お命ちょうだい (梨乃)
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幽霊遭遇

にじファンに投稿しようかと思って準備していた作品です。
全てを決めておらず、設定すらも決めていないので、うまくいかず、途中で放り出してしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。


ある平凡でありきたりの学校で、3人組の女子中学生が話している。

 

中学生が好きそうな、お化け話だ。

 

「ねえ、本当にいるの?そんな幽霊。」

 

こわごわ聞いてきたのは桜木 葵(さくらぎ あおい)。お化け嫌いで有名な髪の長い女の子。

 

「いるよ。友達が見たって言ってた。」

 

うれしそうに語るのは、葵とは対照的に幽霊好きな姫路 神奈(ひめじ かんな)。肩まで髪のある女の子。

 

「ねぇ、見に行かない?」

 

肝試しを提案するのは、中村 麻里(なかむら まり)。怖がりだけど、幽霊物が好きな不思議な子。

 

「えぇ~やめようよ。」

 

「だって見てみたくない!?井戸から女性が出てくるんでしょ?」

 

「いかにも幽霊っぽいじゃん!!」

 

「ね、行こうよ!!神奈!」

 

「・・・いいわね、行きましょう。」

 

「よし。これで二対一。決定ね。」

 

「えぇ~~~」

 

葵はその場に座り込んだ。

 

 

その夜

 

学校で集まった三人は、荒れ地へと向かった。

 

雑草は伸び放題の荒れ地の真ん中に、現代では時代遅れな井戸がある。

 

いかにも使われていなさそうな井戸だ。

 

「ねぇ・・・やっぱり帰ろう・・・」

 

「何言ってんのよ、葵!ここまで来ておいて。」

 

「えぇ~だって・・・・」

 

その時、周りでカラスの鳴き声がした。

 

「ひぃ~~~~~~」

 

三人は震え上がった。

 

井戸の底が光り出した。三人は声が出せなくなる。

 

光り出した井戸から、髪の長い、女の人が、ナイフを手に、浮かんできた。

 

女の人は顔を髪で隠していた。

 

ナイフを構え、明るい声で言った。

 

「お命ちょーだい!!」

 

その一言で、三人は逃げ出した。

 

しかし、葵だけが伸びすぎた雑草に足を取られ、動けなくなる。

 

しかし、神奈と麻里は気が付かずに逃げ出してしまう。

 

「あ、ちょっと・・・」

 

葵は怖さのあまり、叫ぶ声も出てこなくなる。

 

女の幽霊が、襲いかかってきた。

 

葵は、きつく目を閉じた。




書くことないので、次回予告を。

幽霊と出会った幽霊嫌いの葵は、出会った幽霊と友達になる。
あの幽霊はどういういきさつで幽霊になったか。
どういう理由で人の命を狙うのか。
その奥にうごめく感情は。

次回。幽霊、親友

一週間に一回、書こうかなと思っております。
本当に大まかな設定すら無しに、この話を書いたので、次回は遅くなるかもしれませんが、ご了承願います。

何分、初心者ですので、誤字脱字、ございましたら、恐れ入りますが、ご一報お願いいたします。


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幽霊親友

ちょっと遅くなりました。申し訳ありません。
全然進歩してませんが、よろしくお願いします。

古めかしい井戸の幽霊物語。

さあ、今宵はどんな舞台となるか。

幕開けです!


取り残された葵は、深く目をつぶった。

 

一瞬、死を覚悟したが、全く痛みは来なかった。

 

恐る恐る目を開けると、幽霊が葵の一歩手前で止まっていた。

 

幽霊はえいっ!えいっ!と勢いをつけて葵に襲いかかろうとするが、なぜかそれ以上は動かない。

 

そのまま逃げればよいものを、葵は声をかけてしまった。

 

「・・・何してるの?」

 

驚いたことに、幽霊は普通に答えてくれた。

 

「これ以上井戸から離れられないのよ。もうっ!」

 

幽霊の顔は髪で隠されていたが、その声は女の子の声そのものだった。

 

「・・・女の子?」

 

「あ~もういいや。」

 

葵は、その幽霊に妙な親近感を持った。

 

「ねぇ、何で襲いかかってきたの?」

 

「ん?」

 

「だって、なんか妙に怖くないっていうか。」

 

「だったらさっきは何で逃げたのよ!!おかげで届かないじゃない。」

 

「だって驚いたし・・・届いたら私殺されちゃうし。」

 

「殺しはしないわよ。魂をもらうだけ。」

 

「そっちの方がひどい気がするんだけど。」

 

「気のせい、気のせい。」

 

子供っぽい幽霊にあっけにとられていた葵は、たまらず吹き出した。

 

つられて、幽霊も笑い出す。

 

「ねぇ。名前は?」

 

幽霊が問いかけてくる。

 

「私は葵。あなたは?」

 

「私に名前なんてないわよ。ただの幽霊だもん。」

 

「まぁ、いっか。ねぇ幽霊さん、何で襲いかかってきたの?」

 

「早くこの井戸から出て成仏したいのよ。」

 

「成仏できないの?」

 

「私、幽霊になる前のこと、全く覚えてないんだけど・・・・ただ、感覚で誰かと入れ替われば、この井戸の呪縛から解き放たれるってわかってるのよ。」

 

「だから入れ替わろうとしたの。」

 

「そうよ。だって、もう何年もここにいるのよ。井戸からあまり離れられないのに、人間はすぐ逃げちゃうし。・・・ねぇ、私と替わってくれない?」

 

「嫌よ。幽霊になんかなりたくないもん。」

 

「ただの幽霊じゃないわよ。呪縛霊。」

 

「余計嫌よ。」

 

幽霊と葵は、再び吹き出した。

 

「なんか、幽霊さんとは初めて会った気がしないね。」

 

「私も。」

 

「ねぇ、明日も会いに来ていい?」

 

「え?入れ替わってくれるの?」

 

「それはいや。でも、暇つぶしの相手ぐらいならできるよ。」

 

「いいの?やった~!!」

 

幽霊は目を輝かせて喜ぶ。

 

その日は、そこで別れた。




前回に続き、次回予告でも・・・

幽霊、信頼

幽霊と仲良くなるも、どこか信頼できないお互いの仲。

毎日会う約束を取り付けるも、

幽霊は葵が来るかどうか不安に感じ、

葵は幽霊に襲われないか恐怖を感じる。

今夜は仲良くなるにとどまった。

さあ、明日はどの物語が幕を開けるのか。


ま、明日と言ってカッコよさ気に言いましたが、一応は一週間後を目安に考えています。

先日も言った通り、何にも考えておりませんので、話がつながらないかもしれませんが、ご了承ください。

おいおい、細かな設定を考えていく心づもりでおります。

では、誤字脱字、あればお手数ですが、ご一報いただけますよう、お願い申し上げます。


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