ジョジョの奇妙な超次元~星の痣を背負う者たちと女神たち~ (風狼龍Ⅱ)
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その男、ジョセフ・ジョースター!

ハイ、どうも風狼龍です。
同じタイトルでジョジョとネプテューヌのクロスオーバー書いてますが。
地道に更新していきますのでよろしくお願いします。
豆腐メンタルなのでお手柔らかにお願いします。
暇つぶし程度にでもどうぞ。


世界の加速が始まり、世界は『一巡』を始めた。

その世界の人々は一度死を迎えた……。

その影響により、消え去った過去の人物たち……。

そんな者たちの行く先……。

 

「……ハッ!?」

 

一人の男がとある街で目を覚ました。

その男は身長が195cmはあるのではないのだろうかと思えるほどの大男。

その巨漢に鍛えられた筋肉などが似合う。

それは鍛え、鍛錬された筋肉なのだとわかる。

その男は驚きながらも、辺りを見渡す。

 

「ど、どこなんだ……。ここは。急に時が加速したと思ったら、見た事もない場所にいた!?」

 

男は驚きながらも、辺りを見渡す。

一体、何が起きたのか。

驚いているのはそれだけではない。

自分の肉体を触り、左腕を見た後、更に驚いた表情をする。

 

(わ、若返っている!これは柱の男たちと戦った時の頃のだ!そ、それに!左腕も治っている!義手だった手が本物の手になっている!こ、これは一体!?)

 

男……ジョセフ・ジョースターは驚きながらも、辺りを見渡す。

嘗て、柱の男と呼ばれる食物連鎖の頂点に立つ化け物たちを倒し、究極生物を宇宙へと追いやった波紋戦士。

ジョセフはその戦いに生き残り、歳を取っていたのだ。

それこそもう九十の歳であり、いつ死んでもおかしくないほど弱々しい体へとなっていた。

だが、どうだろうか?

気付けば若返っており、見知らぬ街におり、左腕の義手まで元通りになっているのだ。

ジョセフはそれに驚く事しかできなかったが、街を見ると目を輝かせる。

 

「何が起こったのかよくわからねぇが、これはラッキーと考えるべきだな!それにこの街、まるで近代未来都市みたいな感じじゃあねぇか!漫画とかでしか見なかったが、実に興味深いぜ!」

 

ジョセフは子供の様にはしゃぎながら走り出す。

見た事があるものもあったが、何より目を引いたのは空中にディスプレイが現れる事だ。

ジョセフはそれに驚きながら、歩いていく。

自分が知っている技術もあれば、知らない技術もある。

それほど目を引いているのだ。

だが、ジョセフはそこまで来て、足を止める。

とある考えが浮かんだのだ。

恐らく、自分は死んだ。

いや、死んだのだろう。

もし、ここがあの世だと仮説しよう。

ならば、自分はこんな近代的なあの世へきてしまったのだろうか?

まず、それはないだろう。

あの世だとしても、ここまで生気で溢れている人達がいるとは考えにくい。

それにだ……。

 

「スタンドが……出せる」

 

ジョセフは自分のスタンド『隠者の紫(ハーミッドパープル)』を出して呟く。

スタンドは生命エネルギーの像でもある。

もし、自分が死んでいるのなら出せるハズもない。

つまり、自分は生きており、何らかの影響で若返り、この街にいたと考えるべきだろう。

だが、軽い性格のジョセフはそこまで深く考えようとはしない。

 

「まぁ、いいか!これは漫画とかであった、第二の人生って言う奴かもしれねぇしなぁ!もしかしたら、異世界かもしれねぇ!」

 

ジョセフは趣味で読んでいた漫画を思い出しながらそういうと、辺りを見渡す。

街並みに驚いていたのも確かだが、ここにいる女性も美女、美少女が多いのだ。

ジョセフは凄く興味津々である。

 

「可愛い子ちゃんも多いしよ~!これ、新たな出会いを期待しちゃってもいい感じじゃあねぇか~?」

 

そういいながら、辺りを見渡す。

ここがどこなのか調べない辺りも、ジョセフらしい。

そして、一歩踏み出した時だった。

 

「ねぷっ!?」

「ん?」

 

誰かがジョセフにぶつかったのだ。

ジョセフの方が大きいため、相手の方が吹き飛ばされた様だ。

見てみると、明るい紫色の髪をした少女が尻餅をついていた。

髪飾りだろうか、ゲーム機の十字キーの様なものを二つ頭につけている。

その少女は可愛らしく、美少女に部類される。

 

「イタタ……」

「オイ、大丈夫かよ?」

 

ジョセフは手を差し出すと、少女はそれに気づいて、ジョセフの手を見るとその手を取る。

そして引っ張り上げると、少女はそのままの勢いで立ち上がる。

服についた土を払い落とす様にパンパンと叩くと、ジョセフを見る。

 

「いやぁ、ありがとう。お兄さん。前見てなくてぶつかっちゃったのにさ!」

「俺も前を見てなかったから、お互い様だな。怪我はねぇか?」

「大丈夫大丈夫」

「お、お姉ちゃ~ん!待ってよ~!」

「あ、ネプギア!」

 

声がする方を見てみると、ピンク色に近いか、明るい紫というべきかをした髪色の髪の長い少女が走ってくる。

ジョセフがぶつかった少女とどこか似ている。

 

「お姉ちゃん、急に走り出しちゃ危ないよ……って、もしかして遅かった?」

「アハハ、ぶつかっちゃってさ~」

「わわわ!?ご、ゴメンなさい!姉が迷惑を!」

「あ、姉……?」

「うん、そうだよ」

「……こっちがじゃあねぇのか?」

「もう、酷いな~!私が姉だよ!」

「アハハ……他からも言われるんですけど、私が妹なんです」

「本当にか!?」

 

ジョセフはそれに驚く。

そういう姉妹もいるものなんだなと考えながらも、二人を見ている。

傍から見れば195cmもある大男が二人の少女を見下ろしている絵図である。

ある意味シュールである。

だが、ジョセフや少女たちは気にしていない。

 

「思えば、見ない顔だね?『プラネテューヌ』に移住でもしてきたのかな!それならネプ子さん、嬉しいんだけどな~!」

「『プラネテューヌ』?この街の名前か?」

「ハイ、そうですけど……。アレ?知っていて、来たんじゃないんですか?」

「貴方は……えっと、名前何かな?ここで会ったのも何かの縁だしさ、自己紹介をしようよ」

 

少女はフレンドリーみたいであり、ジョセフにそういってくる。

その部分はジョセフにもあるし、断る理由もないため、ジョセフは少女二人を見る。

 

「ジョセフ……ジョセフ・ジョースター。ジョジョって呼んでくれ」

「ジョジョだね……。OK!私はネプテューヌ!よろしくね!」

「私はネプギアです。よろしくお願いします、ジョセフさん」

「ネプテューヌとネプギアね~。変わった名前してるんだな」

 

そういいながらも、お互い自己紹介を終えると、話を戻す。

 

「それでジョジョはどこから来たの?」

「アメリカのニューヨークだぜ」

「アメリカ……?何処でしょうか、そこは?」

「国の名前で、ニューヨークは首都なんだがよ」

「聞いた事ないな~。ネプギアは?」

「ううん、私もない」

 

ネプテューヌはネプギアに聞くが、ネプギアも首を横に振る。

それにより、ジョセフは確信を得る。

 

(これはマジで異世界に来たのかぁ!これが『転生』って言うもんか?向こうじゃ、死を迎えたし、こっちで第二の人生を歩むのもありかもしれねぇなぁ~!)

 

ジョセフはそう考えるが、それと同時にとある事に気付く。

それは『衣食住』がない事である。

元の世界で使っていたお金が使えるハズもない……というより、そっちも持ってない。

しばらくは野宿になってしまう可能性がある。

それだけは避けたいと考えるジョセフは考え込んでいるネプ姉妹を見る。

うまく陽動して、自分を異世界から来た人物だとわからさせる。

そのためには自分も気付いていないフリをする必要がある。

ならば、手っ取り早い方法がある。

 

「あのよ~?本当に知らないのか?」

「新しい国かな?でも、いーすんからそんなの聞いた事ないし」

「同じ『地球』なんだから、知らないってのはねぇんじゃあねぇの~?」

「『地球』?ここは『ゲイムギョウ界』という世界ですが……」

「『ゲイムギョウ界』?そんな冗談はいらないぜ~!ネプギア!ここは『地球』のどの辺だ?」

「ううん、嘘じゃないよ?この世界は『ゲイムギョウ界』って言う世界だから。地球なんて聞いた事ないよ」

「……Oh NO!?つまり、俺は異世界に来ちまったって事なのか!?」

「おぉ、異世界からの来訪者!?」

 

ジョセフはその演技でうまく異世界から来た事をアピールできた。

ネプテューヌは目を輝かせながら、ジョセフを見ている。

衣食住の事を聞けるかもしれないし、そのうえこの世界について知る事ができるという事だ。

ジョセフはネプ姉妹を見る。

 

「異世界に来ちまったもんは仕方ねぇな。向こうで俺は死んだと思ったら、この世界にいたしな」

「おぉ、更には『転生』までしてるんだね!ゲームとか、漫画みたいだね!」

 

ネプテューヌは純粋に目を輝かせている。

無理矢理持ってきている様な気がしないが、ネプテューヌは興味津々であり、強引な事にも気づいていない。

ネプギアは純粋なためか、気付いていない。

 

「すまねぇが、この世界について聞いてもいいか?」

「うん、いいよ」

 

ネプテューヌは頷くと、説明を始める。

ゲイムギョウ界には四つの大陸があり、そこに守護女神と呼ばれる存在がいる事。

モンスターがいる事などの説明も受ける。

ジョセフは途中でネプテューヌとネプギアが女神だと聞いて驚いていたりもした。

ネプギアは女神候補生らしいが、女神だという事に変わりはない。

 

「面白そうな世界じゃあねぇか。俺の世界と違って、ファンタジーなのねん」

「ジョジョの世界ってどういうのなの?」

「俺の世界か?俺の世界は……そうだな。普通の世界って言えばいいのかもしれねぇなぁ」

 

ジョセフはどう答えるか悩んでいた。

普通と言っても色々ある。

とりあえず、ジョセフはスタンド、吸血鬼などの事を抜いて話した。

自分が体験した事を話す必要などないだろうと考えたからだ。

 

「う~ん、そっちの世界にも興味はあるけど。まぁ、いいか!それよりもさ」

「ん?」

「ジョジョって行く宛てあるの?お金、ないんでしょ?それに気が付いたら異世界でしたって、結構困ってるんじゃないかな?」

「そりゃあもうバリバリ困ってるのよ~!この後の寝床もどうしようかと考えていたとこなのよ~ん」

「それならさ、教会に来ない?さすがに困っている人をほっとくことなんてできないからさ!」

「お?ホントか!?」

 

ネプテューヌの申し出にジョセフは嬉しそうにする。

いや、むしろ狙っていたのだから当たり前だろう。

正直、この二人は少女ではあるが、女である。

男を警戒して、何か言ってくるかもしれないと思っていたが、ネプテューヌのフレンドリーな部分のおかげで衣食住を確保できるかもしれないのだ。

 

「ネプギアもいいよね?」

「うん。異世界にいきなり飛ばされて、ジョジョさんも困ってるだろうし。いーすんさんに訳を話せば、きっと許してもらえるよ」

「なら、決定だね!女神として、否人として!困っている人はほっとけないからね!」

「ありがたいぜ、ネプテューヌ!ネプギア!」

 

ジョセフは嬉しそうにしながら二人を見る。

これで衣食住は何とかなる。

だが、彼女たちは女神。

そこに住むという事は国を治める人の元に住むという事である。

国を治めるという事はそれらしい仕事もあるだろう。

住む代わりに手伝ってくれという可能性もありうる。

 

(まぁ、その時はその時だな)

 

今、彼に大事なのは衣食住の様である。

 

「それじゃ、ジョジョ。行こうか」

「おう!」

 

ジョセフはネプテューヌの言葉に頷くと、ネプ姉妹の後についていく。

これから第二の人生を歩むために。

だが、それと同時にジョセフは気付いていなかった。

ジョースターの血族の道の先には必ず、何かしらの『存在』がいるという事に。

『悪』というジョースターの血族が戦わなければならない存在がいる事に。

そんな運命が始まるとは知らない。




ジョセフがなぜ、ネプテューヌ達の元かというと……ジョセフとネプテューヌの性格考えると合いそうだよね、二人。
それにスタンド名にも『紫』入ってるし、イメージカラー的にも『紫』が強いからです。
他は……どうしようかな。
それではまた次回。


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