『岩使い』も来るそうですよ? (我楼)
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YES!ウサギが呼びました!
『岩使い』箱庭に現る。










本文へGO!


「重い……何で俺がこんなことしなきゃいけないんだよ」

 

少年は自分の10倍はあるであろう岩を消している。

もう一度言おう、少年は自分の10倍はあるであろう岩を消しているのだ。

こんな事は普通の人間にはできないことである。

一言で言うとすれば

 

 

 

 

         『異常』

 

 

 

 

 

             なのである。

 

「自分家の敷地に岩で50メートルの壁を造っただけで、何で…何で動いている隕石をけさなきゃいけねーんだよ。」

「これで最後っと。・・・・・はあああああ!!・・・・・うし、終わったー。さて帰るか。」

 

隕石を消しきるのに使った時間は約3時間やはり『異常』である。

「ただいまー。って何で机の上に手紙があるんだ?」

 

俺は一人暮らしだから誰かが置き忘れることがない限り机の上に置くのは無理だ。

最近は昨日来たじじいぐらいしか家に来ていない、だがじじいは玄関までしかあげていないから

じじいも無理だ。家は50メートルの壁で囲まれているから進入は無理か。

 

「考えても仕方ねー。ご丁寧に〈石田信様〉って書いてあるから平気だろ!」

 

信は手紙の封を切り中身を読んだ。

次の瞬間目の前が真っ暗になった。

 

動けない、狭い、暗い、ここはどこだ?

匂い的には岩の中か?

岩の中だったら話は早い、消すか、岩を。

「・・・・・はあああああ!!!・・・・・」

「うっわ、眩しい。ここどこだよ、ガチで。」

 

目の前に見えたのは生い茂る木々、様々な反応をしている動物?達

その中の一匹が話しかけてきた。

 

「お前は誰だ!名を言え!」

 

いきなり何?名を言え?は?

さっきから爪を立ててこっちを睨んでるな、仕方ない名乗ろう。

 

「俺は石田信。少し特殊な人間だ。」

 

「「「「「なっ!!!!!!!!!」」」」」

 

HA?

 

「何で驚く必要がある。名乗れと言われたから名乗った。それだけだぞ?」

 

数秒後に気づいた。俺が消した岩の真上に何かが書かれている紙があった。

俺はその紙を拾い、内容を読んだ。そしたらこんな事が書いてあった。

 

 

〔自分の名前は?〕

 

参加条件|転移された者

    |空洞岩を壊した及び消去した者

 

ホスト側勝利条件|名を訪ねてから1分以内にプレイヤーが答えなかった時

        |相手が死ぬもしくは降伏した時

 

プレイヤー側勝利条件|名を訪ねられてから1分以内に名前を言った時

          |ホスト側の者が恩恵で邪魔してきた時

 

ルール|恩恵を故意に使うことは禁止

   |言葉はプレイヤーの母語に訳される

   |プレイヤーは名前に関する記憶が少しずつ消えてゆく

   |消えた記憶はゲーム終了と同時に戻る

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、”石田 信”はギフトゲームに参加します。

                                ”幻獣の壁”印

 

 

「は?」

 

それしか言えなかった。ポカーンと口を開けて唖然としていると、

拾った紙が光り指輪へと変わった。

 

 

指輪きれい。

 

「それはそれは、嬉しいですね。その指輪こだわったんですよ。」

 

「口に出てましたか?」

 

「『指輪きれい』だけですけどね。」

 

「ああああああああああああ。やっちまったああああああああああああ。」

 

「その指輪は全ての種族と会話が出来るようになります。持っているだけでも効力は効くので安心して下さい。」

 

「あ、ああ、ありがと。」

 

「真っ直ぐ行くと呼び出された人達がいるのでいってください。」

 

「分かった。じゃあな。」

 

森を全力で駆けた。

明るい場所が見えた。もっと走った。

そこには………

 

 

 

 

次回へ




こんにちわ!
作者の我楼です。
批判・感想・アドバイス・評価等をしてくれると嬉しいです。


ラブライブ!の作品も出しているので見て下さい。

それでは次回またお会いしましょう。

バイバーイ!


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U/SA?GI!

書くことなし!!






そこにはずぶ濡れになって陸に上がっている奴らがいた。

 

「信じられないわ!問答無用で引きずり込んだ挙げ句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じ。クソが!場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方が

まだ親切だ。」

 

「岩の中って暗いし、動けないし、狭いし、五感でも優れてないとそっちの方が怖いし不安になると思うぞ!?」

 

「ていうか、何故そんなことが分かるのかしら。貴方は。」

 

「問答無用で引きずり込まれて岩の中からスタートしたからだな。」

 

「………そ、そうだったのね貴方は。」

 

「へぇ、じゃあどうやって抜け出したんだ?岩を壊したのか?」

 

「さあ、どうでしょうね。」

 

口は笑っているが目が笑っていないな、警戒しているって事か?

 

「それよりもここ、どこだろう?」

 

「さあな。世界の果てみたいな物が見えたしどこぞの大亀の上じゃないか?」

 

「お前らも空から落ちたんだろ?どうやって確認したんだよ。」

 

「目で確認した。」

 

「「「それ以外でどうやって確認する(んだよ!)(のよ!)(の?)」」」

 

「知らんな。」

 

「あっそ。で説明するMOBはどこにいんだよ!!」

 

「じゃあそこに隠れている奴に聞くか。」

 

「その前に自己紹介をしましょう。私は久遠飛鳥よそこの猫を抱えている貴方は?」

 

「春日部耀。・・・よろしく。」

 

「で、野蛮で凶悪そうなあなたは?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶悪な坂廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子

そろった駄目人間なので用量と用法を守った上で適切な態度で接してくれよお嬢様?」

 

「取扱説明書をくれたら考えてあげるわ。」

 

「八八、まじかよ!今度作っておくから覚悟しとけよ。」

 

自己紹介も終わったから元に戻すか。

 

「じゃあ、改めて隠れている奴に聞くか。」

 

(わわっ!こっちに来るんですか!まあ、とりあえず・・・)

 

「や、やだなあ皆様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたらうれしいのでございますヨ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「巨乳にはあまり興味ないからパス」

 

「あっは、とりつくシマもないですね。・・・

ていうか最後のは何ですか!初対面の人に向かって胸の話ですか!?おかしすぎますよ?」

 

ばんざーいと腕を上げながら降参しているように俺は見えたと同時にどこからか現れたはりせんで

50メートルは吹っ飛んだ。・・・威力高けーなおい。

 

と俺が立ち上がって黒ウサギの方を見ると十六夜達が黒ウサギの耳を引っ張っていた。

 

「俺は………どうすっかなー。」

 

 

 

次回へ

 

 

 




評価や間違いを報告してくれると嬉しいです。

バイバーイ。


短い。




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サッカーって楽しいね!

すみません遅れました!

理由としては利き腕の右腕が骨折しました。
まだ治ってないので次も遅れます。

ではどうぞ。


十六夜達が黒ウサギの耳を弄ってから一時間

黒ウサギは怒っていた。

 

「ああもうあり得ない。あり得ないのですよ!話を聞いてもらうために

小一時間もかかるなんて。」

 

「早く話せ。」

 

「はい。」

 

「でh……

 

まとめると

一・コミュ二ティに所属しなければならない

二・ギフトゲームに勝つと商品がゲットできる簡単にいうと世界の法。さっきの指輪もそうらしい

←今ここ

 

「じゃあ、世界の果てにいってくるわ。」

 

「じゃあ俺も。」

 

「「いってらっしゃい。」」

 

「じゃ。」

 

「いってくる。」

 

そう言うと十六夜が見えなくなる一歩手前まで行った。

 

 

HA?

 

おっと、早く行かないと。

 

カット

 

「速いわ!どんくらいでてんだよ!スピード!」

 

ちなみに俺は十六夜の着いた二十三分後に着いたらしい。

 

「お前も十分だけどな。だいたい第三宇宙速度ぐらいかな。」

 

「え、何それ。初めてキイタンだけど。」

 

「まだ終わってないぞ、小僧ぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「二十三分間の間になにがあったんだよ。」

 

「本当ですよ!どうしたらこんなに怒らせられるのですか!」

 

黒ウサギ来ちゃったよーてか速くない?

俺も人の事言えないけどサー七分で追いつくとかこわーい

てか十六夜がこのデカ蛇倒し終わってるんだけどーキャー(棒)

しかも黒ウサギのコミュ二ティの事話し終わってるんだけど。

 

「いいな、それ。」

 

「_______・・・・・・・・は?」

 

「HA?じゃねぇよ。協力するっていったんだ。もっと喜べ黒ウサギ。」

 

ぱあぁぁぁ。っと満面の笑みになったと思えば

 

「信さんはどうしますか?」

 

笑顔が眩しすぎて断れないし・・・

 

「魔王退治は面白そうだからな。入ってやるよ。」

 

「ほら、ギフトを貰ってこい。早く果てが見たいからな。」

 

「ハイ!」

 

黒ウサギが帰ってきたら走って帰るか。

 

ん?ちょっと待てよ、、、それって俺

 

「全力で帰りましょうか。十六夜さんは緩めて下さいね?」

 

「分かった。行くぞ。」

 

「待てやごらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「どうしてあんな短時間に”フォレス・ガロ”とギフトゲームする事になったのですか!?」

「しかもゲームの日取りは明日!?」「それも敵のテリトリーで戦うなんて!」

「準備しているお金も時間もありません!」「一体どういう心算〈つもり〉があってのことです!」

「聞いているのですか三人とも!」

 

「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています。」」」

 

「黙らっしゃい。」

 

「いいじゃないか。別に見境なく喧嘩売ったわけじゃねんだから。許してやれよそれぐらい」

 

「そうだぜ黒ウサギ、こっちにとっては負けても罪を黙認する。聞いてた奴も他にいたんだろ?

そしたらこっちにとってマイナスなことは一つもないじゃないか」

 

「で、でも・・・分かりました。でも、”フォレス・ガロ”ぐらいなら十六夜さん一人で「俺は出ないぞ」・・・・

では、十六夜さんも・・・ってHA?」

 

「は?じゃねえよこの駄ウサギ。この喧嘩は此奴らが売って、あいつが買った喧嘩だ。俺が出るのは筋違いだろ」

 

「そーだそーだ。すじちがいだぞー。おこっちゃうぞー」

 

「えっと、信君は平気?何か飲む?」

 

「くろうさぎのちtぐっはあああ!!!」

 

「で、話を戻すけど十六夜君達を出すきわないわ」

 

「分かりました。あ、ジン坊ちゃんは戻っていてください。”サウザントアイズ”に行ってギフト鑑定をしてもらいに行くので」

 

「分かった。いってらっしゃい」

 

「サウザントアイズってのはコミュ二ティの名前かなにかか?」

 

「YES!不思議な瞳を持つ者が集まる群体コミュニティです。」

 

「あれがそのコミュニティか?」

 

「まっ」

 

「待ったはなしです御客様。うちは時間外営業はやっていません」

 

「なんて商売っ気が無い店なのかしら」

 

「全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」

 

「文句があるならどうぞ他所へあなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

 

「出禁!?これだけで出禁とか御客様舐めすぎでございますよ!?」

 

わーきゃーわーきゃー黒ウサギと店員が言い合っていると

 

「いぃぃぃぃやほぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギぃぃぃぃ!」

 

「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 

ぽちゃんと落ちる黒ウサギ

 

「…おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで是非」

 

「ありません」

 

「何なら有料でも」

 

「やりません」

 

「じゃあ同じバージョンでいいからよ。な?」

 

「だからやりません」

 

そんな話を真面目に話しているとロリが飛んできて・・・

 

「へい、パス」

 

十六夜が蹴ってきた

 

「っしゃ!俺が跳ばす、合わせろ!」

 

「おう!」

 

「「ファイヤートルネ○ドDD!!!」」

 

「ごほぉ」

 

すると耀が

 

「させない。ラ・フ○ム!」

 

「かはぁ!」

 

「止まらない!飛鳥!頼んだ!」

 

飛鳥も

 

「分かったわ!大国○歌!」

 

「ぐはぁ!」

 

「止められないの!?」

 

「まだです。アトランテ○スウォール!!」

 

「くそっ!だがまだボール(白夜叉)は残っている!」

 

「もう一度だ!信、合わせろ!」

 

「ああ!!!」

 

「天○雷鳴!!」

 

「じゃいおえgtr!!!!!!!!!」

 

「行くぞ!化身超魔神エヴァ○ス!アームド!からのミキシマック○!ク○ラJ!」

 

「なに!!」

 

「グレートマックスなオ○!!!」

 

「ぐはぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ボール(白夜叉)はゴール(店)に向かってとてつもない威力で入ってった

 

「「しゃあ!」」

 

「突破された…」

 

「力不足ね」

 

「ハイ………」

 

「おんしら!とりあえず入れ!説教してやるわ!」

 

「はぁ」

 

店員はこの光景を見てため息をついていた。

 

 

 

 

続く




すみません。

前書きでも言いましたが右腕が骨折しました。
八月いっぱいは治りません。宿題もたまりに溜まっているので八月中には何も出せません。

あと、白夜叉のネタ。分かりましたか?
多分大半の方は分かったと思いますがイナイレです。
答えが分かった。絶対合ってる。と思う方はコメントで答えを言って下さい。
答え合わせをします。

では、またいつか!


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ギフトネームが判明するそうですよ?

「………」

 

「「「「「………」」」」」

 

俺達は白夜叉というらしい。そいつの私室で正座させられている。

 

「……おんしら、さっきのことは別によい飛んできた私も悪いからな」

 

許してくれたようだ、よかった~。

 

「もう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えている”サウザントアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」

 

「はいはい、お世話になってます本当に」

 

投げやりに言う黒ウサギの隣で耀が首を傾げて問う。

 

「その外門って、何?」

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強力な力を持つ者達が住んでいるのです」

 

「簡単に言うと城みたいなモノ?」

 

俺がそう問うと白夜叉が

 

「ちょっと違うの、たとえるなr「「「バームクーヘン?」」」っておおい!?私の台詞をとらんでくれ」

 

問題児がそうたとえると白夜叉も納得している。もしかしてそう言うつもりだったの?

 

「ふふ、そうじゃの。今いる七桁はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に当たるな。更に説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は”世界の果て”と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティには属してはいないものの、強力なギフトを持つ者達が棲んでおるぞ___その水樹の持ち主などな」

 

白夜叉は黒ウサギが持っている水樹に目を向ける。

 

「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ?知恵比べか?勇気を試したのか?」

 

「いえいえ、この水樹は十六夜さんがここに来る前に素手で叩きのめしたのですよ」

 

黒ウサギが自慢げに言う。確かに同士がコレだと自慢もできるわな。

 

「なんと!?クリアではなく直接倒したとな!?ではその童は神格持ちの神童か?」

 

「いえ、黒ウサギはそう思いません。神格持ちなら一目見れば分かるはずですし」

 

「む、それもそうか。しかし神格を倒すならば同じ神格を持つか、互いの種族によほど崩れたパワーバランスがある時だけのはず。種族の力でいうなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ」

 

「神格…………その名の通りやばいのか?」

 

「ああ、神格を持つと蛇が蛇神に、人が現人神や神童に、鬼が鬼神になるほどだからの」

 

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのは私だぞ。もう何百年も前の話だがの」

 

胸を張り、豪快に笑う白夜叉。

 

「へえ?じゃあお前はあの蛇より強いのか?」

 

「ふふん、当然だ。私は東の”階層支配者”(フロアマスター)だぞ。この東側の四桁以下のコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者(ホスト)なのだからの」

 

「最強、面白そうだな!俺と戦え白夜叉!!最強と弱小の戦い、どうだ!面白そうだろ!」

 

十六夜達も目を輝かせて立つ。

 

「ふふ、そうか。____しかしゲームの前に一つ確認しておくことがある」

 

「なんだ?」

 

白夜叉は袖からカードを取り出して言う。

 

「おんしらが望むのは”挑戦”か____もしくは”決闘”か?」

 

その瞬間目の前にいろんな景色が流転する。

 

そして投げ出されたのは太陽が水平に廻る世界だった。

 

「……………はっ、面白い」

 

俺は自然とその言葉が出る。

 

「面白い…か、私は”白き夜の魔王”____太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは試練への”挑戦”か?それとも対等な”決闘”か?」

 

「水平に廻る太陽と………そうか、白夜(・・)夜叉(・・)。あの水平に廻る太陽とこの土地は、オマエを表現してるってことか」

 

「如何にも。この白夜の湖畔と雪原。永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ、私が持つゲーム盤の一つだ」

 

「これだけ莫大な土地がただのゲーム盤…!?」

 

「如何にも。して、おんしらの返答は?”挑戦”であるならば、手慰み程度に遊んでやる。__だがしかし”決闘”を望むならなら話は別。魔王として、命と誇りの限り戦おうではないか」

 

「………っ」

 

問題児三人は返答を出来ない。だがこの男は違った。

 

「”決闘”」

 

「ん?もう一度言ってくれんかの」

 

「”決闘”をお前に申し込む、俺は本気で行くからな軽くあしらおうとしても無駄だぞ」

 

「ほう、その申し込みを受けようではないか。して、他の童はどうする?」

 

「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉」

 

十六夜は両手を挙げる。

 

「ふむ、それは”決闘”ではなく試練を受けるという事かの?」

 

「ああ。これだけのゲーム盤を用意することが出来るんだからな。アンタには資格がある。____いいぜ。今回は黙って試されてやるよ(・・・・・・・)魔王様」

 

可愛い意地の張り方だ。試されてやる、は可愛くしかないぞ十六夜。

 

「く、くく……………して、他の童達も同じか?」

 

「………ええ、私も試させてあげてもいいわ」

 

「右に同じ」

 

二人もまた意地っ張りだなー。

 

「待って下さい!十六夜さん達は試練だからいいですが信さんは決闘!?新人の決闘を受ける元魔王って冗談にも笑えないのですよ!?」

 

黒ウサギがほっとしているのか焦っているのか分からない表情で言う。

 

「はは、大丈夫だって。互いに戦闘不能で負けってことだったら良いじゃないか………しかも俺が弱い?ふざけんな。こいつは箱庭でも上位の奴なんだろ?じゃあ本気でやれば五分五分だと思うぜ」

 

「そうじゃ黒ウサギ、この童が決めたこと。それを曲げるのはどうかと思うが?」

 

黒ウサギは諦める。白夜叉の目も本気だった。

 

「まあ、先に試練から始めよう」

 

それからはグリフォン登場!耀と勝負!耀が勝ち、ついでにグリフォンのギフトを手に入れた。

 

そして俺と白夜叉のターン。

 

「ふむ、では契約書類(ギアスロール)を作ろう」

 

そう言って白夜叉は何かに書き込んだ。

 

ギフトゲーム名・魔王と元魔王

 

プレイヤー一覧

 

石田信

 

クリア条件

 

・相手を戦闘不能もしくは相手が降参したとき。

 

敗北条件

 

・降参。もしくは上記の条件を満たせなくなったとき

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

                               ”サウザントアイズ”印

 

「白夜叉、提案だ」

 

「何じゃ」

 

「お互いに本気の攻撃をぶつけあう。それで負けた方が降参。ってのはどうだ?」

 

白夜叉は悩む。

 

「いいじゃろう。来い」

 

俺は地球サイズの岩を作り出す。白夜叉は太陽を手のひらに作り出す。

 

そして同時に放つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けたのは信だった。

 

 

 

 

 

 

「………」

 

十六夜達は唖然としている。

 

「はっはっは、まさかあれを岩で抑えようとは、面白い」

 

白夜叉は笑う。

 

「寒いから戻りたいんだけど…」

 

「おお、そうか」

 

白夜叉が指をパチンッとならすと元の部屋に戻っていた。

 

「で、用件は何だ?黒ウサギ」

 

黒ウサギは我に返って答える。

 

「!!今日は鑑定をお願いしに来ました」

 

その言葉に白夜叉はグッと気まずい表情になる。

 

「よりによってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいところなのだがの」

 

白夜叉は俺達を見る。

 

「どれどれ……ふむふむ……うむ、四人共に素養が高いのは分かる。しかしこれでは何とも言えんな。おんしらは自分のギフトの力をどの程度に把握しておる?」

 

「企業秘密」

 

「右に同じ」

 

「以下同文」

 

「国家機密」

 

「うおおおおおおおい?いやまあ、対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃあ話が進まんだろうに」

 

「別に鑑定なんていらねえよ。人に値札貼られるのは趣味じゃない」

 

ハッキリと拒絶する十六夜。

 

「ふむ。何にせよ”主催者(ホスト)”として、星霊のはしくれとして、試練と決闘をクリアしたおんしらには”恩恵(ギフト)”を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティの復興の前祝いとしては丁度良かろう」

 

白夜叉が柏手を打つと光り輝くカードが現れる。

 

コバルトブルーのカードに逆廻十六夜・ギフトネーム”正体不明(コード・アンノウン)” ”生命を創る者(ライフ・メイカー)

 

ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム”威光”

 

パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム”生命の目録(ゲノム・ツリー)” ”ノーフォーマー”

 

ゴッサマーグリーンのカードに石田信・コミュニティ・新大陸を創りし者 ギフトネーム”大陸大移動の魔王” ”人類最終試練(ラストエンブリオ)” ”創造する者(クリエイター)” ”ゲーム盤・新大陸” ”新大陸の旗” ”主催者権限”

 

「ギフトカード!」

 

「お中元?」

 

「お歳暮?」

 

「お年玉?」

 

「あげたくないと思う今日この頃、私は子供にどう思われているのか」

 

「ち、違います!というかなんで皆さんそんなに息が合ってるのです!?このギフトカードは顕現してるギフトを収納出来る超高価なカードですよ!耀さんの”生命の目録”だって収納可能で、それも好きなときに顕現できるのですよ!」

 

「つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」

 

「だからなんで適当に聞き流すんですか!あーもうそうです。超素敵アイテムなんです!」

 

三人は黒ウサギの言うことを聞き流しながら、物珍しそうに見る。

 

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの旗と名も記されるのだが、おんしらは”ノーネーム”だからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」

 

「ふーん、じゃあこの指輪もか?」

 

「あと、水樹」

 

「ああ、もちろん。でおんし、その指輪は確か”幻獣の壁”のオリジナルのギフトなのじゃが」

 

「…ああ、コレ?呼び出されていきなりギフトゲームをしかけられて勝ったから貰った」

 

「あのゲームはパラドックスゲームなのじゃがの…」

 

ついでに俺と十六夜は指輪と水樹をしまってみた。

 

すると”通訳の指輪”が追加された。

 

「これで会話が出来るのか?」

 

「水も出せるのか?」

 

「出来るとも、やってみるか?」

 

「だ、ダメです!反対!」

 

「そのギフトカードは、正式名称を”ラプラスの紙片”即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった”恩恵”の名称。鑑定は出来ずともそれを見ればだいたいのギフトの正体が分かるというもの」

 

「へえ、じゃあ俺のはレアケースなわけだ」

 

十六夜がそう言うと、白夜叉はギフトカードをのぞき込む、すると白夜叉の顔が変わる。

 

「…いや、そんな馬鹿な」

 

白夜叉は十六夜のギフトカードを取る。

 

「”正体不明”だと………?いいやありえん、全知である”ラプラスの紙片”がエラーを起こすなど」

 

「なんにせよ、鑑定は出来なかったってことだろ。俺的にはこの方がありがたいさ。でも”生命を創る者”ってなんだ?」

 

「………俺にも”創造する者”ってのがあるんだよな、他にも”魔王”だとか”人類最終試練”だとか…」

 

「!?何だと!?よこしてみろ」

 

そう言って白夜叉は取り上げて見る。

 

「………おんし、このギフトに思いあたりはあるか?」

 

そう言って指を指したのは”新大陸の魔王”だった。

 

「魔王ってのは無いが、新大陸…さっき使った地球規模の岩を作ったのがそうじゃないか?」

 

「………そうか。本人も分からないうちに魔王となる…私たちのようなものか…」

 

「…?どうした、俺的には何故旗と名前が刻まれているのかが気になるんだが」

 

「………人類最終試練。おんしのギフトカードにそう書いておるが、それは魔王の中でも一番上の者達だ。今は”閉鎖世界(ディストピア)”、”絶対悪(アジ=ダカーハ)”、”退廃の風(エンド・エンプティネス)”、”永久機関(コッペリア)”がいる。私も前は”天動説”としてそうだった。私らは最強の主催者権限を持っており、箱庭でも一人で勝てる奴はいないだろうな。それをおんしは持っている、”大陸大移動”として持っていると言うことはおんしも災厄だ。しかも解明が出来ない霊格だ、おんしはそこからいろんな説ができるたびにいろんなギフトを持つことになる。”創造する者”もその一つであろう」

 

「………俺は魔王なのか、ってことはノーネームに入るのもきついな…他のコミュニティの旗頭だし」

 

「………この”生命を創る者”ってなんだ白夜叉。俺はこんなもの知らないぞ」

 

十六夜が聞く。

 

「………たぶんじゃが”創造する者”で創ったギフトをおんしが貰った感じだな」

 

ふーん、とこっちを見る十六夜。

 

そして俺達は店前に出た。

 

「今日はありがとう。また遊んでくれると嬉しい」

 

「あら、駄目よ春日部さん。次に挑戦するときは対等の条件で挑むのだもの」

 

「ああ。吐いたつばを飲み込むなんて、格好付かねえからな。次は渾身の大舞台で挑むぜ」

 

「ふふ、よかろう。楽しみにしておけ。………ところで今更だが、一つだけ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、よく理解しているか?」

 

「ああ、名前とか旗の話か?それなら聞いたぜ」

 

「ならそれを取り戻すために”魔王”と戦わねばならんことも?」

 

「聞いてるわよ」

 

「………。では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな?」

 

「そうよ。打倒魔王なんて格好いいじゃない」

 

「俺みたいなのばかりじゃないが俺の足下の奴等ばっかだと思うぞ」

 

「………まあいいじゃろう。忠告しておく、小僧達はなんとかなるがそこの小娘二人、おんしらは絶対に死ぬぞ」

 

「………ご忠告ありがと。肝に銘じておくわ。次は貴方の本気のゲームに挑みに行くから、覚悟しておきなさい」

 

「ふふ、望むところだ。私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い。……ただし、黒ウサギをチップに賭けてもらうがの」

 

「嫌です!」

 

「つれないことを言うなよぉ。私のコミュニティに所属すれば生涯遊んで暮らせると保証するぞ?三食首輪付きの個室も用意するし」

 

「三食首輪付きってそれもう明らかにペット扱いですから!」

 

さっきからすぐにツッコミを入れる黒ウサギ。

 

「おいまてペットより拘束なしで体育館の倉庫みたいなところで監禁がいいと思うのだが」

 

「…?まて、なぜ体育館なのだ?」

 

「はっ!わかってねーな、体育館の倉庫とは学生が閉じこめられて不純異性交遊をする最高の場じゃねーか!」

 

「はっ!そうか!」

 

「十六夜!白夜叉!」

 

拳をぶつけ合う三人。その光景はただの変態の集まりだった。

 

「変態ね」

 

「以下同文」

 

「変体しかいないのですか!?」

 

そんな女子の会話を聞かずに信達はノーネームに向かった。




遅れました!

つぎも遅れます!


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ノーネームの状況だそうですよー?

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

では、どうぞ。


白夜叉とのお遊び(ゲーム)を終えた後歩いていくと、”ノーネーム”の門前に着いた。

 

「この中が我々のコミュニティでございます。しかし本拠の館は入り口から更に歩かなければならないので御容赦下さい。この近辺はまだ戦いの名残がありますので……」

 

「戦いの名残?噂の魔王って素敵ネーミングな奴との戦いか?」

 

「は、はい」

 

「ちょうどいいわ。箱庭最悪の天災が残した傷跡、見せてもらいましょうか」

 

先程から機嫌が悪い飛鳥が言った。理由と言えば白夜叉の一言が原因だろう。

そして黒ウサギは扉を躊躇いつつ開ける。すると乾いた空気が4人に襲いかかった。

4人とも、とっさに顔をかばう。

 

「っ……これは…!?」

 

目の前には見渡す限り廃墟が広がっていた。

飛鳥と耀は息を飲み、十六夜は目を細める。そして信はギフトカードを横目で見る。

十六夜は木造の廃墟の残骸を手に取り、ほんの少しだけ握る。

 

木材は乾いた音で崩れ落ちていった。

 

「…おい、黒ウサギ。魔王のゲームがあったのは___今から何百年前の話だ?」

 

「わずか3年前でございます」

 

「ハッ、そりゃ面白いな。いやまじで面白いぞ。この風化しきった町並みが三年前だと?」

 

「ああ、おかしすぎる。おかしすぎて爆笑するぞ。3年で土地が死ぬ?相手はどんな手品をつかったんだって話だ」

 

この二人の言葉通り、何百年もの時間経過で滅んだように崩れ去っていた。

 

「断言するぜ。どんな力がぶつかっても、こんな壊れ方はあり得ない。この木造の崩れ方なんて自然崩壊したようにしか思えない」

 

「じゃあ、ここを襲った敵は自然崩壊をさせることが出来る。もしくは”ノーネーム”にそれを操れる奴が居たら…」

 

十六夜は少し冷や汗を流し、信に至っては思考の海に意識を沈ませている。

その二人に続き、飛鳥と耀も感想を述べた。

 

「ベランダのテーブルにティーセットがそのまま出ているわ。これじゃまるで、生活していた人間がふっと消えたみたいじゃない」

 

と、飛鳥。

 

「……生き物の気配も全くない。整備されなくなった人家なのに獣が寄ってこないなんて」

 

と、耀。

二人の感想は男子陣よりもはるかに重い。黒ウサギは廃屋から目を逸らして話し始める。

 

「……魔王とのゲームはそれほどの未知のものだったのでございます。彼らがこの土地を取り上げなかったのは魔王としての力の誇示と、一種の見せしめでしょう。彼らは力をもつ人間が現れると遊び心でゲームを挑み、二度と逆らえないよう屈服させます。僅かに残った仲間達も皆心を折られ……コミュニティから、箱庭から去っていきました

 

「……酷いな、魔王って野郎は。少し本気を出そうか……十六夜、こっちに来てくれるか」

 

「あ?まあ、良いぜ」

 

十六夜は信に近づく。女性陣も十六夜も、信がやろうとしていることが理解できずに首を傾げている。

 

創造する(クリエイト)____あの日の本(メモリーブック)。さあ、この本を賭けて勝負だ」

 

十六夜は、いきなり目の前に本が出現したことと、勝負という言葉に驚きを隠せないでいた。

少し経つと十六夜は目を見開く。

 

「オイオイオイ、面白そうじゃねぇか!今すぐやんのか?俺はそれでも一向にかまわないんだがな」

 

「いいや、まだまだ。この本は俺の主催者権限(ホストマスター)を用いて作る。大陸大移動(ロード・Ⅱ)の全霊格を注いで相手することができる。他ならぬ魔王としてのギフトゲームでの賞品に追加しようか」

 

「「「……ッ!」」」

 

十六夜はもちろん。女性陣さえも自身の耳を疑った。何故なら欲しいなら自分を殺せと言っているのと同等な事であるからだ。

信はギフトカードに収納し、十六夜に方を向いた。

 

「俺のギフトに頼らずともここは直せる。十六夜のギフトでね?」

 

「あ?何でそんなことが分かる。俺のギフトは”正体不明(コードアンノウン)”と”生命を創る者(ライフメイカー)”だけだ」

 

十六夜は敵意を向けて言う。

 

「ああ、うん。そうだね。ヒントはここまで、じゃあ行こうぜ」

 

その一言で、黒ウサギを先頭に歩き始めた。

 

少し長かった廃墟を抜けると、まだ住めるであろう空き家がたくさんある居住区に出る。しかし目的はここではないので素通りし、水樹を設置するために貯水池に向かった。

貯水池には小さな先客が汗を流しながら掃除していた。

 

「あ、みなさん!水路と貯水池の準備は整っています!」

 

「ご苦労様ですジン坊ちゃん♪皆も掃除を手伝っていましたか?」

 

先程まで掃除していた子供達が黒ウサギの周りに集まる。

 

「黒ウサのねーちゃんお帰り!」

「眠たいけどお掃除頑張ったよ!」

「ねえねえ、新しい人達って誰!?」

「強いの!?かっこいい!?」

 

「YES!とても強くて可愛い人達ですよ!皆に紹介するから一列にならんでくださいね」

 

黒ウサギがパチンと指を鳴らすと、子供達は綺麗に一列に並んだ。

中には人の子以外も居る。

 

「(マジでガキばっかだな。半分は人間以外のガキか?)」

 

「(じ、実際に目の当たりにすると想像以上に多いわ。これで六分の一ですって?)」

 

「(……。私、子供苦手だけど大丈夫かなあ)」

 

「(子供ばっかなのは無理だなあ。子供と一緒に住むとかないよな?)」

 

4人は三者三様の感想を心で思っていた。

黒ウサギはわざとらしくコホンと咳き込み、紹介し始める。

 

「右から逆廻十六夜さん、久遠飛鳥さん、春日部耀さん、石田信さんです。皆もコミュニティを支える「長いから後で良いか?子供達も疲れてるだろうし」え、あ、ハイ。そうですね」

 

「ま、まあここにいるのは年長組です。と、言っても一人だけ足りないのですが。ゲームには出られないものの、見ての通り獣のギフトを持っている子もおりますから、何か用事を言いつけるときはこの子達を使って下さいな。みんなも、それでいいですね?」

 

「「「「「よろしくお願いします!」」」」」

 

キーンと耳鳴りがするぐらいの大声で、20人前後の子供達が挨拶する。

 

「ハハ、元気が良いじゃねえか」

 

「そ、そうね」

 

「(……。本当にやっていけるかな、私)」

 

「これからは俺達も居るからな。作業が増えると思うが頑張ってくれよ」

 

笑うのは十六夜だけで、一応笑みを浮かべている信は除き、飛鳥と耀は複雑な表情をしていた。

 

「おい、そこの。狐耳のお前な。後で足りない一人の所に案内してくれ」

 

「え、でもあの子は黒ウサのねーちゃんから危ないから会うなって…」

 

「じゃあ、場所を教えてくれ。俺一人で行く」

 

「で、でm「心配無用だ。黒ウサギには言うなよ?」…」

 

狐耳の娘は渋々といった感じで首を縦に振った。

 

「ありがとな」

 

そう言って信は、濡れるのを回避した十六夜を突き落としに向かった。




毎度毎度投稿が遅れてますね。早くアジさんが書きたい。

なんか、書き方が変わってるけど良いよね?
早く主人公を弱体化させないと、チート過ぎる。

では、また遅れる次回で!


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ちから

十六夜を水路に落とした後、十六夜から逃げるように例の子供を探しに、狐耳の少女に言われたとおりの道を通っている。

 

「……にしても酷い。これは本当に神業だな」

 

信は雑学程度だが神話や童話には詳しい面がある。というのは地球に居た頃の話になるのでもう関係ないのだが。

その程度の知識と密かにメモっていたノートで検討をつけていた。

 

まず、旧ノーネームを襲ったのは強大な魔王(以下超魔王とする)である。

ノーネームは土が死に、建物が風化し、生き物が居なかった。

この2つからの予想として超魔王の恩恵(ギフト)は時間を操るもの、限定の場所(人等)を衰えさせるものである。違う可能性大

超魔王の霊格は非常に大きい。そのため童話、寓話レベルの規模ではない。神話上の神、もしくは悪魔である。

 

時を操る恩恵

もし恩恵がこれだとしたのなら、神の可能性が高い。

しかし、ほとんどが複数で力を有していることが多い。

よってこの線は薄いと考えられる。

 

場所を衰えさせる恩恵

こちらは破壊の恩恵の系統しか無理だろう。

土地神、農耕神などは土地を潤す側であるため、土地を壊す恩恵はうけてないと予想。

破壊となると、様々な神話で出てくるもののため不明となる。

 

「……やっぱ他の線を考えておくのも手だな」

 

「うん。そうだね。そうするといいと思うよ。僕が言うんだ。絶対さ」

 

「……やっぱsッ!?」

 

此奴どこから来やがった!?何時のまに目の前に居た……いや、コレは実物じゃねぇ。幻影か式神だな。

まあ、あそこの空間に居るのは確かだな。

 

ドオォォン!!

 

派手にやってんじゃん。じゃあ、こっちはこっちで派手に暴れてやろうじゃねぇか。

手頃な岩を生成し、投げる……というのは辛いため、かかと落としをきめる。

岩は一瞬で砕け、四方八方にマッハ30程度で飛んでいく。

もちろん周りは悲惨な光景になるのだが、空間から約1㎞の範囲は砂の一粒も入らなかった。

 

「……ちっ。やっぱ守られてんのか。じゃあ仕方ねぇ……アレごとぶっ壊す!」

 

周りの岩を宙に上げる。

そしてそれを溶岩レベルにまで溶かしていく。

説明し忘れていたが、大陸大移動の恩恵には様々な力が存在している。

主な力は地球上の大気、植物、動物以外の地球生成に必要な物質の生成、消去、移動、破壊である。

それに付属している力が複数あり、ものを溶かす力もその一部である。

 

「ッ……!おらぁ!」

 

全てを一つの箇所に集中させて攻撃する。

周りは鍛えた人間でも近づけない程度には荒れていた。しかし、いや、やはり空間一帯は変わらないままだった。

さすがに信も疲れたのか、それとも諦めたのか、岩の椅子(キャスター付き)を生成し、もたれかかるようにして座る。

 

「(まあ、行ってもどうにかなるだろ。てか恩恵じゃないなら何で護られてんだ)」

 

椅子から立ち上がり、椅子を一蹴りで壊すと、空間に入りに行った。




はい、遅れました。
今回は1~2話以上の駄文だったとは思います。ハイ。

先に断っておきます。次も駄文です。遅れます。

では、さよならー。


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