめん!」

 動揺しながらも発した声が震える。言わずもがな士道は夢での小さい頃の彼女しか知らない。その彼女が自分と同い年に―とても女性らしく成長して現れたことになるのである。例え精霊達や折紙などの美少女と接する機会が増えている士道にとっても、そのギャップには動揺せざるを得なかった。

「(お、落ち着け俺!もう何度もこんなシチュエーションは経験してきただろ!)」

 根本的にはヘタレのままの士道である。なんとか気持ちを落ち着かせるように必死になっていると、園神―いや、凜祢の方からクスクスと笑い声が聞こえてきた。

「ふふ、動揺しすぎだよ、士道(・・)。私、そんなに昔と違った?」

「そ、そりゃ、まあ…だいぶ大人っぽくなったっていうかなんと言いますか…」

「そっか。最後に会ったのは多分、十年くらい前だし…そう思っても仕方ないかもね」

 少し寂しそうな顔をする凜祢。が、すぐに笑顔を見せると士道に向けてこう言った。

「取り敢えず、士道。これから色々と(・・・)、よろしくね」

「…そうだな。これからよろしく、凜祢」

 何はともあれ、彼女のとのわだかまりは解けたのだ。様々な疑問を頭の隅に追いやって、今はそれで良しとする士道だった。

 

 

 屋上を後にして、体育館、各種特別教室、購買等、普段使うであろう場所を二人でまわる。幸い今日は部活なども無く、クラスメイトの面々に出くわすことは無かった。一通り回り終えたところで、凜祢が“今日はこれから用事があるから”と言って、意味ありげな目線を向けてから先に帰っていった。昇降口で凜祢を見送り、士道は職員室に向かう。あの状態のままだったらどうするか、という心配は杞憂だったようで、先生は普通に仕事をしていた。先生に校舎案内の件を報告し、職員室を出る。話している最中、士道の凜祢に対する呼び方に気づいたのか、先生はニコニコとこちらを見ていた。先生の胸中を知らなかった士道にとっては、なぜニコニコしているのか分からず、首をかしげるだけであったが。

 

 

 誰もいない教室に戻り、荷物を持って昇降口へと向かう。そういえば、携帯の電源を切ったままだったと気づいた士道が電源を入れると…

「ちゃ、着信15件にメール17件!?全部琴里からか…」

 慌てて内容をチェックすると、さっさとフラクシナスに来いとのこと。取り敢えず連絡を取ろうとしたその時、着信を知らせる音と共に士道の携帯が震えた。

「もしもし、琴里?」

「そうよ。ところで士道。あなたどこほっつき歩いてるわけ?」

「え、いやまだ学校にいるけど。何かあったのか?」

 短い時間の間にあれだけ着信が来ていたのだ。なんらかの緊急事態であろうことは、士道にも容易に想像できた。

「問題が起こったわけじゃないわ。ただ、本部から人が送られてくるらしくて、その出迎えよ。ラタトスクの主要関係者は全員集まるようにとの指定があったから、士道がいないというわけにはいかないでしょう?」

「全員って、もしかして十香たちもか?」

 そうだとしたら、とんでもなく異例の事態である。そもそもこうして集められる事の方が稀、ということでもあるのだが。士道が呈した疑問に対して、琴里は肯定の返事をすると、言葉を続けた。

「ええ、士道が封印した子達は全員、もう集まってもらってるわ。…正直、美九についてはどうなるかわからなかったけど、偶々休日だったらしくてね。だから、狂三を除けば欠員なしよ」

「というか、真那でさえいるのに士道がいないってどういうことかしら?」

「ちょっと先生に頼まれた用事を済ませてたところだったんだよ。今学校出たとこだから、15分もすれば家につくと思う」

「そ、ならいいわ。ちなみに今日来る人、私の上官にあたる人らしいから、くれぐれも失礼の無いようにしなさい」

 その言葉を最後に、電話が切れる。…琴里の、つまり司令官の上官ということはとんでもなく偉い人が来るのではないだろうか。

「…琴里は特例で司令官になったらしいし、普通に考えて、やっぱ大柄で強面の男の人とかが来るんじゃないか…?」

 少し想像して、思わず冷や汗をかく。…なるべく早くついて、礼儀作法でも確認し直したほうがいいのかもしれない。そう考えた士道は足早に、家への道を急いだ。

 

 

 

 フラクシナスのメインルームの隅で、上官到着の5分前、士道は琴里に礼儀作法の指導をしてもらっていた。自身で確認することに不安を覚えた士道は、琴里に指導をお願いしたのだ。

「…まあ及第点ってとこね。これなら相手が気を悪くすることもないと思うわ」

「そ、それは何よりだ…」

「それにしても直前で指導を頼んでくるなんて、随分殊勝な心がけじゃない。何、もしかして士道ビビってるの?」

「…そ、そそそんなことないぞ。ただ、失礼があったらいけないと思ってだな…」

 琴里に言われ、詰まり気味に言葉を発してしまう。士道の兄としての威厳にかけて、まさか想像しただけでビビっていたなどと言えるわけがない。

「ふーん…ま、いいわ。さっさと列に並びなさい。そろそろお見えになるわよ」

 琴里に言われ、令音たちクルーの方の列に並ぶ。隣には十香たち精霊組が並んでいた。琴里がクルーたちの列の先頭に並んだところで、奥の扉が開き、神無月が現れた。

「司令!特別顧問殿がお見えになられました!」

「こっちは準備出来てるわ。入ってもらって頂戴」

「はっ!了解いたしました」

 神無月が扉の外に消え、再び姿を現したとき彼は、一人の軍服姿をした人物を連れていた。背丈は神無月よりもだいぶ低い。軍帽を目深くかぶっているため顔は見えないが、少なくとも士道の想像したような大柄な強面の男ではないようだった。神無月がこちらの列に加わると、琴里を筆頭にクルーたち(精霊以外、士道や真那も含めて)がその人物に敬礼を向けた。

「御足労頂きありがとうございます、特別顧問殿」

「出迎えありがとうございます、五河司令」

 その人物から発せられた声になんとなく聞き覚えがあるような気がして、なぜか士道は無意識に敬礼を解いてしまった。そのことを琴里が注意する前に、目の前の人物が敬礼を解くうまを琴里に伝えた。

「琴里司令。敬礼、敬語は必要ありません。堅苦しいのはあまり好きではないので。いつも通り(・・・・・)でお願いします」

「…了解したわ。それで、あなたのことはなんて呼べばいいのかしら?」

 目の前の人物にそう言われ、琴里は肩の力を抜く。そのままいつもの司令官としての話し方に戻し、目の前の相手に向かって、問いかけた。

「最もな質問です。…それでは自己紹介をさせて頂きますね」

 特別顧問として来たであろう人物は、目深にかぶっていた軍帽を外した。

「円卓会議議長・エリオット・ウッドマンの命により、本日からラタトスク機関に配属となりました。特別顧問の園神凜祢です。気軽に苗字か名前でお呼び下さい。クルーや精霊の皆さん、これからよろしくお願いします」

 そう言って、軍帽を外した彼女は、ちょうど今朝士道のクラスに転校してきた時と同じように、ニコリと笑みを浮かべていた。

 




前回より描写を増やして見たのですが、いかがだったでしょうか?と言ってもまだ違和感が残る部分が無いわけではないので、少し加筆修正するかもしれません…

先月は12巻の五河ディザスターの発売がありましたね。士道の見開き必殺技と、ページ開いて一ページ目の士織ちゃんが一番印象に残りました。…士織ちゃんメインキャラになったりしませんかね。
一ページ目の絵が加速度的にエロさを増しているような気がします。
士道の過去についても少しだけ情報が明かされましたが、それは気にせず自分のプロットでこれからもゆっくりとこの小説を進めていけたらなと思います。

前回の話についてアドバイスをしてくれた方、ありがとうございました!
次の話も早く書き終えられるといいなあ……

感想・評価・お気に入り・アドバイス等していただけると幸いです。よろしくお願いします!


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