魔法少女リリカルなのは~希望の光~ (レシル)
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1話

こちらで、初めての投稿です、文才が全くないので誤字とか変な会話になってたりしたりするかもしれませんが、そのさいは報告を御願いします



別れ

 

夜空はこんなにも、綺麗なのに、私もそしてお城の人達もどこか暗い雰囲気だ。

 

「はぁー」

 

「ため息ばっかだと幸せが逃げますよ、ネネ」

 

「マスター、しかし、明日には負けるかもしれないのですよ!、私は」

 

「大丈夫、明日はきっと勝って、みんなと笑える世界になるから・・ね」

 

「マスター、そうですね!暗い顔してたら、勝てる物も勝てなくなりますね!」

 

「そうそう、ネネは笑顔が一番だから」

 

私に笑いかけてくるマスター、でも私は知ってる、夜は眠れずにずっと窓の外を見ている事を。

 

(負けると分かったら、絶対にマスターを逃がさないと)

 

私の心はそう強く誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦い初めて3時間が経過した。

 

「報告します!一番隊から五番隊、壊滅しました!」

 

「くっ!生き残りは出来るだけ回収してください、私も前に出て時間を稼ぎます!」

 

「了解!!」

 

私は直ぐに前線に行くと、前線では生き残りの兵達が、無残にも殺されているとこだった。

 

「なんてこと」

 

私は剣を出し、敵に切る、切る、切る、

体は返り血で赤く染まる、それでも動きを止めない。

 

(一人でも多く、助けないと!)

 

しかし背後で大きな爆発が鳴り響き、動きを止めてしまった。

 

「隙有り!」

 

「しまっ!?」

 

咄嗟にプロテクションを展開するがするが、術式が甘いプロテクションはいとも簡単に私の体をごと斜めに切り裂く。

 

「がっ・・・ハッ」

 

体から飛び出る大量の血液。

 

直ぐに近くにいた味方の兵が、数人私の壁になるように立ちふさがる。

 

「ネネ殿、ここは我らに任せて、王の下に!」

 

「ぐっ!すみません!」

 

直ぐにその場を離れる、後ろから味方の終わりを告げる声を背に受けながら、私は走る。

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

体が熱い、傷口が燃えるようだ、走りながら血止めをする、城には敵と味方の兵があっちこっちで死んでいた。

 

3階まで続く穴を発見し、3階まで一気に上り、また走る、王の間に近づくにつれ部屋から戦闘の音が聞こえてくる。

 

「まさか!?」

 

 

血が無くなり青い顔がさらに青くなった気がする。

 

「はっ!」

「がっ」

 

部屋にたどり着くと、マスターが敵を殴り飛ばしたとこ

 

だった。

 

「マスター!無事ですか!」

 

「ねね!ひどい怪我を」

 

「私は構いません、早くここを脱出してください!、殿

 

を勤めます!!」

 

「分かりました、ですが隠し部屋から行きますから、貴

 

方もきなさい」

 

「?わかりました」

 

椅子を退かすと、空洞が拡がっていました。

 

「ここは地下の格納庫まで繋がってます、ついてきて」

 

先に降りるマスターに続き私も飛び降り降りる。

 

地下2階ほどだろうか地面に足を付ける。

 

「では結界を張り、船の準備を手伝ってください」

 

高速航空船があり、マスターの指示に直ぐに従います。

 

「分かりました!」

 

私の知る中で一番の防御結界を張り、船に走り出す・・が、貧血で足が縺れてこけてしまいました。

 

「大丈夫?ネネ?」

 

「だ、大丈夫です、私に気にせずに」

 

直ぐに立ち上がり、船の準備をする

 

ガン、ドガ、ドーーーン

 

結界を壊そうとする音が、船まで届く。

 

(急がなければ)

 

エンジンを起動させ、いつでも出発させるようにする。

 

「マスター、起動完了しました!ゲート開きしだい稼働させれば、直ぐに」

 

「うん、後ネネ」

 

「では、直ぐにゲートをガハッ!」

 

「マ・ス・・ター?」

 

すぐに振り返りざま、お腹を殴られ事に気付く。

 

「ごめんなさい、でも、貴方を死なせない」

 

(何・・・を?)

 

激痛で動けない私を抱きかかえ、船の奥に連れて行かれ奥にあるカプセルに入れられる。

 

「貴方は、私にとって共に夢を追いかけてくれた友達であり、私の妹みたいな子だから」

 

かろうじて動く体でガラスに近づく。

 

「マスター、・・はぁ・はぁ、ダ・・メで・す」

 

「ごめんね、こんなことしかやれなくて」

 

「だ・・め・・・・もど・て」

 

マスターは部屋から出て行く、それから直ぐに船が動き

 

出す。

 

 

「ああああ」

 

私は心そこから泣いた

 

「マスター・・・・マスターオリヴィエーーーーーー!!!うう、うわああああああああああ」

 

それが、私の友との別れを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

オリヴィエside

 

私は、カプセルに入れたネネを置いて船を出る。

 

(これで彼女が眠りから覚めるときには、万全の状態に

 

なれるわ)

 

カプセルは、コールドスリープと同時に寝ている間の体をいい状態まで治療してくれる、ナノマシンが搭載されている、本来これは、オリヴィエ自身が使うための物。

 

でもオリヴィエ自身は自分よりネネを優先し、彼女を脱出させることを望んだ。

 

「聖王の脱出船と思わしき船を発見!!直ちに破壊します!!」

 

「させません!」

 

私は船から飛び出し近くに居た者を殴りつけ、そして、

 

その直ぐ近くに居た人を掴みゲートを開けるコンソール

 

に叩きつけた。

 

よしゲートが下がった、後はエンジンを始動するだ・・・・け?

 

「聖王!オリヴィエを討ち取った!!!!」

 

(鎧、破壊されてた事、忘れ・・て・・た)

 

体から力が抜け、倒れていく

 

(ああ、あと・・少しな・の・・・に)

 

頭はハッキリしてるのに体が動かない

 

(ご・・めん・ね・・ネ・・・ネ)

 

『マスターーーーー!!!!!』

 

頭に響く声が私を戻してくれる。

 

「あ・・あ・・・あ」

 

「ちっ!静かにくたばれよ」

 

銃口が私に向かう・・・・引き金を引く。

 

引かれる寸前に私は起き上がる。

 

「ああああああああああ!!!!!」

 

撃たれるが、そんなこと気にせずに走る、走る、走る、その間も撃たれ続けるがそんなこと気にせずエンジンコンソールに走る

 

コンソールにたどり着く間、約4秒体中から血が噴き出すけど最後の力を振り絞り、エンジンを起動させる。

 

「ぎゃああああああああああああああああ!?!?」

 

エンジンの近くにいた数人の兵士が巻き込まれ死んでしまったようだ。

 

私の体は座り込み目を瞑る

 

「行ってらっしゃい、ネネ」

 

私は彼女が無事に逃げられた事を誇りに思う。

 

 

 

聖王オリヴィエの最後は、たった一人の友達と別れで終

 

えた、その表情はとても安らかだったと言われている。

 

 

 

オリヴィエsideout

 

 

 



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