神のみぞ知る新セカイ (機工戦士睦月)
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落とし神、再び!

このアニメの下野紘さん、最高ですよね!
ヒロインたちの声優さんも豪華で自分はこの作品が大好きです!(原作がすべて集まっていないことはあえて触れない)
というわけで、好きな声優陣、アニメで上位を争う(作者の中で)神のみを書きました。
どんな風にキャラたちが生かせるかわからんがまあ温かい目で見てやってください。


「…………なぁエルシィ」

「なんですか、神にーさま?」

「女神は全員見つかったんだよな……?」

「そうですねっ!」

「駆け魂狩りに集中できるんだよな……?」

「そうですねっ!」

「俺はゲームに集中したいんだけどさ……」

「そうですねっ!」

「だが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何なんだこれはーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

 自室で大声を上げる桂馬。

 持っていたPFPを一瞬だけ手放してしまい、危うく落としそうになる。

 額にかいた汗を拭きながら後ろを向いて睨みつける。

 そこには笑顔を絶やさない役立たずの悪魔エルシィ、その親友である(エルシィが一方的に言っている模様)のハクア、そしてお隣に引っ越してきた鮎川天理の中に入っているユピテルの姉妹の一人ディアナがいた。

 

「なんでお前らがいるんだよ!?帰りやがれ!!」

「な……っ!?何てこと言うのよ、この変態オタクメガネ!!」

「うるせー!人の甘美なる時間をむしり取っていくことがそんなに楽しいか!!」

「……なぜ天理はこんな野蛮なものを好きになってしまったのでしょう?」

「あ、消防車です~!」

 

 桂馬とハクアが言い合っている中、ディアナは頭を抱えながら大きくため息を吐く。

 エルシィは消防車を追いに窓から出て行ってしまった。

 桂馬の部屋には、桂馬とハクアとディアナが残った。

 しばらく桂馬とハクアが言い争うと先に心が折れた桂馬が椅子に座って話始めた。

 

「それでお前らがここにいるのはまた何かあるからなのか?」

「そうでした。桂木さん、この人物に見覚えはないですか?」

 

 ディアナが桂馬に写真を見せる。

 そこには桂馬たちとあまり年が変わらない青年が写っていた。

 顔立ちが整っており、誰が見てもイケメンと言えるような容姿をしている。

 

「知らないな、こんなやつ。てか、どうしてこんなやつの写真をお前が持ってるんだよ」

「この写真は天理が無理やり貰わされたものです。この男、どうやら天理に気があるようなことをほざいてました」

「そうなのか。それで何でハクアも一緒なんだ?」

「そいつを知ってるからよ。二度と見たくなかったんだけどね、その顔。まさか人間界に来ていたなんて」

「新悪魔と何か関係があるのか?」

「新悪魔だけじゃないわ。天界もそうだし、この人間界だって関係があるのよ」

「なんだそりゃ」

 

 どうやらハクアはこの写真の男に見覚えがあるみたいだ。

 桂馬はディアナから写真を受け取り、もう一度写真の男を見る。

 しかし、どうしても桂馬は思い出すことができない。

 写真をディアナに返すと桂馬は顎に手を当てて考える。

 

「ハクア、そいつは一体どういうやつなんだ?」

「何て言えばいいかわからないんだけど、この世界のすべてを握っているやつよ」

「言い方がアバウトすぎるだろう」

「仕方ないでしょう。私だって実際に会ったことないんだもの」

「それもそうか」

 

 桂馬は持っていたPFPの電源を入れ、再びゲームを始めた。

 それを見たハクアがPFPを取り上げる。

 

「なっ!?何すんだよ!」

「なんであんたはそうやってゲームをするのよ」

「そんなの僕の勝手だろう!いいから返せよ!」

 

 PFPを奪い返そうとするが、ハクアは左右に揺らしてなかなか返さない。

 それを見ていたディアナは二人の間に割って入り、桂馬の方へ向く。

 

「桂木さん」

「なんだよ。僕は今忙しいんだ」

「今回もあなたの力が必要なんです。どうか力を貸してください」

「なんでいつも僕を巻き込むんだよ!?少しは自分たちでどうにかしようとしろ!」

「それは山々なんですが、天理の身体で動くとまたあの男が絡んできそうなので」

「お前も大変なんだな」

「そういうわけなので協力してほしいのです。天理の為にも」

「どんなわけだよ!ふざけんな!僕は何があっても今回は絶対協力しないからな!」

 

 桂馬はエルシィが出て行った窓に向かうと窓を閉め、カーテンを閉める。

 そして椅子に座ると、ゲームの電源を点ける。

 しかし、画面は黒い画面から何も変化しない。

 

「あれ。画面が点かない?」

「それならあらかじめコンセントを抜いておいたわよ」

「何しやがるんだ!」

「だってこうでもしないと話からフェードアウトしていくじゃない」

「だああ!わかったよ!やってやるよ!」

「お願いします、天理の為にも」

「その代わり、こちらから交換条件を出そう」

「何よ、それ」

 

 怪訝そうにこちらを見てくるハクア。

 今にも飛びかかってきそうな雰囲気に包まれている。

 ディアナは不思議そうにこちらを見ている。

 少しを間をおいてから桂馬は一つ咳払いする。

 

「その条件は…………」

「「条件は……?」」

「女神持ちのやつとハクア、お前たちはこれからこの事件が解決するまでこの家に居候してもらうからな!」

「「え……えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」

 

 こうして女神とハクアは桂馬のもとで居候することになったのだった。




いきなり同居とか何考えてるんでしょうね、桂馬さん(作者自身がそう仕組んだんだが)
それにしても桂馬と天理(ディアナ)とハクアの三人を絡ませて書くのは楽しいですね。
後は残りの女神持ちのヒロインたちとどう絡ませるか考えています。
さて、次はオリジナルキャラたちがぞろぞろと登場です。
主人公がどんな性格をしているのかが注目ですかね。

ちなみにトリニティセブンの方もそろそろ二話目が出せそうなのでそちらも読んでみてください。(R-15に注意)

また、ラブライブ×アイドルマスターシンデレラガールズの小説も書いているので(これからアップ予定)そちらも読んでみてください。

それでは次回まで「バイビンビン」。


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新たなるゲーマー そして物語が動き出す

不定期とは言え結構久しぶりの投稿ですね笑

というわけで第二話目です
今回はオリジナル主人公とキャラの二人を含めた話です
結構内容的に無理矢理感があるのが否めないですが、そこはあえて気にせず笑

では、続きをどうぞ!


 この世にこれ以上勝るものはあるのだろうか。

 毎日毎日読んでも飽きない。

 しかもこのサイト、書いてあることが的確でとても役に立つ。

 これ以上ないほど面白い。

 ギャルゲーサイト『落とし神』。

 いったい誰が書いているのだろう。

 

「会ってみてーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

「うるさいぞ、屑野郎!」

「おごぅ!!?」

 

 斉人がそう叫ぶと、扉を思い切り開かれてそこからお玉が投げられた。

 お玉は迷いなく斉人の頬にダイレクトアタックした。

 お玉が当たった右頬は虫歯の様に腫れ上がった。

 

「全く少しは静かに見れないわけ?」

「いってーな!何すんだよ、レイティア!」

「屑がうるさかったら黙らせるのが私の役目だから」

「もう少しマシな方法はないのか?」

「ないね。というか、お前にすることなんてお玉を投げるだけで十分だ」

「ひどい仕打ちだな、おい!」

 

 扉の奥から黄色い羽衣を纏ったレイティアが姿を現す。

 ポニーテールの結び目には、ドクロの形をしたセンサーがある。

 エプロンをしているところからどうやら料理をしていたようだった。

 

「お前いっつもそのサイトを見ているよな。何が面白いんだ?」

「何を言う!このサイトは今までの中で一番面白いんだ!お前にはわからないと思うがな!」

「わかりたくもないわ、バカ」

「さて、とりあえず出かけるか」

「どこに行くんだ?」

「駆け魂の捜索に決まってるだろう。こんな面倒なこと早く終わらせたいからな」

「真面目なのか、そうじゃないのかわからんな。それよりも……」

「なんだよ。俺は出かけるからな」

「先に食ってから行きやがれ!!」

「おごぅ!!??」

 

 再びお玉が斉人に投げつけられた。

 今度は左頬が虫歯の様に腫れ上がった。

 レイティアの料理を食べないとまた何かされると感じた斉人は、仕方なくレイティアの言う通りに従った。

 

「出かけるぞ、レイティア」

「わかったよ。それでどこに行くつもりなの?」

「そうだな。とりあえずは街を適当にほっつき歩くか」

「何それ?目的とかないわけ?」

「駆け魂をすべて捕まえるんだろう。それだったら明確な出かける理由がなくてもいいだろう」

「た、確かにそうだけど……」

「だったらつべこべ言わずについて来い!」

「……わかったよ」

 

 溜め息を吐きながらレイティアは仕方なく斉人と出かけることにした。

 食器を片付けた後、斉人とレイティアはすぐに出かけに行った。

 街には休日とあって、人が人混みを作っていた。

 

「な……何でこんなに人がいるんだ?」

「そりゃあ休日だからでしょう」

「ここの街、普段だったらそんなに人がいないのにな」

「というか、お前どんだけ人混みが苦手なんだよ」

「仕方ないだろう!これは慣れないんだよ!」

 

 出かけに行ってから三分も経たないうちに斉人は人混みに揉まれてクタクタになっていた。

 休憩とばかりにそこらにあったベンチに腰をかけた。

 その姿を見たレイティアは呆れ気味に斉人の隣に座った。

 

「お前お祭りとかどうするつもりなんだよ」

「そんなもの行くわけないだろう」

「どうしてだよ、また」

「あんなリア充の巣窟に行ったら死ぬからだよ。精神的に」

「バカか、お前は」

 

 聞いて呆れたレイティアはベンチから立ち上がり、そのままどこかに行ってしまった。

 それを無視して斉人は人混みを見渡す。

 人が行き来している光景に日本人の忙しさを斉人は感じていた。

 もう少しゆっくりとできないものなのだろうか。

 

「何深刻そうな顔をしているんだ」

「レイティアか。いや、何もない」

「それだったらいいがな。ほい、これ」

「ああ、ありがとな。それにしてもお前、ここの世界に慣れてきたな」

「そうだな。こうやってこの世界でやっていけるのも意外とお前のおかげかもな」

「なんだよ。急に」

「何顔を赤くしてんだよ。バーカ」

 

 軽く微笑んでいるレイティアを見て斉人は顔を赤くした。

 斉人が視線を逸らして、レイティアから受け取った缶を開けて飲む。

 すると、その先に影の薄い少女が歩いているのを見た。

 三つ編みを大きなリボンでリング状に括られた髪。

 その手にはプチプチを持っていた。

 たまに、ガラスに向かって話しているような仕草をしている。

 斉人はそれが気になっていた。

 それを見たレイティアは、飲んでいた缶をベンチに置いて斉人に話しかけた。

 

「どうしたんだ?」

「いや、ちょっとあの子が気になってな」

「またかわいい女をたぶらかそうとしてるのか」

「待ってくれ。俺がいつ、女をたぶらかした」

「それがお前の日課じゃないのか?」

「いつもやっているみたいに言うんじゃない!そうじゃなくて、あの子の行動が少しおかしかったから気になったんだよ」

「言われてみればそうだな。特に、ガラスに向かって話しかけてるあたりがな」

「だろう。話しかけてみるか」

 

 斉人はベンチから立ち上がって少女に接近しようとした。

 しかし、レイティアが斉人の裾を掴んでそれを阻止した。

 斉人はそれを振り払おうとしたが、なかなか離そうとしない。

 

「その手を離してくれないですか、レイティアさん」

「いや」

「つっても、話しかけない限り何も聞けないぞ」

「それはそうだが……」

 

 そう言いかけて黙ってしまうレイティア。

 斉人は少し強引にレイティアの手を払った。

 そして、その場で立ち尽くしているレイティアを放置し、斉人は少女のもとに向かっていく。

 斉人が近づいてきているのを感じた少女は、身体をビクリと反応させて斉人の方を振り向く。

 その時、ガラスが強い光を放った。

 否、女子が映っているガラスの部分だけが光った。

 一瞬、何が起こったのか斉人はわからなかった。

 しかし、斉人は意を決して話しかける。

 

「こ、こんにちは。き、君、一人なの?」

「え……あの……その……」

 

 話しかけると、少女は顔を真っ赤にして俯いてしまった。

 斉人は困った顔をして少女を見る。

 すると、女子の身体が急に光りだした。

 眩しさのあまり、斉人は目を瞑ってしまう。

 しばらくして目を開くと、先ほどの少女が立っていた。

 しかし、先ほどの雰囲気とは全く違うことに気付いた。

 

「な、にが起こったんだ……?」

「レイティアスペシャルキーーーーーック!!」

「がはぁ!!」

「きゃあ!」

 

 戸惑っている斉人にレイティアが強烈なドロップキックを浴びせた。

 斉人はそのまま吹き飛ばされて少女のもとへ倒れた。

 斉人は立ち上がると、右手に何か不思議な感触を感じた。

 柔らかくもなく、かと言って固くもない手触り抜群の感触が斉人の右手を襲った。

 恐る恐る目を開いてみると、斉人の右手は在らぬところにあった。

 それに気づいた斉人は、慌てて女子のもとから離れた。

 

「斉人」

「は、はい!?」

「いっぺん死んどけ」

「私からもお願いしたいですね」

「初対面相手に容赦ないですね!?」

 

 レイティアと少女は斉人に死んだ魚のような目を向けた。

 女子慣れをしていない斉人にとっては、目を逸らすことしかできなかった。

 しばらくして少女が溜め息をついてから周りに人がいないかを確認して話し始める。

 

「あなたは新悪魔のものですか?」

「そ、そうだけど、それがどうしたっていうんだよ」

「今の冥界は正統悪魔社(ヴィンテージ)の事件の後、何か変化はありましたか?」

「へ?べ、別に変化なんてないけど……。一体何だよ、お前は」

 

 怪訝そうに少女を見つめるレイティア。

 その視線に気付いた少女は礼儀正しく一礼して名乗った。

 

「申し遅れました。私は天界の女神ディアナと申します。以後お見知りおきを」

「私はレイティアだ。このバカな協力者(バディー)の契約悪魔だ」

「バカとか言うなよ。それより、俺だけ放置して何勝手にバンバン話進めてんだよ!」

「あれ、いつから居たんだ、お前?」

「ずっとここに居たからな!?」

 

 不服そうにレイティアを睨みつける斉人。

 レイティアは顔を逸らして口笛を吹く。

 うまいこと口笛が吹けていることに斉人は少しイラつきを覚えた。

 斉人はレイティアを無視してディアナの方を向くと質問をした。

 

「それより女神だったか?」

「ディアナです」

「ディアナだかティアラだか知らないが、お前はガラスに向かって何してたんだよ?」

「ガラス?」

 

 ディアナと名乗る女子はすぐ横のガラスを見る。

 そして、なるほどと言いたげな顔をしてから斉人とレイティアの方に向き直る。

 

「それは天理が私に話しかけていたからです」

「天理?」

「誰だ、それは」

 

 聞き覚えのない名前に斉人もレイティアも首をかしげる。

 ディアナは手を胸に当てるとこう答えた。

 

「天理はこの身体の所有者の名前です」

「身体の……所有者?」

「言い方が悪かったですね。あなたたちは古悪魔(ヴァイス)がどのような存在か知っていますよね」

「ヴァイス?なんだそれ?」

「旧地獄の駆け魂の呼び名だよ。人間の心のスキマに潜んでいる悪魔たちの魂のことでしょう」

 

 斉人の疑問にレイティアが答える。

 ディアナは口元を緩めた。

 

「流石駆け魂隊の一員なだけはありますね。話が早くて助かります。私たち女神はそれとは別で人間の中に潜んでいるのです」

「何がどう違うんだ?」

「古悪魔(ヴァイス)は先程レイティアさんが言っていたように人間の心のスキマに潜んでいます。しかし、私たち女神は古悪魔(ヴァイス)とは違い、人間の愛の力で存在することができます」

「愛の……力か」

「はい。そのために私は愛で満たされている天理の力を使い、このような形で存在するのです」

「なるほどね。つまりあなたはその天理という子がいなければ存在できないと」

「そうなりますね」

 

 レイティアの言葉に頷くディアナ。

 そこに先程まで考えていた斉人が話に割って入ってきた。

 

「一つだけ質問いいか?」

「なんでしょうか」

「愛の力で存在しているってことはその天理って子はそいつに恋をしているわけだよな」

「え、ええ。そうなりますね」

「それにお前は普段、人前に出てはいけないんだよな」

「まあこれが人目に付いてしまえば面倒くさいことになることは確かですね」

 

 ディアナが頭の上にある輪っかを指差す。

 

「それって一体何なんだ?」

「これは天界人である証明となる輪っかです。よく絵の中で天使が付けている輪っかだと思えばわかりやすいかと」

「本当に女神なんだな」

「当たり前です。これでも昔は海を割ったり、天候を操ってたりしていたんですから」

「うわぁ。正真正銘の女神じゃん」

「だからそうだと……」

 

 ディアナがそこまで言いかけると斉人が手をかざして話すのを止めさせた。

 それを見たディアナは話すのを止めた。

 

「その話はまた別の機会に聞く。それで本題なんだが、俺にその天理って子が恋をしている奴に会いたいんだ」

「会ってどうする気ですか」

「それは会ってからまた考えるさ。ちなみに名前を聞いても大丈夫か?」

「……桂木桂馬と言います」

「そうか。どういう奴なんだ?」

「基本的にはゲームというものにしか興味のない男です」

「ひどい言い方だな。その子の好きな相手なんでしょう」

「ひどいのはどっちですか!?こんなにも天理が桂木さんのことを愛しているというのにあの男と来たら……ブツブツ……!!」

「お、おーい。戻ってこーい」

 

 一人でブツブツと桂馬という男の愚痴を言っているディアナ。

 その目の前で手を振って現実に戻そうとするレイティア。

 それを見ていた斉人がふたりのほうに向くと言った。

 

「決めた。俺は今からその桂木桂馬っていう男に会う!」

「何言っちゃってんの?ついに考えすぎて頭が狂っちゃったか?」

「考え過ぎてないし、頭も狂ってないからな!?」

「そうか。残念だ」

「なんで残念なんだよ……」

 

 レイティアはうなだれるように肩を下ろす。

 斉人は困った顔でレイティアを見た。

 

「ディアナ」

「は、はい……!」

「今から案内してもらっても大丈夫か?」

「いいですけど、あの男のことですからまともに話を聞いてもらえないかと……」

「それなら大丈夫だ。心配ない」

「だったらいいですが」

 

 ディアナは不安そうに斉人を見る。 

 そこには今までなかった笑顔の斉人がいた。

 この様子ならどんなことがあっても簡単にはへこたれないでしょう。

 ディアナは心の中でそう思った。

 

「では、案内いたします。ついてきてください」

「てなわけで行くぞ、レイティア」

「どうなっても知らんぞ」

 

 ディアナの身体が光りだすと先程の物静かな女子に戻った。

 状況の飲み込めない女子はおどおどとしてしまい、その場で動けなくなってしまう。

 そこにガラスに映ったディアナが少女に話しかけた。

 少女がディアナの言っていた天理っていう子か。

 斉人はそう思った。

 しばらくすると天理であろう少女がこちらを向いて言った。

 

「じ、事情は、ディアナから聞きました。桂馬くん家に案内します」

「あ、ああ。頼む」

 

 微かに聞こえる声を聞いて天理らしき少女の後を斉人とレイティアは追うようについていった。

 そして、物語はここから動き始めた。

 二人のゲーマーが出会うことによって……。




ディアナの魅了が上手くかけたのだろうか……?

そんな疑問を残しての二話目でした

女神編の時に室長直々に天界人捜索の流れがあったので、駆け魂隊であるレイティアはディアナが女神であることに驚いていないようにしました

それにしても序盤から主人公とレイティアの仲の良さが伺えましたね

さて、次回はついに桂馬と斉人がご対面となる回です

まあ桂馬の性格上ですからどうなることやら笑

次回も見てやってくださいね笑


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