仮面ライダーカブトfeat.ラブライブ! School idol hero (フミヤノ)
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登場人物紹介

ナレーション

「以下は、あくまで本作品のみに設定されたできごとであり、作者『フミヤノ』の妄想の世界での話である・・」

 

 

天道総司/仮面ライダーカブト・・・主人公

自らを「天の道を往き、総てを司る男」と自称する破天荒で型破りな青年。自分が世界で一番偉いと本気で思っている。TVシリーズ本編最終回後、つまり「ワーム」、「ネイティブ」との最終決戦を終えた後、秘密組織『ZECT』を解体・再編成し自らが新ZECTのトップとして君臨し「ワーム」、「ネイティブ」の残党から人々を守る為に密かに闘いの日々を送っていたところ、スク-ルアイドルグループ『μ's』のメンバー西木野真姫の家で料理人として奉公することになる。

 

西木野真姫/μ'sメンバー・・・メインヒロイン

一年生。μ'sの作詞担当、西木野総合病院の跡取り娘。天道総司との出会いを境『ワーム』との戦いに巻き込まれつつも、スクールアイドルとしての活動に励んでいる。

 

高坂穂乃果/μ'sメンバー

二年生。μ'sの発起人&リーダー。口癖は『ファイトだよ!』

 

南ことり/μ'sメンバー

二年生。μ'sの衣装担当。音ノ木坂学院理事長の娘。

 

園田海未/μ'sメンバー/仮面ライダードレイク

二年生。μ'sの作詞担当。得意技は顔芸&ラブアローシュート(妄想の中で)・・・・のはずがSS#5にて風間大介からドレイクの後継者として選ばれ襲ってきたワーム対しにラブアローシュート(ライダーシューティング)をしてしまう!

 

絢瀬絵里/μ'sメンバー

三年生。メンバーの頼れるお姉さん「かしこい カワイイ エリーチカ」

 

東條希/μ'sメンバー

三年生。タロットカード占いが得意なμ'sの母親的存在。『μ's』の名付親。

 

矢澤にこ/μ'sメンバー

三年生。アイドルとしての想いがメンバー内で一番強いアイドル研究部部長。真姫とはカップリング的ネタにされる。

 

小泉花陽/μ'sメンバー

一年生。真姫から声が綺麗と評価されるだけの美声の持ち主音ノ木のアルパカ使い!ダレカタスケテー!

 

星空凛/μ'sメンバー/仮面ライダーザビー

一年生。メンバー内での運動神経はピカイチ。天道から認められSS#4にてザビーの新たな資格者となる!

 

加賀美新/仮面ライダーガタック

かつて天道とともに『ワーム』の脅威から人々を守ってきた『戦いの神"ガタック"』と呼ばれていた青年。TV本編での戦いの後、警察官として町の平和を見守りつつ、新生された『ZECT』で天道の右腕としてワームの残党と戦っていた。ちなみに絵里推し

 

風間大介/仮面ライダードレイク

フリーのメイクアップアーティストでありドレイクの資格者。有名なモデルの付き人として海外へ進出するに伴い海未をドレイクの後継者として選定する!得意技である『風間流奥義・アルティメットメイクアップ』を海未に披露する

 

ゴン(本名:高山百合子)

大介と行動を共にしている少女。大介のアシスタントとして彼と共に海外へ旅立つ

 

天道樹花

天道の妹。にこ推し、TVシリーズで見られた天真爛漫な笑顔や元気っぷりは本作品でも健在。

 

矢車想/仮面ライダーキックホッパー

地獄兄弟の兄。かつて『ZECT』のエリートでありザビーの資格者だったが、今では完全に廃れたまま音ノ木坂に現われた。ちなみに弟分の影山の命が天道によって救われたことを認識している。そのため以前よりは大人しい方。

 

影山瞬/仮面ライダーパンチホッパー

地獄兄弟の弟。矢車と同じ『ZECT』のエリートでありザビーの資格者だった。TVシリーズ終盤にて死亡されたかに見えたがカブトの持つハイパーゼクター時を遡る力で命を救われた。・・という本作品のみの設定。

 

 

 

 

 




※この項目はストーリが進みにつれて随時更新していきます。


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#1 最強男との出逢い

タッタタタタタ タッタタタタタ

ハァ ハァ ハァ ハァ

シャァアアアアア シャアアアアアア

暗い廃墟の中をひとりの少女が『何か』から逃げるようにただひたすら走り続けている

ハァ ハァ ハァ ハァ

タッタタタタタ タッタタタタタ

深紅の赤い色の髪、白いワンピースを着た少女。全身煤だらけになり片方の足は靴が脱げて裸足になっている。そして紫色をしたその瞳からは涙が溢れ出ていた

少女「ハァ ハァ グスン 誰か・・誰か・・あっ!!」

とうとう追い詰められ、複数の『何か』によって周りを囲まれた少女・・

シャァアアアアア シャアアアアアア

少女「誰か、誰か・・」

『何か』が一歩、また一歩と少女に詰め寄っていく

少女「誰か・・誰か助けて・・」

その場で崩れ落ち少女が涙ながらに懇願する。そして・・

シャァアアアアア! 

その時、少女の目の前に眩いほどの光の閃光が走り『何か』を一瞬にして蹴散らしていった

シャァアアアアア!

断末魔のような悲鳴をあげながら光の粒子となって消えていく『何か』。そして

少女「え?・・あ・・あなたは?」

気がつくと光の翼が生えた謎の戦士の姿が神々しく輝きながら少女の前に佇んでいた。

少女「あ、あなたが私を助けてくれたの?」

するとその戦士は少女の問いに反応して一歩また一歩と少しずつ駆け寄り、そして何か少女に向けて囁いた

謎の戦士「・・・・」

少女「え?・・・・」

♪♪~デン デデデン デッデッデン デデーン~♪♪ 
   
♪♪~OP NEXT LEVEL~♪♪



・・・大丈夫だ・・・俺がそばにいる・・・

 

・・・俺が・・・ずっとそばに・・・・・・

 

 

 

・・チュンチュン・・チュンチュン・・(小鳥の囀り)

 

朝・・寝室の窓から朝日が刺してきて夢から覚めた少女

 

真「・・・うん・・何?・・夢?・・」

 

真母「真姫ちゃ~ん!そろそろ起きないと遅刻するわよ!」

 

真「あっ、は~い!」

 

ベッドから起き上がり学生服に着替える少女

 

♪♪~始まりの朝~♪♪

 

真(私の名前は西木野真姫。国立音ノ木坂学院の1年生。両親はここ音の木坂でも有名な西木野総合病院を経営し将来的に私が継ぐことになっている。その一方でスクールアイドルグループ『μ's』のメンバーであり作曲も担当しているの)

 

真「じゃ、行ってきま~す」

 

真母「いってらっしゃい!」

 

娘を見送る真姫の母親、その一方誰かと電話で話をしている真姫の父親

 

真父「では今日から家の事を頼むよ!娘が学校から帰ってきたら是非君のことを紹介するよ!楽しみにしていてくれ」

 

-音ノ木坂学院前-

 

通学途中、真姫のもとに二人の少女がかけよって来る

 

凛「おーい!真姫ちゃ~ん!」

 

花「おはよう!真姫ちゃん」

 

真「おはよう!花陽、凛!」

 

このショートカットの活発で猫みたいな子が星空凛、そして一緒にいる可愛いらしい声をした子が小泉花陽。私と同じ『μ's』のメンバーでありクラスでも一番仲のいい私の友達よ。

 

凛「あれ?真姫ちゃん何か顔色悪いけど、風邪でもひいたの?」

 

真「いやちょっと昨日変な夢見ちゃってね・・」

 

花「変な夢?」

 

真「なんて言えばいいのかしらね?何か変な者に襲われそうになって、そしたらまた変なのが現われて私を助けてくれて・・それから・・」

 

凛「それから?」

 

真「そこから先が思い出せないのよ。何か言っていたような気がしたんだけど・・」

 

花「でも、襲われちゃうとかちょっと怖いよね?私だったらタスケターってなっちゃうよ!」

 

真「まぁ夢の話だしそこまで気にしてないからいいんだけどねぇ・・ただ」

 

凛・花「ただ?」

 

真「・・ううん、何でもないわ!さぁ早く行きましょ!」

 

そう言って三人はそのまま学校へと入っていく

 

授業中、昨日の夢のことが気になる真姫。ずっと窓の外を眺めている。それに気づき真姫に目を向ける凜と花陽

 

キーンコーン カーンコーン

 

その日の放課後

 

凛「よ~し!今日も練習行っくにゃ~」

 

真「相変わらず元気だけはいいわよね凜は」

 

凛「ちょっと真姫ちゃん、それどういう意味にゃ?」

 

真「どういうって、あなたまた授業中ずっと寝てたでしょ?ちゃ~んと見てたんだからね」

 

花「フフフ、凛ちゃんらしいよねぇ」

 

凛「ウウウ、かよちんまで酷いにゃ!いいもん授業なんか聞かなくても凛は勉強できる子にゃ!」

 

真「この間テスト前の勉強会で悲鳴あげときながらよく言うわよ!」

 

凛「うっ!そ、それは・・あっ、お~いほのかちゃ~ん、ことりちゃん、海未ちゃん!」

 

真・凛(誤魔化した・・)

 

ほ「あ、凛ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん!」

 

海「お疲れ様です」

 

こ「凛ちゃん今日も元気だね!あれ真姫ちゃん?顔色悪いけど何かあった?」

 

真「えっ?朝も凛に同じ事言われたんだけど、私まだそんな顔してる?」

 

絵「そうねぇ、何だかとっても疲れてるって感じだわ」

 

真「あっ、絵里」

 

海「私も絵里に同意見です。今日は無理せずに練習休んだ方がいいのではないのでしょうか?」

 

真「だ、大丈夫よ!もう海未までそんなこと・・」

 

ガッシ 後ろから何者かが真姫の胸を鷲づかみする

 

真「きゃっ!って希!」

 

希「いや~元気のない女の子見るとついついワシワシしたくなってしもうてなぁ~♪♪」

 

真「もうっ!離しなさいよ!別に私は大丈夫だって言ってるじゃないのよ!」

 

真(ここで他のメンバーも紹介しとくわね!)

 

二年生

 

高坂穂乃課・・・『μ's』を立ち上げた発起人であり音ノ木坂学院新生徒会会長!みんなをまとめるだけの実力と魅力を兼ね備えた我らがリーダー。

 

南ことり・・・・穂乃果の幼馴染で『μ's』の衣装担当。秋葉で伝説のメイド『ミナリンスキー』。また学院の理事長の娘でもある。

 

園田海未・・・・弓道部のエースにして生徒会副会長。『μ's』の作詞兼顔芸担当。必殺技は『ラブアローシュート』

 

三年生

 

絢瀬絵里・・・・才色兼備のロシア系クォーター。『ハラショー』が口癖でみんなの頼れるお姉さん。

 

東條希・・・・・関西弁でしゃべるスピリチュアルな『μ's』の母親的な存在・・だが、隙あらば『ワシワシ攻撃』とセクハラ親父的な一面も・・・

 

そして・・・

 

ほ「それじゃみんな!今日も練習イックヨー!!」

 

バンッ!ほのかが屋上の扉を開けるとそこには

 

に「にっこにこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!にこにーって覚えてラブにこ!」

 

真「気持ち悪い・・」

 

に「ちょっと!今自分から自己紹介を・・」

 

真「知らない!」

 

凛「また二人して喧嘩してるにゃぁ」

 

希「相変わらず仲良しな二人やね・・笑」

 

にこまき「仲良くないっっっ!」

 

μ's「アッハハハハハハハ」

 

真(この子が私たちアイドル研究部部長矢澤にこ。アイドルとしてのプライドだけはμ'sの誰よりも高くていつも周りとと衝突しちゃうちょっと痛い子。だけどアイドルに対しての想いは他の誰よりも人一倍強い子。そんなにこちゃんと私、何故か最近世間ではカップリング扱いされてて本当迷惑な話よね・・私はそんなつもりないんだから///)

 

パン!パン!

 

海「ハイハイ!二人ともそこまで!早く練習始めますよ!」

 

パンパンパンパン《手拍子音》

海「1.2.3.4.5.6.7.8 1.2.3.4.5.6.7.8!」

 

真(みんな性格もバラバラで個性的だけど、私たちはこの音ノ木坂学院の廃校を阻止しようとμ'sを結成。そしてみんなが一丸となってアイドル活動を続けた結果、ついに廃校の危機から学校を守り抜くことができたのだった。そして一度は辞退してしまったスクールアイドルの祭典『ラブライブ!』に今度こそ出場を果たすため私たちは走り続けていく!この9人しかできないスクールアイドルグループ『μ's』として・・)

 

海「ハイ!では10分休憩に入ります!」

 

ほ「ふぅ~疲れたぁ~ことりちゃんジュース取って~」

 

こ「ハイ!ほのかちゃん!」

 

ほ「ありがとう」

 

希「ねぇねぇエリチ、最近『ドッペルゲンガー』ってのがこの音ノ木に現われたって話知ってる?」

 

絵「何よ、いきなり?おばけの話?」

 

花「ドッペルゲンガー?」

 

希「うん。なんでも自分と同じそっくりさんが突然目の前に現われて本物を消しちゃうんだって~それでそのドッペルゲンガーが本物と入れ替わりに人々の中に溶け込んでるみたいなんよ!」

 

ほ「ひぇ~それは怖いねぇ~」

 

に「ふん!そんなの、ただの子供だましじゃない」

 

真「そう言ってる割に足が震えてるわよ!にこちゃん!」

 

に「べ、別にビビッてなんかないわよ!」

 

凛「凜はお化けとか平気だからそんなに怖くなんかないにゃ~」

 

海「それにドッペルゲンカーって言ってもあくまでも都市伝説ですからねぇ」

 

凛「それよりかよちん!最近この近くにおいしいラーメン屋の屋台が来てるんだって!帰りに探しに行こうよ!」

 

花「ええ~でも私ダイエットを・・最近またふt・・」

 

凛「大丈夫大丈夫!凛今度と一緒に走ればすぐに痩せるから平気だにゃ~」

 

真「どういう理屈よそれ?」

 

凛「理屈なんていいのいいの!それより真姫ちゃんも一緒に行こうよ」

 

真「ええっ、私は別に・・」

 

そんな中、真姫たちのいる音ノ木坂学院の上空を奇妙な虫が飛んでいた

 

ギュイイイイイイン ギュイイイイイン ブゥウウウウウウウウン

 

-後半へ続く-

 

凛「あっ!!きっとあれだよ!ほらほらかよちん、真姫ちゃんこっちこっち♪♪」

 

花「あっっつつ、ちょっと凛ちゃん・・・・そんなに強く引っ張らないでぇ~」

 

真「まったく、好きな事になると本当止まらないんだから、凛も花陽も」

 

凛「にこちゃんのことになるとすぐムキになっちゃう真姫ちゃんと一緒にゃぁ~♪♪」

 

真「ヴェェエエ!?///こらぁ!凛っ!」

 

凛「真姫ちゃん顔真っ赤にゃ~笑」

 

花「ふふふ・・・真姫ちゃん可愛い」

 

真「何よ花陽まで///」

 

凜「やったー凜たちが一番乗りにゃー♪♪さぁ、みんなで行っくにゃーー!!すみません!全部のせラーメン3つ!!」

 

??「あっ!お客さん!いらっしゃいませーー♪♪」

 

まきりんぱな「んん!?」

 

凜「お・・女の・・子??」

 

花「こ、この子がこのラーメン屋の・・?」

 

真「ま・まさか・・ねぇ?」

 

樹「あの~、みなさんってあの有名なスクールアイドル『μ's』のメンバーですよね?」

 

まきりんぱな「えっ!?あ、ま、まぁ・・」

 

凜「あ、あの凜たちのことを知ってるのか・・・にゃ?」

 

樹「もちろんですよ♪だって私たち皆さんのライブが見たくてこの音ノ木坂にやってきたんですよ」

 

真「あぁ、どうやら私たちのファン・・のようね///」

 

花「なんか照れちゃうよね///・・わざわざ私たちのライブ見を来てくれるとか・・」

 

凜・真「う、うん(照れながら)」

 

樹「まぁそれもあるんですけど、私のお兄ちゃんがしばらく用事があるとかこの街に来たってのもあるんですよ」

 

真「お兄ちゃん?」

 

樹「はい!なんでもここの・・あっ!お客さんだ!すみません今席埋まってますので後ろに並んで・・・」

 

男「フン!!」バサ ドサッ!

 

花「きゃっ!!」

 

凜・真「かよちん・花陽!!」

 

樹「ひったくり!?大丈夫ですか?今警察を!」

 

真「ちょっと花陽大丈夫?」

 

花「ああ・・私の鞄が・・まだお昼残しておいたおにぎり3つ入ってるのに・・泣」

 

真「こんなときにおにぎりの心配してる場合じゃないデショー!」

 

凜「よくもかよちんを・・待つにゃー!!」

 

ダッ ダッ ダッ(ひったくりを追いかける凜)

 

真「ちょ、凜!!1人じゃ危ないわよ!!」

 

陸上選手顔負けの猛スピードダッシュでひったくりに追いつく凜。すると追い詰められたひったくりがナイフを片手に構え凜を威嚇してくる。

 

ひ「近づくな!!刺すぞっ!」

 

凜「ひっ、きゃぁ!」突然刃物を突きつけられ、それに驚き腰を抜かし立上れない凜

 

真「凜!」

 

凜をかばい盾になる真姫。

 

凜「真姫ちゃん。。凜動けないにゃ。。泣」

 

真「や、やれるもんならやってみなさいよ!」

 

凜「真姫ちゃん、ダメだよ!凜を置いて逃げるにゃ・・」

 

ひ「ふふふ、いいだろう。希みどおりにしてやる・・・グルルルル」男の目が一瞬光る

 

真(えっっつ?何今の?この人普通じゃないっっ!)

 

男が近づいてくる 

 

グルルルル

 

真(泣・・・パパ・・ママ)

 

 

《《CLOCK UP》》

 

 

グルルルルルル ?! ドン! 

 

男が一瞬で吹き飛びあたり一面の支柱や壁にヒビが入ってくる

 

目の前に一瞬だが赤い閃光が飛び交い動揺する真姫

 

真(え?・・・今度は何?)

 

 

《《CLOCK OVER》》

 

 

電子音声がなると同時に『何か』に吹き飛ばされた男が100mほどに移動していた。男は慌てふためきながら一目散に逃げていく。

 

その様子を見て呆然としている真姫の前に

 

??「逃げられたか?仕方がないな。下手に動けば、せっかくの豆腐が崩れる」

 

真(何?このへんなの?ていうか豆腐?)

 

困惑する真姫。艶やかで真っ赤なボディ。それに対して透き通った空のように青い複眼。甲冑のようにも見えるが、どこか近未来的な意匠を感じさせる。そしてその外見のモチーフはまるで・・・

 

真「・・あれは・・」

 

-KABUTO-

 

ブウウウン(変身解除音)

 

真「ヴェェエエ!?」

 

??「人に見られたか?まぁいいか。それより早く樹花のところに・・・・ん??」

 

男は独り言を言いながら後ろのほうに振り向き、真姫の顔を見るなり動きを止める。そして真姫をじっくり見ながら

 

??「ほう・・なるほど・・そういうことか」男は一人で納得しながら微笑する

 

真「な、何よ!いったい今のは何だったの??それとさっきのあなたの姿!!っていうかあなたの手に抱えてるのは何よ?」

 

??「ん?これは豆腐だ!」

 

真「豆腐?なんなのまったく、ホントイミワカンナイー」

 

??「そんなことより、そこで気絶しているその子を何とかしたほうがいいんじゃないのか?」

 

真「え?あっ、凜!凜!しっかりしてよ!」

 

凜「・・・ウウン・・凜・・・お魚・・嫌い・・ニャァ」

 

真(気絶してる。でも無事でよかった・・ッホ)

 

??「まったく、女がひとりでひったくりを、まして刃物を持った男を捕まえるだなんて無茶にも程があると言うもんだ」

 

偉そうな口調に苛立つ真姫。

 

真「っちょ、そんな言い方しなくても、確かに助けてもらって感謝はしてるけど」

 

??「助けるのは当然だ!なんせ地球上のあらゆる生き物を守るのが俺の仕事だ!・・・人間からアメンボまでな!!」

 

真「はぁ?・・アメンボ?」

 

ますます意味がわからないわこの人。

苛立ちが感極まって声を荒げながら真姫が

 

真「もうっ!!いったい何なのよあなた?」

 

~BGM~♪♪

 

男は右手の人指し指をまっすぐ天に向けながら呟く

 

「おばあちゃんが言っていた。

 

・・天の道を往き・・・総てを司る男」

 

真「えっ??」

 

天「俺の名は、天道 総司(てんどう そうじ)!!」

 

太陽の光が天道を一瞬にして照らし出しその眩しさに目を瞑る真姫。その神々しいまでの輝きに圧倒される。そして・・・・・

 

真 ナニソレイミワカンナイ人人廿_廿人人

 

とそこに花陽と一緒に樹花が走ってこちらに向かってくる

 

樹「あ~いたいた!!お兄ちゃん!大変大変!今ひったくりがやってきて!」

 

花「ハァ・・・ハァ・・・・タスケテー」息が上がる花陽

 

天「樹花!大丈夫だ!悪いやつは追い払ったよ!」

 

樹「本当にっ!?さすがはお兄ちゃん♪♪」

 

真・花「え??」

 

花「お、お兄さん??」

 

真「まさかさっき言ってたお兄ちゃんて」

 

樹「そうだよ!この人が私の自慢のお兄ちゃん♪♪そして私が(レンゲを片手に天に向けながら)

 

天の道を往き、樹と花を愛しむ少女・・天道 樹花(てんどう じゅか)中学2年!!シャッキーーーン♪♪」

 

・・ぇ?・・

 

真・花「ヴェェエエエエエエ!?/タスケテエエエエエエ!?」

 

凜「ンンン・・・・ニャア?」

 

 

その夜

 

西木野家・・・警察に被害届を提出し、花陽と凜を送り届けた私はようやく自宅に辿り着くことができた。まったく凜のおかげで散々な一日だったわ

真「まったく凜のおかげで散々な一日だったわ(それにしてもさっきのあれ、ホント何だったんだろう?)」

 

玄関のドアを開ける真姫

真「ただいま・・」

 

真母「!?真姫ちゃんっ!心配したんだからもう・・泣」

 

真父「真姫!!どこも怪我はしてないか?どこか痛むようならすぐ治療を!」

 

真「あっ!パパ、ママ!私は大丈夫よ!心配かけてごめんなさい...花陽と凜もど

こも怪我はしてないから」

 

 

真母・真父「ッホ…良かった」

すると家の奥からもう一人出てきて西木野親子のもとに近づきながら

 

??「どうやらお嬢さんは無事だったようですね。本当に良かったですね?西木野先生」

 

真(あれ?なんか聞き覚えのある感じの声?しかも男の人) 

 

??「しかし刃物を人に突きつけてくるなんて・・・」

 

真(え?まさか、ひょっとして・・・・)

 

??「私の祖母が昔よく言ってましたよ。刃物を握る手で人を幸せにできるのは料理人だけだ・・・と」

 

真(この口調!?)

 

??「せっかく人を幸せにできる道具を持ちながら、人を不幸せにしてしまっては

同じ刃物を扱う我々料理人としては心が痛みます。」

 

真父「ああこれはすまない、今日は君に娘を紹介するつもりがこんな慌しくなってしまって」

 

??「いえいえ、お気になさらず。私のほうは大丈夫ですので」

 

真「あ、あのパパ。その・・この方はいったい」

 

真母「あらぁ、真姫ちゃんにはまだ話をしてなかったわよね?こちら今日から家で料理人として働いてもらう」

 

天「天道 総司(てんどう そうじ)です。今日からよろしくお願いします。真姫お嬢様」軽く会釈しながら

 

・・え?

 

真「ヴェェエエエエエエ!?」※本日3回目

 

西木野家門前・・・・・・さきほどのひったくりが玄関の方を眺めている

 

そして・・・・・グルルルル グルルルル  (目を光らせながらワームへと変貌)

 

《シャーーーー!!》

 

to be continue

 

次回予告

 

デデーン 

~BGM NEXT LEVEL~♪

ナレーション「仮面ライダーカブト!!」

 

真「今日から家に働くとか・・・イミワカンナイ・・・」

 

天「お前スクールアイドルやってるんだな!」

 

凜「凜はあの人が悪い人に見えないニャー♪♪」

 

海「破廉恥です///」

 

??「そうか・・あのカブトが・・・・」

 

ほ「真姫ちゃんファイトだよ!!」

 

天「言ったはずだ!!地球上のあらゆる生き物を守るのが俺の仕事だ!

 

  変身!!」

 

花「ヘンシンシチャッタノオオオオオオオオ!?」

 

真「本当に・・・あいつが・・」

 

ナレーション「天の道を往き総てを司る!!」

  




#1 いかがだったでしょうか。早速カブトが真姫の前に登場です。そして内容がまんまTVシリーズ第一話になってしまいました。しかし天道と真姫との出会いや今後の展開を考えたらこれがベターだなって思って書きました。しかし物語りはまだ始まったばかりです。これからどんどん話を創っていきたいです。それでは次回もお楽しみに!


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#2 ヘンシンシチャッタノォ-!

μ's「前回のラブライブ!」ッデン♪♪
BGM~これまでのラブライブ!~

ナレーション真姫
私たちまきりんぱなの三人は学校帰りに最近音ノ木坂で噂になってるラーメン屋にやってきた。そこの屋台にいたのは

樹「皆さんてあの有名なスクールアイドル『μ's』のメンバーですよね?」

私たちのファンでμ'sのライブを見るために音ノ木坂に店を開きに来た中学生の樹花ちゃんと出会った。そんなとき事件が!

男「フン!!」バサ ドサッツ

花「きゃあっ!」

ひったくりを追いかけようとした凜だが、逆にピンチに陥ってしまう。

ひ「いいだろう・・・希みどおりにしてやる・・・グルルルル」

そんなんとき私を助けてくれたのは見たこともない格好をした『謎の男』だった。

真「・・あれは・・」

-KABUTO-

真「もうっ!!あなたはいったい何なのよ?」

天「俺の名は、天道 総司(てんどう そうじ)!!」

見るからに怪しい上に偉そうな男よね?まったく!
そんな折やっとのことで家に帰ってきた私を待っていたのは

真母「今日からうちで料理人として働いてもらう」

天「今日からよろしくお願いします。真姫お嬢様」軽く会釈しながら

真(全然よろしくなんかないわよっ!しかも今日から家に働くとか、本当にもうイミワカンナイ・・人人廿_廿人人)

キーンコーン カーンコーン

翌日・・音ノ木坂学院一年生教室

ぱなりん「まきちゃーん!おはよう(にゃ)」

真「花陽、凜、おはよう」

凜「真姫ちゃん、昨日は迷惑かけてごめんね。凜思わず・・ねぇ」

真「私は平気よ。でも怪我がなくて本当よかったね。花陽も盗られた鞄も返ってきたわけだし」

花「えへへへ、中のおにぎりも無事でよかったよ~でも昨日凜ちゃんたちのこと助けてくれたええと・・その天・・・丼?さん?」

凜「ダメだよかよちん人の名前をご飯と一緒にしちゃ!!確かあの人の名前は天・・・剣の・・・・そうじr」

真「違うデショー!天道総司よ。天道総司!天の道を往き総てを司る男って言ってたじゃない」

りんぱな「ああっ~それだ!」

真(はぁ~あいつの変な口調とあの独特のフレーズのせいで嫌でも頭から離れないじゃない・・)

凜「そういえば凜たちその天道さんのラーメン、結局食べそこねたにゃ・・・」

花「あっそうだったね。それにお礼もちゃん言えてなかっしね」

真「昨日はあれから色々あってそれどころじゃなかったもん。仕方ないわよ」

凜「よーし、今日こそあのラーメン屋へラーメンを食べに行っくにゃー!!昨日樹花ちゃんが昨日と同じ場所で店だすみたいなこと言ってたし」

花「そうだね。昨日のお礼も言いたいし、ねぇ真姫ちゃんも行こうよ!」

真「え?私は別に・・・?・・・ううん?」
ふと窓の外を目を向ける真姫。校門前には真姫たちにいる教室にむかって手を振ってくる樹花がいる。

凜「あれってもしかして、樹花ちゃん??」

花「どうして学校に?」

真(あの子がここにいるってことはもしかして・・・あいつも?)

校門前。真姫たちの教室に向かって手を振っている樹花。そのそばで腕組しながら壁に寄りかかっている天道・・

天「・・ッフ」微笑

♪♪~デーン デデン デッデデーン デデデーン~♪♪
~OP 僕らは今の中で~


-屋上-

 

樹「みなさーん!順番が来るまで列を崩さず並んでくださーい!」

 

天道と樹花がラーメン屋の屋台を学院の屋上に設置している。その屋台の前を長蛇の列が並んでいる。それはなんと屋上から1階の階段まで続いていた。そこに並んでいるのは生徒たちだけでなく教師たちまでが天道のラーメンを食しようと列に並んでいるのであった。

 

ヒデコ「このラーメン!次元が違う美味さだわ!」

 

フミコ「すみませーん!おかわりっっ!!」

 

ミカ「あっ、こっちにもー!」

 

真姫(なんて言うか・・・凄い・・・・いや本当に凄いのはそんな大勢の生徒たちをさばいているこの2人の兄妹のほうなんだけど。何あの天道兄の華麗な包丁捌きと隙のない動き。麺一杯作る一連の動きが目にも止まらない速さだわ。とても人間業じゃないわ。そしてそんな天道兄の動きについていけてる樹花ちゃんの反射神経。この二人のコンビネーション・・もはや神レベルよね)

 

凜「ううん・・麺が澄んでいる・・クンクン・・出汁は昆布と鰹か・・ズズズ・・・うん!っまいにゃああああ♪♪」

 

花「凜ちゃんてば、もうそれ三回目ダヨー」

 

絵「うん!ハラショー」

 

希「これはまたスピリチュアルな味やね」タロットカード片手に

 

に「ぬぬぬ~悔しいけど・・私が作るのより全然美味しい~♪♪」

 

ほ「ひゃ~これはすごい!すみませーんこっちにもおかわりー」

 

海「ほのかっ!そんなに食べてはまた太りますよ!仮にもあなたはμ'sのリーダーなんですから!ことりからも言ってあげてください。」

 

こ「まぁまぁ海未ちゃん。ほのかちゃんのことだから心配ないよぅ・・と思うけどなぁ」

 

海「またことりはほのかを甘やかして・・」トホホ

 

とその時

 

天「よう!・・お前スクールアイドルやってるんだな!」

 

真「ヴェェエエ!?」

 

背後から天道が突然問いかけてきて、それに驚く真姫

 

真「え?いやその・・そうだけど・・悪い?」

 

天「いや、ただあの西木野総合病院の跡取りがスクールアイドルていうのがちょっと面白くてな」

 

放課後。μ'sが屋上でのダンスレッスンの準備をしている最中、天道と樹花は屋台撤退作業の途中であった。

 

樹「ことりさん。今日は学校の屋上を借していただき」、どうもありがとうございました。理事長さんにもこの後お礼を言いに伺いますね。」

 

こ「いえいえこちらこそ。お母さんもすごく喜んでくれてたよ。是非またうちの学校で屋台を開きに来てほしいって言ってたよ。」

 

真(私とことりの母親同士が知り合いだったので、うちのママが学院の理事長であることりの母親に天道が音ノ木で有名なラーメン屋の屋台を出していることを話をしたところ、学校で店を出してほしいと要望があり今回の事が起こったそうな。いやそれにしても面倒ねぇ・・皆には天道がうちに働きに来ているなんて知られたくないし・・でも天道はそんなそぶりはなさそうだし安心かn・・)

 

樹「あっ!そういえば~確か真姫さんのお家でしたよね?うちのお兄ちゃんが専属で料理人してるのって?」

 

天・真「あ・・・」

 

樹「?」

 

μ's「えっ?」

 

-エエエエエエエエエエエエエエエー

 

花「真姫ちゃんそれ本当??」

 

凜「ずるいにゃ・・・真姫ちゃんだけこんな美味しいラーメン毎日食べれるなんて」

 

に「いや毎日ラーメンは食べないでしょっ!」

 

希「あらまぁ」

 

ことり「だから真姫ちゃんのお母さんからうちのお母さんに今回の話が来たんだ。なるほどーハイ(・8・)チュンチュン」

 

海「そそそ・・・そんな真姫・・破廉恥です///若い男女がひとつ屋根の下で暮らすなどと・・・」顔面真っ赤にして頭から煙が上がる海未

 

絵「落ち着きなさい海未!あなた絶対なんか勘違いしてるわよ」

 

ほ「真姫ちゃん!ファイトだよ!!」

 

真「ファイトだよ!じゃないわよっつ!!話を聞きなさいよ」

 

・・数分後・・

 

μ's「料理人!?」

 

ほ「つまり昨日ひったくりにあった花陽ちゃんたちを助けてくれたのが、」

 

絵「こちらにいる天道さん」

 

希「しかも昨日からは真姫ちゃん家で専属の料理人」

 

こ「そこから真姫ちゃんのお母さんから私のお母さんへ天道さんのに紹介されて」

 

に「今日この学院の屋上でラーメン屋の屋台を開きに来たってことね」

 

凜「おかげで昨日食べ損ねたラーメンがたらふく食べれたにゃー☆」

 

花「あ・あのぅ・昨日は凜ちゃんと真姫ちゃんを助けてもらいありがとうございました。」

 

海「ハハハ・・・・破廉恥です・・・ハレンチです・・・・」シュウウウウウ

 

ほ「海未ちゃんまだ気を失ってるよぅ」

 

真「まったくぅ~本当にわかってくれたかのかしら」

 

樹「ごめんなさい・・私その・・思わず口が滑ちゃって」

 

天「樹花、はしゃぐのも良いがおしゃべりも大概にするんだぞ」樹花の頭を撫でながら

 

樹「はーい」

 

花「それにしても二人とも兄妹ですごく仲いいでよすね。なんか羨ましい」

 

絵「兄妹同士仲いいことはいいことよ!ハラショー!」

 

樹「はいっつ!私お兄ちゃんのことがだーーいスキですから♪」

 

微笑ましい感じの空気。しかしその中でつい反応的になってしまう真姫が

 

真(ああなんだろう・・この最初の合宿のときと同じような感じ。嬉しいはずなんだけどどうも素直に喜べない。ていうか昨日のひったくりもそうだけどこの人だって普通じゃないんだから。みんな騙されてるんじゃないの。昨日のあの姿何だったんだろう)

 

真姫は天道に目をやるが、天道は一人だけ学校の外に目をやっている。まるで何者かの視線を察知して警戒しているかのように。

 

真(・?)

 

樹「お兄ちゃん、どうかしたの?」

 

天「いや、何でもない。さてと。このまま一気に後始末を済ませよう。樹花!今日もいつも通り晩御飯の支度はひよりに頼んであるから手伝いのほうは任せるぞ!」微笑みながら

 

樹「はーい!」

 

真「ひよりって?」

 

樹「樹花のお姉ちゃんだよ!料理の腕前ならお兄ちゃんに匹敵するレベルなんだから」

 

天「こらこら樹花!家の身の上話をあまりしゃべるんじゃない!」

 

樹「あっそうだった。ごめんごめん」

 

真(・・・・・)

 

μ's「ラブライブ!」♪♪

(CM前のアレ)後半へ続く

 

-夕方都内某所-

 

樹「みなさん今日はどうもありがとうございました。それと今度のライブ楽しみにしていますねー!じゃぁこれから樹花は塾へ行ってきます」

 

ほ「いってらっしゃーーい!」

 

樹花は振り返りながら「じゃねぇ♪」

 

絵「樹花ちゃん、とってもいい子だったわねぇ」

 

希「そうやねぇ、雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんいたら仲良くなれるよろうねぇ~」

 

ほ「うん♪今度二人にも紹介してあげようよ!」

 

に「それもいいけど、次のライブも近いんだからあんまり浮かれてる場合じゃないわよ」

 

ほ「わかってるよ!にこちゃん!」

 

こ「えへへ・・ところで海未ちゃん・・あの大丈夫?」

 

凜「あの後の練習でも顔真っ赤かな状態でずっと踊ってたもんねぇ」

 

海「ううう・・・面目ありません・・・ただ真姫があの天道さんと同居でもするんっじゃないかと思いまして・・・そしたらあらぬ妄想が勝手に脳内再生されて・・」

 

真「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!あの人とはそんなんじゃないて言ってるでデショー!!」

 

花「真姫ちゃん、ひょっとして天道さんが苦手だったりするのぉ?」

 

真「別にそういう事じゃないけど、ただあの上からモノを言う感じが気にくわないだけよ!」

 

にこ「それまんまあんたの事じゃないのよ!」

 

真「どういう意味よ!一緒にしないで!」

 

ほ「まぁまぁ真姫ちゃん落ち着いて」

 

こ「そうそう、あんまり怒ってるとライブにも影響しちゃうよ。だからこの話はおしまい。ハイ(・8・)チュンチュン」

 

凜「ことりちゃんの言うとおりだよ真姫ちゃん。それに凜はあの人が悪い人に見えないニャー♪♪」

 

真(もう・・凜たちはあいつの正体を知らないからそんな事言えるのよ)

 

こ「・・・・」キョロキョロ

 

海「ことり。先程から落ち着きがありませんがどうかしました?」

 

こ「・・う、うん。なんかずっと誰かに見られてるような・・」

 

ほ「え?そう?にこちゃんじゃあるまいし」

 

に「どういう意味よっ!!」

 

花「そういえば前にそんなことあったねぇ」

 

凜「あーあれね『あんたたちはアイドルを汚している!解散しなさい』」

 

μ’s「アッハハハハハ」

 

ほ「ちょっと凜ちゃん物真似上手すぎっ!」

 

に「///くぅー何よ!悪かったわねぇ~」

 

ほ「ははは、。。アッ着いたよ!ここだっ!!」

 

一同が目的の場所の目の前に止まる

 

μ’s「おおっーー!」

 

こ「これが」

 

希「東京タワー!」

 

絵「ハラショー!」

 

μ’sメンバーは次のライブ会場である東京タワー下にあるステージに下見として訪れたのである。

 

凜「いやあぁ~スカイツリーもすごいけど、なんだかんだでこっちの東京タワーもすごいにゃ~」

 

海「そうですねぇ。ここなら人も大勢はいってこれそうですしね」

 

真「それだけに面白そうね」

 

ほ「ぃよーし!次のライブに向けてμ’sファイ」ドンッ!!

 

倒れるほのか。その前には男がほのかたち9人を瞬きひとつせず見つめている

 

海「ほのかっつ!」

 

こ「ほのかちゃん!?」

 

ほ「いてて、あっごめんなさい、あの大丈夫・・」

 

まきりん「!!」

 

真「ほのか!!その人から離れて!!」

 

ほ「え?」

 

凜「その人が昨日凜たちを襲ってきたひったくりだよ!!」

 

μ’s「ええええ??」

 

絵「早く警察を!」

 

希「わっかてる」携帯をかける希。しかしノイズが走り電波が遮断された。

 

こ「どうしよ!ことりの電話も使えない」

 

海「私もです」

 

花「私のも」

 

ほ「どういうこと?」

 

真「・・やっぱりこの人普通じゃない」

 

一同は逃げようと男と反対の方向に身体を向けるが、周りは怪しい顔つきをした作業服の男達が待ちかまえていた。そしてμ’sはあっというまに囲まれてしまっていた。

 

希「エ、エリチ・・これ本気でまずいんちゃう?」

 

絵「いったい、何なのこれ?」

 

凜「かよちん・・・」

 

花「ウウウ・・・ダレカタスケテー」泣

 

男達「グルルルル グルルルル  (目を光らせながら幼体ワームへと変貌)」

 

μ’s「キャアアアッツ」

 

男達が一斉に見たこともない緑色の化け物の姿へと変貌し、驚愕するほのかたち9人。

 

にこ「ちょっとこれなに新手のドッキリ!!嘘だと言ってよ!!泣」

 

真「にこちゃん」

 

にこ「真姫っつ!!」

 

抱き合う二人、そのまま崩れる

 

ワームがあと一歩まで迫り真姫とにこに一撃加えようとしている。

 

真(今度こそもう・・駄目みたい・・パパ・・ママ)

 

・・大丈夫だ・・俺が傍にいる・・

 

真(え?何?)

 

ワ「シャアアアアアアア」ガキン キン キン キン キン

 

突然赤い閃光がワームたちの廻りを飛び攻撃している。するとどこからか声が

 

・・おばあちゃんが言っていた・・

 

μ’s「?」

 

真「おばあちゃんて・・まさか」

 

天「男がやってはいけないことが2つある・・」

 

凜「この声は?」

 

天「食べ物を粗末にすることと、女の子を泣かせることだ!!」

 

花「天道さん!」

 

天道は夕焼けの光をバックにステージ天井から下を見下ろしていた。

その姿は真姫からは神々しく見えている。その姿に魅了されるμ’sたち9人。

 

天「今日は久々の満員御礼だな。だがはやく片付けてしまわないと、そこにいるお嬢さまのディナーに間に合わなくなるな」真姫のほうに目を向けながら

 

そして天道はすっと右手を左肩のほうへ斜めに構えた。すると赤い閃光が天道へと向かった

 

こ「あれは?」

 

海「カブトムシ・・・ですか?」

 

ほ「おおっ、確かにカブトムシだ」

 

希「??このカードは」

ふと希はタロットカードを取り出した。そしてそのカードには《change》の暗示が・・・

 

凜「いったい何が始まるんだにゃ?」

 

ガシッ 天道は飛んできた《カブトゼクター》力強く手に掴む!

そして天道の腰には変わった形のベルトが巻かれている。そして・・・

 

天「・・変身!!」

 

ギュイーン ガチャ

《《HEN-SHIN》》

 

カブトゼクターを腰のベルトに装填した天道。一瞬にして銀色に光る重量感溢れる鎧を纏った戦士の姿へと変身した。

 

 

μ’s「ええええええええ!」

 

絵「て、て、天道さんが、へ、へ、へ」動揺する絵里

 

花「ヘンシンシチャッタノオオオオオオオオ!?」

 

真「・・違う」

 

μ’s「え?」

 

真「昨日私が見たときと姿がちがう・・」

 

天「フンッ!」

天井から飛び降り、ワームたちの前へ着地する《カブトマスクドフォーム》

 

するとワーム達の真ん中にいるひったくりの男もワームの姿に変貌した。

 

 

・・グルルルル グルルルル  (カラダを光らせながら幼体ワームへと変貌)

 

天「こいつは・・?」ひったくりが変貌したワームの姿に天道は反応した。

 

ワ「ッツシャアアアアアアアアア」するとワーム達が一斉にカブトに飛び掛ってきた・・・・・・

 

~BGM ONLY ONE~♪

 

天「フン、ッハァ、」

 

変身したカブトに飛び掛ってきたワーム達。しかしカブトは敵の攻撃をかわしながら

カウンターパンチを見舞っていき逆にワーム達を追い詰めていく。そしてカブトはカブトクナイガンガンモードを片手にワーム立ちに銃撃を浴びせる。

 

ぱなりん「うわぁあ~」

 

ほ「わああ・・すごい」

 

こ「本当にあの天道さんが?」

 

海「あの無駄のない動き。敵の攻撃を先読みする感の鋭さ」

 

希「まさに闘いのプロって感じやねぇ」

 

にこ「なんか私ヒーローショー見てる気分だわ」

 

真(やっぱり昨日と姿が違いすぎる)

 

絵「こら!!そんなに身を乗り出すと危険よ!!」

 

さらにカブトはカブトクナイガンを斧型のアックスモードに切り替えてワーム達を次々にり裂いていく。

 

天「ハッ!!」

ジャキーン!最後の一撃を決めるカブト!

 

グギェァアアアア

ワーム達の集団は一斉に爆発四散していく。そして最後の一体が残った。あのひったくりが化けたワームだ。すると突然ワームの体が赤く発熱しはじめるとともに一気に幼体は脱皮し成虫態であるアラクネアワームに変化した。

 

μ’s「ええっ!脱皮した!?」

 

天「・・」

 

するとアラクネアは突然貯めのポーズをとると一瞬にして姿が消えた。そしてカブトはいきなり宙へ浮いていきダメージを喰らってダウンした。

 

天「・・ウウッ・・ク」

 

に「ちょっ、あれまずいんじゃないの!」

 

花「天道さん苦戦してるよ」

 

凜「助けに行くにゃ!」立上ろうとして

 

海「ダメです。また危ない目に逢いますよ」凜を押さえながら

 

ほ「でもこのまま放っておけないよ。」

 

こ「でもことりたちにはどうしようもできないよ」

 

希「その通りや!それにもう一枚のカード・・これはもしかしたら」カードを見ながら

 

絵「希?」

 

そのとき真姫が飛び出して行った。

 

に「真姫!!!」

 

真「あんた何やってんのよ!そんなんで家の料理人が務まるの?もうちょっと本気出しなさいよ!それにもしここであんたに何かあったら、私達樹花ちゃんになんて言えばいいのよ?」

 

絵「真姫!あの子いったい何を!」

 

するとアラクネアが真姫の方目の前に現われ真姫に向かって腕を振り上げる

 

に「真姫!」

 

μ’s「真姫!!」

 

真(っは・・しまった・・私)

 

シャアアアアア  ガシッ!

 

アラクネアの一撃を間一髪で受け止めたカブト。そして強烈な正拳突きで遠くへ吹き飛ぶアラクネア。

 

天「言ったはずだ!!地球上のあらゆる生き物を守るのが俺の仕事だ!っと。それに自分の身くらい自分で守れなくては戦士失格だからな!この程度なんの問題もない!」

 

真「ナニヨ!!さっきまでやられそうだったくせに!!」

 

天「俺は前にもこいつと同じタイプのワームを、この姿のまま倒したことがあったから特に気にしてはいない!だがお前達がいてはそんなに時間はかけてられないようだな」

 

真「ナニヨソレ!まるで私達がいると邪魔みたいな言い草ね」

 

ぱなりん「真姫ちゃん!はやくこっちに」真姫を引っ張る凜と花陽

 

真「ヴェェエ!?ちょっと」ほのか達のもとへ引きずり戻される真姫

 

天「やれやれ。手の焼けるお壌様だな」と言いながらアラクネアに目をやるカブト

 

するとベルトのバックルの角を半分起こす。すると装甲全体に電気エネルギーが走り徐々に上半身のアーマーが腕から胴体、頭部へと順番にせりあがる。

 

そしてそれに反応しアラクネアがカブトに突進してくる。

 

それを見ているμ’sたち9人

 

μ’s「んんんんん?」

 

希「はっ、危ないみんな伏せて」

 

μ’s「え?」

 

天「キャストオフ!」角を反対に倒すガチャ

 

《CAST OFF》》

 

チュドーン バン

アーマーが一気に弾け飛びアラクネアにダメージを与える。

μ’s「きゅあぁあああ!」

 

真「もう今度はなによ!」

うつ伏せになりながら真姫は目をすこしだけ見開いた。

 

真(?あの姿は昨日見た・・)

 

そこにはまぎれもなく昨日みたあの戦士の姿があった。

艶やかで真っ赤なボディ。甲冑のようにも見えるが、どこか近未来的な意匠を感じさせる。そして頭部に目をやると。顎の中央から一本の角がまっすぐ起立していき一目の複眼が二目になり・・・

 

《《CHANGE BEETLE》》

 

-カブトライダーフォーム-

 

μ’s「脱皮した!」

 

ほ「天道さんの姿が!!」

 

海「あの姿は」

 

こ「もしかして」

 

μ’s「カブトムシ!」

 

凜「なんかさっきよりカッコよくなってるにゃー」

 

花「なんかスッキリしてる・・・・ライザっぷ・・・」

 

希「スピリチュ・・じゃなくて・・スタイリッシュやね」

 

に「やっぱりヒーローショーよね?これ?」

 

絵「ハラショォオオオ!!」

 

するとアラクネアは再び突然貯めのポーズをとると一瞬にして姿が消えた。

 

ほ「またさっきの攻撃??」

 

海「いけません」

 

こ「またやられちゃう」

 

希「いいえ・・たぶん・・あの姿の能力は」

 

真「え?」

 

天「クロックアップ!!」

右側のサイドバックルを強く押しながら叫ぶ天道

 

《《CLOCK UP》》

 

カブトの姿が消える・・・・

 

μ’s「消えたぁあああ!!」

 

・・・・カブト視点・・・・

天「クロックアップ!!」《《CLOCK UP》》

 

ナレーション「クロックアップしたライダーフォームは通常をはるかに超えたスピードで活動することができるのだ!!」

 

アラクネアの最初の一撃を回避し、蹴りを右左へと一撃ずつあたえ右ストレートで敵を吹き飛ばすカブト。ひるむアラクネア。負けじと口から糸を吐く攻撃に切り替えたが、カブトはカブトクナイガンクナイモードで吐かれた糸を切り裂きながら距離を詰めていく。そしてアラクネアをX字斬りにしダメージを与えてダウンをとる。

するとアラクネアは腕から伸ばした糸で外壁をめくりあげそれをカブトに向けて放りなげた。カブトの目の前に外壁の欠片が迫ってくる。そして・・・・

 

《《CLOCK OVER》》

 

ドゴォーン 煙があがる

 

μ’s「?!」

 

絵「さっきからなんなの?」

 

海「これは・・何がなんだか・・」

 

こ「ああ・・ステージが・・ホノカチャーン」ほのかにしがみつきながら

 

凜「かよちん・・」

 

花「アアア・・タスケテー」

 

するとアラクネアが9人の目の前に

 

グルルルル グルルルル

 

に「ちょっと嘘・・こいつがいきてるってことは・・」

 

希「そんなこと・・うち信じてたんに・・・」

 

真「天道・・」

 

・・大丈夫だよ・・

 

μ’s「え?」

 

ほ「天道さんはきっと無事だよ!!」

 

海「ほのか・・」

 

こ「ほのかちゃん・・」

 

グルルルル グルルルル  ググ??

 

~BGM ライダーキック~♪

 

煙の中からカブトがアラクネアの方に向かってゆっくりと歩を進める。まるで何事もなかったように堂々としながら。それに苛立ちを覚えるアラクネア。カブトに飛びかかるが、カウンターで突きと裏拳を連続で喰らいそのまま地面に伏した。

 

アラクネアを背にカブトはベルトのバックルに手をやると

 

《《ONE TWO THREE》》ガチャン

 

バックル上のボタンを順番に押すと、倒した角を一度もとの場所にもどす。

そして・・・・

 

天「・・ライダー・・キック!」

 

《《RIDER KICK》》

 

再び角を反対に倒すと同時にベルトから強力な電撃が頭上のカブトホーンに向けて走り、青い複眼が強烈な光を発した。アラクネアは最後の悪あがきをと腕を振り上げながら走っていく。そしてカブトは右足を構え左足に重点をおいて背後からのカウンターでか上段回し蹴りをアラクネアの頭部に向けて叩き込む

 

天「ハッッ!!」

 

グギェァアアアア

断末魔の悲鳴を浴びながらアラクネアは爆発青い煙を上げながら消滅した。

その一部始終を見ていたμ’s。その強烈なインパクトを受けて全員硬直したままだった。

 

μ’s「・・・」

 

ほ「ら・・ライダーキック?」

 

希「やっぱり・・・あの人は・・・・」

希の手には先程のタロットカードが握りしめられていた。

カードには『the world』即ち、完全・完璧・優秀・正確無比!と正しく総てを司るに相応しい暗示が出ていた

 

真「・・天道・・総司・・」

 

天「・・・」

そして無言のままカブトは右手の人指し指を天に向けてゆっくりと伸ばす。

 

 

・・そのころとあるオフィスビルの一室・・・

 

 

モニターでカブトの戦いを一部始終見ていた謎の怪しい影が二つ

 

??「そうか・・あのカブトが・・・・」

 

??「やはりワームの残党が残っていたってことか・・・あのとき全部倒していたと思っていたんだが・・・とりあえずあのスクールアイドルの子たちはしばらく天道に任せよう・・・」

 

??「あのカブトが・・・・ボソボソ」

 

??「親父?どうした?」

 

陸「新・・・・頼む天道くんに頼んであの子達のサインをもらってきてくれ!!」

 

息子の加賀美新の肩を掴みながら血眼になって懇願する父親である加賀美陸。

あきれる加賀美新

 

新「親父・・・・・いつからスクールアイドルにはまt」

 

陸「頼んだぞ!!!」

 

新「あ・・はい・・・」呆れながら部屋を後にする

 

~ED きっと青春が聞こえる~♪♪

 

陸「頼んだぞ!!わが息子よ」

 

部屋を出て行く新、その後ろで陸が呟く

 

陸「いやっ、戦いの神ガタックに選ばれし人・・・加賀美新よ!」

 

そんな新の後ろを青くクワガタの形をしたメカが飛んできて・・

 

to be continue

 

真姫  次回のラブライブ!『守りたいものは』

 




#2 いかがだったでしょうか。天道が真姫たちμ'sの前で変身する回で、またもや内容がTVシリーズ第二話に近くなっちゃいました。そして書いてるうちに結構な長編になってしまい自分でもびっくりしています。そして第三話にはガタックである加賀美も登場してこれからどうなってしまうのか?またほのかたちμ'sのライブは成功するのでしょうか?それでは次回もお楽しみに!


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#3 守りたいものは

回想
~BGM ライダーキック~♪

《ONE TWO THREE》》  ガチャン
天「・・・・ライダー・・・キック!!」

《《RIDER KICK》》

天「ハッッ!!」

カブトは天に向けてゆっくりと右手を伸ばす。

回想終了

パンパンパンパン《手拍子音》
海「1,2,3,4,5,6,7,8  1,2,3,4,5,6,7,8」

屋上にてダンスレッスン中のμ’s

海「1,2,3,4,5,6,7,8  1,2,3,4,5,6,7,8 ラストー!!」

μ’s ハァハァハァハァ・・・・

海「1,2,3,4,5,6,7,8  1,2,3,4,5,6,7,8!!」

フィニッシュ!!

海「ハイッ!ここで10分休憩です!」

凜「にゃ~凜もうクタクタだにゃ~」

花「ふふふ、凜ちゃんお疲れ様」

ほ「ことりちゃんジュース取ってぇ~」

こ「はいっ!ほのかちゃん」

絵「いよいよねぇ!みんなもうじきライブ本番ってだけに気合入ってるわねぇ!」

希「そうやねぇ~とてもあんなことがあった後とは思えんくらいやわ」

海「・・・」

絵里と希の会話に反応する海未

海「あの日・・天道さんが『ワーム』と呼ばれる怪物達を倒したあと、私達は突然やって来たスーツ姿の人たちに保護され、いつの間にか天道さんの姿も消えていました」

こ「一通り検査されたあと全員異常は見られないってことですぐに返してもらえたら良かったけど。東京タワー付近は現在立入禁止になって、しかもライブ会場は急遽変更になっちゃったりして色々大変だったもんね」

に「それにしてもおかしな話よねぇ?あんあなことに遭遇したら普通どこかの施設に監禁でもされて色々と調べられると思うけど!」

花「エエッ?監禁サレチャウノォー?・・・ウウウ タスケテー!!」

絵「花陽。落ち着きなさい!現に今はこうしていつも通り練習できてるじゃないの!会場は変わってしまうようだけど、ライブそのものは予定通り行われるわけだし」

花「そうだけど・・やっぱり怖いよ・・」

こ「そうよね・・もしライブ本番になってまた怪物たちに襲われたりしたら・・そんなことばかり考えちゃって・・」

海「ことり・・」

希「いつまでもその事で気にしててもダメなんやない?今はライブのことだけを考えたほうがええんとちゃう?」

に「希の言うとおりよ!いつまでも怖がっていたら宇宙№1アイドルにはなれないわよ!」

絵「にこ・・・そうね・・気にしていてもしょうがないわね!こういうときこそピンチをチャンスに変えてライブを成功させましょう」

にこのぞうみこと「うんっ!!」

海「絵里たちの言うとおりですね!ことり、私達も三年生に負けてられません!ライブに向けて頑張りましょう!」

こ「うんっ!ほのかちゃんも・・ガンバ・・ろ・・」

海未とことりが呆れながらほのかと凜の方に顔を向ける

ほ「・・ライダー・・キック!!・・ッハッツ!!」回し蹴りをするほのか

凜「世界がある限り・・俺はある!!」右手の人指し指を天に向けながら

天道のものまねをするほのりん

ほ・凜「くぅ~カッコイイ!!!」

凜「ほのかちゃん見て見て。」

割り箸を顎に当てて起立させながら
《《CHANGE BEETLE》》

ほ「キャアアアア~凜ちゃん最限度高すぎ!!」

凜「ほのかちゃんこそライダーキック決まってたにゃ~」

ほ「ほんとに?!」

凜「あああ、とってもかっこよかったにゃ~凜も天道さんみたいにいつか変身したいにゃ~」

真「馬鹿みたいなこと言ってんじゃないわよ!」

毛さきをくるくるかき回しながら凜とほのかに突っ込む真姫

ほ「真姫ちゃん?はぁ、いいよな。あんなカッコイイ人に毎日料理作ってもらえて」

凜「そうにゃ!そうにゃ!真姫ちゃんだけずるいにゃ!」

真「べ、別に好きで料理人してもらってるわけじゃないわよ!!」

海「そういえば、あれから天道さんとはどうなんですか?」

こ「確かに、あの日私達が気づいたときにはもう天道さんいなくなってたもんね」

真「え?・・ん・・まぁ」

に「んで、どうだったのよ?」

全員真姫に注目している。

真「ええと・・・あの日、解放されてからすぐ家に帰ったんだけど・・・」

回想

真「ハァァアア・・昨日今日といい疲れたわね・・でもすぐに返してくれたからまだいい方だったかも。ただいま」

真母「おかえりなさい。夕食の用意できているわよ」

真「こ、これは・・・」

真姫の目の前のテーブルの上には豪勢なイタリアン料理のフルコースが光輝きながらズラリと並んでいる。それはまるで料理というより一種の芸術品とよべるようなもので、食べるにはもったいなと感じるほどのものだった。

真「ああ、すごい・・こんな料理初めてみるわ・・というかなんでこんなに輝いてるの?」

真母「うふふ・・さすが天道君ねぇ」

真父「これはすばらしい。さぁ、冷めないうちにいただこうじゃないか!」

真母「ええ」

真「・・いただきます」

真姫は自分の大好きなトマトが入っているカプレーゼを最初に手をつけた。

真「?・・トマトよね。これ?(トマトが普通ここまで煌びやかになるものかしら?)」

そういいつつ最初の一口をする真姫。すると・・・

パアアアアアア♪♪パアアアア♪♪パアアアアアアン

真「こ・こ・これは・・・・あああ!」

真母「ここはどこ?・・私はだれ?そう・・」

真父「天国だあああああああ」

※イメージです。真姫達親子にははりぼての天使のわっかと羽がつけて、そのまま3人とも仲良く宙に浮かんでいる。

突然ハッと我に帰る真姫
真「って、危ない危ない・・何いまの?・・それにしてもこれほんとうにあの人が一人で?」

天道が真姫の父親の隣に現われて

天「お気に召してくれたようで光栄です。西木野先生」

真父「おお、天道君!以前から君の料理人としての才能は知ってはいたが、まさかここまでとは・・・また腕を上げたようだね!さすが「光の料理人」の継承者なだけはある」

真(光の料理人??ナニソレ・・・イミワカンナイ)

天「ありがとうございます!お褒めに預かり恐縮です」

真父「いやいや、是非これからも我が家でその腕を存分に振るってくれたまえ。楽しみにしているよ。ハハハハ」

天「ありがとうございます」笑みを浮かべながら

ってチョッット!!!

回想にほのかが割ってはいる

ほ「何よそれ!ただの真姫ちゃん家の自慢話じゃない!!」

に「そうよそうよ!一人だけ別世界の人間みたいオーラだして!!」

真「別にそんなつもりで話してないわよ!」

絵「まぁまぁ二人とも落ち着いて!!」

こ「あはは・・それで結局それから何もなかったの?」

真「いや、それから・・」

μ's「うーん?」

真「天道が家での仕事を終えて帰った後に、パパにちょっとだけあの人の事聞いてみたのよ」

回想

真「ねえパパ。その・・あの天道て人とパパとはどういう関係なの?」

真父「ええ?」

真母「あらぁ、ひょっとして天道さんのこと気になってるの?うふふ真姫ちゃんもすっかりお年頃ね」

真「か、からかわないでよ!ただ突然家で働くことになってびっくりしてるわけだし、それになんかあの人が少し・・ちょっと怖いっていうか(変なのに変身して怪物を倒すぐらいだし・・)」

真父「あぁ、そうか・・それはすまなかったな真姫。ちゃんと話もしなかった私も落ち度があるな。すまなかった!いいだろう・・実は彼の父親と私が古くからの知り合いでね。まだ幼いころの彼にも何度か面識があったんだよ。」

真「そうだったの」

真父「うん。しかし彼がまだ三歳の頃に両親が不慮の事故で亡くなってしまってねぇ・・彼はそのあと今の性である天道家のもとへ引き取られることになったんだよ。しかし彼も色々と辛かっただろうな。彼の母親がなくなったときお腹にはうまれてくるはずであった妹さんがいたんだからな」

真「えっ?だってあの人には樹花ちゃんがいるじゃない?」

真父「その子は彼を引き取ってくれた天道家の子供だよ!だがその子の両親もまた生まれてすぐ事故に遭い帰らぬ人になってしまい、彼らは二人は父方の祖母のもとで育てられた。そして今は二人で暮らしているみたいだが、実際二人には血の繋がりというのはないんだよ」

真「そんな・・・そんなこと」

真父「ちなみに彼の本名は『日下部 総司』。今でも私にとって尊敬に値する友人『日下部 総一』の自慢の息子さんだよ!あの人がもしまだ生きていとしたらどんなによかっただろうか・・彼はまさに『天の道を往く』ような人だったんだよ」遠くを見るような目で語る真姫父

真「・・・」

回想終了

μ's「・・・」

凜「天道さんと樹花ちゃんが・・・」

こ「実の兄弟じゃなかったなんて・・」

海「まさか両親を亡くされていたとは・・」

希「うちも両親とは別々に暮らしるけど・・さすがにそれは辛いかもしれんわ・・」

絵「しかも、実の妹さんも生まれる前に・・」

花「天道さん・・グス」

に「なによあんたたち、暗くなってどうすんのよ!」

真「にこちゃん・・・・」

どんよりした空気が漂い黙りこんでしまう真姫たち・・しかし

ほ「大丈夫だよみんな!!」ほのかが勢いよく声をあげみんなに向かって叫んだ!

μ's「??」

ほ「確かに、お父さんやお母さん、実の妹さんがいなくなったことは天道さんいとって辛いことだったはず。だけどこの前の天道さんと樹花ちゃん見てて、こうなんか・・実の兄弟みたいでとっても仲良くて、楽しくて、幸せそうな感じがしたよ!みんなもこの前の二人を見ててそう感じなかった?」

海「ほのか・・」

こ「ほのかちゃん・・」

μ's全員で昨日の天道と樹花が屋上で仲良く働いてる光景を思い出し、段々と一人ずつ笑顔になっていく。そしてさっきまでどんよりしていた空気はいつの間にか消えてしまっていた。

真「そうね。たしかに血は繋がってなくても今のあの二人は紛れもなく『兄妹』だもんね」

絵「ほのかの言うとおりよね。過去にどんなに辛いことがあったとしても」

希「今が幸せなら、きっとそれが最高っていうもんやね!」

ぱなりん「うんっ!!」

に「何よまったく、さっきはみんなして暗い顔してたくせに」

凜「一番泣きべそかいたにこちゃんが言うことじゃないにゃ」

μ's「はははははは・・」

に「笑ってんじゃないわよ!!ほらっ練習の続き始めるわよ!」

絵「にこの言うとおりね!本番まで一週間!みんな!気が抜けないわよ!」

こ「うん☆」

凜「よーし!いっくにゃー!」

花「頑張って天道さんたちを呼んで二人に喜んでもらえるライブにしたいなぁ」

真「樹花ちゃんはともかくあの天道が来てくれるのかしらね?」

ほ「来るよ!いやっ!絶対来てもらおうよ!そして私達のライブで天道さんと樹花ちゃんを最高の笑顔にしてあげようよ!」

に「ほのか!それ私のセリフよ!」

ほ「あはは・・ごめんごめん!(気を取り直して)よーし!みんなファイトだよ!!」

μ's「うん!!」

海「ではさっきの振り付けのおさらいから始めますよ!行きますよ!!」

1,2,3,4,5,6,7,8  1,2,3,4,5,6,7,8


その頃・・・とある河川にて


《ONE TWO THREE》》ガチャン
天「・・ライダー・・キック!!」

《《RIDER KICK》》

天「ハッッ!!」

ワーム幼体にライダーキックを喰らわせるカブト

ギェァアアアア
断末魔の悲鳴を浴びながら爆発するワーム達

変身解除する天道

天「今週に入ってもう8体目か・・やはりワームたちの目的は・・」

??「おーい!天道!!」

遠くから天道を呼ぶ声。それに対し後ろに振りかえる天道。

天「?・・なんだ・・加賀美か・・」

新「久しぶりだな・・天道・・」

ブオオオオン キュイイイイン
その加賀美の周りを飛び回るガタックゼクターの姿が・・

♪♪~デン デデデン デッデッデン デデーン~♪♪ 
   
♪♪~OP NEXT LEVEL~♪♪



ほ「じゃあみんな!!また明日ねぇー!!」

 

花「うん!ほのかちゃんたちも帰り道に気をつけてね」

 

練習を終えて下校するほのかたち9人。真姫とにこと絵里は三人で買いものに行くということで一緒に帰ることに。

 

絵「それにしてもやっぱり今でも信じられないわ。私達の街にあんな怪物が現われて、しかも真姫の家で料理人している天道さんがそいつらを倒すための戦士だなんて」

 

に「何度思い返してみてもどこかのヒーローショーにしか見えないわよねぇ」

 

真「でも私たちは確かにこの目でみたわ。人間が怪物の姿になって、天道が変身して戦うところを」

 

に「そういえば昨日スーツ姿の男たち同士で話してたのを聞いたんだけど、天道さんが変身したあの姿、見た目通り『カブト』って呼ばれてるみたいよ。それと変身に使っていたあの虫みたいなメカが『カブトゼクター』って言って『ライダーシステム』のうちのひとつみたいよ」

 

絵「『カブトゼクター』、『ライダーシステム』・・ダメだわ私ついていけないわ」

 

真「ついていけなくてもいいじゃない!どうせ私達が変身して戦うわけじゃないんだから」

 

絵「そ、そうよね」

 

真「でも『システムのうちのひとつ』てことは他にも天道みたいに変身する人間がいるってことじゃない?」

 

に「そういうことに・・ってあれ?ひょっとして天道さんじゃない?」

 

真・絵「え?」

 

絵「本当だわ!しかもお巡りさんと一緒じゃない?」

 

真「なーに?とうとう検問にでも引っかかったのかしら?フフ・・いい気味ね」

 

絵「失礼でしょ!仮にもあなたの家の料理人なんだから」

 

真「冗談よ!まったく絵里は真面目すぎるんだから」

 

絵「悪かったわね!どうせ私は堅物よ!」

 

に「とにかくそっと近くまで行ってみるわよ!」

 

そういいながらそっと近づいていく三人組。距離を縮めていき徐々に話声が聞こえてくる

 

新「それにしても、まさかお前がスクールアイドルの護衛をしているとは驚きだな!しかもそのうちのメンバーである西木野真姫の家で料理人として働いてるなんてさ・・・ああなんか羨ましい」

 

天「俺とあの子の父親同士が顔見知りだったのが縁で、しばらくあの家で料理人として働くことになっただけだ!お前のように下心で動いているわけじゃない!一緒にするな!」

 

新「くぅう~相変わらず憎まれ口を叩くやつだな!しかも勝手に「全員異常がないと判明次第、即解放するように」て命令出しやがって。本来なら組織で隔離して「ワーム」に関する記憶をすべて抹消しないといけないはずだろ!」

 

天「おばあちゃんが言っていた。手のこんだ料理ほど不味い。どんなに真実を隠していても、隠しきれるもんじゃない。それに記憶を操作したところであの子たちがまたワームに襲われでもしたらキリがないしな。なにより西木野先生に娘の事で心配をかけさせるわけにもいかなかったしな」

 

真(え?私ん家のことを考えてたってこと?いやそれより、組織を動かせるほどの力を持ってる天道ていったい?)

 

絵(一緒にいるお巡りさん。どうやら天道さんとは知り合いのようね。どんな関係なのかしら?)

 

に(ちょっと押さないでよ二人とも!気づかれるでしょ!)

 

物陰に隠れながらにこの後ろでぎゅうぎゅうにして天道達の様子を伺う絵里と真姫。

 

新「でもこのままほっといたら、あの子たちがまたワームに襲われるんじゃないのか?やつらの狙いはどう見てもあの子達のようだし」

 

天「違うな!!」

 

新・真・絵・に「え?」

 

天「ワームの目的があの子達9人だったら、同じ学校にいる生徒にでも擬態して襲ってくるはずだ。だがあれからあの学校を隈なく調査したところワームの姿は一匹たりとも見当たらない。それどころか俺が今日まで倒してきたワームは全員ただの一般人に擬態していた。おそらく奴らの目的は・・」

 

すると突然叫び声が「キャアアアア」

 

ブウウウン ブウウウウン

 

に「なな、なによこれ?」

 

絵「アワワワ・・・ねぇこの形ってもしかしてあれじゃない?」

 

真「ええ!機械のようだけど、どうみてもこれは・・」

 

に・真・絵「でっかい蜂ッツツ!!」

目の前を蜂の形をした機械が飛びまわりそれに驚く真姫たち三人

 

新「あれはザビーゼクター!!」

 

天「ほう・・・」

 

新「でもザビーゼクターは確か・・・」

 

真「ちょっと!!見てないで早く助けなさいよ!!」

 

するとガタックゼクターが蜂型のザビーゼクターに突進してきた。攻撃されたザビーゼクターは反撃し二つのゼクターは空中へ上昇していきながら交戦を続け、しばらくしてからザビーゼクターはどこかへと飛び去った・・・

 

新「あっ、大丈夫ですか?おかしいなぁ、普通ゼクターが一般人を襲わないはずなんだけど・・てあれ?君たちはスクールアイドルの?」

 

真・絵・に「あ・・・」

 

絵「あ・・あはは・どうも」

 

に「えええと、に、にっこにっこにー・・・」

 

新「あっ、にこにっこ?」

 

真「天道・・違うの!これはその・・」

 

天「ふぅ~まったくもって世話のやけるお嬢様だ・・」

呆れてため息をつく天道。そのあと真姫たちはそのまま強制退場された。。。

 

 

そしてライブ前日、μ’sメンバーのもとに理事長からひとつの知らせが

 

ほ「ええっ?東京タワーでライブを?」

 

こ母「はい。先日謎の事故の影響で立入禁止になってましたが、壊れたステージも既に修理が完了してまたライブ会場としての使用もできるようになったらしいのよ。それだけでなくどうやらとある偉い人からどうしてもあなた達に東京タワーの会場でライブをやってほしいっていう要望があったのよ!」

 

ほ「・・・」

 

屋上に場所を移し話合うほのかたち・・しかし

 

μ’s「・・・」

 

こ「東京タワーでライブができるようになったの嬉しいはずなんだけど・・」

 

海「それにしてもどうしてまた急に?」

 

に「理由なんてこの際どうでもいいわよ!それよりもお客さんが求めている以上私達スクールアイドルはその気持ちに全力で応えなければならないのよ!」

 

希「にこっち・・そやけど」

 

花「やっぱりなんか怖いなぁ・・また同じ場所で怪物たちに襲われてでもしたら・・」

 

凜「かよちん・・」

 

絵「ほのかはどう思う?」

 

ほ「うん・・・あの大きな会場でライブをしたいって気持ちはあるんだけど、あの怪物たちがまた東京タワーに現われてたくさんの人たちを襲ってしまうんじゃないかなぁって・・それが頭から離れなくて・・どうしたらいいのかな?て考えちゃう」

 

真「わたしは反対よ!!今ほのかが言ったようにまた襲われでもしたらお客さんだけでなくμ'sの今後の活動にだって支障をきたすに決まってる!」

 

に「真姫・・」

 

真姫の一言で全員沈黙する・・・するとそこに

 

新「そんときは俺達がワームをすべて倒してやるよ!」

 

こ「あ、あなたは?」

 

海「失礼ですが、部外者の方は立ち入り禁・・」

 

天「ここの理事長には入校許可を貰っているから問題ない」

 

凜「天道さん」

 

花「どうしてここに?」

 

絵「あなたはこの前のお巡りさん?」

 

希「エリチ、知り合いなん?」

 

絵「ええ、まぁ」

 

に「あんたどうしてここに?」

 

新「はじめましてμ'sのみなさん!俺の名前は加賀美新。ここにいる天道のとはその・・ともだt」

 

天「俺の部下1号だ!」

 

新「っておいっ天道~」

 

天「いいから話を続けろ!」

 

ぱなりん「っぷぅ・・」思わず吹出す二人

 

こ「ちょっと二人とも笑っちゃダメだよ」

 

凜「だってことりちゃん・・」

 

海「それであなた方があの怪物から私達をその・・護っていただけると?」

 

新「あっ、オホン・・そ、そういうことだ!こう見えても俺もこの天道と同じ『ライダー』なんだ!その名も戦いの神『ガタック』」

 

するとガタックゼクターが飛んでくる

 

ブウウウウンキュイイイイイインキュイイイン

新「こいつが俺の相棒の『ガタックゼクター』だ」

 

ほ「天道さんと同じ『ライダー』??」

 

絵「戦いの神・・ガタック」

 

希「クワガタムシ・・なるほど!だからガタック」

 

に「うう・・変なのがまた増えたって感じ」

 

真「・・天道?」

 

そしてμ’sたち9人は加賀美からこれまでおきた事件の真相を知ることになった。

 

かつて地球に隕石が落下しその中から地球外生命体『ワーム』が誕生した。ワームは人間に擬態し人知れず社会に侵食していった。擬態された人間は確実に抹消されてしまい彼らは次々と仲間を増やしていった。その脅威に対し人類はワームに対抗する為の組織『ZECT』を設立。そして『マスクドライダーシステム』を開発しこれを迎え打った。天道と加賀美はカブト・ガタックとしてワームと死闘を繰り広げ、ついにはすべてのワームを駆逐し地球の平和は守られた・・はずだった・・・

 

海「そんな恐ろしいことが・・私達の周りで起きてたなんて」

 

こ「でも隕石が落ちてきたんて話、私聞いたことないよ」

 

新「すべてのワームが倒されたその後に、ZECTが全人類から隕石落下からの記憶をすべて抹消したんだよ。実質それからZECTも解体され人々の生活に平和が訪れた。それがまさか、ワームに残党がいて君達を巻きこむことになってしまって本当にすまない!!」

 

花「そんな加賀美さん謝らないでください」

 

凜「そうだにゃ、凜たちのこと守るために戦ってくれてたんだし」

 

真「・・・それでもやっぱり私は今度のライブには反対だわ!」

 

に「真姫?あんた・・」

 

絵「天道さんと加賀美さんが護衛についてくれれば安心してライブができるとは思わない?」

 

希「エリチの言うとおりやで!それにカードもそういて・・」

 

真「わかってる・・・言われなくてもそんなことわかってるわよ!・・だけど」

 

ほ「真姫ちゃん・・・ギュ」うしろから真姫を抱きしめるほのか

 

真「ヴエエッツ?ほのか??あなたいったい」

 

ほ「わかってる!真姫ちゃんはみんなのことが大好きなんだもんね!」

 

真「ちょっつ?何をいきなり?ナニヨみんなして」真姫の周りをみんなが囲んでいる。次意に海未が語りかける

 

海「いつかのほのか同様、周りのみんなに危険が及んでしまうのがどうしても怖かったんですよね?」

 

に「まったく~ほんと素直じゃないんだから。でもそんな真姫ちゃんがにこは大好きだよ!」真姫の手をとるにこ

 

真「にこちゃん///」

 

こ「ことりも真姫ちゃんが大好きだよ」

 

凜「まーきちゃん!まきちゃん!まきちゃん!まきちゃん!」

 

真「やめなさいよ凜!」

 

花「ふふふ、みんな気持ちは一緒だよ!確かに不安はあるんだけどやっぱりみんなで楽しくライブをやって何かひとつでも残せたらいいなって私は思うよ!」

 

真「花陽・・」

 

ほ「真姫ちゃん。私ね、もしここでライブをすることから逃げてしまったら私達これからもずっと逃げちゃいそうで・・そのまま私達のこの瞬間も終わってしまいそうで、μ’sが終わってしまいそうでね、私はそんなのは絶対嫌!ここで逃げず前に進んで今度のライブを成功させたいの!そしていつの日か・・今度こそこの9人でラブライブ出場して、私達の夢を叶えたいの!!」

 

真「ほのか・・みんな・・」涙ぐむ真姫

 

天「大丈夫だ!俺が・・そばにいる!」

 

真「え?」天道の言葉を聞き、どこか懐かしさを感じる真姫

 

真(なんだろう・・以前にも同じことを誰かに言われた気が・・)

 

天「そばにいて、必ずワームからお前達を守ってやる。そしてお前達のライブも成功させてやる!だから安心して行って来い!・・俺を、俺達を信じてはくれないか?」

 

真「天道・・」グス

 

凜「あー真姫ちゃん泣いてる!可愛いにゃ~」

 

真「なっ、泣いてないわよ!失礼ね!」

 

μ’s「はははははははは」

 

絵「ハラショー」

 

希「ふふふ、星がまた動き出したようやねぇ」

 

μ’sたちの様子を見て笑みを浮かべる加賀美

 

新「青春っていいよな・・なぁ天道」天道の肩に寄り添おうとする加賀美。すかさずそれをかわす天道・・・・ガクッ

 

 

そして・・ついにライブの日がやってくる・・・・

 

 

東京タワー周辺には大勢の人たちがμ'sのライブを見に来ている。その中には真姫の両親、ほのかたちμ'sメンバーの家族や学校の友人そして樹花の姿もあった。

 

真母「まきちゃーーーーーん!」

 

こころ「おねえさま頑張ってぇええええ!!」

 

こたろう「みゅーずぅ・・」

 

ほ母「ほのかぁああああ!!」

 

雪穂「おねえちゃああん!!」

 

亜里沙「ミューズ!おねえぇええちゃん!」

 

ヒフミトリオ「海未ちゃーん、ことりちゃーん」

 

一年・三年生「のぞみー!凜!はなよー!絵里ー!」

 

ステージ裏・・・

 

海「学校の時とはやはり迫力が違いますねぇ」

 

こ「なんだか緊張してきたね」

 

花「うう・・この衣装かわいいかな?」

 

凜「かよちんはどんな衣装着てもとっても可愛いよ!」

 

絵「そうよ!それにしても今回の衣装!カッコよくてなんかクールねぇ!」

 

こ「えへへ・・実は天道さんが変身したカブトをイメージして作ったんだよ!あっ・・天道さん見にきてくれてるかな?」

 

真「・・」

 

ほ「天道さんが気になるの?」

 

真「え?そうじゃないけど・・」

 

希「大丈夫や!あの人はどこにいても真姫ちゃんのそばにおる!天道さん自身が言ってたことやん?だから安心してライブに臨もう!」

 

海「希の言うとおりですよ!ここまでせっかくここまで来たんですから」

 

真「・・・うん!そうね!いいわ!思いっきりやってやろうじゃない!!」

 

に「さあ皆、用意はいいわね!今日来てくれたみんなを一番の笑顔にするわよ!!」

 

本番前に円陣を組むほのかたち!右手をピースしながらそれぞれ中心に集めて

 

ほ「1」、こ「2」、海「3」、真「4」、凜「5」、花「6」、に「7」、希「8」、絵「9」

 

ほ「よーし!行こう!」

 

-μ’s ミュージック!スタート-

 

会場にμ’sが登壇し観客が一斉に盛り上がる!!

 

オオオオオオオオオオオオオオ!!

 

~♪ Music S.T.A.R.T!! ♪~

 

真姫がセンターを務める楽曲からライブがスタートする!9色のサイリウムの光でいっぱいになり会場にいる人たちの心が今まさにひとつになっている!!

 

しかし・・・・

 

会場が賑わう中、ワームの集団が会場周辺に集結して今にも襲撃に入ろうとしていた。その中には最初に天道が取り逃がしたひったくりに擬態したワームの姿が・・

 

ひ「グルルルルル・・・シャアアアアアアア」

 

するとどこからか声が

 

天「よう!どこを見ている!こっちだ!・・久しぶりだな・・ひったくり犯」

 

ひ「グルルルル・・カブト・・・」

 

天「この間はよくも俺の妹に手を出そうとしてくれたな!お前たちの目的はスクールアイドル『μ's』の活動の妨害・・ではなく。現『ZECT』のトップであり、『カブト』であるこの俺、天道総司の抹殺のはずだろ?」

 

天道に続いて加賀美も現われる

 

新「なるほど・・最初の襲撃あの子たちを人質として誘拐し、天道を罠にでもはめて抹殺でもしよと企んでいたってわけか!相変わらず考えてることが卑劣だな!お前らワームってのは」

 

天「生憎だが俺がそんなことで倒せると思うなよ!現に二度も俺に阻止されてるんだからな!」

 

ひ「カブト・・ガタック・・お前さえ倒せば我々ワームが今度こそこの星の頂点に立てる!」ひったくりの男は正体であるアラクネアワームニグリティアに変貌し戦闘状態に入った!

 

天「やはり複数のワームで一人の男に擬態してたわけか・・しかもその男、どうやらスクールアイドルの追っかけ所謂『ラブライバー』のようだな」

 

新「だから人質にμ'sであるあの子達を選んだのか!?この前ここであの子たちを襲ったのもやつが「ラブライバー」だったから・・なんてやつだ・・お前たちワームは俺たちが倒す・・倒してみせる!来いっガタックゼクター!」

 

キュイイイインキュイイイン  ブウウウウウウン ガシッ!!

 

天道と加賀美に向かって二つのゼクターが飛んできて二人の手元に納まる

 

天「加賀美!行くぞ!!」

 

天・新「変身!!」

 

ギュイーーン ガチャ

《《HEN-SHIN》》

 

 

~BGM 変身!!~♪

 

ゼクターを腰に巻かれたベルトに装着する天道と加賀美

 

重量感溢れる鎧を纏ったカブト・ガタックマスクドフォーム

 

ついにワームとの決戦がはじまった!カウンター攻撃でワームを迎え撃つカブト!それに対し両肩のバルカン砲からの遠距離攻撃をしていくガタック!

 

天「フンッ!!ハッ!!」クナイガンアックスモードでワームを切り裂いていくカブト

新「うぉりゃあああああああ!」パンチを乱れ打ちながら突進していくガタック

 

その戦闘の最中ワーム達の前に廃れた格好の男達二人がやってくる

 

??「スクールアイドル・・ねぇ?・・・あいつらはいいよなぁ・・周りから賞賛されて・・楽しそうじゃねぇか?・・・ああん」

 

??「おれも・・みんなから応援されたり、歌って踊りたいなぁ・・・はっぴぃ~はっぴぃ~ばーすでい♪♪どきどきわくわく~」

 

新「この歌声?まさか・・」

 

天「矢車・・・影山・・・」

 

二人の視線の先にはかつて『ZECT』に所属していた矢車想、影山瞬の姿があった。

 

矢「天道・・・お前は・・・いいよなぁ・・・どうせ俺なんか」

 

影「汚してやる・・・太陽なんてぇ・・・」

 

キュイイイン キュイイイン ピョンピョンピョン

 

やさぐれている二人のもとにバッタ型のゼクター『ホッパーゼクター』2体が飛び跳ねながら向かってくる。二人は『ホッパーゼクター』を手に取り

 

矢・影「変身!!」

 

矢車はゼクターを左側に、影山は反対の右側に向けてベルトに装填する。

 

《《HEN-SHIN》》

 

《《CHANGE KICK HOPPER》》

 

《《CHANGE PUNCH HOPPER》》

 

~BGM スタンドプレイ~♪

 

キックホッパー、そしてパンチホッパー!変身した矢車たち『地獄兄弟』がワームの大群に向かっていきキックとパンチを繰り出しワームを次々と撃破していく

 

矢「フンッ!ハッッツ!シュッツ!」

 

影「フウン!ハッ!」

 

その光景を見ながら加賀美が

新「天道・・」

 

天「仕方ない、今はあの二人にも働いてもらうか!それに・・矢車には俺から『借し』があるからな」

 

新「借し?」すると会場から歓声の声が

 

ワアアアアアアアアア キャアアアアアア(歓声の声)

 

新「おおうっ?なんだ会場からか!」

 

天「どうやらμ'sのライブが上手くいっているようだ!」

 

新「そうかぁ、あの子達・・よし!天道!一気に畳み掛けるぞ!やれるか?」

 

天「フッ・・当然だ!」

 

そのころライブ会場では・・・

 

ほ「みなさんこんにちは!私達は音ノ木坂学院のスクールアイドル『μ's』です!本日は私達の東京タワーライブに来ていただきありがとうございます!今日はみなさんに新しい曲を聴を披露したいと思います!この日のための私達のための、ここにいる皆さんのための、そして・・人知れず世界の平和の為に戦ってる・・『仮面ライダー』の為に!」

 

 

μ’s「それでは聞いてください!」

 

~♪♪~ ~♪♪~

~♪♪~ ~♪♪~

観客 ワアアアアアアアアア キャアアアアアアアアアアア

 

~♪♪~FULL FORCE~♪♪~

 

 

ワームの集団 「シャアアアアア」

 

天道と加賀美はそれぞれの角を半分起こす。すると装甲全体に電気エネルギーが走り徐々に上半身のアーマーが腕から胴体、頭部へと順番にせりあがる

 

天・新「キャストオフ!!」それぞれのゼクターの角を反対に押し倒し

 

《《CAST OFF》》

 

アーマーが一気に弾け周辺のワーム達を吹き飛ばし

 

カブト

顎の中央から一本の角がまっすぐ起立していき・・・

《《CHANGE BEETLE》》

 

ガタック

頭部両脇の角が横から縦に起立していき・・・

《《CHANGE STAGBEETLE》》

 

-カブト・ガタック ライダーフォーム-

二人のライダーの複眼が発行する

 

~♪♪~ ~♪♪~

μ’sの新曲をBGMに戦闘が加速していき、4人のライダーは幼体ワームの集団を一気に撃破していく

 

~♪♪~ ~♪♪~

 

観客 ウオオオオオオオオオオ!!!

 

そのころライダー達の戦闘もクライマックスを迎えようとしていた

 

影「兄貴!!」

 

矢「!!」

 

影山の合図でキックホッパー・パンチホッパーはバックルの尻部を持ち上げ

 

《《RIDER JUMP》》

 

すると二人は勢いよく頭上へジャンプし持ち上げた尻部を再びもとの位置にセットし

 

矢「ライダーキック!!」

 

影「ライダーパンチ!!」

 

《《RIDER KICK》》

 

《《RIDER PUNCH》》

 

矢・影「ハァアアアア!!」

 

ワーム ギュアアアアアア

 

地獄兄弟の必殺技が炸裂しワームの集団は一掃された

 

そしてカブトとガタックは戦闘の場所をオフィスビルの屋上へと移した。そこはライブステージから見て正面の場所に位置していた

 

《《ONE TWO THREE》》  ガチャン

ガタックはバックル上のボタンを順番に押すと、倒した角を一度もとの場所にもどす。

 

新「ライダーキック!!」

 

《《RIDER KICK》》

 

新「うぉおおりゃぁああ!!」

 

ガタックも幼体ワームの集団を必殺のライダーキックで一匹残らず撃破した

 

ワーム ギュアアアアアア

 

そして残るはアラクネアワームニグリティアだけとなった。ニグリティアはカブトに追いつめられて反撃をするが

 

天「フンッ!・・ハッ!!」

 

華麗な蹴り技とクナイガンから繰り出される攻撃で返り打ちに遭い今にでも逃げ出そうとする。それを見た天道は

 

天「甘いな・・」

 

~BGM 勇気のアイテム~♪

 

 

カブトは左手を天に掲げその頭上から時空の裂け目が発生しその中から『ハイパーゼクター』が出現しそれをすかさず掴み取るカブト。そのままベルトの左のサイドバックルに取り付けると中央にあるゼクターの角をまっすぐ倒した。

 

天「ハイパーキャストオフ!!」

 

《《HYPERCAST OFF》》

 

《《CHANGE HYPERBEETLE》》

 

カブトの姿がさらにメカニックで角はさらに肥大化した『ハイパーフォーム』へとパワーアップをした。それを見たニグリティアはクロックアップしその場から消えた。

 

天「おばあちゃんが言っていた!二兎追うものは二兎とも取れってな!ここでお前を倒し、真姫たちのライブも成功させてやる!ハイパークロックアップ!!」

 

《《HYPERCLOCK UP》》

 

ハイパーゼクターの中央のボタンを叩くと、ハイパーカブトのアーマーが腕、足、胸、背中の順に展開し羽が生えたカブトムシのようなシルエットになり、カブト周囲の時間がまるで止まったかのような空間が発生する。するとクロックアップで加速したニグリティアの姿が現われ動きが捉えられた!

 

《《MAXIMUM RIDER POWER》》

 

《《ONE TWO THREE》》  ガチャン

 

ハイパーゼクターの角をもう一度倒し、続いて中央のカブトゼクターのスロットスイッチを順番に押すカブト

 

天「ハイパーキック!!」

 

《《RIDER KICK》》

 

再び角を反対に倒すと同時にベルトから強力な電撃が頭上のカブトホーンに向けて走り、青い複眼が強烈な光を発した。そしてニグリティアの頭上へと上昇し必殺の『ハイパーキック』を決める!!

 

天「ハァアア!!」

 

ギャアアアアアア ドガァアアアアアン

激しい爆発がビルの頭上に発生するが、ライブ会場にいる人たちはそれに気づかない。もちろんμ'sのメンバーも

 

《《HYPERCLOCK OVER》》

 

ビルのテリポートヘト着地するカブト

 

その様子を見ていたガタック

 

新「天道・・やったな!」戦いが終結したことを確認し変身を解除する加賀美。戦いが終わるのと同時にμ'sの曲も終わり再び歓声の声が

 

観客 ウオオオオオオオオオオ!!!

 

天道に駆け寄る加賀美、天道も変身を解除しライブ会場のほうへ視線をむけた。すると

 

観客 「アンコール!アンコール!アンコール!」

 

会場からμ'sへのアンコールの声が一斉に響き渡る。そしてしばらくしてステージにμ'sが姿を現し

 

♪♪~デーン デデン デッデデーン デデデーン~♪♪

~OP 僕らは今の中で~

 

観客 ウオオオオオオオオオオ!!!

ハイッ!

ハイッ!

ハイッ!

ハイッ!

ハイッ!

 

♪♪~デデン デッデデーン~♪♪

 

天道がほのかたちのライブを腕組みながらビルの屋上から眺めている。その隣で曲に合わせてはしゃぐ加賀美が

 

影「兄貴?」

 

矢「スクールアイドルも最高の『地獄だな』・・フッ」

 

戦いを終えた矢車・影山の二人もμ'sのライブを会場の端から覗き見ながら楽しんでいる

 

センターのほのかが一回転しそのまま右手を天にゆっくりと伸ばす。まるで天道の天を指すポーズを意識でもしてるかのように

 

天「フン・・・まったくもって面白いやつらだ・・・」

 

天道もほのかに合わせてゆっくりと天に向かって右手を伸ばす!

 

ビルの屋上にいる天道に気づくμ'sの9人

 

絵「あれは?」

 

海「天道さん!!」

 

こ「加賀美さんも」

 

凜「凜たちのライブ」

 

花「見に来てくれてたんだねぇ」

 

希「あのふたりまるで『太陽』と『月』みたいや!なんかスピリチュアルやね」

 

に「どうやら戦いも無事に終わったようね」

 

真「フフフ・・・私たちのライブどうだったか、あとで聞いておかないとね・・・・(天道・・ありがとう・・本当に・・私達を守ってくれて・・)」笑顔になり真姫が他のメンバーに聞こえないように呟いた

 

ほ「みなさん!!今日は本当に」

 

μ's「ありがとうございました!!」手を繋ぎ一斉に観客と天道たちにみけて挨拶をするほのかたち!

 

ピュウウウウウン ドォオオオオオン ピュウウウウウン ドォオオオオオン

 

ライブが成功に終わり会場の夜空には花火が打ち上げられた。その間をカブトゼクターとガタックゼクターがはしゃぎながら飛び交っていた・・・・

 

to be continue

 

次回予告

 

デデーン 

~BGM NEXT LEVEL~♪

ナレーション「仮面ライダーカブト!!」

 

天「お前あいつのことが気になってるのか?」

 

ほ「にこちゃんと真姫ちゃんまた喧嘩でもしちゃってるの?」

 

に「あんたに料理対決を申し込むわ!!」

 

??「なるほど・・ここにいたんだな・・俺と同じ」

 

真「ってもぅ!!イミワカンナイ」

 

こ母「ただ今より、闇キッチンルールにより、料理対決をはじめます!!」

 

ナレーション「天の道を往き総てを司る!!」

 




#3 いかがだったでしょうか。カブト・ガタック・そしてまさかの地獄兄弟が参戦、ワームとの戦いに決着がつき、μ'sのライブも大成功し一部完結を迎えたって感じの第三話。『僕らは今のなかで』のラストでほのかが天を指すポーズを天道に見せる演出を考えるのに色々模索して書き上げるのに時間が結構掛かりました。第四話からはシリアス回からコメディ回に展開していきます。それでは次回もお楽しみに!


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#4 闇キッチンμ's編

μ's「前回のラブライブ!」ッデン♪♪
BGM~これまでのラブライブ!~

ナレーション真姫
ワームという怪物達の襲撃によって中止になりかけた東京タワーでのライブが急遽決行することになり困惑する私たちμ's

ほ「あの怪物たちがまた東京タワーに現われてたくさんの人たちを襲ってしまうんじゃないかなぁって・・それが頭から離れなくて・・どうしたらいいのかな?て考えちゃう」

真「わたしは反対よ!!にまた襲われでもしたらお客さんだけでなくμ'sの今後の活動にだって支障をきたすに決まってる!」

一度襲われた場所でライブをすることに躊躇いを隠せないでいる私たち。しかしそんな中天道が

天「大丈夫だ!俺が・・そばにいる!必ずワームからお前達を守ってやる。そしてお前達のライブも成功させてやる!だから安心して行って来い!」

ほ「ここで逃げず前に進んで今度のライブを成功させたいの!そしていつの日か・・今度こそこの9人でラブライブ出場して、私達の夢を叶えたいの!!」

天道の言葉に支えられ東京タワーライブに挑んだ私たち、そして

《《ONE TWO THREE》》  ガチャン

ハイパーゼクターの角をもう一度倒し、続いて中央のカブトゼクターのスロットスイッチを順番に押すカブト

天「ハイパーキック!!」

《《RIDER KICK》》

ニグリティアの頭上へと上昇し必殺の『ハイパーキック』を決める!!

天「ハァアア!!」

天道たち『仮面ライダー』に守られながら私たちのライブは大成功。そしてワームたちの戦いにも決着が着き事件は無事解決した

ほ「みなさん!!今日は本当に」

μ's「ありがとうございました!!」手を繋ぎ一斉に観客と天道たちにみけて挨拶をするほのかたち

そして・・・それからしばらくたったある日

音ノ木坂学院の音楽室、μ'sの新しい曲を作曲中の真姫。しかし

バーン

真「あああ~もうこんな曲じゃ全然駄目!!」

作曲がスランプに陥り苛立ちを露にする真姫

真「どうしよう・・こんな調子じゃ次のライブまで間に合わないじゃない・・ウウ」

天「なら俺が力を貸してやろうか?」

真「ヴェェエエ!?て・天道?どうしてここに?」

真姫の目の前にはいつの間にか天道がいて・・

♪♪~デーン デデン デッデデーン デデデーン~♪♪
~OP 僕らは今の中で~



真「天道・・あなたまたうちの学校に来て、いったい今度は何の用事?」

 

天「お前、今日お昼のお弁当を忘れただろ?それでお前のお母さんから代わりに届けてくれと頼まれてやってきたのだ!ほら」

 

真「あっ、それは・・あ、ありがとう」

 

天「まったく育ち盛りの娘が何をやってるんだか。おばあちゃんが言っていた。病は飯から、食べるという字は人が良くなると書くってな!だから作曲がうまくいかずにイライラしてしまうんだ」

 

真「わっ、わかってるわよ!まったく、余計なお世話よ!」

 

天「それよりちょっと譜面のほう見せてみろ。すこしだけ手伝ってやる」

 

真「ええ?あなた作曲なんてできるの?」

 

天「愚問だな!俺を誰だと思っている?・・『俺様』だぞ!」

 

真「ウウウ、相変わらずの俺様っぷりね。どっからそんな自信が出てくるのやら」

 

そう言いつつも天道に曲を見てもらう真姫。天道は椅子を持ってきては真姫の隣に座り鍵盤に手をやり曲を弾き始めた

 

~~♪♪~~♪♪~~

 

~~♪♪~~♪♪~~

 

真(す、すごい・・・このメロディ・・聞いててなんだか心が暖かくなっていく感じがする)

 

天道に目をやる真姫、その凛としてやさしい眼差しに釘付けになる

 

真(あっ///)

 

そんな中

 

に「なっ、ああああああああ~」

 

扉のガラスに顔面をぴったりくっつけながら真姫と天道の様子を見つめるにこの姿が。もはやその様子は妻の浮気を目撃して嘆き悲しむ哀れな夫のような顔だった。とそのとき

 

希「にこっち?いったいどないしたん?」

 

に「希!」

 

希「う~ん?おや天道さんまた学校に来てたんやんなぁ。ふむふむ。どうやら真姫ちゃんの作曲の手伝いしてるみたいやんなぁ~」

 

に「まったくなんなのよあいつ!何度も何度もうちの学校に上がり込んじゃってさ!」

 

希「まぁまぁにこっち!この前だって天道さんたちのおかげでライブ成功したんやし、大目に見たってやりぃなぁ~」

 

に「あんたねぇ、それでも元生徒会副会長なの?」

 

希「ウフフフ、おや今度は二人して曲を弾いてるで」

 

天道と真姫が二人弾きながらで曲を作っていく

 

~~♪♪~~♪♪~~

 

~~♪♪~~♪♪~~

 

希「あの二人、なかなかお似合いやんなぁ~なぁにこっち?」

 

に「ぐぬぬぬぬう~」

 

希「はは~ん、にこっち、さては天道さんに真姫ちゃん取られるのが心配なん?」

 

に「ば・馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!なんで、そ・そんな女の子同士とかありえないでしょ///」

 

希「いやいや最近は百合主義の女の子増えてきてるし・・ええんやない・・それにうちエリチかて・・エヘヘ///」

 

に「希・・あんたそれ本気で言ってるの?」

 

希「冗談に決まってるやないの!フフフ。な~に?にこっち本気にしちゃった?」

 

に「なっ、何よそれ!(く~別にそんなじゃないってのに。にしても何よ真姫のやつ!あんなにデレデレしちゃってさぁ~)」

 

とちょうど真姫」が誤って天道と手が重なり

真「あっ///」

 

天「ん?」

 

真「ご・ごめんさい(かぁ~///」

 

それを目撃したにこ。とうとう抑えきれなくなり

 

ガラガラガラ バンッ!!扉を勢いよく空け部屋に上がりこんでくるにこ!

 

真「ヴェェエエ!?にこちゃん!どうして?」

 

に「天道総司!!」

 

天「ん?」

 

に「え、えと、その、あんたに料理対決を申し込むわ!!」

 

真・希「え?ええええええ!」

 

天「ほぅ。面白い!受けてたとう」

 

希「に、にこっち、本気で言うてるのそれ?」

 

真「突然何言い出すのよ?相手は家で料理人をしているほどのプロよ!勝負したって目なんてないわ」

 

に「う、うるさいわねぇ~やるって言ったらやるのよ!」

 

ほ「おおお!にこちゃんが天道さんに料理対決を挑むとなぁ?」

 

絵「これは只事ではないわねぇ~ハラショ・・」

 

海「それにしてもどうしてこんな事に?」

 

こ「料理対決って事は・・それようの衣装作ったほうがいいのかな?」

 

花「えええ?衣装まで作って料理対決ってどういうこと?ウウウ・・タスケテー」

 

凛「かよちんまた泣いてる。でもこれで天道さんがまた料理食べれるから楽しみにゃ~♪♪」

 

どこからともなくほのかたちが現われ、天道と真姫の周りを囲っていた

 

真「っていうか、皆いつの間にいたのよ?っていうか皆して勝手に盛り上がらないでよ!もぅ!!イミワカンナイ」

 

天「フウ・・人気者は辛いな・・」

 

その日の放課後・・屋上にて

 

希「にこっち・・今回ばかりはちょっと無理しすぎたんとちゃうん?」

 

絵「あの天道さんに料理対決だなんて」

 

凛「流石に戦う前に負けているってやつにゃ~」

 

に「何よ~そんなのやってみないとわからないじゃないの」

 

ほ「おお!にこちゃん、なんだかすごくやる気だねぇ~!ファイトだよ!」

 

海「まったく・・この前のライブを終えてからみんな少し気持ちがたるんでるじゃないんですか?これからは今後ラブライブに向けて練習とかしなくてはいけないはずなのに!」

 

花「うん、それもそうだよね・・でもことりちゃん、今度の料理対決ようの衣装作り始めちゃってるし・・」

 

こ「ふ~ん、ふ~ん♪♪  チュン チュン (・8・)」

ミシンを動かし衣装を作ることり。ノリノリである

 

真「なんで料理対決の為に衣装なんて作ってるのよ?」

 

こ母「ちなみに今度の料理対決の審判は私が務めさせてもらいます。」

 

μ's「ええええええ」

 

絵「り・理事長?」

 

海「どうしてここに?」

 

こ母「ことりから話を聞いてね。私も天道さんの料理がどうしても食べてみたくてねぇ~」

 

絵「そんな理事長まで関与してくるとかぁ・・どうなっちゃうのかしら?」

 

希「あ~あ、にこっちの他愛もないな嫉妬心がえらいことにになったね?」

 

に「希っ!」

 

凛「はっは~ん。なるほどそういうことかにゃ~」

 

真「え?どういうことよ?」

 

海「はぁ~真姫!鈍いのですね!」

 

真「なっ、何よ海未まで!!」

 

に「そうよ!べ、別に真姫なんかの為とかじゃないし!」

 

真「ちょっと!私なんかってって、それどういう意味よ!」

 

に「言ったとおりの意味よ!」

 

真「ナニヨ!勝手に天道に喧嘩なんて売って!馬鹿なんじゃないの!」

 

に「ああん?私がいつ誰に何しようが、真姫には関係ないじゃない!」

 

にこまき「ぐぬぬぬぬ!」

 

花「ああ、どうしよう・・」

 

ほ「おやおや?にこちゃんと真姫ちゃんまた喧嘩でもしちゃってるの?」

 

絵「まったく・・いつもこの二人はすぐ喧嘩するんだから」

 

ほ「まぁまぁ絵里ちゃん。喧嘩するほど仲がいいて言うじゃない?」

 

絵「それはそうだけど・・」

 

に「もういいもん!にこひとりで勝手にやるんだから!」

そう言ってその場から走り去るにこ

 

凛「あっ、にこちゃん!真姫ちゃんいいの?」

 

真「いいのよ!あんなのほっときなさいよ!」

 

希「おやおやどうなってしまうんやろうなぁ~クスクス」

 

屋上から階段を下り、そのまま廊下を走るにこ。すると

 

ドンッ バタ

 

に「いった~ちょっとどこ見て歩いてるのよ?って」

 

天「よう!」

 

に「天道・・何ひょっとして話聞いてたの?」

 

天「いや、別に。そんなことよりにこ」

 

に「何よ?」

 

天「お前あいつ(真姫)のことが気になってるのか?」

 

に「なっ、ななななな///あんたまで何言ってんのよ!馬鹿じゃないの!もうどいつもこいつも・・ぐぬぬぬ・・と、とりあえず今度の料理対決!覚悟しておきなさいよ!」

捨て台詞を吐きながらまた走りだすにこ。それを黙って見送る天道・・

 

天「・・」

 

そのころアイドル研究部部室にて

 

こ「できたー♪♪ チュンチュン(・8・)」

 

μ's「ラブライブ!」♪♪

(CM前のアレ)後半へ続く

 

そして料理対決当日

 

バアアアアアアアン ~~♪♪~~♪♪~~

 

音ノ木坂学院の地下に設けられたステージ

 

こ母「ただ今より、闇キッチンルールにより、矢澤にこ対天道総司の料理対決をはじめます!!」

 

にこと天道、両者が向かい合いながら前に出てくる

 

に「にっこにっこにー♪♪ってなんなのよここ?」

 

絵「学校の地下にこんな場所があったんあんて・・」

アリーナ席から会場を眺める絵里

 

凛「なんかすごいことになってきてるにゃ~」

 

天「(まさかここの理事長が闇キッチンを・・前から只者ではないと薄薄感ずいててはいたが・・いやそれより)ことり!!なんで俺がこんな衣装着なければいけないんだ?」

 

天道はことりが作った衣装で登場した。それは赤基調の装飾がたくさんついたライブ衣装のようなものだった。

 

こ「エヘヘヘ せっかくだから天道さんにもことりの衣装を着てもらおうと思って」

 

天「だからって、どう見ても料理に向いてないだろ?」

 

こ「そんな事言わないで、今日はそれを着て料理してください!天道さん、おねが~い(ことりアイビームを放ちながら)」

 

天「ウウウ(あの眩しい眼差しはなんだ?加賀美みたいなやつだな?)まぁいいだろ」

 

真「あら?意外と似合ってるんだからいいじゃない・・フフフにしても面白い格好よね!写真でも撮って樹花ちゃんに見せてあげたいわ」

 

天「それは止めろ!」

 

こ母「オホン・・それでは今回の題を発表します!本日のテーマは『味噌汁』!負けたものには料理人としての地位と名誉を剥奪します!」

 

に「ええええ!料理人の地位と名誉って・・」

 

絵「理事長!いくらなんでも大袈裟では?相手はプロですよ」

 

こ母「絢瀬さん!たかが料理、されど料理です!それに『対決』というからには常に真剣勝負で挑まなければなりません。負けたもはそれ相応の対価というものを払ってもらわなければ何の意味もなさないのです」

 

絵「しかし・・」

 

に「だ、大丈夫よ絵里!このスーパーアイドル『にこにーにこちゃん』に『敗北』なんて文字はないんだからね チラ(何よ真姫のやつ、私無関係みたいなオーラ出しちゃって!誰のせいでこんなことになったと思ってんのよ!)」

 

そんなにこの様子を伺う天道

 

天(やはり・・そういうことか)

 

こ母「それでは『闇キッチン』スウー・・すたああああああああと!」

ことり母が叫びスタートを切った

 

に・天「!!」

 

にこと天道、両者共に包丁を片手に目の前の食材に手を伸ばす

 

♪♪~BGM ラブノベルス~♪♪

 

カタタタタタタタ

 

カタタタタタタタ

 

ほ「おお!!天道さんに負けじとにこちゃんいつになく本気モードだ!!」

 

こ「合宿の時から知ってはいたけど、にこちゃん、料理に関しちゃプロに匹敵するほどの腕前だよねぇ~」

 

に(ぐぬぬぬぬ・・やっぱり真姫ん家で料理人をしてるだけあるわね・・)

 

天(この『伝説の白包丁』。使ってみてわかるが、やはりそんじょそこらのモノとは切れ味が違うな!・・にしてもにこのやつ・・)真姫の方に目を向ける天道

 

真「ナニヨ、にこちゃん。あんなにムキになって」

 

絵「真姫・・」

 

希「?」

 

絵「希?どうしたの?」

 

希「いや・・勝負の行方が気になってカードで占ったんやけど」

 

絵「これは、どういうこと?」

 

希が引いたカードには『恋人 ラバーズ』の暗示が出ていて・・

 

そしてついに

 

こ母「そこまで!!」

 

両者共に合図とともに作業を止め盛り付けに入る。そして

 

こ母「それではまず矢澤にこさんの料理から」

 

に「は、はいっ!」

 

味噌汁のお椀をことり母の前にそっとおくにこ

 

こ母「では・・ススス・・」

 

μ's「う~ん?」

 

 

♪♪ パアアアアアアアン ♪♪

 

こ母「おおおおおお~!この味は・・ここはどこ?私は誰?・・そう天国だぁああああああああああ」

 

※イメージです。ことり母にははりぼての天使のわっかと羽がつけて、そのまま幸せそうに宙に浮かんでいる。

 

μ's「おおっ!」

 

ほ「どれどれ?私たちも・・ススス」

 

μ's「ふぁぁあああああああ!」

 

海「すごいです!」

 

こ「この味噌汁・・」

 

希「具は淡白な鯛の切り身」

 

絵「それに合わせて味噌にフォアグラを練りこんでいる」

 

凛「これはまさに芸術品にゃ~」

 

花「にこちゃんの料理がここまでとは・・」

 

に「ふん!当然でしょう!本気をだせばにこだって!どう天道総司!」

 

天「・・では俺の味噌汁をどうぞ!」

 

こ母「では・・ススス・・」

 

ほ「あ、では私たちも・・」

 

次に天道の味噌汁を口にする一同。すると手を止めることり母そしてほのかたち

 

に「フン、コメントのしようがない不味さなのかしら?」

勝ち誇ったようににこが呟く。しかし・・

 

こ母「違うわ・・表現のしようがない美味しさだわ」

 

希「な、なんやこの味噌汁・・口ん中でそよ風がなびいてくるぅううう!めっちゃスピリチュアルやぁあああ!」

 

こ「これはにこちゃんのとは比べものにならない・・チュン(・8・)」

 

海「さ、流石にこの私も感情が抑えきれません!!ああ・・みんなのハート撃ち抜くぞぉおおお!バァアアアアン!」

 

絵「ハラショオオオオオオ!」

 

に「えっ!?」

 

天「・・・」

 

に「これは一体どういうこと?う~んどれどれ・・スススス(天道の味噌汁を口にするにこ)んなっつ!これは!この味噌汁に使われている大根はなんだ?」

 

天「料理を作る途中で俺は一度外に出て、細切りにした大根をそよ風に晒した。そよ風にコーティングされて大根が独特の歯ごたえを生んだのだ!」

 

に「そよ風を調味料にするとはぁ、森を抜け、川を渡ったそよ風が味噌汁の中を吹き抜けていく~」

 

こ母「もはやこれは勝負になりませんね矢澤さん。この天道さんの作った味噌汁の味は天国の・・上に・・位置しています。私たちが言えることはただ一つ、この味に比べたら ギロッ」

 

にこを睨みつけることり母、そしてほのか達も

 

こ母「あなたのは・・」

 

ほ「にこちゃんのは・・」

 

凛「はいっ!」

 

こ母・μ's「豚のエサァアアアアアアアア!」

 

に「ガァアアアアアアン!!」

 

そう言うとことり母、そしてほのかたちは空高くへと羽ばたいていった・・

 

に「ぶ、豚のエサぁ~アアア」その場に崩れ去るにこ

 

真「にこちゃん・・」

 

にこを気遣う真姫。彼女だけは二人の料理を口にしていなかった

 

に「あれ?真姫・・あんたは天道の作った味噌汁口にしてないの?」

 

真「だって天道の作った料理なんて私毎日食べてるんだから今更必要ないじゃない。それよりにこちゃん・・そんな気を落とさないで・・」

 

に「フンッ!何よ!同情なんてしないで・・こんな勝負を自分から挑んで負けるような惨めな私なんて・・」

 

天「そういうのはまだ早いぞ!にこ!」

 

に「え?」

 

天「真姫、にこの味噌汁飲んでみたらどうだ?」

 

そういって真姫ににこの作った味噌汁を差し出す天道

 

真「ええ?じゃ、じゃぁ一口・・・ススス」

 

に「ふんだ・・どうせ天道の料理を食べて舌の肥えてる真姫からしたらにこの料理なんて」

 

ポタン ポタン 真姫の目から涙が溢れ出てきた

 

真「お、美味しい・・にこちゃんの味噌汁美味しい・・」

 

に「真姫・・あんた何泣いてるのよ?」

 

真「わ、わからないけど、美味しすぎて何だか急に涙が・・グスン」

 

に「ば、馬鹿じゃないの?料理一つで泣くなんて」

 

天「ススス・・ほう・・やはりな!真姫これをみろ?」

にこの味噌汁を口にするなり、鍋の中身を見た天道

 

真「え?あっ、これは・・トマト?」

 

鍋の中には皮切りされたトマトがまるまる一つ入っていた

 

天「皮切りのトマトを入れて出汁をとることで灰汁を解消してやるだけでなく、他の食材の個性を最大限に引き出しているな!正に完全調和『パーフェクトハーモニー』だな!この味噌汁の作り方を知ってる者が他にいたとはな」

 

に「その作り方はママの知り合いにおそわったのよ」

 

天「ほう・・そうか・・」

 

に「な、何一人で納得してるのよ!」

 

天「いや別に。しかし真姫、お前が涙するほど美味しいには他に理由がある!それが何だかわかるか?」

 

真「ええ?いや全然・・」

 

すると天道は天を指しながら語り始める

天「おばあちゃんが言っていた・・どんな調味料にも食材にも勝るものがある。それは料理を作る人の愛情だってな!」

 

真「あ、愛情??」

 

に「なっ///」

 

天「今回の料理対決、自分の作った料理を真姫に食べてもらい気を引こうと起こしたことだろ?」

 

真「え///にこちゃん?」

 

に「べ、別にそんなんじゃ・・」

 

天「まったく素直じゃないな。やはりお前達は二人は似たもの同士なようだな」

 

に「んがっ!あっ、かぁああ///」

 

真「何言ってるのよ!ヴァカなんじゃない?」

 

天「真姫!たまにはにこの気持ち、素直に受け入れてやったらどうだ?お前が流してるその涙、口ではそう言ってるが本当は嬉しいんじゃないのか?」

 

真「そ、それは・・あの・・にこちゃん・・ありがとう・・」

 

に「ウウウ、こっちこそなんかごめん・・最近真姫が天道と一緒にいるから・・そのついムキになっちゃって///」

 

真「にこちゃん・・今度二人で買い物行きましょう!最近忙しくてそんな暇なんてなかったし」

 

に「おおっ!いいじゃない!三越に可愛い服を買いに行くわよ!もちろん真姫のおごりで」

 

真「ヴェェエエ!?」

 

に「冗談よ・・にっこにこにー」

 

真「もうっ!にこちゃんてば・・ウフフフ」

 

あははは あははは

 

天「まったく・・面白いやつらだ!フッ」

 

にこと真姫の仲むつまじい様子を見て微笑む天道。すると

 

キュイイイインキュイイイン  

 

天「?」

天道が振り返るとなにやらカブトゼクターが急かすように天道を呼んでいる

 

真「天道?それは・・」

 

に「それが呼んでるってことはまたワームが?」

 

天「まだはっきりとはわからんが、ともかく行ってくる!」

 

真「天道・・気をつけて」

 

天「夕飯まだには片付けてくる」

 

そう言うと天道は現場へ急行した

 

ブウウウウウウン ブンンンン

 

専用バイク『カブトエクステンダー』に乗ってカブトゼクターが示す場所に辿り着く。そこには

 

天「なんだあれは?ワームではないな!」

 

そこにはワームとはまた別の生命体の姿があった。それは槍をもった灰色の体色をし、集団で人々を襲っていた

 

人々「キャアアアアアア タスケテェエエエエエ ウワァアアアアア」

 

天「何だかわからんがとっとと片付けるか!変身!」

 

ギュイーーン ガチャ

《《HEN-SHIN》》

 

 

~BGM FULL FORCE~♪

 

天「キャストオフ!」

 

《《CAST OFF》》

《《CHANGE BEETLE》》

 

すぐさまライダーフォームになり怪人達と戦うカブト。一体一体確実に潰していくカブト!

 

天「フンッ! ハッ!」

 

その様子を遠くから眺める一つの影が・・それは黒いローブを纏い手の中指には赤い仮面を模して彫られた指輪が輝いていて・・

 

天「クロックアップ!」

 

《《CLOCK UP》》

 

~BGM ライダーキック~♪

 

クロックアップで加速しカブトクナイガン・クナイモードで一気に怪人達を切り裂きながら・・

 

《《ONE TWO THREE》》ガチャン

 

バックル上のボタンを順番に押すと、倒した角を一度もとの場所にもどす。

そして・・・・

 

天「・・ライダー・・キック!」

 

《《RIDER KICK》》

 

残った一体に向け必殺のライダーキックを炸裂させる。

 

《《CLOCK OVER》》

 

クロックオーバーとともに怪人の集団は大爆発し殲滅した。

 

天「いったい何だったんだ?」

 

カブトの戦いを見守っていた謎の影が呟く

 

??「なるほど・・ここにいたんだな・・俺と同じ・・『仮面ライダー』が・・」

そう言いつつ変身を解除すると謎の青年の顔が現われ

 

~ED きっと青春が聞こえる~♪♪

 

新「天道!!」遅れながら加賀美が現場に駆けつけた

 

天「加賀美・・もう片はついた!とりあえず安心しろ!」

 

新「そうか!ならよかった!ていうか・・お前、その格好なんだ?プフフとうとうお前もスクールアイドルをh・・」

 

天「馬鹿を言うな!さぁはやく戻って真姫ん家の夕飯の準備だ!」

 

新「ああ~そ、そうだな・・プフフ クス」

 

天道の派手な衣装姿にずっと笑いをこらえる加賀美、それに苛立つ天道が

 

天「ことりめ・・今度一回おやつにしてやる・・チュンチュン(・8・)

 

to be continue

 

にこ  次回のラブライブ!『NICO is SHOW TIME』

 




#4 いかがだったでしょうか。久々の本編更新です!シルバーウィーク費やしてやっと書き上げれました!今回はカブト本編『闇キッチン編』ベースににこまきを書きました。まぁ私が『にこまき』推しなだけにこういう形になっちゃいました笑
そして次回はなあの『仮面ライダー』がゲストに参戦です!またサブタイ通りにこちゃんがとんでもないことに・・次回もお楽しみに!SSの方も更新してくのでそちらもよろしくお願いします!


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#5 NICO is SHOW TIME 

ナレーション「かつて魔法は科学と並ぶ学問であった。しかし文明の進歩と共に魔法はいつしか忘れ去られた。時は流れ現代、科学では解明できない恐怖を魔法で切り払うひとりの男がいた。人は彼を魔法使い『ウィザード』と呼ぶ」

??「あ~ん!うん、美味い♪♪」

音ノ木坂学院近くの神田明神にあるベンチでプレーンシュガードーナツをほおばっている一人の青年がいた。そんな彼の目の前に一羽の赤い鳥のような生き物が飛んできて青年に何か伝えてるようだ

??「おおっ!ついに見つけたか!ガルーダ?ふむふむ、なるほど~仕方ない。途中だけどこいつはお預けだな!」

青年は食べかけのドーナツを袋にしまいこみながら右手の中指に嵌められた指輪を、手のひらの形をしたベルトのバックルに当てる

《コネクト!プリ~ズ!》

すると指輪の先から魔法陣が現れ、そこから一台のバイクを掴み取りそのまま乗り込み走り出した

??「じゃ~道案内よろしく!・・・あれ?前にもこんなシーンあったような?・・まぁいいか!今日もあの『仮面ライダー』が来てるのかな?」

そう呟きながらバイクを走らせる青年

ブウウウウウウウウウウン!

そのころ。とあるビル地下駐車場にて

~BGM キャストオフ~♪

キュイイイインキュイイイン  ブウウウウウウン ガシッ!!

天道と加賀美に向かって二つのゼクターが飛んできて二人の手元に納まる

天・新「変身!!」

ギュイーーン ガチャ

《《HEN-SHIN》》

天・新「キャストオフ!!」

《《CAST OFF》》

アーマーが一気に弾け周辺のワーム達を吹き飛ばし

カブト
顎の中央から一本の角がまっすぐ起立していき・・・
《《CHANGE BEETLE》》

ガタック
頭部両脇の角が横から縦に起立していき・・・
《《CHANGE STAGBEETLE》》

天「フンッ!ハッ!」

新「フンッ!ハァ!オリャアアアアアア!」

先日戦った灰色をした謎の怪人集団が再び現われ、天道と加賀美はカブトとガタックに変身し戦闘を繰り広げている。しかし倒しても倒しても怪人集団の数が途絶えない

グルルルルル 
 
グルルルルル

新「天道!こいつら倒しても倒しても湧いて出てくる!キリがないぞ!」

天「わかっている!・・クッ!」

天道と加賀美が戦ってる様子を偶々居合わせた真姫たちが柱の影で隠れながら見ている

真「ちょっと天道!!・・ワームは全部やっつけたんじゃないの?」

に「ちょっと真姫!顔出したら危ないって」

絵「それにしてもまた怪人が現われるだなんて・・どういうことなの?」

そんなとき

??「フフフフハハハハハ!カブトとガタック。お前達の力、見せてもらうぞ!」

天「お前は?」

新「新手か?」

カブトとガタックの目の前に見たことがない獣の形をした怪人が現れた。そのすがたはまるで神話に出てくる《ミノタウロス》であった。

に「!?ちょっと今度は何?」

真「ワーム・・じゃないみたいだけど」

絵「ハラショ・・・」

ミ「食らえ!!」

ミノタウロスは突然、カブトとガタックに向けて火球を放った

天・新「クッ!ウワアアア」

に真絵「キャアアアア!」

火球攻撃を受け吹き飛ぶカブトとガタック!その攻撃に真姫たちも巻き込まれにこだけ隠れていた柱の影から身をだしてしまう。

新「天道!こうなったらクロックアップで一気に仕掛けるぞ!」

天「待て加賀美!」

新「あっ・・」

ミ「フハハハハハ、こいつを見ろ!こいつがどうなってもいいのか?」

に「きゃあ!ちょっと~離しなさいよ!」

絵「にこ!」

真「にこちゃん!!」

ミノタウロスがにこを人質にとり自らの前に出して盾にする。

天「にこ!」

ミ「こいつを助けたければ変身を解除してベルトを渡してもらおうか」

新「クソッ!しかし仕方ないか・・天道」

天「・・・・」

ベルトのバックルに手を掛け変身解除しようとする天道と加賀美。するとさっきの青年の乗ったバイクが割って入ってきた

ブウウウウウウウン 

天「なんだ?」

《コネクト!プリ~ズ!》

魔方陣から変わった形の銃を取り出した青年がミノタウロスと怪人集団『グール』に向けて銃撃を浴びせる。銃弾は一発一発が軌道を変えて怪人たちに確実に命中していった

ミ「ぬおおおお!」

頭部の角に銃弾を食らったミノタウロスは吹き飛びにこは解放された

真「にこちゃん!」

解放されたにこの傍に駆け寄る真姫

ミ「ううう!おのれぇええ!」

人質が解放され怒りを現われたミノタウロスが青年に向けて火球を放つ。火球は青年に直撃し爆発を起こす

天「!!」

新「あっ!」

しかし爆発によって生じた炎がみるみる青年の方へ集中していく。すると炎の中から戦士の姿が現われた。黒いローブを纏い、赤い宝石のように光る頭部、左手の中指には頭部と同じ形に彫られた指輪が輝いていた。ミノタウロスはその戦士を見るなりこう呟いた

ミ「き、貴様!指輪の魔法使い・・『ウィザード』」

天「何?」

絵「ハラショ・・」

真「ま、魔法使い・・?」

に「・・ウィザード・・」

突然現われた戦士の姿に魅了されるにこ。

そして・・

晴「さぁ・・ショータイムだ♪♪」


♪♪~デン デデデン デッデッデン デデーン~♪♪ 
   
♪♪~OP NEXT LEVEL~♪♪




~BGM イッツショータイム~♪

 

指輪の魔法使い『ウィザード』。彼は漆黒のローブを靡かせながら華麗な蹴り技をグール達に向けて見舞う。そして手にしたウィザーソードガンとの銃撃と組み合わせながらグールの集団を潰していく。その華麗な動きに圧倒されるガタックは呆然と見つめている

 

晴「ハッ!」

 

新「・・・」すると

 

天「加賀美!」

 

新「えっ!・・あっ・・お、おう!」

 

カブトの掛け声と共にガタックもウィザードに続いて戦闘を再開する。それに対しウィザードが

 

晴「おっ、いいねぇ♪♪~よし!共闘と行こうか!」

 

天「フンッ!ハッ!」

 

新「フンッ!ハァ!オリャアアアアアア!」

 

晴「ハッ!」

 

三人の仮面ライダー達の激しい戦闘を繰り広げ先程まで増え続けていたグール達が確実に数を減らしていく。

 

ミ「チッ!まさか指輪の魔法使いも〈こっちの世界〉に来ていたとは・・」

 

その様子を見ていたミノタウロス。劣勢を悟りはその場から逃走し、それに気がづくウィザード

 

晴「あっ、待て!クッ!邪魔すんなっての!」

 

ミノタウロスを追おうとするウィザードだが、行く手をグール達により阻まれる

 

ミ「フン・・せいぜい遊んでいろ・・それよりあの小娘・・」

 

にこに視線を向けるミノタウロス。しばらくして姿をくらます

 

晴「チッ、逃げられたか・・仕方ない!このグール達をとっとと片付けるか」

 

《キャモナシューティング!シェイクハナ~ンズ!フレ~イム!シューティングストライク!》

 

手にしていたウィザーソードガンのハンドオーサーを展開させ左手の指輪をかざし必殺技を決めるウィザード。それにあわせてカブトとガタックもクナイガンとダブルカリバーで最後の一閃を決める!

 

《ヒーヒーヒー♪♪ ヒーヒーヒー♪♪》

 

晴・天・新「ハァアアアアアア!!」

 

グ「ギュァアアアアアアア!」

 

残りのグール達が悲鳴をあげながら爆発し消滅する。

そして戦闘が終わったことを確認し三人のライダーはお互いに向かいあい変身を解除する。しばらくお互いの顔を見合わせたまま沈黙している中、天道が最初に口を開く

 

天「お前がウィザードとやらの正体か?・・ずいぶん若いんだな!」

 

晴「それはお互い様じゃないかな?あっ、自己紹介が遅れたね。俺の名前『操真晴人』あんたは?」

 

天「天道総司。天の道を往き、総てを司る男だ。」

 

晴「プッ、ハハハハ、なるほど!話に聞いてた通り面白い人のようだ」

 

天「??」

 

新「それよりもさっきの化け物たちはなんなのか説明してくれよ!それとさっきの君の姿はいったい?」

 

真「私たちにも説明して」

 

絵「そうです。さっきだってにこが危ない目にあったんですから」

 

に「絵里・・真姫・・」

 

天「・・」

 

晴「ああ~わかってるって。ええと、どこから話そうかな。さっきの奴らは『ファントム』人々の絶望から生まれる怪物たちだ。そしてそのファントムたちと俺はこことは違う〈別の世界〉からやって来たんだ」

 

新「ええ?」

 

天「何だと?どういうことだ・・」

 

晴「そうだな・・あれは一週間前・・(俺は自分の世界での最後の戦いを終えて、ある理由で旅にでている途中だった・・)」

 

回想

 

とある浜辺

 

桃色に輝く指輪を目の前に差し出しながら海の方へ目を向ける晴人

 

晴「う~ん、やっぱりここでもなさそうだな・・」

 

ひとり言を呟いてる晴人の背後から男が近づいてくる

 

??「よう!操真晴人!」

 

晴「え?・・俺?ていうかあんた誰?」

 

士「俺の事はどうでもいい!そんなことより時間が余りないから簡単に説明するぞ!実はお前が今まで戦ってきた『ファントム』の残党がいてだなぁ、そいつらが別の世界で暴れているらしい。」

 

晴「ファントムが?そんな馬鹿な・・いったいやつら何処へ?」

 

すると晴人にひとつの指輪を差し出す謎の男『門矢 士』

 

士「この指輪には俺の世界を渡り歩く『力』が宿ってる。これがあればお前は別の世界へと導いてくれるはずだ」

 

晴「・・世界を渡り歩く・・」

 

士「じゃぁ、後は頼んだぞ」

 

晴「っておいっ!あんたはいったい?」

 

士「俺か?俺は・・通りすがりの『仮面ライダー』だ!覚えておけ!」

 

晴「仮面・・ライダー・・」

 

士「あっ、ひとつ言い忘れてたことがある!お前がこれから行く世界にも仮面ライダーがいるんだが、どうやらちょっと偉そうで変わった男らしい。まぁせいぜい頑張ってな」

 

晴「・・・」

士から渡された指輪を見つめる晴人

 

回想終了

 

新「通りすがりの仮面ライダー・・別の世界・・」

 

天「・・・」

 

に「結局それってどういうこと・・ワームとの戦いが終わったばかりなのに、今度はファントムっていう別の怪物たちが別の世界からやってきてるだなんて・・」

 

真「ホント・・イミワカンナイだけど・・」

 

絵「この事、ほのかたちが聞いたらなんていうかしら・・」

 

自分達の今の状況が理解できず困惑し黙り込む真姫達

 

晴「安心しろ!もしまたファントムが現れたその時は、俺があんた等守ってやるよ!」

 

に「えっ?」

 

そう言うとにこ達に向けて拳を突き出して指輪を輝かせた

 

晴「俺が・・最後の希望だ!」

 

新「う~ん・・なんか前にも同じ光景を見たような・・なぁ天道・・天道?」

 

天「・・・」

 

一人腕組しながら考え事をしながら黙りこむ天道

 

その翌日、音ノ木坂学院屋上で練習前のストレッチをするほのかたち

 

ほ「じゃ今度は、その『ファントム』ていう怪物が現われはじめたんだ?」

 

希「それとそのフェントムを追いかけてまた別の仮面ライダーまで出てきたと!」

 

海「そんな危険な状況下で私達の今後のアイドル活動に支障来さないか?また不安要素が出てきましたね・・」

 

絵「そういうこと・・だからまた何かあったら天道さん達仮面ライダーに守ってもらうしかないわねぇ」

 

真「それにこっちに来ているファントムはそんなに数が多いわけじゃないみたい。よ。まぁ全部その晴人って人の話だけど」

 

花「でもその新しい仮面ライダーってのも気になるよね?」

 

凛「指輪の魔法使いだなんて、なんかおとぎ話の世界みたいだにゃ~」

 

こ「指輪がアイテムってなんかいいかもねぇ。今度の新しい衣装に取りいれようかな」

 

海「そんなのんきに捉えられても困りますよ。ことり!」

 

に「ウィザード・・最後の希望か・・・」

 

真「どうしたのにこちゃん?昨日あの晴人って人に助けてもらってから様子がおかしいみたいだけど」

 

に「ええっ・・なんでもないわよ!気にしないで」

 

真「にこちゃん?」

 

一方、音ノ木の河川敷にて

 

天「ファントムが人々の絶望から生まれる。そう言ったな?」

 

晴「ああ、そしてそこから生まれたファントムは自分達の仲間を増やす為にまた別のの人間を絶望させ新たなファントムを生み出す。」

 

天「ということは、ひょっとすると真姫たちもその標的にされる可能性があるということか?」

 

晴「いや、あくまでもファントムが狙うのは『ゲート』と呼ばれる魔力を持った人間だ。しかし一度ゲートとして狙われた人は執拗に狙われる可能性がある」

 

天「そうか・・ではそれがはっきりとするまでは様子を見るしかないのか・・」

 

晴「ああ・・しかし昨日ファントムに捕まってたあのおチビちゃん。もしかしたら・・」

 

天「何?どういうことだ!」

 

そして夕方

練習を終えて帰宅途中のにこと真姫。二人はお互い口を聞かずに沈黙している。それに痺れを切らす真姫

 

真「もう~いつまでもウジウジしてないで何かしゃべったらどうなの?」

 

に「別にいじけてたわけじゃないわよ!ただずっと考えごとしてただけよ!」

 

真「考えごとってなによ?」

 

に「いいじゃない!真姫には関係ないことよ!」

 

に・真「ムムムムム」睨み合う二人。そんなとき

 

ファン「あの・・μ'sの『矢澤にこ』さんと『西木野真姫』さんですよね?」

 

真「えっ、そうだけど・・」

 

ファン「サ、サインいただけませんか?私ファンなんです!」

そういうと少女はサイン色紙とペンを差し出す

 

真「えええ!嬉しいんだけど、今はちょっと・・」

 

に「ま~たく真姫ちゃんってば酷いわよねぇ。いいわよ~♪♪いつも応援ありがとう!宛名は入れますか?」

 

真「ちょっとにこちゃん!」

 

に「いいの!にこたちはいつどんな時でもファンの皆の期待に全力で応えなきゃいけないものよ!」

 

真「そうかもだけど・・別にこんなときまで」

 

に「にこたちアイドルにとってファンの皆は神様みたいな存在よ!希望なのよ!」

 

真「希望って・・」

 

するとファンの女の子の様子が一変して

 

ファン「フフフ、そうかそれがお前の希望なんだな?矢澤にこ・・」

 

に・真「え?」

 

ファンの女の子はミノタウロスファントムに変貌した

 

真「ちょっと・・嘘でしょ!」

 

に「ああああ・・そんな・・」

 

ミ「この少女は確かにお前達μ'sの熱心なファンだった。しかしお前達が前回のラブライブ出場を断念し裏切られたと思い込んだこいつはそのまま絶望の淵に立たされ俺というファントムを生み出して消滅したんだ」

 

真「そ、そんなだってあれは・・」

 

ミ「今更何を言おうと過去のお前達の行動がこの少女の気持ちを裏切り絶望して死んでいったのだ!お前達がこのいたいけな少女を殺したのだ!」

そう叫びながらにこが書いたサイン色紙を破り足で踏みつけた

 

に(ブツン)

 

真「え?にこちゃん?」

 

に「そ・・そ、そんな・・」

その場で崩れ去るにこ・・するとにこの身体から亀裂が生じはじめ

 

真「にこちゃん、しっかりして!どうしてこんな?」

 

ミ「矢澤にこ、やはりお前が我々ファントムを作り出す『ゲート』だったわけだな。これはいい!さぁお前も絶望し新たなファントムを生み出すのだ!ハハハハ」

 

に「にこたちのせいで・・大切なファンが・・そんな・・そんな・・私達アイドルは・・皆を笑顔に・・するはずなのに・・」

 

真「にこちゃん・・」

 

ミノタウロスが真姫の前に立ち

 

ミ「西木野真姫。お前も矢澤にこ同様、絶望してファントムを生み出すのだ!フハハハハハ」

 

そう言いながら剣を片手に真姫に突きつけるミノタウロス。そこに

 

バン バン バン

 

ミ「ぐおおおお!くっ!」

 

真「あ、あなたは!」

 

操真晴人が天道と共に駆けつけてきた

 

天「真姫!怪我はないか?」

 

真「私は大丈夫だけど、にこちゃんが」

 

晴「一足遅かったか!やっぱりにこちゃんはゲートだったのか!」

 

天「晴人、このままだとにこはどうなる?」

 

晴「にこちゃんの肉体は消滅して新たなファントムを生み出す・・しかしそうなる前に俺があいつを倒し、にこちゃんを絶望から救う」

晴人はそう言うと右手に嵌めている指輪をベルトのバックルに当てる

 

《ドライバーオン!プリ~ズ!》

 

ミ「フン!いつまでも貴様の相手をしてる暇はない」

 

晴「俺も同じさ!だからここでお前を片付ける」

ドライバーを起動し左手に指輪を嵌める晴人

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

天「呪文?」

 

真「やけにやかましいベルトね・・」

 

晴「変身・・」

 

《フレ~イム!プリ~ズ!》

 

《ヒーヒー ヒーヒーヒー!》

 

左手に嵌めた指輪をバックルにあて炎の魔方陣が浮かび上がり晴人を魔法使い《仮面ライダーウィザード》へと姿を変えた

 

晴「さぁ・・ショータイムだ♪♪」

 

ミノタウロスにむかって突進するウィザードフレイムスタイル

 

ミ「く!このおおおおお!」

 

晴「フン!ハァ!」

 

ミノタウロスの剣戟を演舞をするかのような華麗な動きで交わしながら蹴り技へと繋いでいく

 

《コネクト!プリ~ズ!》

 

魔方陣から専用武器ウィザーソードガンを取り出しミノタウロスを切り裂いていくウィザード

 

ミ「ぐぬぬ、こいつらが相手だ!」

 

ミノタウロスがグールを召還しウィザードを囲う。

 

ミ「フン!やれ!」

 

キュイイイインキュイイイン  ブウウウウウウン ガシッ!!

 

天「変身!!」

 

ギュイーーン ガチャ

 

《《HEN-SHIN》》

《《CAST OFF》》

《《CHANGE BEETLE》》

 

するとすかさず天道が変身し戦闘に加わってくる

 

晴「天道・・なんだスケットかい?」

 

天「時間がないんだろ?早くあいつを倒せ!ここは俺が片付ける!」

 

真「にこちゃん!にこちゃん!しっかり」

 

に「あああ・・・あああ・・・」

にこに生じた亀裂がどんどん肥大化していく

 

天「行くぞ!」

 

晴「ああ!」

 

ウィザードがミノタウロスを、カブトがグールの集団を。二人の仮面ライダーが怪人達との激しい戦いが繰り広げる中、にこは・・

 

に(にこは・・にこは・・)

 

にこの中でこれまで起きたことがヴィジョンとして流れた。一年生の頃アイドルに憧れてクラスメイトと共にアイドル研究部を立ち上げたが、一人また一人辞めていき孤独に苛まれ続け、三年生になって夢を諦めかけていたころ真姫やほのか達μ'sと出会い再び夢に向かって走り続けていこうとしていた。

 

ほ(一生懸命頑張って、今、私達がここにいる。この想いをいつかみんなに届けるって!だから私達はまた駆け出します。新しい夢に向かって)

 

絵「にこ」

 

海「にこ」

 

花「にこちゃん」

 

凛「にこちゃん」

 

希「にこっち」

 

こ「にこちゃん」

 

ほ「にこちゃん」

 

真「にこちゃん!!」

 

μ's「μ's!ミュージックスタート!」

 

パアアアアアにこの中の闇が光に照らされいき

 

に「そうよ・・どんなに辛いことがあったとしても・・・誰かを傷つけ・・傷つけられたとしても・・・今の私にはμ'sのみんながいる。」

 

真「にこちゃん?」

 

に「真姫・・私はね・・μ'sがある限り・・みんなとスクールアイドルをしている限り・・どんなにことがあろうと決して絶望したりなんかしない・・宇宙№1スーパーアイドルにこにーは・・全宇宙の皆を笑顔にできるその日が来るまで・・私は・・私は・・夢を諦めない!!絶望なんてしない・・私も・・皆の『希望』になってやるんだから!!」

 

パアアアアア ピカアアアアアア

にこから眩いばかりの光が溢れ出てきた

 

ミ「?」

 

天「なんだ?」

 

晴「にこちゃん・・まさかファントムを押さえ込んだ?」

 

真「にこちゃん!大丈夫なの?」

 

に「ハァハァ ハァハァ 真姫・・・」

 

真「にこちゃ~んグスン無事でよかった」

 

にこを抱きしめ泣きじゃくる真姫

 

その様子を見ていたミノタウロスは憤慨する

 

ミ「おのれぇ・・これではファントムが生まれない・・撤退だ」

 

晴「待て!逃がすか!」

 

《コネクト!プリ~ズ!》

 

逃走するミノタウロスを追ってウィザードは専用バイク『マシンウィンガー』を走らせ追跡をする。一方カブトはグールの集団を一掃し終えようとしていた。

 

天「ハァアア!」

 

ライダーキックで残りのグールを撃破!変身解除しにこたちの元へ駆け寄る

 

天「にこ・・真姫・・無事か?」

 

真「ええ、なんとか。それよりにこちゃんが・・」

 

に「にこの身体一体どうなっちゃったの?」

 

絶望の淵を自ら振り切ったにこ。その身体にどんな変化が?

 

 

to be continue

 

次回予告

 

デデーン 

~BGM NEXT LEVEL~♪

ナレーション「仮面ライダーカブト!!」

 

ミ「再びお前を絶望の淵に立たせて今度こそファントムを・・」

 

に「真姫ちゃん!にこはね・・」

 

晴「君に頼みがある・・」

 

に「μ'sの・・皆の・・」

 

真「にこちゃん・・嘘よね・・嘘だと言って!!にこちゃああん!」

 

に「私が・・『最後の希望』よ!」

 

ナレーション「天の道を往き総てを司る!!」

 

に「さぁ・・ショータイムよ♪♪」

 




#5 いかがだったでしょうか。ついにゲストライダー『ウィザード』登場回です。まだたった五話なのにこんな展開ありでしょうか笑。それにしてもssと併用して書くと結構時間に追われて更新が中々上手くいかないものですね・・トホホ。ともかく次の回ではにこちゃんが・・・それでは次回もお楽しみに!


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#6 魔法使い《ウィザード》はじめました! 


ナレーション
「人々の絶望から生まれる謎の生物『ファントム』。天道や真姫たちと違う別の世界からやってきた彼らの目的は仲間を増やす為人々を絶望の淵に追い立てることだった。それを追ってやってきた指輪の魔法使い『ウィザード』こと操真晴人。そんな中、にこが『ゲート』として狙われファントム達に襲われる。絶望の淵に立たされたにこだが、真姫たち『μ’s』との思い出が心の支えとなり自らの意思で自分の中のファントムを押さえ込むことに成功する。一方、逃亡したファントム・ミノタウロスを追うウィザードだったが・・」

ブウウウウウン

ブウウウウウン(バイクの走行音)

猛牛の如くものすごいスピードで逃走するミノタウロスに対し専用バイクでそれを追うウィザード。徐々にミノタウロスとの距離を詰めていく

ミ「くそっ!追いつかれたか!」

《コネクト!プリ~ズ!》

ミ[何?くわぁ!]

逃走するミノタウロスの足元に魔方陣が現れたと思いきや、ウィザードの腕が伸びてきてミノタウロスの足首をつかむ。バランスを崩されそのまま倒れこむミノタウロス。

晴「やっと捕まえたぜ!」

ミ「ぐぬぬぬぬ」

ウィザーソードガンをソードモードに切り替えミノタウロスに斬りかかる

晴「ハァアアアア!」

シャキィイイイイン

シャキィイイイイン

ミ「グハァアアアア!」

晴「フィナーレだ!」

《キャモナスラッシュ!シェイクハナ~ンズ!キャモナスラッシュ!シェイクハナ~ンズ!フレ~イム!スラッシュストライク!》

ミノタウロスをめった斬りにするウィザード。ダメージを与えウィザーソードガンのハンドオーサーを展開させ左手の指輪をかざし必殺技を決めるウィザード。

《ヒーヒーヒー♪♪ ヒーヒーヒー♪♪》

晴「ハァッ!!」

炎の刃を形成させそれをミノタウロスに向けて飛ばすウィザード

ミ「!?ここでやられてたまるか!!」

ミノタウロスはグール二体を召還し、自分の身代わりとして盾にする

グ「グギャアアアアア!」悲鳴をあげ爆発する

晴「何?しまった!」

爆発の炎の中からミノタウロスの姿は消えていた。逃げたのだった

晴「チッ!また逃げられたか・・それにしても・・にこちゃん・・」

変身解除し、一人呟く晴人

そのころ、自らの力でファントムを抑えこんだにこは自分の身に起こったことを振り返っていた

真「にこちゃん!ねぇにこちゃん!本当に大丈夫?」

天「にこ・・」

に「一体にこは・・?」

自分の両手を見つめ考え込むにこ、するとにこの目の前が真っ暗になりにこの意識がどこかへ飛んでく

に「え?こ、今度は何?」

コツ コツ コツ コツ

に「え?あ、あなたは・・う、嘘」

にこの目の前にもう一人自分と同じすがたをしたにこが歩いてきた

に「にこが・・二人?」

ド「フフフ・・矢澤にこ。よく絶望せずにこの私を抑え込んだな!褒めてやる」

に「あ、あなたは?」

ド「私はお前の中のファントムだ」

に「え?にこの中のファントム?」

ド「お前は操真晴人と同じく魔法使いになる資格を得たのだ!」

に「に、にこが魔法使いに?」

ド「だが魔法使いとして戦いに一度身を投じれば、お前は二度ともとの自分に引き返せなくなるがな・・まぁどちらをとるかお前次第だ・・ハハハハハハ」

そう言うともう一人のにこはドラゴンの姿に変化し翼を羽ばたかせ飛んでいく

に「ちょっとそれどういう意味よ?キャアアア」

意識が真姫たちのもとに戻り、はっと我に帰るにこ

真「にこちゃあああああん!」

に「はっ!!こ、ここは?」

天「にこ、一体何があった?」

に「天道・・」

晴「にこちゃん・・無事で本当によかった」

天「晴人」

真「操真晴人・・あなた!あなたのせいでにこちゃんがもう少しで死ぬとこだったじゃない!あなたやファントムたちが私たちの世界に来なければこんなことにならずにすんだのに!」

激しく晴人を責める真姫。その瞳には涙が滲み出ている

天「真姫!でも確かにこのままでは厄介だな!晴人、ファントムはどうした?」

晴「すまない・・また逃げられてしまった・・」

真「じゃまたにこちゃんがファントムに狙われるじゃない!」

に「真姫・・にこはもう大丈夫だから!」

真「にこちゃん?」

に「にこはもう・・絶望なんてしないから・・」

不安がる真姫をなだめるように言葉をかけるにこ。

晴「にこちゃん・・君」

に「・・・・」

自分の手のひらを見つめ拳を握り締めるにこ

♪♪~デーン デデン デッデデーン デデデーン~♪♪
~OP 僕らは今の中で~



 

キーンコーン カーンコーン

 

翌日・・音ノ木坂学院にこのいる教室

 

希「にこっち」

 

に「希」

 

希「真姫ちゃんから聞いたで。昨日またファントムに襲われてえらい目あったって」

 

に「ああ~そうだけど、自分の意思でファントムは抑え込んだし、心配ないわ!」

 

希「そやけど、今日は無理せんと帰ったほうがええんちゃう?」

 

に「何言ってるのよ!そんな事してられないわ!それに来週はライブよ!今日練習頑張らないとね!にっこにっこに~♪」

 

希「にこっち・・」

 

にこを心配する希、その様子を廊下から見ている絵里の姿も

 

放課後、屋上にて練習に励むμ'sの9人

 

パンパンパンパン《手拍子音》

海「1,2,3,4,5,6,7,8  1,2,3,4,5,6,7,8」

 

屋上にてダンスレッスン中のμ’s。真姫はずっとにこのほうを気にしている

 

海「真姫!タイミングずれてきてますよ!」

 

真「あっ。はい!」

 

海「1,2,3,4,5,6,7,8  1,2,3,4,5,6,7,8 ラストー!!」

 

μ’s ハァハァハァハァ・・・・

 

休憩している真姫のところに声をかけるにこ

 

に「まったく・・にこは大丈夫だって言ってるじゃない!気にしすぎよ!」

 

真「べ、別に気にしてなんて・・ごめん・・嘘、本当はすごく心配。にこちゃんが大変な目に遭ったのに私何もできなかった・・」

 

に「んなっ、あんたにしては珍しく素直ね」

 

絵「そういえばあれから天道さんは何か言ってた?」

 

真「あれから組織を総動員してファントム殲滅に当たってるて言ってたわ。でも倒すのはグールだけであのファントムは見つかってないみたい・・」

 

絵「そう・・」

 

ほ「う~ん、このまま来週のライブして大丈夫なのかな?ワームの時は天道さんたちに助けてもらえたけど今度はまた別だからなぁ~」

 

こ「ほのかちゃん」

 

に「ダメよ!まったく~なんであんたはすぐそんな事考えるのよ!なんの為にここまで練習してきたと思ってるのよ!」

 

ほ「にこちゃん」

 

に「ワームやファントムのことはこれからも天道たち仮面ライダーに任せるしかないじゃない!今の私たちはアイドル活動に専念するしかないのよ!そしてこれからもファンの皆に笑顔を届けるのよ!」

 

凛「怖い目にあったはずなのに・・にこちゃんてやっぱりすごいよねかよちん」

 

花「うん、私だったら絶望してそのまま終わっちゃうよ・・ウウウ」

 

凛「かよちんは凛が守ってあげるから平気にゃ~」

 

花「凛ちゃん・・」

 

海「にこの言うとおりですね!守ってばかりもらって申し訳ない気がしますが、今後も怪物たちの事は天道さんたちにお願いして私たちはライブに向けて練習に励みましょう」

 

μ's「うん!」

 

真「・・・」

 

その夜、真姫の家。夕食を済ませ自室で考え込む真姫。すると

 

コン コン

 

天「入るぞ」

 

真「天道・・」

 

天「大丈夫か・・」

 

真「全然大丈夫じゃないわよ!私にとってμ'sのみんなは大切な存在なの。一人でもかけちゃダメなの!なのににこちゃんがあんな事になって、今回は何とかなったけど次はどうなるかわからないのよ!なのに私は何もできなかった・・それがとても辛いのよ・・グスっ・・」

 

天「・・・すまない」

 

真「なんであんたが謝るのよ!」

 

天「・・・何としても・・ファントムたちは俺たちが倒す!」

 

時を同じくして、神田川に架かる万世橋にて

 

晴「やぁにこちゃん!まさか君から呼び出しもらうなんて思ってなかったよ」

 

に「操真晴人・・あなたにお願いがあるの・・・」

 

晴「・・・」

 

に「・・・」

 

秋葉原UDX。ライブモニターにμ'sのライブ映像が流れてる。それを見つめているミノタウロスが変装しているあの少女がいた。

 

ミ「そうか・・そうだったのか・・フフフ・・フハハハハハ」

 

μ's「ラブライブ!」♪♪

(CM前のアレ)後半へ続く

 

花「ううううう・うわああああああ、可愛い!ええと、でんでんでのブルーレイは今日こそ売ってるかなぁ?」

 

凛「かよちんは相変わらずアイドルのこととなると別人みたいにゃ~」

 

に「あああああ、宇宙№1アイドルにこにーにこちゃんのグッズが更新されてる♪♪」

 

真「相変わらずすごい数のグッズよね~アキバのアイドルショップ!この間のμ'sのライブの時のやつがもう出てるなんて」

 

絵「じゃぁ真姫、私たちはあっちのほうで買出ししてくるから」

 

真「わかったわ!お願い」

 

ほ「じゃぁみんな、また後で集合ね!」

 

ほのかたち9人はライブにむけての衣装の買出しで秋葉原に来ている。真姫・にこ・花陽・凛の班とほのか・海未・ことり・絵里・希の班と別行動をとっている

 

に「いやぁ~秋葉に来るとついつい立ち寄ってしまうわね~」

 

花「ううう・・でんでんでん・・泣」

 

凛「かよちん落ち込むことないにゃ~また今度来たときにでも探そう」

 

真「まったく、衣装の買出しにきたはずでしょ!急がないとほのかたちと集合時間に遅れるわよ!」

 

花「わかってるよ・・ごめんね真姫ちゃん」

 

凛「あれ?なんか様子がおかしくないかにゃ?」

 

真「おかしいって何がよ?」

 

凛「街中を歩いてるはずなのに、何か凛たち以外人が・・」

 

に「いない・・」

 

アイドルショップでの買い物を終えて、秋葉原UDXのテラスを歩いてる真姫たち4人。しかし真姫たち以外に廻りには人が一人もいない。そして異様な空気がどこかしら漂い始めてきて

 

真「本当だわ!どういうこと?」

 

花「えええええ!何が起こってるのぉ・・ああ・・タスケテー」

 

ミ「チョットマッテテー・・・なんて、助けを呼んでも誰も来ないぞ!」

 

に「あんたは・・」

 

ミノタウロスが変身したファンの女の子がにこたちの目の前に現れた

 

ミ「ここで再びお前を絶望の淵に立たせて今度こそファントムを生み出してもらうぞ!こいつらとともにな!」

 

凛「ええっ!」

 

ほ・絵・海・こ・希「きゃああああ!」

 

グールたちが拘束されたほのか達を連れてやってくる

 

真「ほのかぁ!」

 

凛「海ちゃん、ことりちゃん!」

 

花「絵里ちゃん、希ちゃん!」

 

に「あんた、絵里たちになんて酷いことを・・」

 

ミ「ククク、ここでお前9人が絶望すれば9体分のファントムが生まれる!こんな機会はそうめったにないからな!フハハハハ」

 

μ's「ええええええ!」

 

に「という事は私たちμ's全員が『ゲート』だったってこと?」

 

ほ「じゃぁほのかたちもにこちゃんと同じ魔力をもってるってこと?」

 

ミ「そういうことだ!フフフフフ、フハハハハハハ」

 

高笑いをしながら少女はミノタウロスの姿に変貌を遂げた

 

μ's「きゃぁああああ!」

 

グールに囲まれ悲鳴をあげる9人

 

海「秋葉の街にこんなにいっぱい怪物たちが・・」

 

こ「どうして今日は天道さんたち来ないの?」

 

ミ「それはな、このアキバ周辺には魔力結界を張っている。あの指輪の魔法使いでさえ破るのは容易ではない!フハハハハ!」

 

希「そんな・・」

 

ミ「諦めろ!お前たちのスクールアイドル活動も今日でお終いだ!」

 

右手にエネルギーを集め火球を作り出す。

 

絵「みんな危ない!伏せて!」

 

ミ「安心しろ!殺しまではしない!この攻撃でお前たちをいたぶって恐怖のドン底に落としてやる!それだけだ!」

 

に「・・・・」

 

ミ「喰らええええええ!」

 

火球攻撃を繰り出すミノタウロス

 

μ's「きゃぁああああ!」

 

真(もう、今度こそ本当の本当にダメかも・・・)

 

火球がほのか達に直撃寸前まで迫ってきたとき、呪文のようなものが流れる

 

《ディフェンド!プリ~ズ!》

 

ミ「何!!」

 

真「え?」

 

絵「にこ・・」

 

希「にこっち・・?」

 

ミノタウロスの放った火球攻撃をにこが魔方陣の盾で防ぐ。その様子を見て驚くμ'sのメンバー。そしてにこの指には晴人と同じウィザードリングが嵌められいる。

 

に「ふん!残念だったわねファントムさん!あんたの思惑通りにはさせないわよ!」

 

花「に、にこちゃん?」

 

ミ「お前今の魔法・・もしかして貴様!」

 

に「そうよ!そのまさかよ!」

 

そう言うとにこは腰に巻かれたベルトのバックルに右手を当てる

 

《ドライバーオン!プリ~ズ!》

 

真「にこちゃんそのベルト!」

 

絵「どういうことよにこ!」

 

に「・・・」

 

回想

 

に「晴人、お願い。私をあなたと同じ魔法使いにしてほしいの。あなたのように仮面ライダーとしての力が欲しいのよ!」

 

晴「にこちゃん、簡単に言うけど魔法を使うのは結構疲れるんだよ!それに君はアイドル。人々を笑顔にするのが君の本当の使命だろ・そんな君が戦いに身を投じるなんて、もし万が一何かあったら君の仲間やファンの人たちが悲しむ。」

 

に「だからこそよ」

 

晴「にこちゃん・・」

 

に「私があのとき絶望しなかったのはμ'sとの出会いやファンの皆の応援が心の支えになったからなの。みんなが私にとっての『希望』なの!だから今度はにこが皆の『希望』になりたいの!わたしの、私たち9人の力で『笑顔』という名の『希望』をこれからもみんなに伝えていきたいの!でもそれを脅かす化け物たちがまた現れてなにもできないまま脅えるだけじゃダメなの!私も戦うときには戦って皆を守りたい!だから・・だから・・晴人!!」

 

にこの決意の眼差しを目の前にして晴人が口を開いた

 

晴「にこちゃん・・わかった!」

 

《コネクト!プリ~ズ!》

 

魔方陣から変身ベルト『ウィザードライバー』を取り出す晴人。そのままにこに手渡す

 

に「これが・・魔法使いになるためのベルト・・」

 

晴「にこちゃん左手を出して」

 

言われた通りに左手を晴人に差し出すにこ

 

《クリエイト!プリ~ズ!》

 

にこの全身から光が満ち溢れその輝きはひとつの指輪を形成していく。それは晴人がしているフレイムウィザードリングと同じ形をしたものだった

 

に「にこの魔力が具現化したもの」

 

晴「にこちゃん・・君に頼みがある・・」

 

に「何?」

 

晴「何があろうと決して諦めないでほしい。戦いの中でどうしても辛いことや悲しいことがおこると思う。けどそれでも希望だけは捨てないでほしい。そうすれば君の中にいるファントムも力を貸してくれるはずだ!そのことを忘れないでくれ!」

 

に「わかったわ!約束する!」

 

回想終了

 

希「にこっち・・まさか魔法使いに」

 

真「そんな・・ダメよにこちゃん!にこちゃんが戦う必要なんてないじゃない!ここで戦って死んじゃったりしたら残された私たちはどうすればいいのよ!一人でもかけたらμ'sはμ'sでなくなっちゃうのよ!」

 

に「真姫ちゃん!にこはね・・μ'sの皆のみんなが心に支えになったから絶望せずにすんだの!μ'sと出会いが荒んだ私の心を救ってくれたの!μ'sのみんなの存在が私の『希望』になったの。だから今度は私が皆の事を守りたいの!」

 

真「にこちゃん・・」

 

に「そうよ・・私が『最後の希望』よ!」

 

ドライバーを起動し左手に指輪を嵌めるにこ

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

に「変身・・」

 

《フレ~イム!プリ~ズ!》

 

《ヒーヒー ヒーヒーヒー!》

 

左手に嵌めた指輪をバックルにあて炎の魔方陣が浮かび上がり晴人を魔法使い《仮面ライダーウィザード》へと姿を変えた。その姿は晴人が変身したフレイムスタイルと同じだが若干ピンクに近いカラーリングになっている

 

ミ「まさか貴様も魔法使いになるとは・・・ぐぬぬ」

 

に「さぁ・・ショータイムよ♪♪」

 

~BGM イッツショータイム~♪

 

ミ「うおおおおおお!」

 

に「はぁああああああ!」

 

ミノタウロスの突進攻撃を迎え撃つにの変身したウィザード。華麗なエクストリームマーシャルアーツを駆使してけり技を決めていくにこ

 

に「はぁっ!とぉおお!にっこー!」

 

ミ「うおぉぉおお!クッ!」

 

《コネクト!プリ~ズ!》

 

ウィザーソードガンを取り出しミノタウロスを切り裂く

 

こ「にこちゃん・・すごい」

 

絵「にこにこんな戦闘スキルがあったなんてびっくりだわ!」

 

凛「当然だにゃ!なんせにこちゃんは宇宙№1アイドルだからね~」

 

ミ「チッ!グール共っ!」

 

グールの集団がにこウィザード周辺を円を描くように囲った

 

に「厄介ね、けど数だけならこっちにも手があるのよ!」

 

そう言うと右手の指にウィザードリングを嵌める

 

 

《♪♪~ルパッチマジック タッチゴ~♪♪》

 

《♪♪~ルパッチマジック タッチゴ~♪♪》

 

《コピー!プリ~ズ!》

 

《コピー!プリ~ズ!》

 

《コピー!プリ~ズ!》

 

《コピー!プリ~ズ!》

 

《コピー!プリ~ズ!》

 

コピー能力の魔法を使い自分の分身を複数作るにこウィザード

 

ほ「にこちゃんが増えた~」

 

絵「流石魔法ね、ハラショ~」

 

シャキーン ウィザーソードガンをソードモードからガンモードへ切り替える

 

に「はぁあああ!」

 

バン バン バン バン

 

バン バン バン バン

 

グ「グギュアアアアアアア」

 

こ「すごい!あんなにいた怪人が一瞬で!」

 

ミ「クッソオオオオ!」

 

三度逃走を図るミノタウロス。

 

に「逃がさないわよ」

 

《バインド!プリ~ズ!》

 

海「今度は拘束魔法ですね!」

 

複数の魔方陣から鎖を伸ばし逃げるミノタウロスを拘束する

 

ミ「グオォオオ!動けん」

 

希「敵の動きが止まった!」

 

花「にこちゃん!」

 

凛「今こそ止めにゃ!」

 

に「フィナーレよ!♪♪」

 

《♪♪~ルパッチマジック タッチゴ~♪♪》

 

《♪♪~ルパッチマジック タッチゴ~♪♪》

 

《♪♪チョイイネ キックストライク!サイコ~♪♪》

 

にこウィザードの足元に魔方陣が浮かびそこから炎系魔力が右足に収束される。それに合わせてくるりと一回転し構えのポーズをとる

 

に「はぁああああ!フン!」

 

そこからロンダートとバクテンを組み合わせて高くジャンプする。そして

 

に「にこぉおおおおお!」

 

動けないミノタウロスに華麗な飛び蹴りを喰らわすにこウィザード

 

ミ「しまっ!グワァアアアアアア」

 

ドガァアアアアアアン

 

必殺技ストライクウィザードをまともに喰らったミノタウロスは断末魔の叫び声をあげながら爆発する

 

に「にこ♪」

 

ミノタウロスを倒すのを確認するといつもの『にっこにっこにー』のポーズをとるにこ。ビジュアル的に違和感だらけである

 

μ's「やったぁああああ♪♪」

 

希「にこっちほんま凄いやん!」

 

花「最後の必殺技カッコよかった!」

 

凛「凛も真似したいにゃ~!」

 

ほ「いつの間に変身能力身に着けたの?」

 

絵「その前ににこ!身体大丈夫なの?」

 

こ「なんか今度の衣装の参考にさせてほしいな!」

 

海「こんな時まで衣装ですかことり?」

 

に「ちょっとあんたたち!皆して一斉に話しかけないでよ!リアクションに困るじゃない!わかったわかった!一人ずつ説明するから!」

 

真「そんなことよりみんな!!」

 

μ's「え?」

 

真「見て!」

 

μ's「あっ!!」

 

ほのかたち見上げると上空に巨大な魔方陣が浮かび上がっていた

 

に「どうして?」

 

希「ファントムは倒したはずなのに、どうして?」

 

同じころ秋葉原UDXビルの屋上にて、黄金に輝くファントム・ドレイクが立っていた

 

??「時は満ちた!今度こそ私の野望を成し遂げて見せる!」

 

晴「そうはさせない!」

 

??「何?」

 

晴「はぁあああ!」

 

バン バン バン バン

 

??「クッ!」

 

晴「まさかお前が!生きていたのか?」

 

??「久しぶりだな!操真晴人!私が張った結界を破ってきたんですか?ハハハでももう遅いですよ」

 

天「晴人・・こいつは?」

 

晴「かつて俺が倒したはずのファントム・・いや・・」

 

ドライバーを起動し左手に指輪を嵌めるファントム

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

??「変身・・」

 

《チェンジ!ナウ!》

 

ファントムはドライバーを起動させ指輪の力で金色の魔法使い仮面ライダーソーサラーに変身した

 

晴「金色の魔法使い!!」

 

天「晴人」

 

晴「ああ・・わかってる!」

 

ドライバーを起動し左手に指輪を嵌める晴人

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン~♪♪》

 

天「変身!」

 

ギュイーーン ガチャ

 

《《HEN-SHIN》》

《《CAST OFF》》

《《CHANGE BEETLE》》

 

晴「変身・・」

 

《フレ~イム!プリ~ズ!》

 

《ヒーヒー ヒーヒーヒー!》

 

~ED きっと青春が聞こえる~♪♪

 

天道と晴人はそれぞれカブトとウィザードに変身してソーサラーに向かって攻撃を仕掛ける

 

ソ「さぁ~お楽しみはここからだ!」

 

天・晴「はぁあああああ!」

 

次回<ウィザード編>完結

 

to be continue

 

真姫  次回のラブライブ!『希望のうた』

 

 




おまけ

ここは音ノ木坂学院の講堂。
そこでは天道・加賀美・真姫・絵里・にこたちが歴代の仮面ライダー達の戦いの記録を見ていた

1号「ライダーキック!」

RX「RXキック!」

555「トゥアアアアアアア!」

剣「ヴェエエエエエエエエイ!」

絵「これが仮面ライダーたちの必殺技『ライダーキック』ね!」

に「新しいライダーが出るたびにどんどん派手になっていくわね」

真「それに比べてカブトのは・・」

スクリーン上にカブトのライダーキック(上段回し蹴り)が繰り出される

天「ハッ!」

新「そういえばなんでカブトのライダーキックだけ従来の飛び蹴りじゃなくて回し蹴りなんだ?」

天「フン・・理由なんて必要ない。如いて言うなら『俺様』だからな!」

真「ナニソレイミワカンナイ・・って言って本当は高いとこが苦手で飛び蹴りしたくないとか?」

天「馬鹿を言うな!俺に怖いものなんてない!」

新「天道・・足が震えてるぞ?」

天「五月蝿い(情けない声をあげながら)」

新「え~誰?」

真「次回もお楽しみに♪♪」


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#7 希望のうた

気がついたら更新に約3ヶ月も掛かってましたね(汗)



回想シーン

 

に「変身・・」

 

《フレ~イム!プリ~ズ!》

 

《ヒーヒー ヒーヒーヒー!》

 

ミ「まさか貴様も魔法使いになるとは・・・ぐぬぬ」

 

に「さぁ・・ショータイムよ♪♪」

 

《チェンジ!ナウ!》

 

天「変身!」

 

ギュイーーン ガチャ

 

H()E()N()-()S()H()I()N()

C()A()S()T() ()O()F()F()

C()H()A()N()G()E() ()B()E()E()T()L()E()

 

晴「変身・・」

 

《フレ~イム!プリ~ズ!》

 

《ヒーヒー ヒーヒーヒー!》

 

天道と晴人はそれぞれカブトとウィザードに変身してソーサラーに向かって攻撃を仕掛ける

 

ソ「フッ!」

天・晴「はぁあああああ!」

 

()()()()()()()()

 

巨大な斧『ディースハルバート』を取り出しカブト・ウィザードと交戦を開始するソーサラー

 

シャキィイイイイン キン キン

 

天「フッ!」

 

晴「ハァッツ!」

 

カブト・ウィザードの剣戟を受け止め跳ね返すソーサラー。その反動による回転でカブトはクナイガンガンモードに切り替え銃撃を与える

 

ソ「ぬぅおおお!チッ!」

 

そこから間髪入れずにウィザードが斬りかかる

 

シャキィイイン

 

ソ「調子にのるなぁああ!」

 

《ライトニング!ナウ!》

 

激しい電撃攻撃を繰り出すソーサラー。それをまともに喰らってしまうカブト・ウィザード

 

天・晴「クッ!うわぁああああ!」

 

晴「こうなったらぁ」

 

左手の指輪を切り替えるウィザード

 

《フレ~イム!ドラゴン!》

 

《ボーボー ボーボーボー!》

 

フレイムスタイルの強化形態『フレイムドラゴン』にパワーアップするウィザード

 

《♪♪チョイイネ スペシャル!サイコ~♪♪》

 

胸部にドラゴンの力を宿し『ドラゴスカル』を発動させ必殺の《ドラゴンブレス》を繰り出す

 

ソ「そう来ると思ったわ!」

 

《コネクト!ナウ!》

 

魔方陣を発動しフレイムドラゴンの放った炎を取り込むソーサラー

 

晴「!?まさか?」

 

するとカブトの背後から魔方陣が現れ今しがた取り込まれたドラゴンブレスが放たれた

 

天「!?うわぁあああああああ!」

 

晴「天道!!」

 

ドラゴンブレスの直撃を喰らったカブトはビルの屋上から吹き飛ばされ、そのまま落ちていく

 

天「ぅああああああああ!」

 

晴「天道!てんどぉおおおおおおお!」

 

♪♪~デン デデデン デッデッデン デデーン~♪♪ 

   

♪♪~OP NEXT LEVEL~♪♪

 

秋葉UDX・・・

 

ウィザードに変身しミノタウロスファントムを倒したにこ、その様子を見守り戦いに勝利したにこを祝福する真姫たちμ'sの9人だったが、喜びのつかの間再び彼女たちの周りにはグールの集団が現れた

 

ほ「ちょっと!またこいつら!?」

 

こ「にこちゃんが今倒したばかりなのに・・・どうして?」

 

海「早く天道さんたちを呼ばないと」

 

希「駄目や!電話してもつながらん!」

 

凛「かよちん・・」

 

花「タスケテ・・・」

 

に「こうなったらまた変身して倒すしかないわね!」

 

にこは再び変身しようとウィザードリングをベルトにかざすが、

 

《エラー!》

 

に「え?どうして?・・・うううっつ!」

 

突然ふらつき膝を着いてしまうにこ

 

絵「にこ?」

 

に「ははは・・はぁ・・はぁ・・どうやら・・魔力切れ・・てわけね・・」

 

とそのまま気を失うにこ

 

絵「にこ!!」

 

真「にこちゃん!!」

 

にこが倒れると同時にグールたちが一気にほのかたち9人に襲い掛かる!

 

シュアアアアアアア!

 

海「絵里!!グールたちが」

 

絵「みんな!!ここはバラバラに散って逃げるわよ!」

 

絵里の合図で絵里・真姫・にこ、ほのか・ことり・花陽、海未・希・凛の3組ずつに別れ逃げていく

 

ほ「絵里ちゃん!!」

 

絵「にこは私と真姫で連れて行くわ!私たちに構わず逃げて!」

 

こ「ほのかちゃん!!早くこっちに!」

 

希「エリチ!無茶したらアカンよ!」

 

凛「かよちん!あとで必ず迎えに行くから!」

 

花「凛ちゃぁあああん!」

 

海「希!凛!こっちです!」

 

真「にこちゃん!ねぇにこちゃんしっかり!」

 

に「うううう・・・」

 

絵里と真姫に抱えられながらうなされるにこ

 

ほ「みんな!!絶対死なないで!」

 

最後のほのかの叫び声にコクリとうなずくメンバー、そして屋上では・・

 

晴「くっ・・天道・・」

 

ソ「まず一人・・次はお前だ、ウィザード・・と言いたいところだが、いつまでもお前一人に構ってられないのでな!」

 

《クリエイト!ナウ》

 

かつてウィザードによって倒されたファントム達を召還するソーサラー

 

晴「やはりミノタウロスを復活させたのもお前だったのか?」

 

ソ「そういうことだ!さて、貴様の相手はこいつらがしてくれるわ!私はあの小娘達に用があるのでなぁ!」

 

晴「待て!」

 

ソーサラーはウィザードに背を向けその場を去る。ウィザードの行く手を阻む『ヘルハウンド』、『ケットシー』、『ノーム』、『ガーゴイル』

 

晴「時間がない!こうなれば一気に片付けてやる」

 

そういうとウィザードは魔方陣から魔法具である『ドラゴタイマー』を取り出し右腕に嵌める

《コネクト!プリ~ズ!》

 

《セットアップ!スタート》

 

ドラゴタイマーのレバーを押して起動させる。すると

 

《ウォータードラゴン!》

 

《ハリケーンドラゴン!》

 

《ランドドラゴン!》

 

ドラゴン強化形態のウォーター・ハリケーン・ランドを召還するウィザード

晴フ・ウォ・ハ・ラ

「ハァアアアアアアアア!」

 

4人のドラゴン達の乱舞による攻撃で圧倒されるファントム達。

 

ファントム達

「グギュァアアアアア!」

 

晴フ・ウォ・ハ・ラ

「フィナーレだ!」

 

《キャモナスラッシュ シェイクハンズ♪♪》

ソードガンを掲げ必殺技を発動させるドラゴン達

 

《フレイム!》《ウォーター!》《ハリケーン!》《ランド!》

 

《スラッシュストライク!》

 

晴フ・ウォ・ハ・ラ

「ハッ!」各属性の力を宿した斬撃をファントム達に向けて放つウィザード!

 

ファントム達

ギャァアアアアアアアア

 

ドラゴン達に瞬殺されるファントム達、断末魔の悲鳴をあげ爆発する

 

晴「天道・・にこちゃん!無事でいてくれ!はぁ!」

 

《ハリケ~ン!プリーズ!》

 

ハリケーンスタイルにエレメント変化し飛行能力でビルの屋上から降下するウィザード

 

晴「?!」

 

下に降りると、地面に大きな穴が開いていて、それは地下階まで続いていた。どうやらカブトが落下したときに空いたもののようだ

 

晴「これは・・天道・・?」

 

そのころUDXビルの中を逃げ回る凛・海未・希の三人

 

海「ハァ・・ハァ・・まだ追いかけて来ますよ!!」

 

凛「ハァ・・ハァ・・海未ちゃん、希ちゃん急いで!」

 

希「・・ハァ・・ハァ・・にこっちみたいに魔法使えたら、空にでも飛んで逃げるのに・・」

 

凛「そんな無茶な!凛たちはにこちゃんみたいに変身すれば話は変わるけど・・うん?へん・・!!ああああああああああああ!」

 

突然何かを思い出し叫ぶ凛、そして急に立ち止まる!

 

海「何ですか!凛」

 

希「突然足止めて?ほらっ、怪物たちに追いつかれるでぇ」

 

凛「っていうか・・凛たちも変身して戦えばいいんんだよ!」

 

海・希「え?・・あ・・」

 

凛、海未、希の3人は自分達がそれぞれ『ザビー』、『ドレイク』、『サソード』に変身できるようになったことを思い出す※SS#4~#6参照

 

希「でも凜ちゃん!変身しようにも今ここ結界が張られてるんやで!ゼクターだってここまでは・・」

 

??「その心配はないぞ!ノゾミ~ヌ!」

 

希「その声は?」

 

すると突然地面からサソードゼクターが、そしてその後ろからザビーゼクターとドレイクゼクターも続けて現れる

 

希「剣さん?でもどうやって?」

 

剣「結界の届かない地下深くを掘り進んで来たのだ!なんせ俺は穴掘りにおいても頂点に立つ男だからな!ハハハハハハ」

 

凛「希ちゃん!海未ちゃん!」

 

希・海「うん・ええ!」

 

凛・希・海未の三人はワームたちの前に立ちはだかり、それぞれのゼクターを掲げながら叫んだ

 

凛・希・海「変身!!」

 

ゼクターを各々のツールに装着し三人の体が装甲に包まれる

 

H()E()N()-()S()H()I()N()

 

凛・希・海「キャストオフ!!」

 

C()A()S()T() ()O()F()F()

 

C()H()A()N()G()E()

 

W()A()S()P()()D()R()A()G()O()N()F()L()Y()()S()C()O()R()P()I()O()N()()

 

凛・海未・希の三人は仮面ライダーザビー・ドレイク・サソードに変身!向かってくるグール達を迎え撃つ

 

シャキン!キーン!ズバッ!

 

剣「ノゾミーヌ!今日の敵は前より多いな!」

 

希「せやでぇ!なんや剣さん、もしかして~おじけづいたん?」

 

剣「何を馬鹿な!逆に戦いがいがあるというものだ!すべてのワーム・・じゃないこの怪物たちは俺が倒す!」

 

希「それを言うならうちらが!やろ?」

 

剣「ノゾミーヌ!それは誰かの受け売りかい?」笑

 

希と剣が話しながら戦ってる中、凛ザビーのパンチ攻撃が炸裂しグールたちにダメージを与える

 

凛「にゃ~ん!変身しちゃえばこんなやつえらたいしたことないにゃ!」

 

グ「ぎゃああああああああ」

 

凛が変身したザビーはみるみるうちにグール達蹴散らしていく

 

ズバババババババババ

 

激しい銃撃を繰り出す海未ドレイク

 

海「これで最後です!はぁああああああ!」

 

残り数が減ったグールたちを一気にたたみかける三人

 

海・凛・希「はぁあああああああ!」

 

ドガァアアアアアアアーン!

 

凛「やった!よーし!このままかよちんたちの所へ・・・」

 

海「凛・・希・・」

 

喜びもつかの間、海未が何かの存在に気づく

 

凛・希「え?」

 

グール達を倒した海未たちの目の前に金色の魔法使いソーサラーが現れた

 

ソ「ふん・・まさかお前たちも仮面ライダーに変身できるとはな・・・ハハハハ・・・生贄にするには充分だな」

 

凛「なっ・・凛たちを生贄って」

 

海「凛・希・・・これは油断なりませんよ!」

 

剣「ノゾミーヌ・・ここは退いたほうがいい気がする!この敵は強い・・・」

 

希「剣さん・・・?」

 

凛「クッ!こうしている間にもかよちん達が危ない目にあってるに」

 

海「そうですが・・」

 

希「凛ちゃん!さすがにここは撤退したほうが?」

 

海「希・・」

 

そのとき凛が単身突っ込んでいく

 

凛「もういいにゃ!こうなったら凛が一人で行くにゃ!」

 

海「凛!!しょうがないですね!」

 

希「海未ちゃん!!・・・しゃぁないなぁ、もう!」

 

凛に続いて海未もソーサラーに向かっていき、希もそれを追うように走り出した。そのとき剣が勢いよく叫んだ

 

剣「待て!三人とも、早まるな!」

 

海・凛・希「はぁあああああああ!」

 

三人が一斉にソーサラーに飛び掛る!

 

ソ「フフフフ・・・馬鹿めが!」

 

右手の指輪を攻撃魔法の物に嵌め替えて

 

《エクスプロージョン!ナウ!》

 

一方・・・・

 

花「はぁ・・はぁ・・・ぁあ・・ああ・・ダレカタスケテー!」

 

毎度おなじみの台詞をいつも以上に泣き叫びながら助けを求める花陽

 

こ「がんばって花陽ちゃん!もうじき天道さんたちが来てくれるから」

 

花「でもここ結界張られてるんだよ!いくら天道さんでも」

 

ほ「大丈夫だよ、花陽ちゃん!天道さんなら必ず来るよ!それにあの魔法使いさんだっているし・・・うわっつ」

 

こ・花「ほのかちゃん!!」

 

ほ「いったぁ~・・ああ!行き止まり!」

 

通路が途切れとうとうグールに追い込まれたほのか・ことり・花陽

 

シャアアアアアア

 

こ「これはもう・・本当にダメかも・・」

 

ほ「くっ!」

 

一人拳を握りしめるほのか

 

こ・花「ああ・・・ああああ・・・タスケテェエエエエエ!」

 

シュアアアアアアアアアア!ほのかたちに飛びかかるグール!

 

そして絵里たち三人は

 

に「うううう・・う~ん」

 

真「にこちゃん・・まだ気を失ってるの?」

 

絵「無理も無いわ!魔法使いに変身してあの大勢の怪物たちと戦えばこうなるわよ!」

 

真姫・絵里は気絶したにこを連れて地下階段のデッドスペースに隠れてはしているが、すぐそばにグールたちがいる為、動けないでいる

 

絵「ずっとこのままここにいてもいずれ見つかるわね!」

 

真「だからってこれ以上にこちゃんを動かせないわよ!」

 

絵「それはそうだけど・・・!!真姫見て!」

 

真「これは・・・」

 

絵里と真姫は自分たちの足元に地下へと通ずる入り口を見つける!

 

絵「ここから地下通路へ抜けれるかも!」

 

真「でもにこちゃんがまだうごけ・・」

 

に「大丈夫よ!ちょっと寝たら気分がよくなったわ!」

 

真「にこちゃん・・気がついたの?」

 

絵「にこ・・本当にもう動けるの?」

 

に「大丈夫だって言ってるじゃないの!魔法使いをなめないでよね!」

 

真「初戦の後にそんなにばててよく言うわよ!」

 

に「なっ!悪かったわねぇ!」

 

絵「それだけおしゃべりする元気があれば心配ないわね!とりあえず今はここから移動しましょ!」

 

に・真「ええ!」

 

地下の通路を渡っていく三人。すると段々と狭い通路が広くなっていきさらに進むと真姫たちの目の前に奇妙な機械仕掛けの柱が立っていた

 

絵「え?ちょっとこれって?」

 

に「なんなのこの不気味な装置・・」

 

真「なんかのエネルギーを集める装置みたいね!」

 

ソ「それは貴様らから魔力を奪うための『タナトスの器』だ」

 

真姫たちの前に人間体に姿を変えたソーサラーがいた

 

に「なっ!あんたはいったい?」

 

ソ「わたしは以前ウィザードに倒され怨念となって蘇ったファントムだ!」

 

そう言いながら一瞬だけファントム『ドレイク』の姿に変化するソーサラー

 

真「なっ!ファントムって?」

 

絵「それよりわたしちから魔力を奪うって?」

 

ソ「貴様らは自分たちがファントムを生み為の存在『ゲート』。そのお前たちの魔力をこの装置が吸収、人間をファントムへと変貌させるエネルギーを作り出すのさ

!」

 

に・真・絵「なんですって!」

 

真「人間をファントムに?」

 

絵「そんなことをしたらこの音ノ木は・・」

 

に「仮にこいつで魔力を奪われた人間はどうなるの?」

 

ソ「どうもしないさ。お前たちはこの『タナトスの器』によって魔力を吸収されそのまま朽ち果てるだけさ!ハハハハ!ここにいるお前らの仲間と共にな!」

 

するとグールたちがボロボロな状態の海未・凛・希を連れてくる

 

凛・海・希「きゃっ!」

 

絵里「希!」

 

真「海未!」

 

に「凛!」

 

海「うううう・・・」

 

希「エリチ・・ごめん・・うちら、ちょっと無理しすぎてもうた」

 

凛「みんな・・ごめんにゃ~」

 

ソ「ふふふ・・残りの三人もじきにここにやってくる!この場所がスクールアイドル『μ`s』の最後のステージとなるのだ!ハハハハハハハ!アハハハハハハ!」

 

絵・真・海・凛・希「・・・・」

 

恐怖に駆られ今にも絶望しそうな表情を浮かべる真姫たち5人、するとにこが突然

 

に「フン!笑わせてくれるじゃない!」

 

ソ「何?」

 

絵「にこ?」

 

に「わかってないわねぇ、あんた!魔法使いってのは諦めが悪いのよ!あんたがどれだけ強力な魔法を使ってみんなを絶望させよしても、必ずこの私が止めて見せるわ!私がみんなを・・この世界を守る!」

 

真「・・・にこちゃん・・」

 

に「そう!私が・・『最後の希望』よ」左手に嵌められたウィザードリングを掲げながらにこが叫ぶ

 

ソ「フッフフフフ・・・アハハハハハハハ・・・・アッツハハハハハハハハ!何を偉そうに。魔力切れの状態である今のお前にこの私を止めることができるのかな?」

 

高らかに笑い声をあげながら余裕を見せつけにこに論破するソーサラー・・するとどこからか晴人の声が

 

晴「どんなに最悪な情況でも・・ありえないことをやってのけるのが魔法使いってもんなんだぜ!」

 

絵「晴人さん!」

 

に「晴人・・あんた今までどこに?」

 

晴「すまないにこちゃん・・助けるのが遅れた」

 

に「べっ、別に助けなんて・・(フラッ)」またふらつくにこ。そしてそれを支える晴人

 

晴「おっと!でもさっきのにこちゃんの言葉・・ちゃんと俺にも届いたよ!だから・・・一緒に戦おう!」

 

に「晴人・・・フン!当たり前じゃない!私を誰だと思ってるの?みんなのスーパーアイドルであり、今では魔法使いのにこにーにこちゃんよ!」

 

晴「クスッ!そうだったね!じゃぁ!」

 

《ドライバーオン!プリ~ズ!》

 

腰のベルトを起動させ左手に指輪を嵌める晴人。その指輪は以前使っていたものとは違い銀色の輝きを発していた

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン♪♪》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン♪♪》

 

晴「変身!」

 

に「?何その指輪?」

 

《インフィニティー!》

 

すると晴人の体から光煌くドラゴンのシルエットが現れ周辺が眩い光に包まれた

 

《インフィニティー!》

 

ソ「くっ!」

 

絵・希・真・凛・海「きゃああああああ!」

 

《インフィニティー!》

 

に「何なの?この光?」

 

《インフィニティー!》

 

《インフィニティー!》

 

《プリ~ズ!》

 

《ヒースイーフードー♪ ボーザバービュードゴォーン♪》

 

晴人は自らが生み出した『無限』のエレメント。宝石のように銀色に光輝く『ウィザードインフィニティー』に変身した

 

ソ「くっ!」

 

に「晴人・・その姿は?」

 

晴「これは・・俺が生み出した俺だけの魔法・・俺の最後の希望だ!」

 

に「最後の希望・・」

 

晴「にこちゃん、手を出して」

 

に「・・・」

 

晴人はにこの右手に指輪を嵌めその手をそのまま自分のドライバーに持ってくる

 

《プリーズ!プリ~ズ!》

 

にこに魔法の光が注ぎ込まれ、魔力が回復していく

 

に「この感じ・・魔力が戻った!!ありがとう晴人!これでまた戦えるわ!」

 

真「にこちゃん・・また戦うの?」

 

に「真姫・・何よ!また戦うなって言いたいの?」

 

真「止めても・・にこちゃんはどうせ戦うんでしょ!・・だから・・その勝って!」

 

に「え?・・」

 

真「だって・・これからもアイドルとして活動していかなきゃいけないんだから・・μ`sは・・一人でも欠けちゃ駄目なんだから!だから・・必ず勝って!そして帰ってきて・・私たちのところへ・・」

 

絵「真姫の言うとおり!にこ!例えあなたが魔法使いとしてこれからも戦う道を選んだとしても・・あなたはμ`sのメンバー!私たちの友だちなんだからね!」

 

に「真姫・・絵里・・ありがとう!」

 

真姫と絵里と言葉を交わすといざ決戦の場所へと向かうにこ

 

ソ「さぁ来るがいい!ウィザード!前回のリベンジをさせてもらうぞ!」

 

晴人「にこちゃん!」

 

に「わかってるわ!」

 

《ドライバーオン!プリ~ズ!》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン♪♪》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン♪♪》

 

に「変身・・」

 

にこに続いてソーサラーもドライバーを起動させ

 

《ドライバーオン!ナウ!》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン♪♪》

 

《♪♪~シャバドゥビタッチ ヘンシ~ン♪♪》

 

 

ソ「変・・身!!」

 

《チェンジ!ナウ!》

 

《フレ~イム!プリ~ズ!》

 

《ヒーヒー ヒーヒーヒー!》

 

にこはウィザードフレイムスタイルに、ソーサラーも人間体から魔法使いの姿へと変身した!

 

ソ「さぁ!お楽しみはここからだ!」

 

に・晴「さぁ!ショータイムよ(だ)!」

 

BGM〜ショータイム〜♪♪

 

《コネクト!ナウ!》《コネクト!プリーズ!》

 

晴「来い!ドラゴン!」

晴人の体から再びドラゴンが姿を現しインフィニティースタイ専用の武器『アックスカリバー』に変化した

 

ソ・晴・に「はぁああああああああ!」

 

各々専用の武器を手にし激しい剣戟を繰り広げていく

シャキィイイイイイイン キィイイイイン!

 

ソ「フン!!」

 

《エクスプロージョン!ナウ!》

 

に「なんの!!」

 

《ディフェンド!プリ~ズ!》

 

ソーサラーの攻撃魔法をにこが防御魔法でガードし晴人がその隙に攻撃を加える

 

《インフィニティー!》高速移動でソーサラーとの距離を詰めるウィザードインフィニティー

 

晴「フン!!ハァッツ!」

 

ソ「何!!ぐおぉ!!」

 

にこと晴人の連携のとれたコンビネーション攻撃に徐々に追い詰められるソーサラー

 

ソ「くっ!なかなかやるではないか!ならこれでどうだ!」

 

《クリエイト!ナウ》

 

再びファントム達を先の戦いよりも大量に召還するソーサラー

 

絵「!?ファントムがあんなにたくさん」

 

海「いくらあの二人でもさすがにあの数では・・」

 

凛「こうなったら凛たちも一緒に・・ううう・・」

 

希「凛ちゃん!うちらもダメージ大きいんやから無理はアカンて!それに剣さんも・・」

 

剣「ううう・ノゾミーヌ・・すまない」希のそばには戦いのダメージを受け弱っているサソードゼクター(剣)がいる

 

真「にこちゃん・・」

 

するとファントムたちの上空をカブトゼクターが飛び交っていた

 

真「っつ!!あれってまさか」

 

ファントムたちに攻撃を加えたカブトゼクターはそのままある方向へ飛んで行き

 

ガシッツ!キュイィイイイイイン!

 

真「天道!!」

 

カブトゼクターが飛んで行った先に天道の姿が

 

天「待たせたな!」

 

ソ「何!!あれはカブト!!」

 

ほ「お~い!みんな!」

 

天道のうしろからほのかがひょっこり顔を出す。それに続いてことりと花陽も姿を見せる。

 

こ「みんな無事みたい!海未ちゃ~ん!」

 

花「凛ちゃ~ん!希ちゃん~!」

 

絵「ほのか!それにことりと花陽も!」

 

海「ほのか!」

 

凛「かよちん!」

 

希「よかった!みんな無事で!」

 

晴人の隣に向かう天道。そして晴人が問いかける

 

晴「天道・・無事だったみたいだな!それにしてもどうして?」

 

天「ふん・・愚問だな!俺を誰だと思っている?」

 

《回想》

 

天「プットオン!」

 

P()U()T() ()O()N()

 

吹き飛ばされ落下中のカブトは、ベルトのゼクターホーンを元の位置に戻しマスクドフォームに切り替え装甲を固めることで落下の衝撃に耐えていたのだ。晴人が見た大きな穴はその時のものであった

 

天(あのあとすぐほのかたちを助け出すまでにそんな時間はかからなかった)

 

天「フン!ハァアア!」

 

ほのかたちが襲われる寸前でカブトが駆けつけグールたちを倒していく

 

こ「天道さん!」

 

花「た・・たすかった・・」

 

ほ「やっぱり来てくれたんだ!仮面ライダー」

 

《回想終了》

 

晴「なるほどねぇ~さすが総てを司る男だ!やることにそつがない」

 

天「当然だ!それよりこの『ザコども』は俺が相手しておく!お前達は早くそいつを倒せ!」

 

に「フン!言ってくれるじゃない!」

 

晴「言われなくてもそのつもりさ!」

 

ソ「おのれ・・カブト!!」

 

ドゴォオオオン!!

 

とそのとき壁に大きな穴が空きそこからガタックこと加賀美がゼクトルーパー隊を大勢引き連れて現れた

 

~BGM FULL FORCE~♪

 

新「天道!!地下から潜入してやっとここまで来れたぜ!」

 

凛「加賀美さん!!」

 

ゼ①「加賀美隊長!指示を!」

 

新「A小隊・B小隊は左右に散って敵を包囲し距離を置いて牽制しろ!残りC・D小隊は俺とカブトに続いて援護射撃」

 

ゼ「ハッ!」

 

ガタックの指揮の元ゼクトルーパーがフォーメーションをとり一斉攻撃を始めた

 

バババババババババン

 

グギュアアアアアアア

 

新「フン!はぁ!うぉりゃああああああ!」

 

天「変身!」

 

H()E()N()-()S()H()I()N()

 

開戦と同時にカブトに変身する天道!その間にほのかたちはゼクトルに保護され安全な場所まで誘導される。そこから仮面ライダーたちの戦いを見守る8人。

カブトとガタック、そしてゼクトルーパーたちの善戦によりファントム・グール集団が一掃されていく。

 

シャキンキィイイイイン

 

天「ハァアアアアアアア!」

 

そしてにこと晴人たち魔法使い同士の戦いは佳境を迎えようとしていた。

 

に・晴「ハァアア!!」

 

ソ「ぐぉおおお!」

 

にこと晴人の剣による同時攻撃が炸裂、ソーサラーは大ダメージを喰らい膝をつく

 

ソ「こうなれば、不完全と言えど今まで貯めてきた魔力を利用してくれるわ!」

 

ハルバートを掲げ『タナトスの器』が集めてきた魔力エネルギーを吸収、自らの身体に取り込んだ

 

晴「何!!」

 

ソ「これでジ・エンドだ!」

 

《イエス!ファイナルストラ~イク!アンダースタンド?》

 

晴「にこちゃん、この指輪を」

 

に「この指輪は?」

 

晴「今のにこちゃんならこの指輪を使えるはずだ!」

 

に「わかったわ!じゃあ一緒に?」

 

晴「ああ」

 

に・晴 フィナーレよ・だ!

 

《♪♪チョイイネ フィニッシュストライク!サイコ~♪♪》

 

晴人と同じフィニッシュウィザードリングを指に嵌め必殺技を発動するにこ。ふたりの頭上にドラゴンのオーラが現れた

 

ほ「見てにこちゃんの姿が!」

 

絵「あれは?」

 

真「ドラゴン!!」

 

にこと晴人にドラゴンの力が宿り腕には爪、背中には羽根が、そして腰に尻尾、オールドラゴン、インフィニティードラゴンの形態に変化した

 

に・晴「とぉおお!」

 

ソ「フン!」

 

両者共互いに上空に飛び上がり空中で高速回転しながら

 

ソ「うぉおおおおお!」

 

に・晴「はぁあああああああ!」

 

にこと晴人の右足にはドラゴスカルが顕現されそのまま飛び蹴りを繰り出す

 

三人のライダーキックが炸裂、互いの力がぶつかり合い激しい光とともに火花が散る。

 

μ’s「きゃあああああ!」

 

ゼ「うわぁああああああ!」

 

に・晴「・・・・・」

 

ソ「フハハ、どうやら二人掛りでもこの『タナトスの器』の力の前では無力か?フゥウウン!」

 

ソーサラーの力のほうが二人よりも強大の為徐々に押され形勢が悪くなる

 

晴「くぅ・・・」

 

に「まだまだよ・・・っぐぬぬぬ・・」

 

こ「にこちゃんたちが押されてく」

 

海「このままでは・・」

 

真「にこちゃん・・」

 

天「二人でだめなら三人ならどうだ?」

 

μ’s「え?」

 

にこと晴人の劣勢状態に不安がる真姫たち、そこにすかさず天道が入ってくる

 

~BGM ライダーキック~♪

 

天「ハイパーキャストオフ!!」

 

H()Y()P()E()R()C()A()S()T() ()O()F()F()

C()H()A()N()G()E() ()H()Y()P()E()R()B()E()E()T()L()E()

 

カブトの頭上に時空の歪が生じそこからハイパーゼクターが現れそのままベルトのサイドバックルに取り付けハイパーキャストオフする。

 

ほ「すごい!カブトの姿がまた変わった!」

 

希「ハイパーカブト??」

 

晴(あの力?もしかして・・・)

 

M()A()X()I()M()U()M() ()R()I()D()E()R() ()P()O()W()E()R()

《ONE TWO THREE》  ガチャン

 

天「ハイパーキック!」

 

R()I()D()E()R() ()K()I()C()K()

 

天「ハッ!」

 

必殺技を発動するカブト。全身のカブテクターが展開、上空へとジャンプし、にこと晴人の頭上を潜り抜けソーサラーにむけてライダーキックを見舞う。体制が崩れ隙ができたところにこと晴人の攻撃がソーサラーのベルトに直撃する

 

ソ「ぬおおおおお!!ば、馬鹿な・・この私が二度も・・しかもこんな小娘ごときに・・」

 

に「そんな小娘ごときに敗北したあんたの敗因は一つよ!あんたは魔法使い、にこにーにこちゃんを舐めすぎた!」

 

晴「この世界にお前のフィナーレは無い!亡霊は亡霊らしく暗黒の世界に帰れ!」

 

天「おばあちゃんが言っていた!この世に不味い飯屋と・・悪が栄えた試しがない。ってな!」

 

絵・真「にこー!にこちゃん!」

 

μ’s「いけぇええええええええええ!」

 

天・に・晴「はぁあああああああ!!!!!!」

 

ソ「ぎゃあああああああ」

 

三人のトリプルライダーキックにより大爆発を起こすソーサラー。

 

μ’s「や、やったぁあああああ!!」

 

ソーサラーの撃破により秋葉UDXに張られた結界が消滅。音ノ木にふたたび平和が訪れた。

 

戦いに勝利したにこたち。『タナトスの器』に蓄積されてた魔力が無数の光となって辺り周辺に降り注いでいた。そして変身を解除し晴人に近づくにこ。

 

に「晴人!あんたのおかげでわたしはこうして魔法使いとしてこの街と、大切な仲間たちを守ることができたわ!本当にありがとう!」

 

晴「こちらこそ。まさか君がここまでやってくれるとは思ってなったよ!」

 

に「でしょ~?スーパーアイドルにこにーにこちゃんに不可能なことなんてないのよ♪♪にっこにっこに~♪」

 

真「な~にが、でっしょ~?よ!さっきまであんなにへばってたくせに!」

 

に「なっ!真姫~あんた~」

 

真「冗談よ!ウフフ!それよりも・・おかえりにこちゃん」

 

絵「ちゃんと無事に帰って来れたわね!」

 

ほ「いや~やっぱりにこちゃんはすごいよねぇ~」

 

希「宇宙№1アイドルは伊達じゃないないやんねぇ~」

 

に「絵里・・希・・」

 

μ’s「ふふふふふ」

 

勝利したにこを改めて祝福し迎え入れる真姫たちμ’sのメンバー。その様子を見て安堵する天道と加賀美

 

新「どうやら事件は無事解決したみたいだな、天道!」

 

天「加賀美か・・お前最近出番が少ないな!」

 

新「っ!!余計なお世話だ!」

 

晴「ハハハハ。こっちもこっちで仲がいいねぇ~♪♪・・・それにしても・・さっきのあの力・・」

 

(回想)

天「ハイパーキャストオフ!!」

 

H()Y()P()E()R()C()A()S()T() ()O()F()F()

C()H()A()N()G()E() ()H()Y()P()E()R()B()E()E()T()L()E()

 

(回想終了)

 

ハイパーカブトへパワーアップした時のことを思い出しながら天道を見つめる晴人

 

晴「・・・・」

 

そして・・数日後

 

に「みんな~今日はにこのために来てくれてありがとう~♪♪みんなの応援のおかげで今日もスーパーアイドルにこにーにこちゃんのとびっきりのスマイル~みんなに届けちゃうよ♪♪」

 

絵「ってにこ!歌う前にステージ独占するような真似しないの!恥ずかしいじゃないの!」

 

真「そうよ!これじゃまるでにこちゃんのワンマンステージみたいじゃない!」

 

観客 あっははははははは

 

ライブ当日。今日もたくさんの観客がμ’sのライブに見に会場に集まっている。

 

晴「ひゃ~流石注目のスクールアイドルグループ「μ's」。こんなにたくさんの人たちが集まって来るんだね」

 

天「μ’sは今となってはスクールアイドルの中でも人気急上昇中のグループだからな!これぐらい当然だろう」

 

晴「なるほど~こりゃ圧倒されるわ」

 

ビルの屋上でライブの様子を伺う天道と晴人。これから晴人はもとの世界へ帰ろうとしているのだった。

 

天「ライブ・・見てかなくていいのか?」

 

晴「ああ!もともと俺はここの世界の住じゃないし、それに最高のショータイムを見せてもらったからねぇ~」

 

天「ショータイムか。お前も、まったく持って面白い奴だ!操真晴人!」

 

晴「そうかい?それじゃぁ、帰るわ!また何かあったらこっちの世界に遊びに来るよ」

 

天「そのときは家に遊びに来い!美味い飯でも食わせてやる!」

 

晴「くすっつ」

 

《トラベル! プリ~ズ!》

 

『謎の男』からもらったウィザードリングで光の道を作り出す晴人

 

晴「あっ、そういえば・・天道。あんたに一つ言っておきたいことがある」

 

天「?」

 

晴「あんたの持つハイパーゼクター・・あれはきっと次元を超える力を持ってるんだろ?今回、俺とあんたたちの世界が繋がってしまった原因はおそらくそのハイパーゼクターの時空を越える力によるものだと思う」

 

天「何?」

 

晴「きっとその『次元を超える力』そのものが何らかの原因で他の世界同士を繋げてしまったんだと思う!もし今後もハイパーゼクターを使えばこれからもっと危険なことが起こるかもしれない」

 

天「危険な事?それはいったい?」

 

晴「それは俺にもわからない・・だからあんたもこれから『力』の使い方には注意してほしい・・・長く話しすぎたね!じゃぁいつかまた会おう」

 

天「・・・」

晴人の言葉に言葉を失う天道

 

天(まさか・・『あの事』が関係して・・いやそんな馬鹿な・・)

 

天道の頭の中で、廃墟の中を助けを求めながら泣き叫ぶ赤髪の少女の姿が思い浮かぶ。そして天道の表情が曇る

 

天(・・・・)

 

観客 わぁああああああああ

 

観客が歓声の声を上げる。いよいよライブが始まりμ’sの新曲が流れ始める

 

に「それでは聞いてください」

 

μ’s Life is SHOWTIME

 

そう言いながらにこは左手に輝くウィザードリングを天高く掲げ・・・

 

~♪♪~マ○か!? ~♪♪~マ○で!? ~♪♪~マ○だ!?

 

~♪♪ショ~○~いむ~♪♪

 

~ Life is SHOWTIME ~♪♪ 

ウィザード編fin

 

to be continue

 

デデーン

~BGM NEXT LEVEL~♪

ナレーション「仮面ライダーカブト!!」

 

に「お~い!早く!早く!」

 

真「なんであんたがここにいるのよ!」

 

ほ「μ's!上陸!!!」

 

こ「いつかことりもそうなれたらいいな・・・・」

 

絵「合宿よぉおおおおおおおお!」

 

ナレーション「天の道を往き総てを司る!!」

 




おまけ
ここは音ノ木坂学院のアイドル研究部の部室
そこでは凛・希・海未の三人は自分たちの変身するライダーについて調べていた

凛「ザビー!ドレイク!サソード!それぞれ蜂、トンボ、蠍、モチーフのライダーなんだにゃん」

希「マスクドライダーシステムはすべて昆虫モチーフなんやねん」

海「ですが希!あなたの変身するサソードは昆虫じゃなくて節足動物ですよ!」

凛「動物!?虫じゃないんだにゃ!」

希「!!言われてみれば!ねぇねぇ剣さん!剣さんだけ仲間はずれやん?なんか理由でもあるん?」

剣「そんなの決まっている!俺は仲間はずれに於いても頂点に立つ男だからだ!アッハハハハハハハ!昆虫という概念ではおさまりきらなかったってことさ!アッハハハハ!」

希「・・・・・・・・・」

海「何を言ってたかは分かりませんが、大体察しました希・・・・」

希「・・・うち・・ライダー・・辞めようかな・・・アハハ」

凛「次回もお楽しみに!にゃん♪♪」


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SS #1「お兄ちゃんと呼びたくて・・」

どうもフミヤノです。今回は本編である#4掲載・・とその前に番外編であるSS(ショートストーリー)要するに短編ものを連載を開始して行こうと思います。ちなみに番外編といっても物語の時系列は本編とリンクしています。そこのところは御理解のほどよろしくお願いします。


「お兄ちゃんと呼びたくて」

 

ナレーション「ここは東京タワーにほど近い洋食店『Bistro la Salle -ビストロ ラ サル』。仮面ライダーカブトこと天道総司がスクールアイドルグループ『μ's』のメンバー達と出会い、東京タワーでのライブを終えてから一週間ほど過ぎたある日」

 

真「ご馳走様。う~ん、流石あなたがお奨めするってだけあるわね」

 

天「ああ、この店のランチはまあまあ行ける。今度ほのかたちも呼んでこの店の売り上げに貢献してやってくれ!」

 

真「相変わらず一言余計ねあなた!フフン、まぁいいわ!考えておいてあげる」

 

天「ああ、頼むぞ」

 

今日は天道が真姫に自分の行きつけの店である『サル』の味をを紹介するためにつれてきたのである。

 

真(最初天道に合ったときは、なんだこいつは?って感じだったけど、今となっては・・その・・なんて言えばいいんだろう?・・頼りになる・・お、お兄ちゃん的な感じかしら///フフフ・・何言ってるんだろう?私ったら)

 

東京タワーライブ以降、真姫の中では、天道がただの家での料理人としてだけでなく信頼できる兄のような存在になりつつあった。

 

真「そういえば天道って『ZECT』て組織の、その・・トップなんでしょ?」

 

天「そうだが、急にどうした?」

 

真「いや別に。ただトップてことはどのくらい偉いのかなって気になっちゃって」

 

天「そういうことか。うん、そうだな・・例えばワーム騒動で中止になりかけたμ'sの東京タワーライブを予定通り公演できるように仕向けるくらいは容易いことだな!」

 

真「あれってあなたの仕業だったの?」

 

天「その通りだ!」

 

真「戦いで壊されたステージを修理したのも?」

 

天「それも俺が部下達に命じたことだ。あの時は使える人間を総動員して壊れた会場をもと通り直したり、ライブができるように偉い人たちと交渉して許可を得るまでに丸一日も掛からなかったな」

 

真「ああ・・そ、それは・・あの・天道あの時は本当にありがとう。あらためてお礼を言うわ。でもどうしてそこまでして」

 

天「以前樹花が『μ'sが東京タワーでライブするところを見てみたい』っと言っていたからな」

 

真「樹花ちゃん?」

 

天「ああ!健気な妹の切なる願いを叶えるのは兄としては当然だからな♪♪」

 

真「へぇ~、そうなんだ~(私たちの為・・4じゃなくて、樹花ちゃんの為だったんだ・・)」

 

ジト目で天道を見る真姫

 

真(天道って、樹花ちゃんのこと溺愛しすぎよね?ここまで来るともはやシスk・・いやロリk・・いやいや・・)

 

天「弓子さん、コーヒーおかわりだ!」

 

真(でもまぁ天道のおかげで今回のライブが大成功したってことに変わりはないわけだし・・まぁいいかな)

 

そのとき加賀美が店に入ってくる

 

新「おお天道!来てたのか?おや真姫ちゃんまで?」

 

天「なんだ?加賀美か?」

 

真「失礼でしょ!加賀美さんこんにちは」

 

新「こんにちは。ここの料理はお気に召してくれたかい?」

 

真「ええ!東京タワーの傍にこんなに美味しいお店があるなんて知らなかったわ。今度花陽たちも連れて来るわ」

 

新「それはよかった!是非頼むよ!」

 

ピピピピピッピピピ

 

そのとき天道の携帯に着信が入る

 

天「もしもし・・あっ、ちょっと待ってろ」

 

電話をとるなり店の外に出る天道、加賀美は何かを察したようで、敢えて気にしないような素振りをした

 

真「?あれ?天道・・ねぇ加賀美さん、天道って」

 

新「あぁ、たぶん・・まぁ真姫ちゃんが思ってるようなことじゃないから安心して」

 

真「そうなの?って別に私は心配とかしてないから」

 

新「ははは、そうか。ごめんごめん」

 

真「・・あの・・その・・加賀美さん」

 

新「??」

 

真「今のとは関係ない話なんだけど・・私が・・天道のこと・・その『お兄ちゃん』って読んだら変かしら?」

 

新「え?真姫ちゃん?どうしたの急に?」

 

真「なんていうか私って一人っ子だから、兄妹がどんな感じなのかなって思ってて。いつもほのかや絵里を見てると少しだけ羨ましいなっていうのがあったから・・」

 

新「はは~ん、一人っ子故の悩みってわけねぇ。でも・・いやきっと大丈夫だよ!むしろ天道もまた一人妹ができたと思って喜んでくれると思うよ」

 

真「??またってどういうこと?」

 

新「え?あっ、いや何でもない何でもない!とっ、とりあえず天道が電話から戻ってきたら一度『お兄ちゃん』ってよんでみたら?」

 

真「え?でもそんな急にそんなことして大丈夫かしら?」

 

新「問題ないよ!なんせあいつのシスコン属性は常軌を逸してるからなぁ~この前も樹花ちゃんに好きな人できたって勘違いして勝手に取り乱してたくらいだからなぁ~」

 

真「あの天道が取り乱す??そんな馬鹿なこと・・」

 

新「あっ、今話したこと天道には内緒で」

 

真「ふふふ、わかったわ!安心して」

 

すると天道が店に戻ってくる

 

天「すまない、待たせたな。ところで真姫お前そろそろ練習の時間だろ?学校まで送ってやるぞ」

 

真「あ、ありがとう。あとその天道?」

 

天「何だ?」

 

真「ええと・・その・・」

 

天「なんだ?言いたいことがあるならはっきりしろ」

 

真姫は加賀美に目を向ける。加賀美は真姫に対し(大丈夫)とサムズアップで合図をする

 

真「ええと、お、お、」

 

天「?」

 

真「・・お兄ちゃん///」

 

天「!!!」

 

新(おおっ!!天道のこの反応やはり喜んd・・)

 

 

ブウウウウウウウウン

ガシッ 天道は飛んできた《カブトゼクター》力強く手に掴む!

 

天「お前真姫に擬態したワームだな!・・変s・・」

 

真・新「ヴェェエエ!?」

 

新「わわわわw・・お・落ち着け天道」

天道を静止する加賀美

 

天「離せ加賀美!!こいつはワームだ!本物の真姫が俺の事『お兄ちゃん』と呼ぶなんてあり得ない!!」

 

真(ガーーーーーン!!)

 

天道の一言でポッキリ心を折られた真姫・・

 

新「真姫ちゃん!!ここは俺に任せて早く練習に・・」

 

真「え、ええ・・お願い・・」

おぼつかない足取りで店を出る真姫

 

 

音ノ木坂学院屋上

 

絵「もうすぐ練習始めるけど」

 

に「真姫何かあったの?」

 

花「さっきからずっと隅でふてくされてるね」

 

ほ「おーい!真姫ちゃーん!練習始めるよー!」

 

シクシク・・シクシク・・

 

真「どうせ、私なんて・・私なんて・・シクシク」

 

真姫はショックのあまり数日寝込んでしまった・・

哀れスター西木野真姫・・

 

to be continue

 



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SS #2「天道の憂鬱・・」

 

ナレーション「ここは東京タワーにほど近い豪華な一軒家。仮面ライダーカブトこと天道総司はここで妹である樹花と二人暮らし。そんな樹花は音ノ木坂学院スクールアイドルグループ『μ's』のファンである所謂『ラブライバー』の一人である。そして天道は毎朝、朝食の準備を済ませるとソファに座り新聞を読みながらコーヒーを啜るのが日課となっている」

 

天「ううん?、先日の『μ's』東京タワーライブ大成功。次のライブが早くも決定!・・そうか。相変わらず凄い人気だな!スクールアイドルグループと言うものは。しかし何がそんなにいいんだか?」

 

とそのとき

 

ダッダッダッダッ

 

ダッダッダッダッ

 

樹花が階段を駆け下りる音

 

樹「お兄ちゃん!!おはよう!!」キメポーズ取りながら

 

天「おはよう。今日もいい天気だな!」

 

樹「うん!あっ?その新聞『μ's』載ってるじゃん!!」

 

天「ああそうだな。今でもすっかり人気」だもんなスクールアイドルと言うものは」

 

樹「いいなぁ~ああ、いつか私もスクールアイドルなりたいなぁ~」

 

天「樹花がスクールアイドルかぁ。なら俺はマネージャーにでもなってみようかな?」

 

樹「それいい!!すごくいい!!是非お願いします!!」

 

天「ハハハ、まぁ冗談はこのくらいにして、さぁ早く食べないと学校に遅刻するぞ!」

 

樹「はーい!いっただきまーす!あっ、そうだ!お兄ちゃん!見て見て!」

 

天「ん?」コーヒーを口に含みながら樹花の方に振り向く

 

 

樹「・・にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!にこにーって覚えてLOVEニコー!!」

 

天「ブフォオオオオオオオオオオ!!」

口に含んだコーヒーを盛大に吹出す天道・・

 

樹「えっ!!お、お兄ちゃん、大丈夫??」

 

天「ゴホッ ゴホッッ ゴホッ!・・・」激しく咽る天道

 

樹「どうしよう・・きゅ、救急車を・・」

 

天「じゅ、樹花!!だ、大丈夫だ!ちょ、ちょっとな・・樹花・・と、とりあえずその挨拶はあまり人前でするものじゃないぞ!なんていうか流石に恥ずかしいからな!」

 

樹「えええええ!これ結構気に入ってるのに・・でもお兄ちゃんが言うんなら仕方ないか~」がっかりする樹花

 

天「わ、わかってくれたらそれでいいんだ!さぁ早く食べないと本当に遅刻するぞ!」落ち着きを取り戻しながら・・

 

樹「は~い!では改めましていっただっきま~す!」

 

 

 

天(・・なんということだ・・あの樹花が『にこ』推しだったなんて・・せめて知的な絵里や海未だろ?・・)

 

樹「う~ん!お兄ちゃん!今日の朝ご飯もグー!!」

 

天「そ・そうか?そうだろ!ハハハハ・・」

 

 

 

to be continue

 




天道の悩みがまた一つ増えた瞬間であった・・

※関係ないですが本日は9月12日。ことりちゃん誕生日おめでとう
チュンチュン(・8・)


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SS #3「賢い カワイイ 〇〇〇」

ナレーション「ここは東京タワーにほど近い洋食店『Bistro la Salle -ビストロ ラ サル』。天道総司はこの店の常連である。そして加賀美はこの店のアルバイトであったが、辞めてからも度々天道と共に店に来ては他愛もない話をするのが日課である・・」

 

♪~ 僕らは今の中で 〜♪

 

新「いや~やっぱりすごいなぁあの子達、流石今をときめくスクールアイドル『μ's』だなぁ~この前のライブも大盛況だったもんなぁ」

 

天「そうだな・・」

 

先日の東京タワーライブの映像をテレビで見ている天道と加賀美。関心を示す加賀美に対し天道は相変わらずのクールぷりである。

 

新「なんだよ!天道、素っ気無いなぁ~お前一応メンバーのスター西木野真姫ん家の料理人だろうよ!応援とかしないのかよ?」

 

天「それとこれとは関係ない!大体なんだスター西木野って?」

 

新「なんでもない!あっ、でも確か樹花ちゃんは世界の矢澤にこ推しだろ?」

 

天「その話はやめろ!!それになんだ、スター西木野の次は世界の矢澤?さっきからそのキャッチフレーズはなんだ?意味がわからん」

 

楽曲が終わりMCに移行する

 

ほ「皆さんこんにちわ!せーの」

 

μ's「ミューズです!」

 

ほ「今日はこの東京タワーステージでのライブ来て頂いて本当にありがとうございます!それではさっそく自己紹介から参りましょう」

 

花「アアアア アアア ダレカタスケテー!」

 

観客 チョットマッテテー!

 

凜「凜ちゃんと言えばー?」

 

観客 イエローダヨー!

 

真「真姫ちゃんプリティー」

 

観客 パピプペポ

 

海「みんなのハート打ち抜くぞ!ラブアローシュート」

 

観客 ウウッッ・・・

 

ほ・観客「せーの、ファイトだよっつ!!うん、ファイトだよ!」

 

こ「ことりの~おやつにしちゃうぞ~」

 

に・観客「・・にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!にこにーって覚えてLOVEニコー!!」

 

希「のぞみパワー た~ぷり注入!は~い!プシュッツ!」

 

観客 イタダキマシタアアアアアアアー!!

 

天「加賀美、さっきからやってるこれはなんだ?」

 

新「お前ってやつは~MCでのアイドルと観客との合言葉だよ!いやいいよなぁ~まさにみんなが一体になってできるワザだよ!」

 

天「まさか、お前もアイドルのライブでそういうことしてるのか?」ジト目

 

新「ば、バカなこと言うなよ!俺はこれでも『戦いの神 ガタック』だぞ!一人の戦士としてそんなアイドルの追っかけなんて・・」

 

絵「賢い カワイイ ???」

 

新「エリィチカァアアアアアアアアアアア!!!!!!」画面に向かって大声で叫ぶ加賀美。その手にはどこかから取り出した水色のサイリウムが握られていた

 

天「!!!!!」

 

新「ハッ!!ハハハ・・」

 

絵「ハラショォオオオオ!!」

 

絶句し冷たい眼差しで加賀美を見つめる天道

 

天「加賀美・・お前・・」

 

新「え?あ~いや、こ、これはだな・・オホン・・」

 

天(なんということだ・・加賀美が絵里推し・・俺は頭が痛い・・)

 

 

to be continue

 




賢い カワイイ カッガミ~ン☆

※絵里推しの方、すみません!一度言ってみたかったんです・・


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SS #4「Ring a yellow THEBEE」

ナレーション「地獄兄弟・・キックホッパー矢車想、パンチホッパー影山瞬。かつて『ZECT』メンバーであり精鋭部隊『シャドウ』のリーダーとして栄光を手にしていた二人だったがとある事件でその地位を剥奪され今となってはすっかり廃れてしまった。しかも自分達を『闇の住人』と名乗り放浪しながらあちらこちらで喧嘩を売っては暴れまくるという・・はたまた迷惑なコンビである」

 

※影山はTVシリーズ48話でワーム『ネイティブ』化し矢車によって倒された死亡した・・が天道のハイパーゼクターの力で時を巻き戻しネイティブ化する前に助けられた経緯を持つ(あくまでもこの作品のみの設定ですbyフミヤノ)

 

そんなたちの悪い『地獄兄弟』の二人がここ音ノ木坂に姿を現し住み着き始めしばらくたったある日のこと・・

 

凛「ハッ ハッ かよ~ちん、ゴールまであと一息だよ~頑張るにゃ~ ハッ ハッ」

 

花「ハァ、ハァ ウウ、待ってよ凜ちゃん~私もう限界 ハァ ハァ」

 

凛「そんなこと言ってるけど、みんなもう先に行っちゃってるよ!遅れて残ってるの凛とかよちんだけなんだからねぇ~」

 

花「わ、わかってるよ~(どうしよ・・また太っちゃったのかな~体が重いよ~ハァハァ)」

 

河川敷でランニング中の凛と花陽。どうやら二人だけ遅れて取り残されているようだ

 

花「ハァハァ もう・・ダメ・・限界・・」

ふらつきながら今にも倒れそうな花陽。すると何かに躓いて

 

ドンッ 

 

花「キャッ!!」

 

凛「かよちん!!大丈夫?」

 

花「あ、うん・・なんとか ハァハァ ごめんね凛ちゃん」

 

??「ああん?なんだ」

 

花陽が躓いたのなんと男の足だった。しかもその足の主は

 

矢「なんだ?おまえら?」

 

花「ご、ごめんなさい私ワザとじゃ・・」

 

すると凛と花陽の後ろから影山が

 

影「兄貴!こいつらスクールアイドルの」

 

凛「ひゃぁあ、どこから?」

 

矢「ふん・・スクールアイドルも・・最高の地獄だ!」

空を見上げながら矢車が呟く

 

花「えっ?地獄?」

 

凛「う~ん?よくわかんないけど・・とりあえずこの人たちおかしいにゃ~ハハハ ウケル」

 

矢・影「ああん?」

 

矢車と影山の目が一気にぎらついた!

 

矢「おい・・今・・俺の事笑ったか?」

 

凛「え?そうだけど ハハハって」

 

花「凛ちゃんっっ!!」

 

影「お前・・よくも!!」

 

矢「お前達はいいよな~どうせ俺なんか・・ふん」

 

花「凛ちゃん・・この人達危ないよ~早く逃げよ!」

 

影「ここは通さないよ」

 

矢「どうした?・・笑え・・笑えよ」

 

キュイイイン キュイイイン ピョンピョンピョン

 

二人のもとに『ホッパーゼクター』2体が飛び跳ねながら向かってくる。二人は『ホッパーゼクター』を手に取り

 

花「あ、あれは?」

 

矢・影「変身!!」

 

矢車はゼクターを左側に、影山は反対の右側に向けてベルトに装填する。

 

《《HEN-SHIN》》

 

《《CHANGE KICK HOPPER》》

 

《《CHANGE PUNCH HOPPER》》

 

花「あれは・・天道さんと加賀美さんと同じ」

 

凛「仮面・・ライダー・・」

 

影「兄貴、こんな奴らさっさとやっちゃおう!」

 

矢「お前らも、俺達と共に・・地獄に墜ちるか?」

 

花「えええっ!!ちょ、凛ちゃん天道さんたち呼んで・・って」

 

花陽の前に腕を差し出して自らを盾にする凛

 

凛「下がって!かよちんは・・凜が守ってみせるにゃ!」

 

ガチャ

 

すると左腕に『何か』を取り付ける凛

 

矢・影「!!」

 

影「そのブレスレットはまさか」

 

天に向かって腕を掲げながら凜が叫んだ

凛「さぁ!凛のもとに飛んでくるにゃ!『ザビーゼクター』」

 

ブウウウン ブウウウウン

 

すると空に時空の裂け目『ジョウント』が現われそこから蜂型のゼクターが飛んできて凛の手の平に収まった。ゼクターをキャッチした凜が左手のブレスレットにそれを取りつけて叫んだ!

 

凛「変身!!」

 

ギュイーーン ガチャ

《《HEN-SHIN》》

 

凛の体を銀色の鎧が覆い戦士の姿へと変えた

 

凛「おおっっつ!これが・・凛の変身した姿かにゃ」

 

変身した自身の体に触れ感激する凛、すると突然キックホッパーのキックが飛んできた

 

矢「シュウッツ!!」ガキーン

 

凛「フン!!」持ち前の反射神経で攻撃をガードする凛

 

影「お前なんかが『ザビー』に変身なんて!!うりゃああ」

パンチホッパーも続けてパンチを見舞う

 

凛「この程度の攻撃、なんともないにゃ~♪♪」

 

パンチホッパーの攻撃も同時にガードする凛、その動きはもはや戦闘のプロレベル!!

 

花「あの凛ちゃんが・・ヘンシンシチャッタノォ-!」

 

凛「う~にゃっっ!」二人の攻撃をガードし、そのまま弾き飛ばし距離を開く

 

矢「くっ!!」

 

影「兄貴!!」

 

すると凜はゼクターの羽を展開、そして本体を反転させる。すると装甲全体に電気エネルギーが走り徐々に上半身のアーマーが腕から胴体、頭部へと順番にせりあがる。そして・・

 

凛「よーし!ええと、たしか・・『キャスト オフ』」

 

《《CAST OFF》》

 

チュドーン バン

アーマーが一気に弾け飛びキック・パンチホッパーに向けて射出された

 

矢・影「ぐっ!!」

 

《《CHANGE WASP》》

 

花「り、凛ちゃん!!その姿は?」

 

凛「これが真の姿『仮面ライダーザビー』だにゃー!!にゃんにゃんにゃ~♪♪」

 

影「この~その姿でふざけたことを言いやがって!!」

 

矢「相棒・・ここは俺一人で・・」

 

影「兄貴?・・ああ、頼むぜ!」

 

凛「にゃにゃにゃ?さぁ掛かってくるにゃ~」ファイティングポーズで威嚇する凛

 

矢「フッ フッ フン ハッ! シュッ!!」

 

凛「にゃ にゃ にゃ にゃっ!」

 

互いにキックとパンチを繰り出しながら交戦し続ける凛と矢車

 

矢「チッ!」

 

キックホッパーはバックルの尻部を持ち上げ

 

《《RIDER JUMP》》

勢いよく頭上へジャンプし持ち上げた尻部を再びもとの位置にセットし

 

矢「ライダーキック!!」

 

《《RIDER KICK》》

 

キックホッパーから必殺のライダーキックが凛の頭上へと迫る

 

花「あああああ!凛ちゃあああああん!」

 

凛「クロックアップ!!」

 

《《CLOCK UP》》

 

矢「何??」

 

凛の姿が急に消え、ライダーキックをかわされた矢車

 

《《CLOCK OVER》》

 

凛「にゃ!!」

 

クロックアップで攻撃をかわした凛がキックホッパーの背後を取った。そして・・

 

凛「とおおおお!」

側転・前転・バク宙を繰り出し高くジャンプする凛(お前ホントに高校生か?)

 

凛「とどめにゃ!ライダースティング!」

 

《《RIDER STING》》

 

ゼクターの尻部ボタンを押し必殺技を発動する凛ザビー

 

凛「ハッ!!」

 

矢「ハッ!!しまt・・」

 

ライダースティングが炸裂しキックホッパーにもろ直撃し

 

ズキュウウウウウン バアアアアアン

 

矢「ダレカタスケテー!!」キラーン

変身が強制解除され空の彼方へと吹き飛ぶ矢車

 

影「兄貴ーー!!チョットマッテテー!!」

飛ばされた矢車を追いかける影山

 

花「え?それ私の台詞!!トラナイデー!!」

 

凛「ふう~まぁこんなもんかにゃ~」

変身を解除する凛、そこへ駆け寄る花陽

 

花「ちょっと凛ちゃん、大丈夫なの?」

 

凛「かよちん!凜は全然平気だよ!かよちんこそ怪我なくてよかった」

 

花「私はいいけど、ところで凛ちゃん、その腕につけてるやつは?」

 

凛「あ、これ?これはねぇ・・」

 

・・・回想・・・

 

凛「え?これを凛に?」

 

天「ああ、それはザビーの変身ブレスだ。それがあれば俺達と同じライダー『ザビー』に変身できる」

 

凛「いいの?これを凛がもらって・」

 

天「しばらくμ'sの様子を見てきたが、凛ほど優れた身体能力があればこいつを託せる。ザビーゼクターもしばらく資格者が現われず退屈しているだろうし、なによりワームの変わりに面倒な奴らがこの街にうろつき始めているしな。万が一の護身用として凜に預けておく。だからってむやみに使うんじゃないぞ!ザビーゼクターは結構きまぐれな女王様タイプのゼクターだからな」

 

凛「へぇ~なんだか真姫ちゃんみたいだにゃ」

 

真「どういう意味よ!!」

 

・・・回想終了・・・

 

凛「ということでしばらく凛が仮面ライダーザビーに変身することになったんだにゃー」

 

花「へ、へぇ~なんかすごいねぇ・・ハラショー」

 

凛「うん!これからもずっと凛がかよちんを守ってあげるからね~♪♪」

 

花(大丈夫なのかな~?こんなノリで仮面ライダーに変身しちゃって・・・?)

 

そのころ・・・

 

影「兄貴・・だいじょうぶ?」

 

矢「・・笑え・・笑えよ・・フフフ」

 

バケツに頭から突っ込んで動けないでいる矢車・・その姿を見て嘆き悲しむ影山

哀れ・・地獄兄弟のふたり・・

 

その様子を遠くから見つめる天道

 

天(察するにザビーに変身した凛にやられたか?フフフ、あいつもなかなかやるな!どうやらザビーゼクターも新しい資格者が現われてご機嫌のようだな)

 

天道が空を見上げると頭上にザビーゼクターが、そしてその傍らにトンボ型のゼクターも割り込んできて・・

 

to be continue

 

 




「凛ちゃんと言えば~?イエローダヨー」ていうホントそれだけの理由で凛ちゃんにザビーに変身してもらいました。しかも相手はあのザビーに因縁のある地獄兄弟に・・笑。最近SSばかり書いてて本編書いてなかったのでシルバーウィーク利用して更新していくつもりです。次回もお楽しみに!


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SS #5「蒼の銃弾~園田海未は未来の風~」

ナレーション「園田海未・・・実家が日舞の家元で二年生のほのかとことりとは幼馴染である。またμ'sの作詞担当と生徒会副会長も務め弓道部でエースでもある。勉強においても成績は優秀な方であらゆる面で万能に見える彼女だが・・・」

 

キーンコーン カ-ンコーン

 

下校途中の海未・・・

 

海「弓道部も大会が近いので最近練習がハードになってきましたねぇ。それにμ'sも次の曲の為の作詞作りもしないといけないから、しばらくはゆっくり休めそうにありませんし。はぁ・・」

 

ガラスに映った自分の顔を見つめる海未

 

海「あ〜あぁ、最近顔から疲れが滲みでてきてる・・・いけませんねぇ、これじゃスクールアイドルとしてとても不味いです。こんな顔お客さんに見せたらなんと思われるでしょうか・・」

 

??「それでは私のメイクであなたを輝かせるっていうのはどうでしょうか?」

 

海「ええ?な、なんですかあなたは?」

 

大「これは大変失礼しました。私は花から花へと渡る風、メイクアップアーティストの『風間大介』と申します。失礼ですがあなたはスクールアイドルグループμ'sの園田海未さんとお見受けしますが」

 

海「ええ、そうですがって、きゃああああ!」

 

海未の顔を見るなり、その長くて美しい髪にそっと手を触れる大介。

 

大「動かないで。」

 

海「そんな急に言われても、って今度は何を?」

 

ギターケースの蓋を開けメイク道具を取り出し

 

大「風間流奥義・アルティメット・・メイクアップ!」

 

♪♪~BGM~♪♪

 

海「な、何ですのこれ?」

 

大介の周りに変なオーラーが現われ、辺り一面花の幻影が見え始めその光景にうっとりし始める海未

 

海「こ・・これは・・」そして

 

大「メイクアップ!」

 

最後の〆として香水を吹きつけ手鏡を海未に渡す大介

 

海「こ・これが私?・・・わぁ///」

 

鏡に写った今まで自分でも見たことがない美しさにうっとりする海未

 

風「喜んでいただけてよかったです。あなたは正にひとつの・・ひとつの・・えっと・・その」

 

??「女神!!」

 

風「そうそう、それそれ!」

 

海「え?この子は?」

 

ゴ「私は百合子!こう見えても大介の助手なんだから」

 

海「こう見えてってどう見ても小学生?」

 

大「ゴン!勝手にベラベラしゃべるんじゃない!」

 

海「え?ごん??」

 

ゴ「もう大介ってば、その呼び方やめてって言ってるでしょう!私だって名無のごんべいは卒業なんだから!」

 

海「ああ・・どうやらあだ名のようですねぇ」

 

風「どうもうちのゴンが余計なことを話して申し訳ないです。ところで海未さん。実はあなたに折り入ってお願いが・・」

 

女「風間大介・・」

 

海未たち三人の前に怪しい黒装束の女達三人が立っていた。

 

大「お、お前達は・・」

 

海「え?今度は何ですの?」

 

すると女達はワームサナギ態に変貌した

 

海「ええっ!ワーム?」

 

大「海未さん下がって!クッ!」ガシッ!

 

ゴ「きゃあああああ!」

 

大「ゴンっ!クソ」

 

ワームの別の集団が背後から大介とゴンを羽交い絞めにして捕らえた。その反動で大介の懐からなにかが飛びだし、海未の足元に転がる

 

海「こ、これは?」

 

大「海未さん逃げて!!」

 

女「間宮麗奈の敵討ちをさせてもらうぞ!」

 

大「何?」

 

ゴ「ダイスケェエエエ!」

 

海「これは大変ですね!天道さんと加賀美さんを・・」

 

シャアアアアアア

 

ワームに囲まれた海未。連絡しようにも電波が遮断されて天道達の助けも呼べず絶対絶命の危機である

 

海「こ、このままでは・・」

 

ブウウウウウウウウン

 

すると謎のトンボ型のゼクターが電子音を鳴らしながら飛んできた

 

海「ト、トンボ?」

 

大「海未さん!グリップの引き金を引いてください!変身するんです!」

 

海「ええっ、へ、変身?グリップってこれですか?」

 

キュイイイイイイン ブウウウウウウウン

 

足元に落ちたグリップを拾いそのまま引き金を引く海未。するとトンボ型の『ドレイクゼクター』がグリップと合体し銃の形になった。

 

ギュイーーン ガチャ

《《HEN-SHIN》》

 

 

海「はっ、しまった!これはもしかして天道さんと同じ・・」

 

気づいたときにはもう遅く海未の体は銀色の鎧が覆われ戦士の姿へと変えた

 

海「ぬああああああ!(変顔をしながら叫ぶ海未)これが・・私が変身した姿?」

 

変身した自身の体に触れ驚愕する海未、すると突然ワームが攻撃をしかけに変身した海未のもとに飛んできた

 

海「キャアアア!来ないでください!」思わずトリガーを引きワームに銃弾を浴びせる

 

バンバンバンバン バンバンバン

 

シャアアアアアア グッルルルル

 

海「こ、これは。行けそうですね」

 

女「くっ!こんな学生ごときに手間取るとは」

 

大「海未さん!そういつの尻尾を引いてライダーフォームになるのです」

 

海「ひょっとしてあれですか(ゼクターの尾を引いて)キャ、キャストオフ!」

 

《《CAST OFF》》

 

チュドーン バン

アーマーが一気に弾け飛びワームに向けて射出された。ダメージを食らった何体かのサナギワームは爆発をし、それによって拘束から解放された大介とゴン

 

大「海未さん、やはりあなたは・・」

 

《《CHANGE DRAGONFLY》》

 

-仮面ライダードレイク-

 

♪♪~BGM 私たちは未来の花~♪♪

 

海「これが私の変身した仮面ライダー・・」

 

ガラス越しに写った自分の姿を見て関心を示す海未

 

女「ぐぬぬおのれ!」

 

女の変身したサナギワームが脱皮し成体ワーム『サブスト』

 

海「脱皮した?しかしここで引き下がるわけには行きませんね!」

 

クロックアップするサブストワーム。それに合わせて海未も

 

海「これは?では私もクロックアップ」

 

《《CLOCK UP》》

 

ナレーション「クロックアップしたライダーフォームは通常を遥かに超えたスピードで活動することができるのだ」

 

クロックアップの世界で激しい戦闘を繰り広げる両者。サブストワームの接近攻撃を銃撃で牽制する海未。そして

 

《《CLOCK OVER》》

 

それを見ていた大介

 

大「海未さんそろそろ必殺技を!」

 

海「こうですね!」

 

マスク内側のモニターからマニュアルが目の前に掲載され、ドレイクゼクターの羽根を合せ折りたたみシューティングモードに切り替え再び尻のトリガーを引き

 

《《RIDER SHOOTING》》

 

海「これが、必殺技?ではライダーs・・いえここは」

 

グルルル シャアアアア

 

海未に向かって突進してくるサブストワーム。エネルギーをチャージし引き金を引きながら海未は叫んだ

 

海「あなたの悪事打ち抜きます!ラブアローシューーーーート!」

 

バーン 

 

ギュアアアアアアア ドガアアアアアアアン

 

海未ドレイクの放った『ライダーシューティング』もとい『ラブアローシュート』を食らったサブストワームは爆発四散する

 

大「ふぅ~やりましたね海未さん・・」

 

海「はい!これで一件落着ですn・・」

 

シャアアアアアアア

すると背後から生き残ったワームが海未を襲いかけてきて

 

天「フンッ!はぁ!」

 

♪♪~BGM ライダーキック~♪♪

 

海「天道さん!」

 

ワームの一撃を止めカウンターパンチを食らわせるカブトの姿が

 

《《ONE TWO THREE》》ガチャン

 

天「・・ライダー・・キック!」

 

《《RIDER KICK》》

 

向かってくるワームに必殺のライダーキックを炸裂させる。

ワームは大爆発し、変身を解除する天道。海未もそれにあわせて変身解除をする

 

海「天道さん・・あのこれは・・」

 

大「また邪魔しに来たのですか?相変わらず気に食わない人ですね。天道総司」

 

天「お前こそ、久々に姿を見せたと思えばスクールアイドルをナンパか?」

 

海「え?お知り合いですか?」

 

大「ええ、まぁ。それより海未さん!さっきの戦いは見事でした。やはりドレイクの後継者はあなたにお願いします!」

 

天「何?」

 

海「ええええ!どうして私が?」

 

ゴ「いやぁそれがねぇ、大介が今度外国で有名な美人アーティストの下で付き人兼メイクの仕事することになっちゃって。それでドレイクの後継者を探しにこの音ノ木に来てたのよ!もちろん私もついていくわ!」

 

天「ゴン?それは本当か?いやしかしいくらなんでも相手はまだ学生で女の子だぞ!」

 

大「大丈夫ですよ!先程の動き、海未さんならできますよ!なぜなら彼女は私にとって未来の・・未来の・・えっとその・・」

 

ゴ「花?」

 

大「そうそう!それそれ!」

 

天「まったく呆れたやつだ!海未!お前はどうなんだ?本当に大丈夫なのか?」

 

海「ええ?その私は・・(握ったグリップを見つめながら決心したような眼差しで)できます!」

 

大「海未さん・・ありがとうございます(海未の手を握りながら)」

 

その後・・音ノ木坂学院屋上にて

 

ほ「えええええ!凛ちゃんに続いて海未ちゃんまでも仮面ライダーに?ずるいよ~天道さん、ほのかにもゼクター頂戴~」

 

天「ダメだ!あれはおもちゃじゃないんだ!」

 

ほ「うう~凛ちゃんにはザビーゼクターあげた癖に・・ケチ!」

 

真「それにしても私たちの中で仮面ライダーが二人もいるなんて大丈夫なの?」

 

に「もはやスクールアイドルっていうよりスクールライダーって感じよね!」

 

凛「凛に続いて海未ちゃんまで変身しちゃうなんて!これは最終的にメンバー全が変身し・・」

 

絵「そんな馬鹿なこと言わないの!」

 

希「ううん・・流石にそれはないわ・・」

 

花「そうだよ凛ちゃん!私なんかが変身してもすぐタスケテーってなっちゃうよ」

 

こ「私も変身して戦うのは・・ちょっと~アハハハ(・8・)」

 

天「あっ、そういえば海未。一つ聞きたいのだが」

 

海「はい!なんでしょう?」

 

天「『ラブアローシュート』ってなんだ?ドレイクの必殺技は『ライダーシューティング』じゃ?」

 

海「ぬああああ///」シュウウウウウ チーン

赤面し頭から煙が上がる海未・・そのまま失神して倒れた

 

ほ「あああああ!海未ちゃんが倒れた!」

 

絵「大変じゃない!!急いでストレッチャーを・・」

 

こ「海未ちゃんしっかり~オロオロ オロオロ」

 

天「うん・・なんだ?」

 

 

 

そのころ、東京タワーにて

 

??「ううん?なんだここは?俺は一体?・・・・」

 

鉄骨の上に独り言をしゃべるサソリ型のゼクターが現われて・・

 

to be continue

 




久々のSS最新話更新、やっとできました!本編5話も執筆中ですのでもうしばらくお待ちを!そしてなんとあの海未ちゃんがドレイクに変身です!この構想はなかったのですが最近閃いて書いてみましたそしてドレイクの次といえば・・それでは次回もお楽しみに!


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SS #6「バイオレットスコーピオン」

ナレーション「東條希・・・三年生。『μ's』の名付親であり、タロットカードや水晶玉を用いて占いなどのスピリチュアルな事に興味がある少女。たまに神田明神で巫女のアルバイトをしている彼女なのだが・・・」

 

サッ サッ サッ サッ

 

ある日の朝、神田明神脇にある『男坂』の石段で掃き掃除している希

 

希「うん!今日はこんなとこやね!もうじきほのかちゃんたちが朝練しに来るやろし、うちも準備せんといかんなぁ。それにしても次のライブの事考えなアカンのに、凛ちゃんに続いて海未ちゃんまで変身して、うちらのアイドルとしての方向性おかしな事になりそうやわ」

 

??「ライブ?アイドル?それはどのこの国のヌードル(麺)なんだ?」

 

希「え?アイドル言うたらライブするに決まっt・・・あれ?確かに今声が・・」

 

??「おお!やはり君には俺の声が届いているようだな!こっちだこっち!」

 

謎の声に呼ばれて辺りを見渡す希の目

 

希「ええと・・こっちってことは・・え?まさかこれ?これって、サソリ?いやでもただのサソリちゃうな。なんか天道さん等が言うところの『ゼクター』?」

 

希の目の前にはサソリ型のゼクター、『サソードゼクター』が。

 

??「なんと!君は天道の知り合いなのか?」

 

希「そうですけど・・ええと、失礼ですけどあなたは?」

 

剣「俺の名前は『神代 剣』。その名のとおり『神に代わって剣を振るう男』だ!君は?」

 

希「うちは東條希!ここから近い音ノ木坂学院に通う三年生です。」

 

剣「東條希・・いい名だ!今日から君の事は『ノゾミーヌ』と呼ばせてくれ」

 

希「えええ?ノゾミーヌって?・・でもまぁええか・・それより天道さんのお知り合いなんですか?」

 

剣「そうだとも!今はこんな形だが、俺も天道と同じライダーとして共にワームとして戦っていたんだ!それが気づいたら自分が使っていたゼクターに自分がなっていしまったのだ」

 

希「そういうことだったんですねぇ~でも普通、人間がゼクターになることがあるもんなん?」

 

剣「いや~これでも俺は一度死んでいてだなぁ、どうやら俺の魂がこのサソードゼクターに入り込んでしまったようだ!ハハハハ」

 

希「いやいやいや!笑い事やないやん(それより一度死んでるって・・)でも魂がに移りこむなんて、なんかとってもスリチュアルやね」

 

ゼクターと会話する希。端から見ると非常にシュールである・・・すると

 

シャアアアアアア

 

なんとワームが五体、希たちの周りを囲っていた。

 

希「ワーム?まだこんなに生き残りが・・・どうしよう・・」

 

剣「ワームか!いいだろう。すべてのワームは俺が倒す・・てこの姿ではどうにも・・そうだノゾミーヌ、すまぬが力を貸してくれ!」

 

希「えっ?そんないきなりどうしろ?って・・」

 

そう言うと剣(サソードゼクター)が希の肩に止まり・・

 

希(剣)「おお!やはり俺の思ったとおりノゾミーヌの身体に入れたぞ!」

 

希(えええええええ?うちどうなってしもうたん?)

 

するとどこからでてきたのか?希(剣)の左手には変わった形状の剣『サソードヤイバー』が握られていて

 

希(剣)「大丈夫だノゾミーヌ!俺を信じろ!」

 

すると希の肩に乗ったサソードゼクターを右手で掴み

 

希(剣)「変身!」

 

ギュイーーン ガチャ

《《HEN-SHIN》》

 

サソードゼクターをサソードヤイバーにセットし、希の身体は銀色の鎧が覆われ戦士の姿へと変えた

 

希(この姿、これってうちも仮面ライダーに変身してもうたん!!)

 

希(剣)「そういうことだ!さぁ行こうノゾミーヌ!俺と一緒に踊ってはくれまいか?なんてな・・ウオォオオオ!」

 

っと叫びながらワームに斬りかかる希(剣)。

 

シャキィイイイン シャキィイイイン

 

希(剣)「ウウウ!ハァアアア!」

 

希(うわぁ!この姿こんなこともできるんやぁ)

 

体中のアーマーに備え付けられてるチューブを伸ばしワームにダメージを与える。そしてゼクターの尻尾を倒す。すると体中のアーマーが一気にせりあがり

 

 

希(剣さんこれはもしかして『あれ』ですか?)

 

希(剣)「おお!どうやらこれも知っているようだな!では共に叫ぼう!」

 

希・(剣)「キャストオフ!」

 

《《CAST OFF》》

 

チュドーン バン

 

アーマーが一気に弾け飛びワームに向けて射出され・・・

 

《《CHANGE SCORPION》》

 

アーマーがパージされスマート否、やけにセクシーで艶やかなバイオレットの剣士が姿を現した

 

♪♪~BGM 純愛レンズ~♪♪

 

希(この姿が・・剣さん?)

 

希(剣)「これが『サソード』の真の姿・・・ってちょっと胸元が窮屈な気が・・」

 

希(なっ///・・失礼な・・それよりも行きますと!剣さん!)

 

そういいつつも戦いに意欲的になりつつある希

 

希(剣)「ああ!行こうノゾミーヌ!」

 

希・(剣)「ハァアアアア!」

 

さらに激しい剣戟でワームを攻撃する希・(剣)!ワームたちにダメージを与え続けた後、必殺技に入るサソード!一度ゼクターの尻尾を起こし、再び倒す

 

希(剣)「ライダースラッシュ!」

 

《《RIDER SLASH》》

 

ゼクターから剣先の刃にエネルギーが注ぎ込まれ、ポイズンブラッドが滴り落ちる

 

希(ライダースラッシュ?・・そうかこれが必殺技やね!なんかすっごく面白そう!)

 

最初はライダーやワームに関して不安がってた希。しかし今ではすっかりノリノリである(コレデイイノカ?)

 

希(いっくでぇ~ワーム!・・・希パワー!た~っぷり注入!は~い、プシュッ!)

 

希(剣)「ハァアアアア!」

 

ワーム五体に向かってサソードヤイバーから光の刃状にした衝撃波を飛ばす!

 

グギャアァアアアアア イタダキマシタァアアアアアア

 

ドガァアアアアアン

 

悲鳴(と謎の言葉)をあげながら爆発するワーム達

 

戦いを終え変身解除する希

 

剣「やったなノゾミーヌ!」

 

希「うん!楽しかった!星が動きだしたようや☆」

 

すると

 

天「希!」

 

ほ「希ちゃん!!」

 

希の危機を察して天道とほのか達が駆けつけた

 

こ「希ちゃん!ワームに襲われなかった」

 

海「天道さんからワームが現われたらしいと聞いて飛んできました」

 

凛「もし何かあったら凛がザビーに変身して戦うにゃ~」

 

花「えええ!それは止めようよ凛ちゃん・・」

 

真「それよりワームはでなかったの?」

 

に「どうなの希?」

 

天「うん?・・希?」

 

希(剣)「??おおおお!天道ぉおおおお!久しぶりじゃないかぁあああ!」

 

天道に抱きつく希(剣)

 

天「っ!!なんだ??」

 

真「なっ///ちょっと希!」

 

ほ「いきなりどうしちゃったの?」

 

希(剣)「会いたかったぞ!天道!かっがみ~んは元気か?ミサキーヌは今どこに?じいや・・そうだ!じいやはどうしてる?」

 

天「お、お前まさか・・・剣?」

 

に「え?何、どういうこと?」

 

すると希に異変が

 

希「ぷはぁ~あっ、やっと戻れた。ごめん皆!うちに説明させて!」

 

身体を取り戻した希が

 

天「・・・」

 

10分後・・・

 

μ's「えええええええ?」

 

海「希の身体に元ライダーである『神代剣』さん?の魂が乗り移ったと」

 

こ「それでそのまま仮面ライダーに変身したと?」

 

凛「これでμ'sメンバー内で仮面ライダーが三人になったにゃ~♪♪テンション上がるにゃ~」

 

花「いいのかな~こんなに立て続けにスクールアイドルが変身なんてしちゃって?」

 

真「いいわけないでしょ!天道、なんとかならないの?」

 

天「・・・神代剣の魂がサソードゼクターにか・・・」

 

剣「天道・・・やはりゼクターのままでは俺の声は届かないようだなノゾミーヌ」

 

希「ええ、そうみたいやね」

 

剣「それよりノゾミーヌ!君に折り入って頼みがある」

 

希「え?」

 

剣(サソードゼクター)が希に対して依頼したいこととは?

 

・・・・そしてその頃ほのかは

 

ほ「モグモグ  モグモグ なんだよ!凛ちゃん、海未ちゃんに続いて希ちゃんまでぇ~私だって変身したいのに・・・モグモグ・・・なんで私だけ・・・モグモグ・・・・」

 

一人いじけて妬け食いしていた・・・・キョウモパンガウマイ

 

to be continue

 




はいこれで凛・海未・希『lily white』三人とも変身しちゃいましたね(笑)希ちゃんはパーソナルカラー紫だけでなく瞳の色も緑でサソードの複眼と一緒!まさにサソードにぴったりですね?ぴったりじゃないのは胸の大きさだけですのんたん。それでは次回もお楽しみに!・・・っとの前に早く本編の続きを書かねばねばギブアップ~♪


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SS #7「再開!剣と加賀美と・・・」

ナレーション「神代剣・・・かつて仮面ライダーサソードして天道達と共にワームと戦ってきた資格者だった。だがその正体はサソリ型のスコルピオワームが擬態した姿だった。そしてワームの頂点として君臨した彼は意図的にカブトに倒されることで自分の力で『すべてのワームを倒す』という目的を果たすのだった・・・だがどういう成行きか死んだ剣(スコルピオワーム時の人格)の魂は自分が使っていたサソードゼクターに乗り移りスクールアイドルである東條希と出会い、彼女をサソードの後継者として変身させた。そして剣は再開した天道にある依頼をする・・・」

 

神田明神

 

新「・・・希ちゃん・・いや今は剣か?」

 

剣(希)に呼ばれ加賀美が神田明神に来ていた。希の肩にサソードゼクターが乗っているが、このときは希の身体に剣の人格が宿っている

 

希「ん?お・・おおおおおお!我が友、カッガミィイイイイイン!」

 

叫びながら加賀美に突進してくる希(剣)。それに驚き叫ぶ加賀美

 

新「わぁああああ!希ちゃん!近い近い!」

 

希(剣)「いやぁ~すまない!久しぶりに会えてつい嬉しくてな!ハハハハハ」

 

新「まったく・・でもまた会えてよかったよ・・剣」

 

しばらく二人はかつての戦いの思い出を語っていた。

 

希(剣)「そうかミサキーヌが我がディスカビル家再興の為に働いてくれているのかぁ」

 

新「ああ、今は海外で経営の拡大を狙って大忙しだそうだ!」

 

希(剣)「それはなにより、んでじいやは?じいやは来てないのか?」

 

新「ああ・・それがだな・・ちょっと都合がつかないみたいでな・・」

 

希(剣)「・・そうか・・まぁ確かに今のこの姿じゃじいやも困るしな・・」

 

新「剣・・けど・・いつかきっと・・きっと・・」

 

希「ははは・・そんな無理はしなくていいぞカッガミ~ン!」

 

新「どうせじいやの事だ。直接俺に会うと泣いてしまうから、大方どっかの物陰で覗いているのだろぅ~(なぁじいや)」

 

希(剣)がチラ見した先の物陰で剣にかつて使えていた『じいや』の姿が。その目には涙が溢れていた。それを察した加賀美はひっそりと笑みを浮かべる

 

新「剣・・」

 

希(剣)「なにわともあれこうしてまたカッガミ~ンにも会えたし、ノゾミーヌの身体をを借りれさえすればまた共に戦える!俺はとっても嬉しいいぞぉおおお!♪」

 

ガバッツと加賀美に思いっきり抱きつく希(剣)

 

新「ぬわぁあああああ!つ、剣いくらなんでも希ちゃんの身体でそんなこと(ああ~胸がぁ///)」

 

激しく動揺する加賀美。すると背後から殺気が

 

ゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

新「え?この殺気は?はぁ~え、え、絵里ちゃん!!」

 

絵「か~が~み~さ~ん・・あなた・・うちの希に何てことしてくれてるんでしょうか?・・アン?」

 

新「ち、違うんだ絵里ちゃん!!こ・これは(そっか~絵里ちゃん希ちゃんの身体に剣が乗り移ったこと知らないんだ)」

 

絵「問答無用!!」

 

新「ひぇえええええええ~なにそのカマキリのポーズ?」

 

絵「ハルァアアアアアアアアアアショォオオオオオ!」

 

・・・・・・

 

ぎゃああああああああああああ!!!

 

加賀美は全治一週間の怪我を負った

 

そして後から事情を知った絵里は罪悪感の余りしばらく学校を休んだ・・・

 

エリーチカ オウチカエル・・泣

 

希(剣)「???なんだ?」

 

to be continue

 

 



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