緋弾のアリア ~008 ライトニング~ (Jボンド)
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主人公、その他諸々の紹介

緋弾のアリアをアニメが終わった後をまとめ買い(笑)
つい、書いてみたくなりました(笑)

浅はかなミリタリー知識ですが頑張るので宜しくお願いします~(笑)( ´∀`)


主人公

ジャック・ベケット 17歳 MI6の008

身長175㎝ 体重70㎏

姿等はMGSRの雷電を想像してください。

 

イギリス人、サイボーグ忍者、SAS出身、現MI6の008。

剣術のマスター、ガンスミス

所持銃 アサルトライフル M4カスタム

スナイパーライフル L96A1

ハンドガン ワルサーPPK

 

所持剣 ムラマサ高周波ブレード、エクスカリバーンコールブランド

武偵ランク R

 

ステルスランクR

火、水、土、雷、大気の物質変換が得意(シャーロックの能力位)

 

スナイパー、CQC、射撃共にR

 

好きなもの、綺麗な物、者

趣味 料理、猟、銃を弄ること。

 

親友

サイオン・ボンド 17歳 MI6が誇る007 武偵ランクR

 

身長、体格は細かい所はわからないので小説どうりキンジに似ている。

 

イギリス人、五厘刈りのグレーの髪、殆どダークグレーのスーツ。

 

格闘、射撃ランクR

色々とチートな気が...

 

小説の方には武偵ランクまでは記載されていなかったので勝手にRにしました(笑)

 

 

MI6

イギリス、本部ロンドン、英国情報局秘密情報部、

イギリスが誇る世界最強の外事諜報組織。

MI6の特戦隊ー00セクション、マーダー・ライセンス(殺しの許可書)を持っている、イギリスに害を与える、与えようとする連中を容赦なく潰す。

 

MI6の長官、M

おばさん、としか言い様がない(笑)

ダニエル・クレイグのボンドいわく「ババア」だそうです(笑)

 

MI5

イギリスの内事諜報組織

 

MI6は海外の敵等を主に、MI5は国内にいる敵等を主にしている、MI6と5で協力し国内のテロリスト共を潰している。

 

 

 

SAS・イギリス特殊空挺部隊

 

特殊部隊の元祖として良く知られている。

イギリス陸軍の特殊部隊。

モットーは「挑む者に勝利あり」

 

 

 

ジャックとサイオンは共に地獄の訓練を生き延びた戦友

目を合わせるだけで何が言いたいか大体分かる程。

 

主人公のジャック・ベケットの由来はジャックはMGSRでおなじみの雷電で、ベケットはスナイパーを主人公にした珍しい映画の、山猫は眠らない、の主人公トーマス・ベケットの名前をお借りしました。

 

要するに剣術のマスターとスナイパーのマスターを混ぜました(笑)

 

なのでジャックのリッパーモードになると目が勿論紅く光ります。

要するに主人公はチートです(笑)

 

 

世界背景

 

緋弾のアリア

メタルギアREX、RAY等は無人機、エクスカリバーは2本ある。

主人公が登場するのはアリアがキンジをパートナーにした直後

 

 

人間関係

 

友達ほぼいない(笑)

戦友 サイオンだけ

上司 M

妹的存在、メヌエット

アリア?ツンデレ?ツンツンの間違いだろ?(笑)




そんなこんなで亀更新ですか宜しくです~(笑)

では次回~(*・∀・*)ノ


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東京武偵高校

前回は寝ながら書いていたので後半がメチャクチャでしたね(笑)しかし気にしない(笑)






 

コンコン、「008です、失礼します、...お呼びでしょうかM?」

 

「貴方に任務よ、それも長期になるわ。」

 

「内容、場所は?」

 

「日本、東京武偵高校よ、内容は数日前エージェントから連絡で神崎・H・アリアがこちらの帰還命令を無視、そのまま武偵高に居座っているのよ、貴方の任務はアリアの監視よ。」

 

「神崎・H・アリアですか、確かメヌエットの姉でSランクの、...しかし何故?たかかが小娘1人に00セクションが派遣されるんです?」

 

「確かに昔のあの子なら問題はなかったでしょ、しかし今はあの子も状況も違う、その写真を見てちょうだい。」

 

「?、これは数年前の写真?、髪も目も違う?それにこれは母親?神崎かなえ、!?っいったい何をしたらこんなに長い懲役に?」

 

「それは説明するわ、まずアリアの髪と目は色金が原因よ。」

 

「色金...緋緋色金金が原因ですか、確かに緋緋なら目も髪も納得がいきます、しかしそれは体内に埋め込んだりすればの場合です、ホームズ家は自分の娘を使って人体実験でもしているのですか?」

 

「いいえ、それは違うわ、前にホームズ家のパーティで事件があったの怪我人は1人、何処からか次元の亀裂が生まれ、そして拳銃で撃たれたそれも心臓の直ぐ近くで摘出手術も出来なかった、それがアリアよ。アリアを第3者に奪われそうになったらそいつらを迷わず潰してちょうだい。」

 

「フム、なるほど...弾頭に色金ですか...それにわざと摘出できない場所に狙撃SかRランクの武偵か軍人、諜報員ではないとできない芸当ですね、しかし殺すなら普通の弾丸を使えば良いのに...で犯人の目星は?」

 

Mは首を横に振った。

 

「次に神崎かなえよ、彼女は何かを知っていて口封じの為に牢に入れられている、と私は考えているわ。」

 

「彼女は今何処に?」

 

「日本、東京よ...私はこの裏に何か大きな闇があると考えているの、貴方にはその調査もお願いするわ、資料はフォー・ユア・アイズ・オンリー(読後焼却すべし)よ。」

 

「了解しました。1つ宜しいですか?」

 

「いいわ、何?」

 

「もし、M 貴女の考えている通りだとしたら、かなりの武器が必要になりますが...」

 

「武器はいつものを持っていきなさい、それとこの紙に必要な武器、弾薬を書きなさい直ぐに日本のイギリス領事館に送っておくわ。」

 

「了解です、質問はありません失礼しました。」

 

「出たらマニーペニーが居るから航空券を貰ってちょうだい、それとQが話があると。」

 

「わかりました、失礼します。」

 

 

「おはよう、マニーペニーさっそくだがチケットをくれないか?」

 

マニーペニー 今年で25歳らしい 主にMの補佐役 整った整った顔立ちで女優エマワトソンに似ている、肩まで伸びるストレートのブロンドヘアー、今日は上下白のスーツを着ている。

 

「おはようジャック、はい日本の成田空港までのチケットよ、お土産物宜しくね?」

 

「了解~、長期任務だから首を長くして待っていてくれ。(笑)」

 

「わかったわ、ずっと待っているわよ?(笑)、食べ物の恨みって怖いわよ?(笑)」

 

「それじゃあ行ってくるよ、Qが待ってるから。」

 

「行ってらっしゃい~(^o^)/~~」

 

 

MI6地下研究所

「おはよう~Q、仕事中かい?」

 

Q MI6研究所主任 18歳の天才エンジニア パーマがかった茶髪の短髪、黒縁メガネ、ヒョロっとした体格の男性

 

「おはようジャック、あぁ見ての通り修理さ、またサイオン達が壊して帰ってきたんだよ(怒)...それに比べ君は今までで1度も壊した事が無いんだから我々も嬉しい限りだよ(笑)」

 

「ハハハ、まぁ奴等は扱いが荒いからね、それはそうとサイオン帰って来てるの?」

 

「あぁさっき来たよ、仏面張で『壊れたから直しといてくれ。』だって今度欠陥銃でも渡してやろうかな?(笑)」

 

「止めとけ、銃を爆破して帰ってきそうだ(笑)」

 

「確かにね(笑)、そうそう君に渡したい物があったんだよ、はいこれ。」そう言って手渡してきたのは普通のワルサーPPKだった。

 

「PPKなら持っているけど?」

 

「これは君にしか使えないPPKだよ、指紋認証がグリップの所に付いているからね。」

 

「なるほど、有り難う大事に使うよ。それとアストンマーチンDB10と川崎の大型バイク、静粛性の高いニンジャを1台ずつ貸してくれ、勿論無事に返すよ?(笑)」

 

「 あぁ了解した、因みにこのタイプのPPKをボンドに渡したら無くして帰ってきて理由を問い詰めたら『コモドオオトカゲの気を反らす為に投げつけた』ってまた仏面ヅラで言われたよ(笑)」

 

「誰が仏面ヅラだって?」

 

「ひぃ!?、ボンド!?いつからそこに!?」

 

「お前がジャックにPPKを渡す所からだ。」

 

「げっ!?、そんな前から!?...さぁ!休憩時間が終わった!、さっさと修理に戻らないと(汗)!、それじゃあねジャック、お土産物宜しく~(笑)」

 

「あぁ任せろ(笑)」

 

「フン」

 

こうして俺とサイオンは研究所を後にした。

 

「久し振りだなサイオン」

 

「あぁ3ヶ月ぶりだな」

おれらは固い握手を交わした。

 

「長期任務か?、場所は?」

 

「日本、東京、内容はお嬢さんの監視だとさ。」

 

「空港まで送ろう。」

 

「その前にメヌに会いに行きたいんだが。」

 

「良いだろ10分後に玄関前に集合だ。」

 

俺は黒いスーツに着替え、予め用意しておいたキャリーケースと胸ホルスターにワルサーPPK、1本の刀袋を携えて玄関で待っていると、アストンマーチンDBSが目の前に止まった。

 

「待たせた、荷物を積んでくれ。」

荷物を積み車を走らせ数十分、目的の場所に着いたベーカー街221番地メヌエット・ホームズの屋敷。

 

呼び鈴を鳴らすと直ぐに双子の美人なメイド、髪か短い方がサシェ、長い方がエンドラ 金髪青眼、北欧系白人

が出迎えてくれた。

「お嬢様が2階でお待ちしています。」とエンドラが部屋まで案内してくれる。

 

「お嬢様、ジャック・ベケット様をお連れしました。」

 

「わかったわ、下がりなさい。」

 

「それではごゆっくり。」エンドラが一礼して去っていった

 

コンコン、「失礼するよ、やあメヌ、こんにちは久し振りだね、今日も可愛いね(笑)」

 

「こんにちはお久しぶりです、ベケットさん、今日は何をしにこちらへ要らしたのですか?」

 

「この後から長期任務で海外に出張でね暫く顔を出せないから、会って行こうと思ってね。」

 

「まぁ、それは有り難うございます、任務頑張っ下さいね、お土産物も期待していますよ?(笑)」

 

「あぁ、任せてくれ、それじゃあそろそろ行くよ。」

 

「はい、行ってらっしゃいませ。」こうしてメヌに笑顔で送り出された。

 

メヌエットと別れて、また車で数十分、国際空港ヒースローに着いた。

 

「本当は俺が操縦してお前を日本に連れて行ってやりたかったけどな。」

 

「いや、心配しすぎだよサイオン、大丈夫だよ、まぁ何かあったら連絡するよ、お土産物楽しみに待っといてくれ。」

 

「あぁ、待っている...日本には俺の先代に勝利した遠山金叉の2人息子がいる、気を付けろよ。」

 

「あぁ了解、行ってくるよ。( ´∀`)/~~」

 

こうして俺はイギリスを発った飛行機に乗って12時間25分位で東京の成田空港に着いた。

イギリスを発ったのが夕方の16時ぐらいだったので今は翌日の午後15時に着いた。

玄関には黒いスーツを着たガタイの良い男が2人、1人はスキンヘッド、もう1人は角刈り、が待っていた。

 

スキンヘッドが「お疲れ様です、ジャックさんMから連絡がありました、今から領事館の方に来ていただいてその後に東京武偵高校で緑松武尊校長と面談です、試験は射撃と格闘だそうです。」

 

「そうなのか、了解宜しく頼む。」

 

「「了解」」

 

その後領事館で遅めの昼食を済ませ、今は東京武偵高の中を案内され校長室前に来ているのである。

 

校長室の扉をノックすると「入りなさい」と普通の男性の声が聞こえてきた。

 

「失礼します、イギリス武偵高から来ましたジャック・ベケットです。武偵ランクはSです。」勿論偽装である。

ジャックとサイオン等、幼少期から訓練された奴等は学校等1度も通ったことは無いのである。

 

校長と軽い面接を終わらせると教師2人が入ってきた、1人はポワワとしている高天原ゆとり、もう1人は蘭豹っと言ってやたら睨まれている。

 

校長いわく俺は2年A組でインケスタ(探偵科)で担任はこのポワワとしているゆとり先生である、何故蘭豹先生が居るかと言うと射撃と格闘技の試験官らしいステルス(超能力)の試験は無いらしい。

 

何故蘭豹がイライラしているかと言うと、ただお酒が飲みたいだけ、とゆとり先生は笑顔で言ってきた...




ここではメヌエットは心を許しているのでひねくれていないです(笑)

いや~、悩むジャンヌとライカどっちも好きだから悩む(笑)

次回は試験とクラスです~
では次回(*・∀・*)ノ


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試験

すみません試験だけですm(__)m
さぁジャックを暴れさせるぞ

ジャック「え~めんどくさい~めんどくさい~」
サイオン「ジャックの代わりに俺が雑魚どもを始末してやる!」
作者「いや相手は一般人だから...」


蘭豹はイライラしていた、酒を飲もうとしていたら校長に呼ばれて、校長命令で試験官になので蘭豹の虫の居どころがとても悪かった。

 

そんな事はしらずに射撃試験を受けるジャック、そして着替えることなくスーツで10分位ずっと撃ち続け、修了になる。

 

蘭豹の機嫌は時間を追う毎に悪くなって行った。

「おい!次は格闘試験や!遅れたら酒2ダースや、アサルトの体育館に10分後に来いや!」そう言うと蘭豹は何処かに行った。

 

「はぁ~、試験簡単だったなあ~、...てか体育館何処?まぁ聞けば良いか~」

 

 

少し歩くと向こう側から5人の女の子が歩いて来た。

 

「すまない、アサルトの体育館って何処にあるか教えてくれないか?」

 

「ふぇ?、体育館ですか?、私たちはそこに向かっているんですよ、一緒に行きませんか?皆も良いかな?」と身長が低い女の子が皆に質問する。

 

4人が問題無いと言っているのでありがたく後ろを付いていく。すると身長が他の子より高く金髪の女の子から声を掛けられた。「何しにこの学校へ来たんですか?」

 

「編入手続きとその他諸々かなぁ、紹介が遅れた俺は2年A組のジャック・ベケットだ宜しく。」

 

「あたしの1年A組、名前は火野ライカです、宜しく先輩。」

 

1人が自己紹介を始めると皆が紹介を始める

 

「私は間宮あかり、ライカとおなじA組です、宜しくお願いします先輩。」

 

「佐々木志乃です、2人と同じくA組です宜しくお願いします。」

 

「中等部3年 島麒麟ですの、以上ですの。」

 

「同じく中等部3年の乾桜です!、宜しくお願いします先輩!」

 

そんなこんなで5分位して体育館に着いた、中に入ると多くの1年生が観客していた。

 

体育館の中心には10人のガラの悪い、粋がっている奴等がいて、その近くに蘭豹が居た。「遅いぞ!ジャック!お前はこっちだ!、まぁ2分前だ酒1ダースで許してやるか。」

 

体育館の中はガヤガヤと煩い、しかし蘭豹の一声で静かになった、それで蘭豹は今回の試験について説明している、だけど俺の頭の中はめんどくさい、で一杯で説明等は右から左へ受け流している状態だった。

 

受け流している状態でも目の前に10人が俺を挑発している

 

小声で「安い挑発だなぁ、めんどくさい、さっさと終らせるか。」と呟やいた、それに俺は粋がっている奴等が一番嫌いだった。

 

「ジャック、お前は武器とステルスの禁止、死なない位、後遺症がない位ならなんでもありだ、双方構え、始め!!」

 

始めと同時に強く踏み込み一番先頭に居た奴にボディーブローを叩き込み意識を刈り取る。

 

間宮達「「「「「速い!」」」」」

 

右ストレートを放ってくる奴には左腕でガードしそのガード時の反動を使って左で相手の顎にロシアンフックを入れ意識を奪う。

 

後ろからの低空タックルを自分も合わせる様に正座し合気道の座り入り身投げ(エルボー)の要領で投げ飛ばす。

 

俺の顔面に回し蹴りを入れようとする右脚に合わせて、自分の身を床と水平に右に倒し左脚で相手の膝裏を思いっきり蹴って頭から床に落とした。

 

格闘が効かないと判断して6人は銃やナイフを取り出した。

 

1番近くに居た奴で俺にベレッタを向けていたので少しの殺気を向けて怯ませた所を銃を持っている右腕を掴み一本背負いで投げ飛ばしながら銃を奪い即分解する。

 

4人が固まっていたのでその間を走り通りすがりに首に一撃を加え気絶させた。

 

最後の1人は降参すると思ったがナイフを振り回して来る、それを捌き両手でナイフを持っている腕を掴み合気道の四方投げで床に叩きつけ行動不能にさせた。

 

体育館が拍手に包まれる。

「ふぅ~、やっと終わった~...?なんかざわつくな...!?殺気!?上か!?」

頭上をガードした瞬間に蘭豹の踵落としが炸裂した。

「ジャック、本気で来い、じゃねえと殺すぞ」と圧しの効いた低い声が体育館に響く。

 

「先生...これは闘いですか?それとも戦争ですか?」

 

「アァ!?、戦争だぁ!!」

 

「了解、少し本気で行くか。」そう呟くのと同時踏み込み二人の距離はゼロに近づいていった。

 

二人の拳のぶつかり合う音が体育館に響く、しかし、いつまでもらちが明かないので嫌気が差した蘭豹は詠春拳で、仕方なくジャックも詠春拳で対応する、達人同士の詠春拳は半端なく速い。

 

生徒達、一同は考えている事は違っても思っている事は同じだった、「速い、目が追い付かない、理解も追い付かない...別次元の闘いだ。」と

 

そして均衡を破ったのは蘭豹だった、この闘いで一番の殺気を出して右ストレートを放つ、俺は左手の手のひらを柔の原理を使ってストレートの威力を殺し、そのまま蘭豹の右拳を掴み引き寄せ、それから逃げようとする蘭豹を自分の空いている右腕を使って抱き寄せる、蘭豹とほぼ密着した状態になり、蘭豹の右腕が伸びきってガラ空きになっている脇したからハイキックを入れ、蘭豹の後頭部を蹴った。

 

蹴った瞬間、体育館は水を打った様に静かになった。

 

蘭豹の体がグラリと倒れる、と思ったが片膝を付くだけで終わった。

 

「ジャック...お前...最後の蹴りわざと手加減したろ?」

 

「さぁ(笑)~、どうでしょうかね~?(笑)」

 

「お前、本当にSランクか?」

 

「えぇ、書類上は(笑)」

 

「けっ、食えねー野郎ーだ、後でビール1本持ってき職員室に来い。」すると蘭豹は立ち上がって「今日はもうおしまいや!、さっさと帰れ!!」と言って職員室に帰った。

 

 

その後、俺は質問や戦姉妹(アミカ)や戦兄弟(アミコ)契約をして下さいと色々な嵐に遇っていた。




もう少し早く出そうと思っていたんですが1回文章が全文パア~になって泣きそうになりました(笑)


次回は同居人の予定です。
では次回(*・∀・*)ノ


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同居人

いやー口調って難しいですね本当に

それでは行ってみましょう~


 

質問の嵐に遇った後、ある物を持って職員室に向かった。現在時刻18時30分

「失礼します、蘭豹先生いますか?」

 

「おお、来たかジャック!、こっちや!ついてこいや」

 

そうしてたどり着いたのはダギュラの尋問部屋だった。

「綴~、入るぞ~」中から「おお~」と気だるそうな声が聞こえる、蘭豹と一緒に中に入ると2人の女性と1人の女の子が居た。

 

1人はゆとり先生で、もう1人は黒髪のボブヘアーでタバコを吸っている、さっき綴と呼ばれていた人だろう。そして女の子の方は何故か巫女服?黒髪ストレートの腰まで伸びているロングヘアー、整った顔だち、そして...胸がこれでもかと言うほどデカイ...これが日本で言う大和撫子って言うのか。

そんな事を頭の中で考えているとゆとり先生に声を掛けられた。

「ジャック君凄いね~、蘭ちゃんに一撃を入れるなんて~、今年は優秀な生徒が多くいて、先生嬉しいわ~。」

 

「お前がジャックか、私は綴 梅子だ、宜しくな、何か情報系仕事が有ったら私に言ってこいお前だったら酒2本で手を打ってやる(笑)」

そう言いながら新なタバコに火を点けようとする、しかしジッポのオイル切れだろうか、火は一向に点かない。

 

「あぁ...白雪、火~出して~。」と大和撫子の子に無茶な要求をする、しかし「先生、流石にここでは無理です、皆焼け焦げちゃいますよ?」...できるんかい!てかよくみると、...なる程ステルス(超能力)のオーラが出てるな...この純粋な紅いオーラ、AかSランクか、おまけに火のタイプだなぁ。

 

俺は考えるのを止め綴先生に近づき、フィンガースナップ(指パッチン)をして人差し指に火を灯し、タバコに火を点けた。

 

「......」白雪と呼ばれた子がこちらをじー、と見てくる。

 

流石に恥ずかしくなったので「あの、そんなに見られると恥ずかしいんだけど...。」

 

「あ、ごめんなさい、それと挨拶が遅れました私は星伽白雪です2年B組です、この学校の生徒会長をしています。」と綺麗な御辞儀をしてくる。

 

「これはどうもご丁寧に、知っているとは思うけど一様念のため、俺は2年A組のジャック・ベケット宜しく、星伽さん。」

 

「こちらこそ、宜しくね。」と笑顔で返してくる。

 

その様子を綴はニヤニヤと、ゆとりはアラアラと、そして蘭豹はイライラとした視線をこちらに向けて来る、これ以上はめんどくさい事に発展しかね無いので俺は切り札を出した。

 

「先生がた、これをお納めください。」と俺は机の上に3本の酒瓶を置いた1本はスコッチ、2本目はジン、3本目はウオッカを置いたその3本いずれも見ただけで高級と分かる代物だった、すると先生達の目の色が変わりどこからかグラスを取り出すのであった。

 

「白雪さん、ジャック君を部屋まで案内して?」と機嫌が良さそうなゆとり先生に頼まれる

「どこですか?」

 

「金次君の所しか空いてないの、宜しくね?(笑)」

 

「わ、わかりました。」

そう言って俺と星伽さんは尋問室から出ていった

 

「そう言えばジャック君てどこから来たんだっけ?」男子寮まで、あまりにも沈黙が続いた為、星伽さんから質問された。

「イギリスのロンドン武偵高からだよ星伽さん」

 

「あぅ、なんか星伽さん、って恥ずかしいかなぁ、白雪って呼んで下さい。」

 

「了解、白雪さん。」

 

「所で白雪さんは何で巫女服なんかを?」

 

「あぁ、私ね星伽神社の巫女で学科はSSR、超偵なの。」

 

「なる程、了解。」

 

そんなこんなで男子寮のある部屋の扉の前

 

白雪がインターホンを1度押すしかし出ない

 

「どうするの白雪さん?」

 

すると、白雪がインターホンのボタンを目が見えないスピードで連打し始めた、しかし出ない、すると白雪が腰に帯刀していた刀に抜き、扉を一刀両断にした。「は?」切っちゃったよ...切っちゃったんですけど!?

 

「白雪さん!?...何してるの!?」

 

「ジャック君少し静かにしてくれる?」、こ、怖え!、超怖え!!、何、白雪さん、じゃなくて真っ黒いオーラを出して黒雪さんになってる!

 

すると大慌てで、男子が出てきた。

「まて!、白雪これは違うんだ!」

 

「金ちゃんは悪くないよ!、悪いのはその泥棒ネコだよ金ちゃん!」

 

「お、お落ち着け!、白雪!」

 

「何よ~五月蝿いわね~っ!?」とアニメ声が響く。

 

「いたー!、神崎・H・アリアー!、天誅ー!!」

 

俺の目の前にはカオスが広がっていた。...

 

1時間後

俺は先生達からの話を伝え、今日からこの部屋に住む事を伝えた。

「はぁ~...すまなかった、俺はこの部屋の住人、遠山金次だ、宜しく...あぁ」

 

「ジャック、ジャック・ベケットだこちらこそ宜しく頼む。」

 

「あんた、どこから来たのよ?アメリカ?それともイタリア?」

 

「え?、アリア知らないの?同じイギリスなのに?」

 

「はぁ!?貴方イギリスなの!?何処の何年何組よ!?答えなさい!」

 

「はぁ、全く少しは妹を見習ったらどうだ?、俺は元ロンドン武偵高、元2年F組だ。」勿論、偽造(笑)

 

「アリアお前、妹いたのか?」

 

「何?いたら悪いの?」

 

「アリア、金ちゃんにそんな言い方許さないよ?」

 

「ふぅ~まぁ、俺はもう寝るわ、今日は色々とあって疲れた、そんじゃあ空いているベット1つ貰うよ~...」

 

「おいジャック、飯はいいのか?」

 

「あぁ、要らない。そんじゃ金次達おやすみ~...」

 

「あぁ、おやすみジャック。」

 

俺はベットには行かずベランダに出た、すると一瞬、何かが反射した。「?、気のせいか?」俺は業務用の携帯を取り出しコールした。

 

「M、今よろしいですか?」

 

「どうかしたの?」

 

「はい、対象と接触しました、なぜか男子寮に居ります、そしてルームメイトがあの遠山です。」

 

「アリアは遠山金次をパートナーにしたわ、多分そのせいよ、...遠山を見て貴方の感想は?」

 

「殺れます、その位のレベルです、しかし何かあると思います。」

 

「了解、いいわ、任務を追加するわ、アリアの監視と影からの護衛、遠山金次の監視もお願いするわ。」

 

「了解しました、もし身分がばれそうになったらどうしますか?」

 

「貴方の信頼できる奴なら良いわよ。」

 

「了解です、通信切ります。」俺は通信を切り、ベットにダイブし意識を手放した。

 

 

 

その頃MI6では

 

「Mさっきの会話はなんですか?」

 

「ジャックからよサイオン、対象と遠山金次に接触し、尚且つ、ルームメイトになったらしいわよ(笑)」

 

「遠山の事は何か?」

 

「えぇ、殺れますって言ってたわ。」

 

「そうですか、なら今から俺が日本に行って殺ってきます。」キリッとした真顔でそう宣言する。

 

「心配し過ぎよサイオン、それにこれから貴方はアフリカで任務よ。」

 

「ちっ!」

 

「上司の前で舌打ちとはいい度胸ね」フフフと2人とも笑っていた。




お気に入り登録が1日で8人も増えていたのでびっくりです(笑)ありがとうございます。m(__)m

そろそろ艦これの方も書かないと(笑)

次回は登校初日と戦姉妹の予定です~
では次回に(*・∀・*)ノ


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登校初日と戦姉妹

自分は高校の時に合気道とシステマをしてたので戦闘シーンでは合気道やシステマネタが多いです。

高校の時には武道にドハマリしてましたね(笑)


男子寮

 

「うん?、ここは?あぁ武偵高の男子寮か...今は朝の5時か、?連絡が入ってる?、ゆとり先生からか。」ルームメイトを起こさない様に静かに部屋から出る。

 

3コールで繋がった「おはようございます、ゆとり先生それで、何か?」

 

「おはようございます、ジャック君、今日から登校頑張ってね、それと朝学校に着いたら職員室に来てくれる?」

 

「了解しました、以上ですか?」

 

「はい、以上です」

 

「すみません先生、6時からアサルトのトレーニング室使えますか?、それとバイク通学は出来ますか?」

 

「ええ、トレーニング室は私から申請を出しときますので使って下さい、バイクや車は免許さえあれば問題無いですよぉ~」

 

「ありがとうございます、では後程、職員室で。」

 

「はい、それでは。」

こうして俺は新しい武偵高の白いワイシャツ、臙脂色のブレザーに着替え軽く荷物に纏めて部屋を出てイギリス領事館に足を向けた。

 

 

 

 

イギリス領事館

 

領事館に着き、受付の女性に声を掛ける。

「おはようございます、MI6の者ですが装備とバイクを取りに来ました。」

 

「おはようございます、ジャックさま、装備はこのバッグの中に一式入っています、またM4はバイクの大型ホルスターにL96A1は狙撃バッグに入っています。」

 

「了解。」

 

「バイクは玄関に回しますので少しお待ちを、それと特殊ヘルメットです。」

 

「特殊ヘルメット?」

 

「はい、Qさまがこれを、サーモ、ナイトビジョン、追跡装置等、さまざまな機能が付いているそうです。」

 

「ハハハ、これはありがたい、大事に使わせて貰おう、カリバーは?」

 

「すみません、カリバーとアストンマーチンは明日の朝なら引き渡せます。」

 

「そうですか、ありがとうございました、また明日来ます。」

 

「えぇ、気をつけて行ってらっしゃいませ。」

玄関で待つことなくバイクが来た、静粛性を極限まで上げているのでトヨタのプリウスみたいにほとんど音がしない、しかしスピードはそのままだ。

 

ヘルメットを被り、バイクを武偵高の体育館に向けた。

 

 

 

アサルトの体育館 6時

 

俺は黒いタンクトップと黒のコンバットパンツに着替え10分間の有酸素運動を低酸素にして、その後10分間ひたすらサンドバッグを全力で叩き続けていた、サンドバッグを強く殴ると大きく揺れると勘違いしている人が多いが、実際は殴った場所が大きく凹みバッグがくの字になるのである、そんな様子を2人の生徒が見ていた。

 

 

その日、ライカと麒麟は朝早くからトレーニングをしようとこの体育館に来ていた、するともう扉が開いていたので誰が来ているのだろうか、と興味本位で見ていたのである。

そんな事は知らず俺は次にシステマの練習の為、身体を完全に弛緩させ腕を鞭の様にしならせて叩き込んだ。

 

「御姉様、彼はとても強いですの。」

 

「あぁ、他人を寄せ付けない絶対的な強さだなぁ」

 

「?、そこにいる2人はトレーニングしないのか?」と言われてライカと麒麟はビクッと反応した。そう言われて出ない訳にもいかないので、おずおずと出てきた。

 

「おはようございます先輩、いきなりですが、先輩1つ勝負をしませんか?」

 

「お、御姉様!?」

 

「俺は勿論構わないけど?」

 

「ありがとうございます、自分全力でするので、先輩は最速でお願いします。」

 

「?、最速?...理由は?」

 

「単なる興味です、一撃でも構いません、その代わり寸止めでお願いします。」

 

「フム...、まぁいっか、それじゃあ始めようか?、麒麟さん審判を頼むよ。」

 

「麒麟頼むぞ。」

 

「くっ、御姉様の願いですの、この麒麟、正々堂々と審判しますですの、それでは両者構え、…始め!!」

 

合図と共に2人は駆け出していた、しかし勝負は一瞬だった。

 

ライカは何をされたか、わからなかった顎に掌底を入れようとした瞬間に腕を取られ、倒されて首に手刀が寸止めで入っている。

 

するとライカは「アハハハ~、はぁ~(笑)こんなに気持ち良く倒されたのは何年ぶりだろう?」

 

「御姉様!?、大丈夫ですか?」

 

「あぁ、問題ねぇよ、ふぅ~先輩とても強いですね~......先輩!!お願いがあります!」覇気のある声でお願いをしてくる。

 

「何だ?」

 

「私をアミカにして下さい!!」と土下座をしそうな勢いで迫ってくる。麒麟はポカーンとしている。

 

「...君はどうしてそんなに力を求めるんだ?」

 

「っ、そ、それは...」

 

「その答えが出たら君をアミカに向かい入れよう。」そう言って俺はトレーニングルームを後に更衣室へ移動した。

 

 

 

登校初日に遅刻と言う馬鹿な事は絶対にしないように、少し早めに学校に着き職員室に一礼をして入る、すると多くの先生達がこちらをじーっと見る。

 

「ジャック君こっちだよ~」とゆとり先生がこちらに手招きしてくる。

 

「なぜ、先生がたは俺を見てくるんですか?」

 

「そりゃあ、蘭ちゃんとやりあって尚且つ一撃を入れちゃったからね~」

 

「なる程。ただの転入生が一介の教師に一撃を入れれば確かに、こうなりますね(笑)」

 

「フフフ、その所見たかったわ~、あらやだ、もうこんな時間?、それじゃあ教室に行きましょうか?」

 

そして、俺は2年A組の前に立っている。

 

「それでは入って来て下さい。」意を決して教室に入った、すると女子からの黄色い声て「イケメン」やら「カッコいい」と、男子達からは「また競争率が」やら「くそ、女じゃねえのか」と、うめき声が盛大に耳に入った。 お前らは盛りのついた獣共か?

 

「それでは、ジャック君、自己紹介お願いします。」

 

「はい、ジャック・ベケットです。イギリス武偵高から来ました、向こうではアサルトにいました日本では探偵科(インケスタ)です、これから宜しくお願いします。」

 

「はーい、それでは質問の時間です~」

 

「はい!、好きな食べ物はなんですか?」

 

「ローストビーフです。」

 

「はい、彼女はいますか!?」

 

「いません。」

 

「はい、アサルトの武偵ランクは?」

 

「Sです。」

すると教室が静かになった、そこにゆとり先生が原子爆弾を投下した。

「確かにジャック君はSランクですけど、昨日蘭ちゃんとやりあって勝つ程の実力者ですよ(笑)」

 

 

「「「「「「「「エエエエエエェェェェェ~!?」」」」」」」」その日学校が揺れた。

 

こうして時間は流れていった。

 

 

昼休み、食堂でフレンチトーストを食べ、紅茶を飲んでいると、3、2、1年が俺の所に集まって来て質問の嵐だった、すると金次とアリアそれと2人の男子が来た、すると集まっていた集団もどこかへ去っていった。

 

「ありがとう、助かったよ金次、アリアそれと君達は?」

 

「俺は同じクラスの武藤剛気!、車輌科(ロジ)だ!宜しく!」

 

「自分も同じクラスの不知火亮だよ、アサルトだよ、宜しくね、ジャック君。」

二人とそれぞれ握手を交わした。

 

「そう言えばジャック君、君はアドシアートに参加するのかい?」

 

「いや、今年は出ない、来年は出るよ」と言ったが、心の中では来年まで居ればね、と思っていた。

 

 

 

 

 

昼休みも終わり授業も終え、帰ろうとしているとライカに声を掛けられた。

「先輩!」その顔は朝あった時よりスッキリしていた。

 

「その顔を見ると答は出たのかな?(笑)」

 

「はい、私はこの力を弱き者を守るために、守りたい者を守るために使います、でもまだ私にはその力がありません、どうか私に教えて下さい!、お願いします!!」と深々と頭を下げた。

 

「良いだろう、合格だ、しかし俺が駄目と判断したらすぐにアミカ契約は切らせてもらう。」少し殺気を含めて言い放つが、ライカはそれを笑顔で受け止めた。

 

「ハハハ、それじゃあ明日で良いからアミカ契約の書類を提出しといて。」

 

「はい!、マスター!」

そう言うとライカはダッシュで帰っていった。

 

 

再び帰ろうとすると、1人の女性が目に止まったので話かけた。

 

それは星伽白雪だった...




いや~、アメリカで警察のバイク見た時本当にカッコいいって思いましたね、真っ黒でM4を置けるホルスターが付いている、いや~しびれましたね~(笑)


次は魔剣と聖剣の予定てす。
ではまた次回(*・∀・*)ノ


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魔剣デュランダル、聖剣エクスカリバーンCB

すみません、今回、タイトルはあまり関係ないです!
本当にごめんなさいm(__)m


「すみません、白雪さん。」

 

「どうしたのジャック君?」

 

「単刀直入に聴きますけど...お前は誰だ?」殺気を込めていい放つ。

 

「な、何を言っているの?、流石にそんな事を言うと失礼だよ?」

 

「じゃあ証明してやる、まずお前の歩き方だ、本物なら日本武道特有の足運びで歩くが、お前はなぜか西洋剣術の足運びで歩いている...もう1つはオーラだ、彼女なら真っ赤なオーラなのに、お前からはその対極にある真っ青なオーラが見える、これでもまだ誤魔化すか?」

 

すると偽白雪は悔しそうな顔をして後ろに下がる。

「私をどうする気だ?」

 

「...今は何もしない。」

 

「何?、何もしないだと?」

 

「あぁ、ただ任務の障害になる様だったら、全力で潰すさ。」

 

すると偽白雪は走り去った。...

その後俺はカリバーCBとアストンマーチンを取りに領事館に向かった。

 

 

あれから2日後、アドシアート当日

 

昼休み後に事件は起きた。

 

綴先生が血相を変えて問い詰めて来る。

「おい!、ジャック!白雪を見なかったか!?」

 

「いいえ、見ていませんが...私も手伝います。」

 

「それじゃあ、金次にも聞いて来てくれ!」

 

「了解!」俺はイヤな予感がして、2振りの剣と愛銃のPPKを持って耳にBluetoothをはめ、金次を探した。

 

アドシアート受付入口に金次はいた。

「金次!、お前白雪さんはどうした!?」

 

「白雪なら生徒会のテントに」

 

「居ないから言っている!!、プリンシパル(護衛対象者)から離れる護衛がどこにいる!?、何か思い当たる事は無いのか!?考えろ!」

 

「...は!?っデュランダル!?」金次は思い出して走って去った。

 

「魔剣だと?この前の奴か!?、くそめんどくさい。」

俺は金次の後を追った...

 

ここは兵站(ロジ)の第三備品倉庫

金次はエレベータを使って降りて行った。

 

「ん、この下は何なんだ?」俺は武偵高のメモ帳を開いて調べるとそこには、弾薬庫と書かれていた。

「火気厳禁か、アリアならまだしも、金次にはキツイな。ん?誰か近づいて来る?、どうしようか?、!?あれがあった(笑)」 俺は廊下の隅にたくさんあるその物をひとつ頂戴して、被り息を潜めた。

 

「あら?、さっき人の気配がしたけど気のせいだったのかしら?、て言うか汚ない所ね段ボールがそこら辺に散乱し過ぎでしょう、まぁ今は馬鹿キンジを追わなきゃ。」アリアもエレベータで下に降りて行った。

 

「ふ~、また、段ボールに助けられたな、やっぱり段ボールは潜入の必需品だな(笑)」と師匠達の口癖を呟きながら俺もエレベータで下に降りた。

「ん?エレベータの扉が開かない?どうしたんだ?」開のボタンを幾ら押しても開かないので扉をムラマサで左右斜め切りをした、すると大量の水が天上近くまで溢れていた。

 

「デュランダルの奴め排水溝を爆破させやがったのか?」と胸ポケットから超小型酸素ボンベを口にくわえ奥へと泳いでいくと、そこには金次と白雪がキスをしていた、すると俺の肌が急に粟立った、理由は金次である、今の金次は全くの別人に見える。

 

「キスで人格が替わった?いや、あれはアドレナリンをコントロールするタイプか、全くそれで女から避けていたのか、自分でコントロールできないとは不便だなぁ」

 

金次は南京錠を完全に外し白雪と共に上に上がった。

 

今回出る幕無くね?と考えたが任務を放置するわけにも行かず、渋々上に上がった。

 

 

 

 

上ではすでに戦闘が始まっていた、「1対3で優勢だなぁ、さてデュランダルの顔を拝んでやるか。」そう言って俺は戦渦の中に入って行った。

 

ちょうど相手が名乗っている「私はジャンヌ=ダルク30世だ。」俺は目と心を奪われた、綺麗だと。

 

「ジャンヌダルク30世!?、嘘よ、あり得ないわ、ジャンヌ=ダルクは火炙りの刑で、10代で死んだはず!」

 

「われらは策士の一族でこれまで生き残って来た。」

 

「なる程、影武者か...、確かに騙すには持ってこいだな」

 

「ジャック!?お前ついて来たのか!?」

 

「ハハハ、そりゃあもうこっそりと(笑)」

 

「どこにいたのよ!?」

 

「?、段ボールの中だけど?(笑)」

 

「まぁ、良いわよ、4対1よデュランダル!!おとなしく投降しなさい!!」

 

「いや、俺は参加する気ないけど。」

 

「「「「え?」」」」

 

「あまりにもパワーバランスが悪いからな3人でやれよ、俺の任務内容はお前らの監視だ。 まぁゆっくり見させて貰うよ。」「それにこんな美人なお嬢さんとなら戦うよりダンスをしたいがな(笑)」

 

ジャンヌの顔が一瞬真っ赤になったがすぐに元に戻り

 

「フ、フン、邪魔が入ったが貴様らはここで死ね、ハァァァァ!!」

 

「ジャンヌ、もう貴方を逃すことは出来ない、私の本当の名は火の巫女、卑弥呼よ!」ジャンヌと白雪が互いの剣を使って切り結ぶ、そしてアリアが突入しその3秒後に金次がベレッタを発砲後、アリアに銃を投げ、ジャンヌの聖剣デュランダルを真剣白羽取りで受け止め、アリアは金次の銃を受け取りジャンヌにホールドアップを促す、しかし「フ、甘いな、そちらには武偵法があるがこちらにはない!、オルレアンの氷花!、銀ぴょうとなって散れ!!」金次を凍らそうと氷の塊が襲いかかる、そこに白雪が何か技名を言い炎を纏った刀で、デュランダルを真っ二つにした。

 

「ハラショー、真剣白羽取りを生で始めて見たぜ~(笑)」

 

「クックックッ、あぁ俺も始めて見たぜジャックよぉ~(笑)」

そこには009ことリグレー英海軍少佐が笑いながら立っている。身長190cm体重110kg目付きが鋭く髪は短く刈り込んでいる。

 

「!?っ009なぜお前がここにいる!?」

 

「おいおい!、つれねー事言うなよ008、それより面白いやつがいるもんだなぁ~、東洋の金ザルと卑弥呼さまとデュランダル、ん~...とても壊しがいがあるなぁ。」とニヤニヤと殺気を放ってくる。

 

すると俺のBluetoothに連絡が入った

「008聞こえる!?」

 

「はい、聞こえますM」

 

「そちらに009が行ったわ!!」

 

「目の前にいます。」

 

「彼はMI6で銃を乱射、その後MI6を爆破したの。」

 

「怪我人は15名が死亡、20人が重軽傷、そのなかに007も入っているわ。」

 

「007は!?」

 

「幸い、軽いわ。」

 

「分かりました、M、俺に任務を。」

 

「貴方の任務は009の射殺もしくは拘束よ、...後を頼むわ。」

 

「了解しましたM。」

 

「Mからか、話はすんだのかい?ジャック?(笑)」

 

「...あぁ決まった、お前の死刑のな。」

 

「おいおい、馬鹿言ってんじやぁねぇよ008、こっちにはこのジャンヌちゃんが人質になっているんだぜ~」

009は目に見えない速さでジャンヌを羽交い締めにした。

「くっ、貴様ぁ!!その子を放せ!!」

 

「やだね~(笑)、それではイッツショータイム~アハハハハハ、ギャハハハハハ!!」009は腰から大降りのナイフをジャンヌの右太ももに振り下ろした。

 

しかしその刃がジャンヌに刺さる事は無かった。俺がエクスカリバーCBを居合い切りの様に振り抜きナイフを真っ二つにしたからだ、俺はその振り抜いた反動を殺さず009にアッパーを食らわしジャンヌを自分の方へ抱き寄せた。「大丈夫ですか?お嬢さん?(笑)」

 

ジャンヌはまた顔を真っ赤なにしたが今はそれに構っている時間は無くすぐに呪文を詠唱しアリアやジャンヌ達をシールドの中に閉じ込めた。

 

「おい、ジャック!!ここから出せ!!」

 

「あ~ぁ、面白くないことをしちゃって。」

 

「黙れ、殺す。」

 

「へっ、やってみろよ?アハハハハハ!!」

009はマチョッドを2本持ち斬りかかって来る、俺は右手にムラマサ、左にカリバーCBを持ってしのぐ。

 

「ぐっ!?」切ろうとした瞬間に腕に投げナイフが刺さっていた。

 

「おいおい、どうしたよ?008さんよぉ?(笑)お前の本気を出して見ろよ?(笑)」

 

「...良いだろう、俺の本気を見せてやる。」

殺気完全解放、義眼解放、俺の両目が紅く怪しく鈍く輝く。

 

「やっと本気になったかぁ~、そんじゃあ、行くぞ!!」

 

リグレーが近づこうとすると、バチィ!!と雷が足元に落ちた。

 

「おうおう、そう言えばお前は00セクションの中でも面白く超能力も使えるんだったなぁ~(笑)あぁー楽しいーぜ!!、あぁ~、そうそう、今思い出したわ~(笑)、さっきジャンヌちゃんを羽交い締めした時に背中に超小型爆弾をとっさに着けちゃった~(笑)超小型だけど破壊力はあってね~(笑)、人ひとりなら確実に殺せれるんだなぁ~」

 

「デェメット(くそが)!!」

 

「それでさ~格闘戦にしよう?(笑)、どうせどっちかが死ぬんだからさぁ~(笑)!!」そう言うとリグレーはマチョッドを放り捨てた。

 

「ジャック、私の事は良い!、さっさと奴を殺せ!」

 

「うるさい!、もう目の前で人がムザムザと殺される所を俺は見たくない例えそれがさっきまで敵だったとしてもだ!!」

 

「...っ、ありがとうジャック、なら私を助けてくれ!」

 

「フ、任せろ!」

 

「あぁ、臭い臭い、青臭くて仕方がない」

009は格闘戦と言いながら刃渡り15cmのナイフを左手で抜き、切り掛かってきた。ナイフはおれの左足の上から薙ぐ様に襲いかって来た。俺は素早く避けたが、足首をわずかにかすり、制服のズボン裾に傷を残した。

「くっ、あんたねぇ!格闘戦って言いながらナイフを使うなんて卑怯よ!」とアリアが吠える。

 

「ハハハ、大人は卑怯なんだよ(笑)」

そう、ナイフも体格も向こうに分がある卑怯としか言いようがない。

 

そう言うと更に腰から今度は刃渡り20cmのサバイバルナイフを右手で抜き俺の顔面を切り裂こうとした。

俺は顔を切られまいと体を右方向に回転させたが、刃先が予想より伸び、左目ごと斬られた。

 

「「「「ジャック(君)!!」」」」

 

俺は斬られた事にかまわず、近くに落ちてあったデュランダルの剣先を拾いリグレーの首を狙ったが、紙一重でスエーバックし、間合いを広げた。

 

そしてしばらくの間にらみ合いが続いた、その均衡を破ったのはリグレーだった、俺の右手を切り落とそうとして右手のサバイバルナイフを振りかざした、それを剣先で弾きながら流し、目に見えないスピードで左から後ろに回り込んだ。

 

リグレーは胸のホルスターにしまっていたワルサーP99を取りだしながら体を左回しをして銃で俺の剣を弾く、俺はその弾かれた反動を使い、剣を捨て、胸からワルサーPPKを素早く取りだし、リグレーの左側面に回り膝裏を踏みつけ、両膝を着かせた。そしてリグレーが振り向きざまに撃とうとしたので「最近の子供は大人より汚ないんだよ」と呟きながら俺はリグレーの頭を撃ち抜いた。




戦闘描写を書くのがとても難しい、今回こんなに長くなりました。本当に色々とごめんなさいm(__)m


次回はブラド編の予定です。

それでは次回(*・∀・*)ノ m(__)m


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ダブルショッピング?

すみません遅くなりました、そしてごめんなさいm(__)m 今回はブラド編の前に少しだけ息抜きを入れました。

それではどうぞ~


 

「こ、殺したのか!?」と金次が喚く。

 

「いや、眠って貰った特殊麻酔弾だ、1人のエージェントである前に今は東京武偵高の学生だからな、今は殺しを遠慮するよ。」

 

「あんた、00セクションだったの!?」

 

「そうだ、こっちの俺は初めましてだな、MI6所属008のジャック・ベケットだ改めて宜しく。それとこの事は秘密でお願いする。」

 

「何で?あんたがここにいるのよ!?」

 

「いや、アリア、お前が完全なる原因だけどね、お前のおかげでイギリス武偵庁はカンカン、Mがそれをのらりくらりかわしているけど、まぁ俺には関係無いけどね。」

俺はジャンヌの方に足を向ける。

 

「怪我はないか?」

 

「あぁジャック、助かったありがとう、...済まない、片目を...」

 

「気にするな、身内の不祥事だ、それに片目だけですんだんだ、ラッキーだよ。」

 

「そうか...なぁお前はまだこの学校に居るのか?」

 

「アリアがイギリスに帰るまでが俺の任務だ。」

 

「そうか...」

 

「まぁ、俺は学校なんて生まれて初めて体験だからな、後1年は居たいと思っている。」

 

「!っ、そうか...アリア抵抗しないから早く上へ行こう、この際だ洗いざらい喋ってやる!」

 

「それじゃあ、行くわよ皆!」

 

こうして俺達は地上へ戻り、俺はリグレーを拘束しイギリス領事館へ行き、リグレーの身柄を引き渡した。後はMI6がなんとかしてくれるだろう。

 

 

俺は救護科(アンビュラス)、武偵病院で軽く縫った、左目は思ったより悪いらしく眼帯をした生活を余儀無くされた。

 

しかし無事にアドシアートは終了した。

 

 

 

 

それから数日後、俺はアサルトの体育館で、ライカと麒麟に実技を教えていた。「ライカ、そこちゃんと力を入れないと、敵は倒れないぞ。」「麒麟は踏み込みが浅い。」

と2対1の格闘戦をしながら教えていた。

 

「よし、今日はここまで。」

 

「「ありがとうございました!」」

 

「先輩、その眼帯どうしたんですか?(笑)カッコいいですね(笑)」

 

「任務中の負傷だ気にするな(笑)、それより聞いたぞ、お前らで夾竹桃を倒したんだってなやるじゃないか(笑)」

 

「でも最終的にはあかりがやってくれたけどな~」

 

すると体育館の窓が割れ1匹の犬?狼?がライカ達に襲いかかろうとした。

 

「おい、そこの犬ッコロ(笑)」と尋常じゃない殺気を出すと犬ッコロは尻尾を丸めて逃げて行った。するとバイクに乗った金次とドラグノフを担いだ女の子が追いかけて行った。

 

その数日は何もなく、平常だった、ただ知らない所では様々な戦いがあったらしい。

 

今日も一日平穏かと思えば違った、下駄箱の中に手紙が入っていた、その様子をライカやあかり達、武藤や不知火にも見られてライカは顔を真っ赤にして、そそくさと教室に、武藤がはやし立てて来るので文字通りに地面に沈めてやった(笑)。

 

手紙の内容は放課後、音楽室に来いとフランス語で書いてあった。

 

俺は音楽室に向かっていた、その後をこっそりとライカ、麒麟、あかり、佐々木がトレーサー(追跡)していた。

 

 

放課後、音楽室に行くと誰かがピアノを引いていた。

「これは...火刑台のジャンヌダルクか?」

 

「正解だジャック。」

 

「ジャンヌ、お前司法取引したのか?」

 

「何だ、私に会いたく無かったのか?」

 

「いや、1日でも早く会いたかったさ(笑)」

 

「フフフフっ♪」

 

「?流石に臭い台詞だったか?」

 

「いや、嬉しかっただけだ、...なぁジャック今週の土曜は空いているか?」

 

「特に用事は無かったはずだ。」

 

「そうか!、なら一緒に買い物に行こう!」

 

「いいぞ、どこに行くんだ?」

 

ジャンヌは小さくガッツポーズをした。

「そうだな、ショッピングしよう集合場所は武偵高の校門前に11:00に、何私に任せておけ、フォロミー」

 

「了解、それじゃあ土曜に。」

 

「あぁ、土曜に。」

俺は寮に戻って行った。

 

 

その頃ライカ達は...

 

「すごく、美人な先輩ですね。」

 

「ライカ、強敵だねでも応援、いや援護射撃するよ!」

 

「お姉様、頑張って下さいですの!」

 

「イヤ、私なんか...綺麗じゃないしがさつだし、男女だし...」

 

「そうやって、諦めるのか?」

 

「あ!?、貴女は?」とライカ達は背後を取られ、警戒する。

 

「あぁ、私はジャンヌ=ダルク30世だ、宜しくジャックのアミカ、火野ライカ。」

 

「こちらこそ宜しくお願いします...ジャンヌ先輩は、その....ジャック先輩が好きですか?」

 

「あぁ好きだ、命の恩人でもある。」

 

「い、命の恩人ですか...」

 

「フム、ライカ、お前はジャックの事をどう思っているんだ?」

 

「...分かりません...この気持ちが何なのか私の方が知りたいです」

 

「なら、ライカ、君も土曜来ないか?」

 

「え?」

 

「そうですの、お姉様これはチャンスですの!」

 

「そうだよ、ライカせっかくジャンヌ先輩が良いって言ってるから行きなよ?」

 

「...分かりました私も土曜に御一緒させて頂きます!」

 

「フフ、良い顔になったな、それでは土曜に」

 

 

 

 

土曜 武偵高 校門前 10:50分

 

俺は黒のスーツ上下に青のシャツ、グレーのネクタイで待っていた。

 

「すまない、待たせたな」「すみません遅れました」と2人が来た。

 

「なぁ、ジャンヌ、ライカお前らはどこに行くつもりだ?」ジャンヌは髪を下ろしエレガントなグレーのワンピースに同じくグレーの膝までのスカート。

 

ライカも髪を下ろし、薄く化粧をし、こちらもジャンヌ似の黒っぽいエレガントな服装をしていて雰囲気もかなり変わっている。

銀髪のジャンヌ、金髪のライカ2人共同じような服を着ているのでとても絵になっている。

 

 

「...2人共とても似合ってよ、しかし今日はショッピングだったよな?」

 

「あぁまずマ○タ洋服店でショッピングをして、その後のランチはジャックに任せる、そして私はスポーツショップに行く予定だ、ライカは何か行きたい所はないか?」

 

「私もスポーツショップには行きたいですね、なので問題ないです。」

 

「...了解ここで待っててくれ。」

 

俺は裏の駐車場で校門前に車をまわした。

 

「ジャック先輩、この車は?日産の高級車インフィニイティじゃあないですか!?どうしたんですかこれ!?」

 

「ん?買った(笑)」

 

「!Σ( ̄□ ̄;)」

 

そして俺は後部ドアを開けて「お嬢さんがたお乗りください?」

 

「それでは行こうか、ほらライカ私に続け、フォロミー」

 

こうして女2人を連れて買い物に出かけるのであった。




恋愛系は苦手です(笑)まぁまだ恋愛のれ、すら入っていませんがね(笑)


次回もう少し息抜きを(笑)

では次回~(*・∀・*)ノ


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ダブラ(2対)デート?

おひさしぶりです、Jボンドです。

サイオン「今まで何していた?」

「就活してました」

「ほぉー、とりあえず読者皆に土下座だな」

「ま、誠に申し訳ありませんでした・・・」


サイオン「ふんっ、さっさと始めろ」


「それではどうぞ!」




どうしてこうなった?

 

 

今俺の前には2つのスプーンがある、片方は苺味のシャーベット、もう片方はブルーベリーのシャーベットだ

 

そしてそのスプーンを持っているのは苺はライカ、ベリーはジャンヌである

 

そして俺に食べろと目で訴えかけてくる。

 

 

遡ること数分前

 

俺はジャンヌとライカを連れてレストランのランチを食べに来た。

 

ランチを食べ、最後にデザートのシャーベットが出てきた。

俺はレモンのシャーベットだった。

 

 

「このレモンのシャーベットうまいな」

 

「本当か?私はベリーだ」

 

「私はイチゴですね」

 

「ジャック、その・・・一口くれないか?」

 

「良いぞ、ほら、あーん」

 

「あ、あーん///」パクっ

 

「どうだ?」

 

「う、うむ!おいしいな!」

 

「先輩!、わ、私にも一口良いですか?」

 

「あぁ、あーん」

 

「あ、あーん」ハムっ

 

「レ、レモンおいしいですね」

 

((か、間接キスしてしまった!))

 

(レモンだと!?味が分かるか!?)

 

(アワワワ!?、せ、先輩と・・・間接キス・・・)

 

「ん?どうした2人共、顔が赤いぞ?」

 

((まさか・・・・唐変木?))

 

 

「ジャック!ほら私のベリーだ!」

「先輩、私のイチゴをどうぞ!」

 

と2人からズイッとスプーンを差し出される。

 

 

 

そして今に至る。

 

何故か周囲の視線が痛い、「リア充爆発しろ!」とも聴こえて来る。

 

「じゃあ先にジャンヌのから貰おうか」

 

「そ、そうか!、あ、あーん」

 

「ハムっ、中々旨いな~」

 

「そ、そうか」ジャンヌはスプーンをじっと見ている。

 

「そ、それでは先輩どうぞ!」

ライカは思いっきりスプーンをブッコンで来る。

「ムグッ!?・・・イチゴおいしかったです・・・・」

 

「アワワワ!?すみません先輩!」

 

「あぁ大丈夫だ・・・・気にするな」

 

 

ピンポーンと音がしてウエイトレスがいらっしゃいま、まで聴こえて、その後はヒィ!?と悲鳴が聞こえた。

 

見ると、顔に傷が着いた893達、3人が入って来た。

 

「お、お客様?禁煙席ですか?喫煙席ですか?」

 

「なんや?見てわからんか?」

 

「き、喫煙席ですか?」

 

「いや、禁煙席に案内して貰おうか」

 

店のお客達(((吸わないのかよ・・・・))

 

893のA「おい!そこの銀髪の男」

 

「はい?」

 

「お前ただ者じゃあ無いな・・・・何者だ?」

 

「ただの武偵高の学生ですよ」

 

「あぁ武偵高の、それなら納得や、デートの邪魔してすまんかったな」

 

「いえ、お気になさらず」

 

((デート・・・・・))

 

 

ピンポーンっとまた誰か入って来た。

 

制服姿の金次とアリアと金髪の女の子だった・・・・・

 

全員「「「「「「あ・・・・・」」」」」」

 

 

 

 

・・・・・

 

「きーくん、ほらパフェだよ!はい、あーん!」

 

「やめろよリコ!はずかいしわ!」

 

「リコ!私の奴隷に手を出さないで!」

 

「助けてくれ!ジャック!」

 

「む、無理だ」

 

「あ!ジャック!ひさしぶり~、峰リコだよ!、覚えている?」

 

「は?お前・・・・リコか!久しぶりだなぁ!何年ぶりだ?」

 

「おいジャック、リコとはどういう関係だ?」

 

「「仕事仲間」」

 

 

全員「え?・・・・・」

 

「まぁリコリンとジャックは仕事仲間で~、それ以上の事は無いよ、安心してジャンヌ」

 

「そ、そうか・・・・・」

 

「で何でこんな所にいるのジャンヌ?」

 

「な、何でって・・・・」ジャンヌがどもる。

 

「デート?」

 

「「デ、デ、デ、デ、デート!?」」リコの質問にジャンヌとライカは急速に顔を赤くする。

 

「いや~ジャック両手に華だね~、あっ、きーくんも同じかぁ~!」

 

「はぁ!?何で俺もなんだ!?」

 

こうして騒がしくランチの時間が過ぎてくい・・・・・

 

 

 

「ジャンヌ、ライカ、ちょっとジャックを借りるよ~」

 

「おいリコ!」

 

「せ、先輩!」

 

俺はリコに腕を引っ張られ店の外に出た。

 

 

 

「久しぶりだなリコ?、なんか憑き物が落ちた顔をしているな」

 

「そおぅ?てかジャック~、何で日本に来たの? あっ!リコリンに会いたくて来てくれたのかなぁ~?」

 

「残念ながら、ホームズのお守りだ」

 

「なんだぁ~、アリアかぁ~」

 

「リコ・・・・ヤツは、ブラドはどうしている?」

 

「・・・・分からないよ、前回の共同戦をあたし達に破れてから行方が分からない」

 

「そうか・・・・余り無理をするなよ、リコに何か遭ったらお前の母さんにあの世で何て言われるか・・・・・」

 

俺はリコに近づいて頭を撫でる。

 

「ありがとうね、ジャック・・・・・」

 

 

すると周りが寒くなった。

 

「あ~なんか寒いなぁ~(笑)」

リコはわざとらしい口調で俺に抱き付いて来た。

 

するとダイヤモンドダストが降ってきた。

 

向こうから鬼の形相をしたジャンヌが近づいてきた。

「リコォォォ!!!」

 

「ゲッ!?、あれはメンドクサイ!、ジャック!交替!」

 

ジャンヌが突っ込んで来るのに合わせてリコと俺が交替したのでジャンヌが俺を押し倒し俺の胸にスッポリ収まった。

 

「ジャ、ジャ、ジャ、ジャック!?済まない!リコォォォ!!!!!」

 

「アハハハハ!」

 

リコとジャンヌは店の中に戻った。

 

俺も戻ろうとしたが後ろから声をかけられた。

そこにはイギリス領事館に居たMi6の男スタッフだった。

 

 

「ジャックさん、Mから連絡です、22 00に領事館に来るように、確かに伝えました。」

 

スタッフは言うだけ言って帰っていった。

 

 

「さてそろそろ出るか」と俺が提案する。

 

結局アリア、リコ、金次を交えて6人でアフタヌーンを楽しんで居たらけっこうな時間になっていた。

 

「ジャック、ライカと話合ったんだがスポーツショップは辞めて、ジャックが行きたい所に連れて行ってくれ、との事になった」

 

「了解だ」

 

「先に車に行って前に回しておくぞ」ジャンヌが気を回してくれる。

 

「了解~」

 

 

「お会計9千円に成ります」ウェイトレスのお姉さんが苦笑いで言う。

 

「済まない隣に座っているヤツ等の分も俺が払う事になっている、これは取っておいてくれ騒いでしまった迷惑料だ」

 

俺は4万出して店を後にした。

 

ドアから出ようとすると男とぶつかってしまった。

「すみません」

 

「いえ、大丈夫ですよ」

 

 

俺は車に乗って、男がぶつかり時にポケットに入れた物を取り出した。

 

それは単なるメモ用紙だった。

 

18 30 楽器屋メゾン H しか書いて無い。

 

俺は2人に楽器屋に行く、と言って車をメゾンに向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー18 30 楽器屋メゾンの前

 

店の辺りは閑散としていて廃れた雰囲気と危ない感じが入り交じっていた。

 

「こ、こ、ここですか?」ライカはラブホを指差す。

「ジャック・・・・死にたいのか?」と昼の鬼の形相で質問してくる。

 

「違う、その隣の隣にある楽器屋メゾンだ」

 

((ほっ・・・・))

 

「あぁ・・・・2人には合図が有るまで車で待機してくれないか?」

 

2人に紙を見せて説明した。

 

「了解だ」「了解しました、どうか気を付けて」

 

俺は胸ホルスターからワルサーPPKを回りから見えない様に取りだし店に入った。

 

店の中にはカウンターに1人の金髪の女が居た。

 

「おい、008後ろだ」

 

俺は振り返らず「はぁ、久しぶりだなハント」

 

俺は振り返りそいつの、ハントと向き合った。

 

 

ジェイク・ハント アメリカのスパイ組織IMFのエージェントだ。

 

身長185㎝、体重90kg 髪は少し長めのブロンドで、顔はイケメン 女グセが悪い

格闘、乗り物、と超能力と救護は空っきしでそれ以外は全てRである。

 

 

人は良いヤツなんだが、コイツに関わるとろくな事に成らない。

 

初任務でCIA本部に潜入してデーターを盗んだり。

 

1歩間違えたら世界中に殺人ウイルスが蔓延しそうになったり。

 

あるときは敵の罠に掛かりクレムリンの爆破の容疑者に巻き込まれたり、全面核戦争に成りそうになったり。

 

最近は離陸する輸送機に飛び込んで科学兵器の回収、とコイツに関わると命が何個有っても足りない。

 

そんなヤツだ。

 

 

「そんな嫌そうな顔するなよ、地味に傷付くんだが」

 

「これまでの自分がやらかした事を思い出して反省してから俺に会いに来い」

 

「アハハハ・・・・」

 

「はぁ、で何の用だ?」

 

「ん?、上から聞いてないのか?」

 

「いや、何も」

 

「この国にテロが迫っている、しかも核テロだ」

 

「核だと!?バカな!?」

 

「本当だ、我々IMFが見つけた」

 

「んで、なぜMi6が関係するんだ?」

 

「敵のタンカーの警護が殆どがサイボーグと月光なんだ」

 

「成程、納得した」

 

「あぁ、Mi6からの許可は取ってある」

 

「了解、いつだ?」

 

「3週間後の予定だ」

 

「3週間?そんなに放置するのか?」

 

「あぁ、それまで奴等はマレーシアの海軍基地に居る」

 

「ハント、お前の事だから『今から潜入しよう』と言うと思ってたよ」

 

「アハハ(笑)、それは上に却下された」

 

「・・・・・」

 

「まぁそう言う事でよろしく頼む、車に待たせて居る2人は良いのかい?」

 

「はぁ・・・、お前のせいで待たせて居るんだが」

 

「おっと!それは悪かった、それじゃな」と俺とカウンターの女に挨拶して帰っていった。

 

 

『済まない2人共、もう良いぞ』

 

『『了解』』

 

車の無線に連絡して数分もせずに2人が来た。

 

「ほぉ~ここが楽器屋か、外見とは違い中は綺麗だな」

 

「先輩は何か得意な楽器がありますか?」

 

「ん~、トランペットかなぁ」

 

「トランペットですか~」

 

「ジャック、今度一緒に演奏しよう!」

 

「あぁ今度な~」

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリス領事館ーー22 00

 

あれからジャンヌとライカを寮まで送って、車で領事館に向かった。

 

領事館に着くと受付の女性に会議室まで案内された。

 

会議室には一人の男が待っていた。

 

 

「よぉ~008元気にしてたか~?」

 

「久しぶりだな006、いや、サムエル・ホドリゲス、今日は懐かしい奴に会ってばっかりだな」

 

「なぁジャック、俺の刀、ムラマサを返してくれ、いや返せ、あれは俺の家の宝刀を改造したヤツだ」

 

「分かった、返すが銃の扱いは上手くなったか?」

 

「おぅ~上手くなったぞ、しかし剣が恋しいなぁ、まさか銃の訓練で1年も刀を取り上げられるとはなぁ~、・・・・・早く斬りてぇ」

 

「あと3週間の我慢だ」

 

「ナゲェ~・・・・・」

 

 

サムと他愛の無い会話をしていると、会議室に取り付けてあるテレビが起動し、Mが現れた。

 

『今晩は、かしら008、006?』

 

「えぇそうですね~、でM、任務は?早く斬りたいんですが」

 

『006まだ3週間後も先よ?』

 

「はぁ~、分かりましたよ」

 

 

『任務を説明するわ、敵の組織名はシャイターン、イスラム教の悪魔らしいわ、3年前日本の巨大タンカーをソマリアで強襲し強奪、その後は行方が分からなかったけど、去年の10月に喜望峰で姿を確認、そして過激派組織イスラム国(IS)と同盟を組み各地で聖戦と言う残酷な紛争をばらまいている卑劣な奴等よ』

 

「核はどこで手に入れたんですか?」俺は不思議だった、武器商人、闇市でも核はとても希少価値が高い、おまけに危険も大きい。

 

『ロシアのチェルノブイリ跡からよ、チェルノブイリ周辺に大人数が行動した痕跡が見つかったわ、そして未使用の核燃料を、プルトニウムを計20tも入手したわ』

 

「「はぁ!?20t!?」」

 

「バカな!?核兵器2800発以上に相当する量だぞ!?」俺は声を上げずにはいられなかった。

 

日本のプルトニウムの保有数は約45~50t、核兵器に換算すると5600発は確保できると言われている。

 

テロリスト達はその半分近い量を手にいれたのだ。

 

「これはテロ、と言うよりは戦争のほうが近いんじゃないかぁ~?」

 

「てか何で未使用のプルトニウムがチェルノブイリに?」

 

『あの場所は今でも立ち入り禁止区域だけど、裏では核の精製所や核保管庫にも使われているの、そして警備をしていたスペツナズの殆どが反旗を翻しシャイターンと同盟を組んだ』

 

「「さ、最悪だ」」

 

「はぁ、イスラム教の悪魔と、ロシアの赤い悪魔(スペツナズ)が相手かぁ~」

 

「それにサイボーグ達も追加だぞサム」

 

「「・・・・・はぁ」」もう溜め息しか出ない。

 

「ん~?何で日本なんだぁ~?」

 

「あっ、確かにイスラム国とかならアメリカを標的にしそうなのにな」

 

『それについては私も分からないわ、ただ今回の件は日本を大きく変える出来事だわ』

 

「で?まさか2人で制圧しろと?」

 

『まさか、IMFとアメリカのシールズ、それにあなた達よ』

 

「日本側は?」

 

『さぁ?いまのところは何も進展してないわ、質問は以上かしら?』

 

「「イエス、マム」」

 

『それじゃ頑張ってね』

とテレビの画面が真っ暗になり、電源も落ちた。

 

 

・・・・・・・・・・

 




サイオン「で作者よ、どんな仕事をしているんだ?」

「今は迷彩服着て坊主頭の集団の一人になってます(笑)」

「そうか・・・次は早く投稿するんだな」

「全力で投稿します!」

まぁ色々ありますが次は早く投稿しますので皆さんよろしくお願いします(。・ω・。)ゞ


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008とリコ

すみません遅く為りました(´・ω・`)

サム「今回はどうして遅れた?ん?オジサンに相談してみな?」

えぇと・・・・仕事で

サム「ん?それだけか?まだあるんだろ?(笑)」



それでは本編どうぞ!!!\(^^)/(汗)


会議室から出るともう次の日になっていた。

 

「ジャック、早く、刀を・・・・・」006は禁断状態の1歩手前だ。

 

「そんじゃあ取りに行くか」

 

「おう~」禁断状態から180度変わって嬉しそうにスキップしている。

 

はたから見れば変態だ。

 

 

 

一方イギリス MI6 会議室

 

「ふぅ、大変ね最近」

Mは今年で62歳で体に限界を感じていた。

 

コンコン「失礼します、Mここにいましたか」

 

007ことサイオンが入って来た。

 

「あら007どうしたの?」

 

「はい、急ですが休暇を下さい」

 

「勝手なことは許さないわ・・・・因みに何処に行こうとしてたのかしら?」

 

「日本でs「却下」」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「フフフフ」

 

「ハハハハ」

 

「フフフフフフ!」

 

「アハハハハハ!」

 

この日、Mと007の高笑いが館内に1日中響き渡ったのは別の話。

 

今日もMI6は通常運転です。

 

 

 

 

 

東京武偵高 深夜2時 男子寮 部屋の前

 

「ここに住んでんのか~?」

 

「あぁ中々快適だぞ」

 

俺は部屋の扉を開けた。

 

「ジャックーーー!!!」

 

「ちょっ!?リコ!ストッp!?グハァァァ!!!?」

扉を開けた瞬間殺意の無い、勢いのあるタックル(リコの頭)が俺の鳩尾に突き刺さり地面に倒された。

 

因みにサムは俺の後ろに居たにも関わらずひょいっ、と避けて無事だった。

 

「ジャック!遅いよ!リコと言う恋人が居ながら何処に行ってたの?答えによってはリッコリコにしてやるぞ~?」リコは俺の上に跨がって地味に痛いパンチを連打してくる。

 

「待てリコ、お前はジャックの恋人では無いだろ!?」

 

奥からジャンヌが出てきた。

 

「ひゅ~モテてるねぇ~」

 

「サム、刀を返すから助けてくれない?」

 

「よし任せろ!」

 

(切り替え早いなぁ~)

 

「ああ~、お嬢様方、ジャックをつれ回して悪かったな、ちょっとコイツに用が有ってな、もう暫く借りるぜ~」

 

「ん?お前は誰だ?リコ知ってるか?」

 

「リコ知らないよ、このオジサン」

 

「流石にオジサンは傷付くぜ?まぁジャックの同僚だ」

 

「「!」」

 

(00セクションがもう1人!?)

(00セクションが2人居るって事は・・・・悪い予感しかしない)

 

サムはリコとジャンヌの顔を見て2人が何を考えているのか解った。

 

「まぁ察してくれや」サムはニヒルを浮かべて俺を起こしてくれた。

 

「おいリコ、ジャンヌもうこんな時間だ、さっさと帰って・・・・なんだジャック帰って来たのか」

ここで金次登場。

 

「おう、だが直ぐに出る、帰りは明日の朝だ、サム刀を取って来る少し待っててくれ」

 

「了解~」

 

「金次、アリアは?寝てるのか?」

 

「あぁアリアは・・・・・」

 

「それはリコが説明しよう、と言っても見た方が早いけどね~」

 

リコとジャンヌに引っ張られてリビングに入るとアリアが黒基準のロングスカートのメイド服を着て目から光が失せて、ひたすら「お帰りなさいませご主人様」を連呼している。

 

「( ; ゜Д゜)」俺は理解ができずに固まった。

 

「・・・・・金次、説明」

 

「あぁ、明日から2週間、横浜の紅鳴館って屋敷で働くクエストを受けたんだ、ただ役職が執事とメイドでな、だからアリアは役作りに励んで居るんだ」

 

「あぁ・・・納得」

 

俺は自分の部屋からムラマサと高周波の2本を腰に提げて部屋から出た。

 

オマケにアリアを写メってメヌエットに送った。

 

 

「そんじゃあ金次、アリアを頼んだぞ」

 

「あぁ解った」

 

 

 

 

学園島 空地島 メガフロート

 

「で・・・何でリコとジャンヌは付いて来たんだ?」

 

「だってぇ今から遊ぶんでしょ?アタシとジャンヌはその見学と言うことで」

 

「ああ、私も見てみたい、と思って来た」

 

「はぁ、勝手にしろ」

 

 

 

「ほらサム、約束の刀だ」

 

「サンキュー、はぁ手に馴染むぜ、この感覚・・・・それじゃ殺るかジャック」

 

 

お互い、俺は制服を、サムはスーツを脱ぐと。

 

サムは白い特殊作戦用義体。

 

俺は黒い特殊作戦用義体でお互い刀を抜いた。

 

「あっそうだった、ジャック Qからの預り物だ」

 

サムは眼帯を渡してきた。

 

「眼帯なら有るが?」

 

「これは眼帯状の複眼イメージセンサーらしい、それしか知らん、Qがうんちくを永遠と語ってたからなぁ~」

 

 

 

MI6 研究所

 

「ハァクション!!」

 

「どうしたQ?、風邪か?」

 

「ボンド、今誰かにバカにされた気がする」

 

「いつもの事だろ?」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

Qが睨むがボンドは本を読んでスルーした。

 

 

メガフロート

 

「どうだ~?眼帯は?」

 

「ほぅ、これは便利だな」

 

「問題ないか、それじゃ今度こそ始めようかぁ~」

 

お互い刀を構えた。

 

「来いよ色男」

 

「ゲーム開始だ」

 

サムが開始早々に正眼の構えから刀を上から降り下ろして突撃してくる。

 

ガァァァン!!!

 

俺はシノギだけで精一杯だ。

 

 

 

ジャンヌ&リコ

 

「これ程までとは・・・・」

 

「ジャックも凄いね~、ただジャックが押されてる、あのオジサンは化け物だね」

 

「あぁ、お互いの刀がぶつかる度に空気までも震える」

 

「そしてお互い闘気もビリビリ放ってる、リコの肌も粟立っているよ」

 

「そう言えばリコ、お前はどこでジャックと知り合ったんだ?」

 

「話せば長くなるよ~?」

 

「構わ無い、それにリコがジャックをどう思って要るのかも知りたいからな」

 

「そうだね~、ジャックと出会ったのは、まだ私のお母様が生きていた頃だったなぁ」

 

 

 

12年前 9月23 フランス ルパン家

 

「お誕生日おめでとう理子」

 

「有難うお母様!」

 

「さぁプレゼントよ」

 

「うわぁ!綺麗なロザリオ!」

 

「良い理子、このロザリオは絶対に肌身離さず持ってなさい」

 

「解った!」

 

「フフフ、それとねもう1つプレゼントがあるの」

 

「え!、何々!?」

 

「入って来て頂戴」

 

「失礼します奥様」

 

「お母様~、この銀髪の子は?」私の目の前には自分と同じ歳位の輝くような銀髪の男の子が執事の燕尾服を纏って、感情が無さそうな無機質の顔で直立不動で立っていた。

 

「この子はね、2年間だけ理子専用の執事なの」

 

「一生じゃないの?」

 

「この子は、ママの先輩、Mって人に借りているの、だから2年後には返さないといけないの」

 

「ふーん、ねぇ君名前は?」

 

「ジャックです、お嬢様」

 

「お嬢様はダメ!」

 

「ではリコ様」

 

「うん!それが良い!」

 

「これから宜しくジャック!」

 

「こちらこそ宜しくお願いしますリコ様」

そう言って私の手の甲にジャックは忠誠のキスをした。

 

 

現在・メガフロート

 

「何だ!?そんな羨ましい経験は!?」ジャンヌが私の肩を持ってガクガクと揺さぶってる。

 

「アハハハ!、今の時点ではリコリンの方が好感度が上かもよ~?」

 

「で、これで終わりでは無いんだろ?」

 

「まぁね、話は少し飛んでお母様が亡くなる少し前」

 

 

 

誕生日から1年数ヵ月 ルパン家

 

お母様の部屋には、床に伏しているお母様と私とジャックしか居なかった。

 

「お母様、しっかりして!」お母様が病気で倒れて、もう長くはなかった。

 

「大丈夫よ理子」

 

「お母様が居なくなったら嫌!」

 

「フフフ、理子は甘えん坊さんね・・・・・理子少しジャックと大事な話をしないといけないの、少しだけ自分の部屋に行っていて頂戴?」

 

「グスッ、解った・・・少しだけだよ」

私は自分の部屋に行くフリをして扉に耳を当てていた。

 

 

「ごめんなさいジャック、こんな事になっちゃって」

 

「いえ、私は任務を遂行しているだけです」

 

「相変わらずドライね」

 

「それが私の感情ですから」

 

「ハァもう良いわ・・・・私はもう長くはないわ、長くても後数週間・・・だからジャック貴方に、008としてお願いしたいの、理子を守ってあげて欲しいの、これから理子は苦しみの中を歩む事に成るわ、その時貴方が理子を守ってあげて、お願い」

 

「私はMからの命令しか受け付けません、貴女もそれが分かって私に話しているのでしょ?、私はMの、イギリスの命令しか受け付けない、そういう風に造られた、いわば機械仕掛けの人形だ」

 

「・・・・悲しい子ね」

 

「よくわからない、楽しい、悲しい、嬉しい、特にわからないのが、恋愛、愛とは何なんだ?」

 

「それじゃ貴方の中には何があるのかしら?」

 

「有るのは、イギリスへの忠誠心、それ以外に何もない私の心の中に有るのはこの1つだけです」

 

「貴方の両親がこの事を聞いたら泣くわよ?」

 

「私に両親などいない、強いて言えばMが私達、00セクションのママだ」

 

「ハァ・・・もういいわ、確かに貴方に話をしたのが間違いだったわ、もう話す事は無いわ、もうこの家から出てってイギリスに帰って頂戴」

 

「了解しました奥様」

 

 

ルパン家 玄関

 

「リコ様、奥様、今までお世話に為りました、どうかお元気で・・・さようなら」

 

私は知らずに駆けていた、そしてジャックを後ろから抱き締めた。

 

「行かないで!、私を置いて行かないで!独りは嫌!」するとジャックは顔を赤く高揚させ慌て出した。

 

「えっ?あのっ?その?リコ様!?何を!?」

するとママがその様子を見て「アラアラ♪」と呟いて、ジャックに

 

「ジャック、それが愛よ♪」

 

すると慌てていたジャックがキョトンとした顔をし「これが・・・愛」と私だけが聴こえる程小さい声で呟いた。

 

ジャックは急に振り向いてママに「任務を受けます」と答えた。

 

「そう、有り難う、だけど一回帰って戦力を整えて来なさい」

 

「分かりました奥様」

 

そうしてジャックはイギリスに帰って行った。

 

ジャックが帰って数日もせずにママは死んじゃって、私はブラドに連れて行かれた、そしてブラドの館で数年監禁された。

 

私は毎日ジャックを恨んだ、どうして助けに来てくれないの?、・・・あぁジャックは私を見捨てたんだ、ずっとそう思っていた。

 

だけど監禁されて4年後・・・・・

 

 

ブラド邸

 

ドカァァァン!!!「ブラド様!屋敷に侵入者です!!」

 

「何だと!?」

 

ポンッ、ドゴォォォン!!ヒューーンドォォォン!!!

 

「敵はどこだ!?」

 

「地下牢です!」

 

 

地下牢

「お母様、怖いよ、寒いよ・・・・」

 

「ウルセェゾ!ガキ!」と見張りの吸血鬼に怒鳴られた。

 

「ひぐぅ・・・・」

 

すると、カツカツ、と誰かが地下牢の階段を降りてくる。

 

「だっ!誰だ!?」

 

カツカツカツカツ、と止まらずむしろこちらに近づいている。

 

「誰だ?返事をしろ!」

 

パァン!、と1発の銃声がして見張りの吸血鬼は倒れた。

 

そして足音の本人が私の牢の前で止まった。

「誰?貴方も私を・・・虐めるの?」

 

その時、牢は薄暗くその人の顔は見えなかった。

しかし声で解った。

 

「リコ様、ご無事ですか?」

 

「ジャック?、ジャックなの!?」

 

「はいジャックです、リコ様」

そこには片手にワルサーP99を持っているスーツ姿のジャックが立っていた。

 

ジャックは片手で南京錠を引きちぎり、私に自分のスーツの上着を渡してきた。

 

「あぁ、リコ様、そのこれを着てください、その・・・・今の格好は目のやり場に困ります」

 

私の格好はぼろ切れ1枚を身に纏っているだけだった。

 

「M、こちら008、パッケージを回収、今からエスケープします」

 

「了解よ、無事に連れ出しなさい」

 

「イエス、マム」

 

 

「さぁ帰りましょ、リコ様」

 

「理子って呼んで、敬語はダメ」

 

「分かった、脱出するぞ理子!」

 

「うん・・・・ありがとね」とポツリと呟いた。

 

「ん?、何か言ったか?」

 

「ううん!何でもない」

 

 

 

ブラド邸 外庭

 

地下牢から出て外に出るとブラドが変身して待ち構えていた。

「逃がすと思うか?」

 

「あぁ逃げるさ、お前を殺してでも」

 

「ふん、俺を殺す?ハハハハ!面白い!、なら俺を殺してみろ!」

 

しかし勝負は一瞬でついた。

 

1発の銃声だった。

 

その1発をくらってブラドは倒れた。

 

「ば、馬鹿な!、一体・・・・何を!?」

 

「ホーリー弾だ、しかしこれは銀で作った弾では無い、弾頭部に特殊な文字が書いてあって、この弾は撃った人の信仰によって威力が変わる。とても特殊で希少価値の高い弾だ」

 

「キサマ・・・まさかイギリス正教の!?」

 

「だったらどうする?」

 

「くっ!」

 

「それじゃさらばだ、ブラド卿」

 

 

 

 

私はジャックが乗ってきた車に乗り込んでイギリスに渡った。

 

 

 

こうして私はジャックに助けられ、イギリスに保護された。

 

そして私が伊Uに入るまでジャックと一緒に任務を受けた。

 

 

 

 

 

現在・メガフロート

 

「要するに、ジャックはリコにとって白馬の王子様なのです~!」

 

「なんて羨m!、もといけしからん!と言うかリコ!どこが仕事仲間なんだ!?、もう恋仲の間違いだろ!?」

 

「ん~、それなんだけどね・・・・」

 

「ん?どうした?」

 

「ジャックに愛は通用しない」

 

「どういう事だ?」

 

「良くわからない、私は何度もジャックに告白した、だけど毎回『すまない、なんて言ったか分からない』って答えたの」

 

「愛が・・・分からない・・・・か」

 

ジャンヌの考えは爆音によって遮られた。

 

 

ジャック&サム

 

何度も刀を交え、鍔迫り合い、押しては引いて、の繰り返しだったが

 

「そろそろ決着をつけるか~?」

 

「あぁそうだな」

 

お互いが元の位置に戻り刀を構え直した。

 

「はぁ!」

 

「ふっ!」

 

お互いの刀がぶつかる事は無かった。

 

 

ピリリリリッ!

 

ぶつかる瞬間にサムの携帯の着信音によって邪魔されたのだ。

 

「はぁ・・・マナーモードするの忘れてた」

 

ジャンヌとリコは漫画みたいにスベッていた。

 

「サム、電話相手は?」

 

「えぇと、電話相手っと・・・M?」

 

サムは電話回線を開き、Mと話し出した。

 

サムの電話が終わると次に俺の携帯が鳴り出した、勿論相手はMだ。

 

『もしもし008、追加任務よ、明日 新宿警察署に行って神崎かなえに会って頂戴』

 

「理由は?」

 

『前にも言った通り神崎かなえは何かを隠していると思うの、それを聞き出して頂戴・・・それとねこれは個人的な事なんだけど・・・』

 

珍しくMの歯切れが悪い。

 

『神崎かなえは、私の大学の後輩なのどうか元気かどうか確認もお願いしたいの』

 

「分かりました、それでは任務を遂行します」

 

通話を切った。

 

「はぁ~、まさか携帯に邪魔されるとは~」

 

「流石に仕切り直しは面倒だな」

 

「そうだなじゃあ帰るか~」

 

こうして4人は帰途に着いた。

 





皆さんお久しぶりです!

皆さんはスペクター観に行きましたか?
私は今日行きました!とても面白かったですね~
そしてかなりキスシーンが多かった気もします(笑)

サム「それで投稿が遅れたのか」

ネ、ネタ集めです(汗)

サム「次はもっと早く投稿しろよ」

善処します、それでは皆さん次回に会いましょう!(* ̄∇ ̄)ノ


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頭痛が・・・

お久しぶりです!それではどうぞ!


サムと刀を交えた次の日

 

今日は教室がえらく静かだ、それもそのはず

バカっぽいリコと、何かと騒がしいアリア、アリアに反抗する金次が紅鳴館のクエストで出払っているからだ。

 

そう思っているとゆとり先生がホームルームをする為に入って来た。

 

「皆さん~、おはようございます~」

 

クラス全員「おはようございます~!」

 

「はい皆さん今日は外部から先生を呼んでおります~、入って来てください~」

 

こんな時期に外部から先生を呼んだのか、何の為にだ?

 

「皆さん~、こんにちは~、イギリス武偵高の教師サム・ホドリゲスです~」

スーツ姿にクロブチ眼鏡を掛けたサムが登場した。

 

ガタッ!「はあぁぁぁぁ!!!!?」

 

「はい、ジャック君どうしたんですか?そんなに驚いて?」

 

「ほらジャック~、席に着け~」

 

「ぐっ・・・・」

なんで俺が生徒で、ヤツが先生なんだ?

 

「ちっ!女の先生じゃ無かったか!」

 

おい、武藤お前は何を期待していた。

 

 

「はい、先生!好きな食べ物は?」

女子や男子達の質問タイムが勝手に始まった。

 

「フィッシュ&チップス~」

 

「はい!好きな人は?」

 

「ん~?、どうだろう~?ご想像にお任せするよ~」

 

「ジャックとはどんな関係ですか?」

 

「ん?どんなって・・・・普通に教師と生徒だが?」

 

誰が教師と生徒だ!同期だろ!?

 

「フフフ、書ける!ジャック×サム先生。教師と生徒の禁断の関係・・・・・フフフフフ、筆が進むわぁ!」

 

おい、そこの腐女子達!俺達はそんな関係じゃねぇ!!

 

おいサム!お前も何とか・・・・って!何でお前は照れてるんだよ!?気持ち悪いわ!

 

「先生は何の教科を受け持つんですか?」

 

「アサルトだ~、よろしく~」

 

全員「よろしくお願いします~」

 

 

ドタバタのホームルームや授業が終わり放課後、俺はアサルトの体育館に足を向けた。

 

 

 

 

ーー放課後ーー体育館

 

「おらおらおら~、もっと速く動け~、じゃなきゃ死ぬぞ?」

 

体育館に入った瞬間目眩がした、それもそのはず、サムが刀を振り回しそれをライカが避ける、目の前にはそんな光景が広がっていた。

 

「せ、先輩!た、助けて!」ライカの服は所々斬られていた。

 

「おいサム!、その辺にしておけ」

 

「やだね~、この子はお前のアミカだろ?この位で死ぬとは思ってないし、死んだら死んだって事で」

 

サムがギアを1つ上げて更に刀を振るスピードを上げる。

 

「せ、先輩!もうっ!あっ!?」

 

サムの刀がライカの右太ももを浅く切り鮮血が舞った。

 

 

 

ーーーライカサイド

 

私が体育館に入ると長い髪を結った男の人が待っていた。

 

話によると自分はジャックの先生だ、ジャックのアミカをテストしたい、と言って来たので何も考えずにテストを受けた。

 

しかし私はこのテストを受けた事を後悔した。

 

この人の太刀筋はとても速い、しかも完全に避けたつもりでもこの防弾防刃のセーラー服が斬られる。

 

それを40分以上もぶっ通しで、こっちの持久力と集中力をゴリゴリと削りに来ている。

 

このままじゃヤバイ!と思った時にジャック先輩が来てくれてやっとテストが終わると思いきや、このサムって人は更にスピードを上げ、私は避けきれず右太ももを浅く斬られてしまい無様に尻餅を着いてしまった。

 

目を上げるとサムさんが刀を上段に構え、私の頭目掛けて降り下ろして来た・・・・・

 

 

ーーライカサイドアウト

 

 

 

 

 

「サム!!!」

俺は背中から刀を抜き出しそのままライカとサムの間に分け入りってサムの刀を止めた。

 

「サム!!、お前は今完全に殺そうとしたな!?」

 

「あ~、ばれたか~、完全に殺気を隠したつもりだったけどな~、で何に怒ってんだ?ジャック?弱い者は死んでいく、それがルールだ」

 

「確かに一理ある、しかし弱気を助けるのも強者の務めだ!」

 

「はぁ~、お前完全に緩んでいるな」

その瞬間、俺とサムはつばぜり合いの状態になった。

 

刀がぶつかる度に衝撃で窓ガラスがビリビリと震える、しかしその均衡は長くは持たなかった。

 

「へぇ~楽しい事してるじゃないかぁ、私も混ぜて貰おうかぁ?」

デカイ斬馬刀を抜き放ち蘭豹先生が笑顔で斬りかかって来る。

 

するとサムが小声で

「おいジャック、あれは誰だ?」

 

「蘭豹先生だ、チャイニーズマフィアの一人娘」

 

「へぇ中々のべっぴんさんだなぁ~、よし」

 

おいサム、お前まさか・・・・

 

 

「ミス蘭豹、この勝負の後私と二人きりで食事にしませんか?」

 

く、口説きやがった( ; ゜Д゜)・・・

 

「はへぇ!?」蘭豹から間抜けで上ずった声が聞こえた。

 

「どうですか?ミス蘭豹?」

サムが本気で攻めている。

 

「は、はい・・・よ、喜んでご一緒させて頂きますぅ・・・・・(///∇///)」だんだんと声が弱々しくなって顔はだんだん赤くなって行く。

 

「はぁ、もう勝手にしろ」

俺はライカにブレザーを着させ、ライカを抱えて保健室へ直行した。

 

 

 

 

ーー保健室までの出来事

 

「先輩!私1人で歩けます!下ろして下さい!」

 

「ダメだ、傷を悪化させない為にしてるんだ我慢しろ」

 

「ううぅ、なんでお姫様抱っこなんだ?」

 

「何か言ったか?」

私の弱々しい反論はジャック先輩には通用しなかった。

「な、なんでも無いです!!」

 

 

 

ーー保健室

 

生憎?、保健室には誰も居なかった。

 

ライカをベッドに座らせて治療を施した。

 

「どうだ?ライカ痛みはないか?」

 

「はい・・・先程と比べると驚く程痛みが和らぎました」

 

「そうか、それは良かった、じゃあライカ」

 

「はい、何ですか?」

 

「脱げ」

 

「は?」時が止まった。

 

 

 

 

ーーライカサイド

 

私は今とても困惑している。

 

体育館で殺されかけ、そこに颯爽と先輩が現れて見とれていたら、お姫様抱っこされて保健室に運ばれ、治療をして貰って終わりかと思ったら先輩から「脱げ」って命令された、これってもしかして・・・・・

 

変な妄想をしてしまい顔が真っ赤に染まっていくのを感じた。

 

「せ、先輩」

 

「?」

 

「う、上だけですか?」

 

「何言ってんだ?上下共だぞ」

 

「~~~~っ」

 

「ライカ何をしている?服縫ってやるから早く脱げ」

 

「は、はい!・・・・・はい?」ん?縫ってやる?

 

「そんな服で外に出られないだろ?縫ってやるから」

 

「・・・・・はい」

はぁ~、そんな事かぁ・・・・期待して損した・・・・・私は先輩に期待している?・・・・・私は先輩にこ、こ、恋しているのか?

 

ーーライカサイドアウト

 

 

 

 

ーージャックサイド

 

俺は可笑しな事を言っただろうか?

サムに服を切り裂かれかなり大胆な服へと変貌を遂げたセーラー服にスカート、それを縫ってやる為に脱げと言ったのにライカの顔は赤くなった。

 

熱でもあるのだろうか?

 

 

ライカはカーテンを閉め切りベッドを隠した、そしてカーテンの間からセーラー服とスカートを差し出して来た。

 

俺は胸ポケットからまち針と糸を取り出しライカの服を縫い始めた。

 

昔を思い出す、まだ俺とサイオンが00セクションチャイルドだったあの頃、よくサイオンが怪我してボロボロになって帰って来た時、こうして治療して服を縫ったな

 

 

ーージャックサイドアウト

 

 

 

 

 

ーーMI6ーーQの研究所内

 

「ハクション!」

 

「サイオン?風邪でも引いたのかい?」

 

「いやQ、この爽やかなクシャミは・・・ジャックが噂しているな」

 

「・・・・全く、クシャミ1つで誰が噂したかわかるのかい?」

 

「あぁ、爽やかなのがジャック、普通のはQかサム、それかマニーペニー、粘つくようなクシャミはババアのMだ」

 

「・・・・本当にキミはジャックと仲が良いよね?」

 

「あぁ、今はな・・・・昔は悪かったぞ、まぁ俺が一方的だったけどな」

 

「そういえば・・・・007キミの過去はある程度知ってるけど、008ジャックの過去は殆ど分からない」

 

「俺も聞いた事はある、どこで産まれたのか?親は、家族は?どんな家で育ったのか? しかし返って来た答えは全て『分からない』ってな」

 

 

 

 

 

ーー保健室ーー

 

 

ーーライカサイド

 

20分間沈黙が続いたが私は耐えきれなくなり、適当に先輩に質問した。

 

「先輩」

 

「なんだ?」

 

「先輩はイギリスの何処出身何ですか?」

 

「・・・・・」

 

それまでカーテン越しにチクチクと先輩が縫ってくれる音が聞こえたがその音が不意に聞こえなくなった。

 

「先輩?」

 

「・・・分からない」

 

「え?」

 

「俺は何処で産まれた?、親は?全て分からない、分かるのは捨てられ師匠に拾われた事だけだ・・・・・なぁライカ、俺は誰なんだ?」

 

「?」

先輩の雰囲気がみるみる薄くなるような感覚に陥る。

 

そして完全に先輩の気配が消える、そんな感覚におそわれた。

 

「先輩!」

カーテンを開けて先輩が居るか確認しようとした、先輩は居た、しかしその存在はとても虚ろで目に光りが無い。

 

「先輩!大丈夫ですか!?」

 

「・・・・・あれ?俺は何を?」

 

「記憶が無い?」

 

「おいライカ、ベッドに戻ってろ、こんな所を人に見られたr」

 

 

 

「ジャック、ライカは無事・・・か・・・・」

タイミング悪く、いやお約束の展開か、ジャンヌさん登場

 

因みにライカが下着姿で俺の両肩に両手をのせて顔を近づけている様にも見えなくは無い。

 

「「・・・・・」」

 

「どうしたジャンヌもライカも、お互いに固まって?」

 

「す、すみませんでした!先輩!」

ライカは俺の手から制服をブン取り目にも止まらぬ早さで着替え保健室から出ていった。

 

「あ!おい!まだ途中だぞ!」

 

「ジャック・・・そこに正座してくれ」

 

「ん?何故?」

 

「いいから正座」

ジャンヌの有無を言わさぬ圧力に俺は渋々従った。

そして俺は正座で事の流れを説明した。

 

 

 

ーーー

 

「成る程な・・・・私の勘違いだったか・・・・・・・・・良かった」最後にボソッと何かを呟いたが、聞かぬがなんとやらだ。

 

「ジャンヌ、俺に何か用事があるのか?」

 

「あぁ今度映画を見に行かないか?」

 

「いつだ?」

 

「3週間後だ」

 

「あ・・・・すまんその週はとても忙しくて、無理だ、来週か再来週は?」

 

「すまないどっちもテニスの試合が入っていてな、とてもじゃないが無理だ」

 

「あぁ・・・・すまん」

 

「いいんだ、気にするな・・・・・所でジャック、アリア達は今日からクエストだな?」

 

「そうだが?」

 

「独りだろ?何なら私が夕飯を作ってやろうと思うんだが」

 

「本当か!それは助かる!実はこの後所要で帰りは20時位に成りそうなんだ」

 

「何かリクエストはあるか?」

 

「ん~、ジャンヌの得意料理を食べてみたいな」

 

「そうか!そうか!期待して待っておけ」

 

 

 

 

 

 

ジャンヌと別れて新宿警察署に来た。

 

「こちらは新宿警察署です、何かご用ですか?」

受け付けの婦警さんがニコニコと聞いてくるのでイギリス政府のIDを出し

 

「神崎かなえさんとの面会を予約していた者ですが」

その言葉で署内の空気がかわった。

 

「了解しましたこちらで少しお待ち下さい」

それまで笑顔で接していた婦警さんも俺を腫れ物でも扱う様な態度で接してくる。

 

指定された場所で待っていると厳ついオッサンが2人来て案内された。

 

そして目的の場所、面会室に入って座って待っていた。

 

5分位待っていただろうか、やっとかなえさんが入って来た。

 

「面会時間は10分間だ」

 

 

「こんばんわ、えっと?貴方は?」

 

「私はジャック・ベケッドです、ミスかなえ」

 

「まぁ貴方がジャックさんですね?いつもメヌが貴方のお話を楽しそうにするの、私も一度会ってみたいって思っていたの」

 

神崎かなえーーーとても二児の母とは思えない美貌をしている。本当にアリアとメヌエットの母なのか?と疑いたくなる程若い。

 

「ハハハ、私も同じ様にメヌエットから貴女の話を何度も聞いた事がありますよ」

 

「フフフ、会えて嬉しいわ」

 

「えぇ私もです、まぁこんな環境ですがね」

 

「それで今日は何をしに要らしたのかしら?」

 

「まぁザックリ言えば貴女の元気な姿かを確認しに来ました。」

 

「それは上司からの?」

 

「はい、とても気にしていました」

 

「大丈夫、私は元気よ」と力こぶを作って微笑むがどこか儚さを含んでいる。

 

「まぁこれは私の興味本位ですけど、何故貴方はここに要るんですか?」

 

「・・・・・」

 

「貴女の事を失礼ながら調べた、幾ら調べても貴女は白だ」

 

「・・・・・そ、それは」

 

 

「神崎、面会時間終了だ」

 

時計を見るとまだ3分しか経っていない。

「おい、まだ3分しか経ってないぞ?」

 

「面会終了です」

 

「いい加減にしろ、それとも何だ?日本のポリスは時計も計れないのか?」

 

「き、きさまぁ!」

 

俺は胸ポケットからワルサーPPKを取り出し机の上に置いた。

「この銃の刻印の意味がわかるよな?」

 

「っ!?その刻印は!」

 

ワルサーのグリップ部にライオンとペガサスの紋章が入っていた。

 

これは王室から選ばれたエージェントだけが持つ事の許される銃だ。

 

つまり俺は王室に深く関わっている、こんな些細な事で日英関係を悪くしたいのか?、とまぁ半分脅しだ。

 

「くっ!後2分だ」

 

その後かなえさんに色々聞いたがオブラートに包んだ言い方だったり、のらりくらりとかわされたりと話が殆ど進まなかった。

 

「面会終了だ」

 

「ちゃんと10分経ったようだな」

 

「ジャック君、気を付けてね?」

 

「それはお互いに様ですよ、あぁそうそう、かなえさん」

 

「何かしら?」

 

「いずれ貴女をそこから出しますから」

 

「・・・・ありがとう」

 

 

面会室には俺1人だけになった。

「やはり喋らなかったか、これで良いですかM?」

 

携帯を取り出しスピーカーを切って電話の向こうに居る人物に話しかける。

 

『えぇありがとう008、ふー、これは骨が折れそうね』

 

「えぇ同感です」

 

『そうそう008、貴方はホームズ家に何かしたかしら?』

 

「いえ特には?」

 

『メヌエット=ホームズからMI6に活動費の援助があったの、それも高額な、それと伝言「今後も御姉様の事をお願いします」って』

 

「あー」

 

『何?わかったの?』

 

「Mそれは気にしなくて良いです、それじゃあ私は任務に戻ります」

 

『それじゃあね008』

 

 

 

俺は新宿署を後にして寮に帰った。

 

 

 

 

ーーーー

 

 

武偵高 男子寮 20:10

 

「ただいまー」

 

扉を開けると理子が出てきてそのままターンしながら。

 

「お帰り~ジャック、さてお風呂にする?ご飯にする?、それとも・・・ワ・タ・シ?」

 

「おい理子、今日の夕飯はジャンヌが作るそうだ」

 

「スルー!?あの流れを何事も無かったかの様にスルーされた!?もうジャンヌが作ってるよ~、私も何か作ろうかな~」

 

「理子、お前料理出来たっけ?」

 

「あ~酷いぞジャック、私の得意料理激甘ステーキを食べてから言ってよね~」

 

「激ウマ?」

 

「違うよ~激甘だよ!」

 

なんだそのジャンクフードモドキは?絶対に食いたくない・・・

 

「ジャック、帰って来たか、さぁ夕飯が出来た一緒に食べようではないか」ジャンヌがエプロン姿で登場

 

「おう」

 

その後ジャンヌがムニエル、コンソメスープ、カルパッチョと得意なフランス料理を披露してくれ俺と理子は舌鼓を打ちながら食べた。

 

「今度はジャックの手料理が食べたいな」

 

「良いぞジャンヌ、何かリクエストは?」

 

「はい!はい!理子はジャックの作ったボルシチと青椒肉絲が食べたい!」

 

「ロシア料理に中華料理か?組み合わせがスゴくないか理子?」

 

「ジャックの得意料理は何だ?」

 

「ん~一番はイギリス料理のローストビーフかな」

 

「ほぉ~ジャックはイギリスの何処出身なんだ?北部か南部とかで色々と料理も変わるのだろう?」

 

「「・・・・・」」

ジャンヌの発言で場が凍った。

 

「ん?どうした二人とも?」

 

「ジャンヌ俺は「あー!そうだ!今度理子も料理をしようかなぁ!」」

 

理子の強引な発言によって場の雰囲気が元に戻った。

 

その後、『理子の料理は酷い』とジャンヌの言葉から始まり、気づけば時計の針が23時を回って居た。

 

「ジャンヌ、今日は泊まって行け」

 

「良いのか?」

 

「どうせ理子も泊まる予定だったんだろ?」

 

「アハハ、ばれたか~」

 

「そういう事だ、先に二人で風呂にでも入ってこい、後片付けは俺がするから」

 

「「ハーイ」」

 

 

 

 

ジャンヌ・理子

 

「はふぅ~疲れが取れる~」

 

「あぁ同感だ、リコ1つ聞きたい事がある」

 

「だいたい分かるけど一様聞いておく」

 

「何故ジャックの出身の話を誤魔化した」

 

「あの質問はジャックにとっては禁句だ、前に私も同じ質問をした事があったけど全て『分からない』だった」

 

 

「そうか・・・・ならこの話は終りだ、でだこの後の作戦は?」

 

「あれれれぇ?~策士のジャンヌさんが、怪盗のリコ様にぃ助言ですかぁ~?」

 

「うっ、し、仕方がないだろ!実質私もライカと同じく恋愛は初めてだし」

 

「ん~、リコ的にはハーレムルートは嫌いなんだけどねぇ~、まぁいっか~ それではこの後作戦は・・・・・・・・・・」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

風呂 01:00

 

やっとジャンヌ達が寝てくれた、散々騒ぎまくって隣から苦情が来ないかヒヤヒヤしていた。

 

「あ~、任務でローマの風呂も良かったが日本の風呂は何だか落ち着く、今度温泉の旅でもするかな」

 

 

「うっ!?」

なんだ?頭がズキズキする風邪か?

 

頭痛を我慢し湯船から上がり、着替えて直ぐに自分のベッドに入ってまどろみに抗うこと無く寝た。

 

 

 

 

次の日

 

朝 05:00

 

「・・ん・・・・体が重い?」

まだ部屋は暗く目も暗闇に慣れていない。

 

腕時計を確認しようと左手を動かそうとするが上がらない、その代わり腕にフニフニとした感触がある。

 

「?」

 

右手も同じような感触だ。

 

「???」

 

足を使って布団を剥ぐと

左にはジャンヌが右にリコが俺の腕を抱いて寝ていた。

 

何だこの状況は?、身動きが出来ない。

 

仕方ないもう一眠りするか。

 

「ジャック起きてる?」

右側がモソモソと動き、俺は顔を右に傾ける、数cm先にはリコの顔がある。

 

「どうしたリコ?」

 

「あのね2週間後、私はアリアと金次にもう一度闘いを仕掛ける、だから近くでその様子を見ていて欲しいの、お願い」

 

「わかった、その代わりアリアの命は奪うなよ、リコを殺したくはないからな」

 

「分かってるよ」

 

左手が何度もフニフニとするので左を見るとジャンヌが膨れっ面で睨んでいる。

 

「お早う、ジャンヌ」

 

「お早うジャック、リコばっかりずるいぞ」

 

「何がだ?」

 

「そ、それは・・・」

 

「あれジャンヌ?、もしかしてリコに焼きもち?」

 

「だ、断じて違うぞ?」

 

何故疑問系?

 

こうして時は流れて行く・・・・・

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

2週間後 夜 ランドマークタワーの近く駐車場

 

 

駐車場に車を止め、アメリカ製監視用小型レイブンを飛ばしヘリポートの様子を眼帯越しに観ていたが、視界に気になる者が目に入った。

 

「ん?あれは?小夜鳴先生?」

 

小夜鳴先生と2匹のオオカミがランドマークタワーの中に入っていった。

 

 

小夜鳴先生に違和感を感じワルサーだけを持って車から降りた。

 

俺は小夜鳴先生の後をこっそりとスニーキングした。

 

小夜鳴先生達がエレベーターに乗った後直ぐに俺は扉を開け、エレベーターの底に懸垂の要領でしがみつき屋上、ヘリポートまで運んで貰った。

 

着くと小夜鳴先生は懐からショックガンを取りだしリコを行動不能にさせ玩び始めた。

 

 

 

ーー金次サイド

 

くっ、まさか小夜鳴先生が敵だとは、しかもこちらの行動は筒抜けだったのかよ!?

 

どうする?どうすれば勝てる?小夜鳴先生の戦闘場面は見たことが無い。

 

 

 

「さぁ・・・・彼が来るぞ!!」

小夜鳴の体がどんどんと大きくなり口が大きく、爪は鋭くなり完全に狼男になった。

 

カツンと音がして後ろを見るとジャックがサイレンサー付きのワルサーPPKを構えて立っていた。

 

『スンスン・・・おや?、誰か居ると思ったらジャックか、いや今日はついてるぜ、良い遺伝子達が沢山いるじゃねぇか』

 

『失敗作のルパン四世、ホームズの出来損ない、期待大の遠山の猿に、成功作にも関わらず自ら失敗作に成り下がったジャック・ザ・リッパー』

 

「誰が出来損ないよ!!!!」

 

「なんか俺猿扱い・・・・」

 

「俺が成功作?」

 

『グハハハ!、あの方も性格が悪い!、まさか自分の子の記憶を消すとは!』

 

俺の疑問はアリアの威勢の良い発言でキャンセルされた。

「ブラド!ママの冤罪の罪を償いなさい!!」

 

『やれるものならやってミロ!遺伝子ドモ!!!』

 

 

 

「キーくん、アリア、ジャック・・・・・助けて」

 

「「「言うのが遅い!!!」」」

 

 

 

アリアがブラドの刻印に向けてガバメントを発砲するが効き目はほぼ無い、が注意は引けた。

 

俺と金次はブラドに肉薄し、マバタキで金次にリコを救出をするように頼もうと思ったが目を見ただけで解かり、俺が抜き手でブラドの心臓の1つを抉り取り怯ませ。

 

金次はスライディングでリコを救出した。

 

「ほぉ、これが魔臓か」手の中に収まらない程の心臓がドクドクと脈打っている、俺はそれを躊躇無く潰した。

 

しかしブラドは余裕の表情を浮かべている。

 

それもそうだ、抉り取った時の傷はもう塞がっており魔臓まで再生している様だ。

 

「魔臓まで再生するのか?全て同時に魔臓を潰さないとキリがないな」

 

金次がリコを安全な場所に置いて戻って来た。

 

 

「金次とアリア、俺が2匹のオオカミをやる その間にブラドをよろしく」」

 

「「了解」」

 

どうしたんだ?金次雰囲気変わってないか?

 

 

 

 

 

「さてさて、おやすみの時間だ犬ども」

オオカミ達に近寄り攻撃させる隙を与えず

 

ーーーパシュッ!パシュッ!とくぐもった音がしてオオカミ達はあっというまに寝てしまった。

 

「象でも一発で夢の国に昇天させる事ができる麻酔銃だ、犬っころなんざ敵じゃない」

 

「しっかし気持ち良さそうに寝てやがる」

オオカミ達を掴み引きずり戦域から離脱させた。

 

 

戦域に戻るとブラドの胸がパンパンに膨れていた。

 

まずい!これはワラキアの魔笛か!?

 

「ブオロロロロアアアァァァァ!!!」

 

咄嗟に耳を塞いだ事によって鼓膜が破れずにすんだ。

 

「アリア!金次!大丈夫か!?」

 

「えぇ私は行けるわ!」

 

「金次!?」

 

金次は両膝を地面に着け「あり得ない!」と表情をしていた。

 

 

どうしたんだ?雰囲気がいつもの感じに戻っている?なぜ?

 

あの咆哮が関係あるのか?

 

金次は呆然と立ち尽くし、ただ拳銃の引き金を考えもなしに引いていた。

 

「金次!逃げろ!」

 

しかし金次は動かない、いや動けない。

 

頭がパニックになっている。

 

 

そこにブラドが引き抜いたアンテナを金次目掛けて振り抜く。

 

 

「「このバカ金次(が)!!!」」

 

 

俺は拳銃で、アリアは2本の刀でカードするがブラドの方が圧倒的に強い。

 

ガードも虚しく3人共吹っ飛ばされてしまった。

 

 

刀持ってくれば良かったな・・・・・

 

 

と思って気を緩めていると、あれ?俺飛び過ぎじゃね?

 

と思い下を見ると遥か下にある地面が迫っていた。

 

 

「あ?落ちてる?」

横には金次も居た。

 

ブルータスお前もか、いや間違えた金次お前もか。

 

 

 

「きー君!ジャック!」リコが俺達めがけて飛び降りてくる。

 

「リコ!俺の事は良い!金次を助けろ!」

 

リコが一瞬戸惑うが直ぐに金次を助ける為動き、無事に制服パラシュートも作動。

 

ビル風を利用して上へ上へと登って行った。

 

 

あーぁワルサー壊しちまった。

 

Qにどやされるな。

 

さて後4秒位で地面に激突だ、サイボーグだから死にやしないが腕や足の一本は使えなくなるな。

 

4ー3ー2ー1ー0ーーーポスッ!

 

俺は地面にぶつかるまで頑に目を閉じていたが、いつまでたっても地面にぶつかる気がしない。

 

「ポスッ?」

 

 

 

むしろ後頭部に何か柔らかい物が当たっている。

フニフニとそして甘い匂い。

 

 

 

あー俺もしかして死んだ?

 

 

 

「いつまで目瞑っているの?」

 

聞き覚えのある声がして目を開ける。

 

目を開けると銀髪を腰まで伸ばし特徴的な赤と青の綺麗な瞳に見つめられる。

 

「久し振りだなロカ」俺はロカに膝に着地して、尚且つ膝枕をしてもらっているらしい。

 

ロカ、ジーサードリーグという癖の強い組織に所属している

 

 

「Дοбрый вечер(こんばんわ)ジャック、そして久し振りね元気にしてた?」

 

「あぁ君のおかげでピンピンしてるよ」

 

「ふふふ♪そうね、所で今何してるの?」

 

「ちょっと吸血鬼と戯れていた」

 

「ふーん、でなんで飛び下りなんかを?」

 

ここまでの経緯を簡単に答えた。

 

 

「成る程ね、でもなんで本気を出さないの?」

 

「それは秘密」

 

「そう、心を読んでっ、てしたいけど貴方の思考は何故か知らないけど読めないから諦めるわ」

 

「そうかい」

俺は起き上がりロカに手を差し伸べ立ち上がらせる。

 

「ロカ、君は何故日本に?」

 

「フフ秘密♪」

 

 

少し金次達が気になって眼帯越しに様子を確認するーーー

 

結果金次達は勝った、見事にブラドを倒した。リコもこれで初代ルパンを越えた。

 

もう俺がリコのお守りに就く必要は無くなった。

「ジャック!」

 

空からリコがゆっくりとパラシュートで降りてきた。

「ジャック!大丈夫!?」

 

「大丈夫だ、問題ない。それより良く頑張ったな初代ルパンが出来なかった事を成し遂げれたな」

 

「ありがとうジャック」

 

「あぁそして俺の役目もこれで終わりだ」

 

「役目?」

 

俺は無言でいつも持っておいたリコのお母さんからの手紙を差し出した。

 

リコは何度も何度も読み返して顔を上げた。

 

その顔は驚きと喜びの表情が混ざっていた。

 

 

「リコ、俺は亡き奥様からリコが一人立ち出来るようにとサポートを任された、そして俺はこのブラドの一件を見て、もうサポートは必要無いと思う。

 

ブラドという檻は壊れ、俺という親鳥はもう必要無い、さぁ巣立ちの時だ」

 

「ジャック今までありがとう、でもこれからも何か有ったら頼っていい?」

 

「勿論だ」

 

「ありがとう!ジャック」

リコに抱き付かれ、チュッと頬に柔らかい何かが当たった。

 

「そ、それじぁね!」

 

リコは脱兎の如く姿を消した。

 

 

ジッージジッージッと機械音がして横にロカが頬を膨らませて立っていた。

 

「ステルス迷彩か?」

 

「えぇ衝撃に脆いけど、で今の女はだれ?」なぜそこで不機嫌になる?

 

「峰・理子、リュパン4世だ」

 

「ふーん、あっそろそろ時間だわ」

 

「送ろうか?」

 

「いえアンガスが待ってる・・・ジャック」

 

「?ーーー!?」理子からのと反対側の頬にキスされた。

 

「Дο свидания(またお会いしましょう)」

 

 

呆然とする俺を置いてロカは暗闇の中に消えた。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

心臓がドクドクと跳ねる、今までこんな事が有っただろうか?

 

 

否ーー008として長い間任務で世界を飛び回りイギリスに仇なす者を裁いて来た。

 

確かに任務で女性と体の関係を持った事も有った。しかしそれはイタリアのCVRでロメオのマニュアルに基づいて行動したに過ぎない。

 

そこに愛があったか?と聞かれたら必ずやこう答える。

 

ーーー断じて否、と

 

 

しかし最近は俺の体調がおかしいのか、頭痛はするし女性からのアプローチにいやに感情的になってしまう。

 

特にジャンヌ、俺の中で大きな存在になってきている。

 

リコとメヌエット、ライカはジャンヌ程では無いが、まぁ感じ的に言えば妹?みたいなやつらだ。

 

ロカはその間だな。

 

はぁ・・・スパイ失格だな。

 

 

 

俺は頭痛に際悩まさせられながら暫くの間ランドマークタワーを眺めていた。

 




済みません更新遅れました。

理由としましては部隊配属で引っ越ししました。

そして昨日から続く地震で緊急出動がひっきりなし。

とても忙しいをお取り越してヤバいです。


ですが4月末から5月始めまで休みが取れましたのでその間に更新したいと思います。

超亀更新ですが、これからも何とぞ宜しくお願いします。



あ、また揺れた。


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いざ戦場へ

お久しぶりです皆さん!

ぐだぐだは無しで、ではどうぞ!


「ご免なさい遅くなったわ」

 

「いえご心配無く」

 

私は道路の路肩に停めてある軍用ハンビィーに乗り込んだ。

 

「ロカ様、何か良い事が有りましたか?」

 

「えぇアンガス、彼にーーージャックに会えたわ」

 

「ふむ、サード様やフォース様ならともかく、貴女も彼の知り合いだったとは。世の中広いようで狭いですな」

 

「えぇそうね・・・・」

 

私は彼に助けられた、あの時の事はハッキリと覚えている。

 

 

 

忘れもしない、まだ私がジーサードリーグに入って間もない頃

 

 

 

私はジーサードを後1歩まで追い詰めた経験があり慢心していた。

 

初任務も1人で大丈夫と周りに豪語し、母なる大地、私の古里ロシアに飛んだ。

 

 

 

 

ーーーロシアーーとある研究所

 

ふん、まったく面倒ね心が読めるのって言うのも。

 

ここの男どもは女に飢えているのかしら?

 

 

まぁいいわ今回の任務はこの研究所の爆破。

 

そろそろ際深部、あとは爆弾を仕掛ければ終わりね。

 

 

爆弾を仕掛け終わり帰ろうとしたが物が急に動きだし扉を完全に封鎖した。

 

これはサイコキネンシツ!?いったい誰が!?

 

 

暗闇から一人の男が姿を現す。男はガスマスクを被り座禅をしたまま、宙に浮きながら移動していた。

 

「テロリストが居ると聞いて来てみたが、まさかこんなメスガキだったとは」

 

誰がガキよ!?失礼ね!

 

「お前の事だガキ」

 

心が読まれてる!?

 

「ふん!自分の能力を過信するな」

 

なんで?この能力は私しか出来ないのに!?

 

「なんだ?俺がこの能力を使っているのがそんなに不思議か?」

 

「答えは簡単だ、お前はオリジナル、俺はある方のコピーだ」

 

ある方?

 

「知らないのか?まぁガキだからなーーーコブラ部隊の事はしらんか」

 

コブラ部隊?

 

思考が一瞬止まってしまった。

 

相手はその一瞬を突き、私は相手のサイコキネンシツで地面に組伏せられた。

 

そして何かを嗅がされて意識が遠のいた。

 

 

 

「・・・・・う」

目を開ける真っ暗だった、いや正確に言うとアイマスクを付けられていた。

 

 

「ミスターサイキック、この子が侵入者なのですか?」

 

「あぁそうだ」

 

「能力は?」

 

「今はクスリが効いてマトモに力は出せない、だろ?メスガキ?」

 

くっ!?体が言うことを聞かない、それにこれは・・・・

 

「クスリの正体はアンチマジックと媚薬の混合剤だ、どうだ?気持ちが良いだろ?くっくっくっ」

 

「素晴らしい!しかもかなり強気の子ときた、その顔を絶望に染め上げよう」

 

足音がひとつ近づき私の前で止まった、それもつかの間男は私の体をなで回す。

 

「ひぃう!?あっ!?」

 

「それではミスターサイキック、この子は俺達が丁重に扱いますので」

 

「あぁ私はガキには興味ない、私の好みは歳上の女だ」

 

ミスターサイキックと呼ばれた男は出ていったのだろう扉が閉まる音がして、男どもが近寄ってきた。

 

 

だ、誰か・・・・・助けて!

 

 

 

 

 

キィィィィン!と甲高い金属音がしていつの間にか辺りは静かに成った。

 

「君がロカ、だな?」

 

「貴方は?」

 

「・・・・・ジーサードから君の救援要請を受けた」

 

この人の心が読めない?

 

アイマスクが外され手錠も外れた。

 

「歩けるか?」男は爪が生えた様な黒い戦闘服を着用し輝くようなプラチナブロンドの髪にとても整った顔立ちをしている、しかし無機質な瞳が彼の印象を冷酷に感じさせる。

 

「ちょっと無理ね」

媚薬が少し抜けたようだが立つにも大分時間が掛かりそうだ。

 

男は『そうか』と呟き私を抱き上げ逃げや隠れもせず堂々と研究所の出口目指して歩いて行く。

 

「隠れなくて良いの?」

 

「あぁその必要は無い」

その後直ぐに彼の言葉を理解した。

 

 

 

あちらこちらに人だった物が転がっていた、その中にはミスターサイキックと呼ばれた男の物も有った。

 

研究所は血の海になっていた。

 

 

『008パッケージは?』

 

「こちら008パッケージを回収、及び撤収中。Qパッケージは薬物を注射されたらしい」

 

『了解した、一度此方で詳しい検査をしよう』

 

「通信オーバー」

 

 

そして私は彼の車(アストンマーチンDBS)に乗ってロシアから脱出した。

 

 

 

イギリスーーー

 

「ーー以上が今回の任務の報告ですM」

 

「ありがとう008、もういいわ下がって頂戴」

 

「はっ」

 

 

Mの執務室から008は出ていき、部屋には私とMだけになった。

 

「私を助けて頂いて本当にありがとうございます」

 

「良いのよそんなに気にしなくても、前からあの研究所には探りを入れようと思ってたから」

 

「そうですか・・・それでは私はそろそろ戻らないといけないんですけど」

 

「えぇ・・・・その事何だけど」

 

「何か?」

 

「ジーフォースが明日直接迎えに来るそうなのよ」

 

「それじゃ今日はホテルに泊まります」

 

「それも何だけど」

 

 

ーーーー

 

「え!?一室も空いてない!?」

 

「そうなのよ、職員に空港近くや色々探させたのだけれど・・・・・ご免なさい」

 

「い、いえ・・・・まぁ野宿には馴れてますので」

 

「駄目よ!女の子でしょ!自分の体は大事にしなさい!・・・・あ!良いこと思い付いたわ!」

 

何だろ、心が読めるけと読むのを本能が嫌がっている。

 

「今日は008の家に泊まって行きなさい!!!」

 

 

 

 

ーーーー

 

「私は別に構いませんが、ロカさんは了承したんですかM?」

 

「泊まらせて頂く身なので文句は有りません」

 

「だそうよ、だからそう言う事で!宜しく頼むわね!008」

 

「はい」

 

 

 

イギリスーーーーローン・レーン区 住宅街

 

 

目の前にはヴォクソールパークと呼ばれる緑豊かな公園が広がっている。

 

その公園にほぼ接して彼の家は建っていた。

 

家の中は片付いてとてもサッパリとした部屋だ。

 

 

車の中や家の中でもそうだが「「・・・・・」」

 

互いに無言が続いている。

 

き、気まずい!心が読めないからよけいに気まずい!

 

 

ぐぅ~

 

うっ!?お腹が鳴っちゃった!?

 

「あぁそろそろ夕飯の時間でしたね」

 

「え!?あっ!そうね!」

 

「どうしたんですか?顔が赤いですけど?」

 

「大丈夫よ!それで夕飯はどうするの?」

 

「今日は食べに行きます、ですがまず」

 

 

ーーーー

 

「ここで良いの?」

つれて来られた所は明らかに高級だろうオーラが漂う洋服店だ。

 

「問題無い、いやむしろ此所じゃないとね。おいマスター!」

 

人当たりが優しそうなオジサンが部屋の奥から出てくる。

「これはジャック様お久しぶりです、して今日は何の用で?スーツの新調ですか?」

 

「いや彼女に合う服を貸して頂きたい、今からディナーに行くので」

 

「分かりました、おいシャル!」

 

「はーい、何ですお爺さん?」

 

「ジャックさんのお連れの方にドレスコードを頼む」

 

「はい、ではこちらに」

 

 

 

ーーーー

 

「お待たせしました」

 

「「ほぅ」」

 

「どうですか?」

 

「とてもお似合いで」

 

「文句のつけようがないな」

 

「ジャック様そこは素直に誉める所だと思いますが?」

 

「そうですか?それでシャル、このドレスは?」

 

「えぇこれはジェニー・パッカムのアイスブルーのシフォンドレスよ、うんうん!彼女美人だから色んなドレスでもイケるわよ!」

 

「それは結構。だが着せ替え人形はお預けだ、もう彼女が空腹で倒れそうだ」

 

「そ、そうね」

 

「あと彼女に合う靴とバッグを適当に頼む」

 

「はいはい~」

 

「ロカさん少し待っといて下さい」

 

3分位してタキシード姿の彼が出てきた。

 

その姿に不覚にも見とれてしまった。

 

「それじゃ行きましょうかロカさん」

 

「え、えぇ」

 

 

 

車を走らせ着いた先は明らかに高級料理店と分かる店だった。

 

「良いのこんな店で?」

 

「えぇまぁ自分がこの店の常連になってまして、この店は3階建て構造になっていまして、1階は平民、2階は貴族、そして3階は王宮貴族ってなっています」

 

「そう私達は1階ね?」

 

「いや、先程同期の奴に連絡したら3階を使って良いとの事で」

 

「え!?その同期の人って?」

 

「あーそれなんですが「「ジャック!!!」」あぁ来た」

 

完全防弾車の高級車・デイムラーDS420が目の前に停まり、中から金髪碧眼で真っ白い肌にこれまた真っ白いスーツ着こなしている元同期の男

 

ーーと五厘刈りのグレーの髪そして青と緑の中間色の瞳でダークグレーのスーツを着こなしている同僚

 

「2人の方は?」

 

「あの白くてキザッたるい男は元陸軍の元同期クリーヴランド公・ハワード王子

 

でその隣は同僚の「007サイオン・ボンドね?」正解」

 

「そう、で貴方の名前は?008さん」

 

「おっと!自己紹介が遅れた、俺はジャック、ジャック・ベケットだ」

 

「ふん~ならジャックって呼ぶわね、私はロカで良いわよ、普通通りに話して貰って構わないわ」

 

「了解した」

 

「おいジャック?こちらの女性は?」

 

「始めましてハワード王子殿下、私はジーサードリーグのロカと言います、以後お見知り置きを」

 

「フム、ジャックから聞いていると思うが念のため、我はクリーヴランド公・ハワード王子だ、そして此方のボディーガードは007のサイオン・ボンドだ」

 

「・・・よろしく」

 

「さて立ち話もそれ位にして中に入ろうか」

 

 

 

ーーーー23:00

 

流石王室御用達レストラン、今まで食べた事無いような味だった。

 

イギリスでも美味しいのは美味しいのね。

 

 

そして今は部屋に帰って来ている。

 

「それじゃベッドを使ってくれ」

 

「ジャックは?」

 

「俺はソファーで充分だ」

 

「そう?なら遠慮無く」

お腹も満たされ胃に血液が集中し直ぐに私は眠りに着いた。

 

 

ーーーー翌日ーー05:00

 

んぅ?今何時だろ?・・・・トイレ。

 

トイレに行こうとバスルームの扉を開けるとちょうどジャックも扉を開けようとしていたのだろう、彼と鉢合わせになった。

 

上半身裸の彼と

 

「「・・・・・」」

 

「どうかしたかロカ?」

 

「・・・・・・・・・・」

生まれてこのかた、異性の裸は人並みに見てきた、特にジーサードも良く上半身裸で歩き回っている。

 

しかしこれ程間近で見た事は無く咄嗟の出来事に頭が上手く働かない。

 

「おーいロカ?大丈夫か?」

 

それにしてもかなりの筋肉質、見た目は少し細身だがムダが無く絞りこまれている。

それに身体中には切り傷、銃跡、火傷跡がところ狭しと存在していた。

 

「お~い?」

 

しかし嫌悪感は一切無く、寧ろ綺麗と思ってしまった。

 

私は少しズレているのかしら?

 

「おいロカ?」

 

急に視界がジャックの顔で一杯になる、それも数㎝でキスできる位に。

 

「ふぇ!?きゃあぁぁぁ!?」

 

「おっと!」

後ろによろめいて倒れそうに成った所を御約束のお姫さま抱っこで支えられる。

 

「大丈夫か?顔が赤いが?」

 

「きゃぁぁぁ!?」

気がつけばジャックをサイコキネンシツで浮き上がらせ無防備な鳩尾に右ストレートを放っていた。

 

「な、何でさ・・・・・ガクッ」ちーん

 

私は慌てて殴ったジャックをそのままにしてしまい高速でベッドにダイブした。

 

「男の人とあんなに近くに・・・・しかももう少ししたら・・・」

私は無意識に自分の唇にそっと指を触れさせた。

 

「って!何やってるの私は!?」

頭の中が悶々して胸がドキドキする

 

ーーーーー後にこの事を九十九とフォース、コリンズに話したら「「「それは恋だよ(わ)!」」」と断言させられた。

 

 

 

ーー同日ーー07:00 イギリス ノーソルト空軍基地

 

滑走路にアメリカのガンシップAC-130が何時でも飛び立てれる様にエンジンを回しながら待機していた。

 

「ジャック・・・・その朝の事・・・ご免なさい」

 

「気にするな・・・ひとつだけ忠告だ、自分の力をそんなに過信するな仲間を信頼しろ

 

確かにジーサードリーグは一癖も二癖もある奴等ばかりだが皆心優しい奴等だと俺は思っている」

 

「そうね、ありがとう」

 

「あぁそうだ、朝のサイコキネンシツを応用した格闘術あれはーー良いセンスだ」

 

「あれは咄嗟の思い付きよ、でもそうね本格的に創ってみようかしら」

 

「ハハハーーーあとこれはささやかな贈り物だ」

ジャックから中位の紙袋を手渡された。

 

「何かしら?」

 

「あぁ帰りに開けてくれ」

 

「そうね、もう行かなくっちゃ」

 

「あぁそれじゃなサードやフォースに宜しく」

 

「えぇДο свидания.(またお会いしましょう)」

 

これが私がジャックと出会って彼と1日過ごした思い出だ。

 

 

「ロカ様、顔がニヤけてますぞ?」

 

「そ、そんな事無いわよ!」

 

「それで袋の中身は何だったのでございますか?」

 

「私が着たドレスコードの一式と品の良いオパールのネックレスよ」

 

「フフまたニヤけてますぞ?」

 

「ニ、ニヤけてないわよー!!!」

 

 

 

 

ーーーーーー22:00

 

ロカと別れてから俺は一度紅鳴館の地下に侵入した。

 

理由は情報の奪取だ。

 

小夜鳴先生のパソコンにUSBメモリーを挿し込みデーターをすべてコピーしQに送信した。

 

 

さて帰るか「キャン!キャン!」ん?

 

鳴き声の方向にライトを向けると一匹の子犬が俺の方にすり寄って来た。

 

「おいおいどうした坊主?お母さんは?」

 

子犬の来た跡をライトで照らすと倒れた犬が一匹居た。

 

もう死んでるが。

 

「お前は一人ぼっちか・・・・・よし飼うか」

 

「キャン!」

 

「名前は・・・・・DDってどうだ?」

 

「キャン、ウォン!」通じたのか尻尾を凄い勢いで振り回す。

 

明日武偵犬の登録に行くか・・・・・

 

 

 

 

 

ーーー23:40ーー自室

 

家に帰り、直ぐに風呂に入ってベッドへダイブ

 

「段々と頭痛がひどくなってる、今日は早く寝るか」

 

「キャゥン?」

 

「DDお前も今日は寝ろ、疲れたろ?」

 

「クゥン・・・・・zzz」寝るの早!

 

俺も寝るか。

 

 

 

 

ーーー後日ーー教室ー放課後

 

「あっ!ジャック君ちょっと良い?」

 

「何でしょう高天ヶ原先生?」

 

「はいこれ武偵犬登録証」

 

「ありがとうございます」

 

「それとね今使っている部屋のお隣さんが空いたの今なら空いているわよ?」

 

一瞬考えたが一人の方が自由に出来る。

「それじゃ使わせて貰います」

 

「はい!それじゃ部屋の鍵ね、また明日」

 

 

 

 

ーーー急遽一人暮らしになった。

 

金次とアリアには説明をして右隣に引っ越した。

 

 

あぁ頭痛が酷い、今日も授業中ずっと寝ていたな。

 

俺はQに連絡した。

「もしもしQ?」

 

『あぁ僕だよジャックどうしたの?』

 

「すまんワルサーが壊れた」

 

『気にしないで良いよジャック、この前ボンドは新車アストンマーチンDBSを3日で廃車にしやがった』

 

「まじで?」

 

『まじで。で話ってなんだい?まさか壊れた事の報告じゃ無いだろう?』

 

「実は最近頭痛が酷くてな」

 

『頭痛?サイボーグが頭痛ね・・・・ちょっと調べてみるよ』

 

「頼む」

 

『任せといて、あぁそれとMが夏休みに一度帰国しろってさ』

 

「了解した」

 

『それじゃね明後日の作戦の成功を祈っているよ』

 

電話を切り呆ける

 

「作戦?・・・・・あっ忘れてた・・・・」

 

 

 

 

 

 

ーー2日後

 

 

 

ーーー作戦当日ー

 

アメリカ軍ステルス無人偵察機X-47B

 

『どうだ008自由に空を飛ぶ感じは?』

 

「進路や速度、高度はそちら(IMF)が操っているんだ自由には程遠いぞハント」

 

『確かにな、さっき006にも同じ事言われたぜ』

 

『006、008改めて任務の説明よ、今回の任務の目的は敵に奪われたタンカーの奪取及び核を奪い返す事よ

 

作戦として無人偵察機で006が後甲板に着陸後即戦闘開始、同じく008も無人偵察機で前甲板に着地後即戦闘開始』

 

『久々の戦闘だ、いいね~』

 

『おっ!これはジェット・ストリーム・サムが見れるか?』通信機越しにハントがはしゃいでいるのが想像できる。

 

『こちらQだ006、008聞こえるかい?』

 

『「通信良好」』

 

『そうかい。 先程君達に注射した薬物の説明をするよ、薬物の名前は無い、効果はパワーを押さえていた枷の解除さ。

 

今までは日常に差し障り無いほどパワーを押さえ、さらにサイボーグの血、電解質を赤く染めていた。

 

しかし今は血は白だ、そしてパワーも何時もの何倍も出せる』

 

『『「わーおー」』』

 

『作戦の説明を続けるわーーテロリストは人質を全て殺害していたらしわ、なので中は敵しかいない。

 

よって今回の作戦は殲滅戦、悪魔だろうが知ったこっちゃないわ!むしろ滅ぼしちゃいなさい!作戦名デビルデストロイ発令するわ!』

 

『『「了解」』』

 

 

「・・・・・なぁハントひとつ聞いていいか?」

 

『なんだ?』

 

 

 

 

「なぜハントは空母の中に居る?」

 

『え?生身の俺がお前らサイボーグと一緒にされてもなぁ~今からソコから射出されるんだろ?生身の人間でやってみろ空気圧に耐えきれずあっという間にミンチが完成だぜ?』

 

「ハハ魚達の餌だな」

 

『全くイギリス人のジョークはキツいぜ』

 

『貴方達が粗方敵を片付けたらIMFと海兵隊の合同強襲チームがタンカーに乗り込みタンカーを拿捕、タンカーをアメリカまでもって帰るそうよ』とMが補足してくれる。

 

『そう言うことだ008』

 

 

「所で今艦のどこだ?レーダー室か?」

 

『ん?あ・・・あぁレーダー室「ハント~通信の相手は誰なの?ねぇそんな事より早く続きしましょ?」・・・・・』

 

「・・・・・ハント君今何処で何をしているのかね?」

 

『(;゜∀゜)ギクッ!』

 

「・・・・・後で覚えとけよ」

 

『アハハ・・・・・?、ジャック!タンカーにヘリが接近中!』

 

「国籍は?」

 

『日本・・・これは武偵高のだ!!!』

 

「はぁ!?どこの大馬鹿者だ!?ハント速度を最大にしろ!」

 

『分かった!』

 

『こちらサム ーータンカーの後方5k先にロシア海軍のミサイル挺とフリゲート艦を1隻ずつ確認』

 

『こちらMよーー006その2隻は敵が拿捕した艦よ。

貴方は後方の2隻を破壊しなさい、008はタンカーの敵兵を殲滅しなさい』

 

「『了解』」

 

 

 

射出準備スタンバイーーー発射!

 

 

俺はミサイルみたく射出され7秒後に刀を降り下ろしサイボーグの1体を斬り倒しながら着地した。

 

 

 

 

 

ーーーーー同時刻ーータンカー甲板

 

「アリア先輩!この人達倒れませよ!!!?」

 

「くっ!?何よ!?コイツら頑丈すぎでしょ!?」

 

「くっ!?なんだ?コイツら剣だけだが異様に強い!AかSランク相当だぞ!」

 

私は完全なミスをした敵を調べず勢いに任せて任務を受諾してしまった。

 

 

 

ーーー前日ーー教務科(マスターズ)ー職員室

 

「あ、来たわねアリアさん」

 

「どうしたんですか高天ヶ原先生?こんな夜遅くに」

 

「『エマージェンシークエスト』と言えば解るかしら?」

 

「!?」

 

「任務内容はタンカーの奪取」

 

「あら?簡単じゃない」

 

「ここからよ。タンカーの積み荷は核よ」

 

「何ですって!?」

 

「これは受けるも断ると貴女次第よ?あっ別に断っても何も問題は無いわ」

 

「・・・あたし受けます!」

 

「そう、ありがとう。メンバーは貴女が全て決めなさいーーーーそれと敵は強力よ気を付けてね?」

 

「はい!」

 

 

ーーーー

 

そして私は今持てる全ての戦力を集結させた。

 

前衛ーー私、金次、あかり、ライカ、志乃

 

支援ーー白雪、ジャンヌ、レキ

 

後尾ーー理子

 

車輌ーー麒麟

 

即席だが中々の布陣だ。

 

しかし敵を調べる時間が無かった。

 

今回それが仇となった。

 

 

 

「ライカ!?後ろ!!!」

 

 

ーーーーーライカサイド

 

私はアカリの叫び声に振り返る、後ろには刀を降り下ろそうとする敵兵がいたもう間に合わない。

 

死ぬのを覚悟で目を強く瞑ったが何時までも痛みは沸き上がらなかった。

 

しかしドンッ!とビチャ!とが混ざった音がし目を開けると銀髪の黒い戦闘服を着た人と私を斬ろうとした敵兵が縦真っ二つなった物が私の目の前に崩れ落ちた。

 

ーーーライカサイドアウト

 

 

「ジャック!!」

 

俺はアリアが近づいてきたためバインザーを外し顔をさらけ出した。

 

「なんでアンタが此処に居るのよ!?」

 

「黙れアリア!良く聞け一度しか言わない、このタンカーには核が20t有る、それをサイボーグ兵がガードしている、生身の人間に奴等は倒せない、今のうちに帰れ」

 

「あたし達も任務を受けて此所に居るのよ!誰が帰るもんですか!!」

 

「言う事を聞け!!!」

 

 

ゴオオォォォ!!!海が盛り上がっているこっちに向かって突っ込んで来る。

 

 

・・・・・あれは!!!

 

 

まずい海から奴が来る!

 

「アリア先輩!海が!!!!?」

 

「金次!皆を下がらせろ!」

 

海から巨大が飛び上がり甲板に着地する

『GYEEEEEAAAaaaaaaa!!!!!』

 

 

メタルギアREY

 

しかもプラズマ砲を兼ね備えた奴か!?

 

 

「ちっ!?お前たちは後ろに隠れてろ!!」

 

「ジャック「先輩」!!!!」

 

 

さぁREY遊んで殺るよ!

 

 

『008気を付けろ!』

 

「誰に言っている?フハハハハハ!!!直ぐに終わらせて殺る!!!」

 

ドドドドドドッッッッ!!!!!!

 

ギギギギギギンッッッ!!!

 

銃弾の全てをニンジャランで刀一本で弾く

 

最速で近づき脚を切り刻む。

 

怯んだ所を逃すこと無く、機関銃まで飛び上がり刀による一閃で機関銃を破壊する。

 

『GYEEEAAaaa!!!!?』

 

感情の無いロボットなのに痛覚が有るのか?そう言えばこいつにも誰かの脳が使われているのか

 

『008!REYのブレード攻撃だ!』

 

ズウゥゥゥゥン!!!と高密度な物質が俺を潰そうと唸りをあげながら迫り来る。

 

さてさて避けてもいいが避けるとアリア達がグロいことになっちまうな。

 

ドォォォン!!!ギリギリギリギリギギギギギギッッッ!!!

 

巨大なブレードが俺の身長位の刀と凌ぎを削る。

 

「があぁぁぁぁ!!!!おりゃあ!!!」

 

人工筋肉をフル稼働させREYのブレードをつかみREYごと持ち上げる。

 

「吹っ飛べ!!」

 

持ち上げ放り投げ、俺も飛び上がりREYの腕に着地して刀で滅多切りにし更には片腕を切り落とし俺は無事に船に着地した。

 

REYは海に沈んでいった。

 

『見事だったぜ008』

 

「ふん、まだお前の方が強いな」

 

『おいおい冗談きついぜ』

 

アリア達は口を開けたまま突っ立っていた。

 

「おいどうした?」

 

「先輩・・・・・失礼を承知で伺います、先輩は何者ですか?」ライカは恐る恐る聞いてきた、他のやつらも同じように見つめてくる。

 

『良いんじゃない?話してあげたら?そのかわり他言無用よ』

 

「いいんですかM?了解しました」

 

 

「改めて自己紹介だイギリス情報局MI6の00セクション008のジャック・ベケットだ、因みにサイボーグだ」

 

「どう見たって只の人間よね?」

 

「だがさっきの戦闘は人間のレベルを軽く越えている」

 

「話し合いはそれまでだもう一度言う、帰投しろ」

 

暫くアリアはうつむいていたが「・・・撤収するわ」

 

と一言、そして先程の武偵高のヘリが迎えに来た。

 

「誰が操縦してるんだ?」

 

「麒麟です」

ライカは少し嬉しそうに喋る。

 

が突如眼帯のソリトンレーダーが警告音を発生させる。

 

「まずい!!!」

俺は頭上のヘリまで飛び上がりコックピットを刀で破壊し麒麟とSVDドラグノフ狙撃銃を持った少女それとオオカミ一匹を引きずり出す。

 

そして落ちて行く瞬間にヘリが海中から出現したREYによって海へ引きずり込まれた。

 

『まだ生きてやがったのか!?』

 

「ちぃ!しぶといな」

 

REYは懲りもなく甲板に這い上がり俺たち目掛けてタックルする。

 

俺はそのタックルを一人で防ごうと踏ん張るがタックルに耐えきれず海に吹っ飛ばされる。

 

「ジャック!!!」ジャンヌが手を伸ばすがその手を俺が掴む事は出来なかった。

 

 

 

 

 

ーージャンヌサイド

 

『GYEEEEEAAAaaaaaaa!!!』

 

 

REYが海に落ちたジャックに止めを刺そうと片腕のミサイルハッチをフルオープンする。

 

バババババババシュ!!!!!!

 

ミサイルは見ただけで300発は発射している、まだ増える。

 

もう終わったと諦めていたがーーー私はあり得ないと目を見開いて海を見ている。

 

「どうしたジャンヌ?」

 

私は何も言わずただ海に指を向けた。

 

皆、私につられ海を見る

 

 

ーーージャックが生きていた。

 

しかもただ生きているだけでなくミサイルに跳び移りながらこっちに向かって来る。

 

 

 

ーーージャンヌサイドアウト

 

 

 

 

 

俺はミサイルに跳び移りながらREYに接近、REYの頭に刀を突き立て力を込める

 

「うおぉぉぉ!!!」

そのまま頭、首、背中を切り裂き金次達の元に着地。

 

「( ; ゜Д゜)」

刀を鞘に納めた瞬間にREYが縦真っ二つなり爆散した。

 

『Excellent!!!』

 

「ふん雑魚が」

 

『良くやったわ008、引き続き殲滅をお願い』

 

「了解」

 

 

 

ーーーーーーー

 

「さて」

俺は金次、アリア達に振り向いて

 

「これからお前らはどうする?ここは敵地の真っ只中だ」

 

「私達も戦うわ!」

威勢良くアリアが吠えるが

 

「アリア威勢が良いのは良い事だが俺にはお前が豆鉄砲で戦地に突っ込む馬鹿にしか見えない

 

 

 

 

 

「じゃなんでジャックの刀は通用するんだよ?」

 

「高周波ブレードといってな」

近くにあったコンテナを軽く切り刻む。

 

「高周波がずっと出ていてな目に見えないスピードで刀の刃が振動しているんだよ」

 

硬いコンテナがバターの様に斬れた。

 

( ; ゜Д゜)

 

「で、どうする?ヘリは駄目になった、俺は今から敵を殲滅しに行く」

 

「「「「殲滅!?」」」」

 

「あぁ文字どおり殺す、敵に情けは無い」

 

 

俺はそれだけ言うと踵を返し近くに居たサイボーグ兵に刀を突き立て電解質を奪い「貰った!」潰した。

 

体力がかなり回復した所で金次達の所に戻る。

「考えは決まったか?」

 

「あぁ俺達はジャックお前に着いていく」

 

「そうか俺からは言う事は2つ、1つは俺の前に出るな守れなくなる、2つ俺は奴等を殺す、今は武偵では無くイギリスに仇なすテロリスト狩る008だ、良いな?」

 

「・・・・・分かった」

 

 

 

甲板を守っていたサイボーグを全て倒し俺は次に船内、船室へと向かう。

 




いやー、やっと書けた(´・ω・`)

久し振り過ぎてキャラの口調とかおかしくなっているかも知れませんが大目に見てくれるとありがたいですm(__)m


そして!まともな休み来たー!

クリスマス休み?年末休み?年始休み?

・・・・・なんですか?それ?

と、やっとGW休みが取れました!

今週中にもう一回位は更新したいと思います(。・ω・。)ゞ


追伸ーーFate go面白いですね!









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目覚め

GW最終日何とか書けた!


急いで書いたので言葉的におかしな所が有ると思いますが気にしないで読んで下さるととてもありがたいです!(。・ω・。)ゞ


「先程はありがとうございました」

足元にオオカミとヘッドホンを着けた女の子がわざわざ礼をしてくる。

 

「いや気にするな」と軽く流すつもりだったがその後の発言で興味が湧いた。

 

「私はレキ。ウルスに属する者 こちらはコーカサス白銀オオカミのハイマキです、今は武偵犬ですが」

 

「ウルス!?・・・ならウルフ姉さんは元気か?」

 

「はい、何時もオオカミ達と戯れています」

 

相変わらずだな。

 

「それと子供が出来てました」

 

「はぁ!?ーーーいや何でも無い」

あの人間嫌いでひねくれたウルフ姉さんがねぇ

 

 

パララララ!敵の銃声が響く。

 

「まさかこんな所でウルスに会えるとは、この作戦の後少し話をしないか?」

 

「はい」レキはドラグノフを構え、発砲していた敵のAK74を壊した。

 

 

さて仕事に戻るとしますか。

 

 

俺はポケットから粘土爆弾C-4を取りだし船内に入るための扉の蝶番に取り付ける。

 

「金次達ちょっと待ってろ」

 

「?了解」

 

「ーーーおいリコ」

 

「なんだジャンヌ?」

 

「あれがジャックか?」

 

「いや、私も初めて見たいつも『ポンッ!ババババババッッ!!!』スーツ姿でしか『ウギャアァァ!?、ば、化け物め!!ッ!?グハァ!?』『く、来るなぁ!!!』仕事をしてなかった」

C-4が爆発し扉が外れた瞬間にジャックは突入、その後は敵の絶叫が聞こえた。

 

「・・・・・」

 

 

銃声と剣戟の音が止み私達は船内に飛び込んだ。

 

「ふー、中はアラブ系のテロリストどもか」

ジャックは身体中に白い液体と赤い血が混ざりピンクまみれになっている。

 

そして刀は今切ったであろう人間の赤い血が滴っている。

 

「うっ!?」人間だった物がそこらじゅうにぶちまけられ床は血で見えない程垂れ流れていた。

 

「ひ、酷い」

あかりはこの光景に耐え兼ね一言呟く。

 

「ジャックいくらなんでもここまでする事は無いだろ!?お前はこんな事をして何とも思わないのか!?」

金次がジャックの胸ぐらを掴みただ思った事を叫ぶ。

 

「・・・・・」

 

「答えろジャック!!!」

 

ドンッ!ザクッ!!

 

 

ーーー金次サイド

 

俺は一瞬の事で何が何だかんだ解らなかった、ジャックの胸ぐらを掴み答えを問いただしていたら、一瞬で上下が逆さまになり床に叩き付けられ顔の直ぐ横に刀が突き刺さっていた。

 

「何とも思わないのか?だと?辛いです、苦しいです、罪悪感で胸が一杯になります、と答えれば良いのか?」

 

「そう思わないのか!!!?」

 

「残念ながら俺にはそんな感情ば無い・・・寧ろ斬りたい、もっと!もっと!もっと!斬りたい!と血が騒ぐ、思ってしまう」

 

「お前は殺人鬼だ!」

 

「そうだ俺は殺人鬼だ・・・・・かつて俺にも仲間がいた、仲間は今の社会にも何不自由無く受け入れた、しかし俺は違った俺は心のどこかで・・・・人殺しを楽しんでいた」

 

「なんて奴だ!お前は人間じゃない人の皮を被った鬼だ!」

 

 

『ハハハハ!今世紀の遠山侍は良く吼えるな!フム殺人鬼!その言葉ジャックに相応しい、流石アイツの血を継いでいるだけはある!ハハハハ!ジャック、遠山侍達!私はこの船の一番最後の部屋に待っている、早く来いそして私を退屈させるなよ?何せ私がボタンを押すだけでこの船は吹っ飛ぶのだからな!それでは待っているぞ!フハハハ!』ブツン

 

いきなり艦内放送が始まったと思えば耳につく声でジャックと俺の事について語りだした、そして遠巻きに俺がこの事件の首謀者だとアピールしてきた。

 

『008急いでさっきの声の男を処理しなさい』

 

「了解」

 

「立て金次、説教は後で聞いてやる、今は世界の終わりが掛かっている・・・・悪いがここからはノンストップだ常に俺の後ろを走り続けろ良いな?安心しろお前らには怪我はさせない」

 

ジャックはそう言い終わると左目が鈍く紅く輝きだした。

 

そう言い終わるや否やジャックが走りだしたので俺らもジャックの後について走る。

 

敵が急に出て来て銃を撃ったりナイフを振り回したりするがジャックは全て弾き、通りすがりに敵に一太刀入れ斬殺そしてまた走り出す。それの繰返しだった。

 

突き当たりの扉を一瞬で切り刻み中に侵入した。

 

 

 

 

 

 

 

ーーイギリスーMi6ー作戦室

 

「M少し良いですか?」

 

「何かしら?」

 

「先日008が紅鳴館から押収したデーターから気になる物が」

 

私はQからの資料を見たがその内容に驚愕した。

「これは・・・・間違いないの?」

 

「えぇ間違いありません」

 

 

 

ーーーーーー

 

 

扉をくぐるとソコには車椅子の男とサイボーグの男達がいた、それに何者かがいる。

 

サイボーグでは無いがそれに近い完全武装の奴等、部隊マークはロシア語にコウモリ。

 

その隣の男達はアラブ語の刺青と部隊表記にアラブ語と湾曲型のした刀のマーク。

 

「貴様らがクーデターを起こしたスペツナズとISISか」

 

「スペツナズにISISですって!?」

 

「おまけにスペツナズはジャガーノート部隊か」

 

「そうだジャック、お前を殺す為に沢山用意したのに今はたったこれだけになってしまった」

 

「ふんテロリストが何人死のうが俺には痛みが分からない」

 

「だろうね、だって分からない様にしたのは他でも無い僕だからね」車椅子の男はそう答える。

 

「始めまして、いやジャックは久しぶりだね、僕は元MI6前任Qのケディル・エメリッヒだ」

 

 

 

 

「久しぶりだと?俺はお前を知らない」

 

「だろうね、しかし僕は君の事を誰よりも知っている」

 

「それは変態の発言だ」

 

「じゃあ聞くけど君はどこで産まれた?両親は?」

 

「俺は・・・・・」

 

「君が産まれたのはアメリカのとある研究所だ、そして鉄の母胎、薬品と言うと羊水の中で産まれた」

 

「・・・・・」

 

「そして君が1歳の時にイギリスに引き渡した」

 

「M、今の話は本当ですか?」

 

『・・・・ケディルは急に貴方を連れて来て00チャイルドに組み込んだ・・・・・ご免なさい』

 

「罪悪感が湧いて私に謝ったのですか?そんな物は私には必要無い、私はただ貴女の命令に従うサイボーグだ」

 

『・・・・・008オーダーよ!ケディルを連れて帰りなさい』

 

「了解しましたM」

 

 

「おっと動くなよジャック、目の前で可愛いトモダチや後輩が死ぬ姿を見たくは無いだろ?」

 

 

ちっ、いつの間にか囲まれてやがる。

 

「・・・・・」

 

不味いな一歩も一挙動も動く事が出来ない。

 

「ケディル、お前は何が目的だ?」

 

「君だよジャック、正確には君の脳に積み込まれた戦闘データ、秘密暗号とか色々かな」

 

「要するの俺の脳か」

 

「・・・・なぁジャック、人間に戻りたいとは思わないか?」

 

「何?」

 

「書類上だが僕は君の父親だ、息子の幸福を望むのは当然の事だと思うよ」

 

「こんな下らない事をしなければな」

 

「下らない?何を言っているんだい?これは日本にとって必要な事さ・・・おっと話がズレたね。

 

僕はね君を人間に戻す事が出来るんだ」

 

「意味が分からん。サイボーグに改造された俺が人間に戻る だ?」

 

「そう人間にさ!そして全ての感情が戻るとしたら?」

 

「感情を?」

 

「そう感情だ、喜怒哀楽全てさ」

 

「・・・・・断る」

 

「そうか・・・なら仕方がないね強引にしたくは無かったけど」

 

ケディルは車イスに取り付けてあるボタンを押した。

 

バチィン!「グアッ!?、な、何を・・・・・」

 

「ジャック!?おいしっかりしろ!?」

 

「安心してくれ遠山サムライ、彼は寝ているだけだ。

 

さて君達には少し大人しくしてほしいからね、あー君達!彼等を丁重に牢屋に入れといてくれ」

 

「了解」

 

俺達は抵抗出来ずに牢屋に連れ去られた。

 

ジャックは別の部屋に運ばれて行った。

 

 

 

ーーーーMi6

 

「M!ジャックからの通信が途絶しました」

 

「くっ!やられたわ まさかケディルが居るなんて・・・・仕方がないわね彼に連絡してちょうだい!」

 

「彼とは?」

 

「008の師匠よ!彼に連絡を!今!すぐ!」

 

「は、はい!」

 

 

 

 

ーーーージャックサイド

 

・・・・あぁここは?そういや俺は捕まったのか。

 

くそっ、やられた まさか頭の中に仕掛けていたとはな。

 

体を動かそうにも手足首をガッチリと施錠されて身動きが取れない、唯一動く首を動かし辺りを確認する。

 

ケディルと目が合った。

 

「やぁ強引で済まないね」

 

「ならこの拘束具を外せ」

 

「それは出来ない相談だ」

 

「なら・・・服ぐらい着せろ、何でパンツ1枚だけなんだ?」

 

「・・・・・ジャックあの箱が見えるかい?」

 

「話を反らすな!・・・只の箱だろ?」

 

「見た目はね、だけどこれは感函っていう異能の道具なんだ」

 

「異能だと?SSRではなく?」

 

ケディルが箱を開けると中からバカみたいにデカいケーキが出てきたーーどうやって入っていたんだ?

 

「なんだ?誕生日の祝いでもしてくれるのか?」

 

「そうさ!今日で君は生まれ変わる、本当の人間に!」

 

「・・・・・」

 

「まだ信じていない様だね?でも異能に不可能は無い」

 

「・・・・・」

 

「まぁ良い・・・・それじゃ始めようか!」

 

「具体的には何をするんだ?」

 

「簡単な事さ このケーキを液体にして君の中に送るそれだけさ」

 

「?」

 

「ただし気を付けていろよ?感函っていうのは感情を物資化させている」

 

「感情に呑み込まれると君は廃人になってしまう、まっ頑張ってくれ。では行くぞ」

 

「!?、ガァァァァ!?痛い!コレが悲しみか!?罪悪感!?」

心が締め付けられるような感覚。

 

悲しい・・・・とても哀しい気持ちになる。

 

あれ?俺泣いてるのか?

 

頭に何かが侵食し脳内を這いずり回る、身体中にみみず腫みたいな現象が起き血管が破裂する。

 

「う、うあぁぁぁぁ!!!!?」

 

「■■■■■■■!!!!」

 

「これは不味いかな?」

 

「■■■!!!うぐっっぅぅぅ!!!!?」

 

 

 

 

 

ーーーー牢屋ーージャンヌサイド

 

『ぐあっっっっっ!!!?』

 

「ジャック!」

誰か!誰でも良いジャックを助けてくれ!

 

 

 

 

ーーーージャックサイド

 

 

「ぅぅぅぅ!!!!?・・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・どうだケディル 耐えたぞ」

 

「ふふふふ、フハハハハ!!!素晴らしい!やはり君は最高だ!」

 

 

 

ーーーーMi6

 

「M!大変です!彼の!ジャックの肉体が完全に人間に変化しました」

 

「何ですって!?じゃ今までの暗号は!?機密文章は!?」

 

「こちらではもう彼の電子脳にアクセスが出来ません!本物の脳に変化しています!」

 

「そんな!?」

 

 

 

ーーーージャックサイド

 

「それじゃジャック・・・・拷問を始めるよ」

 

「機密書類に暗号か?」

 

「あぁそうだ」

 

「なぜ今更?サイボーグの時の方がこんな回りくどい事をせずにすんだのに」

 

「残念ながら今の僕達じゃあ無理だ、ハッキングしたとしても逆にカウンターを喰らってお釈迦だ」

 

「全て忘れた。と言ったら?」

 

「大丈夫さ、その時は人質を殺すだけさ」

 

「殺してみろ、俺は舌を噛んで死ぬだけだ」

 

「・・・・・なら君が喋るまで拷問を続けるとしよう」

 

ケディルは出ていった。

 

ふぅ・・・一様思い付く限りの暗号、書類は全て覚えている。

 

扉が開きロシア人達が入ってきた。

 

さっきのスペツナズの奴等だ。

 

 

俺は奴等から頭に麻布を被せられひたすら殴られた。

 

本当に俺は人間に戻った様だ。

 

口の中に血の味が充満する。

 

そして痛みが有る。

 

ナイフで傷口を抉られる感覚が神経を伝って脳に痛いと信号が送られる。

 

俺は痛みに耐えきれず気絶した。

 

 

 

ーーー遠山サイド

 

ジャラジャラ

 

鎖に繋がれたジャックが私達と反対側の牢屋にぶちこまれた。

 

「ジャック!?大丈夫か!?」

 

反応が無い、が息はしているーー気絶しただけだろう。

 

 

しかしこの牢屋狭いな、おまけにとても女臭いし

 

ヤバイもう軽くヒスってやがる!

 

ガタッ!「ちょっと理子!?大丈夫!?」

 

「お母様お母様お母様」

 

不味い!牢屋に入れられた事でトラウマが甦ったのか!?

 

「理子大丈夫だ、俺がついてる」

 

「キー君?あたし怖い、このままジャックが死んだら・・・私はまたひとりぼっちになっちゃう」

 

「そんな事は無いジャックは死なないし、それに俺達も居るだろ?」

 

「キー君・・・ありがとう」

 

「ハハやっぱり理子は笑顔が良く似合うよ」

 

「キー君?なってるの?」

 

ヤベェ!気付かれた!

 

理子はニヤニヤしながら胸を押し付けて来た、そうするとあと2名程の顔色が・・・・

 

「金次ぃ?何してるのこんな所で?」

 

「金ちゃん?悪い泥棒ネコが付いてるよ?早く殺さないと大変な事になっちゃうよ?」

 

 

 

ーーーーー???サイド

 

「こちら■■■■、タンカーに無事に潜入」

 

『潜入は成功だね、ジャック達が囚われて居るのは最下層の最終奥』

 

「お前は参加しなくても良かったんだぞ。最悪ケディルを殺す事になるかもしれん」

 

『いや僕はそれでも構わない。彼のやろうとしている事はリキッドと同じだ・・・例え親族で有ろうともさ』

 

「・・・強く成ったなオタコン」

 

『そういう君はかなり老けたねーーースネーク』

 

「ハハハーー余計なお世話だ」

 

 

 

 

 

ーーーージャックサイド

 

バシャッ!「冷た!」

 

どうやら冷水を掛けられたらしい。

 

いまだに意識が朦朧として足元が覚束ない。

 

 

「起きろ続きの時間だ」先程のスペツナズではなくISの奴等が俺を迎えに来た。

 

「我々の拷問は過激だからな楽しんでいろよ?」

 

「ふん、やれるものならな」

 

 

 

 

ーーーー金次達サイド

 

奥からジャックの叫び声が聴こえてきて背筋がゾッとする。

 

暫くして気絶したジャックが運ばれて来た。

 

兵士が何やら喋ったが分からずそのまま戻っていった。

 

「おいアリアさっきの兵士達何て喋ってたんだ?」

 

 

 

「完全には分からなかったけど、ザッと翻訳すると『おい人質をみせしめに殺した方が早いんじゃないか?』『駄目だ人質を殺すとコイツが舌を噛みきって死ぬらしい』だって」

 

「マジかよ。だから俺達は何もされないのか」

 

 

「あぁそうだ」向かいの牢でジャックがゆっくりと起き上がった。

 

「ジャック無事か!?」

全員が全員一辺に喋る。

 

 

「・・・金次お前が代表で喋れ 聖徳太子の様に一辺には聴けれねぇよ」

 

「体は大丈夫か?」

 

「あぁおかしな事に人間に戻った」

 

ジャックは立ち上がり胸のデカい傷を抉り糸状の何かを取り出した。

 

「それは?」

 

「糸ノコだ」

 

 

ギーコギーコ・・・・カチンッ!

糸鋸でゆっくりとだが確実に牢の鍵を壊した。

 

見回りが少し通り過ぎたのを確認して牢から抜け出し。

 

見回りを後ろからこっそり近づき一撃で気絶させた。

 

「少し待ってろ鍵と装備を取って戻る」

 

 

 

ーーージャックサイド

 

マジで寒い、なぜパンツ1枚で拷問しますかね?

 

おっ着替えに装備発見、あと鍵を『ポチっ』解除成功。

 

金次達の牢に戻る途中3人位気絶させ俺の居た牢に放り込んでやった。

 

金次達と装備を整えた所で「さて脱出するぞ」

 

「了解!」

 

 

 

脱出するためにはどうしても先程ケディル達と相対した広い場所を通らなければならない。

 

 

 

ーーーー

 

『そこまでだジャック!』

 

「見つかった!」

 

突如横に敵兵達が現れる。

 

「ステルス迷彩か!」

ステルス迷彩を解除した兵士は10人、囲まれた!これはまだ隠れてろいるな。

 

手の出しようが無い。

 

『ジャック脱走はいけないな、さぁ早く部屋に戻りなさい。今なら何もしない』

 

「断る!」

 

 

『そうか、ならソコで死ぬが良い・・・ーーーふむ私は親切だ、3分間時間をやろう、その間に色々終わらせてから君を殺し脳を摘出する』

 

「Mと連絡して良いか?」

 

「あぁ構わないよ」

 

「時間は限られているぞ、ほらもう20秒経った」

 

俺は声を弱めて話す

「M私です。Mこれはどうすれば?全く動けない、動けばこちらが殺られる」

 

『やっと繋がったわね!色々聞きたい事は有るけど今は良いわ・・そうね・・・1つだけ方法が有るわ』

 

「本当ですか!?教えて下さい」

 

『確実じゃないわ』

 

「今は例え僅かな可能性でもそれに賭けます」

 

『そうね貴方は賭事が上手かったわねーーー良いわそれじゃ良く聴きなさいーーーーーよ』

 

「本当にそれで?」

 

『僅かな可能性に賭けるんでしょ?男を見せなさいよ』

 

「了解しましたM」

 

「2分30秒だ」

 

あと30秒

 

俺はジャンヌに近づいた。

 

「どうしたジャック?まさか諦めたのか?」

 

「いや僅かな可能性に望みを賭けるのさーーーー済まんジャンヌ」

 

「何を!?ーームグッ!?ーーーんんっ!?」

 

 

俺はジャンヌの唇を強引に塞いだ。

 

ドクンッ!!!心臓が大きく跳ねた。

 

体が熱い、血がたぎる。

 

これは・・・・そうか俺も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー遠山の血が含まれているのか。

 

 

 

 

 

 

『不味い!!!お前らジャックを殺せ!!!』

 

初めてケディルが焦った声をあげる。

 

ーーーがもう遅い。

 

全てがスローに見える、いや止まって見える。

 

視界も360°手に取る様に分かる。

 

瞬時に隠し持っていたワルサーPPKとジャンヌのワルサーP99を拝借し全ての銃弾を弾き、全兵士を行動不能にした。

 

 

 

 

バチィ!ジャンヌにひっぱたかれた。

 

「さ、最低、最低だ!ジャック!」

 

「・・・済まん」

 

「ふんっ!」

 

突如音がし、閉まっていた筈の扉が外れて段ボールが出てきた。

 

「だ、段ボール?」

 

段ボールで潜入を教えてくれたのはあの人しかいない。

「もしかしてスネーク!?」

 

「久し振りだなジャック、待たせたな!」

 

世界を何度も救った英雄スネークが目の前に立っていた。

 

 

ーーーー

 

『スネェェェーク!!!君はまたしても僕の邪魔をするのか!?』

 

「お前の行動は目に余る。よって我々核反対組織フィランソロピーはお前の計画を破綻させる」

 

『くそぉぉぉ!!!おい2人を殺せぇぇぇ!!!』

 

「本性を表したな。さてジャック俺の背中は預けたぞ」

 

「あぁ任せろスネーク!」

 

スネークはバンダナを頭にしっかり巻き俺は刀を握り締める。

 

「おい遠山サムライ達!少し隠れてろ」

 

「は、はい!」

 

「スネーク!来るぞ!」

 

「行くぞ!」

 

上から何者かが降ってくる。

 

「天狗部隊だ!」

 

 

ババババッ!

 

スネークのM16が火を噴く、その間に俺は刀で他の兵士を次々に切り伏せて行く。

 

 

 

 

ーーー

 

スネークによって最後の兵士が倒された。

 

「終わったか」

 

「助かったスネーク、いやマスター」

 

「もう俺はお前のマスターじゃないスネークで良い」

 

「スネーク俺は人間に戻った」

 

「そうか良かったじゃないか」

 

「・・・だが同時に俺は何者なんだ?俺は自分の名前の意味を良く知っているジャックは兵器、ベケットはあるスナイパーに与えられる称号だーーー俺は兵器だ」

 

「・・・だからどうした?」

 

「え?」

 

「名前なんぞソイツを呼ぶときの呼称でしかない

 

俺なんか『スネーク』爬虫類だぞ?それとと同じような物だろ」

 

「しかしスネークには本名があるじゃないか」

 

「確かにな、だが本名が有ろうが無かろうがそれは大した事ではない

 

本当に大切な事は自分が何をして後世に何を残したかが大切な事だ

 

名前だの遺伝子だの下らない、後は自分で考えろ」

 

「後世に何を残すか・・・か」

 

「まぁそれは宿題だ、次会うとき楽しみにしてるぞーーまずはこの船を奪還するのが先だがな」

 

『スネーク僕だよ、この船のシステムを奪った、今は停船している』

 

「分かったハントに連絡しろ『敵の大部分は掃除した』と」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

程なくしてハント率いる海兵隊によってケディルなどリーダ各のメンツは捕まった。

 

 

「待ってくれ最後にジャックと遠山サムライに話をさせてくれ」

 

「良いだろーーおいジャック!遠山!この学者さんがお前達と話したいだとよ」

 

「「?」」

 

「単刀直入に言おうーーー君達は従兄弟同士だ金次は遠山の表の血を継いでいる。

 

ジャック、君は遠山の裏の血ーー遠山銀侍郎の血を継いでいる」

 

「そしてジャック・・・・君の本当の名は遠山銀一だ」

 

「・・・・なぜ喋る?それに名前は関係無い」

 

「それはスネークの言葉であって君の考えではない。

 

はぁ僕もお喋りになってしまったなぁ

 

・・・銀一それとお前には一人の弟が居る」

 

「なんだと!?どこに!?」

 

 

 

「それは・・?・・・・・・グハッ!?アッ!?まさかガァッ!?FOX・・・・DIE?ガクッ」

 

ケディルは血を吐き心臓を押さえ一瞬苦しみながら息を引き取った。

 

「FOXDIEか!?」

 

「M!ケディルが心臓発作で死亡しました!」

 

『大変だスネーク!ハントからの連絡で全ての兵士が死んでる!』

 

「何だと!?」

 

 

ーーーー

 

こうしてタンカー奪還任務は成功であったが後味が悪い終わり方となった。

 











いやー次いつ書けるかな?

ジャック「今なにしてるんだ?」

言えない事もありますが

ゲート風に言えば鉄の象に乗っていますかね


成るべく早くに更新したいとは思っていますのでこれからも宜しくお願いします(。・ω・。)ゞ


ではまた次回会いましょう\(^^)/



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出会いと別れは突然に

お久しぶりです、お待たせしました

前置きはさておき本編どうぞ!


ドドドドドドドドドッッッ!!!!

 

帰投する2機の米軍ヘリ(ブラックホーク)のエンジン音だけが機内に響く。

 

1機目には俺、金次、スネーク、サム。

 

2機目に女子全員が乗っている。

 

 

「なぁジャック」

 

「なんだ金次?」

 

「さっきは済まん、まさか感情を産まれながらにコントロールされていたとは知らなかった、それに殺人鬼って呼んでしまってーーー済まん」

 

「気にする事ねぇよ」

 

「ジャック家族は?」

 

「居ねぇよ、まぁ弟がいるらしいが手掛かりが少なすぎる」

 

「じいちゃんにお前を紹介しても良いか」

 

「そっちに迷惑じゃなければ構わねぇよ」

 

「・・・・ジャック口調変わったな?」

 

「ふふ、さぁな」

 

横田米軍基地に下ろされ俺とサムは残り、金次達は武偵校から迎えの車が来てそれに乗って帰った。

 

 

 

 

ーーー男子寮ーー自室

 

横田米軍基地での軽い報告と書類作業をして男子寮に着いたのは夜中3時。

 

 

 

 

テレビ電話でMに報告

 

 

 

「――――以上が今回の任務報告ですM」

 

『ありがとう―――まぁ帰国したら詳しく話して貰おうじゃない』

 

「了解です」

 

『最後に!お土産期待してるわよ!それじゃ「ちょっと待って下さい!」あら?何よQ?』

 

『ジャック!是非とも買ってきてほしい物があるんだ!』

 

煩せぇ!? Qの大声で耳がキーンとする。

 

「で?何を?」

 

『Fa○eのフィギュア!青セイバー!金アチャ!ジャンヌ!邪ンヌ!あと日本製の携帯!それから漫画とゲーム!それから――』ピィッ!

 

 

ふぅ気にしないでおこう。

 

『♪♪♪♪~』

 

ん?メール?誰からだ?

 

 

『あとPSPビィータとPS4とその他諸々のカセット!

 

 

宜しくジャック!

 

ーーーーQより

 

 

追伸――PCも頼むよ!』

 

 

 

・・・・・これ買わないと後が怖いな。

 

 

 

よし・・・・・

 

「もしもし金次?俺だけどさ―――――何?理子が詳しい?あぁありがとな今度飯奢ってやるよ――あ?あぁ夏休みに一時帰国するだけだ、うん、うん、あぁそれじゃあな」

 

 

金次の情報によってフィギュア関連は理子が網羅しているらしく俺は直ぐに理子へ電話を掛ける。

 

「あぁ理子?俺だ――――そうだな、え?あぁそれじゃあ明日の放課後女子寮の前な、うん御休み」

 

何故か『理子も行く!』って事に成り明日は2人で買い物する事になった。

 

 

・・・・・2人で?まさか――デート?

 

 

 

 

ーーーー理子視点

 

やったやった明日はジャックとデートだぁ!

 

これはジャンヌに自慢しなければ!――!?

 

 

 

一瞬脳裏に浮かぶ、あの時の事――ジャンヌがジャックにキスされる光景を。

 

 

・・・・そーいえばキー君にキス(マウスtoマウス)した事に有るけどジャックにしたことは無いなぁ・・・・

 

何だか胸がチクッとする。

 

・・・・よし!明日告ってみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー放課後ー女子寮前

 

「ジャックー!!早くー」

 

「分かったから引っ張るな理子」

 

「さぁ秋葉に出発だぁ!」

 

 

 

ーーー秋葉原

 

ここがオタクの聖地ーアキバか

 

「さぁジャック!先ずはPCとゲーム機だぁ!」

 

元気良いなぁ。

 

ーーー

 

「さぁ次はフィギュアだぁ!」

 

「次は漫画だぁ!」

 

 

ーーー疲れた。

 

 

 

 

ーーーーー夕方

 

「ありがとな理子、頼まれた物も全て揃ったしな」

 

「えへへ気にすることないよジャック」

 

理子は俺にもたれ掛かり腕を絡めて一緒に歩く。

 

まぁ今日は世話になったしこれ位は良いだろ

 

 

「ジャックは優しいね」

 

「そうか?」

 

「そうだよ・・・皆に優しいね」

 

「・・・・・」何となく言いたい事が分かり俺は黙ってしまう。

 

 

イタリアで習ったロメオの教本通り

 

息遣い、歩き方、腕に伝わる理子の心臓の鼓動、少し上気した頬。

 

告白の前兆か…。

 

 

 

 

ーーーとある高台

 

「ジャック見て綺麗な夕焼けだねぇ」

 

「・・・・・」

 

「ジャックあのね・・・

 

 

私ね貴方の事が好きです――

 

 

貴方が私をあの檻から助けてくれた、ブラドから助けてくれた、とても感謝しきれない。

 

 

・・・・私は貴方の事が好きです付き合ってください」

 

 

 

「・・・・・・理子お前が前から俺に好意が有ったのは知っていた。

 

だが俺はそれを好意と思わず善意としか思わなかった

 

ーーいや思えなかった。

 

 

 

俺は好意という物をずっと奴(ケディル)に邪魔されていた」

 

「うん知ってるよ」

 

「俺は今までお前の好意を無視し傷つけていた

 

1番側に居たお前を」

 

 

 

 

「それも知ってる。

 

でも途中でそれがわざとじゃないって事にも気付いた

 

・・・・やっぱりジャンヌの事気になる?」

 

 

ッ!?

 

 

 

「あははは・・・・今凄く驚いたでしょ?あーあフラれちゃったなぁ」

 

「すまん理子、俺はお前の想いに答えられない

 

―――気になるやつが出来た」

 

 

「そう・・・あーあ~ジャンヌに嫉妬しちゃうな」

 

「ほぉ私がどうかしたのか?」

 

「「ジャンヌ!?」」

 

「麒麟から理子先輩とジャック先輩が仲良く買い物に行った、との情報を入手してな」

 

「ど、何処からつけていた?」

 

「ん?今着いた所だ」

 

「「Oh・・・セーフ!」」

 

 

 

PiPiPiPi!!!

 

着信音?知らん番号だ誰だ?

 

「はいジャックですが」

 

『おぉお前さんがジャックか?ワシは遠山鐵(まがね)じゃ お前さんの事を金次から聞いてな

 

どうじゃ?今から此方に来れるか?』

 

「分かりました2時間後位に寄らせて頂きます」

 

『そうか じゃ待っとるぞ、家は巣鴨じゃ』

 

こうして突如遠山家に招待される事になった。

 

 

電話を切ると理子は居らずジャンヌだけが待っていた。

「話しは終わったかジャック」

 

「あ、あぁ終わった」

 

「ジャック・・・そのな、この前のあれはわざとじゃ無いんだろ?」

 

「あれ?」

 

「キ、キスの事だ!」

 

 

あぁタンカーの時のか

 

「けしてわざとじゃ無い、理由があってした」

 

「じゃあその理由を教えてくれ」

 

「今か?」

 

「何時なら答えれる?」

 

「帰国後直ぐ」

 

「ダメだ、どれだけ私を待たせる・・・そうだ」

 

「?」

 

「ジャック、私と一泊二日のデートをしよう!その間に答えを出して貰う」

 

「いやしかs「これは決定事項だ!異論は認めん!」はい」

 

 

何故かお泊まりデート?になった。

 

何故だ?

 

 

 

ーーーーオマケ

 

ジャンヌとの帰り道ーー

 

 

「ん?あれはライカと麒麟か?」

 

「そうだな何やってん・・だ・・・!?」

 

ライカと麒麟の顔の距離が近くなりそしてーー重なった。

 

( ; ゜Д゜)

 

「「あっ」」Σ(゜Д゜)

 

「あー、そのライカ?人の趣味は色々だし俺は別にお前がそんな趣味を持っていたとしても俺の戦姉妹だからな」

 

「なななななな!!!?うわぁぁぁぁ!!!!」ε=ε=「(。≧Д≦。)」

 

「待って下さいライカお姉さま!!!」

 

元気がいいこった。

 

 

 

 

 

ーーー夜ーー巣鴨ー遠山家前

 

「結構広い家だな」

 

インターホンを押すよりも先に扉が開いた。

 

「おぉお前さんがジャックじゃな?」

 

身長は俺より低い、しかし鋭い目が濃密な雰囲気を醸し出している。

 

 

念のために来る途中少し調べた。

 

遠山 鐵(まがね)

 

旧日本帝国海軍少尉 ゼロファイター(零戦)のパイロット 一人で米陸軍300人を相手に戦った生きるレジェンド。

 

米英露中と各国がいまだに彼を警戒していると聞く。

 

たしか『ダイハード』'殺し難し`の異名を持っている恐ろしい爺さんだ。

 

 

 

 

「立ち話もなんだ、まぁ上がりなさい」

 

「失礼します」

 

「『失礼します』?、何を言っとるんじゃ?そこは『ただいま』と言うところじゃよ」

 

「『ただいま』?なぜ?」

 

「なぜ?ってお前も遠山の家族の一人なのじゃろ?」

 

「ぁっ・・・」

胸に熱い物が込み上げて来る。

 

「あらあら?おじいさん?彼を泣かせたんですか

?」

 

「待て!ワシは泣かせておらん!?」

 

「すみませんっ、嬉しくてつい」

 

「「おかえりなさい」」

 

「はい!ただいま」

 

 

ーーー居間

 

「改めて自己紹介を、英国情報部兼東京武偵校の2年生ジャック・ベケットです」

 

「ワシは遠山鐵、それしこっちはワシの妻セツじゃ」

 

「遠山セツです、どうぞ宜しく」

 

「うーんジャックとは呼びにくいのぉ」

 

「銀一、そう呼ばれました」

 

「・・・銀か、じゃあ銀一で」

 

「単刀直入でお訊きしたい事があります。遠山銀侍郎とは何者ですか?」

 

「フムすこし長くなるが良いか?」

 

「はい2人ともお茶を入れましたよ」

 

「「ありがとう(ございます)や婆さん」」

 

 

 

ーーー

 

「まず始めにこの世界は光と影で成り立っておる、人間も同じじゃ、カタギとヤクザ、正規軍に傭兵、表と裏とまぁこんなところじゃのぉ。

 

遠山金の家系は表、これを『暁座』と呼ぶ

 

そして遠山銀の家系は表を支える裏、これを『宵座』と呼ぶのじゃ。

 

遠山の金さんは知っとるか?なに?知らん?すかぱーで観ておく事をお勧めする。

 

おっと話がずれたわい。

 

遠山の金さんを裏で支えていたのがお前の御先祖様にあたる遠山銀(イン)じゃ。

 

 

結論から先に言うが遠山銀侍郎はお前の父親じゃ

 

ーーだが・・・どんな奴かワシらは知らん」

 

「それはどういう?」

 

「見たことも会った事が無いんじゃ」

 

「そうですか」

 

「所で銀一や、その髪は地毛か?」

 

「はい生まれつき銀色です」

 

「ならお前は銀の家系の者じゃよ、銀の家系は皆髪が生まれつき白や銀色なのじゃ。

 

それに目が変体時の金次に似とるわい。

 

まぁ最近は銀髪に染める子どもも多いからのぉ区別が難しいわい。

 

 

 

せっかくじゃからなお前のお祖父さん、遠山銀時の話をしてやろう。

 

あれは第二次世界大戦の時じゃ

 

ワシは零戦のパイロットで銀時はワシは零戦担当の凄腕整備士じゃった。

 

ワシらはどんな時にも支え合った。

 

銀時は本当に優しい奴じゃった。

 

口癖は『早く世界が平和になるように』といつもこぼしておったっけか」

 

 

 

・・・・・

 

ーーー第二次世界大戦ーー終戦末期

 

「おい鐵!お前また操縦席に卑猥な女性の写真貼ってたろ!?」

 

「なんだよ銀(銀時)、堅いこと言うなよーーーあ、お前女が苦手だったな!女の前では気が動転してまともに喋れねぇしーーお前子供作れんの?」

 

「お前には関係無いだろ、それとあの写真剥がしたからな」

 

「なぁ!?お前ってやつは!あの写真入手するのにどれだけの時間と金を掛けたと思ってんだ!?もうこれで20回目だろ!?」

 

「喧しいわ!セツさんの写真を貼れよ!」

 

「えぇ・・・セツの写真なぁ、なんかなぁセツの写真貼って『俺は生きて帰る』って言ってみろ絶対撃墜されるわ」

 

「知るか!」

 

 

突如ドンッ!と腹の底から響く音に意識が変わる。

 

「銀今のわかるか?」

 

「あぁ大方米軍の艦砲射撃だな」

 

「2発でも喰らうもコイツ沈むな」

 

「全機整備急げ!」

銀の掛け声で周りの奴等の意識も変わる。

 

『敵巡洋3、戦艦1、空母1、駆逐5、我が艦隊に接近中!直ちに持ち場に戻れ!戦闘配置!戦闘配置!』

 

「なぁ鐵、戦争ってなんなんだろうな?」

 

「さぁな兎に角今は1日でも多く生き残らねぇとな」

 

ーーー飛行甲板

 

「遠山隊発艦準備よろし!」

 

『了解ーー発艦後各自戦闘開始しろー武運を祈る!ーーー全機発艦!』

 

 

 

ーーー戦場ーー上空

 

「隊長、殆どの機体が燃料と弾薬切れを起こしかけています」

 

「了解!1度補給に戻るぞ」

 

 

ーーー空母

 

ソコは地獄だった、燃え盛る炎、艦隊は壊滅しかけていた。

 

だが空母だけは不自然に無傷無事だった。

 

空母に着艦した俺は銀を探した。

 

「銀!どこだ!!?」

 

「銀時さんは艦橋にいます!」

 

「分かった!」

 

艦橋に銀は立っていた。

 

「銀!」

 

艦橋に立っている銀は少し青白く光っていた。

 

『我は雷。暗きを照らし、人に光を与えん』

 

銀が手を前に差しのべると向かってくる砲弾が落雷により空中で爆散する。

 

「鐵!これはあと10分も持たない!今のうちに燃料をいっぱいにして他の空母に着艦するように部下に伝えろ」

 

「お前はどうするだ?」

 

「・・・・大丈夫だ頃合いを見て脱出艇に乗るから」

 

「そうか遅れるなよ!」

 

 

ーーー10分後

 

「全員脱出艇に乗ったか!?」

 

「はい命令通り銀時さん以外全員乗りました!」

 

「はぁ!?まさかあいつ自分を犠牲に!?」

 

「あ!?鐵隊長!?」

 

「お前達は先に脱出して他の空母と合流しろ!脱出艇も同じだ!」

 

俺は急で零戦に乗り込み空母の周りを旋回する。

 

銀は何時もの状態に戻り砲弾が空母に命中する。

 

「ぐうぅぅぅ!?」砲弾の衝撃波で機体が揺れる。

 

窓を開けてあいつ聴こえる様に大声で叫ぶ。

「このバカ野郎が!掴まれ!」

 

着艦時の車輪を片側だけ出して艦橋に接近する。

 

銀の手が青白く光ってまるで磁石の様に車輪に引っ付く。

 

ペタペタと這い上がって後ろの席に座った。

 

「助かったよ鐵」

 

「バカ野郎がお前が死んだら目覚め悪りぃし、戦場から帰ったらセツに殺されるからな」

 

「2人無事に帰っても殺られそうだけどね」

 

「否定できねぇ」

 

「鐵!後ろから来るぞ!」

 

「おぅ任しとけ!この遠山桜散らせるものなら散らしてみやがれ!」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

―――――――

 

「おい鐵」

 

「・・・なんだ銀?」

 

「ここなんて島だ?」

 

「知らん」

 

結局撃墜された。そして海を泳ぎ何処かの島に流れ着いた。

 

ーーー翌々日

 

「おい鐵?あれは米軍か?」

 

「あぁ上陸艇だな。

 

多分あれだ近くに休憩でもしに来たんだろ?」

 

「それにしちゃなんか可笑しくないか?ほら何か光ったぞ?」

 

「「あ?光った?」」

 

ヒュルゥゥゥゥ!ーーードオゥゥゥン!!!

 

「「艦砲射撃かぁ!!?」」

 

「オマケに上陸してきた!」

 

『テヲアゲナサーイ!コウフクスレバ命ハトリマセーン!』拡声器を使い俺達に降伏勧告を勧める。

 

「どぉするよ?」

 

「抵抗するだろ?」

 

「はぁ戦争嫌いなんだけどなぁーーー仕方がない本気出すか」

 

わしは胸のポケットから卑猥な写真を取りだしスイッチを入れる。

 

銀は同じくポケットから絵画の写真を取りだしスイッチを入れた。

 

「銀それ何の絵だ?」

 

「ゴッホっちゅうオッサンが書いた絵らしい」

 

「それじゃ」「スイッチが入った所で」「「殺さない程度に殺るか」」

 

「「この遠山桜!散らせるものなら 散らしてみやがれ!!!」」

 

 

・・・・・

 

「フハハハハハ!絶牢!桜花!連鎖撃ちぃぃぃ!」

 

「遠山流柔術人間知恵の輪!」

 

 

ーー敵陣

 

「隊長!敵に弾が当たりません!」

 

「バカな!よく狙って撃て!」

 

 

ーーー敵艦艦橋

 

「たった2人を仕留めるのに何時まで時間をかけている!?」

 

「敵に弾が当たりません!」

 

「なら艦砲射撃再開だ!」

 

「艦長!?あそこにはまだ味方がいます!」

 

「知らん!ファイヤー!」

 

 

海岸

 

ーー敵陣

「おい戦艦が撃ってくるぞ!?逃げろ!衝撃で死ぬぞ!」

 

全員「うわぁぁぁぁ!!!?」

 

ーーー

 

「なんだ?敵が逃げるんだが」

 

「鐵!戦艦の砲塔が動いてやがる!」

 

「なに!?って遠いわ!俺には見えん!」

 

 

戦艦からピカッと光が見えた。

「来るぞ、離れてろ鐵!」

 

「なにする気だ!?」

 

不自然な積乱雲が出来辺りに雷鳴を轟かせる。

 

光が弾け砲弾に直撃したらしい、その証拠に何時まで経っても砲弾の衝撃は来ない。

 

 

ーー敵陣

 

「Oh my GOD!?」

 

ーー敵艦

 

「艦長・・・砲弾が迎撃されました!」

 

「ファァァァァァク!!!!!」(#`皿´)

 

「艦長!上陸部隊から連絡です『敵に制圧された』そうです」

 

( ; ゜Д゜)

 

「敵は2名、交渉に応じてくれるそうです」

 

 

 

 

ーーーー艦内

 

「おぅ艦長さん あんたいい写真持ってるねぇ?」

 

「オウ、アナタノ写真モナカナカカゲキデスネ!」

 

え?何この状況

 

「シショウ!ゼヒワタシヲ、デシニシテクダサイ!」

 

「イヤ!オレガサキダ!」

 

なんか仲良く成りました。

 

 

それからわし達は少しの間に米軍の留置場で仲良く過ごして終戦と同時に帰国したのじゃ。

 

その後銀時は世界を見たい、と言いい姿を消した。

 

 

 

 

これがお前のお祖父さんの話じゃ」

 

 

「おじいさん、後で少しお話が」

 

「あ゛っ」

 

 

ーーーー遠山家ーー玄関前

 

 

「ありがとうございました」

 

「いや構わん、年末は此方におるか?」

 

「分かりません、上と相談しときます」

 

「また何時でも来なさい。

 

うむそれじゃな金次によろしく」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『 旅行の時間!』

 

欲望のままにコラボります!

 

ジャック「・・・・・なんだこれ?」

 

「作者の欲望です(;´∀`)」

 

 

オリジナルです、そして強引に物語を繋げます。

 

暫し作者の我が儘にお付き合い下さい。m(__)m

 

 

 

 

 

帰国を3日目に控えた今日。

 

 

 

 

ーーー京都

 

あれ?可笑しい何故か京都に居る。

 

 

 

しかも平日、勿論学校はまだ通常運転で授業もある。

 

「おいジャンヌいくらなんでもサボリはいけないだろ?」

 

「何を言っている?これはサボリでは無い、立派なクエストだ」

 

「まじか?内容は?」

 

「ある学園が修学旅行をするんだが、何かが可笑しいらしい」

 

「可笑しい?」

 

「あぁ・・・あるクラスの副担が防衛省の人間だ」

 

「全くもって意味がわからん、で依頼人は?」

 

「フランス政府だ」

 

「・・・あれ?俺の耳が可笑しいのか?いまフランス政府って聴こえたんだが?個人や企業じゃなく政府って聴こえたぞ?」

 

「だからフランス政府だ」

 

「まじかよ・・・依頼内容は?」

もう何聴いても驚かねぇ

 

「そのクラスの監視だ」

内容はとても普通だった。

 

「監視か・・・分かった」

 

 

 

ーー

 

「なぁジャンヌ」

 

「なんだ?」

 

「あれはタコか?」

 

「・・・・」

ジャンヌ絶句してるな。

 

監視任務だからターゲットを見つけたが、もはや人とは全く言えない。

 

黄色いタコか?

 

「お、移動するぞ」

 

移動先は有名な五重の塔が綺麗に見える街道。

 

パンッ!

 

この音は狙撃か!?五重の塔からマズルフラッシュ!ターゲットに命中ぅ?してねぇ!?

 

あぶらとり紙で受け止めてやがる!?

 

「「なんなんだあれは?」」

 

 

・・・・・

 

「ジャックここで2手に別れよう、私は祇園に行った班を、ジャックはあの不思議超生物を監視しといてくれ」

 

「分かった、じゃ後で合流しよう」

 

 

 

 

 

ーーーー

 

いったい何なんだ?あの生物は?

 

生物兵器?人体改造?分からん

 

 

 

ん?どうしたんだ?携帯に出て慌てて何処かに消えた?

 

 

♪♪♪♪♪~

 

ん?この着信音はジャンヌからだ。

 

「もしもしジャンヌ?」

 

『よぉもしかして彼氏さん?』

 

「・・・・・間違えたか」

 

『ちょっと待て!おいこの女がどうなっても良いのか?『来るな!』おい女を黙らせろ!『くっ!?』ふぅ分かってくれたかな?』

 

「・・・彼女をどうするつもりだ?」

 

『決まってんだろ?俺達と一緒に遊ぶんだよーーー返して欲しければ家でジッとしていろ

 

終わったら返してやるからなハハハハッ』ピッ

 

 

ーーーーーーよし殺っちゃおう

 

「あ、中空知か?あぁ解析頼む、報酬金は口座に入れておく。

 

・・・・・廃ビルの中?ここから近いやつか、分かったあぁありがとう」

 

まただ、また頭がスーっと冴え渡る。

 

 

後で金次にこの事を聞くとヒステリアベルゼだと判明するーーーそれはもう少し先の話し。

 

 

1度旅館に戻りアストンマーチンDBS運転する。

 

中空知に言われた廃ビルに向かった。

 

 

目の前に大型バイク川崎の新型ニンジャH2が猛スピードで走り去る。

 

 

しかし目的地に近づくと再び目の前にニンジャが現れた。

 

敵か?

 

そして目的の廃ビル前に一緒に停まった。

 

「貴方は何者ですか?」

 

質問してきた男子は銀髪のスポーツ刈り、目は黒目で、キリッとしているイケメンだな。

 

身長は170cmあるか無いか。歩き方からしてかなりの武道経験者と推測できる。

 

 

 

 

「俺のツレが拉致られた・・・武偵だ。

 

そういうお前は何者だ?半長靴にグロックc18ーーーおまけに腰に2振りの刀ーーー自衛隊か?」

 

「そんなもんです、私もクラスメイトが拉致されましたので」

 

「そうかーーー入り口に足跡3人」

 

「これは班の誰かが潜入したようです」

 

「なぁ?学生だよな?お前ら武偵中の奴等か?」

 

「いえ全く、ただ少し戦闘馴れしているクラスメイト達です」

 

「・・・それじゃ突入するか」

 

ドアを蹴破りワルサーPPKを抜きながら撃つ

「ムーヴ!」

 

「フッ、シッ!」

 

俺が撃って物陰で怯んでいる敵をそいつは刀の峰で意識を刈り取る。

 

「良いセンスだ」

洗練された刀の扱いは賞賛に値する程だった。

 

 

 

 

ーーーー

 

「ここだな」

 

ドゴッ!扉を蹴り飛ばして中に突入、ソコには見慣れない顔が多くいた。

 

「銀慈君!」

 

「銀君!」

 

「桃花!皆無事?」

 

「うん!」

 

「良かった本当に良かった」

 

 

 

向こうは解決した様だな。

 

ではこちらも済ませるか。

 

 

「おい、人の女に手を出したのはどいつだ?」

 

ヒステリアスモードになれて闘志、殺意が沸き上がる。

 

ジャンヌに手出して只で済むと思うなよ。

 

 

「ひぃ!?」ヤンキーが一人縮み上がる。

 

「お前か?」地面を踏みしめそのヤンキーの懐に素早く潜り込む。

 

そして目が合う前にアッパーを喰らわせ轟沈させた。

 

「まず一人」

 

その後はただの作業だ。

 

「うごくなぁぁぁ!この女が死んでも良いのかぁぁ!?」

 

チャカ(マカロフ)を取り出し人質に向ける。

 

しかし俺は歩く。

 

「く、来るなぁ!!」

 

ヤンキーは銃口を人質から俺に移して引き金を引く

 

引き金を引くが全て隠し刀の抜刀で弾いた。

 

全員「嘘っ!?」

 

「あ?へ?」

 

「終わりか?じゃ逝っちまえ」刀の峰で意識を奪った。

 

 

ーー

 

「大丈夫かジャンヌ?」

 

「あぁ平気だ多少ぶたれたがな」

 

『みなさぁぁぁん!!大丈夫ですかぁぁぁ!?』

 

「ターゲットが来る前に逃げるぞ」

 

「あぁ」

 

 

ーーー旅館

 

「でここが政府が手配した旅館か?」

 

「・・・・済まない」

 

ボロい旅館だ、まさか監視対象のクラスと同じ旅館でもあるとは。

 

「はぁもう疲れた、ジャック部屋に行こう」

 

「同感だ」

 

 

ーーー部屋

 

外見はボロいが中は修復したばかりなのだろうか畳の何とも言えない青臭さが部屋に充満していた。

 

「ジャンヌ俺は先に風呂に行ってくる」

 

「そうか、なら私も行くか」

 

「「では後で」」

 

 

ーーー男子露天風呂ーー

 

ふぅぅぅ疲れが取れる。

 

やはり日本の風呂は最高だな。

 

「おや?先客がいましたか」

 

絶句した。

 

いつの間にか湯槽の中に黄色い奴が、重要監視対象が入っている。

 

ーーーそして露天風呂だったが、一瞬で泡風呂に成った。

 

何故?

 

 

「今日はうちの生徒がお世話になりました」

 

礼儀正しい奴だ。

 

「気にしないで下さい」

 

ガラララッ「おい殺先生!いるか~?」黒髪の男子

 

「うおー露天風呂久しぶりだな!あっ渚女子風呂は向こうだよ」赤髪の男子

 

「烏間先生大丈夫かなぁ?」銀髪の男子

 

「ちょっとカルマ君!僕は男だよ!」水色の男子

 

「「「「あ」」」」現場に居た男子生徒達だ。

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「「「「今日はありがとうございました」」」」

 

「いい気にしないでくれ」

 

「磯貝優馬です」

「赤羽カルマ」

「潮田渚です」

「十山銀慈です」

 

十山?トオヤマ?まさかな

 

ーー全員(体の傷すげぇ!)

 

 

「ねぇお兄さん、体の傷スゴいね?何してんの?」

 

(((カルマ君言ってくれた!)))

 

「ん~何してると思う?」

 

「危ない仕事かな?」

 

「正解だ、逆に聞きたい・・・コイツは何だ?」

 

「「「「・・・・」」」」

 

「私は殺先生と言いますイギリスの殺し屋さん」

 

「・・・・名乗られたら名乗り返すのが日本流だったか?俺はジャック・ベケット又の名を遠山銀一だ宜しく殺先生

 

 

銀慈君、君に幾つか質問したい。

 

本当に失礼だが親は?」

 

「いません」

 

「小さい頃の記憶は?」

 

「ありません」

 

「引き取られた場所は?」

 

「自衛隊です」

 

「「・・・」」

 

 

 

「お前は『あー!今日会ったモデルのお姉さん!』ん?」

喋ろうとしたら隣の女風呂からやけにデカい声に遮られる。

 

『あ”?モデルのお姉さん?私の方が美人よっ、て!?ジャンヌ=ダルク!?どうしてあんたが此処に!?』

 

『イリーナ・イエラヴィッチ!?『色女』こそどうして此処に!?』

 

 

「向こうは向こうで騒がしいな」

 

『それにしてもジャンヌさん胸おっきーね?触っても良い?』

 

『な、何をしている!?ダメに決まってるだろ!?』

 

「ヌルフフフフフ!これは見る価値有り!」

 

「おい待てこのエロダコ、人の女の肌をやすやす見せるほど俺は甘くないぞ?」

 

タコの足?を握りホールドする。

 

何故か胴体が見えない、煮こごり?

 

「ぐっ!?やりますね」

 

「この位うちの学校なら大半の奴等が出来るぞ」

 

「ねぇジャックさんは何処の学校ですか?」

 

「東京武偵校さ渚君」

 

・・・・・

 

 

 

 

風呂からあがりジャンヌを待つ。

 

しかし遅い、待てど待てど上がってこない。

 

心配になった所で上がって来たーー顔を真っ赤にして。

 

「ジャンヌ大丈夫か?熱っ!?」

 

ヨロヨロとした足取りで難とか俺の元まで来る、そして俺に正面から寄りかかった。

 

「ジャンヌのぼせたか?」

 

「あぁ最近の中学生は手加減を知らないらしい、数々の質問に遇いのぼせてしまったらしい」

 

「自分で冷やせるか?」

 

「無理だ最近色金の粒子が日本を覆っていてな、ステルス(超能力)が弱体化している」

 

「ちょっと待ってろ」

 

自販で冷たいジュースとアイスを買いジャンヌの元に戻ると見たこと無い、いや書類上見たことある女性がいた。

 

「あら?いい男がいるじゃない」

 

「やめろ私の者(物)だ」

 

え?物扱い?

 

「なにやってんだジャンヌ?」

 

「いや、この『色女』が五月蝿いもんでな」

 

「誰が『色女』よ!?」

 

「いやクラスからビッチって呼ばれているのだろ?『色女』」

 

「きぃぃぃー!ムカつくわね!」

 

 

 

イリーナ・イエラヴィチ

ロシア人らしい

得意な暗殺方法はハニートラップ

 

「確かロブロさんの弟子さんでしたっけ?」

 

「師匠の知り合いかしら?」

 

「まぁ殴り合った仲です」

 

「え?」

 

「ほらジャンヌ、ジュースとアイスだこれで火照りを冷ませ」

 

「ありがたい、それではなイリっ『色女』!」

 

「言い直さなくても良いわよ!」

 

 

ーーーー部屋

 

アムッ「ふーやはり風呂あがりのアイスは最高だ!」

 

「おいおい今から夕飯だぞ?」

 

「ふふふ安心しろデザートは別バラだ」

 

「そうか」

 

「「・・・・・」」

 

「なぁジャック、イギリスに帰るのか?」

 

「一時帰国だ、それがどうした?」

 

「いや・・・・そ、それより!あの時の事を答えろ!」

 

「それはだな『失礼します夕飯の準備ができましたので食堂に案内します』」

 

「「・・・・・」」

 

『あのー?』

 

「「今行きます!」」

 

 

 

ーーー食堂

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

「あ、どうもイギリスの殺し屋さん」

 

ガヤガヤーーーピタッ!

 

今まで学生達で騒がしかった食堂が途端に静かになった。

 

見た限り殆どの生徒が武偵でいえばC+ランク位だな。

 

例外は先程の十山銀慈 あれはどう見てもS-かA+といった所だろう。

 

・・・・ほぉあの水色の髪をした学生、面白いな。

 

他にも数名面白いのがいるな。

 

 

「君がMI6の者か?」

 

「貴方は?」

 

「私は防衛省兼このクラス副担任の烏間だ」

あぁこの人か。

 

 

「MI6のジャック・ベケットです、日本名は遠山銀一です烏間さん」

 

「私はジャンヌ・ダルク30世だ。私はフランス政府から監視任務を受けた」

 

「俺はその付き添いってやつです」

 

「成る程な今日は世話になったな」

 

「貴方も大変ですね?Mr.烏間」

 

「この黄色いタコが消えてくれればどれだけ楽か」

 

あぁ…この人苦労してるな。

 

 

旅館の女将が申し訳なさそうに「すみません此方のお客様と相席でお願いします」と烏間とイリーナの向かい席を指差す。

 

 

「ちょっとぉ~カラスマァ早く食べましょうよぉ」

イリーナはジャンヌを見ながら刺身を烏間の口に運ぶ。

 

「近づくなイリーナ食べにくい」

烏間拒否

 

「はいカラスマァあーん」

 

「いらん自分で食える」

またも拒否

 

その様子を見てジャンヌは

「ジャック」

 

「なんだ?」

 

「・・・あーん」

目が食べろと訴えている。

 

「・・・・・」パクっ

ここで食べなければ後で何言われるか分からないので大人しく食べる。

 

ジャンヌはイリーナにどや顔をかました。

 

「きぃぃぃぃ!!!悔しいぃぃぃ!!!」

 

悔しがるイリーナ、どや顔ジャンヌ

 

頭を抱える男2人。

 

十山「シュールだな」

 

潮田「いやカオスでしょ?」

 

 

・・・・・

 

何気に夕食は楽しく進み烏間さんとメアドを交換した。

 

次いでに十山銀慈、イリーナさんのも。

 

 

夕飯を食べ終え部屋に戻る。

 

部屋には布団が牽かれていた。

 

もう一度言う布団が牽かれていた。

 

 

布団1つ、枕2つ。

 

「「・・・・・」」

 

「じゃ俺ソコ(床)で寝るからお休み」

 

「待て、布団で寝ろ疲れが取れんぞ」

 

「狭いぞ?」

 

「なに寮のベッドと変わらん、この前3人で寝た時より広いぞ」

 

それはお前と理子が勝手に侵入したからな。

 

まぁ良いかジャンヌはどこか抜けている所がある、大人の階段を登る事は無いだろ。

 

「それじゃ「お休み」」

 

 

 

 

隣ではジャンヌがスヤスヤと寝息を立てている。

 

 

・・・・はっきり言って寝れねぇよ。

 

サイボーグから人間に逆戻りした俺は感情のコントロールが難しくなり、理性も外れやすくなった。

 

直ぐ隣で寝るジャンヌから石鹸の香りにジャンヌ特有の若草の様な匂い。

 

それにこれは・・・香水まで着けて俺の理性の枷をゴリゴリと削ってくる。

 

寝る前に香水つけるなよ。

 

 

俺は寝返うちながらジャンヌに背を向け素数を数えながら寝ようとすると

 

背中に柔らかなーーー「ちょっ!?」ジャンヌの胸が密着してきた。

 

背後から抱きつかれた。

 

「な、なんの真似だジャンヌ?」不味い。

 

「あの時の事を喋って貰う為だ」

ドクンッ!

 

心臓が異様に跳ね上がる、これはヒステリアモードになっちまうのか!?

 

てか理性が弱体化し過ぎだろ俺!?

 

ジャンヌは俺の胸の上に跨がり足で両腕をロック、

そして布団の下から細身のデュランダルの剣先を俺の喉元に突きつける。

 

「答えろジャック、答えによっては貴様を殺す事になる」

 

 

 

「ジャンヌ、あの時俺は何も出来なかったーーいや1つだけだ」

 

「それは?」

 

頭の中にあの時の、Mとのやり取りを思い出す。

『ジャック貴方には気になる人、守りたい人がいるかしら?』

 

『命を懸けてまで守りたい人よ』

 

『その子にキスをしなさい、優しく、愛を込めて』

 

『大丈夫、今の貴方なら出来るわ』

 

 

 

「ジャンヌ―――お前を守る事、これだけだった」

 

「っ!?」

 

えぇいこのまま言ってしまえ俺!

「俺はーーー俺はお前の事が!『ピリリリリ!』

 

「「!?」」

 

電話が鳴る、しかも緊急時の着信音だ。

「どうした!?」

 

『ジャック直ぐに帰って来てくれ!直ぐに横田米軍基地の飛行機で帰って来てくれ!』

 

「理由は?」

 

『Mが死亡した』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・死んだ?Mが死んだ?

 

 

 

 

 

 

 

胸がポッカリ空いた様な虚しい気持ちになる。

 

コレが悲しみか。

 

 

ーーー大切な人が居なくなって良く分かった。

 

「・・・・分かった、直ぐに帰る」

 

電話を切りジャンヌに向き合う。

 

「すまんジャンヌ、これから直ぐイギリスに帰国する」

 

心境が顔に出ていたのか、それとも電話の声が聴こえていたのか、ジャンヌは頷いた。

「ジャック、少しだけソコに座れ」

 

座るとジャンヌの手が伸び俺の頭を掴んで自分の胸にうずめた。

「我慢するな泣きたい時は泣いて良いんだ」

 

その言葉で俺の涙腺は崩壊し、ひとしきりジャンヌの胸で泣いた。

 

「・・・・・ありがとジャンヌ」

 

「これ位当然だーーーー早く帰って来い、そして帰って来たら1番に私に会いに来い!」

 

「分かった」

ジャンヌを抱きしめる、その温もりを忘れぬ様に。

 

「いってらっしゃい」

 

「あぁ行ってくる」

 

 

アストンマーチンDBSを飛ばして横田基地に急行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー横田基地

 

「ジャック!」「サム!」

サムもちょうど到着したみたいだった。

 

基地職員に戦闘機用ヘルメットとマスクを受け取り1番端の第5滑走路に連れて行かれた。

 

 

滑走路には長く真っ黒い機体が鎮座している。

 

「「SR-71ブラックバード!?」」

 

「そうだ早く乗れ」

横に居るのはショートな金髪で碧眼をサングラスで隠す(夜なのに)女性。

 

米軍の中尉であり(ドSでもあり)ジーサードーリーグの1人でもあるキャサリン中尉。

 

「何をぐずぐずしている!早くの乗れこのブッ、男共!!!」

 

今豚って言おうとしたな?

 

叱責を受けながら素早くコクピットに乗り込みアフターバーナーを点火して離陸した。

 




3連休来たぁぁぁぁぁぁ!!!!

( ´艸`)「シャバの空気は最高だぜ!」

ボンド「やっと帰ってきたか」

「2ヶ月ぶりの我が家だぜ!」

家ーー

「パソコンがお釈迦になってるうぅぅぅぅ!!!!!?」



えーと言う訳でパソコンから携帯投稿に変わりました。

ボンド「次こそは早めに出せよ?」

「善処します^_^;」




それと震災の時に応援して下さった方々本当に力になりました。

ここにお礼の言葉を申し上げます。

本当にありがとうございましたm(_ _)mm(_ _)m



今後もこの作品を生暖かい目で、暖かい目で読んでくれると嬉しいです( ´∀`)


それではまた次回会いましょう!(^^ゞ












ーーー追伸、艦これも7月には投稿しますので!


やべぇ閃の軌跡も書きてぇなぁ(笑)


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帰国

お仕事忙しいヽ(`Д´#)ノ

休みくれぇー!


イギリス

 

008

ーーーーイギリスーーーロンドン国際空港

 

 

帰ってきた、我が故郷。

 

 

 

 

 

 

MI6 地下会議室

 

 

MI6の建物は元009ことリグレー元海軍少佐によって半壊、その為地下の秘密基地に機材を搬入させたらしい。

 

 

「やぁ!お帰り006に008」

 

「よぉQ元気にしてたか?」

 

「久しぶりだなQ  突然で悪いがワルサーPPQ壊してしまってな修理を頼むよ」

 

 

「あぁ構わないよ。 

 

006と008はこの後直ぐに訓練室に行って体力測定と射撃試験、格闘試験を受けてくれ」

 

「「了解」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

測定と試験を受け終わり、更に地下の最深部へと足を進めた。

 

 

 

 

 

ーーー地下最深部ーーー会議室

 

中に入ると円卓に椅子が9席。空席は3席、俺とサムの席だ。

 

001のジン・トライスーーー年齢不詳(自称60歳)ーー男性

ロシア系イギリス人

 

見た目はお爺ちゃんーーだがパワフル爺さん。

 

(イメージ、フェイトGOのカレスコのジジイ)

 

 

002 シャロン・フェイスーーー15歳ーー女の子

純イギリス人?

 

(イメージ、フェイトGOのジャック・ザ・リッパー)

 

 

003 オスカー・アブダナブーーー45歳ーー男性

 

アラブ系イギリス人

 

(イメージ フェイトGOアルジェナ)

 

 

004 蓮(レン)・ミューラー   年齢ーー喋ったら殺しますよ?

中国系イギリス人

 

(イメージ フェイトGOの荊軻)

 

 

005 ホセ・ライト   年齢26歳ーーー男性

メキシコ系イギリス人

 

(イメージ 鉄拳タイガー・ジャクソン)

 

 

007 サイオン・ボンド  年齢18歳ーーー男性

純イギリス人

 

 

最後に空席の009

 

 

 

「006、008!久しぶりだな!」

 

「001!それにボンドも!」

 

 

 

今回はほぼ全員揃っての00セクション会議だ。

 

 

1番の年長者(自称60歳)001が立ち上がり会議の進行役として進める。

 

「さて、会議を始めようかーーーーだがその前に」

 

一同俺も合わせて頷く。

 

全員「これが任務先の土産だ!」

 

 

 

ガヤガヤ

「おい003何だこの土産?なんの人形か?」

 

「ボリビアの土産だ、人を呪い殺すのに使うらしい」

 

「おい!?」

 

「006のは?」

 

「俺は日本の東京バナナっつうお菓子だ」

 

「「やった!」」

 

女子達が1番盛り上がってお茶会にまで発展した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー任務報告

 

007「俺からの任務報告は以上だーーー最後に008任務報告を頼む」

 

「報告の前にーーー俺は人間に戻った」

 

ザワザワ

 

005「本当なの008?」

 

「本当だ005、さっきQからもお墨付きを貰った」

 

007「本当に戻ったのか!?」

 

「落ち着けボンド、ちゃんと人間に戻れたさ」

 

007「そうか、良かったな」

 

 

「それと俺の父親は遠山金叉の従兄弟にあたるらしい」

 

「遠山か…」007がボソリと呟いたが直ぐに興味無さそうな顔をした。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

001「さて皆に知らせた通りMは死んだ、だが私達の任務は新たなMが任命され、新たなMが命令しない限り継続だ。

 

各自今の任務を継続してくれーー以上、解散。

 

 

あー言い忘れていたが008少し残ってくれ」

 

007「先にQの研究室に行っとくぞ」

 

 

 

 

「それで?要件とは?」

 

001「あぁ、これは死ぬ前にMからキミにへと預かった物だ」

 

A4のファイルと同じくA4の封筒。

 

001「あー帰って開けてくれ」

 

「了解です」

 

001「それとな」

 

「まだ何か?」

 

001「コホン、気になる女が居るみたいだな?」

 

「えぇ」

 

001「年長者からのアドバイスだーーーー付き合うなら早いうちに付き合え、くっつくなら早いうちにくっつけ

 

以上だ行っていいぞ」

 

「はぁ?有難う御座います。 では」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーQ専用研究室

 

「はい008キミのワルサーPPQだ」

 

「有難う」

 

007「おい俺のは?」

 

Q「はぁ?(`・д・´)有るわけ無いじゃん

 

聞いてくれよ008 007が先週新型アストンマーチンDB11をテムズ川に沈めやがった」

 

007「あぁ良く沈んだな」

 

ヽ(`Д´#)ノ

 

Qが発狂した。

 

Q「ウワァァァァァァァァ!!!!!」(▼皿▼)

 

007「ジャック久しぶりにディナーに行かないか?」

 

「お!良いね!」

 

007「よし、裏に車をまわしとくから来いよ」

 

007が出て行くのを確認してQが俺を引き留める。

 

 

「008これはプライバシー情報です貴男だけが見て下さい、そして見終わったら焼却してください」

 

「ん?分かった」

 

ファイルを受け取り地上に上がった。

 

 

 

007と軽いディナーを取るため地上に上がり裏口に停めてある車に乗り込む。

 

「おいボンド、これ誰の車だ?」

 

「俺のだが?」どう見ても新車のアストンマーチンDB11

 おまけに車搭載兵器まで付いている。

 

ピリリリリ『008!007知らないかい!?アイツ地下研究所駐車場から改造車のDB11を持って行きやがっt』ピッ

 

(・_・;)

 

「ボンドこれどこに停めてあった?」

 

「地下研究所の隣にある駐車場からだが?」

 

(^ー^)俺は知らない、何も知らない。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーBAR

 

ディナーの後ボンドおすすめのBARで酒を飲む。

 

 

「さてボンド俺に話があるんだろ?」

 

「あぁーーーー守りたい者が出来た」

 

「・・・・・・・まじで?」

 

「マジだ……分かってる」

 

もう呪いと言っても過言では無いほどの物だ。

 

「俺と付き合う女性は皆死んでいった、俺の目の前で。

 

 

何がイギリス最強の称号007だ、1人の女をも護れずに国を護るだ?自分が情け無くてしょうが無い。

 

 

ジャックお前には先に言っておく。

 

俺は今請けている任務が終わったら007をMI6を辞める」

 

「そうか・・・」

 

「・・・ジャック、お前なら止めるかと思ったんだがな」

 

「ボンドその考えては君が悩んで悔やんで決めた事だろ?」

 

「あぁこんなに女の事で悩んだのは初めてだ」

 

「実は俺もだ」

 

「何が?」

 

「俺も女の事で悩んでる」

 

「そうかーー」

 

「「マスターウオッカマティーニシェイクで」」

 

「はい、ただいま」

 

 

 

 

 

「所でボンド、気になる女性の名前は?」

 

「マドレーヌ・シス   俺達MI6の敵Mr.ホワイトの娘さ」

 

「国際犯罪組織Kの幹部Mr.ホワイト、その娘か」

 

「そっちは誰なんだジャック?」

 

「ジャンヌ・ダルク30世」

 

「・・・・フランスの聖女か」

 

「あ、そうそうサムはもう付き合ってるぞ香港娘と」

 

「・・・・」

 

「『結婚どうしようかねぇ』とかほざいてたな」

 

 

 

・・・・・

 

 

「家まで送るぞジャック」

 

「あぁ頼む」

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー自宅ーー自室

 

まず001から貰った書類に目を通して行く。

 

「これは健康診断か」

 

サイボーグから人間へと変わった事で筋力、体力が下がった、しかしMI6の00セクションの基準は越えており問題ない。

 

 

 

ーーーーさてこれで全部か?

 

ひらりと1枚の小さな封筒が出てきた。

 

Mからの手紙だった。

 

『はぁいジャック、貴男がこの手紙を読んでいると言う事は私はもうこの世にいないでしょう。

 

さてジャック私はとっても嬉しいわ!貴男が誰かを守りたいと思う事が、その思いを大切にしなさい。

 

だけどその女性を護るために数々の敵を相手にすると思うの、だからイギリスのコッツウォルズに行き貴男の育て親に会いなさい。

 

 

それとこれは重要

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーMI6から離れなさい。  いいわね?

 

 

貴男は決してジャック(兵器のコードネーム)・ベケット(狙撃の称号)では無いわ、ちゃんとした人間よ。

 

 

それじゃまたどこかで会いましょうトオヤマギンイチ武偵』

 

 

 

小さな封筒の中からパスポートに身分証明書が入っていた。

 

パスポート 遠山銀一(トオヤマギンイチ) 年齢18歳

 

それにクレジットカード、デビットカード、免許証まで遠山銀一に変わっていた。

 

 

「・・・・・」

 

MI6 008トオヤマギンイチ イギリス系日本人

 

 

日本公安0課 遠山銀一

 

「公安0課?」

 

「・・・まぁ良い機会だ実家に帰るか」

 

 

 

 

 

次にQから貰った書類を調べる。

 

 

 

「これは…血統書?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  Top secret

 

 

         R計画    19■■年 ■月■■日

 

 

ーーー 立案ケディル・エメリッヒ

 

承認者 MI6長官、並びにCIA長官 

 

 

 

 

成功被験体ナンバー8号  ジャック・ベケット

 

父方遺伝子

 

遠山銀侍郎

雷電

グランド・ベケット

アン■■■ン神父

 

 

 

母方遺伝子

 

ザ・ボス

 

 

 

 

尚、成功被験体は3体のみ

 

失敗被験体12体

 

失敗被験体の処分は完了済みで有り、成功被験体3体をもってR計画は終了とする。

 

 

 

 

         総合責任者ケディル・エメリッヒ

 

 

 

「マジかよ」

 

全て読み上げ戦慄した。

 

「父親多いな」

 

このアン■■■ン神父って誰だ?

 

 

ーーーーまぁ分からないのを気にしても仕方が無い。

 

 

全ての書類を皿に載せフィンガースナップで起こした火で灰にした。

 

 

 

最低限の荷物を纏めて就寝する。

 

 

 

明日は朝早く出るか。

 

 

ーーーーーー

 

 




007「休みねぇ…辞めれば?」

作者「うぐっ!?」(▼皿▼)


次回こそ!早めに出したいと!思います!


でさはまた次回!


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008イギリス編 帰国ーー里帰り

え?年末休み少なくなった?


(・_・;)


なぜ?


 翌日

 

朝早くに荷物を愛車DBSに載せ、まだ朝霧が晴れない内に車をベーカー町に走らせる。

 

行き先はホームズ邸だ。

 

 

 

ホームズ邸

 

俺が車を停めると同時にサシュとエンドラの2人が出てきた。

 

「「お待ちしておりました『銀一様』」」

 

「…情報が早いな」

 

「お嬢様が『これからは銀一と呼びなさい』とお申付けられましたので」とサシュが補足を入れてくれた。

 

「はは、相変わらず頭の良い子だ」

サシュに日本のお土産を渡して中に入る。

 

 

サンドラに連れられてメヌエットの部屋の前まで来た。

 

「それでは」

 

「あぁ有難う」

 

扉を3回ノックして返事を待つ。

 

『どうぞ』

 

「やぁ久しぶりだねメヌエット」

 

「はい♪銀一」

 

「これは日本のお土産だ」

アルバムと便箋を渡す。

 

差出人を見たメヌエットはひったくる様に俺の手から取り慎重にはやる気持ちを抑えアルバムを捲った。

 

「はぁうぅぅぅぅ♪……お姉さまぁぁぁ♪」

 

メヌエットに渡したアルバムは全てアリアの写真だ。

 

 

決して俺が盗撮した写真では無い、ちゃんと買ったやつだ。

 

それなりに値段はしたがまぁメヌエットの笑顔が見れたから良しとしよう。

 

因みに俺はジャンヌの写真を1枚買ったがな。

 

「は!?すみません銀一私としたことが」

 

「いいさ、はいこれはアリアからの手紙だ」

 

「お姉さまからですか?分かりました後で読みましょう。

 

銀一はこれから出かけるのでしょ?」

 

「あぁ…Mから聞いたのか?俺の名前を」

 

「はい全てを、それにMは私の母の先輩でしたから」

 

「そうだったな…」

 

「……そうそうMから言われていた事がありました」

 

「Mから?」

 

「『Mi6から離れろ』と、そしてもし離れない場合は『貴女の力を使ってでも離させろ』とも言われました」

 

「メヌエット教えてくれ、俺が居ない間イギリスに何が起こったんだ?」

 

「………残念ですが『今は』無理です、今はその時では無いのです」

 

「…そうか」

 

「そろそろ出なくて大丈夫ですか?」

 

時計を見ればホームズ邸に来てから1時間経っていた。

 

「もうこんな時間か、それじゃねメヌエット、また今度」

 

「はい銀一なら何時でも歓迎ですよ」

 

 

 

サシュとサンドラに見送られ車を南コッツウォルドへとはしらせた。

 

 

 

 

 

 

 

メヌエット「……序章は私達の勝ちでした、Mの死だけですみました。

 

さてこれから彼等はどの様な攻撃を仕掛けてくるか……それは私にも分からない。

 

しかし彼等が動くとき必ずや私達も動く。

 

 

ふふふ、もしお姉さまや銀一に手を出すと言うのなら私も容赦はしません、骨の髄まで手を出した事を後悔差し上げましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー日曜ー早朝ーー南コッツウォルドーーカースル・クーム

 

イギリスのコッツウォルズは特別自然景観地域に指定されている自然豊かな地方だ。

 

コッツウォルズの意味は「羊の丘」

 

歴史は古く羊毛の交易で栄えていた。

 

 

 

その南コッツウォルドのカースル・クームに人口300人ちょっとしか居ない小さな集落がある。

 

 

そこに小さな教会が建っている。

 

中に入ると集会中らしく、つるっぱげの中年男性牧師が説教をしている。

 

「神は我が力、苦しい時そこにある助けーーーーッ!?」

 

俺と目が合い大層驚いている。

 

「こほんーーーさぁ祈りましょうーー神よ我らの日常を守り助け祝福してくださいーーーーアーメン」

 

 

集会が終わり。

 

牧師が俺の元に来る。

 

「ジャックなのか?」

 

「元ジャック・ベケットで今は遠山銀一だ。

 

久しぶりだな叔父さん」

 

 

教会の牧師フェィクス・フェルメラール

 

 

俺が00チャイルドの時一時的に預けられ育てて貰った。

 

いわば血の繋がって無い家族だ。

 

 

 

「何も言わずに消えてしまって本当に申し訳なく思っt」

 

「そんな事はどうでも良い!

 

良く、良く戻ってきた・・・・・今は何をしているんだ?」

 

「Mの要件に関係が」

 

「!……そうか、では着いてきなさい」

 

 

 

着いた先は教会の地下工房

 

「ここは?」

 

「ここは対化け物戦闘用の装備、弾薬、刃物を造る工房だ」

 

「化け物戦闘か、この前に吸血鬼ブラドと戦ったな」

 

「そうかブラドか、今となってはアヤツは吸血鬼の中でも最弱に近い」

 

「最弱?」

 

「あぁ今はブラドの娘の方が遙かに強い」

 

「あの狼男の娘ね…」

どんな体をしているのだろうか?

 

「何を考えているか知らんが人型だぞ」

 

「狼かと思った」

 

 

 

 

「…なぁギンイチ任務先の事を話してはくれぬか?最近面白い事がメッキリへってなぁ」

 

「日本だ」

 

「日本、かーーーアジアの中でも異色な国じゃな」

 

「異色?」

 

「あぁ中国、韓国ではクリスチャン人口は10%以上に達しているのに日本は1%以下だ」

 

「そうなのか?前は沢山居たそうだが?」

 

「あぁオウム真理教事件と湾岸戦争のせいでメッキリ減ったなーー生まれた時や七五三の時は神社に、結婚の時は教会に、死ぬときは神道ーー

 

面白い文化じゃろう?」

 

「なるほど」

 

「日本か…行ってみたいものだな」

 

「偶には羽根を伸ばしたらどうだ叔父さん?日本なら俺が案内するよ」

 

「そうはいかん、このイギリスは今危ない橋を渡っとる

 

この田舎ではあまり分からんかもしれんが都市部ではモスク(イスラム教)が増えている」

 

「守りが甘くなる?」

 

「そうだ結界がな緩んできておる。

 

今までは武器弾薬の作製は1年で数件だったがここ最近1年で数十件以上依頼が来ておる」

 

「手伝うか?」

 

「ガハハハハハ!あんなに可愛らしく小さかった子どもだったのにもう立派な青年だな」

 

「可愛らしく、は余計だ」

 

「フフフ心配いらんまだまだ現役だ」

 

そして奥の部屋からアタッシュケースを取り出した。

 

「それは?なんですか?デカすぎないですかね?」

 

取り出したのは超大型拳銃。

 

「ギンイチこう見えても私はね日本のアニメは大好きなのだよ。

 

牧師的にどうなのかはさておき、これはアニメで主人公が使っていた対化物戦闘拳銃ジャッカルだ。

 

全長39㎝、重量13㎏装弾数は6発

 

 

 

専用弾は13㎜炸裂徹甲弾。弾殻には純銀製マケドニウム加工弾殻。

弾薬はマーベルス化学薬筒。

勿論弾頭は水銀弾頭(法儀式済)だ」

 

『パーフェクトだ!ウ○ルター!』

 

「光栄の極み」

 

「叔父さん誰と話してるんだ?」

 

「ウオッホン!な、何でも無い」

 

 

 

 

「で?この銃が何なんだ?」

 

「これは死んだMからおまえに渡す様言われた品だ」

 

 

 

『これからジャックは幾度となく戦闘を経験するわ

 

だから貴方が作る最高の武器を作って欲しいの、お金なら気にしないでーーーだから頼むわよ』

 

アタッシュケースから銃を取り出し『両手』で構える。

 

13㎏はさすがに重い、両手でも扱いづらい。

 

 

 

「ギンイチ何時までここに居る?」

 

「明後日の朝までがリミットだな」

 

「そうかそうかなら今日の夜手伝ってくれないか?」

 

「何を?」

 

「化け物退治だ」

 

 

 

 

ーーーー夕方

 

工房から地上に戻り叔父さんの家に夕ご飯をご馳走になる。

 

家は全く変わってないな。

 

家ーー教会の隣にある小さな2階建ての家

 

「サラ!済まんが夕飯1人追加してくれ」

 

「お父さん!また酔っぱらいを看病に連れて来たんじゃ………ぇ?…………ウソ?・・・・・ジャックなの?」台所から修道服を着た美女が驚愕の表情を浮かべて俺の元に来る。

 

「8年ぶりですねサラ姉さん。今は遠山銀一と言う名前です」

 

 

サラ・フェルメラール

(イメージ 空の軌跡 リース)

 

今年で確か21歳か?8年前はコッツウォルズのガキ大将として有名で男顔負けの腕力と度胸を持っていた。

 

しかし8年でぶりに会うとすっごく美人で魅力的な大人に成長したな。…あまり変わってないのは(微)胸だけか……

 

 

「本当に、本当にジャックなのね!?」

 

「本名は遠山銀一だけどね」

 

「そ、そうギンイチね! メイス!直ぐに降りて来なさい!」

 

「眠り姫はまだ寝ているのか?」

 

「ギンイチが消えたせいで更に酷くなったわよ」

 

「それは申し訳ないな、よし起こしに行くか」

 

 

ーーー

 

足音をたてずにそっとベッドに近づく。

 

姉妹良く似た顔立ちだな、そして掛け布団の上からでもわかる育ち過ぎた胸。

 

少し位姉に分けてやれよ。

 

 

メイス・フェルメラール

 

双子だがサラの方が先に産まれたのでメイスは妹だ。

 

容姿はサラ姉にそっくりだが目が糸目で開けているのか開けてないのかよく分からない。

 

 

 

 

「フー」

 

耳に息を吹きかけると体をよじってくすぐったそうにし薄く目を開ける。

 

「あれぇ?ジャックがいるぅ~まだ夢の中かぁ」

 

頭を掴まれベッドに引きずり込まれる。

 

あっやばい息が…

 

「………あれ?……………え?うぇぇぇぇぇぇぇ!?ジャックがいるぅぅぅ!?てかジャックなんかビクビクしてる!?」

 

「メイス!あんたギンイチを殺す気かい!てか胸で窒息死させるのは私に対しての嫌がらせかぁぁぁぁ!」

 

姉妹の喧騒が遠退く。

 

ヤベェ…もう………無理。

 

 

 

一方キッチン

 

父親のフェイクスは

 

「まだかのぉ、腹減った」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー夕食

 

「はいジャ、んっ!ギンちゃん。 あーんして」

 

ギンちゃん……

 

「待ちなさい!メイス!食事中にはしたないわよ!」

 

「ならお姉ちゃんはギンちゃんから離れて?どんだけひっついているの?」

 

「ハッハッハッ仲が良くて結構」

 

「「お父さんは黙ってて」」

 

「はい…(;´д⊂)」

 

 

「叔父さん仕事の話だが詳しい事を教えてくれ」

 

「そうだな、まぁ文字通りの化け物を退治する仕事だ。

 

ーーーー敵は悪魔だ」

 

「…因みにその仕事はいつから?」

 

「ギンイチがここに来る前からだが?」

 

「マジかよ全然気付かなかった」

 

「ギンイチは夜になると直ぐに寝てたからね」

 

「そうよ、ギンちゃん某アニメの男の子みたいに3秒で寝るんだから。

 

サラ姉とメイス姉にツッコミがはいる。

 

「あら、そろそろ時間ね。メイス準備するわよ」

 

「はーい」

 

「ちょっと待て、サラ姉さんやメイス姉も行くのか?」

 

「「えぇそうだ(よ)けど?」」

 

「ギンイチ、儂の娘達だぞ?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーイギリスーーコッツウォルズ郊外ーー集団墓地

 

 

墓場には女の子が立っていた。

 

小学生位だろうか金髪に碧眼、見るからに純イギリス人という顔をしている。

 

 

女の子は皮膚を掻きむしったせいか色んな所に引っかき傷が有った。

 

真っ白なワンピースはその引っかき傷の血によって真っ赤に染まっている。

 

近寄ろうとするとサラに腕を掴まれる。

 

「ギンイチ分からない?」

 

「は?何が?」

 

『何をしに来た神の手先ども』

 

 

 

な、何だ今のは!?女の子なのにあり得ない程の低い声を出したぞ!?

 

そしてその声を聴いて冷や汗が止まらず体が動かない!

 

『臆したな?』

 

「いかん!離れろギンイチ!」

 

「嘘だろ!?」

数メートル先にいた女の子が足を動かさず浮遊移動し、瞬時に俺の前に居やがる!

 

そして女の子では有り得ない力で俺の首を折ろうと力が込められる。

 

 

なんなんだ!?こいつは!?

 

戦闘に慣れたこの俺が1歩も動けないだと!?いやそれ以前にこの子は!?

 

 

ワルサーを抜き弾切れまで撃ち尽くす。

 

あり得ない、あり得ない!何故空中で弾が止まってるんだ!?

 

 

女の子と目が合う、そして悟った。

 

この子に何か居る。

 

 

この子には悪魔が取り憑いて居る。

 

 

 

『貴様は地獄に連れて行こう』

 

 

地面がパックリと割れ地獄の蓋が開かれた。

 

 

そこは正真正銘の地獄だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー地獄

 

『『『『『『『ルシファーァァァァァ!!!!』』』』』』』

 

人々の絶叫が響く。

 

何百いや何百万のおびただしい人々が悲鳴をあげている。

 

あぁここが地獄!地獄なのか!

 

 

人が焼け焦げる臭い、下水を凝縮した臭いが鼻を刺し肉体と精神を蝕む。

 

至る所に蠍、蛇、百足、G(ゴキ)が這いずり周り人々を襲っている。

 

 

歩けない、歩くことすら出来ない!

 

熱い、硫黄や炎が常に燃えて人々の苦しむ声、絶叫で一休みも出来ない。

 

 

少しだけ這う様に歩くと蛸壺の様な物が幾つも有った。

 

何が入っているのか中を覗いた……覗いた事を激しく後悔した。

 

人だ、蛸壺の中に人が入っていた。

 

醜悪な顔に黒い翼を生やし上半身は人間、下半身は真っ黒な二足歩行のヤギがその蛸壺に火を入れた。

 

「嘘だろ!?」

 

必死に穴の人を助け出そうとしたが動くことも出来ない俺にはただ見ることしか出来ない。

 

 

炎は最初は掌サイズだったが段々と大きくなりその人を覆った。

『あ”ぁ”ぁぁぁぁぁぁ!!!!?』

 

耳を塞いだ目も塞いだ、しかしこの蛸壺が幾つも有る。

 

耳を塞いでも悲鳴が聴こえ、目を塞いでも光景が目に焼き付いている。

 

 

 

暫くして悲鳴がやみ穴の中を覗いた。

 

そこには灰になった骨と燃え尽きかけている灰色の魂がその灰の中に蹲っていた。

 

『あぁ神よ何故私はここに居るのですか?』

 

別の穴からは神を呪い、罵倒、嘆き、悲しみが聞こえる。

 

『神よ…何時まで私はこの苦しみに耐えなければいけないのでしょうか、もう地獄に来て長い年月が経ちました、そろそろ私を助けて下さい』と別の穴から声が聞こえた、その穴には女の人だった物が有った。

 

目は蒸発し体は骨と皮1枚になり髪の毛も燃え尽きていた女の人がいた。

 

 

身の毛がよだち吐いた、何度も何度も吐いた。

 

それでも気分は一向に良くならない、寧ろ悪化の一途を辿っている。

 

 

別の場所で俺は有り得ない光景を見た。

 

悪魔がある男を爪で引っ掻いた、男は肉を裂かれたがあっという間に体は戻った、しかし痛みに絶叫し苦しみのたうち回っている。

 

傷が回復すると悪魔がまた切り裂く。

 

 

 

「これが死後の世界、地獄なのか」

 

そこは人の負の感情が凝縮され、何時までも火と虫によって人々に休まる時が無く希望が一欠片も存在しない最悪の場所だ。

 

「俺は…ここで永遠に過ごさなくてはならないのか?

 

そんなのは嫌だ、誰でも良い…誰か俺を助けてくれ!!!」

 

脳裏にジャンヌの顔が浮かんだ。

 

あぁジャンヌに会いたいな。

 

 

 

俺は精神がすり切れ気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

「は!?」

 

「神よ!ギンイチを助けt、っ!」

 

「戻ったのねギンイチ!」

 

「ギンちゃん!大丈夫!?」

 

「あぁ地獄に行ってきた」

 

『馬鹿な!?戻って来ただと!?』

 

フェィクスが聖書を持って叫ぶ「下がれ!失せろ!サタン!神を試すな!」

 

サラは首のロザリオを女の子の額に当て「悪霊よ!出て行け!」と告げる。

 

メイス姉はまだ見習いらしく2人の行動を良く観察している。

 

『■■■■■■!!!がぁぁぁぁぁぁ!?』悪魔が女の子から出た。

 

しかし最後の足掻きとしてゾンビを5体召喚した。

 

 

「まずい!サラ、メイスその子とギンイチを抱えて撤退するぞ!」

 

さすがにゾンビが出てくるとは思ってもいなかったのでフェィクスは武器を持ってきていなかった。

 

 

 

 

クソ!動けない!

 

倒さないと!

 

(どうやって?)

 

倒さないと

 

(どうやって?)

 

誰でも良い!力を貸してくれ!

 

(良いだろう、私の能力を存分に使いなさい)

 

 

「エイィィィィィィィィィメン!!!!」ジャッカル縦にワルサーPPSを横に構え十字架を作る。

 

先程までの体調が嘘だった様に回復して力が漲って来る。

 

体から電流がほとばしり俺はジャッカルを『片手』で構えた。

 

ドゴンッ!

 

まるで大砲で砲撃した様な音が発生し、弾丸はゾンビに命中、ゾンビは聖なる炎によって灰と化した。

 

成る程な、今の俺は何故かHSS(ヒステリアモード)に成れている、しかもステルス(超能力)の力が跳ね上がっている。

 

「おるるるるぁぁぁぁぁぁぁらぁぁぁぁ!!!」

 

残りの4体はあっという間に灰と化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー翌朝ーーコッツウォルズーーフェルメール家ーー

 

「叔父さん、俺は地獄を体験した」

 

「地獄は本当に有るぞYou○ubeで検索すればギンイチに似たような体験談も有る、是非見て欲しいね」

 

「あぁ…あれが死後の世界か」

 

「そうだ、あそこからは出ることも逃げ出す事も『永遠』に叶わない場所だ」

 

「永遠、か」

 

「そうだ、地獄では神の助けは無い『一切』な」

 

「何故地獄は存在するんだ?」

 

「神が悪魔を留めておく場所。と言うのが適切だな」

 

「あんな所はもう2度と御免だ」

 

「そうだろうな、だから我々は1人でも神の身元に行けるように励んでいるのだ」

 

 

「……と言うか叔父さんとサラ姉さんってエクソシストだったのか?」

 

「あぁエクソシストだ、こっちが本職で武器開発はある意味趣味だ、だからバチカンの奴等に劣るがな。

 

……それよりギンイチお前はアンデレセン神父に会った事があるのか?」

 

「アンデレセン神父?」

 

「バチカンのエクソシスト特殊部隊の隊長をしていた男だったよ」

 

「だった?」

 

「あぁ、ある怪物と殺し合いをして負けたんだがな」

 

「そのアンデレセン神父ってのは多分俺の親父の1人だ」

 

「成る程なデザインチャイルド(造られた子供)か」

 

「まぁそうなるな。そう言えばあの女の子は大丈夫か?」

 

「あぁすっかり正気に戻っているさ、着いてきなさい」

 

 

 

 

1階の客間に備え付けられているソファーに女の子は居た。

 

「あ、お父さんにギンイチこの子が何故悪魔に取り憑かれたか分かったわよ。

 

この子は元々ロンドン出身で、とあるホテルの社長の娘さんらしいの。

 

それでねロビーでお客様にあるゲームを教えて貰ったのどうやらそれが原因ね」

 

「ゲーム?」

 

「えぇ『こっくりさん』って言うゲームよ」とサラが説明をする。

 

するとフェィクスの顔が険しくなった。

「『こっくりさん』は日本の立派な悪魔召喚の儀式の1つだ、それもかなり危険だ」

 

「その旅行者は?」

 

「消えたらしいわ」

 

「確実に悪魔崇拝の奴だな。……ふむ結界を強化しなければならないな」

 

「ちょっと待てこの子は1人でロンドンからここまで来たのか!?」

 

「そうだろう、悪魔達は人間にはなしえない様な強力な力を持っている、まぁ神には到底及ばぬがな。

 

おそらく飛んで来たのだろう」

 

「この子はもう大丈夫なんだよな?」

 

「えぇ勿論この子も2度としないと反省はしているわ」

 

「分かった、ならこの子は俺がロンドンまで送ろう」

 

「助かるギンイチ。明日帰るんだな、今日はゆっくり休め、サラとメイスも今日は休みだ。なんなら3人で買い物にも行ってこい、ほらアルバイト代だ。」

 

「「やった!」」

 

「サラ姉さん、メイス姉どこに行きたい?」

 

「「チッピング・カムデン!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チッピング・カムデン 北コッツウォルドに有る小さなマーケット・タウンである。

 

 

 

 

しかしここカースル・クームに比べると圧倒的に大きいマーケット・タウンだ。

 

「分かった車に乗ってくれ、ちょっと飛ばすぞ」

 

DBSをひたすら北へと走らせた。

 

 

 

ーーチッピング・カムデン

 

「おぉ流石に人多いわね」「屋台がいっぱい!」

 

今度ロンドンにでも連れて行こうかな。

 

「ギンイチ!行くわよ!」「ギンちゃん早く行こう」

 

「分かったから引っ張るなよ!」

2人の女シスターに両手を掴まれ引き摺られる様に後を着いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー夕方ー

 

買い物を終えて帰りの車の中で事は起きた。

 

 

「メイス姉、はい」助手席で寝ようとしていたメイス姉にスーツの上着を毛布代わりにするよう渡した。

 

 

その時に何か落ちたらしいが俺は気が付かなかった。

 

「あら?ギンイチ上着から写真が落ちた…わ…………………」

 

「何固まってんのサラ?」

サラから写真を強奪するとメイス姉の目がクワッ!と開いた。

 

「ギンちゃん…これダレ?」

 

「ジャンヌ・ダルク30世の写真だが、それがどうかしたか?」

 

「…付き合ってるの?」

 

「いやまだだ」

 

「ギンちゃんはさ…その…好き……なの?」

 

「あぁ今ならハッキリ言える俺はジャンヌの事が好きなんだと」

 

「「!?」」

 

「「そう…なんだ…」」

 

あー…地雷踏んだっぽいな。

 

そこから車の中は帰り着くまで沈黙が支配していた。

 

 

 

 

ーーーフェルメール家

 

「ただいまー」

 

「おぉ帰ったかギンイチ…?おいサラ、メイスどうした?」

 

「お父さん少しお話が」

 

「なんじゃサラ?お、おい!?」グイッと引っ張られフェイクスは奥へと引きずり込まれた。

 

その場に残ったのは俺とメイス姉。

 

「ギンちゃん、ちょっと私の部屋に来なさい」有無を言わさぬドスの効いた声で俺の腕を掴む。

 

「は、はい」

 

 

 

ーーーメイス姉の部屋

 

「ギンちゃん、お話が有ります」

 

「な、なんで御座いましょうか?」

 

「いい?これは警告だからね。

 

私はジャンヌ・ダルクと別れる事を勧めるわ」

 

「理由は?」少し威嚇する意味で殺気を放つがメイス姉は怯むこと無く言葉を述べる。

 

「私はエクソシスト見習いだけど、お父さんとサラより得意な事が有るの、それは啓示。

 

啓示によって何となくだけどギンちゃんの未来が少し分かるの…いえ今回は強力に分かるわ」

 

「……」

 

「まず今の職場から離れて、そして日本に行ってはダメ、ジャンヌ・ダルクにも会ってはいけない……お願い…だがら……お願い、じゃないとギンちゃんが…死んじゃう!」

 

「……」俺が死ぬ。か…

 

「メイス姉、ごめん」

 

「なんで?どうして!?死んじゃうかもしれないんだよ!?」

 

「……」

 

「こうなったら…既成事実を作ってまでギンちゃんを引き止める!」

 

「やめんかメイス」

 

扉が開きフェイクスとサラが入ってきた。

 

「お、お父さん?それにサラ?」

 

「メイス落ち着いたかしら?」サラはメイスに紅茶を差し出す。

 

「……」

 

「ギンイチ、メイスの啓示はかなり信憑性が高い、それもイギリス教会が認める程な」

 

「そうよ!だから!」

 

「メイス落ち着け。

 

いいかギンイチ、メイスの言う事は最善の方法の1つだ、しかし方法が1つとは限らない。

 

メイス他のは見えるか?」

 

「……はっきりとは見ないわ、でも対応策は見えた」

 

「言ってみない」

 

「人を絶対に殺さない」

 

「だそうだ。分かったか?ギンイチ」

 

「……分かった」俺が死なない為にも、ジャンヌを泣かさない為にも…死ぬ訳にはいかない。

 

「それと、これ」メイスは自分の首に掛けているロザリオを外し俺に渡す。

 

「これは!?……凄い力を感じるんだが?」

 

「それはアンデレセン神父が持っていた純銀のロザリオじゃ、下級の化け物なら近づく事すら出来ない」

 

「良いのか?こんな強力な物」

 

「良いの、それが最善の1つだから」

 

「有難うメイス姉」

 

 

 

 

ーーーーー翌朝

 

「それじゃ叔父さんサラ姉さん、メイス姉 短い間だったけどお世話になりました」

 

「おう何時でも帰ってこい」

 

「ギンイチ今度ロンドンに遊びに行っても良いかしら?」

 

「是非、その時は案内するよ」

 

「わ、私も行くから!」

 

「楽しみに待ってるよ、あぁでも今年は多分日本で過ごすので次会うのは来年位かな?」

 

「何かあったら直ぐに連絡するんだよ?」

 

「分かったよメイス姉」

 

「うん!宜しい」

 

車に乗り込みエンジンをかける。

 

助手席に女の子が座る「アリス・ニーナと言います。おうちまでおねがしますギンイチさん」

 

「あぁ任せといてくれ」

 

「ギンちゃん!次来る時は彼女さんも連れて来るんだよ!」

 

「あぁ必ず。  それじゃまた会える時に!」

 

 

 

こうして俺の里帰りは終わった。





年末休みが2日位削られた、そりゃもう採掘機の如くゴリゴリと…

切実に休みが欲しいぜ。


008「You辞めちゃいなよ♪」

テメェは黙っとけ。


まぁおふざけはここまでにしといて。


11月はこの1話で終わります。

ですが年末に纏めて投稿したいと思っていますので楽しみに待って頂ければ有難いです!


では年末にお会いしましょう!




Ps Fateエクステラ買いました(笑)


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008イギリス編 帰国ーー眠れぬ夜

はいはーい。

毎度遅れてますボンドです。

それではどうぞ↓


ーーーー夜中02:00ーー駐車場

 

コッツウォルズから愛車をすっ飛ばしアリスちゃんを家まで送れば夜中の2時。

 

愛車アストンマーチンDBSをすっ飛ばし自宅近くの駐車場にドリフトで強引に停車する。

 

「ふぅ疲れた日本のフロに入りてぇなぁ」

 

 

 

 

 

自室に上がり冷蔵庫からお気に入りのウイルキンソン・ジンジャーエール辛口お同じく冷蔵庫から作り置きしていたベーコンを適当に切って皿に載せリビングのソファーに寝そべる。

 

「ベーコン…少し甘い匂いがするが大丈夫だろ」

ベーコンを一口食べ痛んで無いか確認する。

 

ん、大丈夫だ。

 

そしてジンジャーエールを一気にあおって喉を潤す。

 

「くぅーーーー~……」

 

 

 

携帯を開けばメールが数件。

 

全部ジャンヌだ。

 

全て『いつ会えるか?』との内容だ。

 

『済まない、まだ分からないーー分かり次第連絡する』

 

送信っと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・?

 

 

 

 

 

あれ?携帯の文字が歪んで見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは?・・・・・まさか!?

 

 

慌てて台所へ行き水をがぶ飲みする、そしてトイレに駆け込み自分の咽の奥に指を突っ込み胃を空にするまで吐き出した。

 

マズイ、非常にマズイ!

 

 

 

 

ベーコンに睡眠剤を仕込まれていた!

 

 

 

吐き出したとは言え、薬は少量でも徐々に効いてくる。

 

 

覚束く手で携帯を操作して00セクション全体に緊急連絡を入れーーーーー

 

 

コロコロ。

 

 

 

目の前に手榴弾がーーーー

 

 

爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーMI6ーーー執務室

 

バリバリッ!ムシャムシャ!ゴクゴク!…ゲプゥ!

「さて始めようか旧式の00セクション共。

お前達は時代遅れの兵器だ、時代遅れの兵器は捨て去られ新たな兵器の踏み台にならなければなぁ」ゴクゴクッ、ゲプッ!

 

 

新MI6長官 

 Mことサリオス・ロスキー(FGO カエサル スーツバージョン)は椅子にその150㎏ある巨体を沈め、執務室のテーブルに大量のポテチと2リットルコーラを片手に、部屋に取り付けられていたテレビに映る008の爆発映像を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー???

 

 

 

……あれ?真っ暗、息しづらい。

 

袋を被せられているな。

 

 

コツコツコツ。

 

 

足音と息遣いからして周りに4人

 

 

『■■■■■』

 

ん?何語だ?聞き分けづらいな。

 

『薬がそろそろ切れる頃だ』

 

『了解』

 

『やぁやぁ聞こえるかな?Mr.008?

 

「どうしてこうなった?」という雰囲気してるな』

 

『簡単な事だ、俺達は雇われただけだ日雇いだ。

 

仕事内容は008の死 報酬は1人に50万ユーロ!中々の仕事だろ?俺達は5人、合計250万ユーロも手に入るんだ!』

 

5人?もう1人いるのか?すこし探るか。

 

「誰に雇われた?」

 

『んー?それを言うと思うか?馬鹿なの死ぬの?あっ!もう死んじゃうんだった。』

 

『ははは、俺達を恨むなよ?恨むならあんたの上司を恨むんだな』

 

上司?

 

ゴリッと頭に銃口を押し付けられ  ドンッと耳元で何かが当たった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー日本ーー東京武偵高校ーージャック自室

 

 

「フフフーン♪」

ジャンヌはDDの世話と部屋の掃除をするためにレキ&ハイマキと一緒にジャックの部屋にあがっていた。

 

「レキDDの散歩を頼む」「はい」「ウォン!」ハイマキは尻尾を激しく振り回しDDとじゃれている。

 

 

突如食器棚に置かれて有ったジャックの茶碗が割れる。

 

「なぁ!?割れた?」

なんだこの胸騒ぎは…

 

「ジャック…早く帰って来てくれ」

 

割れた茶碗を片付けながらジャンヌは呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

ドゴォォォン!!!

 

相手が引き金を引く瞬間、何か大きな物が壁を突き破り銃口を向けていた男を吹き飛ばしたようだ。

 

ギャギャギャギャギャャャ!!!!

 

何かが俺を囲っていた敵達を跳ね飛ばした。

 

そのおかげで銃口がズレ弾丸が俺の頭をぶち抜く事は回避された、しかし耳元で発砲させられたので耳鳴りが止まらない。

 

 

20秒位経っただろうか頭に被せられた袋が取られた。

 

暗闇から一気に明るくなったので目がチカチカする。

 

 

 

視力と聴力が安定してきて俺を助けてくれた奴の顔がクリアに見えた。

 

「まさかあんただったとはなフランク先輩」

 

「よぉジャック、いやギンイチ。 その様子だと大した怪我は無さそうだな、ほら乗れよ」

 

 

フランク・マイソン(言わずと知れたジェイソン・ステイ○ム)

 

車輌(ロジ)と強襲(アサルト)のRランカー 元イギリス陸軍特殊部隊SAS出身。

 

 

そしてアンチスペシャルフォース(Anti Special Forces)部隊とキチガイ染みた部隊の隊長をしていた。

 

要するにイギリスを脅かそうとする他国の特殊部隊を排除する頭の可笑しい特殊な人達の集まりである。

 

正にチートな先輩。

 

家事全般から女や子供の扱いまで一通りSランクの持ち主だ。

 

何?Rランカーが多い?Rランカーは世界で5人しか居ない?

 

それは違う表向きは5人だ。

 

しかし正確な人数は各国が公表しない、そりゃそうだろう何故わざわざ手札を見せる必要があるのだろうか?

 

俺も正確な人数は知らない。しかし00セクションは全員何かのRランカーだ、これでもう9人だ。

 

 

…話を戻そう。

 

 

フランク先輩は確か今は愛車AudiのクワトロA8を使い運び屋をしていたはずだが?

 

「あれ?先輩何でここに?」

 

「死んだMからの依頼でな、あの人には大きな借りが有った。だから引き受けた」

 

「俺の救助と移送ですか?」

 

「いや『009の席が空いたから是非成って欲しい』てな。

 

だから宜しくな008」

 

「マジですか?」

 

「大真面だ。 あぁそうそう今俺ら00セクションは全員指名手配犯だ」

 

「!?」

 

「昨日新たなMが決まったんだがな…ソイツ元MI5なんだよ」

 

 

MI5 イギリスの国内情報局

国内に棲む害虫を探し駆除するある意味何でも屋だ。

 

まぁ良くある事だがMI6とMI5の仲は結構宜しくない。理由は年間軍事予算の問題だ。

 

イギリスも今景気が良いとは言えない、なので年々と予算が減少の一途を辿っており、とあるMI6の幹部が『00セクションに国内外を任せればいんじゃね?』みたいな発言をしたらMI5の面子激おこ。

 

「それでな前009のリグレーがMI5と内通していてな、そりゃあもう機密情報や機密事項なんぞが全てMI5に持っていかれたって訳だ」

 

「ですがそれだけで俺達00セクションを切り捨てるんですか?」

 

「理由はもう1つある、いやこっちの方が主かもな。

 

ギンイチお前久々にイギリスに帰って来て気が付いた事は無いか?」

 

「?……あ、監視カメラ」この1年でイギリス国内の監視カメラの台数は爆発的に増大した。

 

「そうだ監視カメラだ、そして今イギリス全土の上空には無人機が24時間体制で飛んでいる、勿論フル武装だ。

名目上はイギリス空軍、だが空軍の裏にいるのはMI5」

 

そうか…Mとメヌ、メイスが警告していたのはこの事だったのか。

 

「そんでMI5は今月(8月)初めに日本で行われた国際的監視組織を立案しようと躍起になっていた、唯一反対国だったブラジルはMI5長官サリオス・ロスキーの多額の資金援助(賄賂)により賛成派に寝返ったよ。

 

Mは最後まで反対していたが殺されたので意味がなくなったがな」

 

「そしてMI5は全世界に監視システムを敷いて悪党を捕まえる。と?」

 

「まぁ健全な組織ならな…MI5の長官含む幹部数名がある国際犯罪組織と繋がっている。」

 

「組織名は?」

 

 

 

 

 

    『スペクター』と。

 




まぁーことに申し訳ないのですが明日の夕方まとめて投稿します。



m(_ _)m

それでは良いお年を!(´▽`)ノ


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008イギリス編 帰国ーースペクター

『スペクター』

 

それは先代の007が一時は壊滅させた国際犯罪組織。

 

現007サイオンもこの組織を完全に壊滅させようと躍起になっている。

 

理由はスペクターのボスが自分の兄にあたる人物らしい。

 

サイオンは幼い頃両親が他界、孤児院に引き取られその後MI6に強制連行された。

 

サイオンは優秀で他の00チャイルドより頭1つ飛び出ていた。

 

ケディルはサイオンの事をボンクラと呼んでいたが、サイオンは努力の天才と言える。

 

その日習った暗殺術を寝る間を惜しんで練習し次の日には完璧にマスターしていた。

 

 

そしてサイオンが007になり3ヶ月。

 

初めて恋人が出来た。それは俺やQまたMと喜んだ。

 

そして婚約した次の日その恋人は殺されていた『スペクター』の手によって。

 

 

 

………それが過去に2回も遭った。

 

まるで仕組まれたかの様に。

 

 

 

そして今年の4月俺が日本へ旅立つ少し前にメキシコシティを半壊滅させながらもサイオンは『スペクター』への手掛かりを見つけた。

 

そして5月敵の本拠地に潜入。

 

そこで『スペクター』のボス グレイアー・ライクスに会った。

 

グレイアーから兄だ、と聞かされサイオンはどうすれば良いか分からなくなった。

 

しかしMr.ホワイトの娘マドレーヌと出会いサイオンは覚悟を決めた。

 

 

 

そして現在。

前MI6跡地から囚われの身だったマドレーヌを連れてこちらと合流するためバッキンガム宮殿の前に直行している。

 

因みに俺は田舎の廃屋に囚われていたらしい。

 

QがくれたワルサーPPKの電波を拾ってくれたおかげで助かった。

 

 

「おいギンイチ後部座席にM82対物ライフルあるから後ろから攻撃してくるヘリを頼む」

 

「ほいほい」

 

後ろから攻撃ヘリMil-24通称ハインドが迫ってくる。

 

「なぁフランク先輩ロシアも絡んでるのか?」

 

「あぁ米、露、中、日、英…あらゆる国が関与している」

 

「マジかよ。…スゥーーーーフッ!」呼吸を止め手ブレを抑え引き金を引く。

 

弾はエンジンを貫通してメインローターを停止させた。

 

しかしヘリコプターとは例えメインが死んでもテールローターさえ生きていれば機体が独楽の様に回転し、そのまま地面に墜落することは少ない。まぁ高度にも因るが。

 

幸い高度50m位だ誰も死なんよ。

 

「無力化完了」

 

「たくっ相変わらず良い腕してるなギンイチ。

 

時速150kmでこんなガタガタ道を通ってるのに初弾でメインエンジンを潰すなんざ中々出来ねぇ芸当だな」

 

「貴男も出来るでしょう先輩」

 

「まぁな!…おいギンイチ!横からボンドが来る撃つなよ!」

 

キャキャキャキャャャッッッッ!横からアストンマーチンDB11が突っ込んで横並びに並走する。

 

「ギンイチ!無事か!?」「あぁ!大丈夫だ!サイオンこれからどうする?」

 

「グレイアーはバッキンガム宮殿近くの新しく設立したアトランティックビルに居座っている!丁度向かいはロンドン・アイだ!そこから狙撃援護を頼む!」

 

「了解!」

 

ロンドン市街地に入った所で二手に分かれる。

 

 

その時チラリとDB11の助手席が見えた。金髪の女性、多分彼女がマドレーヌだろう。

 

 

現時刻は22:00

 

ロンドン・アイ稼働時間は18:00までだ、だから今は無人だ。

 

「ギンイチ乗れ、頂上が丁度狙撃ポイントだ」

 

「有難うフランク先輩」

 

「おう!頂上部で止める。そんで俺は少しやることが有るから現場を離れる良いな?」

 

「あぁMを殺さないでくれよ、叩けば埃処か宝が出てきそうだ」

 

「確かに。ほらお前の狙撃銃だ」

 

渡されたのは只のL96。

 

「何処もいじってはないぞ。スコープは300mに合わせてあるロンドン・アイからアトランティックビルの社長室まで距離はたったの600だ。距離300でグルーピング(集弾率)は10発中10発だ」

 

それはもう命中率100%ですよね?

 

 

ーーーーー

 

観覧車が頂上で止まる。

 

 

向かいのアトランティックビル社長室をスコープで覗き込む。

 

敵3人。真ん中にボスのグレイアーが座っている。

 

1人はロシア系の…どうやらスペツナズみたいだ。

 

もう1人は…アジア系。む?構え方が…太極拳、チャイニーズか。

 

 

初弾にスピア(貫通弾)を装填し、狙いを定める。

 

フゥーーーーーーーッ!

 

タァーーーーーン!先に太極拳の方を潰しておく。

 

太極拳使いの男の右膝の皿を強化ガラス越しに撃ち抜き行動不能にさせる。

 

ボルトを引き弾を装填。

 

タァーーーーーン!床に落ちている拳銃を破壊。

 

ボスのグレイアーがカーテンを閉めた。

 

ふんっそれ位で諦めると思うか?

 

スコープの位置を前にずらし暗視スコープを取り付け、また構える。

 

俺が援護をしようとしたがマドレーヌが拳銃の引き金を引きロシア系の男を殺した。

 

『ギンイチ助かった』「作戦終了か?」

 

『あぁ終わったよ…ようやくな』

 

『こちらフランク、コッチも終了だ。MI6にみんなで帰ってこい』

 

 

 

ーーーMI6ーー地下尋問室

 

「さて話を聞かせて貰おうかMさんよ?」

 

「クックックッ貴様等は低頭な脳を所持しているようだなぁ。

 

おやぁ?007なんだその女は?お前の女か?クックックッ残念だ、本当に残念だ。目の前で自分の女が2人も死んだのが偶然だと本当ぉに思うのかぁ?」

 

…まさか。

 

「フハハハハハハハ!アハハハハハ!これは傑作だぁ!」

 

「いつから監視カメラが有ると思うか?」

 

おい、待て…。

 

「最初からさ。そう!全て最初から!」

 

止めろ。

 

「クックッ全ては最初からなのだよ。ボンド君の両親が死ぬのも。

 

兄が『スペクター』に入るのも。

 

君の最初の任務、女。

 

全ては最初から」

 

止めてくれ。

 

 

      仕組まれていたんだよ。    

 

 

 

目にもとまらぬ速さでナイフを抜き、このクズの心臓にナイフを突き立てる。

 

が寸前でムラマサブレードに阻まれた。

 

「サムそこをどけこいつ殺せない」

 

「お前が落ち着けギンイチ。瞳孔開いてるぞー」

 

 

「そして私が『ここで』『こうして』『捕まるのも』最初から仕組まれていたのだよ」

 

「何?」

 

プシュー!ゴゴゴゴゴゴッ!!!

 

地面が揺れる。サリオスの体から黒い煙が噴き出し、電気が消えた。

 

『フハハハハハハハ!これであのMI6象徴の建物は崩壊した!これからはネズミの様この地下でウロチョロと行動したまえ!では諸君!また会おう!アハハハハハ!アハハハハハハハハハ!』

 

スモークが晴れた頃にはサリオスの巨体は消え失せていた。

 

「サイオン…」

 

「俺は大丈夫だ」

 

「サイオン。貴男はこれ位でへこたれる男なの?呆れた。

 

いい?私は貴男の前から消えはしないわ!絶対に!」

 

「あ、あぁ…」

 

すげぇサイオンが押されてる。

 

フランク「やるなぁあの女」

 

「私は自分を守る位出来るわ、だから心配しないで。ね?」

 

「分かった」

 

強い女性だな。

 

「Hi貴方が008ね?私はマドレーヌ・シス(イメージ SAO アリス・シンセシス・サーティ)。サイオンの彼女よ宜しく」

 

「008の遠山ギンイチだ。うちの007が世話になってる」

 

「本当よまったく精神攻撃に弱くて直ぐ女々しくなるし…でも困難の時には隣に居てくれて、強くて…とても頼りになるわ」

 

お似合いだな。これなら大丈夫だろう。

 

 

 

「ゴホン。あー要件は終わったかね?」

 

「あんたは?」サムの後から初老の男性と001、002が現れる。

 

俺もサイオンもフランク先輩も念のため警戒は解かない。

 

001「お前達警戒を解け。この方が次のMi6長官、Mのリトリー・ケインズだ」

 

 

 

「Mのリトリー・ケインズだ。宜しく00セクション達、私の子ども達」

 

 



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008イギリス編 帰国ーーメイド

あの後直ぐに解散になって俺達00セクションは珍しく休日になった。

 

久々の休みをボンドとマドレーヌと一緒に楽しく過ごした。

 

 

夕方ーーー

 

 

帰ると自分の部屋に灯りが付いている。

 

 

俺の書斎で優雅にウイスキーを飲んでやがる。

 

そのウイスキー俺の物だが

 

 

 

 

「やぁ久しぶりだねジャック君、いや銀一君」

 

「シャーロック卿…どうして此処に?」

 

 

シャーロック卿

 

シャーロック・ホームズその人だ。アリアのお祖父ちゃん。変人でもある。

 

「ふふ、ちょっと体にガタがきてね。

 

ところで君に仕事を依頼したい」

 

「おいこら待て、00セクションは何でも屋じゃないぞ」

 

「まぁそう言わず 任務の内容は奪還だ」

 

「人の話を聞け」

 

「これがその子の写真だ。じゃあ頼んだよ」

 

「ちょっ!?」

そのままホームズは霧のように霧散して消えた。

 

 

 

机の上に置かれた写真と手紙を確認する。

 

 

リサ・アヴェ・デュ・アンク

 

『彼女は今ロンドン郊外のとあるビクトリアハウスでメイドとして働いている、いや働かされているかな』

 

『場所はヘイス卿の所有するビクトリアハウスだ。

 

ヘイス卿はMI5幹部の1人だ、今回の暴走事件にも関与している、要するに叩けば埃が出るよ。

 

じゃ宜しく頼んだよ。

 

          シャーロック・ホームズ』

 

 

どうして、こう…Hの家系の人間は面倒くさい奴らばかりなんだ?

 

おっと愚痴がこぼれたか。

 

 

 

 

ふぅ…ひと働きしますか。

 

 

急いで家に帰り衣装タンスからダークスーツを取り出しカッターシャツも黒いのを選択する。

 

胸ダブルホルスターを装着し机の上で整備をしていた特殊用麻酔銃Mk23を左のホルスターに、もう片方には愛銃のワルサーを用意した。

 

 

まぁこんなもんだろ。

 

 

携帯を取り出しQに電話をかける『やぁどうしたの008?』

 

「今から言う所の情報全てを送ってくれ」

 

ヘイス卿のビクトリアハウスの見取り図と警備員の情報がパソコンに表示される。

 

『008気になる情報だ。今夜は執事にメイドが殆ど休みになっている、警備も最小限だ…今日のメイドは1人しかいない…大丈夫かなこの屋敷?』

 

「…」

 

『ヘイス卿の情報っと……うーんかなりの女遊びだね、色々と婦人やメイドさんとかに手を出している奴だね』

 

「分かった、ちょっと何人か諜報員を送ってくれ」

 

『何をするんだい?』

 

「シャーロック卿いわく叩けば埃が出るようだ」

 

『なる程ね、なら諜報員を1人つけるよ』

 

携帯とパソコンを切り愛車DBSに乗り込みヘイス卿のビクトリアハウスまで飛ばした。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーヘイス卿ビクトリアハウスーー21:00

 

 

 

ヘイス卿のビクトリアハウスはロンドン郊外にあった。

 

 

エリザベスⅠ世の時代、王朝様式で中世の1558年位に立てられた平たい建物だ……城みたいだ。

 

 

ビクトリアハウスから1Km位離れた茂みに車を隠し運転席から暗視双眼鏡を使って辺りを確認する。

 

 

…本当に警備がザルだな。

 

門番が2人に屋上にスナイパーが1人だ。

 

建物内は情報によると全員で5人との情報。

 

 

先ずはスナイパーをどうにかするか。

 

 

「Q諜報員は後どの位で到着する?」Bluetoothイヤホンで連絡をとる。

 

『もう着くよ』

 

その言葉の通り、後ろからライトを消した英国旗塗りのミニクーパーが静に横に停まった。

 

「今晩はマスター♪」

 

助手席から降りてきたのはジーリ・南郷。

 

 

ジーリ・南郷 (イメージ ラブライブ綾瀬絵里)

 

狙撃Rランク『狙撃姫』の異名をもつ俺の弟子で008チャイルド、俺の後継者だ。

 

またMI6での広報担当官としての顔も持っている。

 

 

 

表の顔は学生として、またモデルとして上手く溶け込んでいる。

 

成績優秀、人当たりも良くまさに良い子ちゃん。

 

 

 

しかし裏の顔は狙撃の化け物、ちょっとSな性格。

 

因みに東京武偵高南郷先生の娘さん。

 

南郷先生はジーリの存在を知らない。

 

ジーリの話曰く『お母さんがまだ娼婦をしていた時に任務で怪我したお父さんを偶々助けたのが切っ掛けらしいですよ。その後お父さんがお母さんと何発かヤッて出来たのが私です』との事。

 

 

此処だけの話だが狙撃に関しては俺より上だ。

 

ある任務で嵐の中揺れるゴムボートからの狙撃で全弾敵の眉間を撃ち抜いた時は度肝を抜かれた。

 

「マスターは本当にDBS好きですねDB11が出たのに」

 

「うーん長年乗ってきた相棒だからな中々手放せないんだよ」

 

『2人ともお話はそこまでだよ、さぁ任務開始だよ』

 

「「了解」」

 

ジーリは直ぐにトランクを開けL96オリジナルカスタムを組み上げる、その時間僅か20秒。

 

「マスターいつでも行けますよ」

 

「狙撃を許可する。しかし通常弾では無く麻酔弾を使用しろ」

 

「了解。ではまずスナイパーを無力化します、それと同時にマスターは門まで突っ込んで下さい…援護します」

 

「あぁタイミングは任せる…頼むぞ」

クラウチングスタートをするため態勢を低く構える。

 

パシィ!

 

サプレッサーによってくぐもった銃声を合図にスタート切った。

 

『走法・閃』

 

遠山銀侍郎は電気を操る超能力者(SSR)だった、俺にもその能力が濃く受け継がれた。

 

俺は磁石の要領で地面を蹴らず走る。

 

踏む場所だけ磁力を限定的に+にし、踏み込む足の裏も+にする、これにより地面を高速で滑る事が可能だ。

 

パシィ……

 

と後ろから微かな銃声がして左の門番が崩れ落ちた。

 

 

門番A「あ?うっ!?……zzz」

 

門番B「おい?大丈夫か?」

 

「おいおい敵襲だが大丈夫なのか?」

 

門番B「(;゚д゚)な!?ぐはっ!……」

門番の鳩尾に強烈な一発を入れ拳から人が気絶する位の電気を流し気絶させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後俺は直ぐに建物内に潜り込んだ。

 

 

 

 

 

ーーー建物内ーー1階

 

このビクトリアハウスは2階建ての造りで二階の1番奥がヘイス卿の寝室と執務室に成っている。

 

 

何か可笑しい…そうか物、装飾品が明らかに少ない。

 

 

タンスなどの持ち運びが出来ない物はそのままだが高値に成りそうな絵画等が何一つ無い。

 

 

 

曲がり角の向こうから声が聞こえた。

 

「なぁ聞いたかヘイス卿国外逃亡するらしいぜ」

 

「あぁ何でもこの前の『MI6長官爆殺の件がMI6にバレた!』とか発狂していたな」

 

「はぁ…俺達どうなるんだろうな?」

 

「さぁな…でも今回の任務は中々の金額だな」

 

「あぁ、この任務が終わったら俺…結婚するんだ」

 

「死亡フラグ乙www」

 

「ははは…そういえば今日残っているメイドさん美人だし気が利いてるよなぁ」

 

「そうだな、俺達にまで飯をまわしてくれるとは」

 

「しかしヘイス卿はあのメイドさんを連れて行くんだろ?」

 

「あぁそんで今日ベッドでヒィヒィ言わせてやるとかほざいてたな、あの豚野郎」

 

 

 

特殊麻酔銃を取り出し素早く角から飛び出す。

 

 

「「て!敵しゅっ、グハッ……zzz」」

 

横にローリングしながら眉間に1発ずつお見舞いした。

 

像でも1発で昏睡する麻酔弾だ、ゆっくりお休み。

 

 

 

ーーーー2階

 

階段を上がって直ぐに監視室と部屋を見つけた。

 

扉に耳を当て気配を探る。

 

 

……中に1人、しかも寝ている。

 

扉を開け中に忍び込むと警備員は椅子に座ってイビキをかいていた。

 

念のため麻酔弾を喰らわせて再度寝かせた。

 

 

ピピッ!『HQ(本部)、HQ定時連絡こちら執務室前異常なし』

 

どうする!?ヤバイ、バレる!

 

『HQ?はぁまた寝ているぞ。通信おわり』

 

 

 

た、助かった…いや寝たら駄目でしょう。

 

 

残り2人はどうやら執務室前の様だ。

 

 

 

 

 

 

ーーー執務室前

 

ここでは銃は使えないどうする?……あれは!

 

 

コンコンッ

 

警備員A「ん?なんだ?」

 

警備員B「お前見てこい」

 

A「了解」

 

 

 

ーーーー

 

A「音の発生源は…っと……段ボール?誰がこんな所に?邪魔だな除けるか」バサッ!「へ?(゜Д゜)」

 

 

……………

 

 

ーーーーーーー

 

警備員B視点

 

B「遅いなあいつ何かあったのか?」

 

突如角から敵兵が現れた!

 

「エネミーコンtっ!?」

敵が何かを投げつけ俺の股間に命中した!痛い!激しく痛い!そして俺の意識は完全に途切れた。

 

視点OFF

 

 

 

ーーー-

 

ふぅ…やはり段ボールは任務の必需品だな!

 

 

 

執務室の扉をゆっくり開け中を確認する。

 

誰も居ない?いや奥にバスルームが有って光と音が漏れている。

 

どうやらバスルームにヘイス卿とメイドがいるらしい。

 

 

 

……まぁ良い、先に書類を見つけるか。

 

立派な机から書類全て取り出し読み漁る。

 

ヘイス卿は几帳面なのか整理されていて、知りたい情報の殆どは手に入った。

 

その後も何か面白い事はないか机に座り書類を探っていった。

 

 

 

『おやめください!』

 

『メイドがわしに逆らう気か!』

 

 

バン!と寝室に続く扉が勢い良く開かれバスタオル1枚しか体を隠していない白人の美女が飛び込んで来た。

 

女性は俺を見て驚いていたがそれも一瞬で俺の後ろに素早く隠れた。

 

「リサ!今日こそ俺の物になっtっ!?だ!誰だ!?」

 

そして次に現れたのは全裸の中年太りしたオッサン、コイツが今回の標的ヘイス・ガロス。

 

 

「MI6だ…とりあえずその汚いモノを隠せ」

俺は先程警備員にした様に空のマガジンを奴の股間に向かって投げた。

 

「グハッ!?(;゚д゚)」チーン…

 

完全に気絶した事を確認して、上着を後ろに放った。

 

「リサ・アヴェ・デュ・アンクだな?」

 

「は、はぃ貴方様は008様?」

 

「何故俺の名前を?」

 

「はいシャーロック様から以前聞いたことが」

 

「なら話が早い。俺はシャーロック卿の命で君を奪還しに来た。早く着替えろ帰るぞ」

 

「は、はい!」

 

リサが着替えている間ヘイス卿の口にガムテープを貼り付け、体を毛布で簀巻にしロープで縛った後担ぎ上げた。

 

そして机の上に有る重要書類一式をリサに運んで貰い、俺もある程度持ち建物から出た。

 

 

「マスターお疲れ様でした。荷物とその豚は私がMI6まで届けます、マスターは帰宅してください」

 

「分かった、有難うジーリ報酬は期待しといてくれ」

 

「やった!それじゃお休みなさいマスター」

 

「あぁお休み。」

 

リサを乗せ自宅に帰った。

 

 

 

 

 

 

ーーーーー自宅ーー23:00

 

「銀一様此度は私を助けて頂き有難うございました」

 

「いいさ。多分1日は迎えは来ないと思う、汚い家だが自分の家みたいに過ごして貰って構わない」

 

「分かりました。ですが私はメイドですので銀一様の命令に従います、何なりとお申し付け下さい」

 

「分かった。なら先に寝といてくれ「え?」俺は今から本部(MI6)で書類作業が残ってるからな。ベッドでもソファーでも好きな所を使ってくれ。たが俺の書斎にある机だけは触るなよ。じゃあ行ってくる」

 

「は、はい!行ってらっしゃいませ」

 

 

 

 

ーーーーMI6ーーQの研究所ーー23:30

 

「ほらQアメリカンコーヒーだ」

 

「有難う008しかし君も働き者だね007とは大違いさ」

 

「俺が何だって?」「ひっ!?007!?後ろから急に表れないでくれ!」

 

コントをしているQと007を放っといてアップルティーをジーリに渡す。

 

「お疲れジーリ、俺も手伝うぞ」

 

「すいません有難うございますマスター。ではこの書類をお願いしますね」

 

「りょーかい」

 

 

ーーー作業が終了したのは夜中の2時だった。

 

それからジーリを家まで送って自宅に戻るとまだ部屋の明かりが付いている。

 

鍵を開け部屋に入ると我が目を疑った。

 

「あれ?……ここ俺の家だよな?」

 

部屋がとても綺麗になりリビングのテーブルには夜食のサンドイッチまで置かれている。

 

「お帰りなさいませ銀一様。ご飯の準備は出来ております。あ、それとも先にシャワーにしますか?」黒を基調としたロングスカートのメイド服を着ているリサが迎えてくれる。

 

「あ、あぁ先にシャワーを浴びてくるからリサは寝ておいて良いぞ」

 

「いえ私はメイドです、ご主人より先に寝るのはメイド失格でございます」

 

「そ、そうか…」

 

 

ーーーシャワー室

 

「ふぅ…」さてシャーロック卿はいつくるかね…

 

ガララララ「銀一様お背中洗いますね」

 

「うおっ!?リ、リサ!?何しに来たんだ!?」

 

「銀一様のお体を洗いにですが」

 

「いや1人で出来るから!」

 

 

………

 

10秒で体と髪を洗い上げシャワー室から出た。

 

サンドイッチを30秒で食べ終え直ぐに自室に行き電気を消してベッドに潜った。

 

 

かちゃ、するする。

「銀一様失礼しますね」

 

なんでベッドに入って来てるんだ!?

「銀一様…お情けを」

その弩級艦並みの胸を武器に俺の理性をゴリゴリ削る。

 

俺は夜目が効く。

 

リサは薄手のネグジェリに男を誘惑するかなり過激な下着を着ていた。

 

この時の為に夜目を鍛えたとは思いたくない。

 

 

「…リサ、ストップ」

 

「…はい」

言う事は聞いてくれるみたいだ。

 

「リサキミは何か焦ってないか?」

 

「…アンク家は代々メイドでご主人様のお情けを頂いて家系を維持しております。アンク家は代々武人に仕えるのがしきたり。

 

…お祖母様もお母様も…私はまだその武人が見つからないのです」

 

「どの位の武人だ?」

 

「ブラド様に勝てる位の力を持つお方です」

 

「だが俺はブラドを倒してない」

 

「いえ銀一様は過去にブラド様を倒しております、良く理子様が『私の王子様』とお話をお聞きしました」

 

あー…確かに倒してしまったな。うん。

 

「銀一様はもしかして好きな方がいらっしゃるのですか?」

 

「…あ…ぁ」

 

「なら!愛人でも良いです!今この時のだけでも、私を…抱いて下さい」

 

「…ならこうしよう。シャーロック卿の条理予知は知ってるな?」

 

「はい、存じております」

 

「今回シャーロック卿からの報酬はリサの未来だ。予知でもしその武人が俺なら俺は責任を持って君を抱く。しかし、もし俺では無かった場合は諦めてくれ」

 

「分かりました、有難う御座います銀一様」

 

「なら今日はもう寝よう、俺も疲れた」

 

「はい。それではお休みな、クシュンッ!」

ピコンッ!と頭から犬耳が、ピョン!とお尻付近からフサフサの尻尾が飛び出た。

 

「!(MGSアラート)」

 

「ご、ごめんなさい!これは!「本物か?」は、はぃ」

 

犬耳や尻尾に触る……スゲェ肌触りまるでシルクのようだ。

 

「銀一様く、くすぐったい、です」

 

 

リサの耳や尻尾の肌触りを堪能して直ぐに寝た。

「ふふ銀一様今日は添い寝で我慢してください。ね?」

 

 

翌日、俺とリサが朝食を食ってると突然奴がやって来た。

 

「おはよう銀一君リサ君」

 

「おはよう御座いますシャーロック様」

 

「おはようシャーロック卿えらく早いな」

 

「ははは。いつも遅くて君に迷惑を掛けているからね」

 

嘘つけ。

 

「シャーロック卿報酬の事だがリサの将来の相手が誰なのかを予知してくれ」

 

「…あぁ分かったーーーーー

 

リサ君、君の相手は東方から来る目つきは悪い喋り方がぶっきらぼうで女誑しだ」

 

…どんな輩だよ。

 

 

 

ーー東京武偵高サイドon

 

「ハックション!?」「大丈夫?金ちゃん?」

 

「誰かが噂をしてやがる…」

 

 

ーーーーサイドoff

 

 

「ついでだ銀一君君の予知もしたよ」

 

「へぇ、で結果は?」

 

大好きなレモンティーを啜りながら聞いてみる。

 

「ふむ。敵は英国の大いなる王。古と新のモノノフ…王が捨てた剣を持て」

 

なんだ…また謎々か。

 

「それと…」

 

「ん?」

 

「気を付けておくように、じゃないと銀一君…君が死ぬ」

 

「確率は?」

 

「90%」

うわぉ。かなり高確率だな。

 

「最後に1つ」

 

まだあるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嫁さんが出来るよ」

 

俺はシャーロック卿の顔面にレモンティーを吹いてしまった。

 



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008イギリス編 帰国ーーKING(王)のsuccessor(継承者)

「駄目だ」

 

MI6新長官リトリー・ケインズは書類に目を通しながら言い放つ。

 

リトリー・ケインズ (イメージ 食戟のソーマ シャペル先生)

 

 

 

 

「なら私はMI6を辞めます」

 

その言葉で初めて俺と目を合わせる、尚書類審査の手は止まらず。

 

「その言葉の意味を理解しているのかね008?」

 

「理解しています」

 

「…なら条件がある。ここに行ってある奴を倒して欲しい」

 

「分かりました、その任受けます」

 

「武偵スコア2000の特Rランク任務だ、死ぬなよ008」

 

 

 

 

グレートブリテン島ーーーー山中ーー夜中

 

 

辺りは霧に包まれる鬱蒼とした森の中、俺はただ己の勘に従って森の中を進んでいる。

 

そして2日間休むことなく歩きついに見つけた。

 

 

キャメロット。

 

かつてアーサー王がこの領土を治め、また守った国。

 

この国の中心点に存在する白亜の城『キャメロット』

 

この城の中に躊躇無く足を踏み入れる。

 

 

 

誰も居ない?

 

それはもぬけの殻で誰もいなかった、王座に着くまでは。

 

 

玉座の間

 

玉座に誰かが座っている。

 

「あら、こんな辺鄙な所にお客さん?ヨクキタお兄さん、ようこそキャメロットへ」

 

「…」

透き通り輝くような銀髪を黒いシュシュでポニーテールにし、体を脛までの長いダークドレスと黒い胸当てで覆っている、足は黒いハイヒールに黒いタイツ。

 

とても…綺麗だ。

 

「すみません、自己紹介がまだでしたね。

 

 

私はアルトリア・ペンドラゴン アーサー王(FGO セイバーアルトリアオルタ リリィバージョン)です♪

 

 

キサマはどちら様ですか?」

 

 

「俺は遠山銀一。君を倒す男だ」

 

「タオス。ですか?んー?理由を聞いても宜しいですか?」

 

「命令だ……いや違うな」

 

「?」

 

「家出した妹を連れて帰る、それが兄としての務めだ」

 

 

4日前ーーMの執務室

 

「武偵スコア2000の特Rランクだ、死ぬなよ008」

 

「わかりました任務を遂行します。である奴とは?」

 

「コイツがそれだ」

 

写真を受け取り確認する…凄く美人さんだな。(イメージ FGOアルトリア・リリィ)

 

「彼女ですか?」

 

「あぁ001説明を」

 

「は?」

 

その言葉によって誰も居ない空間から001がゆっくりと出現した

「はぁM、儂はな008の辞職に賛成なんだがね」

 

「お前がそこまでワーカホリックになりたいのなら008を辞職させるがね」

 

「すいませんでした、調子に乗りました。 008この子は儂の継承者じゃった」

 

「だった?」

 

「あぁ…訓練中精神が何かによって異常をきたしてなクレートブリテン島のどこかに有る城に留める事が出来た」

 

「城から出ない様に城全体に結界を張った。と?」

 

「そういう事じゃ……」

 

「さっさと喋ろ001アレは貴様の責任だ」

 

「う、うむ彼女は小さい頃1度死にかけてな心臓移植をしたんじゃよ、それからじゃ彼女が時々可笑しくなったのは……」

 

「心臓移植が失敗したんじゃ?彼女と合わなかったのでは?」

 

「いや手術は成功した、その時の執刀医は…ケディル・エメリッヒ。

 

奴は我々が用意した心臓を移植せず別の心臓を使った。」

Mは引き出しから2枚の書類を出す。

 

 

  R計画  ケディル・エメリッヒ

 

被験体 S(シルバー)Ⅲ

 

父方遺伝子 遠山銀侍郎

 

母型遺伝子 ザ・ボス

 

「それが移植前の書類だ」

 

「そんでこっちが移植後の書類だ」

 

  R計画 ケディル・エメリッヒ

 

被験体 SⅢ

 

父方遺伝子 遠山銀侍郎

      

 

母型遺伝子 ザ・ボス

      アーサー王

      

「我々は信じられなかった、奴は伝説上のアーサー王の心臓を持っていた、そしてそれを移植させやがった」

 

「それから彼女はよく暴走するようになった。手の付けられなくなったSⅢはMI6から001の前から逃走。

 

先代の00セクション全員でキャメロットの中に押しとどめ閉じ込めた」

 

「成る程だから001貴方には後継者が居なかったのですね」

 

「あぁ。頼む008!彼女は今も暴走し続けているもう楽にさせてくれ」

 

「残念ですが『それは』出来ません」

 

「「!」」

 

「ですが兄として家出した妹を連れて帰ります」

 

「分かった008必ず任務を完遂し戻って来い。妹を連れてな」

 

 

ーーーー

 

 

 

「………フフ……フフフ…アハハハハハ!!!

 

そうかそうかキサマが私のお兄ちゃんですか、そして私を連れて帰る、と。」

 

「そうだだから大人しく「嫌です♪」何?」

 

「そうだ一勝負しよう♪それでキサマが勝てば私を連れて変えれば良い、キサマが負ければキサマは私の下僕だ」

 

雰囲気が変わりSⅢは腰から2振りの剣を構える。

 

「フフさぁ遊びましょ?お兄ちゃん♪」

 

背筋に冷たいものが走り咄嗟にその場から離れる。

 

離れた瞬間今まで立っていた場所がX状に深く抉れた。

 

 

「ほぉアレを避けるとは、中々やるなお兄ちゃん!」

 

何なんだ今の攻撃は!?斬擊が飛んできた?ちっ中々面倒くさいな。

 

というかあの剣の攻撃を喰らったら不味い、明らかにヤバそうな真っ黒オーラが両剣から迸ってるんだけど。

 

「ふん避けるだけでは私は連れて帰れないぞお兄ちゃん!」

 

怒濤の攻撃が続く流石に当たるとヤバそうなのでニンジャソードを使って凌ぐが、攻撃が速く尚且つ重くて逸らすだけで精一杯だ。

 

「…口だけの男か?お兄ちゃん、失望したぞ。

 

もういい、飽きた、私の前から消え去れ。

 

『卑王鉄槌!エクスカリバー…』「そこだ」!?」

 

「『闇を切り裂け、邪を払え。光を此処へ!エクスカリバーン…』」

 

「キサマ!?何故その剣を!?」初めて動揺する。

 

そりゃそうだエクスカリバーモルガンに対抗するためだけに持ってきたエクスカリバーンコールブランド(久々の出番じゃい!)。

 

全くシャーロック卿も回りくどい言い方をする。

 

「「何故この剣を」だって?俺が拾ったからだ、湖の底に沈んでいたから『引き抜いた』だけだ」

「くっ!ウァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

『モルガーンX!!!!』

『コールブランド!!!!』

 

光と闇の柱がぶつかり合い拮抗し合う。

 

ちっ!相手は2本有って火力が上だな。

 

ジリジリと押し返されている。

 

「ふっ、どうやら私の勝ちのヨウダナ!お兄ちゃん!はぁぁぁぁ!」

 

「ぐぉぉぉぉ!?」威力が増しただと!?コイツの体力は底無しか!?

 

不味い不味い不味い!こちとらそろそろ限界だ!

 

ギリギリギリッ!パキンッ!

 

光の柱が折れた。

 

 

 

 

光を飲み込み闇が俺を飲みもうと迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オルレアンの氷華!銀氷となり散れ!』

 

 

 

 

 

モルガーンXを放っていたSⅢの横から氷の柱が突っ込んでSⅢを突き飛ばした。

 

「大丈夫か銀一!?」

 

輝く銀髪を纏め、甲冑姿で俺の元に駆け寄り胸に飛び込む。

 

 

今1番会いたかった人。

 

「ジャンヌ」

 

「あぁ銀一、…会いたかった」

 

敵の前だろうが構わず抱きしめる。

 

「ジャンヌどうしてここに?」

 

「胸騒ぎがしてな、MI6の長官に問い詰めたらここだと言ってな…その…迷惑だったか?」

 

「迷惑な訳無いだろ、寧ろ嬉しいよ助かったしな」

 

「そうか、ではやることを終わらせてさっさと帰ろう」

 

「そうだな、でも殺さないでくれ俺の妹らしいから」

 

「分かった……ただその前に」

 

「?」

 

ジャンヌは俺のネクタイを掴み下に引っ張りそのまま首に腕を回した。

 

 

 

 

チユッ。

 

 

 

 

「!?」

今度はジャンヌからキスされた。

 

体の奥から熱が湧き上がる。

 

あぁ…心地良い。

 

 

力が湧き上がる。

『俺は神の代理人、悪を滅ぼすための執行者』ヒステリアモード発動。

 

 

 

「ぴゃぁぁぁぁぁぁあ!?」

 

「「?」」SⅢは顔を真っ赤にして「あわわわわわ!?」とテンパっている。

 

「なにか分からんが、銀一今がチャンスだ!」

「あぁ!」

 

「くっ!?『卑王鉄槌…』」

 

コールブランドを2人で持つ。

 

『オルレアンの氷華!』

神よ、私に力を「『闇を裂き、かの者に光を!』」

 

『モルガーンX!!!』

 

『『エクスカリバーンオルレアーノ!!!』』

 

光と氷が闇を裂きSⅢは耐える事が出来ずに攻撃を喰らい吹っ飛ばされた。

 

「かはっ!?」

 

「やったか」

「あぁ俺達の勝ちだ」

 

 

 

 

 

 

壁にめり込んで気絶していたSⅢを介抱する。

 

「……ぁれ?私負けたの?」

 

「そうだSっ、いや銀華(しろは)」

 

「銀華(しろは)?」

 

「そうだ今日からSⅢでは無く遠山銀華(しろは)だ」

 

「……うん!有難うお兄ちゃん!

 

で、そこの女性は誰なの?」

 

「ジャンヌ=ダルク30世だ。宜しく銀華」

 

「うん宜しくお姉ちゃん!ねぇジャンヌお姉ちゃん」

 

「お、お姉ちゃん……良い!凄く良いな!『お姉ちゃん』かぁ!」

 

あのージャンヌさん?

 

「はっ!?な、何でもないぞ銀一。それで何だ銀華?」

 

「ジャンヌお姉ちゃんってお兄ちゃんの彼氏?」

 

「ブハッ!?そ、それはだな!」

 

ん?今一瞬揺れた様な…!?

 

「2人共悪いが先にここから脱出するぞ、城が崩れる!」

 

どうやら俺達の大技が城の耐久値を上回ったらしい。

 

「「え!?」」

 

銀華をおんぶしジャンヌを抱きかかえ窓を蹴破り城から飛び降りた。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!!?」

 

「銀華耳元で叫ぶな」

 

「だってだって落ちてるんだよぉぉぉぉぉ!!?」

 

着地の瞬間磁場を利用してゆっくり着陸する。

 

そして崩壊の巻き添えにならない距離まで離れた。

 

「お、お兄ちゃん…今フワッとなって……きもぢわるぃひょぉ、うっぷっ(+o+)」

 

「それは悪かったな」

背中をさすり少しの間ジャンヌと一緒に看病した。

 

 

 

 

突如。

 

ガサガサ「用事は済んだか銀一?」

 

「サイオン!?どうして此処に?」

 

「なに俺も任務の帰りさ。それより上手くいったみたいだな」

 

森の中から喪服姿の007ことサイオン・ボンドが現れる。

 

「あぁ何とかな。あれ?サイオンMI6辞めたんじゃ?」

 

「少し訳があってな後5年位働く事になった」

 

「そうか。俺はこの任務が終わったら暫く日本で行動する」

 

「また行くのか。そうだ明日の早朝に前MI6長官マリア・シムルの葬儀がある。

 

ジャンヌ=ダルクは008の同伴者として貴女も出席してくれ。お前もだS いや遠山銀華。お前は001と一緒に参加しろ」

 

「明日だと?」

帰るにしても最短で1日半位はかかるぞ。葬儀の朝には到底間に合わない。

 

「あぁ心配するな」

 

 

………ッッッッッドドドドド!!!!

 

遠くからプロペラを回す音がする。

 

姿を現したのはイギリス海軍が所有する汎用型ヘリコプター、ウェストランド社のリンクスだ。

 

「さぁ帰るぞ俺達の家(MI6)に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー翌日ー早朝ーーMI6ーー中庭ーー戦死者墓地

 

 

001「此度は前MI6長官マリア・シムルの葬儀に参列して頂き心より御礼申し上げる。

 

マリア・シムルは今月の初め、仕事帰りに孫娘を迎えに行く道中、車体に仕掛けられた爆弾により死亡した。

 

今スコットランドヤードが全力で捜査をしているが難航している。との事だ。

 

では新長官どうぞ」

 

 

MI6新長官リトリー・ケインズ

「此度MI6長官に選ばれたリトリー・ケインズだ。

 

今001から説明があったが補足する。

 

006、007、008これはお前達にも関係している。

 

敵の組織は『スペクター』『N』『デスペラード』この3組織だ」

 

敵の名が分かった瞬間場の空気がマイナスを下回った。

 

全ての00セクション、諜報員が殺気全開で瞳孔も開きっぱなしだ。

 

「落ち着けお前達。

 

敵の組織はかなり巨大である!

 

しかし我々は屈しない!我々が存在する限りイギリスは不滅である!」

 

『オォォォォォォォォ!!!!』

 

 

敵が判明した、遠慮無くぶちのめす。

 

 

 

同日ーー昼ーーMの執務室

 

「さて006、008君達は引き続き与えられた任務を遂行してくれ」

 

「それは銀一が日本で行動する。と言う事だな?」なぜか俺の隣でジャンヌがリトリーに喧嘩腰に会話をする。

 

いや何で居るの?

 

「そうだ。そして007、君は『スペクター』を追え」

 

「イエス・サー」

 

「そうだ、フランスの聖女よ今回君が戦役の司会役だったな?なので今言っておこう。

 

我々MI6は師団でも眷属でも無い、今回は不参加だ」  

 

『聖女』と単語を聞いて顔をしかめたが直ぐに何時もの顔に戻る。

「了解した…なぁ銀一お前はどうする?お前は私と一緒に戦ってくれるか?」

 

「…あぁ」

 

ジャンヌがホッと安心する。

 

「だが」

 

「だが!?」まるで裏切られた、と驚愕し胸ぐらを掴み俺に詰め寄ってくる。

 

「安心してくれジャンヌ、君には怪我をさせるつもりも無いし、寧ろさせない。

 

ちょっと訳ありだ。なにその契約が終わり次第直ぐに君の元に戻るさ」

 

「分かった。それじゃ帰ろうか銀一、私達の家(東京武偵高)へ」

 

 

 

 

こうして色々と忙しかった帰国が終わり、俺達は日本へと出発した。

 

 



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ある夏の日

明けまして遅めでとう御座います。


どうしてこんなに遅れたのか?

…察してくれ。

ではどうぞ↓


な、なんでだ?

 

 

え?まじで意味が分からねぇぞ?

 

 

 

 

 

 

 

 

私はマジマジと掲示板に張り出された『単位不足者』の名簿を穴が空くほど見つめている。

 

「ラ、ライカお姉さま…」アミカの麒麟が驚愕の表情で同じく名簿を見つめる。

 

「「ライカさん…」」志乃とあかりのアミカの乾桜の声がハモる。

 

「ライカ…」そしてあかりはあり得ない物でも見たように固まっている。

 

 

なんで、なんでだよ!

 

「なんで単位が足りてないんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

『火野ライカ 不足単位0.2』

 

「どうしたライカ?」

 

「あっ!ジャンヌ先輩」

 

「……ふむ0.2単位か」

 

 

 

あわわわわ!どうしよう!ジャック先輩に知られでもしたら……

 

 

ライカ脳内

 

『せ、先輩 あのですね…その単位不足にちょっと名前が…』

 

ニコニコ『アミカ契約、破棄なwww』

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

「お、落ち着いてライカ!0.2だから!」

 

「そうですよ!お姉様!0.2位なら挽回可能ですわ!」

 

「そうだな1.2より遙かにマシだな」

 

『え?』全員でハモってしまったのは仕方が無い事だろう。

 

てか誰だその猛者は?

 

 

「ちょっとキンジ、あんた留年するの?」

 

「す、する訳無いだろ!」

 

「でも1.2って大きいわねぇ」

 

居たよ、いらっしゃってたよ。

 

遠山金次先輩。

 

 

「ライカ、こんなクエストはどうだ?」

 

一般中学生(パンチュウ)のオープンキャンパス案内員 単位0.2

 

「これだぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

ーーーオープンキャンパス当日ーー8月24日

 

「十山銀慈です宜しくお願いします先輩」

 

なんだよコイツスッゲェ美形な奴だ、なんだかジャック先輩に少し似ている。

 

髪は同じ銀髪だし目と鼻の位置も似ている、だけど先輩と比べてすこし雰囲気が穏やかな奴だな。

 

ちょっとドキリとしたのはばれて無さそうだ。

 

 

「火野ライカだ、へぇ椚ヶ丘中学生からか…たしか超進学校だよな?」

 

「はい」

 

「なんで学力底辺で、ある意味変人しか居ないこの高校に入ろうとした理由は?」

 

「ジャック・ベケットさんに紹介されました」

 

「は?先輩に?」

 

「ジャック先輩と知り合いの方ですか?」

 

「知り合いと言うか…私はジャック先輩のアミカ(戦妹)さ」

 

「成る程、すみませんがジャック先輩に会えますか?」

 

「先輩今イギリスに帰国していて何時帰って来る事やら」

 

「そうですか、分かりました。ではライカ先輩今日は宜しくお願いします」

 

 

 

その頃ーーあかりサイドON

 

「ぐぬぬぬぬぬぬっ!何ですの何ですの!?あの男!ライカお姉様と仲良くお話ししてぇ!キィィィィ!」学校の屋上から双眼鏡とハンカチを持った麒麟ちゃんが悔しそうにハンカチを噛み締める。

 

「お、落ち着いて麒麟ちゃん」

 

「これが落ち着いていられますか間宮様!あぁお姉様があの男と握手なんざぁ!ほら見てください間宮様!お姉様あの男と握手した時顔が少し強張りましたわ!お姉様をあの男から助けなければ!」

 

「駄目だよそしたらライカ単位貰えないよ。  でも…ホントだ。 どうかしたのかな?」

 

 

あかりサイドOFF

 

 

 

ーーーー

 

「それじゃ今日は宜しくお願いします」

 

差し出された手を握手で答える。

 

が握手した瞬間何か違和感を覚えた。

 

なんだ?コイツ何か…

 

「先輩まずどこから回るんですか?」

 

思考が途切れる。まぁ鍛えているんだろ。

 

「じゃあ最初は探偵科(インケスタ)からな」

 

 

ーーー

 

最後にやって来たのは強襲科(アサルト)の射撃レンジ。

 

 

「じゃ十山何か撃ってみようか」

 

「え?撃って良いんですか?」

 

「そりゃ此処に入学すれば嫌でも撃つ羽目になる。でどの銃が良いか?」

 

「じゃあグロックC18で」  

 

へぇ「ほら」

 

私が弾を込めるようとしたがそれより早く弾を詰め終わりコッキングし初弾をチャンバーに装填した。

 

速い、それも途轍もなく。

 

「…それじゃ好きな所に撃ちな」

 

ダダダダダダッ!と9mmパラベラム弾が銃口からはき出され的を穿った。

 

弾は心臓、眉間と人体の急所を的確に撃ち抜いていた。

 

武偵高では教えない『殺害する』撃ち方。

 

「終わりました」

 

 

…………流石ジャック先輩が目をつけただけある。

 

「おう、なんやなんや坊主良いセンスしとるやん?あぁん?」

 

さ、最悪だ!よりにもよって機嫌が悪い蘭豹に目を付けられた!

 

「おぅおぅ坊主すこし先生と遊ばんか?勿論殺し合いやぞ、さっさと背中の獲物をとらんかい!」

 

「ちょっとちょっと蘭ちゃん?いくらサム先生が帰国しているからってパンチュウに手を出すのはどうかと」

 

「えぇんやえぇんや!」

 

荒ぶる蘭豹先生を綴先生が抑えるが真っ昼間から酒の入っている蘭豹先生を止める事が出来るのは誰も居ない。

 

 

 

 

 

「分かりました。自分の武がどこまで通用するのか試させて頂きます」(失恋したこの悲しみのはけ口になって下さい)

 

「おうおう!それじゃ早速死合いやぁ!」

 

蘭豹先生が飛びかかる、空中で斬馬刀を抜き放ち斬馬刀と重力を利用して叩き潰そうと振り下ろす。

 

咄嗟に左腕だけに付けている手甲でガードする。

 

メキョ!

 

と嫌な音を立て俺が立っていた場所が陥没した。

 

修理費俺持ちじゃないよな?

 

 

仕方なく背中から2本の刀を抜き体を1回転させ横に斬りかかる。

 

蘭豹先生は迫り来る2本の刃を斬馬刀で凌ぎ俺の態勢を崩す。

 

ついでにとばかりドゴォ!ドゴォ!と象殺しの異名を持つS&W500の弾丸を放つが刀で弾く。しかしソレが隙となった。

 

 

蘭豹先生はそのまま斬馬刀を喉に鋭い突きを入れようと牙突の型に入る。

 

不味い!避けられない!

 

「蘭ちゃん!?」

 

 

思わず死への恐怖で目を瞑ってしまった。

 

すみません殺先生、俺は貴男を殺れそうにないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィィィィン!!!

 

 

「おいおぃ蘭何やってんだ?パンチュウを殺したらどうなるか分かってるだろ?」

 

「大丈夫か?銀慈君」

 

「サムゥゥゥ!!!」

 

「ジャック先輩!?」

 

「「あぁただいま」」

 

瞼を開けば頼もしい人達が俺を庇う様に立っていた。

 

 

 




今冬やし、タイトル名…www

もう疲れたよパト○ッシュ

艦これの方はもう少し掛かるなぁ…



ちょっと仕事で飛ばされて時間がかかりました。すいませんm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

まだ新しい場所で安定してないのでまた更新が遅くなると思いますが、そこの所は目を瞑って頂けると有難いですm(_ _)m



そうそうKINGハサンとジャックちゃんがきましたw

そして閃の軌跡Ⅲ今年の秋位に発売ですね。Vitaしかもってねぇよ。あれか?P4買えってか?

それではまた次回に(^^ゞ(´▽`)ノ


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