遊戯王ARC-V~二つのシンクロを使いし少女~ (Dr.クロ)
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第一話~二つのシンクロ 現出せよ!カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン!~

シンクロとは真逆の召喚方法であるダークシンクロ、それを扱う少女がいた。

どうも、始めましてDr.クロです!
最近遊戯王の架空動画や小説を見て自分も書きたくなったので書いてみました!
ぜひ読んでみてくださいね!
ではスタート!



次元世界~○○街~

 

???「トドメよ!《?????????》でダイレクトアタック!」

 

男「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!」

 

男:LP1500-3500=-2000

 

WINNER…光闇遊虚

 

会場の様な場所で1人の少女が宣言すると共にモンスターが反対に対峙していた男へ向かって行き攻撃を仕掛けると男は衝撃と共に倒れ、モニターの様なのに映っていた男の顔写真の下にあった数字が0となると共にブザーがなる。

 

司会者「けっちゃーく!○○街デュエル大会、優勝者は光闇遊虚(こうやみゆうこ)選手に決まりましたー!」

 

観客たち「「「うぉぉぉぉぉぉーーー!」」」

 

高らかに宣言する司会者の言葉と共に観客達から歓声が沸き上がる。

 

賞賛や喝采を浴びながら少女、遊虚は対戦していた男に近寄る。

 

???→遊虚「…良いデュエルだったわ」

 

男「いててて…そうかい。そりゃどうも」

 

賞賛する遊虚空に男は頭を擦りながら返して起き上がる。

 

遊虚「じゃあまた機会があったらデュエルしましょ」

 

男「あぁ、その時は絶対俺が勝ってやるよ」

 

遊虚「そう。…楽しみにしているわ」

 

そう交わした後にお互いに笑って握手をし、観客に向けて手を振る。

 

町外れの森の中

 

遊虚「確か師匠が集合場所に選んだのはここら辺のはずだけど…」

 

少しして会場を後にした遊虚は自身のDホイール、エンドオブワールドに乗って自分のデュエルの師が決めた場所に来たがその師匠がまだ来てないのに気付いて辺りを見渡す。

 

遊虚「それにしても師匠、一体何を頼みたいのかしら?」

 

まだ来てないのを確認して遊虚はDホイールにもたれながら取り出した手紙見ながらそう洩らす。

 

???「見つけたぞ」

 

遊虚「…?」

 

するといきなりの声に遊虚はした方へ顔を向けると銀髪の少年が立っていた。

 

???「貴様が転生者を狩っているデュエリスト、光闇遊虚だな」

 

遊虚「そういう貴方は?もしかして…転生者?」

 

確認の問いをする少年に遊虚は問い返す。

 

???→転生者「そうだ。そしてこれからのために貴様を此処で倒す!」

 

遊虚「しょうがないわね…。師匠が来る前に倒してあげるわ」

 

そう言ってデュエルディスクを構える転生者に遊虚は肩を竦めた後にエンドオブワールドから自身のデュエルディスク(5D’s風で色は藍色)を取り出し同じ様に構える。

 

転生者・遊虚「「デュエル!!」」

 

転生者:LP4000VS遊虚:LP4000

 

宣言と共にお互いに対峙しながらまず転生者が動く。

 

転生者「俺からいかせて貰う。俺のターン!」

 

先に先行を取ると転生者は2枚のカードを掴む。

 

転生者「俺は手札を一枚捨て、手札からチューナモンスター、《クイック・シンクロン》を特殊召喚!」

 

転生者手札5→3枚

 

クイック・シンクロン

レベル5/風属性/機械族/攻撃力700/守備力1400

 

遊虚「(《クイック・シンクロン》…。という事は墓地に捨てたのはもしかして…)」

 

1枚を墓地に送ってフィールドに《クイック・シンクロン》を呼び出すのを見て相手のデッキ構成がなんなのか予想してカードが墓地で効果を発揮するカードかと推測する。

 

転生者「《クイック・シンクロン》のレベルを一つ下げて墓地から《レベル・スティーラー》を特殊召喚!さらに墓地からモンスターを特殊召還したことで手札から《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚!」

 

転生者:手札3→2

 

クイック・シンクロン:レベル5→4

 

レベル・スティーラー

レベル1/闇属性/昆虫族/攻撃力600/守備力0

 

ドッペル・ウォリアー

レベル2/闇属性/戦士族/攻撃力800/守備力800

 

遊虚の推測は当たりで転生者は先ほど捨てたばかりのカード、《レベル・スティーラー》を取り出すと共にフィールドに特殊召喚すると共に手札から軍服を着たモンスター、《ドッペル・ウォリアー》を出す。

 

転生者「俺はフィールド魔法《スターライト・ジャンクション》を発動!」

 

続けざまに転生者はフィールド魔法《スターライト・ジャンクション》を発動すると二人の周囲が煌びやかに光る道路へと変わる。

 

転生者「スターライト・ジャンクションの効果発動!自分フィールドのチューナー1体をリリースしてリリースしたモンスターとレベルが異なる「シンクロン」モンスター1体をデッキから特殊召喚する!俺は場の《クイック・シンクロン》をリリースしてデッキから二枚目の《クイック・シンクロン》を特殊召喚する!」

 

早速《スターライト・ジャンクション》の効果を発動するとフィールドに出ていた《クイック・シンクロン》を墓地に送るとデッキから2体目の《クイック・シンクロン》を呼び出す。

 

転生者「俺はレベル1の《レベル・スティーラー》とレベル2の《ドッペル・ウォリアー》にレベル5の《クイック・シンクロン》をチューニング!」

 

その言葉と共に《クイック・シンクロン》は目の前に現れた数枚のカードの内の1枚を撃ち抜くと5つの光の球となった後に輪となり、その間を《レベル・スティーラー》と《ドッペル・ウォリアー》が入り込んで透明へとなる。

 

転生者「集いし希望が新たな地平へいざなう。光さす道となれ!シンクロ召喚!駆け抜けろ、《ロード・ウォリアー》!」

 

ロード・ウォリアー

レベル8/光属性/戦士族/攻撃力3000/守備力1500

 

口上と共に輪と透明になった《レベル・スティーラー》と《ドッペル・ウォリアー》が光に包まれた後に金色の戦士、《ロード・ウォリアー》が現れてポーズを取る。

 

遊虚「(《ロード・ウォリアー》ってことはやっぱりシンクロデッキ、しかも不動遊星のを元にしたデッキのようね)」

 

転生者「シンクロ素材となった《ドッペル・ウォリアー》の効果発動!場に《ドッペル・トークン》を二体特殊召喚する!」

 

ドッペル・トークン

レベル1/闇属性/戦士族/攻撃力400/守備力400

 

それに遊子は内心納得した後に転生者のフィールドに《ドッペル・ウォリアー》を小さくしたようなトークンが2体現れる。

 

転生者「そして《ロード・ウォリアー》の効果発動!デッキからレベル2以下の戦士・機械族モンスターを一体特殊召喚する!俺はデッキから《ジェット・シンクロン》を特殊召喚!」

 

ジェット・シンクロン

レベル1/炎属性/機械族/攻撃力500/守備力0

 

その間に転生者は《ロード・ウォリアー》の効果を発動してデッキからカードを一枚取った後にフィールドにセットするとジェットエンジンのようなモンスター、《ジェット・シンクロン》が現れる。

 

転生者「墓地の《レベル・スティーラー》の効果発動!《ロード・ウォリアー》のレベルを一つ下げて自身を墓地から特殊召喚する!現れろ《レベル・スティーラー》!!」

 

ロード・ウォリアー:レベル8→7

 

《ロード・ウォリアー》のレベルを下げた後に再び《レベル・スティーラー》を呼び出した事に遊虚はどうするか見る。

 

転生者「俺はレベル1の《レベル・スティーラー》にレベル1の《ジェット・シンクロン》をチューニング!」

 

その言葉と共に《ジェット・シンクロン》が飛び上ると共に光の話となって《レベル・スティーラー》が飛び出す。

 

転生者「集いし願いが新たな速度の地平へ誘う。光さす道となれ!シンクロ召喚!希望の力、シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロン!」

 

フォーミュラ・シンクロン

レベル2/光属性/機械族/攻撃力200/守備力1500

 

その言葉と共に今度はF1カーみたいなモンスター、《フォーミュラ・シンクロン》が現れる。

 

転生者「《フォーミュラ・シンクロン》の効果で一枚ドロー!さらに素材となった《ジェット・シンクロン》の効果でデッキから《ジャンク・シンクロン》を手札に加える!」

 

転生者:手札2→4枚

 

召喚したのとシンクロ素材に使用したのと合わせて2枚手札に加えた後にまだまだと転生者は続ける。

 

転生者「そしてレベル1の《ドッペル・トークン》2体にレベル2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!シンクロ召喚!現れろ《アームズ・エイド》!」

 

アームズ・エイド

レベル4/光属性/機械族/攻撃力1800/守備力1200

 

続いては手甲型モンスター、《アームズ・エイド》を召喚する。

 

転生者「墓地の《レベル・スティーラー》の効果を再び発動!《ロード・ウォリアー》のレベルをまた一つ下げて墓地から特殊召喚!」

 

ロード・ウォリアー:7→6

 

3度目の《レベル・スティーラー》の効果を発動すると手札を1枚取る。

 

転生者「そして手札から《死者蘇生》を発動!墓地の《フォーミュラ・シンクロン》を復活させる!蘇れ《フォーミュラ・シンクロン》!」

 

転生者:手札4→3

 

転生者「そして墓地からモンスターを特殊召喚に成功したので手札から二枚目の《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚!」

 

転生者:手札3→2

 

遊虚「(…!もしかしてこれは…)」

 

転生者「レベル2の《ドッペル・ウォリアー》とレベル1の《レベル・スティーラー》にレベル2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!シンクロ召喚!現れろ!《TG ハイパー・ライブラリアン》!!」

 

TG ハイパー・ライブラリアン

レベル5/闇属性/魔法使い族/攻撃力2400/守備力1800

 

そのまま転生者は呼び出した3体で本を持った男性のモンスター、《TG ハイパーライブラリアン》を呼び出す。

 

転生者「今回はトークンは召喚せずに俺は手札から《ジャンク・シンクロン》を召還!」

 

転生者:手札2→1

 

ジャンク・シンクロン

レベル3/闇属性/戦士族/攻撃力1300/守備力500

 

そう宣言してから転生者はオレンジ色の体に白いマフラーを棚引かせた機械のモンスター、《ジャンク・シンクロン》を召喚する。

 

転生者「《ジャンク・シンクロン》の効果発動!レベル2以下のモンスターを効果を無効にし守備表示で特殊召還する!墓地から《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚!」

 

その後に《ジャンク・シンクロン》の効果を使い、《ドッペル・ウォリアー》を墓地から特殊召喚する。

 

転生者「そして俺はレベル2の《ドッペル・ウォリアー》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング!シンクロ召還!現れろシンクロチューナー、《アクセル・シンクロン》!!」

 

アクセル・シンクロン

レベル5/闇属性/機械族/攻撃力500/守備力2100

 

転生者は《ドッペル・ウォリアー》と《ジャンク・シンクロン》を使って今度はバイクのような形をしたモンスター、《アクセル・シンクロン》を呼び出す。

 

転生者「《TG ハイパー・ライブラリアン》の効果発動!シンクロモンスターのシンクロ召還に成功したのでカードを一枚ドローする!」

 

転生者:手札1→2枚

 

その後にハイパーライブラリアンの効果でカードをドローする。

 

転生者「そして《アクセル・シンクロン》の効果発動!1ターンに1度、デッキから「シンクロン」モンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターのレベルの数このモンスターのレベルを変動させることができる!俺は《ジャンク・シンクロン》を墓地へ送り、そのレベル3つ分、《アクセル・シンクロンのレベル》を下げる!」

 

アクセル・シンクロン:レベル5→2

 

そして転生者はデッキから1枚の《ジャンク・シンクロン》を出すとそのまま墓地に送り、《アクセル・シンクロン》のレベルを2へと変える。

 

転生者「準備は整った…」

 

遊虚「!来る…」

 

ニヤリと笑って言う転生者に遊虚は構える。

 

転生者「俺はレベル6となってる《ロード・ウォリアー》とレベル4の《アームズ・エイド》にレベル2となった《アクセル・シンクロン》をチューニング!」

 

その言葉と共に場にいた最初に召喚された《ロード・ウォリアー》と《アームズ・エイド》そしてシンクロチューナーである《アクセル・シンクロン》が飛び上る。

 

転生者「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす!光さす道となれ!リミットオーバー・アクセルシンクロ!進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」

 

金色の輪となった《アクセル・シンクロン》の後に《ロード・ウォリアー》と《アームズ・エイド》は光の球へと変わると輪の中に入り、光が迸ると共に5D’sにて遊星が呼び出した龍、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》が現れる。

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン(以下クェーサー)『アォォォォォォォォ―――』

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン

レベル12/光属性/ドラゴン族/攻撃力4000/守備力4000

 

遊虚「ついに現れたわね…《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」

 

転生者「そしてシンクロ召還に成功したのでライブラリアンの効果を再び発動!カードを一枚ドロー!」

 

転生者:手札2→3枚

 

咆哮する《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を見て呟く遊虚にそう言いながら転生者はカードをドローする。

 

転生者「そしてライブラリアンの効果で今ドローした魔法カード、貪欲な壷を発動!墓地の《ロード・ウォリアー》、《アクセル・シンクロン》、《ジャンク・シンクロン》二体、《ドッペル・ウォリアー》をデッキに戻して二枚ドロー!」

 

転生者:手札3→2→4枚

 

ドローしたカードを発動してそれぞれエクストラデッキとデッキに戻してからシャッフルした後に2枚のカードをドローする。

 

転生者「…ふっ、どうやら俺は神に選ばれているようだな」

 

遊虚「?」

 

ドローしたカードを見て不敵に笑って言う転生者に遊虚は疑問を浮かばせる。

 

転生者「俺は手札から魔法カード《二重召喚》を発動!このターン俺はもう一度通常召還できる!」

 

転生者:手札4→3

 

遊虚「! まさか?!」

 

発動したカードを見て遊虚は転生者がしようとしてる事に驚く。

 

転生者「俺は手札から《ジャンク・シンクロン》を召喚!」

 

転生者:手札3→2

 

もう1枚のカードをセットすると共に転生者のフィールドに《ジャンク・シンクロン》が再び現れる。

 

転生者「《ジャンク・シンクロン》の効果発動!墓地から《フォーミュラ・シンクロン》を効果を無効にし守備表示で特殊召喚!」

 

その言葉と共に《フォーミュラ・シンクロン》が現れる。

 

転生者「そして俺はレベル5の《TG ハイパー・ライブラリアン》にレベル3の《ジャンク・ウォリアー》をチューニング!」

 

その後に《ジャンク・シンクロン》が自分の右腕のエンジンを噴かせると共に光の輪になった後に《TG ハイパーライブラリアン》が透明になって輪へと入る。

 

転生者「集いし願いが新たに輝く星となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ、《スターダスト・ドラゴン》!」

 

口上と共に発された言葉と共に遊星の切り札でもありエースでもある龍、《スターダスト・ドラゴン》が現れる。

 

スターダスト・ドラゴン(以下スターダスト)『キャォォォォォン!』

 

スターダスト・ドラゴン

レベル8/風属性/ドラゴン族/攻撃力2500/守備力2000

 

遊虚「(! あのスターダストもしかして…)」

 

咆哮するスターダストから感じるのに遊虚は驚いている間に転生者は次の行動に出る。

 

転生者「そして俺はレベル8の《スターダスト・ドラゴン》にレベル2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング!」

 

その言葉と共に《フォーミュラ・シンクロン》と《スターダスト・ドラゴン》は宙へと飛ぶと共にフォーミュラとスターダストは光に包まれる。

 

転生者「集いし夢の結晶が新たな進化の扉を開く。光さす道となれ!アクセルシンクロ!!生来せよ、《シューティング・スター・ドラゴン》!!」

 

シューティング・スター・ドラゴン(以下シューティング・スター)『オォォォォォォォォォォォン!』

 

シューティング・スター・ドラゴン

レベル10/風属性/ドラゴン族/攻撃力3300/守備力2500

 

その後に転生者の前の地面から穴が現れるとそこから全身を輝かせる《シューティング・スター・ドラゴン》が名の流星の如く現れる。

 

遊虚「まさかシューティング・スターまで呼ぶなんてね…」

 

転生者「そして俺は最後にカードを二枚伏せてターンエンド!」

 

転生者:手札2→0枚

 

並び立つクェーサーとシューティングにそう洩らす遊虚に転生者は勝ったと言わんばかりの笑みでカードを二枚伏せる。

 

転生者:LP4000・手札0枚

フィールド

モンスターゾーン

《シューティング・クェーサー・ドラゴン》攻撃力4000

《シューティング・スター・ドラゴン》攻撃力3300

 

罠・魔法ゾーン

伏せカード二枚

 

Pゾーン

なし

 

遊虚「私のターン、ドロー!」

 

遊虚:手札5→6枚

 

それを見ながら遊虚はカードをドローする。

 

遊虚「(さてとどうしましょうかねこれは…)」

 

並び立つ2体の龍を見ながら遊虚はこの状況をどうするかを考えて3枚のカードを取る。

 

相手が遊星デッキと言うならば伏せられている2枚のカードは状況からモンスターではなくプレイヤーを守るカードではないかと推察する。

 

遊虚「(とりあえずこれらを伏せて次のターンは耐えよう)私はモンスターをセット。カードを二枚伏せてターンエンド」

 

遊虚:手札6→3枚

 

遊虚:LP4000・手札3枚

フィールド

モンスターゾーン

裏守備モンスター一体

 

罠・魔法ゾーン

伏せカード二枚

 

Pゾーン

なし

 

転生者「ふん、この二体を前にじゃそれぐらいしかできないか。俺のターン、ドロー!」

 

転生者:手札0→1枚

 

モンスターを伏せてカードを2枚セットして終了する遊虚に転生者は笑ったままカードをドローする。

 

転生者「メインフェイズは何もせずにバトルフェイズ!まずはシューティング・スター・ドラゴンでセットモンスターに攻撃!スターダスト・ミラージュ!」

 

宣言と共に《シューティング・スター・ドラゴン》は突撃する。

 

転生者は遊虚のモンスターを破壊してクェーサーでフィニッシュを決める自分を思い浮かべていたが次の光景に目を疑う。

 

ガキィン!

 

シューティング・スター『?!』

 

???『Zzzzz……』

 

その光景は…《シューティング・スター・ドラゴン》の突撃を平然と寝ながら受け止めている緑色の髪の悪魔の女性の姿であった。

 

転生者「何!破壊できないだと?!」

 

遊虚「無駄よ。《CDシールド・ベルフェゴール》は攻撃力1600以上のモンスターの戦闘では破壊されないわ!」

 

CDシールド・ベルフェゴール

レベル3/光属性/悪魔族/攻撃力1200/守備力1000

 

驚いている転生者に遊虚は伏せていたモンスターの事を説明する。

 

転生者「悪あがきをしやがって。だがこの無敵なる布陣の前に貴様は何もできん!とっとと俺に倒されろ!」

 

遊虚「…無敵の布陣なんてあるわけないわ」

 

自分がもう勝ったも当然だと言う転生者に遊虚は息を吐いた後にそう言う。

 

転生者「何?」

 

遊虚「どんな布陣でも弱点はありそこを突けば必ず崩れその布陣は終わる。なにかが終わると同じようね」

 

顔を顰める転生者に遊虚は静かに、だが力強く言う。

 

転生者「おのれ…ならこの布陣を貴様の力で終わらせてみよ!ターンエンド!」

 

転生者:LP4000・手札1枚

フィールド

モンスターゾーン

《シューティング・クェーサー・ドラゴン》攻撃力4000

《シューティング・スター・ドラゴン》攻撃力3300

 

罠・魔法ゾーン

伏せカード二枚

 

Pゾーン

なし

 

遊虚「私のターン、ドロー!」

 

遊虚:手札3→4

 

憤慨してそう言ってターンを終了する転生者のを聞きながら遊虚はカードをドローする。

 

遊虚「私は手札からチューナーモンスター、《CDサモン・アミー》を召喚!サモン・アミーの効果発動!」

 

遊虚:手札4→3

 

CDサモン・アミー(以下アミー)『ハァ!』

 

CDサモン・アミー

レベル3/光属性/悪魔族/撃力1200/守備力100

 

その後に杖を持った神官の服を纏った悪魔の翼を持つ凛々しい男性、サモン・アミーを召喚すると共に効果を発動しようとする。

 

転生者「させるか!クェーサーの効果発動!サモン・アミーの効果を無効に…」

 

遊虚「伏せカードオープン!カウンター罠《CDカウンター》発動!」

 

それに対し転生者はクェーサーの効果で無効にしようとするが遊虚は伏せていたカードを発動する。

 

転生者「なに!?」

 

遊虚「自分フィールドに「CD」と名の付いたモンスターが存在する場合にライフを1000ポイント払って発動できる!モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時にその発動を無効にし破壊する!」

 

遊虚LP4000-1000=3000

 

クェーサー『アォォォォォォォォ―――?!』

 

ドゴォォォォォン!!

 

カウンター罠に転生者は驚いていると遊虚は説明しながらライフを払うとクェーサーはうめき声を上げながら爆発四散する。

 

転生者「んなっ?!クェーサーが?!」

 

遊虚「これで厄介なクェーサーは除去したわ。改めてサモン・アミーの効果発動!デッキから攻撃力1500以下の「CD」と名の付くモンスター一体を効果を無効にし攻撃表示で特殊召喚する!私はデッキから《CD呼び出しのプルフラス》を特殊召喚!」

 

アミー『ハァァ!』

 

CD呼び出しのプルフラス『ギャ!』

 

CD呼び出しのプルフラス

レベル2/光属性/悪魔族/攻撃力1000/守備力1400

 

驚いている転生者へそう言うと共に効果を発動して熊の背中に上半身が人で顔がライオンで手にラッパを持っている新たなモンスター、《CD呼び出しのプルフラス》を呼び出す。

 

転生者「チューナーが一体と非チューナーが二体…」

 

遊虚「私はレベル3の《CDシールド・ベルフェゴール》とレベル2の《CD 呼び出しのプルフラス》にレベル3の《CDサモン・アミー》をチューニング!」

 

それを見て転生者はシンクロしてくると考えてる間に遊虚は宣言するとサモン・アミーが光の輪となり、その中にベルフェゴールとプルフラスが入る。

 

遊虚「混沌の悪魔達を従えし猛将よ、戦場に立って敵を薙ぎ払え!シンクロ召喚!降臨せよ!レベル8、《CD猛将のべリアル》!!」

 

CD猛将のベリアル(以下ベリアル)『ウオォォォォォォォォ!!』

 

光が迸った後に体全体に黒紫色のまがまがしい鎧を纏ったギガンティックファイターと同じくらいの巨漢な悪魔の様なモンスター《CD猛将のベリアル》が現れて大地に降り立つ。

 

CD猛将のベリアル

レベル8/闇属性/悪魔族/攻撃力3000/守備力2000

 

転生者「やはりシンクロ召還か!」

 

拳をぶつけ合った後に構えるベリアルを見て転生者は《シューティング・スター・ドラゴン》の方が上だから負けないと考えたがそれは壊される。

 

遊虚「猛将のべリアルはお互いの墓地の悪魔族モンスターの数×100ポイント、自身の攻撃力をアップする!よってベリアルの攻撃力は3300となる!」

 

CD猛将のベリアル:攻撃力3000+100×3=3300

 

転生者「なっ?!《ギガンティック・ファイター》の悪魔族版の効果だと?!」

 

遊虚「さらに私は手札から《DT CD公爵のザレボス》を特殊召喚!」

 

それに転生者は驚いていると遊虚は手札を1枚取って宣言と共に場に出す。

 

遊虚:手札3→2

 

DT CD公爵のザレボス(以下ザレボス)『イヒヒヒヒヒ!』

 

DT CD公爵のザレボス

レベル10/闇属性/悪魔族/攻撃力0/守備力0

 

転生者「ダークチューナー?!しかも手札から特殊召喚だと?!」

 

続けざまに出された公爵のような服装をした顔がワニのモンスター、《DT CD公爵のザレボス》に転生者は目を見開く。

 

遊虚「ザレボスは墓地に光属性の「CD」と名の付くモンスターが居る時、手札から特殊召喚できるのよ。墓地には光属性のサモン・アミー、ベルフェゴール、プルフラスが居るので特殊召喚ができたって訳よ」

 

なぜ特殊召喚出来たのかを遊虚は答えた後にザレボスと共に笑う。

 

遊虚「そしてザレボスの効果発動!このモンスターが自身の効果で特殊召喚した時、墓地からレベル4以下の「CD」モンスターを一体、効果を無効にして特殊召喚する!」

 

転生者「なんだと?!」

 

説明された事に転生者が驚いている間に遊虚は墓地からモンスターを呼び出す。

 

遊虚「私は墓地から《CDシールド・ベルフェゴール》を攻撃表示で特殊召喚!」

 

CDシールド・ベルフェゴール(以下ベルフェゴール)『Zzzzz…』

 

その言葉と共に現れた穴からベルフェゴールが再び場に現れる。

 

転生者「ダークチューナーと非チューナーが揃った…まさか貴様?!」

 

現れたベルフェゴールと並び立つザレボスを見て転生者は自分の記憶から引き出した事に目を見開いて遊虚を見る。

それに対し遊虚は行動で答える。

 

遊虚「私は《CDシールド・ベルフェゴール》に《DT CD公爵のザレボス》をダークチューニング!」

 

ベルフェゴール『Zzzzz…』

 

ザレボス『ギヒヒヒヒ!』

 

その言葉と共にベルフェゴールが飛び上るとザレボスが笑い声と共に10個の闇の球へと変わる。

 

10個の闇の球の中心に来たベルフェゴールは3つの光の球となると10個ある闇の球の中の3つとぶつかり合って消しあい、残った7つの闇の球は輪へと変わる。

 

遊虚「光と闇合わさりし時、混沌の魂を持ちし龍を呼び覚まし全てを正しき終わりへと導く!ダークシンクロ召喚!現出せよ!レベル-7!《カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン》!!」

 

カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン(以下カオスソウル)『グオオオォォォォォォォォォォ!!!!!』

 

口上と共に闇が迸った後に禍々しい形状をした、胴体には黒いエネルギーでできた所々に裂け目の様な白い模様がある球体があり、色は全体的に濃い藍色で瞳の色は暗い藍色の背中には黒色にところどころ白い裂け目がある禍々しいエネルギーでできた巨大な翼を羽ばたかせる龍が現れて咆哮する。

 

カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン

レベル-7/闇属性/ドラゴン族/攻撃力2500/守備力2000

 

転生者「ダークシンクロだと?!何故貴様がそれを?!」

 

遊虚「お喋りが過ぎるわよ。このターンで貴方は敗北するんだから」

 

まさかの召喚方法に驚いて問う転生者に遊虚は静かに宣言する。

 

転生者「なに?!」

 

遊虚「墓地の悪魔族が増えたことによりベリアルの攻撃力は3400となる!そして私は手札から死者蘇生を発動!貴方の墓地から《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚する!現れろ《スターダスト・ドラゴン》!」

 

CD猛将のベリアル:攻撃力3300+100×1=3400

 

まさかの宣言に転生者が驚いている間に遊虚は魔法カードを使用すると転生者の墓地からスターダストのカードが飛び出して遊虚に手に収まった後にデュエルディスクにセットされる。

 

その後に光を散らばせながらスターダストが遊虚の場に現れる。

 

スターダスト『キャォォォォォォォォンン!!』

 

転生者「俺のスターダストを!?」

 

現れたスターダストに転生者は驚く中で遊虚はバトルに入る。

 

遊虚「バトルフェイズ!《CD猛将のベリアル》で《シューティング・スター・ドラゴン》を攻撃!」

 

ベリアル『ウオォォォォォォォ!!』

 

CD猛将のベリアル:攻撃力3400

VS

シューティング・スター・ドラゴン:攻撃力3300

 

転生者「《シューティング・スター・ドラゴン》の効果発動!相手モンスターの攻撃宣言時、このカードをゲームから除外し、相手モンスター1体の攻撃を無効にする!」

 

攻撃を仕掛ける遊虚に転生者は慌てながらシューティング・スターの効果を発動する。

 

遊虚「《カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン》の効果発動!一ターンに一度、このカード以外のフィールド上のモンスターが効果を発動した時、そのモンスターの効果を無効にし無効にしたモンスターの攻撃力の半分の数値のダメージを相手に与える!」

 

転生者「なんだと?!」

 

カオスソウル『グオオオオォォォォォォォォォ!!』

 

シューティング・スター『?!』

 

ドゴォォォォン!

 

だが、遊虚の発動したカオスソウルの効果に転生者が驚いている間に逃げようとしていたシューティング・スターはカオスソウルに取り押さえられて地面にへと叩きつけられる。

 

遊虚「それにより貴方に《シューティング・スター・ドラゴン》の攻撃力3300の半分、1650ポイントのダメージを与える!カオス・ミラージュ!」

 

カオスソウル『グオオオオォォォ!!』

 

その後にカオスソウルは転生者に向けて自身の形をした濃い藍色の幻影を飛ばしダメージを与える。

 

転生者「ぐぁぁぁ?!」

 

転生者:LP4000-1650=2350

 

遊虚「そして攻撃無効効果の発動が無効になったことのでベリアルの攻撃は続き、ダイレクトアタックとなる!行けベリアル、デビルギガント!!」

 

ベリアル『ウオォォォォォォ!』

 

ブゥン!

 

よろける転生者に遊虚はトドメとベリアルで攻撃を仕掛け、ベリアルも拳を転生者に向けて振り下ろす。

 

転生者「クッ、罠カード《ドレインシールド》を発動!その効果でベリアルの攻撃を無効にしてベリアルの攻撃力分俺のライフを回復する!」

 

ガキィィィィィン!

 

遊虚「ならそれにチェーンして手札から速攻魔法《サイクロン》を発動!もう一枚の伏せカードを破壊する!」

 

パリィン!

 

転生者「(くっ、《くず鉄のかかし》が…)だがライフは回復させてもらうぞ!」

 

転生者:LP2350+3400=5750

 

それに対し転生者は伏せていたカード《ドレインシールド》を発動してベリアルの攻撃を防ぐと共にライフを回復するが遊虚の発動した《サイクロン》でもう1枚の伏せていたカードを破壊された事に顔を歪める。

 

転生者「まさかクェーサーとシューティング・スターをどっちも撃破するとはな…。だがこのターン貴様のモンスター二体の攻撃力を受けても俺のライフは残る!次のターンで逆転を…」

 

遊虚「言ったはずよ。貴方はこのターンで敗北するって…伏せカードオープン!罠カード発動、《ライフパワー》!相手のライフポイントが回復したとき発動できる!自分フィールドのモンスター一体を選択し、そのモンスターの攻撃力をその相手が回復した数値分アップする!」

 

優位性は消えてないとばかりな転生者に遊虚はそれを潰すカードを発動する。

 

転生者「なに?!」

 

遊虚「私は《カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン》を選択!貴方が回復した数値3400ポイント分、カオスソウルの攻撃力をアップする!」

 

カオスソウル『グオオオオオォォォォォォォォォォォォォォ!!!』

 

カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン:攻撃力2500+3400=5900

 

驚く転生者に遊虚が言うと同時に《ライフパワー》から出た緑色のオーラがカオスソウルを包み込み、、カオスソウルの攻撃力が上昇してカオスソウルは咆哮する。

 

転生者「攻撃力5900だと?!そんなバカな…」

 

遊虚「続けていくわよ。《スターダスト・ドラゴン》でプレイヤーにダイレクトアタック!シューティング・ソニック!!」

 

ドゴォォォォォォォォォォォォ!!!

 

転生者「グォォォォォォォ?!」

 

たじろく転生者に遊虚はまずスターダストで攻撃し、その衝撃で転生者は吹き飛ぶ。

 

転生者:LP5750-2500=3250

 

遊虚「これで貴方は終わりよ。カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴンでプレイヤーにダイレクトアタック!」

 

転生者「や、やめっ」

 

宣言する遊虚になんとか立ち上がった転生者は怯えた顔で止める様に言うが遊虚は行動で示す。

 

遊虚「その身に宿し混沌の魂の力で全ての敵に死を齎せ!終焉のラグナロクストリーム!!」

 

咆哮と共にカオスソウルの口から放たれた黒っぽい藍色の光線が転生者を飲み込む。

 

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!

 

転生者「ギャァァァァァァァァァァァァ?!」

 

転生者:LP3250-5900=-2650

 

WINNER…光闇遊虚

 

それにより転生者は断末魔を上げながら消えて行き、道路も光となって消えて元の森の光景に戻る。

 

遊虚「ふぅ…なんとか師匠が来る前に終わったわね」

 

ぱちぱちぱち

 

息を吐いてそう洩らした所に拍手が鳴り響く。

 

??「いや~相変わらず凄いパワーだな。カオスソウルの攻撃は」

 

遊虚「! その声は…」

 

続けての声に遊虚は慌てて声のした方を見るとそこには一人の男性が立っていた。

 

??「よっ、久しぶりだな遊虚」

 

遊虚「お久しぶりです師匠!」

 

手を上げて挨拶する人物に遊虚は顔を明るくして駆け寄る。

 

師匠「いや~ホント久しぶりだな。前にあったのいつぐらいだったっけ?」

 

遊虚「恐らく一年前かと…。それにしても師匠、一体今の今までどこで何していたんですか?」

 

どれ位会ってないかを確認する師匠に遊虚は答えてから質問をする。

 

師匠「いやぁちょっと世界救ったり大会開いたりと色々してた」

 

遊虚「相変わらず凄いことやってますね;」

 

大会は楽しかったなと言う師匠に遊虚は冷や汗を流す。

 

遊虚「それで師匠、この手紙に書いてある私に頼みたいこととは一体…?」

 

師匠「ん?あぁ、それなんだが遊虚、スタンダード次元って知っているか?」

 

此処に来る前に送られて来た手紙を取り出して本題を聞く遊虚に師匠はそう聞く。

 

遊虚「スタンダード次元と言うと…確か今起きている次元戦争でに巻き込まれている次元世界の一つですよね?」

 

師匠「あぁそうだ。その次元戦争だけでも厄介なんだがさらにその世界にダークネスと破滅の光が居るって言う情報があるんだ」

 

思い出して言う遊虚に師匠は先ほどの笑顔から真剣な顔に切り替えて言う。

 

遊虚「なっ?!あの厄介な二つが?!」

 

師匠「あぁ、そうだ。んでお前に頼みたいことってのはその二つが本当にその次元世界にあるか調べてきて欲しいってことと」

 

驚いて聞く遊虚に師匠は呼び出した理由を言って遊虚を見る。

 

遊虚「もしあった場合、倒してきて欲しいってことですね」

 

師匠「あぁ、そういうことだ。…頼めるか?」

 

頷いて問う師匠に遊虚は少し間を空けて了承する。

 

遊虚「…わかりました」

 

師匠「そうか。んじゃ頼むぞ」

 

了承の言葉にニカッと笑った後に師匠は遊虚の肩をポンと叩いて言う。

 

遊虚「はい!あ、それと師匠、このカードなんですけど」

 

笑顔で言った後に遊虚は先ほどの転生者から死者蘇生で取ってそのままだったスターダスト・ドラゴンのカードを見せる。

 

師匠「ん?このカード、精霊が宿っているな」

 

遊虚「さっき倒した転生者が持っていたんです。どうします?」

 

カードを受け取ってじっくり見てそう言う師匠に遊虚はどうするかの処遇を聞く。

 

師匠「お前が持っとけ、こいつもお前に使われたいようだし」

 

遊虚「そうですか。わかりました」

 

そう答えてカードを返す師匠に遊虚は優しく受け取ってからスターダストに微笑んで大切にしまう。

 

遊虚「では師匠、早速その次元に行ってきます!」

 

師匠「頑張れよ。あとからアイツもそっちに行かせるから」

 

そう言ってDホイールに跨る遊虚は師匠の言ったあいつと言うのに嬉しい顔をする。

 

遊虚「はい!」

 

キィィィィィィィィィン!

 

それでは!と遊虚はDホイールを動かして目的のスタンダード次元に出発し、その背を師匠は見送った。

 

今此処に、一人の少女の新しい物語が始まるのであった…




次回予告
師匠に頼まれてスタンダード次元へとやって来た遊虚

そこでは今までにないデュエル方法が存在していた。

それを見て関心してた遊虚だったがちょっとした事でデュエルを申し込まれる。

果たして遊虚は…

次回、アクションデュエル VSパワーデッキ

デュエルスタンバイ!


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オリカ説明

小説内で出たオリジナルカードの紹介です。
ぜひ見てくださいね

なおオリカが出るたびに更新するのでぜひ確認してくださいね。


DT CD公爵のザレボス

イラスト:公爵の格好をした体は人だが顔は宝冠をかぶったワニ

レベル10/闇属性/悪魔族/攻撃力0/守備力0/ダークチューナー/効果モンスター

(1)このモンスターは自分の墓地に光属性の「CD」と名の付くモンスターが居る時、手札から特殊召喚できる。

(2)自身の効果で特殊召喚に成功したとき、自分の墓地のレベル4以下の「CD」と名の付くモンスター一体を効果を無効にして特殊召喚する。

(3)このカードをシンクロ素材とする場合、ダークシンクロモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

 

CDサモン・アミー

イラスト:杖を持った神官の服を纏った悪魔の翼を持つ凛々しい男性

レベル3/光属性/悪魔族/攻撃力1200/守備力100/チューナー/効果モンスターこのモンスターは特殊召還することはできない。

このモンスターが召喚に成功したときデッキから攻撃力1500以下の「CD」と名の付くモンスター一体を攻撃表示で特殊召喚することができる。

 

CDシールド・ベルフェゴール

イラスト:寝転がっているモンスターストライクの怠惰の悪魔ベルフェゴール

レベル3/光属性/悪魔族/攻撃力1200/守備力1000/効果モンスター

このモンスターは攻撃力1600以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。

 

CD呼び出しのプルフラス

イラスト:熊の背中に上半身が人で顔がライオンで手にラッパを持っている。

レベル2/光/悪魔族/攻撃力1000/守備力1400/効果モンスター

このモンスターが戦闘で破壊されたとき、デッキからレベル3以下の「CD」と名の付くモンスターを特殊召還する。

 

CDポイズン・アスタロト

イラスト:周りに牙から毒を滴らせてる蛇を複数従えた天真の魔神卿・アスタロト

レベル4/光属性/悪魔族/攻撃力1100/守備力1900/効果モンスター

自分フィールドの闇・光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。

戦闘する相手モンスターの攻撃力と守備力を半分にする。

 

CD召喚のシトリー

イラスト:神官の格好をしたハイスクールD×Dのソーナ・シトリー

レベル4/光属性/悪魔族/攻撃力1800/守備力100/チューナー/効果モンスター

このモンスターは特殊召喚することは出来ない。

このモンスターが召喚に成功した時、自分の墓地からレベル3以下の「CD」と名の付くモンスター1体を守備表示で特殊召喚することが出来る。

 

CD猛将のベリアル

イラスト:体全体に黒紫色のまがまがしい鎧を纏ったギガンティックファイターと同じくらいの巨漢な悪魔

レベル8/闇属性/悪魔族/攻撃力3000/守備力2000/シンクロ/効果モンスター

チューナー以外のモンスター一体以上+「CD」と名の付いたチューナー

このカードの攻撃力は、お互いの墓地の悪魔族モンスターの数×100ポイントアップする。

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分または相手の墓地の悪魔族モンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚できる。

 

CDデストラクション・タンニーン

外見:体の至る所に赤く禍々しく光る水晶玉がある四足歩行の全体が黒い龍

レベル6/闇属性/悪魔族/攻撃力2200/守備力2000/シンクロ/効果モンスター

チューナー以外のモンスター一体以上+「CD」と名の付いたチューナー

このカードはドラゴン族として扱える。

このカードをS召喚した時、このカードを除いたフィールドにいる「CD」と名の付いたモンスターの数だけ、相手フィールドのカードを破壊する。

 

カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン

外見:オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに似ているが形は禍々しい形状になっており、胴体には黒いエネルギーでできた球体があり、球体の所々に裂け目の様な白い模様がある。色は全体的に濃い藍色で瞳の色は暗い藍色。背中には黒色にところどころ白い裂け目がある禍々しいエネルギーでできた巨大な翼がある。

レベル-7/闇属性/ドラゴン族/攻撃力2500/守備力2000/ダークシンクロ/効果モンスター

チューナー以外のモンスター一体-ダークチューナー

ルール上このカードはレベル7としても扱う。

(1)このカードの属性は「光」としても扱う。

(2)一ターンに一度、このカード以外のモンスターが効果を発動した場合、その効果を発動したモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの効果を無効にし、無効にしたモンスターの攻撃力の半分の数値のダメージを相手に与える。

(3)このモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地に送った時、発動できる。

破壊したモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備し装備したモンスターの攻撃力と守備力の数値分、このモンスターの攻撃力と守備力をアップする。



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キャラ紹介

光闇 遊虚(こうやみ ゆうこ)

外見:顔は遊矢を女の子らしくした感じで 髪は濃い藍色の髪に先端に黒と白のメッシュか入っている。目は藍色で少しツリ目。体はスレンダーだが胸はD、赤いタンクトップの上に青いジャケットを羽織っていて、下にスカートを履いているがスタンダード次元に来た後はスパッツを履いている。Dホイールに乗る際は赤いライダースーツを着用している。

概要

裏次元から来たデュエリストの少女

実はかつて滅びたダークシンクロ次元の住民である。

CD(カオスデビル)と言うカード群をメインとしたデッキを使い、シンクロとダークシンクロを駆使する。

性格は優しく、不動雄星に近い性格だが悪いと思う事やダークシンクロを使うだけで悪いと思われる偏見を嫌う心を持つ。またよく居る屑な転生者(自己中やらハーレム目指そうとしているのやらその他もろもろ)も嫌い

師匠からスタンダード次元にダークネスと破滅の光が出現したとの情報を受け、その真相を確かめにスタンダード次元へと行く。

凶次から他の遊矢シリーズとのデュエルで起こりうる衝動を来ない様にする等のためにブレスレットを貰って左手首に付けている。

デュエルディスクは5D’sでので色は藍色。Dホイールは遊星の遊星号に近いエンドオブワールドを持っている。

 

遊虚の召喚口上一覧

 

カオスソウル:光と闇合わさりし時、混沌の魂を持ちし龍を呼び覚まし全てを正しき終わりへと導く!ダークシンクロ召喚!現出せよ!レベル-7、《カオスソウル・ダークシンクロ・ドラゴン》!!

 

ベリアル:混沌の悪魔達を従えし猛将よ、戦場に立って敵を薙ぎ払え!シンクロ召還!降臨せよ!レベル8、《CD猛将のべリアル》!!

 

エンドオブワールド

外見:遊星の遊星号のカラーリングを藍色に変え、先端の所が龍の顔の様にした感じ

概要

遊虚の愛機であるDホイール

師匠手製でエネルギーに関しては問題ない様にされている。

また、世界を行き来し次元を超える機能も付けられている。

 

師匠

外見:リリカルなのはのザフィーラを髪をぼさぼさの黒髪にし、目を禍々しい深紅色にした感じ

概要

遊虚の師匠で裏次元世界のデュエルチャンピオン

様々なデッキを使いこなし伝説のデュエルマスターとも呼ばれている。

身体能力がとても高く、次元世界最強の化物と呼ばれている。

遊虚にスタンダード次元に調査に行くよう頼んだ。

使用デッキは【アルティマヤ・ツィオルキン】、【E&M-HERO】、【RNo.】等様々

 



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第二話~アクションデュエル VSパワーデッキ~

師の頼みによりダークネスと破滅の光を探しにスタンダード次元へと来た遊虚、そこで遊虚は新たな出会いと新たなデュエルを目にし、体感する。


舞網市~河川敷~

 

キュィィィィィィィン!プシュゥ――

 

遊虚「ふぅ…何とかたどり着けたようね」

 

誰もいない河川敷にて止まった後にヘルメットを脱いで遊虚は一息ついた後に現在地を確認する。

 

遊虚「此処がスタンダード次元で中心点となっている舞網市ってところなのね」

 

調べて此処が目的の場所だと分かった後にヘルメットをバイクに片付けてからデュエルディスクを取り出す。

 

遊虚「さて此処を散策する前にまずはエンドオブワールドを隠さないとね」

 

その後にエンドオブワールドを誰にも分からない所に巧妙に隠して行く。

 

遊虚「これで良しっと。さて散策しましょうか…ん?」

 

行こうとして遊虚は不法投棄されたであろう壊れたデュエルディスクを見つける。

 

遊虚「これはこの世界のデュエルディスク?壊れているようね…」

 

拾い上げて見て調べて見ると壊れてはいるが直せばまだ使えそうだと分かる。

 

遊虚「…ちょうどいいわ。これと私のをデュエルディスクを組合せてっと…」

 

見ていた遊虚は思い付いたとばかりに早速工具を引っ張り出して自分のデュエルディスクと壊れたデュエルディスクを組み合わせて行く。

 

一時間後…

 

遊虚「ふぅ…できたわ。さて散策を始めましょうか」

 

出来上がったデュエルディスクの出来に満足した後に遊虚は探索へと足を運ぶ。

 

ちなみに遊虚が作ったデュエルディスクはユーゴのとそっくりだが色は全体的に藍色でディスク部は遊矢たちのとおなじ形状である

 

舞網市~街中~

 

遊虚「見てみるとかなりデュエルが発達しているようね」

 

歩き回りながら所々で行われていたデュエルの様子からそう洩らす。

 

特にアクションデュエルと言う遊虚の知るライディングデュエルとはまた違うデュエル方式に興味を持った。

 

大体のルールは通常のと同じだがライディングデュエルの様に専用フィールド魔法であるアクションフィールドと言うのを使っており、ライディングデュエルのと違ってアクションフィールドは種類が豊富である。

 

また、フィールド内にアクションカードと言うのがいくつか散りばめられている。

 

使用者になんらかのアドバンテージを与える『アクションマジック』、逆に使用者になんらかの不利益をもたらす『アクショントラップ』カードの2種類が存在する。

どちらとも発動タイミングは特に指定がないらしく、手に入れたプレイヤーが自由に発動出来るみたいだがアクショントラップに関しては手にした瞬間、強制的に発動するみたいだ。

 

他に遊虚が見ていて分かった特徴をあげると以下の様になる。

 

使用したアクションマジック・発動されたアクショントラップは発動後、通常の魔法・罠カード同様に使用したプレイヤーの墓地に送られる。

召喚したモンスターに乗ったり掴まることで移動できる。

自分のターンに1分以上行動を起こさなかった場合は失格になる。

召喚したモンスターを利用して相手の行動を妨害するのは可。

 

どれもこれも新鮮な事なので遊虚は興味を凄く引かれたのであった。

 

遊虚「…平和そうね(こんな平和な次元世界で本当に次元戦争が起きているのかしら…)」

 

???「なにするんですか!」

 

それを見て自分が聞いた事が起きてるのがホントなのか疑わしく思っていると怒鳴り声が耳に入って来る。

 

遊虚「…ん?」

 

足を止めてどこから聞こえたか探すと路地裏からで何だろうと路地裏へ足を進める。

 

舞網市~路地裏~

 

少年A「ボクのカード、返してください!」

 

少年B「おい、タツヤのカードを返せよ!」

 

男「ハン!ガキがレアカードなんか持ってんじゃねぇよ。こういうレアカードはなぁ俺様が持つべきもんなんだよ!」

 

進んで行くと2人の少年と1人の少女が1人の男の手に向かって必死に手を伸ばしてる状況であった。

 

どうやら会話からして男が太ってない方の少年の持っていたカードを無理矢理取った様だ。

どこの次元でもこういう輩はいるなと遊虚は内心呆れた後に行動を開始した。

 

少女「人からカード取るなんて…さいてー」

 

まったくねと心の中で女の子のに同意しながら壁走りして男の手からカードを掻っ攫う。

 

それに少年達と男が驚いている間に遊虚は着地してカードに異常がないかを確認して大丈夫なのに対してふうと息を吐く。

 

遊虚「はいこれ。貴方のカードでしょ?」

 

少年A「あ、はい。ありがとうございます」

 

少年B「うぉー!さっきの凄い動き、しびれる~!」

 

少女「すごい…(ってアレこの人…)」

 

近寄って主張していた少年Aにカードを渡す遊虚に少年Bは感動してか体を動かす隣で少女は遊虚の顔を見て首を傾げる。

 

男「おい、このアマ!俺様のカードを返しやがれ!」

 

遊虚「何を言っているの。このカードは貴方のじゃなくてこの子のよ」

 

それに気付いて声をかけようとした遊虚だったが突っかかって来た男のに呆れてから少年Aを指してそう返す。

 

男「ハッ!そんなの関係ねぇ。そういう強くてレアなカードは最強デュエリストである力王(りきおう)様が持つに相応しいんだよ!」

 

遊虚「最強デュエリスト?貴方みたいな人からカードを奪うデュエリストは最強のはずないじゃないの」

 

そう言って威張る力王と名乗った男に遊虚は呆れてそう言う。

 

そんな遊虚の態度に憤慨したのか力王は顔を紅くして憤慨する。

 

力王「何だとテメェ!」

 

遊虚「なら私とデュエルしなさい。デュエリストならデュエルでその実力を見せるものでしょ?」

 

まだ突っかかる力王に遊虚はそう提案する。

 

力王「いいぜぇ…やってやろうじぇねぇか!」

 

ポキポキ鳴らして勝負を受けた力王はこっちだと歩き出し、遊虚も3人の子供達と共に続く。

 

舞網市~市民アクションデュエルセンター~

 

遊虚「(ここでアクションデュエルができるのね…)」

 

力王「んじゃ始めようぜぇ…。オイガキ共!フィールドをセットしろ!」

 

辺りを見渡してアクションデュエルが出来る事をワクワクする遊虚を知らずに力王が観戦室で見てる子供達に言う。

 

 

舞網市~市民アクションデュエルセンター・観戦室~

 

少年A「わ、わかったよ。んじゃ…フィールド魔法《パワースタジアム》を発動!」

 

言われた通り少年Aは機類を操作すると遊虚と力王の周囲が発動されたフィールド魔法のを示す様に力を試す物で出来上がった会場に早変わりする。

 

 

その後に2人はアクションデュエルでお決まりの口上を言う為に口を開く。

 

力王「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!モンスターと共に地を蹴り宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!」

 

遊虚「見よ、これぞデュエルの最強進化系!アクショ~ン」

 

遊虚・力王「「デュエル!!」」

 

力王:LP4000VS遊虚:LP4000

 

力王「俺が先行を取らせてもらうぜ!俺のターン!」

 

まず最初に力王が行動を開始してカードを1枚取る。

 

力王「俺は《アックス・ドラゴニュート》を召還!」

 

力王:手札5→4枚

 

アックス・ドラゴニュート(以下アックス)『グゴォォォ!』

 

アックス・ドラゴニュート

レベル4/闇属性/ドラゴン族/攻撃力2000/守備力1200

 

カードを置くと場に体が黒く、手に斧を持った竜人《アックス・ドラゴニュート》が現れる。

 

力王「そして《アックス・ドラゴニュート》に装備魔法《デーモンの斧》を装備!」

 

力王:手札4→3枚

 

続いて装備魔法を発動すると《アックス・ドラゴニュート》は斧を投げ捨てるとその手に別の斧が握られる。

 

力王「これで《アックス・ドラゴニュート》の攻撃力は1000ポイントアップする!カードを一枚伏せてこれで俺はターンエンドだ!」

 

力王:手札3→2枚

 

アックス・ドラゴニュート:攻撃力2000+1000=3000

 

その後にカードを1枚伏せて力王はターンを終了する。

 

力王:LP4000・手札2枚

フィールド

モンスターゾーン

《アックス・ドラゴニュート》(《デーモンの斧》装備):攻撃力3000

 

罠・魔法ゾーン

《デーモンの斧》(対象《アックス・ドラゴニュート》)

伏せカード一枚

 

Pゾーン

なし

 

遊虚「私のターン、ドロー!」

 

遊虚:手札5→6枚

 

カードをドローした後に遊虚は考える。

 

攻撃力をアップさせたのと名前からして力に拘っているのを見て相手は文字通りパワーで凪伏せるタイプだろうと考える。

 

遊虚「…私はモンスターをセットし、カードを一枚伏せてターンエンドよ」

 

遊虚:手札6→4枚

 

それを考えて遊虚はモンスターとカードを1枚ずつ伏せて自分のターンを終了する。

 

遊虚:LP4000・手札4枚

フィールド

モンスターゾーン

裏守備モンスター一体

 

罠・魔法ゾーン

伏せカード一枚

 

Pゾーン

なし

 

力王「はっ!何もしねぇのかよ!」

 

遊虚「まずは前準備からよ。これからのターンのためにね」

 

兆発する様に笑う力王に遊虚は涼しい顔で流す。

 

力王「ならその準備が終わる前に潰してやるよ!俺のターン!ドロー!」

 

力王:手札2→3枚

 

そう宣言して力王はカードをドローするし、ドローしたカードを見て笑う。

 

力王「良いカードが来たぜ。俺は手札から《ランサー・ドラゴニュート》を召還!」

 

力王:手札3→2枚

 

ランサ-・ドラゴニュート(以下ランサー)『グオォォ!』

 

ランサー・ドラゴニュート

レベル4/闇属性/ドラゴン族/攻撃力1500/守備力1800

 

そう言った後に力王はアックスとは違う全体が薄い黄緑色で槍を持った竜人、《ランサー・ドラゴニュート》を召喚する。

 

少年A《《ランサー・ドラゴニュート》!?まずいよ、あのカードには貫通能力が!》

 

少年B・少女《《えぇ?!》》

 

ランサーを見て驚いて言う少年Aのに少年Bと少女は驚く。

 

力王「そしておらよっと!」

 

続けて力王は走り出すとデュエルの直後に散らばっていたアクションカードの内の1枚を取る。

 

力王:手札2→3枚

 

力王「よっしゃ!俺はアクションマジック《パワーアップ!》を発動!俺のフィールドに居るモンスターの攻撃力をこのターンのエンドフェイズまで500ポイントアップする!」

 

力王:手札3→2枚

 

アックス・ドラゴニュート:攻撃力3000+500=3500

 

ランサー・ドラゴニュート:攻撃力1500+500=2000

 

手に入れたカードを見て喜んで発動する力王を見ながら遊虚は納得する。

 

遊虚「(あれがアクションマジック…ああやって自力で見つけるのね)」

 

力王「バトル!《ランサー・ドラゴニュート》でテメェのセットモンスターに攻撃!」

 

これは大変だわと遊虚が思っている間に力王が宣言する。

 

ランサー『グオォ!』

 

プルフラス『!』

 

バリィン!

 

それを合図にランサーは手に持った槍を構えて突撃すると現れたプルフラスの腹を貫き、プルフラスはガラスが割れた様に四散する。

 

力王「《ランサー・ドラゴニュート》の効果で貫通ダメージを食らいやがれ!」

 

その後に衝撃が遊虚に襲い掛かる。

 

遊虚:LP4000-(2000-1400)=3400

 

遊虚「クッ…でも破壊された《CD呼び出しのプルフラス》の効果発動!デッキからレベル3以下の「CD」と名の付くモンスターを特殊召還する!私はデッキから《CDシールド・ベルフェゴール》を守備表示で特殊召還!」

 

ベルフェゴール『Zzzzz…』

 

CDシールド・ベルフェゴール

レベル3/光属性/悪魔族/攻撃力1200/守備力1000

 

少したじろいた後に効果を発動するとプルフラスの幻影が現れてラッパを鳴らすと現れた穴からベルフェゴールが寝ながら現れる。

 

力王「なら《アックス・ドラゴニュート》でそのモンスターに攻撃!」

 

アックス『グゴォ!』

 

続けて攻撃を仕掛ける力王に答えてアックスはベルフェゴールへと斧を振り下ろす。

 

遊虚「無駄よ。《CDシールド・ベルフェゴール》は攻撃力1600以上のモンスターとの戦闘では破壊されないわ。攻撃力3500になった《アックス・ドラゴニュート》では破壊できない!」

 

ガキィン!

 

それに対しベルフェゴールは寝ながらアックスの斧を受け止める。

 

力王「チッ、厄介なモンスターだな。《アックス・ドラゴニュート》の効果でこのモンスターを守備表示にして俺はターンエンドだ」

 

それに忌々しい顔でアックスを効果で守備表示にしてターンを終了する。

 

力王:LP4000・手札2枚

フィールド

モンスターゾーン

《アックス・ドラゴニュート》(《デーモンの斧》装備):守備力1200

《ランサー・ドラゴニュート》:攻撃力1500

 

罠・魔法ゾーン

《デーモンの斧》(対象《アックス・ドラゴニュート》)

伏せカード一枚

 

Pゾーン

なし

 

遊虚「私のターンドロー!私は手札からチューナーモンスター《CD召喚のシトリー》を召還!」

 

CD召喚のシトリー(以下シトリー)『ハァッ!』

 

次のターン、遊虚は神官の格好をした黒髪のボブカットの女性モンスター、《CD召喚のシトリー》》をフィールドに呼び出す。

 

CD召喚のシトリー

レベル4/光属性/悪魔族/攻撃力1800/守備力100

 

力王「チューナーモンスターだと?!まさかテメェ…」

 

遊虚「シトリーの効果発動!私の墓地に居るレベル3以下の「CD」と名のつくモンスター一体を守備表示で特殊召還する。私は墓地からさっき貴方に破壊された《CD呼び出しのプルフラス》を特殊召還!」

 

プルフラス『フギャ!』

 

CD呼び出しのプルフラス

レベル2/光属性/悪魔族/攻撃力1000/守備力1400

 

驚く力王のを見ながら遊虚はシトリーの効果を発動するとシトリーは手を翳すとその前に穴が現れてそこからプルフラスが元気よく飛び出す。

 

遊虚「私はレベル2の《CD呼び出しのプルフラス》にレベル4の《CD召喚のシトリー》をチューニング!」

 

その後にシトリーは自身を4つの光の球へと変えてから光の輪になるとプルフラスが元気よく入る。

 

遊虚「闇より現れし黒き龍よ!その咆哮で相手を吹き飛ばせ!シンクロ召喚!現れなさい!レベル6、《CDデストラクション・タンニーン》!!」

 

CDデストラクション・タンニーン(以下タンニーン)『グギャォォォォォ!!』

 

CDデストラクション・タンニーン

レベル6/闇属性/悪魔族/攻撃力2200/守備力2000

 

体の至る所に赤く禍々しく光る水晶玉があり、全体が黒くて四足歩行で歩く龍のモンスター、《CDデストラクション・タンニーン》が現れて辺りに響き渡る咆哮をする。

 

力王「バカな?!俺でも使ったことがないシンクロをあんな小娘が?!」

 

少年A《あれがシンクロ召還…》

 

少年B《しびれる~!》

 

少女《凄い…》

 

それに力王と少年達は驚いてタンニーンを見る。

 

遊虚「《CDデストラクション・タンニーン》の効果発動!このカードをシンクロ召喚した時、このカードを除いた自分フィールドにいる「CD」と名の付いたモンスターの数だけ、相手フィールドのカードを破壊する!」

 

力王「なに?!」

 

その後に遊虚から発された言葉に力王は驚く。

 

遊虚「私のフィールドにはベルフェゴールが居る。よって貴方のカードを一枚破壊する!私は《アックス・ドラゴニュート》を破壊する!クラッシュハウリング!」

 

タンニーン『グゴォォォォォォ!!!』

 

アックス『グガァァ!?』

 

バリィィン!

 

力強く発された方向にアックスは耳を塞ぐが防げずに衝撃と共に吹き飛んで鏡の様に四散する。

 

力王「俺の《アックス・ドラゴニュート》が!?」

 

遊虚「バトル!《CDディストラクション・タンニーン》で《ランサー・ドラゴニュート》を攻撃!」

 

タンニーン『グゴオォォォォ!』

 

CDデストラクション・タンニーン:攻撃力2200

VS

ランサードラゴニュート:攻撃力1500

 

続けざまに遊虚はランサーへ攻撃宣言し、タンニーンは息を吸い込む。

 

力王「くっ!」

 

それに対し力王はアクションカードを取りに行こうと駆け出す。

 

そして見つけて取ろうとし…

 

遊虚「ハウリング・ブレイク!」

 

タンニーン《グオォォォォォン!!》

 

ランサー《グギャァァ?!》

 

ドゴォォォン!

 

力王「うぉぉぉぉ?!」

 

力強い咆哮と共に発された衝撃波でランサーを破壊されると共に力王も吹き飛ばされ、アクションカードも遠くへ飛んで行ってしまう。

 

力王:LP4000-(2200-1500)=3300

 

遊虚「私はカードを一枚伏せてターンエンドよ」

 

遊虚:手札4→3枚

 

転がる力王を見ながら遊虚はそう宣言してターンを終了する。

 

遊虚:LP4000・手札3枚

フィールド

モンスターゾーン

《CDディストラクション・タンニーン》:攻撃力2200

《CDシールド・ベルフェゴール》:守備力1000

 

罠・魔法ゾーン

伏せカード二枚

 

Pゾーン

なし

 

力王「くそっ、よくも俺のモンスターを…。俺のターン、ドロー!」

 

力王:手札2→3枚

 

呻きながら起き上がった力王はカードをドローする。

 

力王「(よっしゃ!このカードなら…)俺は永続罠《リビングデットの呼び声》を発動!墓地の《アックス・ドラゴニュート》を復活させる!」

 

アックス『グォォ』

 

ドローしたカードを見て笑みを浮かばせた後に伏せていたカードを発動すると先ほどタンニーンの効果で墓地に送られたアックスを召喚する。

 

少年A《(さっき破壊されたモンスターを復活させた?なにするつもりなんだろう…)》

 

力王「俺は《アックス・ドラゴニュート》をリリースして《偉大魔獣ガーゼット》をアドバンス召喚!」

 

力王:手札3→2枚

 

偉大魔獣ガーゼット(以下ガーゼット)『グギャオオォォォォォォ!!』

 

偉大魔獣ガーゼット

レベル6/闇属性/悪魔族/攻撃力0/守備力0

 

それを見て首を傾げる少年Aだったが力王はその呼び出したアックスをリリースすると紫色の骨と白い毛を持つ人型の魔獣のモンスター《偉大魔獣ガーゼット》を召喚する。

 

少年B《なにあのデカイモンスター?!》

 

少年A《あれは《偉大魔獣ガーゼット》!?確か攻撃力がリリースしたモンスターの攻撃力の二倍になるモンスターだ!》

 

少女《それじゃあ攻撃力2000の《アックス・ドラゴニュート》をリリースして召還したってことは…》

 

出て来たガーゼットを見て驚く少年Bに対して説明する少年Aのガーゼットの説明を聞いた少女は慌てる。

 

力王「ガーゼットの攻撃力は《アックス・ドラゴニュート》の二倍!攻撃力4000だ!」

 

ガーゼット『グギャオオオオオォォォォ!!』

 

偉大魔獣ガーゼット攻撃力0+2000×2=4000

 

笑って言う力王の言葉に答える様に後ろにアックスが現れてガーゼットと重なり合った後にガーゼットは目を光らせた後に咆哮する。

 

少年たち《《《攻撃力4000?!》》》

 

遊虚「……」

 

それに驚く少年達だが遊虚は驚きもせずに無言で見る。

 

力王「ハッ!この圧倒的攻撃力に声も出ないのか!バトル!ガーゼットでタンニーンに攻撃!」

 

ガーゼット『グギャオオオォォォォォ!』

 

偉大魔獣ガーゼット:攻撃力4000

VS

CDデストラクション・タンニーン:攻撃力2200

 

それに対し攻撃力で声が出せないと思ってか鼻で笑った後に力王は宣言するとガーゼットはタンニーンへと攻撃を仕掛ける。

 

遊虚「…手札の《CDポイズン・アスタロト》の効果発動!」

 

力王「なにぃ?!」

 

当たりかける直前とも言える所で手札から1枚のカードを取って宣言した遊虚に力王は驚く。

 

遊虚「自分フィールドの闇・光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。戦闘する相手モンスターの攻撃力と守備力を半分にする!」

 

遊虚:手札3→2枚

 

少女《攻撃力と守備力を半分にってことは…》

 

少年B《えっとガーゼットの攻撃力は4000でその半分は…》

 

少年A《! さっきリリースした《アックス・ドラゴニュート》と同じ2000になる!》

 

説明すると共に遊虚はカードを墓地に送るとガーゼットの前にライオンの頭、ガチョウの脚、ウサギの尻尾をもった悪魔が幻影で現れて力強く咆哮する。

 

ガーゼット『グオォォォォ…?!』

 

偉大魔獣ガーゼット:攻撃力4000÷2=2000/守備力0÷2=0

 

それと共にガーゼットの攻撃力は半分の2000へとなる。

 

少年A《これならあのお姉さんのモンスターで返り討ちにできる!》

 

遊虚「返り討ちにしなさい、タンニーン!ハウリング・ブレイク!」

 

歓喜の声をあげる少年Aのを聞きながら遊虚は右手を突き出して宣言する。

 

偉大魔獣ガーゼット:攻撃力2000

VS

CDデストラクション・タンニーン:攻撃力2200

 

タンニーン『グオオオオオオォォォォォォォォ!!!』

 

ガーゼット『グガァァァァァ?!!』

 

ドゴォォォン!

 

力王「ぐおぉぉぉ?!」

 

力王:LP3300-(2200-2000)=3100

 

向かって来たガーゼットを尻尾で受け止めた後に吹き飛ばしてから振り向き直後に咆哮を放ち、それをまともに受けたガーゼットは爆発し、力王は爆発になんとか踏ん張る。

 

力王「クソッ…俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ(俺の伏せたカードは《聖なるバリア-ミラーフォース-》。次のターンアイツが攻撃してきたら全滅させて…)」

 

力王:手札2→1枚

 

遊虚「貴方のエンドフェイズ時に罠カード《CDハリケーン》を発動!相手フィールド上にセットされた魔法・罠カードを全て破壊する!」

 

バリィン!

 

収まった後にカードを伏せてターンを終了する力王だが伏せカードを発動はさせないと遊虚は伏せていたカード《CDハリケーン》を発動させてカードから出た竜巻のような風で力王の伏せカードを破壊する。

 

力王「嘘だろ?!」

 

力王:LP3100・手札1枚

 

フィールド

モンスターゾーン

なし

 

罠・魔法ゾーン

《リビングデットの呼び声》

 

Pゾーン

なし

 

遊虚「私のターンドロー!私はベルフェゴールを攻撃表示にする」

 

遊虚:手札2→3枚

 

ベルフェゴール『むにゃ…』

 

CDシールド・ベルフェゴール:守備力1000→攻撃力1200

 

それに力王は驚愕してる間に遊虚はカードをドローしてベルフェゴールを攻撃表示に変えるとベルフェゴールは寝ぼけ眼で起き上がってふわ~と欠伸する。

 

遊虚「バトルフェイズ!タンニーンでダイレクトアタック!ハウリング・ブレイク!」

 

タンニーン『グゴオオオオォォォォォ!』

 

ドゴォォォォォ!!

 

ベルフェゴールに内心苦笑しながら遊虚はまずタンニーンで攻撃を入れる。

 

力王「ぐっ…」

 

力王:LP3100-2200=900

 

遊虚「これで終わりよ。ベルフェゴールでダイレクトアタック!」

 

踏ん張る力王に遊虚はフィニッシュを言い渡す。

 

ベルフェゴール『むにゃ…えい』

 

ベシッ!

 

力王「うがっ?!」

 

それにベルフェゴールはふよふよと近づいて眠い顔で力王の額を叩く。

 

力王:LP900-1200=-300

 

WINNER…光闇遊虚

 

遊虚「…あ(しまった。つい何時ものように…)」

 

終了のブザーを聞きながら遊虚は今更ながら自分が何時も通りのスタンディングデュエルスタイルでやってる事に気付いてあちゃーとなる。

 

力王「くそっ!覚えとけよ小娘!」

 

これが大会なら絶対にブーイング起こってもおかしくないなーと遊虚が反省してる間に力王が捨て台詞を吐いて出て行く。

 

入れ替わりに少年達が入って来る。

 

少年A「お姉さん、さっきのデュエル凄かったですね!」

 

少年B「あのタンニーンって言う黒いドラゴン、迫力が凄くしびれるくらい感じたぜ!」

 

遊虚「そ、そう…」

 

目を輝かせて言う少年2人に遊虚は元気なさげに返す。

 

少女「どうしたの?なんか元気なさそうだけど」

 

遊虚「…実はさっきのデュエルつい何時ものスタンディングスタイルでやってしまちゃってね…」

 

それに気づいた少女が聞くと遊虚は困った顔で返す。

 

確かに遊虚は全然その場から動いてなかったと3人は先ほどのデュエルを思い出してあっと声を漏らす。

 

少女「そういえばお姉ちゃん、さっきのデュエルで一回もアクションマジック使っていなかったね?」

 

遊虚「やっぱり初めてだったからつい何時もの感じにね…」

 

少年B「えぇ?!お姉ちゃん、アクションデュエル初めてだったの?!」

 

失敗失敗と首筋を掻く遊虚から出て来た言葉に少年達は驚く。

 

遊虚「えぇ。ちょっとアクションデュエルがなかった所から来たからね」

 

少女「そうなんだ…」

 

少し誤魔化して理由を言う遊虚に少女はどんな所から来たんだろうと疑問を浮かべる。

 

遊虚「そういえば貴方たち名前は?」

 

少年A「えっと僕は山城タツヤ。こっちの二人は同じ塾に通っているフトシ君とアユちゃんです」

 

少年B→フトシ「原田フトシだぜ。よろしく!」

 

少女→アユ「鮎川アユです。よろしくお願いしますえっと…」

 

そんな少女を含めて名前を聞く遊虚に3人はそれぞれ名乗ってアユが自分の名前を言おうとしてるのをデュエルの表示でしか自分の名前が出てなかった事に遊虚は気付いて笑って名乗る。

 

遊虚「私は光闇遊虚。よろしくねアユちゃん」

 

アユ「うん!」

 

名乗った遊虚にアユは笑顔で頷く。

 

遊虚「そういえば三人は同じ塾に通っているって言ったわよね?どんな塾に通っているの?」

 

タツヤ「遊勝塾って言うデュエル塾です」

 

フトシ「そこで俺たちアクションデュエルとか習っているんだぜ!」

 

先ほどタツヤの自己紹介で出たのを思い出して聞く遊虚にタツヤとフトシが自分達が通ってる所を説明する。

 

遊虚「そう…。ねぇもし良かったら私もその塾に行ってもいいかしら?」

 

アユ「え?」

 

少し考えてそう聞く遊虚に3人は目をパチパチさせ、それに遊虚はなぜ行かせてほしいかの理由を聞く。

 

遊虚「さっきも言ったように私、まだアクションデュエル初心者でね。どこかで習ってみたいと思っていたのよ」

 

フトシ「それで遊勝塾に?」

 

遊虚「えぇ。駄目かしら?」

 

しゃがんで目を合わせる遊虚に3人は顔を見合わせた後に頷いてからタツヤが代表で前に出る。

 

タツヤ「良いですよ。入れるかどうかは塾長に聞かないとわかりませんけど…」

 

遊虚「ありがとね。じゃあ早速今から…ってのは無理だから明日此処の前で待っているから案内してくれる?」

 

そう答えるタツヤに遊虚はまだこの世界での活動拠点がない事に気付いてそれを確保してからにしようとそうお願いする。

 

タツヤ「わかりました。じゃあ明日また此処で」

 

遊虚「えぇ。それじゃあまた明日」

 

そう言って3人は遊虚と別れた。

 

しばらくして考えていたアユが話しかける。

 

アユ「ねぇ、二人とも」

 

フトシ「ん?どうしたんだよアユ」

 

声をかけられたので足を止めて聞くフトシにアユはあのね…と前置きしてから遊虚の顔を見てから気になってた事を言う。

 

アユ「遊虚お姉ちゃんってさ、なんか遊矢おにいちゃんに似てない?」

 

タツヤ「そういえば…」

 

言われた事で自分が遊勝塾に入る切っ掛けとなった人物を思い出してタツヤは確かに似てる様な…と遊虚の顔を思い出して言う。

 

フトシ「他人の空似じゃないのか?」

 

タツヤ「まぁあ世界には同じ顔の人が三人居るって聞くしね」

 

アユ「そうなのかな…?」

 

ただフトシのにそう切り替えて言うタツヤにアユは首を傾げながら2人と帰路へ着く。

 

LDS~???~

 

一方、とある場所で赤いマフラーと眼鏡をかけた青年がとある報告に眉を顰めていた。

 

青年「強力なシンクロ召喚反応と次元転移反応だと?」

 

職員「はい。どちらも舞網市内にて反応がありました」

 

黒服「社長、もしかしたらシンクロ次元の者がこちらに?」

 

その報告に傍に控えていた黒服が推測を言うが社長と呼ばれた青年は首を横に振る。

 

青年「いや、それならシンクロ召喚の反応がもう少し強くなっているはずだ」

 

黒服「なら一体何者がこのスタンダード次元に侵入したんでしょうか?」

 

否定する青年に黒服はもっともな疑問を聞くと青年は確かにと同意して指示を出す。

 

青年「…その召喚反応と転移反応があったところを調べろ。何か分かったらすぐに報告するように」

 

黒服「わかりました」

 

頭を下げて出て行く黒服を見送った後に青年は顔の前で手を組み考える。

彼らは一体…




次回予告

アユ達3人と別れて拠点となる場所を探す事にした遊虚

そんな遊虚に師匠の弟子を名乗る少年が現れる。

少年は一体…

次回、弟弟子と拠点

デュエルスタンバイ!


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第三話~弟弟子と拠点~

アクションデュエルを終えた遊虚はひとまず師匠が用意した居住に行こうとするが困った事に…そんな遊虚にある人物が声をかける。


舞網市~河川敷~

 

遊虚「さてこれからどうしましょうかね…」

 

夕焼けとなった時間、河川敷で遊虚は座り込んで困っていた。

 

遊虚「師匠、一応居住は用意してくれたみたいだけど、この絵じゃね…」

 

そう言って渡されたは良いが地図と言えない解読不能な絵に溜息を履いた後に絵を仕舞う。

 

遊虚「相変わらず師匠は絵が下手なんだから;はぁ…」

 

??「ねぇねぇ、そこのお姉さん」

 

ホントどうしようかと困り果てた時、遊虚は声をかけられる。

 

遊虚「…ん?」

 

顔をかけられた方に向けるとそこには大きな飴を口にくわえた水色髪を少年が立っていた。

 

遊虚「(…子供?)」

 

少年「ねぇ、お姉さんもしかして光闇遊虚って名前の人?」

 

なんで此処にと思っていると少年がいきなり自分の名前を言う。

 

遊虚「そうだけど…貴方は?」

 

なぜ?と思いながら遊虚は問うと少年は胸を張って言う。

 

少年「僕は紫雲院素良。お姉さんの弟弟子だよ」

 

遊虚「…え?」

 

まさかの自己紹介に遊虚は呆気に取られた。

 

舞網市~素良の家~

 

しばらくして遊虚はスタンダード次元の活動拠点にもなる素良の家に着いてテーブルを挟んで素良と話していた。

 

遊虚「まさかこの次元に師匠の弟子が居るなんてびっくりしたわ」

 

少年→素良「いや~僕も兄弟子が来るって聞いたけどまさかある次元の遊矢でまさか女の子とは思わなかったよ」

 

本心でもある事を言う遊虚に素良も予想外とばかりになんとも言えない顔でそう返す。

 

素良「それに正確に言うなら僕もこの次元の人間じゃないんだけどね」

 

遊虚「あら、そうなの?」

 

出て来た遊矢と言う名前が気になったが続けて素良の語った事が気になったので聞く。

 

素良「実は僕、融合次元の住人でね」

 

遊虚「融合次元って確か他の次元に侵攻しているアカデミアがあるあの次元の?」

 

出て来た次元に遊虚は思い出してそう問う。

 

素良「そうそう。んで僕はそのアカデミアの戦士」

 

遊虚「えぇ!?」

 

肯定してから言った素良の言葉に遊虚は驚く。

 

そんな遊虚の反応に素良は苦笑する。

 

素良「まぁ「元」が付くけどね」

 

遊虚「…どういうこと?」

 

元と言う事に疑問詞を浮かばせて遊虚は聞く。

 

素良「実は前にエクシーズの残党と間違ってあの人を襲っちゃってね…」

 

遊虚「…もしかして…;」

 

理由を言う素良の中に出て来たあの人と言うのに遊虚はある人物を思い浮かばせて、その反応に正解と素良は困った顔で言う。

 

素良「うん、もう完全敗北しちゃってね;」

 

いやー、ホントあれを完全敗北と言わなきゃなんだだよと素良はごちる。

 

素良「まぁおかげでエクシーズの凄さに目覚めたんだけどね(あとデュエルを楽しむ心にもかな)」

 

遊虚「ホント、師匠強いわよね。あの人には私、一度も勝てたことないし;」

 

苦笑しながら内心そう呟く素良に遊虚は肘を付いてぼやく。

 

素良「あ~それは確かにね;良い所までは追い込んだけど最後の最後で逆転されるんだよね;」

 

遊虚「そうそう…。ってなんか話しずれちゃったわね;」

 

同意する素良に遊虚は言ってて彼がいる理由から師匠話になってるのに気付いて止める。

 

素良「話ずらした君が言う;」

 

遊虚「ごめん;でそれでどうなったの?」

 

ツッコミを入れる素良に遊虚は苦笑いした後に続きを促す。

 

素良「師匠と戦ったあとじゃ残党狩りやアカデミアの連中とのデュエルがつまんなくなってね。んで面白いデュエルするためにアカデミアを抜け出してこの次元に来たって訳」

 

成程…と素良の理由を聞いて遊虚は納得する。

 

遊虚「それにしてもよくアカデミアを一人で抜け出せたわね」

 

素良「まぁ僕一人じゃ無理だったから師匠に手伝ってもらったんだけどね;(ただ師匠がやりすぎたせいでアカデミア今、滅びかけているけどね;)」

 

遊虚「(絶対滅びかけているわねアカデミア;)」

 

気になったのでそう言う遊虚に乾いた笑みを浮かばせて答える素良に遊虚は彼と同じ事を考えて思わず心の中でアカデミアの連中に合掌した。

 

遊虚「あれ?じゃあこの家は一体…」

 

その後に遊虚は気になったので聞く。

 

素良「あぁこの家は僕が初めて狩った屑転生者が使っていた家だよ。どうせ誰も使わないからいいかなと思ってね」

 

遊虚「あぁ…」

 

呆れた顔でその時を思い出してか言う素良に遊虚は性格がめんどくさい相手だったんだなと察する。

 

その後に素良が時計を見て声を上げる。

 

素良「あ、もうこんな時間か。そろそろご飯の準備するね」

 

遊虚「あ、じゃあ手伝うわ。みんなも手伝って」

 

精霊たち『『『『『『『『ハーイ/ギャーゥ/グォォ』』』』』』』』

 

そう言って椅子から立ち上がる素良に遊虚がそう言うと彼女のカードに宿る精霊達が現れる。

 

素良「うわっ;気配すると思ったけどまさかこんなに居るなんてね;」

 

遊虚「あら?気配感じるってことは貴方も精霊を?」

 

現れた遊虚の精霊達にそう洩らす素良へ遊虚はそう言う。

 

素良「まぁね。師匠から貰ったこのカードに宿っていたんだ」

 

これねと素良はカードを見せて遊虚は名前を見る。

 

そして目を見開く。

 

遊虚「RNo.11…ってRNo.!?」

 

素良「うわっ!?どうしたの」

 

いきなり声を上げる遊虚に素良は思わず飛び退ってから聞く。

 

遊虚「それ一枚でかなりの力持っているわよ;しかもランクアップするとヌメロン・コードと同等レベル;」

 

素良「…ゑ」

 

声をあげた理由を言う遊虚に素良は絶句してカードを見る。

 

何気なく渡されたのにまさかそんな力があるとはと言うのに素良は驚きを隠せなかった。

 

遊虚「なんてもん渡しているんですか師匠;」

 

素良「つかあの人これ以外のRNo.持っているよね;一体何者なのあの人;」

 

遊虚「確かに…」

 

脱力して言う遊虚に見せて貰ったのかそう洩らす素良に遊虚は心底同意する。

 

グゥ~~~

 

遊虚・素良「「……」」

 

すると気が抜けたからか2人のお腹から音が鳴る。

 

遊虚「とりあえずご飯にしましょうか」

 

素良「そうだね」

 

師匠の事で考えるのを止めてそう提案する遊虚に素良は同意して一部の精霊達と共に夕飯を作り始める。

 

数分後

 

素良「ん~美味しいねぇ」

 

遊虚「そうね。みんなも沢山食べているようだし」

 

食べ終えて満足する素良に遊虚も他の所で食べてるメンバーや自分の足元で食べているヌイグルミかと思われる位の小さい姿になっているカオスソウルの頭を撫でてふふっと微笑む。

 

??『ふふふ…』

 

素良「全く、アイはいつも僕をなでていて飽きないの?」

 

そんな遊虚を見た後に自分を抱き抱えて頭をなでなでしてる目隠しをした女性へ素良は聞く。

 

??→アイ『全然飽きませんけどなにか?』

 

素良「あのねぇ…;」

 

愛おしく素良を抱きしめながらそう答える女性、アイの言葉に素良は脱力する。

 

ちなみにアイは先ほど素良が遊虚に見せたRNo.11の精霊でもある。

 

遊虚「大変ね貴方も」

 

素良「そっちもね;」

 

苦笑してそう言う遊虚に素良は先ほどまでの夕食の時の遊虚の精霊達の騒ぎを見てそう返す。

 

素良「それにしても遊虚の精霊ってかなりの数居るけど何人居るの?」

 

遊虚「そうねぇ…」

 

ついでに気になったのかそう聞く素良に遊虚は思い出しながら指を動かす。

 

遊虚「今日入った新しい精霊も入れて16人(?)ぐらいかしらね。もしかしたらそれ以上かも」

 

素良「かなり居るね;サッカーチームが控え選手もセットで作れそうじゃんそれ」

 

アイ『確かに;』

 

数え終えてそう言う遊虚に素良は呆れてアイも同意する。

 

遊虚「あ、そうそう。明日ちょっとある塾に行くんだけどいいかしら?」

 

素良「塾?なんていう名前のだい」

 

思い出してそう言う遊虚に素良は見を乗り出して聞く。

 

遊虚「遊勝塾ってところなんだけど…」

 

素良「それ…今僕が通っている塾の名前だよ;」

 

出て来た名前にマジか…な反応で素良は返す。

 

遊虚「あらそうなの?じゃあもしかしてタツヤ君たちって塾仲間?」

 

素良「うん、そうだよ」

 

今日であった3人組を思い出して聞く遊虚に素良は頷く。

 

遊虚「…世界って狭いものね」

 

素良「そうだねぇ…」

 

しみじみとそう洩らす遊虚に素良もしみじみと頷く。

 

遊虚「で明日タツヤ君たちと一緒にその塾に行くんだけどどうする?」

 

素良「じゃあ一緒に行こうかな。どうせ同じだし」

 

聞く遊虚に素良は了承する。

 

遊虚「そう。わかったわ」

 

?????『あ、あの…』

 

するとそんな遊虚に大人龍可の胸を大きくして髪にアホ毛を追加した感じの女性が恐る恐る話しかけて来る。

 

遊虚「ん?」

 

?????『あの時は私を助けていただいてありがとうございました』

 

顔を向ける遊虚に女性は御礼を述べた後に頭を下げる。

 

素良「遊虚、その人は?」

 

そんな女性に気になったのか素良は遊虚へ聞く。

 

遊虚「もしかして貴方…転生者が使っていた《スターダスト・ドラゴン》の精霊?」

 

?????→スターダスト『はい、そうです。ほんとに助けていただいてありがとうございます』

 

浮かんだ事で聞く遊虚に女性、スターダストは肯定して再びお礼を述べて頭を下げる。

 

遊虚「別にいいわよ、そんなにお礼を言わなくても」

 

スターダスト『いえ、私にとってはあの転生者から離れられた事はとても感謝すべきことなのです』

 

こそばゆいのでそう言う遊虚だがスターダストの言葉にもしかして…と考えて聞く。

 

遊虚「そんなにあの転生者が嫌いだったの?」

 

スターダスト『はい。あの男はホント自分は不動遊星の代わりになるとか…世界を俺中心に回っているとかホントにうざくて…』

 

素良「大変だったねそれは;」

 

心底うんざりとばかりに答えるスターダストに痛いな…と思いながら素良は労う。

 

スターダスト『それであのデュエルで貴方は私を助けるために死者蘇生を使って私を貴方のフィールドに出してくれたんですよね』

 

遊虚「あら、よく分かったわね」

 

そう聞くスターダストに遊虚は関心する。

 

スターダスト『あの状態なら私を特殊召還しなくてもトドメをさせていましたし分かりますよ』

 

遊虚「…あの転生者と一緒に消したら可哀想と思っただけよ…」

 

そう言うスターダストに遊虚は頬をポリポリ掻いた後にそう返す。

 

スターダスト『ですが私にとっては…』

 

素良「それぐらいにしといたら?」

 

まだ感謝したりないのか食い下がるスターダストを素良が遮る。

 

素良「遊虚だって疲れているしもうそろそろ遅いし続きはまた今度ってことでね」

 

顔を向けるスターダストにそう言う素良にスターダストは確かにと思い返す。

 

自分を使っていた転生者に先ほどのアクションデュエル。

例え苦戦してなくても考えると言う行動をした遊虚に疲れを取らさせずにするのは助けられた者としてそれ以上言えなかった。

 

??『遊虚~お風呂沸いたよ~』

 

そんな遊虚の背に龍亞を女にして中学生位にした感じの少女が抱き付いて言う。

 

少女に遊虚はありがとうと言う。

 

この少女はスターダストのもう1つの存在とも言える決闘龍の1体、閃珖竜スターダストの精霊である。

 

スターダストと共に加わった存在でスターダストと違って先ほどカオスソウル達と一緒に出て来た時に名乗った。

 

分かり易い様に閃珖と呼んでいる。

 

??→閃珖『ねぇ遊虚、一緒に入ろうよ~』

 

遊虚「しょうがないわね。良いわよ」

 

お願いしながら急かす閃珖に遊虚は苦笑した後に了承して、閃珖は嬉しそうに遊虚の手を引っ張る。

 

??『…スターダストの精霊よ』

 

スターダスト『はい?誰ですか?』

 

そんな閃珖に引っ張られて行く遊虚を見届けたスターダストに誰かが声をかけて、スターダストが返すと彼女の前に黒い鎧を纏った男性が現れる。

 

??→開闢『…我は開闢。《カオス・ソルジャー-開闢の使者-》の精霊だ』

 

スターダスト『開闢ってあのレアカードの…。あなたの精霊も居るとは』

 

名乗る開闢にスターダストは驚いて口に手を置く。

 

開闢『…お主、これから遊虚の力になるつもりはあるか?』

 

スターダスト『え?』

 

そんなスターダストに問う開闢にスターダストは一瞬戸惑う。

 

開闢『…我らは全員そのつもりで遊虚と共に居る。お前はどうするつもりだ?』

 

スターダスト『…無論、そうするつもりよ。私はあの人に助けてもらった。その恩をこれからそれで返していくわ』

 

そう言ってからもう一度問う開闢にスターダストは力強く決意した目でそう答える。

 

開闢『…そうか。ならこれからお前は我々の仲間だ』

 

スターダスト『えぇ、よろしく頼むわ』

 

カオスソウル『ギャウ!』

 

ふっと笑って歓迎する開闢にスターダストも受け入れると抱き付いて来たカオスソウルを抱きしめて頭を撫でる。




次回予告

素良と三人組の案内で遊勝塾に来た遊虚。

中を案内されているとLDSと言う別の塾が来る。

存続をかけた3本デュエルに遊虚は…

次回、3本デュエル

デュエルスタンバイ!


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