革命の時 (ネイミー)
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第1話 転生、そして始まり

始めて書いたものなので、変なところもあるかもしれませんが、読んでくれたら、嬉しいで

す。


真暦71年。人類総人口の7割が地球から離れた宇宙都市・「ダイソンスフィア」で暮らす世界は、「ドルシア軍事盟約連邦」と「環大西洋合衆国 (ARUS)」の2大勢力に分かれて対立し、中立の小国・「ジオール」は平和を謳歌していた。

 

 

 

私は死んだ。そして異世界に転生した。その世界では、もうすぐ戦争が起こるところだった。病気のために死んだのは咲川奈花(さきがわなはな)は未練が残ってしまいそのせいで、異世界に転生をした。

 

 

 

「ここはどこだ」

 

私はどうやら知らない場所に来てしまった。周りは制服を来た学生がいきかっていた。多分、学校の中だと思う。行き交う人に聞いてみた。

 

「ねえ、貴方は何年生?」

 

「私は1年です」

 

「見分け方は?」

 

「リボンの色です。1年は赤、二年は青、三年は緑ですよ、先輩。大丈夫ですか?」

 

「何でもないよ。ありがとう」

 

「では、失礼します」

 

「そういうことか」

 

やっと状況が読めてきた。どうやら本当に転生したみたいだ。あまり驚いていないことが不思議だった。私はここの生徒で3年生だ。制服も着ているみたいだ。じゃあ、胸ポケットの中には、やっぱり生徒手帳が入っていた。開けて確認してみると自分の顔写真がある。

 

「はあぁぁ…」

 

深いため息が出てきた。いや、これは急展開すぎるだろ、絶対にあり得ない。一旦落ち着こうと思い、使われていない教室を探して入った。

 

「さてと、最初は服装から直そうか」

 

鏡の前に立った。ちなみに入った教室は、もう使われていないダンススタジオみたいなところ。だから、鏡があるってなわけ。

今の服装はブレザーで、赤に白いラインが1本あるスカートに緑のリボンで、黒のハイソックスに茶色のローファーだ。

転生した時の唯一の持ち物で、バックがあった。大きさは大体、横70㎝・縦40㎝・幅30㎝で、中身はお気に入り服とお菓子と電子機器だった。バックから服を取りだした。黒いTシャツに黒いパーカー、黒いジーンズに黒い靴下、最後に黒いスニーカーに着替えた。私はスカートはあまり好きじゃないからね。それに黒が好きだから。パーカーのポケットにウォークマンを入れて音楽を流し、ヘッドフォンを耳にかける。フードを深く被り、口には棒付きキャンディーを銜る。

 

「完成」

 

いつもの奈花が鏡に写っていた。

 

「さあこれからどうしよっかな」

 

呟いていたら、どこからか声がした。

 

「奈花早く来て、早く見つけて」

 

始めは空耳かと思ったが、どうやら近くにいるみたいだ。声を頼りに教室から廊下に出た。

いくつかの教室を通り過ぎ、歩いていたら、ある教室に入った。見るからになんか出そうな教室だと思った。また聞こえる、今度はかなり近くだった。

 

「奈花早く」

 

そこで言葉が切れた。教室の奥で光っていた。光が消えるとそこには、とても大きいロボットが置いてあった。白くてとても綺麗だったのを今でも思い出す。人型のロボットだ。これが声を出していたのか?ないな。そう思った途端、あの声が聞こえた。

 

「奈花、よく見つけてくてたね。ありがとう」

 

あーあ、やっぱりそうか。

 

「なんで、私なの?」

 

「それは君が転生したからだよ。この国を守りためにね」

 

「もうすぐ戦争が始まるんだろう?」

 

「だから私に奈花が乗って、この国を勝利に導いて」

 

「いや、って言ったらどうなるかな」

 

「奈花が消滅するよ」

 

「わかった、乗るよ」

 

「そう言ってくれると思ったよ」

 

「貴方の名前は?」

 

「私はヴァルヴレイヴ零号機華人(かびと)、以後お見知り置きに」

 

「じゃあ、私も改めて自己紹介をしようかな。私は咲川奈花、よろしく」

 

「早速だけど、私のコックピットに乗ってくれる?」

 

「わかった、でも、さすがにこの高さは辛いな」

 

「ゴメン、さあこれに乗って」

 

華人の頭の方からワイヤーが下りてきた。私はそれに乗った。すぐに着いた。入ってみると案外思ったより広かった。華人が言ってきた。

 

「そこの椅子に座って、パネルを見てくれる?」

 

目の前にある椅子に座った。すると、パネルに女の子が出てきた。

 

「女の子が出てきた。この子なんていうの?」

 

「ピノっていうんだ。私とは違う生き物でね」

 

「どういうことなの?わかるように言って」

 

「本体は私だけど、心臓はピノって感じかな」

 

「そういうことね。わかった。それからは?」

 

「ピノの隣を見てみて」

 

見たら、『ニンゲンヤメマスカ?YES/NO』が表示されていた。

 

「どっちを押したらいいの、華人?」

 

「私を動かすために、YESを押して。けど奈花は、押したら人間ではなくなる」

 

そりゃあ、ニンゲンヤメマスカってあるからね~。人間じゃなければ、何になるのかな。

 

「人間ではなくなるって、どんな風になるの?」

 

「マギウスになるの、不老不死になって人に乗り移ることができるようになる」

 

「マギウスにならないと華人はうごかせないの?」

 

「そうだよ」

 

「バケモノになるのか、いいよって、私に拒否権ないでしょう?」

 

「まあ、それもそうだけど、無理矢理はあまり好きじゃ ないからね。両者の承諾がある方がいいでしょう?」

 

「代償もあるでしょう?何なの?教えて」

 

「人間の体にあるルーンを原動力にしている。ルーンは記憶のことだよ。けれど、私は例外なの」

 

「何が?」

 

「私はルーンじゃなくて、血だから。奈花が貧血にならない限りは戦えるのよ」

 

「そうなんだ。じゃあ、YESを押すよ」

 

ハイを押したら、首の後ろの椅子の部分から細い棒が出てきて、針が首に刺さった。それから針から何かが、出てきた。多分、これがマギウスになるため行為なんだろう。

 

「マギウスになったの?体には異常ないな」

 

「容姿は今までと変わらないけど、怪我したらすぐに治ったり、風邪ひかないとかがなくなるね」

 

「そっか、そうだ!ねえねえ、人に乗り移る方法は?」

 

「ジャックっていう行為でね、体が機能を失い欠けた時に基本やることだな」

 

「でも私はもうマギウスだから、あまり関係ないよな」

 

「それが不老不死でも体にかなりダメージを、受けたら治るのに少し時間がかかる。そう間だけ借りるみたいってな感じだよ」

 

「やり方は?」

 

「人の首筋に噛み付くだけだよ」

 

「必要事項は?」

 

「自分の体は目の届くところに、ある方がいい。戻ることができなくなるかも、知れないから」

 

「やりたい時にできるの?」

 

「できる」

 

 

「話変わるけど、華人の武器は?」

 

「私の武器は背中にある、『シャイニング・ボウ』だけだ」

 

「弓矢ね、良かった」

 

「なにが?」

 

「私は近距離系武器は苦手なの」

 

「そうだったのか、まあ、扱えるならいいか」

 

 

「他にヴァルヴレイヴはあるの?」

 

「あと6体あるよ。乗る人は決まっているからね」

 

「ルーンを蓄える人は誰なんだ」

 

「1号機に乗った人だよ。ちなみに男の子だからね」

 

「私は人に知られてはいけないの?」

 

「そうだね、本来の歴史を覆そうとしているからね。できるだけ人との接触はしないで欲しい」

 

「戦う時もなの?」

 

「同じく、だから遠距離系武器しか使えないの」

 

 

「オーバーヒートはするの?」

 

「滅多にしない、私だけは」

 

「他の機体はするの?」

 

「機体は、それぞれメーターが表示される。私は限度がないから、オーバーヒートはしない。けれど、他の機体はあるからね。基本は100が限度で、1号機だけは、100を超えると666までになって特殊斬撃を出すことができるの」

 

「動いてるだけでも、上がるの?」

 

「少しずつ上がるよ。私の説明はざっとこんなもんね。かなり時間がかかってしまったわね」

 

外を見てみると、夕暮れ時になっていた。最後に聞いてみる。

 

「戦争まで後何日なの?」

 

「今から7日後に、ドルシアのスパイが潜入してくる」

 

「それまでは自由にしていていい?」

 

「正体だけはバレなければ、いいよ」

 

「ありがとう、じゃあ、もうそろそろ帰るよ。またね」

 

「さよなら、また明日ね。お休み」

 

私は教室から出た。今は、まだ興奮気味だ。こんなことになるとは思いもしなかった。

 

怖い反面、楽しみだった。

 

 

 




更新は定期的にできないと思うので、すみません。みて

くれた人にはとても感謝です。


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第2話 友達になってください!!

やっと2話書き終わりました。
もっと早いペースで書けたら、いいのにな~と思いますが、中々うまくいきませんね。どうしたら、いいか、方法を見つけたいです。
それでは、読んでください!!


「これからは何しようかな」

 

華人に自由にしてもいい、と言われたもののどうすればいいか、分からないから、屋上に来た。

 

「星見るの、久しぶりだな。風も吹いていて、涼しい」

 

今は7月の中旬で、昼間はとても暑い。夜は涼しい。病室では感じなかったから、新鮮だった。今さっきまでのことが、嘘のように、思えてくる。けれど、嘘ではない。本当のことだ。

 

「ねぇ、君ここで何しているの?」

 

扉の方から聞こえてきた。そこを見てみると、女の子が立っている。茶色でボブの可愛い子だった。

 

「夜空見ているんだよ。綺麗だからね、ずっと見ていたよ」

 

私はその子に言った。すると、その子がこっちに近付いてきた。

 

「私、指南ショーコ(さしなみしょうこ)っていうの、よろしくね」

 

「私は咲川奈花」

 

「どうして、ここにいるの?こんな時間に」

 

「考え事しているんだ。ここは涼しいし、静かだから、ゆっくり考えれると思ってね」

 

「私でいいなら相談にのるよ?話してみれば?」

 

私がこれからすることを考えてるのって、言ったら正体バレるよね。そしたら友達でも、一緒にいられなくなるよ。それだけは避けたいな。

 

「いいよ。気持ちだけもらっとく。ごめんね、心配しているのにね」

 

「人には言えないことも、あるからね。言える時になったら、言ってよね」

 

「ありがとう、これからも友達でいてくれる?」

 

「もちろん!困った時はお互い様だから」

 

「もうそろそろ、寝よっか。周りも真っ暗だし」

 

「そうだね、お休み」

 

「お休み!またね」

 

私はショーコと別れて、華人のところへいった。そして、華人に入った。

 

「お帰り、奈花」

 

「ただいま、華人」

 

なんで、華人のところにいるのっかって、それは華人のところ以外に行くところがないからだよ。あーあ、もう疲れちゃったから、寝たい。今日1日、色んなことがありすぎて、大変だったから。

 

「もう寝るね、華人」

 

「お休み、奈花」

 

 

 

「おはよう、華人」

 

「おはよう、奈花」

 

あと6日で、ドルシアが来る。それまでに、残りの高校生活、楽しまなくっちゃ。もったいない。でも、学校には行くけど、教室にはいかないよ。みんながみてくるから。さぼっろっと、いいところないかな?

私がブラブラ廊下を、歩いていたら、気になる教室が開いていた。それは図書室だ。

 

「いいところ見つけた。誰もいないよね、使っても怒らないよな」

 

図書室の扉を開けて、独り言、言っていたら誰かが、入ってきた。女の子で茶色のツインテールだった。リボンは赤だったから1年か。声をかけてみるか?

 

「どうしたんかな、1年が?」

 

あっちゃー、驚いて警戒までしちゃってるよ。失敗したかな?すると、女の子がしゃっべってきた。

 

「…あの…、…なんかダメですか…?」

 

「いやね、まあ、一旦、自己紹介しようかな。なんて言う名前なの?」

 

「…すみません…。…私は櫻井アイナ(さくらいあいな)です…」

 

「驚かして、ゴメンね。私は咲川奈花、3年だよ」

 

 

「さて、本題に入ろうかね。アイナはどうして、ここに来たの?」

 

「私は、本を探しにきました」

 

「授業中なのに?休み時間でもいいでしょう?」

 

「先輩こそ、どうしてここにいるんですか?答えてください」

 

おーお、反撃してきたね。でも、まだまだだよ。もっとしないとね。

 

「私はサボりにきたんだよ。誰もいないと思ったからね」

 

「私は…、逃げてきたんです」

 

「どこから、誰から、なんで逃げた来たんだ?」

 

「教室から、クラスメイトから、1人なので逃げてきました」

 

あーあ、結構早かったな。もう少しもつかなっと、思ったのにな。後輩苛りは、流石にやめるか。

 

「どうしてなんだい?お姉さんが聞くよ。話してみな、力になってあげるよ」

 

「…こんな性格なので、1人になりやすいです。教室の、あの雰囲気から、クラスメイトから逃げてきたんです…」

 

話ながら、アイナの目から次々と、涙が流れた。私は背中をさすりながら、聞いた。

 

「ずっと我慢したんだな。もう我慢しなくていいぞ。全部出せ。それまで待つから」

 

子供のように声をあげて泣いていた。まだまだかかるなと私はさすりながら、考えていた。

 

 

2時間くらい経ったころに泣きやんだ。かなり溜めていたんだな。強い子だなと私は思った。

 

「大丈夫か?もうそろそろ、いいか?さあ、顔を拭いて、あげて」

 

「…ありがとうございました。もう大丈夫です」

 

「アイナは強いね。ねえ、私の友達になってくれる?」

 

「私は強くないです。それでもいいなら、友達になってください」

 

「いいよ!よろしくね、アイナ!」

 

「よろしくお願いします。奈花先輩」

 

やった!後輩と友達になれたよー!でも、ちょっぴり寂しいかな。これから、色々やろうね。アイナ。

 

 

時計を見たらちょうどお昼くらいなので、アイナとご飯を食べたいな~と思い、声をかけてみた。

 

「アイナ、お昼だから一緒にご飯食べよう!」

 

「いいんですけど、他に人がいてもいいですか?」

 

「構わないよ、それにその人達とも話してみたいしね」

 

「先輩は弁当とか、持ってきてますか?」

 

「持ってきてるよ。アイナは?」

 

「今ここにあります。先輩はどこにありますか?」

 

「教室だな~、どうすっかね~、取りに行くしかないか。アイナ取りに行ってくる」

 

「先輩、場所は屋上です。早く来てくださいね」

 

「わかったーー、行ってくる」

 

私はすぐに弁当を取りに教室に行った。幸い、教室はがら空きだった。弁当を取り屋上に行った。

階段を上り、扉を開けるとアイナと他の人達がいた。

 

「やっと来た、先輩遅いですよ。早く来てください」

 

見た感じは3年が1人、2年が3人、それに1年のアイナで合計5人かね。てか、同級生がいるなんてマジあり得ないつーの。確かアイツは2組だったよな、良かったクラスメイトじゃなくて、でもまあアイナの知り合いだからいいかな。

 

「おいお前、もしかしてあの『黒フード』か?」

 

「黒フードって、何?」

 

「知らないんですか?先輩」

 

アイナが説明してくれるみたいだな。

 

「黒フードって言う人は、新学期早々、不登校でたまに学校で見かけても、フードを被っていて顔がよく見えないから、黒いフードから取って、黒フードと言われているみたいです」

 

おい、華人、どういう設定だよ。あとで覚えとけよ。

 

「多分私がその黒フードで間違いないね」

 

「ねえ、奈花なの?」

 

なんで、私の名前知っているの?考えれるとしたら…。

 

「ショーコだな、昨日ぶりだね」

 

「先輩だったんですか?!」

 

「今更、敬語なんて気持ち悪いから、やめてくれる?」

 

「良かったよ~。もう会えないと思ったからね~」

 

「待て待て、ついていけないぞ、まずは自己紹介しようぜ」

 

それもそうだな、2人放置プレイは流石によそうかね。

 

「俺からな。俺は犬塚キューマ(いぬづかきゅうま)3年だ。よろしくな」

 

「学年順だと、次は私か。私は咲川奈花、3年だ。よろしく」

 

「次は私!私は指波ショーコ、2年だよ。よろしくね」

 

「じゃあ、僕だね…。僕は時縞ハルト(ときしまはると)2年です。よろしくお願いします」

 

「次は私か。私は野火マリエ(のびまりえ)2年。よろしく」

 

「最後は私ですね。私は櫻井アイナ、1年です。よろしくお願いします」

 

「全員、自己紹介したよな。まあ、お昼食べながら、話そうかね」

 

 

 

私がそう言うと、皆ベンチに座って、持ってきたものを広げた。

 

「奈花先輩は、手作り弁当ですか。自分で作っているんですか?」

 

「そうだよ。家では一人だからね。嫌でもできるようになるよ」

 

「奈花でも、料理出来るんだな。以外だね」

 

犬塚が言った言葉に、ムカついて、言い返した。

 

「私が作っちゃ悪いですか?何にも出来ないような身振りで、すみませんでしたね!!家事くらいできるわよ」

 

そう拗ねてみたら、アイナが犬塚に怒っていた。

 

「犬塚先輩!奈花先輩苛めちゃダメです。嫌いになりますよ」

 

「ゴメンゴメン、アイナ、それだけはやめて、お願い」

 

「じゃあ、奈花先輩に謝ってください」

 

「奈花すまん、からかい過ぎました。もうしません」

 

「そう言う犬塚は購買のパンか、もっと体に気を使え」

 

「いいじゃん。手っ取り早くて、美味しいし」

 

「ショーコは弁当か、ハルトは購買のパンで、マリエも弁当か、まあ早く食べようか」

 

皆と話しながら、お昼を食べた。ふと、ケータイの時計を見たら、予鈴が鳴った。

 

「もう時間だから帰ろっか。じゃあね。また食べれたら、食べようねみんな」

 

私の言葉で解散をした。

 

「…もう二度と会えなくても、友達だよ。みんな死なないように私は頑張るから…」

 

私の呟きは静かに消えた。もう会えないのはとても寂しい。

 

 

 

「華人、私は強くなりたい。だから訓練してくれる?後5日間で、お願いします」

 

「いいよ、けどキツイからって弱音はいたら、やめるからね」

 

「わかった、もう寝るね。明日からキツイと思うからね」

 

「ああ、早く寝た方がいいからね。お休み」

 

「お休みなさい、華人」

 

10分くらい経ったら、奈花の寝息が聞こえてきた。そしたら、華人が、何かを言っていた。

 

「奈花、これからは情けは捨てないとダメだよ。人が死ぬっていうことが、身近に感じて生きていくからね。死んだことがあるから、感情も高ぶるだろうけどね。一瞬の判断ミスが命取りにもなってしまうことも、あることね。こんな小さい女の子に、こんな運命を授けた神様も、大変だね。すがる思いだったろうに」

 

これからの運命は、誰にも予測は出来ない。だからこそ、人は愚かな行為をするのだろうか。

 

 

 

 

 




メインメンバーの人達を沢山出してみました。主人公とは、友達になれたみたいですが、あまり会えないようになってきてしまうかも、しれないのが残念でしかたないです。

不定期ですが、そこはご了承ください。


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第3話 銀髪の男

すいません。ネット環境が整わなくて、約2ヶ月更新できなかったです。

それでは、読んでください!!






「今日から訓練が始まるのか…。ちょっと不安かも、でもやらないとみんな死んでしまう」

 

これから5日間訓練してもらって、体を鍛えて強くなる。いや、強くならないといけないんだ。皆を守れるように。

後今気づいたんだが、私の首にはペンダントがかかっているようだ。雫の形をしていて、中心には赤い石がはめこんである。赤い石の中になんかの紋章が見えるがどっかで見たような感じがする。

 

「なんだったけ、この紋章は?見覚えはあるんだけどな。いまいち思い出せないねー」

 

「どうしたんだ?奈花、風邪でもひいたの?」

 

急に華人が話しかけてきたから、驚いた。もう起きていたのかと、思った。時計は5時になっていた。

 

「華人、驚かさないでよ。起きているなら、あいさつくらいして!次からは」

 

「ゴメンゴメン、驚かせるつもりはなかったからね。なんか独り言言っていたね」

 

「聞いたの!?今すぐ教えて!ねえ!ねえ!」

 

聞かれたくないことだったので、つい怒鳴り気味で言ってしまって、後で後悔をした。

 

「落ち着いて奈花、聞いてないよ。けど何かぼそぼそ言っていたから、気になるかも」

 

「教えないよ華人、でもいつか言うから、それまで待っていて」

 

「わかった、奈花が自分から言うまで待つよ」

 

「ありがとう、大好きだよ。華人」

 

「私もよ、奈花。だって、奈花しか私と話せないし、私に乗れないしね」

 

「じゃあ、もうそろそろ、始めようか。訓練を」

 

華人がそう言うと、私のお腹が鳴った。

 

「グウゥゥゥ…」

 

「奈花まだ朝ご飯、食べてないから、食べてからにしようか」

 

「!!!、うん、そうする…」

 

とても恥かしかった。けど、お腹は空いていたから、黙った。

 

それからすぐにご飯を食べて訓練を始めた。

 

 

「腕はもっと真っ直ぐに、もっと早く周りを見る。そうしないと隙ができるぞ」

 

「こう?早くしてるけど、追いつかない」

 

「もっと頑張らないと、皆を守れないよ」

 

わかっている、けど気持ちばかりで、体がついてきてくれないのが、とても悔しい。早くしないとダメなのはわかっているつもりだけなのかもしれない。

 

「一旦、休憩にするか。体もこたえているいるからね」

 

「うん、ありがとう。華人」

 

私の体には、傷がいっぱいあったが、休むとたちまちすぐに治った。自分が人間ではないのが、わかっているがまだ慣れない。そして、私は華人に言った。

 

「ちょっと、外に行って来てもいい?行きたいところがあるの」

 

「いいよ、その代わり午後には、帰ってくること。わかった?」

 

「わかった、じゃあ、行ってくる」

 

「いってらっしゃい、くれぐれも気を付けるんだよ」

 

私はそう言って、教室を出た。

 

 

「ここんところ、詰めすぎたからな~。流石に休みたいね」

 

そうだよね。私人間じゃないけど、疲れはあるから、それがとても厄介なんだよな。まあ、良くも悪くも慣れないとね。少しの間だけど、付き合うからね。さてと、図書室でも行くかな。本読みたいしね。

 

「ガラガラ…」

 

図書室のドアを開けた。もちろん、授業中だから誰もいない。窓際の光で、本を読むことにした。これから読む本の題名は『美女と野獣』あの有名なのだな。この世界にもあって良かったなと思う。

 

「やっぱり同じだな、どこに行っても変わらないって、このことかな?」

 

「誰かいるのか?いるなら出てこい」

 

男の声がした。多分隣の本棚のところのいる。間違いない、気づかれないように出ていかないと、面倒になる。でも、私気配消したんだけどね。かなりの強者かもしれない。扉へ一歩出たら、目の前に銃があった。すこしは訓練したから強くなったはず。すかれず私は、銃を奪った。そしたら、男が驚いていた。

 

「いきなり、銃なんて人に向けないでください」

 

「なんだ、お前は誰だ。生徒は授業中のはずだ」

 

「そうだよ。私も生徒だけど、授業出なくていいんだよ」

 

「お前は誰だ」

 

「私は、咲川奈花、高校3年だ。お前の名前は?」

 

銀髪の男が言った。

 

「俺はエルエルフ、転校生だ。学年は2年だ」

 

私はすぐにわかった。コイツは、エルエルフは、転校生じゃない。もっと違うのだと、思うが今はあえて、言わない方がいい。警戒されるのは、避けたいからな。

 

「エルエルフは、なんでここに来たの?」

 

「むやみに、詮索するのは良くない。まあ、俺はすぐに出ていくから」

 

そう言って、図書室を出て行った。

 

 

 

「なんだ、アイツは。絶対にただの生徒だけ、ではない。何か隠している」

 

俺は、バレないように校舎を出ていった。そして、ドルシアに連絡をした。

 

「こちら、エルエルフ、カイン大佐応答お願いします」

 

「カインだが、どうだエルエルフ、今回の侵略は上手くいきそうか?」

 

「はい、国民は平和ボケをしているので、簡単だと思います。けど、引っかかってこともあります」

 

「それは、エルエルフが排除してくれるか?」

 

「わかりました。では、ブリッツンデーゲン」

 

連絡したので、おとなしく戻った。場所は…、だ。

 

 

 

私はまだ図書室にいる。ちょっと、頭を整理しようかね。

アイツはだぶん、ドルシアのスパイだ。でも、華人はあと今日いれて、5日はあるはずだ。じゃあ、アイツ以外に何人かくるのか、あんなのがまだいるなんてな。私ももっと強くならないと、いけない。

 

「でも、なんかアイツのことを、考えてしまう」

 

そんな呟きが、静かに消えていった。

 

 

 

 

 

 

 




いきなり、エルエルフを出してみました。他のメンバーは、おいおい出していきます。

本当にすみませんでした。これからも不定期更新ですが、読んでいただけるとありがたいで

す。


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第4話 それぞれの思い

また遅くなってしまいました。もっと早いペースで書けるようにしますので、続きを読んで

ください。


午後からは、華人に訓練を付けてもらった。自分でもわかるくらいに、強くなってきたと思う。このままいけば皆を守れるかも、しれない。自惚れしていたことが、ダメだったことを、気づくのはそう遠くはない。

 

「だいぶ、上達してきたな。この頃調子がいいでしょ?奈花」

 

「わかる?なんかすごい力が湧いてくるの!!思うように、体が動いてくれるの!!」

 

「段々、体もこの世界になじんでいるな。それと、奈花の成長もはやくなっている」

 

「あの時は全然出来なかったことも、こんなにできるなんてね」

 

「明日は銃の訓練をしようかな、体術もやるけどね」

 

「このペースのまま生活できたらいいのにね」

 

自分でもここまで行くとは、思いもしなかった。でもいくら体術ができても、華人も操縦出来るようにならないと、いけない。これからは、華人にも乗らないようにしないとダメだな。弓道も華人にばれないように、部活に行くかな。少しはやっておかないといけないから。

 

「ねえ、華人。明日はさ、ちょっと乗せてくれないかな?」

 

「どうしたんだ、急に?まあいいけどね」

 

「華人の操縦にも、慣れないといけないと思って。だからお願いね」

 

「そっか、まあ私のこと操縦したことないんだっけ」

 

「それに武器も使えるようにしないとね」

 

「じゃあ、もう休むかね。明日はもっと忙しくなるから」

 

「うん、じゃあお休み華人」

 

「お休み、奈花」

 

 

「がたっっ」

 

「なに!?」

 

私は突然目が覚めてしまった。ウォークマンの時計を見たら、2時くらいだった。周りを見ても不審なところはなかった。華人は起きていない様だ。何でもないと思いたいが、どうしても気のなるので、教室に怪しいところがないか探した。

 

「何の音だったのかな?早く見つけたい、眠いし」

 

そんな事をしていたら、1時間経っていた。流石にもう無理と諦めようしていたら、また音がした。

 

「がたっっ、キキィィーっっ」

 

「もう何なのよ!!やめてよ!!」

 

そう言って音のした方へ行くと、銀髪が見えた。

 

「…エルエルフ?」

 

「どうしてわかったんだ?」

 

「だって…、ううん、何となく」

 

本当は私が、そうであって欲しいと思ったからだ。けど、今それをエルエルフに伝えてしまったら、敵なのに私が味方してしまうことに、なってしまう。だから言葉飲んだ。いや、飲んでしまった。

 

「まさか、すぐにわかってしまうとは思ってもいなかった」

 

「私もまさか当たるとは、思ってもいなかった」

 

二人で顔を見合ってから、笑った。昨日会った初めての奴とこんなふうにできるなんて、運命かもって、私は密かに思った。いつかエルエルフにも言えたらな~って、思う。いなくなる存在の私がいうのも変だけどね。

 

「エルエルフ、いつからこの学校に転校してきたの?」

 

「昨日だ」

 

「あんまり経ってないんだね。まあ、私も経ってないけど」

 

「どうしてだ?生徒手帳も3年だし、あと半年で卒業じゃないのか?」

 

「!!!うん、あと半年で卒業だから寂しくなるよ。ていうか、もうそろそろ帰ってほしいな~って思うだけど」

 

「あ、そうだよな。こんな夜遅くから話に付き合ってくれてありがとう。じゃあ、またね」

 

そう言ってエルエルフは教室を出て言った。華人が起きないか、ずっとひやひやしていたけど、何とか大丈夫だった。やばい、私は人を好きになったことないけど、多分私はエルエルフのことが好きだ。一目惚れだと思う。この気持ちは、伝えることができないかもだけどね…。

 

 

教室を出たエルエルフは、どうして行くはずのないところに行ったのか不思議で仕方がなかった。

 

「どうして俺は、奈花がいる所に行ったんだ」

 

俺自体アイツのいる所なんてわかりもしない筈なのに、なんであの教室にいたのか。それになんで学生の奈花が家に帰らずに学校で寝泊まりしているのかも、分からない。あの教室に入った時声が聞こえたが、それが奈花の声だとわかった俺自身が一番わからない。そしてこの気持ちはなんなんだ。わかっている、これは好きだということもけれど、認めたくなかった。元々好きになったのはあの人しかいないのに、なんで昨日初めて会った人を好きになるのか、いつまでも自問自答を繰り返していた。

 

 

「早く寝よう、また朝から訓練だからね。お休み」

 

そう言って私はまた眠りについた。その時の私は知る由もなかった。華人が起きていたなんて…。

 

「奈花、貴女には使命があるからね。それをちゃんとしてくれたら何も言わない。けど私情で判断ミスが、起こったらダメだから。その時には色々やるかもしれないから、うまくやってね。私も出来るだけやりたくないから」

 

そう華人が呟いていたことを、私は知らなかった。いつかそれが本当になってしまうことも。それは、華人しか知らない、いや華人だけが知っていることなのだから、私が同行できることではない。これからは、何が起きるかも神しか知らないんのだろうか。もうこの世界は私がいる時点で、おかしくなっていたのかもしれない。私自体本当は存在してはならないから。

 

 

 




エルエルフと奈花の自分自身の気持ちについて書いてみました。これからも頑張るので、こ

の作品をよろしくお願いします。


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第5話 焦りは禁物

やっと投稿できました!

これからも不定期ですが、よろしくお願いします!!


「おーい奈花、起きろ!!朝だぞ!私に乗るんじゃないのかーー!!」

 

なんか、誰かが起こしてる。看護師さんかな?って、私死んで転生したじゃん、ここもう異次元だから。

 

「はーい、起きましたよー、だからもう大声出さないで。華人」

 

てか、今何時?はあ??6時?3時間しか寝てないじゃん、私、そりゃあ寝起きが悪いわな~。

 

「早くしてちょうだい、人が起きちゃうよ。見られたら大変なことになるから、早く!!!」

 

「わかったから、で、どこでやるの?」

 

「そこには私が連れて行くから、早く乗って!!」

 

「うん、ワイヤー下ろして、私高いからそこまで行けないよ」

 

「あ、ごめんなさい。私焦りすぎたのかも、今下ろす」

 

ワイヤーが下りてきて、私は乗った。上がっているときに、華人に聞かないといけないことがあったのを、思い出した。

 

「あのさ、ちょっと華人に聞きたいことがあるんだけど、今いい?」

 

「いいよ、それで何?答える範囲内でしか答えられないけどね」

 

「この世界で、私の設定ってどんな感じなの?」

 

「今いる国の救世主って、感じかな?」

 

「学校の設定で、私不登校児だってね。どうしてなの?」

 

「顔が知れてないから、それだけかな」

 

それなら納得できるわ。私は文句言えないね。でもわかってよかった。

 

 

「まだーーー?もうだいぶ時間経ってるよーーー?」

 

「もうすぐだから、人がいない所じゃないとできないでしょう?」

 

「そんなことわかってるわ、だからこそでしょ?」

 

「そうですね、用心に越したことはないわ。もうそろそろよ」

 

「本当!?やっと着くわ、あと少しこれだったら耐えきれないわ」

 

コックピットから見えるのは、小さな人工島だった。半分緑で、半分はげている。広さは多分東京ドーム30個分くらいだと思う。ここなら大丈夫ね。遠くまで来たかいあったわ。

 

「ここなら、いろいろできるね。さっそくしよう!!」

 

人工島に降りる。私は、時間がないから早く始めたかった。華人は賛成してくれて、教えてくれた。

 

 

 

「まず最初は、歩いたり、飛んだりすること。要するに私の意思がなくても、奈花が動

 

かせるようにすることからか」

 

「どうやっていくの?どうすればいいの?」

 

「今座っているところの足の部分に、ペダルがあるからそれを前後に動かすと、私の足が、同じように前後に動くの」

 

華人に言われたように、足のペダルを前後に動かしてみた。すると、華人も同じように動いた。

 

「そうそう、いい感じ。じゃあ、足のペダルを押してみて」

 

言われた通りやってみた。そしたら華人が飛んだ。

 

「それで、私の足の裏についているジェットを、出せるようになるの」

 

「コツがつかめた!!もう大丈夫だから、次は何?」

 

「今菜花が手で掴んでいるレバーを動かしてみて?」

 

また華人に言われたように動かすと、同じように華人も動いた。

 

「いい感じね。あ、レバーを握ってみて」

 

私はレバーを握った。そしたら、華人が背中に装備していたシャイニング・ボウを取り、構えた。

 

「それで、私の武器を使えるってなわけ。あとは、レバーを緩めたら攻撃できるよ。試しにやってみて」

 

握っていたレバーを緩めた。すると、矢が放たれた。遠くで爆発音が聞こえた。

 

「大丈夫なの?今の音大きかったよ?離れてるみたいだけど…」

 

「大丈夫!!だからこんなところまで来たの。周りは海だけだから、お魚さんには迷惑だけどね」

 

その後大体2時間くらい華人を操縦した。もうだいぶ慣れたと思う。でもまだ足りない気がする。油断しないようにやる!!

 

 

 

「まあ、ザックリ操縦させたけど、どう?できる?できなきゃダメだけどね」

 

「うん、やっていけそう。後は、慣れるだけだから。さあ、早く帰って体鍛えよう!!」

 

「じゃあ、帰りますか。急ぐから揺れるの我慢してね菜花」

 

「そんなの百も承知よ。今は時間との勝負だから、飛ばして!!」

 

華人は行きの2倍の速さで、飛んだ。かなり揺れたけど気にならなかった。時間を止められたらなって思った。

学校には30分で着いた。すぐに私は華人から降りて、いつも体を鍛えている場所に華人と行った。

 

「見つからなくてよかった…、まあ、今は授業中だからか。良かった」

 

「少し休憩しようか。体を休めることも大事だからね」

 

私たちは、少し休むことにした。時間がおしいが体が壊れてしまえば、元も葉もない。それに戦争が始まればこんな風にゆっくりもできなくなるからね。

 

「そろそろ始めようか、ほら奈花も立って!やるよ!」

 

「言われなくてももう準備万端だよ!行くよ華人!!」

 

1時間休んで、また始まった。大変だが弱音なんてはけない。はいてはいけないんだ。弱みを敵に掴れたら、形勢逆転されたりしたら意味がない。私の方が掴まなくちゃいけないんだから。

 

 

そんなこと思いながらずっと休まず体を動かした。早く限界を超えなくちゃ。焦ってはいけないのはわかるが、それでも焦ってしまう。早く自信を付けて、余裕を持つようにならないと、これからやっていけないと私は思っている。やり通す!やり通さないといけない!!

 

 

 

 




これからもよろしくお願いします


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第6話 隠し事

すいません、こんなに時間がかかるとは思いませんでした。

スランプに入っているので、これからも亀更新ですが、よろしくお願いしますm(*_ _)m

それでは、読んでください





あれからぶっ続けで、6時間訓練した。体の限界を超えられると自分でも、実感できるくらい成長した。

 

「今日はこれくらいにしといた方がいいね。奈花、最初の頃とは、比べ物にならないくらい成長したね」

 

華人が言ってきた。私はびっくりした。言われるはずのない言葉を、言われるはずのない人に言われたから。

 

「華人、そんな事言ってくれるのは嬉しいけど、あまり言わないで欲しい。私が調子に乗ってしまうかも知れな

 

いから」

 

「分かった、これからは時々言うことにするね。でも、奈花、自信を持つ事は大事だからね。自信があるかないかで、変わることも沢山あるから」

 

まあそうかもしれないけど、私はあまりそういうのできないね。できるようになりたいとも、思わないけどね。

 

「私、疲れたから寝るね。おやすみなさい華人」

 

「ああ、お休み奈花。いい夢を」

 

 

カーテンの隙間から、日が差し込んでいる。鳥のさえずりも聞こえる。

 

「もう朝か、後3日で、始まってしまうのか」

 

そんなことを言いながら、華人を起こした。

 

「起きてー、華人。朝だよ!!」

 

「うん?ああ、もう朝か。ありがとう、奈花」

 

「ねぇ、今日1日自由行動してもいい?」

 

華人は、少し考えてから言ってきた。

 

「いいよ、私もしないといけない事が、あるからね」

 

「じゃあ、行くね華人。暗くなるまでには、帰ってくるから」

 

 

 

私は華人と別れてから、校舎を歩いている。今は授業中だから誰も歩いてはいない。静かだ、気味悪いくらいに。

 

「誰かいないかな?」

 

そう呟き、ふらりふらり歩いていた。すると、どこからか足音が聞こえてきた。

 

「…誰かいるのかな?」

 

だんだん近づいてきている。後ろからだな、さてとどうするかな?そんな事を考えていると、目の前が真っ暗になった。

 

「!!???誰なの!?」

 

誰かに目を手で、おおわれた。

 

「誰だと思う?」

 

男子の声が聞こえた。

 

「……もしかして、エルエルフ?」

 

そしたら、手が外されて目の前が見えた。まさか、エルエルフがそんな事するとは思わなかった、思える筈がない、敵なのだから。

 

「そうだ、奈花。良く分かったな」

 

そう言われたら、恥ずかしくなった。多分今私の顔真っ赤っかに違いない。

 

「どうしたの?奈花、こっち向いて?」

 

顔を隠していたら、エルエルフが言ってきた。そんなふうに言われたら、見るしかないじゃん。ホント不意打ちすぎる。

 

「いきなり目の前真っ暗になって、ビックリした。驚かさないでよ」

 

「奈花が見えたから、普通に声かけるよりなんか、ないかなって、そしたら驚かしてた」

 

子供みたいなことを言ってきて、可愛いなって思った。ヤバイ、これはヤバイ、ハマってる、私エルエルフにハマってる。いや、違うな。ハマってるじゃなくて、好きなんだ。やっぱり、好きなんだ、私エルエルフのことが好きなんだ。

 

「ココ廊下だから、先生に見つかると面倒だから、場所移動しよう?」

 

「そうだな、じゃあ、あそこ行くか」

 

 

 

少し校舎を歩いて、図書室まで来た。開いてるかなって思って、扉に手をかけたら思った通り開いていた。

 

「良かった、閉められてたらどうしようかと思った」

 

「俺が鍵もってるから、閉まっていても大丈夫だよ」

 

そうエルエルフが言ってくれた。

 

入ってみるといつもと同じだった。今は授業中だから誰もいない。私とエルエルフは窓側の席に座った。

 

「…………」

 

「…………」

 

二人とも、いざ喋るとなると言葉が出てこなかった。

 

「…どうして、あんなところにいたの?」

 

私は、沈黙が耐えれなくて喋った。

 

「ただ何も考えずに歩いていた。そして、前に奈花が歩いているのが見えたから、驚かした」

 

「そうなんだ、私もね、ぼんやり歩いていたの。そしたら、エルエルフと会った」

 

会いたかったから会えたと、思っても良いよね。思うくらい許して下さい。神様、たとえ結ばれなくても。

 

「「あの」」

 

二人とも同時に声が出た。一瞬、戸惑ったがエルエルフが先に話した。

 

「俺が、本当にここの転校生だと思ってる?」

 

私は言うのに戸惑った。言っていいのか分からないけど、言った。

 

「正直、エルエルフは転校生だとは思わない」

 

「…………」

 

言い方が悪かったかな?でも、嘘は言えないし、いや、言いたくない。

 

「やっぱり、奈花には見抜かれていたか」

 

「???どういうことなの?」

 

私は少し混乱していた。

 

「奈花は感が鋭いから、見抜かれてると思った。そしたら、本当に見抜かれていた」

 

「そういうことね、だってエルエルフはドルシアのスパイでしょ?」

 

「そこまで、見抜かれてるとは思わなかったよ」

 

「!!いや、何となくだから。偶然だから気にしないで」

 

「俺はそう思いたくはないな、奈花だから、分かった。そっちの方がいい」

 

「…私は、………だから…」

 

エルエルフには、聞こえないように言った。

 

「奈花、今なんて言った?」

 

「何にも言ってないよ」

 

私は適当に言った。それからは、他愛もない話をした。

 

 

 

「あ、もう日が暮れてる。帰らないと」

 

「そんな時間まで話したのか、俺は楽しくて気づかなかったよ」

 

「私もだよ、じゃあ、人と約束してるから、先に帰るね。今日は私に付き合ってくれて、ありがとう。また、話せたらいいね。さようなら」

 

私は、図書室を出た。

 

「ごめんね、エルエルフ。多分一生私は、本当のこと話せないよ。こんな弱い私を許して」

 

そう扉の向こうで、私が言っているなんて、知る事はない…。

 

「なんか隠しているよな、奈花のヤツ。俺に言ってくれないのか…、そんなに頼りないか…?」

 

そんな事を、言っているなんて、奈花がしるよしもない…。

 

 

 

 

 




はい、エルエルフと主人公をくっつけかけてみました。

原作とは、違いますがそこはご了承ください。

これからこんなですが、読んでいただけると、幸いです


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