オーバーロード~ぱんぱーずがログインさせていただきます~ (くりありんぐっ)
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第一話「モモンガとぱんぱーず」

てな訳ではじめまして。くりありんぐっ、と申します。
もうオーバーロードがアニメでモモンガさんからのアルベドが好きすぎて何故か投稿しました。
初投稿です。うぬぬ、書くのって難しいです。


 

「…あ。明日てかもう今日がユグドラシルのサービス終了日だっけ…」

PC画面に映るニュースサイトのゲーム欄。

小さな記事がユグドラシルのサービス終了を知らせていた。

DMMORPG(Dive Massivery Multiplayer Online Role Playing Game)として一昔前までゲーム業界を荒らしたユグドラシルにはかなり嵌まったものだ。

「ほんと、あの頃は夢中になったなぁ…みんながいて…たっちさんにモモンガさんどうしてるかなぁ…」

かつての仲間達を思い出すとつい顔が綻ぶ。

寝る間を惜しんでダンジョンに潜った、まだギルドが小さかった頃は資金集めに奔走した。

(…最後位、また皆で集まったりしないかな…)

そう思い、メール画面を開く。

新着メールは一件。

ーーモモンガさんからのメールだった。

 

 

 

ーーヘロヘロさんがログアウトしました。

画面のメッセージに文字が映る。

「…また、どこかでお会いしましょう…か」

何処で会えるというのだろう、ふざけるなっ!と言ってしまいたかった。

最後だし、もうちょっと居ませんか…?とは言えなかった。

でも言えなかった。

来てくれただけでも良かったのだから、と自分を納得させた。

「…ッ…」

まだ誰か来るかもしれない、と思ってーーでもきっともう…誰も…と思い。

また画面に文字が踊る。

「お待たせして申し訳ないっす(´・ω・`)」

ーー ぱんぱーずがログインしました。

 

 

 

「…えっ!?ぱ、ぱんぱーずさんだー!?」

見た目迫力ある骸骨の驚きに悪魔が笑う。

「うん、いつものモモンガさんだ!すごい久しぶりですよね、ぱんぱーずですよ!ぱんぱーず!」

とりあえず無邪気のアイコンを出して挨拶する事にした。

 

「うわぁ、まさか来てくれるとは…」

あれ?なんか期待されてなかったっぽいぞ。

「むむむ…なんか来たら駄目でしたかな…そりゃ、ずっと来れなかったですけど…」

モモンガさんが慌てる仕草で、頭を掻いてる。

困ってるぞ?懐かしいなぁ、こんな感じ。

「…うん。来てくれて本当に嬉しいです、ぱんぱーずさん。リアルで活躍してるの見てますから…来れないかと…思って…」

ありゃ?も、モモンガさん…?

「そ、そんな!寂しいこと言わないで下さいよ!モモンガさんに会いたくて僕きたんですよ!」

「……くっ」

くっ?あれ、モモンガさん?今、笑いました?あっ!

「モモンガさーん、笑ってますね!?」

「ぱんぱーずさんは変わりませんねぇ」

くそぅ、感極まって泣いてるんだ、と思ってジーンと来たのになぁ…

まぁ、震えた声は聞かなかった事にします

 

「長い間、来れずにすいません。モモンガさん。今日は最後ですからカウントダウン一緒にしましょう?」

「じゃあ、まだ時間ありますけど話ながら玉座の間にいきましょうか、ぱんぱーずさん」

色々話ながら歩きましょう、モモンガさん。

 

そうして僕とモモンガさんは歩きます。

ユグドラシル最終日。もうすぐさよならの午前0時。




ぱんぱーずはオタクです。
リアルではアイマス好きな新人声優です。


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